1 :
◆FHxVmOts :
2 :
2:01/11/14 09:59 ID:wUQMQx9G
2ゲトー
3 :
ゲームセンター名無し:01/11/14 13:47 ID:dglMudZ6
そして、事件はそれだけではなかった。
とある日いきなりドアが荒々しく叩き開かれるとそこには鬼の様な形相をしていた
ひろゆきが立っていた。
「
>>1をだせ!」
物凄い怒鳴り声が響く。
それは今までのひろゆきを知っている人間からは想像も出来ない位
怒気に満ちた表情をしていた。
やがて出て来た
>>1に掴みかからんばかりの勢いで捲くし立てる。
「お前、2chに何をした!」
「あぁ、ただスレッドを立てるだけじゃ意味がありませんから、
クソスレをたてておきました。」
「sageろ!」
「何を言っているんですか?」
「いいからsageろ!」
「何をわがままを言ってるんですか?」
「いいからsageろ!」
「これ以上クソスレが増えたら転送料金で2chが運営できないんだ!sageろ!」
「ネオ麦茶が煽られていた時なんか面白がって続けていたくせに!」
最早議論などではなかった。
お互いが感情的になってDXY!しそうな勢いにまでなっていた。
4。
漏れが改変したコピペ(海原雄山Ver含む)張られちまった…
鬱だ、回線切って首にmidiケーブル巻いて寝るわ。
と、思ったら向こうでジサクジエンしたのバレチャッタ。テヘッ★
7 :
金沢あのさあ:01/11/16 01:09 ID:4TnIYalB
お疲れ様です。
なっちさんとか、最近見かけないような。
戻って来て欲しいッス。
8 :
◆ft.iktHc :01/11/16 19:33 ID:+wLw/6yS
後はフィナーレだけですからサッサ書いてしまいますかね。
でもせっかく書くならできれば前回までのお話を一挙にコピペしたいのですが。
補完サイトに自分の大和武蔵話は存在してないので(泣
>>9 ワーイ!戻って来てくれましたね!
何気に、大和武蔵物語って、
1stスレの頃からありましたよね。
4スレに渡る大長編!(チョットチガウ
スレ再開嬉しいです
漫才スレの方で、続き読みたい、っていうカキコしたの自分なもので…
>なっちさん
一番最初のスレのころから読んでますよ〜
第壱話からコピペしてくれるんですか?
楽しみにしてます
前スレまでで何人位書き手の方いらっしゃったのかな?
TAKAファンとしては、またTAKA屋さんの話とか読んでみたいです
12 :
某作者:01/11/17 12:41 ID:gO1i6oMP
何時の間にか出来ていましたね〜。自分もさっさとなんか書かないと・・・・。
14 :
13:01/11/17 16:04 ID:sEHejKtw
暇だったんで、ちょこっと過去スレ調べて来ました。
nagureo
nagureo(another)
TAKA
大和武蔵(未完)
ヒロワタ(未完?)
TaQ
SLAKE
L.E.D.(未完)
8人ぐらい?カブってる書き手もいるかもしれませんが。
今のところ個人的には、nagureo>大和武蔵>L.E.D.
15 :
ゲームセンター名無し:01/11/17 16:08 ID:C3fBxLOI
age
自分に鞭打つ意味でも、ageついでに過去のコピペを貼って見ますね。
というか過去ログ読まないとおはなしをあまり覚えてない(w
まあ読んだこと無い人にちょっとでも読んでもらえるとうれしいですが。
どうでもいいですね。あ、貼るときにちょっと改変するかもです。恥。
まあそんな感じで作者がまた重い腰を上げそうなもんだから、(まあ上げたとこで
大したもん書くわけでもねーが)折角だから今までの話をコピペしといてやる。
こうでもしねぇとまたdat逝きなのは必至だろうからな。
読んでない奴は哀れな作者のためにでも目ぇ通してやってくれや。
あ、振り返って読んでてイタそうな部分は勝手に改変するからな。悪く思うな作者。
あと、気づいてないニブチンはいねぇと思うが、行が開いてるとこで語り部が代わってるからな。
Chapter 1
あれは確か晴れた日の昼下がりだった。reo君が疲れた声で僕に言った。
「なあsugi、最近のオレって…ずれてないか?」
「ああ、ツーデラのこと? 仕方ないよ。TAKAはまだ若いから…」
「そうだけど、さ」
ツーデラックスのサウンドプロデューサーに若手のTAKAが抜擢されて、reo君がどこかヤキモキし
ているのには薄々と気付いていた。別にreo君は名声とか栄誉とかそういう類のものに拘泥しない性
格だから大したことじゃないと思っていた。でも目の前のreo君はどこか憔悴した面持ちで、長年の
相棒の僕さえも見たことない様子だった。
「あんまり重く考えない方がいいよ。reo君は5鍵盤に打ち込んで、TAKAにツーデラを任せといて…」
「そっか。そうだな」
「一緒にbeatmaniaを盛り上げていこうよ! SLAKEもいるし。ね!」
ちっともアドバイスになってない僕の言葉にreo君は少し微笑んでくれた。いや、今振り返るとあ
れは自嘲の笑みだったのかもしれない。
俺が音楽仲間のTAKAに呼ばれてbeatmaniaの音楽製作に携わってまだ日は浅いが、どうやらTAKAが
ツーデラックスという鍵盤が7つのbeatmaniaのお偉いさんになったらしい。TAKAは目を輝かせて
俺に言ったよ。
「こっからbeatmaniaの新しい歴史を俺は築きたいんだ!一緒に頑張ろうな!」
コイツは昔から一途なところがあって、いわゆる熱血漢って奴だ。魂に火がつけばコイツはやれる
ところまで突っ走る。でも周りの連中に火傷を負わせてしまうのが玉に瑕だがな。コイツが撒き散ら
す火の粉が吉とでるか凶と出るか…その結果は随分と早々に現れることになりそうだ。
僕は自分が情けなかった。上司の命令でポップンチームへの異動が決まってしまったのだ。
「仕方ないさsugi、上様に逆らっちゃ俺たちは飯も食えないんだ」
「でもreo君、一緒にbeatmaniaを…5鍵盤を盛り上げようって約束したのに」
「気にするなって。どうだ、今晩飲まないか?久しぶりに2人だけで」
「…ありがとう」
TAKAが妙にウキウキしていたから俺は聞いてみたよ。
「何だTAKA、随分と嬉しそうだな」
「ああ、reoさんが新しいbeatmaniaを作ってるって聞いてさ」
「へぇ」
「こうやってbeatmaniaが進化を遂げていく…それが俺の今の喜びだよ」
俺は(自分でいうのも何だが)勉強家だからbeatmaniaについての知識はかなり身についていた。
南雲さんがやってる企画がIIIという事、そしてどうやら上層部がIIIに難色を示し始めている事…
「あ、reoさーん!」
噂をすればなんとやらだ。南雲さんが部屋に入ってきた。
「新企画だって? 期待してるよ!」
「うん…」
何だ? 俺は今のTAKAの言動が妙に感じられた。2nd styleが好調だからどこか調子に乗ってるよ
うな…。
「それに比べてsugiさん。なんなんすか抜けちゃって、だらしねぇよ。なぁ」
「あぁ…」
南雲さんの表情が少し歪んだ。気まずさを感じてるのは俺だけか…?
「おいTAKA」
南雲さんがいなくなって俺は耳打ちした。
「何ださっきの会話は? お前ちょっと調子に乗ってないか?」
「?」
「南雲さんはbeatmaniaの生みの親みたいなもんだ。もう少し敬意って言うかその」
「あ…そうだったか? またやっちゃったか、俺…」
TAKAも自分の短所にようやく気付きだしたようだ。コイツの火の粉で今までに何度まわりが引っ
掻き回されたか…いや、もう昔の話だ。今はコイツの成長を喜ぶとするか。
「何なんだあいつは!! なんでアイツがsugiの事を「だらしねぇ」とか言えるんだ!?」
行きつけの居酒屋。僕とreo君はカウンターに座っていた。久しぶりの2人酒。そしてreo君がこ
んなに荒れたのも(僕が知る限り)久しぶりだ。
「落ち着いてよreo君。僕が逃げる形になったのは事実だし」
「でもでもよう! あんな若造にsugiが小馬鹿にされてんのが耐えられない! ない!」
reo君はもうかなり飲んでいた。カルピスサワーだけでこれだけ酔えるのはもう特殊能力だろう。
「あぁ…TAKAは俺の凋落をきっと嘲笑ってるんだ。いずれ奴がbeatmaniaの屋台骨に」
そんなことない!と僕は否定できなかった。現にツーデラは相当なインカムを得ているらしい。
「うっ、うう…」
reo君がついに泣き出してしまった。泣かないでよ…
「うっご…」
!?? reo君がカバンから何か探っている…取り出したのはサングラス。!!!まさか
「reo君!」
僕が叫んだときにはもうreo君はハンガーにかかった他人の黒い革ジャンをかっさらって店の外に
走り出した! 間違いない! まただ! 僕も店から出てreo君を追い…
「お客さん! お勘定済ませてからね…」
「うぅ…」
それどころじゃないのに!
「お疲れっしたー」
「おーう」
今日の残業も終わり、スタッフがぞろぞろと帰宅しだして、部屋には俺とTAKAだけが残った。
「さてと、俺たちも引き揚げようぜTAKA」
「おう」
帰り支度をしていると、外でけたたましい車のエンジン音が響いた。
「うわ! うるせーの」
「近所迷惑だな」
愚痴りながら支度を続けていると何やら階段を上る足音が聞こえ始めた。
「? 誰だ今頃」
「今の車の奴だったりしてな」
「アヒャヒャ!」
その瞬間部屋のドアが開いた。そこに立っていたのは見知らぬごつい男だった。オールバックで
涙滴型のサングラスをかけ、黒い革ジャンを羽織った姿に俺たちは圧倒された。
さっさと勘定を払って革ジャンをパクられたお客さんに謝って(ビンタが痛かった)僕は店から
飛び出してreo君を追った。いやきっともうreo君じゃない。あの凶暴な勢い、間違いない。reo君の
もう一つの人格…ありふれた言い方ならもう一人のreo君が…
「ど、どちらさんですか?」
「成程。あんたがTAKAか」
「!!」
どういう事だ? 何でこの男、TAKAを知っているんだ?
「随分と勢いづいているそうだな。良いことだ」
その風貌に似通って、男の口調もごつい。
「とやかく言う前にまずそちらが名乗るのが礼儀では?」
「ははあ! 礼儀だ? 先人への敬意も払えないお前にそんな事を言う資格があるのか!」
男が一喝した。部屋が震えている。そして男の名前に俺たちは戦慄したのだった。
「まあいい。名前ぐらいは知っているな? 俺は男気のトラッカー、tiger YAMATO…」
See you BEMANI DJs...
Chapter2
「tiger YAMATOぉ!!??」
俺たちはその名に戦慄した。頭の中であの禍々しいレイヴ、「R3」が鳴り響いている!
「そうだ。beatmaniaには曲提供もした上にremixもしたな。知っているな」
「…あぁ」
TAKAが力なく答える。こいつもきっと初めて見たtigerの勇姿に驚いているのだろう。
「それで?どうしてあんたが俺たちの前に現れたんだ?」
「『俺たち』ではない。『俺』の前に現れたのだ」
「???」
俺に用はなくTAKAのために此処へ来たというのか、こいつは。
「おいTAKA!」
いきなり恫喝しやがる。族かコイツは。
「お前の心に歪みを感じた。だから俺は現れた」
歪み…南雲さんに対するアレか?それとも…
「俺の心はbeatmaniaで満たされている。歪んでなどいない」
お前もどうしてそこまで言い切れるんだTAKAよぅ…
「歪んだ心でbeatmaniaに携わってはbeatmaniaも歪む。違うか?」
「…五月蝿い」
「3rd style…第三の様式。成功させたいよな?最高責任者のお前の果たす役割は大きいだろう」
「………」
TAKAは黙り込んでしまった。少しは自分を省みるようになったかコイツも。
「お前の素直な心ゆえに周りを振り返る余裕を持てていない。それでは駄目だ!違うかTAKA!」
また恫喝だ。
「俺は、どう、すれば、いい」
「このtiger YAMATOに従え。いや下僕になれとは言わない。俺の言葉を心に刻むのだ。今はもう寝る」
はぁ?
