新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ

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399メロン名無しさん
『FujiSankei Business i.』 2006年6月4日(日) p.5
【ベストセラー秘話】 『オタク女子研究 腐女子思想大系』(杉浦由美子著、原書房) >>203

■知られざる実態を軽いタッチで
 『オタク女子研究−腐女子思想大系』(杉浦由美子著、原書房、1575円)が、ネット書店を中心に好調な売れ行きを見せている。
 「オタク女子」がみずからを揶揄して使う「腐女子」という言葉をキーフレーズに、その実態を軽いタッチで描いた一冊だ。
著者は「腐女子」を自認するライターの杉浦由美子氏。
 『電車男』のヒットなどですっかり市民権を得たオタク男子=「アキバ君」に比べ、オタク女子=「腐女子」が注目を浴びることは、
あまりなかった。
 しかし、“腐女子”は外見上見分けがつかないだけで、その頭数はオタク男子よりはるかに多い…というのが著者の主張。
 実際、「腐女子」が夢中になるボーイズラブを扱った書籍、CDほか関連グッズの売り上げを合算すると年間119億円の市場に
なるのだという。そんなオタク女子の存在は、「アキバ君」が台頭した昨年以来、少しずつメディアに取り上げられ、注目を
集めるようになっていた。
 「企画がタイムリーだったためか、週刊誌、女性誌、男性誌などで取り上げていただいたことも非常にありがたかった。
“他社が出していない、タイムリーなテーマを扱った、固定層が買う本”という売れる条件を満たす企画だったことが良かったのではないか」
と分析するのは、著者の杉浦氏。
 「ネットを中心に売れると予想していたので、ネット書店への営業には力を入れました。特にネット書店、bk1で発売前、著者インタビューを
載せてもらったことは大きかった」と話すのは編集担当の大西奈巳氏(原書房)。20代〜30代を中心に幅広い層で、読者を獲得しているようだ。
 一方、一言ではくくりがたいオタク女子を「腐女子」というキーフレーズでカテゴライズしたことについて、ネット上では、“当事者”を中心に、
激しい議論が繰り広げられている。いかなる意見であれ、これらが本の売り上げに貢献していることは間違いない。
 同書には、「腐女子」と比較される存在として「負け犬」や「アキバ君」がしばしば登場する。「負け犬」も「アキバ君」も、書籍が元で
一般化した流行語。「負け犬」や「アキバ君」に劣らぬインパクトを持つ「腐女子」というパワーフレーズの流布とともに、本書がどこまで
部数を伸ばしていくのか、今後も注目したい一冊だ。(ライター 飯島裕子)


日本経済新聞(夕刊) 2006年4月1日(土)3面
オタク女子――男同士の恋愛を妄想(さぶかるウオッチング)

 オタク男ばかり注目される昨今だが、実は「オタク女子」も増殖中だ。細部へのディープなこだわりと思い入れは男顔負け。
「腐女子」(ふじょし)などと自称して自らをちゃかす余裕も。
 彼女たちが関心を寄せるのが、男同士の恋愛を描くマンガや小説。人気作の設定と登場人物を借りて耽美の世界を楽しみ、
オリジナル作の同人誌を作る。男同士という設定に萌える。そんな世界をいう「やおい」「ボーイズラブ」の棚を設ける書店も。
 話は二次元にとどまらない。電車内で仲良く話す二人組の男性会社員をみて「あの二人はデキている」と妄想する――。
近刊の「オタク女子研究 腐女子思想大系」(杉浦由美子著)は彼女たち特有の心理をこう解き明かす。「妄想の神」が
ところ構わず降臨する腐女子の日常。その数は男性をしのぐともいわれる。
 ただし、見た目は一般女子と区別できない。おしゃれなカフェと、東京・東池袋に集まるアニメ店を普通に行き来する。
平素は普通のOLだったり、既婚者や彼氏持ちだったりする例も多い。現実とオタク消費は「別腹」なのだ。(天)