攻撃が成功するための技術
緊密で機敏な隊形
戦力を集中して
高速で可能な限りの短時間のうちに用いるために
任務部隊は集合地域の時点から緊密に統制されねばならない。
車両間隔20m、部隊間隔50mが効果的な隊形である。
全車両とも前方、側方、後続部隊を見られるため、任務指向
防御状況第4段階やハッチ閉鎖状態でも部隊は統制できる。
運動の開始から目標への到達まで、速度は中隊及び大隊無線網
で告げられる。加速は一定で徐々に行われる。この方法により
間隔は最小に保たれ、非常に機動性ある機敏な隊形となる。
隊形は目標に到達するまで変更されない。この技術を訓練する
ことで大隊任務部隊隊形は長さ600m以下で幅200mとなる。
前方分遣隊
任務部隊偵察小隊は任務部隊の運動に不可欠な情報を得るため任務部隊指揮官に
より直接運用される。偵察小隊は前方戦闘部隊として用いられてはならない。偵察
小隊は作戦点と地上航法点を確立し側方早期警戒と敵障害と部隊の解明のため、早め
に出発すべきである。また、指揮官の指示する報告必要事項についても情報をもたら
す。とはいえ、状況を打開し、場合によっては任務部隊の前進が継続できるよう障害
を除去できる戦闘部隊が任務部隊に先立つ必要はある。機械化戦闘団はこれと同様の
前衛任務を成功裡に遂行できる。機械化戦闘団は本隊の通過を容易ならしめるため前
方を運動する。高速度と緊密な隊形がこの部隊には不可欠となる。直射援護と同様の
効果は集中砲撃と煙幕によっても得られる。ある程度減耗した場合、戦闘団の残余戦
車は射撃陣地を確立して本隊の突撃を支援する。残余歩兵は降車して目標上の敵車両
の撃破につとめる。この部隊は開豁地形では通常本隊の2km先を先行する。
もう一つうまくいった方法は1個戦車小隊にM901数両を編合して先導
部隊とすることである。部隊によってはこれを本部および本部中隊長
かS3(作戦および訓練将校)が指揮して、指揮統制と技量を確保する。
この部隊は上記の機械化戦闘団より速度は遅い。目標に接近する
にあたってはできるかぎり戦力を後ろに置くようにしつつ戦車とM901で
躍進する。この部隊は本隊よりも通常30分先発する。指揮官の兵に対する
比率の高さと車両数が少ないことにより大変に機敏な隊形である。
その主要任務は本隊の突撃段階において支援を行うことである。
側方部隊としてこの小部隊を用いるのもよい。任務部隊の側面を
動き、突撃段階には必要に応じて援護部隊となる。さらに効果が
あるのは目標地域に増援しつつある、或いは任務部隊に反攻しつつ
ある敵部隊を運動中に撃破して敵の再配置に乗じることである。
規模と統制のおかげで任務部隊には不可能な地域を抜けて機動
することができる。
援護
任務、敵、地形、自部隊、時間の要素によっては援護は集中砲撃、
近接航空支援、煙幕で遂行できる。TOWは徒歩、ヘリにより投入
、或いは車両により浸透して予期せぬ地域から支援を与えることが
できる。TOWを防御背後深くに航空投入して再配置中の敵部隊や
陣地にこもる防御部隊を背後から撃破するのも成功している手である。
既に述べたように前衛部隊、1個機械化戦闘団であれ、それよりは
小型である戦車小隊とM901班であれ、必要に応じて突撃段階に
援護を与えることができる。もちろん、任務部隊が目標から2500m
以内に達したら、撃破されぬためには速度と集中が必要である。
砲撃と107mm迫の煙幕がこの運動を支援する。任務部隊は高速に
運動するので、最後の3000mの間、敵陣地を制圧するに十分な
砲撃が得られる。任務部隊指揮官は援護する戦闘車両の指定と
配置には留意しなくてはならない。戦闘団指揮官の援護部隊を
配置しようとする性向を制限することで各階梯で自らを掩護する
自然な傾向を抑制し、戦闘力が浪費されることを防ぐ。
不明確な状況での保守的傾向はこのようにして容易く克服さあれる。
言い換えれば、任務部隊指揮官が援護部隊の指定と配置を統制
するのである。おそらくは戦車班やTOW班ごとに組ませて。
(フォートレーベンワースでのエアランドバトルの将来2004研究草稿に
よると攻撃側は防御側から1kmで攻撃側優位の地帯に入ると結論されている。
1kmのところで防御側の撃破率は1対1をわずかに超えて有利である。
明らかに、この地帯に到達し目標と抜けるまでの集中と速度が大である
ほど、自軍の損害は生じ難くなる。)
砲線
突撃段階は目標から2000mであり、任務、敵、地形、自部隊、時間に
よっては反攻に対処したり、再配置する部隊を撃破するための
