1 :
sage :
2011/09/14(水) 05:14:34.18 ID:??? これまで何度となくスレが立てられたにもかかわらず、ことごとくdat落ちしてきた (と思われる)、今、最も注目を浴びている軍事分野でありながら、その特殊性と いうか目に見えない分かりにくさゆえに、軍板というよりプログラマー板の住人の 方が詳しいのではないかと思われるところもある、そんなひっそりとしたスレの 始まりです。 C4ISRとは、指揮 (Command) 、統制 (Control) 、通信 (Communication) 、 コンピューター (Computer) 、情報 (Intelligence) 、監視 (Surveillance) 、 偵察 (Reconnaissance) のことです。
2 :
名無し三等兵 :2011/09/14(水) 05:17:18.06 ID:???
それでは謹んでネタの投下を
3 :
名無し三等兵 :2011/09/14(水) 05:20:30.02 ID:???
MOFシステムについて MOFシステムは共通運用基盤(COE)の整備を受けて、平成14年度から16年度に かけてシステムを再構築し、機能を共通系と個別系とに分け、さらに意思決定支援 機能などを拡充し、洋上端末である指揮統制ターミナル(C2T)(ひゅうが型以降は 洋上ターミナル(MTA))も設置した。これにより指揮統制能力が向上し、名称も海 上作戦部隊指揮”管制”支援システムから海上作戦部隊指揮”統制”支援システム に変更された。 なお、C2T、MTAともにCOTS(通常のPCとディスプレイ)が採用されているが、両者 の差はハードウェアではなくインストールされたソフトウェアの差であると思われる。 そのため、C2Tにソフトウェアを追加していくことで、C2TはMTA相当に機能が向上 するものと思われる。 ひゅうが型に搭載されたMTAは、衛星回線の増速(増設)と相まって画像や動画な ども扱えるようになり、また、艦の戦闘指揮システム(CDS)とも連接されたことで、 司令部と艦との間で作戦作図(COP)なども相互にやり取りができるようになり、指 揮統制能力が一段と向上した。さらに、MTAにはチャット機能やテレビ会議機能が 備わっており、平成21年度にはMOFシステムにweb化機能も追加された。 これにより、MOFシステムは従来(従前のSFシステムも含む)の文字(電報)を主な 伝達手段とするオフライン・非リアルタイムのシステムから、画像や動画も扱えるオ ンライン・ニア リアルタイムの新システムに生まれ変わったといえる。 この新MOFシステムの稼動とその後の機能の追加によって、例えば、作戦ごとに 司令部(旗艦)にwebページを立ち上げ、そこへ参加艦艇がアクセスして各種デー タベースから情報を取得し、チャット機能やテレビ会議機能を使って各艦艇間で情 報の交換・共有を行い、また、これらの機能を使って司令部の指揮統制を受けると いったようなことも可能であると思われる。さらに、チャット機能やweb機能が備わっ ているのであれば、E-Mail機能も備わっているかもしれない。もちろん、webページ は防衛情報基盤(DII)事業で整備されたクローズ系ネットワークの中の仮想ネット ワーク(VPN、VLAN)内に作られ、海自の中でも閲覧できるのは参加艦艇に限ら れる、といったような仕組みである。
4 :
名無し三等兵 :2011/09/14(水) 05:21:38.19 ID:???
>>3 なお、COTSはハードウェアに限らずソフトウェアでも採用されており、MOFシステム
(というより共通運用基盤(COE))は、おそらくセキュアOSと呼ばれるUNIX系のOS
(例えばSolarisなど)をベースに開発されていると思われる。また、Windowsはひゅう
がのCICやFIC内のシステム端末に採用されていることは公開写真から確認できる
が、他にもマイクロソフト・オフィスなどは共通ソフトウェアとして搭載されているだろ
うし、web機能(ブラウザ)としてはインターネット・エクスプローラーが採用されている
かもしれない。
そして、最も重要なことは、これらの機能が共通運用基盤(COE)の枠組みの中で
開発が進められていることで、必要な機能またはアップグレードが必要な機能につ
いて、他システム(海に限らず陸・空でも)で開発が完了したものを、またはカスタマ
イズした上で採用したり、あるいは他システムへ移植したりと、非常に柔軟に機能の
開発・実装が進められていることである。
5 :
名無し三等兵 :2011/09/14(水) 05:59:06.11 ID:???
China Broke U.S. Military Codes After Taking Plane
ttp://archive.newsmax.com/archives/articles/2001/6/7/193114.shtml 2001年に起こった海南島事件で、中国に一時拘束されたEP-3Eには、
link-11システム・暗号名は当時最新の「Story Book」が搭載されていた。
そして、このシステムは空自の地上局とE-767との間で使われている
ものでもあった。
そのため、中国による暗号の解読を恐れた日本の防衛当局は暗号の
変更を命じた。
この他にも、暗号の解読のために、link-11にはCD-ROM キーディスク
なるものが用意されていることなど。
なお、内容はすべて当時のもの。
6 :
名無し三等兵 :2011/09/14(水) 14:12:59.62 ID:???
7 :
名無し三等兵 :2011/09/17(土) 19:48:12.16 ID:???
CHIPS Articles: Navy Information Professionals Support Operation Tomodachi
ttp://www.doncio.navy.mil/chips/ArticleDetails.aspx?id=2490 海軍の情報専門家によるトモダチ作戦の支援
・通信基盤
地震によってGIG(Global Information Grid)の主要な部分が被害を受けたが、
DISA(国防情報システム局)によって驚くべき速さで復旧が行われた。そこで
は、2日以内に代替経路を使った光回線の復旧が行われると同時に、新たな
回線の契約も行われた。
・通信基盤の増強
USFJ(在日米軍)横田基地が活動の中心地となって、震災前は180人だった
スタッフが2週間のうちに800人にまで増えた。この中にはUSAID(国際開発
庁)、OFDA(海外災害援助室)、原子力規制委員会、エネルギー省、その他
政府機関及びNGOが含まれていた。
これら急増するユーザーに対処するために、最初の数日は300台以上の
SIPRNET(極秘(Secret)情報を扱う)とCENTRIXS-JPN(Combined Enterprise
Regional Information Exchange System - Japan、全世界レベルでの多国
間または2国間の情報交換・共有システムのうち、日米間に関するもの。
C2システムでもある)クライアントをNIPRNET(機微であるが機密ではない
(Sensitive But Unclassified: SBU)情報を扱う)に変更する作業が行われ、
同時にアカウントの増設、所要スペースの確保など、2週間足らずのうちに
500台以上がNIPRNETドメインに加えられた。
そして、このような迅速な活動の鍵となったのが、USFJのJ6がネットワーク・
ドメイン(NIPRNET、SIPRNET及びCENTRIXS-JPN)のDAA(指定承認権限、
例えばセキュアサーバーの管理者などが持つ)を有していたことだった(つま
り、現場に高いセキュリティ権限があった)。
8 :
名無し三等兵 :2011/09/17(土) 19:48:38.82 ID:???
>>7 さらに、計画停電に備えるために、USFJの要請に基づき太平洋軍(PACOM)
のDJC2(Deployable Joint Command and Control、移動式・自立型のパッケ
ージ化された指揮所)coreが配備された。
DJC2 coreは96時間以内に機材とJCSE(Joint Communications Support
Element、統合通信支援班)を乗せた2機のC-17によって横田基地に運ば
れ、到着後72時間以内に商用・軍用衛星を使ったNIPRNET、SIPRNET、
CENTRIXS-JPN、VoIP及び盗聴防止機能付き電話を56席に提供した。
参考
DJC2(Deployable Joint Command and Control)
ttp://c4isr.tistory.com/attachment/[email protected] DJC2内の様子
ttp://www.doncio.navy.mil/uploads/0720HPK14812.jpg ・情報の共有
トモダチ作戦における最も重要な挑戦の1つは、迅速に重要な情報を共有
することだった。作戦で生み出される情報の多くがFor Official Use Only
(FOUO:公務のみに使用)であったため、国防総省の人間はSIPRNETを
使ってアクセスできるが、人道支援・災害救援に携わるパートーはCAC
(共通アクセスカード)がないためにアクセスできなかった。
そこで、PACOMが管理・運営するAPAN(All Partners Access Network)
サイト内に、ジャパン・アースクェイク2011を開設し、国防総省、政府機関
とNGOのために安全なネットワーク(ただし機密ではない。unclassified
network)を提供した。
9 :
名無し三等兵 :2011/09/17(土) 19:49:06.87 ID:???
>>8 ・機密(classification)
もう1つの挑戦は、機密情報を分類して共有することだった。作戦当初は
基準が明確に示されなかったためにかなり時間がかかった。これは、米
国基準ではUnclassified/FOUO(機密ではないが公務のみに使用)であ
ったとしても、日本ではより慎重に扱わなければならない情報、例えば、
放射線レベルに関する情報の取り扱いは、慎重かつ綿密な連絡・調整
が必要だった。教訓としては、こういった外国政府の発表に関して、どの
ように情報を共有し配分していくかの手続きを早急に決めなければなら
ない。
・COP(共通作戦画像)
日米両国にとって、相互の部隊の位置を表示する能力は重要だったが、
地震前、USFJのCOPは主にIntegrated Air and Missile Defense(統合
航空ミサイル防衛)に関するもので、地震後に必要とされるCOPを適切
に維持・管理するのに十分な人員・能力を欠いていた。そこで、JSF(統
合支援部隊)によってトモダチ作戦に必要とされるCOPの要求がまとめ
られた。
COP開発における挑戦の1つは、異なる指揮官の要求に応じようとする
ものだった。それぞれの軍はCOP上で異なる要素を追跡することに慣れ
ており、例えば、統合軍の航空部隊指揮官はATO(航空任務命令)のた
めに航空機の航跡を確認する必要があり、また、陸上部隊指揮官は車
両航跡と地形を確認する必要があった。そこで、航空機の識別のため
にIFFを使い、友軍追跡システム(Friendly Force Tracker)使うことで重
要な地上部隊の動きを追跡できるようにした。
具体的にはC4Iスイートと呼ばれるものが使われたとのこと。
C4Iスイートは以下の3点から構成される(すべてwebベース)。
1. ワン・ストップ・サービスを提供するステータス・ページ
2. ハイレベルな状況判断のためのCOP
3. 緊急事態管理(EM)ページ
10 :
名無し三等兵 :2011/09/17(土) 19:49:23.26 ID:???
11 :
名無し三等兵 :2011/09/19(月) 18:33:23.11 ID:???
>4 COEは、アプリケーションとしてはILOG社のAP2000を採用してるよな。 www.focus-s.com/focus-s/product/ilog-pdf/040528.pdf ただ、OSについては「Windows、Unix、SolarisとLinuxのいずれとも互換」 とされてるので、どれでもありうるけど。
12 :
名無し三等兵 :2011/09/19(月) 18:43:34.99 ID:???
とりあえずwikiの詳細さが異常。 NTDSがあるのは当然としてもJOTSやCEC、共通状況図まであるし、 各国軍C4Iのページも、日英独仏中韓、おまけにNATOまである。
13 :
名無し三等兵 :2011/09/19(月) 23:00:00.24 ID:???
14 :
名無し三等兵 :2011/09/19(月) 23:16:48.56 ID:???
OSと言ったら、米軍のGCCSが(バージョンは分らんけど)Windows NT、 フランスでは陸軍がWindows XP/Server 2003、海軍がSolaris使ってんのか。
15 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 01:57:56.72 ID:???
16 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 20:02:36.90 ID:???
マルチレベル・セキュリティ
軍の場合、機密情報のレベルは上から一般にTop Secret(機密)、
Secret(極秘)、Confidential(秘)があり、部署や階級(つまり資格)
によってアクセスできる情報が予め決められ、これにより、適切に
セキュリティを確保した上で、各部署・各階級のユーザーに対して、
知る必要(need to know)がある情報へのアクセスを許可している。
そして、このような複数の機密レベルと資格によって情報へのアク
セスを管理する仕組みをマルチレベル・セキュリティ(MLS)という。
とちょっと書いてみたが余りにも残念な内容なので、以下ZDNetの
記事をパクらせていただきました。
Solaris 特集:【第7回】Solarisのセキュリティ機能と管理システム
〜強固なシステムと適切な管理でセキュリティを確保する〜 - ZDNet Japan
ttp://japan.zdnet.com/power_center/sun/solaris/07/03.htm マルチレベルセキュリティ(MLS)とはどのようなものなのだろうか。
一般的に軍内に存在する情報には、軍外に公開できるもの、軍内
全体で共有できるもの、一部の部署がアクセスできるもの、限られ
たユーザー(指揮官など)のみがアクセスできるものなど、複数の階
層で構成されている。
例えばトップレベル(指揮官)、部署別(兵器部、通信部など)、全軍
の3階層にあるとする場合、「指揮官に属するユーザーはすべての
情報を参照できるが他のレベル(例えば兵器部など)の情報を変更
できない」、あるいは「同じ階層であっても、兵器部は通信部の情
報にはアクセスできない」などが考えられる。この制限は前述の
MAC(強制アクセス制御)を利用して実装される。
17 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 20:02:59.07 ID:???
18 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 20:09:36.86 ID:???
Jeff Kelly | LinkedIn
ttp://www.linkedin.com/pub/jeff-kelly/15/854/55 Involved in the development of a process/methodology for
designing a Japan Cruise Missile Defense (CMD) architecture.
Participated in the Japan Aerospace Defense Ground Environment
(JADGE) Peer Review Process dealing with Software Requirements
Specifications/Algorithm Description Documentation.
Joe Yennaco | LinkedIn
ttp://www.linkedin.com/pub/joe-yennaco/5/453/b1a Japan Air Defense Ground Environment (JADGE) BMD Expansion Project
- Developed software requirements for Weapon Control component,
involved calculating intercept solutions, performing threat evaluation,
and sending commands to networked Aegis and PATRIOT weapon
systems via Link-16 and JPDL.
- Developed emulator and test bed requirements for testing the JADGE
software, including simulating Link-16 and JPDL messaging.
- Performed software verification and validation testing on Weapon Control.
- Provided on-site customer support in Japan through customer integration
and verification testing.
- Presented at technical interchange meetings with the customer both in
the U.S. and in Japan.
消える前にメモ
19 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 20:31:11.44 ID:???
20 :
名無し三等兵 :2011/09/20(火) 21:20:37.83 ID:???
>19 軍用のRTOSってあまり情報でないような。 俺が知ってるのは、ロシアの艦載C4Iシステムであるトレーボヴァニェが QNXを使ってるってくらい。
21 :
名無し三等兵 :2011/09/21(水) 22:29:59.78 ID:???
22 :
名無し三等兵 :2011/09/21(水) 22:48:36.70 ID:???
これ、F-2も多分同じだろうな。
23 :
名無し三等兵 :2011/09/27(火) 15:29:38.07 ID:???
Boeing Demos AWACS Net-Centric Capabilities | Air Force News at DefenseTalk
ttp://www.defencetalk.com/boeing-demos-awacs-net-centric-capabilities-25790/ 去年の4月の記事で、E-3 SentryにAWACS Netcentricity Program に基づく改修と
テストが行われたという内容。
このプログラムは、AWACS(E-3 Sentry)に完全なネットワーク中心の戦いを実現す
る能力を獲得させ、迅速で正確な情報の共有を可能にさせるというもの。
アップグレードが行われたE-3 Sentry Block 40/45は新たなオープンアーキテクチャ
ー・ミッションシステムを搭載し、最高水準の指揮統制能力を有することになった。
これによりAWACSのオペレーターは、ウェブアプリケーション、例えばチャット、グー
グルアースを使うことで状況把握や作戦効果を改善できたという。
グーグルアースを使うとは、具体的にはbluespace社のジオスペースというソフトウェ
アのこと。
ttp://www.bluespace.com/sites/default/files/GeoSpace_0.pdf このソフトウェアは、アーキテクチャーとしてはマルチレベル・セキュリティ(強制アク
セス制御)を採用しており、解説と統合ウィンドウ(パンフレットの2ページ)を見ると、
地図としてはグーグルアースを採用し、国とグループ(コンパートメント)にラベル(タ
グ)付けがされている。
操作としては、オペレーターが画面に表示されているユニットを選択すると位置と簡
単な説明が表示され(画面左上)、また、ユニットオーダー(画面左中)を見たり編集
するためにクリックをすると、画面にユニットがグループ(コンパートメント)または国
ごとに表示される。
24 :
名無し三等兵 :2011/09/27(火) 15:29:52.75 ID:???
