>>833 どうも。実は
>>822を書いたのも私だったりして(゚∀゚)アヒャ!
で、辺境の組み込みですが、すでにかなりのところ組み込み済みと思うのですが。
組み込み過程は、大戦や冷戦で組替え方や、進行度が一様でないようですが。
また、かつては資源と製品の敷居が小さかったようですが、いまは大量に生産されるくせに、ある程度高度になっている。
やはり、中枢であった地域は、その実力を失っていない、というか辺境であった地域の、追従さえ撥ね付けかねない実力を持っているのでは、と。
半辺境であったロシアは、高度な技術を構築したものの、結局は決定的な領域での能力不足を抱えていた。
それを補うための巨大な量で、破綻したわけで。
>>833 >PPで説明できる範囲がこの30年で狭まっている
アヒャ!(゚∀゚) わたしはPPで納得していたので、ちょっと思い至りません。
アメリカ国債を日本が支えた例で言えば、振り落とされたら滅びる、と言うすがり付き同盟のなせる技、と思っていました。
(その国債の行き先は、レーガン軍拡で、つまりPPで説明できてしまう、と思ったのです)。
また、覇権は、内部での自由な競争を通してのみ、搾取を進行させ得て、これによって覇権の中枢が移動しうる…のだそうです。
オランダの派遣から、イギリスへ移ったように。
まあ、説明としてはかなり不充分なので、突っ込みよろしく。
838 :
俄将軍:04/06/24 20:51 ID:???
>>833 「未開発地域の国際経済体制への組み込み=中央からの施与」ということも、ない
でしょうし。
>>834 南北戦争後、米国海軍の推移から、米国内のフロンティアが、消滅するまでは、国
内優先ということになるのでしょうか。
指摘された、米国の技術も、南北戦争後、農業国であった米国が、工業国として
も勃興してきたと。
欧州各国の場合、国境を接するため、海軍だけでなく、陸軍も重視せねばならない
わけで、欧州各国が、大同盟を結成して、英国海軍に挑戦する状況というのは、
悪夢以外の何物でもなかったのではなかろうかと。
839 :
俄将軍:04/06/24 21:01 ID:???
>>835 イスラエル建国の際、米国内の工作を考えると、今ほどの、巨大なユダヤロビーで
あったとも思えず、第二次大戦後、ユダヤ人迫害との啓蒙活動の成果ではなかろ
うかなど、考えるわけですが。
米国の国益と、イスラエルの国益の何れを優先するのか。
エジプトの場合、国連も、米国も、イスラエル側との判断からの「現実主義」では
なかろうかと。
自民族の文化を守るのは自分自身という意見に、満腔の同意。
>>838 フロンティアの喪失後、ミシシッピの海運の発展や、鉄道開通なども考える必要があると思います。
インフラ整備がおよそ終わるまで、アメリカは調達して内部で消費する系もかなり持っていたのではないでしょうか?とか思ったまま書いてますが、ノーソースです(w
大英帝国は伝統的な欧州正面のほか、インドの側面を持っていました。
インドの側面で、中央アジアを挟んで対峙していたのはロシアでして、ドイツ問題はそれより新しい問題だったようです。
西欧だけでなく、ロシアとも対立を抱えていたのは事実でしょう。
しかし、(中央アジアが未打通であった事から)欧州への輸送は、結局、船に頼っており、
イギリスが二国標準を保ち、かつバルト海を閉塞する位置にある事は、イギリスにとって非常に有利だったと思います。
さらに海軍力の増強で、決戦においても優位性を保っていましたし。
突出した海軍力を持つ事で、(維持の困難な連合を結成すると言う)大陸側の政策を封じたのでは?とか妄想を広げたりして。
>>839 ロビー活動は、かなり古くからあるようです(ノーソースですが)
巨大であったかどうかは、不明です。
エジプトの選択は、強制されたというより、選択した、と言った方が良いと思います。
あの地域は、スエズを抱えており、スエズが使えなかった事による打撃はかなり大きかったかと思います。
エジプトが、反イギリス、フランス、西欧、アメリカのスタンスから国営化をはかったとき、
支援したのは結局ソ連でした。
ソ連が関われば、世界分割から考えて、アメリカもコミットしますし。
それを上手に利用したのがユダヤでは、とか思うのです。
アメリカほど力のなかったソ連を、機会主義で頼った事が、アラブの政治的判断の間違いだったのでは、
そして腐敗した長期政権だった事で、この政策を更新できなかったのでは、とかあくまでアラブの問題をあげつらってしまいます。
842 :
俄将軍:04/06/25 20:28 ID:???
