萌え花や、宮は東に院は西に〜慶祝スレッド第十四章

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1日本外人部隊総参謀長善行忠孝三将
核攻撃後の混乱の中、国家再建への道を探る皇国。
動乱の予兆に全ての人間はおののきつつ、だからこそ今だけの享楽に身を任せる。
そして、次なる動乱はいつ、どこで、いかなる形で皇国を襲うのか、まだ誰も知らない。

皇式サイトはこちらとなります。
参加者同士の打ち合わせ交流等は、こちらにてどうぞ。

http://www30.freeweb.ne.jp/play/keishuku/index.html

軍事版の皆様方に迷惑をおかけしないよう、sage進行を守って「みんななかよく」楽しみましょう。
2醍醐旅団長:2001/07/23(月) 03:30
・第壱スレッド すべてはここから始まった。
「慶祝!!皇太子妃ご懐妊」
http://yasai.2ch.net/army/kako/987/987394714.html
 皇室の雅子皇太子妃の御懐妊報道スレが瞬く間に「もし愛らしい皇女だったら」という妄想に発展。
暴走する軍事板の住人はついに“萌宮もなこ内親王”と勝手に名づけ、魔法少女を地で行く設定を次々と付加。
親衛旅団たる第五旅団、「あ、そう」が口癖であるもなこの護り神様"ひいおじいさま”、
だんだん壊れていく第五旅団軍歌など、ヤバイ予感をはらみつつ妄想は留まる事を知らない。

・第弐スレッド
「〜萌宮様の辺にこそ死なめ〜慶祝スレッド第弐章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/988/988353583.html
 ついにはテレビアニメばりの「次回予告」、さまざまなキャラクターの登場などを経て、
ついにもなこのライバルで南朝の皇統を主張する“萌之院もえみ”が登場する。
これに親衛旅団として変態集団“醍醐旅団”の登場により、ついに南北朝の争いへと発展する。
 さまざまなロールプレイの中、南北朝某国の金親子が宮城に侵入。
かつての恩讐を忘れてふたつの旅団が共に北と戦う。
このあたりから名物リアルタイム戦闘実況が展開されるようになる。
翌日には「次回予告」氏の予告中にあった”ヨーグルト”の言葉を発端に醍醐旅団が暴走。
よりによって宮城が血を染める騒ぎに(「血とガーターベルトの夜」)。

・第参スレッド
「〜海ゆかば萌える屍〜慶祝スレッド第参章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/989/989685827.html
 ふたりの姫殿下に萌え萌えの第五、醍醐旅団が、コイズミ・モリヤマの“萌え萌え”弾圧派の
陰謀により、解散の危機に。
さらに両姫殿下が拉致された事に彼らは激発。ついに両旅団は帝国軍すべてを敵に回して武装蜂起する。
帝都を戦場として萌える心を旗印に掲げた両旅団の漢たちの萌魂が炸裂する様は圧巻(「長いガーターベルトの夜」)。
 その翌日は武装園遊会が開かれ登場人物たちもマターリしていたが、やはりテロ騒ぎに。
長いガーターベルトの夜の詳報は第三スレッドの>>390-395
そして、某C国の萌沢東による人民萌命、それに同調する代々木の@党などの蜂起などの
波乱の予感を含みつつ、わずか三日で第四スレへ……。
3醍醐旅団長:2001/07/23(月) 03:31
・第肆スレッド
「〜萌えよ剣〜慶祝スレッド第四章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990026056.html
 なんと今度は北の脅威が皇国を襲う。萌革命を唱える中国、ロシア、北朝鮮の赤軍が三人の皇女を求めて新潟に上陸!
新潟と長野を中心に、つい本格的な軍事シミュレーションが開始され、事態は史上最大規模の展開に!
息付く間もなく展開される現代戦シミュレーション、間に挟まれる萌え萌え軍人たちのボケッぷり。
中国軍の最新兵器先行者も登場し、イロモノとマジモノたちが戦場で暴れ回る姿に、周囲の軍事板住人はどう考えているのか!?
 いったいこのままどう収拾をつけるのか?そもそも収拾つける気あるのか?
誰にも分からないままに突き進んでいく……。

・第伍スレッド
「萌えよ!!勝利は我に在り 慶祝スレッド第五段」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990284251.html
 突如としてソ連と大日本帝国の間に和平が成立。しぶしぶ撤退するソ連軍(お約束の抗命&粛清アリ)、そして新潟・長野に取り残されてしぶとく抵抗を続ける中朝赤軍。
そして不気味に帝都で蠢く代々木の@党の闘士たち。新キャラ、チャイナドレス&おだんご頭(or人民服&おさげ)で語尾が「〜ある。」な中国軍最終兵器娘「萌々」、
ロシア内務省の粛清クールビューティー「モエナ・スヴェトラーナ」なども登場、もはや誰にも暴走は止められない。
はたして新潟と長野は解放されるのか?っていうか、勝手に占領されている事にご当地在住の人はどう考えているのか?

・第陸スレッド
「〜新潟は萌えているか!?〜慶祝スレッド第伍章〜」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990789692.html
 新潟・長野を占領するC国・NK国軍に対してついに大日本帝国国防軍は国土回復のために立ち上がる!
国防軍参謀本部作戦課長の立案する国土回復作戦“萌一号”作戦が善行忠孝大佐の指導の下に発動され、
北朝、南朝、西朝は陣営の別なく作戦に参戦を表明する。これに対しロシア軍の闘将フョードル・コンスタノヴィッチ・キザーロフ大将は己の美学を完成させるべく、
ロシア軍の残余兵を纏め上げ、赤軍全軍の作戦指導を担当。再び善行とキザーロフの熱き戦いが今始まる……。
 五月二七日〇時〇〇分、大日本帝国の国土回復戦〜Reconquista(レコンキスタ)〜開戦。
ついに決戦の火蓋が切られ北の大地と海を熱く萌え上がらせる!
・第壱スレッド すべてはここから始まった。
「慶祝!!皇太子妃ご懐妊」
http://yasai.2ch.net/army/kako/987/987394714.html
 皇室の雅子皇太子妃の御懐妊報道スレが瞬く間に「もし愛らしい皇女だったら」という妄想に発展。
暴走する軍事板の住人はついに“萌宮もなこ内親王”と勝手に名づけ、魔法少女を地で行く設定を次々と付加。
親衛旅団たる第五旅団、「あ、そう」が口癖であるもなこの護り神様"ひいおじいさま”、
だんだん壊れていく第五旅団軍歌など、ヤバイ予感をはらみつつ妄想は留まる事を知らない。

・第弐スレッド
「〜萌宮様の辺にこそ死なめ〜慶祝スレッド第弐章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/988/988353583.html
 ついにはテレビアニメばりの「次回予告」、さまざまなキャラクターの登場などを経て、
ついにもなこのライバルで南朝の皇統を主張する“萌之院もえみ”が登場する。
これに親衛旅団として変態集団“醍醐旅団”の登場により、ついに南北朝の争いへと発展する。
 さまざまなロールプレイの中、南北朝某国の金親子が宮城に侵入。
かつての恩讐を忘れてふたつの旅団が共に北と戦う。
このあたりから名物リアルタイム戦闘実況が展開されるようになる。
翌日には「次回予告」氏の予告中にあった”ヨーグルト”の言葉を発端に醍醐旅団が暴走。
よりによって宮城が血を染める騒ぎに(「血とガーターベルトの夜」)。

・第参スレッド
「〜海ゆかば萌える屍〜慶祝スレッド第参章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/989/989685827.html
 ふたりの姫殿下に萌え萌えの第五、醍醐旅団が、コイズミ・モリヤマの“萌え萌え”弾圧派の
陰謀により、解散の危機に。
さらに両姫殿下が拉致された事に彼らは激発。ついに両旅団は帝国軍すべてを敵に回して武装蜂起する。
帝都を戦場として萌える心を旗印に掲げた両旅団の漢たちの萌魂が炸裂する様は圧巻(「長いガーターベルトの夜」)。
 その翌日は武装園遊会が開かれ登場人物たちもマターリしていたが、やはりテロ騒ぎに。
長いガーターベルトの夜の詳報は第三スレッドの>>390-395
そして、某C国の萌沢東による人民萌命、それに同調する代々木の@党などの蜂起などの
波乱の予感を含みつつ、わずか三日で第四スレへ……。
>>4
失礼、ブッキングしました
6醍醐旅団長:2001/07/23(月) 03:34
・第七スレッド
「〜起て! 萌えたる者よ〜 慶祝スレッド第七章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990987120.html
 解放された新潟と長野は戦禍とC国、NK国軍の復讐とも言える戦争犯罪によって凄惨なる廃墟と化していた。復興に立ち上がる各陣営と国防軍。今までと打って変わったシリアスなエピソード、静かで冷静な報告書、大量に投入されるショートストーリーなどが相俟って戦後の物語は紡がれる。
一方で新たに登場した萌姫と加藤率いる 東朝、R国の侵略を許し混乱するC国、さらなる革命に向けて動き出す萌萌たち、あらゆる陣営を尻目に老獪に立ち回るR国大統領ぷ〜ちん、そしてついに登場するB国の影!
ついでに言うと宮城はおさかなさんたちが大暴れで、六九式にも春が来た!  いったいなんの事かわけがわからないが、やってるこっちもわからない! そんなシリアスと暴走の第七スレ。発信ゆんゆん!

・第八スレッド
「〜倭の国は……萌えの幸はふ国〜慶祝スレッド第八章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/991/991328032.html
 ぷ〜ちんの来日で一挙に緊張感を高める皇国。いずれの王朝もそれに対してなんの対策を施す事ができぬまま、ぷ〜ちんのが皇国を訪れる日がやってきた!
そこに響き渡る一発の銃声は大日本帝国崩壊への序曲なのだろうか? とシリアスに始めときながら、なんと始めたのは水着大会(笑)
漢汁と筋肉が迸る男子の部はこのスレの後半だ! って、このあらすじ滅茶苦茶すぎるぞゴルァ!って言われても展開自体がそうなんじゃー。

・第九スレッド
「〜海と萌えと妄想と〜慶祝スレッド第九章」
http://yasai.2ch.net/army/kako/991/991497749.html
 地獄の男子の部が終わり、いよいよ待望の女子の部が開始される。各陣営の誇る名花たちが妍を競う、わくわくでドキドキの水着コンテストの“本番”がいよいよ始まったぁ!
各種各様のアッピールで会場はもう大興奮、いつしか大会は感動のフィナーレへと! そして後半登場人物たちの愚痴や不満や希望や疲労が炸裂しまくって思わず反省!
の第九章はたった一日でいっぱいいっぱいぃぃぃ! いや引いた人申し訳ない(笑)
7醍醐旅団長:2001/07/23(月) 03:35
・第壱拾スレッド
「〜萌え出る国の皇女たち〜慶祝スレッド第十章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=992249963
 酒だ! 酒だ! 酒持ってこーーーーい!
北朝は善行閣下のスキのない堅物っぷりに女性陣がなんだかテンパイ!
ついでに言えば名無し侍従@親支派も妖怪変化に付き纏われてプッツン!
南朝は旅団長やキツネさんたちが恋の挙句に頭がオーバーヒートでブチキレ!
西朝は初恋相手の中佐が外交使としてやってきて、ともえ殿下をメロメロにしちゃって珍しくヒートアップ!
なぜか菊水までもが某電気街に『黒猫館』なる怪しげな店を出してハメハズシ!
よくわからないけど、とにかくみんな何か大切なタガが外れてしまって、最後はワケのわからないまま酒に逃げまくってドサクサの内に過ぎ去った十二スレは、この前すぐ!
……お前等そんなに軍事板から追い出されたいのか!?
8醍醐旅団長:2001/07/23(月) 03:43
・第壱拾肆スレッド
「我征くは萌えの大海〜慶祝スレッド第十四章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=993330869
西朝と北朝の外交折衝が終わり、四朝の間に束の間の平和が訪れる。平和でちょっとした怠惰な時間……。人々は七夕の短冊に明日への願いを込めて祈り、この平和とマターリ萌えがいつまでも続く事を願う。しかし、この平和は来るべき大動乱の前の静けさに過ぎなかったのであった……。スレ始まって以来の停滞と急展開が顕著な第十四スレッドは、第一部の最後を飾ってしまう転換期ぃなスレッドです。

・第壱拾伍スレッド
「萌えの世になれこし契りくちずして〜慶祝スレ第15章」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=994533830
 さーて、マンネリ化してきた事だし、一発ぱっーっと花火打ち上げっか! と言いつつ、あんたら核ミサイル打ち上げますか!? いきなり帝都を核の炎に包んで始まった波瀾含みの第二部は案の定初っ端から、旅団長の悪魔芝居に、もなこ殿下の家出に、覚醒善行の粛清劇とイキナリボルテージは上がりっぱなしてみんな長文あげまくり。おかげで今回最短の450レスでスレサイズがパンクする始末。政治軍事ともに活発だが萌えの崩壊に揺れる北朝、萌えキャラ各種登場で一気に百花繚乱の南朝、粛清劇と一家離散で破滅寸前の西朝、なんだか第二部になって活き活きしているマイペース東朝。四朝の栄枯盛衰がくっきりと分かれる中、16章は西朝粛清劇と南朝温泉イベントの続きから!
>>1
どうもお疲れさまでした、善行閣下。
10萌原玲@でんぱ:2001/07/23(月) 03:49
善行閣下、旅団長殿、
お疲れさまでした。m(_ _)m
11モエナ・スヴェトラーナ:2001/07/23(月) 03:52
暗転した画面に、再び映像が戻る。
若い女の上半身が写る。二十代中盤で、きつめの顔立ちをした女のセミロングの髪は乱れ、度の
弱いメタルフレームの眼鏡が歪み、レンズには亀裂が入っている。
青白い顔の各所には黒い、暴力の痕跡が残り、剥がれ落ちた化粧は無残であったが、それでもな
お充分に美人と呼べる外見だった。

「お目覚めの気分は?議長」

画面外からの声に、議長と呼ばれた女は眉間に皺を寄せてカメラを睨み付けるが、その眼はどこか
落着かない。

「お目覚めの気分は?議長」

画面外からの声が繰り返す。必死の形相で何かから耐えている議長の唇が、少しづつ動く。唾液
が垂れ、目に涙が浮ぶ。

画面外から伸びた大佐のものと思しき手がゆっくりと議長の頬から顎のラインを撫でる。そして、
これまえの冷たい声と同一人物とは思えない優しく、甘い声で繰り返した。

「お目覚めの気分は?議長」」

いいわけないじゃないですか!!

甲高い声が、密室に木霊する。大佐の押し殺した笑い声が響き、呆然と口を開けたまま議長は虚
空を見上げていた。その顔に浮ぶものは、虚無。

「そうですか。それじゃあ、もう少し良い気分になって頂きましょう。エリカ」

はぁい。と場違いに明るい声をあげて現れた少女は、議長のむき出しの腕に注射器を突き刺す。
議長は、押し殺した悲鳴とともに、弱々しく「いやだぁ」と哀願するが、容赦なく注射器は空
となって引き抜かれる。

「それでは議長。まずは簡単に。あなたの立場からどうぞ?」

最高会議議長。ち、ち……パパが。死んだ際にわ、私が引き継いだ。私の家は、平家の家臣の末
裔で、随分前から。鎌倉幕府成立の頃から、も、もう反政府勢力として存在して、い、いた。
以来、ほ、ほぼ世襲で。私の家から、議長は出ていた。

「なるほど」
意志に反して喋っていく口を絶望的な顔で眺めるしかない議長の顔は涙に濡れている。それに対
する大佐の声は、到って冷静だった。

で、でも。結局は、よ、寄り合い所帯。平家、以後も権力と、との闘争に負けた勢力が合流して
そ、組識こそ大きくなった。けれども、と、統一性は無くなった、そ、その問題を解決するた、
めに。

「萌浜殿下をかつぎあげた?」

そう。結局、傀儡でさえあれば、よ、よかったのに。
でむぱ
スレ移行、お疲れ様でございました。
13名無し三等兵:2001/07/23(月) 03:54
政治思想板に逝け
14海上護衛総隊:2001/07/23(月) 03:56
>>1
 善行閣下、新スレの立ち上げご苦労様でした。


 しっかし、500以下でパンクするとは(笑)
  _____
  l__憲__lサア    ΛΛ  /
 ( ・∀・)∬ ∬ (゚Д゚ )< そういや核ってどこの核だ?
 (__   ⊃目 目⊂y  > \
  し__)┳━┳( ̄ ̄)
  _____
  l__憲__l__     ΛΛ  /.しかし、核拡散防止条約の
 (;..・∀・)∬ ∬ (゚Д゚ )<  カクカクって響きで激烈バカ思い出して
 (__   ⊃目 目⊂y  > \思わず苦笑するのは俺だけかね?
  し__)┳━┳( ̄ ̄)
こんなバカなことを言っているのでした。
16モエナ・スヴェトラーナ:2001/07/23(月) 04:11
「さて、では今回の核心をお尋ねしますが。どうして、核攻撃を?」

やらばければいけなかった。このままでは、西朝は全ての戦力を失ってしまう。その前に、多少投
機的であっても行動に写る方針にした。その場合、核の使用は前提だったの。だって、ね、そうで
しょ?一度に叩かないと、駄目でしょ?

泣いていた議長の顔が、笑っている。悩みのない、底抜けに明るい笑顔。
それとは対照的に、大佐の声は険しくなる。

「ともえ殿下が居るタイミングで、何故?統一のシンボルが必要だったのでは?」

……。それ、間違いだよ。だって、もう。わたしたち

「もう、わたしたち?」

そのまま、議長は虚空を見つめ、虚ろに笑っている。空を切って大佐の平手打ちが頬を直撃するが、
議長の表情は変わらない。ため息とともに、腰のホルスターからスチェッキンAPSを抜いて、セミ
オートで議長の腿に何発か撃ち込むが、議長は笑ったまま反応しない。

議長の眉間に照準した大佐の腹立たしげなため息とともに、暗転。


(映画クロス・オブ・アイアンのエンディング曲に合わせて、スライド写真が切り替わっていく。
名前と、写真。西朝の幹部の末路が次々と映し出されていく。そして、最後の写真として議長の顔
が出た所で、銃声)
>>16
(映画を眉一つ動かすことなく平然と最後まで見続けた後)

なるほど、わざわざ私共が為すはずであった「濡れ仕事」を代わりに
果たしていただき、恐懼にたえません。お手数をおかけいたしました、
スヴェトラーナ大佐。

なるほど、話には聞いておりましたが、これが西朝をこれまで指導し
てきた者達ですか。
いえ、感想は差し控えます。私にも死者への惻隠の情を示すくらいの
良識は備わっておりますから。

さて、それではビジネスの話をしませんか?
18モエナ・スヴェトラーナ:2001/07/23(月) 04:24
ビジネスですか?承知しました。

短刀直入に申し上げますと、このフィルムの扱いに関してです。
例えば、そちらのカバーストーリーが発表された後で、このフィルムがどこかの
国の通信社に流出する。という事も有り得るわけです。
あなたもご存知ではないですか?記者という人種の中には、名声と記事のためな
ら母親すら喜んで売春窟に放り込みかねない人々がいるという事を。

しかし、ある条件でならば、そちらにマスターごと引き渡す用意があります。
>>18
了解いたしました。

それでは、まず最初に、このフィルムの取引相手に我々を選んでくだ
さった事に関して感謝の意を申し上げさせていただきます。お礼と申
し上げてはなんですが、可能な限りそちらの言い値で引き取らさせて
いただきましょう。

それでは、そちらの条件はなんでしょうか?
20みなぎ:2001/07/23(月) 04:31
何時の間にか、日が暮れていた。今宵も月が美しい。
楽しい虫取りも終わり、皆で温泉へ・・・・という運びになったようだった。
なんでもキツネ耳織部さんの手になるエステサロンだそうで。
私は猫モードにかまけて関女史の腕の中でマターリ昼寝を楽しんでいたのだが、
さすがに温泉に同行するのはやめた。

第一に温泉自体が猫は好かない。第二に一応、オスである。
極めて入っていきやすい(しかも警戒さえなく)立場であることは承知しているが、
ここは私も分別をわきまえるべきであろう。
中では楽しそうな声がしている。泥遊びでもしているのだろうか、変な音までしていた。

じゃあ、私はサウナと水風呂、ビールと枝豆、花火と浴衣の準備を・・・・と。
簡易スタンドを更衣室の真隣に併設。これで入り口側は完全封鎖(笑)

山の上の方になにやら気配がしている。旅団長の姿もない。ああ、そうだった。
女風呂、露天といえば、大定番のネタがありましたねえ。
さすがは南朝(謎)今宵も月は赤く染まりそうです。
21みなぎ@でんぱ:2001/07/23(月) 04:35
新スレおつかれさまです。
しっかし、帰ってきて寝て起きて、書き込もうかなと
思ったら500前にして大きすぎですか・・・・・・・
22モエナ・スヴェトラーナ:2001/07/23(月) 04:35
条件は三つです。

私とその機関に対する一切の手配、取り締まりの解除。

タイフーン戦隊に保護されたらしい、硫黄島にいた私の部下の生き残りの解放。

それと、現在拘束中の西朝の中隊長と上等兵の釈放です。これに関しては、そ
ちらが危険がないと判断した時点で構いませんが。
>>22
なるほど、最初の二つに関しては確約いたします。それに関しては今
晩中にもそちらに色よいご返事をお返しできるでしょう。

ですが、何故に二人を?
極端な話ですが、西朝の生え抜きの生き残りが国会の防衛委員会あ
たりで証人として喚問されるのは、極めて憂慮するべき状況を引き起
こしかねません。そうした後々の厄介を避けるためにも、近々現在拘
束されている西朝関係者の皆さん方には「無力化」して頂く必要があ
ると考えておりました。

それこそが、あなたにとっても利益になるのではないでしょうか?
彼らが表に出てしまえば、異端審問官に追われる魔女の役どころを
押しつけられるのがオチかと考えられるのですが?
24モエナ・スヴェトラーナ:2001/07/23(月) 04:50
ええ。閣下のおっしゃりたい事は良くわかります。
私も立場が閣下と同じであれば、全く同様の行動を起こしていたでしょうね。
しかし、今、現在まで。私は西朝に雇われていたのです。その任務は西朝の
存続。

私の不能故に、存続は確実に不可能となりましたが、彼らに意志があれば、再起
が計れる位はの物は残さねばならない。そう私の職業倫理が告げています。

是は、個人的な利益とか損失ではなく。

そう。

ただの意地ですね(微笑)
>>24
意地ですか。

情でもなく、利益でもなく、ましてや忠誠心などという厄介な代物でも
ない。

そうですね、自らの内側にある己を律するルールに従うが故の「意地」
が相手では、駆け引きは通用しませんね。

それでは、二人の生命は保証しましょう。状況が変化した時点での釈
放もお約束いたします。ただし、可哀想ではありますが、二度と日本の
土を踏んでいただく訳には参りません。

そうですね、亡命先くらいはあなたにお任せするといたしましょう。彼ら
がマスメディアに登場したとしても、ごく下級の構成員故に国内の政治
情勢に与えるインパクトはごく限定されたものとなるように、取り計らっ
てください。
もっとも、その様な無様な事態が引き起こされる事はないと、確信して
おりますが。

以上でよろしいでしょうか?
26名無しさん:2001/07/23(月) 05:08
↑スレ十六章なんじゃ……ってホントは今が十五章なんだけどね
27醍醐旅団長:2001/07/23(月) 09:58
 どうやら、踏んだのは地雷のようだ。
(対人地雷踏んかぁ……そういや、対人“関係”地雷も踏みまくりさァ)
 宙を舞いながら私は感慨深げ、皮膚と服が黒焦げでちょっとしたトースト気分。
 地に減り込むように落ちた私に十代ぐらいの少女が待ちうけていたように銃を突き付け、頭を踏む。
 構えた突撃銃はやっぱりAK系ですか?
 そんな見ただけで判断つくほど武器萌えしてません。
 私は武器商人であったときも武器よりもそれが生み出すお金のほうが萌えだったのでー。
 なんて言える雰囲気じゃない。
「醍醐旅団長閣下でいらっしゃいますね?」
「え、えとそだけど?」
 ゴリっとコメカミに銃口が当たる。痛いってば。
「私、このたびハツヒと共に萌之院女官隊に配属いたしましたキサラギと申します」
「えと、よろしくねキサラギたん」
 と言うと少女は顔色を変えてトリガーに指をかける。
「なお、“萌え”、“ハァハァ……(;´Д`)”、“○○たん”に相当する言動を取られた場合命は保障しかねます」
 やーん、その冷徹極まれない風情がハァハァ……(;´Д`)
 銃声がして、脳を小銃弾が入ってくる感触がする。
 あ、こら、途中で止まるな。あとで取り出すの大変なんだぞ。
 プールで耳に水が入ったときと同じくらい。
「いたっ」
「そもそも、貴方は萌之院殿下がおられるというのに、他の婦女子に劣情を催すとはなにごとですか?」
「じ、じゃあ、殿下にだけなら……」
 また銃声。
 今度は眉間を貫通。
 すーすーするよ。夏は涼しくていいかも。
「ともかく、貴方のおいたはここを以って終了です。身柄を拘束させて頂きます」
 ふっ、みんながよってたかって弄ぶ私の不死身な能力を甘く見ないでね。
 バシッ。
 と、額の穴を塞ぐように紙片が張り付けられる
『六九式謹製 りょだんちょ専用“あははーっ、おいたは“めっ”ですよー”札』
 な、なんといつのまにそのようなものが……。
 途端に全身の力が抜けて私はキサラキたんになすがままに引きずられるだけとなった。
「あとでたっぷりと殿下や剣隊長たちより、尋問及び“お仕置き”が下される事でしょう」
「えっ? 久しぶりに殿下お仕置きしてくれるの?」
「……貴方のそういう所だけは、感心いたします……」
28アルザス:2001/07/23(月) 12:39
 >萌え花や、宮は東に院は西に〜慶祝スレッド第十四章

 現在なら『16章』では?? 新スレ移行お疲れさまです
29葛城:2001/07/23(月) 13:43
>>1
新規作成ご苦労だったな。善行殿
30小次郎:2001/07/23(月) 13:45
ドライブインから少し離れた木の陰に3人は潜む

葛の葉「おなかすいたにゃ〜……六ヤンいないにゃぁ」
小次郎「って、たべたばっかでしょう。どうしましょう。加藤さん」
加藤「……連中か、うちの者が外にでてきてから勝負だ」
小次郎「どうして出てくると思うんですか?普通、人質を取ったら立てこもると思うんですけど」
加藤「………人質を取ってしまったのは偶然だ。幼稚園児相手なら、ともかくあの人数で我々と押さえに掛かることはあり得ない」
小次郎「さすがは加藤さん。こういう事態も想定していたんですね」
加藤「…………いや、昔、沙怒瑠の時に花園幼稚園バスジャックの計画を練ったときの経験」
小次郎「(きかなかったことにしよう)…………い、言われてみれば、そうですね。いざとなればうちのメンツ、みんな縄抜けは出きるし…いざとなれば萌え術も…」
加藤「……禁止してある」
小次郎「……………………………」
加藤「…………野々村なら萌姫様の為なら簡単に破るだろうが、葛城がいるからな」
小次郎「どうするんですか」
加藤「…………………………………………………さぁ」
小次郎「加藤さん、無責任ですよ。強いんでしょ」
加藤「……1メートル以内に近づければ傷を付けずに無力化できる」
小次郎「…………せっまぁ……す、すいません。そっか。だからいつも加藤さん無意味に近づくんだ。葛の葉さん、いつもの必殺技は無いんですか」
葛の葉「六ヤンがいないとでないだにゃろめ。にゃははははっは」
小次郎「……………………………………………………………………だいぴんち」

葛の葉さんの(間合いの広い)技は六条さんが必要。加藤さんは間合いが狭い。そのかわり加藤さんなら傷つけずに無力化できる。
簡単な縄抜けは、お仕置き回避の基本技だから全員できる。きっと、何かのアクションがおこるはず。

そうか、なんとかなるかもしれない。
逃げゆく野々村を見てドライブインから飛び出した彼らは叫んだ。

男A・B・C「「「どろぼーーーーーーー!」」」

どう見ても、そう叫んでいる彼らの方が泥棒なのだが、本人達にはまったくもって自覚がない。

ぶろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん

背後からの排気音に3人が振り向く。そして後悔した。

そこに見たのは年代物のサイドカー。そして運転席にこの暑いさなかにカーキ色の軍服に軍帽、そして白い手袋に外套を着込み、ゴーグル着用したを謎の男
そして側車には何故が『祭り』と大きく書き抜かれたハッピを私服の上に重ね来た八重歯の少女

「(にたぁ)くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ」
「(意味もなく天を指さし)にゃははははははははははははははははははははははは」

3人は見て分かる程ひるんでいた。そして、このちいさな戦場において、士気の低下と決断の遅延はもはや後手すらも許さないほどに致命傷であった。

「(にやり)ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ、くっ」
「(意味もなくちょっと待ったのポーズ)うにゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

3人は今心の底から思っていた。なんだ、この連中は。いったい自分たちが何をしたんだと。
自分たちのしたことを胸に手を当てて考えた。罰が当たるようなことはしただろうか。心当たりがあった。

いま、東朝最悪コンビによる精神抑止力は最大限にその威力を発揮していた。そして、まもなくその真価を発揮する。

「やかましぃわああああああああ!」
3人が振り向くとそこには小次郎によって縄を解かれた六条が仁王立ちで渾身の突っ込みをしていた。
「いまです!」
し、しまった。
3人は再度後ろを振り返る。

そこにはサイドカー側車の上でまるで槍投げでもするかのようにポーズを決める葛の葉。そして、その葛の葉にまるで槍か何かのように抱えられる加藤があった。
加藤・葛の葉「「ふれんず・しょっとっ。せっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと、あっっっっっっっっぷ!」」

同時に往年の名曲、パーマンのオープニング曲を編曲した「ぼく加藤。友達になろう」がどこからともなく流れ始める。

あわてて被爆地予定地から六条を引きずるようにして逃げる小次郎

いま、禁断の技が発動する

六条「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお」


加藤・葛の葉『ふぅれんずぅぅぅうううううううううううううううう・ばすたああああああああああああああああああああああああああああああああああ』


六条「たおすなぁあああああああああああああ!」







後日。東朝の調理場にはドライブインのおばちゃんと、おばちゃんにこき使われる3人の男が増えた。
だが、ドライブインで何があったのか誰一人として語ろうとはしない。こうして闇の歴史がまた1ページ増える。
32萌之院:2001/07/23(月) 15:21
コノヱがわたしに耳打ちする。案の定、廣瀬がのぞきに来て、そしてキサラギたちに
捕まったらしい。悲しい男の性なのか、いや、あの男は楽しんでいるに違いない。な
らば、ふさわしい褒美を与えてやらなければ。
キサラギたちが廣瀬を連行して来る。眉間と頭から血を流しているのが見える。ああ、
きっと余計なことを言ったのだろう。あの娘たちは、わたしほど廣瀬の軽口に耐性が
無い。わたしは手早くバスタオルを巻きつけると、廣瀬を迎える。
「で、殿下。そのバスタオルからのぞく美しいおみ足、イイ(・∀・)」
廣瀬が声をあげる。そして、周りを見回してハァハァ(;´Д`) し始める。こんな事
態は当然予想済みだから、もなこ殿下には少しの間お風呂を出ておいていただくこと
にしておいた。
「そ、それから、バスタオルに隠されているバストもイイ(・∀・)」
わたしは溜め息をつく。こんな状況でも普段の態度を崩さないというのは大したもの
だ。廣瀬の露骨な視線が、あれ、なぜか少し心地よい。
「……廣瀬、こんな事態になるのはわかっていたでしょうに。なんでまた」
わたしは少しあきれたような口調でいう。
「殿下こそわかっておられません。ハァハァ(;´Д`) することができるならば、命
 など惜しまぬのが旅団の本領。対象が殿下ならばなおのことです」
それから驚くほど真摯な口調で、
「そうではありませんか、殿下?」
そのとき、わたしの心を喜びが満たさなかった、といえばそれは嘘になる。しかし、
皆の前であまり露骨な態度を取るわけにはいかない。
「なるほど。心意気は十分にわかりました。しかし、ここには北朝の皇女様もいらっ
 しゃるのですよ。その行為には罰を与えざるをえません」
罰、と聞いた途端に廣瀬の顔に喜びの表情が浮かんだ、ようにみえた。全くこの男は……。
「何が一番の罰でしょうね……。そうだ、ハツヒ、あれをもってきて」
そばに控えていたハツヒが、わたしの命じたものをすぐに持ってくる。手錠とそれか
らアイマスクだ。ガムテープと猿轡も差し出す。
「さて、廣瀬。せっかく忍んで来たのですから、このまま放り出すのも可哀想です。
 だから、こうしてあげますね」
わたしは、これ以上はないくらい優しい態度で、廣瀬の両目をガムテープで塞ぐ。隙
間から光が漏れたりしないように、何重にも厳重に。その上からアイマスクを三重に
かぶせ、さらに顔じゅうを覆うマスクを二重にかぶせる。
「で、で、でんか、これでは何も見えません」
騒ぐ廣瀬の口には猿轡を付ける。そして、手首足首を縛った上から手錠を二重にかけ
る。さて、これくらいすれば安心でしょう。そして、わたしは睦言をささやくような
甘い口調で廣瀬に言う。
「さて、廣瀬。そのまま近くの木にぶら下げてあげます。わたしたちのはしゃぐ声を
 聞かせてあげましょう。何も見えないかもしれないけれど、でも十分にハァハァで
 きるでしょう?」
わたしは、コノヱたちにあとの処置を任せ、バスタオルを脱ぎ捨てた。ああ、露天で
裸体を晒すのは何という開放感なのだろう。わたしの視界の隅にミノムシのようにぶ
らさがる廣瀬の姿が写った。わたし以外のものにも心を向けるからそういう目に遭わ
されるのです。わたしは小さくつぶやくと、もなこ様の名前を呼んだ。
33醍醐旅団長:2001/07/23(月) 15:51
>>32
「ふうやんも、元気出し! こんなん、おっきゅうても邪魔なだけや」「……こくこく(同意)」「そういう慰めが一番傷つくと」「はにゃ〜、やっぱりおねえさま、きれいなのです! もなこどうしたらそうなれますか?」「まったくエステいらずの御肌どす」「せやな、もなかも一杯食ってああなるんやで」「……こくこく(同意)」「はい! またあんぱん釣るのです」「もなか、けっこう言うようになったな」「うちも殿下ほどお綺麗どしたら、中佐はんももっと……」「うらやましか」「そんなに褒めないで、私だって自信あるわけじゃないのですから」
 (一同一斉に)「うそやん!(|| ゚Д゚)」
「……はあ」(と旅団長のほうを見る)

 ……聴覚以外封じられて吊るされた旅団長は既に失血死状態となっているのは言うまでもない。


   ||
  Λ||Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( / ⌒ヽ < だらだらだらだらだーーーーーーーー
   | |   |  \_______________
   ∪ 亅|
    | | |
    ∪∪
     :  
     :

   ‐ニ三ニ‐
美女、美少女たちが勢ぞろいしている露天。さながらここは涅槃かヴァルハラか。

「はーみなさん、すごいのです」
「もなこさま、どうされたのです?」
「おねえさまもみなさんも、すごいのです。おっきいのです」
それを聞き、納得する者、苦笑する者、俯く者。
「どうしたらそんなにおっきくなるのですか?」
瞳をきらきらさせて、もなこは皆を見る。
「そりゃ当然、揉んでもらえ「ストップねえやん」」
萌原の言葉を遮る萌山。
「基本的には、本人の身体的素養と言うものもありますが、適度な栄養、効果的な運動を継続しつづける事が大事かと」
関がいたって一般論を唱える。
「てきどなえいよーとこーかてきな運動って、どういうことをするのです?」
「はい、まず胸の成長には女性ホルモンが起因しており、それを体内で生産するためにはイソフラボンという成分が必要に………「あーやめやめー」」
今度は萌原が関の言葉を遮る。
「はー…よくわからないですけど、すききらいしたらだめなのですね」
「そうね、好き嫌いせずきちんとしていれば、もなこさまも素敵なレディになれますわ」
「はい、もなこすてきなレディーになりたいのです」
そう言うもなこを皆、微笑ましい目で見る。が、もなこは改めて皆を見回す。
「ところで、みなさんおっきいですけど、一番おっきいのはだれなのでしょう?」
その言葉に、皆が皆を見る。
「ほーやな、それは素朴な疑問やな…」
「大きさは胸部の重要性とは異なると思いますが」
「………ぐすん」
「ただ大きいだけでは駄目だと思いますわ」
「そうやもなか、もなかに誰が一番か決めてもらおか」
「もなこが決めるのですか?」
「そうね、もなこさまがお決めになるのがよいでしょうね」
「はーでももなこにはわからないのです」
「簡単や、揉んで決めたらええんよ」
場が静まり返る。

なわけで、もなこは今一人ずつ揉んでいる際中だ。
「おねえさんのすごいのです、やわらかいのです。でも大きすぎて大変なのです」
「そーやろそーやろ」
「おねえさんの、さわりやすいのです。手が疲れないのです」
「………せつなか…」
「おねえさまのゴムマリみたいなのです。ぽよんぽよんなのです」
「もなこさま、ありがたいお言葉ですわ」
「おねーさんのもおっきいのです、おねえさんと同じくらいなのです」
「殿下にご満足いただければ幸いでございます」
などなど…
さて誰が誰だろう。
結局…
「もなこ、みなさんの中から一番なんてえらべないのです」
と言うオチでした、ちゃんちゃん。
35醍醐旅団長:2001/07/23(月) 16:26
>>34
ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)
ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)
ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)
はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ。

……………………死ぬって……ああ、でも、このまま萌え死ぬのも幸せかも…………
36独房の中で:2001/07/23(月) 17:18
こう密室に閉じ込められていると、何やら世界が狭くなったような気がする。
今頃、外の世界では何が起こっているのだろうか?
独房の染みのカウントも三十周目に突入した。

入れられた時点では、後悔と慙愧で多少はしおらしくはしていたが、
こんな状態ではひたすら怒りを育てつづけているようなものだ。
自分達を騙した上層部と、人の話を信じようとしない取り調べ官と。

臭い飯も食い飽きた。
殿下の手料理が懐かしい。
上等兵も独房の生活に耐えているだろうか。
上層部の行方は。
他の仲間の安否は。

なにひとつ解らない。

「くそっ!」
私は壁を蹴った、乾いた音が独房に響き渡った。
37九州博多中州:2001/07/23(月) 20:50
帝都への核攻撃が行われてから数週間が経ちました、
ようやくわたしたちのか細い情報網にも、
事実の断片が伝わってきました。

やはり使用されたのは西朝保有の核弾頭にどうやら間違いがないとのこと、
そして使節として赴いた西朝の関係者が治安維持法違反の容疑で
全員拘束されたとこと。

女店主「あの、人の良い中隊長さんたちがねぇ…、あの人達に取りべ官を納得させたり、
自分たちの危機に気付く機転があるはずもないし……」

女店主がわずかにため息をつく。

「ところで、中隊長さん、いや宗大尉の収監されている場所、解るかしら?」

陳列ケースを覗き込んでいた客がかすかにと呻づくと店の外へ出ていった。

店員「店長…自分はこれから酒の配達に行かねばなりませんが…?」

女店主「…今すぐ出発の準備をするべきね。発見されて困るものの処分は今夜中にやっておきなさい。
解ったわね、ひむかい君」

店員「…ました、店長…いや、小早川さん…」

店員「店長……?」
38みなぎ:2001/07/23(月) 21:43
と、近くでなにやら大きな音がしたかと思ったら銃声が2発。
ああ、捕まったなあ、こりゃあ。お気の毒に(謎)

私はビアグラスを拭く手を休めて外に出てみた。
旅団長が吊るされている。血がどぼどぼ流れているが、どうやら鼻血らしい。
風呂のなかからは楽しそうな声が続いている。ああ、これは拷問だ。
「旅団長、どうされました?」
無神経に聞いてみる。でも、猿轡をされているのでしゃべれないようだ。
「楽しそうで何よりです。残念ながら助けてあげることはできませんが。」
なにやら言いたそうなのだが、どうにも伝わらない。
「ゆっくりしていってくださいね。」
言い残してスタンドに戻る。なにやら叫んでいるようにも見えるが、聞こえません(笑)

そしてしばらく番台で、猫のまま風呂場のにぎやかな会話をハアハアもせずに聞いている。
あんた何歳だ、その境地は。本当にオスか?(笑)そしてぼそっとつぶやく。
「やっぱり牛乳がいいと思うのですが?宮様。」
39はぐれ軍楽隊:2001/07/23(月) 22:39
「して、ゴン…お前はやっちまったんか…小隊長と…?」
「はぁ…まぁ…男と女が暗い所でいっしょにいたら…その…」

帝都郊外、西東京市にあるボロっちいアパート。
21世紀もだいぶ過ぎたと言うのに、やたら昭和初期を連想させるたたずまいのそれは
6畳一間、風呂無し…裸電球が妙に物悲しい。
元軍楽隊はぐれ8名は、そこを2部屋借りて新しい生活に入ろうとしていた。
現在、昼間組がアルバイトに出かけているので部屋はさほど狭くはない。
夜勤組のかすかな寝息が聞こえるその部屋で、ゴンと元伍長はぼんやりと外を眺めて
いた。

「それで…小隊長の容態はどうなんだ?倒れたって…」
「生身の人間が耐え得る放射線量を遥かに超えていたんです、生きているのが不思議
だって…主治医の先生が…あ、でも「放射線耐性菌」っていうやつのなんとか色素…
カロチ…なんとかってのが効果があるっていうのでそれで治療してもらってます」(注:1)

「お前はどうなんだ?お前だって、放射線浴びてるはずだぞゴン」
「ええ、気分が悪くはなったんですけど、今の所は別状無いです。幸か不幸か…六九
式教授の改造手術って、やっぱりすごいんですね…」(注:2)
「感心してる場合か?…まぁいい、問題は今後だ。俺達は、どうすればいいのか…」

「……今後、ですか…」

二人とも黙り込むしか無かった。
答えの無い答え…受動的な萌えと、その場のノリだけで過ごしてきた彼らにとって
それは始めての試練であり、挫折でもあった。

「北には戻れず、かと言って今から他の陣営に駆け込んでも…邪魔者だろうしな…」
「天野軍曹殿も今は雌伏するべきだって、それで連絡係に自分をよこしたんですけど…」

そんな時、一通のEメールが届いた。(注:3)
差出人不明、だがそこに書かれていたのは下手糞な、しかし容易ならざる内容の短歌だった。

日ぞかげり のびる場のなき 宮土筆 吉野の丘に 手折りてゆかん

・・・・・・・・・・・・・・

注1 96年現在、実用化されていないが発表されている被爆治療法のひとつ。08〜09年で実用化
されているかは不明だが、可能性はある。1996年11月13日(水)中国新聞より抜粋

注2 「あはははははーーーーーーーーっ!!」と言う笑い声がきこえてきそうで怖い。

注3 貧乏人でもこの時代、メール環境は一応整っていると思われる。
映画館を出ると、もう時間は夜明け前でした。
空も白み初め、京浜東北線の始発が高架を走っていくのが横に見えます。

運よく走っていたタクシーを拾い、皇居へ向けて国道一号線を北上し始めました。

「お客さん、こんな時間に珍しいですねえ」
「はい。オールナイトを見に来ていましたので」
「おや、大森に映画館はありましたか? それで、どんな映画を」
「ええ、古い小屋です。そこでR国製の映画を」

と、そこで携帯電話が鳴りました。

とった私の耳に、聞こえてきたのは、

      「1995年夏、人々は溶けかかったアスファルトに
       己が足跡を刻印しつつ歩いていた。ひどく暑い」

という符号でした。

どうやら、状況は動き始めたようです。
(皇居内菊水「最後の大隊」大隊本部)

失礼、自分は善行忠孝と申します。
この様な時間に重々失礼な事は承知しておりますが、大隊指揮官殿
への面会をお取り次ぎお願いしたいのですが。

はい、西朝に関して、とお伝え願えませんでしょうか?
42大隊指揮官:2001/07/24(火) 00:56
(卓上の黒電話が鳴る。読みかけの書類を投げ出して受話器を取り上げる)
「はい、……そう、西朝のことでと、そうおっしゃったのだね。申し訳ないが
 わたしの部屋に来ていただけないかと、伝えてもらえるかな。うん、上級者
 に対して失礼だけれど、ここなら掃除ができているから、と。それと、当直
 司令に警備レベルを一つ上げるように連絡してくれるかな。はい、それじゃ
 復唱。……閣下には案内をつけてさしあげてね。持ち物検査なんて野暮なこ
 とするんじゃないよ。じゃよろしく」
チン、と音を立てて受話器を置いた大隊指揮官は、あわてて机の上の書類を片
付けようとしてやめる。代わりに、部屋の中央に置かれた応接セットの上の書
類を片付けたところで、ドアにノックの音。
>>42
この様な夜更けに失礼いたします。こんばんわ、善行です。
大隊指揮官殿に西朝関係者の「処理」に関して、相談がありましてお
邪魔いたしました。

端的に申し上げますと、今回の西朝による核爆撃ですが、どうも西朝
内部に我々が察知していなかった動きがあったようです。

詳しくは、後日情報元のソースと一緒にお知らせいたしますが、西朝
上層部はすでに壊滅してしまっているようです。スヴェトラーナ大佐が
先手を打ってしまっておりました。その為に、西朝に関する情報元は、
現在拘束している西朝の関係者のみとなってしまっております。彼ら
から収集できる限りの情報を収集していただきたいのです。

今回の核爆撃は、よりにもよって西朝の皇統の象徴である萌浜ともえ
殿下が皇居にいるという、西朝にとって最悪のタイミングで行われまし
た。
彼らが何を目的とし、いかなる成果を得ようとしてあの核攻撃を行っ
たのか、それに関してどんなささいなことでも結構です、情報を収集し
ていただきたいのです。
44大隊指揮官:2001/07/24(火) 01:19
>>43

スヴェトラーナ大佐、ですか。直接には存じ上げませんが、名うての諜報官とか。
彼女からはいかなる情報の提供もなかったのですね?ただ上層部を潰すというのは
あまり上策とは思えません。拘束するなり、情報収集するなりすべきだったと愚
考しますが?

それはともかく、当方で拘束している中隊長と上等兵について尋問を行うことに
吝かではありません。引き出すべき情報は、核攻撃の目的と理由、それでよろし
いのですね?下級構成員の彼らがどの程度の情報を保有しているかはわかりません
が、可能な限りの手段を用いて自白に追い込むことにしましょう。その際に、基
本的人権を無視した行為が行われる可能性がありますが、それについては了解し
ていただけますね?

それで、尋問には立ち会われますか?それとも、事後に報告書を上げればそれ
よろしいですか?それから、尋問後の彼らの処遇についてですが……。それほ
どの背景を有していない人間二人くらい、どのようにも処置できると申し上
げておきます。

ところで、なにか彼らの自白を促すような資料、情報はありませんでしょうか?
>>44
どうやら彼女は、あえて雇い主である萌浜ともえ殿下のみを助けるた
めに、その邪魔となりそうな西朝そのものの殲滅を計ったようです。

彼女が私に提示したのは、西朝上層部が今回の核攻撃に関していか
に関与したかを証言させたフィルムです。これを引き取って欲しい、と。
ええ、その取引には応じました。
スヴェトラーナ大佐と彼女の配下の機関に関しては、治安維持法容疑
等での現時点での手配と取り締まりは全て解除願います。また、国防
軍が拘束している彼女の部下も解放いたします。
いえ、彼女とその一党に関する資料を破棄するまではしなくて結構で
す。フィルムを手に入れたなら、改めて彼女らに対処する必要が出て
参りますので。

ええ、これがその証言フィルムの内容を録音しておいたテープです。
音質は最悪ですが、極めて興味深い代物です。

中隊長と上等兵ですが、いかように扱ってくださっても結構です。それ
に関しては、こちらから関係各方面へは手配いたしますので。今は、
彼らの人権よりも、西朝に関する情報の収集こそが重要と考えてくだ
さいませ。

彼らは基本的に萌浜ともえ殿下への忠誠心だけが心の拠り所です。
彼女の安全だけは確保する、という方向で責めれば、それほど労は
払わずとも情報は引き出せることと思います。それは、実際に確認を
しておきました。

そうそう、これもスヴェトラーナ大佐からつけてきた条件ですが、二人
の身の安全は確保してください。ただし、五体満足でさえあれば、後
はいかように扱ってくださっても全く構いません。
二人は後日、大佐に引き渡して国外へ亡命させますので、これに関し
ては心置きなく職務に励んでいただきたいと思います。
46大隊指揮官:2001/07/24(火) 02:00
なるほど、ということはすでに組織としての西朝は存在していないのですね。
彼らは悲しむでしょうね、帰るところを永遠に失ったのですから。まあ、わた
しに言わせれば自業自得ですが。スヴェトラーナ大佐とその部下の処遇につい
ては了解しました。

テープは譲っていただけるのでしょうか。こちらとしても非常に興味がありま
すので。

二人の処遇については、なるほど、肉体的な障害は残らないように尽力いたし
ます。もっとも、ご存知とは思いますが、そのような野蛮な尋問の手法はすで
に時代遅れなのですけれどね。何もかも忘れ、別人となって生きるのも、それ
はそれで幸せなのではないでしょうか。おそらく、善行閣下のおっしゃる通り、
そこまでしなくても情報は引き出せるでしょうが。
>>46
どうでしょうか?
私は最近思うのですが、彼らは実は西朝という組織そのものに対して
は全く責任感を感じていなかったのではないか、と、そう考えておりま
す。彼らは、萌浜ともえ殿下に関してはそれこそ犬の様に敏感に反応
し、行動していましたが、西朝という組織の危機には極めて鈍い反応
しか示しておりませんから。

萌浜ともえ殿下という切り札を握り続ける限り、彼らの行動をコントロー
ルすることは難しくはないでしょう。彼らは、萌浜ともえという少女を中
心として作り上げた小さな世界こそが重要なのですから。

テープは、今ここでお渡しいたします。

なるほど、最近の薬物を利用した強制尋問は、極めて高度なものとは
聞いておりましたが、実際には噂されているよりさらに高度な技術へと
進化しているのですね。
本当は、事故なり病気なりで「無力化」したかったのですが、スヴェトラー
ナ大佐に主導権を握られている現状ではそうもいきません。あの二人
で核攻撃の犯人としての西朝の存在を闇に葬り去り、消してしまえる
のでしたら、それはそれで良しとするしかありませんから。今の時点で
は。

そうそう二人に関してですが、解放するときには一報願います。
スヴェトラーナ大佐は、二人の身柄を引き受けた時点で、フィルムを
私が指定したところへ送付する、という契約なので。

それでは、本日はお忙しい中、お時間を割いていただきまことにあり
がとうございました。

それでは、よい結果がもたらされることを、心から祈っております。
そのうち、時間が出来次第秋葉原には遊びに参りますので、その時に
はどうぞよろしく(笑)
>>47
(扉から出て行こうとして、トレンチコート姿で振り返り)

そうそう、最後に一つ。
治安維持法適用における、令状無しでの予備拘束と強制捜査の件で
すが、関係各方面に根回しは進めています。とりあえずなんらかの成
果を出して頂ければ、説得も楽になると思いますので、よろしくお願い
いたします。

あと、そのテープは早めに処分なさることをお勧めいたします。
なにしろ、西朝は核攻撃を行わなかった、という事になるのですから。

それでは、失礼いたします。
ほのぼのとした雰囲気の一同。その中で、関は腰を上げる。
「関さん、マッサージしはります?」
それを見たキツネが、ベッドを指し示す。一瞬関は考え込み口を開く。
「いえ、私こちらだけで十二分に寛げました故に、上がらせていただきます」
「はぁ、そうどすか」
立ちあがる関、その時横合いにいた萌之院はある物を見咎めた。
「あら?」
「どうされたのです、おねえさま?」
「関………でしたわよね」
「はい、そうでございますが、どうかされましたか殿下」
「貴女のその背中…どうしたのかしら?」
萌之院はそう言うと、関を指差す。どれどれ、と言った風に萌原達が見ると、袈裟懸け状の傷が背に一本走っている。関は表情を変えること無く、答える。
「ただの戦傷でございます。身体が熱くなると浮き出てしまいますので…お見苦しい物を御見せいたしました」
深深と頭を垂れる。皆は一様に納得したようだが、萌之院だけ少し考え込んでいる。
「わぁ〜だいじょうぶなのです?」
もなこが何気なく傷に手を伸ばす。瞬間、関は湯船から飛び退き手をかわした。その行動に関自身が、呆然とした表情を浮かべている。
「も、申し訳ありません、もなこ殿下!」
「もなこ………いけないことをしてしまったのですか?」
潤んだ瞳で関を見つめるもなこ。一同も呆気にとられていたが、いち早く萌之院が動く。
「関、もなこ様に不敬を働くとは! そこにおなり!」
「………は…」
関は静かに、跪く。その背中に一筋の傷痕が見えていた。
50大隊指揮官:2001/07/24(火) 02:34
なるほど、小さな世界での幸せを追い求めることができるならば、他に何も必要
ではないですな。たとえ、それが世間一般では認められないものであっても、本
人たちにはどうでもよいことなのでしょう。どれほど周りの人に同じ幸せの追求
を拒否されたとしてもね。実に素晴らしい。

二人の処遇については、そうですね、ここで尋問を受けた記憶は削除したうえで
解放することにしましょう。たいした副作用は出ないと思います。よろしいです
ね?解放するときには、確かにお知らせいたします。

それにしても、おかしなものですね。犬猿の仲であるはずの警察組織の高官と、
国防軍の高官がこうやって密談しているのですから。わたしのような単純な人間
には、今回の核爆発の責任を西朝に押し付けて、生き残りも全員を処断してしまっ
た方が楽ではないかと思えます。そうしないのは、何かお考えがあってのことな
のでしょうね。いいえ、それについてお聞きするつもりはありませんが(笑

機動隊の訓練に関しては、ご尽力いただけたようでありがとうございました。こ
れからもよろしくお願いします。ええ、国家のために(笑
51名無し旅団兵:2001/07/24(火) 02:37
夜這い(Mission Impossible)
※時間軸が違うサイドストーリーのつもりです。

ガサガサガサ…
茂みの三人が息を潜める。
川村「…俺だ、笹山」
笹山「おう、遅ぇぞ、川村…ふぅ、全員集合だな。
では俺が作戦の概要を説明する。
まず最初に、この作戦の最終目的は大尉の身柄確保だ」
正太郎「夜這いじゃないの?」
笹山「物の例えで、同じだ、バカ。…それで、侵入路は三つ考えている。
現在位置は、建物の三階にある大尉の部屋の真南。
一つは壁伝いで窓から侵入する方法、
もう一つはここに都合良く生えている、
この大木の枝を伝って、やはり窓から侵入する方法、
最後の一つは一度壁を伝って四階に昇り、
そこから階と階の間にある空間に侵入、
大尉の部屋の天井から突入する方法の三つだ。
それで、どれを採用するか、だが」
川村「トラップの可能性は?」
坂内「この前(前スレ>>228)の発言から推察すると、
部屋に入るまでは安全とも取れるが、
大尉の事だ。窓に触れた時点から相当の警戒が必要だと思うが」
正太郎「…ここ、蚊が居るよ」
笹山「黙れ筋肉バカ」
川村「…正面から殴りこむのは流石に無理か?」
坂内「正面は俺達と面識の無い奴が警護していた。説得は当然不可能だ。
といって、経験の浅い俺達が格闘して、例え勝ったとしても、
気づかれずの侵入は不可能と判断する。
また、廊下は夜勤の兵卒が巡廻しているし、開錠の難易度も不明で、非常に危険だ。
やはり笹山の言う通り壁を伝い窓から侵入する他あるまいと思うが」
正太郎「ここ、かゆいよ」
笹山「黙れ無脳」
川村「…なら、壁を伝うより木を登る方が早いだろう。
二番目の作戦でどうだ?」
坂内「異存は無い」
笹山「よし、先駆けの誉れはくれてやる。行け、正太郎」

(だらだらと続く)
52萌原玲:2001/07/24(火) 02:58
>>49
カチッ。シュボッ。すぱー。
「………」
さっきまで不敬どころのお話じゃない事ばかりしてきたヤツ、ここに一人。
「……すぱー。すぱー」
まあまあええやん、そんなケンケンせんと。なあもなか、と割って入るべきか、
と考えている。
「……すぱー、すぱー」
しかしそれで自分に話の矛先向けられたらなんかややこいしなあ、と思っている。
「……すぱー、すぱー」
それよりあのオッサンの方がよっぽど不敬ちゃうんかい?と言うのは
何かヤバイなあ、と野生のカンが言っている。

とりあえず、傍観。
53皇女:2001/07/24(火) 03:22
>>49
「…この方はただの客人ではありません。貴方はその事を判っていないのですか?」
「は……申し訳御座いません、萌之院様、萌宮殿下。処罰は如何様なりとも」

もなこ、むつみおねえさんがいきなりもなこのことよけて、びっくりしたのです。
でも、それでもなこもびっくりしてどきどきしてたのですけど、
なんだか、いま、おかしななことになっちゃってるのです。
もなこがむつみおねえさんのけがしたところをさわろうとしたから、
むつみおねえさんがいやがっただけなのに、
もなこじゃなくて、むつみおねえさんがおこられちゃってるのです。
それで、どうしてなのかな、って思って、もなこ、
「おねえさま、どうして睦美おねえさんがおこられちゃうのですか?
もなこがわるいことをしたんじゃないのですか?」
て、おねえさまに聞いたのです。

「いえ、それは、南朝にとって大切なお客様で、
それに皇室の直系であらせられるもなこ様に、私が失礼を働いたからです」
「でも、むつみおねえさんが、さわられたくないのに、もなこがさわろうとしたから、
おねえさんがびっくりしてよけちゃったんじゃないのですか?
だから、かってにさわろうとした、もなこの方がいけなかったと思うのです…。
むつみおねえさん、ごめんなさい、なのです」
「いえ、もなこ様が謝る事ではありません。私が全て悪かったのです」
「でも…」
関は悔いていた。ここに来て、迂闊な行動を取ってしまった自分に対し。

『もなこ様はお優しい………萌之院様もお優しい………』

俯いたまま関は思考を巡らしていた。関が処断されれば、全ては丸く収まるであろうがそれではもなこの心に、悔いを残してしまう事になろう。

『お優しいもなこ様に御不快な思いをさせてはならない』

だがそうするにはどうすればいい? 関を裁かなければ、今度は萌之院の威厳を傷つけることになる。

『誇り高き萌之院様のお心を悩ましめるとは………私はどうすれば』

関は数年来無いほど、動転していた。冷静に思考すれば抜け道を探すこともできるであろうに、何も考えることができなくなっていた。全ては………背中の傷に思いを裂いているからなのか。
55萌原玲:2001/07/24(火) 04:04
>>54
「おいもなか」
「はい?」
びちゃっ。

それまでの空気の緊迫がピークに達した瞬間だった。
一瞬場は凍りついた。剣すらもが一寸たりとも動けずにいた。
ぽた…。ぽた…。
皇女の顎から泥が垂れる。

「おまえ…」
「貴様!」
「姐やん!」
「(自粛)!」
「大尉!?」
全員がほぼ同時に叫んだ。

萌原は、煙草を左手に持ちかえ、右の人差し指を立てて
唇につけた。そして、その指をゆっくりと泥でできたアンパンマン…
もとい皇女に向ける。

「む…むうー、おねえさん!まじめなお話をじゃましちゃぁぁ…」
と言いつつ、ててて、と駆け出す皇女殿下。泥風呂にかけより、
両手一杯に泥をすくう。
「めっっっなのですーっ!!」
小さな体で巻き起こした遠心力を最大限に利用して飛ぶ泥。
しかしその方向にいたはずの萌原はもういない。

「っ!?」
「あ…」
「げっ…」
びちゃびちゃびちゃっ!!!

