1 :
名無し三等兵:
制服可愛くて、進学レベルが高くて、イジメは絶対許さない姿勢で、
卒業までに普通校課程の他に、英語、他一カ国後ネイティブレベル、
看護婦並みの医療技術(理論、実践共に)、婦人警官並みの護身、格闘術、
二輪、四輪限定解除、マナー、礼儀作法も修得・・・で、6年間 男 不可
と、いうのはどーでしょう。
卒業時、内部試験で防大、旧帝大進学可
予備士官として登録
学費、諸経費無料 給料支給
卒業試験は上記技能、単位修得済みの上
富士の樹海、もしくは日本アルプスから地図無しで生還すること
・・・けっこう、人集まるんじゃないかな
2 :
名無し三等兵:2008/01/29(火) 21:11:37 ID:???
3 :
名無し三等兵:2008/01/29(火) 21:19:37 ID:???
4 :
名無し三等兵:2008/01/30(水) 08:30:50 ID:5zL91HRA
ここで、誰かSSを・・・
5 :
名無し三等兵:2008/01/30(水) 10:11:55 ID:???
ミキプルーン
6 :
名無し三等兵:2008/01/30(水) 20:03:58 ID:???
7 :
名無し三等兵:2008/01/30(水) 21:16:51 ID:c6oM72R5
規定時間内に50レス超えなきゃ落ちるんちゃう?
8 :
名無し三等兵:2008/01/31(木) 18:39:48 ID:Z4M1ZXKf
そろそろ、誰かSSを投下してくれるかな?
9 :
名無し三等兵:2008/02/01(金) 22:03:22 ID:???
555さん
どこまで出来てます?
10 :
名無し三等兵:2008/02/01(金) 22:22:41 ID:???
前スレが500KBに到達したので
書き込んでください
11 :
555:2008/02/02(土) 13:14:47 ID:???
>9
前スレ>9関連…38KB
まだ出せません…というかお蔵入りしそう…
他のヒトお願いします
参考
BST…106KB
BSU…9KB
BSV…85KB
12 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 13:18:20 ID:5m9O5DUw
お蔵入りは勘弁!
なんとかお願いしたいです。
で、前スレでも書きましたが「寝かしておく」ってゆーのはどうですかね?
あと、さわりだけでも投下して、コメントとかで色々アドヴァイスを受けると言うのも
「旧家のヒト」の現状説明は大変役に立つものでありましたし。
ご考慮ください
13 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 13:22:22 ID:???
あと、前スレに
>このスレも終わりなのだが、「どこまで書き込めるか」が不鮮明なので
>新スレも書き込みにくいし、かといって放置もできんし・・・で困っている。
>もっと、リアルに残キロバイトが表示されればいいのだが・・・・
>しかし、読み流してみたけど実りの多いスレであったなぁ・・・・
と、書き込もうとしたら「満タン」で書き込み不能となっていた。
皆の衆、そーゆー訳で書き込みとかSS投下よろしく!
14 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 15:00:34 ID:???
15 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 19:59:39 ID:Ue5C8DO+
【家で酒を作る方法】
■用意するもの
ペットボトル
ドライイースト
100%ジュース
■造り方
1.ペットボトルに7分目くらいまでジュースを注ぐ。
2.ドライイーストを加える。(2グラムくらい・テキトーです)
3.しばらくすると泡が出てくる(イースト菌がアルコールを造っている)
4.たまに気を抜いてやる。
5.たまに混ぜてやる。
6.1週間くらいで完成。
ぶどう酒(ワイン)
洗ったペットボトルにドライイーストとジュースと砂糖を入れれば出来ます。ワイン終わり
補糖は2000mlに200g
蜂蜜酒(ミード)
洗った2Lペットボトルを計りに乗せて蜂蜜500gから700gをぶちゅ〜!
ドライイースト10gをボトボト振り掛けて、水道水で満タンにすれば終わり
りんご酒(サイダー/シードル/アップルワイン)
洗ったペットボトルにドライイーストとジュースを入れれば出来ます。サイダー終わり
どぶろく
1`の乾燥米を炊いて、4L瓶の4Lのところまで水を足して作ります
糖化の材料とドライイーストを掛けてラップして終わり
16 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:02:04 ID:???
↑
を、造ったは良いが食中毒とか起こしたら
どの程度の問題になるのか?
防女衛生科専攻学生とかのネタ投下が待たれる
17 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:19:09 ID:???
>>16 衛生科の学生はSSに登場していないから
SSをお願いします
18 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:38:55 ID:???
「初陣」は卒業生の話だったし・・・
19 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:42:19 ID:???
新スレ落成おめでたく。
>>1さん乙…で良いのかな?
>>11 (555)様、例の砂漠戦でしたらネタがあったもので
書いていたのですが(親類と知り合いをネタにしました(w))
途中で挫折中。
やらなければいけない事や場面場面は浮かぶのですがその途中を
繋ぐ描写が些かネックで。
スレ落ち防止の時間稼ぎ程度で良いのなら
一部を投下させて頂き特に描写についてご指導頂きたい所。
>>12 「旧家の人」と言うのは私のほうかな?
あの程度で良いのなら又なんか書き込ませていただきますが。
>>15 その方法だと少しずつ舐めるか何かで確認しないと
丁度いい時期の確定が難しそうではありますな。
20 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:42:39 ID:???
21 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:42:47 ID:???
ところで、555氏が現在執筆中の、砂漠のサムライ少女だが
色々苦労されておられる様子。
できれば、さわりだけでも試験投下していただければ
我らも禁断症状もおさまるし、応援できるのだが・・・
ご考慮くだされ
22 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 20:50:58 ID:???
そう言えば前スレで
>演習後の打ち上げなら
>野生のクマーとか、猪とか、狸とかもありそうだ。
と言うのが有りましたが、うちの山で実際に出くわした猪を
知り合いの所の娘さんが仕留めた事がありましたなぁ(苦笑)
それでこんなネタを。
演習中に遭遇した猪を色々あって仕留めたんだが、
こんなのを捌いた事が無いので思案中の一同。
んで経験があるものは居ないか皆に聞いた所
某地方の旧家出身の「蟲も殺さなそうな」
容姿と雰囲気の級友がおずおずと
「あの、実家で私がしているやり方で良いのでしたら〜」
と言いながら志願してきたり。
んで一同不安を感じながら任せてみたら、
「あ、血を受ける容器が無いので少しやりにくいですね〜」
と言いながら活締(血抜きなどの下処理)をしたり、
「もう一寸小さい刃物のほうが使いやすいですね、やはり。」
等と言いながら剣鉈
(色々支給品で「やっちゃいけない」事を補う為に持ってきていた)で
手際よく獲物の身から皮を剥しつつ
「脂が付くと刃物は直ぐ切れなくなるんでこの場合凧糸か何かの方が
良いんですけど仕方ないですね〜」
なんて言いつつ手際良くてきぱきと解体していったりと。
・・・結局晩のおかずが増えただけではなく
かなりな量の「お土産」もつきましたとさ。
などと言うネタを振ってみるテスト。
23 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 21:04:56 ID:???
で、大量のお肉を冷凍しておくのも芸がないので
屯田兵な娘が「ガーデン」で燻製に。
小隊全員のおやつとして、大変役にたちましたとさ
24 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 22:14:20 ID:???
前スレで子供の時に中近東に滞在してたとゆーのが
経験談を語るとか言ってたけど、結局投下がなかったよな
25 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 22:49:48 ID:???
後に書く人(達だと良いなぁw)が気を楽にして書き込めるように
あえて未完成なのを推敲無しで投下w。
「砂の城砦」
序章
まったく。
地球の反対側の一面砂だらけの砂漠の中で「伝統芸能」を
行う事態になろうとはご先祖様たちも思いもしなかったでしょうね
砂の土手の間の犬走りを内心苦笑しつつ走りながら、一人思う。
しかし胸が邪魔ですね。
わんはんどれっど
射撃点到達。立ち膝姿勢 弓に矢を番えながら状況把握。
対象、射撃開始線内。煙草の火とライターの火を補助に照準。
弓を体の側面にひき、
地面に極力水平に伏せながら 連続して放つ
対象前衛三名に皆中・転倒。以後反応なし。
つーはんどれっど
頭巾を直し、弓・「壺胡(つぼやなぐい)」を確認し
装束を翻しつつ次の射撃点へ。
胸が邪魔で一々動き難い。
26 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 22:50:34 ID:???
すりーはんどれっど
射撃点到達。立ち膝姿勢へ移行。状況把握。
目標・対象の後衛へ。対象昏倒。
なう
予め射撃点の脇に築かれた退避壕へ
装備ごと飛び込み頭を下にしてしゃがみ込む。
胸が膝とぶつかるが意識で押しのける。
閃光。廃材を利用して仕掛けておいた投石器と
石弓がちゃんと仕事をしたらしい。
こっそり相手の様子を探るとでたらめな方向に
銃を乱射するもの、安全装置が外せないのか
混乱しているものなど居る。
銃を乱射しているものから順に命中させ、
対象の全目標が動かなくなったのを確認しつつ襲撃点へ移動。
襲撃点に到着。
事前情報通りテクニカルを含むピックアップが3両。
まず今まで布に包んで背負っていた装備を展開・点検ののち弾倉を装着・
応急装備の二脚架の展開と着剣をしつつ状況監視。
全車両射撃開始線の中に在る事を確認し弓に矢を番えて立膝で連射
車外に居た2名、倒れて動かず。
27 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 22:57:53 ID:???
タイヤを目標に銃撃開始。タイヤ毎に一発で充分な様な気はしたが
念の為二発ずつ撃ち込む。
全弾命中。車内にいた一名が逃げ出したが慌てず騒がず弓箭で一射。
動かなくなった事を確認して監視所は変わらず監視を
続けてもらえるようお願いしつつ待機者たちに合図を送る。
…と言う所で中断。この後日が昇るまでにユンボとブルドーザーで
砂の壁と堤と薬研堀を築いて之と逆茂木で突進力を殺して
武装集団を各個撃破を図ったり此処に至るまでを
回想の形で語ったりと言う描き方をする心算だったのですが。
28 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:01:29 ID:???
乙
で、正直な感想だが貴公のエッセイ風体験談とか
身の回りの話の方が遥かに面白いと感じる。
創作と作文とは難しいものですな
29 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:09:14 ID:???
誠にその通り。痛感いたしております。
30 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:10:27 ID:???
こそっと投下。
時事ネタなので詰めの甘さはご容赦を。
――ウォール街の今日の天気は晴れ。午後から人の雨が降るでしょう――
「人間、負け戦になると本性が出るって分かっていたけど……」
まさか、自分がそんな人の本性丸出しの現場を見るとは思ってはいなかったのだった。
ウォール街。
世界金融の中心であるこの街を卒業研修に選んだのは、ただニューヨークに住んでみたかったという軽薄な理由だったりする。
メイド科の卒業研修として大手銀行の日系事務員になりすましてつづがなく過ごす予定だったのが一転、今私がいる場所は間違いなく戦場だった。
サブプライム問題を発端に始まった金融不安は世界規模の同時株安を引き起こし、「今日はあそこが……」「明日は……」という噂で数兆もの金が動いてゆく。
その規模のマネーはとても簡単に多くの人々の人生を狂わせてゆき、悲鳴と怒号がネットから窓の外にかけて木霊する。そんな世界。
「みんなと同じ欧州にすればよかったかなぁ」
まだ十代なのに、書類上は30いくつの私はいつの間にか「お局様」と呼ばれる羽目になり、というか就職して半年でそのあだ名はどーよ?(怒)
あっちなら、メイドとして素の年齢で仕事ができただろうに。
まぁ、趣味を理由に自らハードルをあげた己に責任があるのだから仕方がない。
「お先に失礼します」
英語で職場の同僚たちに手を振って先に帰る私に、トレーダーの皆は手を振って答えるが口はイヤホンか受話器を抱えたまま。
ここ十年来の日本の停滞のおかげで日系金融機関は大火傷を負っていない事もあり、私の勤める銀行は去年夏から続くウォール街の金融不安に対して損失を出していない。
それが私の卒業試験の試験科目の一つだったりする。
金融機関の損失を回避する為の情報収集および、現場トレーダーの心理誘導による市場操作。
つまり、経済スパイが試験なのだった。
舞鶴で与えられた情報だと防女内に足が出やすい会計の不足を補う為に投資を行う部門があるとかで、彼女達は今回の暴落を予測し損失回避の為に現地情報員を欲したとか。
その結果がどうなのか知らないが、今の所不合格という話は私の耳には伝わってこない。
31 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:13:48 ID:???
で、だ。
こうして帰路についている途中で誰かにつけられる覚えなどこの偽装身分上では覚えもない。
レストランでも帰路のショッピングでも男が一人ついてきている。
捕まえて背後関係を洗うべきか?
プールバーでグラスを傾けるふりをしながら考える私にバーテンダーがカクテルを差し出す。
「マスター。私、これ頼んでいない」
「あちらのお客様から」
そこには私をつけていた男がいた。
ため息一つをついて、私はそのグラスを片手に持って、その男の隣に腰を下ろしたのだった。
「何かご用?
私みたいなおばさん捕まえてもおもしろくないでしょ?」
「そうでもないさ。お嬢さん。
貴方とスリリングな夜を迎えられるのは多くの男にとっての名誉となるでしょうから」
お嬢さんときたか。
厚化粧でごまかしている年を分かって言っているのか、ただの世辞か?
もう少しかまをかけてみる。
「あら嬉しいわ。
三十路を過ぎるとめっきり男も寄り付かなくて。
一人寂しくお酒を飲むのもつまらないと思っていた所よ。
貴方は私にどんなスリリングな夜を提供してくれるのかしら?」
年に焦った女の振りが上手いってのはいかがなものか?
今度実家に帰ったらお見合い受けてみようかな?来ているらしいし。
「そうですね。
たとえばこんな話はどうでしょうか?
私も貴方と同じ同業者でして。
そんな同業者同士の話などでまず互いの友好を深めるというのは」
同業者ときたか。
どっちの同業者なのだか。
「それは楽しそうね。
けど、ただの事務員が聞くには今のウォール街は少しおもしろくないと思うけど?」
グラスには手をつけず、かるく縁を指で触る。
琥珀色の液体が薄明かりに照らされる男の表情を読もうとするが、浮べた笑みを仮面のようにつけたまま。
32 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:16:14 ID:???
「SWFというのはご存知で?」
「Sovereign Wealth Funds。(訳 政府系もしくは国富ファンド)
私もウォール街に席を置いている身ですから、名前ぐらいは」
拡大する石油収入と経済成長を背景にした中東湾岸産油国のファンドなどが有名で、米国大手金融機関に多額の増資をした事で一躍時代の寵児となった名前が最初に出てくるあたり口説くなら失格だ。
「サブプライム問題はもはや米国住宅問題では済まずに、金融機関の信用問題に発展しているのですよ。
それを解決するのは多額の金が必要だ」
「おっしゃるとおりですわ。
だからSWFが多額の資金を米系銀行に入れているのではありませんか」
この間は豊富な外貨準備を使って中国が米系大手金融機関に増資をするニュースが世界を駆け巡ったばかりだ。
「ええ。
ですが、まだ足りない。
私の仕事は、情けない話ですが1ドルでも多くの金が必要なので、ありとあらゆるSWFに増資を持ちかける仕事なんですよ」
ウォール街に身を置く同士のあたりまえも仕事会話。
だから、今にして思うと悔しい事だがその後の言葉についていけなかったのだ。
「……防女の生徒会会計というSWFにもね」
と。
「え?」
素で返してしまった時に私は己の失態を悟った。
「日本人は奥ゆかしいが、時には自らの存在の大きさを思うことはすべきだと私は思いますよ。
近年、アンダーグラウンドで囁かれながら決してその存在が大きくならなかった防女。
その更に秘中の秘、日本の軍事予算の隠し会計と言われている、防女生徒会予算。
そのSWFにも是非、このサブプライム救済の出資をお願いしたい。
これが、私の今回の仕事です」
言葉が出ない。
というより、今の自分の状況が理解できない。
「どうして、私なんです?」
半ば敗北を悟りながら、私はあえて尋ねた。
「それは、貴方が卒業してこの世界にきた時に教えてあげますよ」
その後、日系金融機関の米国金融機関への投資などが話題になったが、私自身にとってはどうでもいい事だった。
33 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:20:01 ID:???
私は、卒業してもまだウォール街にいる。
今度はトレーダーとして。裏の仕事は相変わらず続けている。
あの男、私に敗北をくれた男はあれから会う事も無く、私はここにいる。
ウォール街は何処も抱えた損失を埋め合わせるのに必死で、その損失は欧州やアジア・日本にまで飛び火していた。
と、同時に私みたいな人間を常駐させるらしく、防女は数人の後輩たち送り私にその指導をさせるらしい。
複数のモニターに複雑に数字が動き、その数字が数億ドルもの富を生み、消し去ってゆく。
後輩達に何を教えようか。
そんな事を考えながら、私は受話器片手に電脳空間の金を弄る。
本当はソシエテ・ジェネラルの巨額損失にマネーロンダリングを絡めて金融小説もどきにしたかったけど挫折。
スレ落ち防止の駄文でしたm(_ _)m
34 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:36:43 ID:???
投下乙です!
面白かったです。
次回作を期待しております。
何スレか前に、数学が得意でケイマン諸島(ノータックス地域)に
口座を開くことを画策している学生・・・と言うネタがあったよなぁ・・・
35 :
名無し三等兵:2008/02/02(土) 23:41:45 ID:???
36 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 02:48:01 ID:???
>>30 >「みんなと同じ欧州にすればよかったかなぁ」
石油景気と王族と庶民の富の格差が凄まじい中近東とかに
行くのはおらんのか?
37 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 10:17:11 ID:???
おはようございます。
>>30-33 投下乙です。私も貴兄のように書けると良いんですが。
上(
>>22>>25-27)に書いた拙文のモデルになった人のうちの一人なら
皆様、外は雪ですよ?ゆ〜き☆(はぁと)
と言いそうな天候ですが皆様如何お過ごしでしょうか。
・・・まぁ本人、切れると損害を無視して対象に吶喊する、
所謂「ばーさーく」を起こすのでフォローに手が掛るのですが。
本日は休日ですので見回りと朝食を済ませた後之を書き込んでおりますが、
いつもなら今頃は職場で
上司と「ばかもの、なにをやっておるか」「いえす、まむw」
と言った感じに掛け合いしていたりする頃だったりしますw。
>>35 話のモデルにした数名から散々「巨乳のうらみつらみ」を
聞かされていた為につい色々と書き込みが…w。
何せ寄ると触ると色々
「又身体に合わなくなってきたから形に合うのを見つけて縫って合わせなくっちゃ」
とか「姉さんは大きいけど形も良くって色が綺麗だから・・・」などと
素敵会話かましてくれますのでつい。
序に書くと起きて動く上でブラは「必須」で、
ついうっかり着けていないと小走りするだけで
毛細血管あたりが切れて酷い事になるのだそうな。
・・・弓道はおろか水泳だろうがなんだろうが
「正直な話、邪魔で邪魔でどうしようもない」そうで。
それでは。
38 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 10:40:43 ID:???
恥かきついでに上、(
>>25-27)の色々を。
襲撃に最初に気が付いたのは自分達の羊・ヤギの遊牧に
オアシス集落の北方に出ていた遊牧民が羊が帰ってこないのを
探していた所、風上から肉が焼ける匂いがしたのを
不審に思って近づいてみて発見、
急遽既に集めてあった家畜だけを連れて
主人公が居る集落に立ち寄ってそれを告げた後
南方の別のオアシスに家畜共々向かったと言う事になってました。
で、主人公が築いて題名にもなった砂の城塞ですが
元ネタは先祖が戦場で実際に作った今の言葉で言うと
「野戦築城」になるのか臨時の砦と「付城」の防御を、
攻勢防御には出ない時間稼ぎの城塞なので反時計回りで
保塁が渦を巻いて集落を取り囲む「まいまいず」と言う形とし、
築き易さから五角形で所々通路が狭くなったり「虎口」
と言う「粛滅地点」を作ったりと言う想定にしました。
ほかにもありますがひとまずこの辺で。
39 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 12:10:59 ID:rLCAwJwS
ほう 逆セクハラ(っぽい)素敵な環境で生息されてるご様子
で、前スレ
>>650の桜子さんとかをれんそーしました。
近隣各校で、(色々)人気爆発の「フランス書院系お嬢様学生」とか
苦労されている学生達の「個別の」話を読んでみたいもんです
40 :
555:2008/02/03(日) 13:39:38 ID:???
>12
13レス程度なら投下可能
13以降の「中東の風土、風俗」を検証中
これが難関。後半の防御戦の記述(完成済)に繋がらない
「寝かせて」おく方がいいかも…
41 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 14:22:37 ID:???
おお!
とりあえず、プロトタイプ(β版?)の投下を希望します。
そうすることで、その後の資料・情報収集にも・・・繋がるかな?
小生も何か探してみます。<中東
投下を是非!
42 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 14:50:50 ID:???
>>40 >後半の防御戦の記述(完成済)に繋がらない
で、「その後」(撃退後)の色々は書かれておりますか?
中東脱出!(本人はそんな感覚だったろう 傍目からは大歓迎と準国賓扱いだったろうけど)
防女帰還!(外務省と石油利権関連の政治家とか財界とか経産省が煩いんだ 実家にでも帰ってろ)
実家帰参!(お嬢様とか言われてうざいし、オヤジは「婿」とか言うのよねぇ)
・・・等々、これだけで結構な分量になりそうですなぁ
43 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 15:13:25 ID:???
>>16 酒で食中毒ってのはちょっと考えにくいよ。
仮に雑菌が入って異常発酵したら、匂いですぐ分かるし
途中で状態や味も見るだろうから、気づかなかったとしたら
かなりの間抜け。
さすがに防女生では考えにくい。
44 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 16:39:59 ID:???
一日でこんなにレスが進行している
話についていけない
45 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 18:41:53 ID:???
何か未だ雪が降っておりますようですが
皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?
暦の上では旧暦(太陽太陰暦)の今年の新年は2/7ですが
本日は節分なので氏神様を祭った神社と山の神社に
お使いに行ってお茶をしてきましたw。
うちの一族の気質を反映してか氏神様の所は巫女さんが長刀や弓箭
を扱ったり地域ローカルレベルでどの付くマイナーっぷりではありますが、
流鏑馬の神事もあったりする所だったりするんですが。
山の神社の方はといえば、月一・二回位これまた
武術の形稽古・演舞の奉納があったりで鎖鎌の実演を
見る事が出来たりしますw。んで、
>>35 実はモデルにしたうちの一人が高校入学時に
身長が(本人はさばを読んではいたが)150センチ無いのに
アンダー(でいいのかな?)が「将来みっともない事にならないように」
鍛えた結果で53センチ、トップ(でいいのかな?)が88センチ、
ウエストが確か48センチのヒップが58センチといった感じの
普通にしている時でもお尻にえくぼが出来る位に鍛えた
基本的に細身の部分的に極端な体型で、
口癖の様に「胸が邪魔。こんな3キロもある脂身いらない」…
と言う娘だったりするんでつい(汗)w。
序に書くと髪の色は艶やかな所謂「緑の黒髪」「烏の濡れ羽色」といった感じで
腰までの長さの髪を編みこみや長い帯紐で束ねてパタパタ動いて居たりしますw。
46 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 18:47:05 ID:???
んで、
>>39 私の世代は何か婦女子率が多いのか職場の私のいる部署でも
周りの男女比が極端になっていたり実家でも極端に偏っていたり、です。
>>40(555)さま。
出来れば投下いただきたい所ですが如何でしょうか?
47 :
555:2008/02/03(日) 20:56:50 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(1)
しかし、なんでこ〜なるんだろ?AKMを二の腕に乗せて全力で匍匐前進していると、数十年前のお笑い番組のフレーズが浮かんだ。当然、リアルで視た事はない。
もっと真面目に訓練やっときゃ良かったか…目尻に涙が滲んできた。何せ埃っぽいのだ。怖いからではない!
頭上を高速弾特有の擦過音を響かせながら銃弾が掠め、遮蔽物の破片が降り注いでくる。ハンパではない…強襲科との模擬戦並だ。当たったら…多分痛いだろうな…
何か声に出さない気が狂いそうなのだが、日本語は罵倒語が少なすぎる。「ママ!」じゃ私があまりにも可哀想だし「クソッタレ」だと長すぎる。
残念だが英語を使うか…映画なんかで耳にするFとかSで始まる単語をブツブツつぶやきながら、ズルズルと日干煉瓦の壁の蔭に移動した。
きっとハシタナイと思われるな…聞いている人が居ればだが…一応確認のために後方を振り向くと、初弾を放った場所には盛大に着弾の土煙が上がってた…。ふん!遅い!
まず、相手の足を止めなければ…退路を絶ったら駄目って言ってたのは中国の兵法書?いや、日本だったっけ?
先程の失敗を踏まえ、今度は単射で四駆のタイヤ目がけて射撃を開始。7.62mm口径弾は私の場合、マイナスにしかなっていない。ま、強襲や両用科の連中なら別の感想があるかもしれないが、とにかく思うようには当たらない…。
側面から攻撃する形になったので、集落の正面を向いている車両のタイヤは簡単に撃ち抜くことがえきたが、前面・背面を向けているヤツは難しい。
結局、マガジンを2本を浪費して、3台のクルマの移動を阻止することに成功した。随分時間がかった。帰国したら射撃訓練を真面目にやろうと誓ったのは言うまでもない。ホント無事だったらの話だが…
4台目に取りかかろうとすると反撃を受けた。相手も馬鹿じゃない。何せ生命がかかってる…。日干煉瓦の破片を浴びながらそのままの体勢で後退。移動を阻止しても脅威がなくなったわけではないのだ。
車両突入は阻止したが、数で押されると困る。それよりも、こっちが1人だとバレたらもっとマズイ…どこまで持ちこたえられるか?…ROEを変更して殺(ヤ)っちゃわないと駄目かも…まだ経験ないんだが…
救助はまだ来ない…
48 :
555:2008/02/03(日) 20:57:10 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(2)
なぜ、砂漠で単独防御戦闘をやる羽目になったのか?話は長くなるが、外務省から防衛省を経由して、防女に「親善使節員の募集」があったことに溯る。
近年、アラブに対する関心は高く、中東への留学を希望する者は少なくはない。残念だが、人間はお金になびくのだ。清貧を旨とする防女生徒の私としては、その昔、熱海の海岸で恋人に足蹴にされた女性の気分が分からないでもない…。
しかしながら、人気があるとはいえ女子高校生の留学となると親が難色を示す。日頃から日本国政府のアラブに対する、必ずしもポジティブではないイメージ操作の結果だろう。自業自得だ。
使節団の構成人員の空洞化(女子高生がいない)の解消と、団員の安全確保のため、関係者には「精強」と評価されている防女生徒に白羽の矢が立った。確かに「精強」な生徒が在籍している事は否定しないが、十把一絡げで防女を評価するのはどうだろうか?
ここらへんは、親善使節構想をブチあげた、脱アメリカを目指す外務省の一部勢力と、中東関係での発言力強化を目論んでいた防衛省との利害関係が珍しく一致したようだ。
陸自に就職が内定し、防大の推薦枠※にも名前を載せてもらった私は、卒業試験対策のため、図書館で山岳遭難・生還に関する記録やサバイバル関連の資料を読みあさる毎日を過ごしていた。
そんなある日、掲示板の隅に申し訳なさそうに掲示された舞鶴ひめゆり会の「外務省・防衛省中東親善使節団員募集」の文字が目に入ったのが運の尽きというか、災難の始まりだった。
49 :
555:2008/02/03(日) 20:57:31 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(3)
防大推薦から漏れたら陸自で数年を過ごし、民間企業で働きながら防女で犠牲にした青春を取り返そうなどと考えていたので、金銭的なものへの期待はなかった。何せ自衛隊員の給料は安い。これでは真面目に国防に従事なんてやってらんない。
「無料で海外に行ける」というのは、卒業試験目前であってもかなり魅力があった。第二外国語はアラビア語だったので言語の壁が低かったこともある。ちなみにアラビア語履修者は全校合わせて30人程度の少数派だ。
軽い気持ちでひめゆり会事務局に顔を出すと、訳がわからないままにお膳立てが整ってしまった。
ひめゆり会は応募者なしを予想(予定)してたようで、卒業試験目前の1号生徒、それも統合運用科からの応募は絶対ないだろうと思ってたらしい。最悪、因果を含めて2号生徒を「派遣」する非常(非情)手段まで考えていたようだ。
※防大推薦枠は公式には「女子5名」となっているが、表沙汰にされていない「防女枠」がかなりあるのではないかと言われている。私見だが、例え普通に受験しても一部の科を除いて軽く合格するだろう。
統合運用科は「メイド科」などと揶揄される位、実戦向きの学科ではない。輜重とか補給等、どっちかと言えば後方支援系のインテリジェントな学科なのだ。
諜報なんて物騒なグループもあるのだが、これは例外。とにかく、このケースで一番適臨ましい人材がいる学科だったみたいだ。
まぁ、「親善使節」であって「義勇兵」「軍事顧問」とか「傭兵団」ではないので、強襲とか両用科生が応募する類の募集でないのは確かだ。
50 :
555:2008/02/03(日) 20:58:25 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(4)
親善使節団発足の日。私は霞ヶ関の外務省で1人の委任式に出席し、委任状を受領した。
外務大臣に加え「用務員のおじさん」も出席していたのは、この使節団が外務省と防衛省の思惑の元で結成されたということだろう。その証拠に、私への委任内容には「団員の安全確保」がきっちり書き込まれていた。責任はなんとなく重大だ。
単独での受任となったのは、使節団結団式で、某新聞にアサヒられる懸念が出たためだそうだ。
一応、仮の身分(「相田学園」の生徒ということになっている)は完璧なのだが、防衛省関係者の言によると「防女生徒は目立つ」らしく、マスコミ関係者から激しくチェックが入るらしい。
万が一、防女生徒とバレてしまった場合、「平和大好き」連中に絶好の口実を与えてしまうため、「涙を呑んで」単独での受任式をとったとのことだ。
私も煩わしいレセプションの類は好みではない。願ったり叶ったりである。実は、もっと面倒なレセプションが私を待っている…
霞ヶ関をさっさと退出。実家に戻った私は出発の報告をするため、父親と本家に赴いた。
本家。何やら仰々しいが、これには理由がある。私は旗本の末裔なのだ。
先祖は徳川家の家臣で、元亀3年(1572年)の武田家との撤退戦で獅子奮迅の働きを見せ、家康から「坂鬼」という姓と短刀を賜ったらしい。
負け戦なので「武功を上げた」とはおおっぴらに言えないので姓程度でお茶を濁した程度だろう。これくらいは防女に6年もいると解ってくる。
ご先祖様もいい迷惑だったに違いない。企業の社名変更にどのくらいの費用がかかるか考えてみればその面倒さは安易に想像できるだろう。
ご先祖様の「獅子奮迅の働き」云々は、祖父より耳にタコができるほど聞かされている。非常に長いので思いっきり要約し、野球に例えると、
「9対0の負け試合で最終回に登板。三者凡退に打ち取り、翌日のスポーツ紙に『9回の見事な投球報われず』と3段ブチヌキで掲載される」様なものだ。
まぁ、監督が自らの失態を隠すために、関係ない選手を過剰に扱う事ははよくある。この場合厳罰を与えると士気に影響するので、褒める対象としてご先祖様が選ばれたということだ。金もないので「坂鬼」の姓と短刀1本だけ貰ったということだろう。
51 :
555:2008/02/03(日) 20:59:13 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(5)
江戸期に入り戦闘要員が不要になると、譜代の旗本は次々と改易の憂き目に遭う。文字通り「狡兎死して走狗煮らる」というやつだ。残念だが、微妙なレベルで目立たなかった坂鬼家は政争にすら巻き込まれることなく、幕末まで何となく存続し続けた。
初代(溯れば天皇家にたどり着くらしいが、便宜上「坂鬼」姓を名乗った19代前)が慶長年間に定めた家訓を律儀に守り、各時代の総領が苦難を乗り越えてきたのろう。
明治維新には、知行高から華族の列に加わることもなく、太平洋戦争後の公職追放もスルー、農地解放で若干所領は減ったものの、先代と現総領、一族及び親族の才覚と努力により、大きく没落することなく現在に至っている。
この坂鬼一族だが、「寄り合い」と称し各家代表が会して一族の運営を合議するのが恒例となっている。通常は年2回の開催だが、一族郎党の進学、就職、昇進、海外勤務等々転機となるような事象があった場合、臨時に開催されることになっている。
近年、交通手段の発達により一族の集結は容易になってきていため、「寄り合い」開催回数は増加傾向にある。ここらへんは「復古主義」の思想に坂鬼家がかぶれてきているのかも知れない。
通常の「寄り合い」は各家が幹事持ち回りで開催される。で、各家の見栄も手伝ってか、気合いの入り方が半端ではない。近年の「寄り合い」が盛況なのはこれが原因と考えても差し支えなかろう。
今回は私の中東親善使節受任のための臨時開催であるのため、急ぎ本家で開催される事になったようだ。
本家の広間には、現総領の祖父を始めとする坂鬼各家の代表、陪臣(古くさい言い方だが)の面々が待ちかまえていた。
防女の仲間内では「図太い」で通っている私なのだが、防女入学以来の主役(挨拶)のため、緊張しきっていた。
考えてみて欲しい。若干18歳の乙女(私の事だ)が周囲を総領と、社長だの、教授だの代表だのと名刺の肩書きに刷り込まれている皆様に取り囲まれているのだ。これで緊張するなと言う方が無理だ。
52 :
555:2008/02/03(日) 20:59:43 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(6)
防女の制服姿で臨んだ私は総領に一礼し、裏返りそうになる声を抑えて総領に出立を告げた。
「健子はこの度、外務・防衛省の委託をうけ、親善使節団団員として中東に赴きますことを謹んでここにご報告いたします」
今年卒寿を迎える総領の祖父は、私の出立の口上を聞き終えると、おもむろに三宝に載せた家宝の短刀(祐定※)を家老に運ばせ私に渡した。どうやら持って行けという事らしい。
ご冗談を!初代が家康から貰った家宝だ!私が持つ類のものではない!当然固持したのだが、
「これ(祐定)は権現様お下げ渡し以来、一度たりとも(本来の用途に)使われたことがない。ここらで一度使っておくのも面白かろう。皆も賛成している。坂鬼の名を世に知らしめすにはこの度の中東訪問は正に好機である!」
と笑って押しつけた。まぁ「世に知らしめす」の所ではニヤニヤ笑いだったし、叔父連からも失笑が上がっていたので、どこまで本気かはかなり怪しい…とにかく「ご先祖様の顔に泥を塗るなよ」ってところだろう。
防女でも結構有名な刀匠の短刀が貸与されているのだが、祐定はそれと比べても存在感が段違いだ。拵えにテレビでおなじみの家紋が入っているのは少々アレだが、プレッシャーを(私に)与え続けるアイテムとしては十分以上である。
…何か裏がありそうだが、ありがたく拝領しておこう。
堅苦しい挨拶が終わると恒例の宴会だ。このテの宴会では大抵の場合、若輩者は酒の肴である。父が祖父の末っ子なので、各家の代表の中では最若輩者。当然酒の肴は娘の私になる。何せ私と同い年の子供を持つ従兄弟もいたりするのだ。
※備前長船祐定。祐定はブランド名みたいなもの。家康の時代の祐定なら重文級
53 :
555:2008/02/03(日) 21:00:09 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(7)
一杯機嫌の祖父や大叔父、叔父叔母連中に囲まれ、半ば強制的に尋問に近い近況報告をさせられる。姪と言ってもかなり若い私は孫程度に考えられているのだろう。
私の卒業も近いこともあってか、進路についての質問や申し入れが多い。ありがたいことだ。
「たけちゃん(私のことだ)。今回の中東行きは『卒業旅行』ってこと?危ないんじゃないの?卒業旅行なら叔母さん家にいらっしゃい」
「勉強するんなら防大なんか行かずに、ウチの大学に来ないか?なぁ〜に、防女卒業見込なら無条件で推薦入学対象だし、授業料だって免除だよ?」
「就職するんだったら叔父さんの会社に来ないか?」
…一族を代表するだけあって皆良い人達ばかりだ…
近況報告が終了すると、「例の話題」になる。年配で、それなりのしがらみもあるので、ある意味、親戚筋からのこの話題は仕方がなかろう。
「○○家から健子ちゃんを世話して欲しいと頼まれた」
という類の話がそれだ。防女ではほぼ定番の話である。
坂鬼の場合はこの先が異なる。相手の家柄とか、人柄等詳細な情報(いつ集めたんだろう?)を披露し、
「坂鬼の家風に合わない」
の一言でオシマイ。私まで話は来ない。そんな訳で今まで「見合い」そのものの経験は全くない。
1回くらいは話の種にと思ったのだが、叔父叔母の「眼鏡に適った」人物とのお見合いとなると、お見合いしたが最後、結婚への電車道を爆走という可能性が非常に高い。まず確実だろう。リスク管理の面から、そのテの話が来れば全て断わろうと考えている。
宴会の後、代表者のみで再び合議が行われた。酒が入っての合議は珍しいが、坂鬼では「本音が出て宜しい」と先代から行われている。多分、祖父の「隠居」、すなわち坂鬼の家督相続に関する事だと予想した。
54 :
555:2008/02/03(日) 21:00:45 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(8)
初代が家督相続の条件として「勇猛ニシテ有能タル者」と、形容詞込みでご丁寧に文面に遺したため、坂鬼の家督相続は実力主義である。
一族を企業と見なした場合、極めて合理的な手法によってCEOが決定されているといえよう。坂鬼分家も「右へ倣え」で家督相続に実力主義を貫いたのが、坂鬼が絶えることなく現在まで続いている理由かも知れない。
この家督相続の要件は、明治期に劇的な変化を起こした。明治維新による武家社会の崩壊がそれだ。
16代目までは、「勇猛ニシテ」は武家の坂鬼にとってオマケの要件だったのだが、幕末の17代目以降「勇猛ニシテ」の定義づけが難しくなってきた。
軍務の経験があった18代と19代目の祖父は、幸い「勇猛ニシテ」の根拠となる職業に従事したことがあるのだが、父の世代では「勇猛ニシテ」を具現化できる職業に就いている者がいないという非常事態になっている。
父よりも1世代後の私の世代でも、自衛官、警察官は皆無。おまけに現時点で未成年は2名という状態で、なおかつ祖父が高齢であることから、防女生徒の私は次期総領の最有力候補となっているらしい。
だがちょっと待って欲しい!(某新聞みたいだが)誰が私を「勇猛ニシテ有能タル者」って決めたのだろうか?冗談ではない!花も恥じらう乙女(私のことだ)を捕まえて「勇猛」はないんじゃないだろうか?
55 :
555:2008/02/03(日) 21:01:02 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(9)
大体、総領職は一族資産の維持管理、一族間の調停や祭祀の主宰等、苦労ばかりで割に合わないことこの上ないし、本家のある田舎から基本的に動くことができない。夢多き乙女(くどいが私の事だ)にとっては終身禁固刑に相当する役職である。
日頃「坂鬼宗家は一族の要石」等と持ち上げているものの、祖父の口から「隠居」の話が出る度、叔父連中(父もそうだ)が「勇猛でないので」と逃げ回っているのがその証拠だ。
要は、面倒を押しつける事ができる人間を切望していると言うことだ。防女入学に泣いて反対する母親を説き伏せた祖父の魂胆が、今頃になってわかってきた。手遅れかもしれないが…
しかし、坂鬼にはまだ未成年者の弟がいる。彼には何としても総領になってもらわなければならない。乙女(何度言うが私の事だ)には「まだ」夢があるのだ。
坂鬼の歴史で女性総領は1人もいない。男尊女卑と言われるかも知れないが、この場合は思いっきり活用しよう。「女子ハ総領タリエズ」だ。
弟には少々気の毒だが、これも「お家のため」。軍事系は駄目としても勇猛さをアピールできる職業は、警察官や海上保安官、消防士、最悪の場合でもPMC要員というものもある。とにかく彼が「いっちょまえ」になるまで、総領には元気でいて欲しいのだ。
56 :
555:2008/02/03(日) 21:01:44 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(10)
実家で数日を過ごした後、私は他の親善使節団員より一足先に出国した。例によって新聞社対策だ。外務省も毎度毎度ご苦労なことである。
別便での出発については、結団式の欠席措置も含めて防衛省、防女から強い不満があったらしく、特に「優秀な(誰?)最上級生を日陰者扱いにするとは何事か!」と防女OGを中心に外務省に凄まじい圧力がかかった様だ。
それに考慮したためか、ファーストクラスでの快適な旅だった。人間、立場よりも現実を愛するべきだと思う。
入国時にトラブルが発生した。公用旅券で若い娘が単独で入国してきたので税関の係員が怪しんだのだ。ま、普通の反応である。お役目ご苦労!だが、トランクの中の祐定を見つけて「これは何だ!」と強い口調で詰問してきたのには困った。
アラブな方へ「旗本」だの「家康」だのを簡潔に説明できる自信はない。そこで錦の袋を開いて祐定を鞘から抜き放ち、切っ先を自分の喉に当て、
「私はサムライの娘で、耐え難い侮辱に合った場合はこのサムライナイフで自ら命を絶つ様、一族の長から命じられている。もしかしてあなたは私を侮辱しているのか?」
と言ってみた。
もちろん大嘘だ。これが万一本当なら、日本は女性の死体だらけになる。
係員は慌てて「貴女を侮辱したつもりは全くない。非があったのなら謝罪する」と、さっさと審査を通してくれた。面倒に係わりたくないのと、スプラッターな場面の当事者になりたくないということだろう。どこの国でもお役人とはそんなものだ。
出迎えに来た駐在武官(自衛隊員)によると、大抵の場合、非があっても「インシャラー」で終わるそうで、謝罪されるのは希らしい。
これは使える!都合が悪くなったり、説明が面倒な場合はお侍様に登場してもらうことにした。そっちが「インシャラー」ならこっちは「サムライ」で対抗しよう。
57 :
555:2008/02/03(日) 21:02:24 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(11)
到着後、休む間もなく「本隊」到着前に本件の事情を知る大使館員およびホスト国の一部の関係者のみで晩餐会が開催されることとなり、正装での出席を求められた。
偽装身分の関係で、防女の礼装は持って来ていない。アレは結構便利なのだが…で、代わりに「必ず持ってゆくように」と母から押しつけられたトランクから礼装になりそうなものを物色する。
中には、大振袖や、単衣、浴衣までが縮緬の風呂敷に包まれて納められていた。道理で重いはずだ。母に感謝し黒の中振袖を選んだ。夜会・晩餐会レベルだから大振袖でなくてもよかろう。大体、中東は和装(浴衣を除く)で歩き回る様な気候の土地ではない。
長さが少々足りない髪を強引に結い上げ、錦の袋に収めた祐定を胸元に付ける。中振袖に懐剣はアレかなぁ〜とは思ったが、「寸鉄も帯びず」では何となく不安だ。これも防女生の「職業病」かも知れない
ホスト・ゲストの大半は、私が和装で出席するとは思ってもみなかったらしく、驚いていたようだ。「正をもって合し、奇をもって勝つ」だ(誰の言葉だったっけ?)。インパクトとしてはまぁまぁだろう。ナメられてはかなわない。最初が肝心なのだ。
日本大使館での設宴ということもあって、中東風にアレンジされた日本料理が供された。しかし、外交官というのはいいメシ食ってる…。防女の寄宿舎の食事を思い起こし、これが私達の税金から出てるのかと少々腹立たしくなった。
ゲスト(相手国)の外交官から中振袖の色について聞かれた。どうやら和服は、某演歌歌手の様なド派手な和服をイメージしていたらしい。、黒の中振袖は喪服ではないかとと聞かれた。
もっともな話だ。服飾には詳しくなかったのだが「袖を振るという動作が古来、日本では、魔を払うと言われているので、この振袖は魔よけの服装です」と袖をクルッと巻いて答えておいた。ネタにするのなら裏をとるから大丈夫だろう…
空調が効いているとはいえ、はっきり言って暑い…仕方がない。これも「親善」のうちだ。
58 :
555:2008/02/03(日) 21:03:05 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(12)
翌日。遅れて到着した他の団員達と合流し、2日間程缶詰になって各種の研修を受けた。
アラビア語はラハジャが多いので、自分が派遣される地域のラハジャを最低限頭に叩き込まなければならない。他のメンバーは悪戦苦闘していたが、私は特に問題はなかった。
防女では紛争地域のラハジャを優先的に教えられているので「ある意味メジャー」な地域のラハジャはあらかた頭に入っている。
空港での事件と、食事会の服装が上層部に伝わったらしく「サムライの娘がやってきた」と興味津々で「政府関係者」や「王族」とかが入れ替わり立ち替わりやってきて、研修が中断されるのには閉口した。
軍艦の艦橋のごとく、簪を豪快に突き刺し大小を腰に突っ込んだ鯉のぼりの様な着物を着た女性を期待していたらしく、がっかりしたような表情を見せる方もいたようだ。勝手に想像して失望するんじゃない!
自分達が住んでいる場所の気候を冷静に考えてみれば、和装は自殺行為以外の何者でもないことに気付くはずなのだが…。他国の文化を知ることがいかに難しいかということだろう。和服なんて着たことないだろうから解らないか…
味方で身内のはずの使節団団員も、私が別行動で現地入りしたのと、アラビア語を難なく(彼らから見ればである)話すこと、同室になった女子大生に目ざとく見つけられた祐定が原因で、私が日本国政府のVIPではないかと誤解されてしまった。
これは想定外だ。しかし「私は防女の生徒で皆さんのガードを仰せつかってまぁ〜す」などと説明する訳にもいかない。
きっぱり否定したかったのだが「結団式と出立式は家庭の事情で参加できなかった」程度の言い訳しかできなかった。実際、結団式に欠席&事前に現地入りというのは普通に考えても限りなく怪しい。
その結果、私は彼らから「姫」という多分に誤解を生じかねないあだ名を頂戴することになってしまった。…「姫」は落下傘降下や射撃訓練はしないのだが…
59 :
555:2008/02/03(日) 21:03:37 ID:???
Desert Samurai Girl Prototype(13)
研修が終了すると使節団は複数のグループに分かれて活動を行うことになった。私達は、砂漠の中の比較的小規模な集落で短期間生活しながら活動することになった。
この集落の有力者(族長の甥らしい)は、エジプトに留学中、日本文化に接する機会があり日本との文化交流に並々ならぬ感心を持っているそうだ。
何でも「礼を重んじる日本人の精神に我々は学ぶところが多い」との事。
…某巨匠の映画でも見たのか?そんな事を日本で言ったらたっぷり5分は笑われるのだが?理解に苦しんだのは確かだ。
集落への移動は、冷房が効いているとはいえ猛暑の砂漠の中を四輪駆動車で長時間揺られたためか、他の団員は気分が悪くなったらしく、到着時には全員半死半生の状態だった。…鍛え方がなってないな…。
歓迎の宴が開催され、アラブでは定番の子羊の丸焼きも供されたのだが、皆がこんな調子なので、私だけがバリバリ食べていた。炎天下、幌しか付いてないトラックの荷台で演習の移動を強いられていた防女のカリキュラムに感謝しようとは思わなかった。
そんなこともあってか、体力抜群で難なく(現地の人からは噴飯ものだろう)ラハジャを使いこなす私は、なし崩しに集落の住人との窓口にされてしまった。
ここでも「姫=Princess」の誤訳(日本の場合、姫=Missが正しいと思う)のおかげで、私の扱いはやたら丁寧。彼らにすれば「異国の姫君がワシらの所に滞在している」という認識なのだろう。多大な誤解である。が、それでスムーズに事が運んでいるのも確かだ。
しかし、お子様達から「姫様」と呼ばれるのは当惑している。どう考えても「姫」ってガラではない。そんな大層なモノではないので「普通」に扱って貰えるようお願いしているのだが、それが逆効果。「姫は飾らない人柄である」と善意に誤解されてしまった。
何かマズイ予感がしてきたのはこの頃からだった。良いことばかりが多いと、反動が怖い…それは今までの経験で分かっているのだ…
−つづく− かな?
60 :
555:2008/02/03(日) 21:24:21 ID:U3hTHGrr
当分続きはないと思います…
力不足です…
61 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 21:50:22 ID:???
投下乙です。色々身につまされると言うか、
「そうそうw」や「あるあるw」な部分があってそちらでもなんと言うか…w。
あくまでうちの場合ですが、各地域の「本家」は企業でたとえるならば
「地域本社」、
宗家は「東京本社(所在地は無論違いますが意味合いとしては、
と言う事で)」にあたります。
名前が変ると面倒な事は作中と同じかより面倒だったり。
……特に私の世代の前後は婦女子率が上がっていますので
色々「弄られる」んですな、これが(大汗)。
序に上司達を筆頭に職場の婦女子達にも(汗)。
62 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 21:57:06 ID:IZ0/7T/M
お〜つ!(パチパチパチ)
さいこーに面白いですっ!
>−つづく− かな?
完結までの執筆 熱望してしまいます。
毎日連載でないのが悔やまれますな。
どうか完結ができるよう祈っております。
63 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 22:09:45 ID:???
>日本の場合、姫=Miss
Ladyではないでしょうか?
64 :
555:2008/02/03(日) 22:13:54 ID:???
>63
Ladyを考えたんですが、「姫様」の自覚がないもんで
敢えてMissでいいんじゃないかと…
65 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 22:21:03 ID:???
>>45 その娘さんのブラのカップサイズはなんぼです?
いや、女性は数字ではなくラインである・・と考えている口なんで。
で、現在幾つなんですか?
年齢によるけど、身長がそのままで、その体型なら
ものすご〜く苦労しているかと
・・・元婚約者殿がHカップで、ある時「すっごく動き難くて邪魔なんだからね!」と
切れられたことが
補足
男はみんなおっぱいが好きであります!
66 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 23:12:05 ID:???
トップとアンダーの差が35センチならKカップです。
というより、いくら小柄で細身でもアンダー60以下、ウエスト50以下はさすがに「異常」
の域に入るかと。
67 :
名無し三等兵:2008/02/03(日) 23:52:51 ID:???
>>59 >「異国の姫君がワシらの所に滞在している」
襲撃理由の一つになりそうだ・・・
>>42 >で、「その後」(撃退後)の色々は書かれておりますか?
これも気になります。
ところで、アラブ・イスラムの習俗はサラッと流しても良いのでは?
部族集合体社会では、ぶっちゃけ!土地ごとに思いっきり変化しますので<色々が
単一民族とか文化的に同一といわれている日本ですら、東北と九州と東海では
風習が異なる訳ですし。
あと、「異国の姫君がワシらの所に滞在している」「政府高官や王族まで認識しているサムライの娘が、あそこに滞在している」
と言うのが、結構周辺部族との軋轢を呼びそう
面子が重視される文化でもあるしね。
68 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 02:20:54 ID:???
69 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 08:22:51 ID:???
お早う御座います。路面を始め周り中が凍結いたしておりますな。
とにかく雪の為もあってほぼ身内だけでつつがなく行事が終了してよかった。
昨晩は最後の書き込みの後身内の一族郎党参加の
「お振る舞い」に連行されてしまって返信できませなんだ。
・・・途中で逃げ出して風呂に入って寝ましたが。
で〜
>>65-66、
>>68 この間うちの職場の東京本社に顔を出した序に
上司も一緒に用事を済ましに行きました所上に上げた
親類と偶然出会って同じ悩みを持つ身からか意気投合しまして、な?
「立ち話もなんですから」で喫茶店に入るのは良いんだが…
うちにも居るけど(じゃ無いと家の維持・管理が出来ない)
「メイド喫茶」と言うのは私にはどうも落ち着かない場所でしたな。
70 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 08:25:07 ID:???
一応うちの身内のうちで極端な体型の持ち主の一例、
として書いたつもりだったけど胸以外は市販品でサイズあったよな〜?
ニッセンかどっかでもと思ってみて見たら・・・
有りましたな。但し「少女用衣料」の欄に(汗)。
>その娘さんのブラのカップサイズはなんぼです?
>いや、女性は数字ではなくラインである・・と考えている口なんで。
>で、現在幾つなんですか?
>>66で応えられてますが…Kカップ、ですな。
ただ、当時でも月の約1/4は90センチを超えていたそうでその間は本人いわく
「感覚と意識を持って生まれた事を呪いたくなる」状態だったそうな(汗)
で今は20代、娘三人のお母さんです。
ただ娘と歩いていても補導されそうになったり「子守をしている」と
地元以外ではとられるのが目下の悩みの一つとか。
窓口で目的地だけ言うと纏めて「子供料金」にされるとか。
>年齢によるけど、身長がそのままで、その体型なら
>ものすご〜く苦労しているかと
地元以外だとすれ違いざまに「鷲掴みにされる(凄く痛いらしい)」とか
色々な「不都合」があるらしく。触ったり揉んだりするやからは
一族伝来の武術でおまけ付きで「お返し」しているそうですが。
71 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 08:26:39 ID:???
そう言えばつい寝てしまって目が覚めたら
ブラウスの胸の所が開けられて諭吉さんが数枚
挿んで(突っ込んで)あったと言う怖い事もあったそうな(大汗)。
あ、序に前にも書きましたがたまに「邪魔!!」って感じに切れます。
広いお風呂はその分更に好きなようですな。
>補足
ですな〜・・・感覚が麻痺しているのかもしれませんが。
72 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 08:46:25 ID:???
>>68 >で、このシリーズなんか萌えゲーとか微エロゲーに使える〜
表紙と内容の翻案でどうにかなりそうな気もしますな。
>ま、リアルで近在に居住していたらそれはそれで大変でしょうが。
身内におりますと更に(汗)。
>・・・苦労が多いでしょうな
先に書いた「襲われる」「痴漢に遭う」以外にも色々ありますが、
「そのままで合う服が市販品では絶望的」とか。
「100Eや90Gのブラが手に入ったから之で新しいのが作れます☆」
なんて素敵会話が身内の間で有るとか無いとか。
うちの上司と前の上司はそこまで極端ではないにせよ似た様な悩みの持ち主。
極端な話、以前小糠雨の降る中東京本社に顔を出した序に
二箇所で用事を済ませたんですが、その両方で襲われた事が。
こっちが上司の背中を守る感じでその内の2〜3人を相手して
防いでいるうちにあっさり5人ほど・・・
まるで呼吸をしているかの様に自然に相手の関節を
外しまくって返り討ちにしてましたけれどね。
で、相手の所持品を改めて、「之は警察よりも入管の仕事だね(はあと)」
と言いつつどちらの件もそのまま警察に電話を入れた後
路上に放置して引き上げてきてしまったのですが(汗)。
73 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 20:42:47 ID:T54sJnZ7
>>25 >>30 >>47 投入乙
中東ネタのSSを考えたがうまくいかず没にした
主役は両用科3人娘を考えていた
>>45 身長はSSにも頻繁に登場する
憲兵隊長(風紀委員長)の王仁沢リンと同じくらいですね
ひょっとして彼女のモデルだったりして
74 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 20:48:56 ID:???
>>68 懐かしいな
山中恒・眉村卓・若桜木虔は小・中学生時に読んだ経験があるな
特に山中恒のあばれはっちゃくシリーズはテレビでも見ていたしね
(というかこの枠は仮面ライダーやゴレンジャーをやっていた枠なので
自然と条件反射的に見ていたが)
75 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 20:59:02 ID:???
>>49 推薦に漏れた学生が、一般受験しているのではないか
そういえば過去のSSで情報科の白峰サキが帰省したときに
進路を聞かれ防衛大学校に進学しますと答えていたことがあった
彼女も推薦をもらった口だろう
76 :
前スレ9:2008/02/04(月) 21:27:13 ID:???
>>73 >ひょっとして彼女のモデルだったりして
申し訳ありません
元ネタを投下したのは手前でございます。
・・・SS書きの才能が無いもんで
77 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 21:39:07 ID:???
>>73 登場人物が一人から三人になるだけでも話の幅がかなり広くなりますからなぁ。
はそれとしても。
確かに特徴(低い身長・眼鏡着用・髪型は基本的に編みこみかお下げ)が
重なる部分はありますが、さすがに違うかとw。
>王仁沢リン
因みに本人は
「みっともない事にならないように身体を鍛えて少しましにはなったが、
基本的に生まれつき(胸以外は)ガリな体格なせいでバランスが悪いったら無いし、
体(と言うか胸)のサイズに合う服を着るともれなくピザか妊婦さんに見えるオマケ付き。
何とか胸筋と背筋付けてアンダー58まで持って行ったが
市販のブラのカップが合うのを探してアンダー詰めて使っている位で
市販品でサイズの合うのなんか見た事ないw。
もっぱら急場凌ぎの使い捨て覚悟のはトップが合えば使える100均のスポブラ、
普段使いようは頭から被る伸縮性の高いスポブラと言った具合w。
着る物はほぼ諦めて上半身は「胸が入るか」、下のは「着られるか」で
選ぶ状態で。正直な話し低身長・巨乳・眼鏡と三重苦状態…Orz。」
等と達観が混じったぼやき節が(汗)。
まー身長は高いか低いかだったりするが個人差はあっても
皆胸だけは一様に大きいからなぁ…うちの一族(汗)。
お陰でいらないトラブルが向こうから舞い込む始末。
78 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 21:41:01 ID:???
>>76 あ、お疲れ様です。
おかげさまで頭の体操を楽しませていただきました。
残念ながら私が作っていたのは完成しませんでしたが。
79 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 21:45:08 ID:???
あ、タイプミス発見(汗)58センチ→53センチ、です。
お詫びの上訂正します。 それでは。
80 :
名無し三等兵:2008/02/04(月) 21:45:48 ID:???
小生の元婚約者殿はオーダーメイドかセミオーダーの店がご用達だったけどね。
で、値段は・・・・
1000円のトランクスとシャツで間に合う男で良かったと思いました<漏れは
一着ウン万ですが、「付け心地と身体のバランスの安定感が別物」だそうで
手放せなくなると。
毎回、職人さんが採寸して造ってるのですから、さもありなん。
旧家のヒトのご親族は、そーゆーご贔屓している下着ショップや
職人さんはいないのですかな?
81 :
555:2008/02/05(火) 19:59:17 ID:???
前スレ>857とで何か妄想してしまう…
アンブロシアーノ銀行破綻と日本国政府国緊急予備金(巷ではM資金と呼称されているもの)、マフィアな皆様と陸自、防女OGとのドンパチ!今度はR-18(笑)なんでスプラッタOK!
カルヴィらの暗殺、関係者の不可解な死でその真相は闇に葬られたと考えられていたが、2002年。バチカンで出納に従事する職員の不自然な出費から、焦げ付いたと思われていた資金の一部が未だにバチカンに存在しているのではないかとの疑惑が生た。
バチカン及びイタリア当局が動き始めるも、件の職員は事件発覚後、地中海のリゾート地で水死体で発見される。
折からのバブル崩壊。緊急予備金の放出を真剣に考慮しなければならない財政状態であった日本国内閣総理大臣は、内閣情報室(内調)に本件の調査を指示したが、ローマに飛んだ内閣情報室員は戻ってことはなかった…
事態を重く見た総理は、防衛庁(当時)に更なる調査を指示。秘密裏に発足したばかりの「情報分室」から陸自一佐内海忠志と新米の三尉2名がローマに飛んだ…
なんてね…OGのハナシなんで本筋じゃないかな…
いかんな…現実逃避しとる…仕事しよっと…
82 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:00:28 ID:???
>>72 で、実はその上司さんもどっかのお嬢様だったりして?w。
それははともかくいろいろ大変ですね。
83 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:17:20 ID:???
こんばんわ。
>>80 まいどどうも。当然出入りの職人さん、
例えば馬具から何から革加工製品一筋、などの方がおりますが、
「オーダーメイド」はもとより「セミオーダー」品も
基本的に「普段使い」にはしません。
無論冠婚葬祭、行事用の物は全て一品物を含む注文品ですが。
市販品を頭を使い使いまわす工夫や手を加え、
自分に合った物に加工していく過程も楽しむ事は勿論
「贅沢に慣れすぎない」事と「本物を知る」事を両立させる為の
「無駄」の余地を残していると言葉にするとこういう理由になるのかなと。
本当はきちんと仕立てた物は体の一部のように馴染みますので
それだけで済ますのも一つの生き方ではあるのでしょうが。
まー打ち明けた話、肌着だろうがなんだろうが
市販の量産品以外を身につけていると目ざとく見つける方が
何処にでも居るらしく、面倒なので通勤と職場関連では
余りそういうものは身につけないようになったりしますw。
手縫いのオーダー品はちゃんと手入れさえして置けば
本当に長持ちしますけどね。
昭和に仕立てた礼服がきちんと使えますしw。
84 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:19:02 ID:???
>>45 身長的にはバンブーブレードの珠姫もそのくらいだが
このくらいの身長だと、大きく・強くなりたいがために
体を鍛えているに違いない
85 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:23:49 ID:???
>>81 投下乙です。
何か色々想像の翼が広がりそうな話しですなw。
潰れない程度にお体ご自愛の程。
次のお話も楽しみにしております。
>>82 あー実はうちなんか眼じゃないほどの。
なんせ向こうはちと用事で一緒に言った事があるんだが、
城こそ手放したそうだがとある大名家のお姫様だったり(汗)。
と言うか廃藩置県と明治維新が無かったら本当にお姫様になる位置の人w。
86 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:34:17 ID:???
>>84 実際小学生で170個えて胸もG(?)、でも行動その他はまるっきり小学生のまま、
と言う娘もいれば、努力しても140足らずな娘もいると言った辺り。
食生活は基本的に同じ筈なのにどうしてこれだけ
差が付くのかは実はうちの一族の疑問の一つでして。
大きく強くなる為に身体を鍛えても(実際前に書いた娘は最終的(現在)に
アンダー(?)が確か58にまで成長したと言う事なんだが)
身体を鍛えて全体に筋肉が付いても結局身長は伸びずじまいだったらしく。
・・・強い方は中学卒業の時点で「もうこれ位強ければ充分なのでは?」と
言う位強かったからなぁ。
元々バランス感覚が高い事もあって攻防一体で攻め込むタイプだったし。
87 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:36:17 ID:???
セレブじゃ!このスレにセレブが居るぞぉ〜!
レーニン叔父さんとスターリンお兄さんの楽しい粛清の時間が楽しみだなぁ〜
88 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:41:17 ID:yy/JFRcL
>>81 砂漠のサムライ娘の基礎資料とかネタとか構想とか、どうなっておりますかいな?
アラブといっても北東アジア(日中朝韓蒙・・・あと、極東ロシア)並みの多様性がありますので
見た目アラブなら良いと思いますぞ
89 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:42:05 ID:???
>>86 これはどの家庭にも言えるのではないか
話は代わるが強襲科のメンバーは
なぜか背の大きい学生が多い
カレン・さつき・ミキは180cm以上あるし
鳳玲子や氷室忍でさえ160cmなので
身長と運動能力(本人の希望も含めていはいるだろうが)で
強襲科は選抜しているに違いない
(というかこのところ強襲科がらみのSSが投入されていないからわからないが)
90 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 20:50:08 ID:???
>>83 >革加工製品一筋
>一品物を含む注文品
・・・・旧家のヒトの色々とか、名家っぷりを読んできた我の脳髄が
上の文言から「く○ぃむレ○ン」を連想してしまったことを、どうか責めないで欲しい
「黒○館」とか「BeMyMaby 今夜は○ード○ア」の二点を
ご親族の”色々”から”つい”連想してしまいました・・・・
リアルで目の前に居たら、ご親族の女性から「性根を叩きなおす(武道的意味で)」されること
間違いないでしょうな。
・・・・二十代で踏み入ったコミケとかは、遅かった分一生続く茨道なのです
91 :
555:2008/02/05(火) 21:04:53 ID:???
>88
あと8192Byte以内で面倒な部分を片づける予定
これができれば全投下が可能
92 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 21:10:01 ID:???