>>840 英国の海軍力整備も、国力には、限界があるわけですから、大陸諸国同盟が
成立して、建艦競争という状況になった時点で、終了ということになるの
でしょうか。
欧州各国、ロシアを含め、相対的に、突出した海軍力を有し、大陸に介入し、
大陸側の政策を封じるとしても、英独間の主力艦建造競争くらいが、限界
ということに。
>>841 英国も、アラブに配慮したように、イスラエル建国というのは、米国の国益と
一致するとも思えず、結局、アラブ人が投票するわけではないということだ
ったのではなかろうかと。
冷戦下の米国・ソビエトの中東政策ですが、イスラエル建国から考えると、イ
ランは別として、そもそも、ソビエトが介入できる状況が、生じるはずはな
かったのではなかろうかと。
843 :
俄将軍:04/06/25 20:37 ID:???
>>842 ユダヤ人が、全てシオニストというわけでもないでしょうが、ユダヤ人迫害を
旗印に、イスラエル建国にいたったのではなかろうかと。
米国内でのイスラエルロビーというのは、宗教団体を基にしているからか、年
を経るごとに、アレな感じになっているような。
日本国内にも、似たような形が見受けられる気がしないこともなく。
>>842 と、いうかイギリスの二国標準艦隊は、
捨て身の軍拡で、これに他のヨーロッパ勢が追従できなかったと思います。
中東情勢にソ連が直接軍事力を送る事は、結局ありませんでしたが、
装備を供与し、教官や人材も送っています。
イスラエル・エジプト間で航空戦が行われていた頃、ソ連の人間がSAMオペレータとして操作していました。
845 :
俄将軍:04/06/26 00:37 ID:???
>>844 国境を接しているのであれば、防衛力整備の優先順位が、自ずと異なるであり
ましょうし、
>>840 にて指摘された、維持の困難な連合を成立させないとい
うのが、英国の国策であったのではなかろうかと。
二国標準艦隊が、捨て身の軍拡と指摘されたように、国力の限界でもあり。
米国が、イスラエル建国に関与しなければ、アラブ民族主義に、ソビエトの
介入を許すことはなかったのではなかろうか、ということで。
米国の国益を考えると、イスラエル国家の承認が、考えられないのは、アラブ
の反発が予想され、そこに石油があるからであり。
国連のイスラエル非難決議も、米国の拒否権で葬られているわけですから。
>>845 まあ、イギリスの富は、搾取と輸送から成り立っていましたから。
高価で購入するヨーロッパへ持ち込むシステムを代替できなければ、
イギリス海軍だけを打ち破ったとしても、富は入手できませんし。
むしろ、富の集中するヨーロッパで争いあう方が、手早く利得を上げられるかもしれません。
アメリカは、イスラエル建国に直接関わっていなかったかと思います。
むしろ、建国まではテロとゲリラ、建国してからは防御戦争に勝利したユダヤ人のしぶとさを誉めるべきで。
と、いうか、建国まで放置気味で、建国されてあせって攻め込むアラブのやり方は、余りスマートとはいえないと思います。
まあ、それがアラブ流なのでしょうが。
アメリカの拒否権について言えば、少なくとも関与政策と言うことでしょう。
と、いうか、国連で、高価の無い決議を乱発する事は、国連の権威を中東で貶めて行くだけのような…
アラブに何ができる時期は、はるか過去になってしまったような…
847 :
俄将軍:04/06/29 17:35 ID:???
