既に得し萌や逃げて月ひとり〜慶祝スレッド第十七章

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南シナ海の覇権をめぐるASEAN各国とC国の思惑が、国連の御旗を掲げた欧米列強の介入を呼ぶ。
西朝上層部の粛正と、南朝上層部の混乱、そして北朝を襲う内大臣崩宮萌胤親王の登場。
内外の混沌をよそに、人々の宴は続く。

2chのスレ容量制限512KBの限界に前スレが達したため、前スレは書き込み数450で新スレに移行することとなりました。

当スレは、参加される皆様に以下の注意事項を守って頂けるようお願いしております。

※sage進行の徹底。
※軍事板に寄宿する意義を忘れない事。
※慶祝スレ内のルールの尊重。
※相互に礼節を守った書き込みを心がけること。

皇式サイトはこちらとなります。
参加者同士の打ち合わせ交流等は、こちらにてどうぞ。

http://www30.freeweb.ne.jp/play/keishuku/index.html

軍事版の皆様方に迷惑をおかけしないよう、sage進行を守って「みんななかよく」楽しみましょう。
・第壱スレッド すべてはここから始まった。
「慶祝!!皇太子妃ご懐妊」
http://yasai.2ch.net/army/kako/987/987394714.html
 皇室の雅子皇太子妃の御懐妊報道スレが瞬く間に「もし愛らしい皇女だったら」という妄想に発展。
暴走する軍事板の住人はついに“萌宮もなこ内親王”と勝手に名づけ、魔法少女を地で行く設定を次々と付加。
親衛旅団たる第五旅団、「あ、そう」が口癖であるもなこの護り神様"ひいおじいさま”、
だんだん壊れていく第五旅団軍歌など、ヤバイ予感をはらみつつ妄想は留まる事を知らない。

・第弐スレッド
「〜萌宮様の辺にこそ死なめ〜慶祝スレッド第弐章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/988/988353583.html
 ついにはテレビアニメばりの「次回予告」、さまざまなキャラクターの登場などを経て、
ついにもなこのライバルで南朝の皇統を主張する“萌之院もえみ”が登場する。
これに親衛旅団として変態集団“醍醐旅団”の登場により、ついに南北朝の争いへと発展する。
 さまざまなロールプレイの中、南北朝某国の金親子が宮城に侵入。
かつての恩讐を忘れてふたつの旅団が共に北と戦う。
このあたりから名物リアルタイム戦闘実況が展開されるようになる。
翌日には「次回予告」氏の予告中にあった”ヨーグルト”の言葉を発端に醍醐旅団が暴走。
よりによって宮城が血を染める騒ぎに(「血とガーターベルトの夜」)。

・第参スレッド
「〜海ゆかば萌える屍〜慶祝スレッド第参章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/989/989685827.html
 ふたりの姫殿下に萌え萌えの第五、醍醐旅団が、コイズミ・モリヤマの“萌え萌え”弾圧派の
陰謀により、解散の危機に。
さらに両姫殿下が拉致された事に彼らは激発。ついに両旅団は帝国軍すべてを敵に回して武装蜂起する。
帝都を戦場として萌える心を旗印に掲げた両旅団の漢たちの萌魂が炸裂する様は圧巻(「長いガーターベルトの夜」)。
 その翌日は武装園遊会が開かれ登場人物たちもマターリしていたが、やはりテロ騒ぎに。
長いガーターベルトの夜の詳報は第三スレッドの>>390-395
そして、某C国の萌沢東による人民萌命、それに同調する代々木の@党などの蜂起などの
波乱の予感を含みつつ、わずか三日で第四スレへ……。
・第肆スレッド
「〜萌えよ剣〜慶祝スレッド第四章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990026056.html
 なんと今度は北の脅威が皇国を襲う。萌革命を唱える中国、ロシア、北朝鮮の赤軍が三人の皇女を求めて新潟に上陸!
新潟と長野を中心に、つい本格的な軍事シミュレーションが開始され、事態は史上最大規模の展開に!
息付く間もなく展開される現代戦シミュレーション、間に挟まれる萌え萌え軍人たちのボケッぷり。
中国軍の最新兵器先行者も登場し、イロモノとマジモノたちが戦場で暴れ回る姿に、周囲の軍事板住人はどう考えているの
か!?
 いったいこのままどう収拾をつけるのか?そもそも収拾つける気あるのか?
誰にも分からないままに突き進んでいく……。

・第伍スレッド
「萌えよ!!勝利は我に在り 慶祝スレッド第五段」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990284251.html
 突如としてソ連と大日本帝国の間に和平が成立。しぶしぶ撤退するソ連軍(お約束の抗命&粛清アリ)、そして新潟・長野に
取り残されてしぶとく抵抗を続ける中朝赤軍。
そして不気味に帝都で蠢く代々木の@党の闘士たち。新キャラ、チャイナドレス&おだんご頭(or人民服&おさげ)で語尾が
「〜ある。」な中国軍最終兵器娘「萌々」、
ロシア内務省の粛清クールビューティー「モエナ・スヴェトラーナ」なども登場、もはや誰にも暴走は止められない。
はたして新潟と長野は解放されるのか?っていうか、勝手に占領されている事にご当地在住の人はどう考えているのか?

・第陸スレッド
「〜新潟は萌えているか!?〜慶祝スレッド第伍章〜」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990789692.html
 新潟・長野を占領するC国・NK国軍に対してついに大日本帝国国防軍は国土回復のために立ち上がる!
国防軍参謀本部作戦課長の立案する国土回復作戦“萌一号”作戦が善行忠孝大佐の指導の下に発動され、
北朝、南朝、西朝は陣営の別なく作戦に参戦を表明する。これに対しロシア軍の闘将フョードル・コンスタノヴィッチ・キザーロ
フ大将は己の美学を完成させるべく、
ロシア軍の残余兵を纏め上げ、赤軍全軍の作戦指導を担当。再び善行とキザーロフの熱き戦いが今始まる……。
 五月二七日〇時〇〇分、大日本帝国の国土回復戦〜Reconquista(レコンキスタ)〜開戦。
ついに決戦の火蓋が切られ北の大地と海を熱く萌え上がらせる!
・第七スレッド
「〜起て! 萌えたる者よ〜 慶祝スレッド第七章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990987120.html
 解放された新潟と長野は戦禍とC国、NK国軍の復讐とも言える戦争犯罪によって凄惨なる廃墟と化していた。復興に立ち
上がる各陣営と国防軍。今までと打って変わったシリアスなエピソード、静かで冷静な報告書、大量に投入されるショートス
トーリーなどが相俟って戦後の物語は紡がれる。
一方で新たに登場した萌姫と加藤率いる 東朝、R国の侵略を許し混乱するC国、さらなる革命に向けて動き出す萌萌たち、
あらゆる陣営を尻目に老獪に立ち回るR国大統領ぷ〜ちん、そしてついに登場するB国の影!
ついでに言うと宮城はおさかなさんたちが大暴れで、六九式にも春が来た!  いったいなんの事かわけがわからないが、や
ってるこっちもわからない! そんなシリアスと暴走の第七スレ。発信ゆんゆん!

・第八スレッド
「〜倭の国は……萌えの幸はふ国〜慶祝スレッド第八章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/991/991328032.html
 ぷ〜ちんの来日で一挙に緊張感を高める皇国。いずれの王朝もそれに対してなんの対策を施す事ができぬまま、ぷ〜ち
んのが皇国を訪れる日がやってきた!
そこに響き渡る一発の銃声は大日本帝国崩壊への序曲なのだろうか? とシリアスに始めときながら、なんと始めたのは水
着大会(笑)
漢汁と筋肉が迸る男子の部はこのスレの後半だ! って、このあらすじ滅茶苦茶すぎるぞゴルァ!って言われても展開自体が
そうなんじゃー。

・第九スレッド
「〜海と萌えと妄想と〜慶祝スレッド第九章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/991/991497749.html
 地獄の男子の部が終わり、いよいよ待望の女子の部が開始される。各陣営の誇る名花たちが妍を競う、わくわくでドキドキ
の水着コンテストの“本番”がいよいよ始まったぁ!
各種各様のアッピールで会場はもう大興奮、いつしか大会は感動のフィナーレへと! そして後半登場人物たちの愚痴や不
満や希望や疲労が炸裂しまくって思わず反省!
の第九章はたった一日でいっぱいいっぱいぃぃぃ! いや引いた人申し訳ない(笑)
・第壱拾スレッド
「〜萌え出る国の皇女たち〜慶祝スレッド第十章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=992249963
 酒だ! 酒だ! 酒持ってこーーーーい!
北朝は善行閣下のスキのない堅物っぷりに女性陣がなんだかテンパイ!
ついでに言えば名無し侍従@親支派も妖怪変化に付き纏われてプッツン!
南朝は旅団長やキツネさんたちが恋の挙句に頭がオーバーヒートでブチキレ!
西朝は初恋相手の中佐が外交使としてやってきて、ともえ殿下をメロメロにしちゃって珍しくヒートアップ!
なぜか菊水までもが某電気街に『黒猫館』なる怪しげな店を出してハメハズシ!
よくわからないけど、とにかくみんな何か大切なタガが外れてしまって、最後はワケのわからないまま酒に逃げまくってドサク
サの内に過ぎ去った十二スレは、この前すぐ!
……お前等そんなに軍事板から追い出されたいのか!?
・第壱拾参スレッド
「天気晴朗ナリテ萌エ高シ〜慶祝スレッド第十三章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=992799264
 のっけから酒宴で始まり、もはや軍事板追放か?
さらに始まったのは旅団蟲の蟲大増殖、ああなんかもうだめだ……。
完全な板違いな騒動が次々と起こる中、実は密かにスレッドの方向性をも決める北朝・西朝会談への
伏線が引かれていたのであった(たぶん)。
 硫黄島に颯爽と降り立つ北朝の日本外人部隊総参謀長善行忠孝三将。
対する西朝代表モエナ・スヴェトラーナ。
丁丁発止の外交取引が展開されようやくスレの面目を施す。
 さらに善行三将と醍醐旅団中佐の正面からの大日本帝国のグランドデザインを巡る議論が始まるのであった!
ああ、やっぱり軍事板でよかった……。

・第壱拾肆スレッド
「我征くは萌えの大海〜慶祝スレッド第十四章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=993330869
西朝と北朝の外交折衝が終わり、四朝の間に束の間の平和が訪れる。平和でちょっとした怠惰な時間……。人々は七夕の短冊に
明日への願いを込めて祈り、この平和とマターリ萌えがいつまでも続く事を願う。しかし、この平和は来るべき大動乱の前の静けさ
に過ぎなかったのであった……。スレ始まって以来の停滞と急展開が顕著な第十四スレッドは、第一部の最後を飾ってしまう転換
期ぃなスレッドです。

・第壱拾伍スレッド
「萌えの世になれこし契りくちずして〜慶祝スレ第15章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=994533830
 さーて、マンネリ化してきた事だし、一発ぱっーっと花火打ち上げっか! と言いつつ、あんたら核ミサイル打ち上げますか!?
いきなり帝都を核の炎に包んで始まった波瀾含みの第二部は案の定初っ端から、旅団長の悪魔芝居に、もなこ殿下の家出に、覚
醒善行の粛清劇とイキナリボルテージは上がりっぱなしてみんな長文あげまくり。おかげで今回最短の450レスでスレサイズがパン
クする始末。政治軍事ともに活発だが萌えの崩壊に揺れる北朝、萌えキャラ各種登場で一気に百花繚乱の南朝、粛清劇と一家離
散で破滅寸前の西朝、なんだか第二部になって活き活きしているマイペース東朝。四朝の栄枯盛衰がくっきりと分かれる中、16章
は西朝粛清劇と南朝温泉イベントの続きから!

・第壱拾陸スレッド
萌え花や、宮は東に院は西に〜慶祝スレッド第十四章
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=995826495
 あーそれそれ、第16章は萌宮もなこ殿下の家出に始まりドキドキの女性キャラいっぱい入浴シーンから始まり、タイフーン戦隊とニ
ダー艦隊が大暴れの南シナ海海戦が行なわれ、何故か世界の主力艦隊がアジアに大集結、北朝では宮内大臣崩宮親王がド派
手な登場し、南朝では拳王様が君臨される憲兵隊とスゥイート獣営倉の恐怖が描かれる、などなど見所いっぱい。そして、終いに
はあの醍醐旅団長がいきなり純情可憐な病弱系美少女に大変身!! もはや萌えの力は性別さえも超越したというのかっっ!!(ち
ょっとイヤだ)
7アルザス:2001/08/11(土) 21:41
 善行閣下上がってます!! って造ったばかりかだからか
8名無し三等兵:2001/08/11(土) 21:57
次回から新スレへ移行したら下記のスレにて倉庫送り
依頼をお願いします。

軍事板・自衛隊板合同【倉庫関連】
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=saku&key=996802190
969式:2001/08/11(土) 21:58
>>1
あははーっ!! どうもお疲れさまでした、善行閣下m(_ _)m
これからもどうぞよろしくお願いいたしますーっ(笑)
1069式:2001/08/11(土) 22:00
>>8
自治スレの方でいらっしゃいますね? わざわざご苦労様ですっ、了解いたしましたーっ(笑)
それでわ、これからもどうぞよろしくお願いいたしますっm(_ _)m
11善行忠孝@休暇中:2001/08/11(土) 22:17

(新潟空港へと向かっている旅客機の機内で困惑しているスチュワー
デスに話しかける善行忠孝)

はい? 私に通信ですか? それで送り主は?
新潟空港管理部?

判りました。それでは、お願いいたします。

(前スレ>>448 の状況を知らされ)

わざわざありがとうございます。御好意には心から感謝させていただ
きます。それでは、申しわけないのですが、言づてをお願いできませ
んでしょうか? ええ、特に難しいことではありませんので。

・・・さて、わざわざ心から御出迎え、やはり乗らねばなりますまい。
12醍醐旅団長:2001/08/11(土) 22:18
>>1
 お疲れ様でした善行閣下。

>>8
 了解いたしました、以後そのように手配させていただきます。
13ぱちもん谷村新司@善行忠孝:2001/08/11(土) 22:33
(新潟空港の旅客出迎えロビーにて。到着した東京羽
田発の便の旅客が全て立ち去ったあたりで、突然電
気が落ちる。真っ暗闇の中、何者か複数の走り回る
音が響いたかと思うと、突然スポットライトが輝く。
そして、その中に紫色のラメ入りタキシードを着て、胸
に真っ赤な薔薇を差し、当然のごとく小指を立ててマ
イクを持った善行忠孝が立っている。しかも、何故か
は判らないが、ハゲずらをかぶり、口ひげをつけてい
る。
と、朗々とロビーに響く音楽にあわせて歌い始める善
行忠孝)


   手を当てて 何も触れず 哀しくて頭を撫でれば
     側頭に残る髪より 他に触れるものはなし
       嗚呼 抜け散る宿命の髪たちよ
       せめて密やかに この頭に残れよ
        我は行く 輝ける頭のままで
         我は行く さらば滑るよ

      呼吸をすれば頭の上 凩は吹き続ける
     されど我が胸は熱く 毛髪剤を求め続ける
      嗚呼 さんざめく 名も無き髪たちよ
      せめて鮮やかに その身を終われよ
        我も逝く 心の命ずるままに
         我も逝く さらば滑るよ

(善行と同様のハゲずらをかぶり、胸に紅い薔薇を差し
真白いタキシードを着た「筋肉科連隊戦闘団」バックコー
ラスとして朗々と合いの手を歌う)

      嗚呼〜 嗚呼〜 嗚呼〜 滑るよ〜〜

(左手にマイクコードを絡めてから横へと伸ばし、ゆっく
りと出迎えの東朝の面々に向かって歩き始める)

       嗚呼 いつの日か誰かがこの髪を
       嗚呼 いつの日か誰かがこの髪を
        我は行く 輝ける頭のままで
         我は行く さらば滑るよ
         我は行く さらば滑るよ


「こんばんわ、お元気でしたか? 谷村新司です」
14葛城:2001/08/11(土) 23:14
ーーーーー  電波  ーーーーー
善行殿、新スレ作成ご苦労だった。
今確認したが、素晴らしいな(笑
谷村か(笑
15葛城:2001/08/11(土) 23:28
>>13
つつい、と葛城が一歩前に踏み出す。
はち、はち、はち、はち

それに会わせ水沢が、堺が、そして六条がつられて拍手をしはじめる。

葛城「素晴らしい」

  多くの人々が状況を理解してはいなかっただろう

だが、中にはつられて拍手し始める者も出てくる。

さらに葛城が一歩前に踏み出し拍手の音量を上げる

続いてつられたのは売店の職員
案内をするもの
遠方に帰郷予定の親子ずれ
新潟に帰ってきた者

そう、今人々に気持ちは訳の分からないままにどとぉのかんどぉの渦に飲み込まれようとしていた。

いま、その拍手の嵐の中「谷村新司」一行は未だかつてない興奮の坩堝の中にいた

堺「ぶやぼぉおおおおおおおおおおおお」

とうとう、目に何だする者も現れる。

一体何が、彼らをそこまで感動へとかき立てるのか。

新潟空港はいま、新潟戦争以来の危機的状況に陥ろうとしていた。

「谷村新司」によって

葛城が「谷村新司」に手を差し出す。もはや感動は止まらない。

「新潟へようこそ」
16東朝サイドの芸返し:2001/08/11(土) 23:37
>>15
葛城「やはり芸には芸で返さねば為るまい
   葛の葉、例のモノ、許可しよう」

六条「ほ、ほんきっすか」
葛城「当然本気だ、がんばってほしい」

(葛の葉が新たな横断幕を広げる)
葛の葉「いっくにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
17〜Bad High!〜:2001/08/11(土) 23:39
>>16
<菊十字歓迎歌   〜Bad High!〜>

六条「や、たりたくないよぉ」
葛の葉「はじめだけにゃぁ!いっくでぇ!」

  (葛の葉は横断幕を掲げる そこには[もえひとLAVE]の文字が大きく書かれている)

六条: くじけちゃうわ だめよ 私
   傷だらけのハート みんなの視線が ヒリヒリ

      葛の葉:誰もみんな 最初(はじめ)はそうにゃ
               あきらめたらダメにゃ ついてくるんにゃ  しっかり

  六条:とてもできないよ

       葛の葉:自信を持つにゃ
 
   六条: どきどきしてるし
  
          葛の葉:たよっても 無駄にゃ

(六条、青汁でも飲んだかのように割り切った爽やかな顔をする)

 二人: 瞳とじて 祈るように fire fire 今 ハートを燃やすの!

 『横断幕エレガンティックすたんぴーーーーーーーーーーーーーーーーーと!!!!!』

 (閃光と共に横断幕が大きく振られる)

   萌を止めないで 走り続けるの 胸に抱きしめた 光灯すまで
    Bad High Bad High Bad High! Bad High Bad High Bad High!
18〜Bad High!〜 :2001/08/11(土) 23:40
>>17
(六条我に返る)

(六条 滂沱の涙。対して葛の葉は満面の笑み)

 六条:シリアスには 遠すぎるから
       ため息をついちゃう だけど 負けないわ GANBARU

    葛の葉:それでいいにゃ  努力なしで
     簡単使える 技はいらない 決まりにゃ
     (六条力無く反論:「技要らないから、青春返して…」)

     六条:一途な気持ちは かならずかなう

       葛の葉:技を信じるにゃ 宇宙(そら)までいけるにゃ
              (六条の突っ込み:「いけるかぁ!」)

二人:今はじまる 危険な旅 Dengher Dengher 今、宇宙をめざして!

六条「(ぼそぼそと)ねぇ、じょうだんだよね。ネタだよね、これ」
葛の葉「はにゃ?うちはいつもほんきにゃ」
六条「い、いやじゃぁぁぁあっぁぁぁあああ!」

葛の葉『バァァーーーース・トォォォォォォォ・ホォォォォォォォオォォオオォオオオオオオオムラン!』

(以降、録音された先ほどのフレーズが流れる)

   #萌を止めないで 走り続けるの 胸に抱きしめた 光灯すまで
    Bad High Bad High Bad High! Bad High Bad High Bad High!
  (# 2回繰返し)
19新潟空港にて:2001/08/11(土) 23:55
>>18
水沢「たぁまやぁ〜〜〜〜☆」

感動と怒濤、空港の人々の心は今、遠いおそらをまっていた。

葛城「(善行をみて)先ほどの唄に対するささやかな御礼だったがいかがだったかな」
20ぱちもん谷村新司@善行忠孝:2001/08/12(日) 00:20
>>15-19

(マイクを手に持ったまま拍手をするぱちもん谷村新司。そのまま葛の
葉嬢、六条嬢に近づき、右手のマイクを左手に移してから、ロビーの
一般客に紹介するように右手を広げる)

さあ、ロビーの皆さん、力一杯に歌ってくださった紅組のお二人に盛大
な拍手を!!

(思わずつられて、力の限りの拍手を捧げる群衆たち。万雷の拍手の
中、右に左に二人をうながして挨拶させるぱちもん谷村新司)

皆さん、楽しんでいただけましたか? 名残惜しくはありますが、今宵
はこれでお仕舞いとなります。さあ、皆さん、一緒に右手をあげて、こ
う人差し指と薬指をたてて左右に振ってください。
最後に、「蛍の光」と共にお別れとなります。

ありがとう、観客の皆さん!!
ありがとう、新潟空港の職員の皆さん!!

ありがとう、そしてまたいつの日かお会いいたしましょう!!
21善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 00:22
>>19
(何ごとも無かったかのように平然とした態度で)

お久しぶりです、葛城さん。
それでは、ご案内願いませんか?

(でも、ラメ入り紫タキシードに赤い薔薇とハゲづら(謎))
22葛城:2001/08/12(日) 00:27
>>21
(後ろの方で水沢がハーモニカで蛍の光を演奏する)

(全く気にしない様子でまじめに)
そうだな。外に車を用意してある。
其れにて移動しよう。
23善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 00:34
(後ろで観客の皆が感動に打ち震えつつ「蛍の光」にあわせて右手を
振っているのに送り出されながら、東朝差し迎えの車に乗り込む善行)

わざわざの盛大な御出迎え、痛み入ります。
それにしても、新潟の皆さんはノリがよくていらっしゃる(笑)
これは、楽しい休暇を過ごさせて頂けそうですね(笑)
24車での移動:2001/08/12(日) 00:36
>>22
ラメ入りタキシードの善行と東朝一行を乗せた車は新潟市内を走り抜ける。
前もって用意されていた数台の車のうち先頭の車には(運転席に)堺、(後部座席に)葛城、善行、水沢が座る。

善行の見下ろす新潟には最早焼け跡はない。
だが、あちこちに見あたる空き地と人気のなさが戦争の証明をしていた。

葛城「挨拶が遅れたな。実に久方ぶりだな、善行殿。あそこまで盛り上がるとはおもわなんだ。実に楽しかったな」
25善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 00:43
>>24
お久しぶりです、七夕の夜以来でしたか。

仰る通りですね。どうやら新潟は、あの戦争の悲惨さから立ち上がっ
て前に進めるまで立ち直られたのですね。素晴らしいことです。
そうですね、久方ぶりに楽しまさせていただきました。

さて、それではこれからの予定はどうなっておりますか?
26葛城:2001/08/12(日) 00:50
>>25
実に善きタイミングで来られた。
今宵は戦争にて失われたモノ達の萌心の還元を願う『還魂』の宴があるのだ。

是非、出席していただきたい。
はじめに『歌』がありその後に各々『亡くなったモノ』に萌思いを馳せ一時の宴を過ごすというモノだ。
出店なども軒を並べる宴だ。楽しめると思うが、いかがかな
27善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 00:54
>>26
了解いたしました。それでは、御好意に甘えさせていただき、私も飛び
入りという形で参加させていただきましょう。

そうしますと、私もなんらかの形で「芸」を呼び戻される「萌魂」に捧げ
なくてはなりませんね?(笑)
28葛城:2001/08/12(日) 00:59
>>27
>>なくてはなりませんね
『還魂歌』自体は形式が決まっている故になかなか入りにくいだろう。
その後に別舞台にて『ペント・ミノ殿』の自由参加のカラオケ大会が在る。

その場にて一つ私と歌の勝負はいかがかな(笑
29善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 01:03
>>28
カラオケ大会ですか。
了解いたしました。それでは、私に為しうる限り、召喚される「萌魂」へ
歌を捧げさせていただきましょう(笑)

よろしくお願いいたします(笑)
30葛城:2001/08/12(日) 01:08
>>29
此方こそよろしくお願いしたい。

会場等の準備は今現在加藤達が指揮を執っている。
私の方は通常業務の処理があるが、もし興味がおあり為れば見学なされも善いだろう。

もしくは貴殿にとっては貴重な休みだ。貴殿の隣に座っている東朝お財布お手伝いの水沢に案内を支持してあるので
各所を見ながら気を休むるも善い。
水沢、善いな?
31水沢:2001/08/12(日) 01:10
(善行殿下を見て)
はじめましてっ☆
水沢 ゆりといいますぅ〜
一生懸命案内しますのでよろしくおねがいしますっ
(ぺこり)と頭を下げる)
32葛城:2001/08/12(日) 01:11
しばし、見学の後に水沢に案内させても善いな。
さて、いかようにするかな?
33善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 01:16
>>31
初めまして、水沢さん、善行忠孝と申します。
それでは、この新潟に滞在している間、よろしくお願いいたします。

>>30 >>32
私としては、特に希望はありませんので、そうですね、東朝の皆さん方
のお邪魔にならない形でぶらぶらとさせて頂ければ。後ほど皆さん方
に紹介していただく機会もありますでしょうから。
34水沢:2001/08/12(日) 01:18
は、はいです〜☆
がんばります!
35葛城:2001/08/12(日) 01:24
そうか、為れば大まかな『場所』だけは着きし時に私が説明するので
水沢にその場所を指示して案内してもらってほしい。
場所によっては『内務』のモノが業務をしているだろう。
私は今日は「面接室」にいる。
其れと水沢、善行殿を後で萌姫様に必ず対面していただくようにしてほしい。

ふむ、着いたようだな。
(車を降りるとそこには木造を主体とした独特な建築物があった)
36善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 01:30
>>35
それではお邪魔いたしますか。
その為には、この格好は派手に過ぎますね。

(と、言うが早いか一瞬でタキシードを引き抜き、トレンチコートにネク
タイ、サングラス、革の鞄といういでたちに変わっている。脱いだタキ
シードとづらは、どこに消えたのかそばに居た二人にも見えない)

それでは、萌姫殿下への拝褐の栄に賜らさせて頂きたくお願いいた
します。
37葛城:2001/08/12(日) 01:37
>>36
(消えたタキシ−ドをみて楽しそう)
実は拝謁の間というモノは無いのだ。善行殿。
貴殿が来るのはわかっていたのだが、昨日より緊張気味でな。
今為れば落ち着くために「東屋」にて休んでいるだろう。
初期に、移動しやすいように大まかな場所の説明だけ私がしたいと思うのだが善いだろうか?
此の位置から為れば大まかな配置を指し示すことが出るのでな。
よろしいかな?
38善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 01:39
>>37
(コートの襟を立て、丸サングラスを直しつつ)

了解いたしました。
それではよろしくお願いいたします。
39水沢:2001/08/12(日) 01:40
(善行殿下の格好を見て)
か、かっこいいですぅ(笑
40葛城:2001/08/12(日) 01:41

(建物全体を指し示して)是が我が『親皇教団』の本部、カテドラルだ。
高さ10メートル、建物総面積200坪の間伐材を中心とした木造建築物だ。
実際には後部に実務兼居住空間である双翼式建築物の「館」、約150坪が在る故に実質の寺院としてのつぼ面積は50坪になる。
スペインのゴシック式寺院、「貴婦人」が高さ88メートル、奥行き105メートル、幅50メートルなれば名称負けしているのは事実だな。
だが、この場合はあまり西欧の建築物は参考にならんだろうな。
メインとなる「中央の間」通称「お話の間」は高床式建築物に下部の柱間を壁にて敷居をし、地下倉庫にした独自のモノだ。
故に入るときには約一階分(約3メートル)階段を登ることになる。ここからでは見えぬが「館」の方に障害者や老人用のスロープがある。
見て取れるように、後部の「館」は通路こそ在るが、「お話の間」とは分離した左右対称の建築物になっている。

間の空間は「中庭」として親しまれている。
左右双方に玄関が見えるかと思うが向かって右が我々「内務」の者の出入り口にて生活の空間が其方によっている。
左が親皇教団一般信者、お手伝いさん、外からの客の受付になっている。
左右双方の入り口に鳥居があるのは萌姫様が粗なる霊類に過敏反応する故に、払いとして設置したモノだ。気休めのようなモノだと思って欲しい。
「館」の後方に「生き物小屋」と「炭焼き小屋」、「畑」、「東屋」がある。それと、しばし離れた場所に水の汲み上げの為の「水車」が在る。
館の上に張ってあるは太陽パネルだ。電力送電線は場を乱すので今まで引かずにいたのだが、流石に不便なのでな。
高くついたが、「内務」の30名が生活する分にはあの程度で善いのだ。夜間の為の発電タービンとの併用で特に支障はない。
個人的趣向から言えば「こじぇねれーしょん」に興味はあるが、ガス線を引かねばならぬので思案中だ。

