>935
おまえな、一回職捨てて田舎に住め。農業やれ。
もうホント嫌になるぞ(つAT)
補助金あったってJAと農機屋が全部吸い上げていくんだぞ(最終的に)
田舎でももうちょい野良仕事以外の仕事がしやすければなぁ…
回線速度も遅いから、フリーのデザやWEB関係なんてかなり無理あるし。
欧米型の農水行政の > 欧米型の農水行政への
非常時に農家が在庫を適正価格で供出するのは当然、てのは
非常時だからサラリーマンの賞与は全部戦費として国庫に納付、
てのと大同小異なんだけど、それで良いのか?
農作物の肥料も輸入依存じゃなかったか?
ていうか4000万人の死者が1000万人になるなんて意味ないだろ。
さっさと降伏しろ。
どうせ他の物資も入ってこない状況、経済は壊滅、勝ち目はない。
大体、燃料がないのにどうやって産地から消費地に運ぶのやら。
まさに革命時のロシア状態。食糧があっても倉庫や動かない貨車の上で腐るだけ…。
そんな状況にしないことが一番大事なんだがね。
あと異常気象なんかの食糧危機だが・・・ぶっちゃけ金がない国から飢えていくんだよね
国内に回らず輸出させられる羽目になるから
デフォルト直後のアルゼンチンが微妙にそんな感じだった。
穀倉地帯なのに食糧不足。
そういえばソ連は30年代にウクライナ人を百万単位で餓死させて食糧を徴収してたね。
やっぱ持つべきは経済力と軍事力だ。
>942
実際問題、平時でも多少第一次産業が(個別でなく総体で)多少儲かるくらいの利益誘導なり
EUのような補填なりをして、そのうえで非常時の供出…くらいに天秤の位置をとらないと無理かと。
損だけを蒙るなら誰もやらないわけだし。
つか第二次や第三次にしても、法律による就労員の保護や倒産対策の財政出動を延々やってるのだし、
それを踏まえてEUのように、(EU同等の予算かそれを上回るか下回るかは知らんけど)
第一次にもなんらかの政策を取る、というのがよいのでないかと。
その状況のうえでさらに就職の自由を考えるなら、
第一次産業に関しても就農資格なりの垣根を下げないと駄目でしょ。
各種手続きに始まって、「農家の子弟のみ」のような資格規制の撤廃や緩和とか。
勿論教育も同時に進行させないと駄目だけど、これは需要があれば勝手に進むかも。
ただ第一次産業に儲けを配分するどうこうについては、中国の食料輸入大国化が見込まれてるので、
法整備については多少の余裕が取れるかもしれない。
輸出による利益を当てこんでそれで稼いでる間にやればなんとかなるかもしれないという意味で。
近場に市場が存在するのは、食料関係としては大きいのでは?
米が通じる相手であることだし。
944 :
943:2005/08/04(木) 05:49:27 ID:???
経済封鎖で輸入が止まることを想定するのは大げさにしても、
穀物価格の高騰や世界的な凶作で食糧確保に四苦八苦する時の
ことを考えておくことは当たり前だと思いますけど……。
>>942 それを言ったら、燃料があっても食料が足りなければ死ぬのと同じ。
そんな段階になったら、輸入する食糧にしてもそれこそ高騰するもんだから。
輸入した食糧も勿論国外から国内への運搬と国内での運搬に費用も油もいるんだし。
今後どのくらいのスパンで国際的な危機(大戦なり気象なり)が起こると考えてるのか
知らないけど、平和的に推移していくのであれば発展途上国であっても
産業は発展して全体的には均質化に流れるわけで。
現在の先進国には過去の既得の財産と権益があるし、勿論相応に努力もあるけれども、
>やっぱ持つべきは経済力と軍事力だ。
この考えはあまりに前時代的であるのでは?
経済力も軍事力も勿論否定しないけれども、その発言の意味するところからすれば、
前時代的になりつつあるというか、なっているというか、古い意味での帝国主義の枠の
範疇でしょ。
>そういえばソ連は30年代にウクライナ人を百万単位で餓死させて食糧を徴収してたね。
これはスターリンの失策でソヴィエト自身でもやりすぎと批判されてる政策。
持ち出す意味がない。
マルクス主義もレーニン主義も捨てて、「貧農を取り込んで、中農を味方に、富農を敵に」を
やった結果、法的根拠もないような搾取をやって農民と対立したあげく、しかもそれを
外貨獲得の輸出に回したからでしょ。
今議論されている国内第一義産業の蘇生と有事に備えるための話とは根本から違うし。
日本の食料事情が悪くなった時に、国家が強制的に徴収して外国に売りつけるような
システムでも夢想してますか?