>>846 英仏など、植民地争奪戦を繰広げていたわけですが、仏の植民地が、全て喪失
することはなく、欧州諸国によるアフリカ分割など、英国が、突出して大陸
諸国に敵視される事態を避けつつも、最大の植民地を有していたわけで。
富の集中するヨーロッパで争うか、植民地の再分割を求めるのかは、判断の
しどころでしょうが、欧州に、巨大な国家、同盟が生れただけで、英国の
海洋国家としての生存に関わるというのは、米国と、英国の差でもあり。
独逸の新航路政策と海軍大拡張だけでも、英国は、三国協商と、三国同盟と
いう形で、封じ込めせざるをえなかったのではなかろうかと。
海洋国家と大陸国家の対立というより、米国のような大陸国家であり海洋国
家でもある超大国と、独仏が、少なくとも、EUで大陸国家として対抗し
ようとしているのではなかろうか、中国、ロシアなども、それぞれ思惑
はあるでありましょうし。
第二次大戦後と異なり、現在の米国の経済システムでは、アメリカ要塞への
撤退も、容易なことではないでしょうが、現在の日、英、イスラエルなど
にとっては、それ以上の影響も考えられるわけで。
848 :
俄将軍:04/06/29 17:39 ID:???
国連によるイスラエルの建国承認に、米国が関わっていたのではなかろうか
ということと、南米各国への働きかけもなかったわけではないでしょうし。
テロとゲリラで、無理矢理、イスラエル建国を目指していたともいえるわけ
で、どちらかといえば、無法な行為が、国連で容認されると考えていなか
っただけではないかと。
国連によって、法的根拠を与えられたはずのイスラエルが、イスラエルに対
する国連の非難決議は、米国の拒否権で葬られている状況というのは、国
連の権威が、中東で貶められるというより、米国とイスラエルに対する
不信、憎悪を拡大するだけではなかろうかと。
現在のアラブの影響力が低下しているからといって、イスラエル建国の際、米
国の政策は、国益とは反していたのではなかろうか、少なくとも、中東・イ
スラム圏での反米感情というのは、米国の親イスラエル政策にあるのでは
なかろうかということで。
ラビン首相暗殺というのは、信じがたく、ユダヤ人、イスラエル人だから、一
枚岩であるとも、思えないわけですが。
849 :
俄将軍:04/06/29 17:50 ID:???
EUで、米国への対抗を考えていると思われる独仏と、そのような認識がない
諸国、米国との協調を重視しているであろう英国等、様々な思惑はあるでし
ょうが、反米感情というのは、世界的にみても、無視できなくなっている
のではなかろうか、反米でしか纏れないというのも、皮肉でありますが。
EU、ロシア、中国も、米国の国力の低下は、相対的に自陣営、自国の国力
が、上昇するわけで。
イスラエル・パレスチナ問題など、宗教なども絡むと、米国の状況というのは、
楽観できないのではなかろうかと思うのですが。
>>847 結局、フランスはWWUまで崩壊しませんでしたから。
植民地支配秩序も、崩壊しなかったようです。
まあ、そもそもそれほど遠隔地に軍団を投入することが、かなり困難だったわけでしょう。
逆に言うと、ジブラルタル、地中海、エジプトを経由してインドまで交通路を維持していたイギリスというのは、すごい国家だったのだな、と。
しかも、アフガンにも軍団を送り込んだり、中央アジアを舞台にロシアと覇権を争ったりしてます。
そういった、伝統的な大枠に挑戦してきた新勢力がドイツだったわけで、フランスにとっても挑戦者だったと思います。
だからこそ、「困難な連合」と評してみたわけで。
結局、三国協商は英仏と、仏露すなわち欧州の伝統的勢力の連合でしたし。
つまり、伝統的な枠組で利益を得ている集団が、それを守ろうしているとも思えます。
それが、アメリカの台頭にともなって、海洋国家の重心がアメリカ側へ移りつつあったとき、折り良く(悪く?)WWUが引き起こされた、と考えているのですが。
WWUによって、西欧勢力の実力が劣化し、これで植民地の独立動向が強まり、と。
そういった実力劣化の中で気張ろうとしたのが、フランスのNATO脱退であり、多極化指向だったはずですが、結局、実力に欠けていましたし。
また国連での発言力をテコにしようとしても、やはり超大国には勝てませんし。
いま、EUとして西欧の枠組を「統一」したいところなのでしょうが、加盟国が望んでいるのは「統合」のようですし。
フランスの伝統的指向に動員されることを、良しとするとも思えません。
>>848 失礼。独立の承認は即日でしたね。
わたしの独立云々の印象は、パレスチナでの非正規独立闘争あたりから始まっていたもので。
イギリスの二枚舌外交を利用して、最大利得を目指し、これを既得権益化するため、対立を煽り、テロを厭いませんでしたね。
イギリスも、統治リスクが高まると、退いて行く政策をとっていますし。
当時のパレスチナ情勢は、今のように自由独立という文脈から理解されていたかどうか、興味あります。単に、地方の騒擾にすぎないと理解されていたら、国連への委任ということになったのでしょうか?