通信に関しては、「屋根裏部屋」にある携帯の基地局に集積した後で
無線にて「水車」内にある基地局につなぎ其処から新潟への物理通信線にて分岐している。
以前は固定電話があったのだが、加藤の破損率が高くてな。それと電力が余りないので広帯域が確保できない。辛い所だ。
以上が大まかな説明だ。因みにカテドラルという名称は誰が付けたのか不明だ。いつのまにやらそのまま使用している。名とはそう言うときもある。
後は「風呂場」私、加藤、野々村、萌姫様の「執務室」。「面接室」。「調理場」。「教室」。「保健室」だ。
等があるが細かな場所については必要に応じて個々に説明しよう。
「寝室」は基本は二人一部屋だ。端数の時はジャンケンにて一人部屋になる。
現在は私と萌姫様、加藤と野々村、小次郎と境というようになっている。
まず、行くとする為れば貴殿の休む「寝室」からだな。
水沢、頼むぞ。
41水沢:2001/08/12(日) 01:42
はいですっ
善行殿下、どこからいきますかっ?
42善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 01:45
>>40
説明ありがとうございました。

>>41
それでは、まず私がお借りする部屋へ案内を願えますでしょうか?
43水沢:2001/08/12(日) 01:57
はい、こっちになります。

(右の方の寄居へと移動する)
(「筋肉科連隊戦闘団」はお手伝いの人たちが左の鳥居に案内していく)

善行殿下は「菊十字」の人たちと同じ「係預かり」のお客さんですからこっちです。

(鳥居を通るときに軽く礼をする)

此処が玄関です。善行殿下用にスリッパよういしておきましたのでぇ、使ってください
(手作りらしい藁地のスリッパを用意される)

(玄関入ってすぐに横向きの廊下になっており少し進んだ所のドアを開ける)
ここが、善行殿下のお休みになるおへやですっ。

(二段ベットにきれいに畳まれた布団、二つの作業机に部屋の橋にコンセントが見える)
(部屋全体にはベージュの壁紙が張られ落ち着いた雰囲気を出している)
(小さな携帯テレビが片方の机の上にあった)

なにか、飲み物とかほしいときには「調理場」に行ってくださいっ。
44電撃炎上:2001/08/12(日) 02:03
閑散とした食堂に炎上のぶつぶつつぶやく声が響いている。
(。Д゚)「ご、ごはぁんのなぁかに、」
(・∀・;)「ハイハイ分かりましたから。」
(。Д゚)「ご飯。」
(・∀・;)「あのすいません。白いご飯をいただけますでしょうか。」
厨房にいた職員らしき人に憲兵が頼んでいる。
45善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 02:07
>>43
案内ありがとうございました。
それでは、案内していただく前に荷物をかたしてしまいましょう。

(そういうと、トレンチコートを勢いをつけて脱ぐ。コート下にはカラーの
付いた「金太郎の前掛け」。ベッドの上に放り出した革鞄を開くと、中
には何故かびっしりと真っ赤なサングラスが敷き詰められている)

さて、それではもう少し動きやすい格好に替えましょうか。

(そういって「金太郎の前掛け」を引き抜くと、いつのまにか善行の着て
いる服が人民服に成り代わっている)

さて、そうですね、次は東朝の幹部の方々に面会をお願いしてもよろ
しいでしょうか?
46水沢:2001/08/12(日) 02:13
はいですっ。
いま、「中庭」で加藤さんが炎上さんの「題目立て」の作成の仕上げしてるんですっ。
あとは、いなくなちゃいますんで、そっちからで善いですか?
47醍醐旅団長@少女形態:2001/08/12(日) 02:15
 あれあれあれあれあれあれあれ―――――――――――?
「……ここどこ……?」
 確か私は旅団駐屯地の建物の中で迷子になっていた筈……。
 ところが、いろいろうろうろしていたら、なんだか、本当に見覚えのないところに出てしまった。
 高さ10メートルぐらいの木造の建築……?
 へ……み、見覚えあるぞ、これ……。
「なんでなんでなんで……?!」
 それは、醍醐建設が携わった建築物で、私も完成予想図を見た筈。

 そう、東朝の“カテドラル”だった……。

 どどど、どうしよう。
 こんなところに……。
 しかも、こんな姿で……。
48善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 02:15
>>46
了解いたしました。
それでは、案内をお願いできますか?
49水沢:2001/08/12(日) 02:23
はいですっ、こっちです。
(再び玄関を抜ける。そこから建物の間を通り中庭に移動する)

かとうさぁん。おきゃくさまですっ
50加藤:2001/08/12(日) 02:28
(作業を止めて善行を見る)
「………迎えに行けずしつれいした。善行忠孝殿。依然あったことがあるとは思うが、東朝『教主代理』『軍術担当』 の加藤だ」
(左手を差し出す)
51東屋:2001/08/12(日) 02:33
>>47
眠っていた萌姫がむくりとおきる
萌姫「…………………?……………………」
         …ちりん…

そのまま、鈴を鳴らしながら移動する。


………
………………


視線の先にきょろきょろしている若い女性が見える。

少し小走りになる

  ちりん ちりん ちりん

女性が萌姫に気がつき驚く

萌姫はそのまま女性のそばによる。

萌姫「………………だいご………………」
52善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 02:37
>>50
(差し出された左手を取り握手)

こんばんわ、善行です。短い間ですが、どうぞよろしく。
先日の皇居での七夕園遊会でお会いしたと記憶しております。

そうそう、六九式嬢はお邪魔して居られませんか?
53醍醐旅団長@少女形態:2001/08/12(日) 02:42
>>51
 相変わらずの方向音痴と貧血ぶりを発揮してくれる身体をもたあましながら、私はとりあえずなんとか吉野に戻る方法を探ろうとと、カテドラルをうろうろする。後で聞いた話だが、方向音痴に対処するのに一番いいのは“動かない”事だったらしく、さらに貧血低血圧も動揺との事だった……。
 ともあれ、私はまたわけのわからないところに出てと方にくれていると、小さなそしでいて瀟洒な亭から、一人の少女が私に近付いてきた。

 慌てて身を隠そうとする(トロトロと)私に向かって小さな女の子は呼びかける。
「………………だいご………………」 ちりん。

 いつもより近い位置で聞こえる小さな声。
「も、萌姫殿下……? ってどうして、私の事がわかるんですか?」

 私の言葉に萌姫は“どうしてそんなに当然の子とを聞くんだろう?”という表情で頷いた。

「あ、あの。お久し振りですね……“だいご”です」
 と思わずあいつものように抱き上げようとするが、当然持ち上がらないので、頭を優しくなでた。

 ちりちりん。

 萌姫の髪の中で小さく鈴の音がした。
54加藤:2001/08/12(日) 02:44
……きていただける六九式殿にはおいで頂いている。

………ただ…ふりふりが…(げほ)…いや、何でもない
…今度、作成される新築船の呪術的防衛の打ち合わせにてすでに来られている方もいる。

……今の野々村のところにもおられるのではないかな
55六九式@メイド服女官:2001/08/12(日) 02:51
>>54
あははーっ!! こんばんわっ、ども六九式ですーっ(謎)
とゆか、どうして六九式はここに居るのでしょうねっ?(自爆)
まるで誰かに召喚されたよな気がしちゃっていますーっ(自爆)
56萌姫:2001/08/12(日) 02:52
>>53
「あ、あの。お久し振りですね……“だいご”です」

(萌姫が小さく こくっ とうなずく)
    …ちりん


(旅団長が頭もなでると気持ちよさそうに目と閉じる)

  …ちりん …ちりん …ちりん

(ふと、なでられていた手が止まる。萌姫が見上げる)

「……………?…………………………」
     …ちりん

(そこには迷子の寂しさがぶり返し涙を目にためた旅団長がいた)

   …さみしいの?

(萌姫は背伸びすると旅団長の頭に手と置きゆっくりと、さっきってもらったようになでる)

「え?あ、あの、萌姫殿下…その…」

「……………」
(萌姫はゆっくりと頭をなでる)
57加藤:2001/08/12(日) 02:57
>>55
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(感知)
(善行に向かって未だかつて慶祝内で見せたことの無いシリアスカカオで)
……急な用が入った……すまない。

(そのまま見えないところまで競歩で歩く)

ふりふりぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

えっぷろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!
58水沢:2001/08/12(日) 02:59
>>57
はや?いちゃいましたっ。
なんだったんでしょぉ……
善行殿下、次野々村さんの所行きますかっ?
先に葛城さんの所にいきますかっ?
59善行忠孝@休暇中:2001/08/12(日) 03:03
>>58
どうやら、何かを感知したようでいらっしゃいますね。きちんとお話しす
る機会も、またありますでしょう。
それでは、野々村さんのところにお願いできますでしょうか?
60貫上等兵:2001/08/12(日) 03:08
いったい何時なんだ・・・今は・・・
ともえ様と中隊長殿は・・・・・・どうしてるかな
オレのことを心配してるかな・・・・・・
自分だって同じなのに・・・
「あぁ!こんなことをしちゃ・・・いられないんだ!
そうだ!こんなトコでこんなことしちゃあ・・・くそっ!!
いられないのに・・・ちっくしょおお・・・」
オレはゆっくりと立ち上がると力任せに扉を叩いた。
鈍い音が部屋に響く。外にまでその音が届くかなんて分かりはしない。
しかし、こうでもしなければ、自分の中のこの思いを鎮められなかった。
「看守〜〜〜!いるなら何とか言えっ!!
いつまでほおっておく気だ!オレを調べるなら調べろ!!」
しばらく輪目地チラシ、扉を叩きつづけた。
拳から生暖かい血が出てきても、ただ叩き、わめき続けた。
ようやく反応がきたが、それはあまりにも素っ気無いものだった。
「ぎゃあぎゃあ騒ぐな、ボケッ!」
ただそれだけを言うと、そいつは再び消えた。
部屋には静寂と血の匂い、そして満ちていた。
「ちくしょお・・・・・」
オレはただ、部屋に立ち尽くした。
61醍醐旅団長@少女形態:2001/08/12(日) 03:16
>>56
 萌姫に頭を撫でてもらいながら。
 少し腰を屈めて、萌姫にされるがままになっている。
「ああ……ありがとう、ございます、萌姫殿下……。えと、この姿だととっても近くに萌姫殿下が見えますね」
「…………(ちょっとほほえんで)…………(こく)」ちりん
「ちょっと……一人で、よくしらないところに来てしまった上に……この姿ですから……不安になってしまったんです。それに、涙もろいんですよ、この身体」
 萌姫をみながら、泣き笑いのようにそう言う廣瀬。
「…………(なでなで)…………だいしょうぶ……だいご…………ひとりじゃない……から」
 まるで年上のように廣瀬を慰める萌姫。
62水沢:2001/08/12(日) 03:18
はいです、じゃぁ、こっちですっ。
(調理場の方へ移動する)
63貫上等兵:2001/08/12(日) 03:30
>>60
ちくしょおお・・・看守の野郎・・・ちくしょお・・・
なんか、やつれたな・・・しかもこんなに汚れきって・・・くそっ・・・
・・・なんてザマだよ、まったく・・・
このまま腐って果てろっていうのか?
それを待っていやがるのか?誰かが・・・
そうか・・・オレが取調べを受けず
西朝のことをなんにも言わず、話さず
朽ち果てればいいと思ってやがるんだろう・・・
くそ!クソ!
だれが!死んでやるか!
こんな薄暗いトコで朽ち果ててたまるか!
オレは部屋の隅に腰を下ろした。
闇を見つめる。その闇の向こうには、何があるのだろうか。
今はまだ分からない。しかし、何が待っているとしても、
前に進もう。
もう、西朝のことなぞ、オレにはどうでもよくなっていた。
彼女さえ、無事なのならば。
そして、オレは深い眠りにと落ちていった。
64萌姫:2001/08/12(日) 03:33
(なでつづける)

「……………………………」

(泣き続ける醍醐旅団長)

萌姫「……………(ちょっとこまってる)…………」

   …おうた
(頭をなでながら萌姫が小さく唄う)
(萌姫の子守歌 原曲 もすら召還の曲)

萌姫「
    ……ねむれぇや
      (…ちりん)

      ……ねむれぇ…
        (…ちりん)

     ……あたたかぁな…
       (…ちりん)

         ……ここにぃ………
           (…ちりん)

    ……あたたかいよね……
      (…ちりん)

         ……みんないるよね………
          (…ちりん)

      ……いいの…しずかに……  
             (…ちりん)

                ……ねむれ……
                (…ちりん)

         ………ねむれぇ………」
            (…ちりん)
65醍醐旅団長@少女形態:2001/08/12(日) 03:51
>>64
 しばらく、萌姫の歌声を聞きながら、萌姫を抱きかかえるように縋りつく廣瀬。
「………ねむれぇ………」(…ちりん)
 萌姫の静かで幼い歌声を聞いていくうちに、だんだんパニック状態が治まってきたらしい。
「ああ……萌姫殿下……、殿下の歌声……なんだかきもちいいです……」
 いろいろと心労が重なり疲れていたのだろう。
 少しずつうとうととしてくる廣瀬に、萌姫は支えるようにしてちょこんと正座する。
「………………だいご……」(ちりん)
「……え?」
 萌姫の小さな両手で細い首を抱きかかえられるようにして、廣瀬は華奢な身体を横たえる。
 そして、小さな膝にやはり小さな頭を乗せられてしまう。
「え? ……え?」
 小さな幼子の膝枕に戸惑う廣瀬。
「……ねむれぇや」(ちりん)
 横たえられて戸惑う廣瀬に構わず再び歌い始める萌姫。
「……ねむれぇ…」(…ちりん)
 やがて廣瀬は抵抗をやめて、安らぎ誘う歌声と小さくやわらかな膝、そして一両日中の疲労に身を任せてしまうのであった。
「……すぅ……」


……あたたかぁな…
       (…ちりん)

         ……ここにぃ………
           (…ちりん)




66萌姫:2001/08/12(日) 04:00
「……すぅ……」
(そのままゆっくりとなで続ける)

(萌姫がくすっ とわらう)
萌姫「…………だいご…………かわいいの………」
      …ちりん

−−− 20分後 −−−

「炭焼き小屋」のすぐそばの草地で静かに眠る2人の姿があった

それも、無防備に…

萌姫「…………(すぅ……すぅ………)………おねいさん…………だいご………」
旅団長「…殿下……」
67変身電撃炎上さん:2001/08/12(日) 05:07
厨房にいた人は、こちらを見て怪しんでいたようだが腕章を見てひとまず納得したらしく
一膳のご飯をくれた。
それは完璧な盛り方で、美味さが引き立つような盛りあったがあわてている憲兵と(。Д゚)状態の炎上には
それを感じる余裕は無かったようだ。
(・∀・;)「ハ、ご協力感謝いたします。」
うっかり憲兵チックな応対をしてしまったが憲兵君は気づかない。
(。Д゚)「ご飯。」
(・∀・;)「ハイハイご飯ですよ。」
(。Д゚)「(喰っている)」
(・Д゚)「(喰っている)」
(゚Д゚)「(喰っている)」
(・∀・;)「おおっ!」
<`∀´>「(喰っている)」
(・∀・;)「ハァ!?」
<`∀´>「やあ憲兵君、心配かけたね。」
(・∀・;)「・・・・・・。」
<`∀´>「ごはんはうまいなあ。憲兵君、キムチもあるとありがたいのだが。」
68名無し三等兵:2001/08/12(日) 16:01
age
69A国第77任務部隊:2001/08/12(日) 22:18

南シナ海を、空母「ジョン・C・ステニス」を中心においたA国第七艦隊
所属の空母機動部隊が遊弋している。示威行動のつもりか、はたま
た任務部隊司令の趣味か、1分に1機の割合で発艦していくF-22C
やF/A-18E等の艦載機群が、周囲で監視しているC国海軍の情報収
集船やASEANの艦艇にその練度の高さを見せつけている。

「それでは、我々は当分の間はここで国連軍艦隊とC国艦隊の前で
ショットガンを持った48分署のパトロールカーのごとく動き回ってみせ
ねばならないのですね? 楽しいですわね。独立した国家の艦隊をス
トリート・チルドレンのごとく扱う、というのは」

「ジョン・C・ステニス」の艦橋ではコンソールに腰かけるようにして衛
星通信装置の受話器に向けて、妙齢の女性がさも楽しそうに話をし
ていた。軽く6フィートはありそうな長身を、真白いA国海軍の夏期軍
装で包み、わずかに斜めに傾けてフライトキャップをかぶっている。
その下からのぞく灰色の瞳が、口調とは裏腹に深く鈍い色を湛えて
光っていた。

「いえ、不服なぞありませんわ、チェト。私が望むのは、ワイアット・アー
プの様に秩序と平穏のために銃を抜くこと。合州国がこの世界の守護
者としての義務を遂行する、その第一線に立ち、家族に胸を張って為
すべき義務を果たしたと言えるようになること。それだけですわ」

A・バーク少将。第77任務部隊の司令官であり、太平洋戦争の勇将
A・バーク提督の孫娘である。
並の男なら見下ろさんばかりの長身と、それに見合ったスーパーモデ
ルもかくやという完成された肢体。かなりの年齢であるにもかかわら
ず優雅で軽やかな身のこなし。そして、祖父譲りの彫りの深いハンサ
ムな美貌と、シェークスピア喜劇を観劇しているかの様な楽しげな表
情と口調。

「過激ですか? 仰る通りですわね。でも御安心下さいな。私はあえて
保安官として振る舞うことを望んでおりますから。だからこそ、貴男は
私と私の可愛いBoy'sを派遣されたのでしょう? 御期待には添います
わ、ニミッツ長官」
70A国第77任務部隊:2001/08/12(日) 23:11

「ハイ、アリシア。「親父」さんはなんて?」

バーク提督がニミッツ太平洋艦隊司令長官との会話を終わらせると
同時に、艦長席から声がかかった。ハスキーな、どちらかといえば女
性であることよりも母性を感じさせる自信と強さにあふれた声であっ
た。

「長官は、私達に正義感溢れやたらと腰の一物を拭きたがる保安官
よりは、法を遵守し裁判で犯人を有罪へと追い込める証拠を固める
殺人課の敏腕刑事である事を望んでおられるわ。楽しそうだとは思
わない? シリア」

BANG!
右手を拳銃に見立てて見せてから、バーク提督は唇の端を楽しそう
に跳ね上げてみせる。
そんな上官のおどけた仕草に、両手を広げて呆れた様なそぶりをし
てみせてから、シリアと呼ばれた艦長は、再度搭載している第9航空
団の発艦訓練の様子と、洋上の女王たる原子力空母をエスコートす
る護衛艦艇群の艦隊運動を確認して少々席を外しても構わない事を
確認し、バーク提督に近づいた。
そのまま首筋に左手を回し、互いの体温が感じられるほどに顔と顔を
近づけて囁きかける。

「それで、実際の所、C国の艦隊は出てくるの?」
「難しいところらしいわ。港に戻ってから、各地で秘匿回線で通信が飛
び交っていることはNSCは確認しているようね。そして、各地で陸軍の
各部隊が出撃準備を始めているらしいわ」
「楽しそうね。つまり、結論は」
「そう、内戦」

バーク提督は、艦長の癖の強いブルネットのショートカットに指を絡め
て少しだけ遊んでから、ひらりと身をかわして離れる。

「スティングレイ艦長、私の可愛い猛禽達が、獲物を確実に狩ってくれ
る事を期待してもいいわね?」
「アイ、サー」

グレーの艦内作業服をラフに着こなし、胸に数列もの略綬とウィング・
マークをつけたシリア・スティングレイ艦長が、敬礼下手で有名な合
州国海軍には珍しい粋で決まった敬礼をする。
5フィート半の筋肉質で、だが女らしい柔らかみを強調するその姿は、
だがむしろ獲物を目前にした鷹の獰猛さをこそが相応しい雰囲気を
みなぎらせていた。
71野々村:2001/08/13(月) 00:14
(エプロンを掛けて調理を作る)
(とんとんとんとんとんとんとっ)

切り終わったっと。

(煮こぼれしそうな鍋の蓋をあわてて開け、差し水する)

よし、こんな感じかな。

(お玉に一すくいとり、小皿に移し息でさましてから口に運ぶ)

(まんぞくそうにほほえむ)

うん、おいしいね

(くるりと水沢と善行の方に振り返る)

こんな格好で失礼します。
(善行の方に向かって)親皇教団『お助け係』の野々村です。
(ふんわりとほほえんで)海でのコンテスト以来ですね。
72A国第77任務部隊:2001/08/13(月) 00:14
アリシア・バーク提督は「ジョン・C・ステニス」の艦橋から、数浬離れ
て同航している護衛艦の「タイコンデロガ」型イージス巡洋艦「レイク・
エリー」「カウペンス」、「アーレイ・バーク」型イージス駆逐艦「バーク
レイ」「メイスン」、そして「ズムウォルト」型対地支援駆逐艦「ルー・
ゲーリック」が輪型陣を組んでいるのを見渡した。
そして、後方には3隻の支援艦。
彼女の目には見えないが、さらに「ズムウォルト」型駆逐艦の「カニン
ガム」が、20浬先行してピケット艦としての任務を果たしている。さら
に、「シー・ウルフ」型原潜の4番艦「アコンカグヤ」が、艦隊周辺のど
こかで第77任務部隊を護衛しているはずであった。

「司令、よろしいですか?」
「どうぞ、エルザ」

CICから上がってきた赤毛で長身のいかにもゲルマン的な彫りの深い
美貌を持った女性が、バーク提督の傍らに立って直立不動の姿勢で
話しかける。

「南シナ海に展開中の各国の艦隊の状況報告です」
「ありがとう。・・・・・・そう、ASEANの坊や達も、日本の新鋭駆逐艦も、皆お家へと帰ったわけね。でも、このR国の「ウリヤノフスク」戦闘群、彼らが厄介そうね」
「事実上のR国の主力艦隊ですので。練度装備とも、R国海軍の総力をあげたものと考えられます」
「それで、貴女の意見は?」

見事な緋色のショートをオールバックにした参謀長の菫色の瞳をのぞ
きこむ様に、バーク提督は柔らかく言葉をつなげる。
エルザは、あくまで無表情を崩さず、まっすぐに上官の灰色の瞳を見
返しつつ言葉を返した。

「彼らはまずウラジボストークへと直行するはずです。そして艦艇の整備と修理を行ってから、C国内で発生する混乱状況に対応するべくC国近海を行動するでしょう」
「妥当な判断ね。それに陸空軍の各部隊は連動してなんらかのアクションを起こすかしら?」
「可能性は極めて高いでしょう。C国が混乱状況へと突き進み、今すぐにでも状況が流動化する緊迫した状況下にありますから。その混乱状況が自国へとマイナスの影響を与えないように軍事力を行使する可能性は極めて高いと判断できます。彼らは極めて理性的かつ合理的な思考を行いますから」
「具体的には?」
「限定的な武力介入から、威嚇としての統合演習の国境、及び近海での実施まで幾通りか。よって、我々の軍事的存在感をもって、彼らの軍事的存在感を相殺し得る事実を、彼らに認識させる必要があるでしょう」

あくまで生真面目な参謀長の言葉に、楽しそうに目を細めてバーク提
督は微笑んだ。

「エクセレント、だから私は貴女を好きよ」
「いつも申し上げておりますが、私はヘテロです」
「知っているわ。だって私もですもの」

バーク提督は、わずかに頬を上気させた参謀長の表情を楽しみつつ
くつくつと笑ってから、すっと無表情になってこれまでとはうって変わっ
た威厳と力強さに溢れた声色で命令を下す。

「結構。第77任務部隊はこれより針路を変更、北上しつつあるR国「ウリヤノフスク」戦闘群と同航、その能力に関して情報を収集する。こちらからの挑発は不可、各員がその部署で為すべき任務を果たすことを司令として期待する」
73善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 01:04
>>71
こんばんわ、お久しぶりです。善行忠孝と申します。
ええ、あの海辺での騒動以来ですね。しばらくこちらでご厄介になる
と思います。どうぞよろしくお願いいたします。

それにしても、良い匂いがしてきますね。
今晩はなんでしょうか?(笑)
74野々村:2001/08/13(月) 01:10
>>73
>>。しばらくこちらで…
(にっこりとほほえんで)ゆっくりしっててください。

>>今晩は…
還魂を手伝ってくれるみんなとかで夕方に早めに食事をとるのでカレーです。

(エプロンを少し上げて一寸恥ずかしそうにした後でにっこりをほほえむ)

あなたの、お口に召すと善いんですけどね(笑

それと、裏方用の『お手伝い』さんの夜食用のおでん。
善かったらあとでとどけますけますよ(笑
75善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 01:15
>>74
それでは、御好意に甘えさせていただきます(笑)
では、カレーは儀式の後ほど楽しまさせていただきたいと思います。
お邪魔いたしました。

さて、水沢さん、それでは葛城さんの所へご案内願えますか?
76水沢:2001/08/13(月) 01:22
>>75
はいですっ☆
今は「面接室」で『内務』の『面接』をしてると思います。


こっちです〜

(「面接室」へ移動)

(こんこん)

葛城「どうぞ」

水沢です。いいですか?
葛城「今はちょうど休憩だ。入ると善い」

(2人が中に入る)

葛城「ふむ、善行殿。他の者には会ってきたのかな?」
77善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 01:35
>>76
ええ、皆さんお忙しい中わざわざお相手をして頂き、まことにありがた
くあります。

それでは、よろしければ今宵の「還魂」の儀式についてお話をお聞か
せ願えませんでしょうか?
78葛城:2001/08/13(月) 01:49
>>77
そうだな。まずは座ってほしい。

(いすを勧める)

(水沢が2人にお茶を入れる)

そもそも『還魂』をはじめとする『皇魂』の儀は萌姫様の母親のいた
今は無き隠れ里にて萌姫の当主である女系ににのみ受け継がれていたものだそうだ。
野々村がその昔、『何かの時』のためにと『萌姫の両親』から受け渡された『皇魂書』
に書かれた儀式がその全てだ。
基本は一定のインと踏み込み、鈴の音の共鳴を主体とした『神楽』だ。
『唄』に関しては各代にて追加の書き込みが成されている。
今回はそのうちでも、『還魂』の儀と呼ばれる『神楽』を行う。
戦にて散ったあまたのモノに話しかけ、その者の還元を願うという『神楽』だ。

今回は、地元の企業協賛を得ることが出来たので其れを前座として一夜を『祭』として過ごす
『宴』として再構築させてもらったのだ。


新潟にて『人々の萌思いを募る宴』其れが「還魂」の儀の概要だ

(いたずらっぽく)其れと、萌姫様は神社等で行われる祭りが好きなのだよ、善行殿(笑
79善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 01:58
>>78
(水沢嬢が入れたお茶をゆっくりと楽しんでから)

わざわざの丁寧なご説明、ありがとうございます。
了解いたしました。それは中々に興味深いものがありますね。日本の
神々は、元々は音によって呼び込まれる存在であった、と。「訪れ」と
は、「音連れ」なのだそうですよ。かの銅鐸も、社の中で空気の流れ
にさらされることによって、あるかないかのわずかな音を鳴らすことで
神を呼び込むための神具であったと聞き及んでおります。
そういえば、神事に矢を射るのも、あれは弦を鳴らす音が神を呼び、
放たれた矢に神が宿るからこそ的を射るのだとか。

これは、よろしければぜひとも見学をお願いいたします(笑)
80葛城:2001/08/13(月) 02:03
>>79
>見学をお願いいたします
じっくり見ていってくれ。本来為れば4皇女全員が使える神楽のはずだ。
(問いを遮るように)さて、今から3人連続にて『内務』の『面接』を行うのだが
そちらの方も見学して行かれてはいかがかな(笑
81善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 02:05
>>80
御好意、まことにありがたくあります。それでは、お言葉に甘えさせて
いただいて末席をお借りいたしましょう(笑)
82葛城:2001/08/13(月) 02:09
>>81
(水沢が善行に葛城の後ろの方の椅子を勧める)

(ふりかえり)
「善行殿、別に『内務』でなくとも萌姫様にあうことは出きる。取りあえず行動制限はしていなし、通常のお手伝いでも一緒に作業が出きる故にな。
内務になれば日々の給与が出る。また『係』になる可能性もでる。一番大きいは萌姫様と屋を同じくすることやもしれんな」

(履歴書を一瞥する)
葛城「就職希望動機をおたずねしたい」
萌姫LAVE「はい!萌姫様にLAVEだからです」
葛城「ふむ、素晴らしいな。なれば問わせて貰おう。貴殿は萌姫様のために先に死ねるかな」
萌姫LAVE「もちろんです!」
葛城「ふむ、今回は不合格とさせて貰おう。内務の者には『たとえ結果として先に死すとしても最後まで生きあがく者』を必要とする。済まないな」

(次の者が来る)
葛城「就職希望動機をおたずねしたい」
男「あの、実は私、もなこ様萌えなんですが…」
葛城「知ってのとおり、我が教団は全ての萌えを肯定する。萌えが在れば試験資格はある」
男「は、はい。実は今就職できなくてもなこ様のDVDセットが変えなくて……それで……」
葛城「ふむ、其れも又動機だな。結構だ。なれば質問させて貰おう。我が教団は神と死の定義をしない。是は何故か」
男「……………あ…その……萌姫様が……全てだからですか」
葛城「済まないな。不合格とさせて貰おう。善ければ今度の月頭の祝日にでもお手伝いとしてくるは如何だろうか。
   ボランティア活動と「お話」をするのだが、「お手伝い賃」として5,000円支給している。確か一巻は3,800円なれば購入できるだろう。」
男「い、いいんですか?」
葛城「ただし、労働は大変だがな。労働7時間にてその額は少々低いが」
男「ぜ、是非来させて貰います」

