あずまんが大王で仮面ライダー

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1メロン名無しさん:03/02/27 20:18 ID:???
みんな、ずっと、一緒…の筈だったのに、どうしてこんな事に!?
こんなの、酷すぎるよ…だが、それがお前達の運命だ
戦え、戦わなければ生き残れない……
果たして、彼女たちはどう戦い、どう生き残るのか!?
byあずま士郎(一部改竄)
2メロン名無しさん:03/02/27 20:19 ID:???
前々スレ
あずまんが大王で仮面ライダー龍騎
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1023956889/l50

前スレ
あずまんが大王で仮面ライダー龍騎2
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1040046719/l50

関連HP
あずまんが大王で仮面ライダー龍騎(オーディソ氏のSS保管所)
http://members.tripod.co.jp/AzumangaRyuki/index.html
3メロン名無しさん:03/02/27 20:21 ID:???
コンプリート・・・・・・・では、皆様
「戦え、戦え・・・・・・」
                          
4鷹 ◆f.SwudF.K6 :03/02/27 22:12 ID:???
新スレ乙!当方とりあえず自分のHPに現在あずまんがー龍騎!を加筆しての
再録中でちょと当分新作うp出来ませぬ。スマソ。
他の皆様のSSを期待して心待ちしています。

書き続けなければ生き残れない!
5いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/27 23:59 ID:???
>4 鷹さん、どうも!

んじゃ、自分で立てて自分でアプ・・・・・・自給自足の第六話、いきます。
6いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:01 ID:???
『仮面ライダー 神楽』 第六話 <壱> 

 「ああ、びっくりした・・・・・・でも、久しぶりね。どう、大学の方は?練習についていけてる?」
 「あ、あ、はい。なんとか・・・・・・」

 彼女もまた、事件による臨時休校を利用して現場を見に来ていたのだ。
 ・・・・・・驚いたのも一瞬のこと、黒沢は心底嬉しそうに元・教え子に問いかけた。
 一方、神楽はパニック状態で、受け答えするのが精一杯。なにせ先送りにしていた『懸案』が、
いきなり目の前に現れて微笑んでいるのだ。無理もない。

 「ん〜?おかしいわね、肩周りの筋肉が痩せちゃってるじゃない。最近、故障でもしたの?」
 「うっ!ええっと、あの、その、すみません!ちょっと急いでますので、失礼します!」
 「あ、こら、待ちなさい!」

 静止も聞かず、神楽は一礼をすると脱兎の如く走り去ってしまった。
 後に残された黒沢は、悲しげにその背を見送るしかなかった。
 (・・・・・・避けられてる。どうして?私と話すのがイヤなの)

 普段の彼女なら「何よ、ヘンなコねぇ」と、首をかしげるだけで済んだ出来事なのだが、タイミ
ングが悪かった。自らの教師としてのあり方に迷いを感じているちょうどその時、近年最も情熱を
注いだ娘から邪険にされてしまったのだから。

 (・・・・・・もしかして、あんたにも無理をさせちゃってたの?私は、私は・・・・・・)

 しばらく立ち尽くした後、黒沢は重い足取りでその場を立ち去った。
7いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:02 ID:???
 「え〜、それで逃げ出してきちゃったの?」

 小一時間後、花鶏のカウンター席に神楽の姿があった。
 モーニングのホットサンド(二人前)を、物凄い勢いで口に放り込んでいる。ヤケ食いだ。

 「くそっ、もうだめだ。最悪だ。一発で見抜かれちまったし、長いこと泳いでないって」
 「あんたらしくないわね。もっと早く報告にいっとけばよかったのに」

 かおりは洗い物をしながら、あきれ顔で言った。ちょうど客足が途絶えたところで、中には身内
しかいない。榊は門番のようにレジ前に立ち、沙奈子は奥で休んでいる。

 「だってさぁ、辞めた直後は頭ん中ゴチャゴチャだったし、なんかその後もずるずると・・・・・・」
 「まぁ無理もないか。ほんと、ひどい目にあったんだもんね、あんたは」