当時のアメリカが、今ほど辺境の動向に気を配っていたとは思えません。
気を配っていたら、朝鮮戦争など起きなかったでしょうし。
そういうことから、国内のユダヤ人のロビーに応じていったのかな?とかノーソースで妄想してますが。
アラブの反アメリカ志向ですが、同時にアメリカのスーパーパワーへの憧れがあるというデータもあるようです(示せず失礼)。
池内恵というアラブ研究者の本を読んで思うのですが、
「宗教的に裏打ちされた社会で、宗教的に正しい生活を送っているから、現世でも相応報われて良いのでは?」という考えが、イスラム圏にあるような気がします。
それは日本人もアメリカ人も、世界中普遍的にある実感ですから、構わないのですが、
だからといって、その感覚を国家間関係にも投射するのはどうか、と。
ここで、わたしは常の思いを抱くわけです。
「文化と自由を守りたければ、実力をつけて、生き延びて行くしかない」と。
アラブの為政者は、自分の勢力の利益だけを考えて、上のあたりのことを真剣に扱っていなかったのでは?くらいに批判的になります。
憎悪で盛りあがり、動員される少年たちを見ると、痛々しさにいたたまれなくなります。
反米感情が、反米勢力としてテロを引き起こしても、国家戦略としてどうしてゆくのか、
アラブとしてどう文化を守りながら、人間開発を進めて行くのか、アラブからの回答はありません。
このあいだのNHKクローズアップ現代をみて愕然としたのですが
いまだ「民主主義=自分勝手な混乱」と定義され、「イスラム的な統制の優位性」を称揚しています。
イスラム外の人間として、イスラムの現状の行き詰まりを見ていると、非常に歯がゆいのです。
>>849 反米、というより、覇権から投射される干渉というか、「世界システム」のもたらすものへの不満というようですね。
ペルシャの昔から、帝国の周辺領域は、反発を抱えていたようです。
これは、人類社会間には必ずあることかもしれません。
アメリカの状況というのは、帝国として「普通」なのかもしれません。
この反発が実際に形になるのは、帝国の実力劣化のあたりくらいで…
そうなると、地域大国が周辺の小国家や小部族を併呑して…という戦乱の時代も訪れてしまいますし。
そう思うと、帝国の時代は逆に平和の時代ではないか、と。
問題は、不満が鬱積している事かもしれませんが。
しかしその不満とは(人間に欠くべからざるものだとしても)簒奪闘争的なものでは、とか思って鬱になってゆくのですが(w
854 :
俄将軍:04/06/30 19:44 ID:???
>>850 英国と、仏、露も、対立していたわけですから、独逸の台頭に、英仏露で現状
維持と、仏独露で英国の権益分割という選択肢もあったのではなかろうかと
思うのですが、ビスマルク外交からの流れもありますし、それぞれの国が、
「現状維持」をどう考えるかというところでしょうか。
英国の交通路の維持といっても、栄光ある孤立下における英国の海軍力は、二
国標準、三国標準では、本国正面に集中し、シーレーン防衛という点では、
問題もあったのではなかろうかと。
フランスのNATO脱退と、多極化ですが、欧州での米ソの代理戦争を警戒
したのではなかろうかと。
EU加盟国ですが、米国の政策が、反米感情を煽るようなものであれば、結
果として、仏独への警戒感を有しながらも、仏の伝統的指向に与する可能
性もあるのではなかろうかと。
855 :
俄将軍:04/06/30 19:57 ID:???
