俘虜記でハァハァ
ハァハァするならプレオー8の夜明けの方が....
間違えて大岡越前を語るスレはここですか?
レイテ戦記は正座して読め。
真夏にクーラーなしを推奨。
まあ、一人で書き上げたレイテ戦記にハァハァ
類 似 ス レ が 爆 発 す る 悪 寒
軽井沢夫人は大岡昇平だったけ?
9 :
名無し三等兵:04/01/09 23:16 ID:a4C/pdbm
こんな反戦ブサヨクのプロパガンダ本なんぞ読む奴は北のスパイ
>9
レイテ戦記読め。
そして首を釣れ
大岡 昇平 ( おおおか しょうへい )
1909〜1988 (明治42年〜昭和63年)
昭和後期の小説家。東京都出身。京大文学部卒。
成城高校時代に家庭教師として小林秀雄と出会い、
後に中原中也・河上徹太郎・今日出海(こんひでみ)らとも知り合う。
国民新聞社などに勤めた後、神戸の日仏合弁会社「帝国酸素」に
翻訳係として就職、その間翻訳を発表し続け、スタンダール研究家として知られる。
太平洋戦争の従軍体験をもとに「俘虜記(ふりよき)」を書き、
以後「野火(のび)」「レイテ戦記」と戦争文学の傑作を発表。
「武蔵野夫人」「花影(かえい)」など風俗小説も執筆した。
1981年(昭和46)芸術院会員に選出されたが、辞退。
いつも思うんだが、何で「レイテ戦記」が戦記”文学”なんだ?
第一級のノンフィクションなのに
13 :
猪口力平:04/01/09 23:22 ID:???
私は彼に「間抜け」と呼ばれちゃいました.....アヒャヒャ
14 :
1:04/01/09 23:24 ID:???
野火でもハァハァ
レイテ戦記内の記述に触発されて
J.A.フィールドの「レイテ湾の日本艦隊」を購入するも未読
読もうにも本が今にも分解しそうでハラハラもの
教育召集中に翻訳出版した「スタンダール論」が
しっかりとミンドロ島の駐屯地に届いたらしい。
17 :
名無し三等兵:04/01/10 00:01 ID:qLv6HjaG
>>12 ノンフィクションの枠を超えてるよありゃ。
情念と言うか怨念と言うか執念と言うか....
この人と水木しげるが生還したのは
マジで日本人にとって大いなる幸運だと思うよ。
ついでに関西のバッテリー屋のオヤジも(w
情念といえば松本零士
この人や水木先生をサヨク呼ばわりするようじゃ人としておしまい
「レイテ戦記」以外のノンフィクション戦史って書いてないの?
>>12 戦記的価値のほかに文学的価値も兼ね備えてるからじゃ?
>>19 結構いそうだな・・・>サヨ扱いする香具師
何で素直に感動(というのは少し違うかも知れないが)できんかね?
貴重な戦中派の意見の壱つだろ
>>22 で、そう言う奴に限って「ながい旅」とか読んだ瞬間に
大岡はエライ!
なんて言い出す訳だ
>>23 そういう思想的な「現金」さってものは、もっとも唾棄すべきものだと感じてしまう漏れ
「ながい旅」ってどんなの?
26 :
レイテ厨:04/01/10 00:55 ID:raT9jRzD
短編にも滅法面白い作品が揃ってますな
食慾について
:支給品の菓子を子供に送るか否かで最後まで悩み
結局自分で食ってしまう同世代の補充兵の話。可笑しくも切ない。
俘虜逃亡
:捕虜の上前をピンハネする兵隊。悲しい日本兵の実情
西矢隊奮戦
:重機すら持たない補充兵と乙種の小部隊が経験した討伐戦が
リアルに描かれている秀作だと思う
比島に着いた補充兵
:戦況逼迫でも呑気な補充兵は軍票で給料を貰うと何を買うか?
そりゃ食い物だろうお腹空いてるし。風呂代わりに泳ぎに行く話が好き。
海上にて
:自分の惨めさが身にこたえ発作的に千人針を海に投棄する
エピソードは実は創作だったりする。
出征
:大岡&かあちゃん、品川にて涙の別れ・・・グッとくる話
27 :
レイテ厨:04/01/10 00:56 ID:raT9jRzD
襲撃
:兵隊は死ぬとき本当に「天皇万歳」を三唱するらしい
敗走紀行
:俘虜記のプロローグと言っていいのでは?
米軍上陸時、マラリアで発熱した身体で必死に山に逃げる
2泊3日の逃避行が生々しく描かれる
わが復員
:国家から被服食料など一切を保証され月21円の給料まで貰っていた。
言って見れば国のお金で洋行させてもらったようなもので
命の危険があったのが玉に傷だけど、こうして生きて帰ってみれば
ざま〜みやがれ!ってところだそうです。
適当に思い付くままかいたのでタイトルと内容があってないかも知れない。
でも全て全集に入っているので興味のある方は図書館へGO!
漏れは、初めて「俘虜記」を読んだときの衝撃が、未だに忘れられん。
敗走紀行ってのと被るが暗号手ってのもあったな
日本軍での暗号兵の立場が、
他の兵隊に比べ如何に楽そうに見られて居たのかがわかる
>>28 俺は日本人の収容所長がサレンダーをソレンデルと読んでいた
なんて記述で爆笑したけど
31 :
レイテ厨:04/01/10 01:12 ID:raT9jRzD
>>29 普通陸軍では楽な勤務を称して
1にヨーチン(衛生兵) 2にラッパ(喇叭手)と言うそうだけど
彼の中隊にいた衛生兵は優秀で人望もあったから
1に暗号 2に喇叭と言われてた。なんて書いてたね。
でも中隊長から彼が戦死したときの為に
予備の暗号手を教育するようにと命令され、一人選んだら
その僚友が自分の(楽な勤務)立場を脅かし始めた。
なんて記述もあって
エゴと保身が剥き出しになる「真空地帯」の空気が伝わってきます。
司馬遼との対談が面白かった
33 :
名無し三等兵:04/01/10 09:47 ID:vZahvDld
>この人と水木しげるが生還したのは
>マジで日本人にとって大いなる幸運だと思うよ。
>ついでに関西のバッテリー屋のオヤジも(w
みんな神戸なんだよな、しかも半径1キロ以内
ごっぐの在住地かよw
タイトルは忘れたけど教育召集の最終日
返納の為に装備一式をそろえ私物も風呂敷に包んで背広を着て
「さぁ帰るべぃ」と全員で座ってたら
「今から名前を呼ばれる者は臨時召集に切り替え、南方送りじゃ」
などと教官に言われ
全員三十代の既婚者が「ひぃぃぃぃぃぃ」と悲鳴を押し殺して
死刑宣告を待つ場面がすんげぇ恐ろしかった
例えて言えば運転免許試験で合格発表の・・・・・・(全然違うか
36 :
名無し三等兵:04/01/10 23:04 ID:LWOq332j
サイレントネイヴィーの沈黙の内側は空虚だったのでR
38 :
名無し三等兵:04/01/11 08:20 ID:MOW8JOvT
レイテなら死んでた
39 :
名無し三等兵:04/01/11 23:05 ID:3Dkpk8PJ
この人は一等兵だけど山本七平の階級はどうだったの?
山本七平も良いねえ。
米強奪したりとか、”「人海戦術で砲弾運ぶぞ」とか言ってんの、もう
見てらんない”的なお馬鹿参謀とかどうしようもない員数主義とか。
>>41 だけどユダヤ人のふりをして書いた本は何というか……
44 :
41:04/01/11 23:23 ID:???
>43
まあ、戦記だけなら冗談抜きで一級品だと思われ。
他はシラネ
もし戦史叢書がレイテ戦記連載前に出ていたら.......
志摩艦隊を使って2個連隊をレイテに輸送する案を拒否した
マレーの虎氏はレイテ湾突入を拒否したクリボーと等しく
バカ!アホ!おたんこなす!
などと、禿しくなじられていたのでしょうか?
>>26>>27 全集以外でこれらの短編が収録されてる文庫や単行本はあるんでしょうか?
47 :
名無し三等兵:04/01/12 10:44 ID:eKTc074p
レイテ湾やリモン峠で戦っていた兵士は日本の歴史と戦っていたのでR
48 :
名無し三等兵:04/01/12 13:17 ID:nAksJeux
レイテ戦記に
瀬島龍三による電報握りつぶし事件は出てきますか?
49 :
名無し三等兵:04/01/12 14:50 ID:oKLuzE8g
「イマモロ」「オラ」で笑った記憶がある。
50 :
レイテ厨:04/01/12 23:07 ID:HppFZCqo
>>46 ちょっとネット上を探してみたけどなさそう。
確か彼の戦争モノばかりを収めた短編集があった筈だけど
絶版なのかなぁ
51 :
名無し三等兵:04/01/12 23:26 ID:pFvdhzBr
司馬遼はかな〜りイイめを見た。
52 :
Pz:04/01/12 23:31 ID:aqQh3qbz
レイテ戦記だけじゃないけど、地図何枚もコピーして書き込んで
自分で戦況図作りながら読むと良く理解できるが
一冊でそれをするに足る書物は少ない
レイテ戦記はその数少ないひとつ、リモン峠なんかそうしないと
わけがわからなくなる
京大卒でも一等兵ってのが実に日本的だよなあ。
小野田少尉に突っ込みを入れたりしてた
57 :
レイテ厨:04/01/13 23:29 ID:TfKXcvH2
>>55 教育召集時には既に仏文学者として知る人ぞ知る著名人って奴だったので
近衛連隊のある士官が彼を南方送りのメンバーから外すよう
人事係の将校に進言したら、過去帳(身上書?)をペラペラとめくられ
京大時代に軍事教練をことごとくサボッってたことがバレてしまい
怪しからん奴!として最終メンバーに選ばれてしまったとか。
埴谷雄高との対談で読んだような気がしますが自信ナシ
58 :
>:04/01/14 09:46 ID:???
ミンドロ島ふたたび は泣けるね
59 :
Pz:04/01/14 11:59 ID:m3XAVKhw
>>53 パウルカレルの「焦土」なんかもそれなりに書ける。全体は無理だが
というより、書かないのと、書いたのでは理解度がかなり違う
結局たの数ま冊も動員するはめになるが、東部でも、バルジでも
でも、ビルマ戦等太平洋の本は一局面しか書けないことが多い
>>59 パウルカレルの本は記載地図が大雑把な割には戦況描写が細かくて
時々わけわからんくなるね。
61 :
Pz:04/01/14 12:19 ID:m3XAVKhw
>>60 そういうこと、他の書物でも同様の傾向は大なり小なりある
武蔵野夫人をブッちぎりのポルノだと思っていたのは俺だけではあるまい
63 :
名無し三等兵:04/01/15 16:16 ID:IllMSMcH
ちがうのか?
>>55 日本は大学教授でも二等兵ですが何か?
実に「民主的」だな。
65 :
名無し三等兵:04/01/15 22:58 ID:E9ThkAeX
金持ちの長男なんかは大学にやって兵役を逃れるか
死ぬ確率の低そうな将校の地位を金で買ってたのだが
総力戦になってすべての努力がパー
66 :
レイテ厨:04/01/15 23:11 ID:VTqzl4vO
ミンドロ島の西谷中尉も職業軍人じゃなかったような。
最初の勤めがノモンハンで、二度目がフィリピンか。
運が悪いとしか言い様がないけど・・・
67 :
名無し三等兵:04/01/16 13:25 ID:SUCVhmR5
米国生まれの二世が日本に帰国して志願して特攻パイロットになって終戦まで生き延び、
その後、英語教育の資格をとって米国の大学の教授になってから書いた回想録は
面白かった。
完全なブサヨになってからの大岡は目も当てられん。
浅間山荘のときのトチ狂った連赤擁護発言なんかみると野火やレイテ戦記を書いた大作家と同じ人物だとは信じられない。
>>67 タイトル教えてちょ
>>68 記憶が染み付いてますからね。
中期防とかベトナムとか再び世の中がきな臭くなってきたので
ヒステリーを起したんでしょうな。許してやってくんなせぃよ。
体制の側の方が連合赤軍の何倍もの害を市民にもたらした時代の経験者だからね。
中国で非民主的・前近代的な体制に向けて、
天安門に集った群集が少々の破壊工作をしたって我々が見逃せるのと同じ心理。
あと今の文庫版に「レイテ戦記補遺その2 日本住血吸虫」は収録されてるの?
71 :
名無し三等兵:04/01/17 13:58 ID:tpYdXxCn
72 :
名無し三等兵:04/01/17 14:44 ID:I+Er5gRF
丸山真男も二等兵で引っ張られたんだよなー
もったいない使い方だよ
学歴あっても文系じゃあ使えないんだから適切
75 :
名無し三等兵:04/01/17 23:25 ID:30TscdXy
この物語で最強の登場人物を選ぶとすれば俺は断固として
杉本森雄 三十五軍後方参謀 陸軍中佐 を推す!
後方参謀なので物資のピンハネ好き放題、ゆえに昼間から酒をカッ食らい
酔った勢いで部下を自由に猛ビンタ。よって屈強な現役兵ですら伝令などで
彼の前に出るのを嫌がる。
敗北後はいち早く独断退却を計った102師団司令部に接近。
「俺も連れてって!」と逃げに入る。
これは寸前で友近参謀長に阻止されたが、そこはエリート。
さっさと総軍に転属させてもらって安全地サイゴンへ脱出。
きっとサイゴンでも酒とビンタの日々だったんだろう。
生きて終戦を迎えたのか実に気になる英雄だ。
こういう人材にこそ、ビルマに行って
凶悪な花谷五十五師団長の部下として活躍してもらいたかったところだ(w
丸山氏は船舶司令部じゃなかった?
77 :
名無し三等兵:04/01/18 11:15 ID:pZeHHCIj
みんな、文学板のスレにも応援に来てくれ
>64
地方での地位と軍隊内での地位を切り離すってのは
基本だからねえ。
軍隊内での”飯の数orメンコの数”で決まる秩序ってのは
村社会の弱者にとってはホントに魅力的だし、下士官まで
勤め上げて除隊すれば一気に村の顔役まで上り詰めることも出来る。
そういう意味では皮肉抜きで(閉鎖的な村社会からの開放って意味で)
”民主的”なのよ。少なくとも農村出身層にとってはね。
大正期以降の都市出身者にとってはまた別だろうけど、当時の日本は
なんのかんの言って一次産業メインな国だった訳で全体としてみれば
些細な問題な罠。
79 :
名無し三等兵:04/01/19 08:32 ID:Sf2b0Hfq
現役ならともかく三十代後半のオッサンを徴募する時点で終わり
どんな悪徳がはびこったって終わりなんだからしゃーねーよ
エピローグにて人肉食についての冷静な考察アリ
レイテ戦記
高校の教科書に載ってた
勢いに乗って文庫版を買い、友人と回し読み
おかげで現国の時間はしばらく寝ずに済んだ・・・
82 :
名無し三等兵:04/01/19 22:06 ID:rLGamyXz
いやほんと、この手の本は詳細な地図が付いてなくて、地名とかわけが
わからんようになってくる
レイテ戦記も付いてないのかな?