「さあ帰れ、早く帰れ!!!」
恫喝。何を焦っているんだ?
「仕方ない、TAKA、帰るか…」
「俺は…どうすれば…」
そして俺たちはtiger YAMATOを後にして帰路についたのだ。
…結局、俺は全く構ってもらえなかった。まあいいが。
「…はぁ、はぁ」
reo君…いやもう違うんだ。また出てきたんだきっと…
「はぁはぁ…あ」
見覚えのある車。やっぱりそうだったんだ…
「おう、久しぶりだな。sugi」
「tiger YAMATOだね…何年ぶりかな。それに今の僕はsugiじゃない。DJ SIMONって呼んで欲しいな」
「そうだ。beatmaniaに曲を提供していたな、斬新な曲を」
これはソフトランディングを馬鹿にしてるのか素直に褒めてるのか…
「やれやれ人と触れたのは本当に久しぶりだ。幼い頃はしょっちゅう出てきたのだがな」
そう。僕が初めてtiger YAMATOに出会ったのは渋谷のライブハウスでのことだった。
僕とreo君で組んでた渋谷系を装ったバンドのライブで、たちの悪い客が汚い言葉と
卑怯な行為でブーイングを飛ばした時…その客をreo君が半殺しにした。でも違った。
それをやったのは今、目の前にいるtiger YAMATOだった。reo君が窮地に立ったときにreo君の
心の殻を破壊して出てくると教えてもらった。そしてreo君は彼の存在を知らない…
「一つ聞いてみたかったんだけど、LUVMEのdiscoやR3を作曲したのはやっぱり」
「そう俺だ。reoがスランプで発狂しかかってたから俺が取って代わってやった。
やはり作曲は良い。心地よかった」
…
「それで、今また君が出てきたってことはreo君が窮地に立っているってことかい?」
「ああ。原因は…言うまでもないな」
「TAKA…」
僕は何か呪われた名を口にした気分になった。そう感じた自分が嫌に思えた。
「奴は本当にbeatmaniaを愛している。それは判るな?」
「…うん。でも」
「奴には何かが欠けている。否、何か余計なものが備わっていると考える。俺は」
「余計なもの?」
「奴は…reoと同じだ。心に獣を飼っている」
See you BEMANI DJs...
Chapter3
tiger YAMATOが俺たちの前に現れてどれほどの時が過ぎたろうか。
あれからTAKAの様子がどこかおかしい。
「おいTaQ、ちゃんと曲作ってんのか!?」
鳥肌もんのムンベをちゃんと作ってるっての!
「good-coolてめえ、音源チープだからって甘ったれんなよ!」
「上野さん…しっかりしてくださいね」
外見はスタッフに当り散らしているだけのようだが、TAKAの檄はそのbeatmania
に対する情熱ゆえにだろうと、作曲陣は皆、懸命に作曲を行っている。
しかし、これには参った。
「reoさん、そっちはダイジョーブなんですか?俺たちにメインの客層を
奪われたからって手ぇ抜いてません?」
これもまあ奴のbeatmaniaに対する情熱ゆえの言葉と受け取ることもできる。
しかし…いやもう一々言うまい。
「んん、別に…」
南雲さんも無気力に返答する。やはりTAKAにお株を奪われたのが堪えてるのか…
「もうdj nagureoはDis、だな」
奴が俺にこう言った。中途半端にクラブ用語を使ってるのが少しイタイか。
「今日のあの様子見たろ?あの人、もうビーマニへの情熱を失ってる」
俺はそうは思ってはいないので「んんん」と適当にはぐらかした。
「けど、前も言ったと思うがお前の態度」
「判ってる!判ってるんだよ!あの人と俺で情熱を共有したいんだよ!でもなあ、でも…」
その時だった。
「reo君…」
僕は完全にポップンに配属されて、すぐ近くの部屋のビーマニ部署へも中々
顔を出す暇もない状態だった。
「sugi。ポップンの調子はどうだ?」
「うんまあまあ」
本当は僕はreo君と一緒に仕事をしたかったけど言わなかった。
これ以上reo君が憔悴しきった姿を見たくない。
でないとまた…
「…なあsugi、久々にどうだ?」
「?」
「あの頃を偲んで2人で」
「…reo君」
reo君も僕が実は参ってる事を察知してくれたのかもしれない。
その日、仕事を早く上げた僕らは懐かしいスタジオに向かった。
「よっし、いくぞsugi」
「OKだよreo君」
楽しいセッションだった。あの頃のことが思い出されてきて色んな出来事、
色んな人のことが心に浮かんできて曲を作ることがこんなに素敵だってことを
「…こういうのも悪くないな、sugi」
「そうだね。何かいろいろ思い出しちゃった」
スタジオ中がとても心地いい雰囲気に満たされて
とても心地いい気分になって僕らは
何にも縛られず、
ただ
泣いていた。
…
…
「reo君?」
気がつくとスタジオにreo君の姿が無かった。代わりに不吉そうな一枚のメモ。
***********************
* 感動中に悪いが行かねばならなくなった。 *
* 虎大和 *
***********************
僕らの安穏の時間をも奪ってまで…彼はどこに行くっていうんだ…
「荒れてるな。dj TAKA」
「tiger YAMATO…」
またアイツが俺たちの前に姿をあらわした。またあの格好で。
「第三様式の準備は捗ってるか。お前はリーダーたる行動をしているか」
「…」
TAKAは黙ったままだ。今、こいつは何を考えているのか…腐れ縁の俺も読めない。
「YAMATO…」
TAKAが重い口を開いた。
「俺はなにをすべきなんだ…教えてくれ」
オシエテクレ?
TAKAが今、信じられない言葉を吐いた。
コイツが他人に助言を求めたのはどれほどぶりだろうか。
コイツはそれほどtiger YAMATOの存在に衝撃を受けたというのか。
「呵呵大笑!良い傾向だ。己を省みることから進歩は生まれる」
俺はどうしてもこの胡散臭い風体に「引いて」しまうが。
「貴様は失せる」
突然、YAMATOが俺を指差して命令形でなく終止形で威圧した。
「貴様は失せるべきだ」
やれやれ、俺は顔が紅潮しているTAKAに一瞥をくれてその場を去った。
そして部屋の外から立ち聞きした。黙って退くほどヤワではない。
「TAKA、貴様の心は大いに不安定だ。俺には理由がわかる」
「別に不安定なんかではない」
「認めろ。己の負の精神を…目を逸らすな」
「…ああ、俺の心は不安定だ。大いに」
何やら自己啓発セミナーっぽい様相を呈し始めた。
「不安定な心…其処のみを見つめろ。逸らすな!」
瞑想…をしているのか?TAKAは。
「あ、あが、ごあ」
!?? TAKAの様子が変だ。
「貴様は去れと言った!」
突然、部屋のドアをぶち破ってマウスが俺の顔面にあたった(のか?)。
ああ成る程、俺が立ち聞きしてるのをYAMATOに悟られててキレてマウスを
俺を狙って投擲したのか。すごい腕力だなぁ。いやそんなことよりTAKA…
…
…
俺が朦朧とした意識の中で見たものは、見慣れない男がシーケンサーを
邪険に扱って作曲に没頭している姿だった。まるで百獣の王のような
鬣をたくわえた雄雄しい男…お前…まさか…TAKA?
interlude -ANOTHER-
それはある日の深夜、1人の男との出会いで始まった。
あれは3rd styleの開発が始まった直後だっただろうか、あの男…tiger YAMATOに出会ったのは…。
その日も俺たちはUDXの開発に心血を注いでいた。前作2nd styleの好評に応えるためか、次の作品
3rd styleに対する開発スタッフ達の意気込みは半端ではなかった。
「さてと、俺たちも引き揚げようぜTAKA」
「おう」
残業時間も終わり、今ここに残っているのは俺とTaQの二人だけだ。
「ところでTAKA、例の修さんの件だけど」
「ああ、アポは取っておいた。なんとか一曲くらいは…」
とその刹那、俺の言葉をさえぎるようにけたたましいエンジン音が響き渡る。
「うわ!うるせーの」
「近所迷惑だな」
そのエンジン音が止まったかと思うと、今度は階段を上る音が聞こえてきた。
「? 誰だ今頃」
「今の車の奴だったりしてな」
「アヒャヒャ!」
その瞬間、乱暴に開かれる扉……そしてそこに立つ男…。ごつい体にオールバック、サングラス、
黒い革ジャン……こいつは暴走族か?
「ど、どちらさんですか?」
恐々ながらも聞いてみる。
「成程。あんたがTAKAか」
俺を知っている!?誰なんだコイツは……見たところビーマニをやるようには見えないので、俺の
ファンだとかじゃ無いだろうが。
「随分と勢いづいているそうだな。良いことだ」
「とやかく言う前にまずそちらが名乗るのが礼儀では?」
クソ!なんだってんだ!いきなり出てきて偉そうな口を利きやがって。
「ははあ! 礼儀だ? 先人への敬意も払えないお前にそんな事を言う資格があるのか!」
男の一喝。隣ではTaQが、俺と同様に震え上がっている。
「まあいい。名前ぐらいは知っているな? 俺は男気のトラッカー、tiger YAMATO…」
「tiger YAMATOぉ!!??」
それは俺たちも聞いたことがある名だった。かつて、初代UDXに曲を提供してくれた男の名だ。
「そうだ。beatmaniaには曲提供もした上にremixもしたな。知っているな」
「…あぁ」
なんだ?クソ、目眩がする。どうもコイツと話してると調子が狂う。
「………を振り返る余裕を持てていない。それでは駄目だ!違うかTAKA!」
どうやらほんの数瞬気を失っていたらしい。気が付くとtiger YAMATOが何か言っていたが、俺には
どうでもいい。ただ、早くコイツと別れたい。俺が思うのはそれだけだった。
刹那、tiger YAMATOではない、別の誰かの声が響き渡る。
(そんなだからダメなんだよお前は)
何だと…?
(今のお前がビーマニに参加していても、百害あって一利なしだ)
今の俺じゃダメだってのか?
「俺は、どう、すれば、いい」
やっとのことで重い口を開く。一体誰に向かって吐いたのか分からない質問…あるいは自問だった
のかもしれない。
「このtiger YAMATOに従え。いや下僕になれとは言わない。俺の言葉を心に刻むのだ。今はもう寝る」
それは一回目の邂逅。以外にあっけなくtiger YAMATOとは別れたが、俺の心の中ではあの言葉が、
いつまでも繰り返され続けていた。
(そんなだからダメなんだよお前は)
(今のお前がビーマニに参加していても、百害あって一利なしだ)
あれから俺は体調が悪くなった。毎夜夢に出てくるtiger YAMATO、そして繰り返されるあの言葉。
限界に近かった。ただミュージックプロデューサーとしての責任感だけが体を動かしていた。
ふと、隣から声が聞こえてくる。
「ですからねgood-coolさん、なんてゆうのかな、もっとこうギョピギョピさせるんですよ。あと、
ギュイーンって感じで……」
この声はGOLIだ。相変わらず無茶苦茶言ってるが、まぁ相手が俺じゃなきゃどうでもいい。
そんな日常の一コマが、本当に大切に思われる。やっぱり俺の居場所は此処なんだと…そう心から
思っていた。
そして、二度目の邂逅も唐突に訪れる。
「荒れてるな。dj TAKA」
忘れようとしても、忘れることのできないこの声、そして体躯。tiger YAMATO……今の俺の異常は
コイツから始まっている。恐らくは解決の鍵になるのも……。
「第三様式の準備は捗ってるか。お前はリーダーたる行動をしているか」
わからない……。俺は精一杯やってるつもりだ。だが…。また、あの言葉が心に響く。
(今のお前がビーマニに参加していても、百害あって一利なしだ)
「YAMATO……俺はなにをすべきなんだ…」
俺はYAMATOに助けを求めた。それにYAMATOは気を良くしたらしく、TaQを追い払って2人で話をする
ことになった。
「TAKA、貴様の心は大いに不安定だ。俺には理由がわかる」
「別に不安定なんかではない」
「認めろ。己の負の精神を…目を逸らすな」
コイツは一体何を知っているんだ?どうも、YESと答えるしかなさそうだ。
「…ああ、俺の心は不安定だ。大いに」
(そうだな。とても不安定だ……今にも壊れてしまいそうなほど…)
!?あの声だ。一体この声はどこから?