ちゃぷちゃぷ…
「ん?みんなどないしてん?なんか、汲み取りタンクが肥溜めに
つっこんだ事故現場に居合わせたような形相やけど?」

ずるずる。
「ま、毒も食うなら皿まで言うし。いっときますかあ!!むんっ!」
泥の入った樽を持ち上げる萌原。泥まみれの目で何も見えないで
茫然と湯の中に佇む女たち。

ぶっちゃぁぁぁぁぁああああああ!!!!
「あーっはっはっはっは…びちゃっ!ゲホッ!」
「ゆだんしているとそうなるのです!おねえさん、やったるやんけ、なのです!」
「このジャリガキ、待てえ!待ちくさらんかいゴルァ!!」

「よ、よくもやってくれましたね…。コノヱ!右翼から攻めなさい!キツネさん、
退路はあなたに任せました!私が先陣を切ります!」
「あ…あの…皆さん…」
「関わらん方がよかど」

露店風呂の塀の中から、女たちの嬌声が漏れている。
「何だか…ものすごく楽しそうですね」とそれを横目で眺めながら
ハツネが呟いた。
56大隊指揮官:2001/07/24(火) 05:07
>>51

んと、西朝の方々を救いたい、と考えておいでなのでしょうか。ならば、
それなりの警備を突破していただく必要があるかと。すでに、二人は、
地下の特別室に移送されています。大事なお客様ですから(笑。それか
ら簡単に逃げられては、警備している警務局の名誉にも関わります。

特別室への入り口は一箇所だけで、特別のパスカードが必要です。パス
カードは、当直室で管理されており、鍵のかけられた金庫の中に入って
います。鍵を持つのは当直司令と大隊指揮官の二人だけです。当直室に
たどり着くためには、IDカードで認証されるドアを通り抜ける必要があ
ります。また当直室には常時一個分隊の銃で武装した警備員が警戒に当
たっています。特別室も同様の警備体制です。当然ですが、建物の内部
構造は機密扱いであり、普通の人間には入手不可能です。建物の外部は
常時3名x9グループのパトロールが完全にランダムな時間間隔で警戒し
ています。彼女たちは改良されているため、常人の数倍の知覚能力を持っ
ています。建物の内外は、すべて監視カメラとセンサによる監視下にあ
り、異常が起これば、すぐに当直が駆け付けます。

ハードウェア的には、建物は対戦車ロケット弾の直撃に耐えます。ガラ
スはすべて防弾ガラスであり、短機関銃程度では破壊不可能です。むろ
ん、地下構造物も同程度の耐久力を持っています。特に、特別室の周囲
は100mm厚の特殊鋼板でガードされており、鍵は大隊指揮官の網膜によ
る認証によってのみ開きます。

それでは、頑張ってください。うちはそれほど甘い組織ではありません(笑
57大隊指揮官:2001/07/24(火) 05:13
>>51
当然ですが、「都合良く生えている、この大木の枝を伝って」などということは
不可能です。警備上の盲点になることは簡単に判断できますから、敷地内には木
は生えていませんし、敷地の外壁から10mの範囲までの木は全て伐採してあります。
58名無し旅団兵:2001/07/24(火) 05:18
>>56
あ、混同させてしまったみたいです。すみません。
いや、西朝の監禁とは無関係で、
南朝の萌原女史が過去に言った台詞を受けて発動した、
夜這いをかけよう大作戦の行程です(笑

とはいえ、それくらいのセキュリティを覚悟して進んでみるのも、
結構面白いかもしれません。
世界一危険な、命を賭けた夜這い…イイ!(笑
59ねこ:2001/07/24(火) 07:15
>>55
番台で丸まっていると、なにやら中の方が騒がしくなってきたようだった。
と、いきなりドアが開いたと思うとそこにはウルトラクイズのハワイ島で
OXクイズに不正解した人の如く頭から泥だらけの萌原女史。
「いたね?」
「!?」
と思うまもなく首を引っつかまれて体ごと泥風呂にどぶん。
うわあっ何してくれるん・・・・・ぶくごぼげほげほ。
何も見えない状況のまま。そして!さらに!
「くらえ〜っ!泥猫爆弾じゃあ〜っ!」
思いっきり放られる。泥を撒き散らしながらきれいな弧を描く泥猫。
なんてことしてくれるんじゃあ〜っ!!!
びたん。狙いはそれて萌山女史の顔面へ・・・・・
「お、お、おお、おはん・・・・・・何してくれるとね・・・・・・・」
ぷるぷる震えつつ猫を受け取るとそのまま投げ返す。
ばちゃん!そして、阿鼻叫喚の世界へ・・・・・
・・・・・・・・もうやだ・・・・・・・・


「ねこさんごめんなさいなのです」
宮様に洗って頂いたのはずいぶん後になってからであった(泣)
60キツネ耳織部@舞妓:2001/07/24(火) 07:41
>>59

ににんがしにさんがろくにしがはちにごおじゅう…
あかんよ、あかんよお。今怒ったあかんよお。
さんひちにじゅういちさんぱにじゅうし……。
巻き込まれるだけ巻き込まれるだけ。
ごごにじゅうごごろくさんじゅう……
61萌之院:2001/07/24(火) 14:19
>>58
失礼しました。頑張って下さい(笑
南朝の御寝所の警備は、コノヱさんたちだけです。ただ、つかまると
廣瀬のような目に遭わされるかもしれませんのでご注意下さい(笑
62葛城:2001/07/24(火) 14:22
>>37
おや、これは珍しい御仁からメールが来たモノだ
ふむ、彼らの所在か。
さて、いかようにしたものかな。
我々としてはこれを機に追加攻勢をかけ縁を切ってしまうも手だ。
だが、正直、北南に我々のみが挟まれるのも不利だな。
一宿一飯の恩もある。

水沢、すまないが、このアドレス宛に人物所在地を確認し送付してくれ。
条件は合法内、無破壊で有ればよい。念のため仮装足跡を秋葉原にあるこの店会計システムの中に構築しておくといい。
署名のようなものだ。

彼らが 選ぶは 萌えか 死か

さて、彼等の健闘を見せてもらうとしよう。
63博多発ひかり102号車内:2001/07/24(火) 15:46
帝都へ向かう新幹線の車内、窓際に座った小早川さんが、
僕の肩の上に頭をあずけて目を瞑っている。
端から見ると恋人の肩にもたれて眠っているように見えるだろう。
こうしていると小早川さんのつぶやき声が僕の耳だけに聞こえてくるのだ。

「……ともえちゃんも可哀相ね、…あんな無邪気な子がかつぎあげられて…振り回されて
……でも、ともえちゃんも自分たちを守るため、もうちょっと努力しなくちゃいけなかったわね…」
そんなものだろうか

「東朝の葛城さんから良い返事が貰えればいいけど…、モエナ大佐とも連絡がつくかも心配だわ」
殿下を助けに参るのですか

「今回は中隊長達よ、失敗してもたかが一大尉の命だから気楽にね」
………

「なんて顔をしてるのよ、中隊長さん一人助けられない人間に、殿下を助けられるわけないでしょ」
列車がホームに停車しました。

「降りるわよ!ひむかい君!」
え、だって、切符は帝都まで…

「車に乗り換えて下関まで行くの!話はその後よ」
は、はい!
64大隊指揮官:2001/07/24(火) 17:55
>>50

善行閣下を見送ると、黒電話を取り上げ、別のところに電話をかける。
「わたしだ。いまから帰る。迎えをよこしてくれ」
15分ほどしてヘリが本部前の広場に降りる。それに乗り込み、大隊指揮
官は警務局本部(もとの最後の大隊駐屯地)を目指す。皇居内のもとの
菊水本部は、現在は大隊指揮官がひそかに会見を行ったり、調整業務で
都心部にいる必要があるときに使われている。
やがて、警務局の本部が西日に照らされた禍々しい姿を前方にあらわす。
偏執狂の手になるその建物は、夏の夕暮れのぎらついた光の中に、墓地
のような暗さを伴ってたっている。
多摩丘陵の外れのちょっとした高台に立つその建物は、周囲から孤立し
ていた。外側にめぐらされた高い壁の両側には、木が一切植えられてい
ない。
やがて、ヘリは建物の屋上に設けられたヘリポートに降り立った。
65ひむかい:2001/07/25(水) 02:07
>>63
「・・・失敗してもたかが一大尉の命・・・」
と、小早川さんはああ言ってるが本当は皆の事が心配で仕方無いはずだ。

私が西朝でミスをし追い出されそうに成った時に宗大尉(中隊長)が
「おまえは、小早川さんの所で働きそして影から西朝の為に働きなさい」と言って来た、自分はその言葉を今でも覚えてる。
小早川さんと始めて合った時「よく来たね、慣れない事の連続かもしれないけど、あせらずゆっくりやってきな」
と言い、自分の肩をポンと叩いて迎えてくれた。
一緒に行ってくれた中隊長の小早川さんを見る目は何か物悲しかった様にも見え、
その視線を知ってか知らずか小早川さんは中隊長に優しく微笑んでいた。
軍職から酒屋へ
正に「慣れない事の連続」であった、慣れないレジ打ち、不器用な愛想笑いそして客とのトラブル・・・元々気の弱い自分は、そういったミスをする度に鬱になっていた、
「ほら、しっかりしなさいミスしてもやり直せる機会があるなら幾らでもやり直せるのだから」
と励ましてくれたが自分が「でわ、その機会が無かったら?」と聞くと次の瞬間、平手打ちをし
「そんな事考える様になったら人はお終いだよ」と悲しい口調で言い、そして張った頬を撫でてくれた。

数年後、酒屋の店員として仕事にもなれた頃に「西朝で異変」の知らせを聞いた。
小早川さんは西朝関係の知り合いや色々な人脈を通じ情報をまとめると急いで店に別れを告げ、自分を連れて
西朝メンバーの開放するべく帝都に向かった・・・はずだが(苦笑
「降りるわよ!ひむかい君!」って、まだココは八幡ですよ!帝都は随分先ですけど、え?下関まで車で行く?
このまま乗ってた方が早く着きそうなんですけどぉ・・・ああ!待って下さい!
小早川さ〜ん、この荷物異様に重いですよ〜・・・・(T-T)
66ひむかい:2001/07/25(水) 02:08
慶祝スレの皆様へ
西朝の外野として西朝復興を望む、「ひむかい」と申します
なにとぞ宜しく御願いいたします。
そして皆さん、どうか西朝を見捨てないで下さいませ。
67醍醐旅団長:2001/07/25(水) 08:16
>>66(デムパ)
 慶祝スレの世界へようこそ!
 大丈夫、よく読めばわかると思うけどスレ参加者の誰一人として西朝見捨ててないから(笑)
 みんな意地でも残そうとしているのが、よくわかるよ(笑)
 だけど、それに甘えないで再び独自の地位を築けるように頑張ってください。
 それでは健闘を祈ります、しゅた(敬礼)

 さて、また蓑虫にもどらないと、湯煙の中の殿下のハァハァ……(;´Д`)
68CM:2001/07/25(水) 14:49
 こことは違うどこかの世界。とある平和な国の皇子様に一人のお姫様が生まれました。
お姫様は愛らしく元気にすくすく育ちましたが、ただひとつだけみんなと違うところがあったのです。
それは……
「お姫様は、実は魔法少女だったのですーーっ」
69CM:2001/07/25(水) 15:00
 こことは違うどこかの世界。とある平和な国の皇子様に一人のお姫様が生まれました。
お姫様は愛らしく元気にすくすく育ちましたが、ただひとつだけみんなと違うところがあったのです。
 それは……
「あはははーっ、お姫様は、実は魔法少女だったのですーーっ」

 皇室に生まれた魔法の皇女様が巻き起こす大騒動!
 日本各地を焦土にしては暴れ回る萌えバカたちの暴走はもはや止まらない!
 今や世界各国から「クレイジー!」、「テリブル!」、「カミカゼ!」、「チョパーリはちっとも反省してないニダ!」などの大絶賛を受けつつ放映中のアニメ『魔法内親王伝☆もなこ』がついにDVD化!

第壱話「はじめまして、萌宮もなこなのです〜もなこ誕生〜」
          から
第伍話「もなこ、りょだんちょうさんになったのです〜結成! 第五旅団〜」
 までを収録したDVDがこの夏発売!
http://cgi30.freeweb.ne.jp/play/keishuku/cgi-bin/up/img/033.jpg

 予約特典として、先着100名様に『もなこのプレゼント』ポスターがついてくるぞ!
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 さあ、キミも今すぐショップへ「八紘〜★一宇っ!」!

魔法内親王伝☆もなこ 第1巻
 発売 帝都映像株式会社
 媒体 DVD
 価格 3800円
 発売日 八月十五日
70CM:2001/07/25(水) 15:06
(連続投稿スマソ! URL上のじゃ見れないので改訂)

 こことは違うどこかの世界。とある平和な国の皇子様に一人のお姫様が生まれました。
お姫様は愛らしく元気にすくすく育ちましたが、ただひとつだけみんなと違うところがあったのです。
 それは……
「あはははーっ、お姫様は、実は魔法少女だったのですーーっ」

 皇室に生まれた魔法の皇女様が巻き起こす大騒動!
 日本各地を焦土にしては暴れ回る萌えバカたちの暴走はもはや止まらない!
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71名無し市民:2001/07/25(水) 18:06
都民A「……ふぅ(遠い目)」
都民B「……なんだ、どうした? エラい遠い目してるな」
都民A「いや……なんでもないんだ。大したことじゃない」
都民B「なんだぁ? 萌えてりゃ幸せ、ってお前が悩むことなんかあるんだな(笑) なんだ、悩み事があるなら俺が聞いてやるから、まずは聞かせろって」
都民C(おい、そっとしといてやれよ。忘れたのか? こいつ……)
都民B(あ……そうだったな。こないだのアレで、まだローンの残ってる家がトンだんだっけか)
 「……悪ぃ悪ぃ、出過ぎた真似だったな。今のなしにしといてくれ」
都民A「……ごめん、そっといてくれる? ちょっと今、話しをする気分じゃないんだ……」
都民C「わかった。じゃな(おいB、ちょっとばかしデリカシー足りないぞ)」
都民B「(悪かった、反省してるって……)」
都民A「(立ち去る二人には目も呉れず)はぁ…………
 前日から並んでたのに、魔法内親王伝☆もなこ第1巻予約できなかったなんてなぁ……」
周囲『……って、悩みってのはそんなことかぁっ!!!(げしっ)』
都民A「はうあっ!?(吐血) かっ、勝手に勘違いしたクセにーーーーっ!!?」_(。。V)__
72西朝上等兵:2001/07/25(水) 22:54
今日で幾日が過ぎたのだろうか。
殺風景なこの部屋に閉じ込められてから。
既に、拷問等を受けるであろう事はある程度覚悟していた。
しかし、その予想に反して、何の行動も起こらないまま、
時間だけが過ぎていく。西朝という存在自体を、この暗い部屋に閉じ込め、
歴史の闇に葬ろうとしているかのように。
「ともえ様は・・・・・・中隊長殿は・・・・・・ご無事なのだろうか・・・・・・」
その問いに答える者はいない。だが、言わずにはいれなかった。

その夜、夢を見た。母の死の真際の夢を。
「あなたの名前はね、私が考えたのよ。『人の義を貫く』って言う意味なの。
大きくなっても、このことを忘れないでね、義人・・・・・・」
そう言い残すと、母は眠るように逝った、あの日のことを。
暗闇に眼を凝らす。闇に蠢くナニカに向かって。
「俺は死なん。この身は滅びようと、魂だけとなってもともえ様を守る。
母に貰った、この名にかけて・・・・・・もう二度と、彼女に涙を流させない為に・・・・・・」

しかし、ここから抜けだそうにも手立てがない。さて、どうするか・・・・・・
(身体と精神が正常なうちに、答えが出ればいいが、ね・・・・・・)
闇の中から、そんな声が聞こえたような気がした。
73大隊指揮官:2001/07/25(水) 23:26
(私事でいいことがあったのかとても楽しそうな声で電話をしている)
「あ、監視室かい。収監している二人の様子はどう?え、かなり意気消沈している
 って。そうだろうねえ、外界と接触を完全に絶たれて一人きりでしょ。下手な
 拷問よりよほど堪えるんだよね、一人きりで過ごすことに慣れてないと。……
 うん、もう二、三日放っておくことにするよ。心理的にはそのあたりが限界だ
 ろうからね。限界状態に追い込んでしまえば、解放を餌にしてやればいくらで
 も話してくれるさ、こっちの望むことをね。
 もうへばっているところをみると、おそらく孤独な状況に耐える訓練を受けて
 いないのだろうね。待つことさ、時間はあるんだから。そりゃ、何らかの行動
 を向こうが起こせば、こっちも対応しなくちゃならないけど、そうじゃなけれ
 ばこっちのやりたいように状況を管制できるからね。
 ……で、ラボナールとスポコラミンの用意はできてるよね?危険性は承知だよ。
 重度の依存症や幻覚症状がでたり、狂っちゃった連中はたくさん見てきたから
 ね。でも、最近はかなり手法も洗練されてるから、そんなことにはならないと
 思うよ。
 うん、楽しみだね、尋問はさ(笑」
74夏だ納涼炎上さん:2001/07/26(木) 00:30
「よし、気に入った買うぞ、おいオヤジ、この戦車の代(だい)は?」
「へいキャリアは旦那が用意して下せえ。」
「あぁ、金(かね)は?」
「劣化ウラン」
「いや値(ね)は?」
「キュラキュラキュラキュラギギギギッギギギギガガガガッガガガガガガガウ、ウイーン
ズモーガシャ、ズ、ズドーン!ぼーん!!ぼーん!!ボーン!!」
______ __________________
         ∨
        ∧ ∧
       ∩( ゚Д゚)ヾ       .
       .< ..y .>
     . . ( ̄ ̄)
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ ΛΛ ΛΛ ΛΛ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛΛΛΛΛΛΛ ΛΛ< アツ・・・
,,゚Д゚(゚Д゚)゚Д゚( ;゚Д゚);゚Д゚)\_______
75夏だ!納涼!炎上さん:2001/07/26(木) 00:36

        ∧ ∧ /
          ( ゚Д゚)<で、おまえら>>68-70はいいのか?       .
       .< ..y .>\
     . . ( ̄ ̄)
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ ΛΛ ΛΛ ΛΛ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛΛΛΛΛΛΛ ΛΛ< !!
,,゚Д゚(゚Д゚)゚Д゚( ;゚Д゚);゚Д゚)\_______

    ------------- 、ΛΛΛΛ三
   /_    ..// ̄ ̄|| | (゚Д゚)ΛΛ三      俺の軽トラ!
  /..ΛΛ.. // ∧ ∧.|| |ΛΛΛΛΛΛ三   ___ ___
[/___(゚Д゚)_.//[ ](゚Д゚ )|| |(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)        V
.||_    ___|_| ̄ ̄ ∪.|.| |__(゚Д゚)__U___U三三     ∧ ∧
.lO|--- |O゜.|___ |.|_|ニニニニニニl.|三      (゚Д゚;)三
|_∈口∋ ̄_l______l⌒ l.|_____| l⌒l_||       ⊂ y⊂>三
  ̄ ̄`--' ̄ ̄ `ー' ̄ ̄`--'  `ー'         | ̄ ̄
ブロロロロ                         
>>75
(爆笑)
でむぱ
それは、憲兵さんのではないのですか?(笑)
77夏だ!納涼!炎上さん:2001/07/26(木) 01:06
>>76
電波返し
       __∧∧ /いつもは憲兵くんがつかってますが
      __l__憲__l゚Д゚)< 名義は俺のなのです。
  ハアハア(・Д・;)⊂| \憲兵もっと走れ!!
       |   つ /三
       \/ /三
|       ..(__))三
   ___
   l__ __l__なんでだよ!
   ( ・Д)   |||
  / ̄ ̄|つ     ||||| ドサ
 /    /   ||___ _∧ ∧ 
     /   ⊂|___||_(つД`)つ
>>77
電波返し返し

そうだったのですかぁ。
憲兵さん、かっこいい。(笑)
79夏だ!納涼!炎上さん:2001/07/26(木) 04:17

我々は予約してあるんですから
軽トラは彼らに貸してあげましょう
 ______ _____
          ∨
          __l__憲__l
    ∧ ∧  (・∀・ )
 マテヨ.(゚Д⊂)  (   /)
    < y |  | | |

>予約特典として、先着100名様に『もなこのプレゼント』ポスターがついてくるぞ!

        ∧∧∧∧∧∧∧∧
 ∧∧∧∧< もらってない!!   >
<ポスタァ?!>∨∨∨∨∨∨∨∨
 ∨∨∨∨.  __l__憲__l
    ∧ ∧  (・Д・;)
.   ..(゚Д゚;)  (   /)
80名無し三等兵:2001/07/26(木) 10:02
age
81名無し三等兵:2001/07/26(木) 10:07
age
82М博士:2001/07/26(木) 10:30
#R国政府から、東京の核兵器による被害を調査するために派遣された、原子物理学者。

 防護服を着ながら、爆心地を歩く。醜いクレーターが出来あがっていた。巨大な熱量、爆風、放射線に灼かれた大地。惨状を見ると心が締め付けられる。チェルノブイリを思い出す。
 こんなものを我が国とA国では大量生産していたのか、陰鬱な気持ちになった。

#でんぱ
 初参加です。以後よろしく。
83醍醐旅団長:2001/07/26(木) 10:49
 かさかさかさ……。
 吊るされながら、既に全身の水分という水分を放出してしまい、
 ほとんど干物状態になっている。
       ||
     Λ||Λ
    ( / ⌒ヽ
 (((  | | 萌|  )))
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪

 夜風にふかれてぶらーんぶらーん(天日干し)


>>82(デムパ)
 こちらこそ宜しゅうに(笑)
 なにか相談あれば皇式サイトのほうで乗りまっせ、どしどし言うたってくだせえ(笑)

 リアルとバカと萌えが混沌としている異様な空間ですが、呆れず一緒に遊んだってくだせえ(笑)
84萌原玲:2001/07/26(木) 10:55

お風呂上りの後。
お肌すべすべになった皇女と萌原は、ハンモックでうたた寝。

「むにゃ〜…おにいちゃん、もなここんなにむしさん取れたのです……
はにゃ〜…」
「むにゃ〜…おっちゃん、ほなこん女に無視されとんのに貢いどん……
アホゃ〜…」

ごろ。ごろ。

ごろごろ。ごろごろ。

「…ってうわっ!(目が覚めた)」
(二人で落ちる寸前。腕と足一本ずつでなんとか堪える)
落っちるトコやったゃんけ!ヤバ!」

こき。

「………!!! −っ!ーっ!ーっ!」
(ヒビ入ってた骨が逝ったらしい)
(別に声を出さないのは皇女が寝ているからではなく、
単に周りに見ている人がいないからノーリアクションな
だけらしい)
85萌原玲@でむぱ:2001/07/26(木) 11:02
>>82
 お初です。
 醍醐で軍医させてもろてます、萌原申します。
 よろしゅうに。
86醍醐旅団長@天日干し:2001/07/26(木) 11:07

 全身の水分がなくなったので通常の三分の一の体重(生きてるんじゃない!)にまでなり、スリムになったためアイマスクが少しだけズリ落ちる。
「……やたっ……ハァハァ……(;´Д`)できる……」(声にもならないような、かさかさ声)
 風の反動を利用してお風呂のほうを見ようとするが、時既に遅し、みんな温泉から上がったあとであった。

 しかし、その目の端に>>84の光景が映る。
「……おお、もなこたん……玲たん……一緒のハンモックでおねむ……もなこたんが玲たんのおっきな胸を枕にして……ハァハァ……(;´Д`)……ああ、寝返りまで一緒だよ……ハァハァ……(;´Д`) もなこたんも玲たんも寝顔可愛いよ……乳枕してみたいよ……ハァハァ……(;´Д`)」

 水分は抜けても煩悩は抜けない旅団長であった……まる。
風呂を上がり、皆仕度を終えたところ。
テントを出ると、周囲には志半ばで散っていった旅団兵達の死屍累々。だが皆一様に、表情は満ち足りている。
制服に身を包んだ関は、首を廻らしぶら下がっている旅団長を見る。
なにやら、ハァハァと言っている。その視線の先には、一足先に出ていたハンモック上の萌原ともなこを捉えているようだ。
萌之院もそれを見咎めたようで、関の方を振り向く。
「関、先ほどの件不問といたしましょう。その代わり…」
と、旅団長を指し示す。
「あの者に対し、適当な処罰を与えておきなさい」
「了解いたしました」
関はゆっくりと頭を垂れる。
旅団長の方に足を向ける関。一度だけ、萌之院のほうを見る。
「閣下、失礼いたします」
関は旅団長に近づくと、ずれたアイマスクを先程よりもきつく絞める。そして蓑虫のようになっている旅団長を、ぐるぐると回し始める。
「ご気分が悪くなりましたら、お申し付けください」
ぐるぐるぐるぐると、段々と回転が速くなっていく。微妙に情け容赦がない関であった。

でむぱ
>>82
はじめまして、醍醐旅団の関です。よろしくお願いいたしますね。
88萌原玲:2001/07/26(木) 11:27
>>87
(とりあえずもなこ様を無事にハンモック上に寝かせた後、
奇声を響かせている旅団長のもとへと向かう)

「……あ、乳枕が来た……玲たん……私にも乳枕してくれるの? ハァハァ……(;´Д`)」
「いや…(声がいつもよりさらに三トーンぐらい低い)。
なんで?」
「何でって…玲たんそのポジショニングは何?私はサンドバッグじゃ…」
萌原、拳で旅団長の胴体を軽く小突いてみる。
カサカサ。クシャクシャ。
「…オッサン、なんでこんな紙風船みたいな音すんねん?」
「え…」
(クシャ)スパーーンッ!(右の裏拳)
(クシャ)スパーーンッ!(後ろ回し蹴り)
ぷしゅーーーーーー…
(旅団長の体が徐々に萎んで行き、やがてヒラヒラと地面に落ちて
カサッ、と音を立てる)

「…………カチッ、シュボッ。すぱーっ………(無言)」
「イヤイヤ、一時はどうなる事かおもたあるね。
けどお陰で縛めから脱出ね♪」
(少しずつ、まるで誰かが空気を入れているかのように
頭の方から形が復活して行く)
ぽろっ。
「おっと…火をつけたまま閉じていないジッポライターを
まだ紙風船なままの旅団長殿の足の上に落ちてもうたな…」
ボッ。
「アヒャーーーーーーー!」
「うん、やっぱりネタふられて初めて発火すんねんな。
なかなかやるやんけ、おっさん」
(一人で頷きながら背を向けてすたすたと歩き出す)
(途中でふとふりかえって)
「あ、おっさん。まだ後で生きとったらな。
も・え・は・ら、やから。間違えんなよ、カス」
(ゴーーーーーー)
89醍醐旅団長@天日干し:2001/07/26(木) 11:39
萌代

 今はこんなに吊るされて
 水分も枯れ果てて
 もう二度と 人間には
 戻れそうも ないけど

そんな萌えも あったねと
いつか話せる 日が来るわ
あんな萌えも あったねと
きっと笑って 話せるわ
だから 今日は ハァハァ……(;´Д`)しないで
今日の風に 吹かれましょう


 まわるまわるよ 旅団長は回る
 ハァハァ……(;´Д`)と萌えをくり返し
 今日は倒れた 旅団兵たちも
 生まれ変わって 懲りないよ

萌えを求める 人々は
いつか属性に 出逢う日を
たとえ今夜は 地雷踏んでも
きっと信じて アキバへ出る
たとえ 今日も 懲りもせず
冷たい視線を 浴びせられても

 めぐるめぐるよ 萌えは巡る
 別れと出逢いを くり返し
 今は忘れた キャラクターたちも
 生まれ変わって 萌えをくれるよ

 まわるまわるよ スレッドは回る
 萌えと軍事を くり返し
 徹夜で倒れた 参加者たちも
 生まれ変わって 萌えだすよ
 今日は倒れた キャラたちも
 生まれ変わって ハァハァ……(;´Д`)しだすよ
90醍醐旅団長@こんがり:2001/07/26(木) 11:50
>>88

     ((     _
      ))Λ::)Λ  ))アヒャーーーーーヒャッヒャッヒャッ
       λ゚∀゚:::λ.((( ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!
      (:::::::::::::::::::)人)))
      λ):::)  (::::::λ
     (:::::::(   )::::::)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          _
        ∫
       ζ ∫∫
        Λ Λ.  ∫ヒャヒャヒャ…………ヒャ
    ∫  (0皿0). ∫
   _≦∴。∞ :=;;:=:;:キ.;;: ≧_

 辺りには何故か“七輪で鯵の開きを焼いて焦がしてしまったような”香りが漂いはじめ。
 夕暮れの光景と相俟って周囲を妙に懐かしい気分にさせたという。
91後世の歴史家:2001/07/26(木) 12:14
>>90
かくして、その炎は七日七晩燃えつづけ、吉野の山々を照らしたと言う。
これが後に「ヒャの七日間」と呼ばれることになろうとは、誰も思わなかった。

どっとはらい。
92醍醐旅団長:2001/07/26(木) 12:24
痴情のスレ

自分の中の属性
キャラたちへの萌え
みんな何処へ行く気だ 止められる者もなく
北朝のもなこたん
南朝のもえみたん
みんな何処へ行く気だ 止められる者もなく
スレ立てたテーマを誰も覚えていない
人は萌えばかり見てる
キャラたちよハァハァ……(;´Д`)させて教えてよ 痴情のスレを
ROMたちよ痴情のスレは今 何処に行く気だろう

2.
西朝のともえたん
東朝の萌姫
正気は何処へ行った 看取られることもなく
ハァハァ……(;´Д`)できるものを追って 萌えるものを追って
オタクは地雷ばかり掴む
オタクよ高いツケから教えてよ 痴情のスレを
マニアよ痴情のスレは次 何をしでかすのだろう?

3.
ハァハァ……(;´Д`)できるものを追って 萌えるものを追って
オタクは地雷ばかり掴む
自分の中の属性
キャラたちへの萌え
みんな何処へ行くの 止められる者もなく
キャラたちよハァハァ……(;´Д`)させて教えてよ 痴情のスレを
ROMたちよ痴情のスレは今 何処に行く気だろう
93名無し三等兵:2001/07/26(木) 12:56
もう、誰も分からないな。
ここは、6,7章以来だ・・・。
94加藤:2001/07/26(木) 13:38
(元曲 炎のさだめ)

[萌のさだめ]

ぬすまれた萌えを さがしつづけて
おれはさまよう 見知らぬ大地を
血の匂い しみついてむせる
さよならはいったはずだ 別れたはずさ

社怒流(しゃどる)と聴けば 心がかわく
たたかいは あきたのさ
萌えのためなら 心をきめる
そっとしておいてくれ
明日にああつながる 萌えぐらい

くだかれた萌えを ひろいあつめて
おれはさすらう あてない旅を
ゆらめく影は よみがえる現実
さよならはいったはずだ 別れたはずさ

おまえを見れば 心がひえる
たたかいは あきたのさ
さだめとあれば 心をきめる
そっとしておいてくれ
明日にああつながる 萌えぐらい

自分を見れば 心がかわく
たたかいは あきたのさ
姫のためなら 心をきめる
そっとしておいてくれ
明日にああつながる 萌えぐらい


〜でんぱ(東朝 お財布係 葛城)〜

ふむ、新規の方々。心より歓迎する。
皆で素晴らしき軍事と萌えの世界を堪能しよう(笑
95次回予告(偽):2001/07/26(木) 18:43
「ヨーグルトのおいえはたのしいのです。
でも、いつまで待ってもお兄ちゃんが迎えに来てくれないのです。
もなこ、ぷんぷんなのです。
そしたら、ヨーグルトのおじさんが、かるしうむを取りましょうねって、いなごさんの佃煮をくれたです。
いなごさんが、もなこをみててずごく怖いのです。
そしたら、おねえさんが
「ん?どないしてん?なんやわれ、佃煮嫌いなんか。食わず嫌いはあかんな。よっしゃ、いっぱい取ってきたる」
って、もなこのこといじめるのです。
ふえぇ〜ん。だれかたすけて〜!

 次回、魔法内親王伝★もなこ、

 『ハラハラ・パニック! 佃煮の来襲 』

 に、八紘〜★一宇っ!」
(自室で眉根を寄せつつ何か書き物をしている善行。何度か書いては
書き仕損じたのか紙を丸めてくずかごへ棄てている)

拝啓

もなこ様

東京はすっかり夏となってしまっております。吉野山中は過ごしやすく
ていらっしゃいますでしょうか?

もなこ様が家出をなさってから三日が経ちました。
皇居内はひっそりとして、とても静かです。侍従の皆さん方も、日々の
お勤めにのみいそしんでいらっしゃいます。まるで、人のいない博物館
の様な雰囲気です。

東京は、ようやく核爆撃前の日常を取り戻しました。今週中にも戒厳
司令部は解散となり、皆さん普通の日々のお勤めに戻られることとな
ります。私も、戒厳司令官と旅団長代行の任から離れることができる
でしょう。

近いうちに、吉野へもなこ様にお会いしに行けると思います。
もなこ様を独りのままにしてしまって事を許して頂けるのならば、ゆっ
くりとお話を聞かせていただきたいと思います。

それでは、近いうちの再会を祈っております。

御身御大切に。

善行忠孝

敬具

追伸.

山の夜は冷えます。おなかを冷やしたりはしていませんか。山中を駆
け回っていらっしゃると思いますが、怪我したら傷を消毒していますか。
川や湖に入るときは、きちんと準備体操してから入っていますか。ご
飯がおいしいからと食べすぎたりはしていませんか。
南朝の皆さんは、よくしてくださっていますか。
本当に、皆、もなこ様のことを心配しています。
ですから、病気や怪我などしないように、お気をつけてくださいませ。
97アルザス:2001/07/26(木) 23:05
>>246(前スレ)
>第十二旅団警務隊大尉
 「独り言は誰も居ないような所で猿らしくコソコソやるものだよ、人が背を向けた途端に
独白するなんて、帝国の士官には成ってないのが多いね…
 まぁ今回は聞き流してあげるから次回からはもう少し美味くやりなさい、今川大尉。
苗字「だけは」良いね君。 後、例え上官の前でもきっちりとした姿勢で話すのが『軍人』
という物だ、ビルのガードマンじゃあないんだよ?」
 (ドアから出て行く『彼』にだけ聞こえるように話す)

ついさっき蒼くした黄色い顔を赤らめて出て行く今川大尉

>善行忠孝閣下
>初めまして、日本皇国国防軍近衛第五旅団旅団長代行にして戒厳部隊司令官の
善行忠孝少将です。
 「こちらこそ初めまして、F国 陸軍代44師団旅団長のアルザス准将です。
とはいっても、現在はイリス様の護衛の為に軍務を休んでおりますが…」

 この様な形で、フランスから参られたお客様とお会いすることになるとは、極めて残念
です。さて、最初に、口頭でではありますが、国防軍の下士官を私兵のごとく扱われた
件に関し、講義をさせていただきます。

よろしいですね?

 「はい、彼にはとても残念な事をしました。 抗議を心より受けたく思います。」

(おい、日本語 変だぞ)
98みなぎ:2001/07/26(木) 23:19
萌を求めよ
殿下の栄光はあらわれた。
萌えを呼び求めよ
私たちの近くに殿下はおられる。

萌えに立ち返れ
殿下のあわれみは満ち溢れる。
萌えに立ち戻れよ
私たちのハアハアを殿下は許される。
(イザヤ書より)
99みなぎ:2001/07/26(木) 23:26
中隊長に捧ぐ

(*)殿下よあなたを忘れるよりは私の右手が萎えたほうがよい。
硫黄島を思わず最上の喜びとしないなら私は口がきけなくなったほうがよい。

菊水の独房の片隅に座り
両手には手錠をかけ
殿下の身の上を思いすすり泣いた

(*)くり返し

私たちを虜にしたものがハアハアを求め
虐げるものが慰みに殿下の萌えを語れと命じた
異郷の地にあってどうして殿下の萌えが語れよう

(*)くり返し

(詩編137より)
>>97
(かなり憔悴した様子で、しかし丸眼鏡の奥の瞳が剣呑な光を帯びている)

了解いたしました。
さて、それではいくつか質問をさせて頂きましょう。なにしろ、私人とし
て我が国にいらっしゃった閣下が、何故にカムラン湾に停泊中のF国
艦隊と頻繁に通信を交していらっしゃるのか、想像を逞しくするものは
多くおりますので。

さて、F国の輸送船団が雷撃された事件ですが、心よりお悔やみ申し
上げます。ただし、これに関して我が国の海軍は一切関与していない
事を改めて表明させていただきます。我が海軍の潜水艦の、雷撃事
件発生時の所在については、そちらの外務省から正式に照会があっ
た場合、お教えできるかもしれません。
ただ、これに関して、外務省経由での連絡は来ないまま船団が日本
へ近接しつつある現状では、我が国としてはなんら責任を負えなかっ
た事を表明させていただきます。

そうそう、F国からの救援物資ですが、閣下の所有されているの私企
業、つまりF国機関のダミー会社が関与していらっしゃいますね?
これに関して、現時点で帝都の治安を預かっている自分に、納得の
いく説明を願いたいものですが。

いえ、都内の閣下が私所有なさっているマンションに関しては、別に
結構ですが(謎) ええ、我が国は個人の財産権を侵害するような、野
暮な真似はいたしませんので。

とりあえず、今の時点で閣下は我が国の治安当局より「好ましからざ
る人物(ペルソナ・ノン・グラータ)」としての認定を受けかけている、と
いう事は、そうですね、手土産代わりにお教えしても許されるでしょう(笑)
101アルザス:2001/07/27(金) 02:51
>>100
>F国の輸送船団が雷撃された事件ですが、心よりお悔やみ申し上げます。
 「それは初耳ですね、自分がココに来て数時間のうちにそんな事があったのですか?」

>ただし、これに関して我が国の海軍は一切関与していない事を改めて表明させていた
だきます。
 「いえ、別に貴国の艦艇が我が国の船舶を攻撃するなどとは微塵とも思ってはいないですよ?」

>外務省経由での連絡は来ないまま船団が日本へ近接しつつある現状では、我が国と
してはなんら責任を負えなかった事を表明させていただきます。
 「…恐らく、本国で功名心から帝国への支援を行って諸国の関心を得ようとする連中が
居たのでしょうね… 失われた四万人の命に心より冥福を祈ります。 」

>そうそう、F国からの救援物資ですが、閣下の所有されている。私企業、つまりF国機関の
ダミー会社が関与していらっしゃいますね?
 これに関して、現時点で帝都の治安を預かっている自分に、納得のいく説明を願いたいもの
ですが。
 「おやおや、帝国では個人の財布まで覗く『権利』が存在するのですか?? うっかり雑貨屋で
飴も買えませんね(笑)
 世間一般では『総合商社』となっており、貴国のD醐グループと同じく信用の有る社として世界で
認められていますが?? 恐らく、今回のように物資の有無が急を要する時に亜細亜方面への
実績がある事で選ばれたのでしょう。 私も若干の株を所有していますが、損をさせられた事は」少ないですよ??」

>いえ、都内の閣下が私所有なさっているマンションに関しては、別に結構ですが(謎) ええ、
我が国は個人の財産権を侵害するような、野暮な真似はいたしませんので。
 とりあえず、今の時点で閣下は我が国の治安当局より「好ましからざる人物(ペルソナ・ノン・グ
ラータ)」としての認定を受けかけている、という事は、そうですね、手土産代わりにお教えしても
許されるでしょう(笑)
 「…『警告』………と、来ましたか… 有りがたく頂戴を致します
 では、こちらからも『善意』として、貴国は全世界から、『ある種の注目』を得ています、良い
意味でも、悪い意味でも。 理由は…この国に住む貴方方なら解っておいでですよね??
 『男性の世継ぎの居ない皇室』『民間人が原子力潜水艦や武装組織を持つ異常さ』『第二の
首都の被爆』『複数の血統』『強力すぎる治安組織』………
 私がこの国の普通の新聞を読んでいるだけでも、これだけの情報が入ってきます。 特に
諜報活動などしなくても充分過ぎるほどです。 私は別にこれらの知識を本国に帰ってひけらかすつもりは有りません。 世界的に信用の無くなって来ている国家の情報など、三文記事にしかならないからです。
 それに、既に世界は動いているのかもしれませんよ?? 貴方方の「保護者」たるアメリカは
自分の足元での世界をどう見ているでしょうかね?? 欧州では自国の首都で「核テロ」の有った
国など見向きもしません。 まぁ始めのうちは人道的借地で援助もするでしょうが…
 友人だと思っていた人たちから足元を掬われない様に… 我が国はかつて「大英帝国」から
裏切られた経験が有るので。 おっと、おしゃべりが過ぎました。
 ただ、欧州・豪州では先物士が争って農作物を抑えているそうです。 恐らくどこかの不幸な国に高値で売りつける気でしょう… 」
102萌之院もえみ:2001/07/27(金) 04:30
参加者、およびROMの紳士淑女の皆さん。101の発言には、いくつかの重大な問題が
あると思われます。御意見等おありの方は、皇式祭都にお越しください。URLは、

http://www30.freeweb.ne.jp/play/keishuku/index.html

です。
10369式:2001/07/27(金) 04:35
>>102 に、萌之院様が書き込まれました様に、>>101 の発言に関してのコメントは、ここでではなく、皇式サイトの総合掲示板で開陳してくださいます様、よろしくお願いいたします。
104葛の葉ファイト:2001/07/27(金) 13:26
新潟、親皇教団に牛がくる。
名前はまだ無い。


早朝、まだ一般の『お手伝いさん(信者)』が来る前に、その車は着いた。
畜産を輸送するために作られたその車には後部に扉があった。

前方の運転席と助手席より二人の人物がおりる。
一人は細身で頼りなさそうな青年。もう片方はくせっけに丸眼鏡の少女である。

境「ついたねぇ」
水沢「はいぃ、つきましたぁ〜」

二人が降りたそばからドンと言う音と共に車が揺れる。

水沢「そろそろ、だしてあげませんっ?」
境「でも、またあばれたらどうするの?」
水沢「むぅ、じゃぁ、加藤さん呼んできましょうか?」
境「うん。お願い」
水沢「りょうかいっすっ!じゃぁ、すぐもどりまぁす」

少女がカテドラルの後部の生活の館へと駆け出す。

     ぐべっ

こけた。

境「…………………………またかい」
水沢「ふぇぇぇぇ」
境「いきてるぅ?」
水沢「は、はいぃ……うにゃぁ……どろだらけ…………」

今度は走らずにとぼとぼと歩いていく。加藤を連れてくるのは時間がかかりそうだと境は思っていた。
境「でも、加藤さんが来れば…」

運命は恋と同じく突如現れ得る。
突如、車の後部より声が聞こえた。

葛の葉「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、はっ、はっ、はっ
     てんがよぶ、ちがよぶ。ひとがよぶぅ!ついでにおまけに風と水とあたいもよぶぅ。
     興味ひきまくりぃのぉ、このなぞの扉をあけちめぇぇぇとぉぉおおお!」
    
六条「やめんかぁぁぁぁぁっぁぁああ、あほぉぉぉぉおおおおお」

境「やばっ!」

青ざめた境が車の後方に走る。だが時はすでに遅く葛の葉は扉の封印を解いていた。

いま、畜産運搬用の車の後部の扉がゆっくりと開いていく

境はどこか遠くから謎の声が聞こえた気がした

そう

『葛の葉ファイト

      セットレディィィィィ!
                       GO!』
         
と…
105名無し侍従長:2001/07/27(金) 13:27
電話が入った。
崩宮親王が「程無く」着任の挨拶へ来る、との事らしい。
事実上、何時来るか判らない、と見て良い。

宮城内は着任の為の準備で宛ら戦場だ。
これがもしもなこ様の還幸であれば、
ここもさぞかし陽気で和気に富み、華のある雰囲気となっていたのであろうが、
今侍従達の顔に浮かんでいる色は、焦燥、恐怖、不安と言った、
凡そ来客を歓迎するに好ましい感情とは言えない物しか見えない。

…ろくでもない!
何をあの青二才風情に怯えているのか!

そう言う悪態が胸を突くが、言葉にはできない。
私にとっても、彼らの態度は無理なからぬ物には違いないからだ。
畢竟、これから来る若者は、我らにとって、歓迎するに好ましい来客ではないのだ。

半年ほど前、あれは皇室にまだ悠久にあると思われた平穏が在った頃、
もなこ様の誕生日が宮城にて祝われた際の事だった。
いずれ皇位に就かれるであろう直系の皇孫の生誕記念という事で、
各国大使や政府高官、財閥の長など、日本を動かす人間の多く招待され、
そして当然、皇族は全員招待された。
106名無し侍従長:2001/07/27(金) 13:28
その席の中の事だ。
まだ開会前の会場に着いた彼は、
周囲を徐に見まわし、そして中央の壇上に立つと、ひとつの演説をぶち上げた。
その時言った全文は思い出すだけで激憤に心臓が痛むので書かない。
「進行役でも無い私がしゃしゃり出るのも慙愧ですが、
それ以上に、皇族として、皆様方を迎えるに余りに無粋で興の無い様の中で
殿下の生誕を祝おうとする事の方が慙愧に耐えない、
暫くの時間を頂ければ然るべき状態に会場を整えてご覧に入れましょう」
私の言葉に変えて掻い摘むだけでも胸が痛む、遥かに高圧的で、高慢に満ちた内容であった。
あの演説を呆然と見守っていた、準備役の侍従達の顔を思い出すと、やり切れない。

結局、彼の名声を買ったある政府高官の一声でその申し出は受け入れられる雰囲気となった。

…胸の負担が気に掛かるのでこれ以上の回想は止めよう。
結局、その一連の改装の手際の良さは見事と言うべきで、
結果的に生誕を祝う席の余興として好評を博した訳だが、
周りがどう思ったのであれ、その影で私達の面目は微塵までに潰されたと言って良い。
そしてそう思う我らの心を彼は見逃さず、
「そのような筋違いの恨みを覚えるより、せめて次善の対処の仕方を覚えたらどうだね?」
と、返せぬ叱責を加えるのを忘れてはいなかった。
私はそれにまだ怒りを覚えるだけの覇気はあったが、
流石に担当はただの痛憤を超えて心を痛めたらしい。翌日、問われぬ責を取って辞官した。

彼の言う事は正しい。
しかし私の怒りを覚えるのは、彼に、あたりまえに人が持つ、
何処かひとかけらの情が存在しない事だ。
それが、私の教育が間違っていた為か、今となっては知る由も無いが。
107Type:M0-e:2001/07/27(金) 15:54
「ねーねー」
先ほどから、私の自室のベッドでは、私と同型の機械兵器であるM-3が、
枕(殆ど使わないので部屋の隅に転がっていたものだ)を抱きながら
ごろごろと転がっている。
彼女らは「十二妹姫回路」という思考回路によって、人間の少女のような行動をとる。
「ねーねーれいちゃーん」
れいちゃん、というのは私の通称である。ナンバーの0から来ているらしい。
「いるんでしょ、おしえてよー」
M-3が質問しつづけているのは、私の「スキナヒト」についてである。
その言葉の定義がわからないので、答えかねている。
わざわざそれを聞くために、私の部屋を訪ねてきたのか、と質問すると、
M-3は枕に顔を押し付け、足をばたつかせながら、話始めた。
「あのねー、わたしねー、スキナヒトがいるの」
そうか。
「うん、おにいちゃん。」
なるほど、大隊指揮官ということか。

!?

「れいちゃんがいない時ねー、おにいちゃんお酒ばっかり飲んでたときあったの。
 でね、わたし心配になって、スープ作っていってあげたの。ご飯食べてなかったから。」
彼女は、シーツを身体に絡ませながら、ごろごろと転がりつづけている。
なにがしたいのだろう。
「そしたらね、全部飲んでくれたの!」
きゃあきゃあと言いながら、更に転がり、ベッドから転げ落ちた。
食べてもらいたくて作った料理を、食べてもらったのだから、
目的は達せられたのではないか。それを話しに来たのだろうか?

そのうち、もぞもぞとうごめいていたシーツの動きが止まった。
「……………でもね、怒られちゃった。
 戦闘員が料理にかまけているのは感心しないな、って。
 訓練もしないで、仕事でもない料理なんてするなってこと。」
そして急に起き上がり、拳を掲げてこう言った。
「わたしね、もっと訓練して、もっと強くなる!
 そうすればおにいちゃん、きっと誉めてくれるよ!
 だかられいちゃん、協力して、お願い!」


そうした経緯を経て、私は翌早朝、ジャージという衣服を着、
シナイと呼ばれる竹製の棒状の物体を持ち、訓練場に立つことになった。
M-3によれば、これらは必要不可欠らしい。
「ふぁいとっ、ふぁいとっ、ふぁいとっ」
当のM-3は、タイソウギにブルマ(代謝がある程度調節できる我々にとっては
あまり機能的とはいえない服装に見える)、足には鉄製のゲタ、
更に腰に結んだ紐にタイヤを括り付け引きずるという、意味不明な格好で、
訓練場をひたすら走り回っている。
「ふぁいとっ、ふぁいとっ、ふぁいとっ」
どうやら、こうしているとそのうち大隊指揮官がフリムイテくれるのだそうだ。
まったく、十二妹回路という代物は理解に苦しむ。
私はとりあえず、シナイを適当に振ってみた。
こうした我々の姿を見たものがいても、
なにをやっているのか全く分からないだろうと予想しながら。
108みなぎ:2001/07/27(金) 20:17
ああ、ようやく毛が乾いた。
猫は軟毛なので濡れると乾くのに時間がかかる。
しかも泥だらけになってしまったのでよけい大変だった。
でも、宮様に奇麗にしていただいたのは非常に役得だったなあ。
(おそらくはあきいえ氏以来だろう。)

とりあえず、扇風機の前でゆるゆると眠ることにする。
なにかが焼けている匂いがする。鯵か何かかな?(>>90
別に七輪は用意してなかったはずだけれど・・・・・
それにしても昼寝はいい。猫であることの幸せがここにある。

ふと、きづいて私はあたりを見回した。もうじき日も沈む。
宮様が蚊に刺されたらかわいそうだし、蚊取り線香を炊くことにしよう・・・・

ハンモックでは萌原女史の胸を枕にして宮様がすやすやと眠っていた。
蚊帳っていうてもあるけど、ここはぶたさんの線香置きの出番でしょう。
なにげなく(>>90)の萌えかすから火を取って線香をつけた。

・・・・・・おかしいな・・・・・なんか匂いが変だ・・・・・・

ま、いいや。花火の準備をしよう。ロケット花火は欠かせない。
夏の花火といえば花火戦争。これに尽きるでしょう!
「う、うわー四朝の皇女様方プロマイド揃い踏み!こ、こわい!
は、早くどけてくれ。そうそうこのアルバムに入れて、よ、上手いね
あんた今日から写真館開こう、そうしようそうしよう。よ館長!館長って言うのかこの場合?
まあいいや、そんでこのアルバムはおれの懐の中にしまってと。」
「あ、こいつ怖い怖い言ってプロマイド総ネコババしやがった!返せ!」
なんていわれてこの男、ソソクサと柔道で言う亀になりやがりました。
これじゃあ腕も取れない首も絞められないでお手上げです。
「ああ、くそ、お前ほんとは何が怖いんだよ。」
すると男は向き直って急にあらたまって
「ほんとのところ菊水が一番怖い。」
______ __________________
         ∨
        ∧ ∧
        (. ゚Д゚)       .
       .< ..y .>
     . . ( ̄ ̄)
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ ΛΛ ΛΛ ΛΛ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛΛΛΛΛΛΛ ΛΛ< そりゃそうだな・・・
,,゚Д゚(゚Д゚)゚Д゚( ;゚Д゚);゚Д゚)\_______
             オイ
110旭日新聞:2001/07/27(金) 23:30
特集・国防軍/果てしなき拡大路線。周辺諸国に不安の声
 国防軍は、一体どこへ向かうのであろうか?


 北陸戦争に於いて、甚大な被害を出しながらも日本帝国を守護する事に成功した国防軍。
 国民から絶大な信頼を受けるその組織は今、変貌を遂げようとしている。

 一例として、97式装輪装甲車と云うものを上げられる。
 これは、現在の国防軍普通科(歩兵)部隊に対して配備が進められている96式装輪装甲車とは別の車輌であり、
そして、比較にならないほどに高い戦闘力を秘めた装甲戦闘車なのである。
 装備しているのが主に、第一聯合陸戦師団で在る為、一般に余り知られていない為、少々かいつまんで説明すると、
その性能は下記の通りとなる。
 主武装として45o砲を持ち、軽量化の為にアルミ装甲を採用しているが、スペースド・アーマーを標準装備
する事によって十分な防御力を持ち、又、発動機をガスタービン・エンジンとする事によって、パワーと
初速加速力に優れた車輌として完成している。
 製作は技術研究本部。
 これが、国防軍の主力装甲車として採用されなかったのは、第一に金銭的なものが上げられる。
 諸外国の装輪装甲車と比べて、高額な事で知られている96式装輪装甲車ではあるが、97式はそれに輪を掛けて
高額、諸外国で採用されている装甲戦闘車に匹敵する程の値段であったのだ。
 だがそれが第一の理由では無い。
 最大の理由は、97式装輪装甲車が攻撃的装甲車であると云う事なのである。
 国防軍と云う組織は、基本的に大日本帝国の領土防衛が主任務とするものであり、高すぎる性能を持った、
97式装輪装甲車と云う兵器は、言うならば諸外国に対して脅威を及ぼしてしまう存在であったが故に、当時の
国防軍上層部−特に文民(シビリアン)は97式装輪装甲車の大量採用を断念したのだ。
 此は、極めて冷静な判断と評価すべきである。


 日本には再び、軍靴の響きが迫っているのだろうか?

 当時の近隣諸国−SK国の軍事アナリストは、97式装輪装甲車の登場に、「正直、恐怖を覚えた」とすら語っている。
 そして、その大量発注を控えた賢明な判断に、SK日間の友好親善発展の兆しを見たとも、記している。
 だが今、その兆しは過去のものへとなろうとしている。
 97式装輪装甲車だけでは無い。
 高い戦闘能力で知られた89式装甲戦闘車の後継として、極東最強の呼び声も高い90式戦車系の車体を
ベースとした歩兵戦闘車、1式装甲戦闘車の大量発注も行われたのだ。
 周辺諸国に対して、脅威を与える装備。
 故に周辺諸国も又、国防軍に備えて軍備を拡張する計画を打ち立てている。
 平和を愛する事を高らかに宣言する我が国が、極東に於ける軍拡の引き金となってしまっているのだ。

 大日本帝國軍部は、70年以上も昔に成した事を忘れたのであろうか?
 97式装輪装甲車、そして1式戦闘装甲車に関する問題は、単純に国防軍が装備する装甲車の問題として
だけ捉えられるものはない。
 或いは、たかが装甲車の問題と言う人が居るかも知れない。
 だが、そのたかがの問題を看過し、その結果が先の大戦争に繋がったのではないだろうか。
 我々はその轍を踏まぬよう、国家の行く末をしっかりと監視していく義務があるのでは無かろうか。

(政治部・樫村昭夫)
「魚雷命中確認しました」

金属がごりごりと裂ける様な不快な音が司令塔内にまで聞こえてきた。
艦長のナジャ・プランパン中佐は、顔色一つ変えずに海図に見入ったまま、続いて次の司令をくだす。

「針路2−2−0に変更、深度200、ダウントリム5、速度二分の一増速」
「アイ、サー」

同じ様に海図に見入っている副長が、プランパン中佐にだけ聞こえるようにつぶやいた。

「これでF国の輸送船を3隻喰いましたね。カムラン湾の連中の艦隊は動くでしょうか?」
「動くだろう。日本海軍は何を考えているのか艦隊を出撃させていない。あのP-3Cも一機も飛んでこない」
「次は、どこで待ち伏せします?」
「いや、F国の輸送船はもういい。次はC国の艦隊が相手だ」
「・・・なるほど、南沙ですか」
「ああ、到着までの所要時間を出しておいてくれ。バッフルクリアを終わり次第、充電に入る」
「目的地は?」
「ミスチーフ環礁」
(ミスチーフ環礁の中国軍施設に向けて、各艦艇が艦砲射撃を加えて
いるの見ている)

「連合艦隊司令部より上陸部隊へ命令、上陸準備」

マレーシア海軍提督であり、マレーシア、インドネシア、シンガポール、
ヴェトナム、フィリピンのSK国の6ヶ国連合艦隊総司令官でもあるテヘ
ロ・スビス少将は、双眼鏡で指揮下の各艦艇の砲撃がC国軍の施設
に加えられるのを見ていた。
施設はほとんど破壊され、環礁の岩肌があちこちであらわになってし
まっている。

「なんだ、SK国のフリゲート艦はまだ砲撃が終わらないのか」
「計画通りの砲弾発射が終わっていない、とのことです」

参謀長の言葉にわずかに眉をしかめつつ、それでも何も口にしない。

「SK国艦隊、今砲撃終了」
「了解した。上陸、開始せよ」

スビス少将の命令が伝達され、インドネシアとヴェトナム、フィリピンの
海兵隊が上陸用舟艇で突撃を開始し、シンガポールとマレーシアの
海兵隊がヘリで強襲をかける。
上陸用舟艇が近づくと、施設のあった残骸から、対戦車ミサイルと思
われる白煙と弾体が近づき、舟艇の何隻かに命中した。
と、接近中のシンガポール海軍のヘリからロケット弾が浴びせかけら
れ、陣地を制圧していく。

「ほぼ計画通りに終わるな」
「かと思われます。それで、本国へは?」
「うむ、作戦成功の報告を送れ。「ワレ、正当ナ領土ノ回復に成功セリ」」
>>112
次官から緊急連絡ですか?
はい、善行です。アルザス将軍ですか? いえ、先程お帰りになりまし
たが? え、F国の輸送船団の件ではない? カムラン湾の艦隊が緊
急出港した? 了解いたしました、それでは、タイフーン戦隊を?
は、それでは、すぐに命令を下します。

副官、至急和歌山沖のタイフーン戦隊の岩田司令を呼び出してくださ
い。最優先です。
  _____
  l__憲__lハァ    . .ΛΛ  /
 ( ・∀・)∬ ∬ ┏━┓゚ )< 軍靴の響きねえ・・・
 (__   ⊃目 目.┃旭┃⊂> \
  し__)┳━┳.┃日┃..)
  _____
  l__憲__l__     ΛΛ  /.
 (;..・∀・)∬ ∬ (゚Д゚ )< 憲兵の足音ならよく聞くがね。
 (__   ⊃目 目⊂y  |つ\
  し__)┳━┳.( ̄ ̄) ミ__バサ
>>113
 日本外人部隊司令部からの緊急通信だと!?
 ・
 ・
 ・
 はい此方、〈タイフーン〉戦隊司令岩田です。
 どうされました、閣下?
>>112
(ほとんど岩礁といってもいい環礁に上陸用舟艇が到着したとたん、真っ先に飛び出す士官)

野郎共!! 走れ走れ走れ!!

(波打ち際を水柱を立てつつ駆け抜け、岩礁の一つに身を寄せる。そのまま突撃銃を乱射しつつ、上陸してくる海兵隊員達の援護に当たりつつ叫ぶ)

ランス! 部隊をまとめる! まずはあの機銃座から潰すぞ!
>>115
南沙でASEAN各国が、C国に占拠されていた環礁の武力奪回に動
き始めました。すぐに命令が統幕から下りますが、国連軍活動という
事で現場の調停と艦隊の引き離しに出撃させられる可能性がありま
す。タイフーン戦隊は、只今をもって日本外人部隊に編入、国連軍活
動に備え、出撃準備に入ってください。

海軍の情報系に統幕から情報がアップされます、詳細な状況はそれ
で確認してください。この回線は専用で空けておきます。なにかあれ
ばすぐに連絡を。

何か質問は?
118C国状況:2001/07/29(日) 00:28
〜中南海〜

 この日、C国国家主席代行たる萌豹氏の機嫌はお世辞にも良いものとは言えなかった。
 理由は幾つかある。
 一つに、先の第三次天安門事件で取り逃した『反革命・フルシチョフ修正主義者』たる劉萌奇&ケ萌平一党が、未だに逮捕されないこと。
 彼らの潜伏先はわかっている。上海だ。しかし、萌沢民委員を主席とする当地の党委員会は、言を左右にして彼らを引き渡そうとしない。
 現地の公安に頼らず、中央から武警を派遣して強攻策に出るにも、劉萌奇らの息の掛かった南京軍区や広州軍区の一部部隊、それに南海艦隊がどう動くかは不気味だった。
 結局、彼らをP京からその勢力圏に脱出するのを許したがために、居場所を突き止めながらも手出しできない情勢が続いている。

 それに対する対処が最優先とされていたところに、今回のASEANの軍事行動である。
 このかつての藩国、朝貢国の身のほど知らず、肥大し切ったとしか言いようのない野心には、当然懲罰が加えられて然るべきである。
 しかして、これに対応するために大規模な軍事活動を起こした場合、国内の騒乱分子がどのような動きをするだろうか。
 国家指導者の世界基準に照らしてみても、あまりよろしくない萌豹閣下の判断能力は、実のところ限界に達しつつあった。

 宰相・周萌来の判断は、然し萌豹の判断とは異なっていた。
 鄭和の遠征艦隊や歴代中華王朝の商船がこれら南支那海の諸島を航海拠点として活用したのは歴史的事実。すなわち領有権の正統性はC国にこそある。
 なれば、これを奪還するための聖戦を、いかに騒乱分子であれども邪魔だてするはずがない。
 少なくとも、騒乱分子たちは萌豹などよりはるかに愛国心を持っていることを彼は知っていた。

 かくして、渋る萌豹を周萌来が推し切る形で、対日戦争でも温存された遠征艦隊の派遣が決定された。

 第一陣は南支那海防衛を主任務とする南海水師、旅大級駆逐艦4隻を中核とする総計13隻の艦隊である。
 
(十数人単位で岩礁にへばりついている各国の海兵隊員達。上空のヘリの支援攻撃が始まると、フェルナンデス中佐はまたも真っ先に飛び出す)

よしっ!! 今だ、野郎共、立って走れ!! 逝け、逝け、逝け!!!!