83 :
名無し三等兵:04/01/19 22:08 ID:rLGamyXz
>>67 ラジオ英語講座の外人先生が書いた「僕は日本兵だった」という本も
ありましたな
>>84 読んでみますた
「馬鹿やろ.読めっていわれて,黙って読みに来る奴があるか.読む本がありませんって,がんばるんだよ.
そうすりゃスレでもなんとかしてくれるんだ (後略)」
うぇ〜ん.
>>83 あれは泣けるね。
二つの祖国の日本バージョンだね。
「僕は日本兵だった」の方がノンフィクションであるだけに感慨深い。
87 :
名無し三等兵:04/01/20 08:30 ID:ZyLtakvC
ズガーン!炸裂する手投げ弾
もぎ取られる首筋の肉
慌ててそれを掴んでゴックン!
自分の肉を自分で食べるのは断じて人肉食ではない!
88 :
Pz:04/01/20 09:08 ID:EE6R57ad
野火だったね
自分の血をもったいないから舐めても、吸血鬼じゃないもんな
血が咽喉に詰まって死んじゃう人もいるんだが、大丈夫なのか?
ってか、野火なら俺も5年前に読んだな。
90 :
名無し三等兵:04/01/20 22:07 ID:jcTtt8Kf
>>42 岡田資中将という人はヤクザなんかとも親交があったらしいね、軍人としては珍
しく義侠心があったようだ。
名古屋空襲の時打ち落としたB-29の乗員を処刑したとして戦後、戦犯として
有罪となり絞死刑に処せられたが、最後まであれは間違いではなかったと信念を
貫き動じなかったという。
91 :
レイテ厨:04/01/20 23:03 ID:HI24u2/9
>>82 >>84 >>85 地図と言えば戦記終盤、オルモックが陥落して日本軍が壊滅した後の
状況を示す一枚の地図が悲しい。
レイテ島中央から北西部へ向けて長い2本の線がひかれ
それぞれ16D、26Dと振ってあるだけの代物だけど、
その長い線を見るたびに胸が痛くなる。
野火の主人公、田村一等兵も島中央部に取り残された小部隊の一員で
米軍に遮断されたオルモック街道を突破できずに飢餓に陥るんだよね。
史実でも26Dの司令部は突破に失敗して全滅。
16Dの司令部は3ヶ月以上かけて突破した「らしい」のだけど、
「らしい」と言うのは幹部の生還者が一人もいないので
どうやら7月くらいまでは生きていた「らしい」とのこと。
まして消耗品である兵隊なんかは・・・
92 :
レイテ厨:04/01/20 23:10 ID:HI24u2/9
>>90 信念と言うか国内法でも国際法でも「法律上の問題もない」と
報復裁判に対して論理を積み重ねて戦った
結果、連座した部下たちは、同様の事案を審理する他の裁判と比べて
明かに軽い量刑を勝ち取った。
よくわからないけどだらしのない人も多かった敗戦直後においては
誇りに思っていい将軍だと思う。
93 :
名無し三等兵:04/01/20 23:12 ID:9+iAuUs3
何だかこの人の作品教科書に載ってたな
私が高校のころは「俘虜記」の抜粋が現代国語の教科書に載っていた。
あれはやはりいろんな面から考えても教科書に載っていいレベルの、数少ない戦
記のひとつだと思うよ。
>生きていた「らしい」とのこと。
恐ろしい・・・。やはりレイテは地獄だ。
地号作戦も名ばかりの撤収作戦だったしね。(制海権なしだから…
公式に投降を許さなかったばかりに多数の人命を無為に失った。
>>96 降伏を許さず永久交戦ってのが本土決戦への時間を稼ぎたい大本営の要求だからね
大岡も指摘しているけど歩兵は何度破られても存在する限りは戦力なので
米側もそこに日本兵がいる限りはある程度の部隊を置きつづけるほか無い
残虐かつ救いようの無い戦法だけど
国家なんてのは時に平気でそんな命令を出すもんさ
俺たちにできることはせめて 忘・れ・な・い・こ・と さ
98 :
名無し三等兵:04/01/21 09:22 ID:lbLk0h1d
田村一等兵はホホを打たれた ビビビビビビビ
99 :
名無し三等兵:04/01/21 09:48 ID:Zg40d5fE
いたそう
>>97 …第三十五軍ハ中南部比島ニ於イテ自活自戦永久ニ抗戦ヲ継続シ国軍将来ニオケル反抗ノ支とうタルベシ…
>>100 真っ向から「イヤデス」なんて返電が届いたら笑うね。
第68旅団なんかもったいなくて仕方ない。
陸も海も、最初から最後までちぐはぐな戦いを演じていたと思う。
103 :
名無し三等兵:04/01/22 08:38 ID:r+nd76F8
精鋭アメリカル師団登場!花柳病だけは勘弁な!
フェザーストン博士を主人公に、ハリウッドで映画化してくれんかな>ながい旅
終戦を迎え、フィリピン戦線より帰還し故郷へもどる列車の中の日本軍兵士たち。
辛い戦いを終え、夢にまで見た故郷への帰還にどの兵士たちの顔も自然に緩み、
自分たちの体験した困難も、今は苦労話として笑いながら語り合っていた。
『お前はどこだった?』 『ルソンさ。戦いよりも食うことの方が大変だった』
『俺のほうはアメさんの空襲に悩まされたよ』
そんな会話をしながら運良く生き延びられた幸運を喜び合っていた。
だがその列車内の一角に三人程の兵士が会話に参加するでもなく、またこちらに関心を寄せるでもなしに、
ただ無表情で座っていた。
気を使ったのか、彼らに別の兵士が話しかけた。『あんたらはどこから帰ってきたんだい』
話しかけられたその兵士は少し振り向くと、相変わらず無表情のまま一言だけ言った。
『レイテだ』
列車内は一瞬にして静まり返ったという。
106 :
名無し三等兵:04/01/23 16:03 ID:YsF329vm
本屋を2件ハシゴしたのに俘虜記が置いてないよ〜
107 :
名無し三等兵:04/01/23 19:07 ID:43dm2iUW
ばかやろ。アマゾンをつかえ
108 :
レイテ厨:04/01/23 23:34 ID:Z2GEu4mA
地獄の黙示録が封切られた時
撮影地がフィリピンだったことに血が騒いだ訳ではないだろうけども
もういいオジイサンだった大岡さん。ヨロヨロと渋谷の映画館まで出かけ観賞。
帰りにレコード屋に寄ってジミヘン目当てにサントラLPを買う。
さらに立花隆がスルドイ映画評を雑誌に乗っけているのに目をつけ、
(完全版が出て需要を見込んだのか再販されましたね)
一面識もないのに出版社を通じて質問を浴びせ、
さらに原作のラストの「地獄だ....」は誤訳ではないか?と
「闇の奥」の翻訳者にまで質問を浴びせる始末。
老いても尚、探求心旺盛と言うか・・・・単なる「軍ヲタ」じゃんか(w
なんだか嬉しくなるエピソードでした。
110 :
レイテ厨 :04/01/24 23:04 ID:5po9oYN3
>>109 氏のエッセー。タイトルは確か「成城だより」だったと思う。
て言うか、ソーススレの誤爆じゃないよね?
俺が死んだらココを食べていいよ
彼はそう言って自分の股間を指で示したのだった
>>76 まさお君は確か、呉かどこかの船舶司令部で暗号受信か何かしてたんでしたっけ(うろ覚え
階級も結構上だった記憶があります。
その体験を生かして、戦後は何かにつけ、「○○はタテ社会ですね〜タコツボ文化ですね〜旧日本軍ですね〜」
>>113 佐和子タソのパパも海軍の暗号解読班じゃなかったかのぉ
真男は二等兵じゃなかった?
経済学者の森嶋通夫は海軍の暗合士(士官)だった。
>>74 >学歴あっても文系じゃあ使えないんだから適切
んなことはない。仮想敵国の政治、文化研究等やることはいくらでもあるだろ。
アメリカをちゃんと研究していれば、真珠湾攻撃で戦意喪失なんて有り得ないってわかるだろうし、
ソ連をちゃんと研究していれば、あの時期に講和の仲介なんてすることないことぐらいわかる。
まあ、そんな理性的な政府なら太平洋戦争などやらないけどな。
あと、大学教授を二等兵として徴兵したのは軍部に反対する学者に対する懲罰的な意味もある。
「スターリンには西郷隆盛みたいなところがある」なんてセリフは
ちゃんとソ連を研究していたら出てこないよな・・・
118 :
名無し三等兵:04/01/26 20:20 ID:Mg3ANwkq
日本の記録文学の最高峰であることはアツい!ヤヴァい!間違いない!
>>116 島国根性の日本人だからな。そう言うのは苦手。
主観の世界に溺れて相手を侮る独善主義や事大主義は、
ミッドウェイ後に淵田も敗因の根本として指摘していなかったかな?
120 :
名無し三等兵:04/01/27 09:02 ID:INPk837P
常に希望的観測に溺れ、最悪の選択を続けて壊滅した日本軍の動きを
このように冷静で怒りを押し殺した筆致で語られると
ダンテの一文、この門を潜る者は全ての希望を捨てよ。を思い出す
軍隊のような人命がかかる組織では幹部は常に最悪の事態が起こることを
想定して物事を計算しなきゃならない、その見本市を見ているようだ
ぷにょ記
プッ
>>87-88 細かいようだがもぎ取られたのは肩の肉だ
首筋よりは肩肉の方が旨いに決まってる
124 :
名無し三等兵:04/01/28 23:33 ID:fnjCS7Sq
それは言ってしまえば恐怖である
125 :
名無し三等兵:04/01/29 22:33 ID:xCqU4V3e
鈴木軍指令官は16Dの牧野中将を待つために地獄島に3月までとどまったと美談風に語られてるけど、35Aは転進命令を師団に出してない。もし師団長が現れたら辻ーン系アフォ参謀が、独断退却逝ってヨシとか言い出して揉めたかも知れんな。
126 :
レイテ厨:04/01/29 23:10 ID:3YFf7RHm
>>125 第十六師団長牧野中将が最後に目撃されたのは
レイテ戦記によれば昭和19年12月28日ですね。
そしてその後、彼と彼の側にいた日本人は誰一人生きては帰りませんでした。
127 :
名無し三等兵:04/01/29 23:58 ID:4lMIJZze
鈴木中将のエピソードは、個人的には美談と解したいところでありますが・・・。
辻ーン系参謀だと、修羅場になる前にドロンしてそうな気もしますです。
牧野中将の動向では、1945年7月頃歓喜峰で目撃説もあるようです(『レイテ生き残り記』より)。
野火のびた
レイテ戦で奇跡の大勝利を飾るためには何が必要だったのでしょうね?
栗田艦隊の殴りこみは、ハルゼーとキンケイドの更迭は生んだだろうけど
オルテンドルフ艦隊に阻止された率が高そうだから
結局は陸軍の航空部隊と重砲をシナ戦線あたりから徹底的に引き抜いて
19年夏までにフィリピンに集結させておくのが一等有効だったのだろうか。
130 :
76:04/01/30 09:42 ID:???
>113
橋川文三著作集に、「陸軍一等兵丸山真男」とあるから、たぶんそうなんだろう。
暗号関係かどうかは知らないが、終戦後、参謀に民主主義の講義をしたって逸話は有名。
>114
北杜夫のエッセイで出てきた気がする。暗号関係であってると思う。
海軍軍人のくせに駆逐艦にも乗ったことがないとかなんとか・・・
>115
他にも、武田泰淳が近衛歩兵の輜重二等兵で中国へ。竹内好も中国に行ってたな。
あと、丸山の論敵(?)だった橋川文三は東大の学生兼農林省職員で、上野の精養軒
(局の疎開先)で働いてた。たしか農林省の食糧管理局。三井物産だかが専用の暗号
を持ってるとかで、その解読作業をしながら、今何処の海に日本の商船があって、その
船が何を積んでるのか。陸軍のA物資か、海軍のB物資か、民需のC物資かを把握しながら
港についた後の貨車での輸送状況を把握する仕事をしてた。
『昭和超国家主義の諸相』目当てで買った著作集5に書いてあったよ。
>>129 捷一号作戦自体、潜水艦と航空機の脅威、燃料不足をなめきった作戦だから、
遊撃部隊司令官が誰でも、最終目標である船団殲滅を達成できた可能性は低い。
あれならいっそ、海軍は出撃させず、陸軍も決戦なぞ挑まず、
遅滞防衛に徹していた方が、まだマシだったかもしれない。
そもそも大戦略からして破綻した戦争だから、小手先でどうなるものでもないのかもね。
>>57
大岡昇平/埴谷雄高「二つの同時代史」(岩波書店)
大岡「おれは長男だけど両親が死んでる、ということで前線
送りになったそうなんだ。それから高等学校で軍事教練を
おっこちている、といってね。軍隊というのは、やっぱり
こわいね、教練をさぼるのは(笑)長与さんの口ききも結局
無効で、運のない四十人の中へ入れられて、フィリピンへ行く
ことになったわけだ。」(201ページ)
「長与さん」は最初に入隊した通信隊の教官で、東大の仏文の
助手。スタンダールの翻訳者としてフランス文学界では知られていたから
先輩扱いの眼をしてくれた、とのこと。
タクロバンのマッカーサーを46センチ砲で吹き飛ばしてくれれば良かった
>>133 「レイテ戦記」では滅多に感情的にならない氏があえて書くと重みが出るよな
135 :
名無し三等兵:04/01/30 16:35 ID:5Z8bTCh8
個人的には「ミンドロ島再び」が好き。
「レイテ戦記」とセットで読むべし
「西矢隊始末記」
137 :
レイテ厨:04/01/30 23:41 ID:hBS9foqU
>>127 目撃「説」ってのが悲しいですね。
>>114 >>130 阿川さんは中支で通信傍受をやってたかと思います。
これまた大岡との対談本を読んだウル覚えの記憶ですが。
>>132 補完レス感謝です。
>>135 駐屯時代に何かと交流があった比島人ドクターと偶然再会するのだけど、
戦後は対日協力者として迫害されただろうし、今でも
日本兵に虐待された記憶が染み付いている住民も多いだろうと、
遠慮して名乗ることが出来なかった。なんてエピソードが出てきますよね。
138 :
レイテ厨:04/01/31 00:06 ID:3GibaZCl
>>129 現実問題として、何処にでも自由に上陸出来る米軍に対して
資材武器兵員をピンポイントで集中するのは無理ぽいです。
>>131 捷号作戦自体が世に言う「一勝和平ヨロシク作戦」なので
どうせやるなら本土から遠い場所で。とのことだったのでしょうね。
仮に遅滞戦術を取りながら日本本土に引きこもって
米軍の疲れを待つなどと言っても、第三国とかからの援助や補給が望めず
まして資源自給すら出来ない島国で単なる篭城をしても死人が増えるだけ。
よって比島決戦で敗北と同時に降伏するのがベターだったのでしょうけど
実際の降伏が半年以上も先延ばしになったのは、
レイテ戦記では日本全体が「殺気」に動かされ正常な判断が出来なかった。
と結論づけられていたような気がします。
>>125 兵隊なんかだと部隊全滅後
決死行を潜りぬけてようやく友軍陣地にたどりついたら
なんで生きて帰ったのかゴルァ!