お待ちしておりますっ!
93 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 21:24:19 ID:???
94 :
名無し三等兵:2008/02/05(火) 23:16:26 ID:yy/JFRcL
「ガーデン」ネタ
基本的に、さほど手をかけないでほったらかしとも言えるのが「ガーデン」である。
発祥が、「食える実が生る雑木林」だったわけで、
ただでなくとも、訓練と学業と乏しい自由時間のやりくりに追われる現役防女学生に
「農作業」などに割く時間があるわけがない!
故に、収穫も「取り入れ」と言うより「御山の幸を採りに行く(もちろん比喩的表現である)」に近く
芋類以外は、木に生る実とか山菜等が中心である
・・・・・大根・人参・キャベツもあることはあるが。
初期学生が放した野生化したウサギは、不思議に大増殖することもなく
また、中期学生がほったらかして卒業していった、同じく半野生化した鶏などの他
雑魚が入れ食いする池も(どこかに)存在する為、ま、防女学生の一部の需要を
まかなえるくらいは豊かだそうだ
95 :
名無し三等兵:2008/02/06(水) 22:26:33 ID:I+Mv1Cxx
卒業試験である単独踏破訓練と、山の怪異を絡めて
なんか創れないかな?
挑戦する学生は、必ず”塩”と”守り刀”と”護符”を持参するきまりであるとか、
般若心経とか、古語らしいけど何言ってるか不明な呪文を
それこそパニック状態ででも唱えれるように教え込まれるとか。
前スレに、ビバーク寸前に集団自殺現場に遭遇して
死体たちと一夜すごした学生の話とかあったよね
96 :
名無し三等兵:2008/02/06(水) 22:31:12 ID:???
そう言えば、卒業試験ネタがないな
97 :
名無し三等兵:2008/02/06(水) 23:57:42 ID:???
スレッカラシの一年生のお姉さんたちも、卒業試験のレクチャーとか準備の時には
「なんで防女に入ったんだろ・・・」と、ぼやきの一つも出るとか。
11月末〜12月上旬で、さっさと終わらせて、単位も全部取ってるし
卒業までのんびりするぞ〜・・・と言う輩を横目に、同じく「卒業」までは
特にやること無いのだが「大学受験!」とゆー最終関門に向け
スパートをかけている「将来の高官殿」(候補)とか。
模試成績A判定なのに、卒業試験が入試ギリギリにかかりそうで
半べそかいてる同類とどっちが不幸なのかは不明である。
98 :
名無し三等兵:2008/02/07(木) 07:37:33 ID:???
キャットファイト以外でも両用娘の話の投下をお待ちします
99 :
名無し三等兵:2008/02/07(木) 20:32:18 ID:ugaoS26A
単独踏破は1号学生を適当な場所に落下傘降下させて
その場所から歩かしているのだろうか
入試ネタのSS希望
棒倒しはどうなるの?
女子に突貫精神とはこれ如何に?
103 :
名無し三等兵:2008/02/07(木) 22:06:23 ID:MrxGG778
バレンタインねたとか
校内じゃ普通だし、カレシに憧れる(居たことねーけど)普通の防女学生なんだけど
何故か、近隣の私立女子校にファンクラブがあったりして娑婆の娘さんたちから
結構な見栄えと聞いたことだけはある有名ブランドのチョコなど(プラスあり)をもらってしまう。
しかも、娑婆の学校の放課後に防女校門前に押しかけられたり、近隣から防女に進学した
学生を通したりで、律儀な性格だが貧しい財布事情から、「お返し」に頭を悩ます十六歳。
ちなみに、窓口になった悪友曰く「お礼を言ってキスでもしてやれば相手も満足するし
金もかからんで一石二鳥でしょ」・・・とのたまったのをこぶしで黙らせ
礼状にしようと画策中である。
(貴重な乙女のファーストを女相手にできるもんかぁ!)
104 :
555:2008/02/08(金) 16:37:00 ID:???
…ふっふっふ…
57KB…
>>103 この学校に若いイケメン教官はいないのだろうか
学生がその教官にチョコを渡すために張り合っていたりして
これは楽しみ!
早ければ明日にも投下かな?
>>104 お体大丈夫ですか?
投下するまで壊れないようにしてくださいね
109 :
名無し三等兵:2008/02/08(金) 20:05:21 ID:HOPeippf
>>106 >この学校に若いイケメン教官はいないのだろうか
おおっぴらには言えないし、もちろん学生たちも知らないことなのだが・・・・
防女の隠れた売りは、「六年間男不可!」
娑婆のお嬢様学校を袖にして、名族旧家が娘を入れる目的に
「国立名門校」と言うのが表に理由としたら、裏の理由がこれである。
防女ブランドの娘さんの「男関係の傷の皆無さ」(色気が摩滅する危険性も高いが)
・・・は、現代日本における天然記念物的女子校生を育む聖域とも言われ
某大手新聞オーナー親族が真剣に娘の入学を検討したという噂も根拠のないものとは
言われていない(娘本人が嫌がったので流れたときは、あらゆる方向の”関係者”が胸をなでおろした)
で、当然、教官の多数派は女性で、学生と個人的にも深く関わる助教のほとんども当然女性。
数少ない男性教官は、壮年か中年で占められ、某おっさん教官等のような
セクハラ言動が顰蹙を買いつつも”実は愛妻家”のようなので占められている。
ちなみに、元学生を娶ったものもいないではないが、そうなると当然「売約済み」が
その分減るわけで、あえて、将来性抜群の若手を送り込んで、卒業生の総取りを狙う
関係機関も昔はあったようだが・・・・関係者全員が「栄転」「転職」「消息不明」になってから
そういう話も消えたようだ・・・・
>>109 了解しました
このごろのテレビドラマやテレビアニメで
女子校に若い男性教師(非常勤)が赴任という話を
見てSSに応用できないかと思っただけです
111 :
霧番:2008/02/08(金) 20:16:06 ID:pZZF+jux
111なら木内梨生奈とセックスできる。
111なら05年度の天てれの魔法少女姿の木内梨生奈とセックスできる。
111なら競泳水着姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならメイドさんの木内梨生奈とセックスできる。
111なら秘書スーツ姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならブルマー姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならスクール水着姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならバニーのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111ならハイレグレオタード姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならセーラ服のコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111ならスチュワーデスのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111なら不知火舞のコスプレをした木内梨生奈が俺の乳首を弄りながらフェラしてくれる。
111ならセーラー戦士のコスプレを一通りした木内梨生奈がディープキスをしながら手コキしてくれる。
111なら透け透けピッチリ胸あきブラウスにタイトミニの女教師ルックの木内梨生奈が生姦&膣内射精させてくれる。
111なら木内梨生奈が結婚してしてくれて、四六時中、淫らなセックスで俺様に御奉仕してくれる。
そして俺様の遺伝子で木内梨生奈が孕んでくれる!
111ならJSFに法則発動
111なら空自の次期F-Xはライノ
※拒否や無効化,棄却、取り消しはできません。
>>110
>109の話で良いのでは?
113 :
555:2008/02/08(金) 22:51:36 ID:???
Desert Samurai Girl (14)
異文化国際交流は、まず互いを知るこから始まると言われている。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
孫子の言葉らしいが別に「百戦」しなくても、普通に何をやっているかが分かれば問題が起きることも少なかろう。
そんな訳で「自分の日常そのままを飾らずに見せましょう」とのリーダーの言葉だったのだが…演習とか、格闘技とかはどう考えてもマズイ…かと言って、折り紙とかあやとり等の、普通の「女の子」の遊びはどうも苦手だ。
幼い頃からそうだったと聞かされている。男っぽいのか?いや、お洒落にはそれなりに感心はあるのでそれは違うと思いたい。
巷の心霊系カウンセラーなどは偉そうに「前世が」とでも言うのだろうか?テレビを視聴する限り彼の「お言葉」はゲストの前世の居住地がヨーロッパとかアメリカとかに集中している。人類の分布を考えてみると怪しいとしか言いようがない。
せめて「アマゾンの密林で生活していた」とでも言えば信憑性もあるのだが…
私の場合「貴女の前世は旗本の跡取りで…」とでも言われそうだが、あいにくウチは先祖代々旗本だ。
そんな訳(どんな訳だ?)で、女の子系はパス!男の子(ガキとも言う)を担当することになった。お子様なんぞ訓練から比べればチョロイものだ!ケン玉・ビー玉遊び・凧揚げ・サッカーと何でもござれである。やっぱり体育会系なのだな…
ナイフ投げに代表される(代表するかどうかは不明)ナイフの扱い方とか、ロープの結び方とかボーイスカウトで教えるような内容が結構ウケた。彼らの生活に直結しているからだろう。
板を削ってブーメランや竹とんぼを作ったりとか…立体凧なんかは驚かれた…うん、どう考えても乙女のやることじゃない。
それでも「一応」私も女性である。それらしいこともすべきだ。で、おかみさん連中の手伝も積極的に行った。「おかみさん」と言っても私と同年代の人も多い。(ダンナは大抵オッサンだが…)
羊の捌き方や、血抜き、その他調理のコツ等も教えて貰ったので、なかなか収穫は多かった。これでオーストラリアで道に迷っても羊だけで生き延びられるだろう。コイツは野戦調理に応用可能だ。幸い演習地には野ウサギも多い。
114 :
555:2008/02/08(金) 22:51:56 ID:???
Desert Samurai Girl (15)
と、ここまで考えてあとわずかで卒業だということに気付いた。迂闊だ…卒業試験中に「使う」可能性はあるか…対象はウサギとか熊(!)だろうけど…それに陸自でも披露可能だ。知っておいて損はないかな?
尚、一緒の女子大生は羊を潰す際に、白目を剥いてひっくり返った。「素人さん」には刺激が強すぎた様だ…。自分の中等部の頃を思い出し、笑ってしまった…失礼!
砂漠での生活はなるほど過酷だ。が、考え方によっては日本よりも楽だ。便利な生活環境はないが、閉塞感がないのがいい。いや…集団生活を否定しているわけではない。防女の集団生活は、あれはあれでなかなか楽しいものがある…。
食事は(私にとっては)美味い。恐らく防女の鍛錬で味覚が「美味いor不味い」の両極端に切り替わる様になったようだ。味覚のデュアルモードとでも言うべきかな?少々の悪食にもへこたれない強靱な味覚と胃袋をこの6年で身に付けたのだ。
しかし、時間の流れがやけに遅く感じる…このまま砂漠に適応してしまいそうな気がしてきた。これはヤバイ…帰国後には過酷な卒業試験が待っているのだ。ダレないようにしなければならない!
そんな事もありキビキビ(普通なのだが)と行動をするように心がけているのだが、どうもそれが周囲には奇異に見えるらしい。「姫(私の事だ)は気ぜわしすぎる」とのこと。
「郷にいれば郷に従え」の趣旨はわかるが、近日中にここ(中東)と気温差60度近い場所へとパラシュート降下する予定なのだ。体力維持は絶対条件!事情を説明したいのだが、説明したらおしまいだ。
誰が何と言おうがこれだけは譲れない。毎日、結構な時間をかけてトレーニングを行っているのだが、これが更に周囲に誤解を与えてしまう。女子大生には「姫は日本国政府のスパイ?(笑)」とからかわれてしまった。オシイ!なかなか鋭いが微妙に違う!
…ぼつぼつ、反動の臨界点に達しているんじゃなかろうか?故人曰く「好事魔多し」だ。
115 :
555:2008/02/08(金) 22:52:17 ID:???
Desert Samurai Girl (16)
そんなある日、私はいつもの様に、陽も落ちかけ、少々涼しくなった広場でお子様達とサッカーに興じていた。…集落ナンバーワン(オッサンとか若い衆含む)サッカープレイヤーの称号をいただいているのだ…。
高く蹴り上げられたボールを、後方にトンボを切りながら華麗にクリアしていた時、長老の元に、50km程離れた隣の集落から半ば悲鳴のような電話が入っていた。
中東は過酷な自然状況のため、有線電話のインフラ整備は進まないのだが、ローディングの安い携帯電話等の無線系の通信手段は信じられないほど整備されている。携帯電話の「電話帳」なども完備しているし、日本への通話、メールは当たり前で可能なのだ。
アラブ系の方々は基本的に長話が好きらしく、電話も前振りから入ってあちこち寄り道をしながら本題を告げることが多いらしい。日本ではこのような状況を「要領を得ない」というのだが、これがここではスタンダード。
電話の主は集落のオカミサンの1人で、彼女の話によると「人ん家(砂漠だろう)で大きな顔をしている日本人をぶっちめちゃる!」と村落の若者が、自分達の親と、こっちの集落のオッサン連中が居ないのを見計らって一気に襲撃をかけるべく出発したとのこと。
ほぉ、血の気の多い野郎もいるのね…親の顔色を見ながらの襲撃ですか…アホクサ…
しかしながら、彼らは銃で武装しているらしく、年寄りと女子供と日本人しか残ってないので抗戦は難しい。というか、ここの皆様は関係なかろう。迷惑をかけるべきではない。
「ガキどもが!馬鹿にしくさって!」と青筋立てて抗戦を叫ぶ長老には感心した(若いな…祖父と同系列の爺様だ)が、年寄りと女子供だけでは蹂躙されるのは目に見えている。
明るい材料としては、通信が健在で、近辺から救援のための部隊が出発したという連絡が入った事位だ。粘ればこっちの勝ちか…仕方がない…
このまま何もしないわけにはいかない。委任条項に反するし、防女の看板に傷も付く。抗戦するか…もちろん、私がだ!
広場で興奮中枢全開でアジっている長老に他のメンバーの保護を頼み、ついでに銃を借りたいと申し出た。
116 :
555:2008/02/08(金) 22:52:40 ID:???
Desert Samurai Girl (17)
さすがに驚いたようだ。目が点になるも、すぐに女が銃を持つなんてとんでもない…みたいな口ぶりで反論されたので、例の話を持ち出す。
「サムライの家に生まれた者は男であろうと女であろうと『仲間』を守るために全力で戦う。私はそのための修練をずっと積んできた」
当然大嘘だ。が、毎日のトレーニングを横目で見ているはずなので、説得力はあったと思う。
長老はしばらく私の顔を見て考え込んでいたが、やがて家の奥に引っ込んで、AKMを持って来た。ほぉ、そんなものがあるのか…「分解して組み立ててみろ」と言われた。どうやら私を試している様だ。
メジャーな突撃銃のAKMだ。分解・組み立て手順は「たしなみ」としてしっかり頭に入ってる。さっさと分解・組み立てを行って、弾倉を叩き込んでみせた。我ながら素早い組み立てだったと思っている。
長老は目を丸くしていたが、再度家の奥に引っ込んで「これも持ってゆけ」と大量の予備弾倉とGP30、弾体を引っ張り出してきた。普通にこんなものがあるんだと感心。もしかしたら戦車とかも隠しているのかも知れない。確認はしなかったが…
我が使節団の団員は大パニック。地面にへたり込んでいる女子大生(羊の解体でひっくりかえったコだ)や、ウロウロ動き回る男子高校生…どうしようもない状況だとわめくことすらできないみたいだ。結構笑えるけど…
逃亡手段なし、救援は間に合いそうにもない。自衛手段もない…不謹慎だが首を切断される動画を思い浮かべたメンバーもいたに違いない。
戦闘服と長靴を集落の女性達から調達(彼女達の夫や子供の服だ)し、防女の訓練スタイルに近い格好で、メンバーの前に出る。AKMはスリングで肩に下げた。うん、やっぱりこれでなければ…顔のヒジャーブはまぁ、ご当地での愛嬌というところだ…。
団員に外部と連絡を取り続ける様指示する。パニックから回復していなかったのか、私の格好に大して驚くこともなく、指示はすんなりと受け入れられた。ま、十分驚いているからこれ以上は驚きようもないだろう。
もしかしたら「姫は日本国政府のスパイ」云々を本気にしたのかも知れない。
117 :
555:2008/02/08(金) 22:53:40 ID:???
Desert Samurai Girl (18)
さて、戦闘準備だ。トレーニング時に目を付けていた、集落の外れの廃墟を迎撃のベースにすることにする。
普通の風景で軍事目的の運営方法を考えてしまうのは、職業病かもしれない。もっとも、私はまだ就職前の学生だ。「やっぱ、普通の社会人は無理っぽいわね…」と自嘲気味な引きつった笑いを浮かべながら砂漠に向かって駆けだす。
抵抗の中心を半ば崩れかかった日干煉瓦の廃屋を囲む壁の内側に設定し、遮蔽物と集落との位置関係を確認しながら予備弾倉を分散配置した。残念ながら、マガジンポーチが調達できなかったのだ。GP30をAKMに装着する。重量感が何となく頼もしい。
防御陣地としては、まぁまぁのレベルだ。遮蔽物が多いのと、わずかだが高い場所にある所がいい。迫撃砲やグレネードランチャー、大口径ライフルや重機関銃がなければなんとかなりそうだ。RPGは…あんまり考えたくないな…
あちこちが崩れた壁に設けられた銃眼(こんなものも普通にある。さすが中東!)にAKMを突っ込んで固定し、照準の調整をする。近接戦闘は極力避けたいので150〜200m位で足止めさせたい。ここまで離れると銃の下手な奴は難儀するはずだ。
こちらの武器は長老から借りたAKMとGP30だけだが、当たるかどうかが問題。AKシリーズは中距離以遠の命中精度はそう高くないと言われているし、オマケにコイツはセコハンだ。期待しない方がいい。GP30は…聞くだけヤボだろう。
30発程単射して大まかな感触を得る。集弾は良い。いや、そう思いこむことにした。何度も言うが防女統合運用科はインテリジェンスな学科なのだ。射撃が上手い訳がないし、私もマークスマンではない。
弾丸は豊富だが、腐れ弾なのでミスファイアもそれなりだ。肝心な時に腐れ弾を引き当てない様祈るしかない。これだけは確率の問題だ。超一流のプロ、Gの様に統計学的に腐れ弾を排除する時間も金もないのだ。
照準を調節していると、唐突に狙撃班の「彼女」を思い出した。あれも7.62mmだ…あまり親しくはないのだが、今度話をしてみよう…言わずと知れた現実逃避というやつだ。ホント、どうでもいいことばかり思い付く。
118 :
555:2008/02/08(金) 22:54:43 ID:???
Desert Samurai Girl (19)
GP30の弾体を防御陣地の最遠部に配置し、腰ベルトに祐定を突っ込んだ。意匠を凝らした錦の袋は邪魔なので置いてきた。立派な拵えを雑に扱うのはアレだが、総領が「使え」と言ってたから構わんだろう。空港での大嘘が現実にならなければいいけど…
迎撃方針はこうだ。
「弾幕を張って、相手の足を止め、集落に突入できないようけん制。救援を待つ」
…単純明快というか、考慮の余地なし!坂鬼初代もこんな感じで頑張ったのかな?
こう単純だと、相手が素人であることを期待するしかない。普通、ある程度の人数で強襲するならば、半数をこちらに対する制圧。残り半分を本来の作戦に割り当てる。そうなったらアウトだ。こっちもROEの変更をしなければならない。
襲撃者が「トチ狂った若い衆」という情報を信じるしかなかろう。
緊迫した時間が過ぎる。襲撃が遅ければ遅いほどこちらに有利なのだが、予想を裏切りかなり早く四輪駆動車が7台、砂煙を上げてやって来るのが見えた。地球温暖化もあるので、少しはエコノミーランを心がけてくれないかな…
密集して突っ込んで来るので情報は少なくとも半分は当たっていると直感。戦闘に慣れた者なら、普通は距離を置いてくるはずだ。らっきぃ〜!奴らは素人だ!
彼らは集落の前に車を停めた。有効射程位は頭に入っているみたいだ。小銃を空に向かって乱射しながら「日本人を出せ!」と叫んでいる。見ようによっては駅前のヤンキーと同等と考えられないこともない。
さて、戦闘開始だ…初の単独実戦だが、「単独」はなくてもあっても一緒。とにかく初体験だ。ヤダなぁ…
将来ある(遠目にはそう見えないのだが…)若者をヤ(殺)っちゃうと、後々面倒になりそうなので、穏便にお引き取り願うよう可能な限り努力することにした。駅前のヤンキー程度の連中に本気を出すのも大人げなかろう。
その方向でROEを設定。照準を1台の四輪駆動車の後輪につけ、銃身の跳ね上がりに気を付けながら連射で引き金を絞った。
119 :
555:2008/02/08(金) 22:56:13 ID:???
Desert Samurai Girl (20)
…マガジンがあっという間に空になった。7.62mm弾の威力はやっぱりスゴイ。銃身の跳ね上がりを計算し、押さえつけるようにしていたにも係わらず、弾丸は大部分が空に消えていった。連射は(私には)使えない…。
突撃銃が小口径に移行した理由を実際に確認することができた。うん、何事も経験だ。セレクタを単射にセットする。
思っても見なかった方向からの攻撃に彼らは泡喰らってデタラメに応射してきた。やはり実弾は迫力がある。今のところ相手の腕がわからないだけに恐怖は倍増!見つからないように腹這いになる。地面がまだ熱い。匍匐の体勢を取る。
とにかくマメに移動しなければ…。1ヵ所で攻撃すると集中的に反撃されるし、こちらが1人だとバレる。それだけはカンベンである。ズルズルと匍匐で移動していると、ふと、訓練以上に真面目にやってる事に気がつき、可笑しくなる。ニヤニヤ笑いになった。
移動を終え、今度は微妙な距離を空けて射撃する。彼らは車を遮蔽物代わりにしているようだが、軍用ライフルの前では民生品の四駆なんぞティッシュペーパーみたいなものだ。
彼らが傷つかないようになるべく車体の硬そうな場所を選んで射撃をする。面倒なROEを設定しちゃったと後悔した。
1セット3発のバースト射撃を3回繰り返し、場所を移動する。素早く移動して混乱を誘う方針だ。当然、移動が早くなければ意味がない。匍匐の速度も移動の都度、自己記録を更新中だ。この調子ならあと5〜6回で両用とタメが張れるだろう…
4台目を片づけた時点で車輌の足止めは終了だ。全員が乗って帰れるだけの数は残してやっておくべきだろう。これで相手の機動力はなくなったも同然。あとは集落への突入をどれだけ阻止できるかだ。
幸い、彼らは完全にこっちに集中している。やはり素人である。普通は集落からの反撃も考えるはずだ。こうなるとこちらの粘り次第だ。
相手が面制圧できるのに対して、こちらは点でしか対応できない。単独だし、ヤ(殺)っちゃわないとROEを設定しているので絶対的に不利。射撃の腕はこっちが上だが、当てちゃ駄目なので相手が有利に決まっている。
120 :
555:2008/02/08(金) 22:57:12 ID:???
Desert Samurai Girl (21)
で、ドンパチやっていると不思議に気が落ち着いてきた。いろいろ考える余裕も生まれてくる。発砲頻度から、彼らの携行弾薬はそう多くはなさそうだ。弾薬が十分なら集中砲火を浴びているはずだ。恐らく、こちらの反撃なぞ考えてなかったのだろう。
そこらへんから、彼らの弾薬は予備マガジン3本程度の携行と見当をつける。お気楽すぎる推論だが、弾切れもしくは救援まで粘ればこっちの勝ちなのだ。何せこっちの弾丸だけは豊富だ。腐れ弾が多いのがアレだけど…
何度目かの移動を終え、遮蔽物ごしに覗き込むと、クルマの蔭から1人が飛び出してきてAKを乱射しながらこちらに走ってきた。
中東系お決まりの文句を叫んでいる。彼らの神はさぞ頼りがいがあるのだろうと思った。日本は「困った時だけ」なのだが、それだけ相談窓口業務が充実しているのだろうか?
負傷者が1人もいないのでこっちの腕が悪いと勘違いしたのかな?馬鹿め…意図的に外すのは難しいんだぞ…
勇敢?というか端的に言うと「馬鹿」。映画の見過ぎだ!…中東でハリウッド映画が上映されているのかどうかはよく分からないが、とにかく無謀!
・AKM以上に跳ね上がりが大きいAK(それもセコハン)を
・走りながら
・乱射する
という悪循環豪華3点セットでは絶対に当たらない。「下手な鉄砲も…」という諺があるが、マガジン1本分程度の弾では分母が絶対的に足りない。
距離が150m以上離れているので、オリンピックのメダリストが必死に走っても15秒はかかるだろう。それだけあれば、普通に身体の風通しが良くなっている。それに移動前の場所に突っ込んで来てど〜すんだ?
見当外れの方向に突っ込んでゆく彼に「インシャラー」と弾を撃ち込めば終わりなのだが、無用な国際摩擦を引き起こしたくはない。何せ相手は駅前のヤンキーだ。
で、唐突にシメてやろうと思い立った。あの状況でなぜこの判断ができたのか?今でも不思議に思っている。
AKを乱射している彼は壁の日干煉瓦の表に張り付いた。息が上がっている様だ。クルマに乗る前に、もう少し鍛えた方がいいな。ま、呼吸を整えているところはまだ見込みはある。
本当ならここにたどり着くまでに数回はヤ(殺)られているだろう。まるで「なっちゃいない」のだ。
121 :
555:2008/02/08(金) 22:58:44 ID:???
Desert Samurai Girl (22)
荒い息をついて(恐らく息が上がっているだけではなかろう) 意を決して壁の後ろに飛び込んで銃を構えたのだが、残念ながら方向が反対だ。
彼の背後に素早く近づき、首筋に銃床を叩き込む。空に向けてAKMを数発ブッ放した。
AKと異なる発射音に、援護射撃(もどき)の銃声が止んだ。軽いノリで日本人を拉致ろうと思ってたのだろう。彼らも、ぼつぼつ事の重大さに気が付いてきた頃じゃないかな?
昏倒した彼の手足を縛ろうとしてロープがないのに気づいた。想定外だ。今度から気を付けよう。今回だけで十分なんだけど…
被っていたヒジャーブを祐定で裂いて手足を縛り、猿轡をかませ、AKと予備弾倉、ナイフを回収する。家康公も祐定が中東の砂漠で使われるとは思わなかっただろう。切れ味は抜群!さすが長船だ。
すっ転がされた彼は私より若かった。弟と同じ位の歳かな?この世代の若者が何の疑いもなく、戦闘に参加するのがこの国の現状なのだ。政治家は何をやってるんだろう…少し複雑な気分になった。
仲間をヤ(殺)られたと思ったらしく、車の陰の彼らはどうして良いか判らない様子だ。復讐の念に燃えたのか、数名がそろりそろりと接近してきた。美しい友情だ。が、こっちに来られては困る。
「危ないからあっち行ってなさい」と、絶妙な距離に外して威嚇射撃をする。うん、何となくAKMがわかってきた。
お友達は慌てて車輌の蔭に引っ込む。ノって来たので移動を止め、単射でギリギリの微妙な所を狙って撃ち込む。自分で言うのも何だがホント上手い。もう2〜300発も撃てば自由自在に操れそうだ。
こっちが「人質」を取ったのと、弾薬が乏しくなり、残り時間も少なくなったため形勢が逆転した。射撃が散発的になった。明らかにこっちが有利。さて、どうしてやろうかな?
オネンネしていた少年(私がシメた奴だ)も、AKMの銃声で気が付いたようだ。私を見て「信じられない」という様な表情を浮かべたが、次の瞬間、懸命に身体を動かして逃れようとした。うん、元気なのはいいがアブナイな…一応、警告しておこう。
「動くのは勝手だけど、壁の外に出たらお友達に穴だらけにされるわよ」
ピタリと動きが止まった。言わんとすることは解ったみたいだ。なかなか素直でよろしい!
122 :
555:2008/02/08(金) 22:59:14 ID:???
Desert Samurai Girl (23)
ここまでの経緯を聞いてみたかったのだが、無理。よく考えたら猿轡をかませてる。仕方がないので威嚇射撃をしながら一方的に話す。
「私はこの国の人々の暮らしぶりを知りたくてやってきたが、砂漠の真ん中で銃撃戦をやろうとは思ってもみなかった」
「間もなく学校を卒業するので、学生生活のいい思い出を作りたかったんだけど、キミ達に台無しにされたので立腹している」
「私は『当てない』様に手加減したので、キミはここまでたどり着けたんだけど、本気なら少なくとも3回は死んでいる。手加減された事を忘れないで欲しい」
「真面目に戦争をするのなら、きちんとした教練を受けるべきだ。キミも、お友達もまるでなっていない」
てな具合だ。
銃撃が更に散発的になった。携行弾薬が尽きかけているようだ。さて、撤退してくれるかな?そうだといいんだけど…
1人がクルマの中から何かを取り出すのが見えた。もしや?
「RPG!」咄嗟にすっ転がっている彼の上に覆い被さる。背中を熱風が吹き抜け、髪の焦げる臭いがした。ハンパでない量の煉瓦の破片が降り注ぐ。うぉぉ!埋もれるぅ〜。顔を上げたら壁が半分消えていた。
少年は?…大丈夫みたいだ。まぁ、味方のRPGにヤられてしまったのでは死ぬに死ねないだろうけど…
髪がちょっぴり焦げた…「髪は女の命綱!」猛然と腹が立ってきた。馬鹿が!RPGは当たるとすっご〜く痛いんだぞ!
AKMを引っ掴み、壁だった「もの」を飛び越えて日干煉瓦の残骸からランチャーの弾体を「発掘」する。ガキ共!私を怒らせたな!
123 :
555:2008/02/08(金) 23:00:08 ID:???
Desert Samurai Girl (24)
GP30の先端から弾体を銃身のライフリングに合わせて指で押し込む。ブッ放す方向を大まかに決めて、銃身を空に向けた。照準機はサイドに付いているが、精密射撃をする類の武器ではない。大雑把でヨロシイ!壁越しにトリガーを絞る。
弾体そのものが推進力を持つので、反動は思ったより少ない。少々間抜けな飛翔音を残して弾体が飛んでいった。発射音と山なりの弾道を見て、奴らは蜘蛛の子を散らす様にクルマから離れた。うん、あれだと怪我もなかろう。
狙った訳ではないのだが、なぜか四駆に見事に命中。一瞬でスクラップになった。乙女の怒りかな?何となく気分が良かったので、次の車輌を狙う。今度は外れた。悔しい!もう1発!
気が付いたら、4台をスクラップにしていた。縁日の射的にハマる人間の気分がよくわかる。弟によると、四駆は新車で300万円位らしいので、1200万円分のスクラップを生産したことになる。わははは…気分もいいはずだ!
こっちも結構な数の弾体を消費したので褒められたものではない。グレネードランチャーの命中率には期待しない方がいいと言っていた教官の言葉を確認することができたのは収穫というべきだろう。
車輌が残り数台になった時点で、彼らは生き残った車に飛び乗って逃げ始めた。退路を断たなかったのは正解だ。戦訓には倣うべきだ。というか、どこの戦訓だったっけ?きちんと調べておこう。
が、1台は残ったまんまだ…どうやらコイツを心配してる様だ…うん、いい友達を持ったね…
祐定を抜いて、少年に近づいた。彼は恐怖で瞳孔が全開になっている。首を切られるとでも思っているのだろうか?うん、やっぱ怖いよね…でも、弾丸が当たりそうになるのはもっと怖いのよ…おっと!チビらないでね…猿轡と足のヒジャーブを切る。
「行きなさい。お遊びはおしまいです」
想定外の状況にリアクションが取れない彼の襟首を掴んで立ち上がらせる
「ああ、お友達に撃たないように言っておいた方がいいわよ」
と優しく付け加える。
124 :
555:2008/02/08(金) 23:01:19 ID:???
Desert Samurai Girl (25)
彼の声(絶叫だけど)が聞こえたらしく、銃声は完全に止まった。
「それじゃ、気を付けて」
と後手に縛り上げていたヒジャーブを切る。
驚いたのだろう。彼はこちらに向き直り「なぜ、俺を解放するのか」みたいな事を聞いてきた。う〜ん…何でなんだろ?
「戦争放棄」とか「平和主義」みたいな日本の「神話」を話しても恐らく駄目だろう。何せ私にも理解不能なのだ…面倒だったので、入国以来何度かお世話になっている言葉を使わせてもらう。
「サムライは無益な殺生はしない。キミを殺してしまうと、ご両親も悲しむでしょう」
と言う。これが一番簡単だ。情に訴えるのが洋の東西を問わず一番効果がある。いや、「インシャラー」の方が良かったかな?だが、
「悲しみはしない!大儀のために死んだのなら誇りに思うはずだ!」
と言い返してきた。「中東」は微妙な場所なので洋の東西の常識が通じなかったみたいだ。
馬鹿め!反射的に思いっきり頬を張り飛ばしてしまった。何のために「当てない」様に苦労したのかコイツはわかってない。ROEが無駄になった…情けなくなって涙が出てきる。多分精神が変な方向に行ってたんだろう。
彼の胸ぐらを掴んで祐定を突きつける「母親の前で『俺が死んだら悲しむか?』と聞いてきなさい!誇りに思うと言ったのなら、今度は弾丸を叩き込んであげるわ!さぁ!カエレ!」と、思いっきり壁の外に蹴り出した。うん、いい蹴りだ!
見事に壁の外に蹴り出された彼は、何度か振り向きながらクルマにたどり着くと、仲間と一緒に撤退していった。
とにかく誰もヤ(殺)っちゃわなくてよかった…訓練なら評価はどうなるんだろう?レポート出したら成績に加味されるかな?
「お見送り」後、逆襲に備え、集落には戻らず防衛線を再構築して警戒する。何せ「再戦可」と彼には宣言しているのだ。それに、子供の喧嘩に親が参戦することはままある。日本では最近多いらしいが中東ではどうなんだろ?
こっちが1人なのがバレてるから厳しいかな…そうこうしていると救援がやってきた。ご丁寧に軍隊同行だ。
125 :
555:2008/02/08(金) 23:02:08 ID:???
Desert Samurai Girl (26)
…状況終了…30分程度の銃撃戦だったけど、1日中ドンパチしていた気がした。ホント、統合運用科の仕事じゃないな…とにかく疲れた!
集落に戻り、使節団の団員(例の女子大生)に匍匐で擦り剥いた肘を手当てしてもらいながら、軍の事情聴取を受けた。
婦女子はみだりに肌を露出してはいけないらしいが時間もない。大目に見なさい!(本当に多「目」に見てやがった…ナマ肘程度で興奮すんなよ…)
捕虜を解放したことについて「理解しがたい」との意見が出た。当然「なぜか」と質問されたが、説明できる訳がない。何せこっちにも分からないのだ。例えるなら「乙女心と砂漠の空」かな?で、
「将来ある若者を喧嘩レベルのドンパチでアッラーの元に送り込んだら、アッラーも迷惑するだろうと思った。もう少しマシになってからでも遅くはない。インシャラー」
と言ってケムに巻いてやった。使ってみると意外に便利な言葉だ。
しつこく質問する原因は、ここら辺の部族(彼らの親達も含む)は「精強」として知られており、衝突があると軍も手を焼いていることにあるらしい。それを女性が1人で撃退したことが公になると、軍も都合が悪くなるそうだ。彼らは面子を重んじるのだ。
私も対外的に有名になるのは大いに困る。三者の利害(彼らの親は欠席裁判だ)が一致し、本件についてはうやむやに扱うようになった。
使節団の皆様には、平身低頭して「みなかったことにして!」と頼み込んだのは言うまでもない。彼らも「命の恩人(と私は思ってないのだが)」の頼みを断らなかった。やれありがたい…これで一段落だ。
長老以下、集落の皆様は大興奮。特等席でハリウッド映画顔負けの銃撃戦を観戦できたのだから無理もないだろう。早速、子羊を潰して宴会の準備を始めだした。
オカミサン連中は、野郎共を女性1人が簡単(じゃないんだが…)に撃退したのを見て大変気分がよかったらしい。
126 :
555:2008/02/08(金) 23:02:53 ID:???
Desert Samurai Girl (27)
その頃になると集落の男連中や大使館の駐在武官もぞくぞく集結してきた。宴会の準備は無駄にはならなかったようだ。
泡喰らって戻ってきた族長の甥に、ギリシャ神話の姫君の名前を出され褒め称えられた。神話の彼女は男にフラれただけの役柄だったので、某巨匠のアニメの方に違いない。彼が接した「日本文化」なるものが急に胡散臭く思えてきた。
つ〜か、日本に留学した方が良かったんじゃないかな?
宴会では、防御戦闘の様子を戦闘時のギャラリーの皆様が戦闘状況を多分に脚色して話し、酒の肴(イスラム教徒は飲酒しないが、適当な言葉がない)にしてしまう。このままでは、ランボーやGを軽く凌駕してしまうので、必死で訂正するのだが、
「姫は見てないだろうが、ワシらはこの目で見た!」
と訂正に応じない。あのね…当事者は私なのよ…
極めつけは、防衛線構築時の引きつった笑い顔を集落のお子様に目撃され、
「姫様は楽しそうに笑いながら戦に出かけた」
と吹聴されたことだ。私は平和主義者なんだが…なんで笑いが出てくるんだろ?
軍に対する戦闘報告と、集落の皆様の目撃談は天と地ほどの違いがあるのだが、果たして信じて貰えたかどうか大いに不安である。当然、私の報告を信じていただきたい!
この一件で、集落での活動は「危険」と判断された。明朝、ここから撤収することに決まったらしく、宴会中にその事が告げられると、集落の方々は一様に落胆した表情を見せたのには驚いた。
彼らにとって、私達は疫病神以外の何者でもなかったはずだったのだが…
127 :
555:2008/02/08(金) 23:03:47 ID:???
Desert Samurai Girl (28)
夜が更けたにもかかわらず、脳天気に宴会を続ける連中にいささか閉口(酒もなしに何でここまで盛り上がれるんだ?)していた頃、集落に四輪駆動車がやってきた。車体の弾痕に見覚えがある。
軍と集落の男達が取り囲む中。車から2人の男が現れた。1人は50代の男性、もう1人は昼間私が頬桁を張り飛ばした少年だ。
男と彼は、私との面会を求め、私と長老と族長、駐在武官の前で
「息子達が多大な迷惑をかけてしまい、申し訳なく思っている。日本人や非戦闘員を襲撃するのは我々の意志ではない。特に女性に銃を取らせるような事をさせてしまったのを大変恥ずかしく思っている」
と謝罪された。コトの成り行きに半ば唖然としていたので、とりあえず、
「日本では男女の差別はありません(大嘘)し、女性の兵士(自衛隊員だけど)もいます。どうかお気になさらないでください」と取りなしたのだが
「いや、女性に銃を取らせたのは恥ずべき事だ。そのことで性差別者といわれても私は一向にかまわない」と言われてしまった。ううっ!立派なオジサマだ!
「この地で我々が日本人に危害を加えることは絶対にしないと神の下に誓う。このことを貴女方に伝えるためにやってきた」
謝罪だけのために敵地(かな?)に単独で乗り込む。半端な覚悟でできることではない。砂漠の過酷な環境で生きてゆく彼らにはそれなりの義と徳が備わっているのかもしれない。
「貴女に言われたとおり、母親に聞きました。母は何も言いませんでしたが、涙を流しました」
少年が言った。まぁ、私の言いたい事の半分くらいは理解してもらえたようだ。母親は大切にしなければ駄目だよ?
退出する際、彼は
「また会えるでしょうか?貴女に日本の話を聞きたい…」
と浅黒い顔を赤らめて聞いてきた。何を考えてるのかよくわからなかったので「インシャラー」とだけ答えておく。「サムライ」並みに便利な言葉だ。
一部始終を聞いていた長老がボソリと「彼は姫(私の事だ)に惚れた様だ」と言って笑った。
極限の状況下では妙な勘違いが愛情に変わるとか何かの映画で言っていたが…それは困るな…実は私は面食いなのだ…。
128 :
555:2008/02/08(金) 23:04:52 ID:???
Desert Samurai Girl (29)
翌朝、集落を後にした。泣いているオカミサンもいた。長老はAKMを「持ってゆけ」と差し出してくれたのだが、諸般の事情があり、お断りするしかなかった。残念!本当は欲しかった!「AKMガール」と呼ばれたかったのだ…
派手に「活動」したおかげで、私達の活動範囲は首都近辺に限定されてしまった。他のメンバーもショックから回復しきってないので妥当な判断だろうが、私としては物足りない。
おとなしくしていようと思ったのだが、どうやら半径200km圏内で一番有名な外国人女性という事になっているらしい。マジヤバ(というのか?)である。某軍艦旗マークの新聞社に知られたらエライコトだ。
防御戦闘を、うやむやにするようお願いしたのが完全に仇になり「1個中隊を殲滅した」とか「日本刀で斬りまくった」とか妙な具合に伝わっている模様だ。
私の「戦果」を過剰に強調することで、無能呼ばわりされるのを避けようとする軍の思惑があるらしいと駐在武官(自衛隊員)が教えてくれた。「サムライ砂漠都市伝説」もここに極めりってところだ。
そんな事もあってか「今後の参考に」と軍の若い士官・下士官の訪問が多い。Combat Proofの人間からのナマの報告であるので、真剣に聞いて貰えたようだ。もっとも、2度目からは別の目的があったようだが…そいつは軽やかにスルーだ。
Combat Proofな中堅士官から、私の防御戦闘の問題点の指摘もあったので、大いに参考にさせて貰う。ま、次はないと思うけどな…。残念ながら「ヤ(殺)っちゃわない」というROEは理解し難い様だった。
とにかく、単独防御陣地の構築法など防女の講義を今度は教える側でやろうとは夢にも思わなかった。これでは「親善使節」でなくマジで「軍事顧問」だ。
129 :
555:2008/02/08(金) 23:06:57 ID:???
Desert Samurai Girl (30)
前にも増して弱ったのは「政府高官」「王族」「族長」と呼ばれる連中だ。
この事件後、外務省は私の身辺をかなり綿密に調査したらしく、現地大使は私を「400年以上続く由緒正しい家柄の姫君」と吹聴しているらしい。私をダシに何らかの外交面での点数稼ぎを目論んでいるに違いない。
で、これを真に受けた馬鹿が大挙して押し寄せてくる様になった。用件の半分は縁談である。というか、初対面でプロポーズしてくるのはいかがなものかと思う…。残念ながら他の防女生の様に、縁談とか見合いには全く免疫がないのだ…
弱音を吐きたくなってしまった…ここでの罵倒語はやっぱ「ママ〜」でいいのかな?
彼らの勢いは、伝え聞く「防女お見合い攻勢」などの比ではない。何せ、複数奥方OKの国だし、財布と面の皮の厚さは半端ではない。廊下で順番待ちの連中がつかみ合いの喧嘩をする位のアホらしさだ。
押しは凄まじい。梅田界隈のオバちゃんもびっくりのレベルだ!というか、こっちの話も聞いて欲しい!当初、「私はムスリムではないので…」と宗教上の理由で断っていたのだが、そうすると今度はウラマーを帯同して、ムスリムへの改宗を迫ってくる。
そのうちに、本家に駐日大使が押しかけ、王族との婚姻話を持ってったらしい。「将を射んと欲すればまず馬を…」と考えたようだが、残念ながら馬はこっちで将は本家だ。勘違いも甚だしい。
「姉ちゃん!砂漠で一体何やってんだ!」
弟からの緊急メールで事が発覚!電話代なぞ何のその!真っ青になって本家へ電話し、事情を説明しようとしたのだが、電話口に立った祖父は、
「野盗の群れをたった1人で成敗したと聞いた。さすがは坂鬼の娘だ!誠に天晴れである」
と上機嫌だった。誰だ…無責任極まりない情報を流したのは…
必死で誤解を解こうとするのだが、上機嫌の祖父は聞く耳を持たない。
「そんなに謙遜しなくてもよろしい。坂鬼は代々勇猛なのだ」
と言われ、挙げ句の果てに、
「坂鬼の総領は、やはりお前しかいない。これで儂も安心して隠居できる。近く寄り合いで健子に総領を譲る旨申し出る。皆、反対はしないだろう」
とまで言われた。
130 :
555:2008/02/08(金) 23:08:51 ID:???
Desert Samurai Girl (31)
…ダメだこりゃ…何としても誤解を解かなければならない…間に合わないかもしれないが…
「縁談は、片っ端から断ってやる。お前にそのテの話が来たら、全て本家に持ち込む様に伝えなさい」と言われた。これだけはありがたかった。が、
「お前の婿は坂鬼一族が責任を持って見つけてやるので何も心配するな」
とのことだ…
こういうのを「前門の虎後門の狼」と言うのか、「藪蛇」というのか、「一難去ってまた一難」と言うのか…適当な慣用句が見つからない…
とにかく、毎日がうっとうしい。何もかも私の関与外で進んでいるのでストレス溜まりまくりだ。このままではまずい。何せトレーニングが満足にできないのだ。もしかするとそれが狙いなのかとまで思ってしまった。まずい、疑心暗鬼になっている…
問題打開は「直接行動」しかなかろう!
ある月の夜。私は宿舎から抜け出し、軍の若手士官にレンタルしたオフロードバイクバイクに飛び乗った。恐ろしく車高が高い…
目的地はあの集落!日本アルプスから地図無しで生還するために鍛えてきたのだ。砂漠ごときで迷うはずがないのだ。
風を全身に浴び、街を離れる。ちょっと寒いな…気分が昂揚し、自然と童謡(Desert Moonlight)が口に出てきた。
卒業試験、進学…いろいろあるけど、とりあえずあそこに「戻って」から考えよう!
冷え冷えとした月明かりの中バイクは砂漠に向かって走った。
131 :
555:2008/02/08(金) 23:09:33 ID:???
Desert Samurai Girl (32)
突然の「失踪」に関係者は騒然。特に得点稼ぎを狙っていた現地大使は顔面蒼白の涙目状態。同室の女子大生宛の置き手紙
「毎日が精神的にキツイので、しばらく逃亡します。探さないでください(はぁ〜と)」
で、ホスト国の関係者や、味方のはずの大使館員、その他各方面からのから凄まじい叱責と罵倒を受け、寝込んでしまったそうだ。
…ホント悪いことをした…ゴメン…でも、私がおかしくなりそうだったのだ。緊急避難ということで大目に見て欲しい。
尋常でない様子で「帰ってきた」私を見た長老が大使館に連絡し、消息が判明。直ちに連れ戻そうとしたらしいのだが、長老以下、集落全員と近隣の集落の皆様が「姫は帰さない」と表明し、臨戦状態になってしまった。
ここで内戦もアレだし、原因の一端が自分達の過剰訪問にあると気が付いたのだろう、王族の調停もあり、私は残りの期間をここで過ごすこととなった。
ありがたいことだ。まぁ、大使館も厄介払いができたんじゃないかな?
こちらでも「姫の帰還」(本拠地をここにしたつもりはないのだが)で盛り上がり、訪問者で千客万来の状態だったのだが、少なくとも主導権がこっちにあるので対応は楽だった。
首都では半ば拉致に近いような「ご招待未遂事件」が何件かあったが、この間ドンパチやった連中(私の「親衛隊」と称しているらしい)が食料持参で警備に来ているので安心だ。彼らに戦闘教練を施すという親の条件付きでだが…
気温差以外は結構理想的な環境で卒業試験準備を行うことができたようだ。プロ野球も暖かいところでのキャンプを実施しているので、私の場合はこれのスケールアップ版ということでいいんじゃないかな?
活動期間の残り、当初の「文化交流」とは微妙に異なる「軍事交流」をも含めて砂漠の集落で過ごし、私のここでの活動は終了した。
132 :
555:2008/02/08(金) 23:10:05 ID:???
Desert Samurai Girl (33)
使節団の帰国当日。集落から引き上げた私は大使館員らと空港で皆の見送りをしていた。マスコミ対策で、一足先に帰国という話だったのだが、なぜか後になってしまったのだ。
防女程ではないが、寝食を共にした団員を居残って見送るのは複雑な心境だ。世話になりっぱなしだった女子大生とは、文通の約束をし、住所の交換をした。彼女はこの時まで私の正体(防女生)に気が付かなかったそうだ。何者だと思ってたんだろう?
見送りが終わると、青白い顔の大使(何とか元気を取り戻した様だ)に、関係各者が送別会を開催するので「正装」にて出席するよう求められた。
なるほど…。大使に「やっぱり…裏…ありますよね?」と聞くと、申し訳なさそうに
「実は、関係者が君の和装を見たいそうなんだ…」
と言った。ここしばらくで、思いっきり老け込んだように見える。やっぱり疫病神扱いなんだろうな…
世話になりっぱなしなのもアレだ。ここは一肌「着る」べきだろう。出席を承諾し、準備の時間を十分に取って貰えるよう頼んだ。前回は略装だったので、今度は気合いを入れて正装でゆこう。まずは入浴からだ。
たっぷりとお湯を使って(いつもはシャワーだったのだ)、身体を磨き上げ、例のトランクから「正装」の大振袖を取り出した。現在は珍しい黒の紋付、正装中の正装である…しかし、いつあつらえたんだろ?
ヒジャーブで顔を隠していたものの、日に焼けているので、化粧をする。ムスリムの女性は「顔出し不可」なので、素顔が拝める他国の女性に萌える(と言うのかな?)んじゃないかな?それじゃ、萌えていただきましょう!出血大サービスだ!
派遣当時より随分長くなった髪を結い上げた。結構時間が経った事を実感。前回は無理矢理だったが、簡単に結い上がったからだ。今度は珊瑚の簪を付けた。
伽羅の匂い袋を身につけ、鞘に少々傷の付いた祐定を錦の袋に収め、胸元に差す。うん!キまったかな?
GJ!
・・・まだ、続きありますよね?
134 :
555:2008/02/09(土) 00:26:16 ID:???
Desert Samurai Girl (34)
時間ちょうどに礼装に身を包み、やたら気合いの入りまくった武官がやってきた。やけに嬉しそうだ。なんでも、大使館内での大選抜戦(何をやったんだろ?)を勝ち残り、エスコート役になったらしい。
小娘のエスコート如きでそんなに気合いを入れてたら、実戦では疲れるよ?
宴会場は同国最高級ホテルの大広間だった。大使館での結構こぢんまりした宴会を想定していたので驚いた…無駄に広いし豪華過ぎる!
派手な会場にさすがの私もビビってしまった。ここを貸し切りにする費用が大使館にあるのかどうかが心配になってきたのだ。日本国民の血税を私の送別会如きにバンバン使われては問題だ。
不安になって武官に理由を聞いた。宴会がはねた後に請求書を突きつけられては困る。彼によると当初は大使館内での小規模な開催だったのが、情報が漏れて「なぜ招待しない!」と各方面からの横槍が入り収拾がつかなくなったそうだ。
大使館と外務省だけでは要望(というか半ば恫喝)を処理しきれず、こちらの王族に調停を頼み(泣きついた)、その結果、王族主宰の大宴会となったらしい…なるほど…それなら税金の無駄遣いもないので安心だ。
送別会にかこつけた部族間外交という面もあるらしく、王族にとってのメリットも大きいそうだ。ま、私をダシにした外交という事だ。なるほど…アラブ人はしたたかだ…理由がわかれば楽しくやらせてもらおう!
宴会の翌日の夕刻、大使館員と王族関係者、軍の若手将校&下士官、各集落の代表者及びその関係者。正直言って訳がわからない方々達の盛大な見送りを受け、某王族の自家用ジェットで私は帰国の途に着いた。
当初「普通」の航空便で帰国する予定だったのだが、宴会中、それを耳にした王族の1人が「んじゃ私の自家用機で帰りなさい」と気前良く自家用機を出してくれたのだ。部族間の外交が上手くまとまったことの礼だろう。
待遇はファーストクラスどころの比ではない!何せ「自家用機」はB777!コイツを自家用機にしてしまう王族の経済観念に全くついていけない。自分の価値観がホント怪しくなってきた…。
135 :
555:2008/02/09(土) 00:26:44 ID:???
Desert Samurai Girl (35)
超VIP待遇で成田に凱旋すると、今度は防衛省で解任の式典が執り行われた。明らかに格下の防衛省での式典開催ということは「用務員のおじさん」が大いに面目を施したという事だろう。
晴れて防女礼服(懐かしい!)で臨んだ私に「用務員のおじさん」は防大への戦闘状況の報告を依頼して来たのだが、お断りするしかなかった。何せ卒業試験が迫っている!熱帯仕様から寒冷地仕様への適応は大変だ。何せ日本はホント寒い!
霞ヶ関の式典をもって、私の中東派遣は完全に終了した。意外と楽しかったな…
帰国当夜に緊急開催された坂鬼一族の「寄り合い」の席で私は「全員賛成(オイオイ!)」で総領に推されたのだが、「せめて、大学を出るまで」と必死に食い下がり、4年の猶予を貰うことに辛うじて成功した。
4年あれば弟の「洗脳」も何とかなるだろう…。脳天気過ぎるかな?ま、いいや…「インシャラー」だ!
祖父は、「儂が死んだらお前の猶予もオシマイじゃ。年寄り孝行をするように!」とニヤニヤ笑いで防大進学に賛成してくれた。さすが一筋縄ではいかない。というか、喰えないジジイである。
数日後、舞鶴には、中東関係者とどこかで噂を聞きつけた(恐らく意図的にリークされたのだろう)一部のマスコミが押しかけたらしい。が、風紀委員会の鉄壁のガードにより私への直接の影響は何らなかった。
同級生の風紀委員によると、アサシンの流れを組む連中が私を中東に「ご招待」すべく行動していたらしい…笑いながらの茶飲み話なので真実かどうかはわからない。が、可能性は十分考えられる…直球勝負の方が意外に多かった…
坂鬼本家への「王族」詣では、王族関係者から、大使館員、外務省、関係日本企業、国会議員etc…にシフトして相変わらず続いている。本家へ伸びる田舎の一本道は口の悪い連中から「アラビア通り」と呼ばれ始めたそうな…。
父によると「見合い話を断る」のが祖父の最近の楽しみになっているすで、押しかけた連中に「坂鬼の歴史とサムライスピリッツ」を熱く語っているそうだ。感服して帰るアラブな方もいらっしゃるそうで、それはそれで文化交流になっていると思う。
そんな訳で、当分祖父にお迎えが来そうにない。それはそれで明るい材料だ。是非長生きして欲しい。
136 :
555:2008/02/09(土) 00:27:48 ID:???
Desert Samurai Girl (36)
試験勉強(一応筆記もある)の合間、寄宿舎の窓から寒々とした夜空を眺めると、砂漠の星空を思い浮かべてしまう。みんな元気かな…。
何となく近い将来、あそこに「戻って」いそうな気がする…。南の空にオリオンの三つ星が優しく光った。
−おしまい−
137 :
555:2008/02/09(土) 00:34:53 ID:???
UPしてから判る誤字脱字…赤面だ…
blogに載る時には何とかしてもらえないかな…
GJ!
面白かったです
お忙しいところお疲れ様でした(笑)
次回作(もしくは、今回の話の外伝(挿話)・派生SS等々)も
期待しております。
いやあ、面白かった。
いろいろお題に縛りが出来たのに、それをクリアしてここまで面白くした555氏に感服。
坂鬼さんにAKMの1挺も進呈したいぐらいだ。
555氏
投入乙
>>99で書いてあるように任意の場所に降下して
野ウサギを捕まえて食べながら踏破するSSをお願いします
>>98 前スレにあった
防衛大学校での1年生が一日だけ偉くなれる日で
両用もしくは強襲にアレンジしてみたら面白いと思う
>>139 舞鶴に帰校後、防衛大臣が特別表彰をする
そのときの副賞がAKMだったりして
(普通は、学園祭のときに表彰されるが、最高学年ということもあり
特別に新年の訓練始め時に表彰される)
お疲れ様でした。
いつも面白い話を有難う御座います。
次回の作品も楽しみにさせていただきます。
こんばんは。雪の影響も完全には消えていないのに又
強風・降雪の予報が…Orz。
>>90 何を連想か妄想かしたかは知りませんが、
ばれても大した事にはなりませんよw。
せいぜい近くの滝に行って精神修行一日とか、
長刀や槍術の稽古につき合わされる位ですから・・・
あ、当然ながら防具はきちんと身につけて貰いますし、
身につけた経験が無ければ一から十まで
周りの者がいたしますのでご心配なくw。
お寺か神社で精神修養になるかも知らないけどw。
まぁそれは冗談としてもうちの婦女子達は少なくとも
「実在の人物の」エロとペドフ○リア(だっけか?)
には(特に未成年のには)厳しいが二次元に対しては
鷹揚も良い所だったりしますし。
と言いますか下手に規制をかけて
治安が悪化するよりは未だ大いにまし、とw。
隣に(特に性犯罪関連で)酷い事になった国が
ある為でもあるのでしょうが。
後
>>90関連の返信、
>>145で思い出したこと。
(
>>83関連でもありますが)
「オーダーメイド」を余り日常で着ないそのほかのわけは、
元々うちの「メイドさん」達からして手先が器用なのか洋装も和装も
自分の服位は自分で縫い上げる、と言うのもあったりしまして。
うちの場合充分とは言えないとは思いますが給与の他に被服や
食事の材料を本人の希望があれば支給する事となっておりまして、
で生地はある程度指定できるんですがそれで結構器用に
肌着から靴下まで作ってしまうらしく。
その序にいろいろ普段使い用のを縫ってくれる
(無論強固に縫う必要がある所以外は手縫い)ので
あまり考える必要が無い、と言う事情もあります。
そう言えばこの間「間違えて」うちの「メイドさん募集」に応募して来た
近くの大学の学生さんも一寸癖はありそうだけど起用に服を作るなそう言えば。
この間なんでも寮費が払えなくなったとかで
うちに住み込みでバイト(と言うかパート?)をする事となりましたが。
そう言えば妹付きのメイドさんとこの所仲良く議論しているようでもありますな。
>「く○ぃむレ○ン」
>「黒○館」とか「BeMyMaby 今夜は○ード○ア」
その作品と
>>90がどう言う想像をされたのかは存じませんが、
何故かその当時の堅牢染めの等身大シーツがあったりしますw。
後コミケは私が小学生だった当時大学生の歳の離れたいとこに
人足として徴用されてサークルスペースの机が粉砕される
暴動騒ぎに巻き込まれた現場にいた事がありますw。
・・・まぁ今では同窓会を兼ねた年中行事となりつつありますが。
一次産業従事者・・・で、ないにしても身近に居る人とかも
このスレにいるようだから「ガーデン」SSとか投下されないかな?
あと、卒業試験・・・の前準備SSとか。
卒業試験・・・・は、色々調べることが多くても、試験一日目で
”練炭集団自殺現場”に遭遇・・・みたいなのとか、
”何かが視界のギリギリのところでずっと憑いてくる”とか
”このエリアは今回自分だけのはずだったのに、卒業試験中と言う
防女学生と出会って「ラッキー」と思っていたら・・・・装備も服装も
妙に古臭かったり、学内施設の話も先日老朽化で撤去されたものが
「この前立てられた」とか、入学も昨今の競争率がの高いものでなく
「鑑別所で試験を受けて名前だけ書かされて放り込まれた」とか・・・!
そして、付いていくどんどん奥へ奥へと連れて行かれて・・・”
怪談ものの投下も期待してしまいます。
56年の世代差となると……
「そういえば『日曜娯楽版』終わっちゃったね」
「は?」
「トリロー好きだったんだけどねー。ワンマンはアカ嫌いだから」
「トリロー? ワンマン? (????)」
「あんたどうしたのよ? トリロー知らないの?」
「イチロー、じゃないの?」
「誰それ」
「……日本人大リーガー」
「大リーグって、アメリカの野球の? 日本人がぁ? ナニ寝ぼけたこと言ってんだよ」
(寝ぼけてるのはあんたじゃないの?)
149 :
名無し三等兵:2008/02/10(日) 01:09:31 ID:OaXw8d4o
軍事で言え軍事で!(笑)
昭和40年代末くらいで考えていました
メイド科諜報専攻で「某ミッション系中高一貫女子校潜入調査実習」とか
ミッション系の女子高って中高どころか幼稚園から大学まで一貫ってのが多いからなあ。
傍目よりも中途転入の壁は高く厚く険しいらしい。
リリアンは例外ですか・・・
中学で編入してきた一般リーマンの娘を
いじめるのとかいるでしょうな。
・・・・が、防女学生は高等部なら英語ネイティブ
他一ヶ国語も教育されているのであって
「帰国子女」というカバーで潜入できんだろうか!
しかも「メイド科」だし。
が、第二外国語が「フランス語」とかならともかく
「スワヒリ語」(アフリカでは標準語に近い)とか
「アラビア語」とか「モンゴル語」では問題があるのでしょうな。
潜入に最適!な学生の選択した第二外国語が
「イデッシュ語」と「ユダヤ・イスラエル文化専攻」とかなら
「英語」を使って「アメリカ帰りです」とか
「親が商社マンでイスラエル育ち」とか
尤もらしい理由付けをするのでしょうな
>>152 リリアンみたいに高校入学枠、中学入学枠があるところは幾分違うらしいけど、
やっぱり幼稚園からそこにいる人と途中から入ってきた人はグループ分けされるだろうなあ。
共学中高一貫校でさえ中学からと高校からでほとんど接触がないとかあるしな。
(ただウチの出身校は別クラスだったりしたもんでクラスが同じでもそういうことがあるらしい、としかいえないw)
潜入先に何年も居るわけではないしなぁ・・・
それこそ”老けた(殴)・・・大人びた容姿の学生が教生とか
見た目が幼い学生が海外の中等学校とか。
活用されるのは2年生以降だろうしな
>>147 どこに落下傘降下するかが問題で
雪山で凍死体を見る可能性がある
たとえば555氏のSSに出てきた坂鬼学生の場合は
中東と60度違う場所に降下するとなっているので
雪山に降下するのが確定している
>>151 中高一貫教育を実施するために高校からとらない学校が多数派
あったとしても親の転勤で姉妹校から編入があるくらい
むしろ少年院に潜入するほうが現実的ではないか
>>147 >>148 防女は創立して何年になるのだろうか
予想だと、今年ぐらいが創立50周年になるような気がする
国立名門校として認知されるまで(あと、学閥が形成されるまで)の
時間を考えると半世紀以上はたってるだろ
進駐軍の占領が終わって、日本再軍備化のゴタゴタ時に
色々立案されたプランのあだ花として発足したような気がする。
本命を通す為に「あり得ない計画」を混ぜたような。
・・・・で、「ありえない計画」の方に予算がついてしまったと。
初期の防女は、別名「舞鶴女子鑑別所」と呼ばれてたし。
で、教官・女教も戦犯指定が取れたばかりで行く場所がない
旧下士官とか、家族ぐるみで迫害された元憲兵とか、パンパンとか
旧制中学の教師とか「新体制発足」で行き場を無くした(だが、無能では無い)
人材が主だったし。
>>158 以前、そのくらい古い歴史があるというネタを読んだので
トリロー=三木鶏郎をネタにしてみたのだがw
NHKでああいう政治風刺ネタを交えた番組が人気を得て、
それが政治の圧力で潰されるっていうなかなかエキサイティングな時代だった
個人的には、立地が舞鶴っていうのも何げにいい設定だと思う。
何気にスレ住人の年齢層や教養や社会階層が多様だな
と、ゆーか、その時代の防女の学生娯楽室にTVがあったとは思えんのだが
えーと、日曜娯楽版は、AMラジオの番組だよ。
まだ日本がラジオ・デイズだった頃の人気番組。
そこらへんのネタを色々挙げてくれれば、SS書きさんたちの
創作の参考になるかと
555さんが前スレラストに投下した、サムライ娘(の、その後)外伝ですが、
こちらで投下されれば、大変うれしく思いますのでどうかご検討を。
あと、防女の歴史だけど、開校以来働いている
「防女の主」みたいな人もいるのでしょうな
165 :
名無し三等兵:2008/02/11(月) 14:06:51 ID:sdEnda5O
旧華族とか、使用人だった人間もいたでしょうな<開校当時の人材
そういえば、学校敷地内に、帰る場所が無かった学生・関係者の墓地があったですな
>>164 開校してから50年以上たっているので
教官や助教は80を超えているはず
一期生も65くらい
OGでもある江田島校長も50代後半だろう
>教官や助教は80を超えているはず
「元」だよね。
とっくに退官してるだろうし。
あと、初代卒業生たちの何人が在命してることか・・・・
ズゴックが現役の学生だったときは
開校時からいた教官・助教はいると思うが
この15年でいなくなったと思う
たぶん、一期生で教官として戻った人も
一線を退いているはず
このごろ強襲科がらみのSSが投入されていない
特に狙撃分隊の3号学生の話をお願いします
三号生って訓練を始めたばかりだから
そういった描写ばかりだと思うけど。
座学と身体作りはともかく、銃を持って数ヶ月と言う学生ばかり。
リナは一年生
二人組みは二年生で、才能はともかく年単位でトレーニングを積んでいる。
最初は、ひたすら分解・清掃・組み立てを繰り返すだろな・・・
目隠ししたりとか。
あと、「銃の怖さ」を叩き込まれるとか。
>>170 よく出てくる
珠と鞘は3号学生だったはず
中学生から射撃の訓練をやっているはずだから
慣れているとは思う
172 :
171:2008/02/11(月) 17:09:51 ID:???