25 :
名無し三等兵 :2011/09/27(火) 18:11:47.58 ID:???
26 :
名無し三等兵 :2011/09/27(火) 18:22:27.85 ID:???
些末事だが、Common Operational Pictureって、「共通作戦状況図」って訳語が一般的じゃね? とりあえず世艦とwikiではそう訳してるっぽ。
27 :
名無し三等兵 :2011/09/30(金) 21:18:42.43 ID:???
クラウド関連
米陸軍に続き海軍もサーバの新規調達を停止、「クラウドファーストポリシー」
が進む米政府 − Publickey
ttp://www.publickey1.jp/blog/11/post_143.html Navy Halts Server Buys To Facilitate Consolidation - Government - Enterprise Architecture - Informationweek
ttp://www.informationweek.com/news/government/enterprise-architecture/229000815 サーバの新規調達をやめ、仮想化を採用
先月1月18日、米海軍は軍CIOの特別の許可なしにはサーバハードウェアもし
くはデータセンターへの投資を暫定的に停止すると報道されました。
米海軍はデータセンターの数を25%減らし、サーバの利用率を40%以上に引
き上げ(ただし80%以上にはせず)、仮想化率を50%にする(ただし80%には
せず)という計画を立てているとのこと。
これに半年以上先立つ昨年6月には陸軍もサーバの調達を停止しています。
これも陸軍のデータセンターを削減し、いくつかのデータセンターをクラウド化
する方針に則ったもの。陸軍は200を超えるデータセンターを運用しており、
これらを統合して仮想化を用いてサーバの利用率をあげることで効率化をは
かっていくとのことです。
28 :
名無し三等兵 :2011/09/30(金) 21:20:00.16 ID:???
29 :
名無し三等兵 :2011/10/01(土) 14:02:27.99 ID:???
>>19 のVxWorks発表時のプレスリリース
MILS機能を中心とした説明
ウインドリバー、セキュリティ・スタンダードMILS向け最新ソリューションを発表
ttp://www.windriver.com/japan/news/press/20060125_mils.html 最新のセキュアなVxWorksプラットフォーム、航空宇宙および防衛関連メーカー
に軍用レベルのセキュリティを提供
防衛システムが、ネットワーク中心となっている現在、安全な通信を確保する
ことはこれまでになく重要になっています。必要なときに適切な人に、ほぼリ
アルタイムに近い情報を配信する必要があり、しかも、フォーマットは単一の
理解しやすいものでなければなりません。さまざまな連邦機関や連合部隊が
発信するセキュリティ分類レベルが異なるデータを、共同部隊が利用する単
一のデバイスに収集する必要があります。このような統合を実現するには、
システムを設計する際、データをセキュリティレベルに応じて分類し、アクセス
を認可された人のみに厳格に限定するアーキテクチャをベースから用いるこ
とが肝心です。
30 :
名無し三等兵 :2011/10/01(土) 14:03:18.12 ID:???
31 :
名無し三等兵 :2011/10/01(土) 14:04:10.70 ID:???
MLSにおけるラベル付けについて
なぜ日本のセキュリティは常に全力投球なんだろう 岡崎 - Okazaki's blog
ttp://blogs.oracle.com/okazaki/date/20071029 たとえばOSでみればトラステッドOS、弊社の場合Trusted SolarisやSolaris
Trusted Extensionsというのがありますが、この中での情報は、すべて「ラベ
ル」によって秘匿性が管理されていて、ふつうの情報、社外秘情報などのラ
ベリングがされています(ラベルをサポートするシステムでは、自分のユーザ
に割り当てられたラベルを越えた情報は一切見えません。たとえばファイル
一覧でファイル名さえ出ません)。このようにすれば、守るべき情報にセキュ
リティ保護資源を潤沢に割り当てることができ、全体としてセキュアなわけで
す。
32 :
名無し三等兵 :2011/10/01(土) 14:04:34.53 ID:???
33 :
名無し三等兵 :2011/10/01(土) 15:41:10.12 ID:???
34 :
名無し三等兵 :2011/10/03(月) 21:56:58.68 ID:???
C5ISRの1つ増えたC(複数) 1. Combat Systems 2. Cryptology 3. Coalition
35 :
名無し三等兵 :2011/10/05(水) 14:48:21.43 ID:???
海軍機関学校第55期会 会誌「たんご」33号
ttp://tng.sub.jp/tango33.pdf 玉川泰弘氏は元海上自衛官(なお海機55期は海兵74期)で、在米防衛駐在官を
退官後はユニバックに勤務(機密情報を扱うために米国籍を取得)するが、アーレ
イ・バーク元海軍大将のもとに遊びに行った際に、海自(当時は吉田学海幕長)が
イージスシステムに興味があるという話をしたことにより、バークの鶴の一声でRCA
(現ロッキード・マーチン)に放り込まれ、海自初のイージス艦(後の「こんごう型」)
の導入と、その後の教育や試験評価に開発者側の人間として深く携わった人物。
その意味で非常に貴重な資料。なお、現在も活躍されている様子。
36 :
名無し三等兵 :2011/10/05(水) 21:59:57.27 ID:???
GSOMIAについて
外務省: 秘密軍事情報の保護のための秘密保持の措置に関する日本国政府と
アメリカ合衆国政府との間の協定
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/kyotei_0708.html この協定における定義として、
秘密軍事情報とは
1. 国防省または防衛省が作成(両者が使用するための作成を含む)し保持して
いる保護が必要な防衛関連情報をいう。
2. 日米両国の関係当局が作成(両者が使用するための作成を含む)し保持して
いる保護が必要な防衛関連情報をいう。
秘密軍事情報取扱資格とは
秘密軍事情報を取り扱うために個人に付与される適格性であって、いわゆるセ
キュリティ・クリアランスのことをいう。
秘密軍事情報の区分
米国では上から順に「Top Secret(機密)」、「Secret(極秘)」及び「Confidential
(秘)」と区分される。
日本では防衛上特に秘匿することが必要であるものが「防衛秘密」として指定さ
れるが、これは米国の「Secret(極秘)」に相当する。さらに追加で「機密」指定を
受けたものが「防衛秘密(機密)」とされ、これは米国の「Top Secret(機密)」に
相当する。
その他、特別防衛秘密の指定を受ける情報は、米国の区分に従って上から順
に「機密」「極秘」「秘」と指定される。
37 :
名無し三等兵 :2011/10/05(水) 22:04:21.54 ID:???
38 :
名無し三等兵 :2011/10/05(水) 22:35:35.34 ID:???
装備品や作戦に関する情報や資料は必ず何れかの秘密区分に指定され、 例えば、SIPRNETや一般のGCCS(Global Command and Control System)、 CENTRIXS、link16などはSecret(極秘)レベルとされる。 つまり、米軍の航空機または艦艇とデータリンクをして様々な情報を得ると いっても、それは米国のSecret(極秘)情報にアクセスし、情報を得ることを 意味するわけで、そんなところも含めて締結となったのがGSOMIA。
39 :
名無し三等兵 :2011/10/07(金) 19:54:06.03 ID:???
防衛省の秘密区分についての補足。
従来の「庁秘(機密・極秘・秘)」(省移行後は省秘)は平成19年4月を以って廃止
され、新たに設けられた「防衛秘密」へ移行した。その際に、庁秘(省秘)について
は防衛秘密の要件に該当するものは全て防衛秘密に移行し、該当しないものは
「秘」に指定された。また、同時に特に厳格な管理を要するものについては「防衛
秘密」の表示と併せて「(機密)」の表示が追加された。そのため、現在では省秘
は「秘」のみを指す。
なお、米国から受領した特別防衛秘密に該当する情報は、米国の区分に従って
上から順に「機密」「極秘」「秘」と指定される。そのため、「秘」には省秘の「秘」と
特別防衛秘密の「秘」の2つが存在することになる。
これを整理すると、防衛省の秘密には機微の度合いに応じて3つの区分が存在
することになる。
1. 防衛秘密(機密)=Top Secret(特別防衛秘密にあっては機密の表示)。根拠
条文は自衛隊法第96条の2第1項及び報告書を受けて出された通達。
2. 防衛秘密=Secret(特別防衛秘密にあっては極秘の表示)。根拠条文は自衛
隊法第96条の2第1項。
3. 秘=Confidential(特別防衛秘密においても秘の表示)。根拠条文は秘密保全
に関する訓令第2条。
ただし、通常(縦と横の関係を考慮せず)、防衛省では秘密を省秘、防衛秘密及び
特別防衛秘密の3つの区分に分けているようである。
根拠法令等
自衛隊法
ttp://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO165.html 秘密保全に関する訓令(防衛省訓令第36号)
ttp://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/2007/ax20070427_00036_000.pdf
40 :
名無し三等兵 :2011/10/07(金) 19:54:20.65 ID:???
41 :
名無し三等兵 :2011/10/07(金) 20:22:32.90 ID:???
ついでに、クローズ系とオープン系について
防衛情報通信基盤(DII)におけるクローズ系は秘密情報(Classified information)
を、オープン系は秘密情報ではないが機微な情報(Unclassified information。例え
ば、注意など)をそれぞれ扱う。
クローズ系には少なくとも防衛秘密=Secret(なお、防衛秘密の英訳はDefense
Secret)を扱うネットワークが1つ存在する。ただし、1つのネットワークで2以上の異
なる秘密区分に属する情報を扱うことはないと考えられるので、防衛秘密(機密)=
Top Secretを扱うネットワークも別に必要となるが、これについては、扱う情報の絶
対量が少ないことから防衛省独自の(つまりクローズ系には)ネットワークは存在し
ないのではないか。その代わり、いわゆるインテリジェンス・コミュニティー(防衛、外
務、警察、公安など)によって構成されたTop Secretのネットワークが存在し、そこで
パーティションというかカテゴリーで区切るような形で防衛秘密(機密)の利用が行わ
れているのではないかと想像してみる。米国のJWICS(Joint Worldwide Intelligence
Communications System)でSCI(Sensitive Compartmented Information:特別隔離
情報。主に諜報機関などが使う)が扱われているように、というのが想像の理由。
なお、オープン系は民生品の暗号化ソフトウェアを使用し(Winnyによる情報流出時
のファイルにも記載あり)、クローズ系は独自の暗号化を施したうえで閉鎖網(例え
ばIP-VPNなど)を使用しているのではないかと思われる。
参考
平成13年度政策評価書(中間段階の事業評価)防衛情報通信基盤(DII)の整備
ttp://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/13/chukan/honbun/01.pdf 秘密保全体制の見直し・強化について
ttp://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/18/sougou/sankou/sougou03_sankou.pdf
42 :
名無し三等兵 :2011/10/07(金) 20:23:05.77 ID:???
>>41 事業名 防衛情報通信基盤(DII)の整備
ttp://www.mod.go.jp/j/approach/others/service/kanshi_koritsu/pdf/review/giji/2010/0609_11.pdf 松村:価格を安くする方法として、例えばアメリカなんかでやっている、価格のために
やっているかどうか別の問題かもしれませんけれども、秘匿回線のクローズ、要する
にSIPRNetと、それから、そうでないNIPRNetとあるわけですけれども、防衛省の場
合は、そういう使い分けをするということはやっていらっしゃるんですか。
説明者:もともと先ほど説明でオープン系、クローズ系というところをきちんとご説明す
ればよかったんですけれども、外部との接触が論理的にあり得てサイバー攻撃等の
対象にもなりやすいオープン系、こちらと、それから論理的に一切外部との接触をな
くするクローズ系というふうに分けて運用しているという意味においては、近い概念で
構築されているのではないかと思っております。
松村:共通の回線をできるだけ使いながらファイアーウォールを強化して、できるだけ
オープン系でやっていくというような発想はないんですか。
説明者:クローズ系・オープン系といいましても、物理的なものではなくて、例えば同じ
NTTから借りた光ファイバーの中をクローズの信号もオープンの信号も通っているわけ
です。ただ、当然データ自体には暗号秘匿処理がなされていますので、もちろんファイ
アーウォールというさらに個々の端末レベルでの、それからソフトレベルでの防御とい
うことも大事だと思いますけれども、物理的な意味では既に民間回線の中をクローズ
系のデータが走っているというふうにご理解ください。
43 :
名無し三等兵 :2011/10/08(土) 00:21:21.89 ID:???
44 :
名無し三等兵 :2011/10/13(木) 04:17:58.54 ID:???
Wideband Global Satcom Goes Dutch
ttp://p.tl/xOTv (短縮)
オランダ、Wideband Global Satcom (WGS、旧名称Wideband Gapfiller Satellite)
プログラムに参加を計画。
45 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 00:16:08.19 ID:???
EUとNATOが行っているソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動(アトランタ作戦
とオーシャン・シールド作戦)では、情報を交換し共有するための通信手段(シス
テム)として、CENTRIXSとMERCURYが使われている([1]の90〜102ページ)。
CENTRIXSはアメリカが主導するもので、秘密(Classified)情報を扱うことができ
る多国間の情報交換・共有システムであると同時にC2システムでもある。海自
の護衛艦にも搭載されている[2]。
MERCURY(マーキュリー)は、もともとイギリス海軍が開発したFleet Exercises
Web (FEXWEB) を活用した(名称を変更した)もので、セキュリティ・クリアランス
の関係でCENTRIXS端末を設置できない海軍(例えば中国など)にも幅広く提供
されている。
扱う情報の区分は非秘密(Unclassified)情報で、インターネット回線を使って情
報を交換し共有する。海自の護衛艦にも搭載されている([3]の7ページ)。
ただし、非機密情報であってもセキュリティは必要なので、日本ではオープン系、
米国ではNIPRNETに相当するセキュリティレベルはあると思われる(COTS製品
を使った暗号化)。
運用はノースウッドのEU司令部が行っており(ただし、船舶の登録や監視は監
視センター(MSCHOA)が行う)、NATOやCMF(連合海上部隊)ともリンクしている。
船舶運航事業者は監視センター(MSCHOA)のウェブサイト(
ttp://www.mschoa.org )
にログインして通信を行うが、MERCURYシステムにはアクセスができず、MSCHOA
への一方的な情報の提供やアラートの発信に止まる。その一方で、参加海軍は
主にチャットを使って情報を交換し共有する([1]の8ページ)。
46 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 00:16:26.77 ID:???
47 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 00:20:54.41 ID:???
>>45 ○ 主にチャットを使って情報を交換し共有する([3]の8ページ)。
× 主にチャットを使って情報を交換し共有する([1]の8ページ)。
48 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 10:18:24.13 ID:???
>45 何かこれを見ると、ソマリア沖に海保を派遣するべきでない理由の一つにあげられていた 「データリンク端末の不設置」って、実はたいした問題じゃなかったんじゃないかと思えてくるな。 そもそもデータリンクって、必ずしも規格が統一されてるわけじゃないし (アメリカ系のLink-11、イギリス系のLink-10、輸出用のLink-Xとか)
49 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 15:19:04.16 ID:???
50 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 15:55:02.87 ID:???