もう大本営に玉砕ってデンポー打ったからおまえはもう死んでいる!
なんて北斗の拳みたいなヒドイ仕打ちを受ける人が頻繁にいたらsii
陸軍中将と言えども日本の陸軍では階級は下でも参謀の方がエライらしいから
嫌味くらいはウダウダ並べられたかも知れませんネ。
140 :
名無し三等兵:04/02/01 17:13 ID:x5vg2m/R
大岡昇平てば漫画好きとしても知られてなかったか?ジャリンコ・チエとか
ピアノと作曲の練習をし、中也の詩に曲をつけたこともあるそうで。
どおでもいいが、スレタイが好きだ(w
143 :
名無し三等兵:04/02/02 08:20 ID:RZkH/ZxX
大岡の小説には海上輸送途上でのメシの話が出てくる。
飯盒一杯の米を海水で炊くと程よい塩加減で食べごろである。なんてな。
しょっぱ過ぎないのか?なんて疑問に思う。
俘虜記に出てきたCレーション付属のココアは美味しそうだ。
>常に希望的観測に溺れ、最悪の選択を続けて壊滅した日本軍の動きを
>>120 海軍の作戦は日本的巧緻の賜物として評価しているし、
「レイテ」の主眼はそんなところにはないが…。
晩年の大岡には変な取り巻きが多すぎたのではないか。
浮薄な左翼老人の言動が目に付いた。
死後、変な取り巻きと思われる連中が「レイテ」を曲解して発言したり
するのには閉口した。(NHK番組)
145 :
名無し三等兵:04/02/02 09:12 ID:RZkH/ZxX
>>144 その日本的巧緻の集大成が現実味を帯びてきた瞬間、
現場が決行を拒否したのだよな。
大岡はこれを悲劇として描いているが現場が自爆を拒否したことをも
日本の歴史である。と断じているのだよな。
146 :
名無し三等兵:04/02/02 10:29 ID:1c8V76e4
水木しげるの地獄の戦場という漫画でも、玉砕となった部隊の生き残りに全く可能性の無い突撃をさせていたね。
玉砕イコール死刑という表現が凄まじかった。
旧軍の異常さを表すねえ。
>>139 「人肉と日本兵」もまさにそのパターンだね。
今は光人社で再版されて「フィリピン敗走記」ってインパクトの低い題名になってるけど・・・
去年、2chでルソンに特攻隊を慰霊しに行こうとかやってたけど。
ウヨは本当に悲惨な人たちはスルーですな。
148 :
名無し三等兵:04/02/02 14:52 ID:zXhBtk6X
坂井三郎の本にも出てこなかったかな?
無理やり死なされる陸攻乗りの話。
>>147 そりゃ格好悪いからだよ
特攻精神とか七生報国とか靖国で会おうとかに比べると
右翼は知らんけどウヨはファッションでやってるんでしょ?
ウヨクは良いところだけ見る。サヨクは悪いところだけ見る。
>>149 違う、どちらも自分の見たいものだけ見るんだ。
では誰にも理解可能で嘘のつきようのない数字をひとつ...
レイテ島投入兵力と戦没者(昭和43年厚生省発表)
投入兵力 84.006 戦没者 79.261 死亡率 94.4%
この他に輸送途上の海没者を厚生省は9.000名と見積もっている
当然のように民間人や徴用者、そして台湾、朝鮮籍の人間は含みません
152 :
151:04/02/02 23:33 ID:???
ついでに
全比島戦参加兵力(これも厚生省の数字)
投入人員(約)592.000 戦没者 464.925 死亡率 78.5%
四十六万四千九百二十五通の戦死広報が全国に配送された
テンパった帝国陸軍でイヤ度が高いのは、なにかといえば編成される斬り込み隊かのう。
漂着した海兵や、武装を失った負傷兵とかが手榴弾だけ渡されて米軍陣地に突撃……。
そりゃあ、遊兵にもなりたくなるってもんで。
『レイテ戦記』で一番印象的なのは、カンギポットでの玉砕。
まだかなりの数残っていた日本兵が、いつの間にやら全員消滅ってのが、もう。
南無阿弥陀仏。
154 :
名無し三等兵:04/02/03 08:40 ID:N8LXnmmX
死亡率だけで言えば硫黄島は20100人投入で19900人死亡だから
激戦地は他にもあったと言えるのだろうけど
周囲10`にも満たない絶海の無人島と、
とりあえずは四国くらいの大きさがあって1000b級の山脈もあり
人口だって100万近かった場所で死亡率94%ってのは
何かが間違っているのだと思う。戦陣訓だけで説明がつくのか?
そもそも軍事的に総兵力84,000人の殆どが消滅すること自体信じられん。
戦死より、餓死や病死の方が多かったわけで、その意味では戦陣訓だけではないわなぁ。
いつも思うんだが、それだけの病傷人を米軍にあづけるだけで
米軍の負担になったと思うんだが。
出来ないのは解っている話だけど。
日本軍は餓死寸前の兵や、傷病兵も戦力に数えるから(涙)
自分で歩ける兵は兵力に数える、と聞いたことがある
>>158 ビルマ戦線じゃ、負傷兵が野戦病院から
「俺の部隊が危ねえ」といって、軍医や衛生兵の制止を振り切って戻ったくらいだからな・・・・。
「菊と龍」を読むと、何時も途轍もなく悲しい気分になる。
>>160 でも野戦病院にいたら死ぬから必死で出て行ったとかいう話もあるよな。
162 :
名無し三等兵:04/02/03 22:48 ID:FuN5c8uf
>>146 あれは悲惨、旧日本軍の体質の醜さそのもの、一旦玉砕と大本営に報告されれば
たとえどういう理由があろうともその部隊の将兵は生きていてはいけないのだ。
退いて遊撃戦(ゲリラ戦)をしようと考えていた中隊長も詰め腹を切らされている
し、弁明に行った軍医も取り合ってもらえず自決しているしな。
こんな人命軽視の軍隊が人命尊重の国の軍隊に勝てる訳がなかろう。
>>157 捕虜の給養などにかかった費用は相手持ちではなくて
戦後になってから交戦国同士で決済するのです
日本政府はその金銭的負担を嫌ったのでしょう
なーわけない?
164 :
名無し三等兵:04/02/03 23:33 ID:6+H4vZm4
>>160-161 野火には食料持参の傷兵のみの入院を許可し
それが尽きると治癒を宣言して無理やり退院させる
野戦病院の設定があった。
>>163 自軍の捕虜の存在を認めないことにより戦意を高めたのでしょうね。
166 :
名無し三等兵:04/02/04 08:23 ID:CI4gj84w
>>165 真珠湾に殴りこんだというか自殺行に向かわされた甲標的の乗組員は
とりあえず太平洋戦線最初の軍神になったのだけど
参加人員は10名なのに報道された軍神は9人
差別だ!ギギギギギギギギギ
玉砕も特攻も後期になると戦果を上げることよりもそれ自体が目的になっちゃんだよな・・・
一小隊にも満たない人数で半病人が切り込みといってもなー
170 :
名無し三等兵:04/02/04 13:26 ID:+Zw1JdA6
バレンシア練成隊
>>169 キ サ マ ァ ッ ー ー!!!
米兵など腰抜けぞろいじゃ、吶喊の声を聞いただけで
怯えて敗走するのだっ!
皇軍の神髄は切り込み突撃にある!
…とか逝って、どれだけの者が無為に殺されたことか。
172 :
名無し三等兵:04/02/05 15:36 ID:udyUIdX3
致命傷を負った隊長さんが今わの際につい
全員自決せよ!と口走ってしまい問題になったそうだ
173 :
名無し三等兵:04/02/05 23:28 ID:xqZseAzH
この本を読むまで米兵はみんな物量太郎だと思ってました。
それがなんと、こんな有利に展開した戦場でも
敵中潜行ありーの、陣地死守もありーの、補給途絶もありーの
日本兵に負けず劣らず懸命に義務を果たしていたのを知ったのが
なによりも衝撃的でした。
どうもそれまでに読んできた戦記は、一応すべて実録の筈なのですが
登場してくる米兵と言えば、日本兵が突撃するとヒ〜とか言って逃げ回ったり
戦車の陰に隠れっぱなしのコソ泥みたいな奴とか、
神風攻撃で気が触れたりする奴とか、
イタ公と50歩100歩の腑抜けばがりでした。
ずーと米兵はブクブク太った白ブタだと思ってましたので
ハリウッド映画などで活躍する白人兵はウソまみれだと思ってました。
さてワタシが今までに読んできた戦記のタイトルですが、
こで書名を上げるのは容易いですが、
すごくバカにされると思うので止めときます(w
>>168 いつの間にか手段が目的と化す。
我が国ではお馴染みのパターンですかね。
>>154 >>155 フィリピン戦については、大枠的な資料しか知らないけど、ざっと 50 万人
の日本兵がほぼ全滅ってのも凄いと思ったけど、フィリピン人が 100万人も
巻き添え食ったってことの方が信じられなかった。
戦後、日本に申告された被害が 10 万人くらいだったから、ほとんどが米軍
の攻撃の巻き添えってことになる…。
>>157 殺されます。
ていうか、結構殺されているはず。
>>175 それは大岡昇平も指摘してる。
彼は自分の進む先が激戦地にならなければ済まない男だったとか。
彼の情念によって日本兵はともかく大勢の比島人も爆撃により家を失い
砲火の巻き添いをくい、逃げて暴徒化した日本兵の暴行を受けた。とか。
彼とはいわずと知れた彼のことだけど、
彼の一番の罪は、彼の虚栄心とほんの一部の米資本家のためだけに
戦略的に何の価値もない小島にまで派手な上陸作戦や大規模な爆撃を行って
結果として日本側の反撃を受けて米市民の徴募兵を多数死なせたことだと思う。
>>176 報道の自由がある程度保証されている民主主義国家で
しかも豊富な物量で食料も余っており、
安全な輸送手段まで確保されている状態では
そんなバレたら政権転覆につながりかねない危険なことはしないと思う。
米軍で捕虜を殺すケースは
戦況逼迫でイライラとか、上陸直後で気が立っているとか
いずれも現地派遣部隊の抱えるストレスから起こるものだと思うよ。
>>178 沖縄もそんなパターンだったような、
バックナー中将戦死後は目に見えて軍民問わず。
180 :
175:04/02/07 02:00 ID:???
>>178 う〜ん、時代感覚が 30 年くらいズレてないか ?
太平洋戦争中の米軍なんて、原爆にいたる都市爆撃で民間人を殺害しまくり、
日本の商船、避難船も見境なく撃沈した国だぞ。
>>175 にも書いたけど、フィリピン人を 100万人殺しておいて罪悪感 0 だし。
日系米国人を強制収容するのが No Problem だったんだから、日本人の捕虜
の虐殺がバレたってスキャンダルにすらならないよ。
>180
大筋同意。捕虜の殺害がスキャンダルとなったかどうかは疑わしい。
ただ,日系人強制収容と虐殺を同じレベルで見てるのは感心しないな。
アレは財産ぴっ剥がして強制的に集めたって点では明らかに権利の
侵害であってだから最近公式に謝罪してるわけだが,例えばドイツの
収容所とかとはマターク別物。収容者が生命の危険に曝されたって証言は
マターク無い。食糧事情は良いし,人口増えてる。
182 :
名無し三等兵:04/02/07 07:30 ID:Bg9xkqN0
比島人にとって問題なのは、マッカーサーの情念と比島に資本を投下していた
一部資本家の為に、戦略的には無価値の小島にまでGIを上陸させ、
大量の爆撃&砲撃で日本兵はともかく多数の比島人まで殺傷し
財産を焼き払い、追われて暴徒化した日本兵に更に虐待を受けたことだろう。
米政府は戦後被害保障を経済援助の形で果たしたなんて言うだろうけど
その金は米人資本家と比島人権力者階級で山分け・・・
比島人老人の回想「二度目に来た米人が一番タチが悪かった」。は、
まさに真理である。だからと言ってフク(共産ゲリラ)を支援しても
共産主義者は権力を握ると更にヒドイことをする。
まあ戦時中、それも今から六十年以上前の戦争の戦時中だし、
捕虜虐殺が露呈してもスキャンダルになるかどうかは疑問だわな。
確か戦後、日本兵の遺骨を骨董品か何かとして保存してる元米兵なんてのいなかったっけ?
184 :
名無し三等兵:04/02/07 23:14 ID:E13gG2oX
>>183 ベトコンなんかは一枚上手で
そんなオバカでマヌケなアメリカ白人の習性を逆利用
兵士の死体に手榴弾なんぞを仕掛けておいて
戦利品なんかを漁ろうと動かしたらボン!てな罠を仕掛けておいて
ずいぶん戦果を挙げたなんてネタもある
185 :
名無し三等兵:04/02/08 07:29 ID:L5uuGMX8
大岡の作品は他の戦記物に比べ文学性も高いが、客観的記述が優れている、
それとこういうものは大抵嘘が入って自分を光らすところが入っているの
ものだが、それが少ないのも読者の共感を呼ぶのではないか。
>>180 >日系米国人を強制収容するのが No Problem だったんだから、
これ一部の過激な州や過激な政治家がやったことだよ。
それなりに反感は買っていた事です。
たとえば、現在日本と北朝鮮が開戦して
在日朝鮮人を収容所送りにするくらいです。
世論は二手に分かれるんじゃないかな?
反対派からはかなりの反発を買うと思う。
日系アメリカ人は強制収容されてたけど、独系アメリカ人の場合はどうだったんだろう?
188 :
名無し三等兵:04/02/08 22:23 ID:Q7Q4B5QQ
>>186 連邦政府がやったことだが何か。
反対するリベラル派、それなりなんて言えるほど
いなかったはず。
>独系アメリカ人の場合
欧州方面の最高司令官になるぐらい問題なかったようです。
190 :
名無し三等兵:04/02/08 22:42 ID:lnwxXBQS
ドイツ国籍者は?