鞘ではなく莢だった
これではバンブーブレードになってしまう
あと風紀委員のリンとカレンというとプリキュアを連想してしまう
偶然とはいえ防女の学生の名前とアニメやコミックのキャラの名前が
一致している
173 :
名無し三等兵:2008/02/11(月) 18:21:49 ID:dxMK8jiU
現時点での、防女ミスコン(まぁ、一部教官・助教を除くと全員ミスだが)で
たぶん一位間違いなしの繊細かつたおやかな美貌の持ち主なのだが、
性格が、とてつもなく大雑把で豪胆な為、メイド科で持て余され、強襲で
「あそこまで大雑把な奴に特殊戦は無理」の一言で放り出され
似たような理由で衛生も会計も整備からも御呼びがかからなかった某学生。
とりあえず、一般科に籍を置いているが「ああいうのこそ大学進学コースに放り込んだらどうだ?」との
声に押されるように、専攻変更命令が下される寸前だったのだが
「あの容姿と肝っ玉を追い出すのは、あまりに勿体無い!」と、彼女の学年卒業と同時に延長していた期間満了で退官予定の
諜報専攻の老教官が、「専属」となり色々仕込んでいる最中。
「お前なら、開発途上国のスラムや売春窟でも平然としとるだろ」と、現代日本の娘さんに言うのはどうかと
思われることを言われまくられているが、馬耳東風というか、暖簾に腕押しと言うか・・・・
ちなみに、教官が頭を下げて強襲専攻の選抜トレーニングメニューの受講とか、メイド科の各専属助教が仕込む”色々”とか
平均防女学生の1.5倍のカリキュラムをおっつけられているが、平然とこなしていることから
当初、色々問題視していた皆様も現在は黙って見守っている。
>>129 >本家に駐日大使が押しかけ
このエピソードの追加を555さん できれば・・・・・
>>169 どーもネタが…
いや、強襲科ネタはあるけど今のスレの流れ的に様子見かな〜と考え中
狙撃分隊ネタがちょっと出てこなくて悪戦苦闘中デス
キャットファイトの人って、まだこのスレ見てますかね?
なんか単発でも投下してくれることを期待してるんだけど
178 :
169:2008/02/12(火) 20:56:54 ID:???
>>175 了解しました
玲子お嬢様の許婚を登場させてください
>>176 キャットファイトをはじめに書いた人は
前スレ212氏です
彼は強襲科や憲兵ネタが中心にSSを書く人です
じゃあ、両用三人娘の人と言い換えよう。
見ておられましたら生存報告などお願いします。
>>178
そこまで細かく注文つけるなら
ご自分で書いたらどうです?
825 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/28(月) 00:53:49 ID:???
「ガーデン」だが、発祥とそれからしばらくは、成績不良組で農家出身者が細々と
部分的に腐った芋の大丈夫なとこを拾ってきて、日曜菜園に毛が生えたようなレベルで
栽培したり、食える実のなる木を植えてったりしたんだけど、だんだんと規模が大きくなり
組織が大きくなると、現場と管理に分離して「専門化」を進めて安定化しようというのが
世の流れ。
そんなこんなで、いつしか「学内サークル」として暗黙のうちに認識された「ガーデン」なのだが
防女学内での名称は誰が呼んだか「屯田兵」
で、加入資格があるのが、どーみても卒業後三年でサヨナラされそうと自他共に認識されているという
”訳アリ入学組”ばかり・・・・だった・・・のだが、初期からしばらく自分たちの命の綱だった「ガーデン」が
ある時代のトップが、軍事的には箸にも棒にも引っかからないくせして、組織構築と管理全般、そして
政治手腕と陰謀画策(だけは)当時の防女でイットーショー!な、お方でその時代に「学内サークル」となり
「生産量」と「品目」も学内で(僅かだが)おすそ分けできる程度にも上昇・安定し
・・・・隠れて「酒類醸造」にも手を染め出してから、嗜好品の生産と流通を握る「屯田兵」は、誰からも一目置かれる存在となった。
とりあえず、「屯田兵〜?」と軽く馬鹿にしたような口を叩いた学生の所属専攻最上級生が
本人引きずってきて詫びを入れに来る程度には。
で、現在PXを通さずに夜食や非常食を融通できたり、何より入手が難しい「酒類」の手当てを影で一手に握る
「屯田兵」(サークル・組織名)は、決して大っぴらにならないものの隠然たる影響力を保持している。
ちなみに、「現場」「管理」共に、「兵站・補給」専攻が発足してから、「会計」専攻のどちらかに進むのが
スタンダードとなり、在学中に「販売士一級」「中小企業診断士」「簿記一級」等の資格ホルダーを目指す者と
大学進学を希望するもの等、流通・マーケティング、企業管理系人材を輩出することとなり、二年・一年時における
企業実習の際のスカウトや青田買い等を受けるものも居たりする。
182 :
名無し三等兵:2008/02/13(水) 22:15:46 ID:qOvSvv1C
>>180 両用3人娘は何人の人が書いているので
ひとつに絞るのは難しいと思う
183 :
名無し三等兵:2008/02/13(水) 22:23:54 ID:qOvSvv1C
>>181 そういえば統合要員会計科の学生のSSが出てきていなかった
統合運用科は坂鬼学生
情報科は白峰学生
兵站運用科は王仁沢学生
諜報科も橘学生にブルームシスターズ
衛生科はOGの話が出ているのに
不思議と出てきていない(整備も回転翼も出ている)
(たぶん)会計専攻OGの話がこの前投下されてただろ?
それより一般科(普通科)学生の日常とかに興味が。
一番多くて、平凡で毎日訓練と学業に明け暮れて
校外へは帰省と演習でだけで、外部組織に”活用”されることもなく
まっさらな人材として、普通に人気あるんだろうな。
>>184 メイド科とあったので諜報科だと思っていました
バレンタインデーネタのSS投入を希望
場合によりけりではないか
特殊戦科よりは少ないと思うが
>>184 特殊戦科の場合は
校外活動が多い
手当てが高い
潜水やHALO・HAHOがマスターできる
などで人気が高いと思うが
そのかわり、しんどかったり深夜にたたき起こされて徹夜で訓練後
朝から普通授業とか自由時間が潰れまくるので
「寿退職するんだ!」とか「三年たったら転職してOLやりたい・・・」と言う
「事情があって入学組」は多少手当てが付いてもごめんこうむると言うのが
本音だったりして。
防女卒で自治体警察に入るんって、こういう娘とかが多いのかな
大学進学コースに行けるほど成績とか目的意識がなくて
「公務員ならどこでも良いです(できたら楽なとこ)」と言うのが。
>>190 人によりけりではないか
今の強襲・両用のメンバーにはそんな腑抜けはいないはず
だから、強襲や両用や統合に行かない
一般科(普通科)志望の一部だって。
成績や適性で普通科に行くのも大勢いるだろうけど
全員が全員、同じ方向を向いているわけではないということだ。
193 :
名無し三等兵:2008/02/14(木) 23:54:29 ID:gBwNr8Wr
しかし、いまさらだが「某ミッション系中高一貫女子校潜入調査実習」ネタで
自然にマリみてが出てくるのが”アレ”ですな。
ああいった、私立校出身の方で経験投下とかあれば・・・と思っております。
>>190 そういえば212氏が投入した地震ネタのSSに出てきた
普通科の学生は3年間の強制期間が終了したら
退官して大学か専門学校に進学しようと考えていた
特殊戦科は海外での演習や学園祭での自由降下展示
(観閲式以外にも各要員で実施)などで
中等部の学生があこがれるのではないか
195 :
555:2008/02/15(金) 18:41:23 ID:???
>81で12レスのネタを書いた
平和主義者(笑)なんで、すぷらったでばいおれんすな内容はダメだった…
空気読んで投下します
196 :
583:2008/02/15(金) 18:49:06 ID:???
>>195 投下をお願いします
というか俺もSSが2本完成したが
投入できる状況ではないので放置状態になっている
学園祭ネタで過去のSSに登場したがその後は登場していない
学生を数人出してみました
あと中沢姉妹も用務員のおじさん(笑)も登場させて見ました
いずれは投入します
197 :
583:2008/02/15(金) 18:52:46 ID:???
142のネタも考えていますが
どうやらお蔵入りになりそうです
198 :
555:2008/02/15(金) 19:04:57 ID:???
>196
「用務員のおじさん」は完全にレギュラーですね(笑)
199 :
555:2008/02/15(金) 19:08:07 ID:???
んじゃ、私も出しておきましょう
200 :
583:2008/02/15(金) 19:18:40 ID:???
555さん了解しました
201 :
555:2008/02/15(金) 19:26:15 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(1)
諜報員は「目立たないことを」第一とする。
例外はある。SIS所属の海軍中佐などはその筆頭だ。もちろん、彼が1人である必要は全くない。というか、彼の超人的な活動状況を鑑みれば、「彼は複数同時に存在する」と考えた方が妥当であろう。
同様の事象は、我が国の歴史にも散見することができる。民間に広く伝承されている行基や空海に代表される僧の活動がそれである。
伝承では「謎の僧」が現れ、住民の苦難を救い風のように去ってゆく。で、「あれは○○に違いない」で伝承が完成。これは彼らの名前をブランドとするある種の「組織」の活動と見なすことができないだろうか?
−脱線−
防女統合運用科諜報科2号生、中沢瑞穂と瑞樹の2人は学生であるにも係わらずこの「例外的諜報員」の任に就いている。いや、就かされているといった方がいいだろう。
巷で言う「ボランティア」だ。何せ彼女達は無給だし、特定の諜報機関に所属している訳でもない。
防女図書館に隣接する演習室。この時期になると大規模な図演も終わり、また大抵の文献調査はパソコンや通常サイズの閲覧台で事足りるため、演習台の1つは完全に2人の専用卓と化している。
学年末の課題を「ちゃっちゃっ(瑞穂談)」と片づけるため2人がかりで文献を読み漁っているのだが、この2人、「同時に同じ業務」という限定条件下での事務能力は凄まじい。デュアルコアCPU搭載PCでExcel2003を動かすみたいなものだ。
202 :
555:2008/02/15(金) 19:27:34 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(2)
「私達、『諜報員の第一条件』に見事に反してるよね?」
あらかた片づいたレポートから目を離して、ポツリと瑞樹が漏らした。
「考えてみると選科の際に諜報科になったのが不思議と言えば不思議だよネ」
レポートの終わりに日付を記入しながら瑞穂も応える。
「やっぱ、双子に対する迷信かなぁ?ヨセフ・メンゲレみたいな…」
「悪の科学者フリッツ・フォン・マンテル博士だぁ〜」
「アンタ脳天気ね…誰よ?マンテル博士って…」
「メンゲレ位は知ってるヨ!双子の天敵ダモン…。でも、あんまり考えたくない…ナンカコワイ…」
「漫画家もネタがなくなると双子に走るから、防女もボツボツネタ切れかな?」(あまりにもアブナイ発言だ!)
「コマ数とネームが異様に少ない某拳闘漫画家なんかは双子大好きだよネ。少なくとも4組は知ってマス…そ〜言えば最初から双子出してるのも2〜3人居た…23区の名前とか、国際空港の名前とか…」(これ以上言うな!)
「文学者のケストナーなんかも双子を3組出してたし…売れっ子はネタに困るのかな?」
「多分、締め切りに追われてるんじゃないカナぁ〜」
「大体、双子に妙な夢を持つのが間違ってる!例えが悪いけど、そんな秘密があればメンゲレとか、アンタのいうマンテル博士がとっくに解明してるわ!」
「で、き〜ちゃん、何のハナシだったっケ?」
「そうそう、何で私達が諜報科なのかってことなのよね…」
「う〜ん、地味だからじゃないカナ?」
「馬鹿ね。そこら辺の普通のヤンキーと看護師の取り合わせでも双子だったら『絶世の美人姉妹』になんのよ?地味系の私達でも2人揃えば『あら不思議』ってなっちゃうんじゃないかな?」(あわわわ…)
「つまり、防女が意図的に諜報科に選科させたとゆ〜コト?」
「気にしてなかったけど、最近いろいろありすぎるんでそうとしか思えないのよね…」
「なんでダロ…アタシタチ諜報員としての資質はないヨネ?大体、あの成績じゃあ〜ネ…」
203 :
555:2008/02/15(金) 19:29:53 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(3)
彼女達の成績はお世辞にも立派なものではない。成績に限れば『諜報員の第一条件』を完全に満たしている
「でも、どんな演習でも必ずほ〜ちゃんと同じ組になるのは何か怪しい…小学校で同じクラスだったコトある?1学年2クラスしかなかったのに…」
「なるほろ…そ〜言えば、防女でバディの交代はなかったモン…き〜ちゃん以外とバディ組みたかったコトあるナ…。き〜ちゃんは慎重すぎるからネ」
「悪いわね…ドン臭くって…私もあっちゃんとバディ組みたかったことはあるよ…ほ〜ちゃんは脳天気なんで困る事があんのよね…」
「あ〜!ワタシをお馬鹿だと思ったデショ!そんなコト考えるアタマはコイツか!(グリグリ)」
「いたたた、やめぇ〜、やめなさい(とりゃ!)」
「あ〜蹴ったなぁ〜こ〜してやるゥ〜(こちょこちょ)」
「ぶはははは…ヤ、やめてぇ〜」
「中沢2号生!図書館内では静かに!」
カウンターから図書委員長(1号生)の鋭い声が飛んだ
「はいぃ〜!」
「…怒られたじゃん…」
「ゴメン…で、何の話だったっけ?」
「…ああ…私達が諜報科に居る理由よ。…思い当たるフシない?」
「ん〜、漠然としてるんだけどな…んジャやりますか?」
2人はレポート用紙を取り出し、なにやら書き書き込み始めた。
「2人が諜報科に選科させられた理由!」(Part1以来だ…)
・岸田博士の陰謀
・ナチスの亡霊の仕業
・過去の実績から
・石井部隊の残党の関与
・冷戦時の超能力実験の継続
・業界共通の餌
・双子の利点を生かしての諜報活動
・萌え
「萌えって何よ…」
「き〜ちゃんだって岸田博士はないデショ…相当ディープだ…」
やっぱ、ダメダメである…ブレーンストーミングという発想自体は大変良いのだが、いかんせん思考ベクトルが一緒である。
204 :
555:2008/02/15(金) 19:30:27 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(4)
「萌えとか岸田博士は除外だね。書かれてないけどマンテル博士もパス!」
「ナチスと石井部隊もネ。ホントなら2人とも標本になってマス」
「業界共通の餌ってのは、結果的にそうなってるだけなんじゃないかな?」
「超能力実験…されてマセン…ヨネ?」
「同時破壊活動に期待ってのはアリだけど、メイクがこれだけ進歩するとねぇ…過去の実績って何?」
「ん〜とネ。ワタシタチの前に双子でダントツの実績がある方々が居たんじゃないかと…確認方法ないケド…」
「柳の下の二匹目ってヤツか…考えられるわね…」
「諜報科所属じゃ、卒業生名簿でもわかんないヨ?それに卒業生名簿の閲覧手続きは相当面倒だモン…」
舞鶴ひめゆり会から、部数限定で発行されている防女卒業生名簿は超一級品の機密文書で、その所持、閲覧は厳しく制限されている。
名簿には、赤(レッド)、紫(パープル)の2種類があり、一般的な「名簿」は赤色、より詳細な名簿は紫色で装丁されており、紫は内容そのものが暗号で記述されている。(ヴォイニッチ手稿みたいだ)
一般的な名簿に近い赤名簿でも履修カリキュラムの特殊性から諜報科生、特に就職組の名前が掲載されることは少く、また偽名掲載も当たり前で、卒業生を赤名簿だけで正確に把握することはできない。
この抜けの部分にはトラップの情報が掲載されており、何らかの方法で入手した名簿宛に勧誘等が行われた場合、ひめゆり会がその情報の回収にあたるらしい。これにより閉鎖に追い込まれた「名簿図書館」「名簿屋」と呼ばれる業種も少なくはない。
テレアポ、DM屋は言うまでもなかろう…。
また、防女卒業生情報の攪乱を狙ってネットオークションや、ファイル交換ソフトのネットワーク上に防女ひめゆり会謹製の偽赤名簿が登場するらしい。
とにかく、防女卒業生名簿を普通の名簿とするならば、入手の困難さ、確度の高い情報収集の困難さから各省庁の職員名簿なんぞ、新聞のチラシ以下のレベルである。
205 :
555:2008/02/15(金) 19:31:05 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(5)
「…ここら辺でヤめとかナイ?ここんトコロの経験からマジヤバな気がシマス…」
「…う〜ん…でもダメ!気になるの…気になりだしたらダメなの!お風呂に入ってて、湯船から天井見上げたらシミがあったりすると、すぐに掃除したくなる…」
「あ〜!お正月にオシリに青アザ作ってたのはソレなんだ…おっきな音がしたモンね…。最初は蒙古斑かと思いマシタ」
「…誰が蒙古斑だって?アンタのプリティなオシリにもその蒙古斑を作ってあげましょうか!(とりゃ!)」
「きゃぁ〜ヤメテェ〜」
「中沢2号生!いいかげんになさい!」
カウンターから再び委員長の声が飛んだ。
「はいぃ〜!」
「出まショ!出まショ…このままではヤバイデス…」
逃げる様に図書館から退出した2人の背中をカウンターごしに睨み付けながら、図書委員長はつぶやいた。
「まったく…図書館中に聞こえる様な大声で…確かに妙ではあるわね…ちょっと興味あるな…」
206 :
555:2008/02/15(金) 19:31:34 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(6)
演習室から逃亡した2人は、最近の根城と化しつつある移動体研究会の部室に移動した。最初からここでやっていれば何の問題もなかったのだが、周辺は可燃物&油類の山!火気厳禁だ。いくら鍛えていると言っても寒いものは寒い…
2リットルのペットボトルにお湯を詰め、湯たんぽ代わりに抱きかかえながら、先程の話を性懲りもなく続けていた。
「しゃ〜ないナ…今回はき〜ちゃんに付き合ってアゲル」
「ありがと。それじゃ、ほ〜ちゃんの言う抜群の実績がある方々のプロファイリングからはじめましょうか?」
「ダントツのヒト達が存在するって考えてんノ?」
「それも含めてね…」
「仮にダントツな方々が居たとすると、諜報科所属は間違いない。そ〜じゃなければワタシタチも別科に所属してルヨ?両用はヤだな…」
「私達と1号生には面識がなさそうなので少なくとも過去6年以内の卒業生じゃないわね。ということは彼女達は23歳以上か…」
「たぶん、卒業生名簿には掲載されてナイヨ…掲載されていても、別名デショ」
「身体的特徴はほぼ同じ…かな?二卵性ってのもあるからなぁ〜」
「身体的特徴なんてパープルにも書かれてナイヨ…」
「判るのは、所属学科と年齢だけかぁ〜」
「んじゃ、間接的に推測できるモノをだしてみまショ!まず、2人揃って『現役』と言うのはナシ。もし現役ならワタシタチが比較されてるモン!」
「そうよね…活動期間も短いんじゃないかなぁ〜それも、活動範囲も狭い…もしかして1回だけの『お仕事』で引退したって可能性もある…」
「でも、その活動でバツグンの利益を日本にもたらした。コリャスゴイネってコトで…」
「…『双子に多大な期待』で私達が諜報科になっちゃったってことかな?」
「そ〜だったらエライ迷惑デス。役場の職員が希望なのにぃ〜」
「検証方法がないわね…」
「簡単デス。教官に聞けばいいジャン!」
207 :
555:2008/02/15(金) 19:32:52 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(7)
防女OG及び在職職員、関係者の福利厚生を一手に引き受ける「舞鶴ひめゆり会」は、形こそ防女の下部組織であるが、防女の後方支援、関係機関へのロビー活動など防女のもう1つの顔を代行している組織である。
職員や嘱託、契約社員、パートに至るまで「普通ではない」何らかのスキルを身につけている連中で構成されているプロの集団だ。
このひめゆり会に嘱託として勤務している「ヤマさん」は50代前半の中年男性。山口某という名前があるのだが、学生や職員から「ヤマさん」と親しみを込めて呼ばれている。あだ名のとおり、露口茂みたいなシブイオジサンである。
ひめゆり会では各種の資料整理を依託されているが、「歩く資料室」と呼ばれる程、過去の(日本を片方の当事国とする)二国間紛争、国際摩擦の情報に詳しい。
また、臨時講師として、尾行等の実技の指導に当たることもあり、市ヶ谷流とは異なる尾行の実技から、桜田門・公安・内調の出身者でないかと諜報科学生の間で噂されている。
資料整理の傍ら、各種文化系サークルに顔を出すのを楽しみにしているのだが、瑞穂・瑞樹の所属する茶道部には「足が不自由なので…」と顔を出したことがない。
言われてみれば、足運びが不自然だ。現役を退いた遠因なのだろうか?
この「ヤマさん」だが、人当たりが良く、また、その情報も分かりやすい。そのためレポートのネタ拾いに彼の元を訪れる生徒も多い。
また、そのシブイ容貌はファザコン傾向のある生徒に大モテで、バレンタインデーの「義理チョコ」獲得数は防女ナンバー2とも言われている。
(ちなみにナンバーワンは「用務員のおじさん」この日と防女祭だけは閣議も何も放棄するそうな…贈る方は間接的に贈賄に該当するのではないかと思われる)
その「ヤマさん」の職場、ひめゆり会資料室を2人が訪ねると、彼は、寿司屋からくすねてきた様なサイズの湯飲みに、徳用サイズのインスタントコーヒーの瓶から直接粉を放り込んでストーブの薬缶からお湯を注ぎ込んでいるところだった。
208 :
555:2008/02/15(金) 19:33:43 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(8)
「おっ!諜報科の有名人じゃないか。ま、座んなさい…ああ、貰いモノだけどチョコ…食べる?」
「わ〜い!アリガトゴザイマス!」
「アンタ、ちょっとは遠慮しなさいよ…(しまった…義理チョコ忘れてた…)」
「で、何か用?ああ、君達の『秩父レポート』は楽しく読ませてもらったよ。現役バリバリの諜報員を向こうに回しての大立ち回りは、さすが双子といったところかな?最近では中国の諜報部員とやりあったんだって?」
ズルズルとブラックコーヒーを喉に流し込む。資料室にコーヒーの香りが広がった。
「その事なんですけど…」
「ん?悪いが秩父の『モノ』については私の守備範囲外だよ?」
「いえ、その『双子』ってところです。諜報の第一条件に私達は反していると思うんですけど…」
「何だい?やぶからぼうに?」
「何で、ワタシタチ諜報科なんデショ?」
「…誰か他に聞いてみた?」
「学科主任や、助教にも聞いたんデスけど…はっきりとした返事を貰えなかったんデス…ただ…」
「ただ?」
「『ヤマさんに聞いてみたのか?』って言われたんですけど…私達の諜報科選科とヤマさんに何か関係あるんですか?」
「…私に気を遣ってくれたってことだね…」
「はぁ?」
ヤマさんは湯気の立つ湯飲みを置くと、2人に向き直った。
209 :
555:2008/02/15(金) 19:36:15 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(9)
「アンブロシアーノ銀行って知ってるかな?」
「?(ワカンナイデス)」
「イタリア国立労働銀行の子会社で、ヴァチカン銀行の資金調達と資産運用を行う主力行だったんだけど、使途不明金を抱え82年に破綻した。」
「当時の頭取の暗殺や、関係者が次々に死んじゃって真相は闇の中。イタリアの闇社会が絡んでいるのは言うまでもないけどね」
「へぇ〜」
「問題は、15億ドルの使途不明金の一部が日本国政府緊急予備金の運用金だったことなんだ…」
「きんきゅう…よびきん…デスか?」
「巷では『M資金』として詐欺のネタに使われている。最近は山下将軍のお宝にシフトしてるけどね」
「M資金…本当にあったんだ…」
「実体は『日本国政府緊急予備金』だ。総額は私にもわからないけどね。で、2002年にバチカンで出納に従事する職員の不自然な出費が発覚し、消えたと思われていた資金の一部が未だにバチカンに存在しているのではないかとの疑惑が生まれたんだ」
「頭取に罪をひっ被せといてバチカンがネコババしてたってコトデスか?」
「端的に言えばそうだ。で、イタリア当局が動き始めたんだけど、件の職員は事件発覚後、地中海のリゾート地の海岸で見つかった。プカプカと浮かんでいたけどね…」
「ウキウキしてる土左衛門デスカ…」
「茶々入れるんじゃないわよ!消された…ってコトですよね…」
「そのとおり。日本は折からのバブル崩壊で経済は壊滅状態。緊急予備金の放出を真剣に考慮しなければならない状況だった。総理大臣は、内調に本件の調査を指示したんだ。簡単に言えば不良債権の回収予備調査って事だ」
「バチカン相手に…バチ当たりマセンか?」
「金は金だ。神様は金なんか要らないかも知れないけど、神様で生活している方々にはお金は必需品だからね…で、ローマに内調情報要員が飛んだんだが、彼は戻ってこなかった」
「…」
210 :
555:2008/02/15(金) 19:37:02 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(10)
「面子丸つぶれの内調は2回目の要員派遣を決めた。けど、政府は事態を重く見て防衛庁(当時)にも指示して、秘密裏に発足したばかりの「情報分室」を動かしたんだ。ここら辺は省庁間の主導権争いの弊害だね」
「情報分室ですか?」
「うん、君達も馴染みが深い組織でしょ?当時はたった1つだけの分室だったんだけどね」
「何か腐れ縁が続きそうですね…(調査を)止めてた方がよかったかな…」
「内調の2回目の派遣要員は私だった。(これでも数カ国語は話せるんだよ?)情報分室からは内海三佐と、君達の先輩にあたる双子がそれぞれ別ルートで派遣されたんだ」
「うつみぃ?あのオッサンこんなトコまで首突っ込んでるノカ…」
「ヤマさん…もしかして足が悪いっていうのは…」
「うん…話は長くなるけど、時間は大丈夫かな?それならコーヒーでも飲みながら話そうか…」
ヤマさんは立ち上がり、食器ケースからコーヒーカップを取り出した。
さくっと省略(ローマなんて行ったことがないのさっ!)
211 :
555:2008/02/15(金) 19:38:18 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(11)
「という訳で、物証を入手した日本だけがバチカンから運用金を取り戻すことに成功したんだ」
「へぇ〜スゴイ!映画みたいデス!」
「私はその時の負傷で現役を退く事になったんだけど、内調と防衛庁からの推薦もあって、ここ(ひめゆり会)で後進の指導の真似事をさせて貰ってるんだ。いや、あの事件で自分の限界ってのがよく分かったね…」
ヤマさんは湯飲みを取り上げ、冷えてたブラックコーヒーをすすった。
「内海二佐の実力は相当なものということですね?」
「内海のオッサンはオイトイテ、双子はどうなったんデスカ?」
「うん、内海二佐は情報室のトップを張るんじゃないかなぁ〜ああ、チョコを贈っておいた?付け届けは大事だよ…彼女達の1人は防衛省に残ったけど、もう1人は辞職した。『運命を見つけた』らしいからね」
「…極限状態での体験を恋愛感情に誤解しちゃうって映画なんかで言ってましたけど?」
「いや、Pity's akin to love ってヤツだと私は思う…古いかな…ま、彼はハンサムだからね…」
「…『哀れみは愛と同系列』?辞書にありますね…」
「それなら『か〜いそ〜なんで萌え萌えですぅ〜』の方が今風デス!」
「もしかして、その殺し屋さんと一緒になってるってことですか?」
「うん、2人とも仲良く日本で暮らしてるよ。バチカンの仲裁があったんで、マフィアに追われることもなくなったしね。もっとも、あそこにカチコミかける連中はいないだろうけど…」
「そんな事もあって、君達が入学してきた際、教官連は第2の彼女達を育てようと思いついたんだ。私もその1人だ。彼女達の活躍はそりゃ、凄かったからね…」
212 :
555:2008/02/15(金) 19:39:37 ID:???
Broom Sisters 外伝(2)
ふたごのひみつ(12)
「なるほど…私達は彼女達の跡を継ぐ者なんですか…」
「責任重大デスネ…」
ある種の感動を素直に吐いたのだが、ヤマさんの反応はつれないものだった。
「心配しなくていい。6号生の最初の試験でこりゃ無理だとみんな思ってるんだ。で、悪い言い方なんだけど『劣化コピー』か『ニューバージョン』の方向付けになってる」
「ど〜ゆ〜意味ですか?『劣化』というのがものすごく気になりますけど?」
「…うん…成績がね…主席だったんだよね…ず〜っと…彼女達…」
「…」
「…ゴメンナサイ…ご期待に添えなくテ…」
「いや、君達は彼女達とは別の意味で『凄い』からね…彼女達は『学生デビュー』はなかったし…何より即戦力だ。私は君達が諜報科で正解だったと思ってるよ」
「やっぱ先人が居たのか…」
ひめゆり会資料室から退出し、第2の根城の移動体研究会部室に移動しながら瑞樹はつぶやいた。
「ソレも松の極上みたいなヒトタチデス…」
「『劣化コピー』は痛かったわね…」
「ま、多大な期待はかけられてないんで、いいんじゃないデスカ?私達は私達デショ?」
「ん〜、そうだね。別に諜報科卒が市役所職員もアリだもんね」
「そうそう。コレマデの方々の亡霊に怯えていてはダメだぁ!」
「でも…そんな凄い人達に会ってみたいなぁ〜。内海二佐に頼んでみようか?」
「多分、無理デショ?業界人だもん…でも案外、どこかで遭っていそうな気がシマス…」
「ま、ナゾが1つ明らかになったし、内海二佐の出番もなかったんで、めでたし…めでたしかな?」
「そ〜思いマス…」
…心配するな…「世間は偶然会うには狭い」のだ…そのうち彼女達が登場する…かも知れない…
オシマイ
内海の過去とヤマさんの渋さにわくわく
フリッツ・フォン・マンテル博士で、シバイタロカ博士でなかったのは、やはり知名度の違いだろうかw
>防女もボツボツネタ切れかな?
なんてアブナイ発言を(笑)
何とかネタ切れにならないよう自分もガンバリマス
GJ!
こういう流し方も良いもんですな(毎回は困るーw)
次回作を気長にお待ちしております。
・・・ところで、、サムライ娘(IN 砂漠)の外伝とゆーか、
かの国でのゴタゴタとゆーか(王族とかの「直球勝負」顛末記(笑))
アラブ男の「やまとなでしこ幻想」(兼サムライ伝説)なんかも
気が向いたらお願いします。
216 :
名無し三等兵:2008/02/15(金) 23:08:34 ID:K9oaaB2T
↑
で、”拠点(笑)”部族の青少年たちにも、「姫さま」密かに大人気!
族長とかは「うちの息子が姫さま、射止めないかな....」と
隠れてハッパをかけてたりして。
217 :
名無し三等兵:2008/02/16(土) 12:22:53 ID:NbmwPgva
>>173ってSSのネタにならんか?
ひたすら学業と訓練と人間関係だけで構築されてるようなので
218 :
583:2008/02/16(土) 13:36:02 ID:lzxjecCx
555さん投入ありがとう
私のとは比べ物にならないほどです(笑)
私の初のSSを投下したいのですが
しばらくしてから投入したいと思います
もともと212氏が8月に書いた「初恋の人」を読んで、
学園祭でさつきたちを展示降下させようと思って
構想を練っていました
降下メンバーはそのころ大量SS投下氏が別の作品でさつきたちを
降下させていたのでそのメンバーを借用し、
さらには555氏のSSから用務員のおじさんや中沢姉妹を借用
(旧3人娘時代からお忍び視察して蹴飛ばされたという話があり)
さらに過去のSSに登場したことのある学生を数人再登場させてみました
(なんで3号生が展示降下をするのだという突っ込みがあるといけないので
強襲科の1・2号学生にして、展示降下させています(笑))
219 :
583:2008/02/16(土) 13:43:43 ID:???
>>201 読んでいて気になった点
双子のうち一人は前スレ857に出てきた殺し屋の妻
そういえば相田学園は坂鬼学生が中東に派遣されたとき身分を偽装した学校名
あとの一人は内海の部下の山本2尉ですか
彼女は防女OGで防衛大学校出身(今の1号生の10年前の憲兵隊長)
2002年には防衛大学校を卒業し任官しているはず
220 :
555:2008/02/16(土) 14:16:08 ID:???
583様
思いっきり伏線引いてます
全く関係ない「投下」があったり、妙なトコロに脱線しているようなら
ソレは伏線です(笑)
221 :
583:2008/02/16(土) 14:29:07 ID:???
555さま
>>215-217もできればよろしく!
しかし、健子さん、容姿の表現がありませんでしたな・・・
いまごろ入試および合格発表の季節
中学受験ネタでSSをお願いします
(例えばスベリ止めだった防女しか合格しなかった学生の話など)
>>146 素朴な疑問。
そちらのメイドさんやら家政婦さんやらの
組織(と言うか仕組みか?w)ってどういう感じなの?
やっぱり階級があったり?
出来る範囲で良いから教えてもらえると嬉しい。
ネタになるかも知らんしw。
555様、投下乙、です。
前に「ガーデン」ネタがあったけど
実際にする時にさまざまあろう障害、
その最大のものは「食害」と見た。
一寸考え付くだけでも熊、猿は勿論当然ながら
今現在私の所で一番頭が痛い「猪」、
後雪に埋もれる季節には意外な所で鹿やカモシカ
が木の皮、樹皮を貪り食うことで枯らしてしまう
等と言った被害もあります。
無論「敷地内に入ったもの(動物)は手加減無用」
と言う事なのでしたならご飯のおかずと
間食の素材が増えるだけなんですがw。
>>224 いまちと臨時の寄り合いの最中なんで
レスは又改めて明日にでも。
>>223 ”偏差値だけでない”競争率が凄まじい名門校を滑り止めに・・・・
それより、「防女に落ちて、私立名門女子校に行った」とかの例が多いかと
>>225 とりあえず、学校の敷地内なので、熊・猿・カモシカは居ないと。
鹿とイノシシはどうかな・・・・
野ウサギと半野生化した鶏はいるんだが。
あと、池や沼はあっても川は流れていないし、敷地内は外部と隔離されているから
山菜とかを採りに近隣住人が入ることも不可能。
あと、銃器の管理が徹底しているから、狩猟は罠と手製の「色々」を使用していると考えられる。
227 :
名無し三等兵:2008/02/17(日) 13:40:05 ID:tpgUADrn
で、敷地の奥の滅多に人が近寄らない場所に
小さな避難小屋と古井戸があるのだが・・・・
>>227 何年も使われていないので幽霊が出ると噂されている
現在は風紀委員が巡回に訪れるだけ
過去に廃墟と化した施設があり、幽霊が出るとか
学生が事故で死んだ崖付近にその学生の幽霊が出るなんていう
SSがあった
>>223 >>226 多分、一次試験は全国の防衛省施設で
二次試験は本校で行われると思うが
そのとき中等部の学生が受験生の世話をするに違いない
もしかしたら高等部の学生もしているかもしれない
232 :
555:2008/02/17(日) 19:55:45 ID:???
>222
人それぞれだし…髪は長いよ?
辛うじて結い上げる事ができるくらいには…
サムライガールはリクエストで書いたんで、
各自で適当にイメージして貰えば…
ところで防女のサークル活動はどのようなものがあるのだろう
体育系はレスリング・空手・ボクシング・柔道・剣道・合気道・フェンシングといった格闘技系
陸上・水泳・体操やサッカー・バレー・バスケといった球技系
そのほかに自動車・バイク・山岳・グライダー・パラシュートといった普通の学校にないようなものはあるはずだ
文科系は茶道・華道・手芸・音楽や語学系のほかに戦史研究といった軍事系のサークルがきっとあるはず
そのほかに屯田兵や移動体研究会といった得体の知れないサークルが存在するはずだと思う
SSに生徒会活動やサークル活動の話が出てきていない
>>234 全校生徒数から考えると、数は多くないと思われ
>>234 >>235 格闘技やパラシュート降下は授業の一環で実施しているのではないか
卒業試験時に落下傘降下してから単独踏破をするみたいだから
いや落下傘降下はかなり危険だと思うんだが。
風次第でどこに降りるかわからんし、山岳地帯では尚更だしね。
本日もまた風が強く寒いですな。
見回りも大変だったりしますが、
こういう日はけんちん汁や豚汁が美味しいともしみじみ思ったり。
ええと、うちのあー「使用人」(と便宜上書きます)
の組織は打ち明けた話「三単位制軍隊」のそれです以上!!
…では些かアレですのでもう少し。
因みに本当に「坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)」
以来の編成の伝統を元々一族郎党の組織なので
引き継いでいるらしいんですが。
具体的には家さい(何故か変換されない)・家令・執事の系統、
メイドとは言いつつ実質は女中・女御の系統、
家政婦の系統があって、成立順序もほぼこう言った感じに。
無論斎宮・巫女の系統から見ればまた別の結果になるでしょうが。
うちの場合は12階層あって平・5人長・班長・と言った感じに。
上6階層は事務職兼務。
でそれぞれの組織は建前上も実務上も独立存在で
それぞれの組織は他の組織に対して「必要に応じて協力を要請できる」
ので例えば平のメイドが家政婦長に協力を要請したりその逆も出来ますw。
無論実際には要請された側が必要に応じて人員を派遣する形となりますが。
んで並立存在のメイド(女中)と家政婦の違いなんですが、
メイドは各専門部門婦人の集合体の総称で
家政婦は婦人汎用総合職の総称だったりします…
少なくともうちの家中においては。
面白い事にうちの一門を構成する各家によって
当然規模の大小は有るのですが、
その場合メイドないし家政婦のなかの適切な者が
家令や執事の代行を行う事が多かったりするのも
基本として現場主義のうちの家風によるものなのか
面白い所かとも思ったり。
序に書くとその家の主を初めとする使用者側は
判断を求められた時以外は基本的に干渉しません。
判断を求められる案件は仕置きとかさまざまではありますが。
また今みたいに常設・臨時の寄り合いが行われている際には
参加地域のメイドを初めとする使用人もまた
相互交流が行われていたりします。
又使用人中でも「寄り合い」があり、
此方もまた賛成・反対・保留を問わず
意思決定理由に対し参加期間中に
理由の文書による報告が義務付けられていたりします。
その8
>>442 空気読まずに投下
女性の見た目って髪形とか化粧とか、話し方や立ち振る舞いを
かえるだけで、物凄く変化する・・・と言う事実は、アイドルのデビュー前・後とか
オフに地味目で歩いても気づかれないとか、水商売のオネエサンたちの
営業中・プライベートとかの落差等々で色々語られているが、かように「化粧は女の戦装束」と言う
言葉があるくらいオトコには到底真似できない技を基本実装しているのがオンナと言うもの。
・・・防女の場合は、その道のプロが仕込む変装・偽装技術も加味されるのだが。
で、とある事情で法務省検察庁所属のOG経由で「協力」することになった某学生。
と、言っても死ぬの生きるのといった危険な任務ではなく、二割くらいは青田買いに近い
「訓練された」その年ごろの女子を2ヶ月程度の期間、完全拘束での潜入が必要と言うことで
白羽が立った・・・・のだが、偽装が零細芸能事務所に所属する売れないB級アイドル。
「露出しても、深夜スポットのCMに出れれば御の字だから」と言われて、そっちの方は
あまり心配せずに業界に入ったのだが、マネージャー役が不慮の妊娠で「売れる必要も無いし」と
雇われた、事情を知らない短期契約のおねえさんが大張り切りで・・・・
「アタシこれからどうなるんだろ・・・」
と、言うスラップステック・コメディねたがどっかから降ってきました。
興味がある方は使ってくだされ。
七校目
631 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2007/10/03(水) 18:16:55 ID:???
954 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/07/16(月) 11:55:04 ID:RDH1AyRO
メイド科とかで、シンジケートの情報を本人自覚無しに握って
女子少年院に入った輩から情報を引き出す為に、法務省経由の依頼で
適当な罪状を捏造して潜入するのとかもいたりして。
でもって、メイド科だから強襲科と違いカバーストーリが
「家出して援交相手を探してホテルへ行って金だけ奪って逃げてた」という
一見おとなしめの少女。
身の上話で防女では珍しくもない悲惨な幼少時の境遇を語って
それなりに受け入れられて・・・・
でも、任務を果たしたら二度と彼女らとは会うことは無い。
これが、できる精神力があるからメイド科(諜報・防諜課程専攻所属)学生
なのであって。
675 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2007/10/06(土) 12:21:13 ID:???
>>631 ↑
これを読んで思い出したのが、和田慎二の「大脱走」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%80%83%E4%BA%A1 プレ スケ番刑事的な話だが、
>>631の防女防諜課程専攻学生が
活躍する話と繋がる繋がる。
今まで、忘れていたなぁ・・・
841 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/10/21(日) 09:57:28 ID:jF0kbgR9
防衛女子に入学する少女たちだが、結構幅広い社会階層出身が多く
開学からしばらくの間言われてきた「他に行き場の無い子供たち」だけでは
なくなっている。
その大部分は、規定の入学審査を経て入学するが、一部、リクルーターの
スカウトや、政治的理由、社会的(つまり、検察庁とか警察の偉いさんが見返りを求めずに
骨を折った)等でここに来た学生も毎期”必ず”存在する。
そうして集った少女たちだが、これは教育・法曹・治安関係者全ての暗黙の同意として
娑婆に居続ければ、必ず何かしらの「逸脱」をしていたものがそれなりの比率を占めている。
娑婆の社会秩序と人間関係に安らげない者たち・・・なのに規則と命令が多くを占める
防衛女子の生活にすんなりと適応し、自分を磨くことに生きがいを見い出し、生涯の友を
ここで作る。
そういう人間全てを防衛女子が掬い上げられるわけではないが、彼女たちは
掬われなかった同類と将来、敵対する可能性を内包しつつ、今は幸せに過ごしている。
狼の本性はどこまでも狼
羊にはなれない。
244 :
名無し三等兵:2008/02/18(月) 01:40:46 ID:fi29Je8q
「ガーデン」だが、種だけ蒔いておけば勝手に育つ
ニラとかなら栽培していそうだ。
あと、干し柿とかドライフルーツを休日潰して作ったりとか。
実りの秋には、「おやつは生ってるのをもいできて・・・」とかやってたりして。
ところで、各寮で「梅干し」くらいは作らないのか?
最近の夕食に出るのは、三年前に卒業してった先輩たちが漬けたものとか。
実家が富農の「屯田兵」とかが、帰省からのお土産に
「米百キロ」とかあるかもな・・・・・
>>244 さらに猟師と知り合い
猪の肉も差し入れがあるかもしれない
>>226 池や沼には鴨や家鴨が住み着いているかもしれない
>>237 >>236は
>>99や555氏のサムライガールで
卒業試験で落下傘降下を行うと書いてあるので
全部の学生がそれをやると誤解したのではないか
素朴な疑問
坂鬼学生の弟は何歳ぐらいなのだろうか
中学3年だったら
少年工科学校を受験することを考えていると思う
(白峰姉妹の弟と同学年、過去のSSで少年工科学校を受験すると書いてある)
姉の時は「母親が泣いて反対した」のだから
弟は地元の進学校か親族つながりで「有名私立校」ではないか?
で、ねーちゃんは「防大への進学」を三年間で奨めまくると。
正直、逆鬼くらいの歴史と影響力を保持している家で
「一人娘」を防女にやることを喜ぶ母親(場合によっては父親も)はいない。
志願から入学まで色々ややこしいことが山積したはず。
>>248 それは考えられる
ただ逆に姉の活躍を見て
そっち方面を志願する可能性あり
特に「あなたが総領になるのよ」と姉に囁かれたら
意識するだろう
>>193 こういうのにはお嬢様系の学生を
>>241や
>>242には
>>243で書かれているような
ある事情を持つ学生を潜入させているのだろう
諜報以外にも両用は強襲も職場実習を兼ねて潜入させているはず
>>152 坂鬼学生みたいにアラビア語を履修する学生もいる
(父が商社で中東で数年暮らしていたといえば受け入れるだろう)
両用のヒトの生存報告祈願!
なんとなくスレを見たら、物凄く引き込まれる設定とかSSで感銘を受けた…
その昔、企業なり財閥の創始者が成り上がるためとか、何かしらの形で助けられて存在を知った人たちがその借りを返す為に娘を進学させると言うシナリオ等も有りかも知れないですね。
・・・・過去スレに、NHK朝のドラマで防女もの、と言うネタがあったのだな。
別に分別とか整理とかしてなくていいから、初代スレから
前スレまでの全部を置いてある保管庫を誰か作ってくれんかな・・・・
需要が多そうな気がする
>>18 >>20 亀レスですまんが、あれのタイトルは「約束」。
どうも職人さんが初投稿だったので名前欄に「初陣」と入力したのではないかと。
誰かが過去スレ全部上げる
↓
誰かがwikiを建てる
↓
複数の有志が、編集・構築を行う
・・・かな?
555氏の次回作は何なんだろうか?
>>220で伏線の話があるので、201-212の流れからすると
Broom Sistersの前の双子の話
ある種の「組織」の話
防女名簿の話
相田学園」関係
になるのだろうか
・・・まぁ、忙しいそうだし気長に待とうよ
261 :
名無し三等兵:2008/02/19(火) 20:37:19 ID:hWc64GYx
>>255 6まではある
一番いいのはまとめサイト氏がやってくれればよいことなのだが
気長に待ちましょう
一番よいのは各自がエクセルなりワードに貼り付けることです
まとめ氏も忙しいみたいだし・・・・
未加工で既存全スレを置いた倉庫サイトが欲しいな。
ゆるやかでも、設定が増えてきてるし。
最近から見始めた人とかも過去スレを読みたいんじゃないかな?
1:2003.8.22〜9.28
2:2003.9.26〜2004.8.31
3:2004.8.30〜2005.5.21
4:2005.5.21〜11.23
5:2005・11.21〜2006.7.16
6:2006.7.10〜2007.7.29
7:2007.7.24〜10.26
8:2007.10.27〜2008.2.2
2は2004.3.16まで分裂していた
6の後半から急にレスのスピードが速くなり
まとめサイト氏も追いつかなくなったのではないか
それにしても最初期に出ていた
中等部の学生や
やくざ娘など3人娘がまるっきり出てこなくなってしまった
両用3人娘や狙撃分隊も出番が減った
>>258 それいいと思う
一回だけでもSSに使われた生徒・教官をあげたら
結構な数になると思う
両用3人娘や強襲科の目立つメンバー以外にも
両用や強襲の学生はSSに出ているのだから
>>253 この学校には鳳玲子という財閥の総帥の娘がいるので
彼女をメインにした話を造れると思う
まぁ、対外的には鋼の団結を誇る防女と言っても
人間関係色々あるし、見た目はともかく腹黒い娘とかもしっかり居るから
誰かが突出して、、、と言うことは無いだろうな。
恋愛関係の足の引っ張り合いが、驚異的な処女率を維持する要因の
一端であることを肯定する関係者は居ないけど否定した関係者もまた皆無なんだし
268 :
555:2008/02/19(火) 22:57:48 ID:dY3Ph7oQ
所用があって、東京にきている
モノレールから、BS1の芝浦PAを目にしたのだが赤面である…
(「なっちゃいない」レヴェル)
実地見聞第一だと痛感
BSVの旧海軍基地は、自信を持って「問題なし」と言えるのだが…
おお!
東京(関東圏)を舞台にした新作のネタが見つかればいいですな!
>>215-216も期待しております・・・
270 :
名無し三等兵:2008/02/20(水) 00:10:15 ID:Yr+w2Yrl
三年生の某学生が私用外出で独りで出かけたとき
見知らぬ女性に声をかけられて、話だけでも!と、半ば強引に
引っ張ってかれそうになり、仕方なく喫茶店でお茶したのだが
内容が、スイスに本社を置く民間軍事企業への入社のスカウト。
何故、学業途中の三年生である自分に声をかけたかと尋ねると
一年生は”揺らがない”し二年生は、訓練と実習でそもそも
防女周辺にほとんど居ない為と。
で、
・防女は卒業して欲しい
・在学中も社員扱いで給料を出す
・卒業後三年間の強制服務期間免除の学費他支給金の一括返還については
会社で面倒を見る
・その後、五年契約で働いてもらうが、給料は自衛隊奉職時の最低3倍で
作戦毎のボーナスが支給される。
・・・云々と聞くだけなら景気の良い話を吹き込まれ、名刺と連絡先と
「興味があるお友達を紹介してくれたら、礼金だすわよ」との言葉に
”興味深々”で色々聞いた後、笑顔で「良い返事を待ってるわ」の声を背に
帰校して、最初に足を運んだのが直属教官の部屋。
一切合財を報告後、現在、顔色を変えた教官からの指示・命令待ち状態で待機している。
>>270 どこでスカウトされたのだろうか
行動範囲は広くないはずなのであったとしても
京都だろう
あと専攻はどこなのだろうか
272 :
名無し三等兵:2008/02/20(水) 20:50:45 ID:uyBz+rxk
>>270は555氏のネタにして欲しいな。
ダイレクトにサムライ娘と繋がるし、双子でも使える。
>>270 過去スレに北部東北出身の”蒼い瞳の防女生”とゆーのがあったような・・・
しかし、表ざたにされない条件で「女を使え!」とか、物凄く無茶な
使われ方をされる気がする。
275 :
555:2008/02/21(木) 20:34:28 ID:???
>>274 書き込ましてもらいました
業務の合間を見て、ロケハンも敢行
「相田学園横浜寮」の設定もばっちりです
使うかどうかは不明ですが…
276 :
555:2008/02/21(木) 21:12:48 ID:???
>>219 >山本2尉。彼女は防女OGで防衛大学校出身(今の1号生の10年前の憲兵隊長)
歴代憲兵隊長の写真の記述がなかったので、憲兵隊長ではなかった模様
ただ、首相よりも、書記長が偉いって類のことはよくあるので…
>>270 >>271 >>273 スカウトが殺到するのは
両用、強襲、諜報ではないのか
この3つは表沙汰にならないような危険な任務もやっているはずなので
279 :
583:2008/02/21(木) 21:38:32 ID:???
用務員のおじさん(笑)がいなくなる前にSSを投下しなくては(笑)
280 :
555:2008/02/21(木) 21:46:49 ID:???
ワタクシは右翼でも自民党員でもないが、
用務員のおじさんを失うわけにはいかない
一日用務員で、BSの片割れと同じ名前のオバサンが防女に来たら…
恐らく愛国心に目覚めるに違いない…
>>280 彼は初期のSSでも用務員に変装しお忍びで視察しているなんていう話があるので
やめても視察に来ているのだと思う
282 :
名無し三等兵:2008/02/21(木) 21:56:59 ID:E/4Rjruv
>>270は、是非とも555氏に(色々膨らませて)書いてもらいたい!
あと、世界的に見て年より若く見えて、容姿や立ち振る舞い”も!”磨かれている
防女学生の基本スペックや人脈とかを考えると、今回のケースは
「三年生の防女学生」なら誰でも良い!と言うものかと。
名前が売れている高スペックの一本釣りは、単なる一企業がやっても
絶対に阻止されるだろうし。
「普通の」防女学生を狙っている(しかも、要卒業の青田買い)から教官も顔色を変えたんだろ
>>270 三年生ではなく三号学生の間違いではないか
そうすればつじつまが合うような感じがする
防女って最上級生が一年生で高等部が三年生から
入学が六年生で中等部は六年から四年まで
・・・だからおかしくはないと思うぞ
>>284 最高学年が一号学生
多分、両用の3人組か源田さつきをスカウトしようとしたのだろう
>>282
>名前が売れている高スペックの一本釣りは、単なる一企業がやっても
>絶対に阻止されるだろうし。
>「普通の」防女学生を狙っている(しかも、要卒業の青田買い)から教官も顔色を変えたんだろ
288 :
名無し三等兵:2008/02/22(金) 23:17:26 ID:bM15oTnS
wiki建て乙!
あとは初代スレからの未加工スレッド全部を
誰かお願いします。
555さん亜麻野学生でSSをお願いします
それにしても2号学生も普通科の相楽学生、強襲科の張学生、
管制科の氷川学生それにBROOMSISTERSと亜麻野学生と
登場人物が増えてきた
(彼女ら出るまでは強襲科の氷室・鳳の両学生と施設科の学生くらいしかいなかった
あとは、ちょい役で出るくらい)
>>270 防女の中に民間軍事会社が警備に入っているから
そこでめぼしをつけている可能性もあるのではないか
OG天下り・再就職先の外郭団体がスカウトするなら別ルートがあるし
何より、強制服務期間以後でなければ声がかからない。
いかにも日本の事情に疎い外資がやりそうだな<在校生への勧誘
坂鬼学生のSSでパラシュート降下の経験ありとなっているが
彼女はHALOやHAHOまで経験しているのだろうか
>>261 まとめブログ氏のサイトで
SSが収録されていないのが多い
すべて収録すべきだ
295 :
名無し三等兵:2008/02/23(土) 11:57:38 ID:gmh2rA5s
Wikiが出来たばかりなんだし、あんまりボランティアのヒトや
SS作者さんに要望ばかり出すのもどうかと思うが。
未加工の過去スレを上げてもらって、後はみんなでWiki編纂・・・を
目指すべきだと思う。
三校目〜五校目あたりなんかどこにあるのか・・・・
296 :
583:2008/02/23(土) 12:29:47 ID:???
>>295 6までは初風未だ吹かずの中に
ZIPファイルで収録されています
6までのSSもあります
まとめサイト氏よりSSが多く収録されています
297 :
583:2008/02/23(土) 12:40:09 ID:???
空気を読まずにSSを投下したいが
問題は過去のSSから引用していること
用務員のおじさん(笑)を悪役にしていること
大量SS投下氏からも人物や設定を借りているため
顰蹙を買いそうなこと
過去に数回しか出たことのない学生
(坂井音羽、水谷修子、摘出麗、張千尋、氷川直、坂鬼健子など)
も登場させているため、まとめサイト氏のHPを見ている人には
面食らう可能性があること
最初は強襲科の数人のメンバーを展示降下させることを考えていたが
気がついてみたらかなりの人数を落下傘降下させてしまい、
マンネリと思われること
これらのことでブーイングが起きないか心配している
いきなり長編を投下しないで、短編投下で人物・状況設定を”均してから”
投下したらどうか?
貴方が大量投下某みたいに、独りよがりな設定を撒き散らして逐電するとは
思えないが、共有されてる人物が支離滅裂になるより良いと思う。
299 :
583:2008/02/23(土) 13:12:57 ID:???
>>298 了解しました
最初は短編がいつの間にか長くなってしまいました(だいたい15レス前後)
設定は学園祭の初日と二日目です
初日のメーンイベント抽選会で例の双子と強襲科の学生が自由降下の展示を行っている
その一方、諜報科のメイド喫茶に用務員のおじさんが二人を尋ねてくる
いないと分かると抽選会場に向かう
用務員のおじさんは双子のほかにも学校で功績のあった生徒にプレゼントを
するつもりで普通科に足を運んだが、不審者扱いされ、仕方なく強襲科
(ドラグノフガールを探している)の控室に向かうが
ちょうどそこにはファッションショー会場に展示降下する源田さつきたち5人
(大量SS投入氏の作品から降下する生徒を拝借しています)が着替えいる時間だったので
さつきたちに殴られ、シンクに押し込められてしまう。そして彼女たちが降下するまでの時間に
警備本部が騒然とする(普通科から通報を受けた時点で風紀委員を招集していたが)
そして、おじさんの正体と押収したカメラの中身とは
そんな形でSSを作成しています
>>297 上で名前をあげた生徒はそんな重要な役ではありません
チョイ役です
300 :
583:2008/02/23(土) 13:21:14 ID:???
ちなみにSS初投下です
もともと212氏の初恋の人を読んで
さつきを降下させるつもり話を考えてみました
そのうちに話が膨らんでしまい、収集がつかなくなりました
583さん
SS投下をお願いします
302 :
583:2008/02/23(土) 16:00:53 ID:???
空気を読まずに投下
>>274 早速、皆さん書き込みしていますね
次は源田さつきかな
304 :
583:2008/02/23(土) 16:12:42 ID:???
学祭もの・・・用務員のおじさんと学園祭
プロローグ
市谷の防衛省大臣室
「大臣、週末の御予定は。」「山にこもって防衛政策の勉強をする。緊急時以外、私の携帯に連絡しないでくれ。」
大臣は秘書官にそう返答する。「大臣、防衛女子校の学園祭はどうしますか。」「副大臣に出席を依頼した。」
大臣は部屋を退出した後、議員会館で作業着に着替え、帽子とサングラスで変装し、外出した。
目指すはあの場所である。彼は高速バスを乗り継いであの場所を目指す。
305 :
583:2008/02/23(土) 17:06:45 ID:???
飾り付けられた校門、外には親子連れが開門を待っている。(ほとんどは女子小中学生とその両親)
空にはヘリコプターが旋回し、はるかかなたの舞鶴湾上空にはT-4練習機が舞っている。
一方、校門の中には受付を担当する中等部の学生が、さらにグラウンドには儀杖隊と
ブラスバンドが待機して開会のときを待っている。
午前9時、陸上要員砲撃科の大砲がなり、門が開けられ、入場が開始さ、
儀杖が出迎えている。
一方、本部校舎前では開会式が開かれている。
ブラスバンドの演奏による、国歌および校歌が流れる中、
ヘリから5つの塊が飛び出し、青と白のパラシュートを開き着地する。
彼女たちは航空要員戦闘救難科1号学生小松アキラと統合要員1号学生の
王仁沢リン、橘みゆき、坂鬼健子、白峰サキである。
そして、江田島校長が開会を宣言する。そして3日間に渡る学園祭が始まった。
10月1日それは防衛女子校の創立記念日である。
それを記念して体育の日の3連休に学園祭(開校祭)が開催される。(初日は舞鶴市民および近隣の市町村の小中学生招待日
残りの二日は一般公開日で入場券はプラチナペーパーと化している、ネット上では20万の値がついたこともある)
防衛女子校設定法案が施行され、舞鶴市のひめゆりの丘に設置されるのが決まったのが50数年前の10月1日である
この日である。開校当初は国立舞鶴女子少年院などと蔑称されていたが、教官の親身の指導により
卒業生の努力により、自衛隊内での地位が向上し、またいじめや校内暴力に無縁で厳しい躾をしてくれる
学校として、人気が急上昇し、試験倍率は50倍にも及ぶようになっている。
また、国内で珍しい装備を多数所有することもあり、一般人のみならず
海外の軍事・治安・諜報機関からも視察が相次いでいる。そしてあの人も長官在任中は
頻繁にお忍びで視察していた。
今年の学園祭は50回記念ということで特に力が入っている。
306 :
583:2008/02/23(土) 17:37:46 ID:???
初日は小中学生を招待しているため軍事色を薄めている。
そして、海上要員のガレー船クルーズや航空・統合要員の熱気球試乗、
陸上要員の災害装備展示に長蛇の列ができている。
また、子供向けにはスタンプラリーが行われている。
そして今日のメインイベントは抽選会である。
各科から放出された装備を抽選でプレゼントする。そのため思わぬ堀出し物が
手に入るかもしれないため抽選会場のグラウンドには開始前から入場者が集まっているいる。
さらに今年は50回記念として特賞として世界一周飛行券(ファーストクラス)が設けられ
一等賞の観閲式招待券とともに、学生が当選番号を持って落下傘降下してくる。
そして降下してくるメンバーは強襲科2号学生5人と諜報科2号学生の中沢姉妹
(人呼んでBROOMSISTERS)である
すまんが、一気に投下することを推奨したい。
あんまり、間が空いては他の衆が何も書き込めんではないですか
308 :
583:2008/02/23(土) 18:54:46 ID:???
メイド喫茶ひめゆり・・・諜報科が学園祭に出展しているメイド喫茶である。
そのとき腕に報道の腕章をした用務員の作業服を着た男が店に入ってきて
学生の写真を撮影している。(事前に了承済)撮影していて何か足りないことに気づいた。
そして、受付にいた2号学生の亜麻野敦子に「中沢瑞穂君と瑞樹君はこちらにはいないのか。」と
尋ねている。すると、彼女は「二人は抽選会に参加しているわ。」と、返答する。
男は、店を出てグラウンドへ向かっていく。
上空のUH-60内、黒のジャンプスーツと黒のヘルメットをかぶっている7人の少女、
強襲科2号学生の鳳玲子以下5人の学生と中沢姉妹である。まず中沢姉妹が次に強襲科が降下する。
二人は当選番号と目録を最終チェックしている。
すると、後ろからハリセンこと張千尋がヘルメットをハリセンでたたきながら、
「航空券、当選者がいなかったら1万円で買うてやるわ。」と
二人は千尋の顔をにらんでいる。これに気づいた風紀委員でもある坂井音羽が
「まあまけんかはやめて。」と、仲裁している。。
そのとき、地上から「降下1分前。」と二人のインカムに連絡が入る。外されている扉の前に立つ、そして1分後、
高度2000mの上空から飛び出していった。そして黒とオレンジのパラシュートを開く。
309 :
583:2008/02/23(土) 19:13:12 ID:???
パラシュートを開き、順調に降下している二人、そのとき、瑞穂はある男の姿に
気づいた。「内海二佐がいるわ。」「本当ですか、となるとあのメンバーが勢ぞろいか。」
そうしているうちに高度が下がり、着地姿勢に移行する。フレアをかけて、ステージ上に無事着地し、
当選番号を掲げる。幸いにして、会場内に当選者がいたのですぐ終了した。
パラシュートをたたむため裏にあるテントに行こうとしたとき、
「お久しぶり。」と声をかけてきた男がいた。「内海さん。」「今日は、外国からも賓客を招いている。
これが終わったら、ラウンジで食事しよう。」「ありがとうございます。着替えたらラウンジに行きます。」
「絶対に来いよ。スペシャルゲストもいるからな。」と会話を交わし内海は立ち去る。
パラシュートをたたむ二人。そのとき「中沢瑞穂君と瑞樹君はいるか。」とテントの外から声がした。
二人はあわてて出てくる。「あ、用務員のおじさん。」と瑞穂が驚いている。
「君たちの論文を読ませてもらった。16歳であそこまでの内容はすばらしい。
ということでラウンジでプレゼントを渡すから期待していてくれ。」
「ありがとうございます。」二人は男にお礼を言った。
夕方、ラウンジ、鳳玲子たちとともに降下したメンバー全員の撮影会が長引いたが、
例のメンバーと夕食会を開いている。用務員のおじさんからは観閲式のVIPシート、ほかのメンバーからも
プレゼントをもらい顔がほころんでいる。
しかし、「他のメンバーには秘密。」という条件がつけられていた。
310 :
583:2008/02/23(土) 19:17:07 ID:???