 神楽はあれからほぼ毎日、花鶏に顔を出していた。榊のこともあったが、それ以上に、この店は
居心地が良かったからだ。――大学を辞めた事情も、すでにかおりには話し済みだ。

 「でもさ、ちゃんと話せばわかってくれるって。黒沢先生、優しいし」
 「優しいさ、もちろん。でも、怒るとえれー怖いぞ。水泳部じゃねぇ奴は知らないだろうけどな」
 「ええ〜、そうなの?」
 「ああ、男子部員でもピーピー泣いたぜ・・・・・・でもさ、怖いからオタオタしちまってるわけじゃ
ねー。なんていうか、先生だけにはさ・・・・・・あ〜うまく言えねぇ!」
 「ふふふ、神楽ってほんと、黒沢先生が大好きなんだね」
 「ああ?な、な、何言ってんだよ」
 「いい子でいたいんでしょ〜、先生に対しては。もし打ち明けて、ダメな奴だって見捨てられた
らと思うと、怖いんだ?」 「そ、そんなんじゃねぇよ!うう〜」

 神楽は返事に詰まり、ごまかすように熱い紅茶を一気飲み。・・・・・・当然の帰結として、コンマ数
秒後、口内を焼かれて派手に噴き出すはめになった。
8いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:03 ID:???
 「んじゃーね。・・・・・・あんら、ひゃんと帰れるの〜」
 「らいじょーぶ、らいじょーぶ、。あぱーとの前じゃん。じゃぁね」

 ――その日の深夜、いや厳密には翌日。タクシーの降り際にそんな会話を残して、女教師は同僚
と別れた。彼女――黒沢みなもは、今宵も谷崎を呼び出して深酒をしてしまったのだ。
 ふらつく足で築五年のアパートの階段を登る。自室にたどりつきベッドを目前とすると、ついに
力尽きたのかコートを着たまま倒れ込んでいった。

 「ひっく、みじゅひまのばかやろ〜!わらしが、そんなことで内申悪くつけるおんにゃに見えた
のかよ〜!かぎゅらもなんら〜!人の顔みて逃げらしゅのか〜!ひつれへな奴ら〜」

 しばしの間、呂律の回らない独り言が続いた――愛用の低反発マクラを叩きながら。それも数分
すると止み、一拍の沈黙の後、はぁぁ〜と大きなため息をして黒沢は身を起こした。
 (・・・・・・だめだ、このまま寝ちゃうと明日起きれない)
 臨時休校は今日だけだ。――この事件で生徒たちは動揺している。ここで、教師たる自分がしっ
かりしなくてどうする。
 責任感とモラルが彼女の体を動かしていた。

 (出来るだけ吐いとくか、あと、熱いシャワー・・・・・・)
 まぶたの重さに耐えながら、洗面所のドアを開ける。とたんに、背筋に寒気が走った。
 (あうう、まさか風邪?まったく・・・・・・ええ!?)
 顔色を確かめる為、鏡を覗き込んだ彼女の表情が凍りついた。
 そこには、在りうべからぬものが映っていたのだ!
 短い悲鳴が上がる!!
 ・・・・・・しかしその声が、他の部屋の住人達の耳に届くことはなかった。


 ――翌日。谷崎ゆかりは何年ぶりかの大遅刻をやらかしてしまった。
 黒沢みなもが迎えに来なかったからである・・・・・・。
9いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:06 ID:???
『仮面ライダー 神楽』 第六話 <弐>

 そして、同日夕方。彼女らの勤務先である某私立高校。
 廊下をズカズカと闊歩する谷崎の姿があった。誰が見ても不機嫌とわかる表情だ。その理由は、
まだ残る二日酔い。遅刻――それ自体ではなく、それが原因でされた説教。そして・・・・・・
( ・・・・・・あ〜、ムカつく!あの馬鹿、何やってんの!何回携帯かけても繋がんねーし!クソッ)