在日朝鮮人を隔離したり強制送還したりするのは日系人強制収容とは全然関係無いだろ。
あくまでも国籍が条件なんだから差別とは違う。
日本国籍を持つ帰化した元朝鮮人を隔離したり強制送還したりするのは差別であり民族浄化だから絶対に許されない。
だがアメリカ国籍を持たないあやしげなアラブ人を国内から叩き出すなんてことは、21世紀のアメリカ合衆国ですらイラク戦争前にやっていたことであり、ごく当然のこと。
同じように日本政府が、北朝鮮との戦時体制で、日本国籍を持たない在日朝鮮人を拘禁したり強制送還したりするのも、別に何の問題も無いこと。
左翼は狂ったように反対するだろうけどね。
1D、16D、26D、102D 30D(1連隊欠)
57B、68B
5i
5個師団+2個旅団+現役1個連隊
日本軍が誇る精鋭部隊の大軍団だったのだけど逐次投入の愚を犯しすり潰す
68MBsといえば公主嶺学校の教導隊を基幹にした精鋭
つまらん使い方したもんだ
194 :
レイテ厨:04/02/08 23:35 ID:fgNJ2y9n
>>193 米軍曰く歯まで武装した精鋭部隊。
とはいえ、天王山である以上、最精鋭部隊を投入するのは当たり前ですしね。
結果としてツマラナイ使い方になったけど
方面軍も一発逆転を狙って、この精鋭を無傷で上陸させる為に
米航空部隊を潰すブラウエン作戦や、
米海軍への神風攻撃を強化したりしたのですけどね。
195 :
名無し三等兵:04/02/08 23:51 ID:AAYVgc3y
>>147 これも悲惨な話だねえ。
著者はどうやら職業軍人っぽかったけど・・
逐次投入は日本軍の得意技だしなぁ……。
基本的に貧乏性なのかね。
そう、日本人の得意技。
不況対策も逐次投入ばかりで結局効果無し
で開き直って痛みに耐えろと
偉い人はロクに責任をおわず、一億総懺悔で総括して終了
「あの時、日本人はみんなバブルに踊った」とか、
オレは踊ってないのに・・・
日本人の得意技。
奇襲。
逐次投入。
技巧の粋を尽くした美しい(余裕のない)作戦。
責任のうやむや化。
>>198 法的に負わせるシステムがないからねえ。
システムがない状態で責任追及やったら、日本人の気質からして、
魔女狩り以上に凄惨なことになったような気もする。
東京裁判については腹は立つが、ガス抜きとしては有効だったのかもしれないなどと、
大変に不謹慎なことを考えたりもする。
>200
何つーか本質を突いているような。
曖昧な日本、居心地の良さもあるが失うものも大きいのか・・・。
責任の所在が明確だったら、それこそ責任者は対米開戦に踏み切れなかったろうね。
いや満州事変すら起こす度胸はなかっただろう。
203 :
名無し三等兵:04/02/10 19:32 ID:liy8i3nJ
馬鹿の一つ覚えみたいに
日本軍=戦力の逐次投入=奇襲
みたいな脳梗塞発言は慎んだら?
奇襲好みは米英軍も同じことだし、
逐次投入は戦力不備な側に見られる一般現象。
持たざる国の悲哀だな。そもそも調子の良かった時代(一七年くらいまで)でも
曲芸のような兵力運用をしてる。
>>203 だって。ほんとにアメリカさん相手でもバカの一つ覚えでやってたじゃん。
夜討ち朝駆け。
奇襲つっても日本軍のは現状を見て柔軟に作戦を変更せずに、
規定路線で無理やり攻撃に移るから、奇襲するしかなくなるんじゃないの。
しかも、敵にバレバレで奇襲と思ってるのが悲しい。
ガ島戦で一木支隊1千が2万の米軍に突撃してあぼーんしたのには唖然とするな
207 :
名無し三等兵:04/02/10 22:07 ID:liy8i3nJ
>夜討ち朝駆け。
意味分かって使ってる?
>>206 あれは敵が二千くらいと思ってたみたいだけど、
夜襲かけた段階でもうダメだと思わないといけないな、ホントは。
斥候部隊も全滅したりしてんのに・・・
朝になってもまだグズグズして海岸に近いところから
薄暮攻撃かましてるうちに、退路を断たれてM3にミンチにされた。
哀れ、一木さんは連隊旗を奉燃してアボーン
以下、終戦まで同様のことが際限なく繰り返されましたとさ。
>>208 タラワや硫黄島、沖縄等々、守備に回ると日本陸軍も結構奮闘してるんだがな・・・
まあニューギニア関係は海軍の罪だな、完全に。
210 :
208:04/02/10 22:40 ID:???
>>209 そうだね。守備に回ると米軍が無理やり攻めてこないこと多いので、
頑張れるんだよなー。
タラワみたいな遮蔽物のない小島で(まあ、やしの木があっても
全部なぎ倒してしまうし)あれだけ頑張ったのはスゴイね。せめて迫撃砲があれば・・・
でも、あの孤立無援の状況じゃ最善を尽くして闘った後は、降服してほしかった。
無理な望みだけど・・・つーか降服させてやれよといつも戦記を読んでいて思わずにはおれません。
>>210 でも南方戦線でのマリーンの噂を聞くと、降伏してもどうなっただろう・・・・と考えなくもない。
連合軍も結構エグい、ノルマンディーでは武装親衛隊の捕虜を戦車にくくりつけ、
「増加装甲」にしていたなんて噂もあったか。
...な。
214 :
レイテ厨:04/02/11 00:10 ID:LK/wzPDl
>>210-211 戦いの大勢が決した後では米軍の兵士も上陸直後のように気が立ってなく
それに部隊の交代が頻繁なので当地での激戦を経験してい兵士も多くなって
戦意や憎悪の感情も曖昧になってくる。
そうなるとズタボロになってジャングルを彷徨する日本兵が
可哀想な存在に映り始めてくる。
そんな時期に巧みに相手を選んで投降した例をレイテ戦記で紹介してますね。
ただ、他の戦地では時折見られたらしい小部隊の集団投降は、
レイテでは記録されていないみたいですね。
215 :
名無し三等兵:04/02/11 00:20 ID:cSmbYzOH
>>210 米軍を心暖かい父親か何かと勘違いしているようだな。
不正願望か?
戦後の若者のとんだ勘違いには困ったもの。
某大学の学生です。
北朝鮮マンセーしていた教授がのうのうと居座っております。
このジイサンが三十年も前に寄稿した論文を読みました。頭がクラクラしました。
自分が言ってきたことの責任を取るつもりはまったく無く勤め上げて年金生活に入るつもりのようです。
そのくせ「戦争責任」にはうるさく、「日本的無責任体制」とかほざいております。
日本陸海軍の高級参謀もこんなエリートが多かったのではないでしょうか。
>>215 >戦後の若者のとんだ勘違いには困ったもの
あんた年いくつなんだよ(w
218 :
208:04/02/11 00:42 ID:5wH5WQxg
>>215 なにわけわからんこと言って絡んできてんのよ。
軍板住人とは思えぬ発言だな。
いついかなる時も投降が許されない軍隊など異常だろ。
充分闘って職責を果たしたのちは、兵を無駄死にさせずに、
投降するのも指揮官の務めだろうが。
215は、アメリカ軍に投降したところで命が助かる保障はない、と言ってるだけじゃん。
221 :
名無し三等兵:04/02/11 01:05 ID:cSmbYzOH
>>218 何を吠えているんだい。
米軍に投降すれば万事解決みたいな理解がおかしいと言ってるんだよ。
それとも「軍板住人」は
指揮官の心得がどうたらこうたらみたいな意見しか言えないのかね。
>>216 もしそのジジィが兵役を経験している世代(大戦時18歳〜40歳)ならば
許してやれよと思う。
その世代ならば明治天皇制を引いていた祖国からかなり酷い扱いを受けた世代だし、
米国なんてのは自分の家族や仲間を直接殺して財産を焼き払った悪魔。
ひるがえって北朝鮮は彼に直接被害を与えていない。
共産主義マンセーで米民主主義ウゼーとなっても仕方ないと思う。
これは大岡昇平にも言えるのではいか?
ただし、その教授がセイゼイ昭和一ケタ後半以内の世代ならば
アンポンタン呼ばわりすべき。
そやつらの進歩的文化人気取りが、どれだけ北の王朝を利して多くの日本人や
北に暮らす朝鮮人までも酷い目に逢わせていることか。
まあタリバンのゲリラの捕虜になる権利など認めないと一時ラムズフェルドが吠えてたしね。
そのわずか数ヶ月後同じラムちゃんがイラク兵の投降は積極的にすすめている。
確かにこれは国際法上至当な措置ではあるのだが、アメリカもダブルスタンダードを用いがちな国であることを忘れてはいけない。
「アメリカに降伏すれば大丈夫」みたいな思考停止した態度は、むしろ悪い意味で戦中の国際法の知識を与えられていない一般兵に通じるものがある。
戦闘と同じく降伏にも慎重さと勇気が必要なんだろうな。
224 :
208:04/02/11 01:21 ID:???
>米軍に投降すれば万事解決みたいな理解がおかしいと言ってるんだよ。
そんなこと言ってねーだろ。スレ流れからも万事解決なわけないんだし。
それなのに、勝手に
>米軍を心暖かい父親か何かと勘違いしているようだな。
>不正願望か?
っていう唐突な決め付けがわけわからん。
地獄のような目にあった兵隊たちが少しでも生き延びれたらなーと思うだけだろ。
225 :
名無し三等兵:04/02/11 01:46 ID:cSmbYzOH
>地獄のような目にあった兵隊たちが少しでも生き延びれたらなーと思うだけだろ
そういう「純真」な暖かい心から思ったのなら許そう。
しかし、米軍に投降したら暖かいコーヒーと、腹いっぱいのパンが
待っている、という妄想から当時の玉砕記録を読んでいたとしたら、
おいこら、となる。
「義務を果たして奮戦」
ということが仮に一発の銃弾、手榴弾で米兵に出血を強い、
そのあげくに捕虜になったとしたら、その兵士に下される処断は
察しがつくだろう。
そういう覚悟で、日本軍兵士は戦っていたわけさ。
226 :
名無し三等兵:04/02/11 01:48 ID:cSmbYzOH
大岡は、「弱兵」だったから射つ事が出来ずに捕虜になったけどな。
(俘虜記)。
ただ彼の役割は戦後、俘虜記やレイテ戦記を書く事で生き残った責務を
果した。
晩年の左翼言論人みたいな役割をさせられたのは余計だったけど。
>>222 天皇制は関係ねえよ。単に天皇は国家主義のシンボルとして利用されただけ。
天皇がいようが居まいが同じことだよ。
228 :
名無し三等兵:04/02/11 02:19 ID:V8JF2ZD9
>>227 いるといないじゃ、大違いじゃない。天皇は。
インパールでは、退却の際置き去りにされた日本軍の野戦病院が英軍戦車に蹂躙され、
動けない傷病兵にガソリンをかけて焼き殺した、という事例がある。
降伏を忌み、捕虜を恥じる観念は、大正・昭和期になってから社会的に確立した思想とも
言われているそうな。
レイテ戦関係で
岸見勇美『地獄の海 レイテ多号作戦の悲劇』光人社
を購入、読了。
9次にわたる輸送船団の悪戦苦闘を、生還者の証言と数多くの資料に基づき再現する労作。
>>231 どうも大陸での戦果が芳しくないのが、将兵の敢闘精神が足りない(作戦が完璧なのに)と考えた上層部が・・・
>>233 それだけで済むほど、根は浅くないと思うぞ。
大正時代に、まるで70年代までの自衛隊のような扱いを受け、
根性が何処かで曲がってしまったのかもしれない。
あの時代の日本人の、意外なほどの軍隊嫌いには驚かされた。
拍車で職人の股引を、電車の中でひっかけてしまった騎兵将校が殴られ、
なおかつ平身低頭で謝るなんて話もあったんだとか。
>>234 なるほどねぇ。そういう見方もある。
たしかに大正には軽んじられた(必要ないからね)
ゴーストップ事件なんかはその報復なのだろうか・・・
>>235 軽んじられたというか、政治家も国民も不必要なほど軍隊を嫌い、
同時にその行使をためらったからなあ。
一次大戦での欧州出兵や、大陸方面での法人保護の不備なんかを聞くと、
まるで今の外務省のようで何だか笑えない。
>>236 確かに70年代の自衛隊を彷彿とさせるね。
ということは自衛隊もいずれは・・・
>233
>234
何というか単一の要素に還元できない、色々な流れがあるそうで。
明治期の社会にもあった武士道的観念と、大陸での軍紀弛緩に対する
対策の行き過ぎ(絶対服従精神の強調→玉砕規範の確立へ)等々。
>234氏のいう「反動」も、エリート軍人がラディカルになる一因になり、
結果「死の哲学」が支配する集団になったとも。
239 :
名無し三等兵:04/02/12 02:53 ID:3zIrNLZX
日露戦争と昭和の戦争には断絶があるな
>>240 しかしその課程は連続していると言えなくもない。
あそこまで急にガラっと変わったわけではない、どちらも日本人の軍隊なのだから。
スレから若干ずれますが、明治期日本軍の捕虜に関して
『捕虜の文明史』によれば日露戦争での日本軍捕虜は2088名に達しましたが
帰国後も将校の一部は免官になったものの、大半の兵は審問後大過なく原隊に復帰
その後も懲罰人事があったわけでもなく、建川挺身隊所属だった一等卒などは
功七級および勲八等を授与されています。
日露戦争後の帰国捕虜に対して一番酷薄な対応をしたのは郷里の民衆とのこと
村八分にされた元捕虜たちは発狂、または他所へ逃げるものもあったそうです。
また武士階級から継承された「捕虜の恥」意識も少なからず影響を与えていたことが
村長に推挙された元将校捕虜が辞退した例、寺内陸相の「伝統的に日本では捕虜を
軽侮する観がある」と指摘した訓示にも見られるとしています。
昭和期からは中央の捕虜観にも変化が現れ、1930年に教育総監部が配布したパンフレット
『武人の徳操』では戦闘中重傷を負い、捕虜になることを恐れて自決した兵を
忠国美談と讃え、一方で残置された重傷者も敵の保護を受けられるという、日露戦争では
普通に行われていた国際法による行為の紹介は行われていなかったとのことです。
捕虜の本ですので大正期の影響などはちとわかりませんが、
断絶と連続のどちらを強調するかはともかく、やっぱり変質はあるなー、と
石光真清の手記に、捕虜になってそのまま国に帰れなくなった男の話が出てくる。
捕虜については「捕虜は恥ずかしい事じゃないよ」って教育しないと
元々恥ずかしい物なんだと思う。
特に日本人はそれが強いから後押ししたと。
部隊レベルの交渉による降伏と
個々の兵隊間の降伏とを混同している変なレスが混じってるな
捕虜の件もそうだけど、旧軍の場合は、
補給(兵站)と撤退(退却戦)の訓練も不足してるよね。
ドイツ軍も撤退戦の訓練が不足していたと述べたのは、パウル・カレルだっけ?