きりの良い箇所で今日は終了します
残りは明日投下します
推敲しながら書いているため時間がかかってしまいました
初めてなもので、表現に不備な面があるかと思いますが
ご了承下さい。
555様、中沢姉妹をはじめとする、数人の学生をお借りししました
性格が変わってしまったかもしれないので
その点をお詫びします。
どこかで見たような、SSとはいえないレベルの文章だな……。
内容はさておき、一括投下することを願います。
感想については完結してからで。
また、懲りずに帰ってきたんじゃ無かろうな?
最悪の事態を予想しておこう
・・・・とりあえず、新しい人が投下し難くなるような事言うのはよそうよ。
いつぞやの「アレ」も、スレ住人の「意見」を無視してたから結果ああなったんだし。
>>311 >>313 >>314 初挑戦といっているのだから
非難するのはやめよう(しつこくSSを投下するのなら別だが)
彼も考えがあるのだし
(どうやら彼は、学園祭という舞台で過去SSにでてきた学生を登場させたいのではないか)
これらの学生の中にはまとめサイトに入っていないSSにしか登場していない学生もいるのだから
316 :
583:2008/02/24(日) 12:34:23 ID:???
今日中に続きを投入します
しばらくお待ちください
317 :
583:2008/02/24(日) 12:39:43 ID:???
ただいま、修正中です。
SSを書いて投入する難しさを実感しました。
「あァ…雪が降る…日が暮れる」
莢の溜息はは凍てつく荒野の寒風に曝されて白く立ちのぼる。
「切ない…冬よ…お前は兵士の心さえ凍らせるのか……」
年も改まり、正月気分もようやく抜けようかというこの2月、4号生徒の冬営訓練に併せて、狙撃分隊は局地戦訓練を行っていた。
想定では、戦線後方にある野営地に進出、捕虜として拘置されている味方の将校を『処置』するのだが、実際にはふたりぼっちの寒さ我慢大会。
「夕食ドウスル? 秋刀魚ノ蒲焼キト牛肉ノ大和煮」
「両方!」
木立の間から望む演習場のそこかしこでは白煙がたなびき、その元では焚き火だろうか、実に暖かそうな火点に群がる兵士たちの影が認められる。
珠子から文字通り人肌で暖められたレトルトパックを2つ受け取り、莢は恨めしげにそれを見つめた。
「いいなあ、4号生は今頃カレーだよ。熱々のご飯に秀樹感激のリンゴとハチミツのハーモニーで華麗に変身できるのに、わたしたちったら”冷たくない”だけのレトルトパックを直にスプーンですくう」
「煙リ出セナイカラ」
「最悪だぁ〜(泣」
320 :
583:2008/02/24(日) 13:04:00 ID:???
まもなく修正が終了します
夕方以降に投下する予定です
いちいち報告しなくていいから
投下してそれに対する書き込み、もしくは書き込みの有無で判断してくれ。
反応がプラスでもマイナスでも存在するか、もしくは反応が無いかで判断しよう
322 :
名無し三等兵:2008/02/24(日) 14:57:27 ID:fKKWLapQ
その8
581 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/02(水) 05:57:04 ID:???
如何に腕っ節に自信があっても実戦で即時に身体が動く訳ではない。
いや・・・格闘や戦闘だったら条件反射で身体が動いていたかもしれないが
それ以外ではパニックに陥ることがある。
防女入学二年の現五年生の彼女(中学二年相当)
同年代でも小柄で、素で可愛いタイプなのだが、半私用外出で防女の制服で
朝の満員電車に乗った処・・・・痴漢の被害にあい目を腫らして帰校することになった。
五年生では、まだ体力強化と中高普通教育カリキュラムの消化が主で
猛者と言われる防女生の前段階であり、かつほとんど校外では見かけないレアな学年である。
そして、小学校卒業以来の寮生活でオトコに対する免疫が消えていた時の事件である。
・・・よっぽど悔しかったのか、強襲科入りを目指して特訓中である
商品の値段が10万円以上場合、消費税の税率を8%にする。
商品の値段が10万円未満の場合の消費税率は現行のまま税率5%に据え置く。
これが最善の消費税率。
修学旅行先のホテルに防女学生たちが一クラス(娑婆の呼び方で)滞在していたので
覗きに行ったりナンパしにいった男子校で侘しい青春をおくっている青少年たちの
色々とか。
でも、そーゆーところで竹刀を振り回すやたら厳しくて嫌われている先生が
防女制服を着ている可愛い娘に「叔父さんひさしぶり〜」とか言われて
「ありゃ、俺の姪だ」とかなったらステータスが滅茶苦茶上がったりして。
>>324 演習中の防女生が落下傘降下して
テントの中に入ってきたら偶然、兄がいて
「お兄さん、お久しぶりです。」といって
大騒ぎになる話があった
これに似たようなことになるのではないか
メイド教官物語改題で、欧州某国の国家機関に勤務する
閉職の子持ちやもめのおっさんの家にメイドとして入った
日本人娘の色々と、前スレにあった、男の子と一緒に風呂に入るのだが
男の子の方は興奮と妙な罪悪感でドキドキ・・・みたいな挿話のリンクとか。
不幸な生まれ育ちで防女に入学したから、母のいないその子に本気で愛情をそそいで・・・
でも、基本がメイド教官物語だから、置手紙一つ残して姿をくらますのだろうな
327 :
583:2008/02/24(日) 19:22:44 ID:???
二日目、今日から一般公開日。
今日は、総合火力演習やファッションショーが開かれる。
風紀委員長でもある王仁沢リンは、演習場内にある監視用のやぐらから総合火力演習の監視をしている。
双眼鏡で客席方向を見ると中沢姉妹が、VIP席で数人の男女と見学しているのを発見した。
さらに、国内外の軍事関係者の姿も確認することができた。
演習は進行中である。リンは腕時計を見ている。「もうそろそろね。カレンたちの出番は。」と
友人でもある桐嶋カレンの出番を気にしている。そうしているうちに、双眼鏡で上空のCH-47から
黒い塊が5つほど落ちるのが確認できた。カレンたち強襲科1号学生5人による4000mからのHAHOである。
完全武装したカレンを先頭に水谷修子、如月こまち、草壁みやこ、堀江飛鳥の5人が黒のパラシュートを開き、上空を旋回している。
そして、音楽隊の演奏する「空の神兵」の中、着地を決め、演習の指揮官を務める陸上要員普通科1号学生の古賀あおいに敬礼する。
リンは一息ついた。予行演習のときカレンは着地に失敗してしりもちをついたからだった。
そうしているうちに新型迷彩服を着たカレンがやぐらを上ってくる。リンは「お疲れさま。」とねぎらいの言葉をかけている。
そのときリンの携帯電話が鳴る。本部で待機している、氷川直からであった。
「はい、王仁沢です。」「委員長、普通科から用務員の作業服を着た不審な男がいるという情報が入りました。
至急戻ってきてください。」リンはやぐらの監視をカレンに頼み本部に急行した。
警備本部では通報してきた普通科2号学生摘出麗から事情を聴取している。
普通科の相楽鈴子学生の所在をしつこく聞いてくる帽子をしてサングラスをかけ、用務員の服装をしてカメラをぶらさげた男が普通科の
アスレチック会場(レンジャー訓練施設を利用している)付近をうろついているとことだった。
「その男は。」「しばらくして、売店エリアに去っていきました。ただ、午後にまた来るようなことをいっていたので心配です。」
彼女は演習の裏方としてその場所にいなかった。撮影された写真をみながら監視カメラでその男を探すが、見当たらない。
リンは「男を発見したらこちらで事情を聞く。いいな。」と風紀委員を全員招集した。
328 :
583:2008/02/24(日) 19:36:23 ID:???
その頃、演習が終了して、VIP席で見学していた中沢姉妹は、内海2佐および海外からの賓客と昼食をとっている。
あらためて昨日の礼を言う。そして別れ際(全員、帰国するため)瑞樹が内海にひとつの疑問を投げかけていた。
「用務員おじさんの姿が見えないですけれどどうしたのですか。」「おじさんね・・・・
おじさんは行きの高速バスの中から一緒だった。今回の目的は学園祭の視察もさることながら
省内の機関誌に学園祭の写真と記事を掲載するなんていっていた。君たちの写真も掲載されるみたいだ。今日も多分写真を撮影しているはず。」
「私たちも有名人ですね。ギャラはいくらですかね。」と二人は声をそろえて驚いていた。「ギャラ、昨日の招待券だよ。あのおじさんは
この学校が好きだから、これからもあの格好で来ると思うよ。」
別れたあと二人は「あのおじさんに今度は何をおごってもらおうかな。」
「瑞樹そんなことを、ほかの生徒の前で言ってはだめよ。ただでさえ目立つのだから。」
「わかっているさ。」そういっているうちにひめゆりに到着していた。
329 :
583:2008/02/24(日) 20:13:36 ID:???
昼前の強襲科の更衣室、昼過ぎに本部校舎前のステージで開催される
学生隊主催のファッションショーで展示降下する、強襲科3号学生源田さつき、川野辺ミキ、結城マリア、白峰アヤ、立花琉奈の5人が着替えをしていた。
彼女たちが着るのは普段降下に使用している黒の戦闘服でも迷彩服でもなくこの日のために用意された赤、青、黄、緑、ピンクの仙女衣装だった。
彼女たちは髪を結わき、化粧をしたあと、衣装を着用し、パラシュートをつける。
だいたいのメンバーの着替えが終わり、互いに最終チェックをしている学生もいる。
さつきは、迷彩服を脱いで、衣装に着替えようとしている。そのとき、更衣室をノックする音がした。
さつきが、戸を開けると「川内リナ君はいるかな。」と男が強襲科の川内学生をたずねてきたのであった。
さつきが「いません。」といった。さつきは彼が胸にカメラをぶら下げているのを見つけ、「盗撮しようとしたでしょう。」と一発殴る。
男は倒れた。大きな音がしたため、ほかのメンバーも寄ってくる。「どうしたの。」「この男、私を盗撮しようとしたわ。こういう男は許せないわ。
とりあえずは清掃用具庫に閉じ込めておこう。そして降下したら風紀委員に連絡しよう。」と、全員一致で男を清掃用具庫に閉じ込めた。
ヘリの中、さつきは男のデジカメを見ている。中身は、儀杖隊やカラーガード隊の写真や諜報科のメイド写真が多数移っていた。
ほかのメンバーにもみせるさつき。「あの男は川内先輩が目当てではなく私たちの衣装を撮影しにきたのではないか。」
と、あの男の話でもちきりであった。
330 :
583:2008/02/24(日) 20:25:02 ID:???
離陸してから数分後、風紀委員が強襲科のロッカー内で縛られた男を発見する。
写真で確認したところ例の男である。
リンが事情聴取をするが名前を名乗らず「川内学生を尋ねに言ったら、背の高い女に
問答無用で殴られた。」というだけである。リンもこれには困っていた。
取調室から出てきたリンにカレンが男の状態を聞いている。
「あの男、背の高い女に殴られたしか言わないのよ。」
カレンは「背の高い女に殴られた、あの時間は3号学生の降下するメンバーが着替ている時間だな。
まさかあの男はさつきに手を出して殴られたのか、度胸のあるな。」とあきれている。
リンは降下メンバーに降下したら警備本部に出頭するように連絡を取っている。
そのとき現場検証をしていた学生が例の場所で落ちていた財布をリンに渡す。
無料パスや防衛大臣名義のクレジットカードが入っている。リンとカレンは事の重大さに
立ちすくんでいた。なんと、防衛大臣がお忍びで学園祭を視察し、トラブルに巻き込まれたのであった。
331 :
583:2008/02/24(日) 21:02:40 ID:???
一方ヘリの中、高度3000m、舞鶴湾上空、船舶が点の状態で見えている。
扉が開いた状態なので、冷たい風が吹いている。さつきたちは近づいてくる降下時間をまえに
口数が少なくなっている。降下まであと10分、そのときさつきのトランシーバーに
リンから「降下したら、警備本部に出頭すること。」との命令が入る。
「どうやらあの男が風紀委員に身柄を確保されたみたいだわ。私たちも出頭するように言われているわ。」
「でもさつきが受けたことを正直に答えればいいじゃない、あとこちらにはカメラという切り札もあるし。」
「そうだね。」そうしているうちに、地上から降下5分前の連絡が入る。気を引き締め装備をチェックする。
そして地上から「降下開始。」の声とともにアヤを先頭に大空に飛び出していった。
パラシュートを開く5人、それだけではなく長く伸びた帯も飛び出したため、地上からは天女が舞い降りてくるようにも見え
ギャラリーからは盛大な拍手が沸き起こっている。
着地するとたちまち彼女たちは即席の写真撮影会とサイン会が開かれていた。
開放され、パラシュートをたたむためにテントに入る5人、中にはリンがいる。
「まずはお疲れ様といいたいところだが、事情を聞きたいことがある。
あなたたちが殴ったのは防衛大臣だ。正直にあったことを話してください。」
さつきをはじめ全員、その言葉を聞いて、震えていた。しかしここはさつきが代表して
事情を説明する。さらにさつきが大臣の持っていたデジカメをリンに渡す。
リンがデジカメを再生している。見るに耐えない、顔を背けたくなるようなものが写っている。
リンは大臣が名前を名乗らなかった理由がわかった気がしていた。
リンは写真に写っていた学生から事情を聞いている。大臣に「雑誌に載せるからという理由で
写真を撮られていたのであった。さらに、大臣と会食した中沢姉妹からも事情を聞いた。
彼女も正直におきたことを話した。
332 :
583:2008/02/24(日) 21:11:30 ID:???
夕方警備本部、リンは大臣から事情を聞いている。大臣も雑誌に載せるために
写真を撮ったことを認め、さらに強襲科のロッカーに入ったことも認めた。
撮影した写真を消去した。そして、関係した学生に謝罪した。
帰り際、リンは「二度とこういうことをしないでください。もしこういうことがおきたら
これらの事実を朝日新聞、毎日新聞、赤旗などの報道機関送付します。
そうしたら野党やマスコミはあなたを追及し政治生命を失うでしょう。二度としないでください。」
大臣は、裏口から立ち去っていった。
夜、観閲式の降下の打ち合わせをしている。終了後さつきはズゴックに呼ばれていた。
「さつき、俺も昔、お忍びで現れた海上幕僚長を殴ったことがあるが、人には失敗がつきものだ、
気持ちを切り替えてがんばれよ。」と慰めている。実はズゴックも海上幕僚長を殴打したことで
ここに左遷されてきたのであった。(彼女は江田島校長が教官時代の生徒でもある)
333 :
583:2008/02/24(日) 21:16:41 ID:???
週明けの防衛省大臣室、秘書官が大臣の顔が腫れているのに気づく。
「実は山荘で転倒したときにできた傷だ。」と弁解する。
しかし、「大臣、あなたが週末に防衛女子校の学園祭をお忍びで視察したと
いううわさが流れています。その証拠にこんな回覧が回ってきました。」と
大臣に回覧を回す。それは情報本部が作成した、大臣の視察写真があった。
彼は「この写真を廃棄しろ。」と秘書官に指示した。
334 :
583:2008/02/24(日) 21:27:14 ID:???
学園祭が終了した次の週末、さつきたち強襲科の降下したメンバーは
罰として連帯責任で校舎のペンキ塗りをすることになった。
(この件以外にも、最終日に客と乱闘騒ぎを起こしている)
さつきたちはやるきなさそうに作業している。そのときさつきたちをめがけ、
クナイとボーガンが飛んでくる、振り向くと背後には2号学生の風間史織と氷室忍が立っていた。
「先輩。」と驚くさつき。そこへ鳳玲子が「あーらさつき、まだ終わらないのですか。
私たちは終了しましたわ。この姿をあなたの恋人石橋様に送りますわ。」とからかっている。
「さつきはそれだけはやめて。」と絶叫した。
そのとき校舎のスピーカーから「源田学生、大臣を見習ってちゃんと作業をしなさい。」とリンの声が聞こえてくる。
大臣も今回の件の責任を取り、ペンキ塗りに参加していた。
さつきは「やばい。」とペンキ塗りを再開した。
335 :
583:2008/02/24(日) 21:39:03 ID:???
エピローグ
あれから半年、王仁沢リンは卒業を控え、委員長室で風紀委員日報の整理をしている。
彼女は3号学生のときなり手のいなかった。風紀委員を引き受けて以来、風紀委員一筋である。
サドだとか鬼だとか影では言われていたが、職務には忠実だった。
そんな彼女も4月からは坂鬼学生や白峰学生と一緒に防衛大学校に進学することが内定している。
リンは日報と報告書を読み返している。何もかもが懐かしく感じる。そうしているうちに、うとうとし始めた。
「リン起きて。」彼女を呼ぶ声がする。カレンの声だ。カレンはリンの開いている、
学園祭がらみ報告書を見ている。「大臣がさつきに殴られたあの事件か。懐かしいな。
そういえばペンキ塗りの後、大臣の差し入れたアルコール類とガーデンの野うさぎや魚で
大宴会を開いたな、そうしたら狙撃分隊のメンバーがディーナに送られてきたウオッカを持って乱入し
カオスになったわ。そしてさつきとミキが全裸になってキャットファイトを始めて
全員、懲罰房で一晩過ごしたわ。」「そんなこともあったな。」
二人は顔を見合わせ思い出話にふけっていた。
336 :
583:2008/02/24(日) 21:45:22 ID:???
終了しました
初めて投下してみました。
過去のSSを読んで使えそうなネタで構成してみましたが
思ったより大変でした。
学園祭を選んだ理由はさつきの展示降下の話を書きたかったことと
過去に登場した学生をなるべく多く使えそうだったからです
(過去に出てきた機甲科や施設科、整備科、回転翼分隊の学生も
本当は登場させたかった)
もう一回出直してみます。
皆様に迷惑をかけたことをお詫びします
今回の投下は終わった?
では、ちょっと思いついたラノベ的ネタを。
そこそこの歴史と偏差値を持つ私大付属の高校(校名に学園が付いている)に通う
独り暮らしの男子生徒。
親が海外赴任したのを機会に、故郷から離れ、かといって寮生活や下宿する気もなく
そこそこのマンションで暢気に暮らしていたのだが、ある日転入してきた女子学生(美少女)の顔を一目見て
顔色が変わった。
忘れたくても忘れられない小学校六年間だけでなく幼稚園時代にまで遡る悲惨な記憶の数々。
幼少時は、毎日男の子たちと遊びたくても無理やり遊びに引っ張り出され、
小学校時代は、クラスの女の子の誕生会に呼ばれた翌日盛大な蹴りをクラワサレタリ
給食の時のプリンをもらったら、横から取り上げられて食われたり・・・かといって
親や先生の前では良い子で子供たちの中ではガキ大将
「アンタはアタシの子分なんだからね!」「あんたのものは、あたしのものであたしのものはあたしのものよ!」という
ジャイアニズムの圧制の下、歪まなかった自分の性格を褒めてあげたい!と、今でも思うあの時代。
小学校卒業の時、「話がある!」と呼び出されたのを、内緒で受験していた私立中学に合格していたのであっさりバックれ
・・・しばらくは、制裁に怯えていたヘタレな自分だったが、人伝てに彼女が「防衛女子校」に進学したと聞き
「これで一生縁が無くなったなぁ・・・」とホッとしたりちょっと残念だったりと複雑な感情を
あっさり記憶の底に沈めて生きてきたのだが。
さて、その日一日、ビクビクして過ごしたのだが彼女もこちらに気づかない様子で
「僕のことなんか忘れてるよな」とホッとして、放課後そそくさと帰宅・・・する途中で
「久しぶりよねぇ!」と”あの”ジャ悪な笑みで立ちふさがった彼女に震え上がり
強引に家まで付いて来られ「へ〜、良いトコに住んでるわねぇ〜」とか「おばさん、おじさんに付いていったんだ」と
最初は何気ない話をしていたのだが、「ところで、あんた卒業式の時よくもバックレテくれたわよねぇ〜」と
胸倉を掴まれ「おまけに、アタシが送った手紙の返事も無いってどういうことよ!」と笑顔で恫喝され
「とりあえず、スペアキーをよこしなさい」と命じられ、反論しようにも「アンタのものはあたしのモンよ!」と
家の鍵を取り上げられ「あんた、とりあえず学校では他人の振りをしなさい、・・・あと、アタシが防女の学生だと
知れたらギタギタにするからねぇ!」と命じられ頷くことしかできない最悪の日。
翌日から、美人でスタイルが良く(ついでにお胸も大きくて)性格も(自分の前以外では)良いようで
色々人気が出て、学業も運動も頭一つ飛びぬけているので各種部活からの勧誘も凄かったりする。
・・・そういう目立つ娘に影で色々する輩も居たようなのだが、そういえば何人か女子生徒が
登校拒否になってると言う話がちらほら。
で、「お前なんでうちの学校に転校してきたんだ」との問いに「秘密(にっこり)」とはぐらかせる日々だったのだが
合法ドラッグの売人組織のここいらの地域の中枢があるとかで、事件に巻き込まれていく。
さて、その日一日、ビクビクして過ごしたのだが彼女もこちらに気づかない様子で
「僕のことなんか忘れてるよな」とホッとして、放課後そそくさと帰宅・・・する途中で
「久しぶりよねぇ!」と”あの”ジャ悪な笑みで立ちふさがった彼女に震え上がり
強引に家まで付いて来られ「へ〜、良いトコに住んでるわねぇ〜」とか「おばさん、おじさんに付いていったんだ」と
最初は何気ない話をしていたのだが、「ところで、あんた卒業式の時よくもバックレテくれたわよねぇ〜」と
胸倉を掴まれ「おまけに、アタシが送った手紙の返事も無いってどういうことよ!」と笑顔で恫喝され
「とりあえず、スペアキーをよこしなさい」と命じられ、反論しようにも「アンタのものはあたしのモンよ!」と
家の鍵を取り上げられ「あんた、とりあえず学校では他人の振りをしなさい、・・・あと、アタシが防女の学生だと
知れたらギタギタにするからねぇ!」と命じられ頷くことしかできない最悪の日。
翌日から、美人でスタイルが良く(ついでにお胸も大きくて)性格も(自分の前以外では)良いようで
色々人気が出て、学業も運動も頭一つ飛びぬけているので各種部活からの勧誘も凄かったりする。
・・・そういう目立つ娘に影で色々する輩も居たようなのだが、そういえば何人か女子生徒が
登校拒否になってると言う話がちらほら。
で、「お前なんでうちの学校に転校してきたんだ」との問いに「秘密(にっこり)」とはぐらかせる日々だったのだが
合法ドラッグの売人組織のここいらの地域の中枢があるとかで、事件に巻き込まれていく。
他設定
・彼女は「目立つ」役割。他に時期をずらして各学年に複数「地味な転入生」とか「臨時講師」が
潜入している。
・あくまでも、彼女らは「実戦部隊」ではなく情報収集部隊で、捜査・打撃人員は、目立たないが
他所で活動
・「組織」を摘発、末端人員まで「根こそぎ」にする為、複数の「根拠地」で
同じような活動が進行中
続く
341 :
555:2008/02/24(日) 23:01:16 ID:???
342 :
前スレ9:2008/02/24(日) 23:04:50 ID:???
>>337 555氏にSS化していただけるのでしたら、大歓迎でございます。
設定(と、いうかプロット)なら思いつきますが、SSにするだけの表現能力が・・・・
他にもネタとか情景描写がありますので
よろしければご活用いただきたいです。
343 :
555:2008/02/25(月) 18:02:26 ID:???
>342
前のは制約多かったから…(笑)
皆様の投下をお待ちしております
344 :
583:2008/02/25(月) 19:01:12 ID:???
337様
昨日はすみませんでした
>>324 一クラスではなくて(演習では自衛隊の施設に宿泊するはず)
分隊のメンバーが週末に旅行にいきひめゆり会が提携しているホテルに宿泊
たまたま修学旅行生もそこに宿泊して、叔父と再会という形でよいのではよいか
>>324 むしろ同僚の若い教師に紹介させてくれと要請されるのではないか
過去のSSに雑賀珠子が「お兄さん、久しぶりです」と兄に言った途端に
周囲から「紹介してくれ」と要請されたことがあった
347 :
名無し三等兵:2008/02/26(火) 20:34:05 ID:RRAIzyZa
524 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2006/11/02(木) 21:30:29 ID:wmjxOYyF0
このスレで言うのもなんだが、大昔の大学時代に
飲み会で披露した「もっともらしいホラ話」
良い具合に酒が回ってきたところで、後輩や同期に
「山で食料が尽きたらどーするんだ?やっぱり釣りと狩りとか?」
「いや、こいつなら麓の畑に盗みに入るんじゃね?」
・
・
・
等々、ネタにされた漏れ
おもむろに「いや、OBの○○○先輩に教わったのは、山の中腹あたりの
一般人がテントを張る場所を昼間のうちに確認しておいて、夜中になったら
手製のお面を被って、黒く塗ったパンツ一丁でテントの周りを歩き回るとか
テントの前で無言で踊りまくるとかだな。
大抵、翌日に大急ぎで山を降るから食料とかを結構残していってくれる」
・・・・と、言ったら「それ本当か?」(複数)
「本当です!」と、漏れ。
みんな信じていたな。「うちの大学冒険部の伝統的な食料調達法だぞ」と言ったら。
とりあえず、○○○先輩や関係者はこのスレ見てないと思うので。
先輩を思い出したらバケットが喰いたくなったよ。
キャンパスでいつも昼飯があれだったなぁ・・・・
348 :
555:2008/02/27(水) 18:09:00 ID:???
落書き
「んふふふ…」
半ば恍惚とした、感極まった表情で拭を終えた短刀を瑞樹は眺めていた。自然と口元に笑いが浮かぶ。
肥前国忠次…昭和期の刀工の作だが、平造り庵棟、刃長8寸1分5厘無反りの刃は見飽きることがない。
「そのシュミは理解できマセン…」
瑞穂がこぼした…
>>348 何かの伏線ですか
>>324 南国のリゾートホテル(ちなみのこのホテルは鳳財閥所有)
相田学園教師でもある男が修学旅行生を引率してホテルに到着する
若い女性従業員が多いため、間違いが起きないように深夜巡回する教師
(彼は剣道部顧問でもある)、そのとき向こうから来た若い女性とすれ違う
そのとき、女性から「叔父様、おひさしぶりです。」
驚く男、彼女は男の一番上の姉の娘である(15歳くらいの年齢差)
どうしたのだと聞くと彼女は職場実習および戦闘訓練でホテルに滞在していると話す
彼女は防衛女子校の2号生徒だった(強襲や諜報、両用を想定)
翌日、彼のクラスで、彼女の存在が話題になる。窮地に立つ男。
そこで彼女は、彼のクラスのメンバーを演習場に招待する、
仲間とともにそして大空から降下してきたのであった
(上にあった学園祭SSのように)
なんて設定を考えてみました
555氏や583氏から設定を借用しました
>>337 >>341 >>342 このネタは212氏のほうが適していると思う
彼はキャットファイトの話でこういうタイプの話を書いている
用務員のおじさん(笑)がいなくなる前に
SSを投下してくれる勇者希望
351 :
名無し三等兵:2008/02/27(水) 22:10:11 ID:YaYfYuHP
それより
>>270の海外スカウト(青田買い)ものSSとか
設定とか誰か書かんのか?
防女らしい話だと思うんだが。
あと、現在順次行われている、卒業試練SSとか
352 :
名無し三等兵:2008/02/28(木) 20:02:39 ID:zyP+kOdV
>>337 潜入する学校を相田学園にすれば、555氏にも書いてもらえるだろう
>潜入する学校
転校してくる前の学校だろ
354 :
352:2008/02/28(木) 20:30:24 ID:zyP+kOdV
>>350 おじさんが首になったら
クーデターを起こすことを計画していたりして(笑)
住み込みになるだけちゃう?
お外の仕事の時は車が迎えに
>>356 >>357 普段から上の学園祭SSみたいなことをしていたら
同情されないだろうけれど(笑)
彼は、長官在任中も学生に蹴り飛ばされたみたいだし
話は変わるが防女の学園祭にアクロバット展示飛行(T-4を使用)はないのだろうか
毎日のように展示降下をしているみたいだけれど
>学園祭SS
・・・ほう、そんなのがあったのですか?
KYなレス・・・とりあえずご苦労(苦笑い)
>>362 私は全てのレスを読んでいます
ちなみにこのSSの作者ではありません
364 :
555:2008/02/28(木) 21:58:26 ID:???
落書き
横浜市緑区。
都心から45分、特急停車の私鉄最寄り駅から徒歩10分。首都圏に生息するサラリーマンからは垂涎の的とも言うべき好条件の場所に「奥羽相田学園横浜寮」はある
昼のヨロメキドラマの舞台として最適の、住宅街の坂の中程に存在するこの寮は、表向き、東北地方の学校法人「奥羽相田学園」が生徒を首都圏内で実習させる際の宿泊施設および資機材の集積場として使用されている事になっている。
が、実態は防女と防女関係者の補給兼宿泊・保養施設だ。住宅地のど真ん中に存在するのは、あとからマンションや住宅が建設されたためで、相田学園横浜寮は「最初からあるもの」と認識されている。
近辺には、相田学園は各種専門学校を含む学校法人で、学生らしく見える者以外(体格の良い外国人や草色の作業服に身を包んだ連中)の出入も多い…ともっともらしく説明されている。
胡散臭さ満載なのだが、管理人のイタリア人(胡散臭さ倍増だ!)が近所の奥様方を対象に料理教室を開催したり、ガタイの良い入寮者・関係者が近所の清掃、夜間の見回りを自主的に行ったりしているため、寮の評判はすこぶるよい。
…奥羽相田学園 の「学園」の前を音訓読み替えてみてくれたまえ…
>>270 これって、どう見ても「成績優秀者」でない「平凡な」防女学生が
主役だろうな。
555氏の「双子」とか「サムライ娘」にスカウトが行ったら
「企業」の来期業績が落ちてしまいそうだ。
555さん
新作投下をお待ちしております。
650 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2008/01/13(日) 10:43:46 ID:p3n9ClzX
>>592 >小生、見たい情景は毎日の課業終了後の夕食時とか風呂とかですかね。
>で、「つくづくでけーな こんちくしょーめ!」「ば バカヤロ!」とか
>マジマジとガン見して「・・・色素薄いですねぇ 桜子の名が体をあらわしてますねぇ」
>「う、うるせー」などと、”セクハラ”されまくり(本人談 周囲は羨望とやっかみ)の学生の話とか。
>髪の毛が地毛で茶髪・お肌真っ白キメ細か・手足すんなり・腰くびれ・お胸どっかん・先っぽピンク・・・
>3年生だけど、専門書店に行く為に校外に出ただけで色々うっとおしいのと、本人軽い男性恐怖症の気があるので
>「おごるから!お願い!」と仲の良い娘と一緒にしか外出しない。
で、いっつも外出時に付いてもらう相棒が、これまた中性的な容貌・背が高くすらりとしたスタイル・スカート嫌い・・・・で
モデル系美少年にしか見えず、傍目からみれば美少年と美少女のカップル・・・・なので本人たち真っ当な友人同士なのに
下級生では密かに妄想して憧れる娘たちもおったりする。
ちなみに、桜子さんの方は海外研修時、防女制服で他国の学生たちとの交流会で
大変にうっとおしい目にあったそうな。<元々軽い男性恐怖症の気があり、お人形的容姿と伴わせて内気なのである種の男たちに人気が高い
368 :
名無し三等兵:2008/02/29(金) 22:27:42 ID:eD7wbY5U
>>364 伏線投入乙
防女はここの学校の通信課程の学生でもあるという設定にしたらどうか
企業内学校や少年工科学校は通信制高校の学生でもある
防女は基礎カリキュラムに中高一般課程の修了水準と認定された
授業日数と科目群を持ってるから通信制受講に必要は無いよ。
それに、通信制などでなく、専任助教が多数配属されているから
僅か6年であそこまでの人材が育成されるのです。
>>370 確かにいわれてみたらそうだ
15歳か16歳で自由降下や潜水をこなしたり
18歳で完璧な射撃を行えるのも
教官・助教が彼女たちに付いて指導しているからではないか
>>370 確かにいわれてみたらそうだ
15歳か16歳で自由降下や潜水をこなしたり
18歳で完璧な射撃を行えるのも
教官・助教が彼女たちに付いて指導しているからではないか
できない学生には、専属で「出来るまで」を行う学校ですから。
過去レスでも「ここまで金と人手をかけられた女性兵士は存在しない」と
海外での評価が高いとありましたな。
で、海外の同業や民間からのスカウトが一時殺到したと。
上レスの現役学生に手を突っ込んで来た話を誰かSSに反映してくれんかな・・・・
(555氏が使ってくれると嬉しい)
卒業生の行き先が、ある時代までは自衛隊のみだったのが
海保と警察が手を伸ばし、最近では法務省直轄部隊の中核として
採用しようと言う動きもある。
法務省は入国管理局を抱えてるからな。
自治体警察体制から国家警察体制に移行することがあったら、
国家治安を司る組織高官の何割かは防女出身者で占めるかも。
出身大学は別でも、高校が同じという「影の学閥」を意識する人って
いないんだよね。
375 :
555:2008/03/01(土) 00:33:49 ID:???
今から楽しみですっ!
・・・どんな話になるのかなぁ
法務省には入国管理局だけでなく、検察庁と外局に公安調査庁もある・・・・
公安調査庁には、中期以降の防女OGとか居そうだな。
検察庁は、防女→旧帝法学部→・・と言うコースが確立してからだから
まだ上層部にOGは居ないかも。
が、法務省自体には警察と違って”直轄実戦部隊”が存在しない・・・
(刑務官とかは違うし)
傘下に調査・分析組織を持つ法務省が「自らの判断と責任で」行使できる
「限定された暴力」を欲するのは”当然”と言える。
そして、防女卒業生の高スペックを保障され、かつ、その学閥と人脈は
「暴力の保持」に対する利害関係者・組織の反発と懸念を緩和するであろう。
「およそ十年後」の組織立ち上げに向け、人材の確保と組織の背骨たる
下士官・中堅幹部層の養成は喫緊の課題である。
378 :
555:2008/03/01(土) 15:11:30 ID:???
>>270 >>374 を一部に入れて、
「防女の電車道から望んで外れたい生徒」
の争奪戦を書いてみたい
今度は長編になりそうなので、設定やら伏線やらは
随時投下して本編を減量させたいと…
迷惑でなければいいのですが…
3/20頃に投下、もしくは飛び石連休終了後に投下したいと…
一応投下予告させて頂きます
迷惑なんてとんでもない!
楽しみにしております。
・・・本編、減量するなんて勿体無いと思いますので
お手やわらかに
380 :
名無し三等兵:2008/03/01(土) 17:31:44 ID:nX2kzEyF
天涯孤独の身の上なのだが、入学時からずっと色々援助してくれたり
頻繁に手紙のやり取りをしたり、差し入れをもらったり
休暇時に家に呼んでくれたおばあさんに、もうじき一年進級時の最近
「私の甥っ子に会ってみない」と言われて色々困っている某学生。
それまでも「養女にならない」とか偶に言われていたのを
伸ばし伸ばししてたのだが、なんかイメージ的に”逃げられなく”なっている感じで
困っている。
いい人だし、嫌いじゃないし、居心地もいいんだけな・・・
海外研修からの帰還時に空港免税店で酒を買いあさる学生がいても
おかしくはないな。
あと、この時期の歩哨・巡回当番で保温水筒に暖めた自家製ドブロク(ガーデン製)を入れて
寒くなったらチビチビやるおっさん的行動の学生とか
カレシ持ちが希少な理由が「当たり前」に思えてきた・・・・
>>382 ルームメイトの学生へのお土産もあるかもしれない
夜間巡回時の飲酒は憲兵隊長にみつからないようにですね
あと、やばい行為を憲兵隊長に見つからないようにしている学生もいるかも
>>378 どのくらいの分量になりますか
そのときは投稿を遠慮します
>ルームメイトの学生へのお土産もあるかもしれない
ナイトキャップと密かなお楽しみの為に高級酒を買ってきたのに
何故か!寮宴会に供出させられた悲劇とか。
・・・ちなみに、その手の悲劇は誰でも一度は遭遇するので
途切れることなく続いているのです。
386 :
555:2008/03/01(土) 22:37:20 ID:???
>>384 控える必要はないと思います
ええ、ドンドンやっちゃって下さい
>>366の桜子さんとか、過去スレにあった「蒼い瞳の防女生」みたいな
平均日本人離れした学生に、「海外企業」からのスカウトが集中する話も
あるかもね。
見た目、ロウティーンにしか見えない、六年間みっちりと訓練を積んだ女性兵士。
運用はオールマイティを可能にするほど”基礎”が出来ている・・・・
しかも、同様を自前養成するのに比べてスカウトコストが馬鹿安!
私企業とかで、専任を置いていてもおかしくは無いと思う。
防女Wikiの保管庫に初代からその8までの過去スレを
誰か未加工で上げてくれんかな。
もしくは、どっかで全過去スレをそのまま読める図書館倉庫が欲しい。
あれば、SS書きさんも設定創作さんも便利だと思う
>>389 6までは583氏が
>>296で書いているとおり
初風未だ吹かずの中に過去のスレがZIPファイルで収納されています
SSもあります(まとめサイトより収録数が多い)
話は変わるが諜報科の潜入実習はどういう形で行われているのだろうか
過去のSSでは作戦時には組織から派遣という形で渦中の店に店員として潜入しているが
通常の訓練はどういう形だろうか
まあ、学園祭でメイド喫茶をオープンさせているから
普段から何かしらの接客仕事はしているだろう
何か最近「旧家の人」来ないね。
と空気読まないで書き込んでみる
日曜日。
>>391 多分防女の近所に隠し通路が繋がっている「喫茶舞鶴」とか
「スーパー舞鶴」とか「舞鶴百貨店」とかがあるんだよ、きっとw。
393 :
名無し三等兵:2008/03/02(日) 23:17:08 ID:yhpb1V/E
六年の間、莫大な国費と人材を費やして養成した貴重な(年100人程度)
卒業生を、「はした金」で持って行こうとする「民間軍事会社」に対して
激怒している我国の各種機関も多い筈。
・・・特に、日本人は海外では年齢より若く見えるそうだし
おまけに「女性」(容姿端麗なと言う形容詞が付く)
高度戦闘訓練修了、各種性能保障済で・・・白地の貴重な人材に対する
スカウト・アプローチは年々、防女を知る海外から増えているはずである。
新潟市内に「まいづる」という食堂があったな
どちらかと言うと一匹狼タイプで、トモダチが居なかったあの娘が
偶々バディになった私に
「あたしってさ、天国と地獄が無いと世の中上手く回んない気がするのよ」と
人気のない学内奥地のく草ッ原に寝転がってぼそりと・・・
禁止されているタバコを美味そうに吸いながら。
彼女は、卒業後、学費・給付金の一括返済をして自衛隊に行かなかったけど
今、どこで何をしてるんだろう・・・・
時々、彼女のことを思い出す。
396 :
名無し三等兵:2008/03/03(月) 19:55:23 ID:sR/WeX5K
>>395 いいなぁ〜こんな防女OGをどっかのSSで登場させたいな…
>>391 たぶん、OG会の入っているビルに
喫茶店ひめゆりがあるはず
そこで初期実習を行い
そして、OGの経営している居酒屋や喫茶店、レストランを
利用して二次実習を行うと思う
町にある平凡な喫茶店、そこにきたアルバイト、
ひょっとしたら諜報科の学生かもしれない
そして、テーブルの下には盗聴器と隠撮りカメラが設置され
話を聴かれているかもしれない
398 :
555:2008/03/03(月) 22:16:35 ID:???
>>395 555=396です
構想中のSSに貰っていいですか?
位置的には『暗黒面の山本二尉』みたいなポジションで
>>270みたいな登場で…
400 :
前スレ9:2008/03/03(月) 22:31:59 ID:???
どーぞ、どーぞ
如何様にもお使いください。
「サムライ娘 In 砂漠」からこっち、小生の設定555さんならオールオッケーですっ!
そういえば、中沢姉妹は諜報科の潜入実習を受講しているのだろうか
212氏のSSのように、敵のアジトに潜入するような話をお願いします
402 :
前スレ9:2008/03/03(月) 22:34:58 ID:???
ちなみに、
>>270も手前ですので、好きに使って下さいまし
404 :
555:2008/03/04(火) 20:34:36 ID:???
そういえばatwikiに書き込みがすくないみたいだ
誰か憲兵隊長と源田さつきをお願いします
555様
作成中のSSには中沢姉妹や坂鬼学生は当然出ますよね
408 :
555:2008/03/04(火) 20:59:01 ID:???
「スカートめくり」を希望するなら、一部分落とすけど?
410 :
名無し三等兵:2008/03/04(火) 23:22:52 ID:nFL/i1h4
「スカートめくり」は希望しないけど、「定期連載」形式で投下してもらえればとも希望します。
「一括投下」されるまで二週間は長い・・・
411 :
名無し三等兵:2008/03/05(水) 23:07:49 ID:dkNmZpYQ
ところで空気を読まないで質問ですが、スレ伝統でスレの最後に
微エロ系SSを投下されていた、キャットファイトのヒト、
生存報告をお願いします。
まとめサイトが更新されていた
収録されていないSSもあるので
収録をお願いします
>>412 どの話が抜けてるか教えてもらえれば…
確かに何か抜けてるような気がするんですよね
414 :
名無し三等兵:2008/03/07(金) 00:30:50 ID:b3n3gB0D
入学から卒業、そして三年間の強制服務期間も入れれば9年間の間
一人暮らしどころか、自分の部屋も持てない集団生活に慣れてしまった為の
弊害に直面するOGの話とか。
21歳で、メデタク除隊し娑婆でのマットウな職場に再就職し
「青春」を謳歌するぞぉ〜!・・・・と、張り切ったのは良いのだが
誰も居ない賃貸アパートに帰る毎日に、すっかりサビシクなってしまい
かと言って、防女で同じ釜の飯を食った旧友たちは
ほとんどが自衛隊とか防大とか、その他色々な国家機関で勤務しているため
電話も碌にかけれない毎日。
イマイチ、同僚とか娑婆の同世代と話題や考え方が合わず
時々「さみしいよぉ〜」と涙に暮れる退職後三ヵ月後の今日この頃・・・・に、
古巣の防女で散々世話になった担当教官からの電話が!
「元気か?実は○○で欠員が出て、退職した防女OGを探してるそうなんだが
それはともかく、一回酒でも飲まんか?
お前の同期の、あいつとかあいつも来るそうだぞ 仲良かっただろ」と誘われて
楽しい時を過ごして、ヒトの穴が開いた職場が、来ていた同期が働いているとかで
色々、心が揺れ動いているお嬢さん。
「外」にカレシが居なければ、9割くらいは「落ちる」そうである。
>>35 >前スレ
>>9の、ヴィジュアルイメージはやっぱり
>>
http://marie.saiin.net/~mujoh/PD_071106.jpg >で決定ですかな?
>強襲系専攻でないから、髪は長くても良いと思うし
>理想を言えば単なる黒髪でなくカラスの濡れ羽色といった
>艶やかな黒髪であることを願っております。
この美貌とスタイルの良さ(胸の大きさ)と、戦闘実績と
400年続く由緒正しいサムライの家系を誇る
健子さんの大人気ぶりに、オモワズ納得。
中東のカノ国では、健子さんの容姿とか言動とか、
和服姿の楚々とした立ち振る舞いにノックアウトされて
「異教徒で異民族だけど、嫁は彼女でなきゃ嫌だ!」と、盛大に駄々をこねて
配下・一族が「サムライの娘だし、家柄もその他も問題ないし、あとは改宗させれば・・・」と
「強制ご招待」を画策して、専門組織に大金を積むところが”複数”出ている気がする。
国際結婚の辛い点教えてください!
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/ms/1200942262/l50 754 :可愛い奥様:2008/03/04(火) 15:13:31 ID:UtN+oGzd0
日本人女性が海外でもてるから男たちのやっかみでしょう。
はっきり白人女は日本人男、キモっていうしね。つきあってもなんの 魅力もないでしょう。
日本人男性が海外で一番もてるとか書いてる人いたけど、おかしくて
笑ったよ。日本人男性なんてせいぜい金目当ての途上国女しかよってこないのに。
風俗ばっかりいってAV見て自分の奥さんとは月1、2しかやらないなんて
この国じゃありえないよ。だから奥さん出会い系で浮気するんじゃん。
761 :可愛い奥様:2008/03/04(火) 18:07:45 ID:WPCE2KBD0
キスだけじゃイヤ、キスイヤの内容(知らない人のために)
昨日のキスイヤにて、天童よしみ似の日本女25歳登場。
ワーホリでカナダに行って知り合ったカナダ人男性を連れて親の 実家で住むなんてどうかしてる。
女も25にもなってんだし焦っているため白人男と結婚しようと必死。 彼、2月にビザが切れて帰国するそうだけど
カナダ人男の彼が帰国するにあたって女はついていきたいらしいんだが、
スタッフがそのカナダ男に聞いたら「結婚はムリ。浮気もする」と言ってたw
そんで「僕が彼女だったらカナダに着いてくるとは言わない。それは恥ずべきことだ」とか
わけの分からないことも言い出す始末。
女はそれがだいぶ信じられない様子だったんだが、まあ所詮そんなもんだろう。 日本女は夢見すぎ。
しかし見事な日本在住の負け組みの典型的なタイプだった。
もじゃもじゃ頭、猫背、金正日のような 服装・・・おまけに彼女の実家にお世話になる。稼ぎなし。
あの白人もあきらかにやり飽きて帰国のケースだろうけど、女の方は純粋に恋愛できてると
思ってるのがなんか気の毒だったね。
口論の末最後に白人男が言った台詞が「わかった、いつか結婚しよう」
いつかなんて永遠にこなそうな感じが誰の目にも明らかだった。
>>414 「普通の社会に、いや、普通の軍隊にすら馴染めない人間もいるのよ?放っておけば犯罪者になるしかない…そんな人間の受け入れ先を宣伝してもいいんじゃない?当然、慈善事業じゃないけど…憲兵副長、貴女もそうじゃなくって?」
「私達は国家の番犬です。国益のため秩序を構築し、都合の悪い秩序があれば…破壊します。貴女のように枷がないのはただの狂犬です」
彩香の辛辣な言葉に空気が凍り付いた。
「あははは…狂犬か…せめて野良犬くらいにして欲しかったわね…でも、知ってる?平和な街で人を殺したら大罪人だけど、戦場では英雄なのよ?まぁ、私は殺人狂じゃないけどね…」
何事も無かったかのようにヨーコ(仮名)は笑った。
「…『Black-Lily』という傭兵団の噂を聞いたけど、貴女達の事なの?」
「知らないわね…私は一介のPMCリクルート担当者よ…」
「最近のPMC関係者の防女生への高評価の原因の大部分が貴女の『Black-Lily』にあると今、確信したわ…」
「フフフ…貴女に褒められると悪い気はしないな…お礼と言っちゃなんだけど教えといてあげる。私みたいなOGは決して少なくはないわ…じゃ、今夜はこれで退散!ああ、君達!気が向いたら連絡ちょうだいね!」
踵を返して歩き出したヨーコ(仮名)は不意に足を止めて彩香を振り返って複雑な表情で笑顔を見せた。
「主義主張は全く違うし、貴女とはそんなに仲が良い訳じゃなかったけど、やっぱ防女同窓生ね。懐かしさで一杯になっちゃった…」
ヨーコ(仮名)は元町の喧噪の中に消えていった。
418 :
555:2008/03/07(金) 12:56:16 ID:???
417=555です
ミナトのヨーコ(仮名)というのはベタベタですな…
スカートめくりです
つ〜か、3/20に間に合わんぞ…
>>418 投下乙
新たな登場人物は山本二尉と同期なんですね
ということは内海室長も登場ですね
期待しています
420 :
412:2008/03/07(金) 20:55:59 ID:???
>>413 追加してほしい話
3校目に登場したきゃっとふぇいと(源田さつき、川野辺ミキの初登場した話)
防衛女子校の歴史
募兵の本領
その4のに登場した走るそよ風たち
ツンデレな看病
後悔の果てに
5校目に登場した箱入りの鋼鉄娘
その6に登場した約束
進路調査
夏期特別演習
諜報科もの(夏の記憶)
7校目に登場した
ある少年の苦悩の追加をお願いします
まもなく卒業式
今年卒業する学年は優秀だと校長以下、絶賛しているらしい
用務員のおじさんも(笑)も特別参加する
841 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/10/21(日) 09:57:28 ID:jF0kbgR9
防衛女子に入学する少女たちだが、結構幅広い社会階層出身が多く
開学からしばらくの間言われてきた「他に行き場の無い子供たち」だけでは
なくなっている。
その大部分は、規定の入学審査を経て入学するが、一部、リクルーターの
スカウトや、政治的理由、社会的(つまり、検察庁とか警察の偉いさんが見返りを求めずに
骨を折った)等でここに来た学生も毎期”必ず”存在する。
そうして集った少女たちだが、これは教育・法曹・治安関係者全ての暗黙の同意として
娑婆に居続ければ、必ず何かしらの「逸脱」をしていたものがそれなりの比率を占めている。
娑婆の社会秩序と人間関係に安らげない者たち・・・なのに規則と命令が多くを占める
防衛女子の生活にすんなりと適応し、自分を磨くことに生きがいを見い出し、生涯の友を
ここで作る。
そういう人間全てを防衛女子が掬い上げられるわけではないが、彼女たちは
掬われなかった同類と将来、敵対する可能性を内包しつつ、今は幸せに過ごしている。
狼の本性はどこまでも狼
羊にはなれない
>>417 狼の本性はどこまでも狼
羊にはなれない
424 :
名無し三等兵:2008/03/08(土) 11:33:41 ID:qkUTFRRZ
468 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2007/12/21(金) 00:33:00 ID:???
寮だが、一学年平均100名強で高等部(三年生)進級時より
二人部屋になるが入学直後の六年生では一年間六人部屋での
集団生活で、全体行動と連帯責任を仕込まれる。
五年生と四年生は四人部屋。
三年生の部屋割りだが、同じ専攻になることはないため
他専攻との人脈構築や私的な交友関係の促進を期待されており
また、専攻別に校外活動や中期訓練があるため、タイミングによるが
ほとんど独り部屋として使っている学生も何割か存在する。
六年生時は学年全てが一つの建物(寮)で生活するが
五・四年生では、複数の建物が割り振られ
三年生進級時からは、寮自体が防女敷地内にバラけることで
それぞれ寮風が異なったり、クラスや専攻等とは別の先輩後輩関係を培うなど
独自の伝統を育んでいる
>>415みたいな、外伝とか後日談とかを555氏に是非!と
願っております。
>>415 あと、肌の白さと木目細かさがあると思う。
日本人は全員では無いが、手入れすると
ビックリするくらい肌が綺麗になるし、色も
透明感のある白、と言う、美しい肌
だ、そうだ。
健子さんも、顔は日に焼けたとあったから
素では色白だと思うし、髪が漆黒で艶やかであったなら
容姿だけでノックアウトされたアラブ男も結構いると思われる。
427 :
412:2008/03/08(土) 19:07:52 ID:???
>>420 きゃっとふぁいとが正解です
それにしても212氏の書いた作品が多い気がする
428 :
412:2008/03/08(土) 19:15:06 ID:???
>>420 3校目からその4にかけて投入された
女剣劇も掲載してください
>>415 じゃあ取り合えず「1番目」は余の差配に従うのじゃ。
2番目以降は好きにせいって辺りじゃ?
これって逆に異民族異教徒が裏目に出てる訳だが、相当痛い目見ることになりそうだなw
>>324のネタでSSを考え中
なかなかうまくまとまらない
そういえば
>>324に似た話が
狙撃分隊の雑賀学生と兄(自衛官、防大出身、空挺所属)の話が
あった、まとめサイトさん追加をお願いします
>>430 「休みの時、偶にウチに来るぞ。(剣道部の)合宿の時にも来たことが・・・ありゃこの前の卒業生だな」
とか
「あれがガキの時は大学生だった俺がよく風呂にいれてやったもんだ」
とか
「カレシ・・? 防女に行っててデキルワケ無いだろう」
・・・・毎年、必ず日本全国で300人程度しか存在しない貴重な防女高等部在学生
近場の学校に通っているので無い限り、”夢・幻”と同意なのが
いきなり宝くじに高額当選したような強力な伝手が!
それに、彼女でなくても同期とか後輩とかも居るだろうし・・・・
ガンバレ青少年!
確率は限りなく低くてもゼロではないぞ(笑)
>>97を書くヒトおりませんかな?
卒業要件を満たしていない大学進学組は
真っ青になっていそうだ・・・
>>417 …『Black-Lily』という傭兵団
英語読みだとダサいですな。
フランス語とか、いっそラテン語とかはどうですか?
しかし、何で日本語(発音)にしないのでしょう?
中国人だったら、絶対に中国語を使うと思うけどな
防女OGが立ち上げた民間軍事会社でなくて
あちこちの民間軍事会社とかフリーの傭兵として
評価と実績をつんでいた防女卒業生の戦闘能力や各種保有スキルに
目をつけた某社・・・ではいかんのかな?
その組織内で防女OGが指揮・管理をやっている「部門」の通称とかで。
民間であっても軍事を生業にする以上、政治力とか人脈とかが
必須な訳で、日本人であるOGがいきなり立ち上げられる訳では無いと。
あちこちの会社で「幹部」をやってるOGは複数いると思うけど。
437 :
名無し三等兵:2008/03/09(日) 01:19:44 ID:7EWV6PeD
ふと思ったがやっぱり防女だと避難訓練じゃなくて防火訓練になるのかな?
『火災警報!応急班探知はじめ』マイクとともにあわただしく受け持ち区画にはしる生徒『教練火災、場所は調理室火災の種類はB火災、』
防火衣とOBAを着こんで火元に突っ込むと
そこまでやるのは、専攻教育を受講した2年生以降だろ。
最初の三年間は、普通高校課程と語学も含めた中学校課程教育を
体力トレーニングと生活規律と一緒に仕込まれるだけで
手一杯だろうし。
>>147みたいなネタを考えるヒトいませんか
防女もので怪談ってキッツイのができそうだんだけどなぁ
>>438 こういう装備を施設科や化学科、衛生科は持っているはずだから
これが中心となってやるのではないか
もっとも、他の専攻の生徒もそれなりに実習を受けているはず
>>432 それよりは、小学校以来の再会というほうがよいと思う
教師は修学旅行
生徒は強襲か両用といった特殊戦のメンバー
沖縄の演習場に訓練に来て(表向きは相田学園の研修旅行)
しかも修学旅行生が乗っているバスが演習場の脇を通過したとき
彼女たちが自由降下の訓練中だった)
なんていう形を想像しました
445 :
444:2008/03/09(日) 16:29:07 ID:???
そして、夜、リゾートホテルの見回り中に
叔父を見つけ「叔父様、お久しぶりです」
そして会話しているのを他の教師と生徒に見つかる
翌日の自由行動は、彼女たちの演習見学になった
防女は、その教育カリキュラムの特殊性を鑑みて
一般に授業内容の公開をしておりません。
関係機関や政治家とかならともかく、一般人が
校内に入ったり、訓練(らしきもの)を見学できるのは
学際の時だけです。
あと、偽装身分の学校名をばらしてどうするんですか?
>>446 こういうときは、大会出場のための訓練という形にする
だから、学際のような「見せる事を目的とした模擬訓練」でない
普段やってることを、誰が見てるか判らない校外で
一般人に披露することはありません。
防女も「防衛」と校名に付いていることから、卒業生の能力水準推察の一端となる
情報は出来るだけ隠匿する体制を敷いています。
現在555さんが執筆中のSSで、スカウト対象になるのは
こんな人材なんだろうな
>>184 >それより一般科(普通科)学生の日常とかに興味が。
>一番多くて、平凡で毎日訓練と学業に明け暮れて
>校外へは帰省と演習でだけで、外部組織に”活用”されることもなく
>まっさらな人材として、普通に人気あるんだろうな。
基礎が出来ていて、変な癖が付いていなくて
”好きに 染めることが出来る”ティーンの女性兵士(候補)
・・・どんな使い方されることか
教官が顔色を変えるのも理解できる。
如何に防女生といっても「校外の色々」から保護されている
世間知らずの小娘がスタンダードだしな
450 :
名無し三等兵:2008/03/10(月) 01:07:55 ID:F6Af836G
ずいぶん前のスレに、防女卒業後消息不明になって
海外で傭兵してて骨になって日本に帰ってきたけど
身内も誰もいなくて、数人の同期と教官と助教だけの
寂しい葬式だった学生の話があったような。
学生時代、歯を食いしばって「アタシは絶対幸せになってやる・・・」と
呟いていたのを思い出す。
「・・・バカヤロウ」
>>417 山本2尉は風紀委員の副委員長だったわけか
そのときの委員長も登場させてください
>>324 >>430 >>446 >>448 鳳財閥の経営しているリゾート施設およびホテル
そこの5周年記念に鳳玲子をはじめとする強襲科のメンバーが
展示降下を実施するという形にすればよいのではないか
(相田学園高校パラシュート部員という形で部活動の一環という形にする)
大量投下某が復活か?
この空気の読めなさと、一方的押し付けのSSの投下を
漏れは拒否したいな。
大量投下某を呼び寄せるようなことを言うのはよそうよ・・・
456 :
名無し三等兵:2008/03/11(火) 00:25:25 ID:kGx1oh1S
前スレで興隆した「ガーデン謹製密造酒」設定だけど、
冬季が一番需要が多いと思うのだが。
で、初秋から初雪までの間に仕込まれるのと
今の時期から4月の連休までの間に仕込まれる年二回で
大体の需要をまかなっていると。
あと、PXがあっても碌に買い食いができない防女生活で
「ガーデン」謹製の”色々”の需要は、「とっても高い」と推察される。
アーミーな防女生たちが、聖ミカエル学園のはみ出し女生徒たちさながら
「もきゅもきゅ」と乙女の別腹の食欲を満たす場所だな
幼なじみの防女生のインボーで、うりふたつの双子の「姉」と入れ替わって、
GWの防女に忍び込むことになった双子の「弟」の受難の日々・・・。
え"・・・?
手と手を繋げば無敵で、輝く瞳には不可能はないんでしょ?
>女装美少年
残念ながら、その2か三校目でそのネタについては
論破・否定されております。
・・・防女がバリバリな体育系軍事学校でなくて、文系お嬢様学校だったなら
”まだ!”何とかなったかもしれんないのですけどねぇ・・・・
秋深し、防女敷地内の某所において
枯葉を集めて、無心に芋を焼く乙女一人
金色のホクホクした甘さに顔をほころばせ
お手製の陶器の水筒から飲む寒露も
自家製の美水か・・・
と、言う商機を見逃していたら、その地位につけないのが
「屯田兵のトップ」
彼女が叫んだ!
「石焼芋の製造機を入手しましょう!」
出来立てで無いと美味くないので、常時とはいかんが
大儲けしたそうな。
他の「秋のヒット商品」
ウサギの肉の燻製と炙り焼きを作って、
塩気の聞いた握り飯と、よく冷やした数種類の果実酒を
「屯田兵」が流し売り。
あと、冬には脂の乗ったウサギ肉の「汁物」とか。
ちなみに、対価は金銭でなく「困った屯田兵のお手伝い」であるため
「屯田兵」(兵站・会計専攻学生が主である)は、補習を受けたり
休暇を返上することだけは無いようである。
461 :
555:2008/03/11(火) 07:08:05 ID:???
「〜してくれ」
「〜して欲しい」
の他力本願はいかがなものかと…
時系列をリアルタイムに合わせてるので
どうやら時間切れ
本スレ投下は無理になりました
462 :
名無し三等兵:2008/03/11(火) 18:59:37 ID:lDasWloz
↑
が〜ん!
楽しみにしてたのに・・・
ソース:東亜日報(依頼スレ291さんの依頼で記者がハングル記事を翻訳)
http://www.donga.com/fbin/output?f=f_s&n=200803070092&main=1 写真:PSI4ヶ国合同訓練に参加中の日本海上保安庁
http://www.donga.com/photo/news/200803/200803070092.jpg 2001年12月日本海上保安庁の巡視船は停船命令を拒否する北朝鮮船舶へ警告射撃を
行った。この船舶が中国の排他的経済水域へ逃走すると船体を射撃し停止させた。両船
の間に銃撃が行き交いこの船舶は結局撃沈された。
乗っていた北朝鮮人15人も死亡した。海上保安庁に発砲権を付与する交戦規則が改定
されてからわずか1ヶ月後の仕事だった。
2008年の現在、海上保安庁は東アジア海上安保の核心として活動している。毎年マラッカ
海峡で東南アジアの国々と訓練を実施し、アメリカが主導する大量殺傷武器拡散防止構想
(PSI)にも参加している。
もちろん独島と釣魚島(日本名:尖角列島) など紛争地域に出没する船舶も海上保安庁の
所属だ。冷戦終息と9・11テロ以後、日本海上保安庁は平和憲法に足を縛られた海自の代
わりをし事実上日本防衛の最前線で‘第4の軍’として活動していると国際安保ジャーナル
‘インターナショナルセキュリティ’最新号が指摘した。筆者はリチャード・セミュオルス
マサチューセッツ工科大(MIT) 教授。
海上保安庁は1948年海上治安確保のために交通省の傘下に設立した警察組職だ。しかし
日本は2000年海上保安庁の英文名称を既存の‘Maritime Security Agency’から‘Japanese
Coast Guard’に変更した後、静かに立場を育てて来た。
日本がモデルにしたのはアメリカ海岸警備隊(US Coast Guard)。1790年に創立された米
海岸警備隊は軍事と警察機能を一緒に持った組職として陸・海・空・海兵隊に続く‘第5の軍’
としての役目をする。周辺国の海軍水準よりも強い力を誇っている。
海上保安庁はその間、海難救助や海上治安という主要な任務の他に海上輸送路の安全
確保、海賊掃討、対テロ作戦などを追加し遂行した。予算もこれまでの40年間で10倍程増え
ている。16億ドルにのぼる海上保安庁の予算は海自の17% 水準だ。
最近の数年間で防衛庁予算は減らされているが、海上保安庁予算はずっと増額されている。
2005年に新しい艦艇を21隻、ジェット機7機を新規購入する予算を確保し、2006年にはリアル
タイムで船舶の位置把握できる装備を備えたガルフストリームジェット機2機と夜間暗視能力
を備えた武装巡視艇2隻も購入した。
日本の防衛費予算が1967年以来、国内総生産(GNP)の1%上限線に縛られている状況で日本
政府と与・野党は周辺国の疑心を買う防衛費増額の代わりに海上保安庁予算をふやすこと
を全幅的に支援した。
海上保安庁は1948年海上治安確保のために交通省の傘下に設立した警察組職だ。しかし
日本は2000年海上保安庁の英文名称を既存の‘Maritime Security Agency’から‘Japanese
Coast Guard’に変更した後、静かに立場を育てて来た。
日本がモデルにしたのはアメリカ海岸警備隊(US Coast Guard)。1790年に創立された米
海岸警備隊は軍事と警察機能を一緒に持った組職として陸・海・空・海兵隊に続く‘第5の軍’
としての役目をする。周辺国の海軍水準よりも強い力を誇っている。
海上保安庁はその間、海難救助や海上治安という主要な任務の他に海上輸送路の安全
確保、海賊掃討、対テロ作戦などを追加し遂行した。予算もこれまでの40年間で10倍程増え
ている。16億ドルにのぼる海上保安庁の予算は海自の17% 水準だ。
最近の数年間で防衛庁予算は減らされているが、海上保安庁予算はずっと増額されている。
2005年に新しい艦艇を21隻、ジェット機7機を新規購入する予算を確保し、2006年にはリアル
タイムで船舶の位置把握できる装備を備えたガルフストリームジェット機2機と夜間暗視能力
を備えた武装巡視艇2隻も購入した。
日本の防衛費予算が1967年以来、国内総生産(GNP)の1%上限線に縛られている状況で日本
政府と与・野党は周辺国の疑心を買う防衛費増額の代わりに海上保安庁予算をふやすこと
を全幅的に支援した。
海上保安庁は既に総14万5000tに至る艦隊を保有するようになった。これは中国海軍が保有
する総23万7000tの60%水準に至る。海自を構築する水準の最先端装備を備えた巡視船と空中
早期警戒機など各種航空機も保有している。
傘下の対テロ特殊部隊である‘特殊警備隊’は米海軍特殊部隊SEALの訓練を受けている。
海上保安庁艦艇は魚雷やミサイルで武装はしていないが、制限的な戦闘遂行能力を持って
いる。精密誘導武器系や対潜水艦武器などの武装能力拡充を要求する声も高めている.