>>48 海賊対処において必要とされるデータリンクの意味・範囲からすると、
MERCURYで十分ともいえる。
>>46 の[3]の14ページにあるように(なお、実際の運用(ログイン)画
面は9ページ)、護衛を受ける各船にIDが与えられ位置情報はGPSに
よって地図上に表示され(9ページ左の、おそらくUpdated IRTCの項)、
MERCURYシステムによる集中的・継続的な監視・追跡が行われる。
そして、異常を知らせるアラートが発信された際(9ページ左の項)には、
近くにいる艦艇なりヘリコプターが駆けつける。
と普通な内容。
51 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 16:55:02.54 ID:???
必要とされるデータリンク(通信・相互運用性)の意味・範囲というのは、
何をするのかによって異なってくるということ(次のPDFの3ページ)。
そして、現在の海賊対処作戦はLow(MIO(海上阻止行動)、HA/DR(人
道支援/災害救援))からMediumの範囲で行われていると思われるので、
最低限の装備としてLowが、これぐらいあったら十分だよね、という装備
としてMediumがそれぞれ必要となる。
また、海賊対処作戦でLink11のようなデータリンクシステムが使われて
いることはないと思われるので(そもそもそれは各国共通のものではな
いし、情報(システム)の秘密レベルとしてはSecret(極秘)にあたるため、
NATOとか同盟のような関係があれば別だが、通常はそのままでは外
に出せない)、通信に限定すれば、巡視船がいけないという理由はない。
ただし、その場合でもCENTRIXSは必要になると思うが、今度は載せた
ら載せたで別の問題が出てくるような気がするが、それは面倒なので
省略。
2008 Strike, Land Attack & Air Defense (SLAAD) Division Symposium
ttp://www.ndia.org/Resources/OnlineProceedings/Documents/8100/CompatabilityMode.pdf
52 :
名無し三等兵 :2011/10/15(土) 17:41:28.80 ID:???
53 :
名無し三等兵 :2011/10/16(日) 18:02:34.55 ID:???
MERCURY/FEXWEBについては分からないところもあるが、おそらくこのような ものではないかと。 イギリス海軍が開発したFEXWEB(Fleet Exercises Web)をベースにしたものを EU NAVFORが海賊対処にあたる各国共通のリアルタイム軍用通信システム - MERCURYとして採用し、各国海軍(例えば、中国、インド、日本、ロシア)[1] のみならずコーストガード(セーシェル・コーストガード)[2]でも運用されている。 また、UKMTOでもFEXWEBを採用し運用している(イギリスではFEXWEBの名 称のままのようだ)。 機能としては、各種レポートや気象情報、船舶に搭載された自動識別装置(AIS) 及びGPSによって得られた位置情報などを統合し([3]の7ページ及び[4]の8ペ ージ)、共通作戦画像(COP)の民間(White)版ともいえるWhite Shipping Picture を生成する([4]の14ページ。なお、Whiteは商船に限らず、漁船、フェリー、レジ ャー用の船なども含む)。 船舶の位置情報は、NAMESIS(Naval Merchant Shipping Information System) Vessel Tracking System(船舶追跡システム)によって常に監視されており([4] の11〜13ページ)、事前に登録された船舶の情報(船名、目的地と入港予想日 時、現在位置など)が画面上に選択的に表示される([4]の13ページ)。これにつ いては、一種の友軍追跡システムであるともいえる([4]の11ページの画面左下。 アイコンが色分けされている)。 そして、FEXWEB/MERCURYの運用はUKMTOが一括して担当しており、UKMTO とEU NAVFOR(MSCHOA)は画面(White Shipping Picture)を共有している([4] の14ページの画面左上にMERCURYの文字)。
54 :
名無し三等兵 :2011/10/16(日) 18:02:46.70 ID:???
55 :
名無し三等兵 :2011/10/16(日) 18:11:10.34 ID:???
>>54 の[4]の58ページに、ある日のアデン湾の各国艦艇の位置とスケジュ
ールが載っている。
そして、55ページは各国の枠組みが分かりやすくグループ分けされている。
56 :
名無し三等兵 :2011/10/16(日) 23:54:12.10 ID:???
秘密(Classified)情報の取り扱いというのは非常に厄介な問題で、他国の
航空機や艦船とデータリンクをすると言っても、それは通常、秘密情報の交
換を意味することになり、事前に秘密情報の保護に関する約束(枠組み)が
必要になる。これは、NATOや日米同盟のような多国間または2国間の防衛
関係に限らず、日・NATO情報保護協定のような場合も含まれる。
例えば、Link-11データリンクシステム(装置)を搭載した護衛艦が海賊対処
作戦に参加しても、秘密情報を保護する約束がなければ実際のデータリン
クはできない。
日・NATO情報保護協定を例に取れば、この協定が締結されたのが平成22
年6月だから、それまでは相互に相手の秘密情報を受領できない、つまりデ
ータリンクができなかったといえる(ただし、この協定は包括的なものなので、
別に、個別に協定を結んでいた可能性はある)。また、情報の交換だけでな
く、
>>5 にあるように実際に物(ディスク)を交換することも含まれる。
そこで、MERCURY/FEXWEBは関係者(政府・非政府組織問わず)であれば
(使い方も含め)誰でも扱える、秘密情報を扱わない通信システムとして開
発された、ということだろう。
外務省: 日・NATO情報保護協定の署名・締結
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/22/6/0625_06.html
57 :
名無し三等兵 :2011/10/17(月) 23:02:52.94 ID:???
海賊対処作戦に巡視船が行けるか、という議論の中でされているデータリンクの
話がよく分からないことになっているのは、海賊対処作戦において必要とされる
データリンクの意義・定義をはっきりとさせていないためだと思われる。
ここではまず最初に、一般的なデータリンクの定義を「相互に情報を伝達・交換し
共有するための体制」とする。
この定義に含まれるデータリンクには、弾道ミサイル防衛における高度な情報伝
達・共有からインターネットを使った電子メールや電話(VoIP)によるもの、さらに
は、信号旗(またはライト)や音声(無線)のような原始的な方法によるものまで幅
広く含まれる。また、ラジオやテレビ放送も情報の伝達・共有方法に含まれるかも
しれない。もし含まれるのであれば、極端な話しとして、護衛艦に遊びに来ていた
米海軍の士官が、テレビで放送されていたNHKの生中継にアルカイダのテロリス
トが映り込んでいたのを見てこれを上官に報告し、この情報を元に攻撃が行われ
た、ということが集団的自衛権の行使にあたるのではないかという馬鹿な話がま
じめに議論されることがあるかもしれない。
もちろん、一般的な定義だけでは個別的・具体的な脅威・作戦には対応できない
ため、それぞれに検討し必要とされる能力・装備を、例えば、Link-11というものが
あるが、これは対潜戦や海賊対処作戦に従事するには十分だが、弾道ミサイル
防衛には不十分だとか、そのように個別的・具体的な脅威・作戦において必要と
されるデータリンクの意義・定義を具体化させることが必要になる。
そして、それを類型という形でグループ分けしたものが
>>51 にあるPDFファイルの
3ページ。
>>51 2008 Strike, Land Attack & Air Defense (SLAAD) Division Symposium
ttp://www.ndia.org/Resources/OnlineProceedings/Documents/8100/CompatabilityMode.pdf
58 :
名無し三等兵 :2011/10/17(月) 23:03:14.19 ID:???
>>57 そこで、海賊対処作戦はこのグループのどこにあてはまるのかを考えると、中程
度(MEDIUM)辺りだろうけども相手を見ると低度(LOW)との中間ぐらいではない
かという印象を持つ。つまり、最低限、低度に挙げられた装備+衛星があれば可
能なのではないかということ。
ただし、日本が行くとなれば海保であっても中程度(MEDIUM)に近い能力・装備
が要求されるはずだから、今のままの巡視船では無理ではないか。つまり、イン
ターオペラビリティー(相互運用性)のレベルが中国やロシア、セーシェル・コース
トガードと同じレベルではNATOやEUも正直困るだろう。ということで、今のままの
巡視船ではNATOもうれしさ半分、悲しさ半分ではないかな。
ただし、高度なデータリンク能力を持つ護衛艦、例えば、イージス護衛艦を派遣し
た場合には、それはそれでまた別の議論が出てくるのは昔よくあった話なので
省略。
59 :
名無し三等兵 :2011/10/17(月) 23:16:49.96 ID:???
現在の海上保安庁って、GCCS-MとかMOFシステムに相当するような情報システムは 保有してないのかな。アメリカ沿岸警備隊はGCCS-M使ってるようだし、作戦レベルの C4Iシステムがあれば、海保の隊運用効率化などにも十分に貢献できると思うんだが。 んで、必要に応じて、その海保版MOFシステムをCENTRIXSに連接するとかさ。
60 :
名無し三等兵 :2011/10/18(火) 20:30:08.12 ID:???
おそらくこの辺ではないかな。 海上保安における船舶動静情報活用業務システム 概要 情報に基づいた効率的な業務執行体制を実現するとともに、関係部局で必要な 業務情報を共有し迅速な対応を実現するため、周辺海域の準リアルタイムの船 舶動静情報を海上保安庁が保有する各種の業務情報と横断的に照合し、有効 な意思決定支援を行うための新たな業務情報を処理するためのシステム(略称 「Jシス」または海上保安業務システム)[1][2][3]。平成21年8月1日より運用。 回線は自営マイクロ回線及び商用回線からIP-VPN等を利用した次世代ネットワ ークに移行し、通信プロトコルはTCP/IP及びUDPを基本とするする。また、国内 外のデータ連携を見据えた十分な拡張性を有する。 主要機能は以下の3点。 1. 海洋法条約業務執行データベース機能 平成10年度に海洋情報システム(平成20年度廃止)の一機能として、国連海 洋法条約批准に伴う監視取締り体制の強化及び銃器・薬物事犯への更なる 対応強化の一環として整備されたもの[4]。なお、新システムでは機能が変更 (強化)されている可能性がある。 2. 統合運用司令管理システム機能 巡視船艇・航空機・一般船舶等の位置データを電子海図上に表示する等の機 能、及び、米国コーストガードとの間で船舶の位置データを交換するための機 能を備えたシステム[5]。なお、新システムでは機能が変更(強化)されている 可能性がある。 3. 照合判定機能 各動静情報や各業務情報の登録において、その船舶の業務に対する重要度 を判定する照合判定機能([1]の8ページ)。
61 :
名無し三等兵 :2011/10/18(火) 20:30:30.79 ID:???
62 :
名無し三等兵 :2011/10/18(火) 20:50:48.21 ID:???
>60-61 それを見る限りだと、「海上保安業務システム」ってのはほとんど 純粋な基幹系システムであって、情報系システムを含んだ総合的・ 包括的なC4Iシステムとは言えないのかな。 COP生成とかの機能はなさそうな。
63 :
名無し三等兵 :2011/10/24(月) 22:55:02.97 ID:???
64 :
名無し三等兵 :2011/10/24(月) 23:16:51.83 ID:???
65 :
名無し三等兵 :2011/10/24(月) 23:37:19.51 ID:???
66 :
名無し三等兵 :2011/10/25(火) 02:49:43.89 ID:???
67 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 20:34:00.83 ID:???
CENTRIXSについて多少。 古い情報が混ざっていて(いなくても)間違いがあるかもしれないが、 おおむね次のようなもの。
68 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 20:35:39.41 ID:???
69 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 20:59:23.98 ID:???
●名称
CENTRIXS:Combined Enterprise Regional Information Exchange System
訳としては、全世界連合(または共同)情報交換システム。
●目的
多国間において作戦及び戦術(COP)並びにインテリジェンス(CIP)情報を簡単・
確実に、しかも秘密裏に共有するために、民生品(GOTS及びCOTS)を活用し、
Eメールやウェブサービス、共通ソフトウェアなどを利用することで、海上と海上、
海上と陸上、及び陸上と陸上間での情報交換を可能とし、それにより共通認識
を得ることを目的としている。なお、多国間とは同盟などの特別な関係にあるこ
とを要件としない幅広い関係を指す
>>68 [1][2]。また、扱われる情報の秘密レ
ベルはSecret(極秘)である。
●開発
国防情報システム局(DISA)の多国間情報共有プログラム(MNIS:Multinational
Information Sharing)の1つとして開発され、GIG(Global Information Grid)におけ
る多国間情報共有ネットワークの標準と位置付けられている。以前はCOWAN
(Combined Operations Wide Area Network)と呼ばれていたもの。
●構成
通常、CENTRIXSといった場合には2つの意味があり、1つは世界中に散在してい
る地域(Regional)ごとに形成された独立した飛び地(enclave)ネットワークで、もう
1つはそれらの飛び地ネットワークを総称したものである。
海軍のNavy Program guide 2010
>>68 [1]によれば飛び地は7つあり、多国間のも
のと二国間のものがある(ただし、名前の付いているものだけでも7つ以上あり、
おそらく全部で数十はあるはず)。なお、飛び地構成としているのは主にセキュリ
ティのためであるが、二国間(日米・米韓)のものは政治的な理由も存在する
>>68 [3]。
また、複数のセキュリティ・クリアランスを有していれば、複数の飛び地に同時に
アクセスすることも可能で、異なる飛び地間で情報を移動すること(クロスドメイン)
も可能である。
70 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 21:01:25.99 ID:???
>>69 サーバーは統合戦闘軍(例えば太平洋軍:PACOM)や国(例えば日本)ごとに置
かれ、ネットワーク・オペレーションセンター(NOC。主にPRNOC
>>68 [4])を介して
接続され、それぞれの飛び地ネットワークを形成する。NOCはアクセスポイント
(POP)も提供しており、すべての海上及び陸上部隊に対する支援を行っている。
日本では、在日米軍(USFJ及びUSNJ)にGCTF、CNFC、MCFI及びJ(Japan)の
アクセスポイントが用意され、陸海空の自衛隊がこれを介してPRNOCに接続して
いる
>>68 [5]。ただし、インド洋での給油活動が終了した現在は、GCTF、CNFC及
びJのみではないかと思われる。また、現在は米軍撤退によりMCFIそのものがな
くなっているかもしれない。
飛び地の関係については次の9ページを参照。
なお、画面右下にあるのが、左からチャット、ウェブページ及びC2PC
>>68 [6]の各
アプリケーション・ウィンドウ。
NC3A CXI CENTRIXSS_HOA
ttp://www.docstoc.com/docs/69366160/NC3A-CXI-CENTRIXSS_HOA PPT(短縮)。
http://p.tl/tust 多国間のものは次のとおり(Navy Program guide 2010以外のものも含む)。
1 CENTRIXS-MCFI(Multinational Coalition Forces Iraq:多国籍連合部隊-イラク)。
OIF(Operation Iraqi Freedom:イラクの自由作戦)に参加している国から構成。
ただし、米軍撤退によりすでになくなっているかもしれない。
2 CENTRIXS-GCTF(Global Counterterrorism Task Force:対テロ部隊)は、OEF
(Operation Enduring Freedom:不朽の自由作戦)に参加している国から構成。
2. 1 CENTRIXS-CNFC(Combined Naval Forces CENTCOM:中央軍合同海上部
隊)。GCTFのサブセット。CENTRIXS-GCTFの中にVPN(仮想ネットワーク)とし
て構築。海賊対処部隊(海自も含むと思われる)が使える共通の唯一の秘密ネ
ットワーク。
71 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 21:02:09.22 ID:???
