1 :
名無し三等兵:
2 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 08:37:47 ID:/+hrPFAB
亡命先確保記念2
3 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 10:24:24 ID:???
DATクレクレ
4 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 15:17:34 ID:???
5 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 22:00:35 ID:8pc6ma/i
前スレの977まで、チェックしてたんだが、その後、進んでた?
6 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 22:01:31 ID:???
sage忘れたorz
7 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 22:06:07 ID:???
8 :
名無し三等兵:2010/02/20(土) 22:10:15 ID:???
第9軍
第47軍団:第122狙撃師団
第163狙撃師団
独立軍団:第54狙撃師団
第44自動車化狙撃師団
独立第173狙撃連隊
第97戦車大隊
第14軍
第14狙撃師団
第52狙撃師団
第104山岳師団
第8軍の北には、第9軍が配置されていた。この地域の道路整備は
貧弱であり、部隊は3手に分けられた。
第54狙撃師団はクフモ、第163及び第44自動車化狙撃師団は、
スオムッサルミ、第122狙撃師団はサッラを目標としていた。
この方面はフィン・ソ国境とボスニア湾との距離が最短な箇所であり、
ひとたび内陸部に入れば、そのままボスニア湾に向かって進撃する
ことにより、フィンランドを南北に分断することが出来た。
極北の第14軍はペツアモからフィンランド内陸部に進撃し、サッラの
部隊を連絡することになっている。
新スレの用意ありがとうです。
9 :
名無し三等兵:2010/02/21(日) 00:02:17 ID:???
哀れな44自動車化師団の登場ですか・・・
10 :
名無し三等兵:2010/02/21(日) 13:45:03 ID:???
>>7 980過ぎたら急いで埋めないとそらdat落ちするわ
11 :
名無し三等兵:2010/02/21(日) 19:18:59 ID:???
赤軍第9軍に所属する第163狙撃師団司令部では、偵察結果を元に
何度も打ち合わせが行われていた。フィンランド北部国境地帯の道路
整備状態は劣悪であり、大部隊の移動は困難が予想された。そこで、
部隊は分割されることとなった。1個工兵中隊で増強された偵察大隊の
先導により、1個連隊がラーテ林道を進み、師団主力はジュスントゥランタから
パロヴァーラ交差点を経て、スオムッサルミ村に進むこととなった。
カレリア地峡の第50軍団司令部では、途切れる事無く電話が鳴り響き、
将校や伝令が慌しく出入りしていた。従卒と共に出頭したチフトス少尉は、
会議室の前で待たされている間に高級将校達の会話を耳にした。
「ドイツ軍は15日でポーランドを占領した。我々は12日でフィンランドを
片付けよう。」
12 :
名無し三等兵:2010/02/21(日) 19:29:38 ID:???
こいつら死亡フラグたてるのが上手いなw
13 :
名無し三等兵:2010/02/24(水) 19:00:49 ID:???
これまでの死亡フラグ集
> 「フィンランド軍は国境に軍隊を集結させ、フィンランド兵1人はロシア兵10人に匹敵するなどという馬鹿げた宣伝をしている。」
> 「同志、敵を過大評価しておられますな。国境の向こう側にいるのは、近代的
装備を欠いた田舎者の集まりですぞ。」
> 「2,3ヶ月のうちに作戦が完了すれば、成功だと思料します。」一同は大笑いした。クリークはしかめっ面を作った。「駄目だ。12日で総てを終わらせるのだ。」
14 :
名無し三等兵:2010/02/25(木) 00:03:56 ID:???
12日どころか、7日や5日で十分だとも考えてましたね。
ろくに補給も考えてないし・・・
15 :
名無し三等兵:2010/02/27(土) 10:06:10 ID:???
牟田口廉也「呼んだ?」
16 :
名無し三等兵:2010/02/27(土) 19:13:36 ID:???
11月27日月曜日の朝刊の1面には、「赤軍の演習で事故発生か」という
見出しが踊っていた。ソ連は、マイニラ付近の砲撃で4名の死者と9名の
負傷者が出た事を発表していた。タス通信は26日15時45分にフィンランド
から7発の発砲があったと報じている。
フィンランド軍スポークスマンは、直ちに26日の日曜日には、国境付近で
活動する砲兵部隊は無かった事を発表した。さらにフィンランド政府は、
国境に配置された部隊を20km程度後退させる用意がある事を、ソ連に
伝えた。
17 :
名無し三等兵:2010/02/28(日) 17:50:05 ID:???
ほら、来た・・・
18 :
名無し三等兵:2010/02/28(日) 18:53:54 ID:???
今さら20km後退って……w
19 :
名無し三等兵:2010/02/28(日) 19:24:19 ID:???
包囲殲滅の予備運動に決まっとろうが
両翼の後退は何故か遅れてますぅ♪
20 :
名無し三等兵:2010/02/28(日) 20:04:35 ID:???
マンエルヘイムは険しい表情でカッリオ大統領と向き合っていた。
「首相は、市民に日常業務への復帰を呼びかけている。教育省の
役人は12月1日から学校を再開させると通告してきた。軍に国防の
義務があるならば、彼らは国民に教育を与える義務があると言う
のだ。」カッリオは表情を曇らせた。「この状況では私は、国民を
守る軍隊の指揮を執ることは出来ない。政府の信任がない
司令官は辞任すべきと考える。」マンネルヘイムは、カッリオに
辞表を手渡した。
28日、ソ連は1932年に締結された不可侵条約の48時間以内の
失効を通告した。
21 :
名無し三等兵:2010/02/28(日) 23:48:36 ID:???
この期に及んで何を言っておるのだ・・・教育相の役人は。
22 :
名無し三等兵:2010/03/01(月) 01:16:54 ID:???
まさにフロントがアホやから、選手に野球をやらせへん状態
23 :
名無し三等兵:2010/03/04(木) 15:01:38 ID:???
やっと復活
24 :
名無し三等兵:2010/03/06(土) 12:06:47 ID:???
フィンランド全軍で将兵の休暇が取り消しとなった。
フィンランド第34連隊2大隊長のカール・フォン・ハートマン少佐には覚悟は出来ていた。
彼は風変わりな経歴を持っている。栄えあるウーシマー竜騎兵連隊の一員として内戦に
参加し、俳優としてサイレント期のフィンランド映画界で活躍した。その後ハリウッドの
映画界で軍事アドバイザーとして働き、後に映画監督もしている。スペイン内戦が始まると、
フランコ軍の外人部隊で戦った。
ハートマンは、連隊本部から戻ると慌しく配下の中隊長達を招集した。「ソ連は外交関係の
断絶も通告している。」ハートマンが告げると将校達の顔が強張った。「遺憾ながら、我々は
再び戦うことになる。フィンランド政府は平和を求めて協議を続けてきたが、ソ連は侵略の
準備をしている。我々は一歩引かない。各自中隊に戻り最善を尽くせ。」
25 :
名無し三等兵:2010/03/06(土) 12:54:26 ID:???
映画、ハートマンなんてキーワードのおかげで、頭の中に描かれるイメージが……ww
26 :
名無し三等兵:2010/03/06(土) 13:04:03 ID:???
>>24 「ソ連の赤いウジ虫どもは、外交関係の断絶をクソったれにも通告してきた!」
「胸くその悪いことに、アカどもとまた戦争だ! 臆病風に吹かれた政府は、ヌルい平和を求めてラチもあかない協議を続けてきたが、アカどもは侵略の準備を進めている! 一歩も引くな! 各自中隊に戻り、怠け者の兵隊どもを目一杯働かせろ!」
と脳内変換するわけですねw
27 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 01:16:12 ID:???
>>26 さすが軍板、仕事が早いw
>>20 しかしこう見てみると「いざ戦争だ」となると人間対応できないものなんだろうかねぇ。 教育相のズレた発言といい、政府の対応といい…
現代の日本の如く「へーわぼけしてましたー」と言うのとは違って、いずれソ連やドイツの脅威が迫っていて危機意識も高いだろうにねぇ。
28 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 02:32:18 ID:???
>>26 すべての名詞の前にもれなく
「ファッキン」と付きます
29 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 02:36:02 ID:???
フィンランド人ならペルケレとかサータナとか連呼するんだろうか?
30 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 05:55:06 ID:???
フィンにもハートマンなんて名があるんだ。
31 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 08:09:51 ID:???
ハリウッド渡ったとき改名とかしたんじゃね?
カールとかいってるからドイツ系かしら?
元はハルトマンとかそんな苗字かね?
32 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 10:50:13 ID:???
>>30 カール・グスタフ・マンネルヘイムもだよね。
33 :
名無し三等兵:2010/03/07(日) 19:37:00 ID:???
ハートマンの言葉に応える1人の将校がいた。
「いよいよ本番ですな。我が中隊の陣地は誰も通しません。」
第6中隊長アールネ・ユーティライネン中尉であった。
1930年から1935年にかけて、彼は名高いフランス外人部隊に
参加し、モロッコのアトラス山脈でアラブの反乱軍と激戦を
経験した。兵士が付けた彼の仇名は「モロッコの恐怖」であった。
ハートマンは、最初の作戦会議で得たユーティライネンの印象を
後に語っている。「彼と最初に握手した瞬間、信頼できる将校に
出会ったと確信した。彼は困難な状況で戦える本物の軍人だった。」
ユーティライネンもハートマンに同じ感想を持った。
二人は良き友人となった。
34 :
名無し三等兵:2010/03/08(月) 09:44:00 ID:???
気に入った、ウチに来て妹とファックしてよろしいな関係なんですかねw
いい加減、そこから離れろという声が聞こえてきそうですがww
35 :
名無し三等兵:2010/03/08(月) 18:49:03 ID:???
モロッコの恐怖、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
36 :
名無し三等兵:2010/03/09(火) 00:40:11 ID:???
捕虜を強制性転換、麻酔なし
37 :
名無し三等兵:2010/03/09(火) 21:45:51 ID:???
29日、第19軍団の指揮下に入るよう命令を受けたソ連第20重戦車旅団長
S. V. ボルジロフ大佐は、部下の大隊長を集合させた。司令部の外では、
戦車のエンジン音が轟いていた。冬期の緊急出動に備えて、戦車は数十分
間隔で暖気運転をしているのだ。
将校達は、ボルジロフの言葉を待った。「命令を伝える。」将校達は姿勢を
正した。「明朝フィンランドに進駐する。第90、91、95大隊は、行軍隊形で
国境へ移動せよ。第93戦車大隊は、訓練のため残る。各大隊の使用道路は、
この後作戦参謀が説明する。作戦開始後の第一目標はキヴェンナーパだ。」
戦車兵達の間では政治将校が演説していた。「フィンランドのブルジョワ達は
ファシストと結託して労働者、農民に迫害を加えている。反動主義者達に
断固たる決意を見せる時が来た。」
38 :
名無し三等兵:2010/03/09(火) 22:48:29 ID:???
とうとうだな
39 :
名無し三等兵:2010/03/12(金) 20:45:58 ID:???
銃弾飛び交う戦場に、ロッキングチェアを持ち込んで悠々と指揮してたらしい>モロッコの恐怖
ユーティライネン兄弟に弾は当たらない伝説
40 :
名無し三等兵:2010/03/13(土) 07:52:28 ID:???
>反動主義者達に断固たる決意を見せる時が来た。
いくつめの死亡フラグだw
41 :
名無し三等兵:2010/03/13(土) 21:36:46 ID:???
フィンランド軍情報部にレイノ・ハッラマーという少佐がいる。
内戦をウーシマー騎兵連隊の一員として戦い、戦後に情報畑を
歩み始めた。1927年に無線傍受班が出来ると、ハッラマーは
そこに所属し、ドイツ、スイス、イタリアで無線傍受技術を、
オーストリアで暗号解読を学んだ。
この日の夕方、ハッラマーは部下から受け取った報告書を
一読し、顔を強張らせた。その場で彼は、フィンランド軍総司令部に
電話をかけ、マンネルヘイムの腹心のアイロ大佐への取次ぎを
依頼した。「ソ連軍の無線命令を解読しました。明朝6時に
ラウツを攻撃せよ、です。」アイロは暫く待つよう告げた。
やがて受話器の向こうから低い威厳に満ちた声が聞こえた。
「君が暗号解読に責任を持つのだな。」マンネルヘイムであった。
ハッラマーは、既に1週間前からソ連軍が無線を封止しており、
本日それが解除されたことを告げた。「警戒警報を出そう。」
マンネルへイムは決意した。
しかし、情報の信憑性を疑った参謀総長のオシュは、ラウツ方面の
部隊への連絡にとどめ、全軍への警報を発令しなかった。
42 :
名無し三等兵:2010/03/13(土) 22:43:40 ID:???
マンネルヘイムが戦争を指揮し、アイロが戦争を組織する、と言われた名コンビですね。
43 :
名無し三等兵:2010/03/19(金) 22:32:57 ID:???
保守
44 :
名無し三等兵:2010/03/20(土) 18:17:35 ID:???
11月30日木曜日午前6時50分、国境線に布陣したソ連軍砲兵隊は
一斉射撃を始めた。ソ連軍の侵攻が始まったのだ。歩兵部隊が
戦車と共に前進を始める。宣戦布告はなかった。
フィンランド空軍イモラ基地では、パイロット達が朝のブリーフィングの
ために集まっていた。格好路では緊急発進用のフォッカーがエンジンを
起動させている。9時、第24戦隊長リク・ロレンツ大佐が慌しく姿を現せた。
彼はフォルスターから拳銃を引き抜き、空に向かって引き金を引いた。
「本日早朝ソ連軍は国境を越えた。現在爆撃機多数がヴィープリへ
向け領空侵犯中。直ちにこれを撃墜せよ。」パイロット達は一斉に、愛機に
向かって走り出した。
45 :
名無し三等兵:2010/03/20(土) 22:48:01 ID:???
ついに来た・・・
46 :
名無し三等兵:2010/03/21(日) 22:47:51 ID:???
午前9時20分にはヘルシンキに空襲警報が発令された。
16歳のマッティ・ヒリー少年は学校で飛行機の爆音を聞いた。
防空壕へ向かう途中で爆弾が炸裂し、生徒達は悲鳴を上げた。
授業は中止になり、彼らは家に向かった。通りには割れた
ガラスが散乱していた。家に着くまでに再び空襲警報が発令
された。ヒリーは、郵便局の屋上の高射砲が火を噴くのを見た。
ロッタ・スヴァルドのレンピは、ラジオが開戦を告げるのを
聞いていた。何処かで何かが爆発するような音が聞こえた。
「すぐにホールに集まって頂戴。」ホールに集合した33名の
少女達にグループ・リーダーは告げた。「タイパレ川を越えて
テレンッティラの学校に移動します。」他の少女達が厩舎から
馬を引っ張り出したり、慌しく片付けをしている合間にも
レンピは食糧を小分けにして箱に詰め、受け取りに来た兵士に
手渡す作業を続けた。「出発するぞ。」年配の軍曹が現れて、
大声で叫んだ。
47 :
名無し三等兵:2010/03/24(水) 11:09:15 ID:???
教育を受けさせる義務を履行できるのも、平和あってこそですな、
48 :
名無し三等兵:2010/03/26(金) 13:58:29 ID:???
我らが神は、規制に巻き込まれでもしましたかな。
49 :
名無し三等兵:2010/03/26(金) 22:54:35 ID:???
保守ageしとくか
50 :
名無し三等兵:2010/03/27(土) 19:24:54 ID:???
この日が来ることは事前に予期されていたし、防衛計画も用意されていた。
しかし直前の警告にも関わらず、ソ連軍の侵攻はフィンランドに奇襲と
同然の衝撃を与えた。
スオムッサルミでは、ソ連軍国境突破の報は、30日朝M.エロ中尉の
国境警備隊からもたらされた。「戦車を伴う連隊規模のソ連軍侵攻中。」
彼の上官は報告を信じようとしなかった。援軍を求める彼の悲痛な
要請に対する返答は、中尉を落胆させた。
「あまり神経質にならず上手く戦え。」
51 :
名無し三等兵:2010/03/27(土) 19:48:57 ID:???
エロ中尉ですか?
エーロとかエッロではなくて??
52 :
名無し三等兵:2010/03/27(土) 21:58:48 ID:???
>>50 なんて泰然自若のムーミンパパ
指揮官たる者こうでなければ…
53 :
名無し三等兵:2010/03/28(日) 22:13:21 ID:???
カレリア地峡東部では、国境防衛の作戦群Rに所属する独立第6大隊は、
30日夕方ソ連軍と交戦した。ほとんど同じ頃、独立第4大隊もラウツ近郊で
ソ連軍と接触した。しかし、装備も訓練も欠く国境線のフィンランド軍は衆寡
敵せず、総崩れになって後退した。兵士達の間には、ソ連軍が後方に回り
込んだという噂が蔓延していた。
しかし、この2個独立大隊の将兵は市民を避難させ、主戦線の防衛準備の
時間を稼ぐために戦わねばならなかった。フィンランド軍はあらゆる手を使い、
遅滞戦闘を繰り広げた。ソ連軍に宿を与えないために家は焼き払われ、
井戸は埋められ、道には地雷が敷設された。
カレリア地峡を進むソ連第70狙撃師団は、フィンランド軍のバリケードを除去し、
小競り合いを繰り返しながらテリヨキに向かって進んでいた。
54 :
名無し三等兵:2010/03/28(日) 22:40:49 ID:???
オットー・クーシーネンがアップを開始しました・・・
55 :
名無し三等兵:2010/03/30(火) 14:06:06 ID:???
おお、いよいよ悪しき資本主義者・帝国主義者に抑圧、搾取されているフィンランド及びフィンランドの労働者人民を、偉大なる同志スターリン
そしてフィンランドの同志クーシネンが解放してあげる聖戦が始まるんですね! フィンランド民主共和国万歳!
…実際の所ソ連帰りのフィンランドの左派勢力は全くといって良いほどソ連側に協力しませんでしたねぇ。
相当ソ連に対して持ってた幻想をぶち壊されたんだろうなぁ…w
56 :
名無し三等兵:2010/03/30(火) 23:31:25 ID:???
共産党活動分子はフィンランド警察に予備拘禁されてましたしね。
親ソだった社会民主党勢も、明らかな侵略をしかけてきたソ連には強硬だった。
57 :
名無し三等兵:2010/04/05(月) 18:55:15 ID:???
しかしまあ、さしものフィンランド軍も初動はすっかりしくじってんのな。
こっから立て直しただけでも奇跡的だよねんと、適当な合いの手によって保全w
58 :
名無し三等兵:2010/04/08(木) 22:05:27 ID:???
保守
59 :
名無し三等兵:2010/04/08(木) 23:04:57 ID:???
>>57 仕方なくはあるんだよ。
動員や前進配置かけるとそれを口実に相手が襲いかかってくる可能性あるからね。
受身にならざるを得ない。
つうかつい20数年前にそれで大惨事が起こってるw
60 :
名無し三等兵:2010/04/10(土) 20:28:34 ID:???
>>59 アレはアレで、カイザーの政治的な態度が最大の問題だとは思うんだが…。
玉突き追突のごとき列強各国の動員の連鎖反応がなければ、
もう少し限定的な戦争になった可能性はあったかw
61 :
名無し三等兵:2010/04/10(土) 21:07:47 ID:???
この日、フィンランド政府は、まさにマンネルヘイムの辞任受諾を決定していた。
開戦の知らせがもたらされると、カッリオ大統領は直ちにマンネルヘイムを国軍
司令官に再任し、マンネルヘイムは朝のうちにこれを応諾した。カヤンダー内閣は
総辞職し、リュッティが新首相となった。この日マンネルヘイムが娘のソフィーに
書き送った手紙が残っている。
「年齢と健康を考えると、総司令官就任は受けるべきではなかった。しかし、私は
大統領と政府の要請を断ることは出来ない。これから私は戦争に臨む。」
62 :
名無し三等兵:2010/04/10(土) 21:21:50 ID:???
どんな手段を講じた所で、露助は難癖つけて襲って来てたよなぁ
63 :
名無し三等兵:2010/04/11(日) 00:06:12 ID:???
, -.―――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;| __________
| ー' | ` - ト'{ /
.「| イ_i _ >、 }〉} < ハンコください
`{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、 .!-' \
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i゙ 、_ ゙,,, ,, ' {
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ
''"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
64 :
名無し三等兵:2010/04/11(日) 00:36:11 ID:???
65 :
名無し三等兵:2010/04/11(日) 10:39:31 ID:???
66 :
名無し三等兵:2010/04/11(日) 17:38:53 ID:???
次いで、彼は声明を発表した。
「本日大統領は私をフィンランド軍総司令官に任命した。勇敢な
フィンランド軍兵士諸君、多年に渡り我々を脅かしてきた敵が
攻めてきた。まず司令官を信頼せよ。諸君は私を知っている。
私も諸君を知っているし、諸君が任務達成のためには死をも
厭わない事を知っている。この戦争は我々の独立のための
戦い以外の何物でもない。我々は、我々の家、故郷、そして
国家を守るために戦うのだ。」
翌12月1日朝、テリヨキの教会から銃撃を加えていた
フィンランド軍が撤収し、ソ連第70狙撃師団が町に入った。
67 :
名無し三等兵:2010/04/11(日) 22:42:40 ID:???
フィンランド臨時革命政府の誕生ですか・・・
68 :
名無し三等兵:2010/04/13(火) 22:50:38 ID:???
>>67 「臨時」だと? テリヨキの政府こそが正統のフィンランド政府だと党も言っているじゃないか!
しかしネタバレ的にはなるけど赤色フィンランド政府はいつ消滅したのかしら。何か冬戦争終った頃には何か影も形も見えなくなってるというか…
69 :
名無し三等兵:2010/04/13(火) 23:38:20 ID:???
>>68 冬戦争の休戦交渉でフィンランド政府が最も危惧したのが、オットー・クーシネンの革命政府でした。
ソ連がこれをどう扱うか恐れたましたが・・・無かった事になりました。
70 :
名無し三等兵:2010/04/13(火) 23:53:04 ID:???
1940.3.31のカレロ・フィン・ソヴィエト社会主義共和国の成立までじゃないだろうか?
71 :
名無し三等兵:2010/04/14(水) 23:00:30 ID:???
この知らせを待っていたかのように、モスクワ放送は「フィンランド国内から
フィンランド人民民主主義共和国政府が樹立されたという放送を傍受した。」
と発表した。その正体はテリヨキに樹立された傀儡政権であり、その首班は、
フィンランド独立戦争時の内戦に敗れソ連に亡命していた、赤衛軍の残党、
オットー・クーシネンであった。クーシネンはラジオを通じて呼びかけた。
「ブルジョア政権の圧政に苦しむフィンランド人民諸君、君達を支配している
殺人者、略奪者どもに対して立ち上がり、ソビエトの解放者に加わろう!」
しかしフィンランドに、このメッセージに共鳴する者はいなかった。左派の
フィンランド社会民主党と貿易組合中央委員会でさえ共同声明を発表し、
彼らの祖国のため銃を取って戦うことを誓った。
左翼の映画監督ヴェイッコ・タピオッバラもその1人であった。彼は
ヘルシンキの空襲にショックを受けた。「労働者の家が破壊されている。
許しがたい行為だ。私は戦いに参加する。」彼は妹に書き送っている。
フィンランド国民は団結した。
72 :
名無し三等兵:2010/04/15(木) 19:15:49 ID:???
そういや第一次世界大戦では、ヨーロッパ各国で「労働者に祖国はない」というスローガンを掲げて、
左翼勢力が反戦キャンペーンを打ってたんだけどね。
各国の労働者は、大概は素直に「祖国を守る」ために動員に応じていったんだよね。
このことをソ連は全く学習してなかったということだね。
73 :
名無し三等兵:2010/04/17(土) 19:58:20 ID:???
ラドガ湖北方では、ソ連第18、第168狙撃師団、及び第34戦車旅団がラドガ湖畔から、
第56及び第139狙撃師団がスオ湖の南北から攻勢を開始した。進撃は快調であった。
この地域を守るフィンランド軍は、ユーホ・ヘイスカネン中将の第4軍団である。国境の
防衛部隊、第10独立大隊の第1中隊には、内戦以来の古兵のユーホ・ポッシ軍曹が
いた。彼は自分の分隊の兵士達と、森の中でソ連兵を待った。ギリースーツと呼ばれる
冬季用の白いカモフラージュ・ジャケットを身に付けたフィンランド兵は、風景に
溶け込んだ。やがて街道を進むカーキ色の集団が見えた。
74 :
名無し三等兵:2010/04/18(日) 17:45:05 ID:???
>>71 > 貿易組合中央委員会
どういう組織なんだろうか?荷役の組合とかかな。
当時のフィンランドが国外に売る物ってのが木以外あまり想像出来ない。
75 :
名無し三等兵:2010/04/18(日) 19:05:03 ID:???
木材、パルプ、製紙、ゴム加工品、
クロム、ニッケル、銅なんかも採れたんだったかな?
干鱈はご近所さんかw
76 :
名無し三等兵:2010/04/18(日) 20:07:15 ID:???
「ロシア軍め、パレード気分だな。フィンランド軍の強さを思い知らせていやる。」
ポッシは照星に敵を捉えた。部下の兵士達も銃を構える。ポッシが引き金を引くと、
それをきっかけにフィンランド軍は攻撃を開始した。雪煙の中に、ソ連兵が倒れるのが
見えた。ポッシは素早く遊底を引き起こして排莢し、次弾を装填した。的は幾らでも
いた。この時ポッシは44発を発射し、42名のソ連兵を倒したという。
「軍曹、弾切れです。」ポッシは唇を噛んだ。ソ連兵が算を乱して敗走した後、
幹線道路は封鎖され、部隊は後退した。
77 :
名無し三等兵:2010/04/18(日) 21:43:57 ID:???
フィンランドの歩兵って軽・重機関銃が少ないイメージがある。
78 :
名無し三等兵:2010/04/18(日) 23:43:21 ID:???
短機関銃はたくさんあった
79 :
名無し三等兵:2010/04/19(月) 01:00:38 ID:???
>>77 そのうちマキシムとDPを沢山手に入れるから無問題
80 :
名無し三等兵:2010/04/19(月) 14:36:16 ID:???
>この時ポッシは44発を発射し、42名のソ連兵を倒したという。
この戦果が至極あたりまえのものに見えてしまうのはなぜだ?w
81 :
名無し三等兵:2010/04/24(土) 01:09:29 ID:???
保守
82 :
名無し三等兵:2010/04/24(土) 01:50:09 ID:???
>>75 干鱈と爆撃機とを物々交換して
損をしたというあの国かw
83 :
名無し三等兵:2010/04/24(土) 12:51:07 ID:???
何処が悪かったんだろうな。
日本では散々だったチコーニャのが良かったんだろうか。
84 :
名無し三等兵:2010/04/24(土) 19:52:42 ID:???
フィンランド軍の数少ない機動戦力である装甲列車1号は、
第12師団に配属されていた。移動命令を受けた装甲列車
指揮官のK.ヤルヴィネン中尉は、この夜、乗組員達の
休養施設があるムスタカリオ駅に到着した。そこには補給
列車が到着しており、第12師団の連絡将校が待っていた。
「ヤルヴィネン中尉、師団砲兵指揮官からの新しい命令だ。
補給が終了次第スオ湖に進出し、国境で戦闘中の第34
連隊の指揮下に入れ。」
列車は動き始めた。フィンランド第4軍団は、反撃作戦を
実施すべく慌しく部隊を配置していた。スオ湖駅では、
さらに軍曹が指揮する6名の工兵が列車に乗車した。
85 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 12:30:13 ID:???
装甲列車は機動力のある砲兵の扱いか。
ひょっとして師団砲兵とかになるのか?
86 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 19:58:11 ID:???