(ヘリからのロケット弾攻撃の爆炎も消えない内に、蛮声をあげて突撃する兵士達。それでも射撃を続けるC国軍の機銃陣地は、対戦車ロケット弾や手榴弾の攻撃で、一つづ潰されていく)

おう! ランス、司令部へ報告だ!

「我、環礁ヲ占拠セリ!!」
>>117
 状況は了解しました。
 幸い、全艦とも燃料は満載しておりますので、戦隊はこのまま一旦、沖縄沖を目指します。


 参謀長!
 任務だ、南沙の火薬庫が発火寸前−いや、発火を始めた様だ。
 戦隊は全艦をもって、沖縄沖を目指す。
 佐世保に補給艦を出すように要請しろ。
 ああ。最大戦速で向かう事になる。
 それから、ASEAN及びSK国海軍、それにC国の艦隊の詳細を出してくれ。
 最悪、両者の中間に立つ羽目になるぞ。
>>120
(出撃する護衛艦「あすか」のヘリポートに、SH-60J改が着艦する)

あははーっ!! とってもお久しぶりですっ、海軍の兵隊の皆さんっ!!(笑)
どもっ、こんばんわっ、六九式ですーっ!!(爆)

さてとっ!! どうやらこの六九式のお仕事の時間がやってきたようですねーっ!!(謎)
122状況:SK国:2001/07/29(日) 00:43
−青瓦台
 食事時。
 香ばしい匂いと共に、じゅうじゅうと脂の乗った肉が鉄板の上で焼けている。
 因みにこれはプルコギであり焼き肉等と云うシロモノではく、焼き肉などと呼ぶ奴は歴史をねつ造する者として、
発見次第、SK国政府は謝罪と賠償を請求するものである。

「金ニ大萌大統領閣下、南シナ海は南沙諸島にて成功との報告ニダ!」
「ニダニダ! 秘書官、私は金大萌ニダ!! 金ニ大萌では無いニダ!!!」
「………ドウセソウサハナイニダ」
「最近の潮流にのって儒教精神を無視する気ニダか!、目上の者に逆らうとは!!」
「アイゴー! そんなつもりは無いニダよ!!」
「ニダニダ! ならば良いニダ!!」

 アセアンによる連合軍構想にSK国が参加した理由。
 それは直接的にはC国、そしてF国の脅威が原因に在った。
 南シナ海は、SK国にとって生命線と呼べる意味を持つ海域である。
 もし、南シナ海で一事在れば、漸くIMF管理下を脱する道筋の見えてきたSK国経済はどうなって
しまうのだろうか?
 それは誰にも判らない。
 沈痛な空気に包まれる大統領公室。
 だがケンチョナヨ精神に溢れるSK国人の気概は、逆境をそのまま受け入れる事は無かった。

「ケンチョナヨ! これをウリナラの勢力拡大の好機と捉えるニダ!! 幸い日帝は北陸でのC−NK−R
による懲罰戦争によって疲弊した今こそウリナラがアジアの主導的地位を占めるニダ!!!」

 それは一筋の光明であった。
 その言葉から、大統領公室の雰囲気は一変する。
 それが、極内々に要請の来ていたC国からの南沙諸島解放作戦にSK国が参加した理由であった。
 国家の総力を挙げて連合軍に参加する事を決意したSK国。

「ニダニダ!! その通りニダ。コレはウリナラの勢力拡大を図る絶好の好機ニダ!チョパリを撃退した
偉大なるK民族の優秀さをアジアに知らしめ絶好の好機ニダ!!」
「ウリナラマンセー! チョパリは帝都と僭称する東京に核ミサイルを受けて、軍も民もボロボロニダ。
今こそ日本に追いつく好機ニダよ大統領閣下」
「ニダニダ! C国も殆ど内戦状態ニダから、ウリナラの艦隊が居れば無茶は出来ない筈ニダ!!
21世紀、アジアはSKが主導するニダ!!!」
「ウリナラマンセー! 東南アジアをウリが支配すれば必ずや日帝は過日の如く、再びウリナラに傅くニダ!!」
「ニダニダ! 最新鋭の艦隊を投入して、最早C国、否! 日帝海軍の時代ではない事を証明してやるニダ!!
機動護衛艦隊を派遣するニダよ!!! クァンゲトデワン級がいいニダ。あの艦ならば、必ずや任務を達成するニダ!!!!」
「ウリナラマンセー! 東方儀礼の国たるウリナラがアジアの盟主になる時が来たニダ!!」

 漸くのことで、国際史の表舞台に立つ事となったSK国。
 首脳陣にとって、その未来は薔薇色(極彩色)に輝いて見えていた。
モスクワ、クレムリンの大統領執務室を、いまだ最高議会
第一党である共萌党の中央委員がおとずれた。

「キザーロフ大統領、どうやら南シナ海で火の手が上がったようですね」

男の名前はとろつき〜★ミ。
党中央委員会の委員であり、次の大統領選挙には中央委員として出馬することが決定していた。

「それでは、我が偉大なるロジーナが今回の騒動にいかに関わるのか、それをお聞かせ願えないでしょうか?」
>>119
了解した。
よし、迎撃に出撃してくるC国艦隊を迎撃する。
前衛は、事前の協議通りSK国艦隊が務める。

中衛は、我々マレーシア海軍の「レキウ」「ジェバド」とシンガポール艦
隊、そして後衛はヴェトナムとヴェトナムだ。環礁の警備はフィリピン
艦隊があたる。

C国海軍は、今内戦中でまともな戦力を持っていない。
我々にも十分以上に勝機はある!!

各人がその義務を果たすことを期待する!!
>>121
 「あすか」に降り立った六九式教授へと敬礼をし、そして右手を差し出す。

「御足労、感謝します。状況は確認しました。最新の情報ですと、どうやらASEAN連合軍
は南沙諸島の制圧に成功しつつあるとの事です。そして、C国の海軍も出撃準備を整えて居る
様子です。
 貴女の能力、大井大佐からも聞き及んでおります。今回は情報分析の力に期待していますよ」

 六九式教授をCDCへとエスコートしながら、現時点までに集まった情報を手短に伝える岩田。
 それは一部の隙もない、帝國海軍軍人として儀礼の整った態度であった。
 だが参謀長らは、岩田の左腕が小刻みに震えているのに気付いていた。

「ONの右手とOFFの左手、ですね」
「………まぁ、この一件が終わるまでは、自制心も持つ−持って欲しいものです」

 新品の司令誅罰用バットを手にし、溜息混じりに呟く参謀長。
 だが星野中尉には、何処かしら楽しげに見えていた。
126大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 01:11
緊急特番「ドキッ! 阪神だらけのオールスター! 全て見せます快進撃の秘密」

 提供 貴方の生活設計を薄ら笑いで見詰める醍醐ファイナンス
    関西の朝は阪神から始まる! 大阪スポーツ
    女郎蜘蛛様の贄になれ! ア○スソフト

御覧のスポンサーの提供でお送りします。

山野アナ「全国1億5000万人の阪神ファンの皆様、こんばんは。今夜は真夏の大イベントオールスターです。今年は首位独走を続ける我等が阪神が、なんとセ・リーグの全ポジションを独占するという快挙を成し遂げました。という訳で大阪ABCテレビでは緊急特番として、オールスターの実況生中継をとともに、今年の阪神の快進撃を振り返っていきたいと思います」

穴田アナ「いやー、今年の阪神は昨年にも増して強いですね。今夜の甲子園は例年も増して」
 ここでADが登場、山野アナに紙片を渡す。

山野アナ「番組の途中ですがニュースです。本日昼ごろ、カムラン湾に駐留していたマレーシア、インドネシア、シンガポール、ヴェトナム、フィリピンのSK国の6ヶ国連合艦隊がミスチーフ環礁に攻撃、これを占拠した模様です」

穴田アナ「それと阪神の何が関係あるのですか!」

山野アナ「いやないですが。というわけで番組の予定を“多少”変更いたしまして、大阪ABCテレビではオールスターのついでに南シナ海の情勢について報道して参ります」

穴田アナ「迷惑な! あんな(ピー)や(ピー)や(ピー)どもが何しようと、ウチらには関係ないやんけ!」

テロップ(番組の中で不適切な表現があった事をお詫び申し上げます)
>>124
 ニダニダ!
 了解したニダ!!
 ウリナラの実力を特と見るニダ!!!

 全艦に命令!
 敵は4000年の歴史を持つと僭称するC国艦隊ニダ!
 チョパリに出来た事がウリに出来ない筈は無いニダ!
 半万年の歴史を持つウリナラの格の違いを見せつけるニダ!!
 ウリナラマンセー!
128C国状況:2001/07/29(日) 01:12
>>122
「……SK国が、あの地域の諸島の領有権に口だしする謂れがどこにあると言うアルか?」
 取り分け、SK国の暴挙は許し難い。
 これは、中華思想を抱くC国国民全ての総意と言えた。
 建国以来数千年、偉大な父の忠良な息子、第一の下僕として仕えてきたかの国が、C国の退勢に乗じて盾突こうと言うのか?
「……許せないのコト。大枚はたいてもなこたんのプロマイド買たと思たら、実は崩宮マヨ子だたという時より許せないのコト」
「……それがこの場合妥当な比較基準アルかさっぱりわからんガ、言いたいコトは大体承知ヨ。私も同じ思いアル」
 うわ言のように呟くモルヒネ中毒の指導者閣下を横目に、周萌来が大きく頷いた。
「他の藩国はいざ知らず、SK国にはなにか別の懲罰が必要ある」
 空軍司令員の呉萌憲は、しかし難しい顔をした。
「その見解には激しく同意アルが……航空戦力は北陸戦争以来減勢甚だしく、しかも今回の作戦に主力を傾注してるアル。陸軍で攻めるにも、NKが乗るかどうか……」
「迷う必要はないヨ。なんのために我らは他の近代化を遅らせても、アレの開発に力を注いできたと思テル?」
 そう断言したのは萌豹だった。
 にやりと笑い、東北を見遣る。
 そこに数ヶ月前、蝗を灼くために太陽が生まれた。
「少し、嚇かしてやるがいいアル。従属民族に、自分の立場をわからせるために、ネ」
129キザーロフ:2001/07/29(日) 01:13
徹底関与、しかないな。
よろしい、ASEAN各国の支援に望もう。

「我国は国際平和と東シナ海におけるASEAN各国の権利の保護の為に支援を行う」
打電しろ。

あと、必要な艦と出向の算段はゴルシコフ君に頼む。
>>125
(潮風に白衣をはためかせつつ、岩田司令の右手を元気に振り回し)

あははーっ!! どうもお久しぶりですーっ(笑)
そですね、とりあえず現在ここには「あすか」「ゆきかぜ」「あやなみ」の二隻だけですね?
「やまと」「むさし」は、予定通り大改装に入ってしまってよろしいのですかっ?

一応、この三隻には色々と試験運用中の兵器を搭載しておきましたーっ(謎)
はいっ、この三隻で十分状況をコントロール可能ですよ?(笑)
131とても漁船に見えんニダ:2001/07/29(日) 01:17
この混乱に乗じてサンマ漁ニダー
_  ___________
  V
Λ_Λ                       _____
<丶`∀´> |           ケンチャナヨー. /_____
(    つ              Λ_Λ   |
| | |             <丶`∀´> ゙。|
〈_フ__フ../           (    つ ..|    O
 ..   /           .. | | |   |
 .  /         / ̄ ̄ ̄〈_フ__フ ̄|                                                               
  /        /                                                         
   
>>129
(かるく眼鏡を右手の平で直しつつ)

「了解いたしました、大統領閣下。はい、党中央委員会としては、
閣下の判断を最大限尊重させていただきます(笑)
それでは、私は戻って議会をまとめて参りますので、失礼をば(笑)」

(丁寧に一礼し、部屋を去る)
133キザーロフ:2001/07/29(日) 01:19
あ、上げてしまった・・・
134大阪通天閣周辺:2001/07/29(日) 01:26
「おっちゃん、テレビかえてや。今日はオールスターの日やで。大阪の人間
 やったらみなあかんやろ。なにしろ、阪神が全ポジション独占や」
「あ、そうやったな」
>>126
「あ、なんやて。アホタレどもが勝手に戦争始めよったやと。オールスター
 中断したらどないすんねん」
「ほんまですなあ、こないだから新潟で戦争は起こる、東京で核は爆発する、
 どないなってるんですやろな」
「ま、わしに関係ないとこで何起こっても関係ないけどな。年金生活やから
 まあかつかつ喰えとるしな。……燗もう一本つけといてくれるか」
「おおきに。ほんまですなあ、うちもぼちぼち儲かってますからええんです
 けどね。最近、野菜やらなにやらがちょっと高こうなってきて困りますわ」
135大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 01:30
穴田アナ「甲子園は早くも試合開始前から超満員の観客盛り上がっているようです。さきほどのホームラン競争では、新庄、プレイングマネージャー・ランディ・バース監督、遠山がそれぞれ10本の場外でパ・リーグを圧倒してくれました」

山野アナ「いや〜さすがですね、バース監督。ちっとも衰えを見せておりません。ついでにニュースです、夕方ごろ南シナ海の有事に向けて我が皇国の海上護衛総隊こと、タイフーン戦隊が出撃した模様です」

穴田アナ「帰国した新庄並みに助っ人として活躍してもらいたいものですな(笑)」

山野アナ「ところで、本日のオールスターと南シナ海情勢に関して、野球兼国際政治兼軍事評論家の掛布昌之さんをお迎えしております。いったいどうなるんでしょうね? 今夜は」
(執務室の扉が開かれ、海軍の黒い制服を着た老人がとろつき〜☆ミとすれ違う。
半世紀以上に渡ってR国海軍をたたき上げて来た男。海軍の主せるげい・ごるし
こふ☆ミ元帥である)

大統領閣下。海軍としては、現状の太平洋艦隊の戦闘力で現在極東域で発生しつつ
ある情勢変化に対応できるとは、正直申し上げられません。所属艦艇こそ多数に上
りますが、稼動率は極めて低く。外洋行動に出せるのはせいぜいウダロイ級を幾許
か、といった程度ですな。

海軍としては、『1143.8ムルマンスク』の進水に伴い、バルト海艦隊へ移動する予
定であった『ウリヤノフクス』戦闘群に支援艦艇を付けて太平洋へ派遣する事を見
当しておりますが、当然、水上打撃力の基幹である空母戦闘群の移動ともなると大
統領閣下の許可が必要な所ですな。
137南海艦隊司令員:2001/07/29(日) 01:36
 我が軍の反撃は、まず航空攻撃で開始されるアル。
 海南島の基地より、順次海軍航空隊のQ5攻撃機及びF7戦闘機を発進させるのコト。
 二派併せて戦爆連合40機、その空撃の合間に一気に西沙海域に旅大級駆逐艦4、江滬T級9隻の艦隊を突っ込ませるアル!
 主力艦隊が到着するまで待つコトはないヨ、我らだけで敵を殲滅させれば北の京の連中見返せる、これほど愉快痛快なことないと思うヨロシ!
138じょんそんA国臨時大統領:2001/07/29(日) 01:36
(ホワイトハウス内の大統領執務室で、統幕議長の報告を受けている)

それで、ASEAN艦隊はミスチーフ環礁の占領に成功したんだな?
うう(泣) どうしてこうKねでぃが撒き散らかした騒動のタネを私が刈り
とならければならないんだ?(泣)

ええい、その為に極東にあの国がいるんだろうが(泣)
日本人だ、日本人!! あいつらに艦隊を出させるんだ!!
この前の戦争で合州国軍を出してやったろう? こういうときこそ率先
して仕事をさせるべきだろう?

え? もう艦隊の第一陣が出発している? すでに大使が国務省に
連絡してきて、協議の場を設けて欲しいと?
ああ、判った判った。連中がやる気ならいいんだ。

どうせ我が海軍の艦隊も出撃するのだろう?
そうか、第七艦隊の77任務群? 随分と縁起のいい番号並びじゃな
いか(笑) 司令官はバーク提督? おお、名前は聞いたことがあるぞ。

うん、これなら大丈夫だな。では、私は食事をする。何かあったら報告
を入れるように(笑)
>>130
 白衣と髪とが潮風にはためいている六九式教授の姿に、思いっきり心をかき乱される岩田。
 嗚呼、此処が平和な場所で在ったなら、そして職務時間でなかったならば。
 内側に沸き上がった思い。それを左手を少しだけ開閉させる事で小さく発散させる。
 今は職務中。
 そして事態は、急を要するのである。
 岩田は、その様な状況で私情にかまける様な人間では在りたくなかった。
 故に、軍人としての表情で言葉を紡ぐ。

「あははーっ!! どうもお久しぶりですーっ(笑)
 そですね、とりあえず現在ここには「あすか」「ゆきかぜ」「あやなみ」の二隻だけですね?
 「やまと」「むさし」は、予定通り大改装に入ってしまってよろしいのですかっ? 」

「ええ。「やまと」と「むさし」に関しては予定どおり、改装工事に入らせたいと思います。
 新規に搭載された兵装の資料は確認しました。其方の方の運用に関する助言も宜しくお願いします」

「一応、この三隻には色々と試験運用中の兵器を搭載しておきましたーっ(謎)
 はいっ、この三隻で十分状況をコントロール可能ですよ?(笑) 」

 その言葉に小さく、そして影のない笑みを浮かべる。

「ええ、全然同意します。戦隊司令としても自信を持っています。この戦隊の実力ならば、
 情勢を無血で制圧する事も可能だと。
 さぁ、どうぞ此方へ。
 余り長いこと潮風にあたっていますと、お体の調子を崩されますよ」
140やや漁船に見えなくも無い:2001/07/29(日) 01:45

Λ_Λトリマクルニダー
<丶`∀´>     ..   _________
___|______/           /
_________  0ト人ト甘|   /
                      ../
 ○   ○   ○          /
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


                                      _____
                                \   __l__海__l
                          . カエレ!!>._(・∀・ )
 ww ...                         .  /  \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Λ_Λニ…ニダ…                           \
<;丶`∀´>     ..   _________           \   海上保安庁
___|______/           /             \
_________  0ト人ト甘|   /                \
                      ../                   \
 ○   ○   ○          /                      \
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おわり
>>137
「司令、シンガポール空軍のE-2Cから報告です、C国空軍の作戦機
約40、亜音速で接近中!!」

了解した。
プエルトプリンセサの飛行隊はどうした?

「現在、マレーシア空軍のMIG29、フィリピン空軍のF-16が1個飛行隊
づつ要撃に出撃したと」

よし、全艦隊に対ASM警報!
SK国艦隊に敵の艦隊の発見を急がせろ。
敵艦隊発見し次第、SSM戦に移行する!!
142キザーロフ:2001/07/29(日) 01:48

よろしい「ウリヤノフクス」戦闘群は太平洋方面に送れ。
空軍にも連絡し、ヨーロッパ方面の1個前線空軍を極東方面へ送れ。

今回の戦争は大きくなる・・・・
我国は全力を以ってこれにあたる!!
>>139
あははーっ!! 歴戦の軍人さんに寄せられる信頼は、とっても嬉し
いものですねっ(笑) それでは、六九式も頑張りますよ?(謎)

それでは、CDCへお願いしますーっ(笑)
>>141
 ニダ!
 ASEAN中の期待をヒシヒシと実感するニダ!!
 まだC国艦隊は見つけられないニダか!?

 ケンチョナヨー!

 まぁいいニダ。
 見つけたときが、C国艦隊の最後ニダ。
 ウリが見つけだすまでの短い時間、その最後の生を堪能していると良いニダ!
 ウリナラマンセー!
145賭布正行:2001/07/29(日) 01:56
「はい、賭布です。阪神の打撃陣は相変わらず絶好調ですね。もしかしたら代打バースなんてことも
 ありえるのではないでしょうか。投手陣も、先発、押さえともに好調ですからね、本日は実質、
 阪神対パリーグ連合軍ですね。それでも、パリーグが勝てるかどうか、というのが現実ではないで
 しょうか。人気のセリーグ、実力のパリーグと言われていたのも今は昔の話ですからねえ。

 本日のASEANの行動ですが、背景には伝統的な中華思想に裏打ちされた帝国主義的傾向をとみに
 強めている中華人民共和国に対するちょっとしたしっぺ返しという視点で捕らえるべきものと思い
 ます。つまり、中国がその相対的に大きな軍事力で実効支配下においていた南沙群島、ここが
 石油資源の宝庫であり、フィリピンとの係争地になっていたことは皆さんご存知のことと思い
 ますが、そこを取り返すのは、中国が内戦と日本への出兵により疲弊している今しかありません。
 おそらく、今回の行動にはフィリピンの意志が強く働いているものと思われます。

 しかし、彼らがそのような行動を取ったことにはもう一つの理由があると思います。つまり、
 東南アジアにおいて悪辣な植民地支配を続け、そして数十年にわたる戦争を戦い抜く羽目になっ
 た引き金であるフランスが、何を思ったのかアジア地域に大艦隊を派遣したこと、
 これです。彼らは船団護衛に必要な兵力であると強弁しましたが、その勢力は明らかに必要
 とされる質と量をはるかに凌駕しておりました。このような艦隊の派遣が、警戒心を呼び起こ
 さないわけがありません。日本がうっかりフランス艦隊を受け入れていれば、日本はフランスと
 同様に信用できない国との評判を新たにしたかもしれませんが、幸い、日本はフランス艦隊を
 受け入れませんでした。この時点で、かつてフランスを宗主国として植民地支配下にあった
 ベトナム、そして、日本の軍事力を中国の覇権主義に対抗するために必要としている
 域内各国の思惑が交錯して、ASEAN全体での共同行動になったものと思われます。つまり、彼等は
 中国とフランスの脅威に対抗するために、日本の軍事力を必要とし、わが国をかの地域に
 積極的に関与させるために軍事行動を起こしたのです。日本の信じられないような迅速な行動も
 そのことを裏付けているものと思われます」
「なるほど、それでSK国は?」
「あの国は、はじめてコンパに参加した厨房みたいなものです。騒ぎがあると口を出さずに
 いられないのです。おそらく、今ごろは国際社会の失笑を買っていることでしょう」
「ははあ、そうですか。あ、試合開始のようです」
146Mig29M@マレーシア空軍:2001/07/29(日) 01:56
>>137
シンガポール空軍のE-2Cが送るデータを元に、プエルトプリンセサの
基地から邀撃指示が耳に入ってくる。

「シグマ01、方位1−2−2、70浬にアンノウン9機、速度0.75マッハ
方位1−9−5へ向けて飛行中」

了解した。
シグマ01より編隊各機へ。これより敵攻撃隊の邀撃に向かう。
敵の左前方上方から一撃かける。
まずは中射程AAMからだ。
147大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 02:01
山野アナ「さあ、いよいよ試合開始です、先行はセ・リーグから。一番打者は阪神から上坂。南シナ海でも始まった模様です。ピッチャー第一球……投げました! ああ! 大きいこれは入ったか! なんと上坂プレイボールホームランだ! C国空軍がマレーシア軍に向けて交戦中です。こちらも盛り上がって参りました。それでは現地に向かっている梅津さんよろしくお願いいたします」
了解しました大統領閣下。海軍も、総力を挙げて極東域における安定の確保の為に
尽力するとしましょう。
さて、それでは北洋艦隊よりウリヤノフスク戦闘群を基幹として太平洋戦域に派遣
の準備を行わせましょうか。先遣部隊として、現在北極海の『聖域』で活動中の我
が方のバルス級原潜を二隻移動させましょう。

それでは、失礼させて頂きます。
149Mig29M@マレーシア空軍:2001/07/29(日) 02:05
>>146
よし、目標をロックオンした、AAM発射!

・・・・・・・・・・・!
目標への命中を確認!! 撃墜4、残りは編隊を解いてブレイク!!
よし、まずはこちらの勝ちか!?

「オメガ00よりシグマ01、方位2−8−8、距離40浬にアンノウン!!」

了解した。
!! 各機AAM警報!!
くそ、敵の攻撃機に注意を向けすぎていたのか?

!! よし!! フィリピン空軍にしては、やるじゃないか!?
たかがC共のF7でF-16にかなうものか!!

「オメガ00よりシグマ01、敵の攻撃機がASM発射ポイントへ向かってい
る、急いでくれ。方位2−0−5、距離60浬」

了解した。
シグマ01より編隊各機へ。敵の残存攻撃隊を迎撃する!!

続け!!
>>149
よし、友軍はその義務を果たしたな。
撃墜17に、被撃墜3か。
まるでイスラエル空軍並ではないか。

それにしても、SK国艦隊は、まだ敵艦隊を発見できないのか?
151南海艦隊司令員:2001/07/29(日) 02:11
>>146
幕僚A「しれぇ! 航空部隊、接敵とのコト! 敵、新鋭機揃い。甚だ不利ネ」
司令員「敵はファルクラムにファルコンか……Mig21のデッドコピーじゃ太刀打ち不能アルか? 否、人民の信頼厚い人民解放軍、中華民族の心意気あらば、防空網突破が何ぞ叶わんことやアルか。アルゼンチン海軍の奮闘に倣うヨロシ!



・・・でも、ちょと心配アルから、空軍のF8Uにも二個飛行中隊24機、支援頼むヨ」
幕僚B「しれぇ……(涙)」
>>150
 視線が痛いニダ………
 まだ発見出来ないニダか?

 !

 発見したニダか!?
 さっきみたいな虚探知では無いニダね!?
 ウリナラマンセー!
 ウリナラの艦隊の歴史に輝かしい勝利の1ページが加わるニダ!!
 本隊に、連絡。

 我、敵艦隊ヲ発見セリ!!
>>143
「歴戦の軍人などと言われると、何ともこそばゆい感じがしますよ」

 二人が艦内に入ると共に、速力を上げる「あすか」。
 振動が、重々しい響きと共に艦内に満ち満ちてゆく。

「司令!」

 上がって来た報告。
 それは、南沙諸島にて本格的な交戦が開始されたと云うものであった。

「始まったか……」
154広州軍区攻撃連隊編隊長:2001/07/29(日) 02:19
>>150
……なんと言う事アルか。
友軍はとっくに撃退されてるアル。これ以上、この空域に止まること無意味ね……かえろかーえろ♪

南海艦隊司令員「待てやゴルァ(汗) 護衛すべき友軍機いないなら、艦隊直掩にあたるヨロシ」

……えー? 面倒くさいアル、空軍が海軍のために汗水たらす、カコワルイ!!(゚∀゚)のコト。

司令員「帰ったら銃殺♪」

アイヤー、皇国の興廃この一戦にあり、祖国のために頑張るヨ!!

司令員「……皇国の興廃って……(;´Д`) まぁ良いアル。つーしん終り」
>>152
了解した。
よし、SK国艦隊はSSM防御体制に入れ。
後衛のヴェトナムとインドネシア艦隊に連絡、SSM準備に入られたし!

SK国からのデータは? 後衛の艦隊はデータを受け取ったな?
了解した。準備終了し次第、攻撃を開始せよ!!
156名無しレポーター@"現場":2001/07/29(日) 02:19
はいはーい、梅津ですー。
こちら南シナ海も盛り上がってまいりましたよー。
はい、ご覧頂けますでしょうか、(>>149の映像)ASEANの空軍、とっても強いです!
C国の戦闘機が次々撃ち落されてまーす!

それでですね、わたくし、密かにASEAN艦隊所属のとある戦艦に、
潜入インタビューにやってまいりました!
それでは、現場の名無しパイロットさん@待機中にインタビューですー。
それでは名無しさん、この戦闘の勝算はおありでしょうか?
「…はぁ。その、自分は任務を全うするだけですので…」
へぇ、人事をつくして、ってやつですね!
流石現場のひとの言う事は重みがちがいます!
こちらも圧勝に期待大ですね!!
それでは甲子園球場はどうなっているのでしょうか。梅津でした!
スタジオにお返ししまーす。(名無しと一緒に手を振る)
ヴェトナム艦隊のコルベット4隻から、SS-N-25対艦ミサイルが合計
16発、インドネシア艦隊のフリゲイト艦6隻からエグゾゼ対艦ミサイ
ル合計24発が発射された。

その40発の内、途中で機械の故障によって脱落したもの5発。
可動率87%というかなり高い数値ではある。
158穴田アナ(甲子園):2001/07/29(日) 02:27
>>156
はい! 甲子園に移りました穴田です! こちら早くもセ・リーグというよりも阪神打線が大爆発しております。なんと初回に17点を入れる猛攻を加え、今年の阪神の強さを見せつけております。対するパ・リーグは先発の伊良部がC国空軍並みに撃墜されております。さきほど漸くの思いで三つのアウトを取ったところです」
159山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 02:28
>>158
はい、梅津さんも穴田さんもありがとうございます。いやあ、早くもどちらも圧倒的な展開になりつつありますが、賭布さん。ちょっとこれでは一方的過ぎてつまらない試合と戦争になってしまうかもしれませんねえ?
>>155
 ニダ!
 命令が来たニダ!!
 全艦、ハープーンを発射するニダ!

 ウリナリマンセーの歓声の下、SK艦隊の艦艇「クァンゲトデワン」級3隻と、
「ギアリング」級の4隻は盛大にハープーンを打ち上げる。
 狙うわC国前衛艦隊。
 それは、在る意味でSK国海軍始まって以来の慶事であった。
>>160
待て、SK国艦隊のハープーンSSMはっ、C国主力艦隊との決戦の為
の切り札なのだぞっ!!

あ、ああっ!!
何ということだ、48発ものハープーンを、あんなぼろ艦隊に向けて・・・(泣)
くっ、これだから、T湾と組むべきだったのだ、本来はっ(泣)
162賭布正行:2001/07/29(日) 02:41
「いや〜、阪神打線敵なしですねえ。それにしても、伊良部はふがいない。あれでは
 湾岸戦争のときのイラク軍です。あの時は、イラク軍のT-72は多国籍軍の戦車にア
 ウトレンジ射撃を受けてなす術もなく叩かれっぱなしでしたから。
 逆に、パリーグ打線は、アイギスの盾のごとき阪神の内野陣を突破することは叶わ
 ないでしょう。先発の新城も絶好調ですよ。新城は好調なときほど金壷眼の奥の瞳
 が暗く輝いているのですが、今日は目は爛々、おまけに凶相が、昨日敵を殺してき
 たかのごとく歪んでいますからね。今日の彼はやりますよ。なにしろ、打たれた相
 手のことは一生忘れず復讐の機会を練っているような男ですから(笑

 南シナ海の状況が動いたようですね。ははあ、SS-N-25ですか。はたして防空力の
 貧弱なC国艦隊がどれくらい防げるか、楽しみですね」
>>155
 ニダ?
 ウリの艦隊に命じられたのは、SSM防御体制!?
 ケンチョナヨ!!
 喧嘩は先手必勝ニダ!
 マレーシアの連中は、そんな事も知らないニダか!!
 ・
 ・
 ・
 そうか、判ったニダ!!
 連中はC国殲滅の功を全部独占する気ニダね!!
 宜しい。
 艦隊へ追加命令ニダ。
 残余のハープーンを全部叩き込むニダ!!
 ウリナラマンセー!!!
 C国にSK海軍の恐ろしさを教育してやるニダ!!!!


 再び吹き上がる白煙。
 期せずして波状攻撃と化したハープーンの群が、C国前衛艦隊を狙う。
164南海艦隊先遣隊:2001/07/29(日) 02:42
水兵「敵艦ミサイル発射確認!」
司令員「対空戦闘!! くぬっ、まだこちらの射程に入らないアルか!?」
幕僚「本艦搭載のYJ-1の射程は22海里、一部の艦が搭載してるHY-2も51海里。まだまだアルな」
司令員「畜生めっ、なんとしても相手の懐に飛び込むんだ。潜水艦隊はなにをしてる!?」
注:まだ出撃してません(爆)
発射されたエグゾゼSSMとSS-N-25、合計で35発の内、C国空軍の
F-8IIのAAMによって撃墜されたものは12発。
早期警戒管制機による誘導も無く、これだけのミサイルを撃墜するこ
とに成功したのは、まさしく奇跡と言っていいであろう。

続いて、C国艦隊の短SAMが、盛大な白煙をあげて打ち上げられる。
これによって撃墜できたSSMは、合計で8発。さらに、周辺にばらまけ
る限りばらまいたチャフによって6発のミサイルが針路を逸らされた。

だが、彼らの抵抗もそれまでであった。
旧式なFCSでは、いかに亜音速とは言え大挙飛来するSSMを効果的
に迎撃する能力は無いと言って過言ではないためであった。

9発のSSMがまずレーダー反射面積の巨大な旅大型駆逐艦に次々と
命中した。
一隻は、エグゾゼ1発がミサイル格納筒に命中し、HY-2SSMを誘爆さ
せ、轟沈。一隻は艦橋と機関部にSS-N-25が一発づつ命中、大破炎
上となった。そして、江滬T級9隻のうち、4隻にSSMが命中、2隻が
沈没、2隻が大破炎上となった。
これら3隻は、C国海軍のダメージコントロール能力からいえば、放棄
するしかない被害であった。

C国艦隊は、一瞬で6隻の戦闘艦を喪失する羽目となったのだ。
だが、被害はこれだけでは終わらなかった。SK国艦隊が発射したハー
プーンSSM第一波48が襲いかかったのだ。

20分後、C国艦隊は、旅大型駆逐艦一隻が横転炎上し、江滬T級フ
リゲート艦1隻が同様に大破炎上している以外は、文字通り撃沈され
てしまっていた。
166南海艦隊先遣隊:2001/07/29(日) 03:06
 13隻全てが旧式艦であるC国艦隊に、対ミサイル能力などないに等しい。
 特に、江滬T級フリゲイトなど、短SAMすら装備していないのだ。
 80発を超えるミサイルを前に、しかし彼らは蟷螂の斧を振り上げた。
 国産のHQ61やフランスから導入したHQ7が、一基、二基と打ち上げられて行く。
 直掩のF8Uも、絶望的な対空戦闘に突入した。
 すでに、第一派のミサイル群は目前に迫っている。
167南海艦隊先遣隊@海底:2001/07/29(日) 03:08
……>>166は、>>165の前ってことで(喀血)
(フリゲート艦「レキウ」の艦橋で頭をかきむしっているスビス少将)

なんというっ、なんということだっ!!
ええいっ、もったいない、もったいないっ!!
まだ、C国の主力艦隊は登場もしていないというのにっ、虎の子の
ハープーンを全弾射耗してしまうとはっ、これだから、これだから、
SK国はっっ!!
169名無しレポーター@"現場":2001/07/29(日) 03:11
スタジオ、つながってますかー?梅津でーす!
わたくし、ただいま、SK国の駆逐艦、「クァンゲトデワン」におじゃましてまーす!
さっきはすごかったんですよー!
>>160の映像)

それでは、名無し砲雷長さんのインタビューですー!
えーと、あんにょんはせよー!
先ほどはミサイルがいっぱい飛んでいって、すごかったですよね!
「ニダニダ。戦とは常に先手必勝ニダ!兵は神速を尊ぶハセヨ!」
なるほど、やったもんがち、って事ですね!
「ニダ」
それで、あのミサイルはどこへ行くんですか?
「C国の艦隊、ニダ」
へぇ、そうなんですか!たくさん当たると良いですね!
「…ニダ」

あ、つぎの現場に行く時間ですか?はーい。

はい、それではクァンゲトデワンからでしたー!
砲雷長さん、これからもいっぱいかつやくしてくださいね!
阪神も、なんと17点差!どちらもこのままつっきって欲しいですねー!
梅津でした!スタジオにお返ししまーす!
>>165
 ニダー!
 ウリナラマンセー!!
 にっくき、C国をこの手で討ち取ったニダ!!!
 ASEAN諸国の人民も、ウリナラを褒め称えるニダ!!!!

 ニダ?
 何故、苦悩している(>>168)ニダか??
 そんな事より、ウリを褒めるニダ!!!
171山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 03:20
>>169
 はい、ありがとうございました。
 いやあ、ただ今入りました情報によりますとSK国政府は緒戦の戦果に浮かれるあまり、「この戦果に対してウリナラはチョパーリに謝罪と賠償を求めるハセヨ」との相変わらずワケの判らない声明を発して国際社会の顰蹙を買っている模様です。ついでですが安値を更新し続けるソウルの先物キムチ相場ですが、世界の先物市場にはさして影響を与えていない模様です。
 ところで、今甲子園ですが大変な事になっております。なんと阪神、いやセ・リーグが逆転されました。
 現地の穴田さんよろしくお願いいたします。
>>170
くわっ!! き、き、き、

(そのまま艦橋の床の上に転がり、のたうち回るスビス少将)

「失礼、自分は連合艦隊参謀長のインドネシア海軍のハッサン大佐だ。
今回のSK国艦隊の勇戦敢闘に心から感謝する次第だ。これからも前
衛艦隊として、出撃してくるC国主力艦隊の早期発見に全力をあげて
欲しい。以上だ」

(そのまま担架に乗せられて医務室へ運び出されるスビス少将を横目
で見つつ)

「さて、司令長官が職務に復帰なさるまで、自分が指揮を代行する。
各員はC国主力艦隊との決戦に全力を尽くして欲しい。以上だ」
173北の京:2001/07/29(日) 03:21
総参謀長「しゅせきしゅせきーっ! 大変、大変な報告ヨ!!」
萌豹「何事アルか。今機嫌悪いアル、つまらない報告なら江青萌え一週間の刑に処すのコト」
総参謀長「ソレは嫌過ぎッ!?(汗) は、それが……その……」
萌豹「……早く言うアル」
総参謀長「突出した南海水師先遣隊は、敵に一矢を報いることもなく壊滅とのことで……航空隊の報告では、SK海軍の一斉射で全艦爆沈との……ひぃっ(怯)」
萌豹「…………」
周萌来「…………」
呉萌憲「…………」
萌群「…………」
萌豹「…………(ぷちん♪) ゲハ、ゲハ、ゲハハハハッ♪ もートサカに来たアル! 通常弾頭なんか外しちまえ、一挙に戦略核でSKのダニダニどもイチコロアルッ!!」
呉萌憲「うっわーっ、主席が切れた!?」
萌群「切れてるのはいつものコトだけどッ、これはちょっと不味いアルッ!!」
萌豹「うふふーっ、K半島産のキノコ雲が安価になって松茸ラヴな日帝人民もきっと喜ぶのコト! 従属民族逝ってヨシッ!!」
周萌来「まずは落ち付け(ごめすっ)」
萌豹「ぐぎゃっ!?(ばたむっ)」
呉萌憲「……ひど……」
周萌来「もうすぐ主力艦隊と潜水艦隊が介入を開始するアル。これにあわせ、周辺諸国本土への第二砲兵による攻撃開始するヨ……まずは、調子くれてやがるSK国。ちょと嚇かしてあげるヨロシ」
174名無しレポーター@"現場":2001/07/29(日) 03:36
>>171
球場の穴田です!驚きました!
えー、二回途中まで快調にピッチングを続けていた新城投手ですが、
突然肩の違和感を訴え、医務室に運ばれたのです!
その後程無くして戻った新城投手ですが、
本人の続投の意思は固かったものの、やはり肩の調子が思わしくなかった様で、
パリーグに乱打の嵐を食らい、ただいま、17対18と、逆転されてしまった所です!
打者はまだ西武でやってる4番カブレラと、大変な相手。
ここでとうとう遠山奨志ピッチングコーチ(42)がマウンドに向かった訳ですが…

なんと!遠山ピッチングコーチがそのままマウンドに上がる様です!
投手陣のスタンバイが出来ていない為の苦肉の策でしょうか!
「左殺し」として未だ球界に名高い遠山コーチですが、しかしカブレラは右打者です!
一体大丈夫なのでしょうか…
それでは一旦スタジオにお返しします。
「司令、ニダニダ共、一体全体なに考えているんです?」
「知るか! あのキムチ臭いケンチャナヨ集団の事を、俺に聞くな」
「連合艦隊司令、泡吹いて倒れたっていうじゃないですか、ヤバイっすよ」
「・・・おい、SS-N-25はまだ残っているな?」
「は? 発射したのは半分ですから、あと16発は」
「目標、ニダニダ共、残存全弾発射準備」
「はいいいいいいっっ!!? そ、それシャレになってないっすよっ!! 司令!!!?」
「うるさいっ!! あいつ等がいるとこの戦争には絶対に勝てんっ!! それに、ニダニダ共がヴェトナム戦争でやったことを忘れたかっ!!!?」
「!? はっ!! 失礼いたしましたっ!! よし!! 全艦対艦ミサイル戦準備!! 目標っ、ニダニダ艦隊!!!」

(ハッサン大佐)
「やめんかっ!! お前らっパカかっ!!」
176in瀋陽軍区:2001/07/29(日) 03:40
 瀋陽軍区、すなわちC国東北部。
 この地に配備された第二砲兵の師団は二つ。
 R国やPKOの満州侵攻の際も、周囲の部隊が次々敗退して行く中、第二砲兵は最優先での避退を許されその勢力は温存された。
 結局、満州戦争では使用されなかったこの部隊が、今何重もの防空網の中、攻撃準備を整えている。

 東風15号、東風21号。
 射程600kmと1800kmのこの二種の中距離弾道弾が目標を定めるのは、SK国の北端と南端、即ちソウルとプサンの二都市、その郊外。
 それぞれ5基ずつが、SK国の政治と経済の中枢を脅かすこととなる。
 ソウルにはこれとは別に、済南軍区より発進した轟炸6型(つまりはパジャー)から、空中発射型の巡航ミサイルによる攻撃が加えられることになる。
 目標は、青瓦台。米帝傀儡の首班たる男、その心胆を寒からしめること。

 状況に気付いていないのか、SK空軍の妨害もない。
 なんの障害もなく、ミサイルは次々と空へと打ち上げられて行く。

 数千年来の主人に盾突く、愚かな犬をこらしめるために。
>>172
 ニダ〜ァ♪
 褒められたニダ♪♪
 人から感謝されるのは気持ちが良いニダ(はぁと)

 しかし、ハープーンが一発もないのは心細いニダね………
 後方に控えさせているチョンジーを呼ぶニダ!

 ニダ? 何時空襲が判らぬ現状では危険ニダだと??
 ケンチョナヨ!
 それは軟弱なチョパリやその他の連中の言葉ニダ!
 操艦能力に長けたウリの実力を持ってすれば、不可能は無いニダ!!
 さぁ、速く補給艦に来る様に伝えるニダ!!!
178大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 03:45
>>174
山野アナ「ここで一端CMです」

これで悪質な覗きやストーカーにも安心(はぁと)

                         ∧_∧   .∧_∧  ∧_∧
                         ( ゚∀゚  )  ( ゚∀゚  ) ( ゚∀゚  )
     カチカチカチッ    ,__       ⊂    つ⊂    つ⊂    つ
  (   Λ_Λイッテヨシ!! |_|__|         Y  人   Y  人   Y  人
 ⊂ ´⌒つ ゚Д゚)つ≧  /∫ ヽ        (_) J   (_) J   (_) J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                             ビシュ!!      ビシュシュシュシュシュシュ!!!!
                         ビシュ!!  ∧   。_∧ ;ζ゚  );;*∴;
                       。  。 ∧;:,∴。_ つ  ∧_ :*;:,∴ ∧_∧:*;:,∴
               ズバン!!!  。 。・  ;( ゚∀ζ* )(゚ζ;  *) 从( ゚<:;:,∴
                , ノ从ゝ    。 ⊂  ∴ 。 * γ; ∴つ ⊂ :;:,*∴ :;:∪
  (   Λ_Λ      ||   Σ 。  。。从从 ; 人。:*;:,∴ 从Yζ ;人   Y  人
 ⊂ ´⌒つ ゚Д゚)つ≧  /∫Wヽ    。 (,∴_) 。;:,∴  J (_,∴)  J ,∴(_) J:*;:,∴
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

クレイモア指向性対人地雷

好評発売中!
179C国主力艦隊:2001/07/29(日) 04:00
 瀋陽軍区における、中距離弾道弾の発射と時を同じくして。

 粛々と、多数の艦艇が海南島の沖合いを進んでいた。
 四十隻に達しようかという艦隊の中央に座するは二隻の空母。
 上部構造物に空母らしからぬ大量の武装を施したその二艦は、かつて空母キエフ、ワリャーグと呼ばれていた二隻だ。
 今の艦名はそれぞれ『煙台』と『竜口』という。
 今は、人民解放軍の所属艦である。

 そのすぐ側で彼女たちを護るのは、四隻のソブレメンヌイ級駆逐艦。『福州』、『杭州』、『温州』、『茂名』
 やや前方に、旅海級『深川』と二隻の旅滬級の姿があった。
 玉亭級揚陸艦など、輸送艦艇の姿も多数。
 その周囲には、新鋭の江衛級フリゲイトを中心に、多数の戦闘艦艇が取り巻いている。

 目には見えぬ海面下には、093型及び漢級攻撃原潜が6隻と、宋級、明級潜水艦10隻が展開しているはずだった。

 南支那海の覇権を取り戻すべく。
 満を持してのC国主力艦隊の出撃である。
180空母『煙台』艦内:2001/07/29(日) 04:05
水兵「しれぇ! なんか艦内あちこちにカジノ台とかがあるのは何故アルか?」
司令「……それは貴官の目の錯覚アル。早く忘れるヨロシ」
水兵「しれぇ! 飛行甲板上の戦闘機、満艦飾ごてごて邪魔この上ないのコト!」
司令「だったら早くとっぱらわんかいッ!!」
水兵「しれぇ! まだ娯楽艦そして係留してた頃と勘違いして、観光客内部に残てるのコト。どすればヨロシか?」
司令「放り出せええええぇぇぇぇぇぇッ!!!!」
幕僚A「……すっげぇ不安が残るアルな……(遠い目)」
幕僚B「不安ですむものか、コレ……?(遠い目)」
181賭布正行:2001/07/29(日) 04:05
「賭布です。南シナ海でさらに動きがあった模様です。は、SK国艦隊が手持ちの
 ハープーンを全弾射耗した?……馬鹿かあいつら」
「か、か、か、賭布さん。SK国を批判するようなことを放送で流すのは……」
「うるさい、だまらっしゃい。そもそも何で南沙諸島くんだりまであいつらがの
 このこ顔を出すのか。だいたい、わが国と違ってまともな外洋海軍なんぞ持っ
 たことのない国がしゃしゃり出て来た挙句に、主力の到着の前に全弾射耗とは
 呆れて物も言えませんな。大体、IMFの管理下にはいっているような三流……。
 ふぐっ、むぐっ」
(しばらく、お花畑の静止映像が流された後に)
「ただいま、大変見苦しい音声映像が流れましたことをお詫び申し上げます。引
 き続き、オールスターをお楽しみください。解説は、もと阪神タイガース監督
 の吉田さんです」
182大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 04:14
(静まり帰る甲子園球場)
 二回裏における、遠山の登板と前後するようにして。

 粛々と、リリーフカーが進んでいく。
 四十歳に達しようかという投手陣の中央に座するは一人の右腕。
 ふとりぎみの投手らしからぬ体形に内包したそのフォームは、かつてトルネード投法と呼ばれていたピッチングフォームだ。
 今の投法はそれぞれナニワの回転焼き投法という。
 今は、パ・リーグの近鉄所属のエースである。

(以下略)

 実力のパ・リーグの覇権を取り戻すべく。
 満を持してのパ・リーグのエースの野茂英雄の当番である。
183じょんそんA国臨時大統領:2001/07/29(日) 04:14
>>165 >>179
(本格にて青い顔をして、執務室の机に向かっているじょんそん大統領)
うん? C国の前衛艦隊が壊滅して、しかも主力艦隊が出撃?
それも、R国が売り払った空母付き?

・・・・・・それで、現地に急行中のバーク提督の77任務群はどうなった
のかね? まだ到着までしばらくかかる? なに。現在31ktで急行中?

(本格的に胃のあたりを抑えつつ、うめくように)

うぐぅ、と、とりあえず、C国がASEAN各国へ核ミサイルを発射させな
いように、国務省からP京の大使へ命令を出すように。こんな下らない
戦争で、第三次世界大戦を起こしてはならないだろうに・・・

あと、日本の艦隊は、今どこにいるんだ?
184状況:SK国:2001/07/29(日) 04:17
 殆ど、お祭り騒ぎの会場と化しているソウル−青瓦台。
 あのにっくきC国の艦隊を、SK国の艦隊がうち破ったのだ。それも一方的に。
 浮かれるのも当然であった。

「ウリナラマンセー! ウリナラマンセー!! ウリナラマンセー!!!」

 勝利の雄叫びか歓呼されている。

「ニダニダ! 素晴らしい!! 我が国はとうとう、日帝の支配は勿論、C国の軛からも
脱する事が出来たニダ!艦隊司令を2階級特進くらいさせたい気分ニダ!!!」
「ウリナラマンセー! 同意するニダ!!」
「キムチの特配も付けるニダ! これで艦隊は二倍、実力を発揮するニダ!!」
「ニダ! 金ニ大萌大統領、世界に対する声明、そしてチョパリに、ウリの活躍に対する
謝礼金を出すように要求する文案が完成したニダ!」
「ウリは金大萌ニダ! 今度間違えたら、頸にするニダよ!?」
「ケンチョナヨ!! 各国の報道陣も集める手配をしているニダ。それで宜しいニダな?」
「ニダニダ! 宜しいニダ。しかし此で、日帝はもとよりASEAN諸国からもたっぷりと謝礼金を
ふんだくれるニダな!」
「ウリナラマンセー! IMF下での緊急縮小財政も、此で脱出出来るニダ!!」
「ニダニダ! ウリの天才的策略のお陰ニダ!! 此で、金大萌の名は、世界史に
刻まれるニダ!!!」

 浮かれまくったSK国首脳陣。
 それに冷や水を浴びせる使者が、天空よりソウルを訪れる。
 轟音。
 振動。

「ニダニダ! 何が起こったニダか!?」

 呆然と外を見た金大萌。
 その目に飛び込んできたのは、『いぬいぬいぬいぬっ、狗ーッ!! 狗ニダのばかーっ!!』
と外装に書かれた弾道弾の姿であった。

「ニダニダ! アレは萌豹の直筆ニダ!!」
「………よっぽどキレてるニダね。字間から苛立ちが漂って来ているニダ……」
「大統領閣下、緊急事態です!!」
「何ニダか!?」
「プサンにも弾道弾が撃ち込まれたとの報告が上がってきたニダよ!!!」
「「あっ、あっ、あっ。アイゴー!!!!」」

 見事なハーモニーで、大統領と秘書官の悲鳴は鳴り響いていた。
185じょんそんA国臨時大統領:2001/07/29(日) 04:22
>>184
なに? SK国に弾道弾が落ちた?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はっ!! い、一瞬意識が飛んでしまったよ!!
いや、大丈夫だ、私はA合州国大統領のじょんそんなのだっ!!
ここで倒れるわけには、逝かないのだっ!!

・・・・・・うぐぅ、大丈夫だ、だいじょうぶだよぅ(謎)

(そのまま、胃のあたりを抑えて、机に突っ伏す)
186萌豹:2001/07/29(日) 04:27
>>184
落ちた、落ちたアルな? きちんと落ちたアルか?
うん、青瓦台に落下確認。よーしヨクデキマシタ!(byN●VA)
ゲハーハハ、これでニダニダダニどももおのれの無力、思い知たはずヨ。

……とりあえず、脅しはかけとくべきあるな。
電話帳、電話帳……よし。
もしもし、萌豹ですけど金くんいらっしゃいますか?
187山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 04:28
>>182
 ついに! パ・リーグはドジャースより凱旋帰国した秘密兵器野藻英雄を投入してきました!
 これでいかに阪神打線と言えども苦戦するでしようね。>>184あ、SK国に核が落ちました。それはそれとして、なんと阪神は代打田渕を投入! おお! ネクストバッターズサークルには、さきほど解説から離れられた賭布選手が控えております(笑)
 沸いております! 沸いております! 大阪市内から「六甲おろし」「野藻コール」「田渕コール」などがスタジオにも聞こえてくるようです!
 大阪は今や核の落ちたソウルに以上アツイ街となっております!!!
188状況:SK国:2001/07/29(日) 04:33
>>186
 ニダニダ?
 中国からの電話ニダ!?
 ウリは居ないと伝えるニダ!!!
 って、何処へ逃げる秘書官、待つニダ!!!!
 ・
 ・
 一人ぼっちになってしまったニダ
 ・
 ・
 ・
 (おずおずと)…金ニダけど………萌豹ニダか(汗)
>>179 >>184
(薄暗い指令室で、モニターに映るミスチーフ環礁をめぐる各国艦隊の
情勢を見つめている善行。机に肘を付き、両手の指を眼鏡の前で組
み合わせている)

ふむ、これは困りましたね。C国の主力艦隊は出撃し、釜山に弾道弾
まで撃ち込まれましたか。これは、さすがに私のシナリオにはありま
せんでしたね。
まあ、よいでしょう。シナリオは修正すれば良いのですし、計画の遅延
もこの程度ならば挽回は可能です。

さて、それではASEAN艦隊が生き残るようならば、岩田司令に一仕
事して頂かなければなりませんね。もっとも、あの戦力を相手にいかに
生き残れるのか、疑問ではありますが(苦笑)

彼らの勇戦敢闘を期待するといたしましょう(笑)
190今日は休みの炎上さん:2001/07/29(日) 04:38
  _____
  l__憲__l__     ΛΛ  /.
 (.・∀・..)∬ ∬ (゚Д゚ )< こりゃ門田とか村田(マサカリ)も出そうだな
 (__   ⊃目 目⊂y  | \
  し__)┳━┳.( ̄ ̄)
┏━━━┓
┣━━━┫
┃TVだ. ┃<ついに野茂英雄が!!
┗━━━┛
191萌豹:2001/07/29(日) 04:39
>>188
えっとねー、これ以上宗主国たる我がC華民族に刃向かうなんて忘恩はなはだしいコトしくさるなら、一発か二発、キノコ雲プレゼントしちゃおうかなー、とか思てたりするアルヨ★ミ
狗って主人への恩義忘れないって聞いてたアルが、狗主食にしてる諸君にその影響ちとも現れるコトない見ると、あんましそうでもないかもナ。
まぁそれはさておき、是か否か、今ここで返答頂きたいのコトよ♪
もー第二陣のミサイル発射してるアルから、さっさと返答くれないと自爆させることもできないのコトヨー★ミ(爽笑)
192萌原玲:2001/07/29(日) 04:45
>>187
かーがやーくわれーーーらの、はーーんしーーーん、
タイガーーース♪
おーーーっおーーーっおっおーーーっ!
(ラジオに合わせて大合唱)

尼で降りるより西宮まで行った方が早いよな…って、
おっと来たか!大阪府警って、オマエもう
管轄外やんけ!けっ、バーカバーカ!

(現在地点・名神高速西宮出口1キロ手前。
速度・200キロ。車・玲たんパパ愛用のカレラ)

もなかっ、兵庫県警って書いた白いおじさんだけ
出てきたらすぐ言えよ。
ノーーーモォーーーが出て来たからなあ。
アッッッツイどぉぉぉぉぉっ!!
甲子園まではあと十分!
193状況:SK国:2001/07/29(日) 04:47
>>191
 あっアイゴー!
 ウリが悪かったニダ。
 ウリが間違っていたニダ!!
 だから核兵器止めるニダよぉ!!!
 ・
 ・
 ・
 ニダニダ!
 大体、萌豹閣下は間違えているニダ。
 ウリが、C国を裏切る筈は無いニダ。
 アレは、極めて高度な謀略ニダよ!
 ASEANの諸国は、ウリに騙されて海軍の主力を南沙諸島に集めているニダ!!
 これは好機ニダ。
 鬱陶しいASEANの牙を抜く事が出来るニダ!

 そうにだ。
 ウリは何時までも、そして何処までもCの忠実なる友人ニダよ!
>>179
(若干うつろな目をしたスビス少将、それでも艦橋に戻ってきている)

なに? C国の主力艦隊が出撃してきた?
空母2、巡洋艦4、駆逐艦フリゲート艦多数?

・・・・・・よし、C国はまだ空母の運用には慣れていないはず。ならば、
こちらから先制して航空機による攻撃をしかければ、まだ勝利の可能
性は十分にある。
参謀長、プエルトプリンセサに連絡。出撃可能な全稼働機をもって、
C国主力艦隊に対して攻撃を敢行せよ。続けて艦隊主力をもって決戦
を挑むつもりであるとも、付け加えておけ。

よし、全艦回頭3−3−0!!
わがASEAN連合艦隊は、C国主力艦隊に対し、決戦を強要する!!
195大阪ABCテレビ:2001/07/29(日) 04:59
山野アナ「ここでCMです」

焼き肉はバイキングで食べ放題 食べ放題ヨロレイヒ
フランクフルトは焼き放題 焼き放題ウヨレイヒ
タン・ミノ・タン・ミノ・タン・ミノ・ロースも食べ放題
レバ・バラ・レバ・バラ・レバ・バラ・カルビも焼き放題
タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ漬け放題
割り箸も割り放題

豚肉・鳥肉・イカ食べ放題 食べ放題ヨロレイヒ
トウモロコシ・キャベツ・玉ねぎ焼き放題 焼き放題ウヨレイヒ
デザート・フルーツ・アイスクリームも食べ放題
アンニン豆腐もケーキみつ豆も取り放題
味噌・味噌・味噌・味噌・味噌・味噌・味噌汁飲み放題

ミサイルは別料金

大統領もプロレスラーも食べ放題 食べ放題ヨロレイヒ
ダイエット姉ちゃんも今日だけ解禁日 今日だけ解禁日
胃薬持参でお店と勝負だ食べ放題
女性は割り引き子供は半額取り放題
取り過ぎ残せばルールで誰でも倍料金
制限時間は90分

ハッピーヘブンパラダイス 
196海南島:2001/07/29(日) 05:06
 轟音を立てて、また一機。
 爆装した7機目のSu30MKKが、大空から滑走路へと舞い降りた。

 上層部がおちゃらけている間にも、前線の将兵は命を張っている。
 旧式機主体の広州軍区に、南京や済州、北京軍区から多数の軍用機が増援として飛来している。
 支援部隊の展開が遅れたため、先遣艦隊の出撃には間に合わなかったが……主力艦隊の作戦行動には間に合わせることができそうだ。

 Su27UBK及びSu30MKK合わせて22機をはじめ、JH7飛豹戦闘爆撃機やF10戦闘機、FC1戦闘機などC共の新鋭機が50機強。
 無論、F7、F8、Q5などの旧式機も広州軍区の飛行場に展開しつつある。
 これに、空母搭載の航空部隊をあわせれば、その航空戦力は200機を超える。
 計算上、南沙周辺のASEANの航空兵力を圧倒とはいかないまでも、優位は保てるはずだった。

 ……もっとも、それだけの航空戦力を揃えたこともすっかり不要になる展開が訪れることになる。
 無論、そんな首脳レベルの謀りごとの結果など、現場の指揮官たちは知るよしもなかったのだが。
197山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 05:08
>>195
 試合は五回まで進み、遠山と野藻の投げ合いが続いております。以前セ・パともに二回以降無得点。緊迫した投手戦が続いており、前半戦に猛威を振るった両チームの打線も沈黙。試合は依然として17対18のまま。
 ここで先ほど焼肉……でなかった韓国情勢をお伝えいたします。
 現地の名無しリポーターさん、どうぞ!
>>194
 ヤバイニダ!
 戦争ニダよ………一方的に殴るんじゃなくて、お互いに至近距離で撃ち合う事に
なったニダ!
 アイゴー!
 どうするニダか!?
 今更、逃げるって訳にも行かないし………参謀長、オマエならどうするニダ!
 ニダ!?
 一人だけ救命胴衣を着込んで、それではオマエ、チョパーリ以下ニダ!!
 ・
 ・
 ・
 ・
 電信、本国からの?
 ………一体、何の様ニダか??
 ・
>>193
 ・
 ウリナラマンセー!
 素晴らしいニダ!!
 流石は金ニ大萌ニダ!!!
 ウリナラマンセー!!!!

 全艦へ命令ニダ!
 目標はASEAN艦隊ニダ!!
 全兵装使用自由!!!
 皆殺しにするニダ!!!!
199萌豹:2001/07/29(日) 05:12
>>193
はっはっは、我がフネ13隻も連絡抜きで沈めといて、今更誰が信じると思てるアルかこの夏厨♪
……と言いたいとこアルが、今回は許しといてやるから中華民族の寛大な心に感謝するヨロシ(にやり)

さて。では、疎ましき東南アジアの叛徒どもを討ち平らげるとするアルが、無論貴国は我々に協力してくれると信じてヨロシナ?
>>198
な、なにぃ!?
SK国艦隊が裏切った!?
今、この瞬間にかっ!?