>>70 2. 2 CENTRIXS-CMFP(Cooperative Maritime Forces Pacific:太平洋共同海上
部隊)。英国、カナダ、オーストラリア、スペイン、インド、フランス、ドイツ、シンガ
ポール、イタリア、日本、ニュージーランド、韓国、オランダ、タイ、マレーシア、
フィリピン、チリ及びペルーのCOIから構成。リムパックの枠組みのようだが、
太平洋地域にある国向けのGCTFのサブセット。PacificはPACOMのことかもし
れない。
2. 2. 1 CENTRIXS-SGP(Singapore:シンガポール)。GCTF(CMFP)のサブセット。
2. 2. 2 その他、PACOMの責任地域内には12のCENTRIXSネットワークがあり、
その内の5つは二国間のものなので
>>68 [7]、以下続く。
3 CENTRIXS-ISAF(International Security Assistance Forces Afghanistan:アフ
ガニスタン国際治安支援部隊)。NATOのISAF SECRETと同じメンバーで構成。
GCTFから分離(2009年10月)したもので、GCTFの飛び地(つまり、飛び地の飛
び地ともいえる)。
4 CENTRIXS-Four Eyes。4か国(Four)はオーストラリア、カナダ、英国及び米国。
CENTRIXS-Xとも。以前のCOWAN-A。
5 CENTRIXS-IANTN(Inter-American Naval Telecommunications Network)。
ラテンアメリカの16か国、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、チリ、コロンビア、
ドミニカ共和国、エクアドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、
パナマ、パラグアイ、ペルー及びウルグアイから構成。
6 CENTRIXS-UNCK(United Nations Command Korea:在韓国連軍)
この他に、NIDTS(NATO Initial Data Transfer System)も含まれるとされるが、
調べていないので省略。
72 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 21:02:44.67 ID:???
>>71 二国間のものは次のとおり。
7 CENTRIXS-J(日本)
8 CENTRIXS-K(韓国)。チリと合わせてCENTRIXS-R(おそらくRepublic:共和国)
と呼ばれたこともあった(昔の話)。
この他に、CENTRIXS-M(Maritime)という呼び方があるが、これは陸軍でCENTRIXS
を使い始めたことから、これと区別するために海軍で使われ始めた呼び方のようで
ある。
●機器
海軍の場合、艦艇に設置される機器は艦艇の規模によって異なり、小さなものか
ら順にブロック0(ユニットレベル)、ブロック I(フラッグシップなどのフォースレベル)
及びブロック II(指揮艦・空母などのフォースレベル)が用意されている
>>68 [8]。
また、まったく設備のない艦に一時的に、しかも短時間で設置できるようコンパクト
にまとめられたCENTRIXS Fly-Away Kits(CFAKs)やCENTRIXS Portable Operations
Kit(CPOK)も用意されている
>>68 [9]。これらのキットはリムパックなどの演習時や
作戦参加時に、主に外国の艦艇に貸与される。なお、機器はソフトウェアも含め、
ほぼすべて民生品(GOTS及びCOTS)によって構成されている。
陸軍では、2010年3月にアフガニスタンで活動する部隊としては初めて第2ストライ
カー騎兵連隊に配備された
>>68 [10]。
また、これより前の2008年のリポート
>>68 [11]では、アフガニスタンでパキスタン軍
にCENTRIXSの提供を始めたことが記載されている。
73 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 21:03:38.27 ID:???
>>72 ●主な機能
>>68 [12]
1. Common Operational Picture(COP)。インターフェースとしてC2PCを使用。なお、
COPは完全(complete)なものとされる
>>68 [13](言い換えれば、MNIS以外では
不完全なものしか提供されない)。
2. Common Intelligence Picture(CIP)
3. Eメール(添付ファイル利用可)
4. ウェブサービス(例えば、CENTRIXS Centralのホームページなどもある)、アプリ
ケーション(マイクロソフト・オフィス、C2PC及びGCCS-I3など
>>68 [14])、チャット、
データベース及びファイル共有など。
5. VoSIP(いわゆるIP電話)
なお、多国間のものと二国間のものとでは機能に差があり、二国間のものは一部
機能が制限されている。
終わり
74 :
名無し三等兵 :2011/10/26(水) 21:24:47.60 ID:???
民生品だけで作られているものだと、FMS情報に引っ掛からないので 分かりにくいといえば分かりにくい。 うるさい議会に通知する必要がないというのも使いやすい理由なのかも しれない。
75 :
名無し三等兵 :2011/10/27(木) 22:40:09.09 ID:???
76 :
名無し三等兵 :2011/10/29(土) 00:22:59.95 ID:???
>>68 の[8]の18〜19ページ。
通信については衛星だけでなく、BFTN(Battle Force Tactical Network:戦闘部隊戦術
ネットワーク)というIPネットワークも使っている。これは以前、HFIP/SNR(High Frequency
Internet Protocol and Subnet Relay)と呼ばれていたもの。
Navy Program guide 2011, 115ページ
ttp://www.gryphonlc.com/capabilities/USN_Program_Guide_2011.pdf BFTN(SNR)は、何隻かの艦艇でイントラネットのようなアドホックIPネットワークを形成し、
その中で直接、相手艦艇との通信を可能にするネットワーク技術。一部の衛星が失われ
ても通信を確保できるだけでなく、衛星通信能力のない艦艇とのインターオペラビリティー
の向上にもなる。
通信装置は、LOS(ライン・オブ・サイト)ではUHF/VHF無線装置を使い、ELOS(拡張ライン・
オブ・サイト)ではHF無線装置を使う。通信距離は20海里(約37km)〜700海里(約1,300km)。
ただし、無線装置はそのまま使えるわけではなく、他にSCRN(Self-Configuring Relay
Network)コントロール・ノードとHDR(High Data Rate)モデムが必要になる。
SNRはAUSCANNZUKUS(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国及び米国)グルー
プで開発されたもので、NATO標準であるSTANAGにも採用されている(らしい)。
ロックウェル・コリンズがモデムなどを供給している。
Rockwell Collins Supply Networking Equipment Canadian Navy
ttp://www.defenseindustrydaily.com/Rockwell-Collins-to-Supply-Networking-Equipment-to-the-Canadian-Navy-05646/ 年を追うごとに「海事衛星通信用経費等(海賊対処(護衛艦))」の予算が減っていたのは
このためかもしれない。
77 :
名無し三等兵 :2011/10/30(日) 13:25:21.90 ID:???
SNRをKojii.netで探してみると、
>>76 のニュース
Kojii.net - 今週の軍事関連ニュース (2009/07/31)
ttp://www.kojii.net/news/news090731.html Rockwell Collins Inc. はカナダ国防省から、以下の製品を総額 700 万ドルで
受注した。
SNC-2050 : Sub-Net Relay Controller
HSM-2050 : High Speed Modem
VHSM-3000 : Very High Speed Modem
これらは、戦術情報交換・状況認識の改善・同盟国との共同作戦改善といった
用途のために、アドホックな IP ネットワークを構築することを目指す、カナダ海
軍の SNR (Sub-Net Relay) 計画で使用する機材。見通し線圏内でのネットワ
ーク構築を企図しているため、VHF/UHF を使用する。第一陣として SNR×83
システムと訓練・サポート業務を、さらに 53 セットの追加受注を見込む。
(Rockwell Collins 2009/7/27)
オーストラリアでは、Maritime Tactical Wide Area Network(MTWAN)のIPネット
ワークの一部を構成するものとして採用された。
Kojii.net - 今週の軍事関連ニュース (2011/01/14)
ttp://www.kojii.net/news/news110114.html Thales Australia は、オーストラリア海軍 (RAN : Royal Australian Navy) 向け
に担当している Project Sea 1442 フェーズ 3 (MTWAN : Maritime Tactical
Wide Area Network) の実働体制入りについて発表した。5 年契約で、エンジ
ニアリング、整備、補給、ヘルプデスクを担当している案件。NCW (Network
Centric Warfare) のバックボーンとなる IP (Internet Protocol) 通信網で、
戦術通信網と情報システムの革新をもたらすものだとしている。
(Thales Australia 2011/1/11)
78 :
名無し三等兵 :2011/10/30(日) 13:47:44.63 ID:???
79 :
名無し三等兵 :2011/10/30(日) 13:51:55.37 ID:???
80 :
名無し三等兵 :2011/10/30(日) 21:46:59.47 ID:???
81 :
名無し三等兵 :2011/11/03(木) 01:41:54.68 ID:???
82 :
名無し三等兵 :2011/11/03(木) 23:09:40.31 ID:???
>>70-71 恒久的なものかどうかの区分では、MCFI、GCTF、Four Eyes、J及びKが
恒久的、その他の多国間及び二国間がCOI(Community of interest:共
通の目的や関心を有する集団)として暫時的。
そして、COIはMCFIまたはGCTFのいずれかに属する。
どちらに属するかについては、おおむねMCFIが正規戦の枠組みで、GCTF
が非正規戦の枠組み。
ただし、ISAFのように特別な管理が必要なものについては別に独立させる
こともある。
現在の独立した最上位(フルセット)の飛び地(enclave)で多国間のものが
MCFI、GCTF(と、そこから分離したISAF)及びFour Eyesで、二国間のもの
がJ及びK。
こんなところか。
83 :
名無し三等兵 :2011/11/03(木) 23:14:29.43 ID:???
84 :
名無し三等兵 :2011/11/06(日) 16:15:06.86 ID:???
85 :
名無し三等兵 :2011/11/06(日) 16:54:07.61 ID:???
86 :
名無し三等兵 :2011/11/06(日) 17:05:56.58 ID:???
>>58 ついでに、MEDIUMとLOWの運用面における具体的な差の1つとして艦艇の位置情報が
あるんではないかな。
艦艇の詳細な位置情報は、レーダーやミサイルの能力を決める重要な要素の1つになる
ことから秘密情報に該当する。
そのため、非秘密情報を扱うMERCURYでは扱えない。だから扱わないよといわれれば
それまでだが、それでは不便。
そこで、艦艇の位置情報を秘密情報に該当しないレベル、つまり非秘密情報にまで下げて
やればいい。
具体的には、アデン湾を含むソマリア近海を碁盤の目状に区切り、その1つ1つの升目に
アドレスを、例えば、AA-85やBF-63のように振る。
そして、各艦艇は升目を移動するごとにMERCURYを通じて升目アドレスをMSCHOAに
通知する。これでMSCHOAのセンターではおおよその位置を把握することができる。
ただし、通知されるのは国名だけで艦名は伏せられているかもしれない。
これがLOWのインターオペラビリティ。
次に、CENTRIXSを搭載する艦艇はどうかといえば、CENTRIXSは秘密情報を扱えるため、
GPSによる詳細な位置情報を相互に把握することができる。また、データベースからファク
トシートを取り出すことによって各艦艇の具体的な対処能力も知ることができ、例えば、す
ぐに駆けつけられる艦艇は小型であるためにヘリを使った応援が必要だとか、そういった
細かな運用ができる。
これがMEDIUMのインターオペラビリティ。
87 :
名無し三等兵 :2011/11/06(日) 17:28:02.97 ID:???
>>76-78 この辺はCCEB(Combined Communications and Electronics Board)で決めているもので、
カナダやオーストラリアはそのままの名前で採用したが、米国はちょっと変えてみましたとい
うもの。
Combined Communications Electronics Board Official Home Page
ttp://jcs.dtic.mil/j6/cceb/acps/ CCEBについて。
55ページ。
ttp://www2.jiia.or.jp/pdf/resarch/h22_nichibei_kankei/all.pdf AUSCANZUKUSは、この5カ国間の海軍のC4(command, control, communications and
computers)統合のための組織である。
第二次大戦中に、連合国各国の海軍間コミュニケーションが非常に問題となった。1941年3月
に英米間のコマンド(指揮)系統を統合するための最初のハイレベルの提案がなされた。これ
を基に話し合いが続けられ、1942年7月24日にマウントバッテン卿の下にCCB(Combined
Communications Board)がワシントンD.C.で初会合をもった。
当時のメンバーは、アメリカの陸海軍から1名ずつ、イギリスから3名とオーストラリア、カナダ、
ニュージーランドから各1名であった。じきにCCBは33の下部委員会を持つ組織へと発展し、
通信のすべての分野をカバーするようになった。
これが戦後も継続され、現在もワシントンDCに本部を持つCCEB(Combined Communications
Electronics Board)となった。このうちの海軍の部分が、今もAUSCANZUKUS として継続して
いる。
また、空軍・宇宙軍に関しては、やはり戦時協力の後継としてASIC (Air and Space Interoperability
Council)が存在し、これらの諸国の結びつきの強さを示している。
88 :
名無し三等兵 :2011/11/08(火) 20:49:10.17 ID:???
89 :
名無し三等兵 :2011/11/10(木) 15:34:12.08 ID:???
Darpa’s Plan to Trap the Next WikiLeaker: Decoy Documents | Danger Room | Wired.com
ttp://www.wired.com/dangerroom/2011/11/darpa-trap-wikileaks/ 情報漏洩防止プログラム(DLP)の研究
国防高等研究計画局(DARPA)が資金を拠出して研究させているもので、第2のウィキ
リーカーに備えるために、あらかじめ秘密ネットワークにデコイ(おとり)文書を潜ませ、
侵入者がそれをクリックすることでIPアドレスを記録するなどの追跡を始めるというもの。
手に入れた情報が真実のものかどうか、侵入者を疑心暗鬼にさせる効果も期待している。
90 :
名無し三等兵 :2011/11/10(木) 15:40:12.76 ID:???
91 :
名無し三等兵 :2011/11/10(木) 15:46:29.39 ID:???
>>90 ただ、人道支援/災害救援(HA/DR)にとあるから、今のところMONAXが扱えるのは
非秘密情報に限られるのではないかな
92 :
名無し三等兵 :2011/11/11(金) 23:51:11.45 ID:???
米国が持つ情報へ他国がアクセスをする場合にはREL DMZという形を取る。
RELはReleasableの略で、その後にto+国名コードと続くことで、その国に対して
情報の開示を認めるという意味になる。
例えば、ある情報にSECRET//REL TO USA, CANと付されていれば それは
SECRET(極秘)情報のカナダへの開示を認めるという意味になる。
また、国名コードの代わりに組織コード(例えばISAF)が付く場合もある。
秘密情報のマーキングについて
ttp://www.fas.org/sgp/othergov/dod/dod092704.pdf 次に、DMZはDe Militarized Zoneの略で、いわゆる非武装地帯の意味から内部
ネットワークと外部ネットワークを区切る領域のことを指す。
セキュリティ用語事典[DMZ(DeMilitarized Zone)]
ttp://www.atmarkit.co.jp/aig/02security/dmz.html 他国は、この米国のDMZに置かれたサーバー(例えばFTPサーバー)にアップ
ロードされた情報(REL)についてのみアクセスが可能となる。
もちろん、他国も自国側にDMZを置くので、それぞれのDMZに置かれたそれぞ
れのサーバーにアクセスをすることで相互に情報を得ることになる。
これはヤマサクラ演習の指揮所レイアウトだが、ここにあるNIPR JPN Computer
は、日本が米国のDMZにアクセスをするための日本(自衛隊)側のコンピュータ
だと思われる(ただし、NIPRNETが扱うのは非秘密情報)。
ttp://219.94.194.39/up2/src/fu45834.jpg
93 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:10:52.93 ID:???
