フィギュア17 つばさスレ(テレ東) その11

このエントリーをはてなブックマークに追加
1892
あ。
立てちゃった!!
すまん!!
テンプレ等頼む!!


  優 し さ お ぼ え て い ま す か
2892:02/06/27 03:46 ID:yMp1RGfw
えー・・・と。
重複したので・・・消滅です。
3風の谷の名無しさん:02/06/27 03:47 ID:NaVKuhSk
フィギュア17 つばさ&ヒカル その11
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/anime/1025117122/l50
こっちか?
4892:02/06/27 03:54 ID:yMp1RGfw
すいません。こちらは間違いスレです。
正しくはこちら
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/anime/1025117122/l50
5風の谷の名無しさん:02/06/27 03:54 ID:rSlKT.H2
なんで、つばさたんとヒカルたんに手をつながせてやらなかったんだYo!
6風の谷の名無しさん:02/06/27 04:49 ID:Dk23GmIc
j
7◆L9WTkysM:02/06/28 02:36 ID:dEbaq5qA
でね、ちょっと聞いてくださいよ。
全裸のポリスが追っかけてくるじゃないですか。
何でポリスと分かったかというと帽子にカタカナで「ポリス」と・・・
8◆mIMK6Nek:02/06/28 07:43 ID:eKyeQ8EQ
おてもやん
9◆gAbZ6QSU:02/06/29 02:24 ID:QDR1aYC.
DQN
DQN
DQN
DQN
10◆y1NIx5dE:02/06/29 02:25 ID:QDR1aYC.
DQN
1111:02/06/29 22:54 ID:EmfDRgSI
んちゃ
12◆nz5G8emE:02/06/29 23:41 ID:glMXas8.
ここは漏れ専用のスレなので上げないでください
13◆CD3baCQE:02/06/30 01:22 ID:5XioCurY
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
生きている価値のない人間ダナー
14◆9GuPKDe6:02/06/30 01:24 ID:5XioCurY
ぷいぷいにゅう
15◆xmMEnO3w:02/06/30 01:25 ID:5XioCurY
チョンは死ね
16◆2WNRC8r6:02/06/30 01:26 ID:5XioCurY
dorifuta-zu
17◆Nm76xrQ.:02/06/30 01:26 ID:5XioCurY
sapa-ri
18◆rw93j1QE:02/06/30 01:28 ID:5XioCurY
i
19◆363IrYs.:02/06/30 01:29 ID:5XioCurY
koreka
20◆363IrYs.:02/06/30 01:31 ID:5XioCurY
21◆363IrYs.:02/06/30 01:35 ID:5XioCurY
1000は果てしなく遠いな
22◆363IrYs.:02/06/30 01:36 ID:5XioCurY
ちんぽ↓
23◆363IrYs.:02/06/30 01:37 ID:5XioCurY
↓ティムポ
24◆363IrYs.:02/06/30 01:40 ID:5XioCurY
s
25◆363IrYs.:02/06/30 01:41 ID:5XioCurY
3r
26◆363IrYs.:02/06/30 01:46 ID:5XioCurY
27◆363IrYs.:02/06/30 01:46 ID:5XioCurY
28◆363IrYs.:02/06/30 03:43 ID:qzsLbyiQ
29◆363IrYs.:02/06/30 03:44 ID:qzsLbyiQ
30◆363IrYs.:02/06/30 05:24 ID:fXiwdIEs
31◆363IrYs.:02/06/30 05:25 ID:fXiwdIEs
32◆363IrYs.:02/06/30 05:26 ID:fXiwdIEs
33◆363IrYs.:02/06/30 05:26 ID:fXiwdIEs
3434:02/06/30 06:56 ID:ULwDJAQQ
,
3535:02/06/30 06:57 ID:ULwDJAQQ
 
3636:02/06/30 07:11 ID:n2Vkgmgo
'
3737:02/06/30 07:16 ID:ykZj56Ns
 
3838:02/06/30 08:26 ID:W/T7Sgt2
 
3939:02/06/30 08:27 ID:W/T7Sgt2
 
40 4 0 :02/06/30 08:46 ID:NGEo7tgY
-
41風の谷の名無しさん:02/06/30 13:31 ID:AFJUjiLM
翔君の優しさも忘れんでな・・
42 4 2:02/06/30 16:37 ID:SBtXg7bQ
 