日本憲法は戦争放棄とともに”戦力”の保有を禁止しているが、海上保安庁は2006年年例報告
書で‘新しい戦力’の確保を誇るなど役目の拡大を露骨化している。
日本政府は海上保安庁拡大の根拠に東支那海ガス田など、紛争地域に対する安保の憂慮を
あげている。セミュオルス教授は「海上保安庁がもう警察ではなく、軍の役目をしている」とし
「海上保安庁が海自介入の‘リトマス試験紙’の役目をしている」と指摘した。
海保情報部隊とか、構想があったら防女卒業生に手を伸ばすだろうな
>>461 ショックです
555さんのSSを楽しみにしていました
470 :
430:2008/03/11(火) 21:10:00 ID:???
皆さんいろいろアドバイス(笑)をありがとう(笑)
演習のときに一般のホテルに宿泊するのはおかしい
そうかといって相田学園の偽装もまずい
ということで入試休み中のクラブ活動における合宿という形で
考えて行きます
ちなみ宿泊するホテルは沖縄にあるリゾートホテル
陸海空のスポーツができるということもあり、人気があるホテル
毎年防女のクラブも夏、冬の休暇中に使用することがある
そうすれば授業の一環ではなく、クラブ活動ということで
堂々と名前を名乗れるし、隠すこともない
471 :
430:2008/03/11(火) 21:18:16 ID:???
その前に防女にどんなクラブ(体育会系)があるか考えないと
課業で「色々」やってるんだから
あんまり奇抜なもんは無いだろ。
インハイ競技科目程度でない(運動系は)
・・・打倒防女を目指すスポーツエリート校が
いっぱい在るとか、校外でスカウトの声がかかるとか
色々あるけどね。
「叔父さん」が、そういうスポーツエリート校の教師で
姪が防女の学生だと知れたら「引っ張ってきて!」と言う
圧力が物凄いだろうな。
>>461 555さん
どーゆー問題が発生したのでしょうか?
楽しみにしてましたので、「第一章」とか「前半」とかの
プロトタイプ投下を期待しております。
474 :
名無し三等兵:2008/03/12(水) 09:15:29 ID:u4G2qj2x
>>472 非公式だけど日本記録を塗り替えて、スカウトとか
転校要請が殺到したのを面倒くさくて引退した学生とかいたよな・・・
単位取る為に大会出てるだけで本業が別にあるしね。
単純に、サエナイ少年たちが、滅多に見れない防女学生と
お近づきになりたい!と馬鹿なアプローチをかけようとしてたとき
怖くて敬遠している先生の姪だった・・・どうしよう?
と、言う話が妙な方向に行ってるな。
478 :
470:2008/03/12(水) 21:39:46 ID:REcFHdIn
>>475 確かに、そう言われればだ
ドラグノフガールも狙撃分隊所属だけで
なにも射撃部に入っているわけでもないし
強襲科の連中の自由降下も単に授業としてやっているわけで
パラシュート部に入っているわけではないな
ということで学生が入試休みを利用して南の島に旅行という
設定にします
竹刀を持った教師も高校か大学の剣道部の顧問という
設定に変えてみようと思います
彼が連れてきた部員のうち男は彼女らにアタックするが
女がそれを阻止するために行動をおこし、
防女学生を巻き込んだ騒動になる
そういう設定に変更しようと思います
その前に防女の生徒たちは剣道は中等部でやって以来ご無沙汰だから
ちゃんと竹刀が振れるか心配だが
そういえば卒業、進級の季節
高等部学生の単独踏破は前から話に出ているが
中等部学生の卒業試験はあるのだろうか
480 :
555:2008/03/13(木) 00:27:26 ID:???
>>473 趣味で書いてたんだけど
「お願いします」とか「してください」
にプレッシャーを感じた(閉口したとも言う)んです
あと、リアルタイム進行(投下時期とSS時系列がほぼ一緒)を心がけてるんで絶対的な時間が不足してることもあります
いささか粗製濫造の感があったので、しばらく何もしないでおこうかと…
なるほど・・・
納得しました。
そういうことなら仕方がありませんな。
とにかく、そーゆー「してして厨」が一番悪いとゆーことで。
>>480 私も要求をしていました
この場で555氏に謝罪します
気楽にSSが書けるようにすることも大切ですね
とかいって大量SS男みたいのも困るが
そういえば卒業式はどういう形で実施されるのであろう
用務員のおじさんをはじめとする防衛省・自衛隊のお偉いさん
地元の首長が来賓として登場し
卒業証書授与、最後に制帽を飛ばすのだろうか
防女標準服にも礼服にも「帽子」はありませんので
念のため。
それより、「卒業試練」見達成で「卒業」できないお嬢さん(もしかして複数)の方が
色々問題だろ?
あと、
>>477を読んで「旧家のヒト」を連想した漏れは
たいへんタイヘン罪深い。
・・・・ご親族にイレギュラーな体型に苦労されておられる方が
複数いて、お子様に世話とかしてると聞いてたので。
山岳研究会(臨時)が毎年この季節になると立ち上がるんですよ。w
卒業試験の条件を論理的かつ合理的に推察すれば、候補地はかなり絞り込まれる。。。はず。
1:単独走破である事
2:複数ルートが同時に遭難して素人さんの救助に差しさわりが有っちゃならない事。
3:せっかく冬山を試験場に選ぶのだから公平性から言って冠雪さえしてないような所は論外。
4:同様の理由で人工物から隔離された地域。
1、2から想像されるのは、卒業検定は各県に1人ずつ放り込まれる公算が高い(救難組織の関係から)
3で、南の方の山は排除。
4で、さぁ、グーグルアース&コンピュータ解析で候補地選び。。。
と上手く行くやら。ヤマを幾ら張っても最後に頼りになるのは自分の足だけ。。。なんだよねw
487 :
名無し三等兵:2008/03/14(金) 00:46:04 ID:Iklip94J
卒業生が毎年、多くて100人強程度で、樹海踏破も含めると
山からの帰還は60人程度。
そいつらが、長く見て4ヶ月程度の期間にばらけることを考えると
「参考になる」程度じゃないのか?
商品の単価が10万円以上場合、消費税の税率を8%にする。
商品の単価が10万円未満の場合の消費税率は現行のまま税率5%に据え置く。
これが最善の消費税率。
489 :
名無し三等兵:2008/03/14(金) 21:21:35 ID:VToFuiTd
ところで疑問なのだが、防女学生に出身地の偏りってあるのか?
旧軍では、陸が九州で海が東北だったそうだが、やっぱり
所得が低く、失業率が高くて公教育のレベルが都市圏に比べて
見劣りする土地出身が多いのだろうか?
>>489 旧軍程じゃないと思う。
当然、発足当時はその様な傾向があっただろうし、OGが多い地方は
その傾向が続くと思う。
出身地方で「県人会」なんかはあると思うけど?
沖縄出身者は絶対に少ないと思う
491 :
名無し三等兵:2008/03/15(土) 09:38:51 ID:iP8218mK
山奥の村出身で、卒業試験を楽々こなす娘とかいるかもね。
で、漁村出身の娘が「不公平だ!アタシは卒業後、海!に行くつもりだし
遭難対策は全部頭に入っているのに」と、ブツクサ文句を言いながら
深い山の中での孤独な夜の恐怖を紛らわせて・・・・
怒っていないと、「山の怖い話」を思い出して泣きそうになるので。
492 :
名無し三等兵:2008/03/15(土) 10:04:17 ID:EtkpXwmY
なあ、内の学校の制服がSSの制服と目茶苦茶似ているのだが‥
493 :
名無し三等兵:2008/03/15(土) 12:44:30 ID:hu9qswhJ
>>490 最初はほとんどいなかったが
演習場を開設したり、沖縄枠を作ったりして
徐々に増えていった
SSにも中里アイや立花琉奈といった沖縄出身者が登場している
>>486 投入方法はどのようにして行われるのだろうか
サムライガールのSSには中東と60℃も違う山岳地帯に
パラシュート降下すると書いてあるので
パラシュート降下させられるのではないだろうか
(ひょっとしたら、全員必修なのかもしれない)
496 :
名無し三等兵:2008/03/15(土) 22:28:56 ID:dBPBQGZD
とりあえず、卒業式は毎年の春分の日と言う事にしないか?
・・・・同期(の、ほとんど)が式典に参加しているとき
山の中を這いずりまくっている”数人”も居るかもしれんけど。
497 :
名無し三等兵:2008/03/16(日) 11:09:07 ID:L0K418lr
>>490 秋田の奥地出身で素の話し言葉が判読不能なくらい訛ってる新入生と
鹿児島の田舎出身で、おばあちゃん(曾祖母)に可愛がられた為
同郷でも現代の若い世代には理解不能と言われている鹿児島弁のきっついのを
頻繁に使ってしまう新入生が、同じ班に割り当てられて!
ちなみに班長は、方言が存在しないフル標準語圏である札幌市中央で育った
歴史と伝統を肌で知らない娘であるため
「あんたら何いってんの?
「なんでそんなことでもめなきゃいけないの?!」
「とりあえず、論争はいいからさっさとやれ!!」
・・・と、出身地の意識格差にタイヘン苦労を重ねたそうな
>>487 そうか〜雪山って結構な長期間なんだな。(ウィンタースポーツ全滅組)
国内限定だと4番の人工物が結構きついんじゃないかと思ったんだが。送電線とかやたらなダム建設とかで。
>>494 自然環境そのものが難儀なだけで帰る方向ははっきりしてる、だったらパラ降下でもいい気がするんだけど。
(当然低高度開傘にしないと、下手するとそのまま目的地まで飛んで行きかねんw)
「現在位置不明な所に放り出されて、人里に下りちゃえば勝者」
って設定で
>>486の絞込みやってたんだけど。
「適当な山中に発信機を落として来た、受信機片手にそれを探し出せ。なお、発信機の電池は3日で切れるからそのつもりで。」
だったりすると、人工物が有っても全然問題なくなるんですよねw
いや、リアルにレンジャー選抜試験に単独踏破があるので。
たまに、運の良い奴が知人の家の近所で楽して帰ってくるとか。
ピンポ〜ン!
ちょっと閃いた。
単独踏破卒業試験中の某娘が投下した日に遭遇した世捨て人の
元・芸術家
こんな山奥にヒトの気配がある小屋を見つけ、色々聞いていた「山の怖い話」を
思い出し、気づかれないよう、そっと迂回したところ、スケッチ帰りの家主と遭遇して
「こんな場所で若い娘さんかね まぁお茶でも飲んでいきなさい」と。
ちなみに、後の「人恋しさにつけこんて狸が化けてきたのかと思ったよ(笑)」と
(見た目ポッチャリ系が訓練で引き締まった体型で、ちょっとタレ目のたぬき系美少女だったので)
で、「私は絵描きでね。食料や日用品は一週間毎に車で届けてくれる」」とか
「ほう 防女ではそんな無茶な卒業試験をやってるのか」とか
「夜の山は危ないから泊まっていきなさい。車で送らせよう・・・なに、卒業したら大学に進学するんだろう
ばれやしないさ」とか
で、恐縮していたら、「なら、すまないがモデルをしてれくないか?久しぶりに人物を描きたくなってたんだが自画像は苦手でね」
・・・・で、オトコ関係には免疫が無いもんだから、百戦錬磨の芸術家に篭絡されて、同意の上で女にされて
楽して帰ってきたときは、本人知らなくても腹の中に子供がおりましたとさ。
卒業直後、山を降りて来た絵描きさんから連絡があって
あっさり嫁に行ったのだが、結構名のある絵描きだったそうで、学費・支給金・経費の返還は絵一枚分でありました。
補足 同期が死ぬオモイでコナシタ卒業試練を、旦那を捕まえる(捕まった?)事に費やして
子供をこさえてました〜とカミングアウトは結婚式披露宴で。
卒業認定の取り消しは無かったが、防女側宴席の酒の消費は物凄かったそうな。
ちなみに、これ↑思いついたのは「さよなら絶望先生」見た直後
で、絵描き(世捨て人の元・芸術家)のビジュアルイメージは
糸色(いとしき)望(のぞむ)氏だったりします。
・・・あの人って、地方名家の三男ですしねぇ
防女OGを娶っても当たり前かも
>>97 >スレッカラシの一年生のお姉さんたちも、卒業試験のレクチャーとか準備の時には
>「なんで防女に入ったんだろ・・・」と、ぼやきの一つも出るとか。
>11月末〜12月上旬で、さっさと終わらせて、単位も全部取ってるし
>卒業までのんびりするぞ〜・・・と言う輩を横目に、同じく「卒業」までは
>特にやること無いのだが「大学受験!」とゆー最終関門に向け
>スパートをかけている「将来の高官殿」(候補)とか。
>模試成績A判定なのに、卒業試験が入試ギリギリにかかりそうで
>半べそかいてる同類とどっちが不幸なのかは不明である。
>>147 >卒業試験・・・・は、色々調べることが多くても、試験一日目で
>”練炭集団自殺現場”に遭遇・・・みたいなのとか、
>”何かが視界のギリギリのところでずっと憑いてくる”とか
>”このエリアは今回自分だけのはずだったのに、卒業試験中と言う
> 防女学生と出会って「ラッキー」と思っていたら・・・・装備も服装も
> 妙に古臭かったり、学内施設の話も先日老朽化で撤去されたものが
> 「この前立てられた」とか、入学も昨今の競争率がの高いものでなく
> 「鑑別所で試験を受けて名前だけ書かされて放り込まれた」とか・・・!
> そして、付いていくどんどん奥へ奥へと連れて行かれて・・・”
>怪談ものの投下も期待してしまいます。
おひさしぶりです。
>>392 特に書き込める様なネタも無いのに
無理に書き込むのはどうかと思ったのと
単純に最近仕事その他が忙しかったのが原因で他意は有りませんw。
…又海外の親類と知人の所の娘達が団体で来たいと言って来たのも
一因ではありますが。
>>485 何か呼ばれた気がした。
聞いてみた所「断りもなしにそんなに乱暴に触ったり扱っちゃ駄目でしょ」
と言われておしおきとしてお尻ペンペン
(物理的に上の話に有る事は実行可能だそうだが
万が一の事が有るとアレだから、らしい)
の上
一生頭が上がらなくなる位…らしいw。
因みにイレギュラーな体型なのは複数ではなくかなりが…だったりします。
身長は低かったり高かったりしますが引き締まった体格は共通していたりします。
それと平均して最近は平均して月に1〜2回位かな?
山狩りなんかもあるし
最近は寄り合いも前より頻繁に行われているし。
それではまた。
504 :
名無し三等兵:2008/03/16(日) 19:34:10 ID:C6vd7zTN
>>496 卒業式は防衛大学校卒業式の次の土・休日にしたらどうか
用務員のおじさん(笑)が出席する関係もあるため
>>494 >>498 全国の山に満遍なく降下させられるのではないか
過去のSSでは、特殊戦科や諜報科のメンバーは勿論
統合要員コースの白峰サキや坂鬼健子や憲兵隊長も
パラシュート降下をしている記述があるので
高等部の学生は空挺降下は必修(2号学生時)
希望する学生は自由降下の講習を
休暇期間中に受講しているのではないか
>>504 国会があれでは、出席できんかもな(笑)
>>505 国会を休んででも来ると思う
山にこもって勉強するという口実で
東京を離れ学園祭見学をしているのだから(笑)
今年の卒業生
憲兵隊長王仁沢リン、サムライガール、ドラグノフガール、
救助の天才、鋼鉄の箱入り娘とバラエティに富んでいるな
↑
そこらへんは、あんまりシビアにするのはどーかと?
キャラが立ってる人がたくさんいるんだし
わざわざ使えなくしなくても良いでしょ?
貴方が設定やSSを投下したのでなく、みんなで作ったキャラなんだし。
つ「サザエさん時空」
いつの間にやら500スレ突破
そういやこのスレでまだSSを投下してない…
という訳で、前スレでチラッと話題になったスカウトもの
書きかけのヤツを完成させて投下しようかな〜と思ってるんだけど…
今さらだけど需要あるかな?
お願いします。
・・・これで555さんの投下もあれば嬉しいのですが。
それでは遠慮しつつ投下
某地方都市にある駅前の居酒屋、店の隅っこにある2人掛けのテーブル席で2人の女性が差し向かいでコップを傾けている
「…な〜んかピンとくるのが無いんだよなぁ」いくつかの資料を見ながら手にした酎ハイに口をつける女性…近江由良が愚痴をこぼした
年の頃は30前後、身長165センチだが姿勢がいいのでそれより高く見える。鋭い目つきと一つに括った長い黒髪、着崩したスーツ姿が『格好いい』雰囲気を醸し出している
「なに贅沢言ってんの。だいたいアンタね〜私がこれだけ資料集めんのにどんだけ苦労したと思ってんのよ」そう言って木之元光江はモツ煮込みを口に放り込んだ
同じく30前後の彼女は身長160センチ程度、少し丸っこい顔と体型で人を油断させるが、時折見せる鋭い目つきは近隣のヤクザ者さえも震え上がる
「部内の捜査資料よ、勝手に持ち出したってだけでも減給モノだってのに…少年犯罪は名前を公表できないから、ウチの少年課も資料の流出にはピリピリしてんのよ」
「おやおや、我ら4号4区隊の絆は減給程度で揺らぐモノなの?また犯罪情報を拾ったら流してやっからさ」
テーブルに資料を置いて、由良は枝豆を剥きはじめた
「この子は?陸上の5000mで県大会3位よ。こっちの子はIQテストで130を出してるし…訳ありじゃなかったら、間違いなくどっかの高校がスカウトするわよ」光江が資料の写真を箸で指す
「いちおう接触はしてみるけどさ、な〜んか魅力に欠けるっていうか…去年拾ったあの子に比べると、ねぇ」
「例のあの子?県警本部の武道師範、源田先生の娘さんよね」
「そうそう、源田さつき…あの子はよかったわ〜」顔を上げて由良は懐かしがるように遠い目を宙に向けた
「私は資料を提供しただけで、事の顛末を聞いてないんだけど…せっかくだし教えてよ。どんな子だったの?」光江がビールの入ったグラスを片手に身を乗り出してきた
「あの子はねぇ…」語り出す由良の手元で、グラスに入った氷が小さく音を立てた
「源田さつき、さんね?」薄汚れた路地裏で由良は一人のジャージ姿の少女に声をかけた
「あ?何だテメェ」目の前にいる大きな少女…源田さつきは手に持った男の襟首を離して振り向いた
すでに顔面に何十発ものパンチを入れられた男は、そのまま地面に吸い込まれるように倒れていった
そんな彼女の周りには、気を失っているか低いうめき声を上げる男たちが十数名ほど転がっている
しかし由良は顔色一つ変えず、倒れている男たちの間を縫って彼女の方に近づいていった
「平成×年5月11日生まれ、5月生まれだから『さつき』なのね」手にした資料に目を落とす
「身長178センチ、体重58キロ…ってこれホント?もう少し重くない?」「…」警戒するような目で由良を見るさつき
「スリーサイズは上から78、58、78のCカップ…まぁ、ケシカラン体型ね」「…アンタ、刑事か?」さつきが口を開いた
「アタシを逮捕するなら機動隊を連れてこいよ。アンタじゃ無理だ」「ハズレ、私は刑事じゃないわ」そして由良はさつきの正面に立って彼女を見上げた
「趣味の欄は何にも書いてなかったけど…」そう言って由良は辺りを見回す「私が追加しておくわ、趣味『弱い者いじめ』ってね」
「んだとコラァ!」気色ばんださつきが由良に近づく、が彼女は顔色一つ変えない
「あなたは最初からここでKOされてる男の子たちが自分より強いと思ってたの?違うでしょ。自分より弱い者を痛めつけるのは『弱い者いじめ』よ」
「む…い、いや、コイツらは…」「父親に捨てられた腹いせ?県警本部武道師範の父に対する嫌がらせ?どっちにしろ情けない話よね」
さつきが由良の襟首を掴んだ「テメェ…」「あなたは私が自分より強いとは思っていない。そんなに弱い者いじめが好きなの?」
ピクっ、とさつきの腕が止まる「…ぐ」歯ぎしりの音が聞こえてくる。さつきの手を振り払い、乱れた襟をなおして由良は一歩後ろに下がった
「弱いままでいたいならその生き方もいいかもね」「…」震える拳を握りしめてさつきはその場に立ちすくんだ
「あの…さっちゃん?」拳を握り由良を睨みつけるさつきに、路地の影からブレザー姿の少女が声をかけた
「ん?あぁ、奈々っち…終わったよ、これでカレシがカツアゲされることもないさ」そう言ってさつきは奈々に笑いかけた
「アリガト…でもさっちゃん、あんまりこういう無茶なことは…」
「なに言ってんだよ!こういう連中は叩きのめさないとダメだって!」拳を握り力説するさつき
「でもさっちゃん、ここ数ヶ月ずっとケンカばっかり…学校だってあんまり来なくなっちゃったし…」と泣きそうな奈々
「いいよ、学校なんて。アタシはもうこの拳一つで生きていくからさ」
「ふぅん…人助けだったわけだ?」そこまで聞いてあごに手を当てて感心したようにうなずく由良「…まだいたのかオバさん」と由良をにらむさつき
「拳一つで…ねぇ?感心な心がけだけど、世の中そう簡単じゃないわよ」「…っるせぇ」そう一言吐き捨てると、さつきは振り向いて足早に路地裏を去っていった
「あ、待って…」由良に会釈して奈々と呼ばれた少女もさつきの後を追っていった
2日後の昼下がり、由良は河川敷を歩いていた。お目当てはもちろん…
「まだ黄昏れる時間じゃないわよ」堤防の斜面に座りじっと川面を見る少女…さつきに近づいて声をかけた
「またアンタかオバさん…」とさつきは何やら元気がない
昨日のジャージ姿と違い、今日はブレザーの制服姿だ。紺色の制服に赤いリボンタイが映える
「なんか暗いわね。やっぱり原因はコレかな?」と地方紙朝刊の3面記事を開いてさつきの横に放り投げた
「『暴走族に教われ、高校生重傷』…昨日の夜の出来事ね。この高校生が例の『奈々っち』の彼氏なのね?」チラリと横目で新聞を見て、さつきは肩を沈めた
「奈々っちに『さっちゃんのせいよ!』って言われて…絶交だってよ」最初に会った時とは打って変わって自信なさげな小さな声「アタシが連中をボコボコにしたせいで報復されたんだと…アタシを狙えばいいのに、卑怯な連中だよ」
「で、あなたはまた連中を狩り出そうとした…けど見つからなくてこんなところで黄昏れてるのね?」由良の声にさつきは立ち上がり、彼女の方を向いた
「アタシに他に何やれっての?やり返すぐらいしかできねぇじゃん。でも、相手が見つかんないんじゃどうしようもねぇし…」「ま、見つからないのも当たり前ね」
ハンドバッグから取り出したもう一枚の新聞…同じ地方紙の発刊されたばかりの夕刊だ「社会面の左下、ベタ記事だけどね」そう言ってさつきに新聞を渡す
「『高校生暴行の暴走族、逮捕』…これって…」「そ。連中もヤバいと思ったのか、昨日の夜にさっさと逃げようとしてたのよ。そこを先回りしてお縄ちょうだい、という訳ね」
「やっぱりアンタはデカ…」「違うっての。でもささやかな権力を行使できる立場にあるのは確かね」そう言って由良は土手の上に上がり、さつきもその後を追った
「何も殴る蹴るだけが力じゃないわ。あなたの強さとは別の力もある…」そこまで言って由良はさつきに向き直った「でもあなたの格闘の強さも、実際たいしたことはないけどね」
「…んだと?」「あら、聞こえなかった?じゃ、はっきり言うわよ」由良の指がさつきを指した「あなたは、弱い。少なくともこの私よりは、ね」
さつきの顔がみるみる赤く染まっていく「…アンタはアタシより強いんだな?」「そうよ」「じゃあ…」拳を握り一歩踏み込んだ
「アンタをボコボコにしても、弱い者いじめじゃあないってことだ」「そうなるわね」
さつきはリボンタイに指をかけ、そのまま地面に投げ捨てた。そしてブラウスの第1ボタンを外した「構えろよオバさん。そこまで大口叩いて逃げるなんてことはしねぇだろ?」
由良の格好はグレーのパンツスーツ、やや低めのパンプス、そして手に持っていたブランドものらしいハンドバッグを地面にそっと置いた
「挑発すりゃあ素直に乗ってくれる。ホント単純ね〜。お姉さん嬉しくなっちゃう」ニコニコしながらも由良の視線はさつきから離れない
「誰がお姉さんだ…」そう言いつつさつきは体をやや左前にし、手を高く挙げて体を揺らし始めた。本来はフルコンタクト空手やキックボクシングの構えだ
「あら、殺る気満々って感じねぇ〜」余裕の由良は構えすらとらない自然体
構えてみてさつきは気がついた。目の前のオバさんには意外と隙がないことに…(…何者なんだコイツ?)何度かフェイントで肩や体を動かしてみるが、その自然体はピクリとも動かない
(こりゃマジで『技』を使うしかねぇか…)町のチンピラや暴走族程度には使う必要もなかった源田流の技を、こんな普通の女性に使うことになるとは…と思いつつ、さつきはその構えを換えた
高くあげていた手を腰まで下げて、重心を落とし揺らしていた体を安定させる。握っていた拳を開き、下腹からゆっくりと息を吐き出した
「お、マジになった?いや〜ん、お姉さん怖いわぁ」由良の軽口にも反応せず、さつきはジリジリと間合いをつめる。ニヤニヤしながらも由良はその場を動かない
さつきと由良が手の届くくらいまでの距離に近づいた…次の瞬間、さつきが弾かれたように動いた
左前に一歩踏み込み、左手を大きく水平に伸ばす。そのまま横から一気に回し打ち(フックみたいなもの)で相手の右こめかみを打ち抜く…が、コレはフェイントだ
横に広く縦に狭い人間の視界を利用して、死角となった下方からアゴやノドにめがけて必殺の一撃を放つ、源田流「蛇咬打ち」さつきはこの技で由良の首を狙った
180センチ近いさつきが目の前に迫り視界の端から技を繰り出す…普通の人間なら恐怖で視界が狭まり「蛇の一咬み」と称される首へののど輪打ちは避けられない…ハズだった
左のフェイントを放った瞬間、由良の姿がさつきの視界から消えた。左に踏み込んだ由良はさつきの首への一撃に合わせるように、アゴへの打ちおろしの掌打を放った
「っ…」さつきの脳が頭蓋骨の中でシェイクされた。視界が歪み、膝の力が抜ける。そのまま倒れ込まなかったのは武道家の本能か、薄れる意識の中でさつきは由良にしがみついた
ズルズルと崩れ落ちるさつき、必死にしがみついた由良のブラウスのボタンがはじけ飛んだ
グニャグニャの視界の中で目に入ったのは黒いブラとささやかな胸の谷間、そして…右胸の中央寄りやや上にあるクレーターのような傷跡だ
「…2002年7月、極東ロシア、ウスリースク郊外。北朝鮮の工作員から拳銃弾を一発貰ってね」遠い世界から聞こえてくるような声「片肺の機能が損なわれた私は、第一線から引退してスカウトになったのよ」
どさり、とさつきは地面に崩れ落ちた「銃を持って本気でコチラを殺す気の連中に比べたら、あなたは我が強襲科流に言うなら『ケツの毛の先ほど』も怖くないわね」
そう言って由良は服の襟を直した。さつきは立ち上がろうとするが、すでに膝も体も泥に埋まったように動かない。薄れ行く意識の中、由良の声だけが頭に響く
(もし強くなりたいなら、明後日の朝7時にここに来なさい。旅立てる荷物を持って…)そこまで聞いて、さつきの意識は闇の中に沈んでいった
二日後
朝焼けに染まる河川敷、遠くに響くヘリの羽音。傍らにスーツケースを置いた由良に大きな人影が近づいてきた
「荷物はそれだけ?思ったより少ないわね」ジーパンにジャンパー姿のさつきは、肩に大きなスポーツバッグを抱えている
「例の奈々っちとは話したの?仲直りはできた」「…どのツラ下げて会えるってんだよ…」「そのツラ下げて会えばいいじゃない」
そう言って由良は視線をさつきの右後ろに向けた。河川敷に置いてある倉庫の陰から出てきたのは…「奈々っち…」「さっちゃん…」
奈々がさつきのもとに駆け寄ってきた「この前はゴメンなさい…さっちゃんが悪い訳じゃないのに…アツシ君が変な人たちと絡んだのが原因だったのに…」
「いや、アタシも馬鹿だったよ。相手を叩きのめしたら全部解決する、なんて…まるでガキだったよ」そう言ってさつきは奈々の頭に手を置いた
「アタシはもっと強くなって帰ってくるよ。なんで強くなりたいかも今はわかんないけど、きっとこうすることが自分にとって一番いいと思うんだ」
「さっちゃんなら大丈夫…だと思う。元気でね…」涙まじりの声が河川敷に響く「どこに行くの?」
「さぁ、どこだろ?」とさつきも頭をひねる。それを聞いた由良は思い切り呆れ返った
「あなた、自分がどこに行くかも知らないのに私についていこうと思ったの?」「だってオバさん、アタシより強いじゃん。それが全てじゃね?あんなにキレイに倒されたのって、女相手じゃ初めてだったんだから」
「いいかげんオバさんはやめなさい(#゚Д゚)」「しょ〜がねぇじゃん、アタシはアンタの名前も素性も知らないんだから」
「( ゚д゚)ポカーン…言ってなかったっけ?」「うん」あちゃーと頭を抱える由良
その時、奈々が気づいた「なんか、ヘリが近づいてきた…」空を見上げると濃い緑色をしたヘリが河川敷に向かってゆっくり降下してきている
「迎えが来たようね」「む、迎えって…」絶句するさつきをよそに、由良は懐から名刺を取り出した
「防衛省、防衛女子校総務部募集課特別募集員、近江由良よ」「防衛女子校…って何?知ってる?奈々っち」「聞いたことはあるような…」
ヘリが頭上に迫り、強烈なダウンウォッシュがあたりの草をなぎ倒した「きゃ…」奈々があわてて顔を腕で覆った
そのまま降下してきたヘリ…UH−1の扉が開き、由良が何のためらいもなくスキットに足をかけた
「さぁ、楽しい世界が待ってるわよ!」ヘリの爆音に負けじと声を張り上げる由良、そして片手を差し出した
「じゃ、行ってくる!」差し出された手を取ってヘリに乗り込んださつき「げ…元気でねっ!」そう叫んで手を振る奈々に親指を一本立ててみせる
またも強烈なダウンウォッシュが草をふるわせ、そしてヘリは飛び去っていった
「…とまぁ、これが事の顛末ね」「へぇ〜」と感心する光江
「私の素性も知らないのに『負けたから』って理由だけでついていこうとするんだもん。カワイイったらないよね〜」いい感じに酔ってきた由良が3杯目の酎ハイを飲み干す
「ああいうのを『萌え』って言うんかな?いや、カワイイ子だった…」「で、今はどうなの?その子」
由良はニンマリと笑い、バッグから一冊の小冊子を取り出した。縦A4サイズの表紙はパラシュートを背に地面に降り立とうとしている少女の写真だ
「今月の『舞鶴ひめゆり通信』じゃない。まだ届いてないのよねぇ」「しゃーないわよ。所詮はひめゆり会の機関誌で、金とって売ってる訳じゃないんだから」
そう言って由良は表紙の少女を指差した「この子がそうよ」
「へぇ…『防女祭の訓練展示で自由降下を披露する陸上要員強襲科3号生徒・源田さつき』ほぉ、強襲科か」「そ、私の後輩よ。いや、嬉しくなっちゃうなぁ…店員さ〜ん、烏龍ハイ追加で〜」
はい喜んで〜という声を聞きつつ、残った砂肝を口に放り込む「…で、誰かいい子いないの?」
「だから、いないってば…今まで挙げた子じゃ駄目なの?」「ピリッとこないのよ〜誰かいいネタ無いの?」光江はぶんぶんと首を振る
「無い!」「嘘ね」そう言った由良の目つきが変わる。そして光江の席の隣りに置いてある鞄から見える封筒を指差した「それは何?」
「あ…これは…」「私好みのいいネタね?」光江は大きく首を振った「コレはやめた方がいいわ。マジであなたの命がヤバくなる」
「ほぅ…」由良の目が光った「そんな事を聞いたらなおさら興味を持っちゃうな〜」
「…だから言いたくなかっ」「またまた嘘ね」焼き鳥の串を光江に突きつける由良「ここに持ってきた時点で私に見せようという意志はあった、ヤバいネタだってことを言ったら私がなおさら興味を引く事もわかってた…違う?」
ふぅ…とため息を一つ、手元の角煮を箸でいじくりながら光江は顔を伏せた「この子の置かれている環境はきわめて厳しい、そして私たち県警も手を出せない…」
「放っておいたらこの子の命がヤバい、でも手を出すのも私の命がヤバい、だから今の今まで迷ってた。て事ね?」こくり、と光江がうなずいた
「その書類、ちょうだい」迷わず由良が言った「…私たちの支援も、ひめゆり会のサポートも受けられないかもしれない状況よ」光江が顔を上げて由良を見据えた
「問題ない、わ」由良の目は活気に満ちている「ここが現場を退いた私の戦場、命がけは百も承知…私から戦場を奪わないでよ」
何事か考えるように天井を見上げた光江、ひと呼吸置いて傍らの鞄から大きな封筒を取り出した
「この子を救ってあげて。私たちにしかできないと思うの」「まかせて」店員から受け取った烏龍ハイを片手に、由良はその封筒を受け取った
〜完〜
>>511 >>513-522 投下乙です。
早速メモ帳に移して保存しましたw。
>>506 春と夏に来る予定の親類、知人達海外組と国内組の娘達
等で何かネタが有れば色々書きたいと思いますがw。
もっともこの間の夏・年末・年始みたいに一時に
集中すると又私の所で雑魚寝になるかも知れないんで
今から些か頭が痛いのですが(汗)。
それではまた。
連投規制で投稿できんかとオモタ…orz
ちょっと駆け足で書いたSSなので、イマイチっぽく感じるなぁ…o...rz
ネタは定期的に提供されてても、書く速度が全然追いついてないんだよな〜
頭の中には5〜6話くらいネタがあるのに、文章に起こせないこのもどかしさ…
改めてお疲れ様でした。
ミスタイプ。
>>511>>513-523>>525 でした。お詫びと共に訂正をさせていただきます。
私にも前スレ212さまの様な文章が書ければ
書きたい話が有るのですが
難しいものですな。
527 :
555:2008/03/17(月) 19:29:45 ID:???
>>212様
いいですねぇ〜起承転結がしっかりしてます
528 :
名無し三等兵:2008/03/17(月) 22:44:25 ID:PgXK8z+G
529 :
583:2008/03/18(火) 20:17:24 ID:???
212さん
投入乙
前スレのスカウトのネタをうまく利用していますね
源田さつきのことは私が書き込みました
(というかさつきが好きなので)
それにしても彼女の登場するSSは決まって
パラシュート降下の話と人を殴り倒している感じがする
(という俺も初投下SSで利用したが)
これからも宜しくお願いします
530 :
583:2008/03/18(火) 20:20:13 ID:???
あとさつきの父は警察の武道師範、さらに源田流には剣術もあるということで
>>324 >>432 >>478 に書かれているような竹刀を持った教師(さつきの死んだ母の弟)との絡みの話も
できそうな気がする
531 :
名無し三等兵:2008/03/18(火) 22:42:44 ID:ZKFvd1tZ
卒業式前に卒業試験ネタの投下が待たれるのだがな
・・・・・
>>499みたいなことは、稀にしかないだろうけど
532 :
名無し三等兵:2008/03/19(水) 19:23:47 ID:Zj1m4zPH
上のSSに出てきたスカウトの話だが
一年に何人ぐらい警察署や養護施設でスカウトされて
編入するのだろうか
さつきは別にしても、結構編入組はいそうである
小川学生、富樫学生、白峰学生、川野辺学生なんかも編入組だし
編入学生なんて極少数ですよ。
よっぽど能力と地力が無いと防女カリキュラムに付いてこれないし
24時間完全拘束体制で運用される防女の生活に適応できない。
だからこそ、娑婆における、ある種の「異物」であることが
今まで何度も説明されています。
どう頑張っても中3までだよな>編入
各種要員に分かれてからの編入は、よっぽど素質がないと無理っぽい
536 :
名無し三等兵:2008/03/20(木) 15:27:15 ID:IlMYeK1x
誰か過去スレアップ希望
特に7・8スレ
>>534 過去スレのSSに135人の生徒をスカウトして
62人が入学したと書かれているので
1年でそのくらいは編入しているはず
あと過去のSSで3号学生に編入した生徒もいる
若干名高校1年レベルでの編入はあるみたいだ
>>496 今日は卒業式の日か
百数十人の学生が卒業していく
そして約百人の生徒が桜の花が咲く4月に入学
そして新たなる訓練が始まっていく
そういえば入学・卒業のSSはなかったはず
>過去スレのSSに135人の生徒をスカウトして
>62人が入学したと書かれているので
>1年でそのくらいは編入しているはず
ま、常識的に考えよう。
防女では、入学後の三年間(中等部)で普通教育課程の中学と高校二年程度までの
カリキュラムと、英語学習でも同等学力保持ネイティブレベルの語彙・語学力を
取得させられる。
それに、あと一ヶ国語の訓練もある。
入学後、それらを身に着けた →
(防女の教育は「出来るまでやらせる」であり、落ちこぼれ、未理解で次のステップへは存在しない
・・・・その為の、極論「学生一人に助教一人」と言われている専任の人数である)
→ 事を前提とした教育と訓練を受けさせられる「編入生」に、防女教育カリキュラムに適応させる為の
「専任」が付けられるとしても、「教えられる側」の負担は、並大抵のモノではない。
防女が6年間の完全拘束教育体制を行っているのも、
また、入学選抜において徹底的な心身両面におけるテストが行われるのも
そこまでの時間と努力と手間暇をかけなければ、卒業時に「完成品」が造り出せないからであり、
また、学生ひとりひとりに対して、それだけの手間をかけた結果としての卒業生の高評価である。
それらについては、一年生時の募集官・スカウトたちの話に振るとして、編入が、ごく少数なら
ともかく、二桁を超える人数など、途中退学を見込まなければあり得ない。
そして、防女は、入学した人間をほぼ確実に卒業認定能力基準を満たす人材へ
「造り変える組織」である。
そして、あえてスカウトが編入させるなら
>>243のような人間たちだろう。
狼の本性はどこまでも狼
羊にはなれない。
>>262 >まとめ氏も忙しいみたいだし・・・・
>未加工で既存全スレを置いた倉庫サイトが欲しいな。
>ゆるやかでも、設定が増えてきてるし。
>最近から見始めた人とかも過去スレを読みたいんじゃないかな?
それプラス、過去スレのレスをURLリンクで引っ張ってこれる
倉庫と言うより、記録図書館が欲しいですね。
SSでなくても、設定とかでも現役スレで自由にリンクが張れるような。
2ch使用系の掲示板(書き込み不可で)とかでつくれないかな?
543 :
名無し三等兵:2008/03/20(木) 21:35:24 ID:wa53h2zw
>>539 シビアな入学前日のSSなら過去にあったぞ
女性上自衛隊員が捕虜になったらば、どうするのだ?
545 :
名無し三等兵:2008/03/20(木) 22:06:59 ID:KfJIw+9Q
自決させる。
前スレ212さん乙です。
んで、
>>503>>524>>477を読んで
「旧家の人」を連想した漏れは たいへんタイヘン大変罪深い。
……ご親族にイレギュラーな体型に苦労されておられる方が
複数いて、お子様に世話とかしてると聞いてたし
なんか
>>524で
>又私の所で雑魚寝になるかも知れないんで
>今から些か頭が痛いのですが(汗)。
とか書いてるしで。
…実際の所どうですか?「旧家の人」?。
差し支えなければお願いしますw。
スレ違い気味カキコスマソ。
あ〜、とりあえず、上レスの
>「旧家の人」を連想した漏れは たいへんタイヘン大変罪深い。
は、私が書きましたが
>>546のレス書きは別人ですので。
とりあえず、ミナサマに無関係であることを告知いたします。
で、雑魚寝云々についての興味も持っておりませんので
念のため。
あんまし興味本位で余所のご家庭のことを根掘り葉掘りするのは良く無いんじゃないかな。
聞かせてくれる話は超おもしろいけど、
あくまで聞かせて「くれる」だけであって、聞かせて「くれ」と迫るのはよろしくない。
>>542 まとめサイト氏様
過去スレUPをお願いします
>>544 >>545 訓練中の学生だからよほどのことがない限り
そういう話はないと思う
(OGでは数人、敵に捕まり、毒薬を噛み砕いて
自決したケースはあるかもしれない)
ただ特殊戦科系列の強襲、両用、諜報のメンバーは
特殊任務時に自決用の毒薬や爆発物を持たされている可能性はある
551 :
549:2008/03/21(金) 18:30:31 ID:???
特に七校目、その8をお願いします
おいおい・・・
また、大量投下厨かよ
とりあえず、皆の衆 無視するということでOK?
まもなく555
555氏が登場する気配を感じる(笑)
554 :
550:2008/03/21(金) 18:43:03 ID:???
今頃、卒業生は部屋を片付けて
任務地への送る荷物の荷造り中だと思う
そして後輩から盛大にガーデンの酒で送別会
さらに、卒業生から後輩へ使わなくなった参考書や
用具のプレゼント
これが伝統になっている可能性あり
556 :
名無し三等兵:2008/03/21(金) 19:50:39 ID:e0OWBWvo
その6
784 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/03/04(日) 22:04:38 ID:/b11NdAK
もうすぐ、1年生も卒業で永年暮らした寮からの引っ越しとか
挨拶回りとか、ガラクタも含めた持って行かない色々を後輩に贈ったり
お下げ渡ししたり、押っつけたり忙しい毎日。
夜になると、追い出し会を専攻、寮、委員会、プライベートで行ったりするので
朝から晩まで一番華やか・・・・なのだが、学業単位も行き先も全部決まっていながら
ただ一つ、単独踏破だけが達成されず卒業が現時点では不可の学生が数人。
・・・・毎年、五月頃にひっそりと卒業証書を授与されて出て行く奴らがいるんだ。
ちなみに、三月の卒業式と同時に寮に部屋は無くなるし、踏破訓練→失敗→地獄の再訓練→単独踏破訓練出発が
成功するまでループされるから、特に問題は無く、下級生達は「自分は、ああはなるまい」と思いを強くし
当人も(たとえ進学コースで、大学に合格していても自衛隊にいくしか無くなる他は)行く場所が決まっている分
留年よりもマシであろう。
余談だが、卒業が遅れた彼女らの方が、すんなり卒業できた娘たちよりレンジャー資格を習得する率が大きいようである。
また
>>546 >>549-551みたいな、要求だけ厨とか、
KY野郎が涌いてきた・・・・
それで、555氏が投下をやめてしまったのが悔やまれる。
そういえば、もう春休みの時期なんだなぁ・・・・
誰か過去ログをダウンロードしたいのですが(七校目とその8)
方法を教えてください
562 :
555:2008/03/21(金) 22:05:33 ID:???
563 :
名無し三等兵:2008/03/22(土) 11:40:29 ID:Jk190py3
ところで
>>499に興味があるSS書きさんはおらんのですか?
>>562 昨日、空気を読まずに555を書いたものです
555は555氏にゲットしてもらいたかったです
>>561 過去(
>>255、
>>389)にもそういう話が出ているので
まとめサイト氏に頼むなりしたほうがよいのではないか
という私も前スレから書き込みを始めたので
過去ログを見てみたいと思う人間です
>>413 SSのほかに過去スレのUPもお願いします
厨が・・・・
春休みが早く終わらんかな
>>566 上にも書いてあるように過去レスを読みたい
SSや設定を知りたい人が書いているので
大目にみてもいいのではないか
568 :
555:2008/03/22(土) 21:02:41 ID:???
>>565 待てないなら●がはやい
●買ってみればいい
570 :
555:2008/03/23(日) 15:44:47 ID:???
571 :
555:2008/03/23(日) 16:02:13 ID:???
Broom SistersV Plus(1)
2月 防女教官棟
「一般企業での研修を希望します」
防女統合運用科学科主任教官室に声が響いた。声の主は統合運用諜報科2号生、亜麻野敦子。タレ目がちょっと可愛い。
2号生は春期休業中に学外実習(企業実習)に出ることが慣例化している。隔離された防女の環境から多少なりとも娑婆の風にあたる様にとの親心と、事前偵察の意味合いが強い。
実習先は個人の希望を第一とし、就職・進路希望を勘案して各学科の主任が斡旋することが建前となっている。そのため進路希望のヒアリングがあるのだが、就職希望先、進学希望先はほぼ限定されているので大した仕事ではない。
防衛省をはじめとする官公庁からの「実習生受け入れ要項」に添付されている依頼書に生徒の名前を記入し、判を押して返送すれば簡単に済む。
今年は外務省が希望枠を一気に拡大した。防女では人気のない官庁なのだがどういう風の吹き回しだろう。…数代前の外務大臣はなぜか絶大な人気があったのだが…。
(゚听)オッ?呼んだか?
「…お前な…統合運用科次席(の実習先)が一般企業はなかろ〜が! 」
「統合運用科を選科したのは、実務がやりたかったからです。降下や格闘やるためじゃありません。それに私には諜報が向いているとはとても思えません」敦子は真面目な顔で答えた。
「あのなぁ〜格闘で強襲や両用とタメ張れるお前が何でOLなんだよ!」
成績優秀、体力抜群!オマケに同級生や下級生のウケもいい。防女生徒の店頭サンプルみたいな生徒から半ば『任官拒否(その様な言葉はない)』が飛び出してくるとは思ってもみなかった。
五十音順トップバッターの亜麻野でこの状況…学科主任は今年の進路希望ヒアリングの雲行きに何とも言えない不安を覚えた。
572 :
555:2008/03/23(日) 16:03:32 ID:???
Broom SistersV Plus(2)
「私は日頃から統合運用科に格闘技が必須科目となっているのはおかしいと思ってたんです。私は諜報なんで仕方ないですけど…」オマケにカチンと来るようなことを平気で言う。
「何にしても、就職先なら官公庁以外は考えられん!民間は不景気だぞ?万が一、民間がお前を採ろうとして、違約金払らうよ〜な景気の良い企業がこのご時世一体どこに※1…オイ!ど〜した?」
※1 景気の良い悪いは別として、実際にはこのテの企業がゴロゴロしているが、建前上そのテの話はできない。
敦子の目から大粒の涙が噴き出していた。
「…あんまりです…憲法では職業選択の自由が保証されているというのに防女に入学したばっかりに…せめて実習だけでも民間企業にと思っていたのに…ヒドイ…」
防女生徒の店頭サンプルみたいな生徒がボロボロ泣き出したら、大抵の人間は狼狽する。古典的な籠絡テクニックの一つ「泣き落とし」だ。ある程度の免疫があるはずの教官も不意を突かれて狼狽してしまった。
「あ、あのなぁ〜亜麻野…泣くな… お、おぅ!実習はどっかフツーの企業を紹介してやっから…な、な?もう泣くな…」
「わぁ〜嬉しい!教官!ありがとうございます!約束ですよ!」(…引っかかってやがる…)
敦子が退出した部屋で、学科主任はため息をついた。
「何が諜報向きじゃないだ!どう見ても諜報向きだ…くそったれ!…次!」廊下で待機している次の学生を学科主任は呼び付けた。
決して多くはない諜報科2号生全生徒の面接終了後…学科主任は沈痛な面持ちでため息をついた。
「ああ…どいつもこいつも…何で今年は面倒なヤツらばかりなんだ…」
573 :
555:2008/03/23(日) 16:04:06 ID:???
Broom SistersV Plus(3)
20日後。横浜市緑区。午後7時
都心から45分、特急停車の私鉄最寄り駅から徒歩10分。首都圏に生息するサラリーマンからは垂涎の的とも言うべき好条件の場所にある「奥羽相田学園横浜寮」に敦子が帰寮した。
昼のヨロメキドラマの舞台として最適の、住宅街の坂の中程に存在するこの寮は、表向き、東北の学校法人「奥羽相田学園」が首都圏での宿泊施設および資機材の集積場として使用している事になっている。
が、実態は防女と防女関係者の補給兼宿泊・保養施設だ。住宅地のど真ん中に存在するのは、あとからマンションや住宅が建設されたためで、建設時には周囲には何もなかった。
近所の住民には、相田学園は各種専門学校を含む学校法人で、学生らしく見える者以外(体格の良い外国人や草色の作業服に身を包んだ連中)の出入も多い…ともっともらしく説明されている。
胡散臭さ満載なのだが、管理人のイタリア人(胡散臭さ倍増!)夫妻が近所の奥様方を対象に料理教室を開催したり、ガタイの良い入寮者・関係者が近所の清掃、夜間の見回りを自主的に行うため、寮の評判はすこぶるよい。
敦子は玄関に掛かっているアクリル張りの鍵箱から割り当てられている自室の鍵を取り出し、建物の東側の女子棟に戻った。
プロの集団に高度なセキュリティは不要だ。「鍵をかけた」という事実がお互いにわかれば問題ないし、その気になれば、鍵など何の役にも立たない。
それに、寮室は「個室」だ。文句を言う寮生は今のところ誰1人としていない。
鍵穴に鍵を差し込む。手応えで、解錠されていることが判かった…そのまま鍵を抜いて、部屋のドアを開きながら中に向かって言葉を投げた。
574 :
555:2008/03/23(日) 16:04:41 ID:???
Broom SistersV Plus(4)
「なによぉ〜毎晩…」
6畳の和室には諜報科2号生、中沢姉妹と強襲科2号生張千尋がかりそめの部屋の主を待ちかまえていた。
「おっかえりぃ〜!ごはんにしまショウ!」瑞穂が脳天気な声で出迎えた。
「どや?今日の首尾は?」と千尋。
「お疲れ様。お話を聞かせて欲しいな?」興味丸出しで瑞樹が聞く。
一足先に帰寮したにも関わらず敦子の帰りを待っているこの3人。瑞樹と瑞穂は同クラスだが、強襲科の千尋の取り合わせは珍しい。両用程ではないが、インテリジェンスを自負する諜報科とまんま体育会系の強襲科との関係は親密とは言い難いレベルにある。
敦子と千尋の接点は格闘の全校大会。万年1回戦負けの諜報なのだが、3回戦まで勝ち残った敦子と千尋が対戦し、千尋が辛勝というところだったのだが、何かを感じるものがあったらしい。寮で再会後、彼女も毎晩メシも食わずに敦子の帰りを待つ様になった。
Tシャツにスウェットのラフな格好に着替えを済ませた敦子達は、1F(坂の斜面に沿って建設されているため2Fが玄関だ)の食堂に降りる。
「オカエリナサイ!」イタリア人の管理人(イケメン)と、美人の奥さんが厨房から彼女達を迎えた。管理人はイタリア人だが、食事は和食だ。PMC関係と見られるゴツイ身体のオッサン連中も大人しく慣れない箸でメシを食っていた。
一風呂浴びて敦子の部屋で車座になった4人は、帰寮の途中にコンビニから調達してきた袋菓子とペットボトルのジュースで恒例となった「業務報告会」を開催していた。
防女の時間に縛られず、なおかつ帰省時の外部からの煩わしいインタラプト(年明け位から一気に増えた)から解放され、気心の知れた「お友達同士」でワイワイやるのは防女生徒でなくとも楽しい。似たような事が他の部屋でも起こっているに違いない…
575 :
555:2008/03/23(日) 16:05:21 ID:???
Broom SistersV Plus(5)
「業界が(業界外への)就職を阻止するって言ってました…アタシ達の将来なんて決まったも同然デス」瑞穂が愚痴る。
「防大か業界しかないみたいな状態になってるのよね…防大は…防女枠なんて無理だから、実力で合格するしかない…だったら…絶対無理だな…」瑞樹が自分達の置かれている立場を説明した。
防衛省で研修中の2人は、他の統合運用科員が高級幕僚の秘書官的な仕事をあてがわれたのに対し、現場の最前線「情報分室」で実習を行っている。市ヶ谷が彼女達を手放すつもりは毛頭ないということだろう。
もっとも、分室の主の意見は多少違うようだ…
「今日は文科省が昼食を誘いに来た。警察庁、警視庁、海保の法務省系が終わったと思ったのに…4日連続やで…メシは美味いけど毎日だと疲れるわ…ネコ被んのも段々面倒臭くなってきた…」消防庁で研修中の千尋がこぼした。
軍事系に就職すると決めているのだから、その前に少しでもカタギの仕事を味わってみたいと千尋も敦子と同じく「一般企業で!」と実習希望を出したらしいのだが…消防庁はどう考えても一般企業ではない。
他官庁の饗応攻勢も、防女の電車道から望んで外れたい生徒がいると聞きつけたからだろう。それにしても今年の勧誘は例年に増して凄まじい。
「文部科学省が強襲科に何の用事なんでしょ?」敦子が疑問を口にした。
「さ〜ね。南極に置き去りにされるとか、宇宙空間に放り出されるとかやないかな?有人宇宙船が何とかゆ〜てたけど…」
「消防士の訓練ってキツイらしいけど、千尋ちゃん元気ね?」瑞樹が疑問を口にする。
千尋は鼻で笑った。
「あの程度でヘバってたら強襲じゃ話にならんわ。かる〜くメニューをこなしてたら、隊長が真顔で『レスキューに行け!レスキューはお前の天職に違いない!』だって。アホクサ…まぁ、他の連中はみんなヘバって涙目やったけどな…」
576 :
555:2008/03/23(日) 16:06:06 ID:???
Broom SistersV Plus(6)
「へぇ〜すっごいデス…」瑞穂が感心した表情を見せる。
強襲科は両用科と並んで訓練が厳しい。消防の訓練など鼻歌交じりでこなせるのだろう…
「で、今日、レスキューの訓練メニューを『適当に』こなしたら、レスキュー行きはの〜なってしもた…」
「えぇ〜!ど〜してデス?」驚いて瑞穂が尋ねる。
「『スマン…そう簡単にクリアされたら真剣にレスキュー目指してる他の訓練生が可哀想になる』やって…つくづく防女ってのは特殊なトコロなんやなぁ〜と思った…」
すぐに真顔になった千尋が敦子に向かって言った。
「で、敦子。アンタフツーの企業で実習やってるやろ?防女じゃぁ奇跡や?せやから毎日の出来事を事細か〜く報告する義務があるんや…」
「おのぉ…ソフトハウスなんで十分『普通』じゃないと思うんだけど…」
「何言うとんねん!消防や海保から比べれば数段マトモや!」千尋が反論するが、果たしてそうだろうか?
「セクハラとかないんですかぁ〜あっちゃんカワイイから…」興味津々で瑞穂が聞く。
「ソフト屋ってやっぱアレやろ?アレでナニでうぁぁぁなヤツらばっかなんやろ?やっぱキモオタって人種がウヨウヨかぁ?なぁなぁなぁ…」千尋も興味津々である。
「ちょっと…およしなさいよ…根掘り葉掘り聞くのは…けど、イヤな女のヒトっていないの?」
…自覚症状なしに、通常とは違うスキルを身につけてしまった彼女達。極めて普通の日常に憧れと過剰な幻想を抱くのかもしれない…
横浜の夜は更けていった。
577 :
555:2008/03/23(日) 16:07:17 ID:???
Broom SistersV Plus(7)
10日程前
台東区神田佐久間町ソフトハウス「Daiエレクトロニクス」
「よく来てくれました。社長の大島です」
社長室…ダンプリストが印字されたA3コピー用紙が整然と散らかり、稼働中らしい数台のワークステーションが冷却ファンをフル回転させる中、奇跡的に散らかっていない応接セットのソファの端に申し訳なさそうに腰を下ろした敦子に大島が挨拶をした。
Daiエレクトロニクス。巷では「DieEle(ダイエレ)」と暗黒面がいささか強調された呼び方をされている。
制御系ソフトウェア技術者として、ソフトウェア業界ではそれなりの有名人であった大島が設立した会社なのだが、なぜか「萌え系」と呼ばれるソフトウェアの下請けがメインとなっている。世の中うまくいかないものだ。
ただカタカナ1文字で呼称される連中には受けが良く、下請けとはいえ恒常的に受注がある。
残念ながら、ラジカルな嗜好を持つ人々の需要だけではやっていけないため、舞鶴ひめゆり会のダミー会社経由で防女手芸部や移動体研究会の「作品」開発が社長個人に発注され、それをこなす事で会社が何とか保っている状態だ。
もちろん、大島は自分が作成しているものが、そのような物騒なモノであるとは知らされていない。
防女に全く縁がない会社ではないため、今回の実習先として選定されたのだろうか?
社員は30名前後。この業界は不定期にテスターやバイト、契約社員の雇用があったり、社員の引き抜き、移籍および退職・失踪(あるいは自殺)が頻発するため、社員数は株式市場並みの変動があるのだが、ここは社員の定着率が比較的良い会社だ。
578 :
555:2008/03/23(日) 16:08:38 ID:???
Broom SistersV Plus(8)
「なにぶん、世間様から白い目で見られるんで…非常識な連中ばっかりだけど驚かないでくださいね…普通に事務員を雇ってもすぐに辞めちゃうんですよね…ははは…」
大島は力なく笑うと、壁の電波時計を確認して敦子に言った。
「ぼつぼつ社員に紹介しなきゃなりませんね。制服を用意してますんで着替えてきてください。女子更衣室は廊下のつきあたりです」
奇跡的に全社員が出社(半数は昨夜からの泊まり込み組)した事務所で、お世辞にも良いセンスとは言い難い格好で、かったるそうに(それでも)注目する社員に大島は口を開いた。
「え〜、次代の優秀な人材を育成することは我々社会人に課せられた大切な使命であります。これまで、我が社は貧乏と情報漏洩防止と君達の『育成』を理由に、研修生の受け入れを拒否してきました」大島が言葉を切ると、失笑が広がった。
「しかしながら、諸君の努力による業績のわずかな好転、社会人としての自覚の発露により、今回、めでたく研修生を受け入れる事になりました」
大島は全員を見渡すと、深々と頭を下げた。
「ありがとう!これでやっと普通の会社になりました!え〜このままだと数時間演説する事になるので、端折ります!」失笑が更に広がった。
大島は事務所入り口に向かって呼びかけた。
「研修生の亜麻野敦子さんです。まだ学生さんなんで優しくするように!」
大島の言葉に続いて、敦子は事務所に一歩踏み込んだ。あこがれのOLの制服…少々胸がきつい…努めて元気に声を出した。
「亜麻野敦子です。みなさんのお邪魔にならないよう頑張ります!よろしくお願いします!」
声にならないどよめきが事務所中に広がった…
579 :
555:2008/03/23(日) 16:09:58 ID:???
Broom SistersV Plus(9)
IT系、それも「ソフトハウス」と十把一絡げで総称される中小企業を構成する社員の平均年齢は総じて若い。
社長・管理職は30〜40代、社員は20〜30代。これを補佐するベテランが40〜50代というのがメジャーな年齢構成である。
完璧な労働集約型産業であるソフトウェア業界で、もっとも多くの作業量をこなさなければならないのがこの「下っ端」の20代。彼らより下の年代は存在しないのだ。
その中に彼らより若い10代の敦子が実習とは言え、やってきたのでもぉ大変!(10代、20代の世代差は永遠の長さに相当するのだ!)
挨拶直後、野郎どもの机上を占領していた同人誌、コミック、怪しげなフィギュア類が速攻で机の下の段ボールに移動し、代わりにわざとらしく専門書やら、英文マニュアルが机上に登場。敦子は防女と同様「あっちゃん」と呼ばれはじめた。
午前10時。流し台に放置されたままの不審な物体のこびりついたマグカップを丹念に洗い、敦子が「お茶」を配り始めた頃には、何十項目にも及ぶ詳細な「紳士協定」が作成され、社内に張り巡らされたネットワークケーブルを経由して配布された。
夕方にはいつもならダラダラと居残る若手が早く帰宅、気合いを入れて風呂に入り、数ヶ月ぶりの散髪を済ませ、「いいほう」のジーンズで出社してきたのだが、彼らはそこで、清掃会社もびっくりの手際で清掃された机上を見て腰を抜かした。
防女で身につけた礼儀作法、処世術、人心掌握術は完全に功を奏し(何せ統合運用科次席だ)事務担当の「おばちゃん」(大島の叔母らしい。監査取締役)や、数少ない女子社員の受けも良く、「社長!エライ!」と社長の株がなぜか急上昇。
なりゆきで導入したものの、面倒なので誰も使用しなかったコーヒーメーカーの豆の消費量と、会葬御礼の日本茶の消費量が激増し、事務所の必須品で、商品切れになると暴動が起こりかねなかった自販機の清涼飲料水の消費量が激減した。
580 :
555:2008/03/23(日) 16:10:49 ID:???
Broom SistersV Plus(10)
わずか2日間で劇的に変化した職場環境が業務に影響を及ばさないはずはない。「メイド科」と揶揄される統合運用科の気配りと実務能力の高さは、そこら辺のビジネススクールのポッと出の事務員なぞモノの数ではない。
3日目には、理想的というしかない業務環境下で、プログラマや企画、CG担当者が次々に「神モード」に突入。事務所のあちこちで「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!」と神降臨を告げる言葉が飛び交った。
そう、人はパンのみに生きるのではない。野郎は特にそうだ。
見栄と下心、小サジ一杯分の目的意識と、耳かき1かき程の良心で男は生きている。
そのFucking Guy(くそったれ共)の「見栄」を敦子は過剰に刺激してしまったようだ。
仕方がない…男に最後に残るのは、所詮、見栄でしかない…。
581 :
555:2008/03/23(日) 16:12:34 ID:???
Broom SistersV Plus(11)
1週間後。Daiエレクトロニクス取締役会(と言っても、社長、専務兼営業部長、常務兼開発部長、総務兼監査役の4名だ)
「え〜、ここ1週間で新規ゲームソフトの開発見積もり依頼が2件ありました。これは我が社始まって以来の椿事です。件数もさることながら開発規模が大きく、何があったのかとかえって心配です」専務が営業上の異変を告げた。
「現在のプロジェクトの進捗状況がこの1週間で劇的に改善されています。20%の遅れが、11%遅れにまで改善されました。この調子でいけば、来週中には完全に遅れを取り戻すでしょう」常務が嬉しそうに告げた。
「先週、ついに会社設立以来初の全社員定時退社を成し遂げました。それと近所のコンビニの男性ファッション誌が全部売り切れたそうです」総務兼監査役はここで言葉を切ってシニアグラスを直した。
「原因は何か、ご存じだと思いますけど?」
「全員定時退社は、あっちゃんの歓迎会があった日ですよね?全員出席の飲み会ってだけでも奇跡だよな…」常務が言った。
「あっちゃん目当てに仕事持ってくる営業が増えました。隣町の喫茶店と同じノリでやって来る営業にも困ったもんだけどね。常務も含めて社員が見た目、随分清潔になったのは良いことです…」専務が笑った。
「社長の手腕がここまでとは正直、私は思いませんでした。あっちゃんはどこから引っ張ってきたの?」監査役が問いかけた。
「赤字対策で、私が制御系の仕事を請け負っていることをみんなは知っていると思うけど、その取引先関係の強い『推薦』で研修生受け入れを決めたんだ」大島は正直である。(だから彼らがついてくるのだ)
「『奥羽相田学園(おううあいだがくえん)』という東北の専門学校の生徒さんなんだけど、寮生なんで若干世間ズレしてるってことらしいけど…」
582 :
555:2008/03/23(日) 16:14:51 ID:???