マンネルヘイムは、総司令部を、より前線に近いミッケリに移動させ、
大量の報告書に目を通して精力的に戦況を確認した。物資の備蓄
状況は彼を暗澹たる思いにさせた。
「機関銃弾が2ヶ月半、76mm砲弾21日、122mm砲弾24日、その他の
重砲弾19日、ガソリンとオイルは2ヶ月、航空燃料は1ヶ月分か。」
装備のほとんどは旧式であった。「最も古いもので1877年製、新しい
ものは1934年製です。我々の装備は、謂わば砲兵博物館です。」
砲兵総監のヴィルホ・ネノネンが報告した。
87 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 21:13:12 ID:???
> 1877年製
これ前装だろうな、多分
88 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 21:20:53 ID:???
オウルで戦車各坐させたやつかな
89 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 21:22:42 ID:???
文字通り読めば、フィンランド軍は1〜2ヶ月で戦闘能力を失うよな、コレ。
90 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 22:14:45 ID:???
91 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 22:58:48 ID:???
92 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 23:38:42 ID:???
貧乏のあまり、砲を一門も持ってない師団が二つあったんだっけ…
93 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 23:41:05 ID:???
抜けてた
正 : 砲を一門も持ってない砲兵師団が二つあったんだっけ…
94 :
名無し三等兵:2010/04/25(日) 23:52:14 ID:???
かような状況で師団規模の砲兵部隊を編制したこと自体間違ってるのじゃなかろうか。
95 :
名無し三等兵:2010/04/26(月) 21:52:12 ID:???
ソ連軍の内情もお粗末なものであった。ソ連は数日で戦争が終わると想定しており、
弾薬補給も10日分程度しかなかった。フィンランドの国境地帯は道路の整備状況が
悪かった。ところが、あまりにも多数のソ連軍部隊が、貧弱な道路に殺到したため、
大渋滞が生じた。
冬戦争前半のソ連軍の戦闘の拙劣さを赤軍大粛清に求める考え方がある。勿論
影響があった可能性は高いが、ノモンハン、ポーランド戦を見る限り、フィンランドの
過酷な風土と想像以上のフィンランド軍の抵抗がソ連の戦争計画を狂わせたという論も
考慮の価値があろう。
「何時になったら動き出すんだ。今日1日で10km も進んでないぞ。」第20重戦車旅団の
ホフロフ中尉は忌々しげに呟いた。街道は戦車隊、馬匹の砲兵隊、補給部隊が入り乱れ、
ごった返していた。まだ、氷の厚さは不十分なため、移動経路は道路のみであった。
装甲部隊は行動の自由を失っていた。
96 :
名無し三等兵:2010/04/26(月) 23:09:50 ID:???
まさか、フィンランド軍が抵抗するとは考えてませんでしたからね。
3日で十分だ!とか、進み過ぎてスウェーデン国境を越えるなとか、楽観論ばかり・・・
97 :
名無し三等兵:2010/04/27(火) 00:09:02 ID:???
分ってても滅多なこと言えなかったんじゃないか。
98 :
名無し三等兵:2010/04/27(火) 00:31:57 ID:???
ポーランド・バルト三国と一瞬で手に入れた後ですし・・・
慢心はしょうがないかな。
99 :
名無し三等兵:2010/04/27(火) 01:43:52 ID:???
ロシア人すら難渋するフィンランドの悪路凄すぎ
WRCでもF1でも〜ネンって名前のドライバーが多いこと
イモラの第24戦隊は初撃墜を記録した。第3中隊の
エイノ・ルーカネン中尉がフォッカーで哨戒中に
ツポレフSB-2爆撃機を仕留めたのだ。着陸するや
いなやルーカネンは駆け寄ってきた搭乗員、整備員に
胴上げされた。第24戦隊は、この日さらに4機のSB-2を
撃墜している。パイロット達はフォッカーの性能に満足
すると共に、自らの腕前が実戦のレベルに達した事に
自信を持った。
この日からフィンランドは連日の大吹雪に襲われた。
フィンランド気象観測所の発表では、この冬の寒さは
観測記録を破る最低気温が続く。ソ連軍の進撃は
停止した。
「静かな死」の始まりですか・・・
>>97 ところがどっこい、かわいそうな事に下っ端兵はガチで
「俺たちは資本主義の名の下に搾取されまくりの労働者を解放する英雄。
国境を越えたら可愛いフィンラド娘が片手に花束、片手にパンを持って出迎えてくれる」と信じていた。
>>102 自分達でパンをばら撒きに行くはめになったな
空からw
>>102 どんな戦争でもトップと下っ端はそう考えるだろ。
一番醒めてるのが中間位で。w
ソ連第163狙撃師団の第759連隊及び偵察大隊はラーテ林道を、
第81及び第662連隊はその北方を進んでいた。3日、ソ連第81
連隊は迫撃砲の支援の元、攻撃を再開した。一度は攻撃を
撃退したものの衆寡敵せず、この4日間の激戦でエロ中尉の
部隊は半数を失ってしまった。苦境に陥った彼は、遂に自らに
向かって拳銃の引き金を引いた。
カレリア地峡では、ラウツとバルケアラが占領された。吹雪の中、
フィンランドの国境防衛部隊は主力と合流するためタイパレへ
後退した。疲れ切った独立第4大隊の兵士達を、味方の工兵隊が
迎えた。「君達が殿だ。ここは封鎖される。」そう言うと、工兵達は
かがみこんで地雷の信管を作動させた。
フィンランド軍は国境の陣地を捨て、後退を続けている。
イマトラのパルティオン・ホテルの前に止まった乗用車から、
マンネルヘイムが降り立った。そこにはカレリア地峡軍
司令部が設置されている。
「貴官の作戦指導は受動的に過ぎる。」マンネルヘイムは
司令官エステルマン中将を叱責した。プロイセン第27猟兵
大隊出身のエステルマンは、内戦では第5猟兵連隊を率いて
タンペレ、カレリアを転戦した猛者であったが、長身巨躯の
マンネルヘイムの剣幕を受けると子供のように身をすくめた。
「元帥閣下、我々は後退して部隊を温存すべきでしょうか?
それとも現陣地を死守するべきでしょうか?」エステルマンの
問いにマンネルヘイムは苦渋の表情を浮かべた。「現在地点に
留まり、戦闘を継続せよ。」
彼は、ラトガ湖北方の第4軍団にも連絡を取った。軍団長
ヘイスカネン少将が6日に予定された反撃作戦を説明すると、
マンネルヘイムは不機嫌に遮り、即刻反撃するよう命じた。
ラトガ湖北のソ連軍の進行速度は、脅威になりつつあった。
エステルマンに萌えたw
エステルといえば旧約聖書のエステル記の主人公だな
聖書で唯一、“神”や“主”という言葉がない書でもある
裏切り者のフィンランド人は氏んでいいお
蠅が寄ってくるので下げておきましょう。
親日フィンランド兵がんばれ。
世界の敵コミンテルンに死を。
戦闘及び戦時輸送に加えて、一般市民の避難もやらねばならない
軍の仕事の1つであった。国境地帯の住民は、2週間以内に農地、
産業施設を放棄して避難しなければならなかった。疎開事務局が
フィンランド軍総司令部に設置された。
事前に用意された避難計画に加え、野戦軍、とりわけカレリア地峡
軍司令部と第4軍団の協力により、客車855両と貨車6870両が用意
された。7000台近くのあらゆる種類の車両も徴用された。
親日フィンランド兵がんばれ。
何だ。一時期の嫌露荒らしがまた湧いてるのか。
115 :
名無し三等兵:2010/05/06(木) 21:37:11 ID:MTGT30oi
何だ。ブサヨクソ連厨がまた湧いてるのか。
下げましょう。
家畜を連れ、家財道具を山積みにした馬車や橇と共に群衆が西へ
向かっていた。テレンッティラに到着したロッタ・スヴァルド達は、さらに
リンナンマキに移動して、他のグループと合流した。レンピ達は、早速
お茶を入れ、ベーグルを焼き、それらを避難民に配る仕事を始めた。
あちこちで炎が見え、遠くの森から幾筋も煙が上がっていた。
隣国のスウェーデンは、さらに750台のトラックを援助として送ってきた。
これにより50万人の市民と10万の家畜が避難に成功したという。
へいや すゔぇりいぇ
スウェーデンさんマジありがてぇ…
この辺がスウェーデンの限界だろうな。
スウェーデンの本気はこれからでつよ
つうかフィンランド堕ちると次は自分とこだしw
カレリア地峡では、ソ連軍戦車がウーシキルッコに姿を現していた。
リボラ方面でも、ソ連軍はキヴィニエミへ通じる重要な橋を確保した。
2台以上の戦車など見たこともないフィンランド兵は我先に逃げ出した。
準備不足のまま実施された第4軍団の反撃も無残に失敗した。先鋒の
第36連隊の兵士は、ソ連軍戦車が現れるとたちまちパニックに陥った。
マンネルヘイムは第4軍団長をユハン・ハッグルンド少将に交代させた。
彼もまたプロイセン第27猟兵大隊出身で、内戦時にシフヴォの幕僚を
務めた実戦経験豊かな軍人である。
「このままでは総崩れだ。対戦車戦に有効な兵器が必要だ。」
マンネルヘイムはアイロ大佐を呼んだ。対戦車砲の数は圧倒的に不足
していた。「急場凌ぎですが、携帯用兵器を配布します。」アイロの手配
により、前線には簡易な対戦車兵器が配布された。モロトフ・カクテルの
名で知られる火炎瓶である。フィンランド軍は、30年代初期から歩兵が
携帯できる対戦車兵器の必要を実感していた。火炎瓶の有用性は
スペイン内戦で実証されている。1937年独立工兵中隊のクイッティネン
大尉がこの兵器の開発を促進させた。戦争が始まる数週間前には
フィンランド軍は国内数箇所に火炎瓶プラントを確保していた。
モロトフ・カクテル、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>>121 だからこそ。あの国滅茶シビアだぞ。
助かることは助かるが、まだトラックなら弁解できる。
ドイツに軍需物資を輸出すると、「誤爆」と称して爆撃されてましたしね、スウェーデンは。
迂闊な事はできません。
そうそう、スウェーデンも「パン」をプレゼントされてたねw
スウェーデンが対ソ参戦してたらどうなってただろうね
かつての覇権国家で、高い工業力と軍需産業も持ってるし
バイキング時代からバリバリの武闘派で士気も高いw
まあ冬戦争がさらにこじれるだけだな
ゲルマン民族発祥の地を守るべく、民族十字軍的な意味合いでドイツが参戦するとか
北欧系移民が多いアメリカがレンドリースするとか
そういうifも楽しいっちゃ楽しいな
時代は変わるけど、冷戦中にソ連がフィンランドに侵攻した時は
スウェーデンが救援に駆けつける事になってなかった?
ノルディックバランスにそんなのあったっけ。ソ連進攻時にはスウェーデンはNATO側につくっていう密約は有った見たいだけど
マンネルヘイムも偉いけど、二次大戦時のスウェーデン盟主グスタフ5世も偉い人なのぜ
フィンランドに対する義勇軍を黙認したり、ナチスドイツの恫喝を度々退けたりね。
中立を宣言しながらユダヤ人保護に尽力したり、有名なワレンバーグもスウェーデン外交官。
まあホモなんだが
ホモだからって何だw
「コラー川で戦線を維持せよ。」フィンランド第34連隊長ティッティネン大佐は、
後退中の部隊に命じた。銃弾の飛び交う中を、第6中隊長のユーティライネン中尉は
進んでいた。数人の兵士が彼に続こうとした時、ユーティライネンは砲弾の飛翔音を
聞いた。「馬鹿者、付せよ。」兵士達は慌てて遮蔽物に飛び込んだ。砲弾が炸裂した後で
兵士達が顔を上げると、雪煙の中を悠然と歩くユーティライネンの姿が見えた。
「大隊本部から後退命令です。」見習士官が駆け寄って命令を伝えても、彼は聞く耳を
持たず、命令を無視した。他の応召兵の部隊と異なり、彼の中隊は郷土防衛隊員で
編成され、各自が持参しているので武器の心配はない。
ユーティライネンは機関銃の後ろに座ると兵を道路の両脇に配置した。やがて
ソ連軍が現れた。「射撃開始。」フィンランド兵は一斉に発砲し、街道は阿鼻叫喚の
地獄と化した。「長居は無用だ。後退する。」ユーティライネンは退却を命じた。
応召兵の部隊には武器もなかったのか・・・
勇敢なフィンランドに武器を支援するぞ
つ竹
みんな貧乏が悪いんや・・・
財布の以上の支出が突然に襲いかかってきただけで、貧乏って気がしないんだよなぁ。
結局、人的には大損害を受けるけど、兵器面では「焼け太り」する。
わざわざフィンランド軍装備を豊富にする為にせっせと運んでくれたのだね、ロシア軍は。
その頃、レニングラード軍管区司令官メレツコフ大将は朗報を得た。
第49狙撃師団と第150狙撃師団が、カレリア地峡の全ソ連軍の中で
最初にマンネルヘイム線に到達したのだ。報告を受けたメレツコフは、
まずタイパレ方面で攻勢をかけることとし、司令部で砲兵総監を
務めるウラジミール・グレンタール中将を呼び出した。「同志将軍、
特別部隊を編成する。第49、142、150狙撃師団を指揮してタイパレで
マンネルヘイム線を攻撃し、カキサルミを占領せよ。」メレツコフは、
この攻撃によりフィンランド軍の予備部隊を吸い上げ、その後一気に
ヴィープリ方面を衝くことを構想していた。
マンネルヘイム線に到着する事と突破する事は、全く違う・・・
>>136 黒ブーツならかろうじて兵隊に見えなくも無いけど、
ズボンの裾を出した状態とかラップランドブーツとかだったら完全に一般市民だな。
え、雪かきにあつまった近所のおっちゃんたちじゃないの?
>>132 兄ユーティライネンの日本語Wikiできてたなw
シモ・ヘイヘ並に最強伝説多い人らしいのに、邦訳・英訳されたものが少なくて良くわからん
このスレでの活躍に期待
>>139 ロシアに限らずいろんな国の兵器やら何やら少しづつ使ってるけど
部品とか自国のと規格違うだろうにその辺りはどうしてたんだろうな。
余所から部品とりやら現物合わせってのも限界あると思うんだが。
>>145 戦車の主砲や車載機銃、戦闘機の機銃なんかは
部品や弾薬の入手が簡単なソ連製に換装した例がある。
あとソ連の航空エンジンは30年代に西側のエンジンを
ライセンス生産したりコピーしたりした物なんで
バッファローやMS406のエンジンをソ連製のエンジンに換装したりもした。
なにより各国から寄せ集めた戦闘機は
予備部品の尽きる頃には旧式化しており
ドイツからメッサーを沢山供与されたので徐々にお役ご免に。
英国製ビッケルス6t軽戦車は、予備部品が無いのでT26から部品を取って維持してました。
ので、どんどんT26化していきました。
エンジンはオリジナル英国製の方が性能が良かったそうな。
>>146-147 ありがとう。
つまるところ、拾ってきたり買ったりした予備部品が持つ間でその機械はおしまい、
入れ替えるなり、別の使うなりする、と言うことで良いのか?
いや、国内で工場のラインとか作るのかとも思ったんだけど、
鹵獲兵器のためにそこまでするのかとも思って聞いてみた。
装甲車両では、まともな工場ラインはなかったでしょうね。
自前で沢山作ったのはBT42くらいかな。
トランスミッションとか重要補修部品はどうしてたんだろう。
こっそりスウェーデンに作って貰ったりしてたかも。
グレンダールは1884年フィンランドに生まれ、ミハイロフスキー軍事大学を卒業した。
大佐の時、第一次世界大戦に従軍し、第1沿岸重砲大隊を指揮してリガの防衛戦を
戦った。帝政ロシア軍時代、フィンランド軍砲兵総監となるヴィルホ・ネノネンとは
旧知の仲であった。戦争直前には、ヴォロノフと同じく赤軍砲兵局次長としてソ連軍
砲兵に関する戦略立案、指揮監督をする立場にいた。
「キヴィニエミの鉄橋を確保しろ。」グレンダールは命令を発した。そこはブオクシ川が
最も細くなる場所であり、鉄道と道路の橋がある交通の要衝であった。
>>150 グレンダールは祖国に侵攻したってこと?
>>151 グレンダールは、10月革命後にロシア赤軍に入ったようです。
フィンランドの独立が認知されるようになったのも、第1次大戦後
なので、当時の人には祖国の選択肢があったのでしょう。
マンネルヘイム自身、フィンランドを話せない、帝政ロシアの
近衛騎兵だったわけですし。
共産主義思想に共鳴していたグレンダールの場合、祖国に侵攻
というよりも、解放に来たぐらいのつもりかもしれません。
ほほう・・・
興味深い話ですね。
「タイパレ対岸にソ連軍です。」カレリア地峡東部の防衛を担当する
第3軍団通信担当参謀のリューリック・ウィンテル少佐が告げた。
軍団長エリック・ヘインリクス少将は、第10歩兵師団に迎撃を命じた。
予備兵力はない。
12月6日8時15分、吹雪の中、シフォネン大佐の第28歩兵連隊の
陣地正面にソ連第49狙撃師団の兵士達が姿を現した。ロシア軍の
攻勢は、激しい砲撃から始まった。11時、装甲車が前進する。
ソ連軍は未だ凍結していないブオクシ川渡河を試みた。
無人の野の中に巧妙に秘匿された観測哨内のフィンランド軍拠点
アルカザールの指揮官カホネン少尉は、双眼鏡越しに敵を見つめ
続けた。防衛部隊は、この沼地の多い開けた低地に敵が現れる
瞬間をずっと待っていたのだ。
大歓迎するのかな・・・
156 :
名無し三等兵:2010/05/30(日) 18:25:04 ID:27Ne2IGv
ソ連兵を乗せたボートが川の半ばまで到達した時、
彼は振り返って機銃手に命じた。「始めるぞ。」
信号弾を合図に、カモフラーシュされていた機銃座が、
一斉に火を噴いた。ソ連軍ゴムボートは穴を開けられ、
次々と冷たい水の中へ沈む。
「砲撃開始。」ヤリセバ砲台でも指揮官ニーロ・コスマン
中尉が右手を挙げた。日本製120mm砲が砲門を開く。
冷たい川の中で水柱があがり、架橋中のソ連軍工兵を
吹き飛ばした。何とか川を渡り終えたソ連兵も川岸に
釘付けにされた。誰一人顔を上げることは出来なかった。
そこら中で負傷者が呻き、フィンランド軍の砲弾が
炸裂していた。
157 :
名無し三等兵:2010/06/05(土) 21:25:58 ID:0EsMWOye
マンネルヘイムは多忙を極めた。各方面からソ連軍の
進撃を伝える報告が殺到していた。フィンランド軍
総司令部の地図上には、ソ連軍の所在を示す小旗が
次々と立てられていく。
「第4軍団から支援要請です。」マンネルヘイムは、
アイロ大佐に素早く自軍の状況を確認した。スオ湖
北から進むソ連第139狙撃師団は、45台の戦車と共に
トルバヤルヴィに向かっていた。対する年配の応召兵で
編成され、装備も劣る独立第112大隊は、瞬く間に
蹴散らされた。スオ湖南の第12師団はコラー川で辛うじて
戦線を形成しようとしていた。
「ラトガ・カレリアからカレリア地峡軍の背後を遮断
されたら戦争は終わりだ。」マンネルヘイムはしばし
黙考した。
酷い戦況だ。
>>157のシリーズって一から全部書いてるの?
どっかにまとめられてる?
1からなの
161 :
名無し三等兵:2010/06/12(土) 18:59:08 ID:/qSHkFDd
ソ連軍は、国境全線に渡って攻勢をかけているが、連携は不十分であった。
「例え敵が2倍の優勢であっても、3手に分かれた敵に全力で戦えば、必ず
10対7の優勢で戦える。」マンネルヘイムには勝算があった。
フィンランドの交通網は国境が粗く、内陸部へ行くほど密度を濃くする。
敵は他の戦場に移動するために大回りをしなくてなはらないのだ。つまり、
包囲網を敷く敵よりも中心にいる自軍のほうが移動の優位があるのだ。
彼の頭に各個撃破という考えが浮かんだ。
マンネルヘイムはスオ湖北方のソ連軍が広く分散していることを確認すると、
パーヴォ・タルベラ大佐を呼んだ。
成程ねえ・・・
163 :
名無し三等兵:2010/06/13(日) 18:44:35 ID:TR1y4z2v
プロイセン猟兵出身のタルベラは、ポルニス連隊第2大隊長として
内戦をカレリアで戦った。その後の東カレリア遠征では1920年の
和平条約署名後も部隊撤収を拒否して、2年間ゲリラ戦を展開し、
この地方の地理、風土に精通していた。
「第16連隊を基幹に新しい戦闘団を編成する。トルバヤルヴィに
向かっている敵第139狙撃師団を撃破せよ。」命令は簡潔であった。
「承知しました。閣下。」タルベラは短く敬礼すると足早に去った。
第16連隊長のアーロ・パヤリ中佐は、タルベラと同じくプロイセン
第27猟兵大隊出身で、内戦を戦った旧知の仲であった。タルベラは、
第16連隊にトルバヤルヴィへ急行するよう命じた。
>>161 なるほど。交通網の密度差によって括弧撃破のチャンスが得られるのか。
これは気付かなかった。
タルベラkita-
ドイツの得意な内線戦略なんだが
10対7の優勢で戦えると言ってるのは詭弁だ。
その間他の正面は0対7、0対6の不戦敗だ。
167 :
名無し三等兵:2010/06/16(水) 08:56:58 ID:UZNJ2Tp8
R:ロシア F:フィンランド
F3
R7→隘路 ↓
R7→→→→→←F4
R6→隘路 ↑
F3
>>167 さらにR7の後ろに回って補給も絶てば、まさにラーッテ林道
169 :
名無し三等兵:2010/06/19(土) 14:26:20 ID:omacc1Yx
この時、もう一つの焦点はスオムッサルミ、クフモ方面であった。
敵の急激な突出は脅威であったが、フィンランド軍にとって、
残された予備はカレリア地峡での戦いに備えていた第9師団しか
なかった。この時第9師団は人員も装備も完全充足には程遠かったが、
もしもマンネルヘイム線が突破されれば、この師団だけが最後の
兵力であった。しかし北方には、同時に敵を包囲殲滅する機会も
伺えた。マンネルヘイムは迷った。「状況の悪化は想定以上です。」
アイロが決断を促した。
マンネルヘイムは、後にこの時の決断を戦争中最も深刻なものであった、
と回想している。「古典に戻ろう。兵力集中・各個撃破・包囲殲滅だ。
第9師団を投入する。」
まさに危機だ・・・
さあ、補給タイムだとばかりにむしゃぶりついておいしく食べたように後世からは見えます。
172 :
名無し三等兵:2010/06/20(日) 20:55:05 ID:Dux6Ki5K
直ちにアイロは増援部隊を編成した。実際には、第9師団は
2手に分けられた。現地は、森と湖に囲まれており、僅かな
道路が予定戦場であった。大部隊の一括投入は現実的では
なかったのだ。
クフモには、第25歩兵連隊が増援に駆けつけ、第54狙撃師団の
進撃を停止することに成功した。ソ連軍に占領される危機に
瀕していたスオムッサルミには、第27歩兵連隊を基幹とする
6000名の派遣を手配した。指揮官の人選には腹案があった。
「ヤルマール・シーラスヴォ大佐に任せたい。彼は恐るべき
狡猾な戦略眼を持っている。あの男ならば可能だろう。」
マンネルヘイムはアイロに告げた。
フィンランド軍の規模だと、将校団はみんな顔見知りなんだろうか?
シーラスヴォ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
校長無双キタコレ!!
176 :
名無し三等兵:2010/06/22(火) 23:10:58 ID:4WMVLPH1
シーラスヴォは既に退役し、学校教師をする予備役の将校であったが、
第27プロシア猟兵大隊出身の経験豊かな軍人であった。「ソ連軍は
スオムッサルミで第163狙撃師団と第44自動車化狙撃師団を合流させる
つもりだな。」地図を睨みながら、シーラスヴォは考え込んだ。
スオムッサルミからボスニア湾のオウルまでは、道路で一直線であった。
それが実現するとフィンランドは南北に分断され、フィンランドに
勝ち目が無くなることをシーラスヴォは十分に理解していた。
12月7日、スオ湖の南を進むソ連第56狙撃師団はロイモラ村前面まで
進出した。
いよいよスオムッサルミ - ラーッテか…
地峡も熱いが国境東も燃えるな
「ボスニア湾」と書くとユーゴスラヴィアを連想するので、「ボトニア湾」の方がいいんじゃないかと
思うのだが、「ボトニア湾」と書いた本を見たことがない。
ボスニア湾とボスニアは全く違うかと・・・
全然違うにも関わらず表記が一緒で紛らわしいから「ト」にしたほうが、
でもそうなってるの見ないなぁ、と言うことかと。
181 :
名無し三等兵:2010/06/26(土) 21:57:53 ID:qfXBpxxK
ソ連軍は線路とこれ平行する街道に沿って、第37、
184、213連隊の順に進んでいる。吹雪に混じった
氷の粒が兵士達の顔を打つ。「国境から35kmだ。」
コラー川を目指す、ソ連第37連隊のポリトルカ・
オレシンは仲間の兵士に話しかけた。彼らの兵力、
装備はフィンランド軍を圧倒していたが、神出鬼没の
スキー部隊の奇襲攻撃には悩まされていた。
「無駄口を叩くな。それから固まって歩くな。」
将校の怒鳴り声が会話を遮った。オレシンは膝まで
沈む雪の中を行軍しながら、フィンランド兵の銃弾を
浴びた上官セムシュキン中尉の悲痛な断末魔の叫びを
思い出した。
スキー奇襲隊が大歓迎するんですね・・・
貴方は右手のスオミSMGを選びますか?それとも左手のモロトフカクテルを選びますか?
ソ連の敗因は雪中装備の不備。特に帽子がいけない。
ケワタガモの剥製を乗っけておけば、人間の頭は狙われなかった。
次々と打ち落とされるケワタガモの剥製。
そのことごとくが目だけを打ち抜かれているのを見たソ連兵は、一気に士気が下がるのだった。
ワロタw
187 :
名無し三等兵:2010/06/27(日) 18:48:38 ID:PiYyJyvG
この地を守るフィンランド第34連隊第2大隊、
ユーティライネン中尉の第6中隊から一人の
英雄が生まれる。伝説の狙撃兵シモ・ヘイヘ
伍長である。
白いカモフラージュ・ジャケットを着た第6中隊の
兵士達は道路の両脇に潜み、雪煙の中、戦車を
先頭に立てて街道上を進むソ連軍を見つめていた。
付近は道が少なく、スキー装備なしに道を外れて
進むことは出来なかったのだ。地元出身で幼い頃から
猟師をしていたヘイヘは、銃の腕には自信があった。
「攻撃開始。」ユーティライネンが命ずると、一群の
フィンランド兵が塹壕を飛び出した。彼らは、木材を
キャタピラに突っ込み戦車を停止させ、火炎瓶を
投げつけた。エンジンルームから火の手が上がる。
ヘイヘは、静かにスコープのないモシン・ナガン・
ライフルを構えた。
白い悪魔キタ――(゚∀゚)――!!