4343:02/06/30 16:47 ID:WioD3d1E
'
44 4 4 :02/06/30 17:07 ID:NmPjVbGE
   
45よんじゅうご:02/06/30 17:10 ID:bTR.bsDI
45
46 4 6:02/06/30 19:37 ID:viHBxEZ6
   
47四七:02/06/30 19:46 ID:ZGyNpgFs
 
48 5 8:02/06/30 20:43 ID:3c4MIluU
 
4949:02/06/30 23:01 ID:fXHEBw1.
 5 8??
50五拾:02/06/30 23:07 ID:Y31peCWY
51◆363IrYs.:02/07/01 04:45 ID:7zPrzqrw
一日あけただけでこれか
52◆363IrYs.:02/07/01 04:49 ID:7zPrzqrw
つーか、終わったスレだろ。
何でこんなにチェキしてる奴がいるんだ!!
53◆363IrYs.:02/07/01 04:50 ID:7zPrzqrw
>>34-50
士ね。
54◆363IrYs.:02/07/01 05:03 ID:7zPrzqrw
一人で1000目指してたのに
55コント55号:02/07/01 05:31 ID:WAHPr.1U
 
56伍六:02/07/01 07:24 ID:JDA3X0v.
,
57         57:02/07/01 17:41 ID:meLTmTvI
 
58C58:02/07/01 20:19 ID:6r7InRv6
,
5959:02/07/01 21:06 ID:74jeDaXM
 
6060:02/07/01 22:22 ID:1WiqKOeA
 
61 6 1:02/07/01 22:22 ID:1WiqKOeA
 
62C62:02/07/01 22:54 ID:04XIFJt.
. .
63ろくじゅうさん:02/07/02 00:04 ID:MnwveI.Y
 
6464:02/07/02 00:29 ID:sWUGcaMM
 
65六五:02/07/02 06:23 ID:JFs4zHTQ
 
66 :02/07/02 06:27 ID:0i3AknKo
66
6767:02/07/02 06:54 ID:GSeD93AE
.
68 6 8:02/07/02 17:24 ID:ddaN0SBc
 
69 6 9:02/07/02 17:25 ID:ddaN0SBc
 
70 :02/07/02 19:54 ID:UPp2K.Ck
 
7171:02/07/02 20:37 ID:MfHzhwMk



 
72七弐:02/07/02 20:42 ID:LF5ccSJw
72
7373:02/07/03 05:46 ID:Qhiov6sA
 
74ななし:02/07/03 22:58 ID:3I2HLKbs
 
7575:02/07/04 00:08 ID:aA4qXJsQ
 
7676:02/07/04 06:30 ID:d9mMhYT6
,
77なななな:02/07/04 06:45 ID:XtMnGTtE
 
7878:02/07/04 07:29 ID:xa4vy.k6
.
7979:02/07/04 07:30 ID:xa4vy.k6
,
8080:02/07/04 07:31 ID:xa4vy.k6
 
81 81:02/07/04 17:23 ID:DUx5UJiI


,
82 82:02/07/04 17:23 ID:DUx5UJiI


,
8383:02/07/04 17:40 ID:Iv6cCIhk
84はちよん:02/07/04 19:49 ID:oF6Hsh7o
 
85    85:02/07/04 20:16 ID:Mg3UlBDo
 
86八六:02/07/04 21:55 ID:DxoHcNmQ
 
87 :02/07/04 22:48 ID:F75oOMkg
 
88はちはち:02/07/05 06:27 ID:4qe0mSoM
 
89風の谷の名無しさん:02/07/05 06:28 ID:4qe0mSoM
 
90風の谷の名無しさん:02/07/05 07:38 ID:gVU/8TEs
,
91風の谷の名無しさん:02/07/05 19:38 ID:7I01lVuE
9292:02/07/05 19:44 ID:J4gc/eEY
こんな無駄なスレ始めて見たよ
93じゃこうねずみ:02/07/05 23:51 ID:fHH/hxuc
むだじゃ むだじゃ すべてがむだじゃ 


