放射線専門家の原子力相談室

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1名無し三等兵
こちらに作りました。
2687:2000/11/08(水) 01:40
ご苦労様>1
3名無し三等兵:2000/11/08(水) 01:47
早速、質問させて下さい。

チェルノブイリってコンクリ詰めされてますけど、効果あるものなんでしょうか?
どんな物質がどのくらいの厚さで放射線を無害化できるか教えて下さい。
4専門家:2000/11/08(水) 01:53
コンクリートは放射線遮断に最も適した材料の一つです。
但し、普通のコンクリートではなく、水の含有量が多い「重コンクリート」
というものですが。
他にも鉛や水が放射線遮断には有効です。
いずれの場合も2mもあれば十分遮断できます。
5名無し三等兵:2000/11/08(水) 01:59
某研究者さんもこないかなー
今後の原子力を利用した兵器に興味があるのになー
6中国騎兵萌え〜〜:2000/11/08(水) 02:02
ソビエトやアメリカでは爆心地での戦闘を考えた戦車や歩兵戦術等を考えてたみたいだけど、
どんな戦車だったんですか?

関係ないけど、中国軍は爆心地で騎兵を使うつもりだったみたい。
http://www2.ttcn.ne.jp/~heikiseikatsu/chinavcd.htm
感想ください>専門家さん
7名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:09
重コンクリートってJR御用達のシャブコンでは?(藁
8名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:16
しつも〜ん。
原発の隔壁はSLAMの直撃に絶えられますか?
重コンクリートで作った構造物の耐用年数は何年ですか?
放射能がきけんじゃなくなるまでもつのですか?
専門知識のある人間なら人為的にメルトダウン起こせるのですか?
9専門家:2000/11/08(水) 02:17
>>6
戦車にはあまり詳しくないので憶測ですが…
核兵器が間近で爆発して耐えられる戦車はありません。
爆発後の爆心地で運用する戦車…というのならあります。
要するに外気に混じった放射能を車内に取り入れないように
すればいいのです。
これは最近の多くの戦車やヘリ、戦闘機では行われている対策で、
「NBC対策」とか言われています。
外気を車内に取り入れないようにするだけなので、核にも生物兵器にも
化学兵器にも対抗できます。理屈の上では。効果の程は知りません。
具体的には、車内を密閉した上で外気よりも僅かに高い圧力に保ちます。
そうすることで、僅かに隙間があってもそこから外気が入ってきません。

これの逆を放射性物質を取り扱う施設で行っています。
つまり、施設内を外より低い圧力に保つのです。
これにより、万一施設内で放射能が漏れても外には出ません。
数カ所で換気扇で排気を行っていますが、そこには上等のフィルタが
取り付けられているので、放射能の漏洩は皆無です。

>>7
私は鉄道マニアではないので…
10専門家:2000/11/08(水) 02:27
>>8
「隔壁そのものが直撃に耐えられるか?」という意味ではNoです。壊れます。
しかし、「原発施設に直撃したら…」という場合、微妙です。
原子炉やその隔壁そのものが破壊されなければ、安全機構が作動して
最悪の事態は避けられるかも知れません。

重コンクリートは水が多い分普通のコンクリートよりも耐久性は落ちます。
とはいえ大した違いはありません。普通のコンクリートと殆ど同じです。
いずれにせよ、放射能が危険でなくなるまでは保つはずがありません。
何億年という世界です。

人為的にメルトダウン…ですか。
原発には多くの安全機構が取り付けられており、間違った操作をしてもメルトダウンは
起きません。
起こすためにはその安全装置の一部又は全部を解除する必要があります。
私1人でやろうとしたら、途中で誰かにばれるでしょう。
というか専門家といっても原発の隅から隅まで知っているわけでもないので
ばれなくても難しいかも。
11名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:31
しつもんで〜す。
2ちゃんを荒らしまくるでデムパーの単位は
1ドキュン、2ドキュン…、×1000倍で
1専門家、2専門家…ですか〜?
12名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:33
>10
>重コンクリートは水が多い分普通のコンクリートよりも耐久性は落ちます。
よく欠陥住宅に使われていると同じなんですか。緩々のコンクリ。
やばくないですか?20年ぐらいしか持たないでしょ。
13専門家:2000/11/08(水) 02:34
>>11
電波に関する単位はs@`m@`Hz@`Jです。
接頭語は適当につけて下さい。
14名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:35
専門家すげぇ。
最初からこうしてスレたてれば良かったのに。
核って軍事にも絡んでくるから歓迎されてたかもね
15専門家:2000/11/08(水) 02:36
>>12
確かに普通のコンクリートよりも水が多いですが、
強度を極端に損なうほど多くはしません。
しかしもっと心配なのは、極端な機構によってその
重コンクリートの含水量が低下することです。
16専門家:2000/11/08(水) 02:37
そろそろ寝るので続きは明日にして下さい。
17名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:39
>専門家様
>いずれにせよ、放射能が危険でなくなるまでは保つはずがありません。
どうするんです?
18名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:39
シャブコンじゃないわけね。
チェルノブイリの壁がヤバくなってるという情報を耳にしてたので一安心。
で良いんだよね?
19名無し三等兵 :2000/11/08(水) 02:40
しつも〜ん、原子力発電所のテロ対策とかはどうでしょう。
20名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:41
おやすみ〜sage(下がるわけじゃないけど)
明日もよろしくおねがいします。
21名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:48
>>19

それ気になる。
有事の際に一番狙われやすいだろうし。
たとえば、北朝鮮の破壊工作員が原発にダメージを与える事が出来るのかとか。
22名無し三等兵:2000/11/08(水) 02:59
かなり高い確率で13=14=15
23名無し三等兵:2000/11/08(水) 03:07
スマソ、14は俺だ。

ベンゼンスレと違って役立つから
24名無し三等兵:2000/11/08(水) 03:16
>11
その人が出している電波の出力はWを使って表記します。
1ドキュンWはドキュンの出せる最大出力です。だいたい脳細胞が破壊され出すのが
この程度の電波です。
専門家になると1000ドキュンWまで出す事が可能です。
また、1000ドキュンW=1専門家Wという表現も使われています。
このクラスの出力になると本人だけでなく周りの人にも悪影響が出てきます。
25名無し三等兵:2000/11/08(水) 03:18
W=J/s
こんなの専門家でなくても分かるゾ!
26荒らされた経験あり:2000/11/08(水) 03:56
知識は在るけど常識はない
こういう人って恐いね。。。。。
27名無し三等兵:2000/11/08(水) 04:07
>26
しかも原子力関係とくれば鬼に金棒・・・

#ココを荒すつもりは無いんで下げときます。
28専門家:2000/11/08(水) 07:31
出勤前にちょっとだけレス。

>>17
分厚ければ、例え風化、劣化しても十分な厚さを長期に渡り維持でき、
亀裂などが入っても放射能や放射線は漏洩しません。
とはいえ、後世の人たちが何とかしてくれるだろうというのもある意味本音です。

あと、15の発言で訂正
>しかしもっと心配なのは、極端な機構によってその…
機構→気候

>>19
はっきり言って、特に意識してしません。
もちろん出入り口に守衛を置いたり、施設の重要区域に鍵を掛けるぐらいのことはしますが。
北朝鮮との仲が険悪になってきたら自衛隊か警察から援軍が来ると思います。
よくあるテロリスト映画のようにいきなり攻め込まれたら為す術がありません。
原子炉そのものに近付かなくてもその他の設備を破壊すれば十分原発としての機能を
麻痺させることはできるでしょう。少量の爆薬で十分です。
メルトダウンを起こす一番簡単な方法は冷却水を抜いてしまうことです。
実際、メルトダウンの一番の原因はこれです。
循環パイプを破壊するなどの方法があります。
29専門家:2000/11/08(水) 07:34
>>24
マジレスするのも馬鹿らしいのですが、構ってあげないとなんか可哀想なもんで。
「ドキュン」や「専門家」というのはSI単位系の正式な接頭語ではありません。
専門家と話すときは極力SI単位系を使用するようにして下さい。
30名無しさんの野望:2000/11/08(水) 08:37
専門家氏は本当にスペシャリストなんだなあ。
皆、うまーく知識をいただけよ!
31名無し三等兵:2000/11/08(水) 09:06
駄目だよ(笑
ここって情報乞食ばっかだもん。
しかも傲岸不遜な。(悪い意味で受け取るように)
人格でも攻撃しなきゃ、自分を保てないんでしょ>情報乞食
32>専門家:2000/11/08(水) 12:41
電力会社の社員とお見受けしますが
原発でテロを想定した訓練とかしてるの?
あと
地震でも、何でもいいけど非常停止装置の動作確認とか
33名無し三等兵:2000/11/08(水) 12:58
原発から出た放射性廃棄物ってどのくらいあって、今どこにあって、
最後はどこにいくの?
34専門家:2000/11/08(水) 19:23
>>32
自分は電力会社の人間ではありません。
原子力関係の研究所の者です。ですから原発の運転に直接は関わっていません。
最近は原発よりも核融合の研究の方がメインですね。
原発では爆弾テロや施設乗っ取りに対する訓練は行っていないはずです。
一応各門には守衛がいて、カメラで監視はしているはずですが(私が訪れた範囲では)。
その他の非常時に備えた訓練は定期的に行っています。
冷却水漏れとか、機械の一部が故障したとか様々な状況を想定して行っています。
対テロ訓練は具体的な脅威が現れたとき(前述したように北朝鮮との仲が険悪になったなど)
国の決定で行われると思います。