さあ狩りの時間だ
ソ連の敗因は、日本から剣道の面を輸入しなかったことにある。
そうすれば、竹のスキーストックで撲られても痛くなかっただろう。
ヘイへの狙撃もうまく面金で受けることによって、即死はまぬがれるのに。
日本のバードウォッチャー
「ケワタガモを撃っちゃうなんてトンでもない!」
>>159 もう見てないかもしれないけど、
マンネルヘイム氏に関してはこのスレの前スレから。
さらにその前身の降臨の地はマントイフェル氏のスレだた。
まとめは多分ない。
>>193 ありがとう
まとめないのか…
作者の許可があればまとめたいのだが
マンネルヘイムスレに限って言えば前スレのログも持ってるよ。
>>195 みみずんにあったので大丈夫です
ありがとうございます
198 :
名無し三等兵:2010/07/03(土) 11:24:18 ID:O/eh/aBn
ソ連軍兵士のカーキ色の軍服は雪の中ではよく目立つ。
ヘイヘは、炎上する3台の戦車の間を走り回る敵兵の姿を、
銃身に付いた鉄製の照星と照門に捉えると引き金を引いた。
標的は仰け反って倒れた。
ヘイヘの銃弾は確実に敵を捉えた。部隊を指揮する将校が倒れ、
駆け寄った衛生兵が撃たれた。それでも怯まず前進する兵士も
狙われ、たまりかねてソ連兵が伏せると、ヘイヘは連絡に走る
伝令を標的にした。銃身が焼け、やがて錆止めのグリースが
流れ出てきた。
攻撃は止む事なく続いた。
地獄だ・・・
升
201 :
名無し三等兵:2010/07/04(日) 20:31:45 ID:DPVdzTJD
ソ連軍の戦術は所謂飽和攻撃であった。ソ連軍は次から次へと
新手の攻撃部隊を繰り出す。弾薬が欠乏しつつあり、第6中隊の
兵士の間に無力感が漂い始めた。ユーティライネンは支援砲撃を
依頼した。「支援は却下だ。弾薬が不足している。」砲兵隊の
返事を聞くなり、ユーティライネンは受話器を叩きつけた。
フィンランド軍の砲撃は1日1000発に制限されていたが、ソ連軍は
3万発もの砲弾を撃ち込んだ。「敵は休み知らずか。」彼は唇を
固く噛んだ。
敵はコラー川まで500mまで迫っている。この時ユーティライネンは
汽笛の音を聞いた。「装甲列車が来たぞ。」兵士達は士気を取り戻した。
装甲列車1号はこの日3度に渡り支援攻撃を行い、ソ連軍の進撃を
阻止した。
装甲列車は良いですな。
>>198 化け物だ。こりゃ死神扱いされてもおかしくないわ…
>>203 我が赤軍兵士にあるまじき発言だ。
よろしい前を向いて前進したまえ。
後ろから督戦隊が支援してやる。
その督戦隊も・・・モッティの中で・・・
赤軍兵士のカーキ色の軍服は雪の中ではよく目立つ。
督戦隊は、無傷のまま放棄される3台の戦車の間を走り回る味方兵の姿を、
銃身に付いた鉄製の照星と照門に捉えると引き金を引いた。
標的は仰け反って倒れた。
督戦隊の銃弾は確実に味方を捉えた。部隊の指揮を放棄した将校が倒れ、
駆け寄ろうともしない衛生兵が撃たれた。それに怯んで後退する兵士も
狙われ、たまりかねて赤軍兵が伏せると、督戦隊は連絡に走らない
伝令を標的にした。銃身が焼け、やがて錆止めのグリースが
流れ出てきた。
攻撃は止む事なく続いた。
督戦隊さま精強過ぎス
赤い悪魔キタ——(゚∀゚)——!!
以下、モッティの模式図
雪雪 F雪雪雪雪雪
林林↓林林林林林
F→R←督道道道
林林↑林林林林林
雪雪 F雪雪雪雪雪
F:フィンランド軍
R:ロシア軍
督:ロシア軍督戦隊
↑:射撃方向
林:林
道:道
雪:雪
>>210 一番の問題は督戦隊の包囲が一番厚いことか・・・
まだ負けが込んでいる訳でも無いし、偉い人の必死度も低いと思うんだが
実際督戦隊ってこの時期すでに配置されてたのか?
督戦隊ってもとはトロツキーが内戦のときのレニングラード周辺での戦闘でおっぱじめた奴だから
214 :
203:2010/07/08(木) 22:03:22 ID:???
私の不用意なレスがこのような結末を招いてしまいました。
ちょっと懲罰大隊に飛ばされてきます。
>>214 おい待て、おまえは誰だ。
レス番号間違ってないかw
>>203赤軍兵士にあるまじき不用意発言→
>>204督戦隊が支援してやる→以下督戦隊ネタレス
ということでは?
同志
>>203の処遇は同志メフリスに決めていただこう。
217 :
かわうそ:2010/07/09(金) 10:45:19 ID:???
後ろの人などいない!
こんなに心強い援護が督戦隊なわけないじゃないか!
219 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:21:40 ID:JAbQfxA8
タルベラが前線に到着した頃、ソ連第139狙撃師団は、
マトカイルマヤを突破し、ヒルヴィス湖畔のコティ島に
達していた。これまでの1週間、ぶっ通しで最前線で
戦ってきた第7自転車大隊と独立第112大隊の兵士達は、
疲れ切っていた。彼らは中年の応召兵で、装備も
貧弱かつ訓練も不十分であった。情報も不足していたし、
悪い噂が蔓延していた。タルベラは士気を立て直すために
反撃を決意した。
「まず主導権を取り戻すのだ。」
フィンランドの自転車大隊に対抗し、ロシアに三輪車大隊が創設されました
・・・懲罰大隊として
221 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 17:47:03 ID:+7TsJ7Dd
タイパレの夜が明けた。ソ連軍はコウックニエミで1個連隊を
渡河させることに成功した。グレンタールはこの橋頭堡に第49
狙撃師団第212連隊も送り込んだ。フィンランド第10師団司令部は
各連隊に直ちに反撃を命じた。
ケンピ中佐は、野戦電話を取り上げると第2大隊長T.ソッリ大尉を
呼び出した。「第1大隊と反撃しろ。ロシア兵を川の中に押し戻せ。」
第1大隊は、状況不明ながらも既に攻撃を開始していた。
フィンランド軍は主戦線から南へ2kmほど前進したが、蛸壺に潜り
込んだソ連兵は猛烈な抵抗をした。
蛸壺ですか?
凍った地面に掘らされたのかな。
ロシア兵は大変ですな。
前線のあちこちを飛びすぎのような。
さあ、○○の活躍か?と思いきや別シーン。
224 :
名無し三等兵:2010/07/13(火) 23:47:10 ID:gqbewLDR
ジルハン中尉の中隊は燃える一軒の農家を巡って、激しい銃撃戦を
展開していた。「撃つな。フィンランド人だ。」暗がりの中から
フィンランド語が聞こえた。「逃げ遅れた住民だ。私が行きます。」
マルッティ・アケルマン他数名の兵士が走り出た。炎に照らされた
彼らを、突然ソ連軍の機関銃が狙い撃ちにした。「戻れ。罠だ。」
ジルハンは声を限りに叫んだが、それも虚しかった。彼の目の前で
次々と部下の兵士達が血に染まって倒れていった。
翌8日、フィンランド第10師団第30連隊は、反撃を中止せよ、という
新しい命令を受け取った。損害は甚大であった。8名の将校と兵72名の
死傷者を出し後退を強いられたフィンランド軍は、呻きながら戦友に
助けを求める負傷者の多くを戦場に置き去りにせねばならなかった。
そうか、ロシア軍にもフィンランド人がいるんだな。
>>225 傀儡共産党のシンパだって多少はいるだろうしな
国境近く出身で言葉ができる奴、本当に地元民に銃を突きつけて、とか可能性は色いろある
内戦で赤軍に参加。
その後ソビエト軍に入って、冬戦争に参加。
というフィンランド人もいたでしょうね。
そういや合法的にやってた共産党の議員さんは軍医だっけ?
何処で勤務してたかまでは知らんけど。
だってカレリア共和国と言う傀儡国家が(ry
なんかザイドリッツ部隊みたいだな。
230 :
名無し三等兵:2010/07/17(土) 22:35:59 ID:zFE+ZcyU
ラトガ湖北方では、午後10時にようやくパヤリ中佐の
第16連隊本隊がトラックで到着した。早速タルベラが
電話をかけてきた。「ヴァルトシラで会おう。」
パヤリは精力的に動いた。彼は将校を掴まえると戦況を
尋ね、凍えて震える兵士を見ると彼らを励ました。
地形を確認することも忘れなかった。状況は予想を超えて
悪化していた。第7自転車大隊の兵士達は、ソ連軍戦車を
見るとパニックに陥り、クイッカ湖の陣地からバラバラに
なって逃走していた。
何処かで読んだ様な内容の羅列ばかりのレスだな。
本の書き写しして面白いのか?
読んでる方は面白いから続けて欲しいものだ。
俺にはそのタネになってるであろう余所の国の幾つかの本から情報収集して
再編成してここに書く能力はないし。
写本オナニースレだな。掃き溜めスレでもあるな
嫌なら見なければいいのに
何が不満なんだろうね?
フィンランド語の本を翻訳してくれるだけで満足だ。
237 :
名無し三等兵:2010/07/19(月) 20:31:52 ID:3YSC9Bt0
午前3時パヤリはヴァルトシラに到着した。そこでは
既に到着していたタルベラが彼を迎えた。「我々は
既に戦友ですな。」パヤリは右手を差し出した。
「アウニュス遠征以来だ。しかし今度の敵はもっと
手強いぞ。」タルベラはパヤリの手を硬く握った。
「守る側に有利な土地です。まずは、防衛ラインを
再編成しましょう。」彼はタルベラに告げた。
しかし、この段階のフィンランドの継戦能力は極めて
脆いものであった。国内における調達は見込めず、
このため政府は隣国スウェーデンに助けを求めた。
238 :
名無し三等兵:2010/07/20(火) 01:07:37 ID:zQO5Vt4b
アホはスルーだ。
写本がなくば、密教は現代に残っていない。
雑魚がこのスレにどんなに唾を吐こうとも、このスレの輝きは失われない。
ブスのオナニーに金出す奴はいないが、美女のオナニーには価値がある。
アンチが湧くのも優れたスレの証だろう
胸が熱くなるぜ
241 :
名無し三等兵:2010/07/24(土) 18:17:59 ID:kwtobUu+
しかしスウェーデンは、ソ連と直接戦火を交えるつもりは毛頭なく、
中立政策を維持していた。ただし王政を戴く同国は、共産主義国家
ソ連と直接国境を接することに恐怖を感じ、物資、資金、人道援助
は惜しまなかった。だが、苦境にたつフィンランドはより踏み込んだ
援助を必要としていた。
10日、マンネルヘイムは懐かしい人物の来訪を受けた。スウェーデン
軍のエルンスト・リンダー少将が現れ、義勇部隊の派遣を申し出たのだ。
「完全装備の1個旅団を編成します。」フィンランド生まれの彼は、
内戦時にもヴァーサに駆けつけて白衛軍に参加し、フィンランド軍
騎兵隊の礎を作った人物である。
「持つべきものは友だな。また君と戦えるとは思わなかった。」
マンネルヘイムはリンダーの肩を抱きかかえ、再会を喜んだ。
リンダー△
243 :
名無し三等兵:2010/07/25(日) 22:07:35 ID:416FqBZ+
フィンランド・ソ連開戦の報を聞き、血を沸き立たせた
人間は他にもいた。フィンランド独立のために自ら
飛行機を駆って戦ったフォン・ローゼン伯爵の息子、
カルル・グスタフ・ローゼン伯爵である。
彼は、叔母のカリンと結婚したヘルマン・ゲーリングの
影響もあり、早くから飛行機の操縦に親しんでいた。
父の勇気に倣い、彼もまたフィンランドの窮地を黙って
見ていることはできなかったのだ。
スウェーデンから届いた弾、大きさあわねえっす
245 :
sage:2010/07/26(月) 01:10:24 ID:AS+S2hpI
ローゼン伯キターーーーーーーー
毛皮で包んで使うんじゃなかったけ
カルルは私費を投じて、スウェーデン航空が買ったばかりのダグラス
DC-2旅客機を購入した。彼はこの機体を工場へ持ち込み、爆撃機への
改造を依頼した。主翼と胴体に爆弾架が取り付けられ、座席は全て
撤去された。最後に天井がくりぬかれて旋回機銃が据え付けられる
こととなった。この機はハンシン・ユッカ号と名づけられた。
更に伯爵は自前で護衛戦闘機も調達しようとした。彼はあらゆる伝手を
使って、オランダ空軍で不採用になり、1937年以来倉庫に埋もれていた
複座複葉戦闘機コールホーフェンFK-52戦闘機2機を手に入れた。
遂に英仏もフィンランド軍支援に動き出す。マグヌッソン不在時に第24戦隊長も務めた
ベテラン戦闘機パイロット、ニーロ・ジュス少佐は、空軍総司令部への出頭を命ぜられた。
「フランス、イギリスから戦闘機提供の申し出があった。我々は新たな戦闘機部隊を編成
する。君をウッティ基地の第28戦隊長に任命する。南西空域の防衛を担当して欲しい。」
ジュス少佐は第28戦隊という部隊の名前など聞いたこともなかった。まずは資材や
スタッフを確保しなければならなかった。「君の助けが必要だ。」古参の空軍士官である
彼は、各地のデポの顔馴染み達に電話をかけることから仕事を始めた。「使用機は
グラディエイターになると思うが、未定だ。」実際には、彼の指揮下には1機の戦闘機も
なかった。
>>248 ハンシン・ユッカ号きたこれ
よく見るとバックミラーついてたりとか色々細かい改造されてます
主翼の下に爆弾架ついてたかな、写真見ると胴体下部だけにみえる。
ちなみにハンシン・ユッカとはハンシン地方の伝説的悪党で
ライバルの結婚式に乱入しナイフで全員血祭りにあげたという・・・どうみてもただの犯罪者w
なぜかフィンランドではこの名前を馬や車にもつけている。
コールホーフェンFK-52は中々性能よかったらしいが
しかしコールホーフェン社は、フィン空史上最悪といわれFK-31爆撃機のメーカでもあった。
SM79の民間使用とかブレニム原型機とかにすれば良かったのになぁ。
阪神優勝号が登場ですか。
ハンシン・ユッカ号かは分からないが同機と同じ機体はユバスキュラの博物館にあるよ。
>>253 それがハンシン・ユッカ号(のなれの果て)。
終戦後スクラップにされそうなところを、ハメーンリンナ市の狩猟クラブに買い取られ喫茶店に改装
1959.8.19にローゼン伯の50歳の誕生にあわせて開店し1981頃まで同市の観光名所だった。
その後1983年にフィンランド中央航空博物館が購入して30年近く放置
今年になってようやく復元がはじまるみたい。できればハカリスティ付の初期状態で復元してほしい
ちなみにフィン空は同型機をさらに2機を所有していて、そのうちDO-3号の胴体の残骸が
こちらはヴァンターの航空博物館に残っている模様。
ローゼン伯から猛虎魂を感じるで
ソ連がDC-3をライセンス国産したLi-2も
背面に銃座を設け
一部の機体は爆弾架まであって
1トンまでの爆弾を積めたと言うから
ハンシン・ユッカ号の後継機と言うか拡大改良型と言うかw
焦土と化したスオムッサルミ村は、既にソ連軍の手に落ちていた。
しかし、シーラスヴォは勝機を見出そうとしていた。「敵の機械化
部隊は森の中では無力だ。一方我々のスキー部隊は、迅速、かつ
自由自在に移動できる。」シーラスヴォは、優勢なソ連軍に対して、
湿地帯、森林、湖という地形を活かし、神出鬼没のスキー兵により
ソ連軍の補給線を分断する、という包囲殲滅戦術で立ち向かっていた。
スオムッサルミ方面でソ連軍第163狙撃師団は、12月11日にオウキュスト・
マキニエミ中佐のフィンランド第27連隊に捕捉された。
ほしゅ
,-,┬―‐┬―‐┐
====ニニ) ( |: 卍 | ___|
_l`‐`_|::___|_;;|__
.,___/- /_|:__:|___N_1__|r'ニニr'l__
i'_i',-" ̄ ̄i'_i'ニニoニニoニニoニニoニニヽ
(ニ(二二二(ニ(*)_,-、____,-、_(*)
ヽニヽク;;;;;;;ヽニヽク,((.)><((.) ((.)><((.)ノ
` ̄` ̄ ̄"` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
保守
進行役が長期規制に引っ掛ったのかな?
261 :
名無し三等兵:2010/09/08(水) 13:43:31 ID:OCv+q79F
ほ
ほしゅ
263 :
名無し三等兵:2010/09/13(月) 21:39:20 ID:QtHf7piy
花園規制化で、ここの冬も終わりそうです、保守
保守
ソ連軍の進撃は、時間のかかるものであった。まず前衛部隊を派遣して
陣地を確保する。次いで前進拠点と本隊の間を歩兵部隊が何度も往復し、
道を踏み固める。しかる後戦車が前進拠点に進出し、その後やっと本隊が
行動を始めるのだ。それ故にソ連軍は、未舗装の狭く細い道を、延々と
長蛇の列を作って行軍する羽目になった。そして大部隊の行軍は、脆弱な
道路を至る所で崩壊させた。
「迂回して、敵補給線を分断せよ。」シーラスヴォは、道路沿いに伸び切った
ソ連軍の隊列を数箇所で切断した。ソ連軍は、各所で小集団に分割され、
相互支援も出来なかった。
266 :
名無し三等兵:2010/09/16(木) 08:32:16 ID:gfkiX2RU
>次いで前進拠点と本隊の間を歩兵部隊が何度も往復し、道を踏み固める。
戦車の道確保するのにこんな事するのか・・・すげぇ
積雪ですからね。
こんな状況では簡単に分断包囲されてしまう。
スレチですが、北欧空戦記以外でおすすめなのありますか?
地雷相手だけじゃなかったんだ
>>268 「雪中の奇跡」「フィンランド空軍戦闘機隊」あたりは、どうでしょうか。
「地雷原中の奇跡」って本はないかのう
『雪中の日常』でもいいな
タイパレでは、ソ連第49狙撃師団第222連隊のヴァシーリー・ネトレバ大尉の
第3大隊が、アルカザールを攻撃していた。「俺に続け。機関銃は掩護しろ。」
彼は15名の兵士を選抜すると、フィンランド軍の銃火の中に飛び出した。
正午近く6台のソ連軍戦車と歩兵部隊が拠点の背後に回りこんだ。守備隊長の
カホネン少尉は撤退を決意した。「連絡壕はまだ無事だ。今のうちに後方に
移動する。負傷者も全員一緒だ。」担架はなかったので、元気な兵士が負傷兵を
背負った。一同は身を潜めながらトーチカを後にする。遂にアルカザールは占領
された最初のトーチカとなった。
ソ連軍はさらに北方へ前進しようとしたが、フィンランド軍は機関銃の猛射撃により、
攻撃を粉砕した。35台のソ連軍戦車が煙を上げていた。
35両撃破は凄いですね。
ボフォース対戦車砲が配備されたのかな?
それともモロトフカクテルとカサパノスかな。
映画で丸太を戦車の無限軌道に突っ込んで足止めしていたけど
あんなこと本当にやっていたの?
積雪地域では戦車と歩兵が分かれしまう事が多々ある。
そういう単独行している戦車の足元に丸太を噛ませると、軽戦車では止まってしまう。
そいつに火炎瓶放り込んで・・・
割とポピュラーな足の止め方だと思う。
トルバヤルヴィでは、ソ連軍はタルベラの反撃準備を待ってはくれなかった。
この日の深夜、ソ連第718連隊がヒルバス湖の北側から奇襲をかけてきた。
パヤリは、即座に伝令から衛生兵、司令部付のコックまで100名の兵を
掻き集めた。
「飯があるぞ。」前進したソ連兵は、放棄された野戦炊事車を見付けて狂喜した。
「今だ。撃て。」待ち伏せしていたパヤリは攻撃を命じた。銃声と共に、ソーセージ・
スープに群がったソ連兵がばたばたと倒れた。フィンランド軍は75名の死傷者を
出したが、ソ連軍も100人の死体を残して撃退された。
温かいスープがパヤリに最初の勝利をもたらしたのだ。
>温かいスープがパヤリに最初の勝利をもたらしたのだ。
「雪中の奇跡」にもこの戦闘の記述がありますね。
豚も喰わない飯を喰わされてる連中だからな。
フィンランドのリーシプーロ(お米のおかゆ)は普通に味が無い。
ぶっちゃけ舌切り雀に出てくる糊みたいなもんだ。
オートミールの方がまだおいしかった。
どういうわけかフィンランドには米の料理があるんだよな。
絶対稲作なんかできない土地なのに。
へぇ、面白いなぁ。陸稲かな。
普通にタイ米かなんかだろ
日本だって輸入食品の料理当たり前だし
中東で米のスープとか言われると違和感激しいが
エジプトはナイル川沿いに大水田地帯があるね。
ポリッジというフィンランド軍ではよく食べている糊のようなお粥は小麦かな?
既にソ連軍の進撃は、全線に渡って停滞し始めていた。サルミから
ソルタバラへ進むソ連第8軍主力に対しては、フィンランド第13師団が
立ちはだかった。無数のパトロール部隊が編成され、遅滞戦闘を
繰り広げた。その間工兵は、ソ連軍の前進路に対戦車障害を設置した。
ロイモラまで進出したソ連第56師団も全く前進出来ないままであった。
鉄条網はそこら中に張り巡らされ、無数の沼、カモフラージュされた
トーチカがソ連軍の前進を阻んでいた。地雷も脅威であった。日中は
どこにも見当たらないのに、夜になるといつのまにか至る所に地雷が
仕掛けられていた。
「私はまだ腹立たしいロイモラの前面にいる」ですね。
>>279 赤軍の兵站って上手く行ってなかったんだろうか。急進撃しすぎたとか。
>>286 いや、今はそうかもしれんけど、地元料理にあるってことは
昔でもそれなりに手に入りやすいもので作ったのかと思ったのよ。
水稲は近所だとイタリア、スペインあたりしか思いつかなかった。
麦何かで作ってたのが米が入手しやすくなってから米で作ったのかもしれんけど。
イタリアさんにはぜひ米で作ったパスタその他を売り込んで欲しいなゴクリ
…それに対して日本は全世界に萌え絵を付けてあきたこまちを売り込むのだった。
あきたこまちとササニシキとどっちが美味しいんだっけ…?
と考えていたら、ご飯が炊きたくなって困る。
どっちかの配合元として作られた美味い米(農林○号みたいな名前だったと思う)を一度で良いから味わってみたいなぁ…。
ウチには古々古米みたいなのしかないが持て余すくらいなら炊くかw
>>291 ササニシキとかかつては銘柄米の一方の雄だったけどいまではもう全然見かけないな
味の善し悪しはまあ主観の問題だが、なんつうか流れから外れちゃったねえ
>>287 ポリッジはフィン語ではプーロ(Puuro)だね
お湯と牛乳(お湯のみ牛乳のみでも可)で溶いて塩で軽く味付けしたオートミールだよ
すぐにでも再現できる
冷え切った手では、凍った武器を掴む事も出来ず、ソ連軍兵士達は
雪の中に穴を掘ってうずくまっていた。「服を着たまま寝るしかない。
ブーツも脱ぐわけにはいかない。何人もの仲間が凍傷になった。敵の
攻撃よりも凍傷で失われる損失の方が大きい。」オレシンは記している。
勿論ソ連軍は羊革のコート、防寒帽等の冬装備の充実には余念は
なかった。しかし、急速かつ大規模な動員のため、装備は前線部隊に
行き渡らなかったのだ。
意外だな。
大した準備もしてなかった、との印象があったんだけど。
行き渡らなかった要因が大きかったんだろうか。
雪で補給が滞ったのは事実でしょうが、緒戦期のソビエト軍の兵士たちはみな夏服というか
粗末なコート姿ですね。
上が、すぐ終わると思ってたんだろうなぁ。
3日で終わるとか思ってたんだっけ
カレリア地峡のソ連軍は仕掛け爆弾に悩まされていた。住民が避難した後の村々には、
あらゆる家財道具、鞄、財布までもが取り残されていた。フィンランド軍は、そのことどとくに
爆薬を仕掛けていた。
ニコライ・ヴォロノフは、最前線の砲兵陣地を訪れた。「同志、これは第8中隊の歩兵の
拾い物です。世界で最も高価なタバコですよ。試してみませんか?」砲兵観測所の
将校がシガレット・ケースを差し出した。その朝、偵察に出かけたパトロール班の兵士が、
雪の中に遺棄されたシガレット・ケースに手を伸ばした時、古参の伍長が彼を止めた。
その小箱には電線が巻き付けられていた。兵士達は慎重にコードと爆薬を取り外した。
「命懸けで手に入れた煙草です。外国製の上等なものです。」ヴォロノフは一本を
取り出すと火を付けた。
ヴォロノフははレニングラードに戻ると、レニングラード党書記ジダーノフと掛け合い、工兵
2個大隊を急派させた。
「呪われた物だけがソビエト軍兵士の手に渡るであろう」
時計なんてだいたい爆発したみたいだな
またそのブービートラップに性懲りも無く手を伸ばす略奪スキー達…
これがドイツ軍が仕掛けた物だったら
火を付けた煙草も爆発するんだろな。
ドイツの方だと、ドアノブが爆発して民間人が死にまくったんだろ
ラップランド戦争ですね。
ドイツ軍が退却して元の住民が帰郷→家が残ってる!→ドア開けたらドカン
こういう事が多々あったそうな。
ソ連ではどうしてあんなに腕時計が不足してるんだ?
みんなが略奪するということは需要は切実にあるんだから、計画生産してもいいようなものだが。
婆っちゃが満州から引き揚げのとき、監視兵が何故か壊れた体温計を欲しがったから、食い物と交換したとか聞いたな。
その体温計で嬉しそうに紙に何か書こうとしてたとかで、ペンと間違えたらしい。
とても字を識ってるようには思えんと言ってたけど、そのロシア兵は筆記する行為にあこがれてたのかもしれんな。
>>306 アホと女とカラスはヒカリモノが好き、という法則がありましてw
まあ切実な必要性はなかっただろ
クヲーツ以前は腕時計は超高度精密機械だったしな
民生用に赤い国で生産する余裕はないと思われ
略奪品としての時計の人気は、小型で隠しやすく単価が張って実に都合がいいってのがあるし
>>306 冗談でも誇張でもなく、ソ連兵はゼンマイを巻くという事を知らなかった。
時計が止まると「壊れた」と思って迷わずに捨てた。
だから「壊れてない時計がほしければ死体や捕虜からむしり取ればいい」という考えに行き着いた。
こんな感じで教育が行き届いていなかったから、文字は当然、地図を読める人なんかは極端に少なかった。
捕虜や抑留者はソ連兵に地図を突きつけられ「俺んちどこ?この地図に載ってる?」
「俺の名前書いてみて!」などと引っ張りだこだったという、微笑ましいエピソードもある。
>>309 時計のゼンマイの話は
大日本絵画「中国的天空」にも出てきた
助っ人のソ連人パイロット!!!!が「時計壊れた。直してくれ」と言って
中国人整備士に呆れられてた
水道の蛇口を、地面に刺せば水が出る魔法の棒だと思って(ry
ちなみに、そうやって露助が山のように捨てていった腕時計を売りさばいて財を成したシナ人がいたんだってね
「攻撃開始は午前5時だ……って、お前ら時計持ってないんだよな」
という状況はあると思うんだよね。
下士官以上には支給すべきだと思うんだけど。
冬戦争の時ソ連兵にはフィンランドの子供に与えるおもちゃを携帯してたっていうけど
どんなおもちゃだったんだろう
末端のソ連兵って如何にも人間って感じだな。
理想を持って共産主義の伝道師になるんだ、と息巻く一方で見境無く虐殺し、
子供にオモチャを与えたいと願う一方で、キチガイみたいなレイプ三昧。
冬戦争と継続戦争とで、ソ連軍の民族の割合って変化があったのかな?
