>>1だおー氏
たとえ、どんな服であろうとプロは(PAM!
皆さんに質問です。
考えているシチュエーションが二つあります
主人公より先にこっちに来た異界からの魔法使い(プログラマー)がやってくる
女王の直属の親衛竜騎士隊(ドラゴンガーターガールズ)がくる
どっちがいいですかね?
>主人公より先にこっちに来た異界からの魔法使い(プログラマー)がやってくる
に一票!!
>女王の直属の親衛竜騎士隊(ドラゴンガーターガールズ)がくる
のほうが(´Д`)ハァハァ
おまいら!
なぜ
主人公より先にこっちに来た異界からの魔法使い(プログラマー)を連れた
女王の直属の親衛竜騎士隊(ドラゴンガーターガールズ)がくる
という発想が出てきやがりませんか(w
第二種警戒態勢解除!
バイト先の店長が昨日、風邪引いて今日も出るのかなと思ったけど
今日は店長が出るみたい
ということで続きを書いてます
>>489-491 ( ゚д゚)ハッ!
高所恐怖症でドラゴンの背中で終始ビビリまくって
地上に降りたらものすごい勢いで敵を倒す魔法使い(PG)w
>>491 こっちの世界でもメタクソにこき使われる異界からの魔法使い(プログラマー)……
>>493 宮廷付だから大丈夫かなと言ってみるテスト
あーでも、大型魔法の開発はパターン死の行進だな。。。
緊急召集きますた、三時半に家に出ないといけないので一つ位しかかけないっす
帰りは夜中の12時回りますです。゚(゚´Д`゚)゚。
それを見た彼は通信用のオーブを持ち指示を出した
「各小隊の被害状況と残りキラーの本数を報告されたし」
「こちら第一小隊、小隊長以下10名死亡。私、ミレイ軍曹が指揮をとってます!キラーは残り13本」
正面に位置していた第一小隊は敵の竜騎士によって損害を受けていた
第一期の基幹メンバーの彼女が死んだか・・・・彼はそうほかには聞こえない声でつぶやいた
「こちら第二小隊、負傷2名死者3名。キラー残り10本」
散開して攻撃したおかげで被害は少ないもののキラーの残り本数が少なくなってる
「こちら第三小隊、死者負傷者ともに無し。残りキラーは20本」
第一、第二が反攻攻撃により比較的無傷ですんでいた
「こちら第四小隊、死者負傷者無し、キラー定数あります!」
引き続き彼は指示を出した
「第四小隊は敵正面に展開、第二小隊は右翼に展開、第三小隊は左翼に展開、第一小隊は第四小隊と合流」
すばやく彼女達が指示されたように展開した
「第四第一小隊は敵正面に向けてドラグーンキラーを発射、第三第二小隊は敵側面をねらえ」
ざっ!とまるで合わせたかのように彼女達がドラグーンキラーを敵に向けて水平に構た
「これより、発射指示を出す!号令が出次第発射しろ!」
300・・290・・270・・・250!
「撃て!」
彼の号令によりいっせいにドラグーンキラーが火を吹いた
弾煙と炎が敵を包む
と、次の瞬間
数は減ったものの死をも恐れず突撃してくる敵があった
こうなったらもはや玉砕覚悟での突撃しかないか!彼は焦っていた
いつもならマジックアイテムや彼女達でどうにか成るが敵はそれを
上回る防御力を要している・・・それにマジックアイテム対策もされているようにも
見える・・・
かれがそう思案してたとき
「後方に多数の飛行物体を確認!」
「敵か!?」
「アンノウです!」
しまった!敵は最初から挟み撃ちを考えていたのか!
「全小隊に告ぐ!」
彼がそうイをとしていたとき
「待ってください!通信が入ってます」
そういうと彼は通信用オーブに耳を当てた
「我、親衛竜騎士隊支援必要ナリヤ?」
女王直属の部隊がやって来た
「我、親衛メイド中隊、支援請ウ」
「ひぃいいい高い!ああああ」
「魔術師殿少しは落ちてください!」
「だって高いんだよ!空飛んでるんだよ!」
「何度も申し上げた通り・・・・」
あー・・・この世界で唯一の知り合いが乗ってるのか・・・
「おい!高橋!おちつけ!」
彼はなにやら怯えている男に向けてオーブを使って話し掛けた
「その声は!遅れてすまなかった!大規模魔法開発で死にかけていた!」
「あーこほん」
彼を乗せていた女性が咳をたてた
「降りてください・・・」
そういうと彼女は彼の目の前に竜を下ろし高橋を地上に降ろした!
「おお!ブラザー」
と、高橋はそういうと彼に抱きついてきた
「なにがブラザーだ」
彼は高橋をはがすようにして言った
「そんなつれない事いうなよー俺とお前はこの世界で二人しかいない同じ世界の人間なんだから」
「とりあえず、敵が迫ってきているんだが・・・」
彼は望遠鏡で図ってみるともうそこまできていた
「だー大丈夫!今日開発した魔法でいちころさ!」
高橋はそういうといきなり高速で一人ごとを言い出した
その間に敵は近づきつつあるが親衛竜騎士隊が敵の突撃を阻んでいた
高速で独り言を言っていた高橋がいきなり目を見開いて手を天にかざし叫んだ
「実行!」
次の瞬間敵の頭上に雷雲が出来て敵に対して雷を落としていった
「フハハハハハハハ見たか!この魔法を!」
高橋はかなりハイテンションになっていた
彼の目の前には全滅した敵部隊とあまりの出来事に呆けた顔をした味方しかなかった・・・
残りは
明日あたりです。
少しギャグ入ってますがすみません
感想とかあればうれしいです
499 :
名無し三等兵:03/01/24 23:31 ID:lxtWuqGB
あまりの放置っぷりに乾杯
沈黙は金也
500get
>460氏
プログラマー=魔術師の能力がある現代世界の人間。
自衛官=一人召喚され、メイド部隊の指揮を執っている。
…でOKなんでしょうか?
いまいち人物説明が分かり難かったもので。
>>502 そうっす
>>503 とりあえず彼と呼ばれる人です
名前は・・・谷崎健一でいいや
登場人物
女王=帝国を取り仕切る人 彼にメイドを指揮するように言った人
親衛竜騎士隊の高橋を乗せていた女性=実は隊長
彼(谷崎健一)=自衛官、一人召喚され、メイド部隊の指揮を執っている。
高橋雄二=プログラマー、プログラム言語と魔法の言語がすごく似通っていてそのおかげで重宝されている人
谷崎と共にマジックアイテムの開発とかもしている
舞台設定とか
大陸を二分する帝国と共和国が戦火を交えている
その影響で戦災孤児が増え
男は兵隊として女は城のメイドとして社会福祉と教育の一環としてしている
で、軍のほうで谷崎が指揮する兵隊がなくて(将軍達の反対もあって)
城にいるメイドたちを谷崎の下に編成、訓練して指揮して戦うことになる
尚、女王から親衛隊の中から数名谷崎のサポートと新兵の教育のために派遣されている
第一期=小隊で運営研究など将来のための基幹要員の教育を主にしてる(小隊の小隊長や教育教官として)
第二期=第一期メンバーにより3個小隊規模の新兵の教育
第三期=第一、第二メンバーにより2個中隊規模の教育、訓練
現時点では後1つの中隊があるが教育過程で戦場に出せる状況ではない
親衛メイド中隊について
主に第一期メンバーと第二期メンバーの優れた人員によって運営されている精鋭部隊
ちなみに女王の親衛ではなく谷崎のための部隊という具合であるが上記の通りを指す場合が多い
ちなみにメイド部隊は女王が指示を出し谷崎が指揮をするといったぐあいの
帝国軍の数の上では計算されない部隊である
女王の指示によって谷崎の指揮するメイドたちが補充される
その場合、谷崎とメイドの間に新しい宣約が結ばれる
こんな感じの設定です
固有名詞と増やしていきたいと思います
>>48 狂ったように遅レスだが
バハムートはカバだ
メイド兵は見ている分は萌え萌えだが、実際に戦場で死傷者出ているのを目の当たりにしたら萌えどころか
ひめゆり学徒兵のようにシャレにならないトラウマになりそう…。・゚・(ノД`)・゚・。
ま、まあ現実にはまずありえないでしょうが…。
>谷崎とメイドの間に新しい宣約が結ばれる
主従関係でしょうか?
プログラムができれば魔法が使える・・・・・
ってことは、谷崎(つーか、日本人、教育を受けている者)も総じて魔法が使える?
これで自衛隊が集団で召還されていれば、数ヶ月の訓練で魔法戦士部隊になれるのに・・・
508 :
460 ◆J7z.h5RuXk :03/01/25 12:57 ID:L0oYqOe7
>>506 主従関係です
確かにしゃれになりませんよね・・・
>>507 ある程度まで行くと経験とセンスの世界ですからね
高度なのは数名ぐらいしか使えないかも
なんか流れとめてしまって荒らしっぽいですよね・・・ごめんなさい
続けないほうがいいですかね・・・・
あげてし合った
(-_-)ウツダシノウ
>508
いやあ、高度な魔法なんていらんのです。兵器で代用できるし。
ビニールで包んだ火薬を地面に埋めるなり隠して遠距離から発火の魔法で爆発させる、とか。
他にも、《土変化》《土作成》で作った即席の塹壕や馬防柵。
《安眠》で疲れを取ると共に《警報》の呪文で警戒態勢強化、《発音》《発声》の呪文で気を引いて
敵の斥候を捕獲とか。
ジャングルの行軍なら《水作成》に《動物使役》、《発火》。《水探査》《水浄化》や《食料探査》
、《保存食》の呪文も大活躍。《ごちそう》の呪文でストレス軽減。
以上、GURPS好きのTRPGプレイヤーの主張でした(w
日常生活レベルの魔法も、使い方次第で十分戦争に使えます。むしろ大活躍。
ええ、GURPSやってるとしみじみ実感します。
携帯のメモリーに呪文一覧が入っている自衛官(w
(Pi,Pi)「えーと、加熱の呪文は・・・・」
「中島ーこっちは飯炊けたぞ。はやく缶詰温めろー」
(携帯の画面を見ながら)「えーと、万能なるマナよ・・・」
「おーい、発電機の電力まだ余裕あるぞ。充電しきってない奴は出撃までに充電しとけよー」
それを見ていた隠密行動中のダークエルフ
「おい、アイツ下級兵士だよな?あんなのまで魔法を使っているぞ」
「ああ。鉄火弓(銃のこと)使いだしな。やはりあの武器も魔法の産物か。
我々にはあの武器を使えなかったしな(安全装置を外してない)
・・・・・世界の魔法使いは、こちらの魔法も使いこなすと・・・・」
>>510 確かにそうですね
日常で使えるレベルでもいけますね。
使用兵器がファンタジーの世界の兵器に限定さるのを書いてみたりしてます
だから、マジックアイテムとかを利用しているわけです。
物は使い様ですね
このスレはメイド厨に支配されますた
(´Д⊂ モウダメポ
>>510 がーぷすの魔法は、そもそも直接攻撃よりも頭使うタイプだし……。
厨房の頃、
火球ですら時間掛けて大きくして、しかも投げて外れる事もある、
大きくしている時に落とす事もあると聞いた時には何じゃこらと思ったものよ。
('A`)メイドツマンネ
('A`)マンコクサ
》516
禿同
>519
上にあるガープスの呪文用括弧をコピペして持って来たんでないの?
面倒なことを。
>>265 「うん。長老さまのいうことはいつも間違ってないからね」
アディは、目をくりくりと見開いて井江城に答えた。
会話がかみ合ってないな、と井江城は内心でひとりごちながら質問を続ける。
「長老さまって、どんな人なの?」
「どんな人って・・・・・・、そうだなあ、とっても物知りで、長生きしてて、優しい人。
おいらの村で、長老さまの言うことを聞かない奴はいないよ」
「つまり、アディ君はその長老さまに言いつけられてここに来たのかな?」
頃合とみてとった征司郎が、すばやく会話に割り込んだ。
アディが大きく頷くのを確認した征司郎は、続けざまに質問する。
「長老さまは、我々がここにいることを知ってたのかい?」
「うん」
「・・・・・それは、どうしてかな?」
「え?」
「ああ、どうして、というのは、どうやって、ということだ。誰か、我々がここにいることを
長老さまに知らせた、とかそういうことかな?」
「ううん、あんた達が"やってくる"前に長老さまがお告げをみんなに伝えたんだ。
"空の門"が開かれたって。閂の開けられる時が来たって」
>>521 一時、キャビンの中に沈黙が落ち、外の物音が遠慮なくキャビンの中に進入してきた。
沈黙の中、征司郎はアディの言葉の内容を考えていた。
傍らでは井江城が、アディの言葉をメモにしたためている。
ノートにペンの走る軽快な音が、キャビンの中の空気をどこかよそよそしいものにしていた。
「どうしたの?」
沈黙を不思議に思ったらしいアディが、征司郎と井江城を交互に見比べて訪ねた。
「アディ君」
沈黙を作り出した征司郎が、やや唐突とも思えるタイミングで切り出した。
「君は、長老さまからどのようにいいつかってきたのかな?」
「あんた達に会って、話をしろって。で、いい人だったら村に連れて来いって」
アディの返事を聞いた井江城は、征司郎の後を受けるような間合いで続けて尋ねた。
「俺たちは、君の目からみてどう見える?」
アディは、あっさりと即答した。
「いい人だよ」
>>522 軽装甲車のドアから、短いノックが3度鳴った。
"会談は成功した"の合図に、眉間に皺をよせて腰のホルスターに手を当てながら
微動だにせずドアを見つめていた高寺の口から、太く長い吐息が漏れる。
やれやれ、どうやらあのチビは化物のお仲間じゃなかったか。
ほどなくして軽装甲車のドアが開き、3人が姿をあらわした。
井江城、アディに続き軽装甲車から出てきた征司郎の、普段と何の変わりもなく落ち着いた
たたずまいに大きく安堵した高寺は、そのとき初めて己の全身が汗で塗りこめられたように
なっていたことに気づいた。
合図があったとはいえ、実際にこの目で確認するまではやはり緊張を解けるものではなかったのだ。
そんな高寺の様子に頓着することもなく、征司郎は高寺に告げた。
「部下に、支度するように告げてくれ。移動する」
「移動・・・・ですか?」
高寺は、面食らったような表情で尋ね返した。
征司郎は小さく頷いた。
「うむ。このアディ君が言うには」
と、征司郎は傍らのアディを手で示した。
>>523 「彼の言う長老・・・・村長のようなものだと思うが、その長老が、我々の置かれた状況を
説明できるかもしれない、とのことなのだ」
そのアディは、征司郎の傍らで、軽装甲車のボディをコツコツもの珍しそうに叩いていた。
アディを怪訝そうにみやった高寺が征司郎に尋ねる。
「ということは、このチビの村に移動すると?」
「うむ」
「しかし・・・・大丈夫ですかね?」
罠の可能性はないのか、高寺は視線の強弱だけでそう征司郎に無言のまま問い掛けた。
征司郎は、高寺の無言の問いを無視しなかった。
「正直な話、どこまで彼らを信用していいものかは分からん」
だが、と征司郎は続ける。
「ここにこのまま留まっていても、いずれ立ち枯れることは目に見えている。それに、
長老とやらは我々がここに"来る"ことを前もって知っていた」
「・・・・・・・・」
「だから、少なくとも会って話を聞いてみる価値はあると思う。それに」
「それに?」
「万が一罠であれば、そのときは吹き飛ばして先に進むだけだ」
征司郎はきっぱりと言い切った。それは、このような異常な環境下にあっても
全く変わることのない、どこまでも豪胆な男にだけ可能な話し方だった。
高寺は、大きく頷いた。
やおら振り返り、鬼神をも首を竦めさせかねない勢いで号令をかける。
「総員撤収、これより、移動を開始する!」
>>524 撤収作業は、全く無駄なく流れるように手順を踏んで進められた。
天幕が取り片付けられ、発動機が梱包され、簡単な警戒線を構築していた
有刺鉄線がまとめられていく。
そうした諸々の作業の様子は、あたかもコマ送りの映像をみているかのような軽やかさだった。
しかしながら、甲羅に苔の生えたヴェテランである高寺にはそれでもなお満足の行かない
部分が多々あるらしく、間断なく隊員達の間を歩き回りながら野卑と謹厳の境界線にある
大音声で、あれはそこだこれはこっちじゃないと指示を出しつづけていた。
自衛隊側の、機械的な能率と(主に高寺が醸し出す)喧騒とは対照的に、立花組側の
撤収作業はいたって静かに行われていた。
いや、撤収作業というよりは、むしろ合戦用意とでもいうべきだろう。
昼間の惨劇から、自衛隊員たちの盾として生き残った組員達は、征司郎の
「支度しろ」
という一言のもと、無言のまま頷いて準備に取り掛かった。
全員が作戦会議の間に点検と整備を済ませた拳銃の状態を素早くチェックし、続いてそれぞれの
準備に取り掛かる。
各車輌のドライヴァーは、運転席に滑り込むとイグニッションを捻り、トランクのオープナーを引いた。
残りの組員が取った行動はさまざまだった。
あるものはトランクに取り付き、トランクルームの床板を引っぺがす。
あるものはドアを開いて後部座席に乗り込み、前部座席のヘッドレスト脇にある隠しスイッチに
手をかける。
またあるものは、服が汚れることもいとわず、地面に仰向けになって車輌の下にもぐりこんだ。
そして数十秒後には、どこからこんなに、と思わせるほどの銃器が極道達の車から現れることと
なり、同時に、アメリカ製の大型ヴァンに取り付いた組員が、両腕に抱えきれないほどの荷物を
持って車輌の間を駆け廻りだした。
>>525 その様子に気づいた自衛隊員の一人が、思わず作業の手を止めて呟いた。
「すげえな・・・・・さすがは立花組だ」
彼の言葉を耳に留めた同僚が、同じく作業の手を止める。
「散弾銃だの短機関銃だの、小火器の見本市じゃないか。よくもまあ・・・・・って、
グレネードランチャーまで!」
「あいつら、戦争でもするつもりだったのかよ・・・・」
彼らの近くでテーブルを折りたたんでいたもう一人の隊員が、呆然とした表情で口にした。
「やっぱり噂は本当だったんだ」
最初に言葉を発した自衛隊員が、訳知り顔で一人頷いた。
「噂?」
2人が、絶妙な唱和を彼に投げつける。
「ああ、立花組は、ここしばらく台湾や中国のマフィアと戦争状態にあったらしい。
あっちの連中、立花組に歌舞伎町からたたき出されたことをよほど根に持ってたんだと。
だから、襲われたときは徹底的にやり返す用意をしてた、とね」
「警察に見つかったら、ただじゃすまないだろうに。・・・・・・暴対法適用であっというまに
立花組は壊滅だぞ」
テーブルをたたんでいた隊員が首を振りながら言う。
「警察は実質見て見ぬ振りだ。立花組にちょっかいをかけるとただじゃすまないことを
分かってるからな。それに、警察にしてもその上の政治家にしても、近頃わけのわからん
理屈で動き、通訳ですら理解困難な外国語を話す連中がのさばりすぎて治安が乱れる
一方だったから、まだ話のわかる人間が仕切ってるほうがやりやすいという判断が
あるんだろう」
「暴対法も、現実の前では形無し、か」
「まあ、この世界では暴対法なんざ気にしなくてもいいんだろうがな」
彼らの取り留めもない会話は、高寺の大喝が直撃するまで続けられた。
メイドつーから、敵は水銀旅団かとオモタ
460はMU○○JI氏?(違うか)
>>526 高寺の怒号を背中に感じながら、征司郎はアディとの会話を反芻していた。
アディは、長老とやらの指示に従って俺達の前に現れた・・・・。
奴がいうところに拠れば、長老は俺達がこの異世界にある日突然放り込まれることを
前もって知っていたらしい。
となれば、何らかの前触れが、少なくとも、長老には理解できる前触れがあったはずであり、
それは俺達がこの世界にやってくることとなった原因と密接に関連しているはずだ。
そう、確かアディは『"空の門"が開かれた』といってたな。『閂が開けられた』とも。
この言葉が正しければ、俺達は空の門がどうかしてしまったか、誰かがどうかしたから
ここに来ていることになる。
となれば、元いた世界に帰るには、空の門を再び開くほかないということだろう。
そのためには、空の門、ならびにそれを封じ込めておく閂について知悉しているであろう長老に
あわねばならない。
征司郎は、そこでふと視線を上げた。
その先には、元の世界では滅多に見ることの出来ない風景、すなわちいかなる人工物も存在
しないまま延々と広がる草原と、それをとりまく山地と森林が、夜空を切り裂く光帯のもと、朧に
浮かび上がっていた。
>>528 これから俺達は、この風景を突っ切ってアディの村へと赴く。
道中、敵に-昼間遭遇した敵と再びまみえることはない、と言い切れるだろうか?
アディが、何の妨害も受けることなくここまでこれたところを見ると、一応の安全は確保されていると
考えたいところだが、それはもしかすると楽観的に過ぎる見方ではないのか?
俺は先を急ぎすぎているのではないか?
昼間、出くわしたあの化物どもの、あの禍禍しい姿と猛禽さながらの凶暴性にどこかで怯えている
のではないか?
夜が明けるまで待っても、取り立てて問題はないのではないか?
「うぬ・・・・・・」
征司郎は我知らず唸った。いまさらながら、己が余りに軽率な判断を下したのではないかと
疑心暗鬼にかられてしまったのだ。
思わず、後ろを振り返る。
撤収作業は、まもなく完了しようとしていた。
手すきの人間は、手持ちの装具を調え、車輌の脇に整列し始めている。
自衛隊員は89式小銃やミニミ分隊支援機関銃を、立花組組員はレミントンやスパス、H&KMP5やウージー、あるいはM79等を抱えて"その時"を待っていた。
彼らの顔はいずれも硬く強張り、先の見えない現状に不安を抱いていることをうかがわせはした
ものの、彼らのリーダーである征司郎や高寺を疑うようなそぶりはかけらほども見せてはいなかった。
「親分」
高寺と、征司郎の側近である飯野が、控えめな声で呼びかけた。
「第1分隊、出動準備完了。いつでもいけますぜ」
「立花組親衛隊、支度整いました」
>>529 「うむ」
頷く征司郎に、そっと飯野は歩み寄る。
そして、懐から拳銃を取り出し、銃把を征司郎に向けて差し出した。
「これをお持ちください。いざという時のために」
征司郎は、受け取った拳銃-コルト・ローマンのずっしりした感触をしばし味わい、するりと懐に
滑らせた。
征司郎がローマンを懐にしまうのを見届けた飯野は、続いて彼の脇に控えていた組員に
合図を送る。
組員は細長い物体を両手に捧げ持ち、征司郎に差し出した。
征司郎はそれを受け取り、包みとなっていた高価な羅紗をさっと剥ぎ取る。
包みの下からは、地味な拵えの日本刀が現れた。
その刀は無銘だが、日本刀にしては珍しく頑丈な拵えになっており、切れ味も申し分ない。
なによりも、未だ一介の組員であったころからこの刀は征司郎とともにあり、ともにくぐった修羅場
の数は、片手では効かなかった。
「こいつをもう一度使うような羽目にだけは、陥りたくないもんだな」
それを手にし、にいいようのない高揚と安堵が同時に広まっていった征司郎は思わず軽口を
叩いた。
「親分にそんな真似はさせません!」
高寺と飯野が思わず同時に叫び、はっとお互いの顔を見合った。
「期待してるぜ」
ニヤリと笑った征司郎は、2人を等分にみやって答えた。
「それじゃ、行こうか」
>>487の続き〜
ざっざっざっざ
少し暇をもらった隊員達が新東京(ハーフエルフの里)の町並みのなかを偵察がてらに歩いていく。
まるで明治初期のような町並みだった。和風建築が立ち並び洋風の建物もちらほらと見える。が
その明治初期のような町の中をうろついている住民は確実に当時の日本にはいなかった。
屋台を経営するウサギ、郵便配達の狸、和服を着たハーフエルフ、ライシアンが神主のお稲荷さん。
当初この風景を見た最上が頭痛をおこし一騒動あったが、現在はもう慣れたのか頭痛は治まったようだ。
すでにこの国との話し合いも終わり現在最上達は中山大尉の家で昼食をご馳走になっている頃だろう。
「隊長〜腹減りました〜」宮本三曹が情けない声を出す。
「じゃあ戻って缶飯でも食うか?」水島2尉が振り返らずに答える。
「そういわずに・・あそこの蕎麦屋とか天ぷらの屋台とかで・・」
「あほかお前は?・・金はどうするつもりだ?ああ?」
水島が立ち止まって付近の屋台を見渡しながら訪ねる。うまそうな焼き鳥や饅頭のようなものもならんでいた。
もちろん財布は持っているが此処で通用するお金なんて持っていなかった。
「はあ・・やっぱ缶めしか・・」宮本がわざとらしく呟く。
そのやり取りを見ていた人間の老人が近寄ってくる。
「もし。そこの兵隊さん。最近召還されたきたとか言う日本の兵隊さんかい?」
「ん?一応そうですが・・失礼ですがどなたでしょうか?」水島が老人に尋ねる。
老人が軽く敬礼して返答する
「おっと失礼。自分は元帝国陸軍の松本二等兵といいます。
皆さんがアメさん見たいな格好をしていたから少し気になったものでして。アメさんの兵隊もこっちに召還されたのかと・・」
「いえ自分達は日本からきたんですよ。まるごと九州ごと」
水島もすこし老人に対する警戒を緩めつつ返答する。
「ほう・・九州ごと・・」そう呟いて何か考え込む。
「では・・向こうにいる家族に手紙を届けて欲しいんだが・・」
「いいですよ。補給部隊に頼んで郵便局に届けておきます。」
「そうか 引き受けてくれるか。じゃあすまんが私の自宅まで手紙を取りにきてもらえんかね」
「そうか 引き受けてくれるか。じゃあすまんが私の自宅まで手紙を取りにきてもらえんかね」
「いいですよ。」水島が快く返事する。
「ありがとう。私の家はこっちだ」
そう言って老人は水島達を自宅まで案内していった。
「ここっすか?」宮本が老人に尋ねる。
目の前には大きな工場のような洋風の建物がでんっと居座っていた。
「ここじゃよ。」そう言って老人が門の中に入っていく。
その老人に続き作業着を着たドワーフやホビットが火縄銃や刀を作っている中を水島達は進んでいった。
「すまんがここで待っていてくれんか?」
そう言って老人が二階へと上がっていった。
仕方なく水島達がそこで待っていると
「兄ちゃんら!!邪魔やで!!ちょっとどいてや!」
「あっすみません。・・オイ道を開けろ」
水島の命令で端に寄った隊員たちのすぐ横を大きな袋と2発の砲弾を担いで華奢なハーフエルフが歩いていく。
「あの〜・・重く無いんすか?どう見ても100キロ近くありそうなんですが・・・」
多少びびりながら近くの机に座り込んで作業にかかった女性に杉野が話しかける。
「?・・これぐらい普通だろ?浮遊魔術かければほとんど重さは感じないぞ?」
女性が不思議そうに振り返って答えたあとすぐに作業に戻った。
NATO弾とは企画の違う薬莢と弾頭を袋から出して順番に並べていく。
その過程でもう使えないと判断された薬莢だけは別の袋にほりこまれていく
「何をなさっているのですか?」水島が尋ねる
中身が半分しか残っていない砲弾の火薬をスプーンのようなもので取り出して魔法で乾燥させ薬莢に詰めていく
「見て分からないのかい?弾薬を作ってるんだよ」
火薬を詰めきった薬莢に端から順番に弾頭をつけていく。
「見て分からないのかい?弾薬を作ってるんだよ」
火薬を詰めきった薬莢に端から順番に弾頭をつけていく。
「あんた達が肩に担いでるような連発式(89式小銃)の弾を作ってるんだ。
ドワーフの魔砲と一緒で38式小銃は一分間に30発ぐらい撃てるのはいいんだけど
火縄とかと違って火薬が特殊だからね。昔の戦争のときの砲弾とかからから盗ってきて使ってるんだ。」
完成した弾薬を一つづつ紙の箱に順番につめては積み上げていく。
ふと気づいたかのように振り返って尋ねてくる。
「そうだ!あんた達そんな小銃もってるんなら、この特殊な火薬もってるんだろ?譲ってもらえないかい?」
「はあ」
「金なら幾らでもだすさ!いや〜よかった。もう砲弾のストックが尽き掛けてたんだ。もう指で数えるほどしか残っていなくてね。」
「いや、自分達にそんな権限は・・」水島が言いかけるのを手で封じ
「なに。そこらのモンスターとかに使ったとか言ってさ。2,3個ちょろまかしてきてよ。金塊一個でどうだい?」
「金塊?!」水島達が素っ頓狂な声を上げる。
水島を中心に円陣が組まれる
「まじっすかね。今の話」宮本が切り出す
「あいつ金の相場を知らないのかな?大きな金塊なら一つで砲弾が50発以上買えるぞ。」
「いや、俺達の国とおんなじ純度や価値があるとは限らないぞ。」
「いやそれでも金塊なら・・・一発ちょろまかしますか?」
「あほ!そんなことできるか!!」水島が宮本の頭をはたく
宮本がヘルメットごと頭を抑えながら
「じょ、冗談すよ。冗談・・」「いやおまえの目はマジだったぞ・・・」
そこに古そうな手紙を持った老人が帰ってくる。
「いやすまんすまん。大昔にかたずけたままでな。どこにかたずけたのか忘れていたよ。
・・・ん? 何をしているのかね?」円陣を組んでいた水島達を不思議そうに見つめる。
「いっいえ 何でもありません。そのお手紙ですか?」
水島がはぐらかしてから手紙を受け取りに行く。
「うむ。・・もし受取人がいなかったら海にでも捨ててくだされ。」
水島がはぐらかしてから手紙を受け取りに行く。
「うむ。・・もし受取人がいなかったら海にでも捨ててくだされ。」
「分かりました。それでは失礼します。」
水島が敬礼をして宮本の襟をもって引きずりながら工場からでていく。
「なあ!!火薬、売ってくれって!額が足りないならもっと出すからさあ!!」
玄関から先ほどの女性が飛び出してきて水島達を呼ぶ。
「走るぞ!!」「・・了解っす」
宮本が名残惜しそうに女性を振りかえりつつ水島の後を追ってきていた
女性も追ってくるが日ごろから鍛えられている水島達にかなう訳もなく無事水島達は逃亡することに成功した。
///////////////
つぎからオーランとの戦闘に入りまーす。
ドラゴソももう次期でてきまふ。
さ〜てドンパチの続きかいてきま〜す
>>527 違いますよ
続けたほうがいいのかな・・・・
てさりすとさん乙〜
>和服を着たハーフエルフ、ライシアンが神主のお稲荷さん。
てことは、巫女さんなハーフエルフタソもいるのでつか!!
出せえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー
158浮いてるな(w
いっそネコミミハーフエルフのメイドでも出してみればどうだ(w
開放的っつーか・・・・・
集団でうろついている兵士を前にして軍需物資の横流しを教唆してんですが(汗
ええい、この不良ハーフエルフめ!
・・・・オシオキしたひ・・・・
いろんな話が重なってワケワカラン
>>537 いやー、ただでさえ「自衛隊 in F世界」ってな一般受けしない流れなんだし、
あまり一般人が引くネタを取り揃えるのは・・・
硬派路線もいいじゃないの。むしろ軍板っぽいし。
>>538さん
すげえ・・強そうだけど弾の無駄っぽい兵器だw
そこまで発射速度は要らんと思う。w
確かに現代の魔砲ですなあ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分のイメージしていたのはドワーフが火縄をみて自分達風に改良したもの
火縄銃を火薬じゃ無くて魔法で使うって感じです。
だから火薬を詰めなくて弾だけ入れればいいから普通の火縄より圧倒的に発射速度が速いっと
魔力で発動させるから引き金はついてないし銃身の焦げ付きもほとんど無いから維持も楽。
さらに火縄銃特有の火縄の焼ける臭いも無いし雨でも撃てる。
欠点は相手に魔術師がいると遠くからでも暴発させれる事・・
弾ほりこんだだけだから下に向かって撃てないw
さらに魔術師以外つかえない(魔力の加減も難しい)・・て感じです。
だから連射は早いが欠陥も多い。よって魔砲よりは暴発の危険が少ない火縄にその座を奪われた兵器
という設定っす。トンでもすぎかな?
集計更新 sage
>>540 だいたい1日1回のペースで更新しておりま。
職人の皆様〜 GJ!
>>544:集計人さん
どうもどうも。いつも拙文を取りまとめていただき、まことにありがとうございます。
このスレは、(私を除く)職人さんの光臨もさることながら、集計人 ◆SctAww7t7Yさんの
お骨折りによっても続いているものですから。
>>537さん
うーん、私の文章はそんなに浮いてますか・・・・
となると、ただの保守sageレスなのかもしれませんね(笑)
猫耳云々については、とりあえず考えさせてください。
でも、私に萌えるキャラクターを描写することができるのかな・・・。
>>前スレ158氏
浮いてると言うか…短時間の内に連続してレスを付けると
他の皆様の議論を妨害してしまう恐れが有りますよ。
一度に発表する分を少なくしてみたらどうでしょうか?
