リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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九州・某村

「こんにちはー」
割烹着にスーパーのビニール袋をぶら下げた、田舎では実にありふれたかっこうの
中年女性が、玄関口にあらわれた。
「あらあら橋田さん、失礼しちゃって・・・・・・」
奥の部屋に通じる廊下から、タオルで手をぬぐいながら出迎えたのは、橋田と
呼ばれた中年女性と同年代の女性であった。
ただし、その顔には少なからぬ歳月を疲労とともに生きてきた人間特有の色が
深く現れており、知らぬものが見たら2人の年齢が同じであるとはわからない
であろう程に憔悴しきっていた。
「これ、うちでとれた野菜だけど・・・・旦那さん、具合はいかが?」
スーパーの紙袋を手渡しながら、橋田が問う。
「おかげさまで、今日は具合がいいみたいだけれど」
目線を合わせることもなく、出迎えた女が言葉すくなにこたえた。
「まあ、ねえ・・・・・病気だけじゃなく、娘さんまで行方不明とあってはね・・・・」
橋田は、大仰に同情して見せた。