1作目「ムーミン」より
94 :02/07/06 06:41 ID:VkJIt.DQ
,
95ホントにムダ:02/07/06 07:33 ID:QjTaDwVI
sage
96無駄:02/07/06 17:30 ID:vvF9yWVc
 
97 :02/07/06 18:21 ID:DLNSuv6w
 
98sage:02/07/07 00:04 ID:vN.7YZPA
.
99 :02/07/07 00:20 ID:JUih5gWc
99
100百番 百番 :02/07/07 05:53 ID:An/xU2tw
百番 
101無駄スレも百越え:02/07/07 08:10 ID:2wy/LHaw
 
102 :02/07/07 17:13 ID:fWZK5Mkg
ワン・オー・ツー
103無駄:02/07/07 19:04 ID:zkd.j.rQ
 
104 :02/07/07 21:47 ID:LEXQK0ec
 
105百伍:02/07/07 22:18 ID:58GTFPbc
 
106106:02/07/08 00:40 ID:o2U84/Bw
 
107百なな:02/07/08 06:37 ID:j73iIkZs
 
108しゃくはち:02/07/08 17:31 ID:DwMRhX26
 
109109:02/07/08 21:26 ID:Z8eB1FVU
110 :02/07/08 23:18 ID:AdLHaBBc
,
111111:02/07/09 06:29 ID:0QCNgWqo
,
112112:02/07/09 07:35 ID:EBHKZ2JM


 
113壱壱参:02/07/09 18:15 ID:6eYhYAY.
 
114 :02/07/09 20:48 ID:A8IsDaTw
115 :02/07/09 21:22 ID:KIryW06E
116 :02/07/10 01:15 ID:YQTl3sJ6
'
117 :02/07/10 06:18 ID:JdVrJHXg
,
118 :02/07/10 17:39 ID:QIp9JOF.
,
119火事だ119番:02/07/10 21:17 ID:ctTJQywc
 
120 :02/07/11 00:44 ID:QNmyly5A
 
121 :02/07/11 06:00 ID:IQVNN2OA
 
122 :02/07/11 07:29 ID:zYvOAbDQ
 
123いっち にっ さんっ:02/07/11 17:36 ID:btTdi4TY
 
124 :02/07/11 19:24 ID:QAD/Tw4k
,
125 :02/07/12 07:33 ID:Pir2ruvs
 
126 :02/07/12 18:17 ID:gsoa2zb2
 
127 :02/07/12 22:37 ID:8WurCVZo
 
128 :02/07/13 06:18 ID:xRl6aw0.
 
129 :02/07/13 08:14 ID:.hXSKcJU
 
130 :02/07/13 08:44 ID:7AhV0tYk
 
131 :02/07/13 08:54 ID:JWPfw2AI
 
132 :02/07/13 11:14 ID:Mh1I6EqA
 
133 :02/07/13 11:35 ID:SYGORTJw
 
134 :02/07/13 18:03 ID:k8HohC/I
 
135 :02/07/13 19:27 ID:ue6xQrwU
 
136 :02/07/13 20:10 ID:k8HohC/I
 
137 :02/07/13 20:36 ID:GWT874I6
 
138 :02/07/13 23:21 ID:xw3BZSoo
 
139 :02/07/13 23:42 ID:uPbF60Fg
 
140140:02/07/14 17:55 ID:zzq6IZsc
 
141141:02/07/14 18:04 ID:hlR.SJ9M
 
142142:02/07/14 20:38 ID:8MYif.AI
 
143143:02/07/14 23:19 ID:ntKgVCX.
 
144144:02/07/15 07:14 ID:6MTGB9Ds
 
145145:02/07/15 07:20 ID:Pe8tlzV2
 
146146:02/07/15 07:40 ID:1G5KKuHQ
 
147147:02/07/15 17:21 ID:rrgtjSkk
 
148148:02/07/15 17:40 ID:ZfLCbSmM
 
149149:02/07/15 23:20 ID:DqnJn7C.
 