(次の者が来る)
葛城「就職希望動機をおたずねしたい」
男の子「強くなって見返したいんだ。ここなら強くなれるんだろ」
葛城「いや、なれんよ。ここは異端者が逃げ込む場所だからな。教育はあくまで、いかにして個人の特殊能力を押さえ社会と共存し得るかに注力している。貴殿が来られても強くはなれんな」
(男の子は唇をかみしめ下を見る)
男の子「………………………」
葛城「貴殿には守りたき者は居るかな」
男の子「……妹が一人」
葛城「その者を置いてきてしまっているようだが、善いのかな」
男の子「………………………………」
葛城「よく考えて、又来られると善い」

(男の子が立ち去る)

(振り返り)
葛城「疲れるな。今のところ合格者は3名、後は古参の者と、菊十字など『特別預かり』にて加藤の管轄にいる者のみだ。貴殿はどう思われたかな」


〜〜でむぱ〜〜
『内務』受験は飛び入り自由だ(笑
83善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 02:20
>>82
興味深いですね。いえ、これは文字通りの意味ですが。
なにしろ、教団の本質を理解している事こそ教団へと受け入れられる
事になる。そして、その本質を理解する為には、教団内部へ入らない
限りまず普通人には不可能なのですから。
そうですね、あえて言うならブランキの秘密結社的な感触を得ました
か。そうです、秘儀を授けられることによって階梯が上がっていく。そ
して最後に至るのは結社の最高奥義であり、それを授けれれる事に
よって各人なりの神と死を定義できるのでしょうから。
いえ、これはむしろプラトンやアルキメデスの頃の「アルテ」としての
技術なのでしょうか? いえ、単なるとりとめもない私の勝手な感想
ですので、お気になさらぬよう(笑)
84葛城:2001/08/13(月) 02:24
>>83
お見事(笑
近いモノが在るな。これは『親皇教団』と『萌姫様に使えしモノ』の差違もある。
ふむ、具体的に説明するよりは遊技にて貴殿も『試験』を受けてみるはいかがかな?
入って頂くつもりはない。あくまで遊技だ(笑

いかがかな?
85善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 02:37
>>84
それはとても興味深いですね。
・・・ですが、「還魂」の儀式までもう時間がなさそうですね。
残念ですが、今回はご遠慮させていただきましょう。また
の機会があれば、その時にでも。
86葛城:2001/08/13(月) 02:40
>>85
ふむ、蒙古のような時間か。

そうだな、私は通常は執務室にいる故にいつでも来られると善い。
貴殿の望みの時に『試験』をしよう(笑

さて、其れでは行こうか。
87葛城:2001/08/13(月) 02:42
>>86
蒙古→もうこ
に修正だ(苦笑
88還魂の宴会場:2001/08/13(月) 02:46
周囲は夜の覆いに包まれ、人々が舞台を静かに待つ。

宴の会場の後方には露店類が並び、周りを照らす篝火と星灯りにてのみ場は照らされていた。

数人のお手伝いが舞台の篝火に火を入れる。葛城がその中を神楽衣装で進んでくる
89葛城:2001/08/13(月) 02:47
是より『還魂』の儀を行う。

まず一つお断りしておきたい。
『還魂』は神楽(かぐら)であって、術ではない。
その点お間違えなきようお願いしたい。

近年、多くの者達が倒れ、力つきていった。
ガーダーベルトの争い。新潟における戦争。関東の災厄。
そして、故度(こたび)の争いにおける犠牲者。
心休む間もなく起こる災厄に死者を弔う事ができかった者もいる。
今宵、貴殿らに一時、失われし者達への思いを募る時を提供したい。
我々『親皇教団』は『神』と『死後』の定義をしない。
其れは我々『親皇教団』が『萌えと共に生きる者の為の宗教』だからだ。
故に『魂』の在るか無きかは我々のあずかり知るところではない。
だが、『今は亡き者』で在っても『かつて居た』と言う事実には変わりなく
我々が『その物への想い』を持ち今だ『割り切れぬ』想いを抱いている者が多くあるのは事実だ。
なれば、『想い』と言う名の『魂』は此処に存在していることとなる。
かりに、失われ者達の『想い』の『魂』が此処にあったとして、嘆き生きる貴殿らを見て如何思うだろうか。
忘れるのではなく、『今は亡き者』への『想い』を深く『萌心(こころ)』に刻むことにより『貴殿らの生』によって、
かの者の『想い』『為してきた事』『為したかった事』を証明する。其れが此の宴の趣旨だ。
90舞台裏:2001/08/13(月) 02:49
境「…小次郎さん…」
水沢「ぎりぎりまでまてって葛城さんがいってました」
境「わたった。じゃぁ、定位置に楽器をおいておくね」
91葛城:2001/08/13(月) 02:50

『還魂歌』の間、貴殿らが各々に信ずる信仰にて『今は亡き者』に『萌心(こころ)』を届けて欲しい。
仏為れば六道輪廻にての再会を願うと善い。
基督為れば裁きの時に神の裁きの時にその者が神国へ誘われることを願うだろう。
死後を信じぬ者為れば己の中に居るその物の『想いの造影』と対話すると善い。
我々は其れを肯定する。
その際に、もし、貴殿らが『今は亡き者』に『萌心(こころ)』届けたいと思う為れば野々村、私、萌姫様の順に唄い
各々の歌詞の最後に『還(かえ)れ』と唄うので、同じく『還れ』ご唱和願いたい。
92小次郎の定位置:2001/08/13(月) 02:51
(楽器が一つ置かれている)
93葛城:2001/08/13(月) 02:52

歌の後は協賛の法人のご厚意により多少の食物類を用意させて貰ったので
『萌想(おもい)』を魚にご歓談願いたい。
歓談の解散は各自の任意とさせて貰おう。


それでは是より『還魂』の儀を始める
94『還魂の儀』:2001/08/13(月) 02:54

  特設された舞台の上に神楽装束を纏い一つずつ鈴を持った野々村、萌姫、葛城が
    それぞれ主正面から見て左、正面、右に立つ


  会場にギターの静かに、だがしっかりとソロが聞こえる
    その曲相は日本の童謡のようでもあり、カルメンのようでもあり、そしてとても切ない旋律が流れる

      人々が視線を向けるとそこにはアコースティック・ギターを持った加藤が居た
95小次郎の定位置 :2001/08/13(月) 02:56
(先ほどと同じく楽器が一つ置かれている)
96『還魂の儀』 :2001/08/13(月) 02:57

  不意にその旋律に太鼓が割り込んでくる
     まるで心音のように、規則正しく、だがまるでわざと揺らすかのように不安定にギターソロを支える

      人々の後方に細身の青年、境が太鼓をたたく姿が映る
97小次郎の定位置 :2001/08/13(月) 02:59
………………………
98『還魂の儀』 :2001/08/13(月) 03:01

  音は舞台の裾から現れた
     他の音にいらずらをするかのように、割り込んでは引きひいては割り込むカスタネットの音が入る
       対抗するかのようにギターの音量が一段上がる
     
      そこにはくせっけに丸めがねの少女。水沢が赤と青の目立つカスタネットを両手にしていた
99小次郎の定位置 :2001/08/13(月) 03:02
  天に響くようなバイオリンの声が飛びいる
     他の3音が対抗するように一段音量を上げる。

       小次郎の弾く音色は3音に対抗せず間にしみこんでいく

    
100還魂歌(野々村):2001/08/13(月) 03:04
(原曲 モスラ召還のテーマ)
(太鼓とギターのみが副旋律として残る)

 (両手を大きく開く)
  還(かえ)れ〜〜や

   (両手を胸元に戻す)
    還れ〜〜〜

 (鈴を持った左手を正面に向け伸ばす)
  君の生まれし

   (そのまま姿勢を変えずに右へと向きを変える)
    大地に〜〜

     (そのまま前進する)
      いつかみんなに

        (鈴を持った左手を地に向ける)
         巡り会うため

    (もう一度左に向きを変え正面を見る)
     君を愛した

       (左手の鈴をを正面に向け掲げる)
        大地に〜

(ほほえんで ちいさく おかえり と つぶやく)

   (一歩前に踏み出す)
    還れ〜〜〜
101宰相・小泉:2001/08/13(月) 03:13
 靖国こ〜い……
 靖国こ〜い……
 公式参拝しろ〜い……

 ついでも私も靖国に祭れ〜
102金正男:2001/08/13(月) 03:15
 ネズミーランドと夏コミ行きたかったニダ……
 死体コスプレはイヤニダ……
103クシャナ派残党:2001/08/13(月) 03:18
クシャナたーん……
生き残りはいるのかー……
104還魂歌(葛城):2001/08/13(月) 03:22
(カスタネットとバイオリンのみが副旋律として入る)

 (両手を大きく開く)
  還れーーーーや

   (両手を胸元に戻す)
    還れーーー

 (鈴を持った右手を正面に伸ばす)
  汝(なんじ)の萌愛(あい)せし

   (そのまま姿勢を変えずに左へと向きを変える)
    蒼天(そら)にーーー

     (そのまま前進する)
      幾星霜(いくせいそう)の

        (鈴を持った右手を天に向ける)
         時に守られ

    (もう一度右に向きを変え正面を見る)
     萌心(こころ)は蒼天(そら)に

       (右手の鈴をを正面に向け掲げる)
        還らん−−−

(いつかは還るのだろうな と、つぶやく)

   (一歩前に踏み出す)
    還れーーー
105モリヤマ:2001/08/13(月) 03:24
萌え萌えなど国体の護持に邪魔なだけザマス……
児ポ法の強化を早急に行なうザマス……
核被害の復興よりそちらが大切ザマス……
106菊水司令長官:2001/08/13(月) 03:25
みなさん私の存在忘れてますか……?
本来大隊指揮官も私の部下だったのですよ……?
107還魂歌:2001/08/13(月) 03:26
(野々村と葛城が後ろに一歩下がる。萌姫が前に進む)
(全ての副旋律が消え萌姫の消えそうな小さな声のみが明瞭に聞こえる)

「…………かぇれ………ゃ………
  (両手を胸元にくむ)
     ……………かぇれ……………………
     (すこし遅れて前に一歩進む)

……………………あなたのすきな……………

(野々村が地に、葛城が天に鈴を向ける)
 ………………ところに……………………………

  (萌姫の目が潤む)
  …………………さみ…し……ぃ………よね…………
     (こえがかすれる)
     ……………かな……し……ぃ………よね…………


 ……………………だから…みんなと……
           
……かえろぅ…………」

(三人が前に踏み出し左右の二人が鈴を持った手を前に出す)
萌姫・野々村・葛城『還(かえ)れ−−−!』
108いそみ:2001/08/13(月) 03:27
腐っている・・・今の日本は腐りきっているわ!
革命よっ!今こそ革命ののろしを上げるのよっ!!
憎っくき帝国主義萌主義者のブタ共もこの世から駆逐し、プロレタリアな世界
を作るのよっ!!
109イシハラ@帝都行政長官 :2001/08/13(月) 03:29
かかか、核だとーー……
核はNOだ!
断固としてNOと言える帝都をだぁぁ!
110J・F・Kネディ:2001/08/13(月) 03:30
 お尻イタイ……。
111葛城:2001/08/13(月) 03:44
衆人『還(かえ)れ−−−!』

そして、会場はまた静けさをとりもどす。

萌姫が野々村に連れられて舞台後方よりおりる。

葛城「これより先は各々『萌想(おもい)』を魚にご歓談願いたい。
   周囲にある宴の出店は協賛の企業のご厚意により無料となっている。
   品数に限りはあるがその点はご容赦願いたい。
   また、後部、特設台にては今回、お願いしてお越し頂いた炎上殿の講談と
   ペント・ミノ殿の自由参加のカラオケ大会が行われる。
   是非楽しまれてほしい。
   それでは貴殿らの時間の許す限りご歓談いただきたい。
   」
112名無し三等兵:2001/08/13(月) 03:45
 なんか懐かしい名前がいろいろと(笑)
113名無し三等兵 :2001/08/13(月) 03:51
歴史を感じてワラタ
114葛城:2001/08/13(月) 03:53
(神楽衣装のまま善行の方へ来る)

いかがだったかな、善行殿(笑
115醍醐旅団長@少女形態:2001/08/13(月) 04:10
 還魂の儀のメインである歌が終わると、萌姫は私のところへやってくる。
 どうも、この姿のままである私を慰め守ってくれるつもりらしい。
「さて……萌姫殿下、お祭り行きましょうか?」
「……………………(こくり)」(ちりん)

 私と萌姫は二人とも浴衣に着替えて縁日へと出る。
 始めて着る浴衣は足元や胸元がすうすうしてなんだか、ちょっと頼りない。
 ああ、自意識過剰かもしれないけど、周囲の視線がとても気になる。

 ヤキソバ、ヨーヨー釣り、金魚すくい、お好み焼き、お面売り、わたあめ売り、射的、りんご飴、チョコバナナ、くじ引き、などなど郷愁を誘う出店の数々が無料で解放されて人々を賑わせている。
 集まった人々の中には、影の薄い人々、どこかで見覚えのある人々などもみかける。
 これが、東朝の秘儀である“還魂”にて召還された死者たちなのであろうか?
 ただ、生死の別はほとんどなく、皆皆、楽しそうに夏の祭りを楽しんでいるようであった。

 死者たちの中には私や醍醐旅団の手にかかった者たち、そして醍醐旅団の戦死者たちもいるようであった。
 こんなとき、初めて私は自分の原型を留めていない身体に感謝した。
 私が元の姿でいれば、きっと彼らは安らげないだろうから。

「……だいご……?……(心配そうに見上げる)」(ちりん)
「(一筋涙が零れている)……ああ、なんでもありません……。ふと……、昔を思い出しただけです」
 私は浴衣の袂で涙を拭う。
 この身体になって初めて零した“醍醐旅団長廣瀬宅雄としての涙”を。
「さ……、萌姫殿下。どちらへ参りましょうか?」
 私は改めて萌姫の手をぎゅっと握って彼女に問うた。
 
116萌姫:2001/08/13(月) 04:21
「……だいご……?……(しんぱいそうにみあげる)」
           …ちりん
「(一筋涙が零れている)……ああ、なんでもありません……。ふと……、昔を思い出しただけです」

(萌姫が指を伸ばして涙をすくう)
「………………かなしいの?…………」
       …ちりん…

「…いや、もう大丈夫です」

「さ……、萌姫殿下。どちらへ参りましょうか?」

    『さぁ、萌 どこからいこうか』
       『あなた、そんなに急がなくても祭りは逃げませんわ』
     『そんなことはありません、楽しいことは追いかけないと逃げてしまうことが在るんですよ。そうだろう、幸彦君』
         『(くすっとわらってぶしょうする)そうかもしれませんね』
    『もぉ、男2人でずるいですわ』
       『そんなことはないですよ。さぁ、萌 どこから行きたい?』

(ぎゅっと握られた旅団長の手を一生懸命つかみ見上げる)
                     …ちりん…

「……わたあめ………」
117吉野で炎上:2001/08/13(月) 04:33
<`∀´>「何人の顔ジロジロ見てるんだ。」
(・∀・;)「ハァ・・・」
<`∀´>「反省しる。」
(・∀・;)「ヤバイ・・・。」
<`∀´>「なにがヤバイ、謝罪と補償を。」
⊂(・∀・;)「うわぁー」
(゚Д゚((「ぐはぁ。」
(・∀・;)「あ、治った。とがった部分殴ったのが良かったのか?」
( ゚Д゚)「何で俺メシ喰ってるの?」
(・∀・;)「みごとな錯乱振りだなあ。」
( ゚Д゚)「?」
(・∀・ )「マァマァ・・・散歩にでも行きましょう。」
( ゚Д゚)「メシ喰い終わったらね。」
118醍醐旅団長@少女形態:2001/08/13(月) 04:34
「よっ、お嬢ちゃんたち可愛いねえ。オマケしちゃう」
 テキヤのおっちゃんにそう言われて、大きめに作って貰ったわたあめを受け取るのは、なんだか詐欺みたいで複雑な気分だった。
 私は萌姫に大きなほうを渡す。
「はい、どうぞ」
「……………………あまいの」
 自分の顔より大きなわたあめを、小さな口を啄ばむ萌姫。
 私も久々に味わう口がすぼまるように甘くて、雪のように口の中で溶けるコットン・キャンディー。

 萌姫は黙々と、それでも美味しそうにわたあめをゆっくりと啄ばんでいる。
 そんな彼女の様子を見ていると、なんとも抱き締めたいほど微笑ましかった。

 思わず。

 萌姫頬についたわたあめの溶けた糖蜜に、キスして舐め取ってしまう。
「……あ…………」
「うふふ」
 と悪戯っぽく笑う私の微笑のほうで萌姫は、恥ずかしそうに俯いた。
119萌姫:2001/08/13(月) 04:40
「……あ……………」
  …ちりん

………だいご  ……はずかしいの……
120醍醐旅団長@少女形態:2001/08/13(月) 04:49
「女同士ですよ……? 恥ずかしいことなんて……」
 と言ったところで廣瀬、周囲の熱い視線に気付く……。
「ょぅι゙ょと美少女のキスハァハァ……(;´Д`)」
「浴衣姿のツーショットハァハァ……(;´Д`)」
「萌姫たんと、知らない女の子たんハァハァ……(;´Д`)」
 とたんに廣瀬、顔を真っ赤にして萌姫の手を引いて女物の草履を歩きにくそうにツッカケながら逃亡。
 でもその足は萌姫のほうが速いくらいであった……。
121あの娘に…:2001/08/13(月) 04:57
(10分前)
少し離れた位置で野々村が神楽衣装を鞄にしまい、大きめのジーンズの上着にロングスカートといった簡易な服装に着替える。そして、鞄の中にしまってあったカツラを被る。
後ろから葛城が珍しくあきれた声をかける。
「趣味というのはわかっているが、わざわざ女装していく必要はないんではないかな」
振り返った野々村が葛城に答える。
「ひどいな、葛城さん。趣味じゃないですよ。何かあったときに逃げやすいんです」
葛城の後方からあきらめたように声が聞こえる。
「………ヒッチハイクもしやすい……からか?」
「もちろんです」
葛城と加藤が顔を見合わせ、肩をすくめる。
「そう言うことにしておこう」
「………やっぱり…しゅ」
加藤が思い切り野々村に足を踏まれ言葉がとぎれる。野々村は満面の笑みを加藤に向ける。
葛城が野々村に問いかける。
「他の者に挨拶はいらんのだな?私は萌姫様には会っていくと思っていたのだが」
野々村がゆっくりと頭を振る。
「今は萌には別のナイトがいます」
足を見つめたまま加藤が問いかける。
「……本当にいいのか」
「えぇ、自分の選択にはもう後悔しないってあの日決めたんです。そして僕がいなくなることによって、あの日萌が受けた呪いが一部でも離れることになる」
そう言って、2人を見つめた野々村の目には迷いの色はなかった。
「そうか。為れば行くと善い。機会が在ればまた逢うこともあるだろう」
「…………元気でな」
「葛城さんも過労死しないように。加藤さん、あんまりエプロン騒ぐと嫌われますよ(笑」
2人同時に野々村に返答する
「「よけいなお世話だ」」
「そうでしたね、それじゃ、またあいましょう」
そのまま反対側を向くと野々村はそのまま歩き出した。葛城がだれに言うでもなく声をかける
「我々、其れまでの道、逢いし者どもも違う、抱く萌えも違えば、いつか朽ちる場も違うだろう。だが我々には萌夢がある」
その後を野々村が歩みを止めずに受ける
「その萌夢、遠き彼方にありて、近くにて見る萌夢なり」
加藤がその跡を継ぐ
「我々、その萌夢に向かい歩む者たちなり」
3人の声が被る
『あの娘(こ)にいつかと違う微笑みを』

そのまま振り返らずに野々村がゆっくりと手を振る。女装したままで。
葛城が背を向ける。
「さて、善行殿に感想を聞きに行く事にしよう」
加藤が走り出す
「ふ、ふりふりぃ」

そして、その場には誰もいなくなった…
122醍醐旅団長@少女形態:2001/08/13(月) 05:07
 金魚すくいを二人ならんでしていたところで、
 ふと萌姫が顔をあげて、夜空を見上げた。
「………………いって……らっしゃっい……」
 ちり……ん……

 私は萌姫の寂しさを漂わせるように、心配はいらないと安心させるように、限りない優しさで包み込むように、少しだけひきとめたいように、誰もいない夜空にむかってそんな複雑な表情を浮かべる幼子に、何も問わずただ無言でその横顔を見詰めた。

「わらわは………………から」
 ちりん……。
123善行忠孝@休暇中:2001/08/13(月) 23:04
>>114
ここは、熊野ですか?
そう、常世と現世の狭間の場所。オオクニヌシノミコトが統べる冥界へ
と通じる黄昏比良坂の入り口なのでしょうか?

・・・どうなのでしょうね?
こうして亡くなった人々を出迎え、その想いを慕んで宴を開く。
むしろ、あの圧倒的な敗戦によって失われたこの国のかたちが、いま
ここに甦った、と見なすべきなのでしょうか?
皇統とは、元々はこの国の御霊を統べる存在。怨霊を鎮護し、国家平
安を霊的に行い得るただ一つの集団です。あえて言うならば、この国
の宗家。

・・・失礼いたしました。興奮のあまり言葉が支離滅裂となってしまって
います。
124醍醐旅団長@少女形態:2001/08/13(月) 23:25
 ぴちゃん、と飛沫が私に掛かる。
 トロくて非力な私の手がまた金魚を落としてしまった。
「……うう」
 萌姫は決して素早くはないけど、丁寧な手つきでもう三匹もゲットしている。
「おじょうちゃん上手だねえ」
 派手ではないけど、ゆっくりと優しく丁寧に金魚を掬って行く萌姫に金魚屋のおじちゃんも感心していた。
「あー……、モナカもうひとつ!」
 悔しくて私は金魚掬いモナカを追加。
 ぴちょん。
「う……」
 またモナカは溶けて金魚ごと水中へ。
「………………だいご…………わらわの…………あげる」
 しゃがんだまま私を心配そうに見上げる萌姫。
「……本当は……私、金魚掬い得意だったんですよ……」
 しょんぼりする私に、金魚屋のオジサンが黙って一匹、お椀に黒い金魚(なんとなく貴重品っぽい雰囲気あるよね)を入れてくれた。
「あ……、ありがとうございます」
 ペコリと頭を下げる私。

 一匹と三匹の金魚の袋を片手に、白い朝顔の浴衣が紺の野菊の浴衣の手を引いていく。
「さて……、萌姫、次はどこへ行きましょうか?」
125B国ポーツマス軍港:2001/08/14(火) 00:23
空母「インコンパラブル」の艦上。グラッドストン提督、艦橋で満足げに配下の
艦隊を見回している。その脇に控えるディズレイリ参謀長。

グラッドストン提督
「ふむ、兵士諸君は準備を済ませたようだね。参謀長、時刻は何時かね?」
ディズレイリ参謀長
「09:55であります」
グラッドストン提督
「よろしい。では進もうではないか。各艦に信号」
グラッドストン提督、岸壁の一点に注目する。金色や銀色に輝く楽器を持った楽隊が
楽器を構え、今にも演奏を始めようとしている。
グラッドストン提督
「軍楽隊の諸君は、あのようなところで演奏会の練習かね?」
ディズレイリ参謀長
「は、しばらくは演奏会はないはずですが。孫が彼らの演奏を好んでいるのです。先
 日、息子夫婦の代わりに連れていったところでして」
グラッドストン提督
「なるほど、では一体なんなのだろうね」
演奏が始まり、音楽が聞こえてくる。
グラッドストン提督
「確か、エルガーだったかな、参謀長。教養がないものでこのようなときには困って
 しまうのだ。それにしても『威風堂々第一番』とは、我々に対する激励かね。それ
 とも皮肉だろうか」
ディズレイリ参謀長、微笑を浮かべ、
「提督、この場合は"Land of Hope and Glory"と考えるべきかと。いずれの地に希望
 と栄光を求めるべきかはわかりかねますが」
グラッドストン提督、後ろを振り返り、ある歌の一節を口ずさむ
「それは君、決まっているよ。"Rule Britania, Britania, rule the wave."だよ」
ディズレイリ参謀長
「提督はアルバートホールに訪れるのを楽しみにしておられるのですか」
グラッドストン提督
「たまにだがね、参謀長。………今回の航海は大英帝国いまだ健在なりしことを世界
 に示すために行われる、そうだ。かつて七つの海を支配したわが海軍の精髄を、旧
 植民地や東洋のかつての盟邦に教育しようではないか」
ディズレイリ参謀長
「全然同意いたします」
音楽が別の、行進曲調のものにかわる。
グラッドストン提督
「よろしい、順次出港開始」
"When the Britain first, at heaven's command,"
ディズレイリ参謀長
「要港部より入電。汝らの愉快なる航海を祈念す」
"Arose from out the azure main;"
グラッドストン提督
「返電。貴官らの配慮に感謝す。大英帝国万歳」
"This was the charter, the charter of the land,"
ディズレイリ提督を振り返り、いささか恥ずかしそうな口調で、
「サミュエル・ジョンソン博士の警句を知らないわけではないが、わたしもそれなり
 に英国と王室を敬愛しているのだよ」
"And guardian Angels sang this strain:"
ディズレイリ参謀長
「わたくしもです、提督」
"Rule, Britannia, Britannia, rule the waves; Britons never will be slaves."
 漆黒の画面。
 上半分は白で抜かれた“音のみ”とのゴシック文字が在った。

「問題は、あの裏切り者にどの様な制裁を科すかと云う事だ」
「左様。あの夜以降、かの六九式教授は自室から殆ど出て来られる事は無かった!」
「情報収集の結果ではあるが、どうやら極めて恥ずかしがっているとの事だ」
「恥ずかしがっている? そして、あの道化は惚けている………これはっ、許し難い大罪ではないか!?」
「如何にも! 海上と云う極めて萌薄き場所にて、萌の独占を図るなど言語道断!!」
「全然同意しますね。制裁すらも考えるべきでは無いでしょうか」
「然り! 然りじゃよ!! あの道化に目にものみせてくれようぞ!!!」
「ならば裏切り者の宝、“白衣”を奪うは如何かな、一同?」
「それは萌道に反しますね。私は反対しますよ」
「第一、生ぬるいわっ! 道化の名で教授にメールを出すのはどうだ、これで奴の信頼は失墜する事、
まず間違い無し!!」
「アレやコレやの卑猥な文章をですな。素晴らしい」
「教授殿はウブじゃ。はっ、あの夜に何が在ったかはしらんが、確実に道化は嫌われるぞね!」
「………ふと、思うのですが。我らが司令官、そこまで信頼されていないのでは無いでしょうか?
ってか、先ず相手にされていないって気が」

 しばしの間。
 その後、素晴らしい勢いで文字が書き連ねられていく。

「ワラタ」
「言い過ぎ。でも事実(爆)」
「言い得て妙(藁」
「全然同意します(横隔膜痛過ぎ」


 参謀長の部屋にてノートパソコンの画面を覗いている参謀長と星野中尉。

「何故、チャットがこんな悪人の会談風なのですか?」
「趣味ですな。個々の鬱憤晴らしと云う面も在りますが。ええ。一応は覆面とも成っていますし」
「…………でも、大概の参謀さん達は発言から誰が誰であるかは判ると思いますけど?」
「大人のルールですよ星野中尉。判っても、敢えて口にはしないのです」
「はぁ……“音のみ”も、ですか?」
「ですな。アレもまっ、遊びですな………『事実はもう少しオブラートに包んで、言ってやるベシ』
 はい、オクレっと」
「………楽しそうですね」
「ええ。とても楽しいですよ」

 満面の笑みを浮かべた参謀長に、星野中尉は思わず、3歩ほど後ずさる。

「…………(こんな人達と一緒にいて、私は大丈夫でしょうか………)」

 〈タイフーン〉戦隊参謀団。
 その何とも評しがたい一面を知った星野中尉の夏であった。
127F国第13任務艦隊:2001/08/14(火) 00:34

極東で、偉大なる大革命を担ったF国の栄光を輝かせ、スエズ運河でR国にその威厳をしらしめたF国第13任務艦隊。
ようやく長きにわたった遠征よりツーロン港へ戻ってきたのであった。
だが、偉業を成し遂げた彼等を迎えたのは、F国国防省の冷酷としか言いようのない対応であった。