静止直射兵器は少数でよいこともある。伝統的にこの任務を
遂行する最小の部隊は小隊とされている。けれども、小隊は
集中を犠牲にして支払う値段としては大きすぎることは実証
済みである。うまくいった手では個々にキラー担当戦車か、
技量の高い戦車班を指名するというのがある。キラー戦車は
折り紙付きのベテランで部隊内で一番の射術の専門家である。
作戦中に各車で17両から20両を撃破する。指名戦車班も同様に
高度な技量の戦車乗りである。各中隊はキラー戦車1両か
戦車班1個を指名しておく。計画や対応訓練の一環として
指名された車両は集中隊形から離れて特定の任務を遂行する。
例えば、大隊は右翼戦闘団に敵反攻部隊の勢いを削ぐため
1個班で砲線を敷くよう命じることがあろう。こうすれば損害を
限定しつつ集中と速度を保つことができる。
降車歩兵攻撃
任務、敵、地形、自部隊、時間により降車歩兵攻撃が
求められる場合、最もうまくいく手は歩兵に敵を撃破
するため目標に突撃させることであり、任務部隊が
到達するまで目標を保持させることではない。
あたう限りの敵を撃破したら、中隊は目標から撤退し
敵残余は砲撃で釘付けにするか撃破させる。砲撃は
必要に応じて任務部隊が500m以内に接近するまで
目標を叩く。ついで任務部隊の突撃の支援を受けて
歩兵が残存敵陣地に突撃する。
指揮統制
最も通暁し最も才能があり戦闘にあたって狡知に長けた
任務部隊指揮官は実際に戦場にいなくてはならないことは
明白である。任務部隊指揮官の指揮統制を増大させる手に
大隊副長を戦場に置くというのがある。戦闘中は
大隊戦術作戦センターは主として、旅団に対する情報回路、
敵の行動を判断する分析手段、間接射撃、近接航空支援、
ヘリを戦闘に統合する場となる。これらの任務は全て
作戦参謀、航空参謀、情報参謀、戦場情報統制センター、
火力支援担当が適切に訓練されていれば遂行できる。
戦術作戦センターは通常時の上級作戦参謀将校が戦闘長
(battle captain)として統制する。大隊長、大隊副長、
作戦参謀が装甲車両で戦場にいることで、任務部隊の
戦術能力、機敏性、技量は劇的に向上する。実際、
技量の高い指揮官、例えば本部及び本部中隊指揮官が
戦場に加わることは大いに有利である。主攻、つまり
実際の戦場には最大の才能が常に注がれるべきである。
場合によっては、戦車中隊副長が中隊のM113兵員輸送車
に位置して指揮統制を高め、戦車中隊長の仕事を軽減
することもある。機動性があり、戦闘団指揮官をより
介助し、M113歩兵中隊の戦友と同等の生残性がある。
これらの手はすべて実地で成功した。仮想敵演習場で
多数統合レーザー交戦装置を用いた大隊級の部隊対抗
作戦で試されている。実際のところ、これらの手を
用いた任務部隊は防御側に有利の2対1、3対1の戦力比率
でも防御を突破することができた。
任務、敵、地形、自部隊、時間の状況によっては
集中と速度の概念を取り入れたときにのみ攻勢作戦が
成功することもある。遅々とした逐次攻撃は失敗
する事が決まっているかせいぜいピュロスの勝利となる
だけである。成功する攻撃とは
迅速かつ統制のきいた運用ができる緊密で機敏な隊形を
用いること
不適切な援護技術により速度を鈍らせず常に機動すること
各個交戦により部隊の集中を浪費しないこと
突撃段階では敵直射兵器を破壊するか、機能を低下させるため
砲撃を集中すること
敵に乗じられる間隙をおかず部隊を連続的に投入できるように
すること
攻撃側部隊の撃破が有利となるよう目標にあたう限り迅速に
到達すること
集中と速度を攻撃において維持し、過度に、そして不経済な
援護に依存しすぎる傾向を回避する部隊が今日の戦場において
より大なる戦果を得るのである。
#以上です。結局、大隊の隊形内で前衛を援護できる位置にM901がつくと
隊形を転換するにも、隊形を維持するのにも都合が悪い。かといって側方で
警戒させるにも単独では出会い頭の交戦に弱く増強しないといけないし、
仮にさせたとしても速度が遅いので本隊から離れ気味になる可能性もある
ということだと思います。
機敏性という言葉が良く出てきましたが、これは隊形を転換したり、
別の攻撃経路に隊形全体が移動する能力のことを指している模様です。
元の言葉はagilityなのでRPGのキャラパラメーターでは良く見かける
言葉ですが。
>>648 乙です。ところで、できれば名前欄に文書の名前か、識別できるキーワード入れていただけませんか?