 そんな彼女を遠巻きに見て、生徒たちが囁きあう。
 「ゆかりちゃんだよ、えれ〜機嫌悪そう・・・・・・触らぬ神にたたりなしだな」
 「・・・・・・しかし先生なのに遅刻しといてさぁ、あの態度って?ほんと、あの人だきゃ〜」
 「ゆかりちゃんはほっとこう。それよりさ、黒沢先生が休んじまってるほうが心配だよ」
 「失踪した女、水泳部だからな。でも、あの水島って、最近悪い噂があってさぁ・・・・・・」

 少し離れた所で、別の一団もひそひそ話。女子二名、男子が三名ほどだ。
 「いい気味〜、黒沢の奴、無断欠勤だって。そのまま居なくなんねぇかなぁ」
 「ほんとあいつムカつく、ヤニ吸ってただけで人のこと叩きやがって。ぜってー許さねぇ」

 彼女らは二ヶ月ほど前、校舎裏で喫煙していたところを黒沢に見つかった。激しく叱責され、な
おも反抗的な態度を取ったため、頬をぶたれた。――それを根に持っているのだ。しかし、自分た
ちにそれ以上のお咎めがなかったのは、黒沢が一件を胸のうちに収め、他に報告しなかったおかげ
とは知る由もない。

 「ねぇ、これをネタにあいつを追放できないかなぁ。『無責任教師辞めろ』とかって」
 「そりゃ無理だ、一日ぐらいじゃな。ゆかりちゃんみてーのが、クビにならねぇ学校だしよぉ」
 「うう、ゆかりちゃん恐るべし。・・・・・・しかし、水島の奴も使えねぇよな。失踪?何?わけわか
んねぇ〜。あいつ使って黒沢の奴、精神的に追い詰めてやろうと思ってたのによぉ」
 「自分の手は汚さずにな、へへへ。お、そうだ。いいこと思いついた!慰謝料もらおうぜ、水島
から」 「はぁ?一家みんな失踪したんだぜ、どうやって」 「へへへ、まぁ聞けよ」
10いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:08 ID:???
 「いや〜『そこまで熱くなってるなら、お前が担当しろ』って、編集長も話がわかるなぁ。やっ
ぱり仕事は気合だぜ、イェーイ!」

 神楽はご機嫌でMTBを走らせていた。時刻は深夜、向かうは現場――水島邸。
 あれから帰社し、独断専行の件で叱責を受けた彼女だったが、ひたすら『私にやらせてください』
と一歩もひかず、ついに大久保を根負けさせたのだ。

 「昨日はさっぱりだったが、なぁに、化け物が出るのはやっぱ夜中さ。ああ、腕が鳴るぜ!」

 ・・・・・・目的が完全にすり変わっている。英断を下した大久保の立場っていったい?
 やがて到着した現場周辺は、時間も時間だけに人気は全くなかった。なにせ『呪われた家』なの
だから。――いや、誰か居る。裏手の塀ぎわ、電柱の影に。――怪しい。

 「そこで何やってんだ、お前?」 「関係ねぇだろ!ああ?犯すぞ、でけぇ乳しやがって!」

 それは若い男だった。相手が女と知ってナメたのか、横柄な態度で迫ってくる。
 しかし『でけぇ乳』はまずかった。・・・・・・数分後、彼は神楽の前に正座させられ、泣きじゃくる
はめとなっていた。

 「ひっく、お、俺は見張りさせられてただけです。ホントはイヤだったけど、付き合いで」
 「ああ?誰が言い訳しろっていった?何をやってたのかって聞いてんだ!」
 「ヒィィ、言います。だから、もう殴らないでぇ。よ、よ、夜中はビビって誰も近寄らないから、
忍び込んで慰謝料代わりになんか頂こうって。でも、言い出したのはマジ俺じゃなくって・・・・・・」
 「何ぃ!誰か入ってんのか、この家の中に!バカが!」