トリップつけてみました。
>>546さん
うーん、それは考えてませんでした。確かに、私の注意が足りなかったようですね。
今後は、一回あたりのアップする文章を減らすことにします。
ご忠告ありがとうございました。
そして、スレの流れを乱して大変申し訳ありませんでした>>スレ住人並びに職人さん各位
漏れとしては議論なんぞより職人さんの小説が読みたい。
いかに、ファンタジーの世界の兵器で運用していくかという視点で書いていけたらなと思ってます
ノベルと言うかライトのベルのノリなんで済みません。。。
158氏に見習って(猿真似をして)トリップ付けてみました。
──同時刻──
山川達より数十キロ離れた所に、石壁と結界に
守られた砦が存在する。その砦付近に配備された
戦車郡。それが異世界における自衛隊中、最も戦場
より離れた場所にいる混成団だった。
最初の派遣隊が到着して既に三ヶ月は経つ。
何時になったら撤収できるのか、それは誰にも
分からなかった。
砦内の迎賓室では、この混成団の事実上最高指揮官
である大久保三佐がマルボロを吸いつつ、机上に散ら
ばった地形図、写真、指令書に目を通していた。
金属で縁取りされたドアより乾いたノック音が響く。
「誰か?」
「小野三尉です。三佐、写真を持って来ました」
「よし、入れ」
古びたドアが悲鳴を上げながら開く。
迷彩服に身を包んだ若手三尉が書類袋を手に、部屋
の中へと入ってきた。
「全く、とんでもない化物ですよ」
不満を漏らしつつ、書類袋に入った写真を机の上へと
広げていく。
「これが赤外線、次に白黒、カラー、ポラロイドと
ビデオからのキャプチャー画像…全てに映っています」
「ふむ…」
三佐が煙草を灰皿に擦り付け、カラー写真を一枚手に
持った。
写真に写っていたのは、陸自の誇る最新鋭戦車である90式
と薙ぎ倒された木々。そして普通化の隊員達に囲まれて
いる「悪魔」の死体だった。
90式の全長と同程度の身長を有し、背中に生えた羽は蝙蝠
のそれに良く似通っている。
頭部からは山羊の角が生え、脚部も動物と同じ逆関節。
空間その物に穴が開いたような黒い肌色で、実態その物
は判別できない。正に悪魔だった。
「96式をひっくり返し、パジェロのボンネットを叩き潰した
奴です。胸に風穴が開いても生きていたらしいですよ」
「…名前は?」
「は?」
「この悪魔の名前だよ、確かダークエルフのヴァ何とか…」
「ヴァンダールです」
「そう、ヴァンダールだ。それと娘がいるんだよな、確か
…ルナフレアだ。その事について、向こうさんは何か言って
いるか?」
「はい、明日にでも討伐隊を組織して捕獲に乗り出すそうです。
我々の助けは不要だとか」
「ふん、娘一人にご大層なこった」
胸ポケットからマルボロを一本抜いて口にくわえる。
それを見計らった三尉が素早く、自分のライターで三佐の
煙草に火を点けた。
「ん、ありがと」
「いえいえ」
三佐が肺一杯に煙を吸い込む。そして吐き出した。
「最初は人間みたいな背格好だったんだよな。それが
どうしてこんな姿に成るんだか…」
「死ぬ間際に何か喋ってましたね」
「ああ、まだ耳の奥に残ってるよ。確か娘を守れだの
何だの…仮にも、娘さんのいるパパを殺しちまったんだ
なあ」
「戦闘から死ぬ間際までを録画してありますよ。ハンディカム
で撮ったので映りは悪いですが…ご覧になります?」
「いや、いい。そんな物見なくとも頭の中に…ん?」
「?」
三佐が書類袋の奥に詰まっていた封筒を取り出した。
「何だこれは?」
「は?ああ、吉岡陸士長の殺害現場に落ちていたモノです。
ビデオ屋の会員証と手帳ですよ。恐らく加害者の落し物
でしょう」
「ふーん…」
ビデオ屋の会員証を手に持つ。
そして裏面の記名欄を見た時、大久保三佐は我が目を疑った。
「山川正輝…山川三曹か…」
「三佐のお知り合いですか?」
小野三尉の問い掛けに答えず、三佐は煙草を灰皿に捨てると
椅子から立ち上がった。
「小野三尉。つい二年前に起きたカンボジアでのPKO部隊
襲撃事件は知っているか?」
>>460 ◆J7z.h5RuXk 氏
冥土物はちょっと…
軍版の諸兄には触れがたいネタなんじゃないかなあ、と思いますです。
このスレも過疎化が進んできたな。
メイドがわりーんだよ
メイドが
横やり入れるヤツが少ないのは良い傾向だと思う
メイドは好きだが、メイド部隊が戦争やるってのは、なんだかなーと思う。
559 :
名無し三等兵:03/01/27 22:29 ID:xjTYIb3X
自衛隊のカケラも無いしね・・・。
>>534の続き〜
「ほなな〜またおいでや〜」
検問所で帽子をふる武山君(熊)に最後尾の高機動車の隊員たちが手をふっている。
「なかなかいいところでしたね。料理も温泉もよかったです。」
先頭の高機動車の中で奈菜瀬三曹が最上に話しかける。隊員たちも思い思いに料理の話をしている。
昨日、高機動車の傍で缶飯を食べようとしていた隊員たちは元陸軍の人からの差し入れの弁当や重箱を貰い
その料理に舌鼓をうっていた。
(ちなみに水島達が飯を食いに帰ったときには残念ながらもうほとんど残っていなかった。
食い損ねた水島以外の、宮本を始めとする隊員たちの嘆きの絶叫は数百メートル先でも観測されたらしい)
「・・任務で行ったんであって観光に行ったんじゃないんだが・・」
最上が小さな声で呟く。そのとき高機動車に無線が入った。
『モナ〜1聞こえるか?こちら小林 陸将補に繋いでくれ。』「了解」
無線機の傍にいた隊員が受話器を最上に差し出す。
「こちら最上。どうした?」
最上が受話器を受け取って答える。
「陸将補。大変です。エルフィールで我々を狙ったと思われる魔法によるテロが発生しました。
近衛兵団団長が死亡。傍にいた安部陸将が重傷。隊員にも大量に死傷者がでています。
幸いすぐに近衛兵団の魔術師と普通科の隊員によってテロリストは取り押さえられ、現在城に拘留され当局から尋問を受けています」
無線機から少し焦ったような小林の声が飛び込んでくる。
無線を聞いていた隊員たちも一瞬で馬鹿騒ぎを辞めて静まる。それどころか顔が青くなっている
「先日陸将がオーランに順次送った即時停戦要求、即時停戦勧告も無視されております。
先ほど本国からの司令で安部陸将がエルフィールを通じ即時停戦警告を出されましたがおそらくこれも・・」
「・・それで正確な被害は?」最上が真剣な顔で尋ねる。
「付近の警備に当たっていた三名が死亡。××2士が即死、及び○○二曹も15分後に死亡、
あと△△陸士長も死んだものと思われます。重軽傷者は42名に登ります。」小林が被害を読み上げていく。
「・・わかった。だが死んだものと思われるとは?」
「犯人の取り押さえに向かい魔法で攻撃され爆死し腕と割れたヘルメットしか残りませんでした。
>158氏
自衛隊本隊キタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
山川のことをよく思っている上官もいるようですし、合流するのか期待大です!
>>555-556 このスレの主力ともいえるてさりすと氏や859氏、158氏、10・13氏の作品が今ちょうど繋ぎの部分だからそう見えるだけなんじゃないかな?
状況が混乱しており彼が誰か確認が取れておりません。近くにいた同じ班の隊員たちも重傷で確認が取れません。
現在同じ部隊に所属していて回復術が使える魔術師のところや救護テントに送られた隊員たちに確認中」
そこで一区切りする。
「陸将補には安部陸将からすぐにエルフィールに戻ってこいとのことです。
現在本部からUHと護衛のAHがこちらに向かっております。
はぐれドラゴンの方は現在山に戻っているのがレーダーで確認されている為出来るだけ早いうちに戻ってきてください。」
「分かった。」
最上が運転手の肩を叩き急ぐように指示する。が所詮舗装されていない泥道。それ程スピードは出せなかった。
数時間後。第二駐屯地の手前のまだ完全に完成していない架設飛行場に止まっていたヘリ達の数十メートル前に
急ブレーキをかけて高機動車が次々と止まる。
「小林君!!何か進展は!?」
ヘリのエンジンがうるさい為大声でこちらに走ってきた小林に話しかける。
「5分前に△△陸士長の死亡が確認されました!!近衛兵団の死者は8名に登る模様!!」
「そうか!!もう出発できるのか!?」
「いつでもいけます!!魔術に備える為ボブ船長の部下も乗り込ませます!!」
クレアとソニアが自衛隊の真似し敬礼をする。ボブがいないのに気づいた最上が小林に尋ねる。
「ボブ殿は!?」
「シークプレストに部下を連れて警戒する用に指示するため先ほど部隊の小型トラックで向かいました!!」
「わかった!!後は任せたぞ!!」最上がそう言って敬礼する。
「はっ!!了解しました!!」小林と警備の隊員たちが一斉に敬礼する。
最上と奈菜瀬がヘリに乗り込む。それに続いて入ってきたソニアとクレアに向かって敬礼する。
「我々には魔術のことはよく分からん!!よろしくたのむ!!」
「はい!!全力をつくします!!」ソニアが返答する。
「よろしい!!出発してくれ!!」満足そうに頷きパイロット声と親指を立てて指示を出す。
ヘリがゆっくりと浮き上がりゆっくりとエルフィールに向かって機首をむけ
後部を少し持ち上げ出来る限りのスピードを出しながら進んでいった。
/////////////////////////////
とりあえずこんだけ。AHって200キロぐらい飛べたよね?間違ってたらすまそ
おわっ!? 割り込んでしまった上に感想の相手が158氏じゃなくて10・13氏のほうだった!
この命でつぐなひを…y=-( ゚д゚)・∵;; ターン
10・13氏の作品凄くイイ!!
特にこの辺の自然な描写がとても好きです。
>>胸ポケットからマルボロを一本抜いて口にくわえる。
それを見計らった三尉が素早く、自分のライターで三佐の
煙草に火を点けた。
「ん、ありがと」
「いえいえ」
うーむ。いいなあ。その風景が頭に浮かぶようだ・・・
>>530 「出発!」
高寺が右手を振り下ろすと、草むす高地の只中にあった車輌の縦列は静かに走り出した。
光帯の優しく青白い光を受け、風にざわめく草原は、あたかも夜光虫が敷き詰められた海原を
思わせた。
そして、踝の高さまで生育した草原をかきわけて進む軽装甲車、トラック、メルセデスやダッジなど
十数台の車輌もまた、光帯に彩られて陰影を明らかにしながらゆっくり、ゆっくりと海原を踏み渡る
-まるで、その車輌群がこの世に生まれ出でたときからそうあるべき存在であったかのように。
もしこの風景を客観的な視点で鳥瞰しうるものがいたならば、あたかも一幅の絵画のような、
と表現したであろう。
機械文明の存在しなかった大地にその申し子が列をなす。それは、かくも異常で、ありうべからざる
風景で、何よりも幻想的であった。
だが、その中にいる者たちは、そうした贅沢を味わうことを許されなかった。
彼らは、形而下的な、もっと切実な問題に向き合わなければならなかったからである。
「この調子だと、何台か途中で乗り捨てなければいけませんよ」
縦列の中央に位置をしめていたメルセデス、その助手席に腰を落ち着けていた
井江城は、うんざりしたような口調で誰にともなくぼやいた。
ドイツ最高峰の、すなわち世界最高峰のサスペンションをもってしても吸収しきれない振動に、
先ほどからどうにも落ち着かない気分にさせられていたのだ。
「ベンツの最高級でこれだと、他の立花組さんの車はもっとひどいことになってるんじゃないですかね」
「言われるまでもねえや」
運転席でハンドルを握っていた飯野が不機嫌な口調で吐き捨てた。
「だが、うちの親衛隊はそこらのヤクザと鍛え方が違う。これしきのガタガタでネを上げる奴ぁいねえよ」
>>565 「ああ、問題はそういうことじゃないんです」
話が通じなかったかな。内心でだけそう思いながら井江城は返した。
「んだあ?」
「もともと、立花組さんの車は乗用車だ。こんな不整地を長時間走った日には、
人は耐えられても車が持たないかもしれない」
「・・・・・・・」
「それに、燃費の問題もある。このままだと、車が持ってもガスがなくなるおそれが」
「ガスなら、お前さんたちの持ってきたトラックにあるじゃないか」
井江城の長広舌を遮り、飯野は顎で後ろを指した。
見れば、数台後にトラックに牽引されたタンクローリーががったんごっとん揺れている。
なんとはなし、玩具を思わせるユーモラスな動きだ。
「あれを使い切ったら御仕舞いですから」
その、余りにも無責任な物言いに、思わず飯野は激昂した。
「だったらどうしろってんだ!おお!」
「やめねえか、お前達」
不毛な言い合いを見かねて、思わず後部座席にいた征司郎が2人を制した。
穏やかながら、その有無を言わせぬ威圧感に、飯野はあっさりと矛先を納める。
「すいやせん。親分」
「申し訳ありません。立花さん」
てめえ、うちの親分にそんななれなれしい口を利きやがって!
飯野は、そういいたげに、あっという間に顔を朱に染めた。
「まあ落ち着け、飯野」
征司郎は、愛すべき子分に頷きかけた。
「アディ君によれば、あと少しで街道に出るという。アスファルトで舗装されてはいないだろうが、
少なくとも草原をずっと走ってるよりはだいぶ楽になるだろう」
158氏の作品は詩的な感じがする。
568 :
838:03/01/28 04:47 ID:???
>474の続きの外伝の続きでする〜
刻々と迫る大部隊に気づかず、斎藤たちは・・・
「ふぅーしかし疲れましたなぁ」
ソファーにどっかりと腰を下ろして斎藤。
佐藤はタバコを吸いながら窓の外を見ていた。
・・・かなりくつろいでいた。
「一斑が正体不明の部隊と接触!」
執事長と共に行動していたエルフ兵が切迫した様子で報告する。
「なに!?」
王都の、それも客将の館で起きてはならない事態に思わず絶句する執事長。
だが、次の瞬間には矢継ぎ早に指示を下す。
「神聖騎士団に出動要請!一般兵は?」
「門の警備に15名ほど、残りは巡回中です」
「集められるだけ集めろ!直ぐにだ!門に全員を配置、敵を逃がすな!」
「はっ」
569 :
838:03/01/28 04:47 ID:???
「よーし、俺のかわいい貴様ら!よーく聞け!」
全力疾走しながらも大声を途切れさせない執事長。
「閣下の部屋の掃除は後回しだ!メイドの意地を見せろ!武器庫へ急げ!!」
「「「はいっ」」」
第101要人警護団長であり、斎藤たちの執事長もしているハートマンは、いつもの執事長の服装の下からいつのまにか短剣を二本取り出した。
そして、ゴブリンどころかデーモンでさえもが裸足で逃げ出しかねない、凶悪極まりない邪悪な笑みを浮かべながら一路武器庫へと向きを変えた。
570 :
838:03/01/28 04:52 ID:???
同時刻 斎藤たちの部屋
「革命!?」
佐藤にそう告げられた斎藤は、先ほどの叫び声を上げると力なく椅子によりかかってしまった。
佐藤が秘密裏に進めていた作戦の成功は、彼の考えていた事を全て水泡に帰すだけではなく、現在の地位を失う事をも意味しているからだ。
「そういうことです、閣下」
満足そうな笑みを浮かべながら佐藤。
「どうして・・・どうして気づかなかったんだ・・・」
「経験の違い、でしょうかね」
「糞・・・現実を・・・受け入れるしかないか・・・」
先ほどの態度から一転し、諦めたような口調でカードをテーブルへ投げ出す斎藤。
「あれ、閣下諦めるんですか?」
「当たり前だ、残りは2とAしかないんだぞ、どうやって勝てっていうんだ」
ポケットからタバコを取り出しながら斎藤。
「これで12連勝ですな〜♪」
嬉しそうに佐藤。
「ふぅ、しかし、この『大富豪』とかいうカードゲームは緊張感があるな」
「そうですねー確かにこの緊張感はそうそう味わえるものではありませんな」
二人の会話を聞きながら護衛の陸士長は思っていた。
(嘘だ嘘だ嘘だ!大富豪はあんな嫌な重苦しさがあるゲームじゃない!!)
571 :
名無し三等兵:03/01/28 05:17 ID:KuZ3xvGO
早起きですな。大富豪にワラタ
>460氏
自衛官は指揮、マジックアイテムで武装・・・・・
も、もしかして、工画堂スタジオのRASETUとか好きな人ですか?!
いや、自衛官が大富豪やってる姿を想像しただけでもオモシロイ(クロ高の山口ノボル風)
>>838さんw
ハートマンさんですかw
もしかして部下に雪ダルマやデブというあだ名を持った部下もいらっしゃいますか?
部下にドーナツを無理やり食わしそうだ。w
もしそうなら部下は武器にシャクリーンとか言う名前付けてそうです。
>>838氏の大富豪シーンもとてもおもしろいです。
確かに重苦しい空気ですなあ。想像するとどうしても佐藤の顔がヤクザ顔に・・・
>>566 「あっ、もうすぐ街道に出るよ」
それまで、一言も口を利かずにメルセデスの内装をじろじろ見回したりあれこれいじって
いたアディが、唐突に声をあげた。
短いとはいえない時間、それこそ無限に続くかと思われたぼやきと罵声とそれらに対する
叱咤にいいかげんうんざりしていた3人は、アディの指差す方向を一斉に注視した。
どこまでも続くかと思われた青白くほの光る草原、その只中に一本の木がひょろりと伸びていた。
位置からする限り、その木の存在にはもっと早く気づいてしかるべきではあったが、存在そのものが
余りにも唐突であった-少なくとも、この異邦人たちにとってはそうであったため、指摘されるまで
却って誰も気づかなかったのだ。
しばらく沈黙を続けていた異世界の男達は、無線で短い言葉のやり取りをかわし、隊列の方向を
幾分変えることにした。
隊列が進むに連れ、その木の輪郭が夜目にもはっきりと見えてくる。
「あれが目印なんだ。とってもよく目立つから」
その木の全貌があらわになったとき、3人には、アディの言葉が耳に入っていなかった。
「な・・・・・なんだありゃ?」
思わず、飯野と井江城が間の抜けた声で合唱した。
征司郎は、さすがにそれに加わらないだけの自制を己に課してはいたものの、心情は
まったく彼らに同調していた。
>>575 その木は、なかなかの巨木ではあったものの、幹や枝ぶりを見る限り、彼らの世界では枯木に
分類されるべき存在-いかなる意味においても生命を感じさせないはずの存在であった。
だが、生命を失って久しいはずの枝からは無数の果実がまったく無秩序に垂れ下がっている。
しかもその実は、バスケットボールほどもあろうかという直径の、夜目にも鮮やかな毒々しい緑色
-見るものの心をすさませる緑色に染まっていた。
花も葉もなく、ただ果実だけがいらだたしい緑に彩られた葡萄のように"吊られている"樹木の
ありさまは、まるで極限までリアリズムに徹した精神病患者の夢だった。
「あれは-ええと、あんたたちの世界の言葉でいえばサラシの木だよ」
先ほどまでよりはるかに重苦しい沈黙に満ちた車内に、それだけがやけに明るいアディの声が
響いた。
「この"草海"ではあれがところどころに立っている。あれを見て、自分のいるところを判断するんだ」
「・・・・・冥土の旅の一里塚ってわけかい・・・・・・」
搾り出すような声音で、飯野が応じる。
井江城はそれをまぜっかえすこともせず、征司郎はそれをたしなめるつもりもなかった。
誰もが、反射的に同じ事を考えたからである。
「でも、おかしいなあ」
そんな3人の心根に頓着することもなく、アディが心底不思議そうに言った。
「何がだい?」
どうにか平静に聞こえますように、と内心で呟きながら井江城が応じる。
「うーんとね、おいら、あんた達のところに来るときもここをとおったんだけど・・・・・・」
「それで?」
「サラシの実のね、数がなんだか多いような気がするんだ。来たときよりも・・・・・・なんでだろ?」
>>562の続き〜
「おい。来たぞ!!恐らくあれが作戦目標の鉄の箱だ!!はずすなよ?」
先ほどから付近の上空を警戒していた冒険者のような格好をした男が仲間に注意を促す。
「ああ分かっている。一匹オーラル金貨100枚の賞金首が2匹だ。見逃す訳が無いだろう?」
そう言って魔術師風の格好をした男が先ほどから地面に描いていた魔方陣に力を込める。
常人には何がおこっているのか分からないが魔力がかすかにでもあれば
付近に急速に実体化しつつある光の弾が見えているだろう。
それはやがて魔力の全く無い相棒の男にも見えるぐらいに実体化する。
そしてまだかなりの距離があるヘリに向かい魔術師がほえるように叫んだ。
「かなり高い所を飛んでるが大丈夫か?」
男が魔術師に心配げに話しかける。
「誰に物を言っている!!俺様はドラゴンハンターのフックだ!!さあいつでもこい!!」
前半は男に、そして後半は飛んでくるヘリに向かって魔術師はさけんだ。
ヘリの座席で目を閉じて精神統一していたクレアが魔力の気配に気づき最上に伝える。
「あの最上閣下。このヘリの進行方向で魔力をためている人間がいます。」
目を閉じたままクレアが続ける。
「魔術師は一人・・・です。魔法の種類は・・・!!シューティングスターです!!」
少し取り乱したクレアに最上がかなり緊張した声で訊ねる。
「いったいどんな魔法なんだ?」
それに対しソニアが説明する。
「もともとはドラゴンを打ち落とす為に開発された魔法で、光弾で空に浮かんでいるものを撃墜するものです。
自衛隊の持っている『ミサイル』みたいに誘導性は持っていませんが前のエルフィール市街の戦闘の時に使われていた
『キカンジュウ』みたいに次々に光弾を発射する魔法のことです。」
「ということは射線からでれば当たらないんですね!!」
奈菜瀬3曹のあたりまえの発言に真剣に二人が頷いた。
最上が席を立ってパイロットに今の話を伝える。パイロットが了解したとばかりに親指を立てた。
『《夏風》前方に敵が潜伏しているらしい。排除してくれ!!』
『ラジャー。《夏風》はこれより《春》の前に出る。』
斜め後方にいたAH-1s《夏風》が数百メートル前に出て付近を警戒する。
「落ちろ!!」「きます!!」
ヘリを狙う魔術師とヘリに乗っていたクレアが同時に叫ぶ。
『うおっ!!』『うわっ!!』《夏風》と《春》のパイロットが悲鳴を上げながら左右に散開する。
「てめえ!!いい根性してるじゃねえか!!」
《夏風》が回避しながらM197 20mmガトリング砲の照準を火点にあわせる
『発砲許可を!!』
照準を合わせたまま最上に発砲許可をとる。もちろん最初から万が一の際には発砲することは認められているが
日頃の訓練の賜物で咄嗟に発砲許可を求めていた。即座に最上が許可を出す。
『よし!!許可はでた!!撃ちまくれ!!』
《春》のパイロットが許可がでるなり叫ぶ。
それを聞いた《夏風》のガンナーが安全レバーをはずし引き金を握り締める。
『ラジャー。・・発砲ーーーーーーーーー!!』
/////////////////////////////////////
本日は以上です。
実際の戦闘ヘリのパイロットが射撃するときはなんて叫ぶんだろう・・
前にTVで自衛隊のヘリシュミレーターでこんな風に叫んでたような記憶が・・・
>>576 アディの言葉にいち早く反応したのは、征司郎だった。
「それは本当かね?」
彼らの基準に照らせば畸形と言うほかない枯木を目の当たりにし、なおかつアディから何かしら
不吉の予兆をうかがわせる言葉を耳にしたため、こころなしか、声がわずかに硬くなっている。
「うーん、なんとなく、なんだけど・・・・・でも、大丈夫だと思う」
「なぜ、そう思うのかね?」
アディに対する言葉がきつくならないよう、征司郎は慎重に言葉を重ねた。
下手に焦りを見せて、アディを怯えさせても始まらない。
「おいら、"敵"を感じることが出来るんだ」
感じる・・・・・?
3人は同時に疑問を抱き、怪訝そうな表情になった。それを知ってか知らずか、アディはあくまでも
快活に話しつづける。
「おいら達に悪さするやつらは、その狙いをこっちにぶつけて来るんだ。それを、おいらは感じ取る
ことが出来る。もしあのサラシの木がおいら達を狙ってるなら、この距離でそれがわからないわけ
がないんだ」
だから、この小人は化物だらけの世界を平然と歩いてこれるのか・・・・。
アディの説明は、にわかには信じがたいものであったにもかかわらず、3人は納得してしまった。
昼間に経験した化物どもとの壮絶な戦闘、そして小人の余りにもみすぼらしい外見が、
その特殊能力イコールこの世界における小人の生存理由であると結びつけたのだ。
>>579 しかし、念のためだ。
アディの言葉にいくらか安堵しつつも、征司郎は傍らに置いた携帯無線機を取り上げた。
「高寺、こちら征司郎」
先頭を走る軽装甲車に座乗する高寺からは、すぐさま返事が届いた。
『こちら高寺、どうぞ』
「隊員達に、警戒をさらに厳重にするよう伝えてくれないか」
『了解。すでに命令は出してます。銃をいつでも撃てるようにしておけ、と』
理由は一言も言わなかったにもかかわらず、高寺は征司郎の言いたかったことをすぐに察した。
「そうか、余計な差し出口をしたな。すまない」
『いいえ。・・・・それと、まもなく先頭は街道に差し掛かります。左に曲がりますので』
やはり高寺も、サラシの木がもたらす不吉な歪みを感じ取っていたに違いない。
高寺との交信を終えた征司郎は、そこで初めて安堵した。
なんと言うことはなしに、ウィンドウの外に目をやる。
その時、征司郎ははっきりと目の当たりにした。
サラシの実が一つ、風もないのにゆっくりと揺れるのを。
まず謝罪をば。
>>547であまり長々とレスを書かないといっておきながら、いきなり倍にしてしまいまして
大変申し訳ありません。
(今なら、あまり議論もないからいいかな?と思ったんです・・・・・)
もう予想はついておられることと思いますが、ようやっとのことで私も前フリを終わらせる
ことができます。そのための4レス/日ということで、何卒私の有言不実行をお許しください・・・・。
あと、
>>580の最後の一行、「風もないのに」が今までのレスと矛盾してるんじゃないかと
思われる方もいらっしゃると思います。
これは、「バスケットボール大の果実が揺れるほどの風は吹いていない」という趣旨である
とご理解いただければ大変ありがたく思います。
(ってーか、私の説明不足なだけですが)
てさりすとさん乙ー。いよいよ戦闘開始ですね。
魔術師が放った光弾って前スレ822(74戦車や歩兵が上陸し攻撃を開始の所)に出てきたあの光弾
と同じものでしょうか?
そろそろ川口3尉復活しそう(?)なんでF-15Eについて説明してるHP貼っときます。今頃載せてスマソ。
ttp://strike-eagle.s10.xrea.com/
てさりすと氏の話にも出てくる「魔法の光弾」と言うのはどんな攻撃なんですかね?
漏れのファンタジー知識の殆どはDiabloかWarcraftみたひな洋物ファンタジー
から来てるんで、火炎球とかサンダーボルトみたいな攻撃しか思い浮かばないんでふ。
どなたかご教授を。
そんなんでいいんじゃないかな?
まっすぐ飛んでって、着弾と同時に爆発っていう、ロケット弾みたいなもんだと
漏れはおもっとりますが。
>>582 親切にありがとう。ぼくもおんなじとこでF-15e調べてたよw
>>583 自分のイメージではあれです。ドラゴンボールの
ナメック星でベジータが連続して手から出してた奴です。気合球みたいな。
あんなのを次々と目標に放つって感じです。
波動拳とか かめはめは ヤムチャの気合球とかあんな感じです。
>>580 あれは・・・・・・!
