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懲りずに限界を探る紫電改
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名無し三等兵:2009/02/01(日) 05:45:44 ID:THh/A8fR
>>946 (声)「まあ結局、俺たちの運命はこの国と表裏一体なんだろうな…このまま戦争が続いたらどうなると思う?
来たるべき本土決戦に備えて国内に残ってる飛行機は特攻兵器に流用されるだろう。そうなったら今まで以上に
多くの命が失われることになる。それでも軍の統制が取れている内はまだいい、万が一日本の全面降伏という最悪の
結果が訪れたとしたら?おそらくは研究実験対象として一部は持ち去られるとしても、二度と立ち向かう事の無い様にと
敵側は見せしめにこの国から戦いの道具を取り上げ、片っ端からゴミ屑同然に処分していくのは容易に想像がつく
…分かるか?日本が滅びたら今まで俺たちが死に物狂いで行ってきた戦いが全て無駄になってしまうんだぞ。
そんなの耐えられると思うか?」
月光「…それでも、たとえ最後は無惨に打ち捨てられたとしても、人々の記憶に残っている限り、その道具としての兵器は
確かにこの世界に作り出され存在した意義がある、少なくとも私はそう思っている」
(声)「…実際、未来の日本には俺たちにまつわる資料はあまり残されていないんだろうな。だからこそ何かのきっかけで過去の
兵器に興味を持った向こうの連中が、歴史改変に乗り出したに違いない。だが正直奴等のやり方には失望させられた。
海軍側に肩入れしたからとかそれ以前の問題で、この世界の背景や組織の成り立ちを全く分かっていない。歴史改変の
重さをこれっぽっちも深く考えずに、過去の航空機や艦船をもっと見てみたいとか、その程度の認識しかないんだろう。
そう言えば任務の合間を縫って現地での家族ごっこにうつつを抜かしてる愚か者もいたな。足繁く通うのもほんの一時で、
その内任務が一段落して元の世界に帰ったら、残された家族の事なんかどうでも良くなるだろうな」
月光「…屠龍、それは違う。夫はそんな薄情じゃない、あのひとを悪く言うのはやめておくれ」
(声)「お前を子供たちから引き離した時は流石に血相を変えていたが…それだって家族の心配よりも、ここと未来の架け橋とも
言える兵器たちを失うのを恐れたという身勝手な理由だろうよ。所詮、アメリカの顔色を伺いながら行動している子孫共に、
俺たちがどんな思いで戦ってきたかなんて、理解できる訳がないんだ!!」
月光「…屠龍!!」
>>947 F-3C 「君たちがどんな世界を思い描いているか知らないが、少なくとも軍事技術が高度に発達した世界とだけ言っておこう」
A-4E 「どの道軍需産業が盛んな世界なんてろくなもんじゃねえな」
F-3C 「そうか?少なくとも我々兵器にとってこの上なく恵まれた環境ではあるぞ。一度開発された兵器は必ず何らかの形で
有効活用され、持てる力を余すところなく発揮できるのだからな。役目を終えた兵器たちのデータも半永久的に保存され、
次なる開発への足がかりとなる。それだけではない、元の世界で行き場を失った、或いは単に迷い込んだ異世界の兵器たちの
保護受け入れも積極的に行なっている」
F/A-18E「異世界の兵器…?ってもしや館山沖で襲いかかってきた連中もてめえ等の差し金だったのか!?」
F-3C 「人聞きの悪い…確か自分たちの世界を守ろうと早合点して出向いた者たちが一部いたのは事実だ。
だがここでの事象が彼らの住む世界には何ら影響を与えないと説明したら、各々納得して帰っていったよ」
XFV-14B「世界は一つじゃなく複数存在してる?じゃあ俺たちが今までやってきた事は…」
F-3C 「無数の平行世界が多次元にわたって存在している中、世界間で大規模な介入や衝突が起こらない限り、ある世界の出来事が
他の世界に影響を与えることは稀だとされている。まあ君たちの場合は時代を越えているものの同一世界における干渉だから、
少なくともこの世界の中では何かしらの結果は出るだろうがね」
XFV-14B「ああ〜もう訳分かんなくなってきた!!俺たちが知りたいのはそんな小難しい理論じゃねえ、何でここにやって来たのかを
聞いてるっつーの」
F-3C 「我々が来た理由は…他でもない、この時代から悪しき勢力を駆逐して欲しいという日本軍機の要請があったからだ」
「「「へ……???(一同呆然)」」」
F-3C 「連合軍の手下となった60数年先の子孫が、勝手に自分達の都合の良い様に歴史を改変しようとしている。
抵抗を試みたものの圧倒的な技術力を持って捻じ伏せ様とするばかりか、宗主国にまで泣きついて助けを求めてきたから、
それに対抗するため我々の力が必要とされた、要約するとそういう事だ」
XFV-14B「( ;゚д゚)ポカーン えーと、どこをどう突っ込めば良いやら…」
F-3C 「平行世界における紛争の調査及び調停も任務の一つであるからな。事態を重く見た私は要請のあったこの時代の軍用機と
契約を結び、彼が用意した時空ゲートを用いて戦闘機部隊を派遣したのだ。無論、それなりの対価を向こうにも要求する
つもりではあるがね」
XVF-14A(声)『…さっきから聞いてりゃ、今までの経緯をろくに調べもしないで一方的な言い分を鵜呑みにしてるんだな。
平行世界の調査調停部隊とか偉そうな肩書の割に、ずい分とお粗末なもんだぜ』
F-3C 「む…?スーパー・ゼロの機体から聞こえてくる声としては、今までと幾分様子が違うな」
FSX-90(声)『おっと、紹介が遅れたが俺は“ネオ・ゼロ”、あんたのもう一つの姿といえば察しがつくだろう。先ほど話しかけた
“オールド・ゼロ”と共に今は訳あって弟分の機体に宿ってる。それはさておき、俺たちもここに至るまで色々あったけど、
今は一致協力して歴史を元の状態に戻そうと懸命に活動している、これだけは確かだ。現にこの陸軍飛行場の先にある
ミサイル設備だって、ちゃんと基地所属機体の許可を貰って破壊しに行くところだった。嘘だと思うんなら一足先に
向かった自衛隊機に聞いてみな』
F-3C 「ミサイル…?そう言えば未来勢力の戦意を挫くのに最も効果的な武器はないかと要請者から助言を求められた時、
こちらからの回答がまさしくそれであったな」
FSX-90(声)『ついでに言うとあんた方に要請した陸軍戦闘機、そいつもここの所属なんだが、かなりの曲者だぜ。何しろ強力な
催眠術で仲間を洗脳して内紛を起させかけたりとか、ミサイルでこの時代の米軍基地を一つ潰したけど、仲間たちは敵戦力が
減って喜ぶどころか今度は国内が狙われるんじゃないかと、逆に危惧しているぐらいだ』
XVF-14A(声)『もう分かっただろう?一連の騒動はその陸軍機の暴走に因るところが多く、あんた等も嵌められかけたって事だ』