個人的に印刷して読んでるんですが、いまいち切れ目が分からなくて…
>649 今後気をつけます。読んでくださって嬉しいです。今の作業手順としては
PDFファイルを画面上半分に広げて、メモ帳を下半分に広げて上下を見ながら
訳していってある程度溜まったら、同じ英単語を同じ日本語で訳しているかを
チェックして、ある程度以上酷いところだけもう一度訳しなおす感じです。
区切りはある程度は元の文章と対応していますが、実際には1レスあたり1つ
誤訳、とりわけ文脈的な理解が不足しているためのものが入っていると
考えてくださると嬉しいです。というわけでそこまで全然考えていなかった
のです。そうですね、この文章の題名は長いので名前を付けるとすれば
”援護過剰に警鐘”、”こうすればNTCで勝てる”、くらいでしょうか。
#いま重対戦車中隊というここで批判されているM901が作られた背景に
繋がるあたりを読んでいます。M2やM1と比較するからなんですがM113と組んで
アクティブディフェンスで用いられればそれなりにということで。階梯のどこに
どの規模で対戦車部隊を纏めるかを旅団以下で検討した話です。戦区と編制の
話が絡んでいて面白いです。
#といいつつもフォークランドにまた手をつけてます。次スレをそろそろ
立ててそこでは名前欄にもなんか入れて続き物で訳そうかと思っています。
おひさしぶり&乙です。
大変興味深い内容です。この週末にでも、じっくり読ませていただきます。
「COMBINED ARMS」でも引っ張り出して検証してみようかしらん(笑)
Guard activates Stryker Brigade
http://pennlive.com/news/patriotnews/index.ssf?/base/news/1098696011170120.xml ペンシルヴァニア州兵第28歩兵師団第56旅団 SBCT化への一歩を式典で祝う
#これは6個目です。5個目はハワイなのですが今土地取得やSBCT化による
環境汚染の拡大について地元団体から訴訟攻勢を受けている模様。
#戦争広告代理店という本を読みました。NHKの王道をいく人が書いた本
という印象。セルビア人側のPR面での反攻というのもあるのかも。
ストライカーについてもその名称の制定を含めていろいろこういう要素は
あったのかもしれません。
#今月のパンツァー、イラク展開を控えた欧州の米師団の演習でM113A3が
登場していました。すると欧州軍の即応パッケージのM113中隊はM113A3装備
なのかもしれません。また、M1戦車の開発史はちょうどM901関係の歴史を
見るうえで丁度のタイミングで助かりました。1979年のGAOの報告書はネットに
あるはずです。探してみます。
654 :
649:04/10/29 19:07:09 ID:???
わがままを言ってしまってすみません。
今、前スレ投下分の「米国陸軍における機械化歩兵教義の歴史」、Wordファイルに移しながら
読んでます。
全部読んだらPDF化して保管するつもりですが、段組や段落分けが正しいか自信がないので、
どこかにアップしてチェックしていただくわけにはいきませんか?