征司郎は、己が目の当たりにしたものを確かめようと、反射的に身を乗り出してウィンドウに
顔を近づけた。
だが、征司郎がそこに注意を向けたとき、メルセデスはサラシの木の傍らを通り過ぎ、
そのまますぐ脇に伸びていた街道に、その巨体を乗り入れた。
がったん。
路肩に乗り上げた衝撃で、メルセデスがゆっくりと揺れる。
征司郎は首を捻じ曲げて、いまやリアウィンドウの向こう側の風景と化したサラシの木と、
そこから垂れ下がる無数の果実を食い入るように見つめていた。
「どうしたんですか、立花さん?」
助手席のヘッドレストから、顔だけをのぞかせて井江城が声をかける。
それから数秒、征司郎はまるでその声が聞こえなかったかのように、小さくなっていく
サラシの木を睨みつけていた。
「立花さん?」
声音に訝しげな響きを含ませながら井江城が再度問い掛け、ようやく征司郎は我に返った。
首を振りながら、ゆっくりと征司郎は視線を前に戻す。
心配そうにこちらを見つめる井江城と、その井江城をルームミラー越しに鋭く睨みつける
飯野の姿が目に入る。
「ああ、何でもない。目の錯覚だろう」
征司郎は、小さく息を吐いて井江城に応じた。しばし目を閉じ、先ほどまでの情景を頭に
思い浮かべる。
あれから、どれだけ注視しても、再びサラシの実が動くところを見ることは出来なかった。
気のせいか、風のしわざだろう・・・・神経過敏になっているのだな。
瞑目したまま、征司郎がそう結論付けようとした時だった。
傍らの無線機が耳障りなノイズを立てる。
『こちら高寺。全車停止せよ。前方に人影』
割り込んだらごめんね。
>>578の続き
「おらおらおらーーーー!!」
最初の一撃を間一髪で回避した手前の細い方に向かって照準を合わし続ける。しかし《夏風》は蝶のように付近を動きまくって回避していた。
「もっと手前をねらえ!!」
手を強く握り締め男がフックにアドバイスする。
「分かっている!!あいつの動きが速すぎるんだ!!」
フックが予想進路に弾幕を貼る。しかし前もって気づいていたかのごとくすぐに向きを変えた。
「くそ!!何なんだよ!!」
そのとき今まで避けてばかりいた鉄の箱が猛烈に撃ちかえしてくる。
弾着が数十メートル前から伸びてきてフックの数メートル横の木が一瞬にしてズタズタにされる。
「なんだ!?魔力は感じなかったのに!!」
とっさにフックが正面に魔力による障壁、イージスの楯を発動する。
円形で半透明の直径2m位の楯がすぐに現れる。だがこれでは弓を防げても強力な魔法は防げない。
そう思ったフックはシューティングスターにまわしていた魔力のほとんどを結界にまわした。
半透明の楯が透き通ったうすい桃色に変化する。そこに照準を直した20mm弾の弾着が再び伸びてくる。
「うおおおおおおおおおお!!」
両手を楯の後ろに突き出す。結界部分に弾着が始まった。
最初の数発は完全に防いだ。だがそれで終わりではない、降り注ぐ砲弾が透明なイージスの楯を確実に削り取っていた。
あたかもガラスに石を投げつけるかのごとく正面に亀裂が走っていく。
「やられる!!」フックと男がそう思った時、不思議なことに攻撃がとまった。
「やったか!?」ガンナーが土煙で見えなくなった火点をみつめ誰にとも無く訊ねる。
先ほどまで飛んできていた光弾が収まった事で目標を撃破したと認識したからだ。
「油断するな。この世界は魔法があるんだからな。」
すでにUHは高度をギリギリまで上げてエルフィールに向かっている。
もし他にも待ち構えていたとしても魔力を認識できるクレアとか言う可愛い子が乗っているのだから、
安全に危険なポイントを回避できるはずだ。そう彼は考えていた。
土煙が止んでゆっくりとひび割れて真っ白になったガラスのようなものが見えてきていた。
急速に修復しつつあるガラスのような物の後ろには弾着が見えない。
「まじかよ・・あんなに打ち込んだのに・・」
そのときフックが残しておいた数個の光弾が防弾ガラスに直撃しひび割れを起こす。
「くそったれ!!TOWだ!TOWをつかえ!!」
パイロットが再び回避運動に入る。ガンナーも計器を操作してTOWの照準をあわせようとする。
「とっととくたばれ!!」そう叫ぶと同時に彼は引き金を引いた。
4発の対戦車ミサイルが見た目にはゆっくりと目標に向かって飛んでいった。
「うわ!!また来たぞ!!」
フックの後ろに隠れながら男が叫ぶ。
フックは返答もせずに《イージスの楯》の修理に全魔力を注ぎ込んでいた。
さきほど残しておいた光弾もたいしたダメージにはなっていない。
かくなる上は次の土煙に紛れ逃げ出すしかない。
ひび割れが端から順番に恐ろしいまでのスピードで治っていく。だがTOWの方が早く間に合わない
「ちくしょう!!」
それがフックの最後の言葉だった。
最初の一発が治りつつあった楯をズタズタにし2発目が貫通フックを直撃した。
その空いた隙間に残りの二発が滑り込み爆発した。
フックが死んだ事でイージスの楯に集まっていた魔力も続けて爆発を起こした。土煙が止んだあとガンナーが確認すると
彼が立っていたところにはまるで千ポンド爆弾が直撃したような大穴が空いており後には何も残っていなかった。
てさりすと氏と158氏。がんばってまふね〜
流れに乗って漏れも続
>>554 「は、基地に移動中の自衛隊PKO部隊が地元ゲリラに襲撃された
事件ですね。それと山川なる人物に何か関係が?」
小野三尉の問い掛けに答えず、三佐は煙草を灰皿に捨てると
椅子から立ち上がった。
「山川はな、その時のPKO部隊に参加していたんだ」
「ええ!?」
小野三尉が驚きを露にした。
「それだけじゃ無い。その際にゲリラの捕虜となったPKO隊員の中に
山川がいた。そして奴一人がゲリラ村から逃げ出してきたんだ」
「ほ、他の隊員はどうなったんです?」
「山川と一緒に脱走する途中で全員、撃ち殺されたらしい。マスコ
ミの報道ではトラックが襲撃された際に死亡したと伝えられていたがな」
三佐は窓辺に立ち寄ると、夜空のに浮かんだ月を見上げて
一度溜息をついた。
「俺のデスクにPKO部隊襲撃の通達があったのは事件発生から五時間も
経った後だった。直ぐに基地へと行ったが、事態は何も進展していなか
ったよ。役人共は電話相手にへコへコしてるばかりで何もしちゃいない
し、大使館の職員共は額に脂汗を浮かせて扇子を扇いでいるだけ。
結局議論も何も交されないまま、事件発生から三日後に全身傷だらけ
の山川が基地近くの農村に辿り着いたと報告があった」
大久保三佐は手を後ろ手に組むと、しみじみとした口調で
言葉を進めた。
「基地に連れて来られたばかりのアイツを見たんだが、随分と疲れた
顔をしていたよ。装備もゲリラのAK47とマチェットを携えてい
ただけで水筒も何も持っていなかった。あの暑苦しいジャングルの
中でどう水を調達したのか俺が聞いてみたんだ」
「で、どうやって水を?」
「飲める水は飲んだが、それすら確保できなかった時は動物の血を
飲んで渇きをやり過ごしたんだと。成る程、確かに奴の口元には
血がこびり付いていたよ。雨期だったからジャングルの水は
マラリアに熱病だらけで迂闊に飲めなかったんだろうなあ」
「ううっ…血を飲んだって…」
三尉の顔が青ざめた。
「その他にも、ゲリラ村から脱出する際に地図を盗んで来たんだそうだ。
周辺地域一帯のゲリラの拠点と麻薬工場の位置を示した地図だったらしく、
それを聞いた米軍だか傭兵部隊だかの対ゲリラ部隊が山川をオブザーバー
として迎え入れたいと言ってきた。当然の如く日本政府は首を横に振った
が山川は違った。自ら進んで志願していたよ。"頼む、もう一度行かせて
くれ”ってな」
「それで、山川はゲリラ戦に?」
「いいや、志願云々の前に山川は日本に強制送還された。それから
東京か何処かの精神病院でカウンセリングを受けた後にカンボジア
での出来事を硬く口止めされて原隊に復帰したらしい。それ以降
の事は俺も…」
三佐の話が終わるのが速いか、ドアよりノック音が発せられた。
「何だ、誰か?」
「藤巻陸士長です」
やや高い男の声。
「入れ」
「失礼します」
迷彩服にキャップ。小太りの陸士長が間延びした声を響かせた。
こころなしか、陸士長の顔には焦りの兆候が見られる。
「どうした?」
「はい、敵地に潜入している偵察隊より連絡です」
「ああ、またか」
三佐が悪態をつく。
「あのアホタレ共、一時間おきに通信を入れてくるな。最初は
トカゲが空を飛んでいるとかで凄い凄い騒ぎ立てて、五分後には耳の
長い女の子がいるだの何だの…無線機を電話か何かと勘違いしてるん
じゃあないのか」
「まだ敵に見つかっていないんですし、良いじゃないですか」
不服そうに煙草を噴かす三佐をなだめる小野三尉。
だが大久保三佐は更に不満一杯に煙草の煙を吐き出した。
「それで済めば良いんだけどな。それで、陸士長。あの馬鹿共の
用件はなんだ?」
「は、此処より二十キロ西方の敵城砦にて爆発です」
「何?」
三佐の表情が途端に厳しくなった。
「爆発は城砦の内部より発生し、数秒後に城砦は崩壊したとの事。
なお、城砦の爆発より数分前に西方の森を走りぬける…二人乗り
バイクを確認。その様を写真に収めたらしいです。なんですかね?」
「バイク?…何だろうな、他には?」
「はい、場外における敵騎兵の動きが活発化したため、本隊はこれより
撤退行動に移る、です。三十分後に到着予定」
「ふむ…」
あらかた報告の旨を理解した三佐は、腕組みを解かずに木椅子へと
重い腰を落とした。
眉間にしわを寄せて煙草の煙を蒸かし続ける。
「爆発事件にバイクの二人乗りか…そのバイクには誰が乗っていたんだ?」
「ええっと、自衛官らしき男と銀髪の女を確認したと言っていましたが、
詳しい事は不明です」
「…どうしますか三佐殿」
小野三尉が三佐の顔を見た。
「直ぐにでも軍団長以下を起こすべきでしょうか」
三尉の手にトランシーバーが握られた。
この砦内にて要人の警護に当たっている隊員達と連絡を取る為の物だった。
非常時にはこのトランシーバーを通じて砦内の要人達を呼ぶことができる
のだ。
「…よし」
大久保三佐が顔を上げた。
すぐさま煙草を灰皿へと投げ入れると、三佐は自分の目前に立ち尽くしている
部下二人に目を配らせた。
「直ぐにジャロ軍団長とその部下達を叩き起こせ。軍議室に来いと伝えろ。
それから陸士長」
「は、なんでしょうか」
「偵察隊にはあと十分で帰還しろと伝えとけ。会議に遅れさすな」
アワワワワワ・・・滅茶苦茶吹雪いてる…ガタガタブルブル((((゚Д゚;))))
こんなんで朝六時のバスに乗らなきゃいかんとは…ほんとに死ぬる。
人が少ないな。受験に卒論で皆忙しいのかな?
洋の東西を問わずヲタしてる自分は
魔法的な誘導能力を備えたレールガンもどきとか思ってしまいますた(´・ω・`)ゴメンナサイ
596 :
838:03/01/30 21:34 ID:???
意外とROMってそうですけどねw>某研
>158氏
氏の文章は簡潔明瞭で毎回関心しますな。
漢たちの熱い心がしみじみと…。
>てさりすと氏
魔導士とヘリ部隊が交戦!
やはりコブラの攻撃力には敵わなかったか…。
実際20oバルカン砲を人間相手に撃ったら肉片すら判別が難しいほど粉砕されるそうですね。
コブラとサシで勝負できるのはドラゴンくらいなものだろうか…?
>10・13氏
や、山川にそんな壮絶な過去が!?
しかもルナフレアたんの父様が90式の120o滑空砲の餌食に…(゚Д゚;)
急展開に目が離せません。
598 :
838:03/01/30 21:47 ID:???
>てさりすとさん
いらっしゃいますw
ああ、熱が39℃なのにこれから夜勤だ・・・
帰ったら(帰れたら?)うp予定です
>>586 ぎぎいぃぃっ・・・・・・・。
軽装甲車が徐々に速度を落とし、こころもち乗員の体が前のめりになる。
車体からわずかに首だけを出して後ろを振り返った高寺は、後続の車輌が己の命令
どおりに制動をかけたことを確認した。
完全に停止したところで高寺は正面に向き直り、運転席の一等陸士に命じる。
「ライトつけろ」
これまで、周囲を確認するには必要最低限の光量が得られていたことと、もっとも
基本的な戦術原則-"敵"に対して与える情報は少なければ少ないほどいいという
セオリーに従って前照灯のスイッチをオフにさせていたが、前方数十メートルに蹲る
人のような影は、裸眼ではいささか確認しづらかった。
命令に従い、一等陸士は軽装甲車のライトを点灯させる。
軽装甲車のフロントから伸びる2本の太い光線が末広がりに、ちょうど人影のあたりで
境界線を滲ませながら交錯し、その姿が露になった。
幅員5メートルほどの街道、その中央に跪いて蹲るその人影は、ゆったりした衣服を身にまとい、
頭からすっぽりとフードを被っていた。
両腕を胸の前で組み、左肩と額を地面につけて何かに耐えるようなそぶりを見せていたその
人影は、すぐ自分に向けられた太くて広い光に気づき、ほんのすこしだけ顔を持ち上げる。
途端に、その光源が思ったよりよほど強烈だったのか、慌てて両手を顔の前にかざして光を
遮ろうとした。
そのはずみで、フードがはらりと頭から滑り落ちる。
フードの下から現れたものは、たっぷりとした綺麗な金髪だった。
注意してみれば、その容姿も男-この世界で、彼らの性別に関する基準がそっくり当てはまれば
の話だが-にしてはあまりに華奢であった。
「女・・・・・・?」
一等陸士が、語尾を上げ気味にして独語した。
>>599 その言葉に、軽装甲車のキャビンに陣取っていた数名の自衛官が顔をのぞかせる。
彼らも、先ほどの一等陸士と同様の言葉を思わず口にしていた。
「女だ」
「おい、ありゃ女じゃないか」
「うわ、女がいるよ」
「ほんとだ。何で女が、こんな夜にたった一人で・・・・?」
助手席にどっかりと腰を落ち着けた高寺は、そうした部下の発言を聞き流し、ライトアップ
された"女"を険しい視線で凝視していた。
少しして、彼が"女"を睨みつけながら口を開こうとしたとき、唐突ともいえるタイミングで車載
無線機がノイズをたてる。
『高寺、こちら征司郎だ。人影とはなんだ?』
"女"から視線を外さず、高寺は無線のマイクを手にした。
「こちら高寺。人影はどうも女性のようです。街道のど真ん中にうずくまってます」
さらに、今しがた気づいた事実をそのまま口にする。
「怪我をしているかもしれません。動きが緩慢です。それに、血のようなものが周囲に広がってます」
『わかった。処置は任せる』
無線機の向こうの征司郎は、短く答えた。
『こちらは、アディ君の様子に気をつける。彼は"敵"の存在をキャッチすることができるようだ』
「願います。これから自分は、"女"の状態を確認に行きます」
『気をつけろよ、高寺』
「ありがとうございます」
自衛隊で教育された無線交信の符牒や手順を全く無視したやり取りを終えた高寺は、マイクを
所定の位置に戻した。
キャビンにいた自衛官が、高寺を伺うように申し出る。
「自分が様子をみてきます」
高寺は、その自衛官を振り返ろうともせずかぶりを振った。
「いや、俺がいく。何があるかわからん」
>>600 軽装甲車の車体をわずかに揺らしながら、高寺は地面に降り立った。
途端に、夜の異世界が醸し出す雰囲気が彼にまとわりつく。
静謐、というよりは、何かしら作り物のような落ち着かない静けさを感じつつも、
高寺は腰のホルスターに手をやり、カバーを外しながらゆっくりと歩き出した。
つい先ほどまでは喧騒というほかなかった隊列の車輌が生み出すエグゾーストが、
たった数メートル離れただけで心細くなるまでに小さく聞こえるのは、気のせいだろうか。
全身を緊張に浸しながら、高寺は慎重に"女"の方へと歩を進める。
"女"は、近づいてくる高寺の足音に、おどおどと顔を上げる。
高寺の巨体がちょうど遮蔽として役立ったのか、"女"は両手を顔から外した。
う、美しい・・・・・・。
あれほど警戒していたにもかかわらず、その顔を一目見た高寺は、思わず心からそう唸って
しまった。
服装こそあの妙ちきりんな小人と同じように粗末な布地で織られているものの、その肢体や
顔つきは、明らかに彼らの世界でも十二分に美女としての基準に達するものであった。
ほんのわずか、自身にも知覚できないほどの小さなレベルで警戒を緩めてしまった高寺は、
こころもち急ぎ足に"女"に近づき、その傍らに跪く。
そして、自分でもびっくりするほどの穏やかな声音で恐怖と警戒を満面に貼り付けた"女"に
話し掛けた。
「大丈夫ですか、お嬢さん?」
>>601 『うっわー、めちゃくちゃ美人じゃないか、あの女・・・・・』
『おいおい、三曹駆け出してったぜ』
『ちきしょう、うまいことやりやがったよなあ』
『ってーか、"鬼寺"のあんなところ、初めて見たぜ・・・・』
スイッチが入りっぱなしになっている無線機からは、軽装甲車に残った自衛官達の羨望とも
嫉妬とも、感嘆ともつかない会話が筒抜けに聞こえてきた。
まったく、高寺も人の子だったか。
征司郎はその会話から想像される車内と車外の情景を想像し、我知らず苦笑を浮かべた。
だが、高寺から危機の知らせが入ってこないのはいいことだ。
となれば、あれは本当に害のない存在かもしれない。
女、それも飛び切りの美女という話だが、明るいとはいえこんな夜中に、どうしてたった一人で
いたのだろうか?
怪我をしたとなると、よんどころない事情で移動中に事故にあったのだろう。
そこにたまたま我々が通りかかったというところか。
いや、化物に襲われたということも考えられる。
となれば・・・・・・。
「アディ君」
苦笑を貼り付けたまま、征司郎は右を向いた。
何か感じないか?
あくまでも念のために、征司郎はそう尋ねようとした。
>>602 アディは、リアシートの上でガタガタ震えながら丸く蹲っていた。
その横顔は脂汗がびっしりと張り付き、真っ青に色を失ってしまっている。
額を膝にぴったり押し付けたまま、何か口を開こうと必死に努力しているようだが、思ったように
言葉が出てこないのか、ガチガチ歯を鳴らしていた。
「あ・・・・・・あ・・・・あああ・・・・・あ・・・・・」
「どうしたね?」
征司郎は、思わずアディにかがみこんだ。
「あ・・・・・ああああいつ・・・あいつ・・・・冥王の手下・・・・ああ・・・・」
「おい、アディ君。どうした!」
助手席から、井江城が緊張した声で問い掛ける。
アディのあまりの変わりように驚いたのか、飯野も目を丸くして後ろを振り返った。
「あ・・・・・ててて敵・・・・今今今まで心を眠らせてだからだからだからおいらにもわからなくて」
そこまで聞いたとき、征司郎の表情から苦笑が拭い去られたかのように消え去った。
反射的に車外へと飛び出した征司郎は、聞こえるかどうかなど一切顧慮することなく、前方に
向かって大声で叫ぶ。
「 高 寺 ァ ! 離 れ ろ ! そ い つ は 敵 だ ! 」
その絶叫に答えるかのように、前方から空気を切り裂く音、野太い絶叫、そして銃声が
立て続けに鳴り響いた。
ああ・・・・・短くしようとあれほど気をつけたのに。
なんだかめちゃくちゃ長くなってしまいました。
やっと戦闘に入れるかと思って、調子に乗りすぎました。
度重なる有言不実行、本当にごめんなさい。
心からみなさんに謝罪いたします。
またやっちゃったよ・・・・。はあ。鬱だ氏のう。
605 :
名無し三等兵:03/01/31 01:10 ID:eB77oulN
市ね
いや〜、構文力ありますなぁ!話の続きが気になるなんて久しぶりです!
正直いうと、ここで連載中の作品で一番気に入ってるんですよ。
熱を押しての執筆、お疲れさまでした。できれば続きも早めに・・・w
607 :
606:03/01/31 02:02 ID:???
と思ったら、熱があるのは838さんだった(汗
禿しくスマソ、イッテキマツ
|-`).。oO(転進すべきかな・・・・)
>>608 本当に、冥土だけは勘弁して下さい。
もっと他に道があるはずです。
別の考えますです
611 :
838:03/01/31 10:20 ID:???
まあまあ、面白ければ冥土でもメイドでも面白ければかまわんじゃないですか〜
あ”ー夜勤中に客にぶん殴られた口の中が痛いぃ、これだから酔っ払いは・・・・・・
というわけで連続うp開始です。申し訳ないです皆さん
612 :
838:03/01/31 11:12 ID:???
陸士長が心の中で悲痛な悲鳴をあげていたころ、ハートマン率いる護衛部隊は斉藤たちの部屋まであと少しというところに来ていた。
だが、曲がり角を曲がろうとしたところで先導の兵士が頭に剣を生やして倒れた。
「誰だ貴様は!?」
素早く身構えながらハートマン。
部下たちも一斉に身構える。
そんな中、一緒に来ていた二人の兵士が剣を素早く抜いて敵へと斬りかかった。
「スノーボール!ジョーカー!下がれ!」
彼の横を流星のような素早さで飛び出した二人の兵士に怒鳴りつけるハートマン。
その言葉に大慌てで立ち止まる二人。
「指示もないのに勝手に動くんじゃないクソどもが!!」
おびえたような表情で彼のほうを伺う二人だが、敵はその隙を付いて剣を振り上げた。
だが、それを黙って見守るほどハートマンは無能ではない、すかさず両手に持っていたナイフを投げつけて敵の両目に直撃させ、一撃で
殺害した。
「おおー」
その見事な腕に歓声を上げる一同だが、その隙に最後尾に忍び寄っていた三人ほどの敵兵が剣を振り上げた。
「かかれ!!」
ハートマンの号令で部下たちが一斉に武器を構え、敵に襲い掛かる。
613 :
838:03/01/31 11:14 ID:???
「えいえいっ!」「このぉ!」「あっちいけーー!!」「おかあさーーん!」
ほうきをブン回し、黄色い声で襲い掛かるメイド達!!!
敵は剣を振り上げたのも忘れてその姿に見とれてしまった。
「だってここのメイドたち胸の露出が多いんだもん」
とはこの場で取り押さえられた暗殺者の一人の言葉である。
かくして暗殺者たちは取り押さえられ、斉藤たちの所へはほうきと代えのカップを持ったメイドたちが何事もなかったかのように現れ、
佐藤と斉藤は鼻の下を伸ばしたわけである。
614 :
838:03/01/31 11:19 ID:???
一方そのころ中村は・・・
「貴様は何者だ!」
「あ、あんた何でそんなに態度がちが・・・」
「黙れ!アホ相手に質問する役は俺だ!」
「じ、自衛隊の中村三等陸曹だ!こんなことして」
「そんな貧相な奴が自衛隊にいるか!クソッタレが、自衛隊をかたるとは、貴様は蛆虫だ!この世で最も価値のない生き物め!!」
容赦なく中村を殴りつけるハートマン。
615 :
838:03/01/31 11:20 ID:???
「ひ、ひでぇ」
「なんだ?俺をひどい馬鹿とでも言いたいのか?」
「と、とんでもないです」
「馬鹿野郎!口からクソを垂れる前と後にサーをつけろ!」
「サーイエッサー!!」
「聞こえないぞ!タマ落としたか!!」
「サーイエッサー!!!」
「貴様どこの回し者だ!」
「自分は自衛官でありますサー!」
「黙れ馬鹿野郎!」
「申し訳ありませんサー」
「続けてよろしゅうございますか?」
「サーイエッサー!」
「ふざけるな!聞こえねぇぞ!!タマ落としたか!!」
「サーイエッサー!!!」
ヘトヘトになった中村が解放されたのは三日後のことである。
メイドがありだったら、魔法少女だろうが変身少女だろうが
ありになっちまうだろ。萌え路線に走るな!
では、ダークエルフの少女かとどうなるんだ!
といってみるテスト
ダークエルフはちゃんとファンタジーに組み込まれてるだろ。
メイドとか出したいんだったら、別スレ立てて下され
619 :
838:03/01/31 22:16 ID:???
「アレじゃないでしょうか?」
先行して偵察に当たっていた空挺隊員の一人が小声で部隊長に話しかける。
(止まれ)
音声では答えずに手で仲間たちにサインを送る。
それを見た周囲の空挺隊員たち14名が動きを止めて周辺の警戒に当たる。
(お前とお前、こっちにこい)
サインで部下二名を自分のところへ来させると、残りの隊員たちはやや間隔を狭めて周囲の警戒に当たる。
「中の様子を伺って敵がいるかどうか確かめろ。そのあとで重迫(重迫撃砲)による制圧射撃を申請する。小銃小隊は?」
「すでに後ろ500mの地点へ到達しております。小隊長殿をお呼びしますか?」
「そうする。それじゃ行ってこい」
「「はっ!!」」
とは敬礼せずに、コクンとうなずくと遮蔽物をうまく利用しながら地面にぽっかりとあいた洞窟の入り口へと近づいていく。
それを眺めながら隊長はインカムのマイクを喉元へとやっていく。
620 :
838:03/01/31 22:17 ID:???
「こちらグリーンヒル1、グリーンヒル1、アラバスタ2応答願います、オクレ」
<こちらアラバスタ2、グリーンヒル1どうぞ、オクレ>
「目標発見、攻勢準備をしたい、前進願います、オクレ」
<アラバスタ2了解。グリーンヒル1、現在位置知らせ、オクレ>
「前方約500、オクレ」
<アラバスタ2了解、そちらを視認したら通信する、交信オワリ>
「グリーンヒル1了解」
<グリーンヒル1、こちらハンマー01、そちらの通信を傍受した。観測班を送ったので視認したら誘導してやってくれ、オクレ>
通信を聞いていた重迫撃砲部隊が早くも観測班を送ったらしい。
意外なほど素早い展開にニヤリとする偵察隊長。
621 :
838:03/01/31 22:18 ID:???
「グリーンヒル1了解、オワリ」
「隊長、間違いありません、連中です。洞窟内は奥行きおよそ10mほどと思われます。武装は確認できた範囲内では剣のみ、人骨が多数確認できました。敵勢力はおよそ20名ほどかと思われます」
いつの間にか隊長のところへと戻ってきていた先ほどの隊員が声を掛ける。
「そうか、今、後続のアラバスタ2とハンマー01の弾着観測班がこっちへくる。話が付き次第攻撃する。周囲の警戒を怠るな」
再びコクンとうなづくと、物音を立てないようにしながら周囲に溶け込んでいく。
しばらくすると、小銃小隊がガサゴソいいながら近づいてきた。
「こちらグリーンヒル1、前方約20の木陰、オクレ」
<こちらアラバスタ2、小隊長の三舟だ、そちらを視認できない、申し訳ないがでてきてもらえるか?オクレ>
それに答えて何の変哲もない草むらが動き、一人の草人間・・・幹部空挺レンジャー資格保有者、秋山健一一等陸曹が現れた。
622 :
838:03/01/31 22:18 ID:???
「前方の洞窟ですか?」
「ああ、直ぐにでも作戦を開始したい。重迫の観測班が向かっているらしいので・・・」
そこまで話したところで小銃小隊の後ろの草むらが物音を立てる。
すぐさまその場にいる全員が小銃をそちらへ向ける。
「撃つなっ!・・・人生は?」
発砲を控えさせ、合言葉を言う秋山。
「暇つぶし」
「よし」
「重迫の観測班です」
ビクビクしながら草むらから二人の隊員が現れる。
「発射準備はすでに完了しています」
「いまから展開するところだ、誘導は任せた。あちらさんの兵士たちは?」
「それが・・・」
観測班の隊員によると、面目を保つためという理由で連れて来ていた、というか勝手についてきていた西方兵団の兵士たちは全員が野鳥の飛び立つ音などで逃げ出してしまったらしい。
「やれやれ・・・んで一人もいないのか?」「いるわよ」
623 :
838:03/01/31 22:19 ID:???
呆れ果てて呟いた秋山の言葉に即答する人物がいた。
弾かれたようにそちらへ小銃を向ける一同。
そこにはローブ姿の女性が一人、不敵な笑みを浮かべて立っていた。
「人生は?」
「暇つぶし。もっとまともな合言葉は思いつかないのかしら?」
「所属は?」
「ちょっと、合言葉答えたのになんで・・・」「所属は?答えないのならば射殺する」
「・・・はぁーなんであんたたちはそう硬いのよ。アスター王国神聖騎士団主席魔道士のフレデリカよ。これでいいかしら?アキヤマさん」
「どうしてここにいる?」
「えっらそうねー・・・分かったわよ」
今にも発砲しそうな一般隊員たちに銃を向けられて面倒そうに言うフレデリカ。
624 :
838:03/01/31 23:04 ID:???
「王様がねー西方兵団にはろくな兵がいないから手伝って来いっていうのよーなんでこの私がこんな森の中へこなけりゃなんな・・・」
「わかったわかった、わかったから黙ってくれ、坂田三曹」
直ぐに先ほど偵察に行った隊員の一人がやってくる。
「坂田三曹ここです」
「こちらのご婦人のお相手を、小銃小隊は直ぐに展開。観測班は自分と一緒に、散開!」
すぐさま周囲へと散っていく隊員たち。
「ずいぶん訓練されてるわねー西方兵団の連中に見せてやり・・・」「お静かに」
フレデリカの口を塞ぐ坂田三曹。
<アラバスタ2、準備よし、オワリ>
「データ送信しました」
「よし、攻撃開始する、弾着に注意せよ」
「了解、こちらドラクエ1こちらドラクエ1、ハンマー01ハンマー01砲撃開始砲撃開始」
<ハンマー01了解>
PONKPONK
応答と共に後方から迫撃砲の発射音がかすかに聞こえてきた。
「何の音?」「伏せろっ!」
関係ないですが、でんでんタウンで中古のPDA購入
シャープのテリオスっす。いつでもどこでも思いついたら打てるようになりました
ダークエルフ・エルフ系で何かしてみようかと思います。
>>603 高寺のいた世界では20歳前後にみえる"女"は顔を少し上げ、彼の顔に視線を合わせた。
ほっそりした顔の輪郭にきれいな鋭角を描いた頤、そしてわずかな外力でポキンと折れそうなか細いうなじ。
大きな瞳は不安に震え、苦痛と恐怖をこらえているのか眉根はきゅっと寄せられていたが、
それは決して"女"の美しさを損なうものではなく、却って宗教絵画にありがちなモチーフ
"受難"を具現するかのような曰く言いがたい倒錯的な魅力を"女"に与えていた。
おそらくは生まれて初めて目の当たりにするであろう異世界の巨漢が眼前に現れたにも
かかわらず、"女"はあちこちに傷を負っている四肢を操り、救いを求めるような色を双眸に-
信じがたいことに、安堵の笑みのような表情すら浮かべて高寺に両腕を差し伸べる。
だが、10センチも距離を取れないうちに"女"の両腕から力が抜け、そのままうつぶせに
地面へとへたりこんでしまった。
「お嬢さん!」
高寺は、それまで抱いていた緊張を完全にかなぐり捨て、その傍らに跪いた"女"に手を差し伸べた。
両腕を"女"と地面の間に差し入れ、そのまま抱え起こそうと力を入れる。
「・・・・・・・!」
傷口にふれたのか、"女"は高寺に理解できない言語で鋭く叫んだ。
"女"の反応にあわてた高寺は、力をゆるめて再び"女"を地面に寝かそうとする。
だが、今度は恐怖と警戒の色を貼り付けた"女"は、信じがたいことに、高寺の胸板を
思い切り突き飛ばし、その反動で高寺から転がって遠ざかってしまった。
高寺の顔を凝視しながら、"女"は高寺に両腕を突き出し、さらに何か小さく叫びつづける。
まるで近寄るなと言っているかのように。
四肢から流れる血は、一向に止まる気配を見せない。
いかん、よほどの怪我のようだ・・早く手当てを・・畜生、こいつの言っていることが分かれば!
中腰になった高寺は、女に再び向き直った。
今度は、有無を言わさず抱え込んで、軽装甲車に連れてゆくつもりだった。一刻の猶予もない。
決意した高寺が、足腰に力をこめた時だった。
"女"の表情が一瞬に凍りつき、全身がバネ仕掛けか電撃をうけたかのようにびくんと硬直する。
硬直はほどなく溶けたが、"女"は再び高寺に向けて叫びだした。
>>627 だが、"女"はマネキンのような微笑を顔に貼り付けたままだった。
美しいが、それゆえに余りにも空虚な微笑を浮かべたまま、"女"はあいも変わらず両腕を突き出して
高寺に何か叫びつづけている。
微笑を浮かべ、抱擁を求めるように両腕を差し出しながら、魂を削ぎ取られるような絶叫を上げつづけている。
高寺は、あまりにも異常な眼前の情景に、一瞬言葉を失ってしまった。
微笑み、叫びつづける"女"は、次第にゆっくりと首を左右にふり始めた。
その角度は徐々に大きくなり、それにつれて速度も上がる。
いや、首だけではなく、腕も、足も、およそ全身の可動部位のありとあらゆるところが、筋肉と関節に
恐るべき負荷をかけながら、てんでばらばらに激しく揺れ動いていた。
いかん!
"女"がついさきほどまで見せた崇高なまでの美しさ、それによって生じた言葉を要さない何かに
突き動かされた高寺は、一気に"女"との距離を縮める。
再び、高寺が"女"を抱きかかえたときだった。
高寺のすぐそばにあった"女"の顔がいきなり水風船のように膨れ上がった。
水死体のようにおぞましくなった顔の、額の中央にいきなり罅が入る。
罅は亀裂となり、"女"の額から顎の先まで一気に縦断し、それは瞬きするほどの間に体を貫いた。
もこり。
縦に真っ二つとなった"女"、その鼻があったあたりから何か粘液にまみれたものがゆっくりと突き出してくる。
円盤を縦にしたような、何かを縦に丸めたようなそれは、紫とも黒ともつかぬ色を呈し、
外界の様子を探るかのように2、3度蠕動した。
コンマ数秒後、ゼンマイにも似たそれは、高寺の顔目掛けて一気に丸められた管を伸ばし、
鋭い風切り音と共に襲い掛かった。
えー。野郎ばっかりではどうかと思い、女性キャラを出してみました。
・・・・・で、書いてみた結果わかったのですが、どうも私には萌えるキャラクターを
描写することはできなさそうです・・・・。
最初はこのキャラクター、主人公達の味方になるはずだったんですが、どうして
こうなってしまったんでしょうか。
といいますか、こうも長文が続くようだと、スレのためにはよくないのかなあ、と
最近思い始めてきました。
今、どこか10レス前後で放棄された駄レスを見つけて、そこに続きを書き込み、
ここにはそのURLだけ貼り付けようか、真剣に考えてます。
実は、この続きももう書いてあります。一応の結末までは用意しました。
ですが、連日連夜の長文はなんぼなんでも、と思い、本日はこのへんで。
>>629 自己訂正。
駄レスではなく駄スレですね。
まあ、「駄」ではなく、とにかくもう誰もレスしなさそうなスレを探してそこに続きをアップしようかな、
ということですが。
さらに自己補足。
>こうも長文が続くようだと、
というのは、あくまでも私のレスに関する言及ですので、何卒誤解なきようお願いします。
何と言いますか、己のレスを読み返しておりますと、量の割に、一向に話が先に進んで
ないなあと反省してばかりでして。
>>627-629 ガタガタブルブル((((゚Д゚;))))
昔みた「遊星からの物体X」を思い出しますた。
書いたんでしたら、うpして下さいよーw
続きが気になる・・・
634 :
838:03/02/01 12:55 ID:???
BAKOM!BAKOM!
凄まじい爆発と共に洞窟の入口が宙に舞い上がり、辺りに文字通りの『土砂降り』となって降り注ぐ。
「着弾を確認、効力射を要請する、オクレ」
<ハンマー01了解、効力射開始>
PONK!PONK!PONK!
「い、今のは何ていう魔ほ・・・」「伏せろっての!!」
BAKOM!BAKOM!BAKOM!!!!!!
坂田がフレデリカを押し倒すのと同時に洞窟周辺が立て続けに爆発する。
全員伏せて耳を塞ぐと同時に口を開けて気圧の変動に耐える。
だが、事前にそんなことは聞いていないフレデリカは、立ち上がったところ土砂を大量に浴び、続いて爆風で打ち倒され、次いで耳にダイレクトに飛び込んできた爆音で悲鳴を上げる、と見事な三連コンボを食らっていた。
そんな彼女を尻目に秋山以下自衛隊員たちは効力射の終了を待っていた。
635 :
838:03/02/01 12:56 ID:???
「効力射終了しました!」
「総員着剣!突撃準備!!」
マイクに秋山が怒鳴ると、周囲の自衛隊員たちが89式小銃に銃剣を着剣していく。
それを見ながら自分の9mm機関拳銃の弾倉を確認し、セーフティーを解除する。
「総員一連射の後に突撃する、撃ぇ!!」
PAPAPAN!!
PAPAPANN!!PAPAPAPAPAN!!