(どうでもいいじゃないか。 そんなことは)
俺の心が読めるのか!?何処にいるんだ?姿を見せろよ!
(そんなに俺に会いたいのか…)
ふと、その声は耳から入ってくるものじゃないと、自分の内から湧き上がってくるものだと気づく。
そして、最後の言葉の後に湧き上がってきたものは……怒り、悲しみ、破壊衝動…それは、かつて自分
が、生きていく上で、音楽を作り続ける中で捨ててきた感情。
体が動かない。まるで、自分の体ではなくなったかのように。そして、途端の咆哮。これは、この獣
のような咆哮は、俺の体から出たものなのか……俺は、そこで意識を閉じた。
あの後TaQに俺がどうなったのかを聞いた。アイツはなかなか話したがらなかったが…。
それを聞いたとき、俺は驚愕した。俺の中のもう一人の自分、俺が作り出した第二の人格。
信じたくはなかった……が、目の前にある一枚のMOが何よりの証拠だった。
その中に入っていた、名前も無い曲。それは荒々しくも力強い、自分には到底作ることのできない曲
だった。結局、俺にはその曲に名前を付けることはできず、VJ GYOに名付けてもらった。
「TAKA…」
「ん?なんだTaQ?」
「なんか、変わったよな。お前」
……そうかもしれない。俺の中にいる、もう一人の自分。(あの後、tiger YAMATOからLion Musashi
という名だと聞いた。それが真実かどうかは判らないが)それを、俺はポジティブに受け入れられるよ
うになっていた。
俺は思う。もし、今度彼が出てきたら……そのときは、二人で曲を作ろう、と。
…っと、今のインタールードは俺が貶す作者とは違う別モノが書いた文だからな。
とりあえず作者的にはこのインタールードに何らかのインスピレーションを受けたらしいが。
破綻するなよ…
さて一服つきたいしな、風呂でも入るか。コピペはまた後でな。
と、↑の変な名前はゴルァの顔文字の「#」でキャップが作動した模様。
可愛いミスと笑ってやってくださいな。
Chapter 4
3rd styleは鬼のような難易度でありながらなかなかの盛況ぶりを誇った。
「ちょっと今回、難易度上げすぎちったかな…」
TAKAはその人気とは裏腹にどこか困惑の表情をうかべていた。
「仕方ないさ。それを求めるプレイヤーが多いんだからな」
「でも俺は未だに信じられない。Lion Musashi…」
「…」
俺もまた困惑した。実際をコイツに話してしまったのは正解だったのか…?
「お前が奴…いや俺から曲を受け取ったんだろ? どんな感じだった?」
「どんな感じ…」
どんな感じだったか…
…
意識を失いかけた俺の頭が何かで小突かれた。
「痛つっ…」
「…起きな」
目をあけると真ん前に見慣れたようで初めて見たような奴が立っていた。
「TAKAか?」
おぼろげな意識を必死に保ちつつ俺はその名を発してみた。
しかしその容貌、着ているシャツは無残に裂けて、髪がまるで鬣のように…
「鷹?はは何言ってる。そんなことより曲を作った。受け取っとけ」
そいつは乱暴に1枚のMOを俺の前に落とした。
「誰だ、お前は」
「俺。俺は百獣を統べるトラッカー、Lion Musashi」
ライオンムサシ。漢字にすると獅子武蔵。
その名にインスパイアされて浮かんだもう一つの名は…虎大和。
漸く俺は気づいた。TAKAはあのtiger YAMATOによってLion Musashiになった。
TAKAは二重人格者ってやつだったのか? いやむしろ、何者だ、tiger YAMATO…
「確かに曲は渡した。去るぞ」
「待て!お前は…お前は、何故この曲を作った?」
この武蔵はどうしてbeatmaniaに曲を提供するんだ?
「何故…? がばぁ!笑わせるなよ、俺の狂気が作れと言うんだよ! きょ…」
突然、武蔵が倒れた。そして俺の意識もまた…朦朧と…
…
こんな感じだったな。
「どんな感じ…そうだな、鬣を生やしたゴツイ男だったな。シャツも破れて」
「なんだそりゃ」
TAKAはへにゃっと笑いやがる。否、その笑いは偽りか…
俺がコイツに事実を打ち明けた時、コイツは明らかに取り乱していたからな。
そして、休む間もなく上から続編製作の命が下った。4th style…
その話を聞いて僕は特に何も思わなかったと言ったら嘘になる。
僕は敵陣視察ということでIIDXの第3弾をテストプレイしてみた時、
一人のコンポーザーの名義がすぐさま心に直撃した。Lion Musashi。
この名を見て思い浮かばない筈が無い。tiger YAMATO。
このLion Musashiこそ、YAMATOが現れた原因だと確信するのは容易だった。
慌てて僕はIIDXのグッ!と来る作曲家の人にLion Musashiのことを尋ねた。
「ああ、それさ、TAKAちゃんのニックネームらしいのさ」
ニックネーム?そこに違和感を覚えた僕はグッ!と来る人を追及した。
「…参ったさ。あの曲にはさ。僕のベタなハウスとは異なる趣のハウスパッションが溢れているさ」
そんなことを聞きたいんじゃないのに…
「あれをTAKAちゃんが作ったとは思えないさ。明らかに彼の作曲のベクトルと方向を異にしているさ」
「でも…TAKAが作ったんでしょう?」
「だからさ、つまりさ、アレさ。二重人格」
どこか投げやりにグッ!と来る人は答えた。
僕は…激しく揺すぶられた。DOCTOR-Sなんて名で馬鹿なremixをやってる自分が
情けなく、憎らしくさえ思えた。YAMATOが、さらに二重人格者を生み出した。
しかも、ターゲットはあのdj TAKA。…波乱の、予感がする。
「で、それで」
僕は気を何とか持ち直して再びグッ!と来る人に聞いてみた。
「TAKAは、その事を…」
「ウン、知ってるみたいださ。TaQが直接、説明したらしいね」
…僕は、事実をreo君に伝える勇気は無い。TaQさんは強いなと思った。
いよいよ、話す時が来たのだろうか。
「やれやれ、貧乏暇無しか」
TAKAがうんざりそうに(まあ社交辞令みたいなものだ)ボヤいた。
4th styleに取り掛かり始めてまた地獄のスケジュールが幕を開いたのだ。
「で、今回もアレか、高難易度主義ってのに走るか?」
俺はちょっと示唆を含ませた感じでTAKAに聞いてみた。
「そういうのを願うメールが殺到だからな。原因はやっぱり」
言うまでもない。俺の曲のANOTHER、虎大和のANOTHER、そして、
「THE SAFARI…」
この曲…本当に恐ろしい。
…まさか、また曲を作りに現れるのか? 奴、獅子武蔵は…
「フフ」
TAKAがイキナリ微笑んだ。何だ気持ち悪い。
「最近、おれのもう一つの人格を見つめられるようになってきてな」
「…そうか」
「今度出てくるときは、俺とMusashiのコラボレーションとかだったりな」
「はは」
切ないジョークについ笑ってしまった。その時!
「巫山戯るな!甘ったれるな!ぬるい!ぬるすぎる!」
誰の声かと思ったが考えるまでも無い。この口調、このドス声。
「YAMATOさん…」
とうとう「さん」付けかよ!
「……」
YAMATOは黙って俺を凝視している。
「ハイハイ、分かっていますよ…去れって言うんですよね」
そしてその瞬間、YAMATOの凄まじい蹴りが俺の腹に食い込んだ。
成る程、俺がまた去る振りして立ち聞きするって事は悟ったって訳か。
でも意識を失いながら俺がポケットのレコーダーのRECボタンを押すことまでは
さすがに予見できないようだな。運良く2人の前に倒れたままにな、り、そぅ…
…
その時に録れたのはこんな会話だった。
「YAMATOさん。あなたのおかげで僕は完全に二重人格者になったようで」
「ふふはは」
「でも、わからないんすよ。僕がその…ライオンになっている間の意識とか」
「無理も無い。お前より武蔵の精神力が圧倒的に強い」
「でもでも、日常で奴は常に俺に語りかけるんです。ネガティブな言葉を吐いて」
「ネガ…そうか…奴の目的は判断した」
「目的?」
「武蔵はお前の心の不安定に付け込んで肉体を完全に我が物にしようと」
「あひゃひゃひゃひゃ!」
「ど…どうした?」
「ひゃひゃ…い、いや。あまりになんかジュニアノベルスみたいな話で」
「逸らすな」
「…俺、色々考えて…もう一人の俺って奴を前向きに…受け入れようかっ…うぅっ」
「泣くな阿呆」
「でも…結局Musashiと俺は…相反する者同士なんっすね…うぐっ」
「そして、俺がお前の前に現れた目的もこれで判断した」
「それは…つまり」
「そうだ。武蔵を消す」
「…」
「怖いか」
「いや、でも…方法を」
「それは、…此れを止めてからな」
ゴソゴソ…ガシャブっ!
…
そこで録音は終わった。結局これも気付かれたのか。
しかし収穫だ。少しずつ不透明が透明になりつつある。
4th style…それはTAKAにとって2つの戦場になるに違いない。
Resident DJとしての…そして、己に打ち克つための…。
「ぅぅ嘘だぁ!」
僕は回りも気にせずテーブルをドン!と叩いてしまった。酔ってもいないのに。
「そんなの嘘だろreo君…beatmaniaの礎を築いたのは、君じゃないか」
狼狽する僕を居酒屋の客はニヤニヤしながら注目していた。どうでもいい。
「落ち着けよsugi…」
「でも…」
落ち着いた。
「急すぎるよ、突然辞めるなんて言われても…」
「…」
reo君がKONAMIを辞めるなんて想像だにしていなかった。だから…
「どうしてさ!」
沈黙。
「そうだな、お前には話さないとなsugi…実は…」
reo君は有りのままの事実を話した。僕は
「そう、なん…だ」
何も考えられない。だってreo君の夢を知っているから。夢に近づくチャンスだから。
「俺って、裏切り者かな?」
どこか自嘲的にreo君が聞いてきた。返事をできない自分がとても嫌だった。
「それに、ハハッ、最近の俺って不安定、だろ?」
それってまさか。
「気付いて…いたの?」
tiger YAMATOの存在に…
「大和が出てる間に何をしてるのかは知らない。でも、もう一つの心が俺にある
ってことは、気付いていたさ、ずっと」
「tiger YAMATOは、何をしようとしているの?」
なんだか物凄く愚かな質問の気がした。
「分からないさ。大和は、おれの中では無口で何も話さない…」
tiger YAMATOはreo君が危機に瀕したときに現れる。
「たださ。大和が去って俺が目を覚ますと、大体いるんだよ。IIDXの開発室に」
ピンぼけしたヴィジョンだけど、何かが見えた。きっと其処にはTAKAがいるんだ。
波乱の予感を僕は痛々しいほどに感じ出した。
See you BEMANI DJs...