>654 UPして頂けるのなら喜んでチェックというか原文と照らし合わせます。
二重孤児の論文は訳していてとても勉強になりました。
照らし合わせてどこが違うかなどはここに書いていいですか。
>>648 大変乙でした。
確かにM901の攻撃的運用は困難でしょう。
ナースホルン(ホルニッセ)で攻撃しろ、と言われたらオイラも頭を抱えるでしょう(w
これを見るまではロンメルの攻撃法は損害が多いと思っていましたが、
やはり有効射程下では損害に構わず迅速に移動しないといけない訳ですね。
射撃のために移動し、移動のために射撃する、ということでしょう。
>>651 パパ、この論文、SLG上ではそのまんま行われますよね。
戦力の集中と効率的援護射撃、迅速な接敵・・・
面白い!
乙です。
ブラボー!
非常に興味深い面白い記事でした。
私的にはM901の問題は、防御はともかく
攻撃時には、攻撃態勢での前進が出来ないので
援護位置に付いて戦闘態勢に入るまで時間がかかりすぎ
その間に攻撃の衝力は低下し、本来援護するはずの突撃部隊が
援護開始前に壊滅してしまう可能性を秘めている事ではないでしょうか…
せめてM901のTOWの攻撃範囲内に攻撃前進の発起線があればいいのでしょうが
今の時代、そんな敵に近い距離で悠長に攻撃準備できないでしょうし
(昨今は交戦距離の著しい拡大がありますので)
今のM901は防御任務がやっとなんでしょうかね。
SBCTスレで、非常に興味深い記事の翻訳が掲載されました。
ここの住人さんにはお勧めです。
(といっても、大半は既に重複要員ですかね。
こことSBCTと戦略戦術スレ…重複しない住人(ROM含む)っているのでしょうか(w
(旧編成スレもそうでしたけど)
>658
とりあえず、落ち着いてください
Lans丼・・・狂喜乱舞してますな・・・
>658 お久しぶりです。
1,100 Stryker Brigade soldiers return home
http://www.king5.com/localnews/stories/NW_102904WABstrykerbrigadereturnLJ.4f764d0.html SBCT-1の将兵1100人がフォートルイスに帰還
#期間延長はないみたいですね。大統領選後にファルージャで作戦が噂されていますが。
ちなみに10月22日にストライカー旅団の兵5名が負傷という話があったのですが
TFオリンピアのサイトには出てこなかったのでTFタコマのほうかもしれません。
#GAOの1979年度の報告書はそれらしいのをみつけました。M1戦車については
後の年代にもいろいろ報告書が出ているようです。またハマーについても報告書が
1984年に出ていました。第9自動車化師団関係でハマーの配備が遅れたという話が
ありましたが恐らくそれと繋がるのだと思います。
Lans丼・・・・・・芸を磨いたな( ̄▽ ̄:
というか、TFR氏まで見てるとは思わなかった(笑)
>M1@1979
まだ105mm積んでたですね、このころは。
付記
>SLG上ではそのまんま行われますよね
「COMBINED ARMS」は射的ゲーム色が濃いので、どうせ手間と金投じるのであれば
「ASSAULT」の方がススメではあります。
それはさておき、SLGでなくても将棋やチェスでも好い。ボードゲームからは重要な事を
一つ学ぶ事が出来ます。
前提条件を多く要する戦術/装備では、それがその条件を満たす前に、戦場に決定的局面が訪れ
そして過ぎ去ってしまう、という事ですな。
身に覚えがないとは言わさんですぞ?丼諸兄よ( ̄▽ ̄y-oO
665 :
649:04/10/30 20:41:59 ID:???
わはははは
我ながら見事な誤爆である。
これほどの誤爆はそうはみれまい(w
ちなみに、私も
ASSAULT(当時購入)
と
COMBIND ARMS(こちらは数年前になって、ようやくルールブックを入手(w
では
ASSAULTがお勧め。
>身に覚えがないとは言わさんですぞ?丼諸兄よ( ̄▽ ̄y-oO
ええ、ありますともさ!特に将棋は誰もが起きやすいように思えます。
(純粋思考ゲームですから)
でも、私は基本は速攻型ですよ。
一時期会社で流行ったコマンド&コンカーでも
速攻Lansとして恐れられた事もありました(w
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
Lans丼誘導感謝。誘導する先へ誤爆とは、芸の精進も忘れないナイス!(*゚ー゚)b
ここ数年、わたしの脊髄の中の人は、「援護」と言ったって、どうやらいろいろあるらしいぞ、と申しております。
今回の訳分だと、サポートとかカバーなのでしょうか?
