1 :
名無し三等兵 :
2007/07/24(火) 01:29:29 ID:LcRJOeSB 制服可愛くて、進学レベルが高くて、イジメは絶対許さない姿勢で、 卒業までに普通校課程の他に、英語、他一カ国後ネイティブレベル、 看護婦並みの医療技術(理論、実践共に)、婦人警官並みの護身、格闘術、 二輪、四輪限定解除、マナー、礼儀作法も修得・・・で、6年間 男 不可 と、いうのはどーでしょう。 卒業時、内部試験で防大、旧帝大進学可 予備士官として登録 学費、諸経費無料 給料支給 卒業試験は上記技能、単位修得済みの上 富士の樹海、もしくは日本アルプスから地図無しで生還すること ・・・けっこう、人集まるんじゃないかな
2 :
名無し三等兵 :2007/07/24(火) 01:30:12 ID:LcRJOeSB
3 :
名無し三等兵 :2007/07/24(火) 21:29:10 ID:d2qt+raP
>>1 乙
私は前スレの終盤くらいからでこのスレを発見し
降下訓練のSSを投下しました
前スレは強襲科がメインの話が多かった
(3号生の雑賀・小川の狙撃班のメンバー、
小川の親友の源田との絡み、
強襲科2号生鳳、狙撃班1号生川内)
今後も強襲科メインでSSを考えていきます
(狙撃班の2人や源田以外のキャラも登場させる予定)
(憲兵や両用など他の科もできたらやってみたい)
それにしても1号生と3号生と話に出てくるけれど2号生は
登場しない、書きつらいのかな
4 :
強襲科設定 :2007/07/24(火) 21:59:49 ID:d2qt+raP
防衛女子校陸上要員課程強襲科 彼女たちは、海上要員の両用科、航空要員の戦闘救難科、 統合運用科の諜報科(メイド科)と並ぶエリート部隊である 選抜されるには、学科・運動試験が優秀でかつメンタルテストにも 合格しないといけない、そのため年によっては定員15人を割ることもあった 彼女たちは空挺降下をマスターし、狙撃・レンジャー・テロ・自由降下・ヘリボーンの 合法活動・非合法活動を行っていた 空挺降下受講資格があるのは上記の4科だけであり 彼女がこれらの科に配属になるときは 教官から自殺用の短刀と青酸カリのカプセルを渡されていた (秘密保持の為、諜報科のメンバーで敵国での活動中に捕獲され自決した例もあり) 特に、強襲科は諜報科とは親密で演習のときに合同訓練を実施することもある 強襲科内には狙撃・遊撃の両班と本科だけだったが 1号生川内リナの活躍で強襲科の志願者が増えた為 自由降下班を設置することになった そんな彼女も迷彩服を脱げば普通の少女 休暇中は京都の町でみかけることもある
5 :
名無し三等兵 :2007/07/24(火) 22:01:40 ID:d2qt+raP
6 :
名無し三等兵 :2007/07/24(火) 22:20:55 ID:MDaHdsSC
設定さんは、大歓迎! ・・・今までの設定と整合性がとれている限り。 全過去ログが収納されたデーターベースが必要かも
7 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 06:40:32 ID:???
8 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 19:36:27 ID:TIV/TUOb
>>4 に追加
強襲科の設定追加
狙撃班(定員5名)
世界中の銃器を使いこなせる能力を持つ、
決められたターゲットに100発中命中させた数の上位から
合格を決めていく、ただし合格基準は90発(年によっては定員割れあり)
3号生の場合、雑賀・小川・ディナは100発100中
(過去には1号生の川内学生のみ)
あとの二人も97と95発命中させている
川内学生には要人狙撃の依頼が来たこともあった
(狙撃すると問題になるため断った)
普段はヘリボーンの訓練を受けている
本科(10名:年によっては遊撃班員がいるためその分減る)
狙撃班以外のメンバーが所属する班
いわゆるレンジャー部隊、格闘技のプロが多い、今年は狙撃班から漏れたメンバーが数人いる
試験は射撃試験、単独踏破試験などが課せられる
自由降下班(定員5名)
今年発足した班、あらゆる場所に降下し、破壊活動を実施することができる
今年のメンバーは長身(4人とも170cm以上)、
格闘技のプロ(源田・川野辺は言うまでもなく立花も琉球古武道の経験者)、
身長の高いメンバーを選抜したのは、特殊作戦群で使用する予定のパラシュートの性能を兼ねている為
彼女達の身体能力の高いので、どんなタイプのものでも目的地に着地できる
遊撃班
破壊工作、要人暗殺など非合法活動に従事している
3号生にも1人在籍している
現在、海外で研修中
来年から志願者はまず航空適正検査を受ける予定
(基本訓練に空挺降下が入るため)
他の科の設定もお願いします
9 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 19:41:11 ID:TIV/TUOb
>>8 さらに追加
自由降下班の2号生の風間学生も風魔忍者宗家の娘
身長も168cmと大柄
狙撃班の銃も個人の希望もあるが、狙撃部隊の銃の選定前のテスト試射を
彼女達が実施している
10 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 19:44:10 ID:TIV/TUOb
勝手に設定を作ってしまってごめんなさい SSを製作中です 狙撃班(現在登場している4人以外のメンバーも登場)と 源田(彼女は初期のキャットファイトの話から登場している、 他の自由降下班員も登場)の話を予定しています
11 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 20:46:07 ID:???
12 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 21:38:56 ID:???
>>10 ども、強襲科や狙撃分隊のSSを書かせてもらってるものです
娘たちを活躍させてくれて感謝感激雨霰…
これからも娘たちをよろしくです
つーわけで(どういうわけだorz)彼女たちの裏設定を人物紹介含めて書き込んじゃいます
13 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 21:46:27 ID:Ye8reT9A
>>7 挿絵が付いてしまうとイメージが固定されてしまいますな
>>8-9 とりあえず、中堅幹部養成校であって、スーパーエージェント育成組織ではないのでよろしく。
もちっと、平均的な能力・人格の「訓練生」で。
・・・・前スレ、埋めでSSが投下されて欲しいですなぁ。
14 :
12 :2007/07/25(水) 21:58:19 ID:???
…と思ったところでパソコンの調子が悪くなってしまったorz また機会があったらいろいろ書きたいと思います 私も今のところ ・さつきの微エロ系恋バナSS ・莢の微エロ系SS ・玲子お嬢様の過去話SS ・新キャラばかりの超長編 ・憲兵隊モノSS ・回転翼分隊モノSS が脳内である程度できてます あとは書く時間さえあればなぁorz
15 :
名無し三等兵 :2007/07/25(水) 22:43:41 ID:???
慰安科はあるのか?
>>11 リンクが一番上に来るように工夫したのさ。
また近いうちにブログ更新します。
あと、直リンしてもらっていいですよ
18 :
10 :2007/07/26(木) 00:08:44 ID:U2JoQtxP
今度の話の舞台は北陸地方の温泉。夏休みを利用し、狙撃班のあゆみの実家に狙撃班員とさつきが集まる。そこで行われるマル秘作戦。あゆみの家族も出す予定。自由降下班も出ます。時期的には降下訓練のすぐあと。
19 :
名無し三等兵 :2007/07/26(木) 17:57:56 ID:???
現在のところ餅ネタ 莢のゲーセン話 ディーナたん奮闘記 哀しき整備兵
20 :
狙撃班の夏休み1 :2007/07/26(木) 19:38:38 ID:MP3UkegA
「さつき遅いな、何をしているのだ」 莢は時計をみながらいらいらしていた。 狙撃班の面々は訓練終了後、夏休みの小旅行として メンバーの樋渡あゆみの実家に来ていた。 彼女の実家は農家だった。 「今朝、家で採れたスイカです。みんなで食べて。」 あゆみは、大きなスイカを切って、皿に分ける。 「おいしい。ロシアではこんなもの食べれなかった。」 ディナが歓声をあげる。 珠子も麻真もスイカを食べていた。 しかし莢だけが手をつけなかった。 「莢。体でも悪いの。」心配するあゆみ。 すると、「彼女はさつきと連絡がつかないことを心配しているのだ。 間違えて、同じ沿線に実家のあるアヤに拉致されたかも。」と、 麻真がからかう。 スイカ・・それはあゆみの両親を結びつけたものである 彼女の父は農家の一人息子で、高校卒業後自衛隊に入隊し、神町の施設大隊に配属されていた。 そこへ彼女の母(実家は鳶職人の一人娘、高校は工業高校に行こうとしたが、 男ばかりなので防女に進学)が配属されてきた。 彼の下で働く、ある日災害復旧に派遣される二人、差し入れられたスイカを食べようとした彼女が 誤ってスイカを下に落としてしまう。それを見た彼が自分のスイカを彼女にあげた。 感激した彼女は彼と付き合い結婚した。 彼の父(あゆみにとっては祖父)が倒れたあとは退職し、実家で農業を営んでいた。 彼女は母の影響もありこの学校に進学したのだった。
21 :
狙撃班の夏休み2 :2007/07/26(木) 19:45:51 ID:MP3UkegA
しばらくしてあゆみの母が農作業から戻ってきた。 彼女は、施設科の出身だった。 「どうして施設科に行かなかったの。」と、珠子があゆみに聞く。 「考えたけれど川内先輩みたいになりたかったからここを志願した。」 話が弾んでいたが、莢だけは上の空だった。 「へー、あゆみのママと諜報科の鳥飼教官は同期なんだ。 さらにうちの松原教官は彼女の1つ上、世間は狭いな。」 麻真は彼女たちの関係に驚いていた。」 そのとき、莢の携帯が鳴る。 さつきからだった。 「今、敦賀に着いたわ。来た特急に乗る。駅に着いたら電話するわ。」
22 :
狙撃班の夏休み3 :2007/07/26(木) 19:56:51 ID:MP3UkegA
やって莢は明るい顔を見せた。 彼女は、あゆみにさつきが間もなく到着することを知らせた。 一方、さつきはリュックサックにキャリーバックさらには手提げカバンを持っていた。 さつきは昨日の夕方、自由降下訓練を終え、帰校した。中学時代からの友人の莢から この旅行に参加しないかと誘われ、参加することになった。 しかし、自由降下組は校長への報告とミーティングが残っていた。 そのため遅れて参加することになった。 訓練再開まで5日しかなかった。そのため、体を動かさないとなまってしまう。 3号生だけで自由降下の練習することで一致した。 そして練習合宿を週明け月・火に行うことになった。 「私と琉奈で手配するから。さつきとアヤはゆっくり休んでね。」 ミキは二人に声をかけた。 ミーティングが終わる。琉奈からは実家から送られてきた、マンゴージュースを 差し入れられた。
23 :
狙撃班の夏休み4 :2007/07/26(木) 20:02:13 ID:MP3UkegA
彼女は大きな荷物を持って電車に乗っていた。 着替えのほか、戦闘服、さらには降下道具一式も持ってきていた。 みんなに見せるためだった。 彼女は手帳を見ていた。そのとき、合宿予定日が当直の日であることに気づいていた。 その日はまる一日校内で過ごさないといけない。 さつきは、琉奈に曜日を帰るように電話したが、逆に狙撃班に要請するように言われていた。
24 :
狙撃班の夏休み5 :2007/07/26(木) 20:17:56 ID:MP3UkegA
これは同室のアヤもだった。ただ、アヤは姉のサキと二人で山陰に旅行していたので 頼めるのは狙撃班と一緒のさつきだけであった。 あゆみの実家の最寄の駅に着く。 あゆみの母がワゴン車で迎えに来た。狙撃班員(といっても3号生はこの5人だけ)も 同乗していた。 「はじめまして、源田さつきです。」と、挨拶する。 家に着くと、差入れのマンゴージュース(10?分)を出す。 みんなそろったところだし、温泉に行こうか。 彼女の家に土地のはずれに大型のドラム缶が人数分置いてあった。 そこは温泉が引いていて、 一寸した露天風呂になっていた。 彼女たちは水着を着けて風呂に入る。 訓練で酷使した体を癒していた。 一風呂浴びて家に戻る彼女たち。 そのころ、あゆみの弟の茂が野球の練習から 帰ってくるころだった。 「そろそろだわ。茂が帰ってくるのは。」とあゆみが5つ下の茂を驚かせようと 策を練っていた。そこで考えたのが、彼女たちの戦闘服姿だった。 さつき以外は迷彩服に銃を携帯、さつきは迷彩服に降下道具を一式着用していた。 「ただいま。」茂が帰ってきた。 「お帰りなさい。」と、彼女たちが、玄関に出てきた。茂は腰を抜かしてしまった。
25 :
狙撃班の夏休み6 :2007/07/26(木) 20:32:28 ID:MP3UkegA
「茂君。おじゃましています。」と、彼女たちを代表し珠子が挨拶した。 「これは、私たちの普段の姿よ。」と、ディナが続けた。 麻真が演習中の写真を見せた。そして狙撃班全員のサインをしてプレゼントした。 さつきも降下中の写真をサインして渡した。 「私たちはあなたたちを守るために日夜訓練を励んでるわ。男の子なのだからしっかりしなさい。」 と、あゆみが締めた。 そうしているうちのあゆみの父が帰ってきた。トラックには収穫した野菜と購入した肉が山積されていた。 夕食はバーベキュー、あらかじめ薪を切ってあり飯盒で米を炊いていた。 彼女たちも訓練で若干経験したくらいで、悪戦苦闘していた。 「さつき、次の訓練はいつから。」 「来週の木曜日。北富士よ。」 「私たちはこの前まで訓練で行っていたわ。」 「そこの食事おいしい。」 「まあまあだったわ。」 さつきの参加した降下訓練は習志野はちゃんとしたものが出たが、 後半の自由降下訓練は糧食で毎日似たようなメニューだった。 彼女は黒い忍者のイラストの描かれた袋を出した。 この中には訓練でもらったビーフシチューのセットが6人分入っていた。 黒い忍者それは、一緒に訓練を受けた特殊作戦群の別名ブラックニンジャに 因んでいた 「明日の朝ご飯はこれにしない。」 さつきが切り出す。 「いいわねー、これに決定ー。」 と、ディナが続いた。
26 :
狙撃班の夏休み7 :2007/07/26(木) 20:44:25 ID:MP3UkegA
夜、茂は寝ている。 彼女たちはある作戦を練っていた。 あゆみが地図を持ってきた。椚やナラの位置が赤く塗られていた。 彼女は茂のためにカブトムシを捕獲しようと考えていたのだった。 「明日の朝3時に起床し、カブトムシを捕獲する。 それが、終わったら、近くの山までランニングをする。 そこで、糧食を食べる。」 あゆみが概略を説明した。 彼女は今朝も早くから、木のチェックと仕掛けをしていたのだった。 翌朝、彼女たちはカブトムシを捕獲する。かなりの数が捕獲できた。 家に帰ると、茂の枕元にそっと置いた。 目が覚めた茂にあゆみは「私たちからのプレゼントよ。」と、ささやいた。 珠子たちも笑顔で答えていた。 彼女たちは、朝のランニングに行く。彼女たちは休みの日でも欠かさないほどの になっていた。 その後に食べるビーフシチューもおいしく感じていた。
27 :
狙撃班の夏休み8 :2007/07/26(木) 20:48:44 ID:MP3UkegA
帰りの電車の中 莢はさつきに「昨日の電話で話していたピクニックはどこに行くの。 どうせ降下訓練のことでしょう。」 さつきは核心を衝かれ言葉も出なかった。 しばらくして、「実は明日、私とアヤが当直の日なの。 明日、替わってくれる。」と、莢とディナに依頼する。 二人とも了承した。
28 :
狙撃班の夏休み9 :2007/07/26(木) 20:59:09 ID:MP3UkegA
翌朝、降下練習に出発する自由降下班メンバー 今回は但馬空港で実施することになった OGのいるパラシュートクラブのメンバーに 偽装して練習することになった さつきは莢に「お土産を持ってくるわ。」と、話していた。 莢もディナも手を振って彼女たちを送り出した。 翌日、当直の仕事から解放された二人。 そこに電話が入る。さつきからだった。 「あと1時間後に校庭に来い。」 1時間後、二人は校庭にいた。 そのころ上空のヘリコプターの中には さつきたち降下班のメンバーがいた。 さつきたち4人が空中に飛び出しパラシュートが開く。 着地する4人、さつきは莢に近づく。 「ただいま、これが二人へのプレゼントよ。」と、 さつきは彼女に話す。握手する二人。 これでさつきと莢の絆が深まった気がした。
29 :
名無し三等兵 :2007/07/26(木) 21:02:58 ID:MP3UkegA
これで終了しました 今回は彼女たちの夏休みを題材に作ってみました 誤字脱字や設定の間違いがあるかもしれないのであったら許してください。 今度は遊撃班の話を考えています。 (キャットファイトの話で出てきた。さつきや珠子の同級生にも一人いる) とりあえず、狙撃班と自由降下班の3号生メンバーはこれで打ち止めにします あまりいると特殊部隊でなくなるような気がするため
30 :
名無し三等兵 :2007/07/26(木) 21:05:32 ID:nqgffrWZ
30なら木内梨生奈とセックスできる。 30なら05年度の天てれの魔法少女姿の木内梨生奈とセックスできる。 30なら競泳水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 30ならメイドさんの木内梨生奈とセックスできる。 30なら秘書スーツ姿の木内梨生奈とセックスできる。 30ならブルマー姿の木内梨生奈とセックスできる。 30ならスクール水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 30ならバニーのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 30ならハイレグレオタード姿の木内梨生奈とセックスできる。 30ならセーラ服のコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 30ならスチュワーデスのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 30なら不知火舞のコスプレをした木内梨生奈が俺の乳首を弄りながらフェラしてくれる。 30ならセーラー戦士のコスプレを一通りした木内梨生奈がディープキスをしながら手コキしてくれる。 30なら透け透けピッチリ胸あきブラウスにタイトミニの女教師ルックの木内梨生奈が生姦&膣内射精させてくれる。 30なら木内梨生奈が結婚してしてくれて、四六時中、淫らなセックスで俺様に御奉仕してくれる。 そして俺様の遺伝子で木内梨生奈が孕んでくれる! 30ならJSFに法則発動 30なら空自の次期F-Xはライノ ※拒否や無効化,棄却、取り消しはできません。
31 :
名無し三等兵 :2007/07/26(木) 21:59:23 ID:???
投下オツー
32 :
名無し三等兵 :2007/07/26(木) 22:39:56 ID:???
33 :
名無し三等兵 :2007/07/27(金) 00:01:27 ID:9bSdSImz
乙! 第二の黄金期の到来か!
34 :
名無し三等兵 :2007/07/27(金) 21:44:33 ID:BLaGU6w1
29です 読んでくれてありがとうございます 実はSSを書いたのは2回目です 初書き込みは前スレの降下訓練の話 勝手に設定をしたり あゆみや琉奈といった新しいキャラクターを 作成して、昔からの人には違和感があったかと思います これからも書きますので宜しく P・S あゆみや琉奈もSSで使ってください さつき・珠子・莢ばかりが目立っているため
35 :
夏の夜の侵入者1 :2007/07/27(金) 22:10:50 ID:BLaGU6w1
夏の夜、この学校の寮にはクーラーがない 訓練で生傷の耐えない特襲科のメンバーは汗をかきながら 寝ている。しかし、中には寝言をしゃべり、顰蹙を買っているものもいる。 「琉奈、うるさいわね。さっきから、熱でもあるの。」 同室のミキが目を覚ました。深夜3時、琉奈は寝言をいっている。 「マリア、今にどこにいるのだ。」 彼女は、かつてのルームメイトの名前を読んでいた。 マリアは彼女が1年前ここに転入したときのルームメイトだった。 琉奈は生後まもなく、生みの親にとある島の桟橋に捨てられ、 現在の両親の養女として育てられた。 彼女は、小さいときから琉球武術を習うとともに、成績も上位だった。 中3に進級する春休み、彼女は島の中学の同級生とともに海外へ研修旅行に 行くことになった。そのとき、彼女は自分の秘密を知ってしまった。 家出をする彼女、那覇に行き、年齢を偽って、援助交際を重ねるようになる。 そんなある日、相手をした自衛官から、この学校の話を聞き、 編入試験を受け、この学校に入学する。 そのときに、この学校のしきたりを教えてくれたのがマリアだった。 彼女はハーフの美女で、死んだ父が外人部隊に所属していた いよいよ進路を決めるときがやってきた。 彼女は、リナに憧れ強襲科を選んだ(ただし射撃の成績が悪く、 狙撃班ではなく本科生として) 「マリアはどうするの。」 「私は、遊撃班を志望したわ。」 強襲科遊撃班、それは強襲科の中でも過酷な訓練を行う部隊である。 単独潜入、各種破壊工作、要人暗殺、テロ行為などあらゆる非合法工作に 手を染めていた。当然、学年に多くても2人しかいなかった。 学年によっては生徒のいない年もあった。 マリアは自分の過去を話し出した。
36 :
夏の夜の侵入者2 :2007/07/27(金) 22:22:01 ID:BLaGU6w1
マリアの父は自衛官だった。退官後はフランス外国人部隊を経て、 軍事会社に勤務し、同僚の女性(某国の情報機関出身)と間にマリアが生まれた。 両親は彼女も軍人に育てようと考え、この学校に入学させた。 入学して半年後、彼女は校長室に呼ばれた。 「結城学生。君の両親がテロにあって死亡した。」 彼女は、気丈にも泣かなかった。そして心の中に、親を殺したテロ組織への 怒りがこみ上げてきた。 彼女は、遊撃班の存在を知り、進路を決めた。猛勉強の末、学業・運動の成績は トップクラスになっていた。 琉奈はその話を聞いて涙を流した。 12月の中旬、マリアは校長室に呼ばれ、海外研修を受けるように指示された。 出発の日、マリアは琉奈に「向こうから連絡するわ。」と、言って出て行った。 しかし、向こうから連絡がなかった。
37 :
夏の夜の侵入者3 :2007/07/27(金) 22:28:45 ID:BLaGU6w1
そんな彼女も3号生になり、さつきやミキといった 編入生を指導することとなった。マリアに言われた通りに 指導していった。 降下訓練やその後の降下合宿での疲れでうわ言で彼女の名前が出たのだった。 「そういう話だったのか。」ミキは、マリアいや遊撃班に興味を抱いていた。 遊撃班は4号生の1月から3号生の9月にかけて海外の工作機関で研修を 受けることになっていた。当然、マリアも秋口からは復帰することになっていた。
38 :
夏の夜の侵入者4 :2007/07/27(金) 22:37:30 ID:BLaGU6w1
8月15日、終戦の日、この学校ではこの日は、校内の神社に参拝し、 英霊と殉職した先輩に対して黙祷する。そのため、校内に残っている学生は 外出ができなかった。 その夜、富士総合火力演習に参加する降下班のメンバーは支度を追え、 ラウンジで夜食を食べていた。 そこに、当直の機甲科3号生赤松のぶ子と藤沢優香が見回りに来た。 「みんな、演習での降下がんばってね、3号生全員で応援するわ。」と、のぶ子が さつきに話した。さつきが代表して「がんばります。」と、答えた。 そのとき、爆発音が響き、校内の電気が切れた。
39 :
夏の夜の侵入者5 :2007/07/27(金) 22:46:54 ID:BLaGU6w1
舞鶴港上空1万メートル、C−130の中に全身黒づくめの人間がいた。 酸素マスクをしたその人物は、無線でなにやら会話している。 「了解。」そういうと、タラップに近づいた。そして、闇夜に消えていった。 数分後黒のパラシュートが開いた。そして、変電所に着地し、爆弾を仕替けた。 一方、爆発そしてに気づいた学生が外に出てきた。 当直の1号生がメガホンで「緊急事態が発生した。直ちに警戒態勢をとれ。」指示する。 例の4人も警戒対応のため銃を所持し、巡回する。そうしているうちに、 黒い人影をアヤが発見した。さつきとともに挟み撃ちにする、しかし、その人物は、 催眠ガスを発生させ姿をくらました。
40 :
名無し三等兵 :2007/07/27(金) 22:47:10 ID:lAVOGrKH
40なら木内梨生奈とセックスできる。 40なら05年度の天てれの魔法少女姿の木内梨生奈とセックスできる。 40なら競泳水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 40ならメイドさんの木内梨生奈とセックスできる。 40なら秘書スーツ姿の木内梨生奈とセックスできる。 40ならブルマー姿の木内梨生奈とセックスできる。 40ならスクール水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 40ならバニーのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 40ならハイレグレオタード姿の木内梨生奈とセックスできる。 40ならセーラ服のコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 40ならスチュワーデスのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 40なら不知火舞のコスプレをした木内梨生奈が俺の乳首を弄りながらフェラしてくれる。 40ならセーラー戦士のコスプレを一通りした木内梨生奈がディープキスをしながら手コキしてくれる。 40なら透け透けピッチリ胸あきブラウスにタイトミニの女教師ルックの木内梨生奈が生姦&膣内射精させてくれる。 40なら木内梨生奈が結婚してしてくれて、四六時中、淫らなセックスで俺様に御奉仕してくれる。 そして俺様の遺伝子で木内梨生奈が孕んでくれる! 40ならJSFに法則発動 40なら空自の次期F-Xはライノ ※拒否や無効化,棄却、取り消しはできません
41 :
夏の夜の侵入者6 :2007/07/27(金) 23:08:00 ID:BLaGU6w1
一方、ミキと琉奈はある校舎の前で待ち伏せしていた。 これは、二人の行動予測からだった。黒い影が目の前を通る。 ミキが体当たりをした。するとその人物はバランスを失って倒れた。 そして琉奈が彼女に手錠をかけた。当直室に連れて行く二人。マスクを剥ぎ取ると それは、髪をショートカットにしたマリアだった。 「マリア、あなたは、なんてことをしたの。」琉奈が問い詰める。 「実は、これは学校の校長も憲兵隊の王仁沢隊長もすべて了解済の計画だ。 遊撃班の研修成果を示すために、校内に潜入した。こうやって捕まるのも計算のうちだった。 去年の氷室先輩もグライダーで校内に侵入した。いわば遊撃班の伝統行事だ。 実は1週間前帰国するように研修先に連絡があった。総合火力演習参加との要請だ。」 そのため、アメリカ軍のC−130からHALOで校内に進入した。これは総合火力演習で 披露する予定だ。」 総合火力演習、その言葉を聞いて二人は自分たちも参加することを切り出そうとしたができなかった。 「そういえばうちの学生も参加するときいていたが、誰が参加するのか。」と、マリアが続けた。 二人は、「私たちです。」と答えた。「そうか、またお前と一緒だな。琉奈。」 そこはさつきとアヤがやってきた。アヤはマリアを見て驚いていた。 「総合火力演習に参加するのは私たち4人です。宜しくね。」と、口々に話した。 深夜、大捕物が終わった。実は当直の1号生もこれが芝居ということは承知していた。 彼女は無罪放免された。 翌朝、彼女は当直室で目が覚めた。4人が迎えに来る。改めてさつきとミキはマリアに 自己紹介する。 そして、5人で総合火力演習の訓練のために学校を出発した。
42 :
名無し三等兵 :2007/07/27(金) 23:10:47 ID:BLaGU6w1
これで終了です。 今度は遊撃班のメンバーを加えてみました。 将来的には自由降下班のメンバーと合同して作戦に 従事させることを考えています。 いよいよ次はお待ちかねの総合火力演習です。 もっと遊撃班らしく登場させたかったけれど、 お粗末になってしまったかもしれない
43 :
総合火力演習1 :2007/07/28(土) 14:26:31 ID:LVh+YK+w
総合火力演習・・・それは陸上自衛隊最大のイベントである 一日数億円の弾薬を使用することで有名である そして、その準備には時間をかけている また、見学希望者が殺到し、ネットでは入場券が高値で売買されている そんな、火力演習であるが、女性自衛官は後方支援以外は参加する機会がほとんどなかった ところが、今度、現在の大臣は女性で、男女平等の立場から女性も 最前線に出すように指示した。 困ったのは現場である。出せるようなメンバーはあまりいない そこで、防衛女子校から人数を出すようにした。 戦車の紹介およびヘリボーンそして自由降下の場面で数人ずつであった。
44 :
総合火力演習2 :2007/07/28(土) 14:33:12 ID:LVh+YK+w
さつきたちの降下場面はオープニングの場面だった また、遊撃班のメンバーは特殊作戦群のメンバーたちとともに 降下することになっていた。 新幹線の中、昨日の騒動で寝不足のため、寝ているメンバーがいる。 そんな中、マリアだけ元気だった。 さつきは、彼女のことを心の中で「化け物だ。」と感じていた。
45 :
総合火力演習3 :2007/07/28(土) 14:50:56 ID:LVh+YK+w
新幹線が小田原に近づいてくる さつきは先輩の史織に電話をした。 彼女は新幹線の改札口で待っているようにとさつきに伝えた。 史織の実家は小田原で、彼女は風魔忍者の血を引いていた。 そういうこともあり、格闘技好きな少女だった。 そうしているうちにこの学校を知り入校した。 現在、彼女は玲子とともに強襲科をまとめる立場にあった。 新幹線が小田原に着く。新幹線から下車する。彼女たちは制服ではなく私服だった。 なぜなら、彼女たちは防衛女子校の生徒ではなく陸上自衛官に 身分を偽装しての参加であった。年齢も18歳と言うように 指示されていた。 改札口には史織のほか遊撃班の氷室忍と鳳玲子が待っていた。 「先輩。お久しぶりです。自由降下班・遊撃班3号生全員ただいま到着しました。」 さつきが代表して先輩に報告した。 玲子が携帯で何やら連絡している。 ロータリーに出ると鳳グループのマイクロバスが停車していた。 ドアが開き、玲子が運転手と話をしている。 話が終わると、全員バスに乗り込むように言われる。 玲子は史織に短い会話した後、バスから降りていった。 そして、バスは出発した。
46 :
総合火力演習4 :2007/07/28(土) 15:11:22 ID:LVh+YK+w
東富士演習場、総合火力演習が行われる演習場である。 防女の学生も演習で使用することがあった。 また、富士学校にもOGがいるため、 部活動や研修のため使用することもあった。 つい最近も2号生が訓練に使用した。 降下組を乗せたバスが演習場に着く。 すでにこの前一緒だった特殊作戦群のメンバーが パラシュートの花を開いていた。 バスから降りると、富士学校の高山陸将補、特殊作戦群の大森一佐に 到着の報告をした。 すると高山は「君たちの力を発信してくれ、特に自由降下小班は オープニングで降下する。外国の要人も見にくるので粗相がないよう お願いする。」 彼女たちは、緊張していた。 「夕食後、ミーティングを行う。そのときに降下の役割を決める。」 と、大森が彼女たちに、話した。 訓練を見学する彼女たち。すると一人の女性ジャンパーが降りてきた。
47 :
総合火力演習5 :2007/07/28(土) 15:26:17 ID:LVh+YK+w
アヤが降りてきた女性ジャンパーに近づき、 「はじめまして、一緒に降下する白峰です。」と、声をかける。 彼女は、キャノピーをたたむと立ち去った。 夕食後、展示降下組と武装降下組に分かれてミーティングを始める。 さつきたちの前にはさっきの女性がいた。 「はじめまして、陸曹長岩崎奈緒子です。私は、あなたたちの降下の責任者です。 宜しくお願いします。」 彼女はこの前の武内飛鳥の後輩だった。この春に防衛大学校を卒業し、幹部候補生学校に在籍していた。 今回、広報活動で多忙な飛鳥の推薦で参加することになった。 翌日から、練習が始まった。 地上では岩崎が5人のジャンプを見ている。 「赤と緑、接近しすぎだぞ。」 史織とさつきに注意する、さつきが旋回して離れていった。 一方、忍とマリアは完全武装状態での降下を繰り返していた。
48 :
総合火力演習6 :2007/07/28(土) 15:38:19 ID:LVh+YK+w
数日が経過した。 夕方、いつもの通り降下し着地してくる。 そのときアヤが右足をひねった。 苦しがるアヤ。 「とりあえず足を冷やせ。」奈緒子は氷水と湿布を渡した。 痛みはひいてきたが、足がはれていた。 予行演習が始まる。 彼女は泣いていた。 その夜、メンバー全員で彼女の右足をマッサージした。 彼女も落ち着いてきた。 翌日、予行演習が始まる。 講堂に入る。そのときさつきは、莢の姿を発見した。 声をかけようとしたが、かけれなかった。 狙撃班のメンバーもヘリボーンに駆りだされていたのだった。 いよいよ予行演習が始まる。 アヤは足を引きずっていた。
49 :
総合火力演習7 :2007/07/28(土) 15:48:43 ID:LVh+YK+w
見かねた琉奈が「大丈夫か。」と心配する。 すると「大丈夫よ。これくらいでくじけないのが防女生なのだから。」と、返す 彼女にとっては姉のサキが弟を招待し、彼女のジャンプを見るので、 あきらめられなかった。 「降下地点です。準備してください。」 彼女は、その言葉を聞き、大空に舞っていった。 着地後、敬礼をして退出する。 「さつき、よかったわ。」と、後ろから声がする。 莢からだった。 「お前、なんでこんなところいるのだ。」 「私たちもヘリボーンに参加することになったわ。」 「そうなんだ。頑張れよ。」 彼女たちは出番のため駆け足でヘリに向かった。
50 :
総合火力演習8 :2007/07/28(土) 16:04:05 ID:LVh+YK+w
見学者は防女生が多かった。事実上の貸切日であった。 王仁沢や鳳さらにはアヤの姉もいた。 5人は先輩・後輩から握手責めになっていた。 アヤも足が痛いのを忘れていた。 そのとき、奈緒子が来て、打ち合わせをすると彼女らに告げた。 彼女は、飛鳥に頼んで撮影したビデオを見せながら、問題点を指摘していた。 そこへ大森一佐が来て、特殊作戦群の降下が始まることを告げた。 外に出ると狙撃班がラペリングで降下していた。 無事着地すると拍手が起こった。 彼女たちも拍手した。 それが終わり数分後に2つの黒いパラシュートが上空で開く 黒ずくめの忍とマリアが地上に降りてきた。 その後、特殊作戦群の隊員も降りてくる。 演習場内からは盛大な拍手が沸き請った。 大森が奈緒子に「彼女たちに締めのジャンプもやるように伝えてくれ。 大臣からの指示だ。」 大臣も彼女たちのジャンプを見て感動していた。 彼女たちは締めのジャンプも実施した。
51 :
総合火力演習9 :2007/07/28(土) 16:14:22 ID:LVh+YK+w
いよいよ一般公開日初日、演習は彼女たちの降下から始まる。 朝、5人は起床しする。史織を中心に円陣を組む。 ヘリの中から見る演習場は、いつもと違うように見えた。 見物人、外交団が多数いた。「絶対に失敗できない。」 彼女たちはそう思っていた。 ヘリから飛び出す。パラシュートを開く。 地上では拍手と歓声が沸いていた。着地し、教官役の奈緒子に敬礼する。 彼女たちは空挺部隊自由降下課程の訓練生という設定になっていた。 テントに入り、一息つく。会場の反応はよかったので関係者全員安心していた。 さらに終了時もジャンプした。 初日の日程が終了した。
52 :
総合火力演習10 :2007/07/28(土) 16:36:30 ID:LVh+YK+w
二日目、今日はマスコミ関係者も多数いる。 5人は平常心を心がけていたが、 アヤだけは弟が来るので失敗できないと意識があった。 ヘリから大空に舞う。今日は昨日以上に観客がいた。 テレビカメラも回っていた。 パラシュートを開き、着地する。彼女たちにカメラのフラッシュが たくさん焚かれていた。 昨日時点でネット上で彼女たちのことが話題になっていた。 機甲科の戦車走行、狙撃班のラペリング、遊撃班の武装降下と 防女生の出場していく。どれもカメラのフラッシュが焚かれていた。 そうしているうちに奈緒子が史織に合図をする。 最後の降下だった。 ヘリの中で彼女たちはリラックスしていた。 パイロットが合図する。史織から順に大空に飛び出す。 地上では、大歓声が巻き起こっていた。 着地する5人。奈緒子に敬礼すると広報の女性自衛官から 花束をプレゼントされた。 今年の総合火力演習は大盛況のうちに終了した。 夕方、打上げのとき、参加した学生も呼ばれていた。 彼女たちは、一番の人気で、各国の駐在武官や自衛官から 握手攻めになっていた。 アヤは姉のサキの姿を見かけた。 情報科や諜報科のメンバーも情報収集を兼ねて打上げに参加していた。 「アヤ、すばらしかったわ。これは武志からメールで送られきた写真よ。」 そういって、彼女は、弟の撮影した写真を見せた。 彼女は姉に感謝した。そのとき、サキの携帯が鳴り出した。 至急、本省に出頭するようにとのことだった。 サキはアヤに「急用ができた。」と、言って会場を出た。 そして同様に出頭要請を受けた諜報科の橘みゆきとともに 演習場を離れていった。
53 :
総合火力演習11 :2007/07/28(土) 16:46:06 ID:LVh+YK+w
翌朝、富士学校内で演習の講評があった。 今回の演習は好評だったらしく、 防女には来年も参加するように要請があった。 「さようなら、又ね。」彼女たちは、世話になった特殊作戦群の隊員に 手を振った。また、奈緒子にも手を振った。しかし、彼女の実習先が防女に 内定していた為、複雑な感じだった。 帰りのバスの中、熟睡するメンバー、しかしネット上で有名人に なっていることを知らなかった。 翌日、校長に報告する。ねぎらいの言葉をあり、ほっとする。 学校には、来年以降の参加の打診が来ていた。当然、校長も承諾していた。 一方、サキとみゆきは極秘任務への参加するために海外に飛び立っていった。 これが新たなる事件を勃発させることになった。
54 :
名無し三等兵 :2007/07/28(土) 16:51:12 ID:LVh+YK+w
終了しました。 総合火力演習編です。 勝手に書いたためでたらめな箇所もあるかもしれません。 ご了承ください。 自分は何回か応募しましたが、全部落ちました。 一回行って見たいと思っています。 (弟は知人から券をもらっていったことがある。) 今度は強襲科が戦闘に巻き込まれる話を考えています。 みゆき(キャットファイト編以来の登場)、 サキ(危険なアネキ以来の登場、アヤの姉)の運命はいかに
55 :
名無し三等兵 :2007/07/28(土) 20:22:47 ID:???
おー、投下乙 ただ連投中はsageといた方が良いと思われ
56 :
名無し三等兵 :2007/07/30(月) 14:19:46 ID:b62aP0Um
連投乙だが、もう少し練って書くことをお勧めする。 例えば、語尾がみんな「……した」「……だった」だろう? これではまるでストーリー(あらすじ)の紹介みたいに読めてしまう。 アイディアは悪くないので、表現方法を工夫すべし。 一応文章でメシ食ってる者からのアドバイスということで。
57 :
名無し三等兵 :2007/07/30(月) 14:23:17 ID:FbFPbjTr
58 :
名無し三等兵 :2007/07/30(月) 20:39:59 ID:/6zxPxWK
ある夏休みの一日、莢とディーナは当直として校内に残っている。 「莢、何しているの。」 ディーナが、莢が先ほどから、パンフレットを見ながら ペンでチェックしているが気になっている。 「秘密よ・・・・」と、莢がパンフレットを隠そうとする。 「私は、隠し事は嫌いだ。見せろ。見せないと撃つぞ。」 脅し文句が聞いたのか、彼女は、パンフレットを見せた。 二人は、防衛女子校陸上要員強襲科狙撃班3号生だ。 莢は訓練が終わると、友人のさつきたちとゲーセン行ったり、 ラノベを読んだり、同人誌即売会に行ったりするのに対し、 ディーナは狙撃こそ、わが人生という感じで、 銃以外のことにはあまり興味を持たなかった。
「これはコミックマーケットという、世界的に有名な同人誌即売会の パンフレットよ。銃に関する本もあるし、一緒に行かない。」 ディーナを誘う。 彼女は、「銃」という言葉に反応して、 「行ってやろうじゃないか。」と、返す。 「じゃあ、明日さつきたちが戻ってきたら、即出発よ。」 「行くことはわかったけれど、開催場所はどこなの。」 「東京の有明よ。どうせ、次の訓練は練馬駐屯地集合だから、 東京見学もしちゃいましょう。」 ディーナは来日してから東京を見学したことがなかった。
数日後、二人は制服姿で上京する。東京駅で麻真とあゆみと合流し、 コミケに参加する。 開場前、最寄り駅まで列が続いている。 ディーナは目を丸くして驚いている。 「こんなに人気があるイベントなのか。是非ロシアに帰ってから、友人に話さないと。」 1時間経過し、彼女たちは酔うなっと会場に入れるようになる。 「二手に分かれて館内に突撃する。私とあゆみは東館、残る二人は西館へ、 2時間後に入口で待ち合わせる。あとで、戦果報告会を行う。」 と、莢が、指示を出す。残りの3人も頷く。 二手に別れ、館内に入る。莢たちはラノベやアニメ系同人誌の方へ、 残りはミリタリー系同人誌の方に行く。 「写真を撮らせてください。」ディーナと麻真は何度と声をかけられた。 ルックスもよく、胸も大きいディーナは格好の被写体になる。 また、制服姿で動いているため、自衛官の制服コスプレと勘違いされていることも 写真撮影の希望が絶えなかった。 ポーズをとる二人。数人のカメラマンが一斉にシャッターを押す。 「ありがとうございました。」 二人はやっとのことで解放された。
軍事コーナーに行く二人、そこにはいろいろな軍装のコスプレをした人がいる。 そのとき、ディーナの視界にある人物がいるのに気づく。 それは、珠子だった。「珠子、久しぶり。」と声をかけるディーナ。 珠子も遠縁の村上三曹に頼まれ、コミケに参加している。 彼は、昔からこういうことが趣味で、数回同僚と一緒に参加している。 中身は、訓練内容や装備のイラスト・写真・文章で説明したものだった。 「ディーナと麻真じゃないの。二人で来たの。」と、珠子が返す。 すると、ディーナは「私は莢につれられてここに来たわ。社会見学としてね。 彼女は別の場所で本を買っているはずだ。一時間後に待ち合わせることになっている。」 と、返す。彼女は、ディーナにおもちゃの銃を渡し、 「こいつで莢を驚かせてやれ。私も手伝う。」と、話す。 一方、麻真は、同人誌を読んでいる。中を見ると、訓練内容、制服(防女生のも含む)、 防女との演習の内容(殲滅させられた件も含め)リアルに書かれているのを見て 感心している。
待ち合わせの時間が近づいてきた。麻真があゆみのかばんに発信機をつけていたため、二人がどこにいるのかは一目瞭然である。 「あのラノベの同人誌はつまらなかったから買わなかったわ。」 二人は、今日買った同人誌について会話している。その後ろを目立たないように、三人で歩いていた。 そのとき、莢の足元に向けて赤い液体が発射される。驚く彼女。 すぐ後ろには、珠子とディーナと麻真が立っていた。 「珠子、あなたも来ていたの。」「そうよ、知り合いの手伝いとしてね。今から、うちのブースに来ない。」 珠子が誘う。 5人で、西館へ向かう。そのとき、彼女たちにカメラのシャッターが向けられていた。 彼女たちは、コスプレしていると勘違いされ、写真をとられていた。「これで2回目だわ。」ディーナはため息をつく。
莢は、珠子の参加しているブースに寄る。同人誌を買い込む。 珠子は彼女に「これはすべて実話らしい。」と、耳打ちする。 莢は、周りのブースも見て歩くことにした。 何人かの参加者が、防女の制服だと気づいたらしく写真撮影をしていた。 また、彼女は、防女の学生やOGらしき女性がいることに気づく。 終了後、莢はディーナに感想を聞く。 「歩き回って疲れたわ。でも、ストレスの発散にはなりそうね。」 ディーナが答える。 彼女の写真がネット上で話題になっているのを彼女はまだ知らない。
65 :
名無し三等兵 :2007/07/30(月) 22:02:24 ID:???
コミケ参加編です。 私も晴海時代はよく行きましたが、有明になってからは 交通の便が悪いのでほとんど行かなくなりました。 このほかにもまだ参加しているはずです。
66 :
名無し三等兵 :2007/07/31(火) 09:17:55 ID:???
67 :
名無し三等兵 :2007/07/31(火) 12:43:05 ID:wmnFquRt
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070729/ssk070729000.htm 防衛省 情報保全隊本部設置へ 漏洩防止、機能を強化
防衛省は28日、海上自衛隊のイージス艦中枢情報流出事件を受け、防衛相の下に各自衛隊の統合部隊として、
来年4月にも「情報保全隊本部」を設置する方針を固めた。
同省で相次いでいる情報流出に米国が懸念を示していることを踏まえ、情報収集・保全体制を整える狙いで、
8月に小池百合子防衛相が訪米してこの構想を米側に伝える。
情報保全隊本部は、防衛相直轄の部隊としておかれ、主に秘密保護を担当。全国に5つの地方方面隊も作る。
また、防衛相の下に事務次官を委員長とし、各幕僚長らをメンバーとするカウンターインテリジェンス(対諜報(ちょうほう))委員会も設置する。
イージス艦中枢情報流出事件では、事情聴取を受けた2等海曹の妻が中国人だったことから、
米側は日本に繰り返し「情報が中国に流れていないことの証明を求めてきている」(海自幹部)。
米側に情報保全隊本部の設置を伝えることで、日本の取り組みをアピールしたい考えもある。
防衛省にはインテリジェンス(情報・諜報)機関として情報本部がすでに設置されており、
同本部と情報保全隊本部がそれぞれ得た情報を基に、防衛省全体の情報収集、保全機能を強化する。
陸上、海上、航空各自衛隊内部に置かれ、それぞれの組織内で司法警察機能を果たしている警務隊を
、統幕の下に一元化し、その機能を強化することも検討している。
米下院歳出委員会は25日、最新鋭ステルス戦闘機「F22Aラプター」の技術が日本を通じて中国など第3国に移転する懸念から、
禁輸措置を継続することを決定。日本政府は来年夏までに決定する次期主力戦闘機(FX)の最有力候補にF22を据えていたが、
禁輸措置の継続で来年9月末まではF22の情報を得られなくなった。
情報保全隊本部の設置は、イージス艦中枢情報流出事件がFX選定問題に波及し、日米同盟に実害を生じたことの教訓によるものでもある。
(2007/07/29 14:33)
68 :
名無し三等兵 :2007/07/31(火) 19:25:53 ID:???
前スレ落ちましたな。 エロとか、微エロとか、富樫イジメとか投下よろしく!
69 :
名無し三等兵 :2007/07/31(火) 21:28:17 ID:mkY/hLBW
そういえばこの数ヶ月のSSは ほとんど強襲科がらみの気がする お嬢様学校への護身術教室、バレンタインの演習、 降下訓練、総合火力演習など
70 :
名無し三等兵 :2007/07/31(火) 23:45:54 ID:w8NbH9BI
確かに! >ほとんど強襲科がらみの気がする 一般科とか大学進学課程もおもしろいと思うが。 最も、一番ドラマになりそうなメイド科(諜報・防諜課程専攻学生)は 初代スレのメイド教官の設定以上の話といえば、ズゴッグメイドくらいですからなぁ・・・ やっぱ、ドラマですかね?
71 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 00:17:19 ID:OXQWaPPr
>ほとんど強襲科がらみの気がする 狙撃分隊はじめ、生みの親である職人さんの腕がいいからね〜 キャラ立ってるから。 おれも次に書くときはタマとか莢とか出したいなと思うもん。
72 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 18:37:56 ID:H3B1xAoq
>>71 俺もタマと莢、そしてさつきは出したくなる
前の二人は結構SSに出ていた
さつきは初登場のきゃっとふぁいとからしばらくたって
お嬢様学校の護身術の話に再登場
その後頻繁に出るようになった
メイド姿での潜入、バレンタイン、ガールミーツガール、自由降下訓練、
狙撃班の夏休み、総合火力演習などに登場
ゲーム好きや高所恐怖症なども明らかになってしまった
もっとも彼女も自由降下をするようになって莢よりは
サキ(きゃっとふぁいとでは彼女のライバルだった)や
アヤ(彼女と同室)など自由降下班との絡みが多くなると思う
73 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 18:39:47 ID:H3B1xAoq
74 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 18:43:01 ID:H3B1xAoq
>>70 きゃっとふぁいと編に出てきたバニーガール橘みゆき(諜報科)はどうですか
彼女は登場していないはず
きゃっとふぁいとにしか出ていなかった、遊撃班の氷室忍も
総合火力演習の話に出てきたの出てもおかしくない
75 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 19:05:50 ID:JbZgjyQE
両用三人娘のお方。 すぐ書いて欲しいとは言いませんから とりあえず、生存報告をお願いします。 ・・・ところで、電撃文庫の「レディ・バト」って読んでいて なんか、このスレっぽい表現が多いと思った。 これがユングの提唱した、共時性現象(個々に連関していなくても同時多数に 似たような現象が発生する)かね? 最も、日本国内のことですからな。 これで、南欧とかの監督が撮った映画とか小説が似てたら・・・とか 考えてしまう。
76 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 19:12:38 ID:H3B1xAoq
>>75 まだ高度数千メートル上空をHAHO中
いつになったら地上に降りてこれるのか
もっともHALO・HAHOもさつきたち強襲科の一部メンバーも
訓練を受けてできるはずなので、
両用や戦闘救難や諜報のメンバーと
スカイダイビングの記録会の話があっても面白い
77 :
名無し三等兵 :2007/08/01(水) 19:14:55 ID:JbZgjyQE
・・・打てば響くような返答どーも って、まだこのスレに居たのなら、時々生存報告くらい 上げてくれよ(笑) とりあえず、安心しました。
78 :
名無し三等兵 :2007/08/02(木) 21:10:38 ID:X6ibWwqO
「バカヤロー、おまえたちの成績は何だ。 3号生のほうが、おまえたちより成績がよいぞ」 教官室に怒号が響く。 狙撃班2号生の森永はるか以下4人が 先任教官から雷を落とされていた。 狙撃班の狙撃技術を磨く記録会ではるか以下2号生全員が 狙撃班3号生の珠子・莢・ディーナ以下の点をとっていた。 「すみません。」 4人を代表してはるかが謝る。 「いいな、明日、もう一回再試験だ。今度も同じような点をとると 夏休みはなしだ。」 先任教官がだめだしをする。 4人は固まってしまった。
練習場、今日は1号生は演習で不在、3号生も授業中だった。 4人は練習している。 「うまくあたらない。」メンバーの都築静江がため息をついている。 彼女たち4人は2号生の中では射撃はトップクラスだったが、 上に川内リナが下に雑賀珠子たちがいるため、どうしても見劣りがしていた。 リナや珠子の実力が外国の軍隊からも注目されているのに比べ、 彼女たちは注目されていなかった。 夜、彼女たちはターゲットの人形に向けて射撃訓練を続けている。 珠子たちも空気を読んでいるらしく練習場にはこない。 「やった。」はるかが、声をあげる。 ようやっと思う場所に命中したみたいだ。
そのとき、一人の女性が入室する。 狙撃班教官の松原2尉だった。彼女は、はるかたちの成績が伸びないのに 責任を感じ、彼女たちの練習を見学している。 彼女は、フォームをビデオ撮影している。 「みんな来て。」 松原は4人を教官室に呼ぶ。彼女たちにリナと珠子のフォームを見せる。 「リナたちの成績がよいのは射撃姿勢がしっかりしているからだわ。 明日までこのビデオを見て、姿勢を矯正しなさい。」と、 彼女ははるかたちに指示する。
深夜、練習場のビデオルーム。 4人はビデオを見て、フォームをチェックする。 「後輩にできて、私たちにできないはずがない。」 4人は、半ば徹夜で突貫工事をしているようだった。 翌日、いよいよ再試験の日、大演習場、彼女たちは、再試験の臨む。 1番目の小谷博美、2番目の片瀬ゆかりとも難なくクリアする。 残るは静江とはるかの2人、前の2人と比べ、やや技術が劣ると 教官たちは見ていた。3番目の静江の番が始まる。はるかは極度に緊張している 「バーン。」乾いた銃声が響き、人形の頭部に命中する。 残るははるかだけだ。「がんばれ。」博美、ゆかり、静江の3人が彼女を励ます。 はるかは昨日見たビデオのイメージ描いていた。 「絶対に命中させてやる。」その言葉を心の中で話す。 「バーン。」彼女の射撃も人形の胸に命中する。 終了後、「おまえたち、よく頑張ったな。厳しいことを言ったかもしれないが、 おまえたちだって射撃の腕前は校内でトップクラスだ。これからも頑張れ。」 と、教官が講評する。 4人には笑顔が戻っていた。 「今回は松原教官にお礼をしなくちゃね。」ゆかりが、切り出した。 「はるか、あなたが一番、松原教官に感謝しなくちゃいけないのよ。」博美が、はるかに言う。 夕方、4人は、「松原教官、教官のおかげで夏休みが取れるようになりました。 お礼です。」と、菓子をもって教官室を訪れた。 「いいのよ、あなたたちが頑張ったのだから。」松原も4人も明るくなっていた。
83 :
名無し三等兵 :2007/08/02(木) 21:53:43 ID:???
狙撃班2号生を主人公にした話を作ってみました。 それにしても2号生はあまり登場しませんね 強襲科に限らず
84 :
名無し三等兵 :2007/08/03(金) 00:28:14 ID:???
乙 だが、貴方のレスは設定とSSの中間のように感じられる。 もう少し、「ものがたる」肉付けと、初代スレからの蓄積に目を通すことを推奨する。
85 :
名無し三等兵 :2007/08/03(金) 21:05:40 ID:???
乙 しかし苦言を呈するとすれば… 少女たちに個性が感じられないような気がするなぁ 個性派ぞろいの娘たちなんだから、もっとはっちゃけさせてもいいと思うな
86 :
名無し三等兵 :2007/08/03(金) 21:11:41 ID:HTByhrpy
夏休みも終わりに近づいたある日、日本海を台風が通過している。 外は暴風雨。いつもは地上と空を往復している強襲科自由降下班のメンバーも 今日は、図書館でやり残した宿題をしている。 「アヤ、この問題教えて。」と、琉奈がアヤに数学の問題の解き方を聞いている。 「これは置き換えれば、簡単な二次関数になるわ。そうしたら解き易くなる。」 「ありがとう、アヤ。」 一方、さつきはミキの姿が見えないのに気付いていた。 「そういえば、ミキの姿が見えないわ。」 「そうね、探さないといけないわ。」 「私が探すわ。彼女は私を倒すためにここに来たのだから。」 そういい残して、さつきは席を立った。
その頃ミキは、窓側の席から遠くの景色を見ていた。 ここに来てから約3ヶ月が経過している。 そして中学卒業から現在までの5ヶ月間ことを思い出していた。 人生を変えた2つの出来事。そしてここでの仲間たちの友情、 そして現在の自分、すべてを思い浮かべていた。 彼女の父は柔道の世界チャンピオンで、彼女も偉大な父を尊敬して 柔道の世界チャンピオンになるため、小さいときから練習を重ねてきた。 そのかいもあり、中学時代に無差別級で優勝し、強化選手にも選ばれていた。 そして父が監督をしている高校に入学し、初めての大会のとき その出来事が起こった。
強すぎるミキに対し、相手は技をかけ逃げする。彼女はその手にのってしまう。 判定は、彼女の負けだった。腹の虫の収まらないミキは、控え室で審判に 「この馬鹿審判、どこを見ているのだ。」と、一本投げをしてしまう。 さらに、相手をした選手の控え室にも乱入し、「この卑怯者。」 と、居合わせた人間のほとんどを病院送りにしてしまった。 「この大馬鹿者。」家に帰ると、父親に殴られる。 「いくら相手の手が汚いからといって、審判や相手を殴ることはないだろ。 破門だ、家から出て行け。」 ミキはその夜、着の身着のままで実家を飛び出していった。 当然、柔道連盟からは出場停止1年、学校は無期停学の処分が下った。
街を放浪する彼女、生活費を稼ぐため、飲食店でアルバイトを始める。 連休前のある日、ある男から「君は川野辺ミキだね、君の特技が活かせるバイトを 紹介するよ。」といわれ、とあるクラブに連れて行かれた。 「いいな、お前はキャットファイトの戦士として戦ってもらう。 5週勝ち抜けば、政財界の大物の圧力で柔道連盟の出場停止を解除してもらえるようにする。」 痛いところを突かれ、ミキはリングに立つことを了承する。 そして、4週勝ち抜く。そして優勝すれば解除となるそのとき 第二の出来事が発生した。
その日も彼女は順調に勝ち進んでいた。 「叩きがいのあるやつは出てこないのかよ。」 彼女は心の中ではそう思っていた。 そんなとき、彼女の目にある背の高い少女の目が移った。 「その背の高い女。俺と勝負しろ。」 彼女の名前は源田さつき、彼女は王仁沢リン、氷室忍とともに キャットファイトの内偵捜査のため防衛女子校から潜入していたのだった。
いよいよ決勝、相手はさつきだった。 これまで対戦したには物足りなさを感じているミキ。 彼女と同じく長身のさつきはやりがいのある相手だった。 さつきとの一戦、柔術家のさつきを交わしながら技をかける。 しかし、さつきの捨て身の攻撃で敗れ去り、意識を失ってしまう。
ミキはトラックの中で目が覚めた。 トラックの中にはさつきの他、彼女とほぼ年代の少女がいる。 「あなたたちはだれなの。」と、聞くミキ。 すると運転手の女性が「彼女たちは防衛女子校の生徒です。」と、言う。 「防衛女子校。」 彼女はふと、「彼女を倒すためにここに入学すればよいのか。」 彼女はそう思った。しかし、その実態がわからず困惑もしていた。 途中で、ミキは車から降ろされる。家には帰れないし、バイト先にも戻れない。 柔道連盟の出場停止も学校の停学も解けないし、新聞でキャットファイトの件が 大きく報じられ、彼女はますます居場所がなくなっていく。 そこで、彼女は、「彼女を倒す。そのためには、防衛女子校に編入する。」と、決心をする。 彼女の競技生活で負けたの2回のみだった。一回は例の判定負け、そして後一回が、 さつきに負けたことだった。 学校に退学届を出し、その足で防衛女子校の編入試験を受けた。 そして、見事合格し、ライバルのさつき、ルームメイトの琉奈やアヤと 自由降下班のメンバーに抜擢されている。 この5ヶ月の出来事が走馬灯のように浮かんでいた。 ミキの瞳には涙が浮かんでいる。 心残りはこの学校に入学したことを父に報告しなかったこと、 そして柔道から手を引いてしまったこと 「親父はこのことをどう思っているのだろうか。俺を世界一にするために 訓練してきたのに、あんなことをしてしまい、顔に泥を塗った。 俺は合わせる顔がない。」心の中で彼女はそう思っていた。
「ミキ、何しているの。」 背後から声がする。さつきの声だ。 「この5ヶ月のことを思い出していたのだ。お前とはじめてあったあの日のこともな。」 と、返す。 「あの日ね、本当、あなたに負けたかもしれないな、私もあなたに負けたかもしれないわ。」 さつきは、ミキに言返す。 「実は、あの日お前に勝てば、柔道連盟の処分を取消してくれるという約束があった。 しかし、お前に負け、さらに仲介を頼んだ男も逮捕され、水の泡と消えた。」 「柔道に未練はあるの。」 「もうなくなった。親父は俺を世界一にするために指導してきた。 親父の夢をつぶしてしまったからな。その代わり、俺は自由降下班の一員として スカイダイビングで世界一を目指そうと思う。さつき、お前もだろう。」 「そうよ。」 「俺とお前は永遠のライバルだ。いいな。」二人は固く手を握り合った。 翌日、台風一過で青空が広がっていた。 学校上空、3千m、ヘリの中には自由降下班のメンバーがいる。 いよいよ降下だ。「ミキ、お先に。」さつきが、ヘリから飛び出す。 「さつき、お前に負けないからな。」ミキも大空へ飛び出していった。 二人とも地上の中心に着地する。 「さつき、お前には絶対負けないからな。」 「こっちこそ、あなたに負けないわ。」 二人は、友人でありよきライバルであることを再認識した。
95 :
名無し三等兵 :2007/08/03(金) 22:42:12 ID:???
今回はミキの生い立ちをミキが回想する形で書いて見ました。 回想するに当たりきゃっとふぁいと編を 引用するような形になってしまいました。 いくつか書きたい話はありますが、 構成がうまくないのでまとめられていません。 しばらく充電します。
96 :
名無し三等兵 :2007/08/03(金) 23:33:26 ID:???
とりあえず 乙 上レスでの発言は、貴方の創作活動に苦言を呈した訳ではないので 念のため。 ただ、物語は「ものがたる」と言うように、流れと「語る内容」で 世界を表現しなければならない形式であることを指摘したかっただけで。 次回作を楽しみにしております。
97 :
名無し三等兵 :2007/08/04(土) 00:21:43 ID:???
>>76 降下するまでの間、上空から電波でも・・・・
98 :
名無し三等兵 :2007/08/05(日) 18:03:31 ID:P06am/rR
>>96 95です
色々アドバイスしてくれてありがとうございます
SSを書き始めたのが、半月前(前スレの降下訓練の話)なので
未熟なところがたくさんあります
(半月で8本投下しましたが、ネタを考えるのも大変でした)
少しペースを落としてSSを作っていきますのでよろしくお願いします
皆様のSSをよく読んで作成していきたいと思います
99 :
名無し三等兵 :2007/08/05(日) 19:28:56 ID:???
半月で八本…スゲー! 負けてられん 俺もこの盆休みに最低2本は書き上げてみせる!
100 :
名無し三等兵 :2007/08/06(月) 20:40:59 ID:7OSB+4O8
100ゲット そして記念のSSを投入予定
101 :
新学期1 :2007/08/06(月) 21:11:37 ID:???
9月、この学校も2学期が始まる 2学期は防女祭(学園祭のこと)、 防衛女子大演習(2号生が仕切る)、 高等部学生の研修旅行、1号生の踏破訓練など 行事が盛りだくさんである 通常の授業や極秘任務も含め 彼女たちは多忙な毎日を過ごすことになる。 当然、陸上要員強襲科のメンバーも夏休みの 演習疲れもあった。 強襲科教室、強襲科3号生メンバー17人全員が集合する。 彼女たちは狙撃訓練、レンジャー訓練、降下訓練などで、顔が焼けていた。 「今日から、2学期に入る。学業・訓練・防女祭や 演習の準備、研修旅行と行事がいろいろ入るが、 くれぐれも事故のないようにしてくれ。」 と、担当教官が話を始める。 「あと、各教科の夏休みの課題を雑賀に提出すること。」と、話を続ける。 彼女たちの間から、「やばい、何もやっていない。」などと、声が上がった。 しかし、強襲科クラス委員の雑賀珠子が各メンバーの机の前に来ると みんな、課題を提出していった。 そのとき、3号生主任教官が扉をノックする。一人の少女が横にいる 「今日から、君たちの仲間になる結城マリアだ、知っての通り、 強襲科遊撃班要員研修のため、海外で研修をしていた。 今日からは君たちと一緒に授業を受けることになる。仲良くすること。」 さつきは教官がマリアを紹介している間、 「マリア、あの騒ぎを起こした女か。」と、ミキとアヤとおしゃべりしていた。 「さつき、静かにしなさい。」と、琉奈が注意するが、無視しておしゃべりしていた。
102 :
新学期2 :2007/08/06(月) 22:04:53 ID:???