さて、ここで突然だがおはなしの語り部は俺、ギコ様に委ねられたわけだ。
…あん? 突然でしゃばって何言ってるんだ、だと? いやちょっと聞いてくれよ。
俺がさ、作者(タイガー大和とライオン武蔵の熱烈物語を書いてるヴァカな)を慰問したのよ。
そしたら「SIMONとTaQを一人称にしてたらおはなし続かないよ」と泣きつきやがる。
そこで俺様があのおはなしの続きを語る羽目になっちまった。やれやれ。
何でビーマニと無関係な俺なのかって?うるせえ!俺だってAVや穴猿くらいボーダークリアできんだよ!
それに作者の弁ってのがあるから此処で引用してやる。
一。口が悪い奴を語り部に持ち出すのは「多重人格探偵サイコ試作品神話」へのオマージュ。
一。二重人格者が八面六臂の大活躍っていうのは「ブギーポップ」シリーズへのオマージュ。
一。ギコ猫を語り部に引っ張り出したのはこのスレを育んだ2ちゃんねらーへのオマージュ。
…阿呆か。オマージュお饅頭ってぜんぶパクリに置換可能じゃねえかボケ! 逝ってよし!
しかもライトノベル愛読の音ゲーヲタって救いようがねえな。剣呑剣呑。
まあ、白熱したところでさっさと終わらせようや。この下手なおはなしの顛末って奴に向かおうや。
続きを読みたいっていう珍奇な奴だけついて来い。おっと、面倒がって飛ばし読んでる奴、いねぇか?
まあ別に伏線なんて上品なものがあるわけじゃねーが(藁
Chapter 5
てめえ飛ばし読みしてんじゃねぇよ! …ったく。
いいよいいよ、そのまま読んどけや。
さて、beatmaniaの礎を築いたnagureoが居酒屋で盟友・SIMONにある告白をしたわけだよな。
まあこのスレの読者なら言わずもがな、告白ってのはKONAMI退社の件だ。そりゃあSIMONとしては
心中穏やかでいられるはずがない。マイハートイズハードランディングってやつだ。
そしてこの2人の会話の裏に潜んでいるのは、tiger YAMATO。
TAKAは自身の心に眠る獣の存在の詳細をtiger YAMATOから指摘され、憔悴してやがる。
そんな様子を「をいをい4th大丈夫かよ」とあっさりした視線でみつめるコンポーザーの皆さん。
まあその中でちょっぴり違う視線を放っているのは我等がTaQ様様だ。
「お前、大和に誑かされてないか?」様様が心配そうに尋ねる。
「…言ったよ、YAMATOが」弁証能力の欠如を思わせる返事だな。
「いずれ俺の精神を乗っ取るかもな……だから早いうちに武蔵を消さなきゃらしい」
「消す…可能なのか?」様様、驚きを隠せません。
「しらねーよ」その邪険な態度には大いに同意するぜTAKAさんよ。
で、そんな折に歯車がキショい不協和音を立てるわけだ。これが結末のカタルシスに繋がれば万万歳だがな。
「南雲さんがKONAMIを辞めるらしい」その噂は瞬く間に広まった。IIDXのチームがいくら五鍵盤チームと
ぎくしゃくってたと言ってもnagureoはbeatmaniaの祖だ。彼らの衝撃は結構な大きさだった。
beatmaniaが愈愈、大きなターニングポイントに差し掛かったことを誰もが実感し、更には
その後のTAKAの采配を気にしている。彼がどう動くか、IIDXの未来はその一点に収束するわな。
「そうか…そうか」それがアゴのリアクションだった。笑えるよな。結局は自身の心の問題から
未だに抜け出せずにこの上の空なリアクションだからな。
「お前なぁ…最近ずっとこうだな。YAMATOには遭ってないのか?」様様にも苛立ちが募るようで。
「…あぁ」やるせない返事だ。で、そんな時にこの停滞した雰囲気に一発風穴を開ける奴、登場だ。
「にしても南雲ちゃんすげえなぁ。なんてったってあの天下のavexからのお呼びだからなぁ、いやはやはやavexavex」
お前の出番これだけだからな、山岡晃。で、
「………ぉぅん!?」
百人中百人が「変」と感じそうな声をTAKAが発した。その目は…言うまでもないな。
「おい、TAKA?おい!」
様様、焦ったは良いが時すでに遅し。もうTAKAはそこにいなかった。
これがTAKAの中のnagureoに対する複雑感情が一挙にして嫉妬という嫌な色に染まった瞬間だ。
この数時間後、誰もいないIIDX開発室でシーケンサーを邪険に扱う男の目撃情報ってのは出ていないが
まあ俺が見たから報告しとく。そこからdong-tepo no.1の音ネタが聞こえてきたのはまあどうでもいい事だわな。
そしてスタッフに秘密裏に公開された曲ってのがコイツだ。
「dong-tepo no.X / Lion Musashi」まあ、ある種の隠し曲でdong-tepo no.1のアナザーを選べばプレイ可能だそうだ。
…勝手にnagureoの曲をリミックスって…やべーんじゃないのかって? さすがお客さん、お目が高い。
See you BEMANI DJs...
Chapter 6
ほら続き語ってやるから読めや。
dong-tepo no.Xは瞬く間にコナミの音ゲー開発部の連中に広がっていった。
明らかにIIDX史上最大の難易度、混沌としたビート・音ネタ。
アナザーの概念をすっぽりとすりかえたその曲にゃスタッフの誰もが驚きを隠さなかった。
そして皆が思ったこの疑問、「一体、誰がこのアナザーを?」
nagureo本人の心境の変化? いや完成していた当時に「ドンテポは完成形」と明言している。
SLAKEのDEPROGRAMMED MAN名義によるお遊び? いや彼のテクノ魂はそこにない。
親友のSIMONの悪戯? いや譜面がソフトランディングしていない。
じゃあ7鍵盤スタッフか…。しかし誰にも心当たりは無い。そう、TAKAにも…。
「お前…じゃ、ない、よ、な? ドンテポエックス…」
躊躇いながらTaQはTAKAに尋ねた。当時のTAKAは兎に角、腐るほどの曲作りに着手していた。
「…MTOのギターを入れるかな…ウン、ユーロなメタル…うん」
コンプリートにTaQの質問に返せていない。このTAKAの仕事漬けっぷりには同情の余地を俺は隠さない。
コレ読むビーマーならTAKAが何の曲について考えてるか余裕でわかるわな? どうでもいい事だが。
まあ誰がdong-tepoの穴を作ったかなんてのはちゃんと読んでる奴はもうわかるよな。
そうLion Musashiだ。あ、ネタバレしちまった。まあいいけど。
SIMONは悩んでいた。5鍵盤と7鍵盤の開発ティームの掛け橋になろうと(余計なお世話だぞそれは)
マターリハウスなSWEET LABをお披露目しに行った時のことだった。
「こんなん広まってるんすよ〜」と陽気にDelawareことgood-coolがSIMONに聞かせた曲…
それはdong-tepoでありdong-tepoでなかった。
「これが…アナザー???」
お前は自分が狂博士Sの名でやらかした悪行を棚にage過ぎだとおもうぞ。まあいいけど。
SIMONは狼狽した。親友の渾身の曲が他人に汚されている。でも誰の仕業かわからない。
奴は悩んだ。悩んだ。悩んだ。悩んだ。悩んだ。悩んだ。そして
「わかるよ…僕には」
へえ感心だな。で、どうするつもりだ? nagureoは未だこの曲の存在を知らないが?
「終わらせるんだ…もう。reo君への餞別…」
何言ってるのかサッパリだが、まあ兎に角SIMONはdong-tepo no.Xをnagureoに聞かせた。
「なにこれ」
それがnagureoの第一声だった。怖ぇ…
「あ、いや、X番目のドンテポだってさ」
SIMONさん己のしでかした行為の重大さに少しずつビビってやがります。
「あ、はは、やっぱsugiは、上手いな、冗談。流石!ドクターS!」
「いや僕じゃ、ないんだ、これが、はは、は」
沈黙。
「誰?」
nagureoが重い口を開いた。
「…」
SIMONはもう半泣き状態だ、情けねぇ。何だよ餞別って。
「誰だ」
nagureoの声がYAMATOに変わった気がした…否、フィフティーフィフティーだ。
「予想の域を出ないんだけど…」
そしてSIMONはその名を口にした。あーあ。
44 :
:01/11/18 02:08 ID:s51tSBjS
人として十二分に熟れた男の心を決壊させておいて穏便に片付ける術などあるはずもなく
「TAKAをだせ!」時は訪れた。
「お前、dong-tepoに何をした!」「あぁ、ただ旧曲を残すだけじゃ意味が無いからな、アナザーを付けといた」
「消せ!」「何を言ってるんだ?」「いいから消せ!」「何をわがままを言ってるんだ?」
「あの曲はあの頃の思い出の難しさを詰めた曲だ!それ以上でもそれ以下でもない!消せよ!」
「お前一人のわがままを聞いてられないだろう!駄目だ!」「いいから消せ!」
これはもう語り尽くされたエピソードです。疑うべくも無いです。が、僕は此処にもう一つの活路を見出したいのです。
この2人の熱い男にもう一つの可能性を委ねたいんです。
押し問答は延々と続いた。この様子を他のスタッフの誰にも見られていなかったのは不幸中の幸いでした。
そして、ズレが生じました。nagureoが何とも奇妙な言葉を発したのです。
「よっし出た」
その声は明らかにnagureoではなかった。tiger YAMATOの御登場である。
「なかなかの演技派じゃないか、TAKA」
「あー怖ぇなー本当に」
TAKAの語気が突如ソフトランディングを決め込んだ。手際よく掴まれていた襟を正した。
「時間は無いぞ…しかし、よくやった」
ちょっと語らせてもらうぜ。そう、2人は予め口裏を合わせていたって訳だ。YAMATOが
Musashiの意義に気付いたあの時、YAMATOはMusashiが「何か」をやらかすと予感していた。
そこでYAMATOはTAKAに「何か」起こった際に自分を呼び出すように告げていたのだ。
nagureoの危機に俺は現れる為の突破口を見出す。奴を危機に追い詰めろ。
そんな訳でTAKAは心を鬼にしてnagureoに掴み掛かって
「まあ鬱モード入ってたnagureoさんに喧嘩売るのはそれなりにスリル満点つーか…」
「黙れ。茶番は以上だ。よく聞け」
YAMATOはこの状況を打破するための処方箋を提供した。
「奴がnagureoのドンテポに凶悪アナザーを付けた事でMusashiが破壊衝動の塊であると確信したぞ。
Musashiという呪われたもう一人のお前を消すにはお前の破壊衝動が奴のそれを上回る必要がある」
「破壊衝動を…上回らせる?」
「お前が持つ破壊衝動を、全て開放してみろ。あたかもお前がMusashiであるかのように」
「破壊」
「そうだ」
「破壊」
「何度も言うな」
「破壊」
「…まあいい、何度も唱えておけ」
「破壊」
此処はIIDX開発室。2人の男(それはまるで獣のような)がそれぞれ作曲機材の前に陣取っている。
「準備は良いか?TAKA」
一人が超高級ウーファーを経由したような重低音で重くつぶやいた。
「俺はTAKAではない」
そう言った男は鬣を蓄えた獅子のような男…ではなくアゴの長い好青年だ。
「Lion Musashiだ」
何やらクライマックスっぽくねぇか?これって。
See you BEMANI DJs...