たちまち辺りは銃声に支配される。
砲撃で破壊されなかった木々が粉砕され、草が舞い、岩が砕かれていく。
「総員突撃ぃぃ!!!」
「ウォォォォォォ!!!!」「死ねぇぇぇぇぇ!!」「ディリャァァァァァァ!!!」
秋山の怒号で一斉に木陰から、草むらから隊員たちが怒号を上げながら躍り出る。
だが、めぼしい物は全て砲撃か先ほどの一斉射撃で粉砕されてしまったため、洞窟の入り口までやってきた一同は、そこで先ほどの鬼気迫る迫力を失ってしまった。
なぜならば、洞窟の入り口は先ほどの砲撃で完全に崩落、埋まってしまったのだ。
「秋山隊長、どうしますか?」
困ったようにいう坂田。
その傍らでは、なみだ目になったフレデリカが目を丸くしていた。
うはー、158氏の壮絶で鬼気迫る話も、838氏のテンポがよく爽快な話もいい感じでありますな。
どちらも女は酷い目にあってますが。
漏れが幸せなものを書いてみよう
といってみるテスト
もちろん自衛隊もでますよ。。。。と
>>628 おそらく、眼前の異常に理性が半ば麻痺しかけていたことがよかったのだろう。
その物体-彼らの世界で言えば、常識外れに巨大な蝶の口吻-が襲い掛かってきたとき、
高寺の行動は、まったくの本能と長期にわたる訓練が齎す反射によって支配されてしまっていた。
高寺は、自分でも何をしているか全く理性のレベルでは知覚し得ない短時間に、体を開き、首を
関節の限界まで傾け、強靭な脚力にものを言わせて大地を蹴り飛ばした。
右手はフラップを外したホルスターにまっすぐ伸び、左手は仰向けのままジャンプする身体を
コントロールしようとするかのごとく、曲げられたまま身体に引きつけられていた。
しゃがんだ姿勢から驚くほどの距離を飛び退った高寺は、ホルスターから引き抜いた9ミリ拳銃を
眼前にある"女"だった生物に向け、さながら機関銃のような勢いで9ミリ弾を叩き込んだ。
"女"は、仰向けの姿勢から、9ミリ弾を浴びつつ、出し抜けに膝立ちで起き上がった。
バネ仕掛けというべきか、釣り糸の見えないパペットというべきか、その動きは人間の骨格や
筋肉ではあまりにも敏捷すぎる素早さだった。
引き金を機械的な速度で引き続けながら、高寺は絶叫した。
ぶちゅん。ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ。ぶちゅん。
9ミリ弾は、不安定極まりない姿勢から発砲されたにしては感嘆すべき命中率-いかなる射撃術の
専門家であっても賛辞を惜しまない命中率で"女"だった生物を襲った。
着弾するたび、その生物-今のところは頭部以外辛うじて"女"である肉体に小さな穴があき、
肉片と衣服の布片が飛び、血液がしぶく。
>>638 人間であればとうに息の根を止められていたであろう命中弾を浴びても、物体の動きは止まる
気配を見せない。
左右真っ二つに割れた仮面のような顔が、さらに膨れ上がり、その中から伸びきった口吻は
一旦元通りに丸めて納められる。
衣服のボタンがはじけとび、磁器のように白い肌と、こんなときでなければ劣情を催したであろう
豊かな乳房が露になる。
だがその乳房は、露になると同時に、均整の取れた形状を内部から突き上げる棒状の何かに
よってかき乱されていた。
まるでアメーバのように、その美しい肉体の表面に滑らかな瘤が現れたり引っ込んだりする。
肉体の深奥で"何か"が荒れ狂っているのだ。
その"何か"はようやく自分のなすべきことを思い出したらしい。
棒状の瘤は、しばらく肉体のあちこちに出たり入ったりを繰り返した後、
乳房と、水月と、腹部に、斉一的なタイミングで棒状の瘤が6本、にゅっと現れた。
同時に、未だ衣服の切れ端を引っ付けている背中の、肩甲骨のあたりに屏風状の瘤が二つ、
こちらはぼこりと現れた。
合計8つの瘤は、コマ送り画像を具現化したかのような速度で見る間にその大きさをます。
まるでゴムでできているかのように、"女"の白い肉体に生えた瘤が膨張する。
瘤の膨張に"女"の肉体が耐えられる限界は、あっさりと訪れた。
ぶち。ぶちぶちぶちぶちぶぶぶぶぶぶ--------ばつん。
重く、大きな水風船がはじけるような音を立てて、8つの瘤が一斉にはじける。
その下から現れたものは―昆虫の脚と羽だった。
えー、158でございます。
今のところ、あまり議論などもないようですので、ひとまずに2レス/日で続きをアップさせていただきました。
(議論が盛り上がった場合や、他の職人さんが続きをお書きになられたら、そのときにまたアップの仕方は
考えさせていただこうかな、と思っております)
続きはまだまだ私のHDDにございますが、たまには公約どおりということで。
それと、いつまでたっても魔法使いやエルフが出てきませんが、目下なんとかその辺を調整しようと
しておるところでございまして、正統派ファンタジーとは程遠い現在の展開ではございますが、
今しばらくご辛抱のほどを・・・・・。
641 :
名無し三等兵:03/02/01 23:14 ID:hijvTr7P
下がり過ぎなのであげ
どの職人さんも自衛隊の本領を発揮してきたようで楽しみな限りです( ´∀`)
漏れもがんがらねば…(;´Д`)
>>1だおー殿
あのう、つかぬことをお聞きしますが「福岡防衛線」はどうなった
のでしょうか?
申し訳ありませぬ…ホムペ作りや漂戦リメイクの作業で滞っておりまするy=-( ゚д゚)・∵;; ターン
>>644 先ほど、漂流戦記を一通り拝読してきました。
いいですねえ。私も、ああいう感じの話にしてみたかったんですが、
現実はままなりません。
>>1だおー殿
そ、そうだったのでありますか!!
ああ、氏が大変な思いをされている時に漏れはなんて言う事を…。
死ぬのは私の方ですy=-( ゚д゚)・∵;; ターン
>>639 がちん。
9ミリ拳銃のスライドが後退して止まり、高寺に弾切れを告げる。
それを理性が認識するよりはるかに早く、高寺は右手の親指でマガジン・リリース・ボタンを押し、
同時に左手はガンベルトに吊るしたパウチに納められた予備マガジンにするりと伸びる。
高寺は、ようやくのことで野太い絶叫を納めると、まったくもって滑らかな動作でマガジンを交換した。
スライドストップを解除し、再び銃口をむける。
だが、その時には"女"-いや、その中に巣食っていた何かは、準備を終えようとしていた。
6本の脚が、外界の空気を味わうかのように蠢き、やがてゆっくりと地面に降ろされる。
背中の瘤を打ち破って現れた羽は、一旦植物が生育するかのように天を目指してまっすぐ
大きく伸び、伸びきったところで皺くちゃに折りたたまれたそれを一杯に開いた。
羽も脚も、口吻と同じようにグロテスクな色合いに染まり、宿主の体液や己の粘液でヌラヌラと
気味悪く光帯の夜光を反射していた。
ずるり。
左右に割れていた宿主の顔が、ついに内側からの圧力に耐え切れなくなったか、そのまま皮と
筋繊維だけで胴体と繋ぎとめられながら、ゆっくりと地面へぶら下がる。
宿主の顔があった場所からは、半ば予想通り、粘液にまみれた巨大な蝶の顔が現れた。
ピンポン・ラケットほどもある複眼が高寺を睨み据えると同時に、異世界から来た巨漢は
すばやく起き上がり、全ての感情を殺した無表情で9ミリ拳銃の引き金を絞る。
頭部目掛けて2発。一般にダブル・タップと呼ばれるそのうち方は、正確な照準だった。
しかし、蝶の行動は、高寺の予想をはるかに上回る素早さだった。
ばさっ。
蝶は、瞬きする間に乾燥した羽を大きく広げ、地面に振り下ろす。
2発の9ミリ・パラベラム弾が蝶の顔があった空間を通り過ぎたとき、蝶は勢いよく虚空に舞い上がった。
>>647 あっと思ったときには、蝶は高寺の斜め上5メートルほどの位置から彼を見下ろしていた。
宿主であった美しい肉体を、いまだ貼り付けたまま、蝶は虻か蜂のようなせわしなさで上下二つ、
左右二つの羽をせわしなく動かし、宙に留まっている。
いまや生命を完全に失ってしまった宿主の手足が、だらんと垂れ下がったまま、蝶の動きに
合わせて右に左にだらしなく揺れていた。
「野郎!」
短くはき捨て、高寺は9ミリ拳銃を構えなおす。
ようやくのことで状況を把握したのか、高寺の背後から、軽装甲車に装備した7.62o機銃の
発射音が木霊した。
9ミリ・パラベラム弾、そして7.62oNATO弾の曳光弾が夜空を切り裂き、蝶に襲い掛かるものの、
その予測しがたい飛び方に幻惑され、なかなか蝶に当てることが出来ない。
たまに高寺が命中の手ごたえを感じても、その弾は宿主の肉体にめりこむばかりで、内側に
巣食っている"本体"にはほとんどダメージにはなっていないようだ。
もちろんというべきか、慌てふためきながら乱射している機銃のほうでは一発の命中弾も出して
いない。
舌打ちしながら高寺が二つ目のマガジンを空にしたとき、ふいに蝶が静止した。
「好機!」
マガジンの交換を終えた高寺が、無意識のうちに短く叫び、蝶の頭部に狙いをつける。
引き金を絞る直前、蝶の胴体-つまり、宿主の腹部がいきなり胎児を孕んだかのようにぼこり
と膨れ上がる。
ついで、腹部が体積を減じながら、高周波のような奇怪な高音をあたりに撒き散らし始めた。
9ミリ拳銃のマガジンキャッチはグリップの側面じゃなく、下面ですよ。
よって、左手を使わないと空マグを取り出せません。
>>649 あ・・・・・本当だ。うわー、やっちゃった・・・・。
ご指摘ありがとうございます。勉強不足でした。
(実は、手元に開いてた資料のページがCz85だったんです。いや、気づかない
私がどうかしてるんですが)
というわけで、該当部分を改めます。どうもすみませんでした。
>>647 がちん。
9ミリ拳銃のスライドが後退して止まり、高寺に弾切れを告げる。
それを理性が認識するよりはるかに早く、高寺の左手はガンベルトに吊るしたパウチに納められた
予備マガジンにするりと伸びる。
小指でパウチのフラップを跳ね上げ、薬指と中指でパウチに納められたマガジンを引き抜くや、
拳銃を構えた右手をすっと後ろに引いた。
引き抜いた左手首を返し、拳銃のグリップエンドからちょこんと姿をのぞかせるマガジン・
リリース・ボタンを親指ではじくように操作する。
高寺は、自衛隊をはじめいかなる教範にも記載されていないやり方ながら、その恐るべき握力と
瞬発力に物を言わせ、まったくもって無茶ではあるが滑らかな動作でマガジンを交換した。
というわけで、
>>647の上4行を一部改めました。
まあ、我ながら無理やりかなあ、という気はしますが、やはり直すべきところは直しておきたいな、
と思いますので。
蛇足ですが、このマガジン交換のやり方ですと、常人であれば手首をいためるのではないかと思います。
しかし、"高寺"の元ネタとなるキャラクターは、ゴブリンやオークあたりなら素手で殴り殺せそうな人外
ですので、まあこういうやり方でも無問題かなあ、と。
653 :
名無し三等兵:03/02/02 23:07 ID:8GJaERLU
応援あげ。
無作為にageんな
この手のSSスレ、いつも尻すぼみだね。
>>655 そう言うなよ。みんな頑張ってんだからさ。
まだ尻すぼみにはなってないだろ。
>158氏
怪物の描写が凄い…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
あんなの相手に腰抜かさない高寺って意外にベテランソルジャーだったんですね(・∀・)
しかし接近戦でしか使わない9o拳銃、マガジン交換に手間取る構造になってるとは自衛隊の武器ってどこか実戦向きでないものが多い気が…。
>1だおー氏
近代戦において拳銃なんて気休めぐらいにしかならないんだから、
別にSIG P220で十分だと漏れは思うっす。
陸自では予備マグなんて持ち歩かないから、マグチェンジのスピードうんぬんなんて
論じること自体ナンセンス。むしろ下側にマガジンキャッチがあるほうが
何かのはずみでマガジンがおっこちる危険が少ないし
自衛隊の基本は
専 守 防 衛
だから一丁30万もする小銃を支給したりしてる。
壊れやすくてもノープロブレム。だって基本は専守防衛だもん・・・・
・・・だめだな、この国は・・・
9ミリ拳銃?
ぶっちゃけ尉官、佐官の自決用・・・
重要な情報が敵の手の落ちぬよう
y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
>>659 あ、陸上自衛隊では予備のマガジンを持たないんですか。拳銃の場合。
うわー、またやってしまった・・・・・・。
うーん、どうしようかなあ。
(案)
1 組員からパウチを分けてもらったと裏設定。
2 「パウチ」を「ポケット」に書き換える。
3 そもそも弾切れなどという描写をしない。
4 89式用か64式用のパウチに無理やり拳銃のマガジンを詰め込んだと裏設定。
さて、どうしましょうか・・・・・。
現代戦において拳銃弾にどれほどの価値があるのかと
あくまでも護身用。OK?
>>660 お前みたいな奴が、この国をダメにしてるんだろうな。
>>647 ×高寺の左手はガンベルトに吊るしたパウチに納められた予備マガジンにするりと伸びる。
○高寺の左手は、迷彩服のポケットに放り込まれた予備マガジンにするりと伸びる。
と、言う具合に読み替えるものとします。
ご指摘どうもありがとうございました。
(予備マガジンを持ち歩いていたのは、昼間化物に襲われたため、弾はたっぷり持っておこう
ということになった、とご理解いただければ幸いです)
事前のリサーチがいい加減だとこうもわきの甘い話になってしまうのですが、
この拙文を読んでくださってる方々に置かれては、何卒こうした無様を御寛恕の上、今後とも
びしびしご指導ご鞭撻をいただければ、と思っております。
律儀な奴だな158(w
その頃海上DQN隊所属の宇宙船艦「みらい」は
>>672に続く
エルフ=弓矢ってイメージが在るんだけど、ダークエルフの得物は想像が付き難い。
ダークエルフが持つに最も相応しい武器はなんじゃろ?
前々スレでAK47とか出たけど、これはファンタジーでは無いので×。
ナイフ全般とウィップ(鞭)かな?
暗殺者としての能力が高いのが一般的らしい。
なので刃物にはたいてい毒が塗られている。
672 :
名無し三等兵:03/02/03 02:18 ID:rRvko/o1
ダークエルフっていったら毒塗りダガーでわ?
やっぱり暗殺者っぽいですな。
ダガー全般に鞭ですか。鞭の方が悪役っぽくて(・∀・)イイ!
でも男に持たせるとイン○ィジョーンズ張りのワイヤーアクションを連想する罠。
ルナフレアに何か持たせたいです。
むー、森林に生きるのなら鞭は向かないかと。
つーか、鞭って実際に武器として使うのは無茶もいいところですし。
妖怪人間ベムで、あの長い鞭を武器として使うのが流行りましたが、あれって
カウボーイの牛追い鞭で、武器じゃないんですよ。
チェーンウィップになると、これはいわゆる「鎖分銅」と言い、力自慢の男用
の武器になります。
てな訳で、「一見マジックワンド風の仕込み槍」なんて如何でしょ?
手槍サイズで持ち運び便利。石突にギミックがあり、仕込み槍を2本をつなげて両刃槍とか。
中世欧州の槍って袋式の槍が多いわけですし、ギミックのせいで柄が脆い、ってのは
大してデメリットにはならないかと。
675 :
てさりすと:03/02/03 10:31 ID:SV7RpQbY
風邪でダウンしてる間に凄く進んでる。しかもみんな続きが気になるし
負けないように頑張らなければ・・・とりあえず続き・・
『《夏風》より《春》へ、敵火点は沈黙!繰り返す敵火点は沈黙!これより護衛任務に戻る。』
『了解。続けて警戒を厳にせよ』
夏風のパイロットが無線で連絡してくる。数分後に正面風防の下半分に数個のひびをつけたAHが5時の方向10メートルで速度を落とす。
「もう・・敵はいませんよね?」
下を向いて集中していたクレアに向かって奈菜瀬が尋ねる。
「ん〜と・・目に入る部分にはいないと思います。少し遠くには結構、魔力が集まってますけど」
クレアが自衛隊から受け取った航空写真を引き伸ばしてつなげただけの地図の端の方を指差す。
「この辺で12〜3人の人が魔術を唱えてますけど、攻撃魔法じゃありませんし大丈夫です。」
次にハーフエルフの里を指差し
「ここは70〜80人ぐらい魔術を使ってますけど、この魔力の集まり方なら多分料理か何かの点火程度だと思います。」
そしてまた別の所を指差し奈菜瀬に解説していた。
「まるで対魔術のAWACS状態だな・・・」最上が操縦士に話しかける。
「たしかに・・。」片方の操縦士が微笑を浮かべながら振り返って答える。
「何ですから自衛隊で雇って本物のAWACSに乗ってもらって働いてもらいますか?」
もう片方の操縦士が冗談で隣に座っていた操縦士を失笑させる。
だが最上は真剣な顔で頷き操縦士の肩を軽く叩く。
「ふむ。なかなか良いアイデアだ。後で上層部に提案してみよう。」
操縦士が操縦中にもかかわらず振り返って訊ねる。
「マジっすか?」
彼は冗談で言ったつもりで最上が本気にするとは思っていなかった。
「もちろん本気だ。・・・それより前をみて操縦してくれ」
「ああ 失礼しました。」そう言って視線を正面に向ける。だが意識は最上の方を向いたままだった。
「我々は対魔術のセンサーなんて持っていない。だからあれだけ広範囲の魔術を確認できる人材がいるのなら活用すべきだろう」
そこまで言ってから最上は自分の航空写真を引き伸ばした地図を確認する。
先ほどクレアが指差した所は200キロは離れている。
「きみには良いプランを貰った。後で一升瓶でも届けさせよう。他の連中には内緒だぞ。」
「え?マジっすか?」操縦士達が喜んで振り返るが最上の後ろに立っていた人物をみてすぐに視線を前方に戻した
「コホン!陸将補殿!?」
何時の間にか最上の後ろに戻ってきていた奈菜瀬が最上の真後ろでわざとらしく咳をする。
「おっと、もうすぐ着陸だな。準備は出来ているかね?」
最上が話をずらしパイロットに話しかけた。ちょうど仮設空港の仮設管制塔からの連絡も入る。
すでに視界には土が剥き出しのままの滑走路に止まって荷物を降ろしている数台のC-130の姿もはっきりと見えていた。
「はい。いつでも着陸できます」
操縦士もわざとらしく大きな声で返答すると管制塔の指示に従って
最初に《春》がその後《夏風が》着陸していった。
ごめん。上げちゃった。回線切ってくびっって着ます。
がんばれ。みんなおもしろいよ。
最近、ここを見るのが漏れの唯一の楽しみなんだ。
続
>>592 弱々しい星の光が夜空より消えて行く。
丘の上から見下ろす森の果てより光が昇り始めた。
朝が来た。
「…して汝は至れり、遠き淵なる現世の如きに。汝の
血、肉、魂を持って我の所業を…」
ルナフレアのスピーチは未だに続いていた。
かれこれ四時間は経ったであろう。山川は忍耐強くそれ
を聞き続けていた。
「…我等の主、暗き冥府の深遠に在らせられる闇の王の
名において、汝が我が永遠なる隣人にならん事を…」
言葉を止めた彼女が顔を上げた。
「はー…。やっと終わったわ。一度言ってみたいと
思っていたけど、もうこれっきりで十分ね…」
「…終わり?」
「ええ」
目の下に熊が出来た山川が溜息を吐いた。
「…つまりだ、君の父親が死…ああ、ごめん。君の父親
が今わの際にショウカンマホウとやらを作動させて俺を
違う世界に呼び出したわけか」
「ええ、その通り」
「空飛ぶトカゲに土塊の巨人まで見たんだ。今更驚かない。
だがな、君の父親は俺を君の…そう、その、つまりだ、な
んて言えば良いか…」
山川の言葉が詰まる。何処か震えた声でまた呟く。
「…有り得ない。こんな事…」
「父がアナタを選んだのよ。アナタの仲間に殺された
父が唯一、希望を託したのが…」
「俺か」
「ご名答」
「だから君の名前が頭に浮かんだ訳か。全くもって…。それ
でその扱いは無いんじゃないのか?公務員の副業は禁止されて
いるんだぜ」
「フフッ、だったら好都合ね。副業じゃないんですもの」
ルナフレアはその繊細な顔立ちに微笑みを浮かべると、自分の
後ろに立ててあったバイクに手を乗せた。
「コレ、倒れない?」
そう言ってスタンドを立ててあるバイクを見下ろす。
「ああ」
山川の言葉を聞いた彼女は、その軽い体を持ち上げてバイクの
シートに腰掛けた。
スラリと細い足を組み、また山川を見る。
「…で、分かって貰えたかしら?」
「いいや、納得行かない」
相変わらず真剣な面持ちの山川。
「そう、もう少し物分りの良い人かと思ったけど。でも私には
どうする事も出来ないわ。父は死んでしまったし、私の召喚術
で解決できる事ではない。アナタはもう私の…」
「下僕?」
石壁に大久保三佐の声が響いた。
「はい、非常に残念な事ですが…」
胸甲姿の騎士が申し訳なさそうな声で答える。
此処、砦の軍議室では大久保三佐以下、五名の混成団幹部
と遠征軍の将校等が長テーブルを挟んで軍議の真っ最中だ
った。
「つまりですな、ジャロ軍団長。山川があのルナフレアと
いう名の女のしもべとなった、こう言いたいのですかな?」
相変わらず煙草を銜えた大久保三佐がジャロ軍団長と呼ば
れる人物に目をやった。
青いビロードの上着にスエードのカラーを着けた金髪碧眼
の男性で、おおよそ女性の望むロマンスを体現したような
美青年のエルフが遠征軍軍団長ジャロその人である。
「その通りです、オオクボ殿」
「分からんですな。我々が自分の意思で行動できるのに、
何故山川だけが個人の支配下に入ってしまうのです?」
「ええ、つまりですね。あなた方、つまりジエイタイの
諸兄は大陸北西部に残る遺跡の力によってこの世界に、
偶然来てしまったのです。遺跡は召喚を行うのみですから
被召喚対象を支配下に置くことがありません。この事は
あなた方の魔王軍討伐にて十分実証されたと存じています」
ややおっとりとした口調で話を進めるジャロ。しかし大久
保はそんなに待っていられないと言った表情だ。
「それで、何故山川がしもべなどに?」
「簡単な事です。本来、地獄の魔物共を召喚するダークエル
フの召喚術には強力な…なんと言いましょうか、隷属効果が
含まれています。獰猛極まりない地獄の住人を服従させる為
の力です」
「それが山川に使われた…と言う事ですか?」
「その通りです。それにこのヤマカワと言う男の経歴。あの
悪魔の眷属ヴァンダールが最も好むタイプの人間だと言える
でしょう」
ジャロはそう言うと手に持っていた写真を手離した。
暗視ゴーグル越しに取った写真は緑かかっていささか見にく
いものの、バイクを飛ばす山川とそれにしっかりつかまって
いるルナフレアの姿が写っていた。
「…それで、どうするつもりですかなオオクボ殿」
ジャロが大久保の顔を見た。
「先程のピシア連合軍城砦を爆破したのが彼だとしても、ダ
ークエルフの側に付いている以上、この先何らかの形で我々
に危害を加えてくるやもしれません。ここは長く戦乱の続く
大陸の果ての地、あの魔王軍ですら手を出せなかった地です。
我が遠征軍のみならず、あなた方鉄の兵団をもってしてもこの
地に渦巻く歴史の怨念をとり払う事が出来ませんでした。そ
の中でダークエルフの怒りと憎悪の赴くままに彼が行動した
ら一体どうなるでしょう?あなた方の歴史が作り出した戦い
の知識ですら千の騎士達を屈服させる力が在るのです。生来
より戦いと暗殺に長けるダークエルフ達がその知識を持って
しまったら…」
「わかった。わかりました」
大久保が立ち上がった。
「山川正輝三等陸曹の処分については我々が責任を持ってあた
ります。幸い、双子海に展開していた本隊が現地の遺跡を使っ
て元の世界に帰る方法を発見したとの報告がありました。日本
に戻ればアイツも隷属効果とやらが解けて正常に戻るでしょう」
「そうですか…なら良いのですが」
大久保三佐以下、五名はめいめい立ち上がると軍団長と騎士達に
一度敬礼をして部屋を出て行った。
そして廊下にて。
「くそう、山川が悪役扱いだ」
廊下を早足で歩いていた大久保が眉をひそめた。
その隣で小野三尉が怪訝そうな顔をしていた。
「まるでテロリストみたいな言い草でしたね」
「ああ、本当にそうなっちまうかもな」
「どう言う事です?」
三佐は煙草を石床に捨てると、それをブーツの底ですり潰した。
「山川に戦略級の知識は無い。だがあいつはレンジャーだ。それ
にカンボジアでの挫折と屈辱の中で、ゲリラ達の憎悪と復讐心を直に
感じたジャングル戦のエキスパートだぞ。そんな奴が教えられる知
識と言ったら…」
「テロリズムの概念…ですか」
小野三尉が息を呑む。
「そうだ、この世界には絶対に持ち込んではいけない概念だ。我々
の世界の二の舞になる」
「なら直ぐにでも山狩り隊を組織して山川の捕縛に」
「駄目だ、何処にいるのかわからんし、第一あの軍団長の言う
通り本当に山川が悪者になっちまってたらブービ−トラップの
一つでも仕掛けられて死傷者が出る。あいつを甘く見るなよ」
「ではどうするので?」
「わからん。しばらく様子を見よう」
────────────────
>>一見マジックワンド風の仕込み槍
ちょっとイメージと合いませぬ…。やはり此処は王道のダガーにしときまふ。
>>ダークエルフの得意な得物
仕込み槍やダガーもいいが
俺はスペツナズナイフ(wやショートボウを想像した。
もちろんどれも毒塗りで。
自衛隊員が暗殺者に狙われると考えると、
対ゲリラ戦の訓練を受けていない普通科の隊員では対処できない気がする(汗
ワクワクage
弾薬の補給が出来ない山川はどこまで頑張れるかな?
どんなにがんがっても3日
>>648 征司郎は、あまりにも信じがたい風景に、高寺に呼びかけることも忘れてしばし見入っていた。
拳銃のものと思しき乾いた空ろな発射音が立て続けに鳴り響き、こればかりは見間違えようのない
マズルフラッシュがストロボのごとく車輌を夜の薄闇から引きずり出し、色濃い陰影を刻んでいた。
「高寺ァ!」
もう一度大声で叫びながら、征司郎は我知らず駆け出していた。
左手には、無意識のうちにメルセデスから持ち出した日本刀をわしづかみにしている。
止まったままの隊列、その脇をすり抜けて軽装甲車の後ろについたとき、エンジンのアイドリング
音とは明らかに異なる連続した轟音が、征司郎の耳朶を直撃した。
反射的に見上げると、軽装甲車のキャビンからは一人の自衛官がルーフに身を乗り出し、
引きつった形相で7.62ミリ機関銃を発砲している。
だが、銃身は射撃の反動でじゃじゃ馬のように跳ね回っており、まともに命中させているようには窺えない。
よく見れば、その機銃は元来軽装甲車に装備されていたものではなく、つい昨日には木箱の中に
放り込まれていたものを引っ張り出してルーフの機銃座に据え付けた-というよりは機銃座を台座
がわりにしているだけのようだ。
わざわざ機銃座に乗せるくらいならば、二脚を展開してルーフに直置きしたほうがよほどましで
あろうに、よほど慌てているのか、自衛官はそのことに気づく風もなくひたすら7.62ミリ弾を
ばら撒いていた。
あれでは、弾の無駄遣いではないか。
眉をしかめ、征司郎は足早に軽装甲車の脇を通り過ぎた。
軽装甲車のフロントグリル脇に立った征司郎は、大きく息を吸い込み、そこで凍りついた。
高寺の名を呼ぼうと大きく開かれた口は、しばし痙攣し、ややあってうめくような声を吐き出した。
>>687 「な・・・・・・なんだあれは?」
目の前には、女性の肉体を襦袢のように纏った巨大でグロテスクな色彩の蝶-少なくとも、
征司郎の知っている生物で一番近い形状のものはそれだった-が、左右それぞれ畳一つ分は
ありそうな羽をはばたかせて虚空に舞い上がっている。
その斜め下、高寺は仁王像のように大地に屹立し、右手をまっすぐ伸ばして9ミリ拳銃を連射していた。
ふわり、と舞い上がった蝶は、不規則な動きで襲い掛かる弾丸をかわしつづけていた。
ぐるりと首を巡らせて地面にへばりつく征司郎たちを見下ろしている。
その複眼に宿った色が、軽蔑と憐憫をこめていたように見えたのは、征司郎の錯覚だろうか。
その動きが一瞬静止し、マガジンを交換した高寺が何か短く叫びながら銃口を向けたときだった。
蝶が腹部を膨張させ、奇怪な高音を征司郎たち-いや、あたり一面に叩きつけた。
鼓膜を素通りし、脳髄を抉るような不愉快な音に、征司郎たち-高寺も含めて-は一瞬完全に戦意を奪われ、
耳を押さえて顔をしかめた。
結果、唐突に発砲が止む。
蝶は、虚空に静止したまま、かっきり5秒間、奇怪な高音を発し続けた。
断ち切るように蝶が高音を収め、発砲の轟音と極度に不快な高音にいくらか聴覚がおかしくなりかけた全員が
耳鳴りを聴いた時だった。
泡立つ音。大地が鳴動する音。何かが揺れ動く音。
街道の脇、軽装甲車の両翼数メートルの草原が、不意に振動を始めた。
えー。158でございます。
やっと書き溜めていた分の半分くらいをアップし終えました。
>>687の冒頭がちょっとおかしいと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、
これはまあ、結論を先に持ってくるアレだと思っていただければ幸いでございます。
(ええ、1行目と2行目の行間を開け忘れていたのは確かですが)
とりあえず、このシーンを書き終わればどうにか魔法やエルフを舞台にあげることができそうなので、
ほっと一安心というところでもあります。
(今後も、2レス/日のペースを守ることが出来れば、と思っております。
書き溜めていた分の見直しや推敲を行うと、だいたいそのペースになりそうですので)
また、あまり凄惨な場面ばかりを書きつづけているとなんだかなあ、という気分になったりもします
ので、もう少ししたら気楽で外伝的な短い文章を書きたいなと思っております。
ただ、その文章は私の脳内設定から引っ張ってくるのは大変に困難ですので、よろしければ他の職人
さんの舞台設定を少しお借りしたいなあ、と考えております。
もちろん、ネタの剽窃を目的としたわけではなく、純粋に他の職人さんが作り上げる世界で
"ありそうな話"にさせていただければ、という趣旨ですので、どうか許可を賜りたくお願いいたします。
>>10、13氏
ルナフレアがイイ!!
山川の過去も凄かったです。確かにテロの概念を持ち込まれると怖いですなあ
>>158氏
胴体が人の形をしたモスラみたいなのを想像しました。麟ぷん攻撃もしてきそうです。
確かに超音波?による攻撃はたしかに戦意を喪失させそうです
それと158氏の世界の中で魔法やエルフがどのように描かれるのか興味新進です。
それと
>>よろしければ他の職人さんの舞台設定を少しお借りしたいなあ、と考えております。
とありますが、自分の稚拙な設定でよかったら使ってやってください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とりあえず自分も頑張らなきゃ。
>>676の続き
エルフィール、リヴェデス劇場(エルフィール派遣部隊本部)
「・・・というわけだ。我々だけでなく国内・・・福岡や宮崎においても魔法によると見られるテロが確認されている。」
片腕に包帯を巻いたまま安部陸将が国内からもってきたホワイトボードに書かれた被害状況をレーザーポインターで強調する
「それ以外にも某国の潜入工作員や過激派及び宗教団体によると思われる爆弾テロや立てこもり事件も多発している。」
そう言って転送されてきた新聞記事を到着したばかりの最上に見せる。
一面に大きく爆弾テロの事がのことが大げさに書きたてられていた。
「目立った事件だけでも外国人による銀行強盗に暴動まがいの集団強盗。魔術師によると見られる学校急襲に機動隊の包囲網の突破。
機動隊ならびに自衛隊、さらに残念なことに一般市民にも多数の被害が出ている。
現在国内のほうは警察や各部隊の働きにより沈静化しつつあるが、いつまた何が起きるかわからない。
我が国からオーランに向けて送った停戦勧告も無視され続けている。
ここに至り臨時政府はオーランに対し宣戦布告を決定した。これが正式な命令書だ。」
本部つきの佐官が頑丈そうなトランクを開けて最上に命令書を手渡す。
「・・たしかに確認しました。それで作戦の方はどうなっていますか?」
最上が命令書を封筒に収めながら安部に尋ねる。
「その件についてはこれをみてくれ。・・・きみ。頼む。」
安部の合図に従いホワイトボードが素早く音を立てながら回転させられる。
そこには現在の自衛隊、エルフィールの戦力、オーランの推定戦力が事細かに書き込まれていた。
「見ての通りだが我々自衛隊の総兵力は訳5万6000人、駐留している国連軍や在日米軍を含めると訳8万人だ。
そのうち九州を防衛するための兵力を弾くと自由に扱える大体5万ぐらいか。
緊急事態のため一部の国を除き国連軍も我々の指揮下に入る事を了承している。」
そう言って国連軍に参加していた国と兵力が書かれたリストを取り出す。
「エルフィール国軍の総兵力は訳24万、傭兵団や私設軍を入れると推定約30万、
だがまともな戦闘能力を維持しているのはペガサス団や近衛兵団を始めとする一部の部隊だけだ。」
安部陸将がレーザーポイントの照射点をオーランの方に向ける
安部陸将がレーザーポイントの照射点をオーランの方に向ける
「オーラン軍の戦力は今までの戦闘状況や情報による計算をすると・・
およそ50万、もちろんこれにはエルフィールを裏切った兵団の戦力も足してある。
魔術師団にゴーレムによる機甲師団が複数、このまえ撃破したグリフォン団とは別に竜騎士団も存在するようだ。」
またポインターの照射点を移動させる。今度はその他と書かれている
「ちなみに諸外国の兵力だが・・・これはかなり情報がいいかげんな為余り当てには出来ない。
がエルフィールおよびオーラン両国と国境を面しているランド皇国が戦闘準備をしているそうだ。」
ホワイトボードに書かれた略図の周りをポインターでグルグルと何度も強調する。
「それで戦力の方は?」最上が尋ねる
「うむ。国土の大体の面積や地形、農業水準から想像するとおおよそ20〜40万ぐらいの戦力が存在するだろう。」
「分かりました。それとエルフィールの南の方は?」
「あそこは無法地帯でな。国の存在どころか大体の人口すら分かっていないのだ。
エルフィールからの情報によると毎年新種のドラゴンや化け物が発見されるような危険地帯だ。
だから南からの組織だった進攻は無いから安心してくれ。たまにやってくるはぐれドラゴンを除けば」
それから数分間に渡って現在の状況が説明されていく。
「それで作戦の方だが・・・・」
それから数時間九州の防衛庁本部とも連絡を取りながら作戦会議は進められた。
勝手に1だお〜氏の話とリンクさせてしまいました。
ご迷惑なら書き直します。
それとこの世界の農業生産能力はかなり強めに設定しました。
魔力が中心なので機械は発達していませんが、
代わりに掘削魔法による灌漑や土木工事。MADEINドワーフの農業道具が相当発達しています
この設定は同じ数ならほぼ勝てる訳の無いオーランにもある程度の戦闘能力をもたせる為に決めました。
エルフィールより環境に恵まれないオーランの方が戦力が多いのは
エルフやノームとの交流による技術開発に魔術開発に成功したのと
オーランの戦闘能力に驚いてエルフィールを裏切った戦力がかなり存在するからです。
(もちろん国を裏切った軍になんかまともな武器が届く訳はありませんが・・)
もちろんすぐに寝返るような連中はまたすぐに寝返りますしオーランも使い捨て程度にしか考えていません。
資源の点ではオーランの方が圧倒的なぐらい地下資源を産出しています。(金、鉄、石油など
調子がよければ2時ぐらいに続きをうPします。
>>690 てさりすとさん
長文で申し訳ありませんが、自作解題もかねてレスさせていただきます。
本文だけでは、書きたいことがまだまだ表しきれませんので。
>胴体が人の形をしたモスラ
私が書いております"蝶"は概ね仰るとおりのイメージです。
補足させていただくならば、というよりは首なしの人間をすっぽり被った馬鹿でかい(蝶+蛾)÷2、
ただし色合いは、黒と紫と緑をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせた禍禍しい物というところです。
裏設定では、冥王軍の威力偵察中隊中隊長、といった立ち位置ですね。
>超音波?による攻撃はたしかに戦意を喪失させそうです
具体的な例としては、窓ガラスや黒板を発泡スチロールで撫で回したときの音、あれを
もっと大きく、高く、強く、不愉快にしたものです。
元の文章では削除しましたが、
「その音を聞いたとき、まるでアルミホイルをかみ締めたかのような苦痛が」
という表現で、どれだけ嫌な音かを表そうとしました(笑)
また、この音は攻撃だけではなく「PANZER VOR!」(一等自営業さんのアレ)だったりもします。
>魔法やエルフがどのように描かれるのか
とりあえず、呆れるほど地味だと申し上げておきます(苦笑)
とはいえ、冥王軍威力偵察中隊との戦いを終えないことにはどちらも舞台の袖に
引っ込んだままですが。
>よかったら使ってやってください
快諾、本当にありがとうございます。
てさりすとさんの世界をもとに、戦闘も虐殺も陰謀も表に出さない話をアップさせていただければ、
と思います。
確認ですが、てさりすとさんの世界の九州に、ファンタジー世界のキャラクターはある程度入ってきて
おりますでしょうか?