>>33
発電後の核燃料の内、97%が回収利用可能です。
その内95%は燃料として利用しやすいウラン235、
1%は燃料として利用しにくいウラン238、
1%は原子炉内で生成されたプルトニウムです。
残りの3%は核分裂生成物、いわゆる燃えカスです。
実際に廃棄されるのはこの3%の燃えカスだけです。
再処理工場で処理し、高レベル放射性廃棄物貯蔵施設に保管され、
処分場の地下深くに保管されます。決して生ゴミみたいに簡単に埋めたりはしません。
97%の分はウラン濃縮工場、成形加工工場を経て再び燃料になります。
廃棄物の詳細な量はここでは分かりませんが、この燃料リサイクルにより廃棄場
の容量はかなり余裕があるはずです。
万事が理想的に運んだとすれば、4000年は大丈夫とされています。
この数字を狂わせうる一番の要因は、言うまでもなく国民の無知、無理解です。
35名無し三等兵:2000/11/08(水) 19:39
発電用のウラン燃料の235Uの比率って95%もあるの?
もう少しがんばって濃縮したらマジで核兵器級の
濃縮度になりませんか?
36名無し四等兵:2000/11/08(水) 19:49
 95%ならばすでに核兵器級。
37専門家:2000/11/08(水) 19:52
>>35
失礼、間違えました。
ウラン235が1%でウラン238が95%でした。

ちなみに使用前の燃料はウラン235が3%、238が97%です。


38名無し三等兵:2000/11/08(水) 19:59
>この数字を狂わせうる一番の要因は、言うまでもなく国民の無知、無理解です。
素晴らしい研究者だ。原子力の未来は明るいぞ!(藁
39専門家:2000/11/08(水) 20:05
ちなみに、リサイクル無しでウランを消費し続けた場合、後70年で
使い切ってしまうと言われています。
核融合発電の開発がかなり上手くいってやっと間に合うといったところです。
これを聞いたらプルサーマルの重要性が分かっていただけると思います。

235と238の割合を取り違えるという恥ずかしいミスをした私ですが、
私の先輩は放射線量を9桁間違えたことがあります。
隔壁の遮蔽力の実験を行ったあと、部屋でデータをまとめていると
不可解な数字が…

私「この数字だと我々はすでに死んでいるはずですが…」
先輩「おう!3桁ほど減らしておけ」

こういう人たちが日本のエネルギーを支えています。
40名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:06
>この数字を狂わせうる一番の要因は、言うまでもなく国民の無知、無理解です。

原子力というだけでチェルノブイリ予備軍呼ばわりされる世の中だし
ナーバスになるのもわかるけど、これじゃ理解する前に拒絶されてアタリマエだべさ。
41名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:06
威張って「専門家」を名乗るにしては、ずいぶんと基本的な間違いだね(笑)
42ジジ:2000/11/08(水) 20:07
>おう!3桁ほど減らしておけ

>こういう人たちが日本のエネルギーをささえています。

お、coolな書き込みですね。がんばってください。
43名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:14
>39
原子力専門家のモラルの低さを自慢するんだな。
ドキュンといっしょじゃん。(ワラ
44名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:21
>私「この数字だと我々はすでに死んでいるはずですが…」
>先輩「おう!3桁ほど減らしておけ」

単なる筆記ミスとか入力ミスならいいけど・・・^ ^;
45名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:26
安全性に問題が無いなら、各国の再処理計画が次々に中止になっているのですか?
今動いているor建設中or計画中の再処理施設は、何カ国の何カ所ぐらい有りますか?
すいませんが教えてください。
46専門家:2000/11/08(水) 20:29
では、今度は良い話を。
JCO臨界事故の最中の話。
JCOの職員は自分たちのしでかしたことの大きさに呆然としていて役立たずでした。
現地の原研の人たちも頭を抱えていました。
消防署もこんな事態は想定していません。
しかし、ある専門家はメモ用紙にサラサラッと次のように書いて皆に渡しました。

水あり1.0442 水なし1.0008

その内容は水を抜けば臨界が止まるということを証明していました。
見事に臨界は止まりました。
これが「専門家」の力です。
その専門家は私じゃないですけど。
47名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:33
>46
マッチポンプじゃん。
48名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:34
>46
>現地の原研の人たちも頭を抱えていました。
つまりは東海村には自称専門家のバカしかいなかったと言う事でしょうか?
49ジジ:2000/11/08(水) 20:37
や、おもしろい >>46

ほらー、プログラムだってプロと素人では1000倍だか万倍だか生産性
が違うっていうしー。もっとかね。
50元てん:2000/11/08(水) 20:38
専門家 さん お願いだからこっちで
ご高説をお願いします
51名無し三等兵:2000/11/08(水) 20:40
実は臨界を起こすようなシステムを設計したのが某専門家。
現在は干されて暇なので2ちゃんで大暴れ。
電力板では「専門家」は名乗らない。昔の仲間に「そんな事ゆうのは
○○だろ?」と本名をばらされるのが怖いから。
52専門家:2000/11/08(水) 20:48
>>48
想定外の施設の使われ方をして起きた事故です。
更に悪いことに、通常臨界事故というものは起きた瞬間に
容器が破裂して内容物が飛散し、その時点で臨界が止まります。
その後の放射能漏れの方を心配するのです。
しかしJCOの場合は容器が破裂せず、臨界が20時間以上にわたり
続いていました。
放射能漏れの心配は取り敢えず無いにしても、放射線漏れが今後も
長時間に渡り続くという状況だったわけです。
特殊な事故である上に現場に近づけないので、正確な情報もなかなか
入ってこなかったのです。

対策マニュアルはありません。
限られた情報しかありません
沈殿槽には近づく事すらできません。
待っていても解決しません。

悩むなと言う方が無理だとは思いませんか?

実際に行った解決法は、沈殿槽から離れた場所のパイプを破壊し、
沈殿槽の周りで反射隊の役割をしている冷却水を抜き、臨界を止めよう
というものです。
あの解決策は正にコロンブスの卵と言うべきでしょう。
53専門家:2000/11/08(水) 20:53
>>44
先輩がm(ミリ)とM(メガ)を読み違えたということが3分後に分かりました。
これなら9桁ずれます。

>>45
原発反対派が「どこそこでは原発建設計画を廃止した」とか「再処理計画を廃止した」
と誇らしげに言っています。
しかしエネルギー政策は国それぞれです。
どんなに良い技術でも必要としない、又はコストに見合ったメリットがない
と見なせば採用はしません。
日本の場合は地下資源が乏しく、エネルギー供給が不安定なために原発の割合を多くする
必要があります。だから原発やプルサーマル計画を推進しているわけです。
他国が必要としないというのは日本に必要が無いという理由にはなりません。

再処理施設の詳細な計画についてはここには資料がありません。
私は技術開発屋の中の若造であって、最前線で計画を遂行する人間ではありませんので。
ただ、プルサーマルに熱心なのは今のところ日本ぐらいのようです。

ちなみに私の分野は放射線遮蔽です。
なので今は核融合炉の隔壁の研究がメインとなっています。

5445:2000/11/08(水) 20:58
お願いですから >>45 の質問の答えを教えてください。
5545:2000/11/08(水) 20:59
失礼、お答えを下さったのですね。
56専門家:2000/11/08(水) 21:00
>>54
ここ(私がいる部屋)に詳しい資料が無いのです。
ご自分でお調べ下さい。
57名無し三等兵:2000/11/08(水) 21:10
>>52
全然知らなかった…
一般人の誤解や無理解に専門家(プロフェッショナル全般という意味)
が腹を立てる理由が分かったような気がするよ。
58名無し三等兵:2000/11/08(水) 21:14
反原発運動は産油国の情報部が行っている政治工作の影響を受けている。
と、いう意見についてどう思います?専門家以外の政治工作に詳しい
方も意見を下さると嬉
59ジジ:2000/11/08(水) 21:16

>57

そうですね。専門家氏がつきあってくれるのがうれしいな。

>実際に行った解決法は、沈殿槽から離れた場所のパイプを破壊し、
>沈殿槽の周りで反射隊の役割をしている冷却水を抜き、臨界を止めよう
>というものです。
>あの解決策は正にコロンブスの卵と言うべきでしょう。

認知心理学などには問題解決の方法なんかが出てきますが役に立つかも
しれません。

おぼろげに思い出すと、「ガンを殺すのに放射線を使おうとしている。
しかし、ガンを殺せるほど強いものをあてると正常組織も死んでしまう。
死なない程度にするとガン組織も影響を受けない。どうやって殺すか」
というような(頭の体操ですから、パズルのつもりで考えてください)。