150無駄スレも150:02/07/16 06:23 ID:KDd8PXiU
 
151◆rw93j1QE:02/07/16 07:14 ID:HfE9NV0A
無意味なスレだ
152てんまる・てんてんLOVE:02/07/16 09:31 ID:qA3DwayU
__ノ              |    _
| |                    |  ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―人 、       |   \ノ(◎)
_____/ /'(__)ヽ____| 
   /  / _(__)∩      \
   |  |/ ( ・∀・ )ノ ウンコー   \
   .\ヽ、∠___ノ\\        \
     .\\::::::::::::::::: \\        \
,
154 :02/07/16 17:51 ID:MHoJbhPw
 
155 :02/07/16 17:52 ID:MHoJbhPw
 
156 :02/07/16 23:36 ID:4TfpxCxY
 
157 :02/07/16 23:36 ID:4TfpxCxY
 
158 :02/07/16 23:38 ID:4TfpxCxY
 
159 :02/07/16 23:38 ID:4TfpxCxY
 
160 :02/07/16 23:38 ID:4TfpxCxY
 
1611 6 1:02/07/17 05:56 ID:cGgtp2nY
.
162 :02/07/17 06:18 ID:iqhA4s/c
 
163 :02/07/17 17:40 ID:/BAbqnks
 
164 :02/07/17 23:54 ID:wmNY212Q
 
165 :02/07/17 23:55 ID:wmNY212Q
 
166166:02/07/18 20:21 ID:xIO6NiiA
 
167167:02/07/18 20:22 ID:xIO6NiiA
 
168168:02/07/18 20:23 ID:xIO6NiiA
 
169169:02/07/18 20:23 ID:xIO6NiiA
 
170170:02/07/18 20:24 ID:xIO6NiiA
 
171171:02/07/18 20:24 ID:xIO6NiiA
 
172172:02/07/18 20:25 ID:xIO6NiiA
 
173173:02/07/18 20:26 ID:xIO6NiiA
 
174 :02/07/19 06:09 ID:8/efojKk
,
175百七十五:02/07/19 07:37 ID:TDM9vBb2
 
176 :02/07/20 00:15 ID:hjzLh2dc
,
177 :02/07/20 00:15 ID:hjzLh2dc
,
178 :02/07/20 00:17 ID:K.GHPaOU
.
179 :02/07/20 00:18 ID:K.GHPaOU
.
180 :02/07/20 00:18 ID:K.GHPaOU
.
181 :02/07/20 05:48 ID:SQeXobMU
.
182 :02/07/20 22:20 ID:6u6Z5yl6
 
183 :02/07/22 06:57 ID:OqClO1Vc
.
184風の谷の名無しさん:02/07/24 00:18 ID:oAWwc2I.
185ほわ:02/07/25 00:13 ID:My.uuH6g
 
186 :02/07/26 07:31 ID:/EvHJT/6
無意味なスレだ
187 :02/07/28 13:28 ID:I4Qok6g.
,
188風の谷の名無しさん:02/07/29 10:14 ID:VM6QHbY.
ID確認すれですか?最萌投票用の(w
189無駄スレです:02/07/31 18:43 ID:VvRZ3KAM
以上
190風の谷の名無しさん:02/07/31 19:28 ID:o6mckwIE
じゃあageんなよヴォケ
191風の谷の名無しさん:02/08/01 00:01 ID:PGPgNUys
うわ!ageてるし
192 :02/08/03 21:22 ID:tQxuMcGQ
 