>>694 文章が抜けてました。
×補足させていただくならば、というよりは
○補足させていただくならば、モスラのような明るいイメージというよりは
重ね重ねのスレ汚し、誠に失礼いたしました。
失礼ついでに。
軽機動装甲車のルーフにある機銃ですが、写真を見る限りではどうもミニミのようでした。
従いまして、あのように無理やりな後付けをいたしました次第で。
一応、この話で乗っけていた機銃は62式か74式車載機銃です。
>>確認ですが、てさりすとさんの世界の九州に、ファンタジー世界のキャラクターはある程度入ってきて
おりますでしょうか?
入ってきてます。入ってきていますが小数です。
正規のルートはエルフィールの化学者や技術者それに軍関係者。
それ以外はオーランの工作部隊にエルフィールや周辺諸国から逃げてきた難民(奴隷状態とか亡命とか)
まあ一般生活に溶け込むほどの人数ではないです。(街でばったり出会う確立は過疎地で外人に出会うぐらい)
まあ技術者はともかく化学者は中学ぐらいの知識しか持っていないわけですけど・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続き・・今日中にうぷする予定でしたが失敗におわりますた・・・
なんだか158氏の話は雰囲気や描写がベルセルクを思い起こさせて非常に良いですな
ラストの展開も蝕のようになるのかなw
>>697 脳内ビジュアルをから由起賢二から三浦建太郎に変更しますた。
大久保三佐もいいが、小窪3曹はどこいったんだい?
かれならそうとう9MM拳銃に入れ込みそうなんだが
彼の作風とここはだいぶ違うから、いやになったのかな?
ぶっちゃけ、かれのレスがなくなったのは「妖精の踊り食い」とかキモいネタが増えたときだったが。
帰ってきてほしいよなあ
>674氏
なるほど、非常にためになる知識であります…(・ω・)
ファンタジーをもっと知らねば!
>10・13氏
真相が明らかになってきつつあり興味深いところです(・∀・)
しかし…ルナフレアたんの下僕の山川…(;´Д`) ハァハァ
「ちょっとヤマカワ! 私の下僕なんですから勝手に行動しないで下さい!」
「文句があるなら一人で帰ってくれよ…ご主人様」
「もうっ!ヽ(`Д´)ノ 」
>158氏
文章うまいですねー、凄く洗練されています。
確かに>697氏のいうとおりベルセルク風に想像するとぴったりときます。
>てさりすと氏
「福岡防衛線」とリンクですか!どうぞどうぞ、使ってやってくださいヽ(・ω・)ノ
>699氏
三曹殿は海自の方ですし航海に出ておられるのでは…?
でも確かにあの時期はちょっと危険な方向だったなぁ…(;・∀・)
自分の失態です。
そういえば重箱の隅さんや名無し土方さんも最近見ないですね。
あと、スイフリーも…(個人的に彼のキャラは結構楽しかったですな)
>>688 揺れ動いていた草原が不意にごぼりと持ち上がり、いくつもの隆起が不意に軽装甲車の廻りに発生する。
草の塊にも見えなくはない隆起は、膝のあたりまで高さを伸ばしたところで、内側から突き上げて
きた"もの"に殻を破られるかのように、ぐずぐずと大地に還っていった。
そして、その"もの"は、体にこびりついた土くれや雑草を払い落としながら、なおもその高さを増す。
目に見えない無数の人間が一斉に足元の草を踏みしだく音は、次第に数と大きさを増しながら、
征司郎たちの眼前にその正体を表した。
その外見は-おおかた、あの化物蝶の手下か何かなのだろうが、なんとはなし爬虫類を思わせる
外見をしていた。
高校生ほどの体格の人間が腰を上げ、手足を伸ばして地面にたっているかのような姿勢に、
黒を濃く混ぜた緑の表皮は、いかにも爬虫類らしく、鱗で覆われているかのような、彫刻刀で粘土に
筋彫りを施したかのような方眼で覆われている。
だが、それはボディペインティングを施した人類でもなければ、蜥蜴の類でもなさそうだった。
人間でいえば頭が存在するであろう部位には何もなく、肩の付け根からいきなり牙をそろえた口が
ぱっくり開いている。
そして、背中にはノートルダムの鐘楼守もかくやと思われるほどの瘤が隆起し、その先端には
感情のこもらない大きな目が一つ、ぱっちりと見開かれていた。
蜘蛛人間-もしも何らかの名前を付すならばもっともそれがふさわしいと思われる奇怪な蜥蜴もどきは、
その背中に一つだけ開いている濁った眼をぎょろりと動かし、軽装甲車とその廻りにいた人間達に視線を
合わせた。
>>702 やはり、伏兵が居たか!
ざっと見積もっても50はくだらない視線を一斉に浴びた征司郎は、なかば予想されていた展開に、
大きく息を吸い込んだ。
腰を落し、左手に携えた日本刀の柄に手をかける。
征司郎の視界の端に、状況のさらなる急変を見て取った高寺が後ろを警戒しつつ駈け戻ってくる
ところが見えた。
その頭上では、例の化物蝶が大きな円を描いて旋回し、蜘蛛人間と自衛隊、そして立花組の
間合いを計っている。
旋回の輪を閉じた化物蝶は、状況を見極めたのか、再びあの奇怪な高音を短く発した。
それを聞いた蜘蛛人間は、ヌラヌラ光る涎を口一杯に溢れさせ、伸ばした手足をぐっと縮めた。
来る!
征司郎が、懐のコルト・ローマンの存在をすっかり失念したまま抜刀しようとしたときだった。
征司郎の背後から、突如として大排気量独特の殴りつけるようなエンジン音が沸きあがる。
そのエンジン音は急速に征司郎に迫り、あわやというところで方向を転じると、街道の脇-
征司郎と蜘蛛人間達との間に生じた空間に無理やり割って入った。
「親分、乗ってください」
征司郎からみて奥のほう-左の座席から落ち着いた声がする。
エンジン音の正体-フロントグリルにRV車のようなごつごつしたカンガルーバーを装備した
つや消し黒のキャデラックを操る征司郎の懐刀-徳田だった。
えー、158でございます。
今回の続きをアップさせていただきまして、一言。
・・・・・・・・・は、話が進まない・・・・・・・・・・・・(ガックリ)。
もともと書いたときはもっと短かったんですが、推敲やら書き直しをしているうちになんだか
こんな具合になってしまうんですね。
(敵キャラの元ネタも、アップ直前に改めてしまいましたし)
たまーに、全部まとめてアップさせていただきたいなあ、と本気で思う瞬間だったりもします。
もちろんそんな暴挙に打って出たりはいたしませんが。
まあ愚痴はさておきまして、例の如くレスをば。
>>696 てさりすとさん
ご説明ありがとうございます。設定については了解いたしました。
早ければ今週末にでもお話を作らせて頂きます。
>>697-698さん
>>700 1だおーさん
過分なお言葉、まことにありがとうございます。
作・雁谷哲 画・三浦建太郎の「野望の王国」を思わずイメージしてしまいました。
あるいは、作・三浦建太郎 画・由起賢二のベルセルクとか。
ピピン=無口な赤寺だったりするんでしょうか・・・・・?
ゴッドハンドの一人の眼鏡=大神楽とか。
うう・・・・・アップしてからおかしな表現に気づきました。訂正します。
>>702 ×いくつもの隆起が不意に軽装甲車の廻りに発生する。
○いくつもの隆起が軽装甲車の廻りに発生する。
×手足を伸ばして地面にたっているかのような姿勢に、
○手足を伸ばしたまま四つんばいにしているかのような姿勢に、
×背中にはノートルダムの鐘楼守もかくやと思われるほどの瘤が隆起し
○背中にはノートルダムの鐘楼守もかくやと思われるほどの瘤が盛り上がり
×その背中に一つだけ開いている濁った眼をぎょろりと
○背中に開いている、ソフトボールほどもあろうかと思われる濁った眼をぎょろりと
合計4つも。鬱です・・・・。
>>1 バシュタール現象に遇い、難民と化しておりました・・・
出版社の腐れ経理、逝ってよし(激怒
あああ、400もスレが・・・
スキャナをエプソンの4Cから4Pに換えました。
絵コンテあげたら、画像のうpに取りかかりますです。
背中の瘤に一つ目。
蜘蛛人間。
漂流教室を激しく連想した。
708 :
名無し有るらとてっぷ:03/02/05 21:45 ID:RO+G4Ppd
ど〜も紹介遅れました、
ときどき書き込ませてもらっています名無しあるらとてっぷと言います。
ふつつかながら、てさりすと様に質問。
>>691に「在日米軍うんぬん」て有ったのですが、
今後ストーリー上に米軍(特に海兵隊)を登場させる予定ってありますか?
九州ごと異世界に飛ばされてしまった個々の米軍兵士の描写がスッゲ〜気になってしまいまして(藁
>>708さん
うーん・・・余り無いかも・・・
ほとんどの国連軍の歩兵はすでに上陸してたり上陸する為に船の上だから・・
残っているのは外国兵は補給OR修理の為に立ち寄った艦船乗組員や
空港や航空自衛隊の基地にいた航空機。それに補給部隊が大半ってかんじかな
もちろんいる事はいるんだろうけどね。
というか外人を主力として前線に出してくると「おまいら一体何語で喋っていますか?』
というどうしようもない問題にぶち当たってしまいます。(それを言うと自衛隊もぶち当たるが)
まあとりあえずこの世界の公用語は日本語という事でw
もっと正直にいうと自分にはそこまで書き切る能力は無いという事でw・・・勘弁してください。
続き
「・・以上だ。それと今作戦開始時よりエルフィール派遣部隊を東部方面軍と改名。本土にいる西部方面軍はそのままだ。
次に第一作戦を『白い翼』第二作戦を『日本の牙』と名付ける。」
安部陸将が集まった各部隊長に告げる。
「なお先ほども言ったが『白い翼』作戦の最重要目的は制空権の確保及び爆撃による敵要塞及び陣地の完全無力化である。
これによりグラナダ平原及びグリュプス高地及びリルム砂漠を順に突破し敵首都を目指す『日本の牙』作戦の進撃路を確保する。
これにより戦争の早期終結を目指す。
第一作戦は本日23:00を持って発動する。諸君の奮闘に期待している。」
安部の敬礼に対し各部隊の指揮官が一斉にパイプ椅子から立ち上がり敬礼を返した。
その頃川口は整備班の隊員たちの趣味によって何度もペイントしなおされたF-15Eを少し離れた場所から感慨深げに眺めていた。
最初は整備班長の趣味で機首部分に黒いチューリップが描かれていたが、その後いくつかの経緯をたどった後
青を主体にした迷彩色に固定されていた。ついでに尾翼には左側にワルキューレ右側に青いメビウスの輪が描かれていた。
「どう?かっこいいでしょ?」
傍を通りがかった陸が工具箱を地面において川口に話しかける。
「ん?なんだ陸さんか。・・確かにこの迷彩は良いと思うけどあの尾翼のマークは一体・・・」
そう言ってメビウスの輪を指差す。
「ああ あれ私が描いたの。上手でしょ?整備班の隊員たちの間でも評判が良いんだから」
「いやでも勝手に・・」
そこまで言いかけた川口に詰め寄り途中で会話を封じる
「あら?何か文句があるのかしら?」顔は笑顔だが声には何故か威圧的な空気が含まれている
「いえ!文句なんてありませんよ」「そう」そう言って少し離れる
「あ〜あ これが色っぽいお話だったらなあ・・」川口がそう呟く
「はい?今何か言わなかったかな?どうも聞き取れなかったんだけど」
今度は襟首を掴み陸が耳元で呟く。何故か今度はマジで切れかかっている。
今度は襟首を掴み陸が耳元で呟く。何故か今度はマジで切れかかっている。
「いえ!何でもありません!!」「まあいいわ。聞かなかった事にしてあげる。」
そう言って工具箱を持ち上げると足早に倉庫の方に行ってしまった。
「おっ ちょうどいい。川口!!ちょっと来い!!」「ああ 探しましたよ川口さん!ちょっと来てください。」
川口が格納庫から出ると寺井と一緒に水城三尉が彼を呼んだ。
水城三尉はもともとはF-15DJのパイロットだったが機体不調の調査と修理をしている間にこちらの世界に飛ばされてしまい
そのせいで修理が遅れている間にちょうど手が空いているからという理由でWSO(兵装システム士官)にされたという経歴を持っていた。
だが彼女に特に不満など無くむしろF-15Eに乗れる事を素直に喜んでいた。
という訳で数週間前から川口や寺井たちとよく一緒に行動していた。
「ほれ、これを見てみろ。」そう言って寺井が航空写真と色々な図形が描かれたコピーを川口に突き出した。
「なんですか?これ?」川口が寺井に尋ねる。
「この前撮って来た航空写真だ。・・こことここに有る魔方陣をみてみろ」
そう言って真ん中に三角形が描かれた魔方陣と星型が描かれた魔方陣を指差した。
「ああ はい。たしかになんか図形が描いてありますね。」
「これは自分達の世界で言う所の対空陣地に当たるものらしい。これが・・ええと・・なんだったけ?」
「資料によるとシューティングスター・・AAみたいな物です。もう一つの方はレッドタイガー・・こちらは短SAMみたいな物らしいです」
そういいながら水城が資料で確認していく。
「資料によるとレッドタイガーは熱追尾ですね。回避方法っと・・なになにファイアーボールのような火系魔法を後方に浮かべる。
フレアのことかな?・・・有効射程はかなり広いと書いてありますね。」
「かなり広いって・・そんないい加減な。」自分の資料も確かめてみる。確かにかなり広いと書いてあった。
「なに 詳しい事は後で作戦士官でも聞けばいい。一応向こうの世界から魔術の専門家も来るそうだし」
寺井がそう言った後タイミングよく呼び出しがかかった。
「ほら お呼び出しだ。行くぞ。」
戦後初の宣戦布告の時がゆっくりとしかしながら確実に迫ってきていた。
おっと 名前直すの忘れてた。ごめん
さて 次から空爆です。
近代兵器の強さをこの世界の兵士達に思いっきり教育してやります。
>テロリスト氏
ストライクイーグル キター(゜∀゜)
「メビウス」の元ねたはAC○4ですか?
>>703 征司郎がキャデラックのドアを開くと同時に、街道の左右両翼から、一個中隊をゆうに上回る
蜘蛛人間の群れが突撃を開始した。
隊列の先頭に位置する軽装甲車、そして左にならぶ格好で路肩へと半身を街道からはみ出させた
キャデラックを目掛け、4本の手足を忙しく運びながら、ざわざわと距離を詰めるその様は、さながら
緑の平たい塊がただ2つ、不動の決意に基づいて迫ってくるかのようだった。
「下がれ!一旦、下がるんだ!」
ようやくのことで軽装甲車にたどり着いた高寺が助手席に飛び込み、必要以上の力でドアを
たたきつけるように締め、それを合図とするかのような見事な呼吸で、軽装甲車が猛然とバックを開始する。
いつの間に高寺の怒号が命令に置き換えられたのか、相互に10メートル前後の距離をおいて
停止していたトラックが、軽装甲車にあわせるように後退を開始した。
「親分」
クラッチを切ったままアクセルを踏み込み、ギアをリバースに押し込んだ徳田が、征司郎を窺う。
無言で頷いた征司郎は、ダッシュボードの下に取り付けられた無線機のマイクを手に取った。
「親衛隊全車、すぐにバックしろ。以後の指示は高寺から受けるように」
呼吸を整え、それだけ命じると、マイクを握ったまま運転席側のサイドウィンドウに目をやった。
あの高台を出発する前に、高寺の指揮下に入ることを親衛隊には言ってあったものの、ことここ
に至って、それを忘れ去っているものが居まいかと案じたのだ。
このような状況で、それだけの判断を咄嗟になしえたのは、征司郎個人の人間としての底知れ
なさと、彼が徳田に寄せる信頼あってのことであろう。
再度念を押したことが功を奏したのか、親衛隊の車輌はさしてとまどうこともなく自衛隊と共に
今来た道を戻り始めた。
『親分!』
踏みとどまったかのように見える征司郎たちに今ごろ気づいたのか、悲鳴のような高寺の
呼びかけが無線機から飛び出してきた。
>>715 無事だったか、高寺。
その声に征司郎は微笑を浮かべ、ことさらにゆったりとした口調を保ってマイクに語りかけた。
「高寺、援護してやる。そのまま後退を続けろ」
『馬鹿な!親分を置いて!』
無線機を叩き壊しかねない勢いで、高寺が抗議する。だが、征司郎は高寺に長広舌を許さなかった。
「心配するな。すぐそっちに向かう。お前はそいつらをしっかりとまとめろ。蜘蛛人間どもと距離を
置いたら、一旦停止して周囲の安全を確認するんだ」
どしん。
そこまで征司郎が告げたとき、ふいにキャデラックが大きく揺れた。
確認するまでもない。わずか数メートルの距離を押し渡った蜘蛛人間どもが、キャデラックの周囲に
密集したまま、その黒塗りのアメリカ車を攻撃し始めたのだ。
蜘蛛人間のあるものは口を大きく開き、そのボディに勢いよく牙を突き立てる。
また、あるものは人のそれほどもあろうかと思われる腕-前脚というべきか-を振り上げ、ボンネットと
いわずルーフといわず、滅多打ちに殴りかかる。
また、あるものは詰め寄った勢いをそのまま利して、100キログラムは在りそうなその体躯を砲丸の
ことくキャデラックのドアに叩きつける。
キャデラックはいまや、蜘蛛人間どもの緑が織り成す絨毯の下に沈もうとしていた。
『親分!今行きます!・・・・・おい!』
高寺の声は、いまや悲鳴といっても差し支えのないものになろうとしていた。
魂の深い部分が傷を負っているかのようなその絶叫の最後は、おそらく軽装甲車の運転手である
一等陸士に向けられたものだろう。
その声を聴いた征司郎は、悪鬼のごとき形相を貼り付けながら、一等陸士の胸倉を掴まんばかりに
詰め寄る高寺の姿が手にとるように浮かんできた。
>>716 しかし。
「高寺。余計なことはするな。お前は兄弟分の命令を聞けないのか?」
征司郎は、まったく平静な声で、つい先ほどまで心がけていた指揮統制の原則を捨て去ったかの
ような内容を告げた。
『・・・・・・・・・なっ!』
絶句する高寺。征司郎はさらに押し被せるように、
「 も し 、今 こ こ へ き て み ろ 。 お 前 は そ の 瞬 間 か ら 絶 縁 だ 」
絶縁-ヤクザの社会では極刑にも等しい処分を予告された高寺は、絶句してしまった。
無線機からカタカタ音がするのは、あまりの内容に思考停止に陥った高寺の、マイクを持つ手が
震えているためかもしれない。
己の言葉が、高寺の勝手を封じたことを確認した征司郎は、諭すような口調で告げた。
「いいか高寺。俺が合図したら前に向けて思い切り撃ちまくれ」
『・・・・・・・・・』
高寺は、うまく言葉が出てこないようだった。
>>717 「俺達はここで死ぬつもりなどさらさらない。こいつらを叩き潰して、アディの村へ行くんだ。いいな?」
高寺の返事を待たず、征司郎は無線のマイクをフックにかけた。
そして、助手席側のサイドウィンドウに目をやる。
窓の外は、蜘蛛人間のあらゆる部位-腕、脚、胴体そして瘤がびっしり張り付いていた。
風景などどこにも見えないほど、みっちりと蜘蛛人間どもはキャデラックを取り巻いていた。
馬鹿どもが。己の愚行を地獄で後悔させてやる。
内心で吐き捨てた征司郎は、徳田の方を見やった。
驚くべきことに-いや、征司郎は当然のこととして受け止めていたが-徳田は、こんな状況下に
おいても、平然と煙草を吹かして、ハンドルとシフトレバーに手をやったままだった。
「トク」
征司郎は徳田に、彼だけが使うことを許されている徳田の愛称で呼びかけた。
「なんです?」
「やるぞ」
徳田は、その丸い顔立ちに夢魔のような酷薄な笑みを浮かべた。
「待ってました」
えー、158でございます・・・・。
すみません。 ま た や っ ち ゃ い ま し た 。
4レス/日。長すぎ。うーん・・・・・・なんとお詫びしたらよいでしょうか。
まあ、次から任侠&自衛隊の反撃開始ということで、その、気合をいれすぎちゃいまして。
何卒、お許しください・・・・・。
>>707さん
はい。まさしく元ネタは漂流教室の「未来人類」です。
もっとも、呼び方はこの世界に「未来」はなんぼなんでもと思い、小説版の「蜘蛛人間」にしました。
あの傑作に登場する敵キャラクターは、もっともっと出したいです。
未来キノコはともかく。
(漂流教室はファンタジーではありませんが・・・・・・)
すげーなこのスレ。
158氏とか、ひょっとして本物の作家?
721 :
名無し三等兵:03/02/06 12:53 ID:CTmJLUZD
俺の苗字、徳田っていうんだよ……複雑(笑)
すみませーん・・・ちょっとした知り合いが絵書いてくれたんだけど・・
UPしていいですか?三枚あるんですけど・・・
今から仕事なので多分10時ぐらいになると思いますが(うp)
ぜひおながいします
了解!!
仕事も向こうの都合で急に休みだ(怒)
ひまなのでパソの中には取り込んだので何処かいいアップするとこないかな?
描いた友達にここに上げるって言ったら
『あ〜○○?UPしてかまわん?』
「それならキチンと色つけてやる。返せ。」
『だったらすぐ付けてくれ。ほれ』
「あほか!!早くても一枚4時間はかかるわい!!」
とおこられてしまいました。
と言う事で可愛い系2枚取り上げられてしまひました
絵を書くのって時間がかかるんですね・・・
まあ奴が忘れていったゴツイ絵(小人の弓兵+自衛官の作戦会議みたい)だけは確保してあります。
可愛い系は多分 明日、明後日に完成してもらいます。
えー、158でございます。
本日は、レスをあげる前にまずお断りを。
まあ、こんなことを書けば皆さんもうお分かりかとは思いますが、
本 日 も 長 い で す 。(シクシク)
理由はですね、シーンの区切りと申しますか、きりのいいところまで一気に
アップさせていただきたいためでして。
分量としましては、昨日分と同程度を予定しております。
これより推敲&校正作業に取り掛かりまして、24時ごろのアップ開始という段取りです。
>>720さん
まことに光栄ですが、それは買いかぶりというものです。
私はただのしがない給与生活者でございまして・・・・・・・・・・。
>>721さん
下の名前がエイジかトクイチであれば、まさしくシンクロニシティです。
彼には、今後も活躍していただく所存ですので、何卒御寛恕をば。
>>722 てさりすとさん
私も是非拝見したいです。よろしくお願いいたします。
>158氏
なんか2レス以上うpするのをあまり良く思ってないようですが
俺は別にそんな悪く思ってないです。むしろ2レスじゃ物足りなく思ってるくらいで。
>725: 158氏
>726 さんと同意であります。 こまぎれすぎると編集するときに
シーンの切れ目を見積もるのが大変でして…
(ページ跨いだりして) 変な所で切れちゃったらすいません >職人様の方々
禿げ胴。がんがんうpしてほしいなり。
>>718 「ダッシュボードを開けてください」
徳田の言葉に頷いた征司郎は、おもむろにダッシュボードを開いた。
中に手を突っ込み、シルバーメタリックのパームトップ・パソコンを取り出す。
パソコンのコネクタにはケーブルが接続され、その一端はダッシュボードの奥に続いていた。
小さな、軽い端末を膝の上に置き、ディスプレイを開くと、すでにアプリケーションは立ち上げ
られていた。
ディスプレイには、CGソフトを使って作成されたと思しきキャデラックの立体画が表示されており、
その脇にはいくつかアイコンが縦に並んでおり、それぞれにアルファベットとカタカナを使った名前が
つけられていた。
このような世界にやってくるはるか以前に、徳田からこのアプリケーションについてレクチャーを
受けていた征司郎は、迷うことなくキィボードを駆使して一番上のアイコン「Sマイン」にカーソルを
合わせ、リターンキィを押し込んだ。
ある意味粗雑とも表現できるキャデラックの立体画、そのボンネットとトランクの上面、そしてバンパー
の下部に目の粗い方眼が走り、同時にチェッカーフラッグのような赤い市松模様がその方眼につけられた。
振動と衝撃が絶え間なくキャデラックをゆすぶる中、征司郎はまったく動じる風も無く、さらに
ブラインドタッチでキィを操作して、方眼に着色された赤い正方形の数をボンネットに4つ、トランク上面と
バンパー下部に合計8つ残るように調節し、こちらを窺う徳田に頷いて見せた。
>>729 「じゃ、まずはバックします。隙間が出来たら正面に突っ込みますので」
銜え煙草の唇をほんの少し歪めた徳田は、昼飯のメニューを選ぶかのようなごくごく気軽い口調で
征司郎に告げる。
「始めるぞ」
表情を引き締めた征司郎は、立体画の脇に現れた3つのボタンの一番下「back」を睨みつけ、
該当するキィを押し込んだ。
かこここん。からからからから、かたん。
車体後部に取り付き、キャデラックに打撃を加えていた蜘蛛人間の群れは、奇妙に軽い小さな
金属音をその"耳"に捕らえた。
隙間無く密集する中、身体を動かせるスペース-リアウィンドウ及びトランク上部に陣取る幸運な
蜘蛛人間の一部は、わずかに身体を傾斜させ、瘤の上に開く一つ目を音の発生源に向ける。
先ほどまで平坦な金属板にしか過ぎなかったトランクの上面に、4つの四角い穴が発生していた。
どうやら、あらかじめトランク上面に開けていた穴を塞いでいた鉄板が、ストッパーを解除されたこと
によって外れ、穴の周囲に取り付けられたレールを伝ってトランクルームに滑り落ちたらしい。
よく見れば、穴から2センチほど奥に、円筒形の何かが、厚さ5ミリ前後の二重同心円状の断面を
わずかに傾がせて鎮座している。
>>730 虫の鳴き声にも似たモーター音が穴から響き、その茶筒状の何かは、にゅうっと先端をトランク上面
に突き出した。
ほぼ同時に、バンパー下部から、全く同じ形の円筒が、こちらも4つ、同様のモーター音と共に車体
後部へせり出してきた。
蜘蛛人間どもは、不意に訪れた標的の異変に一時、驚いたかのように身じろぎをする。
しかし、生来の攻撃本能がその異変に対する警戒をあっさり上回った異形のものどもは、たちまち
その8つの円筒に対して猛然と挑みかかった。
もっとも早く反応した蜘蛛人間が、その鋭い牙を円筒につきたてようとした時。
8つの円筒から爆発音が轟き、その勇敢な蜘蛛人間に、そしてその周囲にいた全ての蜘蛛人間に、
円筒の奥から撃ち出されたボールベアリングが襲い掛かり、一瞬にしてトランク上面とリアバンパー
付近に陣取っていたその勇ましくも哀れな化物どもをずたずたに引き裂いた。
158でございます。
>>726-728さん
私は今、心から猛烈に感動しています。
このスレに駄文をアップさせていただくようになってから、今まで続けてきてよかったと、
本当にうれしく思います。
とりあえずきりのいいところ、ということで、ここまでアップさせていただきました。
続きにつきましては、これからすぐに可能かどうかは微妙ではございますが、
できればアップさせていただければ、と思っております。
ただ、このスレはほかに多くの職人さんが辣腕を振るっておられますので、そうした
方々の邪魔にならないように、留意しながらではございますが。
>>731 連続した爆発音と閃光、それがキャデラックの後部を過ぎ去った時、蜘蛛人間どもにとっての
地獄が出現した。
黒塗りの外国車を埋めたてんとばかりに群がり集まっていた蜘蛛人間、そのうちトランク上部と
リアバンパーに殺到していたものどもが、まるで駆虫剤を散布されたかのように、巨大な見えざる
神の手によってはたかれたかのように、爆発が発生した部分から弾き飛ばされる。
だが、それをなしえたものが薬剤でも神の手でもない証拠に、弾き飛ばされた蜘蛛人間どもは
どれ一つとしてまともな形状を保っていなかった。
四肢をそれぞれ、あるいはまとめて吹き飛ばされたもの。
コンマ数秒前には猛々しい口があったはずの前面が、抉り取られたかのように失われたもの。
おそらくは、円筒の真上に位置していたのであろう、口も四肢も健在ではあったが、胴体中央に
大穴が開き、その上に存在していたはずの瘤と一つ目が根こそぎ消え去ってしまったもの。
いずれも、その断面をどす黒い血で染め上げ、着色した蛆虫にも似た筋肉や臓物を一杯に
溢れさせながら、常世の境界線を全速力で突っ切っていこうとしていた。
生き残った蜘蛛人間どもが一瞬にして訪れた戦局の急変を察知するより早く、今度は
ボンネット上面に4つの爆発が発生し、先ほどと同様、そこに取り付いていたものどもを
一掃してしまった。
そして、キャデラックのボンネットと後部が剥き出しになり、わずかな隙間が生じたその瞬間を
見計らったかのように、キャデラックのエンジン音-それは奇妙なことに、車体の中央から轟いていた
-が野獣のそれを思わせる怒号の音量を一挙に跳ね上げ、唐突にバックを開始した。
>>733 突如訪れた破局に五感を完全に鈍らせていた蜘蛛人間どもは、標的の逆襲に全くの無防備だった。
枯木をまとめて叩き折るかのごとく、数トンはあろうかという鋼鉄の-そう、このキャデラックは字義どおりの鋼鉄製だった-巨体が後部に陣取る蜘蛛人間を弾き飛ばし、四肢をへし折り、下敷きにする。
バックすることによって2メートルほどの距離を稼いだキャデラックは、一瞬がくんと停止し、今度は
それよりはるかに強烈な加速で、ぐねぐね蛇行しながら前進を開始した。
前に後ろに、右に左に、思っても居なかった勢いで揺さぶられたためか、ルーフやフロントウィンドウ
に取り付いていた蜘蛛人間が次々と振り落とされ、街道へと零れ落ちてゆく。
キャデラックの前方に取り付けられたカンガルーバーが、本来の機能を遺憾なく発揮し、進路に
たむろしていた蜘蛛人間を一瞬にして生命体の残骸に変えていく。
ノーマルのままでは絶対にありえない加速でキャデラックが血路を開ききったとき、1個中隊は
あったはずの蜘蛛人間は、その数を3分の2にまで減じていた。
なおも驚くべきことに、蜘蛛人間があれほどの打撃を続けざまに与えていたにもかかわらず、
徳田と征司郎の座上するキャデラックは、塗装をところどころはがされ、一部外板がへこまされた
以外、何の損害もこうむっては居なかった。
蜘蛛人間の群れを突破したキャデラック-征司郎の護衛のみを目的としてゼロから作り上げられた
装甲キャデラックは、そのままの勢いで一端路外に飛び出し、華麗とも表現しうるスピンターンで、
車体を今来た方向に向けなおす。
カンガルーバーの奥に健在なライトが挑発するかのようにパッシングし、同時にクラクションが
ワルキューレの進軍ラッパのごとく鳴らされた。
Sマイン-ドイツが開発した強力な対人兵器に着想を得た装甲キャデラックのSマインが放った
1000個近いボールベアリングによって幕を開けた異世界の逆襲は、いまやたけなわになろうと
していた。
えー、158でございます。
以上、本日2度目のアップをさせていただきました。
背中を押してくださった皆様に、心からの感謝を申し上げます。
さて、この展開はちょっと一方的にすぎるのではないか、と思われたかたもいらっしゃるでしょう。
これは、
1 征司郎たちが異世界に迷い込んできた当初、化物(冥王軍の手下)にさんざんやられたこと
2 この段階で「身を切らせて骨を絶つ」式の勝利にもっていった場合、後がつづかなくなってしまうこと
3 元ネタである「野望の王国」では、これくらいの展開がデフォルトであること
の3点によるものです。(1については、いずれ登場人物の回想という形で、改めてアップさせて
いただこうかと考えておりますが)
長文に付き合ってくださいまして、どうもありがとうございました。
ボンドカーキター!