 ――そこへ、鳴り始めた。神楽の脳内に、あの音が!
 「ちぃぃぃ!間に合うか!?」

 神楽は男に一撃打ち込み失神させると、塀を乗り越え敷地内へと突入した。
11いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:12 ID:???
 ――すでに屋内は静寂に包まれていた。全ては終わった後だった。
 しかし鏡の中の反転世界では逆に始まるところだ。すなわち、食事という名の殺戮が。
 四個の白い塊が地に転がっている――蜘蛛糸でラッピングされた人間だ。
 かすかに蠢いている――まだ、生きているようだ。
 いや、いっそ死んでいたほうがよかったかもしれない。これから一人づつ、生きたまま喰われる
恐怖を味わわなくてはならないのだから。
 巨大な影が歩み寄る。それは蜘蛛――だだし、大きさはトラック並みで、体は金属を思わせる銀
色に覆われている。かつて神楽が初陣で戦った敵――いや、少し違う。加えて、ケンタウルスの如
く、人型モンスターの上半身が生えていた。その名はディスパイダー・リボーン!
 久々の大漁にそいつが満足げな笑みを浮かべ、一人目の獲物に手をかけようとしたその時!
 『フリーズ・ベント』
 認証音とともに巨体は凍りつき、微動だにしなくなった。
 そこへ!風のように走り来た勇姿は――仮面ライダータイガ!

 「間に合ったぜ、よっしゃあ!ちょっと待ってろ!すぐに、たっぷり可愛がってやるからな!」

 タイガ=神楽は四個の塊を軽々と持ち上げると、ディメンションホールを駆け抜けて、鏡から水
島家の居間へと投げ込んだ。
 「そこで転がってろ、コソ泥!お前らも、後で可愛がってやるぜ!」

 ・・・・・・モンスターも不良も、一緒くただ。
 タイガは急いで戦場へと、とんぼ返りをした。
 だが、ものの三十秒の不在の間に、戦況は著しく変化していた。フリーズが解けて動き始めた大
蜘蛛が、何者かの攻撃を受け悲鳴をあげている!
 黒を基調としたボディに銀の防具。そして特徴的なのは、額と左肩にある一本角。犀の頭を模し
た得物を装備した右手が、物凄いパワーで大蜘蛛を打ちのめしている。――新たなライダーだ!
 タイガ=神楽は油断なく、デストクローを装着して叫んだ!

 「待てよ、そいつは私の獲物だぜ!!」                         (続く)
12いらだとばる ◆5jrOzGUTic :03/02/28 00:14 ID:???
 ・・・・・・と、いうわけで第六話でした。

 毎度ながら拙文スマソ!オリキャラ出しすぎもスマソ!

 あずキャラが失踪事件がらみのトラブルに巻き込まれ、それを神楽=タイガが解決したり、よけ
い事態を悪化させたりってパターンで進めていこうかと思ってはいるのですが、難しいッスね、話
を盛り上げるってのは。上手い人がうらやましいッス。でも、頑張ります。

 では、毎度あてにならない次号予告いきます!

 『仮面ライダー 神楽』

 「なんてパンチ力だ。一発で脚をへし折ってやがる」
 「た、谷崎先輩ぃ!」
 『コンファイン・ベント』「き、消えた!?」
 「チェックメイト・・・・・・そうよね?」
 「赤ちゃん生めなくなっちゃうわよ?ほらぁ!」

  戦わなければ、生き残れない!
13ミネルバの梟 ◆pXyy/aAePc
いらだとばるさん、新スレと新作、乙です。
むぅ、この描写の細かさは見習いたいな〜

ワタシモチカイウチニシンサクヲ・・・・・・

И