ジャン・ボタン司令代行
「かの陸式司令は、我等が栄光の担い手エリゼ宮へ召喚されたのかね、参謀長」
アンリ・ボゲ参謀長
「左様にございます、提督。かの神の恩寵に背を向けた陸式めは、己の背徳と異端の言動故に神の御元へと送られることになりましょうぞ」
ジラール・ド・ギィ艦長
「それは重畳。まさしく異端故の報いを受ける事となるのですな。彼奴めが十字架上で己の罪を悔いつつ神の御元へと炎とともに送られん事を」
ジャン・ボタン司令代行
「ふむ、それでは諸君。我等の頭上に神の恩寵が垂れられもうた事を祝って、大地に大いなる神が恵まれたもうた成果を楽しもうではないか」
アンリ・ボゲ参謀長
「・・・・・・その前に閣下、我等が主にして栄誉と栄光の源たるエリゼ宮の国防省より電報が入っております。まずはその慈愛と威厳に溢れた言葉を確認するべきかと」
ジャン・ボタン司令代行
「なんと!! 諸君、我等が働きに対し、偉大なるエリゼ宮が何と言葉を垂れたもうのか。では、我等の手元の杯を掲げる前に、電報を読み上げようではないか!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「いかさま、いかさま。我が艦隊のこれまでのアルゴノートに比肩するべき艱難辛苦に満ち溢れ、かつ偉大なる共和国の栄光と栄誉をいや増した遠征の終了を祝うのは、それからでもよろしいのではないかと」
アンリ・ボゲ参謀長
「では諸君、読み上げますぞ『偉大なる共和国政府は、その忠良なる僕たる第13任務艦隊に対し、次の通りのごとく新たなる任務を与えるものなり。艦隊は休養整備が終了次第、国連軍の主力として再度南シナ海へと出撃せよ。当該海域をいかなる武力集団の恣意的暴力からも守護し、天にまします我等が父の慈愛と威厳を行き渡らせることこそ至上の目的と心得よ。国防大臣オスカル・フランソワ・ド・ジャルジュ署名』」
ジャン・ボタン司令代行
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アンリ・ボゲ参謀長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジラール・ド・ギー艦長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジャン・ボタン司令代行
「なんと!! なんと!! 喜ぼうではないか、諸君!! 神に感謝しようではないか、諸君!! 慈愛と寛容に満ちたエリゼ宮は、我等にかの陸式めが極東でふりまいた汚辱をすすぐ機会を与えてくださった!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「おお!! 天にまします我らが父よ、我等になんと高貴にして名誉溢れる任務を賜れたのでしょうか!? 我等にあえてその御身への忠誠と愛情を証明する機会を下さろうとは!?」
アンリ・ボゲ参謀長
「父と子と精霊の御名に誓って、我等は御身を辱めるような真似はいたしませぬ!! かの今ごろ焚殺の憂き目に遭っているであろう陸式めとは違う我等の働き、とくと御覧じ召されよ!!」
ジャン・ボタン司令代行
「ならば諸君、まずは艦隊をかの地の異教徒と異端者共を畏怖させるに足る威容に仕上げねばならぬ!!」
アンリ・ボゲ参謀長
「いかさまいかさま。ならば、この「クレマンソー」と「シャトー・ルノー」、かの猿の帝国の戦艦ばらめに負けぬ様、改装するといたしましょうぞ!!」
>>127

第13任務歓待司令部へ

諸君等の共和国への献身と任務に精励する態度に、本職は心から
の感謝を捧げるものである。
しかし、諸君等の戦艦「クレマンソー」「シャトー・ルノー」改装計画は、
現在の国防予算逼迫の現場からかんがみて、とても許容し得るもの
ではない故に本職の権限で却下するものである。諸君等は、現有の
艦隊より任務を遂行するに必要最小限度にして十分な能力の任務
艦隊を編成し、極東へと一刻も早く出発する様に共和国大統領より
預かった本職の権限を持って命令するものである。

共和国国防大臣オスカル・フランソワ・ド・ジャルジュ署名

「ああ、ロザリーありがとう。お茶はそこに置いておいてくれ」
「はい、オスカル様。それでは何かありましたらすぐに参りますから」
「・・・・・・ローズティーか。今の私には薔薇の香りが心地好いが・・・・・・」
「国防大臣、少しの間よろしいでしょうか?」
「アンドレ。お前の為に割けぬ時間などあるわけが無かろう。さあ座っ
てくれ、少し疲れていたんだ、話し相手になってくれると嬉しい」
「判りました、オスカル様。それでやはりツーロンの狂信者達ですか?」
「ああ!! 全く、連中ときたら!!」
「腹を立てられないことです。貴女は今や共和国軍の指揮権を一手
に握っておられるのですから」
「これが腹を立てずにいられるものか!! あの自我の肥大しきった
ド・ゴールとその部下のせいで、共和国海軍が一体どれだけの予算
が浪費されたと思う? 10億フランだぞ!? それも、あの御転婆姫
の護衛、などというとるに足らぬ理由でだ!!」
「だからですよ、オスカル様。空軍のロベスピエール総司令官も、陸
軍のモレー総司令官も、今回の海軍の暴走を徹底して追求するつも
りでいます。「最大の機会は最大の危機の中にこそある」ここはナポ
レオンの箴言を思い出すべきでしょう」
「・・・・・・成る程な。まったく、持つべきものは冷静さを失わぬ次官だ
な。確かに今回の一件は丁度良い機会だ」
「ええ、そうです。最高の機会でしょう。あのド・ゴール主義者等に鉄
槌を下す為の」
129F国第13任務艦隊:2001/08/14(火) 01:54
>>128
ジャン・ボタン司令代行
「・・・・・・なんと!! なんと!! あの神の定めし秩序に歯向かう女め!! 我等が極東の未開の地へと共和国の輝ける栄誉を高めん為に向かう事の意味を判っているのか!?」
アンリ・ボゲ参謀長
「ああ!! 今や神は共和国を見放されたというのか!? いかに我等が高貴なる共和国海軍の精華たれども、あの海域にたむろする蛮族共を相手にするにはより多くの神の恩寵を必要とするものを!?」
ジラール・ド・ギー艦長
「まったくもって、お二人のお言葉に首肯するしかありませぬ!! ただ、参謀長閣下、小官としてはその異端に惑わされたぬ様、天上の偉大なる父と子と精霊への信仰を厚く持たねばならぬと、愚考いたしますが?」
アンリ・ボゲ参謀長
「ああ!! ド・ギー艦長、貴官の忠告や善し!! だが小官は、一瞬たりとも神の恩寵が共和国とその忠良たる僕である我等に賜れない等と、唾棄すべき異端のごとき想いを抱いたことは無いぞ、貴官のごとく」
ジャン・ボタン司令代行
「諸君!! 今や我等が共和国政府に対し、あくまで真の忠誠を発露すべきではないかと思われるが、如何!?」
アンリ・ボゲ参謀長
「異議はありませぬ、閣下!! この第13任務艦隊は、先日の極東への偉大にして逝栄光溢れる遠征に、共和国の国庫より1フランたりとも消費してはいないと、かの陸式め・・・・・・」
ジャン・ボタン司令代行
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アンリ・ボゲ参謀長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジラール・ド・ギー艦長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジャン・ボタン司令代行
「と、とりあえずだ、参謀長、早速に我等が慈愛溢れる主たるエリゼ宮に対し、あくまで先の遠征は前司令の私費でなされたものと釈明の電報を送りたまえ」
>>129

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・あの、どうなさいました、オスカル様? お茶、お気に召しません
でしたでしょうか?」
「いや、済まないロザリー、そういうわけじゃないんだ。済まない、次官
を呼んでくれないか」
「アンドレ様をですか? はい、すぐにお呼びいたします」
「・・・・・・まったく、あの連中は一体全体何を考えているんだ?・・・・・・」
「多分、何も考えてはいないでしょう、大臣」
「!? アンドレ! 入る前にせめてノックくらいしろ!」
「失礼、大臣。何度もしたのですが、お返事を頂けませんでしたので」
「・・・・・・判った、私が悪かったよ、アンドレ。それで?」
「そうですね、この電報は丁度良い証拠になります。彼がいかに部下
に対して共和国財産の詐取の隠蔽を行ったかの」
「怖いことを言うな。確かに、諸経費の10億フランに上乗せして、ツー
ロンから持ち出した5万トンの燃料、戻ってきた艦隊の修理整備の費
用、そうした諸々を合わせるなら、国防予算の5%にも達する額にな
りかねないが」
「そういうことです、オスカル様」
「判ったよ。先程大統領閣下とも話をしてきた。あの旧式艦主体の艦
隊は後備役を外して全艦解体処分と決定した。まあ、あの二隻の戦
艦は、B国の「ヴァンガード」、I 国の「ヴェネト」級、それらへの対抗と
して保有し続けることにはなるが」
「妥当な判断ですね。少なくとも、日本海軍とA国海軍では、合計で6
隻もの超戦艦が現役で運用されていますから」
「「やまと」と「アイオワ」か・・・。「クレマンソー」で対抗可能と思うか?」
「戦艦に戦艦を当てるというのは、すでに歴史の向こうに消えた戦術
でしょう。両国海軍共に、現用の理由は上陸戦支援艦としてですから」
「浮き砲台か。その為に戦艦を現役運用とは、流石は世界第一位と
第二位の経済大国だな。我が共和国にはもはやそれだけの余裕は
残されていない」
「では?」
「そうさ、私は国防大臣権限で、あの旧式艦隊と旧式兵器の旅団を解
体し、その上で砲艦外交の為に戦艦二隻の改造予算を認めるつもり
だ。だが、それも極東の覇権を握ろうと野心を逞しくさせている連中に
最初の一撃を撃たせる為に、だ」
「最良の判断と思います、オスカル様」
「・・・ふん、世辞はいい。それより、ロザリーを呼んでくれ、少し休んで
お茶にしよう。このシフォンはロザリーが焼いてくれたんだ」
131不思議の国の炎上:2001/08/14(火) 04:31
( ゚Д゚)「さて飯も食ったしどうするかな。」
(・∀・ )「せっかくだからうろうろしますか。」
( ゚Д゚)「あんまり女ッ気のないとこにしよう。」
(・∀・;)「まったくです。」
( ゚Д゚)「露天風呂・・・ここ行ってみるか。」
(・∀・;)「死ぬ気ですか。」
( ゚Д゚)「止めよう。」
(・∀・;)「分かってくれましたか。」
( ゚Д゚)「プールにしよう。」
(・∀・ )「止めましょう」
( ゚Д゚)「はい。」
(・∀・;)「やっぱり腕章外してもらって帰りましょうか。」
( ゚Д゚)「それもアリだな。しかしこの軍事施設ってのは道が分かりにくいな、一眼国にでも行き着きそうだ。」
(・∀・;)「お願いですから案内板見てウロウロしてください。」
132みなぎ:2001/08/14(火) 07:58
変な一行は飯を食うとばたばたと立ち去っていった。
なんか、怒涛の漫才を見ているようだった。ちょっと笑えた。
キムチは・・・・・・・いや、漬けてますけどね。帝都に置いたままなんですよ。
ニダーだとか言われないようにカモフラージュするのって大変なんですから。

さあて、局留めにしてあるお蕎麦を取りに行きましょうかね。
久しぶりに山を下りるような気がするなあ・・・・・・・

(電波。新スレ設置お疲れ様です。激しく遅いですが<自分)
133みなぎ@道行きの鎮魂歌:2001/08/14(火) 09:33
吉野は山の中にある。
とはいえ、盆地には町もあってわりと栄えている。
私は猫の姿のままで山を下りて、町中にある郵便局へ向かった。
局留めにした蕎麦の実を取りに行く為である。

盆も近いせいか、町中には車の行き来も多い(帰る人が多いのだろう)
盛夏のアスファルトはかなり熱かった。肉球が焼けかねないので日影を選んで行く。
郵便局の近くまで来た時、私は車道を横断しようとする黒猫の姿を見た。

ふと、私は彼と目が合った。が・・・・・・・・・

あぶない!

一瞬だった。うかつにも気づかなかったのであろう。彼は反対車線から来た車に跳ね飛ばされた。
スローモーションのように見えた一瞬の後、彼は地面をバウンドするようにしてこちら側まで
転がってきた。
私はあわてて駆け寄る。

『だいじょうぶか!』
まあ、この状況で大丈夫な猫なぞ存在しないのを承知の上だが。
『・・・・・・すまん・・・・・・・・ドジった・・・・・・』
かろうじて声を出す黒猫。
手はあらぬ方向へ曲がり、頭から血を流している。
そして、お腹が破れて内臓が覗いていた。ああ、これは助からない・・・・・・

『・・・・・・すまな・・・・・いが、目が・・・・見えない・・・・・俺は・・・・・どうなっている?』
口から血を吐きつつ、彼は声を吐き出していた。
134みなぎ@道行きの鎮魂歌:2001/08/14(火) 10:11
『・・・・・・名前を・・・・・・聞こうか・・・・・・』
私は極力押さえた声で言った。彼は少し笑ったようだった。

野良猫には一定の掟というか、習わしのようなものがある。
一人で生まれ落ち、一人で死んで行く野良にとって生と死は常に隣にある。
だからこそ、それまでに築いた関係は大事にする。義理をわきまえてこそ、野良である。
(もちろんそれは自己の自由を束縛するものであってはならないのだが)

その中に死に方というものがある。基本的に猫は死期を悟ると、周囲に挨拶をしてから
一人で死に場所を得る。が、事故などで突如として死ぬ猫は挨拶が出来ない。
そこで、事故などを目撃した猫は遺品代わりに名前(通り名であることが多い)を
聞くか、事故を他の猫に伝えるのだ。

『・・・・・・そうか・・・・・・助からん・・・・・か』
ぐったりとして、力が入らないらしい。
『すまん・・・・・・』
『・・・ク・・・・・・・・・・・・ロ・・・・・・・ク・・・・・・だ』
もう、声がかすれて何を言っているのかが聞き取れないほどになっていた。
『ロクだな。分かった。伝えておくよ・・・・・』

『・・・・・・・す・・・・・・・・い』
程なく彼は息を引き取った。私は彼の目を閉じさせてやると、体を日影に運んでやった。
歩道に猫の血が細い道を作った。
私は彼に深々と頭を下げ、その場を立ち去った。人が集まり出している。これ以上の長居は
得策ではないし、彼も望むまい。


望まぬ死であった事には違いあるまい。だが、野良である以上、覚悟もしていたであろう。
野良である自由を享受するということは死と隣り合わせであることをも甘受しなければならないのだ。
それがいやなら飼い猫になればよい。しかし、我々はそれを選ばず、自立の道を選んだのだ。
(まあ、選べなかったとも言うが)
彼は満足する自由な日々を送れたのであろうか。そして、いつか死ぬ私は満足した日々が
送れているのであろうか。

郵便局の帰り、人モードでそこを通りかかると猫は片づけられていて、血の跡だけがうっすらと残っていた。
私はもう一度その場に頭を下げ、手を合わせた。
蝉時雨が、鎮魂歌のように降り注ぎ、夏の日差しがいっそう強くなっていた。

135アルザス:2001/08/14(火) 13:22
>F国国防大臣オスカル・フランソワ・ド・ジャルジュ
>>130
 素晴らしい!! 偉大なるエリゼ宮の少年達は我らの大13任務艦隊と第44師団の装備の
一新を国費でしてくれるそうだ!!
 所で、オスカル君。 君は我れら「自由フランス軍」が共和国に「融資」した権を忘れては
居ないかね?? かの「ドイツの狗」が祖国を蹂躙し破壊した、『代償と慰謝料』として頂いた
、かの『総統の遺産』を「無利子」で貸し続けてあげたのだから、そろそろ「返済」が来てもおかしくは無いのだが・・・
 それに、今の君の椅子は誰が提供してあげたと思ってるのかな?? 我ら「人外」の者が
国防を勤めるのは「永遠の若さ」が邪魔になるから「人間」である君を推したのだが、どうやら
それは間違っていたらしい。
 とりあえず君は妻が居る身であるにも関らず、秘書や女性スタッフに手を出し、共和国から
与えられる国民の血税を受け取っているにも関らず、兵器会社からの「献金」を受け取っている
件で、椅子を他の誰かに譲ってもらうとするよ
 どうやら「人間」、年を取ると、「本来の業務」よりも脇の方に精を出してしまう傾向にあるらしい
からね、君もそろそろ何処かの兵器会社の重役にでも納まって緩やかな老後を過すのも良いの
ではないかな?? 妻と子と孫に囲まれてね くれぐれも愛人と現を抜かす事あれば『地獄』よりも
深い所に逝く事になるからね・・・ (暗黒のような黒眼を向ける)

 あ、辞めてもらうついでに
>ジャン・ボタン司令代行
>アンリ・ボゲ参謀長
>ジラール・ド・ギー艦長

 この三人は更迭するか海軍辞めさせた方が良いよ、私の命令破って地中海からカムラン湾に
戻って来たり、スエズ運河でロシアの子供たち相手に大人気ない事をしたり・・・
 この三人は「偉大なるわが父」の名を引き合いに出して厨房めいた意見を力押しで押したり
する「愚か者」だから。 というか、担当者を変えた方が良いかもね・・・
136名無し侍従長:2001/08/14(火) 15:05
もなこ様が出奔されてから、既に曜日が一回りした。
先週来宮内の働きの内容は一切変わった事は無いが、
目に見えて各人の動きには張りが失われている。
火の消えた、とはこの事だろう。

そんな朝、何気なくもなこ様の部屋の中を眺めてみようと思った。

起床時の挨拶は私の日課であったので、実のところ、思い立とうが立つまいが、
自然と私の体は朝になるともなこ様の部屋に向かっている。
そして、部屋の戸を叩こうとして、もなこ様が既に居ない事を思いだし苦笑しながら、
次の朝の行程へ向かうのが先週来、私の少々変わった日課となっていた。

今日は、何気なくその行程を変えてみようと、戸に手を掛けてみた。
中に人が居た事に少々驚く、が、それはやはりもなこ様ではなかった。

「やぁ、おはよう…」
窓辺に見えた女官に、戸を後ろ手に私は声を掛ける。
向こうも、合図無しに戸が開いた事で、怪訝な表情で振りかえっていたが、
それなりにこちらの意図は汲んでくれたのだろう。直ぐににこやかな顔になり、挨拶を返す。
「これは侍従長、おはようございます」
「精勤だな。…殿下も今は居ないのだから、毎日の様に掃除はせずとも構わぬとは思うが」
「ええ…でも、殿下だって何時還御されるか判りませんし、それに、毎日の事でしたから。
そういう侍従長も、そうなのではないですか?」
「…だな」
「…殿下が居なくなってから、毎日が変わってしまいました。
特に、あの、くずれたシーツをきちんと直して、洗濯する手間が無くなったのが、やっぱり寂しくて」
「そうか…」
「…では、私次の部屋の掃除がございますので。失礼します」
「うむ。精励ありがたい事だ」
137名無し侍従長:2001/08/14(火) 15:06
戸が閉じられる音を聴きながら、話に出たベットに目を向ける。
この時刻には決まって乱雑になっているそれが、今は整然として部屋の中央にあった。

もなこ様の作法は七歳にしては十分すぎるものだが、ただ一つ、寝相だけはやはりどうにもならない。
就寝時期にはきちんと仰向けに眠っていたのが、朝になると、
大抵が横向きに体を丸めて、シーツに抱きついたような様になっているのが、もなこ様の寝相の特徴だ。
シーツは朝には当然しわくちゃになってしまって、係の者の手間になる。
それで、一度、くまのぬいぐるみを抱き枕代わりに使用してみた事もあるが、
くまの手を掴んだまま、やはりシーツに抱きついた状態で朝を迎えておられて、苦笑したものだ。

私の子供の頃には経験が無かったのだが、どうも、そのシーツはもなこ様のお気に入り、というか、
慣れ親しんだそれが一番寝具として落ち着かれる様で、
他の物だと少々ではあるものの、決まって駄々を捏ねられた。
なんにせよ物に愛着を覚える事はよい事だと私は思っているので、以来、担当には配慮をしてもらっているが、
しかし、御用達の上品とはいえ何分4年に渡って使用されているものなので、
そろそろ糸の解れなどが見え、衛生面から見ても、何時か買い替えが必要だと思ってはいる。
だが、もなこ様がお帰りになって、そのお気に入りのシーツが無ければどう思われるだろうか。

女官が出て行き、音一つしなくなったもなこ様の部屋を眺めていて、ふとそんな事を考えた。

☆デムパ
崩宮親王の言葉を受けて、もなこ殿下と私、でした(笑
…は…またsage忘れた。
138名無し三等兵:2001/08/14(火) 19:04
フランス厨房のくせにベルばらも知らないのね(ププ
139アルザス:2001/08/14(火) 20:10
 >>138
 >醍醐旅団長さん
 いや、知ってるよ。悪いけど
140アルザス:2001/08/14(火) 20:30
ぐあ、ageてしまった
141醍醐旅団長@少女形態:2001/08/14(火) 20:47
>>139
 >>138は私ではないぞ(笑) 悪いけど(笑)
部下A「このところ各国の動きが慌しいですね」(キリッキリッ)
少佐「ついでにドケチ虫や伯爵どもも行っちまえばいいんだ」
部下A「ところでNATO情報部としては、どのように対処すべきでしょうか?」
少佐「また部長が何か任務を受けるらしい、それまではこうして静かにしているさ。……フン!」
部下A「(少佐ここのところデスクワークばかりだったので鬱憤溜まってるなぁ……)」
少佐「ん? A君何か言いたい事でもあるのかね?」
部下A「い、いえ……」
少佐「そうだ。奥さんは元気にしとるかね?」
部下A「(ドキーっ)あ、はは。元気にしております」
少佐「……フン!」
143F国国防大臣秘書官ロザリー:2001/08/14(火) 22:55

「あの、オスカル様、今の方は・・・・・・」
「・・・ああアンドレ、それでは駄目だ。「ド・ゴール」の飛行隊の配備が
これ以上遅れれば、そもそも何の為に地中海に空母機動部隊を配備
しているのかという話になる」
「ですがオスカル様、「ル・トリオファン」の4番艦の就役を遅らせるわけ
にはいかないでしょう? ただでさえ3隻のローテーションでは限界が
あるのです。根本的な我が国の防衛戦略そのものが崩壊します」
「だが、だからといって「オライゾン・フリゲート」の配備が遅れては、海
軍の戦略の根本が崩壊する」
「・・・参りましたね、いくら我が国が陸軍国であっても、まさかたった2
隻の戦艦の改装費用を捻出することすらできないとは」
「・・・仕方がないな、それが農業国であり、ドイツ人にEUの主導権を
奪われて久しい我が国の現実の姿なのだから。出来る事から手をつ
けよう。・・・うん? ロザリー? どうしたんだ、一体?」
「あ、あのオスカル様、今執務室から出て行った方は?」
「誰の事だい? この部屋にはずっと私とアンドレしかいなかったが?」
「いえ、自由フランス軍の・・・」
「うん? 連中がどうかしたのかい? 共和国の陰の支配者を気取っ
ている時代錯誤な連中だろう? ルノーやダッソーが共和国の陰の支
配者を気取るならまだしも、あのOSAもどきの輩が共和国を自由にす
る権利があるなんて、それこそ「五月革命」の時の様にまたパリで市
街戦が起きるよ(笑)」
「ですが、今度アジアから帰ってきた艦隊の司令部の人事異動を・・・」
「ロザリー、貴方は共和国大統領によって任命された国防大臣のオス
カル様にではなく、一回のテロリストもどきに国軍の将校の人事権が
あるとでも言うのですか? まさかそんな無茶はアフリカの後進国で
もないかぎり通じませんよ(笑) それとも、共和国大統領の上位に彼
らが存在するとでも? まさか、我らが共和国は共和国憲法によって
規定されてもいない存在が、政府に対して権力を行使し得るなどとい
う無法はありえませんね(笑)」
「あの、ですがオスカル様がそのルノーやダッソーから非合法な献・・・」
「馬鹿馬鹿しい!! いや、すまないロザリー。大体、このド・ジャルジュ
家の嫡子たる私が、何故に金を恵まれねばならないんだ? むしろ、
私が金で国防大臣の椅子を買ったと陰口を叩かれていたのは、君も
知っているだろう」
「あ、はい、そうですが、でもオスカル様に妻子って・・・」
「ロザリー、ロザリー。いや、済まない、この数日私達に付き合わせて
君もエリゼ宮に泊まり込みだったね。もう家に帰って休んでいいよ。
大体、女で未婚の私に、妻子もなにもないだろう?」
「ええ、ロザリー、貴方はもう休息をとった方がいいですよ。そんなあり
もしない幻覚を見るようでは。大体、第13任務艦隊の司令は、かの
日出ずる帝国の皇女を冒涜して地下に潜り、かつ共和国の国家財産
の詐取の容疑で指名手配中でしょう? 彼の幕僚は皆贈賄と横領で
逮捕されているのです。何故に大臣執務室に現れることができるの
です?」
少佐「なんですと――――!!」
部長「まあまあ、落ち着いてくれたまえ、少佐」
少佐「どうして私が、あの“ネオナチ”の出来損ないの市井の妄想家どもと付き合わなきゃならんのです?」
部長「どうも、その妄想家たちのせいで、F国に馬鹿馬鹿しい混乱が起きているのは事実なのだ、少佐」
少佐「で、彼らが何をやらかしたというんです? ヤツらに出来る事と言ったら、これまで幼稚園のバスを乗っ取ってみたり、八百屋の店先を荒らしたりするのがせいぜいじゃないですか。資金や人材にもいつも汲々としている少年探偵団なみの組織に何ができるというんですか?」
部長「どうも、莫大な資金を提供するとの触れ込みで、F国が詐欺にあったらしいのだ。おかげでF国の主力艦隊が東洋まで無駄足を踏むわ、失言や無思慮な行動の数々でEU諸国と大日本帝国の友好関係を台無しにしかけるところだったのだよ」
少佐「……フン! 騙すほうも騙すほうなら、騙されるほうも騙されるほうですな」
部長「ともかく、エーベルバッハ少佐。君の任務は、その“自由フランス軍”に対する調査と及びF国に対して出来る限りの便宜を図ることだ」
少佐「F国に関るのは、気が進みませんが、任務とあれば遂行いたします。しかし、裏を叩いて何か出てくるような組織でもない事は予め忠告させていただきます」
部長「よろしく頼むぞ、少佐」
 少佐、荒荒しく部屋を出る。
少佐「……フン!」
145F国国防省:2001/08/14(火) 23:22
発 F国海軍総司令部
宛 第13任務艦隊司令部ジャン・ボダン司令代行

貴官を第13任務艦隊司令に任ず。本電文は国防省の公式命令であり、あらゆる命令
に優先する。偉大なる共和国の栄光と民主主義のため、さらなる献身と努力を望む。

追伸

前任司令は国家財産の横領罪に問われたことをここに追記する。
146F国第13任務艦隊:2001/08/14(火) 23:59
アンリ・ボゲ参謀長
「諸君!! 今日こそ我等が歴史に栄えある足跡を残してきた共和国海軍の最良の日とも思い、心行くまで祝おうぞ!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「左様!! ようやく栄光ある共和国海軍は、その本来の高貴なる姿に立ち帰ることができましたぞ!! これも、偉大なる共和国政府の英知と、神の恩寵の賜物なれば、誰はばかることなく感謝の祈りをささげましょう!!」
ジャン・ボタン司令
「善哉、善哉。これも全て、我々の大革命の威光あふるる共和国への忠節と献身、そしていと貴き御座におわ為ます父への愛と信仰によるものなれば、諸卿等の言葉に込められた真実の響きこそ我が喜びと思し召されよ!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「聖なるかな、聖なるかな、貴き玉座におわす主よ。御身は我等に正当なる司令官を賜れた!! ホサナ!! ホサナ!!」
アンリ・ボゲ参謀長
「それでは提督、新たなる威光溢るる共和国艦隊の編成と、極東の穢れし蛮族の版図への出立の日取りを!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「いかさま、いかさま。さあ、威厳と威光に溢れし我等が艦隊に新たな命令を、提督!! 我等は御身の命令なれば、まさしく征旅の喇叭の響きを世界に響きわたらせん覚悟でおります故に!!」
ジャン・ボタン司令
「うむ、諸卿等の純粋にして誠意溢るる赤誠に、小官も心よりの感謝を捧げようぞ!! そのキリスト者として最も聖なる服従の徳目を備えし諸卿等を率い得る事こそ、我が最良の誉なれば!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「それでは参謀長閣下、艦隊の全艦艇に給油と消耗品の搭載の命令伝達を!!」
アンリ・ボゲ参謀長
「なんと!? それはすでに終わっているのではなかったのか!? まさか、今に至るまで我々に威風堂々たる共和国海軍がなんの補給も与えはせなんだとでも!?」
ジャン・ボタン司令
「なんと!! なんと!! その様なことがあって良いものであろうか!? 今や我等が港に浮かぶただの家鴨も同様などとは!?」
アンリ・ボゲ参謀長
「なれば、提督!! 早速にも事の真相を栄威溢るるエリゼ宮へ問い合わせをなさるべきかと、小官は僭越ながらも進言させていただきますぞ!!」
ジラール・ド・ギー艦長
「まさに参謀長閣下の英知と忠節溢れる言葉に、この神の卑しき僕たる小官も、心よりの同意を表しましょう!! まさに今こそ真実を神の御前に顕にするときなれば!!」
ジャン・ボタン司令
「諸卿等の言葉にこそ、真実の響きはあらん!! ならば、今こそ我等の心に芽生えし疑惑を解消するべく、電報を打ちたまえ!!」
147その頃のF国議会:2001/08/15(水) 00:22
くれっそん議員
「いったい、軍はなんのために錆びついた時代遅れの戦艦をい
つまでも保有しているつもりなのでしょうか?
 わたしの手許にある文書に拠れば、国防省はこの役立たずを
わざわざ『近代化』改装しようとの企図もあるといいます。そ
の上、改装された戦艦は、国連部隊の一員として極東へと送ら
れるのだと。
 馬鹿馬鹿しい! そんなことに税金を無駄遣いして、納税者
たる国民が納得するとでも思うのですか?
 そもそも、世界をリードする先進国たる我が国が、極東のじ
めじめした土地を這い回る黄色い蟻の動静に一喜一憂すること
自体が恥ずべきです。
 どうせ、彼らは遠からず我々白人先進国の指導に拠らなけれ
ばなにもできない自分の身のほどを思い知り、教えを乞うてく
るでしょう。どうせ、我が国の極東における権益は決して大き
なものではないのですから、やりたいようにやらせてその時ま
で捨て置けば良いのです。
 海軍の蒙昧なる狂信……失敬。敬虔なる紳士諸兄のように、
なにも力みかえる必要などどこにもありません。カエサルのも
のはカエサルに、との格言が正しいことがじきに証明されるで
しょうから。
 わたしはここに、現在審議中の追加予算に対し、戦艦の改装
禁止と極東への派遣戦力への予算使用を禁止する新たな予算案
を提案いたしますわ」

その他のF国議員’s
(うわぁ、またいらねぇこと抜かしやがったよこの馬鹿女:汗)
148駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 00:30
本国よりの緊急電報によって新たな任務を課せられた駐SK国F国大使。
彼の目前には、東洋の神秘そのままの謎に包まれた民族がいた。

その国の名を「SK国」!!