追記です。
装甲キャデラックのSマインですが、
「なんでそんなものを都合よく装備してるんだ?」と実にもっともな疑問を抱かれるかもしれません。
Sマイン、並びに装甲キャデラックの設定につきましては、今後文中で説明いたしたく思います。
今申し上げられることは、Sマインは「ボンネットやトランク上部に乗っかった敵専用ではない」
ということです。
では、失礼します・・・・・・。
738 :
名無し三等兵:03/02/07 01:06 ID:+TyhNWZD
すごい!マヂ面白い!続ききになる!
あげちまった。欝氏
ヤパーリ漂流教室の未来人間でしたか。
そこでふと思ったのですが、自衛隊の転移先を超未来の地球に
するというのはどうだろう。
現代の物質文明は大戦争で崩壊しており、その子孫達は科学技術を捨てて
剣と魔法のファンタジーの世界を作った。これなら自衛隊と
現地人の会話が通じる理由も理解できる。
それで、自衛隊がテクノロジーを見せ付けたり、技術を提供したり
しようとすると、現地人は良い顔をしないの。で、自衛隊は苦悩
しながら新しい社会を作っていくと。
まぁ、個人的に廃墟となった都心で戦う自衛隊が見たいんですけどね。
どなかこんな設定で書いてくれる職人様はいらっしゃらないかなー。
>てさりすと氏
イラストうpキタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
ワクワクしながら待ってますよ( ´∀`)
>158氏
文才があるのですから凄い読み応えがあります。
これからもがんがってください!
>740氏
その時代は日本人が黒人奴隷のように欧米人に支配されていて、彼らが自衛隊員らを見たら「私たちの祖先はなんてすごい国家を創っていたんだ!」と感動するとかね。
自衛隊と一緒に召喚された民間人で、日本なんてダメダメとかこぼしていた若者たちが「この子ら、俺たちの子孫なんだよな…子供なんだよな…俺たちがしっかりしてなかったから…こんな目に」と苦悩したり。
雰囲気的には「BASARA」かな…?
>>740 >廃墟となった都心で戦う自衛隊
これは面白そうですよねぇ。真女神転生的舞台設定であればファンタジーとの共存も可能かも?
上位悪魔もわらわら出てくるので自衛隊にはつらい展開になりそうですがw
いや あぷろだ が無いものでどうしたらいいのか迷ってまして・・・
どこか良いあぷろだ知りませんか?
/////////////////////////////////////////////////
とりあえず自分の続きいきます。>>712
「ふん!!開戦から三ヶ月で首都まで攻められた国がよく言うわ!!」
エルフィールからの書状を受け取ったオーラン国王サダム3世がわなわなと手を震わせながら大臣に八つ当たりした。
そのエルフィール国王直筆の手紙には要約すると次のように書いてあった。
『調子に乗るな。この間抜けやろう。これから手前の国に殴りこむから首を洗ってまってやがれ!!
へへん!!俺様には強い味方が付いたんだぞ。お前らに勝ち目は無いんだからな。覚悟してろよ』
「領土の割譲と引き換えに講和でも結びに来たのかと思えば、今ごろ宣戦布告だと!?
直ぐにケニバル将軍に攻撃命令を出せ!!一人の捕虜も要らん!!敵首都を塵一つ残さず焼き尽くせとな!!」
それを聞いた一人の近衛兵が敬礼をして命令を伝えにいく。
「いえ、国王。エルフィール自体はたいしたことはありませんが、奴等の味方の日本という大国は見逃せません。」
「ふん。いくら強かろうとも、ただが50人の工作部隊に混乱させられるような連中など敵ではないわ。」
それを聞きながらサダム三世はその手紙を放り出して宝石や金で装飾された椅子に座り込んだ。
それを聞いた大臣が日本から届けられたオーランではとても作れないぐらい上質の白い書状を取り出す。
「前線から逃げ帰ってきた兵士や将官からの話では奴等は金属製の魔道兵器をあやつり
しかもその魔道兵器が放つ魔術は一撃で数十人を殺傷したと言っています。そんな連中が今日攻め込んで来るといっているんですぞ?!」
「逃げてきた兵士の言う事など当てには出来んよ。」「しかし!!現に・・」
「確かに奴等には鉄の箱が飛ばせるようだ。だがそれが如何した?我々には竜騎士がどれだけいるのだ?」
「約2300騎です。」
「そうだろう?2300騎ものドラゴンを打ち破れる力は、あの悪魔の遺跡の巨砲でも使わなければむりだ。
しかも巨砲が使えなくなってから二十数年がたち、おまけにやつらから見れば巨砲は我々のはるか後方だ。
君はジエイタイとやらがどうやったらここまで攻めてこれるのか教えてくれんかね?」
大臣が沈黙する。無理も無い。砂漠の凶悪なまで環境に加え竜騎士による制空権は圧倒的なものだったからだ
そこに一人の騎士がものすごいスピードで飛び込んできた。
「たったっ大変です!!やつら本当に攻めて来ました!!」
「ほう。いい根性をしておるな。それで被害は?」
「はっ!!現在確認されているだけで最前線の8個の砦が壊滅およびそれに類する状況!!奴等は続けて次の目標に向かっております!!」
「なんだと!?」驚いた王が急に立ち上がろうとして尻餅を付いた。
『おっと来た来た!!レイピア1,レイピア2、3時方向20マイルにお客さんだ。
高度約2300フィート数は6機。反応の薄さからみるとこいつはグリフォンだな。』
『了解エアキング。悪いがグリーンエンジェルに聞いてくれ。魔術士は含まれているのか?』
『・・・グリーンエンジェルの返答ではNOだ。安心して叩き落せ!!』『了解』
E-767を守っていた米軍の2機のF-16が速度を上げて突入していく。普通ならここで増槽を切り捨てる所だが
相手がミサイルを持っていない=追尾魔法を使えない(準備していないと使えない。準備していたら分かる)
ほとんど的当て状態だった。ほとんどの場合値段の張るミサイルを使わず機銃で落とされていった。
もちろん彼らも反撃に出ようとするが運が悪いと狙われた事すら知らずに地上の肥やしになり
運がよくても弓や単発魔法が命中する訳も無くいつかは撃墜される運命だ。
そこら彼処で撃墜宣言が起きている。
『トロー3、スプラッシュ!!』『フロンティア5が一機落としたぞ!!』
だがたまには調子に乗って近寄りすぎて痛い目を見ることもあった。一機のF-4EJが敵を撃ちもらしてしまった際
すれ違いざまに魔法を叩き込まれパイロットが一人やられていた。
そのとき彼らの前方に立ちふさがる者達がいた。緊急出撃してきた制空部隊だった。
「隊長!!前方で味方と思われる魔力の反応が次々と消えていってます!!」
「分かっている。直ぐにドラゴンに加速魔法をかけろ。ついでにレッドタイガーも用意して置けよ?」
「了解!!」そう言って隊員たちが一斉に自分と竜を魔力で強化した後レッドタイガーを出せるだけ用意していった。
だが、隊長騎だけは重防御魔法とシューティングスターを何度も重ねがけしていった。
「畜生。いつもの貧弱なペガサスたちじゃないぞ。白と赤も反応が消えた」
一番右端の竜騎士が同じ竜騎士が撃墜されるのを感覚で捕らえていた。
「てめえら!!生きて帰ったら酒でもおごってやる。・・・死ぬなよ」
「了解!!任せておいてください。財布が空になるまで飲んでやりますよ!!」
『ワルキューレ12時方向13マイル6000フィートにいるドラグーン5機を叩き落せ。
遠距離からミサイルで叩き落して、ルデールとクイーンズ攻撃部隊の道を開け。
奴等は強力な迎撃魔法を準備している。他のドラグーン達とは竜も技術も違うぞ!!気をつけていけよ!!』
『了解』『メビウスはルデールに続け』『了解』
これが最初の自衛隊機とドラグーン最精鋭部隊「黄色」の初の接触だった。
////////////////////////////////////////////
ごらんの通りです。はい
元ネタは言うまでもないと思います。
もうじきエイワックスに対抗する手段も出すつもりです。
黄色中隊キタ━━(゚∀゚)━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
私も「あの」ファンです。っていうかこのシリーズに人生に多大な影響を及ぼされますた。
もし機会があればオメガ11登場キボンヌです。
キタ━━(゚∀゚)━━━!!!!
続きが気になって夜も寝れません(藁
てさりすとさんキタ━━━━;y=ー(゚∀゚)・∵━━━━ン!!!
あの笑える宣戦布告の文面考えたの誰っすか?漏れ的にはシバ・リョウかとおもいますが。
彼が提案しない限りまず メ(゚д゚lll) されるのがオチですねよ。
>サダム三世
ワロタ
すみません。某板の某スレのリンクが貼られていて、読んだんですが。
そこでは・・・
ミサイルはレシプロ機相手に使うことは想定されていない。
↓
北朝鮮軍が零戦を打ち落とすことは困難。
↓
よって数で勝り、燃料も余裕がある帝国側が制空権を握る。
↓
皇軍勝利!
見たいな感じになっていて、
軍事知識ゼロな漏れはなんとなく納得させられちまったんですが。
レシプロ機よりも遅いと思われるドラゴンに、ミサイルって当たりますか?
・・・当たると思いますよ。ロックオンできたら
大体世の中にはヘリを誘導爆弾で撃墜したお話もあるんだからw
アフガンでスティンガーでロシアの戦闘ヘリが山ほど打ち落とされたはず・・・
誉とかのエンジン熱も十分ミサイルのターゲットできるはずだし・・・(間違ってたらすまそ
まあそれがドラゴンに聞く理由にはなりませんがw
まああいつらは火を吐く。体温がやけに高い。よって赤外線を放出している。
という事でどうにかして下さい。魔法です。気合です。w
それがだめなら・・・どうしましょ。
レーダーに映る理由なら思いつくが・・・
皆様こんばんは。158でございます。
さて、本日はただいま非常に酩酊中でございまして、いつもどおりアップ
できるかどうかは割と微妙なところでございます。
(ええ、美女に囲まれて酒盛りだった・・・・・というわけではないんですが)
まあ、とりあえず書き溜めた分の見直しにこれからとりかかろうと思いますので、
眠り込んでしまわなければアップさせていただきたく思います。
業務連絡
>>740さん
レスを拝読して、ちょっとした短い話を思いつきました。(例によって元ネタあり)
明るい話ではないのですが、それでも構いませんでしょうか?
もしよろしければ「エルフィール戦役・外伝」の後にでもアップさせていただきたく
思います。
ドラゴンがレーダーに映る理由・・・
北朝鮮の風船爆弾対策で低速目標、低RCS目標が捕捉
出来るように航空自衛隊のF-15JやF-4EJは改修を受けて
いたとか?
>>734 醜い緑の色彩に埋もれかけていた装甲キャデラックから連続して爆発が生じ、次いで、街道の
路面を勢いよくタイヤで削り取りながら装甲キャデラックが一挙に緑を織り成すものどもを
轢き潰しにかかる。
装甲キャデラックが一手に蜘蛛人間どもをひきつけてくれたお陰で、自衛隊と親衛隊は、半ば
傍観者に近い立場に放り出されていた。
頭上を飛翔する"蝶"も、状況の変化に対応しきれていないのか、しきりに高音を腹部のあたり
から鳴らしている。
高寺は、安堵と歓喜が相半ばした面持ちで、目の前の情景をただ見つめていた。
自分達を逃がすための囮として、自らを捨石と位置付けたかのような征司郎の行動に、一時は
絶望と憤怒(後者はもっぱら己の無力に対する自己嫌悪ではあったが)に囚われていた高寺で
あったが、今やそうしたネガティヴな感情はすべて誤りだったことに気づき、ともすれば哄笑したい
ような高揚に浸りつつあった。
そう、征司郎親分は決して死に急ぐようなお人じゃなかったんだ。
肉食獣のそれにも似た獰猛な笑みを頬に浮かべかけた高寺は、すぐに己のなすべきところを
思い出し、笑みを凶相の奥に引っ込めた。
「ダイハチ032、ダイハチ031の側面につけ」
我に返ったとはいえ、それでもなお押し隠せない高揚を声音に滲ませ、無線で命じる。
間髪入れずに了解の返事が届き、ややあって最後尾で警戒に当たっていた高機動車が街道を
外れ、エンジン音を高鳴らせて軽装甲車の隣に位置した。
軽装甲車そのものは、ルーフにミニミを半ば泥縄で装備しながら同じく街道を外れたため、
2両は街道をはさんだ左右に展開する形となる。
>>754 「護衛班。車外に展開後、撃ち方用意」
配置が命令どおりであることを確認した高寺は間をおかずに次の指示を下し、彼の指揮下にある
護衛班-とはいっても、高寺の軽装甲車に搭乗する数人と、後方で警戒に当たっている高機動車
に乗り込んだ5人足らずは、訓練どおりの滑らかさで車外に飛び出し、戦闘隊形を造った。
その一方で、車内に残ったものは、それぞれの車輌に装備された火器に取り付く。
高寺が最初の命令を下してから1分としないうちに、10挺近い小銃と機関銃、1挺の擲弾発射機が、
その恐るべき火力をいつでもフルに発揮できるべく体勢を整えた。
隊列の側面は、征司郎から"借り受けた"立花組親衛隊に任せてあるから、後は、警戒しつつ待つだけだ。
命令の全てが忠実に実行されたことを、ざっと一瞥しただけで確認した高寺は、再び前方に視線を戻す。
装甲キャデラックと蜘蛛人間どもは、一瞬高寺が目を話した隙に新たな動きを見せていた。
それを視線で追いかけた高寺は、征司郎が何をもくろんでいるかを瞬時に見抜く。
なるほど、親分。
口には出さず、内心で高寺は征司郎に同意した。
あなたが次に何を命じるか、この高寺にも見えました。
どうやらあなたは、本気でこいつらを叩き潰すおつもりのようですね。
756 :
740:03/02/08 09:55 ID:???
>158様
>>752 なんと素晴らしい。ぜひお願いします。
廃墟の都心で戦う自衛隊・・・・・・(´Д`)ハァハァ。
158でございます。
えー、ただいまてさりすとさんの世界をもとにしたお話を創作中ですが、
どうにもこうにも長くなりそうです。
できるだけスレの流れを邪魔しない程度にあれこれ削りたいとは思いますが、
ええ、頑張ってみたいと思います・・・・・。
(しかし、戦闘も兵器も出てこない話ですからね・・・・)
−後に、一部の史書にエルフィール戦役と記されることになる、奇妙な総力戦の少し前−
戦争の予兆は今のところどこにも見えなかったが、何かが起こりつつあることは明らかだった。
あの日−日本という名前を冠していた弧状列島、その勢力圏から不可思議な力により"ここ"に
やってきた日から、主観的には決して短くない時が流れた。
その島に住まう人々、並びにその島を守る人々(後者の本来の役割は、必ずしもそれだけでは
なかったのだが)は、自分達の身に降りかかった出来事を冷静に受け入れ、これからをどうするか、
それを建設的に追求しようと努力しつつあった。
それらの努力が、一時的に停滞を余儀なくされることとなる破壊と殺戮は未だそれをもくろむもの
たちによる腹案及び準備段階に留まっていたものの、この島とそれを取り巻く環境が日を追って
緊張の一途を辿っていることは、目を見開き、耳をすませばいともたやすく理解できた。
だが、そうした緊張を感じ取っても、否、感じ取れるからこそ、その島と共に在る人々は今日という
一日を淡々と過ごし、夜には各自の娯楽と休息に身を委ねていた。
結果として、その島において歓楽街をなしている数々の区域は、戦争の足音が間近にせまった
この夜においても、いつもと変わらぬ喧騒に充たされていた。
中州、博多、福岡。
キュウシュウと呼ばれるこの島においても最大級の-かつて属していた日本国においても指折りの
歓楽街として知られるこの区域には、そのような次第で、キャパシティを大きく上回る人々が、
それぞれの楽しみを求めて詰め掛けることとなった。
>>758 その中心地から少し離れたところにネオンを輝かせる雑居ビル。
いくらか気取った書体のアルファベットで「Land of hope & glory」と飾られたネオンを掲げる
その店は、ビルの地下にあるスペースに、この夜も一杯の客を収容していた。
この店のたたずまいは、一言でまとめてしまえば60年代のアメリカをモチーフとしたバーであり、
キュウシュウ全体がこのようになってしまうまでは、地元においてもあまり目立たない、知るひとぞ
知る、といった位置付けの店だった。
この手の店の常識として、全体に薄暗くされた照明の下には、数えて10ほどのテーブルとカウンターが
どこか数学的な几帳面さを思わせる配置で並び、決して汚らわしさを感じさせない具合に黒ずんだ壁面と、
そこに掛けられた数々のパネルや看板-その全てが、60年代アメリカの風景写真であったり、当時実際に
使用された看板だった-、そしてスピーカーから控えめに流れるオールディーズが、この店の主張を遺漏
無くアピールしていた。
カウンターやテーブルに群がった客は、それぞれの場所にどっかりと腰を落ち着け、あるものは
強い酒をひっきりなしにあおり、あるものは親の敵のように出された軽食をかきこみ、またあるものは
何がおかしいのか手にした瓶を掲げながらげらげら笑っている。
銜えたまま、あるいは灰皿や手にした煙草から盛大に吹き上げる紫煙で、店内はさながら蛮族が
煙幕を展開しながら笑い騒ぐ宴会場と化していた。
この店が、同時刻のほかの店と大きく異なる点は、客層が綺麗に統一されているところだけかもしれない。
キュウシュウが"ここ"に飛ばされてくる前、この店にたむろしていたのは、通例に漏れず仕事帰りの
給与生活者や、一次会でさんざん痛飲した学生、そして観光旅行のちょっとした思い出を作ろうと
やってきた者たちだった。
ところが、今のこの店には、そうした人々は全く見当たらない。
年齢も、人種も、国籍も、所属する組織もまちまちながら、そこにいる全員は男性-鍛え上げられた肉体を
緑や青や白の制服に身を包んだ軍人達だった。
>>759 軍人達の貸切となってしまったこの店、そこのカウンターで(こればかりは例外的に)静かにグラスを
傾けていた一人の自衛官が、カウンターの奥で飲み物を作っている店長に声を掛けた。
「店長、あの張り紙のことなんだけど」
両肩から先がまるで別の生き物であるかのような素早さと正確さで、きつめのカクテルを次々に
カウンターに出していた店長は、細面の顔を自衛官に向けた。
その間にも、店の中をコマネズミのように忙しく動き回る店員達がカウンターの飲み物を盆に載せ、
カウンターの向こう側にいるスタッフにオーダーを告げ、レジで金銭のやりとりを行う。
オーダーを受け、新たな瓶を手にとった店長が視線だけを自衛官に固定しながら応じた。
「ああ、ライブのことですね」
「うん。アクターの名前がないけど、誰か大物でもくるの?」
自衛官-制服から判断すると、陸上自衛隊の三等陸尉のようだった-は、顎で入り口を指した。
そこには、やけに真新しいA4用紙が目に付く位置に張られていた。
それなりに手先の器用なデザイナーが今時珍しく手描きしたのだろう、こったデザインの割に
人間臭さを感じさせるそのフライヤーには、目立つ文字でオールディーズ・ライブが告知されていた。
日程は今日、開演はまもなくのようだ。
「大物ではないんですけどね」
瞬く間に2つのカクテルと1つのロックを用意した店長が、どこか照れたような笑みを浮かべて
三等陸尉に言った。
「ちょっとした伝手で紹介されまして。で、聴いてみたらこりゃあいけそうだ、と」
「ふうん・・・・・」
口をすぼめながら、三等陸尉は空になったグラスをカウンターの奥に滑らせた。
それを見とめた店長が如才なく確認する。
「同じものでいいですか?」
「頼むよ」
>>760 しばし手持ち無沙汰となった三等陸尉は、視線を転じて店の奥に目を向けた。
テーブルやカウンターの並ぶフロアから一段高くなったそのスペースには、ピアノやドラムが
いささか肩身狭そうに鎮座し、その両脇にはギターやベースにアンプ、スピーカーその他ライブに
必要と思われるものがならんでいる。
店長と短いやり取りをしていた間にだろうか、そのスペースには3人ほどの男が上がってそれぞれの
持ち場につき、準備を進めていた。
事前に完了していたのか、サウンドチェックは行う様子がない。
三等陸尉が新たに出されたグラスに口をつけたとき、店の奥に目をやった店長がわずかに眉を上げた。
「始まりますよ」
奥から静かにでてきたシンガーを目の当たりにしたとき、三等陸尉は言葉を失った。
「あいつは・・・・・・」
ゆったりした衣装をまとったそのシンガーは、人間ではなかった。
いや、正確に言えば人類ではなかったというべきだろう。
外見は女性で、顔立ちはほっそりとまとまり、目鼻のつくりも申し分ない。
160センチほどの肢体は、大部分が衣装に隠れてこそいるものの、わずかにのぞく四肢を見る限り
では、おそらくは異常性愛者以外の人類に賛美のため息をつかせるには十二分の資質を備えて
いるようだった。
だが、その耳は尖り、髪の毛の色はありえないほどに透き通るような青色だった。
ぱっちりと開かれた双眸の色は、髪の毛とは対照的に重く沈んだ藍色で、なんとはなしに憂いを
湛えているようにも見える。
そして、肌のきめは赤子のように滑らかで、色はわずかに赤みを帯びた純白だった。
>>761 「エルフじゃないか・・・・・」
三等陸尉は、思わず腰をスツールから浮かせた。
彼は任務でキュウシュウの外に出たことがあり、そうした存在についてもある程度知悉していた。
だが、ここで、このときにまさか見かけることになろうとは考えてもいなかった。
「なんでも、もとはこっちに流れてきた難民なんだそうです」
どこか満足そうな口調で、店長が三等陸尉に説明を始めた。
「で、入国管理局が一応拘置したそうなんですが、たまたま施設で歌っているところを私の
知り合いが見かけまして。八方手を尽くして釈放させて、スカウトしたそうなんです」
もちろん、現在のキュウシュウは異世界の人間を基本的に受け入れていない。
したがって、店長のいう尽力もスカウトも、すべては密室でこっそりとおこなわれたものだろう。
なんという無茶を・・・・・
唖然とした表情で、しばらく三等陸尉はその場に棒立ちとなった。
「まあ、自衛隊さんも一度お聞きになればわかります」
未だエルフに視線をクギ付けにされていた三等陸尉に、店長は含み笑いを浮かべて告げた。
「たぶん、あちらの国にお帰り願おうとは思わなくなりますよ」
>>762 それからほどなくして始まった、異世界の住人によるオールディーズ・ライブの一部始終を、
三等陸尉は一生忘れることができなかった。
いや、三等陸尉だけではない。
この時、この場に居合わせた全ての人間が、まったく同様に、その歌声に打ちのめされていた。
静かな旋律をピアノが奏で、それに被せるようにエルフが歌い始める。
その歌は、オールディーズとはいいながら、おそらく誰もが聞いたことのある、世代を超えた
名曲の一つだった。
三等陸尉以外の客は、最初ライブがはじまった事にも気づいていなかった。
おや、BGMが大きくなったな・・・・・?
暢気にそんなことを考えながら、一人のアメリカ陸軍軍曹があたりを見回す。
彼の視線は、三等陸尉同様店の奥にたたずむエルフにクギ付けとなり、我に帰る前にその声を
脳裏に叩き込まれる。
そんな彼を訝しげにみた同席の友人が、同じように店の奥から聞こえてくる歌声に飲みかけの
ジョッキをピタリと静止させる。
そんな反応がそこかしこで連鎖的に発生し、先ほどまで戦場にも似た喧騒にどっぷり使っていた
バーは、森閑として静まり返ってしまった。
その歌声をなんと表現すればいいのだろうか。
-嫋々として、儚げでありながら、その奥には言いようのない力強さを秘めている。
-高音はどこまでも伸びやかで、低音は底なしに落ち着いている。
-あらゆる音階を魔術師のようにつむぎだしながら、しかして一向に技巧を感じさせない自然さ。
おそらく、いかなる表現をもってしてもその声の美しさはまったく言い表せないに違いない。
エルフの歌うオールディーズ-昔ラジオで聞いた数々の曲を回顧と共に今ひとたび味わう女性
を描いた歌-は、店の中にいた全員を浮遊感に近い感覚へと誘いつつあった。
20年程前に拒食症がもとでこの世を去ったオリジナルのシンガーが聞いても、間違いなく絶賛と
羨望をこのエルフに寄せていたであろう。
>>763 耳元で恋人がささやくようにエルフが歌い終えた時、店の中は針の音が落ちても聞き分けられる
ような沈黙の中にあった。
英語を母国語とする軍人の中には、その歌詞が持つ意味に反応して涙しているものもいる。
おそらく彼らは、曲のテーマである過ぎにし日々―祖国での懐かしくも手にすることは敵わぬ日々
を思い返しているのだろう。
そうしたオーディエンスの反応を意に介することなく、次の曲が始まる。
今度は、ドラムがリードをつとめる番だ。
辛うじて理性のかけらを脳の一部にとどめていた三等陸尉は、その曲がロネッツであることに
気づいた。
時間にすれば30分ほどであっただろうか。
この世のものとは思えないほどのオールディーズ・ライブが終了して、エルフが深々と頭を下げたとき、
店の中はプラスチック爆薬をつかっても比肩し得ないほどの歓声と拍手に充たされた。
そして沸き起こるアンコール。
アンコールに答えて、名も知れぬエルフが歌いだす。
店の熱狂は、夜が明けるまで続いた。
もちろん、三等陸尉もその騒ぎにみずから飛び込んでいった。
エルフィール戦役のきっかけとなる、魔術テロが始まる数日前のことであった。
えー、158でございます。
最初に弁明を。
こ れ で も 、 半 分 に 削 り ま し た 。
なんというか、情景を思い浮かべてそれを言葉にしているとどうにも止まらなくなってしまいまして。
レス数でいえば4つくらいにまとめるつもりだったんですけどね・・・・
本当にすみませんでした。
でも、陰惨でない話って、書いてて気持ちいいですね・・・・。
機会があれば、またやってみたいです(←反省の色なし)
この話には元ネタはありませんが、私の学生時代のエピソードが下敷きになってます。
(Landなんたらというバーはもちろん架空ですが)
酔っ払ってたせいもあるんでしょうけど、本当に歌のうまい外国人歌手がいたんですよ。
>てさりすとさん
とりあえず、このような話にしてみました。お気に触りましたら謝罪いたします。
ぐはあ 謝罪なんてとんでもない!!感謝感激です!!
兵隊さんで一杯のバーが静まり返るほどですからよっぽど綺麗な歌だったんだろうなあ・・・
(沖縄のマリンコがうるさすぎただけかな?奴等はほんとに陽気すぎたw)
それにしても小説家としてやっていけそうです。
767 :
名無し三等兵:03/02/08 19:22 ID:JaREiilr
感動あげ。
768 :
838:03/02/08 19:26 ID:???
自分も感動しました!
これからも投稿頑張ってください!!
任侠自衛隊も相当削ってると思うので言うんですが・・・
完全版をどっかのHPにうpして貰えませんか?(w
受験オワタ。これで安心して読める
受験オワッテナイ。でも読む。
戦場のメリークリスマスをBGMにして読んでたら涙でそうになったYO。・゚・(ノД`)・゚・。
もしこのエルフの歌を聞いて感動していた自衛官が魔導テロリストとの戦闘で殉職したりしてたら悲しすぎる話かも…。
>>745の続き〜
『おお いやがった。各機我に続け。編隊を崩すなよ。』『了解』
『ワルキューレ1 エンゲージ(交戦開始』『『エンゲージ』』
寺井機を先頭に4機のF-15jがダイヤモンド編隊のまま目標に機首を変えていく。
「やっぱ寺井のおっさん達、うまいな・・」
一人取り残されたメビウス(川口)は寺井たちの編隊を見つめながら呟いた。
自分も一緒に飛びたかったが残念なことに彼の乗っていた機体はF-15E
もちろん性能の面での問題ではない。制空能力なら同等もしくはそれ以上の能力を持っていただろう
ただ単に大量の爆弾が搭載できたことから其方を優先させられただけだった。
だから爆撃がすめば彼もワルキューレに復帰しあの編隊に加わるのだ。
『ゲルヒルデ フォックス1!!』
『ヘルムウィーゲ フォックス1!!』
米軍のF-15部隊に合流する為旋回に入った川口のコクピットからは見えないが戦闘が始まったようだ。
『えーとワルキューレさん達。敵がミサイル(魔術)を放ちました。回避してください。』
敏感に敵が魔術を使ったのを感知したクレアが、少々場違いな喋り方で寺井たちに指示を出していく。
まるで戦場の無線ではなく、国内で戦闘系のラジオ番組でも聞いてるような気分になってしまう。
「ん?どこかで聞いた事があるような・・・」
川口がそう呟く。そうあれはどこだったか・・・・。
『了解。グリーンエンジェル』
彼が思考をめぐらしている間に寺井機とエアキング(E-767)に乗っているグリーンエンジェルが交信をしている。
たまたまそれを聞いていた川口が「あっ」と思い出す。エルフィール出身の緑髪の彼女を
『なんでクレアちゃんがこんな所に?』
『え?あ、川口さん!!お久しぶりです!!』
「なに?お知り合いですか?」後ろに乗っていた水城三尉が川口に尋ねる。
「ああ、ちょっとわけありのね」無線を切らずにそのまま川口が答えた。
ただ撃墜されたのを助けてもらったと言うのが恥ずかしくて含んだ言い方で返した
『そんな、、恥ずかしいじゃないですか』何処と無く嬉しそうな声でクレアが呟く。
『おまえら・・・隊の回線で何をしている・・・』寺井の苦笑交じりの苦情に彼らは我に帰った。
『『すみません!』』川口とクレアが声をあわせて謝る。
『まあいいじゃないっすか隊長、川口君、帰ったらみんなで話は聞かせてもらうよ。ふふふ』
この前WAFにふられたばかりのニ尉が恐ろしいほど明るい声で仲裁に入る。その声を聞いた川口の背筋に寒気が走った。
寺井以外の隊員たちからも似たような交信が次々と入ってくる。
『馬鹿な事やってないで、来るぞ!!ブレイク!!』
寺井の叫び声に合わせて戦闘中にも係わらずおしゃべりに呆けていた隊員たちがまるで合図を待っていたかのように二手に分かれる。
赤い固まりが寺井たちが急上昇しながらばら撒いたフレアに突っ込んで行って命中爆発した。
『ミサイルすべて回避されました。編隊を立て直して前進してきます。』
「おー怖かったー。なんだ今の?」
ファイアーボールをばら撒いて回避していた僚機が帰ってくると
隊長騎の竜騎士があまり怖そうには聞こえないような声で感想をもらした。
「あの〜怖かったようには聞こえないんですが?」
となりにいた女性の魔竜騎士が冷や汗をかきながら答えた。
さきほどシューティングスターで自分に向かって飛んできたミサイルを撃墜したのは彼だ。
もちろん攻撃用に用意しておいた分を全て使ってだが・・だがこんな神業が出来るのは黄色でも彼一人だった。
攻撃魔術は生産されたミサイルのような機械と違い 弓を撃つ、槍を投げるといった戦闘技術の一つだった。
だから同じ魔術でも魔力や集中力がある人間(亜人間)が使えば、威力や命中率が全く違うという事もよくあった。
「この変な槍のおかげだな」そう言って手にもった槍をこんこんと叩いた
しかも彼はエルフ達から受け取った特殊な槍を装備していた。 グーンニグルの槍。
魔力を増幅させるだけでなく 魔術を吸収して穂先から増幅された魔術を放つ事が出来た。しかしそれだけではない。
風の精霊シルフィードによってかなり遠くの空の状態まで知ることが出来た。
「隊長!!サイが翼を負傷しました!!戦闘には問題ありません!!」
「そーか。なら突っ込むぞ。準備しろ。」「了解!!」
158でございます。
どうやら、ご好評をいただいたようで、ほっと一安心しております>外伝
こんなことなら、いっそばっさり斬って捨てずに全文アップさせていただければ
よかったかな、と不遜なことを思わず考えたりもしております(笑)
>>764の、最後の部分がやや唐突に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
本来ここには歌い手であるエルフ(名前はコニーという設定です)の独白と最後の曲が
入ってました。
今読み返すと、どうも唐突過ぎてしっくりこないかな、という気分になっております。
スレッドという媒体の性格上、一旦完結したエピソードに手を入れるのはどうかな、とも
思いますが、ここを付け足しておくべきかどうか少し迷ってます・・・・・。
もし皆さんがよろしければ、
>>764だけ少し書き改めたいのですが。
もちろんです。って偉そうにはいえませんがw
もともと158氏の作品ですし。誰も問題は無いと思います
>>775 「長い」という事を過剰に気にしない方がいいかもしれないですね。
某葉鍵のFFスレッドだと一人で10レス消費って結構ありますし。
(比較対照が間違っているというのは重々承知)
ともあれ、いつも読ませて頂いておりますです。
↑
了解です。大変助かります。
取り込んだそのままなので重たければ縮小してください。
ぬぅ、てさりすと氏の話も空戦に移り川口も主役の活躍ができるようになるのでせうか。
ところで、漏れは
川口「(゚Д゚)ハァ? ぷ ろ ぽ お ず ?なんのこと??」
クレア「Σ(T□T) ばかー!」(ばちこーん!!)