>>851 二枚舌、三枚舌に関わらず、インド独立など、植民地体制終焉の時代であり、
英国のアラブ・ユダヤ分割案による独立は、アラブ側から考えると、不公
正であったわけで、英国も、アラブ側との対立を恐れ、逃出したのでは
なかろうかと。
シオニストも、必ずしも強行派一枚岩で纏っていたわけではないでしょうが、
結果、国連によるイスラエル国家の承認になってしまい、それまで共存し
ていた、他のアラブ諸国在住のユダヤ人への迫害という事態に。
辺境といっても、中東は、石油産出地帯で、スエズ運河もあり、朝鮮半島と
は、重要度が異なっていたのでは。
反米感情というのは、米国の政策への反発であり、容認できなければ、基本
的には、このままではなかろうかと。
イラクの場合、フセイン裁判での打開を考えているかもしれませんが。
>>853 中東の反米感情には、覇権への不満、「世界システム」への不満というより、
宗教的対立を、強く感じてしまうわけですが。
米国のシオニスト支持なプロテスタントや、ユダヤ教のシオニストが、パレ
スチナ難民をどう捉えているかは、イスラム教徒や、ローマン・カソリッ
ク、欧州のプロテスタント、一般的な日本人などとの乖離が、甚だしい
のではなかろうかと。
スレタイから随分脱線してない?
結論は既に出てるからね、
どっちの勝ちとかいうと荒れるから、
答えは過去レス読んで自身で確認、及び判断してもらえばいいと思いますが。
>>854 英国の交通路維持がどんなものだったのか、興味はあります。
ただ、現代のような動力船でなかった時代でもありますし、レーダもありません。
そういうわけで、海戦は泊池周辺だったかと思います。
そういえば、地中海はイギリスとフランス双方が交通路として使ってましたね。
確か、フランスは長くガレー船を地中海艦隊として使っていたようないないような…(ノーソーススマソ)
欧州は、装備密度が高かったこともあって、代理戦争は困難だったと思います。
と、いうか通常戦力ではNATOのほうが劣勢で、核に依存しつつあったような…ちょっと記憶があれなんですが。
その核の楯は、エスカレーションに接続していて、全体としてMADの中にあったような…(とは言え、その辺の事はかなり記憶の彼方で…ハラヒレホロハレ
そこであえて脱退という選択肢を踏むフランスの、その国家戦略はすごいと思います。
反米感情というと、最近では例えば、ポーランドの「どうしてビザや在留の手続きを優遇してくれないんだ」あたりを思い出します。
感情的な反発はありましょうが、それ以上にアメリカの経済力は、欧州、特に東欧にも恩恵を与えているようです。
もし、フランスの傾向に参画するならば、フランスがアメリカ並、あるいはそれ以上の恩恵を示さねばならないわけで。
フランスにそれほどの力があれば、そもそも仏独連合などという構想は不要です。それ以前にEUである必要性さえない。
つまり、フランスは弱者である事を認識し、それでもEUの力を自国の戦略のために利用しようとしていると思うのです。
利用される事に利得を感じなければ、フランスの動向に参画する国は少ない、と思うのです。
>>855 そうですね。インドを失えば、エジプト、パレスチナの(英国での)地位は低下しますね。
中東の全体史を把握していないので、いつあたりから産油地帯としての地位が高まったのか言えませんが(苦笑
キプロスあたりも、独立派のテロとゲリラに嫌気を差して放り出した記憶があります。
そういうわけで、辺境としての地位がどうなっていたのか、もう少しお待ちください(スマソ
朝鮮半島を上げたのは、アメリカの辺境秩序認識が低かった事を示したかっただけです。
独立以前に、すでに双方で住民を対象にしたテロの応酬があったはずです>パレスチナ
キブツの武装化や、武装組織なんかで応酬が繰り返されていましたが、