う〜ん、なんか話が「食糧自給率」で一人歩きしてるような気がするよ。
>928が指摘しているけれど、「産地」と「消費地」は結構な時間的・距離的な
隔たりがあるわけで、流通過程というものを考えないと、先の大戦前に「石油
さえ確保すれば」だけしか考えていなくて、ブツが自然に流通するなどと噴飯
ものの妄想を抱いていた帝国海軍と同レベルになってしまうのでは。
かねてより緑装薬さんが言っているような「街角のコンビニで肉まんが
買える平和」というのは、そういう意味で、大変含蓄のある言葉だと思うよ。
「作る」だけではダメで「動かす」必要があり、さらに適切に配分すること
なしに正常な経済活動はあり得ないんだし、これらを経済原則を無視して
行えば、先の大戦時の非効率かつ机上の空論でしかない統制経済の
二の舞になることは確実なのだし。
>>947 それは話が複数の論点で進んでいるからかと。
一つは海の人 ◆STEELmK8LQ さん自身もレスを出している、
「他産業と比較して金にならないから不要。淘汰でいい。燃料もない。」
「いや基本的にいるだろ。他の国もやってんべ」
の論点。
二つめは
「じゃ実際にどうやって農業振興すんのよ。」
「保護すんの?イル・イラネ」「無理・無理じゃない。」
で、その二つ目の中にもリンクした話題として存在するけれども、
三つめとして
「豊作不作でどうするべ カネモカラム 金融リスクヘッジ?」
「豊作ODAか?ムリカ?」「じゃ供給不足になったら国内供出するのか」→この辺で流通に若干絡む話題
「それをどんな形で出させるのか」
があって、流通の話が出てないわけではないけれども、
そして生産されたものが流通と不可分で語れないこともあるけれども、
○細分化して話題自体が多いから、主軸としては語られてない。
○物がなかったら流通も存在しないように、まず物自体(農業の振興・その是非と方法)
から話題が入っていってる。
というのが現状では。
>>948 流通の問題を棚に上げても、農業活性化には矛盾点を抱えてるわけね。
つまり、農業を活性化するには現状よりさらに自由化・株式会社化を進めたい。
(この時点ですでに、農業で儲けられるのかという疑問が出ている)
しかし、利益追求型になると、絶対的に儲けられない農作は捨てられるわけで、
その部分では現状より悪化してしまう可能性すらある。(←国が保護する必要有)
さらに、非常時にそういう農家が国民へちゃんと食糧を供給してくれるか?…等等
始めはJAも民営化しちまえ、なんて思ってたけど甘いということか。
欧米はそこのところどうやってんだろう?誰か
>>938と
>>940を分かりやすく解説してくらはい。
>948-949
なるほど、dクス、ようやく流れとして理解でキターヨ:-)
「流れ」というのは議論の流れという意味もあるけど、参加者の頭の中の
考えの流れということね。
流通・販売経路に関しては、農林水産板でざっと見た感じでは…
(野菜などが主の話だけど)
○JA経由。等級とかで値段も色々。
なんか資材や肥料を買うのは翌月払いとかでも、作物を売った売掛回収は遅くてとか、
細かいけど色々問題も多いらしい。それ以前にあの板を見ていると、
「ホームセンターなどの民間品に比べて資材も肥料もJAぼったくり!」
「指導が当てにならないどころか、間違い教えること多数!」
とかでJAがあてにならないとか、嫌いとか、でも縁を切れないとかの不満が多いらしい。
○市場に持ってく。
コネクションなども重要らしい。
基本的に自営業なので、まぁ営業とかの苦労も色々あるらしい。
○販売店や食品サービス業や家庭などへ持ってく。
量などを契約しての売りとかも色々あるらしい。その場合不足した時は問題もあるらしい。
他の販売経路と合わせて調整したり組み立てるらしい。
市場で売るにしてもこれにしても、都会が近いと便利だったり売りやすかったりするらしい。
流行の無農薬有機野菜とかの契約販売とかネット販売とかはこの分類かな。
でも無農薬とか有機とか、そういうのに憧れて農業を始めると絶対失敗するとの呼びかけ多数あり。
○露店
まさに直売り。
全体の流れとして、持ってくにしても売るにしても、それ自体は商売になるから、
「必要だけど手に入らない辺りに持ってくと高く売れたり」とか(紀伊国屋のミカンの話もそうね)、
「寒くて値段上がるんで喜んでる」のレスとかもある。商売の基本通り需要と供給ね。
…っていうかJAがあてにならないってことにしても、こんなに細かいチンマイ流通販売経路じゃ、
どう考えても駄目だろ!!!!!!!!! と声を大にして言いたい。
部外者だから実情がどこまでどうなのかは分からないもんではあるけど。
まあ今までの歴史経緯から会社単位でなくて自営農家が多ければ、
それはそれで自然と商工業同様にそれぞれの流通経路も販売経路も細かいものになるんだろうけど…
とても有事に機能する体制じゃないでしょ。安定供給に繋がらない。
それに経路が細分化して一定なものを取れないと、その分農家も足元見られるもんでは?
>>952 たぶん、地主制だったらそこらへんもある程度は面倒見ていたんじゃないのか?>流通
面白いねえ。安全保障としての国内農業の保護、か。
組織化して合理性を追求して、利益率を上げる方向は間違ってないんじゃないかな?
産地と消費、農家と小売りのコングロマリット化ぐらい行けば儲かるでしょ。
JAが不効率ならすっ飛ばせば良い。流通・小売りが直接、田畑を所有する。
セゾングループの田んぼ、イオングループの畑、ダイエー傘下の果樹園、みたいな
カタチに統合した方が効率上がるでしょ。一次産業従事者は社員という名の小作農化
して、GHQ体制を一旦ご破算にする時期だと思うよ。
その上で、金融庁みたいな護送船団方式、実効の有る農業施策へ舵を取る。
今は農業従事者=零細自営業=票、という見方がまかり通ってるけど、農業は株式
会社化して、大企業のモノにしちゃっても良いんジャマイカ?
零細自営農を保護しても、なんの安全保障にもならん。マスとして動く保証も仕組みも
無いセクターに、安全保障の担い手としての自覚を持たせるなんてムリポ。
むしろ、いかに少ない人数で大きな収量を上げるか、に特化していった方が良い。
その上で、安定供給の責任を農業法人に課す法律を作るべきでわ?