60名無し三等兵:2000/11/08(水) 21:34
>59
縦と横
61名無し三等兵:2000/11/08(水) 21:36
>>59
 弱い放射線を発する装置を何本か用意し、ガン組織に焦点を当て多方面より照射、
放射線量の合計がガン組織を破壊する程度になるが、一つ一つの放射線は弱いので、
ガン組織以外は助かるだったと思いますが。

>>57
 説明能力のない専門家・専門家であることに依存する専門家・専門家であること
を持って、領域外でも専門家として振る舞う専門家は、専門家が出してくるデータ
・見解を活用して結論を出す立場・製品/企画を作る立場にとっては、全く役に立
ちません(順にデータ・見解が、伝わらない・出てこない・ゆがんでいる)。また、
データ・見解を専門家に伝えるときにも、同様の問題があります(順に、飲み込み
が悪い・受け付けない・ゆがむ、同一人物とは限りませんが)。
 逆に、まともに他の分野を勉強している専門家は、ある程度任せても大丈夫なの
で、仕事の相手としては大歓迎です。
 先の3類型のうち、1番目は訓練で何とかなる可能性があります。3番目は勉強
中かも知れません。故に、一番困るのは2番目のタイプですが、このタイプが多い
のも事実です。
 専門家さんは、大丈夫そうですが。
6261:2000/11/08(水) 21:46
>>57@`>>61
 紛らわしい書き方になりましたが、最後の「専門家さん」以外は、
一般論です。
 このさい、「専門家さん」には、「放射線専門家@2Ch」とでも
名乗ってもらい、区別が可能なようにしてもらうとよいのですが。あ
と、決断を下すのはあえて専門家から切り離していることも多いです。
狭い範囲しか見えずに、独善的な決断を下すことを回避するためです
が、このため決断を下す立場の人間には、高い理解力と判断力等が求
められます。ただ、立場・地位・報酬が連動しがちなので、不適切な
人間が決断を下したり、純粋な専門家が金銭的に不遇であったりする
こともあります(で、クビになったり、引き抜かれると)。
63核融合関連学生:2000/11/08(水) 21:54
>専門家氏
あなた、間違ったこと言ってないけどその上から見下したような
言い方は改めたほうがいいんでない?
反原発の人たちは、いわゆる「反対屋」みたいな人を除けば
感覚的・感情的に「なんだか恐い」って人がほとんどなんだから
ホントに原発が必要だと思ってるんなら、そういう人たちの神経を
逆なでするような言い方は止めたほうがいい。
64ジジ:2000/11/08(水) 21:58
60さんはわかりませんが、61さんはぼくの覚えている回答と
同じですね。

なんか、よろしくおねがいします > 61
65名無し三等兵:2000/11/08(水) 22:00
我々原医研も、長年白血病などの被爆後障害の研究に携わってきたが、特に若い研究者において、
被爆直後の対応に関する知識が不足したり、原爆被爆者への意識が薄らいでいたことは否めない。
これらのことを真摯に反省し、対応していくことが今後の重要な課題である。今回の事故は、今後
あってはならないが、しかし万一事故がおこってしまった場合、原医研が迅速な対応ができる備え
をしてこそ、多数の原爆犠牲者への真の供養になるのではあるまいか。我々は、今日ですら、原爆
被爆者から多くのことを学んでいる。
66名無し三等兵@懲罰大隊:2000/11/08(水) 22:03
稚拙な質問で恐縮ですが、
マスコミなどで劣化ウラン弾の人体に与える影響について取り沙汰されていますが、
劣化ウランはただの燃えカスで、大したことはないと思えるのですが。
劣化の程度によるものなのでしょうか?

あと、高速増殖炉の必要性はあるのですか?
67>専門家氏:2000/11/08(水) 22:20
東海村では放射能の危険性についてあまり教育がなされていなかった。
「原子力は安全である」と宣伝されていたからである。今まで安全神話
を信じていた住民は実際に事故が起こると不安になった。原子力専門家
のコメントは「ありえない、考えられない事故」
・・・しかし事故は現実に起こった。
結果として臨界は止めることができたものの、住民の不安は終わらない。
それを救おうとしたのが、各地から派遣された医療チームである。特に
広島から派遣された多くの人たちの心を救った。現在の医療では被爆者
を完全に治療する事はできないが、彼等のような専門家が存在する事は、
原発推進派反対派を問わず喜ばしい事である。
原爆放射能医学研究所
http://www.rbm.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html
東海村と広島
http://www.rbm.hiroshima-u.ac.jp/News/dt19991108/index.html
68民間人:2000/11/08(水) 22:20
>63
良くも悪くも専門バカなのでしょう。
ときに専門家を自称される方にしばしばみられる病症です。
ご本人は自覚が無いでしょうし、
素人集団中唯一の専門家なのですから、
増長されるのも無理からぬものがあります。
それでも専門バカは、ただのバカよりずっとマシです。
罵倒厨房と異なり
我々に知識をもたらしてくれるます。
ですから多少の不愉快な言動は我慢しましょう。
一般論としていえば
専門バカの方の言動に不快感を表明するより、
うまくお付き合いをして
知識を仕入れるほうが建設的です。
69民間人:2000/11/08(水) 22:30
専門家の役割は
自らの専門的職業信念に基づいて発言をするところにある
と私は考えています。
ときに傲岸不遜(で不愉快)な態度もかまわないでしょう。

むろんだからといって
専門家の言明に完全に依存してはいけません。
聞き手は専門家の発信した多くの情報を
自分なりの判断基準にてらして、
取捨選択する必要があります。
専門家はあくまで専門バカなのですから・・・。
70専門家改め 放射線専門家@2ch:2000/11/08(水) 22:36
>>58
どこかで聞いたことがありますが、自分は詳しく調べていないので
これといった手がかりは見つかっていません。

>>59
61さんが先に答えられたとおり、幹部に複数の放射線ビームを集中して治療します。
後半については、別スレで荒れていた自分のことを言われているようで反省しております。

>>62
自分を含めた多くの方がそのことを恐れていると思います。

>>63
別スレで感情的になったことは反省しております。
あなたも専門知識をお持ちのようなので、私が消えたあとは
あなたに後を継いでいただければと思っております。

>>65
身が引き締まる思いです。

>>66
235Uの割合が天然のものよりも少なく238Uの割合が多くなったものを
減損ウランあるいは劣化ウランと呼びます。
238U 自身は核分裂性ではありませんが、中性子の捕獲とβ崩壊を繰り返すことによって
核分裂性のプルトニウム、239Puに変化する核燃料親物質です。
これは、「時間が経てば有害になりうる」という意味です。

高速増殖炉ですが、これは燃料を非常に効率良く燃焼できるという利点があります。

>>67
政府が原子力に関する教育を強化しようという計画を立てていると聞いたことがあります。
教科書がどのような立場を取るかというのが大きな問題になっているそうですが、
反対は、推進は問わずこれで誤解が解け、皆が自分自身の判断を下せるようになれば
私としてはこれ以上嬉しいことはありません。


71放射線専門家@2ch:2000/11/08(水) 23:08
私はJCOの事故を聞いたとき、亡くなった2人に対しては
「自殺行為をそうとは知らず上司からやらされてお気の毒様」
としか思わなかった。
マスコミはこの2人のことを大々的に報道し、「これが原発の真実の姿だ!」
とわめき立てた。
私はそうは思わなかった。確かに2人が亡くなったのは事実であるが、これは
事故で起こった一連の事実の一部に過ぎない。あの行為はどう考えてもただの
自殺行為であり、原発そのものの欠陥を示すものではないと考えていた。
しかし後に、違法行為が日常的に行われていたこと、検査が無意味だったこと、
誰もが危険性を認識していなかったことを知ったとき、私は原発の最大の
欠点が「無知」なのではないかと考えた。

ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸、もんじゅ、それをネタに煽り立てるマスコミ、
報道以外に情報源が無く恐怖心に駆り立てられる国民。
電気は欲しいが近くに作るなとプラカードを掲げる国民。
原発を必要とする日本。
必要としない海外。
そして一流の技術を自負する我々専門家。

あまりにバラバラな認識の上に成り立ち、それでいて日本の電力の
1/3を支えている原発。

私も無知であり、日本の原発の欠陥の一部であったことがわかりました。

>>63さん
>>65さん
>>67さん
後をお願いできないでしょうか。
頭を冷やすことにします。
72名無し三等兵:2000/11/08(水) 23:11
あ、チェルノブイリが抜けていました。
73名無し三等兵:2000/11/08(水) 23:21
>放射線専門家@2ch氏
4.5グレイ以上の電離放射線を浴びた人は絶対に
助からないと聞いたのですが、本当なのでしょうか。
もし本当だとすれば、東海村事故の被爆者3人(既に
2人は故人)は確実に放射線障害で死んでしまうので
しょうか?
74放射線専門家@2ch:2000/11/08(水) 23:38
>>73
WHOの資料を参照しました。
急性放射線症候群の症状としては4〜6Gy(重傷)では、