レイテで藁藁
米軍:もの凄い勢いで往復運動したハルゼー艦隊
日本軍:誰もいない飛行場に大規模な奇襲攻撃を敢行したその日に
ガラ空きの背後に上陸され敗北決定
戦争とは錯誤の繰り返しである。なんてな
248 :
名無し三等兵:04/02/14 14:48 ID:ghzbPC1O
参謀次長参謀次長河辺虎四郎の日記より、鈴木宗作中将戦死の報に際しての追悼。
「その昔…正に四十年の昔なり…かの自習室の一隅に座してコツコツたりし
彼は文字通りの紅顔の美少年なりし。
彼を追いまわしたる上級の猛者も一、二の数にはあらざりし」
鈴木さんは仮に生き残ってても、シンガポールの件で死刑だろうな、気の毒だけど。
250 :
名無し三等兵:04/02/15 10:43 ID:61tvJlxz
この戦記に出てくる牧野、山縣、栗栖の各将軍のように
遺骸の収容はともかくとして決別電も打たず、最後の模様も
曖昧なままの中将師団長って他の戦場にもいるのかしらん?
比島人に「君たちは全部良い」って言ったのが印象に残ってる
>>249 そう考えると辻ーンは実に上手く逃げ切ったのだな。
>>246 ドイツの場合は、「総統閣下の顔色をうかがっていたため、
撤退の時機を逃がしまくりだった。」といったほうがよい。
独裁国家の軍隊に、すべからく共通する点。
河村参郎中将の『十三階段を上る』で前書き書いてる>辻
すごい神経してるよ。
255 :
名無し三等兵:04/02/17 08:30 ID:UhKgQxX0
ミンドロ島ふたたびは、
司馬の街道を行くシリーズを遼に超える傑作紀行文じゃと思うカニ
食い物の恨みは恐ろしい
257 :
名無し三等兵:04/02/22 01:07 ID:Rt/k8ak6
258 :
名無し三等兵:04/02/23 08:18 ID:zchY3V+V
戦友を想う詩で
おまいらひとつ・・・化けて出てくれないか?
なんて一文があった
エピローグが長いよ
ソ連なんて国は内外に迷惑かけまくりの末に消滅しましたが、何か?
262 :
名無し三等兵:04/02/25 08:22 ID:QnNCMiWg
精鋭68旅団と言えども行軍中に掠奪を行ったらしいとか、
12月7日に上陸したのに、いくら無線機を失った上で
地図の怪しい山岳地帯をゲリラや米軍と交戦しつつ進撃したとはいえ
第1師団との最初の連絡がついたのは12月25日ってのは、
どうやら上陸中に爆撃されて戦意を失った可能性がある。などと
恐れず記している。
263 :
名無し三等兵:04/02/25 08:29 ID:QnNCMiWg
一方で、第1師団佐倉連隊の勇敢な兵士が
リモン峠で米シャーマン戦車を肉弾攻撃で撃破した行為や
第二十六師団の兵士がダムラアンにて砲兵陣地に切り込み
105_砲の完全破壊に成功した事実
同じく第十六師団の兵士が大軍の上陸を単独で迎撃をさせられた上で
補給の途絶した山岳地帯で1月も持久し、その上で約200名が
ブラウエン奇襲に参加したことなども余すことなく記載している。
264 :
名無し三等兵:04/02/25 08:35 ID:QnNCMiWg
当時大岡はミンドロ島にてマラニアにて病臥していた。
マッカーサーの当初の予定ではミンドロ島上陸は12月25日。
それが大本営のレイテ決戦方針と、
現地に派遣された部隊の必死の戦いで2週間ずれこんだ。
この2週間が大岡の命を救った。と本人もどこかで書いている。
なぜなら12月25日には彼は高熱で寝たきりであり
実際に上陸してきた2週間後には少し症状が改善されて
2泊3日の山中行軍を途中で落伍せずに成し遂げたのだから。
それにしても本当にここまで良く書き切ったもんだ
戦史叢書も無しに、資料や証言を集めて、組み立てて…。
266 :
名無し三等兵:04/02/27 22:36 ID:ExACgrC2
収容所の華といえば演芸大会と男同士の恋愛レボリューション
この人は敵味方の下士官兵士に対しては公正だよな。
日本・アメリカ両政府と軍上層部への辛らつな批判と、
良く義務を果たした現場の人々への敬意とがちゃんと共存してる。
士官以上であっても、称えるべき認めるべきはちゃんと誉めている。
おかげで戦争を客観的批判的に眺めるスタンスが自然に学べた。
冒頭の献辞が「兵士たちに」というのにはなぁ....
良スレですね。
漏れもかれこれ10回近く読んでる。
(頭ワルイのでまだ全部完全に理解できてないけど)
なんて言うか…蒙を啓いてくれた本です。
大岡全集では「レイテ戦記」は小説に分類されている。
俺が今まで呼んだ小説では「戦争と平和」と並んで戦争小説の最高峰だと思う。
そうだな、結局戦争って人間がやるもんなのよな。
スペックとか想像上の英雄がやってるもんじゃないのよな。
その辺りの泥臭さをリアルに描いてあって、非常に良いと思う。
271 :
名無し三等兵:04/03/01 15:57 ID:8LPpJEFA
この戦記のあとがきを読むまで、日米が死闘を繰り広げた土地には
常に一番被害を受けた人間が住んでいたことをすっかり忘れていた。
手に入る大岡昇平の戦争関連の文庫
俘虜記
野火
レイテ戦記(上中下)
ミンドロ島再び
靴の話‐大岡昇平戦争小説集‐
カタコトでも英語を操れる人間は捕虜になってもいい目を見た。
英語の事については俘虜記でも「申し訳ない」的言及してるじゃない。
それに通訳はもう二度と御免だともいってるしね
関係ないけど大岡氏は「レイテ戦記」で文化庁かどっかの賞をもらった
んだけど、「自分は俘虜であり国家的名誉は受けられない」って言って
辞退したんだって。ウロ覚えだけど。
275 :
名無し三等兵:04/03/01 21:30 ID:lAR1PVGx
>274
「俘虜となった身として国家的栄誉を受けるに忍びない」は芸術院会員に
推された時の辞退の弁。
実は会員になると皇居に呼ばれるから「俺たちに戦場の惨苦を味わせた天
皇になんか誰が会うものか」というのが本音だったようだ。
もっとも昭和天皇が危篤になった時の談話が「おいたわしいとしか言いよう
がない」だった。
大元帥陛下に対する老兵の胸中は複雑なものがあったのだろう。
276 :
名無し三等兵:04/03/01 21:43 ID:lCZ8tPID
>>275 >「俺たちに戦場の惨苦を味わせた天
皇になんか誰が会うものか」
それも本心なのか、そもそも事実なのか……。
277 :
名無し三等兵:04/03/01 21:53 ID:lCZ8tPID
>>265 吉本隆明が言っていたな。
「今時分、地図を広げて戦争の事を書くなんて、こういう人はやはり
戦争好きとしか思えない」
ってね。
278 :
208:04/03/01 22:01 ID:???
>>225 なんでおまえに許されなきゃならないんだ
数陣の白痴は黙ってろやボケナス
あれれ? なんだか・・・
変な話だが、大岡昇平が作戦指揮に、山本七平(カソリック)が原住民工作に加わってたらもっと米軍を苦しめることができたような気がする。
原住民の扱いなら水木先生もw
従軍牧師:::::::山本七平
宣撫工作担当下士官::水木しげる
戦史記録員::::::大岡昇平
戦陣訓講義担当下士官:司馬遼太郎
憲兵:::::::::奥崎謙三
>>283 司馬と奥崎が喧嘩始める
↓
耐えかねた水木配下の現地徴用軍属が二人まとめてヌッコロス
↓
水木は現地人を庇って一緒に逃亡
↓
大岡が報告書提出
>>277 吉本隆明「らしさ」が出てて、良い評論だね
でも戦争好きで片付ける事ができるのかどうかだよな
吉本先生の話って理屈では分かるけど、釈然としないものが残る。
286 :
名無し三等兵:04/03/02 15:58 ID:J7fpOYTi
>>283-284 その5人がレイテ末期のカンギボットに存在してたら
生きて帰れたのは当然2番目とラストの中の人だね。
287 :
名無し三等兵:04/03/02 23:32 ID:GUcyjoTO
ううむ。
古山高麗男や伊藤桂一はどうなんだろ。
有馬頼義なら相棒の人がいて助かりそうだが。
五味川純平も入れてちょ
>>281 のカキコは208本物ではございません。
まあ、軍板で旧軍のトホホぶりをグチっぽく書くのは
よくあることなのに、いきなり初年兵扱いのレスがきたので、
マンドクセと大岡スレには最近はたまにロムりにくるくらいでした。
時に悲惨なことになるとしても、スターリングラードやシンガポール、フィリピンで
したように降伏することも本来指揮官の務めだと思うだけなのだが・・・
旧軍は兵卒に負担を負わせ過ぎる。指揮官が一身に恥と責任を受けて
兵卒は堂々と降伏すればいいのに兵隊さん可哀想、そんな感じでつかね。
玉砕命令なんか軍上層部の責任回避の手段に使われてる気がするしねー
それと、
>>225 ついて大分前のことだしいまさら蒸し返すつもりはありませんよ。
>「数陣の白痴」
ってなんでしょ?関西人の漏れは京都にある巨大○○を連想しちゃいましたけど・・・
長文スマソ
あ、間違えた。
>>278 のカキコは208本物ではございませんに訂正です。
火星のお陰で夜更かしが過ぎた、寝よ。
大岡昇平って近眼だったので徴兵検査に落ちて翌年乙種で入営
ラッパ手になったのだけど馬鹿らしいから勤務を変えてくれと
上官に頼みに行ったら暑いのと寒いのとどっちがいい?と訊かれて
南方送りになった人でしょ?
>>291 そのエピソードは初耳だな。何に載ってたの?
新潮文庫「ほんまにオレはアホやろか 」
軍事板 書評スレッドは何処行った?
series4が71レスで終わりでそのまま?
徹底的に食にこだわり地獄のニューギニアを生き抜いた水木さんと
生来の胃弱のために食にこだわる必要がなく、よって
自分の糧食を分けてやることで収容所でも従卒を抱えて楽をしていた大岡さん。
299 :
名無し三等兵:04/03/06 22:20 ID:9YYQ9ODC
人肉喰いは太平洋戦争でわれわれが残した最も忌むべき行為の一つである(中略)
難破した船上で行われるこの種の事件は、緊急避難として死体遺棄だけを罰する。
ほかに自己の生命を維持する手段がない時、善悪の判断を失ったとして
許されるのである。しかし同じことが、軍隊では許されない。
日常生活では万止むを得ないとして許されることが
軍隊では許されないのである。陸軍刑法に特に条項を定めていないので、
ニューギニアでは軍命令で死刑をもって罰したといわれる。
「死んだ戦友の肉を喰って体力をつけ、永久抗戦する。
戦友は許してくれるはずだ」と正当化する者が出て来たからである。
まさに人を食ったような怪しからん話ですね
301 :
名無し三等兵:04/03/09 08:35 ID:B0ykALG4
今堀大佐とイマモロは別人です
在野の文学者の執念の戦い
大岡と編集者と協力者の活躍を是非ともプロジェクトXで見たいものだ
ハァハァ
ハァハァ
305 :
名無し三等兵:04/03/15 08:24 ID:8Tx88une
大岡さんの小説には日本軍名物の「ビビビビ」が出てきません。
ずっと謎だったのですけど
なるほど氏の所属部隊は、教育召集中も、南方への輸送船中も、比島到着後も
ミンドロ派遣後も、米軍上陸で山ごもりした後も、
ずっと上等兵(古兵)不在のままの編成で、
みんな仲良し同年兵軍団だったからなんですね。
良スレ保全age
ある監禁状態
森嶋通夫,丸山真男、大岡昇平、竹内好、
まあなんともったいない・・・。
しかし彼らは生きて帰ったからまだ良かったけど、
彼らくらいの能力を持ちつつ死んだ優秀な若者も
いっぱいいたんだろうね。
310 :
名無し三等兵:04/03/28 23:24 ID:2aLN+2l/
今朝の朝日に若くして太平洋戦争に徴兵され、戦地で心を病み、その後
ず〜っと各地の精神病院を行ったり来たりしたまま口を利くことも無く、
つい最近になって死んだ身よりも国籍もない男のエピソードが載っていた
ネタ切れ淋しいのぉ
保全
>>311 まあ、新刊が出ることはあり得ないからな。
314 :
あげ!:04/04/24 06:47 ID:???
>>313 大岡だけじゃなく、あの戦争に参戦した最年少の人間まで80歳を超えるんで
死人に口なしじゃないけどコヴァだのサヨだのペテン師たちが
のさばり出している。
そんな訳でレイテ戦記はいつまでも語り継ぎ読み継ぐべき名作ってことで
あげ!
>>178 報道されてもなんの問題にならない場合もあるんだよ・・・・
日本人捕虜の虐殺や死体損壊についてはちゃんと報道されているよ、戦中アメリカで。
でもそんなことは大したことじゃなかったし、どうでも良いことだったんだよ。
>>281 山本さんは確か無教会じゃなかったっけ?学校は青山(プロテスタント系)だし。
317 :
名無し三等兵:04/05/13 08:24 ID:kEQvukvD
レイテ島の戦闘の歴史は健忘症の日米国民に、
他人の土地で儲けようとするとき、どういう目に遇うかを示している。
それだけはでなく、どんな害をその土地に及ぼすものであるかも示している。
その害が結局自分の身に撥ね返って来ることを示している。
死者の証言は多面的である。
レイテ島の土はその声を聞こうとする者には聞こえる声で、
語り続けているのである。
(レイテ戦記 エピローグより)
例の米人首ちょんぱ映像を見て、上の言葉を思い出してしまった。
『神聖喜劇』の大西巨人も大岡の作物に注目していたな。
>>317 それでも繰り返しやっちゃうのが人間の愚かしさであり、浅ましさ。
「愚者は自分の経験からのみ学ぶ」
自らの経験であるベトナムからさえも学ばなかった超愚者・ブッチュとネオコンが、
アジアの黄色い猿の敗北戦記から学ぶ訳もなし。
320 :
名無し三等兵:04/05/15 21:40 ID:OHfzrEWR
>>319 で、実際死ぬのはレイテでは比島人と日本の徴募兵と米の徴募兵
...弱者ばかり
イラクでも死ぬのはイラク人と
米の低所得者層の若者からなる兵士たちと
仕事を求めてイラクにやってくる山師からなる米民間人。
イラクの前線に立つ兵士と似たような年頃の米の若者が
ヤンキースタジアムでビール片手に野球観戦と洒落込む姿は
客観的に見てかなりシュ−ルな映像だ
321 :
名無し三等兵:04/05/24 03:12 ID:pkQWfa44
乱立した失神系スレの最後の生き残り!がんばれ〜
『成城だより』購入age
324 :
名無し三等兵:04/06/04 01:24 ID:TtCJqry4
>>319 ブッシュはベトナムになんぞいっとらんし、ベトナム戦争から学ぶことって
いったいなんだ?