マリアの自己紹介が始まる。「結城マリアです。約9ヶ月間海外研修を受けていました。 強襲科のレベルアップのために研修で学んだことを生かそうと思います。よろしくお願いします。」 その間も、さつきは「何えらそうなことを言っているんだ。」と、文句を言っていた。 二人は総合火力演習のときのマリアのさつきたちを見下した態度が気に入らなかった。 HRが終わる。「源田、川野辺、白峰、立花。教官室に来い。」担当教官がさつきたち4人を教官室に呼ぶ。 「お前ら、学年主任教官の講話中に何をおしゃべりしてたのだ。いいな、教官の講話中は私語厳禁だろ。 いいな、2度とするなよ。」と、彼女たちを怒鳴る。 そこへ、ドアをノックして2人の女性が入ってくる。 一人は、マリア、もう一人は「本日付で訓練助手に配属になりました。陸曹長岩崎奈緒子です。 皆さんの自由降下訓練の助手と強襲科の空挺降下を担当します。よろしくお願いします。」と、 自己紹介する。彼女は、総合火力演習のときさつきたちの上官役だった。 「お前たちは、今日から強襲科特殊作戦班として、活動することになる。 降下訓練や総合火力演習での展示降下はお前たちのテストだった。それを見事にクリアした。 これからお前たちは、特殊作戦群でも手の出せないような危険な活動に従事してもらう。」と、 教官が続ける。彼女たちは、迫力に押され、「了解。」と答える。 「最後に、班長としてマリアを指名する。作戦時は彼女が指示する。自分勝手に動かないこと。以上。」 さつきとミキは「何で、マリアが班長なの。」と、言う顔をしていた。 「源田、何か文句はあるのか。」と、教官が聞く。 「・・・・」さつきは黙っている。 「実は、源田や川野辺のどちらかを班長に考えていた。お前たちにはその能力もあると思う。 しかし、どちらかにすると、外れた一方が寂しい思いをする。そこで、海外で特殊任務訓練を 受けてきたマリアを班長にした。納得したか。」 さつきは、心の中では納得していなかったが、受け入れることにした。 夕方、ラウンジで集まる5人。マリアは二人に謝罪する。 「さつき、ミキ。この前は見下した態度をとってすまなかった。今日から皆仲間だ。死ぬ気でがんばろう。」 さつきたちも彼女の謝罪を受け入れる。そして5人の心がひとつになるように感じた。
今回は、新学期および班のリーダー決定を即興的に書いてみました。 どんな作品でもリーダー選びを間違えるととんでもないことになってしまう。 最初、さつきかミキをリーダーに考えていましたが、両雄並び立たないので やめました。(どちらかがリーダーを食ってしまうことがあると考えたため。 あと、さつきやミキが途中編入という点も考慮しました。)
935 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2005/09/28(水) 12:53:12 ID:AirtINQg0 住み込みでなくて、通いのメイドさん。 6畳一間風呂なしのアパートで一人暮らし。 私服は地味で、仕事帰りにスーパーの投売りで買った食材で 夕食を済まし、テレビも無い部屋で侘しく暮らす。 給料の大半は病気の母の入院費に消え、時々、部屋にご飯を貰いに来る 野良猫が唯一の慰め。 お屋敷では、主のセクハラに耐えながら、時々隠れて涙を流す。 そんな様子を密かに知った、時々、屋敷を訪れる主の甥が何か買ってやろうと するが、土下座せんばかりの勢いで固辞する。 無口で、地味で、人目を全くひかないが、磨けば輝く少女だろうに・・・・。 ・ ・ ・ と、いう設定で実務研修遂行中の防衛女子校 諜報/防諜専攻課程所属の学生。 彼女の退職 それは課題任務を達成した時である。
105 :
名無し三等兵 :2007/08/08(水) 20:39:37 ID:luNPeyK0
九月中旬の三連休、さつきたち特殊作戦班5人は 沖縄のとある離島にきていた。 夏休みではなくデモジャンプおよび訓練のためだった。 ヘリの中「あの黒い屋根の家が私の実家よ。」琉奈が、実家を指差している。 「訓練が終わったら、みんなで行こうぜ。」彼女は続ける。 「降下高度到達、直ちに降下せよ。」ヘリのパイロットから指示が出る。 5人は、高度計を確認し、大空へ飛び出していく。 アメリカ軍の演習場に着地する5人。 「今日の訓練は終了だ。明日はいよいよデモジャンプを行う。粗相がないように。」 教官が指示する。 この話は、数日前に急遽彼女たちに依頼があった。 ある日の放課後、教官室にマリアと琉奈が呼ばれた。 教官室には、広報センターの武内二尉も同席していた。 助手の岩崎が沖縄の地図を二人の前に出す。 「立花、お前の故郷は沖縄だったな。その沖縄でデモジャンプをしてほしい。」 二人は、急な話なので戸惑っている。 「実を言うと、沖縄で行われる空の日のイベントでのデモジャンプに アメリカ軍のパラシュートチームや自衛隊のチームが住民の反対で出られなくなった。 そこで君たちに依頼することになった。一応君たちは学生であって、軍人ではない。 ここにいる武内二尉が主催者に推薦した。明日から沖縄に行って練習をして来い。 あと、これだけでは校長の承認が取れなかったことを考え、先島諸島の某無人島に 降下する訓練を命じる。実を言うと、この島は中国が占領を考えている。 それを阻止するため、情報科と諜報科のメンバーを潜入させている。その情報によると 近日中に動きがある可能性がある。その前に先手を打って降下し日の丸を掲げること。 わかったな。尚、立花おまえは川野辺、源田、白峰を連れて来い。 結城、お前と打ち合わせをする。」 琉奈は部屋を出た。
さつきたち3人は図書館にいた。 特殊作戦班発足後5人は常に同一行動をしている。 「マリアと琉奈遅いわね。きっと教官に油を絞られているわ。」 さつきが噂をしている。すると背後から「みんな、教官室に来て。」と 声がする。琉奈の声だ。さつきたちは、教官室に急ぐ。 「いいな、お前たち5人は沖縄でデモ降下および降下訓練を行う。 デモ降下のとき防衛女子校の名前を決して出すな。一応、君たちは18歳の モデルとしてイベントの主催者に話がついている。分かったな。以上。」「了解。」 5人は、部屋を出る。彼女たちの足取りは重くなっている。もし、ジャンプが失敗したら。 正体がばれたら。言葉も交わさず寮に帰っていった。 翌日、出発する。どこで知ったのか莢が「降下がんばってね。」と5人を励ます。
訓練が終わる。「門限は21時だ、それまで自由時間だ。」 琉奈は実家に「今、アメリカ軍の演習場に訓練のためにきているわ。 明日、夕方に家に寄るわ。」と、電話をする。彼女の実家(彼女は捨て子だが)の集落は、 半農半漁の集落であるが、若い人はほとんど本島や本土に出て行っていた。 夜が深まる。街路灯がないためすぐ暗くなる。 彼女たちは明日の降下の打ち合わせを続けている。 いよいよイベントの日、5人はおそろいのジャンプスーツに黒いヘルメットを被り、パラシュートを背負う。 「いよいよだね。」アヤが、硬くなっていることに気づき声をかける。 彼女たちはこの2ヶ月近くで200回以上の降下をしてきたが、完全な身内以外に見せるのは初めてだった。 今回は高度2500mからの降下、ジャンプスーツの下にはタンクトップと 迷彩柄のズボンをはいている。 ヘリに乗り込む。降下場所は隣の島の飛行場。琉奈の実家も小さくなる。 下は青い海が広がっている。誰ともなく明るい顔になっている。 下には観客が今かと彼女たちの登場を待ちわびている。 ゴーサインが出る。5人は空中に飛び出す。リップコードを引き、パラシュートを開く。 地上に降りてくるとフラッシュがたかれていた。 司会者からは、「空から降りてきた感想は。」や「怖くないのか。」といったお約束の質問があったが、 難なく切り抜けていった。 夕方、演習場に戻る。琉奈は4人を連れて実家に戻る。 4人を両親に紹介する。彼女たちも両親の手料理をいただいていた。 門限が近づいてくる。4人は「お世話になりました。」、琉奈は「また帰ってきます。」 と、言い残し、演習場に戻る。ひと時の休息が終わった。
翌日、いよいよ某島への降下訓練を開始する。 「いいな、お前たち5人は完全武装の上、降下し、日の丸を建て、写真を撮ること。 任務が終了したら、無線で連絡すること。そうしたら、近海に展開する護衛艦から ヘリを急派する。以上。」教官が指示をする。 降下準備が完了する。最後に教官が封筒と便箋を持ってくる。 作戦前に遺書を書くようにということだった。遺書を書くメンバーたち。 思い思いのことを書いていた。それが終わると出発となる。 その前に教官が薬の入った箱を持ってきた。 「もし万が一、敵に見つかり、捕虜となったときはこいつを噛み砕いて自決するように。 お前たちは一応軍人ではないがこういう任務についている以上秘密を守らないといけないいいな。」 マリアを除く4人は顔が青ざめている。一方マリアは研修中にも数回、こういう話を聞いていたので平然としていた。 夕方、C−130の中、アヤは薬のカプセルを見つめていた。 「もし何かあったらこいつとともにこの世からおさらばか。」そう思いながらポシェットにしまう。 外は暗くなっている。降下のサインが出る。5人は大空に舞う。パラシュートが開く。 無事降下し、マリアの背嚢から国旗を出す。マリアと琉奈で国旗を砂浜に立てる。 「成功した。」琉奈が携帯で写真を撮り、教官にメールで報告する。 一方、周囲を警戒していたさつきたち3人も戻ってくる。 数時間後、とある護衛艦の上5人の満足した笑顔があった。 しかし、このことが某大国との関係をこじらすことになるとは思いもつかなかった。 彼女たちの行動および写真が世間に某国の情報部員に筒抜けになっていた。 数日後、防女の図書館、アヤがネットで調べ物をしている。 すると彼女たちの写真があちこちで貼られているに気づく。 「さつき、私たち有名人になってしまったわね。」 さつきも言葉が出なかった。
沖縄県の某島(中国と領有権問題の出ている)に防女生を上陸させてみました。 (デモジャンプは上陸作戦を実行するための口実) 即興的に作ったので、論理的ではないのをお許しください。
111 :
名無し三等兵 :2007/08/08(水) 23:53:40 ID:t4sstb5O
113 :
名無し三等兵 :2007/08/09(木) 22:31:21 ID:+f/Da7X/
>>111 黒がベースで紅いスカーフって、防女一般制服で礼服や訓練時作業服では
ないだろうな。
しかし、可愛い娘が多いなぁ・・・
114 :
99 :2007/08/10(金) 22:54:02 ID:???
やっと盆休みに突入しますた 自分で設定した『勝手にSS強化期間』です というわけで第1弾 記念すべき自分のSS第1作目の登場人物… 憲兵隊長・王仁沢リンを暴れさせてみようと思います
『余は常に、諸氏の先頭にあり…!』 50インチ液晶テレビから流れる栗林中将=渡辺謙の言葉に、クーラーの効いた娯楽室に集まった防衛女子校高等部の面々は息を飲んだ とある初夏の休日の夕方、誰かが厚生課から借りてきた『硫黄島からの手紙』のDVD、せっかくなので、残っていた暇人どもで上映会を行うことになったのだ エンドロールが流れるなか、集まった数十人のそこかしこからすすり泣く声が聞こえてくる 「いい話だったね〜」「やっぱり戦争ってつらいモノなのね…」とこちらは普通の感想 「謙さん渋い〜(ウットリ)」「獅童サマかっこいい…」とこちらも映画の楽しみ方としては間違ってはいない 「やはり防御戦闘において戦車の運用は…」「坑道の配置を検討して、火炎放射器に耐えうる陣地を構築すれば…」こちらは防女ならではの見方と言える そんな中、液晶テレビの真正面でソファーに座り難しい顔をして腕を組んでいる少女が一人…防衛女子校風紀委員会委員長、通称『憲兵隊』隊長の王仁沢リンだ 身長150センチ未満の幼児体型、分厚いメガネにおさげが二本、パッと見だと小学生かと見間違う人も多い しかしその中身は、生徒は言う及ばず一部教官や舞鶴市民からも恐れられる『鬼の憲兵隊長』なのだ 「悲しいネ〜やっぱり戦争はよくないネェ…」隣に座る親友の強襲科1号生徒、桐島カレンが話しかけてきた 「ん、あぁ…そうだな」何かを考えながら上の空で返事をするリン 「…どしたのリン?険しい顔して」「ん、いや、ちょっとな」「?」首をかしげるカレンをよそに、リンは腕を組んだまま娯楽室を後にした
翌朝、憲兵隊長執務室 「失礼します」憲兵隊に入り立ての5号生徒がコップに入れた牛乳を持って入ってきた 「うむ、いただこう」リンが座ると普通の机でも大きめのサイズに見える、が緊張の面持ちで立つ当番兵の彼女にはそんなことを考える余裕もない リンが牛乳を受け取ると、長居は無用とばかりに踵を返して退室しようとする…が「ちょっと待て」後ろから声をかけられてビクッと立ち止まる 「な、なんでしょう!」振り向いて直立不動の姿勢を取る。そんな彼女の様子を見てリンは困ったような顔を浮かべた 「…なぁ、貴様は風紀委員会に入ってまだ数ヶ月だったな」「は、はい」「ズバリ聞こう、忌憚のない意見を言ってくれ」そう言ってリンは牛乳を一口飲んで口を開いた 「…憲兵隊って、そんなに怖いか?」 「…へ?」唖然とする当番兵 「だからだ、数ヶ月前まで我が風紀委員会…憲兵隊に対してどういうイメージを持っていた?恐怖か?畏怖か?ただうっとうしいだけだったか?」 「えっと、あの…」言い淀む当番兵「かまわん、何でも言え。絶対に怒るようなことはしないから」優しく言ったつもりだが、ますます彼女は顔をこわばらせた 「…あ、あの〜、怖いというか、その…怖い人もいますけど面倒を見てくれる人もいますし…警察みたいなイメージ?です」かなり慎重に言葉を選んでいるのがわかる 「その『怖い人』というのは?」「えっと、あの…」一瞬チラリと自分に視線が向けられたのを、リンは見逃さなかった 「…私か」「す、スミマセン!」弾かれたように頭を90度下げる当番兵 「いや、かまわん…ありがとう、下がっていいぞ」その言葉を聞いた瞬間「し、失礼します!」コンマ5秒の速さで当番兵は執務室から飛び出していった
「はぁ…」ため息をついても一人、リンは難しい顔をして窓の外を眺めた (憲兵隊って…イメージ悪いよなぁ。しかも恐れられているのは私が原因か…)リンの頭の中には、昨日見た『硫黄島からの手紙』に出てきた憲兵の姿が映っている 任務のためとは言いつつ、あまりにも威圧的なその姿にリンは嫌悪感を抱いたのだ 実際の憲兵がどうだったのはイザ知らず、人の振りを見て己の姿を振り返ると(私もあんな風になってはいないか?)と自問自答せずにはいられない 厳しい規律は軍事組織には必要、しかもただでさえ軽く見られる女性だからこそより厳しい規律が要求される…との信念を持って憲兵隊の勤務に邁進してきた しかし、果たしてそれが正しいのか?独りよがりになってはいないか?あまりにも固い私のやり方は、この学校の雰囲気を悪くして、生徒を萎縮させていないか? その疑問に答えてくれる同僚もいないその現実に彼女は肩を落とした 「…決めた」ボソリと呟く「ソフト路線で行こう。これからは『やわらか憲兵』の時代だ!」 一人きりの執務室で、リンは拳を握り高らかに宣言した
数日後の昼休み、防女内にあるPX(売店)の前 「いや〜やっぱり暑い日はアイスに限るよね。ね〜タマちゃん」「歩キ食イハ…怒ラレルヨ」強襲科狙撃分隊3号生徒の莢とタマがアイスを片手に歩いている 「だ〜いじょうぶだって!こんな暑い日だもん。憲兵隊だって見逃してくれるよ〜」「デモ…」「まぁ憲兵隊長に見つかったらピ〜ンチだけどね」 「私がどうかしたか?」「「!」」いつの間にか2人の後方に、憲兵隊長が立っていた 「…あ、いや、これはその…」手に持ったアイスにリンの視線が向く「…ピンチ」ボソッとタマが呟いた (歩き食いなどとみっともない真似をするんじゃないっ!貴様ら懲罰隊で草むしりだ!!)と雷が落ちる…のが今までのリンだった しかし今回は違う 「今日は暑いからな、アイスもうまいだろう。だがせめて座って食べるべきだな、うん」そう言ってぎこちないながらもにっこりと微笑んだ 「ひ…」「ウワ…」逆に凍り付いたのは莢とタマだ 「昼からも訓練頑張りなさい」そう言い残して去っていくリンを、溶けて流れるアイスにも気付かないまま呆然と見送る2人であった
憲兵隊長がおかしくなった…との噂は、数日で防衛女子校内の隅々まで広がった 「ホントだって!懲罰隊送りどころか笑ったんだよ!?すっごく怖かったよ〜><」「…ウン、怖カッタ」強襲科の面々に恐怖体験(?)を語る莢とタマ 「マジか?あの憲兵隊長が?」「ウソやろ〜?きっと幻でも見たんやって」「昨日も暑かったからね。蜃気楼じゃない?」とみんな半信半疑 防女内のそこかしこで同じような会話が繰り広げられ、目撃証言が増えるたびに『憲兵隊長がおかしくなった』という話は噂から真実へと格上げされていった 防衛女子校統合要員食堂…統合兵站運用科の生徒でもあるリンが一人で昼食を食べている 何やら皆の視線が痛い…好奇と猜疑の視線に晒されているのがわかる (…何で?)ポーカーフェイスを保ちつつも、内心穏やかでないリン(『やわらか憲兵』路線で行くようになってから、逆にみんなの視線が痛い…こんなハズではなかったのに) と考え込んでいる彼女の前に、細いメガネをかけた生徒が腰を下ろした 「…白峰学生、相変わらずよく食べるな」統合要員情報科1号生徒、白峰サキの持つ皿には昼食のパスタが山盛りになっている 「情報分析は多大なエネルギーを必要とするのよ。だからこれだけ食べても太らないの」 そう言うとサキはパスタをフォークに巻き付けて口に放り込んだ 数分間、差し向かいで無言のまま食事を続ける2人…と突然、サキが口を開いた
「…何があったの?」「へ?」突然の問いにポカンとするリン 「突然人が変わったように柔軟路線を取り始めたあなたのことは、もう学校中の誰もが知っているわ…私が知りたいのはその理由よ」「え…理由って…知りたいって…」 顔を近づけるサキ、そして「…男ね」と断言した 「私は情報分析の専門家よ。私にとってこの世の中で謎があってはならない…ずっとあなたが豹変した理由を探っていたの」「…え、いや、その…」 「女が急に変わる理由は男以外にない!あなたの顔を見てわかったわ。私の結論に間違いがない、とね」満足そうに頷いて空になったトレイを持って立ち上がるサキ 「今度、彼氏を紹介してね。それともまだ付き合っていないのかしら?」フフ、と笑いサキは食堂から去っていった 「…何を言っとるんだ?」ポカンとするリン「勝手なことを…」 しかしリンの中には一つの不安があった (私の路線変更は、あちこちで誤解や不安を与えているのではなかろうか…) 当初の狙いは『威圧的な憲兵の姿を和らげて、学校の雰囲気を良くする』ことだった しかし今の状況は、自分が狙ったようになってない…むしろ状況が悪くなっている (どうも、良くないな…)リンの心を写すかのように、窓の外に広がっていた青空が急に曇り出していった
121 :
名無し三等兵 :2007/08/10(金) 23:06:39 ID:ZCX4a6uu
>>114 投入乙
ずっと強襲科(というかさつきばかり目立っていた)ばかりだったので
別の科が読みたいと思っていました
強烈な雨が娯楽室の窓を叩く ソファに座り女性誌を読むリンに、周りの視線が集まっている (…なんだ、この雰囲気は…)雑誌のページをめくる手も滞りがちだ。というかそもそも雑誌など読んではいない リンはここ数日間のうちに発生した各科の事故事案について考えていた 陸上要員機甲科の訓練で空砲を間違って発射し、協同訓練を行っていた陸上要員普通科の隊員が負傷した一件 同じく陸上要員輸送科で車両の整備不良による事故が一件 海上要員砲雷科でCIWSを誤射して、実弾が発射された一件 どれも些細な不注意から起こった事故である (気が抜けている…私がソフト路線を取り始めた頃からだ。まさか関係はないと思うが…)いろいろ考えつつ自分の肩を掴んで軽く揉んだ 雷を落とすところでグッと我慢しているせいか、最近やたらと肩が凝るリン(疲れた…ストレスが溜まってるな)そう思い眉間にしわを寄せ、ため息を一つ とその瞬間、万力のような力で両肩を押さえられた「凝ってますぜ旦那。マッサージいたしやしょう」かなり高い位置から声が聞こえる 「源田学生…」声の主は強襲科3号生徒、源田さつきであった。身長180センチの彼女は古流武術の使い手で、強襲科でも近接格闘術(CQC)の専門家として訓練を受けている
「って、ホントに凝ってますよ。ちょっ〜と本気で揉みますね」言うが早いか絶妙の力加減でリンの肩を揉み始めた 「あっ、ちょっ、痛…!」人間の身体を知り尽くした武道家の彼女である。凝ってる筋を親指で押さえこねくり回すと、リンが痛みのあまり体をよじった 「痛いですか?ちょ〜ど気持ちいいくらいでやってますけどねぇ」「い、いた…やんっ!」逃れようとしても30センチ以上の体格差がある。さつきの手はリンの肩から外れない 「カワイイ声っすね〜ここなんかどうかな〜?」ニヤリと笑い、さつきはさらに力を込める 「あんっ!げ、源田学せ…やめ…やっ!」「お、ここがええんか〜」さらに5分間、さつきの攻撃(?)は続いた 「ふぅ、楽しかった〜あれ?憲兵隊長、魂が抜けてますよ」「…」満足そうなさつきと放心状態のリン そんな2人の鼻にハーブのいい香りが飛び込んできた 「お疲れ様ですわ、風気委員長。どうぞこちらを…」強襲科2号生徒、鳳玲子がティーカップをリンの前に差し出した 「実家の母が栽培したハーブで作ったハーブティです。リラックスできますわよ」「あぁ、ありがとう鳳学生…」カップに口を付け一口飲む 「いい香りだな。上流階級のたしなみというヤツか」「ふふ、お褒め頂いて光栄ですわ」そう言って玲子は微笑んだ
「私を風紀委員長と呼ぶのは鳳学生だけだな。皆が『憲兵隊長』と言って恐れるのに…」「そうですか?」と玲子は首をかしげる 「最近はそう恐れてもないッスよ」とこれはさつき「まぁ別の意味でビビッてる連中はいるみたいですけど。なんか『油断させて一網打尽にする気か!』ってね」 「何が一網打尽なんだ…」「さぁ?」と肩をすくめるさつき「でもホント、最近おかしいッスよ。何かあったんですか?」 「殿方の事で何かお悩みでも?」と玲子「それはない」とキッパリ言い切った 「私もいろいろと思うところはあるんだよ。何も好きこのんでおかしくなったわけではない」リラックスしたのか少し口が軽くなるリン 「でも憲兵隊長がおかしくなると、みんなもなんかおかしくなるッスよ。気がゆるむって言うか、変なところで手抜きするっていうか…」 「各科の訓練まで私が面倒を見ているわけではないぞ」「そりゃそうッスけど…」上手く言えなくて頭を掻くさつき 「普段の気のゆるみが、訓練面にまで影響を及ぼしているようですわね」さつきの言いたいことを玲子が代弁する…というか考えていることは彼女も同じだ 「たとえ些細な私生活の一コマでも、その気のゆるみをズルズルと引きずるということもありますわ。ましてや今まで皆を引き締めていた人が急に緩むと、反動はさらに大きくなるのでしょうね」 「…う〜ん、そうなんだが…今までの私は皆を萎縮させてなかったのか?と思ってソフト路線に変更したのだがな」 「いしゅく?してねぇッスよ〜!」さつきがキッパリ言い放った 「憲兵隊長が怖いからって私生活までビビってガタガタ震えながら生活してるとか?ありえね〜そんな骨なし、防女にはいないッス!」 「そうですわ。確かに風紀委員長は怖いですけど、私たちはさらに怖い『戦争』を相手にするのですから…」と玲子も同意する
「それより憲兵隊長がストレスためる方がよっぽど怖いッスよ。いつ暴走するかわかんね〜もん」「暴走?するわけがないだろう」 さつきの言葉に思わず苦笑いするリン「いろいろありがとう、2人とも…だが貸しを作ったとは思わんほうがいいぞ」 「はは、厳しいッスね」「もちろんですわ」そう言って笑う3人 とそんな中、戦闘服を着た憲兵隊の隊員が娯楽室に駆け込んできた 「隊長、緊急事態です!侵入者が…」「わかった、すぐ行く!状況は走りながら聞こう」 さっきまでの雨がウソのように晴れ上がり、外には美しい星空が広がっている が、外柵沿いの一角に集まった憲兵隊員たちには空を見上げる余裕はない。警備車両のヘッドライトに照らされた侵入者2名は両手を頭の上に組んで座っている 「侵入者は2名、ナイフと特殊警棒を所持、あと大きなデジカメとモバイルPCを持っています」「どんな連中だ?」リンが部下から説明を受けながら現場にやってきた 「それが…その…」言い淀む隊員、とその時「あ、憲兵隊長キター!」侵入者の一人が立ち上がった 「お〜来ましたな!相変わらずツンツンですなぁ」もう一人も立ち上がり持っていたデジカメでリンを撮影した 「…あ、な、なんだこいつら」絶句するリン「見ての通り『アキバ系』という連中です…」そう言って隊員は肩をガックリと落とした
「いや〜しかしツンツンだった憲兵隊長も、いよいよデレ期に突入ですかな?」「待ってた甲斐があったというもんですな〜」何やら意味不明な会話で盛り上がる侵入者 「…どういう事だ?説明せよ」と2人に詰め寄るリン 「またまたぁ〜最近な〜んかソフト路線なんでしょ?」「ちびっ子憲兵隊長癒し系、今までツンツンだったのがいよいよデレ期に突入!ですな〜」ぐふふ、と笑う2人 「やっぱりワタクシの予想『憲兵隊長はツンデレだ』の仮説が立証されましたぞ!」「…つんでれ、って何だ?」リンが側にいた隊員に聞く 「アニメやマンガとかでのキャラですね。主人公(男)に対して普段は厳しいけど、ときどき優しくなって弁当とか作ったりするヒロインの事です」と隊員の一人が説明する 「そんなんじゃないんだよなぁ〜」侵入者の一人が声を挙げた「わかんないかな〜?普段は鬼みたいな憲兵隊長が、何かのきっかけで急に優しくなってさぁ」 「そうそう、萌え〜だよなぁ。ウチのサイトのファンも大喜びだよ〜」「サイト?ファン?…そんなのが…」愕然とするリン 「ね、ね、せっかくデレ期に突入なんだから、なんかコメントちょうだい!」「そうそう、できれば『あんた達なんかとっ捕まえて尋問しちゃうわよっ!』みたいなさ〜」 リンの周りにいた憲兵隊員たちは確かに聞いた、彼女の頭の中で何かがプチッと切れる音を…
体重を充分に乗せた掌底打ちが、侵入者その1のアゴを打ち抜いた 「あ…が…?」ヒザから崩れる相手の顔がちょうどいい高さまで落ちてきた瞬間、リンのヒザが丸まる太った男の顔に突き刺さった 「え、何…」呆然とする侵入者その2、リンはその手首を掴み「ふんっ!」気合いもろとも一気に捻り挙げ、そのまま地面に叩きつけた 頭から落とされた侵入者の足がぴくぴく震える「き、さ、ま、らぁ〜…!」リンの顔が怒りに赤く染まっていく 「五体満足でこの防女の敷地から出られると思うなよ…!」そう言い放つと後ろを振り返り、呆然としている隊員たちに檄を飛ばした 「さっさとこのブタどもを拘束せんか!地下4階の特別室を準備!関係機関への連絡は!何をボーっとしておるのだ!」 一瞬ポカンとする隊員たち…しかし次の瞬間、申し合わせたかのように苦笑いした (はは、いつもの憲兵隊長が戻ってきた)(また雷が落ちまくるよ〜)(あ〜ぁ、短い安息の日々だったなぁ)小声で愚痴る彼女たちもどこか嬉しそうだ 「さっさと動け!遅いだけならシャバのガキどもにもできる!」「「「了解!」」」短い返事とともに、彼女たちは動き始めた
数日後、統合要員食堂… 「あら、憲兵隊長」相変わらず大盛りパスタを頬張る白峰サキの前にリンは座った 「あなたの豹変の理由、男がらみじゃなかったのね」 侵入者を叩きのめした翌日には『鬼の憲兵隊長』復活の噂が防女の隅々にまで広まっている 「いや、私の情報分析もまだまだ甘いわ〜俗に言う『修行が足りん』ってヤツ?」そう言って笑うサキ。しかし… 「白峰学生…」リンの顔を見た瞬間「ひっ!」と叫んでフォークを落としてしまった 「頼みがある…」「た、たたたたた頼み…?」リンの体からどす黒いオーラが立ち上り、その瞳には明らかに殺意が浮かんでいる 「私の、いや防女生のファンサイトというのがあるらしい。隠し撮りなどもしているそうだ…」「あ、あぁ聞いたことはあるわ」 防衛女子校の非公式ファンサイトは制服や行事などをまとめた普通のHPに加えて、ミクシィや会員制サイトなどには盗撮を含めたけっこう危ないサイトもあるという 「個人のファンサイトもけっこうあるみたいね。狙撃分隊の川内さんや両用科の田沢さんとか、他にもいろいろ…あとは」 「…そう、私のサイトもあるらしい…」そう言うリンの髪が一瞬、逆立った 「そう言ったサイトの管理人を特定してほしい。悪質なヤツだけでいい…情報科の方で頼めないか」「あ、まぁ数週間もあればできるけど…どうするの?」 「後のことはこちらでやる、頼んだぞ…」その時に見せたリンの目に、数々の修羅場をくぐってきたサキでさえも震え上がった 「い、いいいいいイエッサー!」 その後、いくつかの防女ファンサイトが何の前触れもなく閉鎖された そして舞鶴を訪れる観光客の数が少しだけ減った事に気付く者は、誰もいなかった… 〜完〜
129 :
名無し三等兵 :2007/08/10(金) 23:29:57 ID:ZCX4a6uu
121です フライングしてしまってすみません アヤの姉、サキも登場していますね(危険なアネキたちや総合火力演習に登場) 今度はきゃっとふぁいとに登場した橘みゆきや氷室忍もお願いします (氷室は総合火力演習に登場) これからも新作をお願いします 私も近々投入するつもりです 前回書いた南の島の降下作戦の 南の島とは尖閣諸島の魚釣島のことです 人民解放軍が上陸する前に彼女たちを自由降下させてみました (というか、彼女たちを格闘技だけでなく自由降下させたのは私です) この話を書き終えた後に香港の団体が 上陸を計画していると新聞報道されていました
オタク描写がビミョ〜なのはご勘弁をorz
オレ自身がいまいちツンデレってのを理解できないので…
>>121 うはwなんちゅうタイミング
さつきはいい子(てか使いやすい子)なんで、よく使っちゃうんだよなぁ
しかも次のSSはさつきメインの恋愛モノに挑戦する予定
自分のHPやいろんなところでSSや小説を書いてるオレだけど、恋愛モノに手を出すのは初めてなんだよなぁ
あまり期待しないで、暇な人だけ待っててください…orz
131 :
名無し三等兵 :2007/08/10(金) 23:40:26 ID:ZCX4a6uu
>>130 確かにさつきは使いやすい、
狙撃班に友人がいるのも大きい
ただ訓練で手を抜いたり、高所恐怖症だったりと
意外な一面もある
132 :
名無し三等兵 :2007/08/11(土) 04:28:36 ID:iVylm04r
GJ! 最近、過去スレを読み直しているけどSSに使える設定や人物が多いですね。
一方、ミキと琉奈は化学科の実験室を訪れていた 化学科、それは化学兵器の除去や諜報科や強襲科などが 非合法活動時に使用する爆発物や毒物、 憲兵隊が取調べ時に使用する自白剤、 諜報科や強襲科などの自決用の毒薬を製造している 当然、活動は外部には秘密だ 今回、彼女たちは沖縄での訓練及びデモジャンプの写真を 化学科のメンバーに現像してもらっていた。 「現像ができました。」と、化学科の生徒から 写真を受取る。 「こんなにきれいに写っているわ。」ミキは、驚いた顔をする。 「さつきたちに渡さないとな。」琉奈が続ける。 そのとき背後から2人を呼ぶ声がした。 マリアの声だった。 「2人とも早く教官室に来て。」2人は急いで教官室に行く。
強襲科教官室 数通の手紙がおかれている。 差出人は、中国各地の航空運動学校及び人民解放軍の降下隊である いずれも彼女たちの某島への降下場面とデモジャンプ及び 総合火力演習時の降下写真が同封されている。 「お前たちを呼んだのは中国からお前たちを招待し英才教育をしたいといってきている。 俺は、国防上問題があるので反対だが、お前たちはどう考える。」 教官が切り出す。 彼女たちは、自分たちの降下風景が中国人に評価されているのに、複雑な心境であった。 マリアが代表して、「私は、ここでトレーニングを励みます。私たちを人質にとり、 我国と戦争を起こそうと考えているに違いありません。」 4人とも「マリアの意見に賛成します。私たちは仲間です。裏切ることはできません。」 「よしわかった。俺もこの話は謀略の類だと思っている。拒否してくれてありがとう。 明日から平常通りトレーニングをするぞ。以上。あと近々中国のチームと対抗戦をしようといってきた。」 部屋を出る彼女たち。彼女たちの評価の高さを実感している。 数日後、自衛隊内から彼女たちの写真を中国に流したメンバーが摘発された。 彼らは、某島を中国に占領させる計画を練り、そのために彼女たちを利用した。 夜、さつきは自販機の前で莢と会う。 「この前のジャンプどうだった。」 「好評だったわ、なぜか中国からお誘いがあったらしいわ。」 「すごい、実は私もロシアから誘いがって、訓練に行くことになったの。 さつきはどうするの。」 「私たちは、断ったわ。あまりにあからさまな罠だから。実は私たちは 沖縄の某島に降下したけれど、その写真まで筒抜けだったわ。 私たちを人質にとるような感じだわ。」 「そうだったのか、さつき、私たちと一緒にロシアにいかないか。 狙撃術もマスターできるわ。」 さつきは、答えなかった。彼女たちの存在はあまり知れないほうがよいと心の中で思っていた。 教官は、中国から来た手紙に拒否の回答をする。 書き終えると、疲れたのか、いすに座って熟睡していた。
南の島の降下作戦が完結しました。 彼女たちは中国の人民解放軍に目をつけられているみたいです。 彼女たちは表向きは展示降下や武術披露を担当していますが、 裏の顔は殺人や破壊工作を行う特殊部隊員なので、 裏の顔を知られたらまずいことがあります。 そんなこともあって拒否させました。 これからも彼女たちの日常及び任務を書いていきます。 それにしても自衛隊内に中国のスパイがいるみたいです。(笑)
136 :
名無し三等兵 :2007/08/12(日) 05:56:53 ID:eHlkjGov
>>128 やわらか憲兵 乙!
おもしろかったです。
憲兵隊長が、メイド科受講で、見た目は菩薩中身はゴジラの
教官に着せ替え人形にされるネタ、とか連想していしまいました。
新作、楽しみにしております。
・・・・防衛女子在学生において、大変希少な「校外にカレシがいる」某学生。
カレシなどと言う、ある意味、在学時においては伝説の存在がいるのであるから
さぞかし、ラブラブだったりするのだろうと思いきや、属性としては
「素直クール」(以下を参照
http://www.geocities.jp/hokakoko/sunaocool1.html 他 wiki から「普段から照れることなく愛情を表して動じることがない。
態度は常に変化しない。ふたば☆ちゃんねるにおいてツンデレから
派生したもので、のちに2ちゃんねるに輸入される」
な、某学生。
で、経験済みかどうか聞けばあっさり教えてくれそうなのだが
あまりにもすんなり言われそうで怖くて誰も聞けなかったりする。
623 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2005/10/03(月) 14:04:58 ID:aXRHEGkC 現代日本において、例外的に厳しく鍛え、躾けられ、体力知力身嗜みと立ち振る舞いが 世間の教育関係者に垂涎の涙を流させる、と言われる防女生 しかし、やはり思春期の小娘の群れであることからは逃れ得ない。 入学年度・専攻過程・訓練部隊・仲良しグループ等々の集団にある種の流行やそれらから 派生する「都市伝説」じみた校内伝承もまた存在する。 微笑ましいものから、笑い話、そして怪談に至るまで似たようなヴァリエーションの話が毎年、または 数年毎のインターバルを経て囁かれるが、だいたい開始は、入学後ある程度身体が出来、消灯後に 即睡眠とならなくなった夏季休暇明けからとなっている。 「校内の森林地区で小動物を助けた学生が、その夜夢枕にお礼に来た相手に願ったところ 家の不幸が消え失せ、防女を退学して市井の学生として幸せに過ごしている」と言った傍目から見て哀しい話も 「家族にひと目逢いたくて、脱走した学生が、森林地区で行方不明になり、未だに彷徨っており、夜間訓練時に 目撃した学生曰く「泥だらけの学生服で”お願い見逃して”と叫んで走り去ったヴァージョンと”貴方も来ない”と 強引に手を握られ引きずられて行きそうになったヴァージョン」の話や、家族に逢うのではなく、先輩・助教の しごきに耐え切れなくなって脱走ヴァージョン、小休憩の時「あれ、なんだろ」と席を外して帰ってこなかったヴァージョン・・・ 等々の怪談系の話。 あと、食堂のどこそこの席に座ると、知らないうちに甘いものが配膳されているとか、PXで秘密の符丁を、話す・行うを すれば、休日に消耗品の仕入れ手伝いの名目で外に遊びにいけるとか・・・ 歴史のある全寮制の学校に付き物とはいえ、防女特有の話は多い
624 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2005/10/04(火) 10:34:47 ID:Jd/7C2tK 京の芸者で、良い旦那に見受けされたり、年季が明けて良い縁談に恵まれた とかの極一部の幸運な方が引退するとき、縁起物ということで若い見習いさんが 色々なものを欲しがったとか。 つまり、市井の学校でもあるように、色々と目立った人気のある学生が卒業する時 可愛がってた後輩や専攻の下級生に譲ったりする話も普通なんだろうな・・・ 思いつきネタ 両用の田沢先輩のなま乳を直に触らせてもらうと、お胸のサイズが大きくなる。 甘いものを貢と触らせてもらえるが、サイズAAの某学生は田沢詣で満願の日には Eカップまで増量して、校外にカレシが出来たそうだ。 ズゴック助教と仲良くなると嫁き遅れるらしい。 狙撃のリナ先輩は、校外外出毎に素敵な大人の男性にエスコートされて 色々、美味しいものを食べたり貢がれたりしてるが、リナ先輩の空薬きょうを お守りにすると、気前の良い大人の男性と縁ができるらしい。 憲兵隊巡回ルート用地図には絶対に立ち寄ってはいけない場所が何箇所か記されていて その場所は、憲兵OBの尼さんが毎年なにかをやりに来るそうだ。 憲兵用車両の塗装の下にはお経がびっしり書かれていて、かつ内装の下には お札が貼られているらしい。 例年、特待生で寺や神社の子が入学してくる。 防女敷地内の一部は旧軍払い下げだが、未だに命令が届かず待機している部隊がいる。
140 :
名無し三等兵 :2007/08/13(月) 08:26:48 ID:tKqtrAKL
如何に厳しく鍛えられていようと、最高学年ですら娑婆の高校三年生という 小娘の群れであるところの防衛女子校。 国家公務員でもあるが、当然、課業は訓練と勉学であり実戦での活用は 「基本的には」存在しえない。 ・・・もし、表ざたになったら国を揺るがす大問題となるであろうことは 想像に難くない。 最も何事にも例外が存在するようだが、「小娘」としてのメリットが 最上限に活用される補助任務が限界で、配属後のベテランに命じられる 任務に使用されることなどゼロである・・・・が、日本唯一の国立軍事女子校 というものに対する歪んだ嗜好と偏った視点から、「防女みたいな」学校を 舞台とした各種創作物は小説、マンガ、映画等で国内だけでなく、近隣諸国も 含めて枚挙に暇なく、一目でわかる特徴的な防衛女子制服と併せ持って ファンタジーな視線を浴びたり、「自称反戦平和団体」から目の仇に される等の問題があるためか、公用外出以外で防女学生はほとんど敷地外から 出ることはない。
141 :
初任務 :2007/08/13(月) 20:23:53 ID:OlIZey6G
防女の敷地のはずれにある飛行機格納庫 その横に航空要員戦闘救難科の控え室がある 彼女たちは、演習中遭難した学生や、怪我をした学生を救助することが 主要任務であり、演習中は3交代で出動準備に当たっている。 彼女たちは進路の決定した4号生年度の1月から、8ヶ月の訓練を受け 9月に配属される。 9月、3号生の大石美香と川口のぞみも晴れてメンバーとして配属された。 「暇だな。」美香は、読んでいた数学の参考書を投げ出した。 一方、のぞみは居眠りをしている。 その横で2号生の金沢あきらと古賀優美子はひそひそ話をしている。 「あいつら、この仕事をなめてんじゃないの。」 「あいつらに仕事をさせたらまずいな、ほかの連中と変えてもらいわ。」 そんなとき、控室内にアラームが鳴る。
142 :
初任務2 :2007/08/13(月) 20:32:27 ID:???
その頃、伊吹山、演習中の4号生徒の大谷あげはと島田茜が、崖から転落していた。 「痛い。」わめく、あげは。どうやら足を痛めたらしい。 茜は教官に無線で知らせるとともに、緊急信号を発信する。 一方、控室の中、4人はあわただしく装着する。 教官が、「演習中の4号生が、伊吹山で崖から転落した、一人は足を骨折している模様。 直ちに救出に向かうこと。」 「了解。」4人はUH-60に乗込む。美香とのぞみにとっては初陣だ。
143 :
初任務3 :2007/08/13(月) 20:46:41 ID:???
ヘリは目的地に近づいている。 美香とのぞみは緊張のあまり黙っていた。 彼女たちが、この科を選んだ理由として 美香は父が消防のレスキュー隊員だったので、人助けをしたくて のぞみは航空要員は人気がなかったのでなんとなく志願したら 戦闘救難科の所属となっていただけであった。 2人とも8ヶ月の訓練で、一人前の救難員の資格を得ていた。 高度2千メートル、二人がいる。発炎筒が焚かれている。 「美香、のぞみ。行きなさい。」あきらが指示をする。 二人は覚悟を決め、救出のため、ヘリから飛び出した。 一方、転落した二人は、救出を待っている。 そのとき、ヘリの音とともに二つ塊が落ち、パラシュートが開く。 「あげは、戦闘救難科のお姉さんが助けに来たわ。もうすぐ助かるわ。」 茜があげはを励ます。彼女に笑顔で答える。 二人が着地する。あげはを担架に乗せ、応急処置をする。 右足の骨が折れていたらしく、添木で固定していた。 やがて、ヘリが近づき、全員を収容する。
144 :
初任務4 :2007/08/13(月) 20:55:45 ID:???
再び控室、あげはと茜を病院に搬送後、反省会を開いていた。 「美香、のぞみ、初任務としては上出来だ。この調子でがんばれよ。」 教官は、彼女たちをほめた。一方、あきらと優美子の先輩たちも、 「控室の中ではどうなるかと思ったけれど、大成功だったわ、 実を言うと本来は私たちが、降下するはずだったけれど、あなたたちの 態度を見て罰ゲームとしてやらせてみたの。何事も事故がなくてよかったわ。」 美香とのぞみは互いに顔を見合わせる。 「これからも二人でやって行こうね。」「そうだね。」 二人は笑顔が浮かんだ。 一ヶ月後、あげはと茜がお礼を述べに控室にやってきた。 「この前はありがとうございました。おかげさまで退院しました。」 「私たち二人で進路を考えてました。先輩みたいな戦闘救難員になりたいので 航空要員を志願しています。配属されたときはいろいろ教えてください。」 美香とのぞみは後輩たちの言葉を聞いて、自分たちの任務の大きさを実感していた。
航空要員戦闘救難科のSSを作成しました 名前はよく出てくるものの、メインの話としては初めてです。 (活動内容が忠犬に出てくるだけ) 彼女たちの初任務を描いてみました。 一部論理的でない箇所があるかもしれませんがお許しください
146 :
名無し三等兵 :2007/08/14(火) 17:20:01 ID:yQ+vqzK5
新たなSSを計画中 両用科のクリスマスドロップ完結編 強襲科狙撃班の降下訓練(強襲科は空挺降下は必修) ミスコン潜入作戦(強襲科一の美少女登場) 防女祭および演習 特殊作戦班の海外遠征 のいずれかを企画中(脳内では構想ができています) どう考えても強襲科、しいていえば玲子・珠子・さつきたちに話が言ってしまう
147 :
休日 :2007/08/14(火) 17:51:01 ID:???
「さつき。今日暇。京都に行かない。」 さつきは、洗面所で悪友の莢に声をかけられた。 今日は土曜日。普段の休日も訓練でつぶれている。 さつきたち強襲科のメンバーにとっては待望の一日だった。 彼女は部屋に戻ると、同室のアヤにメモを残し、 狙撃班のメンバーとともに京都に向かう。 京都に着く。莢とさつき以外はショッピング楽しんだり、 神社・仏閣の見学をしている。 彼女はゲーセンでゲームを始める。 一時間後、「終わっちゃったよ。」さつきが声を出す。 「さつき、ジュースおごってね。」ゲームで負けた方が勝った方に ジュースをおごることになっていた。 さつきは、「クレー射撃で勝って見せるわ。」と強がったが、 彼女が、射撃の専門家である莢に勝てるわけがなく、傷口を広げてしまった。
148 :
休日2 :2007/08/14(火) 18:38:54 ID:???
昼過ぎ、狙撃班のメンバーとさつきで新京極を歩いている。 あゆみが「あそこのたこ焼き店、おいしいと評判だわ。みんなで食べない。」 「いいね。ディーナにも味わってもらわないとね。」と、麻真。 彼女はたこ焼きを食べたことがなかった。「おいしい。」ディーナも平らげている。 あっという間に平らげていき、追加注文を繰り返していった。 会計時、「今日は私がおごるわ。今月、降下手当だけで10万近くも入っていたわ。その分みんなにおごるわ。」さつきが宣言する。 「さつき、そんなことをしなくてもいいのに。」珠子が返す。 さつきは財布から1万札を数枚出して見せた。莢はあきれていた。 その後も彼女は、仲間に色違いのブレスレットを買っている。 周囲からは「特殊作戦班は金持ちだな。」羨む声さえ出ていた。 夜、「アヤ、帰ったきたぞ。」さつきは、自室に戻る。しかし、アヤはいない。 仕方なく、外に出ると、空からアヤが降下してきた。「さつき、どこへ行っていたのだ。うちらは抜け駆け禁止だろ。私たちは、 さつきがいない間もトレーニングをしていたわ。」 アヤはさつきに見せ付けるためにわざわざ高度千メートルから降下してきたのだった。 「アヤ、狙撃班のメンバーに捕まってしまい京都に行っていた。お詫びにおみやげを買ってきたわ。」 買ってきたばかりのブレスレットを渡す。すると特殊作戦班員が集合する。 「さつき、どこにいたんだ。」無言で、ブレスレットを渡す。その場は納まり、マリアの部屋で飲み会を始めた。 翌日、「さつき、おはよう。」さつきは洗面所で莢に声をかけられる。 「みんなから非難轟々だったわ。」とさつき、右手にはブレスレットをつけている。「早速、みんなにこれをプレゼントしたわ。 そうしたらおとなしくなったわ。」と、さつきは続ける。「さつき、私にもつけさせて。」莢がさつきに頼む。さつきは右手から外し、 莢の右手につける。「付け心地はどう。」「まあまあね、でも裏に何かが隠してあるみたいね。」 昨夜、彼女たちが装着する前に誰ともなく隠し場所に特殊任務時使用するかも知れない自決用の毒薬のカプセルを隠そうという話になり隠したのであった。 さつきは莢からブレスレットを返してもらうと何も答えずに立ち去る。莢もその場の雰囲気を読み、続けなかった。
即興的に作ってみました。 さつきたちの所属している特殊作戦班は、 敵地潜入、要人暗殺、破壊工作など非合法工作を手がけるため 捕虜になったり、怪我で再起不能になったときは 自決するように指示されています 実際、沖縄の某島への降下作戦時に彼女たちは 2錠ずつ自決用の毒薬を渡され、ポシェットに隠していました。
妄想 乙 少しは、過去スレの設定でも読んで防衛女子の意義を考えて欲しい
152 :
名無し三等兵 :2007/08/15(水) 03:22:48 ID:7S1v5nC2
>>146 キャットファイトの続編と田沢話も期待しています。
珠子たち狙撃班のメンバーは習志野の空挺団に来ている。 強襲科は空挺降下は必修科目であった。 中庭の降下塔に吊るされている、 その高さは人間が一番恐怖を感じる高度とされている。 「降りるの怖いよ。」あゆみや麻真は泣きべそをかいている 「こんなことで泣くな。」ディーナは逆に平然として あゆみと麻真をなだめている。 一方、莢は特殊作戦班のさつきから訓練内容を聞いていたこともあって 落ち着いていた。 教官が合図をする。珠子から順に地上に降下する。 「痛い。」あゆみが悲鳴を上げる。どうやら着地時に五体着地をせずに 足を挫いたみたいだ。 「大丈夫か。」地上にいた助教が駆寄り足を冷やす。 幸いにして大事に至っていない模様だ。
一方、珠子は周囲をキョロキョロと見回している。 実は、彼女の兄、雑賀靖市二尉が習志野に在籍していることもあり、 兄が、訓練を見に来てくれるという期待をしていた。 「珠子、何キョロキョロしているの。どうせお兄様を探しているのでしょう。」 莢が後ろから突っ込む。 珠子は「・・・・」黙ったままであった。 そのとき、教官から集合の合図があった。 「いよいよ、これから初降下を行う。降下場所は隣の演習場だ。 くれぐれも怪我のないように。」 彼女たちは駈足で、CH-47に向かう、彼女たちは完全武装状態であった。 高度350m、教官が合図をする。珠子から順に空へ飛び出す。 今回は、高所恐怖症で降下を躊躇する学生はいなかった。 両用も戦闘救難も特殊作戦も強襲本科のメンバーにも一人は そういうメンバーがいたため、なだめるのには苦労していた。 地上に降下してくるメンバーたち。 教官は「降下おめでとう。今回はこの前の田沢学生や源田学生みたいに 降下を躊躇したあげく失禁した学生もいなかったので安心した。 明日からは東富士演習場で降下訓練を実施する。」 と、訓示する。 珠子は「なんで東富士なの。」と言う顔をしていた。
東富士演習場 そこで珠子の兄たちが自由降下演習を行っていた。 雑賀2尉が降下してくる。 「雑賀、今、習志野から連絡があり、明日から女子自衛官が降下訓練に来る。 よって訓練の規模を縮小するようにとの指示があった。」 と、上官から指示された。彼は防衛大学出身で、在学中の成績は1番、学生会長を経験し、 将来の幕僚長候補と噂されるエリートだった。 珠子も彼の姿を見て防衛女子校に入学したほどだった。 彼は、何で急にこういう話になったのか。疑問を感じていた。 翌日、昼過ぎ、東富士演習場上空に、CH-47が飛来している。 機内には珠子たち5人と教官が乗っている。 「降下したら、あそこの天幕で待機すること。」 教官が指示する。 珠子は変な予感がしていた。 「降下開始。」教官が合図をする。 珠子から順に降下を開始する。 一方、テントの中、珠子の兄もいる。 「雑賀2尉、今から降下開始します。着地したら学生の待機場所に使用しますのでよろしくお願いします。」 「了解。」しかし彼もいやな予感がしていた。 珠子は訓練にいくことを兄に連絡したが、彼自身が訓練で不在だった為、 連絡が通じていなかった。 「もしや女性自衛官の訓練というのは珠子たちのことではないのか。」 そういう予感がしてきた。
珠子は着地する。 テントに向かい、「失礼します。」といい入る。 そのとき、兄の顔を見かける。 「お兄ちゃん、お久しぶりです。」 「珠子、なんていうことを言うのだ。黙っていろ。」 すると、周囲の隊員が、「雑賀2尉、かわいい妹ではないですか。 どこの部隊所属なのですか。」と、口々に彼女のことを聞き出そうとしている。 彼は、「彼女は防衛女子校の3号生徒だ。まだ学生の身分だ。お前たちの嫁にはしない。」 と言う。周囲の隊員たちは黙ってしまった。 「失礼します。」莢たち4人が入ってくる。 すると、隊員たちは残りの4人にも見とれていた。 夜、訓練が終わり、珠子たちと兄そして教官とで食事会を開く。 珠子は、仲間たちを紹介する。教官が珠子を兄に合わせるために わざわざ訓練場所を習志野から東富士に変更させたという裏話を披露した。 「せっかくここにきたのだから明日は俺たちが自由降下を教えてやる。」 自由降下、本来なら彼女たちには訓練資格がないが、幸運にも訓練を受けられることになった。
翌日、昼下がり、彼女たちはCH-47の中にいた 高度3千m、珠子の兄が5人に指示を出す。 「いいな、飛び出して5秒たったら、リップコードを引くこと。 あと、パラシュートが開いたら、姿勢を崩さずに降下し、 柔道の受身の要領で着地すること。」 「はい。」珠子が代表して答える。 「珠子、お前が一番に飛び降りろ。いいな。」 兄が合図を出す。珠子から順に大空に舞っていった。 リップコードを引き、パラシュートが出す。 後方には莢たちもいた。彼女たちはしばし大空の散歩を楽しんでいた。 莢は、さつきから、「自由降下は大空の散歩ができるから楽しい。」 聞かされていたが、まさにそれを体感している。 5人は着地する。しばらくして珠子の兄も着地する。 「初自由降下おめでとう。飛んでみてどうだった。」と、5人に聞く。 すると、口々に「楽しかった。」と、感想を述べた。 夕方、いよいよ習志野に5人は戻る。 別れ際、珠子は兄に「いろいろ教えてくれてありがとう。」と声をかけた。
訓練が終わり、本校に戻る狙撃班メンバー。 莢はさつきと洗面所で出会う。 「莢、お帰りなさい。訓練はどうだった。」 「楽しかったわ。空挺降下だけでなく、珠子のお兄さんに自由降下まで教えてもらったし、 有意義だったわ。あなたが言っていた。楽しい大空の散歩もできたし。」 「今度、一緒に飛ばないか。」 「楽しみは一回だけでいいわ。私たちはあなたたちと違い、狙撃が仕事なのだから。」 さつきは莢のこの言葉を聞くと「せっかく誘ったのにと。」聞こえないような声を出して、 その場を立ち去っていた。 一方、珠子の兄の所属する部隊では彼女たち5人のファンクラブが誕生していた。 「雑賀2尉、妹さんおよび同僚の電話番号を教えてください。」 「あいつらはまだ学生だ。3年たったら教えてやる。」 「分かりました。」 表向きは騒がなくなったが、裏では彼女たちと合同訓練を希望する隊員が多数存在していた。
今回は狙撃班の降下訓練の話です 過去にあった兄自衛官、妹防女生の話を 珠子と兄にあてはめてみました。 今回、狙撃班に降下訓練をさせましたが 次回以降に大掛かりな防衛出動か治安出動の話を考えていることもあり 彼女たちも空挺降下させる前段として降下訓練をさせました。
160 :
名無し三等兵 :2007/08/16(木) 10:06:49 ID:PC40jx4V
過去にキャットファイト捜査のために 憲兵、強襲、諜報、両用の学生を 潜入捜査させた話があったが 少女を外国を含めオークションにかける組織 (実はテロ組織で、爆弾や化学兵器を製造している)を 防女学生が関係機関からの要請によって殲滅する話を考えています (政財官の大物が関与しているため、警察や自衛隊はある時期までは手を出せない) 防女のミスコンで1位を獲得した少女を潜入させる予定です 憲兵隊長・飛行科(強襲科メンバーを空挺・HALO降下させるため)・ 諜報科・情報科・強襲科が関係する話になります 防女内規55条1項・・・防衛女子校学生は関係機関からの要請により、防衛出動・治安出動に出動する 防女内規55条2項・・・1項における出動に参加した学生に守秘義務が生じ、漏洩した場合、漏洩の程度に応じ刑罰を与える 尚、この裁判は非公開で行われ、最高刑は死刑である 防女内規55条3項・・・これらの出動時、学生側の指揮官に統合科1号学生主席を任命する こんな風に構想を練っています ただ話が大きくなりすぎて書けるかどうかが心配です
162 :
名無し三等兵 :2007/08/16(木) 10:39:48 ID:m8CKQGj5
>>140 過去のSSを見ると
学生たちは結構危険な作業をしている
逆に正規の自衛官ではないのでいくらでも関係を否定できる
両用はテロリスト逮捕に貢献しているし
諜報は潜入中に学生が殉職している
(ばれたら自決するか強姦されるかを選べという会話も出てくる)
キャットファイト編には強襲科遊撃班の学生が登場している
(レーダーサイト破壊・要人暗殺・テロリストの追跡・潜入調査などが主任務)
さらにさつきたち強襲科のメンバーも南の島の降下の話で自決用の毒薬を渡されるシーンがある
彼女たちは学生という身分を逆に利用して特殊任務に参加しているのだと思う
>>153-158 のSSだけど、防女の学生が二尉とか、いくらなんでもおかしくないすか?
そこら辺をどう辻褄合わせしてるのか、作者さまの設定の投下をお願いしたいです。
そりゃまあ、「現実とは違う」なんて言われたら反論の仕様も無い訳ですが・・・
>>163 まずは落ち着けw
もう一度読めば気付くだろうがこの話には雑賀さんが2人居る。防大卒のと学生のと。
むぅ、タマのお兄さんネタが出てしまったかorz まぁ最初に「イヴの大追跡戦」で出して以来、放置プレイだったからなぁ いつかは登場させようと思ってたけど、ネタが定まらなかったからしょ〜がないか…
166 :
名無し三等兵 :2007/08/16(木) 20:44:32 ID:S/lqODcQ
>>163 書き方悪くて誤解させてすみませんでした
>>165 もともとは狙撃班ものを書こうとして
>>146 で書いたような
降下訓練を書こうと思い、過去SSを見たところ
兄自衛官、妹防女生(降下してきて、お兄ちゃんと声をかけている)のネタを
利用した、たまたま珠子に兄がいることを思い出し
兄を久しぶりに出してみました
あくまでも訓練学校で訓練生の話なんだよな。 だから、任務につくのが教官や助教だったらまだおかしくはないけど 訓練中の学生にはやらさないだろ。 だから、漏れは上のそういったSSは防女もの同人誌だと思っている。 多分、防女内でまわし読みされて「こんなんある訳ね〜だろ」 「・・・・モウソウデスネ」等馬鹿にされてると思っている。
168 :
163 :2007/08/17(金) 09:49:53 ID:???
読み直しました。確かにお兄さんのですねぇ。なんで読み飛ばしたんだろ・・・ 作者様、申し訳ありません。orz のーみそが夏ばて気味なのだと信じたい・・・
169 :
名無し三等兵 :2007/08/17(金) 19:42:46 ID:jdpgFNax
>>151 凄かった・・・
看護士学習だけでなく、自衛官としての訓練をも中卒の少女たちが
こなしている。
習志野の降下訓練や、富士野外訓練、そして、銃器の取り扱いや
ガス防護訓練も看護実習と併行して行っている。
ヘリコプター搭乗訓練も・・・
これらを三年間かけて行い、卒業までに看護士資格の習得を目指す。
リアル防女ですなぁ・・・
ちなみに、この自衛隊中央病院高等看護学院の入試倍率は約100倍ということ。
・・・あと、看護学校学生でも自衛官だからミスしたら腕立てなのよね(写真あり)
170 :
99 :2007/08/18(土) 01:00:55 ID:???