高熱、感染、出血、脱毛
致死率は20〜70%
治療方針は即座に無菌室へ移動

とされています。
「致死的」とされているのは8Gy以上で、致死率は100%とされています。
症状は高熱、下痢、意識障害。
治療方針は対処療法のみです。
お亡くなりになった2人はそれぞれ6.0〜10Gy、16〜20Gy被曝しています。
現在生きておられる方は1〜4.5Gy被曝したそうですが、12/20に
放医研から退院されたと聞いています。その後のことはよく分かりません。
こういう微妙な被曝量では確実にどうなるということは言えません。
本人の体格や体力なども生死を分ける大きな要因になると思います。

#71に書いてあるように、ちょっとこのスレから離れて頭冷やすことにしましたので…
75名無し三等兵:2000/11/08(水) 23:40
>>72
スリーマイル島が無いぞ。
76RF−4E:2000/11/08(水) 23:55
>専門家さん
私は原発反対派では有りません。原発のリスクは必要悪とも思いま
す。ただ、444、446、449、452、463辺りのあまりにも楽観的で、存
命する被爆者の心情を無視した原子力に対する意識に煽られて暴走
してしまいました。
その後いくつかのレスで専門家氏が高度な知識を得ておられる事は
理解しましたが、私の聞きたかった事は「原発の安全性」ではなくて
「不測の事態(敵の攻撃とか^_^;)に対する専門家の持っている危機管
理能力」であったので、ついつい危険性についてばかり書いてしまいま
した。試すような事をして大変申し訳ありませんでした。
またスレ違いで荒らしてごめんなさい。→ALL
このスレに移って、8、12、48に対するご丁寧な回答で、
(騙りです^_^;前スレではちゃんとRF−4Eで書いてました。)
専門家さんが危機管理能力のある人であり、危険性を理解された上で
安全性の向上にに努力されている事がよく理解でき、安心しました。
重ね重ね失礼をお詫びします。
できれば今後も隔壁だけでなく放射能全般の質問に答えていただけた
ら大変嬉しいです。
>ALL
ほんとに前スレ荒らしちゃって申し訳ない。途中から元に戻そうと頑張っ
てみたんですが・・・ネタ切れ。所詮私の知識なんて(泣)
77ジジ:2000/11/09(木) 00:11
スリーマイルだって、柳田邦男のノンフィクションによれば、
違反と、警告無視(常時赤ランプが数百点灯していたとか)が
つみかさなって起きたんですよね。

>>71 は立派です。こうした方がたくさんいるなら任せられるな。
78RF−4E:2000/11/09(木) 00:35
抜けてました。65、67も私です。
79放射線専門家@2ch:2000/11/09(木) 00:43
誉められると戻ってくる軽率な専門家であります。

>>76 RF-4Eさん
ああ、あなたでしたか。いつぞやは実に無礼なことを言ってしまいました。
お許し下さい。
あと、証明する方法はありませんが463は私ではありません。
しかしアメリカの原発か燃料工場か…忘れましたがとにかく原発関連の施設
ではあのようなことが実際にあるそうです。NHKで以前見ました。
黒人やヒスパニック系が満足な安全対策がなされていない区域の作業に
なんの警告もなく就かされるそうです。
以前のスレで私が数値バカであるような印象を与えてしまったと思いますが、
理系の性だと思って下さい。「本当に安全か?」と聞かれたら実効線量や有害リスク
で示すぐらいしか確実な方法がないのです。
それで「そんなの当てにならない」「被曝していることに変わりはない」と言われたら
「喫煙や信号無視の方が危険です」と例え話(有害リスクの比較)を持ち出すぐらいしか
できませんし、それも信じてもらえなければ、根本的に原発関係者が信用されていないと
考えられるのです。
その責任の一部はもんじゅやJCOなどの事故にあるのは間違い有りませんが、国民が
放射線のことを知る機会に乏しいというのも事実だと思うのです。
日常生活でも、戦場でも「わからない、見えない」というのは最大の恐怖です。
私は「分かろうとする、見ようとする」努力を皆さんにしていただきたいと思いますし、
そのための情報提供は惜しみません。
80名無し三等兵:2000/11/09(木) 00:52
>>79
原発って確かに気の毒な面はあるよね.諸悪の源にされてると言うか.
「原子力を叩けばヒーローになれる」って思われてる気はするね.

確かに危険なのは事実だけど,他の発電に比べてそんなに危険なのかな
って気もする.放射線の恐怖が騒がれ過ぎてる気もする.原爆と混同さ
れてるのかな.

で,一番腹立たしいのは原発に無関心すぎると言う事.マスコミで,原
子力批判される度に思うもの.「お前らが電気使い過ぎるから,福島や
新潟に原発が立つんだっての.そんなに原子力が嫌なら省エネの啓蒙活
動でもしてろ.電気はふってくるもんじゃねえよ」ってね.
81名無し三等兵:2000/11/09(木) 01:01
71 の「バラバラな認識の上に成り立ち日本を支える」って所で
何かに似てるなあと思ったんだけど.自衛隊にそっくりなんだね.

原子力さんも自衛隊さんもまあがんばって下さいな

あ,あと海外で原発が必要とされてないってのはどうなのかな.
ドイツでも廃止には苦労してような事をちらっと聞いたような.

地球温暖化を考えると現状では原子力に頼らざるを得ない所はあるんだよね.
82RF−4E:2000/11/09(木) 01:07
>放射線専門家@2ch
戻って来てくださってありがとうございます。
実は私も数字をいじる仕事なので(誤差論、専門家じゃないですが^_^;)
数字の魔術と言うものについつい敏感になってしまうんです。
統計って結構恣意的ですよね。…いえいえ失言ですのでお目こぼしを。
と、本題に入ります。
戦車スレで話題になったのですが、劣化ウラン弾を使用した場合と劣化ウ
ラン装甲にタングステン弾が命中した場合で同じような放射能汚染(?)
が発生するのでしょうか?あと、劣化ウランは安定しているのですか?
弾着の圧力によって何か変化が起こりますか?
ご回答をお待ちします。
83687:2000/11/09(木) 01:20
 落ち着いたようで何より。頑張れ専門家。陰ながら見てるぞ(だからsage)
当方、てんで門外漢なので話に加われないのは口惜しいが。

 ただ、貴兄が最初に言われたような一般人の無知には、行政側の
「知らせない」態度に一因があったことも判って欲しい。
これはJCO、もんじゅ事故における事後処理を見ても自明だろう。
JCOの場合、一次情報を一般へ公開せず、もんじゅでは隠ぺい工作を行っている。
一般人の核アレルギーもあるが、専門側も何かとひた隠しにしてきた積み重ねが、
両者の軋轢を招いている。もちろん、こちらの勉強不足を否定するものではないが。
 貴兄がその橋渡しをされると言うのであれば、それは歓迎すべきことであるし、
こちらとしても、教えを請いたいと思う。ま、ひとつ宜しくお願いします。

 ところで、専門的な話から少し離れるようだが、JCO事故以後、行政の指導に変化は
あったのだろうか。あるいは原子力施設や原子炉における運営に変更はあったのだろうか。
 教育体制、法整備、チェック体制の再構築。勤務時間や保安機構の変更。
通報システムの整備や緊急用マニュアルの改訂など。JCO以後に何か変化があるようなら、
知りうる範囲で、手の空いている時にでもお教え願いたい。以上、堅苦しい文体御免。
84日立市民@今は東京:2000/11/09(木) 01:59
 放射線専門家@2ch 様。

 素人にも分りやすい説明、タメになります。
自分は臨界事故のあった東海村の隣町の日立市
出身の学生です。東京に進学しているので
実際にはかの臨界事故の際には日立に居なかった
のですが、TVテロップで「半径10KM」にギリギリ
名前がのるか、のらないか、という所に実家が
あります。
 具体的にああいった臨界事故は当然全くの前触れ
なく発生するわけで、ああいう事故が発生した場合
どのように退避すれば最も効果的なのでしょうか。
車で施設の逆方向に退避? それとも家を密封して
閉じこもっていた方が?。
 実家付近の、原子力関係者の親を持つ友人
が逃げるようなら、自分の両親も祖母のイナカに
避難させようと真剣に考えてました。

 また色々、書きたいと思います。
85従軍記者:2000/11/09(木) 02:09
>82
>劣化ウラン弾を使用した場合と劣化ウラン装甲にタングステン弾が命中した場合
怖い物知らずですが(汗)、横スレします。
劣化ウラン弾は、天然ウランの濃縮精錬過程でできる不用の弗化ウランを、
マグネシウムと高温反応させたうえ、モリブデン・チタンを混ぜ、焼結させて、
その弾芯を造る。
劣化ウランには「自燃性」があり、千二百度位の熱を加えると発火する、
したがって、装甲板に当たった衝撃で自分で発火し、敵戦車内で燃えながら、
跳ね回るので、破壊効果が非常に高い。
ということなので、“劣化ウラン装甲”って、ちょっと、考えにくい。
・・・なんて思ったのだが、僕の見当はずれか?
違う製造方法で、違う性質の(自燃性の無い)「劣化ウラン装甲」が
存在するのかな? それに、かなり重たい気もするが・・