そして、大使に命じられた任務とは、「ホライゾン・フリゲート艦を売れるだけ高値で大量に売りさばく事」!!

まさしく、先のミスチーフ環礁沖海戦で壊滅したSK国の内情を見切っての行動ではあった。
だが、相手は何しおう極東にその名をはせた「ウリナラ半万年」の栄光を担うSK国!!

今ここに世紀の交渉の幕が上がろうとしているのだ!!

「何と下品な!! 何と醜悪な!! この様な煽りを受けることになろうとは、まさしく大革命の栄誉を担う共和国の威光も地に堕ちたというもの!! なれど、貴顕なるエリゼ宮よりの命令なれば、それを果たすことこそ我が栄誉とおもわねば!!」
149SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 00:47
「ニダニダ! どうにもならんニダ!! なんで造船世界1のウリが、よりにもよって欧州の弩田舎国家
F国のフネを買わねば成らないニダか!」

 大統領執務室で、憮然とした表情で椅子に身を預けている金・大萌大統領。

「仕方ないニダ、金ニ大萌大統領! ウリの艦隊は南沙で壊滅してしまったのだから」
「アイゴー! ASEANの貧乏人の口車に乗ったからこの惨状ニダ!! って、オマエ、また金ニ大萌と
読んだニダ!!!」
「ケンチョナヨ! もう、F国の大使が来ているニダ!! そんな事を気にする余裕は無いニダよ!!!」
「………ウリは、なにか騙されている気がするニダ」
「気にしないニダ! 連中の新型艦は、A国のイージス艦よりも優秀と云うニダ(注*自称です)
あの250年程度しか歴史を持たない新興国家は、ウリの半万年の伝統への敬意も忘れ、ベトナム戦争へと参加してやった恩義も忘れて、イージスシステムの売却を拒否した国ニダ! この際、すっぱりと、
乗り換えるニダ!!」
「………やけにF国の肩を持つニダね? 賄賂でも貰ったニダか??」
「ケンチョナヨ! それよりも、お待ちニダ!! さっさと行くニダ!!!」
「ホントに、貰ってないニダか?」
「しつこいニダ!!」


>>148
「ようこそ東方儀礼の国、SKへ! ウリは心から歓迎するニダ!!」
150駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 00:59
>>149
「おお!! この神の恩寵の光の届かぬ極東にあって、唯一真実の光を浴びられる貴国の大使を任命された事こそ我が誉!! まずは長き歴史を誇る諸兄等の頭上に、神の慈愛の光が賜まわれん事を祈りましょうぞ!!」

「さて、金大萌大統領閣下。私は、大革命の栄誉溢れる共和国政府を代表して、極東の秩序と儀礼の模範たる貴国に、喜ばしき知らせをもたらせる事を喜びといたしましょう!!」

「共和国政府は、貴国に対し、共和国の技術陣が総力をあげ、いと高き御座におわす神の叡智に導かれて開発建造した最新鋭にして世界最精鋭のフリゲート艦を輸出する事を決定いたしました」

「我等の貴国へのキリスト者としての友愛と慈愛に満ちた申し出を、受けられん事を願うものです。いかがでしょうか?」
151SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 01:06
>>150
「ニダニダ! 同じキリスト教国として、F国が示してくれた友誼は、極めて嬉しいニダ!!
 だが、性能は大丈夫ニダか? ウリは隣国に恐ろしい海洋覇権国家を抱えているニダ!
 ウリとしては、あの国の戦闘艦を凌駕する様な素晴らしいフネが欲しいニダよ?」

 値踏みする様に、大使の顔を眺める。

「ウリは日帝に36年もの間、忍従を強いられ、そして今回も又、あの国の陰謀で、酷い目に遭ったニダ!
 無論、その結果として、貴国との友誼が親密かしたのは喜ばしい事ニダが…」
152駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 01:13
>>151
「なんと!! なんという悲劇!! なんという屈辱!! かの無宗教を標榜する悪魔の手先奴に貴国が脅威を受けているとは!! まさしく新たなる十字軍の創設こそが我等天におわず尊き御方の御心に沿う行為成りましょう!! そして、今こそその栄誉を貴国と共にできる栄誉溢れる共和国の栄光こそ、我が喜びとも為すべきもの!! されば、邪悪なる悪魔を目前にした、聖なる我等の友誼の前になんらの障害もありますまいて!! 如何!!! 如何!!!」
153SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 01:22
>>152
「ニダニダ! 貴君からの心からの言葉、嬉しく思うニダ。
 ウリはその悪魔の手先によって、塗炭の苦しみを味わい尽くしたニダ!!
 アイゴー!!!
 ウリは此処で誓うニダ!
 ウリナラ半万年の歴史にかけて、必ずや日帝に、この恥辱と同じものを味あわせてやると!!!」

 突如として立ち上がり、宣言する金・大萌。

「ニダ! だから、強力なフネが欲しいニダ!! 日帝に今回の騒動の補償を要求しているから、
 金に糸目は付けないニダ!!
 だけど、貴国のフネ……………本当に優秀ニダか?
 南沙での騒動の時に、トンキン湾に居たけれど、何もしなかったと聞いているニダが」
154駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 01:33
>>153
「嗚呼!! 嗚呼!! まさしく黄色い猿こそ神が我等に試練として遣わした悪魔の手先!! ならばこそ我等キリスト者は、威厳と威風とを我等にもたらされた神の御前に鉄の規律をもって団結し、彼奴等を地獄へと送り返しましょうぞ!!」

「なればこそ!! 幾多の戦場にて共和国の名誉をいや増してきた我が国の兵器は、極東に冠たる貴国の新たなる征旅に、相応しき威力と破壊をもたらしましょう!! まさしく、全世界で神に愛でられし共和国とともに悪魔と戦い続けるせい騎士達は、我等がもたらせし聖なる武器をもってその栄誉をいや増してはおりませんか!!?」
155SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 01:39
>>154
「ニダニダ! 心強い言葉ニダ!! 黄禍と呼ぶべき、日帝の覇権主義に此ほど力強い言葉を受けて、
 ウリは感動しているニダ!!!」

「だが、残念ながら具体性に欠けにニダ! ウリは具体的に聞きたい。貴国はどれ程の兵器をウリに、
 売却出来るニダか?」
156萌之院:2001/08/15(水) 01:39
萌之院もえみ、私室にて。
「もえみ様、頼んでおられた服が届いております」
「ああ、コノヱさん、こちらに」
コノヱは、もってきたワンピースを萌之院のベッドの上に置く。そのワンピースは
丈も短く、また胸の膨らみの余裕も取ってなく、明らかに萌之院のものではない。
いささか不審そうに見ているコノヱに、
「これは廣瀬のです。サイズはわたしが適当に頼みましたけど、たぶんぴったりだ
 と思います。……それにしても、いったいどこにいったのでしょうね」
「……残念ながらいまだ捜索の網には……」
「……よいのです。そのうちなんでもないような顔をして帰ってくるでしょう」
そう言って、ワンピースに目をやる。コノヱもそれに釣られて視線を動かす。
いささか異様なワンピースだった。黒を基調として、白いレースが襟や袖の飾
りに使われているところはそれほどではないが、目を引くのは、何本も縫い込
まれている装飾用の紐だった。一見黒一色に見えるが、複雑に編み込まれた紐
は単純な黒一色ではなく、微妙な色合いを見せている。その紐が、ワンピース
を拘束具のように見せていた。
「殿下、これは……」
「他にもあるのです」
萌之院はクローゼットの中からいくつかのものを取り出す。濡れたように光る黒い
エナメルの靴、白い絹のニーソックス、そして、黒い革でできた紐のようなもの。
「殿下、それは?」
「ああ、これはチョーカーです。触ってみますか」
「は、はあ」
コノヱ、チョーカーに手を伸ばし、触るやいなや手を引っ込める。手に残った吸い
付くような冷たい感触に身震いしながら、
「殿下、これは……」
萌之院、妖艶に微笑みながら、
「猫には首輪が必要です。そうでしょう、コノヱ。あなたにもつけてあげましょうか」
コノヱ、なぜかひどく狼狽して、
「わ、わたくしには、わたくしには首輪など必要ありません。わたくしは殿下の下僕、
 それ以外のものにはなりえないのですから」
157駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 02:08
>>155
「おお!! これは私とした事がなんたる迂闊!! なんたる粗忽!! 確かに具体的なる威力を聞かずして、神の栄光とともに聖なる軍団へ参加する為の剣は受け取れますまい!!」

「大いなる天上の御使いの軍団と共に行軍する我等が、栄光をともにせんと貴国へと贈りし武具は、かつて神の御国を作らんとした者達を我らが助けた新大陸の諸氏が生み出した「イージス機構」よりも一世代新しいのですぞ!!」

「かの大革命の精神を共有せし新大陸へと渡った彼らが作った「イージス機構」のレーダーアンテナは、神の御前にて戦う我等の作りし「EMPER」のレーダーアンテナよりも遥かに巨大でありながら、同時に捕捉し追尾し得る目標数は256と300と劣っているのです!!!」

「さらに、かの黄色い猿の皮を被った悪魔共が使うイージス艦は、艦橋構造物を埋め尽くしながらも最大で190km向こうの航空機を捕捉するのが精いっぱいであるのに比べ、聖なる騎士として極東に降臨せし貴国が持つことになる「オライゾン・フリゲート」は、SMART-Lレーダーによって400km彼方の悪魔ばらの手先めを捕捉することができるのです!!」

「左様!! 現代戦を戦う聖騎士等にとっては最も重要なセンサー類の話だけでは済みますまい!! やはり悪魔めにその傲岸と不遜の罪を償わせる武器こそ、肝要でありましょうぞ!! 「オライゾン・フリゲート」は、わずか7000tの船体に、聖なる盾として射程150km級の「アスター30」SAMをSYLVER垂直発射機48基に搭載し、聖なる槍としてイージスですら迎撃不可能と恐れられる我が国の神に賜りし技術の精華「ANF」超音速シーシキマーSSMを8基以上搭載可能ですぞ!!」
158SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 02:20
>>157
「ウリナラマンセー! 素晴らしいニダ!! 本当に素晴らしいニダ!!!
 これが在れば必ずや、日帝に対して36年もの間、ウリナラを奴隷の如く扱った事を
後悔させる事が出来るニダ!
 アイゴー!!
 だが、大使殿。ウリとしては少し心配ニダ。日帝は金持ちニダから、ウリがそんな
素晴らしいものを装備したら、嫉妬して何をしてくるか判らない国ニダ………」

「貴国、空母と戦艦が在ったニダね? アレも売るニダ!! ウリは、日帝如きでは
手出しの出来ぬ、ウリナラ半万年の歴史に相応しい、偉大なる大艦隊を建造するニダ!!
李舜臣マンセー!!!!」
159その頃のI国海軍:2001/08/15(水) 02:28
中尉「大尉、聞きましたか? フランス人、何をトチ狂ったのか共同開発先の我が国に断りもなくオライゾン級をSK国に売り飛ばすつもりだそうですよ」
大尉「ふーん。そうか、そりゃ大変だな」
中尉「そりゃ大変だな……って大尉、えらく淡白ですねぇ」
大尉「あんな鼻持ちならない連中のことなんか知ったことか。
  そんなことより、飯だ飯。今日のパスタはナポリタン〜♪
  あと午睡。そして帰宅。んで就寝。それで俺は大方幸せさ♪」
中尉「そして一夜を共にする女がいればなおヨシ?」
大尉「お、わかってるねぇ(にや)」
中尉「そりゃ、私もI国の男ですから(にや)」
大尉「うん、うん。やっぱ男ってのはそうでなきゃな。
  黒い森の奥のジャガイモ連中みたいに、せせこましく軍務に没頭、他のことは念頭になしなんてのは頂けない。
  人生は楽しく謳歌しなきゃ男とはいえねぇ!」
大佐「うむ、ラテンの男としては模範的かもしれんな、貴公ら二人は。
  軍人としては失格だがな(怒」
大尉&中尉『……げっ(汗)』
160駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 02:39
>>158
「まさしく、まさしく!! 羨望こそは天上におわせし神の定めし七つの大罪の一つ!! まさにかの醜悪なる黄色い使い魔め共に相応しき罪!!! ならばこそ、我等は神の御前にて共に戦う栄誉に輝ける聖騎士なれば、為し得る援助はことごとく為さねば成りますまい!!!!」

「我が国には今や七人の御使いが喇叭を吹く時に備えて4隻の戦艦が後備役としてその身を休ませておりますぞ!! さらには、その異端の不遜さゆえに失敗続きの「エウロファイター」を遥かに凌ぐ性能の御使いの翼たる「ラファール」の艦上機型を運用できる空母も贈る事もできましょう!!」

「さらには、かの未開の悪魔の版図へ、極東に栄光を煌めかせ続けた貴国の輝ける陸軍を送り込む為の揚陸艦、思い上がり甚だしき事にも聖騎士の行く手を遮らんと現れる弱小艦艇に神の怒りの雷を落とす地上発射型のSSM、可能な限りは贈らさせて頂きましょうぞ!!!! これも我等が神の栄光をもって大地を輝ける約束の地とするためならば!!!!!」
161葛城:2001/08/15(水) 02:53
>>123
黄昏比良坂…ではないな(笑
少なくともスサノオは此処にはいない。
其れは常に人とともにあるモノであって本来は場所ではないのだよ、善行殿。
>>ここに甦った
真であり偽だな。敗戦そのものがそうしたと言うよりも、人の心がそのように望んでいたのだよ『思い出し無くなかった』のだろうな。
古来、八百津神は『忘却』を『黄泉の国の禁断の果実』と呼んだ。
黄泉の国にいざなわれし、イザナミの食しモノ、其れは『忘却』なのだよ。借りに貴殿が死せたとして、その意志が残留したとしよう。その折りに皆に『忘却』された為れば貴殿はいかように思うだろうか。『還魂』の偽は『死者』に想いを馳せる儀式だ。その意にては今この場に、真に『黄昏比良坂』は存在する。だが、『黄昏比良坂』は常に人の思いの背とともにある。その意にては偽なのだよ。ふむ、まるで追いつかぬ影踏みのようだな。
>>皇統とは
其れは正しい。だが、宗教というは幻想だ。確かに神世にては、『天』の『代行者』としての『政(まつり)』と『祭(まつり)』を司っていた。だが、貴殿が意識するところの普遍宗教ではないな。
言うなれば『在るもの』として『自然』に存在し、『自己を肯定するモノ』だったはずだ。皇統とはその意にては『天皇霊の残映』という言い方もできる。

いや、祭り為れば、乱しても善いのだ(笑
気にせず楽しいんでくれ。

(ふと、しせんを遠くに向ける)
ふむ、向こうに見うるは、貴殿の記憶の知人かな
162SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 02:59
>>160
「ニダ! 素晴らしいニダ!! チョパーリもこれでウリを長男国として認め、再び朝貢を始める筈ニダ!!!」

 いきなり立ち上がって、握り拳を掲げる金・大萌。

「ウリナラマンセー! SK固有の領土たる壱岐対馬、そして九州の開放の日は近いニダ!!」

「ウリには見えるニダ! 大海を圧するが如く突き進む艨艟の群。そのマストに翩翻と翻る太極旗が!!!
 ウリナラマンセー!
 チョパーリの八八艦隊なんぞ、蹴散らすニダ!
 世界最大を自称する戦艦なんぞ、一蹴するニダ!!」

 興奮気味に叫んだ後、再び着席する金・大萌。
 そして、葉巻煙草を銜えると、尊大な顔つきで火を付け、盛大にふかす。

「ウリは今、大規模な機動艦隊の建設を計画しているニダ。
 空母を中核として、イージスシステム艦を護衛として配する、日帝海軍など足下にも及ばぬ外洋艦隊ニダ。
 その中に、ウリはF国製の兵器が入る事を極めて喜ばしく感じるニダ」
163駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 03:13
>>162
「いかさま、いかさま!! 今こそ極東にて神の王国の建設の先陣をきろうとする貴国にこそ、天上の大いなる光輝溢れた父と子と精霊の恩寵が下されましょうぞ!!!」

「ならばこそ、我等はこれらの聖なる武具をできる限り誠意をもって贈らさせていただきましょう!!! それこそが我等偉大なる共和国が地上にもたらし得る最高の恩寵なのですから!!!」

「まずは「オライゾン・フリゲート」は、あえて貴国にとって馴染み深きドル換算で10億ドル!! 「改装型クレマンソー」級戦艦は15億ドル!!! 「シャルル・ド・ゴール」級空母は25億ドル!!!! 艦上機型「ラファール」は3000万ドル!!!!! 「ANF」超音速シースキマーSSMは200万ドル!!!!!! おお!! これぞ我が偉大なる共和国が示せる限りの好意の値ですぞ!!!!!!」
164醍醐旅団長@少女形態:2001/08/15(水) 03:14
 匂いに誘われるようにイカ焼きを。
 背も足りないのに一生懸命射的を。
 弾ける風船飛沫に浴衣を濡らしてヨーヨー釣りを。
 なんか萌姫にあげたくて、お面ではなく風車を。

 私と萌姫は手を繋いで夜店を歩きながら、祭りを楽しむ。
「萌姫殿下……? 楽しいですか?」
「…………だいご……わらわ……」
 私の手を取った手と反対側に風車を持ちながら萌姫は、なにかいいたげに私を見上げる。
「なんですか?」
「…………だいごといると……たのしい……」
 そういって萌姫は私の手をぎゅっと握った。
 その手は私をずっと引きとめようかとするがごとく、なんだか弱々しかった。
「今晩は、ずっと……萌姫殿下の側にいます……」
「…………………………(こくり)」ちりん
 私に言えるのは今のところそれが精一杯だった。
165萌姫:2001/08/15(水) 03:26
「今晩は、ずっと……萌姫殿下の側にいます……」
「…………………………(こくっ)」
…ちりん

  …だいごのて  ……あったかいの


「……………(みあげる)…………」
      …ちりん

  …だいご

     …ちょっとさみしそうなの

   …おねいさんいないの  さみしいの?

     ( 醍醐旅団長の首にうっすらと何か見える)

萌姫「…………………………?…………………」
            …ちりん…

(みえなくなる)

(気がついて醍醐旅団長が見下ろす)

「どうかしましたか?」
「………………(ふるふる)……」
       …ちりりん

「じゃぁ、次はあっちですよ」
「…………………(こくっ)………………」
        …ちりん
166SK国@金ニ大萌:2001/08/15(水) 03:28
>>163
「貴国の出血じみた気遣い、感謝するニダ!
 ウリはチョパーリに負けない為に、必死に努力するニダ!!
 美しい白鳥も、水面かでは激しく足を動かしているというニダ!!!」

 尊大な態度で、大使から渡された書類に目を通す金・大萌。
 見せられた書類に記載された額を見てその顔が一瞬、硬直する。

(アイゴー! 凄い額ニダ!!)
(ケンチョナヨ! だが此くらいの額が無ければ、チョパーリの艦隊を粉砕する事は難しいニダ!!)
(オマエ、本気で賄賂貰ってないニダか?)
(ウリナラマンセー! 優秀なるSK国の秘書官である自分が、そんな事をする筈が無いニダ!!
 第一、ウリは金ニ大萌大統領閣下と同じ両班ニダ。そのような姑息な事はしないニダ!!!)
(………本当に信用して良いニダか?)
(しつこいニダ!!!)
(使用人の分際で態度がデカイニダ!! こうしてやるニダ!!!)
(あっ、アイゴー!?)

「大使、問題ないニダ。詳細は事務官が決めるとしてウリは宣言するニダ!
 ウリナラは将来、空母二隻と戦艦二隻を中核とする外洋機動艦隊を建設するニダ!!
 その中核には当然、F国の生み出した艦艇や航空機が配される事と成るニダ!!!
 ウリナラマンセー!!!!」
167駐SK国F国大使:2001/08/15(水) 03:44
>>166
「おおっ!!! 流石は神に見放されし極東にて、不滅の輝ける栄誉を金字塔として残される金大萌大統領閣下!!! まさしく閣下の決断こそ、この不毛と混沌の大地極東に新たなる秩序を建設することとなりましょう!!!! 共和国万歳!!!! SK国万歳!!!! 神よその恩寵を我等に賜われん事を!!!!!」


かくして、SK国はF国より改造型「ダンケルク」級戦艦2隻、「クレマンソー」級空母2隻、「オリゾン・フリゲート」6隻、「ラファール」艦上機型二個飛行隊24機の購入契約を結んでしまったのでる。すなわち、弾薬や消耗品込みで合計で140億ドルにもなる近年まれにみる巨大な兵器取引であった。
168みなぎ:2001/08/15(水) 07:51
お蕎麦といえば欠かせないものがいくつかある。
当然、蕎麦の実。出汁には鰹節。
薬味には葱に山葵。海苔もあると嬉しい。
天婦羅もあるといいな、とすれば日本酒は冷やで行きたい。

てなわけで、私は新潟に来ている。(<ヲイ)
酒屋ではその年の新酒が店先を飾り、蔵の味を競っていた。
戦地であったというのに。新潟の杜氏たちの心意気には感心した。
私はなじみの店主からおすすめの逸品をいただくと、そのままちょっと散歩をする。
店主によればお祭りをやっているそうだ。

私は、にぎやかな屋台の方へふらりと足を向けた。
なんともいえない情緒漂う景色だ。日本に生まれてよかったと・・・思う。
私は半ば歌うように詩をつぶやいたりしつつ、夜店を進んでいった。
夏になれば みな浴衣で涼み
川筋の祭りには華やかな灯がつく
あそこの家にいて何かさみしい時も 夜寝入る布団の襟にも
お使いにあの坂路を下る時も
あなた自らさえ気づかずに作る
あの笑顔の幸せさをなくしないように。
いつも鳩のように胸ふくらませて、
たまさか街で会えば
なんとなく笑ましげに挨拶する、あの素直な美しさを
生涯失わないように
私はそれのみの為に、
嫁ぐ日になっても
母となってまでもの
あなたを 心から祝福しよう。
街では誰もありがちなことだが
この世を私も信じる為に
あなたの笑顔にだけは不幸がうつらないように。
170醍醐旅団長@少女形態:2001/08/15(水) 23:50
 私は金魚の袋と風車、萌姫はイカ焼きにぐにーと苦戦中。
 萌姫殿下の小さいお口には、ちょっと手に余るみたいで、ちょっと必死な様子が可愛らしい。

 微笑ながら、そんな萌姫殿下を見ている背後にイヤな気配が。
 ぬるり、と私の尻を撫でる手、そして背筋に悪寒。
「うへへへ、お嬢ちゃんがた、ずいぶん可愛いいじゃない……ゲハァハァ……(;`Д´)」
 いつのにまにか出店の中心から離れてしまっていたようだった。
「えっ? えと、なんの御用ですか……?」
 顔を上げると、私たちの周囲には4人ほどの顔を真っ赤に酔っ払ったオヤジどもがいた。
「ちょっと一緒にお祭りを楽しまないかい? ゲハァハァ……(;`Д´)」
 どうも親皇教団の者ではないらしい。
 なにより萌姫殿下に気付いていないのがその証拠だ。
 我々を取り囲む濃厚な男の気配に、男性恐怖症が染みついた私の身体がカタカタと震え始める。
「え……う……その……」
 動かず萎え始める足、くらくらし始める意識を繋ぎ止めたのは、私の浴衣の裾をぎゅっと握る萌姫の手だった。
 こんなところでヘタレてしまっては、私の存在意義はない。
 背中に萌姫殿下を庇うようにする。
「ぐへへへ……、姉妹かい? どっちも可愛らしいねえ……。ちょっぅとオジサンたちとお付き合いしてみない?」
 ぎゅっと肩を掴まれて、私の意識に恐怖心が突き上げるが萌姫殿下
 私はキッと彼らを見据えて言う。
「お断りだ、このクソ蝿野郎」
「(゚д゚)ハア!?」
「俺のヨーグルトを舐めろ!」
 中指を立てて宣言すると同時に、股間を蹴り上げる。
「ぐぎゃ」
 クリーンヒットの隙に私は彼らの間を擦り抜け。萌姫殿下の手を引っ張ってその場を離れる。

「はあはあ、はあはあ」
 ちりん……、ちりん……。
 私は必死に走るが、背後に近付く怒り狂った男たちはだんだん近付いてくる。
「萌姫殿下! 逃げてください! ここは私が食いとめますから!」
 もちろん食いとめる算段などない。
「…………だいご……」
 心配そうにそこから離れない萌姫殿下に私は彼女の頭を撫でて言う。
「できれば、助け呼んでもらえますか?」
「………………こく」ちりん……
 萌姫殿下は一度頷くと私より遥かに素早い速度でこの場を離れていった。

 やがて近付く男たち。一人は股間を抑えながら。残りは走り疲れてだろうか? 裾の乱れた私の姿を見てだろうか?
 荒くて酒臭い息をついていた。
(……やだなぁ……こんなのに“初めて”捧げるのかなぁ……)
 いつのまにか人気の絶えた林の中で、私は自嘲気味の笑いを浮かべた。
 一人になって抵抗をヤメたように見せた私に男たちがニヤニヤ笑いながら近付いてくる。


 
171萌姫:2001/08/16(木) 00:26
>>170
「萌姫殿下! 逃げてください! ここは私が食いとめますから!」

   …うそ…

「…………だいご……」


   …いや…
      だいごがあたまをなでるの…

「できれば、助け呼んでもらえますか?」

   ……………………

(指が額に触れる)

      『……(醍醐旅団長の心理)………………………』

萌姫「…………………………!…………」
          …ちりん

「お願いします」

……………

萌姫「………………(こくっ)……」
         …ちりん
172萌姫:2001/08/16(木) 00:27
>>171
……………………
……ちりん  …ちりん …ちりん

……はぁ……はぁ…………はぁ………
 …ちりん  …ちりん  …ちりん

ちりん
(ころぶ)

(目に大粒の涙を浮かべる)

   …かずこ

  …ちりん

  …ゆきお兄ちゃん

    …ちりん

     …かとう

     …ちりん
(萌姫の記憶から一人の人物が浮かび上がる)
(鈴が鳴り始める)

       …ぬいさんのおねいさん

         …ちりん  …ちりん

(周囲の草が舞い上がり始める)

     …だいごがかわいそうなの

      …ちりん   …ちりん  …ちりん

(月明かりがその場に差し込む)

           …ぬいさんのおねいさん
         …ぬいさんのおねいさん
      …ぬいさんのおねいさん

(一瞬、周囲が光に包まれる)

   『きて!』
173小次郎:2001/08/16(木) 00:30
>>172
!!
萌ポート!?
でも、萌え術は加藤さんに禁止されていて使えないはず?!
いったい、だれが?
174みなぎ:2001/08/16(木) 00:41
ふらーりと夜店の間を歩きつづける私。
と、あわてて駆けて行く女の子が一人。
(おや?)
確か、見たことのある顔である。よくは・・・・・思い出せない。
あ、転んだ。かわいそうに。

涙をこらえつつ起き上がる。何かつぶやいているみたいなのだけれど
よく分からない。
私は、その少女に駆け寄ると、声をかけようとした。

「・・・・・だいじょう・・・・・!?」
と、一瞬。何か光ったような気がした。

頭の割れるような感覚。私は瞬間、棒立ちになっていた。
175萌之院:2001/08/16(木) 00:55
……誰かに呼ばれているような気がした。

『……ぬいのおねいさん』

声が形を作り、呼びかけが姿となる。

萌姫ちゃん?どうしたの?

