なんでドイツは何度も負け続けるか? 6度目の敗戦

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3名無し三等兵
WW2でドイツの占領した国では、
ほぼ例外なく軍人より民間人の死者の方が多い。その典型がソ連である。
ソ連国家統計委員会・国防省「統計報告第10号」及び
参謀本部による'90年の調査
(学研「ソヴィエト赤軍興亡史」T及びU掲載)並びに
ドイツ国防軍の戦争犯罪展資料集によれば、
軍人の死者8,668,400(内約3,300,000は捕虜)/民間人死者約17,940,000
捕虜も含む「非戦闘員」の殺害数は、純然たる戦闘での戦果の実に4倍近い。

全土がドイツ占領下に置かれたポーランドでは輪をかけて悲惨だ。
(以下他国も含め出典は、学研歴史群像グラフィック戦史シリーズ
「戦略/戦術/兵器事典4」掲載のJohn Ellis著
"WORLD WAR2:A STATISTICAL SURVEY")
軍人約200,000/民間人5,300,000(内約4,800,000は収容所で死亡)

これは東欧に限らず西欧でも同じである。
以下上記ポーランドのデータと同じソースから軍人/民間人の被害数は
・オランダ:9,800+亡命軍人の死者又は行方不明者10,800/150,000
(アジアでのケースも含む死亡又は行方不明)
・ギリシャ:78,300/415,000(内260,000人は飢餓による)
・ノルウェー:2,000/3,800(いずれも死亡のみ)
・フランス:457,000(内115,000人は亡命軍人)/470,000
・ベルギー:23,400/12,000
(※チェコスロバキア・デンマークの二国は軍人戦死者のデータなし。)
ベルギーを除きどの国でも軍人より民間人の死者の方が多いことがわかる。
4名無し三等兵:2010/03/07(日) 22:19:58 ID:???
なら連合国の占領したドイツの同盟国はどうだったのだろうか?
>>3と同じソースから、まずはソ連占領地域のデータを列挙しよう。
ハンガリー:約386,000/300,000
フィンランド(含冬戦争):301,500(内78,500冬戦争)/3,400(死者のみ総計)
ブルガリア:32,000/50,000(死者:内40,000人はユダヤ人)
ルーマニア:794,000/340,000(死者)
(※ユーゴスラビアは軍民併せた死者の概算として150万〜170万)
これら東欧の枢軸諸国はいずれも赤軍の接近に伴い対独開戦し、
自国内に駐留するドイツ軍との短期間の戦闘で軍民共に被害を受けている。
そのことを考慮に入れても尚、殆どの国で民間人の死者は軍人の死者を下回る。
唯一の例外であるブルガリアだが、民間人死者50,000人の内
40,000人がユダヤ人と言う時点で説明は要すまい。

一方米英のみによって占領したイタリアの場合、
226,900/60,000と、これまた民間人死者は軍人死者を下回る。
当のドイツ自身がどうだったかといえば
7,856,600/2,050,000 やはり軍人死者の方が多い。
傑作なのはネタ元の本によれば、ドイツの民間人死者205万のうち30万は
「ドイツ軍による被害」となっている。
巷間喧伝される米英軍の「無差別テロ爆撃」もソ連軍の「蛮行」も
ドイツの占領政策の残虐さには遠く及ばないことが分かる。

以上を元に、WW2トータルのドイツ軍による軍民被害を集計すると
軍人9,449,700/民間人24,590,800
延べ3000万以上の犠牲者のうち、民間人が軍人の2.6倍という異常な軍隊
それが「精鋭」で「軍規正しい」ナチスドイツ軍の実態だ