クレア「川口さんのうらぎりものー!とーへんぼくー!」
川口「( ゚д゚) ポカーソ 」
を今か今かと待っておるのですが(w
族
>>682 「良いんですか、それで?」
「他に有効な手立てが無いんだ、こうするしか無い
だろう」
「それはまあ…、そうですけど」
やや不安気な表情を浮かべる小野を尻目に、大久保
はオフィスのドアノブに手を掛けた。
「今日はもう寝ろ。明日には最後の作戦があるんだ
からな」
「はあ…」
小野の表情は何処か暗い。
戦闘へ参加する事への抵抗か、それとも隊内に脱柵者
が出た事への苛立ちかも分からない。
大久保程の部下思いがそれに気付かない筈が無かった。
「ん?何か心配事でも有るのか?」
「いえ…やはり自分は納得できません」
「何がだ?」
「この世界での戦闘行為にです」
まだあどけない小野の目には、自らの行為に対する苦
脳と悲哀がまじまじと表されていた。
「我々が行っているのは虐殺行為です。剣で立ち向か
ってくる相手に銃を使うなど…、敵には子供もいるん
ですよ。何キロも離れた場所からMLRSを撃ち込む戦法
など、自分は理解できません」
最もらしい意見。
だが大久保は何処か鼻で笑う様な態度でそれを聞き流
した。
「まだそんな事で悩んでいたか。もうそんな考えは捨
てろ、殺らなきゃこっちが殺されるんだ」
「ですが…」
「なら銃もロケットも使わずに剣で相手を殺せば良い
のか?」
大久保の声が一段と音量を増す。
「いえ、そう言う訳では…」
「ならもう考えるな。ここは日本じゃないし、地球でも
ない。平和憲法など此処には無いんだ」
ドアを開けた大久保がオフィスへと足を踏み入れる。
それを引き止める様にまた小野の声
「日本に戻ったら我々はどうなるのですか?」
大久保がまた足を停めた。今度は振返らずにその場へ立ち
尽くしたままで。
「此処での行為を国が知ったら我々の、いえ、自衛隊その
物の存在が危うくなるかも知れないんですよ?そうなったら
我々は一体どうすれば良いんです?」
しばしの沈黙。小野は身じろぎ一つしない大久保の背中を
見ていた。
「…さあな」
「さあって…」
「貴様は大丈夫だ。始末書を書かされるだけで済む。責任
は俺達、幹部が負うよ」
「そんな、大久保三佐!」
「大丈夫だ」
振向かずに言葉を進める大久保。
その背中を見つめる小野には上官の気持ちが痛いほど伝わ
って来る。
一度大きな溜息の後、大久保の口が再び開いた。
「俺はもう疲れた。だがこの世界での行動は、自衛隊の名に
泥を塗るような事が無かったと断言できる。明日の最後の作
戦でもそうなるだろう。お前達は良くやってくれた。日本国
自衛隊の名に恥じぬ程にな」
大久保はオフィスに立ち入り、静かにドアを閉める。
まだ納得の行かぬままにそれを見届けた小野が踵を返して振
返った時、ドアの向こう側より声が響いた。
幾分と弱々しくも聞こえ、また悲しみを含んでいる様にも聞
こえる声が。
「政治は俺に任せろ。戦場は頼むぞ」
────────────────
>>758-764 イイ!!凄くイイ!!感動した!!
158でございます。
えー、外伝の続きを書いたのですが、なぜかアップできないようです。
ニフティを使っているせいでしょうか。
とりあえず、批判要望板をみてきます。
>>786 アクセスポイントを変更することによって対処が可能になりましたので、
ただいまより
>>764のリライトヴァージョンをアップさせていただきます。
>>764 耳元で恋人がささやくようにエルフが歌い終えた時、店の中は針が落ちても聞き分けられるような
沈黙の中にあった。
誰もが、か弱げなエルフに視線を固縛されたまま、今しがたまで耳にした歌を全身に染み渡らせ
ようとのしているかの如く押し黙っていた。
英語を母国語とする軍人の中には、その歌詞が持つ意味に反応しのだろうか、沈黙の中に涙して
いるものもいる。
おそらく彼らは、曲のテーマである過ぎにし日々―祖国での懐かしくも手にすることは敵わぬ日々
を思い返しているのだろう。
そうしたオーディエンスの反応を意に介することなく、次の曲が始まる。
今度は、ドラムがリードをつとめる番だ。
辛うじて理性のかけらを脳の一部にとどめていた三等陸尉は、その曲がロネッツであることに
気づいた。
その傍らでは、店長が細面をわずかに傾がせ、これ以上ないほどの満足そうな笑み―してやったり
と言いたげな会心の笑みを浮かべている。
時間にすれば30分ほどであっただろうか。
この世のものとは思えないほどのオールディーズ・ライブが終了して、エルフが深々と頭を下げたとき、
店の中は非殺傷型手榴弾を1ダース投げ込んでも比肩し得ないほどの音量が爆発した。
津浪のような拍手。
地鳴りのような足踏み。
悲鳴のような歓声。
そして沸き起こるアンコール。
ライブの間、触れば弾けるような沈黙と恐ろしいほどの緊張感に充たされていた店内は、
革命前夜のような熱狂に包まれていた。
その場に居合わせた客と-本来はあるまじきことではあるが-店のスタッフから熱烈に寄せられる
アンコールに、頭を上げたエルフはわずかに戸惑ったような表情を浮かべていた。
>>788 私、どうしたらいいんでしょうか?
わずかに表情を曇らせて、エルフは今宵の雇い主-カウンター奥の店長を窺う。
店長は拍手しながら、大きく頷いて見せた。
「今夜の予定は空けてある。お客さんがみんな飽きるまで歌ってあげなさい」
火山の鳴動にも似たどよめきが店内を突き抜けた。
「いいぞ、店長!」
店長の言葉によってエルフが浮かべた微笑を察したのだろう、店長が英語を理解できるかどうか
などお構いなしに、一人のアメリカ海兵隊曹長が手にしたバーボンを高く高く差し上げて叫んだ。
制服のネームタグに「パイ」と刺繍された30がらみと思しきその曹長は、目を真っ赤にし、顔中を
口にしてさらに叫ぶ。
「あんたは最高のクソッタレだ!俺が認める、あんたは最高のクソッタレな夜をくれたんだ!」
その傍らでは、「スワガー」と刺繍されたネームタグの海兵隊曹長が、苦笑しながらすっかりぬるく
なったジョッキを口元にやっていた。
花がほころぶような笑みを顔一杯に広げたエルフは、わずかに頭を下げて再びマイクに向かった。
「みなさん・・・・・あの、今日は、私の歌を聞いてくださってありがとうございます・・・・・」
歌っていたときとはまた異なる、鈴を転がすようなその喋り声に、一瞬にして店が静まり返った。
「私・・・本当は、歌を歌う以外のこと、何もしないでおこうって今日は決めたんですけど・・・・・、
でも、アンコールにお答えする前にこれだけは是非言わせてください・・・・・」
店中が、歌を聴いていたときとはいくらか異質の沈黙に落ち込んだ。
とはいっても、エルフはどこかたどたどしい日本語で話していたため、通訳をせがむささやき声と、
それに対するかすれた英語がそこかしこで飛び交う。
>>789 「私の身の上話をするつもりはないんですけど・・・・私は、生まれてから今までこれほど優しい
人々に出あったことがありませんでした・・・・・聴いた話では、みなさんはどこか遠い遠い世界から
こられたとか・・・・そして、私達を対等に扱ってくださっているとか・・・・・そして、そのせいでしなくても
よい戦いをすることになるかもしれない・・・・・・」
そこで、エルフはいったん言葉を切った。
その美しいとしかいいようのない顔立ちが、わずかに歪んでいるのは、キュウシュウの防人達を
思いやっての苦悩、あるいは来たるべき戦争をどうすることも出来ぬがゆえの苦痛だろうか。
「みなさんは、私達のためにこんなにもいろいろしてくれるのに、私達はなにもしてあげることが
できない・・・・それが、悲しくて仕方ありません・・・・・・」
「そんなこたぁないぞ!」
叫んだのは、やはりあのパイ曹長だった。
「おちつけ、ラマー」
スワガー曹長が、パイの肩を叩いた。
「だってよう、兄貴!」
パイは、スワガーを睨みつけながらうめくように言った。
その視線は、並みの男であれば一目ですくみあがらせそうなものではあったが、スワガーは全く
意に介する風もなく続ける。
「そんなことは、お前がでかい声でいちいちいうことじゃない。みんな分かってることだ」
>>790 義兄の制止を受け、ふてくされたように座り込むパイを見つめながら、エルフは続けた。
「でも、今日、私は、自分にできることを見つけました。私の歌で、みなさんが喜んでくれるなら、
それは私にとってもうれしいことです。ですから、私はもっともっと歌うつもりでいます」
エルフが言葉を切ると同時に、背後でベースが鳴り出した。
「今から歌う曲は、私の、みなさんへの思いです。わがままかもしれませんが、許してくださいね」
その曲は、アメリカの有名な作家が小説のタイトルにし、その映画のタイトルにもなった曲だった。
エルフの歌声を聞きながら、三等陸尉はしびれたようになっていた脳の片隅で思った。
心配することはないさ、エルフの歌姫さん。
俺達は、ずっと"守るべき人のそばに"いるよ。
それが、俺達の存在理由だからな。
ベン・E・キングの曲をきっかけにして再開された店の熱狂は、夜が明けるまで続いた。
エルフィール戦役のきっかけとなる、魔術テロが始まる数日前のことであった。
えー、というわけでエルフィール戦役・外伝の完全版をアップさせていただきました。
本来は、
>>764もこれだけの分量だったのですが、一旦削ってしまったものです。
思い入れたっぷりのような気もしますが、まあたまにはこういうのどかな話も・・・・・。
来週は、
>>740さんのネタをアップさせていただきます。
もしいい展開を思いつけば、>1だおーさんのネタももとにさせていただこうかな、と考えております。
(ちょっと悲しい話になるかもしれませんが)
>10・18氏
大久保三佐、指揮官として苦悩してますね…。
下手をすれば部下である山川と戦わねばならない上、現世界へ帰還してもあまり良い状況にはならない。
これから彼らがどう動くのかハラハラしながら期待してます!
>158氏
>今までこれほど優しい
人々に出あったことがありませんでした
。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん
苦労してたんだろうなぁコニーたん…。
漏れのネタなんかでよかったらジャンジャン使ってやってくらさい!
泣かないぞ。
泣かないぞ。
ウワァァァン
今更な感じだけど、レーダーでも鳥が映ることがあるらしい。
でかい生き物ならミサイルのレーダーでも映りそう。
でも距離がそこまで離れてる必要が無いならロケット弾でいいと思うけど。
>>796 そういえば・・・B-2のレーダー反射率は、小鳥程度という記述を読んだ事がある。
つまり、小鳥はレーダーに映るんだよな?
〉795禿銅。
ぶっちゃけ、暴力団の美学とかこのスレでやられても引くだけだしな。
だらだら続けるよりすぱっとまとめてほしい。
つーか、ヤクザと自衛隊を一緒にすんなよ。
いい話を書けるだけにそこが気になって仕方がない。
職人様にけちをつけるつもりはないんだけど、装甲キャデラックよりエルフのほうがいいなあ。
>>799 そこはかなり前に御本人が言及してたと思うが・・・・・
俺はヤクザ上がりもまあいいと思うが。
つーか、自衛隊の最大の敵は自分達の道徳、倫理観念だと思うのだが。
10・13氏の小野のような考えを持ってる人間の方が大半だろうし、1氏の漂流
戦記であったような「本気の命がけ野郎の相手」をするわけで。
うじうじ悩む主人公の話になるよりは、初めから「そういう方向」の価値観の人間を
主役に据えた方が「戦争」の話をし易いと思う。
つーか、自衛官って相当数がノイローゼや精神病になりそうなもんだが。
第二次大戦でも、神風特攻を受けた米兵の内、かなりの数が精神病になって本土帰還
したそうだし。
おいらもヤクザ主役でもかまわないが・・・
というか、代わった職業の方が特徴やキャラクターが立ちやすい分面白いと思う。
自分の勝手な感覚だが
たとえば黄色中隊といえば説明されなくてもものすごく強いというイメージがあるけど
田中中隊と佐藤中隊って名前だったら 名前だけではイメージしにくいし・・・
上の人も書いてるけど自衛隊が幾ら精鋭無比でも志願した一般人の集まりだし
大義名分や何かが無ければ普通の人より少しだけ強い普通の人だから・・・
ヤクザなら多少イメージは違えど大体想像するものは同じだろうし
とえらそうな事を言ってみるテスト。
804 :
名無し三等兵:03/02/10 18:10 ID:UtLotzZY
395が「アレ」と指摘したり、他の椰子が違和感を感じてるのは、このスレのテーマが自衛隊だからだと思うが。
やっぱり、スレタイ通りに自衛隊が活躍しないとな、と思う椰子がいるんだろ。
sage進行でお願いします
806 :
CK:03/02/10 19:27 ID:8rta+Ae/
この小説、知ってる人は知ってる…。
漂戦パクッたのが漏れにバレて大騒ぎになったんだよ。
>>797 レーダーの送信電力と最小受信信号の値をいじれば小鳥でも映ると思うよ
>>806 漏れもこれ知ってる。
城のシーンとかコピペとしか思えない。
今見てきた おもしろかったよ。海賊達とか世界観もいい感じだったかも(パク痢疑惑さえなければ)
けど・・
空母運用ですか・・・この世界の防衛庁と財務省は何を考えているのかと小一時間t(略
朝鮮半島で戦闘が起きて 何故空母・・・・大量の空中給油機が先だと思うが・・?
まあ艦載機がJSFとか新型F-18とかならかなり萌えですがwF−4なら泣けてきますが
艦隊防衛にイージスも6隻・・それだけ買うと国の借金はどうなっているのかと(略
まあ空母はかっこいいですけどねw維持費と人件費を考えなければ・・・
中国の情勢はあれですね。なかなか興味深かったです。将来本当にそうなるかもしれません。
しかしタイワソは巻き込まれなかったのかと(略)・・・(あいつらも中国名乗っていますがなにか?w
中国と戦争中にエアフォース1あんなとこ飛んでたら確実にマリアナ沖の七面鳥撃ちが再現されてしまいますw
ミサイルの運用も間違ってます。威嚇を除いて(でも)弾道弾の弾種はNBC以外考えられない・・
高性能爆薬で地面に数十メートルの大穴を開けて如何する。まあ沖縄なら粉塵気化爆弾なら数発で十分ですがw
大体 外征能力がどうとかって・・空母買った時点で九条と接触するんですが・・・?
と自分の問題点を無視して問題点をあげてみましたw
(作者さん見ていたらごめんねw)
関係ないけど作者の姓がうちのキャラクタと一緒だw
ちょっと目を離してた隙に 808 まで育ってたとは…
大至急まとめ UP 完了であります。
外伝は別腹にしたんですけど都合悪いですか? >158氏
パクリが発覚してから書き直した分ですねそれ。
ファーストコンタクトも最初は漏れの小説と全く同じで
巨鳥が飛来してサーチライト照射して乗員に旗とメガホン持たせて…
違う点といえば乗員が小銃を持っていただけだった。
そのことを訴えかけても荒らし扱いしかされなかった、あんまり思い出したくない小説です…。
詳細は知らないけど、その話がホントだったら酷い話ですな。
まぁ書き直したってことは1だおー氏の訴えがまんまスルーされたわけじゃ
ないようですが。
せんきゅー
ありがたく資料に加えさせてもらいます。
さあぼくも頑張らないとw
そういや中国が分裂するって設定、漫画の「瑠璃の翼」ってのでもありましたな。ナツカスィ・・・・・
158でございます。みなさんこんばんは。
えー、私のアップさせて頂いているネタ"任侠自衛隊・ファンタジー編"(注)のありかたについて
意見がでているようですね・・・・・。
誤解なきように申し上げておきますと、私は現実世界の暴力団ならびに侠客にいかなる意味の
シンパシーもいだいてはおりません。
もちろん、自衛隊と暴力団を同一視する政治的立場にあるつもりもありませんし、
現実世界において自衛官が暴力組織の長の言に唯々諾々と従うことを許容するつもりもありません。
私のネタが自衛隊の組織や秩序に対する侮辱であるとうけとられた方がおられたら、それは誤解で
あり、すべては私の筆力のなさに責を帰すべきものです。
従いまして、もしも、私のネタがそうした自衛隊への偏見を助長するものとなってしまったならば、
私はそのような事態を招いたことを深く後悔し、潔くこのネタを封じるつもりでおります。
また新たなネタを考え、このスレッドに参加させていただくことになるでしょう。
(それまでは、他の方の世界観に相乗りする形でネタを発表させていただこうと思います)
(注)「任侠自衛隊」というタイトルは、
>>769さんの発案によるものです。(そのおおもとは
1だおーさんの"任侠自衛官"だと思いますが)
もし
>>769さんがよろしければ、これを私のネタの正式なタイトルにしたいと思います。
俺は楽しんでるけどなぁ、158氏の作品。
そんなに固いこと言わなくてもいいと思うんだが。
業務連絡です。
>>811 集計人さん
いつもお世話になっております。
さきほど拝見してきましたが、あの形でまとめていただいて構わないかと思われます。
ただ、以下の2点につきお願いしたいと思います。
1 文章のトップに「てさりすとさんの世界観に基づくネタである」ことを銘記していただきますよう
お願いいたします。
2 オリジナルの764については、削除していただきますようお願いいたします。
以上、お手数を掛けて誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
>>818 できうるならば、私も完結までネタをアップさせていただければ、と強く思っております。
(以前、「椿30郎」名でアップさせていただいてた軍事板のリレー小説スレッドが、完結
しないまますべて倉庫おくりになってしまったこともありますし)
ただ、このネタはあくまでもすべて絵空事であり、暴力団を賛美するような話ではないと
いうことをみなさんにご理解いただきたいだけなんです・・・・・・。
(元ネタを「野望の王国」にしたのがまずかったかなあ、と少し反省してもおります・・・・)
このスレ自体、滅茶苦茶な世界観なのだから、
多少のことには目をつぶる寛容さが必要だ。
ギャラリィにも、職人にも。
822 :
769:03/02/10 23:53 ID:???
〉158氏
全然構いません。使っちゃって下さい!
あと大元は『戦国自衛隊』でした
ぶっちゃけ、任侠自衛隊は続けてほしい。
要は高倉健のヤクザ映画とか勝新の兵隊やくざみたいなものだし。
自衛隊を侮辱とか、そういう感じはしないよ。
>823
同感であります
158氏にはこのまま続けて欲しい。
確かに最初は違和感を感じていたけど、最近は毎日楽しみにしております。
やくざが活躍しているとは言え、決してスレタイから外れた内容でもないし。
>>158 続きキボンヌハァハァ
取り下げる義務はない。
全員を満足させるのは不可能。俺は読みたい
828 :
838:03/02/11 11:39 ID:???
自分もです。
ネットでSS書きしてるとこういった事態が起こりがちですが、それほど気にしないほうがいいかと思われます。
スレタイ外れているわけじゃないですし。内容も自衛隊を侮辱とかそういう感じはしませんし。
それと自分も続きキボンヌです。
漂戦をパクられた可哀想な
>>1さんがいるスレはここですね。( つД`)
ぢつは1だおー氏の方がパク(PAN)
>>830 ぱくりサイトの管理人自らカキコですか? ゴクロウサマ
>>774の続き〜
『ワルキューレさん、敵ドラゴン5機高度10000まで上昇。真っ直ぐに突入してきます。』
クレアが少したどたどしく説明がかかれた紙と計器を見比べながら報告してくる。
『おーおー、敵さんドッグファイトのつもりだな。面白い。買ってやりましょう。』
2尉が少し緊張した声で寺井に告げてくる。
『メビウス1!!とっとと爆弾落として戻って来いよ!!』『了解』
別の二尉がすでに目標地点上空に到達しかけていたメビウスに指示を出す。
『ワルキューレ。敵援軍確認。十二時方向。50機。距離30マイル高度5000で増速中 後約15分で到達するはずだ。それまでに片付けろ。
ルーデル小隊とメビウスは予定どうり目標に爆弾を投下せよ』
『『了解』』
地球上のあらゆる空で、どんな天候でも、どんな相手でも、どんな状況下でも、敵を空から追い出すことを目的として作られた4機の鷲と
さらに破壊するために進化した4機の鷲が各々の目標に向かい加速していった。
「来たぞ〜〜〜!!弾幕をはれ〜!!」
増槽を投下しながら5機のドラゴンに突っ込んでいく4機のF-15Jを見た指揮官が要塞の屋上で魔術師や射手に射撃命令を出した。
まるで第二次大戦中の艦船から放たれた対空砲火の如く弾幕が要塞の周りに張られたがかすりもしなかった。
「畜生!!当たりません!!」
「くそ!!諦めずに次に照準を合わせろ!!時間さえ稼げば黄色が何とかしてくれる!!」
そう、諦める訳にはいかない。すでにこの要塞から前の陣地はほとんどやられてしまっている。
ここを抜かれてしまえば、この付近の前線がほとんど機能しなくなってしまう。そう思った指揮官は絶望的な絶対死守命令を出していた。
そこにはるか上空から4機のF-15Eが2機ずつ前後に距離を置いて突入してきた。
「副将軍!!敵が何か落としやがりました!!」
兵士の一人が怒鳴ってくる。普段なら縛り首だがそんな事をしている余裕はなかった。
それを聞いた兵士達と指揮官達が立ち止まって空を見上げた。2機のイーグルから落とされた地獄からの使者・・・CBU-87CEM
40発のクラスター爆弾が風切音を立てながら落ちてくる。
そして数百メートル上空で小さな花火の如く爆発して8080発の子弾を付近一帯にばら撒いた。
「おお!?」「なんだ?!花火か?!」
要塞の周囲や防空にあたっていたものでそれが何であったかを生きたまま理解したものはほとんどいなかった。
>830はネタだろ。マジで返すなよ
投下、投下、投下!!』
前を飛ぶ2機のF‐15Eが持ってきたクラスター爆弾を爆弾を全弾投下した後軽くなった反動で少し浮き上がっていく。
彼らが飛んだのと同じコースを2機のF‐15Eが通っていく。
かなり前からWSOの水城三尉がAN/APG-70を操作して目標付近の精密な地図を表示させていた。
要塞の外をうろついている軽騎兵や馬車の姿もはっきりと見えている。
それどころかその足跡や轍までもかすかにだが映し出されていた。
ちょうどそのとき先ほど投下されたCBUが爆発し空中に子爆弾が付近一帯にばら撒かれた。
最初はかすかにきらめく程度だったが次々と辺り一面で爆発がおき、まるで幾つもの爆竹が次々と爆発しているように見えた。
だがその爆発の下で多くの人間や亜人間が死んでいった。
その光は一時付近一帯が明るく照らし出し最後の一発が爆発した時には全てが終わっていた。
建物の奥深くにいた人間と高密度な防御魔法で守られた場所以外に立っている生物は見当たらない。
中心から少し離れていたのと高密度な防御魔法のおかげでなんとか守られた塔も今にも崩れそうだった。
後ろにいた二機はそれを確認すると照準を要塞の主要部分に合わせた。
『行くぞメビウス1!!次は俺達の番だ!!』『了解』
小隊長のルーデルが無線で呼びかけてくる。川口はそれに答え爆撃体制に入った。
「悪い!!これは戦争なんだ!!」
そう叫びながらすでに動くもののいなくなった要塞の中心にBLU-109の照準を合わせていく。
先にばら撒いたクラスター爆弾は予定通り対空陣地を沈黙させた。もはや彼らを止める物は無い。
先に照準をあわせたルーデルが急速に高度を下げつつMK84爆弾2発を壊れかけた塔に、あまった2発を別の目標に向かって投下した。
メビウスもそれに続き爆弾を投下してルーデルと共に上昇した。
表面で大きな爆発が手前から順に4発起きる。その爆発は塔どころか付近の建物を完全に倒潰させる。
もう一つの目標も粉砕し城壁も吹き飛ばしていた。
れから数秒後、要塞の中心で見た目には小さな爆発が幾つも起きた。だがそれは見た目だけだった。
要塞内部に突入したトリニトル製の爆弾は生き残っていた兵士を、ただそこに存在した物全てを焼き尽くした。
神は不平等かも知れないが少なくとも死神は全てに平等だった。
爆風は地下の貯蔵庫に隠れていた使用人や牢屋に放り込まれていた奴隷達をも完全に焼き尽くした。
もし仮に運良く生きていたとしても救助されない限り倒潰した建物から出られずにいつかは窒息死か餓死する運命だった。
その風景を上空から見つめながらパイロット達は自分達の神に彼らの冥福を祈った。
『ゲルヒルテ。チェックシックス。・・っ!!ミサイル!ミサイル!回避しろ!!』
別のドラゴンを追尾していたゲルヒルテが間一髪フレアーをばら撒いて旋回し背後から放たれたレッドタイガーを回避する。
寺井がその魔術を放ったドラゴンに照準を合わせる。
『ワルキューレ1 フォックス3!!』
弾丸がドラゴンに載っていたパイロットを捕らえたかに見えた。だが結界に防がれパイロットに当たらずドラゴンに命中した。
しかし寺井が引き金を引いていた三秒間の間に放たれた180発の弾丸は伊達ではなく
恐ろしいまでに硬いはずのホーリードラゴンの鱗を引き裂いて多大なダメージを与えた。
『よし!!とどめだ!!』
急速に高度を落としていくドラゴンに対し追撃をかけようとした寺井機だったが
敵隊長機と見られる一番美しいホーリードラゴンの妨害をうけ追撃を諦めざるを得なかった。
ぐは!!訂正部分大量に発見しちゃった・・・
>だがその爆発の下で多くの人間や亜人間が死んでいった。
をだがその爆発の下で多くの人間や亜人間が死んでいっている。
>れから数秒後、要塞の中心で見た目には小さな爆発が幾つも起きた。だがそれは見た目だけだった。
を
それから数秒後に要塞の中心で見た目には小さな爆発が幾つも起きた。だがそれは見た目だけだった。
最後に
『ゲルヒルテ。チェックシックス。・・っ!!ミサイル!ミサイル!回避しろ!!』
の上に
>立った今壊滅した要塞から3キロの地点上空
と付け足してください。
今日はここまで。間違いがあったら指摘してください。
出来る限り次から訂正します。
・・・説明口調でおもしろくねえ・・・・修行せねば・・・
クラスター爆弾で塔が崩れかけるというのはちとオーバーではないでしょうか?
確か、建物等への破壊力はほぼ皆無だったと思います。あくまで非装甲目標への攻撃が目的ですから。
>>840
ありゃ?そうですか。失礼しました。
戦車の装甲ぶち抜ける子爆弾も混じっているから逝けると思いましたが・・・
確かに子爆弾もばら撒かれるから威力も分散されますね・・
参考になりました。その辺後で書き直してみます。
>>てさりすと氏
お疲れ様です、毎度楽しませてもらってます。
これからも頑張って下さい。
で、細かいこと突っ込みますと・・・
>>三秒間の間に放たれた180発の弾丸
F-15Jの機関砲の発射速度はハイかローで切り替え可で
ハイが毎分ローが6000発か毎分4000発す。
ですから3秒だと300発か200発ほどでな無いかと・・・
書き直し版です。まだ間違いがあるかも・・・
その光は一時付近一帯が明るく照らし出し最後の一発が爆発した時には全てが終わっていた。
建物の奥深くにいた人間と高密度な防御魔法で守られた場所以外に立っている生物は見当たらない
LANTIRNで確認すると中心から少し離れたところにある塔の見張り台の兵士が余りの事に呆けているのが見える。
後ろにいた二機はそれを確認すると照準を要塞の生き残っている主要部分に合わせた。
『行くぞメビウス1!!次は俺達の番だ!!』『了解』
小隊長のルーデルが無線で呼びかけてくる。川口はそれに答え爆撃体制に入った。
「悪い!!これは戦争なんだ!!」
そう叫びながらすでに動くもののいなくなった要塞の中心にBLU-109の照準を合わせていく。
先にばら撒いたクラスター爆弾は予定通り対空陣地を沈黙させた。もはや彼らを止める物は無い。
先に照準をあわせたルーデルが急速に高度を下げつつMK84爆弾2発を塔に、あまった2発を別の目標に向かって投下した。
メビウスもそれに続き爆弾を投下してルーデルと共に上昇した。
表面で大きな爆発が手前から順に4発起きる。その爆発は塔どころか付近の建物を完全に倒潰させる。
もう一つの目標も粉砕し城壁も吹き飛ばしていた。
それから数秒後、要塞の中心で見た目には小さな爆発が幾つも起きた。だがそれは見た目だけだった。
要塞内部に突入したトリニトル製の爆弾は生き残っていた兵士を、ただそこに存在した物全てを焼き尽くした。
神は不平等かも知れないが少なくとも死神は全てに平等だった。
対装甲爆弾をばら撒く時もあるけどな
>>843 成る程、そういうだったのですか、失礼しました。
勉強して直してきます。
「フジ01、フジ01、こちらリンドウ04。応答されたし。繰り返す。フジ01、フジ01・・・・くそっ!」
無言。
あらゆる懇願や脅迫をそのまま飲み込み、無に返すような絶望的な無言。
寺元三等陸尉が最後の望みを託して呼びかけた相手は、いかなる返事もよこさなかった。
苛立ちを隠そうともしないまま、寺元は無線機をフックにかける。
もし彼に幹部自衛官としての矜持がなければ、容赦なく力任せにたたきつけてしまいそうだ。
怒りと不安をないまぜにした表情で、寺元はキャビンを振り返った。
壁面が白く塗装され、天蓋が跳ね上げられているために降り注ぐ陽光が舞い上がる埃を反射する
そこは、普段ならば一種の神聖な小部屋のようであった。
だが、カタコンベのような厳粛さは、今のところこの装甲車のキャビンには存在しない。
装具といわず備品といわず振るわせる小刻みな振動と、寺元の頭上から容赦なく降り注ぐ銃声、
そして空薬莢が、装甲車のキャビンに満ちていたであろう静謐を根こそぎ奪い取っていたからだ。
装甲車の天井から身を乗り出して射撃を続ける普通科隊員の脚を見つめながら、普段の演習や
災害出動時では決して味わえぬ圧迫感を寺元は感じていた。
「小隊長」
己を呼ぶバリトンに、寺元はハッと我にかえる。
見ると、秋野陸曹長が寺元に視線を合わせて腰を落していた。
迷彩ドーランを、そのいかつい顔全体に塗りたくった中、太い眉毛の下に剃刀で切り込みを入れた
かのような細い目が光っている。
「連絡はつきましたか?」
あえて本隊、といわなかったのは、寺元がさっきまでずっとあちこちに呼びかけていたのを承知
していたからだ。
「だめだ。全く応答がない」
思わず、力なく首を振りながら寺元は応じる。
「となれば」
秋野は、さして落胆した様子もなく続けた。
「当面は、撃ちまくってこの事態を切り抜けるほかありませんな」
>>847 畜生め。
憎たらしいほどに落ち着き払った動作で再び立ち上がった秋野をじっと見つめながら、寺元は
内心で罵った。
俺達は、富士の演習場にいたはずじゃなかったのか?
本隊はどこにいっちまったんだ?
何故、誰も俺の呼びかけに応じないんだ?
一体、ここはどこなんだ?
俺達に何が起こったんだ?
そして・・・・奴等は何者なんだ?