『きて……、早くきて……』

呼ぶ声が力となり、わたしを光で包んだ。気が付くと、目の前には見覚えの
ある女の子。目に涙を浮かべ、必死の表情でこちらを見ている。ただならぬ
ことが起こっていることがわたしにはわかった。

「どうしたの?」
176萌姫:2001/08/16(木) 01:03
>>174
>>175
「どうしたの?」


(『封印』された『萌え術』の強制しようにより萌姫に過多な疲労がかかる)

    ……だめ……

(ひっしにこらえながら、ぬいさんのおねいさんをだいごのいたほうにっぱる)

「……だいご …………」
  …ちりん

(だいごのいたほうをゆびさそうとする)

「……た……」

(そのままきをうしなう)
  …ちりん…

       ………………………………

2歩行で猫(みなぎ)が近づいてくる。
「あっちから、あわてて走ってきたみたいだけどどうしたの?」
177萌之院:2001/08/16(木) 01:15
気を失った萌姫ちゃんを抱きとめて、彼女の指した方角を見た。暗闇に隠されて
見えないが、なにかが起こっている気配がする。

「萌之印さま、どうしてここに?」

声をかけたのはみなぎさんだった。あなたこそ、どうして、などと聞いている暇
はないようだ。

「みなぎさん、この子をお願い」

萌姫ちゃんを預けてわたしは駆け出す。途中、手ごろな棒を拾って万一に備えた。
やがて視界に、どこかで見たことのある女の子が酔っ払いに絡まれている光景が
映る。周囲を取り囲まれ絶体絶命だ。状況を理解したわたしの心に冷たい怒りが
沸き起こる。集団で女の子を襲うなど卑劣の極み、到底許してはおけぬ。

わたしは獣欲で周りが見えなくなっている男たちの一人に、上段から手にした木
の棒を振り下ろした。うめき声をあげ昏倒する男に目もくれず、他の男たちと女
の子の間に割ってはいる。
178醍醐旅団長@少女形態:2001/08/16(木) 01:35
 胸元をまさぐる手が、裾に割って入ろうとする手が、手首を掴む手が、腰を抱き寄せようとする手が、脚を開かせようとする足が、首筋にかかる酒臭い息が、すべてが汚らしく嫌悪と、恐怖と、憎悪と、負の感情を呼び起こす。
「あ……いや……くっ!」
 唇を噛み締めて、溢れそうになる涙を堪える。
 私の涙を、こんな下司のために流してやるものか。
 一層近付く男ども、いつぞやの恐怖が蘇り、私の意識を遠のかせようとする。
 ガリッ。
 口の中に血の味がする。
(意識など、失ってやるものか……。顔をしっかり覚えて……、然るべき復讐を……)
 こんな奴らに自由にされるために、私の身体はあるわけじゃない……。
 抵抗力のない私の身体を押さえつけたと思ったのだろうか、
 正面の男が厚ぼったくてぬめぬめと光る唇を私のそれに近づけてくる。
「いや……!」
 思わず言葉が出る、顔を背ける。
 しかし、別の男の手に顎を掴まれ引き戻されてしまう。

「くそ……」
 と半ば自棄になりかかったときであった。
「ぐげっ」
 男は潰された蟇蛙のような声を立てて昏倒した。
 その向こうに見えるのは……

「で……ん……か……?」

 冷酷なほどの光を目に宿らせ、綺麗な八双に棒を構えた殿下の姿があった。
 夕闇の中にあっても間違えるわけがない、凛々しくも神々しい私も最も崇敬する方の。
 私が常に求めて止まないその御姿が。

 どうしてここに現れたのだろう?
 どうして私の危機を知ったのだろう?
 どうして私を助けにきてくれたのだろう?
 そんな疑問はどうでもよかった。
 私の目が堪えきれずに大粒の涙を零す。
 流すに値する御姿だ。
「殿下……」
 と弱々しく呟きつつ、私はまだ左手を掴んだまま呆然としている男の片方のだらしなく見開いた目を解放された方の手で突いた。 
179みなぎ:2001/08/16(木) 01:46
いや、びっくりした。
何も無い所にいきなりもえみ殿下がご登場である。
というか、当の殿下もあまりよく分かってはいなかったようだが。

少女は何か気が抜けたかのようにふっと倒れ込み、それを殿下が抱きとめる。
「萌之院さま、どうしてここに?」
のんきに声をかける私をよそに、状況を大体把握したらしい殿下はさっと駆け出した。
「みなぎさん、この子をお願い」

「了解しました。」
駆け去っていく殿下。やあ、優雅です。おみ足が下草などに傷つきませんように・・・と。
私は人モードに変わって少女(萌姫)の様子を見る。
・・・・・気を、失っているだけのようだが、ちょっと衰弱もしている。
なんか、疲れがどっと出たような・・・・・そんな感じだ。

かき氷があったのでちょっと手で溶かせて飲ませてあげる。
こくり、と、意識が朦朧としてはいるようだけれど、甘い水を飲んでくれた。
うん、なんとか大丈夫そうだ。

殿下が心配ではあったが、少女を連れたままではお役には立てまい。(もともと、戦闘には向かない)
私は少女の具合を見つつ、殿下の帰りを待つことにした。
とはいえ、向こうの林の暗がりで、殿下が美少女剣士もさながらの大立ち回りをしているのが、
猫目にはっきりと見えていたのだけれど。
180葛城:2001/08/16(木) 02:02
>>179
(タイミングを計ったかのようにみなぎ殿の前に歩み来る)

「お初にお目にかかる。親皇教団『お財布係』の葛城というモノだ。我が方の萌姫がお世話になったようだ、みなぎ殿(名を言い当てる)。感謝の言葉もない」

(深く礼をする。萌姫の頭を抱え見る)

「このようなときにも第一に読んでいただけないというは少々寂しきモノも在るな」

(みなぎには葛城が苦笑のような何かを紛らわせるような不思議な表情をするのが見えた)

「さて、」
(林の方を見る)

「ふむ、加藤の待機も無駄のようだな。素晴らしい、さすがは萌乃院殿下」
181萌之院:2001/08/16(木) 02:09
「殿下……」
わたしを呼ぶつぶやきは、確かにわたしを知るものの口から漏れていた。
「廣瀬?また、どうしてこんなところに?」
「は、はぁ、色々と事情がありまして」
なんとも緊張感に欠ける会話だ。廣瀬の体を弄んでいた男たちがようやく
わたしに気付き、欲望に燃える目をむける。なんと醜悪なのだろうか。
「よお、あんたもお祭りに参加したいってのかい。そんな怖い顔して棒っ
 切れもってないでこっちに来いよ。ゲハァハァ……(;`Д´)」
「あんたにぶったおされた男もお礼がしたいだろうしな、ゲハァハァ……(;`Д´)」
「そうそう、俺はあんたくらいの年の女の方が好きだしなゲハァハァ……(;`Д´)」
口々にそのような台詞を吐きながらわたしに近付いてくる男たち。わたしの目から
見ればあきれるほど無防備だ。……なるほど、女だと思って甘く見ているらしい。
ならば遠慮することなどあるまい。
わたしは中段から、まず右端の男の鳩尾を一突きし、そのまま横に流して真中の男の
胴を思い切り横になぐ。そして、そのまま今度は下から、左の男の股間を思い切り叩く。
嫌な感触をわたしの手に残して、男たちは地面でのたうち回っていた。とどめとばか
りに彼らの頭に棒を叩きつけてしばらく目を覚まさないよう昏倒させる。
わたしは廣瀬の手を取って立たせ、そのまま走り出した。とりあえず、萌姫ちゃんと
みなぎさんに合流して……それからどうしようか?
182醍醐旅団長@少女形態:2001/08/16(木) 02:21
>>181
「殿下……あの……えっと……」
 私は殿下に手を引かれて覚束ない足取りで必死でついていく。
「……」
「……ひっく。勝手にこんなところに……いて……あの……」
 私は走りながら涙声で訴える。
「……」
 殿下は私の方を振り向きもせず相変わらず私を引っ張っていってくれる。
「……ごめんなさい……その……ありがとうございます……」
 ようやく祭りの灯り見えて、殿下はほっとしたように足を緩めた。
「あの……怒っていますか……?」
 私は息をつきながら殿下を見上げて殿下に尋ねる。
 急に浴衣の乱れた胸元や裾が気になって必死で直そうとしながら。
183みなぎ:2001/08/16(木) 02:26
(・・・・・・あれ?初対面・・・・・だよなあ・・・・・?)
「はじめまして。ええ、みなぎと呼ばれています。ああ、この方が萌姫様だったのですね。
いえいえ、こちらこそお役に立てませんで」

私はふいと、葛城女史の顔を見やった。なにやら苦笑しているのだろうか、韜晦したような、
そんな表情を・・・・・していた。
どうやら、話に聞く東朝の面々のようだ。とすれば・・・・私の事もチェックされてたりするのかな?
まあ、自意識過剰・・・・・かな。

私は萌姫様を葛城女史に引き渡す。どうやら彼女もかなり夜目が効くようだ。
林の方の状況が分かるらしい。へえ・・・・・・こりゃあ、猫ってのもばれてるかもなあ・・・
まあ、それはそれでよし、と。ここなら捌かれることはなかろうて(爆)
184葛城:2001/08/16(木) 02:42
>>181
>>182
>>183
(みなぎ殿から萌姫を受け取る)
「もし時間がある為れば感謝の意味込めて加藤の方からもお礼を言いたいとのことだ。よろしいかな?」

(萌乃院殿下が来るのを見て)
「ふむ、終わられたようだな」
(気を失った萌姫を背に乗せ変えて)
(萌乃院殿下に深く礼をする)
「このような。格好にて失礼する。お初にお目にかかる。親皇教団『お財布係』の葛城と言う者だ。このたびは萌姫の招来にお答えいただき感謝の言葉もない。又、一時、迷い来られた旅団長殿を預かっていたのも関わらず危険にさらしてしまい申し訳ない」
185萌之院:2001/08/16(木) 02:53
廣瀬がわたしに怒っているかと尋ねる。わたしは即答しないで、廣瀬の有様を目に
捉えた。よほど乱暴に扱われたのか、首筋や手首がところどころ赤くなっている。
廣瀬は一生懸命に浴衣を直そうとしているが、つい最近まで男だったせいか、もたも
たして手際が悪い。わたしは無言で手を伸ばすと、乱れた襟や裾を直してやる。
「あの……殿下?……」
ためらいがちな廣瀬の声が聞こえてくるが、とりあわないで作業を進めてしまう。
なんというか、こんなことをしていると本当に妹が一人できたような気持ちになっ
てしまう。それも、思い切り手のかかる妹を。
「さて、こんなものでしょう」
どうにか、人に見られても恥ずかしくない形にはなった。
「……あの、殿下……やっぱり怒って……ますよね……?」
消え入りそうな小さな声で廣瀬がささやく。わたしが視線を廣瀬の眼に据えると、
廣瀬はびくっと身を小さくしおどおどした目でわたしを見る。わたしは、つとめて
平静な調子で言った。
「ええ、怒っていますよ」
それだけで、廣瀬の目に涙が浮かぶのが見えた。それを正面から受け止めて、わた
しは続ける。
「いつも知らない間にどこかに行ってしまって。……帰ってくると思っていられる
 からいいだけれど」
それから、廣瀬の耳元に口を近づけて、
「いっそのこと、二度とどこかに行かないように躾直してあげたいくらい。それく
 らい、あなたはわたしを怒らせたのですよ」
そして廣瀬の手を取り、わたしはみなぎさんのところに向かった。
186みなぎ:2001/08/16(木) 02:54
>>184
「まあ、行きがかり上、お断りするのも失礼でしょうね。お邪魔させて頂きます」

と、殿下が戻ってくるのが見えた。
一緒にいるのは・・・・・・りょ、旅団長@少女モードだ・・・・・・
まあ、なんて人騒がせな(笑)

追手は・・・・・・来ないようだ。殿下、ずいぶん激しく打ちのめされたご様子・・・・・
なんか、すっきりしたような顔をしているように見えたのは気のせいだろうか。
187萌之院:2001/08/16(木) 03:06
>>184
これはご丁寧なご挨拶痛み入ります。南朝の萌之院もえみでございます。
このたびは、わたくしどもの旅団長がこちらに押しかけ、萌姫様にも迷惑
をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。

旅団長の身柄はごらんの通り、もう安全です。それよりも萌姫様のお加減
はいかがですか。この世ならぬ力は、ひどく大きな代償を求めると聞いて
おりますので。
188空間移動落語家炎上:2001/08/16(木) 03:27
( ゚Д゚)「えー案内板の通りに進むと・・・。」
(・∀・ )「こっちみたいですね。」
〜〜〜〜〜〜〜〜妙な感覚〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ゚Д゚)「なんだいまのは。」
(・∀・;)「腕章の誤作動ですかねえ。」
( ゚Д゚)「で、案内板の通りに来たわけだが。」
(・∀・;)「林の中ですね。」
(;゚Д゚)「しかも死体が4つ。」
(・∀・;)「ウワァー!。」
(。A。)(。A。)(。A。)(。A。)「・・・・・・・・・。」
(・∀・;)「あ、ナントカ生きてますよ。」
( ゚Д゚)「埋めとくか。」
(・∀・;)「生きてますってば。」
( ゚Д゚)「まあいいや。とりあえず施設に戻ろう。」
(・∀・;)「ドッチから来ましたかね・・・、あっちがにぎやかですから行ってみましょう。」
189葛城:2001/08/16(木) 03:42
>>186
>>187
>>深くお詫び申し上げます
(萌乃院殿下に直接、目をあわせる)
いや、此方こそ『還魂』の儀への招きに応じていただき御礼申し上げる。
ガーダーベルトにて失われたモノたちも喜んでいることだろう。
今宵の、宴はまだ、始まったばかり為れば、少々楽しまれて行かれてはいかがだろうか。
少々、向こうの方に善行殿も休暇にておられる。お逢いに為られて行かれてはどうかな?

(旅団長が葛城にぼそぼそと話し掛ける)
     「あの…じつは……」
        「ふむ?……」
     「で、その…(なにかいってる)困るんです…」
         「そうだな、ばつは悪いだろうな」
     「(何か言ってる)」
         「わかった」
(旅団長とみなぎを見る)
侍女の『深山 奏子』殿とみなぎ殿にも御礼したければ是非お越しいただきたい

みなぎ「え?この人って…」
葛城「侍女の深山殿だ」
(みなぎがまじまじと旅団長を見る)

其れと、先ほどメールにて中佐殿から『ヘリで迎えにいく』との伝言を頂いている。

>>大きな代償を求める
其れは事実だな。そうならないためにも、代償を『代価可能なモノ』に限定した
『萌え術』の開発をしていたのだが、今回の事態にとっさに『強制使用』してしまったようだ。
今回は体力を奪われただけのよう為れば、もうしばしすれば気がつくだろう。
本来為れば使える者としては危険の伴う術の使用を止めるべき所だろう。
だが、『大切な者のために力を使う』という、萌姫様の萌心を私は肯定する。
結果として『自己を失った』としても其れは『萌姫様の意志』だ。
我々に出来ることは『萌姫様が善き明日』を迎えられるように『願い』
己の範囲で判断のすべを『教える』事しかできない。
故にいつか近き未来に我々から『離れる』事になったとしても
其れは『萌姫様の選んだ明日』なれば我々は肯定する。
(口調をゆるめて)すまないが近いうちに萌姫様がお世話になるやもしれない。
その折りには、何卒よろしくお願いしたい
(礼をする)

さて、其れでは善行殿を長く待たせせてしまっている。
向かうとしようか
190その頃の宮城:2001/08/16(木) 03:57
侍従A「ぽけーっ……」
侍従B「ほけーっ……」
侍従C「ぼけーっ……」
侍従A「皇女殿下……戻ってらっしゃらないねぇ」
侍従B「主上や東宮殿下もご静養先から還御なされないし……」
侍従C「こうなると、暇だなぁ…………」
侍従A「ひま〜」
侍従B「ひま〜
侍従C「ひま〜」
侍従s『ひまひまひまひま〜〜……』
侍従C「って、プレッシャーッ!?」
崩宮「ふむ、暇と申すか。それほど暇なれば、この宮城には侍従の数がやや多すぎるのであろう。侍従どもにいくらか暇を与えるのもよいかもしれんな」
侍従s「うひー(汗)」
191葛城:2001/08/16(木) 04:02
−−−−みなぎ殿との待ちの間−−−−

(葛城が携帯でメールを伐つ)
みなぎ「メールですか?」
葛城「中佐殿に連絡と思ってな」
みなぎ「って、なんで知り合いなんですか?」
葛城「ふむ?いや、その昔、ハウステンボスにて少々世話になってな」
みなぎ「……はぁ」
192萌之院:2001/08/16(木) 04:13
ああ、ここは新潟なのですね。わたしの部下も多くのものがここで薨れました。
あなたがたはここで鎮魂を? ならばもう少し早く訪ねるべきでした。

力はそれに見合う代償を求めるもの。多くの神話や昔語りにはそれが隠れた智慧
として埋め込まれておりますね。だから、人々は過剰な力の行使を恐れる。不死
とて人には叶わぬ力です。それを恐れこそすれ、誇るような者には災いが落ちか
かることでしょう。

何の力も持たぬ私には萌姫様に何かを申し上げることはできませんが、疲れ倦ん
だ時に抱きとめる手を差し伸べるくらいのことはできましょう。必要とあれば、
いつでも。

そうですね、参りましょうか。
>>189

吉野山中の醍醐旅団駐屯地。
その中でも特に広大な地所を占めている旧独立機動兵団“大塔”支隊、現旅団偵察連隊「大塔」の駐屯地では、夜を昼に変えての騒動が起きていた。

「重火器はいい! 飛行整備小隊の機材を優先しろ! 現地では国防軍や民間の支援を受けられると思うな!」
「北陸の気象情報はどうした、転送遅れているぞ!?」
「フライトプランは中空(中部方面航空隊)に提出したか!? 明野のAH-88や小松のF-15と一戦かます訳にはいかないんだからな!!」
「燃料はピストン輸送で集積する!! まずは一刻も早く兵を進出させる事を優先しろ!!」
「遊撃中隊第一小隊搭乗終わりました!! 第一波出撃します!!」

周囲を圧倒するガスタービンエンジンの高周波音と、それに負けない兵士達の怒声があたりに響き渡っている。
広葉樹が主となる日本の地形に合わせたウッドパターン迷彩を施されたKa-29汎用ヘリ4機が、増加燃料槽をパイロンにぶら下げた姿で滑走し飛び立っていく。
そのすぐ後を、今度は同様の迷彩の完全武装のKa-50攻撃ヘリ4機が待機し、続けて飛び立っていく。

「中佐殿!! 軍旗警護中隊より一個小隊到着いたしました!!」
「失礼いたします!! 軍旗警護中隊長であります!! 中隊本部班及び第三小隊を率いて参りました!!」
「おう、装備は2種のAだな? よし、第二波のヘリは発進準備は終わっている。俺と一緒に搭乗しろ」
「はっ!! 本部班、第三小隊、列線のヘリへ搭乗!!」
「腐れ○○○のエテ公ども!! 走れ!! 走れ!! 走れ!!」

イスラエル製の突撃銃ガリルSAR(http://www.imi-israel.com/images/222_4big.jpg)をスリングを首にかけて胸の前にぶら下げ、ケプラーのバスタブ型ヘルメットとボディアーモを身に付け、
ヘリと同様のウッドパターン迷彩の戦闘服を身に付けた醍醐旅団中佐が、連隊の幕僚と地図で簡単な打ち合わせを終わらせると、悠々と二重反転ローターを回し始めたKa-29汎用ヘリへと向かって歩き始める。
彼を追い越すように、同様に完全装備した軍旗警護中隊の一個小隊がへりへ向けて駆けていく。

「コノヱさん、それじゃ俺達もいこうかい」
「はっ、まことにこの度は我等お側付きの・・・・・・」
「言い訳は後々査問会議の席上で聞く。まずは萌之院様にお戻りいただくのが先さ。いくぞ」
「はっ」
「「楠木」少佐、俺のいない間の吉野の警備は貴公に任せる。命令書だ」
「心得ております。北朝の姫君の件はお任せ頂きますよ」
「おう。よし、出撃!!」

数分後、さらに4機のKa-29汎用ヘリが飛び立ち、先行するヘリと編隊を組み直すと真っすぐに北東へと向けて飛び去っていった。
彼らが目指すのは、新潟、「親皇教団」カテドラル。
194深山 奏子:2001/08/16(木) 04:25
>>192
 萌之院の背中に隠れるおうにおずおずと付いていく。
 その顔は先ほどのショックと緊張で少し蒼褪めているようだ。
 廣瀬は萌之院の拭くの袖を、くいくいと引く。
「なんですか? 廣瀬」
 振り向いて聞く萌之院に背伸びをして耳に囁く。
「……奏子……です」
「ああ、そう奏子。なんですか?」
「……あの……善行閣下に……会わないと、だめ……? ですか?」
「避けるわけにも行かないでしょう? そもそも貴方の不始末から始まったのですから」
「…………はい……」
 消え入るような小さな声で答えて項垂れる廣瀬。
「大丈夫……、今の貴方が廣瀬だとは決してわかりませんよ」
 と萌之院は優しく廣瀬の柔らかな猫っ毛の髪を梳くように撫でる。
195葛城:2001/08/16(木) 04:30
>>192
ああ…>>
参られただけで十分だ

力はそれに…>>
そうだな。そして、萌乃院殿下はもたれる力とそれに未在るだけの理をもたれている。
素晴らしきことだ。実にご努力為されたのだな。

何の力…>>
『持つモノ』よりも『持たぬモノ』の方が強い。此はいにしえより繰り返されてきたことだ。
萌乃院殿下は『持たぬ』代わりに様々なモノを『お持ち』に為っている。
お言葉感謝する。


(数分後)

善行殿、急な用事にて失礼した。

「目標ポイント到着まで30!!」
「小隊降下準備!! 相互装具点検初め!!」

ガスタービンエンジンや高速で回転するローターがすぐそばにあるヘリコプターの機内はとても普通の声では意思の伝達はできない。
醍醐旅団偵察連隊「大塔」遊撃中隊第一小隊の兵士達は、ヘッドセットから聞こえる小隊先任軍曹の怒声が聞こえるか聞こえないかと同時に座席から跳ね上がるように立ち上がり、二人一組となって互いの装具と装備を点検していく。
ヘリの側面の扉が開け放たれ、これまで以上の騒音が機内を暴れ回る。

「小隊長殿に報告!! 小隊降下準備よし!!」
「アシハナ01よりサカキ00!! アシハナ01よりサカキ00!! 先遣小隊降下準備よし!! 送れ!!」
『・・・サカキ00よりアシハナ01へ、降下始め、降下始め、・・・終わり』
「小隊!! 降下始め!!」
「降下用意!!」
「降下用意良し!!」
「降下!!」
「降下!!」

真っ暗な機内で、兵士達の瞳の赤い色がぼんやりと浮かび上がる。
ガリル突撃銃(http://www.imi-israel.com/images/222_2big.jpg)や、ネゲフ分隊支援機銃(http://www.imi-israel.com/images/negevbig.jpg)、
ガリル狙撃銃(http://www.imi-israel.com/images/222_5big.jpg)のスリングを右肩に掛け、銃口を下に向けた兵士達の姿は、あまりにも狂暴な迫力に満ちていた。
これまで何度も訓練や実戦で繰り返してきたのだろう、兵士達は機内で二列に並ぶと左右の扉へと進み、垂らされたアラミド繊維のロープをつかんで外へと飛び出していく。
4機のKa-29汎用ヘリが、新潟の山中の水平地の上空に四角い編隊を組んだままホバリングし、そこから地面へとロープを垂らしている。
そして、次々とロープを伝って地面へと降り立つ兵士達。
降下した兵士達は、二人一組となり、まず周囲の安全を確認し、それから周囲へと散っていく。
全ての兵士が降下し、空き地の安全を確認し、確保したことが報告されると、続いてヘリが着陸し中から今度は工兵と整備兵らが現れ、その場に簡易なヘリ部隊用の前進基地を設定していく。

そして、最初の4機が飛び去り、基地設営が終了してから、残るKa-29汎用ヘリ4機が着陸した。
ヘリから降り立つ醍醐旅団中佐と40名ほどの兵士達。

「命令!! 先遣小隊は前進基地を警備、続くヘリの補給品輸送を支援せよ! 攻撃ヘリ小隊は2機を前進基地警備にあて、2機を本隊の前進援護にあてろ。第二波到着後吉野へ帰還!、
汎用ヘリ小隊はこの場で待機、命令あり次第即座に展開可能なよう準備せよ! 整備小隊は各ヘリの確実な稼働をなさしめるよ! 前進基地の指揮は先遣小隊長がこれを行え!
戦闘は自衛行動のみこれを認める。何か質問はあるか!?」

当然の様に兵士達は何もいわずに走り出し、各々の任務を果たすべく行動に移っていた。

「中隊長、1個分隊を先遣させろ。「親皇教団」までの移動経路の偵察と確保だ。現地に到着したら、施設周囲の偵察と警備に当たれ。
発砲は基本的に不許可。火力によってしか制圧できない障害に当たったら、俺の判断を要請しろ。質問は?」
「ありません! 先任、第三分隊を先遣させろ」
「はっ!!」
「よし、じゃあコノヱさん、悪いがここから先は歩きだ」
「はい」
197舞台裏:2001/08/16(木) 05:16
葛城「ベント殿、少々頼みがあるのだが」
ベント「オォケイ、オェケイでなんにかな?」

(舞台の上に当たるスポットライト、ペント・ミノがそこに立つ)
ペント「へぇいぃ!みんなぁ、またせたね。そのかわりに、ペント・ミノからビックなニュースだ!」
なぁんとぉ、今回、此の祭りにもうすぐ特別ベスト(>>196)くるってはなしなんだ。
たのしみんだねぇ。さぁ、みんな、もうすぐスペシャルゲストのお目見えだぁ!」
>>192 >>194-195
カテドラルへと向かう彼女らを、突然に迷彩服の兵士等が前後左右の闇の中から現れて囲む。
だが、二人一組で互いを支援しつつ行動する彼らの銃口は、円陣の外側を向いていた。
呆然とする彼女らが気を取り直したその瞬間、あたりを二重反転ローター特有の轟音と、ガスタービンエンジンの高周波音が轟き渡る。

憮然とした表情で、萌之院もえみと廣瀬武雄の前に現れる、醍醐旅団中佐とコノヱ。
中佐はガリルSARを抱え、いつでも発砲可能な体勢でいた。

「で、随分と楽しそうな様子ですね、萌之院様。満足そうですな、旅団長」

闇の中で、中佐の紅の瞳が剣呑な光をたたえていた。
199深山 奏子(偽名):2001/08/16(木) 05:36
>>198
「待って!」
 中佐の不穏な気配を感じる廣瀬。
 トロイ足を駆使して中佐と萌之院の間に割って入ろうとする。
「なんだ? この子は?」
 しかし、醍醐旅団偵察連隊「大塔」遊撃中隊第一小隊の兵士に止められる。
 乱暴にされたわけではないが、ちょっと止められただけで、華奢な身体はあっさり跳ね返って転ぶ。
「あ……」
「廣瀬……」
 跳ね飛ばされてコテンと尻餅を付く廣瀬に、中佐と萌之院が同時に反応する。
 この少女の正体を知らない周囲の者たちは怪訝な表情を浮かべた。
「中佐……いたいよ(笑)」
 転んだまま、可愛らしく苦笑しながら中佐を見上げる廣瀬の言葉に、兵士たちの疑惑の目は中佐の方に向かうのであった。
(ちゅ、中佐を呼びつけ―――――? 誰、この娘)
200萌之院:2001/08/16(木) 05:41
中佐が構えている銃を見つめ、わずかに微笑むと、
「楽しくない、と言っても納得はしてもらえないでしょうね、中佐」
そういうと返事を待たずに、口調を改め、
「ご苦労でした。危険はないと思いますが、いちおう護衛を。それから」
しりもちをついた廣瀬を抱え起こし、
「これは、わたしの侍女の深山奏子です。事情があって今はそういうこ
 とになっています。コノヱもよろしいですね?」
201萌姫:2001/08/16(木) 05:44
>>197
(葛城が萌姫を近くにあった露店の椅子に座らせ携帯をかけている)
葛城「ベント殿、少々頼みがあるのだが」

萌姫「…………ぅゅ(周囲の音に目を覚ました)……………?(ねぼけてる)………………」
       …ちりん                …ちりん

     …だいご   …どこ?……

       …おねいさん?