最終的にパレスチナ難民を生み出す事になったのは、第1次中東戦争だったと思います。
もし、イスラエルが敗北していれば、大量のユダヤ人難民を生み出したわけで、彼等の行く末がどうなったかを夢想すると、少々うそ寒い気持ちになりますが。
反米感情と、宗教との結びつきですが、わたしはそれほど宗教に重心がかかっているとは思っていません。
>>852あたりに書いたような、生活感覚があって、一方でそれが報われないところの不満が中東全体の閉塞感ではないか、と考えています。
問題は、その閉塞感をアラブ・イスラムの在来枠組では解消できない事、
そして、その責任を政権でなく、外部へ安直に投射してヨシな雰囲気だと思うのです。
アメリカの宗教勢力が、積極的にイスラエル情勢をコントロールしていたとは思っていません。
ならばべつに、80年代にベイルートに駐留する必要も無かったですし(結局、テロの圧力に抗しきれず、撤退しましたが)
だからと言って、イスラエルに積極的な援助をするかというとそうでなく。
本気でイスラエルに力をつけさせるなら、ファントムをばんばん供与し、またM1あたりを供与しても構わなかったはずです。しかしそうはしなかった。海軍力にしてもそうです。
イスラエルの存在を支援はしているが、イスラエルの地域大国化までは許容していない。
エジプトやシリアだけでなく、ヨルダンさえその存在を許しているように思います。
むしろ、アラブ側のユダヤ国家非容認、武力打倒のスタンスある限り、イスラエル存在許容のアメリカ政策と対立しつづけるのではないでしょうか?
このアラブスタンスを、宗教的と言うのは少々、イスラム教を侮っているような気がします。
むしろ現在の腐敗した政権の、代替政策の無さを思ってしまいます。
>>857 このスレの始めからいるけど、結論出てるって言い切っちゃっていいの?
確かに電波や厨のレスは論破されているけどさ、だからと言って
スレジャックまがいの行為を正当化されるのはどうかと思ってしまう。
>>861 あ、スレジャックまでするつもりじゃなかったんだが、燃料も来ない現状で、ずるずる来てしまったわけだ。
つうことで、済まんね。
あと、民平燃料あったらキボン。
>>861 学問としてはどうかと思うけど、
このスレ的には議論は終わっているのは間違いないよ。
だから誰もスレタイにそった話題を出さない、
どうせ出たとしてもループになるだけだし、
このスレの存在意義はもうないと思うから好きに使えばいいんじゃない?
真面目に学問としての民平論に興味があるなら2ちゃんなんかにいないで、
他で調べたり勉強してみるべきだと思うしね。
まあ、燃料投下すればまだまだ燃えると思うけど、
例えばここでどちらかの勝利宣言とかね。
確かにスレとしての議論は終わってるか・・・。
学問的な議論をするにも共通の基盤がないと話が噛み合わんし、
そもそも2chでそういう議論をするのは難しいか。
すまんかった。
865 :
俄将軍:04/07/01 19:00 ID:???
>>856 確かに。
では、そろそろ脱線も終了ということで。
>>858 海外貿易の依存度が高い方が、通商破壊戦の影響も大きく、英国のような海
洋国家が、欧州に、自国より強大な国家、同盟(大陸国家兼海洋国家にな
りうる)が成立するような事態は、望まないのではなかろうかと。
海軍整備には、莫大な資金も必要でありますし。
米ソ間で、MADが成立している中で、エスカレーションというのは、米ソに
は、何段階かある安全装置でもあり、欧州で戦術核が使用後、米ソ間で、政
治的解決の場合など、集団安全保障も、米仏間で、差もあるでしょうし。
仏独連合ですら、米国に対抗するのは、難しいわけで、EU加盟国の場合、
米国よりも、独仏への警戒感がある国もあるでしょうから、どちらを警
戒するかということにつきるのではないかと。
866 :
俄将軍:04/07/01 19:04 ID:???