勝手にSS強化期間第2弾 今回は最近やたら人気があるさつきを使ってみようと思います いい年して恋愛モノというのもなんだし、軍板にはそぐわないかな〜?とも思うけど 新境地開拓ということでカンベンしてくれぃorz
部屋の電気は消えているが、窓の外にある街灯の明かりが室内に入ってくる 薄暗い中でも鍛えられた暗視力が、目の前の男の顔をしっかりと捉えている 一糸まとわぬ姿でベッドに横たわるさつきは、間近に迫る男の顔を直視できずに思わず目を閉じた 少しアルコール臭いが、それはお互い様である 唇が合わさる感覚、男の手が彼女の体に触れ、さつきは少し身を固くした その瞬間、唇を離して男が口を開いた 「さつきちゃん、本当に…いいの?」 「…うん」普段の体育会系とは裏腹な小さな声で、さつきは頷いた
話は半日前にさかのぼる 舞鶴から電車とバスで数時間のとある地方都市 郊外にあるバス停に、防衛女子校陸上要員強襲科3号生徒・源田さつきは降り立った 周りに見えるのは山と田圃と昔ながらの家々、ここを飛び出した数年前と何も変わらない風景が待っていた 「お帰りなさい、さつきさん」バス停で待っていたのは上品な雰囲気を醸し出す妙齢の女性 「お久しぶりです、妙子さん」さつきも挨拶を交わす さつきの継母である源田妙子が彼女を出迎えた さつきの母は彼女が子供の時に病気で他界し、その後、父はこの妙子と再婚した そして弟が生まれ、さつきは今まで学んできた源田流柔術の後継者から外されてしまった これが原因でさつきは家を飛び出し、防衛女子校に入学することとなったのだ 「…で、龍彦の様子はどうなの?」家に向かう砂利道を歩きながら、さつきは妙子に尋ねた 「ちょっと風邪をこじらせただけだから、そんなにたいしたことは無いのよ。でもちょっと体が弱い、とお医者さんに言われてしまってね…」 さつきと妙子の仲は悪くない、弟の龍彦もさつきのことを慕っている 「まぁこれを飲ませたら一発で回復するって!我が強襲科伝来のマムシから作った栄養剤!コレは効くよ〜」 「わざわざありがとう。せっかくのお休みなのにね」「いいって!ど〜せ休みはヒマしてるんだしさ」
丘の中腹に立つかなり大きな純和風の建物、源田流柔術の道場に到着した さっそく家に上がり弟のところまで向かう 「たつひこ〜元気?」「あ、おねぇちゃん…」ふすまを開けて部屋にはいると、布団に入っていた弟の龍彦が体を起こした まだ5才になったばかりの弟の顔が、嬉しそうに笑う 「なに、また風邪ひいちゃったって?しょーがないなぁ」「うん…ごめん」しょんぼりする弟の頭をわしゃわしゃとなでる 「ほれ、今日はお姉ちゃんがいいモノを持ってきてあげたから。よく効くお薬だよ〜」「くすり嫌い」「ワガママゆーな!」 小さくなる弟に「しょうがないなぁ…ほら、コレを飲んだらお姉ちゃんがいいモノをあげよう」そう言って持っていたバッグから一冊の本を取り出した 「わぁ…おくるまの本だ〜!」小学生向けの大きな図鑑を手に目を輝かす龍彦 「お姉ちゃん、給料もらってるからね。これくらいは買ってこれるよ」「うん、アリガトおねぇちゃん」笑顔を浮かべる弟につられて笑うさつきであった 「さつきさん、お父様がお呼びです…」妙子に呼ばれて振り向くさつき 「え、アイツが?」露骨にイヤそうな顔をする 「あの…大事な話があるとかで…」「チッ…しょうがねぇなぁ。じゃあ龍彦、またな」そう言ってさつきは父の待つ部屋に向かった
「さつき、そこに座りなさい」「…」不機嫌そうな顔を隠そうともせず、さつきは座布団の上に座った 「…どうだ?防衛大学校とかいうところは」「防衛女子校だよ、アンタ自分の娘がどこにいるのかも知らねぇのか」 気まずい沈黙が流れる 和服に身を包む口ひげをたくわえた壮年の大男…さつきの父でもある源田流柔術総師範、源田剛三は手元にある煎茶を一口すすった 「…長老会の決定だ。お前を暫定的な源田流柔術の後継者代行にすることにした」「………はぁ?」 源田流には剣術や槍術といったいくつかの流派があり、それぞれの流派の総師範の集まり…「長老会」が弟子の数や表に出していい技、そして各流派の後継者など様々なことを決定する 「龍彦では体が弱くて我が流派の後継者としては厳しいだろう、という意見で一致した。そこで名目上の後継者とは別に、技術面の後継者としてお前を…」 「ふっざけんな!」轟音とともにさつきの拳が畳にめり込んだ 手元の湯飲みが倒れて煎茶がこぼれる 「アタシを『女だから』ってウチからはじき出したのは誰だよ!忘れたなんて言わせねーぞ…あんたら長老会だろうが!」 「事情が変わった、例外的にお前を女として扱わないと長老会で決定したのだ。お前も源田の家の者なら、長老会の方針には従え…」 さつきの投げた湯飲みが剛三の頭に命中した 「…マジでふっざけんなよ…何が決定だ!方針だ!アタシはあんたらの道具じゃない!」 額から流れる血を止めもせず、剛三は口を開いた「長老会の決定に従えない、となればお前はもう源田家の一員ではない。二度とこの敷居をまたぐことは許さん」 さつきの額に血管が浮かび上がる「…上等だよ、いいよ、二度と来ねぇよ!ふざけんなジジィどもが!さっさと滅びろ!」 そう言ってスクッと立ち上がり、さつきは部屋から飛び出した
「さつきさん…あの、本当にもう帰ってこないの?もう一度お父様と話してみては?」と妙子が靴を履くさつきに向かって言う 「必要ない!あんなヤツ…家のことしか考えてねぇじゃん。アタシは何なんだ?アイツの娘じゃねぇのか!」 さつきはそう言って立ち上がり、玄関のドアに手をかけた 「…おねぇちゃん…」後ろから弱々しい声、パジャマ姿の龍彦が玄関先まで追っかけてきた 後ろ髪を引かれるさつき、振り向いて龍彦の方を向く 「龍彦…元気でな。ちゃんとお薬飲めよ。好き嫌いはするなよ…それじゃ」「…うぅ〜」 弟の泣き顔を見ないふりをして、さつきは源田の家から逃げるように飛び出していった 怒りにまかせてさつきは歩き続けた。来たときはバスで通った道を帰り、10キロ先の駅前に着いたときはもうすでに舞鶴行きの電車は出た後だった 駅前の繁華街、通りを歩く人波をボーっと眺めつつ(これからどうしようかなぁ)と考える 家から急いで飛び出したので、着替えもお金もロクにない。電車賃を除けば手元にあるお金はわずか523円 マクドナルド一食分にしかならないし、ホテルなど論外である (しょうがない、晩飯は抜いて朝飯優先。公園で露営としゃれ込むか)初夏のこの町はそれほど寒くない。一晩くらいなら公園内で寝てもかまわないだろう…という発想をするところがさすが防女の学生である 薄暗い公園で地面のいいところを探し、フラフラと歩き回る。とその時、人が殴られたような音と罵声が耳に飛び込んできた
(うるせぇ…今日のアタシは不機嫌なんだ)木々の間を縫って現場に接近するさつき、見ると4人のヤンキー風がカップルを取り囲んでいる 地面に手を付いているのはメガネをかけた優男、どうやらさっき殴られたのはコイツのようだ なにやらヤンキー風が口を開いているが、さつきには何の興味もない (あのカップルを助けたら、晩飯代くらいはでるかな…?)と不純な考えが頭に浮かび、さつきはヤンキー風4人組の後ろに接近した 「あん?誰だてめ…」足音を聞いて振り向いた一人目の首に手刀を一発、一瞬で片づける その音に振り向く3人「おい、何だてめぇは…あっ!」「お、おまえ…」「源田のメスゴリラ…」 「メスゴリラ…?」ピクッと顔が引きつる「アタシの顔を知ってんのかい。じゃあこの後、アンタらがどうなるかもわかるよな?」 数秒間の一方的な攻撃の後、3人は地面に崩れ落ちた 「まだアタシも有名人だったか…さて」カップルに向き直る 「危ないところだったね〜まぁアタシのおかげで助かったわけじゃん?と、言うわけでさぁ…」そこまで言ったとき、優男が口を開いた 「さつきちゃん…?源田さつきちゃんじゃない?久しぶりだね」「へっ?アンタ誰?」さつきは優男の顔をじっと見る 「ほら、近所に住んでた石橋だよ。石橋拓也」「…あ、あ、あぁ〜!タクにいちゃん!」
「それじゃ、先輩…どうもありがとうございます」「あぁ、気を付けてね」ペコリと頭を下げて女の子は帰っていった 「タクにいちゃん、あの子は彼女?」さつきが尋ねる 「いや、同じ大学の後輩だよ。彼氏がなんかトラブルに巻き込まれたとかで、助けてほしいって言われてね」 「…で、なに?タクにいちゃんはその彼氏の代わりに殴られたってコト?」「まぁそうなるかな?」そう言って苦笑いする拓也 「…バッカじゃね〜の?相変わらずお人好しなんだからぁ…いい人過ぎるよ」呆れるさつき 「はは、さつきちゃんも相変わらず厳しいね」そう言って拓也はメガネの奥にある細い目をさらに細めて笑った 拓也の家は源田家のすぐ近くにあり、幼い頃から稽古に明け暮れていたさつきの唯一の遊び相手だった 4つ年上にもかかわらず、さつきは家で本を読んでいる拓也を連れ出して一緒に遊ぶのが日課だった さつきが拓也を異性として意識し始めたのは、彼女の身長が拓也を上回る頃…愚直なまでにいい人の拓也みたいな男は彼女の周りにはおらず、何かと相談に乗ってもらっていたのだ それが初恋だと気付いたのは、拓也が大学に行って離れてしまってからのことだった
「へぇ〜ヘリなんか乗ったこともないよ」 「アレってうるさいんだよ〜機内だと会話もできないくらいだからさ、手だけで合図とか出さなきゃならないんだ」 駅前のマクドナルド、目の前にはおごってもらったバリューセット 初恋の人と久しぶりの再会に、さっきまでの怒りはどこへやら…さつきの心も少し浮かれ気味である 「楽しそうだね、防衛女子校だっけ?みんな仲はいいの?」「うん!楽しくやってるよ」 他愛もない会話が続く。しかし拓也は『何で帰ってきたの?何でこんな時間に公園にいたの?』とは絶対に聞かない 昔からそうだった 聞いてほしくないコトは聞かれなかったし、言いたいことや言いたくなったことはいつも聞かれる (この人、何でアタシのことがこんなにわかるんだろ?)さつきはポテトを口にしながらぼんやりと拓也の顔を眺めた 「今日はどこに泊まるの?」マクドナルドを出てしばらく歩き、拓也は口を開いた 「え〜っと、ホテル野宿…かな?」赤い顔をしてさつきは答える 「そんな、まだ16才の女の子が野宿なんて…」少し考える拓也「ウチに泊まる?」 「え…」いくら女の子ばかりの防女生だからといって、男の部屋に女が泊まるコトの意味がわからないほどウブじゃない(ウブな子もいるが) うつむいて顔を赤くするさつきに 「あ〜何もしないって、て言うか僕だとさつきちゃんに勝てないでしょ?」と笑う拓也 頭一つ分ほど背が低い拓也は、さつきの顔を下からのぞき込んだ「どうする?」 「…………………………うん、泊まる」たっぷり考えて、さつきは頷いた
「狭いね」「まぁワンルームだからね」簡単なユニットバスと流し台、そして6畳程度の広さがあるフローリングの部屋一つ 本棚にはマンガと難しい本が並び、小さな机には書きかけのレポートが並んでいる 脱いだままの服が少し転がっているが、総合的に見れば大学生の部屋としてはキチンと整頓されている方だ 「さて、僕は下で寝るから、さつきちゃんはベッドを使いなよ」「え、そんな悪いよ」 「いいからいいから、女の子なんだからね」そう言って拓也は床を片づけ始めた (女の子…そんなの言われたの久しぶりだ)ちょこんとベッドに座り、そんなことを考える 「さて…さつきちゃん、シャワーを浴びてきたら?」「えぇ!しゃ、しゃわぁ!?」動揺するさつきを見て拓也は笑う 「汗かいたでしょ?入ってきなよ。僕はベランダにいるからさ」 言われてみれば少し汗くさい。10キロを休み無しで歩き、ヤンキー4人をボコボコにしたのだから無理もない 「それじゃあ…お言葉に甘えて〜失礼します…」
キリの悪いとこで連投規制がorz 続きは後日…書いてもいいかな? 軍板には似つかわしくないような話なんで、これ以上書くのはどうだろう と考えてしまう…
181 :
名無し三等兵 :2007/08/18(土) 09:28:37 ID:G+whtTGn
183 :
名無し三等兵 :2007/08/18(土) 16:34:56 ID:8siUhXnm
>>180 さつきの恋愛話をもっと読みたいので続けてください
>>182-183 サンクス
では続きを…と思ったらアクセス規制食らってるorz
つ〜わけで、しばらく待っててください…
何とか携帯でキリのいいところまで投入してみます
シャワーから出てきたさつきは、荷物の中から着替えを取りだした OD色のタンクトップに膝上20センチはあろうかというホットパンツ… (これは…なんか誘ってるみたいに見える?)しかし他に着替えはない。まさかジーパンに襟付きシャツで寝るわけにもいかないだろう (…ま、仕方ないか)意を決しさつきは部屋に入った 「お、出てきた?」カラカラ…と音を立てて引き戸が開き、ベランダから拓也が入ってきた。さつきの格好を見て、少しだけ目が開かれる 「ホントにベランダにいたの?」目を丸くするさつき「そんなに気にしなくてもいいのに…」 「まぁまぁ」そう言って笑う拓也「じゃ、僕も入ってくるよ。別にベランダに出てなくてもいいからね」 そう言って拓也は部屋を出て、シャワー室の前で服を脱ぎ始める 部屋からは見えないが、服を脱ぐ音は聞こえてくる。その音に少しドキドキするさつき ごまかすように「あ〜いよ〜り〜あ〜お〜し〜…」と軍歌なんぞを歌いながら、本棚のマンガに手を出した
「ふぅ…いい湯だった。メガネはどこにいったかな」Tシャツに短いジャージ姿の拓也がシャワーから上がってきた 「あ…ハイ」さつきは机の上に置いてあったメガネを差し出す 「ありがと。何読んでたの?」「え、ちょっとね〜」とごまかすさつきの手元には、青年誌系の恋愛マンガが何冊か置いてある 今のシチュエーションは、こういったマンガでは定番中の定番だ。そう考えるとさつきの顔が少し赤くなる 「さて…もう寝る?」「え、まだちょっと早いかも…」時計を見ると、時間は10時を過ぎたぐらいだ 「じゃあ何か飲む?テレビでも見ようか。僕はちょっとビールでも…」「あ、アタシも〜」さつきが手を挙げる 「…って、さつきちゃんはまだ16でしょ?」「大丈夫だって!ウチの学校、飲み屋があるくらいだもん」 「それは職員用なんじゃ…」そう言って拓也はチラリとさつきの顔を見る。少し考えて「ま、いっか。それじゃ1本だけね」
「ねっ、この人は左利きだから銃の構え方もちょっと違うんだよね」 「あ、ホントだ。言われないと気付かないもんだね」ベッドに腰掛け、テレビで上映されている刑事モノの映画を見る2人 すでに空になったビールの缶が5本、うち4本はさつきが飲んだ分だ 「グロックは空港のX線で探知されないワケじゃないんだよな〜探知されにくいってだけなんだよね」嬉しそうに銃の説明をするさつきを見て、拓也も嬉しそうに笑う 「ホントに楽しそうだね。よかったよ」「うん、楽しいよ〜…よかったって?」 「さつきちゃんが家を飛び出した、って聞いたときはびっくりしたからね。大丈夫なのかな?って心配してたんだよ」「あぁ…」 子供の頃からロクに遊びもせず、母が死んだ日も休まず、苦しい修行を続けて身につけた源田流柔術…しかし女であることを理由に後継者から外された ヤケクソになって町で暴れまくり、防女のリクルーターに拾われたあの日のことを、さつきは昨日のことのように思い出していた
(あの時は「女だからダメだ」で今回は「女だけどしょうがない」か…) 「あ〜もう、思い出したらムカついてきた!」さらにビールを一気飲み「飲み過ぎじゃない?」と呆れる拓也 「だってさぁ〜いろいろあったのよ…」 「そうか…でも、ヤケクソになったらダメだよ。いくら強くてもさつきちゃんは女の子なんだから、自分のことは大事にしないとね」 「…何で、聞こうとしないの?『何で帰ってきたのか〜』とか『何であんな時間に公園にいたのか〜』とかさ」 「聞いてほしいの?」「それは…」愚痴に取られるのもイヤなのであんまり言いたくない、それでも…誰かに聞いてほしい、そう思った瞬間だった 「ねぇ、何かあったの?」まるでクロスカウンターのようなタイミングで優しい言葉をかける拓也 (あ、もうダメ…)さつきの中で今までこらえてきたモノが一気に吹き出してきた 「うぅ〜…聞いてよタクにいちゃ〜ん…」その言葉と同時に、さつきの瞳から涙があふれ出た
「そっか、そんなことがあったんだ…」「アタシは何なの?道具じゃないっての!あの人の娘なんだよ?それをさぁ…」 そこまで言ってさつきは、自分が拓也を見下ろしている事に気が付いた デカい体、鍛えられた腕に付いている筋肉、そんな自分を見て少し肩を落とした 「…こんなガタイだけど、一応アタシも女の子なんだよ…」そうボソッと呟いて、手で涙をぬぐった 「わかってるよ、さつきちゃんは女の子だよ。僕には昔と変わらないさつきちゃんだから…安心しなよ」 拓也はそう言うと、立ち上がってさつきの頭を軽くなでた ここまでは拓也の計算通り、愚痴を吐き出させてたっぷり泣かせて、あとはお菓子の一つでも与えれば彼女の機嫌は回復する…昔から知ってる『幼なじみのさつきちゃん』ならこれで大丈夫なハズだった (まぁ今はお菓子よりビールの方がいいかな?)とぼんやり考える拓也 しかし彼には一つだけ誤算があった。彼女が少女ではなく、もう立派な女になれる年だということを… 頭をなでる手を取って、さつきは拓也を見上げる。そして口を開いた 「じゃあ………手を出してよ」
なんとかキリのいいところまで投入 続きはまた後日、改めて投入します
なんという懐かしいスレ。 こんなスレでは初代まとめサイトを作るのも当然・・・ 本当に久しぶりに見ました。 ピンクなまとめサイトの元管理人です。(まだ消えてなかったのかw) 今じゃROMですらないがこのスレの更なる繁栄を願って。
オカエリナサイ
194 :
180 :2007/08/19(日) 16:51:54 ID:???
やりかけた事は最後まで というワケで、続きを投入します
「…え?」予想外の言葉に、思わず目を丸くする拓也 「アタシのこと女の子だって思えるなら…手を出してよ」さつきの目は真剣だ 「い、いや手を出すって…だいたいさつきちゃん、その言葉の意味わかってるの?」アルコールで赤く染まった顔をさらに赤くするさつき 「…わかってる、子供じゃないんだから。知ってるよ…男の人の家で2人きりになるって事は、何されてもOKって合図なんでしょ?」 「い、いやそういうわけじゃ…てかそれって、今読んでたマンガに書いてあったんでしょ?」「う…」顔を伏せるさつき 「ダメだよ、言ったでしょ?ヤケクソになっちゃダメだって…」「ヤケクソじゃないっ!」そう言ってさつきは伏せていた顔を上げた 耳まで真っ赤にして目には涙を浮かべている。手を握る力がどんどん強くなるのを拓也は感じていた 「ヤケクソじゃない…もん、ずっと好きだったんだよ」「…それは恋愛感情じゃないと思うよ?疲れてるみたいだからもう寝たほうが…」フォローに走る拓也 「やっぱり…」またもや顔を伏せるさつき「女扱いはしてくれないんだね…」と寂しそうに呟く 小さく「…ふぅ」とため息をつき、拓也はそっとさつきのアゴに手を添えた アゴに添えた手に力を入れて、さつきの顔を上げさせる拓也。そのまま顔を近づけ…額にそっと口を付けた 「…あ」ボーゼンしたさつきの顔を見て(これで満足してくれたかな?)と拓也は思った だが次の瞬間、さつきの目がみるみる険しくなっていった 「…バカにしてぇ〜!」と言ったが早いかさつきは拓也の後頭部を掴み引き、無理矢理その顔を寄せた 「んんっ!」驚く拓也、だが何も言えない…さつきの唇によって口が塞がれてしまっている 目の前のさつきの目はしっかりと閉じられている。さっきまで飲んでいたビールの臭いが口移しに入ってくる たっぷり10秒はそのままの姿勢でいただろうか…後頭部を押さえる手の力が緩み、さつきの唇が拓也の唇から離れた
「バカにしないで」こちらをじっと見据えるさつきの目を見て、拓也は自分の誤算に気が付いた 「言ったでしょ?子供じゃないって…」そう言ってさつきは両腕を拓也の後頭部に回してしっかりと握った そのまま力を込めつつ、座っていたベッドに横になろうとする…その前に拓也が抵抗した 「さつきちゃん、これ以上は待ったほうが…」さつきの両肩を押さえ、拓也はベッドに引き込まれまいと両腕に力を入れた が、さつきの腕が拓也をどんどん引き込んでいく。さつきがベッドに倒れ込み顔が数センチの距離まで近づいてきた 「…さつきちゃん」もうほとんどキスをするような距離で、拓也は今までとは違う低い声を出した 「僕も…いやオレも男だよ。これ以上やったら途中で止められなくなる…さつきちゃん、初めてでしょ?本当に、いいの?」一瞬、さつきの動きが止まる じっと拓也を見つめるさつきの顔が、さっきまでのどこか悲しそうな表情から少し笑顔に変わっていく。そして「…うん」と小さく頷いた 一瞬の沈黙、そして拓也が自らさつきに顔を近づけてキスをした、と同時に彼の手がさつきの体に触れた さっきまでがウソのように、さつきの体から力が抜けていった…
1時間後 「痛かった、痛かったよ…」ベッドに横たわる人影が呟くと「…ごめん…」腰掛ける人影が申し訳なさそうに肩をすぼめた 顔に濡れタオルを当ててグロッキー状態になっているのは…「ひどいよ…さつきちゃん」なぜか拓也がつらそうにうめいている 「ホントにゴメン…」と体にタオルを巻いたさつきがモジモジと指先を絡め合わせた 普通なら逆の立場になるはずが、なぜこんなことになったのか…話は数十分前にさかのぼる さつきの服を脱がせて、準備万端でいざ合体!となったその瞬間だった 酒のせいか今まで半分くらい飛んでいたさつきの意識が、その瞬間の痛みで覚醒した…身に染みついた戦闘員としての本能が呼び覚まされたのだ 体を捻りつつ右肘を相手の顔面に命中させる。遠心力の加わった肘の威力は容易に目の前にいる『敵』の意識を霧散させた 同時に左手で相手の肩を掴み引きずり倒す…そのまま態勢を入れ替えて馬乗りになったさつきは、トドメの一撃を加えようと相手の喉を押さえ込み右手の拳を振り上げた その瞬間「…え?」目が覚めたさつきが見たモノは…『初めてのオトコ』になるはずだった相手が、無惨にもKOされた姿だった 「まぁでも、これでよかったのかもしれないね」横になったまま、拓也が口を開く 「やっぱり女の子にとって初めての相手は大事でしょ?僕みたいなほとんど『行きずりのオトコ』を選ぶことも…」 「だから!」思わず振り向くさつき「ホントに…好き…だったんだから…」最後のほうはどんどん声が小さくなる 「…そっか」顔を冷やす濡れタオルをずらして、拓也はさつきの顔を見た。そして恥ずかしそうに顔を伏せるさつきに向かって微笑んだ 「ま、今日のところはここまでだね。いきなり無理することはないさ」「…うん」
「アタシはこれからどうしたらいいのかなぁ?」天井を見上げてさつきは言った「ん?」体を起こす拓也 「そりゃあ防女は楽しいよ。友達も仲間もたくさんいるし…でも、もう家族も帰る家も無くなったんだなぁ、ってね」 いくら強いと言っても16才の小娘なのだ…と実感し、同時に拓也は少し安心した 「よかったよ。やっぱりいくら強くても、普通の子と同じように悩む16才なんだね」「へっ?なにそれ?」キョトンとするさつき 「ん〜何となく。いいんじゃない?いずれ、何とかなるさ」「…何でそんなことが言えんのよぉ」ぶー、と顔をふくらます 「さっきの話さ、さつきちゃんの投げた湯飲みはお父さんの頭に命中したんだよね?」「うん…いや、悪いことしたなんて思ってないよ!」怒り出すさつきに拓也は笑って言った 「お父さん、わざとよけなかったんじゃないかな〜と思ってね。武道家なんだから飛んでくる湯飲みくらい、いくらでもよけられたと思うんだよ」 「え?そっか…じゃあ何でよけなかったの?」 「お父さんも悪いと思ってるんだよ、さつきちゃんに勝手なこと言ってさ。だからせめてもの罪滅ぼし…なのかもよ」 「あ…」そう言われてみて思い出した。部屋を飛び出す瞬間に見た、父の悲しげな表情を… 母が亡くなった日の稽古の時も、父は同じ表情をしていたことを…
「…そっか…」悲しそうにささやいたのも一瞬「でもやっぱりあの家に帰る気にはならねぇ!」と怒り出す 「そりゃ仕方ないさ」と笑う拓也「ま、いずれどうにかなるよ。世の中ってさ、最終的にはどうにかなるモノなんだと僕は思うよ」 「どうにか…」「そう、それまで今やってることを頑張るのが大事なんじゃないかな?」 しばしの沈黙。そしてさつきが口を開いた 「そっか、どうにかなるか!」「そうそう、どうにかなるさ」やっといつもの笑顔が戻ってきたさつきにつられて、拓也も一緒になって笑った 「アリガト、タクにいちゃん!」そう言うとさつきは拓也の首に飛びついた 自分より大きな少女に抱きつかれてバランスを崩すが、男の意地で何とか踏ん張る 「どういたしまして」優しく言って、拓也はさつきの頭を軽くなでた 「さ、今日は疲れたでしょ?もう寝なよ」そう言って拓也は枕を差し出した 「ん、そうする。じゃ、おやすみぃ〜」そう言って横になるさつき、5秒後には軽いイビキをかき始めた 「…早っ」と呆れる拓也 さつきの幸せそうな寝顔を見て思わず微笑む、そして優しく髪をなでてささやいた「…おやすみ」
翌朝、駅のホーム 「お、そろそろ来るみたいだね」「そだね〜」電車を待つ2人「でも正直、もうちょっとここにいたいなぁ…」と呟いて、さつきは少し顔を赤らめる 「また会えるさ、それまで今やってることを頑張りなよ」そう言って拓也はさつきの方をポンポンと叩いた 「ん、わかった」とさつきは力強い笑顔を見せる 『まもなく1番ホームに電車が到着します。危険ですから白線の内側に…』アナウンスが流れ、ゆっくりと電車がホームに入ってきた 空気の漏れる音と同時にドアが開く「それじゃ…頑張ってくるよ」電車に乗ってさつきは拓也のほうに振り向いた ドアの前に立つ拓也は笑顔で小さく手を振っている「うん、頑張りや」 そんな拓也の姿を見て、さつきの心拍数が少し上がった 出発のベルが鳴り終わり、ドアが閉じられる…が、途中でさつきが手を入れてドアを無理矢理押し開いた 「ねぇ、タクにいちゃん!」こじ開けられたドアを見て目を丸くする拓也に、さつきは顔を近づけた 「もうすぐウチの学校で学園祭があるんだ、入場券を渡すからぜひ見に来てよ!」「…え、学園祭?」 「うん、そう。アタシも訓練展示でパラシュート降下とかするんだ。ね、アタシの頑張ってるところを見てほしいんだ!」 ドアの異常に気が付いた駅員が走ってくる「まずいよさつきちゃん、早くドア閉めないと怒られるよ…」と慌てる拓也 「ね、ちょっと遠いけど…なんならヘリでも何でも手配するよ!だから…」 「うん、わかった。行くから早くドアを…」さつきを押し込めようとするが、びくとも動かない「…仕方ないなぁ」 「約束だよ!ね、絶対来てよ!来なかったら…」突然、拓也の顔が近づく。そして話の途中だったさつきの唇にキスをした 「…!」思わず後ずさりするさつき、と同時に押さえられていたドアが勢いよく閉じられた 「あ…あの…」ドアの窓からはさっきと変わらぬ笑顔で手を振る拓也の姿が見える 電車が動き出し、離れていくふるさと…唇を押さえボーゼンとしながら、さつきは初恋の人が離れていくのを見送った
数日後、防衛女子校強襲科3号生徒教室 「ねぇ…源田さん、どうしたの?」「さぁ…なんだろ?」 クラスの皆が集まってひそひそ話、その視線の先にはさつきがいた (タクにいちゃん、格好良かったなぁ〜)恋する乙女の顔になってボ〜っと遠くを見つめているかと思いきや (アタシは何て恥ずかしいことを…!あんなのほとんど押し倒してるのと一緒じゃん!)とあの日の夜のことを思い出し、机の上で悶絶する。そうかと思えば (待てよ、そう言えば「付き合って」とも何も言ってないしOKももらってない…ちゃんと言っておくんだった〜もしかしたら彼女とかいるかも…)と頭を抱えガクガクブルブルと震え出す ふるさとから帰ってきて数日間はこの調子でず〜っとオタオタしているさつきに、同級生たちも心配そうに眺めている 「大丈夫なの?何があったんだろ〜」「ねぇ川野辺さん、聞いてきてよ」 「い、いや。アレは私にも無理…」格闘技においてさつきの次の実力者でもある川野辺ミキもぶんぶんと首を振った 「でもホント、何であんな風に…」「大丈夫かなぁ…?」 結局さつきが復活したのは、数日後の自由降下訓練の時であった 〜完〜
最近いい年こいて『ラブ★コン』やら『ハチミツとクローバー』やら少女マンガにはまってしまい ベタでストレートな恋愛モノを書いてみたくなったのです この板だと他に見てるヤツはいないだろうなぁ… さつきよ、作者から一つ言わせてくれ お前も恥ずかしかったかもしれんが、書いてるオレはもっと恥ずかしかったんだぞorz まぁ『恋というのは恥ずかしいモノ』と誰かが言っておりましたが…
203 :
名無し三等兵 :2007/08/19(日) 19:53:38 ID:aN83ZeQC
>>202 乙、さつきの初恋編ありがとうございました
彼女も少女ではなく一人の女に成長していく過程がよくわかりました
今度は彼に、学園祭での展示降下を見せてやってください
(彼女の身体能力の高さがキャットファイトで潜入したり、
自由降下要員への抜擢につながっている)
204 :
名無し三等兵 :2007/08/19(日) 20:01:34 ID:aN83ZeQC
さつきはこの半年で彼女の人生が大きく変わってしまったはずだ 後継者からはずされて、防女入学、莢との出会い、キャットファイトに潜入、 自由降下訓練要員に抜擢、総合火力演習参加、沖縄の某島への降下作戦参加、 里帰り、初恋、学園祭での展示降下、お嬢様学校への護身術教室など 彼女も格闘技や自由降下をしていることが一番の楽しみなのだろう
205 :
名無し三等兵 :2007/08/19(日) 22:34:13 ID:A3BPMkcR
でも、防衛女子カリキュラムにおいて戦闘訓練は一部に過ぎず、 高校卒業課程までは元より、徹底した語学教育と各種座学 そして、様々な実務訓練も併行して行われる。 ・・・お茶やお華や和服の着付け(山ほどある帯の結べ方の名称やコーディネイトのやり方) フォーマルな礼則なんかも「出来るまで!」叩き込まれるからなぁ
206 :
名無し三等兵 :2007/08/20(月) 15:02:04 ID:e0bIhk53
さつきさんの入隊時、強制断髪の様子を再現してほしい。 隊内の理髪所で。
↑BGMは「フルメタルジャケット」のOPの奴でヨロ。
とあるリゾート地の高級ホテル、 あるパーティーが開かれていた。 「オムニ化粧品の創業10周年を祝して乾杯。」 来賓代表の挨拶、乾杯の音頭のあと、 「しばしご歓談下さい。30分後から本日のメインイベントが始まります。開始までに投票してください。」 と、司会者が次のイベントの予告をする。 「早くしろよ。」報道の腕章をした若い女性が、隣の女と会話している。 「ゆかり、声が大きいぞ。」「分かりました先輩。」 二人は防衛女子校情報科1号生の白峰サキと情報科2号生の中西ゆかり、 彼女達はある理由でこの場所にいたのであった。 「パーティーが始まりました。例のイベントは30分後です。」 「了解しました。」サキが無線で話した相手は、諜報科の1号生橘みゆき、 ホテルの1キロ手前の駐車場で憲兵隊長の王仁沢リン、及び通信科の学生と一緒に待機している。
この話の発端は数日前、キャットファイト事件で知り合った天草管理官がリンの部屋を訪れたことだった。 拿捕された船舶の写真を見せながら、「この船の持ち主はオムニ化粧品だわ。 この会社は表向きは化粧品会社だが、麻薬を製造したり、化学兵器を製造しているという噂が絶えないわ。 過去に何回か強制捜査に入ろうとしたが、政界から妨害されたこともあった。 そこで、今回はあなたたちに協力してもらおうと思うの。 数日後、とあるホテルでパーティーが開催されるわ。そこで少女達を戦わせるキャットファイトが実施される。 そこに数人もぐりこませる。その間、オムニの工場に潜入して証拠を突きつけるのよ。 「そんなことを急に言われても、人数のやりくりが大変だわ。」 「大丈夫、とりあえず強襲科の教官には話はしてあるから、学長の承認を得るだけ。 舞鶴ひめゆり会も協力してくれるし、今回は防女内規55条の1項に該当するわ。」 防女内規55条1項・・・学生は関係機関の要請により治安出動・防衛出動・災害派遣・海外協力活動に参加を義務付ける これが実際に適用されたことはほとんどなく、リンにとっても初めての経験だった。
その夜、防女の講堂、リンを始め、情報、通信、諜報、強襲、航空の主だった メンバーが集まり、会議を開いていた。 ホテルに潜入するメンバー、薬品工場に潜入し制圧するメンバー、指令するメンバー、 ホテルの上空から潜入するメンバーを決めていく。 最後に「イベントに参加させるメンバーはこの4人でどう。」 リンが各人に提案する。 「こまち、麗、音羽はいいけれど、ディーナはどうかな。」と、強襲科の桐島カレンが異議を唱える。 すると、「オーナーは金髪少女が好きらしい。そこで彼女を加えた。」サキが説明する。 そして、4人の出場者が決定した。
この作戦には両用科が除外せれていた。というのは、前回の作戦のときの 田沢学生の失態を天草が覚えていたためであった。 翌日、作戦参加する全ての学生が行動に集まった。リンが作戦の概要を説明する。 「今回の作戦はこの学校の存亡にも関係する、大きな作戦だ。くれぐれも粗相がないように。」 そのとき、扉をノックする音がする。 リンを呼ばれていった。化学科の教官からだった。 「王仁沢学生。注文の品が完成しました。」 リンは、教官から薬入りのカプセルを渡される。 これは、作戦に参加する学生が敵に捕まったときに、秘密を守るために使う 自決用の毒薬であった。 彼女は再び戻り、薬を学生に見せる。 「もし捕まったら、秘密を守る為、この薬を飲み自決すること。」 この言葉を聴いて、一同とも顔の険しさが増していた。
サキの前にメイド服を着た女がやってきた。 サキとひと言二言、会話をして立ち去る。 サキは暗号にして、通信科の学生に送る。 ホテル内の通信の周波数は分かっているため、通信科の方で、妨害電波を流していた。 そのとき、水着を着た少女が特設ステージに出てきた。 「本日のメインイベント水着レスリングです。優勝者を的中させた人の中から抽選で 優勝した少女をプレゼントします。」 司会者が言うと、会場から拍手と歓声が上がる。 そして、防女から参加する、強襲科1号生如月こまち、強襲科2号生摘出麗、 統合兵站科2号生坂井音羽、強襲科3号生ディーナの4人の姿もあった。 彼女達が選抜されたのは、オーナーが美少女好きでかつ金髪好きだったからである そこでミス防女コンテストの上位入賞者から、強襲科を中心に選んだのであった。
一方、近くの警察のヘリポート 迷彩服を着た防女の学生が出動を待っていた。 「早く、かたを付けたいわ。」源田さつきはいらついていた。 「さつき、いらつくには身体に悪いぞ。」周りの学生が注意する。 それほど、待機時間が長かった。 レスリングが始まる。4人とも一回戦は突破した。 そのとき、サキのもと先とは別のメイドがやってきた。 封筒を渡す。サキはみゆきにホテルのフロントに来るように指示する。 サキはさゆりを連れて、ホテルのフロントで待ち合わせ、封筒を渡す。 3人はトイレに入り、暗号にしてリンに流した。
リンが暗号を解読する。 それは化学兵器プラント、麻薬製造工場の場所と見取り図だった。 これは諜報科のメンバーがあらかじめ調査した場所と同一だった。 リンは、天草に連絡すると共に、待機している学生に出動を指示した。 「行くぞ。」化学兵器プラントに潜入するメンバーが出発する。 彼女達はHALOで潜入することになっていた。 ついで、麻薬プラントに潜入するメンバーも出発した。
2回戦が始まる。 ディーナと麗 こまちと音羽が対戦することになっている。 麗とこまちが勝ち残る。 そのころ、化学プラント上空2500m、 強襲科特殊作戦班のメンバーがヘリにいた。 「降下開始。」パイロットの声とともに諜報科の誘導員と共に 大空に飛び出していった。
とりあえず今日はここまでです。 残りは後日書きます。
218 :
216 :2007/08/21(火) 20:43:16 ID:OJZK3xSv
続編を投入します 寝苦しい夜に考えたので 論理的ではないことをご了承ください
氷室忍以下の強襲科のメンバーがヘリから大空へ飛び出す。 今回は誘導員として参加している、諜報科2号生の月村鈴子を加えての作戦である 月明かりがないため、プラント付近は真暗である。 パラシュートを開いて着地する。 「ここで二手に分かれましょう。まず裏口から侵入する班と 表から侵入する班と証拠があったらすぐ警察に通報すること 1キロ手前で捜査令状を持って待機しているわ。」 鈴子が切りだす。さらに続けて、「史織とマリア・アヤは私と行動すること。」 「残りのメンバーは忍と行動すること。」 みんな、納得し、二手に分かれていく。 鈴子は潜入したときIDカードとカードキーを入手し、これを元に偽装カードを 作成していた。それを利用して、裏口から侵入することを計画している。 扉を見つける。しかし、ここは人に感応して明かりがつく仕組みになっている。 史織の手裏剣が宙に舞う。そのとき、入り口の照明に命中し、使えなくなった。 そして、鈴子とマリアが中に入っていった。 一方、忍たちは入り口に向かっている。入り口にはトラックが2台停車して何か作業している。 そのとき、ボディーガードが彼女たちに気づき、発砲する。忍が手榴弾を投げ、目くらましをする。 「二手に分かれましょう。」忍はさつき・ミキ・琉奈に指示し前後から挟み撃ちをするような形で、 迫っていった。
一方、鈴子とマリアは裏口の倉庫に忍び込んでいる。 防護服を身にまとい、試料を採取している。 白い粉と粘性のある液体、これを圧力をかけ熱するとある神経ガスになる。 「やっぱり動かない証拠ね。」マリアがささやく。 そのとき、倉庫の電気がついた。ガスが噴出してきた。 「やっぱり気づかれたわね。」二人は、監視カメラ、電気、 ガスの噴出口に発砲し、あわてて外に出ようとする。 一方、史織は手裏剣で扉を破壊していたため、難なく脱出に成功した。 4人は、裏の森へ去っていく。 そのころ、プラントの中、異変を感じたらしく、あわただしく動いていた。 「敵が侵入した。見つけ次第殺害しろ。」との、指示が出ていた。 ボディーガードの男が忍たちを見つける。「手を上げろ。」と命令する。そのとき、 背後から、黒影が男を襲う。柔道や空手技で急襲され、あっけなく縛られてしまう。 忍は建物内がざわついているのに気づく。 ミキに合図し、トラックを襲撃するを指示する。 忍は作業中のトラックに銃撃し、乗り込もうとする。 さつきが助手席の男に襲い掛かった瞬間、男は、あるスイッチのボタンを押す。 すると、トラックの荷台からガスが漏れ、建物に向かって流れ込んでいった。 忍とさつきは男を羽交い絞めにして外に放り出し、あわててスイッチを切った。 一方、ミキたちは放置されていたもう一台のトラックに乗ってその場を離れていく。 そのとき、パトカーと機動隊のバスが敷地内に入ってくる。 どうやら鈴子たちが通報したらしい。 ガスマスクをつけ二人は警察とともに室内に入る。 中には、十数人の男が倒れていた。どうやら、先のガス漏出で倒れたのだろう。 しかし、このおかげで毒ガス製造が暴いたことになった。
降下してから約30分特殊作戦班の任務は成功した。 一方、麻薬プラントの方も強襲科本科および狙撃班のメンバーが 降下している。鈍い破裂音がする。珠子が薬品貯蔵タンクを狙撃した音だった。 液体が流れる。まさに合成麻薬の原材料だった。さらに、カレンや玲子に率いられ、 メンバーはプラントの中に突入する。中には、錠剤やカプセルが散乱していた。 彼女たちは、中にいたメンバーを全員捕縛し、地下室に閉じ込めた。そして、警察が引き渡した。
ホテル内、代表の福田原隆明のもとに秘書がやってくる。 「代表、ガス工場と麻薬工場からの通信が途絶えました。」 「何、至急、幹部を集めろ、そして大会を中止するかどうかの判断をする。」 そのころ、サキは客席に戻る。近くに来たメイドに「これを放送してね。」と、テープを手渡していた。 また、試合に負けた音羽とディーナは控室にいる。 そこへ別のメイドがやってきて「惜しくも試合に敗れた選手の皆様、帰りのバスの支度ができました。 別館前に停車中ですので案内します。」 負けた選手が移動し始める。 そのとき、一人の男が「おい、誰の指示で動いているのか。」と、彼女に詰め寄る。 「チーフメイドの指示です。」と答える。 「そんなこと指示していないぞ。」と、反論する。そのときもう一人のメイドが 男を狙撃する。男は倒れる。その隙をついて彼女たちは、別館に向かう。 別館にマイクロバスが止まっていた。それは舞鶴ひめゆり会が用意したしたものであった。 彼女たちは会に保護されることになっている。
そのころ、準決勝の第一試合が始まっている。 麗が対戦している相手はレスリング界の中学生チャンピオン深田沙代子だ。 彼女の技に苦しんでいる麗。そのとき、司会者のもとに紙が届けられていた。 「緊急事態が発生したので、試合を中断します。」レフェリーが試合を中断させる。 「試合を早く再開しろ。」そんな罵声が渦巻いていた。 一方、放送室、メイドの一人が、担当者に「代表からこれを放送してと頼まれました。」と、テープを持ってくる。 係りがテープをかける。すると、「私はオム二化粧品代表の福田原隆明だ。このパーティーが開かれているとき、 東京はガスで死の都市になる。そして私が天下を奪取するのだ。ふふふふふ。」 室内が騒然となっていた。そのとき室内の照明が消える。そして警察が踏み込む。
ホテルの代表のスウィートルーム メイドが数人集められている。 「お前ら何やっているのだ。俺の肉声を放送したり、負けた選手を帰したり、 お前ら全員死ね。銃口をメイド全員に向けられている。 そのとき背後から「福田原隆明、死ぬのはあなたよ。」との声がする。 迷彩服を着た女がいた。彼女こそドラグノフガールこと川内リナだ。 福田原が「あいつを撃てと指示する。」しかし、リナはひるまず福田原の頭部を狙撃する。 彼は、頭から血を流し倒れた。 そして、ボディーガードも投降した。
翌日、東京の日本オムニ化粧品に家宅捜査が入り、主要幹部がほとんど逮捕された。 また、政治家との癒着、裏稼業も暴かれていく。 翌朝、幌つきトラック荷台に、メイドをしていた諜報科学生およびリナたち狙撃班の学生 さらにサキとゆかり、そして大会に参加しベスト4に残った麗とこまちそして 彼女らの相手する予定だった深田沙代子と池永明美も乗っている。 沙代子が「あなたたちは、いったい誰なの。」と聞く。 みんなが顔を見合わせて困惑した表情になっている。 そのときこまちが「あなたたちだけに教えてあげるわ。私たちは、防衛女子校の学生。 あなたたちの試合をみていて、技術的には高いレベルを保っているわ。 ここに連絡してね。」と、連絡先の電話番号を渡す。 「如月先輩。うちの学校のことを教えていいのですか。」と、麗が不思議がる。 「麗、私は、憲兵隊長から、これはという選手をスカウトするように指示されてきたわ。」 そうしているうちに、作戦本部のあるヘリポートに着く。 作戦に参加した学生が集合している。幸い全員無事であった。 こまちは別れ際、沙代子と明美に「今度は本校で会おうね。」と声をかけ分かれる。 こまちはリンに報告した。
数日後、民自党の大物政治家山藤拓一の事務所、 警視庁の天草管理官が一人の若い女とともに訪ねる。 「山藤先生。オムニの福田原代表から献金を受けたことはありませんか。」 「ないものはない。早く帰れ、帰らないと圧力をかけ、君を左遷させるぞ。」 そのとき、若い女が、一枚の写真を出す。それには山藤、福田原ともう一人の男が移っている。 「これは、某所で隠し撮りされたものです。あなたと福田原代表、そして某国の工作員です。 オムニは某国から麻薬や毒ガスの原料を密輸していました。さらに、幹部の取調べで美女を あなたに献上する約束や、クーデターを起こしあなたを首班にする構想があり了承していたという 自供をとりました。」 彼の顔は青ざめていく。 「あなたの秘書にも工作員がいるみたいだわ。今、取調べ中よ。捜査の進展によっては 内乱罪や破防法で強制捜査があなたにも及ぶ可能性もあるわ。」 さらに女は錠剤を出した。 「あなたを裁くことは世界中に衝撃を与えることになるわ。唯一の回避方法は潔く自決することだわ。 これを飲むと数分後には苦しまず永遠の眠りにつくわ。これがあなたの最後の仕事になるわ。」 彼は覚悟を決め遺書を書く、そして二人の前で錠剤を飲む、数分後眠るようにして息を引き取った。
事務所を出て、車に乗り込む二人 若い女、実は諜報科の橘みゆきだった。 天草は「今回も協力してくれてありがとう。お蔭様でテロも未然に防げたし、 大物政治家の関与もつかめた。そして某国の工作員も逮捕できた。」 「こちらこそ、今回は私だけでなく、参加した皆のおかげだわ。」 天草がオムニを内偵したとき、顔ぶれがキャットファイトの事件と共通していることに 着目していた。そこで前回捜査に参加したメンバーを、潜入させずにみゆきの後輩たちや 狙撃班のメンバーをメイドとして潜入させた。さらに強襲科メンバーや諜報科の一部に 自由降下や空挺降下をマスターさせることによってこの日への準備を続けていたのだった。 マスコミも大きく報道しているが、客の中にはマスコミ関係者もいるため ぼかして報道されていた。
参加した学生は本校に帰還する。 さつきは田沢に声をかけられた。 「お疲れ様、私も参加したかったわ。」 「あなたは、キャットファイトの件の失態があったでしょ、両用は参加できなかったのよ。」 田沢は痛いところをつかれ一目散で退散する。 一方、憲兵隊長室。リンは普段通りに執務をしている。 ドアをノックする強襲科のリンとこまちが二人の少女を連れてきた。 「はじめまして、本日編入しました、4号生深田沙代子です。」「同じく4号生池永明美です。」 「隊長様、ご指導を宜しくお願いします。」 沙代子はレスリングの明美はテコンドーチャンピオンであった。 オムニに拉致されて例の大会に出場させられていた。 リンは笑顔で二人を迎える。 そのとき、校内放送が流れる。「19551作戦(今回の防女内での呼称)に参加した 学生は至急、講堂に集合すること。」 参加した学生が講堂に急ぐ。今回の事件を解決したことで参加した学生に 防衛大臣から特別表彰を受けることが決定したのであった。
完結しました 今回は大分ハードな話にしてみました キャットファイトの続編的な要素を加味しながら テロや政治家の関与など複雑にしてみました たぶん矛盾したことを書いてかもしれませんので その点はお許しください 彼女たちは学生でありながら危険な任務についています これからもこのような事例は何回かあると思います (自衛隊的には専守防衛を逸脱することはすべて彼女たちに任せ、 彼女たちの実戦訓練にもなる、また、失敗しても無関係を装える。 さらに、彼女たちは学生なのでコストが一般の隊員より安く作戦を遂行できる。)
実戦訓練なら危険な任務に付かせないのが普通なのだが・・・・ ま、防女もの同人として認識していますが、内容が・・・
まあ、夏ももうそろそろ終わるし。
同感 駄文は夏と共に消え去るのが2chと言うところだ。
233 :
名無し三等兵 :2007/08/22(水) 19:28:15 ID:7xVLdeeD
>>205 強襲科や両用科の学生はそこまでやらないと思う
彼女たちは戦闘訓練が第一だから
さすがに全部はともかく、一つくらいはやらされるかと。 と、言うか完全拘束教育体制では日々の生活自体が訓練であって。 育ちの良いお嬢は、日々暮らしていて立ち振る舞いや言葉使いの トレーニングをしてるとは考えないだろう。 でもって、銃器や体術についても反吐がでるまで叩き込まれているんだな これが。
235 :
懲りない面々1 :2007/08/23(木) 18:19:40 ID:Hh+eqGB3
放課後の校内の風紀委員長室 風紀委員長の王仁沢リンは同級生の桐島カレンたちと打ち合わせをしている。 リンはサディストだとか鬼だとか学生に言われ、 イメージチェンジをしたのも束の間、 盗撮事件後はいつもの彼女に戻っていた。 その後もキャットファイト捜査に参加したりと忙しい毎日を過ごしている。 カレンの話を聞いているうちにうとうとしかけていた。 「そういえば、強襲科に転入生が来るという話をきいたが、まだ連絡は来ないのか。」と、 カレンに言う。「もうそろそろだと思います。如月学生が転入生の川野辺ミキを連れ来る段取りになっています。」 ここでは、学期途中に転入してきた学生はクラス委員か専攻科の1号生に連れられ、 学生委員長(生徒会長のこと)と風紀委員長に挨拶するのが慣例になっていた。 リンは「川野辺ミキ」の名を聞き、「やっぱり来たわね。」とつぶやく。 ミキは柔道界のホープであったがある事情でキャットファイトに参加していた。 リンはミキに柔道界に戻るようには話したが、「柔道を捨てた。」「源田さつきにリベンジする。」 などと言っていたので、いつかはこの学校に転入するだろうとは思っていたが、 あの日から10日で転入するとは思っていなかった。
ドアをノックする音がする。 「如月こまち、転入生の川野辺ミキを連れてまいりました。」 と、こまちが新しい制服を着た大柄の少女を連れて入ってくる。 「本日、陸上要員強襲科に転入しました。川野辺ミキです。ご指導をよろしくお願いします。」 「規則を守り、防衛女子校に早くなじむこと。」 「ありがとうございました。」 そして、こまちが「学生委員長室に川野辺学生を連れて挨拶に行きます。」と、言う。 ミキは「失礼します。」と言い、退出した。 その頃、情報科教室、学生がパソコンをチェックしている。 公式、非公式を含め防衛女子校のサイトをチェックする。 その中の一つの掲示板に目が行く。 「憲兵隊長に合わせろ、そうでないと校舎を爆破する。」 まさに爆破予告の書込みだった。 見つけた学生は情報科1号生の白峰サキに通報する。 サキからリンに連絡する。 「とりあえずは警戒強度を上げろ。白峰学生、書込みした人物を特定するように。」 「了解。」サキは情報科教室に戻る。 一方、サキは風紀委員を全員招集した。
一方、ラウンジでは、強襲科3号生が集合していた。 1週間前に転入し、基本訓練が終了したロシア人留学生の ディーナの歓迎会が開かれていた。 最初はアルコール抜きだったが、 琉奈が泡盛を持って来て、ディーナに飲ませてから、 ビール・焼酎さらにはウオッカまで登場し、盛大な飲み会になっていた。 盛り上がったときに莢が「そういえば、今日教官室で背の高い転入生を見たわ。 どうやら、来週一週間は基本訓練を受けたあとここに配属されるみたいだわ。」と、切り出す 「私も見たわ。名前は川野辺ミキというらしい。」「川野辺ミキって柔道界のホープだった子でしょ。」 「確か彼女は審判に暴行して出場停止を食らってから行方不明になったはずよ。」など、 各人がディーナのことをそっちのけで川野辺ミキの話で盛り上がっている。 さつきは冴えない顔をしている。「まさか、ミキがこの学校に転入してくるなんて。」 彼女はビールを飲み続けていた。「さつき、顔色悪いわよ。」とアヤが気付く。 さつきは、トイレに行こうとして立ち上がる。心配したアヤも付いていく。 さつきがアヤに「川野辺ミキとはこの前ある場所で戦ったばかりだ。あいつは俺以上の力を持っている。」 と、この前のキャットファイトのときの話を話し始めていた。 そのとき、サイレンが鳴り始めていた。
校内にいた3号生以上の学生が講堂に集合する。 リンが「ある掲示板で、わが校の爆破予告があった。警戒解除の連絡があるまで、 外出禁止とする。また、各人は不審物を発見したら風紀委員長室に連絡すること。 化学科が対応する。以上。」 各人の顔が厳しくなっていく。 「折角の歓迎会が台無しになってしまった。」さつきは、浮かない顔をしている。 夜を徹して捜索したが、不審物を発見できなかった。 そのころ、爆破予告の発信者を特定していた。
翌朝、委員長室。リンをはじめとする風紀委員及び強襲・情報・諜報のメンバーが集まっている。 「発信者は沼尻信一、この前わが校に侵入した二人組のうちの一人です。」 と、サキが報告する。 「確か起訴されたはずではないのか。」 「いや、略式起訴ですぐ警察から釈放されています。」 「私に対するストーカー行為だ。許せない。直ちにおびき寄せ、捕える事。」 「了解。」そして作戦が練られていった。 まず、発信者に東舞鶴のひめゆりビル内の喫茶店に来るように連絡する。 このビルはOG会である舞鶴ひめゆり会の経営するビルである。 そして諜報科学生をウエイトレスとして潜入させた。
日曜日、二人の男が喫茶店に入る。ウエイトレスが個室に案内する。 個室にはリンと後輩(風紀委員でもある)の坂井音羽が座っている。 一方、横の部屋には玲子とさつきが待機している。 室内には盗聴器が仕掛けられており、何か動きがあったら、制圧できる手順になっていた。
「ツンデレ憲兵隊長、写真を撮らせてください。」 デジカメで写真を撮り始める。 二人とも沈黙している。 そのとき、もう一人の男が、ナイフ出す。 「何かコメントしろ。しないとお前達を殺す。」と、リンに突きつけた。 そのとき、玲子とさつきが部屋に入ってきて、背後から二人を押さえつける。 二人は、手錠をかけられ、校内の取調べ室に連れて行かれる。 取調室内、リンが直接尋問する。「なんで、校内に侵入したり、爆破予告したりしたのだ。」 「HPを見て、憲兵隊長に惚れました。それ以来、あなたと結婚したくて付き合おうと考え、 侵入したり、爆破予告を書込んだりしました。」 「そういうのをストーカーというのだ。お前なんか人間の屑だ。」 リンが厳しく言うと、泣き出していた。
翌日には憲兵隊長がストーカー行為にあったとか学校に爆破予告があったが、 憲兵隊長自らが囮になって犯人を逮捕したといった、今回の事件の話が 校内に広まっていた。 3週間後、2人の男はストーカー規正法、強要、脅迫、威力業務妨害、傷害の罪で起訴された。 しばらくは娑婆に出てこれないだろう。 リンは全校生徒にストーカー被害のアンケートをとった。 すると結構の数の生徒が被害にあっていることが判明する。 特に川内・田沢など人気のある学生には複数のストーカーがいた。 リンはサキに命じて、ストーカー化している人物のHPをリストアップし、 削除させた。 リンに険しいながらも顔に明るさが戻ってきた。 廊下で、ミキとすれ違う。 「川野辺学生。学校に慣れたか。」 「慣れました。特に源田さつきというライバルがいるので、彼女を超えるように頑張っています。」 「良かったな。これからも源田学生をはじめとする強襲科の仲間と仲良くやれよ。」 「分かりました。」 その言葉を聞いているリンの顔は笑顔だった。
>>112 にあるように防女生の一部はストーカー被害にあっているらしい
そこで今回はストーカーの話を書いてみました
時期的にはやわらか憲兵異常ありときゃっとふぁいとの後
6月の梅雨入り前後です
さらに史上最大の作戦にも出てきた
転入生の挨拶の風習(風紀委員長は影の生徒会長なので必ず挨拶に行く)も
出してみました。
短くまとめるつもりが長くなってしまいました。
防女SS書きの皆さんに是非とも読んでいただきたい(見ていたたきたい)一冊
自衛隊ナース物語―自衛隊中央病院高等看護学院
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A% 8A%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%89%A9%E8%AA%9E%E2%80%
95%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E7%97%85%
E9%99%A2%E9%AB%98%E7%AD%89%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%AD%A6%E9%99%
A2-%E5%A4%A7%E9%87%8E-%E5%BA%83%E5%B9%B8/dp/4903485072
これこそリアル防女である!
245 :
名無し三等兵 :2007/08/25(土) 17:06:16 ID:0LcEddgd
過去のものも含めSSを読んでみたが 専攻科目(陸・海・空)や一学年の人数の設定を もう一回見直したほうがよいと思う (初期設定は一学年100人だったが、さつきやミキみたいに編入生がいたり 両用科一小隊40人とか普通科24人とか強襲科全員17人などとSSに書かれているので 軽く一学年100人を超えてしまう)
246 :
パパラッチ :2007/08/25(土) 17:28:40 ID:???
防女生にはつらくて悲しい過去を捨ててこの学校に来た生徒もたくさんいる しかし、その生徒たちの過去を暴こうとしている人間もたくさんいる そして、彼女の人権を侵害するような記事が過去も雑誌やネットに掲載されたことがある 陸上要員強襲科にいる川野辺ミキもその一人である 彼女も柔道界のホープだったが、試合で負けたことに腹が立ち 対戦相手と審判を病院送りにしたことで柔道界から姿を消していた。
防女祭も近付き、ミキも訓練展示に参加するため練習に励んでいた 彼女は、ライバルでもある源田さつきたちと特殊作戦班所属し、 表向きは自由降下と格闘技のプロとして、またそれ以外にも、 要人暗殺、レーダーサイト・発電所などの目標破壊、テロリストの追跡、 サバイバル、潜入など表沙汰にはできない任務を教育されていた。 今回彼女は防女祭の観閲行進のとき自由降下を披露することになっている。
ある休日、ミキはさつきたち強襲科のメンバー数人で 京都市内に遊びにいき、舞鶴に戻ってきた。 夜、食事をして学校に帰ろうとしたとき、悲鳴が聞こえる。女性が数人の男に暴行されていた。 「あいつら人間の屑だ。私たちでやっつけてやる。アヤはここで待っていてね。」 さつきやミキは現場に急行する。 彼女たちは身体能力が高いうえに軍事訓練を受けている。 そのため、暴行しようとした一部の男はすぐに取り押さえられていた。 「大丈夫か。」救出された女性をメンバーが介抱している。 「あなたたたちは何者なの。」「私たちは通りすがりの者だ。 名を名乗るほどのことをしていない。」と、答える。 一方、逃げた男をさつきとミキは追跡している。 そのうち一人の男が「左側の大女は源田さつきだ。あいつは源田流柔術の宗家の娘だ。 あいつにかかると勝ち目はない。おとなしく降参しよう。」 彼女の名前は京都府内いや近畿一円に知れ渡っている。 男たちは降参する。しかし、二人は容赦ない蹴り、投げで病院送りとなった。 だが、彼らは、彼女たちが仲間を倒している場面を写真撮影し、ミニコミ誌に送信していた。
京都市内にある、とあるゴシップ雑誌編集部。 例の男から送信された写真をみて大騒ぎになっていた。 「おい、右側に移っている大女はあの川野辺ミキに似ていないか。」 「本当か。あいつ柔道の試合で審判に暴行してから行方不明になったはずだ。 地下の非合法格闘技に参加しているだとか、海外に逃亡してテロリストになっただとか 果ては自殺説まで流れたあいつが近くにいたのか。徹底的にマークしろ。」 「ちょっと待てよ。隣に移っているのは源田さつきではないか。源田と川野辺が 一緒にいるといいことは、何か裏がありそうだ。川野辺だけでなく源田の実家にも 取材をしろ。」 この情報はあっという間に東京のマスコミにも知れ渡っていた。
その頃、都内某所にある川野辺道場 ミキの父、史郎がいつものように稽古をつけている。 史郎もミキの件があってから柔道連盟の職を退き、 自分の道場の方に活動の重心を移している。 そのとき、背広を着た男が数人が入ってくる。 名刺には「月刊パパラッチ編集部」と書いてある。 まず、例の写真を史郎に見せ、「お宅の娘は集団で男性に暴力を振るっている。 もし、この写真を載せられたくなければ、誠意を見せるように。」 史郎は顔面蒼白になっていた。 彼は、この件を警察に届けるとともに京都に向かうことを決めていた。 そのとき、道場の電話が鳴っていた。
史郎が電話をとる。声の主はさつきの父剛三からだった。 史郎は現役時代に他流試合と称して源田流柔術に挑戦したことがあり さつきの父とも面識があった。(さつきの幼少時代に数回あったことがある) 「今、男が来て、私の娘とお宅の娘が京都府内で男性を暴行している写真を持ってきて 金を振り込むように指示された。一応、妻からさつきに連絡したが、レイプ未遂の女性を 女性を救出しようとして男性を撃退し、警察に引き渡したと報告があった。」 「となると、お宅の娘とうちのミキの居場所を引き出すためにあの写真を利用したみたいだな。 ミキは今どこにいるのだ。」 「彼女は、さつきと一緒に舞鶴にある防衛女子校にいる。何でも彼女はうちの娘を倒すために 家族に内緒で転入したらしい。」 史郎は、呆然としていた。
彼女は5ヶ月半前、柔道の試合で暴力事件を起こし、 史郎に怒られた後、学校にも退学届けを出し、姿をくらましていた。 連休頃まで都内の飲食店にいるという情報が寄せられていたが、 それ以後は情報がなく、彼も心配していた。(家出人捜索は世間体もあり出していない) 数日後、防女の売店、写真週刊誌パパラッチ(週刊・月刊と二つある)が発売されている。 アヤが手をとって読む。そのとき目線が入っていたが「柔道界の元ホープK、柔術家一族Gが 無実の人を暴行」と記事が載っている。 アヤはあわてて雑誌を買占め、特殊作戦科教室に持っていく。 「さつき、ミキまずことになったわ。下手したら正義の行動したはずが犯罪者になってしまうわ。」 「これからの対応はどうする。」 「私のほうから、教官や憲兵隊長に相談する。」と、マリアが切り出す。 次に、「私は被害者に連絡とってみるわ。幸い携帯の電話の番号を記録していたからと 琉奈が続けた。
放課後、憲兵隊長に連れられ、ミキとさつきは警察に出頭している。 暴行した男はすぐに釈放されていた。 そのとき、シャッター音がした。何者かが二人を撮影した。 一方、琉奈とアヤとマリアは被害女性と連絡を取っていた。 今回は正式に防衛女子校と名乗ったため、向こうも安心してくれた。 事情を聞き、警察に向かう。そのとき、彼女たちの目線にカメラマンが入る。 「よく見ろ。この前の女じゃないか。あいつら防衛女子校の生徒だぜ。」 「やばい連中を相手にしたものだ・勝ち目がないな。退散するぞ。」 彼らは彼女らの制服を見て退散してしまった。 彼女たちは舞鶴市内では治安維持に協力しているのを知っていた。
幸いにして被害女性の証言によって ミキ・さつきなど特殊作戦班のメンバーの無実が判明し また、暴行した男も特定され逮捕された。 その夜、さつきは実家の母に連絡した。 「心配をかけすみませんでした。」 「ミキちゃんの父からもこちらに電話があったし、 大変だったのよ。」 電話が終わるとさつきはミキに 「今回の件はあなたの父も心配していたわ。 実家に連絡してみたら。」 と話す。 「私は実家とは縁を切ったのに。」 「私だって父とは縁を切ったが、母や弟とは連絡を取り合っているわ。」 ミキは決心した。 父に電話をかけることを、そしてこれまで5ヶ月間のことを正直に話すことを。 そしてさつきから携帯を借りて、電話をかける。
「もしもし、ミキ。今、防衛女子校にいるわ。 元気にやっているわ。何も連絡せずいてごめんなさい。 今回のことで心配をかけごめんなさい。 今度、学園祭があるわ。そのとき招待状を送るから来てね。」 彼女を覆っていた霧が晴れた。 一方、さつきの父とミキの父を恐喝した記者は逮捕された。 雑誌も廃刊に追い込まれてた。 騒ぎが収束した後の休みの日、彼女たちは大空に舞っていた。 この騒ぎを乗り越えたことでミキとさつきはまたひとつ成長を実感していた。
今回はミキとサツキを暴こうとしたパパラッチの話です 防女生はストーカーや写真週刊誌やゴシップ雑誌の餌食になりそうな 人間が結構います(田沢なども悩んだらしい) 実際、写真週刊誌や週刊誌の取材の行き過ぎが問題になっているので こういうことは普通の人間にもあると思います (今回はさつきを罠にはめるつもりで写真をとったつもりが ミキも一緒に写っていたのでそっちも一緒に脅そうとした)
257 :
名無し三等兵 :2007/08/26(日) 13:04:24 ID:XIDgDZ3l
>>244 前に、戦友を助けられなかった医官のSSを書いた者ですが、
これは買わねばと思っていたところです。
あぼーん
260 :
名無し三等兵 :2007/08/26(日) 18:43:10 ID:56kocYOG
261 :
245 :2007/08/27(月) 06:53:35 ID:HlkiUlfO
259さん 設定は気にしないようにします
おもろないSSの大量投下でなければ吉。 まぁ、面白ければレスはつくが、つまらんとスルーされるので。 とりあえず、空気嫁と
最近のSS大量投下の内容についての私見を一言 なにやら、防衛女子校の学生がまるでスーパーエージェントか特殊部隊の熟練兵士のように描かれているが あくまでも、防衛女子校は現場基幹要員たる中堅幹部養成を目的とした訓練校であって、術科学校でも また、過去に存在した陸軍中野学校のような特務機関員養成校でもない。 それ以前を教育する機関である。 もちろん、一部の専攻課程では上のような教育・訓練も行われており、彼女らは明日の精鋭であるが 現在では教育訓練中の未成年の学生にすぎない。 積み上げられている、過去スレからの設定・SSにおいて、いくつかの「不正規作戦」に防衛女子学生が 「活用」されている描写もあるが、それらは概ね「警察活動」であり、しかも作戦の指揮・立案・バックアップは 全て上部組織が行なう、あくまでも「お手伝い」のレベルに終始している(それでも、法的、その他においてグレーゾーンに属する) 防衛女子学生が活躍したのは、その年齢・容姿・性別が”活用”できる範囲でしかない。 それは、作戦全体の「部分」であり上部からの指揮・命令・監督下において現場の「作業」を行っているにすぎない。 防衛女子学生が全てをコントロールしているのは「学内自治」の範囲に収まっている。 わが国において軍事はいまだに日陰の存在であり、防衛女子のような教育機関関係者は、学生も含め様々な 社会的な注意を要求されている。 また、現在のわが国は敗戦末期の日本帝国や第三帝国のような、未熟練な人材を現場に投下しなければ ならないほど、人材において切迫した状態には無い。 これらの「常識」を踏まえた上での創作を期待したい。 もちろん、これは私個人の私見であり、かつ、私的な願望である。
264 :
名無し三等兵 :2007/08/28(火) 07:23:03 ID:xuwQPRDA
350 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/05/06(日) 20:00:24 ID:??? だいぶん前、ある陸自隊員が雑誌に投稿していたネタ。 その隊員のいる駐屯地の曹士食堂、 朝食のときにはテレビで「朝のホットライン」を流していたのだが、 番組の中に「朝のエアロビクス」レギュラーコーナーがあり、 毎朝、レオタード姿の金髪外人ねえちゃんがワンツー、ワンツーと模範演技。 「そのときの食堂のパニック状態は、一般国民の方々にはお見せできません」。
263 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00:07:18 ID:??? 航空自衛隊某基地の、広報担当氏に聞いた話。 戦闘機が飛び上がると、必ず基地に電話をかけてくるじいさまがおり、 「うるさい!静かにしろ!」 「また、じいちゃん、あんたかね、いい加減にしてくれんかね」と、 毎度毎度、地元出身の隊員が電話に出て、方言でなだめる。 ・・・そのじいちゃん、電話で身の上話を聞けば、 息子と折り合いがよくなく、家を出ていって独立したあとはかまってもくれず、 連れ合いを亡くしたあとは基地近くの家に、一人暮らしで住んでいる、 話し相手もなく、基地に電話することが淋しさをまぎらわす手段になっているんだとか。 「これも、まあ、自衛隊が国民のお役に立っているということなんでしょうかね」と、広報担当氏、苦笑い。
266 :
ズゴックの憂鬱1 :2007/08/28(火) 20:56:33 ID:jj1jrMnP
防衛女子校海上要員両用科教官室 教官のズゴックこと鬼日下悦子は頭を抱えていた 「田沢生徒のおかげでうちの評判が悪くなるばかり、 何とかしなくては。」 田沢は演習に行くとズゴックを抱きしめてしまうわ、 潜入捜査では敵に捕まってしまうわ、 テロリストを追跡するとホテルのプールに飛び込んでしまうわと やることなすことが失敗ばかり しまいにはこの前の化粧品会社への捜査には強襲科や諜報科が投入され 面目を失っていた。
そこで、まず田沢を他の科に転科させようと考える。 田沢と富樫、虎丸、剣の4人を強襲科に移籍させようとした。 しかし、ズゴックが交換要員に雑賀・小川・源田・川野辺を 要求したことで、この話は破談してしまった。 次に、諜報、情報、普通などほかの科にも移籍を打診したが すべて断られてしまった。 そこで、田沢を厳しく鍛えることにした。
「桃、ズゴックの態度がきつくない。」 ある日の昼休み、両用科食堂で田沢が同級生の剣桃子と話をしていた。 「まあ、俺たちのドジったことを関係各所に誤ってばかりだからな。 俺たちに当たりたくなるわな。」 田沢は思い当たることが多いため、沈黙してしまった。 そこへ富樫がやってくる。「今日の、実習は水着持参のこと。以上、ズゴックから。」 二人はあわてて自室に戻り、水着を探す。「ズゴックは何かたくらんでいるな。」 田沢は心の中で思っていた。
午後の体育の授業、オマハビーチ 水着を着た両用科生徒が集合する。 「今日はトライアスロンを行う。まず、降下道具を着用すること、 そして、演習場の滑走路まで走り、飛行機に乗り、沖合いに降下する、 直ちに舞鶴港まで泳ぎ、港からここまで自転車で戻ってくること。 最終門限は消灯時間だ。この時間までに到着しなかったものは、両用科から 外れてもらう。特に失敗ばかりしている田沢生徒。今度だめだったら、転科させるぞ。」 名指しされた、田沢は顔が真っ青になっている。 そして
「やばいな。」田沢は降下道具を着用しながら、「桃、どうしよう。」と、 剣に泣きついていた。 「お前ががんばればいいのだから。」剣は、田沢をなだめる。 「準備はできたか。」ズゴックが生徒に話す。「君たちの様子は、GPSを利用し、 即座にわかるようになっている。ずるはしないように。」 いい終わると、ズゴックはピストルを1発空に向け撃つ。 トライアスロンが始まる。 飛行場までは、5キロ、降下道具をつけているため、ゆっくりとしている。 「桃、ずるしようか。」田沢が懲りずに桃に話しかける。 「こんなことしたら、直ちに転科だぞ。」 桃は、田沢に注意する。田沢が遅れだす。 「田沢、大丈夫か。」富樫が心配して話しかける。 「大丈夫、一緒に降下しよう。」 田沢は二人に飛行場で待つように話した。
一方、ズゴックはGPSで生徒の位置を確認していた。 「やっぱり、田沢生徒が遅れているわ。周りが問題児というのもわかるわ。」 と、つぶやいていた。しかし、彼女もズゴックにとっては大切な教え子、 トランシーバーから「田沢生徒、がんばれ。」と、励ましている。 「桃、ズゴックから励まされた。」「そうか、あいつもお前のことを真剣に考えているな。」
舞鶴港沖合い1キロの小島の上空1000m、ヘリから両用科の生徒が順次飛び出していく。 パラシュートが開き生徒が着地する。 着地した生徒から、海に入る。秋口なので水温は低い。 「何でこんな冷たい海に水着で入るのだよ。」田沢は不満をぶつけながら泳ぎだした。 一方、ズゴックは生徒が全員泳ぎだしたことを確認し、一息ついている。 過去、何回か同様なことを実施してきたが落伍者が出ていたからだった。 「うちのメンバーもやればできるじゃないか。」と、心の中で思っていた。
海水の中、田沢はいろいろなことを考えている。 もし、転科するのだったら、また過去の失敗について、 桃やみなもといった同級生について、 彼女は友人とは別れたくないの一心で泳いでいた。 しかし、ほかの学生より技術的に劣るせいか、離されていった。 「桃、みなも待ってくれ。」と、叫んでいた。 一番先頭の学生は泳ぎきり自転車に入っていた。
田沢も無事泳ぎきり、自転車に移る。 日も傾いてきて、寒くなる。 彼女は、もらった地図を頼りに漕ぎ出した。 しかし方向音痴だったので、学校とは別方角に動き出してしまった。 そのころ、一番の学生が学校に戻ってくる。 桃もみなもも順調に向かっている。 ズゴックは逆方向に動いている田沢を心配し、「田沢、方向が逆だぞ。」と、 アドバイスを送る。 日がくれ空に星が出ている。かえって混乱していた。
そんなとき、桃から「田沢がんばれ、お前がわかるように花火を打ち上げるから よく見ろ。」と、メッセージが入る。 海沿いの道に出る。すると、花火が上がっているのが見える。 「あそこだな。」田沢は、全速力で漕ぎ出す。 オマハビーチ、生徒が田沢の帰りを待っている。 田沢が「お待たせしました。」と、戻ってくる。 ズゴックは「田沢、がんばったな、いつものお前だと途中であきらめるか、 ずるするかのどちらかだった。今回はきついことをいったかもしれないが、 俺についてこいよ。」と、田沢に言った。 「分かりました。」田沢もズゴックが自分を一人前にしようとしていることが分かり ほってしていた。 数日後、教官室、ズゴック、「今度、お前をある作戦で起用する。名誉挽回だ。」 「分かりました。」田沢は、ズゴックに信頼されていることが分かりほっとした。
両用科のSSを作ってみました。 田沢学生はドジな面ばかり強調されていますが やればできる子なのかもしれません
今年は残暑が厳しいなあ。 彼岸までにはおさまるかなあ。
そろそろ夏も終わって欲しいよね
いつ頃まで続くのかな?