  (てをみつける)

(つかむ)

    (ひろうがぬけていないのでそのままうとうととねる)

中佐「え?」     
萌姫「…(ねぼけてる)…おとうさま…」
>>199-200

わずかに口の端を歪めた中佐の表情に、兵士達はあわててこの女性達をガードする円陣を組む姿勢に戻る。
あれが中佐の叱責であることは、特に徹底して鍛え上げられてきた彼らには良く理解できていたのだ。
任務中に不必要な思考を行うことが死へと直結することを叩き込まれてきた兵士達は、後々の中佐のシゴキを思ってわずかにげんなりしつつも周囲の暗闇の奥へと意識を集中させる。

「了解いたしました、萌之院様。カテドラル周囲はすでに歩兵2個分隊と重火器分隊が展開し、警備に当たっております。また、それまでの道は歩兵1個分隊が警戒中です」

そして、銃口をわずかに上に上げてみせて言葉を続ける。

「ついでに言えば、これから先は攻撃ヘリが二機警護に当たりますから、ミサイルでも持ち出さない限りどうこうはできないでしょうがね」

そのまま歩き始めた萌之院もえみの側に付くように歩き始めた中佐は、彼女にしか聞こえないように囁きかけた。

「それで、詳しい話は聞かせて頂けるのでしょうね? あと4個歩兵小隊がピストン輸送でここへ展開するべく準備を終わらせています。止めるなら止めるで、さっさと命令を下さないといけないんでね」
203萌之院:2001/08/16(木) 06:03
>>202

「そうですね。これ以上の部隊配備は不要でしょう。中止命令を。それから、
 今回の事件は東朝の萌姫様が引き起こしたものです。しかしそれを公表する
 わけにもいきませんから、わたしが勝手に東朝の還魂儀式に参加しようと抜
 け出したことにします。その線で欺瞞工作を行いなさい。
 廣瀬はわたしが罰します。それから、コノヱ以下のものについては処罰は不
 要です。わたしが彼女たちの目をごまかして出奔したということにしますから。
 罰はわたしが自室に一週間程度謹慎するというあたりでどうでしょうか。
 ………ところで、善行閣下が来ておられるそうです。会っていきますか?すで
 に気取られているとは思いますが、会いたいのならその戦闘服をどうにか
 した方がいいかもしれません」
>>201
ほんの半呼吸をするほどの短い間、苦虫を噛み潰したかの様な表情で何ごとかを考えていた中佐は、手にしていた銃に安全装置をかけた。

「副官、悪いが持っていてくれ」

そのまま萌姫を抱き上げると、両手でしっかりと胸の内に抱き、歩き始める。

「葛城さん、カテドラルに着いたらこのお姫さんを寝かしつけられる所まで案内してくれ。それまでは、俺が運ぼう」
205葛城:2001/08/16(木) 06:09
>>204
少々楽しそうに中佐を見つめる

「すまないな。私と萌姫様の部屋まで運んでいただけると助かる。其れと、替えの衣装が必要為れば今回の宴用にフルセット用意してある。自由に選ばれると善いだろう」

先に移動しつつ、ふと振り返る。

「まさか、ハウステンボスの再現になるとは思わなかったな」

そのままカテドラルの方に先導していく
>>203
「了解いたしました。通信兵、前進基地だ」

抱えている萌姫を右手だけで抱き抱えたまま、側の通信兵を呼びつける。

「サカキ00よりアシハナ01、サカキ00よりアシハナ01。状況中止、状況中止。撤収準備開始、撤収準備開始。送れ」

しばらく前進基地の撤収と、最低限の収容部隊の待機を指示し命令してから、歩き始める。

「とりあえず、攻撃ヘリは撤収させます。帰路の護衛は別に手当てしました。・・・で、俺の格好はどうしようもないんで、武装は解除して挨拶するとしますよ」
207深山 奏子(偽名):2001/08/16(木) 06:25
 兵士の手を借りながら立ち上がり。
「あ、ありがとう……」
 ぺこりと兵士に頭を下げる廣瀬=奏子。
 その後、周囲の状況をきょろきょろと見回して大体の事情を飲み込んだ彼女は。
 ととと、と萌姫を背負って歩いている中佐に近付く。もちろん中々走っても追い付けないかったのだが。
 それでもなんとか追いついて。
「……お、おつかれさま……。すまないね……」
 と背伸びをしながら中佐の耳元に囁く。
 そんな様子を見て事情をよく知らない兵士たちは、浴衣の可憐な少女“深山奏子”と中佐の関係に益々疑念を深めるのであった。
208◆dz5gGHMg:2001/08/16(木) 07:01
みなさんあげないように
209名無し三等兵:2001/08/16(木) 14:22
age
210醍醐旅団参謀長:2001/08/16(木) 20:44
先の件は廣瀬自身の意思で緘口され、私の処分もなかった為(また、せめて、と謹慎を申し出たが却下された)、
実質、問題となったのは、妻の墓前で何と言い訳するかだけだった。
それは大変な難題ではあったのだが。

さて置き。
先だって姿を消した廣瀬に続いて、殿下までもが行方を晦ませた為に、
数時間前に中佐が一個中隊相当を率い迎えに上がる事になった(しかし殿下らしからぬ肝を冷やす行動だ)。
一時は司令部にも、久しぶりの展開とがない交ぜになり緊張が走っていたが、
二時間程度で殿下の安全無事も確認された(廣瀬に関しては内密の事なので、まだ行方不明としている)。
状況の開始の必要も幸いにして無く、
一部収容部隊を除く主要部隊は既に帰投を開始している様だ。
一先ず医療班と整備班に待機の指示を出す。
後を与かる我らにとっては、例え状況が開始されずに終わろうとも、
部隊が帰った時点で例外無く「戦争」は始まるものだ。

部隊の帰投への対応が一連、整ったのを見たその後、
若い幕僚に部隊帰還までの仮眠を薦められた。
それで事後を一任し好意に甘えたのだが、
仮眠室に向かう折りに小さな女の子の姿があった。

「おや、これは萌宮殿下。どうなされたのですか?もう十時を回っておられますぞ」
「あ、おじいさん、こんばんは。なんだか、いっぱいいろんなおとがしてて、もなこ、目がさめちゃったのです」
「ああ、私達の騒ぎで、大変申し訳御座いません。私の指示が至りませんでした」
「んーん、だいじょうぶなのです。…それで、もなこ、おそとをみてたのです」
「ふむ、そうなのですか。何か面白い物がありますかな?」
「きょうはおそらはおほしさまはあんまりでてないけど、むしさんがいっぱいないてるのです」
「ああ、なるほど…」
「もなこのおうちでも、よるはいっぱいむしさんがないてるのです」
「宮城の庭は広く穏やかですからな。あそこの良さは、私もたまに兄から手紙で聞きます」
211醍醐旅団参謀長:2001/08/16(木) 20:45
「…はにゃ、おじいさんのおにいさん、もなこのしってるひとなのですか?」
「ご存知ありませんでしたか。ほら、もなこ様の"じいや"ですよ。
私と兄とは、あまり顔立ちも性格も似てはいませんけど、
あー…ほら、こうやって、少し声を高くすると、良く似ているでしょう」
「あ、すごいのです。ほんとなのです。じいやととってもよくにたこえなのです」
「昔、電話などではしょっちゅう間違われましてな…兄にはよく叱られますかな?」
ふと、私がそう聞くと、殿下は少し恥ずかしそうにワンピースの裾を持って、
「んーと……ときどき、なのです」
と、素直に答えられた。その恥ずかしそうな様に私が軽く微笑みを返すと、
その小さなプライドのようなものにちくとする物を覚えたのか、少し口数が多くになる。
「でもでも、ちゃんと、もなこ、すぐごめんなさいもしてるのです。
そしたら、じいやは、もなこがめーなことしちゃったりしたときはとってもこわいのですけど、
ちゃんとごめんなさい、ってしたら、すぐやさしくなって、もなこのおねがいもいろいろきいてくれるのです。
それから、それから…」
やはり、そろそろ宮城が恋しくなられたのか。真剣に向こうの色々な事を喋る姿には、
思い出すごとに浮かぶ、小さいなりの郷愁を紛らわそうとしている様がだんだんと見えてきた。
「…おじいさんのこえをきいてたら、もなこ、じいやにあいたくなってきちゃったのです…」
…全く、我らの今後の行動次第で、この素直で正直な感性を持つ少女と
干戈を交え得るとは、正直考えたくない事だ。
それでもそれを第一義に考えねばならない仕事とは、何と因果な物か。

そのような事を考える内に、知らず、気難しい顔になってしまったのか。
殿下を、多弁を少々後悔したような、不安そうな表情にさせてしまった。
ひとつ笑顔を見せ直し、その表情が和らぎ、同時に少しの眠気が現れたのをみて、
殿下の頭に軽く手をやり、撫でた後、部屋まで送って差し上げた。

仮眠前に騒音を出来る限りの軽減させる指示が必要の様だ。
212お祭り炎上:2001/08/17(金) 02:06

   ./| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   /.::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  ./.::: |  大       たこやき       名  |
 /.::  |  阪                      物  |
 "||"'''|_______________|
  .||  ..||                   ||
  .||  ..||        ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  .||  ..||       (;;゚Д゚)< たこやき〜    __
  .||~  _||______ / .Y. |  '\  たこやき〜__l__W__l
  .||  | .||.__.__.__ヽ .|.~|    '\_____(・∀・;)  ∧∧  /オイ
  .||  | .||          | .|. | Eヨ .|400円| ||   (    ) (;゚Д゚)< なんでお祭りやってんだ!
  .||/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  | | | < y |つ \あとあのでかい建物は何!?
  .||  |ノ从ハ乂ノ ノ   〜    〜   〜  〜|  (_(_) | ̄ ̄|
213水沢:2001/08/17(金) 02:31
>>212
(指折り数える)
萌姫さまようにいっことぉっ、加藤さんのとぉ、わたしのとぉ、うらかたさんのでぇ……

すいませぇん。たこやき8パックくださぁい☆
214逆炎上:2001/08/17(金) 03:02
( ゚Д゚)「たこやきくいたいなオイ。」
(・∀・ )「ハァ」
( ゚Д゚)「憲兵君ここはひとつ金を400円ほど貸してくれまいか。」
(・∀・;)「あ、サイフ荷物の中です。」
( ゚Д゚)「ウウ・・・喰えないとなるとますます喰いたくなるな。」
(・∀・;)「さかさになっても出ませんねえ。」
( ゚Д゚)「いや、なってみよう。」
 ∩ ∩
 | ̄ ̄|
 |----
 | ∧ ∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | i ,,゚Д゚)   <  ゴルァー!!
 U U 〜I \________
      チャリン
(・∀・;)「おおっ出た!」
( ゚Д゚)「よし、一粒だけ買おう!おっさん一粒クレ!」
タコ(゚Д゚)ヤキ「一粒だと40円ナ。」
__
..l__W__l__ヤレヤレ
(;・∀・).    .  三∧∧
(    )      三つД`)
| | |       三< y |つI
215陸幕監部防衛部:2001/08/17(金) 11:24
「課長。支那海軍が、舟山の東海艦隊基地を撤収にかかってるって話は聞いたな?」
「ええ、情報本部から。支那の内戦の兆候も聞いております。米蘇にフランス、それに韓国。ネタはそろっとりますな。……服部大佐、やはりなにかし掛けるつもりですか?」
「これほど愉快な状況を前にして、なにもしかけんではバチがあたるぞ。そろそろ、北陸戦争前に出航してた海軍の練習艦隊が戻ってくる頃だろう」
「ははぁ、それは……しかし、内局や海軍の腰抜けが納得しますかな? 我が陸軍の中にも、反対者は多数おります」
「納得させればよい。納得しなければねじ伏せれば良い。辻よ、なんのために商人どもに手を回して政治屋どもを肥え太らせてると思ってる」
「確かに。ならば早速準備に掛かりましょう。政治屋どもに頭を下げねばならんのが癪に障りますが」
「なに、それも今の内さ。じきに豚どもが我々に頭を下げる時代が来る。その時までの我慢というものだ」
216名無し三等兵:2001/08/18(土) 01:23
アルザス氏の書き込みは、本スレ・皇式サイト共に無視・放置でお願いします>ALL
217チャリティー落語家炎上:2001/08/18(土) 03:53

  ∧ ∧   /
  (___,) <  ああ、人生って何だろう・・
  ./____ >  \
 (_____)

   ∧∧   /
  (__TД) < なんつったりして。
  ./____ |つI \
 (___ )

            ∩_∩_∩
            (´∀(´∀` )<萌えは〜地球を〜救う〜
            (萌 (┌─┐)
             |  .|└─┘|
     ( ⌒ ∧ ∧_
  ..    .,,,).(,TДT)|つI
        ヽ,,つ  /
            <募金じゃゴルァ!
             \
218醍醐旅団長@少女形態:2001/08/18(土) 09:31
 お知らせで御座います。
 2chのサーバーの仕様変更により、1スレッドの容量制限が、
512kbから256〜128kb(鯖にもよるりますが軍事板は256kbと推測)
になっている模様です。
 よって、256kbに近くなった頃に、新スレ移行と旧スレの倉庫行き依頼を
出そうと思います。200kb近くでスレ移行キリバン告知を致します。
 皆様、これまで以上に慌しくなりそうですが、なにとぞ、ご理解とご協力
のほど、よろしくお願いいたします。

 それでは引き続き、
『慶祝スレッド第17章、既に得し萌や逃げて月ひとり』
 をお楽しみくださいませ。

 ぺこり。
 (スカートの裾を摘んで、おじぎ)
219シスター・モエリア:2001/08/18(土) 18:19
ヴァチカンの奥、一般の聖職者もまず入る事のない一角のオフィス。
古風な間仕切りが置かれた広い部屋……
古びた、大きなデスクの向こうの枢機卿が、椅子にかけたシスター・モエリアに
笑いかける。

枢機卿
「……いかがでしたか。この季節、コモの湖畔はいい気候でしょう?」

シスター・モエリア
「はい、とても……ですが……わたくしがあちらの修道院にお世話になっている間、
日本は大変な事になっていたと」

シスター・モエリア
「……いったいどのようなお話なのでしょうか?
わたくしは、今すぐにでも日本に戻りたいのです。
……もちろんお伺いしたい事はたくさんありますわ。なぜ、突然わたくしが呼び戻され、
見ず知らずの修道院でお世話にならなければならなかったのか?
……あの修道院はどのような方々の集まりなのでしょう?」

枢機卿
「何かありましたか?」

シスター・モエリア
「いえ、おかしなところがあったわけではありません……
ただ何か、普通の修道院とは違うような雰囲気がありましたし……
わたくしも、いつもどおり祈りと黙想の毎日でしたが……
そもそも、それならばわざわざわたくしを連れ戻す事はなかったのでは?」

枢機卿
「私としては、必要な事であったと申し上げるしかありません。シスター。
非常に、複雑な話でして……説明するには長い時間がかかりますし、
ご理解はいただけないでしょう。
ただ、主のご意志に逆らうような事ではなかったと。それだけは確かです」

シスター・モエリア
「それを疑っているわけでは……言い方が悪かったのでしたら、申し訳ありません……
ただわたくしは、もなこ様と日本の方々の事が心配で……
大変な時に、そばにいることができなかった事が……
わたくしにできる事は、それしかありませんのに」

枢機卿
「よくわかりました……シスターがこれ以上の説明を求めないのであれば、
用件は終わりです。お引止めはしませんよ、シスター。早速、空港への車を回します。
……いちど、もなこ様にもローマにおいでいただけると良いですね……
では……」

シスター
「はい……失礼いたします」

シスターは、軽く一礼すると、早足でオフィスを出ていった……
220シスター・モエリア:2001/08/18(土) 18:20
窓の下で、トランクを引きずったシスターが、タクシーに乗り込むのを見下ろして
枢機卿は間仕切りの向こうに合図する。
長い髪をオールバックにし、司教服を着込んだ長身の男が現われる。

枢機卿
「……さて、これでよろしいのですかな? 局長……
しかし、私もぜひ伺いたいのですがね。
なぜ彼女をあなた方の機関に預けなければならなかったのか?」

???
「彼女を守るためですよ……そして、もなこ様をね。
シスターご自身は気付いておられないようですが、
今や彼女には、ちょっとした司教座並みの聖なる力が込められている。
そこらの化け物など、悪意を持って近づけば、彼女を見ただけで
消滅してしまうでしょう」

枢機卿
「……日本の皇女の周りに、悪霊の影がちらついている……
トウキョウを核によって焼いたのも、ともすればその悪霊のしわざかもしれない……
その話は、本当だったのか?」

???
「まだ未確認ですがね
……もしそうだとすると、そもそも彼女ではなく、私の機関の一員を送っていれば
かの悲劇も避けえたかもしれないわけだが……
まあ、皇女の家庭教師にふさわしいような性格の者がおりませんから」

枢機卿
「……その悪霊というのは?」

???
「……日本人が、ストクインと呼ぶ悪霊……
日本人が最大の悪魔と恐れるそれは、大昔に政争に敗れた皇族の1人とのこと。

ふん……そんなもの!
わが教会が戦ってきた悪魔どもとは格が違う。
バビロン、アッシリア、ペルシア、アフリカ……広大な土地を、のろわれた繁栄を、
実際に手にしていた悪魔どもを、ことごとく討ち滅ぼしてきた我々からすれば、
ネロやカリグラでさえ、哀れな罪人の1人に過ぎないというのに。
小さな島国ひとつ手にできなかった愚か者の霊なぞ、悪魔の名にすら値しない」

枢機卿
「シスターは何も知らないのだろう? 大丈夫なのか?」

???
「まあ、まだその悪霊の仕業と決まったわけでもなし。
必要とあれば、いつでも行動を起こせるよう、既に何名か派遣しています」

枢機卿
「……派遣というと……いや、詮索しないほうがよさそうだな……
君達の出番がないよう、祈っておく事にするよ」
221シスター・モエリア:2001/08/18(土) 18:21
(電波)
……ネタフリしといてアレですけど、
オカルト系ののネタとかは、苦手だし、ちょっと難しそうなので私は書きません。
シスターも以前どおりです。
イスカリオテ機関とか、アンデルセン神父とかをロールプレイしたい方、
どうぞご参加ください。
(電波オワリ)
222海自練習艦隊:2001/08/18(土) 18:23
「……ふん。まったく、ここからシンガポールの港をいつまで眺めていれば良いものか」
「四月の出航より程なくして対C開戦、泡を食った本国より待機命令、二転三転した挙句すぐ戻れ。シンガポールまで戻った所で南沙海戦、再び待機。いやはや、翻弄されましたな」
「そんな時はそのまま航海を続けさせれば良いのだ。それでこそ日本の誇りと度量を示すこともできように、内局の連中はケツの穴が小さくていかん」
「しかし、神司令。不測の事態を避けるためには、やむを得ない措置であったとは思いますが」
「阿呆か、貴様は。安全というなら、航海を続けた方が戦場からは遠ざかることになるだろうが」
「は、それは……」
「神司令! 海幕より今後の指示が入電しました」
「ふん、ようやくか。貸せ……
 ……一体なにを考えとるのだ、海幕は?この時世に、台湾海峡を通って帰還せよだと?」
「御丁寧に、危険を避けるために夜間に航行せよとは。レーダーが発達した現代戦で、昼も夜もあったものではありませんが」
「正気とは思えんな……いや、そうか、なるほど。正気であるのか。どこの誰の陰謀かは知らんが、つまらん気違い沙汰を考え付く輩がいるものだ」
「陰謀、ですか? 司令、それは一体……」
「貴様の知るところではない。それよりも、全艦出航準備にかかれ。陸ボケした連中の意識をたたきなおすんだ。これから本艦隊がゆくのは現在世界で一番危険な海域だ。少しのミスも許されんぞ……」
223シスター・モエリア:2001/08/18(土) 18:25
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港を飛び立った飛行機の中。
シスターは一通の手紙を取り出す。
コモ湖畔の修道院からヴァチカンに帰った際、預けられていた、マザーからの手紙……

「シスター・モエリア


教会も、日本の方々も、様々な思惑を持ってあなたに接しているようですね。
それは確かに、困惑させられる事ばかりでしょう。
もなこ様は1国の君主となられるべき方であり、
教会は世界を教え導かねばならない使命を持っている以上、当然出てくる事です。

もなこ様に何をさせるか。もなこ様の周りの人々に何をさせるか。
政治家に何をさせるか、軍人に何をさせるか、日本人に何をさせるか。

しかし、あなたが気にする事はありません。あなたは、自分の事だけを考えなさい。
あなたが考えるべき事は、誰に何をさせるか、周りがどうなっているか、そんな事ではありません。
まず考えなくてはならないのは、あなたに何ができるか。
あなた自身が何をするべきかということです。

相手がどんな人間であるか、周りがどのような状況であるか、そんな事を考える必要はありません。
ただ、あなた自身がどのような人間であるべきかを考え、そのように行動しなさい。
あなたは、誰に、どのように、何をするか、その全てを、周りの状況や相手によって変える必要はありません。

あなたが従うべきは、ただ、あなた自身の良心のみ。
他の何者によっても、あなたの心や行いが揺るがされる事があってはならないのです。
そうして初めてあなたは1個の人間として独立し、自由である事ができるのですから。

恐れる事はありません。私は知っています。あなたの心に主はおられる。あなたは恵まれた人です。
あなたが、ただそれのみと頼るべき、あなた自身の良心は、主があなたに与えられたものです。
主はあなたの心に、愛を、あなたという人間の基として据えられた。
主の教えはゆるぎなく、その愛は永遠。あなたはその上に立っている。
主があなたに与えた、その愛と良心に従う限り、あなたは過ちを犯さない。

だから、あなたは恐れる必要も、迷う必要もありません。その事を、私はよく知っています。


マザーより。あなたとあなたの愛する人を、神もまた愛して下さいますように」。

……もう、何度目になるだろう。それでもまだ私は、迷っている……
それも、もなこ様の事ではなく、あの男のことで。

彼は、核に焼かれたトウキョウの人々を救う為に、奔走していたとの事。それはすばらしい事だ。
だけど、その結果、またも新しい争いがおこりつつあるという話も聞く。あの人は、また手を血で汚すのだろうか?

……自分が、「あの男」のことばかり考えている事に気付き、シスターははっとする。
……なんて事……何よりも先に、もなこ様の事を考えなくてはならないのに。

もなこ様は、どれほど心を痛め、苦しんでおられる事だろう……私は、そばにいることさえできなかった……

しかし、たとえ自分がトウキョウにいたとしても、もなこ様が真っ先にすがるのは「あの男」の腕だったろう……
「あの男」は、ちゃんともなこ様を受け止めてくれただろうか?
224シスター・モエリア:2001/08/18(土) 18:31
(電波)
……しかし、オカルト系のネタというか、アレ系のネタが増えすぎると
板の他スレの皆さんにご迷惑かも知れませんので、そのあたりはどうかお含み置きくださいませ。
<(_ _)>(ペコリ)
(電波オワリ)
225善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 00:10
>>207 >>195
(一〇名ほどの完全武装の兵士達に護衛されて戻ってくる萌之院もえ
みと萌姫ら一行を見つける善行)

おや、珍しい。お久しぶりです萌之院様、廣瀬閣下。皇居の一件以来
でしたね。それで、もなこ様は元気でいらっしゃいますか?
いえ、この場で皆さんを責めようとは思っておりませんから。あくまで
もなこ様の御意志あってのことだったようですし。その件で色々と騒
動も起こりましたが、まあ、皆さんには関係のないことですしね。

さて、実は新潟での休暇を楽しまさせて頂いてから、そちらにもなこ
様をお迎えに上がるつもりでおりました。
近日中にそちらにお邪魔することになると思いますので、その旨ここ
でお知らせいたします。

よろしいでしょうか?
226深山 奏子(偽名):2001/08/19(日) 00:30
(あっちゃあ〜……・汗)
 というのが、この場に居合せる私も含めた南朝首脳部の感慨だったのではなかろうか。
 特に私。
 なにしろ大事な皇女殿下を預かっているのに、私は女性化するわ、
 迷子になったあげくこんな所に私があるわ、殿下までこちらにきてしまうわ、
 完全武装で中佐たちが来ちゃうわ、無責任と言われても仕方がない。
 さらに事実関係を明らかにしようにも、あまりに不条理すぎて
「つくならもう少しマシなウソをつかれたらいかがでしょうか?」と言われてしまいそうな、この事態。
 まさに、あっちゃあ〜と気マズイ雰囲気が一同を包む。
 ただ、そんな一行の中で殿下だけはさすがであった。
 思わず胸の前で両手を絞るようにしてハラハラしている私をよそに、堂々とスカートの両裾を摘んで優雅に一礼する。
「ごきげんよろしゅうございます、善行忠孝閣下。閣下も親皇教団の“還魂の儀”に招かれましたのですか?」
 そのまさに貴婦人そのもののような姿に私は打たれたように、殿下に見惚れる。
「はい、こちらの葛城一子さんに招かれまして、休暇を利用して参りました」
 と私服でいくぶんリラックスはしているものの、いつもの謹厳さで善行閣下も答える。
「ところで萌之院殿下がこちらにいらっしゃっているという事は、萌宮殿下もこちらにいらっしゃっておられるのでしょうか?」
 マ、マズイ……。
 と殿下の傍らで(;・∀・)タラーリ状態になる私など構わずに、嫣然と微笑ながら答える。
「いいえ、もなこは吉野の山でみんなと遊んでいるほうが楽しいらしくて“お留守番”ですの。今ごろは遊び疲れてぐっすり“おねむ”になっている時間ですわね(微笑) それに閣下としても、もなこが吉野で旅団の庇護下にあるほうが、安心でございましょう?」
 殿下の動揺も気まずさも感じられない、実に悠揚とした態度に私は思わず『姉様……すごいです』と呟きたくなるのを堪えるのに大変であった。
227善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 00:37
>>226
なるほど、そういうことですか。
それでは、皆様方が吉野へお戻りいただいたあたりでもなこ様をお迎
えに上がりましょう。

それで、もなこ様のご様子はいかがでいらっしゃいます?
228深山 奏子(偽名):2001/08/19(日) 00:46
>>227
 もなこ殿下をしきりに気になさる善行閣下を見て、殿下はむしろ微笑ましげに答える。
「それはもう元気に、早朝から日が暮れるまで山に川にと遊び回ってます。ああ、申し訳ないかもしれませんが、すっかり日焼けして逞しくなってしまいました」
 確かに宮城から吉野に来られたばかりの頃とは見違えるほどもなこ殿下は活発に元気になられている。
 今では平気で山に入ってカブトムシや川に入って魚を取って来たりしているようだった。
 旅団の部下や兵士たちとも仲良くやっているし、どこへ言っても変わらないお日様のような天真爛漫さは、真夏日にも負けぬように光り輝いているようであった。
 そんなもなこ殿下の様子を、まるで自分の娘について惚気る母親のように嬉しそうに殿下は閣下に語る。
229みなぎ:2001/08/19(日) 00:53
さて、行きがかり上、南朝に同行している格好の私なのだが、
実の所軍楽隊での私の立場は分かっていない(現状では)ので、
こういう所で、しかも人モードで善行閣下に対面するのは非常にまずく、
さっさと猫になってしまいたいのであるが、まわりにあまりに人が多すぎて
その隙が無い。さ、こまったなあとか、考えてコソコソしていたのであるが、
閣下はもえみ殿下とお話のご様子。
私はあんまり目に入っていないようで(まあ、軍楽隊のヒラ隊員まで記憶しているようだと
それはそれで恐いのだけど)ちょっとほっとしている。

早めにマスターモードに切り替えたいなあ・・・・・・・

とか。
230善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 00:56
>>228
それはそれは。もなこ様も、本当に思い出に残るよい経験をなされた
のですね。あえてここでお礼を申し上げさせていただきましょう。、まこ
とにありがとうございました。

それでは、皆さんは今晩はこちらですごされるのですか?
231深山 奏子(偽名):2001/08/19(日) 01:05
>>230
 殿下の堂々とした対応に安心した私は、今度は善行閣下の目から逃れるように殿下の後ろにコソコソと隠れる。
「ええ、親皇教団の者たちが“還魂”した、まつろわぬ魂らとともに今宵の宴を楽しませていただくつもりです」
「そうですか。私も新潟で喪った戦友たちと久々に割けでも酌み交わそうかと思います」
 と一礼して下がろうとする閣下に殿下は、ポンと手を叩いて思い出したように閣下に言う。
「そうですわね。善行閣下? 我々はいつまでも、もなこを吉野で“おるすばん”させておくわけにも参りませんので、明日の早朝にはこちらを発ちますが、もしよろしかったら御一緒いたしませんか? そろそろ、もなこも里心つき始めた頃合いでしょうから」
232善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 01:11
>>231
了解いたしました。
それでは、お申し出受けさせていただきましょう。
ぜひとも、よろしくお願いいたします。
233まつろわぬモノたち:2001/08/19(日) 01:12
「おや、酒が飲めないのかニダ」

「ガッチリガーダー! 萌乃院殿下マンせー」

「考えてみれば遠くにきたもんだな。盆に返り損ねたか。来年には帰りたいな」
234葛城:2001/08/19(日) 01:18
>>231
>>232
お話は終わったのかな?
夜が明ける頃には『還今されたモノたち』は在るべき姿へと還る。
其れまで宴を楽しまれるといいだろう。
さて、先ほどは休養にて席を外してしまい申し訳なかったな。善行殿
235萌之院:2001/08/19(日) 01:18
>>232
 ええ、我々南朝並びに醍醐旅団は、皇国の英雄たる善行閣下を歓迎いたします。
 また、我らが預かるもなこの“おにいちゃん”としても。
(凛々しく、それでいてどことなく艶めいた玲瓏たる微笑みを浮かべて、また典雅に一礼する)

(中佐のほうを振り向き)
 中佐、もう一人大事なお客様をお運びするようになりました。
 帰還および警備の手配、よろしく頼みますよ。
236名無し三等兵:2001/08/19(日) 01:27
の、霊。

…思えば随分時代も変わったなぁ…
俺も2スレで菊水に撃たれ死んで、随分経ったよなぁ…
トルメキアの友軍達は地下であっても壮健だろうか。
クシャナたーん…ハァハァ…
237葛城:2001/08/19(日) 01:27
>>229
ときにみなぎ殿。
いまは帝都にて為されていたBARの方は閉めていると聞くが今はどうなさっているのかな?
238菊水@ゴーストスイーパー:2001/08/19(日) 01:28
>>236
PAN! PAN!