86名無し三等兵:2000/11/09(木) 02:30
>>82 RF-4Eさん

物理学的に考えれば、どっちが当たる方でどっちが当てられる方でも同じはずです。
劣化ウランというのはウラン濃縮の際に生じる、235Uの割合が天然のものよりも少なく
238Uの割合が多くなったものです。ちなみに天然の場合は235Uが0.7パーセント、238Uが
99.3パーセントです。238U 自身は核分裂性ではないですが、高速中性子と反応し、
β崩壊を繰り返すことによって核分裂性のプルトニウム、239Puに変化します。

話はずれますが、この高速の中性子で大量にある238Uを239Puに変換し、239Puを核燃料
として利用してしまおうというのが高速増殖炉です(高速で増殖する炉という意味の名
前ではないです)。大量にある238Uを燃料として利用できるので、理想的な計算では数
万年間人類のエネルギー需要を賄えます。実用化すれば実に素晴らしいことですが、
ナトリウム機器の故障や品質管理の失敗などで稼働率が低いプラントがあり、現在の所
は信頼性の向上が最重要課題となっています。それ以前に世間の反発がきついです。
また、海外でもウランの価格は今後数十年安定しているだろうから急ぐ必要はないと
実用化努力を延期してしまっているのが現状です。実はナトリウム漏れに関しても興味
深い…というか意外なミスが絡んでいたのですが別の機会に。

話を戻します。
私自身は戦車の専門家ではないのですが、湾岸戦争で味方から劣化ウラン弾のFriendry
Fireを受けた米軍戦車が厳重に隔離されたり、戦車兵が体調を崩したりという話はど
こかで聞いたことがあります。
前述したとおり、238U自体は核分裂を起こしませんが、高速中性子と反応して239Puに
なります。御存知のとおりプルトニウムは非常に危険な物質です。ごくわずかな量でも
体内に取り込まれれば癌を引き起こします。
ちなみに239Puに対する空気中および水中の許容濃度は、それぞれ6*10^-13および
5*10^-5μCi/cm^3で、これに相当する一般人の肺の最大許容負荷量(体内とりこみの
許容量)は1.6nCi(2.6*10^-8g)と非常に小さいです。
238U、即ち劣化ウランが体内に取り込まれる前又は後で、何らかの原因で高速中性子と
反応しプルトニウムに変化していた場合、戦車兵がプルトニウムの害を受ける可能性が
あるのではないかと思われます。
特に劣化ウラン弾は貫徹後細かく飛散するので、戦車兵が吸い込みやすくなると考えら
れます。

以上は完全に私の推測です。
問題は、238Uを239Puに変えるような高速中性子がそうそうそこいらにあるかどうかと
いうことで…

ウランは自燃性の物質なので、貫徹時の摩擦熱で発火します。劣化ウラン弾にはこれに
よる車内の火災の誘発も計算に含まれています。ただ、これにより放射能汚染が誘発さ
れることは少々考えにくいです。

尚、原発の燃料にも238Uが含まれており、これは239Puにならないのか?と疑問を持た
れた方もいるかも知れません。実は核燃料のウランは高温と高速中性子に対する安全性
を高めるために、セラミックス焼結酸化ウラニウム(UO2)という状態で作られます。
事実燃料工場では誰もマスク一つしていません。薬の錠剤を作るのに結構似ています。
粉を型に詰めて圧力を掛け、最後に焼結します。


#82以降の方、すいません。
#レスは明日以降に書きます。
87放射線専門家@2ch:2000/11/09(木) 02:31
名前書くのを忘れました。
86は私です。
88名無し三等兵:2000/11/09(木) 08:46
つか君、それだけ博識でこんな事やってるってのはよっぽど社会では相手にされてないんだね(ワラワラ
89名無し三等兵:2000/11/09(木) 08:57
>88
煽りはもうイイよ・・・
ココでは真面目に行っていただきたい。
興味有るし。
90名無し三等兵:2000/11/09(木) 10:13
>88
ほんとに要らない

ちゃちゃ入れたいだけなんだろ?
誰かに相手して欲しいだけなんだろ?
91名無し三等兵:2000/11/09(木) 11:02
>>86
238Uに化学的な特性で体に悪い事ってないの?
放射線じゃなくて。
ttp://www.jca.ax.apc.org/~toshi/aml/97Apr/aml4379.html
これを読むと毒ではあるけれども、それほどの毒性は無い、
てところみたいなんですけどね。
原文が見つけられなかったんでなんとも言えないんですが、
ご存知ありませんか?
92名無し三等兵:2000/11/09(木) 11:16
>89
3年のゼミの際に放射線に対する建造物の抗堪性を調べる論文
を書きました。
3年の論文ですから内容そのものよりもデータ集めの練習みた
いな意味合いで色々と核関連の情報を集めました。
・・・
でここで色々書かれてることってほとんどその範疇を出てない
んですよね。
私もそれ以降興味を持って色々調べましたがもちろんバカ高い
専門書に手を出すことも少なく(あっても図書館)、一般書程度
やそれこそあっちこっちのwebサイトを芋蔓検索です(こちらは
最近ですが)
もちろん主たる趣味ではないので(あくまでも興味がある、程
度)なので手間もヒマもかかってません、さほど。

本当に興味があって調べるなら自分で調べても片手間でかなり
の情報が揃うのが現代社会ですからそっちの方が身に付きます
よ。

あらゆる情報にはそれなりのバイアスがかかってますが一人の
人間の話を耳に入れるだけでは行き着く先は専門バカのクロー
ン(それも生半可な)ですからね。
9333:2000/11/09(木) 11:26
>34
アメリカではすでに再処理は行われていないし、ドイツでも再処理が2005年
から禁止されますよね。さらに英仏の再処理場は、欧州8カ国連名で操業停止
決議をつきつけられてますが、本当に再処理を行うメリットってデメリット
を上回ってるんですか?なんで世界中で忌避されてる事業にこれから突っ込ま
ないとならないんでしょうか。
94名無し三等兵:2000/11/09(木) 12:14
シロートの質問ですが....
高速増殖炉でナトリュウムを使う理由は何ですか?
(ナトリュウムって熱交換の効率が良いんでしたっけ?無知でゴメン)
効率の問題だけならば、多少効率が悪くともより安全な水を使えば良いと
思うのですが......
95>86:2000/11/09(木) 12:24
劣化ウラン弾の効果を過小評価していませんか?すでに湾岸戦争症候群
の原因は劣化ウラン弾であるという評価は固まっているように思います。
米軍70万のうち3万人に、兵種を問わず発生し、その子供にも影響が出て
おり、イラクでは子供に先天性欠損症、奇形、ガン等が多発しているそう
ですが、どう思われますか?
96>85:2000/11/09(木) 12:34

劣化ウラン装甲はあるよ。M1A1(HA)が装備しているのがそれ。
各国の装甲板は極秘なので本当のところは分からないが、以前読んだ『JDW』の記事によれ
ばメッシュ状に加工した劣化ウラン合金を複数重ねたものをセラミックの替わりに、もしく
は追加しているらしい。ようするに複合装甲の「あんこ」であって一枚板の装甲板ではあり
ません。
97原発反対派:2000/11/09(木) 12:50
多分どちらかというと、ですが。
放射線専門家@2chさんがまじめな方のようなので
あえて言わせていただきますね。
原子力発電があるだけで悪いものなどとは
私も言いません。何が不安なのかというと、
事故がなぜに起こるか、ということが、技術レベル云々
の話ではないからです(そういう場合もないわけじゃない)。
主に事故というのは、人間のミスによって起こるわけですよね。
ミスを無くすことはまず不可能です。すべての作業をロボットで
したところで、ロボットの設計、プログラミングに問題があれば
いかん。それを作るのは人間です。百パーセントミスがないとは
言い切れません。長いので次に行きますね。
98原発反対派:2000/11/09(木) 13:03
続き。じゅうような案件の決定において、人間は最悪の事態
を想定する。これは多分よほど若さにあふれた(幼稚な)
人でなければ誰でもそうだと思います。原発の運営に当たって
最悪の事故、言うまでもありませんがチェルノブイリ級の事故
です。今まで日本において事故が起こったとき、たいていECCS
が働いて、最悪の事態は避けられています。しかし、必ずしも
それが有効に働く保証はない。理由は前に述べてあるので
省略しますね。つまり、火力発電所でも原子力発電所でも、比率
の問題だけでどっちも最悪の事故を起こす危険がある。
次に行きます。
99原発反対派:2000/11/09(木) 13:05
続き。では最悪の事故が起こったときに、どういうことになるか、
この狭い日本で半径数十キロが立ち入り禁止になり、その他でも
発ガン率の上昇(具体的な数値を挙げられないですみません)、
奇形児の発生で、国家としての機能が著しく落ちる危険がある。
数値はウクライナの情報を参考にすればいいでしょう。それより
危険と見ると著しく日本売りが始まるかもしれない。一時的なもので
あったとしても、ダメージは大きいでしょう。
100名無し三等兵:2000/11/09(木) 13:07
ここで原発反対の話って、板的にどうよ。
101原発反対派:2000/11/09(木) 13:12
続き。だらだらと長くなって申し訳ないです。
言いたいことは、みながどうとは言いませんが、
少なくとも私の場合、原発に反対するのは、その存在自体
が云々、ではなく、原発の大事故に対する危惧、まさに
その理由だけです。人間は百パーセントを達成できない(でしょ?)。
そこが危険なのです。ちなみに、私も違うスレでの言い合いに
参加してた愚か者です。その節はすみません。またこの文に関しても
いささか専門性を欠く文であることをお詫びします。
何より、荒らしに近い行為であることが一番申し訳ないですが(^^;
専門家さんへ。以上が反対派としての観点ですが、どうでしょう?
102大渦よりの来訪者:2000/11/09(木) 13:18
>97〜99及び100
つーか、板が本格的に違うと思うので士道不覚悟により切腹を申し付けたいと思うのですが、
・・・・・・周囲の反応や如何に?
103名無し三等兵:2000/11/09(木) 13:36
102殿に拙者も同意いたす。
斯様な質問は電力板でされるが道理。
101殿、ここでは軍事と関わらぬ議題は避けられるよう務められよ。
10486じゃないけどさ:2000/11/09(木) 13:38
>>95
>劣化ウラン弾の効果を過小評価していませんか?すでに湾岸戦争症候群
>の原因は劣化ウラン弾であるという評価は固まっているように思います。