>>859 当時、米国が最大の産油国だったはずですが、石油は、戦略物資との認識もあ
ったわけで、1928年に、レッドライン協定が締結され、1943年には、
サウジアラビアに、武器貸与法で援助もおこなっていたはずでもあり。
インドも、宗教が原因で、パキスタン・インドと分裂するほど、独立が絡むと
、デリケートな問題でもあり、パレスチナへのユダヤ人の大量移民という事
態が、何を意味していたかといえば。
中東の閉塞感に、米国の政策が、イスラエルよりでありつづけたと、判断し
ているのではれば、容易に宗教とも結びつくのではないかと。
>>860 クリスチャン・シオニストが、共和党政権へ、影響力を及すというのは、第二
次大戦直後には、ほとんどなかったのではなかろうかということと、教会統
一運動など考えてみると、シオニズムの解釈というのは、興味深いのでは
なかろうかと。
ヨルダンの王制も、英国の影響があるのではなかろうか、ヨルダン国民のイス
ラエルへの感情とは、乖離しているのではなかろうか、エジプト、シリアの
場合も、お国の事情はあるのでしょうが、イスラエルへの感情と、米国へ
の感情が、リンケージするようでは。
アラブ側のユダヤ国家非容認には、当然、それまでの経緯があるわけですか
ら、強行派シオニストの長期的戦略に、過ちがあった可能性はなかったの
か、などとも考えるわけですが。
腐敗した政権への憤りですが、同時に、その政権の対イスラエル政策、対米
政策とも、関連してくる恐れもあるのではなかろうかと。
867 :
俄将軍:04/07/01 19:09 ID:???
燃料になるかどうか、不安を抱きながら。
民主論へのネタふりですが、独裁者より、民主主義国が、好戦的になるであ
ろう開戦理由には、どのようなものが、ありうるだろうか、というのは。
互いに民族的・宗教的な憎悪を持っている相手がいる場合等はどうだろう、
無論独裁者も自身で戦争を望んでいる時にはそういった憎悪を利用して戦争に及ぶだろうが、
あえて戦争という波風を立てて政権を危うくしたくない時などでは、
むしろそのような感情を抑えようとする場合もありえる。
しかし、国民感情がより直接的に政策決定に影響すると思われる民主主義国では、
そういった国民感情に従って開戦に及ぶ可能性が高くなると思うが。
>>866 閉塞間の責任は、容易にイスラエル=ユダヤとそれを支援するアメリカの責任になっているようです。
2ちゃんねらーもびっくりの陰謀論がカフェに飛び交っているとか(例の911テロのときWTCビルでユダヤ人の一斉欠勤が、という噂も中東発のようです)。
また、民主主義の矮小化=自分勝手と混乱を巻き起こすとの見解が多いようですし。
問題は、人々のよって立つべき宗教が、この場合の解決策をもたらさない事だと思うのです。
ヨルダンは、パレスチナ難民が多くて、その意見は、国家としてのヨルダンを利するものではない、とかいうのを中東の分析本で読んだ記憶が…
強硬派シオニストに長期戦略があったとは思いません。
失うものがない状態から、得られるものは全て、貪欲に得ていっただけだと思うのです。
長期戦略を考え得たのは、キャンプデービット合意あたりじゃないか、くらい思うのですが。
>>868 その国民感情を励起するために、盛んに「動員」が行われるようです。
過去の自民族の優位性、栄光を喧伝し、それを阻んできた他者を設定し、
自民族を被害者のごとく扱う事で、敵であるべき他者へ、容赦無い対応を取るよう、サジェスチョンする、と。
民主主義だからと言って、政策への検証が不充分だと、戦争を拒否しないと思うのです。
民主国家の国民間でどれだけ「常識」を共有できるかということが、国家間の「摩擦」に影響するということなのか
871 :
名無し三等兵:04/07/07 02:30 ID:31Xp8q31
民主主義国が、いたずらに戦争を仕掛けたりしないなら、
イラク戦争とは何だったの?
外交マジックという言葉は民主制ならではでしょ
過去レス読め。
民主主義国なら一概に平和的だって言ってるのではなく、
民主主義国同士が戦争した事例が存在しなって話なの。
>>872 そして、
データが少なすぎて信用できないという話でもあるわけだけどね。
874 :
名無し三等兵:04/07/08 05:37 ID:NmXIanTx
>>872 過去レスのどのあたり?
一概に平和的でないなら、どういう理由で戦争がおきないと考察されてるの?
それと、
>民主主義国同士が戦争した事例が存在しなって話
それだから、パクス・デモクラティア、民主主義が平和をもたらすという結論はへんだ
原因と結果がごちゃじゃないか。
民主主義国って、たいていお金持ちだよね?