松村将軍や、コンバットスキルズで、カバーリングフォースが多彩な役割を果たしていることに衝撃を受けて以来、刷り込まれているんですが。
つか、陣地確立、という文を読んで、脊髄の中の人が何かささやいています。
陣地と聞くと、つい工兵さんが補強してくれた防御陣地を思い浮かべてしまうのですが、この場合は攻撃経路の途上ですから、自車の隠蔽が容易な地形を事前に見ておいて、そこにもって行く…つうような事でしょうか?
サバゲなんかで、イイ感じの遮蔽をとって前進して行くようなイメージなのか…
噴煙爆煙の影響も重く見られているようですな。そういえば、ヤキマ演習でも90発砲!激しい土煙!急旋回でそれをかわしつつ前進する90(*´Д`)ハァハァとかあった…
つか、キラー戦車任務をヴィットマンと重ねて(*´Д`)ハァハァしてしまいますた。
など脊髄反射を頻々と…
M901ですが、当時からNBC防御能力に欠けるとか、リロードしづらくてマズーとか、言われていた気がします。
んな事言ったらM2/M3だって同じような気がしなくはないですが…
>665 ごめんなさい。既に消えています。もう一度出来ればお願いします。
訳語について
援護の場合はoverwatch 掩護の場合はcover 遮蔽の場合はscreenで
統一しています。
煙については煙幕の可能性もあるのですが明確に煙幕弾だと分かる場合を除いて
煙としてしまいました。英語では区別がないのです。
陣地についてはpositionで位置と陣地が同一です。構築陣地の場合で区別が
必要な場合は準備陣地prepared positionと書かれているようです。
キラー戦車についてはハンターキラーとかもそのまま日本語になっているようで
あいかわらずいい訳語が見つかりません。
669 :
649:04/10/31 18:10:35 ID:???
>669 ファイル有難うございます。自分のつたない訳をこうして数ヶ月を経て
再会すると、読んでくれた方に頭が下がります。
とりあえず図表の類や注記、参考文献などが問題になりそうですが
どうすればいいでしょう? アクロバットはファイルメーカーを持って
いないのでPDFファイルから図表だけ取り出せるかどうかも知らないのですが。
特に図表で重要なのはなかったかな。原文を見てみます。
<キラー戦車
これは原文でkiller tank つまり敵の防御中の戦車などを始末することを
任せるため特に部隊から選ばれた戦車のことです。駆逐戦車はtank destroyer
で突撃砲assualt gunと似た特定の形状の戦車をさす分類名称なので違います。
>669 いま見比べながら読んでいます。今だったら違う風に訳すだろうという
箇所もちらほら。というか第一章の第一文からして微妙に言葉を落としています。
それにしてもワードでここまで纏めている方が居ると知り感激です。
>>688 サンクス。とても参考になっています。
ポジションを取る、という略語で、サバゲで使ってたことがあります。似たような言葉が自然発生的に使われているのかもしれませんね。
土ぼこりについてですが、ヤキマ演習を見るとかなり恒常的に発生しているようです。
区別する必要が無いのかもしれませんね。
キラー戦車は、今のところそれで良いのかも。
キラー戦車の任務ですが、ややニュアンスが違うかもしれませんが、側防火器の制圧に似た印象を受けました。
日本軍はそう言った任務をどう表現していたか…側防阻止とかそんなんだったような…うろ覚えスマソ。
>>672 ソベル大尉は、バンドオブ・ブラザーズだったと思います。
#とりあえず速報版ということで原文から章名と見出し、小見出しを抜き出しました。
論文審査記録
概要
謝辞
本文
第一章 序論 方法論 文献批評
序論
方法論
本論文の意義と文献批評
原典
第二章 基礎となる経験:第二次世界大戦における機械化歩兵
フラーとリデルハート
ドイツ軍
第2次世界大戦の永続する伝統
降車機動と諸兵科連合
第2次世界大戦における趨勢の総括
第三章 機械化歩兵教義:第二次世界大戦後と歩兵戦闘車両
序
核兵器の登場
ドイツ連邦共和国軍の戦術的影響
ドイツ連邦共和国軍と米軍の解釈(#下線無し)
ソヴィエト教義:戦略級、作戦級、戦術級をとおしての一貫性
挑戦と鎖:BMP(#下線無し)
ソヴィエト機械化歩兵の作戦級における重要性(#下線無し)
ベトナムの影から出る米教義
米国のIFV
ベニングの手番:チャタフーチーの25mm砲
小括
今後の問題
第四章 結論
専門化した機甲歩兵?