(スビス少将、半ば白目になりつつ絶叫)

くわあっっ!!
いいだろうっ!! その挑戦、受けて立ってやる!!
全艦隊、目標変更!! あのニダ共を血祭りに上げろっ!!
SSM戦準備!! 奴等を生かして半島に戻すなっ!!
201状況:SK国:2001/07/29(日) 05:16
>>199
 大丈夫ニダ!
 もう既に、艦隊にはASEAN艦隊を襲撃する様に命じているニダ!!
 C国の主力艦隊の手を煩わさせてる必要は無いニダ!!!

 ウリナラマンセー!

 今頃、優秀なSK海軍がASEAN艦隊を滅殺している筈ニダ!
202名無しレポーター@"現場":2001/07/29(日) 05:26
はいはい、こんにちはー!
わたくし梅津ですが、ただいま、ASEAN連合所属、SK国の首都、
キムチと、焼肉の本場、ソウルにきておりますー!

どうしてかと言いますと、ほら、ご覧ください!
>>184の一連の映像が流れる)
C国の報復攻撃だという事らしいんですが、
核ミサイルって、すごいですね…わたしもびっくりしちゃいました。

あ、あそこに避難中の子供にインタビューしてみましょうか!
(座ってる子供の元に移動して)
ねぇねぇ、ぼく、だいじょうぶ?
「……(首を振る)」
お父さんやお母さんは?
「……(首を振る)」
そうなの、こまったねぇ。お母さん、見つかるといいね!

…この様に、ソウル市内は人、建物ともにただいな被害を受けております!
もう一人インタビューしてみましょうか。ちょっとよろしいですか?
あの、突然の核攻撃を受けたご感想……きゃっ、止めてください!
(梅津が韓国人に殴り掛かられる。映像班がそれを制止し、場所を動かす)

はぁ…こわかった。核攻撃は人の心も荒ませてしまったみたいです。
やっぱり戦争って良くないんですね!
それでは甲子園の方はどうなってるんでしょうか?
あたし、遠山コーチのファンなんですよ!がんばって欲しいですね!
では、ソウルより、梅津でしたー!スタジオにお返ししまーす!
203萌原玲@甲子園球場:2001/07/29(日) 05:26
「つ・い・た」チャチャッチャ
「つ・い・た」チャッ

(萌原が野球帽を目深にかぶった皇女を連れて
スタンドの階段を降りていると、明らかにその筋の者としか
見えない連中が寄って来る)
「お嬢!お待ちしてやした」
「お、お嬢、そのガキ…いやお子様は?」
「お嬢!」
「お嬢!」

「なんやお前らみんなで来とるんかい。
あ、この子?知らん方がええやろ、たぶん。
おィ、はよ席案内せえや」
「「「「うぃっス」」」」

「おねえさん、このひとたちは…」
「シッ。しかしへっちょい応援団長やのお。
オイ、西尾、オマエ変わって来い」

「わ、ワシがで?」
「だ、代貸が?それにはせめて若頭の方が…」
「誰でもええから行けや、あんなへチョいんが応援しとって
勝てるかい。おう、祝儀渡して帰したれ」

(間もなく、応援中の応援団長のもとに黒服の男が二人現れ、
応援団員に一礼をした後団長の両脇を掴んで連れ去って行く。
間もなく現れたのは五十過ぎの坊主の顎から耳にかけて
傷跡があり、襟元からくりからもんもんがのぞいているオヤジ。
オヤジ、一礼の後、応援に入る)
>>200
真っ先にSSMを発射したのは、>>175 ですでにSSMの照準をSK国艦
隊につけていたヴェトナム海軍の4隻のコルベットであった。
発射されたSSMは、残存するSS-N-25を16発。

さらに、シンガポール海軍の「ヴィクトリー」型のミサイル艇6隻よりハー
プーンSSMを48発、マレーシア海軍の「レキウ」型フリゲート2隻おり
エグゾゼSSM16発、「アサド」型コルベットよりオトマートSSMを48発
発射したことになる。

合計、128のミサイルが韓国艦隊を襲ったのだ。
そしてそれは、一直線にSK国艦隊へ向けて飛び去ったのであった。
>>200
 砲雷戦用意ニダ!
 SSMだけが、近代対艦攻撃手段ではないのを証明してやるニダ!!
 最大戦速!!!
 一挙にASEAN連合艦隊の内懐に進入し、此を殲滅するニダ!!!!

 ウリナラマンセー!

 SK国の未来は諸君の活躍に掛かって居るニダ。
 総員、一層訓令努力せよ、ニダ!

「司令、それはチョパリの提督の言葉ニダよ!?」
「ケンチョナヨ!」

 こうして、SK艦隊から対ASEAN連合艦隊への開戦の火蓋は切って落とされたのだ。
 
206山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 05:35
>>202
 はい、スタジオです。
 先ほどから、電波に乱れが生じておりまして先ほどから“SK国”が“どういうわけか”全く関係のない国名と混同してしまって放送されているのが散見されますが、あくまでSK国はSK国です。以上ような混同はすべてデンパの乱れによるものですので、ご了承くださいませ(笑)
 では引き続き甲子園から穴田がお伝えいたします。
207吉田吉男:2001/07/29(日) 05:46
「梅津さん、梅津さん、SK国に落ちたのは、残念ながら通常弾頭ですよ。おっと、
 失言失言。失礼しました。わたしもキムチは好きですよ(笑
 球場は完全に投手戦となっています。19世紀、ビスマルクの勢力均衡政策のご
 とく、どちらの側にも点が入りません。さあ、今夜の甲子園球場のサラエボと
 なるのはどこなのか。
 おっと、ここで、南シナ海の情勢が入ってまいりました。……おっと、代打バー
 スの、逆転満塁ホームランが飛び出した。凄いぞバース、やったぞバース。な
 にか忘れているような気がしますが気にしないで行きましょう(笑。ホーム側
 スタンドはウェーブのあらしです。ここで嬉しい一発だあ。
 おっと、南シナ海からも嬉しいニュースです。ASEAN海軍を裏切ったSK国海軍に
 対して、100発以上の対艦ミサイルが発射されました。10分以内に皆さんに更な
 る吉報をお届けできると思います」
208穴田アナ(甲子園):2001/07/29(日) 05:47
>>206
 はい、息詰まる投手戦が続く甲子園ですが、球場は緊迫した展開ながらも実に白熱しております。
 おお! >>206一塁側スタンド阪神応援団の正面に突然阪神の半被にメガホyというお馴染みのスタイルでゴジャースな関西弁の美女が登場しました! どうやら応援団長と変わるらしいです、もしやあの半被からこぼれるような巨乳! 傍若無人な態度! 流れるような大阪弁!
 あの人は阪神応援団の“姐さん”こと伝説の応援団長萌原玲さんの模様です!!!
 おっと、その傍らには、またずいぶんと可愛らしい女の子が付いている模様です。
 不肖、この穴田突撃インタビューを敢行しようと思います。
ディレクター「あのロリコンめが……」

穴田「こんばんわ。どこからきたの?」
女の子「はい! よしのからきたのです」
穴田「へー、吉野というのまさかあの醍醐旅団駐屯地のある」
女の子「はい、もえはらのおねえさんときました」
穴田「そうなんだー。お嬢ちゃん、お名前は?」
女の子「はい、もえのみやもなこ、なのです」

 一瞬、オーロラビジョンに映っていたインタビュー風景に球場が、そしてお茶の間が、静寂に包まれる。
 そして我に帰ったように球場を中心に西日本全域で大いなるどよめきが……。
>>204
 釣瓶打ちに打ち込まれてくる、大量のSSM群。
 それに抗するだけの力は、もはやSK国機動艦隊南遣分遣艦隊には残されて居なかった。
 単純計算でも、一隻あたり20発を軽く上回るSSMに、如何な対処法があろうか。
 ゲートキーパーSIWSや、シー・スパローが必至に抗しようと務めるが、それは正しく、
無駄な努力と類されるものであった。

 あぼーん
 あぼーん
 あぼーん

 何処かしら間抜けな響きと共に、続々と着弾する各種SSM。
 それは正しく地獄のような情景であった。
 閃光と共に激しく破裂する船体。
 構造材が、そして人−人であったものがまき散らされていく。


 数分後。
 かつてSK艦隊の居た場所は、薄い油の帯と、黒煙が立ち上っているだけの場所と
化したのであった。

「あっ、アイゴー!? 何故、ウリの艦隊が全滅するニダ!! 日帝の陰謀ニダ!!!
謝罪と賠償を要求するニダ!!!!」

 生き残った司令は、船体構造材にしがみつきながら元気一杯に、大空へと向けて吼えていました。
210萌豹:2001/07/29(日) 05:56
 SK国艦隊が、為す術もなく海の藻屑と消えたまさにその瞬間だった。
 ASEAN艦隊のレーダーが、北方より大挙飛来する大編隊の機影を捉えたのは。

 その数、あわせて百機を越える。大半がF8とQ5だったが、中にフランカーや飛豹など本命の攻撃機が紛れていた。
 SK国艦隊を片付けたばかりのASEAN艦隊が対応するよりもわずかに早く、Q5とJH7合わせて三十機からなる最初の攻撃隊が、その機体と同数のシルクワームとエグゾゼを発射した。
 それに加え、音もなく忍び寄っていた093型攻撃原潜と漢級原潜計6隻が発射したC802USMが12発、ほぼ同時に海中から姿を現す。

 後続は、Q5を中心とした攻撃隊20機。Su27とF8混成の制空隊40機弱が、そのやや上空を護っている。

 C国主力艦隊は、まだその姿を現していない。
211山野アナ@スタジオ:2001/07/29(日) 05:56
>>207
 失礼いたしました、どうも我々マスコミにはミサイルというと核という先入観がありまして(汗)
 と言っている間に入った! 入った! 逆転満塁ホームランです!
 ついに出ました主砲バース監督自らの満塁ホームランが飛び出しました!
 甲子園の興奮を現地からお伝えしましょう。
 穴田さん! 甲子園の穴田さん?
……
……
 どうしたんでしょうか? この場面で現地の穴田さんはどうしているのでしょうか
……
……
>>208 オイ、コラ、なにやっとんねんこのロリコンオヤジが!
 え? “もえのみやもなこ”って……まさか……。
212萌原玲:2001/07/29(日) 06:04
>>208
ちょんちょん、と肩を指でつついて。
「お兄ちゃん、ちょとええか。マイク置いてな」
と肩を組んで、カメラの前から去って行く。
皇女を執拗に撮ろうとする
カメラの前にぬっと現れたのは海坊主のようなヤーさん。

画面から消えた萌原、次の瞬間にはまた画面に戻って来る。
遠くからドカ・バキ・ウゲ・という音をマイクがかすかに拾っている。

萌原、海坊主をどかせて自らマイクを取り、カメラを見る。
オーロラビジョンにも映し出される萌原のアップ。
萌原、仏頂面で低い声のまま。

『バース最高。』

ブツッ、と画像が消える。ガチャーン、バキバキ、ドカドカ、という
破壊音。やがて音声もブツッと消える。

『おう、放送席への回線てこれか。
いっちゃんエラいヤツ出したらんかいゴルァ』
213名無しレポーター@"現場":2001/07/29(日) 07:22
はーい、こんにちは。レポーターの梅津です!
わたくし、ただいまヘリで南シナ海上空に来ているのですが、
現場は急展開を遂げております!
何と!SK国の戦艦が、突然、矛先をASEANの艦隊に向け始めたのです!

SK国の突然の裏切り!
ここでASEAN連合ピンチ!
…かと思われたのですが、なんとなんと、SK国艦隊は一瞬で全滅させられてしまったのでした・・・。
ここで、先ほどインタビューしたクァンゲトデワンの砲雷長さんに、
もう一度お話を伺いたいと思います!

あんにょんはせよー!砲雷長さん、一体、これはどういうことなのでしょう?
「全て日帝の陰謀ニダ!ウリは悪くないニダ!」
そうなのですか。えと、それで敗因は何だと?
「日帝の卑怯な陰謀の所為ニダ!謝罪と賠償を求めるニダ!」
「…梅津さーん!時間が押してます!」
あ、ごめんなさい砲雷長さん、時間でして済みませんが、梅津でし、っととと。わぁ(マイクを取られる)。
「構わないニダ!マイク寄越すニダ!まさかの時に(中継切れる)…アイゴー」

(オフレコ)
…砲雷長さん、残念でしたね。また元気出して頑張ってくださいね!

さて、SK国艦隊はつぶれちゃった訳ですが、まだまだ両雄、余力は十分です。
さぁ、南シナ海海戦、どうなっちゃうのでしょうか?
意外なゲストが登場した甲子園球場、そして我らが阪神タイガースの運命は!?
次回の野球中継@二元中継(オールスター:南シナ海海戦)の続きは、
だいたい今日の夜以降放送予定、というか事実上予定は未定です!
役者が揃うまで少し我慢してくださーい!

…あたしもねむくって日本語おかしくなってきました。あ、元からおかしいって、いわないでくださいね!
それでは、南シナ海から、梅津でした!
214改良TVだ炎上さん:2001/07/29(日) 23:50
  _____
  l__憲__l_ジー   .ΛΛ  /.
 (.・∀・..)∬ ∬ .(゚Д゚ )< 今年のオールスターはドッキリもありか!
 (__   ⊃目 目⊂y  | \
  し__)┳━┳.( ̄ ̄)

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|...|<もえのみやもなこ、なのです
/ ̄ ̄ ̄ ̄/.| |
 ̄ ̄ ̄ ̄
215ROM:2001/07/30(月) 00:27
216大阪ABC放送テロップ:2001/07/30(月) 03:05
《放送終了時刻を過ぎておりますが、"一部の地域"を除きまして
このまま『ドキッ☆阪神だらけのオールスター&南シナ海の大海戦』を
 試合・戦闘終了まで放送いたします。ご了承くださいませ(゚∀゚)》


《尚、『どちらのディナーショウ』は試合終了後、放送致します(゚∀゚)


 来週(?)のこの時間は
19:00 新・魔法内親王伝☆もなこ「もなこの夏休み〜後編〜」

 をお送り致します。

それでは、引き続き放送をお楽しみください。》
217萌原玲:2001/07/30(月) 03:13
>>212
(ん〜、どーしよっかな)
(思いっきりフルネームで答えとうしなあ。なんでか知らんけど、
私のフルネームも目イッパイ放送されてたしな。
これでこいつに怪我でもされたら銃殺なりそうやしな…)

(逃げるか)
と不承不承萌原が考えついた頃には、別働隊のレポーターが
こちらに向かいつつあった。
「もえのみやもなこです」のショックから醒めつつある観客も
厄介だ。
ここで皇女に何かあれば、萌原のクビで済む話ではない。
(けど私と一緒に逃げたら目立つしなあ。かといって私と
別行動しても、一緒に行動さして何かあった時に責任取れる
ヤツなんておらんしなあ……)

「どないしてん?」
しわがれたダンディな厚みのある声が、萌原の後ろから響いた。
「その声は…」
萌原はそろそろとふりむく。

背後に屈強そうな黒背広の男二人を立たせた前に、小柄な
男が座っていた。五十過ぎといったところだろうか、ふさふさとした
髪は暗い銀色に変化しつつあり、焼けた顔には深い皺が刻まれている。
麻のダブルの下に黒いTシャツという爽やかそうな格好だが、
Tシャツの襟ぐりからは背負った墨の華やかな色が覗き見える。
その隣には萌原もびっくりするような金髪のばいんばいーんの
お姉ちゃんが座っている。
「オヤジかい…」

そう。この人こそナニワのアル・パチーノと名高い岸和田興業
初代社長、玲パパである。アルマーニしか着ないのと、常に
ボンドガールみたいなのを一人連れ歩いている点でかなり
有名である。
カジノからなり上がり岸和田興業を設立後、IT犯罪に手を出したという
話だが、彼が実際のところ何をやっているのかは誰も知らない。
「娘、困っとるんかい。パパの愛の手が必要か?」
「いや、とりあえず誰やねんその金髪?」
「オマエの新しいお母さんや」
「洒落なってへんからやめとけ。オカンにチクるど」
「……(大袈裟に肩をすくめて)ふっ」
「無理すんな、顔色悪いど」

(うーん、これ演技して涼しい顔してるけど、気付いてるな、
もなかの正体に。
うーん、事務所にもなかの特大ピンナップ貼ってるオッサン
やからな〜。
こいつやったらもなか預けても大丈夫やねんけど、
そんなんしたら別の意味で絶対絶命やしなあ)
218萌原玲:2001/07/30(月) 03:40
>>217

「よし、しゃあない。オヤジ、この子頼んだ」
「えっ!?(お目目キラキラ)」
「今から私がオトリんなるから、十五分後に車んトコ
つれて来たって」
「しかしオマエ、ナンもそんな面倒臭い真似せんでもやな、
うちのモンに護衛さしたらええやないかい」
「オッサン、自分が公衆に皇女の隣で晒せるようなツラしとるとでも
勘違いしとんか?」
「そんなオマエ、なんかひどいなあ。そんな事言うと
傷ついちゃうぞ、パパは」
「それ言うたら私オッサンの愛人にしか見てもらえへんからやめとけ。

ほな、もなか連れて十五分後に車んトコ。
おっさん一分でも遅れて見ィ、オッサンの浮気話全部
おかんにバラすからな、証拠沿えて」
「………!!……ワカッタヨ…」
「ほな、十五分後やで?
もなか、車あるとこ覚えてるな?
ちゃんとくんねんで。このオッサンハァハァ……(;´Д`)しとったら
みつえ、って叫んだら黙るからな。みつえ、やで」

「わかりました、なのです。まほうのじゅもん、なのです」

「も、もなこたんハァハァ……(;´Д`)!」

「みつえ〜、なのです!」

「よし、ええコンビや!」
(確認した後、近くにいた似た背格好の子供を突然背中に担いで
(誘拐?)目立つように走り出す。
いたぞ、あれだ、とレポーター達が追いかけていく)
>>212
>>218
>>『バース最高。』 ←合い言葉

レポーター達と萌原の間に阪神はんてんを身にまとい阪神帽を深くかぶっり阪神のマーク入りのプラスティック・バットた少女が現れたつ。その後ろには何故か縄で縛られたやはり阪神帽を深く被らされた少女がいた。
「にゃぁあ、はっ、はっ、はっ。すまねぇっす。姉さん、おそくなりもぉした」
深く被られた帽子の下の表情は何故か影が入り見えない。ただ、その口元に特徴的な八重歯が在るのがレポーター達の目にはいった。
「『裏阪神応援団 特効隊長 SAYAKA』 ここに参上にゃぁ!」
縛られた少女が騒ぐ。
「わたしはかんけいないぃ。ていうか、黙って見に来たのがばれるぅ」

異様な雰囲気にナレーター達が一歩下がる
その間に萌原はどんどん遠ざかっていく

「いっくにゃぁぁああああ。バース神光臨!」
「なんじゃそらぁ!」
彼女は天を指さした。
その時リポーター達には確かに爽やかな笑顔で大空に『ぐっ』のポーズを決めるバース監督の姿が見えたような気がした

次の瞬間にプラスチックバットを多きくふりきった。
「ひさぁぁぁつ。バァァーーーース・トォォォォォォォ・ホォォォォォォォオォォオオォオオオオオオオムラン!」
「つかうなぁぁあああ!」


レポーター達が後方に飛ぶ
「あぼーーーーーーーーーーーーーん」

『  解説 「馬唖素・遠・法無嵐」
人間は様々な筋肉を使用して日々の活動をしている。
その中でも、日々緊張を強いられている筋肉が複数在る。
中華明の時代、格闘家「馬唖素」が恐るべき必殺技を発明した。
相手に強度の興奮状態と不信感を与え、その後に緊張状態を与える。
その状態にて最近強く意識に残った言葉を案じてして明示。
その後、とばされる心理情景を喚起する行為と共に同じく強い言葉を与えることにより
相手を本人の自己暗示により後方にとばし戦闘不能にするという凶悪な技である
               「萌銘閑 書房  大陸裏格闘術全書 より」   』

「また詰まらぬものをとばしてしまったにゃ」
「………ならすんな」
220名無し三等兵:2001/07/30(月) 15:30
MOE OF LIFE

every day, every night,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
やわらかな萌えを 重ねたい今すぐに

レスの刃に 負けないように
心で麻酔をかける 感じない日々を
補うための スレを探してた・・・
今 人生変える ハァハァ……(;´Д`)がしたい

every day, every night,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
萌えは心が語る

any time, any place,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
萌えるSSを 重ねたい今すぐに

嬉しいレス一つ 手に入れるたび
萌えはまだあると気づく
今 萌え狂わす ハァハァ……(;´Д`)がしたい

every day, every night,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
萌え合えばすべてが解かる

any time, any place,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
萌えるSSで 潤して今すぐに

ため息さえ つけないほど
涙こぼれる夜は
命を吹き込んで その魅力で

every day, every night,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
萌えですべてを語る

any time, any place,
wanna moe, want your charm
ハァハァ……(;´Д`)から始めよう
柔らかなスレッドを 重ねたい いつまでも


>>219
『バース最高。』
221醍醐旅団長:2001/07/30(月) 15:54
『萌乗りりょだんちょー』

核ミサイルが走り 第二部が始まった
夢と希望の吉野で 殿下が待っている

熱い放射能にまみれ 震えた身体を抱き締めて
同じ萌えはもう来ない 逃がしたくない

絶対守って見せると 殿下に誓った夜なのに
外道な性(さが)に正直なままに 身体疼いてる

★だから好きだと言って
悪魔になって
そして笑わせ もう一度
切ない胸にハァハァ……(;´Д`)が打ちよせる

★★そして皇女さらって
鬼畜になって
覗きに行って 夏休み
終わりなき萌えの誘惑に
僕は彷徨(さまよ)う 萌えは湯煙
嗚呼・・・・蘇る

赤い血潮を浴びて 風が戦場に旗を立てる
やがて消えゆく萌えの灯(ひ)に 人は追いすがる

お仕置き受けるたびに 二度と他人で萌えないと
誓う懲りない自分が 涙で滲む

夢を叶えてくれよと 桜に願いを込めた日も
二人の夜に夜明けは来ないと 殿下気付いてた

いつも角突き合って
僕はしばかれ
命を粗末に もう一度
振り向きざまに「お仕置き」は言わないで

やがて二人黙って
つれなくなって
心変わって 萌えは何故?
金鵄啼(な)く闇の真ん中で
月はおぼろ 遥か遠く
院が目醒めた

絶対守って見せると 殿下に誓った筈なのに
外道な性(さが)に正直なせいで 破滅待っている

★Repeat

★★Repeat

萌えよもう一度
今、蘇る
>>210
「司令!! 方位3−0−0、距離30浬にC国空軍機約100!!
 ASM発射を確認!! 数約30!!」

海域を監視中のE-2Cからの情報が、リンク11を通じて「レキウ」にも
伝達される。それに続いて「レキウ」のレーダーにもその膨大な数が
確認される。

「SSMを射耗した各艦は反転、全力で戦場を離脱せよ。すでに味方の
戦闘機隊は出撃している。エアカバーを受けられれば、少しは生き残
れる艦も増えるだろう」

「司令、それで、我々は?」

淡々とした口調で、「レキウ」艦長がスビス少将に質問を発する。
帽子の下からのぞく眼が、鈍い光をたたえていた。

「うむ。残念ではあるが、諸君等には最後まで祖国と友軍に対する義
務を完遂してもらわなくてはならない。「ジェバド」に命令。我に続き、
味方艦隊の離脱を援護せよ」

「了解いたしました、閣下。航海、艦長操艦する」

「レキウ」艦長は、だがあえて踵を鳴らして敬礼をすると、自らの義務
を完遂するべく行動を開始した。その眼には、上官が海軍軍人として
為すべき義務を果たす事を知っていたことへの喜びの光が浮かんで
いた。

「ハッサン大佐、それではおつきあい願いたい」

「ええ、すべてはアッラーのお導きの故ですからな」

「違いない」

互いに微苦笑を浮かべつつ、敬礼を交す。

「諸君、それでは一合戦楽しもうではないか」
>>210
飛来したC国空軍機の発射したASMは、30発。
そのうち、機械的故障などで途中脱落したのは4発。C国の総合工業
力から考えるならば、十分以上の信頼性を発揮したといえた。

「レキウ」「ジェバド」は、まず搭載しているシーウルフSAMを発射して
飛来するASMを迎撃した。元々がエグゾゼミサイルのコピーである
C-801は、中空を亜音速で飛行する一世代古いタイプのASMである。
シーウルフでも、十分に撃墜する余地はあった。
だが、同時に飛来するASMを迎撃するには、「レキウ」「ジェバド」の
FCSは必要な能力をもっていなかったのだ。

一度に二発のSAMを管制するのが精いっぱいの両艦が撃墜できた
C-801は、5発。

続いて、搭載している57ミリ砲が砲門を開き、30ミリ機銃が射撃を開
始する。
これで撃墜できたASMが3発。

さらに、周囲を銀色に染め上げんばかりに打ち出されたチャフによっ
て針路を逸らされたミサイルは、4発。

最初にC-801が命中したのは、「ジェバド」の煙突基部であった。
0.7マッハの速度で艦体に突入し、160kgの高性能爆薬を科学変化
させたC国の工業技術の成果は、「ジェバド」の煙路から爆炎を機関室
へと侵攻させ、その機能を停止させるに十分な威力を発揮した。
続けて3発のC-801が機関停止し炎上する「ジェバド」に命中。最初の
命中から2分でこの排水量1845トンの英国製フリゲート艦を海底へ
と送り込んだのであった。

「レキウ」も、2発のASMが艦の後部に続けて命中し、尾部が切断させ
られ、火災が発生していた。スクリュウも舵も利かない状態で漂流を始
めた「レキウ」は、だがそれでも機関室が浸水によって機能を停止し、
電気を供給できなくなる最後までシーウルフSAMを発射し続け、奇跡
的といっても良いことに、さらに2発のASMを撃墜し、浸水によって沈没
したのである。

だが、残りの9発のASMは、全速力で退避中のシンガポール海軍の
「ヴィクトリー」型コルベット6隻、マレーシア海軍の「アサド」型コルベッ
ト6隻に向かい、この内「ヴィクトリー」型コルベット2隻、「アサド」型コ
ルベット3隻を撃沈したのである。
224Mig29M@マレーシア空軍:2001/07/31(火) 00:42
>>223
ASEAN連合艦隊が、C国空軍と海軍航空隊の第一波攻撃によって
大損害を出しているのと同時刻、プエルトプリンセサから出撃した攻
撃隊も、C国空軍と海軍航空隊の新鋭機に翻弄されていた。

制空を担当しているマレーシア空軍のMig29M、16機と、インドネシ
ア空軍のF-16、20機は、Su27UBK、F10等の戦闘機40機と交戦し、
大きな損害を受けていた。
Su27UBKの搭載するAA12「アッダー」中距離対空ミサイルは、西側の
AMRAAMに匹敵する中射程型アクティブレーダーホーミングミサイル
であり、その大出力の機載レーダーとともに恐るべき威力を発揮して
いたのである。
シンガポール空軍のE-2Cの支援を受けつつも、結局Mig29Mが3機、
F-16が2機撃墜され、さらに近接戦闘に入ったときには、被撃墜数は
4機と4機に増えていたのであった。

Mig29MとF-16の発射した中距離対空ミサイルが撃墜したC国機は、
Su27UBKが1機とF10が3機、決して少ない数ではなかったが、E-2C
の支援を受けての数値としては完敗と言ってよかった。

だが、近接格闘戦となれば、Mig29Mは無類の強さを発揮する。
前方赤外監視装置による光学監視機能と、上昇旋回可能な大出力
のエンジン、そして空力的に徹底的に計算され尽くした機体設計とが
相まって、ドッグファイトでは最強級の威力を発揮するのだ。

この結果、双方がドッグファイトで失った機体は、ASEAN側がMig29M
を1機、F-16を3機、C国側がSu27UBKを2機とF10を1機であった。

ASEAN側は、結局C国側のエアカバーを突破することに失敗し、ASM
を搭載したF-18、及び滑空誘導爆弾を装備したA-4は、任務を放棄し
てプエルトプリンセサに帰還する結果に終わったのであった。
225C国主力艦隊:2001/07/31(火) 00:52
>>224
 第一派の航空攻撃の戦果が確認されるや否や、陸上基地から迎撃に上がってきたASEAN空軍との空戦に突入した第二派の戦果を待たず、C国主力艦隊は次なるアクションへと移っていた。
 彼我の距離はまだ70浬を超え、艦隊の大半が装備するC801対艦ミサイル(射程66浬)は、まだしばらく敵に届かない。
 ましてや、それより一世代前のYJ1(射程22浬)はまるで使いものにならなかった。

 結局、C国主力艦隊において最初の放火を放ったのは、駆逐艦でもなく、フリゲイトでもない。
 艦隊の中心から放たれたミサイルは、二隻の空母から発射されたSS-N-12とSS-N19、あわせて16発だった。
 ソ連海軍特有の艦隊決戦運営思想、その結果である空母の過剰な重装備。
 冷戦時代、ついに実戦に参加することがなかった異形の空母が、逃走するASEAN海軍に向けて牙を向いたのである。
>>225
シンガポール海軍所属のミサイルコルベット「ヴィクトリー」は、僚艦が
次々とC国の空対艦ミサイルに撃沈されていく中、艦長であるリー・ワ
ン中佐以下の乗組員の必死の努力と、相当の幸運によってどうにか
無傷で生き残っていた。

「艦長、E-2Cから報告!! C国のSSM16発が、我が艦隊向けて接
近中!!」

「ちっ!! C国のくせに仕事が早いじゃないかっ!!、全艦隊に警
告!! SSM警報!!
 くそっ、こっちにはもうまともな対空ミサイル搭載艦はいないっての
に!!」

「着弾まで、あと70!!」

「チャフ発射準備!! 機関全力発揮準備!! 速力一杯!!」
 海面を這うように襲い来るSSMの群れ。
 その攻撃に先だって行われた、C国空軍機によるASM攻撃によって甚大な被害を出していたASEAN連合艦隊には、
最早、その攻撃に抗するだけの余力は無かった。


 刻一刻と迫るSSM。
 16発の内、機械的問題から狙いを逸れたものは、只の一発のみ。

「クソッタレ! R国製にしちゃぁ、良く出来てるじゃねぇか!!」

 自棄くそじみた罵声を、誰かが上げていた。
 艦首側に取り付けられた、OTOメララ社製の76mm砲が鎌首をもたげるか、果たしてどれだけの効果が
望めるだろうか。
 絶望感が艦橋を圧し包む。
 その時で在った。
 巨大な閃光が、艦隊に迫り来ていたSSMを包んだのは。

「っ!?」

 轟音。
 そして、激震が満載排水量595tの小艦を襲った。

「各部被害報告急げ!」

 手すりに掴まって、衝撃をやり過ごしたリー・ワン中佐が命令を発した時、誰かが声を上げた。

「艦長、あれを!!」
「!」

 指さされた先、其処には忽然と2隻のフネが姿を現していた。
 ステルス化を押し進めた、のっぺりとした姿のフネ。
 その艦尾には旭日旗が、風にはためいていた。
>>227
(「あやなみ」艦橋で、自作兵器の計算通りの威力に頬を上気させ、拳を振り回している六九式@白衣&壜底眼鏡「教授」。思わず壜底眼鏡がすれてしまっているのだが、まったく気にしていない(謎))

あははーっ!! さすがはA国空母機動部隊と水上打撃戦で正面きって殴り合うつもりだったR国製の対艦ミサイルですねーっ(笑)
でもっ、SSM飽和攻撃対抗を目的に開発された、六九式謹製の「気化爆薬EMP弾頭」の前にはっ、旧式の対NBC戦用防御システムしか搭載していないミサイルではっ、はいっ、この通りですよ?(謎)

さあっ!! 並のレーダーでは漁船並の反射波しか返さない「あやなみ」「ゆきかぜ」、C国のシステムでどうこうできるとは思ってもらっては困りますよ?(謎爆)
なにしろ、搭載しているMk41VLSは合計で256セルありますからねーっ!! ミサイルだって山盛りてんこ盛りですーっ(自爆)
>>228
「おいっ、見たかっ、先任!!」
「はいっ、艦長、日本軍です、日本軍が助けに来てくれました!!」
「俺のひいじいさんは、ヤマシタ将軍にゲリラ扱いで殺されたが、その借りは返してもらったことにしてやるぞ、日本人!!!」
「むちゃむちゃ古くさい事を覚えていますね、艦長(冷や汗)」
「うるさい、細かいことは気にするな!!(謎) よし、全艦隊に打電!! 我、日本軍の救援を受けり、艦隊はミスチーフ環礁へ集結するを至当と認とむ、だ!!」
>>228
(薄暗い指令室で、モニターに映るタイフーン戦隊の戦闘加入を見つ
めている善行。相変わらず机に肘を付き、両手の指を眼鏡の前で組
み合わせている)

さて、第2ラウンドはこちらがポイントを稼ぎましたね。
岩田司令、ご苦労です。それでは、ASEAN艦隊とC国艦隊の間に入
り、双方の戦力の引き離しに入ってください。
ただし、いかなる攻撃を受けようとも、こちらからの手出しはしないよう
に。あくまで、双方の攻撃を無効化することに専念してください。それが
可能なだけの能力を、その二隻の護衛艦はもっているはずです。

貴官の能力を信頼し、その任務を果たすことを希望します。
>>228
 上気した頬、イイ!
 グルグルと回した手。白衣から覗く感じが、イイ!!
 思わずずれた壜底眼鏡が、凄くイイ!!!

 勤務中、それも戦闘海域であるにも関わらず、六九式教授が見せた余りにも可愛らしい姿に、
岩田の自制心は吹き飛ぶ寸前まで達しようとしていた。

 イケマセンこれは……じ、自制心が………!

 焦りと共に艦橋内を見渡した岩田。
 そして、一つの決断と共に、在る行動を実行した。
 鈍音。
 自らの後背から聞こえた、余りにも鈍い音に、ふと、振り返った六九式教授。
 その目に飛び込んできたのは、額を真っ赤にしている岩田の姿だった。

「あははーっ!! ってイワタマン司令、いきなりどうしましたーっ!?」
「いえ、何でも無いですよ」

 少しだけ目尻に涙を浮かべている岩田。
 だが、その表情は完全に落ち着いていた。

「??」
「司令、通信です! 日本外人部隊司令部からです!!」
「善行閣下から?………(>>229
 了解しました。全力を尽くします
 ・
 ・
 命令!
 〈タイフーン〉戦隊は此より、ASEAN艦隊とC国艦隊の間に進み、戦闘を中止させ、
戦力を引き離させる。
 困難な任務ではあるが、諸君は自らの能力と艦の性能を信頼し、粛々と任務を
遂行せよ」
232F国第13任務艦隊:2001/07/31(火) 03:03
アンリ・ボゲ参謀長「お食事中失礼いたします司令代行、ただ今、南支那海での騒乱について新しい情報が入りました」
ジャン・ボダン司令代行「ふん、せっかくの昼食を、有色人種の愚行についてのつまらない報告で邪魔をするのかね? せっかくのマカジキのソテーの味わいが苦くなる」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長「司令代行、僭越ながら申し上げますが、所詮は天上の偉大なる御方の慈愛すら届かぬ異教徒の騒乱です。異教徒同士が勝手に減っていくのを見る分にはそれはそれで別の味わいもありましょう。そうですね、参謀長殿」
ジャン・ボダン司令代行「ふむ、ドゥ・ギィ大佐、貴官の言葉には紛れもない真実の響きがあるな。所詮はローマの光を浴びることも無かった蛮族だ、まあその無様さを楽しむのも一興だろう。では、ワインの栓をあけさせるから、報告をしたまえ参謀長」
アンリ・ボゲ参謀長「は、了解いたしました、司令代行。先程、C国主力艦隊とASEAN連合艦隊が交戦、SK国の劣等人種らしい裏切りによってASEAN艦隊が艦艇7隻、航空機12機を失って壊走中、との事です」
ジャン・ボダン司令代行「素晴らしい!! なるほど、それで我らが偉大なる祖国フランスの兵器を異教徒共は双方使っていたね? いかに活躍したか、それは判ったのかね?」
アンリ・ボゲ参謀長「はい、双方共にエグゾゼSSMを使用し、先程撃沈されたC国艦隊の13隻も含めればその大半は我が国の対艦ミサイルの成果かと」
ジャン・ボダン司令代行「うむ、期待通りだね、最高だよ参謀長。君も座って乾杯に参加したまえ、ルイ・シャトーの12年物だが、中々味わいがあって良いぞ。異教徒に神の鉄槌が下った報告を受けつつ飲むワインは、まさしくネクタールのごとく最上の味がする。それではアルザス司令にもおいで願おう」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長「それでは参謀長、異教徒のさらなる流血を父と子と精霊に祈って、乾杯をいたしましょう。アルザス司令がいらっしゃるまでは、まだしばらく時間があります故に」
アンリ・ボゲ参謀長「お二人とも、話は終わっておりませぬ。事態の急変をみた日本海軍が、新型駆逐艦2隻を主力とした艦隊を当該海域に派遣しました」
ジャン・ボダン司令代行「!? なんと、あの黄色い猿共がかね!?」
アンリ・ボゲ参謀長「左様であります、司令代行。かの異教徒めらは、思い上がり甚だしきも、己がこの東アジアの盟主たらんとの野望を抱き、あえて我々栄光貴き共和国艦隊に挑戦を」
ジャン・ボダン司令代行「なんたる屈辱!! 極東の猿共に東アジアの覇権を汚されるなど、栄光ある共和国の軍人として看過するわけにはいかぬ!!」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長「それでは司令代行!?」
ジャン・ボダン司令代行「うむ!! 参謀長、早速アルザス司令に報告したまえ。我が第13任務艦隊は全力をもってカムラン湾を出撃、思い上がった黄色い猿に代わってアジアに秩序と神の栄光をしらしめる、とな!!」
233特別緊急通信:2001/07/31(火) 03:06
発 フランス共和国軍総司令部
宛 第13任務艦隊総司令部

フランス共和国軍総司令部は以下のように命令する。

まず、日本に対する人道的支援に当たった第13任務艦隊の正義と人類愛に満ちた行為に
対し、これが共和国の威光を遠く極東の地に広めんとする行為であったことを称える。
しかしながら、日本国に対し事前の申し合わせを行うことなく戦闘力を持った艦隊を日
本帝国領海内に侵入させたことに対し、共和国政府は在仏日本大使より厳重なる抗議を
受けた。この問題につき総司令部は艦隊首脳より査問を行うよう共和国大統領よりの命
令があった。艦隊司令長官をはじめとする諸君が人道を重視するあまり国際法に背馳す
る行為を行ったことは誠に残念であり、諸君らの気高き行為が結果として共和国の国際
的評価を下げることになったことについても遺憾の意を表さざるを得ない。

また、米国を始めとする諸国が艦隊を派遣することなく支援を行うことができたに比べ、
極東に友好国を持たない我が国は、支援物資を送り込むために戦闘艦隊の護衛が必要で
あるとした諸君らの判断は、純軍事的側面からみれば首肯できなくもないが、政治的側
面を考慮に入れたとき、極めて軽率な措置であったとの誹りを免れない。我が国の旧植
民地であるベトナム社会主義共和国からは、戦闘艦隊が自国領海付近を通過することに
ついて厳重な抗議があった。艦隊首脳部の将官は、軍事の政治的側面についても慎重な
考慮が求められることは、賢明なる諸君にはいまさら言うまでもないことであると愚考
するが、この極めて基本的な考慮が払われていたかについても、政府は査問を要求して
いる。

さらに、先頭艦隊の派遣に伴い、燃料・弾薬・食糧の補給のため、2隻のタンカーと、
4隻の貨物船が徴用された。これらの艦艇の徴用に必要とされる費用、また、補給物資
の費用等は、共和国の国庫に対し無視できない額に上る。近代市民社会にもっとも早く
到達した我が国が人道的支援の重要性について否定することは許されないが、我々は不
断に費用対効果について考慮しなければならない。すなわち、我が国とは比較的関係の
薄い日本帝国に対し、国防予算の約5%に相当する費用を費やして援助を行う必要があっ
たかということである。付け加えるならば、諸君らの行った国際法違反行為は援助に寄
せられた好意以上に日本帝国の不信感をつのらせる結果となった。加えて、総司令部の
判断によれば、当時の日本帝国近海の情勢は、大規模な護衛艦隊を必要とするほど緊迫
したものでなかったと判断できる。よって、明らかに過大な規模の艦隊を出動させ、共
和国の国庫に損害を与えたことについても査問を行うよう政府は要求している。

以上の理由により、第13任務艦隊に対し、フランス共和国軍総司令部は、命令が到着次
第の本国帰還を命ずる。そのさい、自衛以外の戦闘行為に参与することなく、可能な限
り速やかに帰還すること。艦隊首脳部は憲兵の監視下に置かれ、艦隊の指揮は最先任の
艦長が行うこと。
234F国第13任務艦隊:2001/07/31(火) 03:21
>>233
ジャン・ボダン司令代行「なんたる、なんたる屈辱!! 事ここに至ってなにもせずにおめおめと引き下がる事になろうとは!!」
アンリ・ボゲ参謀長「致し方ありますまい、司令代行。共和国政府の命令とあらば、我等はそれに従うのが天におわす父に誓約した我等が義務なれば」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長「まことに残念ながら、共和国政府の命令なれば、以後小官が司令代行として艦隊を指揮いたします」
ジャン・ボダン司令代行「まあ、いい。ドゥ・ギィ大佐なれば、かの陸式の泳げもせぬ魔物が司令であるよりは、遥かに心穏やかなるというもの」
アンリ・ボゲ参謀長「全くですな、提督。我々がいかなる所以をもってこの極東まで艦隊を率いてきたのか、それについてはかの准将よりなんら説明を受けてはおりませぬ」
ジャン・ボダン司令代行「ふむ、所詮は神の恩寵すら拒否している人外の化け物。どうせ共和国軍人としての義務より、己の虚栄心の為の行為だろうて」
アンリ・ボゲ参謀長「まったくもって仰る通りかと。我等をあやつめがそれこそ駒のごとく好き勝手使うのを許し、あげく査問とは、いかに栄光ある共和国への忠誠厚き我等とて承伏しがたい物がありますからな」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長「それでは、艦隊を南へ向けます。まあ、あの傲岸不遜にして尊大なる陸式に、これ以上艦隊を好き勝手にされぬ事を慰めとして、本国へ帰還するといたしましょう。御安心下さい。小官は全力を上げて閣下等の身の潔白を証言する覚悟でおります。そう、全ての責任はかの陸式めにある、と」
235C国主力艦隊:2001/07/31(火) 23:02
水兵A「しれぇ! 大変アル、敵艦へ向かてたミサイル、全部撃墜されたのコト!」
司令員「なにぃっ!? バカな、たかだか数隻のコルベットに、そんな芸当ができるはずないネ。なにかの間違いのコトよ」
水兵B「でもでも、敵艦の反応一つも消えてないヨ。消えたのミサイルの反応だけナ」
水兵A「高価なミサイル無駄弾撃て、しれぇの人民英雄称号の夢も消え(げしっ)……痛いアル(涙)」
司令員「(無視)……なにが起こた? 一体何が起こたアル?」
水兵A「きと、我が海軍のミサイルのコトだから、集団サボタジュしたか途中で全部事故たのがオチ(ガンッ)……痛いアル(涙)」
司令員「(やっぱり無視)ええいっ、しくじたならも一度やりなおせばヨロシ! 空母後ろに下げるアル、距離は……62浬。ぎりぎりアルな。
  よし、各艦に伝達、射撃開始! 空撃第二派なにもたもたしてるアルか! 敵機はすでに駆逐されたアル、愚かな生蛮どもに早く鉄槌下すヨロシ!!」
236C国航空隊編隊長:2001/07/31(火) 23:15
>>235
 アイヤー、こちだてとても忙しいのコト。
 敵機に追われて迷子になった友軍機たくさん、拾い集めて編隊組みなおすのに時間かかたアル。
 1/4は、搭載兵装捨てて逃げるし……

 ま、とにかく残りの残存艦隊片付けてささーと帰るのコト、ナにやらかしたかしらないアルが、隠しだまは二度はないはずヨ。
 早く攻撃位置に……なにアルか、あののっぺりしたフネは?
 バカな、レーダーに映てないネ! ひょとしてあれ、ステルス艦……というヤツカ?
 たしか、美帝の新型駆逐艦が……いや、そうではなさそうアルな。日帝の海軍旗揚げてるヨ。
 ひょとしてさき、ミサイル落としたのアレの仕業か?

 ……ASEANの助太刀のつもりアルか。面白いのコト、まだ日帝との和平結ばれてない、戦争状態ヨ。
 それでなくとも、敵艦へのミサイル撃ち落とす、立派な戦闘行為ね。
 連中叩けば人民英雄間違いなし。逝けるアルな、これは。

 海軍に連絡、我が編隊はASEAN艦隊に助力する日帝戦闘艦を叩くのコト。
 全機我に続け!! 目標、東洋鬼子新鋭艦!!
237C国主力艦隊:2001/07/31(火) 23:31
 ASEAN艦隊を射程に捉えたC国艦は、22隻。
 この内、ASEAN艦隊へ放たれたSSMは、10隻40発。
 先ほどの理由不明のミサイル全滅があるため、敗残の小艦隊を屠るには贅沢過ぎるほどの数が撃ち放たれた。
 もしASEANに隠しだまがあるなら、今ここで叩いておいた方がいい。そう判断してのことだ。

 攻撃に参加しなかった艦は、直後に空軍機から連絡のあった日本艦隊―――タイフーン戦隊へと矛先を向けた。
 しかし、レーダーに反応がない。空軍機からの情報を元に、ともかくそちらの方向に盲ら撃ちを行なう。
 艦隊司令員の表情は、かなり渋いものだった。
 世界第二位の海軍力を誇る日帝海軍に本格的なステルス艦が配備されたとなれば、すでに十分過ぎるほど開いている彼我の海軍力の差がさらに決定的なものになる。
 ここで沈めるか、少なくとも情報収集は十分にしておいたほうがいい。

 司令員の判断の元、わずか2隻の艦隊にC国主力艦隊が放ったSSMは、SS-N-22 16発を含んだ56発。
 空軍機が放ったシルクワーム16発が、これに加わることになる。
 いくらかが脱落するとしても、またレーダーに補足できずあらぬ方向に飛んでいくものが多数出たとしても、数発は敵艦に突入するはず。

 ……はずなのだが、嫌な予感がする。
 いささかの不安を隠せぬ顔で、司令員は遠い空へと吸い込まれていく数十条の白煙を見送った。
>>235-237
あははーっ!! 素晴らしいですねーっ、最高ですねーっ、思わず踊り出してしまいますねーっ!!

(本当に両手を振り回して踊りだし始める。ひらひら翻る白衣がまるで妖精の羽根のようにも見えた(by当直幹部談))

この「ゆきかぜ」「あやなみ」に搭載しているSPY-1D(V)は一度に256目標を追尾しっ、APARは32目標を照準可能ですっ(笑)
しかもっ、SPY-1D(V)はっ、45浬でシースキミングミサイルを探知し、追尾可能なのですよ?(笑)

まずはっ、スタンダードSM-2ブロック4での迎撃ですねーっ(笑)
でも、「ゆきかぜ」「あやなみ」二隻で同時に64目標を照準可能ですからっ、近接防御火器を使うまでもなく全部撃ち落とせてしまいますねーっ(自爆)
射耗スタンダードは144発ですかっ。そすると、各艦ごとに192発のスタンダードを搭載していますからっ、残弾は240発ですねーっ(熱核爆)
>>238
六九式「教授」の作品であるこの「ゆきかぜ」「あやなみ」二艦の防空能力は尋常なものではなかった。
艦体がほとんど白煙で覆い尽くされるばかりに大量のスタンダードミサイルがMk41VLSから発射され、垂直に昇っていく。
あるミサイルは上空から襲い来るシルクワームへと向かい、あるミサイルは水上10メートルにも満たない高度を超音速で飛来するSS-N-22へと向かった。
確かに、六九式「教授」の言葉は事実だった。
ただし、彼女の言葉で間違ったところがあったとするならば、C国軍が発射したミサイル全弾を撃墜するのに必要とされたスタンダードミサイルの総量が、116発で済んだことであろう。

まさしく、一方的な、あまりにあっけない勝利であった。
勝利と呼んでいいのであるならば。
ボクはヘンリー。パパがトーキョー・シティにお仕事に来てるんだ。
このあいだ、なにかあったそうなんだけど、パパのいうとおりにシェルターで遊んでたからよくわかんないや。
パレスに住んでるもなこちゃんはどうしてるかなぁ? パパに「まだ外に出ちゃ駄目だ」っていわれてるから、遊びにいけないんだ。
エリザベスちゃんと一緒にあそんでるけど、やっぱりもなこちゃんが一緒じゃないとつまんない。またパレスでかくれんぼがしたい。
はやくもなこちゃんに会えるといいな。

あしたはおうちを抜け出して、パレスにいってみよう。
>>235-237
 短気だなC国も、無駄遣いをしやがって……
 参謀長、C国艦隊宛に国際船舶周波数で呼びかけろっ!
 本文。
 “我、国連ノ要請ニヨッテ派遣サレシモノナリ。至急、攻撃ヲ停止シサレタシ”だ。
 此で、止めてくれれば有難いが………。

 そう、命令を発した時であった。
 C国艦隊より放たれたSSMに対して、〈タイフーン〉戦隊が全力で迎撃にあたったのだ。
 たった二隻のフネから発射されたとは思えぬ程のスタンダードミサイルが打ち上げられる。
 ASEAN艦隊及び、〈タイフーン〉戦隊へと向けられたSSMは、併せて九六発。
 「ゆきかぜ」と「あやなみ」の二隻が一度に照準できる目標数は六四−即ち、二度の斉射で、
全ては海の藻屑と帰していた。
 恐るべき光景、そう評すべき状況であった。
 誰もが、そう、〈タイフーン〉戦隊の乗組員達ですらも、自らが乗り込んでいるフネの性能、
その凄まじさに、言葉を無くしていた。
 その中で、六九式教授は、自らの生み出した存在が、計画道理の力を発揮した事を無邪気に
喜んでいた。
 否。
 六九式教授だけではない。
 もう一人、沈黙に加わらぬ者が居た。

>>238
 おおっ!?
 かっ…可憐だ…………(吐血)
 ハァハァ……(;´Д`)
 いや、し、仕事中だ……ハァハァ……(;´Д`)

 悶々と恋い焦がれる岩田。

 いっイケマセン、このままでは………

 首を振り、艦橋内を確認。
 いつもは止めてくれる参謀長も、今はCDC内である。
 躊躇。
 内側に沸き上がる、強い衝動。
 そして選択。
 飛びつく。
 そう、壁に。
 鈍音。

「あははーっ!! ってイワタマン司令、また変な音がしましたけど、大丈夫ですかーっ!?」
「ええ。問題は無いと思います………イタイ(涙)」
>>239 >>241
(C国艦隊が発射したSSMが撃墜されていく様を見て、あまりの事に全
員あっけにとられてしまっている)

ああ、なんだ通信員?
日本の駆逐艦から通信だと? そうか、停戦要請か・・・。いや、確か
に我々には他に方法はないな。とにかく、今は一刻も早く味方艦隊と
合流しないといけないからな。

よし、シンガポール艦隊を代表して、停戦勧告受諾を発信しろ。

「我、国連の勧告に従う用意あり」

ただし、針路はミスチーフ環礁へ向けたままで、速力は全速だ。
243C国主力艦隊:2001/08/01(水) 01:17
>>241
(唖然、呆然、悄然、それから騒然。混乱のC国
水兵A「しれぇ……どするアル? あんなこと言てきてるアルが……」
司令員「なっ……なんだぁっ!? なんだありゃ、あんな無茶苦茶な艦があて良いモノカ!? 一体何発SAMを積んでるネ!!?(絶叫)」
水兵B「いや、無茶苦茶ゆーなら先行者実戦投入した我が国人のコト言えないナ」
司令員「過去のコトは忘れたアル、それに問題は我が国じゃなく日帝アル!」
政治委員「そうアル、何時でも何処でもどんな場合でも、問題は常に我が国にはなく日帝にこそあるのコト!!」
水兵A「(……どっから出て来たカ?)」
水兵B「(戦争恐くて隠れてたナ。トイレの片隅でびくびく震えてお祈りしてたのコト)」
政治委員「……うぉっほん。しかし、まぁ、イカに問題多き日帝の艦艇とは言え、国連の平和維持活動の一貫として差し向けられたのであればいかんともし難いアル」
水兵A「その平和維持軍に刃を向けたの、ついこないだのコ(がすっ)……おおっ!? 頭が割れるように痛いッ!!?」
水兵B「割れてる、割れてる……」
政治委員「(無視)ここは……引き下がるしかあるまい。国連が調停にでてきたなら、南沙がすぐにASEANの手に渡るコトもないヨ」
司令員「……悔しいアルな。だがしかたがない。日帝艦に返電。ASEAN艦が敵対行動をやめるに限り、戦闘行動をこちらも停止すると伝えるヨロシ……クソッたれ!」
>>242-243
 両艦隊とも、素直に引いてくれたか………
 有難いな、参謀長。
 ・
 ああ。ASEAN艦隊は抜け目が無いな。我々を盾に、ミスチーフ環礁へと向かっている。
 C国艦隊とて、隙を見せれば、容赦なく喰らいに来るぞ。
 連中は、国連の旗に対して躊躇しないだろうからな(笑)
 ・
 通信を頼む。
 一つは、C及びASEAN艦隊向けだ。
 両艦隊の司令官に対して、停戦に関する会談を開催したいと云う旨を伝えてくれ。
 それともう一つ。
 日本………ああそうだ。日本外人部隊司令部の善行閣下宛てだ。
 我々の受けた任務は、南沙諸島に於ける戦闘を停止させる事であったが、現在、ASEAN艦隊は
ミスチーフ環礁に向けて移動中だ。
 この扱いをどうするのかを確認したい、と伝えてくれ。
>>244
見事な戦闘結果です、岩田司令。
それでは、双方の艦隊をミスチーフ環礁へ集結させた上で、双方の戦
力をミスチーフ環礁から撤退させる交渉を行ってください。必要とあれ
ば、最小限度の武力行使も認めます。少々なら派手にやってくださっ
ても結構ですから。

そうそう、交渉の隠し玉といってはなんですが、今そちらに例の新型
AIP搭載潜水艦「はつしお」「りゅうおう」の二隻が到着する刻限です。
また、今夜夜半には、A国海軍の第77任務部隊が到着します。空母
「ニミッツ」を主力とした機動部隊ですので、せいぜい交渉材料として
使ってあげて下さい。

最終的には、ミスチーフ環礁からの双方撤退と、国連の管理下に置く
ことを目標としてください。

それでは、任務の達成を期待しております。
246C国主力艦隊司令員:2001/08/01(水) 02:04
 ASEAN艦隊め、あざとい真似を……。
 国連艦隊に西沙支配を護らせるつもりアルな……
 どうしてくれようか……ん?

>>243停戦の呼び掛け?
 ……そんなコトは現場レベルでは判断できんと伝えるヨロシ。
 そもそも勝手に一時休戦に応じただけでも私の首危ないナ。
 陸軍も、C越国境に集結してるのコト。勝手なコトは言えないヨ。

 ……我が艦隊も本国に連絡取るアル。さて、北の京が無茶言わないと良いアルが(欝)
247C国指導部:2001/08/01(水) 02:25
>>246
 手中に収めかけた勝利を、まるっきりふいにされた。

 萌豹氏の心中いかばかりか、推し量ることは誰にとっても非常に容易である。
 というのも、この報告を受けたとたん、萌豹氏は一声叫んで怒りの余り卒倒してしまったからだった。

 この萌豹氏の卒倒(背後に軽く拳を固めた萌萌嬢がいたのは抜群の秘密)は、しかしC国指導部にとってはなんら不都合を意味しなかった。
 むしろ、話がわかり易くなって好都合、ってなもんである。
 すぐさま艦隊司令員に交渉を開始せよとの返電が送られ、萌豹の腹心にして空軍司令員、現在は広州戦区司令員をも臨時に勤める呉萌憲が、不測の事態に備えて海南島に乗り込んだ。
 陸軍と空軍の増強は、事態の推移に関係なく続行されることも定められた。
 無論、ヴェトナムに軍事的圧力をかけ、のちの本交渉を円滑に進めるためである。

 海軍司令員に寄越された訓令はただ一つ。
 何があっても、それがほんの一時の期間限定のことであっても、南沙や西沙へのASEAN部隊の駐留を許してはならない。

 最初から交渉の手足を縛る、この頭の痛くなるような訓令を受けて、C国主力艦隊司令員は交渉受諾の旨をタイフーン戦隊に伝えたのである。
>>245
 過分なお言葉、有難くあります。
 ですが、この功は本官のみに帰するものではなく、日夜訓練に明け暮れた兵達や、
技術支援を行って頂いた六九式教授殿に、多くが帰するものであると、愚考しています。
  ・
  ・
 はい。目標は、ミスチーフ環礁からの両軍の撤退。
 その後の管理は国連が担当、ですか…………。
 了解致しました。
 非才の身では在りますが、全力を尽くします。

 通信回線を其処で切ると、一人呟く。

 南沙諸島からのC国勢力の排除を目的としているであろうASEAN艦隊は、それが提示されれば、
素直に引くでしょうが、さて、C国はどう反応しますかね(嘆息)
 国連の暫定統治で、退いてくれれば有難いのですが………


 すまん、会議の準備を頼む。
 ASEAN艦隊とC国艦隊の首脳を迎えるのだ。粗相の無いように頼むぞ。
>>248
(リンクス対潜ヘリが「あやなみ」後部デッキに着艦する)

自分は、ASEAN連合艦隊総司令官代行のヒフタル少将です。お招き
により参上いたしました。貴艦への乗艦許可をいただきたい。

そうそう、マレーシア海軍とシンガポール海軍の指揮官より、貴戦隊
に対して感謝の言葉を言付かってきております。C国の対艦ミサイル
の飽和攻撃から護っていただき、感謝に堪えない、と。

それでは、会談会場まで案内を願います。
250C国艦隊首脳部:2001/08/01(水) 02:56
「……この域に達するには、我が国の技術はまだ遠く及ばないアルな」
 ヘリを降りたち、答礼を返し、周囲を見渡して、司令員はため息混じりに呟いた。
「敗北主義的な発言、兵の士気によろしくないのコト。気をつけるヨロシ」
 続いて降り立った政治委員が、いかにももったいぶった口調で司令員の背中に声をかける。
 もっとも、その政治委員にしてからが、ひどく落ち付かなげな、不安と羨望の入り混じったような表情できょろきょろとあたりを見渡しているのだから、普段なら恐怖を持って受け取られるその言葉も説得力を著しく欠いていた。
「……これが、現代戦を戦い得る艦という訳アルか」
 つい、口が滑る。つまるところ、C国の海洋戦力は、現代戦を戦えるレベルに達していないと自ら認めたに等しい。
 失言に気付き、渋い表情で口許を抑えた政治委員はと司令員との間で視線があった。
 同時に苦笑を浮かべ、肩を軽く竦める。
「今の我々の任務は、C国海軍の今後の展望に頭を悩ませるコトではなくて、この交渉においていかに南支那海における我らの権益を護るかヨ」
「わかてるアル……やれやれ、連中も同じ羨望抱いてるだろネ」
 遠目に先を行くヒフタル少将の姿を見て、彼らは再度肩を竦めた。
「あやなみ」−臨時会談室

 自分は〈タイフーン〉戦隊を預かります、岩田裕代将です。
 先ずは、国連の名に於いて行われた停戦要請を冷静に受諾して下さった事に感謝を致します。
 又、ASEAN及びC国艦隊からの来艦を心から歓迎します。

 主義主張、所属する国は違えども、同じ海に生きる者として、今回の会談が実り多きもので在ることを
祈ります。
252C国艦隊司令員:2001/08/01(水) 03:09
>>251
 御託は結構アル!
 我が陸空軍の地上よりのヴェトナム侵攻も近く、時間が惜しいアル。

 ……単刀直入に要求するアル。
 ASEAN海軍はただちに南沙及び西沙周辺海域から撤退するヨロシ。
 鄭和の遠征艦隊の例を引くまでもなく、我が先達がこれら諸島を軍事的また経済的拠点として利用してきたのは歴史的事実であり、また近現代における領有権主張も1952年からと、関係各国でもっとも早いアル。
 これらの点を鑑みても領有権は間違いなく我が国に帰属するのコト。
 ASEANによる侵攻以前、現状に復するコトを強く求めるアルヨ。
 全てはそれからのコトな。
>>251
丁寧なお言葉、まことにありがとうございます。
それでは、まず最初に我々ASEAN連合艦隊としては、国連の仲裁
を喜んで受け入れさせていただくつもりであることを表明いたします。


>>252
南シナ海の諸島の領有権に関しては、すでに各国の独立時の国境
線の確定時に決定しておりますな。当然、理由もなしにその領有権を
侵害することは、十分侵略戦争としての要件を満たすものと考えます。

今回の我々ASEAN各国の行動は、あくまでC国の侵略行為に対す
る自衛権の発動であることを、ここに表明させていただく。
 全員に珈琲が配られ、幾ばくかのお互いの腹のウチを探るような会話が続いた後、岩田が、
本題を切り出した。

「さて、異国の船乗りとの会話は、誠に興味深いものではありますが、今日、本艦にあなた方を
ご招待した理由は、それだけでは在りませんからね。
 本題に入りましょう。

 その前に一つ、表明しておきます。
 私は今、国連の要請を受けた日本政府から、本海域を限定とする全権を与えられています。
 又、私の意志は、国連の意志を代理するものであることをご了承下さい」

 其処で一旦、口を閉ざすと、水を飲み、そして口を開く。

「国連の要請は単純です。
 一、如何な目的であろうとも、一切の戦闘行動の全面停止
 二、ミスチーフ環礁からの両戦力の全面撤退
 単純なものです。
 尚、ミスチーフから両軍撤退後は、暫定的ながらも国連が管理する事と成ります。
 無論此は、日本国の管理下に入る意味ではありませんので、ご安心下さい」
>>254
なるほど、国連の意思は了解いたしました。
それで、我々ASEAN連合艦隊が撤収後、どこの国の軍隊がこのミス
チーフ環礁に戦力を展開させ、C国軍の侵略から防衛することになる
のですか?