天候や豊作等の需給のリスクヘッジは金融商品化する。先物でヘッジ可能なハズ。
そういう仕組みが零細小作農では活用出来ないから、豊作になれば畑で潰し、不作
になれば在庫を売り惜しむ以外の選択肢が取れない。
農業法人が体力十分な大企業化すれば、市場も安定する。
どっちにしろ農業従事者は減り続けてるし、GDPに占める農産の割合も減り続けてる。
ここらで抜本的な構造改革しないと、市場にも生産者にも不幸な結末しかないと思う。
>>952 日本の農家が規模の縮小を繰り返すことを強いられ続けているのも
おかしいと言えばおかしいんだけどね。
日本の農家のほとんどは兼業農家と言うけれども、労働力が余るなら
普通は規模の開発に出るのがごく普通の人間の発想であるわけで、
仕事のない地方にわざわざ工場を誘致したりして働きに出る必要が
無いはずであるわけ。
結局その図式だとJAが中間利益を吸い上げているから末端の農家が
儲からず離農せざるを得なくなるということのような気もするけど。
本当に日本の農業は(輸入の経費なども込みで)中国の農産物よりも
割高なのか?
>>954 先物としてのヘッジは資産としてのヘッジはできるけれども
実需のヘッジはできないんじゃないかな。
農作物の豊凶による需給の変動は石油の比では無いし、
また石油には国家備蓄などの供給不足に対する対策も
ある程度為されているけれども、農作物にはそのような
仕組みは無い。
>953
見たかんじ、確かに自分で農地自体を所有してる農家もあれど、
かなり「土地借りてるけど自営」度が高い印象を受けたけど正確な比率は不明。
地主としてやっていても兼業の比率も高いっぽい。
農地持ってるけど年取って継ぎ手もなくてとか、他の現金収益あるから農業いらんとかで、
余ってる農地を「そのままだと休耕地とされてしまうし、それ以前に荒れてしまうし、貸すか」
ってことで貸し出して、その農地に対して働き手としての小作人ではなくて、店で言うとこの
テナントみたいな形で入ってきて農業を自営する…みたいな。農地の賃貸料が安いから。
たしかに土地を借りて賃貸料を払っているのだから小作なんだろうけど、
多分純粋な意味での、というか昔からの意味での地主と小作とは違うような。
(用語あるんだろうけど知りません)
「一括で地主に集約して流通販売まで面倒見てる」のとは違う印象をもった。
地主からの自由度が高い分、関係も希薄…みたいなのかな。
アパートでも家主と店子の関係が薄いのと同様な。
そうでないのも勿論あるんだろうけど。
いわゆるIT系の仕事とかデザインなり漫画なり音楽なりで、第三次産業の中でフリーが活躍するとか
小売店主義とか色々あるにしても、それは突出した技能の持ち主が財を得るとか、大企業の補完として
ニッチを埋めていく形式で、大企業が並列して存在しているのに対して、
第一次産業、というか農業の中ではそれが希薄なのも一つの問題点のようにも見える。
JAによる体制が失敗してるようにも見えるのは、JAに対する競争原理が働いてないことにも
問題があるように見える。第三次産業なら普通にありえる「競争による質の向上」みたいな。
共済とかの金融機関っぽい役割しか期待されず、しかも独占なり寡占なりを守ろうとして、
はみ出した者の足を引っ張るような状態では、流通販売に対しても期待できかねる。
ただその辺を改善しても、他の産業と第一次産業自体との差は別物だから、
いずれにしろ農業の中だけでなくて、外との関係の中での保護もいるんだろうけど。
>>957 大企業が農地に入ってくることが前提で話が進んでいるので
その流れに沿う形でカキコするけれども、
第二次産業や第三次産業の大企業だって何の制約も無しに
経済の論理だけに従って動けているわけではない。
第三次産業なら大規模小売店舗法みたいなのもあるしね。
そのようなある種の法律の枠組みを第一次産業にもおこなうことは
不自然ではないし必要でもあることは同意。
>>954 でも企業主体の農業だと、小麦とか一部の野菜が完全に切り捨てられそうな気も。
企業による農業を促進しつつも、ある程度は国が手厚く保護する自営農業も
残しておいた方が理想的なのでは?
>>959 小麦はパンに使用するものであるならば日本はそもそも気候的に農耕適地では無い。
また一部の野菜というその一部が何を指すかはよく分からない。
ただ採算が合わないで切り捨てる野菜があるとしても、要するに食糧政策とは
カロリーと各種栄養素の補給がうまく続くかどうかということだから、
一部切り捨てる野菜があってもその農地を転用して他の作物を作り、
それによって国民食糧の栄養のバランスを取った上で経済性を維持できるなら
何の問題も無い。
零細農家を生かすかどうか、どう活用するかという問題は政治の問題も絡んでくるので
今の時点ではどうとも言えない。
ただ目的は農地に大企業を誘致することではなく、農業を効率的に生産することによって
日本の食糧事情を改善することにある。そして現在の農業組織はその義務を果たして
いないのではないかと思われているところに、農業を企業の手によって運営するという
発想が出てきているわけであって。
961 :
1/2:2005/08/04(木) 11:42:49 ID:???
