>>312 淡水魚の体液は環境(飼育水)より浸透圧が高くて
放っておいても体表から水分が体内に入ってくる。
その為にそれを尿として排泄して体内の浸透圧を調節するんだが
それにも当然体力が使われるワケな?
だから塩を使って体液に浸透圧を近づけてやる事によって
その浸透圧調節分の体力を温存させて病気対する事故治癒力を高めさせる。
…塩の効果はそんなトコ。
じゃぁ終始、塩水で飼えばいいかというとそうでもない。
ナトリウムが過剰だと長期には体内のミネラルバランスを崩すので良くないという説もある。
ツリガネ虫や白点虫の感染仔虫など一部の病原体(この場合は淡水棲原生生物)は
最近のような丈夫な外殻を持っていないため浸透圧差に耐えられなかったり
ナトリウムの排泄機構が備わってなかったりで効果がある。
細菌でも一部、カラムナリス菌が特異的に塩分に弱いが
これは細菌の形状と運動方法によるもの。
それ以外の細菌には低濃度の塩分ではあまり殺菌効果は望めない。