冬戦争の時はもっぱらウクライナ兵だったようだが
「反撃しよう。」タルベラは司令部で指揮官達に告げた。
「部隊を二手に分ける。北と南から鋏で切るように敵を刈り取ろう。」
第16連隊第1大隊と独立第9大隊から成るマルカマキ戦闘団が
北の刃となり、第16連隊第2、3大隊と独立第112大隊が南から
攻撃することとなった。「北からの攻撃開始は明朝午前8時。
南の攻撃はその後、適宜指示する。」短い打ち合わせが終わると
タルベラは解散を命じ、将校達は慌しく司令部を後にした。
12日、対するソ連第139狙撃師団司令部でも、師団長のベルヤエフが
戦線の建て直しに躍起になっていた。ソ連軍の進撃は、過酷な気候と
神出鬼没のフィンランド軍ゲリラ戦部隊により停止を余儀なくされていた。
フィンランド軍スキー奇襲隊ですな。
話題に乗り遅れた。
トラップランド戦争・・・
ソ連第139狙撃師団司令部に第1軍団長パーニン少将が現れた。
「直ちに前進するのだ。」パーニンは頭ごなしに命じた。
ベルヤエフは30分の準備砲撃の後、各連隊に進撃命令を与えた。
しかし、疲れきった兵士達は立ち上がろうとしなかった。すると
パーニンは急に考えを変えた。「仕方あるまい。アラ・トルヴァ湖の
線に後退しよう。」パーニンは正反対の命令を下すと司令部から
去っていった。
ソ連軍が陣地を引き払ったまさにその時、マルカマキ戦闘団が
ヒルバス、タベラの2つの凍結した湖を越えてソ連第718連隊に
攻撃を開始した。
バーニン少将がこの先生きのこるには
シベリアに先回りして樹を数える
しかし、軍団長で少将って階級低すぎね…?
大佐の師団長とか、中将の方面軍司令官とか普通に居たと思うけど?
>>326 この頃赤軍には高級将校があんまりいなくって。
鉄男のせいってことでいいのかなあ
「コティ島を押さえてくれ。」南から敵に迫ったパヤリは、独立第112大隊長の
A.カネルヴァ大尉に命じた。彼らは、凍った湖を越えて朝の8時には島の
南端に到着した。パヤリは、プロシア猟兵、内戦経験者が集まっていた
第16歩兵連隊第2大隊に、中央のソ連軍第609連隊への攻撃を命じた。彼は、
両翼が敵を拘束している今こそが、中央突破の好機と見て取ったのだ。
まばらな援護砲撃の後、フィンランド兵の隊列は吹雪の中を前進する。ソ連軍の
抵抗は激しかった。戦闘の焦点は2つの湖の間の一軒のホテルであった。
2階建ての建物にソ連軍は機関銃を持ち込み、そこは城砦と化していた。
>プロシア猟兵、内戦経験者が集まっていた第16歩兵連隊第2大隊
なんか、凄いね。
ベテランすなぁ
つまり中年のおっさん集団…
プロシア猟兵はWW1、内戦参戦者だよね?
「攻勢の勢いが衰えています。」パヤリに報告する第2大隊長のラークソ大尉の傍を
新たな負傷兵が担がれていく。フィンランド軍は激しい銃火に射すくめられていた。
パヤリは予備兵力の投入を決意した。独立第10大隊の2個中隊が出動し、ホテルに3
方向から猛烈な射撃を浴びせた。パヤリは先頭に立ってホテルに突入した。
夕刻、遂にホテルは制圧された。「武器弾薬を集めろ。」戦闘が終わるとパヤリは、
兵に指示した。間もなく彼の部下が、敵連隊長の死骸と散乱する重要書類を発見した。
連隊長が戦死て
連隊長まではけっこう戦死するだろう。日露戦争なんかすごいぞ。
30年も前じゃ
昔は浸透戦術も軽機関銃もなかったんだぜ。
ソ連第139狙撃師団司令部は重苦しい空気に包まれていた。
指揮下の部隊との連絡は寸断されていた。第364狙撃連隊は、
400名が死傷し、兵士達の多くは武器を喪失していた。連隊長を
失った第609狙撃連隊は組織の体を成していなかった。
死傷者についての報告もなく、ただ4門の45mm野砲と24挺の
機関銃喪失が確認された。「第718狙撃連隊の状況も変わりは
あるまい。」ベルヤレフは幕僚に語った。
翌日フィンランド軍は再び前進し、リッチェニャルビのソ連軍
陣地を占領した。
フィンランド軍が捕獲したのだね・・・
ソ連軍兵士達は武器を捨てて我先に逃げ出した。ベルヤエフは、後衛部隊を
投入したが、戦線の崩壊を食い止める事は出来なかった。ソ連軍の死者は
1000名を超える。さらにフィンランド軍は、20数台の戦車、60挺の機関銃、
その他対戦車砲など多数の装備を鹵獲した。
フィンランド軍の損害も甚大であった。100名が戦死し、250名が負傷した。しかし、
この戦いはフィンランド軍にとってこの戦争の最初の勝利となったのだ。
海外特派員のプレスセンターは、ヘルシンキの老舗ホテル、カンプに設置されていた。
各国からやって来た新聞記者達は、フィンランド軍勝利の記事を我先に配信した。
包囲と見せかけて中央突破か
ソ連軍は早々に二桁単位で戦車鹵獲されちゃったんだなぁ
344 :
名無し三等兵:2010/10/21(木) 13:48:17 ID:si3tSAer
モッティ!
むしろ、この時期の歩兵師団でそれだけ戦車持ってるのがすげぇと思った。
フィンランドは自前で戦車調達するより襲ったほうが安上がりだと気いたから
自前の戦車はほとんどなかったんだな
>>346 まさか
本当に貧乏だったから、どれを買うか吟味に吟味を重ねた挙句、間に合わなかった
この時期でヴィッカーズの6tだし余程金がなかったんだろう。
隣からランツベルクのL-60系列の買えば良かったのにとは思う。
俺のあだ名がモッティな件について
フィンランド軍関係ないけど
352 :
名無し三等兵:2010/10/23(土) 02:33:32 ID:2YJwQEUp
え、望月でしょ?
353 :
名無し三等兵:2010/10/23(土) 15:19:21 ID:e+YRGjdw
コルピちゃんかわゆい。
フィンランドに対して世界中から共鳴の声があがった。国際連盟は、
ソ連に対して即時停戦勧告を行った。ソ連が受け入れを拒否すると、
国連は14日に総会を開催し、ソ連を除名した。
アメリカ復興金融会社と輸出輸入銀行はアメリカの余剰作物と
ブリュースターB239バッファロー戦闘機を購入し、フィンランドに送る
こととした。フィンランドはソ連の侵攻にも拘らず、対米債務返済
スケジュールを遵守していたからである。
反共意識が強いイタリアのムッソリーニ政権は、国を挙げてフィンランドを
援助しようとした。イタリアは、新鋭のフィアットG-50戦闘機を送った。
もっとも、ドイツは独ソ不可侵条約のため、その通行を許可しなかった。
イタリアは海路による輸送に切り替え、結局30機が戦争中にフィンランドに
送り届けられる。
その他各国が続々と援助の申し入れや義勇兵の募集を始めた。
保守
マンネルヘイム線でも激戦が続いていた。15日、ソ連第7軍のグレンタールは、
第49狙撃師団と第150狙撃師団に攻撃命令を発していた。第39戦車旅団の
30台の戦車が支援した。ソ連軍の攻撃はいつも単調であった。準備砲撃から
攻撃には間がありすぎ、守備側に立ち直りの猶予を与えていた。歩兵が
横一列で2波に渡り突撃を始めると、すぐに防御砲火や機関銃で掃討され、
その後にやっと戦車が前進してきて歩兵の収束手榴弾や地雷で撃破されてしまう。
「まるで出来の悪いオーケストラを見る様だった。」とマンネルヘイムはソ連軍の
攻撃を評している。
丘の斜面の蛸壺の中でソ連兵は寒さに耐えていた。汗を吸った靴下やゲートルが
足の皮膚と共に凍り付いた。「あまり遠くに行くな。狙撃兵に注意しろ。」アルカザール
攻略の英雄ネトレバ大尉は、ストーブを作るために家屋の廃墟に煉瓦を取りに
行こうとする兵士の背中に向かって叫んだ。しかし狙撃兵の待ち伏せる中、十分な
煉瓦と集めることは困難であった。彼らは火薬、新聞、さらにスキー装備までも
燃料にしてしまった。唯一体を温める方法は戦うことだけであった。
>>354 アメリカはブルーステルを44機供与したとしてるけど、実際に届いたのは43機。
一機何所行ったのやら?
フィアットは一機幾らだろう?
358 :
名無し三等兵:2010/10/30(土) 14:32:10 ID:mjRNG5hb
パーツ用にバラしたとか?
途中で墜落or破損したのかも。
カレリア地峡西部では、ソ連第20重戦車旅団がマンネルヘイム・ライン攻撃に
備えて待機していた。数日前に総ての戦車は白色に塗り直されている。
マンネルハイム・ラインは、新型兵器の実戦トライアルにも利用された。「第138
狙撃師団の攻撃を支援だ。実験戦車中隊を出動させよ。性能を評価する。」
旅団長ボルジロフ大佐は第91戦車大隊長ドロズドフ大尉に命じた。
大隊には、単一砲塔のKV、多砲塔戦車T-100や SMKの3種類の試作重戦車が、
A. コロチュシュキン大尉の指揮の元実験重戦車中隊として編成され、第20重戦車
旅団の第91戦車大隊に配属されている。
百貨店キタ
百貨店マジ素敵
363 :
名無し三等兵:2010/10/31(日) 12:30:27 ID:kGDK63hb
ポルティンホッカあげ
戦車は第一次世界大戦時に塹壕突破兵器として生まれた。
その後、偵察、機動戦等用途に応じて戦車は進化した。しかし、
低速の突破戦用重戦車には側方や後方に死角があった。
このため、単独行動時でも歩兵の肉薄攻撃に耐え、敵陣を
突破するため、多砲塔戦車というアイデアが生まれた。
双砲塔のT-100重戦車は重量58tで6名乗り、上段の主砲塔に、
76.2mm砲、下段の副砲塔に、45mm砲を搭載していた。SMK
重戦車は、武装はT-100と同じであったが、重量55tで7名乗り
である。一方、単一砲塔のKV戦車は、重量43t、5名乗り、
76.2mm砲を装備していたが、その特徴は当時最大級の75mm
の装甲であった。
君たちは何故、戦車を百貨店にする?
欲しいものは全部ソ連軍がもってきてくれる
既に1週間ほど前からソ連第19軍団は、スンマ付近でも
マンネルヘイム線に対する攻撃を始めていた。そこは森が
途切れるため、戦車による攻撃に適していたのだ。スンマ川と
スンマ湖に挟まれたこの地域には9のトーチカがあった。
これらのうち、ソ連軍の重点攻撃目標となったのが、4つの
機関銃座から成る百万砦と、ソ連軍が65.5高地と呼ぶ丘の
上にある2つの機関銃座を持つポッピウス砦であった。
ソ連第123狙撃師団にいたポリトルック・マテトゥーシュキンは
回想する。「我々は前線につく前は、稜線に連なるトーチカ、
砲台、塹壕といったものを攻撃するものと想像していた。しかし、
現地には何もなかった。ただ雪原が広がっていた。防衛施設は
巧妙に地下に隠されていたのだ。」
雪中の奇跡を本屋で注文してきた
楽しみだ
>>365 //::::::::::::::::::\\
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←‐‐、_,,‐'' ̄ ̄ ̄←―'ニニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニニニt (・∀・,;)< ・・・・!!
(ニニ(――――(ニニ(o`1;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;;(´.`i (つ ,ノつ|
ヽニニヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽニニヽノ r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽr'.ヽ.r'.ヽ.`-ノ / ゝ 〉 \
ヽニニヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニニヽ_ヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノ_ノ (_(__)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
` ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
冬戦争に現れた謎の巨大戦車はなんだ?というのがあったねえ。
・キャタピラの天地まで2メートル。
・太い大砲。
・砲塔をボフォース37ミリ砲で貫通されて撃破される。
これに見合うのはT35だけど、フィンランドには来てないとされている。
T35かT28は鹵獲して継続戦争で使用してT34を撃破したとかあったな。
本当にこの国はおかしい。
ソ連のことだから、実際に冬戦争に投入して惨めな結果に終わったからなかった事にしてる希ガス
ボロフコフ・フロロフ戦闘機も、多分投入されてたな。それでフィン空があっさり撃墜とか
>>371 戦車の王様だ!
>>372 SMKをT35と誤認してました。
T28はT34・85を撃破してます。
さすがだ。
ソ連軍の攻撃は、ここでも相変わらず無秩序であった。
17日午前6時、第20重戦車旅団第90戦車大隊長ヤノフ大尉が
攻撃準備陣地に向かうと、道路は旅団の他の2個大隊の戦車が
混ざり合い大渋滞していた。歩兵と砲兵の到着も遅れていた。
「混沌だな。もう攻撃開始時間を過ぎているぞ。」ようやく攻撃
開始地点に到達した時、時計は既に12時を回っていた。彼は
第138狙撃師団第650狙撃連隊に連絡を取った。
「私は君のことなど知らんぞ。我が連隊は第90戦車大隊と
攻撃する予定になっている。」連隊長は横柄に応えた。
「同志大佐、我々がその第90戦車大隊です。」2人は上級
司令部に指示を仰いだが新しい命令は来なかった。やがて
各部隊がそれぞれ攻撃を始めた。
タミヤはパローラに取材に行って、すぐに三突フィンランド軍仕様を製品化した。
次は・・・T28かBT42が良いかな。
ソ連第123狙撃師団はポッピウス砦を攻撃した。工兵がバリケードと
対戦車障害物の除去を開始する。後続する歩兵が丘に取り付いた
瞬間にフィンランド軍の防御砲火が降り注いだ。フィンランド第15連隊
第1大隊の兵士の肉薄攻撃により、25台もの戦車が破壊された。
それでも10台のT26が対戦車障害物を乗り越えて前進したが、後続の
歩兵の姿はなかった。
一方、ソ連第91戦車大隊は第138狙撃師団と共に、スンマ湖西の
ホッティネン近郊を攻撃した。新型重戦車の初の実戦参加であった。
ポッピウス・リンナだ!
ミリヨーナ・リンナも強いよ。
KV-1は小さな森を抜け戦場に到達した。ここを守るフィンランド
第15連隊第2大隊の抵抗は凄まじかった。冬の短い日が傾くと、
壕の中の休憩所のカーテンが慌しく払われた。「対戦車班出動だ。
2分後に集合。」第6中隊のエイノ・マンティラは仲間と共に飛び出した。
10名ほどの兵士が整列すると班長の軍曹が現れた。「5名は
火炎瓶を持って道路横に隠れろ。残りはカサパノス(集束手榴弾)
を持って反対側だ。」
やがて雪煙の中から戦車のシルエットが姿を現した。まだ命令は
出ない。3台の戦車が通り過ぎた時、笛が鳴った。マンティラは、
火炎瓶の封を切って発火させると3秒待って戦車に投げつけた。
機関銃の音が鳴り響く。爆発音がしたが、何も起きなかった。
「おい、最後の瓶を投げるんだ。」戦友のマンネルが彼を小突いた。
彼は深呼吸をすると火炎瓶を投げつけた。戦車のエンジンルームから
黄色い炎が見えた。すぐに戦車は爆発を起こした。
「やった。ロシア人の丸焼きだ。」マンネルが右手を突き上げた。
モロトフ・カクテルは威力絶大ですな。
笛で合図したんすか
エンジンルームを守るために兵士を乗せるんですなw
KV-1の乗組員A.I. イェストラロフは、この戦闘を回想する。
「我々の右側でも左側でもT28が燃えていた。その残骸は
前進の妨げになったが、地雷の恐怖から道路を離れる気には
ならなかった。」彼らの前面には対戦車壕、対戦車障害物、
鉄条網が幾重にも広がっていたが、この日初陣のKV-1は
フィンランド軍トーチカを発見することが出来なかった。
「大隊長車がやられた。作戦は中止だ。」コロチュシュキン大尉は
後退を命じた。その夜点検すると、KV-1には少なくとも対戦車砲
9発の弾痕が発見された。被害は無かった。雪深い森の戦場は、
巨大な2砲塔重戦車であるSMKやT-100には不向きで、彼らも
目立った活躍を見せることはできなかった。
第91戦車大隊は多大な損害を被った。戦闘可能なT28戦車は僅か
5台となり、7名が戦死し、大隊長ドロズドフ少佐以下22名が負傷し、
政治委員ドゥボビツキー他16名が行方不明となった。
人員の損害も大だったんすなぁ
政治委員は後ろから撃たれて埋められたな
政治委員を撃った部隊の家族はみんなラーゲリへ
SMKは撃破されるけど、この時は無事だったのかな。
19日、再びソ連軍は攻勢に出た。SMK重戦車ら新型重戦車は、
それぞれ5台のT28を伴い、第123狙撃師団によるスンマ近くの
フィンランド軍防御拠点を攻撃に参加した。信号弾が2発発射され、
対戦車障害物、鉄条網を越えて戦車は前進した。歩兵が続く。
兵士達が斜面を登り始めた時、フィンランド軍は一斉射撃を始めた。
期待の新型重戦車SMKは、集束手榴弾を使った肉薄攻撃により、
雪溜まりにはまってしまい、行動不能に陥った。
「第90戦車大隊は第138狙撃師団を支援しろ。」ボルジロフ大佐の
命令に大隊長ヤノフ大尉は頷いた。正午、第90戦車大隊が攻撃に
出動した。
フィンランド第15連隊長イルマリ・カルフ中佐はこの日の戦闘を
記録している。
カサパノスを車体下に放り込まれてエンジンが故障した、とされてるね。
履帯じゃなくてエンジンやられたのか
SMKに正面や真後ろから近づくとか狂気の沙汰
「雪中の奇跡」では、乗員たちはよく偽装された地雷を踏んだと判断してるね。
誰もいない...。
ちょうどこの時期はフィンランド兵はこの時期必死に国境で塹壕を掘って
ソ連兵はシベリアからレニングラードへ連行されていってる頃か
塹壕を掘って、有刺鉄線を張ってる頃だね
それが毎日の日課になるとは思わずに…
>>397 君の仕事はシベリアの針葉樹の本数を数えることだろ?
日の出から正午まで穴を掘って日の入りまで穴を埋める作業がいいのかね?
T-28の生産量には驚くな。同じ格好の巡航戦車MK.1は確か100両弱だったか。
そういや、冬戦争全体が通しでできる作戦級のゲームってあったっけ?
…と無理やりな話題で保守w
ムルマンスク41は・・・継続戦争だしな
ナルビクとか北欧といえばノルウェーものが多い
タクテクスにエウロパシリーズの冬戦争シナリオが載ってた。
つまり、エウロパのバルバロッサを買わないとできないのかorz
誰もいない...。
>>401 >ナルビク
プレーヤーが戦艦ウォースパイトを操り
モグラ叩きの要領でドイツ駆逐艦を叩く
ミニゲームを想像してしまった
保守
保守
モッティ戦術中
39年の今頃、スオムッサルミ教会村付近では大変な事になってたんだな
「世界最悪のクリスマス」だね・・・
保守
>>410 '41の方が独ソ両方にとって極悪だと思う。
知ってるかい?フィンランド国境からすぐのところに「レニングラート」っていう町があってねえ……。
38度線とソウルネタは食い付きが良いけど
ソフィン国境とレニングラードネタはほとんど触れられない
レニングラード北方戦線は
「ファシストの一味ではない」フィンランド側が旧国境で進撃を停止してるし
そのあと変化が訪れるのは44年からのソ連軍の反攻からだし
ここで語るネタはあんまりないような
南側も戦力が引き抜かれて市街地突入できないまま解囲されたし
包囲中の飢餓とか人肉食とかレニングラードの都市ごとの自爆攻撃用爆弾とか
ネタとしてはそんなところかな
「ソ連軍は繰り返し攻撃してきた。対戦車砲は朝の攻撃で沈黙させられていた。
日のあるうちは肉薄攻撃も出来なかった。歩兵達は蛸壺に潜って息を潜めるしか
なかった。」
ヤノフ大尉は対戦車障害物の第2列目でフィンランド軍の火点からの砲火に晒された。
フィンランド軍は森の中から激しく機関銃と迫撃砲を打ち込み、歩兵達は戦車の遥か
後ろで伏せたまま前進しようとしなかった。雪煙の中から1台のT26戦車が現れた。
「後続しろ。偵察だ。」ハッチを空けると怒鳴り声が聞こえた。数台の戦車は3kmほど
北へ進んだが、そこで先頭の戦車が地雷を踏んで爆発を起こした。後退命令が届いた
その瞬間、再び爆発が起こる。「地雷だ。ギアボックスがやられた。」途端に砲激が
集中し、エンジンが火を噴いた。ヤノフら乗員達は外に飛び出した。
「手を上げろ、ロシア兵。」ヤノフは、数人の白いカモフラージュ・ジャケットを着た
フィンランド兵を見ると両手を上げた。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
復活おめでとうございます
復活、嬉しいですね。
永い規制でした。
来年、独ソ戦車戦シリーズ「冬戦争の戦車戦」の日本語版が
やっと出ます。
これまた、嬉し。
復活だ!やったあ!
いつも楽しくよんでます!
行動不能に陥っていたコロチュシュキン大尉らSMK重戦車の乗員7名は
やむを得ず戦車を放棄し、脱出を支援したT-100重戦車によって救出された。
戦場では、この日の攻勢に参加した100台の戦車のうち20台が燃えていた。
この攻勢でほぼ戦闘能力を喪失した第20重戦車旅団は、後方で再編成
されることとなった。
多砲塔戦車は何の活躍も残さなかった。これらの戦闘経過を通じて、
単一砲塔型、重装甲のKV-1重戦車の有効性が確認されたため、KV-1が
国家防衛委員会の決定により、ソ連軍に制式採用されることになった。
SMKはスクラップとなり、T-100は自走砲への改修が決定され、多砲塔戦車の
夢は潰えた。
戦車の上の百貨店はここで潰れたのか
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←‐‐、_,,‐'' ̄ ̄ ̄←―'ニニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニニニt (・∀・,;)< ・・・・!!
(ニニ(――――(ニニ(o`1;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;;(´.`i (つ ,ノつ|
ヽニニヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽニニヽノ r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽr'.ヽ.r'.ヽ.`-ノ / ゝ 〉 \
ヽニニヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニニヽ_ヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノ_ノ (_(__)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
` ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
パヤオの妄想が…
>>422 キミは、まだ戦車に百貨店を載せる夢を見ているのかねw
でもフィンランドでは1951年までT-28百貨店が営業してたみたいだな
>>425 T-28は装甲と火力を両立し、最新技術を投入した優秀な戦車だよ!
オーパーツT-34には敵わなかったけど…。
記録的な寒波が連日の猛吹雪をもたらしていた。雲は空一面を覆い、
あらゆる作戦飛行が不可能となっていた。フィンランド空軍第24戦隊の
パイロット達はテントに集まっていた。
「ルーカネンが落したSB2爆撃機のレポートが完成した。」マグヌッソンが
数枚の書類をパイロット達に配った。「1939年製の新品だ。胴体の弾痕は
182発あった。」パイロットの間から溜息が漏れた。これは、目標にし易い
胴体を撃っても撃墜出来ないことを意味している。「元気を出せ。弱点もある。
翼内タンクを狙え。防弾仕様になってない。」
19日にはようやく吹雪は収まった。第24戦隊のエイノ・ユーティライネン軍曹は
アントレア上空を哨戒していた。彼はコラーで戦うアールネ・ユーティライネン
中尉の弟である。
ついに弟がきたか
弟キタコレ
エイノの撃墜数は公式では94機となっているけど
本人曰く120機は落としているらしい。敵戦線の後方まで追っかけて撃墜してたからとのこと
墜落機確認主義wのフィン空では公式にはカウントされてないだろうな。
>>429 戦果確認は部品取り作業も兼ねた重要な任務だからな
回収できなきゃフィンランド的には戦果にならんだろ
「3機の爆撃機が付近にいる撃墜せよ。」無線機から指令が聞こえた。
30分後、ユーティライネンは目標を発見した。敵はSB2よりも高速で
航続距離も長い、新鋭爆撃機イリューシンDB-3であった。1,500フィート
から彼は攻撃を開始した。敵爆撃機は爆弾をすぐに投げ捨てると退避を
始めた。ユーティライネンはまず邪魔な後部機銃を掃射して沈黙させ、
次にエンジンに狙いを定めた。かなり長い時間が過ぎるのを感じたが、
彼は攻撃を続けた。
遂に敵の1機が爆発を起こし、墜落した。「DB-3を1機撃墜。これより
帰投する。」ユーティライネンは無線機に告げた。これは彼の記念すべき
初撃墜となった。
「特に感慨はなかった。総ては訓練と全く同じだった。」
ユーティライネンは後に語っている。
>>430 空軍が小さすぎて、もはや空軍の存在意義が部品調達になってるなww
>>431 DB-3出てたんだ。
後部機銃というと背中に載ってるあれかな。一式陸攻と似ててどこか愛らしい飛行機。
この時のDB-3は年次から行って初期型じゃないかな
一式陸攻と似てる奴は後期型のDB-3F改めIL-4
フィン空にはボコスカ撃墜されたけど、ベルリン空爆にも参加した優秀な機体なのだ
この時期のフィンランド空軍は英仏伊の戦闘機が揃ってて賑やか
整備兵たちはウンザリしてるよ・・・
種々雑多はフィンランド軍の特徴ですね。
せっかくイタリアが供与してくれたのに、ドイツが輸送を妨害してしまったフィアットG50。
冬戦争中には何機届いたのやら?
>>436 イタリアのいい加減さはいつもながらひどいものだな
同盟国の友好国が、同盟国の合意のもとに寒い中戦争してるってのに、足引っ張ることするんだから
>>437 各国がソ連に配慮して見せかけだけのフィンランド支援を行う中で
曲りなりにも最新鋭の戦闘機を提供し魚雷艇部隊を派遣したのはイタリアだけだぞw(除くスウェーデン)
ちなみに人事ではないスウェーデンは、アメリカに発注した250機の戦闘機をキャンセルされ頭がおかしくなって
零戦を購入しようとしたり、ソ連機入手を謀ったりw、ついにはフィンからミルスキ購入といった狂気に走ろうとしたときに
救いの手を差し伸べたのもイタリア。しかもCR-42やRe2000を計130機以上を「物々交換」で売ってくれた。
ちなみに当時のイタリア空軍は慢性的な戦闘機不足に悩んでいた筈なのだが・・・ラテン最強伝説
フランスでもMS406を送ったというのにな
一つ間違えればニコニコマークを付けた零戦が見られたのにスヴェリイェの連中惜しいことしたなぁ…
というかそれSAAB・9-2xじゃねえかwww
干鱈伝説
>>437 だがちょっと待ってほしい。
共産国ソ連と仲が良いのに反共国の日伊と同盟を結びさらにソ連と不可侵条約を結ぶドイツの方が(ry
443 :
名無し三等兵:2010/12/31(金) 16:15:20 ID:IH6Ophuf
ドゥーチェはいい男だったんだな、と解釈してしまう
>>440 まあスウェーデンの零戦は有名な都市伝説だけど、
終戦直前まで在フィン日本大使館が機能していた事を考えると、ありえない話でもないんだよなw
ちなみにSaabはL-12Aという零戦によく似たプロジェクト機を検討していたりする。
英国はケチくさい伝統にのっとり、ハリケーンはたった12機。
グラジエーターは30機(半分有償)。
ブレニムは何機?