>>954 >JAが不効率ならすっ飛ばせば良い。流通・小売りが直接、田畑を所有する。
>セゾングループの田んぼ、イオングループの畑、ダイエー傘下の果樹園、みたいな
>カタチに統合した方が効率上がるでしょ。一次産業従事者は社員という名の小作農化
>して、GHQ体制を一旦ご破算にする時期だと思うよ。
規制として緩和はされていても、色々まだある問題が馬鹿くさい。
>>888にある農板のテンプレの
>>18とか
>>21とかかな。
ttp://society3.2ch.net/test/read.cgi/agri/1119969175/18 の
ttp://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/interview/In03012701.html >カゴメは上場しているから参入できない。
>農水省は「株式会社に門戸を開いた」とPRしているが奇弁だ。
>期待していた特区も株式会社の参入を認めたが、農地は市町村などからの借り入れが条件となった。
これだと意味ないし。
同じページの反対派の農協の人の意見にしても、
「株式会社が狙ってるのは優良な土地だ」ってことで反対してるけど、
優良な土地でやっていけてるなら農家が売らなければいい話なんであって、
それでも継ぎ手がいなければ結局は手放さざるを得ないはずなのに。
反対要因がいかにも「農協の利益が減る」ことの詭弁に近いような気がする。
>一部の外食・加工産業を除いて土地利用型農業(コメ・麦・イモ)へ取り組むのは少数派でしょう。
農地を使っていきなり花とかを栽培しださないように、品目指定を加えればいいんでないんかな。
儲からないから参入しないということに関しては、会社の参入に対しても既存の農家に対しても、
農業の枠自体に保護をすればいいように思うのだけれど。
962 :
2/2:2005/08/04(木) 11:49:26 ID:???
ttp://society3.2ch.net/test/read.cgi/agri/1119969175/21 >(2)加工品として自社販売
>参入企業の多くはこのタイプですね(とはいえ緩和レベルですが)。
>バナナやコーヒー等の伝統的プランテーション作物はもともとのこのタイプになりますが、
>生産量と消費量を完全に牛耳る(完全に、ではありませんが)ことはもう新規には不可能でしょう。
>(ちなみにプランテーション農業の場合、生産側が一方的にリスクを負っています)
プランテーション農業とかを先に緩和して生産者が負荷を負うシステムであれば、
農業保護にはならんっつーのに、そっちを許可しても。。。破綻して荒地が増えるだけかと。
あとJAで触れた資材とか肥料の話だけど、大量に用意する分どう考えてもコストを
圧縮できるはずなのに、ダンボールの箱からして高いとかは、一体どういう経営なんだと言いたい。
仮に職員などの経費をどこかから捻出するにしても、そんなところから回収するもんでもないだろ、と。
そういった部分に金額を上積みして回収するにしても、他よりやや安いとか同等とかならともかく、
高くなるってんなら、組織の存在の意味自体がない。悪徳フランチャイズみたいなもんだ。
小規模自営農家が困窮するのは過剰な設備投資が大きなウェイトを占めるんジャマイカ?
自家消費分プラスちょこっとの三チャン農業やりながら、耕耘機、田植機、稲刈り機。
もうちょっと規模が大きくなるとコンバインにトラクタ。
みんながみんな持ってる必要はないのに、一家に一台それぞれ有る現状がオカシイ。
兼業農家は仕方ないんだけどね。農繁期の田んぼでは、土日に一斉にそれらの機械が
動いてる風景が当たり前になってる。
これが専業小作の「サラリーマン農家」に代わったなら、平日〜休日関係なしにローテー
ションすれば、ずっと少ない機材で大きな農地を耕作出来る。株式会社化して設備投資を
効率化して、規模を大きくすればそれだけで価格競争力が突出すると思うよ。
JA通さずに農業機具を買い付けたり、いっそ農機屋が農場経営すれば良い。
今は小規模農家にローンで小さな機械を沢山売りつける構造になってるから、すぐには
やらないだろうけどさ。
将来的には小作人をサラリーマンとして雇う「大規模農業法人」に、専業農家は集約する
べきだろう。家庭菜園の延長線上にある自家消費兼業農家は、実質的には生産に寄与
しない休日のレジャーみたいなもんだから、保護する必要はない。
>>963 植え付けや刈り入れに適した時期というのは限られているそうなのです。
場合によっては、2〜3日の間にそれらの作業をしなければ経済性が
保てないこともある、らしいです。
ですから日替わりローテーションをするのは少し非現実的ではないかと
思うわけです。もちろんこれらの農家の資本が全て一元的に集約されていて、
得られる収入に対してかけられる設備投資がこれだけなので、収入が
若干低くなることを覚悟で投資と回収の費用対効果を高める道を模索することも
できるとは思いますけれども、皆が零細農家でスケジュールによって得をする