それについて、国連の意思を伺いたい。
256C国艦隊司令員:2001/08/01(水) 03:26
>>254
 ……それで?
 『暫定的』な国連統治のあとはどうなるアル?
 それがはっきりしないことには、いかなる条件も飲めないアル。
>>252-253
 両国の主張は了解いたしました。
 領土の歴史的経緯や、それに付随する諸条約の解釈に些か、齟齬が見られますが、
まぁ、我が国でも同様の出来事が在る為に、その問題の複雑さと、解決の難しさは
理解しております。

 ですがその問題は、今、此処で語られるべき種類のものでは在りません。
 南沙諸島の領有権その他に関しましは、後に国連の場にて、平和理に交渉される事と
成るでしょう。

 今回の会談の目的は、この南沙諸島を中心とする海域の安全の確保と云う事をお忘れなく。
>>255
 南沙諸島の防衛は、暫定統治期間に関しては、我が国とA国が担当する事と成ると思われます。

>>256
 国連統治後の、南沙諸島の帰属問題は国連にて交渉されるべき事であると理解しております。
 軍事力、その他による既成事実の積み重ねによる、覇権主義的行動は、それが如何なる国の
ものであれ、国連は、それを容認いたしません。

 宜しいですかな?
>>255
なるほど。ですが、当然A国の艦隊がこの海域に常時展開し続けると
は思われませんし、貴国においてはさらに常時艦隊を張りつけ続ける
事は不可能といっても良いでしょう。

それで、C国覇権主義的侵略行為から、この南シナ海の安全を保証
することは可能なのですか?
それについて、具体的なお話をうかがえない限り、我々としては無条
件の停戦案を受諾することはできませんな。
260C国艦隊司令員:2001/08/01(水) 03:44
>>255
 ほぅ、侵略とは片腹痛いアル。
 貴国は独立時の条約うんぬんと言い張るが、建国当時から我が国と領有権を巡って争いのあった越国を除き、フィリピンの領有権主張は58年、マレーシアのそれに至っては79年以降ではないアルか?
 そもそもその条約自体が、当時関係国であったはずの我が国を除外して取り決められたもの、まったくの無効のコト。

>>258
 ……まぁ、それをここで言いたててもし方ないアルな。
 国連の暫定統治という案を検討するとするアル。
 ……日帝と美帝による暫定統治。これを、我が国に受け入れられるコトが可能かどうか、それくらいわからないでもないとおもうアルが?
>>259
 貴官の憂慮は理解致します。
 確かに、我が国もA国も、艦隊を常時この海域に展開させ続ける事は不可能でしょう。
 ですが、公式に国連の場に於いて帰属を問う事と成れば、そして交渉時に於いて、
この南沙諸島に対して、何処かの国が軍事的冒険行動を選択した場合、その国に対して
国連からの制裁−直裁的に表現すれば経済封鎖を中心としたものが実施される事と成るでしょう。
 又、交渉時に於いて、その様な自滅的な選択肢を何処の国であろうとも、選択する様な事はない
と愚考いたしますが、どうでしょうか?

>>260
 条約云々を含む、帰属問題は国連の場にて行って頂きたい。
 暫定統治に関しては、この海域に対して直接的な利害関係を持たない国を中心として
行われる事と成るでしょう。
 断言しても良いです。
 我が国とA国は、この海域に対する領土的野心は一切無いことを。
>>261
自滅的、と仰いますが、現実問題としてC国と貴国やA国間の講和条
約の締結は遅れに遅れておりますな。実際問題として、C国の領土的
野心を牽制するためには、それなりの軍事力をこの南シナ海に常時
展開し続ける他に、方法はないでしょう。

それに関しての、国連の判断がいかなるものかを伺いたいものですが。
263C国艦隊司令員:2001/08/01(水) 04:01
>>261
 それを信ぜよと?
 よしんば小官が信じたとして、我が国民になんと言って納得させよと?
 我が国、すでに一度『国連軍』と満州で一戦交えてるアル。美帝の折江省侵略未遂もあたナ。
 不可分の領土だたはずの西蔵、新彊ウイグル、いずれも現在美帝主導の国連軍展開する『独立国家』ネ。
 この上南沙をも日・美の管轄下におけと?

 ……我が国の民族主義感情高めて結束強めてくださる配慮には大変感謝のコト、でも、美帝日帝の勢力浸透は受け入れ難いアル。
>>262
 表現が悪かったでしょうかな?
 私は、こう言ったのですよ、
 “南沙に対して軍事的冒険を行った国は、国連の敵となる”と。
 その場合、一時的には南沙が軍事的冒険を選択した国の影響下に陥ったとしても、
早期の回復が可能であると判断しております。

>>263
 はて、その様な事が此処で問題となるのでしょうかな?
 南沙諸島に於ける日A国の影響力の増大を危惧されるならば、暫定統治体制に対して、
貴国が参加出来る様に主張される方が宜しいでしょう。
 尤も、その場合には、当然ながらもASEAN諸国も参加する事になるでしょうが。

 そもそも小官には、“不可分の領土”なるものの定義が良く理解できませんので、
何とも評しようがありませんな。
265C国艦隊司令員:2001/08/01(水) 04:28
>>262
 先ほどから……領土的野心領土的野心と、我が領土に軍を進めたのはそちらのコトヨっ!!(机叩き)

 ……まぁ、それはどうでもいいネ。
 貴官らを相手にするのがそもそもの間違いカ、ここは交渉相手は別にいるアルナ。

>>264
 ほぅ、不可分の領土のなんたるかを知らず、貴国は2670年と称する暦を刻んで来れたアルか。
 いやまったく、これは島国の利点アルな(嫌な笑み)
 それはさておき。
 率直に、我が国は南支那海の諸島が貴国やASEANに奪われることを懸念してるアル。
 それが心配なら、暫定統治に我が国も加わるよう運動すれば良いという。しかし、その場合はASEANも加わるのだと。
 美帝、日帝、ASEANの三者の『多数意見』で我が国を封じ込める、そのような魂胆の見え透いた誘いには乗れないアルな。
 もし暫定統治を行なうというなら、この海域に全く利害関係を持たない第三者が担当すべきアル。
 これは譲れない一線ネ。
>>264
了解いたしました。ならば、我々は現時点ではそちらと意見と利害が
一致したと考えてよろしいかと存じます。
それでは、C国軍がこの海域より撤退する事を承認した時点で、我々
も正式に撤退の準備に入りたいと思いますが。
267醍醐旅団長:2001/08/01(水) 13:04
 所も時制も変わってこちらは吉野♪

(温泉のお湯を掛けられたら元に戻ってしまったらしい旅団長。とにかく考えられる限りのありったけの拘束具(業務用から趣味用♪まで)。周囲に萌之院を始めとする女性陣、その周囲には萌之院女官隊の武装女性兵士たちが一部の隙もなく取り囲んでいる)

 あはははは、見ようによってはハーレム。
 考えようによってはオイシイ展開?
 私はお風呂上りの浴衣姿の女性たち(その周囲に完全武装の娘たちもいるな)。
 いやいや、目の正月……。
 と、言いたいところなのですが、皆さん殺気だってらっしゃいます。
 ホワイ?
「あかん、処置無しやな。このオッサンちょっとやそこらの仕置きじゃ効かんで」
 と、玲たん。
「ねえやんの言う通りと」
 と、ふゆゆん。
「ほんに困ったことどす」
 と、織部たん。
「……そうですね」
 関まで!?
「りょだんちょうさんは、おねえさまのいやがることするのはよくないと思います」
 ああああ、もなこ殿下ぁぁぁ。
「はあ……(深いため息) 仕方ありませんわね。ここまで懲りないのであれば、私にも考えがあります」
 え? で、殿下……?
「醍醐旅団旅団長廣瀬宅雄。貴方に“スイート重営倉一泊二日フルコース”行きを命じます」
「ええええええええええ!? ででで、殿下!? それは……」
 私は本能的に殿下の足下に縋り付くように土下座する。
 そんな私を見て殿下は、如何にもサディスティックかつ妖艶なる笑みで私を見る。
 本来ならば絶妙なるハァハァ……(;´Д`)なる眼差しだ……ハァハァ……(;´Д`)(←してるじゃねーか)
「廣瀬? たっぷり“お仕置き”をしてもらってらっしゃい。どうやら貴方は私のものでは満足できないようですから」
 ああ、なんてなんて艶かしい……それでいて凄惨なる目を……。
 その目が……私めを狂わせるのです……。
 し、しかし、それとこれでは……。
「ち、ちが……。お仕置きされてうれしいのはっ! 殿下だけであって」
 だが、無情にも殿下の指はパチンとなり。
 厳重に拘束された私は屈強な女官たちの手で持ち上げられる。

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっっっっっ!!!」

(拘束具をガッチリと何重にもハメられ、武装した女官隊たちに運ばれた旅団長の叫びが夕暮れの吉野の山に木霊する……)
268名無しナレーター:2001/08/01(水) 14:54
>>267
 灰になってもお湯をかけて一分で復活、アンタは『アルキ麺です』か!?。
 下手すりゃ増殖すらしかねないほど不死身さと、未だにちっとも懲りない事で有名な醍醐旅団長。
 その彼をして、ここまで恐怖させる「スィート重営倉」とはいったいなんなのか?
 今だ、その全貌はまだベールに包まれている……。

 次回の『南朝七人夏物語』。
 ついにスイート重営倉と醍醐旅団の軍規の秘密が開かされる、
「拳王様の恐怖」は今夜九時!

 みんなモニターの前で「ガッチリガーター!」
>>192の前、>>267の後)

旅団長が連れられていくのを、関は無表情に眺めていた。殿下の采配に口を挟む必要は無く、旅団長にとってもこれは妥当な罰則なのであろうと、内心で納得する。
萌原ともなこが何事か話している。どうも甲子園に行くらしい。
「萌原大尉、外出されるなら護衛は?」
「いらへんいらへん、野球見るだけや」
「もなこやきゅう見るのはじめてです」
もなこのその嬉しそうな顔を見ると、関は思わず笑みがこぼれる。
「わかりました。もなこ様、萌原大尉をよろしくお願いいたしますね」
関はしゃがみこみ、もなこに目線を合わせ微笑む。
「はい、もなこがしっかりするから、だいじょうぶなのです」
「なんやーうちじゃだめゆーんかぁー?」
「関さんに同感。ねえやんじゃ心配」
くすくすと、関と萌山は顔を見合わせ笑う。
「もなこ様、萌原大尉。あとで花火をしますから、余り遅くならないようにお願いいたしますね」
ノートパソコンでスケジュールを確認し、関は萌原の時計が遅れていないかだけ、確認した。
270萌浜ともえ:2001/08/01(水) 23:13
ここにボクが閉じ込められてからどれくらいになるのだろう。ボクの世界はこの狭い部屋の中だけだ。
一日三回食事を持ってくる人は、ボクが話し掛けても一言も口を聞いてくれないし、
部屋には鍵がかかっていて外に出ることもできない。それに、ここには、テレビもラジオもない。
それに、みんなも……。中隊長さん、上等兵さん、会いたいよ……。みんなどこにいるの……。
(膝を抱えて、床の絨毯にしゃがみこむ。しかし、しばらくすると立ち上がり)
そうだよ、こんな風に落ち込んでるのってボクらしくないよ。元気出さなくっちゃ。
(手を振り上げ、部屋の中をスキップしながら動き回るが、やがて手の振りも小さくなり、体の動き
 も小さくなり)
みんなどうしているのかな……。
(出窓に肘をついて窓の外を見上げる。窓の外は夏の夜闇)
……ここは、硫黄島と違って星の数も少ないよ。……帰りたいなあ。中隊長さん、上等兵さん、いま、どこに
いるの……。
(ぱたん、と顔が、組んだ腕に落ちる。やがて、小さな嗚咽の声が聞こえてくる)
271宮城にて:2001/08/01(水) 23:39
 萌宮もなこ内親王の“いえで”以来、宮城は相変わらずの騒擾を続けている。
 帝都の核攻撃から始まる治安維持活動、日本外人部隊による南シナ海の平和維持活動などなど、国難は絶えない。そして国家の象徴たるべき皇室御一家がお住まいになられる、ここ宮城も、その影響は免れなかった。
 しかし、いつもであればそんな深刻かつ多忙を極める日々の中で、愛らしくちょこちょこと宮城のそこかしこに現れては笑顔を振り撒く、可愛らしい皇女が居る筈のであるが、現在は“いえで”中であるため、どことなく空虚で暗い雰囲気が宮城を支配しているのは間違いなかった。

 ただ、そんな宮城でも、ちょっとした安らぎはある。
 昼休み。
 その日はなんとなく風が涼しく真夏の間の小休止と
 そんな麗らかな風に誘われて、昼休みの一時にそとの空気を吸おうと考えるのは、ごく史伝な思考の成り行きであったろう。
 宮城の本丸跡広場には、なんとなく集まった侍従たちや、非番の皇宮警護隊員たちが、そこかしこで思い思いに休息を取っていた。
 弁当を広げる者、昼寝をする者、なんとなく散歩をしている者、それぞれがそれなりの品格を保ちながらも、まったりとした昼の一時を過ごしていた。
(これで萌宮もなこ内親王殿下さえいらっしゃれば……)
 と考えた者も少なくなかったであろう。

 そんな、麗らかに昼の一時に……“ヤツ”はやってきた。
272宮城にて:2001/08/01(水) 23:40
 突如として大音響で宮城全体、いや帝都にも聞こえよとばかりに、オーケストラの交響楽が轟き渡る。
 その曲は、「ニュールンベルグのマイスタージンガー」R・ワーグナー。
 大音響なのに不思議と音割れしない辺りに、PAをセッティングした者たちの並々ならぬこだわりと力量が伺えた。
 箸を止める者、目を覚ます者、立ち止まって周囲を見まわす者。
 いったい何がおきた?
 全員の思いが統一され、本丸跡の広場の時間が硬直する。

 そこに硬直した空気をどす黒い物に変えるような五つの影。
 兵器に詳しい者は唖然とし、そうでない者は呆然とする。
 それは、合計五機の軍用ヘリコプターの強襲であった……。


 漆黒のKa−50−2「エルドガン」(注・http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/ka-50.htm)4機に護衛された、純白のフォッケ・アハゲリスFa223「ドラッヘ」ヘリ。(注・http://www.at.sakura.ne.jp/~t-key/world/w_fa223.htm
 ローターの轟音とともに掃射でもしかねない勢いで強襲してくるヘリの編隊に逃げ散らないのは、弓矢でそれを打ち落とす上半身裸の某傭兵ぐらいのものであったろう。
 一瞬の後に広場の者たちは逃げ散り、宮城に警戒警報が轟き渡る。
 このような事態に備えて配備されている防空システムが一切働かないのが不思議であった。ともかく逃げ惑う侍従たち、広場に動員がかけられる第五旅団、皇宮警護隊の者たち。
 パニックの中。
 彼らは確認する。
 「ドラッヘ」の機首には親王以下の皇族を表す「十四葉一重裏菊型紋」が黄金に輝いている。
 そして、その周囲を薔薇で彩るというトチ狂った菊型紋を所有する者はただ一人しかいなかった。
 崩宮(くずれのみや)親王萌胤(もえたね)、御年二十七歳。
 この度、宮内大臣に任命された男である。

 上空でエルドガンが示威的するかのようにホバリングするのに囲まれて、黄金の崩宮紋も鮮やかに純白の「ドラッヘ」が、侍従たちや第五旅団、皇宮警護隊が遠巻きに取り囲んで見守る中本丸跡広場に着陸する。

 そして静かに「ドラッヘ」の昇降扉が開く。
273六九式@冠者衆:2001/08/01(水) 23:43
皇居中央丸跡広場とそこに集った者達を圧するように鳴り響いていた「ニュールンベルグのマイスタージンガー序曲」が終わり、あたりに耳を打つ静けさが戻ってくる。

「ィイョーッ!!」
かあん。
かあん。
かあん。

いずこより現れたか、鼓を構えた六九式嬢、フォッケ・アハゲリスFa223「ドラッヘ」ヘリの傍らに控えて鼓を打つ。初めて見る姿の彼女に、集まった者達は、まさしく言葉もなかった。

かあん。
かあん。

さらに、いずこよりか緋毛氈が「ドラッヘ」の昇降扉と延び、昇降段が据えられる。そして扉が開くと、中より冠者姿の六九式嬢等がさらに現る。
いつのまにか緋毛氈を両脇に六九式嬢等が並び、笛鼓を鳴らす。

「つくづくしの首しほれてぐんなり」

かあん。
かあん。

「我が恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風騒ぐんなり」

かあん。
かあん。

「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと芍薬の花」

かあん。
かあん。
ぽん。
ぽん。

「あははーっ!! ぐんなりぐんなりぐんなり、あははーっ!!」

何を思ってか、狂言一番舞い終わった六九式嬢等、集の面前に並びて一言。

「あははーっ!! 六九式@冠者衆、崩宮萌胤親王殿下に侍り申し上げて推参つかまつりましてございますーっ!!」
274名無し侍従:2001/08/01(水) 23:46
>>273
 ほお、こりゃなんと狂言の「土筆」にておじゃるか。
 冠者衆に此れを舞わせんとは、
 相変わらず傾いた御仁じゃの……やれやれ……(溜め息)
275親王崩宮:2001/08/02(木) 00:01
>>273
 居並ぶ六九式嬢という、宮城にては最も恐れられる示威に固唾を飲んで見守る侍従や第五旅団兵たち。
 そして「ドラッヘ」の中から、一人の男がゆっくりと姿を表す。
 漆黒の髪は腰までストレートに伸び、どうやら彼のトレードカラーたる純白のスリーピースのタキシード。
 そして、ヘリの影より現れ陽光に晒されるは、世にも稀なる美貌であった。
 描く必要さえない柳眉。整いたる鼻梁。全てにおいて恵まれたる容姿を彼は無造作に操る。
 大きめの少し鋭い眼差しを湛えた目には、なにか人を自然と見下すような生まれながらにして持つ尊大さがあった。

 彼は、ゆっくりとタラップ降りながら、手にした薔薇をかろく嗅いで投げ上げる。
 するとまだ回転を続けるローターにバラが散らされ、その真紅の花弁が彼の純白の装いを彩る。

 そのまま跪く六九式冠者衆に目もくれず歩を進め彼は立ち止まる。
 そして、周囲を遠巻きにする侍従たちや第五旅団兵、皇宮警備隊たちを睥睨して一言。
「親王崩宮萌胤である! 本日より私が宮城を統御する。」

 崩宮は白皙の美貌に倣岸さを漂わせつつ、周囲を見渡す。
「侍従、第五旅団、答えよ。吉野へ討ち入りし日取りは何時と決まっておるか?」
276親王崩宮:2001/08/02(木) 00:24
>>275
 崩宮の問いに、誰も俯いたまま答えない。
 皆、顔を見合わせたりして、戸惑うようにオロオロしているばかりだ。

 その様子に苛立つ様子も見せず、崩宮は妙に優しげな口調で告げる。
「なるほど、了解した。これが現在の宮中の有り様というわけだな」
 と、そこに慌てて少ない髪を振り乱した侍従長が駆け付ける。
「萌胤殿下! こ、この騒ぎは如何なる事でありましょうや?」
 その侍従長というよりも、その“慌てた姿”を懐かしむように告げた。
「おお、じい。まだ生きておったようだな、ふむ、宮中は私が居らぬ間にますます腑抜けたようだな」
 崩宮の暴言に苦虫を噛み潰すように侍従長は反駁する。
「む……むしろ、平和であったと申し上げさせていただきます……」
 その言葉に少しだけ崩宮は柳眉を潜めて、冷酷なまでの口調で断告してしまうのであった。
「馬鹿者。二度に渡って宮城に愚か者どもの侵入を許し、今また我が愛する従妹たるもなこまで拐かされるが、お前の言う平和か?」
「くっ……」
 言葉に詰まる侍従長に目もくれず、崩宮は再び周囲を睥睨するようにして、申し渡す。
「よいな諸君。私が内府(宮内大臣)となったからには、もはやこれまでのような、腑抜けて萌えの欠片も無きような宮中である事は許さぬ。我が正当なる皇統に相応しき、萌えの始祖たる誇り高き萌えと気概を直ちに取り戻す、そのために私は手段を問うつもりはない。よいな!?」
 何時の間にか彼の傍らに跪く六九式鼓手が現れ、鼓一声。

 かぁぁぁぁぁぁん。

 それは正しく崩宮による宮中改革を告げる、鼓の初声に他ならなかった。
「哨戒機より入電。イタリア空軍機。帰投します」

R国海軍航空母艦『ウリヤノフスク』戦闘指揮所の緊張が僅かに和らぐ。

「提督。次は、エジプト空軍ですかね?」

『ウリヤノフスク』艦長の軽口に、戦闘群司令ミハイル・アルハンゲリスキー中将
は半分が髭に覆われた巌の様な顔に僅かな笑みを浮かべる。
戦闘指揮所に聳え立つ巨体は、1989年の党大会においてキザーロフ大統領との
間で最終日の肉体対決を争った程だった。結局、雄大さではキザーロフが勝り、そ
の肉体の織り成す黄金率とも言える見事な各部のバランスではアルハンゲリスキー
が勝っていたと評され、二人そろって時のごるばちょふ☆ミ総書記より勲章を授与
された全盛期より、全く劣っていない。

アルハンゲリスキー
「かまわんよ。その手の歓迎は。むしろ、冷戦期の方が派手だった。それよりも艦
長。君はC国とアジア諸国間で行われた紛争の結果。どう考えるかね?」

『ウリヤノフスク』艦長
「正直な話。C国海軍の主力が残っていますからね。我々にとっても、余談は許さ
れないと考えます。それに、『ワリヤーグ』の戦闘力は、本艦にとっても脅威とな
り得ます」

「来ました。哨戒機がエジプト空軍機を捕捉」

『ウリヤノフスク』艦長
「来ましたねスエズ運河。提督」

アルハンゲリスキー
「ああ、ここを越えればインド洋。アジアだよ。私達の新たな戦場だ。一つ、R国
海軍は既に死んでいるなどと勘違いしている連中に目に物見せてやろう」

付録

『ウリヤノフスク』戦闘群
航空母艦『ウリヤノフスク』
大型巡洋艦『アレクサンドル・ネフスキー』(『キーロフ』拡大型二番艦)
巡洋艦『スラヴァ』級×1
駆逐艦『ソブレメンヌイ』級×2
   『ウダロイ』級×4
フリゲイト艦『クリバックIII』×4

その他各種艦艇。
278F国第13任務艦隊:2001/08/02(木) 01:17
栄光ある共和国政府軍司令部より帰還命令を下され、戦艦クレマンソー艦長であるジラール・ドゥ・ギィ大佐の指揮の元、祖国へと粛々と進むF国第13任務艦隊。
だが、彼らの前に立ちふさがる巨大な影があった。
キザーロフ大統領の命令によって、極東へと回航されるR国海軍「ウリヤノフスク」戦闘群。
いかなる神の悪戯か、この両国の艦隊は、同時いスエズ運河を通行する事となってしまったのだ。

ジャン・ボダン司令代行
「何!? よりにもよって我が栄光溢れる神に愛でられし共和国海軍に向かって、たかが北の熊ごときが航路の優先権を譲れだと?」
アンリ・ボゲ参謀長
「左様です、提督。あの東方の黄禍の末めは、思い上がり甚だしき事に、我々に対し航路の優先権を主張して来ております。すなわち、前に運河に進入したのは己だと」
ジラール・ドゥ・ギィ艦長
「いけませんな、ただでさえ我が艦隊は理由もなくビキニ環礁、ジャポン近海、カムラン湾とかの王政主義者の陸式めに引きずり回され、士気は低くなるがままにあります。さすがに異端審問や異教徒の征伐を行っても、これ以上の帰国延期は艦隊の士気を崩壊させましょう」
アンリ・ボゲ参謀長
「ギィ艦長の言うとおりかと存じ上げます。甚だしく僭越ながら申し上げるならば、かの異端の徒に、己の分をわきまえる様、電報を打たれるべきかと」
ジャン・ボダン司令代行
「貴官の言や善し!! よかろう、ならば司令の名前で薄汚れた熊共に電報を打て」

発:F国海軍第13任務艦隊司令
宛:R国海軍「ウリヤノフスク」戦闘群司令

本文「航路優先権は我にあり。速やかに航路を譲られん事を勧告す」
通信員
「提督。運河の反対側のフランス艦隊より入電がありました。『航路優先権は我に
あり。速やかに航路を譲られん事を勧告す』です」

艦長
「おかしいですね。優先通行権はこちらにある筈ですが」

アルハンゲリスキー
「ふむ。彼らも勘違いする事があるのだろうな。よくよく考えれば、彼らは我が海
軍とは違い、ろくな艦隊洋上遠征の経験もないわけだ。仕方なかろう。通信員。フ
ランス艦隊に向けて打電しろ」

発:R国海軍『ウリヤノフスク』戦闘群司令
宛:F国海軍第13任務艦隊司令

本文「航路優先権を有するは我なり。速やかに道を開けられたし」
280F国第13任務艦隊:2001/08/02(木) 01:52
>>279
ジャン・ボダン司令代行、電文を見てわなわなと身を震わせつつ、
「見たまえ、諸君。あの世間知らずの異教徒どもは身のほどを知らず、このような返答を
 寄越しよったよ。われらはいかに対抗すべきであろうや?」
アンリ・ボゲ参謀長
「なんと、かの蛮族が神の恩寵にあふれた低緯度地方にあらわれたのは有史以来二度目、しかも
 前回は、かの極東の蛮族どもに大敗したときではありませぬか。ああ、なんたること。ついに神の
 恩寵もこの地上に届かなくなりおおせたか!」
ジラール・ド・ギー艦長
「ボゲ参謀長閣下、閣下のおっしゃりようには、そこはかとなく異端の香りが漂っております。しかし
 ながらいかがいたしますや?かの神の恩寵を離れし人外の気高き愚かな振る舞いにより、我が艦隊は自衛
 以外の戦闘を禁じられておりまする」
ジャン・ボダン司令代行
「いかさま。いまここで北の灰色熊と干戈を交えるは、偉大なる共和国より下しおかれた命令に反することに
 なるは必定。かの人外なれば、己の欲望を満たさんがため先制攻撃を考えたやも知れぬが、われらは理性の
 支配のみを受け入れるものなれば、いかにせんか?」
アンリ・ボゲ参謀長
「ならば、再度の打電を進言いたしましょう。熊と交配せし野人どもの心には、一度の問いかけでは理性の声が
 届かぬのでありますまいか。ここは、理性の民として、寛恕と忍耐の精神で望むべきかと」
ジャン・ボダン司令代行
「参謀長の言やよし。ならば、我が名で再度の打電を」

発:F国海軍第13任務艦隊司令
宛:R国海軍「ウリヤノフスク」戦闘群司令

本文「国際法と理性によれば、航路優先権は我にあり。速やかに航路を譲られん事を勧告す。
   汝らの理性はいずこに姿を隠ししや?」
通信員
「フランス艦隊より返信がありました。『国際法と理性によれば、航路優先権は我に
あり。速やかに航路を譲られん事を勧告す。汝らの理性はいずこに姿を隠ししや?』だ
そうですが」

艦長
「提督。国際法と理性だそうですが。如何しましょうか?」

アルハンゲリスキー
「まあ、解釈次第だろうな。法も聖書も解釈次第で何とでも捻じ曲げる事が出来るという
好例が我々の目の前にいるわけだな。しかし、これでは埒があかないな……。優先権争い
をこれ以上続けても仕方があるまい。『ネフスキー』に伝えろ。運河への進入を許可する。
それと、フランス人に言ってやれ」

発:R国海軍『ウリヤノフスク』戦闘群司令
宛:F国海軍第13任務艦隊司令

本文「我が艦隊は既に運河内に有り。国際法上、優先権は我に有り。F国艦隊の理性的な
対応を願う」
282F国第13任務艦隊:2001/08/02(木) 02:36
>>281
ジャン・ボダン司令代行
「熊共め!、熊共め!!、熊共め!!! 彼奴等目に我等が理性を云々されるとは、なんたる屈辱!! なんたる恥辱!! まさしく神の恩寵目出度き共和国海軍への挑戦に他ならぬ!!」
アンリ・ボゲ参謀長
「いかさま、いかさま。これぞまさしく神に愛でられし共和国への挑戦に他なりませぬ。ならば、その挑戦が北の大地の蛮族共目の思い上がりも甚だしき事を教えてやるのが、キリスト者たる我等が慈愛と寛容の発露かと」
ジラール・ド・ギー艦長
「されば今こそ栄光輝かしき共和国海軍の偉大にして理性に満ちた精神の有り様を、世界へと知らしめねばなりますまい」
アンリ・ボゲ参謀長
「おお!! まさしくド・ギー艦長の言葉にこそ神の恩寵による深遠なる知恵の響きを聞きましたぞ!! なればこそ、歴史上に栄光とともに翻る三色旗の精神を我等の行動によって示しましょうぞ!!」
ジャン・ボダン司令代行
「よろしい!! これより我が艦隊は高貴なる共和国の栄光を世界に顕さん為に、一列縦隊でスエズ運河へと進入する!! 先頭艦は戦艦「シャトールノー」、司令は、各員が光輝溢れる三色旗への忠誠を示すことを望む!!」

発:F国海軍第13任務艦隊司令
宛:R国海軍「ウリヤノフスク」戦闘群司令

本文「国際法と神の御心に従い、これより艦隊はスエズ運河へと進入す。速やかに航路を譲られR国海軍にも理性のある事を示めされん事をん事を勧告す。これは我等のキリスト者としての友愛なり」
戦艦『シャトールノー』が今にもスエズ運河に進入しようというその時。R国海軍『ウリ
ヤノフスク』戦闘群の先頭艦がF国艦隊の視界内へと侵入した。

湾岸戦争によってR国製兵器の信頼は地へと落ち、冷戦時代に編み出し、米海軍すら恐怖
させた対艦ミサイル飽和攻撃もイージス艦の普及によって封じられつつある。その状況下
で、R国海軍が建造した米海軍への最終的解答。

キーロフの倍になる排水量を持つ世界最大の水上戦闘艦『ミハイル・クトゥーゾフ』級の
二番艦『アレクサンドル・ネフスキー』である。

全長275mの長大な船体に巨大な上部構造物。『キーロフ』級より受け継いだ無骨であ
り、戦闘的な外観。その全身をR国海軍でも最良の兵装が覆っている。
長射程対艦ミサイルSS−N−19VLS四十基。
『グランブル』の名で知られる防空ミサイルSA−N−6VLS十八基
更に、CIWSとしてSA−N−9VLS32基に加え、現状ではロシアのみが採用して
いるハイブリッド近接防空システムCADS−N−1を十四基。

西欧からの侵略者に立ち向かった英雄の名が冠せられる大型巡洋艦。全身を重武装で覆い
かくしたその姿は、兵器の持つ暴力性をこの上なく体現している。

その『ネフスキー』艦橋より発光信号が瞬く。
曰く
「我はR国海軍巡洋艦『アレクサンドル・ネフスキー』。F国艦隊に告げる。至急進路を
開けられたし。繰り返す、至急進路を開けられたし」
284F国第13任務艦隊:2001/08/02(木) 03:23
>>283
ジャン・ボダン司令代行
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アンリ・ボゲ参謀長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジラール・ド・ギー艦長
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジャン・ボダン司令代行
「・・・・・・ぬ、うぬっ!? これが、神の恩寵を離れ悪魔へと魂を売り渡した赤い熊共のやり口かっ!! あの様な戦艦を先頭に力づくで運河を突破しようとは!!」
アンリ・ボゲ参謀長
「・・・・・・ま、まさしく、あれぞ正教を僭称する異端の末裔の小賢しい知恵の象徴ですな。我等が神の恩寵賜りし艦隊は、かくも無様な姿はしてはおりませぬぞ」
ジラール・ド・ギー艦長
「・・・・・・くはっ、しかし、今この現代にわざわざ4万5000トンにもなる水上戦闘艦を建造するとは、時代錯誤も甚だしい。いや、獣の王の手先に相応しい愚かさの現れでしょう」
アンリ・ボゲ参謀長
「ま、まあ致し方あるまし。かの悪魔の使い魔共目は、神の深遠なる知恵から最も遠いところに居るのだ。そして、キリスト者として忍耐と寛容の徳を天にまします父と子と精霊より賜りし我等が、その愚かさにつきあう必要もあるまい」
ジラール・ド・ギー艦長
「ああ、参謀長閣下、私めは閣下のお言葉に真のキリスト者の豊かな慈愛の香りを感じましたぞ。ならば、栄光ある大革命より世界に三色旗の高貴を顕し続けてきた艦隊を、七つの大罪に数えられる様な扱い方をしてはなりますまいて」
ジャン・ボダン司令代行
「むっ、確かに二人の気高く神への愛に溢れた言葉、確かに至当であろう。我等は偉大なる共和国政府より艦隊を預かりし下僕なれば、その剣を掲げるべき日まで戦力を十全に発揮せしめるべく務めるのも、栄光溢れる高貴な任務であろう」
アンリ・ボゲ参謀長
「まさしく、神の恩寵あって真の知恵に到られた提督のお言葉、我等感銘に打たれることなく聞く事はできませぬ」
ジャン・ボダン司令代行
「なれば、我等は偉大なる祖国、大革命の栄光輝ける共和国への忠誠を全うするべきであろうぞ」

そして、F国海軍第13任務艦隊は、スエズ運河の中央航路を堂々と一列縦陣で進むR国海軍『ウリヤノフスク』戦闘群の横をすり抜けるようにして、スエズ運河を通過していったのであった。
285怖い夢を見たの:2001/08/02(木) 12:50
葛城が書面をめくる音と小さなポータブルテレビからの音のみが執務室に響く。
東朝の『係』のそれぞれ準備された部屋はレイアウトが統一されている。
大きな違いは壁紙の色のみ。加藤は淡い赤。野々村は黄緑。そして、葛城は好んで水色を主体とした壁紙を使用していた。
実務を重視した加藤手作りの執務用の机。安売りの店より購入したであろう裸電球の見えるスタンド。
夜間になると、部屋全体は暗い。月の明かりが遠慮なくカーテンの開いた窓より入り込んでくる。
葛城は手元のノートパソコンをたたく。ブラウザが表示を変える。
「やれやれ、こう人災害だらけだと株価も動揺が激しいな。デイ・トレーダーは楽しんでいるだろうが、私としてはとてもつき合いきれん。底値は近いな。だが…ふむ、当座は塩漬けにしておくか」
不意に部屋をノックする音がする。
「すいませぇん。水沢ですっ。おじゃましていいですかぁ?」
部屋の外からの、律儀な問いかけに葛城が苦笑する。部屋の外には『用あるものは自由に入ってよし』とあるからだ。
「入ると善い。どのみち執務室に鍵はない」
水沢がドアを開けはいてくる。葛城の目にはその後ろに裾を掴かんで、しがみついている萌姫をとらえていた。葛城はノートパソコンにシャットダウンを指示しポータブルテレビを止める。
「ふむ、眠れないのかな」
「……………………………(こくっ)…」
「なんか怖い夢見たそうなんですっ」
葛城がいすを少し後ろに下げる。そのまま萌姫に対して手招きをする
「こちらで預かろう。水沢、ご苦労だったな」
「おねがいしまぁすっ」
ぺこんとお辞儀をすると水沢は部屋から退出する。ぱたんとドアがしまる。
萌姫はそのまま手首だけを器用に動かし招いている葛城の元に近づく。
萌姫が目の前まで来ると葛城はそのまま両手で抱え膝上に座らせ、スタンドの明かりを消した。月光のみが部屋に回り込む。
そのまま、ゆっくりと頭をなでると、萌姫は気持ち良さそうに目を閉じた。
静かな時が過ぎていく。時計のない葛城の執務室はまるで時を止めたかのような静けさを演出していた。萌姫が目を開け葛城を見る。膝上に乗った二人の視線は近い高さになる。
「……………………………………………………………」
「そうか、また予知夢(ゆめ)を見たのか」
「………………………………………………………………」
「ふむ、北より黒き群生のものが全てを襲い喰らい尽くすか。其れは怖かったな」
「…………………………………………(こくっ)…………」
萌姫の目が少し揺らぐ。
「泣きたき時は泣けばいい。怖いモノは怖いモノなのだ」
「……………………………………………………………………」
萌姫が葛城の胸元に頭を押しつける。
「…………………っ…………………………………………………………」
葛城はそのまま声を押し殺して泣く萌姫の頭を片手でゆっくりと撫でる。もう片方の手を引き出しの上の札にかける。
「そろそろ、是(これ)が要るか。予想より早かったな。」
引き出しが静かに開く。

             ちりん
(びくっ)
「?…………………」
萌姫が音に驚いて顔を上げる。振り返ると開かれた引き出しの中には一つだけ箱が入っており、その中には簡単な結わえ紐の付いた萌指姫の指先より小さな銀色の鈴が一対入っていた。
「昔、私が友人から譲り受けた守鈴だ。私居なき時に此の鈴が萌姫様を守るだろう」
葛城はそう言うと萌姫の右の髪一房を分け一つ鈴を付ける。    ちりん
同じく左側の髪を一房丁寧に選り分ける。同じく鈴を付ける。   ちりん
「ふむ、どうかな」
「…………………………………(鈴を見ようと小首を傾げる)……」
                 ちりん…
「……………………(見えにくいでさらに小首を傾げる)………」
               ちりん…
「やはり、よく似合っているな。お気に召さないかな」
「………………………………………(ふるふるふる)」
                  ちりりりん
「其れは善かった。折角の善き月夜だ。このまま散歩はどうかな」
「………………………………………………(こくっ)」
                   …ちりん
286幸せな家族:2001/08/02(木) 13:02
>>285
       隠里(さと)の姫が恋をした
                     男は真の迷い人
        凡庸なりしその男
                 際だつ才なく見た目も月並み
       二人の年差干支の三回り
                   村者(むらじゃ)は害なき思うてた

             そして二人は村を出た


「今宵も善き月夜だな。萌姫様」
「…………………………………………(こくっ)」
                  …ちりん
カテドラルの後方には東屋がある。萌姫が眠れなき夜は二人にてそこに善く涼みに行く。ふむ少々萌姫の足下がおぼつかないな。睡魔と見た。
(葛城が止まり屈む。そのまま萌姫に背を向ける)
「今日は祝日だった故に疲れただろう」
             ちりん
私の背に柔らかさと重みが掛かる。同年代と比べると軽き方だろうな。
(両手を背に回したまま葛城は立ち上がりそのままゆっくりと歩みを進める)
ふむ、暖かいな。幼き者特有の高めの体温は心地よきモノだ。

                  …ちりん…

「どうかしたのかな。あぁ、もうすぐ夏祭りの季節だな。今度行う還魂の宴には出店などに行けるぞ。綿飴屋も出る。リンゴ飴もだ。心おきなく楽しむためにも舞を演習せねばならんな。」

                   ちりん…

そうか、両親を思いだしたか。
「今は皆が居る。代わりではないが祭りの付き添い程度為れば可能だ。」

                  …ちりん

    逃げし二人の逃避行
                     何時しか此の地に辿り着く
         そして生まれし娘には
                       強く育てと「萌」の名に

私は初めて此の娘(萌姫)を見たのは今から数年前のことだ。
歳差の在る夫婦に幼き娘。昔はそう珍しくなかったが、近年にてはあまり見ず、それとなく興味を引かれた。
周囲との衣服の質差を思い出すに豊かな生活は送ってはいなかったようだ。
だが、その親子は神社境内に参りに来る旅にいつも幸せそうであった。
休みの都度に神社に姿を現し、近所の駄菓子屋にて安売りされている『サクマドロップ』を娘に与え、日々のたわいもない話をする。それは実にほほえましき情景であった。

当時、萌(姫)は善く笑う娘だった。

しばらく経つとその環の中に駄菓子屋の息子、幸彦の姿が見られるようになる。
昔に妹を失いし幸彦はまるで自分の妹のように可愛がった。
其れを見る萌(姫)の両親のまなざしはまるで遠くを見ているような、不思議な優しさをたたえていた。
まるで幸せな家族のようだった。いや、幸せな家族だったのだろう。
287『いきてるの!』:2001/08/02(木) 13:05
>>286
       村者は対に突き止めぬ
                       二人は娘を預け去る

在る暑き夏の日、境内にて待ち合わせた両親は幸彦に萌姫を預けると逃げるようにして立ち去った。
それ以降、私は彼らを見ていない。

それからしばしの後此処いら一体の集落が火に包まれた。
元々数件の民家と小さな境内のみの集落は瞬く間に姿を消していった。

その最中、萌(姫)が境内に逃げ入ってきた。
数名の男がおい迫ってくる。私はその時の会話を忘れることは出来ないだろう。
「さんざ手こずらせやがって。下民の血が」
「おとうさまは、げみんなんかじゃない!」
そう言って男の手に噛みつく。痛さに悲鳴を上げた男は全力で社にたたきつけた。
「ふざけやがって。この餓鬼!もういねぇんだよ。お前の親は!」
「…!   いな…い? 」
「なんだよその目は。しょうがねぇだろうが。いねぇもんはいねぇんだ」
「う…そ…ちゃんとかえって来るっていったの…だから……だから……いいこ…にしてなさいって……」
「うるせぇな。きやしねぇよ。死んじまったもんは!」
「……うそ……………」
「うそじゃねぇつーの。(独特な笑いを浮かべる)なんどでもいってやらぁ。死んだんだよ、かんっっぺきにな」
『いきてるの!』
288我が問に答えよ:2001/08/02(木) 13:09
>>287
        娘願いし反魂に
                          親の影のみ帰り来る
       隠里(さと)は真に隠れゆく
                        親の影等の道連れに

失われしもモノは現(うつつ)に戻れない。
是は『萌え』と同様に初古より効力を為す古き約款の一つだ。
物理命題に『シュレディンガーの猫』というモノがある。素子が『揺らぎ』を持って在るという理論に対して、その『揺らぎ』を『箱のかなに隠されし猫の生死』に直結するというモノだ。もし素子が『揺らぎ』を持つ為れば論理の帰結として『生死』も揺らぐこととなる。
『揺らぎ』を利用し『失われしモノ』を戻すことは可能だろうか?
結果から言うなれば『不可能』だ。『シュレディンガーの猫』は『分からない』のであって『決まっていない』訳では実はない。
『失われしモノ』と『認知』する事により、『確率は消失へと収束』する。
為れば『反魂術』に在るとおり全ての『骨(情報)』を集めた為ればどうだろうか?
1922年、狼により育てられし8歳の者が発見された。
人々はその者に最後まで『人間らしさ』を見いだせなかったという。
人は『環境』にも『個人の心』を反映する。
『内部の骨(情報)』を集めることが出きれば『別人』を構築することは可能かもしれん。
だが其れは果たして『失われしモノ』を呼び戻した事になるだろうか?
為れば『外部の骨(情報)』までを全て集積すれば『黄泉より引き戻せる』のだろうか?
此処からは私の推測だが恐らくは『不可能』だろう。
人間の身体は『有限』だ。それに対して連鎖的に続く『外部の骨(情報)=環境』は時間軸を遡る。そして現在も変わり続ける。
是は数学で言うところの無限級数に相当する。いつかは収束、もしくは発散するのやもしれんが、限りなく『無限』に近いと言える。
此処に明確な論理の破綻がある。『有限』の中よりうまれし『無限』。該当するは『歪み』だが果たして其れは生成可能なモノなのだろうか?
私には分からない。
そして、一つだけ明快に分かっている事実がある。
『萌姫が呼びしは真の親になかった』と言う事実だ。

       逢いたき者に巡るため
                   黄泉平坂(よもつひらさか)こえぬれど
     愛しき人は其(そこ)処になく
                       泣けども戻らぬ世の定め

「東屋だ。萌姫様」
            …………………………………………………………………
「ふむ?……寝たようだな。為れば戻るか」
人は世界に理(ことわり)を求める。
「最近は忙しかったからな。疲れもあるか」
世に完全なる創世の神(法)は在るのだろうか。在ったとして今も有効な(駆動している)のか。
(葛城は東屋の近くに在る狛犬を見る)
「すっかり東屋(あずまや)に馴染んでしまったな。是も時代(とき)の流れだ」
其れは八百津である私にも分からぬ事だ。
「夜間は温度が下がるな。急ぐか」
もし、在る成れば私は問いたい。
過去は過去だ。嘆けど変わらぬ。
未来は未来だ。どうとでも為るモノだ。

もし在る為れば蒼天の法よ、我が問に答えよ

    『どうして人(もの)は巡り逢うのだ』


「もしかすると、世界(法)にも分からぬのかもしれんな」

私は萌姫様の成人を見ることが出きるのだろうか

「それこそ、聞いてもせんなきだな。肩が凝ったな。少々早いが、寝るとするか」

                         …ちりん
>>265
 それは、貴国としても、私−国連が提案する、直接的な利害関係を持たない国を
中心とする暫定統治に賛成して頂けるのですね?
 有り難う御座います。

>>266
 提案への賛成有り難う御座います。
290C国主力艦隊司令員:2001/08/03(金) 00:45
>>289
(苦りきった顔で)……現在のところ、それが我がC国の選択しうる中では最上の選択肢のようアルからな。
 納得はしないガ、反対もしないヨ。
 ……ただし、貴官と小官でいかなる国が『直接的な利害関係を持たない』のか、見解が異なることありうるナ。
 正式決定は安保理での討議を待つとして、貴官、国連の意中の国家をこの場で示して欲しいアル。
>>290
 意中……ですか?

(少し考え込む)

 在る程度以上の規模の海軍を持つ国で、尚かつ直接的な利害関係を持たない国家となれば、
そうですね、消去法で考えた場合、やはりEU−欧州の何処かの国に依頼する事に成るのではと、
愚考しますが。
 BかF、その辺りに依頼する事に成るのではないでしょうか。
 但しこれは私見です。
 基本的に、国連の場にて討議され決定される事ですので、本官が口に出来る種類の事では
在りませんので。
 宜しいでしょうか?
292C国主力艦隊司令員:2001/08/03(金) 01:13
>>291
 ……ふむ。正論アルが、ナ。

(まぁ、いざとなれば我が国は、安保理にて拒否権を行使するだけのコト。
 美帝を混乱させこの地域から目を逸らさせるカードもない訳ではない、と本国もいてたナ
 それに本国の訓令、ASEAN部隊の駐留許すナ、だけのコト。うん、私が罪に問われる道理ないアル。
 まぁ、このへんが限界アルか……)

ヨロシ、承知したアル。我が艦隊はこれより全艦帰投する。
……しかし、覚えておくヨロシ。我がC国、いかなる形であてもかならずやこの海域に舞い戻るヨ。
我が不可分の領土、これ以上捨てることない……心しておくがヨロシアルな。
293東京日々新聞:2001/08/03(金) 01:20

「国連安保理、南シナ海へEU連合艦隊派遣を決定」

先日のASEAN連合艦隊とスチーフ諸島を占拠していたC国軍との間
で行われた戦闘は、今国会で改正された「国連海外協力法案」にもと
づき発足された「日本外人部隊」の活躍によって、南シナ海が戦火で
覆われる事態とならずに終わった。

これにともない、ASEAN及びC国両軍の軍隊はミスチーフ環礁を中心
とした半径12浬以内に進入する事は禁止され、その停戦監視の為に
NATO軍を主力とする艦隊が派遣される事が決定した。
参加国は、B国、F国、I国、S国の四ヶ国であり、ヴェトナムのカムラン湾
を拠点として南シナ海全域の警戒にあたる事になっている。

なと、この決定に関して、ASEAN各国はかつての植民地時代の再来
であると強く反発しており、状況は予断を許さない緊張した情勢にある。
294萌原玲:2001/08/03(金) 09:11
>>219
熱風の吹き荒れる甲子園。
萌原がぼーっと立っている。
ぼー。(←誰やったっけ、こいつ、と考えているらしい)
ぼー。(←ま、えっか、誰でも、と考えているらしい)
きりっ。
親指ぐっ。
「バース最高。後は任せた(無責任)」

真っ赤なポルシェカレラ4カブリオレは当然ながら、甲子園球場29号門の外にやくざ停めされている。
門の外へと向かいながら、目を細める萌原。
(車の中に人影……?しかもこの音…エンジンかかってる?)
295萌原玲:2001/08/03(金) 09:11
>>294

「…ってあのオッサン…何やっとんねん…」
助手席に座っているのは萌原ぱぱであり、その膝の上できゃっきゃと喜んでいるのが皇女殿下
であった。
萌原が近付いて行くのを認めたぱぱは、ウィーンと窓を下げた。
そこからすかさず皇女がぽこんと頭を出す。
   「あー、おねえさん、おそいのです。もなこたちの方が早かったのです!」
「お前……」と萌原は眉間に皺を寄せて皇女殿下を見る。「さては生存本能皆無やろ?」
   「せいぞんほんのう?」
「おっさんここまでは洒落で見逃したるからちゃっちゃと降りろや」
「オッサンて…なんやデリカシーのない娘やのう。そんなんやからもらい手ないねんで」
(やはりアル・パチーノを意識したダミ声)
萌原は無視して運転席側にまわる。
「お前の連れの、あの何言うた?ふゆゆんか!(やたら大袈裟)
あの子なんか可愛いやないかぁ、ちゃんとパートナーがおってやなあ、ラブがあってやなあ」
「(運転席に座りながらちらりと、いやっっっっそーーーーな目でちらりと見て)
…そのオッサンクサイ英単語の使い方やめろや。恥ずかしから。
(エンジンを空ふかしした後ギアを入れながら)
…でその男連れの冬魅に手ェ出そうとして首と胴体離されそうになったん誰やねん?
そんなトコでっっっしょーーーもないボケかましてへんでええからさっさと降りろや」
   「ろや…るろーや…(ろ)や…」 (発音表記:()は巻き舌)
   「あ…今ちょっとできたのです。おーりーるろーや。やっぱりむずかしいのです」
「ワシも乗せてったれや、そうケンケンせんと」
「おっさんあの馬鹿デカいロールスを運転手のダボ一人乗せて、前後に
ベンツ一台っつ走らせて空っぽで帰らせる言うんやったら
環境の敵として死刑なんで」
   「???」
「死刑て誰に(笑)」
「私に。今すぐ」
ぴたっ。
「……玲ちゃんまたエラい物騒な物持ってるのね〜」
   「ほえ〜、おじさん声がとっても高くなっているのです。
   まるでおうた歌ってるみたいなのです!(純粋な尊敬の眼差し)」
「何裏声なっとんねん?オッサン自分の車に積んどーチャカぐらい
憶えとかんかい。なんで私がリボルバー使うねん?」
   「ねん、なのです」
「……(やはりアル・パチーノ風の開き直り)わかったわかった、
わかったがな。降りるがな、降りたらええんやろ。
もなこちゃんまたねー(はあと)」
   「またねー、なのです(にこっ)」
ブルン!バタン、キキキキキィッ!!!!
ドンッ!!
ブルンプルンギュイーン……。
   「お、おねえさん、おじさん大丈夫なのですか?
   今おねえさんの車とぶつかったようにもなこには…」
「安心せえ、ただのファミリー漫才や」
   「ふぁみりーまんざい?」
「家族が仲ええ証拠や。お前もウチ帰ったらやってみ」
   「…う…もなこ…もなこ…(困惑)」
「いや別に車で轢かんでええから」
   「…(物凄く安心したような表情。でも返事はしない)」
「金ダライぐらいにしとけ、最初は」
   「……(やっぱり。あそこでお返事しなかったもなこは
   ちょっとエライのです、と思っているような表情)」
296萌姫と牛:2001/08/03(金) 15:57
>>294
>後日
親皇教団には『生き物小屋』がある。

今二人の少女が鶏や牛の等いるその小屋を必死に掃除していた。

葛の葉「もぉいやにゃあ。めんどぉじゃぁああああああああ」
六条「うるさい。誰のせいでこうなったと思ってるの」
葛の葉「わちきとろくやん」

六条が葛の葉にくってかかる。それで懲りる葛の葉ではないのだが、そこが学習しきれない辺り六条も天然といえる。

葛の葉「ろくやんだってのりのりっだったやぁ」
六条「う、そ、それは……だって、応援にジャニーズJrがくるかもって……」
葛の葉「(目を上半月にして)うっわきものぉおおお」
六条「う、うるさぁい!」

楽しそうである。

            ちりん…

葛の葉「ほや?どないしてんにゃ?ちびっこ?」
小さな長靴に小さな手袋をして、着物の裾を少し上げて止めた服装で、生き物小屋の外から じーっ と見つめる萌姫に葛の葉が声をかける。

      スパーーーン☆彡

葛の葉「いやいにゃぁ!」
どこに持っていたのか不明のハリセンに攻撃された葛の葉が六条に抗議する。
六条「ちゃんと、萌姫様って呼びなさいよ」
葛の葉「ちびっこはちびっっこだぎゃ。どないしてんちびっこ?」

萌姫「…………………………………………………………………………」

六条「えっ、おてつだいしたいんですか?いや、でも…」
葛の葉「えらぁあああああああああああああい!!!」

六条「うおぉ?!」

(びくっ)
   ちりんちりんちりんちりん

突然の大声に六条が一歩下がり、萌姫がかなりの歩数逃げる。そしておそるおそる近づいてくる。

葛の葉「よぉくいったぁ。かんどぉぉしちまったぁい。今時のちびっこにしちゃぁえらい。とぉくべつにてつだわしたるぅぅう」

萌姫「…………………………………(こくっ)」
                         …ちりん

六条「いいのかなぁ。ていうかいつも思うけどあんたどこの人間だよ。ってきいてないし」

葛の葉が萌姫に乾し草を持たせ、びしぃと雌牛を指さす。

葛の葉「任務は『流星号』への餌やりぃ!いじょぉぉ!」
萌姫「………………………………………(こくっ)」
                           …ちりん

六条「うしはあぶないってば!」
葛の葉「( ちっ、ちっ、ちっ)おとこにゃなぁ。さけてとぉれねぇ、ときがあるんでぇ!」
六条「萌姫様女の子」
葛の葉「こいつぁ、いっぽんとられたにゃぁ。にゃぁ、はっ、はっ、はっ」
297萌姫と牛:2001/08/03(金) 16:04
>>296
二人が掛け合い漫才をしている間に萌姫は牛と対峙していた。その間数歩。

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』=牛が萌姫認識)

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』頭を少し上げ警戒に入る)

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』口を開く)
葛の葉・六条「……………………………………………………」←固唾をのんで見守っている。

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』口を開く)

流星号「うもぉぉおおおおおおおお」
(びくっ)
   ちりんちりんちりんちりん

(萌姫一時撤退。少し涙を浮かべて小屋をのぞき見る)
六条「やっぱむりだよ」
葛の葉「(静かに)ろくやん………ちびっこはまだあきらめてないにゃ…9回裏からが本当のドラマのはじまりにゃ」
そう、萌姫はもう一度『流星号』に餌を与えようとしていた。

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』は目を離さない)

葛の葉「今からが勝負にゃ」
六条「が、がんばれ、萌姫様」

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』頭を少し上げ警戒に入る)

葛の葉「よぉくみきわめるにゃ、ここはがまんどころにゃ」
六条「き、きわどいわね」←?

                …ちりん…
(萌姫が一歩進む、『流星号』口を開く)

葛の葉「いまにゃぁ、おしきれぇ!」
六条「くっ!」

萌姫の差し出した餌を『流星号』がほおばる。

葛の葉「やったにゃぁぁあああああああああ!」
六条「すごいよ、ほんとうにすごいよ」←?
二人に飛びつかれ萌姫が驚く。そして、訳のまからないままに…
萌姫「………………………………(こくっ)」
                       …ちりん

(葛の葉ナレーション)その日萌姫はまた一つ大きくなった。きっとこれからも大きくなるであろう。なぜならば萌姫は『ちびっこ』だからだ。

    ………Fin

      スパーーーン☆彡

六条「おわるな」
298吉野山中某所:2001/08/04(土) 00:07
>>267
醍醐旅団長が萌之院もえみの怒りを買い、お付きの女官等の手によっ
て運び出されようとしていたのと同時刻、それでもあえて男としての意
地の一つも通さんとする「漢」共がいた。

「くっ、旅団長閣下は志半ばにして倒れ、仲間ももういない、だが、そ
れでも俺は最後まで男としての意地のを押し通す!!」

萌之院もえみを初めとする南朝の麗花の艶姿をデジカメに納めよう
と無謀な突撃をあえて敢行した兵士笹山。

「ふ、坂内や吉田、お前らの犠牲は無駄にはならなかったぜ。トラップ
のほとんどは作動してしまっている。あとは、あの繁を超えれば・・・・」

と、呟いた笹山の前に、謎な黒い影が差す。

「な、なにっ!?」

見上げる笹山の目前にそびえるのは、並の馬の二倍はある馬格をし
た漆黒の駻馬であった。そして、そこに跨る分厚い筋肉の彫像。

「・・・け、拳王様!?」

主観的に身長五メートルはあるかと思えてしまうような巨躯、そして、
まさしく覇王と呼ぶに相応しい放射される闘気、鉄兜の下からのぞく
炯々と輝く覇気溢れる瞳に見据えられ、笹山は恐怖で口は半開きに
なり、よだれと鼻水がとめどもなく流れ出る。股間はすでに臭気漂う
何かで染まってしまっている。

「け、け、けんおうさま、お、おゆるしを、その、あの、わるぎがあって・・・」

ごうっ

闘気が音を立てて笹山を襲い、彼の身体を木の葉のように空中に舞
わせる。

「いひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっ!?」

舞った笹山の身体を、空中で拳王と呼ばれた男が捉えた。

「お、お、お、お、おゆるしおおおおおおっっっっ!!」
299吉野山中某所:2001/08/04(土) 00:16
>>298
光る液体をとめどもなく垂れ流す笹山の顔を正面から見据える拳王。
と、ふっ、と口の端を歪める様に笑うと、腹の底に響くような深いバリト
ンで耳元に囁く。

「駄目よぉ、坊や。覗きなんて子供の遊びじゃないんだからぁ。ね?」

うふっ。

思わず漏れた笑い声に、笹山の恐怖は絶頂に達する。

「んもう、最近の若いコは、ハァハァ……(;´Д`) の作法も知らないのねぇ。
仕方ないわねぇ、御姉さんが一から手取り足取り腰取り教えてあげな
いとイケないのかしら?」

げふうぅっ!!