281 :
名無し三等兵 :2007/08/31(金) 19:17:24 ID:2GCo3GZ9
防女生の中には生みの両親に捨てられ、親の顔を見ないで育った生徒もいる 彼女も母親の無理心中の巻添えにならずに捨てられ、生きてきた しかし、ある日、出生の秘密を知り、育てられた家を出て放浪の旅に出る ある日知り合った自衛官に防女のことを聞かされ、入校する 過去を捨てた彼女だが、ふとしたことから、実の父親や兄、姉を知る しかし、父との再会は悲しい対面だった
横須賀市上空1000m、UH-60の機内、降下装備を身につけた、5人の少女がいる 「降下高度到着、降下開始せよ。」 パイロットの合図とともに、彼女達は大空に飛び出していく。 目標は防衛大学校のグラウンド、彼女達防女陸上要員強襲科特殊作戦班のメンバーは 新人戦に向け、防衛大学校のパラシュート部と合同練習を実施していた。
一方、グラウンドでは特殊作戦班の教官(彼女は防衛大学校出身)が、 部員とともに、彼女達の降下を見守っている。 彼女達はパラシュートを開き、グラウンドに設置したマットの中心点に 見事に着地する。 部長の大久保健太は彼女達の技術の高さに驚いていた。 「彼女達のキャリアはどのくらいなのか。」と、教官に聞く。 すると、「彼女達のジャンプ暦は4ヶ月、もともとは、総合火力演習に 間に合うように突貫工事で練習させたらしいけれど、彼女達が演習後も 練習を続けたいと訴えたので、学園祭をはじめ数回デモジャンプを 披露しているわ。普通の日以外にも毎週末は自主練習している。」 彼は、彼女達の技術の高さの一端が分かったような気がした。
降下してきた彼女達が教官や部員の前に整列する。 「防衛女子校陸上要員強襲科特殊作戦班3号生メンバー、到着しました。」 リーダーのマリアが報告すると、メンバー全員で敬礼する。 そのとき、健太は一人の少女の顔を見て、ある人のことを思い出していた。
健太は教官(彼にとっては先輩になる)にピンクのパラシュートの彼女の事を聞いていた。 「彼女は立花琉奈、沖縄出身の子よ。」 実は、彼も幼少の頃沖縄に住んでいた。 そして彼の心の中には一つの悲しい出来事が残っていた。
一方、降下してきた、彼女達は、降下装備を外し、黒の戦闘服とジャージ姿に着替えている。 「ねえ、ここの部員にイケメンがいるだろうか。こういうときこそチャンスだわ。」 アヤが切り出す。「今回はナンパが目的ではなく、練習が目的なのだから、こういう発言は控えた方がいいわ。」 と、マリアが抑える。「何よ、折角のチャンスなのだからどんどんしようよ。」と、さつきが 反論する。「さつき、拓也さんはどうしたの。」と、ミキに突っ込まれ、さつきは黙ってしまった。
一方、琉奈も健太のことを気になっていた。 「あの人は、昔どこかで見たような気がする。」 彼女は着替えると荷物を持ってロッカーから出て行く。 売店の自動販売機の前、ジュースを買おうとしていた彼女の前に 健太が現れる。「君は、立花琉奈か。」「そうよ。」 「ジュースをおごるよ、飲み終わったら、海にドライブに行かないか。 君を見るとある人のことを思い出す。」 「ある人ってだれなの。」「海についたら教えるよ。」 二人は、海岸に向かいドライブに出た。 一方、マリアたちは琉奈がいないのに気がついていた。 「そういえば、彼女、パラシュート部の部長に一目惚れした。」 なんて、言っていたわ。「ずるい、抜け駆け禁止なのに。」 「さつき、お前が言うな。」 みんなでランニングがてらに探しに出かけることにした。
健太は琉奈を連れて来ている。 「お前、沖縄出身なんだってな。実は俺も幼稚園の頃、 自衛官の親父の仕事の関係で沖縄に住んでいたことがある。 ある日、俺の母が生後間もない俺の妹を連れて、海の中に消えていった。 これが写真だ。君の顔を見て母のことを思い出した。」 と、健太が切り出す。一方、彼女も自分がタオルにくるまれて 桟橋の脇に捨てられていたこと、出生を秘密を知り、現在の両親のもとを 逃げ出し、不良になったこと、そして過去を捨てるためにこの学校にきたことを 話す。「ひょっとしたら、お前は俺の妹の生まれ変わりかもしれないな。」 彼女も健太を昔どこかで見たような気がしていた。
その頃、二人は背後が騒がしいのに気がついた。 琉奈が振り向く。すると「琉奈、何は話しているの。」とミキが聞く。 「秘密。」「あなたたちの話は、全てこの集音マイクで筒抜けよ。」と、アヤが マイクを見せる。 健太が「君達もこっちへ来いよ。」と、4人に話しかける。 そのとき、彼の携帯電話が鳴った。
「もしもし」電話を取る健太。姉からの電話だった。 「父が倒れて緊急入院したわ。大至急来て。入院先は鎌倉の大船病院よ。」 「分かった。大至急行く。」 健太は5人に「実は親父が倒れて緊急入院した。今から病院に向かう。君達はどうする。」 琉奈は「私も行きます。」あとの4人は琉奈に任せ、ホテルに向かうことにした。
二人は病院に着く、病室には面会謝絶の札がかかっている。 病室内には健太の姉みのりがいる。 「お待たせ。彼女は、うちのところに研修に来ている学生、 たまたま沖縄出身ということで話をしているときに電話がかかってきて 彼女も付いてきた。」 彼は父に琉奈を見せた。すると、「優子か。(優子は健太の母の名前)会いたかったな。」 と、うわごとを言っている。 みのりも琉奈のことを母に似ていると感じていた。 心臓手術に備え、琉奈も献血に協力した。
翌日、快晴のもと練習は続いている。 幸いにして手術が成功したこともあり、健太も練習に顔を見せている。 琉奈も寝不足気味にも拘わらず、元気に降下している。 夕方、彼女達は病院に見舞いに行く。 幸い健太の妹のへその緒が残っていたため、健太やみのりと琉奈の血液を採取し 鑑定をすることになった。
翌週末の3連休、新人戦のため、彼女達は上京していた。 茨城県のとある飛行場、彼女達はパラシュートを開き地上に降立つ。 今回の大会の目的は若手(22歳以下、降下暦一年未満)の技術向上で 成績上位チームには海外遠征が褒美として付与されていた。 彼女達も当然これを狙っている。 「ナイスジャンプ。本場もこの調子で頑張れよ。」琉奈は健太に声をかけられた。 彼も、選手ではなくスタッフとして参加している。 「親父の容態も小康状態だ。とりあえず今週末はもちそうだ。 親父も君の顔を見て若い頃を思いしたみたいで、 母の懐かしい話をしているみたいだ。」 大会が始まる、彼女達は順調に着地していて、他のチームを 大きく引き離している。 そのとき、健太のもとに再び電話が入る。 危篤になったとの連絡だった。
健太は彼女にひと言も言わずに帰っていく。 一方、彼女も彼の姿がないのに気づく。 「彼の父に何かあったのかしら。」と、泣き出す琉奈。 「彼のために頑張ろうな。」と、マリアが励ます。 琉奈も気を取り直し、降下する。 そして、全ての降下が終了する。 彼女達が2位以下を引き離し総合優勝。個人成績でも上位を独占している。 琉奈が、健太に優勝したことを報告する。 「すぐに病院に来い。話したいことがある。」
飛行場からヘリに乗り急ぐ彼女達。 琉奈は優勝した喜びより、健太の「話したいこと」の 内容のほうが気になっている。当然緊張した顔つきになっていた。 病院に着く。玄関には健太がいる。琉奈を見かけるとすぐに二人で別室に入った。 「琉奈、俺とお前は血のつながった兄妹だ。これが証拠だ。」鑑定書を見せる。 琉奈は泣き出した。
「16年前親父は自衛官として沖縄に駐留していた。そして、母は妹を生んだ。 退院して数日後、母は妹を連れ家を出た。そして、その2日後、海上で母の遺体と 産着、タオル、遺書などが見つかった。妹の遺体は見つからなかったが、状況から無理心中と 判断され、葬式をした。そして親父は自衛隊を辞め、ミリタリーショップを開業した。 俺は親父の果たせなかった夢のためにこの学校に入校した。」と、健太は話を続けている。 彼女は、泣き続けている。「琉奈、親父のところに行こう。」健太は琉奈を連れて病室に連れて行く。
病室内、みのりが付添っている。「お姉さん。」と、琉奈が声をかける。 彼女にとっても、死んだと思っていた妹が生きていたことは大きな衝撃だった。 琉奈は父に「私は琉奈、16年ぶりに再会出来て嬉しいわ。」と声をかける。 さらに、胸にかけた金メダルを見せ、「これはスカイダイビングの新人戦での優勝したのよ。 父さん、私も頑張っているわ。」と続ける。父は何か言いたそうな表情をしているが言葉が出ない。 しばらくしたあと、呼吸が荒くなり、心臓の鼓動も小さくなる。 そして医師が「臨終です。」と、語る。
残暑?
琉奈にとっての父との再会は20分たらずで終わってしまった。 泣きながら外に出てくる。 「どうしたの。」とさつきが聞く。 「父が・・・・」琉奈が返そうとするが言葉にならない。 「父、まさか、健太さんは琉奈のお兄さんだったの。」と、ミキが驚いて続ける。 「そうよ。今日知ったわ。そして、実の父と16年ぶりの再会は20分で終わったわ。」 「これからの予定はどうするの。」と、マリアが聞く。 「通夜と葬儀は出ないつもりだが、落ち着いたら墓参りを考えているわ。」 琉奈にとっても一目惚れした人が実の兄で、16年ぶりに再会した父とは悲しみの再会を するという想定外のことにショックを隠しきれなかった。
数週間後、海外遠征に向かう為、上京した琉奈、 湘南の海を臨む高台の墓地で、実の両親の墓に花を供える。 「パパ、ママ、私のことを天国から見守ってね。頑張るからね。」 と、両親に挨拶した。 彼女の顔に一筋の涙が光っていた。
過去の話で桟橋に捨てられていた学生の話を書いてみました。 生みの親を探す過程で防女に入校したという設定だったので利用してみました。 あと強襲科で自由降下するがあったのでこれも利用しました。 もっと簡潔にする話が、長くなってしまいました。すみません。
302 :
名無し三等兵 :2007/08/31(金) 22:39:57 ID:zIuI5Lgw
>>56 の人の
>連投乙だが、もう少し練って書くことをお勧めする。
>例えば、語尾がみんな「……した」「……だった」だろう?
>これではまるでストーリー(あらすじ)の紹介みたいに読めてしまう。
>アイディアは悪くないので、表現方法を工夫すべし。
>一応文章でメシ食ってる者からのアドバイスということで。
・・・と、言うアドヴァイスをあえて無視していないのなら
しばらく、設定の投下のみを行って、SSはもう少し
練習を積んでから投下したら如何なものだろうか?
非常に読みづらいし、レベルも既存SS書きさんたち以下である。
過去スレにSSは投下しないが、リナの元ネタとか、憲兵隊長とか
非常に「読ませる」設定を投下している人もいるのだから
貴兄もSSではなく設定の練りこみで修練を積んで欲しい。
303 :
名無し三等兵 :2007/09/02(日) 15:10:20 ID:oHh/IAdY
昨日は防災の日 彼女たちも地震対策の訓練をしているはずだ (もっとも大地震が発生したら彼女たちは災害派遣で炊き出しや避難所設営に 出動しているはず、戦闘救難班や強襲科、偵察科、普通科は災害救助に出動しているかもしれない)
災害モノで何か一本考えてみるか… 需要があれば、ですが 狙撃分隊モノで一本ストックがあるけど、最近の様子だと投入しても意味無さそうだしなぁorz
306 :
名無し三等兵 :2007/09/02(日) 22:01:23 ID:Qp2MaRIV
大量投下のヒト以外なら熱烈歓迎 大量投下のヒトも投下前の品質管理を希望 (ネタ的には悪くないんだから)
>>257 >
>>244 >前に、戦友を助けられなかった医官のSSを書いた者ですが、
>これは買わねばと思っていたところです。
投下をお待ちしております
彼女たち(最高学年)は、素手で相手(一人〜複数)を無力化する技術を 叩き込まれているからな。 ・・・その無力化時間が一時的から永久までかはともかく。 全員ではなく専攻課程によるだろうけど。
310 :
名無し三等兵 :2007/09/03(月) 21:32:10 ID:q0Fn21bd
学園祭ネタのSS投入希望 過去の話だと両用はガレー船 狙撃班は射撃 強襲科の一部学生は展示降下 航空科は展示飛行 模擬戦でクルスクの戦いを再現(空挺降下も実施)を やっているみたい 希望として初恋の人の会話で出てきた さつきの展示降下シーンをみてみたい
311 :
名無し三等兵 :2007/09/03(月) 21:46:19 ID:q0Fn21bd
>>308 >>309 まさに源田さつきや川野辺ミキが当てはまる、強襲科のメンバーや
リンはいろいろな話で格闘技を使用している、さつきやミキは格闘技でだけではなく
銃や爆発物の取り扱いもプロレベル、自由降下の技術もずば抜けている
(過去の話で、自由降下の素質があるため、総合火力演習にも参加が決定した話があった)
三年生でプロレベルってことは無いだろう。 どれ程、素質があったとしても一年生でようやく「鍛え上げられた新人」 (術科学校推薦レベル)まで行ければ凄いことだと思う。 三年生や二年生なら、まだまだ訓練中で「間違っても!」実戦などに 使用されることは無い。
313 :
163 :2007/09/04(火) 10:47:37 ID:???
>>311 > (過去の話で、自由降下の素質があるため、総合火力演習にも参加が決定した話があった)
>
素質があるのなら、それこそイベントなんかには参加させずに、ギチギチに鍛え上げるんじゃ
ないかなぁ。総合火力演習は見た事はないし、当然参加できる人間じゃないけど、イベントって
割と出演者に待ち時間が有るのは知ってる。往復の時間も含めて鍛える方がちょっと参加する
より効果が有るのではなかろーか。
もちろん、防女のカリキュラムというか、学校行事の一環として総火演の手伝いとか一部参加
は有るだろうけど、「素質があるからそいつだけ参加」はあくまでも教育機関である防女には向
かないと思う。
ハンドル消し忘れてた・・・コテハンに成るつもりは無かったのに・・・orz
315 :
名無し三等兵 :2007/09/04(火) 13:37:32 ID:VuWTDrgs
そうそう あくまでも基本教育期間中の訓練生なんだよな 大戦末期で人材が払底してでもいない限り やるのは訓練だけだよな
316 :
305 :2007/09/04(火) 20:06:41 ID:???
需要ありそうなんでSS投入 まぁヒマな人は見てってください
とある地方都市、駅の裏にある寂れきった元繁華街にある朽ち果てた建物 夜になると街灯も暗く、警官でさえも寄りつかない この荒屋に防衛女子校陸上要員強襲科狙撃分隊3号生徒、小川莢はたった一人で入っていった 「…よぉ姉ちゃん。ホントに一人で来るとは思わなかったぜ」中で待っていたのは、同年代か少し上くらいのチンピラが数十匹…もとい数十人 「アンタらが『一人で来い』って言ったんでしょーが」軽口を叩く莢だが、内心(思ってたより多いな…)と少し焦る 荒屋の真ん中は吹き抜けのホールになっている。広さは小さめの体育館程度、ボロボロの机や椅子が無造作に置かれている そしてホールの真ん中には、場に不釣り合いなカップルが座っていた 大学生風のおとなしそうな男と、同じくおとなしそうなメガネをかけた少女だ 「…小川さん」不安そうな顔の少女が口を開く「や、委員長ひさしぶり〜」内心の焦りを悟られまいと、わざと明るく返事をする莢であった シャバの中学生時代だった頃の学級委員長、鈴木さんから電話があったのはこの日の昼のことだった あまり付き合いはなく、久しぶりに聞く彼女の声はせっぱ詰まっていた 『彼氏がトラブルに巻き込まれたから助けてほしい。他に頼れる人はいない…』と涙声でお願いされたら、さすがの莢も無視はできない 先輩の鳳玲子から借りたお守り代わりのスタンガンを懐に忍ばせて、無許可離隊を承知で生まれ故郷の町に帰ってきたのはもう日も暮れる時間だった
ホールの中央まで進むと、リーダー格と思わしき人物が待っていた 「よぅ、あんたがゲーセンクィーンのKYOか?」「は?何?」リーダー格はニヤリと笑い、持っていた煙草を投げ捨てた 「数年前、駅前のゲーセンで全機種にハイスコアを刻んだ女がいたんだ。いつも名前に『KYO』って入れててな…オレはゲーセンでバイトしてたからよく知ってるぜ」 「ふ〜ん、もう昔の話だけどねぇ」そう言いつつも、ちょっと嬉しそうな莢 「工場を経営してた親父が愛人作って蒸発して、それ以来一家揃って借金取りから逃げ回ってる…とも聞いたけどな」 一瞬撃たれたような表情を見せる莢、がすぐにいつもの表情に戻る 「なに?アンタは昔話をするほどオッサンなの?」 ふん、と鼻で笑い、リーダー格は莢に近づいた 「オレもゲームについてはそこそこやるもんでね。そこのバカが俺たちの仲間の車を壊しやがってね」そう言って鈴木さんの彼氏を指さす 「で、聞いたらその女がクィーンの知り合いだって言うじゃん?せっかくだからお手合わせ願いたい…と思ったワケよ」 リーダー格はホールの真ん中に歩み寄り、何やら大きいモノにかぶせてあるシートを引き下ろした 「どうかなクィーン、これでオレと勝負してみないか?」 そこにあったのは、一昔前に流行った狙撃ゲームの筐体だった 「勝負は簡単、全ステージクリアの時の点数が上なら勝ち。アンタが勝ったら彼氏の修理代100万円はチャラ、どう?」 「ふ〜ん。まぁ負ける気はしないけど、もし負けたらどうするの?」 「別に、別に何も…そうだな、じゃあこうしよう。ステージごとにアンタが負けたら服を一枚ずつ脱いでいく、なんてのはどうだ?」 「なっ…何を考えて…!」顔を赤くする莢 猛然と抗議しようとするが「負ける気しないんだろ?」とリーダー格の言葉で「う…」と黙り込む 「じゃ、始めようぜ」そう言ってリーダー格の男は自分の筐体の前に立った ゲーム自体は莢もやったことがある(というか得意だった)狙撃ゲームだ 昔を思い出す莢「…まぁいいっか。それじゃ、始めるよ〜」スタートボタンを押して、ゲームが始まった
「どうした?もうすぐ脱ぐもん無くなるぜ?」リーダー格の言葉にギャラリー達も嘲笑する 「なっ、何かおかしいよこの機械!」そう言う莢の姿はほぼ完全な下着姿になっている スポーツブラとおそろいのパンティ、足に残るは靴下が1枚のみ…今までのステージで全て負け続けているのだ 「言い訳かぁ?負けは負けだろうが。さっさと脱げよ」「…くっ」残った靴下を脱いで今までの服の上に放り投げた (クソっ…なんかおかしいんだよなぁ…)人質を取られているようなモノなので、強硬手段を取るわけにもいかない それに本科の連中と違い、狙撃分隊員は格闘戦にはそれほど長けていないのだ 結局はゲームで勝って脱出…と思っていたが、どうも機械の調子がおかしい。照準が定まらないのだ ゲーム自体は何度もやりこんでいるので、敵の出方も撃ち方もわかっている しかし真っ直ぐ狙っても弾が真っ直ぐに飛ばない…だけなら狙いをずらせば対応できる 銃を動かすたびに狙いが狂い続けているのだ 「さて、それじゃあ最後の2枚を賭けて…次のステージ、行ってみようかぁ」「え、あ、ちょ…」止める間もなく次のステージが始まった 次々と出てくる敵を倒すリーダー格の腕は、言うだけあってなかなかのモノだ それでも普段の莢なら相手にもならない…のだが、今回ばかりはかなりピンチの状態だ 「脱ぐもんが無くなったらどうすっかな。なぁ?」余裕のリーダー格が手下に話しかける 「やっぱ×××だろ」「い〜や、公開××××じゃね?」下品な笑いがホールに響く (くっ…どうしたら…)動揺がさらに狙いを狂わせる。散らばる弾着にさらに焦る。悪循環だ そして莢は、親友の顔を思い出した(どうしたら…どうしたらいいの?タマちゃん…)
その瞬間だった リナ先輩に完膚無きまでに叩きのめされたあの日に聞いた友の言葉…戦国時代から続く鉄砲使い、雑賀家に伝わる言葉を 『心、常に水面のごとく穏やかに、森羅万象全て我が事の埒外なり 己の御霊を筒先にこめるべし、これぞ砲術の初伝にして奥義なり…』 (そうか…こんな時こそ冷静に…)隣の男も、周りのヤジも、救うべき元同級生も、己の姿も、全てを意識の外にして莢は手に持つ銃と標的に精神を集中した その瞬間、手の中にかすかな違和感を感じた。何かがずれるような音と感触…と同時に弾着がずれた (!…もしかして)仮設を裏付けるようにもう一発、予想通りの弾着だ (わかった…)いつもの笑みを浮かべた瞬間、リーダー格の勝利でステージが終わった 「お、またオレの勝ちだな。さぁ、脱いでもらおうかぁ」周りからも汚いヤジが飛ぶ 「…ふん」しかし莢はなぜか勝ち誇った顔をしている。そして頭に手を伸ばし、髪を留めているゴムを外して投げ捨てた 「ざけんなテメェ!」「それが服か!」「脱ぎ方わかんねぇなら脱がしてやるよ!」ブーイングの嵐をリーダー格が手を挙げて制する 「いいじゃねぇか。楽しみは取っておけよ」その言葉に下品な笑い声が響いた しかし莢の顔は余裕に満ちている。ツカツカとギャラリーに近づき、一人の男に話しかけた「ねぇ、ガムちょーだい」 「は?」あっけにとられる男を尻目に、男が持つガムを一つ強奪して口に入れた そしてほどよく柔らかくなったガムを口から出して、筐体の銃口に突っ込んだ 莢の筐体は、銃口の先に付いてあるセンサーが固定されていないのだ わざと緩めてあったのか、もともと緩んでいたのかはわからない。だがチンピラどもが莢を罠にはめようと、この筐体を使わせたのは確かだ 莢は緩んでいたセンサーの隙間にガムを詰めて固定した「なにワケのわかんねぇ事してんだ?」リーダー格が怪訝そうに聞く 莢は勝者の笑みを浮かべてリーダー格に指を向けた「はい、アンタ敗者決定!」言葉を失うリーダー格 「…何を言ってやがんだ?今からのステージで逆転なんて、ほぼ不可能だぜ?」 「今にわかるよ。無敵の女王に刃向かう哀れな反逆者の末路を教えてあげちゃおう!」 その言葉と同時に、次のステージが始まった
ハイスコアの名前入力画面がモニターに浮かんでいる。莢は狙いを定めて… TAM!TAM!TAM!と3発連射 K、Y、Oの文字が打ち抜かれて入力された 「だ〜いぎゃ〜くて〜ん!」「…え…あれ…」Vサインを見せる莢とボーゼンと画面を眺めるリーダー格 「言ったでしょ?無敵の女王に刃向かうとこうなるのよん♪」 残りのステージは莢の独壇場だった。神業の狙撃術は画面の上でも健在、現れる敵がまるで吸い込まれていくように撃たれていった リーダー格も奮闘したがあっさりと逆転を許してしまい、莢がたたき出したハイスコアで逆転を許してしまったのだ 「さ、これで借金もへったくれもナシ!帰ろっか委員長」座っていた鈴木さんの手を引き、彼氏を引き連れて莢は出口まで歩き始めた 「…そいつら止めろ!」怒りに満ちた声でリーダー格がチンピラどもに指示を出した 莢たちの周りに人垣ができる「…勝ったら借金はチャラじゃないの?」冷たい視線をリーダー格に向けて、莢は冷たく言い放った 「んなもん関係ねぇよ。ルールはオレだ」「ふぅ…ん」チラリと周りを見渡す莢 ホールに三つある出口までの最短ルートを見積もり、包囲網が一番手薄になっているところを見つけた 「…委員長、合図したらあの出口までダッシュね」「え…?」そう言った瞬間、莢は目の前にいる男の股間を蹴り上げた 「…っおお!」泡を吹いて倒れる男「今だ、逃げろぉ〜!」叫ぶと同時に包囲網に飛び込んだ 跳び蹴りで首筋に一撃、着地と同時に二人目の足を払い、勢いに任せて3人目の腹に肘の一撃…包囲網が崩れ道が開けた 「動くんじゃねぇ!この女刺すぞぉ」振り向いた莢の目に映ったのは、彼氏が委員長を羽交い締めにして顔にナイフを突きつけている姿だった
「や、ダメだなぁマコトくん。もう『いい彼氏』は終了かい?」リーダー格が彼氏…マコトくんに話しかける 「シンヤがヘマするからじゃん」とリーダー格…シンヤに軽い口調で話しかける 「え…何で…?」目を白黒させるのは委員長だ 「テメェ、自分のツラを鏡で見たことあんのか?そんなメガネの委員長ヅラでよく彼氏ができると思いこめるな」とマコトが口を開く 「せっかくいいカモを引っかけたんだ、援交でもさせて金儲け…とか思ってたんだけどな。このバカが『防女の学生をゲットできるぜ』とか言い出してよぉ」 「何言ってんの、一番乗り気だったのマコトくんじゃん」と笑うシンヤ「わざわざ筐体まで用意して、センサーを緩める工作までしてさ」 「…そんな…」と涙を浮かべる委員長に「…くっ」下着姿のまま固まる莢 最初に股間を蹴られた男が立ち上がり莢に近づく、そしてボディに強烈な一発を入れた 「ぐっ…!ゴホっ」その場に倒れ込む莢「おぅい、顔は止めとけ。これからビデオ取るんだからよ」シンヤが言うと周りから笑いが起きる 「取りあえずその女は危ないから、両手両足縛っておくか。誰かヒモ持ってきて〜」「ほ〜い」手近にあったヒモを持って、2人の男が倒れ込む莢に近づく 「くっ…」顔を上げる莢の目に、泣き顔の委員長が映る「…ゴメン、小川さん…」と声は聞こえないが、唇の動きで言っているのがわかった (やばいよ…誰か…助けて、タマちゃん…!)莢が思ったその瞬間だった ヒュン 風切り音が一つ と同時に、マコトのナイフを持つ手に短い矢が突き刺さった 「…え」一瞬、唖然とするマコト。次の瞬間「うわぁああ!痛てぇ、痛てぇよぉ!」と叫びその場にしゃがみ込んだ さらに風切り音が二つ、莢に近づく男2人のヒザとスネに一本ずつ矢が突き刺さる 絶叫をあげて倒れる2人、騒然とするホール「おい、何だ!?」「誰だ!どこにいる!?」「あ…上だ!上にいるぞ!」 ホールを見下ろす2階のテラスに人影が一つ、細身の女性が手にボウガンを持っている 「…タマちゃん…」「…莢」防衛女子校陸上要員強襲科狙撃分隊3号生徒、雑賀珠子の姿がそこにあった
莢の姿を見てタマの目の色が変わる「…キ…サマラ…!」表情は変わらないが明らかな殺意が浮かぶ。そしてボウガンを構えて狙いを付けた それを見て一番焦ったのは、他ならぬ莢だ「タマちゃん、殺しちゃダメっ!」 その言葉と同時に矢が放たれた。向かう先はリーダー格…シンヤの顔面だ 「ひっ…」叫ぶ間もなくシンヤの顔面に矢が突き刺さる…寸前で、いつの間にか現れた女が数センチ手前で矢を掴み取っていた 「殺しちゃ…ダメ」「ひ…氷室先輩?」強襲科遊撃分隊2号生徒の氷室忍がいつの間にかそこにいた 氷室はそのまま後ろを振り向き、呆然と突っ立ているシンヤの顔面に回し蹴りを一発叩き込んだ ムチのようにしなる足が顔面に命中、シンヤはその場に崩れ落ちた 「つ〜ことは、殺さなきゃ何やってもいいって事ッスね」「そんなわけないでしょ」左側のドアから飛び込んできたのは、強襲科3号生徒の源田さつきと川野辺ミキだ 「お、莢よ〜なんか色っぽいじゃん」とさつきが軽口を叩く「さっちん…川野辺さんも」目を丸くする莢 近づいてきたチンピラ数人を瞬殺する2人「アタシらだけじゃねぇぜ。ほら…」と反対側の入り口に視線を向ける そこには… 「日本では強敵と書いて友と読むそうだ。ならば私と莢は友達ということになる」「誰から聞いたの、そんな話…」 強襲科狙撃分隊のロシア留学生ディーナと、強襲科3号生徒の白峰アヤがそこにいた 「友のため、我がロシアの秘伝『システマ』を披露しよう」そう言うが早いが、ディーナはチンピラの集団に突っ込んでいく 襲いかかるチンピラたちの攻撃を受け流し…その力を利用して次々と地面に叩きつけていった。合気道に似たその動きは、いっさいのムダというモノがない 「よぅし、アタシも」そう言ってサキは腰のダンプポーチから何やら取り出した。そしてチンピラたちのど真ん中にその物体を放り投げる 「F弾!」と叫んだと同時に閃光手榴弾(フラッシュバン)が炸裂、強烈な音と光で数人のチンピラがもがいているところを手持ちの特殊警棒でしばき倒していった 「危ないじゃないかアヤ!」と抗議するディーナ「だ〜いじょうぶだって!アタシは特殊兵装運用のプロだかんね。ミスはしないって」
「天国に届けっ!カール・ゴッチ追悼ジャーマンスープレックス〜!(去る7月29日に82歳で逝去…(-人-)合掌)」「ぬわぁぁぁぁあ!」正面の入り口で絶叫が響く と同時に地面が揺れるほどの衝撃が轟音が響いた 「さぁ、お次はドナタ〜?」ドロップキック、ラリアット等お得意のプロレス殺法でチンピラたちをKOしていくのは強襲科1号生徒の桐島カレン 「お見事ですわ先輩」と言いつつチンピラたちの群に無造作に入り込みむのは強襲科2号生徒の鳳玲子だ 彼女が通った後は打ち上げられた魚のようにぴくぴく震えているチンピラたちが床に転がっている 「みんな…」嬉しそうに目を輝かす莢に「…逃げなさい」氷室が出口の一つを指さした 「氷室先輩、生きてたんだ〜もう何ヶ月も姿を見かけなかったから…」「…いいから」そう言って莢と委員長を立たせる 「ありがとうございますっ!行こ、委員長」莢は委員長の手を取り、脱いであった服を拾いあげた その瞬間だった「…このクソアマ…!」後ろの方でうめいていたマコトがよろよろと立ち上がり、矢の刺さっていない左手でナイフを握る そのまま背中を向ける委員長に向かって真っ直ぐ突っ込んできた 「危ない!」気付いた莢が委員長をはね飛ばす…と同時にマコトのナイフが突き出された 見ていた誰もが「刺された!」と思った だがナイフは莢の腹1センチ手前で止まっていた「なめんなコラ…!」莢の手がマコトの左手首をしっかりと掴んでいた 「アンタみたいな腐れ外道には、ちょっとコレでも喰らってもらおうかな〜」そう言う莢の手に握られているモノ…青白い火花を放つスタンガンがそこにあった 「レーコ先輩の私物、ロシア政府治安部隊の正式採用品だって。キョ〜レツだよ〜」「ひ…」手を振りほどき逃げようとするマコト 「女心を踏みにじったバツだよ、しっかりと味わってね」ニヤリと笑い、莢はマコトの脇腹にスタンガンを押し当てた 荒屋を震わすような絶叫が響きわたった
「建物全ての掃討が完了しました。隠れてるヤツはいません」「凶器類の没収も終わりました」「薬物です。恐らくヘロイン系ですね」 風紀委員でもあるカレンが連れてきた防女憲兵隊の面々が、手慣れた様子で報告をあげてくる チンピラたちは意識の有無に関係なく拘束され、ホールの床にマグロのように転がされている 「助けに来てくれるとは思ってなかったですよ〜ありがとうございますっ」強襲科の面々にピョコッと頭を下げる莢 「あの…ありがとう…ございます…」その横で小さく頭を下げるのは委員長だ 上着を羽織る莢の手の中で、まだ少し震えている。そんな委員長に「おい、このブス!」と後ろから怒鳴り声が聞こえた 「テメェみたいなブスの相手を1ヶ月もしてやったんだ、感謝しろコラ!もうテメェは一生男と縁のない人生送るんだからよっ!」連行されるマコトの捨てぜりふに身を固くする委員長 そして莢が持っていたスタンガンを奪い、マコトに近づいていった 「…って、オイ、なんだその手に持ってるヤツ…オイ、止めろ!やっ…止め…」スイッチを入れると、バチバチッと火花が散る 威力を知るマコトの顔面は蒼白だ。逃げようとしても両腕は後ろ手に拘束され、両脇を憲兵に抱えられ身動きが取れない 「や…止め…止めて…ギャアアアアァ!」委員長がマコトの腹にスタンガンを押し当てる。絶叫とともにションベンを漏らし、マコトはその場に崩れ落ちた 肩で息をする委員長「…委員長」と声をかける莢。振り向いた委員長の顔は…涙を流しながら笑っていた 「あ〜スッとした!小川さん、ホントにアリガト。そして…御免なさい」「いいっていいって、何とかなったんだしさ〜」 「でも殴られたりとか…」「こんなの日常茶飯事!大丈夫だって!」そう言って笑う莢であった
「さぁ、委員長…さん?そろそろ帰られた方がいいですよ」玲子の言葉に「あ、はい…」と頷く委員長 「川野辺さん、それとサキさん。送ってあげてくださいな」「ハイ」「うっす、了解です」そう言って2人は委員長と一緒に歩き出した 「…川野辺です、莢とは同級生で…」「ねぇねぇ、アイツの中学生時代ってどんなんだったの?…」3人は町の中に消えていった 「でもよくここがわかったね〜」「タマに感謝しろよ。莢が帰って来ないからって心配して、情報科に携帯の位置情報を教えてもらうように頼み込んだんだから」とさつきが言う 「私からスタンガンを借りた、という話を聞いて血相を変えてらしたわ。遊撃分隊からわざわざクロスボウまで借りて、憲兵隊に出動要請をねじ込んで…」 「そうそう、ビックリしたよ〜あんな顔のタマは初めて見たネ」と玲子とカレン 「む、来たか。礼を言っておくべきだな」これはディーナだ タマが莢の側までやってくる 「タマちゃん聞いたよ〜いろいろアリガト!やっぱりさぁ〜持つべきモノは親友だ…」 ぱぁん タマの平手が莢のほほを打った
327 :
名無し三等兵 :2007/09/04(火) 20:42:16 ID:AWUHlyM7
「え…タマちゃ…」あっけにとられる莢、見上げたタマの顔は普段と変わらない…だが、目には涙が浮かんでいた 「…親友ナラ…頼ッテヨ…」タマの目尻が徐々に下がり、唇が震える 「…心配…シタン…ダカラ…」その表情を見て、莢の顔も崩れていった 「タマちゃん、ごめ〜ん!」泣き出して、そのまま莢はタマに抱きついた。タマも莢の肩をしっかりと抱きかかえる 「ホントはすっごく怖かったんだよ〜!」「…無事デ…ヨカッタ…!」そう言うタマも泣き出してしまった 「あ〜あ、泣いちゃったよ」とさつき「ま、これで一件落着ですわ」そう言う玲子の後ろから「まだ終わってないぞ」と声がかけられた 「あ、風紀委員長…お疲れ様です」防衛女子校風紀委員会委員長…憲兵隊長の王仁沢リンがそこに立っていた 抱き合って泣く2人の姿を見て、リンの顔も少し緩む「ねぇリン、そんな厳しい処分はちょっとネ…」とこれはカレン 「…ま、事情が事情だ。無許可離隊の件は不問にしよう。チンピラどもの身柄は風紀委員会で預かる。まぁ数日取り調べれば、真人間になるか廃人になるかするだろう」 「あ、ありがとうござ…」「ただし!」頭を下げる玲子を制する 「規則違反は規則違反、ケジメは必要だな。うん」一人頷くリンに「?」怪訝そうな顔をする面々であった ---------- 数日後、防衛女子校本部庁舎5階トイレ 「さ〜はじめるぞぉ!あと164室!」「…ナンデ?」清掃道具を手に気合い充分の莢と、ボーゼンとするタマ 憲兵隊長から示されたペナルティ、それは『本部庁舎全てのトイレ掃除』だった 「ていうかさ〜ちょっとデカすぎ!地上5階に地下7階ってどんなんよ〜」と文句を言いながらも次々と便器をキレイにしていく 「…ナンデ…」なぜか手伝うことになったタマ、少し納得がいかないという顔をしている(表情は変わらないけど) そんなタマに莢が話しかけた 「タマちゃん親友だもん。頼っちゃうよ〜だからさ…」莢がタマの正面に立った「タマちゃん困ったときは遠慮無く言って、頼って、ね!」そう言って親指をビシッと立てた 「さぁ頑張るぞ〜やんないと終わんないもんねっ」そんな莢の様子を見て、タマはほんの少しだけ笑った 「マ、イイカ」 〜完〜
防女内の寮の一室 朝6時、目覚ましが鳴る。 「アヤ起きろ。」 さつきの声だ。すでに戦闘服に着替えている。 「もっと寝かせてよ。」と、アヤが泣きそうな声を出す。 「早起きは三文の徳を実践しているだけだ。」 さつきは、牛乳を飲み干すと、プッシュアップ、蹴り技、掌打ちを 各100回こなしている。 アヤも仕方なく起床して、プッシュアップをこなしている。 6時30分、ラッパが鳴る。 さつきたちは強襲科寮前に集合し点呼を行い、国旗を掲揚する。 そして、3キロのランニング、雨が降ろうと風が吹こうと 毎日続けられる。 「さつき、英語の宿題やった。」「忘れていた。後で写させて。」 走りながらさつきと莢が会話している。 「源田、小川。ランニング中は私語厳禁だぞ。罰としてプッシュアップ50回追加。」 教官が早速注意している。 寮に戻り、教官立会いでプッシュアップをする二人の姿があった。 朝食を終え、教室に入る生徒たち。午前4時間、午後3時間の授業のほか、 午後の授業が終了後は専攻科目ごとの訓練がある。
連投規制キツいね…orz とりあえず投入してみました。やっぱりいいコンビだよなぁ しかしいい加減、次のネタは別の課程か脇役の子を使おうかと考え中 かわいいかわいいわが娘たちでも、あんまり出しすぎるとネタ的に飽きられるもんなぁ…
授業中、さつきは居眠りしている。 「さつき起きろ。」と、後ろに座っているミキが背中をさする。 さつきは正気に返り、教科書を開く。 「源田、この英文を訳してみろ。」 「・・・・・・。」居眠りをしていたため、どこのページをやっているのかわからなかった。 「こら源田。ちゃんとまじめに授業を受けろ。」 「分かりました。」 午前中の授業が終わり、食堂へ向かう生徒たち。 「さつき、朝から居眠りするものなんて最低よ。」と、 強襲科のクラス委員の珠子がさつきに注意する。 「だって、夜遅くまで訓練があったので寝不足になっただけよ。ねえアヤ。」 いきなり振られたアヤは首を振って否定している。 さつきはほかのメンバーにも同意を得ようとするが否定される。
午後、曜日によっては授業だったり、訓練だったりする。 今日は、さつきたちは自由降下の訓練日 (もっとも、科目はスポーツ実習という形の授業、 珠子たち狙撃班は射撃訓練、本科はサバイバル訓練) 学園祭が近いこともあり、一緒に展示降下に参加する 2号生の氷室・風間の両学生も参加している。 「今日は国旗、防衛省旗、校旗をつけて降下する。 国旗は氷室、省旗は風間、校旗は源田のパラシュートにつける。」 と、教官がさつきを降下3番手に指名する。 さつきは突然の指名にびっくりしている。 ヘリの中、さつきは初恋の人拓也のことを思い出している。 「彼に入場券を送らなくては、彼の目に私の勇姿を焼付けさせなくては。」 と、思いをめぐらしている。 「さつき、何ぼっとしているの。どうせ彼氏のことでしょ。」ミキがさつきに聞く。 見抜かれたさつきは沈黙していた。 パイロット(当然防女学生が担当)が、降下開始位置に到達したことを知らせる。 「さつき、私に続け。」と、風間がさつきにささやく。 「了解しました。」先輩二人が、大空に飛び出す。これを見届けると、 「みんな、私に続いてきてね。」と、言い残すとさつきは大空に飛び出していく。
リップコードを引き、パラシュートが開く。それと同時に校旗も引き出されていく。 下にはパラシュートに国旗と省旗のついた先輩が滑空している。 さつきは、演習場にいる教官や降下した先輩に手を振って着地する。 遅れて、ミキたちも着地する。 いつもは厳しい教官も出来には満足したらしく、笑顔になっている。 夕食後、風呂で汗を流し、強襲科メンバーで集まって勉強会をしている。 「アヤ、この関数の接線の方程式の出し方を教えて。」 「少しは自分でやりなさい。」「だって分からないだもの。」 消灯前、さつきはマムシの栄養剤のカプセルを飲む。 そして、拓也に手紙を書いている。 「親愛なる拓也様。この前話した学園祭の入場券を送ります。 今回私は、観閲式のとき展示降下に参加します。そこである仕掛があるので 期待していてください。あと、降下訓練の写真を同封します。かしこ源田さつき。」 さつきは書き終えると、疲れたのか机の上でいびきをかいて眠っていた。
書き終えました
むしろさつきの一日と改題したほうがよかったかもしれない
>>330 前スレの途中から
強襲科のSSだらけになっている
彼女たちが設定しやすいのであろう
(確か戦闘救難科や両用科がこのスレに1本ずつ、
憲兵隊長の話が数本あるだけ)
希望としては航空科の固定翼専攻科(回転翼専攻は昔出てきた)
学園祭での展示飛行の話で
暑さがぶり返してきましたね。
>>313 総合火力演習の件は防衛省が話題づくりに利用したのだと思う
女性隊員もこんなことが出来ますとアピールすればイメージアップにもつながる
そこで、防女の学生に訓練を受けさせ、参加させたのだと思う
今年も残暑が厳しく、大変過ごしにくいです
>>334 別の人がSSを投入したすぐあとに書き込むのは
如何なものかと思うな
一日か半日くらい待つべきだったのでは?
SSの内容以前の問題じゃないか?
荒らしと大して変わらないぞ
339 :
名無し三等兵 :2007/09/04(火) 22:41:01 ID:20SZNV0Q
649 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 23:54:36 ID:W5+3lUgW 日本びいきとはちょっと違うが、他学部の博士課程にいるインド人青年が、私の友人に恋をしているようだ。 インド人青年は理系で、なんかよく分からん難しいことを研究してる真面目エリート。 友人は、ちょっとゴス系のセクシー美女で、超ツンデレ。 格好は黒いTシャツにジーパンとかなんだけど、スタイル抜群で長い黒髪ツヤツヤ、すごい外人受けがいい。 友人に初めて会った時、私も一緒にいたんだけど(てか私が紹介した)、彼は 「あ、oh…」 とか言って、あとずっと無言。 魂抜けたみたいな顔で、ずーっと友人のこと見てた。 いつもはやたらとお喋りでウルサイくらいなのに。 人が一目惚れする瞬間を初めて見たので、面白くて仕方なかったw全然脈ないけど、がんばれ。
↑ キャットファイトのお方に、このネタで田沢SSをどうか・・・・・ 田沢って、無自覚に真面目・優秀・将来性抜群・・・etcのオトコを 弄ぶ悪女なのかもしれん
270 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2006/01/01(日) 04:11:23 ID:R1te44y8 「なんか変なフェロモンでも撒き散らしてるんじゃないのか?」と 誘蛾灯のように善悪・社会的反社会的はさておき、 少なくとも一芸に秀でたオトコに「一目ぼれ」されまくりの田沢学生。 当然、近隣・近県の名門男子校はもとより、一度大学進学組OB訪問で 旧帝国大学に行った後、当のOBから 「あの娘は悪くないんだけど二度とうちの大学に寄越さないで!」と連絡が来たと いう逸話も”何件か”持つくらい幻惑されたオトコは多い。 乳の巨きさと形と張りの良さ・・・以外でも、べびーふぇいす系のかわいい顔と 長い手足と高い腰で「しぐさがなんとなく艶っぽい」という、防衛女子の平均的 学生から逸脱した規格外品である。 これで、諜報・防諜過程を教育する通称メイド科ではなく、”あの”両用科所属で しかも、なんとか転科にならずについていっている(専任助教の努力の賜物であるが) のが不思議ちゃんである本人以上の不思議な現象を密かにささやかれており、 また、その得がたい特質と運も含めた任務成功率の高さからメイド科から再三に渡って 転科養成が来ているが、両用科長レベルで止まっており本人は元よりズゴックもその事実を知らない。
274 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2006/01/02(月) 04:53:07 ID:???
>>270 >大学進学組OB訪問で
>旧帝国大学に行った後、当のOBから
>「あの娘は悪くないんだけど二度とうちの大学に寄越さないで!」と連絡が来たと
>いう逸話も”何件か”持つくらい幻惑されたオトコは多い。
この話を見たいですな。
どんな状況だったのか?
大学進学ということで、富樫や桃子とではなく一人で行ったのだろうけど。
外見的特長が、たゆんたゆんの爆乳、身長の割りに高い腰の位置、
長い手足、しぐさがどことなく艶っぽい・・・べびーふぇいす系美少女が
可愛いと評判の防衛女子制服でほとんどの学生が青春時代を受験勉強に
費やした旧帝国大に行ったなら・・・・
防女OBと二人っきりの時はさておき、田沢が帰ってからのOBさんが
どれほどめんどくさい状況に追い込まれたかを考えると・・・
多分、田沢も受け答えや立ち振る舞いは身内相手ではなく、色々叩き込まれた
「余所行き」の世間一般が妄想するレベル高めの防衛女子学生を装っただろうし・・・
344 :
305 :2007/09/05(水) 18:52:24 ID:???
やっぱしばらくSS投入止めとくか… 今はそんな状況じゃなさそうだ
質の高いSSの投下は歓迎されますよ。
346 :
ビデオ1 :2007/09/05(水) 20:53:47 ID:???
これから受験シーズン 当然、自衛隊のイベントや母校訪問で 防女生や職員・教官を見かけることが多くなる 今年は、学校紹介のビデオのほか ダイエットや護身術に役立つビデオも説明会用に録画した ダイエットは両用科学生、護身術は強襲科学生がモデルになっている
347 :
ビデオ2 :2007/09/05(水) 21:03:22 ID:???
しかし、両用科のダイエット運動ビデオは モデルになった学生が巨乳すぎて、胸から乳が露出してしまい、 また、強襲科の護身術ビデオは残酷すぎてしまい、表に出せない状態になった そこで、ミス防女や強襲・両用の学生のプロモーションビデオとポスターを作成したところ たちまち、注文が殺到し、説明会が満席になったとのこと さらに、このビデオを防衛省や自衛隊施設で市販したところ モデルになった学生のスカウトが各所からきたらしい (警察や海上保安庁や芸能事務所からも来た) 来年も続けるかどうか校内で検討中とのこと ちなみに彼女らのポスターはネット上では10万以上するとのことである
なんか大げさと言うか、内容的にあれというか・・・ しばらく、ROMされたら如何だろうか?
いかに防女といえども文部科学省に逆らうことはできず、やはり学習指導要綱の支配下にある。 要項に曰く、 勤労の尊さや生産の喜びを体得し,職業や進路にかかわる啓発的な体験が得られるようにするとともにボランティア活動など社会奉仕の精神を養う体験が得られるような活動を行うこと、と定められているのだ。 「東野麻真です。強襲科の3号生。ふたりともはじめまして、よろしくね」 「大葉かもめ。事務養成課程だ」 萎縮する5号生のふたりを引き連れて、防女から少し離れたところにあるコンビニでの校外学習。 いまや総合サービス業となったコンビニのお仕事を体験することによって、何か得られることもあるだろうという上層部の根拠のない思惑(それは一般校における武道や徳目といったものと同じように)によって決定された学習先のひとつである。 上級生が下級生を指導する、という連綿と続けられる伝統を、貴様らもまたかくあるべしと教官より懇ろかつ半ば強制的に依頼されてきている。
簡単な自己紹介をそれぞれ済ませると、コンビニに向かい、店長さんに挨拶。レジの打ち方を教えてもらい、小一時間ほど接客業務を行うこととなった。 「祐里子ちゃん、お客様には笑顔を忘れないでね」 おぼつかない動作でレジを打つ5号生を見守りつつ、補助に立つ東野。 てきぱきと品物を袋に詰めたり、緊張のあまりふるえそうになる下級生の手に手を添えてお釣りを渡したりとまあ、細々と気がつく。 対照的に、大葉のほうは、ガサツと形容するのがいいだろか。 「ほら、お釣りだよ」 と、ともすれば釣り銭を放り渡しそうになるので、逆に下級生のほうが自分がしっかりしなければと自覚を持って仕事を進めていたりする。
そんなこんなで無事に校外学習が終わり、校門にたどりつくころには、当初のぎこちなさもなくなり、仲の良い姉妹然といったさまになっているのだ。 「あの、東野先輩。今日はありがとうございました」 「いいえ、どういたしまして。祐里子ちゃんとっても頑張ったわね」 「はい!」 東野に抱きしめられて、頭をかいぐりされて頬を赤く染めている下級生がいれば 「お前、仕事できるなあ。何かあったらまた頼むぞ」 「あはははは。何か無いことを祈ります」 「るせぇ」 などと下級生に辛い点を付けられる大葉もいる。 下級生と分かれて、自分たちそれぞれの宿舎に戻るというときになって、5号生ふたりは笑い出した。 「相変わらず麻真はお母さんだな。俺には真似できんね」 「オオバカさんも見事な下級生への頼りっぷりでしたよ」 「オオバカゆうな、大葉だ!」
>351 ×5号生 ○3号生 スマンカッタ o...rz
ss乙
事務なのに大ざっぱなのが笑えますな
355 :
名無し三等兵 :2007/09/08(土) 13:00:04 ID:0LlExmp4
最近、ネタと言うか設定が強襲科ばかりだが、防女内において 決して多数派と言うわけでなく、兵站とか技術系とか未来の高官様で あられる大学進学課程とかもある訳で。 その中で、とにかく娑婆で食いっぱれないのが「衛生科」である。 熟練したナースの需要はうなぎのぼりで、かつ、防女卒と言うことは 英語、他一つがネイティブレベルでそこらの体育会系男子並のスタミナと 物事に動じない胆力を兼ね備えた、外見白衣の天使様。 専門教育が始まるのが3年で、2年後期から校外の病院での研修授業が カリキュラムに挟まりだす。 彼女らに対しては強襲科の猛者も一目置いているが、三年間の強制服務期間終了後、 医大に進み直したり海外に行く人材も珍しくはない。
356 :
名無し三等兵 :2007/09/08(土) 13:49:13 ID:v7YYUy5t
>>328 GJ!今後も引き続き良質のSSを期待します!
私もネタを暖めてはいるんですが、最近仕事が忙しくて……。
あと軍事知識もあんまり持ち合わせていないしね。
前回投下したときは、事前の調べ物にどれだけ時間をかけたことか。
すらすら書けるひともいるんだろうが、
ちゃんとしたものを書こうとすると時間がかかって仕方がない……orzガックシ
357 :
名無し三等兵 :2007/09/08(土) 15:20:09 ID:/6D+G98Y
新しい話を考えているがうまくまとまらない
そこで
>>12 にあるように
彼女たちの裏設定を投入しようと思う
ただし強襲科と憲兵隊長、白峰姉がメインになる
両用科その他は後回し
358 :
名無し三等兵 :2007/09/08(土) 15:37:16 ID:/6D+G98Y
統合兵站運用科 王仁沢リン 11月15日生まれ 東京都出身 身長150cm、スリーサイズ83−55−83 特技:合気道 使用している銃:9mm拳銃 統合兵站運用科のトップ、成績も優秀、風紀委員長でもある 鬼の王仁沢、憲兵隊長と恐れられといるが人情家でもある 防衛大学校に推薦で進学予定 記憶力がよく、全校生徒の名前を記憶している また、途中で転入してきた生徒は必ず風紀委員長に挨拶することになっている
狙撃はSS職人がいっぱい書いてくれるので、とっくに漏れの手からは離れた。 これからも3号生狙撃バディをよろすくおながいします。 大葉の話と祐里子たんは暖めちう。
360 :
名無し三等兵 :2007/09/08(土) 15:44:37 ID:LzTH8dvk
情報科 白峰サキ 9月7日生まれ 石川県出身 身長164cm、85−54−81 特技:記憶、情報分析 情報科のトップ、リンとは中学時代からの友人 外国語の達人、卒業後は防衛大学校に進学予定 妹も防女に在籍中、防女の学生会のHPの管理を担当している
強襲科狙撃分隊 川内リナ 9月20日生まれ 大阪府出身 特技:射撃、銃:ドラグノフ 強襲科狙撃分隊トップ、多くの大会で優勝し、ドラグノフガールとして 世界の軍関係者に名前を知られている、左利きだったが狙撃分隊に 入隊するにあたり右利きに直した、銃以外のことは無頓着なところがあり 相棒の早苗も頭を抱えている、卒業後は普通科連隊に入隊予定 (各所で争奪戦がおきている模様)
>>359 この前のSSに出てきた東野麻真も狙撃分隊隊員です
(過去に珠子や莢と退院の実家に遊びに行ったり、
一緒に訓練を受けている話あり)
>>362 脳内設定で悪いが、ディーナたんは「留学生」で員数外、ルームメイトの東野は転科を繰り返す幹候養成課程なので員数外なわけだ。
相沢早苗 5月16日生まれ 秋田県出身 銃:MSG-90 リナの相棒、リナの観測手を勤めることもある リナよりやや小ぶり(リナ:170cm、早苗165cm) 銃以外に無頓着なリナのことを補佐している 実家は猟師の家系で昔から父に連れられ狩猟に立ち会ったこともある 卒業後はリナ同様普通科連隊に入隊
桐島カレン 1月24日生まれ アメリカ出身 強襲科本科所属 ハーフの美女、身長185cmの大柄の体から繰り出される 技は天下一品(レスリングの達人) 風紀委員長のリンとは中学3年間一緒だった 今でもリンに意見できる数少ない人間 強襲科クラス副委員長でもある
とりあえず今日はここまでにします
一応、過去のSSを元に自分で設定したものなので、
SSを作るときに設定を変えてもかまいません
尚、カレンはリナたち同様普通科連隊に入隊予定です
>>363 了解しました
狙撃班は4人体制、そこへディーナが留学してきたと考えていました
(珠子、莢、狙撃班の夏休みに登場したあゆみ、そして麻真)
麻真はディーナと一緒に行動していることが多いので
居つくことはないだろうか
>>355 SS希望
>>363 >>349 で東野麻真です。強襲科3号生ですと名乗っている
本籍強襲科で幹部候補生課程に抜擢されたと考えたらどうだろうか
鳳玲子も3号生時代は幹部候補生課程の授業を受けていたという設定が
あっても面白いと思う
>>368 了解
一応彼女は本籍は強襲科狙撃班で、幹部候補生課程を履修しているという
設定に変更します(彼女を狙撃班の頭数に入れて話を考えていた)
強襲科の海外演習の話を考えています
リンは眼鏡っ子 父としてそこは譲れない
371 :
名無し三等兵 :2007/09/09(日) 14:04:16 ID:uMwwfr/j
>>370 指摘乙
リンもサキも眼鏡っ子という設定を忘れていました
372 :
名無し三等兵 :2007/09/09(日) 14:13:32 ID:uMwwfr/j
2号生編 強襲科 鳳玲子 東京都出身 身長160cm 7月23日生まれ 特技:暗器 強襲科2号生クラス委員、成績は学年トップ、 3号生時代は幹部候補生課程として他の課程の演習にも参加 実家の鳳財閥と防衛庁のコネクションつくりのために この学校に入学、この夏休みは懸賞論文で最優秀賞に輝き 海外視察に参加、防衛大学校進学を考えている
373 :
名無し三等兵 :2007/09/09(日) 14:19:30 ID:uMwwfr/j
風間史織 神奈川県出身 身長168cm 5月24日生まれ 特技:手裏剣投げ、火遁、水遁の術 実家は風魔流忍者(宗家の娘)、強襲科2号生副クラス委員 玲子とは入学時代からルームメイトだった 現在は遊撃班に所属し同僚の氷室忍とともに 極秘任務に参加中、玲子の数少ない相談相手でもある
氷室忍 千葉県出身 身長162cm 10月4日生まれ 特技:特殊戦全般 強襲科遊撃班リーダー、表沙汰にできない任務をこなしている この前も某テロ組織の拠点を爆破している 現在、同級生の史織とともに極秘任務に参加中 つねにクール、中学生時代にレイプされそうになり相手を正当防衛で 殺害したことがあり、これを機にこの学校に編入してきた
2号生の主要メンバー(何回かSSに登場した生徒)の裏設定を投入しました 次は3号生徒です
源田さつき 京都府出身 身長180cm 5月16日生まれ 特技:柔術 源田流柔術の宗家の娘、後継者とみなされていたが弟が誕生したため 後継者からはずされ、中3の2月に編入してきた 現在は強襲科の特殊作戦班(遊撃班を改名)のサブリーダーとして 極秘任務をこなせるように訓練を受けている 狙撃班の小川学生とは公私を問わず仲が良い 現在は訓練を受けたスカイダイビングに夢中、彼氏あり
川野辺ミキ 東京都出身 身長182cm 6月11日生まれ 特技:柔道 父は柔道の世界チャンピオン、彼女も柔道界のホープとして将来を期待されていた ある日、判定に不満を持ち対戦相手と審判を殴り、柔道界を去る キャットファイトに参加し、敗北を喫した唯一の相手源田さつきを倒すために この6月に編入、現在さつきと一緒に訓練をうけている 家族は妹がいる
白峰アヤ 石川県出身 身長171cm 9月2日生まれ 特技:情報収集・パソコン・サッカー・ランニング 小さいとき両親を事故で失い、姉(サキ)と弟とともに祖母に引き取られる 姉を追って防女に編入してきた、格闘技経験はないが、姉譲りの情報収集能力と 足腰の強さで経験のなさをカバーしている、彼氏あり
立花琉奈 沖縄県出身 身長170cm 12月26日生まれ 特技:琉球古武道、写真撮影 沖縄のある離島の桟橋に捨てられていて、立花家の養女として育てられる ふとしたことからこのことを知り、家出をした後この学校に編入 彼女の育った島にはアメリカ軍の演習場があり 彼らの姿を見て育ち、将来の夢は自衛官になることだった ある日訓練で知り合った防衛大生が実の兄だということを知る そして実の父とは16年ぶりに悲しみの対面を遂げる (実の母が彼女と一緒に無理心中をしようとしたが断念し桟橋に放置した)
連投中申し訳ないが、キャラ設定というものは面白ければ採用されてしかるべきだか、あくまでそれはSSでキャラが立ったときのみという場合ではなかろうか。
結城マリア 某国出身 身長175cm、11月16日生まれ 特技:特殊戦全般 強襲科特殊作戦班リーダー、西洋系ハーフ、金髪交じりの髪をしている 父はフランス外国人部隊経験者、海外任務中に某国に女スパイとの間に生まれた 除隊後は東京に転居し、夫婦で軍事会社に勤務していた また、彼女は両親の意向でこの学校に入学した 中学時代に両親をテロで失ったこともあり、テロ根絶を誓っている 専攻課程決定にあたっては自ら特殊作戦班を志願し、 半年間海外で訓練を積んできている さつきたちと訓練方法をめぐって喧嘩することもあるが、 彼女たちもマリアの意見には一目置いている
>>380 了解しました
この設定は一例です
面白かったらSSで使用してください
狙撃班 雑賀珠子 和歌山県出身 身長163cm 7月22日 銃:レミントンM700 雑賀一族の当主の娘(兄は防衛大卒の現役自衛官:習志野配属、弟もいる) 強襲科3号生クラス委員長 成績は学年でトップクラス 能力は1号生の川内リナに匹敵する ただ性格は無口で人見知りなところもあり、相棒の莢がフォローしている ただ私生活ではライトノベルが好きといういまどきの少女である 遠縁にあたる自衛官に恋心を抱いている
>>382 君はアホかね。
2chネタスレでのキャラ設定はコンセンサスに基づくということだ。
不文律ゆえに黙っていたが、SS職人のROEに激しく逸脱している。
例えば
>>355 のような名無し女子学生の設定に名前が付与されてSSになるのは何ら問題はないが、他人様が初めて登場させた人物に設定を付与できるのは面白いSSのみだと確信している。
小川莢 兵庫県出身 身長160cm 8月22日生まれ 銃:M−4カービン、特技:ゲーセンで遊ぶこと ゲーセンの女王として、地元では知る人ぞ知る存在 両親の事業の失敗で家族が離散してゲーセンで遊んでいたところを 防女にスカウトされた 現在は雑賀珠子の相棒として、狙撃班サブリーダーを務めている (リーダーは雑賀)、源田さつきとは中学時代にルームメイトだったため 公私とも親しい(さつきが狙撃班の旅行や京都を遊びにいくときについていくのは さつきと莢の友人関係から)
ディーナ ロシア出身 身長168cm 9月24日生まれ 銃:VSS ロシアからの留学生、腕前は珠子に劣らない 狙撃班のメンバーに溶け込んでいる ルームメイトの東野麻真と常に行動を一緒にしている
真名:ニーチェ クラス :フィロソファー 宝具:滅神正典(ゴッドイズデッド) あらゆる神性を”殺”す。
東野麻真 兵庫県出身 身長160cm 6月25日生まれ 銃:WA2000 強襲科に籍を置きながら幹部候補生課程にも在籍している ディーナとは常に行動をともにしている 小さいときに阪神大震災で両親を失い、施設で生活していた 施設の人にこの学校を進められて進学
樋渡あゆみ 石川県出身 身長165cm、5月25日 銃:G3SG 父は元自衛官、母は防女OG(施設科出身) 弟が一人いる、中学時代は白峰アヤと同室だった 食いしん坊で京都に行くたびにおいしい店をみつけている 強襲科の会計担当
すいません
自分が強襲科のSSを書こうとしたときに
作成した裏設定です(結局没になった)
過去のSSも参考に設定してみました
両用は別の機会に考えます
SSのネタが尽きてしまったのでしばらく
休眠しています
>>386 ディーナに巨乳という設定と兄がいるという設定を追加
392 :
名無し三等兵 :2007/09/09(日) 19:55:45 ID:8AneSadR
空気読めない輩の乱入は迷惑だ。 はっきり言って、そろそろ書き込みを遠慮して欲しい。 婉曲な言い回しが理解できないようなので。 駄SS(もどき)の大量投下をやってるあんたの事だよ!