角川文庫の「レイテに沈んだ大東亜共栄圏」を読んでみた
NHKの特集を文庫化したものだそうだが、「レイテ戦記」が参考資料にある(当然か
175Pにある、レイテ島における「治安回復概況図」を見て泣けた
ほぼすべて「治安丙地区」
タクロバン周辺くらいしか安全な所が無い
なんじゃこりゃー・・・・ここで戦えってのか・・・・
全島ゲリラの巣みたいな所だったんだな・・・(´;ω;`)
このスレ読んだから文庫本を買い直したよ。
巻末に色々加筆してあったのね。
もしサヨの全員が大岡みたいな人だったら、
たぶん漏れは永久に彼らを論破出来ないだろう・・・・
大岡氏なんかをサヨと呼ぶのはなぁ
水木しげる先生なんかもそう呼ばれてたりすることもあるけど・・・
いや・・・大岡氏はサヨでしょ、
ただウヨでも一目も二目も置かざるを得ないサヨ
せんえつながら、『成城だより』1980年9月9日の項より抜粋。
「硫黄島基地として開発の報あり。その前に遺骨処理すませることを条件にて、賛成なり。
仮想敵ソ連とする以上、小笠原諸島と共に、後方として、開発の要あり。
あくまでもアメリカ追随、軍備拡充ときまった以上、やむを得ず。
ただし市民のための防空壕設置予算も増やして貰いたい。深部地下鉄を整備すべし。」
ここだけ読むと全然サヨっぽくないw
まあ、このくらいのレベルの人だと、サヨとかウヨとか関係ねーなーとも思う。
331 :
名無し三等兵:04/06/27 18:04 ID:gAtUpHa6
とりあえず保全age
332 :
名無し三等兵:04/07/06 01:20 ID:fM4RiCWA
物語前半で死ぬ中尉に、申し訳ないけれども『格好いい』という短絡的な感情を抱いてしまった中学のあの日……
333 :
名無し三等兵:04/07/06 09:14 ID:oXTxbu0l
>>332 ああ、俘虜記の西矢隊長のことね。
彼は他の作品にも随所に出てくるけどキツい立場だったよね。
多分「敗走紀行」だったかな?
山に逃げる途中、大岡はマラリアの熱発で混乱してしまい、
部品の欠落した廃銃を運ぶ無意味さとその重さに耐えかねて、
つい銃を捨ててしまう。
そこに出くわした中隊長は大岡を殴りも怒鳴りもせず
一言、「日頃の行いはこういう所で出る」とだけ注意し、
大岡はその言葉に強い恥辱を感じて打ちのめされる。
(銃を捨てる場面は『小説技法としての創作』の気がしますけど)
334 :
333:04/07/06 09:19 ID:oXTxbu0l
それから米軍の制圧下に置かれたミンドロ島に
ルソンから斬り込み隊(たった150名)が増援されることになり
それを出迎えに行く場面では、
途中ゲリラ支配下にあると思われる無人の村落の偵察に入る所で
一撃での全滅を避けるために間隔を空けて歩くのがセオリーなのに
補充兵の兵隊は恐怖からかすぐに一箇所に集まってしまい、
そのたびに中隊長が走ってきて間隔を広げさせる。
また、狙撃兵を潜ませるところでも、
命令を受けた兵士がとんでもない所に隠れてしまい、
いちいちそこまで走っていって正しい位置に潜ませたり。
士官学校出じゃないですよね。西矢中尉殿は。
幹部候補生か一年志願兵出身。
たわけた揃いの参謀と司令官の帝国陸軍でもあそこまで頑張れたのだろう。もっともおかげで無駄に戦が長引いた様な気もするが。
336 :
名無し三等兵:04/07/14 16:37 ID:u8QcoFB5
『大岡昇平全集 2』(筑摩書房、1994)
小説 1 俘虜記、靴の話、食慾について、俘虜逃亡、
西矢隊奮戦、ミンドロ島誌、比島に着いた補充兵、
サンホセの聖母、海上にて、出征、暗号手、襲撃、
敗走紀行、女中の子、歩哨の眼について、山中露営、
ユー・アー・ヘヴィ、忘れ得ぬ人々、斎藤君の思い出、
真藤君の思ひ出
ホスィ....
俘虜記にて
同じく捕虜となって生き残ったミンドロの仲間を一応仮名ではあるけれども
徹底的にコキ下ろした描写の厳しさに呆然としたまではよかったが
巻末に付録として載っていた西矢隊始末(だっけ?)に
全員思いきり本名で載ってたのには更に呆然とした
西矢隊の生き残りの皆さんとどういう交友関係があつたのか
大いに興味ありまつ。
戦友会とか・・・・。
評伝というかむしろ作品論ですね。
330Pあるうちの1/3が『レイテ戦記』に割かれていたのが特徴的。
レイテ戦記の翻訳は、…無理かなあ…。
俺は「昨日の子供達」の日本語訳を読んで見たい
「無罪」を半分くらい読んだけど なんか退屈だなぁ
一気に読むもんんじゃないのかな
ハブアシガレット
345 :
名無し三等兵:04/08/14 04:25 ID:2jX1ZpiK
大岡ファンの保存上げ
「パルムの僧院」の翻訳に、兵隊として従事した経験は生かされてるのだろうか?
あの最初のナポレオン戦争のところとか、もちろん原作が優れているというのもあるけど、まさに戦場の空気まで感じ取れるから
お前ら、15日だカキコせいや…と、大岡的には今日はスルーの日かorz
(↑言うまでもなく「俘虜記」の「八月十日」の章ね)
軍板らしい疑問を一つ。
西矢隊始末記その他で言及されている、中隊が受領した鹵獲重機なんだが、
こりゃ何だろうね? 照星が曲げられていたという代物。.30キャリバーか、
ひょっとして12.7mmM2だったのか。英軍の持ってたヴィッカースとかだったりして。
このスレまだ残ってたのですね。。。。
ついさっきまでNHKのBS2で
大岡昇平のレイテ戦記に関する番組を放送してましたね。
実に感動しました。ハイ。さて、サカーが始まるまでの長い時間を
レイテ戦記を読みながら煎餅でも齧りつつ過ごすとします。
349 :
名無し三等兵:04/08/27 14:13 ID:sWIOtrAX
従軍経験がある人の言葉は重みが違う
その最低年齢が80歳を超えちまった今
職業左翼と軍国太郎の低レベルな言い争いばかりになっちまうのは
致し方ないのか
フゥフハハハー 逃げる奴は皆VCだ! 逃げない奴はよく訓練されたVCだ!
『地獄の黙示録』への大岡の拘りは有名だが、FMJは観ていたんだろうか。
351 :
名無し三等兵:04/09/13 20:59:22 ID:AnGxwpbr
保守
大岡昇平は帝国陸軍大好き人間
>>350 地獄の黙示録を映画館に見に行くのに病身の老体では
「肉体的負担が大きい」と、かなり準備してから映画館まで出かけた。
それが1979年。
フルメタルジャケットの公開は1987年
大岡の死去は1988年。多分レンタルビデオですら見てないと思う。
でも観てもらって感想を聞きたいね。恐山のイタコに頼む?
地獄の黙示録はつまらない、コンバットが面白いと言い切る村上龍はイイ。
そこで山本七平ですよ
「成城だより」にも渋谷? に映画を観にふらりと行って、立ち眩みを
起こして転倒したなんて話しが出てくるし。確か亡くなったのも
富永展の講演を終えた直後だったよね。
問題は、フルメタル・ジャケットをどうやって冥界に電送するかだな…
アマゾンで「戦記」ってやって「売れてる順番」で検索するとレイテ戦記が結構
上位に来てる。良書は売れるという原則はまだ生きてるのかと嬉しくなる。
358 :
名無し三等兵:04/09/19 07:01:29 ID:P46wVO89
大岡自身は3ヶ月のオッサンばかしの教育召集の後、
内務班の暴君である上等兵がいない体制で出征、
捕虜になるまで全員同年兵で、それほどのビンタや虐待の経験はない。
>>357 最近では高村薫の晴子情歌(小説だが高村史観の昭和史と言った趣)
にも小説の舞台となった青森の若者が戦った戦場を知るために
今の若者である主人公が読んだ一作としてレイテ戦記が出てくる。
そしてその小説を読んだ高村ファンの何人かが興味を持って買う。
そんな感じで色んな作家が色んな小説やエッセーで取り上げ続け
それを読んだ読者の何人かが買い続け、出版社は版を重ね続ける。。。
age
age
>>349 被害担任艦で喚いている連中に読ませたい本だな>レイテ戦記
「海上護衛戦」もどれぐらいの連中が読んでいることやら...
364 :
名無し三等兵:04/11/11 11:16:10 ID:CCAUp/rH
この人の短編って生活感がにじみ出てて好きだな。
靴の話とか
>>363 「海上護衛戦」なら漏れも読んでるぞ!。
元が船員志望だし。
366 :
名無し三等兵:04/11/12 10:03:29 ID:P42PKpMZ
レイテ戦記の巻末参考文献にも当然のように海上護衛戦の名はあった。
この良スレを保全アゲしないモノは
帝国陸軍の末裔とは名乗れない。
369 :
名無し三等兵:04/11/19 16:55:36 ID:AVxA07b9
教育召集にやってきたおっさんと背の低い21歳(乙種)の中で
半数が南方送りになり、残りの半数は無事に除隊。
大岡は戦後の対談で、近衛連隊の将校の中に仏文に詳しいのがいて、
スタンダール研究家として名を知られはじめていた自分を
南方送りリストから外してあげようとしたら、かえって上官に
京大時代に軍事教練をことごとくサボっていた記録を見咎められアウトに
なった。なんて「生きて帰ってこそ」の、冗談話としてしゃべっていたが
戦地に行くことがなければレイテ戦記は生まれず、
多くの遺族が自分の家族が何処でどう死んだか「真実」を知る機会が
永遠になかった訳で。
最近、野中弘務の自伝を読んでたら、衆議院議員、古賀誠氏の兄者も
陸軍軍人としてレイテで戦死したそうです。
野中氏の前歴は京都の園部町の町長。
京都と言えばレイテ島を防衛していた第十六師団の根拠地で
園部の住民も家族が大勢戦死しているそうで、その関係で
野中、古賀の両氏は、レイテ島の慰霊祭などに一緒に参加したりしていた
そうです。
370 :
名無し三等兵:04/11/19 18:19:28 ID:Uwt59lFG
サヨ臭い人々がやたら山本七平氏の著作について「山本式詐術」とかこきおろすんだけど、
彼等はルソン島で戦った山本七平氏の著述までそういうふうに無思慮に批判できるのかな?
「私の中の日本軍」と「レイテ戦記」は小学校の頃、母親に渡され読むように言われて
非常な衝撃を受けた。それ以来、ヲレの方向性は定まってしまったわけだがw
山本七平が叩かれたのは、2ちゃん風にいえば「オマエモナー」ということを言ったからだと。
後、コテハンキャラでレスし続けてたので、「アイツ、コテハンキャラじゃねえか」ということで
さげすまれるというか、ネチネチ叩かれてますね。
未だに七平氏を叩く時には、例のイザヤベンダサンが持ち出されますね。
読みもしないで。
大岡昇平「米軍が出ていくまで神聖な日の丸は上げない!」
373 :
名無し三等兵:04/11/19 22:35:49 ID:Uwt59lFG
五味川純平とかは軍隊に逝ってたの?
まあ、ユダヤ人詐称はまずかったよな
>>373 根こそぎ動員により、関東軍の一兵卒としてソ連の満州侵攻をマジで体験している。
「人間の條件」の終幕近くの戦闘シーン、本人の経験ほぼそのまんまだそうだ。
376 :
名無し三等兵:04/11/20 15:22:08 ID:/QILJGmY
>>369 古賀センセは昭和15年生まれだが、ずいぶんと年の離れた
兄上だな。
丸山真男は広島の船舶司令部で被爆したはず。相模の彦十こと故猫八師匠も
同所で被爆。高等官である東京帝大助教授からいきなり一兵卒へ降格。
短現や学徒出陣組の教え子たちが尉官だからやってられんな。
佐和子パパの海軍時代なら、自伝的小説『春の城』がおすすめ。
特に軍令部三部勤務時代で中国の暗号解読業務で漢文の知識が役立ったとか
ロシア語のスペシャリストの上司(海兵で実松氏や大井氏と同期)との珍妙な
会話等興味深いエピソード満載。
377 :
名無し三等兵:04/11/21 14:23:08 ID:yG2NFaRn
優香だか、乙葉だか、親父さんが自衛隊員だったのを伏せていた、というのは
他の芸能人でもありますか?
自衛隊員の娘さんを積極的に自衛隊広報でアピールしてもいいんぢゃないかともうんですが。
378 :
名無し三等兵:04/12/01 21:15:07 ID:+Xt9cAqi
レイテで戦死したのは古賀代議士のお父さんですな。
>377
細川ふみえが航空集団の1佐(当時)の父親をアピールしていたことがありました……記憶が最近混濁していて自信がありません……
>>379 細川ふみえは自衛官募集ポスターのモデルにもなっていたかと。
381 :
池端雪野は今でもムカツク!:04/12/02 07:31:44 ID:QAMMnIPV
池端雪野は今でもムカツク!
終戦五十年の頃、大岡先生に侵略者の汚名をホザキまくったテメエは国賊だ!!
絶対に許さんからな!