F-3C 「ふむ、自前の時空ゲートを用意できる位だから、相当の能力者と見込んでいたが…現地の他の軍用機達からも事情も聞いて
みる必要があるな。いずれ調査が進めば事実が明らかになるであろう。時にスーパー・ゼロ、零戦の名を受け継ぎし者よ。
先ほどの立ち回りは実に見事だった。私の配下に な ら な い か ?」
M4シャーマンに変形できる紫電改
リリカルなのは第3期の25話で二式大型飛行艇を撃墜する紫電改
山本五十六を殺す紫電改
>>955 XFV-14B「…(゚Д゚)ハァ? そんな胡散臭い集団にホイホイついていくほど、俺はおめでたい性格じゃないぜ」
F-3C 「最初は戸惑うかも知れないが、新天地に移住したどの兵器たちも、元の世界を忘れるほど幸福に暮らしている。
見たところお前は正式採用された機体ではなく、あくまでも実証機に過ぎない。
遅かれ早かれその存在を疎ましく思う者たちが行動を起こすだろう」
XFV-14B「知ってる。空軍とか空軍とか空軍は海兵隊が高スペックの機体を所有してるのを面白くないみたいだな」
F-3C 「その身に宿っている今は亡きお前の兄弟も、機体を完全復元させた上で共に歓迎しよう。
抹殺の恐怖に脅えることもなく兄弟水入らずで暮らせるのだぞ」
XFV-14B「生憎だが今の部隊が偉くお気に入りなんでな。離れるつもりはさらさらないぜ」
F-3C 「…では力ずく以外に説得させる方法はないのだな。この一帯を焼き払ってでも、お前を是非連れて帰りたいものだ。
このまま歴史の片隅に埋もれさせるのは余りに惜しい…」
Su-35J「おお、あのお方が久々に本気を出される」
Su-47J「大人しく従っていれば仲間が犠牲にならずに済んだものを…愚か者が」
不敵な笑みを浮かべゆっくりとアフターバーナーに点火するF-3C。
新たな戦いの予兆に大地が震えたその時であった。
>>944 異変の元を突き止めるために、調査していた百式新司偵より連絡が入る。
新司偵「われ西の丘陵地帯でミサイル設備を発見せり、付近で日米合同部隊と日本籍と思しき所属不明の戦闘機部隊が交戦中。
戦況は膠着状態なれど相手方多数により押し切られるのも時間の問題だろう」
零戦 「…何と、新手の異世界からの使者とは」
隼 「日本籍の戦闘機が多数…か、ならばこちらも数で勝負だ。直ちに日米合同部隊の支援に向かう!」
紫電改「ええっ、マジかよ?大体未来の部隊が苦戦してる相手に、俺たちが加わっても焼け石じゃ…」
雷電 「成る程そうきたか…よし、俺も助太刀するぜ!」
紫電改「ちょ…雷電まで」
五式戦「今は出来る限りの事をするのみ、俺は隼先輩に続くぞ!」 「俺も!」「漏れも!」「私も!」「アタシも!」
後を追うように次々と飛び立つ陸軍機一同+雷電、残ったそれ以外の海軍機は…
紫電改「あ〜あ行っちゃった、どんだけ命知らずなんだよ」
震電 「(おろおろしながら)どうしよう、雷電や火龍のお兄ちゃんたちに着いていきたいけど、月光さんも気になる〜」
紫電改「お前まで行くなよ震電、ここで一緒に待ってようぜ」
天山 「俺は別に怪しげな連中にも武器にも興味ねえ、あいつに何かあったらすぐ駆けつけられるよう待機しとかんとな」
紫電改「おっ、天ちゃんとは珍しく意見が一致したねえ」
天山 「天ちゃんとか気安く呼ぶな、ぶち噛ますぞ」
零戦 「まあ雷電が同行しているから連中への面目は立っているだろう。天山の言う通り我々は基地内部に着目しよう」
紫電改「…もし本当に俺が最後の切り札なら、まだ今は戦わなくて良いんだよな?うん」
>>953 (声)「…すまない。お前に当たっても仕方ないのに、つい熱くなっちまった」
月光「…いくら未来の航空機たちに不手際があったと言って、勝手に兵器を持ち出したり基地から仲間を締め出して
無差別攻撃をしていい理由にはならないだろう」
(声)「進化した軍事力を持つ子孫たちに対抗するには、同じ力を使うしかなかった。お前にこれ以上苦労をかけさせたくない
一心で陸軍に招き入れたつもりだったが…一連の事態が重なって裏目に出てしまったな。結果として心身共々お前を
最も深く傷つけてしまったのは他でもないこの俺だ。だから愛想を尽かされても当然で、二度とお前が俺の元に
戻ることはない、そう思っていたんだ…」
月光「確かにお前のしでかした事は許し難いが、私も同罪だ。今ならまだ共にやり直しが効く、数々の行いを詫びて
悔い改めると誓えば、それまでの事は全て水に流そう。だがまだ抵抗を続けるつもりなら、この斜銃にかけて
お前の暴挙を全力で食い止める」
(声)「今となってはどちらも選ぶことは出来ない…もう手遅れなんだ」
月光「手遅れ…?そう言えば先ほどから声だけで姿がさっぱり見当たらないが、何かあったのか?」
>>958 Su-37J「申し上げます!彼方よりこの時代の日本軍機が多数接近中!先ほど付近を飛行していた偵察機が呼び寄せたものかと
思われます。このままでは我々の任務に支障を来たしますが、いかが致しましょう?」
F/A-18E「あれは…オスカーを筆頭に、トージョーやトニーにフランク、ヘレンにペギー…ジャックまでいるぞ。
あいつら何しに来たんだ一体?」
隼 「所属不明の日本機たちに告ぐ…この日米合同部隊は我々陸軍の許可を得た上で活動している、用が無ければ即刻退去せよ。
もし彼等の行為を妨害する様であれば我々も直ちに交戦体勢に入る」
AV-8B+「ちょwwww無理wwお前らの敵う相手じゃねえwwww死ぬぞwww止めとけwwww」
Su-35J「ここから今すぐ立ち去れ…だと?」
Su-47J「未来からの侵攻を食い止めて欲しいという要請は嘘だったのか…?」
突然の旧軍機の飛来に困惑する次世代機たち。
>>959 不審に思い、声のすぐ近くまで歩み寄る月光。
月光「あっ!その姿は一体…!」
資材の隅から、その一部と区別がつかないほどにボロボロになった屠龍が現れる。
屠龍「(弱々しい声で)こんなみすぼらしい姿、出来ればお前に見せたくなかったぜ…先日海軍の艦攻と殴り合ったのもあるが、
それは大した事じゃない。実は今まで秘密にしてたが俺は時空を司る特殊能力を持っていてな、そのお陰で未来の
不穏な動きをいち早く察知できた訳だが…奴らと渡り合う為に異世界の連中を呼び寄せたりと、持てる能力を、
禁じられた力までも全て使い果たしてしまったんだ。どの道俺はもう長くはない。
だからせめて、最後はお前に止めを刺されて死にたい…」
月光「屠龍、そんな…」
屠龍「俺が消えればこの基地に張り巡らせた結界は完全に解け、元通りになる。その際衝撃で一時的に使用不能になるが、
皆が待避できるぐらいの猶予はやろう。お前の手にかかって死ねるなら本望だ、どうせ俺がいなくなったところで
悲しむ奴なんかいないからな…」
月光「この……大馬鹿者が!!!」
ガッ!
屠龍「あいたたたた…お前今、手加減なしで殴っただろ」
月光「お前がいなくなっても誰も悲しまないだと…ふざけるな!!じゃあ目の前にいる夜間戦闘機は一体何だと言うのだ?