Broom SistersV Plus(12)
「何言ってるんです!あれだけしっかりした娘さんなんてそうそういませんよ!ああ!アンタがあと5つ若ければ、迷わず縁談を持ちかけたんだけど…」監査役は興奮して言った。
「ダメですよ!そうなったら会社に暴動が起きます」慌てて専務が押しとどめる。
「自分達の創造するキャラを軽〜く凌駕するリアルな理想が会社に来たら、見栄張る以外ないですもんね!いやぁ〜『萌え』の真理を体験しようとは…」常務は半ば興奮気味に自説を披露し、続けた。
「社長!あっちゃんは我が社に絶対に必要な人材です!青田買いでも苗代買いでも何でもいい!取りうる全ての手段を使って我が社に入社させましょう!」
「私も全く異議はありません」専務も同意を示した。
「ぼつぼつ私も役員らしくしたいので…安心して事務方を任せられる人材を探していました…」監査役はシニアグラスを外しながら同意を示した。
大島はにんまりと笑い、言った。
「私の考えも皆さんと全く同じです。私はあっちゃんの獲得に全力を尽くす事を皆さんに約束します」
「営業部はいかなる協力も惜しみません」
「開発部も可能な限りの支援を約束します!ええ、例え10連徹しろと強要されたとしても皆、喜んで業務にあたるでしょう!」
「あっちゃん獲得に関する費用の無制限使用を総務監査役権限で許可します。いいこと?何としてもあっちゃんを獲得するんですよ!」
「敦子獲得宣言」は、人事上の問題もあり内密にするように取り決められたのだが、「ここだけの話」が広がらなかったという事例はあまりにも少ない。
イキの良い情報を得られないのを最大の苦痛と考えるIT業界の住人にとっては、「ここだけの話」を独占するのは死刑に相当する犯罪を犯すようなものなのだ。
役員会開催後30分もしないうちに、社長の「宣言」は社内FTTHを経由し光の速さで伝達。宣言は最大級の賛辞を持って受け入れられ、Daiエレクトロニクスの企業効率は更に高まった。
Fucking Guy(くそったれ)共が密かに運営する「裏の企業評価Web」の会社ランキングも一気に3ランク程上がったに違いない…
583 :
555:2008/03/23(日) 16:16:39 ID:???
Broom SistersV Plus(13)
市ヶ谷 通称「内海分室」
分室の主、内海二佐は(そんなものがあるのかどうかは不明だが)双子運が悪い。情報分室発足時には、新人に振り回され、最近では新人以前の学生に2度までも苦杯を舐めさせられている。ここまでくると双子は彼の天敵としか言いようがない。
で、今度はその天敵が「研修」と称して分室にやってきた。内海にとっては、13日の仏滅三隣亡の金曜日にフレディと貞子が夕食に乱入してきた様なものだ。
既に彼女達のおかげで「内海分室=ハーレム」との悪評が省内に広がっている。何せ、風説の流布なぞお手のものの部門だ。発信源に文句の1つでも言ってやりたいが、発信源を突き止めるのはかなり難しい。恐らく無理だろう…
確かに、切れ者と評判の美人副官とピチピチ(死語)の双子の研修生をはべらせて鼻の下を伸ばしてニヤニヤしているエロオヤジに見えなくもない。
傍目には羨ましかろうが、ハーレムの構成員が「市ヶ谷の小鬼とその後輩達」なのが問題だ。何事にも細かい部下と、「ンなモン壊してしまえ!」みたいなガサツな研修生ではストレス溜まりまわりである…ここんところ酒量が一気に増えた…
「コンパイラ…デスか?」
「ああ、汎用じゃなく、特化したヤツだ」
「食べ物じゃない…デスよネ?」
内海の下座のデスクから、松葉色の衣類…陸上自衛隊から貸与された制服に身を包んだ防女諜報科2号生、中沢瑞穂が上目遣いに内海に向かって答えた。肩には三等陸曹の階級章が縫いつけられている。
軍隊(聞くところによると自衛隊は軍隊ではないらしい)は実力本位だ。暫定ではあるが、陸士ではなく陸曹の階級が彼女達に与えられているということは、防女生徒にそれだけの値打ちがあるということなのだろう。
もっとも、彼女の評価は各国の同業者との『高度に政治的な理由』と、関係者の多大な誤解に基づくものだろうが…
「…キミ…知ってて言ってるでしょ?」
「あ…やっぱわかりマスか…」
「防女のカリキュラムは大体頭に入ってるんだ。キミ達対策にね…情報工学概論と情報理論なんてのもあった筈だけど?」
584 :
555:2008/03/23(日) 16:17:21 ID:???
Broom SistersV Plus(14)
「確かそんな名前を聞いた気がシマス。遠〜い昔のよ〜な…室長は防女マニアなんですカ?アブナイな…」
「キミ達対策だと言ってるだろ〜が!それに2つとも去年のカリキュラムだぞ!」
「で、そのコンパイラが何か?」このままだと話が進まない。瑞穂の真向かいのデスクの瑞樹がインタラプトをかける。
「民間の会社が開発したコンパイラが会社ごと狙われている。狙ってるのはFoster-Millerの関連会社だ」
「軍需?予算が湯水の様に使えるのに内製しないんですか?機密保持や適合性の点でもそっちの方が有利だと思うのですが?」
…ナイスな質問だったようだ。キレかけていた表情が元に戻り、内海は(エラそうに)説明を始めた。
「軍事系の製品(というのか?)開発は制約が非常に大きい。無駄金使っているようだが開発現場は火の車だ。ICチップやCPUなんかの性能は最新の汎用品の1/3、悪ければ1/10位以下だ。もちろんMIL規格に合格しない部材の使用は厳禁だ」
ノってきたようだ。更に説明を続ける。
「MIL規格は過大な耐久性を部材に要求する。自然、合格品は民生品と比べると旧式で性能の低い、しかも値段の高い部品になる。これを使用する訳だから開発も困難だし、製造単価もどんどん上がる」
「フツーに勝負しても、電気釜とか、洗濯機に軽〜く負けるってコトですネ?」
「…家電と比べちゃ可哀想だ…値段が全然違うだろ?」
「家電の勝ちじゃないでしょうか?家電は保証期間中なら新品交換だけど、不発弾を新品に交換してくれたなんて話は聞いたことありません」
「い〜んじゃないデスカ?全然(本来の目的に)使わない貿易摩擦回避のための必須アイテムなんだから…仮に、戦闘機1機分の購入金で牛肉買ったら2万トン位になっちゃいマスヨ?」
「日本の年間牛肉消費量の1.5%相当か…やっちゃうと自殺する国内の牧場主続出ね…ま、流用できないものを高額購入して、新品のまんま廃棄するんだから、貿易摩擦回避策としては最適かもね…」
内海は苦笑した。イカン!コイツらのペースに(また)巻き込まれている…
585 :
555:2008/03/23(日) 16:21:00 ID:???
Broom SistersV Plus(15)
「仮に空自の戦闘機2機分の調達費用が自衛隊員の俸給に直接反映されるならば、隊員の士気は上がりますね。年間70万円の所得アップですから…。少なくとも実習生におちょくられる情報分室長はいなくなるはずですが?」山本二尉が話に割り込んだ。
「彩香君…キツイなぁ〜」
「ところで、何のお話をされていたので?」彩香が話を元に戻す。
「…随分脱線しちゃったな…新機軸を突っ込んだ制御系を開発しているFoster-Millerの関連会社が、キミ達のサークル御用達の会社を狙っている。『Daiエレクトロニクス』…知ってるよね?」
「はて…?おお!あっちゃんの実習先デス!」
「…キミ達のサークル御用達だ…」
「そ〜デシタっけ?き〜ちゃん?」
「出納帳で見た記憶があります…確か高速装輪軽装甲車※の走行制御系の一部を担当してた様な…」
「…キミ達…(移動体研究会の)部長でしょ?」
「部長のお仕事は、サークル旅行の企画デス!」きっぱりと瑞穂は言い切った。
「今の時期は予算獲得と新入部員の勧誘方針決定、新歓お花見会の立案もあります。(お花見)機材運搬用トレーラーの燃料確保なんかもあるので結構忙しいんです。アレは燃料馬鹿食いするから…」真面目な顔で瑞樹も続けた。
「頭が痛くなってきた…彩香君…頼む…マトモに続けられない…」
内海からバトンを引き継ぎ、山本二尉が話を続けた。
「簡単に言えば、外資系企業が、我々が介入を決意しなければならないレベルの皆様を使って、Daiエレクトロニクスを狙ってるという事です。もちろん、物理的に」
「そりゃ大変だ!あっちゃん…実習できなくなっちゃいマス…」
「部活に支障が出ますね…警察じゃ手に負えないってことか…相当イリーガルな状況なんですね?」
「何で狙われているんデスカ?表向き『萌え』系ゲームの会社デショ?」
…『表向き』という言葉が出るところを見ると、瑞穂の頭には基本的な情報は入っている様だ。結構腹黒いヤツ…である。
2人の問いに彩香は答えた。
「高級プログラミング言語、CとかAdaなどで記述されたプログラムソースはコンパイラを通して機械語に変換されるのは知っていますね?」
2人はうなずいた。
※「湾岸の猟犬」クライスラーインペリアルクラウンの事らしい
586 :
555:2008/03/23(日) 16:24:09 ID:???
Broom SistersV Plus(16)
「Daiエレクトロニクスがノウハウを所有している『Daiコンパイラ』と呼ばれる一連のプログラム群は機械制御系に特化されており、普通のコンパイラよりもより効率よく動作する機械語を生成することができます」
「『Daiコンパイラ』…略してダイコンか…当たりそうもないけど…『重い』ソフトに手を加えることなく高速化できるということですね?」
「そう、そしてソフトウェアは人件費の塊です」
「萌え系はそれに『理想と空想と夢想と妄想』も加わってマ〜ス!あっちゃんがそ〜言ってマシタ!」
瑞穂をジロリと睨み付ける。瑞穂は首をすくめた。
「開発末期にシステムに要求される性能を満たさないことが判明した場合、高いスキルを持ったエンジニアを大量に投入して性能改善をする必要があります。ソフトウェアの性能不足はハードウェアではカバー不可能だからです」
「民需品と逆ですネ…某社のOSなんて、ハードでソフトのタコさをカバーしてるモンネ…」
「当然、『チューニング』は高スキルのエンジニアを、すなわち多大な費用を必要とします。それでも性能が出ない場合は、システムを構成する各プログラムの根本的な見直しをしなければなりません」
「それで、高効率のコンパイラが必要という事ですか…でも、なぜ、市ヶ谷の管轄に危険を冒して入ってくるんでしょうか?ライセンス貸与とか、会社ごと買収とか、真っ当な方法がいくらでもあるのでは?」
「正攻法は無理だ。『ひめゆり会』御用達の会社は、ほぼ自動的に我が国の軍事技術を扱う会社として、武器輸出三原則に引っかかる事になっている」内海が口をはさんだ。
587 :
555:2008/03/23(日) 16:25:10 ID:???
Broom SistersV Plus(17)
「その外資系が開発中の新機軸の制御システムは、要求仕様が過大で、設計が無茶苦茶で、製造が三流で、マネジメントが最悪だと言われていますが、実はそうではありません。ベースとなる理論そのものが駄目なのです」
「…それって、作る前から欠陥品ということデスカ?」
「制御理論て…アレじゃないですよね?それなら絶対に無理だ…」
「製品化できないものは欠陥品ですらありません。一般には詐欺と言います。仕方がありませんね…モトが『中国の新理論』のコピーですから」
「やっぱアレかぁ。ちゅ〜ごくのモンキーモデルなんて最悪の二乗デス…」
「正攻法じゃ入手不可。納期を守れなかったら塀の中か…一か八かで非合法な手段を使う気持ちもわかるな…」
「状況の説明は終わりましたが?」
内海は2人に向き直った。
「実習課題だ。研修中の『お友達』と協力してDaiエレクトロニクスを守れ。たぶん、Foster-Millerの『下請けさん』からも出張ってくると思う。安全第一だ。荒っぽい連中を雇っているらしいからね。ああ、機材の使用は自由だ」
2人は勢いよく立ち上がり、内海に敬礼した。三等陸曹の暫定階級章に見合った、気合いの入った敬礼である。
「中沢三曹。室長命により任に就きます!」
見事!ハモってる!
内海は答礼し、付け加えた。
「時間の引き延ばしだけでいい。時間は我々の味方だ。成功すれば防大の防女枠2名分の拡大を申請しよう。もっとも、『用務員のおじさん』は全員入学させたいらしいけどね。ああ、来年からここ(市ヶ谷)に来るのなら別だよ?」
「…基本的にどっちもヤなんですけど…」肩を落としてため息混じりに瑞樹が言った。
「市役所職員がイイデス…」
「市役所?ウチ(防衛省)は倒産の心配はないけどね。ボクには理解できんが、上層部や『同業他社』もキミ達への待望論が高いんだが?」
「…理由はわかります…」瑞樹が答えた。
「ほぉ?是非聞いてみたいな?」
「アンタが悪い!」息もぴったり(さすが双子!)で2人は内海を指さした。
「失礼しまっす!」
内海に反論のチャンスを与えず、2人は踵を返して一気に入り口にダッシュ!あっという間に扉の向こうに消えていった。いわゆるピンポンダッシュだ。これも「ぢぇっとすとりーむあたっく」のバリエーションなのだろう。
588 :
555:2008/03/23(日) 16:26:20 ID:???
Broom SistersV Plus(18)
唖然とした表情で入り口を見つめていた内海に向かって彩香が言った。
「あの2人は別として…ちょっと可哀想な気がしますね…本人は普通に企業実習してるのに…」
「防女を選んだ時点でカタギの職業に就くのは諦めるべきだ。それに『一般企業での実習』の希望は容れられているだろ?実習とはいえ、所属組織に危機が訪れたときにどうするかは本人の勝手だけど…ボクなら逃げちゃうけどな…」
「いつも真っ先に逃げると宣言して、結局一番最後まで踏みとどまっておられるのでは?」
「ははは…逃げたいんだけど、逃がしてくんないんだ…ところで、彩香君。キミもカタギの商売を夢見てた事あんの?」
「ええ、もちろん。私にも夢多き乙女の季節というのはあります。もっとも、乙女の季節は現在も継続中ですし、転職の機会をいつも狙ってますけど?何せ夢と現実のギャップが大きすぎますからね…」
「大いに結構だ。それじゃ、彼女達の『夢多き乙女の季節』が長続きするよう手を貸してやってくれたまえ。書類仕事はあの2人があらかた片づけちゃたんで、ボク達は当分ヒマになった。キミもたまには『実務』もいいんじゃないかな?」
「デスクワークが長かったんで『実務』なんて忘れちゃいましたわ」
「『休養は十分、老け込むには不十分』確か去年キミが言った言葉だったよね?そ〜だね、一緒に食事するなんてのはどうかな?横浜なんかいいねぇ〜食事代は経費でいい。じゃんじゃんやっちゃおう!」
「横浜ね…Foster-Millerの下請けを刺激する訳ですか…高い食事になりそうですね」
「血税は有効に使わなければ、納税者の皆様に申し訳がないからね。当然、納税者の中にはボクも彩香君も含まれてる」
「室長はどうされるので?」
「うん、今回は蚊帳の外でもいいかなぁ〜」
「別件に従事ですか…委細承知しました。それでは後輩達と『楽しく』やらせていただきますので、食事の予約をお願いします」
「へっ?」
「血税を有効に使われるんじゃなかったんですか?最も効果のある場所を『食事会』の場所に選択して頂きたいですわ。それでは私も準備がありますので…」
589 :
555:2008/03/23(日) 16:28:30 ID:???
Broom SistersV Plus(19)
彩香は立ちあがると、敬愛する上司に向けて懇願するような態度で恐喝した。
「私、結構味にはうるさいんです。『量より質』をお願いしますね。室長の食通ぶりを是非評価したいと思いますので…」
色っぽい敬礼を内海に送り、にっこり笑うと彩香はそのまま部屋から退出していった。
1人部屋に取り残された内海は椅子の背もたれに身体を預けた。急に部屋の中がむさ苦しくなる。椅子の背もたれが軋んだ。内海はしばらく天井に視線を泳がしていたが、やがて良からぬ事を考えついた悪童の様な笑いを浮かべ電話機を引き寄せた。
「…やっぱりボクだけ無関係ってのは面白くないな…誰だっけな?参加することに意義があるって言ってた物好きは…」
どうやら食事の予約ではなさそうだ…。
廊下の隅の女子更衣室には、まだ先客(中沢姉妹)の姿はなかった。機材の調達に関係部署に向かったのだろう。
「状況は把握済みという訳ね…あのコ達が(市ヶ谷に)来ると面白くなりそうだわ…」
590 :
555:2008/03/23(日) 16:33:32 ID:???
1/3位の分量です(1/3は書けてますが、繋がりが悪いので保留)
残り1/3については1Byteも書けてない…
横浜での傭兵とのやりとりとか、神田佐久間町のドンパチとか
そこらへんがまだまだ練れてない
ま、時間切れでお蔵入りもアレなんで、投下しときます
「市ヶ谷の実力」と「ソフト業界の底力」ってのを前面に出したいなぁ〜と思ったんだけどな…
GJ!です。
続編お待ちしております。
・・・ところで、海保って法務省系でなくて国土交通省傘下ですけど。
あと、職業選択の自由とありますが、防女に入学して(高等部に進学した時点で)
国家公務員扱いだったよーな。
そーしないと、給与や各種社会保障の問題がクリアされないと。
592 :
565:2008/03/23(日) 19:57:40 ID:???
>>569 >>570 ありがとうございます
となると残りは7校目の過去ログ待ちですね
あと555さんSS投下乙
お待ちしています
今気がついたがSSを読むと212氏の作品に出てきたハリセンこと張千尋がいる
中沢姉妹とは583氏のSSでの学園祭の展示降下で一緒だったから面識があるが
亜麻野学生とは珍しい顔合わせだ
いつの間にやら新作が…>555氏GJ!
登場させたもののなかなか使いにくい千尋を使ってくれて感謝感激です…
595 :
名無し三等兵:2008/03/23(日) 22:00:32 ID:xtBQcwnw
内海はーれむ(笑)
つまり、上官をオトシイレヨウと考えたなら、副官がどっか人目につかない(でも、絶対誰かの耳目がある)
トコロで「何時になったら奥さんと別れてくれるんですか!」と、泣きながら・・・とか、
双子が「オジサマ、またオコヅカイ欲しいので今晩ド〜デス」とかやれば、
室長は、翌々日あたりにどこかヒマ(で、薄給の)天下り先に”ご栄転”とゆーことに。
・・・それで、副官が仕事辞めて付いていくとか、一緒に暮らし始めましたとなると
話の真実味が増すのですが。
冗談はともかく、内海氏が「政治上の理由」で跳ばされても、副官と双子はクッツイテ行きそうな気がします・・・
父子家庭出身で、一人っ子の防女学生とかもいるだろうな。
・・・亡き母親が防女OGなのが。
で、お父さんは某省高官で次官就任がほぼ間違い無し。
元々、入省時、将来を嘱望されていてもまだペーペーだった、若き日のお父さん(独身)と
防女出身で、色々活躍していたこれまた若き日のお母さん(独身・カレシ無し)が
仕事が縁とは言え、腐れ縁で国内だけでなく、海外でも一緒に飛び回って
(今でも、業界では”主に”独身時代のお母さんのコードネームが有名である)
現在でも機密ファイルに封印されている「活躍」をしていたのだが、
お父さんは、出世して国内のデスクワークに、色々あったがお母さんは結婚を期に引退して専業主婦に
(結婚式と披露宴の出席者はタイヘン国際色豊か、同時に見た目はともかく雰囲気が特殊な方々と、
防女出身のきれいどころと、役人くさい面々が微妙な空気を醸し出しておりました・・・)
と、落ち着いたのだが、彼女が小学校に上がる前に、お母さんは病気で亡くなり(これは本当 昔の知人たちも調査した)
以降、父親に溺愛されて育った(祖父母と同居しておりました)のだが、小学校卒業の前に
「お父さん 私は防女に入学します」との一言で、幼稚舎から在籍していた名門女子大付属に
ずっと置いとくつもりだったお父さんと大口論の末、「認めてくれないなら家出します」と言う
怖いもの知らずのお嬢様の、確かに何やるかワカランの凄みから入学を認め
頼むから、会計か兵站・・・どっか地味な裏方に行ってくれ・・・と言うお父さんの願いも空しく
高等部進学時に進んだ専攻は、母親と同じ「統合運用諜報科」
その時点で、防女に居る昔なじみに某省の次々期事務次官の顔をしたお父さんが
「妙な任務に娘を使うな!」と圧力をかけたのだが、あっさりばれて、その時点で娘は
実家にもよりつかなくなりました。
で、現在、「あの女の娘」「○○次官の一人娘」と囁かれている彼女。
彼女の明日はどっちだ!
趣味板は人大杉でIEからの参照ができなくなってる
こんなのもありだな
カキコしている香具師は専ブラユーザな訳ね
555さま、新作投下乙です。
以下レス返し(でよかったのかな?)
>>506 お言葉に甘えてまた来ました。
>>547 了解、別人物の件承知いたしました。
>>548 ご心配有難う御座います。
面白い文章と言うのは読むのは良くても書くのは難しい物ですな。
取敢えず書いても大丈夫な部分は書くことは有りますが、
書けない部分や書きたくない部分は書いておりませんので
多分まだ大丈夫かと。
んで、
>>546 聞かれても大した話じゃないんで一応書きますが、
防女にも多分それなりにそういう娘さんが居ると思うんだが、
(実際うちの一族は無論職場にもそういう癖のある娘が何人か居るし(汗))
「部分的にイレギュラーな体格の」「抱きつき癖がある娘さん」と一緒の時は
雑魚寝は勿論酒盛り・お振る舞いでの寝落ちも厳禁、と言うだけの事です。
何故なら、最悪な話しかなりみっともない理由で窒息死か
その寸前まで行く場合があると言う事で。
まぁ其の、気を抜いていた結果過去何回か実際にそういう目にあってますし。
それだけと言えばそれだけの話です(汗)おそまつ。
それではまた。
>>595 逆に、彼は防大同期生や先輩を陥れるために
部下を使って彼らにハニートラップを仕掛けている可能性あり
例えば、情報本部の部下を防衛省の近くの居酒屋の店員に潜入させて
怪しい話を盗聴させ、翌日にそいつらに突きつけるなんていうことを
やっている可能性もある
当然、山本2尉の関係で防女の諜報科の学生も協力している可能性あり
さらにいうと用務員のおじさんだって、
学園祭の時の行動を彼らにチェックされていた感じもする
そのくらい情報本部を怒らすと怖い
中沢姉妹も彼らに都合よいように使われている感じがする
あと、中沢姉妹に3等陸曹の肩書きが与えられているが
過去のSSでは統合要員1号学生の憲兵隊長や白峰サキに3等陸尉の権限が
3号学生には2等陸曹の権限が与えられているので
2号学生には1等陸曹相当の権限を持たせたほうがよいと思う
>>597 携帯から書き込みはできます
鉄道労船・車両板やエアライン板にも書き込むが
早く人大杉状態を解消してほしい
602 :
555:2008/03/24(月) 23:23:07 ID:???
>>599 防衛庁(当時)の組織内で怖い者なしの内海を隔離するため、「分室」をでっち上げ、室長にしたはずなのだが「バチカン事件」でその有能ぶりを世界中の同業者に見せつけ「体の良い閑職」の分室を無視できない部署にまで押し上げた。
残念ながら、現役防女諜報科との接点は少ない。(中沢姉妹は山本二尉をOGだと知らなかった)リクルータとしての山本二尉の活動もなかったようである。
恐らく在学中の彼女の活動(憲兵副長)によるものと思われる
内海本人は、出世は諦めている(というか、防衛省内に敵が多すぎる)。彩香曰く、
「室長は上司にゴマをする様な人ではありません。そんな器用さがあれば今頃は最低でも陸将補ですわ」
一匹狼的な内海と彩香は結構気が合うのかも知れない…
※ええ、しっかり設定済みです
ゆうきまさみの漫画の内海とか後藤とか、新谷漫画の柳とか…自衛官なら浅岡二佐(御大作品)をイメージして貰えば…
603 :
名無し三等兵:2008/03/24(月) 23:28:21 ID:aedRUNWR
あれだけ言いたいこと言ってる副官とか、おちゃらけでカラカッテイル双子にしてからも
「怒ると怖い人だろうな・・・」「怒らせると恐ろしい方ですわ」と内心、しっかり超えてはいけない
ラインを規定しているとか。
結構、彼方此方に防衛省とは無関係な”私的ライン”とかコサエテイルんでしょうね。
604 :
名無し三等兵:2008/03/25(火) 03:05:29 ID:iqEaXsJP
605 :
名無し三等兵:2008/03/25(火) 23:19:44 ID:TMjbOOCO
>>575 >「文部科学省が強襲科に何の用事なんでしょ?」
前スレに、宇宙飛行士になりたくて防女に志願した娘の設定があったような・・・
606 :
名無し三等兵:2008/03/25(火) 23:37:55 ID:wPOfKAIN
スレタイが中井貴一に見えたのでage
人大杉で、春厨がわいてこないのが吉
携帯と専用ブラウザ限定というのも静かでいい
608 :
名無し三等兵:2008/03/26(水) 20:37:24 ID:5B7ts3cw
>>595 >>599 >>603 彼のことだから
酒場のひそひそ話を部下に盗聴させているに違いない
例えば「市ヶ谷の飲み屋で聞こえてきた話」なんかは
間違いなく盗聴して、会話していた人間に突きつけている可能性あり
>>575 消防庁ぐらいだったら
航空要員戦闘救難科のほうがスカウトしやすいのではないか
あと宇宙関係だと統合要員飛行科
南極関係だと海上要員航海科の生徒のほうがよいのではないか
610 :
555:2008/03/26(水) 21:00:09 ID:???
>>609 就職戦線の異状さの原因は書いていますが
前述の通り繋がりが悪いので投下してません
即戦力にならないにもかかわらず、何故防女
生徒の獲得に血眼になるのか?
理由は単純なんだけど…
影の学閥(同窓・同期が高官になる可能性が高い)からですか?
612 :
555:2008/03/26(水) 21:59:46 ID:???
>>611 極めて単純
ネタバラシは面白くない
ヒント
需要と供給のバランスが崩れると、流通する物品の価値は
上がったり下がったりする
毎年の”出荷”が百名強程度の「高度品質人材」だからか・・・・
表向きクールな娘が目立つ防女学生で、勝負事となると熱くなる某学生。
自分でも、そこが欠点と認識している為、普段はそういうことから距離を置いていたのだが
ボランティアで、近所の小学サッカーチームのコーチ手伝いをやったとき
明日は地区強豪との対戦と言う時に、ガキ共がイマイチ燃えていない為
「明日勝ったら乳揉ましてやる!」と宣言して、大いに士気を上げたのだが
言動が問題と言うことで、お役ごめんとなりましたとさ。
試合の結果は引き分けで、イレブン全員にパフパフをしてあげたそうです・・・・
>>614 そういえば、サムライガールや危険なアネキたちの
坂鬼学生や白峰サキ学生もサッカーのコーチをしている描写がある
ひょっとして、防女の校技はサッカーかもしれない(あと格闘技も必修)
あと、高等部か中等部(4号学生)時に遠泳およびパラシュート降下を
受講(必修)させられるのかもしれない
そこで防女の学生が不良退治(どこかの高校のサッカー部員)をしたが
その不良が仕返しにサッカーで勝負するなんていう話があってもおかしくない
彼女たちは身体能力に優れているので並みの男子チームだと負ける可能性あり
(何せ、さつき、ミキ、カレンは180cmの身長、他のメンバーも長身、
この3人がゴール前にいればどうにでもなりそう)
>>615のネタと
>>324のネタをミックスしてもいいかもしれない
竹刀を持っているのは剣道部の関係者とは限らない
生徒指導の教師の考えればよい
>>614 冷めている現代っ子に対する「微エロ」を想定して書いたんですが・・・
なんか、すぐ不良と対決とかどうかと思う。
防女って学生がほとんど校外に出ないから、見かけるだけで希少なんだよな・・・
>>617 源田さつきが大暴れすることを想定していました
新キャラ(無名)を想定して投下しました。
これは、さつきじゃないだろ・・・・
>>614の話に関連して
防女にサッカー部があるとすればどのくらいの強さなのだろう
長身で運動能力の高い生徒が多そうなので
パワープレーをさせたら、結構強いかも
さらに練習相手も舞鶴や福知山の自衛隊のチームだと思うので
男子相手にはある程度通用するだろう
さらに諜報科学生が相手の練習を偵察に行き
情報科学生が相手を分析するので
それを元に練習をするのでかなりの強豪と見た
>>490 >>493 沖縄出身の学生を集めるために何かしら手段を講じていると思う
専任のリクルーターを配置したり
自衛隊の施設開放にOGもしくや在学生を登場させたり
防女訓練場を夏休みに開放して盆踊り大会をしたりしていると思う
622 :
名無し三等兵:2008/03/28(金) 21:27:40 ID:vboSA3fC
一年生の卒業も極少数の不幸な例外を除いて滞りなく終了し、
入学選考の終了と入学までのルーチンワーク以外に特にやることも無い
エアスポットのような空白期、進級考査に問題がなく、短いとは言え春休みでノンビリできる現在、
在校生のほとんどもノンビリ過ごしているのだが、「ガーデン」では、そろそろ
山菜の新芽の収穫が始まる頃。
この時期の肴は、蕗の新芽と油揚げを細かく切ったものの煮物とか、
カラシで和えたものとか。
それらを、ビールや日本酒や自家製のドブロクで点呼終了後に
数人集まってお楽しみ。
かようにして、どこか食の好みがおっさん臭い女子校生が育まれていく・・・・
>>620-621 なんかキミの想像する防女像って違和感があるな
方向性が大量投下某方向みたいで
自覚してる?
>>623 私は大量投下某とは別人です
自分なりの疑問と考えを書いただけです
行過ぎた面はあるとは思いますが
625 :
名無し三等兵:2008/03/29(土) 00:20:37 ID:RTapZaF8
>>622 >春休みでノンビリできる現在
新一年生が里帰りすると、二年生後期から「挨拶」に来ていた
スカウトやら見合い話やらで煩い毎日が展開されるので
防女敷地内からほとんど出ないで過ごすのです・・・・
変り種に「アタシはあそこに就職したいから防女に来たんだ!」と
採用担当を嬉し泣きさせ、時々、「見学」と言う名目で
ご飯を食べさせてもらっている学生とか。
・・・・しかし、農林水産省が防女卒業生をとって一体何に使うのであろうか。
(古参教官曰く、最近じゃ特に使い道を決めてもいない癖に、半分面子でうちの卒業生を欲しがりやがる!)
626 :
555:2008/03/29(土) 00:33:21 ID:???
今年の防女就職戦線
「青田買い」ならぬ「苗代買い」が横行している原因は外務省にあるらしい
「害務省」にウチのかわいい卒業生を採られてたまるか!
と奮闘する用務員のおじさん
628 :
555:2008/03/29(土) 00:50:05 ID:???
>>627 外務と国交省は「おさいふ」が大きい
外務大臣>>>>防衛大臣
だから…
そこら辺も(やっと)書いている。何せ期末だもんな…
現実逃避の投下のみが楽しみ…
とりあえず、武道関連の資料を集めよう…
前スレ212様の様にそっち系に造詣が詳しくないので…
…大量投下某みたいに思われてるのかな?オレ…
本場欧州の直営店に陳列されているブランドものと、中国の路上でばった売りされて
「ヤスイヨ!ヤスイヨ!」と言われているものくらいの差がありますなぁ。
・・・高品位で、頻繁に投下してくれるところは日本製(国内工場生産)ですかな
外務省直属の情報組織創設の、現場工作基幹要員としてか?
631 :
555:2008/03/29(土) 11:15:35 ID:???
>>630 そんな大層な訳ではないんですね…
スカートめくり
外務省職員村上(仮名)との会話
「確かに今回は異例なんですけどね…。何でも中東の大使館が霞ヶ関に『防女卒をよこせ!』と直接ねじ込んだらしいです。どうやら防女絡みで何かあった様ですね。それで、枠さえ増やせば応募が殺到するだろうと事務屋がタカくくったらしいんですが…」
「誰も申し込まなかったんだ…」瑞樹が村上(仮名)の言葉を先取りした。
「あははは!お高く止まっとるからそ〜なんねん!」
法務省職員河野(仮名)との会話
「ひとつ質問してもエ〜ですか?」千尋が河野(仮名)に向かって言った。
「答えられることであれば」河野(仮名)が答えた。
「先輩達から各省庁からの勧誘の話は聞くんやけど、今までOG以外の、外務省や法務省の、それも『そっち系』の現役バリバリがリクルーターで接触してきたなんて話は聞いたことあれへん。就職戦線てゆ〜んか?何かあったんですかぁ〜?」
「全部外務省が悪い」河野(仮名)は素っ気なく言った。
「国交省を除いて財布が大きいのは外務省だ。ブランド力も抜群だ。それが防女実習枠を大幅に増やしたんで、根こそぎ防女生をかっさらってゆくつもりじゃないかと各省の事務方がビビったんだ。で、現場が動く羽目になった…」
「申し訳ない…ウチ(外務省)の事務方がそこまで迷惑をかけているとは…」恐縮しきって村上(仮名)が頭を下げた。
理由はレス1に既に書かれてます
スカートめくり ということでしたら
>>270ネタSSの投下も
お待ちしております
>私は大量投下某とは別人です
>自分なりの疑問と考えを書いただけです
>行過ぎた面はあるとは思いますが
そうやって、SS書きさんたちの新作投下を潰している認識がなければ
大量投下某と同じようなもんだよな・・・
何か最近「旧家の人」来ないね。
と空気読まないで書き込んでみる。
>>598 はたから見るとなんと言うか「おきらく」に見えても
実際中の人にとってはしゃれになんないんだろうなと
書いてみる土曜日。
大変な方に「頑張ってね」は禁句の場合が多いので
あえて書かない…。
>>632 忙しいみたいだからそういう事はあまり「お願い」しないほうが
良いんじゃあるまいかと空気読まないで書いてみたりする。
635 :
583:2008/03/29(土) 14:40:05 ID:???
>>626 サムライガール効果ですね
それにしても、防女生は各省庁からのスカウト合戦が
激しいみたいですね
>>635 そういう状況が続けば「規模の拡大要求が出てくる」か「防女」の
分校か何かが出来ると思われ。
第一帝大以降の国立大のごとく。
・・・で、防女卒業生が来るのが既得権と考えていた
自衛隊担当官と影で壮絶な(笑)抗争が!
近年、手を突っ込んで来た海保・警察が目立ち始めたあたりから
対処とか準備はしてるだろうけど。
>>637 当然していると思う
スカウトの戦場を見ていると生徒をスカウトするに
あたり、警察などの情報をもらっていることもあり
全面対決は難しいと思う
>「規模の拡大要求が出てくる」か「防女」の 分校か
これがバブルの頃だったなら・・・
現在の財政事情で隠れた育成コストが馬鹿高で、運営費もかかる
防女をもう一校・・・は無理だろう。
それに、育成できる教官・助教が勤まる人材も限られている。
その人材が一箇所に集中しているからこその高機能人材育成機関ということは
省庁・財界共によくわかっている。
金の卵を産み続けるニワトリを殺すことを考える指導者はいない。
640 :
555:2008/03/29(土) 17:05:12 ID:???
>>639 用務員のおじさんなら違った意見を持つかも知れない
「東京都内になぜないのだ!そうだ横田を返還させて、そこに…」
つ〜か、いつまで大臣続けられるんかな?
SSの準レギュラーなんで、しばらく保ってもらわないとダメなんだが
641 :
名無し三等兵:2008/03/29(土) 19:53:23 ID:fgODRVI1
移転コストが莫大ですな。
あと、防女は田舎にあるからこそマスコミを始めとする好奇の目から
隠されている利点もあるので、首都圏移転だけは無いと思われます。
これだけ卒業生の評価が高いんだから、前スレの親不孝娘は
帰省時には見合い写真の束に悩まされること必須ですな。
良い家のお嬢さんが母親を泣かせてまでして無理やり入学したのだし。
お婆様とか叔母様とかからも、色々話がきそうだが、一番のネックは
ママですかな。
ママが同窓会とかで「娘が防女を卒業して・・・」とか愚痴をこぼしたら
「うちの息子と・・・・」とか、「甥っ子が・・・」とか話が殺到しそうだ。
643 :
名無し三等兵:2008/03/30(日) 13:13:33 ID:7c6MwDGA
・・・・未だ日も昇らぬ休日の早朝
密かに寮を抜け出る乙女一人
手に握るは一撃で人を屠ることも難しくは無い鈍い鉄色が
重さを推察できる大きな鉈。
ただ独り、迷いの無い足取りで演習地の森の奥に入り込む彼女の・・・・
・・殺戮の時がもうすぐ始まる
「あ〜今日はあぶり焼きなんだ〜」
「うん 年食っていて肉堅いから自家製のヨーグルトに漬け込んでから
スパイス利かせてあぶり焼きにしたの。
あと、卵も集めてきたから何かゆで卵使った料理も持ってくから」
「いつもど〜も(笑)」
「いっつも演習で助けてもらってるから オアイコだよ」
「おにぎりもお願い お米食べないと力がでないのよ」
「はいはい でもお酒は駄目だからね」
「あ〜残念」
↑
半野生化したニワトリを獲って来た「屯田兵」所属女子の
休日を自主訓練で潰すバディへの陣中見舞い予告のヒトコマ
バディがここまで料理できると頼り切るでしょうな
「あ〜 アタシが男だったらあんたを嫁にしたのに」
・・・イマイチ冗談で無いのが防女で優等生だけど家事ができない彼女の本音
645 :
名無し三等兵:2008/03/31(月) 16:27:39 ID:KSBe4fyd
大学の合格発表が終わったけど、大学進学課程所属で
卒業試練が試験日前までに終了した者は、
精々一桁、行って二桁前半くらいが概ね合格する防女卒大学行きであるが
数年前、東大と京大の試験成績トップで入学式での挨拶をしたのが
二人とも防女卒だったのが、サンデー毎日とかビジネス雑誌とかで
特集組まれるくらい注目されたことがあったよな。
それまでは、入学してるのが、旧帝・御三家のみでも目立たなかったのが
防女が一般で悪目立ち始めた最初の事件だったよな。
春とはいえ、何か例年に比べて天候が安定しませんな(汗)。
で、
>>634 >実際中の人にとってはしゃれになんないんだろうな〜
あーうん、抱きつかれたりせめて羽交い絞め位なら良いのだが、
流石に上四方固めとか横四方固め辺りの関節技を
寝ぼけた序にされると流石に色々と洒落にならない(汗)。
花見シーズンなどの事酒が絡む状況ははっきり行って苦痛(苦笑)。
>大変な方に「頑張ってね」は禁句の場合が多いのであえて書かない…。
有難う御座います(と受け取って良いんだよね?)。
>>642 そりゃぁただでさえ・・・な状況になりやすいのに
「箔」までついた日にはそりゃぁ大変でしょうな。正直な所。
>>645 最も課業以外はそれこそ勉強位しか
自分の意思で出来る事が無い・尚且つ集中させてもらえる状況では
その状況が「水にあった」のなら可能性の上限まで行ってもおかしくない、
のかも知れない。ましてやそれが6年間ほぼ連続してなら尚更。
・・・まぁかつての「陸軍幼年学校」での弊害は
解消済みだと思うが(汗)。
長文レス失礼。それでは又次回、お休みなさい。
>>646 また、来てください
いよいよ新年度
新入生が入寮するため、先輩たちは寮を移動する準備をしているはず
(一部の科はそれを済ませ、訓練に入っている科もある)
また、入学式・始業式のあと新3号学生は、先輩たちの歓迎会で歓迎を受けるはず
(ガーデンに貯蔵していた酒をウサギや鶏の燻製、蕗や菜の花の炒めものをつまみとする)
一部の科は花見を兼ねながらやっているのではないか(推測だが)
憶測ですな・・・
防女のカリキュラムはそんなに甘いものではありません。
歓迎会を受ける前に取得したり学ぶことが山ほどあります。
「あたしらって華の女子校生なのよね・・・・」と言うボヤキを
誰でも一度は口にするのが防女高等部(三年生)なのであります!
649 :
555:2008/03/31(月) 23:34:12 ID:???
>>647 寮室の移動か…整理整頓を旨とする防女であってもアヤシイアイテムが
不要品として出る可能性が高い
特に私物の隠匿に長けた1号生の卒業時には、ゴミ漁りする2号生以下
がウジャウジャ出そうだ
「おっ!BL本だ!らっきぃ〜『図書館』に…」
とか…
リアルタイム進行(まだ辛うじて)も限界に近づいてきた。人大杉で春厨は
湧いてこないので、まったりやってられるけど、2KB/日の進捗では完成が
遅くなるのは確実だ…。実日付とディレイがあってもいいんかな?
確実に完成させて投下してくださるなら。
あんまり無理しなさんな
防女の頭髪規定はどんなもんなんだろ。
顔や肩に掛からないように縛れば長さはワリと自由なのかな。
653 :
名無し三等兵:2008/04/01(火) 15:49:55 ID:ZkaAXc8o
少し前の話なのだが、新たなに憲兵隊長(通称)となった新一年生が
張り切って訓練をかねた捜索演習を、ここ数年、特に使用されていない演習地で
行ったところ、自家発電機構を備えた手製の無線中継装置を複数発見し
防女全体に厳戒態勢が発令されたことがある。
一切の人と物資と情報の流れが止められ、想定プログラムとおりに
一斉臨検、他が行われたのだが、某二年生の部屋から、手製の無線LANと
送受信装置が発見された・・・
尋問、HD内部、他の徹底捜査の末、判明した事実は・・・・
校外の同好の士とBL同人を作っていて、売れっ子「先生」になったので
その内容が内容であるからして、防女サーバーを通す訳にもいかない
「作品」を私的に構築した回線でやり取りする為であった。
その為に、無線LANと中継器(自家発電機構付き)を、
論理設計・回路設計・基盤実装・組み立て・検査・偽装まで独りでこなし
卒業するとき密かに回収して出て行くつもりだったと判明したときの
関係者の呆然とした顔は今でも密かに伝えられている。
で、本人「衛星通信にしとけばよかった・・・材料が入手できなかったんですぅ」と悪びれなく言って
尋問を担当した教官に張り倒されたのだが。(が、材料さえあれば製作できると豪語したに等しい)
校内LANに接続したノードに、FWを構築していたとは言え、彼女がその気になれば
防女サーバーを踏み台にして防衛・警察系の情報機能中枢を気づかれず食い荒らすことも可能であったことから
退学も考慮されたが、身辺を洗ったところ、スイスに本拠を置く民間軍事会社から執拗にスカウトを受けていたことが判明し
(本人「コミケにいけなくなるので、防女の経済的理由でお断りしてましたけど、しつこいんですよね あのオネーサン」)
異例の二年生時コース変更と相成った。
そんなときこそ窓からレーザー通信だ。
赤外線なら肉眼では見えん。
IR暗視装置でばれるかもしれないけど
見つかったら、”外の”協力者ともどもどうなることか
>>649 >>653 過去のSSにコミケに行く話があったから
こういうことがあってもおかしくない
あと、ラノベ好きな学生もいるはずだから
ガーデン付属の図書館には、先輩から寄贈された
いろいろがたくさんあるに違いない
(もっとも、同人活動している学生もいるので
彼女らの作品も寄贈されている)
管理は屯田兵のメンバーがやっているに違いない
656 :
655:2008/04/01(火) 18:26:26 ID:???
中には用務員のおじさん(笑)が登場する
同人誌もあるかもしれない
もっとも用務員のおじさんもガーデンの場所は
知っているみたいなので
そこに立ち寄っているかもしれない
(過去のSSで酒類を差し入れたという記述がある)
>>652 髪は
>>35のような設定だと思う
強襲や両用などはショート
あとは特に規定がないと思う
ただ炎天下での訓練や
潜水具やヘルメットをかぶっていたりするため
髪は大分痛めていると思う
>>649 問題はないです
学園祭のSSが11月末から2月末かけて投入されていますし
クリスマスネタも2月に投入されたこともありました
555氏が執筆中です
その4
568 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2005/09/20(火) 02:34:51 ID:agLANhTT
思春期の少女ばかりの軍事女子校というイメージが男の琴線を刺激するのか
防女については、海外の方が妄想がきついな
国内では、それなりに実態が知られているし、第三世界や欧州ではほとんど
知られていない。
アメリカでは軍関係者が知ってるが、予備士官学校扱い
(「日本では男女で分けてるのか?」と聞かれることもある)
問題は、アジアなんだな
東南アジアでは、社会福祉と人材育成の一環として軍が機能してる部分が
あるから、そんなもんと理解しているようだが、問題は「特定アジア」
北朝鮮が防女について話題にしたことは無いが、入学時調査に帰化についてが
さりげなく入ってることからも必要な措置は取られている。
問題は、中国と韓国
特に、韓国は日本に対する”色々”があるし、外面は蝶の防女学生の容姿や
防女各種作業服や礼装が載ってるカレンダーから妄想が暴走しがちなようで
「防女学生と韓国人青年(一般人も軍人もアリ)との恋愛」や
「防女内部のただれた話」など等が映画やTVや小説でジャンルが確立しそうな
ほどつくられている。
先日、小柄な娘(防女2年)が、公務で外出したときかの国の観光客の集団に
かなり強引なナンパをされそうになった・・・という話もある。
↑
戦略物資としての原油高騰が著しい現在、中東王族・部族長に多くのファン(笑)を
こさえて帰ってきた”サムライ娘”に注目しているのは、国内より海外・・・特に中東の原油に依存している
北東アジアの・・・だと思われる。
で、防女の育成ノウハウとか現役生とかOGとかの取り込みとかを画策し始めていてもおかしくはない
・・・以前、防女学生(一号生)を研修込みで防衛省がお茶組要員として連れてったら(次期オリンピック開催国)
大人気になって「卒業したら留学しに来なさい」と大量の土産を持たされそうになって(断ることに何とか成功)
スカウトされそうになったと言う逸話が。
アレ以降、「あの娘を連れて行かないとまとまる話もまとまらない」と現場の人間が嘆いていたけど
アレ以降どうなったんだろ?
五校目
537 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2006/02/15(水) 22:22:38 ID:XIRRhwk1
狙撃科学生を警察と陸自が取り合う話があったが、両用以外の海系学生を
海自と海保(SSTとか)が取り合う話も在りそうだな。
防女は学生を結構「オールラウンドプレイヤー」として養成しているから
どこに行っても重宝されそうだが、事実上の国境警備隊である海保が
防衛女子の優秀な人材をより切実に求めていると思う。
OB人脈や教官・助教人脈、そして私用外出時に目をつけた学生に対する
青田刈りまで・・・
防衛女子内部は一種の聖域で外部の雑音はシャットアウトされているが
色々と関係機関が暗闘をくりひろげていそうだ。
・・・しかも、最近は海外の同業他社や民間まで食指を伸ばしてきているからな
664 :
名無し三等兵:2008/04/02(水) 14:38:14 ID:v54dvLAh
五校目
548 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2006/02/16(木) 10:13:35 ID:???
>>537 >>547 >>1設定で、防衛女子標準カリキュラムでは卒業までに、英語、他一ヶ国語を
ネイティブレベルまで操れるように、とあるが、ふと思いついた「耳の良い学生」
絶対音感の持ち主で”音”に対する感覚が群を抜いている為か規定の語学習得実習終了後
更に特別教育として複数の言語か、単一言語の各種方言のどちらかの訓練を選ぶ際
彼女が選んだのは、英語と中国語。
クイーンズからアメリカ、オーストラリア、日本人英語、そして各社会階層スラングまで自由に操り、
また、中国語は普通語、広東語、台湾訛り、香港言葉、内陸訛りまでほぼ完璧に話せ、
読み書き、文化的背景も習得。
なんと言っても、潜入訓練という名目で横浜の華僑が経営している中華料理店のウェイトレスをやってて
中国からやってきた苦学生、というカバーが最後までばれなかった、という経験をもつ。
(そして、すらりとした手脚が長く腰の位置が高い体型はチャイナドレスがひっじょ〜に似合い
にこにこ良く働くことから、防衛女子潜入訓練一般のややこしい事態(男・養女関係)で最後に
置手紙だけおいて給料も受け取らずに行方をくらましたのだがこれは別の話。
その後、防衛女子では偽装を完璧にする為、入国管理局職員を派遣、聞き込みさせた。
・・・その入管職員は白い目で見られ、色々不幸になったようだが)
問題は、彼女が所属する専攻過程が、諜報・防諜を司る通称「メイド科」ではなく
海上自衛隊・海上保安庁に主に進む過程だったことで、能力査定を行った海自・海保が
担当官レベルを超えて取り合いになりかけた所に外務省、警察庁、情報本部も横槍を
入れてきた為いっそう話がややこしくなった。
本人は、海上勤務を希望しており、本来、海自か海保のどちらかに収まる筈だったのが
インテリジェンスに多大な能力と適正を示したことが彼女の不幸で、外務・警察からの
家族も絡めた執拗な要請に防衛女子校、海上自衛隊、海上保安庁が結束してガードを行い
とりあえず、卒業後は海自か海保に行くことを認めさせた話がある。
>>661 >>662 しかも学園祭でドラグノフガールを襲撃しようとしたことへのお詫びで
防衛女子校の学生を中国に招待しようとしたらしい
しかも向こうは強襲科か両用科の学生を要求してきた
さすがにこれらの学生をあまり表に出せないので
普通科の学生を派遣したらしい
どうやら向こうは将来驚異になりそうな両用の3人と
源田さつき、川野辺ミキなど強襲のメンバーを丸裸にしようと思われる
>>661 親が外人のハーフの学生の場合はどういう扱いになるのだろう
あとハリセンみたいに何代か前に帰化した学生の扱いはどうなるのだろう
中国くらいだと残留孤児の娘を潜り込ませようと考えているかもしれない
>>665 ・・・やっぱり、キミの想像する防女像って違和感があるな
自覚してる?
彼はきっと妄想逞しい部外者による、創作上の防女像に囚われているんだよ。
国内外の夢見がちな青年諸君によくあることじゃないかな。
もうそろそろ入学式・新学期
新入生も寮に荷物を送り、あとは入寮をするのみ
これから6年間、ここで生活し、旅立っていくだろう
>>667 想像することは人それぞれではないか
彼にとってはこれがよいと思っているのだから
他の人間のレスと齟齬がありまくるのが問題なのではないだろうか
腰から下に血液を送らず、首から上に送ってほしいと思うのだ
674 :
名無し三等兵:2008/04/04(金) 19:48:10 ID:SjAfkNYb
>>673 彼は三度の飯より防女が好きです
大臣就任後、学園祭のほかにも何度もお忍びで視察しています
彼は近々入学式出席のため学校を訪問します
>>653 久しぶりに再会した幼馴染の動向を知るために
彼の家に手作り盗聴器を設置した施設科学生の話を思い出した
彼女たちもあれから登場していないが、そのうち誰かがSSに
登場させるだろう
676 :
555:2008/04/04(金) 20:37:49 ID:???
妙齢の女性のイケてるファッションを紹介してるサイトってないのかな?
私は寝間着とジャージの着こなしおよびゴムサンダルの履きこなしには
自信があるのだが…
SSの参考にさせてもらいたいのだが…
ええ、ずいぶん書けてます
>>653 >>675 たぶん施設科所属の学生だろうけど、遥かにタチが悪い(専門教育で何を仕込まれていることやら)
しかも、やってることは下手な国では現役諜報員として、今すぐ「運用」できるレベルだったし。
で、やってることは「破壊工作員」の三歩くらい手前で、なおかつ、見た目が「可愛い市井の女子校生(ちょっと天然)」
だったことから、偽装も完璧。
退学になって、経費他の一括返還を求められても「就職先」のは困らなかった筈
・・・・英語もネイティブレベルだしなぁ
679 :
555:2008/04/04(金) 20:52:56 ID:???
>>673 今んところ、書きかけのを何とかするので目一杯です
680 :
555:2008/04/04(金) 21:13:52 ID:???
アンカー間違った
678さんが正解です
防女卒で大学進学を希望するなら、法学部か工学部だろうな。
文学部史学科とか言語系を選択する変り種が数学科を選ぶ同類と同程度いるくらいで。
・・・未来の高官様なら法学部卒がメインなのだろうけどな
>>676 >妙齢の女性のイケてるファッションを紹介してるサイトってないのかな?
軍板で、んなこと聞かれてもな・・・・
前にメイド服のことを聞いたらいろいろ紹介してもらえた
軍板とはいえこのスレはちょっと毛色が違うからな〜
何言ってやがる!
メイド服は別格だろうが!!
貴様、営庭十周!今すぐだ!
688 :
名無し三等兵:2008/04/05(土) 15:20:53 ID:WcNzJ4bx
そーいや、十年以上前に福利厚生の一環として防女PX横に
郵便局の出張所のブースがあったけど、アレ以前から防女学生の
給料の貯金先とか、実家その他への送金はほとんど全部が郵便局を
使っていた関係から、狭いながらもサービスは揃ってたし使い勝手が
良かったと聞いている。
で、今ではATMも設置されているけど、他の都市銀行が営業をかけてきても
あれだけは郵便局ががっちりと守備してるから、今でも防女学生の貯金先は
郵貯なんだよなぁ・・・
西舞鶴郵便局の「防女出張所」だったな。さすがに人件費の問題で窓口は撤退されちゃったが。
もっと前の昭和末期までは一応簡易局で、
「舞鶴防衛女子校内簡易郵便局」というレアな存在、
当時でも既に珍しい、業務用オンライン端末のない極めつけの簡易局だった。
>>688 >>689 新入生が引越しの荷物を送るのもゆうぱっくに限定されているに違いない
そういえば、BROOMSISTERSも秩父から降下に使用した荷物を
郵便で舞鶴に送っている
>>690 ゆうぱっくでは大物には対応できない
かと言って、ヤ○トとか○川が出てくるのではおもしろくないので
○通の黄土色トラックの出番になる
>>653 果たしてこの装置を設置するのを1人でできるのだろうか
きっと情報科や通信科を巻き込んで実施されているはず
693 :
690:2008/04/05(土) 22:06:51 ID:???
>>691 ペリカンを忘れていました
都庁や防衛庁の引越しも
東京地検や警視庁の家宅捜索の荷物も
ペリカンの会社が輸送を請け負っています
>>693 ○通は主要陸運業者の統制合併で昭和12年成立、
その当初は、国鉄との陸運輸送連携強化によって戦時体制に備えるための国策会社だったからな
規制緩和の象徴みたいな黒猫や赤フンより、官用っぽさがあって設定にはよろしい
695 :
名無し三等兵:2008/04/06(日) 04:11:08 ID:J/iMr70M
>>692 >果たしてこの装置を設置するのを1人でできるのだろうか
全部、単独で立案・計画・施工・運用までやったので異例の二年次専攻変更処分ですんだのです。
あと、校外のスカウトから完全隔離するため、許可なしの外出停止処分と外出時には
助教、もしくは同学年の対人護衛プログラム修了者をつける処置をとられています(期限は防女が適当と判断するまで)
>>694 黒ネコが世に出るまで、大荷物と言えば○通で、駅止めだった様な
気がする。年齢わかっちゃうけど
697 :
名無し三等兵:2008/04/06(日) 17:25:18 ID:nxjaF5Ib
>>691 >>696 校内およびひめゆり会本部に
ペリカンの仕分けセンター(ひめゆり運輸がペリカンの下請け)があるのではないか
(飛脚も黒猫など他社の荷物もここに運ばれて仕分けされる)
また、ペリカンもOG(輸送科)が再就職していて
輸送科学生も職場実習で手伝っているのではないか
>>653 >>695 退学になった学生は過去にいるのだろうか
もし退学に相当する行為を行った学生がいたとしても
退学して秘密を話されるとまずいのではないのだろうか
699 :
名無し三等兵:2008/04/06(日) 17:35:31 ID:qVZ/90op
・・・なんでソーユー風に話をでかくややこしく非現実的にしたがるのか
昔から防女にあるのは郵便局の出張所(それより前は、隔日で郵便局員が廻っていた)ですよ。
それに、一般人の出入りが基本的に不可である国立校(しかも全寮制女子校)敷地内に
仕分けセンターって・・・・
キミ、当スレにアッテナイんじゃないかなぁ・・・・
>>699 上のほうに大型荷物はペリカンの出番とか
ペリカンの設立の経緯などが書いてあるので
これに関連して書いただけです
ペリカンは国策会社みたいなので
(NHKやJR、JAL、NTTと同列に考えていました)
>>700追加
当然仕分けや輸送を担当するのはひめゆり会のOG
あと過去のSSにも運送会社を持っているとかかれている
ペリカンの下請けに入っていてもおかしくない
僅か700名以下の学生総数と、教官・助教・その他職員を合わせても
1500名程度の「学校」で、毎日、大量の荷物受付も無い防女でそんなことやっても
ペイしません。
防女と言う巨大な虚構を成立させるには、それ以外のところでの緻密な正確さが必要です
それが理解できないなら貴方は、当スレにムイテイナイのでは?
>>700 設立は国策会社だが戦後に政府が手を引いたよ
後は国鉄との腐れ縁でいろいろやらされてただけ
現実としては、舞鶴の日通営業所がもっぱら御用達になってるぐらいのことだろ
ひめゆり会まで引っ張り出す大騒ぎにするのはやり過ぎ
704 :
555:2008/04/07(月) 07:10:43 ID:???
>>702 防女エリアを下請けと称して、ひめゆり会が集配業務をやっている可能性はあるかも…当然、
防女以外>>>>防女
の扱い量だろうけど…
気になったのでリアルな状況を調べてみた
舞鶴の日通は5箇所。うち1つが日本板硝子の工場内にある
海自も専用の集配センターは持ってない様子なので、ひめゆり会が…という設定は
難がある様な気がする
秩父からの「ゆうぱっく」の発送先は横浜です
(当初は関東近辺の某所。例えば、ワンルームマンションの一室とかを考えてた)
いきなり舞鶴では「八王子地質研究会」の名前が不審に思われるでしょ?
ひめゆり会は防女OGの記録保持・親睦団体から始まった組織でして
「濃い」し「深い」けど、そんなに巨きな組織ではありませんよ。
身寄りが無いまま没したOGや教官他の関係者の遺産贈与を
受け続けた結果、資産と情報網はそれなりのものがありますが、
「株式と金融による支配」と「情報による掌握」は行えても
リアルな物理力はそんなに多くはない。
防女退役OGが運営する、防女の影響力の保持と生き残りを目的とした
機能中枢のようなものだと考えてください
706 :
555:2008/04/07(月) 17:53:09 ID:???
意味無し投下
手芸部部長と語る〜聞き手 中沢瑞穂
「じゃ〜ん!手芸部特製!高出力レーザーよ!」
「DVD−Rのピックアップをマグライトに取り付ける魔改造がありマシタヨネ?」
(
ttp://www.metacafe.com/watch/756433/laser_flashlight_hack/)
「そんなオモチャとはケタが違う!手芸部の作品はガ○ダムのビームライフルに迫る性能なのよね!」
「ガ○ダムのビームライフルは粒子砲じゃなかったデシタッケ?」
「何か言った?」
「あわわわ…銃身向けないでクダサイ!」
「大丈夫!んじゃちょっとデモンストレーションをと…」
「空に向けて発砲デスカ?」
「うん、実弾と違って落ちてこないし、安全だからね…エネルギー充填120%!全員耐閃光・耐ショック防御!」
「うゎぁ〜古ぅ〜」
「え?何か言った?」
「きゃぁ〜コッチ向けないでクダサイ!ゴメンナサイ!」
「わかればヨロシイ!ホイ!発射!」
「…あっけなく終わっちゃいマシタね?」
「これでもコンマ2秒は発振してるんだよ?威力的には相当なモンよ!」
この直後、日本上空の軌道を飛行中の中国の軍事衛星が機能不全に陥ったそうな…
中国外交部及び人民解放軍は米軍の艦艇からの攻撃と分析しているらしいが、どう考えても防女手芸部の仕業であろう…
用務員のおじさん(笑)も参加しての入学式も済み
新学期が開始されたはずだ
新入生に高等部の生徒が校内で実施される
春季演習で専攻のPRをしているに違いない
あと入学式には固定翼分隊のT4の展示飛行
(防衛大学校入学式のブルーインパルスの展示飛行と同じ要領)
強襲科学生の自由降下があってもおかしくない
>>653の学生のSSは王仁沢憲兵隊長や
>>675で指摘されているSSに出てくる
学生と関連して作ってみたら面白いと思う
>>675の学生も2号学生だし、彼女と同じ施設科にいた設定
転科先はどこになるのだろう
諜報だとBROOMSISTERSと強襲だと鳳玲子やハリセンと同じ科になる
そんな大出力レーザーって、炭酸ガスレーザーか、それとも化学レーザー
の類か。
手芸部だから、ルビーを磨き上げてたりなんかして...
709 :
555:2008/04/07(月) 21:13:25 ID:???
>>708 ガ○ダム云々は別として
偵察衛星のセンサを破壊するくらいなら、普通のレーザーで
十分じゃないでしょうか?
ルビーですか…女性は光り物には弱いから(笑)
)709
センサの攻撃という設定でしたか。高感度高精細CCDをレーザー
で無力化するということですね。それならかなり低出力でもよさそうですね。
鉄板を鉄棒で絞り加工して誤差10ミクロンという職人芸がありますが、
誤差をオングストローム単位で磨き上げるルビー加工職人、
やわらかい布でひたすら磨き上げるレーザー兵器開発関係の部活の皆さんとか
両用科諸氏には向かない仕事ですな
711 :
名無し三等兵:2008/04/07(月) 22:25:26 ID:3ih5uBRp
・・・まぁ、理論と設計はさておき「巧みの技」を小娘が実践するのは
難しいので、モジュールをどっかから持ってきたのだと思いますがな。
でも、京都の本屋で毎号「トラ技」を必ず買っていく美少女・・・・の
ファンクラブを密かに結成している京大工学部学生陣とか居そうだな。
どこぞの工学系廃人学生秘密BBSでスレが建ってたりして
このスレッドで整備員関係は防女の範囲に入るのでしょうか。
超レベル予備仕官候補としては、下士官どまりの整備員は
範囲から外れるかな。
派手にぶち壊す装備品の整備を黙々と行う(またはぶちきれて生徒に説教する)
おじさんが支えているのでしょうか。
整備系の専攻はありますよ
あと、防女は「中堅幹部養成校」として始まりました。
予備士官候補といっても卒業生にはガラスの天井があるのです。
過去スレに、美人なんだけど休日は電気系資格の試験勉強に励んだり
「現場」に手伝いに行ったりして、自衛隊・在日米軍の整備のおやっさんたちに
可愛がられて、誰も手が出せなくなった「鋼鉄の箱入り娘」とゆーのがありますが
714 :
555:2008/04/08(火) 00:40:40 ID:???
手芸部部長も数回出てるな…
設定を考えよう…
少なくとも勝手に動いてくれるキャラではある
その4
577 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2005/09/24(土) 06:20:26 ID:???
>>575 ツンデレものとか
校外で行った公開模試会場であったのは、幼馴染で幼稚園から小学校卒業まで
なにかといじめていた男の子
たとえば、私がいるのにぃクラスの女子のお誕生会に呼ばれたり、
クリスマス会のプレゼント交換で隠れて何かもらっていたり、
給食のプリンを二つも三つももらったり(後で取り上げて食べてやった!)