思わず、口から血を吐く笹山。

「よ、小紫姐さん、なんだ、また若いのが馬鹿やったか?」

と、いつのまにか、醍醐旅団中佐が現れたのである。
>>299
よ、お久しぶり。う〜んと、確かお前さんの名前は笹山だったかい?
うん、そうか。で、何をやろうとしていたんだ? 正直にさっさと口にした方がいいぞ。軍法会議にはかけられたくはないだろ?
そうか、萌之院様方の入浴シーンをデジカメにねえ。ま、判らなくは無いけどね。
でもさ、惚れ合った仲ならともかく、そうでないなら女の子の玉肌を記録に残してさらすのは感心しないな。
そうだろ? ま、ただのぞくならまだ見逃してもやったけどね(笑)

さてと、小紫姐さん。
ま、今回は俺の顔に免じて、こいつは放してやってくれや。
ああ、当然このデジカメは、こう、こうやって、壊してデータもとばすからさっとっ。

笹山、うん、行っていいよ。
ただ、女の子の嫌がる真似は、するんじゃないぜ。

さてと、で、小紫姐さん。憲兵隊長の仕事には慣れたかい?
>>300
「うふふっ、相変わらず若いコの扱いは上手いわねえ。全く、どこでそ
んな事覚えたのかしら?」

ばっ、とその巨躯を翻して黒馬より降り立った小紫は、そのまま中佐
の目前に立った。

太い。
何もかもが太い男であった。
その上背は中佐を頭二つ分は超え、その胸板は中佐の二倍は厚み
があり、その腕は中佐の腕の二倍の太さを持ち、その太股は中佐の
太股を二回りは上回っていた。

「それで、何かしら、妾に用事って? もしかして、妾とのお相手、受け
て立つ気になってくれた、と、か?(はあと)」

くすっ、と微笑みを漏らし、小紫は、軽くしなを作って中佐に向けてウィ
ンクを飛ばした。
>>301
あ、そうじゃないのさ、悪いけどね(苦笑)
ま、機会があれば立ち合うこともあるだろうさ。それまでは、気長に待とうや。あわててどうこうする必要もないだろ?(笑)

で、旅団長閣下がね、萌之院殿下のお怒りを買って重営倉送りなんだと。
済まないんだが、旅団長閣下を送って差し上げて欲しいんだな。ああ、冗談だとは思いたいんだが、今回は本気らしいんでね。
それで、獄長のおやっさんにね、一言申し送って欲しいのさ。そういうことだって(苦笑)

そうさ、つまりはそういうことなのさ。
すまないね、いつもつまらない仕事ばかりさせちまってさ。

(ぽんぽんと、労るように小紫姐さんの肩をたたく)
>>302
「ふふっ、そういう中佐の優しいところ、妾は、ス、キ、よ(ハアト)」

わずかに頬を上気させて、甘えるように、媚を売るようにその巨躯を
くねらせる小紫。

「それで、いつも通り? そう、仕方がないわねぇ、あの二人は(苦笑)
もう、そうやって痴話げんかして、惚気て、アテられる妾達の身にもなっ
て欲しいわ」

ん、もう、とでも言いたげに、合わせた両手の平を唇の前に持ってくる。
そして、う〜ん、とでも言いたげに小指を唇に当てて小首(と言うには
顎よりも太かったが)をかしげて、考え込んでいる。

「困ったわねえぇ。維吾爾のおねえさんって、ほら、知っている通り頑
固者でしょう? 妾の言葉も聞いてくれるかしら? お役目第一な人
だしぃ(謎) ま、なるようになるんじゃないの?(笑)」

そう、この小紫姐さんと中佐が呼ぶ「オカマさん」は、実に醍醐旅団憲
兵隊長であり、旅団の軍律を維持する重大な役目を担っている女性(?)
なのであった。
元々が、新宿二丁目の「BAR紫式部」のママだった彼女(?)をスカウト
したのが中佐だったのだ。

理由は、醍醐旅団が「萌え」と「ハァハァ……(;´Д`)」で結びついていると
いう極めて異例の戦闘集団であることに求められる。
すなわち、明日をも知れぬ兵士等が一箇所に数千人も集まれば、当
然狼藉を働こうとする愚か者も出てくるのである。そして、その愚行が
萌之院もえみそのものに向かわなくても、吉野周辺の一般民間人の
女性に向かう可能性が大きいことは、沖縄のA国海兵隊基地周辺で
数しれぬ婦女暴行事件が発生している事実からも容易に想像できる
というものである。
だが、当然それを許すわけにはいかないのは当たり前のこととして、
いかに兵士達に犯罪行為へと走らせないか、という観点からの対策
も講じるのが中佐の役目でもあったのだ。
さらに、萌之院もえみの警護も行わなければならない。
当然、南朝が北朝に敗北し、軍の追撃をかわしつつ、最後の最後ま
で萌之院もえみを護って山中を走破し、追っ手をかわしつつ最後まで
玉体を護り抜く事も考えねばならなかったのだ。

そして、中佐が考え抜いた上で選択したのが、女性にリビドーを感じ
ない男に、醍醐旅団の軍紀と萌之院様の警護を任せる、という奇策
であった。
>>303
なるようになる、ね。
そうだね。
まあ、あの「死ねない」旅団長には、いい薬だろうさ(笑)

さてと、まあなにしろ幸せ一杯、夢一杯。男として望みうる限り最高の幸せを手に入れたんだ。
これくらいのしっぺ返しは許されるだろうさ(謎)

ま、痴話喧嘩ができるだけ、あの二人は今一番楽しい時期なんだろうさ。
仕方がない、俺達は精々はたからそれを冷やかしてやろうや(爆)

なら、獄長様には、痴話喧嘩ってはっきりいっちまってくれて構わないぜ(爆)
ああ、なにしろ、事実なんだから(核爆)
305重営倉@醍醐旅団憲兵隊:2001/08/04(土) 01:49
>>304
醍醐旅団の敷地には、それこそ誰も近づきたがらない恐怖の代名詞
とすらされている一画が存在する。
その名も「スィート重営倉」、またの名を、鬼の哭く営倉!!


       「此の門をくぐる者、一切の希望を棄てよ(ハアト)」


と、入り口に青銅のレリーフが掲げられている恐怖の場所である!!

おおうっおっおっ、おふう、おおっ、おっ、おおおおおおおおおっっっっ

「ふっ、ぐふふふ、今日はいつになく男共が鳴くわねえぇ」

「スィート重営倉」の屋上のテラスで、ビーチパラソル(白のレースのふ
ち飾り付き)の陰で横になってフルーツカクテルをすすっていた女性(?)
が、さも楽しげに腹の底から響き渡るような太い声で笑った。
身の丈は二メートルは絶対に超え、体重も何百キロあるのか見当も
つかない、そして、見事に鍛え上げられた巌のごとき筋肉が全身をく
まなく覆っている。
そして、青々と輝くヒゲの剃り跡。
見事に割れ太く張り出した下あご。
全身の筋肉に食い込む、真っ赤なレザー・ボンデージルック。

彼女(?)こそ、この「スィート重営倉」の長、人呼んで「ウィグル獄長」であった!!

「獄長ぉおぉ、新しい囚人ですぅうぅ(はあと)」
「!? うふふふっ、久しぶりねえ(笑) 今度の囚人は、何をやったの?
女官を押し倒したの? 下界の女に手をつけた? それとも、萌之院
殿下の御寝所に侵入しようとしたのかしらぁ?(はあと)」

「ウィグル獄長」と似たようなレザーボンデージを筋肉に食い込ませた
看守(ちなみにこいつも見事に鍛え上げられた筋肉の持ち主である)
が、内股でいそいそと近づいてきて報告をする。

「それがぁあぁ、なんでも萌之院殿下の勅命で、広瀬旅団長閣下を重
営倉で二四時間みっっっちり、可愛がっていいんですってぇえぇ」

ぐわばっ、っと身を起こす「ウィグル獄長」
思わず興奮したのか、鼻の穴が大きく拡がり、そのなめし革を思わせ
る皮膚が上気して桃色に染まっている。

「えええっ!!? いいの? 本当に、二四時間、みっちりと、可愛がっ
ていいのおっっ!!?」
「って、「拳王様」が仰っていましたよぉおぉ」
「!!!!?? け、「拳王様」がいらっしゃっているのっっ!!?
こ、この馬鹿ぁあっっ!! それを最初に言わないと駄目でしょうっっ!!」

ごうっ、っと「ウィグル獄長」の手元から鞭が延び、看守の身体に

「びちいぃっ」

っと音を立てて絡みついた。

「おおおおおっっうぅっっ!! おふっ、獄長様ぁあぁ!!(はあと)」

思わず鞭に快感を感じてしまったらしい看守。
だが、「ウィグル獄長」は、そのまま恍惚としている看守を放り出すと、
地響きをたてて、「拳王様」を迎えるべく走り去ったのであった。
306B国国防省国防大臣公室:2001/08/04(土) 01:57
背広姿の壮年男性がモノクルを磨いている。そこに、制服の女性士官に先導されて、
軍服姿の男性があらわれる。日に焼けたには、強い意志が見て取れる。

ダンセイニ卿
「やあ、よく来てくれた、グラッドストン君。どうかね、ポーツマスは?ロンドンはここ数日
 あいにくの天気だよ。これではようやく来た夏も楽しめぬ。……ああ、かけてくれたまえ」
グラッドストン中将
「ポーツマスも似たようなものです。されど、朝夕の霧はなかなか風情があります。いささか
 訓練に差し支えるのが問題なくらいで。……ふむ、インディアより今年も夏の知らせが届き
 ましたか?」
ダンセイニ卿
「さきほど、秘書がハロッズで求めてきたものだよ。かつては快速船で40日かかっていたもの
 が、いまはその10分の1以下とは恐れ入る。中将、きみはかの地に赴いたことがあるかね?」
グラッドストン中将
「候補生のときに一度、訓練航海で。そのときには、マラッカを越え、はるか極東のかつての
 盟邦を訪ねました。良き思い出です。……して、本日の御用の向きは?」
ダンセイニ卿
「なに、大したことではないのだ。卿にちょっとした仕事を頼みたい。女王陛下と円卓会議か
 らの要請だ」
グラッドストン中将
「それは誠に名誉なこと。して、その御要請とはいかなるものでしょうや?」
ダンセイニ卿
「君、あれを(女性秘書が大きなクマのぬいぐるみを持ってきて、ダンセイニ卿の横の席に
 座らせる。真面目な顔でぬいぐるみを示して)これを日本帝国の皇女陛下に届けて欲しい。
 かの国は、いまちょっとした騒ぎの中にある。皇女陛下もさぞ玉心を痛めておられよう、
 との仰せでな。円卓会議にも皇女陛下のファンは多いのだよ。外交関係の委細は外務大臣
 に伝達しておいた。領海内に入った途端ミサイルが飛んでくるということはあるまいて」
グラッドストン中将
「(至極真面目な顔で敬礼して)承りました。女王陛下の名代として任務を果たします。
 (にやりと笑って)それにいたしましても、このぬいぐるみを運ぶには、よほど大きな
 船を用意いたしませんと。それから護衛も必要でしょう」
ダンセイニ卿、破顔して、
「ああ、君の判断は正しいと思うよ。インコンパラブルを使ってよろしい。護衛艦艇は
 君が選定したまえ。それから、海賊が出ると困る。陸戦隊も必要だろうね」
グラッドストン中将
「ありがとうございます。あの船ならば、まず大丈夫でありましょう」
ダンセイニ卿
「ディズレイリ君を君の下につける。彼と協力して可及的速やかに出発したまえ。補給艦
 等の手当てについては心配しなくてよろしい」
グラッドストン中将
「ディズレイリ君ですか。彼の能力は私の尊敬するところです。(また、人の悪い笑いを浮かべ)
 ……本日の用件はこれで?」
ダンセイニ卿、同じくらい人の悪い笑みを浮かべて背広の内ポケットを探り、
「おっと、これを忘れるところだった。なに、ついでの用事だよ。任務終了後、カムラン湾に
 入り、国連指揮下での停戦監視任務に当たりたまえ。F国、I国、S国との共同任務だそうだよ」
グラッドストン中将
「幼稚園の保父の仕事に対する支払いは、わたくしの俸給に含まれていないと認識しておりま
 したが仕方ありますまい。お受けいたします(立ち上がり、敬礼する)」
「獄長様のお出ましよおぉおっっっっ!!」

ゴワアアアアアッッッッンンンッッッッ

と、銅鑼の音が営倉全体に響き渡り、同時に営倉の中庭へと通じる
扉が大きく開かれた。

「ゲハァハァ……(;`Д´) あちきは今もんのぅごぉく、機嫌がいいわン(謎)
だからぁ、陽の光を授けてあげるわン、あちきに感謝するのよン」

ぞろぞろと、何故か頬はこけながらもお肌は艶々な囚人達が、中庭へ
と現れる。だが、その数は決して多くはなかった。

「ぐふふぅ(はあと) 廣瀬武雄ぉ、アンタは、我等が敬愛する萌之院殿
下の勅命によってこの「スィート重営倉」に収監される事になったわン。
よって、ここわあちきが自らつきっきりで「お仕置き」してあ・げ・る(はあと)」

全身を拘束され、芋虫のように地面に転がされている廣瀬武雄の前
に、「ウィグル獄長」が立つ。
一歩一歩歩くごとに、石畳の地面が地響きと共に揺れ、囚人等が悲
鳴を上げて逃げ惑う。

「びしぃいっっ!!!!」

うなりをあげて振るわれる「ウィグル獄長」の鞭が、廣瀬武雄の身体に
振り下ろされ、身に付けている服を切り裂き、はぎ取っていく。

「びしぃいっっ!!!!」

全身を真っ赤な痣だらけにし、それこそ下着一枚残して全ての衣服を
切り裂かれはぎ取られた廣瀬武雄は、恐怖に青ざめつつも、だが悲鳴
一つあげることも無く鞭を受け続けていた。

「ゲハァハァ……(;`Д´) ぐふふふっ、いいわねえン、その表情(はあと)
流石は我等が主人萌之院殿下、下僕を見る目をお持ちだわン(謎)」

分厚い唇を舌でひと舐めすると、「ウィグル獄長」は、傍らに控えてい
た見事に鍛え上げられた筋肉を誇示するようにポージングを決めて
いる双子の姉妹(?)を振り向いた。

「ライガ、フウガ、この蟲ケラを「スィート重営倉」へ連れていきなさいン」
「はぁい、獄長様ぁ(はあと)」

「みちぃっっ!!」と筋肉がしなう音の響きとともに、「了解」のポージ
ングをもって答える二人。やはりその瞳には、これから繰り広げられ
る饗宴を想ってか、獣のごとき鈍い光がたたえられていた。

そう、この「スィート重営倉」こそ、醍醐旅団の厳正なる軍規の源であり、
最大の理由の一つでもあったのだ!!
醍醐旅団では、軍律に違反した兵士は、ただ営倉に収監されることは
無いのであった。すなわち、犯した罪に従ってこの「スィート重営倉」で
従順な兵士へと調教される事になるのである。特に、上官反逆、民間
人への殺人、暴行、略奪、萌之院もえみへの不敬を働いた者は、この
「スィート重営倉」に永久に収監され、骨となっても出してもらえること
は無いという。
まさしく、男にとっては最低の悪夢と呼ぶにもおぞましい饗宴の犠牲と
なる。その恐怖こそ、醍醐旅団の兵士が吉野周辺の民間人に暴行を
働かない抑止力となっているのであったのだ!!
308醍醐旅団長:2001/08/04(土) 02:41
 いやだぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!
 殿下以外にお仕置きされたくなぃぃぃいい!!
 わ、私は知っているぞ、あんな事や、あんな事……貴様ら“趣味”でやってるだろ!
 中佐ぁぁぁ! しれっとした顔で、こんな化け物ども連れてきやがってぇ!
 いったい貴様、普段どんな“お店”通ってやがるっっ!
 さては、普段から“受け”っぽいと思ってたが、
 あああ、同じホモネタやられるなら、もっとこう、『炎多留』(http://www.tarutaru.com/product/seihin.htm)でなく『少年たちの病棟』(http://www.s-canary.com/main.html)チックにだなぁぁぁ!
 つか、なんで知っている俺!
 知っているぞ! 貴様ら、ここでの光景、ビデオに撮ってスイート重営倉の財源にしてるだろ! いろいろな“お楽しみ拷問用具”買っているだろ!
 いやだあああ!
『胸騒ぎのりょだんちょ たくおちゃん41歳 初・体・験(はぁと)』
 なんて6800円ぐらいで売られたくないいいいいい!

 いや、もう、本当、許せ。
 つか、どうして、そこまで醍醐旅団の旅団長に遠慮がない。
 私はそんなに美味しくないぞーーーーーー。

 ……(|| ゚Д゚)

 ……(|| ゚Д゚)


 ……(|| ゚Д゚)
309萌之院:2001/08/04(土) 02:50
ねえ、コノヱさん、廣瀬には悪いことしたかしら?

どうして、そんなことをおっしゃるのです?殿下のご処置は当然だと思いますけれど……。

いえね、わたしのお仕置きでは、もう廣瀬は満足できないのではないかと思ったの。でも
それはひどい間違いだったのかもしれない……。やはり、わたしがこの手で……。

殿下、旅団長閣下は、きっと殿下のご処置を喜んでおられます。そうに違いありません。

………ありがとう、コノヱ。
「ゲハァハァ……(;`Д´) ぐふふふぅ(はあと) ようこそ、スィート重営倉へ」

そこは、目も眩むようなショッキングピンクで埋め尽くされた乙女ちっく
な飾りつけの拷問室であった。そのアンバランスさに思わず偏頭痛が
起こる廣瀬宅雄。

「んん〜、そういえばぁ、さっき中庭で我等が魂の恋人、中佐殿の悪口
を吼えたわねえ、蟲ケラちゃン?(にたあり)」

「ずばああああんんっっっっ!!!!」

と、見事な音を立てて、「サン○オの○ティちゃん」がプリントされてい
る石畳の上に鞭が振り下ろされる。思わず身をすくめてしまった廣瀬
武雄の姿を見て、音を立てて舌なめずりする「ウィグル獄長」とアドン
とサムソ・・・もとい、ライガとフウガ。

「蟲ケラのくせに、自分の立場が判っていないようねン(はあと)」

と、廣瀬武雄の容積で一〇倍は在るのではないかと見てとれる巨躯
をくねらせつつ、「ウィグル獄長」は両手に持った鞭を続けざまに振り
下ろす。

「びしぃいっっ!!」
「びしぃいっっ!!!」
「びしぃいっっ!!!!」
「びしぃいっっ!!!!!」

「・・・・・・あふう」

続けざまに振り下ろされる鞭の音にかき消された廣瀬武雄のそのわ
ずかな 洩らした声を、だが「ウィグル獄長」は聞き逃しはしなかった。

「ゲハァハァ……(;`Д´) ぐふふふっ、なにン、実は鞭の味を知っている
っていうのン、この「豚」ン!!(はあと)」

鞭と同時に浴びせかけられる罵声に、思わず屈辱の涙が一滴こぼれ
てしまう廣瀬武雄。だが、そうした汚辱にうち震える姿こそ、まさしく
「ウィグル獄長」を興奮させ、その劣情をいきりたたせる事にしかなら
なかったのであった。

「ゲハァハァ……(;`Д´) ライガ、フウガ、そうねン、まずは貴方たち二人
でこの蟲ケラに自分がどれだけみじめで、みすぼらしくて、ゴミ同様の
クズで、肥だめに突っ込んでも肥料にもなりやしない産業廃棄物か、
教えてあげなさいン(はあと)」

廣瀬武雄は、自分を囲む三人の劣情の沸りが、その見事な筋肉に食
い込んでいるレザー・ボンデージスーツをはち切れんばかりに押し上
げているのを見て、これから繰り広げられる悪夢に、再びの涙の雫を
零すしかできなかった。

ごおおおおおおおおおんんんっっっっ

今、重い音をたてて、スィート重営倉の扉が閉まる。
311醍醐旅団駐屯地某所:2001/08/04(土) 03:10

「粗茶でございますが」
「ああ、結構な腕前で」

その頃中佐は、見事な緋牡丹をあしらった紫友禅を粋に着こなした
「拳王様」と、野点を楽しんでいた。

人生、そんなもんだ(謎)
312醍醐旅団長:2001/08/04(土) 03:22
>>310-311
 ……(|| ゚Д゚)


 ……(|| ゚Д゚)

 ……(|| ゚Д゚)

 全てが終わった後……様々なものでドロドロのボロボロになった廣瀬。
 床に身を浸しながら、一筋の涙。
「……中佐……ゴメン……」
313醍醐旅団駐屯地某所:2001/08/04(土) 03:42
>>312

「おや、中佐? どうかなさいましたか?」
「いやね、ふと思ったんだな。どうせ旅団長の事だから萌之院殿下か俺に心の中で謝ったりしているんだろうけど、と」
「おや? 気になりますの?」
「いや、俺実は廣瀬のおっさんのお相手、誰だろうと別に構わないしね。まったく、小紫姐さんまで俺と旅団長をくっつけたがるのかい?(苦笑)」
「嫌ですわ(笑) あんなに仲がよろしくていらっしゃるのに(笑)」
「だから、なんでそう誤解したがるかなあ(苦笑) まったく、俺はあのおっさんの事なんざ、なんとも思っていないって(笑)」
「なにをおっしゃりますの。まったく惚気てしまって。キツネ耳織部のお嬢さんが焼きもち焼きますよ?(苦笑)」
「だねえ。温泉から帰ってきたら、大阪に一緒に飯でも食いに行ってくるよ(笑)」
「あらあら。もう、色男さんなんだから(笑)」
「なんだったら、小紫姐さんとも久しぶりに飲もうかねえ(笑)」
「まったく、中佐はお上手なんですから(笑)」

その頃中佐は、「拳王様」とほのぼのとしていたとさ(謎)
314みなぎ:2001/08/04(土) 11:47
私はその頃、旅団敷地内を散歩していた。
花火も買い揃え(それこそ戦争できるくらいに)
時間も空いたのでこの際、まだ見て回っていない所を歩いてみようと。
猫の姿で悠然と、広い敷地を歩いていく。

途中で>>305に引きずられていく旅団長を見た。
青銅のどうやって開けるんだよこれ、と言わんばかりにでかい扉があり、
しかもレリーフや何やらがどぎつい印象を与えていた。
「あそこには近づいたらあかんで。」
萌原女史に言われたことを思い出す。なんでも、北斗の拳さながらの(なんてなつかしい)
体躯を持った2丁目住人が住む獣営倉((注)わざとです(笑))だそうだ。
「いくらなんでも2丁目はいやだなあ。」
ぼそっとつぶやく。もっとも、1丁目や3丁目でさえ私の趣味ではないのだけれど。

だいぶ歩いた気がする。
何時の間にか室内。品のいい絨毯とインテリア。如何見ても駐屯地とは思えない。
ああ、ここはやっぱりそうなのかな。
とか思っていると、目の前に前足2本を骨折でもしたのだろうか、ギプスをした
アイルランドセッターがまるで道の関所の門番の如く座っていた。
私の姿に気づくと、ついと立ち上がり、警戒するかのような視線を送る。
目が合う。瞬間。緊張が両者の間を走った。

犬と猫、駐屯地のもえみ様自室前廊下。相容れぬ両者が対峙していた。
315陸幕監部防衛課長 辻中佐:2001/08/04(土) 18:51
(某日の、制服組少壮将校の秘密会合にて)
 (中略)……つまるところ、すでに世界は帝国主義の時代へと戻りつつあったのである。
 C国NK国の我が国への武力侵略よりわずかに半年余り、その感に一体世界規模でどれほどの地図上の大変動が起きたか!

 R国のぷーちん政権は、当初はC共の誘いに乗り我が国への侵略に相乗りしたが、その不利を見るやただちに離反、C共の不当な占領地を解体し、イリ条約の意趣を返して満蒙の利権を確保せんとした。

 米国のKネディ政権は、北陸戦争により米Cの経済関係が途絶え、前世紀末より20年に渡って営々と積み重ねた莫大な資本投下がふいになるのを嫌って、国連の名を借りた軍事力行使により山東省から広東省にかけての覇権を確立し、実力で資本回収を果たそうとした。

 F国の水上戦力は、こうした東亜の大変動を睨み、その大国としての自意識を充足させんがために大艦隊を太平洋に派遣、その武威を東亜諸国に示して再度の植民地帝国への夢を捨てていないことを見せ付けた。

 その東亜諸国もまた、C共の弱体を見るや軍を発して南沙へと進め、前世紀よりの領土要求を貫徹し南海におけるC共の覇権を打破し、おのが東南亜細亜の海の支配者たらんとの心意気を示したのである。

 今や、国際協調なる言葉は空虚なる虚構であることが明らかとなった。
 我らは皆、他者と会話を行なう時は常に棍棒を片手に携え、隙あらば相手を殴り倒しておのれの要求を貫き通す、19世紀型の健全な外交姿勢へと立ち帰る事が求められているのである。
 我ら国軍も、この新たに求められる姿に応じた体制に生まれ変わらなければならない。
 我々は今後、友邦アメリカの同盟軍として、アジア諸国に国際秩序、国際正義のなんたるかを知らしめる尖兵となることを求められるだろう。
 また、東亜諸国の動乱によりいささかの翳りを見せるわが国の経済の要請に応じ、海外への投下資本を回収するための『政治的行動』に対応する事も不可欠の役割となろう。

 で、あるならば、我らは今日のごとき純然たる国土防衛軍としての性格を脱し、海外への即応遠征軍としての国軍へと生まれ変わらなければならぬ。
 さもなくば、我が皇軍は先の大東亜戦争の敗戦より失われた国民の信頼、それを命を的にしてようやく取り戻したにも関わらず、今また時代の要請に応えられなかった廉で再び喪失してしまうと言う事にもなりかねぬのである……

(後略。一部少壮士官のこの会合はすぐに中央調査隊の知るところとなったが、国軍士官として明らかに不適切な言動に加え、一部保守与党政治家への働きかけという政治活動をすら行なった彼らへの処分は行なわれなかった。
 一つには同じ制服組の不祥事に、陸幕調査部や中央調査隊による組織擁護のための情報隠蔽が行なわれた事、もう一つには当時の国防大臣及び内局上層、さらには与党の一部が、処分によって事が外部に漏れ、政治問題化することを嫌ったためであった。
 全体から見ればほんの一握りとは言え、北陸戦争での大戦果に酔い、正常な判断力を喪失したといっていいこれら少壮士官の登場は、国軍内部にしこりを生むことになる)
316醍醐旅団長:2001/08/04(土) 22:38
(牢獄の床で倒れ伏しながら)
……………………
………………………
………………(放心)………………(呆然)………………いや
………………もう……ゆるして……
……これ……いじょう……やめて……
…………こわいの…………いたいの…………
もう……いや………………
……これ、いじょう……なにするの……?
…………………………
…………ああ、なんだろう……いい風……
317侍従的非日常:2001/08/04(土) 23:55
(宮城の前にて)
侍従A「…………はぁ(ぼろっ)」
侍従B「…………ふぅ(へろっ)」
侍従C「……………………(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
侍従A「戻ってきたねぇ、結局……」
侍従B「なにも成果を手にすることなしにねー……」
侍従C「(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
侍従A「っつーか、吉野にすら辿り付けないってのには、文明人として多大なる問題があると思った」
侍従B「変な猪には追っかけられるし、山犬に乗った少女とか半透明の巨人に出くわしたりするし」
侍従A「そのうち腐海に連れてかれるかと思いましたよ? あとでっかい団子虫とか口からビームな巨大人造人間とか」
侍従B「クシャナ様ハァハァ……ウッ(;´Д`) ……って、いやそれはどうでも良くって」
侍従C「(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
侍従A「……さて。勝手に有休とって出て来たわけだが」
侍従B「手ぶらで帰ったら、侍従長怒るかな……」
侍従A「怒るだろうなぁ……さて、どうやって……ぶっ」
侍従B「んあ? どしたん……げっ」
侍従A「…………あれに見える御ん方は、まさか、よもや……」
侍従’s『くっ、崩宮殿下っ!!?』
侍従C「(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
侍従’s『……いつまで死んどんねんっ(ごめすっ)』
侍従C「……へぶっ!?(喀血、再昏倒)」
318親王崩宮:2001/08/05(日) 00:38
>>317
(にこにこ笑いながら、彼らに近付く)
 よく帰ってきたな侍従諸君。
 わざわざ有給休暇を取ってまで、もなこを迎えにて行くとは、どうも官僚的な者たちが多い宮中の者たちの中では出色の行動力だ。
 褒めて遣わす。
 ……
 ……
 さて、いとしの我が従妹、もなこはどこにいるのかな?
 まさか、私の出迎えにも現れずしてまで吉野へ向かい何の成果もない、とは言うまいな?
 そうだな、かの卑しき身でもなこを拉致したる醍醐旅団長を名乗る逆徒の首ぐらいは取ってきたのだろ?
 そう、もったいぶらずに成果を述べるがいい。
 私個人からも褒賞を与えるが故、遠慮なく褒美を所望するとよいぞ。
319萌之院:2001/08/05(日) 00:48
ちりん……

暗闇の中に鈴の音が響く。

ちりん……ちりん……

かそけき鈴の音は、それでも大きくなりつつ近付いてくる。

どさ……

何か重いものが落ちた音が響いた。しかし、目を覚ますものはいない。いや、一人、目を
閉ざしてはいるが、眠りには落ちていないものがいた。立ち上がり、小さな声で、手のも
のの名を呼ぶ。

コノヱ?

旅団長殿がお帰りになったようです。

そうですか。では、手伝いなさい。

は。

萌之院は、気取られぬようこっそり床から抜け出す。その後ろに、コノヱが従う。宿舎の前には
廣瀬が、ほとんど瀕死の虫の息の状態で横たわっている。全身から漂う獣の匂い。しかし、萌之
院はいささかもひるむことなく廣瀬の両腕を掴んで抱えあげ、コノヱの助けを借りて宿舎へと運
び込む。廣瀬はうわ言をつぶやくだけでそれに気付いた様子はない。

二人は廊下を通り抜け、廣瀬を露天風呂に運び込む。そして、ボロ切れのようになった服を剥ぎ
取る。肌に刻まれた責めの惨状に顔をしかめながらも、二人は手ぬぐいで丁寧に廣瀬の体に付着
した様々な粘液をふき取り、湯で清めていく。汗の珠が萌之院の頬に額に宿り、やがて雫となっ
て流れ落ちるが、萌之院はそれを拭うこともなく作業に没頭する。

その不快な作業が終了した後、まだ目を覚まさぬ廣瀬を、二人は一室に用意された床に寝かしつ
ける。待たされていた医者が処置を済ませ命には別条のないことを告げて去ると、萌之院はコノ
ヱに告げる。

それでは、この部屋には誰も近付けぬように。

はい。

コノヱが出て行ったのを確認すると、萌之院は横たわり時々悪夢に襲われるのか顔をゆがめる廣瀬の
頭を膝に抱き、空いた手で頬を撫でながらつぶやく。

ねえ、どうしてそこまで愚かな行為を繰り返すのですか。今回のこれでも、きっとあなたは懲りはし
ないのでしょうね。もう、あなたの求めにどう応じていいのか、わたしにはわかりません。ねえ、ど
うしたらいいのでしょうね。

そして、ふたりはその姿勢のまま、じっと佇んでいた。じっと、そのまま。
320醍醐旅団長:2001/08/05(日) 01:00
>>320
 拳王様、拳はいやあああああああああ!(←かなり記憶が混乱しているらしい・笑)

 いやだ……、男はいやだ……、助けてくれ……、男なんて嫌いだ……
(ゆっくりと逃げるように目を覚ます)
 ああ、なんかあったかいですね……
 それにずいぶんと柔らかい……
 気持ちいいです。
 ここは天国かな……
 ああ……ようやく死ねたのかなぁ……
 えと、あんな死に方やだったなぁ……
 あと、殿下残して死にたくないなぁ……
 ああ、でもいい気持ちだなぁ……
 あったかいし柔らかいし……
 やっぱり天国なんだろうなぁ、なんか女神様もいるし……
 えと、ずいぶんと殿下に似た女神様だなぁ……
(目が虚ろな恍惚状態でつぶやきつづる)
321予知夢?:2001/08/05(日) 01:26
今日も葛城は執務室で職務をこなす。
小さくドアが開く。
           …ちりん

葛城「ふむ?萌姫様かどうかしたのかな」
そのまま鈴を鳴らしながら萌姫は近づき葛城の元に来る。
葛城はそのまま萌姫を抱えるといつものように膝の上に載せる。
萌姫「………………………………………………」
葛城はゆっくりと萌姫の頭を撫でる。
葛城「そうか、また怖い夢を見たか」
萌姫「………(こくっ)………………(ちょっとこまったかえでみつめる)……………」
      …ちりん
葛城「どうしたのかな?」
萌姫「………………………………………………………………」
葛城「………つまり…醍醐旅団長殿があまたの男性に囲まれて酒池肉林か」
萌姫「…………?(←いみがわからなかった)…………………………………」
      …ちりん…
葛城「(きっぱり)其れは実に愉快な夢だな」
萌姫「………………(ふるふる)……………………………」
          …ちりりん

葛城はゆっくりと萌姫の頭をなで、教え諭す。どことなく明後日の方を向いて
葛城「大きくなれば分かる。はっきり分からなかったは善いことだ」
萌姫「…………………?………………」
        …ちりん
322みなぎ:2001/08/05(日) 01:37
>>314
しばらく、沈黙が続いた。
かたや、人の道を捨て、犬として生きることを選んだ男。
かたや、猫として生まれたのかさえ覚えていない男。
かたや、萌えと忠誠を一人の女性に捧げた男。
かたや、萌えも忠誠もその意味すら知ることのなかった男。
かたや、忠誠の為、その自由を捨てた犬。
かたや、自由の為、忠誠を誓う相手を持つことのない猫。

沈黙は馬鹿馬鹿しいほど長く続いた。>>319の様子も二人にはまるで目に入っていないようであった。

「・・・・・・どこへ行く。ここは通せんぞ。」
ようやく、口火は切られた。
「散歩を、してましてね。私がどこへ行くのか、それはあなたが決めることではないでしょう?」
めったに口にしない、強気な発言だった。犬相手、というのが内心、あったのだろうか。
「この先はもえみ殿下の御寝所だ。知らぬものを通す訳にはいかないな。」
犬は毅然と言い放った。そこら辺の衛兵よかよっぽど立派なセリフだ。
「そうですか。私は特にもえみ殿下に御用はないのですが。それでもここを通り抜けることもできませんかね。」
どうかしているなあ・・・・・普段言うセリフじゃないぞ。これは。
「そうか、残念だな。ここを通るものは実力で排除させてもらう。」
と、いきなり犬はギプスのついた右足を槍の如く突いてきた!
323B国ポーツマス軍港:2001/08/05(日) 01:38
グラッドストン中将
「……というわけで(>>306)、女王陛下と円卓会議より重大な任務をおおせつかった。
 ディズレイリ君、小官に協力し、任務にあたって欲しい」
ディズレイリ少将、グラッドストン中将が抱えている身の丈一メートルほどのクマの
ぬいぐるみを見やりつつ、いささか理解に苦しむといった表情で、
「はあ、それにいたしましても提督、その荷物をとりあえず置かれてはいかがでしょ
 うか。いささか失敬な物言いながら、クマも提督との抱擁をあまり望みますまい」
グラッドストン中将、少将の物言いに少しも傷付いた風もなく、ぬいぐるみをソファー
に下ろすと、自分も腰掛け、少将にも椅子をすすめる。
「ダンセイニ卿によれば、インコンパラブルを持ち出しても良いとのこと。護衛艦艇
 も存分にとのことだった。艦隊の編成を決めねばならぬが、君の考えはどうかね?」
ディズレイリ少将
「このたびの航海の目的は、親善目的、と考えてよろしいのでしょうか?」
「ことのついでに、国連の停戦監視任務にも協力するようにとのことだった」
「ならば、それなりの準備を。大英帝国いまだ健在なりしことを世界に知らしむるべ
 きでありましょう」
グラッドストン中将
「かの大陸国家などは戦艦を持ち出したそうだよ。それに対抗して我が国はヴァンガー
 ドを持ち出すべきではないかとの意見も聞こえてくるね」
ディズレイリ少将、鼻を鳴らし、
「七年戦争でケベックを失って以来陸に引きこもるしかなかった国ではそのような判断
 をするのも無理はありませんな。しかし、かつて七つの海を支配した我が海軍が、か
 の陸式海軍と同じ誤謬を犯せましょうや?閣下も同意見と確信いたしますが?」
グラッドストン中将
「ふむ、君の意見に同意できることをわたしは嬉しく思うよ。私見だが、Type45など護
 衛艦艇には適しているのではないかね?」
ディズレイリ少将、窓の外の奇妙な艦艇を指差す。艦首と艦尾は細いのだが、艦の中央
部は三倍ほどに幅が広くなっている三胴式の戦闘艦である。
「あれにも遠距離航海を経験させるのは、悪いことではないと愚考いたします」
グラッドストン中将
「あとは、原潜と、補給艦、海兵隊の諸君用の揚陸艦だね。オーシャンとアルビオンを
 持って行くことにしよう」
ディズレイリ少将
「かしこまりました。では、ただちに兵站担当者と打ち合わせを」
グラッドストン中将
「はは、最近は古き良き習慣も省みられなくなったのだろうか?午後四時だよ、ディズ
 レイリ君。ハロッズで買ってきた今年一番の春の息吹もある。少し味わっていきた
 まえ」
「ご相伴にあずかります」
●月×日 快晴
今日はとても天気がよかった。
でもパパは一緒に遊んでくれなかった。なんでも、お国からえらい軍人さんがいっぱいくるから、大変らしい。
最近、エリザベスちゃんの熊さんが寂しそうにしている。やっぱりもなこちゃんがいないからかな。
ぱぱに頼んだら、もなこちゃん早く会えるかな? パレスに行けるかな?
この間は、おうちを抜け出そうと思ったけど、ぱぱに怒られちゃったから、もうやめておこうと思った。パパは大変そうだし。

えらい軍人さんたちは、おっきなお船で来るらしい。どれくらいおっきいのかな? 楽しみだな。

アすもいい日でありますように。
325みなぎ:2001/08/05(日) 01:54
>>322
ギプスはなぜか槍のように尖らせてあった。
冗談じゃない。こんなのに刺されたら無事じゃすまない。

かろうじて身をかわす。犬はなおも突きを繰り返した。
「襲突槍抜刀牙!受けてみろ!」
なんて技身につけてるんです!しかもネタ古いし!
なんとかかわす。が、すこしかすったらしく、血が滲んできていた。
「フフフ。こういう日のために研究を重ねていたのだよ。悪く思うな。」
いや、やめましょうよ。そういう不毛な行為は。

とはいえ、やられっぱなしというのも平和主義者の猫とはいえ気に食わない。
でも、猫が闘うネタって意外に少ないんだよねえ・・・・・・・

ぶつぶつ言っている間にも犬は攻撃を加える。
「くらえ!絶天狼抜刀牙!」
ギプスの両足を思いきり地面に突き、勢いをつけて前転。そのままの勢いで
飛んでくる。大きく開けた前歯がギラギラ光っている。当たれば首が飛びかねない。
ていうか、よく練習したなあ・・・・・・

「ええい!こうなりゃやけだ!」
モトネタなら読んだことがある。確かこいつは・・・・・・・
326みなぎ:2001/08/05(日) 02:11
>>325
この技は両脇が弱点。となれば!
すばやく横に飛び、壁を蹴って回転している犬に思いきり体当たりする。
これでバランスを崩した犬はそのまま自滅!

となるはずだった。
いや。ぶつかる所まではうまくいったのだけれど。
回転に巻き込まれるように体の間に見事に入ってしまったからさあ大変。

回転は途中で強制的にストップ。猫の体は犬の体に挟まれたまま。
で、床に受け身も取れない体勢のままに大激突。勢い、跳ねて分離した二匹は
壁にもう一回激突。回転してたから衝撃は数倍!!

ぐはあx2

ちりんちりんちりん・・・・・・・・・(テンカウントのように)

御寝所廊下に犬と猫がのびていた・・・・・・・

この不毛すぎる戦い(?)は当人同士誰も知ることはなかった。
なぜか、この後、この二匹の間には友情が生まれたそうな(笑)
327名無し三等兵:2001/08/05(日) 02:18
>>324-326
 檄ワロタ(笑)
 懐かしい……。
 いや、ウィードあるけど(笑)
328醍醐旅団長:2001/08/05(日) 03:50
>>320
(ちょっと正気に戻る)

 ……って、え?
 本物の殿下? ああて、よかった怖かったですよ!
 ああ、女の子っていいなぁ、いいなぁ……
 男はイヤです……堅くてゴツくてイタくて重くて……
 ううう……

(調子に乗ってすりすりと萌之院の膝に縋りつく廣瀬)
329侍従的日常(戻った):2001/08/05(日) 14:04
>>318
侍従A「こっ、これは崩宮殿下、お変わりなきようで……(汗)」
侍従B「はっ、それがっ、皇女殿下んことでございますが……いや、そのっ(汗)」
侍従C「(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
AB『……(うなずきあう) ↑こやつめから、我ら三名代表して奏上すべき儀ありとのことゆえ、こやつからお聞きください』
侍従C「(がばっ)あっ、あっ、おまえらひでぇぞっ」
AB『……やっぱり狸寝入りやったんかい』
侍従C「……(へんじがない。ただのしかばねのようだ)」
AB『いいかげんにっ、しろっ!!(どかめぎごきゃ)』
侍従C「ひっ、ひゅろいっっ!!?(涙)」
330親王崩宮:2001/08/05(日) 14:28
>>329
 そんなやりとりを興味深げに見詰める崩宮。
「ほう、なるほど。侍従かと思っていたが、どうやらそういうコスプレをした道化であったか。いや、すまないこの崩宮勘違いしていた。宮廷もなかなか味な真似をするようになったようだな。ならば、直ちに侍従としての給与体系ではなく、“興業”としての報酬に変えさせていただくとしよう。面白ければ報酬は弾むし、でなければ切ればよい。ふむ、次なる“ネタ”楽しみにしているぞ。なかなか今回のは身体を張っているようだが、できればその身体の張りようは目の前で見せてくれぬと、笑いが取りにくいというのも事実だぞ」
 そういって颯爽と身を翻して彼らの前から立ち去る崩宮。
 さっそく翌日、侍従三名に“おひねり”が届いたのは言うまでもない。
 三百円ほど。
331名無し菊水@宮城:2001/08/05(日) 16:31
「ここ数日の不敬行為は目に余るな」
「ええ。皇女殿下が行幸なされてからというもの、粛清件数は著しい増加を見せています。今朝も、現在警備が薄いのをいい事に殿下のお部屋へ忍び込み盗聴器を仕掛けようとした者、不敬極まりない同人誌を作成しようとした者など、が処理されました」
「南朝へ出向くような積極的な行為はあまり見られないが。後ろ向きだな。」
「そのようで。さらに、崩宮殿下が御帰りになられたのも、特に侍従たちに精神的負担をかけているようです」
「…………う、うむ……。とにかく、我々の仕事は、不敬を取り締まる事。このままでは殿下の還幸を安心してお迎えできん」
「はい。人手不足ですね。人材を探してみましょう」
332親王崩宮:2001/08/05(日) 18:58
(宮城全体に轟く崩宮の演説放送)

 栄えある宮城にて仕えし者たちに告ぐ。
 汝らには、正当なる皇統を継ぎし朝廷に仕えし自覚はあるのであろうか?
 もっとも正統なる萌えの使徒たる使命を覚えているのであろうか?

 ならば!
 何ゆえ己の立場を守らんとするに汲々し、我が朝の萌えの象徴たる萌宮もなこ殿下に萌えようとせぬ?
 一言の「萌え〜〜!」、一時の「ハァハァ……(;´Д`)」すら絶えてどれほどの時が経っていようか?
 それとも、我が親愛なる従妹もなこは萌えに値せんとでも言うのか?
 違う!
 彼女の一挙一即投足に目を向けよ! そして、己のもなこを愛しく感じる心を信ぜよ!
 言葉に出せ! そして、その情景を浮かべよ!
 汝らの想いこそが、もなこを一層に輝かせ、そして愛らしくさせるであろう。
 私は汝らに粛清を強いんとして、宮城に来たのではない。
 誰ももなこを萌え輝かせぬ宮城に、再び萌えの炎を灯さんとここに来た!
 諸君!
 私とともに萌えよう! そして高雅なる我が朝のハァハァ……(;´Д`)を見せてくれよう。
 宮城の者たちよ誇りを持って、己の萌えを信じよう。
 そして、それぞれがそれぞれのやり方でもなこを愛し、慈しもうではないか。
 いつまでも“南朝”を名乗る吉野の逆徒どもに“萌え”を先行されるわけには行かぬ。
 それこそが真の意味でもなこを宮城に取り戻す事になると私は確信する。

 我が愛しき“つくしんぼ”の御印に誓って!
 取り戻すのだ、萌えたる烈士の誇りを!
 見せつけるのだ! 真に萌えに殉じるは我が朝である事を!

 宮城の者たちのもなことのSSや回想、お手紙などを私は全面的に解禁、奨励する。
 もなこに萌える事こそ、最大のもなこに対する敬意と知れ。
 以上。
333親王崩宮:2001/08/05(日) 19:06
>>331
 ご苦労であるな菊水の諸君。
 これからは、萌えを教化、そして強化するだけに不埒なやからも出よう。
 私が求めるのは至純にもなこに萌える心だ。
 度を越えた行為や妄想は許さぬ。
 もなことの思い出、あの娘の行動や動作に、萌えてやり、あの娘とともに我が朝があるという事を自覚させる事なのだ。
 それは、決して諸君の利害に反する事ではなかろう?
 むしろ、もなこえの萌えなくば忠誠も保たれぬ。
 その辺りの線引きは汝らの役割だ。
 よろしく頼むぞ。
 よいな?
334萌之院:2001/08/05(日) 22:27
>>328
目覚めた廣瀬に、婉然として微笑み、
「もう大丈夫ですね」
と話し掛けて、廣瀬の頭を枕に移す。ひどく物足りなさそうな顔の廣瀬に向かって
微笑んだまま、萌之院は尋ねる。
「よほど酷い目に遭わされたのですね。ずいぶんうなされていましたよ。何度もわ
 たしと、………それから関さんの名を呼びながら」
そして表情を変えぬまま、
「起こしては申し訳ないと思ったのでここには呼ばなかったのですが、もう朝も近
 いしよいでしょう。呼んできましょうか、関さんを?」
335醍醐旅団長:2001/08/06(月) 00:31
>>334
 いりません。
 過去がどうあれ……。
 今、現在は殿下だけで……。
 そう……、十分です。
 それでは、いけませんでしょうか……?
 それが気に入らないというのであれば。
 殿下が消えろと仰れば何時でも、私は、この世から、一片の塵一つ残さず、


 消え失せますのに……。
336萌之院:2001/08/06(月) 00:37
廣瀬?

何を言ってるのですか、関さんの名を呼んでいたから、会いたいと思っているのだと
考えただけだったのに。

……まだ、心が落ち着いていないのですね、もうしばらくおやすみなさい。

そういうと、小さな声で子守唄を歌い始める萌之院。
337醍醐旅団長:2001/08/06(月) 00:44
>>336
 ああ……。
 えと、その。
 ありがとう……こざいます。

 その……殿下。
 廣瀬は……ずっと殿下と御側に……、在りたいです……、
 ただ……、それだけ……わかってください……。

 私の……しい……方……よ。
(そのまま崩れ落ちるように眠る)
338醍醐旅団長:2001/08/06(月) 01:04
『ある旅団長の朝』

(さすがに一夜を殿下と二人きりで過ごさせてくれる筈もなくその後、自室に戻って就寝)

 翌朝。
 イヤな夢を見た。
 自分が焼き鳥になって、串刺しに貫かれ、タレをタップリ塗りたくられて、じゅーじゅー焼かれる夢、だ。
 なんのメタファーだか考えたくもない……。
 ともかく、焼き上がって皿の上に並べられ、巨大なヒゲ面の大男の口に美味しく頬張られるところで目が覚めた。

 ……目覚めは最悪。
 というより、いつもであれば目が覚めれば、すぐに起きられるの性質をしているのだが、今日に限ってはだるくてたまらない。
 なかなかベッドから起きられない。
 ちょっと頭もクラクラするようだ。
 疲れているのかな? だとしたらこんなイヤな疲れは生涯味わいたくなかった。
 ……
 ……いや
 ……いやだいやだ
 ……いやだいやだいやだ
 私は未だに意識のはっきりしない頭にイヤな事ばかりを思い浮かべて枕にうつ伏せる。
 男なんて嫌いだ。男が怖い。怖い恐いコワイ、男恐いおとこ怖いおとここわいオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイ……。
 私は昨夜に引き続き呪詛のように繰り返す。
 頭を抱えながら。
339醍醐旅団長:2001/08/06(月) 01:06
『誰? コイツ……』

「あれ?」
 あれほど身体がだるいというのに、ベッドから起き上がろうとした身体は妙に軽かった。こんなに身体が軽いなんて何年振りだろうか? 最近、無理をすると痛むようになってきた腰も、筋肉痛に成り易くなってきた手や足も、凝り性の首や肩も、驚くほど軽かった。
(マッサージ効果でもあったというのか?)
 いくら体調がよくなるとしても二度とはゴメンだが、そんなイヤな想像までしてしまうほど、身体が軽いのであった。
(心は最悪で体調が最高というのは、ちょっとイヤかもしれん)
 いつものクセで凝り性(だった)首を回しながら部屋を見渡す。
「……あれ?」
 そこに小さな少女がいた。
 年の頃は
 おでこが大きくて、柔らかそうな長い髪が印象的な美少女だ。きつめの表情がお似合いになられる殿下とは対照的なタイプだけど、同じくらいに綺麗な女の子だ。うん、ちょっとやそっとお目にかかれないっていうか、殿下以外ではちよっと見たことないくらい美少女。
 薄くて細っそい眉、少し垂れ目な大きな目がずいぶんとキュート。輪郭も細おもてで、なんつーか、真っ白い肌は透き通るようだ。今時珍しいくらいの儚げな風情がなんとも言えない。
 そう「触れただけでも壊れてしまいそう」な、Aクラスハァハァ……(;´Д`)なとびきり極上の娘。
「キミ誰? ずいぶん可愛くハァハァ……(;´Д`)なんだけど……」
 と、言う。ん……? 声も変だ。
 それに私の声に合わせて女の子も口を開いた。
 ……
 ……
 ……
 え……?
 これ鏡―――――――――!?
 鏡の向こうの女の子も驚いた表情になる。
 呆然。
340醍醐旅団長:2001/08/06(月) 01:08
『私にどうしろと?』

 呆然としてままどうしようもなくシーツを引っ被って、慄く。
 わけがわからない。
 なんなんだ?
 私はいったいどうなったというのだ?
 えと、これからどうしたら?
 なにがなんだか。
 とにかく目の前というか自分というか、とにかくなんだかなってしまったらしい、自分が受け入れられず呆然とする。
 しかし、改めてみると細ッこい。
 身長も155cmぐらいで、体重も30kgないんじゃないかというぐらいの華奢な美少女だ。
 これが私ーーーーーーーーー!!!???
 どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。
 思わず困ったときの条件反射で内線短縮*15……。
(病気の振りして咳き込んで女声を誤魔化しながら)「あ、ああ、中佐……。その……、大変な事態がおきた。ゴホゴホ、すまん、ちょっと風邪気味で……。いや、……とにかく、私の部屋まで……来て、くれ……」
 それ以上、どうしていいかわからず、身体をシーツに隠して呆然と膝を抱えて待つ事にした。
 ドキドキしながら内線を終えると、
「あら、(くるくる)、あらら、あらあら?」
 なんだか、天井が回り始める。
 揺れる空間認識。
 どうやら、この身体……かなーり低血圧の貧血気味らしい。
「あやや……くらくらぁ……やぁ〜」
 暗転。
 裸のまま、ベッドから床にずり落ちて意識を失う……、私。
 こんな格好じゃ……中佐に……あや……
 ばたんきゅ〜。
341皇女:2001/08/06(月) 07:48
おてがみ。

おとうさま、おかあさま、じいやにただたかおにいちゃん、
それに、じじゅうさんやへいたいさんたち、みんな、おげんきですか。
もなこは、よしのでいっぱいあそんでて、とってもげんきです。

よしのでは、いっぱい、いろんなことがあったのです。
ヨーグルトのみんなにもなこの「かんげいパーティ」をしてもらって、
いっぱいおいしいごちそうをたべさせてもらって、
それで、まいにち、ヨーグルトのおいしゃさんの、玲おねえさんと、
ヨーグルトのへいたいさんといっしょに、かけっことか、たいそうをしたりもしてます。

りょだんちょうさんと「むしとり」もしたのです。
よしののもりは、おうちのもりよりおおきくて、いっぱいいろんなむしさんがいたのです。
それで、もなこ、とってもおおきなかぶとむしさんをとったのです。
みんなにもみせたいです。すごくおっきくて、りょだんちょうさんにもほめてもらったのです。

それと、どろんこのおふろにもはいったのです。
どろんこがはいったおふろなんて、もなこ、はじめてで、たのしかったのです。
それで、いっぱいあそんで、べたべたしたやつをつけてもらって、おはだすべすべ、なのです。

それから、玲おねえさんに「こうしえんきゅうじょう」にもつれていってもらったのです。
"きゅうじょう"だけど、もなこのおうちみたいなところじゃなくて、
くさがいっぱいからまってて、ひとがいっぱいいて、すごいところだったのです。
そこで、玲おねえさんのおとうさんにもあったのです。
「ごくどう」っていうおしごとをしてて、とってもえらいのですって。

みんな、もなこのしらないいろんなところにつれてってくれて、
まいにち、いろんなことがあって、とってもたのしいです。
おにいちゃんやじいややみんなも、来てみたらきっとたのしいと思うのです。
342ついげき:2001/08/06(月) 07:49
それから、おにいちゃんへ。
おてがみとってもうれしかったです。
かってにおうちをでちゃって、ごめんなさい。
おにいちゃんだって、おしごといそがしいのですよね。
なのに、もなこ、いえでをして、わがままさんだったのです。ごめんなさい。

もなこ、おにいちゃんが、もなこのことがきらいで、
もなこがいなくてもべつにいいのかな、って思っちゃったのです。
それがいやで、もなこ、いえでをしちゃったのです。

おにいちゃんは、もなこのこと、きらいじゃないのですか?
もなこは、おにいちゃんのことが、とっても、だいすきです。
だから、やっぱり、おにいちゃんが、「いそがしいから」って、
おはなししてくれないのは、とってもさびしかったです。
よしのでも、みんなほんとうにやさしくて、たのしいのですけど、
おにいちゃんがいないから、ときどき、やっぱりさびしくなっちゃいます。
おにいちゃんといっしょにあそべたらな、って、思っちゃうのです。
でも、よしのであそんだはじめのよるだったのですけど、
もし、もなこのこときらいだから、いなくなってよかった、って、
おにいちゃんがかんがえてる、って思ったら、もなこ、すごくかなしくなっちゃったのです。

だから、もなこ、おにいちゃんがしんぱいしてくれて、
おてがみかいてくれて、とってもうれしかったです。
かえったら、よしののおもしろかったおはなし、いっぱいきいてくれますか?
もなこはおはなししたいこと、いっぱいあるのです。
おにいちゃんと、いっぱいおはなししたいです。
343萌姫:2001/08/06(月) 16:06

 …ゆめをみたの…

……だいごがきれいなおねえさんになるゆめなの…

   ……こわいゆめじゃなかったけど、おはなししてみたの

 
野々村「…似合いますかね。醍醐旅団長に女装が」
加藤「………………さぁな」
葛城「ふむ、そうだな。とりあえずは面白そうだ。暇を見て掲示板に書き込んで置こう」
野々村「文面は?」
葛城「当然伝統を継承して『醍醐旅団長 女性になる(?)』だ」


    …だいご きれいだったの でも、きいてくれないの


  …ぬいさんおおねえさん ……きれいなだいごもすきだとおもうの

   ……きっとよろこぶの……



葛城「折角だ。2chにも書き込んでおくか」
344名無し菊水@宮城:2001/08/06(月) 18:54
>>333
「……とのことですが」
「お見通しかよっ!」
「そのようで」
「ふむ、線引きか。恐らく個々人の中でそれは既になされているのだろうな」
「そうですか?」
「だから我々が存在できるのだ。我々は北朝の萌えにとっての理性と言える」
「北朝は理性に従うあまりに自らの望みを潜めていたと」
「そういう面もあるかも知れん。だとすれば、本末転倒も甚だしいのだが……」
「我々の活動と北朝の萌えは比例関係にあります。これから忙しくなるのは確かです」
「そうだな。我々は我々の役目を果たそう」
「はい」
>>340

なんなんだ? 重営倉から戻ってきて、あげく今度は突然人を呼び出して。まさか目覚めたんじゃあないだろうな?

(情けも容赦も無い事をつぶやきつつ、中佐旅団長の私室にやって来る)

旅団長、いるか? 返事がないな、まあいいさ、入るか。

(ベットの傍らに、すぽぽ〜んの美少女。三つ編みにして「姉様」とか呼ばれたら、ノンケの女だって堕ちそうなくらいの可愛い娘が、目を回して転がっている)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

をい、こら、おっさん。あの野郎、何考えて生きていやがる。

あの下衆め、萌之院様って恋人がいて、それで自分のベッドに女の子を引っ張り込むかい。
ったく、こりゃ一週間や一月、スィート重営倉に放り込んでもまだ足りねえな。
そういや、最近入った「あみば」ってツボ師が、人体実験したがっていたな。
最高の快楽を引き出せる秘孔ってのを捜しているそうだが。

・・・・・・にしても、まいったね、こりゃ。
なんだ、下着もないのか。
一体、どんなプレイをしたんだ、あのエロエロ親父。

(手慣れた仕草で旅団長のパジャマ少女に着せ、ベッドへ寝かせてシーツをかぶせる)

さてと、あ、小紫姐さん? すまない、頼みなんだが、旅団長を見つけたら俺のところに連れてきてくれないか? 今は旅団長の私室。
ああ、抵抗したら拳突っ込んでもいいから。うん、そう、いや済まないけど今は話せない。悪いね、いつも無茶ばかり言って。
それじゃ、うん、そうだね、今度はゆっくりサシで飲もうや。いや、織部が焼きもち焼くって言われてもね(苦笑)
だってさ、おれあれから女の子と全然「仲好く」なっていないんだぜ、一回も(自爆)
そう、だってさ、一応それが今付き合っている女の子への礼儀だろ?(笑)
そ、そゆこと。ん、じゃあまたあとで。

旅団長見つけたらよろしくね。
346醍醐旅団長:2001/08/06(月) 19:59
>>345
(ベッドに納まり、ようやく血圧が落ちついてくる)
「……ん……? (目の焦点が合わない) ……誰だ? ……ああ、気分悪……(少しずつ焦点があってくる) ……あ、ああ……そうか……中佐、おはよう……」
(中佐の来訪に慌てて、起き上がろうとするが、また自分の低血圧をわかってない行動に)
「あえ……? ああ、またくらくらくる……」
(再び倒れそうになる処を、中佐に片手で抱きかかえられ)
「ああ、ありがとう……、ああ……なんだか安心する……、中佐がモテるのもわかるねぇ……」
(ちょっと落ちついたように呟く)
>>346
ん? 俺のことを知っているんだ。
大丈夫かい、無理はしない方がいい。
もう少し横になっていなさい。

お嬢さん、よければ名前を教えてもらえるかな?
あと、どこか身体の具合の悪いところがあれば、医者を呼ぼう。
安心してくれ、女医だから。口は悪いが腕は確かさ。

そうそう、お腹はすいていないかい? 軽食くらいならすぐに用意できるよ。

それで、この部屋のヌシの、痩せぎすのコ汚いおっさんは、どこに行ったか知っているかい?
348醍醐旅団長:2001/08/06(月) 20:18
>>347
「ん……?」
 (ちょっと小首を傾げて考える。その動作は元の廣瀬も間抜けな顔とともによくやる動作だが、容姿が違うとこうも違うのかと呆然とさせるほどの可憐な仕草ともなっている。やがて安心のほうが先だってしまい肝心の用件を忘れていた事に気がついた)
「ああ、そうだった……」
(ぶかぶかのパジャマの袖に、手を完全に覆われてしまっているので、ぽんと両手を合わせると“ぱふ”とパジャマの生地が鈍くてかるいおとを立てる)
「……う」
(しかし、実は余りな異常事態をどう説明したものかと迷い俯く)
「どうしたんだい?」
(中佐に促され、おずおずと上目遣いになりつつ、中佐を見る)
「……私だ……」
「え?」
(これで開き直ったように首を上げ、その勢いでまたちょっと貧血眩暈でくらくらする)
「……ああ、もう……。私……だ、醍醐旅団長の廣瀬だよ……あう(また眩暈)」
(なんとか頭を片手で支えながら、また自分の鈴鳴るような高い声に戸惑いながら、中佐を正面から見据えて宣告する)
>>348

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

質問其の一。
俺の不得意な食べ物は?
350醍醐旅団長:2001/08/06(月) 20:24
>>349
(胸にパジャマの袖で覆われた手を当て深呼吸して、頭をはっきりさせて答える)
「納豆……だろ? 食堂のオババは……(ふうっ)天敵だよな……」
>>350

・・・・・・なるほど、んじゃ、

質問其の二
旅団長と萌之院様が最初に出逢った場所と季節は?
352醍醐旅団長:2001/08/06(月) 20:37
>>351
「……けっこう、疑りぶかいね……中佐」
(もう一度、大きく深呼吸をして)
「忘れるわけないだろう!」
(と、言ったあとで、感情がはいって大きな声を出したせいでソプラノ化する、自分の声に驚いてしまう)
「……な、慣れないな……この声……」
(ちょっと頭に血が上ったのか、少し顔色がよくなってくる)
「……忘れもしない四年前の春だよ。吉野の千年桜が真っ盛りの季節だった……」
(両手を合わせ、うっとりと遠いところを見詰めるような目)
「殿下は、御所へと続く山道から……、少しだけ離れたところにある大きな桜の木の下で」
(息を整えるように、情景を思い出すように、一度俯いて目を閉じる)
「……本を片手に木の幹を枕に……御休みになってらっしゃったんだよ……さくらの花びらをいっぱいにまとうようにして……」
(一気に長広舌をふるったので、ちょっと疲れる)
「……だよ……ふう」
(頭を楽にしたいのか両膝膝を抱えて、その膝を抱えて枕にするような姿勢をとる)
「これでいい……? 中佐」
>>352

うん、それじゃあ、これで最後。

質問其の三
今度の夏コミで秘密に販売する「萌之院様萌え萌えファンジン同人」の出版元は?
なにしろ、萌之院様とその配下の女官’sに絶対ばれないところって、俺に紹介させて原稿俺に入稿せたんだからな(謎)
354醍醐旅団長:2001/08/06(月) 20:54
>>353
「……」
(顔を上げて、辺りをきょろきょろ見回す。ちょっと眩暈がぶり返すが、ちょいちょい、と指で中佐を招いて、その耳に囁く)
「……“六晶企画”……だろ……? あえて……、ジャンルスペースも“魔法内親王伝もなこ”から……外して、“歴史”分野で……申請したんだからな……さらにダミーの三国志本……五冊も作って……合言葉で“ガッチリガーター!”と……売り子に囁いた人間が買えるという隠密ぶり……だ」
(ちょっと疲れたようにまた、膝を枕に首を横にして中佐を見ている)
「……これで、いい……か?」
>>354

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ああ、確かに廣瀬武雄本人だな。うん、もうこれは間違いない。俺が保証する(混乱中)

・・・・・・で、六九式「教授」が南シナ海から戻ってくるまで、そのままでいるつもりかい?
つうか、戻れるなら俺を呼び出さずに戻っているだろうし、なんでそんな格好になったのかすら判っていないんだよな。
しかも、精神が身体に馴れていないから、まともに動けないし、外に出るわけにも行かない、と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

やべえ!!