農家と割を食う農家が出てくるとうまくはいかないでしょう。
確かにこのあたり、機械設備を合理化するのは農家の収益性を上げるには
良い道筋だろうとは思うのですが……。
これまた農水板から引っ張ってきたネタだけど現状の機械はけっこう消耗が高いらしい。
痛みやすかったり壊れやすかったり。
設備投資のために新規なり中古なりで機械設備購入。
農協でローン。
↓
完済目指して頑張る。
↓
機械傷む。修理買い替えなどで設備投資費。
とかでなかなか借金が減らなかったり経営を圧迫したり。
経営は補助金の打ち切りとか作物売価が下がったとかにも関係あるらしい。
そんなことしてるうちに天災とかで赤字拡大破産→首吊り
とかのパターンとか。
ただ市場として拡大されれば、機械設備の研究開発も進むだろうしコスト減と質向上の期待はあるかも。
トラクター系にしても、ビニールハウスとかそういった系統の設備にしても。
あと流通経路のとこで書いた件で、JAと完全に手を切るのが農家の望みかというと
100%ではないらしい。販路としての確保とか情報資料などの入手とかいざという時の
資金確保のための顔つなぎとか。地域によっては健全な仲のところもあるようだ。
それと農林水産板で、家族経営だからコストが抑えられて経営できてるみたいな書き込みもあったけど、
これはさすがにまずい考えではあるまいか。それで会社資本の導入を拒んだとしても、家族経営による
負担を負うことを他の産業者が勝手に期待することは出来ないし、他の産業者であれば共働きで
親子二世帯フルで4人なり(まぁ2人なり)で働いてしまえばその分収入が入るし、
農業関係者との収入格差が広がるわけで、農家に税制面での優遇措置が現状あったとしても、
結局はその家族経営体制が収入格差の後押しになって貧困過疎化しまうわけだし。
なんか農業支援の問題にふれてから、農林水産板ウォッチャーになりかけてる自分がいる。
あの板、農作業に関係するだけに深夜はちゃんと寝るからその時間の書き込みは少ないのね。
>>965 何か板の性質が出るなあ……。
軍板は所詮は娯楽だしね。趣味にカテゴリしているのはなかなかセンスあると思う。w
農業機械が傷みやすいというよりは、やはり年間の稼働率の低さが問題なんだろうけど。
特に単純工作機械ならともかく、エンジンを持つような複雑な機構の機械と言うのは
実は年に数日使うような使い方よりも毎日使い続けている方がかえって故障を引き起こしにくい
ところがある(車なんかは一週間以上動かさないでいると傷むと言うし、閉鎖した遊園地でも
そのまま機械を動かさないでおくと損傷が進んで中古設備を売ることもできなくなるので
週に一度程度無人のままあえて稼働させることもあるらしい)。
そういう意味では機械の使い方、運用の仕方のようなものにも工夫する余地があると
良いのだけれども。
たとえば、まあこう言うのは現実的では無いのかもしれないし過度に介入すると資本主義の
論理を脅かすけれども、井関農機やヤンマーディーゼル等を自動車会社等に吸収することは
できないかな。部品の共通化などでかなりのコストダウンをはかれると思うのだけれども。
ヤマハも単車では頑張っているみたいだけど単車もホンダですら手を焼いている市場なので
採算としてはどうなんだろう……。
実際、悪路走行では4WDなどでトヨタも実績を積んでいるし、
アフリカの悪路は日本の農地の比ではないわけで、そこでも
ある程度の性能を発揮できる日本の車の技術力は大したものではないかと。
後は稲を刈り取ったり田植えをしたりする機構の部分だよね。
これはベルトコンベアのような設備機械に近い作り方をすると
思うのでトヨタではやはり不得手か……。
ただ、車の機構+工業生産という意味でなら、それぞれの部品は
それぞれの生産に強いセクションで製造してそれをOEM供与してもらい、
それを工場内で組み立てた方が安価で済むとは思うのだけど。
農機具のメンテって結構大変。まず、汚れる相手が泥であるってのがイタイ。
どこにでも入り込むしこびりつくし、乾けば埃になってフィルターなんか通り抜ける。
土地の質にもよるけどそのままにしておくと機械が腐る。亜鉛メッキ鋼板じゃ歯が
立たない。必ず傷が付くからね。
ステンレスやアルミだって腐食するような土壌、肥料があるし。
次に稼働率の低さ。自分でクルマやバイクいじってる人なら分かるけど、吸湿して
変質した燃料やオイルってのが一番機械に悪い。しかし、悪いと分かっちゃいるん
だけど、毎年二〜三日使っただけの機械の燃料系とオイルパンからキレイにドレン
で抜いて、翌年動かす時は新品の燃料とオイルを入れる、なんて手を掛けている
ほど儲からない。だから燃料オイル入れっぱなしで、年間360日は不動という最悪
の条件下で稼働して農機具がほとんど。武人の蛮用に通じるモノがあると思うね。
これが専業だったら稼働させるたびに手を入れる/農機具屋にメンテを頼むんでも
トータルで元が取れるんだろうけど、土日に耕作するしかない兼業農家では、休日
は農作業で終わる。平日に暇なバアちゃんやカアちゃんが、タワシで落ちる範囲で