どうしても長編を書きたかったら 自分のサイトとかブログでやるべきだな これ以上は荒らし認定されちまうぞ
メイドスレから飛んできました。 いやぁ、荒れに荒れてるねぇwww
とりあえず、防衛女子校まとめブログ(仮) の管理人さんは しばらく前から大量投下されている出来の悪い防女ネタ同人である”色々”については 「没」と言うことで保管しないで頂ける事を願っております。 投下にも、マナーというものが最低限必要ですから
なにやら荒れてるから投下を。 続編が待ち望まれているキャットファイト変の女相撲だが リアルっぽいイラストで描くとこうなるようだ www2.odn.ne.jp/cdp37840/sachiko03.jpg 今こそ、投下が待ち望まれているのですがね
名札名札w
SSを投入しようと思ったが 荒れそうなので延期します 上に書いてある裏設定、書いた本人は良かれと 思って書いていると思うが、かえって創作の巾を 狭めてしまうような気がする もっと空気を読んでから設定して欲しい
400 :
名無し三等兵 :2007/09/10(月) 23:40:41 ID:g8r+Hcme
荒れてるわけじゃないんだよね。ちょっとナニなのがひとりいるだけ。
>>356 の
「ちゃんとしたものを書こうとすると時間がかかって仕方がない」
というのも読めないんだろう。
前スレからのレスで、複数の人たちがどれ程、最初やんわり、次婉曲、 そして欠点を指摘と、ここまで来るのにどれくらい気を使ってきたことか・・・・ 私も最近の礼儀知らずというか、無礼な振る舞いに対してあきれております。 個人のBlogなり別スレでやっていれば迷惑をかけないのですがね。 困ったもんです
402 :
名無し三等兵 :2007/09/11(火) 08:04:05 ID:z8utlx4i
ま、夏休みも終わったし。 ちょっとアレなナニが引きこもりでないことを祈るばかりだ。
403 :
名無し三等兵 :2007/09/11(火) 18:34:12 ID:VMM7Un8P
今日は同時多発テロの日、OGや彼女達の身内にもテロの犠牲者がいるはず 彼女達の中にはテロ掃討作戦に従事するための訓練を受けている学生もいる (諜報・両用・強襲など) そういう彼女達の話があっても良いと思う
アメリカじゃないからなぁ・・・・ 最も、ツインタワービルに入居していた関係で 日本の銀行マンや金融機関関係者がかなり犠牲になったけど。 あと、911テロに日本人がそこまで熱くなる必要があるかと。 そーいや、元連合赤軍兵士の娘と言う設定の学生が居たような・・・
>>404 現在、彼女は無事防女校での刑期(?)を終え第一線であるアフリカ大陸で対中工作に従事中。
中国や協力的な団体への破壊工作をしたり、逆に日本に協力的な部族や反中部族に医療品、武器、食料を
闇ルートで援助したり、子供達には学校教育を施したりと『アフリカの為のアフリカ』の信念の元、地道
な活動を通してアフリカの大地に浸透中。
目下の問題は昔とある事情で自分の躰を使い籠絡したイスラエル軍のむちゅめの執拗な捜索がこのアフ
リカ大陸まで及んでいる事に「若気の至りとはいえ、ここまでアイツが本気だったとは……or」と凹ん
でいるとかいないとか……
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;;
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> ……というSSを考えていた時期が
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f 俺にもありました
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
406 :
名無し三等兵 :2007/09/12(水) 00:51:51 ID:Hdqb0I4I
投下楽しみにしてるのでよろしく! ・・・イスラエル軍は若い娘も徴兵義務があるからなぁ 娑婆より比率は少ないだろうが、防女内でのエスな関係も 無いとは言えないしなぁ・・・
407 :
名無し三等兵 :2007/09/12(水) 00:58:04 ID:/48y990m
どこの親がかわいい娘をこんな学校におくるねん!
基礎設定嫁! 開校からしばらくは、「行き場の無い子供の吹き溜まり」とか 「国立女子鑑別所」とか言われていたのを、関係者の必死の努力と 卒業生の積み上げた実績で、国立の名門校として海外にまで知られるように・・・
409 :
名無し三等兵 :2007/09/13(木) 17:15:19 ID:fypGVMIo
おいおい、本当にあるならうちの娘を入学させたいぜ
('A`) ごめん盛大にここのメイドスレに誤爆した
411 :
名無し三等兵 :2007/09/13(木) 20:04:22 ID:Fll8UvUe
まもなく、学園祭の季節 パレードのときカラーガード隊は登場するのだろうか 統合課程に音楽科やカラーガード隊はあってもおかしくない
>>411 wikより
>自衛隊のカラーガードには海上自衛隊下総教育航空群所属女性自衛官有志による「下総マリンブルー」と
>自衛隊音楽まつりでのみ演技を披露する海上自衛隊全国選抜の2種類が存在する。
んー、下総マリンブルーと合同でやってるかもしれない
航空祭とかを見るに、防女の学園祭とはいえ近場の各種自衛隊からも諸々が来るだろうし
413 :
名無し三等兵 :2007/09/14(金) 20:52:03 ID:UyH0ZQmJ
>>412 乙
早速、SSに出てきそうだな
学園祭がらみのSSでは
さつきたちが実施すると思われる訓練展示降下
(過去の話で教官にデモジャンプ成功のために訓練を受けるように命令されている、
恋人にも降下するから見に来てと誘っている)
展示飛行(ブルーインパルスの防女版)
戦闘救難科の救助訓練展示
模擬戦(昔の話にクルスクの戦いを再現すると書いてあった、空挺降下あり、
さつきに限らず強襲科や諜報、両用、戦闘救難など空挺降下ができる学生が参加)
メイド喫茶(諜報科が出展、彼女たちは普段からひめゆり会の喫茶店でメイドをしている)
川内リナの射撃デモ
が出てきそうだ
ちなみに自分も学園祭のSSを考えたが没ってしまった
414 :
名無し三等兵 :2007/09/15(土) 23:22:15 ID:x/P4pNL+
●荒らし・煽り・便乗は、スルーしてください。
>>395 了解しました
取りあえず“色々”については保管を見合わせます
秋祭りのシーズン 防衛女子校生徒もパレードや訓練展示などで 見かけることがあるかもしれない たとえば、過疎化が進んだ出身地の祭りのみこし担ぎに 友人たちと参加したり、さらに装備一式を展示したり、 射撃や空挺降下を披露したりしているかもしれない
この話は、北陸の片田舎に住む、二人の姉が防女に進学した中学生とその姉の話である 段階的に投下する予定である
10月中旬、北陸のある田舎町、稲刈りも終わり、祭りが行われる。 県道を制服姿の中学生の男女3人が歩いている。 「白峰君、顔色よくないね。」と色白の少女が一人の少年に話しかける。 彼は、何も答えず、うつむいたまま下を向いている。 「武志の優秀な二人の姉が祭りにあわせて帰ってくるのだろう。」と 眼鏡をかけた男子生徒が突っ込む。「聡、黙っていろ。」彼は聡を追い払う。
白峰武志は幼い頃、両親を失い母方の祖母の石動家に引き取られていた。 二人の姉は学費のかからない防衛女子校に進学し、上の姉サキは統合要因情報科に 下の姉アヤは陸上要員強襲科特殊作戦班に所属している。 これまでも帰省するたびに姉に振り回されている武志にとって、 彼女たちが帰省するしてくることは地獄を意味することである。
数日前、姉から実家に小包が数箱送られてきた、一箱は武志宛、残りはサキ自身宛となっていた。 小包の中身はマムシの栄養剤、勉強法・ダイエット・学園祭のDVD、さらには アヤが訓練展示降下した学園祭の写真・さらには降下したメンバー全員のサイン色紙が入っている。 そして、サキ自身の字で祭りにあわせて帰省すると書かれていた。
武志はハルカや聡から離れて歩き出していた。優秀な姉のことを聞かれるのが憂鬱だからである。 そのとき一台の乗用車が県道を走っている。そして、武志たちを見かけると クラクションを鳴らし、停車した。そして、一人の制服姿の女性が車から降りてきた。 「武志、ただいま。」その声はサキの声だった。「荷物をとりに着たわ。」と、 武志を無理やり車に乗せる。「ハルカちゃんも聡君も乗っていかない。」と 車に乗せて走り出した。彼女は諜報科の学生とともに祭りの設営の先遣隊として帰省したのであった。
武志の家に着き、カバンを置くとアヤの展示降下の写真とサイン色紙を見せた。 すると「お前のアヤ姉さんはあの川野辺ミキと同級生か。」と、驚きの声を上げている。 彼は柔道界のホープ川野辺ミキがなぞの失踪を遂げていることは知っていた。 「川野辺ミキと同じ訓練を受けられるなんて幸せものだぞ。」 そのときサキが「荷物を会場に運ぶから手伝って。」と武志を呼びにきた。
再び車の中、サキは聡やハルカにもお土産を渡している。 いずれも学園祭・護身術・ダイエットのDVDである。 「武志、学習法のDVD見た。」「サキ姉。試験中に荷物を送ってくるな。」と、怒っている。 ハルカが「アヤさんいつ戻ってくるのですか。」とサキに聞く。 「アヤ。今日まで訓練中で、終わったら直行するといっていたわ。」 と答える。「アヤさんも帰ってくるのですね。」とハルカはアヤが帰ってくること心待ちにしている。
「そうだ、昼だから弁当を買ってくるわ。私のおごりよ。」とサキは 弁当店に入っていく。店長から「サキちゃんは卒業後はどうするの。」 聞かれている。彼女は防衛大学校への進学が内定している。 「よかったな。頑張れよ。」と励まされている。 「サキちゃん用の大盛弁当の出来上がり。」弁当をもらうとサキは携帯電話で どこかに連絡を取っていた。
車の中、聡は「俺、少年工科学校を受験しようと思っている。武志はどうするのか。」と、武志に話しかける。 彼は軍事マニアなので違和感がないが、武志は姉を見て軍事関係の学校には進学したくなかった。 一方、ハルカは運転手役の諜報科1号生橘みゆきに防衛女子校について質問をしていた。 彼女はある決心をしている。
車が再び動き出す。ハルカは今度はサキに防衛女子校についての質問をしている。 聡はハルカの会話内容から決意の内容を察知している。 「武志、今度の祭りはサプライズがあるみたいだ。」 「サプライズ。」の内容を武志は考えていた。 武志は「まさかパラシュート降下で帰ってくることはないだろう。」そう思っていた。
武志たちの住んでいろ町は過疎化と少子高齢化が進み 衰退の一途をたどっている。そのため、みこしの担ぎ手も減っていた。 去年はサキとアヤが同級生に呼びかけ祭りに参加していた。 今年は祭りのためにサキが一肌脱ぐことを決意し、夏休み前後から 極秘で帰省しては町役場、町議会、警察、商工会議所などと打ち合わせをしていた。
あぼーん推奨
車が会場に着き、荷物を倉庫に入れだす。 そして、みゆきはメイド喫茶出店のため買出しに出かけた。
中部地方のとある演習場、アヤたち特殊作戦班の3号学生は 高高度潜入降下の訓練を受けている。 彼女たちは降下装備や酸素マスクや武器など合わせて50キロの装備をつけ 高度3万フィートからHAHOやHALOを実施する。 男子でもきついこの訓練を彼女たちは持ち前の運動能力の高さと 精神力でクリアしていった。
彼女たちの訓練は終わった。一緒に訓練を受けた特殊作戦群はヘリで 演習場を離れている。彼女たちも離陸を待つだけである。 そこにサキからアヤに連絡が入る。 「今から降下地点に向かうわ。」「了解、一時間後ね。」 アヤはパイロットを務める航空科回転翼分隊1号生の大島うららに 合図を送る。ヘリが離陸した。
広場では、サキは双眼鏡で空を見ている。一方武志たちはよい天気に誘われ眠っている。 広場の隣は町営の陸上競技場がある。そこでは、武志たちの通う中学のサッカー部が準備体操をしている。 その中には武志と幼馴染の美川正太郎の姿もあった。彼は県U-15代表GKで私立やユースからもスカウトが来ている。
サッカー部員が、制服姿のサキに気づく。 「あれは白峰の上の姉貴ではないか。」と、サキのもとに集まる。 美川も彼女の情報分析のお礼をした。 「サキさん。何しているのですか。」美川がたずねる。 「面白いことがおきるわ。」と言い残し、無線でなにやら会話している。
UH-60の機内、アヤたち5人の少女が降下手順書を読みながら降下準備をしている。 彼女たちは訓練時から酸素マスクを除いている(今回の降下高度は4千フィート)が それでも30キロ近い装備をつけている。 そのときパイロットが合図する。すると彼女たちは青空のもと大空に消えていった。
5つの塊からパラシュートが開き上空を滑空している。 「あれがアヤよ。」と、指差す。 その場にいたが生徒が歓声を上げる。 「ご覧ください。わが町の伝説白峰アヤが仲間とともに降りてきました。 今回は軍事用の落下傘であるMC-4を使用し、右肩には89式小銃を携行しています。」 と聡が絶叫している。「聡、俺のことを考えろ。」武志は浮かない顔をしている。 そのとき、上空から「武志、帰って来たぞ。」と大声がした。アヤの声だ。 サキのトランシーバーを通して大声が聞こえてきたのであった。
彼女たちが着地する。そして、サキの前に進み敬礼する。 「防衛女子校陸上要員3号生強襲科特殊作戦班所属白峰アヤ以下合計5名 高高度潜入降下任務完了しました。」とアヤが代表して報告をする。 「ご苦労様。」とサキは労う。内規により、校外活動時に校長、主任教官が必要とした場合 統合科1号学生のサキには3尉、陸上要員3号学生のアヤたちには2曹の権限が付与されていた。 が与えられていた。
「武志、元気にしていた。」と、アヤは武志を手招きする。 彼は、アヤを避けるように逃げ出す。しかし、仲間たちに取り押さえられ アヤの前に連れてこられた。「私たちの前から逃げるなんて100年早いわ。 みんな格闘技の達人よ、罰として一緒に降下してもらうわ。」 彼は顔面蒼白になっている。
アヤたちは倉庫に入り、天女をモチーフにした明日の降下衣装に着替えている 一方、アヤは自分の降下装備を武志につけている。 「お姉ちゃん。重いよ。」武志は泣き出しそうな声を出している。 「私たちはこれに酸素マスクをつけた状態で3万フィートから降下するわ。 男の子なんだから泣かない。」とアヤがなだめる。 「お姉ちゃんたちは野獣いや化け物だ。」と言い、武志は床に倒れこんだ。
アヤ以外のメンバーが展示降下装備に着替えが終了している。 アヤは武志の見張りを頼み着替えていた。
アヤも着替えが終わる。「お待たせ、武志の様子どう。」 「大人しくしていたわ。装備について質問したり、降下回数を聞いたりと 私の名前を出すと柔道の話をしていたし、アヤのときの駄々っ子ぶりとは大違いだったわ。」と ミキが代表して答える。「武志、お姉ちゃんと一緒に行くぞ。」 その言葉とともに、全員で倉庫から出る。
外では、ヘリも駐機している。 聡は「アヤさんたちの衣装、似合ってますな。」と、声をかける。 アヤはサキに「特殊作戦班、今から予行演習を実施します。」と報告し、ヘリに乗る。 当然武志も中にいる。「いいな武志、3000フィートから降下する。 お前が降下開始したらパラシュートがすぐ開くようになっている。 着地は柔道の受身の形をとることいいな。」と、 アヤが説明している。武志は「はい。」と小さい声で答える。
地上ではサキ、ハルカ、聡そしてサッカー部のメンバーがアヤたちが降下してくるのを 待っている。「武志行くぞ。」と、アヤが武志を蹴飛ばす。 「アヤ姉、痛いじゃないか。」と言い、武志は消えていった。 「武志君大丈夫かな。」と、ハルカが心配する。 「あいつは気が小さいな、俺だったら抵抗せずにやっているぞ。」と、美川、 そうしているうちに武志のパラシュートが開き、大きく見えるようになった。 「武志、もう少しだぞ。」とサキが地上から励ます。 着地する武志、その目には涙がたまっている。 一方、アヤたちは高度4千フィートから降下しカラフルなパラシュートを開き CRWをしながら見事に着地した。
「武志、初降下どうだった。」と武志に聞く。 すると「二度としたくない。お姉ちゃんみたいな化け物と俺は違う。」と泣出していた。 「俺が武志だったら、楽しかったからもう一度飛ばせてくださいなんて言うな。」 と、聡がハルカと話している。「私もそうよ。」ハルカも同意見だった。
夕方、みゆきが買出しを終えて帰ってきた。 アヤたちもヘリで小松に戻っていく。 サキと武志はみゆきの車で実家に帰る。 残りの3人は歩いて家路につく。 「アヤさんたちの衣装に萌えますな。」と、聡が切り出す。 「それにしても武志は気が小さいな。勉強もスポーツも平凡、気も小さい。 あいつ本当に俺たちと同じ高校に進学できるのかな。」と 美川が心配する。 「実は。」と、ハルカが何か言いたそうにしている。 「私、サキさんやアヤさんにあこがれているわ。私も防衛女子校の編入を 考えている。自分が変わるかもしれないわ。」華奢なハルカから出た 意外な告白に二人は驚いていた。彼女はサキには打ち明けている。 その頃、防女が展示のための装備が順次出発していった。
翌朝、武志は強烈な目覚まし時計の音で目が覚めた。 サキが仕掛けたものである。 「武志、プッシュアップ50回とジョギングをしなさい。 防女では朝起きると3キロランニング、さらに2時間目と 3時間目には中間体操としてトレーニングウェア姿でストレッチをするわ。 女にできて、お前にできないことはない。」と、サキは武志を連れ出す。 しかし、運動不足の武志はサキに置いていかれた。
武志はやる気なく歩いている。サボる手段を考え聡に電話する。 「武志、俺は今広場に向かっているわ。サキさんも走っているのを見たぞ、 あと広場にとんでもないものがおいてあるらしい見に行かないか、あとハルカにも 連絡したからハルカもまもなく来るぞ。」 そのとき後ろから「武志君おはよう。」と声がした。ハルカの声だ。 「私も聡君から呼び出されて広場に向かうところよ。あなたも。」 「そうだ。サキ姉は俺を置いてどこかに行ってしまった。 それを探しているうちに聡から連絡があり広場に向かうことになった。」 二人は広場に向かう。
聡と落ち合う2人、昨日の広場に着く。彼はカメラを持参している。 広場には、有刺鉄線が張り巡らされ、戦車、ヘリ、オートバイ、給水車などが展示されている。 「あれは90式戦車、あれはUH−60」などとマニアックな説明を始める。 「武志、ハルカ、写真を撮りに広場に入るぞ。」3人は有刺鉄線を乗り越え広場に入る。 そのとき、迷彩服を着た少女数人が彼らを見つけ「不審者直ちに投降しなさい。」と 呼びかける。しかし、聡は懲りずに「萌えるな。」と言いながら、彼女にカメラを向けた。 そのとき3人は背後から一撃を暗い手錠をかけられ連行されていった。 彼女たちは防衛女子校風紀委員会(別名憲兵隊のメンバーだった)
広場に大きいテントが二つある。その中の一つに サキたち1号学生の責任者が打ち合わせを開いている。 そこへ憲兵隊員がやってきて「会場内に侵入し、写真撮影している 不審な3人の男女の身柄を拘束しました。なお、一人の男性は 「白峰サキに会わせろ。とわめいています。」 サキは憲兵隊長の王仁沢リンとともに取調室になっているテントに向かう。 サキは「この馬鹿が。」と武志の頭を叩いた。 すると3人は「ごめんなさい。」と頭を下げる 一応身元が分かり、破壊活動をしているわけでもないので、無罪放免となり 釈放された。「リン、うちの弟が騒ぎを起こしてごめんなさい。」と サキもリンに謝罪する。「いいわよ。若気の至りなのだから。」 二人は正式な公開展示に彼らが来ることを期待している。 リンも
「二人とも巻き込んでしまってすまん。」と聡が二人に謝っている。 「今日はどうするの。」とハルカが武志に聞く。 「一日中家にいるつもり。あんな装備見たくもないわ。」と武志、 「折角、アヤさんたちが展示降下するのにもったいないわ。」 そのとき、武志の携帯電話が鳴る。アヤからだ。「武志、今から出発するわ。 展示降下を絶対に見に来いよ。」 祭りが始まる。アヤたちはおそろいの天女衣装とカラフルなパラシュートと吹流しそして 5色の煙を出しながら降下してくる。会場からは盛大な拍手が沸き起こる 聡は彼女たちの雄姿をビデオで撮影している。
祭りは展示降下や装備展示の他に、射撃展示、航空展示、 音楽隊とカラーガード隊によるパレード、航空救難展示、 メイド喫茶、ガレー船乗船など多くの防女生がボランティアで 参加し盛況に終わる。 ハルカは学生に日常生活や訓練について聞いていた。
祭りが終わった数日後 塾の帰り、ハルカは「武志君に打ち明けたい話があるわ。」と 公園に寄る。「実は、私、防衛女子校の編入試験を受けることを決心したわ。 サキさんにも相談したし、親も賛成し、校長先生(あの人防女OG)も歓迎してくれたたわ。 面接と体力検査さえクリアすれば大丈夫みたいだわ。将来はサキさんみたいに情報のプロを目指したいわ。」 突然の話に武志はおろおろするだけであった。
あの日から武志のやる気が変わった。 彼も二人の姉の偉大さが分かってきた。 彼女たちを見て、国防が大切だ感じている。 そして、聡たちに誘われていた少年工科学校の受験を決意した。 12月、ハルカは防衛女子校の編入試験に合格し、舞鶴に旅立っていった。 武志も少年工科学校に合格した。 正月、サキが帰省する。 武志は「サキ姉、俺は少年工科学校に進学することを決意した。」 と表明する。するとサキは「私は、防衛大学校に推薦で進学するわ。 3年間、あなたを監視できるわ。」と、彼は優秀な姉から逃れられないことを 痛感していた。 「武志君。3年間離れ離れになるけれど3年後一緒になろうね。」 武志宛に舞鶴から届いたハルカの手紙にはこう書かれていた。
これで終わりです 前から考えていた危険なアネキ・・・たちの続編的作品です ノートに下書きしたときは短かったのに 余分なものをつけたりしたので長くなってしまいました。 駄文を書き連ねてしまいすいません。
>3年後一緒になろうね プロポーズにしか見えない。
>>455 過去の話で二人は愛の告白をしています
ハルカは成績がよいので防女から防衛大学校に進学しようと考えている
457 :
456 :2007/09/16(日) 18:02:23 ID:???
ハルカは武志と3年後に防衛大学校で一緒になることを考えている ハルカは白峰姉妹を尊敬しているので同じルートを取るだろう
白峰姉妹の生みの親から小言をいくつか ハルカは病弱って設定だったんだけどなぁ それにみんな喋り方が同じで気味が悪い… 頼むからオレの娘たち息子たちを没個性の台本みたいな世界に放り込まないでくれ… …って我ながらかなりキモいこと言ってるなorz
防女って基本的に小学校ー>防女で一部の人間が防女から防衛大に進学のはずだろ? 過去に中学校ー>防女のキャラが存在したのは事実だけど、中途入学の割合が多くなる のは防女の設立経緯からして歓迎されないのでは?しかもあっさり合格してるし。 ・・・・・・大体、シロートをイキナリ降下させるって段階で色々間違ってるだろ。中坊を降下 させた姉も、止めずに黙認した周囲の人間も、当然この後厳罰が待ってるとしか思えんが。 そもそも憲兵隊長殿が出張ってんのに完全スルーってキャラクター的に有り得ない・・・。 このSSが「事実」としたら、校長を始めとして教官がダース単位で懲戒免職される規模の 大事件としか思えんなぁ。後処理に手間取ると防衛族議員を中心に日本の政財界が大混乱 に陥る気が・・・・・・。少なくともアサピーは絶対に騒ぐw。
ちょっと箇条書き風にツッコミ。思いついた順。 少年工科学校から防衛大ってありえるのか? 普通の進学校を経由した方が確率高くないか? 白峰姉妹を尊敬してるなら始めっから防女に進学しないか? 主人公の周囲に「才能」が集まりすぎじゃね?私立やユースからスカウトって笑う所か? なんでいきなり国防に目覚めるの?オタクとして覚醒する方がまだ解るぞ? 最後の展開は二次元ドリーム展開にしか見えないのは俺の目が腐ってる? 田舎の祭りに空挺降下する費用はどっから出てる?税金とか言ったらキレるヤツ居んじゃね? 90TKなんてどーやって運び込んだ?分解輸送現地組み立て? 「女に出来てお前に出来ないことは無い」って台詞、女性を貶めてないか? そもそもツッコミ入れる俺の方が間違ってるのか?
少工から防大は普通に有り得るよ オレの知ってる人がそうだった 変わった経歴で、空自の少工〜防大〜陸自って人だった
462 :
名無し三等兵 :2007/09/16(日) 20:54:12 ID:+ViBGNyW
細かい設定以前に「つかみ」がないとダメなんだよ。 例のアレなヤツのSSもどきは1行目で「つまらなそう」とわかるので、 あとは全部スルー。つまらないに決まってるもん。 ここで「読みもしないで何故わかる!?」というヤツは、 大方まともな小説なんか読んだこともないんだろう。 それから「小説」ってのは結局「文体」で決まるんだよ。 ありきたりな設定でも、何の事件も起きない日常のひとコマでも、 文体がしっかりしていると読める。というより、読まされてしまう。 いかに読ませるかを考え抜くと、文体は研ぎ澄まされる。 或いは、練り上げられる。 そういう努力もせずに「こんな筋書き考えましたー、書きましたー」では そりゃ読み手はついて来ないって。
>>462 確かに書き方は大事だよな〜
こうなると軍板ではなく創作文芸板の世界だけどな
>>462 >>例のアレなヤツのSSもどきは1行目で「つまらなそう」とわかるので、
禿胴
批評家がイッパイだw
466 :
名無し三等兵 :2007/09/16(日) 23:32:03 ID:j6BB/wib
だって、前からつまらない話しか書いていなくて 「荒らしだからもう来ないでくれ」と言われても 自分設定のツマラナイ話でスレを汚染する相手に対して 何を言えと? このヒトの話が「データベース」に記録されることも無いんだし スレ住人に半ば無視されているのだから、自分のBlogとか 別板にスレを建てて独自に、我らの防衛女子校とは無関係に活動して欲しい。 ダイレクトに言うと 「もう来るな!」
このスレは、別に君等の所有物じゃないよ? age厨君は勘違いばかりで面白いねぇ。 >我らの防衛女子校 ぷw
最近では、脳の重さや大きさの男女差ばかりでなく、生物学的に見て、脳の機能や形態的な面に性差があることが明らかになってきた。 まず言語能力については、女性の方が男性よりも優れていることが実験で確かめられている。 興味深いのは、言葉を理解する際、男性は左脳のみを使っているのに対し、多くの女性が左右の脳を使っていることがMRI(磁気共鳴映像装置)を使った実験で確認されていることだ。 新井氏は「音楽的な能力のある右半球の働きが、女性のことばの流暢さに表われているのではないかと思われる」と指摘する。脳疾患にかかった場合、女性の方が失語症になりにくく、 治りやすいという医学的な事実があるが、これも男女の言語機能の性差によるものと考えられる。 一方、空間認知能力(方向感覚)については、男性の方が女性よりも優れていることが、やはり数多くの実験で確かめられている。 より正確に言えば、女性はランドマーク(目印)がある場合は空間認識しやすいが、男性は目印がなくとも空間認識が得意という特徴が見られるのだ。 この空間認知能力の男女差の原因は、空間認知に関係する右半球皮質の発達が、 胎児期のホルモン環境の影響によって男児の脳で促進された結果ではないか、と考えられている。 なお、「男らしさ・女らしさ」は親や社会から植え付けられたものに過ぎず、生まれつきのものではない≠ニいうフェミニストの主張に科学的根拠は何も無い。
つまり女は人と話す職業を好むので
軍人みたいな将来を希望なんかしないと思う。
>>1 あと6年間男不可とか絶対無理。
花の十代をドブに捨てるなんて馬鹿臭い。
470 :
名無し三等兵 :2007/09/17(月) 00:19:22 ID:rY3dOO4I
>>469 「人と話す職業」って何があるんだ?水商売みたいなもの?
別に軍人であっても常に戦友とだべっていられるんだから、あんまり関係なさそうな。
男不可と書いてあってもそれが実際に履行されているかどうかは……わかるよね?
「男不可」の校則は時世に合わないということで、20年近く前から廃止または規制緩和の方向で話が進んでいる しかし何故か多くの生徒から反対意見が上がっているため、なかなか決定に至らないのが現状だ 生徒たちが反対するその理由は… 「だって、校則が無くなったところで男ができるわけじゃない」 「それなら『校則があるから彼氏を作れない』って言い訳できるほうがいいじゃん」 とのこと 今は「彼氏を作ってもいいけど、あまり公言しないこと」という程度で黙認されているのが現状である まぁそれでも「カレシという生き物は存在するのか?」という悲惨な状況が改善されるワケではないが…
473 :
460 :2007/09/17(月) 10:14:12 ID:???
>>470 あえて偏見込みで私の経験を喋らせてもらうと、
「話す必要が無くてもだべってるし、話すなっつってもだべってる」
なんて記憶がぞろぞろ出てきます。
>>460 グッドウイルのあの方も少工から防大じゃなかったっけ?
>>473 ただ別に少工出が防大入試に有利という訳でもない
だから「防大に入りたいから少工に入る」のは本末転倒な話だね
>>470 カリスマ店員、スチュワーデス、受付嬢、、
478 :
名無し三等兵 :2007/09/18(火) 00:30:33 ID:lZZZ1/1b
>>477 スチュワーデスと受付上は話す職業ではないだろう。もし、話す職業であれば、おれも話してもらいたい。
空気が読めないお方が一名来ただけで、こんなに荒れているとは・・・ でも、この方の書いている話は防女ネタの同人と言うことで決着してたのでは? 「データベース」にも収録されないのですから、皆さん「居ない人扱い」で マッタリしたあの雰囲気を今一度と願っております。 スレの歴史を見ても、荒らしは無視していればそのうちどこかに行ったでは ありませんか。 反応しなければ、他所のスレに行くと思いますよ。
このスレの愛読者だが苦言を呈したいと思う
@:空気の読めない連続投下者
もっと、空気を読んで投稿してほしい
発想自体は問題ない作品もあったが、文章構成がなってないのと
連続して投下した感じでもっと考え、練ってから投下してほしかった
A:
>>466 へ、いっていることはわかるが
我らが防衛女子校とこのスレを私物化しているような表現はまずいと思う
これは@も同様でこのスレはみんなのものである
こんな書き方をすると新しい人が書き込みにくくなるように思う割れる
B:
>>395 へこれも@の連続投下が目に余る状態であるのはわかるが
まとめサイトにあれこれ注文を出すのは越権ではないのかと思う
482 :
395 :2007/09/19(水) 06:19:59 ID:???
ご指摘ありがとうございます 確かに、無作法でした 発言を撤回致します 私の書き込みで不快な思いをされた方々に謝罪します
>>480 空気が読めないのはむしろお前とID付き。
新参の馬鹿がしきるなよ。
484 :
名無し三等兵 :2007/09/19(水) 21:09:47 ID:WNd0oZg4
そろそろ新しい話を投入希望 できれば学園祭の話 防女のアクロバット飛行隊 防女音楽隊・カラーガード隊 過去のSSにも出てきたさつき・アヤたち5人の訓練展示降下の話
防女に航空機は無いですよ(予算の関係) 航空系の課程でやるのは、主に座学でありまして かつ、語学と専門知識についてをみっちり教育されます。 あとは、体力をつけるのとフィジカルな面で適正があるかを 篩い分けされます。 オートジャイロは別なんですけどね
>>459 作者ではないが推測するには
憲兵隊長は翌朝にしか出ていない
(多分、戦車など装備と一緒に現場に来たのではないか)
アヤが武志を降下させたのはその前日
落下傘降下は本当は16歳以上だが
防女に限り14歳以上の特例があるのかもしれない
(両用科のSSで出てきた、また上の設定だと姉妹はともに9月生まれ
少なくともアヤは7月には降下訓練を受けている)
今回も、前回の武志とハルカの告白時に姉妹で襲撃して、
足錠をつけたのと同様、姉妹であらかじめ彼を降下させる筋書きがあったのだと思う
>>485 固定翼飛行分隊という単語が過去の話に出ているし、
T-3、T-33、T-2が配備されていた(配備されている)
T-4の防女仕様を持っているかもしれない
過去の話を検索していて気づいたが まとめブログは使いにくい SSが結構抜けている 自分の好みかもしれないが、 もっと収録してほしい
ボランティアであることを忘れてはいかんぞ
>>459 強襲科の場合
さつきもアヤもミキも莢もみんな編入組
中学のときは定員100人でも
高校入学のときは2〜2.5倍になっているのではないか
もっともこれだけ入ってくると生徒会長と憲兵隊長のところに
編入生は挨拶にいくらしいの二人とも大変なのではないか
>>488 だいたい主要な話は網羅しているつもりでしたが、やっぱり抜けがありましたか…
要望があれば言ってくださいな。すぐには無理ですが対応します
自分がこのスレを見始めたのが3スレ目くらいからなので、初期の話には抜けが多いかも…
>>487 倉庫の奧にシートが外れて一部露出していた
SR-71なら空女基地祭の時、見たことあるお
ピンポ〜ン
ヽ(・∀・)ノ 頼んでない宅配ピザキター!!
>>488 スレッド番号とレス番号、作者と題名を書けばそれなりに早く対応出来るだろ?
ただ抜けていたと言うだけじゃ見直す手間と、再度の見逃しの原因になる。
自分でウィキ編集してる訳じゃないんだから手助けしてやれよ。
働かない人ほど他人に文句を言う。
495 :
名無し三等兵 :2007/09/20(木) 08:39:26 ID:S1pxZ7OG
おれも過去のSSはほとんど保存してるよ。あと設定だけでも面白いのは取ってある。 でもHPとか作れないんで、WORDに貼り付けて自分のPCに保存しているだけなんだが。
ギコナビ形式で初代から今までのスレくれたら 大統領もぶん殴ってみせるぜ!
>>496 ただしdat落ちだけは勘弁な! ってかw
適当なうぷローダーでいいじゃないの?
500 :
名無し三等兵 :2007/09/20(木) 23:37:55 ID:1ZkAUNfw
ごめん。自分が楽しむ以外の用途には使いたく無い。
なんだかんだいって500を超えている ある意味、例の大量SS投下した人も このスレの進行に貢献している 話は変わるが、個性的な彼女たちを アニメ化もしくはドラマ化できたら面白いかなと思う いろいろな過去を持つ少女、過酷な訓練・任務、彼女たちの友情 ただし、実写の場合、射撃訓練や降下訓練、格闘訓練もスタントなしで やってもらいたい 特に憲兵隊長・玲子お嬢様・リナ・さつき・ミキ・珠子・莢は使いやすいので やってもらいたい ある愛好者の戯言でした
と、言うよりラノベ向けの素材だと思うが。 ・・・キャットファイト変の作者の方の登場が待たれますなぁ
提案。 まとめ管理人が抽出しやすいように、メール欄にSSや設定とか識別タグ入れると良いと思うナリヨ
>>501 これで空気を読んだ面白い投稿だったなら今頃スレは黄金期だったのに
とりあえず、夏が終わってよかった
来年は他所にいってほしいね
>>505 ちょうどお彼岸だし、墓参りにでも行けば憑き物が落ちるかなぁ orz
507 :
名無し三等兵 :2007/09/23(日) 19:23:57 ID:sWIuDuzW
強襲科がらみのSSを考えたが さつきとミキが人間離れしてしまい没にした 過去の話でさつきのことをメスゴリラと呼んだチンピラがいたり、 アヤの弟が降下してきたアヤたち5人(ミキ・たぶんさつきも含む)の ことを化物と呼んでいるが、彼女たちの行動を見ているとそういわれても 不思議ではない
>>503 501です
彼女たちの活躍を小説もしくはテレビでやってほしい為に
例を挙げただけでアニメオタクではありません
まあ、実写でやってもリナ、さつき、ミキ役に
最適な女優はそう見つからないのでアニメ化でも良いかなという意味で
書いただけです
色々アニメ的漫画的特撮的設定の話が多そうだけど、基本は 訓練と学習で汲々としている学生公務員なんだよな。 だから、あまり在りえなさそうな話より過去スレにあった 「お姫様の服」に憧れる強襲科学生の話とか、新入生が身の上話で 「あたし、他に行くとこが無いの・・・・」とポツリと呟く話の方が 防女的にはスタンダードだと思うけど
SSが完成したが近日中に投下予定だ 完成したらアニメ・特撮・刑事もののテイストになってしまった
>>509 訓練といっても両用や強襲は結構実戦に近いことをやっている
(両用の話だと全てこなせるような話が出ているし
さつきたちはパラシュート降下の新人戦で優勝する話があるし、
リナや珠子たちは海外にも名を知られ、ロシアで歓迎されている)
512 :
名無し三等兵 :2007/09/24(月) 21:01:47 ID:KHfD7DjG
>>510 微妙だな。もう少し練ったほうがいいんじゃないのか?
最近の空気読まないSSは練り方が足りないからだと思うんだよな。
>>511 >訓練といっても両用や強襲は結構実戦に近いことをやっている
あくまでも訓練で戦闘処女よ
でもって、訓練中で重傷を負ったりあまつさえ死亡なんかしたら
反防女勢力に対する廃校運動の良い口実を与えるのに
極秘で実戦なんかに出していたら・・・・
関係機関は元より学校関係者もそこいらへんには敏感でなきゃ
現代日本で軍事学校なんて運営してられないぞ
>>513 両用のキャットファイトネタのSSだって、外部に状況が漏れたら防女不要論が叫ば
れるようなストーリー進行だったしね。確か、両用メンバーが素人にボコられてた。
キャットファイトネタの続編が来ないのは、個人的にそこら辺の整合を取れないから
じゃないかと思ってる。
成人式の3連休前の金曜日の午後、空は曇っている。 近畿地方のある片田舎にある、工場跡地、そこへ二人の女性が入っていく。 「一条先輩お久しぶりです、川野辺ミキです。」 彼女は、姉弟子でもあり、尊敬している一条和美に 同級生の源田さつきとともに訪ねいったのである。 「ミキか、よくきたな。」和美はミキを応接室に通した。 ミキもさつきを紹介した。
話を午前中に戻す。 例年一月の第二金曜日は防衛女子校の訓練始めの日とされ、午前中に訓練展示を行っている。 陸上要員強襲科3号学生のさつきやミキも高度3千メートルからパラシュート降下を実施した。 演習が終わったあとのロッカー室。ミキがさつきに声をかける。 「さつき、今日の午後暇。」とミキは降下装備を脱いでいるさつきに聞く。 「暇よ。」「一緒に私の尊敬している先輩に会いに行かない。カツ丼おごるから。」 さつきもミキの熱意に負け了承する。ミキはルームメイトの立花琉奈に声をかけたが、 彼女は防女沖縄県人会の新年会に出るため断っていた。 そこで、ミキと並ぶ格闘戦のエキスパートでもあるさつきに声をかけたのである。 強襲科内では二人を技の川野辺、力の源田と称されている。 「
一条和美、彼女はミキの父史郎の道場に在籍し、 ミキ同様長身で体重はそれほどないが、無差別級で 活躍した選手でもあり、ミキも尊敬していた。 しかし、数年前なぞの失踪を遂げていた。 そして、この正月、ミキ宛に年賀状が届き会うことになった。
二人は和美からお茶を勧められる。 和美は黒柔会という柔道結社に所属し、道場を開いている。 「ミキ、柔道界に復帰してみない。あなたみたいな選手がいなくなることは 大きな損失よ。うちの会でもいいから稽古に参加しない。」 和美は執拗にミキを誘っている。 「私は、柔道界を追放された身。二度と戻らないわ。さつきそうでしょ。」 ミキはさつきに相槌を求める。さつきも「そうよ。」と返す。 そのとき、黒覆面に黒柔道着の男数人が二人を背後から襲おうとしていた。
「川野辺ミキ、源田さつきあなたたち二人を生きて帰さないわ。 私たちの目的は柔道界の破壊あるのみ。」和美は黒覆面の男に指示した。 黒柔会それはドーピング、反則などで柔道界を追われたメンバーが創設した 暗黒柔道結社である。世界中で柔道選手を拉致・監禁・殺害など残虐行為を行っている。 そして今回の標的は川野辺ミキだった。
あんた また来たの?
二人は背後から来た男たちを次々と一本背負で倒していく。 二人とも訓練では空挺出身の教官やオリンピック候補だった教官の 相手していることもあり、ドーピングで強くなったような男どもの 敵ではない。そのとき、道場の床が開き、二人は、地下に転落した。 そして、そして排気口からガスが噴出してきた。 二人は死ぬ覚悟を決め自決用の毒薬を取り出したとき、 物凄い轟音とともに落とし穴の天井が吹飛ぶ。 「お待たせ。」開いた穴の上には強襲科特殊作戦班の同級生 結城マリアと白峰アヤが立っていた。 「マリア、アヤありがとう。」二人は、アヤの持っていたロープを伝わって 地上に戻る。 一方、マリアは立花琉奈とともに雑魚を片っ端から倒していく。 そして風紀委員が室内に入り、家宅捜索を開始している。 一方、さつきは和美を見つけ、掴みかかろうとした瞬間、 室内に仕掛けられた爆弾が爆発し、建物はは完全に跡形もなく消え去った。
510です SSを途中まで書きました。 残りは後日書きます。 過去のSSや大量SS投入氏の残した設定を利用している為、 読みづらい点は我慢してください。 今度はもっと練ってSSを作成します。
いや 来なくていいから
525 :
名無し三等兵 :2007/09/26(水) 02:25:17 ID:I8Gtw148
さて、校風の一面と育成カリキュラムが体育系学校以上に体育系で かつ、理論と実践を同時に叩き込む為、単なる体力馬鹿にもならない防衛女子校。 そして、中高一貫の全寮制教育機関と言うのは他にもスポーツエリート校として 古くは某共産国家、新しくは生き残りに全力を上げている国内地方学校等それなりに存在するが 各種スポーツ選手育成が目的ではない為、総合的な育成カリキュラムで育まれる学生たちからは 結果、回り道なようでとんでもない規格外品を生み出すこともある。 つまり、全く異なる競技に同時に出場して両方で日本新を出すような。 しかも、過去スレにもあったように大会より課業優先の為、他校からマークされている 一流処が欠場し、下級生が度胸付けで繰上げ出場することが珍しくなく(さすがに、そういう場合はそこそこの成績で終わる) 色々全てを大会にかけている他校選手や指導者陣に、思いっきり憎まれているという事実もある。 例えば、某学生(あえて名を秘す)が某有名大会でダブルどころでなくトリプル優勝を果たし(なお、大会レコード一つ、日本新一つを含む) それまで、大会出場記録が無い「ノーマーク」だったことから、運営委員、オリンピック選考委員会、打倒防女を誓う各校関係者に大混乱を 巻き起こした。 そして数日後、複数のスカウトが防女にやって来て「学費免除・奨学金・全面的バックアップ」で釣ろうとしたが 防女学生の恵まれた福利厚生の壁に全員玉砕している・・・のにも関わらず、校外外出時の拉致寸前の勧誘や 出身地国会議員を通じての圧力等に辟易した本人は、あっさり競技から引退してしまい、「オリンピックでメダル確実!」と 期待していた防女以外の関係者を落胆・戦犯の押し付け合い・とにかく続行しなさいとの声・・・・等 「圧力」の利かない防女の外では大混乱(競技関係で)が未だに継続していたりする。
まる見えのドッキリカメラ特集の音声が脳内再生されて困ったw
>>525 上の方のSSにあるが強襲科のさつきやミキは格闘技もトップクラス、
パラシュート降下も数ヶ月の訓練で優勝するのだから
規格外というか化け物だな
SSにもあったがアヤの弟が、アヤたちを見て化け物だというのもわかる
数時間後、ミキは防女の医務室のベッドで目が覚める。 医務室の医務官、衛生科の学生そしてルームメイトの琉奈がいる。 どうやら、例の爆発のときショックで倒れてしまったようだ。 「さつきは。」ミキが琉奈に聴いた。 「さつきは、行方不明。今、戦闘救難科が捜索しているわ。」 その言葉を聴き、ミキの眼から涙がこぼれる。「私のせいでさつきがこんなことに・・・」 ミキは何かしゃべろうとしたが言葉にならなかった。 「アヤとマリアは先輩に呼び出せれて、実習室にいっているわ。 さつきの件は強襲科全体で対応することになりそうだわ。」 ミキはショックで泣き出していた。 さつき以外すべて現場から救出されていたのであった。
その頃、とある高速道路の上り線、車が一台料金所を通過する。 その中のトランクには源田さつきが両手両足を縛られて乗っている。 その女は目が覚める。「ここはどこなの。」 「あなたはミキをおびき寄せる道具よ。いいから暴れないこと。 あなたは今度、ミキと戦い、殺すこと、できなければあなたの命もなしよ。」 後部座席にいた女が鞭でさつきをたたく。彼女は抵抗する気力もなくなっていた。
やがて、車は多摩川を渡り、ある施設の中に入る。 そして、一条和美はさつきを主宰の黒木俊介に渡す。 「一条君、ご苦労だった。」「とりあえず、川野辺ミキをおびき出します。 そして二人とも抹殺させます。」そして、さつきの携帯電話からミキあてに 決闘状を送信した。
もうキモイんだけど
ミキの携帯が鳴る。 さつきの携帯からのメールだった。 決闘状 川野辺ミキ 今日の13時、都内の黒柔会本部に来い そして、俺と勝負だ。 源田さつき と、書かれている。ミキはそれを見ると、 パジャマのまま医務室を飛び出していった。 強襲科メンバーがあわてて追いかけ、やっとのことで身柄を確保した。 強襲科全員が教室に集められ、作戦会議が始まる。 強襲科学生隊長の如月こまちが「この作戦は強襲科の存亡がかかっていることを自覚してすること。 結城、立花、白峰は本部に潜入して破壊工作を行うこと。また、1・2号生は 彼女たちをバックアップする。また、風紀委員はメンバー全員の身柄を押さえ、 内部を家宅捜索すること、またこの事件は風紀委員長自らが取調べを行うと宣言している。 速やかに源田学生の奪還そして、メンバーの逮捕を行うこと。」 内部の見取り図が学生に渡され、侵入経路の確認が行われていた。 そして、彼女たちは出動する。
522です 出来損ないのSSを作成してしまいました。 書き直したらかえって醜くなってしまいすません、 もう一回出直してきます。
もう二度とこなくていいよ。
とりあえず、普通の小説をよく読んで考えて こなれた文章書けるぐらいの地力付けてからの方がいいと思うよ。 平たく言うと、3年早い。
確かに。 きついことを言うようだが、このスレは君の作文の練習場所では無い。 正直、スレ住人は君の下手な文章の大量投下に迷惑しているのだし それを理解できるだけのレス読解力があるなら、それこそ三年くらい 投下や書き込みを見合わせるだけの謙虚さが欲しい。 ちなみに、某らいとのべる兼SF作家から直に聞いた話だが 「名作を一字一句、原稿用紙に書き写し(ペンを使って)」とか 「400枚書いた原稿を全面廃棄して再度の執筆(複数回)」 ・・・くらいはプロの作家なら全員やっており、かつ、それでも 編集に罵倒されて書きな直させられたり、しかもそれが売れるか判らないとのこと。 純文や現代小説に比べて気楽に書いているように見える ライトノベルであっても、執筆を行っている人間はそれだけの 努力と苦労の末、作品を生み出している。 スレに蓄積された他人の考えた設定を借用し、思いついただけの文章を 碌な推敲や見直しもなく大量投下し、しかもそれらが褒められたこともなく 最近じゃ婉曲に言っても判らないことが判明しているから、ダイレクトに「ツマラン」と言われても 無視しているのか意地になっているのか、はたまた、荒らしであるのか投下をやめない貴方は このスレにとって非常に迷惑であると言える。 とりあえず、最低でも古典文学の百冊写経と古今の名作読破くらいはやって頂きたい。 現時点で貴方の文章に魅力はゼロなのですから
ちなみに、上のらいとのべる作家はデビューして20年を経ているが シェイクスピア全著作の写経をやったり、ベストセラーになった古今の名作を 書き写したり、自作の一場面を考える為に「ビルの模型」を造って一日中眺めていたりを 行っている。 書いているものは中高生向けの女の娘とロボットが出てきてドンパチする話が多いのだが。 プロ以前の心得として「人に読んでもらう為」にそれだけの努力を経て 自分の文章を世に出している。 ちなみに、シェイクスピアと太宰と三島は読んで良し、文章の練習に良し、娯楽に良しと お奨めである。 シェイクスピアを読みこんだら英語の勉強にも活かせるしな
>>537 長文お疲れ様です。
何も努力してない人ほど、忠告だけは御立派なんですよね。
>>539 確かに。苦労してたら他人に対して偉そうな事言えないよね。
糞SS作家とアマ批評家。
糞スレに蠅だからお似合いかもw
>>540 >糞SS作家とアマ批評家
あれをSSと言うのはSSと言う言葉に対する罵倒だろ
便所での思いつきのメモ書きと言うべきだ
ここまで来たらタダの荒らしと見るべきだろうな なんか便乗犯までやってきてるような… 昔、自衛隊板でも同じようにSSスレが荒らされて潰されたことがあったのを思い出した 荒らしに対しては無視が一番 つ〜わけで今後は相手にしないという方向がよろしいのではないでしょうか
了解しました。 それでは、データベースの方、大量投下荒らしの色々は保管しない方向で。 あとは、みんなで無視しましょう。
では今までのは無かったということで
誰かSSのネタをプリーズ
今は
>>304 ネタで書いている最中だけど、ビミョーに地味になってきたんだよな…
>>544 地味でいいんでね?
両用すら出る前の超初期な設定を今も尚、引きずっている
SSを書く俺よりはマシ
546 :
名無し三等兵 :2007/09/27(木) 21:34:13 ID:FY5YAP93
>>543 これはデーターベースの方が判断するので越権行為ではないか
さつきの初恋の延長上の話ではどうか
>>512 510です
忠告を守らずにSSを書いてしまい、大迷惑をおかけしました
ちなみに私は大量SS投下人ではありません、
彼の残した設定や過去のSSを利用しようとして墓穴を掘ってしまいました
549 :
304 :2007/09/27(木) 21:42:14 ID:???
>>544 私が提案しましたがどんなものでも歓迎します
ちなみに私も書こうとして撃沈しました
もし書いていても質の悪いSSとして非難轟々
だったと思います
>>548 >彼の残した設定や過去のSSを利用しようとして
そんなものは”無かったこと”になりましたが何か?
>>549 >もし書いていても質の悪いSSとして非難轟々
それで非難など誰もしません。
アドヴァイスやレスを無視して「進歩なく書き続けること」が非難の原因となるのです。
最初は誰でも初心者です。
ファイト!
551 :
名無し三等兵 :2007/09/28(金) 07:52:56 ID:kfsgxDzH
質の悪いSSはいらんだろ。
中高一貫の全国規模エリートコリアン学校は設立だけどな。 日本でゆとり教育ゴリ押ししてきた張本人糞野郎がコリアン学校に一枚噛んでるのが意味有りだな〜wwwww 日本骨の髄までオワタな
こいつが赴任していた時の政策で広島の公教育は壊滅した。 しかも、こいつに子供は居ないのに教育官僚だったとは恐れ入る。 バックについている勢力はどこかな? この、売国奴の
555 :
名無し三等兵 :2007/09/28(金) 20:02:41 ID:sykeAnQf
なんか妄想してみたのでプロットを放り込んでみる はっきり言っていろんなところからのパクリだ 膨大な蔵書を誇る防女の書庫。軍事関係の資料はあらかた世に出尽くしていると思われるが、女性の側から見た軍事関係資料となると防女蔵書はその質・量に於いて他の追従を許さない 防女資料の特徴は 軍人の配偶者から提供を受けた資料が多い事である。軍人、特に士官の配偶者は良家の子女が多く、従って高等教育を受けている者も多く、配偶者の雑記とか日記が当時の軍事状況を別の角度から伺い知ることができるのである まぁ、自分の一番信頼する奥方であるので、結構職業上の秘密を話したりするわけで(山本長官なんかは馴染みの芸者に作戦をバラしてたもんな)当時の軍人は最も身近な場所で情報をホイホイ流してたことになる 防女資料館(資料室ってレベルではないのだ)で、スミソニアン+ブックオフ並みに散らかっている膨大な資料資料の整理を担当していた2号生2名が 「鬼島軍曹備忘録(伊集院紅緒書ク)」 「第二秩父事件秘禄(伊集院紅緒書ク)」 という記録を発見する どうやら1943年に秩父山中にUFOが墜落。近衛師団が出動、回収・破壊を試みるも不可能とみて土砂で封印したというもの 「んじゃ、秩父山中に今もUFOが埋まってるってコト?」 「赤城山中の黄金伝説よりも信憑性高いぜ!何せ60年しか経ってないしな」 …かくして秩父山中で防女版インディージョーンズの大立ち回りが…
556 :
名無し三等兵 :2007/09/28(金) 20:36:25 ID:aKIqRX0j
おいらは、主人公に言わせたい「セリフ」からストーリーを膨らませることが多いかなあ。 そのセリフが必要な場面を考え、そこまでどうやって持っていくかでストーリーが決まり、 その中でまた「あ、この場面ではこういうセリフ言わせたい!」というのが出てきて 以下繰り返しって感じかなあ。 だから全体のストーリーは書き上げてみないとわからない。 最初にストーリーを大まかにでも組み上げてから書く方がいいように思うのだが、 どうしてもできないねえ。
>>550 大量投下SS氏の全てを否定するのは生きすぎだと思う
彼は空気が読めなさ過ぎて、構成の甘いSSを投下したのであって
彼の作った設定で利用できるものは使ってみてもよいと思う
>>555 探検隊には憲兵隊長や強襲科のメンバーは当然参加しますね
山中に空挺降下、サバイバル
そういえば俺も情報科がペンタゴンをハッキングして手に入れた
最新の戦闘服(ランドウォーリアの最新バージョン、いわゆる強化服)
着用したさつきたちが大暴れする話を考えたけれど
途中で没にしてしまった、というかこんなことしたら間違いなく
さつきたちはアウトになる
>>557 釣りなのかも知れないが、蒸し返すな。あんたの状況認識も甘い。
560 :
名無し三等兵 :2007/09/29(土) 10:49:35 ID:CdBwAOvy
質の悪いSSは、どうみても荒らしだろ。 このスレの伝統を汚されるのはウザイ。初心者は他のスレで練習しろと思う。
いや釣られるお前が悪い
スレの伝統とか言うのは言いすぎだと思うが。 しかし、前スレからの劣悪SS大量投下でスレが汚染されたのも事実。 新人が萎縮せずに書き込める雰囲気が欲しいですな。
>>558 つーか、それ読んで
情報を嗅ぎ付けたアメリカがUFO回収部隊「ブルーベレー」
を投入したりとか、、、、。
任務に失敗したら、養殖場で一生クリスマス用の七面鳥を
育てなければならないとかwww
>>560 見たく無いのだったらみなけりゃいいじゃん。
お前は、ただ現実世界の憂さ晴らしたいだけだろ?
蠅の分際で糞をえり好みするなよw
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566 :
555 :2007/09/29(土) 20:39:08 ID:3YEzbqXy
書き出すまでの資料収集と設定が大変 秩父山中のどこに(UFOを)埋めればいいんでしょうか? それっぽく設定しなければ…
また嵐来てたみたいだねぇ……
とりあえず、>膨大な蔵書を誇る防女の書庫 と、言うところでリアリティに欠ける。 開校して半世紀そこらの、基礎訓練校(しかも、国立)で そこまでの、購入予算が付くであろうか? もちろん、創立時の教官・関係者陣が寄贈したり持ち込んだ”レア”な蔵書や資料が それなりの量であることを否定しないが、「膨大」と言う言葉は古い歴史と 強力な予算獲得権力を関連機関が累代継承していることが必要ではないだろうか。 ただ、個人の日記・蔵書の寄贈とか、OG没後に収集していた「色々」を纏めて 貰い受けると言うのは十分ありえると思う。 ・・・・ただ、UFOとかはね。 他のプロットを考えて欲しい。 たとえ、そんな資料が存在しても、基礎訓練校在学中の学生が噛む話では無い。
570 :
夜歩く :2007/09/30(日) 06:48:45 ID:???
我が妹はまったくもって遊び心がない。 久し振りの夜間当直、しかも司令員ではなく巡回班(なんたる甘美な任務)として広大な敷地を大手を振って闊歩できる機会は上級生ともなるとそうそうあるものではないのに、我が妹の菜緒子ときたら! 「ハ-6地点通過、異常なし」 全くもって任務に忠実である。 「菜緒子」 「駄目です」 一休み入れよう、という私の提案を見事に却下してくれる。少々、下級性として慎みに欠けるのではないだろうか。姉として教育の仕方が間違っていたのではないかと思いたくなる。 「菜緒子、適度な休息は、効率のよい仕事にとって必要不可欠なの」 「…ひとつお聞きしますが、そのザックに詰め込んだの お 菓 子 が適度な休息に必要でありましょうか?」 「必要よ」 珍しく巡回任務なのだ。しかも妹と一緒に回る、水入らずの夜間当直。上級生は得てして司令員として配置が多いがゆえに数少ない巡回任務は、たまには息抜きをせよとの、憲兵隊としての心憎い配慮でもある。だから当然。 「先輩あなたはどうして、いつも私の心を堕落させるのですか」 「可愛いわねえ」 「先輩!」 その開いた口に、私はチョコレートのひとかけらを押し込んだ。 「おいしい?」 菜緒子は頷いた。 「先輩はとても卑怯です」 「なんとでも仰い。さあ、次のチェックポイントに向かうわよ」 私はもうひとかけら、チョコレートを自分の口に入れた。とても甘い。 願わくば、菜緒子がこのよき伝統を受け継いでくれますよう。
GJ! こーゆー話を待っていました。 まことに防女らしい話ですね。
マリ見て風なのはスレ的にOKなのか?
573 :
名無し三等兵 :2007/09/30(日) 14:11:55 ID:8tn0zXBa
グラン・バディとプティ・バディと言うネタがだいぶ前の過去スレに・・・・
>>569 防女の敷地は某学園から譲り受けたもので、敷地内にあった付属図書館(地階〜地下?階。地下部分は古い建造物にしては珍しく総ベトン製)は明治後期〜大正期に蒐集された稀覯本とか、昭和初期の疎開公文書とか、戦後には官公庁に置いておけないモノが山と唸ってるんですよ。
で、そこには眼鏡っ娘の委員長以下百戦錬磨の図書委員たちが、図書整頓作業に携わっているんです。
妄想乙 防女と言う大きな嘘を補強する為に、もっともらしい事実を組み立てましょう。
漏れとしては、キャットファイト変の作者のヒトが
>>526 のドッキリものを見たのかが知りたいDATH!
そして、田沢がああいうことを素でやりますか?と。
続き投下をお待ちしておりま素
577 :
555 :2007/09/30(日) 16:33:08 ID:LsY0gd0w
>575 んじゃ、資料は「でっけぇブックオフ」程度 発見したのは、「第二秩父事件」に携わった 近衛第二師団士官の奥方が残した日記 埋められたものは戦後「M資金」のネタにされる 700億円相当のお宝(?) 隠されたと思われる場所を特定するために 不動産登記情報DBに(普通に)アクセスしたところ 「防女が秩父地方に演習地、もしくはキャンパス移 転のための土地を物色している模様」と誤った分析が なされ、それを阻止しようとする日本国、および外国の 防女シンパと「真の目的」を知ってる各国情報機関員 との間でドンパチが始まる しかし、埋まっていたモノはトンでもないものだった… ってのはどうでしょうか?
>>577 オレは別に555の設定でもいいと思うぜ
面白かったら何でもありさ
オレなんか回転翼分隊にコマンチ持たせたくらいだからなぁ…製造中止になったのにねw
例のKYなヤツが余計なことをしたせいで、スレ住民がちょっとピリピリしてるみたいでね…
579 :
名無し三等兵 :2007/09/30(日) 19:23:00 ID:TkAhbffw
リアリティと言い出したら、防女の存在そのものがorz とは言え、誰が読んでも「なんだこりゃ」では困るしなあ。 俺の感覚ではでっかいブックオフ程度の資料なら充分「膨大」なんで、 「防女に膨大な資料がある」と言っても許される範囲だと思うがなあ。 過去には防女と現役の戦車戦演習が展開されてたり、 両用と憲兵が対立した挙句お互い一触即発の動員をかけてたり、 それこそリアリティに欠ける設定が多数あったが、 俺は充分楽しませてもらった。 防女SSはファンタジー、夢物語なんだから、あまりリアリティにこだわらなくてもいいジャマイカ。 一方でファンタジーと言っても、魔法少女が出てきたりするのは勘弁してほしいがなあ。 なんと言えばいいか、例えば物理的・科学的に不可能なのはリアリティに欠けるが、 政治的とか社会的な観点から難しいからと言ってリアリティに欠けるとは言い切れないと思う。 防女の存在そのものが現実の政治的・社会的には難しいだろうから、 それを言い出すとファンタジーが根本的に成立しなくなる。 ……う〜ん、かと言って時々出てくるオカルトっぽいのを否定する趣旨ではないんだが……。 どうもうまく説明できんなorz
580 :
名無し三等兵 :2007/09/30(日) 20:01:34 ID:xbIck0si
>>560 >>567 >>568 に告ぐ
このスレは君たちの私物ではない
君たちこそ荒らしをしているのではないか
大量SS書込氏を追い出したのも君たちだろう
君たちはこのスレをどのようにしたいのか
国立学校の生徒が学校の機材使って、国有地からお宝を掘り出しても 全額国庫に収められるだけで利益ないんでないんかい? かといって、秘密にして使い込んだら泥棒だし。 そこらへんが気になります。
582 :
544 :2007/09/30(日) 20:06:26 ID:???