そこで、米国の多国間情報共有プログラム(MNIS)がこれまでの情報共有
の枠組みと何が異なるのかいうと、それは共通認識のレベルの差にあると
いえる。
DMZは、自国のネットワークと他国のネットワークの中間にある安全な領域
であると同時に、他国に対して開示可能な情報を置く場でもある。
そして、DMZに置かれた情報に互いにアクセスすることで情報を交換し共有
を実現する
>>95 [1]。
ただし、互いに得られる情報はReleasable(REL)とされたものだけである。
例えば、日本が米国のDMZに置かれたサーバーにアクセスし、REL JPNと
された情報を得たが、その情報がサニタイズ
>>95 [2]されたものである場合
には、米国が持つ情報と日本が得た情報とが完全に一致しないことになる。
そのため、同じ情報を共有しているものの、日本がアクセスできた情報は一
部黒塗りされたもので、米国でもその黒塗りされた情報に一切触れることな
く日本との間で共通の認識を得なければならないことになる。このような、
いわば異なる情報に基づき高いレベルの共通認識を得ることは非常に困難
であるといえる。
また、交換した情報を他国がどのように利用しているのかを知ることも困難
である。
これに対してMNISは、それぞれのDMZの先にもう1つ領域を作り、その領域
を共有すべき情報を生み出す「場」として共有し(ただし、管理は米国が行う)、
そこで生み出される情報を制限なく共有することで高いレベルでの共通認識
を実現している。
ここでいう「場」とはEnclave(またはインフォメーション・ドメイン)のことで、独
立した仮想領域のことである(もう1つのDMZともいえるが、そこは余り深く考
えない)。
94 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:12:50.98 ID:???
>>93 両者の情報の流れに着目すると、DMZは一方的な情報の流れであるのに対
し、Enclaveは多方からの情報の集積と分配である。そして、集積された情報
が新たな情報(インテリジェンス)を生み出し、それをEnclave=COI(コミュニテ
ィ)内で共有する(REL COI)。だから共通認識のレベルが高い
>>95 [3][4]。
●DMZ
A国のネットワーク ⇔ A国のDMZ ⇔ B国のDMZ ⇔ B国のネットワーク
●Enclave
A国のネットワーク ⇔ A国のDMZ ⇔ 《Enclave》 ⇔ B国のDMZ ⇔ B国のネットワーク
なお、MNISは秘密(Classified)情報を共有する枠組みだが、このような発
想に基づき、赤十字などの非政府組織を含む幅広い組織・機関との間で
非秘密(Unclassified)情報を共有する枠組みとして、ハイチ地震をきっかけ
に開設されたものが
>>95 APAN[5]。
95 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:13:25.86 ID:???
96 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:40:12.67 ID:???
97 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:41:00.53 ID:???
98 :
名無し三等兵 :2011/11/23(水) 17:47:12.91 ID:???
>95 GRIFFINって、COWAN-Bの後身でしたっけ。 COWAN-A→CENTRIXS-4EYES COWAN-B→GRIFFINという流れだったとどこかで聞いたような。
てす
書き込み出来る?
地味に良スレ
>>98 GRIFFINはCCEBで別途、独立して始まったものだと思われる。
というのも、4EYESや5EYESと呼ばれるいわゆるコモンウェルスは、昔からエシュ
ロンに代表される情報または諜報ネットワークを共同で運用してきている(例えば、
>>64 の75ページにあるStone Ghostと呼ばれるTop Secret(機密)ネットワーク
(これはDIAなので諜報))。
ただし、これの2ページに「COWAN B 及び COWAN C は GRIFFIN 及び/または
CENTRIXS GCTF …に包含された」とあるので、出来上がるまでにはいろんなも
のが混ざっているのは間違いない。
A NATO PERSPECTIVE ON CENTRIXS
ttp://www.dodccrp.org/events/10th_ICCRTS/CD/papers/007.pdf そもそも、CENTRIXSというかMNISは、セキュリティ・ドメイン(権限あるセキュリ
ティ管理者によって、統一されたセキュリティポリシー(情報セキュリティに関する
基本方針)に基づき管理されている区域)の整理という意味合いで始まったもの
ではないかな。
それまでは、それぞれのセキュリィポリシーによって管理・運営されている、それ
ぞれの多国間または二国間情報共有ネットワーク(いわゆるCWAN)があったが、
それらのセキュリティポリシーを統一しましょうというのがMNIS(CENTRIXS)の始
まり。
つまり、MNIS(CENTRIXS)とはセキュリティポリシーの統一のことであって、それ
が適用されるものは何であろうとかまわなかった(Kの前はGCCS-K、Jの前にも
名前があったが失念)。
情報の共有とは少し異なるかもしれないが、GCCS-Mについて。 米国の主要同盟国は、FMSによりGCCS-M(Global Command and Control System-Maritime)にアクセスできる端末を購入している[1]。 GCCS-Mは部隊や指揮官に作戦レベルの状況認識を提供するとされるが、 それでは、各国はGCCS-Mを通じてどの程度米国が持つ情報にアクセスで きているのかというと、主要同盟国のフラッグシップであっても、作戦画面 (Common Operational Picture:COP)は開示できない情報(not releasable) に該当するためにアクセスできないとされる[2][3][4]。 [3]を見ると、COP情報は合同統合任務部隊(CJTF)のフラッグシップである 米海軍の指揮艦だけで十分と考えているようにも見て取れるが、その後は 各国海軍とCOP情報の共有を進めているので[5]、この当時は技術的な理 由により共有ができなかったと考えられる。 なお、現在、共有を進めているのは、開示できる情報の範囲を広げたという よりは、サニタイズソフトが実戦で使えるまでに改良が進んだ(処理速度が 上がった。前述の技術的な理由が解決した)と見るべき。 そこで、主要同盟国がアクセスできる情報としては、フラッグシップは完全な 戦術画面(Complete Tactical Picture)にアクセスできるが、その更新速度 は限定的(例えば、分レベルに落とされるなど)とされ、フラッグシップ以外の 艦艇では標準的な戦術画面(Basic Tactical Picture)にとどまるとされる。 また、米国から提供されるGCCS-Mのハード及びソフトの機能が国ごとに異 なるために、国によってアクセスできる情報が異なる[6]。 そのため、ランク付けのようなものが存在することになるが、では日本がどの 辺に来るのかを想像してみると、最上位はオーストラリア、カナダ、ニュージー ランド(以上コモンウェルス)として、その次ぐらいに居るのかなという印象。
もう1回やり直し
情報の共有とは少し異なるかもしれないが、GCCS-Mについて。
米国の主要同盟国は、FMSによりGCCS-M(Global Command and Control
System-Maritime)にアクセスできる端末を購入している
>>110 [1]。
GCCS-Mは部隊や指揮官に作戦レベルの状況認識を提供するとされるが、
それでは、各国はGCCS-Mを通じてどの程度米国が持つ情報にアクセスで
きているのかというと、主要同盟国のフラッグシップであっても、作戦画面
(Common Operational Picture:COP)は開示できない情報(not releasable)
に該当するためにアクセスできないとされる
>>110 [2][3][4]。
>>110 [3]を見ると、COP情報は合同統合任務部隊(CJTF)のフラッグシップ
である米海軍の指揮艦だけで十分と考えているようにも見て取れるが、その
後は各国海軍とCOP情報の共有を進めているので
>>110 [5]、この当時は技
術的な理由により共有ができなかったと考えられる。
なお、現在、共有を進めているのは、開示できる情報の範囲を広げたという
よりは、サニタイズソフトが実戦で使えるまでに改良が進んだ(処理速度が
上がった。前述の技術的な理由が解決した)と見るべき。
そこで、主要同盟国がアクセスできる情報としては、フラッグシップは完全な
戦術画面(Complete Tactical Picture)にアクセスできるが、その更新速度は
限定的(例えば、分レベルに落とされるなど)とされ、フラッグシップ以外の艦
艇では標準的な戦術画面(Basic Tactical Picture)にとどまるとされる。
また、米国から提供されるGCCS-Mのハード及びソフトの機能が国ごとに異
なるために、国によってアクセスできる情報が異なる
>>110 [6]。
そのため、ランク付けのようなものが存在することになるが、では日本がどの
辺に来るのかを想像してみると、最上位はオーストラリア、カナダ、ニュージー
ランド(以上コモンウェルス)として、その次ぐらいに居るのかなという印象。
なお、情報(インテリジェンス)を金で一方的に買っているというのも 考えられないので、日本を含め相手国は相応の情報を提供している (自国資産であるネットワークやシステムへのアクセスを許している) と見るのが妥当(要するにギブ・アンド・テイク)。 そのため、横須賀を母港にしている空母を含む米海軍艦艇にはMOF システムにアクセスできる端末が、日本側の情報はサニタイズされて いるとしても、搭載されていると思われる。 この辺は、弾道ミサイル防衛(JABMD)で高いレベルの情報を得るか わりに、日本が何を提供しているのかという話にも関係してくる(案外、 金だけだったりしてと思わないこともないが)。
情報のサニタイズまたはフィルタリングは、当然、米国内法に基づいて 行われている。 それでは、米軍が運用しているリンク16などの戦術データリンク・シス テムには、サニタイズまたはフィルタリングに相当する機能があるのか。 もちろん、暗号コードを共有しなければまったくデータリンクはできない が、暗号コードは共有するものの、特定の情報(例えば、ある航空機 や艦艇の位置情報など)だけを他国に開示しない機能があるのか。 知らないけども。
>>118 単に容量が大きいだけでなく、こんなものも付いているのだろうと。
SafetyBIRD(セーフティバード)緊急地震速報衛星配信サービス | サービスの特長
ttp://safetybird.jp/service/merit.html この衛星のトランスポンダ(中継器)は高出力である上に、降雨による電波の減衰を
衛星が自動的に補償する機能が搭載されているため、送信アンテナでの電力補償
機能と併せることにより、降雨に対しても大変強い回線となっています。
ttp://www.nap.edu/books/12029/xhtml/images/p200168b4g77001.jpg 情報のサニタイズ(フィルタリング)の例。
図中央の情報共有の場(enclave)では、MDA(Maritime Domain Awareness:海域
認識)やCOP情報ほかを共有するとしている。
ある国の持つ情報(秘密、非秘密及び機微ほか)は、開示できない情報=NOFORN
と開示できる情報(REL)とに分けられ、開示できる情報のみが情報共有の場に提
供される。
ここで注意しなければならないのは、情報(インテリジェンス)はあくまでも1つであり、
それをすべて知ることができるのはその情報を所有している国だけで、他の国へは
その情報をフィルターにかけてこし取ったものだけが提供されるということ。
下の赤枠内にはフィルターの例が示されており、例えば、作戦上の機微情報として、
艦艇の位置情報や警察(法執行機関)からの情報はサニタイズ(フィルタリング)さ
れて提供されないとしている。
MDAについて
OPRF 海洋政策研究財団 人と海洋の共生をめざして|ニューズレター|60号|
海からのテロの脅威を減らすために 〜米国沿岸警備隊極東司令部の海上警備
における関心事とビジョン〜
ttp://www.sof.or.jp/jp/news/51-100/60_2.php 要約すると「海で何が起こっているのかを知る」ということ。
U.S. Navy, Northrop Grumman Demonstrate First Manned-Unmanned Intel Sharing (NYSE:NOC)
ttp://www.irconnect.com/noc/press/pages/news_releases.html?d=240071 最近行われた海軍の演習で、ファイアスカウト無人ヘリコプターからMH-60ヘリ
コプターの操縦席にあるディスプレイに、ファイアスカウトが集めたセンサー情報
をリアルタイムで送るデモンストレーションが行われた。これは、艦載有人ヘリコ
プターの作戦範囲を事実上広げることになる。
また、沿岸警備隊のボートもリモート端末を使ってファイアスカウトからリアルタイ
ムで送られてくるセンサー情報を見ていたとある。
言い換えれば、このリモート端末があれば、他国の海軍艦艇も米海軍の無人機
から送られてくるセンサー情報を活用できることになり、その反対(他国の無人
機が持つセンサー情報を米軍が活用)もまた可能ということになる。
衛星は遅いかもしれないが(それすら正確なことはよく分からないが)、北朝鮮は1990
年代後半には連隊レベルまで光ファイバーの敷設を完了していたといわれるので、地
上回線の高速・大容量化については世界でも非常に進んでいる。おそらく現在では、
末端の部隊である最前線の哨戒所に至るまで光ファイバーで結ばれているのではな
いかと思われる。
2000年ごろの報告書では、北朝鮮の電話交換機はフランス製とあったので、衛星に
ついてもフランスが関係しているのかもしれない。
北朝鮮、情報通信分野の進歩をアピール|毎日中国経済
ttp://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/270646/ 【新華網平壌3月2日】
北朝鮮国営の朝鮮中央通信社は2日、「朝鮮(北朝鮮)は世界先端水準の情報化
通信網を構築し、独自の衛星通信システムも確立した」と伝えた。北朝鮮メディアが
情報通信分野での成果を報じるのは数年ぶりとなる。
「全国に光通信網を設置し、電話の交換方式をすべてデジタル化したことで、電話
交換能力が20倍に拡大し、郵政当局の中央と地方間の情報伝達力が数百倍に
上がった。さらにここ1年で『世界レベルの大容量情報網』の構築を終え、伝達力
が数千倍に拡大した」と報じた。第三世代携帯電話網の整備も終えたという。
また、「超小型衛星通信網の構築を終え、いかなる条件下でも指揮系統を保障で
きるようになり、国家経済の管理がスムーズに行えるようになった。「デジタル化に
よって国際通信や海外テレビの配信レベルが上がった」とも伝えている。
>>138 もちろん、こういったプログラムはただではないので、日本が地形情報の提供を
受ける際には、金を出して買うことになると思われる。
それが今回の武器輸出三原則の緩和によって、こういったプログラムに参加で
きるようになるのか、というのはよく分からないところ。
>>139 はあまりにも端折り過ぎだが、いろいろと面白いと思う。
現在、インド軍の衛星プログラムとして進められているのは次の3基。
Indian Military Satellite Program - Indian Defense Projects Sentinel