へえ、そうなんだ。URLとかでソースを示してよ。
そうすればそこに記述されている内容に対して意見を言えるし。

油井火災の煤煙なんかにも発癌性物質は山盛り含まれてたと思うよ。
なんたって精製してない原油そのものが燃えてたんだしな。
↑とか根拠なくいわれてもアヤ付けてるとしか思えないだろ?
105名無し三等兵:2000/11/09(木) 13:41
さよう、ここは原発の「是非」を問う板でもスレでもない。
おそらく「専門家」氏が説明は的確だが一言多いレスを返して、また泥沼化するだけではないか?
97〜99、101は速やかに環境板へ転居し、しかるべきスレで「専門家」氏を招いて論じ合うべし。
106名無し三等兵:2000/11/09(木) 14:14
102に同感。この手の問題の「反対派」って、気配りに欠ける奴が
多すぎる。
107名無し三等兵:2000/11/09(木) 14:20
日本赤軍の幹部が日本で活動していたようだし、オウム
も原発襲撃計画を持っていたとか...
テロが起こった時の緊急時マニュアルなんかはあるのかなぁ
入り口付近が襲撃された時、どういう手順で設備を停止させる
とか... そういったの
108名無し三等兵:2000/11/09(木) 15:45
>原発反対派さま
もっと巧妙にただの素人を装って、短く簡潔な質問形式でやったほうが
有意義な議論になると思いますが、如何でしょう?
109原発反対派:2000/11/09(木) 15:53
再度お詫び申し上げます。まあしかし腹切りのほうは
原発が多少なりとも軍事に関係ある、ということから
お許しを・・・。
素人を装うと専門家さんに一笑に付されそうだったので、
素人があえて玄人風に書きました。
私は全面的に非を認め、専門家氏のレスが気に食わないもの
であったとしても、以降このような書き込みをしないことを
誓います。板違い、すみませんでした。
110名無し三等兵 :2000/11/09(木) 16:03
潔し、
よって原発反対派の勝ち(^_^;...
111名無し三等兵:2000/11/09(木) 16:04
構造○画研究所の人?
112名無し三等兵:2000/11/09(木) 16:08
このスレにも多数登場してるが「劣化」ウランという表記は正しいのか?
これだと核分裂可能な濃縮ウランが、使用期限を過ぎて使い物にならなくなった物のような印象を受けるが…
ウランの半減期から考えるととても考えられん。
あれは核燃料や原爆製造に利用できない、利用価値の劣る「劣価」ウランなんじゃないのか?
いくら検索してもこう書いてあるのが見つからなくて不安になってきた。
専門家氏の教え乞う。
113>112:2000/11/09(木) 16:36
英語の訳語だバカ
114名無し三等兵:2000/11/09(木) 16:58
>>112
それ用法が違う<劣化ウランと劣価ウラン
劣価ウランは濃縮ウランの原料となるもの、ウラン中のU235の価が低いからそう呼ばれる。
劣化ウランはそれから濃縮ウランを取り出した残り。文字通りU235を取り出されて劣化したウラン。
判りやすく区別するため原料ウランと減損ウラン(U235が減少したウラン)とも呼ばれてるよ。
115名無し三等兵:2000/11/09(木) 17:57
>>94
中性子爆弾のスレにあったような?
それと高速増殖炉では水は使えません
(水は立派な減速材です)
116名無し三等兵:2000/11/09(木) 18:51
117放射線専門家@"2ch":2000/11/09(木) 18:54
>>83
JCO臨界事故に対する原研や原発職員の反応は「あんな事をしていれば、いずれああい
うことは起きるよね」と冷静なものです。原子力発電の技術的問題が原因だったわけで
はないので、原発の運用方法に変化は特にないはずです。
国民に対する原子力に関する教育を強化するという計画は聞いたことがあります。
また、燃料工場などの下請け会社の上役は現場の作業体制を見直したところが多いと聞
いています。
しかし、JCO臨界事故の背景には下請け会社の辛い現状など様々な要因が絡み合ってい
たようです。原研から見れば好ましくない方法が今後も効率のために行われる可能性は
無いとは言えません。

>>84
月並みな回答で申し訳有りませんが、テレビやラジオで正確な情報を得て、然るべき
機関の指示に従って下さい。迂闊に大きな行動を起こすと集団パニックを誘発する恐れ
があります。

>>85
最近のチョバム装甲には、メッシュ状に組んだ劣化ウラニウムを鋼製ケースに封入した
ものが使われているそうです。

>>91
原発の分野では238Uの化学的な毒性は殆ど危険視されていません。
しかし、劣化ウラン弾のような使用方法ではまた状況が異なってくると思います。
また、劣化ウラン生産の段階で他の有害な物質が紛れ込んでいないのかなど、疑うべき
点は多いと思います。

>>93
「ウランは再利用無しでは70年で使い果たす」と言われていますが、この70年というの
が微妙な時間だと思います。今の政治家や専門家が問題の先送りを決定するには十分な
時間ですし、何らかのブレイクスルーがあれば70年以内に核融合発電が実現できるかも
知れません。再利用の必要性の強さとコスト、デメリットを天秤に掛けた場合、必要無
しと判断されることも多いのではないかと思います。
日本はその国土の特性からエネルギー供給の安定性を重視する傾向があるので、再利用
を続けているものと思われます。

>>94
高速増殖炉の反応には高速な中性子が必要です。
水は中性子を減速させてしまうので使用できません。

>>97
あらゆる技術はメリットとリスクを持っています。
このバランスがその技術を使うか否かの判断基準となります。
日本はその狭い国土の上で電力供給を自己完結できなければ、国民は1日たりとして
生活できません。その結果、選択の中に入ったのが原発です。
チェルノブイリ級の事故がないとは誰も言い切れません。
しかし、実際問題として文明の発展を放棄できないということは言い切れます。

>>112
自分が所有する文献には「劣価ウラン」という単語は1つも出てきません。
118114:2000/11/09(木) 19:04
>>116-117
劣価ウランって無いんですね。
それに劣化ウランと減損ウランも違うんですか。
勘違いしてました、有難うございます。
119>104:2000/11/09(木) 19:04
湾岸戦争症候群と劣化ウラン(DU)の関係については、アメリカ国防省は認められない、
としてるし(そりゃそうだ。しかし完全に否定してもいない。)、専門家も肯定して
るのと否定してるのといてよく分からないが、メディアにはいろいろ出てる。
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/rek970217.html
http://member.nifty.ne.jp/videopress/rekka.html
http://news2.thdo.bbc.co.uk/hi/english/world/europe/newsid_315000/315396.stm

いずれにせよDUが安全だ、汚染を引き起こす可能性はない、と言ってる人は誰もいないみたいだね。
http://www.antenna.nl/wise/uranium/ruxd.html
http://news.bbc.co.uk/hi/english/sci/tech/newsid_323000/323113.stm

120名無し三等兵:2000/11/09(木) 19:21
DUサイトならこんなのもあるよ
http://prop1.org/2000/du/dulv.htm
121104:2000/11/09(木) 19:43
>>119@`120 情報ソースありがとう。
M1A1内のる戦車兵が浴びてる放射線は1.3μSv/hなのか…
具体的な数値を含む良いソースだ。本気で感謝するよ。

大規模な油井火災なんか無かったコソボ紛争でも湾岸戦争と
同様の症状が発生したんなら、共通項は劣化ウラン弾だね。
命中したあとに飛散するウランの微粒子が結構な量だって事だろう。

