南雲忠一中将を再評価するスレ(止)

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728GF長官
>>727の続き

同時に、初期の混乱から態勢を立て直しつつあったF4F隊(VF−2 
フレッド・ボリスJr大尉指揮・4機)が、高橋隊の降下を発見し阻止行動
に移る。そこで、帆足隊とボリス隊の空中戦が展開された。

山本重久大尉(翔鶴制空隊・2小隊長)の回想によれば、

「艦爆隊の突入を容易にするために、とにかく邀撃のグラマン戦闘機を引き
付けておくのが我々の任務ですから、遮二無二突っ込んだ。なにしろ妨害
するのが先ですから、少し遠いと思ったが射撃に入った。遠くで操縦席の
パイロットがのけぞるのが見えたが、深追いするのを避けて次の目標に
向かった」                            (『暁の珊瑚海』)

制空隊の任務がよく分かる証言です。
直掩隊の任務は、敵戦闘機の撃墜ではなく、「味方艦爆・艦攻を護衛し、
その攻撃を容易ならしめること」(>>117
729GF長官:2010/01/09(土) 22:28:02 ID:???
>>728の続き

極論を言えば、射弾が敵機に当たらなくても良い。その射線を外したり、
攻撃企図をくじくことが出来れば十分なのです。
一機一機を撃墜するまで追い回すというのは、理解不足になりますね。

「高橋隊の急降下爆撃は、翔鶴戦闘機隊の奮戦により突入前の妨害を
免れたのである。そして彼らの直上500メートルには、帆足大尉の第1
小隊3機がぴったりとはりついて直掩任務に就いている。

対空砲火の集中する中でのこの危険な直掩任務は、帆足大尉が単機
となっても続けられた。戦闘機がともすれば任務を忘れて空戦をやりた
がり、そのために無用な被害を続出させた例が多かったために、この
果敢な行為は艦攻隊搭乗員等の後の語り草となったようである」

帆足隊の獅子奮迅の活躍により、高橋隊は全機投弾に成功。
19個の爆弾が全て外れるとは考えられませんね。しかもレキシントンは
両舷より挟撃されて身動き取れない状態です。

これは戦果に期待!