なだらかな山地が延々と続く、ここは日本海に面した能登半島 そんな中、小銃に背のうの完全装備で歩く少女達が数名…防衛女子校陸上要員普通科3号生徒A分隊の面々だ 先頭を歩くのは身長165センチほど、胸も尻も足の長さも普通サイズ、スッキリした鼻筋を除けば特徴のない地味な顔、黒い髪を輪ゴムで後ろに無造作に止めている少女だ 「分隊、停止。15分の中休止」その少女…防衛女子校陸上要員普通科2号生徒の相楽鈴子が分隊員たちに指示を出した 「え、もう…?」「ちょっと早すぎませんか?」と怪訝な顔をする分隊員達に「だってこの山を越えたらもう休める場所って無いしぃ、メンドクサイじゃん。また一から場所を探すのって」とお構いなしの鈴子 そんな彼女に「…わかりました」と不満ながらも渋々従う分隊員達であった 本家・陸上自衛隊と同じく陸上要員の中でも一つの科としては最大勢力を誇る普通科(補給科や輸送科など兵站関係の科を全て合わせたら普通科よりは多くなる) 人数が多いため、1学年ごといくつかの分隊に分けて訓練を行っている。その中でもA分隊は成績優秀者で占められ、将来の高級幹部候補と目される学生が集められるのだ 今日は普通科恒例の行軍訓練。昨夕に能登半島の先端である狼煙新町・禄剛崎灯台から3つの分隊が出発、北側の海岸線をB分隊、南側の海岸をC分隊、そして中心の山地を踏破するA分隊に別れて目的地である志賀町を目指す約60キロのコースだ その分隊を指揮することになったのは2号生徒C分隊の相楽鈴子…同級生たちが陸自と合同の指揮所演習に参加する中、成績のあまりよくない彼女に3号生徒のお守り役が回されたのだ
相楽鈴子は基本的にやる気がない。もう5年近く防女にいるが、いっこうにここの生活になじめない その他大勢の例に漏れず、彼女の入学も訳ありだった。ギャンブルでできた借金で苦しむ両親に半ば無理矢理放り込まれたのが入学のきっかけだった 特に頭がいいわけでも運動神経が発達してるわけでもない、ただ車にひかれてもビルの3階から落ちても無傷だったという異様なまでの打たれ強さがリクルーターの目にとまったのだ しかし興味もやる気もなければ、成長することもあり得ない。普通以下の成績でダラダラ今までやってきた理由は、ただ「両親の元に返りたくない」ということだけ (あと4年と6ヶ月と…何日だっけ?)地面に腰を下ろし、ほぼ日課となった卒業までの1年半と強制服務期間の3年が過ぎる日々をカウントダウンする (退職したら何しようかな〜…お金はそこそこ貯まってるんだし、大学とか専門学校にでも行ってみようかな?)と除隊後の日々を夢見る毎日だ そんな彼女に指揮されることを、エリート揃いのA分隊としては嬉しいはずもない 「…なにアイツ、やる気あんの?」「さいってー、ホント死ねばいいのに…」と愚痴を言いあう分隊員たち そんなイヤな空気を感じつつも「休止終わり、ボチボチ出発よ〜」とやる気の無さを隠そうともしない鈴子であった
おお!懐かしい! 旧三人娘のやくざっ娘ですか そういや、委員長とか軍人娘とか今頃どうしてるんだろ。 過去スレ全部が収録されているデータベースってあったっけなぁ・・・・
>>569 強襲、両用、諜報は表沙汰にできない任務に参加している
>>566 このように設定を変えればよいと思う(一例)
たまたま高高度潜入降下訓練中だった強襲科3号生が
訓練場所の秩父でなぞの物体を発見、野営地に持ち帰り、情報科に調査を依頼したところ
とんでもない事実が発覚、しかも発見した学生と一緒に訓練を受けていた
学生の体に異変がおきる。そして、内外の情報機関や軍隊に追いかけまわされる。
そういえば強襲科3号生の白峰アヤの姉は情報科所属だったはず
アヤ自体も過去の話で仲間4人(さつきやミキなどと)で高高度潜入降下訓練を受けている
さつきやミキに強襲科の先輩や憲兵隊長や諜報科や両用科を出してもいいと思う
なだらかな山が続く能登半島だが、人間の足には充分な負担となる。すでに一晩を歩ききった彼女たちにもさすがに疲れが見え始めてきた 背のうの重みで肩はガチガチになり、弾帯に付けた装具が容赦なく腰を痛めつける。もちろん足にも負担が来るわけで… 山あいの道路を下る鈴子は、踏み出した足が一瞬ぐらりと揺れるのを感じた (あれ?膝に疲れが来てるかな…ちょっと歩き方を変えようかな)下り坂は膝への負担が大きい、重心を少し後ろにしてさらに一歩を踏み出した グラリ、と体が揺れた (あれ?なんか足下がへん…)そう思った瞬間だった ドン!と突き上げるような衝撃、地面が、いや山が揺れ始めた 「うわ!」「きゃっ!なに!?」分隊員たちも思わず膝を付く「地震だ!みんな気を付け…」鈴子がそこまで言ったその時 道に小石が降ってきた。一つ、二つ、そしてどんどん数を増していく 「崩れる!みんな走って!」彼女の言葉に分隊員たちも必死に走る、そして次の瞬間… 轟音とともに斜面が崩れ、道路の上に土砂、岩、倒木が降り注いだ
地震はたっぷり1分間は続いた。揺れが収まって呆然とする分隊員たちの中で一番早く復活したのは鈴子だった やる気がないといってもそこはさすがに上級生である 「みんな、ケガは!?」「…あ、は、ハイ!大丈夫です!」呆気にとられたように返事をする分隊員たち さっきまで自分たちのいた場所が完全に土砂に埋まっているのを見て、さすがに優秀なA分隊の面々も言葉を失っている 「取りあえず…前に行くしかないなぁ。さ、みんな動ける?」動揺して思考停止になっている分隊員たちを立たせて、鈴子は前に歩き出した 数十分後、分隊は山あいにある小さな集落に到着した 山から出てきた彼女たちを待ち受けていたのは…「…あ、なんじゃぁ?」「おぉ、自衛隊さんじゃあ〜」 集落の中心にある広場に集まっていた住民たちが、彼女たちに駆け寄ってきた 「自衛隊さん、どうなっとるんかのぉ?」「停電しとるし、携帯電話も通じんのじゃぁ」過疎化の影響なのかパッと見る限り住民たちはほとんどが60歳以上の老人ばかり、一番若い人でも40代のオジサンだ 「え、いや、私たちは自衛隊じゃ…」と言っても陸自の迷彩服に89式小銃という格好だけを見れば、派遣された自衛隊の部隊と勘違いされてもおかしくない 「何がどうなっとるんじゃ〜?」「何とかしてくれよ!あんたら自衛隊だろ?」住民に詰め寄られて「え、いや、あの…」「ど、どうしたら…」と半泣き状態になる分隊員たち そして彼女たちのすがるような視線が、今までバカにしていた鈴子に集中した
「え…なに、これ?」さっきまでとはうって変わった弱々しい視線が集中して、鈴子は思わず一歩後ずさった (え〜っと、これはどういう状況…)地震によってライフラインの寸断された集落、見た目だけは自衛隊のワタシたち、そして分隊の指揮をするのは… (ワタシが、指揮をしなきゃなんないの?そりゃ困った…)正直言って面倒くさい、それにキッチリ指揮ができるか自信もない それでも他に人はいない…皆のすがるような目線が刺さる (…仕方ないか)頭を一掻きして、鈴子は表情を引き締めた 「まずは現状を掌握します」手の平を差し出して彼女は宣言した「ここの集落の責任者、もしくは自治会長さんはいらっしゃいますか?」 「儂がそうだ、この集落の自治会長だ」と手を挙げたのは80代に近い白髪の男性だ「では…日高学生。2人連れて自治会長さんと一緒にこの集落の住民の安否確認、けが人がいれば応急処置を実施しなさい」 「え…あ、ハイ」「すぐ取りかかって」「ハイ!」そして彼女は次の指示を飛ばす 「増田さん、数人連れて住民の方と一緒に避難路の偵察。車を出してもらいなさい」「了解!」 「小林さんは二宮さんと一緒に無線機を持って教官と連絡を取って。携帯は中継局が壊れてるみたいだから使えないわ」「え、でも…どうやって?」 距離と山に阻まれ、分隊の無線機では目的地で待つ教官と連絡が取れないのだ 「あそこに上がって出力最大で送信しなさい」彼女が指さす先にはもう使われなくなった火の見櫓があった 「ワタシはここでラジオを使って情報を集めます、さぁ行きなさい!」
防女の一学年の定員は何人なのだろう 陸上だけでも普通、砲撃、機甲、施設、輸送、通信、化学、空挺、強襲、武器科はあるはずだし 海上でも航海、砲雷、機関、無線、水雷、経理、両用、電子、潜水があるはず さらに航空や統合にもいくつか専攻科があるので 少なくとも一学年300人くらいいないといけない計算になる
ラジオや住民の情報から、状況がだんだんと明らかになってきた 震度6強の地震が能登半島、門前町の沖合で発生。土砂崩れなどで道路はあちこちで寸断、電気や水といったライフラインも能登半島西部ではほぼ壊滅状態になっているらしい 彼女たちのいる集落は中心に川が流れ、真ん中を走る道路の一方は分隊が土砂崩れに巻き込まれた山道に通じ、もう片方は川を沿って海岸線を走る国道に通じている 残り一本の山道を除き、集落から外に出る道は無い 「…で、その山道は土砂崩れで完全にふさがれていた、と」「はい…」民家の軒先を借りて臨時の指揮所を設置し、鈴子は手書きの地図に情報を書き込んでいった「じゃあこっちの海に向かう道だけが頼りかぁ」 「相楽先輩…帰りました」「あ、増田さん。道路は…」ぶんぶんと首を横に振る増田「この先2キロの地点で土砂崩れ。でも…河原は歩いて通過できそうです」 「河原か…車が通れたらなぁ」住民を避難させることを考えると、歩くコースはできるだけ避けたい 「ダメです、やっぱり通じませ〜ん」小林が無線機を持って帰ってきた「やっぱ厳しいか〜仕方ない、しばらくはこっちの判断で動きましょ」
地震発生直後から各機関も動き始めている。国及び石川県は災害対策本部を設置し、警察と消防もレスキュー隊を出動させている そして防衛省…輪島の空自第23警戒群が現地において情報収集活動を開始、金沢の陸自第14普通科連隊と小松の空自小松救難隊も情報収集に動き出している そして石川県知事から自衛隊に対し災害派遣要請、本格的に自衛隊が動きだした 「ふぅ、これで一安心かな〜?」負傷者も肋骨を折った中年女性が一人いるだけで、あとは本職の皆さんが来るのを待つばかり 鈴子は民家の軒先に腰を下ろした (…なんか、疲れたなぁ)一晩歩き続けたあと土砂崩れに巻き込まれそうになり、しかも震災現場での活動…さすがの防女学生でも疲れるのは仕方がない (…でも、なんだろ?この気持ちは…)今までやる気0だった彼女、しかしはつらつと動く分隊員たちと安堵の表情を浮かべる住民の姿を見て、その胸にほんの少しだけ高揚感が生まれていた まだその感情がどういったモノかは自分にはわからない、だが決して不快ではないその気持ちに笑みがこぼれそうになった その時だった 「先輩っ!大変です!あ、あのっ…」息を切らせて分隊員の一人が駆け込んできた「なに?ほら…落ち着いて」と水を一杯飲ませる 「…肋骨を折った女の人が急に苦しみだして…なんか大変なんで…」最後まで聞かずに鈴子は飛び出した 「状況は!?」女性の家に飛び込んだ鈴子「あ、先輩…あの」応急処置を行っていた日高3号生徒は分隊の中でも特に衛生救護の技能に秀でている その彼女が青い顔をして鈴子のそばに寄ってきた 「多分ですけど、折れた肋骨が内臓に刺さっているのかも…止血しないと危険です。でもここにはそんな設備も技能を持った人も…」彼女の肩越しに苦しんでいる女性の姿が見える その姿を見た鈴子の心臓が高鳴り、無意識のうちに拳を握った。一瞬の歯ぎしりの後、彼女は口を開いた 「ワタシが、救助を呼んでくる」
「ありがとうございます、ここから先は歩いていきます」「おぅ…大丈夫か?姉ちゃんたちは」車を運転する住人が心配そうに口を開いた 「ご心配なく、そのための訓練です…行くよ、二宮さん」「は、ハィ!」2人は車を降り、道路を埋め尽くす土砂に足をかけた 鈴子の立てた計画、それは『歩いて海沿いの町まで行き、船で川を上り医者を連れてくる』または『無線の通じるところまで進出し、救助を要請する』というものだった 行き当たりバッタリなところもあるが、現時点でこれ以上の案は浮かばない。通信機の扱いに長けた二宮3号生徒を引き連れて、彼女は土砂崩れで道がふさがっている地点までやってきた ここから先約2キロは徒歩での移動となる
土砂崩れを越えて道を進む2人「…タンゴ、こちらアルファ、送れ」二宮が道を数10メートル進むたびに教官を呼び続ける 「やっぱりダメ…」「二宮さん、控えめにしないと電池が切れるよ」と鈴子が注意を促す 「でも…」「不安なのはわかるわ、でも落ち着いて…肝心なときに通じなかったら意味無いよぉ」そう言ってニッコリと微笑んだ そのまま無言のウチに歩く、と急に二宮が口を開いた 「あの、先輩…私たち、先輩のことを誤解してたみたいです」「え、なに急に?」キョトンとする鈴子 「いっつもやる気無くてテキトーで、成績もあんまりよくなかったし…ホントはみんな、先輩のことをバカにしてたんです」 「ん、そりゃ事実だ。ワタシはテキトーでやる気もないバカだかんね」そう言って笑う鈴子「オマケにスタイルもよくないし顔も地味だし」 「え、そんな…でも今日の先輩、すっごく格好いいです。私たちは何にもできなかったのに、あんなにビシッとして指示を出して…」そして意を決したように二宮は言った 「ゴメンナサイ先輩!今までバカにして生意気なことを言っちゃって…」前を行く鈴子はピタリと止まり、後ろを行く二宮の方を振り向いた 「だから、謝らなくてもいいって〜実際ホントの事なんだし…」「でも!…」何かを言いかけた二宮を制する鈴子 「ワタシをあんまり褒めないで、真剣に頑張ってるあなた達A分隊に申し訳ないよ。あんな風に指示が出せたのは年の功なんだし、それに…」そこまで言って自分の胸に手を当てる 「けっこうドキドキもんだったんだから」そう言ってニカッと笑った それに釣られて思わず二宮も笑った「そ、そうだったんですか…私と同じだ」
「さ、先は長いよ。さっさと歩きま…」そう言って歩み始める鈴子、だがその目の前に小石が一つ転がってきた 「…あ、これって…」「さっきと同じような…」顔を見合わせる2人 また一つ、二つと小石がどんどん転がっていく。と同時に微弱な揺れが始まった 「余震だ!」揺れは一気に大きくなり、道路の山側から轟音が響いてきた 「二宮さん、走れ!早く!」「あ、あのっ…きゃ!」足がすくんで動けない二宮の襟首を掴み、鈴子は揺れの中を一気に走り抜ける 山が崩れ土砂が流れ出した、後ろの道路に岩や倒木が降り注ぐ。そして走る2人のすぐ後方に土砂が迫ってきた 「後は任せたっ!」そう言うと同時に鈴子は二宮を前に放り投げた 次の瞬間、鈴子の体は土砂に飲み込まれた…
「先輩!先輩!返事して下さい!先輩!」二宮の声に呼び起こされ、鈴子はうっすらと目を開けた 数メートルの高さがあるコンクリートの壁の上で、ガードレールから身を乗り出して二宮が叫んでいる 「…ここは…河原か」土砂崩れに巻き込まれて道路から転落し、河原まで落ちてしまったようだ。土砂に埋もれなかったのは不幸中の幸いと言うべきか… 「…痛っ!」身を起こそうとした彼女の体に激痛が走る。朦朧とする意識の中、痛みから自分の体のダメージを探る (頭に打撲…おそらく出血も。脊髄は異常なし、肋骨と内臓も…腕もよし)生来の打たれ強さのおかげで、土砂崩れに巻き込まれたわりにはダメージが少ない しかし右足の激痛は、最低でも骨にひびが入っていることを示していた 「先輩!大丈夫ですか!?」泣き顔の二宮が叫ぶ「…行きなさい」薄れる意識の中、鈴子は手を振った 「そんな…先輩を放って行けません!い、いまそっちに…」ガードレールをまたごうとした二宮に「来るなっ!」と一喝した 「これは命令だ!行け!任務を果たせ!」割れた頭に大声が響く、また意識が遠のいていく「…そんな…せんぱいぃ…」 そんな二宮に声をかける「大丈夫、ワタシは大丈夫だから…早く、助けを待っている人が…いるのよ」 一瞬の迷い、そして「…待っててください、すぐに迎えに来ます!」そう言い残して二宮は後ろを振り返り駆けだしていった
薄れゆく意識の中で、鈴子はぼぅっと空を見上げた (青いなぁ…そういやこんな風に空を見たのってずいぶん久しぶりだなぁ…) 入学して以来、イヤでイヤで仕方なかった毎日。空を見上げることも忘れて自由になる日をカウントダウンする毎日 それがこんなところで、こんな事態に巻き込まれて、やっと空を見上げることができたというのも皮肉な話だ…そう思って彼女は状況も考えずニヤリと笑った どうせ大した人生じゃない、ここで終わったところでどうって事はない、自分のことしか考えず生きてきた自分が人のために死ぬ…それも悪くないんじゃないか? (でも願わくは…)消える寸前の意識の中、彼女は思った(彼氏くらいは作りたかったなぁ) そして彼女は深い闇の中に沈んで…いくその時だった
パン 乾いた音と同時にほほに痛みが走る 思わず目を開けた彼女、そこには…「お、生きてたか」迷彩服を着た30がらみの男がそこに立っていた 頭に鉄帽を被り、襟の階級章は3等陸尉、胸の名札には14i-3Coの文字が見て取れた 「動けるか?ケガの具合はどうだ?」「あ、あの…あなたは?」「14連隊の先遣隊だ。間に合ってよかった」 「あ、あのっ!」鈴子は体を起こし、男の胸ぐらを掴んだ「この先の集落でっ…あのっ…」朦朧とした意識の中で、上手く言葉が出てこない そんな彼女の手を優しく握り、男は口を開いた「安心しろ、君の後輩から全て聞いた。集落には…ほれ」空を指さすその先には… 「…チヌーク」「そうだ、わざわざ明野から飛んできたんだ」双発の大型ヘリコプター、CH-47JAチヌークがその巨体に似合わない軽快な動きで集落に向かっている 「小隊長、担架を持ってきました」「よし、彼女を運んでくれ。恐らく右足を骨折している、慎重にな」男の部下が彼女を担架に乗せる 「よくやった、君は少し休め…」担架がふわりと浮く感覚を感じながら、彼女の意識は今度こそ闇の中に沈んでいった
彼女が目を覚ましたのは、オリーブドライ色で周りを埋め尽くされた自衛隊の天幕式救護施設だった 右足の単純骨折と頭を10針縫う裂傷、あとは擦り傷や打ち身など…「状況の割には軽傷だね」と処置をした医者も目を丸くしていた 教官が迎えに来るまで救護施設のベッドで休むことになった彼女、痛み止めを飲みぼぉっと暗い色の屋根を見る 「よ、元気?」と声をかけてきたのは、彼女を救出した14連隊先遣隊の小隊長だった 「あ、小隊長さん…」「頭に裂傷だって?あぁ、ここか」前髪の下に貼られてるガーゼを指さす 「顔に傷が残っちまったけど、まぁこれなら目立たないさ」そう言って笑う小隊長「嫁のもらい手に困ったら連絡しな。ウチの若いのをいくらでも紹介するから…何ならオレでもいいぜ、まだ独身だし」 「オジサンは対象外なんです」「…orz」痛み止めで意識が少しぼぉっとしているせいか、思わず本音をぶちまける彼女であった 「君の分隊は住民たちと一緒にチヌークで救出されたよ、海岸線を歩いてた連中も君らの教官に拾われたらしい」「じゃあみんな無事なんですね…良かった」安堵の表情を浮かべる鈴子 「君はいいヤツだな、それに優秀だ」感心したように小隊長が言う。その言葉を聞いて彼女は少し表情を曇らせた 「ん?どした」怪訝な顔をする小隊長「言いたいことがあるなら言いなよ、オレはしばらく時間あるから聞いてあげるよ」 「ワタシは…そんな褒められるような人間じゃないんです」弱々しい声が天幕に響く 「授業だって訓練だってテキトーだし、分隊の子たちと違って高い志があるわけでもないし…今回だってホントはメンドクサイな〜って思っちゃったし…」「…うん、それで?」 「今だって本音は『ケガでしばらく訓練休める〜』とか思っちゃってるんですよ、呆れるでしょ?」そう言って弱々しく笑った 何やら考え込む小隊長、そして胸ポケットから煙草を取り出し(吸っていい?)という風に振ってみせる (どうぞ)と彼女が目で合図すると、小隊長は煙草を一本くわえて火をつけた…そして一服付けると、彼女の方に顔を向けた
「オレはさ、人間の価値ってのは『踏ん張らなきゃいけないときに踏ん張れるかどうか』だと思うんだよね」紫煙が天幕の屋根に吸い込まれていく 「高い志?そんなもん無くったって踏ん張りゃいいのさ、今回の君のように。責任を回避しようと思えばできたはずだよ。『訓練中なんで〜』って言って逃げることもできたんだ それをしなかったのは何で?それは君が『踏ん張らなきゃいけない』って心のどこかで思ったからだよ」 「え、そう…なのかな?」キョトンとする彼女 「オレはね、陸曹の時にイラクに行ったんだ、警備中隊でね。その時に部隊が反米デモに巻き込まれてね…連中から見ればアメリカも日本も変わらんからね」当時を思い出すように顔を上げる小隊長 「あの時はもう少しで引き金を引くところだった…でも『ここで踏ん張らないといけない』そう思ってグッとこらえたのさ 正直言うと恐怖はあった、でも小隊長がしっかりした人でね…小隊のみんなも踏ん張った。だからこそ任務も達成できたし、オレも生きて帰ってこれたワケだ」そう言って彼はニヤリと笑った 「オレだってイラク行きでそんな高い志を持ってたワケじゃないよ。ぶっちゃけて言うと『危険手当でやっと待望のハーレーが買える!』とかって思ってたのさ」 「ハーレーって…似合わないです」「おぅ、ヒドいこと言うね」と顔をしかめる
「だいたいオレの入隊のきっかけなんかスゴイよ〜高校中退してフラフラ遊び歩いてた時に、道ばたで地連の人に声をかけられたのがきっかけなんだから 最初は免許を取ったら辞めるつもりだったのに、いつの間にか陸曹になってあっという間にコレさ」迷彩服の襟に付いている3等陸尉の階級章を指さす 「志なんて後付けでも、ぶっちゃけ無くってもいい。大事なのは踏ん張ることさ。オレもその時の小隊長に憧れて、部内幹部の試験を受けたんだから」そこまで話すと、すっかり短くなった煙草をくわえて一服する 「…ちょっとクサかったか?」と照れたように言う小隊長「…たばこ臭いです」そう言って鈴子は微笑んだ 「そりゃそうだ」と小隊長は携帯灰皿を取り出し、吸い殻を投げ入れた 「ま、成績は気にすんな。オレの幹部候補生学校での成績なんてひどかったんだから…試験で赤点取りまくってね」 「あ…ワタシと同じだ」「そうなのか?気が合うな俺たち」そう言って笑う2人であった 「小隊長、防女の教官さんが来ましたよ」部下が天幕まで教官を連れてきた 「お、やっと帰れるな。それじゃあな…」スッと立ち上がる小隊長、そして口を開いた 「胸を張って帰れ、君にはその資格がある」彼女の頭を一撫でして、小隊長は教官の方に向かった
教官に連れられて松葉杖を突いて、鈴子は天幕の外に出た。夕暮れの空に明るい照明が灯る…ライフラインの復旧がもう始まっているようだ 門前町にある小学校の校庭は、陸上自衛隊の各部隊が続々と集まっていた。給水車、炊事車、野外入浴施設、衛生救護施設等…避難救援活動は一段落して、明日から本格的な被災地の支援が始まるらしい 「こっちだ、相楽」教官に連れられて防女から来たアンビ(救急車)に向かう彼女 ふと立ち止まり、校庭を見回す。そこでは多くの隊員たちが忙しそうに動き回り、半ば魂の抜けたような被災者たちがぼうっと空を見上げていた そんな光景を見て、さっきの小隊長の言葉を思い出す(踏ん張ること…か) 多くの人が毎日、何かをあきらめたり何かを踏ん張ったりする。昨日までもそうだった、そして被災した今日も、そして復興に向けて歩き出す明日からも… そしてここぞというときに踏ん張れる事が大事なんだ、と彼女は思う。そして今日の自分は逃げなかった、踏ん張った… 胸に高揚感があふれ、彼女は松葉杖を持つ両手に力を入れた やる気の無さが急に改善されるわけではない、成績だって急によくなるわけではない、除隊の時を夢見る日々だって変わらない しかし今日は、今日くらいは…無事だった左足に力を込めて上体を起こす 胸を張ってしっかり前を見据えて、彼女は歩き始めた 〜完〜
中越沖地震で吹っ飛んだ感がありますが、今年の三月に発生した能登半島地震を題材にしてみました 前スレの最後の方で悪役になってもらった普通科だけど、オレ自身が普通科出身なので名誉挽回させてもらいました 昔、某災害派遣で連隊の先遣隊要員として被災直後の現場地域に入ったことがあります その時に感じたのが迷彩服の、そして自衛隊の存在の重さです ぶっちゃけ災害発生直後の段階では、一部の部隊を除き自衛隊にできることは限られています それでもOD色の車両が被災現場に到着し、迷彩服の隊員が姿を見せる…その事実だけでも「国はあなた達を見捨てない」という強力なメッセージとなりうるのです そして迷彩服を着る限りはベテラン准尉も新兵も関係なし、被災者から向けられる視線にまだペーペーだったオレはえらく緊張したもんです 今回のSSはそんな経験を元に書いてみました …って、自分語りキモいですねorz つ〜か別の話題で盛り上がってるときにSS投下なんてして、オレも空気読めてないよなぁ…ゴメンよ 時間がなかったもんで、勘弁してくださいo...rz
GJです! にしてもこのスレ元本職さんまでいるのかw広いなあ
605 :
585 :2007/10/01(月) 05:58:53 ID:???
GJです。 途中に書き込みいれてしまいすいません。 それと、こういうリアル防女の話を待っていました。 次回作も期待しております。
>>590 一学年は百人ですよ。
人気の無い/予算の乏しい専攻は学生より教官・助教の方が
多かったりする
(でもって、高度人材に鍛え上げられる訳だ)
おお、GJ
609 :
304 :2007/10/01(月) 21:21:52 ID:???
>>603 GJです
私の提案した防災がらみの話、よくできています
願わくば石川県出身の白峰姉妹も出て欲しかったです
そういえば上のほうにあった白峰姉妹の住んでいた町で
秋祭りに防女の装備を展示したり、妹のアヤが展示降下する話があるが
鈴子の奮闘のおかげと復興の一助にとその話が出てきたのかもしれない
(白峰姉妹の住んでいた町も過疎地、たぶん震源地に近いと思う)
>>566 俺は秩父より富士山麓に場所を移して考えたほうがよいと思う
かぐや姫ネタも使える
例えば
なぞの金属を演習中に拾った強襲科学生、数時間後なぞの高熱を発し倒れる。
一方、同級生が防女図書館で文献を調べたところ、
旧軍部も調査をしたが調査員全員がなぞの高熱で死んでいた。
さらに現地の人はかぐや姫の残したものと言い伝えられていた。
その金属のエネルギーを悪用すると世界が滅ぶとされているものである。
これを悪用しようとする組織と防女の攻防が始まる
そして、例の学生の体に異変が、彼女こそ伝説のかぐや姫の化身だった
そういえば大量SS投入氏の作品に月の女神ルナから名前をとったと思われる
琉奈という子出ているから、この子を使ってもよいのではないか
>>610 なんだかスプリガンっぽくなってきたな
そういや富士山はかぐや姫の話に出てきてたな
612 :
名無し三等兵 :2007/10/02(火) 00:03:54 ID:RzP0HfrZ
返事無しか。 執拗に大量SS投下を叩いていた奴の正体は、 荒らしだったようだな。
大量投下を叩いたのはスレの総意だったのでは? また、スレが荒れるからこれ以上の書き込みはしませんけど
614 :
555 :2007/10/02(火) 07:05:16 ID:jrcaxbEL
>610 秩父山中にこだわる理由は 1943年1月 冬の帝都の空を脅かす発光する飛行物体が連夜現れた 連日の帝都蹂躙に危機感を持った帝国陸海軍は総力を もってこれを排除するため 1.高角砲の飽和射撃 2.戦艦主砲による「物理的」攻撃 を実施し、飛行物体は秩父山中に墜落した 墜落した飛行物体を回収するため、「特に」指名された 近衛第二師団伊集院忍大佐率いる中隊と、海軍陸戦隊 小隊が雪の秩父山中に向かったが… はいはい…どっかの小説の設定のパクリです
・・・と、次期コミケで刊行予定の防女もの同人の設定が進んでおります。 防女学生 「本当にキモイなこいつら」
>>615 まぁまぁ、カリカリしない
スレ住民の一部が、最近ちょっとピリピリしてるな
617 :
名無し三等兵 :2007/10/02(火) 16:20:02 ID:TZybhl1l
膨大も女性が増えているからな作る意味はないと思う。
防女学生に彼氏がいない、カレシがいないとネタにされているが 基本的に男社会の自衛隊で、現役防女学生が彼女と言うほうが 色々問題を発生させたり引きずったりする。 とりあえず、三年生くらいまでは体育会系芋ねーちゃん’sと思って間違い無いが 防女カリキュラムで育成された一年生、もしくは個人差はあるが二年生後期あたりから 芋虫が蝶になるように外見が脱皮する訳で、ただでなくても「現役女子校生」と交際しているだけで 世間や隊内の目が厳しく、内緒でこっそりがデフォルトであるのが偶にデートしたりすると いわゆる「悪目立ち」する訳で。 彼女が現役防女生と言うだけで、ステータスでもあるが、オトコとオンナであるからして 別れたり、振られたり、捨てられたり自然消滅以外に関係が壊れることもある。 そして、防女学生のほとんどが卒業後、自衛隊に進むわけであって、「現場」ではない 「内勤」で、分かれた二人が上司と部下なんて関係になった暁には・・・・・ ま、色々あるのよ
619 :
名無し三等兵 :2007/10/02(火) 21:24:53 ID:ehKpzWgT
>>615 このスレはお前の私物ではない
そういえば大量SS投入氏にも同じこと言っていたな
620 :
名無し三等兵 :2007/10/02(火) 21:28:09 ID:Ll6k8oJs
>>603 GJ!いいじゃん、さわやかじゃないですか〜!
こういう青春っぽいSSも書いてみたいもんだなあ。
>>614 2を実施したら海岸線か海上に落ちるはず
>>610 上のほうのスレを読むと
琉奈は満月の日に桟橋に捨てられたとか
降下班の(琉奈はさつきたちと降下訓練を受ける話がある)展示降下衣装が
天女をモチーフしているなどかぐや姫ネタに使えそうな設定がある
もっともやりすぎるとセーラームーンになってしまう危険性もあるが
(劇場映画、実写、ミュージカルでかぐや姫ネタを使っている)
>>617 少子化で自衛隊の定員が減らされる可能性があるので
逆に中学・高校時代から囲い込みをする必要がある
よってこのタイプの学校は必要になってくる
今週末は学園祭 今頃準備に忙しいと思う 毎年恒例の固定翼飛行隊の展示飛行(T-4) 音楽科の演奏、カラーガード、観閲パレード、 展示降下(さつきの初恋話に出てくる)が実施される 誰かSS投入希望 ついでにリクルーターのSSも希望
>>623 学祭モノは構想あるんだけど、書く時間がなくてね…
リクルーターはどんな話になるかな?
小生は、一年生の成績の良いのがそろそろ開始している 単独踏破演習(卒業認定試験)のSSを希望しますな。 ・・・・卒業できるまで、駄目→再訓練→再挑戦→駄目→地獄の再訓練・・・・ と、卒業単位修得と併行してラインを突破するまでやらされるから 卒業が5月と言うのが偶に出るんだよなぁ・・・
626 :
名無し三等兵 :2007/10/02(火) 23:01:51 ID:RzP0HfrZ
>>615 いちいち他人の作品にケチをつけないで。
言いたいことがあったら丁寧に「意見」として言うべきであり、
偉そうに説教とかは、しばらく止めましょうか。
628 :
555 :2007/10/03(水) 07:42:05 ID:si1KaD3f
>621 1.はエサ 2.が本命 位置的には横須賀から外洋に出て、海側から陸側に向かって 徹甲弾(あたれぇ〜) です。いや…無理があるのはわかるんだけど… どうやって墜とせると思います?できれば「秩父山中」に…
ブスが集まったらどうするんだ?
>>628 宇宙戦艦ヤマト第一話のゆきかぜみたいに無理矢理落下させるしか無いのでは?
いっそのこと、「翼端に装備したムラマサ・ブレードでクリティカルヒット」くらいのネタ
で笑いを取る方向にするとか・・・・・・
954 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/07/16(月) 11:55:04 ID:RDH1AyRO メイド科とかで、シンジケートの情報を本人自覚無しに握って 女子少年院に入った輩から情報を引き出す為に、法務省経由の依頼で 適当な罪状を捏造して潜入するのとかもいたりして。 でもって、メイド科だから強襲科と違いカバーストーリが 「家出して援交相手を探してホテルへ行って金だけ奪って逃げてた」という 一見おとなしめの少女。 身の上話で防女では珍しくもない悲惨な幼少時の境遇を語って それなりに受け入れられて・・・・ でも、任務を果たしたら二度と彼女らとは会うことは無い。 これが、できる精神力があるからメイド科(諜報・防諜課程専攻所属)学生 なのであって。
632 :
名無し三等兵 :2007/10/03(水) 18:21:17 ID:uXqN1AYa
882 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2007/06/01(金) 02:20:16 ID:v9LVjHO7 自衛隊の海外活動や、陸自にこの前創設された「陸軍情報部」等への 人材育成テストとして、中東の某国のとある親日的部族へ語学・文化研修に 行った1年生。 が、研修終盤、部族の男達が近隣部族とのいざこざで不在時に 原理派テロリストを中核とした隣国からの武装難民の攻撃を受け、 その際残っているのは自分も含めて女と子供と老人だけ。 その中で、先頭に立って防衛戦を行い、男共が戻るまで一人の死者も捕虜も出さずに なんとかち持ちこたえ近隣はもとより、その国で一番有名な日本人となった某学生。 族長から直々に「嫁に来い」と言われ、また話を聞いたその国の王族からも 大歓待を受け、色々帰りにくくなったのをなんとか日本に帰還したのだが・・・・ かの国の大使館から何度か拉致寸前の強引な招待をうけたそうな。 ちなみに、家柄は旗本の家系で実家がある田舎の倉には 徳川家康からの手紙(ただ、直筆ではなく右筆である)とか 葵の紋が入ったお下げ渡しの短剣とかが残っており 「由緒正しいサムライの家系」であることが知れ渡ってから ますます、メンドクサイことになりつつある。 ちなみに、本邦外務省はこの兼について自国民である彼女を 全く護ろうとはせず、産油国であるかの国の部族長・・・もしくは王族に 日本人が輿入れすることを積極的に期待している節があり かといって、習得した語学と習俗とネームヴァリューを捨てるのも勿体なく・・・・ とりあえず、宗教がイスラムではなく神道であるため・・・で乗りきろうと画策中である。
↑ この二つのネタに興味があるSS書きさんいますか?
635 :
555 :2007/10/03(水) 21:26:21 ID:si1KaD3f
え〜、某小説のパクリです 1943年に秩父山中にUFOが墜っこちた というところだけが設定してあります ど〜やって墜としたかがわからんのです 当然、どうなったかも…
もしかしたら、佐藤御大? そのネタでドイツ軍もの一作かいてるし
単純に、他の所だと機密保持がやり難いからでは? 変に絶海の孤島を選ぶと他国の潜水艦やら水上機やらが集って来るw その辺、当時の秩父山中なら憲兵隊投入で十分でしょうし、手傷を負わせる可能性も帝都近郊の防空隊が一番堅そうだしね。
しかも東京からの交通路が荒川沿いか正丸峠越えぐらいでどん詰まりだから、立地の設定としては良さそうだな。
UFOとかでなくて、古代のオカルトとかじゃ駄目なのか? ・・・いやね、コンビニで妖怪ハンターの復刻版買っちゃって。 稗田礼次郎先生 マンセー!
>>639 > UFOとかでなくて、古代のオカルトとかじゃ駄目なのか?
パクれないジャンwww
641 :
555 :2007/10/04(木) 12:33:56 ID:???
それでは投下! 書物は内側に常に謎を内包している。防女資料館所蔵の資料もそ の例に漏れない。 所蔵資料の多くは、軍人の配偶者、遺族から提供を受けたものや、 疎開資料で構成されており、当事者の視点ではなく、いわゆる銃後 からの記録が主である。 防女発足当時には小振りの書架2つにきっちり入る程度であったこ れらの資料は、年を経るごとにその量を増やしつつある。 特にここ10年間で寄贈される資料が一気に増えてきた。恐らく遺族 の高齢化や、核家族化で資料を引き継ぐ者が居なくなり、女子校なら… と防女への寄贈を申し出る者が多いのであろう。 市ヶ谷で「防女文書」と呼称されているこれらの資料は職業軍人、 特に士官の配偶者の遺したものが多い。彼女達は高等教育を受けて いる者が多く、日記や雑記、備忘録、果ては家計簿の隅に書き込ま れた記録は、当時の大日本帝国軍人の置かれている状況を別角度か ら間接的に伺い知ることができ、実に興味深いものがある。 ※奥方に「後ろめたいこと」があったらそれを隠すために「職業 上の秘密」をホイホイ話しちゃうんじゃないだろうか?(某長官な んかは馴染みの芸者に大作戦をバラしてたもんな) 資料の中には配偶者の「おいた」を嘆くものも多く存在する。 防女資料の全精査が完了し、公開されたとなると、靖国に眠って いる陸海軍上層部のおエライさん達が真っ青になって飛び出てきそ うなネタ満載であるさえ言われている ちなみに「防女資料」は門外不出。そのため、特別閲覧に防女へ 訪れる防衛庁、公安、警視庁、外務省情報部門職員も多い(当然、 特別閲覧証はプラチナチケットと化しているが…)
642 :
555 :2007/10/04(木) 12:37:18 ID:???
さて、前置きはおいといて 現代の諜報活動の大半は「周知の事実から機密の核心を探り出す」 ことに費やされる。 取るに足らない事実からとんでもない機密を推論する「メタ推論」 (「風が吹けば桶屋が儲かる」推論)は情報を分析・処理する人間の センスと想像力の鍛錬に大きく依存する。 1秒間に数百万回の演算をするコンピュータも人間の勘には遠く及 ばない。1980年代から人工知能・脳神経連結モデル等を使用し、「勘」 を電子化しようとする試みが各国の研究機関で行われているが、未 だ(公式には)人間の推論を代替するシステムが誕生したという話 は耳にしない。 諜報に従事する人間にとって、この推論を鍛えるのは最も基本的 な事柄であり、防女においても推論演習は防諜科の必須の科目となっ ている しかしながら、特別な場合を除いて推論の鍛錬に現在進行中の現 象を用いられることはない。なぜなら推論結果を確認する手段がな いからである。 例えば、「某国の将軍は糖尿である」という推論結果を得たとし て、それを確認する手段があるだろうか?まさか、電話して聞く訳 にもゆくまい… 防女諜報科推論演習の推論基は防女資料館の資料に限定されている。 所蔵資料を元に推論を行い、補足情報で推論を補強した結果をレポー ト提出、それが史実とどの程度合致してるかで推論の技量を評価す るのである(某掲示板の「妄想」とは根本的に異なるのだ!)
643 :
555 :2007/10/04(木) 12:40:23 ID:???
比較的長期の推論演習(3週間。学外調査あり)の準備を行うべく、 諜報科2号生中沢瑞穂と中沢瑞樹は推論演習の基礎資料を選定すべ く資料館で大量の資料と格闘していた。 「うぇ〜!文語調と、カタカナばっかじゃん!推論する前に脳みそ ぜ〜んぶ使っちゃうわぁ〜」と、瑞穂 「口語調プラス平仮名なんて資料は先輩方が全部使っちゃってるの よね…残ってるヤツもダンナの悪口か、金がない!ばっかだし…マ ジ読みしたら鬱方面に逝っちゃいそう」と、瑞樹 「う゛ぁ〜!やっぱダメだ!文語調とカタカナには耐えられん!」 頭をかきむしった瑞穂は何かを決意した表情で、資料館カウンタ (図書室と共用)に恐る恐る近づき、図書台帳の整理をしていた委 員長に話しかけた。 「あのぉ〜…最近寄贈された資料に口語調ひらがなって資料ってあ りませんでしょうか…いやぁ〜なければいいんですけどぉ〜」 ずり落ちかけたメガネ(それとも遠視なのか)を左手中指を立て て直す(おお、露口茂が演じる中年刑事のクセだ!)と委員長は瑞 穂の目をじっと見つめた。
644 :
555 :2007/10/04(木) 12:44:17 ID:???
瑞穂はこういうシチュエーションには慣れていない。この世に生 まれ出て以来(いや、生まれる前からか?)常に数を頼みに(と言っ ても瑞樹と2人だが)いろいろやってきたので一対一でのコミュニ ケーションが著しく苦手なのである。特に相手が自分よりも格上だ ともぉ〜大変。 「いや…そのぉ〜あのぉ〜…ははは…あったら嬉しいかなぁ〜と…はい…」 委員長は冷ややかに言った 「中沢さん、都合の良い情報を選択するというのは根本的に間違っ てるんじゃないですか?」 「あ〜…はい…」 「何の意味すら持たないと思われる情報から何かを導き出すのが推 論演習の目的のはずですよ」 「す…すんません…中沢瑞穂2号生、カタカナと格闘して参りますっ!」 「ちょっとお待ちなさい!」 回れ右をして駆け足で逃げだそうする瑞穂の背中に声をかけ、委 員長はカウンタ横に積んであった樹脂製コンテナから数冊のノート を取り出した。 「これを…推論演習の大半を文語調カタカナ文書の解読に費やすの も問題があるでしょうから。先月寄贈を受けた日記です。珍しく ノートに万年筆で書かれてますよ。文語体だけどかな表記ですから 読みやすいでしょう」 「あ、アリガトゴザイマスぅ〜」(ToT) ああ!一刻も早くここを去りたい! ノートを押し頂くように受 け取り、ダッシュしようとする瑞穂に 「中沢さん」 「はぃ〜!!!!」 「それは未整理資料なので、一時持ち出し票に記入するようにして ください」 「…」
645 :
555 :2007/10/04(木) 12:47:28 ID:???
再び資料館デスク 額を寄せ合うようにボソボソ話す2人(遠目に見ると鏡に額を当てて いるように見えるぞ!) 「何でこんなモン借りてきたのよ…」 「だって…委員長苦手だもん…」 「私だってそうよ…返してきなさいよぉ…」 「ヤだよぉ〜それに貸出票記入しちゃったから、これを推論テーマに 据えるしかないじゃん…テーマの変更は減点対象になるよぉ〜 絶対、 教官に報告されるよ…」 「ほーちゃんは外面いいんだから…もぉ…『伊集院大佐殿行状記』 か…題名だけでアレよね…亭主の悪口がクドクドネチネチ書かれて る様な気がする…」 「ますます鬱になりそう…」 2人は同時にため息をつき、ノートを開き読み始めた
646 :
555 :2007/10/04(木) 12:50:41 ID:???
(一時間後) き「は…ハマった…」 ほ「なんつ〜か、読んでて恥ずかしくなる様な日記じゃん」 き「悪口書いてっけど、どう読んでもノロケ日記よね」 ほ「うわぁ〜「旦那様に紅花(べにばな)をいただく」昭和20年… ダンナいくつなんだよ!(答え44歳)」 き「こんな事リアルにやる日本人が居たのね…ていうか、焼け野原 の東京のどこで花なんて都合したんだろ?」 瑞樹は演習用端末を立ち上げた。 「推論演習」に関する検索についてはフィルタやブロックはかけら れていない。そのため悪名高い某匿名掲示板にもアクセス可能。当 然エロサイトも見放題…脱線… 必要とあれば、防衛省のDサーチ(エシュロンの日本版である)も 限定付きではあるが使用できるのだ。 き「おっ!インターネットにWiki立ってる!結構有名人みたい」※1 ほ「どれどれ…うほっ!いい男! つ〜か、何で若い頃の写真しか 掲載されてないの?」 き「う〜ん、伊集院大佐って奥様からみると理想が服着て歩いてる みたいな人みたいなんだけどなんか思いっきり裏の顔があるみたい ねぇ〜」 ほ「近衛生活20年、ロシアより愛を込めて、真夜中は別の顔ぉ〜とか?」 き「アンタ知ってるコピー適当につなぎ合わせてるでしょ?」 ほ「あ…わかるぅ?」 ダイジョウブカ?キミタチ…
647 :
555 :2007/10/04(木) 12:53:46 ID:???
き「で、伊集院大佐って何者だと思う?」 ほ「あてずっぽでいいかぁ?」 き「思いつきで結構!」思いつく限りを書き並べるのよ!」 ほ「んじゃ、書き出してみよ?」 ほ「質問!ガッコ出て、いきなりシベリア送りにされて、帰ってき たら近衛生活20年。半月間臨時師団長を務めてそのまんま予備役。 でも政財界から頼りにされてた愛妻家の伊集院大佐殿って何者でし ょうか?」 ・大正天皇の隠し子 ・必殺仕事人 ・神器の管理人 ・皇居の備品 ・天皇陛下のダブルオーセブン ・ソ連の二重スパイ ・ゲートキーパ ・2ちゃんねる記者 ・陰陽師 ・遊星からの物体X ・お庭番の末裔 き「…随分お気楽なコト書いてくれるわね…」 ほ「きーちゃんだって、「2ちゃんの記者」はないでしょ…」 …彼女たちの将来は暗い…
648 :
555 :2007/10/04(木) 12:56:53 ID:???
※1 伊集院 忍(いじゅういん しのぶ) 1901年(明治34年)-1977年(昭和52年) は日本の華族、泥日本帝国陸軍軍人、実業家 生涯 伊集院は、東京都の華族の家に生まれ、旧第一中学校、陸軍幼年 学校を経て、陸軍士官学校33期を卒業。大正7年(1918年)陸軍士官 候補生として近衛師団に入隊直後、シベリアに近衛将校ながら出兵 する。乱戦で行方不明となり、戦死扱いとなるも、後日ロシア亡命 貴族と共に飛行船で帰国を果たし、 「英雄空カラ凱旋ス」と大きく取り上げられる。 特定の軍閥に属さず、また、任官以来大規模な異動がなく実に20年 余りの期間、近衛師団に在籍している。 大佐に昇進した直後の昭和18年1月13日〜昭和18年1月31日まで特 命を受け、陸軍近衛師団臨時第二師団長を勤めた後、予備役となり 軍を退いている。 20年余りの近衛在籍、臨時とはいえ、わずか半月間近衛師団長の 任という点でも伊集院の軍歴は、謎が多い。 退役後は近衛時代の人脈と、政治的に中立であった事を評価され てか、企業、商社の役員、相談役などを歴任した。 エピソード 柔らかな物腰と、実直な態度が同世代の昭和天皇のお気に入りで あったらしい。侍従長の日記には、天皇の宮城内散策時に「偶然」 伊集院と出くわせ、その場で談笑することが「しばしば」あったと書かれ ている
なんか微妙でね? なにはともあれ、乙
いや〜オレは面白いと思うよ GJ! まぁどうなるかは続き次第かな?
651 :
555 :2007/10/04(木) 18:08:25 ID:???
ほ「2ちゃんの記者はおいといて、大佐が何らかの諜報活動に携わ っていたってのはアリなんじゃないの?」 き「私たちの大先輩ってコトね。士官学校出てすぐにシベリア送り ってことは先祖代々由緒正しい裏家業の方なのかなぁ〜」 ほ「シベリアくんだりまで何しに行ったのか?」 き「飛行船で戻ってくるなんて派手よね〜防諜関係者ならフツーこっ そりみじめったらしく帰国だよね」 ほ「MI6のおっさんは派手だけど…アレは映画だからね…」 き「戦後は商社の相談役とか顧問をやってるけど、人徳だけじゃあ そこまでいかないんじゃないのかな?それも敵対する商社を渡り歩 いているし…」 ほ「そ〜なると全く別人みたいじゃん」 き「亡くなった時の新聞を調べてみると、詳しい略歴(おいおい、 矛盾してるぞ)がわかるかもね」 ほ「面倒だからD−サーチを使おうか?」 き「かまわないけど、絶対向こうからモニタされてるよ?」 ほ「いいんじゃないの?女学生が退役軍人の経歴調査をしてる程度 のノリで」 き「んじゃ、検索。検索語は『伊集院忍』っと…」
652 :
555 :2007/10/04(木) 18:13:45 ID:???
−同時刻 東京 市ヶ谷− 「アクセスログがアラームを吐いてます。防女のアクセスですね」 陸上自衛隊情報本部山本彩香二尉はディスプレイに表示されたア クセスログ−防衛省Dサーチ(エシュロンの日本版)に問題ありと (独自に)判断されたアクセスの記録を眺めながら上司の内海二佐 に報告した。 勘違い女優が馬鹿をやって、泣いて謝ったものの後の祭りみたい な内容が毒々しく書かれているスポーツ誌紙面を彩香の側に向け (ど〜せ、彼が見ているのはポルノ小説かヌードグラビアだ) 内海二佐は答えた。 「カワイイお嬢ちゃんの集団ね。で、何を調べてんのかな?」 『カワイイおぢょうちゃん』…妙に引っかかる… 「この時期は防女の演習時期ですからね。内容的にはまぁ、自由研 究といったところでしょうか」と彩香 「自由研究のネタに、限定的とはいえDサーチを使われるのは困り もんだね。昨年は『いせ』とか『しょうかく』なんて、海自幕僚が 見たら顔色変えそうな激ヤバな検索語があったしね…レポートを 市ヶ谷にもまわしてくんないかなぁ〜ボク達の仕事も楽になるかも しれないしぃ〜ま、若者のピチピチな感性に触れるのも悪くはあり ませんねぇ〜」
653 :
555 :2007/10/04(木) 18:16:25 ID:???
−市ヶ谷(2)− 「ヲヤヂ出てますよ室長!それに仕事が楽になったらたちまち私た ちは窓際族です。まぁ、十分窓際なのでこのまま行くとベランダ 族でしょうかね?再就職って厳しいのかな…」 「ここにはベランダがないから、地面に真っ逆さまで人生終わりだね。 彼女達は我々の力強い助っ人か、はたまた商売敵か…ってか… あ〜あ、退官までに可愛らしいお嬢ちゃん達に囲まれて内海室長様ぁ〜 なんて言われてみたいなぁボク…」 「あからさまにセクハラですわ」 「彩香君?セクハラなどという低俗マスコミの造語なぞ使うべきで はありませんよ」 「あら?『髪型変えたの?』で十分セクハラ扱いされるご時世ですよ。 若い娘ならもっと過激ですわ」 「いやぁ〜彩香君が若い娘じゃなくてよかったぁ〜で、何を検索し てんのかな?」 「(このクソオヤジ…)え〜、検索語のトップは『伊集院忍・秩父事件』 ですね…」 「伊集院忍…第二秩父事件…」 内海の目が細くなった。
654 :
555 :2007/10/04(木) 18:19:49 ID:???
−市ヶ谷(3)− 数分後。自ら検索ログのチェックを終えた内海はディスプレイか ら目を離し、彩香に顔を向けた。 「山本二尉、たった今からキミに3週間の休暇を命じる。悪いが監 視付きだ。」 「自宅謹慎せよと?」 「いや、行動は自由だ。ただし、知らないおじさんにはついて行か ないように」 (同業他社も動くってことね)彩香はそう判断した。 内海は受話器を取り上げ 「ああ、交換?検察庁の草波検事正に繋いでくれ。秘話扱いだ」 と告げ、受話器を戻すと、再び彩香に顔を向け小さくため息をつい て言った。 「ああ…すまんな…重要事項なんだ…馬鹿話につきあってくれる部 下を失うわけにはいかんのねで…くれぐれも自重してくれたまえ…」 「はっ、山本二尉。これより3週間の休暇に入ります」 彩香は敬礼し、踵を返して入り口のドアに向かった。 と、彩香の背中に内海の声が飛んだ。 「私にも何を意味するのかわからん。口頭での申し送り事項なんでね…」 それで十分であった。内海は彩香に絶対の信頼をおいていると言外に 告げたからである。 廊下に出て更衣室に向かう途中、彩香はそっと心の中でつぶやいた 「どうやら、とんでもないものに首を突っ込こみかけているみたいね…我が後輩達は…」
655 :
名無し三等兵 :2007/10/04(木) 20:58:17 ID:WRhL92Pt
乙 この話に出てくる中沢瑞樹と中沢瑞穂は双子ですね そういう私もSSを書きたくなってしまった
姉妹や兄妹や姉弟はいても、双子ってのは初めて出てきたな あ〜それと無粋なツッコミを一つ 「陸上自衛隊情報本部」ではなく「防衛省情報本部」なんです
で、この双子は一卵性かね?それとも二卵性? しっかし、機密情報を学生レベルで閲覧できるとゆーのはどーかと思う。 偽装日本人を防女に入学・スリーパーとしている国がありそうだ・・・・
658 :
555 :2007/10/04(木) 21:46:47 ID:???
>657 設定的には一卵性です 一卵性双生児は「一緒に育てる(まぁ、普通はそうです)」と お互いに「補間」しあう傾向があります(これホント) 機密情報は「限定つきで…」公開されるってコトで… …本筋(秩父山中)にはいつ到達できるんだろう… 不安になってきました…
660 :
555 :2007/10/04(木) 22:39:10 ID:???
>656 ご指摘感謝
662 :
555 :2007/10/05(金) 07:44:14 ID:???
おまけ −同時刻 防女近辺の路上− −防女近辺の路上− 狭い路地裏に黒塗りの高級車が音もなく止まると、後部ドアから 高級車におよそ似つかわしくない、カーキ色のくたびれた作業着に 身を包んだ初老の男性が降り立った 「大臣、お気を付けて」 「…」 左胸が不自然に膨らんだ黒いスーツの男性達が周囲を警戒する中 男は護衛の男性に無言で頷くと、ピンと伸ばしていた背筋を丸め、 防女に向け歩き出した。 通用門で守衛のチェックを受け構内の石畳の上をトボトボと事務 棟に向かって歩き始めた男は、不意に足を止めゆっくりと防女構内 を見渡してつぶやいた 「防女か…何もかも皆懐かしい…」
663 :
555 :2007/10/05(金) 18:28:19 ID:???
662の続き タイトルは「ある男の帰還(2)」 防女構内の石畳を事務棟に向けて歩を進めていると、不本意なが らここを去らざえるを得なかったあの時の出来事がフラッシュバッ クした。…辛かった… 「3年か…随分昔の様な気がする…」 晴れ渡った秋空を見上げると3年の月日が一気に男にのしかかり、 雲一つ無い晴れ上がった空霞がかかった。
664 :
名無し三等兵 :2007/10/05(金) 18:31:30 ID:8wdcoBau
「ある男の帰還(3)」 と、その時 「よっ!おっさん!ひさしぶり!病気だったんだってな!死んだかと 思ったぜ!トシとると身体がゆ〜こときかなくなるらしいから、 気ぃ〜つけろよ!」 男を見かけた1人の両用科生徒が隊列から離れて駆け寄ると男の肩 をバンバンと叩いた。見覚えがある…変わるものだ…随分と逞しく なった… 「なんだ?泣いてんのか?年寄りは涙もろくって駄目だなぁ〜。 ほれ、コイツで拭きな」 彼女は戦闘服の尻ポケットからヨレヨレになった迷彩模様の ティッシュを取り出す取り出し、男に押しつけると娘は 「わりぃ〜今から演習なんだ。また後でな!そうそう、1階靴箱の ヒンジがヘタれてっから交換しといてくれよな!」 と言い残すと元気に隊列に戻っていった
665 :
555 :2007/10/05(金) 18:34:40 ID:???
「ある男の帰還(4)」 男はしばし呆然としていたが、やがて自分に言い聞かせるように 数度頷きつぶやいた 「いや、何も変わっていない…」 「…私は…還ってきた…」 満足そうな笑みを浮かべ、少し傾き掛けた秋の日差しを浴びながら 男は再び事務棟にむけてトボトボと歩き始めた 「…靴箱の修理をせんとな…くんくん…」
え・・・・? 初代三人娘であるところの、委員長、やくざっ娘、軍人娘って両用だっけ? と、いうよりこの娘たちは、別課程が良いと思うんだが・・・・ 作者さん帰ってこないかなぁ・・・・
667 :
555 :2007/10/05(金) 19:59:44 ID:???
>666 キャラ設定が訳ワカメなので可能な限りカブらない 様にしてるんですが… 資料館の司書が一番怪しいところではあります 両用ってキャンパス別でしたっけ?
初代スレ
643 名前: 名無し三等兵 投稿日: 03/09/10 23:41 ID:8/LLqMqj
>>623 >>625 明治時代から代々職業軍人だったという無口な少女と
(進路は軍人以外に許されていなし考えていない)
父親の職業がヤクザの組長というのに反発して入学した少女と
(離婚した母親は再婚しており、行き場所がなかった)
両親と死別し、育ててくれた祖母が生きているうちに報いたくて入学した少女
(とてつもなく頭がよく、真面目な委員長タイプ) が、
同じ班に割り振られ、これから6年全てが共同責任、踏破訓練もこの三人で・・
というLaLaで新連載になりそうな設定はどうでしょう
・・・4年前の設定だが古くないなぁ
>>666 おう、ナツカシス!!
両用科の設定が出たのがこの初代三人娘の少し後だったような
気がするが。
670 :
579 :2007/10/05(金) 23:15:08 ID:r7b3Fzx4
>>582 >>人によってどういう設定を使うかは、その人任せでいいんではなかろーか
>>場合によってはオカルトも(俺も書いたし)魔法少女もありだと思うな
いや〜、全くそのとおりです。
なんかぐちゃぐちゃ書いてしまったが、
リアリティという言葉に過剰反応してしまったようだ。
現実的にはありえなくとも、SSとして楽しめればいいわけでね。
魔法少女もうまく描けていれば充分なリアリティを持ちますからなあ。
というわけで、貴官のSSを楽しませていただきました。GJ!
へ?
防女で魔法少女・・・・ 喪前、なのはってね? ただ、過去スレに投稿されてた「山の怖い話」は好きなんだよなぁ。 ああいった怪談を読みたいですが、魔法少女か・・・・ う〜ん・・・・ 荒らしと違うと思うのでコメントしずらい
>>672 荒らしとは違っても、自分好みのSSを書く為に確信犯的に誤解してる可能性も有る。
ただの馬鹿だろ。
>>662 何の話かと思えば
ゲル長官(今は大臣か)の話なのね
677 :
名無し三等兵 :2007/10/06(土) 14:58:12 ID:IN8t2+E1
>>667 キャンパスは別です
過去の話にそういう描写が出ています
>>666 やくざ娘は
>>585 の通り、地震に遭遇して奮戦した相楽鈴子
委員長は諜報科に所属している、姓は橘(1号生)
きゃっとふぁいとや白峰姉妹メインの秋祭りの話に登場している
橘みゆきが該当すると思われる
推測だが、地震発生時にやくざ娘たちが奮戦し、白峰姉や委員長、憲兵隊長など
1号生が被災地を励ますために(ちなみそこは白峰姉妹の出身地でもあった)
展示装備(90式戦車やUH−60)、訓練展示(白峰妹たちの展示降下)、
ガレー船試乗、露店(メイド喫茶)など防女の学園祭の延長というかたちで
協力したのだろう(たぶん、防女へ地元から感謝されたお返しだろう)
>>623 今頃、さつきたちは天女装束で展示降下をしているはず
初恋の彼氏もきっといるはず
過去スレを見て気がついたのだが
ディーナ(ディアーヌシュカ)は
月の女神のダイアナから名前がついている
というと
>>610 や
>>621 のようにルナから名前がついた
琉奈同様かぐや姫ネタのSSで使えそうな気がする
>>678 委員長の下の名前は静乃となっていました
別人と考えたほうがよいのかもしれない
684 :
555 :2007/10/08(月) 09:35:15 ID:???
本編に直接関係ない裏設定やサイドストーリーが多くなりすぎました。 続編投下(するかどうかも含めて)考慮中です。 で、 SSって「ショートストーリー」の略ですよね? 「おまけ(ある男の帰還)」まで入れると投下数が15になってるの でこれ以上投下してもよいものかと…
685 :
名無し三等兵 :2007/10/08(月) 10:05:38 ID:eTMpwDCl
魔法少女をやりたいなら別スレ建ててやってくれ・・・
>>683 つーか、あまりに非現実的すぎてここじゃ合わん。
>>684 気にせずやってくれれば良いかと。
異常な分量になったらその辺のアップローダー使えばいいし
688 :
555 :2007/10/08(月) 13:33:52 ID:???
Broom Sisters(16) Response of the prosecutor(1) −横浜− 「高校生のお守りぃ?最近の高校生はヤクザよりもタチが悪いぜ? 死語になってるが、中身は絶滅しちゃいねぇ。俗に言うオヤジ狩りっ てヤツだ。アイツらに比べりゃシャブ中のヤクザなんて縁側の猫み たいなモンだ」 獣脂特有の紫と茶色の入り交じった煙が立ち上る屋台。屋台の主 は左肩を頬の間に器用に挟んだ携帯電話に怒鳴りながら、竹串に刺 された肉をひっくり返した。 日に焼けた顔を無精ひげがを覆っているため、年齢もはっきりし ない。40代前後といったところか… 「君を狩ろうとする高校生?そりゃ大したものだ。是非ウチにスカ ウトしたいな…」 電話の声が、何の感慨もなく無機質に響いた。 「やめといた方がいいね。アンタよりタチが悪い。オマケにアンタ 以上に根性もヒネてる。ガードなら制服警官(ちゅーざい)でコト 足りるだろ?まだ、民間の警備会社の全部に警官のマネッコの制服 は行き渡ってない。抑止力には十分だ」
689 :
555 :2007/10/08(月) 13:36:48 ID:???
Broom Sisters(17) Response of the prosecutor(2) 男は罵倒とも、皮肉ともつかない言葉を叩き付けた。 「…相手が悪い」 一瞬の沈黙。男は何を敏感に感じ取った。 「相手?自由業(ヤクザ)か?」 「ヤクザや一発キメてぶっとんだガキ程度なら警察(我々)が出張 る必要はない。彼女たちがきっちりやってくれるだろう」 「彼女ぉ?ヤクザとタイマン張れるって女子高校生がいんのかよ?」 「…防女だ…」 「…プロ養成校じゃねぇ〜か…下手ぁすると俺の命の方が危ねぇ… ガキにボコられてヒィヒィ言って喜ぶ趣味は俺にはないぜ。それと も…VIPの娘でも在籍してんの?なら、公安とか、本職(自衛隊) の管轄だ。なんならSPにでも頼みな!」 「彼らは手出しができん。同業者間で抜け駆け禁止の『紳士協定』 が結ばれている。それとSPは別件だが防女にずっと張り付いている」
690 :
555 :2007/10/08(月) 13:40:28 ID:???