酸化したウランの化学的な毒性はほぼ無視できるみたいだし、
発病原因は吸引したウラン微粒子のα線による体内被曝だろうな、
と私が推論したことをお伝えいたします。>>119
122原発反対派:2000/11/09(木) 20:25
欲求不満で逝ってしまいそうなので質問。
確か中性子爆弾スレだと思いましたが、
中性子爆弾で出た中性子が残留して放射線(β線)
を出すから危険だとかいうのがありましたが、
中性子って残留しませんよね。わかりきった事を
聞いちゃってすんませんね。
123107:2000/11/09(木) 21:14
質問したのに飛ばされた。シクシク...
124>専門家氏:2000/11/09(木) 21:16
巷で噂の「純粋水爆」についてどう思われますか?
・技術的に可能なのか
・可能だとして研究はどの辺まで進んでそうか
など
125687:2000/11/09(木) 21:21
>>117
多謝。
126RF−4E:2000/11/09(木) 21:22
85さん、専門家さん、他の皆さんレスありがとうございます。
う〜ん。劣化ウラン弾と劣化ウラン装甲を使った地上戦は
核実験だったのかもしれないですね。(藁
米国国内では実験が困難だから湾岸でやったのじゃないかと。
M1の同士討ちについても劣化ウラン弾と装甲の試験かもしれ
ないですね。現場を見たわけではないが、同士討ちを誘うよう
な状況にも見えないし。何せ核実験の爆心地に歩兵を突撃さ
せるようね国ですからね。(藁
・・・すみません。かなり電波なレスです。^_^;
127名無し三等兵:2000/11/09(木) 21:25
関係ないけど、放射線汚染区域に普段着で入らされたよ。
1日気持ち悪かったけど大丈夫かな。
なんか臭い空間で壁とか変色して赤くなってたけど・・
128RF−4E:2000/11/09(木) 21:44
>127
放射能管理区域の間違いでしょう^_^;

129放射線専門家@2ch:2000/11/09(木) 22:31
>>122
中性子は原子の中に含まれていることがあります。
中性子は高速で飛行すると「中性子線」となり、これは放射線の一種です。
しかし止まっている分には放射線ではありません。
中性子は自由状態での寿命は約16分で、電子と反ニュートリノを放出して陽子に変わります。
これはβ崩壊です。β線とは高速の電子線のことです。
中性子線が他の物質と反応してβ崩壊を起こし、β線を出すこともあります。

>>123
以前同様の質問に答えました。

>>124
レーザーによる核融合反応は核融合炉の1つの方法として研究されています。
核融合炉の研究が国際共同で行われていますが、アメリカは既にトカマク方式を
蹴ってレーザー方式を研究しています。
レーザー方式の核融合炉も純粋水爆もいずれ完成すると思います。
ただ、今の核融合炉はトカマク方式もレーザー方式もエネルギーを生産しない、
クソの役にも立たない技術屋のオモチャに過ぎません。

>>127
管理区域へは白衣か黄衣(黄色の白衣)を着ることが多いですが、普段着のままで入る
ことも希にあります。
白衣の意味は、衣服への放射性物質の付着の防止に(ある程度は)役立つのと、白衣に
付けられたTLD(放射線を検出するバッジ)です。決して生死を分けるようなものではないです。
管理区域を出るときに手を洗い、線量計でチェックして以上がなければ問題ないので安心して下さい。
私は年間何百回も管理区域に出入りしていますが、いままで異常な量の被曝をしたことはありません。
130名無し三等兵@懲罰大隊:2000/11/10(金) 21:17
スペースシャトルやミールの乗員の、
放射線の被曝量は地上に比べるとどのくらいのものなんでしょう?
131放射線専門家@2ch:2000/11/11(土) 00:17
>>130
宇宙空間を飛び交っている放射線、つまり一次宇宙線は被曝量の慎重な管理を要するエ
ネルギーを持ちます。スペースシャトル等は重量制限が厳しいため、あまり厚い遮蔽体
を使用することができません。現時点ではスペースシャトルでの作業時間はさほど長く
ないので、宇宙飛行士は放射線作業者同様に定期的に被曝管理をして、もし基準を超え
た場合は作業に従事しない(つまり宇宙に行かない)ことにしているそうです。
ミールのような宇宙ステーションや月面基地などに人間が長期間に渡り生活する場合は
当然十分な厚さの遮蔽体を設ける必要があります。
132RF−4E:2000/11/11(土) 01:14
>130
10倍だそうです。思ったほどたいしたことないですね。
www.nikkei.co.jp/pub/science/page_2/magazine/9812/utyu.html

>放射線専門家@2ch
ミールは太陽フレアに対する対策は取られていたんでしょうか?
衛星を打ち上げるコストに影響する一番の原因は重さですから、
実は対策とってなかったとか?まあその前に無人になりましたが。

133放射線専門家@2ch:2000/11/11(土) 13:24
>>132
う〜ん、どうでしょうか。
ミールの構造や設備は専門外なもので…
全く対策無しというのは無いような気もしますが。
134名無し三等兵:2000/11/11(土) 23:31
以前中国新聞に連載されていた特集記事を読んで
劣化ウラン弾がいかに危険な兵器か初めて知った。
記事は下のリンクで読めます。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/index.html
135名無し三等兵:2000/11/11(土) 23:44
>>134
新聞の言うことは当てにならないよ。
136名無し三等兵:2000/11/12(日) 00:15
>>133
遮蔽は専門とか言ってなかった?
文献とかでも見た事ない? 調べようと思った事とかない?
何か対策してるなら素材は何なんだろうか、とかさ。

電磁気的遮蔽とプラズマ閉じこめだけしかやってないの? 
137放射線専門家@2ch:2000/11/12(日) 00:53
>>136
ここでの回答はあくまで「片手間」にやっています。
(時間がある場合に限り)部屋の文献を開く以上のことはやっていません。
それ以上の情報は各自ネットなり図書館なりで調べていただきたいと思います。
また、私がここで回答する目的は「放射線や放射能に対する理解を深めてもらう」
ということです。
「隔壁はどれぐらい必要なのか?」とか「放射線の人体に対する影響は?」といった
質問ならともかく、「どこそこの原発の隔壁の厚さは?」といった細かい情報を
聞くのは個人的にスレ違いではないかと考えています。
「だったら専門家に聞く意味がないだろ」と思う方はどうぞ御自分で書籍なりネット
なりでお調べ下さい。私の負担も少しは減ります。
138RF−4E:2000/11/12(日) 01:01
>136
そんなつもりで聞いたんじゃないんですけど・・・^_^;
130さんと放射線専門家@2chさんの話(宇宙船の放射線対策)で、兵士の放射線被爆
に対する軍の考え方がわかるかなぁと思っただけで。
放射線専門家@2chさんだって仕事でカキコしてるんじゃないんだから、
>文献とかでも見た事ない? 調べようと思った事とかない?
こんな事言ったら、「自分で調べろ!」って思われてしまうじゃないですか。
>電磁気的遮蔽とプラズマ閉じこめだけしかやってないの?
ご存知ならもう少し教えてくださいな。
139RF−4E:2000/11/12(日) 01:02
>137
失礼。かぶってしまいました。
140RF−4E:2000/11/12(日) 01:22
中国の核兵器は反応があまりうまく行かないらしく、爆心地には当分
入れないと言う話を聞いたことがあります。広島でも救助のため爆心
地に入って被爆した人の話がありますが、洗練された(?)核兵器だ
と残留放射能(?)は少ないのでしょうか?
ひょっとしてプルトニウムばらまき攻撃が一番殺傷力あるのかな?
カッシーニとか(爆
あと、核砲弾なんかで完全な反応は望めるのでしょうか?
141放射線専門家@2ch:2000/11/12(日) 17:44
>>138@`140
核融合炉は燃料である重水素Dと三重水素Tの原子核を高速で衝突させ核融合反応を起こ
し、中性子とヘリウムとエネルギーを得ます。原子核はどちらも+の電荷を持っており
+同士では反発しようとします。その反発力に打ち勝ち更に高速で衝突させて核融合反応
を起こし、更にそれを維持するためには次の条件が必要となります。

・燃料(DとTの原子核)を高速で移動させること。つまり燃料のプラズマを高温に
 すること。国際熱核融合実験炉(ITER)が目標としている温度は5億度という冗
 談のような高温です。現時点ではは1億度以上が実現可能となっています。
・燃料を高密度に保つこと。
・保温をよくすること。

核融合炉の1つの方式であるトカマク方式はドーナツ状の真空容器を作り、その中にプ
ラズマを閉じこめます。プラズマが真空容器の壁に接触しないように、磁場を使ってプ
ラズマを壁から離れた位置に閉じこめるようにします。ドーナツ状の真空容器の中央の
穴の部分にソレノイドコイルを配置し、真空容器の周りにはトロイダルコイルというも
のを配置します。
核融合炉は危険な廃棄物を排出せず、ガスコンロと同じように燃料の供給を止めればす
ぐに反応が止まるため暴走の危険性がありません。
燃料となる重水素は海水1m^3に約33g存在します。三重水素はリチウムを核融合炉の中
で中性子と反応させて生成しますが、このリチウムは海水1m^3に約0.2g存在します。
よって燃料は事実上無尽蔵にあると考えられます。

