「不意の横槍」発言、渡辺GF参謀の回想では
ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1358424721/535の通りらしいが、
別バージョンも存在する。
太平洋戦争研究会〜「太平洋戦争海戦全史」によると、どうも以下のとおりらしい。
[(昭和十七年)五月二十五日、第一回目の作戦会議が連合艦隊と南雲機動部隊の幹部によって行われた時、
宇垣参謀長が第一艦隊司令長官南雲忠一に尋ねている。
「ミッドウェイ基地に空襲をかけているとき、敵基地空軍が不意に襲い掛かってくるかもしれない。そのときの対策はどうするか」
南雲中将は思わず航空参謀の源田実中佐を見る。源田はこう答えた。
「わが戦闘機を持ってすれば鎧袖一触である」
すると山本五十六は厳しい表情で源田に言った。
「鎧袖一触などという言葉は不用心きわまる。
実際に、不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか十分に研究しておかなくてはならぬ。
この作戦はミッドウェイを叩くのが主目的でなく、そこを突かれて顔を出した敵空母を潰すのが目的なのだ。
いいか、決して本末を誤らぬように・・・だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように。
それから索敵は最善をつくせ。・・・*」といった。
特にこの後半部分、「攻撃機の半分は魚雷をつけて待機」と「索敵は最善をつくせ」の部分は直接南雲長官に向かって命令した。
渡辺GF参謀の回想と、微妙に食い違っている点は
@不意の横槍の対象が、「ミ島基地航空機」か「敵機動部隊」か?
A鎧袖一触の発言者が、「南雲」か「源田」か
B敵空母を潰すのが(主)目的だ、と発言した後に、「そのあとでミッドウェーを取ればいい」とクドいぐらい念を押したか否か
C最期に「索敵は最善をつくせ」と発言したか否か