(大慌てで携帯電話を取り出しどこかへ連絡を取ろうとするが、つながらない)

なんてこった、しまったな。
ああ、憲兵隊詰め所か? 俺だ、中佐だ。憲兵隊長はそこにいるか?
え”? 武装憲兵隊を一個小隊率いて出動? 実弾とローションの瓶を喜んで抱えていった?
しかも、無線封止中?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

了解した。いや、いいんだ。連絡取れたら、すぐ俺に連絡入れるように伝えておいてくれ。
以上だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

旅団長、悪い、小紫姐さんに、あんた捕まえるように要請しちまった。
しかも、手段選ばないでいいって言っちまってさ(自爆)

とにかく、元の姿に戻るのは、姐さんと連絡取れたらにしてくれ。
でないと、今度こそ、ヤバイ(謎)
356醍醐旅団長:2001/08/06(月) 21:22
>>355
「……」
 “憲兵”という言葉に蒼白になって思わず中佐の服の袖を掴んで引っ張る廣瀬。
「……教授いないの?」
 中佐、頷く。
「……憲兵も出撃?」
 中佐、頷く。
「……当分このまま?」
 中佐、大きく頷く。
「……」
「……」
 二人の間に余りよろしくない沈黙が流れる。
 そして廣瀬はいつものように中佐に頼っぱなしの姿勢を取る。
「中佐ぁ……これから、どうしよう……? 仕事だってあるし……」
 半分涙目で縋るような目付きは、いつもの廣瀬とは違って随分と可憐なものであった。
>>356
(無表情のまま携帯を取り出し、萌之院様の携帯の番号を押す)

失礼、お忙しいところを申しわけありません。中佐です。
廣瀬閣下に極めてイレギュラーな事態が発生いたしました。
よろしければ、殿下御自身で状況の確認を願いたいのですが、よろしいでしょうか?

はい、携帯ですと盗聴の危険がありますので。
直にご覧になっていただくしか。
358萌之院:2001/08/06(月) 21:32
>>357
わかりました。

(廣瀬の部屋に急ぐ。んで変わり果てた廣瀬の姿と困惑し切っている中佐の顔をみて)

中佐、ところで廣瀬はどこですか?それと、この可愛らしい女の子は一体誰です?

(萌之院の視線は、変身した廣瀬に据えられている。その目が。ちょっと、あやしい、光を、
 たたえているようだ)
>>358
実は、この女の子が、廣瀬閣下なのです。
理由も原因も判りませんが、とにかくこういう身体に変身してしまっていたらしく。

いえ、旅団長本人なのは自分が確認しております。
は、間違いありません。

というわけですので、自分は任務に戻るといたします。

それでは、失礼いたします。

(そのまま、気がつくと中佐はどこかへ消えてしまっていた)
360醍醐旅団長:2001/08/06(月) 21:43
>>355
 殿下という言葉を聞いて、激しく反応する廣瀬。
 思わず中佐の携帯を持った手を握りしめてしまう。
「……ちちち、ち、中佐……? ……い、今、殿下って言った……?」
 中佐、頷く。
「どど、どうして……? 殿下? ……え? え? なんで?」
 激しく動転している廣瀬は、中佐の手を握り締めたまま離そうとしない。
「……え? こんな姿……殿下、に……見られる? ……え?」
 ぷるぷると弱々しく首を振りながら、中佐を見る廣瀬。
 だが、無情にも電話は終わってしまう……。
361醍醐旅団長:2001/08/06(月) 21:47
>>358-359
「あ……、あ……中佐、いっちゃ」
 と手を中佐にすがりつくように追うが、その手は空を舞い。
 中佐はどこへかと消えてしまう。
 そして、萌之院の視線に気がついて。
 一度シーツを頭から引っ被ってしまう。
「で、殿下、その私は……その、見ないで下さい……」
362萌之院:2001/08/06(月) 22:02
>>361

うってかわって可憐かつ内気な廣瀬の反応にためいきをついて腕組み。

「あの、廣瀬。あなたには女の子に変身する趣味もあったのですか?」

返答はなく、廣瀬の被ったシーツが揺れている。どうも、首を横に振っているらしい。

「隠れても仕方ないでしょう?」

と言って、シーツを剥ぎ取ってしまう。抵抗は無視できるくらい軽い。あっ、と小さな
声をあげ、自分を抱きしめるようにして、ぺたんとへたり込んでしまう廣瀬。萌之院は
シーツを右手に持ったまま呆然としてしまう。無理に着せられた大きな旅団長のパジャ
マからのぞいている白くて細い足が、可憐さよりもひ弱さを感じさせる。

ふーっ、と大きなため息をついて、自分も座り込む萌之印。変身した廣瀬の小さな体を
抱き寄せて、その軽さに驚きながら、

「別にいじめたりしないから安心なさい。困ったわねえ……体がもとに戻るまでは、わ
 たしの服を着ていますか?そのパジャマはサイズが合っていないみたいだから」

そして、安心させるかのように、変身した廣瀬の背中を右手でさする萌之院。
363醍醐旅団長:2001/08/06(月) 22:18
>>362
 殿下の視線が痛い、怖い、不安だ。
 背中をさすってもらって、少し落ちついたけど、状況が状況だけに不安でたまらない
 いつのまにか、小刻みに身体が震えている。
「……えと、で、殿下。わ、私をみ、見捨てないでください……。あの……、できるだけ早く戻りますから! ご迷惑おかけしませんから!」
 それを聞くと殿下は私の頭をを抱き締めて下さった。
「何を言っているんですか、廣瀬。私はお前を見捨ては……、しませんよ」
 と、とてもとても優しく殿下は仰って下さった。
 私は自分より殿下の方が大きいという事実のほうに慣れず、そのまま身を委ねるしかなかった。
 私をを包み込むように抱き締めてくれる殿下は、なんだかとても頼もしくて、とても安心できた。
「……あ、ありがとう御座います……殿下……、あ、あれ? あれあれ?」
 どうやらこの身体は随分と涙腺が脆いようだった。
「何を泣いているのですか? 廣瀬。さあ、いつまでもこの恰好でいるわけにも行かないでしょう? 私の部屋に来なさい、服などを選んであけますから」
 なんだか嬉しそうに仰る殿下に励まされるように私は少しだけ気分が明るくなる。
 ちょっと脆い涙腺を持て余しながら、私は頷いた。
「……はい」
364醍醐旅団長@少女形態:2001/08/06(月) 22:45
>>363
 とりあえず、こそこそと隠れるようにして私は殿下の部屋に行き、まずシャワーを浴びさせていただいた。
 殿下のお使いになられているボディソープやシャンプー、リンス、パヒュームオイル、オールオーバーローション、トークなどは、いい匂いがした。殿下はいろいろ複雑に香りを組み合わせて、御自分の芳香を身にまとってせっしゃるらしい。香水などとは違った、控えめで心地よい殿下独特の芳香は、それらと殿下が元々身に纏われている薫香が相俟っているらしい……。
 ぎこちなく見慣れない自分の身体を何度も動転しながら(何度か助けを呼んだ)洗いながら、自分が殿下の香りに包まれていくのはなんだか変な気持ちがした。

 シャワーをから出ると、殿下は新品の下着とバスローブを用意していてくれた。
 女官たちが急いで整えてくれたものらしい。
 ブラは華奢で貧弱な私と均整が取れた殿下(こうして自分と比べると、殿下がどれだけスタイルがよろしいのか、改めて認識する……)まったくブラは今すぐでは合うサイズがわからないので、キャミソールを用意してくれていた。
 とりあえず、なんだか嬉しそうに私の髪を整えてくれる殿下が、
「廣瀬……。随分と綺麗な髪をしているわね……」
 などと仰る。
「え……で、でも殿下に比べれば」
「ううん。子供の産毛のように柔らかくて、細くて、色も薄いので髪の量が少なく見える」
 それっていいことなんだろうか?
 私はわけが判らず。
「……えと、そ、その……殿下の髪、とってもお美しくて私は……好きです」
 と言うしかなかった。

 そして、殿下は私に真っ白なワンピースのサマードレスと麦藁帽子というコーディネートであった。
「今の貴方には、このような古典的な少女スタイルが似合いますね」
「えと……、似合うとか、そゆのじゃなくて……仕事とか、しなくちゃ、ならないんですけど」
 遠慮がちに私は意義を申し立てる、と。
 殿下はちょっと怖い目で私を見る。
「あ……、はい。えと、これで……ぃぃです……ありがとうございます」
 とペコリと一礼すると麦藁帽子が落ちた。
 殿下はそれを拾い上げて、私に近付いて被せてくれた。
「まるで……、妹ができたようですね……」
 楽しそうにそう仰って頂いて、嬉しく感じてしまったのは、ちょっと危険な領域に入りかけているような気がしないでもなかった。
 でも、嬉しかった……。
365名無しナレーター:2001/08/06(月) 23:30
 かくして……
 とかく女と戦争には異常な嗅覚を発揮する醍醐旅団の者たちが、嗅ぎつけない筈がなかった。
「旅団長と中佐と萌之院殿下の周辺にまた新たなハァハァ……(;´Д`)美少女が現れたらしい……」
 という噂は、おそらく戦場での命令伝達並の早さで旅団駐屯地へと広まっていった。

 謎の美少女を探れ! ……いろんな意味で。

 旅団兵たちの間で何時の間にか募集され、たちまち流布された標語である。
 こんな場合での彼らの行動力については、今、敢えて言及するまでもないだろう。
 その標的にされてしまった謎の美少女、こと醍醐旅団長@美少女形態の運命やいかに?


 その一方で、醍醐旅団長の姿が見えない事に関しては、誰一人として気に留める者はいなかったのし、言うまでもない……。
 どっとはらい。
366名無し三等兵:2001/08/06(月) 23:51
 醍醐旅団長!! イイ!! トテモイイ!!
早朝の廊下。関はいつも通りの緑の軍服に、使いなれたノートパソコンを持ち、背筋をピンとのばし、リズム軽やかに廊下を歩く。
「君、廣瀬旅団長はどちらにおられるか、ご存知か?」
「は、寝てるんではないですか?」
「そうか、知らないか」
関は呆気にとられる兵士を捨て置き、歩きだす。廣瀬の部屋には、朝一番に行ったのだ。だが蛻の殻であった。

音を立て、廊下を歩く関。角を曲がった時、胸元に衝撃を感じる。
ボスン!
と勢いのよい音と共に、それは関の胸元に埋まっていた。首を廻らし、下を見る。白いワンピースを身に纏った少女だ。関は脳内を検索する………が、このような少女は旅団には存在しない、という結果が出る。
そうやって関が考えている間、少女はなにやらずっと関の胸元に埋まっている。いやどちらかと言うと、積極的に埋まっているのか?

「君」
「………」(でへへ〜)
「君、所属は?」
「え?」

そこで少女は顔を上げる。なんともかわいらしい少女だ。関は一つ微笑むと、ぶつかった時に落したのであろう麦藁帽子を広い、埃を払ってから手渡す。

「ここは危険な男性が多い。できれば早急に立ち去ることをお薦めします。護衛が必要ですか?」
「い、いや、ひ、必要ない、いや無い、です」

少女はずさささっと後ずさると、一目散に走り去って行った。関はその背を見つめながら、なんとなく胸に手を当てる。

「あの触り方………」
368醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 00:46
 なんの気なしにトイレに向かう広瀬。
 本当にごく自然に駐屯地宿舎の男子トイレの扉を開けてしまう。
「わあっっ!!」
「なんだなんだ!」
 中に入っていた旅団兵たちがパニック。
 そりゃそうだ、いきなりワンピースの飛びきりの美少女がムサイ男子トイレに入ってくれば。
 硬直する時間……。
 自分が置かれている状況を廣瀬が理解するのに約三秒。
 自分の恰好とトイレの中を見比べて、
「ご、ごめん……!!!」
 ぴゅー、と麦藁帽子を抑えて逃げ出してしまう。
(あわ、あわわわわ……)
 てってってって、と小さい歩幅で軽かるしい足音を立てながら一生懸命走ろうとするが、とても遅い。
 しかも、20歩ほどで息がきれてしまう。
 さらには慣れないスカートが足にまとわりつくので不便きわまれない。
「……えーん、なんて不便な身体だ……」
 半泣きで駐屯地をとてもトロトロと走り回る少女目撃した者は……けっこう多い。
 ちなみに駐屯地の一般宿舎に女子トイレはない(笑) 司令部かちょっと離れた女性用宿舎にいくしかない。

 がんばれ醍醐旅団長、たぶん初体験の女子トイレでさらなる試練がキミを待つ!
369みなぎ:2001/08/07(火) 01:15
旅団駐屯地の朝は早い。私は食堂で仕込みをしていた。
最近オババは私に仕込みをほとんど任せるようになっていた。
昨日の傷が治った訳ではないが、言い訳にはならない。信用してもらえるのは嬉しいことだ。
旅団兵達は私が料理を担当することになぜか異常な程、嬉しそうだった。
(それがオババの味付けのせいだと知るのはもう少し後・・・・)
それは、あの中佐が涙を流さんばかりに私の手を握り締め、
「あ、ありがとう!これでようやくまともに食事が出来る!」
とさえ言ったことまであるくらいだった。

まだ朝食の時間には早いので食堂には誰もいない。
そこへ、白いワンピースに麦藁帽子の少女がこっそりと入ってきた。
貧血気味なのだろうか、少しふらふらしている。
最初私は宮様かな?と思ったのだが、どうも違うようだ。もう少し大きいし、華奢すぎる。

「どうしたの?」
私が後ろから声をかけると少女はびくっとして振り向いた。うーん・・・・・誰?知らない子・・・・
「い、いや、あの、その・・・・・・・・」
「どこから来たの?」
「えーと・・・・・・」
どうも、何か言いにくそうに、もじもじしている。が、意を決したかのように向き直ると
「みなぎマスター、ご飯食べさせてくれる?皆に内緒で」
「へ?」
意外だ。私の「通り名」を知っている。誰かの娘か妹さんなんだろうか?
「別に構いやしないけど・・・・・・なんで内緒なの?」
「いや、あのね・・・・・・そのね・・・・・・」
意図してやってるのだろうか、仕草がえらくなよなよしている。
病弱少女萌えや加虐趣味な人にはたまらないだろう。いや、私は人には萌えませんが。
「実は・・・・・・・説明しなきゃ駄目?」
「そこまで言って説明しないのはかえって逆効果だと思うよ(笑)」
「実は私・・・・廣瀬・・・・・です。旅団長の。ちょっと事情があって・・・・・・ね?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ゚Д゚)ハァ?
370炎上も夏休み:2001/08/07(火) 01:23
しかし山まできたら涼しいけど
疲れるな・・・
___ _______
    V        _____
     ∧∧    __l__憲__l  /しかしわざわざ吉野まで涼みに来なくても・・・
    (´Д`;)ヾ  (・∀・ )< 秩父でもいいじゃないですか。
     //)    (   /) \
      ((    .| | |
ちょうどいいから休憩しよう。
___ _______
    V        _____
     ∧∧    __l__憲__l  /
    (´Д`;)ヾ  (・∀・ )< あ、すいません定時連絡の時間です。
     //)    (つ  /) \
      ((    .| | |
             _____
     ∧∧    __l__憲__l  /
    (´Д`;)ヾ   (・∀・;)< あれ?無線が通じませんよ。
    < y⊂>    (つ白⊂) \
    ( ̄ ̄)    .( (__
371醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 01:26
 なんとかトイレを“こなして”きた廣瀬。
 心なしか顔色が悪い……。
 ともあれ、兵士達にできるだけ見付からないように旅団長執務室に入り、仕事を始める。
 背や身体の大きさがあまりにも違うので、執務机と椅子に埋るようになってしまうのが、ご愛嬌。

 んー、と考えながら書棚からいくつかの辞典などの重い本を1冊ずつ(それでも大変そうに)持ち上げて2冊ほど椅子の上に載せて、その上によじ登る。
 そしてPCをようやっとの事で起動する。
 重厚な調度の執務室の光景で書類などに目を通す白いサマードレスの少女の姿は違和感ありまくりだ。
 眉をしかめたり、ひそめたり、当人に深刻なつもりかも知れないが、拗ねているような可愛らしい表情にしか見えない。
 自分の細ッこい指と腕を見て、ふうっと溜め息を付きながら。
(不便な、ばかりだなぁ……むー)
 起動したPCでメールチェック。
 すると醍醐旅団の人員たちからの膨大なメールが「謎の美少女の正体は?」、「旅団長ずるいです」、「情報公開を求めます」、「白ワンピースの子ハァハァ……(;´Д`)」、「萌え〜」、「殿下に妹がいらっしゃった?」などというサブジェクトものが延々と並ぶ。
 それを見ながら、事態の深刻さを思い知り、ただでさえ蒼白な顔がドンドン蒼褪める。
「ふう……」
 貧血の発作。
 バランスを崩して辞典こど椅子からずり落ちる少女旅団長廣瀬。
「いったぁ……」
 可愛らしくお尻を擦る動作がなんとも言えないが、当人としては旅団中に早くも噂が広まっている事で頭が一杯であった。
372醍醐旅団参謀長:2001/08/07(火) 01:30
普段見ない類の夢に急かされて目覚めた早朝、
廣瀬の部屋から内線にて通信が入る。

「あの、おはよう…」
「これは旅団長。おはようございます。
先の事は災難でしたな。して、この様な時刻に何か?」
「…その、ちょっと来てくれないか」
「は?」
「私の部屋に、だ。…その…重大な懸案が出来た」
「はぁ。畏まりました。数分にて伺います」

体調を崩しているのか、廣瀬の声質に違和感を覚える。
その理由を私は程無くして知った。

…理解は出来なかったのだが。
373醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 01:35
>>372
 ずり落ちて四つんばいになっているところで、執務室がノックされる。
 反射的に、
「入れ」
 と言ってしまい、自分の恰好に気がついた。
 慌ててスカートの中は隠して座ったままドアの方を見上げる私。
 すぐに立ち上がれるほど俊敏でも体力もない。
 たぶん、いきなりたち上がると立眩み起こすと思う。
「あ……、ああ。よく来た……」
「……」
 そこには、呆然とした表情の参謀長が立っていた。
374みなぎ:2001/08/07(火) 02:10
>>369
「えーと・・・・・・・・・・旅団長?本当に?」
こくりとうなずく。
「・・・・・・・・うーん・・・・・なんで?」
「わかんない」
「・・・・・・・・・・・・・・いやね、本物の旅団長ならなんでもありだと思うんですけれども、
ちょっと出来すぎた冗談だと思うんですよ。これは。」
「・・・・・・・・・ごめん」
「いや、あやまる必要はないんですよ。ご飯出しますけど、どうします?旅団長サイズにします?」
食べる時食べて仕事が忙しい時は何も食べない旅団長。それゆえに食べる時には量を食べることが多い。
旅団長サイズとは、栄養補給と「量」を重点に置いた食事を差す。
「・・・・・・・・・多分・・・・・食べきれないと思う。」
「仕方ないですねえ・・・・・・・・」
まあ、自分にも変身能力があるくらいだし、女の子に変身というネタが使われていなかったということに
いまさら気づいたというか、なんというか。はあ。

しかたないので通常サイズ(これでも普通の定食より多い)をさらに減らして出す。
「どうするんですか?元に戻れるんでしょう?それって。」
「教授に頼んでみないとなんとも言えないんだ。」
ご飯をほっぺにご飯をつけながらあむあむと食べつつ言う。
「・・・・・・・・・言っちゃなんですけど、危険じゃありませんか?」
「・・・・・・・・だろうね。」
「トイレとかお風呂とかどうするんです?女性宿舎にしかなかったはずですが・・・・」
「どうしよう・・・・・・ねえ?」
本気で困っているようなのだが、お風呂と聞いた時一瞬にやっとしたのを私は見逃さなかった。
・・・・・・・いや、見逃さなかっただけなのだけれど。
「一応、内緒にしてくれる?ほら、兵とかの手前・・・・・ね?」
「・・・・・・・そういう顔で「お願い」をしないで下さい。別に構いませんけどね。私は。」
「ありがとう」
箸がどうにも使いにくそうだ。手のサイズが違うのだから無理もない。
「・・・・・・・・・・・・でもどうするんです?まあ、私が心配しても仕方ないのは分かってますけど。」
「とりあえず・・・・・・マスターにはご飯をお願いしたいんだけど・・・・・いいかな?執務室に」
「まあ、食堂にはしょっちゅう来る訳にもいかないでしょうからね。出前でしたら何の問題もありません。」
「ありがとう、助かるよ。」

旅団長は食事を終えるとコーヒーを後で持ってきてくれるよう、頼んで食堂を後にした。
私はしばし呆然とその姿を見送っていた。やってきたオババに頭をはたかれるまで。
・・・・・・旅団長、どうする気なんだろ。本気でなにも考えてなさそうだけど・・・・・
・・・・・・・・・・・ま、おもしろそうだし、いいか(笑)

(で、>>371に続く・・・・っと(笑))
375炎上の夏休み:2001/08/07(火) 02:14
             _____
     ∧∧    __l__憲__l  /
.ハアハア(´Д`;)ヾ   (・∀・;)< 変だなあ。
    < y⊂>    ( 白⊂) \
    ( ̄ ̄)    .( (__
             _____
     ∧∧    __l__憲__l  /
.ハアハア(´Д`;)   ←(・∀・;)< アレ?
    < y |つ    ( 白⊂) \
    ( ̄ ̄)    .( (__

    シラネーヨハアハア
◎      ∧∧    __l__憲__l  /あれは・・・ハァハァ探知用の
||      (´Д`;)ヾ ←(・∀・;)< ハァハァセンサー?
||      < |>⊂>    ( 白⊂) \南朝のですかねえ。
||      ( ̄ ̄)    .( (__


         ギョ
●<ビー   ∧∧    __l__憲__l  /うわ、
||     (゚Д゚; )    (・∀・;)< あなたがハアハアいうもんで
||      < |>⊂>   ⊂( 白⊂)\反応してますよ!!
||      ( ̄ ̄)    .( (__
376萌原玲:2001/08/07(火) 02:48
「お好みはやな、材料にこだわらなあかんねん」
吉野、醍醐旅団駐屯地、野外。
鉄板の向こう側で皇女殿下は両肘をついて、
わくわくとした面持ちで鉄板の上を見つめている。

「えーか、キャベツは無農薬や。炒めたら炒めるほど
甘味が出る美味いキャベツをつかわんとな。
ちなみにこれは、ウチのオカンが自分で育てたキャベツや」
萌原がまな板の上に置いたのは、皇女の頭ほどもある
大きな実が絞まった白キャベツだ。
刃渡り四十センチほどの大きな包丁で萌原はそれに
ザクッ、ザクッ、と刃を入れる。
まな板に包丁が触れる音が軽快なリズムを刻む。

「ブタは薩摩のブタが一番美味いねえ。
これはちなみに、ふうやんの実家の近くの農家から
分けてもらったブタや。三枚肉がうまいブタ、いうんは
実はホンマにええブタでやなあ」
ジュ〜ジュ〜。熱された鉄板の上で油が踊りはじめた
ところに、萌原はブタの薄切りを落とす。
ジュウウウウウウウ…
かすかに甘いような肉の匂いが鉄板からわきあがる。
「な…なんだかとってもおいしそうなのです」
「よだれは垂らすなよ、読者へのイメージダウンやからな」
すりおろした山芋に吉野の自然水とやはり近所の放牧主義の
農家からわけてもらった卵を落としたものに、刻んだ
パリッパリのキャベツを混ぜながら萌原は言う。

萌原は大きなコテを二つ手に持つと、まるで
清掃が終わったばかりのリンクを滑るフィギュアスケーターの
スケートの刃のように、コテを鉄板の上で滑らせはじめた。
ブタ肉の周囲に溜まる油を細かく除けて行きつつ、
肉をまんべんなく焼く。
そのすぐ側に、お好みの中身を広げて行く。
ジュゥゥゥゥゥゥゥッ!
間もなく、キャベツが甘い香りを撒き散らし始める。
「……とっても…とってもおいしそうなのです…」
そう言った皇女の目はかなり真剣だった。
377萌原玲:2001/08/07(火) 02:49
>>376
萌原が焼くのは直径十五センチほどの小ぶりのお好みであるが、
厚さはかなりある。瑞々しいキャベツと山芋のベースの上にたっぷりと
こんにゃくと天かすを乗せ、その上にカリカリになった
豚肉を乗せる。
「ここで豚肉はカリッッカリな。半端に焼いた豚肉は
油っこくてマズいからな。カリッカリにすんねん」
「かりっかり…なのですか?」
「ちゃうちゃう。カリッッカリ」(もちろんリは巻き舌)
「かりっっかり?」
「カリッッッカリ」
「かりり…かりぃ…カリリッカリ?」
「ま、そんな感じや。ま、こうやって焼いたら中火にしてフタすると。
でこの秘伝のソースを…」

萌原がテーブルの下からソースの入ったツボを取り出した時の
事だった。キツネ耳織部が半泣き状態でかけてきたのは。
「せ、せんせぇ、聞きはりました!?」
息も着物の裾も乱して、織部が言う。
「何を?」(お好み一段落なので一服中)
「り…旅団長はんと中佐はんが、なんかエラい美少女はんを
内緒で飼育してはったって!」
「……飼育?」
萌原はそれを聞いても大して表情を変えずに、しばらく考えこむ。
それからふと、
「おう、お好み頼んだ。中が焼けたら強火にして、裏表きれいに
焼いてな。ソースは甘いのんベースで、上にちょっと辛いの混ぜて、
青海苔とかつおぶしはそこ入ってるから。焦がしたら殺す。
ほな、頼んだで」
と言うと、すたすたとどこかへと歩き去って行ったのであった。
378キツネ耳織部@舞妓:2001/08/07(火) 03:03
>>377

焦がしたら殺すて……若かりし頃はお好み大名の異名を取った
うちを何やと思てはるのかしら。
ああブタなんてあの人も趣味の悪い。お好みなんてスジと
相場が決まってるもんやのに、わかってはらへん方やわあ。
(と、そっとフタを開けて中を覗く)
こ…これは……!
(慌ててフタを下ろす)
や…やらはるわ、萌原はんも。
この天かすとこんにゃくと実と肉の割合は…黄金律やないの…。
くっ……!
そ、そしてこのソースは…!ああ、数十種類の果物を
一年半かけて醗酵させた自家製ソース!
悔しいけどうちの負け…やね。

「宮様、焼けましたえ。熱いから、気ィつけて召し上がれ」

そうして焼き上がったお好みは、確かに(゚д゚)ウマー、やった。
キャベツの甘味がたっぷりと出た実。サクサクの天かす、
カリッッカリの豚肉。そして甘さと辛さが絶妙のバランスを
保ったソース……。
「…ほえ〜…とおっっっても、とおっっっっても、おいしいのです!」
宮様もご満悦のご様子。
「う…うちのモダン焼きはこれより美味しいですえ!」
「そうなのですか?……でももなこ、これひとつたべたら
たぶんおなかいっぱいで、もう食べれないと思うのです」
「…さ、さよか…(がっくし)」
379醍醐旅団参謀長:2001/08/07(火) 03:39
>>373
如何に起床間も無い時間とは言え、私は自分の体の働きを信頼してはいる。
経験が無いでは無いが、まさか夢から目覚めたここがまた夢の世界であったという訳ではあるまい。
とすると、これは廣瀬の姪御であろうか?

存外の人物に注目してみる。

年は14,5、もっと低く見ても良いかもしれない。
スカートの中を隠す為か、地面に投げ出された両足の間に手をついたやや前かがみの姿勢で、
所在無げにこちらを見上げている。
その見上げた顔は、血色の無い透き通った肌で、典型的な貧血症を呈している面持ち。
直立している私に合わせる為上向いた目線は、貧血の為かやはり多少虚ろで、
その虚ろな目線と私のそれとが合うと、今の自分の姿勢が恥ずかしいのか、
それとも、あるいは単に彼女の癖なのかもしれない。
控えめに可愛げなはにかみを見せた。

思わず微笑んでしまった。
いや、見惚れるほどの、美人、というよりは美少女であろう。
「可愛らしさ」とは斯くある様子を見れば判ると言う物だ。

「これはお嬢さん、失礼致しました。
私、醍醐旅団所属の者で、廣瀬旅団長閣下に呼ばれて参ったのですが…」

ここで漸く私は本意を思い出し部屋を見渡す。
廣瀬の部屋は決まって乱雑ではあるものの、
廣瀬ほどの長身が不都合なく身を隠せるほどの空間は無いし、
第一今は身を隠す理由が無い。しかし肝心の廣瀬は居ない。
数分席を外す程度ならば彼女には行き先を告げているに違いないので、彼女に行方を聞く。

ここで、正直廣瀬の行方がどうでも良く思えていたのは確かだ。
むしろ、このひとつひとつの動きが目に飽きず心地良い、
美しい少女の反応が見たくて声を掛けたと言っても相違無い。

「その…閣下の姪御さんでいらっしゃいますか?閣下がどちらにおられるかは…」
「え、ええと…」
声も理想を裏切らない。
鈴を転がすとは斯くの如き声なのだろう。
私の声を合間に挟むのが惜しく思えるほどの心地よい響き。
斯様な無粋の忌避を考え、私は目線と首肯のみで続きを促す。

「コホン…えと、その…私が廣瀬だ」

「………は?」

全く、頓狂な声が出た。
380醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 03:56
>>379
 正直、だんだんこの手の反応に慣れてきているかも知れない。
 私は、なんだか結果的に“お人形さん座り”になっているのにも構わず、参謀長を見上げながら説明をしはじめた。
「……参謀長」
 未だに声を出すたびに、声が裏返ったような気になってしまい焦る。
「はい?」
「……かくかくしかじか、だ」
「ハア(゚д゚)?」
 ったく物分りの悪いじいさんだと思いながら、今までの経緯を説明する。
 ああ、長話すると疲れる。
「なるほど……」
 と、参謀長は私に一歩近付いてくる。
「……と、どうした? え……?」
 ちょっと威圧感を覚えたので思わず手を使って後退る……。
「あ、あの参謀長? ……ね、ねえ?」
 思わず言いながら首を振る。
 ちょっと待て、私。
 そうやって“いやいや”をするように後退るのは、絶対に逆効果……。
 涙目になるな、上目遣いで怯えたような目をするな。
 参謀長が私の手を掴む。私の非力さはこんな爺さんの手すら振り払えない。
「りょ、旅団長……?」
「い、いや……だ」
381夏の炎上さん:2001/08/07(火) 04:53
                __
●<ビー   ∧∧    __l__憲__l  /どうもこのあたりはハァハァ禁止地区とか
||     (゚Д゚; )   ←(・∀・;)< なんかですよきっと。
||      < |>⊂>   ⊂ 白⊂) \このままだと捕まりますよ!
||      ( ̄ ̄)    .( (__
               
まあいいや、ハアハアって疲れてただけだし
訳はなしたら大丈夫だろ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __
●<ビー  ∧∧     __l__憲__l  /あなたはいいけどボクは一応国家公務員ですから
||      ( ゚Д゚)    (・∀・;)< 南朝に捕まるとヤバイ気がするなあ
||      < y >      白⊂) \とりあえず変装します。
||      ( ̄ ̄)    .( (__

帽子変えただけ・・・
しかも大洋・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __
●<ビー  ∧∧     __l__W__l  /これでばっちり。
||      (;゚Д゚)    (・∀・ )< この無線機はどっかに埋めとけば大丈夫ですよ。
||      < y >      白⊂) \
||      ( ̄ ̄)    .( (__
382醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 11:05
 腕を掴まれた瞬間。私の身体が強張る。忌まわしい記憶が脳裏にではなく、脊髄で全身を駆け巡ったように、身体を慄かせる。
 身体自体が、男性を拒否するのだ。先日の恐怖体験から、未だ私は立ち直っていない事に改めて気付いた。
 防衛本能が両膝を胸元へ寄せ、空手となっている右手は、掌を強く握り締め、腕全体で胸元から口元に掛けてを蓋う。全身が小刻みに震えはじめる。
「……さ、参謀長……や、やめろ……な?」
 カタカタカタと合わない歯の根を駆使して、私は
 目の前の決して逞しいとは言えない、それも老人であってさえ今の私には強大過ぎる存在なようであった。
 口元にぎゅっと握った右の拳が寄って行く。
「……これは、大変美しゅうなられましたな、廣瀬閣下」
「ね……だって……よ、私はりょ……旅団長だよ? 変だよ……?」
 震える全身と遠のきそうな意識をなんとか繋ぎとめようと、思わず小さな口と噛みついてさえ痛くなさそうな華奢な歯で、手の甲を噛み締める。
「……て、離して……」
「申し訳ありません……。亡き妻の面影を……私が思い出として美化している、妻の最も美しかった頃を、閣下は私に思い起こさせるのです……」
 そのまま震えるばかりの身体は容易くゆっくりと押し倒されている。頭の後ろを支えてくれるのは彼の優しさなのだろうが、今の私には恐怖心しかない。
 かたかたかたかた……。
 思わず強く目を瞑ってしまう。怖い怖い怖い……、ぷるぷると震える体。
 意識が朦朧としてくる。だめだ、ここで気絶しちゃ……。
 震える歯でかりかりと私は拳を噛み締める。
 男は……いや、だ。
「いや……」
「……閣下」
 耳に囁かれる声と吹き掛けられる息の根が、私の恐怖心をますます煽り、ほとんど思考が停止する。
 怖い恐いこわいコワイ。男恐い、男嫌い、男いや、おとここわい、オトココワイ……。
「……助けて……でんか……ちゅうさ……い……や……」
 壊れた人形のように床に倒れた私の脚に参謀長の手が私のスカートに入ってくる。
 いや! いや、イヤ……いや……い……や……。
「やだ……怖い……男の人……怖いの……。怖いの……。やめて……やなの……」
 ぎゅっと瞑った目が放心したように開かれ、ぽろぽろと大粒の涙が何度も何度も零れる。
 参謀長と目が合う。
 私が泣き出したのを見て、参謀長も呆然としているようであった。
「……わ、私としたことがなにを……」
 正気に戻った参謀長の手が私の脚から離れる。
 嗚咽の声が無言の空間が響き渡る。
 それが私の声だと判るのに少し時間がかかった。
閣下を探し、私はしばらく営舎を廻っていたのだが、どこにもおられない。兵士たちに聞いても、

「関さん、し、白いドレス着た女の子知りませんか? ハァハァ…(;´Д`)」
「む、麦藁帽子の乙女…ハァハァ…(;´Д`)」
etcetc…

仕方ないので、閣下の執務室に向かう事にする。道中猫さんに会ったので、一応訊ねてみる。

「猫さん、旅団長閣下をご存知ないですか?」
「にゃ〜」

と一鳴きすると、顔をごしごし擦っている。………かわいい………。ぎゅと抱きしめたくなるが、報告の任が終了していないので断腸の思いで去る。手を振りながら。
執務室の前に来る。まずはノック。しかし返事が無い。………やはりおられない? と、分厚い扉越しに泣き声が聞こえる。少し気になるので、不敬だが無断で入室する。
扉を開けた私は、しばらく固まった。参謀長閣下が、あの時の少女を押し倒している。瞬間、私の中の記憶が蘇る。あの頃の記憶が………。
私はワンアクションで、懐のホルスターから現在愛用しているMGCオフィサーズ45ACPを抜き放つ。

「参謀長閣下、強姦の現行犯です。閣下には黙秘権と弁護士を召還する権利がございます。如何されますか?」

冷たく私はそう言い放つ、参謀長閣下の額に照準を合わせながら。
384醍醐旅団長@少女形態:2001/08/07(火) 18:05
>>383
 ……ふ、と、身体が軽くなる。
 身を苛んでいた恐怖が、すっと離れていったようだった。
「参謀長閣下、強姦の現行犯です。閣下には黙秘権と弁護士を召還する権利がございます。如何されますか?」
 涙で曇る目をこすって視界を取り戻すと、執務室には銃を正確に参謀長の眉間に照準を合わせた。
 硬直する参謀長の顔と見比べて、ようやく状況を理解する。
 マズイ。睦美は本気だ、ヤツは自分の境遇のせいでこの手の状況にえらく厳しい。そして、私が仕込んだ彼女の腕前はこの距離で外すわけもないし、ちょっとでも参謀長が動けば躊躇いなく引き金を引く類のものだ。
「……や、やめろ……関くん」
 私はなんとか、ぷるぷる頭を横に振って意識をはっきりさせると、やっとの思いで告げる。
「え? りょ、旅団長閣下……?」
 びっくりしたように見開いた目で私を見る睦美。
 口調でそれがわかったのは、流石だとホメてやりたかったが今はそれどころじゃない。
「せ、説明は後だ……な、なにもなかった……それでいい……参謀長を……こんなところでうしなうわけに……」
「ならば、せめて営倉送りに」
 営倉という言葉に心より身体が先に反応する。
 ぷるぷると震える体を自分で抱き締めるようにして。
「……だめ!」
 と反射的に言ってしまう。
 怖い恐いこわいコワイ……カタカタカタ……。
 きゅっと右手の人差し指の甲の側を噛んで、意識をはっきりさせる。
「……と、とにかく、この件は……くれぐれも内密に……だ」
「も、申し訳ありません! 旅団長閣下」
 土下座して詫びる参謀長に、なんか他人事でないものを感じてしまう。
 そうだよな、私だって似たような行動をとってたかもしれない。
 そう、思うとなんだか参謀長がとても可哀想になってきた。
「すまなかったな、参謀長。私が隙が多過ぎた……」
 思わず平伏する参謀長の顔を上げさせ額に軽くキス。
 ……なにやっているんだろう私は……と思わないでもないが。なんだか、参謀長の気持ちもわからないではなかったのだ。
「閣下……?」
 関と参謀長が同時にハモる。
 私は立眩みを抑えるようにゆっくりとたち上がる。
「とりあえず……、なんでもなかった。なにもなかった……」

 無理矢理、参謀長と関を下がらせて私は執務室のソファ(来客用ではあるが、ほとんどが徹夜用のベッドとしての用途だ)に横になる。
「ふう……」
 すべてが一段落して、改めてどれだけ自分が大変な状況に置かれているのか認識させられ。
 改めて、ぷるっと一度身震いした……。
 早く仕事終わらせて、殿下のところに戻りたいな。この姿になってこの方、一番安心できたのは、そこのような気がする。
『姉様……』
 殿下の“妹”という言葉を受けて、ちょっと口の中で呟いてみた。
 なんだか、妙に安心感があった。
閣下(?)に執務室から追い出された私は、参謀長閣下と顔を見合わせる。

「閣下、先程の御無礼、伏してお詫び申し上げまする」

私は参謀長閣下に頭を垂れると、足早にその場を立ち去った。


廊下を歩きながらも、私の脳内は先程の事でいっぱいになっていた。
小さい閣下、可愛らしい閣下、ほっそりした閣下、涙目の閣下、キスをする閣下、………女性の閣下。
(あれが廣瀬だと、既に関は認識している。関にとって、性別が変わった程度でマスターがわからなくなる、という事は無い)
「………ちいさ、かったな…」
私は呟く。先程の閣下の容姿を思いだす。
小さく、愛らしく、保護欲を掻き立てられる外見と言うべきであろうか。私は冷静に分析する。が、すぐに分析は中断される。
「閣下は………ちっちゃい方が、お好みなのかしら…」
呟いてから、私は思わず頭を抱え込みしゃがみ込む。
「わ、私はなんて事を…私がマスターのお好みを意識するなんて…ああ…」
しゃがみこみ、うなる関の足元に、どこからかやって来た猫が近寄りニャーと鳴く。まるで「気にすんなよ」とでも言っているかのように。
386炎上の夏本番:2001/08/07(火) 19:22

あのなあ・・・何で大洋なんだよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __?
◎      ∧∧     __l__W__l  /
||      (;゚Д゚)     (・∀・ )< これで憲兵であるという証拠は無いわけです。
||      < y >      :::⊂)  \
||      ( ̄ ̄)    .( (__
             ~~~~~~

関西といえば南海だろ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __
◎      ∧∧     __l__W__l  /いつの話ですか!
||      ( ゚Д゚)     (・∀・;)< もう福岡に移転して何年たつと思ってるんですか
||      < y |つ    ⊂ :::⊂) \まったくこれだからセリーグしか見ないGオタは・・・。
||      ( ̄ ̄)    .( (__
             ~~~~~~

チクショウメ馬鹿にしやがったな!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  __
◎       ∧∧      __l__W__l
||       .(;゚Д゚)    煤i・∀・ )
||       < y |つ      :::⊂)
||      三/ ̄ ̄)    .( (__
             ~~~~~~

とりあえず捕まえとくか
___ ____           
 ___V
 l__南__l__ __  __
( ´∀`)__l__南__l l__南__l__<ハアハアセンサー付近で民間人が暴れています。
(    )(´∀` )( =◎◎
| | | ||||ノノ|||| ( つ|||
||||||||||||||||ノ||||||||||||||||||||||||||||
387炎上夏真っ盛り:2001/08/07(火) 19:23

      __  .-180
∧ ∧  l__.W__l__ -170
(;゚Д゚) (;・∀・) .-160
つ yつ(    ) .-150  とりあえず写真と調書とって。
| ̄ ̄| | | |  .-       ___ ____
((U U ..(__)_) -        __V
                   l__南__l__ ∧_∧
                   ( ´∀`)(´∀` )


WW    __  .-180
∧ ∧  l__.W__l__ -170
(;゚Д゚) (・∀・;) .-160
つ yつ(    ) .-150     背伸びするな!!
| ̄ ̄| | | |  .-       ___ ____
((U U ..(__)_) -        __V
                  _l__南__l ∧_∧
                   (´∀` )(´∀` )


      .__  .-180
ストン   .l__.W__l__ -170
∧ ∧  (;・∀・) .-160
(;゚Д゚). (    ) .-150  あとはしばらく閉じ込めとけ
つ yつ | | |  .-     ___ ____
| ̄ ̄|  (__)_) -      __V
                   l__南__l__ ∧_∧
                   ( ´∀`)(´∀` )
388みなぎ:2001/08/07(火) 20:38
司令室にコーヒーを届けてからの帰り、関女史に会った。
朝も早いのにずいぶんしゃっきりしている。
私は駄目だ。どうにも眠い。
(まあ、することのない日は一日寝ているような奴である)

彼女にはまだしゃべれることは内緒にしているので、猫語であいさつする。
手を振って返してくれた。猫好きなんだろうか?ずいぶんなごりおしそうだったので、
ちょっと外で待ってみる事にした。
経験上、猫好きに悪い人はいない。むしろさみしがりな人の方が多い。
ただまあ、猫ですから。忠誠を求められても困るのです。

しばらくすると、彼女は戻ってきた。
なんか先ほどと違ってぶつぶつつぶやいている。何か悩んでいるようだった。
見ているとついにはしゃがみこんでしまった。・・・・・・・思いつめる・・・・・性質なのかな?
足元まで寄ってみる。
「なにかあったの?あんまり思いつめないほうがいいよ」
猫語で言ってみた。まあ、通じないのは承知の上で。

さて、と。きょうは宮様とキツネ耳織部さんとで吉野の山を「遠足」するのだ。
お弁当をつくらなくちゃいけない。
「もしよかったら、どうぞ」
猫語で言い添え、メモを床に置いてその場を立ち去った。
389みなぎ:2001/08/07(火) 23:23
>>388
さて、遠足といっても行くあてなんてそうはなく、相談の結果川に行くことにした。
宮様がまだ行っていないから。それだけだ。
本当はもう少し連れて行きたかったのだが、皆なぜか忙しいらしく、関女史が見張りを
兼ねる形でついてくることになった。

夏の暑い日差しも吉野の木々のおかげか、幾分涼しげな感じさえ受けた。
宮様はずいぶん楽しそうに歩いている。元気そうでなによりだ。宮城の時より元気にさえ見える。
「おっかーをこーえーゆこーっおよー♪」
歌まで歌っている。きれいなソプラノで、将来が楽しみだ。
織部さんと関女史はなにやら考え事があるように見えた。ただ宮様の前でそれを出すような事はしなかったけれど。

川につくと数人の地元の子達が遊んでいた。
「あら、先客がいはりますなあ。よそへいきますか?」
「そうですね。もなこ様、まいりましょうか。」
二人が言うと、宮様は麦藁帽子をかぶった頭をふった。
「いいのです。もなこ、みんなであそびたいのです。」
言うなり川へ駆けていく。転ばないかこっちが心配するくらいに勢いよく。

日焼けした裸んぼうの地元の子達は突然の少女の来訪に戸惑ったようだった。
きょとんと立ち尽くす。手には魚取りをしていたのか、銛を手にしていた。
「もえみやもなこです。いっしょにあそびたいのです。」
元気に、宮様は言った。子供たちはあいかわらず、きょとんとしていた。

我々がようやく追いつく。
「だめ・・・・・・ですか?」
「へんな名前やなあ。ええぞ!こっちにこい!」
リーダーと思われる少年は快活に笑ってみせた。いい、笑顔だった。
「はい!なのです!」
たぶんこの子達にはその名前の意味する所なんて分かっていないのだろう。
だが、それが逆に新鮮だったに違いない。宮様はうれしそうに駆けていった。

我々は少し離れて見守ることにした。怪我しないか、ハラハラしてはいたが。
猫さんのメモを拝見する。誰かが言付けてくれたのだろうと思い、猫さんを撫でてあげた。えらいえらい。

「おっかーをこーえーゆこーっおよー♪」

考える事は多いものの、こうして動いている間はなにも考えずにすむ。私は護衛も兼ね、同行している。本来は私よりも護衛向きの人々もいるのだが。
私はディパックの中からデジタルビデオカメラを取り出し、周囲及び一同、そしてもなこ様の御姿を御撮りすることにした。もなこ様がこの地に居られるのも後幾ばくかであろう。だからこそ、こうして想い出を形にしておくことも必要なのである。
もなこ様は同年代の少年達と戯れられている。織部様がはらはらとそれを見守っている。一応、周囲に外敵はいないようだ。なるべくなら、懐の物は使いたくない。………猫さんもいるし…。

笑い声が川辺に溢れている。こうした光景を見ると、私の心にはどうしてもぽっかりと空洞が空く。だが空洞にはマスター…廣瀬閣下の御姿が嵌まり込む。私の心。………いや、今はだめ。
わたしはただ、もなこ様、少年達、織部様、猫さんを撮り続けた。
391みなぎ:2001/08/08(水) 00:19
「それ!」
少年の銛が飛び、魚をしとめた。
手を叩いて喜ぶ宮様。・・・・・・魚が苦手だったはずなのに。
「うわあ!すごいのです!すごいのです!」
「どうだ!すごいやろ!ほら、もなこもやってみろ!」
「はい!なのです!」

川辺で宮様は服が濡れるのも構わずに遊び続けていた。
ここに大人の子がいなくてよかった。これはある意味すごい光景だ。
銛を突くのに失敗して派手に水に転倒する宮様。
「ははは!下手やなあ!」
「うー!次はうまくやるのです!」
ずぶぬれなのに宮様は笑っているようにさえ見えた。
お昼ご飯をしたくしている織部さんは一瞬息が止まったみたいだったけれど。

関女史はずっとビデオカメラを撮っている。
私は川辺のひんやりとした石の上でぼんやりと座っていた。
平和な・・・・・・・光景だ。

「はいはい、みなさん、ごはんですえー!食べて行っておくれやすー!」
織部さんが声を上げた。私が作った弁当だけでは足りそうにないと、
わざわざ鉄板まで用意して織部さんが作っていたのはモダン焼きだった。
なぜか、どうしてもこれが作りたかったらしい・・・・・

こだわりの一品。だったのだろう。でも、子供の食欲の前に味なんて関係なかったようで・・・・
わっと駆け寄るとあっという間に食べ物は消失した。そして宮様もお行儀なんて忘れたかのように食べ、
そのまま川に戻って行った。

織部さんはなんか、がっかりしているようだった。呆然と、鉄板を見つめていた。
392炎上檻の中の夏:2001/08/08(水) 01:03
________
           、| 、| 、| 、| 、| 、|
           、| 、| 、| 、| 、| 、|       
 アツ・・・...   __.、| 、| 、| 、| 、|     
__∧ ∧___l__W__l.L..L..L..L..|__ 
   (;゚Д.゚) (・∀・;)|.、| 、| 、| 、|    
  < y ..>    ⊂)\| 、| 、| 、|   
  ( ̄ ̄)  .( (__.\| 、| 、|    .
      ..          \| 、|
393みなぎ:2001/08/08(水) 01:08
ひとしきり遊んで、少年達は帰って行った。
「もなこー!またなー!」
「またねー!なのです!」
元気に手を振る宮様。多分、「また」はないんですよ。悲しいことですけど。
一夏の小さな思い出。お互い知ってか知らずか、元気にお別れしていた。

ずいぶん濡れてしまった服を着替え、昼下がりの山道をなおも歩きつづけた。
宮様は少しお疲れのようだったが、まだ少し興奮しているかのようにしゃべりつづけていた。
我々がゆるゆると帰り始めた頃、さほど遠くない所で鐘の音がした。
「ん?あれは?」
小声で織部さんに聞く。
「ああ、この先に教会がありましてん。」
「行ってみましょうか。」
関女史が織部さんの言に答えた。
「いってみるのです。おもしろそうなのです。」

目的のない遠足は唐突に目的地が決まる。だからこそ、楽しい。
394みなぎ:2001/08/08(水) 01:44
>>394
吉野の山の中にひっそりと立つ教会。
そこに鳴り響く鐘の音。今日はこの教会で結婚式が行われていた。

我々が教会に着くと、ウェディングドレスとタキシードの新郎新婦が出てくる所だった。
赤い絨毯の上を歩いて階段を降りて行く二人。居並ぶ友人達がライスシャワーで
二人を祝福していた。
「うわあ、花嫁さんなのです。きれいなのです」
思わず駆け寄る宮様。
「きれい・・・・・・・どすなあ・・・・・・」
「ええ、本当に・・・・・・・・・・・・」
対照的に立ちすくむ織部さんと関女史。

花嫁はまあ、おせじにも美人とは言いがたかったかもしれない。(比較対象が悪い)
しかし、純白のドレスは本当に美しく、なにより幸せそうな笑顔に満ちていた。

花嫁がブーケを投げる。それは澄んだ夏の空に舞うと、駆け寄った宮様の手元に
すっぽりと収まった。
「あら、次の花嫁はずいぶんかわいらしい子ねえ。」
誰かが言った。笑い声が満ちて、宮様もあんまりわかってはいないようだけれど、
嬉しそうにしていた。
「もらっていいのですか、これ?ありがとうなのです!うれしいのです!」

宮様もいつかは祝福の中で花嫁になるのだろう。まあ、それがいつになるか分からないし、
私がそれまで生きていられるとも思えないが、せめて宮様の前途に光がありますように。
・・・・・・・そんな事を考えていた。

花嫁たちに別れを告げ、我々は駐屯地に戻ることにした。
さすがに疲れたのだろう。宮様は関女史の背中で寝息を立てていた。

夕がかる山道を一行は歩いて帰る。
織部さんも、関女史も独身女性としてなにやら思う所があったのだろう、
駐屯地に着くまでずっと、黙ったままだった。
私も、あえてなにも聞かなかった。私が相談に乗るのは、BARでだけにしておいたほうがいい。
女の子だって一人で考え事をしたい時があるのだろうから。
素面ではしゃべりにくいこともあるのだろうから。
こうして、もなこ様の『遠足』は終わりを告げた。私の任務は、背で安らかに眠るもなこ様をベッドの上まで運ぶことだ。

「織部様、今日はお疲れさまでした。あと猫さんも」
「いえいえ、今日は楽しかったどすね」
「ニャ」

私達はお互い顔を見合し笑う。
教会の花嫁。幸せになることを望まれ、幸せになる人々。ここにまた、全ての人々から幸せを望まれ、全ての人々に幸せを与えるという重き責を担うことになる少女がいる。でも今は少しでも眠ってほしいと思う。

「さ、織部様、猫さん、そろそろ御夕飯の時間ですね。早く行かないとおかみさんに怒られてしまいます」

私はそう皆を促す。私はそこである事に気付く。

「そうそう織部様、お昼のモダン焼き大変美味しかったですよ。作り方、おしえていただけませんか?」

自分のレパートリーを増やすため、効率のよい方法を私は選ぶことにする。身近に教師がいるのであれば。
396萌原玲:2001/08/08(水) 02:32
>>384
「おーい、おっさんいるかー」とノックをしつつドアを開け(返事は待たない)
執務室の中に踏み込んだ萌原。
そこに参謀長の姿は既にない。
部屋の中、ソファの上で脱力するのは一人の美少女。

鬼門だった。
このタイプ。この触れたら壊れそうな可愛い年下のタイプ。
うっわーーーーーーーーーーーー……あかんて……。
このタイプなんだかんだ言って、いっっっちゃんタチ悪いんやって。
計算高くて冷酷で強かで………。
飼育って「これ」を飼育しとんかいあのおっさんは……。
いや、絶対ヤバいって、はよ出ていかな。
あ、なんか震えてる…。あかんて、ヤバイって。
はよ出てかな、イヤマジで。あ、もう泣く。
なんっっっっっっっで泣くねん!この手の女は!
何もしてへんやんけ!
ああしかも、なんか顔色悪いぞ。おい、頼むからこんなところで
医者の良心とかに触らんとってくれ。
あああああああああああ……泣いてる……。

「お姉ちゃん、どないしたん?大丈夫か?」
やめとけって、別に今ここでいらん親切心いらんやんけ。声かけるなって。
「……え…あの…あの……」
うわっ。声が更にヤバイ。
「あの……えっと…」
あ゛ーーーーー、もっと泣き出した。
あああああああ、またそんな「あれ、私泣いてる?なんで…涙が
とまらないんだろう?」ってバンビのような瞳で戸惑うなって!
騙されたあかん、騙されたあかん、騙されたあかん。
憶えてるやろ、このタイプは全部計算づくなんやって。
「……いや…まあ、そんな泣かんとやな。……その、
なんちゅうん?まあ、落ちついて……」
ってこういう事言うと……。
ホラ、もっと泣いた。
しかも……。
「あ…」
目に涙いっぱいで指先で眉の辺りを押さえてるって事は……
「眩暈が…」
ほおら。
貧血やんけ。
うっわーーーーーーーーーーーーー。
サイアク。
397醍醐旅団長@少女形態:2001/08/08(水) 02:43
>>396
 ソファで心身の疲労を回復していると、また大柄な足音がして来訪者が一人。
「おーい、おっさんいるかー」
 あー、白衣に大柄でアメリカンなバディは確か萌原とか言ったな。
 ダメだ、こういうタイプに元の身体だとハァハァ……(;´Д`)なのに、今の精神状況だと妙な圧迫感を感じる。
「お姉ちゃん、どないしたん?大丈夫か?」
「……え…あの…あの……」
 大柄な影に気圧されるように私は口ごもり、なんというか、先ほどの出来事で情緒不安定になった私の涙腺は容易く解放されてしまう。つか、あちらも私を持て余しているような。
 ああ、もう、次から次への対応に困る状況で、この身体はこういう防衛手段をとるようであった。
 などと、混乱する一方で、こんな分析をしていた。
「あ、眩暈が」
 しかし、なんつーか、本当に不便な身体である。
 とはいえ、ちゃんと相手しないわけにもいかないし、医者に身体の事を相談するのもよいと思ったので、必死で堪えて意識を繋ぎとめる。
「えと……“玲たん”……?」
 萌原の顔色がさっと変わった。
398萌原玲:2001/08/08(水) 03:03
>>397
「えと……玲たん……?」
グゥゥゥゥゥゥッ!さぶいぼ、さぶいぼ来たって!
おいおい、勘弁してくれや、ほんまに。
玲おねえさまなんて言われてた日にゃこっちが錯乱しとったっちゅーねん!
ゼエゼエ……。
(なんか怖いらしく、壁にぴったりくっついている)
「……お、お姉ちゃん、体悪いんか?」
とかいって、おいどうすんねん?
これで下手に脱がしてムチとか火傷の傷跡だらけやったりしたら!?
しかもそこで涙目とかになって赤裸々に被虐の日々を語られたりしたら?
(根はお人好しなのですぐ同情する萌原は、強かな女の子に
こうやってすぐに騙されて、かなり痛い目にあわされた過去を持っている
らしい)

「悪いっていうか……」
「………いうか?」
「…………」
そこで黙りこむなや!そこで!!(泣)
「………いうかなんやねん?」(ちょっとドスがきいている)
「(びくっ)…う…」
あーあーあーあーあーあーあー、やってもた。
泣かした。
(頭の中でヤーヤーヤーヤーヤーヤー♪
せーんせーにー言ってやろー♪のコーラスが巡っている)
「いや…あの…私医者やし…その、なんか体悪いんやったら…
相談乗るし…」
ってちゃうやんけ!相談乗ってどうすんねん!診察するし、やろ!?
あー、言うたらあかんと思えば思うほど妙に口が滑ってるで?

あーーーーーー。だれかたすけてくれーーーーーーーー。
399醍醐旅団長@少女形態:2001/08/08(水) 03:10
>>398
 どうも、萌原まで参謀長とは別な意味で弱いらしい。
 相手が自分以上に動揺しているのを見ると、こちらの方が落ちついてくる。
 すると、どうも相手が女性だという事もあり安心してくるのであった。
 そして安心するついでに、ちょっとした悪戯心が沸いて来る。
 私は精一杯、目に涙を浮かべて上目遣いに萌原を見詰めて、言った。
「あ……あの……ここは何処なんでしょうか?」
「はぁ?」
 萌原がちょっと物騒な気配を漂わせて返事をする。
400萌原玲:2001/08/08(水) 03:23
>>399

「何処て…な、奈良県吉野町の醍醐旅団の駐屯地やけど…。
キミ、何やってんの?こんなトコで?」
「それが…記憶が………ないんです」
「は…?」
「気がついたら、向こうのお部屋で倒れていて……身体中が
傷だらけで………」
「へ?」
「いえ、あの…一応、手当てはしてあったんですけど……」
オイオイオイオイオイオイオイ。
待て。
ちょっと待て。
記憶喪失なんてそんな嘘クサイ話があってたまるか。
そんな、前後の記憶だけがなくなる記憶喪失なんてホンマは
ないねんで。そんなんなるのは、フロイト説の抑圧による記憶喪失
のみで………ってオイ!マジかい!?
「き…傷て、どんなんよ?」
ってこれでマジでムチの痕やったりしたらって……
うっちょ〜〜〜〜〜〜ん!?