寺元が無限の自問に落ち込もうとしていたとき、不意に銃声が止んだ。
「どうした、何があった!」
連続する銃声を狭隘な空間で聞きつづけていたために、耳鳴りがし始めた聴覚をカバーするかの
ような大声で寺元は頭上に怒鳴った。
「自分が撃ち方やめを命じました。小隊長のご命令どおりに」
上半身を乗り出した秋野の声が降ってくる。
「そんな命令は・・・・・・・」
そこまで反論しかけて、寺元は秋野の意図に気づいた。
奴は、俺に恥をかかせまいとしているのだ。
秋野が撃ち方やめを命じたからには、きっとあの奇妙な敵はいなくなってしまったのだろう。
将来を嘱望されている幹部自衛官らしく、決して鈍くはない頭でそれだけの思考を瞬時に組み立てた
寺元は、口をつぐむと、秋野の隣に並ぶように立ち上がった。
>>848 目の前には、広大な瓦礫がどこまでも並んでいた。
おそらくはオフィス街だったのだろう、いちいち分析するまでもなくかつてはビルであった建物の
死骸が、その壁面を薄汚くすすけさせ、眼窩のようにぽっかり広がった窓の跡を縦横に並べて
いくつもうずくまっていた。
また、ビルの中には、全面がガラス張りにでもなっていたのか、壁面の全てが脱落して枠組みだけが
障子戸のように剥き出しになっているものもある。
その中には、机や棚のような什器が無秩序に散乱し、あたかも巨大なビルの腐乱死体、その内臓に
見えなくもない。
そんなビルの群れがどこまでもどこまでも-視界の果てまでびっしり墓標のように建ち並んでいた。
無数の乗用車がそれぞれの目的に従って走り回っていたであろう街路は、アスファルトがあちこちで
陥没し、無事な部分にはビルから落下してきたと思しきコンクリートの塊が一杯に散らばっている。
もちろんというべきか、寺元が知らない形状の乗用車らしきぼろぼろに錆付いた鉄の塊があちこちに
転がっていた。
かつてはこの殺伐としたオフィス街にちょっとした和らぎを与えていたであろう街路樹が、あるものは
立ち姿のまま、あるものは幹をへし折られて枯れ果てている。
この街から人がいなくなって-いや、あの奇妙な奴等は別とすると、この街に本来住んでいるべきで
あった人々がいなくなって、10年や20年は効かないだろう。
それほどまでに寒々しく、見る人の心をすさませる建造物の馴れの果てであった。
>>849 「ここは・・・・どこなんだ・・・・・」
はっきりと廃墟を見て取った寺元は、部下の目もはばからず、思わず内心の思いを口にした。
世界の終わりがきても表情を変えないであろう彼の陸曹長は、そびやかすように肩をゆすり、
左手を斜め前の道路わきに突き出す。
「少なくとも、ここが富士の裾野じゃないってことだけは確かなようです」
寺元は、反射的に秋野が指したほうをみた。
そこには、根元からへし折れた道路案内の四角い標識が傾いだままさび付いていた。
青地のその標識は、殆どが色あせていてまともに判読できなかったが、いくつかの矢印と
そこに書かれた文字は一部辛うじて寺元にも読み取れた。
その読める文字は「日比谷」と書かれていた。
かすかな、涼しい風が寺元の頬を嬲るように吹いてくる。
硝煙の匂いにいくらか顔をしかめながら、寺元は不意に広がった視界を持て余していた。
158でございます。昨日はご迷惑をおかけいたしました。
お詫びを申し上げると共に、激励してくださいました皆さんに、この場を借りて
お礼申し上げます。
さて、本日アップさせていただきました内容は、
>>740さんからのお題
「廃墟で戦う自衛隊」でございます。
とはいえ、これだけではほんの一部にしかすぎないので、また機会をみて
大幅に改めたいなとも思っておりますが、とりあえずこんなイメージで、と思い
アップさせていただきました。
設定としましては、1970年代の自衛官が20XX年の廃墟となった東京に突如
さまよいこむ、というものです。
ファンタジーなどの設定につきましては、またの機会にご説明させていただければ、
と思っております。
852 :
740:03/02/12 02:05 ID:???
うわぁ!感動しました。ありがとうございます。
「日比谷」・・・・・・イイ!
158さん。続きは暇な時にゆっくり仕上げてください。
>>852 お褒めの言葉、ありがとうございます。
実を申しますと、上の部分はまだメモというか、創作ノートの段階に近いものでしたので、
内心「これをアップしていいのかな・・・・」と危惧していたところでもありました。
まあ、舞台設定のイメージということで、ご了解をいただければと思います。
ちなみに白状しておきますと、当初は全く違った話を作っておりました。
(エルフィール戦役・外伝のように、それ自体で完結する話です)
とある有名な映画を元ネタにした話でして、最初は住民と友好的に接触した自衛隊が
やがてちょっとしたトラブルにみまわれ住民全員から命を狙われる。
誤解を解こうと、普段は住民達が「足を踏み入れてはならない」とされている広大な廃墟に
突入し、住民達の最高指導者が儀式を執り行う廃墟の中の宮殿にかけつけた自衛隊で
あったが、実はその宮殿とは・・・・・という話でした。
ただ、書き上げてから余りにも救いのなさ過ぎるオチになってしまいましたので、今回
アップを見送らせていただいた次第です。
>>97 激しく亀レスだが
1だおー氏の漂戦に出てくるピクティと10・13氏のルナフレアに関連性はあるの?
同じダークエルフだけに気になった
しかしこのスレを原案にして押井守あたりがアニメにしてくれないかなぁ・・・
>>855 人間ドラマがメインになりそう・・いやそれはそれでいいのだが。
858 :
856:03/02/12 11:50 ID:???
>>854 姉妹とかだったらハァハァ・・・(勝手な妄想スマソ)
旧軍がファンタジー世界に召還された小説見つけたーよ。
(ファンタジーというよりは恐竜のいる世界にですが)
これから読んでみようと思っております。
題名は 帝国海軍ガルタ島狩竜隊 作者は林譲治さんです。
表紙につられて買ってしまいました。
恐竜にサンパチ?小銃で立ち向かうという構図です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分の方ですが国内(九州)戦闘の外伝を書いて見たいと思います。
完成したらここにアップしていいですかね?
どうも思案では自衛隊より警察が主体になるためSATや機動隊が主人公になりそうです。
(自衛隊の出番が限りなく少なくなりそうなので・・・)
>>854 >>859 スレ第一章で、人種差別に立ち向かう自衛隊という話ができあがってきたときに
ダークエルフ好きな漏れがワショーイし続けていたら、山川とルナフレアというキャラが誕生した(多分)
漂戦のピクティは当初、ただ単に登場人物の平均年齢下げたくて登場させたキャラなんですが、いつの間にやら人気
がでてきたので今ではもうすっかりヒロインの座をルーから横取りしてますね(いやはや…)
ピクとルナフレアたんは関連性があると世界観がちょっと説明つかなくなっちゃいそうなんで姉妹とかいうのは無理っぽいですけどね。
同じ世界で自衛隊が二箇所に召喚されていることになってしまう…。
>>854 >>859 特にこうと言う関連性は無いです。姉妹でもありません。
山川は悪く言えば自衛隊内の脱柵者であり、また同期の吉岡陸士長を殺した
レネゲード。即ち"悪役”としてヒールアクション主体のキャラになってもらう
予定でした。
そんな奴に似合うパートナーと言ったら悪名高いダークエルフしかいない。と
考えた漏れが脳内汁を絞り出して生み出したのがルナフレアです。(名付け親
の青木原精神病院氏に感謝)
>>862 山川は悪役だったのか・・・・・。
主人公だと思ってた
そんな山川とルナフレアのお話ですが、流石に2ちゃんに連載するのは無理が
有る・・・(話の内容を簡略化したり、スレを幾つも消費したり、連載する
ほど書いてる暇が無かったりで…)ここは1だおー氏に見習って自分のホムペを持つべきかなあ、と考えている
今日この頃。
>>863 悪役っぽい主人公です(必殺仕事人みたいな)。
ただちょっと周りとは別行動を取る人物だと思って貰えれば…。
ttp://www15.tok2.com/home/F15E/ >1回の連続最大射撃時間は3秒で、180発の弾丸を撃つことが出来ます。
に関して調べてきました。
私が閲覧出来る範囲のf-15Jに関する資料に、上記のような記述は
存在しませんでした。
が、一度に最大発射出来る弾数のリミットの変更に関する記述があり
ある一定弾数以上にリミットをセットするとに発射が不可能となるっと
なっており(この弾数は180発を余裕で超えております。)
この機構の上限の弾数から考えると最大射撃時間は3秒180発っと
いうのは疑問に思えます。
機会があれば、その手の専門員に話聞いてきます・・・
(まぁ話に大差無い事なんすが、気になってしまって・・・粘着スマソ)
やはり、外務省は伏魔殿なのか(藁
俗
>>785 ────────────────
「下僕か…」
山川の口よりボソリと一言漏れた。
「そう、下僕」
ルナフレアは何やら悪戯っぽい目で此方を見ている。
むんずと口を結んで硬く腕組みをして突っ立っている山川とは対照的
に、彼女が見せる余裕のオーラは確かに上下関係を感じさせるに十分
な程だった。
(素晴らしい…)
目前で腕組みをしている男を見て、ルナフレアは内心溜息を漏らした。
異世界の人間らしい変わった名前に、見たことも無い程黒い髪に黒い
眼。20代後半と思しき精悍な顔つきには独特の戦士のオーラを感じられる。
鋭い目はまるで歳以上の物を見すぎたかの様に疲れていて、この男がどれ程
の修羅場を潜り抜けてきたかを窺い知る事ができた。
だがルナフレアの興味は別の所にあった。
ダークエルフの彼女ですら肌に寒気を覚えるほどのそれ。即ち山川の内に燃え
る殺しの本能に彼女は最も興味を引かれていた。
鋭い眼、黒炭の様な髪、雰囲気、それら全てから伝わるそれを考えただけで体
中に何かが駆け巡るような感覚に襲われる。
恍惚。そう表現しても良いかもしれない。
闇に生きるダークエルフがより邪なる力を求める際に味わう、この物欲にも似た
強きに対する慕情。
父、ヴァンダールが死ぬ間際に残した最高のしもべが今、目の前にいる。
召喚者である父が死んでしまった為か、まだ制御が不完全だがあと一つ、あと一
つの儀式を終えればこのしもべが手に入るのだ。
そう、あと一つ…
「…大丈夫かい?」
山川の声でルナフレアは夢想の世界から叩き起こされた。
「はっ!?…え、ええ。何でも無いわ…」
素っ頓狂な返事を返す。少し悦に浸り過ぎていた様だ。
「とり合えず此処から離れましょう。またワイバーン隊の追撃があるかもしれない
し。この馬車道を真っ直ぐ行けば私の里に繋がる道が…?」
思わず山川の顔に見入る。
「顔色が悪いわね?」
「あ、ああ…急に頭が痛くなって…」
先程まで元気に振舞っていた山川の表情が暗い。
急激に具合が悪くなったみたいだ。
「何だろう…首が痛い…何か刺さっているみ…た…」
「ちょ、ちょっとヤマカワ!?」
ルナフレアの見ている目前で、山川はゆっくりとうつ伏せに倒れた。
>>867 (・Д・)
871 :
CK:03/02/13 12:42 ID:8DHK9U28
今日は。
てさりすと氏への質問があります。
1,イージス艦を登場させる予定はありますか?
2,潜水艦を登場させるかどうか
3,空自のF−2が登場する予定はありますか
(F−2が結構スキなので)
この3つです。
それでは次を楽しみにしております。
>>871さんに返答。
1.すでに出てます。
2.考慮中、敵が思いつかんので・・・
3.存在はしてますが出番は無いです。すみません。
以上です。
自分のようなへぼい文でも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
>てさりすと氏
漏れも持ってるYO!
理論はしっかりしてるのは分かったけども、ちょっと物語としては物足りなさを感じる内容だったかな。
久々にSF小説としては萌える作品だったかと。
自衛隊主人公で2でないかな?
>10・13氏
山川ダンディというかワイルドというか、男の色気ムンムンですなヽ(・ω・)ノ
しかしルナフレアたんの内心ってば…(*´Д`)ハァハァ
おお、すでにお持ちになられていましたかw
あの本なら2缶出て欲しいですね。超紐理論が出てくるとは思いませんでした。
しかし自衛隊も恐竜を美味しく頂くんだろうかwあんまり食べそうにない。
自分は渋い?田中軍曹に萌えてしまいましたw
10,13氏の山川とかああいうかっこいい男はイイ!!
潜水艦の敵……シーサーペント、大タコ、大イカ、海坊主(w
>>874 >>875 お褒めの言葉を仕りまして真に光栄です!!
どうでも良い事ですが、山川のモデルは某SFホラー映画のヒッ○ス伍長(小説版)なんですが、
分かる人いるかな…
>>873 涙滴型潜水艦VS帆船…
「あ、あれ?何だろあれ?」
「何だどうした?」
「あ、船長。今さっき海の中から棒みたいな物が出てたんですよ」
「ん?何も見えんじゃないか」
「あれ、おかしいなあ…」
以下略
なんかクラーケンクラスでないと敵ですらないような・・・
何故か名無しで投降してた。
>>877は漏れです。
潜水艦の敵…。
水龍というか海龍というか、その手の、水中向けの龍なんていかがでせう?
リヴァイアサンてありですかね・・・・・・
魚雷って木造帆船とか生物相手に有効なのかな?
>>882 追尾はするんじゃないの?
命中しても起爆せずに貫通しそうだが
貫通しねぇって
どおゆう信管だよ、WW2で使用されますた骨董品でうたい。てか(w
木造帆船の音紋ってどんなの?
158でございます。
本日、任侠自衛隊・ファンタジー編の続きをアップさせていただこうと推敲を行っておりました
ところ、あらかじめ書き溜めておいた分よりもよさそうな展開を思いつき、それを練り上げる
のに手間取ってしまいました。(結果として、未だアップさせていただける内容とはなっておりません)
早ければ週末にでもある程度まとめてアップさせていただくつもりですので、今しばらくの
猶予を頂戴いたしたいと思います・・・・・・。
>>886さん
これはこれは・・・・・・・。怒るなどとんでもない。懐かしさで一杯です。
そうです。あのスレは仮想戦記スレだったので、そのお題に見合った話にしようと四苦八苦しておりました。
最初は245とレス番号を名乗り、ついで椿30郎とさせていただいたものです)
(ただ、ここはファンタジー世界についてのスレなので、スレ違いではないかと思ったりもするのですが)
この話も、いずれ何らかの形で完成させたいとは思っております。
やはり、私も1だおーさんのように自前のウェブサイトを用意するべきですかね・・・・・。
>158さん
1だおーさんのサイトに載せてもらうのもありかと。
潜水艦の敵……。
絡めてで、セイレーン……。
「このあたりには、セイレーンがでるんで、気をつけてくださいよ」
などとファンタジーの住人に注意されるものの。
「潜水艦の中にまで、歌声が届く分けないから、だいじょーぶ」
などと、自信満々に言い放ったあと。
「あまい!この私の歌声は、耳をふさいでも直接脳髄に響く!」
などと、どこぞの少年漫画のセイレーンのような台詞をはくセイレーンに遭遇……。
セイレーンといえば、ヴァン・ヴォクトの「宇宙船ビーグル号」にそんな香具師いたなぁ・・・
892 :
CK:03/02/14 08:22 ID:8BBaGbQE
>>873 F−2はなしですか。
残念です。
個人的には爆弾を盛大に撒いてもらいたかったのですが。
F−15Eに期待します。
F-15Eなんてものも、自衛隊には無いし。
>894
作品嫁
潜水艦出す事に決定しました。通商破壊するのと敵船や怪物と戦ってもらいます。
怪物の種類についてはお楽しみに。
そういや九州にF-2いましたっけ?いるのならわがままですが基地ごと教えて欲しいです。
とりあえず続き生きます。
『交戦中の全機に告ぐ。全目標の沈黙を確認。作戦は成功せり 繰り返す 作戦は成功せり』
各攻撃部隊からの報告を聞いたE-767の管制官が作戦終了が成功した事を全機に告げる。
数秒間 無線がノイズだけになる。数秒後それを聞いていたほとんどの航空機から一斉に歓声が上がった。
エルフィールやシークプレストの仮設管制塔で食い入るように無線に耳を傾けていた地上部隊でもまるでお祭り騒ぎのようになっていた。
「いえーーーーーーーーぃ!!」
「誰か!!祝杯だ!!酒もってこーーーーーーい!!」
「ばーか酒なんかあるわけ無いだろ!」
初勝利に沸く自衛隊の余りの馬鹿騒ぎに対し状況を理解出来ていないエルフィール軍の関係者が少々引くということも会ったが、
のちにこの勝利がエルフィール軍によって確認されると国を上げての大パレードがあちこちで行なわれている。
勝利に沸いたのはそれだけでは無い。
作戦が成功したと通常電波を使って地上部隊の間で交わされた無線を盗み聞いていた旧軍の老人達も一升瓶を片手に宴会騒ぎをしていた。
ちなみにその後ろでは自衛隊に賭けて一人勝ちした武山君がオーラン軍の勝利に賭けていたドワーフ達から大金を巻き上げていた。
897 :
CK:03/02/14 17:12 ID:5w3U/no2
>>894 F-15Eは米軍のやつが初めのところで出ています。
(最近の部分でも出ていた)
だがそんな馬鹿騒ぎに付き合っていない者達もいた。
一つは重傷者を一名出したF-4EJの小隊。後部座席のパイロットが何とかエルフィール基地までたどり着いたがすぐに
病院に担ぎ込まれ現在治療中であった
もう一つは今もって戦闘中の航空部隊であった。特にワルキューレ隊は酷い事になっていた。
黄色の隊長騎が撤退しようとする部下を守りながらゆっくりと撤退したのはよかったが
足の速い援軍のドラゴンたちが次々と戦闘空域に入りつつあった。
『隊長!!ミサイルも弾も全弾撃ち尽くして仕舞いました!!』『自分もであります!!』
『よし!!撤退を開始する。ワルキューレよりエアキング!!支援してくれ!!』
すぐにE-767から手の空いた部隊に支援命令が出される。
『了解。エアキングからルデールおよびファルコン隊へ ドラグーン達に向かって残っているミサイルを撃て。』『了解!』
直ぐにルデール隊が旋回してドラグーン達に照準を合わせ安全装置を解除する。だが直ぐには撃たない。
ziziziziziZIZIZIZIZIZIZI
両方の翼にぶら下げている赤外線誘導ミサイルのシーカー音がだんだんと大きくなってくる。
それをたしかめたルデールは部下とおまけに発射命令を出した。
『よーし諸君!!ガラガラ蛇が獲物を求めて鳴いているぞ!!解き放ってやれ!!』
『了解!!』2秒後にミサイルが一斉に発射される。
『メビウス1『ルデール(1、2、3) フォックス2!!フォックス2』』
すでに明るくなりつつあった空に薄い青色の痕跡を残しながら猛毒を持った鋼鉄の蛇の群れがが獲物にむかって時々向きを変えながら突入していく。
彼らには見えていないがはるか後方からもF-16たちによってアムラームが放たれていた。
(よーしいい子だ。そのままこっちに気づくなよ)
彼の脳裏にだんだんとなにかの映画の中で聞いた音楽が響いてくる。
そうたしか馬鹿でかい宇宙船にむかって大統領自ら戦闘機に乗り込んで攻撃する映画だったはずだ。
『行け行け行け行け!!』
誰かが無線機で叫んでいる。自然とそれを聞いたミサイルを放ったパイロット達も同じように呟き始めた。
もうミサイルはドラゴンたちまで数百メートルに接近していた。
このスレsage推奨ですので出来ればさげていただきたいですw
メール欄にsageと書くだけですので
>>889 どう勝つねん・・・小宇宙燃やすわけにゃいかんし(w
>>896 現在はまだ配備されていませんが、築城基地の第6飛行隊のF−1がF−2に更新される
予定です。しばらく先になりそうですが。
ジャイアンを呼ぼう。
ピンを最強で打ってセイレーン圧死。
トランスかけまくる。ハードコア系かスカイハイ系どっちにしよう?
>セイレーンとの戦い
「青の六号」を思い出しますた。
護衛艦を撃沈され、漂流していた主人公を助けるセイレーン少女。
「いいのか…?俺とお前は敵同士だ…」
908 :
125:03/02/14 21:00 ID:Caie9n+I
ご名答!
生存競争に悪役はいない、それはある意味一番残酷なことなのかもしれないな…。
とちょっとあの作品を見て感じたりしてみるテスト(;・∀・)
あにまる軍団との生存競争も随分ファンタスティックでしたな。
まあ、漏れはミューティオさえいれば…え?スレ違fjoai
PAMPAMPAM
そういや次スレはいつぐらいに立てるのでしょうか?
970ぐらいかな?
そろそろ容量がヤバイノデハ?
>>755 パッシングとクラクションによる挑発は、予想以上の効果をあげた。
数多の同族を粉砕された蜘蛛人間どもは、あからさまな侮蔑をその本能で理解したのか、
装甲キャデラックに対する殺意に凝り固まっているように見えた。
彼らの頭上を高く低く旋回する"蝶"が、しきりに腹部をわななかせて何かの音声命令を下している
が、その命令は装甲キャデラックを目標としたものではないらしい。
命令を出しつづけながら、旋回しつつけながらも"蝶"の注意が黒い外国車ではなく、街道上に蹲る
隊列に向けられていることは、ひっきりなしに首を隊列に向けている"蝶"の動きから容易にみて取れる。
そして、蜘蛛人間どもは命令にいっかな従うそぶりを見せず、ただひたすらな怒りに突き動かされて
征司郎と徳田目掛けて突き進んでくる。
だがその集団は、つい先ほどまでの機械的とも表現しうる統制が完全に乱され、各自がてんで
ばらばらに駆け足をとっているに過ぎなかった。
「よし」
蜘蛛人間どものわずかに色を変えた表皮と、こればかりは見誤りようのない真っ赤に充血した
巨大な眼球を見ながら、征司郎は小さく頷いた。
指揮官(?)である"蝶"の命令すら無視するようになった蜘蛛人間どもは、さながら暴徒のごとく、
己が殺戮衝動と敵愾心にのみ忠実に従って再度の突撃を敢行しつつある。
間違いない。あの化物どもは完全に自衛隊や立花組を忘れさった。
「トク」
正面を険しい表情で凝視しながら、運転席の懐刀を呼ばわった。
「先頭の奴等が取り付いたら、ゆっくりバックしろ」
えー、158でございます。
先ほどアップさせていただく分の推敲が完了しましたので、まず第一弾を。
・・・・・で気がついたのですが、容量が488KB。
たしか510かそこらが限界のはずですから、これ以上アップさせていただくと
スレッドが飛んでしまいかねないわけですね。
さすがにそれがわかってて連続アップはちょっとできそうにありませんので、
次スレが立つまでの間これ以上のアップは控えさせていただきます。
ではでは。
小ネタで970まで引っ張って次スレを立てよう!
了
解。
小ネタですか。では私は、普段みなさんにお伺いしようと思っていることなどをば。
抽象的な問いになるかも知れませんが、みなさんにとってのファンタジー世界で
許されるルールと許されないそれとの境界線は何ですか?
人の生き死に(ザラキはありだがザオリクはなし)でも、生物の規模(スライムはありだが
シドーはなし)でも、政治体制(王権はありだが議会制はなし)でもなんでもかまいません。
思いつくままを教えてくだされば幸いです。
(今後のネタの参考にさせていただければ、と思いまして・・・・)
ゲームやってても議会制の国って少ないような気がします。
村長がいない村とかはよく見るけど(w
>>920 失礼しました。議会制というのはちと極端すぎましたね(笑)
ここでいうのは、中世ヨーロッパを基本としたファンタジー世界で、当時の一般的な
政治体制である王制以外の政治体制についてどこまで許容できるか、というものです。
古代ギリシアとか中世でもイタリア(だったっけ?)は民主制だったみたいですが。(うろ覚え)
なるほど。理解しました。
そうすると、教会みたいな組織が権力を握っている国とか(バチカン?)、
諸侯連合国家で諸侯のなかから連合の長を決めるとかくらいしか
思い浮かばんです。すんまそ。
ヴェネツィアなんかが近いかも。
気象操作系は基本的に反則だと思ふ。
暴風を数分間ぐらいなら良いけど大雨降らしたり日照りにしたりは・・・・
砂漠など人間にとって生活しにくい所がなくなってしまいますからねw
あとは・・・無限の魔力とか?
あとは不老不死は無しっすねw
それと不老系の亜人間や動物の体力や魔力に繁殖力
を強く設定すると多分そいつらが天下取ってしまいますw
だから・・繁殖力を限りなく低く設定するか単独ではひ弱に設定したほうがいいと思います。
魔力はむちゃくちゃ強いが病弱な不老のハイエルフ・・・萌えw
古代ローマを見る限りは元老院という名の議会と執政官がありましたので議会制は多分ok
あとは、F世界製の発達した火器とかも反則っぽい。(別世界の介入を除き
魔法のような攻撃や防御共に使える武器がある以上
魔力のある人間は最低限の武器しか持ち運ばないだろうし
新規武器の開発より魔力の強化や新型魔術の開発に労力をまわしそう。
でも魔法に対抗するのに魔法を使えない人間が死に物狂いで頑張って
火器や魔道火器とか作りそうでもある・・・どっちなんだろ?
///
個人的な質問ですがこの世界の宗教依存度は高いのかな?
なんか魔法とか魔術が普通にある世界ではなんと言うか・・神の奇跡?
って奴があんまりありがたくないのでは・・・と思うのですが・・・身近すぎて
魔法が使えること自体を神に感謝するなら別ですが・・
と必死になって埋め立ててみたw
書き込んでて思ったんですが・・この世界にもKKKみたいなのありそうだなあw
魔力を持たざるものは人間にあらず!家畜なり
とか・・人種差別問題とかが全くないというのもおかしいかも・・
まあコボルトやドワーフが普通にいる世界ではあんまり問題にならないかもしれませんがw
現地人同士の差別問題よりこちらの世界の人間の差別のほうが問題になりそうでもあるし。
たとえば学校の先生ならハーフエルフと頭だけ犬とかならハーフエルフの方に
重点的に教えにいってコボルトから少し距離をおくと思うんですがいかかでしょうか?
魔法世界の進化の最終形はFF7みたいな世界になりそうです。
辺境と町との科学力や経済力の差が半端ではなさそう。
機械と魔法が混在する世界・・燃えるなあ・・
とこれで書き込みを終了いたします。お目汚しすまそ
一国に数人程度の実力者による短時間遡行(1〜3秒程度)は可能だと面白いかも
長時間遡行(日・月・年単位)は話が確実に破綻するのでダメ。
まぁ、大規模な儀式や魔力増幅だので状況を滅茶苦茶に厳しくすれば・・・ダメっすね。
ミサイルプロテクション(魔力を持たない飛び道具を逸らす)で右往左往する自衛隊の皆さんって見てみたいかも(w
ミサイルプロテクションとか、中世世界の主力戦術(弓兵での牽制、その後の騎兵or重装歩兵の突撃)
を覆すものは「戦争向きでない魔法」とすべきかと。
例えば、呪文を使った人間のみ有効とか。
前にもあったけど、魔法が有能だと騎士が大きな顔をできないので(笑)
魔法は単独or数人規模での暗殺任務用、あるいは防衛、篭城戦などの準備時間が充分に取れ、且つ
特定地点に留まっての迎撃砲撃程度がいいかと。
侵略戦争の華は騎兵隊と重装歩兵のどつき合いであるべきでしょう。
いや、好きなんで(笑)
158でございます。
みなさん、貴重なご意見をありがとうございました。
おかげさまで、私のネタにおいても、どういう設定をどういうシチュエーションで
繰り出すべきか、その輪郭が見えたような気がいたします。
個人的な考えなのですが、魔法は地味なものの方がやりやすそうですね。
そして、なおかつ術者の個体数そのものが極めて少ない、と。
攻撃魔法については、宗教上の禁忌に触れるため滅多に使うことがない、としても
いいかもしれません。
魔力の正しい使い方が分かりましたw
>>931さん的な使い方か
工作部隊、工兵として使うのが一番いいと思います。
自分のネタですが突入してきた騎兵や戦車の直前で魔法で大穴を掘って落として火炎瓶などでとどめ。
家の魔術師達には正面から戦わず補給線に対する攻撃を主力にしていただきますw
あとは陣地作成の恐るべき速さとか・・・何キロにも及ぶ馬防濠とか水掘とかが数日で出来そうです。
魔法は派手に見えますが地道な使い道にこそ真価を発揮しそうですw
あ リロードせずに書き込んだら158氏と似たようなこと書き込んじゃった。
ごめんなさい。
>924
魔法の基本って、気候操作系だとおもうな。
魔術の始まりは、雨乞い、晴れ乞いだと言われているし。
まあ、魔法の法則の一つに、何かを世界にもたらせば、それと同質のものが失われるというものがある。
簡単に言えば、雨を降らせばどこかで降るはずであった雨が、降らなくなるということだね。
だから、あんまり一カ所に雨を降らせ続けていたら、どこかが深刻な日照りに見舞われるってことだ。
当然、深刻な日照りに襲われたところは、怒り狂うだろうな。
>ファンタジー世界の基本
1.殺すのは簡単、生き返らせるのは超困難
ザオラルを使えるのは法王級、ザオリクを使えるのは実在すら疑
わしい級伝説的聖者のみ。
2.外道戦術
勝てば官軍敗ければ賊軍が世のならいとは言え、あまりにも外道
な戦術を使えば相手も次回からは外道戦術を使って来るので、外
道戦術の使用は慎重に計画的に。
例:
白旗を掲げたイワンを撃とうとする兵士に「やめろ、オレ達の白旗が
撃たれてもいいのか。」
3.魔法が一般的か、一般的で無いか
魔法が我々の世界で例えると器用な小学生でも手が出る技術か、
21世紀初頭でのカーボンナノチューブ製造なみの技術か、その中間
か、これを決めてから世界のありようを決めると楽
例:
「そんな病気なぞ魔法を使えば簡単に治るだと?治療術師なぞ王
都にでも行かなけりゃいねぇよ。」
例2:
「夕暮れ時には明かり売りが<光>の呪文をかけて歩くのがこの街の
風物詩」
937 :
魔術師1:03/02/15 19:09 ID:Guml54Rb
ちょっと思いついたんだけど…
自衛隊がいきなりファンタジー世界のとある戦場に召喚される。
いきなり目の前に現れた化け物の軍団に混乱しつつ銃火器でむちゃくちゃに応戦しまくる自衛隊。
何故いきなり自衛隊が異世界の戦場に放り込まれたのかと言えば、その世界の魔道士が「異世界の存在を召喚して戦わせる」
という召喚魔法を使用したため。 で、本来なら召喚された存在は一定時間戦った後、元の世界に送還されるはずだった。
…が、時間がたっても元の世界に戻れない自衛隊。
そのうち、状況が把握できない自衛隊は召喚主の軍隊にまで攻撃してくる。
指揮官:「…貴様!! いったい何を召喚したぁ!?」
魔道士:「あれ? おかしいなあ…どこかにバグでもあったかな? 手順は間違ってないはずだけど…」
指揮官:「さっさと元の世界に戻せ!! 我が軍の被害は甚大だ!!」
その後、どうにか戦場を脱出した自衛隊は…
ちょっと短いものでも書いてみようかな?
あ サイズがとてもとてーーもやばいかも・・
次すれ立てたほうがイイのかな?
>>936どの
確かに外道戦術は避けたほうが良さそうですね・・・・
しかし爆撃は連中から見れば十分外道戦術だなあ・・
戦闘員 非戦闘員 関係ないからなあ・・・
>>937どの
面白そうです。出来たら書いてみてくれませんか?
サイズとレス数両方の警告が出てるの始めて見た。
落ちちゃったらその時点で次スレを立てる方向に変更…( ;´∀`)
つか、もう次スレたてて誘導した方がいいんでない?
次スレを立ててみんなで埋め立てよう♪
ぶっちゃけ、おまいらはエルフとダークエルフと猫耳の女の子でどれが一番
好きですか?
じゃあ埋め立てるのに第一章の最後にやってた
偏ったファンタジー知識チェック の続きでもしません?w
22、ランサーときくと槍騎兵ではなく爆撃機が頭に浮かぶ。
23、ファントムはモンスターではなく 自衛隊の支援戦闘機である。
25、猫耳少女と聞いて期待していると多くの場合において鬼太郎にでてきた猫妖怪みたいのが出てきてショックを味わう事になる。
>>943 バニースーツを着用したエルフ、ダークエルフはどうよ?
トリップテスト
>>943 甲乙つけ難いのだが…
ダークエルフ>ネコミミ>エルフ
の順かなぁ。
>>946 26.パラディンと聞くと重騎士ではなく米軍の自走榴弾砲を思い浮かべる
>943
んなことに悩むな漏前ら(w
やっぱファンタジーっつーたらモンスターっすよモンスター!
怪獣に萌えてこそ男っつーもんよ。違うかね?
>>950 スライムではハアハアできない・・やはり猫耳で無いと・・・
えっ?違う?失礼しました回線切って(略
>>950 全面的に諸手を挙げて賛同させていただきます(笑)
>>943 ピロテース>ディードリッド>シーリス>リーフ
猫耳はちょっとね…
>>950 ミノタウルスと菊穴ファッキはしたくないです。
27.ファンタジーと言ったらエルフ耳である