組織の枠を越えて共に祖国の為に戦い抜こうと誓い合った仲ではなかったのか?冗談もたいがいにしろ!」
屠龍「月光…」
月光「そうやすやすとお前を死なせてたまるか!今修理できる者を捜してくるから、大人しく待っているがいい」
F-3C 「今回の任務は未来勢力の排除であって、この時代の兵器は攻撃対象から外されている。彼等に一切手出ししてはならない」
F・フォックスの一声により我に返り、慌てて体勢を立て直す一同。
雷電 「…やはり同じ日本機だけあって、迂闊に俺たちには攻撃できないらしい。どうやら読みが当たったな、隼さんよ」
隼 「あちらの指導者が話の分かる相手で良かった…だがまだこれで終わりじゃない。
爆撃部隊は直ちに先にミサイル設置場所に向かった機体の支援に向かえ」
火龍 「了解、そう来なくっちゃ!」
飛龍 「ふふっ、火龍にばかりいい思いはさせないわよ!」
呑龍 「(ロシアベース機を押しのけながら)さああんた達、そこをどいたどいた」
XFV-14B「もしかしてこいつらのお陰で余計な戦闘を回避できたのか…?よし、この隙に俺たちもミサイル設備に向かうぞ!」
旧軍機に引き摺られる様にして、一同は弾道ミサイル発射地点へと移動していく。
ミサイル設置場所に到着すると、ちょうど空自機たちによる設備の破壊が完了したところであった。
F-4 「ようやく破壊に成功した、これで脅威が一つ減った。米軍及び旧日本軍機の支援に心から感謝する…」
A-4E 「お前らもやれば出来るんだな、見直したぜ」
遅れてやって来た異世界日本機たちは、改めてこれまでの経緯と事情をそれぞれから聞かされる。
XFV-14B「…これで分かっただろ?今回の要請は件の陸軍戦闘機の狂言で、他の仲間は誰も頼んじゃいないって事だ。まあ百歩譲って
無知や誤解からくる思い込みもあったかも知れないけど、どっちにしろあんた等がここに来たのは骨折り損だったな」
その時、円形広場から新たな機体が、血相を変えながら現れた。
AV-8BJ「大変です!時空を繋ぐ入口が…魔方陣の効力が急激に弱まってきています!これは召喚者がゲートを放棄したか、
或いは召喚者そのものが消滅した以外に考えられません!」
AV-8B+「うはwww何ぞこれwwwww日の丸の俺ガイルwwwwwもう何が何だかwww訳わかめwwwww」
F/A-18E「…(小声)少なくともお前の何倍かはまともそうに見えるがな」
鍾馗 「召喚者…屠龍の事か。奴に何かあったのだな、きっと」
「…動くな!」
格納庫から出て行こうとする月光に向けて、しかし屠龍は銃を構えた。
「どこまでお前は、お人好しなんだ。いかなる時でも戦闘機たるもの、背を向けるのは命取りだと、知らないはずが無かろう」
「私を道連れにするつもりか…分かった、好きにしろ」
だが月光は動じる事なく、静かにこう答える。
「なっ……!」
「先ほどお前は、私の手にかかって死ねるなら本望だと告げたが、それは私も同じ。
それでお前の心が救われるのなら…喜んで受け入れよう」
「お前………」
しばしの間沈黙が流れ、やがてすすり泣きに近い音が聞こえたかと思うと、すまない、という言葉でしめくくられた。
「覚悟はいいか、これで終わりにしてやる」
屠龍の宣告によって目を閉じて、最期の時を待つ月光。
(小園司令、お約束を守れず申し訳ありません。しかし、この旧知の友をどうしても放ってはおけないのです…)
背後から響く銃声
しかし、いつまでたっても衝撃が訪れない。
訝しく思った月光が振り返ってみると…
「どうして…」
自らの銃弾を浴びた屠龍が、そこに倒れていた。
「…最後の…最後まで…親友の…ままで…いてくれて…あり…がと…う…」
「と…りゅう」
残り僅かな意識を振り絞ってそう伝えると、旧友は息絶えた。
友の命を救えなかった悲しみと口惜しさに、抜け殻となった機体を抱きしめながら、しばらくの間月光は泣いた。
母親にあやされて眠る赤子の様に、腕の中の機体はこの上なく安らかな表情だった。
AV-8BJ「ここが使い物にならなくなるのも時間の問題です。そうなれば新規にゲートを確立するまで、
今派遣されている多くの者達が元の世界に帰る手段を失うでしょう」
F-3C 「私一人なら何とかなるのだがな…仕方ない。この世界に興味がない訳ではないが、留まる理由も無くなった事だし
身体を張って応戦に来た先祖たちに免じて、ここが使える内に総員撤退するとしよう」
次々と引き上げていく異世界日本機たち。
Tu-160J「戦闘による負傷者も残らず収容致しました。貴方様も…さあ早く!」
最後に残ったF-3Cが、XFV-14Bに語りかける。
F-3C 「もう一度問う。いつ消されるかも知れない日陰者としてこの地に留まり続けるか、それとも無限の可能性と夢を求めて
我らと共に未知の世界に旅立つか、考え直すつもりはないか?」
XFV-14B「何度訊かれようが答えは同じだ。日陰者だからこそできる使命もあるし、ここでだって夢を追うことは不可能じゃない」
F-3C 「ならば最早何も言うまい。この先も茨の道が続くであろうお前を遠くから見守るとしよう、さらばだ。我が“弟”よ…」
そう言い残して去っていくF-3C。それが魔方陣の放った最後の輝きとなり、その直後異世界のゲートは跡形も無く消滅した。
XFV-14B「…ったく、兄貴なんてこれ以上いらねえっての。大体、あんな勿体ぶった偉そうな奴の弟だったら苦労するわ…」
待機中の海軍機の元に舞い戻ってくる日米合同部隊。
震電 「あっ、お兄ちゃんたちが帰ってきた!」
紫電改「お前ら…よくまあ無事だったな」
雷電 「へへっ、怪しげな武器はぶっ壊してきたぜ」
XFV-14B「上空を彷徨いていた、正体不明の連中も帰っていった」
だが喜びに沸き立つのも束の間、突然失速し、みるみる高度を下げていくF-1支援戦闘機の姿があった。
F-1 「最早燃料も弾薬も尽き果てた…どうやら私はここまでの様だ」
F-4 「どうした?…!いつの間にこんなに傷ついて…」
九九式双軽「そう言えばあたし達が駆けつけた時から、あんた元気なかったね…大丈夫?」
F-4 「無理もない、ミサイル設備にたどり着くまでに、数多くの敵機と地上対空兵器の間をかいくぐってきたんだ…
しっかりしろ!元いた基地まで戻れば修理も補給も受けられる、だからもう少し辛抱して…」
F-1 「一度も実戦経験がないまま、引退した身だが…これで有終の美を飾れる…祖国のお役に立てて…悔いは…無い」
F-4 「共に生きて平成の空に帰ろうと約束したではないか…俺を残して逝かないでくれーーー(号泣)!!!」
ファントムの叫びも空しく、崩れ落ちるように降り立ったF-1の機体は、それきり動くことはなかった。
「この世界を守るために散っていった子孫に、哀悼と敬意を表して…敬礼!」
零戦の号令と共に、時代と国と組織を越えこの場に居合わせた全ての機体が、それに倣った。
間髪を入れず、小園司令を乗せて基地から出てくる月光。
天山「今度は月光が戻ってきたぞ!航空司令もご無事だ」
月光「もうすぐここは一時的に使えなくなるから、みんな早く逃げてーーー!!」
隼 「一時的に使えない?それに屠龍は結局どうなったんだ?」
零戦「どうやらのんびりしている暇はなさそうだ、ひとまず香取基地まで後退しよう、詳しい話はその後だ」
一目散に脱出する航空機たち、その直後、藤ヶ谷はまばゆいばかりの閃光に包まれる。
基地に遺された夢も野望もそして哀しみも、全てが光の渦に呑み込まれていった───
>>785 一方館山基地では、燃料を補給する記憶喪失のF-22に、A-4EとF/A-18Cがこれまでの経緯を話していた。
A-4E 「…という訳でジャップの歴史改変計画は頓挫した、だが余計な力がこの世界に働いたためまだ不安定な状態が続いてる」
F/A-18C「今正にその歪みを直し、元の状態に戻そうとしているところなんだが…その修正活動が思うように進まなくてな。
何しろ持ち出された弾道ミサイルが各地に分散してるのもあるし」
F-22 「……修正?…しゅうせい……うぐううぅ〜」
それまで話を聞いているのかも怪しく、虚ろな様子だったF-22が突然頭を抱えて苦しみ出す。
F/A-18C「おい、燃料に変なものでも混じってたか?」
A-4E 「んな訳あるか、(顔を覗き込んで)もしかして何か思い出せそうとか?」
F-22 「予定通り不穏分子の掃討作戦を開始する…まずはお前たちからだ!」
A-4E 「へ?何訳の分からん事を…」
F/A-18C「いいから逃げろ!こいつ顔つきが急におかしくなったぞ!」
一難去ってまた一難、新たな試練の幕開けであった。
B−29並みの爆弾搭載量を誇る紫電改
超音速VTOLな紫電改
雷電33型のエンジンを積む紫電改
F−22よりもステルス性能が高い紫電改(心神並?)