ttp://idp.justthe80.com/common-projects/indian-military-satellite-program 1. Communication-Centric Intelligence Satellite (CCI-Sat)
2014年打ち上げ予定の偵察衛星。衛星攻撃兵器開発のテストベッドとしても使われる。
CCI-Satで検索
Kojii.net - 今週の軍事関連ニュース (2010/02/16)
ttp://www.kojii.net/news/news100216.html 2. 海軍衛星 (GSAT-7)
これが
>>80 で、最近、今年3月ごろには打ち上がるのではないかというニュース
があったが、これはGSLVロケット次第。
通信エリアはインド洋地域の600×1000海里(ほぼ日本列島が収まる大きさ)。
3. 空軍衛星 (GSAT-7A)
予定では、2011年から2012年にかけて海軍衛星の後に打ち上げられる。しかし、
同じくこれもGSLVロケット次第。
この衛星は空軍の目として使われ、地上レーダーだけでなく6機あるAWACSともリンク
される。
結局のところ、すべてGSLVロケット次第。
このサイトは元インド空軍パイロットが開設したもので、簡単にだがよくまとまっている。
Indian Defense Projects Sentinel
ttp://idp.justthe80.com/
カナダ国防省が意味ベースコンピューティングプラットフォームを採用
ttp://www.autonomy.co.jp/content/News/Releases/2011/0601.ja.html 2011年6月1日 英国ケンブリッジ、米国カリフォルニア州サンフランシスコ発‐ Autonomy
Corporation plc (ロンドン証券取引所: AU.またはAU.L、以下オートノミー)は本日、カナダ
国防省がオートノミーの意味ベースコンピューティング・プラットフォーム『IDOL』を採用し、
高度情報管理と各種プロジェクト管理の中核システムに位置付けたことを発表しました。
オートノミーが提供する技術によって、カナダ国防省は重要な情報を発見する能力のさら
なる強化を目指します。以下続く。
Autonomy、企業向け検索に蟻型の情報収集技術を導入 - インターネットコム
ttp://japan.internet.com/busnews/20061110/12.html Autonomy は7日、検索を含む企業向け情報統合プラットフォーム『Intelligent Data Operating
Layer』(IDOL) を強化し、従来の蜘蛛 (スパイダ) 型情報収集ではなく、『Intelligent Ant』
技術すなわち蟻型の情報収集技術を実装したと発表した。同社は新技術により、ビジネ
ス アプリケーションや Web などの非常に入れ替わりの激しいデータソースから、リアル
タイムで結果を得ることができると述べている。
一般的に企業向け検索エンジンは、スパイダ型の技術を使って企業コンテンツをインデッ
クス化しているが、インデックス化できるのは静的な文書やデータベース内に保管した情
報に限られる。
Autonomy は IDOL を強化し、データが変化すると、アプリケーションがコンテンツソースか
らリアルタイムで通知を受け取るようにした。これなら、可能なかぎり最短の経路で新しい
データを取り出すことができる。
Autonomy の CEO (最高マーケティング責任者) Nicole Eagan 氏によると、IDOL に搭載
した新技術は、蟻の行動を模倣したものだという。つまり、最初のインデックス化段階で、
蟻が自分の道筋に化学物質を残すように、ある種の痕跡を残す。これによりそれ以降の
検索で、目標とする情報の保存場所まで最短のルートを辿れるようになるという。以下続く。
ランディングポイントを自身が判断とはいうものの、別に着陸しなくてもホバリングを したままロープを切り離せばすむのではないかと思ったが、いろいろとあるのだろう。
Android headed to DOD's classified networks -- Federal Computer Week
ttp://fcw.com/articles/2012/01/24/android-smart-phones-tablets-classified-sipr-network.aspx まもなく、アンドロイドOSを搭載したスマートフォンやタブレットから、SIPR
(Secret:極秘)レベルのネットワークまたはシステムに接続できる新たな
セキュリティ標準が、国防総省と国立標準技術研究所(NIST)によって承
認される見込み。
もともと、2014年ごろまでは出ないのではないかということだったが、関心
とニーズが高まったために、今年の夏までには接続できるようにする計画。
システムの例としては、Tactical Ground Reporting systemともう1つ、法執
行機関のデータベースである犯罪情報センターが挙げられている。これは
セキュリティ標準なので、データベースを共有するかどうかは別として、法
執行機関などの他の機関もスマートフォンなどを使えるようになる。
ほとんどの軍のC2システムはSIPRレベルなので、スマートフォンなどが使
えるようになると、現場はかなり様変わりするはず。
それともう1つ。兵士個人の持ち物であるスマートフォンも戦場で使えるよ
うになるのではないという記事もあるが、紛失または奪われた場合に、遠
隔操作で強制的にフォーマットまたは論理的に破壊されたら泣くんじゃな
いかという話もある。
テスト
Kojii.net - 今週の軍事関連ニュース (2012/01/20)
ttp://www.kojii.net/news/news120120.html Peter MacKay 加国防相は、(中略)オーストラリア・デンマーク・ルクセンブルク・
ニュージーランドとともに、アメリカとの間で WGS (Wideband Global Satellite
Communications System) へのアクセスに関する MoU に調印したもの。
最近は民生品または技術の活用というより、そのものを使っているために、 例えば、NTTとシスコその他が一緒に何かやってるな、というものは大体、 その後に軍で採用されていたりする。 そして、それを自衛隊が採用することで、最低限の相互接続性は確保できる。
STIGのガイダンスにはFirefoxやMac OSの項目もあるから、実際に 使っている写真は見たことはないが、使えることは使えるらしい。
BEL datalink, IFF systems mandated for Indian naval helicopter - News - Shephard
ttp://www.shephardmedia.com/news/1777/ インド海軍で使用されているデータリンクシステムは、Bharat Electronics Limited (BEL)
によって開発されたLink IIデータリンクシステムと呼ばれるもので、HF、VHF及びUHFを
使い、水上艦、潜水艦、航空機及び陸上施設との間でメッセージ及び戦術データの交
換を可能にしている。また、Link IIは各種のセンサー情報を融合し戦術画像を作成する
ことができる。
2009年現在(この記事が2009年)、このデータリンクシステム(SADL(Situational
Awareness Data Link)というような言い方もしている)が搭載されているのは、水上艦
プラス、カモフKa31及びシーキングヘリ。
ただし、NATOのデータリンクシステム、例えば、Link11、Link22及びLink16とはメッセー
ジ形式が異なるために互換性はないが、軍が望むのであれば互換性を持たせることは
可能。というか、次の記事を見る限り、できていると見ていいのではないか。
..:: India Strategic ::.. Space: Indian Navy eyes ‘Gagan’ to achieve network centricity
ttp://www.indiastrategic.in/topstories549.htm 東西の武器システムの融合については、WESEE(Weapons Engineering Electronics
Systems Establishment Weapons)という国防省内に設けられた機関によって研究開発
が行われているために、運用には差し支えないらしい。
またj、「Link II internet-based digital transmission system」とあるのは、いわゆるIPベー
スのことか。
その他、Link IIシステムの写真と運用図が掲載されている。
ヤマサクラが終わったということで多少。
まずこの記事。
朝日新聞デジタル:在韓米軍、日米共同方面隊指揮所演習に初参加 - 国際
ttp://www.asahi.com/international/update/0202/TKY201202020457.html どういった形での参加は分からないが、
>>63 にもあるとおり、すでにヤマサクラを含む
日米の大規模演習は、在韓米軍の韓国戦闘シミュレーションセンター(Korea Battle
Simulation Center:KBSC)の全面的な支援によって行われている。
リムピースも少し触れているが、今回の演習ではKBSCが支援した部分だけでなく、
相模補給廠に造られた任務指揮訓練センター(Mission Command Training Center:
MCTC)が支援に当たった部分もあり、両センターの支援によって行われた演習にな
ったのではないか。
DARPA's Transformative Apps program drives military's move toward Android devices -- Government Computer News
ttp://gcn.com/articles/2012/01/31/darpa-apps-program-dod-android-smart-phones.aspx DARPAによって、2011年5月からアフガニスタンで作戦に従事している第10
山岳師団第3旅団でパイロットテストが行われている。
テストに際しては、1ダースほどのアプリケーションが開発され、さらに参加し
た兵士によって開発されたものもある。
アプリケーションには常にネットワークへのアクセスを要求するものがあるが、
すべての部隊が常にアクセス可能な地域にいるわけではない。また、アクセ
スができなくても、例えば、高解像度の地図映像は有益である。
セキュリティについては、使いやすさとのバランスが必要。
端末からアクセス(フィードバック)する際には暗号化が必要になるが、それは
機器のパフォーマンスに影響を与え、また、長いパスワードは兵士にとって使
いにくい。
端末として他に、HTC DesireとモトローラのXoomを考えている。
現在、軍の秘密または非秘密ネットワークには、HarrisのAN/PRC-117G戦術
無線機を使って接続されているが、今年中には完全にネットワーク化されるこ
とになっている(アドホック?)。
そして、それがtactical operations center(TOC)までつながれば、軍の秘密
または非秘密ネットワークにリンクすることになる。
Asian Maritime Power in the 21st Century: Strategic Transactions China ... - Vijay Sakhuja - Google ブックス
ttp://p.tl/xTlp
米軍へ威力発揮した 「韓国の軍艦」、社会、韓国当地の最新情報サイト|korea104
ttp://www.korea104.com/soc/2012/04/post-31.html 米国もこの日、 "発射直後リアルタイムで監視したが、軍事的脅威にはならなかった"と
明らかにし、太平洋の海上にある弾道ミサイル探知専用の最先端レーダーSBX- 1(海上
ベースのX-バンドレーダー)に北ロケットの軌跡を追跡し、リアルタイムで北米航空宇宙
司令部(NORAD)に通報したものと推定される。 合同参謀本部にも、韓米連合の情報管
理システム(Centrix-K)を使用してロケットの軌跡を伝播した可能性が高い。
連合指揮統制システム(小分類) - 韓国軍のC4I - livedoor Wiki(ウィキ)
ttp://wiki.livedoor.jp/taekwon_v/d/%CF%A2%B9%E7%BB%D8%B4%F8%C5%FD%C0%A9%A5%B7%A5%B9%A5%C6%A5%E0%A1%CA%BE%AE%CA%AC%CE%E0%A1%CB#content_4_9 ◇ミサイル警報システム
軍関係者によれば、北朝鮮から発射されるミサイルに対する最初の警報は、在韓米軍を
通じて受け取る。
ミサイル警報は、発射段階から在韓米軍が運用する合同戦術地上統制所 (JTAGS) 、
または、米国コロラドスプリングスにある北米防空宇宙司令部 (NORAD) で分析され発令
される。
この警報は、直ちに烏山(オサン)の戦区航空統制本部 (HTACC) (※1) に設置された汎
世界連合情報交換システム (CENTRIXS-K) の弾道ミサイル共通作戦状況図 (COP) に
現れる。
我が軍は、この警報を防空警報システム (RAWS) (※2) を通じて隷下部隊に伝えることに
なる。2006年に戦力化されたRAWSは、イントラネットを通じて敵弾道ミサイルの発射地点
と予想落下地域、予想落下時間などを計算して弾道ミサイルの航跡情報を提供する。
在韓米軍は、弾道ミサイルの防御・邀撃作戦のために、単独でHTACCに戦区ミサイル作
戦班 (TMO-Cell) を運用しており、平時は少人数だが戦時になれば人材を増やして運営
する。
韓・米は、HTACC内に韓米連合TMO-Cellを構成する方案を進めていることが分かってい
る。
合同戦術地上統制所 (JTAGS) は、弾道ミサイル監視衛星のDSP衛星が収集したミサイ
ル情報をTMO-Cellに送る。米国はDSP衛星情報を受信・分析するJTAGSを、韓国を初め
として米本土、ドイツ、中東、日本にそれぞれ1か所ずつ設置している。
リージョナル・オブ・リージョナルズというもの。
C4ISRの入門書ってどんなの? RMA関連読めばいいの?
>>198 よく調べたわけではないが、C4ISR全般にわたって書かれた日本語の本は、
おそらくないと思われる。
C4ISRは、
>>1 にあるとおり扱う範囲が非常に広いので、自分の興味のある
分野で見つけていくのが1番よい。
とはいっても、例えば、指揮 (Command) 、統制 (Control) は、通常(C4ISR
といった場合には)純粋にそれ(指揮・統制)だけが語られることはないので、
通信・コンピューターなどに含まれるものとして、読みやすさも考えると、「戦う
コンピュータ2011(井上孝司)」は値段も安めなので、入門用としてどうだろうか。
>>200 面白そうな本の紹介、ありがとうございます。
さっそくポチった
>200の『戦うコンピュータ2011』の次は、『軍事システムエンジニアリング』(大熊康之)なんか良いんじゃないだろうか。 著者が元海将補だけに海軍偏重だが、『戦うコンピュータ』よりもだいぶ突っ込んだ内容になっている。
(SPAWAR) Operation Tomodachi Lessons Learned.pdf
ttp://www1.axfc.net/uploader/File/so/78528 7ページ上。
これは初めて見る。運用画面は8ページ。
Based on CENTRIXS Google earth server on GCCS-J at JSDF HQ Ichigaya
7ページ下。
これは既出。
RADIANT Mercury repaired. New rule set to trasfer. KML files from unclas to
to CENTRIXS J.