ならことわざの、「金持ち喧嘩せず」といったほうがいいんじゃないか
875 :
名無し三等兵:04/07/08 05:41 ID:NmXIanTx
と、書いてみて思い出した
「黄金のM型アーチ理論」
マクドナルドを世界各国に進出させれば、平和になるのか?
876 :
ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/07/08 05:56 ID:I4dPIv/9
たとえば、冷戦もいよいよ終わるころから米国の歴代政権のやったことといえば
・1990年6月28日ホワイトハウスは在日米軍撤退をちらつかせ
日本政府を恫喝し平成の不平等条約である日米構造協議で
1991年から2000年の公共事業430兆円を飲ませる(その後630兆円に拡大)
1990年9月12日、米国議会下院が日本へ不満を示し次の決議案を提出する。
「在日米軍の駐留費を全額、日本が負担しない場合、
米軍は日本からは段階的に撤退することを要求する。」
現在の日本は借金の利子さえ払えない多重債務者になってしまった。
このまま続くとあと五年ぐらいで自衛隊の練習機や練習艦の燃料代にも事欠く状態になる。
太平洋戦争の日本はABCD包囲網の海上封鎖で石油を断たれたが、
今回は財政(借金)で締め上げられ、
現状維持ならあと5年ぐらいで軍事車両を動かす燃料がなくなる。
ざっと呼んだけど皆釣られすぎ。
都合のいい条件を並べれば都合のいい結果が出ます。ってだけじゃない。
それに仮説を提唱する側が反証を要求するのも変な話。
なんでそれにのってやってんの?
え?暇つぶしですか?
そうですか、失礼致しました。
878 :
名無し三等兵:04/07/08 20:25 ID:NmXIanTx
>暇つぶしですか?
そんなこというな
全世界が釣られているんだぞ
>>877 ざっと「呼」んだだけだから、散々外出だって気付かんかったんか?
881 :
名無し三等兵:04/07/09 00:11 ID:Oo3Nmb/Z
ほんと、パクス・デモクラティア
完璧に論破されてるわ
882 :
俄将軍:04/07/09 00:29 ID:???
相手にされないかもしれませんが、世界史板などから、募集してみるという
のは、どのようなものでしょうか。
民主化した中東各国が、反イスラエルで行動する可能性を考えると、イスラエ
ルは、「民主化」を、どう判断しているのか、関心がないこともないのです
が、スレ違いでもあり。
883 :
勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/07/10 22:33 ID:L7QFeto/
>>871 平和の理由を一つの国家の体制、そして個人に還元するのは
カント的な平和論の特徴です。
すでに平和的な国家の連合によって、世界平和が築き上げられるというわけです。
「まず自分達が武器を積極的に放棄しよう」とするタイプの平和主義者は
基本的にこの考えに則っての事でしょう。
一方本スレで話題となっている民主平和論は
平和を個々の国家の体制まで還元せず
国家間の関係の中に還元しているのでしょう。
イラクやアフガニスタンにおける、米国主導の一連の解放戦争は
その意味では矛盾はしていないのです。
>>882 閣下、とりあえずイラクあたりが民主化して行く過程を、適当に想定していってみてはどうでしょう?
イスラエルの未来を民主主義との関連であぶりだせるかもしれません。
885 :
俄将軍:
スレッドジャッカーのようで、心苦しく、
>>689 にも返信していないわけで
すが、とりあえずということで。
>>884 湾岸戦争前のイラクと、現在のイラクの軍事力では、比較にならないわけで、
仮に、イラクの民主化が進展したとしても、新生イラクは、イスラエルの
脅威になりうるほど、軍事力を整備できるかといえば、怪しく。
イスラエル経済も、苦しく、国際司法裁判所から、分離フェンスを国際法違反
とする勧告がでましたが、米国により、イスラエルの脅威を排除した後で、
イスラエルにとって、望ましい「平和的解決」がなされるのか。
予想以上の反米、反イスラエル感情によって、全てが裏目にでてしまい、イス
ラエルの国内事情によって、経済、水問題など、状況が悪化する可能性が、
高い気もしますが、時間は、イスラエルに、不利に働きそうですし。