どうせ、高く売りつけてるだろうけど。
トルヴァヤルヴィ方面では、タルベラ戦闘団の攻撃が続いていた。
ソ連軍の後方には、少人数のパトロール部隊が送り込まれた。
独立第10大隊のポッシは第1中隊長となり、しばしばソ連軍補給線の
攻撃に参加していた。
パトロール部隊は、2個小隊から1個中隊で構成されていた。彼らは、
午前3時頃に起床し、数時間かけてソ連軍陣地まで向かい、30分程度の
戦闘後、元来た道を通って宿舎に帰る。そして短い休息と食事の後、
再び出撃していく。その繰り返しであった。
「雪の中の移動はつらいものだった。全員分のテントがなかったので、
立ったままスキーストックによりかかって寝たこともあった。」元大隊員の
ミッコ・シルコスオは回想している。彼らは、一度敵の後方に回り込むと、
補給部隊、騎馬斥候、司令部等を片っ端から攻撃した。
スキー奇襲隊ですか。
つかお前ら流血の夏やら雪中の奇跡とかあるんだから読んでおけ。
ブレニムは途中からライセンス生産。
フィンランド上空の戦闘機とフィンランド空軍第24戦隊もな
あとは白い将軍グスタフマンネルヘイムとかか?
最初は「北欧空戦史」がよろしいかと。
フィンランドとその周辺国の動きも、良く分かりますしね。
いろんな意味で、人間の限界って案外に低い位置にあるのかなと思えてしまいますよねww
ニコニコの冬戦争の動画を友人に紹介したら、
こんな話がWW2にあったのかと驚いていた。
案外知られてないのかもな。
そもそも大戦があったことすら知らない連中もいるからな
冷戦中は芬ソ両国とも触れたくない歴史だったからな。
でも西側がソビエトをこきおろすネタに使ってないところを見ると
微妙な立場の戦後フィンランドを慮ったというよりも、ソ連に配慮したんだろうなと。
ハリウッド映画の一本くらい作られててもおかしくないエピソードなのにね
タルベラは後退するソ連軍を執拗に追撃し、エグレ湖付近でソ連139狙撃師団を
壊滅させた。ソ連軍は、1000名以上が戦死し、多くの車両、物資を失った。その後、
増援に駆けつけたソ連第75狙撃師団も撃退し、フィンランド軍は10日間で600人を
捕虜にし、戦車60両、野砲31門、機関銃220挺を鹵獲した。
マンネルヘイムは、この勝報を喜んだ。タルベラは少将に、パヤリは大佐に昇進した。
しかし、フィンランド軍の損害も甚大であった。戦死者は100名、負傷者は250名にのぼる。
取り分け小隊長、下士官クラスの犠牲が多かった。
タルベラ戦闘団って連隊基幹だったか?
第16歩兵連隊及び野戦補充旅団から抽出した3個大隊だそうだ
ロシア軍は大損害食らっても補充はある。
が、フィンランド軍には補充は期待できないので、死傷者350名は痛いね。
>>456 小隊長や下士官は補充が難しいからこの先厳しいな。
「戦闘には勝利した。しかし、部隊運用は拙いと言わざるを得ません。
過去10日間のタルベラ戦闘団の損害は約1800名にものぼります。」
アイロ大佐は顔をしかめた。衝撃を受けたマンネルヘイムは、直接
タルベラと話した。「君の部隊はまだ戦えるか?」タルベラは平然と
答えた。「戦いには勝機というものがあります。このまま前進させて下さい。」
マンネルヘイムは戦闘継続を承認した。「但し、損害の如何によっては
停止命令を発する。忘れるな。」交信は終わった。パヤリはトルバヤルヴィ
東方30kmのアイット川まで進出した。
21日はスターリンの60歳の誕生日であった。コラー戦線のソ連軍兵士は、
特別配給のウォッカを飲んで浮かれ騒いでいた。
にげてー
死亡フラグが....。
末期の酒か…
あったまった躰が、あゝ、冷えていくよ…
保守
スターリン同志の誕生日祝いの酒ですか。
確か、独ソ線でも、総酔っ払っいと化した赤軍部隊が、
一網打尽にされるとかって、いくつかあったな。
この手のミスをまったくフィードバックできないんだな、連中はw
いまだにメチル飲酒が横行するくらいだから・・・
>>467 飲むなといったら反乱がおきるという点についてフィードバックがなされています
この時ソ連第56狙撃師団第37連隊は戦線の5km後方で休養し、
最前線には第184連隊が進出している。「捕虜の尋問によると、
敵は我が軍の砲撃で多大な損害を受けている模様。砲兵隊は
休みなしで砲撃を続けている。」オレシンは日記に書いている。
しかし、彼は部隊がこの2週間、全く前進出来ていないことが
気懸かりであった。実際、捕虜によるとフィンランド軍の闘志は
些かの衰えもない様子であった。
将校達は、フィンランド軍装甲列車の脅威を議論し、空軍の
不活発さを罵っていた。
装甲列車!
「戦争に休みがないことを教えてやれ。」戦線の反対側のヘイヘは命令を受けると、
モシン・ナガン・ライフルを掴むとギリー・スーツに身を包んで塹壕の外へ出た。
160cmという小柄な体とスコープのついていないライフルは彼のアドバンテージだった。
スコープがあると狙撃兵はより頭を高く上げねばならないからだ。
「レンズの反射で自分の位置を悟られたくないしな。」彼は、スコープについての
同僚の質問に答えている。酷寒の中でヘイヘは、モシン・ナガンを構えた。彼は、常に
一発で標的の頭部を仕留めるヘッド・ショットを心掛けていた。距離は400m。ヘイヘは、
油断したソ連兵に次々と銃弾を送り込んだ。逃げ惑うソ連兵は腰まで埋まる雪の中で
格好の標的となり、ヘイヘはこの日だけで25人を仕留めた。
さすが死神だ
すごいってレベルじゃねえな
ついにヘイヘ来た
>「戦争に休みがないことを教えてやれ。」
これが冗談でないところが・・・
人外スレ名物のドイツ空軍のあの人物と同じ考えですか....。
保守
その頃、スオムッサルミのシーラスヴォは無線傍受班から貴重な情報を受け取っていた。
「敵第44自動車化狙撃師団は、全部隊がラーテ林道にいる。先頭が渋滞しているので、
動きが取れなくなっている模様。」彼らと第163狙撃師団の連絡は困難であった。
シーラスヴォに勝算が芽生えた。「トルバヤルヴィ以上の勝機がある。」マンネルへイムは、
スオムッサルミで勝負に出る事にした。彼はシーラスヴォを正式に第9師団長に任ずると共に、
編成されたばかりの、第64、65の2個連隊をスオムッサルミに差し向けた。彼らを支援すべき
砲兵も不足していたが、デポを探し回って、日露戦争時代の76.2mm砲を装備する4個中隊を
編成した。彼は、さらになけなしのボフォース対戦車砲2門をも送り込むこととした。
たったの2門なところに涙を禁じえない
あと76.2mm砲はM1902のことか?
日露戦争前にクルップからライセンス供与を受けるも日露戦争に間に合わず余剰兵器化。
その後、帝政ロシアに売却。
革命後赤軍が入手、フィンランド内戦に持ち込み、フィンランド白軍が捕獲。
と、変転を遂げた砲ですね。
その後も行ったり来たりします。
まだ赤軍も大戦後期の巧妙な通信統御はできなかった時代か。
雪ん中対戦車砲引っ張って行くのも大変そうだが
12月22日、ラーテ林道を前進するソ連第44自動車化
狙撃師団第305連隊第3大隊、第25連隊第1大隊は、
約1個中隊のフィンランド軍の待ち伏せ攻撃を受けた。
4挺の機関銃とたった1門の迫撃砲がソ連軍を食い止めた。
ウクライナから遠征してきた彼らは、満足な冬期装備を
持っていなかった。しかも12月下旬になると、気温は
例年より5℃近くも下がり、一気に極寒の地と変わった。
白い地獄が始まった。フィンランド軍に補給を断たれ、
ソ連軍は燃料不足に陥っていた。
暖冬から厳冬ですか....。
燃料不足→暖房不足w
機械化部隊なのに、車両用冬季装備が無かった。
これではいかんよ。
第44自動車化師団は、雪の中に塹壕を掘り、持久戦を開始した。
シーラスヴォは、正面からソ連軍を攻撃する代わりに、彼らの
退路を遮断し、凍土で生きていくために必須の野外炊事場を
狙い撃ちにした。木立の間で煙を上げてそびえ立つ煙突は、格好の
目印となった。ソ連兵は零下40度の寒さと補給途絶のため衰弱した。
フィンランド兵を追跡するソ連兵は、自然の迷路に誘導され、
小部隊に分散したところで各個に撃破された。
シーラスヴォは回想している。
「ソ連兵は、森の中に入ってこようとはしなかった。我々は森の中の
秘密の通路を通って、敵の警戒していない所を選んで攻撃した。」
フィールドキッチンを狙い撃ちですか。
それは堪えるなあ。
戦争中の数少ない楽しみの食事が安心してできないっていうのはかなりきそうだな
楽しみ以前に飯はマジで生命線だがな
零下云十度では、屋外にいるだけでライフポイントが確実に削られていく…
さあ眠ろうか、という時にフィンランド軍のスキー部隊が奇襲してくる。
狙うは天幕と野戦炊事車。
困ったろうねえ、ロシア軍は。
カレリア地峡のフィンランド軍も、初めて大規模な反撃に出た。
いつもは慎重派の彼の上官エステルマンが、珍しく乗り気になった。
マンネルヘイムはその成功に懐疑的であったが、作戦を承認した。
しかし、結果は惨めな失敗に終わった。ソ連軍の猛攻撃を受けて、
彼らはその日の終わりには元の陣地に押し戻された。
ラーテ林道では、ソ連第305連隊後衛の対戦車砲大隊が午後3時の
日没と共に、フィンランド軍2個中隊の襲撃を受けた。「第25連隊
第1大隊と通信大隊の80名を率いて、対戦車砲大隊を支援せよ。」
命令を受けたバンニコフ大尉は、重機関銃4挺、対空機関銃2挺、
45 mm砲2門と共に出発した。フィンランド軍は倒木を利用して
バリケードを構えていた。暗闇の中で戦闘は続いた。翌朝、突如
静けさが訪れた。フィンランド軍は重機関銃1挺を残して森の中に
消えた。
久しぶりだなエステルマン
戦争なんだか山賊なんだか……
クリスマスイヴの24日までに、ヘイヘのスコアは139人に達していた。
しかしソ連軍も決してやられっ放しというわけではなかった。彼らも
選りすぐりの狙撃兵を前線に送り込んできた。ソ連軍狙撃兵の活躍は、
次第にフィンランド軍の中でも無視できないものとなっていた。コラー
戦線でもソ連の狙撃兵のせいで、ユーティライネンの中隊では、既に3
人もの小隊長を失っていた。その日また新たな犠牲者が出た。
「助けてくれ。何も見えないんだ。」犠牲者は顔面に開いた拳大の傷から
血を噴出しながら、担架で運ばれてきた。ソ連兵は明らかにジュネーブ
条約違反の炸裂弾を使用していた。敵が容易ならざる相手であることを
悟ったユーティライネンは、ヘイヘに狙撃兵退治を命じた。
「あの忌々しいロシア人を狩り出せ。」
ユーティライネン兄の情報ってあまりないから嬉しい
>ソ連兵は明らかにジュネーブ条約違反の炸裂弾を使用していた。
ジュネーブ条約にこんな規定があったのでしょうか?
知らないなあ。
間違えてGeneva Conventionsと書かれてることがあるから、
原文がそうなってて訂正するの忘れたんじゃないかね?
ハーグ陸戦条約で禁止されているダムダム弾のことかな?
501 :
500:2011/01/24(月) 00:16:39 ID:???
かぶった・・・スミマセン
戦時国際法=ジュネーブ条約、みたいな誤解をされている場合は日本でも国内でもままある
>>500 そのもとになった規定は
サンクト・ペテルブルグ宣言でロシア帝国が提案したものだったというオチ
さすがソ連
第一次大戦のフォトグラフに機関銃で鼻もぎ取られた兵士の写真があった。
根本からごっそりで逆に窪んでいるという、よく生きてたもんだ。
頭が半分ないとか、顎が全部ないとか、人間はなかなか死なないものです。
>ダムダム弾
ベルサイユ条約で禁止されてると次元が言ってた
>>504 映像の世紀第2集のラストで
鼻もがれた兵士用の付け鼻がでてきたね
>>506 誤って広まったのはモンキー・パンチのせいかもなw
ヘイヘは中隊本部の中尉を伴って、狙撃兵狩りに出かけた。
彼は生き残った兵士の話を元に狙撃時の状況を頭の中で
再現し、弾丸の方角をひたすら追い続けた。吹雪の中の
観察は困難を極めたが、遂に彼は敵狙撃兵の射撃位置を
特定した。「兵を動かしてみて下さい。」ヘイヘは中尉に陽動
作戦を依頼すると、敵の隠れ場所を見通す場所を確保し、
雪の中に穴を掘って敵を待つこととした。フィンランド軍陣地に
動きを認めると、狙撃兵の隠れ家に何かの気配が感じられた。
ヘイヘは敵狙撃兵の姿を捉え、引き金を引いた。しかしこの時の
敵は素早く身を翻し、彼の弾丸は的を外した。敵は応射せず、
その代わりに迫撃砲弾を打ち込んだ。
ヘイヘは強敵と対峙していることを思い知った。
狙撃兵同士の対峙ですか。
ヘイヘが強敵と認めたのか?
ソ連も狙撃兵大国だ
労働者の余暇のスポーツに射撃を推奨したりしてたし
続きに期待
だからと言って、通常の歩兵師団を示すライフル師団の誤訳であるところの、
狙撃兵師団が訳語として定着してしまった結果として、
「全員、狙撃兵……すげー」みたいな初心者の誤解が……
……というのは、さすがに最近はないのかな?w
パヴリチェンコ萌・・・
冬戦争にもソ連の女性兵士動員されてた見たいね。(乱暴された遺体写真が残ってる)
ロッタスヴァルドは動員数こそ凄いけど、流石に前線に出すことはしなかったな。
25日、気温は零下30℃以下まで下がった。ラトガ湖北、
国境近くのベルツィレに3機の偵察機に先導された、
ルーカネン率いる第24戦隊の8機のフォッケルから成る
L戦闘機隊が飛来した。湖はあらかた凍り、フィンランド軍に
格好の空軍基地を提供していた。そこでフィンランド軍は、
圧倒的多数のソ連軍に対し、貴重な戦闘機を分散させ、
空のゲリラ戦を挑もうとしていたのだ。
ルーカネンは、早速タルベラの司令部に到着を報告した。
「戦闘機隊がいると心強い。期待しているぞ。」この地域に
初めて配属された戦闘機隊は、タルベラを大いに喜ばせた。
しかし、ベルツィレの状況は想像を超えるひどさであった。
分遣隊きた
あんな酷い環境で戦闘機整備をやった整備員たちは
えらいね。
気温-30度とかだと、歩兵連中はどうやってメシ作ってたんだろうな?
壕なり作った小屋なりに暖炉とかストーブでも備えるのかね。
基本は炊飯車で作ってるんじゃないのか?
>>518 それは襲撃されて壊されました…@第44自動車化師団
44師団全部の炊飯車が壊されたわけではなかろう
簡易ストーブとかある
>>511 どこのロングボウ時代のイングランドだよw
>>520 44師団全部の炊飯者が壊されたわけではなかろうが、
多分、44師団そのもの全部が破壊されて、大きな問題にならなかったんじゃないかな?
そういえばフィン軍って炊飯車も捕獲してたよな
ルッシャ倒せば飯が食える!
軍楽隊楽器一式なんてのも捕獲してるけど、有り難く使ったのかな。
雪中の奇跡にフィンランド軍の野戦台所を襲って、ソーセージスープを堪能してたソ連兵が
フィンランド兵の逆襲を受けて、ソーセージ加えたまま死んでいったと書かれてたな。
自軍の砲兵の誤射で、パンを頬張ったまま死んだソ連兵ってのもあったね…
我らが祖先もそういう目にあってそうだな・・・
食らうパンがあっただけその兵士は幸せだったのさ
父方のじいちゃんは93で特養だが、パンを食うと時たま「島田がなあ」と呟く。
ニューギニアでザクザクとかいう芋のパン焼いて食ってたらしいんだが、件の島田さんがこれ焼いててそのまま倒れ込んで死んじゃったんだそうだ。眠り病だったかな確か。
「滑走路の積雪は1mを越えています。」ルーカネンは報告を受けた。
娯楽となるものは何一つなく、電話回線は僅か1本であった。倉庫や
納屋が格納庫として提供されたが、フォッカーが収まる筈もなく、
機首だけをエンジン整備用に突っ込むのが精一杯であった。それでも
午後1時、まだ整備員も到着しないうちに、2機のフォッケルが哨戒に
飛び立った。彼らは、早速2機のSB2爆撃機を血祭りにあげている。
この朝、タイパレの気温は零下17℃であった。「寒くなってきた。
機関銃の冷却水には、アルコールを混ぜておけよ。」ジルハンは、
マウノ・ポホーラ中尉の小隊を訪れていた。
パイロットの一人、ペンティ・ティリが蓄音器を持ち込むのは、まだ先かな。
これは漫画になったやつ?あの可哀想なロシア兵が串刺しになるアレ
フォッカーに積んだ20ミリが故障していた記憶があるが、よく覚えていない
そもそも20ミリ積めたっけか?
日本語でおk
20ミリはガンパックじゃなかった?
>>537 継続戦争でドイツ兵が来るまでは、アルコール分離のノウハウは無かったんじゃなかったかな
「ドイツの連中、燃料からアルコール抽出するのとか妙に上手かったよw」みたいな証言があったよね
>>530 サクサクなら、芋ではなくてサゴ椰子のでんぷんのことだな。
椰子の幹の髄を砕いて水にさらして絞って、でんぷんを取る。
団子にしたり、葛湯みたいにしたりで主食に。
同じくニューギニア帰りのうちのじい様が言ってた話だと、
上のサクサク製造で出た木くずも、飯盒の中蓋で焼いて食ったそうだ。
香ばしくて、一見するとトーストみたいになるらしい。
もちろん栄養は皆無で、腸閉塞など消火器障害起こして死ぬ奴も多かったが、
何でも良いから腹を充たしたくて、ついつい食っては腹を壊してたと。
寒いところで戦争するのも
暑いところで戦争するのも
難儀なこっちゃ
この時、第30連隊の第1及び2大隊は、それぞれ1個中隊を残し、
予備として後方で休養中であった。兵士達は野戦サウナに入り、
武器の整備に時間を費やしていた。フィンランド軍は、ガンオイルに
グリセリンを加える。それが無ければオイルを洗い落とし、その後
オイルを染ませた布で拭く等、冬季戦のノウハウに長けていた。
5時、第30連隊本部の野戦電話が鳴った。「パトニエミに大隊規模の
ソ連軍の攻撃です。橋頭堡が築かれました。」ソ連第4狙撃師団が
吹雪の中、タイパレ北西10kmの、凍りついたスヴァント川の強行
渡河を始めたのだ。ケンピ中佐の顔色が変わった。ソ連軍は既に
重機関銃の設置を始めていた。「全部隊に警報を発令しろ。出動
準備だ。」将校達が慌しく野戦電話に取り付いた。
同じくロシアも寒いので、ロシア軍にも冬季戦のノウハウはあったろうに・・・
粛清されちまったんだろう
前線の人らがノウハウ持ってても後方から物が送られてこないとかなのか。
しかし、ウクライナってそこまで寒くないのだろうか。
こんなときにチハがあれば・・
フィンランドの森はウクライナの森とは全然違います・・・
吹雪は直接目の中に入り込み、フィンランド兵の射撃音は森の中で梢の様に響き・・・
とにかく、フィンランドの森は故郷ウクライナの森とは全く違うのです・・・
凍死したソ連兵の雑嚢から発見された、ウクライナ出身兵士の手紙。
6時55分、第30連隊第3中隊は、砲兵陣地の手前でソ連軍を阻止することに成功した。
「第1中隊に反撃させろ。第2中隊は砲兵陣地を守れ。」第1大隊長ソーローレ少佐は
命令すると、そのまま第2中隊に向かった。
ヴォロッスラの第30連隊第6中隊も警報を受け取った。「何か見えるか?」双眼鏡を
覗き込む兵士に軍曹が尋ねた。「何も見えません。」第2大隊長ソッリ大尉はケンピに
報告した。「ヴォロッスラ地区は異常なし。」ケンピには悪い予感があった。「1個中隊を
派遣してパトニエミと連絡を付けろ。」
第6中隊の兵士達が出撃準備をしている最中、ソ連軍の縦隊が姿を現した。その頃には
ケルジャの第29連隊もソ連軍と戦闘を開始していた。
砲兵陣地まで迫ってきたんですなぁ
552 :
530:2011/02/07(月) 13:13:32 ID:???
>>540 もっと調べて書くべきでした。ありがとう、良いことが聞けた。
2スレ目になって1年近く経つんだね
いつも乙です
もうそんなに経ったのか…
同じく乙です
いつも読んでます
乙です
ひょうんなことからフィンランドに興味を持って、
軍事も知らず、マンネルヘイムを追いかけ。。。。
皆様の励ましに感謝してます。
少なくともラップランド戦争までは行きたいな、と。。。
ラップランド戦争ですか!
マンネルヘイムの苦悩は・・・続く・・・
8時、第30連隊の2個大隊が パトニエミとヴォロッスラで反撃を開始し、
第29連隊の第3大隊がソ連軍の橋頭堡を封鎖した。ソ連軍はケルジャに
野砲を持ち込み、兵力を集中させていた。「このまま第3中隊にも反撃を
続けさせよ。敵橋頭堡を包囲する。」独立第4砲兵大隊を守る第2中隊
本部でソーローレは指示を出していた。林の中に偽装された陣地では、
砲兵が汗だくになって旧式のロシア製の1913年型76.2mm歩兵砲に取り
付き、ソ連軍橋頭堡に砲弾を叩き込んでいた。
「ここは危険です。敵の格好の的ですよ。」ジルハンは心配であった。
その時、ソ連軍は必死になってフィンランド軍砲兵陣地を探していた。
>旧式のロシア製の1913年型76.2mm歩兵砲
これはまた年代物ですね。
フィンランド的には最新鋭じゃないか?
1940だし
ソ連製のM1927 76mm歩兵砲ぐらいしか見つからんかった
タイパレのソ連軍を指揮するグレンタールは、砲兵将校であった。
従って、彼は必要な場所に砲兵の集中投入をする為には偵察、
情報収集、分析が重要であることを理解していた。ソ連軍は、
前線監視哨さらには歩兵、工兵等各兵科を横断する情報網を
用意していた。
「閃光観測班と偵察隊が敵砲台を突き止めました。」ソ連軍司令部では、
素早くメモに目を通した参謀が地図にフィンランド軍砲台の所在を
書き入れた。「でかした。敵砲兵陣地を叩き潰せ。」グレンタールは
目を輝ぎ、森の中で立て続けに爆発が起こった。
「大隊長が負傷した。すぐに後送してくれ。」ジルハンは先任軍曹の
オンニ・オリカイネンに命じた。ソ連軍は猛烈な量の砲弾を送り込み、
遂にフィンランド軍本部壕にも砲弾が直撃したのだ。
(再送)
タイパレのソ連軍を指揮するグレンタールは、砲兵将校であった。
従って、彼は必要な場所に砲兵の集中投入をする為には偵察、
情報収集、分析が重要であることを理解していた。ソ連軍は、
前線監視哨さらには歩兵、工兵等各兵科を横断する情報網を
用意していた。
「閃光観測班と偵察隊が敵砲台を突き止めました。」ソ連軍司令部では、
素早くメモに目を通した参謀が地図にフィンランド軍砲台の所在を
書き入れた。「でかした。敵砲兵陣地を叩き潰せ。」グレンタールは
目を輝かせた。数分も立たないうちに、森の中で立て続けに爆発が起こった。
「大隊長が負傷した。すぐに後送してくれ。」ジルハンは先任軍曹の
オンニ・オリカイネンに命じた。ソ連軍は猛烈な量の砲弾を送り込み、
遂にフィンランド軍本部壕にも砲弾が直撃したのだ。
砲撃戦!
歩兵砲…
ソ連軍は師団規模だから重砲使ってんのかな
ロシア軍は伝統的に砲撃重視だね。
コラー戦線でも吹雪が続いていた。「クリスマス・プレゼントだ。
うちの兵隊がかき集めたんだ。」補給担当の曹長が包みを寄越した。
ヘイヘが開いてみるとグリースにまみれた未使用の弾丸が数発
確認できた。「ソ連軍の炸裂弾だ。お守りに持って行きな。」曹長は
両手でヘイヘの手を握り締めた。
吹雪が収まると、ヘイヘは仲間に手を振り、粒砂糖を幾つか口に
放り込み、再び狩りに出発した。昨日の場所に到着すると、彼は
念入りに偽装し、ひたすら待ち続けた。いつしか低く垂れ込めた
雲が流れ、日が差して来た。
>>566 カチューシャの話で自走火砲のありがたみがわかるな。
曹長熱い人だ
粒砂糖って何?
氷砂糖みたいなの?
それとも角砂糖みたいなの?
製菓業界ではザラメを粒砂糖っていう人もいるようだけど…
原文見ると角砂糖ぽいな
>>574 ありがとう
おかげで情景をイメージしやすくなったよ
ヘイヘは賭けた。ソ連軍狙撃兵は、戦術よりも、射撃技能や
陣地の偽装を重視する傾向があった。敵は自身の腕前に
強烈な自信を持っている。また同じ場所に再び潜んでいる
可能性は高い。
彼は包みを解くと弾丸を1発取り出し、上着の袖でグリースを
拭った。炸裂弾を装填してライフルを構える。やがて日が傾き、
モシン・ナガンM91に装備した敵狙撃兵のスコープが一瞬光った。
致命的なミスであった。やはり敵の狙撃兵は、狙撃場所を
変えるという初歩的な原則を守らなかったのだ。
雪原に銃声が響いた。450mの距離だったが、ヘイヘは一発で
標的を撃ち砕いた。
すげえ
練習だけじゃこんなことできねえ
基本原則って本当に大切なんですなぁ
ヘイヘも同じ場所に隠れてたっぽい事実
:::::::: ┌.──────────────── ─┐
:::::::: |フィンランド人に一人やられたようだな… │
::::: ┌───└──────────v──────┬┘
::::: |フフフ… 奴など所詮、我ら赤軍「千里眼」の前座│
┌──└────────v──┬─────────┘
| ヘイヘごときにやられるとは .. │ ┌.──────────── ─┐
| 赤軍の面汚しよ… │ | ウラーー!!ウラーー!! |
└────v─────────┘ └──────v───────┘
|ミ, / `ヽ /! ,.──、 彡=-ミ三 ∧ ...
|彡/二Oニニ|ノ /三三三!, |! .<ニ|◎゜◎.|ニ>、|_|ノヽ...
`,' \、、_,|/-ャ ト `=j r=レ /ミ !彡 .| f=ヘ | 〈 .|_|、 〉
T 爪| / / ̄|/´__,ャ |`三三‐/ |`=、|,='| ._\='/_ ゙´|.」 .ソ
/人 ヽ ミ='/|`:::::::/イ__ ト`ー く__,-, 、 _!_ / r'^´7⌒`´⌒y^ヘ,./ /
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炸裂弾?