隼1型並の装甲を持つ紫電改
恵方巻きと間違えて、航空魚雷をかじろうとして
陸攻姉さんに怒られた紫電改。
「ははは、莫迦なやつ」
と笑いながら、彩雲の特大増槽をかじっている雷電。
その頃、館山湾には秋月型駆逐艦新月が航行中で、真っ先に基地で発生した異変を発見する。
新月「大変だ!館山方面から火の手が上がってる…でも空襲にしては爆撃機の姿なんか全然見かけなかったし、何かおかしいぞ。
早速秋月兄さんに報告しなきゃ…その間にちょっと勇気を出して自力で調査してみようかな…
あっ、基地から何か飛んでくる。あれは……あああ兄さーーーん!!!」
自艦の真上を掠める神々しくも凶々しい異形の米軍戦闘機、それが新月が最後に見た光景だった。
>>750 ところ変わって現代日本の横田基地、その一角に米空軍を影で動かす黒幕たちが集まっていた。
影1「ついに"猛禽"が覚醒したか…」
影2「一時はどうなるかと思ったが、結果的には丁度良いタイミングで発動したな」
影3「手始めに基地を一つ壊滅に追いやった…最強の戦闘機と銘打っているからには、やはりこうでなくては」
影4「しかしいささか派手過ぎではないか?搭載量の少なさが玉に瑕であるから、最初からこの調子だと
すぐに弾薬が底をついてしまうぞ」
影1「心配無用、専用の補給部隊を現地の沖縄に配備した。攻撃の度に立ち寄るようプログラムを組んである」
影2「既に沖縄は米軍の占領下であるから、ジャップに発見される可能性は限りなく低い。さて…」
影3「早速次の任務に向けて動き出している模様だ。無論最終目標は"ゼロ"の名を受け継ぐ戦闘機の完全抹殺であるが」
影1「それでは諸君、お手並み拝見といこう」
こちらは昭和20年の香取海軍基地、所属機体に加えて藤ヶ谷から避難してきた陸軍、現代自衛隊、米海兵隊と様々な航空機で
入り混じり、カオスな賑わいを見せていた。しばらくして、百式新司偵と零戦を載せた海自の哨戒機P3-Cが戻ってくる。
新司偵「藤ヶ谷の様子をくまなく見てきたが、元通りの状態に戻っていて、特に問題はなさそうだ。ただ…」
隼 「…ただ?」
P-3C 「かの陸戦が立てこもっていたと思しき格納庫の箇所だけは原型をとどめないほど破壊され、
機体はおろか部品の残骸すら、発見する事は出来ませんでした」
疾風 「そうか…あいつ自分のいた痕跡すら残さず消し去ったんだな」
鍾馗 「全く、最後の最後まで騒がせやがって…結局俺は、兄として何一つ力になってやれなかった」
「私は…」
それまでのやり取りを聞いていたのか、月光が不意に口を開く。
月光 「かつて子供たちが私にそうしてくれた様に、屠龍を過ちから目覚めさせ、救えるのは自分にしかできないと思っていた。
でもそれは単なる思い込みで、結局彼を救うどころか死なせてしまった。私と関わったばかりに、
私のせいでどれほどの機体が犠牲に…」
零戦 「それは違うな。大体恨みを残して死んでいった者が、あんな安らかな表情をするか?」
自責の念に捕らわれる月光を零戦は軽く窘める。
月光 「え…どうしてそれを?」
零戦 「ああ、未来の指導者に伝える必要があると判断したからな。すまんが格納庫の跡地で起こっていただろう
それまでの出来事を、勝手に"視"させて貰った」
紫電改「ぷぷっ、レイ(零)戦だけにレイ(霊)視ですか…あだっ!殴ったね(以下略」
零戦 「そもそもこれまでの経緯を考えても、奴が未来からの武器を持ち込んで基地に籠城してから、こちら側が反撃に
打って出るまでにそれなりの時間があった。その間攻撃を受けたのは硫黄島だけだったが、その気になれば他もいくらでも
攻撃出来たはずだ。或いはここに取り残された小園司令を人質にして、海軍に対し無茶な要求を突きつける事だってな。
だが現実はそうならなかった、何故か?」
紫電改「…坊やだからさ」
零戦 「やかましい(殴)!雷電、あとで奢るからこいつが余計なこと喋らんように抑えつけとけ」
雷電 「ほい来た♪悪く思うなよ」
紫電改「むぎゅうぅ〜」
P-3C 「何故そうしなかったのか…それは再び貴女が来てくれることを、心のどこかで待ち望んでいたからではないでしょうか?」
零戦 「奴は特殊能力を使い過ぎて機体の寿命を縮めたと言っていただろう?取り返しのつかない事をしているという自覚は
あるにはあって、しかし最早引っ込みがつかない状態だったに違いない。完全に動かなくなる前に、最も親しかった者に
一目会いたい、ごく自然な心理ではないか。このまま再会出来なければ、切り札として取っておいた武器でこの国もろとも
道連れに自爆していた可能性だってある。しかし実際月光は彼の元へと向かった。命がけで説得に来てくれた友に対して
感謝こそすれ、恨みを持つなど筋違いではないのか?だからこそ自らの非を認め、基地を無血で解放した上で
自決の道を選んだ。命を助ける事は叶わなかったものの、魂は十分に救われている、そう思うのだが違うか?」
月光 「私には分かりません…本当に、仰る通りなのでしょうか?」
P-3C 「今はそう信じるより他ありません。貴女自身立て続けに大切な人を失い、その悲しみは計り知れないものでしょう。
しかし、貴女を慕う者たちはまだまだ沢山いるはずです…どうか彼等の言葉にも耳を傾けて下さい。
きっと力になって支えてくれますよ」
天山 「俺がもしその立場だったら、正に零戦の言った通りだろうな…あの野郎の気持ち、今なら少しだけ分からんでもないぜ」
零戦 「とにかく、これまで重大な任務ご苦労だった。後一つ残っているが…そう、小園司令を厚木基地まで送り届けたら
そのままゆっくり休んでくれ。念の為天山にも同行して貰おう」
零戦の言葉に従い、小園司令を乗せた月光は天山と共に厚木基地へと飛び立っていった。
基地で出迎えた部下たちは(
>>774)、藤ヶ谷で司令が月光に前代未聞の改造を施し、未来の戦闘機を破ったという風の噂を
聞きつけ、こぞってノウハウの伝授を乞うたが、彼は向こうでの記憶がほとんどないと頑として一点張りで、固く口を閉ざしたという。
偵察隊の報告を受け、藤ヶ谷に戻っても問題ないと判断した陸軍機たちは帰り支度を始める。
隼 「色々世話になった。かの夜戦にも宜しく伝えてくれ、余り気を落とすなと」
五式戦「また何かあったらご一報下さい。できる限り我々も協力致しましょう」
零戦 「了解した。そちらも達者で…」
XFV-14B「あ、ちょっと待ってくれ」
隼 「…何か?」