Chapter 7
「ではLion Musashi、準備は良いか?」
俺はとにかく意識を殺すことに集中した。俺はTAKAじゃない、Lion Musashiだ…
「やれ」
YAMATOの冷酷な掛け声とともに、俺はTAKAではなくMusashiを装っての作曲を始める。
一時はMusashiを受け入れて…なども考えたさ、けど、俺は俺でありたい。
beatmaniaのdj TAKAでありたい。
「うおおおおおお!」
そんな雄叫びが無駄だと知りつつ、破壊的な作曲と言うものに取り掛かる。
破壊衝動を上まらせる最良の手段として、俺は自分の曲を腐す方法を選んだ。
俺の曲を、俺の手で凶悪なものにする。その作業で、Musashiを圧倒する手段に出る。
そして選んだ曲…GET ON BEAT。
《あーんあーんあーんあーんあーんあーんあーん》
「呵呵大笑!良いな良いな!!」
YAMATOめ、他人事のように笑いやがる。まあ、ここまで俺を導いてくれたのは
この男だ。感謝している。しかし、結局何者なんだ…tiger YAMATO。否、今は作曲だ。
《髪・髪・髪・髪・》
DOPEなドラムを複雑に打ち込むと、見るも恐ろしい譜面が容易に頭に浮かぶ。
《朝の・朝の・朝の》
この一曲に、俺の中の靄・不満・苛立ちをすべてぶつける。Musashiを殺してみせる。
《げ・げ・げ・げ・げ・げ・げ・げ・げげげげげげげげげげげ》
「さて、俺もちょっくら作るかな」
どうやらYAMATOも曲作りに取り掛かるようだ。きっとまたRナントカシリーズだろう。
《げろーん!》
刹那、奴が現れた。
「TAKAぁ!貴様、何を…!!!」
決着つけようぜ、Lion Musashi。
がが…TAKAは哀れだ。
ごが…いつも何かに追われ、
ごぐ…重荷を一人で背負い込む。
ごあ…そんな事しやがるから俺は発生した。
ぎう…あの、tiger YAMATOとかいう「同類」によって…
おご…だからぁ、俺はお前に必要な存在なんだよなぁ!
うげ…しかし、
ほぐ…俺を殺す気だ
ぼが…いや、俺と言う負の塊を受け入れようとしている
巫山戯るな! お前がお前なら俺も俺だろうが!
「何の真似だTAKA、これはお前の曲だろうが!」
「…Musashi、正直、すまんかった」
「ああん!?」
「俺の曲を俺の手で破壊して、お前の曲…サファリを聞いて気づいたさ」
「わけが…ぼも…わからねぇ」
「俺はいつも
「言うな
「人前でよい格好を気取り
「死ねよ
「内的な、目を背けたい感情を
「知るか
「お前に向かって垂れ流して
「
「悪かった…
「
「そして、俺の心から消えてくれ」
気がつくと、俺は床に倒れこんでいた。
どれだけの時間が経ったのか、最早思い出せない。
いつの間にか、俺の破壊作業は完遂されていた。
そして、心の在り方がどこかぎこちない。
消えたのか? …Musashi。
「終わったのか?」
真っ暗な部屋のどこかから声が聞こえる。YAMATOか…
「よく、やったな」
こんな優しい声も出せるのかよアンタは
「終わりだ」
ああ、終わったさ。
もう声のほうを振り向く気力も無い。
「俺も、ちゃんと曲を作った。入れてくれるな?4th style…」
「当然だ。俺の曲と同居させてやるさ」
何なんだ、頭に聴いたことあるような初めて聴くようなピアノの旋律。
「beatmania、ちゃんと支えてくれよな。それと…」
何か意味不明な言葉を残してYAMATOは部屋から出て行ってしまった。
そのノスタルジー溢れる意味深な台詞は何なんだよ…
そんなことより、今はもう、眠らせてくれ。
ほらね、wacに掴まると残業になるから嫌なんだ…
いくらポップンのサウンドディレクターだからっていちいちいちいち僕に頼らないで欲しいよ…
あれ、IIDX開発室のドアが半開きに…誰だろう?
!!
「reo君!」
思わず僕は走った。
「reo君…どうしてここに!?」
「はは、良くわからないさ。YAMATOの奴、あとは夜露死苦とか言って、
勝手にバトンタッチされたら、ここに居たんだよ」
「???」
状況が飲み込めない。reo君は何を言ってるんだろう?
「まぁ、TAKAもなんだか一件落着っぽい雰囲気だし。ま、いーかなと」
黙る以外にどうしようもない。
「あ、これさ、今作った曲、適当にIIDXの人に渡しといて」
「え?」
reo君が僕にポンとMOを手渡した。
「じゃ、また今度会おうな」
「あ…」
そう言い残して、reo君は颯爽と行ってしまった。何がどうなってるんだろう…
翌朝、俺はスタッフに開発室で寝てたことを笑われたり、俺のPCに
残ってたGET ON BEATのリミックスを聞いて驚かれたりと散々だった。
そうか、俺が作ったんだっけな、このリミックス。
「おい!何だっしゃこれぁ!」
ucchieの奴がMOを見つけた。きっと昨晩、YAMATOが作った曲だろう。
曲名は…「R壱萬」?? 最後までブッ飛んでたな…YAMATO。
最後?
誰かがそのR壱萬を再生した。やはりレイブ。
「何か中華っぽいイメージだね」
GYOが意味不明なことを呟いている。何か違う。
「違う」
俺も呟いてみた。昨晩、この部屋で、こんな曲を作ってたのか?YAMATO。
「…何なんだ全く」
その時、ドアがノックされた。出てきたのは…sugiさんだった。
「あの、reo君に、頼まれて、届けに…」
と、sugiさんの手にも1枚のMO。やっぱりパシリみたいなことされてるんだな…
ラベルには「dj nagureo」の文字。退社まで間もない、beatmaniaの礎を築いた人の名。
「…ちょっと」
偶々会社に来たTaQがそのMOを引っ手繰って、黙って再生した。
重々しいイントロが流れると、sugiさんは黙って戻っていった。
開発室の誰もが、黙ってその曲を聴いていた。KAMIKAZE。
そして…途中で流れたピアノで、俺の中の何かが弾けた。
「…この曲だろ」
周りの連中が俺の独り言でいっせいにこっちを振り向いた。
「夜、俺の後ろで作ってたのは…この…」
気づけなかった悔しさと、最後に残したYAMATOの言葉、
いや、YAMATOじゃ…ないだろ…
「うっ…うわああああああ!!」
泣くほか無かった。
俺を救ってくれたのは、tiger YAMATO、いや、dj、nagureoだったんだから…
「小文字のdjって表記、格好いいっすね! …パクっていいですか?(笑)」
「ん、いーよ。beatmania djの証、だからね」
52 :
( ゚Д゚):01/11/18 03:45 ID:s51tSBjS
Epilogue
まあそんな感じで4th styleは世に出された。
その高難易度化は客を選んだが、まあIIDXの方向性が定まったと言えなくもない。
堂々たる曲の中で異彩を放っていたWILD STYLE。TAKAは結局、この曲の名義を
今は亡きMusashiに譲ったんだな。これでTAKAも一段落ってな。
そして5th style。あの出来事を全てTAKAはスタッフに語った。
それに感化されちまったか、TaQはRadical Faithなんてクサい曲を作り、
DJ SIMONは何も言わずにIIDXなんて大仰な曲をIIDXチームに捧げた。
で、当のTAKAはモチベーションに溢れていてVなんて問題的カリスマ曲を出してしまった。
しかし、そこにdj nagureo、tiger YAMATOはいない。
まあavexから直でお仕事頼まれては仕方ない、ってかもうKONAMI辞めてるからな…
そして、忙しなく6th styleの話が持ち上がってくる。そんな折、
「おいTAKA、正気かよお前は!何してんの一体!?」
「あぁ、これな、合図なんだよな」
「(゚Д゚)ハァ?」
「あの夜、nagureoさんが言ってたんだよ。『もし俺の力が必要になったら、
馬鹿なマネするとbeatmaniaの危機に際して舞い戻るかも知れないぞ』ってな」
「だからって…Musashiの曲、こんなにBPM上げちまって…」
「その馬鹿なマネがこれか…呵呵大笑!確かに馬鹿だな!」
「そうっすか?クラブじゃよくある事じゃないで…え?」
TAKAがその懐かしい声を聞いて振り向いた先にいたのが
dj nagureoかtiger YAMATOなのか、それを言うのは無粋ってもんだよな?
<了>
53 :
◆40X/4ig6 :01/11/18 04:34 ID:cxI4/fwu
正直、グッジョブ
54 :
ゲームセンター名無し:01/11/18 14:17 ID:JBWPxQjo
ageとかなきゃ作者に申し訳ないね
55 :
ゲームセンター名無し:01/11/18 17:34 ID:IaE2E6cf
参りました…凄すぎ。
56 :
ゲームセンター名無し:01/11/18 18:08 ID:l80LFube
親友のSIMONの悪戯? いや譜面がソフトランディングしていない。
ワラタ。
dj nagureoかtiger YAMATOなのか、それを言うのは無粋ってもんだよな?
カコイイ。
57 :
8 ◆ft.iktHc :01/11/18 19:52 ID:x3OfkVtL
>>なっち氏
yamato物語の補完お疲れ様でした。
応援ageしておきます。
58 :
ゲームセンター名無し:01/11/18 20:01 ID:cmj6Eemn
ウウウウウ、ウマー!!(゚д゚)
なっち、マンセー!!
個人的にはTAKAと武蔵の問答シーンにグッ!と来る、
ってゆーかグッと来ました。
バイト帰り、このスレの状況が気になって仕方なかったべ。
正直、40Xタンのカキコを最後に沈んでたら自作自演でageようかと思ってたべ(w
初代nagureo話に感銘を受けてフィクション的長編を書くべと意気込んだべが、
何だか量でゴリ押しな印象だべな…まあ、量では初代さんに勝ったべ!(藁
とりあえず延々コピペのおかげでスレタイに相応しく劇場版っぽさは出せたかと(汗
ちゅーか、コピペ時間のほうがChapter 7書いてた時間より長いって一体(汗汗
>40Xタン
正直、正直、氏のカキコがあるまで「誰も読まないのかよ!」と心配で寝られなかったべ
>56
そう言ってもらえると、その1行を書くために延々書いた甲斐もあったってもんだべ。
…いや、上の方じゃなくて(w
>58
正直、そのシーンは手抜きですまんかったべ。でもグッ!と来たようで幸い。
60 :
某作者:01/11/18 21:01 ID:j84iyxcX
>59
はーい御苦労様でーす。私なんかに感銘を受けるなんて光栄な事と存じます。
自分もなんか書くなんか書くとか言ってるくせに、なんも書いて無いのがアレですが。
っていうか早く7th mix出ないかな〜とか思ってます。んでは
61 :
◆40X/4ig6 :01/11/18 23:17 ID:lP5zfCnk
どっちかっつーと最後もカコイイが
個人的にはChapter.7の最後の2行にかなり感動です
>「おい!何だっしゃこれぁ!」
ワラタ
ちょっと考えてみたんですが、この先書こうか迷ってます。
続くかどうか怪しくて…しかも古めだし。
sync.
それはもう、わかっていた。
だけど、やらねばならなかった。
その話が持ち上がったとき、正直TAKAは迷った。
OUTPHASE。
TaQとの夢のコラボレーション。
魅力的ではある。
が、しかし。
ここ最近の難易度偏重主義の楽曲。
難易度についていく曲ばかりを書いている気がする。
それではいけないとわかっている。
初心者へのフォローなしには、発展は無い。
収録曲も、星の数が三つ以下の曲は、六つ以上のそれと比べて極端に少ない。
そして、新規プレイヤーの減少は、目に見えてわかるほどだった。
常にシリーズの発展を心がけてきたTAKAは、その現象に苦い思いを抱くのだった。
勿論TaQもそうである。
高難易度曲を手がけてきたTaQは、そろそろ潮時か、と考えていた。
「…TAKA」
「ん、TaQか。どうした」
TaQは僅かにためらった。
「俺、その…6thにはもう」
「TaQ」
TAKAが遮る。強い、しかし冷静な声でたしなめる。
「5thが終わってない、だろ」
「…だな。すまない、俺としたことが」
たしなめたTAKAの横顔にも、確かにわずかの憂いが見てとれた。
「…辛い立場だな、TAKA」
廊下に出て、その壁にもたれてTaQは静かにつぶやく。
それはもう、わかっていた。
だけど、やらねばならなかった。
どうですかね?
64 :
ニッパー ◆R511AlNg :01/11/19 02:52 ID:fsumOEGQ
良かった。いい感じに終わってスキリーしたよ。
おつかれさま>( ● ´ ー ` ● )
65 :
ゲームセンター名無し:01/11/19 03:03 ID:soVw+wQg
>>63 あなたに言えることは一つだけです。
続きを書いてくれ!!