泥は落とすだろうが、それ以上の整備ってムリポ。
じゃあ整備性を勘案しないで、フルカバーで内部に汚れが入らないメンテフリーに
すれば良いかというとそうでも無い。治せる人は自分で治したいのが農具だから、
メンテが手間な見た目だと売れない可能性も高い。
農繁期だけリース、整備は農機具や持ちって手が使えれば合理的なんだが、前に
も出てる通り、農繁期の休日に一斉に動くのが農機具だからリースレンタルは無理。
やっぱり専業法人作って、大手タクシー/バス会社のメンテみたいに、社内にメンテ
部門があって当たり前って規模にならないと合理化は難しいだろうね。
ただそういうOEM生産をする場合は、設計からしてそれぞれの部品を
車や設備機械に使用する物を流用する必要があるわけで、結局それを
農機具の知識が無いメーカーが設計しなければならない。つまりその
ような設計のすりあわせを農機メーカーの技術陣がおこなわないと
いけないわけであって、かなりの技術的センスが要求される気はする。
ただ、設計費はかえって高騰するけれども、それを部品の共通化で
どれだけコストダウンできるか。それとサポートの体制、自社で
サポートしきることには限界があるわけだから、修理するのかそれとも
故障した時には部品交換で対応するのか等の問題も含めて
考えなければならないことは山積しているわけであって。
それともファブレスに近い考え方になるのかな。
生産ラインを自社で持つと確かにかなりの経済的負担になるし、部品を
組み合わせるだけの単純組み立てであるならばそれこそ中国にでも
仕事を出した方がよほど手早くできる。ただ設計にはかなりのセンスが
要求されるわけで、考えられる事業形態はファブレスに近くなるけれども、
市場規模の小ささを考えるとやはりどこかの大手メーカーに吸収される形に
なる方が採算性は良いのかな……。
でもまあたしかに兼業農家の数だけがあるというのは
経済的合理性から見るとあまり意味が無いかもしれない。
つまり兼業農家の一部を専業化し、残りは農作業を農家に
委譲した上で工場生産に特化すれば、工場は熟練作業員を
多数抱えることができるし(基本的にはワークシェアリングの
ように労働時間が短い従業員を多数抱えるよりも
労働時間が長い従業員を少数抱える方がコストかからないし)、
専業農家は少数の農機具を多数の農地に使用することができて
設備投資費を安価に抑えることができる。
まあだからと言ってこれらのことを真剣に実行しようとするのは
本当に統制経済になってしまうので非現実的なんだろうけど。
これをある程度のところで実現しようとするのが農業株式会社なの
だろうけれども、農地を買い集めるだけで膨大なコストがかかって
しまうわけで。
下らん質問でスマソだが、農業をやる場合(仮定として稲作)、本当に一年間
365日休める日はないのか?かつて山間部の農村では冬期、長期の温泉休暇をしていたと聞くが。
春夏にしても、台風とかの心配が無ければ一日くらい田を放っといても大丈夫なんじゃ?
そうなら農家にとっての土日も存在できる。
>>972 農閑期はそれほど忙しくはないと思う。
ただ台風の時はやっぱり気が休まらないみたい。
土日と言うか、サービス業のような休日ローテーションが
現実的じゃないかとは思うけれども。
974 :
農家の子:2005/08/04(木) 19:15:22 ID:???
稲作オンリーだと結構休みの日はある。
12〜3月頭まで暇もいいとこ。うちの兄貴は田んぼオフシーズンには
オンシーズンの給料半分使ってスノーボードだけしてるw
けど、中規模以下の農家にとって、今時稲作だけで喰っていける訳もなく。
僕の実家は大豆とかハウスぶどうとかも作ってるけど、
そうなるとほぼ年間オンシーズンになったり。
機械整備とか帳簿整理で潰れるけど、それでも休みの日は大部あるよなぁ。と。
で、まだ働き盛り借金山盛りの若い農家(つっても40代前半ならかなり若い)
なんかは農閑期に保険屋やったり除雪屋やったり、出稼ぎしよる訳ですよ。
975 :
農家の子:2005/08/04(木) 19:35:36 ID:???
>973
オカラスレではどうもw
台風はマジ洒落になりません。
といいますか、田んぼって「地形」じゃなく「地物」、
ゆえば樹木やバリケードと同じで壊れ物なんですよ。
CR工法の畦ですら経年劣化で割れたり崩れたりして
水漏れが大変だったりするですよ。
古い土畦なら何をか言わんや、という。
大水で稲流れたりってのも冗談じゃなくマジにあったりしますし。
っていうかー、台風くるとー、テントと同じでー
飛びはしないけどー、ダッシュ村の稲みたくー、
べたーってコケちゃうっていうかー、コケたら
商品価値下がるからー、土砂降りの中起こしに
行かなきゃいけないっていうかー、みたいなorz
>956
天候関係の保険とかなかったかな?「xx度以上の日がx日以上続く場合」みたいな。
>959
企業参入で切り捨てられる作物とはつまり、需要があまりないということだからねえ。
ある程度のファンが見込めるならネット販売とかでどこか小規模の会社が作るのでは?