Broom Sisters(18) Response of the prosecutor(3) 「本業の連中の監視の中、協定違反の馬鹿から半分以上プロの娘ッ コのガードか…間抜けだねぇ〜。いかにも『警官のお仕事』だ… ドンパチ始まったら死人の山だ!知ってるか?東京は世界でも有数 の馬鹿の集まるトコロなんだ。バクダッドやエルサレムみたいな 『田舎』とは訳が違う」 電話の声は承諾を感じ取ったのであろう。相変わらずの冷徹な声 だが彼に依頼事項を告げた。 「対象者は双子の女学生だ。プロの想定外の動きと、勘違いした馬 鹿どもに立ち向かえる警官は残念だが君しかいない」 立ち上る煙の色が変わっていた(オイ!焦げてるぞ!) 「…警察を辞めて随分経つ…今の俺は警官でも何でもないんだけど な?検事正」 電話のむこうの声が嬉しそうに言った 「それは初耳だ。君は現役の警官で、本日病気休暇から職務に復帰 したことになっているがね?」
691 :
555 :2007/10/08(月) 13:44:02 ID:???
Broom Sisters(19) Fuse(1) 電子計算機からディスプレイに表示された文字列(あるいは、圧 縮された画像や映像や音声)から防諜関係者の言う「真実」を見い だすのは簡単なことではない。 防諜関係者の言う「真実」は公開される類ものではないし、また、 それが「真実」であるという保証もない。 文字列、数字、R・G・Bの三原色の集合で表示されるそれも、 「真実」への手がかりでしかない。いや、手がかりですらないのか も知れない 魑魅魍魎の跋扈する世界の「人であって人であらざる者達」は、 やもすれば破壊され、意図せぬ形に再構築されかねない自己の脆弱 なアイデンティティーを冷ややかに見つめながら、活動しているの である。 (注釈)防衛省が防女に限定付きながらDサーチの利用を許可し ているのはその利用を通じて彼女たちの防諜能力を推測、あるいは 利用するという側面があるとも考えられる。 …にも関わらずキミタチは…
692 :
555 :2007/10/08(月) 13:46:51 ID:???
Broom Sisters(20) Fuse(2) −防女資料館 一週間後− き「さすがに疲れた…新聞縮小版を見てると肩凝ってしょうがない わぁ〜」 ほ「戦後の新聞なんて、バイアスかかりまくりよぉ。旧軍系の人間 の訃報とか、消息なんて意図的に掲載されてない」 き「戦前戦中の新聞だって半日読んでると変になっちゃう。ミキサー 車のボディを『ンコ生』って読んじゃうし…」 ほ「ま、Dサーチっつ〜てもエシュロンのパチモンだからね」 き「国内情報には強いって?某プロゴルファー並ね・結局Dサーチ で得られた情報って、伊集院大佐の略歴だけ。この程度なら防衛省 の実力なんてWikipediaや2ちゃん以下ね!」 …キミタチの将来の職場になる可能性も多分にあるんだが… ほ「ま、ココんトコロ神田や霞ヶ関(国会図書館)に通いづめだっ たもんね」 き「わらわら湧いて出てくる尾行と監視にも閉口したけど…。市ヶ 谷や桜田門の新人の『訓練』だそうだけど…アレじゃ、立派なストー カーじゃん。税金でストーカー養成してるってのは笑えない冗談よ ね。それに2組も3組も尾行つける必要ないんじゃないかなぁ〜」 ほ「市ヶ谷近辺なら、オッサンにメシおごって貰って、お礼と一緒 に学生証見せたらガッコまで送ってくれるそうだよ『このことは内 密に』って頼まれるらしいけど…やっぱ、防女の都市伝説やったん かなぁ〜確認できなくて残念だなぁ〜」 き「ホントあんたってお気楽ね…」 ほ「そ、あたしゃ、立場よりも現実を愛するのさっ!」
>>684 過去のSSには50スレ費やしたのもあるし
この上にも34スレ使用したSSがある
まだ21スレなので大丈夫です
終わるまでSS投下を控えます
694 :
555 :2007/10/08(月) 15:16:55 ID:???
>693 推敲に時間かかってますし… 並行投下でよろしいのでは? 私系のSSは面白くないと思われる方も いらっしゃると思いますし…
696 :
693 :2007/10/08(月) 15:44:37 ID:???
俺が書いても、構成が下手なので 大量SS投下氏(どこ行ったのだろう) みたいに非難されるのが怖い 只今、さつきの初恋の話の延長を構想中
ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤンマーニ 「ガン=カタは拳銃を総合的に使用する格闘技である。この格闘技を極めることにより… 攻撃効果は120%上昇、防御面では63%上昇」 大葉は二丁のコルトガバメントを構えた。 銃口は正確に2つの的を指向、瞬きせずに発射されたペイント弾は急所を赤く染める。 「ガン=カタを極めたものは無敵になる!」 つまり、俺様は無敵だ! 片っ端から標的を殲滅していく大葉が哄笑した。 「すごいすごーい! タマちゃんあたしあれやりたい!!」 「早ク行カナイト教官ニ怒ラレマス」
久方ぶりに続きが楽しみなSSを読んでる最中に 「あれ」なお方を呼ぶような真似はやめていただきたい・・・ 言霊信仰では、呼んだら出てくると言われていてだな。 あと、555さん 続きがとても楽しみです。 次回作はまっとうな諜報SSでもいけるんでないかい?
699 :
696 :2007/10/08(月) 17:04:48 ID:???
700ゲット スレの進行が早すぎる
>>701 大馬鹿ゆえにコルトバカメント
まあガンカタなるなら重いM1911一択で。
703 :
701 :2007/10/08(月) 17:35:17 ID:???
704 :
555 :2007/10/08(月) 17:58:32 ID:???
Broom Sisters(21) Fuse(3) き「んじゃ、ここで整理」 ほ「ほい」 き「伊集院大佐という人物は、何かの防諜に関わっていた」 ほ「ま、それは決定事項やね」 き「それは何か明らかにされていない」 ほ「知られたくないコトが多いのよ。ウンウン…」 き「昭和18年1月に大佐が関与したと思われる事件が発生した」 ほ「人の口に戸は立てられない」 き「…ぶっ叩くわよ」 ほ「ゴメン…」 瑞樹は二つ折りにしたA3用紙を広げると、書き込まれた伊集院大 佐の「行状」とその裏付けを読み上げ始めた。
705 :
555 :2007/10/08(月) 18:01:52 ID:???
Broom Sisters(22) Fuse(4) 1943年1月10日 ・夜間、帝都上空に光る飛行物体があらわれる。 伊集院大佐、血相を変えて宮城に向かう。大佐、帰宅せず 1943年1月11日 ・伊集院大佐、朝帰り。奥さんおかんむり ・書き直させられたとしか思えない、不自然な段組の新聞が 東京 地方で発行される ・皇居で防衛司令部東部軍、海軍の合同会合(それも実務者レベル) が開催される ・関東近辺の陸軍部隊に、夜間合同行軍演習実施要項が出される ・高崎で編成中の30師団に正丸峠付近の夜間行軍演習要項が示される ・夜間、再び帝都上空に光る飛行物体があらわれる。 1943年1月12日 ・伊集院大佐、朝帰り。奥さんおかんむり ・飛行物体の説明「防空気球に探照灯を照射したもの」が新聞に小さ く掲載される ・東京都近辺(安行、成城、川崎、月島、市川、成増、野毛山、 後楽園、市ヶ谷)に展開する高射砲部隊から周辺住民に 「1月13日夜間砲撃訓練」の通達が出される ・伊集院大佐、夕刻出勤「しばらく戻らん」と言い残す。 ・奥さんブチ切れて幼なじみと酒を飲み暴れる ・高崎で編成中の歩兵15連隊に正丸峠付近の夜間行軍演習要項が 示される
706 :
555 :2007/10/08(月) 18:04:47 ID:???
Broom Sisters(23) Fuse(5) 1943年1月13日 ・歩兵15連隊本部に近衛第二師団との終日電話回線接続が命じら れる ・歩兵15連隊。高崎より秩父方面に移動を開始する ・防衛司令部東部軍より各部隊に海軍使用周波数の傍受が命じられる ・夜間、三たび、帝都上空に光る飛行物体があらわれる。 ・防衛司令部東部軍の各高射砲部隊が一斉射撃を行う。1斉射で「訓練」 が終了する 1943年1月14日 ・東京地方各紙に「夜間砲撃訓練」の記事がやけに誇張されて掲載 される。今度は不自然なほど詳しい き「ま、こんなところね。で、アンタの方はどうなのよ?」 ほ「ほい、こっちは海と個人の日記、業務日誌から攻めてみた」 瑞穂はA4用紙を広げ、ワープロでタイプされた調査結果を読み上げ 始めた
707 :
555 :2007/10/08(月) 18:13:37 ID:???
Broom Sisters(24) Fuse(6) 1943年1月10日 ・夜間、帝都上空に光る飛行物体があらわれる。(≧∇≦)キャー! 陸軍飛行第10飛行師団、海軍302飛行隊が迎撃のため強行出撃 するも 迎撃に失敗。orzケツまくって帰還 1943年1月11日 ・陸軍飛行第10飛行師団、海軍302飛行隊の出撃者、近衛第二 師団に出頭を命ぜられる。叱責かと((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル で出頭するも恩賜の煙草を受け、訳がわからないまま5日間の休暇 を命ぜられる( ゚д゚)ポカーン ・夜間、再び帝都上空に光る飛行物体があらわれるも各部隊は出撃 を禁じられており、戦意旺盛な飛行隊員(゚Д゚)ゴルァ!と司令官 (≧∇≦)キャー!との間で大モメ&大乱闘となる
708 :
555 :2007/10/08(月) 18:54:25 ID:???
Broom Sisters(25) Fuse(7) 1943年1月12日 ・戦艦陸奥。横須賀に帰投するもドックに空きがなく入梁できず(T_T)。 「米国戦艦が日本近海に接近中」との報を受け、九十九里沖に展開 する ・横須賀工廠、急にドックが「空いた」ので内部清掃を実施する(゚Д゚)ハァ? ・陸奥砲術長、近衛第二師団に「出張」する。水偵を使ったゴージャス な「出張」の模様 ・砲術長、「出張」後、夜間砲術訓練を真っ昼間から強行、乗員に 大ヒンシュクをかう ・陸奥、九十九里近辺の浅瀬に移動し、投鎖する (フツーじゃ考えられない行為) 1943年1月13日 ・砲術長、「夜間砲術訓練」を朝っぱらから実施。乗員大いに閉口する ・通信科員、「フ連送」発信訓練 ・夜間砲撃訓練(本番)が指示される ・陸地に向けて主砲斉射。それもモノホンの徹甲弾!!直後「フ連送」送信 ・1斉射で「訓練終了」、全速で横須賀に帰投する 1943年1月14日 ・戦艦陸奥、横須賀に帰投、ドックに入梁。砲術科員に艦長より金 一封が手渡され、上陸許可が出る ・砲術長、「陸奥(オレ)の砲術は那須与一を超えた」と上機嫌で飲み歩く ・砲術科員、羽目を外して憲兵と乱闘 ほ「ま、こんなトコロかな?」 き「顔文字はやめなさいよ…」
709 :
555 :2007/10/08(月) 18:59:48 ID:???
Broom Sisters(26) Klaus des Eisens(1) −ベルリン− 「ようこそ少佐。ああ、貴官の流儀に逆らわないのであれば掛けて くれたまえ」 少佐と呼ばれた黒髪の男は、身体を堅くした。 「はっ!閣下」 「頼むから楽にしてもらえないだろうか?私は年金暮らしの余命幾 ばくもない老人だ。現役の将校殿に礼を尽くされるだけの仕事をし たつもりもないと思っているのだよ」 『少佐』はその言葉で更に身体を堅くし答えた。 「閣下と等しく会談できるのは祖国に生を受け、軍に身を置く者に とって最高の誉れとするところであります」 老人は微笑を浮かべた。 「ありがとう少佐。今日はGSG9の元指揮官としてではなく、ド イツ国防軍降下猟兵中隊指揮官として、貴官に特にお願いしたいこ とがあるのだ…ああ、貴官がドイツ国防軍ではなく、NATO情報 部に籍をおいていることも十分承知している…」 「小官の力の及ぶところであれば何なりとお申し付け下さい。閣下」 「君は、日本を訪れたことはないかね?美しい国だと聞いている。 (日本の)前の首相も演説でそう述べてたが…」 「小官は政治家の言葉から真実を見いだす努力を行わない主義であ ります」
710 :
555 :2007/10/08(月) 19:01:31 ID:???
Broom Sisters(27) Klaus des Eisens(2) 老人はにんまりと笑った。 「まさに!本件は君にしか務まらないだろう!貴官の上司には既に 話を通してある。よろしく頼む少佐!詳細は息子と一緒に詰めて欲 しい」 一時間後 「…食えないじいさんだ。戦中派はこれだからタチが悪い…」 「私的な要請だと聞きましたが?」 「日本だ。極東の島国でガイジンがウロウロするのは目立ってしょ うがないが…いや、それこそが目的なのかもしれん…部下全員に招 集をかけろ!目的地は…当面トウキョウだ。」
711 :
555 :2007/10/08(月) 19:13:49 ID:???
Broom Sisters(28) The volunteer of the Her Majesty Queen(1) −イギリス ボクスホール− 「休暇中に突然呼び出されるような失態を引き起こしたつもりはな いのですが?」 地中海の高級リゾートは必ず「備品」として配置されているよう な面立ちの男は、子供が母親に悪戯を見つけられた様な態度でデス クの前に立っていた。 さすが紳士の国というべきか…緊急の出頭であるにも関わらず、 ラフに着こなしたスーツが良い意味での雰囲気を醸し出している。 ノータイは彼の精一杯の抵抗といったところだろうか。 無意識に身体中からにじみ出る野性・暴力・雄の臭いとそれに相 反する、ギリシャ彫刻を思わせる面立が彼の「ささやかな」抵抗を むしろ好ましいものに変化させてしまっているのはご愛敬だろう… 「拗ねるんじゃありません。子供じゃあるまいし…」 デスクの主…若き日にはかなりの美貌であったと思われる初老の 女性は、小学校の担任が悪童を諭す様な態度で言った。 中世の英国であれば、深い慈愛の心を持ったガバナーといったと ころであろう。ただし、彼女の瞳は猛禽類のそれではあるが…
712 :
555 :2007/10/08(月) 19:16:13 ID:???
Broom Sisters(29) The volunteer of the Her Majesty Queen(2) 「で、私的な用件と見てよろしいので?」 男は本題を切り出した。どうやら、この手のやり取りには慣れて いるようだ。 「ウチの営業科目外なのは確かね」 女は探る様に答えた 「営業外?特別手当を頂きたいところですな」 「世の中にはボランティアって便利な職業があるのを知らないの?」 「ボランティア!そのような馬鹿げたことをやる連中が世の中には ゴマンといると聞いていましたが…ボクスホールもとうとう馬鹿ど もの仲間入りですか…いやぁ〜実に喜ばしい…で、どこです?」 前半を敢えて無視して聞いていたらしい。女はふん、と鼻を鳴ら すと 「チチブ。トウキョウ北部のサイタマというところにあるらしいわ」 とぶっきらぼうに言い放った 「おお!サイパン!白い砂。エメラルド色の海…小麦色の肌の麗し き乙女達…実にいいですな…」
713 :
555 :2007/10/08(月) 19:18:28 ID:???
Broom Sisters(30) The volunteer of the Her Majesty Queen(3) 男の大仰な言い回しが気に障ったのであろう。女は男が尚も何か 続けようとするのを強い口調で遮った。 「おふざけはおよしなさい!」 男は首をすくめると…今度は完全に拗ねた表情で続けた。 「…全くの私的用件で、休暇を強制中断されて極東の島国、それも 海のない山の中に飛ばされるのであれば、愚痴の1つこぼしたとこ ろで、責められるものでもないでしょう?」 女は尚もにらみ付けていたが、視線を外し小さくため息をつくと 諦めに近い口調で言った。 「絶対的な立場の人間から下される命令には逆らえない。宮仕えと はそんなものなのよ。貴方にも心当たりはなくって?」 男は「意外と」いった表情を一瞬見せたが、すぐに悪童の顔に戻っ て続けた。 「貴方の前では常にそうであるつもりですが?しかし、貴方に営業 外の命令を下せるところとはね…ダウニング街ですか?」 「そこなら、その場で拒否よ。『非常に優秀かつ善良な、それも休 暇中の情報部員を呼び出す』ことが身の破滅を招く遠因になるのは、 この世界の住人なら誰にでも判ることよ。特にボクスホールの鬼札 (JOKER)を呼び出すのはね…」
714 :
555 :2007/10/08(月) 19:20:12 ID:???
Broom Sisters(31) The volunteer of the Her Majesty Queen(4) 男は苦笑した。彼女の言葉は、彼への正当な評価であり、また痛 烈な皮肉でもあったからだ。 「…バッキンガムですか…どうやら命令拒否はできんようですな…」 「明朝日本に飛びなさい。カンパニーも動いているようだから軍用 機は使用しないように。ああ、ファーストクラスは厳禁よ。どうし ても使用したいのなら自腹を切りなさい。それと、クルマも現地調 達なさい。あそこにはあなたの好きそうなホンダとトヨタが腐るほ どあるし、ファミリーカーを時速300kmで走らせようとするイ カれた職人どももダース単位でいるそうだから…」 「楽しい任務のようで涙が出そうです…それでは…」 捨てゼリフを吐いて男はドアに向かって歩き出したが、ふと足を 止めて振り返り、 「ところで日本国内でテスコ※1は使えるんでしょうかね?」 とに唇の端に笑いを浮かべて言った 「無駄口と叩かないでさっさとお行きなさい!ああ、それと…期待 しているわよ…ミスターJ」 男は更に笑みを深くした。 「貴方に名前で呼ばれるのは妙な気持ちですな。例えそれがかりそ めの名前だとしてもね…」 「女王陛下のボランティアに殺人許可証は似つかわしくないと思わ ない?」 ※1 イギリスのローカルクレジットカード
715 :
555 :2007/10/08(月) 20:30:24 ID:???
調子ぶっこいて「奴ら」まで出しちまった… 収拾つかなくなりそう…
おいおい…… 例の26人部下がいる少佐か!?
717 :
555 :2007/10/08(月) 21:36:34 ID:???
まずい…九十九里沖でなく浦安沖だった 太平洋からだと大和の主砲でもダメだわ… え〜、こんな時はどうするんでしょ?
>>686 それを言ったら防女だって仮想でしょ?
同じようなものじゃん。
719 :
555 :2007/10/08(月) 23:39:34 ID:???
>716 いろんなところから、いろんな方に出てきて貰ってます キャラをたてられないので…
720 :
555 :2007/10/08(月) 23:50:05 ID:???
Broom Sisters(32) Мужчина Аквариум(1) −モスクワ ホロシェフスコエ通り− 「閣下にご足労願えるとは誠に恐縮です」 制服に身を固めた、禿げ上がった頭の男が慇懃に挨拶をした。 「閣下はよしてくれないでしょうか?」 閣下と呼ばれた金髪の男は先任者に対する敬意と、居心地の悪さ の両方を表情に出して答えた。 「私もかつてここで貴方と一緒に働いたのを、お忘れですか? 今は予備役ではありますが、ここでは以前の様に『大佐』と呼んで いただけば嬉しいのですがね?准将」 「准将」は答えた 「私は冷戦の遺物にしか過ぎません。本来ならば片田舎で朽ち果て るべきなのです。かつて世界の半分をその支配下に置いたソヴィエ トの亡霊のようなものですな」 「大佐」は取りなすように言った 「ソヴィエトでは亡霊扱いかも知れませんが、ロシアにとって、必 要とされる人物なのは確かです。今までも、そしてこれからも」 「准将」は微笑を浮かべて言った 「感謝の極みです。GRU第1局の全メンバーは今後も大佐、いえ 閣下と共にあるでしょう」
721 :
555 :2007/10/08(月) 23:52:17 ID:???
Broom Sisters(33) Мужчина Аквариум(2) 「准将」と「大佐」だけが残った第1局の応接間。「大佐」が本題を 切り出した。 「で、私はGRUまで足を運ばなければならに重大事項とは何で しょう?」 「准将」は「大佐」の目を見つめた。一瞬遠い目(「ソヴィエト」 の何かを見たのだろうか?)をした「准将」はゆっくりと言葉を切 る様に3つの地名と4つの年代を話した 「シベリア1908年、1918年」 「チチブ1943年」 「カッツエンボルン1944年」 「大佐」の顔色が変わった 「まさか…本当だったのか…」 重い沈黙が流れた…
722 :
555 :2007/10/08(月) 23:54:17 ID:???
Broom Sisters(34) Мужчина Аквариум(3) 長い沈黙の後、「大佐」は話すべき言葉を選んだ 「…協約は守らなければなりません…」 「協約違反を口実に奪取せよとはおっしゃらないので?閣下が大佐 であられれば、奪取に動かれると思いますが?」 「准将」は面白そうに言った 「他国の同業者に一泡吹かせるのは、心を踊らされる出来事であった のは確かです。そう思っていたのは私だけではないでしょう」 続けて、強い口調で言った 「残念ながら今の私は政治家なのです。何よりも国益。国民を優先 しなければならない」 「准将」は立ち上がり敬礼した。 「閣下。お考えはよくわかりました。小官はこれより『協定』の確認 に日本に赴きたいと考えております。ご許可を!」 「大佐」も立ち上がり答礼した。 「よろしく頼みます。『協定』が破棄されないことを祈ります」 「大佐」が退出した 「准将」はつぶやいた 「他人に厳しく、自分に厳しい。諜報関係者はかくあるべきだな」 「准将」は満足そうに笑うとネクタイの結び目に手をかけながら、 クローゼットに向かって歩き始めた
723 :
555 :2007/10/09(火) 00:04:43 ID:???
Broom Sisters(35) Yoichi of Iron(1) −昭和18年1月13日深夜 東京湾− 6ノット程あった西北西の風が西風に変わり始めた。風速も半分 程に落ちてきている。雲量0。気温は5度。湿度が64%は、天候 が崩れる予兆だろう。 天然の防波堤、房総半島が南からの風波を和らげる東京湾。30 0年程前に風水を過剰に意識して造られた帝都の朱雀の方角を護る が如くその威容を水面に浮かべている、大日本帝国海軍第二艦隊所 属戦艦陸奥の艦内の波浪による影響は、無視できるほどに少ない。 「世界のビックセブン」と称えられる帝国海軍最強の戦艦の前檣楼 最上部。水面から実に40m近い位置に設けられた主砲射撃指揮所 では砲術長以下この艦の持つ破壊力を直接行使できる資格を有する スタッフが全身に緊張感を漲らせていた。 対空射撃。それも大口径砲による対空射撃は、艦船を標的とする 水上射法と根本的に異なる。しかしながら砲術長は「一斉射でカタ をつける」ため、投錨し自艦を固定。目標に対する自艦のパラメー タを無視できる手段を採用。敢えて習熟した水上射砲を用いて対処 を行おうとしているのだ。 既に10m測距器のアイピースを覗きはじめて1時間が経過して いる。はやる気持ちとやもすれば途切れそうになる集中力を維持し ながら砲術長は「その時」を待った。
724 :
555 :2007/10/09(火) 00:07:11 ID:???
Broom Sisters(36) Yoichi of Iron(2) 「!」 目標が待ちに待ったエリア…変距射法の必中範囲に侵入した事を 確認した砲術長は唸る様な声と共に引き金を引いた。 「テッ!」 妙にしわがれた声が主砲射撃指揮所内に響いた。 次の瞬間。戦艦陸奥は己の有する破壊手段を、すなわち8門の 41cm45口径主砲を開き、重量1トンを超える主砲弾、九一式 徹甲弾を九八式発砲遅延装置によるわずかな間隔をおいて秒速 790mで冬の帝都に向けて吐き出した。
無粋な質問で悪いが555氏、長門級の主砲弾で1トン超えてるのあったか? 大和級と混同してないか?
726 :
555 :2007/10/09(火) 10:11:57 ID:???
伊集院大佐の奥さんに萌える俺w 555氏がんばれ。
555さん 投下は大変楽しみなのですが、もちっと一回のレスの量を増やす訳には いかんでしょうか? ・・・いや、大量投下していた「もにゃもにゃ」がそんな風だったもんで。 よければご検討を。
729 :
名無し三等兵 :2007/10/09(火) 20:33:45 ID:FRHLTFsQ
>>555 SSを拝見させてもらっているが
設定が複雑すぎるのでもっと簡潔にしてほしい
この調子だと終了までに100レス近くかかる気がする
そしてこのスレッド終了してしまう気がする
そういえば学園祭も終わったことだし 誰かSS希望、俺もさつきがらみでSSを書こうとしたが うまくいかず没にした 誰かさつきメインでSS希望
そういえばこのスレも730を超えた ある意味大量SS投下氏も貢献している 彼の残した設定も使いようによっては 生きるのではないか
732 :
555 :2007/10/09(火) 20:58:36 ID:???
>728 1スレ当たりの「増量」を実施させていただきます >729 「役者は揃った」ので収束に向けて頑張ります
>>731 んなこと言ってると、また来るぞ・・・
あと、
>彼の残した設定も使いようによっては
>生きるのではないか
黒歴史って無かったことにするのが一番だと先人の知恵が・・・
正直、あれのせいでスレがほぼ一つ分無駄になったようなもんなんだから
穿り返さずに忘れましょうよ。
735 :
555 :2007/10/09(火) 21:51:56 ID:???
Broom Sisters(37) Maiden's Counterattack(1) ほ「きーちゃん。1月12日以降、思いっきり端折ってない?」 き「ほーちゃんもね…」 ほ「『死んでいる情報』だと思ったんだけど、ど〜やら生きてる情 報みたいやね。死体だと思って抱き上げたら、ゾンビだった…って か?ま、どっちも抱き上げるシュミはないけど…」 き「馬鹿馬鹿しい尾行とか監視も理由も何となくわかるな。他の班 にそれとなく聞いてみたけど、山手線並の監視密度ってのはワタ シ達だけみたいだし…」 ほ「『諸般の事情により演習を中止致します。詳細は市ヶ谷、桜田 門、その他諸々に照会願います』で終了か…ん?きーちゃん? どったの?」 き「このまま、『情報が生きているので止めます』でいいの?…」 き「…偶然拾った情報がヤヴァかったので、いきなりどっかから間 接的に『止めてくんない?』何?それ?『空気読んで』とかで、 こっちから放棄なんか絶対したくないっ!」 瑞樹がキレるのは珍しい。相棒の瑞穂だってあんまり見たコトが ない。 しばらくあっけに取られていた瑞穂だが、 ほ「んふふふ…いやぁ〜気が合うなぁ〜んふふふ…」 と笑いをこらえながらA4用紙(2枚目)を取り出した。 ほ「ここは一発!本職に一泡吹かしてやらにゃぁ〜ね」 き「乙女の逆襲ってところかな?馬鹿にすると痛い目に合うわよっ!」 A3用紙(2枚目)を取り出しながら瑞樹は応じた
737 :
555 :2007/10/10(水) 22:00:17 ID:???
Broom Sisters(38) Maiden's Counterattack(2) −30分後− き「それじゃ、このセンでレポートをまとめましょう」 (それでもレポートをまとめるのね…意外と真面目じゃん) ほ「あとは、レポートの正当性をオッサン達に認めさせればいい訳ね」 き「出来そのモノはそんなに悪くないんじゃないかな?ま、『証明』 次第だけど」 ほ「んじゃ、乙女の逆襲に移りますか…んふふふ…」 き「まず、ストーカー連中が何組存在するかをはっきりさせないと ダメね。おおよその数は判っているけど、きっちり把握してお きたい」 ほ「へっへっへ…第2班のあっちゃんに、『監視・尾行』してるおっ さん連中の数を調べてしてもらってんだよね…ヤヴァイ事に首突っ 込んでるんで助けてくんない?って」 き「抜け目がないなぁ〜」 ほ「で、コイツがその内訳。所属まで推測してもらってるんで助かるわぁ〜」 と瑞穂はA4用紙(3枚目)を取り出した
738 :
555 :2007/10/10(水) 22:11:11 ID:???
Broom Sisters(39) Maiden's Counterattack(3) ストーカー一覧(「あっちゃん」レポート) ・市ヶ谷系 市ヶ谷(A) 4人 おにいさんと中年のおじさん(コイツはプロ) 訓練中みたい(アイスおごって貰ったよ!伝説は本当かも!) 市ヶ谷(B) 4人 プロ。ほーちゃん達は監視対象外 市ヶ谷(C) 3人 プロ。ほーちゃん達は監視対象 ・CIRO系 2人 プロ。ほーちゃん達は監視対象(コイツら何気にヤな感じ) ・桜田門系 桜田門(A) 2人 誰かがほーちゃん達に接触してくるのを待ってる?(捜査1課か?) 桜田門(B) 4名 恐らく公安警察。ほーちゃん達が監視対象 桜田門(C) 3名 SP。学内に居る人間の警護っぽい。(「石ちゃん」かなぁ?) ・エイリアン系(たくさん!) 唇の動きから英語、ドイツ語、ロシア語を使っているコトが判ったよん! 人数は ドイツ野郎(10人前後)>露助(5〜6人)>ヤンキー(3人) の順 ヤヴァさは 露助>ヤンキー>ドイツ野郎 の順かな? と・に・か・く!合計40人の業界人がほーちゃん達をストーカーしてま〜す! (何に首突っ込んでるの?面白そうだったら混ぜてね!あ、お礼は、 近所に来てる屋台のケバブでいいや!ヤツも結構怪しげよ!) −おわり−
739 :
555 :2007/10/10(水) 22:15:59 ID:???
Broom Sisters(40) Maiden's Counterattack(4) き「40人…何?この人数?」 ほ「山手線並みだと思ったんだが…京浜東北線だったか…(2%程度 しか違ってないぞ!)実数は恐らく倍だね…」 き「乙女2人にオッサンが80人…ふざけてる…生きて故郷に帰れ ると思うなよ…」 ほ「ガイジンは日の丸がトラウマになるまで、市ヶ谷は病欠願をだ すまで追い込んじゃおう!…あ、市ヶ谷のルーキー君は大事にし ないとね。あっちゃん達アイスおごって貰ってるらしいから」 き「桜田門は放置しましょう」 ほ「へっ?何で?」 き「能く敵人をして自ら至らしむるは、之を利すればなり※1』 ってやつね?『おまわりさん』は私達の味方ですから…」 ほ「うっひゃぁ〜おまわりさんカワイソス…敵の敵は味方ってことね んじゃ、『敵、佚すれば能く之を労す※2』で引っかき回すかぁ〜。 まずは税金ストーカーとガイジンの集団だな…」 き「それについては「良い考え」があるのよね。うふふふ…」 瑞樹は笑いを浮かべながら図書館カウンター(委員長指定席)に 向かって歩いていった ほ「こ、怖いぃ〜」 ※1 敵が自分から進んでやって来るように仕向けるには、こちらへ来れ ば利益があるように思わせればよい。 瑞樹は警官を「味方」に引き込もうとしているようである ※2 敵が楽をしていれば疲れさせる。 「てめぇ〜楽できると思うなよ」って程度らしい
全部書き上げた後、一気に投入するのはこのスレ的にだめなんだっけ? 出来ればまとめてうpして欲しいんですが・・・・・・。
741 :
555 :2007/10/11(木) 16:33:55 ID:???
スレ残量が96KB 今までの書き込みが36KBなので 残り30〜40KBで何とかしたいです …随分削ることになりそうです…
742 :
名無し三等兵 :2007/10/11(木) 17:56:05 ID:JwoH5da4
削ったりしないで全部投下してくだされ。 現在このスレ、以前の”色々”の影響で幾分 ナーバスになってるますが、そこまで「狭量」ではありませんぞ。 投下をお待ちしております
オマイラ、いい加減に目を醒ませよwwwwwwwwwwwwwwwww
744 :
555 :2007/10/11(木) 22:24:45 ID:???
Broom Sisters(41) Maiden's Counterattack(5) 「少佐、監視要員全員が尾行されています!」 「全員尾行されている?イチガヤからの協力は取り付けているぞ!どうせ同業 者だ!実力で排除しろ!少々手荒でもかまわん。我々は『調停者』なのだ」 「…実力排除は不可能です…」 「(相手は)GRUか?コーアンか?それともCIROか?」 「…女子高生です…」 「何ぃ〜」 (独逸な方々の通話内容より抜粋) 「一体、誰が女子高生に接触してくるんです?」 「さぁ〜な…でも防女だぞ?相当大物の可能性もある。周辺でウロウロして いるガイジンだって何モンか判らんしな…」 「ど〜見てもストーカーですね。俺達…」 「刑事は昔からストーカーなんだよ。テレビ見てないのか?俺なんてストー カー歴がかれこれ…オイ!何か起きてるぞ!」 「ガイジンが女子高生にボコられてます」 「いかん!止めろ!このままでは(ガイジンが)危ない!」 (警視庁捜査1課な方々の会話)
745 :
555 :2007/10/11(木) 22:26:25 ID:???
Broom Sisters(42) Maiden's Counterattack(6) 「部下全員が尾行されています…あからさまな監視です」 「(『協定違反』をした覚えはないが…)どこの馬鹿どもだ?ヤンキーか? それともドイツ野郎か?かまわん!GRUの流儀で処理しろ」 「駄目です」 「?相手は…特殊部隊なのか?」 「相手は女子高生です…」 「…じょじょしこぉせぃ〜?」 「若い娘に物陰からわざと見えるように覗かれたり、クスクス笑われたり、 ヒソヒソ話されたりするのは耐えられません…」 「な、何を言うのだ…君達はGRUの精鋭ではないか…落ち着け!落ち着くんだ!」 「精神の平静を保てない要員が出てきています。任務の一時中断を進言します。 あっ!イワノフ!やめろっ!やめんかっ!」 「どうした…もしもし!もしもしっ!」 「…キレたイワノフが女子高生に突っかかって行きましたが、ボコボコにされ て、たった今警官にしょっ引かれました…」 (寒い国の皆様の通話内容より抜粋)
746 :
555 :2007/10/11(木) 22:28:40 ID:???
Broom Sisters(43) Maiden's Counterattack(7) 某画像掲示板 225 名前:774:2007/10/XX(X) 19:32:44 女子校生にちょっかい出して警官にタイーホされた外国人! (携帯電話で撮影されたと思われる画像).jpg 226 名前:774:2007/10/XX(X) 19:33:02 チョー! 227 名前:774:2007/10/XX(X) 19:33:08 ロシア人らしいぞ! 228 名前:774:2007/10/XX(X) 19:33:40 露助キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 229 名前:774:2007/10/XX(X) 19:33:52 露利紺露助は逝ってよし Σ(´Д`lll) 230 名前:774:2007/10/XX(X) 19:33:54 征露丸をケツに叩き込め! 231 名前:774:2007/10/XX(X) 19:34:15 女子高生画像うぷよろしこ 232 名前:774:2007/10/XX(X) 19:34:22 脚しか写ってないぞ(゚Д゚)ゴルァ! 233 名前:774:2007/10/XX(X) 19:35:10 脚だけハァハァできる漏れは勝ち組 (AA大量にあり)
747 :
555 :2007/10/12(金) 12:58:24 ID:???
Broom Sisters(44) Maiden's Counterattack(8) −東京 西新宿− 「ウツミ!説明して貰おう」 戦いに疲れたビジネスマン、異国を彷徨う旅行者を柔らかく包み込む、敢 えて暗めに調整された照明が、この場の男達には全く別の効果を与えている。 時刻は午後8時をまわったところか…まだバーの賑わう時間帯ではない… 「私は『監視者』ではなかったのかな?」 黒髪の男が疑問を口にした。努めて平静を装っているが、瞳には明らかに激 しい怒りが浮かんでいる。 「『協定』は守られていると私が保証します」 防衛省情報本部特別分室所属内海二佐は答えた。心なしか顔色が青い。 金髪の男が声を押し殺しながらつぶやいた。 「『監視者』をも含めた『協定参加者』が動かなければならない状況に陥った のはチチブに関する動きがあったと判断したからだ。しかるに、女子高生を 使って活動を妨害するとは…『協約違反私達』ではないのかな?我々には 『萌え』とやらは理解できんのだが…」 『准将』が本題を切り出した 「まさか、『あれ』を運用しようなんて考えてはなかろうな?」 准将の問いに答えず、内海は説明を始めた 「まず、我々(防衛省情報本部)にミスがあったことをお詫びしなければなりま せん。今回の事態を引き起こした直接の原因は、我々の情報システムからの情 報流出にあります」 「監視対象者だな?しかし、本当なのか?彼女達が…」 内海二佐は構わず続けた 「通常であれば、何の問題もない、ただの検索だったのですが、我々の部内と 外部に問題があり、今回の騒動が引き起こされました」 「ほう?責任の一端は我が方にもあると?」 金髪の男が疑問を口にした
748 :
555 :2007/10/12(金) 13:00:43 ID:???
Broom Sisters(45) Maiden's Counterattack(9) 「検索キーワードはその日のうちに世界中の同業者の知るところとなりました。 直接の行動を起こしているのはあなた方だけですが、第三者は漁夫の利を得る べく日本国内で動き始めています。まぁ、平壌系は焼肉屋のハシゴ、バチカン 系は六本木で毎日ナンパをしてる状態ですが…ああ、北京は静観すると非公式 に伝えてきています」 「君の国のカウンターインテリジェンスはどうなっているんだ?局内にそれだけ の二重スパイを『飼って』いるとは…」 驚愕を隠しきれない表情で、黒髪が割り込んだ。当然であろう。情報の真贋に 関する極めて重大な問題であるからだ。 内海は薄笑いを浮かべた 「日本の国家公務員法には『不正を働いた公務員は定年まで勤務させ、退職金 を満額支払った後、関係団体に天下りさせるべし』という文書化されてない 条文があるようです。私もこの条文が適用されればいいのですが…」 「コマンダーウツミ。君の希望はGRUの君のファイルに追加しておこう。で、 我々の問題点とは一体何なのだ?」 准将は訪ねた。 内海二佐は満面に喜色を浮かべて答えた 「『萌え』です。先ほど理解できないと、ミスター…」 「今回は『J』ということにしておいて欲しい」 金髪は答えた 「…ミスターJが言われていた、いわゆる特定年代の、美人の範疇に含まれる かどうか『微妙』な少女達に対する深い愛情もしくは異常な情熱を抱く、現 在の社会ではなかなか容認されない。彼らの言う『高貴な趣味』をもった連 中が皆さんの組織内に多数存在するということです」 「馬鹿な…」 准将が惚けた様な声を上げた 「一度自分の職場に設置してあるPCの壁紙やスクリーンセーバー、机上の文具 を確認された方がよろしいでしょう。ああ、ウチの場合は人目でただけでアキ ハバラの隆盛の原因を特定することができますが…」
749 :
555 :2007/10/12(金) 13:04:45 ID:???
Broom Sisters(46) Maiden's Counterattack(10) 黒髪の男が口を挟んだ 「つまり、イチガヤの情報が我々に流れ、それが暴走したと?」 「まさに」 内海は済まなさそうに答えた。 「彼らには重要性のない情報『伊集院忍』と、我々には重要性のない『防女』 『双子』の情報が同時に送られてきたのが、今回の騒動の原因なのです」 准将が頭を抱えた 「何てこった…。それでは、我々は『ヲタク』に振り回されているのか…」 金髪の男と、黒髪の男は自分のグラスを引き寄せ、中の液体(スコッチと シュナップス)を一気に煽り、ため息をついた
750 :
名無し三等兵 :2007/10/12(金) 19:53:07 ID:NFu7OU9y
>>555 毎回、力作乙です
問題点として、設定が複雑すぎるのと、会話が長すぎる
1レスが長すぎる点である
残りの容量を考えて、もっと1レスあたりの分量を減らしたほうが思う
このスレはみんなのものなので、なるべく一気に投入してください
レス量については、上のほうで分量が多いほうがいいって人もいたし それぞれなんじゃね。俺はこのペースで楽しめてる。 投下の合間に、ちょこちょこレスしたい人もいるだろうから、 もしかしたら投下後に短いコメントつけて、場をしめてもいいかもしれない。 続き待ってるよ。
753 :
750 :2007/10/12(金) 20:35:41 ID:???
750を過ぎ、
>>555 のSS(実質LS)の動向によっては
900ぐらいで容量がオーバーしそうな気がする
早めに新スレを立ち上げる必要があるのではないか
555氏が完結するまで、他のSS書きさんたちが投下を 見合わせている現状を考慮すると、一気に投下されたほうが良いのではないかと思う。 長期中断しているのでなく、毎日投下だしな。
756 :
555 :2007/10/12(金) 21:06:27 ID:???
Broom Sisters(46) Maiden's Counterattack(10) 手酌で2杯目のスコッチをドボドボとグラスに注ぎ込みながら金髪の男が言った 「恐ろしい連中だ。『わざと目立つように見張る』事で監視と尾行を無力化するとは… しかも学生の大量投入による人海戦術とは恐れ入った。少佐、『監視者』はどう動 くのかね?」 既に2杯目のシュナップスを口に運んでいた、黒髪の男は答えた 「1チームのみ残して監視と尾行を引き上げる。彼女達の最終目的がわかっているの ならば対処法はわかるはずだ。ここに集まっているのは、『信用のならん、信用で きる奴ら』ばかりだろう?ならば『情報交換』してもいいのではないかな?」 と准将に視線を投げた。 「よろしい。少佐、何が知りたい?」 グラスを両手で包み込むようにしていた准将は視線を一瞬虚空に投げた 「『あれ』は何なのだ?准将、あんたの口から聞きたい」 「1908年、シベリアのツングースで謎の大爆発が起こった。その年、イギリスの チャレンジャー教授が現場に乗り込んで『あれ』と最初の遭遇をした」 「1918年、各国がシベリアに出兵した。その際、一部の国の一部の人間が再び 『あれ』と遭遇した。助かった者はほとんどいなかった」 「1943年、チチブに『あれ』が墜落した。『あれ』を知る人間は破壊不可能と 判断し地中に封印した」 「1944年、カッツェンボルンに『あれ』が墜落した。ドイツ国防軍と米軍はこ れの破壊に成功した」 「まぁ、そんなところだ。地中に封印したのは1918年の関係者。少佐に命令した のが1944年の関係者だ。君達のファイルの中身と一緒だろう?」 一気に言葉を吐き出し、准将はグラスを空けた 沈黙が流れた。 「にわかには信じがたいモノでしたが…やはり本当なのですね…」 内海二佐が皆の感想を集約した 「だから『協定』があり、『監視者』がいる。『あれ』に首を突っ込む者は全力を挙 げて排除せなばならん。それが例えウツミのいう『萌え』な娘達であったとしてもだ」
758 :
555 :2007/10/12(金) 21:08:59 ID:???
現在までの投下容量が40KB程度。思いっきり端折ってる最中なので どんなに容量を食っても残り25KBがいいところだと思います。 一応、キリが良いところまで来たので、来週で、推敲と削除、つじ つま合わせを終えて再来週に残りを全て投下します …期待せずに待っててください… 「実質LS」の指摘、耳が痛いです…申し訳ない え〜脇キャラは「全員(イワノフ君を除く)」出典、もしくはモデルがあります
しかしなんだな その防衛女子大学を作ったとしても 入校するのはオンナを捨てたような香具師ばかりだと思うが 女子レスリングの吉●沙●里のような… まちがっても萌え〜なオンナは入らない 幻想はすてよう、みんな
>>759 そうとは限らないと思う
あの源田さつきでも初恋の人がいるのだから
762 :
754 :2007/10/12(金) 21:15:36 ID:???
763 :
名無し三等兵 :2007/10/12(金) 21:55:17 ID:3eaVNojL
とりあえず、端折らないで全部投下してくだされ
764 :
名無し三等兵 :2007/10/13(土) 22:32:52 ID:HbXzr9AI
いいじゃないですか、連載小説みたいで。
>>555 氏の投稿が毎日楽しみだ^^
765 :
名無し三等兵 :2007/10/13(土) 23:28:28 ID:UWU7UaS1
個別のキャラ建ても良いけど、防女のシステム設定とかが あっても良いと思う。 学費他、諸経費返済免除が認められる三年間の強制服務期間とかは 良く考えられてる。 それ以外に、あえて名前をつけない一防女学生が主人公の話とか。 皆さんどう思う?
766 :
555 :2007/10/13(土) 23:40:32 ID:???
推敲やってます。 気に入らないところも多々あるので、書き直したり削除したりしてます (投下したモノはあまりにも誤字脱字とミスタッチが多いので恥ずかしいです) 正直、ストーリーを書くってのがこんなにキツイとは思わなかった… 大半が「借り物」でこの状態なので、本職の作家の中のヒトはすんげぇ〜 と思ってしまいます(537氏の言葉がホント、身にしみます) 単発質問ですが…元ネタとか、登場人物…みなさんご存じですよね? ご存じない方だとなかなかわかんない所が今後出てくると思うので…
>>765 仕切りやウザイんだけど。
あと言葉遣いもキモイし。
>>763 その程度で投下をせがむなんて、忍耐がたりないのでは?
俺はケツ感じるまで2年かかりました
最初はこんなんありえへんってくらい激痛だったけど
今じゃモロ感じまくってます。なので
痛いのを我慢して
>>763 さんも、回数こなしてみて下さい
その日の体調、相手が自分のタイプか
タチのチンポの形、大きさ、テク、ローションの種類
などでも左右されると思いますが頑張って下さい
忍耐が病みつきになりますよ。
どこの誤爆だ
771 :
名無し三等兵 :2007/10/14(日) 17:53:06 ID:Oomsw/S+
誰でも良いからSS投入希望
もうこの際なんでもいいです。 ゴミでも屑でも投下お願いします!
また荒らしか・・・・
>>771 ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ プニプニ!プニプニ!
ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ プニプニ!プニプニ!
ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ プニプニ!プニプニ!
ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ プニプニ!プニプニ!
775なら木内梨生奈とセックスできる。 775なら05年度の天てれの魔法少女姿の木内梨生奈とセックスできる。 775なら競泳水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 775ならメイドさんの木内梨生奈とセックスできる。 775なら秘書スーツ姿の木内梨生奈とセックスできる。 775ならブルマー姿の木内梨生奈とセックスできる。 775ならスクール水着姿の木内梨生奈とセックスできる。 775ならバニーのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 775ならハイレグレオタード姿の木内梨生奈とセックスできる。 775ならセーラ服のコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 775ならスチュワーデスのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。 775なら不知火舞のコスプレをした木内梨生奈が俺の乳首を弄りながらフェラしてくれる。 775ならセーラー戦士のコスプレを一通りした木内梨生奈がディープキスをしながら手コキしてくれる。 775なら透け透けピッチリ胸あきブラウスにタイトミニの女教師ルックの木内梨生奈が生姦&膣内射精させてくれる。 775なら木内梨生奈が結婚してしてくれて、四六時中、淫らなセックスで俺様に御奉仕してくれる。 そして俺様の遺伝子で木内梨生奈が孕んでくれる! ※拒否や無効化,棄却、取り消しはできません
女にはイカせ続けるという拷問が出来る。 女がイッた時の快感は、男の射精とは比較にならないっくらい強い快感。 そんな大きな快感を道具などを使って、連続で強制的にイカせて与え続ける。 男は射精したら終わりだけど、女は何度でもイケる。 男には出来ない女ならではの拷問だ。
とりゃ
778 :
771 :2007/10/14(日) 18:55:53 ID:???
馬鹿晒しアゲ
このスレ初めて見たけどキモい住人多いな…。 学費設定って何よ…?あほ?
>>780 破産の概念も無い厨房がオナニーしてるだけに見えるかもしれないけど、
みんな真面目な大人なので「あほ?」は失礼だと思います。
782 :
771 :2007/10/16(火) 21:32:49 ID:TwlZfhZt
私が変なことを書いたおかげで
荒らしが発生したことをお詫びします
なお
>>778 は偽者です
>>759 これは人それぞれではないか
憲兵隊長に萌えたストーカーや
白峰アヤの降下衣装や憲兵隊の衣装に萌えて
写真を取り捲った少年がSSに出ている
>>782 とりあえず、ageんなや
>>783 それって、粗悪品大量投下期の話だからあまり触れんでおこう
>>782 もっとちゃんと謝れよ。
この責任を一体どうとるんだ?
これ以上、荒れないようお互い自重しようよ
このスレはみんなものです 荒らしはやめましょう
788 :
555 :2007/10/17(水) 20:37:31 ID:???
17KB分推敲終了
789 :
名無し三等兵 :2007/10/17(水) 20:53:36 ID:lUyvrXyl
>>788 よろしくお願いします
あなたが終了するまで
みんなSS投下を自粛しているみたいです
790 :
789 :2007/10/17(水) 20:54:43 ID:???
791 :
555 :2007/10/17(水) 21:09:38 ID:???
No47〜No58まで推敲できました No64近辺を書き直してます 来週後半に一気投入と考えてましたが、 逐次投入の声があれば投入したいと… 「戦力の逐次投入は下策」 らしいですが…
>>791 12レスで17KB
もっとレス数を増やしたらどうか
このままだと900までいかないうちに
このスレが終わってしまいそうだ
794 :
555 :2007/10/17(水) 21:23:14 ID:???
>793 1レス当たりの長さが短いとの指摘を受け 1レス≒2KB になるようにしたらこうなっちゃいました
795 :
名無し三等兵 :2007/10/18(木) 00:09:47 ID:fsGu6ZiN
荒らし、もう消えたかな?
/ __. `ヽ \ ヽ __ '´ , -―‐`==--、 \ }´ ̄ ̄  ̄ `ヽ、 / _ \ , -─―‐- 、 /: ; -ァ¨´: _: : : : : : . . : : : : :\イヘ____ \ /: ://: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃く~ヽー-、 `ヽ、: \ ///: : /: /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ∧ \/ \: \ /: /: : /: : :/: : : : :,: :./ : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :.l\/ \: :ヽ . /: : /: //: : :/: : : : :/: /: /: :./:/: /: : j: :.l: : :l: : 、: : : : : : ヽ:ヽ: ::::l /: : /〃 ,': : :/: : : : :/: /: /: :./、l: :.l: : ハ: |: : :l: ; _j: : : : : : ',ハ: :V:::| >795 /: : :/ l: : :/: : : :.:/: :.|: /.:.:/| ハ`メ: :/ l: {ヽ:イ',: :i: : : :ヽ: :l :|ヘl::::, お前が嵐だろ? /: : :./ |: : :l: : : : /: ::: レ:|: :.l レァ=ト∨ ヽ V=ヽ:{ヽ: : :|: :li: |::リ:/ l: :/!,' |: :.l |: : :/{: :::::: :::l: :! {! i} {! i} \j: ;イ/::::/ : / !! l: :l |: :.l l: :∧::八{ `=" `='" レ |⌒! / リ V l: :| ',:.{ハ::::}⊂⊃ ⊂⊃ jリ| ノ ヽl ヽ |ヽ{ /: :!'´ |: :lヘ f二二 コ , イ: : リ l: :| `丶、_ _, '´ l: :/ V:ゝ `}>‐ <{__ j:/ _rイf’ ̄ ̄’`┐ヽ / i / \ / ∨三三V \ /ヽ ∨ ̄V /./\ ∧ ヽヽ \/ /./ ∧
797 :
名無し三等兵 :2007/10/18(木) 00:25:56 ID:34HUZ1NZ
>>791 「戦力の逐次投入は下策」だが、焦らすのも立派な戦術たり得る。
無理に一挙投下を目指さなくてもいいですから、面白いのをお願いします。
期待してます!
>>797 お前馬鹿だろ?
一挙に投下しないと途中で方針が変わるぞあほうが。
799 :
あほ :2007/10/18(木) 00:34:11 ID:???
MONGOL800
なにこの馬鹿スレ?
802 :
555 :2007/10/19(金) 12:41:40 ID:???
Broom Sisters(47) Maiden's Counterattack(11) 「私の『情報』は以上だ。内海二佐。我々に少なからぬ衝撃を与えている女子高生2名についての情報を聞きたいのだが?」 内海は頷いた 「皆さんのファイルの内容と大部分は重複すると思いますが、今回の騒動を引き起こしたのは防女2号生の中沢瑞樹、中沢瑞穂の2名。各国の情報機関を暴走させた要素、つまり、『双子』の姉妹です。 今回の騒動のそもそもの発端は、彼女達が、防衛省Dサーチにキーワード『伊集院忍』を入力したことなのです。」 全員を確認して内海は続けた 「このキーワードの出所は、通称『防女文書』ではないかと思われます」 「何だね?その『防女文書』というのは?」 准将が問いかけた 「軍人の『おいた』を奥方が書き留めたものと理解していただきたい」 「…それは…恐ろしい文書だな…」 「この『防女文書』を元に、彼女達は動いています。 「わからん!全く理解できん!」 少佐が吠えた 内海二佐は自嘲気味に笑うと 「彼女達『防女』については理解不能なところがあります。私から提供できる情報もあなた方と変わりありません。 で、皆さんに異論がなければ『防女』に詳しい人間に本件について説明させたいのですが?」 「異論はない。というか、これも『情報交換』の一環だろう?何よりご婦人を外で待たせるのはいかがなモノかと先ほどから思っていたのだ。東京の夜はぼつぼつ寒い」 「…ということだ。入りたまえ」 ドアが開かれ、(後方には各国の『同業者』を従えて)漆黒のスーツに身を固めた若い女性が現れた。 「彼女は山本二尉。私の部下で問題の『防女』諜報科の卒業生でもあります」 「アヤカ・ヤマモト!『市ヶ谷の小鬼』か?」 「私はそう呼ばれているのですか?ミスター…」 「Jと呼んでいただきたい。ボクスホールでは君は有名人だ。恐らく明日以降ファンクラブもできるだろう。ああ、ちなみに内海二佐は『都会の狸』と呼ばれているよ」 「せめて狐にして欲しかったな…」 内海が苦笑した。 「『狐』はGRUで活動中だ。二代目だがね。初代は『少佐』に引退させられた」
803 :
555 :2007/10/19(金) 12:44:11 ID:???
Broom Sisters(48) Maiden's Counterattack(12) 准将が混ぜっ返すと、彩香に尋ねた 「さて、ミス・ヤマモト。単刀直入に聞こう。彼女達の目的は何なのだ?」 彩香は努めて無表情に言い放った。 「レポートです。単位取得のための」 「れぽ〜とぉ〜」 男達は一斉に声を上げた。ま、普通は信じられんだろう… 「防女諜報科では5年次に『推論演習』という諜報演習を行います。数名のグループで、学内の旧資料を基に推論、調査を行い、そのレポートで評価を受けるのです」 「その推論の基礎資料が『伊集院忍』に関するものだったと?」 「皆さんの様子では、彼女達は偶然、活きて、しかもあなたがたの介入を招く様な情報を選択してしまった様ですね」 少佐が疑問を口にした 「調査を中止させないのはなぜだ?学生の課題程度であれば市ヶ谷からの圧力で中止させられんのか?」 「私も含めた、市ヶ谷の住人のほとんどは『伊集院忍』が何を意味するのかを知りません。この状態で防女へ圧力をかけるのは、防女が重大な機密に関するアクションを起こしていると市ヶ谷全体に知らせるようなモノです。」 「それは全世界の同業者にその情報が漏れることも意味します。それに、彼女達は未熟ながら諜報部員です。困難に直面すればするほど、目的を達成しようとするでしょう。あなた方の様に…」 「『市ヶ谷の小鬼』から過分のお褒めを頂いた訳だが…感謝すべきなのかな?」 Jが気取ってみせたが、少佐の反応は異なっていた 「最悪の場合、セミプロ級の防女全生徒とその指導教官、そして身内のヲタクを全て敵に回なければならんというコトか…」
804 :
555 :2007/10/19(金) 12:45:02 ID:???
Broom Sisters(49) Maiden's Counterattack(13) 「防女には、大々的介入は行わないとの確約を非公式ですが取りつけておりますので問題はないでしょう。それに…」 彩香は言い淀んだ。 「それに?」 少佐が促した 「将来性のある若者を育てるのは社会人の義務じゃないんでしょうか?」 准将は笑い出した。内海は…頭を抱えている 「防女が優秀な理由がいくらかわかったような気がするよ…で、ミスヤマモト。我々はどうするべきなのかな?」 「レポートの提出期限は5日後です。彼女達は推論の正当性を証明するために、あなたがたの守ろうとする『もの』の確認に動かなければなりません」 全員が彩香を凝視した。 「彼女達がその期間内に『それ』を確認できなければ、我々の勝ちになります」 「つまり、女子高生相手に『缶蹴り』をやれということか?彩香君?」 内海が問いただした 「スリリングな『缶蹴り』になるのは間違いありませんね」 満面の笑みをたたえて彩香が答えた。 どうやら彼女の「通り名」は本物らしい…
805 :
555 :2007/10/19(金) 12:45:42 ID:???
Broom Sisters(50) Maiden's Counterattack(14) 「缶蹴りのルールを説明して欲しいな?」 Jが楽しそうに言った。どうやら本気で付き合うつもりらしい 「SISはいつからそんなに寛容(ヒマ)になったのかな?」 准将が皮肉った。 「ボランティアという奴です。最近ボクスホールの営業科目に追加されたそうです。私は『ボランティアのJ』ということらしいですな」 「ボクスホールのボランティアか。一番タチが悪い。それでは私は『教師』ということで、参加させて貰おう」 少佐も参加に同意した 「彼女達は『あれ』に手を出す。我々は5日間それを阻止する。国内諸事情から、未成年者略取、抜け駆け、本職(軍隊)の投入、航空機の使用、市街戦は控えるってところでどうでしょうか?」 「引き抜き禁止も加えておいた方がいい」 准将が彩香に向かって言った 「ミス・ヤマモト。彼女達はいつ行動を起こすと?」 「恐らくレポート提出前夜。こちらの陣容を把握していると思いますので、ギリギリになってから動くはずです」 「猶予は5日間か…なかなかにシビアだ。『信用ならん、信用できる連中』の共同作戦は初めてだからな…そう、各自に符丁が必要だな…」 Jが言った
806 :
555 :2007/10/19(金) 12:46:43 ID:???
Broom Sisters(51) Maiden's Counterattack(15) 「私がCF、少佐『達』がMF、内海二佐がリベロ、准将がFBでどうでしょうか?」 「いかにも英国らしいな…で、彼女達への気の利いた名前はないかな?」 准将が彩香に話を振った 一瞬、彩香は沈黙したがすぐに答えた 「Broom Sistersでは?」 「箒(ほうき)娘?」 「名前の一部の音の直訳です。自分のセンスが情けなくなります。でも二佐よりはマシかと…」 内海二佐が額に手を当てた。Jが笑い、少佐は鼻を鳴らした。 全員の同意を確認すると准将はおごそかにゲームの開始を告げた 「よろしい。それでは『缶蹴り』を始めよう!とりあえず乾杯といこうかな?」 男達がそれぞれのグラスを再び手にし、彩香にグラスが配られたのを確認して彼女は聞いた。 「准将。1つよろしいでしょうか?」 「答えられることなら」 「我々が彼女達に負けた場合は?」 (彼女は『協定』については知らない) 「Broom Sistersはこの世に存在しない幻の諜報部員になる…が、そんな事にはならないだろう」 「自信がおありで?」 准将は意地の悪い顔で答えた 「それもあるが、君は我々が『萌え』とやらを学習すると可能性については考慮しないのかな?」
807 :
555 :2007/10/19(金) 12:47:25 ID:???
Broom Sisters(52) Maiden's Counterattack(16) 防女演習室 委員長と学科主任に『お願い』し、4号生の初歩尾行演習(1号生が引率)要員の一部を『他校制服にて、わざとわかるように』外資系に張り付けたのが功を奏し、監視の目はかなり緩くなった。 『手出しできない現役の諜報部員をおちょくる絶好の機会』という誘惑に負け、委員長自らも4号生を率いて「イヤガラセ」をやったのだから、やられた方はたまったモノではない。 「ボコボコにノされたロシアな方がいた様だけど、諜報科にそんな猛者いたっけ?」 「ああ、たまたまこっちに来てた両用2号生が面白そうだから混ぜろって…」 「あらら…(露助さんカワイソス)」 「これからどうするかよね。監視は緩くなったから、こっちの出鼻をくじかれる危険性は減ったけど、秩父までの妨害は確実だね。こっちが行動を起こした際、簡単に向こうに捕まらない状況にしないとね…」 「たかだか『推論演習』に防女の戦力投入なんかしてくれる訳ないし…」 「あっちの戦力を分散させつつ、こっちの行動を妨害させない方法か…」 何事か考えていた瑞穂はボソリと言った 「アウトソーシングっきゃないか…」 「何か思いついたみたいね」 「まず『おまわりさん』を味方につけてからかな?ところでおなか減んない?きーちゃん…」
808 :
555 :2007/10/19(金) 12:48:36 ID:???
Broom Sisters(53) Maiden's Counterattack(17) 防女近辺の路上 「おじさん何者?公安じゃないみたいだし、外資系でもないでしょ?」 防女近辺の路上でつい最近、営業を始めたケバブ屋の主に向かって瑞樹が切り出した。 「何でそう思う?参考までに聞かせてくんない?」 屋台の主は答えた 「ラッシュの京浜東北線並の監視の中、平然と屋台を営業している事、国内系機関が手出しをしてないって事、本庁捜1と公安には面識がなさそうな事かな?」 「特務警官ですかぁ〜?黒豹とかいうアダ名の警官が大虐殺をするって小説にそんな役職があったと思いますぅ〜(モグモグ)」 瑞穂は外面がものすごく良い…食いっぷりもなかなか良い… 親父は苦笑した 「…俺は『検察』のエライさんにアンタ達のガードを仰せつかってる病気休職開けの警官ってことらしい。『病み上がり』らしいんでお手柔らかに願いたいな…」 「『市民の安全を護る』のは警察官の仕事じゃないんですか?」 「時と場合によるな…アンタらは自分たちだけで十分やっていけるんじゃないのか?」 素っ気なく切り返されてしまった…そりゃそうだ…現役諜報要員をおちょくる女子高生なんて通常存在しない 焼き串をプルプル振り回しながら瑞穂がたたみ掛けた 「あのぉ〜、か弱い乙女が絡まれているのを助けるのは、やっぱ『おまわりさん』の仕事じゃないかなと…思うんですけどぉ〜」 「イリーガルズをボコる、か弱い乙女がどこに居んの?」 「多分、オジサンの前に1人居ますぅ…きーちゃんてきょうぼおなんですよぉ〜イタイ!イタイ…」
809 :
555 :2007/10/19(金) 12:49:20 ID:???
Broom Sisters(54) Maiden's Counterattack(18) 「尾行と監視を排除してどうすんの?どんなに頑張っても最低1組は残るぜ。ソイツの排除ならお断りだよ?」 瑞樹が新しい串を手に取って言った(なんだ、お前も喰ってるじゃん) 「交通整理と、交通違反取り締まりは警察の仕事だったと思うんですけど?」 親父は驚いた顔をした。どうやら『乱暴なこと』を考えていた模様である。 「で、どこの交通整理かな?」 「東京−秩父山中までの間、外資系の皆様に最低30分以上余分に時間をかけてもらうこと」 「それとぉ〜正丸トンネルの交通規制。ぶっちゃけ閉鎖ですぅ〜」 「あと、ハンドガンをお借りできませんか?」 「いくらでもあるだろ?そっちに?」 「え〜と、一応、官給品ですしぃ〜当たると9ミリは当たるとイタイですぅ〜」 「(こっちも官給品なんだが…)お嬢ちゃん。ピストルは人をブッ殺すためにあるんだぜ。万一の時にアンタらは人間に向けてぶっ放せんのか?」 「レポート出せなきゃ留年ですぅ。ロートルにども乙女の将来を左右されてたまるかってトコロですかね」 瑞穂が真顔で答えた 瑞樹が続けた 「私達は何があってもレポートを仕上げなくっちゃならないんです!そのためなら手段を選びません!」 親父は笑い出した 「いいねぇ〜、超一流、現役バリバリのイリーガルズをロートル扱いして大立ち回りする理由ってのがレポート提出!無事に防女卒業したら俺んトコ(警察)来ない?メンバー募集中なんだわ…ところで…バイクには乗れるよな?」 親父は上機嫌で続けた 「ほい、焼けた!1本オマケしとくよ。テッポーはすぐに届くようにしとく。ショボイけど我慢しろよ」
810 :
555 :2007/10/19(金) 12:52:58 ID:???