イイ感じじゃないっすか!?
…後、その〜…全角はちょっと汁婆っぽいですZE…
なっち凄いね。いろんな意味で面白かった。感想の代わりに…
「うまいんだな。なんて曲だい?」
「“Rシリーズ”第一幕への前奏曲さ」
「nagreoって大昔のやかましいロマンチストがつくった、一番荘厳な曲だよ」
「レイヴか。へえ、てっきりテクノかと思った」
「“KAMIKAZE”の方がよかったかな。どうも昔のものが好きでね」
そう言って、彼は片目を細める。
僕らのとりとめのない黄昏時はそんな風にして過ぎていくのだった。
67 :
ヘボ作者:01/11/19 14:04 ID:sxiqKFHe
>>59 御苦労様でした〜。
自分も初代nagureo話に感銘を受け、その後の大和話も気に入ったので、
とりあえず両作品を目標にしよう! ってコトで、色々書いたりしてたんですよ。
結局、自分には大きすぎる目標だったらしく、駄作を無駄に連発しただけでしたが(藁
>>63 是非続きを!
かつて自分が書いたTAKAやTaQの話はヘボすぎたんで、両名の汚名返上のためにも御願いします。
グッと来させて頂きました。
なっち( ● ´ ー ` ● )感動をありがとう
>最近俺の友(ダチ)から聞いたんだが、俺をナグレオと思っ
>ているやつが多いらしいが、チッチッチ、それは違うぜ。
>俺は、走り屋、奴はパシリ屋だぜ。
>俺は音楽わかんないから、奴にイメージをコンピューターに
>打ち込ませるんだぜ。
この公式コメント、2重人格ネタに影響受けてるっぽい
気がするのはオレダケデショウカ?
69 :
某作者:01/11/19 19:09 ID:eLdtsaoD
済みませ〜ん、某作品をRemixしたいんですが、宜しいでしょうかね〜?
70 :
ゲームセンター名無し:01/11/19 20:14 ID:+CLeUIvw
beatmaniaの礎を築いた悩めるアーティスト DJ SIMONの軌跡
を気本ぬ。
引退してないことが一番いいんだけど・・・。
72 :
ゲームセンター名無し:01/11/20 00:49 ID:MQer8KS/
SIMONはどちらと言えばポプソの礎を築いたと思うけど
初代から数々の名曲の提供や作詞などを手掛けた、サウンドディレクターとボーカルまで担当してた(藁
彼が居なかったら今のポプソはないと思う(ちょっとオオゲサかな?)
まぁ同じビーマニシリーズだけどな(藁
73 :
ゲームセンター名無し:01/11/20 19:59 ID:Iz6Kpw9R
保守age
74 :
ゲームセンター名無し:01/11/21 14:11 ID:8Tu6dGlC
仮に劇場化されたら配役はどうなのだろうか?
実写?アニメ??
当然実写でしょ。
実写キボンヌ(ワラ
77 :
ゲームセンター名無し:01/11/21 14:20 ID:G/Ic5xrb
この人がアニメ版の原画を担当したら:
Shio (Pop'n music)…あの絵面でシリアスはどうか。
GOLI (beatmania IIDX)…怖すぎ。
GYO (beatmania IIDX)…女キャラが出てこないのでまず引き受けてくれない。
>>77 MZD FIRE-FRY …更に怖すぎ。
79 :
ゲームセンター名無し:01/11/22 08:29 ID:BDX8CTQt
保全
80 :
ゲームセンター名無し:01/11/23 00:51 ID:ED5NmyVd
age
81 :
( ● ´ ー ` ● )さん@クソネタの提唱:01/11/23 21:28 ID:m8GLiobA
いつもと変わらないBEMANI開発陣。
夏期休暇を利用しての慰安旅行へ。
南の孤島の社員寮で疲れを癒して。
5鍵盤も7鍵盤もDDRもポップンも分け隔てなく、
引退したあの人も記念参加で
楽しい旅行になるはず…だった。
ただ、アイツの姿が見えない。DJ SIMON。
どうせ腹でも壊して唸ってるよ、と誰かが言うと
あはははは、と皆が笑う。
その時、孤島にこだまする放送。
「虐げられてきたボク…復讐の時が来たんだ」
聞き間違えるはずは無い、DJ SIMONの声。
「BEMANIスタッフにはカスが増えてきました。ちょっと選別をしよう」
S O F T L A N D I N G O N T H E ロ ワ イ ヤ ル
開発陣の血塗られた戦いが幕を開く……!!!
82 :
ゲームセンター名無し:01/11/23 23:00 ID:zy2o7WI1
ハニーボイスで「虐げられてきたボク…復讐の時が来たんだ」
…そう想像するとワロタ(w
続きが楽しみです。
>>81 BEMANIシリーズに曲提供した人、全員出そうYO!
あ、そんな事したら42人超えるか…。
脳内ではなるべく沢山の人が出てますが42人も出すと収集つかないべ(w
dj TAKA, SLAKEなどのレギュラー面子は勿論、帰ってきたdj nagureo、
電波ビンビンAKIRA YAMAOKA、さらにはDJ Patchや何故か駆り出された
nouvo nudeの3人まで!?
そしてこのイヴェントを催したDJ SIMONの企みとは!?!?
…え、( ● ´ ー ` ● )が書くんだべか?(激汗
85 :
某作者:01/11/24 16:53 ID:4YrfJG7K
>84
5鍵系
dj nagureo ヒロシワタナベ nouvo nude SLAKE(以上殿堂メンバー四天王)
Youhei positive MA(5鍵サブメイン系)
RAM ASLETICS PINK PONG murumuru-kurotou(5鍵社員系)
U10G AKI(外注系)
Finaloffset thelonious monkees(途中で飛ばされちゃった系)
他にもいっぱい有るけど取り合えず5鍵系ね
86 :
subway野郎:01/11/24 17:14 ID:aJvdFX28
7鍵系も入るなら3rdで消えたm-floきぼん…したいけどちょっと無理っぽいですね(泣
87 :
名無し:01/11/24 17:17 ID:xSd6snak
88 :
ゲームセンター名無し:01/11/24 20:24 ID:wyoU0IO1
( ● ´ ー ` ● )さんファイト!
退社記念にギャグかつシリアスに(無茶言うな)!
キーボード、ポップン系なら
村井聖夜、Q-mex、Uchiie、Wac、ナヤ〜ン。
ヴォーカル関係出すとさらに増えますな。
90 :
◆40X/4ig6 :01/11/24 22:49 ID:w+rDegYB
>85
>Finaloffset thelonious monkees(途中で飛ばされちゃった系)
moonから出張系でもある
91 :
ゲームセンター名無し:01/11/25 12:30 ID:FDYg/sxd
保全
92 :
ゲームセンター名無し:01/11/26 02:53 ID:Fp+yoBzv
age
新堂は残酷にヤっちゃって欲しい。
ひどいや(藁
でも同意。
サイモン嫌いっぽかったし。
生き残るのはnagureoとSanaに賭けてみたり。
サイモンとkiddyは仲良しみたいだから、その辺も何かあるといいな〜
sana強そうだ…。BEMANI版光子って感じ。笑顔と美声でザックリ。
でもこれって話書きづらそうだなぁ。
人それぞれ好きな作曲者は違う訳だし。
7鍵は・・・
nagureo(YAMATO),TAKA(MUSASHI?),TaQ,ucchie(Mr.T),wac(DJ.W),
AKIRA,修,NAOKI(自演名人),good-cool,Aya,s.m.MEGA&AYA,
KAGE,KANI,GYO,GOLI,HES,YUZ,shiro,BEDLAM
あたりかなぁ。
何か、凄く長くなりそうだけど、期待できるね(・∀・)
書く人は大変そうだな…。
リレー形式とかの方がまだ楽そうだ。
99 :
63:01/11/27 01:26 ID:e8BzPt4R
えーと、なんか話がBRっぽくなっているんですか、
syncの話がちょっと出来たので、載せてみます。
63からの続きってことで…
OUTPHASE自体は、別に誰に強制されたわけではない。
それはある日、TAKAが久々に某所のゲームセンターに出掛けていった時だった。
4TH稼動から三週間、客の反応が気になる。
「休日までゲーセンか…働き者だな、俺は」
苦笑しつつ、自動ドアをくぐる。
そこは五階建てで、IIDXは二階に置いてある。
5thに使う曲作りのために、慢性的な寝不足の目をサングラスの奥に隠しながら、TAKAは階段を上った。
「さてと…夕方か」
学校帰りの制服や、有象無象がたむろするフロアの奥に、IIDXは構えていた。
ゴツいボディに、大小様々のフラッシュライト、スピーカー。
巨大なワイドスクリーンが映し出す極彩色。
威圧感まで感じられるほどの、迫力あるその容貌。
しかし、どうした事かその前には誰もいない。
「…?」
TAKAは怪訝に思った。
(3rdであれだけ好評だったんだから、もう少し客がいてもよさそうだが…今日に限ってのことか?)