XFV-14B「さっきは、身の危険も省みず駆けつけてくれて有り難うよ。あんた達のお陰で余計な戦闘をせずに済んだ」
隼 「礼には及ばん。当然の事をしたまで…それでは(敬礼)」
同じく敬礼を返す零戦及びスーパー・ゼロ。
紫電改「全く、うちのリーダーも陸さんみたいに誠実で勤勉だったらどんなにか…ぐえぇ〜」
悪態をついた瞬間、かのリーダーにそそのかされた雷電のボディアタックが見事に決まった。
一方、空自機たちはというと戦いに殉じた後、硝子玉と化したF-1の魂を手にするT-2の姿があった。
T-2 「それでは今回の戦果をイーグル様に報告すると共に、この魂を間違いなく平成世界へと送り届けて参ります。
向こうに残った展示機体が再び空を舞う事はありますまいが、弟が自らの命を賭して成し遂げた事は、
この時代の兵器の方々がそうしてきたのと同様に、私たちの間でいつまでも語り継がれていく事でしょう
…いえ、語り継がねばなりません」
F-4 「ああ、頼んだ…とうとう空自戦闘機も俺だけになってしまったか…(嘆息)」
そしてこれら一部始終を見守っていた米海兵隊機たちは…
F/A-18E「どうやら日本国内もようやく落ち着いてきたみたいだな、そろそろ俺たちも帰投するか」
XFV-14B「すまんが先に戻っててくれないか?俺はこの日の丸ペイントを元に塗り替えるついでに、
こいつらと今後の方針についてちょっと話がしたいから」
A-4E 「次の任務まで余り間がないから、適当なところで切り上げろよ」
XFV-14B「ああ…分かってる」
「それで、流出した残りの弾道ミサイルなんだが…」
機体のペイントを星の模様に塗り替えながら、XFV-14Bは自衛隊機及び零戦たちと打ち合わせをする。
XFV-14B「後二カ所に分散していて一つがハワイ島、これは今米海軍第七艦隊が総出で向かっている。そしてもう一つが…」
F-4 「海自の護衛艦と哨戒ヘリが探索中の東アジア方面だったな。確か」
XFV-14B「そう、平たく言えば朝鮮半島にあるんだが…厄介な事に我々と同時代のサウスコリアン連中がやって来て、
ミサイルを奪っていったらしい。歴史を改変してやると息巻いてな」
F-4 「よりによって一番関わりたくない相手が…何という事だorz」
XFV-14B「祖国の早期独立、朝鮮戦争回避、南北の分断を無かった物にするとか…どんな改変をしたいのか大体の想像はつくな。
最初は海軍だけだったのが空軍もその話に乗り出してな。そうなると海自勢力だけで対抗するのはきついだろうから、
俺たちも乗り込んで一気に片を付けようって訳だ」
F-4 「成る程。では我が空自側からも参戦させて貰おう」
XFV-14B「断る」
F-4 「何故…!?本来なら我々が処理しなければならない問題なのに、藤ヶ谷での恩も返したい。
数が多ければ多いほど有利ではないか?」
XFV-14B「万が一ミサイルが本土に飛来した時は?そのための防空という重大な任務があるだろうが。
空自で戦闘能力を持つ機体はあんた位しか残ってないんだろ?恩返しをしたいならそっちを全うしてくれ」
F-4 「くっ、その通りだ…不甲斐ない話だが」
XFV-14B「それはそうと、ミサイルの件でどうも気になる点が一つあるんだ」
F-4 「何、どういう点が?」
XFV-14B「各地に分散している位置だが…まず持ち出した陸軍戦闘機の国内の所属基地、これは納得がいく。
そして朝鮮半島もこの世界では日本の統治下とされているから良しとする。
問題は三つ目のハワイ…何故これだけ遠くにある?」
F-4 「それは…」
XFV-14B「ハワイでまっ先に思いつくのが、開戦のきっかけとなったパールハーバーへの奇襲だが、
ジャップの攻撃はそれきりじゃないか。海外の拠点に設置したつもりなら、
もっと重要な土地が他にあるはずだ、ましてや陸軍という立場で考えたら」
零戦 「確かに…言われてみれば」
XFV-14B「奴の特殊能力による転送先がたまたまそこだったと、一言で片づけるにはどうも腑に落ちなくてな
…逆にアメリカ側の立場から考えたら、パールハーバーはそこでやられた屈辱を倍返しとか、
ジャップ憎しの代名詞になってる訳だ。この前のイオージマ基地への攻撃がきっかけで、米国内の世論が
停戦派と徹底抗戦派に真っ二つに分かれて、当然ハワイは後者だが、そこに直接日本を狙い撃ちできる
弾道ミサイルが発見されたりして、とにかく現地は想像以上に緊迫した情勢だと、第七艦隊の連中もこぼしてた」
紫電改 「ふ〜ん。歴史改変の危険性は日本だけじゃなくてアメさんもなんだ」
XFV-14B「たった一発のミサイルで、歴史とんでもない方向に行こうとしている。俺は改変の怖さを改めて思い知ったぜ。
そんな訳で、少ない知恵で俺なりの仮説を立ててみたんだ。ハワイにあるミサイルが、
日本と朝鮮半島方面にあるものとは別のルートから流出したとすれば…」
その時、XFV-14Bの元に思いもよらぬ通信が入る。
F/A-18E≪こちらホーネット、スーパー・ゼロに告ぐ。我々の部隊が…"猛禽″によって壊滅寸前に追い込まれている…≫
XFV-14B「なっ……!それはどういう事だ一体!」
F/A-18E≪母艦のいる海域に向かったら、奴の手によって船が沈められていた…無論、中にいた連中はもろとも海の底だ。
辛うじて上がっていた者たちで反撃を試みたが…全く歯が立たない。俺もいつまでこうしていられるか分からない、
落とされるのも時間の問題だろう…この世界に派遣された海兵隊とそれに協力した連中を、奴は残らず皆殺しにする
つもりだ…次は間違いなくお前が狙われる…命が惜しければ、今すぐ奴の目の届かない、できる限り遠くまで逃げ…
アムラームがこちらに向かってくる……駄目だ、もう避けきれない…!!≫
XFV-14B「どうした!応答せよ!!ライノ………そんな…」
がっくりと肩を落とすXFV-14B。通信はそこで途絶え、雑音しか聞こえなくなった。
ちょうど時を同じくして、香取基地からも騒然とした空気が流れ始める。
紫電改「急に騒がしくなったけど、一体どうしたんだい?」
流星 「どうしたもこうしたも…さっき彩雲から連絡があって、館山がやられたって」
雷電 「やられた?B公の仕業か?」
彗星 「それが、直前まで爆撃機は見当たらなかったのに、いきなり火の手が上がったとか…」
紫電改「何だそれ?空襲じゃなくて内部からの火…?」
流星 「でも、基地の他に湾内の艦船も被害を受けたらしいんだ。火事だったらそんなにならないだろ?