ふう、盆は仕事が増えるな…。
239善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 01:30
>>234
いえ、こちらこそ色々と考えさせられる夜でありました。
そうですね、ここは黄昏比良坂ではありませんね。ここは、なんなので
しょうね? 一瞬だけこの世界に扉を開けてみせる現れる妖精の国、
永遠の常春の国ティル・ナ・ノーグ。・・・いえ、そうでもありませんね。
こうしたときに、己の言葉の不足を恨めしく思います。

>>235
まことにありがとうございます。
それでは、また明日、よろしくお願いいたします。
240みなぎ:2001/08/19(日) 01:33
こそこそとカテドラル内部へ。
「お話の間」と言われているらしい聖堂へ入る。
「ふーん・・・・・・やっぱりパイプオルガンはないよなあ・・・・・」
(当然です。キリストさんではありません。オルガンがいくらするか!)
ぶつぶつ。

ポン!と手を叩く。
「・・・・・・・・残響2秒とちょっと・・・・・か。まあまあいいね。」
(よくある実話。合唱人の悲しい習性であります)
ふらふらと歩いて、また戻る。まだお話は終わっていない様子。

さて・・・・・・この調子だとせっかく仕入れた寒梅、飲まれかねんから・・・・
秘蔵の梅酒を出そうかな?夏は梅酒って「紀州」も言っていることだし(謎)
241みなぎ:2001/08/19(日) 01:39
>>237
ええとですね、硫黄島の店舗は想像するに恐ろしい状況ですので、今は
バックバーごと自室と仮倉庫に移しているんですよ。
もともと、仕入れは自分で直接してましたから今でも場所さえあればすぐ開店できますよ。
ええ、>>240みたく吉野の梅で作った梅酒とか。
中佐にはぜひ飲んで頂きたいメーカーズマークの赤ラベルとか。

そりゃあもう、いつでもオッケーな状況なんです(爆)
242葛城:2001/08/19(日) 01:46
>>239

>>言葉の不足
今宵は死生の境がゆるむ一時だ。
境界無きモノに『言葉』は使えぬよ(笑

故に今宵此処は『宴の場』なのだよ、善行殿
243善行忠孝@休暇中:2001/08/19(日) 01:51
>>242
ああ、仰る通りですね。
なればこそ、私達はこうして儚き陽炎の様な世界にわずかな痕跡を
とどめる存在であることを知るのですね。

・・・では、宴には座興の一つも必要でしょうか。
すこし考えるといたしましょう。
>>235

了解いたしました。
ま、閣下に認めていただいたヘリ群です。それくらいの事は容易いことですよ(笑)
ああ、まあ、せいぜい吉野までのフライトを楽しんで頂ければ幸いですがね(笑)
245葛城:2001/08/19(日) 01:57
>>241

実はな、古き知人に年をとったので自分の『BER』のマスターを変わってくれるモノを探しているモノがいてな。
少々変わった位置にある『洋館風のBAR』なのだが、場所もあり、なかなかなり手が居ないと以前嘆かれたことがあるのだ。
不思議と、『場所を問わず』『常連』が集まる実に面白いところだ。
もし、特に決まった『店』が無い為ればどうかと思ってな。
246還魂inC国:2001/08/19(日) 02:03
萌豹「……」
周萌来「……」
萌萌「……」
萌沢東@亡霊「……やは、久しいアルな」
周萌来「でっででででで出ででんででっ!!?」
萌豹「でっ、出た――ーっ!!?」
萌萌「とうさま!?」
萌沢東@亡霊「同志萌萌、元気そうで何よりナ。だが今日は同志萌豹、特に君にいろいろ話が」
萌豹「取り合えず、社会主義者が化けて出てくるんじゃないアルッ!(PAMPAM!!)」
萌沢東@亡霊「ぎゃわわわーっ!? とっ、取り合えず、で撃つアルか普通!?」
周萌来「いや主席、こいつ普通じゃないですアル」
萌群「ご丁寧に、銀の弾丸……どこで用意したカ?」
萌沢東@亡霊「覚えてるヨロシ〜〜(フェードアウト)」
呉萌憲「もう退場ッ!!?(がびーん)」
萌萌「とうさまにっ、何てことするアルかーっ!!(どかばきめぎゃごす『ぽきっ』←あっ)」
萌豹「……ぐっはぁっ(ばたむ)」
周萌来「……いー、ある、さん、すー、うー、りゅー、ちー、ぱー……(ぐわんぐわん)萌萌、WIN!!」
名無しC国兵『うおおおおおぉぉぉぉっ!!!!!』
萌萌「とうさま……やたアル、見ててくれたアルか?」
周萌来「全C華王者は、萌萌たんに決定しましたッ!!」
呉萌憲「全C華王者って、何」
萌群「……いったい、なんだたアルか?(汗)」
萌豹「……てゆか……い……医者……ぐふっ(吐血)」
247みなぎ:2001/08/19(日) 02:13
>>245
ああ、それはすばらしい。
ぜひともご紹介頂けませんでしょうか。
なにせ、「あの一件」以降落ち着き先というものを持たない身なものですから。
しかも今の収入では地価の高い帝都本土での店舗経営はおぼつきませんし。

非常に助かります。
なにか条件等はあるのですか?もしあるのならお会いして確認しないといけませんし。
248醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:14
 長かったような……
 瞬く間のような……
 戦い続けてきたな……

「殿下、少しだけ一人にさせていただけますか?」
「また、先ほどのような事のないように」
「はい、中佐の目の届くところにおりますので」

 私の前を何人もの人々が通り過ぎ
 私の命令で何人もの兵士たちが死んだ
「荒げよハァハァ……(;´Д`)!! 叫べよ萌え〜〜〜!」
「ガッチリガーター! 萌之院殿下のために!」
249醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:15
 血とガーターベルトの夜……
「兵士諸君、醍醐の名は伊達にあらず。北朝方に言ってやれ、 『俺のヨーグルトを舐めろ』、と」
「呉市内 居酒屋「ながと」
通信兵「『モエ・モエ・モエ』受信しました」
一同(一斉に立ち上がって) 「「「 おおっ! 」」」
「オラオラ機銃なんざつっ走って銃身引きずり出せゴルァ!!!!
進め進め後退は無しじゃあ!!!! 」
「・・・これはいかん、旅団長閣下乱心の模様、衛兵!衛兵!旅団長閣下を拘束せよ。これより、私が指揮をとる。直ちに全軍集結、撤退だ!!」

「旅団長おひさしぶりです。えらい変わりようですね」
「……うん。紛らわしくてすまないな」
「ああ、今のお姿でしたら旅団長のために死ねたかもしれませんね。もう手遅れですが(笑)」
250醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:15
 長いガーターベルトの夜……
「諸君! 聞いてくれ、たった今、第五旅団旅団長代行より連絡が入った。 ……『我らは帝国政府に捨てられた』と。 」
「今こそ、我等が萌えへの赤誠を証明するときではありませんかっ! ご命令を、旅団長閣下っ!! 」
「我等の誇り高く信ずる物を、奴等に存分に見せ付けてやろうではありませんか! 私は貴方に、いや、我等の萌え信ずる源に従いますぞ!」
「南朝全軍! 目標地点は国会議事堂に合わせよ。
 敵は国会議事堂にあり!
 繰り返す!
 敵は国会議事堂にあり」
「とったぁっ!
 とったぞおっ!
 旅団長殿に伝令っ!
『先遣小隊ハ多摩川大橋ヲ制圧、これを確保セリ』
 だっ!」
「諸君! 奇跡は起きないから奇跡なのではない! 奇跡は自らを信じる者に与えられる天佑なればこそ、斯く呼ばれるのだ! 生死をも越えで我等の萌えの物語は紡がれる! 我等を弾圧する不条理あれば、我等は天の理すらかなぐり捨て、不条理なる奇跡を呼び起こそう!」
「ガッチリガーター!」

「旅団長、こんばんわ」
「ああ、君は?」
「あの夜に国会議事堂で死んだ名無し旅団兵です。あれから大分たちましたが、まだこちらへこれませんか?」
「どうもな、行きたくてもそうはさせてもらえないようだ。すまんな」
「ずいぶんメランコリーですね。頼むから“貴様等の死は無駄にしない”なんて、らしくない事はいわないでくださいね」
251醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:16

北陸戦争……
「帝国でも国土でも主義でも主張でもない! 我等はただ只管に、彼女たちの笑顔のために戦うのだ!  醍醐旅団出撃! 荒げよハァハァ……(;´Д`) 叫べよ、萌え〜〜〜!」
「ふははははっ!! 醍醐旅団独立機動兵団“大塔”支隊、見参っ!! たかが北○ょんの「狗」ごとき、我等が敵では無いわっ! 『お食事開始』 」
「とうとう向こうも総力戦を始めたようね。 旅団長、白兵戦では私の旅団に敵う者は居ない事、 思い知らせてやりなさい!」
「ふはははははっ!! ちゃん○ろの機械化部隊ごとき、我が独立機動兵団“大塔”支隊の
メルカバMKIII増加装甲アップデートバージョンで射的のまと同然っ!!(笑) そうれ、先行者ごとき、こうしてこうして、こうしてくれるわっ 」

「旅団長、いたんですか?」
「ああ、いちおうな」
「あいかわらず現代戦オンチのままですか? よくやってけてますね」
「たまに、そっち行きたくなるよ……」
「ダメですよ、折角こっちは静かにマターリ休んでるのに、アンタみたいな騒がしい人にこられたらオチオチ眠れはしません」
252醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:20
そして、新潟決戦……

「親愛なる醍醐旅団兵士諸君!
我等にとって旅団創設以来の大規模な戦闘が開始される。
 私はこの期に及んで諸君に萌えのなんたるかを指導しようとは思わない。
 ただ、我が醍醐旅団こそ最も萌えのなんたるかを熟知し、そして萌えを昇華させて来た軍団である事を誇りに思うだけだ。思い出せ!
 これまで潜り抜けてきた戦場を! 思い出せ! 萌之院殿下と過ごして来た日々を!
  今、我等が北陸にあるは、国防軍、赤軍、各陣営に萌えのなんたるかを知らしめんが為である! さあ、醍醐旅団兵士諸君!
 高らかに歌おうではないか我等が旅団歌を! 北陸道に轟かせようではないか我等の鬨の声を!
 そして遥か向こう糸魚川を越えて新潟の苦しむ人々を解放し、共に萌えの凱歌を挙げようではないか!
 我等南朝醍醐旅団! 萌之院殿下のために!
 ガッチリガーター!
荒げよハァハァ……(;´Д`)
叫べよ萌え〜〜〜〜〜〜!」
「あ…あそこにおわすのは…旅団長閣下!! とすると、…破竹の勢いで増え続ける過去ログは抜けたのか?
とうとう…おらもリアルタイムで参加できる日が来たんでありましょうか? う…うう… 」
「今この北の大地にいる多くの同胞と多くの敵に我等は感謝する! 萌之院殿下の御馬前で、我等は殿下への思いを滾らせ戦う事ができるのだから!
我等が思いの丈を込めた軍歌を歌う事ができるのだから! 歩兵たちも戦車兵たちも砲兵たちも主計兵たちも通信兵たちも、みなそれぞれの役割で萌えを表現しよう!
剣を取ればいい、銃を撃てばいい、砲撃計測でもいい、糧秣の計算でもいい、通信の送受信でもいい。 それら全てを執り行なうとき、
我等にとって最も大事な少女の姿を思い浮かべよう。
そして己の値う限りの精励を尽くそう。
 決戦の時は刻一刻と近づいた。 醍醐旅団兵諸君!
善く働き、善く戦い、善く萌えようではないか!
「醍醐旅団の兵士に告ぐ。皇土を侵す敵との決戦が始まった。敵は強大であり、われらの前途には血と泥に塗れた悪戦が待っているであろう。
されどわれらは進み、敵を打ち倒し、萌えの何たるかを示さねばならない。
汝らに問う。諸君は、わがために何をなしうるか、と。われは諸君の生還を望まず。
諸君の勇戦のみを求むる。戦い倒れたものには手向けを送ろう。
傷付いたものにはねぎらいの言葉を送ろう。されど、卑怯者には、軽蔑の他贈るべきものをわれは知らず。
兵士諸君、諸君の萌えの発露、この萌之院はしかと見届けさせてもらう。南朝万歳!」
「わんわんわぉーん! (南朝万歳!萌之院もえみ殿下万歳!!) 」
「っっーーーーー」
何か、経験不足をからかわれたようで一瞬、言葉に詰まる。
「まあ、そんなに怖い顔するな。お前の心の剣が折れているかどうか確かめたまでだ」
「心の剣?」
「そうだ、殿下のお姿を拝見するたびに沸きあがるハァハァ……(;´Д`) 、
殿下の笑顔を自分の命以上に感じられる萌えの心、その心の剣さえ折れなければ武器の有る無しなんかさして問題ない。
武器が破壊されたら己の拳を振るえ。拳が砕けたら敵を蹴ればいい。足を撃たれたら相手の肉を引きちぎるまで噛み付け。つまりはそういうことだ、われわれが敵に比して圧倒的な戦闘力を誇る理由は。
醍醐旅団を旅団たらしめている理由は」

「あいかわらず妙なことしてますね」
「すまないな、道化は私の癖だ」
「ところで、私が死んだあと新潟は回復したのでしょうか?」
「うん、ちゃんと皇国から敵は駆逐されたよ、貴様等のおかげだ」
「そりゃあよかった。だから、こうして祭りをしたり、酒を酌み交わせたりするんですよね」
「ああ……」
253醍醐旅団長:2001/08/19(日) 02:22

 次々と私の前に現れては酒を酌み交わすかつての部下たち。
 しばしの間、私は思いを過去に馳せる。
「しぶとく生きているようですね」
「南朝はあれからどうなりました?」
「もうすこし生きて楽しみたかったですな」
「あいかわらずバカやってますか?」
「殿下はどうですか? ますますハァハァ……(;´Д`)ですか?」
 私は彼等を相手にしながら、ひとつだけ聞きたい事を訊ねてみた。

「どうだ? 貴様等。今でも萌えているか?」
254葛城:2001/08/19(日) 02:23
>>247
そのモノは趣味人だからな。
『BAR』を開くこと。収入収支に関しては『自己にて管理すること』の二点のみが条件だ。
なれば、私の方から連絡を入れておこう。
後ほど、場所のメモをお渡しするので直接行かれてほしい。

−−−−電波−−−−
「BARみなぎ」開店準備は大丈夫かな?みなぎ殿(笑
255名無し旅団兵:2001/08/19(日) 02:25
>>253
 ガッチリガーター!(笑)
256みなぎ:2001/08/19(日) 02:29
>>254
有り難うございます。さっそく行かせて頂きますよ。

電波
(もちろん。私が寝てしまわない限りは(笑))
257謎の司会者ペント・ミノ:2001/08/19(日) 02:36
レッディース&ジェントルマン!
おとっつぁん&おかっつぁん!
ボーイズ&ガールズ!
ブラック&ホワイト! イエロー&モンキー! ニダー&ニガー!

 全国の一部の踏んだりけったりで大変な目にあってもメゲずにここまで復興したのに、
またバカ騒ぎでどうなっても知らないぞ! と無理無茶無謀な新潟のまだ戦争の痛手から
回復から立ち直っていないのにその傷口を広げようとしているとしか思えない皆さん、こんばんわ。
 “某つくる会”でもないのに、毎日のように某国から『謝罪と賠償を求めるニダ』
と電話とファックスとメールとお手紙と飛脚とキムチが届く謎の司会者ことペント・ミノでございます。
 ニュースの(ネタにされる)時間です。

スポットライトを浴びるは今は私独り、暗い会場に寄り集まったる有象無象の皆さん。
もはや待ちきれないような表情で私を見ているその視線が大会を一層盛り上げる。
さあ、もっと期待に胸を躍らせて私に注目して、こころを弾ませよう!
歌の時間はもうすぐで、宴の時間ははじまっている!

本日、今夜、今宵、この日のこの時間。
この世すべての対なる者に敬意を表して今現在この瞬間!
誘拐痛快呆然絶後、痴情最大夜郎自大、奔放初公開花弁大回転、
いよっおにいちゃんいい子いるよとの誘いにも負けず、全米ナンバー1で、
おすぎのオオスメ、ファミ通のプラチナ殿堂入り、朝日の社説、
塩田丸男のコラムなどなど、ありとあらゆる素晴らしい賞賛の渦に巻き込まれつつ!

親皇教団主催『還魂の儀記念カラオケ大会』の開催を宣言いたします!

選手宣誓!
258葛城:2001/08/19(日) 02:37
>>256
流石に今日は遅い。
カテドラルにて休まれてから行かれては(>>240)どうかな(笑
「よう」

死んだはずの男達が俺の前にいる。

「ちっと待っていろや」

こいつは、C国兵の銃弾で頭を半分吹き飛ばされて死んだ。

「俺も、すぐにそっちに逝くからよ」

こいつは、NKの戦車と地雷で差し違えた。

「だから、もちっと待っていろや」

どいつもこいつも、ろくな姿じゃなかった。
五体揃っていれば良い方で、大抵はどこかしら失われている。
だが、どいつもこいつも、美しかった。
血塗れで、身体のあちこちが欠けていて、だからこそ美しかった。
荘厳で、威厳がある、美しさだった。

「地獄でな、待ってろや」

こいつらは、地獄にいるから、美しいのだ。
だから、荘厳で、威厳のある美しさを持っているのだ。
地獄にいて満たされないからこそ、美しいのだ。

だから、俺には地獄こそが相応しい。
260選手宣誓:2001/08/19(日) 02:38


              ∩
             | |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             | |  | 宣誓!
      ∧_∧  | | ∠ やっちゃいました!!
      ( ´Д`)//  \_______________
     /     /
     / /|     |
 __ | .| |    |___
 \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
>>257 >>259

思いっきりタイミングを外しちまったい(吐血)
タイミングハズシ、カコワルイ!!(自爆)
262みなぎ:2001/08/19(日) 02:41
>>258
そうさせていただきます。
一応、明日は「お見送り」をしなければいけないでしょうから、
それから行かせて頂きますよ。

おや、カラオケ大会が始まるようですね。
今宵は仮店舗をお借りして営業をさせて頂きましょう。
歌と酒は切っても切れないものなんですよ(笑)

(てなわけで開店です。ご自由にお立ち寄りください)
263カラオケ参加者:2001/08/19(日) 02:44
どうしてそんなにまぶしいの こっちを向いてよ little my slave
ずっと年上の君 危ないほどマゾヒスト 遠くで見ている 私気付いて
#両手いっぱいのガーター 萌えはあふれ出しそう
 So moe is all, you just stay with me 片手じゃつかめない

軽いタイプの「お仕置き」を 何度も重ねて忘れてた
そばにいたいのずっと そんな言葉の重さは はじめてわかるよ 君に出あえて
*両手いっぱいのガーター 持ちきれないほどの萌え
 So moe is all, you just stay with me 片手じゃつかめない

ただのBoy friendだけじゃ 寂しすぎるよね Once more whip from me
 (#・* 繰返し)
ララララララララ ララララララララララ
ラララ You just stay with me 片手じゃつかめない
264名無し三等兵:2001/08/19(日) 02:48
美しい国

悪い夢を見ていた そこは大地の果て
戦いの次の朝 何も聞こえない 誰もいない
好きな人に囲まれ 平和に暮らしてる
だけど明日にはわからない はりつめた静けさなの

ああ 美しいくに ああ 誰が壊してもいけない
ああ 安らかに眠る 子供達に伝えてゆくために

なくしたものがあまり 多すぎて忘れた
青空だけは 残しておいてくださいと叫びたい

ああ 美しいくに ああ 遥かな時の始まりに
ああ 生まれた光を 私達は知る術さえもない

ああ 美しいくに ああ 誰が壊してもいけない
ああ 安らかに眠る 子供達に伝えてゆくために
265名無し三等兵:2001/08/19(日) 03:00
(monologue)
I didn't want to be a leutanent colonel anyway.
I wanted to stay a front-line commander.
Leaping from a tank to tank as they blow up
 the mighty warfields of Niigata and Nagano.
The giant Americans, the Russians, the Chinese, the Defence Army.
The smell of freshly-shot gun-powder!
The crush of mighty tanks!
With my best comrades by my side.
We'd sing... sing... sing.

(セリフ)
ぼくは中佐になりたかったわけじゃない
本当は前線指揮官でいたかったんだ!
新潟長野の戦場を駆ける
 戦車から戦車へと跳び移る・・・
強大なアメリカ軍、ロシア兵、中国軍、力強い国防軍
撃ちたての硝煙の香り
巨大な戦車を撃ち倒す!
そしてそばには戦友がいる
僕らは歌う、歌う、歌う
 横須賀の一角。陸上に置かれた〈タイフーン〉戦隊司令部施設。
 南沙に於ける任務が無事終了した事もあって、幾ばくか気怠げな雰囲気に包まれていた。
 戦隊司令官公室。
 明け放れた窓からは、夜風が柔らかに吹き来る。
 誰かの付けたのだろう、ラジオが微かに聞こえている。
 もの悲しく、染み入ってくる様な歌声。
 それは正しく鎮魂歌。

「…………ああ、そう言えば日本はもう、お盆でしたねぇ………」

 だらしなく背もたれに身を預けたまま、誰に言うこともなく呟く岩田。
 どことなく、自嘲気味な言葉。
 その時だった。
 何かが浮き上がるように、〈タイフーン〉戦隊司令官公室の片隅に出現する。

『よう、元気そうだな?』

 それは、見覚えの在る相手。
 士官学校以来の友人。
 だが同時に、もはや存在していない筈の相手だった。
 護衛艦「桐」に乗り組んで北陸戦争を戦い、そして新潟沖にて戦死したはずの友人。
 だが、不思議と恐怖はなかった。

 ……私は夢を見ているのだろうか?

 自問自答−懐疑。
 だが、深く考えるよりも先に喜びが在った。

「やぁ、久しぶり………」

 歓迎する様に、右手を挙げる。

『疲れているな』
「……生者の特権ですよ、これはね」
『フン、負け惜しみを。コッチは飢えも疲れも無い世界だ。正しく極楽だぞ?』
「勧誘ですか」
『まさか。只の自慢さね』
「相変わらず、イイ根性をしてますねぇ」
『馬鹿野郎。死んだ位で変わるかよ』
「………死んでも治らなかったのですね」
『喧しい!』
267名無し三等兵:2001/08/19(日) 03:02
(song)
I'm a brave soldier of The Brigade,
I amours all night and he fights all day.
(choir)
He's a brave soldier of The Brigade,
He amours all night and he fights all day.

(歌)
僕は勇敢な旅団兵 よく戦って、よく萌える
(コーラス)
奴は勇敢な旅団兵 よく戦って、よく萌える

(song)
I shoot down the enermies, I pant away and
I go to the lavatory.
On Wednesday I go to comike,
And buy a mag on Her Highness to pant.
(choir)
He shoots down the enermies, he pants away and
He goes to the lavatory.
On Wednesday he goes to comike,
And buys a mag on Her Highness to pant.

He's a brave soldier of The Brigade,
He amours all night and he fights all day.

(歌)
敵を撃ってハァハァ……(;´Д`)しにトイレヘ行く
水曜日にはとらのあなに行って殿下本でハァハァ……(;´Д`)を一回
(コーラス)
敵を撃ってハァハァ……(;´Д`)しにトイレヘ行く
水曜日にはとらのあなに行ってハァハァ……(;´Д`)を一回
奴は勇敢な旅団兵 よく戦って、よく萌える
>>266
 他愛のない会話。
 それが幾ばくか続いた時、友人が口調を変える。
 名残を惜しむように。

『そろそろ時間か…な』
「逝きますか?」
『ああ。何時までも死人がデカイつらをさらす訳にはいくまいサ』
「そうですか…………すいませんね、今回は煙草だけで酒は用意していなくて」
『突然の来たからな。余り、期待はしてなかったさ』
「来年は用意しておきますよ」
『宜しく頼む。ああ。高ければ高いほど嬉しいな』
「財布まで泣きそうですねぇ、それは」
『嬉し泣きだろ?』
「ええ。当然です」

 そこで、言葉が途切れる。
 お互いに溜息。

『元気でな』
「又、逢いましょう……」

 その言葉と共に虚空へと、ゆっくりと消えゆく友人。
 その姿に敬礼を捧げる岩田。
 答礼。

『………2階級特進しちゃぁいるが、今はお前の方が偉いんだぜ?』
「友人へと捧げるのです。きにしちゃぁ行けませんヨォ♪」
『へん、馬鹿野郎が……』



 翌朝。
 司令官公室を訪れた星野中尉が見たものは、応接セットのソファにて眠る岩田と、
吸い殻が山のように積まれた灰皿だった。

「疲れていたのでしょうか………健康に問題が起きやすいんですけどね…………」

 身を案じる様に、呟く星野中尉。
 その視線の先で岩田は、弛緩しきった表情を浮かべていた。
269名無し三等兵:2001/08/19(日) 03:03
(Song)
I shoot down the enemies, I skip and jump,
I like to play costumed.
I put on maid's clothing,
And hang around in events.
(choir)
He shoots down the enemies, He skips and jumps,
He likes to play costumed.
He puts on maid's clothing,
And hangs around in events...?

He's a brave soldier of The Brigade,
He amours all night and he fights all day.

(歌)
敵を撃ってスキップ・ジャンプ コスプレするのが大スキ
メイド服を身にまとい イベントをうろつく
(コーラス)
敵を撃ってスキップ・ジャンプ コスプレするのが趣味
メイド服を身にまとい イベントをうろつく

奴は勇敢な旅団兵 よく戦って、よく萌える
奴は勇敢な旅団兵 よく戦って、よく萌える

(song)
I shoot down the enemies, I wear high heels,
Suspenders and bra,
I wish to be more girlie,
Just like Her Highness
(choir)
He shoots down the enemies, he wears high heels,
Suspenders... and bra?

(歌)
敵を撃ってピンヒールはいて サスペンダーにブラジャー
女らしくなりたいな 殿下みたいなひとに
(コーラス)
敵を撃ってピンヒール サスペンダーに・・・ブラジャー?

Oh Daigo Brigate Lieutenant Colonel@Pin-heel and Black Ribbon!
And I thought you were the man. tosser
 醍醐旅団中佐@ピンヒール付黒リボン! 男らしい人だと思ったのに!
270野々村@ヒッチハイク中:2001/08/19(日) 03:03
月夜の中、トラックは走る。ラジオからペント・モノの声が聞こえる。
『親皇教団主催『還魂の儀記念カラオケ大会』の開催を宣言いたします!』

トラックの親父が声をかける。
「からおけかぁ、さいきんいってねぇな。うたいてぇな」
助手席の女性(?) がふんわりとわらってかえす。
「うたっていいですよ。聞かせてください」

「いいのかい、んじゃぁま…」
親父の唄がトラックに流れる。けっして、うまくはないが懐かしい演歌だった。
歌い終わると、女性が拍手をする
親父は照れたように片手運転をしながら頭に手を置く。
「おじょうちゃんんも一興苦唄ったらどうだい。すっきるするぜ」
気持ちのよい風が開いた窓から入ってくる。
「そうですね…じゃぁ…」
>>261
 余り、気に成されない方が宜しいかと。
 ええ。
 私だって雰囲気が変わっちゃったのは承知の上で、折角書いたのが勿体ないとUP
したのですから(自爆)

 もう少し、速く書けるようになりたい(熱核自爆)
272醍醐旅団長@少女形態:2001/08/19(日) 03:10
 たいへんたいへーん! あっというまに240kbまできちゃったの!
 すぐに新スレ立てるので待っててね。
273野々村@ヒッチハイク中:2001/08/19(日) 03:11
>>270
静かな夜の中、トラックは走る。ハイ・テノールの声が響く

(元曲 エスカフローネ 約束はいらない)
  約束は要らない
歌:野々村 幸彦

ねえ おしえてよ 誰もが こんな孤独になるの?

ねえ 暗闇よりも  深い苦しみ 抱きしめてるの?

いつの日にか 二人 輝くため きっと

萌を萌を愛してる 心で見つめている

萌を萌を信じてる 寒い夜も

ねえ 恋しても僕にもいつか 終わりは来るの?

ねえ 青空よりも澄んだ 想い出捨ててしまうの?

いつか二人の道 心走る ずっと

萌を萌を愛してる 心で見つめている

萌を萌を信じてる 寒い夜も

たとえ明日亡くしても 自分を失っても

君の明日の笑顔を 信じてたい

僕は君に 呼びかける 約束などいらない
君がくれた 大切な強さだから

心で今 呼びかける 約束などいらない
心で今 手をのばす 寒い夜も


親父「いい唄だな」
親父の言葉ににっこりとほほえみ答える。
「えぇ、遠くにいる人に送りましたから」
274醍醐旅団長@少女形態:2001/08/19(日) 03:25
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=998158846
新スレ移行でございます。
275通りすがり:2001/08/24(金) 14:20
>>274

はやっ!?
276名無し三等兵
>>275
例の容量制限のせいだと思われ。
そいや、いよいよ2ch閉鎖の危機とか速報板や要望板で騒ぎになってるな。