ダムダム弾を始め、ソ連は条約で使っちゃいけないことになってる弾薬を平気で使ってた
フィンランドは能動的に製造することはなかったけど、ソ連から鹵獲した物であれば使ってた
多分その流れじゃないのかな
AA貼るなボケ
ゴミレスで埋めるな馬鹿
なんだと
まあまあサルミアッキでも食って落ち着こうや
σ(´〜`*)ムシャムシャ
ゔぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉえ!!ゲロゲロゲェ――――――――――!!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ぅぉぇっぷ
〃⌒ ヽフ
/ rノ ∧_∧ ぅ゙ぉぇぇぇ ぉぇぇぇ
Ο Ο_);:゚。o;:,. 〃,(||i´┌`) ∧∧ ○
/ ,つ ィ;,゚;:δ゚,,. ビチョビチョ ⊂(´Д`⊂⌒`つ
⊂こ_)_)',;:゚。o;:,..,゚.,。 ⊂;:.,.。o,;⊃
,,;:;;。.:;;゚'。o.,
サルミアッキは慣れると旨くなるんだ。いっぱい食え!
パトニエミのソ連軍は、橋頭堡を維持出来ず後退した。しかし、
依然としてケルジャの橋頭堡は、第10師団の頭痛の種であった。
26日も終日激戦が続いた。
27日、カレリア地峡の応召兵から構成された独立第6大隊の
増援を得たフィンランド軍は、夜までに橋頭堡を一掃した。
ソ連第4狙撃師団の戦死者は2,000名と見積もられた。一方、
フィンランド軍の損失は、戦死141名、負傷365名であった。
「敵の武器を総て回収しろ。」小隊長は分隊長に、分隊長は
兵士達に命令した。
この戦闘報告がミッケリにもたらされた時、マンネルヘイムは
その内容を信じようとしなかった。「味方の損害が少なすぎる。
私の戦場での経験では、このような一方的な勝利はあり得ない
ものだ。」しかし、暫くすると鹵獲品のリストが届けられた。その
内容は対戦車砲12門、機関銃140挺、小銃1500丁、そして大量の
弾薬というものであった。「この内容は先の報告を裏付けている。」
マンネルヘイムは、以後報告書に疑義を挟むのを控えた。
「我が軍がこれほど優れているとは思わなかったが、ソ連軍が
ここまで弱体というのも意外だった。」彼はアイロに告げた。
HACKA-PELL!
>「味方の損害が少なすぎる。
> 私の戦場での経験では、
>このような一方的な勝利はあり得ないものだ。」
何事につけ、人生、このくらい慎重に渡って行った方が良いのだろうか?w
私の戦場での経験=日露戦争&独立内戦
…そりゃあね……
第一次世界大戦を忘れないでくれ
弱いと思わせといて最後は無茶苦茶に強さを見せつけたソ連軍
保守
大粛清のせいで軍の屋台骨がボロボロになっていた時だからな
その後数年で一流にまで育て上げたのを見るに、やはりソ連は大国だ
>>599 まあ血と土地をもってドイツが鍛えてくれて、
それに耐える余裕がソ連にあったからねえ。
しかし、フィンランド軍の損害も小さいものではなかった。
それは主に、フィンランド砲兵隊が厳しい弾薬不足により、
十分な防御砲火を浴びせることが出来なかった為である。
「タイパレ川は死の川・・・」ジルハンの脳裏に、戦場の地獄
絵図が浮かび上がってきた。「中隊長、何をしているんです?」
オリカイネン軍曹が手帳に書き込みをするジルハンに尋ねた。
「詩を書いているんだ。」ジルハンは答えた。彼は戦前既に
幾つかの詩集を発表していた。しかし、このタイペレ川で書き
上げた作品は、後に彼の代表作となっている。
戦場の詩人か
かっこいいな
忙しいなかなにやってんだ、って兵隊にストックでどつかれそうなw
場所と状況わきまえろよってw
>>604 お願いだ、イギリス人だってことにしといてくれ
雪が積もってないけど空中に舞ってるっぽいのは雪だよねえ
初雪の降り始めのお祝いの踊りかなんかか?
ソ連軍最高司令部はマンネルヘイム線に対する正面攻撃の際に
手痛い損失を受け、自身の組織の欠陥を思い知らされた。そこで、
ソ連軍は再度の総攻撃を中止し、侵攻部隊の再編成を行った。
第13軍が新たに編成され、タイパレ戦線のグレンタールがその
司令官となった。メレツコフは第7軍司令官になっている。ソ連軍
最高司令部は、第7及び第13軍の行動の指導のために、北西
戦線を設立した。ポーランド戦を指揮したセミョーン・ティモシェンコ
元帥が司令官となり、レニングラード軍管区の参謀部と局は北西
戦線の参謀部と局に改称された。
ティモシェンコは第一次世界大戦に機関銃兵として参加し、ロシア
内戦では赤軍騎兵隊を率いて戦った古参の兵士である。
マジ兵隊元帥かよ…
日本でも児玉源太郎とか下士官上がりだけどな…
ロバートソンくらいしか知らんなぁ。>兵隊から元帥
ジューコフ
ポクルィシュキンもそうじゃないのか
ロコソフスキーも
ブジョンヌイもだな
ソ連の場合、革命で一回軍がひっくり返ってるからなあ。
将校のかなりが白軍に身を投じてるしその後も粛清その他多事多難だし。
政治的に動いた兵隊上がりが出世しやすい状況はあったんだろうね。
新興軍隊な武装親衛隊はどうだったんだろうか
国防陸軍の下士官が親衛隊に来たら士官になれるぞって言われて転属した例が結構あったらしいけど
>>614 SSも国防軍も急拡大な上に消耗が激しかったから、出世は早かったみたいだけど兵卒から元帥にみたいな極端な例は聞いたことないなあ。
ああ、伍長が総統に、って例はあるけどねw
なんか違う気もするけど、ヘスはどうよ
副総統のほうのヘスなら少尉から親衛隊大将だっけ?
ソ連軍は再編成に忙しかった。各地から続々と部隊が送り込まれた。
チストフ少尉は、テリヨキの北約25kmのウーシキルッコの駐屯地から
レンボロヴォへ向かっていた。第70狙撃師団、第123狙撃師団等様々な
部隊がウーシキルッコを通り過ぎて行った。
「ひどい渋滞だ。」チフトスは運転手に話かけた。雪で覆われた道は
砲兵隊の人馬に埋め尽くされていた。「あの部隊はツーラから来た
みたいですよ。」運転手は答えた。トラックはのろのろと進んだが、
間もなく交差点で憲兵に遮られた。「この道を第100狙撃師団が通過する。
迂回しろ。」運転手は悪態をついてハンドルを切った。
北ウクライナから移送された第100狙撃師団第85連隊のイワン・チェティボック
曹長は冬期装備を受け取り、ヴィープリ高速道路を前線に向かっていた。
少尉からじゃ普通じゃねーか
チェティボックって名前からするとスロヴァキア系か。
>>606 ティモシェンコは『ドン河の戦い』でボロクソに言われてたなあ…
「まるでサンタクロースのような格好だった。」彼は言う。
前線には先着の部隊がいたが、彼らは皆薄着で、靴に
布切れを巻きつけていた。彼は反対方向に進む味方の
車列に、鈴なりの負傷兵を見た。彼らはみな凍傷に
かかっていた。道は狭くひどい渋滞になっている。後送
される兵士達は口々に忠告した。「フィンランドの狙撃兵に
気を付けろ。」
第168重砲連隊も北ウクライナからやって来た。彼らは
大隊毎に2両の列車で移動した。移動中はもっぱら戦訓と
政治学習に明け暮れた。セメン・マルツェフ大尉の第4大隊は、
第90狙撃師団に配属された。大隊はペルク湖で下車した。
「24時間以内に配置につけ。」戦線の10km後方の陣地に
到着すると、大尉は命令を下した。
前線に着いた頃には戦術においても忠誠心においても学習の成果が出てくる訳ですな
スオムッサルミには、待望の増援、第64及び65の2個連隊が到着した。
シーラスヴォは、ソ連第163狙撃師団の始末に取り掛かることとした。
28日早朝、第163狙撃師団戦区でフィンランド軍の総攻撃が始まった。
「出来る限りの支援を行え。」マンネルへイムは、空軍にも攻撃を命じた。
フィンランド空軍は貴重なブレニム爆撃機を装備した第44爆撃飛行隊を
出撃させ、スオムスサルミ村からキアンタ湖上を逃げ惑うソ連兵に、
爆弾の雨を降らせた。僅か2機の出動であったが、それでもフィンランド
全稼動爆撃機の1割であった。
いよいよブレニムさんが出てきたんですな
30日、フルコニエミで退却中のソ連第163狙撃師団の掃討は終わった。
6500名が戦病死及び捕虜となり、野砲25門、戦車11両、トラック150台、
馬匹250頭、その他対戦車砲、高射砲を含む大量の装備がフィンランド軍の
手に落ちた。
シーラスヴォは命じた。「ラーテの敵第44自動車化師団を殲滅せよ。」
ラーテ林道のソ連第44狙撃師団を取り囲むように、バリケードが構築
されていた。第146連隊本部が襲撃を受け、連隊本部と指揮下の部隊との
連絡は途絶した。フィンランド軍の襲撃は絶え間なく続き、第305連隊でも
第25連隊でも連日数十人の将兵が死傷していた。
赤軍にしてみればほとんどホラー映画の世界だな。
恐怖のサンタクロースが、あなたのそばに・・・・・・
ほら、戦友が1人・・・・また1人・・・・・そして、あなたも・・・・・
632 :
名無し三等兵:2011/02/28(月) 16:25:49.81 ID:zXT58OMA
モッティあげ
服は赤軍兵士の血で真っ赤に染め上げるんだな
真っ赤にしたら雪中に潜めないじゃないか
635 :
名無し三等兵:2011/02/28(月) 18:31:24.49 ID:DBNlPWZE
ピヨレミルスキって実際どの程度使えそうな機体だったの?
マニアの方お願いします。
そしてあげる。
Bf109Eとどっこいってどっかで読んだ
ラップランド戦争で初陣のミルスキ2がブルーステル程度
戦後に生産されたミルスキ3が
>>636の言う通り
とどっかで見た
北欧空戦史かな
>>631 前列向かって左の人が銃剣式のプーッコ装備してるね
実際に使ってる人の写真初めて見た
ピョレミルスキとミルスキ3型は別やがな
ピョレミルスキは試作一機の方でしょ
641 :
名無し三等兵:2011/03/01(火) 13:40:33.33 ID:0RgwCjWS
事故っても事故っても死なない。ニルス カタヤイネンには笑った。
>>635 旋回性能や上昇性能はフィン空メルスより上
でも速度がダメダメらしい。
量産の暁のエンジン供給が気になる
噂ではスウェーデンから裏で買う予定だったとか
ミルスキTとミルスキUの量産体制を見ると、ピョレ・ミルスキをまともに生産できたかどうか
心配ですね。
ミルスキやフォッカーD21に積んだツインワスプもスウェーデンから買ってるけど、
こっそりと購入してたんだろうね。
戦後ちゃんとライセンス料を支払いましたがこれも盗作だし・・・
年が明けて1940年1月1日となった。フィンランド軍は欺瞞を目的として、
3個師団とその指揮下の部隊名称を変更した。第6師団は第3師団になり、
第11師団は第2師団、第10師団は第7師団になった。
この時点で、フィンランド軍のほぼ全部隊が前線に出動している。
総司令部の予備には、訓練中の第21、第23師団の2個師団が残っていた。
しかし、これらの師団は練度も装備も貧弱であった。例えば、第21師団の
兵士80%には軍服もなかった。砲兵隊には砲もなかった。彼らは前線へ
移動中にいくらかの迫撃砲を受領したのみである。野砲が正式に配備
されたのは終戦後になった部隊さえある。第21砲兵連隊にいた
ラウリ・メリコスキ少尉は語る。「これから前線に出発しようという時になって、
やっとスオムッサルミでの捕獲品が届いた。」
こういう話を聞くたびにフィンランドが勝てたのが不思議
>第21師団の兵士80%には軍服もなかった。砲兵隊には砲もなかった。
うわあ・・・
>>646 勝ってねえよ
大幅譲歩で領土割譲して講和
ぼろ負けじゃないけど敗けは敗けだな
652 :
名無し三等兵:2011/03/05(土) 21:41:25.82 ID:Ohts28iW
負けは負けだが誉められる負け。
>>648 スオミの自虐的なユーモアセンスは好きだ。
「出発するぞ。目的地はスンマ。」中隊長のS.M.マンティコスキ中尉が
号令をかけると、フィンランド第7連隊対戦車砲中隊の兵士達は行進を
始めた。連隊はポリ、タンペレの兵士から編成されている。彼らが所属
する第3師団は総司令部予備として控置されていたが、12月20日に
カレリア地峡軍の指揮下に入り、この日遂に前線への移動命令が出た
のだ。
対戦車砲中隊は、新鋭機材のボフォース37mm対戦車砲を3個小隊6門
装備していた。この砲は、ソ連のT-26やBT戦車を撃破しうる、当時の
第1線級の性能を有している。
最新鋭って
KVとかSMKとかガイシュツのはずだが
大苦戦の悪寒
冬戦争でフィンランド軍が使用したもっとも有効な対戦車砲は、ロシア軍の45ミリ対戦車砲でした。
軽量・コンパクトでフィンランドの複雑な森林地形に合致してまして、その後も長く愛用。
ボフォース37ミリ砲の倍くらい大きな砲弾だったそうな。
>「これから前線に出発しようという時になって、
>やっとスオムッサルミでの捕獲品が届いた。」
これとても、「正規の装備」ではなく、「捕獲品」だからなあ…。
台所の苦しさがモロにあらわれてるだろ。
日露戦争:ロシア野砲は高性能で弾薬もたっぷりあってうれしいね!
冬戦争:とりあえず装備はソ連からの供与でやってます
東部戦線:とりあえずラッチュブムだけは不足していない
保守
生存報告求む
フィンランド軍は、マンネルヘイムが国防委員を務めていた1936年に、
既にスウェーデン、ボフォース社からライセンス生産権を購入していた。
フィンランド軍は1個歩兵大隊に2門のボーフォース対戦車砲を有する
対戦車砲小隊を配属させる計画だった。しかし部隊配備は遅れ、
冬戦争開戦時に野戦軍の保有は僅か98門、砲弾の備蓄は32,000発
しかなかった。
この日の気温は摂氏0度、激しい雪が降っていた。「行軍日和だな。
この天気なら空襲はあるまい。」ヴァルデ・ハマライネン少尉は笑顔を
見せて、小隊の先頭に立った。
おお生きてたよかった
いつも乙です
「行軍日和だな。
この天気なら空襲はあるまい。」ヴァルデ・ハマライネン少尉は笑顔を
見せて、小隊の先頭に立った。
死亡フラグにしか見えないwww
>>665 この場合はロシア兵のだろ
制空権取られた兵隊が荒天をありがたがるのってやっぱなんか切ない…
>ヴァルデ・ハマライネン少尉
克明な日記を残した筆まめな少尉さんだ!
彼の対戦車砲小隊は、後に馬鹿でかい多砲塔戦車に遭遇して撃破する。
いまだに正体不明。
多砲塔戦車が正体不明なのか、ハマライネン少尉が正体不明なのか、本気で迷った
謎の対戦車砲小隊長、ハマライネン少尉・・・
ふと思ったんだが.....、冬のフィンランドって
日の出〜日没の時間って6時間ぐらいか?
空襲・砲撃の時間は限られるよな。
夕焼けの時間がえらい長かったような・・・
天候にもよるでしょうけどね。
ハマライネン少尉期待保守。
「冬戦争の戦車戦」、捕獲しました。
おおっと、今日発売なんか
春はまだか・・・
677 :
名無し三等兵:2011/04/10(日) 18:11:31.85 ID:9WyUGG2N
保守
678 :
名無し三等兵:2011/04/10(日) 20:25:58.24 ID:vQy12xod
流血の夏あげ
BT42を保守する!
あれは・・・
いいいものだ・・・
681 :
名無し三等兵:2011/04/11(月) 22:36:45.65 ID:jy5ySg7B
サイマー湖畔のミッケリは、人口僅か1万人の小さな町である。
建物のほとんどは、木造の1階建てであった。マンネルヘイムは
この町に千人にも及ぶスタッフと共に滞在している。司令部は
師範学校に置かれ、マンネルヘイムは鉄道駅の向かいの
セウラフォーネ駅で起居していた。
彼の日課は極めて規則正しいものであった。朝7時に起床し、
8時に司令部に現れる。12時の昼食時には一杯のシュナップスが
供された。午後8時30分に夕食。その後その日の報告に目を
通し、就寝はいつも午前2時から3時の間であった。
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
>>681 おじいちゃん殆ど寝てないやん・・
終戦後余命長く無かったのもわかるわ
>シュナップス
ようは蒸留酒ですな
出自や経歴を考えると、ジンかウォッカかな
久しぶりのネタ乙!
じいちゃんは犠牲になったのだ……
1/35 フィンランド軍 突撃砲 BT-42
メーカー: タミヤ アイテムコード: TAM35318
シリーズ: ミリタリーミニチュア
おい、4月馬鹿はもう終わったんだぞ?ははは、まったく冗談キツいわ。
ちょっと待ってくれガチじゃねぇか
フィンランド軍がメジャージャンルになる前は
頑張って資料を集めてソ連・ドイツAFVを改造していたのさ・・・
>>689 キタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!
感涙。
>フィンランド軍がメジャージャンルになる前は
なってねえ。なってねえ。
これからもw
それでも枢軸国では日独伊三国の次にメジャーなのではなかろうか
ちょっと前に比べるとかなりメジャーになったと思うが。
狙撃の話題になると馬鹿の一つ覚えみたいにヘイヘって言う奴がホント多い。
どこで紹介されたのが知らんがうんざりするほどヘイヘばっかり。
あくしずあたりで美少女化されたのかね?へいへ
ルーデル繋がりじゃなかったけ?
ルーデルすげえ→他にすげえのいる?→ヘイヘってのがいる
という流れだった気が
フィンランド軍の良さはヘイヘだけじゃないのに
ちょっとかじったヲタがヘイヘ連呼してるのはなんだかな
ひいきのアイドルがブレイクして、ちょっとせつない気分
チートチートとまるで人外扱いされてるように思えてがちょっと切ない
ヘイヘの話をする人にドヤ顔でスロ・コルッカの話をする人を見てなんともいえない気分になった
みんな梅本の本買った上でヘイヘ、ヘイヘって言ってんの?
梅本の本買ってない俺にはよくわからん。
梅本の本には大してヘイヘについては書かれてないよ
梅本の本を読むと、ほぼ丸腰で挑んだ陸軍が好きになる。
19歳の二等兵なのに、マンネルへイム十字章を拝領したエーロ・セッパネンとか燃えるよ。
>>691 もはやメジャーだよなぁ。
規模が小さいってのはあるだろうけど。
>>694 多分ネタ以外ではイタリアより扱いは良い。
イタリアは真面目な記事書けるのは件の先生位だろう。
706 :
名無し三等兵:2011/04/16(土) 23:45:55.24 ID:5e3UAsi0
セウラフォーネ・ホテルでした。失礼しました。
ソ連軍は空からの攻勢を強めていた。エリセンヴァーラでは
避難列車が襲われ、ユヴァスキュラは35機、カキサルミは50機の
大編隊の空襲を受けていた。
5日、良く晴れた冬の日、ミッケリの町は激しい空爆を受けた。
あまりの寒さに通信回線がダウンし、さらに不幸なことに
高射砲までもが凍りつき作動できなかった。このため、約40機の
ソ連爆撃機は悠々と爆弾を投下した。64の建物が被害を受け、
29名の市民が命を落とし、36名が負傷した。司令部も被災したため、
マンネルヘイムは町から13km離れたオタヴァ村の高校に避難した。
707 :
名無し三等兵:2011/04/17(日) 19:11:33.39 ID:GJj4jzBD
跳梁するソ連軍機に対して、フィンランド空軍も
連日迎撃に出動した。フィンランド空軍は1933年
以来訓練してきた2機編隊によるフォーメーションで
ソ連軍に立ち向かっていた。フィンランド軍の
ドクトリンでは2編隊が協同し、片方が高い位置、
もう一方が低空に占位した、そして各編隊は1機が
戦う間、僚機はこれをサポートする。この戦法に、
3機編隊によるデルタフォーメーションを採用
していたソ連軍は圧倒された。
6日、哨戒中のフィンランド空軍第24戦隊第4中隊の
ヨルマ・サルヴァント中尉は、クオピオを爆撃して
帰還するソ連第6長距離爆撃機連隊の新鋭爆撃機
DB-3の7機編隊を発見した。
少数が多数を圧倒するというのはやはり燃える
ヨッペの連続6機撃墜ktkr
サルヴァント中尉キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
保守
712 :
名無し三等兵:2011/04/23(土) 13:11:32.80 ID:3XsBl56I
後方から迫るサルヴァントのフォッカーに対して、
DB-3は回避軌道も取らず密集し、後部射手の防御
砲火を集中させた。サルヴァントは無謀とも思える
肉薄攻撃を繰り返し、1人で6機を撃墜した。彼の
乗機FR-97は弾痕だらけとなっていた。
数分後に離陸したソヴェリウス中尉とイコネン曹長
は、逃げ延びたDB-3アゲジェフ少尉機をフィンランド
湾上空で捕捉した。アゲジェフは霧の中に逃げ込み、
エストニアの海岸に不時着している。
この日で第24戦隊の戦果は110機に達した。一方損失は
味方の誤射でやられたものを含み、僅か2機である。
驚異的なキル・レシオであった。
サルヴァント中尉も凄いがなんというエース部隊だ…
それはともかくアゲジェフ少尉はこの後も生き延びれたのだろうか
714 :
名無し三等兵:2011/04/23(土) 14:06:52.43 ID:5445P7Rg
ニッパ カタヤイネン上級曹長
DB-3に後部銃は無いはず。上部のターレットか下部銃だろうな。
あとサルヴァント中尉機は全弾が徹甲焼夷弾というチート。貴重なので使用制限されてたのを無視したらしいw
通常弾で挑んだソヴェリウス中尉機は、全弾叩き込んでようやく1機撃墜とのこと。
DB−3は装甲厚いのでそんな簡単には落とせない。
アゲジェフ少尉機乗組員は無事に基地に戻ったのだが、提出した戦果報告はフォッケル8機撃墜・・・
>>714 ニパは継続戦争からだよ
あと、上級軍曹→曹長→准尉→少尉の順だから、上級曹長という階級は無いぞ
>>715 これぐらいしなきゃいけなかったんだろうけどなんという報告だ…
718 :
名無し三等兵:2011/04/24(日) 08:09:06.60 ID:lv6Egr2R
ラーテ林道では、終日激戦が繰り広げた。ソ連第163狙撃師団を
始末したシーラスヴォは、次の標的を第44自動車化狙撃師団に
定めた。「救援を要請する。激しい砲撃を受けている。至急
救援を求む。」師団司令部には第146連隊からしきりに救出の
要請が届いた。電文は暗号化すらされていなかった。混乱する
ソ連軍にフィンランド軍は迫撃砲の雨を降らせていた。
21時30分、第44自動車化狙撃師団長ヴィノグラドフ少将は、全軍に
国境への退却を命令する。しかし、撤退路は既に封鎖されていた。
ソ連軍は混乱の中、北へ向かった。フィンランド軍ファルゲナス
戦闘団は林道東端の橋を制圧するため、ソ連軍と激突した。
>>717 ただ乗機を失い戻ってきましたでは通用しないのだなw
>>719 いや、当事者は落としたつもりになってる可能性あるぞ
接近してきたの撃ちまくって降下されたら、それ全部落としたと思っちゃいかねない
実際弾は当たってたわけだしねえ。
逆にフィンランド側の撃墜戦果も相当な過大報告だろうしな。
>>722 いやそれは
戦場がほぼ国内で、撃墜報告があれば支配地域内なら廃品回収隊が即時部品漁りに突撃しているから、戦果報告の確度は高い
それでも100%確実ということはないと思うが
フィンランド側の公式戦果では、冬戦争中に空戦で218機、対空砲で314機撃墜。30機鹵獲。
しかし、ソ連側の損失記録から調査した人が1992年に発表した数字だと、
冬戦争中のソ連機の喪失総数は261機。
事故による消耗も多いだろうから、ざっと2.5倍は過大な認定だったことになる。
いかに航空戦の戦果判定が難しいかだな。
それでもすごい数だな…
726 :
名無し三等兵:2011/04/25(月) 20:43:57.85 ID:YWU31eQE
冬戦争ではソ連は士官が足りなくて
数百人単位で敵陣地への突撃を繰り返して莫大な被害をだした。
あと防寒装備が貧弱で多数の凍死者をだした
死者の八割強が凍死という絶望。
ドイツ軍の話で、雪中偵察をしていた小部隊が凍死したソ連兵を見つけた話があったな
部隊丸ごと、小休止したまま凍りついていたという
流血の夏あげ
729 :
名無し三等兵:2011/04/27(水) 12:12:09.47 ID:n+85Smdm
ノモンハン後半からジューコフやソ連兵はかなり練度が上がってきてるのに
冬戦争の自滅的な戦い方はなんだったんだろか、フィン兵が優秀すぎたのか。
730 :
名無し三等兵:2011/04/27(水) 22:08:13.28 ID:JayCNzeT
7日、ラーテ林道の戦いは終わった。シーラスヴォは
この時の光景を記録に残した。「林道には、神に助けを
求めるように空中に手を差し伸べたまま凍死した
ロシア兵の死体が、無数に転がっている。降り続ける
慈悲深い雪が、我々の眼からこの恐ろしい光景を
隠していた。」
フィンランド第27連隊の機関銃中隊は記録している。
「夜明けと共に息を飲むような光景が出現した。
何kmにも渡ってソ連軍車両の列が横たわっていた。
彼等は脱出を図ったが、我々の機関銃がそれを
許さなかったのだ。」
地獄すなぁ
>>729 ジューコフじゃないしウクライナ兵だし、真打ち登場は後半戦のお楽しみだな
733 :
名無し三等兵:2011/04/29(金) 23:30:44.74 ID:hK0fVtjP
こうして、フィンランド軍が900名の戦死者と1200名の負傷者という
犠牲を払う一方で、ソ連軍は2万3千名を失った。その上フィンランド
軍は、戦利品として戦車43台、高射砲71門、対戦車砲29門、トラック、
装甲車260台、馬匹1170頭、機関銃100挺、小銃6000丁、大量の弾薬、
医薬品、無線機を捕獲した。
1200名の捕虜が彼等に訴えた。「我々は4日間何も食べていない。」
逃げ延びたソ連第44自動車化狙撃師団長ビノグラードフ、政治委員
ボドホムトフ、第662連隊長サロフ、同連隊第2大隊長ツェイコウスキー
は、軍法会議の結果銃殺された。
この勝利の報を聞き、ヘルシンキ中の教会が祝福の鐘を鳴らした。
4日間も極寒の地で空腹状態か地獄だな。
とは言ってもレニングラードよりはマシなんだよな。
735 :
名無し三等兵:2011/05/01(日) 22:12:00.77 ID:bMKG5rW1
フィンランド空軍第28戦隊長のニーロ・ジュス少佐は、
ウッティ基地着任以来孤軍奮闘を続けてきたが、古参
将校の力を発揮していた。彼はまず、3人の中隊長を
確保した。次いで、エンジニアと整備要員の手配も
完了した。1月9日、彼は戦隊本部をピハ湖に設置した。
しかし、彼の部隊にはまだ1機の戦闘機もなかった。
10日、スウェーデンから義勇航空部隊が飛来した。
空軍の倉庫からかき集められた戦闘機12機、爆撃機
5機、その他合計25機は、スウェーデン空軍のおよそ
1/3に相当した。彼等は第19戦隊として、フィンランド
北部の防空任務についた。
1/3とはかなりの量だな
スウェーデンも相当苦労しただろうに
このときにはまだ「いやー、アメリカからいっぱい飛行機買うし〜」とか思ってた時期?
