リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>247続き
十数年前、彼は中東からアジアにかけて、仲間たちと常に戦場にあった。
そのとき、彼は間違いなく自分のために戦争を行っていた。

国家のためでもなく、虐げられた民族のためでもなく、ただ自分の欲するままに戦いつづけた。
その後、アフリカに渡り、流転を重ねて、今日本の国権を統括する機関の構成員となっている。
そして今、己の無力感をハイビジョンTVの前でかみ締めている。

そうだよな。やっぱり、俺はここにいたくないんだ。
彼は踵を返し、足早に出口へ向かった
「おい、どこへいくんだ?」
彼の同業者-野党の若手議員-が問い掛ける。
彼はそれにこたえず、携帯電話を取り出し、数年間放り出したままのナンバーにかけた。

「もしもし、はちまきか?俺だ、めがねだよ」

戦争、そう、戦争だ。