・・・等とむかつく思い出の相手。
自分が家庭の都合で小学校卒業後、防女に進学してからしばらく手紙のやり取りを
していたが「バレンタインでチョコレートたくさんもらったから今度お小遣いもらったら
送るね」という手紙に切れて「だいっきらい!もう手紙をよこさないで。送ってきたら
ストーカー罪でけいさつにうったえるからね!」と手紙を出して号泣した13歳の冬。
そんな彼女も17歳、成績優秀者として入隊組ではなく大学進学組として
毎日の訓練と受験勉強に明け暮れる毎日。
当然、防女生として磨き上げられた容姿とスタイルは群を抜き、校外外出時にスカウトの
声をかけられなかったことが無いと言うクールビューティ
そんな彼女に「もしかして・・・○○ちゃん?」と声をかけたかつての彼。
全寮制名門男子校に進学したとかで、長期休暇もすれ違いの6年だったのが
今、また、あの、理由も無くむしゃくしゃし、夜も眠れず、かと言って相手に
されないのもムカつく焦燥の日々が!
584 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2005/09/25(日) 14:02:47 ID:KKRjOoyH
>>575 >真面目で堅物の進学科の娘の恋の自爆SSの方が萌えるかもしれない・・・
防女内で入学以来上位をキープし、前途洋々、将来を嘱望される優等生。
・・・だったのが、最も重要な最上級生進級を目前にして歯車が狂い始める。
成績や、生活態度に問題が生じたわけではない。が、校外との電話の後に
いきなりニマニマしたり、場合によってはヒステリーを起こしたり
・・・能面のような顔でグラスを握りつぶしたり
今までほとんど校外外出をしなかったのに、えらく気合を入れた格好で
出て行って、何があったのかおちこんで帰ってきたり。
最も、古参の教官・助教たちは「毎年ああいったのが何人かでるんだ」と
面白そうに眺めているだけである。
五校目
885 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2006/06/07(水) 20:40:49 ID:QJjbORgH
物事にはすべからく光と影が存在する。
昨今、内外でその能力の高さが賞賛される防衛女子学生とOGだが
彼女たちの多く・・・学生は全て、OGもかなりの数が「公務」についていることを忘れてはならない。
防衛女子学生の能力の高さが世間で賞賛されるのは、”それ”が国家に対して危険ではないからだとも言える。
彼女らのほとんどは実質「軍人」として任官し、それ以外もほとんどは「警察」「海保」等の治安維持機関構成員となる。
それは、この社会と体制の防衛と維持を目的とする機能だが、彼女らがその事に疑問を持つことはない。
・・・在学中の訓練と教育で、そのようにマインドセットされる。
「中高」一貫体制の完全拘束教育は、そうしなければ、卒業要件を達成する事が不可能であるからでもあるが
思春期を迎え、自我が固まり出すその時期に心身に及ぶ集中教育と集団生活が「思考の方向」に枠をはめると考えられないだろうか?
事実、防女在学生とOGの犯罪発生率は自衛隊・警察内部平均に比しても著しく低い。
実際、行き場のない優秀な素質を持つ人材の掬い上げとして高い評価が与えられている防衛女子であるが
反防女宣伝がその影なる部分を指摘していることも認めなくてはならなない。
故に、”ここ”はあくまでも「中堅幹部候補生養成校」であり、また「最優秀な現場隊員」を排出するファームであっても
矛盾する事象から最適解を瞬時に見いだすことを要求される組織のトップの育成はできないだろうと言われている。
五校目
381 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2006/01/19(木) 03:37:54 ID:???
で、肌が白くて手足が長くて腰の位置が高い
均整の取れたスタイルで、日本舞踏の名取クラスのように
立ち振る舞いで動くと。
・
・
・
・
・
・
でも、志望は裏方の整備科で油まみれになって各種機械の
面倒を見たり、電装系のチェックをしたりするのが大好き。
休みの日も、校外や同期を通じて配転の誘いをかけてきたり
コンパに三十分だけの参加の懇願をきれいに断って
電気系資格試験や内燃機関の勉強に余念がなかったりする。
高等部進級直後から陸海空、そして在日米軍の整備系現場に入り浸り
年季の入った職人である整備のおっちゃん’sに可愛がられており
故に、隊内と米軍ではその容姿に反して誰もちょっかいをかけることが
出来ない「鋼鉄の箱入り娘」と影で呼ばれている。
個人的に、キャラに名前とか個人設定付けすぎない方が好き。
あんま個人の特殊能力的な所だけでなんとかせずに、
防女のシステムそのものの面白い所をもっとキボンヌ。
システムの面白さで書いてしまうと、システムの設定が次の作品を
縛ってしまうから、難しいところ。
教育システムや生活のシステムはゆったりとしておかないと
他の生徒全般を縛りかねない。そのうちに行き着くところに
落ち着くんだろうけどね。
721 :
名無し三等兵:2008/04/08(火) 15:01:37 ID:krLkF+gP
「ガーデン」は、秀逸だったと思いますけど
>防女PX横に
>郵便局の出張所のブースがあったけど、アレ以前から防女学生の
>給料の貯金先とか、実家その他への送金はほとんど全部が郵便局を
>使っていた関係から、狭いながらもサービスは揃ってたし使い勝手が
>良かったと聞いている。
・・・・一部の学生が、「校内で定額小為替が買える!」と大喜びでなぁ
コ○ケにも、簡単に行けない時代だったし。
あの時のお嬢さんかたも、もう40手前か・・・・
足抜けできてるかなぁ・・・・
723 :
555:2008/04/08(火) 18:01:53 ID:???
Broom SistersV Plus(20)
秋葉原
市ヶ谷から各駅停車で4駅。元は材木を扱う問屋街だったらしいが、1950年代の朝鮮特需でぱっとしない街から電器製品を扱う街へと変貌した。
近年では(半ば創られたイメージの感はあるが)、サブカルチャーの発信源として、日本国内のみならず世界的に知られている…らしい。
「人大杉…某掲示板の軍事板みたいデス」
「田舎者にはキツいわ…」
複数路線が乗り入れる駅のホームを移動する人々の足取りはやたらと速い。疲れ切った足取りで移動するサラリーマン達でも、地方都市の猛烈社員の歩みを軽く上回る。
Daiエレクトロニクスの偵察をと、神田佐久間町へとやってきたのだが、最寄り駅が秋葉原だとはすぐに気が付かなかった。何せ神田佐久間町は台東区で、秋葉原は千代田区だ。
「高速で移動する物体の時間経過は遅くなるらしいけど、長生きしたいのカナ?行軍並デスネ」
「高速のレベルが違うわよ…行軍か…みんな戦ってんのかもね…」
「ガンバレおぢさん!明日に疲れを残すナ…か。コレ見てると真剣に田舎の役場勤務を考えちゃうネ」
「ソフトウェア会社というと港区とか、南武線沿線だと思ってたんだけど?」
「『萌え系』なんで近所で資料入手しやすいからじゃないのカナ?」
「利便性が優先すんのか…で、その格好、どうにかなんなかったの?」
瑞穂は、ヤレたデニムのパンツ、チェック柄のシャツにカメラメーカーのロゴのついた薄手のジャンバーを羽織り、バッグパックを背負ってMLBのベースボールキャップを被っている。トドメはピンクの半透明樹脂製の伊達眼鏡だ。
「秋葉近辺で『一番目立たない格好』だって市ヶ谷の中のヒトが言ってましたヨ?オカシイな?どっちにしても、き〜ちゃんと同じ格好は駄目デショ?秋葉なんかに2人が同じ服装で行ったらアウトデスヨ?」
「(市ヶ谷の中の人に)引っかけられたんじゃないの?大体、Daiエレクトロニクスは秋葉原と反対方面だから、そのカッコじゃかえって目立つわよ」
724 :
555:2008/04/08(火) 18:03:40 ID:???
Broom SistersV Plus(21)
ツッコミを入れる瑞樹の格好も、多少ましだが似たようなモノだ。舞鶴近辺でお目に掛かることはできまい。市ヶ谷の担当者(恐らく野郎だ)の私情が多分に反映されているモノと思われる。
「き〜ちゃん…電気街に出ちゃいマシタ…ドウシマショ…」
人の流れに流され吐き出されたのは電気街口。魔界の入り口である。
駅前広場の何とも言えない雰囲気に2人の足が止まった。すくんだと言うべきか?表現が難しいが恐怖という類ではない脅えに似た感情が湧き上がってくる。
「何か、空気が粘着質…ずず〜んと重い様な…ええい!毒を喰らえばそれまでだ!(微妙に違う)出口を間違えたの何かの縁よ!いっちょ威力偵察と行きましょう!」
「きゃ〜!置いてゆかないでクダサイ!」
秋葉原はマスコミで取り上げられている程、アニメ、同人誌、フィギュアに代表される分野のサブカルチャーの匂いは感じられない。むしろ、再開発でオフィスビル等の建設が進み、これら異端の文化は急速に駆逐されつつある。
昭和20年代から脈々と続く秋葉原の原風景は、多少店舗数の変動が見られるものの、その雰囲気は変わることがない。
冷戦真っただ中、ココムに抵触する電子部品や、米軍が放出した装備品の買い付けに現れる規制対象国の怪しい方々と、それを監視、利用しようとする、いわゆる西側業界の皆様で過密状態の諜報最前線の街だったのだ。
官公庁放出品専門店や、ジャンク屋、ケーブル、コネクタ、LED、真空管、電線等の小部品に至るまで、屋台サイズからビル1棟まで大小様々な専門店が存在するのは彼女達にとっては異世界の風景だ。
「これ以上は無駄ね。来たくないけど、次があるのなら情報収集してからね…」
「ディープな世界にハマってしまいそうデス。撤退しまショウ!」
撤退は正解だ。軍事的に見ても予備知識なしに『威力偵察』をするのは自殺行為だ。それに彼女達にちょっかい出してくるのは何も諜報系、もしくは軍事系の方々だけではない。
彼女達が秋葉を歩いている30分程度の間に、カメラ小僧(恐らく外見が女性なら全てを被写体にする野郎だ。デジカメの発達はそれを可能にしている)3人と、スカウトと称する人物2名。エウリアン1名がちょっかいを出してきた。
「これが秋葉なんだ…」呆れたような、感心したようなため息をつきながら瑞樹がつぶやいた。
725 :
555:2008/04/08(火) 18:04:27 ID:???
Broom SistersV Plus(22)
神田佐久間町
「雰囲気がフツーじゃない…ウチ(防女)の手芸部みたいな連中がウジャウジャ…外国人も多いから、諜報系の人間が紛れ込んでも全然目立たないわ…中国の非合法団体が平気でパフォーマンスやってるのにも引いちゃったけど…」
『魔界』から脱出して、反対方向の台東区の路上を歩く2人。普通に田舎者が、田舎の学校で純粋培養中なので、秋葉の毒に当てられた様だ
「少なくとも、休日には来たくない場所デス…だって、コレに『痛い皆様』が加わるんデスヨ?」
「あっちゃんはこ〜ゆ〜連中の中で研修してんのか…無茶苦茶ハードだ…というか、精神正常に保てんのかな?」
「『うぉぉ!』と『うぁぁ!』とが混在してますもんネ。空間が歪んでるんじゃないカナ?」
「…こっちも妙な様子ね」周囲をさりげなく観察する。トラック便や、ピザ屋、工事用車両が目に付く。運送業なんかは基本的にガタイが良い方々の職種なのだが、それにしてもコイツらのガタイの優良さは異常である。
「バレバレ寸前の『仕込み』やってマスね…、近いウチに作戦行動がありそうデス。多分、締め切り寸前なんダロネ。力で対抗するとなるとウチでは強襲か両用の出番じゃないカナ?」
「『課題』なんだから、自前でカタつけるしかないわ…そりゃ、例の両用3号なら自腹切ってでも出張ってくると思うけど…そうなったら内戦になっちゃう。う〜ん、厄介だね…」
「デモ、荒事専門の連中と諜報で勝負とゆ〜のは異種格闘技戦よりも面倒デス。下手すると正義の味方にヤられる悪の手先の気分がリアルに味わえマスヨ?」
「…よってたかってタコ殴りか…それだけは勘弁して欲しいな。大体(実習課題を)完遂しなくてもいいんじゃないの?別に市ヶ谷に就職する訳じゃないんだから…」
「そ〜なるとあっちゃんが可哀想デス」
「あっちゃんか…律儀に阻止に走るのは間違いないわね…やっぱ、『お手伝い』するしかないのか…それでいいかな?」
「ま、しょ〜がないデスネ!『友達は大事にシマショウ』だもんネ!とにかく『仕込み』をじっくり偵察しておきまショ!」
2人は再びウロウロしはじめた。
726 :
555:2008/04/08(火) 18:05:26 ID:???
Broom SistersV Plus(23)
台東区神田佐久間町近辺 Daiエレクトロニクス
「『包括的企業提携』?おっしゃる意味がよく解らないのですが?」
綺麗に清掃された、かつて怪しげなPCの残骸や各種のジャンク品及び記憶メディアが散乱していたはずの応接室のソファーで困惑した表情の大島が言葉を発した。頼みの綱の営業部長も今一つ理解できていない模様だ。
対面には米国人という触れ込みの中年の外人と若い日本人女性が座っていた。
「要は御社の全てを弊社にお譲り頂きたいのです。もちろん、人的資産も含めて」秘書という触れ込みの若い女性が用件をを要約して伝えた。
「弊社は一部の、いわゆるラジカルな嗜好を持つユーザーを対象に細々とソフトウェアを開発している零細企業です。御社が興味を持たれる様な資産はないと考えているのですが?」
彼女の『要約』により事態がやっと理解できた営業部長が慌てて予防線を張る。
「確かに…御社の財務指標はお世辞にも褒められたものではありませんが…」
調査機関に調査させたらしいレポートを綴じたファイルめくりながら、秘書が続けた。
「原価割れを起こしているとしか思えない受注状況でも、辛うじて黒字になっていますね?その黒字要因を一切合切丸ごと譲渡して頂きたいのです。もちろん社長。貴方も含めて」
秘書が核心を切り出した。
「『包括的企業提携』とは良く言ったものですね。丸ごと買収はこの業界ではザラですが、それでも最低限の『仁義』というものはあります。いきなり来社して『会社よこせ』では喧嘩を売りに来ている様なものじゃないんですか?」
押し殺すように発した大島の声に怒りが見えた。Daiエレクトロニクスは大島の全てといっても過言ではない。当たり前の反応だ。
それに油を注ぐような態度で外国人が言った。
「ミスターオオシマ。貴方と、貴方の作ったシステム『だけ』に用事があるのだ。なんなら貴方『だけ』を招聘するが?」(もちろん英語)
…空気読めないと言うか、直球勝負というか…無駄がないというか…アメリカ人はビジネスライクと言うか…英語は苦手だが、何となく意図はわかったのだろう。目がつり上がり、顔面を主に染めた大島が何かを叫ぼうとした時(罵倒語に決まっている)、ドアがノックされた。
727 :
555:2008/04/08(火) 18:12:08 ID:???
Broom SistersV Plus(24)
「失礼いたします」
爆発寸前の空気が弛んだ。コーヒーの載った盆をかかえ、敦子が手際よくカップを卓上に配置する。意識して心配そうな顔を作って、大島に向けた。
「あ…ああ、あっちゃんありがとう…」
大島は、高揚した気を落ち着けるためコーヒーカップに口を付けた。爆発寸前の感情の高ぶりが収まり、彼らの真の目的を予測し、逆襲するだけの余裕が生まれてきた。自らが発した『敦子獲得宣言』にやはり誤りはなかった。
大島は努めてにこやかな表情で言葉を浴びせた。
「魅力的な話ですが、承諾しかねますね」
「金額に問題があるのでしょうか?それならば支社長(外人の事らしい)裁量で上乗せも可能ですが?」
秘書の言葉を受け、大島はにんまりと笑い、答えた。
「ご存じでしょうが、日本は『社会主義国家』なんです。なので個人が利益を追求する事は悪であると教育されているんです。私の回答を端的に申し上げればそうですね…『うるせ〜馬鹿!一昨日来い!』と言ったところですね…ああ、通訳は結構ですよ」
…余裕をぶっこいていた女性秘書もさすがに通訳に困ったようである。
盆を胸に抱え、軽く一礼した敦子と、女性秘書の視線が交差した。と、背筋に警告が走る。湧き上がって来る百戦錬磨の助教と対峙した時の様な緊張感を隠蔽しながら、敦子は応接室を退出した。
「何者…?あの人…」
盆を抱えて戻った給湯室脇の窓から、屋外を眺める。秋葉系らしい女性2名がえっちらほっちら歩いているのが見えた。
「…つまり…そういう事か…どうも話がうますぎると思ったのよね…」
程なく客は帰っていった。もちろん、交渉決裂だ。憤懣やるせない専務(兼営業部長)を横目で見ながらコーヒーカップを片づける敦子に大島が声をかけた。
「あっちゃん、ありがとう。助かった!」
「え…私…何もしておりませんが?」
「あの入室は、実にありがたかったな。あっちゃんは知らないけど、社長はキレちゃうと手が付けられなくなるんだ」
「オイオイ、手が付けられないってことはないだろ?」
「普段社長は怒らないけど反動が怖いんだ。怖いモノ知らずの常務も震え上がるもんな」
「我が社に売れるものがあるとわかっただけでも収穫だ…当然、売る気はない。今後は我が社の社員が作るソフトが一番の資産になるよう頑張ろう!」
728 :
555:2008/04/08(火) 18:13:01 ID:???
Broom SistersV Plus(25)
横浜 相田学園横浜寮
「とゆ〜コトであっちゃんトコ狙われてますヨ」
一足先に帰寮した中沢姉妹は定例となった食事&風呂の後の業務報告会を前倒し、Daiエレクトロニクスの『異変』を敦子に告げていた。当然、千尋も一緒である。
「やっぱり…一般企業研修だと思ってたのにぬか喜びか…学科主任もタヌキね…」
「やっぱりって、何かあったの?」
「体育会系の外人さんが女性秘書連れて営業に来てた。萌え系ソフト会社に体育会系って言うだけでも十分怪しいのに外人&秘書連れよ?『胡散臭い』以外の結論は出ないと思うけど?」
「ナルホロ…ペイズリー柄のアロハを着たラテンな方なら胡散臭くないカナ?」
「アンタは黙ってなさい」
「は〜い」
「少なくとも普通に会社買収なんてコトじゃないわ。専務が『札束で頬桁を張り飛ばすつもりか!』って廊下で爆発してたから…軍需が絡んでいるのなら納得できるな。で、写真とかは当然、撮ってるんでしょ?」
「ありゃ?気が付いてたの…完璧な変装だと思ったのに…」
「アキバ系(って言うのかな?)ファッションで、会社界隈をオンナノコの2人組がウロウロしてたら大抵気が付くわ…大体、貴女達変装のセンスないわよ?」
「市ヶ谷の担当者にセンスの問題があるよ〜デスネ…う〜ん、私服が良かったカナ?」
「なかざわの私服じゃもっと無理や!大体、舞鶴近辺の流行なんて5年は神戸から遅れとる」
「お洒落に縁がないし、お洒落する¥もないもんね…何せ私達地味だから…」
「よ〜ゆ〜わ!昨年の『防女年女』にエントリされとったやんか!五輪出場者がおらんかったら間違いなくお前等がWoman Of The Yearや!」
「…地味に役場勤務がいいんデス…目立つのヤデス…」
「どうでもいいから写真!」
焦れた敦子が話を戻す。中沢姉妹との会話は寄り道が多くて困る。
「ごめん!ホイ、これデス!」
729 :
555:2008/04/08(火) 18:14:06 ID:???
Broom SistersV Plus(26)
瑞穂が愛用のPDAの画面を見せた。オッサンと、秘書と言う触れ込みの女性、佐久間町界隈で『仕込み』中のPMC関係者の姿が記録されていた。
「結構細かく収集したのね」
「あっちゃんにはバレバレだったけど、PMC系は私達に思いっきり引いてましたネ…」
「戦争の犬も『ヲ』は苦手みたい。『君子危うきに近寄らず』ね」
「そ〜ゆ〜『危うい』方々特盛りの会社で研修してるあっちゃんてホントエライデス!」
「あら?みんないい人ばかりよ?ちょっと自己表現の苦手な方とか、屈折した感情表現をする人が多いだけだけど…で、貴女達はどうするの?」
「ま、やるしかないわ…恐らく力押しで来ると思う。防衛戦闘になりそうだわ」
「コッチは『研修課題』なんで、パスできないんデス。撃退すればコッチの勝ちなんデスけどネ…」
「何か面白そうやん?一口乗せてくれへん?なかざわとつるんでたら楽しいことがあるって両用が言ってた。アタシもそう思う」
「千尋ちゃん研修中でしょ?無理よ」
「金曜の夜から月曜の朝までやったら大丈夫なんやけど…」
「『カチコミは金の曜夜から月曜未明までにお願いします』って言うんデスカ?大体、ドナタに頼むだらいいのかワカリマセン!」
「両用は楽しいかも知んないけど、当事者にとっては悪夢以外の何者でもないわ!」
「邪険にせんてもええやん!何かあったら声かけてや!なっ?なっ?」
と、瑞樹の携帯電話(市ヶ谷貸与品だ)が鳴った。
「非通知だ…誰だろ?」
いぶかしげに電話を取った瑞樹が硬直した。かしこまって二言三言話し、電話を切る。
「山本二尉からよ。横浜で食事をするから、あっちゃんと千尋ちゃんも連れておいでって…何で知ってるんだろ?」
「横浜とゆ〜ことは中華や!やっほぉ〜!さっさといこ〜で!」
立ち上がった中沢姉妹と千尋に敦子が慌てて声を掛けた。
「ちょっと!その格好で行くつもりじゃないわよね?」
730 :
555:2008/04/08(火) 18:14:51 ID:???
Broom SistersV Plus(26)
「へっ?駄目?」
「屋台にラーメン食べに行くんじゃないんだから…Tシャツとジャージじゃ駄目でしょ?それに…サンダルで行こうとしてなかった?」
「サンダルやと何かマズイんかいな?楽でえ〜けど?」
「ジャージはおなか一杯食べても大丈夫デスよ?」
「人間、立場よりも現実を愛するべきだと思うわ。中華の誘惑に負けちゃいそう…」
「まったく…身だしなみが大切です!お風呂に入って『それなりの格好』に着替えてきなさい!30分後、服装チェックをしてから出発です!いいこと?妙な格好だと怒るわよ!」
「ここは色気よりも食い気やろ?ここは現実的にやねぇ〜」
「あ〜うるさいっ!さっさとお風呂に入ってきなさい!」
寮の廊下で瑞樹と瑞穂は当方に暮れた。
「ど〜シマショ?それらしい格好と言われても、ワカンナイデス…スーツでいいのカナ…」
「私達地味系だから…」
「なかざわ!風呂や風呂!服はアタシのを貸してやる。こ〜見えても実家は神戸や!ファッションタウンや!」
「トンでもないファッションはヤデス…」
「アホ!それは梅田界隈や!神戸はちゃうワイ!」
731 :
555:2008/04/08(火) 18:16:12 ID:???
Broom SistersV Plus(27)
横浜 元町中華街近辺
「山本二尉…もてマスねぇ〜」瑞穂が感心したように言った。
建物の陰から4人は中華街入口で待ち合わせをしている彩香を『観察』していた。
中華街入口で佇む、ひっつめている髪を下ろし、革のスニーカーに白のコットンパンツ。濃い草色のTシャツに白のショートジャケット。ワンポイントに銀のチェーンネックレスでラフにキめた彩香に声を掛ける野郎共が後を絶たない。
「シームレスにナンパされてる…山手線並だ…」腕時計の秒針を確認しながら瑞樹が言った。
「みなさん敢えなく撃墜ですね…軽くいなしてます。格好いいな…」うっとりと敦子が視線を投げた。
「山本二尉って管理人さんにクリソツやんか?なかざわぁ!お前ら、何か知っとるやろ?」千尋の視力は公称2.5。本人曰く『ホンマは見えないモンまで見えんねん』らしい。それはそれでヤバイいのだが…
「憶測になるんで言えないわ。山本二尉って、謎が多いのよね…」
「お前等と一緒やないんかい?」
「似ているヒトを双子扱いしてたら、大変なことになっちゃいマスヨ?」
「せやかて、似とるやん…何でや?」
「あっちゃん…でしたっけ?」
綾香を監視していた4人の背後から、いきなり敦子を呼ぶ声がした。迂闊だ!後方警戒を怠っていたか?
一斉に振り向いた8つの目に薄いグレーのパンツスーツを身に纏った女性が映った。昼間、外人と一緒にDaiエレクトロニクスに現れた女性秘書がそこに居た。
「少しお時間をいただければと思うんだけど…いいかな?」
「…ここで良ければ…」
土地勘のない場所でいきなり自分の名前を呼ばれ困惑している敦子に、女性はカードを差し出した。
「先程はどうも。私、実はこういう者なんです」
差し出された名刺を8つの眼がのぞきこむ。名刺にはSandline Switzerlandの社名とCoordinatorの肩書きに続いてYoko Ohnoと印刷されていた。カードの隅には百合の花をかたどったモノトーンのステンシルがシールで貼り付けられていた。
「サンドライン…2004年に解散したPMC?…いや…Switzelandだから別組織?」
「綺麗どころは押さえてるようね。『有志による再結成』と理解して貰いたいな。どこの世界でもよくあるコトなのよ?」
732 :
555:2008/04/08(火) 18:17:38 ID:???
Broom SistersV Plus(28)
「オーノ・ヨーコ…絶対本名じゃないデス…」
「PMCのコーディネータが私に何の御用でしょうか?」
「あっちゃん…いえ、防女統合運用諜報科の亜麻野敦子さんに接触しようと思ってたんだけど、予想外の方が3人もいたんで、感激してるわ…用件はみんな同じなの…単刀直入に言うわよ。ウチに来ない?」
「(゚д゚)ハァ?」4人が見事にハモった。
ヨーコ(仮名)は続けた。
「防女出て、薄給で3年のお礼奉公。人生の一番の楽しい時代を白眼視される自衛隊勤務じゃ馬鹿みたいでしょ?学費他支給金の一括返還はウチで面倒を見るわ」
「私達の素性はバレバレデスカ…でも、そっちで強制服務があるんじゃないデスカ?」
「ウチも慈善団体じゃないわ。こっちの強制服務期間は5年よ。ただし、給与は最低自衛隊の3倍で作戦毎にボーナスと長期休暇ありよ。ま、実働期間3年てとこね。で一財産できるわ?在学中も社員扱いで給料を出す用意があるけど、どう?」
「うっひゃぁ〜、モノゴツえ〜条件!」
「雰囲気からすると、強襲か両用かな?あなたも一緒にどう?」
「…すぐには返事できんな…ウマイハナシはまず、疑ってかかれと親父から教えられとる」
「ウフフ…正直ね!そんなところは好きだな…物事には表と裏があるわ。あなた達がやってる『裏』はまだ、表側の『裏』なのよ?」
「私は普通がいいんですけど…」敦子が言った。なぜか小さい声だ。
「普通?無理無理!防女を選んだ時点で平凡な人生なんて選択肢は貴女に残ってないわ。でも貴女には他人が味わえないスリリングな人生の選択肢は残っているのよ?」
「私達、市役所職員希望なんですけど…やっぱ平凡なのかな…」
「暗黒面のゆ〜わくデス…コワイ…」
「オーノ…さん…でしたっけ?何とのぉアンタが煤けて見えんねん。ヤバ過ぎるっていうかど〜にも長生きできそ〜にないってヤツや…」
セリにかけられる前の子牛を値踏みしていた様なヨーコ(仮名)の視線が4人から外れた。
「露骨な勧誘はいかがなものかと思いますけど?」
「山本二尉!」
4人の背後から山本二尉が現れた。
「卒業式以来ね…」一瞬懐かしそうな表情を浮かべた彩香だったが、発した言葉はいつもの冷静な声だ。
733 :
555:2008/04/08(火) 18:18:39 ID:???
Broom SistersV Plus(29)
「山本…憲兵副長。お久しぶり…バディはお元気?」
ヨーコ(仮名)の問いには答えず、彩香は続けた。
「荒事専門の傭兵団(Sandline)がFoster-Millerと組むのは変だと思っていたんだけど、専門家もいた訳か…悪いけど彼女達はウチで研修中なの。防女に手を出すなとは言わないけど、研修期間中は彼女達の邪魔をしないでくれない?」
「邪険にしなくてもいいんじゃない?防女の優秀さは政府系機関だけじゃなくPMC関係者にも知れ渡ってるわ。大金を積んでも獲得したいと思う位にね」
「かといって、現役2号生への就職勧誘はどうでしょうね?確かに就職協定なんて破棄されてからずいぶん経つけど…」
「普通の軍隊にすら馴染めない人間もいるのよ?放っておけば犯罪者になるしかない…そんな人間の受け入れ先があってもいいんじゃない?当然、慈善事業じゃないけど…憲兵副長、貴女もそんな人間のはずよ?」
「私達は国家の番犬です。国益のため秩序を構築し、国益に都合の悪い秩序があれば…破壊します。貴女のように枷がないのはただの狂犬です」
彩香の辛辣な言葉に空気が凍り付いた。殺気が走る。
「…あははは…狂犬か…せめて野良犬くらいにして欲しかったな…知ってると思うけど、娑婆じゃ殺人は重罪だけど、戦場なら名誉なのよ?ま、私は殺人狂じゃないけどね…」
何事も無かったかのようにヨーコ(仮名)は笑った。
「…『Schwarzen Sie Lily(S.S.L)』という傭兵小隊の噂を聞いたけど、貴女達の事なのね?」
「…知らないわね…私は今はPMCの契約社員よ?」
あざ笑うような表情で彼女は答えた。(つまりそういう事だ)
「最近のPMC関係者の防女生への高評価の原因が貴女の『S.S.L』にあると今、確信したわ」
「ウフフ…喜ぶべきなのかな?悪い気はしない…お礼と言っちゃなんだけど教えといてあげる。私みたいなOGは決して少なくはないわ…じゃ、今夜はこれで退散しますわ。ああ、君達!気が向いたら連絡ちょうだいね!」
踵を返して歩き出したヨーコ(仮名)は不意に足を止めて彩香を振り返って複雑な表情を見せた。元町の喧噪の中に消えてゆく背中は千尋の言うように煤けているようにも、寂しそうにも見えた。
734 :
555:2008/04/08(火) 18:19:40 ID:???
Broom SistersV Plus(30)
「防女OGだったんだ…」
「『諸君!私は戦争が好きだ!』か…リアルに存在するんやな…」
「チョット寂しそうでしたネ…」
「やっぱり、私達って普通じゃないんでしょうか?普通じゃ駄目なんでしょうか?私は普通でいたいんです!」敦子が言った。目が潤んでいる…
「山本二尉はど〜思われマス?私達市役所勤務希望なんデスケド…」
「ドンパチの中でしか生きられない…最悪や…アタシもそ〜なる可能性あんのやろか?」
「平凡な生活は防女には許されないんでしょうか?だったら、もっと早く気が付くべきだった…」
いきなりアイデンティティーを否定される言葉を浴びせられて彼女達は大いに動揺していた。
「極限の緊張の中でしか自分の存在を感じられない…そんな人も居るのよ…自分に厳しいが故に…昔からそんなコだったな…職業の自由は日本国憲法で認められているわ。キチンとけじめさえ着ければね…私はそこまで強制する気はありません」
4人の目を1人ずつじっと見つめて彩香は続けた。
「…大切なのは自分をどこに置くか、自己をいかに確立するかです。まだ1年あります。自分がどんな道を辿り、そしてどこに行くのか、行くべきなのか、よく考えておきなさい」
「はいっ!」
4人の返事を満足そうに聞くと、彩香は足を中華街に向けた。
「さあ、食事にしましょう。室長が良い店を予約してくれたみたいだから…」
中華街入口から、目的の店にたどり着くまでには更に時間がかかった…。
熱心な客引きに加え、彩香にちょっかい出していた以上の連中や、自称スカウトや雑誌記者達が団体で、ひっきりなしに5人のナンパに動き出したからである…。
735 :
555:2008/04/08(火) 18:21:44 ID:???
Broom SistersV Plus(31)
元町界隈
街の喧噪に紛れ込んだヨーコ(仮名)に外国人女性が近づいてきた。ショートカットの金髪なのだが陽に褪せて見た目銀髪に近い。ヨーコ(仮名)の歩調に合わせて並んで歩き始める。
頭半分ヨーコ(仮名)よりも上背がある。地味な格好をしているのだが、努力は報われず周囲からは完全に浮いてしまっている。
「上(Sandline Switzerland)に引き上げの連絡をしてちょうだい。後は任せましょう」ヨーコ(仮名)が英語で指示を出した。(以下英語)
「残りは対象者の『ご招待』だけじゃないですか?準備が整っているのに撤退は惜しいと思いますが?」少し英語に訛りがある。少なくとも英語圏の人間ではなさそうだ。
「ウチ(S.S.L)は荒事は得意じゃないし『市ヶ谷の小鬼』と『Broom Sisters』が絡んでるみたいだから慎重になるに越したことはないわ。ウチみたいな弱小下請けじゃ、失敗は即解散なのよ?」
「『市ヶ谷の小鬼』とはそんなに厄介なんですか?」
「10年前、アブナイ連中大盛りの敵地に乗り込んで、各国諜報機関の猛者とマフィアを軽く手玉に取った実力者よ。当時は私も売り出し中の傭兵だったけど、嫉妬しちゃったな…」
「彼女は『魔女』か『悪魔』の方が妥当な通り名だと思うわ。『Broom Sisters』の噂は聞くまでもないでしょ?」
「…我々にとって巡り合わせがまずかったと?」
「そういう事ね…オマケに防女では『Broom Sisters』以上に優秀と評価されている生徒が事務員で潜り込んでるのよ?危険だわ。オプション契約は諦めて撤退しましょう。欲張るとロクな事ないのは過去の戦訓が証明しているわ」
「…『防女』が実力者集団と言われると、確かめたくなりますね…私も自慢できる程度のスキルはあるつもりなんで…それに私もそっち系の出ですから…いや…隊長の実力を疑っている訳ではないんですけど…」
「触発された?…そうね…貴女はウチじゃピカイチだもんね…いいでしょう。確認してみれば?もちろん『趣味のレベル』でね」
「了解。ちょっと楽しみです」
外人女はにっこりと笑うとヨーコ(仮名)から離れていった。
「…返り討ちに合わなければいいけどな…まぁ、得難い経験になるでしょうけど…」
736 :
555:2008/04/08(火) 18:24:14 ID:???
Broom SistersV Plus(32)
中華街 民美樓(みんめいろう)
「うっひゃぁ〜高そうな店や!センパイ!ごっつあんです!」
「ホントにワリカンじゃないデスよネ?私達ビンボーなんデス…」
「こんなとこ初めてだ…」
「関係者じゃないのにご馳走になっていいんでしょうか?」
4人それぞれのインプレッションを微笑で受けた彩香は彩香はチャイナドレス姿の女性給仕に予約を確認した。
「山本で予約を入れているのですが…」
「はい、お連れの皆様が先ほどからお待ちです」
「皆様?」
1名は想像するまでもないが、『皆様』とは妙だ。内海は上司にゴマをれる人種ではない。第一、そんな器用さが耳かき1杯でもあれば今頃は最低でも陸将補になっている。
「遅いぞぉ!一体何してたんだ?ボクタチできあがっちゃうよ?」
案内された個室には先客が陣取っていた。オリエンタルな雰囲気をブチこわすのは、やはり内海二佐だ。卓上に焼き豚を盛った皿と紹興酒の瓶が並んでいるところを見ると、いい気分になっている様だ。向かい側には、30代と50代位の見知らぬ男達がいた。
「あきれた…室長もご一緒ですか?蚊帳の外に甘んじるって言ったのは一体誰なんです?」
同席の男達に軽く会釈し、彩香が文句を言った。
「経費で食事の誘惑に負けちゃったんだよ〜ん!おお、お嬢さん方…私が中沢君達の研修責任者の内海です。よろしくっ!」内海は立ち上がって自己紹介した。不必要に深々と頭を下げる。やっぱり喰えないオヤジだ。
「統合運用科の亜麻野です。お招きありがとうございます」
「強襲科の張です。え〜、ご馳走になりに来ましたっ!」
「いやぁ〜大いに結構!若いお嬢さんばかりでオジサンウレシイねぇ〜宴席には華がないとね…」
「室長、そちらの方々をご紹介頂けませんか?」内海を軽く睨み付けながら彩香が聞いた。(彩香に『若い』は禁句の様だ…)
「こちらは外務省の…そうだね…便宜上、村上さんて事でどうかな?」
「結構です」村上と呼ばれた男は軽く会釈をした。
「で、こちらの方は…」内海が紹介しかかると、
「法務省の…そうですね…外務省が村上さんなので、河野ということで…よろしくお願いします」
737 :
555:2008/04/08(火) 18:25:05 ID:???
Broom SistersV Plus(33)
「村上に河野…パイレーツ・オブ・セトウチか…ヒネリが今ひとつや…」
千尋を無視するように内海が馬鹿声を出した。
「ここの勘定は法務省持ちだ。君達が思うより法務省系の裏金は多いんだ!バンバン注文しても良いよ」
「わ〜い!ンじゃ、ピータンとペキンダックとエビチリと春巻きに豚バラ煮込みと紹興酒!」
「瑞穂ちゃん、未成年でしょ!」
「へっへっへ…横浜が上か!神戸が上か!アタシのこの舌で評価したる!」舌なめずりをしながら千尋が言った。
仕切直しの乾杯(当然、未成年者はノンアルコールだ)が終わり、テーブルの上に料理が並んだ。
「外務省と法務省の方々がウチ(市ヶ谷)と一緒というのも珍しいですわね?一体どういう事なんですか?」
彩香が紹興酒を村上のグラスに注ぎながら尋ねると、村上(仮名)は恐縮したように杯を受けて答えた。河野(仮名)も敦子達から代わる代わる酌を受け、表情が崩れている…特別な性癖の持ち主でない限り、若い娘に酌をされて喜ばない野郎は存在しない。
「防女生徒の青田買いですよ。いや、苗代買いかな?上から『防女卒業生を遅くとも再来年度までに1名以上必ず採用すること』と厳命が下ったんです。で、事務方が泣きついてきて私にお鉢が回ってきたんですが…なにぶん未経験の分野なもんで…」
「…室長に頼み込んだということですか?頼む人間を間違えてますわ…早速タカられてるでしょ?」
「わははは…市ヶ谷に宴会やるよ〜なカネはな〜い!特に分室にはな〜んにもないのだぁ!」
敦子、千尋、瑞穂、瑞樹にエンドレスに酌をされて内海はゴキゲンである。紹興酒の瓶がまた1本、空になった。スケベオヤジという噂は案外嘘じゃないかも知れない…。
「外務省って言っちゃ悪いケド、全官庁中で1、2を争う横柄なトコロですよネ?そんなトコロに就職する防女生なんていないと思うし、東大出だけ採ってたんでいいんじゃないデスカ?」
ライスペーパーに包んだ北京ダックにかぶりつきながら瑞穂が指摘した。言葉にトゲがある。
村上(仮名)は苦笑した。
「我々も結構真面目に仕事してるんですよ?確かに今回は異例なんですけどね…。何でも中東の大使館が霞ヶ関に『防女卒をよこせ!』と直接ねじ込んだらしいです。どうやら防女絡みで何かあった様ですね」
738 :
555:2008/04/08(火) 18:26:05 ID:???
Broom SistersV Plus(34)
「へぇ〜あのことかいな…」エビチリの出来具合を確認しながら、原価計算をやっていた千尋がボソリと言った。
「千尋ちゃん。何か知ってるの?」敦子が聞いた。
「統合1号生が1月に中東で単独防御戦闘を実施ってヤツやと思う。新聞部戦闘公報のゲラ刷りに載ってた。アレは新入生向けの素人さん相手の武勇伝ばかりやろ?結構マトモな内容やったんで記憶に残ってるんやわ」
「…それ絡みだとすると、戦闘云々じゃなく、外交面で何らかのメリットがあったって事でしょうね…」敦子が答えた。
村上(仮名)は続けた。
「それで、枠さえ増やせば応募が殺到するだろうと事務屋がタカくくって実習枠を拡大したらしいんですが…」
「誰も申し込まなかったんだ…」瑞樹が村上(仮名)の言葉を先取りした。
「ははは…そのとおりなんです。私もリクルーターなんてやったことなんてないんで、顔繋ぎだけって事で内海さんにお願いしたんですよ。私は貴女達に『会った』だけで責務を果たした事になりますから…」
「あははは!お高く止まっとるからそ〜なんねん!」
「それはご苦労様です…でも、村上(仮名)さんも河野(仮名)さんも、室長とご同業でしょ?同じ雰囲気がありますもん。事務屋は天敵じゃないんですか?あ、同じ雰囲気と言っても下品なオヤジって意味じゃないですよ?」瑞樹がフォローする。
「誰が下品なオヤジだって?」内海が睨み付けた。
「室長以外考えられないデス…(ウグウグ)」
「あ、コイツ(酒を)飲んでやがる!コラッよこせっ!おおっ!美味い!」
「2人とも止めなさい!お酒は18歳未満はダメです!」(敦子…違うぞ…)
「河野…さんも同じ状況なんですか?」グラスと酒瓶の奪い合いをする2人を意図的に視界の外に追いやり、河野(仮名)のグラスに紹興酒を注ぎながら瑞樹が尋ねた。
「ええ、内海さんが防女学生と食事会をするので、事務方からの面倒事を片づけるのならチャンスだぞと言われたもんでね」
やっぱり内海か…恐らく二次会費用は外務省持ちだ。
「ひとつ質問してもエ〜ですか?」瑞穂から奪い取った紹興酒のグラスを一気に空けた千尋が河野(仮名)に向かって言った。
739 :
555:2008/04/08(火) 18:27:17 ID:???
Broom SistersV Plus(35)
「答えられることであれば」河野(仮名)が答えた。
「先輩達から各省庁からの勧誘の話は聞くんやけど、今までOG以外の、外務省や法務省の、それも『そっち系』の現役がリクルーターで接触してきたなんて話は聞いたことあれへん。就職戦線てゆ〜んか?何かあったんですかぁ〜?」
「全部外務省が悪い」河野(仮名)は素っ気なく言った。
「国交省を除いて財布が大きいのは外務省だ。知名度も抜群。それがいきなり防女実習枠を大幅に増やしたんで、根こそぎ防女生をかっさらってゆくつもりじゃないかと各省の事務方が疑心暗鬼に陥った。その結果、とばっちりで現場が動く羽目になった」
「申し訳ない…ウチ(外務省)の事務方がそこまで迷惑をかけているとは…」恐縮しきって村上(仮名)が頭を下げた。
「いや、私も防女とはコネが無かったんでね…。事務方の仕事なんてのは、結果じゃなく形式だから。若いお嬢さんとの飲み会1回で仕事が終わるんだからありがたい。それに、外務省のホープにも顔繋ぎできたしね…」
河野(仮名)はニヤリと笑って、村上(仮名)のグラスに酒を注いだ。
「防女をダシにした異業種交流会?いや、同業種交流会か…あと何人出てくんのかな…」瑞樹が言った。
「宴会だと思ったのに、(ワタシタチの)品評会デスカ…何か面白くないデス」瑞穂がむくれながら紹興酒の瓶をたぐり寄せる。
「それだけじゃないんじゃない?」敦子が言った。
「アタシも何との〜見えてきたな…外務、法務、市ヶ谷、さっきのPMC…敦子の実習先と関係あるんやろ?」瑞穂から紹興酒の瓶を奪い返し、自分のグラスにドボドボ注いだ千尋が言った。
「楽して面倒を片づけるつもりですね?」彩香が言った。口調が少々キツイ。
内海は紹興酒のグラスを一気に空けた。顔は赤いが、目は笑っていない。コイツ…酔ってない…
「正解!国民の血税は有効に使わなきゃね…。さて、お嬢さん達に質問だ。ある業種へ新規参入する場合、成功の鍵は何だと思う?」
740 :
555:2008/04/08(火) 18:28:17 ID:???
Broom SistersV Plus(36)
「一般企業と考えてもよろしいですか?」敦子が聞く。
「うん、かまわんよ?どうせやってることは(我々と)大差はない」
「新商品、新製品の投入ですね。それも、参入側が得意とする分野の」さすが統合運用科次席だ。立て板に水の如く回答が出る。
「徹底した宣伝戦略…カナ?某バランス栄養食なんかはソレで売ったと言われてマス」
「市場へのインパクトやろ?」
「競合他社の排除…かな?ネガティブキャンペーンも含めて…」
4人の回答に満足そうに内海は頷いた。
「概ね正解だ。で、我々の業界でも新規参入業者が君達が言った全てを実行した。参入元はPMCで、参入先は民間企業の諜報系だ」
内海は続けた。
「荒事が敬遠される諜報系業務に武力を集中投入し、荒っぽく、かつ素早くクライアントの依頼に応えるようにした。クライアントから見れば『早い・安い・美味い』だが、同業者はたまったもんじゃない。諜報系は基本的に平和主義者が多いんだ」
「ンなコトナイデス…」
「首都高でスクラップを大量生産した英国の諜報系の方もいましたけど?」
早速ツッコミを入れた中沢姉妹を無視して内海は続けた。
「彼らは、意図的に荒事を引き起す。自分の土俵で勝負をするためにだ。外資系企業への暴力団の介入の実力排除など、ここんとこ刃傷沙汰が絶えない。もちろん暴力団をけしかけているのも、排除するのも彼らだ」
「彼らは市場を占有するため、人材の引き抜きを始めました。市ヶ谷の人材は大半は自前でしょうが、『契約社員』の多い外務省は開店休業状態です。行方不明になった者も少なくはありません」村上(仮名)が身内の事情を話した。
「法務省も外務省も新規業者の『営業攻勢』でパンク寸前だ。いくら日本警察が優秀だと言っても、既に交番の駐在が対処できるレベルを超えている。」
「SATとか、機動隊じゃ駄目なんかな?」
千尋が聞いた。どちらも激しい肉体訓練で知られている。少なくとも『精強』であるのは間違いない。
「SATはもともと集中運用の部隊だから。広域展開なんぞできない。機動隊は…ありゃ、基本は凶暴な警備員だ。軍隊相手では役に立たない。まぁ、専門の部隊があるにはあるんだが、殉職者の補充がままならず、未だに再編成中なんだ」河野が答えた。
741 :
555:2008/04/08(火) 18:32:55 ID:???
Broom SistersV Plus(37)
「そんな訳で、新規参入業者に対し日本国内で活動する各国の既存業者は一致団結して排除を行おうとしたんだが…」村上(仮名)と河野(仮名)を受けて内海が続けた。
「既存業者の中に彼らを『下請け』で使っている所があったんですね?」
今度は彩香が答えた。
「そうだ。残念ながら市ヶ谷と霞ヶ関と桜田門じゃ、表立って彼らを押さえ込む事はできん。でも、ここ(日本)で好き勝手されたんじゃたまらん。で、彼らに『行政指導』をしようというコトになったんだ」
瑞穂に酒を注ぎ足されたグラスを空けながら内海が答えた。
「行政指導?それって普通『報復』っていうんじゃないですか?」
「無職をニート、引きこもりを自宅警備員と言い換えるのとおんなじデス」
「省庁間協力と言っても担当者レベルの非公式なヤツやろ?」
中沢姉妹と千尋からツッコミが入るが、ニヤニヤ笑いで内海は受け流した。
「…運良く民間企業実習希望を出した諜報科学生が居たと言う事ですか…」
敦子が言った。目に怒りがある。
「そのとおりだ。Daiエレクトロニクスに諜報員を送り込み、同時に周辺に、業界で売り出し中の諜報員をうろつかせた」
「諜報員として実習してるんじゃありません!」
「売り出してマセン!非売品デス!」
「これ以上深入りしたくないです!」
「あのなぁ〜みんな…相手はそ〜思てへんで…絶対…」
「防衛省が中沢君達と防女を使って何かを始めたとしか思わんだろうな」河野が自らの視点をでの感想を述べた。
「わざと誤解するよう仕向けたんですね」敦子は言った。
「そういう事になりますね。我々の存在は相対的です。絶対的な基準はありません。それに無いものをあるように見せかけるのは諜報の初歩の初歩でしょう?」
村上が当たり前の顔で答えた。どうやら見た目以上に『場数』を踏んでいる様だ。
「山本二尉もご存じだったんですか?」暖簾に腕押しみたいな野郎では話にならない。ちょっとでも手応えがある人間の方が、まだまだ善人に思える。
「おおよそはね…でも法務省と外務省と合同で『行政指導』するとまでは思わなかったわ…知ってると思うけど、室長の通り名は『都会の狸』よ?野生の狸以上に狡猾でしぶといわ」
「いやぁ〜、お褒めにあずかり恐縮だなぁ〜」
「褒めてマセン…イヤミだと思いマス…」
742 :
555:2008/04/08(火) 18:40:20 ID:???
とりあえず、繋がったところまで…
春休みの話が新学期になっちゃったな
あと15レス位でおさまる…かな…
GJ!です。
続きが楽しみですな
ところで、
>>738-739の外務省の苗床リクルート話で
>>173の
>現時点での、防女ミスコン(まぁ、一部教官・助教を除くと全員ミスだが)で
>たぶん一位間違いなしの繊細かつたおやかな美貌の持ち主なのだが、
>性格が、とてつもなく大雑把で豪胆な為、メイド科で持て余され、強襲で
>「あそこまで大雑把な奴に特殊戦は無理」の一言で放り出され
>似たような理由で衛生も会計も整備からも御呼びがかからなかった某学生。
とか使えませんか?
見た目だけでは、イットーショーな娘ですし、あとは「あまり口を利かないで黙ってろ!」と因果を含まれて
「面接」にだけ行けば・・・・
とりあえず、防女からも出した、面接を行った・・・で、現場は「仕事をコナシタ」と。
行く行かないは本人の自由だし。
ど〜ですか?
744 :
583:2008/04/08(火) 21:02:44 ID:???
555様
投入御疲れさまです
続編をお願いします
話は変わりますが
>>716の手芸部部長の専攻は
どこでしょうか
個人的には
>>653や
>>675と同じ施設科ではないかと思いますが
745 :
653:2008/04/08(火) 21:05:33 ID:???
彼女は施設科ではなかったよーな・・・
746 :
555:2008/04/08(火) 21:16:01 ID:???
書いてから気がついたんだけど
最初の「手芸部部長と語る」とは部長が代替わりしてるんじゃないかと…
所属不明であるも
SISのQ様命みたいな、ある意味ヤバイ方が部長になってるのでは
ないでしょうか?
「無駄にグレード高い」
手芸作品を出してほしいと思っています
747 :
583:2008/04/08(火) 21:17:34 ID:???
748 :
583:2008/04/08(火) 21:19:38 ID:???
話は変わるが
単独踏破試験で高山に降下させられるのと
樹海に降下させられる割合はどうなっているのだろうか
749 :
744:2008/04/08(火) 21:21:41 ID:???
>>746 同じだと思っていました
前回から数ヶ月しかたっていないこともあり
別人とは考えていませんでした
山本二尉の、あまりのMMK(モテテモテテ困る)ぶりと、法務省の苗床刈りで
>>241の、実習潜入偽造が「零細芸能事務所に所属する売れないB級アイドル」
と、ゆーのを思い出した。
・・・あと、内海室長の胡散臭さとか
なんか、大掛かりな工作で内海室長が社長役、秘書兼事務兼マネージャーが山本二尉で・・・とか
考えてしまった。
「都会の狸」の胡散臭さ全開のトークと、防女地味系容姿学生を数人「所属タレント」として
売り込んで「いやいや うちのコたちは良いコばかりですよ」と煙に巻く
・・・内海主役で一本読みたくなってきました
753 :
名無し三等兵:2008/04/09(水) 06:47:12 ID:3GBWXDqS
新一年生の「卒業試練」準備は、卒業(決定)生追い出し飲み会とかから始まっていると言える。
なんと言っても、「最近」単独踏破訓練から無事生還した貴重な体験の保持者である!
故に、途中から「体験談」の聴講になる訳だが、そこで偶に出てくる話が、どう聞いても「怪談」にしか
聞こえない不気味な話。
若い娘が独りで山を彷徨っていると、通常ありえないようなことが色々在るらしい・・・・
>>753 そういえば過去の設定に自殺体をみたとか
過去のOGの幽霊をみたとか
怪奇話が多い
今年は暖をとろうとして歩いていたらテントを見つけ、
近づいているみると硫化水素発生中、入るなと書かれていた
酸素マスクをつけて(その学生は富士山麓へHALOで降りてきた)中にはいると
洗剤と入浴剤が散乱し、若い男女の死体を見つけたなんていうことがあったかもしれない
>>752 むしろ田沢みたいな不思議タイプの学生の方がよいのではないか
話は変わるが、山本2尉の学生時代の話を読んでみたい
張学生の関係で強襲科の鳳学生や源田学生とも接点があったらおもしろい
たとえば格闘技や自由降下・射撃など共通の特技があったらさらにおもしろい
>>241 麻薬汚染の潜入捜査には使えそうだ
>>337みたいなバージョンもありそうだし
過去のSS(きゃっとふぁいと)もこのバージョンの変形版
あと少年院に潜入させるパターンもある
そういや、きゃっとふぁいとSS(両用三人娘・・・主に富樫)のヒト
最近書き込みないですね
まだ、スレにおられるのでしょうか・・・
758 :
名無し三等兵:2008/04/09(水) 20:54:38 ID:TYmFFQQ4
>>625 中国の毒餃子工場を襲撃するためではないのだろうか(笑)
でも、用務員のおじさんは他省庁からの勧誘に抗議しないのだろうか
なんでそういう書き込みするかな・・・・
760 :
555:2008/04/10(木) 00:51:33 ID:???
>759
ひょっとすると…私って迷惑?
758氏の発想の飛躍には、ため息が出ることも、感心することもあるんだけど…
全く迷惑ではありませんが、農林水産省が他国の一私企業に対して
テロを行うと言う発想にため息が出ただけです。
農水省のシステムとか、戦略物資としての食料・・・遺伝情報戦略とか、
おいしいご飯を毎日食べて給料をもらえる公務員サイコー・・・とかを
考えていたもんで。
>>758は極端にしても
防衛に関係ない省庁からも勧誘がきて
防衛省は困惑しているはず
何か対策を練っていると思う
>>738 早速、サムライガールの活躍がネタになっていますね
内国治安系省庁と海保からの募集は、それなりに以前からあったから
困惑は無いと思うが、全く無関係な行政機関からの話には苦々しく思っているはず。
ただ、中堅幹部養成校としての性格から”現場”における、ある意味オールマイティな”素材”で
ある防女卒業生を欲する現業部門は多いと思われる。
766 :
名無し三等兵:2008/04/10(木) 22:01:18 ID:+rxmxgMw
”スカウト”ネタだが、声をかけたのが、前スレに出ていた「女の娘好き」な学生で
戦場の血の海を渡ってきた歴戦のツワモノでなく、ほんとーに、単なるスカウト要員として
雇用されていただけのお姉さんが、「学生」の好みど真ん中だったら・・・・
「お茶・・・いいわよ。ところでこの辺初めてみたいだけど引っ越してきたの?
ふ〜ん ホテルに宿泊してるんだ・・・独り部屋?
だったら時間もあるし、ホテルで話聞くわ 資料あるんでしょ?」
・
・
・
・
・
翌朝、門限破りで帰校してきたその学生だが、説教と懲罰が待っているというのに
ご主人が大事にしていたカナリアを食べた猫のような満足気な顔をしていたと言う。
>>766 泣くほど噴いた。
最後の2行の秀逸な表現に心から賛辞を送る。
生徒のスカウトに校内にいるPMCのメンバーが絡んでいることはないだろうか
学生名簿は公にはされていないはずだし
どこから学生の情報を仕入れるのだろうか
769 :
名無し三等兵:2008/04/11(金) 21:25:16 ID:VzkyJ/43
防女の学生は、見た目からして娑婆の女子校生と違うのです。
あと、完全拘束体制なんで防女周辺で張っているだけで
それなりに引っかかります。
それ以外に、「名の売れた学生」とか。
防女でも、ダミーの学校名とか使っていても、学校周辺を張られていたら
(法を守っている限り)なんともできないのが実情です。
・・・それに、時期によりますが休日の正門に車がずらりと並んで
「ご飯食べない」と役人くさい連中が色々。
”無料の足”兼”外出時飯代”にしているバブル時代の大学生のような事をしている剛の者も
おりますが、あんまり調子にのると逃げられなくなるので、「確約先」に絞ってる娘とかが
ちらほら居る程度です。
・・・・・あと、某省庁スカウト担当は、担当学生を射止めたという「宝くじで一等賞」にあたったような
幸運の後、やっかまれた同僚・先輩・上司・官房に「嫁さんのルートでの色々」を強要されたあげく
地方政治家だった岳父(嫁さんの父)の地盤をついで、現在某政党陣笠議員をしているとか
中華の警察学校では聖火防衛隊なるボランティアがあるとかw
連中が長野に来た日には在日チベット人などより右の街宣車の方が余程始末に負えなくなる。
かと言って、それ相応の防御策を提示しないと向こうも引き下がらないだろうなぁ…。
そこそこ納得して頂けて(見た目は)ソフトな警備って事で防女生を盾に引っ張り出す…
(もといこれは自主的な参加だボランティアなのだ)
・・・・未成年を「表」に引っ張り出して、衆人環視の元で
なんかあったら誰が責任とるんだ?
そういうのは警察の機能だ。
少しは防女の目的と機能を考えて欲しいな
772 :
名無し三等兵:2008/04/12(土) 16:32:04 ID:XmG+hf3R
>>770 こんな要請が来るはずもないし
来たとしても校長が断ると思う
学校自体、学園祭のドラグノフガール襲撃未遂事件、銃すり替え未遂事件や
きゃっとふぁいと事件、マッドサイエンティスト事件など
中国工作員がらみの事件で痛い目にあっている
あと、過去にも1号学生が職場研修やスポーツ交流で
中国に行ったときもいろいろあったみたいだ
>>772 学校でスカウト撃退マニュアルを作っているのではないか
774 :
773:2008/04/12(土) 16:34:50 ID:???
>>773 ある種の「職業訓練学校」としての側面もあるし、ごく一部進学を除いて
ほぼ全員が就職するから「職業選択」という側面からも
あまり露骨な事できんのよ。
防女に金を出して管轄してるのは防衛省でなくて内閣府だし。
防衛省に行くのが多くても、「必ず」と言う義務でもないから
他の国家機関がスカウトをかけてきても文句は言えない。
近年、高等部学生(主に一年生〜二年生)を対象として、「就職セミナー」を
各省庁や民間企業が「足アゴお土産つき」で開催しているけど
今でも一番多く卒業生をとっているのは防衛省・自衛隊なんだな
4月も上旬を過ぎたが、未だに山を彷徨ってる卒業保留の学生の話とか
防女は海外の士官学校との交流はあるのだろうか
防女への留学生は過去にロシア人留学生の話が出ているが
逆の話はないのだろうか
778 :
名無し三等兵:2008/04/13(日) 20:07:22 ID:v3wFdDwn
無いよ
基礎設定にあるけど「中堅幹部養成校」であって「士官学校」でないから。
防女の卒業生は、まず「現場での精鋭」たる事を期待されている。
日本の士官学校とは、まず防大であって、ある種の「職業訓練校」かつ「予備学校」の
性質を伴わせ持つ防女に留学生が入る余地も出る余地も無い。
「政治」が求めても、OG群と、その意が強く働く内閣府が認めない。
故に、外から見ると「防女」は結構ブラックボックスに見える。
多額な国家予算(もちろん直接計上されるものばかりでは無い)を使い
毎年100名強の子供たちを受け入れ、6年の間、僅かな休暇を除いて
ほぼ、完全拘束体制を維持し、卒業生の機能とスペックは軍事的に見ても
基準を凌駕している。
国内からはさておき、海外からは得体の知れない機関と見なされていなくもないのが
国立防衛女子校と言う学校である。
779 :
555:2008/04/13(日) 20:13:04 ID:???
「羨ましい」と思う政府高官が1人でもいれば
各国に防女の劣化コピー校はできるだろう
海外への留学については、留学先に防女に相当する
学校がなければ駄目だろうし、政治的、軍事的な問題も
あると思うので、「輸出」はないんじゃないかな?
「門外不出」とか「一子相伝」「数量限定」「期間限定」
なんて言葉に弱いのはどこの国も一緒
そんな訳で防女の実力は過剰に評価されている感がある
だから、三年間の強制服務が終了した卒業生に対してのスカウトが
激しくなっているのだな。
あるOGは、自衛隊を円満退職後、語学力を活かして外資系企業に何通か
履歴書を送ったら、本国の親会社から資本系列の警備・軍事系会社の
幹部候補として迎えたい、と役員が直接やってきたそうだ。
本人、商社希望だったんで断ったそうだが。
ちなみに、防女時代に受けた専門は「兵站の分析・維持・改善」で
機動的な海外派兵が現実化しつつある防衛省・自衛隊から
「円満退職」するのに、色々と裏技を使ったとの事。
>>778 莢「じゃあディーナちゃんって何者?」
ディーナ「それは秘密だ(ニヤリ」
タマ「………アヤシイ」
>>779 >「羨ましい」と思う政府高官が1人でもいれば
>各国に防女の劣化コピー校はできるだろう
予算どこから持ってくるんだ?
ちなみに、旧共産圏とか独裁国家で、子供時代からの特殊兵の選抜と訓練は
ありきたりな存在である。
防女の特異な点は、その存在が民生面に対しても組み込まれている事で
卒業生が3年の強制服務終了時点で原則自由になる点。
これを知った各国担当は、最初は欺瞞宣伝・工作だと考え、一般人に混じった
防諜・カウンターテロ組織の構成員だと疑っていた。
(現在は、さすが金満日本・・・・らしい)
783 :
555:2008/04/13(日) 22:15:37 ID:???
>>782 5年、10年スパンで考えて欲しい
戦争時、自国の人的資産の約半分を活用できるという事実に
理性的な面以外で目を背ける人間は存在しまい
特に、第2次世界大戦時のドイツ、イギリスでは女性軍属がかなりの
数存在していたのは言うまでもない事実だ
と…ここまで書いたが…
昭和20年代から続く防女。鉄とか竹とかのカーテンの内側で、
「いいなぁ〜」
と思う独裁者がいるのではないだろうか?
で、一旦設立されたら事なかれ主義の国家の日本(何せ世界一の社会主義国家だ)
と同じで存続されるんじゃないかな…
ロシアにも軍事学校があるらしい…いやぁ〜、BS3+に登場してるんで…
とりあえず、「劣化コピーはある」ということにしといてください!
おながいします
了解しました!
あと、続編、新作お待ちしております!
上レスにあった、ジャイアニズムな幼馴染がやってくるSSとかを
期待してしまいます!
>777
陸海空の自衛隊の選りすぐりの美人で、中国語ができるのを
北京に派遣して、人民解放軍の若手士官と交流させたらどうか?
彼らは喜ぶでしょう。
妙なのが来たな・・・
ところで、「ガーデン」ネタなんだが、入学以来、座学系はともかく
実技系で、助教の世話にならなかった事は無い!と、言うくらい
防女カリキュラムに不適応を起こしている某学生。
なんとか3年生に進級できたが、高等部進学で移った寮の新たな同室は
座学も実技も軽やかにこなし、成績不良組の苦労が理解できない恵まれたオンナ。
同室のバディは、教官や助教が実技補習の手伝いや補佐や尻拭いをやらされるのが
防女の伝統で、露骨に嫌な顔をしないまでも、内心苛立ってるのが感じられる毎日に
萎縮寸前だったのだが・・・・ある日、バディがペアを組み2泊3日で卒業試練のマネゴトを
行う実習において、食料無しで出発した後、相方が自然の幸の探索・見分け方・調理・保存が
一切できない為、「ガーデン」で鍛えた経験で一切の面倒をみたところ、タイヘン感謝され
また、最後までほとんど絶食で課題を終えたペアが半分を占めたのに対し、それなりに
充実した食生活が反映した為か、ゴール直後から通常並に動けた結果 A判定を獲得。
それ以降、彼女の「餌付け」に励んでいるが、「ガーデン」の先輩から
「それってアタシらの伝統」と言われたそうである。
787 :
555:2008/04/14(月) 17:48:06 ID:???