核兵器は専門外ですが、原子炉と違いできるだけ短時間にできるだけ多くの燃料を核分
裂させることが重要であると考えます。一部が反応しただけで爆発すれば、未反応の燃
料を周囲にぶちまけるだけで十分な威力が得られません(235Uをばらまくこと自体危険
と言えば危険ですが)。よって燃料を一気に圧縮し、できるだけ多く反応させる必要が
あります。原爆開発時に最も苦労したのがこの燃料を圧縮するための「爆縮レンズ」の
設計だったと聞いています。
プルトニウムの発生量を抑えるには、燃料の235Uの濃度を上げる必要があります。プル
トニウムは238Uと高速中性子の反応により発生するからです。
142名無し三等兵:2000/11/14(火) 20:55
放射線age
143名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/14(火) 21:57
原子力の制御基板の改造関係の仕事やってんだけど、品質検査に関しては
他の発電所の奴よりは厳しいね。
それでも俺がやらかしたミスで大騒ぎになった事はあったが(藁

人間がやってんだから、絶対安全とは言えない。
でも原子力は必要だから、反対はしないけど、うちの近くには作らないで(藁
どこの原子力の制御基板かはぜってー書けないけどさ。関係者なら一発で分かるしさ。
144144:2000/11/16(木) 13:02
よく近未来小説やSFものにでてくるカリフォルニウム核兵器って
実際可能なんでしょうか?とある小説だとカリフォルニウムの臨界量が1.8g
だからというので銃弾に詰め込んでいるのもあるのですが…
実際可能なら理論上、ウラニウム・プルトニウムとの違いってありますか?
突然の質問で失礼します。他にこんな質問答えてくれそうな方がいないので…
もし、御教授していただければ幸いです。
145名無し三等兵:2000/11/16(木) 13:09
>144
すぐ崩壊すると思うが・・・。
物理板できいてみれば?
146放射線専門家@2ch:2000/11/18(土) 20:23
ほぼ1週間ぶりに来ました。忙しかったもので。

>>144
自分は核兵器の専門家ではないですが、理屈の上では放射性元素なら

1.臨界前の状態を保つ。
2.圧縮などで臨界条件を満たす。

この方法で急激な核反応が得られ、物によっては兵器として使えます。
その中で実現しやすい物が実際に核兵器として製造されます。
よって、いくら臨界量が少なくても、使用前は臨海前の状態を保ち(一カ所にたくさん置かない)、
また放射性元素以外に圧縮を行う機構(爆宿レンズなど)が必要となるために
それほどコンパクトにはできないと思います。
使用する放射性元素が変わると、爆発時に放出される放射線と放射能がの
量や種類が変わります。特に量については核兵器の設計の良し悪しでも変わると思います。
147名無し三等兵:2000/11/18(土) 21:17
>>143
私も基板の設計やってます。
人間の頭脳と手作業が介在する以上、絶対ということはない
ことを常々感じています。
理論が完璧だと確信できても実際に火を入れてみるといろいろ
不具合は出てくるものです。
148RF−4E:2000/11/23(木) 02:18
韓国の潜水艦映画「ユリョン」来年2月公開予定スレより
この映画の中ではロシアの原潜を韓国が改良して出力が1.3倍にしているんですが、
原子炉の改良って韓国の技術レベルでできるものなんでしょうか?それとも安全
マージン(ってあるのかな?)を削って高出力を出せるんでしょうか?
「ユリョン」のサイト
http://www.nifty.com/yuryong/submarine.htm
149名無し三等兵:2000/11/23(木) 02:23
そんな韓国のクソ映画より、スピルバーグの「パールハーバー」はどうなった?
150RF−4E:2000/11/23(木) 02:31
スピルバーグ?
151放射線専門家@2ch:2000/11/26(日) 20:44
>>148
返答が遅れて申し訳ないです。

原子炉の設計はそれほど自由に行えるわけではなく、大きな制限と言いますか大原則と
いうものがあります。
それは「負の反応度フィードバックを持つこと」です。
原子炉を運転していると内部で様々な変化が起きます。
まずは圧力と温度が変化します。それに伴い燃料、原子炉容器、その他の構造物の体積
も変化します。水が沸騰すれば気泡により空間ができます(その部分は減速材としての
役割を水ほどは果たしません)。
これらの変化は原子炉の反応度(取り敢えず出力と同じと考えて良いでしょう)を変化
させます。これを「反応度フィードバック」と呼び、反応度を変化させる要因を
「反応度外乱」と呼びます。
原子炉を設計する場合はこの反応度フィードバックが負である必要があります。
つまり、何らかの反応度外乱があった場合(というか必ずあるのですが)、その外乱を
打ち消す方向に炉特性が自動的に変化するように設計します。
例えば、出力が上がり温度や圧力が上昇すれば、自動的に出力が下がりそれらを元に戻
すようにします。逆も然りです。これにより原子炉の運転が安定します。
逆に正の反応度フィードバックがある場合、温度が上昇すれば更に上昇させる方向に炉
特性が変化し、温度が際限なく上がっていきます。これはブレーキのない自転車のよう
なもので、非常に危険です。これの酷い例がチェルノブイリで、さらに酷いのが核兵器
です。そういう意味では核兵器は楽です。反応度フィードバックも制御も何も考えずに
単純に実効反応度を上げてドカーンとやれば済むわけですから。

原子炉の設計には以上のような大原則があるため、一定の大きさの原子炉では出力に原
理的な限界があります。特に潜水艦の場合は原子炉には信頼性が最も求められるため、
反応度フィードバックの絶対値を下げてまで出力を上げるような真似はまずしないはず
です。単純に出力を上げたい場合は、原子炉そのもの規模を大きくするか、原子炉から
得られる上記を効率的にエネルギーに変換するようなタービンや発電器を設計すること
になるかと思います。
また、負の反応度フィードバックの条件を満たす以前に原子炉容器やその他の設備の性
能により温度や内圧が制限されている、即ち出力が制限されている場合はそれらの改善
により出力は上げられます。
その他の手段としては、燃料や燃料棒の改良が挙げられますが、これも上記の原則から
は逸脱できません。特にこれは技術的、経験的な蓄積がものを言い、原発に熱心な日本
だからこそできる仕事と言えます。

韓国が原子炉の改良を試みた場合、他国からの技術的援助を得て世界の平均的レベルの
原子炉を作ることはできるかと思いますが、独力で出力を大幅に上げることは困難かと
思います。

152RF−4E:2000/11/26(日) 23:37
>放射線専門家@2ch
大変丁寧に素人にもわかりやすく書いていただいてありがとうございます。
やはり改造は難しいようですね。ユリョンはやはり言葉のままですか(幽霊)
ところで、
ユリョンスレで核武装の話題が出ていましたが、私の意見は、日本は核武装
すべきではないと思います。あくまで平和利用に徹するべきと。ただ、潜在
的核保有国と思われるのは避けられないですが。実際問題として諸外国から
は、唯一の被爆国(実験・事故を除く)である日本が核武装するとは思われ
ていないでしょうし。ユリョン(とそれに対する反応)を見る限り、韓国に
核はもって欲しくないですね。全力で阻止(政治的にね)して欲しいです。
専門家さんは核武装については(日本を含む)どのような意見をお持ちでし
ょうか?
153名無し三等兵:2000/11/27(月) 15:15
age
154放射線専門家@2ch:2000/11/28(火) 23:59
>>152
核保有国はこれ以上増えるべきではないと思います。
アメリカ辺りが持って世界を監視するのが最も安全なのではないかと。
155名無し三等兵@懲罰大隊:2000/11/29(水) 15:02
SFを持ち出して申し訳ないのですが、
ヘリウム3というものは実在するのでしょうか?
また、核融合の燃料として最適なのでしょうか?
156放射線専門家@2ch:2000/11/30(木) 01:05
>>155
「○○(元素)は実在しますか?」
という質問は次の3通りに解釈できます。

1.自然界に存在するのか?
2.(核反応等で)作ればあるのか?
3.(今はまだ作れないが)理論上存在するのか?

ヘリウム3(3He)の場合は2番に該当し、リチウム(Li)を核反応させて作ることがで
きます。ヘリウム3を用いた核融合反応は地上で比較的容易に実現できる方法の1つです。

 D+3He→4He+p+18.3MeV ※D:重水素 p:陽子

この反応は、比較的容易に実現できる方法の中では最も大きなエネルギーが得られる反
応ですが、如何せんヘリウムは自然界にもあまり存在せず製造コストも高いので実用
性は乏しいでしょう。
157RF−4E:2000/11/30(木) 22:36
ヘリウム3は月に沢山あるみたいですね。次に月に行くのは日本か中国か。
158名無し三等兵@懲罰大隊:2000/11/30(木) 23:16
>156
なるほど、地球上では合成でしか手にいれることはできないのですね。

月にヘリウム3が豊富に有るのは私も聞いたことがありますが、
これが事実ならこのいいことづくめの核燃料を利用しない手はありませんね。
159にゃあ:2000/12/08(金) 20:40
安芸
160>157:2000/12/11(月) 19:56
日本に行ってもらいたいものじゃ・・・
161名無し三等兵
核兵器廃絶(祈)