やっぱり敵に襲われたのは確かなんだよ。ここもいつそうなるか…くわばらくわばら」
零戦 「心配するな、香取には強力な守護神がついてるからそう簡単にやられはせんよ。
それはさておき、これはただ事ではなさそうだから早速館山の様子を見に行こう」
XFV-14B「(何かを思い出したように)館山には確か…俺も連れてってくれ!」
待てよ 似てるなぁ
自然界の驚異と紫電改の脅威って似てるなぁ
974 :
名無し三等兵:2009/02/17(火) 03:20:43 ID:Gh1TzQBo
薬用、しかも生えてこない
埋め立て
人気ないなあ…
978 :
名無し三等兵:2009/02/25(水) 09:02:31 ID:5uAACHnI
今更マクロスを見てバルキリーに憧れる紫電改
頑張って変形しようとして空中分解する紫電改
それを見て若き日の自分を思い出す零戦先輩
そんな零戦先輩に「人がしんでんねんで!」とつまらんシャレを飛ばす震電
979 :
名無し三等兵:2009/02/26(木) 00:20:09 ID:uzyLEWkY
>>940に引き続き箸休めネタ第二段
彗星と共に藤枝基地にやって来たT-3
>>940号機。
T-3 「ここが60数年前の静浜ですか…何かドキドキします〜。おや、あそこに見えるは芙蓉部隊の…」
美濃部少佐「やあ、君は見かけない機体だけど、ここに来るのは初めてかい?」
T-3 「実は訳あって遠いとこ(未来)から来たんですけど〜何かボクにお手伝いできる事はありますか?」
美濃部少佐「それじゃ新人搭乗員の訓練指導に当たってくれないか?何しろ人も機体も慢性的に不足しているからね」
T-3 「はい、喜んで!ずっと新人教育を担当してきましたから任せて下さい!!」
彩雲 「こんな所にいたんですね…間宮さん」
間宮 「彩雲か…お前が来たという事は例の召集か?」
彩雲 「ええ、事態は切迫しています。ご協力願えますか?」
間宮 「断っとくが俺はしがない補給艦だ、雪風みたいに特別な力がある訳でも…」
彩雲 「何をおっしゃいます。その補給力で今までどれほどの者が癒され新たな活力を得てきたと思っているんです」
間宮 「そこまで言われたら協力しない訳にはいかんな、どれ…早速仕事に向かうか」
彩雲 「有難うございます。先を急ぎますので私はこれで…」
間宮 「一段落したら今度は彼女も連れて…流石グラマンが追い付けなかっただけある。もう見えなくなっちまった」
紫雲 「私に料理を習いたい?どういう風の吹き回し?」
二式水戦「そんなに驚かなくても…料理の腕前は女の子にとって死活問題でしょ」
紫雲 「でも、突然思い立ったのは何故?」
二式水戦「実は、この前電光くんが泊まりに来たんだけど、朝食に作ってくれた味噌汁がびっくりするほど美味しくて…
『いつもお母さんの手伝いをしてるからこんなの朝飯前だよ』って、小さい内から鍛えられてる子には
敵わないと思ったの。このままじゃ改ちゃんにも嫌われちゃうし…」
紫雲 (この我が侭娘の目を覚まさせるとは…電光GJ)
二式水戦「まずは美味しい味噌汁を作れるようになりたいんだけど、皆忙しそうで紫雲姐さんぐらいしか頼める相手が
いないのよ。一応間宮さんからも基本は教わったんだけど、まだ自信なくて…お願いできるかしら」
紫雲 「ええ。私で良ければ…じゃあ早速始めましょうか」
せめてこのスレ使いきってからにしれ
>>981 「でもそうなると、次スレ立てる前に埋まったりしない?
移行期間を作るために、敢えて埋まる前に立ち去ったんじゃないかしら。
ちなみに981を越えた後は、丸1日書き込みがないと自然に落ちるから
それまでに新スレを立てないとね」
と一式陸子が去っていった後の片づけをしている強風。
「こいつはひどい…」
館山基地に到着した一行は、余りの惨状に呆然となる。
滑走路から諸々の施設に至るまで、使い物にならないほど悉く破壊され、
基地に配備されていた機体たちについても…同様であった。
その中から意外なものが出てくる。
紫電改 「何で米軍機が混じってるんだ?鹵獲したのを保管してたとか?」
XFV-14B「そいつは俺の仲間だ。この時代にやってきた際、部隊の燃料弾薬など資材の備蓄をここに置いて倉庫番をしていた。
日本国内の監視も兼ねてだが…駄目だ、スカイホークは反応がねえ、完全に事切れてやがる」
零戦 「おい!こっちの米軍機は微かだがまだエンジン音が聞こえるぞ」
零戦の一声によって、瓦礫の下から助け起こされるF/A-18C
XFV-14B「しっかりするんだ!一体何があった!」
F/A-18C「………うぅ……ぐふっ…」
しかし瀕死の状態で、会話すらもままならない。
零戦 「喋るのが無理なら心の中で念じるだけで構わん。俺が読み取るから」
F/A-18C(あそこの…格納庫に…空軍戦闘機の…ラプターが…どういう訳だか…閉じ込められて…いたんだ
…そいつは燃料切れ寸前の上に…記憶喪失に陥っていた……俺たちは…奴に…燃料の…補給をさせて…これまでの
経緯を…説明していたら…突然奴が…狂ったように暴れ出しやがった……近くの…スカイホークは…真っ先に…
蜂の巣にされた…俺も脱出しようとしたが…間に合わなかった……基地で破壊の限りを尽くした奴は…
どこかへと去っていった……親切心で…行なった結果が…この有様……だ…)
それだけの事を伝え切ると、F/A-18Cも完全に機能が止まった。
そっと両手(翼)を合わせた後、思念を読み取った零戦はその内容を皆に伝える。
雷電 「ひでえ話だな…恩を仇で返すなんて」
紫電改「しかしたった一機の戦闘機によって、一つの基地がこんなになるもんかね?」
秋月 「信じられないだろうが、実際炎上する基地から飛び立つ戦闘機を付近の駆逐艦が目撃しているんだ。
直後にその新月は撃沈されてしまったがな…俺が到着する前に、あいつ無茶しやがって…」
回収した弟の残骸を手にしながら、無念そうに呟く秋月。
XFV-14B「ああ、ここをぶっ潰したのも俺たちの母艦を襲ったのも奴の仕業に間違いない。位置的にも近いしな」
「どうしよう…こうなったのも僕のせいだ」
その声に一同が振り向くと、今にも泣き出しそうな震電が背後に佇んでいた。
紫電改 「知っているのか雷電…じゃなかった震電?」
零戦 「件の戦闘機と何らかの関わりがあったと?詳しく話してくれないか」
震電 「…あのね。大分前にここで対空射撃の訓練をしていたら、空から米軍の戦闘機が降ってきて、
最初は弾に当たったのかなと思ったんだけど、何か別の世界からやって来たみたいで、みんなに見つかると厄介だから、
あそこの格納庫に隠したんだ」
紫電改 「見つからない様に隠したって…お前なあ、相手は犬や猫と違うんだぞ!」
震電 「ごめんなさい…でも、悪い人には見えなかったし、何か訳があってここに来たのかなと思って。
時折燃料を持ってきて様子を見に行ってたけど、次第に僕に対して打ち解けてくれたよ。近い内重大な任務があるから
それまで待機してるって…」
紫電改 「燃料の横流しや敵国に機密漏洩…さり気なくお前らすごい事やってたんだな」