>>370 最近ではその山本七平でさえ、一部2chではクソサヨって呼ばれそうな雰囲気だったりするが・・・
本棚整理してたら、俘虜記と野火がでてきたよ。週末にも久しぶりに読んでみよう。
383 :
名無し三等兵:04/12/12 03:51:20 ID:bI6+8WW7
「死の観念はしかし快い観念である。」
う〜ん。うなっちゃうね。
384 :
名無し三等兵:04/12/13 08:32:10 ID:pOx23WvC
精鋭部隊に配属されて激戦地に送られたり
味方の古兵や下士官から連日の虐待を受けていたりしたら
この人の作風もまた一味違ったものになるのだろうね
385 :
名無し三等兵:04/12/13 09:44:10 ID:BhQ/3uLP
水木しげる風「レイテ戦記」
386 :
名無し三等兵:04/12/14 09:17:07 ID:Nw9flyT3
>>385 田村一等兵は頬を打たれた。ビビビビビビ
387 :
名無し三等兵:05/01/20 11:14:03 ID:dtUnY1SP
保守
>>382 個人の自律・イデオロギーからの自由っていう本来の意味でなら、
大岡とか山本とかが本物の左翼(≠サヨ)なんだけれどね。
日本のサヨは戦前のウヨと同じと指摘したのも山本だった。
大岡も言う退屈な状況、ウヨサヨの振り子運動的がくり返されているだけかもね。
「兵士たちに」申し訳ないな。
今、ちょうどレイテ戦記を読んでるところなので、実にタイムリーなスレだ
これを1人で書き上げたとは・・・・・
安岡章太郎みたいに、部隊で1人だけ結核にかかって居残ったらその部隊が全滅、ていうのも結構つらいだろうな。
レイテ戦記は最後のマッカーサーの部分読んだだけでも、とても「サヨ」などと片付けていいわけないと思うが。
少なくとも戦後民主主義なんて大江のように盲信していない。
391 :
名無し三等兵:05/02/09 13:25:40 ID:MK9PT4gf
保守
一周年記念
>>390 現実を観る精神と、空想や願望に逃れる精神がある。
後者がいつの時代でも圧倒的。この点、左も右も関係ない。
しかし、今の軍板は退屈だなぁ。
394 :
Pz:05/02/11 07:22:03 ID:CA9AEy0G
>>390 オレは、記憶違いでなければ、レイテ戦記は少なくとも一部は何かの雑誌に連載していた記憶がある
勘違いかもしれんが、(消防か中1くらいだったので)とにかく、最初の単行本を買って読んで
感銘を受け、より軍オタになった世代なので
安保闘争後の自称文化人たちの
ゆがんだ言動や、成田闘争、浅間山荘、日本赤軍をリアルタイムで見聞きしてる
当時の左に捻じ曲がったマスコミや文化人の言動などの背景を肌で感じた者からみたら
大岡の記述にもそれらの影響があるのは仕方ないと思う
ただのサヨみたいに言って欲しくは無い
395 :
名無し三等兵:05/02/11 08:24:15 ID:JYuqwvUk
大岡の作品は俘虜記にしてもレイテ戦記にしてもやはり最高だよ。
戦記物はたくさんあるけどその悲惨さに同情はするがその時の自分
の心理描写が少ないように思う、事実を淡々と語られてもね・・・
その点大岡の作品にはその時の自分の心理状態が事細かく書かれて
いるのでさらに面白い。
事実を淡々と語る人も、それはそれで良いと思う。
余計な感情を廃して、受け止め方は読者に任せるというタイプ。
軍事とは関係ないけど、『武蔵野夫人』は小説技巧として本当に上手い。
福田恆存がベタ褒めするのもわかる。
だけど『花影』は賞もらってるけど、失敗作だと思う。
小林秀雄の彼女をモデルにしてるらしいが無垢に描きすぎてるんじゃないかと思う。
398 :
レイテ厨:05/02/12 21:55:55 ID:+shdYdEh
>>394 記憶があやふやなのでアレだがレイテ戦記は「中央公論」での連載。
オイラは当時の編集長の回想をどこかで読んだ記憶アリ。
それによると当代の人気作家である大岡の連載が決まり大喜び。
が、彼の思惑とは異なり、あくまでも軍事的事実のみを
深く追求した『エンタメ度が低い作品』であったので
とにかく『人気が出ず』に編集長としては困った。とあった。
(つまり野火や俘虜記のノリを期待していたと言うことですね。。。)
が、遅筆で有名だったらしい大岡にしては、毎月毎月
膨大な量の原稿が『締め切り前にキッチリと届く』ことに更に驚いた。とあった。
大岡自身も度々述べていたが『書かなければならない』という内的衝動が
本当に強かったのでしょう。そして完結してみれば
誰もが認める戦記文学の最高峰が誕生していた。てな感じですね。
>>389 担当編集者の献身的な協力も見逃せません。
でもレイテ戦記て、結局のところ記録の集大成だよね。
401 :
Pz:05/02/12 22:28:14 ID:SIKO/ZCe
>>400 だからすげーんだよ、記録の集積なのに(一部にミスや誤認があるが)
どこの誰が、全部読み終わっても、どの一部を読んでも
それなりの認識を得たり、理解を深めたり、感動したり出来る書籍って
レイテ戦記以外にはあるかい?
軍オタ以外にもぜひ勧めたい唯一の戦記だと思う
>>401 禿同
記録の集積としても第1級の存在である上に、文学的な価値も高い。
おそらくこれを上回る戦記文学って、まず出てこないでしょうね。
403 :
名無し三等兵:05/02/13 13:25:09 ID:YemvVvdn
>401
同意。
しかも新事実が出るたびに定期的に補遺という形で内容が一部改訂されてるし。
大岡氏が今も存命であれば間違いなく平成の改訂版が出てただろうし。
もう16年くらいになるはずだけど、つくづく惜しい人をなくしたと思う。
記録の集成って言っても、他人の書いたものを孫引きするんじゃなく、
日米双方の膨大な公式・非公式の記録を照らし合わせて、
矛盾点を見つけ出し、真実を導き出していくという気の遠くなるような作業をしているし。
しかも、定説の嘘を見抜くときの過程が、ドキドキするほどスリリングだ。
ああ、連合赤軍の擁護を買って出た変態ね。
>>405 ん、それは大岡"信”のほうじゃないかね?
国語の教科書に出てた鮫皮の靴の話の人ですか?
大岡は山に逃げるときにマラリアを病んでいたので
軍靴じゃとても歩けん。と、地下足袋を穿いて逃避行に旅立った。
が、案の定すぐに破れて使い物にならなくなり
その夜、偶然宿営場所で破れた軍靴を捨てた兵士を見つけたので
(その兵士は逃げる時に倉庫から新しい靴を失敬していたナイスな兵)
その破れ靴を米軍の捕虜になるまで履いていた。
水木しげるさんの死体から靴を脱がして履く話といい、
靴。ってのは地味だが兵士(特に歩兵)の生き死にを左右する重要な
アイテム。なのにドラクエなんかでの扱いは地味。。。。
といっても俺はドラクエは4までしら知らんから、今のアイテムが
どんなんか知らんが
そういえば、五木寛之が靴をコレクションしてるのも満州から引き揚げる時に
靴がボロボロだった人はすぐに歩けなくなって脱落していったという記憶が強迫観念のようになっているかららしいな。
野坂昭如も空腹の記憶から未だに冷蔵庫に食料がいっぱいでないと不安だというし。
>>408 「グローリー」でも、私の兵隊に靴を下さいッ!っていってたな。
411 :
名無し三等兵:05/02/16 21:55:09 ID:vVVXz22u
へー。靴って執着すべきもの(してゆくもの)なんだな。
昔読んだ火野葦平の本で、足指に被弾したまま軍靴を脱がなかった所為で足を切断、
そのおかげで傷痍軍人になって街頭に立たざるを得ない元将校の話を読んでから、
靴は捨てろ!と言う観念があったよ。
他の話でも、豆がつぶれてぐちゃぐちゃになる(そして靴底と足がくっつく)から裸足で
歩く(中国戦線)歩兵たちの描写もあったし。
そういえば、ここのスレ的に火野葦平はどうですか?スレ違いですが…
>>403 しかーし、ν速あたり見てると、まあ、いずれ忘れ去れる本だろうと思われw
そして厨化した日本がまたバカやってから、ふたたび読まれたりするかもw
>>411 裸足で河原や野山を歩いてみることをお勧めする。
小石が食い込むだけで飛び上がるほど痛い。草の葉は時に剃刀と同じ。
(コゴン草などイネ科は特にね。)
体力の消耗ばかりか、破傷風や寄生虫感染の危険も増える。
(レイテ戦記・補遺その2で日本住血吸虫について検証している。
レイテは世界屈指の汚染地帯。)
413 :
横レス:05/02/18 10:01:39 ID:4clF6fRc
俺って体はデカくないのに足が妙にデカいのさ
今じゃ28aとか29aなんてどこの靴屋にも普通にあるけど、
ガキの頃は本当に合う靴がなくて、遠くの「問屋」まで行ったり
苦労して、それがコンプレックスだったのさ
で、学生時代に軍隊の面白エッセーか何かを読んで
軍隊では支給された装具が身に合わないと、身に合う装具が再支給される
のではなく、体を装具の大きさに合わせるように強要される。とあって、
「うわ〜、俺がもし自衛隊に入ったら、足が潰れるよ〜」と
恐怖を感じたものだった(w
(↑は、軍隊での鍛錬によって体がデカくなることを見越して、
全て大きめを支給するって意味なんでしょうけどもねぇ・・・)
だから大岡の靴の話なんぞを読むと、
俺は庶民とは違った恐怖を感じるのだよ(w
サイズの合わない小さな靴を履かされてひたすら歩かされる歩兵の恐怖を(w
酒保
415 :
名無し三等兵:05/03/04 18:39:46 ID:0FMk8frg
酒保で売っているアンパンてば、どんな大きさなんだろう?
ぬるぽ
417 :
名無し三等兵:05/03/20 22:16:58 ID:Yr7Nk3uU
春だな。
最近レイテ戦記を読み返して思ったこと。
読む側でよかった。
描かれる側だったら命がいくつあったら足りるやら。
>4氏の夏にクーラー無で読むのを推奨、というのはなんか納得できます。
スレ違いだが、夏にクーラー無しで読むなら、高木俊郎の「インパール」もいいぞ。
420 :
名無し三等兵:2005/03/21(月) 17:38:38 ID:dGAaoJNK
何気ない一言一言がズッシリと重い。俺は貧乏の出で、今でも貧乏人だけに
戦前の「裕福な素封家のおぼっちゃま」を絵に描いたようなインテリが
何をほざこうが「ケッ」てなもんだけど、
大岡の著作だけは信者のように崇拝?と言うか何度も何度も
読み返してしまうんだよな。
金無いと心もすさむ
大岡昇平を「クソサヨ」の一言で切り捨てて「レイテ戦記」
も読まない香具師が軍オタを名乗るのもどうかと。
>>422 「俘虜記」自体は名作なんだが、いちおう予備知識も必要だな。
大岡の場合、左翼に転向したならまだいいんだが、後年は学生運動やらベトナム反戦やら
の尻馬に乗って「捕虜になったのが口惜しい」というどろどろの反米をゲロのように吐き出しまくり。
するとあの「俘虜記」も本心で書いたのではなくアメリカ軍の占領当局の目を気にしながらの
心にもないゴマスリだったのか? とややしらける。
大岡は考えてみると反米ゴーマン反日コバヤシ将軍の先がけだったな…
424 :
名無し三等兵:2005/03/23(水) 08:25:59 ID:VMnsg4BB
揚げ
さんざんガイシュツかもしれないが
レイテ戦記とか読むと「あんな体験したら左翼つーか反戦に
なっても無理ねえよな」とか思う。俺にはああならん自信が
ない。
前線で砲弾の雨を受ければな・・・。
あの時代に生まれたかった
レイテで地獄を体験した
>>428は猛烈な反戦主義者になって
体験記を出版するが2ちゃんで「プロ市民乙」とか叩かれる
のだな。
430 :
アドバイス:2005/03/28(月) 08:20:03 ID:5pUwLc+8
>>428 タイムトラベル前にNOVAの駅前入学でもこなして逝けよ。
当時は英語をしゃべれるのが少なかったから
ペラペラならば恥ずかしながら捕虜になっても
役員とか通訳とか美味しい役回りが回ってくるからな。
北朝鮮などではなく、レイテ島の日本兵にアルファ米を送りたい気分だ。
米百俵の精神でそこを我慢。
なんか極東とかν速とかコヴァとかハン板の連中を
最前線にまとめて送り込んだら生き残りは転向して
2ちゃんは赤化するだろうな。
仮にアルファ米を送ったとしてもほとんど将校の腹に入ってしまうか・・・。
435 :
名無し三等兵:2005/04/04(月) 09:11:59 ID:DWlk4Msg
輜重兵が背中に一杯のアルファ米を背負って単独、
あるいは2〜3人連れ立って脊梁山脈を超えるのだな。
で、途中で戦線から落伍した飢えた遊兵に米を寄越せと言われ、
部隊の体裁をとってないからと拒否するとブチ殺されて木に吊るされるのだな。
かといって米を渡しても受け取りのハンコを貰える訳じゃないので
そのまま帰隊しても下士官から無茶苦茶に殴られるだけ。
結局、断わって殺されるか一緒に戦線離脱するしかない。
アルファ米ってなに?
アルファ波いっぱい出るいい米?
>>437 日本海軍がついに実用化出来なかった6000馬力級のエンジンでしょ
>>436 とりあえず高校の勉強からやり直してね。
>>436 翻訳コンニャクみたいなもんだ。食べるとアルファベットがすらすら言えるようになる。
アルファ米>コシヒカリ>ササニシキ>カリフォルニア米>タイ米
442 :
431:2005/04/05(火) 23:07:29 ID:???
ベータ米の方がうまいよ
ガンマ米やデルタ米もなかなか
デルタ米とかイプシロン米もいいぞ。
448 :
名無し三等兵:2005/04/12(火) 09:52:29 ID:fHUupmSb
最近「麦トロごはん」にはまってます。
麦が三分に米が7分!
いいかあ?
麦が三分に米が7分
京都出身なんだが伏見の師団街道を通るたびに
十六師団が南京虐殺での当事者であること、
レイテでの全滅の話を思い出す。
同じ京都の街並を見て育った人々の運命を思うたびに
現在の中国での反日運動等国際政治に冷静な視点で見れると感じる。
京都人はレイパーの子孫ってわけか。
♪でんでででんでんでんでででんでん
俺は68旅団〜満州生まれの精鋭で〜レイテの敗勢挽回するべく
タ号作戦切り札として〜大活躍だ〜〜〜〜〜って言うじゃない?
でもあんたらが運ばれている最中にオルモックが陥落して
レイテ戦は終了ですから〜〜〜〜〜残念!
伊藤正徳のヨタばなし・・・・斬り
453 :
名無し三等兵:2005/04/29(金) 20:40:14 ID:b5iuBOkG
「ぼおこくのいいじす」なんて幼稚園児が読むようなハナシを
喜ぶ阿呆どもに、レイテ戦記を捧げよう
最近は放射線米と放射能米のくべつもつかん輩が多すぎて。
レイテ戦記てのは戦史研究本なんだな。
>>442 そのサイト、凄く貴重な証言だよね。自動車を扱ってらしたという
点も含めて。「新車の「シボレー」」を運用、…という記述があるんだけど、
どこで調達したんだろう。在上海のアメリカの代理店からなのかな。
今のところなんか壮大なガセの香りがする。経緯を見守りたいけど。
家族のフォローを続けてきた産経のスクープっていうことになるのかな。
本当だったらまさに「凄すぎて失禁」だな。
大岡が生きていたら(そろそろ百歳になる計算)間違いなく
『レイテ戦記』の手直しに着手したと思うし。
5/28の日経朝刊のコラムに少し大岡が「俘虜記」から言及されてました。
459 :
名無し三等兵:2005/05/31(火) 08:18:16 ID:rmNcIbCu
「ミンドロ島ふたたび」だったかな?
慰霊にやってくる日本人に、いわゆる「日本兵ビジネス」が盛んに
持ちかけられることに言及してたのは...
水筒や鉄兜なら単なる落し物で、旧持ち主はラッキーにも捕虜になるか
終戦まで生き延びて帰国できた可能性があるけど、
認識票を持ってこられると「ツラい」と書いてあった。
認識票が本人の手から離れる=100%持ち主は死んでいるから・・・
460 :
名無し三等兵:2005/06/18(土) 21:18:22 ID:sBm86FxF
そろそろレイテ戦記の季節が近づいてきたのでage
>>449 いや、逆だろ
麦が多すぎて、米が見えない
図書館行ってレイテ戦記借りてきた。今から読む。
とりあえず原口大尉みたいに生きよう。
ところでミンダナオの日本兵騒動ってその後どうなったの?