25機で1/3…
全部ひっくるめて75機か……
……ソ連って、対フィンランド戦線の水平爆撃機だけで何機持ってたっけ?なんか寒気がしてど忘れしちまったよ……
740 :
名無し三等兵:2011/05/03(火) 20:57:54.96 ID:xRVy+oKy
これまでのところ、北方の脅威は順に除去されている。
「今のうちにラトガ・カレリアの敵を掃討しよう。」
スオムッサルミの次にマンネルヘイムが選んだ標的は、
ソ連第8軍であった。将兵に休みはない。兵員、装備、
武器弾薬の総てに不足するフィンランド軍は、持てる
物だけで戦わなければならなかったのだ。アイロは
部隊の手配に負われた。
12日、スオムッサルミの戦いを終えたフィンランド
第64連隊は第4軍団戦区にやってきた。この他にも
第1、第4猟兵大隊、独立第18、第22大隊が第4軍団に
配属された。さらにマンネルヘイムは、第4軍団長の
ハグルンドをサポートするため、ミッケリの司令部
からV.ニーティラ中裟を派遣した。これで、第4軍団
は総兵力4万6千名、各種野砲106門を有することと
なった。
久方ぶりの登場だな第4軍団
それフィンランド軍スレの人が作った物
744 :
名無し三等兵:2011/05/04(水) 23:14:41.22 ID:K6/azh2e
ハグルンドは、13個大隊をラトガ湖北岸に沿って進む
ソ連第56軍団の攻撃に振り向けた。後方との連絡を
絶たれた第56軍団は、幾つかの包囲網に分断された。
包囲網の中で、最初に軍馬に災難が訪れた。1頭の馬を
養うためには、1日当り26ポンドもの飼料を必要とする。
フィンランド軍の試算では、毎日貨車4台の補給が必要
な筈であった。補給が途絶えると軍馬は次々と飢えて
倒れた。
もっと残酷な運命を辿ったものもいる。ソ連軍は地雷原
を突破するために、これらの馬を使ったのである。
人が踏むよりゃましだ!
746 :
名無し三等兵:2011/05/06(金) 23:25:20.98 ID:O+QiIW7x
馬刺しユッケにできる
どうでもいいがユッケっていう名前のフィンランド人いそうだな
ハンシン・ユッケ・・・・
鶴橋あたりで売ってそう
749 :
名無し三等兵:2011/05/07(土) 22:51:50.27 ID:zE045Mqv
コイリノヤの近くでフィンランド軍兵士、エリッキ・パロランピは、
「無人の騎兵隊」が接近するのを見た。馬群が地雷原に差し掛かり、
地雷が爆発すると馬の発する悲痛な叫び声が辺りにこだました。
「俺は耐えられない。楽にさせてやろう。」あまりの酷い光景に
兵士達は銃を構えたが、将校が制した。「敵は俺達の居場所を探って
いるんだ。誰も撃つな。」遂に、牧師にして衛生兵のバストル・
シモヨキが、雪の中を這って傷ついた馬に近づいていった。「戻れ。
命令だ。」彼が命令に背いたのは、この時がはじめてであった。
両軍の誰も彼を邪魔しようとはしなかった。
バステルは呻く馬を見つめ、十字を切り、次々と銃の引き金を
引いた。静寂が辺りを支配していた。彼が雪の中に消えるまで、
ソ連兵は誰も発砲しなかった。
戦場にこんな1コマがあるもんなのか
牧師が歩いたことで地雷の無い場所はわかったからね
往復で歩かせれば安心できるし
752 :
名無し三等兵:2011/05/08(日) 22:27:02.91 ID:C24KDGaj
19日までにソ連第56軍団は、フィンランド軍が「モッティ」
と呼ぶおよそ10の包囲網に閉じ込められていた。その最大
のものはキティラの大包囲網と呼ばれ、第56軍団司令部と
第168狙撃師団が捕らえられている。第18狙撃師団と第34
戦車旅団が包囲された西レメッティは、戦車包囲網と
呼ばれた。状況の進展に伴い、マンネルヘイムはさらに
第23師団を増援に送り込んだ。
各国の軍事専門家は、何故ソ連軍がこうも易々と包囲される
のか不思議がった。しかし、マンネルヘイムは赤軍の戦闘
マニュアルを熟知していた。彼等は、一度占領した土地は
命に代えても守るよう指導され、それを忠実に実行していた
のである。
>>752 原則をマニュアルで教えて訓練で例外感覚を養うはずが、
訓練されずにマニュアルを覚えただけで来たんだろう…。
例外で下手した場合を考えるのが凡人の感覚
755 :
名無し三等兵:2011/05/10(火) 22:48:20.38 ID:hb3h/tKo
後半のロシア系部隊は重火力主義で攻めてきたけど
前半のウクライナ系部隊は陣地への人海戦術やらされてて悲惨すぎる。
ソビエトでウクライナ系はロシア系より軽く見られてたのかねえ。
全ソビエト軍の二割強がウクライナ系で、ヨーロッパ方面の軍では、かなり高い割合だったのを最近知った。
>>753 訓練を伴った知識を持っていた、臨機応変な対応のできる連中は粛清されちゃって、
マニュアル知識はなんとかあっても、それ以外に知らない、
自分で考えない将校だけになっちゃったんだろうな。
戦況よりも、上司を見て戦闘するタイプの。
上級将校ほどやられてるけど、補充する下級将校の教育もガタガタになってたんだろうね。
雪深い森林地帯では、簡単に後方と切断されて分離包囲されてしまう。
でも、フィンランド軍は後の1944年夏のソ連大攻勢でも、モッティ戦術を使って
ロシア軍を包囲してる。
やはり、湿地が点在する森林地帯は防御に向いているんでしょうね。
>>760 しかしフィン軍も良く迷わなかったな
地元とはいえ、空撮見るととんでもない樹海に見えるんだが
>>758 粛清で大量に不足した高級将校を速成教育で埋めてったそうだから、
能力が十分でないままに配置されてしまったのかもしれんなあ。
1938年時点で少佐を師団長とかやってたみたいだし。
保守
>>762 充足率が低くて規模も大隊規模だったり、は流石にしないかw
>>762 確か、「詳解 独ソ戦全史」で、
バルバロッサの直前の赤軍将校の半分が、
その時の職務に異動して1年足らずとか書いてあった。
恐らく、1939年時点だと、まだまだ粛清で開いた穴を塞ぐべく、
あっちこっちに人を動かしている最中だね。
766 :
名無し三等兵:2011/05/26(木) 00:34:34.13 ID:uFcjUZ43
フィンランド朝鮮
勝敗は
韓国料理のほうが美味いな
東京の杉並にフィンランド料理店があるが、はっきり言ってうまそうなものが何もない。
ロシアみたいにお菓子は?
寒い国のお菓子はおいしそうだぞ。パルナス、モロゾフとか。
それどっちも日本人じゃないか
モロゾフは最初ロシア人いたけど
サルミアッキ投げつけんぞ!
今日は海軍記念日です。
アミラリビールは今はフィンランドでは作ってないよ。
東郷ビール()か
775 :
名無し三等兵:2011/05/28(土) 12:20:07.01 ID:ETCPBq4+
ヘイヘは父親が韓国人 射撃は倭兵相手に射撃して覚えたらしい
ルーデルも先祖に韓系アーリア人がいたらしいな。
モーセは実は韓国系だったらしい
こんなとこにも嫌韓厨が
余所行って下さい。
780 :
名無し三等兵:2011/05/30(月) 20:18:52.75 ID:9BxPm1qC
無理矢理ここに連れてきたくせに勝手なこと言うな!
するーするー
韓国も人海戦術で攻めてくる中国人を叩き潰した。
>>774 ロジェストベンスキービールとかマカロフビールもあったんだよな
ロシア海軍の提督もビールになってるのに
「反ロシアの盟友、親日国フィンランドでも東郷元帥は英雄視されている!!」
なんて論調になっちゃたのは今考えると面白い
>>752 死守命令=>包囲の流れは独ソ戦でもよく見られた光景ではあるが
死守命令出されても・・・
冬のフィンランドでは・・・
戦闘機隊司令のエルンルース氏ではないのですね。
保守
792 :
名無し三等兵:2011/06/19(日) 19:57:54.95 ID:Str/CU6k
保守
793 :
名無し三等兵:2011/06/20(月) 18:47:27.09 ID:F55BnXEB
ソ連軍は防御陣地への人海戦術から火力の集中運用にきりかえてなんとか勝てた。
てかソ連はまじで数日で終わらせようとしてた気がする。大群で前進すれば勝手に後退してすぐ講話だろうみたいな。
バルト三国を一瞬で手に入れた後ですからね。
そりゃあ、ソ連は油断してたでしょう。
ヤツはヤルマル
1週間分の弾薬で十分だ、3日で終わる。みたいな会議の資料が出てきたってなんかの本で読んだな
797 :
名無し三等兵:2011/06/25(土) 21:04:35.67 ID:6gwUPf+B
L戦闘機隊はスイストモ湖に移動した。機数の少ないフィンランド空軍は、
敵の攻撃を受けぬよう頻繁に基地を移動させた。凍った幾千もの湖が、
格好の隠れ家となったのである。
20日、タイパレはここ暫く砲爆撃の他は目立った攻撃もなく静かであった。
「兵隊は傀儡の人民軍の宣伝放送が始まると喜びますよ。」第3大隊長の
ポレン大尉がケンピに語った。「その間は砲撃が止みますからね。」しかし、
ソ連軍は休暇を楽しんでいるわけではなかった。グレンタールは新たな
攻撃を企画していた。前線には新手の第62狙撃師団が到着していた。ソ連軍は
フィンランド軍との戦い方を学びつつあった。夜間ソ連工兵は前線に向けて
長い前進壕を掘り始めた。
798 :
名無し三等兵:2011/06/25(土) 21:22:07.37 ID:8FwOBydX
久しぶりにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ソ連が反撃の準備を始めたか
799 :
名無し三等兵:2011/06/26(日) 17:25:04.09 ID:AiJ0d/CP
15時、4時間に渡る砲撃がキルヴェスマキとテレンッティラで始まった。この砲撃に紛れ、
ソ連兵の一団がフィンランド軍陣地に忍び寄り、たちまち幾つかの拠点が制圧された。
「砲兵隊に援護射撃を要請しろ。」ケンピは副官に向かって怒鳴った。寡兵のフィンランド
軍は、密集体系で突進するソ連兵には砲兵による弾幕射撃が有効であることに気付いていた。
付近には、タイパレの第7師団を支援するために、第2独立重砲中隊が布陣している。
この部隊が保有しているのは、1895年製の87mm砲6門である。兵器に事欠くフィンランド軍
は、内戦時代の旧式兵器も掻き集めて前線に配備していたのだった。
800 :
名無し三等兵:2011/06/26(日) 18:14:31.64 ID:bCVVmFlV
ウクライナ・フィンランド戦争が正しい。
ソ連軍の力押しが始まったな
>1895年製の87mm砲6門である
なんとまあ・・・
87mmってなんか中途半端な口径だな
イギリス製なんじゃないか
25ポンド砲は87.6mmだったような
>>805 いや、
>>803が言うようにこの砲は設計開発は独クルップで生産がロシアなM1877 87mm野砲だと思う
3インチ半ってことじゃね?
砲の口径の表記って結構いい加減だし、砲身の山、谷、砲弾の直径、と測るところによって数字が違ってくる
あと1_足せば88だし〜w
これで「重砲」扱いなのがフィンランドクオリティか。
重くない砲兵中隊だと迫にでもなるんだろうか。
809 :
名無し三等兵:2011/06/30(木) 23:20:25.86 ID:2RvIgs1l
「この骨董品はメトサピルッティの公園に飾ってあったらしいぞ。」
第2独立重砲中隊のヴィルホ・リョーハネンは、そんな噂を耳にしていた。
「砲撃準備。」中隊長のI.サロ中尉が命令すると兵士達は砲に取り付いた。
「瞬発信管を用意しろ。」ラウラジャイネン伍長が砲弾の螺旋を捻った。
砲弾が装填され、装薬の入った薬嚢が詰められた。轟音と共に砲弾が
発射されると、駐退機のない砲はもの凄い勢いで後退した。ミョーハネン
らは砲にしがみついて、元の陣地に押し戻した。
フィンランド砲兵の間で、この砲は「飛び跳ねるヘンリー」という渾名を
付けられた。僅かな支援砲撃がどれだけの効果を上げたのかは不明である。
しかし、この砲撃に励まされたフィンランド兵は、すぐに陣地を奪回した。
士気高っ!
「砲」があるだけマシ、なんだねえ・・・
>>625 たった二機のブレニムで爆弾の雨を降らせたり
>>799 たった6門の旧式砲で弾幕射撃とか
フィンランド軍クオリティ高過ぎ
良く弾を用意出来たなぁ
814 :
名無し三等兵:2011/07/02(土) 18:13:45.66 ID:N6F8BwLu
21日、ラトガ・カレリアのソ連軍も、もう一度攻勢に出た。この日ロイモラでは
気温摂氏-42度を記録している。コラー戦線では8時55分、夜明けと共に200門の
砲が一斉射撃を行った。第155狙撃師団が戦車20台と共に前進を始めた。
1個小隊32名が立て篭る拠点キラー・ヒルはおよそ4000名の連隊規模の敵の接近を
報じてきた。「接近戦になるぞ。各拠点に余分に手榴弾を配れ。」第6中隊のソイニ・
サロ中尉は、中隊本部の兵に命じた。
喚声が響き、ソ連兵が塊になって突進してくる。フィンランド軍の機関銃が唸りを
上げた。ヘイへは雪中に身を隠し、将校、機関銃手、通信兵を重点的に狙撃する。
ハッチを開けて外を偵察する戦車長も格好の標的となった。
フィンランド軍は6台の戦車を破壊した。450名の兵を失い、ソ連軍は後退した。
1:125以上の差で少ない側が勝った(目標を達成した)例ってあるのかな?
816 :
名無し三等兵:2011/07/02(土) 23:00:47.04 ID:TbM0fw6a
白人とハーフの元日本兵の人曰く分隊突撃したら国民党の連隊が総崩れして勝手に逃げてったよ、と回想でよんだ。
>>815 さすがに32人だけで戦ったわけじゃないだろw
上級組織として第6中隊の名が出てるんだし
ん、ああ報じてきたか
勘違いしたぜ
819 :
名無し三等兵:2011/07/03(日) 19:16:09.99 ID:DJ0zZLHA
翌日、砲撃の合間を縫って、フィンランド軍陣地に白塗りのバスが止まった。
ドアが開くと、大きな背嚢を背負った帰休兵が次々と降りてくる。その中の
一人の大柄な将校が第34連隊第2大隊本部に出頭した。
「ユーティライネン中尉、よく戻って来てくれた。」ハートマンが彼の肩を
叩いた。剛胆にもユーティライネンは、砲撃下に中隊本部壕の外でロッキング
チェアを持ち出して休憩し、砲弾の破片を浴びて数週間の後送を余儀なくされて
いたのだ。「不覚を取りましたが、もう大丈夫です。」ユーティライネンは壕に
入ると鼻をひくつかせた。「ガーリックの匂いですな。」彼はハートマンが
グルメとして知られている事を思い出した。「パスタを茹でている。」
ハートマンは短く答えると、戦況の説明を始めた。
>>819 ”不覚”じゃね〜だろっていうw
戦場でパスタっつうと本場のあれを思い出すが、フィンランドだとネタにならないね
寒いなんてもんじゃない中、パスタを作ってたのか。
味付けとかどうやってやってたのかとか興味があるな。
「モロッコの恐怖」、キテタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!
ま、負けるのか?ここだけ負けるのか?
>>821 身をほぐしたマスをニンニクと一緒にソテーし、
茹で上がったパスタを手早く和えて、食べる前にディルを散らして出来上がり。
完全に想像だけど。
>>824 うまそうだなw
ウマそうなガーリックの匂いに「パスタ」・・・イタリア兵を鹵獲したのか?w
冗談抜きでたしかイタリアから、武器でも燃料でも軍事物資でもなく、
食料の援助があったよね。
826 :
名無し三等兵:2011/07/06(水) 22:19:59.94 ID:O4jAHzpE
ペニシリンが何でも効くと思ってる奴は知将 それよりもタイムスリップの謎をなんとかしろや!!
誤爆かしら・・・
そうじゃないかな カキコ内容的には JIN−仁− のことかねぇ?
しかも知将とかいわなきゃならないくらい切迫した状況なのかw
カタヤイネン辺りには全く関係のない話だな
まぁ冬戦争のスレだからな
832 :
名無し三等兵:2011/07/09(土) 23:30:27.39 ID:7CGHXo77
「この数日敵の動きが活発になっている。昨日の攻撃は威力偵察であろう。
偵察班の報告では、敵は新たに第164狙撃師団を送り込んできた。イロマンティと
アイット川で動きが取れなくなっているので、敵の攻勢の本命はこのコラーで
あろう。」次いでハートマンは改まった口調で、ユーティライネンが大尉に
昇進したことを告げた。「軍は将校が兵の模範たることを求めている。今後は
大酒を慎め。それから兵を殴ることもだ。ここはフランス外人部隊ではないぞ。」
ユーティライネンは敬礼をして退出した。上空を2機のフォッケルが飛び去って行った。
23日、またもソ連軍は津波のようにフィンランド軍陣地に押し寄せてきた。
>>832 キター(>_<ゞ
このスレと「ウインターウォー」のお陰で『雪中の奇跡』『流血の夏』『フィンランド軍入門』という良書に出会えました。(軍事に興味を持ったのも元々フィンランド関係からですし。)
毎回楽しみにしてます!
特に「モロッコの恐怖」ユーティライネンさんの個人的なエピソードって少ないので、本当勉強になります!!
834 :
名無し三等兵:2011/07/10(日) 21:50:31.73 ID:as+CVGtg
「畜生、陣地に入り込みやがった。」前哨の兵士の叫び声がした。ソ連兵は次々と
塹壕に飛び込んでくる。ヘイへがむっつりと黙って待機壕から姿を現した。その手
にはスオミ短機関銃が握られている。「手榴弾を投げろ。俺が援護する。」
爆発が起きるとヘイへは曲がりくねった塹壕を駆け抜け、爆煙の中で蠢くソ連兵に
短機関銃の一連射を見舞った。彼に続く兵士達が銃剣で乱闘を繰り広げ、敵を
たたき出した。
コラーは第4軍団の死命を制する要地であった。心配になったハッグルンドは、
最前線のユーティライネンに尋ねた。「コラーはあとどれだけ持つ?」
ユーティライネンは答えた。「逃げろと命令されるまで保持します。」実は
連隊本部はとうに撤退を命じていた。しかし、彼は命令に反して前線に留まって
いたのだった。
24日、ソ連軍は第35連隊第1大隊が守る最初の拠点を占領した。
独断専行キタ〜〜〜〜〜〜
本日ブコフで\105にてソノラマ版北欧空戦史一冊保護
もう持ってるが本の山発掘なんて無理w
M文庫版はさすがに刷った分ははけたのか見かけんな
去年の11月頃に増刷されたのにもうはけたのか
839 :
名無し三等兵:2011/07/13(水) 00:00:46.50 ID:KT5GctEv
フィンランドにも憲法九条があればこんな戦いしないでいいのに(:_;)
え
当時のフィンランドに亜空間要塞「憲法九条」なんて作れるわけ無いだろ
今まさにキチガイにレイプされてる最中に、
「それ法的にアウトだよ」って教えてあげた所でどうなるもんでもあるまい。
キチガイにロジックや法なんて通じないんだから。
ロジックが通じないのも困るが、ジョークが通じないのも悲しいな
憲法9条って国王は借りたものを返さなくてよいだったっけ?
ちがうよ
「おとうさんおかあさんを大切にしよう」だよ
あれそうだっけ。
一条家と九条家の対立を描いた伝記だと思ってた。
さぁ、席に付いて。静かに。
お話しを続けますよ。
ヒトラーのフィンランド電撃訪問は何しに来たんだろうか。
マンネルヘイム元帥の誕生日祝いだけでは、あるまい・・・
手土産はあったのかな。
フィンランド側がこっそり録音したテープによると、ソ連の手応えを聞きに来た様子。
あと愚痴。
「西部戦線はことごとく天候が邪魔をする」
「アルバニア、ギリシャ、北アフリカと、イタリアが足を引っ張りまくって困る」、
「石油の問題は頭が痛い」
みたいな事を言ってたらしい。
あれネット上に英訳あるから読むと面白いよw
ソ連の戦車生産数にあきれたり
モロトフがフィンランドを脅威として過大にまくし立てて
それを聞かされたヒトラーがげんなりした話とか
マンネルヘイムが自虐的に「脅威だって?w」と答えてたり
プラベートなヒトラーの肉声って他にないので
「総統がお怒りのようです」で有名な某映画の俳優は
このテープを参考にしたらしいw
突然、ヒトラーが来て・・・
さぞ、迷惑だったろうなあ・・・
ヒトラーの乗った機体が、製紙工場の煙突にぶつかりそうになったのは有名な話
もし墜落していれば歴史が変わったかも。
ちなみに迎えに出たフィン空機にはハンス・ウィンドがいた。
ウィンドはヒトラー機を護衛した。
一方、空港にいたユーティライネンはヒトラーのひげの色をチェックし、記録に残した。
>>852 過去スレに、そこらへんの詳しい話があったね。
855 :
名無し三等兵:2011/07/19(火) 21:42:37.79 ID:YC3T8pC8
俺は知将
856 :
名無し三等兵:2011/07/23(土) 22:13:55.97 ID:cgEVAKJA
「赤い家の丘が落ちました。」知らせを聞いたユーティライネンは壕の外へ出た。
まだ散発的な銃声が聞こえる。彼は夕闇の中を進む友軍の兵士の列を見つけた。
その中に、旧知の第9中隊長アーティ・ブオレンソラ少尉がいる。「これから
俺の中隊が奪回に行くんだ。」ブオレンソラは、明るく手を振った。第9中隊は
日没を待って反撃を行い、遂に陣地を取り返した。
深夜、ごく少数の兵士達が再び第6中隊の陣地の前を通過した。ユーティライネンは
第9中隊のあまりの消耗に驚愕した。「もう2度と友と会う事はない、と確信した。」
彼は後に語っている。しかし、実際にはブオレンソラはこの戦争を生き抜いている。
そこここで同じような光景が繰り広げられていた。コラーのフィンランド兵は勝利を
疑うことは無かった。
ブオレンソラ少尉すげええええええ!
てか少尉で中隊長ってね…
編成ガタガタやね
>>858軍事初心者なもんで、あんまり部隊編成とか判らんのだけど、普通は中隊長ってどの階級の人がやるのが普通なの?
>>859 大尉
臨時編成の部隊とかだと中尉がなることも多いが少尉はかなり異例
唐突にプライベート・ソルジャーを思い出したよ
フィンランド軍って勇敢な士官の逸話が多いからか、指揮官がどんどん死傷していくイメージがある
それとも激戦では国籍問わず一般的な事例なんだろうか
>>860 ありがとう。
よっぽど人が足りなかったのか、前任者達が『カレワラ』へと旅だってしまったのか……。
それでも隊を纏めて勝っちゃうフィンランド生まれの少尉ってスゴイ。
僕は改めてそう思いました。
中隊自体も小隊規模まで損耗してるんだろうな…
なんかヴァルハラとカレワラを勘違いしてないか?
カレワラはカレリヤ地方の伝承集めてリョンルートが編纂して創作した神話だから一般的な北欧神話とは全く別物。
>>864 マジか…。
梅本さんが『輝く地』から生まれた、とか書かれてはったからてっきり北欧神話的なモノかと…
恥ずかしい。
…罰として鉄条網直してきます。
輝く地は国歌の一番の歌詞にあったと思う。
867 :
名無し三等兵:2011/07/24(日) 22:20:00.47 ID:6CJIZMiX
フィンランドの執拗な抵抗を見たソ連は、和平交渉の再開を提案していた。
「戦争終結のために譲歩すべきでしょう。」26日、マンネルへイムは最高
司令部を訪問したリッティ首相に交渉を促した。カレリア地峡のソ連軍は
偵察活動を活発化させており、マンネルへイム線には絶え間なく砲弾が
降り注がれていた。スンマのポッピウス砦の周囲は月面のようにクレーター
だらけとなっていた。百万砦も激しい損傷を受けている。
「我がフィンランドは大国ではない。長期戦を避けて、早期に戦争を集結
させねばならない。」マンネルへイムは静かだが、断固たる口調で自説を
述べた。
政府は重い腰を上げ、1月末にはスウェーデン政府を経由した予備交渉が
始まったが、ソ連の示した和平条件は極めて厳しく、それ以上の交渉は
躊躇せざるを得なかった。
>>868 ううむ、クーシネン乙。
しかしクーシネン以外の奴が仮にテリヨキの傀儡政府の首班やってたらもうちょっとフィンランドの共産、社会主義者がソ連による「解放」に協力したのかねぇ?