GCCSにはFMSで売っているもの(バージョン)もあるようだから、 中央指揮所にあってもおかしくはない。 ただし、どこまでの情報にアクセスができるのかという話はまた別の話。
Innovation in Counter-Piracy Operations - SAF's Experience in Ops Blue Sapphire -
ttp://www1.axfc.net/uploader/He/so/361668 シンガポール軍のアデン湾海賊対処作戦、ブルーサファイア作戦について、同軍の
Bernard Miranda 海軍少将(元CTF151司令官)が、2011 Pacific Operational Science
& Technology Symposium & Exhibition で講演した際の資料。
なお、司令官への就任は2010年1月だが、いつまでかは調べていないので、そこは
省略。
MINDEF - News - Singapore Takes Over Command of Multinational Counter-Piracy Task Force (20 Jan 10)
ttp://www.mindef.gov.sg/imindef/news_and_events/nr/2010/jan/20jan10_nr.html PDFの8ページ。Information Sharing System
情報共有システムとして、CENTRIXS、MERCURY及びACCESSの3つが使われており、
各国は目的別にいずれかを使い分けている。
このうち、ACCESSはシンガポールが開発し、各国へ提供しているもので、以前は
CENTRIXSを使っていたパキスタンも、現在ではACCESSのみを使っている。ACCESS
を使う理由としては、(使っている国々を見るに)おそらく費用が安いのではないかと
思われる。
なお、3つ全てを使っていれば多くの情報が得られるという意味ではなく、これらは
相互に接続され(サニタイズはあるが)情報の交換を行っているので、非秘密情報を
扱うMERCURYと、秘密情報を扱うCENTRIXSまたはACCESSのどちらかを使っていれ
ば目的は達成できる。ただし、ACCESSには場所(通信エリア)の制限は、アデン湾で
使う分にはないが、あると思われる。
同じく13ページ。INFORMATION SHARING ARCHITECTURE
シンガポール軍の任務部隊が、CTF151の海上指揮艦と情報を交換する際には、LINK11、
MERCURY及びACCESS 2を使っている(14ページに運用画面)。なお、
>>51 。
シンポジウム イラク戦争―軍事革命(RMA)の実態を見る(冨沢暉)も、 ちょっと古いがなかなかいいのではないだろうか。 元防大教授の徳田八郎衛氏が、Network Centric Warfare(NCW)とは 何かを、定義や概念、背景など、また、各国がNCWをどのように自国の 環境に合わせて定義しているのかも解説してくれるというおまけ付き。
In First, Navy Will Put 4G Network on Ships | Danger Room | Wired.com
ttp://www.wired.com/dangerroom/2012/05/navy-wwan/ キアサージ遠征打撃群(キアサージ、サン・アントニオ及びホイッドビー・アイランドの3隻)で、
最初の4G LTE無線ネットワーク(マイクロ波を使ったワイヤレス・ワイドエリア・ネットワーク
(WWAN))の試験プログラムが行われる。
4G LTE無線ネットワークは、例えば母艦とUAVとの間の通信量の増大に対処するためなど
の理由から構築されるもので、規模としては艦隊規模のものではなく、任務部隊規模(遠征
打撃群や空母戦闘群など)での通信量の増大を目的としている。そのため、これまでの衛星
通信を代替するものではなく補完するものとなる。
このネットワークは、艦内ネットーワークとは独立して運用され、各員はネットワークにアンド
ロイド・スマートフォンを使ってアクセスし、任務部隊ごとのネットワークは衛星を介して結ばれる。
マイクロ波+LTEはかなりの大容量を実現するらしい。
NEC、世界最高の伝送効率を実現する無線伝送技術を開発(2012年2月27日): プレスリリース | NEC
ttp://www.nec.co.jp/press/ja/1202/2701.html
4G LTEは、衛星通信は高いし簡単に増やせないという理由から。
>>219 ちなみに、JADGEは求職情報(英語)などを見ると「ほう」と思うことがある。
職歴として、こういったものをやってきたよ、というところにJADGEとこれを
どうしたとか載っていたりする。
現在、ニュースになっている日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)における
秘密情報の扱いについても同様。
相互に知る必要(Need to Know)がある情報だけが提供され、しかも、このよう
に(
>>122 )他国に提供する情報であっても、ほとんどの情報はサニタイズし、
情報の秘密レベルを下げる必要がある。
つまり、このようなサニタイズ作業を必要としない限定された秘密情報の共有を
迅速に行うために締結されるものと考えるのが一般的。それは例えば、ミサイル
防衛における日韓艦艇の詳細な位置情報の共有などが考えられる(艦艇の位
置情報の秘密レベルはsecret(極秘)。いわゆるデータリンクの類)。
そして、一般的にインテリジェンスはギブ・アンド・テイクの関係にあるから、
一方的に価値ある情報が提供されることはない。価値ある情報は同等の価値
ある情報としか交換されない。
日韓GSOMIAが扱う情報の秘密レベルはsecret(極秘)までで、top secret(機密)
は含まれないと考えられる。
おつ
>259 URLの命名法が従来と変わってるな。 ちょっと前までなら「*.gctf-cmfp.cmil.mil/*」って感じだったのに >CENTRIXS-CMFP
防衛省からハワイのSPAWARに誰か行っているようだね
CCEB ACP 200 (C) Volume 2
ttp://jcs.dtic.mil/j6/cceb/acps/acp200/ACP200CVol2Mar10.pdf 110ページ。
TRIDENT WARRIOR/RIMPAC 06 COMMON OPERATIONAL PICTURE (COP) COALITION ARCHITECTURE
米海軍はRIMPAC 06で、海自を含む他国艦艇と、どのようにCOP情報を共有
していたのか。
図の右側は2国間(BIF: Bi-National Force)、左側は多国間(MNF: Multinational
Force)で、海自艦艇が2国間なのは、おそらく憲法上の理由によるもの。
COP配布アーキテクチャーは2層に分かれており、上層(赤色の線でつながれて
いるサーバーまたは艦艇)は、COP同期ソフト(CST: COP Synchronization Tool)
を使ってGCCS-Mサーバーから情報の配布を受ける。上層は下層(緑色の線で
ながれているサーバーまたは艦艇)とC2PCゲートウェイ・サーバーを介して接続
されており、「ありあけ」と「さみだれ」はC2PCゲートウェイ・サーバーから情報の
配布を受ける。
海自の指揮艦である「きりしま」と「ひえい」は、USS Bonhomme Richard(BHR)
のCOPと同期して情報の配布を受ける。ただし、BHRに斜線が引いてあり、さら
にインストール未定(TBD)の矢印があるが、これはよく分からない。
MAMOR VOL.58の海自航空プログラム開発隊を読んだ 面白かった(小波感)
>>209 昨日気付いたが、メアドだけで丸ごとフリーでダウンロードできる。
>>276 おそらくこれは、市場拡大中のUAV向けのデモ。
シンクライアント・システムのセットアップ作業役務の契約希望者募集要項(
>>96 )
ttp://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y6/nyuusatsu/K-19-4000-0008.pdf (7) 新規導入のシンクライアント・システムに対して、以下の条件を満たす構築役務が
実施可能な者。
ア サン・マイクロシステムズ社製 SUN-RAY システムを用いて、複数の情報システム
(WINDOWS システムを含む。)を、相互の保全環境に影響を与えることなく、一台の
ディスプレイ上で同時に表示可能となる心クライアント・システムの構築(
>>30 )
イ 以下の条件を満たすOSのセキュリティ環境の構築
(ア) システムのセキュリティが侵害、又は改ざん等がなされていないか検出可能とする。
(イ) ユーザーとプロセスの権限管理を実施し、必要最小限の特権使用状態とする。
(ウ) 役割によるアクセス制御を実施し、ユーザーに必要最小限の役割指定状態とする。
(エ) システムにファイアウォールを構築し、ネットワークによる攻撃を最小限とする。
(オ) システムを強制アクセス制御状態とし、マルチレベルのセキュリティ環境を処理可
能とする。
艦内統合ネットワークNOYQ-1の基本系統 秘匿情報系は秘密区分が「秘」以上の情報を扱い、一般情報系は「注意」以下 の情報を扱う。 つまり、非秘密情報の一番上は「注意」
事件名:データ・リンク連接に関する標準運用手順書の不開示決定に関する件
ttp://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/h17-11/525-526.pdf 本件対象文書は,海上自衛隊及び航空自衛隊と在日米軍各軍との間における
TADIL-A(Tactical Digital Information Link-A)と呼ばれるデータ・リンクを実施
する場合に必要となる通信に関する手順や諸元等が,具体的に記載されてい
る文書である。
ちなみに、これと併せて開示請求された、BADGE、MOF及びGCCSの各システ
ムの連接状況が分かる文書については、連接していないために存在しないと
いう不開示決定がなされている。
そういえば、BADGE、SFの各システム間の航跡情報の交換に関する協定文書の 秘密指定は注意だった。事務的な文書だからだろう。 この「交換」協定の締結が平成2年。それ以前は空自から海自への「提供」にとど まっていた(一方通行)。この協定の締結は昭和49年。 以上はすべて開示された情報。 JADGEについても開示請求をすれば出てくると思うが、暇なときにでもやって みようか。
これはちょっと意外。
保守
保守
>>311 100-gigabits per second RF Backbone 略称100G
帯域100Gbps、通信距離は空-空200km以上、空-地100km以上 ※『空』は高度60,000フィートの航空機を想定
サイズ・重量・電力消費はCDL相当が目標
大情報量ISR機や無線通信基幹向けのバカッ速いデータリンクか
ためになるスレだから上げます
C4ISR for Future Naval Strike Groups
ttp://www.nap.edu/openbook.php?record_id=11605&page=111 ここが大事なところ。
The word “common” in the term “common operational picture” does not
mean that all participants have the same display picture; rather, it means
that all participants have access to common sources of data, which could
be displayed in different ways depending on the needs and equipment of
the particular user. Access to data is the key here.
階級や職種によってアクセス(取得)できる情報は異なる。
つまり、情報の共有とは、正確には「情報のソースの共有」をいう。
いつかは勉強したいと思ってるけどどう手をつけたらいいかわからない分野
米国政府のビッグデータへの取り組み
ttp://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1173/2/NISTEP-STT131J-2.pdf DoD は、Data to Decisions イニシアティブと名付け、各プログラムを開始している。
ビッグデータを「大きな賭け」と位置づけ(“placing a big bet on big data”)、DoD の各部門間の
シリーズにつながったプログラムに対して年間2.5 億 US$(新規研究プロジェクトには 6000 万
US$を割当)を投入するとしている。各プログラムとしては、以下が挙げられている。
○新しい方法で大量のデータを利用し、自ら操作して意思決定ができる完全な自律的システム
を作るため、センシング・知覚・意思決定支援などの要素を結びつける
○戦闘員や分析者を支援し、オペレーションを高度にサポートできるように状況認識機能を改善
し、例えば、分析者が任意の言語のテキストから情報を引出すための能力を 100 倍改善するこ
とを目指す。また、分析者が観察可能な、オブジェクト数・活動数・イベント数を同様の規模で改善
する
軍事においてセキュアと評価される暗号強度はどれぐらいか。
日米軍事演習空域へのロシア偵察機進入報道は挑発: The Voice of Russia
ttp://japanese.ruvr.ru/2010/12/09/36513557.html >>もしも米国側が今回の事件で、レーダー電波に関する情報が漏洩したと
>>主張するのであれば、それは日米の軍艦が使用する周波数の安全性確保
>>の問題である。
どのような暗号であってもいずれは破られる。重要なのは、その時をどこまで
遅らせることができるのかということ。だから、好ましくない客人がいる場合に
は使用を控える。
海賊対処で、いわゆる軍用のデータリンクシステムを使っているのか? と聞か
れれば、それはおそらく使っていない。というより、まともな国は使いたくない。
どこに仮想敵国の艦が居るかわからないのに、不用意に使うことはない。
366 :
名無し三等兵 :2013/02/13(水) 22:51:50.39 ID:u+8+T+Jz
>>364 Coalition Enterprise Information Exchange System (CENTRIXS)
>>371 やはり、Top SecretにもClassified informationにも機密(情報)
という訳をあてるのは混乱のもと。ひどい文章(記事)になると
どちらのことかわからないことがある。
この辺、防衛省は、Classified informationを「秘匿すべき情報
一般」として、「秘密」と言い換えている。
>381 その記事から何故「BC兵器が大量破壊兵器ではなくなる」という結論なるんだ?
MilSatCom Asia : Defence : Asia
ttp://www.smi-online.co.uk/defence/asia/milsatcom-asia Programme
Australian Defence SATCOM Roadmap
*Current Australian SATCOM Capabilities
*The Australian view of hosted payloads
*The SATCOM Roadmap
The New Zealand Defence Force MilSatCom Package
*National context
*The WGS journey so far
*Future development and requirements
The Philippine Navy SatCom Requirement
*Introduction to the fleet-marine tandem: Operating marine battalions and naval ships
*Providing WCEIS Services in Support of the C2 requirements of the Philippine Navy
*The Naval Communications Electronics and Information Systems Center
Nano-Satellites: Challenges and Opportunities
Mohamed Mahmoud, Horyu-V Project Leader, Kyutech Japan
MilSatCom Asia2012 には防衛省官房付の参事官が参加。
Applications Based Architecture (ABA) をどう解釈するか
COTS Journalは使える。
Fast Processors Drive Need for Cooling Mobile Electronics - COTS Journal
ttp://www.cotsjournalonline.com/articles/view/102929 過酷な環境下で使われることが多い軍事用電子機器にCOTSを
採用した場合の熱管理について。
UAVなどもそうだが、小型化した場合、電力をどう確保するのか
という問題と同時に、排(廃)熱をどう処理するのかという問題がある。
メモ
・環境制御ユニット: environmental control unit (ECU)
・形、重さ、電力: size , weight and power (SWAP)
・図5は蒸気圧縮冷凍機(vapor compression refrigeration)
保守
Pre-Integrated Systems Move Closer to End Applications - COTS Journal
ttp://www.cotsjournalonline.com/articles/view/103459 COTSとは言っても予算の制限はある。もちろん、開発期間や性能は
満たさなければならない。
そこで元請けは、あらかじめ機能別にまとめられた(サブシステムとして
統合された)組み込みコンピュータ製品の中から、必要な機能を持った
製品を選択することで、それらをクリアしようとしている。
後半、Solution for Missile Defense 以下では、イージスシステムのCOTS
の例。
Mercury Systems社のOpenVPXベースのレーダー処理サブシステムが、
レイセオンのパトリオット ・システムに使われていること、等々。
最後
Extreme Engineering Solutions
www.xes-inc.com
ここの(多分)代理店
MTJ_12夏.indd - MTJ_12_summer.pdf
ttp://www.mish.co.jp/documents/MTJ_12_summer.pdf
Minimizing UAV Payloads with Ultra-Compact Computing - COTS Journal
ttp://www.cotsjournalonline.com/articles/view/100871 Ultra-Compact Computingが、ミニサットやマイクロサットにペイロードとして搭載
されたらどうか。
宇宙からの偵察・監視能力を容易に・安価に持てるようになるかもしれない。
例えば、マレーシアからの要望で、NEXTARに載せてイプシロンで打ち上げて
くれと言われたら、さて、どうするのかな。
そこで指名停止中の身でDS2000使って作る予定のXバンド衛星が ……ってこれもXバンドだな
U.S. and Australian Troops Relied on Internet Chat Rooms to Conduct Joint Exercise - Nextgov.com
ttp://www.nextgov.com/defense/2013/08/us-and-australian-troops-relied-internet-chat-rooms-conduct-joint-exercise/68810/?oref=nextgov_today_nl これは非常に興味深い記事。
7月から8月にかけて、米豪で行われたタリスマンセイバー演習に関する記事。
指揮艦として参加したUSSブルーリッジには、7つの艦内ネットワークに接続
された6つの強力な衛星通信システムが搭載され、非秘密情報を扱う600の
端末と、極秘(secret)情報を扱う450の端末、そして、機密(top secret)情報
を扱う50の端末に情報を提供していた。
この衛星通信システムのスループットは、上り20メガバイト、下り116メガバイト。
また、ブルーリッジにはCENTRIXS用のシンクライアントが50台あるが、乗艦
するオーストラリア軍兵士のために、22台の非秘密(unclassifed)、37台の
極秘(secret)及び7台の機密(top secret)情報を扱うことができるワークステ
ーションが追加された。
そして、このCENTRIXSのチャットルームが大好評で、みんなのお気に入り
のツールとなっていた。
ブルーリッジには、5つの極秘(secret)及び2つの機密(top secret)レベルの
テレビ会議スイートが備えられているとあるが、この辺はさすが指揮艦の装備。
2回線の機密(top secret)回線のうちの1回線は大統領用か。
後半では、米海兵隊とオーストラリアの部隊間では、ハリスのAN-PRC117
Fバックパック・ラジオを使い、UHF衛星を経由して通信をしたとある。
ふと思ったが、アイアン・フィスト演習に参加した陸自はどうしたのだろうか。
機材を借りたのだろうか。
>448 以前のカリフォルニアでの陸自海自の参画した統合演習のときには、陸自とPRCを携帯した米兵とが打ち合わせしてる様子が撮影されていたから、 借りたんじゃなくて、リエゾンオフィサーが仲介して連絡した形じゃないかと。 最近のニュースで、陸自と海自とを連接するための携帯可能な通信機を陸自に装備させるってのがあったけど、そういう形で自衛隊全体の連接性を改善しようとしてるんだと思う。 で、海自と米軍はそれはそれでシステムでのリンクが可能だから、いくつかの中継結節を通して上位では連接、 下位の部隊同士では、在来通りのリエゾンを置いて共同作戦じゃないかと。
Architecting for Interoperability Smoothes System of Systems Challenges - COTS Journal
ttp://www.cotsjournalonline.com/articles/view/103515 RTI - Interoperable Open Architecture
ttp://www.rti.com/industries/open-architecture.html Interoperable Open Architecture (IOA) は、Systems of Systems Architecture
(SoSA) ベースの、オープン・スタンダードでオープン・データなモデル。
このアーキテクチャの採用により、different systems built at different times,
with different hardware, different software architectures, different technologies
and different uses of the data and system information の間でも相互運用性を
持つことができる。
ゴールはシステム調達のコストを下げることだが、さらに重要なのは、ライフサイ
クル・メンテナンスコスト、システム統合コストを下げること。
COTSまたはGOTS採用に対する手当て。
とりあえず半分ぐらいは分かった。
ベトナム戦争当時OP-2でやってたミッションが、UAV化されるとはすごい時代になったねえ。
その他
クイズに挑戦! 「デュアルペルソナ」とは? − TechTargetジャパン 経営とIT
ttp://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1309/02/news06.html 質問1の答え
1台の端末に2つの独立したユーザー環境があること
デュアルペルソナは、1台の端末に2つの環境があることをいう。通常、1つは仕事用の環境で、
もう一方はユーザー個人のアプリケーションとデータ用の環境になる。
デュアルペルソナ技術を実装する最も一般的な方法はモバイルアプリケーション管理(MAM)
を利用することだが、仮想化を使って、同一の端末に複数のペルソナを実現しているベンダー
もある。
質問3の答え
2種類
IT担当者は、MAMを使ってデュアルペルソナをユーザーの端末に実装できる。
MAMを利用する方法は他の方法と比べて簡単なため、現在、最もよく使われている。もう1つは、
端末にハイパーバイザーを搭載し、仮想化を利用して2つの環境を同一端末上で実行する方法だ。
もはや民生品の利活用(COTS)ではなく、民生品しか使っていないという。 個人的には、軍用らくらくホンが結構いけるのではないかと思っている。
「東芝のGaN素子を導入することにしました」でオチそうな気がしないでもないセレックス。w P-1に積んじゃってるもね、既に。
ソフトウェア無線機の記事に「タブレット端末はAndroidで動作しており」とあったが、 ということは、Android OSを使うにあたっての標準(防衛省規格)が定められた、 ということになる。
震災のときに日立が作ったコンテナ式サーバールームみたいだな
>>465 朝鮮半島で使用する各種装備については、韓国軍のみならず国連軍とも
相互運用性がなければならないとあるが、これまで国連軍の通信システム
は何を使っていたのだろうか。
Unclassified Domain に対して Classified Domain と言わないのは、Top Secret は 含まないよという意味。だからここの Secret は秘密と読んでいい。
そして、防衛省には秘密ドメインと非秘密ドメインに該当する系が存在する。
もちろん、秘密ドメインはクローズ系、非秘密ドメインはオープン系(
>>42 )。
系の区分は秘密か否かによるものなので、ネットワークそのものの名前ではない。
例えば、よく目にするBOUEI-NET。これは、おそらくオープン系に区分されるネット
ワーク。また、作戦に使うのであればクローズ系にも接続する必要があるだろう。
ということで、デュアルペルソナ、クロス・ドメイン、少なくともこれぐらいはあるの
ではないか。
ここでのドメインまたは系というのは、統一されたセキュリティポリシーを有する 電子的な空間領域、ぐらいの意味かな。 だから、ポリシーが異なれば、複数のドメインまたは系が存在する。
>>484 ○ Marine Corps Systems Command
× Marine Corps Systems Command's
UAVの操縦に限らず、任務一般に関する共通のシステムが欲しい、 と言った方がいいか。
ロックウェル・コリンズ社は小型のLink16端末TacLinkも作っていて、 兵器データリンク(WDL)バージョンがJSOW-C1やSDB-2に使われている
>>490 機上でサニタイズができるということは、UAVが単純な情報の中継(転送)
だけでなく、GIG(Global Information Grid)のノードの役割を果たすというこ
とになる。つまり、ゲートウェイサーバーが空を飛んでいるようなものと。
Defense.gov News Article: DARPA Pioneers Tactical Mobile Devices for Soldiers
ttp://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=121320 スマート・トリアージ(SMART Triage)アプリは、Transformative Appsプログラムに
おいて、国立公園局と協力して開発された治療情報記録アプリ。
これは、ユニットレベルの衛生兵や第一救助者が、迅速かつ正確に負傷者の治療
情報を記録できもので、画面に映し出された3Dマネキンを使い、負傷内容や場所、
そして治療内容を記録する。
Trans Heatアプリはルート検索アプリのようだが、これにはIED情報などを保存する
ことができる。
デバイス自体は、LinuxカーネルとカスタマイズされたAndroid OSを搭載することで、
堅固なモバイルデバイスとしている。
ところで、ISAFの兵士がモバイルデバイスを操作している写真があるが、これは米
兵だけが持っているのだろうか。
今度の野外無線システムに採用され(て)るかも?