産経は続報出してる? 購読している人がいたら概要頼んます。
下がりすぎですよおまいら。
ミンドロ島ふたたびに載ってた大岡の詩のオリジナルを発掘したんだけど、
(「おーい、みんな」ではじまるやつ)読みたい人いますか。
180行ぐらいあるので行分けを弄っても10レスくらい消費しそうなんだよね・・
467 :
名無し三等兵:2005/07/08(金) 21:59:51 ID:SuiRZpSz
ポエムage
>466, >467 了解。打ちミスがないか一遍浚ってみるので少々お待ちを。
おーい、みんな、
伊藤、進藤、新井、厨川、市木、平山、それからもう一人の伊藤、
そのほか名前を忘れてしまつたが、サンホセで死んだ仲間達、
西矢中隊長殿、井上大[ママ]隊長殿、小笠原軍曹殿、澤村軍曹殿、
練習船「銀河丸」が、みんなの骨を集めに、今日東京を出たことを報告します。
あれから十三年經つた今日でも、棧橋で泣いてゐた女達がゐたことを報告します。
とつくに骨になつてしまつたみんなのことを、まだ思つてゐる人間が、ゐるんですぞ。
あの山の中、土の下、藪の中の、みんなの骨まで、行きつくことは出來さうもないが、
とにかくサンホセで、お祭りが行はれます。
坊さんがお經を讀み、サンホセの石を拾つて歸つて、
みんなのお父さんやお母さん、兄さんや妹や、子供に渡すといふことです。
坊さんのお經が長いことを祈り、
石が員數でないことを祈ります。
僕も自分で行きたかつたんですが、
誰も誘つてくれる人もなく、
なまじ生きて歸つたばつかりに仕事があり、
仕事のせゐで行けないんです。
こヽでかうやつて、言葉を綴り、うさ晴らしをするだけとはなさけないが、
なさけないことは、ほかにもたくさんあるんです。
誰も僕の氣持を察してくれない。
なさけない氣持で、僕はやつぱり生きてゐる。
わかつて貰へるのは、みんなだけなんだと、今日この時、わかつたんです。
しかしみんなは今は、土の中、藪の中で、バラバラの、
骨にすぎない。骨には耳はないから、
聞えはしないし、よし聞えたつて、
口がないから、「わかつたよ」と
いつてもらふわけにも行かない。
しかしとにかく今夜この場で、机の前に坐り、
大粒の涙をぽたぽた落し、
みんなに聞いてもらふんだ。
うん、あれはどうしてもおれ達のほかにはわからないことなんだ。
おれ達はみんな弱い兵隊だつたし、戰爭は負け色だつた。
内心びくびくしてゐたが、
こんな遠いところへ來てしまつては仕方がないとあきらめて、
及ばずながら、兵隊らしく、彈を撃つて死ぬつもりだつた。
フィリッピンの暑い陽の下で、
もつこをかついだり、子牛を引つぱつたり、
作業に氣をまぎらはしながら、さう思つてゐたんだつた。
誰も口には、出さなかつたが、みんなの氣持はその邊のところだつた。
米軍が上つて來たら、案の定、ひとたまりもなく、
山の中でちりぢりになり、
酋長の娘と結婚するなんて運のいヽ奴は一人もなく、
鐵砲で撃たれたり、なぐられたり、
マラリヤでやられたり、飢ゑ死したり、
厨川は多分いつものやうに、口をひん曲げて倒れたらう。
進藤のメガネはかぎ鼻にひつかヽつたまヽだつたらう。
伊藤がクリクリ眼をつぶつたら、
伊藤らしくは見えなかつたらう。
しかしそれは束の間、
烏に眼玉をつつかれたり、
蛆蟲共に喰べられて、
土の下、藪の中で、みんな骨になつてしまつたんだ。
その骨を「銀河丸」がかき集めに出掛けたんです。
あんな山の中の骨まで、どうせとヾきはしないが、
サンホセの石だけは持つて歸るといふことだ。
形式的でも、みんなうちへ歸れるんだ。
歸るのは、歸らないよりましなんだ。
さう思つて、遺族はョみ込み、
みんな棧橋で泣いたんだ。
さう思つて、みんなよろこんでくれ。
うちへ歸つて、大威張りで佛壇へ坐れ、そこでひとつョみがある。
ひとつ化けて出てくれ。
あれから十三年、
あんなひどい目に會はしておきながら、
まだ兵隊なんていやな商賣をつくらうとしてゐる奴んところに化けて出てやつてくれ。
おれはなまじ生きてゐるばつかりに、
神通力は利かないから、
みんな力を合はせてやつつけてくれ。
圖々しい奴等は、みんな化けて出たつて、驚きもしないかもしれない。
先刻承知みたいな顔をするかもしれない。
そんならもう少しわけのわかる人間、
みんなの骨に涙を流してる遺族の誰かに化けて出ろ、
そしてこんな風に説教してくれ。
お前達がおれのことを思ひ出してくれたのは、ありがたい。
しかし軍人恩給の搖zなんて、願ひ出るのはやめて貰いたい。
それはお國のためにならない。
恩給搖zしてやるかはりに、
一票ョみますなんていふ奴んとこへ行つて、
恩給搖zありがたうございましたが、
あたしはやつぱりあなたに投票するのはやめときます、といつてやれ。
軍人恩給つかないと、
自衛隊へ志願する者がなく、
アメリカに約束が果せないといふことですが、
そのやり方はどうも氣に入りませんから、
あなたに投票するのはやめときます。
軍人恩給はせつかくですから、さし當つては貰つときますが、
ほかの困つてゐる人達に氣兼ねすることなく、
遺族でまうけたなんて、ひとにいはれる心配もなく、
平氣にもらへるやうにして下さる政黨に投票します。
なまじ軍人恩給あるせゐで、
可愛い倅に志願させ、
オンボロ・ジェット機やクズ鐵軍艦に乘せられて、
事故死とやらを遂げさせて、
悲しい思ひをする人がないやうに。
人工衞星の世の中に、
役にも立たない兵隊さん、
強行軍に引き出され、
割れ竹でひつぱたかれてぶつ倒れ、
哀れな死に方した擧句
貰ふは蚊の涙の軍人恩給、
そんないやな思ひをする親御さんたちがないやうな
そんな世の中にしてくれる政黨に投票します。
だから、一票は上げられません。
だからあなたもそのつもりで、
軍人恩給のまた上げなんか、おやめなさい。
第一何千萬もゐる有權者の中で、
遺族の數なんて知れたもんぢやないですか。
そんな一票を取りつこして、
議會に少しでも、席を殖やし、
三惡政治を續行しようつたつて、
さうは問屋が卸さねえぞ。
昨夜、十三年前フィリッピンで死んだ、
うちの人が化けて出て、
さういへつていひますから、いひに來ました、あばよ、
――とかういふ風に説教してくれ。
おれもせいぜい努めてゐるが、
遺憾ながら、力がない。
十三年前サンホセで、
もつこをかついでゐた頃の、
おれ達みたいに力がないんだ。
みんなの幽靈だつて、力がないかもしれないが、
とにかくなんでもしてみることだ。
みんなでコツコツやつて行かうぢやないか。
二度とおれ達の、あんな目に、
子供や孫は合はせたくない。
さうではないか、おーい、みんな。
おーい、新井のチビ。
お前は米軍が來る前に死んだから、
お前の墓はおれ達が掘つてやつたぢやないか。
なけなしのタバコを一本、くはへさせ、
おれ達が掘つた穴の中へ降ろしてやつたぢやないか、
捧げえ銃、頭あ中、土を掛けえ。
ぱらりと土はお前の顔に落ち、
お前の白い鼻だけ、によつきり土から出てゐたつけ。
そこで、西矢中隊長殿は、やめえといひ、
自分で穴へ降りてつて、
お前の鼻にハンカチをかぶせたぢやないか。
それから、再び、土を掛けえ。
穴はだんだん埋められ、
土人が掘り返すといけないから、
土はおれ達がよく踏んづけた。
墓標を立てるわけには行かなかつた。
あれはサンホセから、十里も入つた山の中だつた。
「銀河丸」だらうと、なんだらうと、
誰も行けない山の中だ。
もうどうしても、お前の骨には届きはしない。
しかし「銀河丸」が出るといへば、
お前のかみさんは棧橋へかけつけ、
「銀河丸」が沖へ小さくなつて行くと、
棧橋でぽろぽろ泣いてゐたんだ。
そしておれだつてこれを書きながら、泣いてゐる。
わあわあ聲を出して泣きたいのを我慢してゐるんだ。
ちよつと、中だるみで、理に落ちたが、
おれの言葉を受けてくれ。
たすけてくれ。
(ソースは「作家の日記(三)」『新潮』昭33-3, pp.55-65.)
477 :
465:2005/07/09(土) 02:10:57 ID:???
てな訳でお付き合いどうも。完走できてよかった。
文字パレットに見つからないその他で、漢字が雑誌コピーの通りに
なっていない箇所がいくつかあるので、念のため。それと原文の「詩」は
特に連分けされておらず、そのままのベタ打ちで誌面になってます。
投稿の便宜上俺が適当に分けたというそのことも一応お断りを。
しかし「さうは問屋が卸さねえぞ」の下りではタイプしてて思わず爆笑しちゃったよ。
後半部に繰り返しが多くなったり文章がもつれるなど、完璧主義者大岡の
意外な一面が出ているようにも思います。
この新潮の連載「作家の日記」は、やれゴルフのし過ぎで肉離れを起こしたの
三島由紀夫ほかとの文壇交友録になっていたりと、相当にダレ気味の代物なの
だけど(というかこの頃の彼の仕事ぶりは全体に低調かも)、
そこにいきなり二段の細かい活字で百数十行のポエムが登場して、
当時の読者はページを開いて驚いただろうな。
ちなみに「銀河丸」の出港時の寄港予定地にはミンドロの名があったものの、
結局立ち寄れなかったそうだ。
謹んでGJ
お疲れ様です
乙!
ひさしぶりに「ミンドロ島ふたたび」読み返してみるかな。
大岡越前を軍事板住人が語ると凄すぎて失禁
ごめんよ
そろそろ終戦記念日が近付いて来て、本屋でもコーナー設けていたけど
レイテ戦記文庫版が一番目立つ所にディスプレーされていたよ。
読む人増えるかな。
486 :
名無し三等兵:2005/07/31(日) 19:39:10 ID:QJCZ72ap
レイテ戦記を読んでるときに
雷雨や台風が来たら外で直立不動age
487 :
名無し三等兵:2005/08/05(金) 10:03:44 ID:0algEzR3
上陸時の神風を除いて、ミンドロ島の地上戦で戦死した米兵って
ひとりくらいはいるのだろうか???
>>477 ゴルフ狂というか「教え魔」だったらしいな>大岡
福田恆存が教え魔・大岡のターゲット。
福田がたったひとりでのプレーを楽しむべく
苦心して大岡の目を逃れ某ゴルフ場に向ったが、
そこにはなぜか大岡が居たという・・・・・恐ろしい。
大岡越前
490 :
名無し三等兵:2005/09/02(金) 18:37:00 ID:mtx4t9xf
age
491 :
名無し三等兵:2005/09/24(土) 00:12:20 ID:BbQEe2Nt
とりあえずage
492 :
名無し三等兵:2005/10/11(火) 01:32:51 ID:JlzTqs24
そろそろレイテ決戦age
中巻まで買った。
やっぱこの時期の戦記文学は、亀井宏とかもそうだけど迫力あるな。
単に彼我の公文書を挙げるのではなく、
より多方面から情報てか史料を得て、クロスチェックがかけられる。
定性的な体験談などでさらに補強したり、あるいは否定したり出来る。
これからは無理だね。
史学の弊害である「公的1次史料厨」しかいなくなる。
リモン峠で戦闘中age
497 :
名無し三等兵:2005/11/09(水) 21:53:50 ID:tfCx0DzT
スレageの神機到来せり。
498 :
名無し三等兵:2005/11/29(火) 08:26:35 ID:JDF22b6q
古賀誠代議士(父親がレイテで戦死)と
野中弘務元代議士(垣兵団の根拠地京都の元町長)が
政治家ではレイテ関連の遺族会の中心メンバーだそうで
靖国もいいけどさ、政治家さんも、特に国粋を気取る方なら
レイテやガダルカナルやインパールやペリリューや
ニューギニアやビアクやラバウルやタワラ...etcにも
毎年毎年いきまっしょい。
ね。小泉さん。麻生さん。安倍さん。風化させるのはいくないよ。
>>498 小泉君は、シベリアの日本人抑留者の墓地にはじめて参った総理だけどな。
>>498 行かなきゃいけないとこ多すぎるだろ
…と素直に釣られてみる
>>500 靖国に行く会?に所属している国会議員を総動員して
一人2〜3箇所回れば毎年いけるぜ。
もちろん費用は国士の皆様ですから自費でヨロピク。
洋ピンでしか感じなくなったという話は既出ですか?
原口大尉戦死age
504 :
名無し三等兵:2005/12/21(水) 23:46:43 ID:C7+CDVL0
第一師団転進age
505 :
追悼:2005/12/25(日) 14:13:28 ID:HpuJb6Hb
今日は大岡昇平の命日。
合掌 人
このスレは今日はじめて覘いたのだったが、命日だったか、、、
合掌
507 :
名無し三等兵:2006/01/03(火) 08:22:55 ID:p6AmvUC9
はじめますて。掲示板は、無礼講みたいな暗黙のルールみたいのがあって、
年令などを発表するのは、やぼなこととされています。
そうですねえ。あけおめと言っていいのでしょうか?
それはともかく、大岡昇平といえば、「俘虜記」と「野火」でしょうな。
あれには、心酔しました。
「レイテ戦記」は、まだ読めていません。
508 :
名無し三等兵:2006/01/08(日) 02:40:56 ID:ul8SWqJ3
>>507 頑張って読破してみてください。
量は多いですが、絶対損はありません。
大岡昇平は中村光夫、福田恒存、吉田健一、三島由紀夫らと「鉢の木会」をやっていた。
三島由紀夫の小説「宴のあと」がプライバシー侵害であるとして
有田八郎(広田、第一次近衛、平沼、米内各内閣の外相として日独防共協定を締結などを行う。三国同盟には反対)
に訴えられると、吉田茂の長男である吉田健一が三島と有田の仲介役を務めようとしたが、
三島は吉田が有田側に回ったと思って喧嘩になり、「鉢の木会」はやめになった。
>>498 野中は古都のBのまとめ役ってのは知ってるんだよな?
511 :
名無し三等兵:2006/01/22(日) 03:43:27 ID:eaF/y9DY
保守
512 :
名無し三等兵:2006/02/05(日) 18:26:09 ID:vAM4AeOt
死守
513 :
名無し三等兵:2006/02/17(金) 15:09:51 ID:1SAezux6
酒保
514 :
名無し三等兵:2006/02/25(土) 12:48:25 ID:TAlPAuPc
レイテでの土砂崩れ。
御大ならどうおもったことでしょうや。
英霊が出てきます