…………………。
…………………。
プチッ。プチプチッ。
「…あの…ドグサレがァ!こんないたいけな娘に何してくさらしとんねん!!
……キミ、とりあえず私の部屋おいで。ちゃんと傷も診たるから、
安心せえ。専門の精神科医もようさん知ってるし、大丈夫やで。
(ぐっと旅団長の手を取って) 思い出したないような事は、
思い出さんかったええねん。な。こんなんに負けたあかんで」
401醍醐旅団長@少女形態:2001/08/08(水) 03:34
>>400
 あ、萌原いいヤツ……と思いながら、もはや演技は止まらなかった。
 いや、演技ではなかった。
 急速に蘇る昨夜の記憶……
「う……ううう……ひっく……私……きっと、ヒドイ……事されて……いろいろ、いたくて……ひっく……」
 もはや、冗談だった事も忘れて、恐怖と蹂躙の記憶の再生に私は震えながら泣き出す。
「なに……されたか……わかって……るんです……きっと……うう、うああああ……」
 私は感極まって声を出して泣き出すが、感極まってもその声はか細く弱弱しかった。
 こうなると妙に萌原の大柄な体躯が頼もしくて、思わず縋りついていた。
 あ、なんか包み込まれるようで安心する……。
 そのまま、私はずっと耐えていたものを吐き出すかのように震えながら泣き続けた。
 今まで我慢していたものを吐き出していると、なんだか、それが少し快感だった……。
402萌原玲:2001/08/08(水) 03:51
>>401
(肩を貸して泣かせながら、割れ物に触るようにそっと
少女の髪を撫でながら)
マジで?マジで?マジで?
マジであのオッサン(旅団長のこと)外道やったんかいや…!
あー、転職や転職。こんなトコいられるか!
「んー、もう大丈夫やからな。もー大丈夫やから」

(少女が落ちつくのを待ってから)
「ほな、今から大切な事聞くから、正直に答えてな。
誰でも、心当たりあるヤツおったら頷いてくれたらええから。
ええか?なんか小汚くて貧乏クサくて情けないオッサン。
肩の周りに水子の霊いっぱい背負ってそうなええ身体した
オニイチャン。ヨボヨボの、日に当たったら溶けちゃいそうな
線香クサイジジイ。さあ、どれか心当たりはあるか!?」
403醍醐旅団長@少女形態:2001/08/08(水) 10:42
 ……萌原の肩に顔を埋めながら、私は答える。
 もはや演技じゃなかった、憲兵隊から解放された後の気持ちそのままの心理で私は答える。
 思い出すだけで身体が震えて、意識が遠くなって、気持ち悪くなる……忌まわしい記憶……。

「なんか小汚くて貧乏クサくて情けないオッサン」
 埋めた顔をプルプルと横に振る。私は蹂躙された側……。

「肩の周りに水子の霊いっぱい背負ってそうなええ身体した オニイチャン」
 涙を拭くようにコクリと首を縦に頷く。あんな憲兵隊作ったの中佐だも……ん。

「ヨボヨボの、日に当たったら溶けちゃいそうな 線香クサイジジイ」
 首を横にふるふるさせる。憲兵隊と参謀長は関係……ない。

「……恐かった……怖かった……の。いたかった……の」
 あの記憶が蘇るたびに震えが止まらない。
 いつまでこの(|| ゚Д゚)トラウマーが続くんだろうかと、ちょっと辛くなってきた。
404いつの時代もオタクは……:2001/08/08(水) 22:27
 日本橋での会話。

ゲーマーA「おいおい! 今度の『アドバンスド大戦略』は新潟戦が舞台らしいぜ」
ゲーマーB「マジかよ! でも、ちょっとHEX戦と変なZOC、スタックできない部隊とか未だに継承しているのが萎えなんだけどな」
ゲーマーA「それがさ、今度はリアルタイムシミュレーションで、全編ボクセル3Dでスッゲーグラフィックらしいぜ」
ゲーマーB「マジかよ! ポリゴン時代も終わりだろうしな。そりゃあちょっと買いだな。ところでデモとか実写なんだろうな?」
ゲーマーA「もちろんさ! 実写映像バリバリであの萌之院殿下の勇姿もバッチリらしいぜ」
ゲーマーB「そりゃ、なんか下手すると『サクラ大戦]〜アフガンも萌えているか〜』より萌えそうだなハァハァ……(;´Д`)」
ゲーマーA「ところで機種は当然……」
ゲーマーB「マークV(ドリームキャストVの愛称)に決まっているだろう! なんでPS5なんて絶滅危惧機種で出るわけないだろ(藁」
405いつの時代もオタクは……:2001/08/08(水) 22:28

ゲーマーA「おいおい! あのSCEのCM見た? 『プレステそなんてダセーよな』ってヤツ」
ゲーマーB「見た見た、クタラギがいろいろヒドイ目に遭う自虐CM」
ゲーマーA「あれって、ずーっと昔のセガのCMのパクりだよな。いくらシェアが9対1で負けているからって、プライドもなにもないな」
ゲーマーB「そのうち『ソニニニ』ってゲーム作るぜ、きっと(藁」
406炎上と憲兵檻の中:2001/08/09(木) 00:47
( ゚Д゚)「さて、一泊浮いたな。」
(・∀・;)「浮きやしませんよ、旅館予約してあるのに。キャンセル料とか取られますよ。」
( ゚Д゚)「そうだった!うわ早く出たい!」
(・∀・;)「だれか保証人になってもらいましょうよ。」
( ゚Д゚)「う〜ん俺人望無いからなあ、師匠も旦那もいないし。」
(・∀・;)「ボクは正体がばれるので誰も呼べません。」
( ゚Д゚)「恩師とかもいないしな〜」
(・∀・;)「ちからづくで出ますか?」
( ゚Д゚)「俺は柔道剣道空手合わせて・・・」
(・∀・;)「合わせて何段ですか。」
( ゚Д゚)「24級。」
(・∀・;)「うわー。」
407炎上と憲兵檻の中:2001/08/09(木) 01:14
( ゚Д゚)「ちなみに書道入れると26級なんだけど。」
(・∀・;)「もういいです。土台無理デシタ」
( ゚Д゚)「知り合いとか誰かいなかったかな」
(・∀・;)「醍醐グループとか・・・」
( ゚Д゚)「あ!一人いた。」
(・∀・;)「本当ですか?」
( ゚Д゚)「たしか醍醐の廣瀬って人にメシおごってもらった。今多分ここの旅団長だ、新聞とかで読んだ気がする。」
(・∀・;)「よく覚えてますね。」
( ゚Д゚)「俺が落語家になってから人にメシおごってもらったのは二回だけだからな。師匠と廣瀬さん。」
(・∀・;)「なんちゅう人望の無さですか。」
( ゚Д゚)「ほっとけ。なんか紙よこせ。」
(・∀・;)「あ〜・・・お土産リストの紙がありました・・・」
( ゚Д゚)「〜清酒吉野しぐれを買ってくること〜リストってこれ一個じゃねえか!こんなのも憶えられねえのか!」
(・∀・;)「すいません。」
( ゚Д゚)「まあいいや、書くぞ。」
408萌原玲:2001/08/09(木) 03:30
>>403
「う……………?
う…………ええ?え……………う……………」
(萌原、腕をくみながら明らかに混乱しはじめる)
「???」
「うん。それがええ。」
「それって…?」
「ごめん、聞かんかった事にさして」
「・・・・・・・・・・・へ?」
「いや、だってさあ、ははっ、私もまだ死にたないしー。
うん、私も正義感強い人間やけど、ちゃんと条件つきでやなー(笑)
ほんまにヤバい事に直面したら正義感なんてキレ〜さっぱり
消え去ってまうから。あのお兄ちゃんはホンマヤバイ。
ま、なんちゅうん?たまたまこんなトコで出会っただけの仲やしさ、
何?なんの義理もあるわけでもない、なんてあからさまな
言い方したらアレかもしれんけどホラ。な…」

「…つまり、バックレる…と?」
「うっ…う、まあ、うん(笑)」
「…医者なのに?」
「うっ…」
「…相談に乗るって言ったのに?」
「うっ…」
「…キミのせいで思い出したトラウマなのに!?」
「うっ…」
「…玲たん、それでもナニワの女なの!?」

「……うん?」

(しまった、という顔になる美少女)

「待って…ちょっと待って…?あれ?なんかさっきから…
おかしくないか?」
「イ、イヤァ、そんな事はないよ、アハハハパ∀゚)」
「その笑い方…………まさか……」
萌原、穴があくかというほどじぃぃぃぃっと美少女の顔を見つめる。
それからやがて、ふんぞりかえって煙草に火をつけて。
「おう、一回だけ聞くから正直に答えろよ?
ワレ何者じゃい?」
409炎上と憲兵檻の中:2001/08/09(木) 03:37
(・∀・;)「書くって何をですか?」
( ゚Д゚)「そりゃここの旅団長に挨拶状をよ。」
(・∀・;)「ハア」
( ゚Д゚)「その辺の牢番に口でいっても取り次いでくれないだろ。」
(・∀・;)「ハァ」

( ゚Д゚)が書いたお手紙。
拝啓
連日お暑うございます。
廣瀬さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか、突然このようなお手紙を差し上げて申し訳ありません。
〜清酒吉野しぐれを買ってくること〜(線で消してある)
私は三遊亭炎上と申します落語家でございます、以前私が帝都でTV番組に出演いたしました時、廣瀬さまが見学においでになられて
スポンサー関係のご縁で廣瀬様にごちそうになりました。憶えていていただけたらよいのですが・・・ちなみに私( ゚Д゚)こういう顔をしております。
さて、なぜお手紙を差し上げたかというと(と書いているうちに紙が足りなくなってだんだん字が小さくなる。)手違いで牢屋に入れられたので助けてくださぃ。
敬具廣瀬様三遊亭炎上
(ちなみにチラシの裏が白いやつに書いてある。)

|   |  |  |  |  |  |  |
|   |  |  |  |  |  |  |
|   |  |  |  |  |  |  |
|   |  |  |  |  |  |  |
|   |  |   ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|   |  |   (,,゚Д゚)<こ、これをここの廣瀬旅団長に渡してくれませんか?
| __l__W__..l|   /つロ.|  \_______________
| (・∀・;)|   (___ノ|  |  |  |
| (    )|    |.   |  |  |  |
|______,|____.|____,|____.|____,|____.|____,|
         __
         l_____l_   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        (     ,,)<旅団長に?
        (  .   )  \____________
         | |   |_
        (__(__)
410取次ぎの南朝憲兵:2001/08/09(木) 04:05
さっき捕まえた変な落語家とマネージャーらしき男から旅団長に手紙を渡してくれと頼まれた。
上司に話すとそれは関幕僚(略)事務官に一度渡すと良いと言われたので
事務官室へ紙を持っていったが留守だったので委細をかいたメモと一緒に机の上に置いておいた。

しかしどうもみんな浮き足立っているのはなぜだろう。
411萌原玲:2001/08/09(木) 04:46
>>408
「……醍醐旅団長の、廣瀬だ……」

「…………………………………へ?」

「…今朝目を覚ましたらこうなっていたんだ」

「へえええええええええええええええええええっ!?」

「?…何をそんなに驚いているんだ?君もそれぐらい予想したのでは…」

「(ぷるぷるぷるぷる)。え…?マジで?なんか旅団長のえげつない
愛人その二とかやなくて?マジで?本人?」
「…えげつない愛人ってキミ…」
「いやだって、ホラ、これで私に旅団長を殺させて保険金をガメるの
狙ってるとか、そんなんちゃうの?そうやなかったら旅団長の愛人に
甘んじてられなくて中佐に手ェ出してフラれたから切れて私に
殺させようとしてるとか??」
「……キミ、そんな人間がそうそう世の中に…」
「いやいるねんってマジで。そんぐらいタチ悪い女って」
「………………女の世界も壮絶なんだな」
「いや、マジでびびった。またそれ系の女に騙されてるんかなって。
なんや、オッサンやったんかい……」
「うん」

(しばし脱力。そして沈黙)

「………で、何やっとん?オッサン?」
「何って…?」
「いや、何してあそんどん?はよ戻れや」
「……戻れるもんなら戻りたいわい。ただ昨日の恐怖体験で…」
(萌原ぴくっ)
「昨日て…」
「そうだ、あの憲兵隊の手で……」
「あ、あのオカマさん?」
「そう…ひっく…あ……もう、思い出すだけで……ひっく…」
「……アレ??………アレアレ?」
「ひっく、みんなで、ひっく、だって、みんなで、ひっく、ひっく…」
「……それって、私も悪いヤツちゃうん?」
「………………………………そうかも……………」

「……………ありゃ」
(しばし沈黙)
「……いや、ゴメンなあ。いや、ほんまに。こうやって美少女形態に
なられると、メッチャ悪い事したと思うわ。ほんっっっまゴメン。
いやー、なんかオッサンの時は、何してもちょっとやそっとじゃ
凹まんように見えるさかいな。うわーーーー、ゴメン。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(気まずい沈黙)
「けどアレやん自分、なんだかんだ言うて関のムッちゃんにも
けっこう似たような事やっとったんちゃうん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・!!」
(そしてまた気まずい沈黙)

「・・・・・・・・・・・・あー・・・・・・・・・・・ゴメン、私が悪かった」
412親王崩宮:2001/08/09(木) 21:53
 執務の合間にふと、ぽっかりと空白になるような時間が出来る。
 幸い本日は晴れている割には涼しく、それでいて日差しか清々しかった。
 こんな日にじっと屋内と閉じ篭っているというのは如何にも無粋というものである。
 私は久し振りに宮内省を出て宮城を散策する事にした。
 如何に涼しげとは言っても、そこは真夏の事故、直射日光に当たる気にはなれない。私はなんとも真夏の風情を漂わす蝉時雨に心惹かれるようにして、半蔵門の方へと向かう。宮殿の過ぎて、宮城の森は鬱蒼と日差しを遮り涼しげな風を齎してくれる。
 うむ、快なり。
 その心地よさが、ふとした悪戯心が芽生えさせたのか、私は道を逸れて森の中へと脚を向けた。
 良く手入れされた宮城の森はさほど歩くのに困難ではなく、先帝陛下が愛された植物たちが活き活きと夏の生命力を伴って萌え出る様は、十分に私の感興を呼び覚ますに値した。
 幼い頃だが……そう、私がもなこぐらいの年の頃だ。その昔、幼かった私は陛下とこの森の中で、植物採集に御伴する御栄に預かった事が何度かあった。静かな、老いてもなお、威厳と限りない優しさを喪われず、ますます敬慕するに値する存在であった“おじいさま”こと先帝陛下は、私に優しく虫たちや草花について幼かった私に御教えくださった。
 私はわけがわからないながら、この優しい“おじいさま”が大好きで、陛下の御言葉に全身を耳にするようにして聞いていた。
 ふと、そんな事を思い出した。

 やがて森の中にぽっかりと開いた空間を見つけた。木々がドームのように空を覆うようにして日差しを遮り、空地となったその場所には下生えの草が絨毯のようになってなんとも心地よさげであった。
 なんとも面妖な事ではあるが、そこにはどこから持ち出してきたかダンボールが机のようなって、ビニールがテーブルクロスのように掛かっていた。そして、小脇にはやはりダンボールの箱が置かれており、そこには“じゅうえいそう”と幼い字で書いてあった。
 一目でわかった。
 ここはもなこの“ひみつきち”なのだと。
「にゃお」
 “じゅうえいそう”の箱の中で眠っていたらしい三毛猫が顔を出す。やはりそうだ。たしかもなこは動物一般が好きだが、その中でもふわふわした猫は特にお気に入りであった。
 私は猫と対峙し、
「息災かな? 三毛猫どの」
 と冗談混じりに聞く。
 すると三毛猫は私の言葉を解するかのように、
「みにゃ」
 と鳴いた。
「なるほど」
413親王崩宮:2001/08/09(木) 21:55
「ほーら、三毛坊ごはんだぞー」
 そんな猫との会話を楽しんでいると、がさがさと森の中から一人の青年が姿を表した。
「誰かな?」
 彼は私に気がつく、驚いたように敬礼する。制服と敬礼の姿勢からどうやら第五旅団の兵士らしい。
「し、失礼いたしました内大臣閣下! 私くしは第五旅団の一兵卒にて“いきものがかり”の任を勤めている者であります」
「ふむ。第五旅団も面白い役職を作るものだな、気に入った」
「は、はい」
 私がいったい何を“気に入った”のか理解できないように、戸惑いつつ彼は返答する。
「聞くが、ここはもなこが?」
「は、はい。ここは萌宮殿下の“ひみつきち”でありまして、猫たちが集まります。そのため、こうして私が猫たちの世話を仰せつかっております」
「そうか、もなこがいない間も感心であるな」
「はい! 彼らを餓えさせるわけには参りませんから」
「わかった。多事多難の折り御苦労だな」
 私はこんな時期に、もなこの可愛がっている野良猫たちの世話をしている、このおかしな兵士が妙に気に入ったようだった。実に酔狂で、それでいて優しげでよい。雅とは斯くあるべきものであり、決して悪戯に気取る事が雅ではない。
「はやく……、もなこが帰ってくるとよいな」
「はい……。猫たちも寂しがっております」
 私はそう彼に語りかけて、その場を後にした。
 どうも宮城に戻ってから失望させられる事が多かったが、なかなか捨てたものではないかも知れぬと思い始めたのは、この時からだったからかも知れない。
 蝉時雨が私の耳朶を心地よくくすぐる中、嬉々として猫を愛ずるであろうもなこの姿を想像して、草花を慈しむ先帝陛下の面影が重なるような、そんな気がしていた。
事務官室に戻った私はある物を見付けた。

「牛乳大安売り………あ、マーブルチョコも…」

醍醐デパートのチラシのようだが。そのままであれば気付かなかったが、すぐ側に添えてあったメモでその正体に気付く。
私はチラシを名残惜しい気持ちを隠しつつ裏返す。

………
………
………

憲兵隊が捕らえた人物が閣下に面会を求めている、と言う内容のようだ。( ゚Д゚)と三遊亭炎上という名前から、私の記憶バンクを検索する。
確かに一人思い当たる人物がいる。閣下が大変その小噺をお気に召されていたのを覚えている。
私はチラシを折畳み懐に仕舞うと、執務室へと向かった。
415醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 01:27
>>411
「ま、まあ……と、とりあえず、後で診察室きて、な? なんか考えとくから、な?」
 どうも私を持て余している様子が隠しきれないように後退りながら萌原はドアに近付き、
「ほんじゃ、またな!」
 と大股の足取りで萌原は白衣を翻して出て行ってしまった。
 ……
 ……
 また、見捨てらしてしまった……。
 うーむ、とにかくみんなして持て余してしまうらしい、この身体……いったいどうなってしまうんだろう、と再びソファに横になろうとすると、またもや執務室のドアがノックされた。
 千客万来だな。
「誰……?」
 私はソファに横たわった姿勢のまま答える。
「関です」
「……入れ」
 睦美であったならいいか、と私は横になったまま指示した。
 再び睦美が入ってくるが、やはり私の姿には戸惑いを隠しきれない様子だ。
 私は疲れたような溜め息をついて、彼女に問う。
「……また、……なにかあったのか……?」
416醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 02:03
>>415
「はい、このようなものが。」
 私がそう聞くと睦美は勤めて私を見ないようにしながら懐から一枚の紙片を取り出し、私に手渡す。
 それは新聞の間に挟まっているような安っぽいチラシで、その裏に最初はデカイ文字だったのが、だんだん書く場所がなくなってきて小さくなっていくという書き手の無計画さがアリアリと判るような文面でこう書かれていた。
「拝啓
連日お暑うございます。
廣瀬さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか、突然このようなお手紙を差し上げて申し訳ありません。
〜清酒吉野しぐれを買ってくること〜(線で消してある)
私は三遊亭炎上と申します落語家でございます、以前私が帝都でTV番組に出演いたしました時、廣瀬さまが見学においでになられて
スポンサー関係のご縁で廣瀬様にごちそうになりました。憶えていていただけたらよいのですが・・・ちなみに私( ゚Д゚)こういう顔をしております。
さて、なぜお手紙を差し上げたかというと(と書いているうちに紙が足りなくなってだんだん字が小さくなる。)手違いで牢屋に入れられたので助けてくださぃ。
敬具廣瀬様三遊亭炎上」
 だいぶ読み難く、すぐに貧血を起こすこの身体だと眩暈がしそうだったが、なんとか読み終えると、私は睦美に問うた。
「誰……?」
 睦美はその問いを予想していたかのように
「以前、閣下がスポンサーとして携わったTV番組の出演者で、落語家として御活躍されている方のようです。以前、閣下は御食事を御馳走された事は記憶にございます。現在、炎上氏は吉野の警戒網に引っかかり駐屯地の営倉(注・スゥイートではない)に監禁されている模様ですが、いかがなさいましょうか?」
 (“営倉”という言葉に一瞬肩をビクッとさせる。そのあと顎に人差し指を当てて、首を傾げて思い出そうとする)……記憶にない。
 しかし、なんとなく落語家という職業と、各朝関係者ではない縁で私に会おうといる事が妙に懐かしかった。
「……んーと。そうだな、昔の縁というのも懐かしいし……興味はある」
「いかがなさいましょうか?」
「……とりあえず、逢おう……営倉に行ってみよう……」
「よろしいのですか? そんなお身体で」
「……とりあえず……私を……守れ」
 睦美の肩を借りながら立ち上がる。
 なんだか心なしか嬉しそうな雰囲気が感じられる睦美に私は付いていきながら、ひらひらと執務室を出て行ったのであった。
417醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 02:08
 廊下にて。
 関の裏側に隠れるようにして歩くが、どうしても大柄な関において行かれそうになる廣瀬。
 遅れてはちょっと小走りになり、またトロトロと遅れてはちょこちょこと小走りになる。
 やがて息がきれるようになって、関に老いついた廣瀬は、くいくいと関の制服の裾を引っ張る。
「……関……もっと、ゆっくり歩け……ふう……」
「あ、申し訳ありません」
 周囲に男の気配がないか気を配るのに夢中で、ようやく指摘されて気付いた関は振り向いて詫びる。
 これだけの動作で顔が上気し息を切らせている美少女廣瀬の表情を見て、なんとなく危うい感情を覚えかけたのは気のせいだったろうか……? 
418炎上の妙な予感:2001/08/10(金) 02:21
そういや正月におみくじ引いたら
待ち人:来たれども、おどろく とか書いてあったな
____ ______
      V       _____
     ∧∧    __l__W __l  /
    (´Д`;)    (・∀・;)< つまんないこと憶えてますね
    < y⊂>    (  ⊂) \
    ( ̄ ̄)    .( (__
419醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 02:28
>>418
 途中、私は気が付いて事務室に立ち寄り命令書を認める。
 営倉への入室許可証、そして……、
 釈放と処刑の命令書の二つだ。
 この姿では信じられないだろうので、サインと判子を捺して関に渡す。
 とりあえず、営倉の兵たちには自分の正体は明かさないことにしよう。
 というより、これ以上面倒が増えるのはイヤだ。
420「炎上さんウォーキング」:2001/08/10(金) 02:52
(憲´∀`)「おい、旅団長が面談されるそうだ。我々は席を外す。」
( ゚Д゚)「ヨッ待ってました。」
(・∀・;)「いやー炎上さん見直しました。」
( ゚Д゚)「そうよ、付き合い狭くても要点を逃がさないのが俺のすごいところよ。」
(・∀・ )「この分だと夕飯に間に合いますよ。」
( ゚Д゚)「ハハハ、してやったりだ。」
(・∀・ )「ヘリとかで送ってもらったりして。」
( ゚Д゚)「俺のコネをつかえばちょろいもんよ。」
(・∀・;)「ホントですか?」
(;゚Д゚)「いやそこまでは自信ないけど・・・」
(・∀・;)「調子に乗るな。」
( ゚Д゚)「ゴメン。」
(憲´∀`)「おい、面談室のほうへ行け。」
421キツネ耳織部@舞妓:2001/08/10(金) 03:03
(日記)

結婚式を見た。
花嫁がきれいやった。
ごくふつうの女の人やったけれど、ライスシャワーを浴びながら
笑っていたその瞬間は、うちの周りにいる別嬪さんたちと比べても
ひけをとらんぐらい綺麗やった。
やっぱり女の幸せってそこにあるんかしらね。
結婚なんて考えたこともないけど、あれぐらい綺麗で幸せで
いられるならなあ、とは思ったりする。

関さんにおばあちゃんから受け継いだモダン焼きのレシピを
渡した。スジの煮方にはじまり、スパイスの調合を経て
火加減を細かく設定したレシピのファイルを渡した時、
顔がひきつってた。
なんでやろ?
お好みの作り方こだわったら本一冊分ぐらいの厚さになるのなんて
当たり前の事やのに。
422拘留落語家三遊亭炎上:2001/08/10(金) 03:05
      
           早くこないかねえ 
   ____  __ ___
   |     |     V     _____
   |     |   ∧∧    __l__W __l  /
   | ..    |  (´Д`;)    (・∀・ )< いやーこういう雰囲気懐かしいなあ
   |_____|  < y⊂>    (  ⊂) \
           ( ̄ ̄)    .| | |
             ̄| ̄    ..(_(_)
423拘留落語家三遊亭炎上:2001/08/10(金) 03:37
ガラス越しの部屋のドアが開く
( ゚Д゚)「ヨッ待ってました。」
(・∀・ )「炎上さんうまくやってくださいよ。」
( ゚Д゚)「まかしとけ。俺と廣瀬さんの間はツーカーよ。」
(・∀・ )「ほんとですか?」
( ゚Д゚)「いや実はそこまでは・・・ってさっきやっただろ。」
(・∀・ )「すいません。」
( ゚Д゚)「おっ入ってくるぞ。」
(゚Д゚ )(・∀・;)「ゴクリ・・・」
女性が二人入ってくる。
大きいほうの女性が小さいほうの女性を支えながら入ってくる。
そして小さいほうの女性が炎上の前のガラスの向こう側の椅子に座り
やや説明するのにうんざりした様子だが若干このまぬけな落語家をからかって楽しんでやろうと言う感じで
こう言う。
「私が醍醐旅団旅団長の廣瀬だ。」
(゚Д゚;)(・∀・;)「ハァ!?」
424拘留落語家三遊亭炎上:2001/08/10(金) 03:50
(混乱する二人。炎上は大分目がおかしい)
⊂(゚Д゚⊂)「か、かわい・・・」
(・∀・;)「ちょ、ちょっと炎上さん。」
(;゚Д゚)「な、なんだよ。」
(・∀・;)「ずいぶんかわいい旅団長ですね。」
⊂( ゚Д゚)「ガハハハ、どうだ、おれこの人とメシ食ったんだぞ。」
(・∀・;)「こんな若い子におごってもらったんですか?」
( ゚Д゚)「妬くなよ。憲・・・いやマネージャー君。」
(・∀・;)「しっかりしてくださいよ!いくらなんでもこんなに若いわけないでしょう!しかも女の子ですよ!」
(;゚Д゚)「いや男女雇用機会均等法でな・・・」
⊂(・∀・;)「しっかりしろ。」
(゚Д゚((「グハ。」
425拘留落語家三遊亭炎上:2001/08/10(金) 04:10
(大分落ち着いてきた炎上。廣瀬は薄ら笑い、強化ガラスの向こう側では炎上は手を出せない。安心して応対できる。関は内心ため息をついているが無表情。)
(゚Д゚;)「そういえば廣瀬さんと言えば30後半のおっさんだったな。」
(・∀・;)「わかってくれましたか。」
( ゚Д゚)「じゃあこれはだれだろう。」
(・∀・;)「醍醐旅団長・・・。」
(;゚Д゚)「ど、どうなってるの。」
(・∀・;)「と、とりあえずもう一回顔を見てみたらどうです?」
(゚Д゚)「ジー」
間抜け面で顔をじろじろ見られる旅団長、ちょっと迷惑そう。
(・∀・;)「もしかしたらお子さんか何かかも・・・二代目廣瀬とか。」
煤i゚Д゚)「アッ!」
(・∀・;)「な、なんですか。」
⊂( ゚Д゚)「俺、あの付き添いの秘書の人知ってる!」
(・∀・;)「え、誰です?」
( ゚Д゚)「あの人廣瀬さんの秘書の人だよ!俺あのときかぜひいてて鼻垂らしてたんであの人がティッシュくれたんだよ。」
(・∀・;)「よく憶えてますね。」
( ゚Д゚)「おれが風邪引いて鼻垂らしてたときティッシュくれた女の人はお袋と師匠のおかみさんとあの秘書の人だけだもの」
(・∀・;)「なんちゅうダメさかげんですか。」
426拘留落語家三遊亭炎上 :2001/08/10(金) 04:37
( ゚Д゚)「秘書の人がいるってことはこの人が廣瀬さんと思うしかねえ。と、とにかくこの人しか頼る人いないんだよ。」
(・∀・;)「そ、そうですね。」
(゚Д゚ )「うわ、なんかうんざりしたダルそうな顔してるぞ!」
(・∀・;)「え、炎上さんナントカしてくださいよ。」
(;゚Д゚)「アドリブは苦手なんだよなあ。憲・・いや憲治君やってくれない?」
(・∀・;)「なんでボクがやるんですか!面識ないのに」
(゚Д゚ )「くそ、しかたねえ。話芸でなんとかしてやるか」
(・∀・;)「よろしくお願いします。」
(゚Д゚ )「あ、どうも廣瀬さん、お変わりなくお元気そうで。」
(マヌケな挨拶に全員内心こける)
427拘留落語家三遊亭炎上:2001/08/10(金) 05:18
廣瀬「(不機嫌な顔の演技をしている。)で、何?」
(゚Д゚ )「あ、えー。とりあえず出してください。」
(・∀・;)「それのどこが話芸ですか!」
(;゚Д゚)「う、うるせえ。」
廣瀬「で、何で捕まったの?(小首を傾げる。)」
関「敷地内での乱闘、ハアハア禁止区域立ち入り及びハアハア行為です。」
(・∀・;)「あの、ハアハアってのはこの人が疲れてただけでして、なんせこの人運動と言うものがからきしダメで。ねえ」
(゚Д`;)「(半分ハアハア状態)かわえ・・・」
(・∀・;)「あの暴れたのと立ち入りの件はうっかりってことでひとつ・・・(思い切り首根っこをつかんで頭を下げさせる。)」
(゚Д゚)「イテェ」
(・∀・;)「ほら炎上さんも」.
 ________
〈 ドウモスミマセン
..∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧∧
 (´Д`;)ヾ
   ∨)
   ((
(・∀・;)「でたー!」
   _____
  〈 コノトオリデス!
   ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧ ∧ ヾ
   (´Д`;)、
    ノノZ乙
(・∀・;)「またでたー!さすが謝りなれております!」
南沙諸島ミスチーフ環礁−深夜

 冴え冴えとした月明かりが、浅黄にも見える色彩の海を照らしている。
 海面は凪いでいた。
 強い潮の香を含んだ風が、異形のフネに巻きて流れゆく。
 護衛艦あやなみ。
 停戦協定の成されたASEAN艦隊とC国艦隊。その両艦隊がこの海域より撤収する迄の間、僚艦のゆきかぜと共に、
国連の命にて、その一時の平和を護らんが為、南沙の海にたゆたいているのだった。
 尤も、国連より命じられた任務はA国艦隊への引き継ぎを終えており、〈タイフーン〉戦隊艦艇が、
南沙の海に留まるのも、今宵が最後ではあったが。


 艦内から一歩、外に出ると同時に、風が岩田の顔をなでた。
 潮気を帯びた、胸を圧するような風。
 だがそれが心地よかった。
 四方は見渡す限り海であり、強い開放感が在った。
 熱気に、たちまちに汗が吹き出した岩田であったが、その顔は満足げに微笑んでいた。

「………良い…風だ」

 自然の風。
 それを求めたが為、快適ではあるが、ある意味で潜水艦並に密閉されているあやなみの艦橋から、船体後部の、
飛行甲板へと出てきたのだから。
 襟元を弛める。
 潮騒の音。
 手に持った紙コップ−コーラを一気に飲み干す。
 喉を駆ける爽快感。
 それだけは、あやなみの艦内では絶対に味わえないものであった。
 軽く、顎先を撫でてみる。
 汗と脂、そして些か伸びた髭の感触。

「風呂にも入れませんでしたからねぇ、実際」

 誰に言うともなく、まるで言い訳をする様に呟く。
 ふと周囲を見渡す。
 このクラスのフネとしては極めて広いあやなみの飛行甲板。その艦尾側の端に一つ、人影を見つけた。

「………教…授?」

 月明かりの下、白く輝く様な服を纏った小柄な人物。
 その様な格好であやなみに乗り込んでいる人間は只一人。見間違える筈はない。特に岩田なれば。
 六九式教授。
 潮風に髪を白衣の裾とをゆるくたなびかせながら空、月を眺めていた。
「お疲れさまでした、六九式教授殿」
「あははーっ、こんばんわーっイワタマン司令、元気みたいですねーっ」

 取り敢えずの挨拶。
 相変わらずのハイテンションでは在ったが、何処かしら、声色は落ち着いていた。
 まるで、穏やかなるこの海を掻き乱さぬ様に。
 闇夜に浮き上がる様な白さを見せる白衣。
 岩田同様に、ずっとあやなみCDCに籠もり詰めであった筈だが、不思議と清潔感を漂わせていた。

「むーっ、何か乙女に良からぬ事を考えていませんかーっ!」
「いえ、妙な事は考えては居ませんよ」

 苦笑気味に弁明する。
 冷徹で博識。
 無垢なる邪悪さとも称されている、六九式教授ではあったが、ここら辺の反応には初々しさ、或いは、
愛らしさと云うべきモノが在った。
 心の奥底に生まれるざわめき。それを、肩を一つすくめる事で逃がす。
 少なくとも、今の様な雰囲気で『イイ! イイ!! スゴクイイ!!!』等と叫ぶには、些か無粋であると思えたのだ。

「所で、何をやっているんですか? 南国とは云え、夜風は身に障りますよ」
「あははーっ、月見で一杯ですーっ!! とゆわけで、イワタマン司令も一緒に飲みましょーっ(笑)」

 突き出された手には、「万寿」と云うラベルの貼られた酒瓶が握られていた。
 見れば、頬がほんのりと桜色に色づいている。
 微苦笑。
 思わず、手が伸びそうになるが必死に自制する。
 警戒態勢は解除されたとは云え、いまだ職務は終わってはいないのだ。
 司令官が酒の匂いを漂わせる訳にはいかない。

「お誘いは嬉しいのですが、まだ艦上−勤務中ですから」
「むーっ! 女の子のお誘いを断るとは、何事ですかーっ!! いけませんよーっ(爆)」

 酔っているのだろう。
 ポンポンと、軽い調子で岩田の頭を叩く六九式教授。
 怒った様な表情を見せようとするが、どうしても顔は笑っていた。

「あははーっ、勝利の美酒は格別ですねーっ、相手がC国艦隊だったって辺りが、何とも物足りないですけどーっ(爆)
勝利は勝利と云う事でーっ、万寿がもっと美味しく感じてますーっ(笑)」

 唐突に跳ねた六九式教授。
 その動作にあわせてひらひらと舞う白衣の裾が、何か妖精の如き印象を岩田に与える。
 可愛らしい。
 何とも可愛らしい動作である。
 色々と外野から言われている“六九式教授萌え”でがあったが、少なくとも岩田は己の萌えを後悔する
事だけは無かった。
 軽やかに、そして舞うが如く動いた六九式教授。
 その姿を見て、ふと、岩田の茶目っ気が頭をもたげる。
 仰々しい、或いは演劇がかったと言うべき仕草で片膝をつき、右手を差し出す岩田。

「いと愛らしき科学の妖精殿よ。もし宜しければ、この哀れなる道化の差し出す手にその麗しの御手を重ね、
道化と共に踊っては頂けませんかな」
「あははーっ、気取ってますねーっ、イワタマン司令ーっ!! でも、悪い事じゃないですよーっ(笑)」

 笑い声と共に、そっと、差し出された岩田の手に、自らの手を重ねる六九式教授。
 手を捧げ持ったまま、気取った仕草で立ち上がる岩田。

「でもーっ、音楽がないですよーっ(笑)」

 岩田が立ち上がりきった所での一言。
 その言葉に、気取った表情が一挙に消し飛ぶ。

「相変わらず詰めが甘いというか、後先を考えていないと言うか」

 苦笑気味に、左人差し指で頬を掻きながら呟く。
 思いつきからの行動である。当然ながらも用意などしている筈もなかった。
 第一、考えても見れば急いであすかから移乗して来たのだ。ポータブルタイプのテープレコーダーだの、
CDプレイヤーだのを持っていないのも当然で在った。
 己の無計画さに、内心で頭を抱えた岩田。
 だが、救いの手は意外な所から差し出された。

「あははーっ! 実はこんな事も在ろうかと、ポケットにスピーカー付きのMDを持ってきちゃってるんですよーっ!!」

 ぺかぺかーっ。と、自分の口で擬音を入れつつ、ポケットからMDプレイヤーを取り出した六九式教授。
 “六九式”と刻印のされた藍色のMDプレイヤー。
 再生ボタンを楽しげに弾く。

「ぽちっとな(謎)」

 極めて小さなMDプレイヤーとスピーカーであったが、その音質は、並のオーディオとは比べモノに成らない程、
澄んだ音色を響かせ始める。
 残念ながら音楽。特にクラッシクと類される系統に詳しくない岩田は、その曲が何であるかを理解する事は
出来なかった。
 尤も、当人−岩田はその事を気に病む事はなかった。
 その曲が聞きやすく、そして何よりも踊りやすければ、それで十分であったから。


 穏やかに輝く月の下、妖精と道化は軽やかなステップと共に、踊るのであった。
   _____
  〈 コノトオリデス!
   ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧ ∧ ヾ
   (´Д`;)、
    ノノZ乙

そうぺこぺこと謝る炎上氏を見つつも、私は先程の光景を反芻していた。

〜反芻開始
小走りに私を追いかけ、腕に縋り付かれる閣下…上気した顔で私を見上げる閣下…全てが愛らしい。幼かった私も、閣下からはこう見えていたのであろうか? 抱きしめ、その愛らしい頬に頬擦りしたいと言う衝動に駆られるが、私は耐える。そのような不敬はならない………。
〜反芻終わり

「関、おい関」
「は、はい申し訳ありません」
私は閣下の声で我に帰る。
「こいつらを釈放してやってくれ」
「よろしいのですか?」


(・∀・;)「よかったー出られるんだー」
( ゚Д゚)「俺のコネの力を見たか ………でも、美女を叱る美少女ハァハァ……(;´Д`)」
⊂(・∀・;)「また出られなくなったらどうするんですか!」
(゚Д゚((「グハ。」


私から憲兵に閣下の意向を伝え、炎上氏及び憲治氏を釈放してもらう。
「こちらがプレス腕章になりますので、こちらをお付けください」
二人の右腕に腕章を取り付ける。
 ________
〈 ドウモスミマセン
..∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧∧
 (´Д`;)ヾ
   ∨)
   ((
「いえ。お気をつけいただきたいのは、無闇にハァハァ行為をされた場合、腕章から10万ボルト相当(誇張)の放電がありますので、ご注意ください」
しれっと怖い事を言う関であった。
432醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 11:17
 それを聞いた私はつい悪戯心を出してしまう。
「気を……つけてね?」
 にっこり。
 ちょっと小首を傾げて、お姉さんぶった少女の笑み。明るいけどどこか儚げで、二人を心配してあげるように。
(゚Д゚ )(・∀・;)「ゴクリ・・・ハァハァ……(;´Д`)」
《《《《(゚Д゚)(・∀・)》》》》「ぎゃあああああああ!」
「くすっ」
 私は腕章の威力に満足したようにくすくすと笑うと、椅子から立ち上がった。
「では、用は済んだな。すぐに兵士たちに出してもらうように手配しておく。行くぞ、関」
「はい」
 私はサマードレスの裾をふわりと翻しながら、舞うようにヒラヒラと面会室を出て行こうとする。
「あれ……?」
 途端にいつもの立眩み。
 ふらふら〜コテン。
 倒れそうになるところを関に抱きかかえられ、私は切なげな吐息を漏らす。
「ふう……」
「閣下、大丈夫ですか?」
 関の顔が間近にあった。私は熱っぽい溜め息を睦美に与える。

《《《《(゚Д゚)(・∀・)》》》》「ぎゃあああああああ!」
痺れている二人を尻目に、私は閣下を抱き起こす。
「閣下、お気をつけください」
「世話をかけるな…関」
そう熱をもった吐息が、私の鼻先をくすぐる。抱きしめた両の手に、力を篭めたいと言う誘惑に駆られる。鉄の心で衝動を抑え、私は閣下をしゃんと立たせる。
「普段と勝手が違うとは思いますが、お気をつけください。…その…」
「その…なんだ?」
「…私が備えてはおりますので、存分にお転びいただいても結構なのですが…」
「私がそんなにころころこけると言うのか、関?」
「いえ、そのようなことはけしてありませんが」
少し縮こまる私。その後ろでは………

《《《《(゚Д゚)(・∀・)》》》》「ぎゃあああああああ!」

彼らが転げまわっていた。
434C国情勢:2001/08/10(金) 15:08
 翌日、タイフーン戦隊やASEAN諸国艦隊の残存がスプラトリーを離れるよりも早く、まだ水平線に日が上らぬうちの事だった。
 海南島を出た1隻の黄蜂級ミサイル艇が艦隊に合流、そのわずか一時間後、まるで何かに追われるかのように慌しく錨をあげて、C国艦隊が母港への途へついた。

 海軍が慌しく撤収するその一方で、大陸のC国軍部隊の間を飛び交う交信量は、戦闘が一応の停戦を迎えたにもかかわらず一向に収まる気配を見せていない。
 むしろ、増加していた。全ての軍事行動が停止し、停戦協議とその後の撤収準備期間にはいって却って増大したのである。
 暗号の種類も、これまでC国人民解放軍が用いていたものとはまた別種の暗号が混じっている。
 その新しい暗号が、市ヶ谷の統幕情報本部をひどく混乱させていた。

 これは、新たに解放軍の一部部隊が用い始めたこの暗号は、台湾―――今や独立した中華民国軍のそれとほとんど同一のものなのではないか?

 考えてみれば、台湾軍の動きも妙だった。
 何が妙かと言えば、ASEANと協調行動を取らず、今回は傍観者に徹するかと見えた同軍の動きは、C国軍と同じく停戦後に急速に活発化していた。
 もちろん、可能な限りの隠蔽は行なわれている。しかし、それも焼け石に水。
 揚陸艦や輸送船を集め、予備役に召集をかけ、などすればどうあっても隠しきれるものではない。

 いったい水面下で何が起こっているのか関係諸国に疑念を振りまきながら、南支那海、そして東亜細亜の張り詰め切った緊張は、C国水上戦力の退去で大きく緩和された。


 ……もたらされた平穏は、わずか数日の間しか持続しなかったのだが。
435醍醐旅団長@少女形態:2001/08/10(金) 22:12
 睦美が仕事に戻ったので、私は先に戻らせた。
 思えばそれが間違いであった。
 来るときは、ひたすら睦美に付いて行くので精一杯だったので気にしなかったが、余り訪れたりしない営倉、というか余り馴染みのない場所が、しかもまったく視点が違って見えるというのは、大層不便な事であるのに気がついたのである。
 っているより、ここどこ?
 え……?
 え……?
 あっちへフラフラ、こっちへひらひらと廊下を歩いているうちにすっかり見覚えのないところに来てしまっている。
 いや、元の身体の視点だったならば見覚えはあるのかも知れないが、今の身体だとさっぱりわからない。
「え……どこ? どこ?」
 とっとっとっと、と遅い脚に苛立ちながら、うろうろとしてみるが、ますますドツボにハマってしまったようである。
「え? え? ……ええ?」
 もしかして……、いやもしかしなくても迷子になってる私?
 不安げな目で周囲を見まわす私。
(……わかんない)
 まったく見覚えがない、どこかせ来たのかさえわかんなくなっている。
 えーと……。
 じんわりと、見覚えのない景色が霞んで来る。
 ただ一人、そう言えば携帯さえ持っておらず、助けを求める術も知らず、私はひとり呆然と現在位置不明の廊下に佇んでいた。
 不安げな目で周囲をきょときょとと見まわしながら、ひたすら途方にくれて……。
436電撃炎上さん:2001/08/10(金) 23:37
《《《《(゚Д゚)(・∀・)》》》》「ぎゃあああああああ!」
(゚Д゚)「ああああああああああああああ」
(・∀・;)「や、やっととまった。」
(。Д゚)「・・・・・」
(・∀・;)「炎上さん?」
(。Д゚)「ごはん・・・」
(・∀・;)「はあ」
(。Д゚)「ごはんのなかに社会があります。」
(・∀・;)「ハァ?」
(。Д゚)「ハアハアのなかに政治が見えます。」
(・∀・;)「と、とりあえず釈放なので表に出ましょうね。」
(。Д゚)「それは、議員の陳情でしょうか。」
(・∀・;)「この人電気に弱いからなあ、いまだにビデオ録画できないし。」
437小次郎『萌姫様係』昇格試験:2001/08/10(金) 23:42
日中は生気に満ちた森も夜間は静寂に包まれる。
二人はカテドラルから山を複数越えた山奥に訪れていた。

「野々村さん、境君はどうしたんです」
小次郎が野々村に問いただす。野々村は静かに答える。
「境君は先にいったよ。試験は時間を問わないからね」
前方に見える川とその先に見える滝壺を不安そうに見ながら小次郎が意外そうに問う。
「えっ、制限時間無いんですか」
「あるけど無いね」
小次郎はその答えを理解しかね怪訝な顔をした。
「葛城さんに『萌術封印』をしてもらってきたかい」
「はい。コレですね」
小次郎が腕に貼られた『封』と書かれたシールを見せる。
「うん。それ剥がれたら失格だから気を付けてね」
「わかりました」
「じゃぁ試験内容を言うよ。今から君に『呪い』をかける。『呪い』を受けると君の持っている固有の呪術的特殊能力は全て使えなくなる上に、身体能力が低下してしまうんだ」
「はい」
「その上で生きてカテドラルに帰ってくること。これが試験内容だよ」
意表を突かれた顔で小次郎が問い返す。
「それだけですか」
「うん、。それだけ。辞めるなら今の内だよ」
「やります」

野々村がまるで心を隠すかのように笑みを深くする。

「じゃぁ、これより『萌姫様係』継承の問い合わせはじめるよ 。小次郎君、目を閉じてくれるかな?」
「はい」
小次郎が目を閉じる。
周囲の静寂と伴ってまるで何もいないのでは無いかとさえ思える静寂が訪れる。
通常、夏の森に静寂が訪れることはまず無い。虫の音、せせらぎの音、木のはの擦れる音など雑多な音が否応なしに耳に入ってくる。
だが、今小次郎の耳には後ろにある川のせせらぎの音すらも感じられなかった。
まるで、何か大きなものが音を閉め出してしまったのでは無いかと思えるような静寂。
心臓の音だけがドンドン大きく耳に聞こえ始めてきた。



不意に唇に柔らかいものがあたった。


小次郎の体は川へと投げ出された。

流されていく小次郎を野々村が見送る。
その表情からは強い感情は何も読みとれない。ただ、見送る。

滝へ流れていったのを見送った後でまるで誰かに話しかけるように心底楽しそうな微笑と共に口を開いた。
「死んだら、君の恥ずかしい『アレ』をばらまくからね。小次郎君、それとアカカブトには注意だよ」
>>347
「しつれいしまぁすっ」
私が入ると葛城はいつもどうり画面と向き合っていました。

「葛城さん。『還魂祭』の準備できました。あとは小次郎さん達が帰ってくるだけですっ」
「そうだな」

葛城の返答は、いつもと変わりありません。
昨日の夜に野々村さんと出かけたお二人は、まだ帰ってきていません。
私がそのまま葛城を黙って見ていると葛城さんが画面から目を離してこっちを見たんです。

「どうかした、水沢」
「葛城さんは二人が心配じゃないんですかっ?」
「水沢は心配なのかな」

まるで、他人事の様なその言い方に私はつい、カッとなってしつもんしました。

「心配ですっ、葛城さんは心配じゃないんですか」
「何とかなるだろう。我々が気に病んでも試験が変わる訳ではない」
「そうですけどっ!」
「為れば信用すべきだろう。相馬 小次郎と境 省吾は還ってくる。水沢は信じないのかな」

その、一言は私を沈黙させるのに十分でした。
葛城さんは話をするときに正面から人を見る癖があります。
時々、ひどい冗談を言うときもありますし、真顔で「方便」と言って嘘を付く事もあります。
でも、このときの葛城さんの言葉は本当に信じているのだと感じさせる何かがありました。

「……信じます」
ご免なさい、>>438の番号まちがっちゃいました(笑
>>347じゃなくて>>437ですっ!
440境 省吾:2001/08/11(土) 01:01
>>437
(皆さん、お久しぶりです。境です。今日は実況だけにさせてもらいます。

クマです。

かなり、恐いです

大きいです。

そして、今、一世一代の死んだふりをしています。

しばらく経ったらまたご報告します。
)
441葛城:2001/08/11(土) 02:25
>>438
正直言うなれば、全く心配がない(>>440参照)と言えば嘘になる。
だが、事、今回に関しては他の方法がないのも又事実だ。
どうにも我が行く道には賭が多き気がするがそれもまた一興だろう。
さて
「水沢、今宵はこれくらいにして休むと善い」
ふむ?何か考えているようだが。
「葛城さん、ひとつ質問しちゃってもいいですかっ?」
「なにかな」
「どうして『係』の継承は『唇の接触』が条件になっているのですかっ?」

…………

「(真っ正面から)どうしてですかっ?」

もしや、知っていて質問しているのか?水沢。
そうで無きとすれば恐るべきゴシップネタに対する嗅覚だ。

「(目を輝かせながら)どうしてですかっ?」

「聞きたいのか」
「はいですっ☆」
「そうか」
442葛城:2001/08/11(土) 02:27
>>441
    −−−  葛城の回想  −−−

そう、あの日は祝事があり我々は多少酒を嗜んでいた。

葛城「今日の議題だが、『萌姫様の受けし呪の処理に関して』にしたい」
野々村「もぉ、なんでもいいからちゃちゃと逝っちゃいましょう」
加藤「(ほがらかに)………えっぷろぉん」

そう、あくまで多少だ。

葛城「そもそも、萌姫様の受けし呪いは『両親の反魂』を願いし時の術の不完全さによる『サカナギ』に周囲の気が寄せ集められたモノだ。」
野々村「その上に、萌の力を恐くなった馬鹿が『封印』としての『型』をはめたんでしょ。しってますよそんなの」
加藤「(荒々しく)………えっぷろぉん」

人生、必ずしも平坦とは限らない。

葛城「そこで、我々の考えたのは『かかりモノ』と言う『言』と『係者』という『言』をかけ萌姫様にかかっている『呪』を少しずつ他の者に『転移』し最終的には萌姫様より『呪』を外そうというモノだ。その間に萌姫様には徐々に自己にての力の押さえを覚えて貰う」
野々村「……けど、色々試しましたけど、どの『転換』の『形式』も上手くいきませんでしたね」
加藤「(かなしそうに)………えっぷろぉん」

そして、決定とは多岐にして偶発に頼るモノだ。

葛城「此処で私は言いたい。我々は大いなる間違いを犯してはいないだろうか。つまりは…」
野々村・加藤「(真剣に見つめる)」

特には迷うことも必要なのだ。

葛城「萌えがたりないのだ」
野々村「まってました!」
加藤「(かんきわまったように)……えっぷろぉぉん!」

過去は過去だ。変わることはない。

葛城「私は『転換』術式に『萌姫様から頬に接吻』を加えることを此処に提案する」
野々村「異議なし!」
加藤「(なみだをながしながら親指を立てる)………………えっぷろぉん」


   −−−  以上、葛城の回想より  −−−

葛城「(さわやかに)以上が理由だ」
水沢「(にっこりわらって)すっごぉぉく、だめっぽいですっ☆」
443電撃系落語家炎上:2001/08/11(土) 03:35

       __∧∧  /
      __l__W__l。Д゚)< ごはぁぁん。ごはぁーん。あ〜ん。
  ハイハイ(・∀・;)⊂|  \
       |   つ /三
       \/ /三
       ..(__))三
 

              本人がご飯と言っております
医者に見せたら?  ので・・・
___ __     _ ______
 __V          V__∧∧  /
 l__南__l_        __l__W__l。Д゚)< おかずはいりません、それは発達なのです。
( ´∀`)         (・∀・;)⊂|  \
(    )          |   つ /
| | |          | | |
(__)_)         (_(_)
 
444みなぎ:2001/08/11(土) 05:52
昼下がり。
暇なので食堂でぼけーーーーーーーーーーっと昼寝をしている。
ちょっと、うれしい知らせがあった。
長野のしりあい(人です)から蕎麦の実が届いたと連絡があった。
さっそく送ってもらったので、後で局留めにした郵便局に取りに行く予定。
そういや、まだ新蕎麦を食っていなかったなあと、思う。

下関からも、いい魚が送ってもらえたし。天蕎麦もいいかなあ、なんて、
ぼんやりしていると、なんか、慌ただしい人達がやってきた。
「W」の帽子(大洋?よくそんな帽子持っているなあ・・・・・・)をかぶった人が
和服の男をおぶっている。和服の人、ずいぶん目があやしい。なんか言ってるけど・・・・
両方、旅団では見たことない顔だ。

ま、いっか。一応、客みたいだし。
人モードにて厨房へ・・・・・・・
445境 省吾:2001/08/11(土) 13:36

くまがぁ!

くまがぁあ!

くまがぁ、ふえたぁぁああ(涙)

なんでですかぁ!しんだふりしてるのにぃ!!
446民主共産党:2001/08/11(土) 15:38
(崩壊した代々木@本部ビルのすぐ近く。
 破防法で禁止された代々木の党や雑多な左翼勢力を大同団結で再編し、新たな看板を掲げた政党がある。
 その名を、民主共産党と言った)

中央委員A「だからっ! 杉並は以前から我が革命軍が確保していた地域だ。今更他人に譲れるモノか!」
中央委員B「君らには協調性ってもんがないのか? そんな独善的な人間が、戦う労働者大衆とともに現在急速に進行しつつある右傾化を押しとどめる革命的指導者になれるとは思わないね」
中央委員C「選挙も近いんだ。引くべきところは引いてもらわないと、こちらも困る」
中央委員A「おのれ……貴様ら、我々と革命的労働者を切り離すつもりだなぁ!?」
中央委員B「……なっ、卑劣だぞ貴様! 討論の場に暴力を持ち込むとはっ!」
中央委員A「るせぇ、てめぇこそその背中に隠した猟銃はなんだゴルァ!!(゚Д゚)」
中央委員B「ふっ……つまらんことを聞く。銃口は政権から生まれると、同志萌沢東もおっしゃっているだろう!!」
中央委員C「いや、それ『銃口から政権は生まれる』の間違いじゃぁ……(;´Д`)」
中央委員A「…………」
中央委員B「…………」
中央委員C「…………」
中央委員A「…………(かーっ)うっ、うるさい貴様これでも食らえ!(Blam!!)」
中央委員B「おわたぁっ!? なろ、撃ちやがったなぁ!?」
中央委員A「黙れ反革命スターリニストカク●、四十年来の恨みだ、ここで一騎に決着つけてやらぁ!」
中央委員B「なろ、ファシスト中■派が生意気な、帰り撃ちにしてやらぁ!」
中央委員C「落ち付け、同志! 我々があいあらそっては、権力支配階級を喜ばせるだけだぞ!」
委員A&B『民コロは黙ってろ!!』
中央委員C「……むかついた。おもしれぇ、俺もやってやろうじゃねぇかっ!!」

しょきちょ「……なんとゆーか。やっぱ無理あったんじゃないかなぁ」
いいんちょ「……困難は、大きければ大きいほど克服した時に獲得するモノも大きくなるのだ」
しょきちょ「それを……目を泳がせながら言ってもね、全然説得力ないんですよ委員長?」
いいんちょ「……」
447醍醐旅団長@業務連絡:2001/08/11(土) 15:42
業務連絡、業務連絡。

またもや早くも512キロバイトの容量制限に近付いて参りました。
よって、450新スレ移行と致しますので、450を取った方は第17章の設立お願いいたします。
なお新スレ立てられる方は、

・sage進行の徹底。
・軍事板に寄宿する意義を忘れない事。
・前スレが450で移行したのは512キロバイトの容量制限のため。
・皇式サイトのURL
 などなどの主旨を明記していただくようによろしくお願いいたします。

 またお手数ですが、これからは粗筋の列挙は新スレ立てた人が行なう事にいたしましょう(笑)
 今まで私がやってましたが、ダブってしまう恐れがありますのでローカルルールとして、これからわろしくお願いいたします(笑)
 粗筋については本スレまでのものが出来ておりますので、こちら↓をコピペして使用してくださいませ。
http://isweb30.infoseek.co.jp/play/keishuku/kako/k-soko.html
 そして粗筋まで貼り終えてから、新スレを告知していただきますとキレイに新スレが始まります。
 また参加者の皆様も粗筋を張り終えるまでは、書き込まないようお願いいたします(笑)
 ちなみに粗筋は、3章まとめて1レスで貼ると調度良いと経験上認識しているコツで御座います。
 それでは>>450の方、お手数ですがよろしくお願いいたします(笑)

 ……450取ると面倒くさいからスレの進行止めるのナシね(笑) チキンレースだ!!!
448いらっしゃ〜〜い:2001/08/11(土) 17:45
それは数度に渡る実行の結果、もはや新潟空港の名物と化した、空港関係者にとってはもはや馴染みの物になりつつあった。

水沢がすこし恥ずかしそうにつぶやく。
「葛城さん、お忍びなんですよねっ。これって一寸だけはずかしくないですかぁ?」
今日も今日とてとてもマイペースな人、葛城は臆面もなくそれに答える。
「人は知りたいモノなのだよ、水沢。隠そうとすればするほど興味を引いてしまう。私の読みが正しければかの人物は期待を裏切らぬ痛快な姿にて現れるだろう。
それが、本数の少ない地方空港にてはかえって目立つ自覚なしにな。
なれば同時に余りにも異様にて愉快な光景を見たときは其れを見し衆人観衆の心はいかようか」
今朝方、ぼろぼろになって帰ってきた境がいやそぉに答える。
「そりゃぁ、異様で愉快でしょうね」
葛城が頷く。
「そうだ、それのみが記憶に残り後は忘却へと譲られる。故に『かもふらーじゅ』にはもってこいなのだ」
境は上の空で返答する
「…はぁ…」

そこには

             『ただたかさん  いらっしゃ〜〜い』
            
の横断幕があった。今回は全てひらがなだった。

葛の葉「ろっくやぁん……旗ふりたかとねぇ」
六条「(きっ と葛の葉をみる)振ったら、私あんたを捨てる、マジで」


境「楽しんでるよね。これって」
水沢「はいです〜。でも、私も善行殿下に、おあいしたんですぅ〜」
遠くを見ている水沢を見て堺が嘆息する。
境「………考えたら負け……か…それがうち等の鉄則なんだね」

「俺だ勝吏だ」

善行です。本日1200をもって自分の戒厳部隊司令官の任務は終了
との事ですが、変更はありますでしょうか? なければ、しばらく休暇
を頂きたいのですが。

「良かろう。だが、南シナ海の状況は予断を許さん。せいぜい一週間
がいいところだぞ? それと、吉野山中へ家出した萌宮はどうするつ
もりだ?」

はい。公式には萌宮内親王殿下は皇居内で夏風邪により伏せってお
られる事になっております。よって、公にお迎えに上がるわけには参り
ませんので、自分が個人的に迎えに上がることになります。
ただし、道中の安全のために軍のヘリを使わさせて頂くことになります
が。

「よかろう。だが、メディアの馬鹿共はどうする? 貴様に張りついてい
れば、皇統関係の確度の高い情報を入手可能だと思われているぞ?」

それに関しましては、しばらく新潟の「新皇教団」に厄介になる事でか
わしたいと考えております。

「・・・・・・そういうことか。ならば、10日はなんとかしてやる」

ありがとうございます。

「よろしい、以上だ。しかし、こうしていると俺はまるで死者の写真のよ
うだな」
新スレを立てました。
以後の書き込みはこちらでどうぞ。

http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=997532937
451888get


             \v
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           /     彡彡   ノノ丿 |   |    <              〈
          |   彡    // ノ∠   V  |   <  まんこに        >
          |   彡  /ノノ 〈 。`ゾ |  |     >             <
          Λ  彡 ノ  (( |ヽ\ ̄  ||  /    <               \/\//_
           |  彡(    〈|〉´    ノノノ    <   栄光あれーーーーっっ!!!  /
           )    し / ̄ ̄ヽ,  ノ (      <                      \
           \   / |  ̄ ̄ノ  \ し      //\/\/\/\/\/\/\/ ̄
             \ |\ヽー―´ /| /
               |  \l /  |/
               || ̄ ̄ ̄||| ̄ ̄ ̄||
               ||  三\|||/三  ||
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冖――――┘          ソ/              └――――冖\
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