雷電 「まあ震電の性格からして、自分の燃料から削って出してただろうし、機密と言っても具体的内容は一切口外してない
みたいだから、その辺は多目に見ようぜ」
紫電改 「それ以前に俺たちの燃料って未来の連中の口に合うのか?」
XFV-14B 「多分合わないな、カーボンがたまるし」
震電 「そうこうする内に、月光さんと一緒に陸軍に体験入隊する事になったでしょ?出発前にもここに来て、
一週間ほど留守にするって伝えたら了解してくれた。だけど実際は一週間どころか、その後も色々あったし
結局今まで行けずじまいだったんだ。きっといつまでも僕が顔を出さなかったから、怒ってこの基地を
壊したんだ、僕がちゃんと約束を守っていたらこんな事には…うえ〜ん」
雷電 「よしよし、分かったからもう泣くな。大体来なくなったからと言って腹を立てるなんて、
匿われてる身分でお門違いだろ?」
XFV-14B 「そうそう、まかり間違えば坊主もそいつに襲われてたかも知れなかったんだぜ。むしろ難を逃れて幸運だったと思いな」
零戦 「ところでその米軍戦闘機について、何か知ってる事は?」
XFV-14B「…F-22、通称ラプター。現代米空軍が開発した最新鋭の戦闘機で、一応こちらの世界では最強とされている。
鷲や隼などのどの鳥たちよりも性能が上回る猛禽という意味合いで名付けられた」
紫電改 「世界最強ねえ…具体的に言ってどの辺が強いの?」
XFV-14B「まず何といってもレーダーでの捕捉が困難というステルス性能、その一方で自機には高精度のレーダーが
備え付けられているところから、敵に攻撃の機会を与えることなく一方的に倒せると言われている。制空の更に上をいく
航空支配戦闘機と呼ばれる所以でもある。他にもアフターバーナーを使わなくても超音速で長時間の飛行が可能、
並外れた機動性、中距離といいながらも遥かに遠くまで届くミサイルなどなど、とにかくステルス性能を差し引いても、
莫大な費用を掛けて開発しただけに一つ一つのスペックが…って、お前ら説明の途中で寝るなーーっっ!1!1!」
FXS-90(声)『いや、こいつらに理解不能な難しい話を最後まで聞けって方が無理だって』
零戦 「ああすまんすまん、俺は寝ていても話は聞こえてるから心配するな。
少なくとも向こうの指導者の耳には届いているだろう、うん」
XFV-14B(器用な奴…)
紫電改 「…で、その最強野郎が牙をむいた理由は結局何なの?この世界では敵国の日本軍基地はともかくとして、
同じ国同じ時代の、しかも歴史修復活動真っ最中のお前らまで襲うなんて、いい迷惑どころか同士討ちそのものじゃん」
XFV-14B「もし奴が空軍の指示で動いているなら、海兵隊が所有している俺たちXFVシリーズが狙いにまず間違いない。
たとえ試作でも高性能の機体を航空分野の専門でもない組織が保有していては、空軍の面目が立たないんだろうよ」
紫電改 「何だよそれ。どの機種を使おうがお互いに不都合がなければ問題ないじゃん別に」
XFV-14B「それが大いにあるんだ。お前らのとこの海軍陸軍が別々に航空部隊を運用してお互い足を引っ張っていた様に、
米軍の組織も必ずしも良好な関係とは言えない。現代世界の目の行き届かないこの地で横槍を入れ、どさくさに紛れて
俺たちの存在を抹消し、強力な武器を喪失させて組織における海兵隊の影響力を削いでから、
空軍が取って代わって優位な立場につくつもりなんだろう」
雷電 「つかお前ら確か歴史がどうとか重大な任務を請け負っているよな?途中でそんな邪魔が入ったら未来にまで
支障が出てくるだろうに」
XFV-14B「その辺は奴らも計算済みだろう。目的を果たすために多少強引とも言える手段も使い、いつもそうしてきた。
だから空軍連中は刺客としてラプターをこの世界に放ち、海兵隊が活動している区域を片っ端から潰しにかかろうと
している。ここが襲撃に遭ったのも、日本軍基地だからという理由じゃない。そう…」
一旦言葉を切ると、XFV-14Bは足元に目を移す。
辺り一面に散らばる無数の残骸、ミサイルやバルカンで撃ち落とされた者、風圧によって分解した者、
瓦礫の下敷きになっ者、また火災が引火した者等々…かつて航空機だったなれの果ては、
一部の米海兵隊機を除いた他は、全て館山海軍基地所属のものであった。
「畜生…あの野郎、何の関係もないこの時代の連中まで巻き込みやがって、絶対に…絶対に許せねえ!!」
兄を亡くしたばかりの頃、奇しくも館山沖で遭遇したあの夜間戦闘機の可憐な面影が、足元の残骸と不意に重なる。
「この世界への派遣が決まった時は、向かう先は敵地だと認識していた。だが今となっては俺の最大の敵は他でもない、
空軍のあいつだ!」
これまでにない怒りによって闘志が後から後から沸き上がってくるのが理解できた。
零戦 「…それで、海兵隊機の中でお前だけが生き残った訳だが、これからどうするつもりだ?」
XFV-14B「知れたこと、ラプターに空戦を挑むまでよ。抹殺対象となっているのはXFV-14と原型のFSX-90、奴は今残り一つとなった
実機である俺を血眼になって探しているだろうよ。俺は逃げも隠れもしない、こっちから出てきて迎え撃ってやる、
そしてこいつ等の無念を晴らす!」
雷電 「空戦で仇討ち…とは言ってもな、化け物並みの強さを持つ相手に勝算はあるのか?」
XFV-14B「俺のスペックだってなかなかのもんだぜ?何せ空軍の地位を脅かす存在としてマークされるぐらいだからな。
それに実戦経験の練度なら負けてはいない」
零戦 「ならばせめて、一度香取に戻って補給をして来い。そっちにいる空自の連中も可能な限り力になると言っていた」
震電 「僕も一緒について行くよ。今まで顔を出せなかった事情をちゃんと説明して謝れば、ひょっとしたら話を聞いて
くれるかも知れないし」
XFV-14B「補給ならさっきの時点で済ませてきた。いいか、これは俺に対して売られた喧嘩なんだ。
お前たちは一切手出しをするなよ。これ以上奴に好き勝手させない為にも俺はそろそろ行くぜ」
そう言って、廃墟と化した基地から離陸するXFV-14B。
「じゃあな…達者でな」
一度だけ振り返るとそのまま空の彼方へと消えていった。
震電 「行っちゃった…本当に大丈夫なのかなあ」
雷電 「もしかして俺たちに迷惑がかからない様にとか…全く水くせえ奴だな」
零戦 『…そうか、沖縄に…よし、うん、分かった』
残された海軍機一同。その中で深く考え込みながらも、時折この場にいない相手と会話をしている零戦の様子に、
何となく嫌な予感を覚える紫電改。
紫電改 「あのう先輩、さっきから何やってるんです?そろそろ俺たちも…」
零戦 「ん?ああ、これからやるべき事を整理していてな。その前にあのラプターとかいう戦闘機についてどう思う?」
紫電改 「どう…って言われても」
零戦 「最初ここに来た時に遭遇した震電に対する態度と、今の無差別攻撃と、同じ者にしては余りにも違い過ぎていないか?」
雷電 「あれじゃね?最初は善人の振りして周りを油断させるための演技だったとか…」
零戦 「しかし演技だったとしたら、記憶喪失状態から突然暴れ出したという米海兵隊機の証言と矛盾しないか?
