>>515 「円盤皇女ワるきゅーレ(アニメ版第一期)」
ヴァルハラ星の皇女ワルキューレは家出を決意した。
今までずっと自分のやりたいことを我慢して、父親のため王家のため国民のため、
ずっと良い子を演じてきたのに、いつの間にか自分が政略結婚に出されることが決まっていたのだ。
自分には恋する自由すら許されないのか。
ワルキューレ皇女は宇宙船(UFO)でヴァルハラ星を飛び出し、そして地球にたどり着き、
……事故を起こして人を轢き殺してしまう。轢き殺した相手は銭湯経営者の青年、時野和人。
今際の際の和人とワルキューレは互いに一目惚れ。恋に落ちる。
ワルキューレは和人に魂の半分を分け与えることで彼を生き返らせる。
ワルキューレ皇女は魂の半分を失ったせいで、精神と肉体が幼児退行、
幼女の姿の「ワるきゅーレ」になってしまう。
しかも今まで王宮で良い子を演じてきたことへの反動なのか、とんでもないワンパクっぷりである。
和人は、死の直前に出合った美しいワルキューレとのギャップに悩んだりもするものの、
あくまで紳士的な態度で幼女ワるきゅーレ接する。例えロリコンと後ろ指を差されても。
やがて和人の銭湯には、ワルキューレを連れ戻しに、或いは金目当てで誘惑に、
はてまたただの冷やかしにと、ワルキューレ皇女の姉妹たちや、皇女を慕うメイドさん、
その他の色々と変わった連中が集まってきては、色々と近所迷惑なトラブルを起こすように。
ワるきゅーレは和人とキスを交わすことにより、一時的にではあるが本来の姿を取り戻すことができ、
取り戻した力でトラブルを解決したり、聞き分けの悪い相手と戦ったりする。
話が進むに連れて、ワるきゅーレの周囲には、いろいろ愉快な仲間たちが集うようになる。
しかし、そんなワイワイと楽しい日々もそう長く続くわけでなく。
ある日のワるきゅーレのイタズラが元で、ショボい小惑星を高額で買わされてしまった和人。
このままでは莫大な借金を抱えてしまい、銭湯を売り払わなければならなくなる。
返品のため、ご近所の宇宙海賊のアジトを叩き潰したりしつつ小惑星に行って見ると、
なんと小惑星から温泉が湧いた。ここに銭湯の二号店を建てたところ、宇宙人相手に商売大繁盛。
ところがこの温泉の効用のせいで、和人に分け与えたワルキューレの魂の半分がすっかり回復してしまい、
ワるきゅーレは天真爛漫な子供の心ではいられなくなってしまう。
かつてイタズラで和人の銭湯を廃業にしかけてしまった後ろめたさや、
療養という名目で家出を大目に見てきたヴァルハラ星が、ワルキューレを連れ戻しにやってきたこともあり、
ワるきゅーレは突然に和人の元を去り、故郷に帰ってしまう。
ワルキューレ皇女の結婚式が、近日中に行われることが発表される。
和人としては、幸せな花嫁を祝福してあげたいけれど、最後に見たワるきゅーレはひどい泣き顔だった。
このままでは駄目だ。せめて一目ワルキューレに会って、ちゃんとした別れの言葉を言いたい。
和人は愉快な仲間たちと共に、ヴァルハラ星に乗り込むことを決意する。
結婚式の準備のため、厳重警戒下にあるヴァルハラ星。立ちはだかる無数の宇宙戦艦、警備兵。
これまでの物語で出合った愉快な仲間たちが次々と「ここは任せて先に行け」と散っていく中、
和人は仲間たちの屍を乗り越え、ワルキューレの寝室へとたどり着く。
今まではなかなか(トラブルが起こって変身しないことには)会えずにいた二人は、
ようやく互いの素直な気持ちを伝え合い、最後の抱擁を交わす。
>>992続き
さて、ところで実は、ワルキューレ皇女の結婚相手というのは、他ならぬ時野和人であった。
ヴァルハラ王家のしきたり(?)のようなものもあって、
ワルキューレ自身が自分の意思で選んだ相手を尊重することになったらしい。
無駄に強固な警備は、和人とワルキューレの本気を試す目的もあったのだとか。
超展開に狼狽する和人、感極まって泣き崩れるワルキューレをよそに、
どうやら二人も深く愛し合っていることだし、全然問題なくね? ということで崩し的に結婚式となるものの、
……ここで温泉の効用が切れてしまい、ワルキューレ皇女は再び子供の姿に。
結婚式は台無し。ワルキューレの姉妹たちは揃って和人の銭湯に押しかけ、
何やらうやむやのまま第二期に続くのであった。
未解決リストにあったのを見て、個人的にちょっと好きだった作品だったのでまとめてみましたが、
随分前に見たアニメなのでうろ覚えの部分もありますし、私はアニメ版第一期しか知らないので、
二期以降を見ている人には、もしかしてなんかズレてることを書いているかも。悪しからず。