全体の結論:過去の混乱、今日の諍い
作戦級の戦争との関係(#下線無し)
合州国陸軍機械化歩兵
提言
参考文献
初回配布先一覧
#本文中の斜字体 下線部についてはちょっとお待ちください。
#本文中に図表は一切無しでした。
#これは速報版ということで明日朝和訳のページと照らし合わせて抜けがないか
確かめます。
次スレが整備されたので、うめつつ雑談
>キラー戦車
これは、意味を取るならば「対戦車任務専任車両」とかなるのでしょうかね?
適当に言葉作ってみましたが…長いなぁ(w
>キラー戦車
ふと、思いついたのですが…
これは歩兵分隊に狙撃兵を含む時と同様に思えてきました。
なんとなく、プライベート・ライアンでの狙撃兵の活躍を思いだしたりして(w
COMBATではケリーでしたっけ?一番射撃が上手かった奴は。
(実際は、WW2歩兵分隊に必ずしも狙撃兵が配属されていた訳じゃないんですけどね)
でも、アフガニスタンのソ連軍は、狙撃に対抗するために軽機手を訓練したり、中隊にカウンタースナイパー・スナイパーチームを作ったりしますた。
>狙撃手
昨今のスナイパー・チームとは異なるのかもしれないですが、
・狙撃手は射撃の名手であるとともに、優れた普通化隊員でなければならない
とされ、その役割は、
・敵指揮官クラス、あるいは組扱い武器の操作員の殺傷
・その機材(照準眼鏡とかですな)による警戒
などでした。
かつては分隊に1人ずつ、適性を認められた者をこれに任じてまして、状況に応じて
小隊長、あるいは中隊長が一括して掌握する事が相応しい場合もある、とされてたです。
さて、その4では、欣喜雀躍ちうのLans丼が、変じて悦びのベリーダンスを踊り狂いそうな程
美味しそうな記事が展開ちうですが。
こっちはうめうめ。
あと19KB〜19KB〜
うめうめ。
>677
分隊指名射手 squad designated marksmanという奴と
狙撃チームとが別々にSBCT中隊にはあります。前者はSDMと略されています。
SBCT-1の写真ではM-14にでかい暗視装置をつけたのを装備している狙撃手が
でてくるのですがたぶんこれが後者だと思います。
路肩爆弾をよく仕掛けられている地点を市街地内から夜間監視して
仕掛けに来たところを狙撃していたらしいです。
夜間にストライカーに乗せて伏撃を試みるような話がシアトルタイムズ
の記事に出てきたような気もします。
>678 AK-47ではエンフィールドを使って谷をまたいで狙撃してくる
ムジャヒディンに反撃できなかったという話を聞きます。このためドラグノフ
やRPKで反撃したとか。車載の砲塔では仰角がなく斜面の上方に砲を向けられ
なかったとかとも。
>・敵指揮官クラス、あるいは組扱い武器の操作員の殺傷
>・その機材(照準眼鏡とかですな)による警戒
機甲突撃の最中にあたって、敵全体に目を光らせつつ敵戦車を狙っていくキラー戦車は
まさしく狙撃兵の上記任務に対応するものではないか?とか思う訳です。
敵中における戦車は火点の中心であり、反撃の中心でもある訳で
その意味では、指揮官や組扱い武器に相当する重要目標であると思う訳です。
まさに分隊指名射手の車両版ではないか?と…
ちなみに SBCTその4には萌え萌えですよ。はい。
682 :
649:04/11/04 22:15:38 ID:???