いまわの際に嘘をついてたとも思えんしな。それにもう一つ、こっちに来てみろ」
零戦の言葉により、一行は破壊された格納庫の一つに移動する。
零戦 「奴を匿っていた格納庫はここだな?震電」
震電が頷くのを確認して奥から何かを取り出す零戦。歪んではいるものの、辛うじて液体の入った缶だと識別できた。
震電 「あっ!これは僕が差し入れに置いていった燃料…!」
零戦 「震電がどこからこの缶を調達してきたのか今は問うまい。問題は中身に手を付けられた形跡が見当たらないという事だ。
海兵隊機によると、燃料切れ寸前でここから発見されたというが、何故燃料が無くなる前にこれを使わなかったか…」
雷電 「高級燃料しか口に合わなくて、たとえ腹ぺこでも俺たちの燃料は不味くて飲めなかったとか…?」
紫電改 「それともストックの燃料がある事自体忘れていたとか。頭をぶつけたショックで…まさか月光先輩みたく、
震電が来なくなった後に何者かによって記憶を封じられた…?」
零戦 「お前にしてはなかなか鋭いところに着目してるじゃないか。そんな紫電改くんに褒美をつかわそう。
かつてない危機に見舞われたこの世界に、希望をもたらす救世主となる権利だ」
紫電改 「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 何それ、てっきり食い物だと思ったのに…」
零戦 「前にも言っただろう。時代も国も組織も越えて、皆が一致協力して困難に立ち向かっている中、
どうにもならない事態に陥ったらお前が最後の切り札になれと。どうやらその時がついに来たようだな」
紫電改 「まさか、あの化け物戦闘機と戦えってことじゃ…そんなの絶対無理むり無理ムリカタツムリっすよ!!
一万機以上のグラマンが密集しているところをかいくぐるよりも、生還できる気がしません、
そんなら零戦先輩が行って下さいよ、日本軍機の指導者なんでしょう?」
零戦 「俺はその時に応じて的確な指示を出していくのが役目だから、前戦に立ったらそれが出来なくなるだろう?
彩雲からの情報によると、沖縄に夜襲に出ていた彗星が見慣れない設備を発見したとの事だ。
どうやら奴はそこで燃料や武器の補給をして行き来をしているらしい。次に戻ってきた時が勝負となるな。
おそらくその前に、XFV-14Bが会敵すると思われるが…勝敗の行方は何とも言えん。
平成世界の指導者も、これまでの情報を整理しているだろうから、返事が来るまでしばし待機しているがいい」
原稿の後片付けをしながら回顧するFw190A-5@明野。
「あの時、陸軍と海軍が交戦状態になった時なんだよな。自分としては外敵を登場させる事で
両軍の結束を図り、内戦状態の早期終結を目指したんだ。」
「空襲ならいつもの事だし、一過性のものだと踏んでたんだがなあ……まさかそこから
巨大な陰謀の存在につながっていくとは思わなかったorz」
「複数の物書きが寄ってたかってストーリーを進めた結果がこれだもんな、
船頭多くして船山に登る、とはよく言ったものだよ。」
「あちこちに伏線をばらまき過ぎて、回収が困難になるのは商業誌でも良くある事。
俺はその中で陸軍機のリーダー格という零戦と対照的な位置付けに
なっていったから、美味しい役回りを貰ったと言えばそうなるのかな?」
スレを最初から読み返してながら振り返る一式戦闘機・隼。
「ところで真ん中辺りのテンプレを見て思ったのは、
双発機は女性イメージが多いらしいが、もしその法則に
従ったら女性化する機体が増えそうだな。屠龍なんかも正にそうだぞ」
紫電改「じゃあ、月光先輩との関係も…百りうわなにを(ry」
二式単戦「海軍の夜間戦闘機を慕う気性の荒い妹…いいかも(実はムッツリ」
彩雲「連合軍側のコードネームなんかも性別つけの
基準になりそうなんだが、意外にも一致してないんだよな」
雷電「爆撃機の他に攻撃機も女性名になるからな。
流星(グレース)や彗星(ジュディ)はまだしも、天山(ジル)はどうかと…」
紫電改「逆に俺と紫電姉ちゃんは一括りでジョージだもんな」
強風「このスレではほぼ例外なく女性イメージの水上機も、女性名揃いとは言い難いわね。
私はレックス、二式ちゃんはルーフェ、瑞雲さんはポールだし…」
零式水偵「そう言えば水上機の中でもフロートが1つだったり
2つだったりするよね。今度からフロートの数で性別を決めてみない?」
晴嵐「そういうのはややこしくなるからやめた方が…」
銀河「結局、双発機でコードネームも女性名の陸上爆撃(攻撃)機が
一番女性イメージとして安定しているのかしら…」
飛龍「滅多に登場しない呑龍おば様がテンプレに出ているぐらいだからね」
九九双軽「ところがどっこい、何故か火龍だけは男性イメージなのさ。
あの子もジェットエンジンだけど一応は双発機でしょ?」
火龍「まあ俺は生産中止になって、コードネームを持っていないからな」
震電「僕もコードネームがないのは、試作機しかないからだよね」
電光「僕は試作機すら完成しなくて終戦をむかえたんだよぅ…」
極光「私は辛うじて実戦に間に合いました。母さんの様な戦果は上げられませんでしたが…
途中から私が姉で電光が弟という後付けができたのもそこからきたみたいです」
烈風「実戦に間に合わなかったけど、コードネームを持ってる俺は勝ち組…なのかな?」
雷電「そう言や、お前らの母ちゃんはどこ行ったんだ?」
彩雲「月光なら小園司令を厚木に送り届けた後、
天山と一緒に補給艦の伊良湖のとこにいたのを見かけたが…後は知らん」
紫電改「てことは、今頃二機でしけこんでお楽しみの真っ最中とか…フヒヒ」
電光「でももし、おじさんが新しいお父さんになってくれるなら僕大歓迎だよ。
いなくなった後はおじさんと雪風さんの言うことを聞くようにってお父さんも言ってたし」
極光「私も。そう言えば史実では二機の接点はないってありましたが、
実は終戦後米軍が摂取した飛行場から一緒に出てきたり、一緒に写ってる写真も
残ってるそうです。案外そういうところで交流があったのかも知れませんね」
二式単戦「妹でもいいから屠龍も復活させて栗…むしろ妹でおながいします(妄想中」
そこへふらふらと戻ってくる一式陸攻。
一式陸攻「ごめん、やっぱり新作の続きは無理。悪いけど適当に雑談で埋めてくれるかしら」
強風「あら、とっくに雑談モードだけど?」
紫電改「何か疲れてそうだけど体重は減ってない
とこを見ると、引き籠もって執筆していたとか?」
一式陸攻「とんでもない!桜花を連れてったり、
硫黄島へ物資の運搬とかあたしゃ激務の毎日だよ!」
二式水戦「それでも執筆を続ける腐のパワーは凄いっていうか、
一撃ライター(作家)の名は伊達じゃないわね」
零戦「誰が上手いことを(ry」
一式陸攻「という訳で次の任務まで寝まーす。お休みなさい(ゴロン」
紫電改「ぐぎゅう…潰れる〜」
一式陸攻(…本当の事言うと、1人で書くようになってから、
やりがいはあったけど、とてもしんどかった…早く続きを
書かなきゃと焦ったり、結果スレの過疎化を招いてしまったものね…
もうここでは無理かも知れないけど、またどこかでみんなと
ネタを持ち寄ってわいわいやりたいな…他の人の話を読むのは凄く楽しいし…
最後に、ここまでこれたのも本当に皆さんのお陰です。
今までやりたい放題で迷惑をかけてすみませんでした、
そして見守ってくれてありがとうございます…続きは
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223547316/ こちらで再開しますのでよろしく…ムニャムニャムニャ)
紫電改「今のは寝言かな?それにしても重い…」
焼かれた上に、ブルドーザで飛行場の端に追いやられ、埋められる紫電改
一緒に埋められた後ミミズを求めて地中を彷徨う雷電。
紡錘形の機体形状が役に立ったぜ!
スレを棺に収め、蓋を閉めるおくりびとな九九式艦爆さん。
いろいろ思い出の詰まったこのスレに別れを告げる新司偵さん。
いざ新天地へ……
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。