どうにもクーシネン同志はフィンランド人に評判悪すぎ(仲間売るような奴だから仕方ないけど…)だし、もう少しまともなお神輿なかったのかなソ連…
フィンランドにだって労働運動はあるわけで
>>868のインターナショナル以外も色んな労働歌のフィンランド語版があるよ
むしろ穏健左派の力はかなり強かったのでは。
社会民主党は大戦中もずっと与党の一角だったし。
まだ内戦の記憶も新しく「アカ憎し」の風潮の強い時分に、すぐ左派政党が出来たのが凄い。
ソ連は圧力と工作員を惜しんでなかったんだろうなぁ。
マンネルヘイムって帝政ロシアの高級士官やってたんだな
赤軍には何の未練もなかったんだろうか
マンさんは左翼嫌いです
あれだな、ハプスブルク海軍のUボートエースが、ハプスブルクの兵役逃れの
プロイセン軍伍長の支配下になった祖国を逃れてアメリカに亡命する、みたいな話だな。
ルーデルといいマンネリ元帥といい強いウヨは本当に強いから困る
戦後の『フィンランド化』なんて言葉も時期によってずいぶん意味合いが違ってるみたいだもんな
チェコスロバキアが独立回復しながら政変で共産化した頃には、次はフィンランド、なんて観測されたらしいし
マ元帥はバリバリの帝政ロシア軍人で、フィンランド語よりロシア語やドイツ語のほうが流暢に話せた
こともあり、「ロシアかぶれ」って目で見られることも多かったそうな。
マなんて略すからダムのおっさん化と一瞬思ってしまった
マ様は本当に色んな国を転々としているんだな
まさしく運命に翻弄されているけどそれを自分の力量で破っちゃうのがすごい
新たな祖国でも本当に優遇されてたか疑問だしな
建国の父なれど大統領選挙出馬して負けて以後万年名誉職だし
フィンランドの国と軍の規模で元帥です、なんて国外に出たら笑われる不相応な称号だし
ま、自分の名前冠した勲章最高位の勲章に定めて手ずから授与する面の皮の厚い閣下にはさしたる事ではないかもしれないがw
冬戦争前後の態度や発言も、現実に基づいた認識ではあってもそれだけじゃなくてなんか底意がありそうにも感じるしね
マ元帥というと普通はマッカーサー
ダムのおっさんは元帥じゃないだろ
886 :
名無し三等兵:2011/07/30(土) 12:21:01.20 ID:WDf+sGaJ
28日、コラー戦線のソ連軍の攻勢は終わった。1個連隊規模の攻撃に耐え続けた
キラーヒルでは、ソ連軍が去った後4人のフィンランド兵が生き残った。
ラトガ湖北岸では、ピエ二・ケリヴァーランの包囲網がフィンランド軍第37連隊
第1大隊と第8独立大隊によって掃討された。ソ連軍は300の遺棄死体と140人の
捕虜を残して消滅した。
「速やかに包囲網を突破して友軍と連絡を回復すべきです。」ソ連第34戦車旅団が
立て篭る西レメッティは、フィンランド軍から戦車包囲網と呼ばれていた。レメッティ・
ウオマー街道に沿って戦車が配置され、歩兵は戦車の輪の内側に壕を堀った。東端の
製粉所には砲兵が配置された。第76戦車大隊長リャザノフ大尉は後退を具申していた。
戦車モッティか……
あれ、25両のBTがいて、攻略後にフィンランド軍が捕獲したのも25両だったよな
製粉所で火器使用とかあぶねーな
継続戦争でもタリ製粉所が激戦地だったね
誰が持ってた製粉所か知らないが保障はしてやって欲しいな。
891 :
名無し三等兵:2011/07/31(日) 20:13:18.43 ID:Ywlsy8jY
フィンランド軍主力、カレリア地峡軍はまだ開戦初期からの陣地を保持していた。
この頃のマンネルへイム線の様子を、第7連隊対戦車砲中隊のハマライネン少尉は
語っている。
「歩兵の塹壕が戦線の中央にあり、その前方にはコンクリート製の対戦車障害が
ありました。7つの機関銃座があって、コンクリート製の第12号宿舎という地下
掩体壕もありましたが、我々の地下壕は森の端の、丸太を組み合わせて作った
もっと簡素なものでした。屋根には石を敷き詰め、その上に薄く土がかかって
いました。壕には15名の兵士が詰めており、ストーブのおかげで中はサウナの
ように暖かかったのです。」
彼らは1月を比較的平穏に過ごした。
ハマライネン少尉はヴィープリまで行くんだっけ。
継続戦争では名前が出なかったように記憶してるんだけど、
やっぱり生きて終戦を迎えられなかったのかな。
あの筆まめな少尉さんですね・・・
894 :
名無し三等兵:2011/08/06(土) 19:57:55.50 ID:Kpqm06fx
31日、空軍の技術将校ヴァイノ・マンティマー中尉が仲間と昼食をとっていると、
一人の軍曹が現れた。マンティマーは1931年に整備士に応募して以来、裏方として
空軍を支えていた。「この中で外国の技術者と仕事をしたい者はいるか?」その場に
いた技術者は、豆のスープを食べている最中だったので左手を挙げて応えた。軍曹は
マンティマーに同行を促した。別室で待っていた将校が言った。「緊急指令だ。
ヘルシンキへ向かってくれ。」
マンティマーは、私服で9時の汽車に乗り込んだ。ヘルシンキの空軍司令部で、彼は
ストックホルムへ飛ぶよう命ぜられた。「トゥルクへ行け。そこにマルミ行きの
ユンカーンスが待機している。愚図愚図するな。」何が待っているかも知らずに
彼は飛行場へ向かった。
ブルーステルの整備かな?
冬戦争じゃあ出番まだだべ
1941年初あたりだとあれだって結構超兵器だし
G50かな?末期に使ったはずだし。
世界で最も美しい戦闘機のやつですよ
モランですか。
寒いと効き腕が凍えるボクサー・・・
カーチスモデルH75
901 :
名無し三等兵:2011/08/13(土) 19:01:58.01 ID:IVJ47zjJ
機中でマンティマーに任務が説明された。それは、フランスから軍事援助として
供与されたモラーヌ・ソルニエMS406戦闘機の受領であった。同機は1938年に
生産が始まったばかりの低翼単葉、引き込み脚、密閉風防採用の新鋭戦闘機である。
ユンカースは着陸態勢に入った。マンティマーは未だ実戦経験の無いこの戦闘機の
構造を理解し、来る戦闘に耐えうるべく維持整備しなければならなかった。戦時下の
フィンランドと異なり、眼下に見える光り輝くストックホルムの町を見て
マンティマーは感慨にひたった。
到着が深夜であったにも関わらず、スウェーデン側は歓迎の宴を用意していた。
したたかに酔ったマンティマーが目覚めると、日付は2月1日であった。気温は−25度。
霧が町を包んでいた。
‐25度の霧…凍ってるよね…
気温より河川の温度の方がはるかに高いと、湯気が上がって霧になるんだよ
北海道の冬でも河川から湯気が上がる様子がよく見られる
904 :
名無し三等兵:2011/08/14(日) 11:06:53.22 ID:1vWou3Mu
ソ連軍は次の決戦の場をカレリア地峡に定め、その準備に余念がなかった。
赤軍司令部はマンネルヘイム線突破の研究に注力した。
「有力な火力支援を組織しなければならない。」ニコライ・ヴォロノフは
前線司令部に要塞破壊と砲兵使用問題の専門家を派遣することとし、古参の
砲兵将校レオニード・ゴヴォロフ少将が第7軍砲兵担当参謀となった。
ヴォロノフは砲兵局の嘗ての同僚で、今は野戦軍を指揮しているグレンタール
にも意見を求めた。「ここの地形、気候を考えると航空偵察や無線連絡に
多くの期待は出来ない。直協砲兵は、極力想定戦場の近くに配置する事が
望ましいだろう。」
ヴォロノフは各部隊に直接砲兵を配属し、これを直接照準主体で用いる事とした。
マンネルヘイム線崩壊の始まりか…
なぜか司令官になってしまった校長先生は戦後復職できたんですか?
907 :
名無し三等兵:2011/08/15(月) 20:27:40.14 ID:Ce9GkS/e
「野戦砲兵は突撃部隊を効果的に支援しなければならない。単に
塹壕線を制圧するのでなく、敵陣全体の完全破壊が目的だ。」
ヴォロノフは第7軍司令部を訪れた。「連隊砲兵は敵陣地に直接
砲火を浴びせます。師団砲兵は、その背後の交差点、砲兵陣地等
の重要拠点を、軍団砲兵は敵背後を叩きます。」ゴヴォロフは
砲兵の配置を説明した。
ヴォロノフは大威力の野戦重砲を大量投入する縦深制圧理論を
具現化しようとしていた。「準備砲撃は1時間、もしも戦車隊の
支援が得られなければ3時間だ。逆に強力な戦車の支援があれば
砲撃は15分で良い。戦車が前進を始めたら、砲兵は先頭戦車の
300m先に弾幕を張るのだ。」
ソ連軍は1kmあたり30門の砲を集めていた。
>>906 戦後は戦犯裁判に巻き込まれて1947年に54歳でお亡くなりに。
でも息子さんも軍人の道に進み、将軍にまでなられました。
ところでシーラスヴォ中将が校長先生だったというソースはどこ出典なの
フィン版のwikiにも記載ないのだが。テリヨキの教育委員会やってたとか近いのはあるんだけど。
何お前らフィンランド語読めるのかすごいな。
最近はぐぐる翻訳という便利なものがありまして。
フィン→英ならそこそこの精度?
瑞典語なら…
フィン語は日本語と同じ膠着語だから
ググル先生でも単語を手動で分割しないと上手くいかない・・・
ググル先生と言えば
最近アインシュタイン博士の自伝を機械翻訳して校正せずに出版したらエライことになってた、ってのがあったな
スウェーデン語は単位は取ったが読めるわけではないw
915 :
名無し三等兵:2011/08/21(日) 09:38:51.98 ID:eEa+fcXY
ソ連第164重砲連隊のニコライ・ポノマレンコ中尉は、前線観測班を率いて
観測哨に陣取っていた。彼らの毎日はフィンランド軍陣地の偵察とその報告
だった。「全く様子がわからんな。奴らは隠れるのがうまい。」彼は舌打ち
をした。何度も威力偵察が試みられたが、恐ろしいほど正確な迫撃砲の集中
砲火を浴びて多くの犠牲者を出していた。フィンランド軍砲兵陣地を探る
ために音響測定班も投入された。彼らは砲声を元に陣地の方向は割り出した。
しかし深い森の中に隠蔽された陣地の場所は特定出来なかった。しかし、
懸命な努力により、目の前にあるのはコンクリート・トーチカではなく、
材木と岩石で出来た防衛拠点であることがわかってきた。
コンクリはお高いですからね。
漂石ならいくらでも転がってます。
木材は戦争が終わったらまた土に戻るし
地球に優しい・・・
牧場の少女カトリでも、カトリがモレーンの上に座って羊を見張ってるシーンがあったよな。
名作劇場のリサーチははんぱじゃない。
919 :
名無し三等兵:2011/08/23(火) 22:18:34.05 ID:+nuJUR0q
西レメッティで戦うフィンランド第4軍団所属第4猟兵大隊は、増援に駆け付けた
第37連隊の1個中隊と第13師団砲兵の支援により、包囲網を締め上げていた。
「奴らは堅固な地下陣地に籠り、天井には戦車を据えて機関銃で囲っている。
正面攻撃は無意味だ。」大隊長のマッティ・アールニオ大佐は腕を組んで考え
こんだ。
その時2名の兵士が見事なシュプールを描いて本部前に止まった。ビンディングを
素早く外し、2人は本部に駆け込んだ。「ラウリ・トルニ伍長です。」下士官が
敬礼している間に、もう一人の兵士が机上に地図を広げようとした。しかし、
その手はかじかんで、思うようにいかず手こずっていた。トルニ伍長はとっさに
短剣を引き抜くと机に突き立て、地図を留めた。「北西の守りは厳重です。
しかし、クイッカの農場から敵の背後に潜り込むルートを見つけました。」
トルニの指が地図をなぞった。
アールニオは目を輝かせた。「でかしたぞ。」
この「短刀」はプーッコだね。
スキー移動か
922 :
名無し三等兵:2011/08/26(金) 18:03:56.41 ID:qH2EKRs9
冬戦争時の スキー部隊が使ってたストックには日本の竹が使われてたらしい
大隊長が大佐とか、どんな変則的な編制してんだよ、という
降格されてました、とかじゃあるまいに
しかし、フィンランド人でも指はかじかむのか、と思うのはやっぱ偏見だなw
映画「ウィンターウォー」を観た。
チラシの降伏勧告だけだったのは寂しい。
ちゃんと史実どおりに放送や肉声による説得が欲しかった。
そして、攻撃も砲撃もない静かなひと時を楽しむ様子を描いて欲しかった。
925 :
名無し三等兵:2011/08/27(土) 19:25:51.87 ID:ymu1MZ8z
2日の夜、フィンランド軍は準備砲撃でソ連軍を釘付けにしている間に
2個中隊を敵戦線背後に浸透させた。兵士達はライフルを置き、手榴弾、
TNT火薬、火炎瓶を背嚢に詰め込んだ。短機関銃を持っていない兵士は
機関銃中隊や対戦車砲中隊の兵士から拳銃を借りた。深夜フィンランド
軍は攻撃を開始した。
激戦は2昼夜続き、最後におよそ1000名の死体を残して包囲網は消滅した。
「戦車32両、トラック40台、野戦炊事車6台、76mm砲4門、45mm
対戦車砲2門、それから軍楽隊楽器一式だ。軍団本部に打電しろ。」
戦利品を数えて回る将校の声も明るかった。
レメッティ西のモッティが壊滅ですか・・・
>軍楽隊楽器一式
なんて羨ましい戦利品、ウチにも欲しい
ソ連の炊事車って何が作れるんだろ
ビーフストロガノフ
キエフ風カツレツ
きのこの壺焼き
と、言いたいところだが
カーシャと言われる米や大麦などと肉や野菜のお粥がメインだと思う
>>928 あんてーくし氏のサイトに現物が出てますな。
それだけ食べられれば凍死などしない
933 :
名無し三等兵:2011/08/28(日) 21:14:22.34 ID:cPRaTWNB
ブルトフタ空軍基地では、フランス空軍のエティエンヌ大尉が2人の技術者と共に
フィンランド軍人を迎えた。「この戦闘機の全幅は10.62m、全長は8.17m、翼
面積は17.2u。戦闘時の重量は2500kgになる。動力源はイスパノザ12Y-31
液冷V型12気筒エンジン860馬力だ。」フランス人は早速説明を始めたが、彼らは
フランス語しか話さず、マンティマーはマニュアルの絵図を追いかけながら必死で
話の内容を理解しようとした。スウェーデンの技師が通訳として彼をサポートした。
機体にエンジンが取り付けられた。機関銃と無線機が搭載され、ガソリンとオイルが
運び込まれた。整備員が点検完了を報告する。エンジンが起動し、待機していた
テストパイロットに合図が送られた。
フランスの冬ならちゃんと動いたんですけどね・・・モランは。
フィンランドの冬は寒すぎました。
そこでソ連製の心臓ですよ
ブルーステルにも、チャイカのエンジンをプロペラごと換装。
予備パーツが全く入ってこないから・・・苦労したろうね。
ロシア製のエンジンはみんなコピーかよと思ってしまった
よくもまぁ、少ない戦闘機や高射砲で防空任務を頑張れるものだ
938 :
名無し三等兵:2011/09/03(土) 19:00:50.94 ID:II4olPoT
フィンランド、フランス、スウェーデンの混合チームは、言葉の壁に悩まさられながらも
MS406の組み立てと試験飛行を繰り返していた。可変ピッチのプロペラ、油圧式フラップ、
20mmモーターカノン等の新式技術は、マンティマーを興奮させた。フィンランドからは
輸送要員のパイロットも到着し、飛行訓練も始まった。
4日、点検を終えた最初のモラーヌ・ソルニエの編隊が飛び立って行った。この日以降
モラーヌ・ソルニエは準備が整った順に2〜5機の編隊を組んでフィンランドへ送られ、
トゥルク、ポリ等ボスニア湾岸地区の防空任務に就いていた第28戦隊に配属される。
そのモーターカノンがねえ・・・
940 :
名無し三等兵:2011/09/04(日) 19:46:06.03 ID:9fvHHsvF
ソ連第20重戦車旅団は、工場から新品の戦車を受領し、スンマ戦線に復帰した。
デュカ上級中尉の修理中隊も不眠不休で働いていた。現地で部品交換するだけで
済むものもあったが、徹甲弾が貫通した車体はレニングラードへ送り返さねば
ならなかった。血、肉片や脳漿が飛び散った車内を洗浄し、塗装し直すのは気の
滅入る仕事であった。しかし彼らの献身的な努力により、旅団戦力は定数を充足
した。補充要員も到着し、特に歩兵との恊働に訓練の重点が置かれた。戦車兵達は
思い思いのスローガンを車体に書き込んでいた。「祖国防衛のため、何も恐れず
前進せよ!」
マンネルへイム線に対する、30万発にも及ぶソ連軍の準備砲撃が開始された。
oh…やっぱりグチャグチャなんだな…
>>908 フィン語のwikiだとテリヨキの教育委員会の理事長をやっていたと読めるね。
理事長ってのは学校法人の長だから校長でいいんじゃないの?
たしかJSには、車体底面に車内洗浄用のハッチがあったはず。
撃破されて回収されてきた車体にホースで水入れて洗う。
中には・・・あれやこれやの破片が・・・
中を水で洗浄なんてしたらそれこそ駄目になりそうだが
血と古い水の混じったにおいとか・・・
ウォトカを飲んで忘れるんですねわかります
冬戦争で捕獲したT26には、車内に凍死したロシア兵が入ってたのも・・・
あるんだろうなあ・・・
中でソ連兵が凍死してるのに外にいたフィンランド兵が無事ってのがなんとも・・・
ウォトカが無かったんだな
マイナス40℃ではヴォトカでも凍るなあ。
ポーランドのお酒、ズヴロヴカは凍らせると美味だよ。
951 :
名無し三等兵:2011/09/07(水) 22:45:58.39 ID:keVJ05X0
スンマへの攻撃は連日続いていた。ソ連軍には新たに3個師団が到着している。
ソ連軍の先鋒は、第1線陣地の占領に成功しても予備隊を投入して単独で前進
することなく、攻撃中の他の師団の前進を確認し、防御態勢をとって次の
突破地点を探した。
防御側のフィンランド兵は堅固な塹壕陣地に潜り込んでいるため、ソ連軍野砲
の直接射撃も手が出ず、前線は固定化していた。このため、本格攻勢開始に
先立ち、何日にも渡る準備砲撃が行われたのだ。
ズブロッカはなんで桜餅そっくりの香りなんだろうか?ポーランドではリンゴジュースで割るのが多いみたい。ポーランドの留学生から聞いた。
少し前まではフィンランディアのクランベリー味が日本にもあったんだが輸入されてないみたい。
>>951 砲兵大好きロシア軍だから、スンマ村はどえらい砲撃を食らうんですよね・・・
954 :
名無し三等兵:2011/09/10(土) 17:37:49.33 ID:UQpIaLfe
フィンランド側からは物量に物を言わせて攻撃するソ連軍であったが、
その実情は必ずしも単純なものではなかった。
砲兵隊にはコンクリート・トーチカ用の特殊砲弾が支給されていたが、
その使用には上級将校の許可が必要とされていた。第90狙撃師団の
大隊長が、攻撃前にポノマレンコ中尉の観測哨を訪れた。「同志中尉、
この書類にサインして欲しい。」ポノマレンコが目を通すと、それは
前面にコンクリート・トーチカがないという証明書であった。「この
書類がないと攻撃を開始出来ないのだ。」特殊砲弾使用の申請をしていない
以上、コンクリート・トーチカはあってはならないのだ。もしも攻撃が
始まってコンクリート・トーチカが発見されればNKVDに召還される
のであろうか。彼は赤軍の官僚制度を呪いながら書類にサインした。
>>特殊砲弾使用の申請をしていない以上、コンクリート・トーチカはあってはならないのだ
書類を申請してトーチカが無かった場合の方が恐ろしいのだよな・・・
oh…
まさに官僚主義だね。
うへぇ・・・ 頭悪ぅ・・・
959 :
名無し三等兵:2011/09/11(日) 19:07:27.70 ID:V+tZjV1W
ソ連軍が、フィンランド軍防衛戦を弱体化させる為の準備砲撃に時間を掛ければ
掛けるほど、攻撃正面とそのタイミングを把握したフィンランド軍は、攻撃待機
中の部隊に集中射撃を浴びせた。
「村が燃えている。」ソ連第100狙撃師団第85連隊のチェティボック曹長は炎を
見た。「違う。あれは火炎瓶攻撃により味方の戦車が燃えているんだ。」上官が
答えた。砲声が轟いていた。砲兵はいつも後方にいて、壕の中で生活する。敵兵を
見る事もない。「実を言うと砲兵は羨ましかった。戦車兵になりたいと思った事は
ない。」チェティボック曹長は、後にインタビューに答えている。
モロトフさんちの特製カクテル、キテタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!
うーむ・・・
正に鉄の棺桶か・・・
>>952 少し考えるんだ。ズブロッカのあの野草の匂い…。
フィンランディアにあったクランベリー味…。
オレはレモンや唐辛子を漬け込んだウォトカを見たこともある。
特別な工夫はいらないんだ。
何か自分が気に入っている風味というものがあるならば、
その風味の基を瓶の中に入れ、冷蔵庫で満足するまで寝かせておけばいい。
そうすればオリジナル味のウォトカができあがる。
964 :
名無し三等兵:2011/09/16(金) 22:45:30.62 ID:P9beGBF1
「少なくとも3個狙撃師団と1個戦車旅団が攻撃に参加しています。」マンネルヘイムは、
幕僚からスンマ戦線の報告を受けていた。ソ連軍の進撃は遅々としたものであったが、
これまでと異なり、前進することより敵の火点をつぶすことに集中しているようだった。
カレリア地峡軍司令部は、総司令部予備の第5師団の前線投入を強く要請していた。
ソ連軍は、数と戦力の有利を生かし広正面を同時に進撃し、防御側に戦力の分散化を
強要していた。「ブルシロフ以来の伝統だな。」
この時第5師団は戦線の15km後方に控置されている。この時点では、まだ状況は
差し迫ったものだとは考えられなかった。「要請を認めよう。ただし、1個連隊のみだ。」
マンネルヘイムは命じた。併せて第3猟兵大隊が前線へ移動を開始した。
なんかウィンターウォーって映画見たけど長い戦争を120分くらいで表したからなのか微妙に感じた…
相手の武器ろ獲とかやらないのね
どなたか詳しい方はいらっしゃいませんか…
>>965 ウィンターウォーの見所は、ダッシュで塹壕に飛び込むシーン。
塹壕の中には死体役の役者さんが身動きしないで寝てるんだけど、
そこに全力疾走で飛び込んだもんだから、
全体重+ダッシュの直撃を食らった死体役の人が悶絶してのた打ち回ってるシーンがある。
967 :
名無し三等兵:2011/09/17(土) 22:59:50.27 ID:hFLA8mVB
スンマを守るフィンランド第7連隊は、ソ連軍に激しい砲撃と銃撃を浴びせていた。
しかし、前線の第1及び第3大隊の疲労は極限に達していた。「前線の兵士はもう
限界です。」第1大隊長のクルト・アルフルソン大尉は連隊長のカーロ・ヘイスカネン
大佐に訴えた。「第2大隊は第1大隊と交代しろ。」彼は予備として待機していた
第2大隊に命じた。拠点Sk2の周囲にはソ連兵が充満している。
この夜、増援の第3猟兵大隊が到着した。「第3大隊の戦線を引き継いで欲しい。」
ヘイスカネンの要請で、彼らはSk2に対する反撃に投入された。数発の砲弾が
ソ連軍終結地で炸裂した。貧弱な支援砲撃であったが、第3猟兵大隊の兵士達は
士気を高め、ソ連軍を撃退した。
>>965 「Tali-Ihantala1944」をご覧ください。
文句なしの傑作ですよ。
>>967 本当に貧弱な支援砲火ですね・・・
>>965 地味にDP機銃を使っていたりする(火焔放射戦車のシーン以降)
ラティ・サロランタが弾詰まりを起こして、射手が装填レバーを何度も引いた挙げ句に弾倉を交換するとか、意外に細かい
本国版のシーンをいろいろ削った米版を日本語化したと聞いたから、いつか完全な本国版を手にしてみたいものだ
970 :
名無し三等兵:2011/09/18(日) 18:52:06.92 ID:gCk+PfcQ
8日、スンマでは戦車に支援されたソ連軍が、またも煙幕に紛れてマンネルヘイム線の
突破を図った。各戦車は装甲された橇を引き、兵士を運んでいる。
フィンランド第3猟兵大隊のエイナー・シャデウィッツ伍長は戦車によじ登り、ハッチを
叩きながら叫んだ。「開けろ、イワン。これは死のノックだ。」フィンランド語を解さない
ソ連兵がハッチを開けた隙間に、シャデウィッツは手榴弾を放り込んだ。雪の上に伏せた
彼の耳に戦車が爆発する音が聞こえた。攻撃は何時ものように夕方には撃退された。
150もの橇がフィンランド軍の手に落ちている。
それでも第2軍団長のハロルド・オーキュストは、総司令部に第5師団との交代を具申して
いた。「第3師団の将兵は疲労の極みにある。」
>フィンランド語を解さないソ連兵がハッチを開けた隙間に、シャデウィッツは手榴弾を放り込んだ
酷いw
というか開けるなよw
973 :
名無し三等兵:2011/09/19(月) 19:05:12.12 ID:hMZf+xGE
随伴の橇に乗っていた兵士はどこに行った・・・
そこでタンクデサントの出番なのですな
戦車で引くそり、アイディアは良さそうですが・・・
フィンランド軍の銃弾が簡単に貫通してしまい、意味が無かったそうな。
フィン側も似たような橇使ってたな。
戦時映像に映ってた記憶が。
あと関係ないけどフィン空の使ってたアエロザンがカッコいい
フィンランド軍の橇は簡単なもので、兵士は乗りませんね。
銃やら弾を載せて引っ張ります。
979 :
名無し三等兵:2011/09/19(月) 23:28:22.00 ID:oV4RWc5C
10日、リッティ首相ら政府首脳がミッケリを訪問した。マンネルヘイム線はまだ
持ちこたえている。ラトガ・カレリアでは第23師団が到着し、ヴォロジェンキヴィ
では、ソ連第18狙撃師団第208連隊がまるごと包囲された。そこはさっそく連隊
包囲網と名付けられた。
「無線傍受によると、ロシア兵は凍死した戦友の毛皮帽やフェルト長靴を巡って
諍いまで起こしているようだ。」マンネルへイムは戦況を説明した後に言った。
「今だからこそ、政府は和平交渉をすべきなのだ。」
連隊包囲網ですか。
何人くらいがいたんだろう。
ついに和平交渉か
憲法九条と非核三原則破棄するなら原発なくしても良いけど。
ロシア空軍お得意の誤爆でしょうか・・・
>>983 我々はフィンランドの労働者にパンを投下しているのである。
なんだ、またパンか…
このパン爆発するんですけど…
爆竹パンパン
じゃあ乾杯といこうぜイワン
瓶をありったけ持ってこよう
989 :
名無し三等兵:2011/09/23(金) 10:54:43.43 ID:V+iA4xH5
11日は良く晴れた日曜日だった。8時40分、零下20℃の中、何時もの様に
ソ連軍の砲撃が始まった。ソ連第20重戦車旅団司令部は、第91戦車大隊を
支援に送り込んだ。
「15分おきに暖気運転しろ。」戦車長が運転兵に暖機運転を命じている。
第91戦車大隊のハラブロキン上級中尉は、踏み固められた雪道を歩きながら
彼らと共に出撃する歩兵大隊の陣地に向かった。「防寒服の右袖を捲り上げて
くれませんか。敵味方の識別のためです。」ハラブロキン上級中尉は、歩兵
大隊の将校達と打ち合わせた。その場で最先頭の部隊は青い小旗を用意する
ことも決まった。
まだ瓶の準備が出来ていないから明日にしてくれ頼む
パン籠にカクテルと、モロトフおじさんは太っ腹だねえ・・・
(^。^)シベリウスの音楽がやっと聴ける季節になりました。
良い曲だよね
小学生の頃に牧場の少女香取で初めて聞いて印象に残った
クラシックって貴族やインテリの音楽と思ってた中学生の頃
反骨精神というかソウルというか、そんな気持ちのこめられた
クラシックもあるんだと知って感銘を受けた
戦前は、場末のパブでさえ「今度○○市民オーケストラに入った新人のオーボエ奏者がさぁ…」みたいな話がされていたと聞くよ。
今より音楽のジャンルがずっと少なかった事も、聴く曲の選択肢の中に入りやすい要因だったのかも。
いずれにしてもクラシック音楽がもっと身近だったんだな。
995 :
名無し三等兵:2011/09/24(土) 21:00:07.43 ID:9Up6fKLP
11時半までに、フィンランド軍各拠点間の連絡は断たれた。「火線を延伸しているな。
間もなく始まるぞ。」第7連隊対戦車砲中隊のハマライネン少尉は砲手のムルトヤルヴィに
囁いた。彼らのボフォース37mm砲は、待機壕のすぐ横に設置してある。正午近く、戦車と
共にソ連軍は前進を始めた。既に陥落したSk2の廃墟周辺から次々とソ連軍が姿を現した。
疲れきった第3猟兵大隊と第7連隊第2大隊が駆けつけてきた。
ラーデ地区でも、ソ連第123狙撃師団の攻撃が始まっている。2日前に到着したばかりの、
アーサー・リンドマン大尉率いるフィンランド第9連隊第2大隊375名が迎え撃った。
筆まめな少尉さんが再び登場です。
>>992 お前んとこみたいに一次調査の段階で半島にワープしちまうような家系と一緒にするなよ
うちは少なくとも三百年前から江戸に住んでんだ
「三代続けて」は単純に三世代続けてって意味じゃねえぞ
日本で暮らすならこの程度の日本語は覚えろや
1000ならフィンランド赤化
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。