ちと身辺が立てこんでしまい、来られずに申し訳ありません。
目次、ありがとうございます。さっそくWordファイルに反映し、リンクを張ります。
図版などですが、プロテクトされていないかぎり、Acrobatを使えば元ファイルから抽出できると思います。
On Pointの編集をやっていた(図版の挿入など)のですが、今は「ストライカー歩兵中隊の戦闘」を
しこしことコピペしながら読んでます。
>682 あちらでも書いたのですが、当方アクロバットファイルメーカーを
持っておらずワードのファイルを抽出できないのです。よろしければ
ワードのファイルをあげてください。下線と斜線部を原文どおりにしますので。
#OnPointの編集。こっちは攻撃計画を読んでから手をつけてませんでした。
いまフォークランドを訳しつつ旅団の話を読んでます。
SBCTについて その4
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1099234986/ の本スレのほうでUA関連の翻訳が佳境に入っていますね。
>>265 組織改編
・Division '86 Army of Excellence (AOE)
〔機械化歩兵〕M1戦車58両×4コ大隊/1コ師団
〔機甲〕M1戦車58両×5コ大隊/1コ師団
・Force XXI Mobile Strike Force
M1戦車44両×5コ大隊/1コ師団
・future combat system(FCS)の
units of action/units of employment(UA/UE)
M1戦車14両(中隊)×9コ?中隊/1コ旅団
アメサンはころころ改編するので興味深いです。
過去スレでUAは4単位(4コ旅団)で、機動大隊×2+騎兵大隊×1/1コ旅団
になるとあった気がしますが、「その4」の最新情報だと3単位(3コ旅団)ぽいです。
続報・詳報をシロウト向けに、あっちで特集してくらはい。
では専門家諸先生がた、頑張ってください。楽しみにしています。
梅。
>684 旅団を師団間で柔軟にやりとりすることを目指しているようです。
あちらのスレにおおまかにUAの編制について資料から抜き出しましたので
ご覧下さい。
>>685 148 名前: 14 [sage] 投稿日: 04/11/14 13:18:45 ID:???
旅団戦闘団の2個任務部隊は同一規模となる。各任務部隊は2個戦車中隊と2個機械化
歩兵中隊からなる。偵察小隊は現行のをそのまま引き継ぐ。
中隊本部は本部小隊内にM1A2 1両とブラッドレーA3 1両を装備する。任務部隊
本部中隊は標準作戦班のかわりに戦車1個班(section)とブラッドレー1個班を持つ。よって
任務部隊の戦闘力は M1A2 38両 M2A3 38両。
旅団戦闘団は M1A2 78両 M2A3 78両 となる。
#1個中隊のブラッドレーは 本部小隊に1両と2個4両編制小隊で9両
大隊では 本部班2両と4個中隊分で38両
旅団戦闘団では 本部班2両と2個大隊分で78両
>なるほど
従来の戦車中隊:1コ戦車小隊(4両)×3小隊+2両=14両
→UAの戦車中隊:1コ戦車小隊(4両)×4小隊+2両=18両
全面的な四単位への移行ですね。
イラク駐留中のNew3IDも4コ旅団編成ですから。
フォース21とAOEをガラガラポンして「こんなんでました」って感じでしょうかw
>>686補足
むしろ
UA1個中隊:中隊本部1両+4両編制小隊×2=M1・M2各9両
UA1個機動大隊:大隊本部2両+9両編制中隊×4=M1・M2各38両
兵種の最小レベルが小隊単位か中隊単位か
>>148の文章だと、どちらともとれる表現で紛らわしいです。
UAの中の人も混乱しているのでしょう(笑
ここまで末端レベルまで混成しちゃうと
将来、ロシアや中国やフランスと、クルスクみたいな大戦車戦をするときに
困らないか心配です。まあその時は、再改編するんでしょうがね。
スレ汚しの余計な雑談スマソ。今後も期待しています。
>687
中隊は2個機械化歩兵小隊と2個戦車小隊から編制されることを強調しないと
混乱するですね。
>688 対空砲兵が軍団対空大隊などに絞られる感じがしてます。ここいらは
ADAを読んで確認しないといけないですが。戦車戦についてはあまり考えて
いないかも。NTCの対抗部隊を戦地に送って代わりの対抗部隊が州兵になる
という話が出てましたし。機甲科としては旅団偵察大隊が増えることになる
ので人数的には増えるのですが装備はハマーなのかも。韓国に1個旅団は
残るんでしょうか。残る旅団の改編がいつ行われるかによってもこの編制
に対する評価がわかるかなぁと思います。