「Network centric warfareって何?」と聞かれたら 「クラウドだよ」と答えると、大体合っている。
>>508 最近、何かとニュースに出てくるP-8Aポセイドンだが、この機体はカウンターパートである
海自のP-1と比べられることが多い。比較のほとんどが機体性能に関するものだが、P-8A
に関してはNCWの観点から眺める必要がある。つまり、P-8Aはクラウド上の国防資源の
1つであるという点。
P-8Aは、最終のインクリメント3で、ネットワーク戦闘に対応した(Net enabled)能力を獲得
する予定で、これにより、例えば自機が保有していない兵器であっても、あたかも保有して
いるかのような戦闘が可能となる(Net Enabled Weapon : NEWと呼ばれるもの)。
これは「戦闘資源の仮想化」と言ってもいいかもしれない。
P-8Aはスパイラル方式で開発されており、現在の機体はベースラインとなるインクリメント
1で、大雑把に言えば、中身はP-3Cのまま、機体だけを新しくしましたというもの。中身の
能力が向上するのがインクリメント2で、このとき、併せてトライトンの運用能力も獲得する。
そして最終のインクリメント3、ここでNCWに対応した機体となる。
そしてP-1。P-1はP-8Aと相互運用性を持つように開発されており、日米間では、2004年に
「PX-MMA Interoperability Study」プログラムが完了し、現在は「P-8A/P-X Interoperability
Working Group」プログラムが進められている。
Defense Cooperation in Armaments (DCA) in Japan(在日米国大使館)
ttp://japan2.usembassy.gov/pdfs/wwwf-mdao-dca-brief.pdf このワーキング・グループが現在も続いているかについては、間違いなく続いていると考え
ていい。なぜなら、日本側から見れば、P-1のカウンターパートであるP-8Aがスパイラル方
式で開発されているために、相互運用性を確保しようとすれば、自ずからP-1もスパイラル
方式での開発にならざるを得ない(ただし、この開発方式を「スパイラル」と呼ばすに「改良」
と呼ぶかもしれないが)。
では、P-1はネットワーク戦闘に対応した機体になるかについては、どうにかして最低限の
ところで付いていくのかな、という印象。
「自機が保有していない兵器」ではなく、「自機が保有していない能力」 と言った方がいいかもしれない。
P-1のネットワーク戦闘化とか、Xバンドレーダーを対空早期警戒にリンクとかいつかやりそうな気はする
一口に相互運用性(インターオペラビリティ)を確保すると言っても、
オペレーター間では3つの段階を経る必要がある。
>>506 AMN Coalition Interoperability Assurance and Validation (CIAV)
ttp://www.dtic.mil/ndia/2012TEST/13802_Phipps.pdf 22ページ
Operator-to-Operator Mission Interoperability
1つ目は技術的なもので、ターミナル(機器)に関するもの。
2つ目はプラットフォーム上のもので、手続き(プロトコル)に関するもの。
3つ目は作戦上のものだが、「Decision-Quality Information」は何という
意味だろうか。「品質が確保された(=信頼できる)情報に基づいた意思
決定ができる」ぐらいの意味だろうか。
そして、これを実現するために23ページのテストを行うと。
情報の共有の話になると、必ずCommunity of Interest (COI) という言葉が出てくる。 このCOIは自然発生的なもので、コミュニティ内でボキャブラリー (語彙)を定義し、円滑な情報の交換を可能にしてきた(いわゆる、 situational awareness)。 しかしながら、異なるCOI間での情報の共有(cross-community information sharing)は、ボキャブラリー(語彙)が異なるために 困難を伴う。だから、それは大きな挑戦である。 ということでいいのかな。
しかし、afcea.org が落ちすぎて困る。一週間のうち数時間しか つながらないような気がする。
と思ったがMIMOは関係ないようなありそうな
>>519 言葉が違うということは、意思疎通の面では最大の障害の1つと
言える。つまり、ボキャブラリーを共有できない。
だから、それを乗り越えようとすれば、COI間で使われるコミュニ
ケーション・ツールに自動翻訳機能が付くのは当然のことになる。
そして見るところ、米国のそれはかなり力を入れて、また、金を
かけて開発と改良をしている(COTSだけど)。
10式と新野外通信システムってデータリンク出来たっけ?
データリンクの意味が「相互に通信できるか?」ということであれば、
まず、10式が具体的にどのような通信システム(機材)を搭載して
いるのかが分からない(知らないだけかもしれないが)。
次に、野外通信システムの無線機には車載用と携帯用がある。
10式に搭載されている機材が車載用に機能的に類似のものであ
れば、無線機だけでアドホックネットワークが構築できる(「新野外
通信システムの開発 参考」のユーザネットワークのポンチ絵)。
新野外通信システムの開発 参考
ttp://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/24/jigo/sankou/07.pdf ということで、相互に通信はできると思われる。
そして相互通信の結果、お互いの持つ部隊の位置情報等が交換
され、それぞれのモニター上に表示される。これぐらいはできるはず。
>>524 は、10式戦車と野外通信システムの携帯用無線機を
所持している隊員の間で、という状況。
>>520 レーダー情報の仮想化ができるのであれば、ソナー情報の仮想化も
当然できる。
潜水艦は参加できないかもしれないが、水上艦によって生成された
水中のbig pictureを航空機、例えばP-8Aやトライトンと共有する。
そして、P-8Aが高高度から魚雷を落とす。そんな対潜戦。
>525 何が効きたいんだかよーわからんが、普通科の携帯無線機を持った隊員が、10式同士の連接に匹敵する情報共有が出来るかってことを聞きたいわけ? それで10式同士が行ってるような呆れた情報共有と戦闘能力を、普通科の携帯無線機を持った隊員とで実現できるか、というようなこと?
政府、米軍とのデータ共有拡充へ 18年度に実用化
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014021601002030.html 政府は他国から武力攻撃を受けた有事を想定し、
自衛隊と米軍による部隊間のデータ共有を拡充する方針を固めた。
4月から専用ソフトの試作を始め、陸上自衛隊に配備されている
スマートフォンタイプの通信端末を使った情報交換の試験運用を経て
2018年度の実用化を目指す。防衛省関係者が16日、明らかにした。
安倍政権下で進む集団的自衛権の行使容認に向けた議論を踏まえ、
自衛隊と米軍の一体運用を先取りする動きといえそうだ。
自衛隊の陸上部隊では従来、無線や携帯電話など音声中心の通信が主流。
前線に配備される護衛艦や戦闘機との意思疎通に時間がかかる問題点が指摘されていた。
保守
542 :
名無し三等兵 :2014/03/22(土) 23:13:10.25 ID:2OgBKJPH
543 :
名無し三等兵 :2014/03/22(土) 23:25:27.74 ID:2OgBKJPH
544 :
名無し三等兵 :2014/03/22(土) 23:26:05.98 ID:2OgBKJPH
545 :
名無し三等兵 :2014/03/23(日) 15:13:23.37 ID:Co51+Z3d
546 :
名無し三等兵 :2014/03/23(日) 22:31:01.65 ID:Co51+Z3d
547 :
名無し三等兵 :2014/03/27(木) 23:05:20.96 ID:jY4JMnUl
548 :
名無し三等兵 :2014/03/30(日) 00:22:25.72 ID:8RP/2FbO
強制ID制仮導入ノ是非ヲ問フ投票ヲ4.19ヨリ決行セリ!総員参加セヨ!自ラノ意思ヲ示ス戦ヒニ!
【4/19〜4/25までの期間、強制ID表示の是非を問う再投票を行います】
議論中失礼いたします。
皆様お気付きのように3/19に、軍事板では任意ID制から強制ID制への変更が行われました。
今回の導入は飽くまで仮導入のため、実施一ヶ月後に是非を問う投票を行います。
投票当日に向けての議論は現行自治スレにて、自治スレ他で指摘された強制ID制導入
に伴うメリット・デメリットのまとめはまとめウィキにて行っています。
自治スレッド53(ID強制表示本採用投票4/19予定)
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1395286401/ 軍事板強制ID制メリット・デメリットまとめWIKI
http://idtroops.wiki.fc2.com/ これらを参考に、強制IDに賛成の方も反対の方も共に、投票による意思表示をお願いします。
550 :
名無し三等兵 :2014/04/09(水) 01:16:24.08 ID:CIpriKol
551 :
名無し三等兵 :2014/04/11(金) 22:04:56.92 ID:CMHAXVor
2013 年における世界の衛星通信・衛星放送業界の現状と動向 (PDF:791KB)
ttp://www.sspi-tokyo.org/archives/past/sspinews13.pdf 現在のトレンドは、Kaバンドを使ったハイ・スループット衛星(High Throughput Satellite: HTS)。
最速は、2011年に打ち上げられたバイアサット社のバイアサット1号で、速度は150Gbps。
追加資料
衛星通信ガイドブック2012と2013(サテマガ・ビー・アイ) 約60ページで1,800円
HTS誕生の背景。
大型太陽電池パネルの実用化、衛星搭載コンピュータの高性能化によるマルチ・
スポットビームの形成など。
2020年にHTSが提供する総通信容量は1.3テラビット秒と予想。
552 :
名無し三等兵 :2014/04/14(月) 22:02:45.44 ID:oX+V7JQs
553 :
名無し三等兵 :2014/04/21(月) 00:46:56.85 ID:5LdCbhSS
qq
554 :
名無し三等兵 :2014/05/07(水) 21:30:17.12 ID:ElqUICjl
保守
555 :
名無し三等兵 :2014/05/14(水) 16:40:04.23 ID:IUj0Lmb4
ニューヨークカフェオレ炭鉱労働米国人問題 ニューヨークカフェオレ炭鉱労働米国人問題 ニューヨークカフェオレ炭鉱労働米国人問題
556 :
名無し三等兵 :2014/06/22(日) 23:10:06.90 ID:VFwmVqgb
保守
557 :
名無し三等兵 :2014/07/02(水) 22:01:50.40 ID:sXY3rZiv
558 :
名無し三等兵 :2014/07/02(水) 22:05:25.75 ID:sXY3rZiv
>>カーボン・ファイバーの雲 風向きが変わったら間違いなく自爆しそうだがいいのか
559 :
名無し三等兵 :2014/07/08(火) 00:49:11.60 ID:VF4bjvC/
Commercial Geospatial Processing Goes Underwater
ttp://www.afcea.org/content/?q=node/13005 Google Earth Team Develops Navigation Tools?Adding - US Navy
ttp://www.public.navy.mil/subfor/underseawarfaremagazine/Issues/Archives/issue_51/GoogleEarth.html ※下の方に開発中の画像あり。
Google Earthを潜水艦における共通の地理空間情報基盤(common geospatial foundation)として採用し、
乗組員に統合情報画像(integrated data picture)を提供していこうとするもの。地理空間情報製品におけ
るCOTS。
恐らく、将来的には陸海空と海兵隊が、宇宙空間から海中までのjoint integrated data pictureとして、
Google Earthを使うことになるのではないか。また、もしかするとサイバー空間も加わることになるかもし
れない。
現在、Google Earthの画面上でマウスのホイールを前後させると、次第に国名や都市名、河川名、道路
名などが読めるようになり、ある場所では、そこで撮影された写真が貼り付けられている。
COTSとして使う場合には、さらに敵味方を色分けして表示したり、拡大していくと部隊名や規模が詳細に
表示されていくなど、まさにGoogle Earthそのままの使用感になるのかもしれない。
560 :
名無し三等兵 :2014/07/14(月) 21:53:18.89 ID:5XOyBh9E
当たり前の話ですが、今APANにはRIMPAC関係のファイルが山のようにありますよ。
561 :
名無し三等兵 :2014/08/17(日) 05:25:05.68 ID:yHLZR5lo
保
562 :
名無し三等兵 :2014/08/24(日) 16:52:19.19 ID:/JQN/+yh
563 :
名無し三等兵 :2014/08/24(日) 18:09:32.94 ID:/JQN/+yh
564 :
名無し三等兵 :2014/08/28(木) 03:10:42.28 ID:VawKsVgm
age
565 :
名無し三等兵 :2014/08/31(日) 17:16:16.35 ID:IFw2QsEV
566 :
名無し三等兵 :2014/09/14(日) 06:43:29.19 ID:PJuXXwgn
クラッシックプラグマティストアラブカレー クラッシックプラグマティストアラブカレー クラッシックプラグマティストアラブカレー
567 :
名無し三等兵 :2014/09/21(日) 21:01:39.01 ID:2mw6O15A
568 :
名無し三等兵 :2014/09/21(日) 21:19:58.86 ID:2mw6O15A
569 :
名無し三等兵 :2014/10/10(金) 19:14:03.87 ID:L6CZT/mY
マリアージュラーメン マリアージュラーメン マリアージュラーメン
570 :
名無し三等兵 :2014/12/09(火) 21:17:25.27 ID:fd8fDZyq
571 :
名無し三等兵 :2014/12/28(日) 18:49:59.67 ID:MelsILGX
572 :
名無し三等兵 :2015/01/04(日) 23:27:42.97 ID:tXoEdOG4
573 :
名無し三等兵 :2015/01/13(火) 21:22:03.49 ID:i9ZAiGZz
574 :
名無し三等兵 :2015/02/01(日) 15:06:22.42 ID:IqPqX0He
575 :
名無し三等兵 :2015/02/18(水) 21:58:13.71 ID:SVNWoxVU
576 :
名無し三等兵 :
2015/03/11(水) 21:31:06.53 ID:EneQn67V