Broom SistersV Plus(38)
「本件は外務省と法務省も協力する。そんじゃ、『行政指導』の打ち合わせといこう!」
瑞穂のツッコミは軽くスルーされた。やっぱり狸だ。わずか10年で閑職の情報分室を諜報系特務部隊のトップにまで押し上げただけのことはある。
「まず、奴らのカチコミは土曜から日曜の未明にかけてだ」内海は自信たっぷりに言った。
「こちらの事前偵察でも、そのセンが濃いんですけど、なぜ断言できるんですか?」瑞樹が聞く。
「道路占有許可申請と夜間作業申請が台東区役所と所轄に提出されている。Daiエレクトロニクス近辺でも夜間停電とか、道路工事とか、テナントの害虫防除、ワックスがけとか、いろんな名目で夜間から早朝にかけて無人になる様、細工されてるけどね」
「…律儀に申請出してるんデスネ…ちょっと意外デス…」
「都内で許可なしに何かやってたら、間違いなくしょっぴかれる。この手の業務なら、君たちが思っている以上に警視庁は優秀だ」河野が言った。
「中沢三曹。君達の見立てはどうかな?」内海が(暫定ではあるが)階級で聞いてきた(つまり、真面目な意見を求めているということだ)
「日曜日未明に作戦開始と仮定すると、90分以内に全てのカタをつけなければ不都合が出ます。Daiエレクトロニクス内のPC及びサーバ類を一挙に運び去ろうとするのなら最低でも付近の封鎖に1個小隊。搬出に1個小隊規模の人員が必要です」
「近辺の道路状況から、機材搬出には2トン、もしくは4トントラックが使われるものと思われマス。おおよそ5台ないし6台が必要でしョウ。機材よりも、兵員輸送によるものデス」
「亜麻野さんはどう思うかな?」
「日曜日未明というのは正解だと思います。ソフトハウスの場合、午前2時頃までは『通常営業時間』ですので一般的な『深夜』の作戦は無理です」
「やっぱ、フツーに『朝逃げ』ってあるんだ…」
「何や?その『朝逃げ』っての?」
「ソフト業界の夜逃げの事です。大抵、夜中は営業中なので未明に逃げるそうよ」
「ほんまかいな…となると、新聞屋とカチ合う可能性があるんやないか?」
「オフィス街は土日祝祭日の新聞及び宅配便の配達は普通、行われないわ。月曜日がスゴイことになるけど…」
788 :
555:2008/04/14(月) 17:52:47 ID:???
Broom SistersV Plus(39)
「PMCを排除しただけでは、『行政指導』にはなり得ません。ウチや霞ヶ関、桜田門が表立って動けないのなら、尚更です」
「そこらへんはボクの仕事だ。相手より仕込みが遅れてるから忙しくなるけどね」
「このコ達は力仕事ですか?随分薄情なんですね…」
「どこでもペーペーは下働きに決まってるよ?それを期待しての『お食事会』だ。場数を踏ませるのも親心。優秀な人材育成に助力するのは我々社会人の重要な義務だからね。それに防女生はボク以上にタフだ。それについては認識を改めた」
「…やっぱり高い食事についた…」
「室長ズルイ!」
「ま〜、しゃ〜ないな…アタシも混ぜてくれるんやろ?メシ奢ってもろたら礼はしとかなアカン」
「…協力したくはないんですけど…実習先の危機ですからね」
「話は決まった。現場指揮は彩香君に執ってもらう。キミ達もOGの実力を見ておいた方がいいよ。じゃ、彩香君、手順を出してくれ。おおよそは決まってるんだろ?」
内海の言葉を受けて彩香が作戦案を述べた。
「目的がはっきりしている以上、私達の採るべき手段は決まっています。まず。Daiエレクトロニクスを狙う連中が閉鎖する区域の更に外側から閉鎖を実施。侵入及び撤退路を遮断します」
「次にPMC側の閉鎖部を一部占拠、ここを起点に閉鎖区域内のPMC要員に対しゲリラ戦を展開。彼らの戦力を削ぎます。十分時間稼ぎができたら消防車を投入。火事場見物の野次馬と共に、彼らの撤退を余儀なくさせます」
「…もしかしてアタシの研修先が消防庁なのも…」
「無いものをあるように見せかけるのは、村上さんの言うとおり、諜報の初歩の初歩よ?内海室長はこれ以上の事を平気でやるけど?」彩香は笑った。
「…諜報業界ってのはオトロシイところや…でも消防庁が動くんかいな?」
「消防庁には貸しがかなりあるから大丈夫だ。一応、張君もエサにしてある」
「…ホンマ強襲科でよかった…諜報は魔物の世界や…」
「河野さんは閉鎖区域外からの閉鎖をお願いします。夜間飲酒取り締まりとか交通検問のレベルで十分です。彼らが武装して侵入できないようにしてください」
「貴女達は、Daiエレクトロニクスのガードを行って下さい。亜麻野さんは人的資産の保全、張さんは私と一緒に遊撃隊として閉鎖区域内の武装解除に臨みます。で、室長?」
789 :
555:2008/04/14(月) 17:53:27 ID:???
Broom SistersV Plus(40)
「ボクは荒事は苦手なんだ…市ヶ谷で留守番してるよ。ああ、遊撃隊の人員追加は引き受けた。それと、PMCの狙撃要員排除もね。SATや習志野はダメだけど、同等以上の特殊作戦向きの連中を手配するよ。コネがあるんだ…」
「…お任せします。それでは、作戦開始は明後日午後10時。作戦起点は相田学園横浜料倉庫前駐車場とします。防女の皆さんは各自準備をよろしく。尚、一部を除いて便衣での戦闘となるので、それなりの格好で集合してください」
「何で寮なんデスカ?」
「『戦争大好き全開ちゅ〜ねん』を使うつもりデスネ…」
「『お仕事』の関係で今回、特別に協力してくれることになってます。ひめゆり会との契約外なので、ボランティアでの参加です」
「ボランティアで戦争なんて聞いたことありません」
「室長はケチだモン…しっかし…セコイ…」
「手順が決まったところで、中締めとしよう。ああ、『お土産』を頼んでおいたら?何せ法務省のおごりだから…」
「え〜と…ブタマンと春巻と餃子と小籠包!月餅とマンゴープリンを5人前ずつお願いシマス!」
「ほ〜ちゃん食べ過ぎ!」
「みんなの夜食デス!問題ありまセン!」
「何で5人前なんや?」
「2人前はワタシノデス…」
「そんなに食べるとリアル使用前、使用後になるわよ」
「何デス?ソレ?」
「瑞穂ちゃんの写真撮って、その後瑞樹ちゃんの写真を撮れば、美容食品のCM写真になるってことよ!」
「あははは…おもろい!」
店を後にしたアダルトな方々は、『お約束通り』二次会になだれ込む模様だ。未成年は帰寮するにだが、千尋が内海に近づき、何やら話しした。
内海ニヤリと笑うと、近所のコンビニに入り店で購入した商品が入ったビニール袋を千尋に手渡した。
「内海さん。ナンボかかりました?」
「ああ、これぐらいはいいよ。張君には迷惑かけてるみたいだから」
「え〜ヒトやなぁ〜」
「領収書貰ってるに決まってマス…」
790 :
555:2008/04/14(月) 17:54:46 ID:???
Broom SistersV Plus(41)
元町から約50分。ナンパをかけてくる連中を中華街で学習したあしらい方で軽くいなし、電車を乗り継いだ4人は寮の近くに戻ってきていた。
既に23時を過ぎているので人影もない。この季節はアブナイ方々が出没するはずなのだが…不良どもに語り継がれている相田学園横浜寮の『都市伝説』に恐れをなしているのかも知れない。
横浜寮の都市伝説は、関係する団体を珍走団、ヤンキー、チーマー、体育会系大学生、サラリーマンと、一定のローテーションで変更しながら昭和30年代からかれこれ40年以上も延々と続いている。
最近では、女子寮生の下着(もしくはその中身)を目的に忍び込み、人生に劇的な変化をもたらした方の話が多いと聞く。
例えば、筋骨たくましい『自警団』に『捕獲』後、内蔵の一部に裂傷を負い、ゲイバーのオネエに華麗に転身したサラリーマンや、女子寮生の後をつけて怪しい行為に及ぼうとして、女性恐怖症に陥った色男とかの話とかである。
数年前には、珍走団が女子寮生をクルマで強引に『お持ち帰り』しようとして、主要メンバーが失踪したという事件もあった。警察の捜査にもかかわらず、彼らは未だに見つかっていない…
(最近、アフリカ某国で活動する傭兵団を取材したビデオの中に失踪したメンバーの姿が映り込んでいたという未確認情報があるが…)
「ここでいいんじゃないかな?平地だし、広いよ?」
「そ〜やな。寮まで追っかけられるとマズイやろ…あそこは戦争大好き全開ちゅ〜ねんと、防女生徒ばっかりやから、向こうが望もうが望むまいが戦闘になるわな…」
「血の気が多いヒトばかりだモンね」
「という事で、そこの方、誰に何の御用でしょうか?」敦子が暗がりの中に声を投げると、元町でヨーコ(仮名)と話をしていた外国人女性が現れた。
「見くびられたものね…最初から知っていたのか…」(以下英語)
「そんな訳じゃないんですけど、深夜の住宅地に貴女の容姿では目立ちすぎますわ…っと!」敦子が答える間もなく、黒塗りのナイフ唸りをあげて敦子の喉元を襲った。スウェーバックし、ナイフをかわした敦子が叫んだ。
791 :
555:2008/04/14(月) 17:55:22 ID:???
Broom SistersV Plus(42)
「離れて!」
一瞬で安全距離をとって4人は臨戦態勢に入った。(さすが防女!)
「わぉぉ…コワイ!オバサンダレデス?」『おみやげ』の包みを護りながら瑞穂が叫んだ。
「そんなモン振り回したらアブナイやんか!オバハン!!」
「ナイフか…オバサマにしてはまぁまぁかな?」
「ちょっと!みんな!初対面の方にオバサンは失礼よ!言い方があるんじゃない?」
現役バリバリの傭兵に対して『まぁまぁ』の手厳しい評価。加えて「オバサン」という女性にとっての禁句が4連続で浴びせられた。冷静な人間を怒らせるには十分だ。
怒りのオーラを発散させながら身構える外人女に対峙した敦子が言った。
「誰って訳じゃないみたいですね。それじゃ、誰かお相手してあげません?」
「食後の運動かいな…無手ならえ〜よ!」
「お酒入ってるんで(お酒が)回っちゃいマス…それに手が塞がってマ〜ス」お土産の入った袋を持ち上げて瑞穂が答えた。
「…それでは私が!」
「それじゃ瑞樹ちゃんヨロシク」
「じゃ、離れて!」
瑞樹以外の3人は更に大きく距離をとった。一歩前に出て瑞樹が戦闘開始を告げた。
「んじゃ、どうぞ!オバサン!」
「アタシはまだ二十歳だっ!」
矢継ぎ早の攻撃をかわした瑞樹は驚いたように言った。
「はたちぃ〜?若いんだぁ…けどやっぱ見た目オバサンじゃん…う〜ん…シミを何とかした方がいいかな?白人は肌が弱いらしいから…」
「まだ言うかっ!」
「ひゃぁ〜こわい〜」
一気に距離を詰め、手首を狙うと見せかけて喉を狙ってきたフェイント攻撃をギリギリでかわし、側方に回り込みながら距離を取った瑞樹は、背中に隠し持っていた短刀(ナイフではない)を抜き放った。
瑞樹の愛刀、刃長7寸(21.5cm)。直刃の肥前国忠次(ただつぐ)が夜目に白々と光り、瑞樹の顔に不敵な笑みが浮ぶ。
792 :
555:2008/04/14(月) 17:56:03 ID:???
Broom SistersV Plus(43)
「白兵戦風かな?(ナイフの)使い方がちょっとマズイと思うんだけどな…そんじゃ、行きますよぉ〜!」
夜の闇に漆黒と白銀の光が交差した。ナイフが空気を切り裂く音と、刃が咬み合う音だけが、薄暗い街灯に照らされたナイフの煌めきとともに、深夜の公園に響く。
急所を狙ってくるナイフを余裕をもって受け流しながら、瑞樹が間合いを詰める。絶対的な手数は外人女が多いのだが、瑞樹に圧倒されている。恐らく自分が経験しているナイフ捌きではないので当惑しているのだろう。
戦場ではサブアームのナイフなのだが、小太刀は立派なメインアームだ。そこらへんの認識の違いもあるのかも知れない。大体、日本国内で銃器の一般所持は認められていない。
マカロフの劣化コピーが裏市場に大量に出回るまで、渡世の方々は短刀を日本刀をメインアームにしていたのだ。要するに光モノに対する歴史が違うのだ。
超接近状態にまで距離が詰まり、2本の刃の鍔元がかみ合った。瞬間、瑞樹の右手が忠次を持ったまま、身体の外側から内側に回り、外人女のナイフが遠くに放り出された。瑞樹の得意技『裏からの巻き技』だ。
剣道では奇襲技として知られているが、小太刀のそれは珍しい。もっとも、防女では『中沢の巻き技』として全校レベルで知られているので、誰も引っかからないが…
「はい、おしまい。(ナイフに)力が入り過ぎです」
後方に距離を取った瑞樹を呆然として見ていた外人女だが、まだ戦闘意欲は萎えていない。怒りと屈辱の混じった声にならない唸りを上げ、瑞樹に掴みかかろうとした。
「ひゃぁ〜マジですぅ?」
忠次を大きく横に薙いで牽制した瑞樹は言った。
「悪い…格闘苦手なの…誰か交代してくんない?」
793 :
555:2008/04/14(月) 17:56:43 ID:???
Broom SistersV Plus(44)
「ほんじゃ、いっちょアタシが!」
千尋が、手に提げたコンビニのビニール袋の中からドライジンのハーフボトルを取り出した。なるほど…内海がコンビニに入って行ったのはこのためか…
アルミのキャップを音をたててねじ切ると、中身を喉に流し込んだ。口を付けずにドボドボ注ぎ込む、某映画を十分意識した飲みっぷりだ。
手の甲で口を拭った千尋は、満足そうに酒精の混じった熱い息を吐くと、手のひらを上に向け、人差し指と中指をチョイチョイと動かした。映画・漫画で毎度おなじみの挑発ポーズである。
「最近、これにハマってんねん。ほな、かかっておいで!オ・バ・ハン!」
ドライジンにハマっているのか?それとも酔拳にハマっているのか?恐らく両方だろう。
組みに来る相手の攻撃を映画の如くアクロバティックな動作で翻弄する。
映画で演じられている酔拳は『本物』と違い、千尋の南拳(南派洪家拳)がベースになっている。そのため、真似っこは比較的簡単らしい。本物の酔拳も、南派洪家拳も足場の悪い場所での格闘を念頭に置いているため、共通点は多い様だ。
どうやら、千尋は『手加減』しているらしい。といっても、攻撃だけだ。酔拳の酔盃手が先程から何度も決まっているのだが、相手にはつねられた程度の痛み(とアザ、それと屈辱感)が残る程度である。
本気の彼女の酔盃手は十円玉硬貨を複数枚、まとめてひん曲げるだけの威力があるのだ。
何度目かの攻撃をかわすと、外人女の高い鼻を捻り上げ、ドライジンの残りを一気に喉に流し込むと
「オバハン!も〜え〜やろ?今夜はこっちの勝ちや…それと…手加減すな!アホ!」
と言って突き放した。
794 :
555:2008/04/14(月) 17:57:48 ID:???
Broom SistersV Plus(45)
「はい、どうぞ」
敦子は、鼻を押さえている外人女に、ナイフの柄を向けて差し出した。目を見つめる。
「貴女も本気じゃないでしょ?」
一瞬、戸惑ったが彼女はナイフを受け取る。ばつの悪そうな笑顔を見せた。
「貴女達の方が実力は上みたいね…」
「Daiエレクトロニクスを狙ってるんでしょ?止める事はできない…ですよね?お仕事ですもんね…」
「…小隊長の後輩だけの事はあるわ。Daiエレクトロニクスには絡んでないのよ。貴女達が出てきたんで撤退したの…手加減してくれた『お礼よ』でも、次は負けないわ!じゃぁね!」
踵を返すと外人女は闇の中に駆けていった。
「1対1ならあっちの勝ちよね…次なんてあんのかな?あるとヤバいな…巻き技は1回こっきりだもんね」
「千尋ちゃんは大丈夫デショ?千尋ちゃんとタメ張れるバケモンは防女にもそうそうイマセン…」
「バケモンはよしてくんない?アタシャか弱い乙女なんやで?」千尋が酒臭い息を吐きながらむくれた。目の焦点が合ってない。
「千尋ちゃんが『か弱い乙女』なら、世の中の女の子の9割は衰弱死してるわ」あっさりと千尋の『か弱さ』を否定すると敦子は続けた。
「防女OGが絡んでないだけでも気が楽になったな…さぁ、さっさと帰りましょう…あら?どうしたの?」
「…何や…気分悪うなってきた…」
千尋が地べたに座り込んだ。緊張が解けたのと、ハイピッチかつ過度の飲酒が祟ったのだろう。
「お酒飲んで暴れたら酔いが回るに決まってマス。ドライジンのハーフボトル空けたらフツーに酔っぱらいマスヨ…中華街でも結構飲んでたデショ?ちゃんぽんは悪酔いのモトデス」
「へへへ…実は酒飲んで(酔拳)やんの初めてやねん…ああ、世界が回っとる…アカン…なかざわが2人に見える…」
「私達は最初から2人よ。ボケかます余裕があるから大丈夫みたいね。さっさと帰ろ!」瑞樹が歩き出した。
「いや…待って…ホンマキツイねん…おぇ…」
「きゃぁ〜吐いちゃダメデス!ちゅ〜か料理がもったいナイ!」
795 :
555:2008/04/14(月) 17:59:02 ID:???
Broom SistersV Plus(46)
『溶けた』千尋を引きずって帰寮した3人は、玄関先でPMC関係者及び、研修中の防女生徒達の盛大なお出迎えを受けた。どうやら一部始終を目撃されていたようだ。
PMC関係者からは手荒な祝福。管理人の奥様からはやんわりと『お叱り』を受けた。
「未成年の飲酒は禁止されていますよ?舞鶴には報告しませんけど?」
この言葉がかなり堪えた。
瑞穂には防女生徒が殺到し、持ち帰った『おみやげ』が一瞬で分配。彼女の元には包装紙だけが虚しく残った。
「なくなっちゃいマシタ…わたしのブタマン…」
「あははは…なかざわが4人にみえるぅ〜」
「ダメだこりゃ…千尋ちゃん本格的に酔っぱらってる…」
「千尋ちゃんが潰れちゃうからブタマンがなくなっちゃったんデスヨ!」
やり場のない怒りを『溶けた』千尋にぶつけて瑞穂の叫びが虚しく相田学園横浜寮の廊下に響いた
「ワタシのブタマン〜!」
796 :
555:2008/04/14(月) 18:09:51 ID:???
あと少し…9KB位。繋ぎが不自然なんで、書き直し中。
「手芸部作品」
が登場します
GJ!です。
続きが楽しみですな
ところで、555さんの創作のビジュアルイメージ(画像表現)が
新谷かおる、に見えて仕方ありません。
特に今回の投下では!
「関係者」が、このスレ知って、新谷御大が見てたら
ど〜じんで出すかもね(笑)
あの人、夫婦でコミケに毎回参加してるし
798 :
555:2008/04/14(月) 19:23:10 ID:???
言われてみれば…
内海二佐はまんま、内海課長とか柳恭平なんですけどね
他の連中は誰とかぶるんだろ
…寮の管理人は「紅たん碧たん」に出てきたマフィアの暗いオニイサンだな…
内海二佐はそのまんまですが、他の皆さんは、既存ではない
新谷っぽヴィジュアルイメージで。
あんまり、誰がこの容姿とか決めると、表現の幅をかえって狭くしますよ。
ところで、「海外防女」が出てくるのは、この次の話ですか?
592 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/04/13(日) 23:20:51 ID:GEh4IIlG0
随分前に書き込んだような気もするが、カラスの話題が出てるので
俺が渓流釣りにハマってた時、山で道に迷った事があって
その時一匹カラスがジッと見てたんだ ずっと後をついてきて
俺が道に迷ってるのを理解してるように変な声で鳴くんだよ 笑ってるように感じてね
あの時恐怖を感じたんだ カラスはやっぱり頭がいいって思ったよ
801 :
583:2008/04/14(月) 21:04:09 ID:???
555様投入乙
次回が最終回ですね
ところで遊撃隊は防女の学生ですか
ひょっとして鳳玲子をはじめとする強襲科2号生メンバーですか
強襲科のメンバーは自由降下(学園祭でも一緒だった)を一緒にすることがあるので
顔馴染のはず、しかも張学生も強襲科である
>>785 >>772に書いてあるように中国は防女に対していろいろやっているので
交流はないはず
>>781 そういえば、この頃出てこないな
上の方のSSに学園祭の打ち上げに送られてきた
ウオッカを提供したと書かれているだけだから
SSを書いたときに登場させよう
ところで卒業試験は何日くらいかけて実施されるのだろう
富士山麓に降下させられると舞鶴までの距離が長いような気がする
ゴールは富士周辺じゃないかな。樹海を抜けるのが目的なんだから舞鶴まで帰る必要は薄いと
>>804 了解
富士山一周を歩くのも結構大変なので(一周約200キロ)
朝霧高原に降下して
富士学校がゴールという設定とかがあるかもしれない
陸海空の自衛隊の選りすぐりの美人で英語ができるのは、
米軍士官と、結婚させるべきではないでしょうか。
友好が深まって良いとおもう。
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|| ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。||
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 .||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 .||
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 荒らしにエサを与えないで下さい。 Λ_Λ シャキーン ..||
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \<Ф♯Ф> 頭のおかしい人は相手しない。
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残り40KB
555氏が9KB分投下すると
残りは約30KB
連休前に新スレ行きだな
スレ伝統に従えば、次は”その10”ですな
>>806 彼女たちは自衛官ではなく
中堅幹部養成学校の生徒です
それに過去にアメリカでの訓練時に
向こうの士官学校の生徒と結婚して大問題になり
訓練そのものが縮小されたことがあるのでそれはないと思う
↑
相手にするな!
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|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。..||
|| ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。||
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 .||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 .||
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 荒らしにエサを与えないで下さい。 Λ_Λ シャキーン ..||
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813 :
555:2008/04/15(火) 19:51:08 ID:???
最終部分書き直し中
筆が走って、トンでもない方が参戦されることに…
「SATや習志野はダメだけど、同等以上の特殊作戦向きの連中を手配するよ。コネがあるんだ…」
コネ云々は別として、スキル抜群の指揮官が…登場します
…いいんかなぁ〜
「スカートめくり」されると、また変なのがレス付けそうだなぁ・・・
お早い投下をお待ちしております
815 :
名無し三等兵:2008/04/15(火) 21:02:31 ID:fm+sFZlw
>810
出既婚か?
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|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。..||
|| ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。||
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 .||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 .||
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 荒らしにエサを与えないで下さい。 Λ_Λ シャキーン ..||
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \<Ф♯Ф> 頭のおかしい人は相手しない。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 \⊂⊂ | これキホン。 .||
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818 :
名無し三等兵:2008/04/16(水) 07:15:04 ID:yWyefv4l
このスレも終わりだし、555さんの投下が終わった後は
両用三人娘のキャットファイト変の投下があればな・・・・
まだ出てきていないSSのネタ
卒業式
卒業試験
入学式
防女大演習
研修旅行
821 :
555:2008/04/16(水) 22:29:24 ID:???
「もやしもん」を読んだ
屯田兵ネタもいいかもな…
JAから日本の農業の将来を嘱望される防女生徒(1号生)
農業に従事する(まじめな)アンチャンは内気なんだよな…
二次元に萌える連中との共通項があると思う
で、屯田兵のスタンダードからひたすら逆行する移植の屯田兵なんて設定もいい
いや…田植の季節になるとJA機甲師団が日が昇る前からやかましいので…
「苗」とか「早苗」とか「麦」とかいうベタな名前なんだろ〜な…
822 :
名無し三等兵:2008/04/17(木) 05:29:39 ID:7BdAROcs
「屯田兵」でも、現場じゃない管理の方でしょうな。
初期から中期のOGで、実家が僻地の農家って、結構ありそうですね
823 :
555:2008/04/17(木) 14:58:38 ID:???
>>808 すまん…30KBに膨れあがってる…
メイド科のメイド姿とか、手芸部作品とか、秋葉原決戦とか
2月に関東方面に逝った内容を書き込んでいたらでかくなった。
もっと増えても嬉しいですな
「キャラが勝手に動いて」いるのですか?
早く続きが読みたいです
825 :
555:2008/04/17(木) 18:41:14 ID:???
Broom SistersV Plus(47)
千尋を寮室に叩き込んだ3人は、そのまま千尋の部屋で『作戦会議』を開催していた。エサ扱い(それも疑似餌)されたのだ。どこかでガス抜き(意趣返しとも言う)をしないと気が済まない。執念深さも諜報科員に求められる資質なのだ…
「内海室長って相当ね…あれじゃ、敵も多いな…」
「そ〜デスね。霞ヶ関近辺の人畜無害なオッサンじゃないのは確かデス」
「どっちかと言うと有害よ…それもじわじわ効いてくるダイオキシンみたいな…ま、当人が一番仕事してるから非難もできないけど…」
「あなた達…内海室長に引きずり込まれてない?」
「え…?」
「そんなコト…ないと…思いマス…」
「野望の王国みたいなオッサンや!引き込まれるモンは多いと思うで…」
「千尋ちゃん…起きてたんデスカ?」
「今、目が覚めたとこや…あ…水くんない?アタマ痛いねん…」
青い顔で起きあがった千尋はペットボトルのアルカリイオン飲料を受け取り、口に含む。顔面の血の気が急に引いた。
「ちょっと逝ってくるわ…」千尋は廊下に駆けだ出して行った。恐らく胃を空にするのだろう…
「お酒は適量がイイデスネ。アタシなんか全然大丈夫デス!」
「そうね…じゃない!未成年の飲酒は法律で禁止されてるわ!」
「ほ〜ちゃんは飲んべえだから…おと〜さんに似たのよね」
「ま、晩酌の話はオイトイテ!あっちゃんとこ(会社)を考えなくっちゃネ」
「サーバとかPCは単純に物理的なものだから、動かないけど、人間は動くし騒ぐ。別働でDaiエレクトロニクスの首脳陣の保護なんかしてたらこっちが不利よ?」
「戦力の分散は下策デス。集中運用できる方法を考えた方がイイデス」
「馬鹿ね…そんなことしたらあっちゃんの正体がバレちゃうでしょ?」
「自衛隊だって一般人を護る義務があるんだから、この際、仕方ないでしょ?それに…本当に(Daiエレクトロニクスに)就職したいと思ってるもの…いい人達ばかりだもん…」
「居づらくなるよ?いいの?」
「仕方ないわ…それに実習も終わりでしょ?防女生には『普通』は似合わないみたいだし…」
826 :
555:2008/04/17(木) 18:42:09 ID:???
Broom SistersV Plus(48)
「ヨーコ(仮名)サンの言葉を引きずってマスね?いいんデスか?ホントに?他の方法も考えられると思いマスヨ?」
「あの人達が安全なら構いません!一番安全で確実な方法を採りましょう」
「…わかった…!んじゃ、人的資産を全て会社に集中させよう」
「全社員を集合させるとなると出社がいいけど…私レベルじゃ難しいな…社長の業務命令を偽るという手もあるかも知れないけど、携帯で社長に連絡取られたらすぐにバレるわ…」
「業務命令が本物ならいいのかな?」
「何か方法があるの?」
問いかけた敦子に、瑞樹がにんまり笑って言った。
「確か、『気が向いたら連絡ちょうだいね』と言った方がいましたよね?もう、Daiエレクトロニクスとは、関係がないはずだけど?」
瑞樹は携帯電話を取り出し、ダイヤルを始めた。
「もしもし。防女の中沢です。『先輩』にお願いがあって電話したんです…」
『段取り』が終わった頃、幾分血色の戻った千尋がようやく戻ってきた。
「千尋ちゃん、大丈夫?」
「ああ、ぜ〜んぶ出してきた。勿体ない事に上からや!もぉ、ドライジンは金輪際飲まんで!」
「そ〜ゆ〜問題じゃないと思いマス。千尋ちゃん飲み過ぎデス」
「とにかく体調を整えないと…。明日が土曜日で良かったね…」
「あかん、まだなかざわの輪郭がダブってるわ…」
「はいはい…さっさと寝ましょうね…朝寝していいから…」
「明日は私達は別行動です。山本二尉とは連絡を取りながら動きますから、2人とも頑張ってね」
寮室に戻った2人(彼女達は1部屋を2人で使っている様だ)は更にどこかに電話をかけて、私物を詰め込んだ段ボール箱ゴソゴソ漁り始めた。業界人を震撼とさせたBroom Sistersの『仕込み』が始まったようだ。
827 :
555:2008/04/17(木) 18:43:14 ID:???
Broom SistersV Plus(49)
日曜日 秋葉原
「外資系企業とメイド喫茶…どう考えてもマッチしないんだけど…な…」
秋葉原電気街の中に隠れるように存在している、妙齢のメイド姿の女性が給仕を行う、いわゆるメイド喫茶の入口の前で大島は呟いた。
無礼な上司の非礼を詫びたいとの例の外資系会社の秘書から電話で呼び出されたのだが、大島の言うように外資系とマッチしているとは言い難い。
当初は大島と1人での待ち合わせだったのだが、店の名前を聞いた専務が、この方面に(比較的)疎い大島のために、助っ人として常務(開発部長)が急遽呼び出した。開発担当だけあって常務はこの方面にはかなり詳しいらしい。
「ココはそうグレードが高い所じゃないんですけどね…」
見当違いの情報を常務は披露した。
「とにかく入ろう。店の前でウロウロしてると怪しまれる」
「ははは、この街をうろつく人間で怪しくないヤツなんかいませんよ」
店の中に入った大島は若いメイドの出迎えを受けた。
「おかえりなさいませ!ご主人様!いえ、大島社長!」
大島の前にメイド服を身につけた中沢姉妹が現れた。
いきなり名前を呼ばれた大島は狼狽した。名札を付けたままだったのかと慌てて胸元を見回す。
「外資の秘書の方にお願いして、来て貰ったんです。他の場所は尾行や監視がありますから…あ、ご注文は何になさいますか?」
「しゃ、社長!双子のメイドさんです!うぉぉぉ〜グレード高い!毎日通うぞぉ〜」
「オジサン…話聞いてないデショ?」
勝手に『萌え上がっている』常務が落ち着くのを待って、コーヒーを運び、瑞樹が大島に用件を告げた。
「単刀直入にお話します。大島社長、貴方、狙われてますよ」
大島は口に含んだコーヒーをぐっと飲み込む。喉が灼けた。案の定、声がかすれて、情けない声になってしまう。
「…それは…えらく物騒な話ですね…」
「吹かないんデスか?コーヒー吹くのは『おやくそく』だと思ったんデスけど?」
「アンタは黙ってなさい」
「は〜い」
828 :
555:2008/04/17(木) 18:44:26 ID:???
Broom SistersV Plus(50)
「私達、あっちゃん…亜麻野さんのクラスメートなんです。そしてDaiエレクトロニクスの大口顧客の代表者でもあります」
「あっちゃんのクラスメートぉ…うぉぉぉ〜あっちゃんの学校はこんなコばっかりなのかぁ〜萌える!萌えるぞぉ〜!」
「キミも落ち着きなさい。社会人でしょうが!」
下を向いて興奮しながらブツブツ呟く常務を意図的に無視して大島は続けた。
「君達がウチの大口顧客というのは非常に理解に苦しむんだけど…ウチはいわゆる『エロゲー』を作ってる会社ですよ?」
「私達のサークルは関係機関を経由してDaiエレクトロニクス、いえ、大島社長に機械制御系のプログラムを発注してきています。昨年度の発注金額は私達のサークルだけでも一千万円近くに上っていると思うのですが…」
「ちょ、ちょっと待ってください。思い当たるフシは確かにありますが、あれはどう考えても学校レベルの機械制御に使われるプログラムじゃない!一体君達は何者なんです?」
瑞穂と瑞樹は顔を見合わせてアイコンタクトを取った。
「舞鶴に内閣直轄の学校がありマス。私達はそこの生徒デス」
「防女…君達防女生なの?」いち早く2人の所属に気づいた常務が驚きの声を上げた。
「防女って、あの防女か?」
大島の専門は制御系だが、業界人として防女の噂くらいは耳に入っている。
「防女と言えば防女です。他に何があるんですか?ネイティブレベルの外国語、看護師並みの医療技術、婦人警官並みの護身、格闘術、マナー、礼儀作法も修得の、そこら辺の自称お嬢さん系ハイスクールの生徒が尻尾巻いて逃げ出す、あの防女ですっ!」
「詳細な説明ありがとう…というか、キミ…詳しいんだね…」
「何言ってんですか!首突っ込んで無事な奴はいないと言われる、業界のアンタッチャブルゾーンですよ?業界人に恐怖と、断ちがたい誘惑と共に熱く語られる存在…そうだ!こうしちゃいられない!」
「おい!どうするんだ?」
「サイン下さい!ああっ!色紙がないっ!」
「…止めなさい!イイトシして…」
「それじゃ!記念写真を!」
「お客サマ?店内での撮影は禁止されてイマスヨ?とゆ〜か、何も考えてないデショ?話が進まないカラ黙っててクダサイ」
829 :
555:2008/04/17(木) 18:44:56 ID:???
Broom SistersV Plus(51)
「頭が混乱してきた…質問していいかな?」
「どうぞ。大島社長には状況を正確に把握していただく必要がありますから」
「それじゃ、まず、なぜこんな場所を接触場所に選んだの?」
「簡単デス。お〜しま社長を尾行してくる方はそっち系のプロデス。で、ここなら完全に浮いちゃいマスよね?まず絶対に入って来まセン。だから安全なんデス」
「なるほど…でも、周囲の人に話が漏れちゃうんじゃないの?」
「ここは秋葉ですヨ。戦争とか、テロの計画を道端で大声で話していてもアニメかマンガ、同人誌の話だと思われマス。だからもっと安全デス」
「…よくわかんないけど、安全なのは確かみたいだね…じゃぁ、なんでウチが狙われるんだ?」
「大島社長のDaiコンパイラは、高い評価を受けています。これを使えば破綻寸前のプロジェクトの立て直しができると勘違いした外資系の軍需会社が出てきたんです」
「…高い評価はありがたいんだけど…普通に業務提携とか、そういう契約でいいんじゃないのかな?」
「向こうも軍事機密を扱うので、通常契約じゃ駄目です。軍事機密が自分の自由も奪っちゃったんです。正式な手続きを踏んでいたら何年あっても駄目でしょう」
「それと、Daiエレクトロニクスの絡む制御系の仕事は武器輸出三原則に照らし合わせて処理される事になっていマス。一応『筋を通してきた』そうですケド、蹴っちゃったんデショ?あっちゃんに聞きマシタ」
「武器輸出三原則…エロゲーも輸出できないんだ…ウチの業績が悪いのもそのせいか…」常務が感心したように言った
「多分、ソレは違いマス。Daiエレクトロニクスのゲームには『萌え』が足りまセン」
「なんてこった…素人に批判された…もぉダメだ…」
「ゲーム買うのは素人さんデス。そこらへんをよ〜く考える必要がアリマスね」
常務と瑞穂を無視して瑞樹が続ける
「相手は傭兵部隊を投入する予定です。警察では対処できません。彼らはDaiエレクトロニクスの機材一式と、必要とされる人的資産を一切合切強奪するのが目的なんです」
「…普通の手段で駄目なので、実力行使をすると言うことか…警察は何してるんだ?」
830 :
555:2008/04/17(木) 18:46:27 ID:???
Broom SistersV Plus(52)
「残念ですが、相手は戦闘証明済の傭兵です。交番のおまわりさん程度では歯が立ちません」
「それじゃ、我々は、どうすりゃいい?警察が役に立たないってことは、自衛隊でも出動するの?」
「人的資産の個別の確保、ぶっちゃけ個別の『誘拐』を免れるため今夜から明日未明にかけて、全社員を社長命令で会社に緊急出社させてください。そうですね、社長からの重大発表があるとか何とか理由をつけて…」
「それで?」
「Daiエレクトロニクスは私達が護ります」
「…大丈夫なの?」
「ご存じないんデスカ?防女の『防』という字は『対抗して戦う』って意味もあるんデスヨ?」
「自信があるという意味にとっていいんだね?」
「ええ、もちろん」
「…コミックやアニメの世界の出来事が現実になるなんて思ってもみなかった…あっちゃん…亜麻野さんももしかして、この関係で実習生として派遣されたの?」
「結果的にそうなっちゃいましたケド、ぶぶ〜デス。一般企業で春期実習を受けたいと希望を出してマシタ」
「卒業後の進路がほぼ決まっている私達にとって、一般企業へ就職したいと考えている亜麻野さんは私達にとっても希望なんです」
「うぉぉぉ〜感動した!これこそ『萌え』だぁ〜」常務が立ち上がり、おしぼりを握りしめた。顔面が紅潮し、目が潤んでいる。どうやらヤバい領域に突入しているようだ。
「オジサンは黙っててクダサイ!」
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!これだ!これなのだ!萌え萌え萌えだぁ〜!こ〜しちゃいられない!社長!一足先に社に戻ってます。この感動が醒める前に企画書を作っちゃいます!んじゃ失礼!」
瑞穂を無視して、常務は言いたいだけ言うと、外に飛び出て行った。
「防女ネタでエロゲーなんか作ったら会社が消滅しますヨ?大丈夫カナ?」
「…それは…困るな…」大島が真剣な表情で言った。
「発売前にこっそり連絡してくださいね…せっかくDaiエレクトロニクスを外資から護っても、ウチに潰されちゃうんじゃ話になりませんから…」
1時間後。Daiエレクトロニクス全社員に社長から緊急招集がかかった。
招集の名目は「あっちゃん獲得のための総決起集会」である
831 :
555:2008/04/17(木) 18:49:05 ID:???
Broom SistersV Plus(53)
相田学園横浜寮 午後10時前
横浜寮の倉庫前には既に防女関連PMC(戦争大好きオヤジ)と各種研修で入寮中の両用・強襲2号生がそれぞれ『市街地警備』に適合した(と考えている)便衣で集合していた。残念ながら、はっきり言って全日本仮装大会である。
「…両用や強襲まで…まさか千尋ちゃん…」ジャージの上下でジョギングを装った敦子は防女生の『参加』に戸惑った。
「ゆ〜てへん!ゆ〜てへん!『楽しみ』を分かち合うほど人間ができてへんワ!第一、二日酔いで寝込んどったやん!」
「内海二佐のコネってのは防女か…それって普通、行き当たりばったりって言うんじゃないかしら…でも、強襲はともかく両用の指揮なんて誰がやるの?野犬に芸を仕込む方がまだ楽よ…」
「オイ!敦子!アレ!アレ見てみぃ〜!」
千尋の視線の先にはいつ上京したのか?『防女最凶』と噂される両用科教官が背中にピンクの肉食獣マークがステンシルされたジャージの上下で楽しそうに整列していた。
「鬼日下…最悪だわ…ウチの会社、破壊されるかも…確か、戦争による破壊って保険出なかったわよね…」
「確かに最悪や…でも、両用を指揮できるのはアイツしかおれへん。案外、え〜人選かもな…」
「指揮官が暴走する可能性を考えないの?あれは壊れかけの黒鉛原子炉以上に危険よ!」
「集合!指揮官に注目!」都の清掃局員に扮装した村上(仮名)が号令をかけた。集合した『市街地警備員』達の前に陸上自衛隊戦闘服姿の山本彩香二等陸尉が立った。雑多な仮装の中なので全然目立たない。
『市街地警備員』の頭数はざっと50名。予測される商売敵のカチコミ要員の半数だが、奇襲とゲリラ戦には十分だ。各自がそれなりのスキルを持つ連中なので戦力としては申し分ない。彩香は全員を見回すと作戦概要を述べた。
「『夜間市街地警備』の概要を説明します。詳細はPMC及び防女『ボランティア』の指揮官に説明していますので、説明は概要にとどめます」
「ぼらんてぃあ…防女もボランティア扱いかい…ホンマ諜報系はエゲツナイなぁ〜タダ働きさせる気や…」
832 :
555:2008/04/17(木) 18:50:16 ID:???
Broom SistersV Plus(54)
「PMCの皆さんは閉鎖区域への増援投入の妨害に当たって下さい。妨害は警視庁の検問を突破してきたものについてのみ行います。安全第一です。気合いの入った連中は通してもかまいません」
「…あんな言い方したら意固地になって絶対阻止に走るに決まってるわ…」
「『死守せよ』と同じ命令やん…ヒトの使い方心得とる…」
「強襲、両用科は、閉鎖区域内のPMC要員に対するゲリラ戦を展開します。強襲は私が、両用は鬼日下教官が指揮を執ります。この際、必ず2名以上で行動してください。相手は手練れの傭兵ですが『実力』を出して新聞の社会面を飾らないように!」
列内から失笑が起こった。両用科、強襲科とも完全に『ヤル気モード』に突入している。鬼日下教官の笑みは更に大きくなり、全身から歓喜とヤバイ色のオーラが噴き上がるのを2人は見た…様な気がした。
「アカン…マジ死人が出る…強襲も両用との模擬戦以上のヤバモードや…あん時は重軽傷合わせて20人の大惨事やったんやで…」
「諜報科亜麻野さんは、先発の2名と人的資産保護に、強襲科張さんは私と一緒に行動してください。10分後に出発。細かなブリーフィングは車内で行います。各自不明点を明確にしておく様に!」
事務的に作戦概要を述べた彩香は、言葉を切って、防女生徒達を見回した。いたずらっぽく笑うと、普段の彼女らしからぬ言葉を吐いた。
「さてと…防女のみなさん。ヘタ打つとこの先、舐められっぱなしよ!気ぃ入れていきなさい!」
一斉に雄叫び(女性なのだが適当な言葉がない)が上がった。
「うわぁ〜煽ってるわ…もぉアカン…」
「山本二尉…本当はこんな性格なのね…」
乗車までの僅かな時間で、敦子と彩香、直援の千尋とが連携のチェックを行っていると、ゴッツイ声が彩香の名を呼んだ。
「山本学生!」
防女両用科教官、鬼日下悦子。通称ズゴックは上気した表情で彩香に近づいてくる。防女生活が長い敦子と千尋だが、ここまで上機嫌の彼女を見たことは一度もない…
「鬼日下助教」
833 :
555:2008/04/17(木) 18:51:20 ID:???
Broom SistersV Plus(55)
「貴様の指揮下でドンパチやるとは思ってもみなかったぞ!まぁ、ウチ(両用科)の連中も良い『社会勉強』になる。相手が現役のPMCなら尚更だ!よく声を掛けてくれた!」
「こんな『社会勉強』は心苦しいのですが…何ぶん戦力が不足してまして…それに両用科学生を指揮できるのは鬼日下助教だけだと聞いておりますので」
「殊勝な事を言うな!『女帝』らしくないぞ!」
「あのぉ〜鬼日下教官…『女帝』って…山本二尉のことですかぁ〜」
恐る恐る聞いた千尋の質問に教官は意外といった表情を浮かべた。
「何だ、知らんのか?…こいつ等の在学中、両用とお前ら強襲は諜報に全く歯が立たなかったんだ。ワシも『諜報如きに舐められてどうする』とさんざんハッパかけたんだがな…ま、防女はコイツらの天下だった訳さ。で『女帝』と言うあだ名が付いた」
「助教…昔の話ですわ…お願いですから大げさに言わないでください…」
「おお、悪い悪い!強襲の張…だったな?山本と一緒というのは得難い経験だぞ!邪魔にならん様にな!」
「綺麗な薔薇には刺がある…やな…」
「絶対、毒だと思うわ…」千尋が小声で言った。
「まぁ、ワシも久々に実戦の真似事ができるんでウキウキしておる」
と教官は早くも見覚えのある特殊警棒を取り出してブンブン振り回し始めた。空気が切りさかれる音が不気味に響いた。
絶対に平穏な夜にはならない…2人はなぜかそう確信した。
外務省差し回しのマイクロバスに乗り込みもうとする2人に管理人の奥さんが声を掛けた。
「頑張ってね。そうそう、彩ちゃんの『骨抜き』が見られるかもよ?」
「『骨抜き』ってなんでしょう『彩ちゃん』て言うのは山本二尉の事よね?」
「野郎をメロメロにする『むふふ』なテクニックかいな?」
「そんなヒマあるわけないでしょ?」
「なんやろな?」
「さぁ、エロイ技じゃないのは確かやね…」
バスは台東区に向け、国道246号線を渋谷方面に走り始めた
綺麗な薔薇には棘がある・・・と、言うけど、猛毒を持つトリカブトも
結構綺麗な花を咲かすのですよ。
あと、スズランも根に循環器系の毒を持つ(スズランを挿していた水を飲んだだけで
心臓麻痺で死亡した例もあります)
とりあえず、投下ありがとうございました
835 :
555:2008/04/17(木) 20:09:56 ID:???
836 :
583:2008/04/17(木) 20:11:48 ID:???
555様投入乙
ズゴックに強襲、両用ですか
すごい展開になりそうですね
一層のこと3号学生も投入してほしかった
>>821 こういう学生こそ
>>625で書かれている
農水省からスカウトされるのだろうか
それにしても肥料・農薬・醸造は化学科、機械操作は機甲科、
圃場整備は施設科、流通は会計科や兵站科と実際の演習にも役立ちそうだ
何時から防女が農業学校になったんだ?
妙な方向に話を膨らませて、しかも、方向がずれていて
尚且つ面白くない。
なんでそうなるのかな・・・
残り17KB
555氏のSSが9スレで約15KBなので
555氏のSSの投入次第では
すぐ、新レスを用意しなくてはならない
まぁ、落ち着け
とりあえず、サーバー移動でギコナビで読めなくなったのが痛い。
新スレまでには調整が終わって欲しいな
俺のギコナビはバタ53シリーズだったが
最新のバタ57系にバージョンアップしたら移転できるようになったぞ
やってみれ
出来ました
ありがとうございます
844 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 02:00:13 ID:ErkurQzb
おおおー、ズゴックにお目にかかれるとは……。
555さん、GJ!
846 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 18:18:21 ID:Pg9oyrmT
これで、スレ伝統に従ってきゃっとふぁいとの投下を是非!
商品の単価が1万円以上場合、消費税の税率を8%にする。
商品の単価が1万円未満の場合の消費税率は現行のまま税率5%に据え置く。
これが最善の消費税率。
848 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 22:44:27 ID:Pg9oyrmT
下半身が無防備すぎる。何か履かせろ。
保存しました。
>>848 こういうゲームを作ったら
数ヶ月後に会社がつぶれたなんていうことがあるかもしれない
コミケでエロパロを出したサークル関係者がなぞの事故にあったという話もあるみたいだし
気を付けたほうが良いな
あと15KB
555氏が残りを投入したら
このスレは終わる可能性があります
山本2尉の学生時代の話も見てみたい
あとこの作成は用務員のおじさんも了解済みなのだろうか
GWも近づき、演習場内には筍も芽を出してくるはず
屯田兵のメンバーが収穫し、訓練の打ち上げの時のつまみに出てきているしれない
蕗とかもね
でも、優先されるのは常に「屯田兵」内部。
あんま、気前良く振舞ったりはしないのですよ
856 :
名無し三等兵:2008/04/21(月) 07:52:31 ID:7mViu42g
857 :
555:2008/04/21(月) 14:10:16 ID:???
Broom SistersV Plus(56)
「作戦の詳細を確認します。時間もありませんので、不明点は適時質問を行って下さい」
神田佐久間町突入組(=防女生徒)を乗せた車内で彩香が詳細確認を始めた。
「警視庁は美倉橋、泉橋の南北で交通検問を実施予定です。これは表向きで、実質的には、該当区域の相手PMCの封鎖作戦です」
「これでこの区域は東西400m、南北300mの範囲で大まかに封鎖され、ひめゆり会所属PMCはこの封鎖区域のすぐ内側で、強行突破を試みる相手側増援阻止に当たります。で、我々はこの内側で相手側PMCと一戦交えます」
強襲科の1人が挙手した。手には先ほど配布した神田佐久間町界隈の略図がある。
「緩衝区域を除くと、ざっと東西200m、南北100mの狭い場所で強襲・両用科併せて20名が白兵戦を展開するという事ですが、これって路上の喧嘩じゃないですか?」
「その通りです。ストリートファイトはひめゆり会PMCの『おじさま』達には荷が重いでしょ?」
失笑が漏れた。
「この区域にPMCは資材搬出要員も含め、こちらの約3倍の人員を投入しています。ただし、日本国内での作戦のため相手の大部分は銃を所持していません。恐らく武器はナイフや暗器の類に限定されるはずです」
彩香は言葉を切った。
「要するに、殴り合いの喧嘩です。作戦成功の条件は各人最低3人以上を戦闘不能にすること。もしくは、相手の作戦終了時間まで戦線を硬直させることです。こちらが引き延ばす時間は2時間です。簡単でしょ?」
次々と出される質問に彩香は回答し続ける。ブリーフィングは、両用科鬼日下教官の次の一言で締めとなった。
「つまり、野郎は全員敵ということだ!かまわんから全員病院に送ってやれ!強襲科に指揮できる立場じゃないが、一言言っておく、ノルマは5人だ!少しはワシに楽をさせるように!」
「教官!5人ずつノしたらあぶれる連中が出てきますが?」両用科学生が聞いた。声に笑いがある。
「ほぉ、割り算くらいはできるのか…いや、安心した。まぁ、その位の気概で行けと言うことだ!」
車内に笑い声が響いた。
「まるで遠足やん…おやつ持っとる奴らが居そうやな…」
「真剣にやってる相手が可哀想になってきたわ…」敦子がため息混じりに言った。
858 :
555:2008/04/21(月) 14:11:39 ID:???
Broom SistersV Plus(57)
台東区 某ビル
「…明後日はサ○ンパスのお世話になりそうだな…アレって匂うから彩香君に嫌われるんだよね…匂わないのもあったっけな?仕方ないじゃん…だって、おっさんなんだもん…」
ビル最上階のエレベーターホールから屋上に通じる階段へ何個目かの大型トランクを引きずる様に運び上げながら内海が愚痴をこぼした。ヨロヨレの民間清掃員の作業服がやけに板に付いている。
恐らく今夜の『仮装大会』では優勝候補の筆頭にノミネートされるに違いない。
ちょっとした引っ越しに相当する荷物の上げ下ろしを行っている様で、この季節にも係わらず額には大粒の汗が浮かんでいる。ブツクサ言わないと『やってられない』のだろう
屋上に消えた内海はしばらくすると再びエレベーターホールに続く階段に現れた。腰を拳で2、3度叩き、首に巻いた安物のタオルで汗を拭くと屋上を振り返り、ため息をつく。
数秒間、そのままの姿勢が続いたが、やがて肩を落としてエレベーターホールに降りていった。どうやら、エレベーターホールにはまだまだ『荷物』が残っているらしい。
がんばれ内海!明後日に(筋肉の)疲れを残すな…
859 :
555:2008/04/21(月) 14:16:03 ID:???
Broom SistersV Plus(58)
神田佐久間町界隈 午後11時半
大島との『打ち合わせ』をするために潜り込んだメイド喫茶の制服(メイド服)のまま2人は神田佐久間町のDaiエレクトロニクスへの道を急いでいた。
「遅くなっちゃった…着替えるヒマなかったじゃん…」
「それよりも『明日も来てくれないか…』には困りマシタね…コレも貰っちゃいマシタし…ど〜シマショ?」メイド服を見回しながら瑞穂が応じた。
「泣いて頼まれるとねぇ…無理言って潜り込んだのは私たちだもん…少なくとも明日はバイトすべきよね…この格好でDaiエレクトロニクスに行くのか…みんな引くだろうな…」
「いいんじゃないデスカ?このカッコ。色々仕込めマスから」
「随分詰め込んでるでしょ?」
「…ワタシ体力には自信がないカラ…」
「何言ってんの?体力勝負ならアンタの勝ちよ?しっかし…人間武器庫みたいになってるわね…ド○えもんも青くなって逃げちゃうわよ」
「ド○えもんはもともと青いデスよ?」
「おい!あれ見ろ!」
閉鎖区域の境界で周囲の警戒を行っていたPMC要員が、メイド服の2人を発見し、素早く相棒に声をかけた。
「メイド…だよな…どうしたんだ?」
「この時間帯にメイドだぞ!怪しいとは思わんのか?」
「いや…実家じゃ普通だが?」
どうやら『いいところの坊ちゃん』の様だ。裕福な家庭に育った人間が傭兵をやってる事は珍しくはない。中東でF−14を駆っていた野郎はその筆頭である。
「お前の実家じゃないんだ。ここは日本だぞ!」
「ああ…言われてみれば…アキバのコスプレという奴じゃないのか?この時間帯にイベントがあるのかどうかはわからんが…」
「なるほど…しかし、侵入されたらコトだ!阻止しなければ」
「誰が?」
「俺達しかいないだろ?」
「…まずいんじゃないかな?」
「何で?」
「メイドが戦闘服の『ガイジン』と一悶着起こしたら、確実に警官がやってくるぞ?で、どっちが怪しいと思われる?」
「…人によるだろうが、どっちかというと俺達の方だな…作戦に影響が出るか…司令部に指示を仰ごう」
「いいだろう。どっちにせよ、『ガイジン』の俺たちが出るのは得策じゃない」
男は野戦電話の受話器を取った。
860 :
555:2008/04/21(月) 14:17:29 ID:???
ちょこちょこ投下します。スレ修了まで…
861 :
名無し三等兵:2008/04/21(月) 20:34:26 ID:03hbK3ZM
>>860 投入お疲れ様
あと9KBなので
あと5レスぐらいは書きけそうですね
>>857 質問した両用科学生、何か田沢が言いそうなことを言っているな(笑)
それはそうとして強襲科学生は少なくとも千尋を含め5人が学園祭のSSで登場しているが
両用科の学生は何人くらい参加しているのだろうか
数が少なかったら田沢たち両用の名物娘や強襲の源田さつきも出してください
彼女たちはこういう場面だと生き生きとするから
863 :
555:2008/04/21(月) 22:39:37 ID:???
>>861 他のキャラは使いにくい(といいつつ使っているが)
「生みの親」に気を遣わなければなりません
明確な名前を出さなかったりしてますし…
両用教官も「イイ大人」として出張ってもらってます
強襲+両用で20名以下でしょう。
Googleで台東区の地図もしくは航空写真を見れば
防女20名とPMC60名がこの区域で大立ち回りする
のには相当無理があるのです(隣町で確認しました)
864 :
555:2008/04/22(火) 00:02:35 ID:???
Broom SistersV Plus(60)
「総員降車!」
封鎖区域東側の境界に停車したマイクロバスから、強襲・両用の精鋭が飛び出した。それぞれ得意の個人装備(警棒だったり、暗器だったりする)を手に、ヤル気満々である。早速、バスめがけて突進してくるPMC要員と激しい白兵戦になった。
『簡単な仕事』と言われていたPMC要員に、油断があったとしても責めることはできないだろう。何せ相手は春からの1号生、それも精強をもって知られる両用、強襲科の戦う乙女達だ。オマケに彼女たちの『目立たない格好』は常軌を逸している。
封鎖区域通信担当員は半ばパニックに陥りながら司令部に連絡を取っていた。
「北東側に…清掃員と、ピザ屋とハンバーガー屋の店員、女子高生及び訳のわからん連中が侵入中!総数は20名前後!至急応援頼む!こっちの数が足りない!うあっ!」
通信員の首筋を伸縮式警棒でドツキ倒した鬼日下教官は、交戦中の両用科員にハッパをかけた。
「こらぁ〜!ワシに『仕事』させんじゃねぇ〜!」
戦況は、やや防女が押している。が、PMCの『集まり』が悪い。乱戦に持ち込み、時間稼ぎをする方法は無理なようだ。
素早く、戦況を判断した彩香は配下の強襲科員に向かって叫んだ
「強襲科は浸透突破実施!密集!」
「山本ぉ!ウチの連中を3組連れて行け!両用はここで力押しだ!逃げるんじゃないぞ!」
「了解!両用選抜3組はこっちへ!張は亜麻野を補佐!いくわよ!」
「敦子!ついてきなよ!」
「うぁぁ〜ハードね…いつも(強襲は)こうなのかな…」
865 :
555:2008/04/22(火) 00:04:18 ID:???
Broom SistersV Plus(61)
「一次突破はうまくいったみたいね」
PMC第一陣の壁を突破し、閉鎖区域中央にあるDaiエレクトロニクスに向かって注意深く進みながら敦子が言った。
「せやな…けど…妙な光景や…ほれ、あっちの路地で清掃員とピザ屋の店員が戦闘服のオッサンとドツキ合いやっとるで…ま、アタシもそれっぽくないけどな…」
消防庁レスキュー隊員の格好を見回しながら千尋は笑った。
「これからがキツイで!何せ向こうもアホやないからな…人数多いし…来た!」
2人の前に複数のPMC要員が立ち塞がった。
「コイツらは引き受けた!さっさと行きな!なかざわ達が待っとるでぇ!」
「千尋ちゃん!サンキュー」
敦子はDaiエレクトロニクスに向かって駆けだそうとしたが、そうはさせじとPMC要員が前に出た。2人が交差した瞬間、彼は見事に宙に舞い、アスファルト舗装に叩き付けられた。
「おっ!お見事!」
走り去る敦子から視線を外し、千尋は不敵な笑みを見せると、手のひらを上に向け、人差し指と中指をチョイチョイと動かした。
「気ぃ〜つけや!アタシは敦子より強いで…ここんトコ水とかロープとばっかりで物足りなかったんや…ほな、かかってきなさい!」
千尋の言葉に相手が一瞬引いた。微妙に勘違いをしたようだ。
「ちゃうわい!ドアホ!」
神速で距離を詰め、どこから取り出したのか、小気味よい音を響かせてトレードマークのハリセンが一閃。派手な音をたてるも…基本的にそうそうダメージを与えられるアイテムではない。
反射的に繰り出されたナイフで、上部1/3の部分からハリセンがばっさりと切断された。
「やっぱ、これじゃ駄目か…ホンなら気ぃ〜入れて戦(や)らせて貰いますわ!」
切断されたハリセンを放り出すと、今度は漆黒の細身のハリセンを取り出す。今度のハリセンはヒダがかなり小さい。
「あんまり使いと〜ないんや…タダでさえサドっ気があるといわれてっから…」
千尋のボヤキを無視するように繰り出されたナイフを払い、顔面にハリセンを叩き付ける。皮膚の裂ける音と、肉に何かが食い込むような湿った音が響き、血しぶきが舞った。
「鉄線&カーボンアラミドの特製ちょ〜ツッコミハリセンや!当たるとめっさ痛いでぇ〜」
866 :
555:2008/04/22(火) 00:05:44 ID:???
Broom SistersV Plus(62)
PMC司令部は混乱していた。無理もない。ピザの配達員、清掃局員や女子高生、OLやラッパー等、全日本仮装大会が集団で白兵戦を仕掛けてきたのだ。オマケに反対側からはメイドさんが侵入中だ。正常な判断ができる訳がない。
「一体何なんだ?ハロウィンには早すぎるぞ!」
PMCの指揮官が叫んだ。『軽い仕事』と思って臨んだのだが、予想を大きく裏切る状況に当惑を隠せない。猛者揃いのS.S.Lが『降りた』理由がこれなのか…
「相手の白兵戦のスキルが尋常じゃありません。銃器を携行していないにもかかわらず、圧倒されています。こちらは相手の倍の人数を投入しているのですが…既に東側封鎖線は破られ、一部の敵が浸透突撃中です。それも…」
「それも?」
「浸透突撃した場所に少人数を置いて、ゲリラ戦を展開してます。時間と目的の制限がある分こちらが不利です」
「このままでは埒があかない。狙撃班に指示を出せ。相手指揮官を狙撃だ!」
「しかし、発砲は…」
「このままだと作戦は失敗だ!銃を持っている狙撃班だけが頼りだ!急げ!」
S.S.L小隊長の『忠告』がありがたかった…今ならまだ挽回が可能だ。
「こちら司令部。狙撃班、支援要請!区域Bの指揮官を狙撃せよ!」
867 :
555:2008/04/22(火) 00:06:42 ID:???
次で本スレが終わりそうなので、続きは次スレに!
868 :
555:2008/04/22(火) 01:23:11 ID:???
落書き
長い!終わらない!
次スレ投下分を合わせると、今までで最長になった
竜頭蛇尾の感があったので、今回はキチンと終わらせたい
今回はある程度「現地取材」があった。まぁ、地元の方からすると
噴飯モノだろうけど…(あ、メ○ドカフェには入れませんでした。勤務中にスーツで
入るほどアレではないです)
乙です。
が、こういうプロ相手のドンパチではOG所属の直轄「警備会社」社員が動くことがあっても
学生が「大量」に動員されるのはどうかと?
過去の蓄積設定とかでも、あくまでも「この年代の訓練された少女」としての
補助的・耳目としてのみ活用されていたのですが。
実戦では何があるかわからないし、万一、死亡・・もしくは後遺症が残る負傷をおった場合
責任の所在がどこにあるのか、法的な部分も考えなければなりません。
SS自体は面白いし、楽しみなんですが、そういう部分が気になります。
「直営警備会社」ですが、防女卒業・・・任官・進学しない就職組の受け皿として
ありえる気もしますが。
卒業後、2年間は実戦訓練とアシスタントで、成人したら海外進出の企業・邦人警護とか
表ざたにできないトラブルの解決とか、財界・官僚機構に重宝されるでしょうな
>>869 過去のSSでも
外部組織からの依頼で学生が動員されている
きゃっとふぁいとやたゆんたゆんなHUMINT、諜報科もの
さらには大量投下某のSSでも同様である
諜報、強襲、両用は特殊戦の訓練を受けているので
実戦経験を積む、また警察や自衛隊を使えない作戦に優秀な戦闘員である
彼女らを使うことはあるだろう
ただし、作戦前には遺書を書かせ、敵に捕まったときは自決するかレイプされるかを
選ばされるとも書かれているので命がけなのだろう
(実際に殉職した学生の話もある、訓練中の事故という名目で処理された)
警備会社(むしろPMC)は海外の傭兵経験者が中心、普段は校内の警備を担当らしい
このスレも間もなく終了するが
今回は憲兵隊長がほとんど登場しなかった
わずかに登場したのが
学園祭もので用務員のおじさんが登場した話だった
次スレはもっともっと登場して欲しい人物である
今気がついたが
今回の作戦に狙撃分隊のメンバーは参加しているのだろうか
>>869 >>870 強襲科の中に遊撃分隊というのが存在して
敵地潜入、レーダーサイトの破壊やミサイル基地の特定、
テロリストや要人の暗殺などを表沙汰にできないことを教育されている
ちなみ千尋たちの同級生の氷室忍がここの所属
(きゃっとふぁいと、荒屋の決闘に登場した)
上の学園祭SSでも千尋たちと一緒に降下しているみたいだ
罰として強襲科の降下メンバーがペンキ塗りしたときに
さぼっている源田さつきをめがけ、ボーガンを発射している
ひょっとしたら、鳳玲子ともどもこの作戦に参加している可能性がある