まあ、だれも見向きもしない品種切り捨てを心配しているのではないと思うが。
ところで、政治が農業を問題にするのは何時かねえ。
782 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/07/04(月) 23:36:38 ID:UrxBUn9k
>>780 財政問題は実は、インフレと通貨暴落の問題なんですよ。
財政問題単独では存在しない。
どんなに財政赤字でも資金が調達できていれば問題ないわけです。
でも、財政赤字の弊害として民業圧迫によるサプライサイド縮小でインフレと高金利が恒常化したり、あるいは固定相場制の国では内需抑制に失敗して貿易赤字になって通貨暴落危機が生じるから、財政規律を守りましょうという事になるわけです。
日本はサプライサイド効率性はおそらく世界一で、デフレの国ですので前者の問題は当面は存在しません。またアルゼンチンなどのような固定相場制の国とも違いますので後者の問題もありません。
強いて言うなら、先行き気持ち悪いからせめて純債務の対GDP比くらいは一定水準に留めておきましょうくらいの問題にすぎないんですよ。
農林水産業板よりやってきました。
平素は国産農産物の消費にご協力いただきありがとうございます。
僕はさして詳しくはないのですが、幾つか目に付いたところを補足説明させていただきます。
(既出・重複の点もありますがご容赦のほどを)
防除テンプレにもありますが、
現在は副業農家に向けての補助はほとんどありません(専業農家…それも大規模志向のところのみ)。
「コメで減反・高関税で高値に保っている」
という指摘もあるかとは思いますが、そもそも副業農家の家計は農外収入で成り立っています。
「強い政治力で政治を牛耳っている」
というのも誤解かと。
農家人口は既に全国民の一割以下で、農業県ですらもせいぜい3割。市町村レベルでならまだしも…ですが。
また、日本の農政と欧米の農政を比べて見る限り、
「日本が過剰な農業保護がなされている」
とはとてもいえません(高齢化率は日本は群を抜いています)。
>>952 >流通・販売経路に関して
現状は「安定供給に特化し過ぎた」結果…といえるんですが。
「いつでも」「大量に」「安く」農産物を生産する体制が人件費の高騰に適応できなくなった、ともいえます。
大手小売業者では20年以上前から独自の市場外流通を成立させており、
卸売市場を経由しての青果物入手は既にメインではありません。
(市場外流通は全青果物流通量の半分程度。更に卸市場の相対取引化も進んでいます)
生産者からみれば直売所が一番利益率が高くなりますが、
輸送コストを消費者が負担しているという面もあります。
>>954 >>961 >JAが不効率
川上(生産者)からみて、であって川中(流通業者)川下(消費者)からみればそうでもありません。
現状では、生産リスクを全て生産者に持たせているわけですから。
契約栽培の方が、企業が直接生産するよりもより安価かつ低リスクで生産に関わることができますし。
指定産地による周年リレー化にしろ規格化にしろ、川下(川中)の要望に川上が応えた結果です。
また、平成時代になってからデフレと輸入農産物の増加影響で、農産物卸価格は2〜3割低下していますが、
食品小売価格の下落率は2〜3%になっています。
(日本の食品価格の過半は流通コストです)
>>962 その「緩和」は「企業の農業への参入」ではなく、「農産物価格の変動」の影響についてです。
>>21の番号は
>>20に対応しています。
>>965 >家族経営だからコストが抑えられて経営できてるみたいな書き込みもあったけど、
>これはさすがにまずい考えではあるまいか。
他業種の中小企業同様、人件費を賄うことが困難なことがその原因です。
農産物価格は常に変動してますので、
出荷適期(野菜・果実の場合、収穫が一番手間がかかります)の価格が生産原価を割り込むことも容易に有得ます。
大規模産地ではJAがアルバイトを斡旋しているところもありますけどね。
農家と一般勤労者との比較では、労働時間は農家が長く・収入は一般勤労者が短くなっています。
世界的にも、農業は企業的プランテーション以外は家族経営が基本ですね。
>>970 >でもまあたしかに兼業農家の数だけがあるというのは
>経済的合理性から見るとあまり意味が無いかもしれない。
個別経済からみればその通りなんですが、
全体でみれば水利維持費用や農機・資材価格の低下に貢献しているのもまた事実です。
副業農家という「農産物価格に家計を依存しない農家」の存在は、
農村・農地の維持に多大な貢献をしています。
982 :
俄将軍:2005/08/05(金) 00:49:50 ID:???
>>977 何故、バブルが生じたのか、ということになり、バブル崩壊によって、下落し
た土地、株価の清算ということになると、膨れあがった巨額の財政赤字は、
少子高齢化で、誰が、資金の調達を肩代わりするのか、ということで。
国内だけでも、少子高齢化、財政赤字の状況、赤字国債の資金調達の関係が、
如何なるものであるかで、政治的な影響を、ということになるのか。
政治による「人災」、対外関係、天災など、先行き次第では、辻褄が合わなく
なるということもあるのだろうか、などと。
バブルが発生する条件を整えただけでなく、放置した時点で、問題がないとい
うのは、如何なものかということに。
>>980 >JAが不効率
>川上(生産者)からみて、であって川中(流通業者)川下(消費者)からみればそうでもありません。
>現状では、生産リスクを全て生産者に持たせているわけですから。
>契約栽培の方が、企業が直接生産するよりもより安価かつ低リスクで生産に関わることができますし。
川上が不利益を蒙ってることの弊害こそが問題では?
川中・川下で流通・販売として意味があっても、川上の益にならないどころか損や害になるのであれば、
意味がない。歴史的過程でJAに意味や意義が過去にあったとしても、現状弊害があることが問題だし。
生産サイドで機能不全があれば、流通サイドや販売サイドのみ機能しても、それは産業として成り立たない。
しかもそれによって、生産サイドの流通機構としてのJA離れがあって、流通としての価値も減じられるので
あれば、全く意味がない。
契約栽培でいえば、例えば漫画雑誌・単行本というジャンルがある。
あれは編集者が全部漫画を描いてるわけでなく、漫画家と契約して描いてもらってる形。
実際の流通は本物の流通業者がいるわけだけれど、その前段階の生産者に対する流通集約サイドとして、
漫画雑誌社というものが存在する。生産者としての漫画家の成果物を集約する。
「漫画家が生産→漫画雑誌社が集約して流通形態へ→小売から読者へ」のモデルが存在する。
ここで漫画雑誌社が、もし世の中に一社しかなければ、どういうことになるのか。
人間社会のシステムとして、生産者に対するサービス低下(金銭なり労働環境の悪化なり)が発生する。
漫画家がこれを嫌悪すれば、この雑誌社を通さない形となる。
もしここで雑誌社が数社あれば、漫画家は他の雑誌社に移動するかもしれない。
そして数社あれば、条件面や環境面で自分にあったところを選択して、その雑誌社を使用する。
独占や寡占の弊害がこれで防がれる。雑誌社も生産者である漫画家に対してのサービス向上を行う。
しかし需要との関係がある以上、無限には漫画雑誌社は増えない。しかし競争が働く程度に増える。
それでも、発表したいジャンルの開拓や消費者のニッチな要請に応えるために、
この流通形態を使用しない漫画家も発生する。
それはそれで、自費出版で同人誌を作成して販売したり、ネット発表したりする。
100%それに依存するにせよ、兼業にするにせよ、それで金銭が確保できるのであれば、問題ない。
消費者のニーズに応えられるのであれば、成り立つし、市場も形成される。
ただし、産業基盤として存続したり発展したりするのであれば、漫画雑誌社が存在しなければ、
漫画市場としての形成発展もなければ、安定供給もない。
そして漫画雑誌社が一社しかないのであれば、生産者たる漫画家にとって不幸でしかなく、
市場そのものの発展がないどころか、衰退さえするだろう。
そのモデルでは生産者の生活の保全や生産者自体の増加が難しいモデルとなるから。
勿論、漫画と農業では産業としての違いは限りなくある。
土地水利肥料作物容積天候影響の存在や必需品としての価値からして違うし。
しかし独占の影響は、その違点があろうがなかろうが存在する。
そして流通形態中間業者の独占は消費者だけでなくて、生産者に対しても不利益が生じる。
JAのとどのつまりの欠点は、この点が大きいことではないであろうか?