Broom Sisters(55) Maiden's Counterattack(19) 演習室 「『交通整理』はお願いしたから、あとはデートの日取りと本職介入の排除か…」 買い出しから戻った瑞穂は関東全図を眺めながらがつぶやいた 「習志野が出てきたら強襲か両用じゃないと対抗できないわ。とにかく、ヘリを使われたらこっちの負けよ」 「デートは夜中しかないかぁ〜」 「習志野をどうするかよね…あいつら真夜中でも降下してくるよ…」 「スティンガーでもかっぱらって持ってゆくか…」 「それじゃ、戦争になっちゃうよ」 「ああ、ぼつぼつ切り上げた方がいいんじゃないかな…」 2人が振り向くと、声の主…作業着に身を包んだ用務員が背中を丸めて歩いてきた。どうやら当直らしい。 「中沢君…達だね。これを焼鳥屋(に見えるんだろうな…)から預かったよ」 手に提げていた紙袋を瑞穂に差し出した。ずっしりと重い… 「それじゃ」 と背を向けて図書館入り口に向かって歩き出した用務員が足を止め、そのまま小さな声でに言った。 「…すまんな…今回は蚊帳の外なんだ…市ヶ谷と米軍は動かんよ…頑張っといで…」 「それで十分!ありがとう!え〜と…おじさん…」 用務員は軽く手を上げ、図書館を出て行った 「本職の介入はないか…。ちょっと有利になってきたね…」 すっかり冷えて硬くなったケバブに瑞穂はかぶりついた
811 :
555 :2007/10/19(金) 12:54:20 ID:???
Broom Sisters(56) Maiden's Counterattack(20) 用務員の持ってきた紙袋には、タオルにくるまれた2丁の自動拳銃と予備弾倉、弾丸が無造作に放りこまれていた。 「おおっ!ウッズマンターゲット4.5インチモデル!こりゃまたマニアック!」 瑞穂が叫んだ 「弾丸…緑ってコトはKTW弾?22LRのKTW弾なんて聞いたことない…」 弾丸をチェックしていた瑞樹も驚いた。 (ニューナンブM60程度だと思っていたのである) 「使い込まれているから『おまわりさん』の使用している銃ってことかぁ?やっぱタダモンじゃないわね、あのおまわりさん…何がショボイ銃よ…」 「急所に当てずに、戦闘力だけを奪うことが目的か…ホント『理想のおまわりさん』の拳銃だね…で、私達に対しても『殺すな』『急所は外せ』って強要してる訳か…なんか過大評価されてんな…」 「当たっても死なない程度にボコれってコトかもね…」 瑞穂がつぶやいた 「さて、つぎはカボチャの馬車と、お邪魔虫達の準備だな…」
812 :
555 :2007/10/19(金) 13:00:40 ID:???
Broom Sisters(57) Wagon of Pumpkin(1) 防女にも各種のサークルが存在する。それはマニアックな趣味に分類されるものが多い。 瑞穂は防女中でも有数の「アブナイ」サークルと言われている「移動体研究会」の会長(諜報科1号生)に機械油と揮発性の塗料の臭いの充満する車庫の奥まった場所を案内されていた。 この一画だけは、軍用車両が集まる『兵器庫』の雰囲気が感じられない。かえって不気味である。(雰囲気なんてモノは物体の相対的な分布に過ぎないのかも知れない) シートをかぶせられた車列(「作品」らしい)のとある前で会長は歩みを止め、 「そこそこ速くて、目立つクルマだったね?こんなのはどうかな?」 とシートを一気にめくりあげた。 シートの下から水色がかった灰色に塗装された『外車』が現れた。 「クライスラーインペリアルクラウン1958年モデル。車台から完全なハンドメイドだよ」 いや…コレって超有名なクルマです…はい…確かに目立ちますけど… 「エンジンはRB26DETTチューン。補機にガスタービンを突っ込んでる。いま流行りのハイブリッド車ってやつね(微妙に違うぞ!)。」 「ガスタービンにはパワーアシストと、強制ダウンフォース発生をやらせてる。チャームポイントは車体前部のブローニングと後部ボンネット内のスティンガー&1式軽対戦車誘導弾かな」 「はぁ…」
813 :
555 :2007/10/19(金) 13:01:38 ID:???
Broom Sisters(58) Wagon of Pumpkin(2) 「5年前程、防女祭用に制作されたんだけど、解体するには忍びなくてね。代々の部員がちょこちょこ手を入れてるって訳。見てのとおり目立つんで、時たま湾岸を走るだけになってるんだ。ああ、壊しちゃってもいいよから派手にやってきなさい」 隠密行動を旨とする諜報科において、敢えて逆の「目立つ」クルマを学内サークルから調達しようとする瑞穂に何かを感じたのだろう。そこらへんはさすがに1号生である。 「アリガトウゴザイマスぅ〜…あのぉ〜湾岸てのは?」 「あそこは、いろいろ走ってるんで面白いんだよね。ここ半年程走ってないけど今んトコロ無敵だよ!」 (『湾岸の猟犬』つ〜のはやっぱりおまいらか…『猟犬』なんて名前、おかしいと思ったんだ…) 「車体はカーボンアラミドモノコックなんで簡易防弾機能もあるわ。HUDは火器管制と走行管制、カーナビも兼ねてる。ああ、MP3と地デジも対応済みね。もちろんエンジンは完調。恐らく地上最強のアメ車だと思う」 「ガスタービンなんてどっから都合付けてきたんですかぁ?」 「自衛隊貸与のOH−6Dから抜いてきてる…ナイショだよ…で、使用するにあたっては条件があんのよね…」
814 :
555 :2007/10/19(金) 13:04:08 ID:???
Broom Sisters(59) Wagon of Pumpkin(3) 日本の公道上において1秒間に84m、1時間に300kmを移動できる工業製品…自動車は国内で公式には製造されていない。しかし、「チューナー」と呼称される『職人』達の狂気と、半ば信仰に近い運転者の製品への信頼がそれを可能にする場合がある。 首都高速道路。ここは東京都民の命を繋ぐ動脈あるのと同時に、進化の袋小路に自ら望んで飛び込んだ異形の工業製品達が生息する場所だ… 午前2時。RB26DETT改エンジンは製造者の意図を無視したパワーをカーボンで軽量化されたエンジンフードの下で発揮しながら、湾岸線を臨戦速度で走行していた。 後方のHIDの光が気になっていた。『流している』とはいえ、臨戦速度を維持している湾岸に特化したコイツ(R34)を追撃できるクルマはそうそう存在しないはずだ。 しかし、徐々にHIDの光は大きくなってきた。 もしかすると『湾岸の帝王』と呼ばれるアイツか?ならば相手にとって不足はない!前方もクリアだ! 男は一瞬で戦闘モードに突入。ハンドルにマウントされている赤いボタンを押下した。 スクランブルブースト。極めて短時間の使用しか許されていないそれは、RB26DETT改に800馬力を超える出力を供給しはじめ、化け物じみた速さのそれを、更なる化け物に変貌させた。 「俺はここ(湾岸)で負けたことはない!」 エンジン音と各種計器、自身の身体でR34の完調を確認し、勝利を確信した男はバックミラーに目をやった。バックミラーに映るHIDの光は徐々に小さく…ならずに大きくなってきていた。 「う、うっそぉ〜」
815 :
555 :2007/10/19(金) 13:07:34 ID:???
Broom Sisters(60) Wagon of Pumpkin(4) 全開で加速を続けるR34に、記憶の底にある1950年代の『外車』が並び、助手席からヘルメットを被った少女がにっこり笑って軽く左手を振った次の瞬間、あり得ない加速で『外車』はR34を引き離し湾岸の闇の中に消えていった。 R34の速度計は302km/hを指していた… 「これで『撃墜』3台目…と…」 助手席で『撃墜』したクルマの車種をメモに控えながら瑞樹がつぶやいた 「へっへっへ…無敵だぁ〜!すんごいねぇ〜(運転の)腕なんて全然なのに簡単に『撃墜』できちゃうよぉ〜」 フロントガラスに投影される各種情報を見ながら、革巻きハンドル(MOMOだ!)を微妙に調整しながら瑞穂ははしゃいだ。 「この格好、どうにかならなかったのかなぁ…」 車の色と同色の灰色と黒の身体にぴっちりとフィットしたスーツ、大きなバイザーのついたヘルメットを眺めて瑞樹はこぼした。腰には本来のギミックの代わりにウッズマン4.5インチが突っ込まれている 「『使用条件』だもん。なんでも『目立つ格好』で運転者を目立たなくしたいらしいよ。私は何となく好きだなぁ〜」 「あと3日で12台は墜としときたいね。デートの『邪魔者』を2ケタにするには最低14人位には『お声掛け』しとかないと…」 「ほんじゃ、今度はC1辺りを攻めてみますかぁ〜」 『湾岸の猟犬(ポインター)』は新たな獲物を求めてC1にその足を進めはじめた
816 :
555 :2007/10/19(金) 13:09:14 ID:???
Wagon of Pumpkin(5) −同時刻− 東名高速道路駒門PA 上司の厳命を無視し、はるばるイギリスから持ち込んだ『それ』の調子は上々だった。 途中、騒々しく追いすがってくる日本車達を軽くあしらい、シェイクダウンを済ませた、SIS特製アストンマーチンV12ヴァンキッシュ(新車)を眺めてJは呟いた。 「どうやらコイツの出番になりそうだな…」 中央高速道路小仏トンネル付近 「日本の高速道路はどうなっとるんだ!」 旧中山道を併走する「高速」道路はノロノロ運転の長距離トラックで埋め尽くされていた。(『ノロノロ』と言っても80km/hは出てるんですけど…) 「日本の高速道路は夜間、料金が安くなるので、クレジットカードを搭載した大型トラックでラッシュになるそうです」 「くそっ!これでは慣熟訓練にすらならん!」 ベンツ190Eに300Eのエンジンを無理矢理詰め込んだ化け物マシン、AMGハンマーの助手席で少佐は怒鳴った。
817 :
555 :2007/10/19(金) 13:10:09 ID:???
Broom Sisters(62) Wagon of Pumpkin(6) 秩父 旧国道229号正丸峠 「日本の道路には国産車が一番合ってるんだよね…税金も燃費も安いし…」 内海二佐は少々くたびれた外観のスバルヴィヴィオRX−R−S1の運転席でつぶやいた。 「ここ(正丸峠)も一応押さえておいた方がいいだろうし…」 RX−R−S1特別仕様のケンウッドオーディオシステムから流れる80年代ハードロックをバックに自称「走り屋」どもの操る車のリアを突っつきながら、内海二佐は豪快にワインディングを山梨県方面へ爆走していた。 秩父 国道229号正丸トンネル前 「ここを封鎖ねぇ〜赤信号で止まってくれる連中はいね〜だろうなぁ〜。確かロシアって赤は進めの合図だったよな…」(そんなことはないぞ!) CB750に跨ったケバブ屋のオヤジは複雑な表情を浮かべ東京方面にUターンしていった
818 :
555 :2007/10/19(金) 13:15:49 ID:???
819 :
555 :2007/10/19(金) 13:16:30 ID:???
Broom Sisters(64) Provocation(2) 「撃墜」の様子をリアルタイムコメント可能な「例の」動画サイトに投稿されたのではたまったモノではない。 掲示板はその日の早朝からショップ、オーナーへの罵倒の応酬、「善良な市民」の書き込む誹謗中傷の場となり荒れに荒れた 当然、ショップのHP、オーナーのブログは大炎上。赤っ恥をかかされたチューニングショップと、プライドをシュレッダーに放り込まれた「首都高ランナー」達はリベンジを誓い「湾岸の猟犬」狩りに乗り出した。 約24時間後 【おまいら】首都高ランナー【遅杉】15台目 1 名前:湾岸の猟犬 投稿日:2007/10/XX(X) 04:12:55 ID:XXXXXXXX 昨夜の戦果(10台) RXX R34 湾岸(デモカーでも亀は亀) スピードショップ XXX FD 湾岸(型落ち出すな!馬鹿!) 無所属? 911 湾岸(もう少しがんばりましょう!) 無所属? S30 C2(更なる精進が必要です) (中略) 今夜も出撃!亀車は邪魔だから来ないでぇ〜 「湾岸の猟犬て誰よ?」正体を探るスレが各板に乱立したが、ショップやランナーは硬く口を閉ざしていたため、誰もその正体を知るすることができなかった… 正体が書き込まれていたり、画像がUPされていたにもかかわらず…
820 :
555 :2007/10/19(金) 13:17:23 ID:???
Broom Sisters(65) Vol de nuit(1) C−1輸送機のキャビンに、降下長の怒鳴り声が響いた。先程までゆっくりと上昇していた機体は(一時的だが)水平飛行に入っている。 「オイ!お客さん!途中下車地点だ!さっさと降りな!」 ヨダレを垂らして眠りこけていた瑞穂はハッと目を覚ました。イカン!寝てしまってた…何せ徹夜明けだ… 「あきれたな…夜間HAHO訓練で眠りこけてるヤツを見るのは初めてだ。諜報科ってのはそんなに肝が据わってる奴らばっかりなのか?それともお前がアフォなのか?」(それは誤解で、一部正解だ!) 瑞穂はヨダレを拭って立ち上がり、素早く装具を確認すると降下長に敬礼し、大声で叫んだ。 「ご協力感謝します。諜報科2号生 中沢瑞穂。これより降下します!」 降下長は答礼すると、瑞穂に怒鳴った 「現在の飛行方向は北、高度は9,300mだ!チト低いから気ぃ入れて行け!」 迷彩服に酸素マスクを装着した瑞穂はC−1の機体を蹴って漆黒の闇の中に飛び出していった。
821 :
555 :2007/10/19(金) 13:18:22 ID:???
Broom Sisters(66) Vol de nuit(2) 「うっひょお〜大したもんだ…」 瑞穂の降下を眺めていた降下長は感心したように呟くと、極度の緊張でガチガチになっている機内の強襲科3号生徒達に向かって怒鳴った。 「お前ら!お客さんでもこれくらいは簡単にこなすんだ!気ぃ入れろ!負けんじゃねぇ〜ぞ!」(降下長…酸素マスクなしで大丈夫?) 「うっひゃぁ〜コワイコワイコワイィ〜」 風圧がヘルメットと酸素マスクで覆われた顔と身体全体をバタつかせる。全身が硬直しそうになるのを必死で耐え、高度計と姿勢を確認し、瑞穂は装備を展開した。(この間約15秒) 一瞬、強い衝撃が身体全体を襲ったが、次の瞬間自由落下の不快な無重力感は消え逆に浮遊感が瑞穂を支配し、黒く染められたラム・スクエアタイプのパラシュートが高度8,000mの夜空に開いた。 ほっとため息をつき、計器類と一緒に身体にくくりつけたカーナビソフトインスト済みのPDAを立ち上げて現在位置を確認すると、リップコードを調整しながら方向を修正し、ゆっくりと「目的地」に向かって降下を始めた 「さてと…夜間飛行といきますか…それにしても寒いなぁ〜。ぱんつもう1枚履いてきたらよかったかなぁ〜」
822 :
555 :2007/10/19(金) 18:09:32 ID:???
本業で、来週が完全に潰れました OKかな?と思ったモノだけ投下します。 すんません!
555氏、非常に面白いです!期待してます!
>>555 乙、ちょうど今頃の季節の出来事ですね
そういえば、白峰姉妹のSSでアヤたちがHALO、HAHOの訓練を
受けているという描写があったが、このことかもしれない
続きを早く読みたいです
>>555 強襲科のメンバー(上のほうでは5人メンバーがいて訓練を受けているらしい)も
この後すぐ、HAHOを実施するのだろうか
瑞樹は陸から 瑞穂は空から 目的地に潜入というわけか 名前が似ているのでわかりずらかった
>>822 強襲科の連中にはこんな学生はいないはず
怖いもの知らずとの評判があるらしい
男でも怖がる訓練を平然とこなしているみたいだし
源田さつきはメスゴリラと不良に呼ばれているし、
白峰アヤたちはアヤの弟に化け物と呼ばれている
>>734 強襲科の学生の降下訓練(HALO、HAHO訓練を含む)や
展示降下の話は大量SS投入氏が考え出したもの
初恋の人や弟の苦悩やBROOMSISTERSで
利用されている
よってすべてを否定するのは不可能ではないか
>>829 ある少年の苦悩の間違いでした
俺もSSを考えているが
彼の投入したネタも参考にしている
黒歴史にするのはできないのではないか
誰か防女大演習のSS投入希望 あと一度もSSに出てこない 統合要員固定翼航空科、音楽科、陸上要員化学、通信、輸送、空挺科 両用科以外の海上要員 1回しか出てきていない航空要員戦闘救難科の話も希望
832 :
828 :2007/10/20(土) 16:50:12 ID:???
833 :
名無し三等兵 :2007/10/20(土) 17:17:17 ID:31FIpbIu
AGE
不平不満をいうよりは進んでSS投下しましょう。 今日は無理でも、明日には投下できるかも。
私も近日中に投下します
>>834 さんお先にどうぞ
836 :
名無し三等兵 :2007/10/20(土) 21:21:40 ID:9pXXVZnZ
>>831 大演習できるほど、学生数は多くないぞ。
基本的に、中等部の学生たちは軍事訓練は、ほぼゼロで
高校課程を含めた文部科学省認定カリキュラムと、英語他一ヶ国語を
仕込まれる(あと、当然全ての基礎となる体力トレーニング)で手一杯。
高等部に進学してから初めて軍事系の”色々”の本格トレーニング・教育が
始まるのだから、いくら「フルタイム」で仕込まれていてもそこまでは無理では。
ぶっちゃけ、防女としては卒業までに「完成品」に仕上げれば良いと考えて
教官だけでなく、最悪「学生一人に助教一人」と言う、二十四時間完全拘束体制と
組み合わせた「集中教育・訓練」を行っている訳で。
防女学生は貧乏人がスタンダードと自他共に認めているが、
実際、一人一人に対してとんでもない額の国費が投入されている。
だから、1年生進級時からあちこちの機関所属の人たちが
卒業後の青田刈りに動いたり、その中に国内外の「民間」が混じっていたりと
自衛隊担当者の血圧が上がる事態が昨今珍しくないわけで。
防女の設定をあまりきっちりと統一する必要はないと思う。 過去のSSでは5号生徒が普通科の演習を行っているし、 初期のSSでは正体不明の多砲塔戦車が東京に上陸し、 防女の41p列車砲が迎え撃つ、なんて話もある。 私が投下したSSと他の職人さんが投下したものとを読み比べても 細かいところで矛盾がある。 「防女」というアイディアを基に、 各自が面白いSSを書きさえすればそれでいいんじゃまいか。
838 :
837 :2007/10/20(土) 22:24:01 ID:???
>
>>831 海上要員砲雷科の生徒は、チョイ役ながら登場してますよ。
リン隊長デビューのSSでね。
同意 だが、「舞台装置」としての、それなりの整合性と構築され 住人が認定した設定群、そして軍事的合理性が必要ではなかろうか? 「国立防衛女子校」という大きな虚構を成り立たせる為に それなりに細かく多量の「合理的説明」(設定群・SS)があればなと 私は考えます。
841 :
名無し三等兵 :2007/10/21(日) 09:57:28 ID:jF0kbgR9
防衛女子に入学する少女たちだが、結構幅広い社会階層出身が多く 開学からしばらくの間言われてきた「他に行き場の無い子供たち」だけでは なくなっている。 その大部分は、規定の入学審査を経て入学するが、一部、リクルーターの スカウトや、政治的理由、社会的(つまり、検察庁とか警察の偉いさんが見返りを求めずに 骨を折った)等でここに来た学生も毎期”必ず”存在する。 そうして集った少女たちだが、これは教育・法曹・治安関係者全ての暗黙の同意として 娑婆に居続ければ、必ず何かしらの「逸脱」をしていたものがそれなりの比率を占めている。 娑婆の社会秩序と人間関係に安らげない者たち・・・なのに規則と命令が多くを占める 防衛女子の生活にすんなりと適応し、自分を磨くことに生きがいを見い出し、生涯の友を ここで作る。 そういう人間全てを防衛女子が掬い上げられるわけではないが、彼女たちは 掬われなかった同類と将来、敵対する可能性を内包しつつ、今は幸せに過ごしている。 狼の本性はどこまでも狼 羊にはなれない
842 :
負け戦 :2007/10/21(日) 13:25:26 ID:???
その勝負は、あと5秒ほどで無惨な最後をむかえる。 「あんた、背中が煤けてるよ」 YOU LOSE ! やたらと癪に障る合成音声が筐体から語りかけてくる。 道星高校トリコロールファイト。巷でいま流行している(とはいってもアーケードの狭い世界だけだが)対戦格闘ゲームで学区内で負けなしを誇っていた浩一郎は一敗地に塗れた。使い慣れた重量級のマキちーを選んだにも関わらず、開始後1分27秒にたたみんのヘアピン投げを喰らってKO 「あたしに勝とうなんて十年早いよ、坊主」 その女は嬉々としてしてスコア入力をしている。 K、Y、O. 「てめー今度こそ勝ってやるからな」 「無理だにゃー」 浩一郎は投入口に銀玉1枚を追加した。 小さな駄菓子屋に集まるギャラリーの手前、こいつに勝たないと小学生チャンプとしての沽券に関わる。 「あたしが負けたら、結婚してあげてもいい」 「ホントだな、ぜってー忘れんなよっ!」 FIGHT! これで13度目となる対戦が始まった。
タマ「アノ子(遠巻キニ、警護ノ人ガイタケド)…知ッテル子?」 莢「知らなーい。この近所のガキんちょじゃないかな。なんでかこのところあたしに勝負してくるんだよねー」 タマ「ソウ…」 莢「まったく百年早いのだ」
>>836 過去の話や設定に大演習の話が出ている
また上の戦闘救難科メインのSSに伊吹山で4号生が遭難したのを救助に向かうとういう
設定で書かれている
846 :
831 :2007/10/21(日) 17:35:43 ID:???
指摘ありがとうございました
見落としていました
>>845 修正
伊吹山で演習中の4号生が正しいです
847 :
831 :2007/10/21(日) 17:39:50 ID:???
>>839 設定だけはしっかりしたほうよいと思う
一学年の定員、各課程の定員および活動内容
それを元にSSを書くようにしたほうが良い
初めは一学年100人と言う設定だったらしいが
SSに書かれた人数を見ると強襲+普通+両用+諜報だけで
一学年80人近くになる計算なのできっちりしておきたい
残りは42KB 新スレは490KBを過ぎてから立てたほうが良いのではないか
中等部の入学してから三年間は、基礎作りの段階なので 各専攻を書くのは無意味だと思う。 初代>>1や今まで登場した防女学生のスペックとの兼ね合いを考えて。 で、専門に別れての訓練が始まる3年生からだが、三年生は初年度訓練生であって やっぱりメインは二年生になるのでは? 一年生は、卒業試練(試験と卒業単位取得だけでなく、単独踏破の準備もある)や 卒業後の進路確定の色々で忙しいだろうし、卒業前に経歴に傷を付けたくないだろうし。 まぁ、素質のある奴は4年生後半あたりから”擬似的な”「飛び級」のような「専攻」の前倒しを 受けれるかもしれないし、単位制で「できるまでやらせる」と言う教育方針・カリキュラム・助教配置だから トップグループとギリギリ進級組との間は、とんでもなく開いているはず。 教えられたことを一回で取得してどんどん先に行くお嬢さんたちは、今までのSSに登場したような ”色々”が可能だろうが、毎回毎回、追試と居残り訓練で助教がほとんど専属で付きっ切りというような 数名は自由時間も殆ど無いだろう。 ・・・こういう、適正がずれているお嬢さんたちが、今まで言われた「他に行くとこが無い」方々かもしれん。 そーいや、酒の味を覚えたり、在学中で一番楽しい思い出が多いのが二年生だった・・・と言う話があったよな
>>847 あんまりこだわりすぎると、新規の人が入りにくくなっちゃうんだよねぇ
けっこう軍事板の他SSスレってそんな感じしない?
俺としてはこだわらなくてもいいに一票
あと
>>842 GJ!
前スレの途中(玲子お嬢様登場、さつき・ミキ・アヤ再登場から)から 強襲科と憲兵隊長と白峰姉と諜報科のメンバーが中心のSSが多くなった 他の科のSSの投入を歓迎します
>>849 一応中等部は基礎訓練という形で普通科の補助
4号生の1月から専攻に分かれて訓練という形がいいのではないか
あと運動能力のある学生は強襲や両用に優先的に配置させているのではないか
そうではないと3号生にHALOやHAHO訓練を実施できない
(過去のSSで何度となく出てきている)
過去のSSに防女内に戦車教導大隊が存在し74式戦車を44両所持している という記述があるが、そのためのメンバーを含めると機甲科はかなりの人数になるはず
>852 防女の教育課程は、6年と5年の違いはあるが 工業高等専門学校のカリキュラムが参考になるのではないか? 1〜3年次には通常の高等学校の教育カリキュラムから、文系の科目を可能な限り排除し、その分を専門教科の基礎学習に充てている 4〜5年次はほとんどが専門教科である つまり 6〜4号生は中学校の基本教育+専門課程の基礎 3〜1号生がほとんど専門課程のみと考えていいのではないだろうか?
>>850 このスレは、実現を探るという意図もあるんだが?
何と言っても、この学校、文部科学省の指導下ではなく 「防衛」の二文字が付いていながら防衛大学のような防衛省管轄でもない 内閣府傘下の国立学校だからな・・・ 開設にどれだけのタイミングの合致と政治的豪腕と人材の結集が行われたかと考えると 存在自体が奇跡のような得がたい教育機関であることが良くわかる。 しかも、過去スレ設定にあるようにグローバル化が進展する現代社会における エリートコースの登竜門として機能し始めてるしな。
234 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2006/08/21(月) 05:38:44 ID:??? 上のOB教官の話を読んで防女のクラス会がどんな風なのか気になった。 卒業後、学費その他の諸経費返済が免除になる3年を過ぎた後や、女の大台に乗った 三十才。 そして、家庭を持ち子育てにおわれる者と独身で暮らす者との差が出る四十代。 人生の黄昏が見え出す五十代・・・・ それぞれの人生を映し出す懐かしい一夜。 教官になった者は、現代の学生に対する苦言 母となった者は、貧しかった自分と比べての子供に対する愚痴 そして、それぞれの現場で地位を固めた者は、上の盆暗さを嘆く。 いろんなものを諦めて防女にやってきて、毎日こんな日が早く終われと思って過ごしたあの日々。 でも、今思えば全て懐かしい・・・・ 防女でのあの毎日があったから自分達は苦言や愚痴をこぼせるくらい余裕にある生活を持てた。 もし、防女に入れなかったなら・・・・考えたくもない人生をおくっていただろう。
いろいろ設定を決めてしまうと、せっかく面白いネタを考えても 「それは定員から考えて不可能」とか 「そんな予算がつくわけない」とか 「そもそも○号生徒はそんな演習していない」とかいうことになって SS職人を拘束することになる。 逆に言えば、一応の設定を考慮するのはかまわないが、 それをもって職人を拘束するのは反対。 確かに、いまさら防女が横須賀にあるといわれても困るが、 「帯広に分校があって○○科は入学直後の6号生徒からそこで訓練する」 という設定のSSを否定する必要はない。 まあ、統一した設定を定めるために労力を費やすのなら、 SS投下に使う方がよいのではないかと、イチSS書きとしては思うのであった。 面白ければすべてよし。
>>859 ネタと既存の設定の辻褄あわせをするのも職人の腕のうちでは?
861 :
名無し三等兵 :2007/10/22(月) 10:48:09 ID:RmzpfwZC
>>860 ちょっと違う。
あなたの言い分が正当になるのは「設定ありき」が自然と醸成された総意となった後の話だ。
(こう書くと「2ちゃんに総意なんかあるかボケ」と言い出す阿呆が出てくるのだが、
文脈読めない阿呆は放っておくとして)
もちろん既存の設定に合わせ、かつ面白いSSが書けるのならそれでもいいが、
いまはまだ設定を確立すべきかどうかという話をしている訳だ。
私としては設定をはみ出したところで傑作が生まれる可能性を摘み取る必要はないと考える。
私自身、なるべく既存の設定と矛盾しないように心がけてはいる。
そのために過去のSSを集めたり、行ったこともない舞鶴市について調べたりしているわけで。
しかし、たとえ既存のいわば慣習として成立した設定からはみ出した作品があったとしても
その故に否定する必要はまったくない。
先述のとおり「面白ければそれでよい」のだから。
まあしかし、こんな話自体が野暮の骨頂なので、この件は以上とします。
設定が慣習として成立するのであればそれもよし。
しかし設定ありきの仕切り屋さんに仕切られるのは避けたいところです。
設定を決めてそれに従って書きたい人はそうすればいいし、
縛られずに書きたい人はそうすればいいんじゃまいか。
SSや書き込みで防女世界が拡張するのは良いと思います。 漏れが危惧しているのは、あまりにも「ありえない設定」で 防女自体が胡散臭く薄っぺらになること たとえば、数年前まで素人だった訓練中の小娘が、歴戦の特殊部隊員みたいな活躍をするとか。 そういう意味で、ガチガチな設定でがんじがらめになるようなことは 漏れも反対です。 大量の「ありえない設定」投稿が続いたので、最近ナーバスになってました。 ご不快に思われました皆様に謝罪致します。
>>862 設定は人それぞれがよいと思う方向で考えることがよいのでないか
能力の高い学生(強襲・両用)は特殊部隊の訓練を受け
実戦で活躍する設定でもよいし
できの悪い生徒は補習を繰り返す
そんな設定でもよいのでないか
今頃、瑞穂は夜空をさまよっているのか 強襲科メンバー(他のSSによると、白峰アヤなど計5人)の HAHOも見てみたい ということで555さん続編をお願いします
このスレもレベルが下がってきたよな。 昔はみんなきちんと設定を考えていたのに。 真面目じゃ無いよな。
初心忘れるべからず?
過去を懐かしむほど、このスレはまだ枯れてはいないぞ。 あと、設定だが一番の問題は「ありそうだと思われる事」と「共有設定との整合性」なんだな。 そこらへんは、投下して意見を交し合わないと駄目でないかな? あの大量投下ですら、最初のうちは、みんなやんわりと指摘するだけに留めていただろ?
>>869 思うに、あまりにもアレだったんでスルーしてたんだろうなぁ。私は自決用の毒薬を
共同購入してた辺りでスルー対象にしました。
511 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2006/11/04(土) 10:02:51 ID:??? 本人の性格も将来設計も専攻も地味極まりないのに 困ったことに、容姿と何気ない仕草が先天的にとてつもなく色っぽい某学生。 入学直後に死亡した水商売で育ててくれた実母に、思春期以降 年を重ねるごとに似てくる為で、本人は兵科ではなく裏方志望で 休日も簿記を筆頭に語学等の「隊内だけでなく娑婆でも役立つ資格」取得の為の 学習に余念がないのだが、健康的な防女の生活環境と、特有の育成カリキュラムで 美貌は美貌だったが、生活が崩れていた母より色々磨かれた容姿と仕草と立ち振る舞いは ま・・・本人にとってあまり面白くないことを頻繁に引き寄せる。 クラスや学内での受けは悪くなく、このまま娑婆に戻っても要らない苦労を しそうなので、本人いわく「あたしは、将来、助教になってここに骨を埋めてやる!」と 言っているが、能力と適性のある学生を鍛えるのが目的の防女で、しかも給料をもらっている 学生公務員に一定以上の拒否権が無いことから、転科、もしくは長期特別別過程訓練を 強制受講させられるのは、ほぼ確定した未来である・・・。
872 :
名無し三等兵 :2007/10/23(火) 12:26:58 ID:dlwrPA8c
873 :
名無し三等兵 :2007/10/23(火) 20:50:10 ID:HQp2Gdvf
このスレも残り31KB 3ヶ月でここまでいったのは久しぶりではないか
>>869 ある程度の設定は共通化して、残りは自由にということでよいのではないか
>>870 彼の意志は分からないが
特殊戦科の学生は万一のとき自決するように指示されているはずだから
所持していてもおかしくないのではないか
こんなところに来る女なら立ちションくらいやっても不思議ではないだろうね?
>>876 人によりけりではないか
両用の田沢や強襲の源田・川野辺はやっていてもおかしくない
彼女たちはある意味人間ではなく、野獣いや化け物だから
近日中にSSを投下します このスレになるか次のスレになるか分かりませんが 初めてなので稚拙な文章かもしれませんが怒らないでください
>>877 立ちションするとしたら、どんな感じでやると思う?
現代日本で、訓練生を自決が必要な程の実戦に投入することが ”アレ”であることを、駄作大量投下期にスレ住人が寄ってたかって 教育したのを忘れたのか?
881 :
555 :2007/10/23(火) 23:01:06 ID:???
なんか、投下しにくいですね
待ってる!
883 :
名無し三等兵 :2007/10/23(火) 23:21:40 ID:IKWPO1Gr
立ちションって何この妄想スレ?キモーwwww
>>881 気にせず投下するよろし。
>>866 おまいはSSのひとつも投下してからモノを言え。創作に寄与せぬ者に価値なし。
885 :
555 :2007/10/24(水) 18:06:32 ID:???
最終部分を書き直してます 原因は 「首都高を走ったことがない」 ことです スレッド残が29KB 多分足らなくなるでしょう。 可能な限り投下することにします
886 :
555 :2007/10/24(水) 18:07:29 ID:???
Broom Sisters(67) Vol de nuit(3) 降下から約40分。降下距離5900m、水平距離約37kmを稼いで、秩父山中の県道のド真ん中に瑞穂は着地した。HAHO降下の距離としてはごく普通というところだが、電線や索道をかわしながらの着地は見事というべきだろう 標高1100mの山中は上空ほどではないが、かなり冷え込んでいる。さすがにこの時間の車の往来はない。元来、人間が夜間出歩く場所ではないのだ。 素早くパラシュートを丸め込み、暗視装置と、忘れ去られたかのように点在する街灯を頼りに、事前にネットで目を付けていた廃屋に、足跡が付かないように気をつかいながら入り込む 屋外からの死角に座り込んだ途端、力が抜けた…日付は既に変わっている。あと23時間足らずで「準備」を整えなければならない。 憔悴でしばらく身動きができなかった瑞穂であったが、何とか身体を動かし、くくりつけていた装備をノロノロとはずし、再び座り込んだ。 「きーちゃんガンバってるかなぁ〜。明日はキツイよな…とにかく、身体あっためて、ご飯食べて寝ますか…早起きしないとね…」 瑞穂は空挺用背嚢の中からサイリュームライトを取り出し反応させた。闇の中にピンク色の灯りがともった。 「あらら、ピンクだったか…ま、いいか…」 更に背嚢を探り黄色い箱の「バランス栄養食」と加熱機能付き容器に入ったお茶、同じく加熱機能付き容器に入った人体用燃料とスルメイカを取り出し、ピンク色のアヤシイ照明の下で遅い食事と晩酌を摂り始めた。(おい!未成年だろうが!)
887 :
名無し三等兵 :2007/10/24(水) 18:11:22 ID:uF9uUFCw
Broom Sisters(68)
Tokyo Bay Shore Dance Party(1)
首都高ランナー達を絶望と羞恥のどん底に叩き込んだ「湾岸の猟犬」が首都高に君臨して3日目。
既に車板住人以外の注目を浴びるスレッドとなった『首都高ランナー』に、最初のスレが立って約72時間が経過した頃、「湾岸の猟犬」による3度目の書き込みが行われた。
【おまいら】首都高ランナー【遅杉】34台目
524 名前:湾岸の猟犬 投稿日:2007/10/XX(X) 04:12:55 ID:XXXXXXXX
昨夜の戦果(6台)
RXX R34 湾岸(何度しつこい しばくぞ!)
XXレーシング R32 湾岸(壁の味はどうだった?)
無所属? F40 湾岸(痛車は( ゚Д゚)< 逝ってよし!!)
(中略)
−告知−
1台ずつ相手すんのも疲れるので、今晩まとめて相手します。
時間は23時頃。参戦時にはカキコするのでよろしく
直線番長相手もタイクツなので、飽きたら秩父までドライブしませんか?
高速に乗れないビンボーランナーも周辺の珍君達も相手をしてアゲルね!
↓こんなクルマで走ってま〜す!
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis/5392/p001 .jpg
(同型車)
URLの先に見覚えのある画像が現れた瞬間。首都高ランナー達のプライドは完全に破壊された
525 名前:774:2007/10/XX(X) 04:13:30
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
526 名前:774:2007/10/XX(X) 04:13:31
ちょwwwwwwwwwwwwwww
527 名前:774:2007/10/XX(X) 04:13:33
まじーーーーーー
(以下略)
この書き込みが「釣り」ではないかとの意見も出され、いつもの「自作乙」発言も相まって「湾岸の猟犬」の正体については依然、真偽が分かれるところとなった。
ただ、確実なのは、「首都高ランナー」達は、絶対に退けないところまで追いつめられてしまったということである
888 :
555 :2007/10/24(水) 18:11:58 ID:???
Broom Sisters(69) Tokyo Bay Shore Dance Party(2) 鉱山簡易郵便局の業務開始と同時に、山行スタイルの若い娘が徒歩で郵便局に現れた。 ダブダブの格好で、目深にMLBのキャップをかぶり、薄いブラウンの丸眼鏡をかけている。迷彩柄の大ぶりのウェストポーチとのアンバランスさも相まって、ダサイの一言で片づけられてしまいそうな娘である。 「あ、あのぉ〜『八王子地質研究会』の大沢と申しますけど、局留めでアタクシ宛に荷物が届いてないでしょうか?」 「あ、ああ、大沢みゆきさんですね。届いていますよ」 局長はカウンターの中から段ボールを取り出した。ずっしりと重い 「結構重いですね…」 「地質調査の道具なんです…ハンマーとか…最初は背負ってこようかと思ったんですけど…やっぱり重いので…」 受領欄に丸っこい字でサインしながら娘は答えた。うつむき加減でなかなか表情が読み取れない。 「なるほどね、郵便局にはそういう使い方もあるんですねぇ」 「えっとぉ、鉱山の事務所に調査許可のお礼を言っておきたいんですが…」 「事務所はここの隣ですよ」 「それとぉ、この箱…預かってもらってもよろしいです?帰りも標本なんかと一緒に送りたいので…」 局長の快諾を取り付け、娘は局舎内で段ボールを開梱した。中には赤色の大型リュックと、ヘルメットらしきものが『Seta』のロゴの布袋に放り込まれていた。娘はリュックを少々重そうに背負い、袋を手に取ると鉱山事務所に向けて歩き始めた。
889 :
555 :2007/10/24(水) 18:12:57 ID:???
Broom Sisters(70) Tokyo Bay Shore Dance Party(1) 埼玉県鶴ヶ島市 市内の24時間営業の某カラオケボックスのVIPルームはここ数日、怪しい外国人達に占領されていた。 5日分の料金を前払いされているので文句は言えないのだが、体格のよろしいスーツ姿の外国人が入れ替わり立ち替わり出入りするのは何とも不気味である。 犯罪に巻き込まれては大変と、店長が警察に通報し所轄の警官がかけつけたのだが、県警あたりからの指示があったらしく「問題ない」ということになってしまった。 まあ、金払いはいいし、静か(カラオケボックスではそれだけで十分異常だ)だしいいか…と店長は細かいことを考える努力を放棄した 今回の『缶蹴り』の『作戦本部』として、駐車場完備・完全防音・24時間営業・食事ありというカラオケボックスはもってこいの環境である。鶴ヶ島市は秩父方面への入口でもある。何かあった場合、迅速に行動する拠点としては恐らくここはベストであろう。 「どうやら(彼女達は)やるみたいですな」 積み上げられた空のコーヒーカップとドリンク剤の空き瓶が原生林を形成しているテーブルに埋もれる様に設置された、B5サイズのノートパソコンと、それに接続された携帯型プリンタから吐き出された某掲示板の書き込みを見ながら内海二佐がつぶやいた。 隣のソファーではミッドフィールダグループのメンバーが船を漕いでいる。 3日連続の夜間監視は『缶蹴り』メンバー達の体力を確実に奪いつつある。何せ彼らは「ヲヤヂ」なのである 「運転に自信のある連中をかき集め、ソイツらを盾にして秩父までを突っ走る戦法か…ついでに我々に24時間の監視体制を強いるとは…彼女達は我々の常識の裏をゆく」 Jが感心した様に言った。表情に疲れが見える 「警察への『協力』を依頼しておきましょう。スピード馬鹿はさておき、一般人を巻き込むのは後味が悪いですからね」 内海二佐は携帯電話を取り出し、電話を始めた 「決行は間違いなく今夜だ」 全員の動作が止まった。船を漕いでいたメンバーはただならぬ気配で目を覚ました(さすが現役!)
890 :
555 :2007/10/24(水) 18:13:36 ID:???
Broom Sisters(71) Tokyo Bay Shore Dance Party(2) 全員の視線を全身で確認して准将は続けた 「センターフォワードは高速道路上から追尾、高速を降りて郊外にでたところで彼女達を確保しろ」 「ミッドフィルダーは299号周辺を警戒、複数経路からの『缶』へのアプローチに備えてくれ。リベロは秩父近辺に展開。一般人の関与を可能な限り排除してくれ」 「フルバックは秩父から『缶』の近所にかけて展開だ」 准将が方針を示した。全員が妥当と判断したらしく、反論はなかった。 「『缶』への出入口はどうする?」 少佐が尋ねた。 「群馬県側(北側)をミッドフィルダーの一部、埼玉県側(南側)フルバックの一部に担当させよう。もし、日中の突破があるならば、非常手段に訴えてもかまわんだろう」 准将が答えた 「フン、日中の強行突破はあり得ないと?あんたも小娘達を信頼しているのか?」 「恐らく君と同じくらい信頼している。そして君と同じくらい疑っている。それと…ちょっと愉快ではないかね?我々は商売敵であるのと同時に『ドリームチーム』でもあるのだ」 「とんだドリームチームだ…しかし、こんなことは二度とないかもしれんな…」 少佐がにやりと笑った 「そういう意味では我々は彼女達に感謝すべきかもしれませんね」 Jが素直に感想を述べた 「二度と起きて欲しくないですね…少なくとも日本国内では…」 内海二佐が本音をこぼした 准将はメンバーに告げた 「どうだ。今夜は長くなるらしい。正午まで休憩としないか?私は風呂に入りたい。温泉が好きでね…近くに温泉がるのだ…」
891 :
555 :2007/10/24(水) 18:14:23 ID:???
Broom Sisters(72) Tokyo Bay Shore Dance Party(3) 「いるいる…スゴイですねぇ〜」 芝浦22:40。隣接するコンピューターメーカの物流系会社ビル屋上から芝PAを眺めた全身黒ずくめ(諜報部員の正装)の瑞樹は驚きの声を上げた。 普通車48台プラス大型車5台の駐車スペースに収まりきらない、一目でそれとわかる皆様達が進入路にまで陣取って「待ち合わせ中」の様である。 瑞樹はフンと鼻を鳴らして腰のポーチからプリペイド式携帯電話を取り出すと、電話を始めた。なかなか繋がらないのは芝PAからのアクセスが異常に多いからであろう 「もしもし、だいちゃん?瑞樹です。これからデートに出発します。デートの相手とお邪魔虫を引き連れて走り回りますので、パンダちゃんの手配をお願いします。」 『だいちゃん』…ケバブ屋の親父のコトか…? 「うん、C1でいきます。時間調整が楽なんで…はい、できるだけ市街戦は避けますね…それじゃ…就職の件は、これが片づいてからで…」 電話が終わると、今度はネットに接続(最近の携帯はホント便利だよね)某掲示板への書き込みを開始した。 おい!おまいら!撃墜(おと)される準備はできたか? 「湾岸の猟犬」様が狩りにでるぞ! 23:00に芝浦から参戦! 芝PAのチキン共はさっさと帰ってトイレに逝って寝ろ!邪魔だ! 書き込みボタンを押して十数秒後、芝PAは凄まじい騒音に包まれた 「あ〜怒っとる怒っとる。図星指しちゃったみたい。んじゃ、いきますか!」 瑞樹はロープで一気に地上にすべり下りると、隣の敷地の駐車場に「堂々と」駐車したインペリアルクラウンに乗り込み、「お約束」のコスチュームでエンジンをスタートさせた。ふと思いついてラジオを聞く。交通情報を流している最中だった。 「首都高速1号線は、事故およびシステム障害により、一部インターからの乗り入れが規制されています。復旧は23:30頃になる模様です…」 やってくれるわね…桜田門か市ヶ谷か…多分どっちもだろうな…30分間は思いっきりやれってコトね。ほんじゃいきますか! 助手席の相棒のヘルメットを軽く叩くとインペリアルは、芝浦入口に向けて走り始めた
892 :
555 :2007/10/24(水) 18:16:56 ID:???
Broom Sisters(73) Tokyo Bay Shore Dance Party(4) 「ミッドフィルダAからセンタフォワードへ。Broom Sistersが動き始めました。芝から高速に合流する模様です」 「了解。これからBroom Sistersに接触する」 「ミッドフィルダAからCは新座および鶴ヶ島方面のバックアップに向かいます」 芝浦の路上にハザードを点滅させて停車していた外交官ナンバーのV12ヴァンキッシュは、前方にインペリアルクラウンを認め、ゆっくりと動き出した。 「…わくわくする…こんな気分は久しぶりだ…ボランティアってのもそう悪くはないな…」 秩父 下山を装って「準廃墟」の閉鎖された共同浴場跡に入り込み、ここを作業場にしていた瑞穂はPDA先ほどから液晶画面を注視していた。 周囲には稼働していた自販機から購入したと思われるジュースのペットボトル類、「ゆうパック」で輸送してきたスナック菓子の空き袋、空挺用背嚢が転がっている。 HAHO関連装具は既に赤いリュックに詰め、防女(のカモフラージュ集積場)にゆうパックで送り返されている。今頃は秩父の集配センターだろう いかなる方法で引き込んだのか、PDAにはモジュラーコードが接続され、ダイアルアップ接続で某掲示板が表示されていた。 瑞樹との連絡はこの掲示板の「ダム板」で取ることになっている。特に連絡がないということは、あちら側の準備も順調という事だろう。 この24時間、可能な限りの「歓迎」の準備を整えた。まぁ、簡単に「歓迎」に応じてくれる方々でないのは十分承知しているつもりだが、こっちだって留年がかかっている。そう簡単には引き下がれない 22:50。リロードボタンをクリックし、自動車板で『湾岸の猟犬』の宣戦布告を確認した瑞穂はPDAを閉じ、モジュラーコードを引き抜いた。あとは瑞樹が「お客様」を引き連れてなだれ込んでくるのを待つだけだ。 「それじゃ、お出迎えの準備をしないとね…」 瑞穂はダブダブのダサイ(死語)山行の格好から、背嚢に放り込んであったコスチュームに着替え始めた
>>886 9300mから1100mに降下したから8200m降下しているのでは
とにかくGJです、それにしても防女生は酒好きだな
過去の話でも両用のメンバーもそうだし、憲兵隊長もワインを飲んでいるいるし
白峰アヤや源田さつきも焼酎やビールを飲む話がある
さらに大量SS投下氏の話にロシア人留学生の歓迎パーティーで
ウオッカを飲んだ学生の話が出ている
いずれも強襲、両用、諜報といった非正規戦要員である
まあ彼女はある意味、死と隣り合わせの状態にいるから
こういうことは気にならないのかな
>>880 過去の話でも両用科がテロリスト逮捕作戦に借り出されたり
きゃっとふぁいと(強襲・両用・諜報)のように囮捜査に加わったり
かつては潜入調査中に諜報科生徒が殉職している
(つかまったらレイプされるか自決するかを選べという台詞もあり)
さらに
>>555 氏のSSも各国の諜報機関を敵に回して戦っている
公には実戦に投入しないが、表沙汰にできないことをこなす訓練を
(破壊工作、要人暗殺など)受けているし、彼女たちも死の覚悟はできていると思う
だからこそ酒好きが多いのかもしれない
また自衛隊の上層部も彼女たちは正式な自衛官ではないので
危険な任務に利用としているのかもしれない(そうでないと15〜16歳の
少女にHALOやHAHOの訓練をさせないはず、せいぜい4千mからの自由降下で済ますはず)
将来はともかく今はちょっと事故率が高い訓練生だろ。 でも、酒がOKなのは旧帝國陸海軍からの伝統かね。 帝國海軍は業務に支障をきたさなければ、課業中の飲酒も認められてたからな。 あと>>555氏 乙です。
>>849 なぜか、2号生メインの話は少ないのが不思議だ
>>896 SSに登場する彼女たちは運動神経が良いので、すぐ覚えてしまう
パラシュート降下も1日練習すれば、完璧にこなせてしまう
当然、HALO・HAHOも男性隊員よりマスターが早かったに違いない
898 :
878 :2007/10/24(水) 20:08:04 ID:???
次スレにSSを投入します
話は過去に出てきたさつきと初恋の人に絡んだ話です
本当は
>>555 氏(彼に触発されて書いてみた)のような話か
学園祭での展示降下の話(上にあった白峰姉妹メインの話をモデルにしたもの)を
考えていましたが初めてなのでうまくいかずにさつきメインの話にしました
新スレと立ち上りと
>>555 氏の動向によっては若干後になる可能性もありますが
投入します
モデルは日窒鉱山の簡易郵便局か!なかなか面白いチョイスだ。 あの周囲は長野への唯一の道であるダートの中津川林道とか、 R299志賀坂峠よりも規格の高い、群馬に通じる謎の林道トンネルとか、 妙な道路が多いんだよな。 それにして有力板の「車板」を扇動に利用し、 一方で過疎板の「河川・ダム等板」を連絡スペースにするとは、考えたな
900
ここで、キャットファイト変の続編とか田沢変とかを 次スレで投下してくれまいかと考える漏れは 変なのだろうか? お願いします。
>>901 事情が許せば考えます
そういえば両用科のSSは前スレくらいからほとんど見かけなくなった
このスレも大量SS投入氏がひとつ書いただけ
強襲のほうが設定しやすいからではないか
>そういえば両用科のSSは前スレくらいからほとんど見かけなくなった >このスレも大量SS投入氏がひとつ書いただけ >強襲のほうが設定しやすいからではないか 貴方の作品があまりにも色々な意味で立っていたので。 両用三人娘を超えるキャラを同じ両用では生み出しにくいのと キャットファイト変、その他が完結していないので 投下しづらいのでしょう。 あと、両用は設定に広い範囲の知識が必要なので自分にはレベルが高いです。
そういえばクリスマスドロップも未完だった
そろそろ新スレ希望
>>898 む、先を越されたか
同じような話を考えてたんですが、なかなか書く暇が無かったもんで…
期待してます
あと555氏GJ!
908 :
555 :2007/10/25(木) 19:56:26 ID:???
Broom Sisters(74) Tokyo Bay Shore Dance Party(7) 芝PAから浜崎橋JCTへの道はやたらと混雑していた。片側斜線をノロノロ運転で走行している車が完全に1車線を閉鎖しているからだ。 彼らは、芝ICからの合流点にインペリアルクラウンが「登場」した瞬間、一斉にクラクションを鳴らし今夜の主役を歓迎した 「キてますキてます…こりゃ、死人が出るな…誰だ!こんなに煽ったのは…」(恐らくキミだ) 「そんじゃ、最初は軽〜く」 瑞樹がアクセルを開けるとRB26DETT改とアシストエンジン(ロールスロイス・アリソン250−C20Bタービンエンジン420PS)の環境に優しいハイブリッド車(だから違う!)が唸りをあげて、本稼働を開始した。 後方からはIC付近から外車が「エスコート」中である。各種センサのスキャン結果は完全な「アヤシイクルマ」との判断を示した。 光学、超音波以外の反応が全くない。そりゃアヤシイに決まっている。光学スキャンの結果によると、車種はアストンマーチンらしいが、まぁ、別物だろう。 歓迎の挨拶の後、臨戦態勢に入った「首都高ランナー」達を絶妙のハンドルさばき(と言ってもHUDに指示に従っているだけなのだが)でいなしながら、瑞樹は首都高C1の周回を開始した 敢えてC1を「戦場」に選択したのは、最高速度が押さえられるため、事故がのダメージが最小限に抑えられそうだという(素人)考えもあった。いくら「首都高命」な方々でもお亡くなりになられたら、それはそれで後味が悪い。 押さえて走ったにも関わらず、何台ものクルマがあちこちで部品をまき散らして道路上で息を止めた。 1周目の周回を終えた7分後には追走してくるクルマの数は20台程度になっていた。各ジャンクションから合流してきた連中も考慮すると、エスコートの候補としては適当な数だろう。 「そんじゃ、遅れないように付いてきて!おやつは300円までだよ!」 瑞樹はアクセルを踏み込み、2周目の周回を開始した
909 :
555 :2007/10/25(木) 19:57:41 ID:???
Broom Sisters(75) Tokyo Bay Shore Dance Party(8) 全長14.8kmの首都高速道路都心環状線C1。ここをアーケードゲーム並のタイムで走り抜けようとするのは不可能である。 リアルなここをゲームの上位ランキングである2分50秒をわずかに下回る3分で周回した場合、平均速度178km/hで一般車の間を縫うように走らなければなという計算になる ネット上で誇らしげに語られる実車の「最速タイム」も5分台で、「伝説の」4分20秒というタイムがあるものの、5分を切って走行するのはかなり無理がある 2周目で1周目よりも1分近くタイムを縮めたためか、3周目に入る頃には20台近いクルマの数12〜13台程度になっていた。半分は自らの限界を感じて降り、半分は側壁とお友達になったり、エンジンが昇天したりしたという計算になる 「そんじゃ3周目に突入しますか…」 『湾岸の猟犬』は首都高ランナーとアヤシイ外車を従えて3周目の周回に突入した。ハンドルを握る手に汗が滲んだ 「こりゃ楽しい!朝までやらないかな…」 ヴァンキッシュの運転席でHUDに示される指示を読みながらJは年甲斐もなくはしゃいでいた。 英国のクルマ好きに半ば神格化されているGT−Rシリーズ(32〜34まで全部だ)とのナマのやりとりというのもなかなかに得難い体験である。 「こちらセンターフォアード。Broom Sistersは環状線を3周目に突入。『同伴者』の更なる選別を行う模様。今のところこちらへの直接の武力行使はなし」 「ミッドフィールダーAだ。貴様、楽しんでないか?」 「あと1〜2周でそっちに向かうものと思われる。そっちは高速上で参加するのか?」 「一般道に降りてからそっちに合流する。下は大変だぞ。『ボーソーゾク』とかいう馬鹿共が集結中だ」 「面倒には巻き込まれたくないな。できれば一晩中ここで彼女達と走っていたいんだがね…」 余裕をぶっこきながら浜崎橋JCTを通過し、4周目の直線を立ち上がろうとしたとき、Jは前方に展開する胡散臭い連中を発見し舌打ちしながら車速を緩めた
910 :
555 :2007/10/25(木) 19:59:00 ID:???
Broom Sisters(76) Tokyo Bay Shore Dance Party(9) 「スカしてんじゃねぇ〜ぞ(゚Д゚)ゴルァ!」 「首都高最高最強」を自負(というか喧伝だ)する暴走族、「破音堕非行鬼(はねだひこうき)」第15代目総長が叫んだ。 初代から引き継がれてきた特攻服に身を固め、エキパイをぶった切ったCBX上で、これまた代々引き継がれてきた「魂の禁族抜吐(たましいのきんぞくばっと)」を振り回し、ほとんど停止状態の速度で本線車道を蛇行している 生息圏を侵されるという危機感が彼らにあるのか?それとも、衰退しつつある「チーム」に活をいれる絶好の機会と捉え祭りに参加したのか? いずれにせよ、高齢化が進み、「騒行会」の「出席率」がめっきり減った『非行鬼』にあるまじき「出席率」で本線車道を封鎖しつつ「騒行」していた。「非行鬼」に四輪はない。「非行鬼」は熱いワッパ乗りの「チーム」なのだ!※1 「俺達最強!『非行鬼』最高!」 「魂の禁族抜吐」を振り回しながら何度も絶叫する総長の脳内報酬系に、有機生成された麻薬様物質が大量に分泌され凄まじい高揚感が全身を支配していた。これだから族はやめられねぇ〜 爆走していた車群が彼らを認め、速度を落とし始めた。よっしゃ!一気に包み込んで全員フクロだ! その時、車群の先頭「湾岸の猟犬」の隣を走行していた「外車」のフロントが持ち上がり閃光が走った。 総長は身体に何かが激しくぶつかった衝撃を覚え、そのまま路上に叩き付けられた(歩く程の速度なんで立ちゴケしたという方が正解である) 「ぶっ、ぶっ放しやがった…」 『非行鬼』はパニックに陥り、一斉に左右に散らばった。その中央をインペリアルクラウンとヴァンキッシュに率いられた首都高ランナー達が一斉に駆け抜けていった ヴァンキッシュの運転席でJが吐き捨てるように言った 「馬鹿は死ね!」 瑞樹と多くの「首都高ランナー」達は期せずして同じフレーズを呟いていた 「珍は( ゚Д゚)< 逝ってよし!!」 ※1書いていて吹いてしまいました
911 :
555 :2007/10/25(木) 20:00:19 ID:???
Broom Sisters(77) Tokyo Bay Shore Dance Party(10) 東京湾岸警察署 「『破音堕非行鬼』が壊滅したそうです。銃器が使われたとの報告もありました…一体何が起こってるんです!」 若い警官が署長に食ってかかっていた 「何でしょっ引かないんですか!ここ3日で何台のクルマがクラッシュしたと思ってるんです!一般車巻き込み事故がなかったのは奇跡に近い!」 「今日1日、いやこの30分間だけでも10台以上の事故が発生している。どう考えても異常だ!上は何をやってるんだ!」 彼は机を叩くと言葉を続けた(コレが言ってみたかったんだよな!) 「事件は会議室で…」 「今回の事件は会議室で起きている…つまり、そういうことだ」 (そんなセリフは吐かせない…) 署長は絶妙のタイミングで彼の言葉を遮った 「怒っているヒマがあったらレッカーと救急車、事故処理車を特盛で出動させろ!救急車のお客さんは、そのまんま警察病院にご招待だ!」
912 :
555 :2007/10/25(木) 20:03:08 ID:???
Broom Sisters(78) Tokyo Bay Shore Dance Party(11) 周回4周目。アクセルベタ踏みで加速をするC1ランナー達に絶望の2文字を刻み付けながら、あり得ない加速で赤坂ストレートを立ち上がってゆくヴァンキッシュとインペリアルクラウンの尾灯は、彼らに何とも言えない感覚を思い出させていた。 誰も居なくなった黄昏時の公園に1人取り残された時の、あの切ない感覚である。 「終わった…」「終わるべきだな…」憑き物が落ちたかの様に彼らは自分たちの意志で1台、また1台と首都高から去っていった。 それをHUDに表示される情報で視認した瑞樹は軽いパニックに陥っていた。 …何で…首都高な皆様…どうなされたの?一緒に秩父までドライブしてくれるんじゃなかったの? 関越道近辺までは、相当数の「お共」を従えて行進できると踏んでその後の予定を組んでいたので、辞退者が続出するのは実にマズイ アストンマーチンがぶっ放したのが原因に違いない!(残念!原因の大半はキミだ!) 多分…コイツはSISだな?…そうなるとアヤシイアイテム満載の「例の」クルマかぁ… インペ(インペリアルクラウンの略らしい)は舗装路ならM1A1とか90式をタコ扱いにできるって「移動体研究会」の会長は言ってたけど…同系列のマシンだとヤバイかもなぁ〜 とにかく、本当のコイツの実力を知る必要があるな 「こちらセンターフォワード。Broom Sistersは環状線を5周目に突入。『同伴者』はほとんど排除した。恐らく数分でそっちに行くぞ」 「ミッドフィールダーAだ。ぶっ放したのか?」 「シケインを排除しただけだ。動いていたけどね。そっちはどうだ?」 「ミッドフィールダーB〜Dは集会に間に合わない。『ボーソーゾク』とらやと警察とのドンパチに巻き込まれているらしい」 「…まったく見事な陽動だ…。ここ(首都高)でカタをつけてもいいかな?」 「『抜け駆け禁止』だ!忘れたか!」 「…了解!それでは『お姫様達』をエスコートする。悪い魔法使いも2〜3台一緒だ」 「…『悪い魔法使い』の頭数の1人は貴様だろうな?」 Jは笑いながら答えた 「英国人は昔から『白馬の王子』に決まってる。頭数には入ってない」
913 :
555 :2007/10/25(木) 20:04:43 ID:???
すみません スレの「おかわり」お願いします …ゲーセン逝って、一気に書きました C1…人間の走る場所じゃないっすね
>>899 >>555 氏が秩父にこだわった理由のは
秩父など埼玉県北西部に土地勘があったからではないか
916 :
555 :2007/10/25(木) 20:21:13 ID:???
>915 土地勘…全くないっす Google Earth Map と西武の時刻表と路線図だけが頼りです 秩父には「あれ」が封印されてるんです ええ、ワタクシは信じてます 裏設定の「第二秩父事件」についても投下したかったんですが 防女の話から著しく逸脱するので、主砲射撃だけで終わらせました
後残り3KB ここまで持ったのは奇跡である 前半は大量投下SS氏、後半は555氏が登場し、SSを投入したが 900までいかないうちに容量オーバーを危惧していた
防女にはイケメンの教官はいるのだろうか ほとんどベテランの男性教官で女性もOG(一番若いズゴックでも30代半ば) 珠子の兄くらいの防大出身の若い男性教官がいてもおかしくない もっとも、いたらその専攻を希望する学生が増えたりして
920 :
555 :2007/10/25(木) 20:56:07 ID:???
次スレに続きを投下してもいいんでしょうか? LSになっちゃったけど、何とか全部投下したい エピローグだけは、最初にできてるので…
>>920 次スレにもお願いします
555氏はSSは初挑戦ですか
もし初挑戦だとしたら、複雑な設定は抜きにして
よくできていると思います
>>920 問題ないんじゃないかな?
前にもあったし
いや、初挑戦なのに面白い!お見事です
ただ残念なのは、各国のスパイの元ネタがオレにはよくわからない…
内海2佐は企画7課の内海課長っぽい感じだけど、後がどうもよくわからないんです
次スレで元ネタも教えてくれぃ
923 :
555 :2007/10/25(木) 22:25:12 ID:???
>922 本スレでの投下は、残がほとんどないので休止します。つ〜か、本業がおろそかに なりつつあります。査定に響きますので… ご質問の件、 モデルがあり、名前を一部変更している方 内海二佐…(内海課長+後藤隊長+浅岡二佐(平壌クーデター作戦))÷3 山本彩香二尉…広瀬彩香一尉(平壌クーデター作戦) そのまんまの方 伊集院大佐…「はいからさんが通る」の伊集院少尉 チャレンジャー教授…コナン・ドイル「ロストワールド」から 他所から「出張」してもらっている方 准将、少佐と部下、J、退役した老軍人とその息子 Jの上司、GRUの元大佐、ケバブ屋の親父、草波検事正 リアルなモデルがいる方 主人公、用務員のおじさん となっています。少佐と部下については、716氏が指摘されたとおりです Jについては…アストンマーチンの改造車に乗る脳天気な英国人スパイと 言えば彼しかいないんじゃないかな…
>>919 さずがに女子校だし、若造が教えれることもあんまり無い為
若い(男性)教官は居ないが、苦みばしったダンディな教官とか
非常勤講師は存在すると過去設定に。
あと、見た目どうにも華が無いおばはん助教のだんなさんが
学際の時、防女に来たら皆が驚くくらい良いオトコで
密かに容姿と年齢を侮っていた学生たちは、女力(おんなぢから)の差を
実感したと言う。
925 :
名無し三等兵 :2007/10/26(金) 18:40:27 ID:PsSfjWJH
そろそろ秋も深まり、日中はともかく日が沈むと途端に 肌寒くなる今日この頃。 日没直後ですら寒いのに、深夜の巡回をやってる当番はもっと寒い思いを しているわけで。 これが、真冬ならある程度”慣れ”があったり、今日も明日も明後日もず〜っと 寒いのだからあきらめがつくが、日中の訓練時の暖かさと深夜の巡回時の落差が 身にしみる秋の夜。 で、巡回中、人目が無いのを良いことにコンビニで購入した乾物を肴に温めた日本酒で 「暖を取る」年頃のオナゴとゆーより、行動形態が疲れたおっさんな当番のうち 運と要領が悪いのが、抜き打ち検査で捕まったりするんだな。 そんな防女の秋の風物詩
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