偵察として、しばらく待ってみることにした。
休日返上、なんて言葉が脳裏をよぎる。溜息とともにそれを吐き出して、TAKAは据え付けの椅子に座った。
確かに客は多いが、しかし、IIDXをプレイする人間は決して多くない。いや、むしろ少ないほうだ。
(4thは失敗か…)
あまり考えたくない言葉だ。TAKAは床の市松模様を眺めながら、目を細める。
(だが待てよ…たった一日見ただけで、結果がわかるものか。明日も来てみよう…)
そう決心して、TAKAは立ち上がり、二階から降りるために階段に向かった。
しかし、ひた、と階段の前で足を止める。
「ワンプレイ…していくか」
TAKAは踵を返してIIDXの筐体に向かい、スロットに二百円を流し込んだ。
翌日、TAKAは再び昨日と同じ椅子に座っていた。
やはり、客は多くない。
「…」
その翌日も、その翌日も、TAKAは仕事の合間を縫ってはゲームセンターに足を運んだ。
「…これほどとはな」
確かに、客や稼働率に関しては、別にTAKAが直々に偵察するまでも無く、情報は入ってくる。
しかし、聞くのと見るのでは、やはり大きな差があった。
4thは失敗。客は減少の傾向にある。
「…」
どうしたものか。日に日に焦りともいえる感情が、TAKAの中に芽生えつつあった。
慢心していた訳ではない。油断なんてもってのほかだ。
しかし、現実は現実としてそこにある。
自然、TAKAは開発室でも事務所でも、あまり喋らなくなっていった。
それに今ひとつ、TAKAには悩みがあった。
音楽性。
現段階で、IIDXにかかわるコンポーザーは、ゲームにあわせて音楽を作っている状況だ。
それは、TAKAの考えていたIIDXではない。
しかしいつのまにか、それを嫌っていたTAKA自身がそうなっているのに気づいたのは、ごく最近のことだ。
それに気づいたとき、TAKAは愕然としてしまった。
(俺は違う。そうじゃない。純粋に音楽を…)
ゲームにあわせた音楽とは、つまり受ける音楽、流行に乗る音楽、…媚びた音楽。
人気を前面に押し出した…つまらない音楽。
TAKAはそれを必死で否定しようとしていた。
しかし、どこかでそれを許さない。
『IIDXの発展のためだ』
そんな言葉も浮かんでは消え、浮かんでは消えてゆく。
TAKAは自分とIIDXの間で、少しずつ精神をすり減らしていた。
IIDX開発室。
久々に大勢が集まって作業をしていた。
「なんか、みんな集まってるのって、久しぶりですね」
good-coolがぼんやりと言う。
「そういえば…ここのところそれぞれ忙しかったからな…」
TaQが答えると、
「まあ、たまにはいいじゃないか」
NAOKIが楽しそうに答える。
ここのところDDRの方が忙しく、このメンバーと顔をあわせるのも久しぶりだからだ。
「そういえば…TAKAさん、どうしたんですか?」
ふと顔をあげたのは、Ayaだ。
「最近、顔色優れないですよね」
「ん…いろいろあんだろ」
「TaQさん、なにか知ってるんですか」
「…別に」
「顔に出てますよぉ?」
「…何もねえって」
「ホントかなあー」
「おい、Ayaちゃん」
TaQにしつこく食い下がるAyaを、NAOKIがたしなめる。
AyaがNAOKIの顔を見ると、NAOKIは、つ、と眉を上げた。
「…はぁい」
またモニターに目を移すAyaを見て、ふう、と一息ついたNAOKIが言う。
「俺はここのところ居なかったけど…確かに、おかしいな、あれは」
「どうしたんですかねえ」
相変わらず呑気そうなgood-coolが言うと同時、ドアを開けて入ってきたものがいる。
「どうも、お久しぶりで…」
入ってきたのはOsamuKubotaである。
「おお、なんか勢ぞろいって感じだな。あ、TAKAがいないか」
NAOKIは相変わらず楽しそうだ。
「Kubotaさん、どうしたんですか、今日は」
「ああ、どうもAyaさん。いや、頼まれてた曲を持ってきたんだけどね…」
「?」
ふと眉を寄せるOsamuKubotaの顔を、じっと見つめるのはTaQだ。
「さっきTAKA君に会って、MD渡そうと思ったら…無視されてしまった。彼、どうしたの?」
そのとき、OsamuKubotaの傍らで、大きな音を立てて椅子が倒れた。
「…?」
全員が固唾を飲んで見つめる。視線の中心で、机に手をつき俯くのはTaQだ。
「Kubotaさん」
「な、なにかな」
TaQの押し殺した声に、少したじろぎながら答える。
「TAKA、どこにいました」
「さ、さっきここのエレベーターの前であったけど」
「…屋上か」
そう呟いて、TaQはドアを開けて出て行った。
音を立てて閉まるドアを見つめて、その場にいるNAOKIたちは顔を見合わせるしかなかった。
103 :
63:01/11/27 01:30 ID:e8BzPt4R
すごい中途半端なんだけど、
とりあえずここまでで…
104 :
◆40X/4ig6 :01/11/27 01:34 ID:MVl0oBsw
すんげー気になる はやくかいてぇぇ
そこで切るかよ!べ。
その勢いで何か盛り上がってしまったBRネタを煙に巻いて欲しいべ(トルァ
106 :
◆40X/4ig6 :01/11/27 02:51 ID:MVl0oBsw
あえてBR期待age
107 :
パクミン:01/11/27 02:56 ID:RxGxIwft
テラ>んと、バルカンをひたすら連打してみたら分るはずよん
ひょこひょこ可愛いねん(^−^
あとジャンプ中にブースト連打もなかなかかわいい(>〜<
何のキャラやねん
TaQは「Osamu」と呼び捨てにしますが。仲良しなので。
110 :
ゲームセンター名無し:01/11/28 23:52 ID:GJURdq9X
さがってるのでage。
63さんガンバレー
つかAyaがカワイイヨー
111 :
ゲームセンター名無し:01/11/28 23:59 ID:zwXLwS7A
ぐっくーは割と年長でないかい?
つっこみどころ満載っていうか、
それより読んでて恥ずかしくなるな(w
「Ayaちゃん!」
113 :
63:01/11/29 01:24 ID:mCEiysMs
>>112さん
自分も書いているとき、
「自分、もしかして馬鹿かもしれん」と思ってました(w
突っ込みどころは脳内修正ってとこで勘弁を…
114 :
ゲームセンター名無し:01/11/29 03:04 ID:2ba0luTA
そんなことないYO!
続き激しくキボンヌ。
はぁ…なんでここまで溜まってから見つけるんだ俺は…
とりあえず、tigerYAMATOから順に保管していきます
頑張って下さい!
そして63さんも頑張って下さい。
続きすごく期待してます。
>95
>サイモンとkiddyは仲良しみたいだから、その辺も何かあるといいな〜
同意です。
個人的にnagureoとよりも仲よさげな気が…
ごめんなさい、すいません、嘘です。
照れ以外の何も無いべ。nagureyoタンご苦労様でしたべ。
タイトル…今まで考えようともしなかったべ。
候補
・Alternative Heart 〜 the matter w/z just 2 DJs
・なっちの「ぶりぶり!」ビートマニア裏側暴露大作戦!
・蒼穹の翳
・defeat
・ZOO
・Get on R series(WILD STLE) (邦題:Rシリーズに乗って僕らは)
…逝くべ。きっと5分後にはこのカキコを送信したことを狂おしく後悔してるに100元。
>>117 とりあえず、TOPに「この話はフィクションです」みたいな事を
かいておいたほうがいいと思われ。
前のnagureoストーリーみたいに信じ込む奴が出るといけないので。
話の中の設定を本気にしてる奴結構いたんだよなぁ。
>話の中の設定を本気にしてる奴結構いたんだよなぁ。
アケ板は真性厨が多いから…
普通は文章を読む上で、自然と気付くであろう事も
いちいち説明してあげないと分からない奴が多い。
「ウソはウソであると見抜けない人(by ひろゆき)」が。
121 :
某作者:01/11/29 23:45 ID:P0zSgf5R
わたしがそうちゃんと書くべきでしたね、そのせいで皆さんに多大な御迷惑を
お掛けして本当に申し訳御座いませんでした(大謝)
さて・・・・前も述べた通り・・・・何方かの小説をREMIXしたいと思いますんで・・・・
122 :
ゲームセンター名無し:01/11/30 00:17 ID:4BHVJBIW
nagureyoタンオツカレー
ナッチテレルナー
某作者タンニモ期待age
>>121 期待してます!
(・∀・)ガンバレ!!
125 :
ゲームセンター名無し:01/12/01 12:48 ID:2mXZNAFJ
sagattoru
126 :
ゲームセンター名無し:01/12/02 00:30 ID:N8doVmoH
ageとく。
127 :
ゲームセンター名無し:01/12/02 20:51 ID:M/LvkmOz
128 :
ゲームセンター名無し:01/12/03 08:44 ID:ooHYmgLL
さがりすぎage
空ageすんな
――普通。
それは、特に変わったところもなく、同じようなものがいくらでもある、ということ。
自分ことAKIRA YAMAOKAは、そのような言葉が好きではなかった。
その言葉は、特別、異常といった反語と共に成り立っているからだ。そして、自分が普通ではないと
いう自覚が、より一層嫌悪感を強くしていたのだった。
海が見えた。
無論それは実物ではない。今現在、自分は建物の中にいるのだ。見えるわけが無い。大体、今は海に
入るような季節でもない。
「どうしたんですか?YAMAOKAさん」
同僚の声が耳に入る…と同時に、意識が現実へと引き戻される。先程までの幻想は途端に散り散りに
なり霧散していく。声の主は良く見知った人物だった。
「あぁ、大した事じゃないよ、U1くん」
そう、大した事なんかじゃない……いつもの事だ。
「別に体調が悪いとか、そういった事じゃないから」
「それならいいんですけど…」
そう言うと、彼は背を向け部屋を後にした。
「……はあ」
部屋に自分以外の人間が居なくなった途端、ため息が漏れた。
「ただ音に聞き入っていただけなんだけどな……」
ふと、そんな言い訳が口を吐く。だがその言葉は必ずしも正しいとは言えない。
何時からなのかは解らない。唯、物心つく頃には、自分にそれは観えていた。視覚か、聴覚か、或い
はその両方に原因があるのか――その答えは未だ得られることは無いが、現実は変わらずそこにある。
自分には音が観える、という現実が。
例えば、ドは赤、ファなら青。それらが集まれば一つの像になる。時には青い空、時には深紅の炎、
それは様々な形で自分の前の姿を現す。それは僕にとって、至って普通のことだった。
それが普通じゃないことに気付いたのは小学校に上がってからのこと。今ではおぼろげな記憶になって
しまった、クラスメイトの白い視線。あれから僕は、そのことを口外する事を一切止めた。
別にそんなものが観えても、生きる上では殆ど問題は無い。
音楽の評価基準や音楽の作り方が、他人とほんの少し違うだけで。
あれから真面目に仕事に精を出していたが、一向にうまくいかない。完璧に煮詰まっている。
仕方が無いので、転調したり音色を変えてみたりしたが、どうにもしっくりこない。
全く創造的とはいえない作業をしているという実感が湧いて来て嫌になる。
別に急がなきゃならない訳じゃない。今日はもう帰ろう。そう思って帰宅する準備をしているところ
で、背後から声を掛けられた。
「あ、もう帰るんですか?」
「うん。どうも調子が乗らなくてね。Hirataくんはまだ残るのかい?」
「うーん、そのつもりだったんですけど……YAMAOKAさんが帰るんなら、僕も帰ろうかな」
「そうかい?だったら途中まで一緒に行こうか」
「はい。じゃあ、僕も準備して来ます。五分程待っていてください」
そう言い残し、彼は自分のところへと戻った。
暫く待っていると、Hirataくんはきっかり五分後にやって来た。全く律儀な性格だなと思う。
「じゃ、行こうか」
「はい」
こうして僕たちは取り留めの無い話などしながら帰途につくことになった。
「そういえば、YAMAOKAさんは聞きましたか?」
そろそろ道が分かれようというところで、彼がそう言ってきた。
「ん?何の事だい?特に思い当たることは無いけど……」
「beatmaniaIIDXの次回作、うちからも何曲か提供して貰いたいと要請があったらしいですよ」
「ふぅん。でも、何でうちに?」
「何でも次回は、なるべく版権曲を減らす方向で制作するらしいんですよ」
成程。かといって収録曲を減らす訳にはいかないって事か。
「まぁ、まだ誰が担当するかも決まってないみたいですけど」
「僕はあまり興味ないな。別に今までとそれほど変わったことをする訳でもないし」
「そうですか?僕はやってみたいですけどね。beatmaniaだったら何の気兼ねもなくボーカル曲を書け
ますし」
「ま、それはそうだけどね」
ふと、あるものに目が留まった。と同時に、無意識のうちに足の動きも止まっていた。
「どうしたんですか?YAMAOKAさん」
「いや、綺麗な月だな、と思って」
そう、雲一つ無い空には黄金に輝く球体が在った。それは深遠で、一種不気味な雰囲気を纏っている。
「本当だ……満月を見るのなんて数年振りですよ」