いくら給料を与えて職員を得ても、その組織が機能不全であるなら意味がない。
農業が国内において斜陽産業だとしても、そして必要産業としてそれに保護を施して蘇生させたとしても、
これでは意味がない。産業全体が上向けば流通形態も潤って人員確保でなく人材確保やサービス向上に
よい影響が出るかもしれないものの、結局独占状態では利点だけではなく欠点が大きい。
現状がそうであるだけに、これを改革しなくては意味がない。
>981
また漫画は基本的に個人経営のものであり自営である。
(作画と原作などの相違は、一つの漫画の利益を分けるという意味では農家家族経営の範疇。
共同で作業する部分があっても、「肉体労働部分」と「選別等肉体負荷が少ない部分」の
ある種の分業部分が農業にも存在するように)
しかし作業負荷の軽減のために、アシスタント作業者を募ることもある。
家族経営のみに限定して、主たる経営者が親子や兄弟姉妹に無料でベタ塗りをやらせたり、
友人に無料で手伝わせるなどもある。
それと別に金銭によって、被雇用者を得ることもある。ページ数拡大縮小やページ単価拡大縮小とともに、
増減する。単行本での利益のメドや連載本数などによって増える。
これは農業でもある。刈入れなどの季節労働者など古来から世界に普通に存在している。
そして季節労働者よろしく、漫画のアシスタントも「○日は△△先生のところ」「×は□先生」のように
渡りあるくことがある。そしてこれが大規模化すると、単なる季節労働の発生に伴うことでなく、
一つの雇用組織形態の中で、人員の配置派遣という形で行われる。遊撃隊の形で。
○○先生のA漫画をこの週は手伝って、次の週はB漫画で…というように。
常用の社員のような形になる。実際に大手漫画家ではこの形態は普通に存在する。
企業でいえば、遊撃隊がある週は○○課を手伝い、次の週は××課の指揮下に入り…という形。
勿論それでも人手が不足すれば、外から労働力(アシスタントや派遣)を募ったり、
人手が余れば余剰人員を遊ばせるに近い形になるだろうが、結局はこれが組織の拡大に伴う
効率化に繋がる。
農業の大手資本参加で言えば、「この期間は○○の刈入れ」「この期間は××の土壌育成」
「この期間は△△促成野菜の開始」などにあたる。それぞれの課や部門に、上位監督者が
いるにしても、そうやって人手や機械設備を回すことで会社経営が成り立つ。
大手市役所の戸籍係のように、届けの手続きや証明書の発行の客がこない間は、
ぼさっと座ったまま暇していてよいというものでもない。
986 :
2/2 家族経営と資本参加:
そもそも農業が儲からないから家族経営しかない、他の産業に比べて拘束が長いから家族経営しか
ない、というのはどうか。「あんたらの産業、儲からないから家族経営のままで我慢しといて」
とか言ってるわけでない。「うちらが作らないと農業が全滅する」という義務感や趣味の耕作などのみに
期待をかけるのは国策ではない。事実農業は衰退している。
金銭的助成なり保護を入れてでも農業支援を図ろうという議論がある中で、同時に効率化としての
会社資本導入を入れよう・安定供給につなげようというのがあって、不効率なままでもいいから
農業保護の資金だけ入れようというのはおかしくないか。
世界的にも家族経営が基本だから家族経営、というのもどうだろう。
他でも家族経営が基本だから、儲からないし旧来の家族経営のままでというのも意味がない。
他でやってるから、既にあるからということでEUの話が取り上げられるけど、
他でやってないから、今までこうだったからというのでは新しいモデルの確立もない。
儲からないことを言うのであれば、「じゃあさっさと潰れて。人件費とか安い国から輸入」に
逆戻りの話であって、それをなんとか変えて、安定供給に繋げて行くというのが策では?
旧来の農家を全破壊しろと言ってるのでなく、それだけでなくて農業再生とともに、
新しいスタイルを模索しないと同じことの繰り返しになるのでは?
勿論国土面積・耕地面積に差があれど、アメリカなどでは大手資本による集約があって、
畑の大手経営が存在して安定供給を行っている。勿論自作自営農家も存在する。
その方向を模索するのは、駄目なものなんであろうか。