何故だろう。あの月を見ていると、心の中から何かが湧き上がってくる気がする。
それは詳しくは思い出せないけど、遠い昔に失った記憶――そんな気がした。
「じゃあ、僕はこっちだから」
相手の顔を見ずにそう言うと、僕はさっさと歩き出した。
「あ、それではまた」
そんな言葉を背中に浴びても、手を上げて応えただけで、振り向こうとはしなかった。今の自分の姿
を人には見せたくなかった。僕の顔は……涙に濡れていたから。
僕は夢を見ていた。と云っても、それは普通の夢とはちょっと違うかもしれない。
僕はそれを夢だと確信してはいるけれど、それはとても現実味を帯びていた。そしてその夢は何故か
『目が覚める』ことから始まり、『眠りに就く』ことによって一旦の終わりを告げる。さらにその夢は
次回の夢へと続いてゆく。僕は夢の中でも日常を過ごしていた。
いつからこんな夢を見るようになったのかは憶えていない。だが、子供の頃はこんな夢を見てはいな
かった気がする。
夢の中の日常では音を観ることができないものの、現実の日常と大差は無い。見始めた頃はかなり現
実と異なっていたそれも、小学、中学、高校と経るにつれ差異は少なくなっていき、今の職に就いてか
らは、ほぼ現実の再現になってしまった。
今にして思えば、わざわざ現実と同じ進路を進む必要は無かった気もする。そうすれば異なる二つの
職業、そして日常を体験できたかもしれないのだ。
そして何より今、現実と同じ苦労をせずに済んだかもしれなかった。
「はぁ、やっぱりダメか」
案の定、此処でも仕事は煮詰まっていた。そして相変わらず無駄なあがきをして、結局は諦めて帰る
支度に移るのだった。
と、そこで一人の男が姿を現した。無論それもわかっていた事だ。
「やぁ、Hirataくん。僕はもう帰るけど、君はどうするんだい?」
「あ、僕も帰ろうと思っていたところです」
「じゃあ途中まで一緒に行こうか」
そんな会話を交わし、僕らは再び帰途についた。
帰る道すがら、先程と同じ取り留めのない話をする。
そしてやはり、その話題もやってきた。
「そういえば、YAMAOKAさんは聞きましたか?」
「ああ、beatmaniaの事だろ?」
「流石に耳が早いですね」
「まぁね。これぐらいしか特権は無いしね」
「へ?特権?」
「いや、こっちのことさ」
「はぁ……」
暫くの沈黙。
やがて、それに耐えかねたのか、彼は真剣な顔で尋ねて来た。
「あの、YAMAOKAさん。音楽って何なんでしょうか」
「え……?」
呆気にとられた。途端の不意打ちに脳が上手く対応しきれず、与えられた質問に対する答えが導き出
されない。
「あ、すいません。こんな話しちゃって。最近ちょっと仕事に行き詰まってて、それで……」
音楽とは何か。現状に慣れすぎたせいか、そんな単純な問いにも答えられない。
自分にとっての音楽……そんなものを思索しているうちに、気がついたら独りで歩いていた。
「昔は簡単に答えられたような気もするけど……」
自分でも、なんて言い訳じみた独白だろうと思う。でも口にせずにはいられなかった。
考えても、どんなに考えても答えは得られない。考えるのに疲れ、ふと空を見上げる。
そこでは蒼く――蒼く輝く満月が、煌々と世界を照らしていた。
あれから数日が過ぎたが、結局答えは見つかっていない。
たまに時間を見つけて考えているのだが、かつては答えられたはずのものが、どうしてもわからない。
今も懸命に脳を稼動させていたが、それも一つの声で打ち切られた。
「YAMAOKAさん?」
今となっては聞きなれた声が、前方から聞こえてきた。目の焦点を合わせ、その姿を確認する。全く、
視界に入っていたのに気付かないとは。
「また音に聞き入っていたんですか?」
呆れた様子で彼は続ける。
「いや、今回は違うんだよ、Hirataくん」
慌てて弁解してから、彼の言葉が何かしらの答えを求めてのものではないと気付く。
どうにも気恥ずかしい。僕は知らず知らずのうちに苦笑でそれを誤魔化していた。向こうもそれに合
わせて微笑んでくる。
「え…と、この間も話したbeatmaniaの事なんですけど」
「あぁ、それがどうしたんだい?」
彼が僕の処に来たということから、ある程度答えは予測できたが、自分からはそれを口にしたりはし
ない。何というか、彼に悪い気がしたからだ。
「ええ。その担当が、僕とYAMAOKAさんに決まりました」
かくして、僕――AKIRA YAMAOKAはbeatmaniaに関わる事となった。
続くかも
新スレ立ったのに何も書かないのも悪いかな、と思って書いてみました。
ネタが無かったので趣味丸出しの話になってしまいました。
最初に謝っておきます。ごめんなさい。
137 :
ゲームセンター名無し:01/12/03 20:10 ID:qUdhjzbW
神降臨age
果たしてイビザ3部作は完成するのか・・・
138 :
ゲームセンター名無し:01/12/03 21:12 ID:S5Ba7eNv
正直ブギーっぽい。
でもかなり良作age
139 :
ゲームセンター名無し:01/12/03 23:53 ID:0P72zWKI
続き楽しみです。
頑張って下さいage。
AKIRAYAMAOKA>U1>HIRATA
なのか(W
141 :
某作者:01/12/04 04:57 ID:MhHD3CAt
ちょっとだけ・・・・・予告っぽく・・・・
'99年10月半ば夜も深ける頃
外は鬱陶しい雨だった
そんな最中、ビルの向こう側からそんな光景をただ眺めている人が居た。
「・・・・・裏街道か。そうかもしれないな・・・・・俺には・・・・・それが一番合ってているのかもしれない」
ふと、下のほうの細々とした背景を見て、その人はそう呟いた。
真っ暗闇の鬱陶しい雨・・・・自分に相応しいと半ば自嘲するその人は少しの間この時間をただ過ごしていた。
やがて、戻って会社の開発室へ足を運んだ
パソコン・キーボード・シーケンサー・エフェクター・・・・数々の機材が揃っている前をじっと眺めていた。
「やらなけりゃな・・・・目立たないって言われても。・・・・俺は・・・・自分の赴くままに・・・・・」
やがてその人は椅子に座ると、それらの機材に向かって「仕事」を始めた。
人は彼を時に「5鍵の秘密最終兵器」と呼び、有る時は「サイバーハードコアの具現者」とも呼んだ。
時に「目立たない」とも言われ、または「似たような感じ」とも言われていた頃だった。
5鍵の裏街道をひたすら歩んだと言われる男、決して妥協を許さない硬派なコンポーザー
その男の名は「RAM」サイバーハードコアに生きる人
カッコつけ過ぎ&クサくってスマンです。いや丁度12/4だったんで予告編だけでも
書きたかったんで・・・・一応「RAM物語」なんですが・・・・実は他にも平行しているのが
有ったりするんでこっちは取り合えず今は予告編のみで・・・・スマンです。では
RAMタンハァハァ
ぶっちゃけRAMってコナミの社員じゃないと思うが。
>143
マジスカ
それでもイイ!続ききぼん!
146 :
ゲームセンター名無し:01/12/05 00:10 ID:Est9FMUN
12.4age
…トオモタラヒヅケカワッテタヨ…
長編スレの過去ログ漁ってもう一度全部整理して読んでみた。
もう感動の嵐だ…。
作者様方、マジで感謝っす。
KAMIKAZE、Get Wildでも聞きながら寝ます、完徹で眠いしw
シティーハンターかよっ
age
定期age
RAMタン期待age
12.4は「十二天使」と読むの知ってる?
シスプリかよっ
あのゴツい女達が12人の妹ですか(;´Д`)
155 :
ゲームセンター名無し:01/12/08 22:22 ID:9aZ7rES3
そろそろネタ切れ?
156 :
ゲームセンター名無し:01/12/09 22:14 ID:lOabdNu9
age
beatmaniaの楽曲制作に入って三週間が過ぎようとしていた。
僕への発注は四曲。その中にはミニマルやガバといった、制作が難しいトラックも含まれている。
正直、難題である。Hirataくんは楽しそうに作業しているが、こっちはそうもいかない。
とくにガバはどうしたら良いものか……。
「はぁ……。よりにもよってなんで、この手のサウンドが嫌いな僕に発注が来たのか……」
愚痴を垂れても始まらないのは分かっているが、どうしても口にせずにはいられない。
それに、他にも問題はあった。すでに制作に入っているトランス、そのボーカルを決めなければなら
ない。既に何人か候補は考えているが、どれもいまいちしっくりこない。どうも、自分のイメージした
像……いや、曲にならないように感じていた。
……まぁ、そんなものは考えてどうにかなるものでもない。
「気分転換でもしてくるか」
何か飲み物でも飲もう、そう思って閉めきった部屋のドアを開けた。
廊下の向こうから、なにやら嬉しそうにHirataくんが歩いてくる。彼は、いつもそんな感じだった。
少なくとも、悩んでいたり困っていたりと、そういう姿を見たことは皆無と云ってよかった。
だからこそ、現実ではないとはいえ、先日のあの問い掛けは少々意外でもあった。
結局、あれが何だったのかは未だに分からない。現実の彼は、あれからあんな問い掛けはしてこない
し、相変わらずそんな素振りも見せなかったからだ。尤も、最近はそうでなかっただけで、夢と現実に
相違点なんていくらでもあるのが当然だし、だからこそ僕もあまり気にしないことにしていた。
「あ、YAMAOKAさん。お疲れ様です」
「うん、お疲れ。そっちの調子はどうだい?」
「おかげさまで順調ですよ。ほら、ちょうど今、R&Bに使うラップをUMEDYさんに作ってもらったところ
なんですよ」
そう言って、一枚の紙をこちらに見せてくる。
「YAMAOKAさんの方はどうなんですか?」
心の底からとも思えるような笑顔を伴った問い。本人に悪気が無い分、余計に性質が悪い。
「…ん、まぁ、悪くはないよ」
誰かさんに比べたら全然悪いけどね、と心の中で付け加える。
「そうですか。僕も完成を期待してますから。それでは」
などと言って立ち去っていく。
「気軽に言ってくれるよ……全く」
彼の後ろ姿が消えるまで見送ってから独り呟いた。
飲み物を買って帰る途中、ある部屋の前でふと足が止まった。部屋の中を覗いてみる。
そこには、まるで時が止まっているかのような、とても静かな空間が存在していた。その中で、ただ
黙々と作業を続ける一人の男。彼の名はU1-ASAMiといった。
彼はいつも冷静で、寡黙な男だった。Hirataくんとは逆に、その表情から感情を読むことは殆どでき
ない。
ただ、以前から僕の眼には、彼が曲を作る姿は、自身を責めているような……そんな、自虐的で、ど
こか危うい――そんな姿に映っていた。そんな風に感じるのは、彼の作る曲が、いずれも暗く、寂しい
像を形作るせいかも知れなかった。
「あれ?YAMAOKAさん。居たのなら、声を掛けてくれれば良かったのに」
神経質そうな声が部屋に響く。こちらに気付いて、彼が話し掛けてきたのだ。
「いや、邪魔したら悪いと思ってね」
とんだ詭弁だ。本当にそう思ったのなら、大人しく通り過ぎれば良かったはずだ。
「自分がそんな遠慮を必要とする相手とは思えませんけど…。で、何か僕に用ですか?」
「ちょっと通り掛かったでけで、別にそういう訳じゃないんだけど…」
「そうですか……そういえばYAMAOKAさん、この間言っていたボーカルの話、どうなったんですか?」
これは恐らく、例のトランスの件のことだろう。
「あれね、実はまだ決まってないんだ。どうもいまいちピンとこなくてね」
「それなら一人心当たりがあるんで紹介しましょうか?riewoっていう方なんですけど…」
そう言って一枚のディスクを取り出し、こちらに差し出す。
「この中に彼女が歌った曲が入ってるんで、良かったら参考にしてください」
「あぁ、ありがとう。後で聴いてみるよ」
思わぬ収穫を手にして、僕はその部屋を後にした。
「それじゃ早速聴いてみようかな」
自分が居るべき場所に戻り、先程受け取ったディスクを再生させる。何故だろうか、さっきからこの
ディスクの中身が気になってしょうがない。逸る気持ちを抑えてヘッドホンを装着した。
「……っ!?」
そこから流れてきた声は、今までに自分が聴いたことの無いような声だった。いや、実際は自分が忘
れているだけで、同じような声は聴いたことがあるのかもしれない。が、どちらにせよ綺麗な声である
ことに変わりはない。例えるならばそれは水晶のような――そんな美しさを持っていた。
「ふぅ……」
安堵の溜息が漏れる。
「これであのトランスはなんとかなりそうだな」
そこまで口にしてから、そういえば自分は今まで人間の声に聞き惚れた事はあっただろうか、と記憶
の糸を手繰り始めていた。
確か、一度だけあった筈だ。誰の、どんな声だったのかは思い出せないが、確かに一度だけ。
続く?
161 :
136:01/12/10 20:09 ID:rOXkGaxv
タルくてすんません。
てゆーか、ネタ無いんですけど、続き書かんといかんですか?
162 :
ゲームセンター名無し:01/12/11 00:12 ID:rEz0kTLZ
>136氏
頑張ってほしいなあとは思う。
無理強いはできないけど。
でも個人的にはすごい好きだー。
>136
無難な良作の予感… 続きキボンヌだべ。2MBスレで宣伝してくるべ(w