193 :02/08/03 21:23 ID:tQxuMcGQ
 
194 :02/08/03 21:23 ID:tQxuMcGQ
 
195 :02/08/03 21:24 ID:tQxuMcGQ
 
196風の谷の名無しさん:02/08/06 12:47 ID:SzT4mvbY
ジンク氏や4212氏達がフィギュア小説をうpしてる実況板が逝ったから
暫くしたら替わりにここにフィギュア小説がうpされるかもしれない。
(本スレじゃ叩かれそうだから)
元々使ってないスレだからいいかな?
使わせていただきやす。
198風の谷の名無しさん:02/08/06 17:26 ID:BtY1OVB.
なんかジンクって凄くね。
書くたんびに文章力あがってるというか・・・
キャラの捉え方がうまくなってる。
漏れもなんか書こっかな。
    山小屋からの帰り道 ふとつばさはヒカルの顔を覗いた。
    正直ヒカルがあんな悩みを胸に秘めていた事など思いもしなかった。
    人ならざる者・・・それゆえの悩み・・・苦しみ・・・ましてそれが愛する者に
    自分の在るべき姿を受け入れてもらえない事だったとは・・・
    つばさは初めなぜもっと早く言ってくれなかったのかと思い、そして
    そんな事ヒカルの口から言える訳が無い事に気づいてまた胸を痛めた。
つばさ「今日はとっても楽しかったよ・・・・・・また遊ぼうね」そういって
    つばさはそう言うとヒカルに優しく微笑んだ。
ヒカル「つばさちゃん・・・・・・・・・・・・・うんっ!」思いがけないつばさの言葉に
    ヒカルは明るい笑顔で応えた。
    ヒカルもつばさが気を使って言った言葉なのは解っていた。だが
    その思いやりが嬉しかった。
    その日の夕食はひさしぶりに賑やかだった。ヒカルは英夫に適当に
    森の中でかけっこしたとか作り話で楽しげに話して聞かせたがつばさが
    上手く相づちをうって話しを合わせた。英夫はここ最近の二人の様子が
    おかしかったのが気になったが元に戻ったようなので安心した。
200風の谷の名無しさん:02/08/06 23:14 ID:9cZOrYV.
おお!
さっそくほのぼの小説の続きがうpされてるみたいっすね。
いいぞジンク!
漏れはお前の味方だ
201風の谷の名無しさん:02/08/07 02:45 ID:z4MSTMmc
改行までぱわーあっぷか!?
君はどこまでいくんだジンク。
   それからというもの つばさの様子が一変した。授業で先生に当てられても大きな声で
   教科書を読んだり体育でもヒカルに続いて高い段の跳び箱を飛んだり今までの消極的な
   態度が一変した。
飛鳥「凄いよ つばさちゃん!わたしびっくりしちゃった!」
典子「一体どうしたの?なにかいい事でもあったの?すごくはりきって・・・」
つばさ「う・・・ううん・・・ちょっと・・・・・頑張ってみようかなって思って・・・」
ヒカル「へへーーーーんだ!これがつばさちゃんの実力だよ!」
美奈「ふーん・・・・・・・今まではねこかぶってたんだー」
飛鳥「美奈!まったくあんたは なんだっていつもそうやって絡んでくるのよ!」
美奈「しーーーらないっ」美奈はぷいっと向うへ去っていった。
健太「・・・・・・・・・・・・・」健太は遠くからつばさを横目に見ていた。なにがあったのかは知らないが
   調子がよさそうならそれにこしたことは無い。だが健太は唯一気づいてタイ。
   つばさがなにかしらの活躍を示した時いつもヒカルの顔を伺っている事に。
   健太以外でその事に気づいたのは先生であった。そして先生の目にはその様子がまるで
   授業参観で母親にいい所を見せようと張り切る子供の姿に見えた。
203風の谷の名無しさん:02/08/07 15:23 ID:bOPnIA7w
あ、ヒカル依存ネタだ(・∀・)
体育で活躍するつばさ萌え
204風の谷の名無しさん:02/08/07 23:42 ID:L0VmXZ6M
ジンクがんばれ!!
早く続きを書け!いや書いてください。
んー今日からコミケ四連行(前日設営から)なのでちっと書けなくなるかも・・・
206風の谷の名無しさん:02/08/12 17:26 ID:AvgcO8xV
保守あげ
207風の谷の名無しさん:02/08/12 18:40 ID:K8cdPW5Z
↑グッジョ。
結構危なかった。
さあジンク、コミケ夏の陣も終わりを迎えた。続きを書きたまへ〜。
208風の谷の名無しさん:02/08/12 20:09 ID:cNuUGk0f
続きまだですか〜?
待ちくたヴぃれたYO
209ジンク ◆Rarthlaw :02/08/13 06:50 ID:2EtgEg19
んー・・・ちと煮詰まって・・・最終決戦後 みんながヒカルたんの事
忘れてヒカルたんが逝った事よりその事がショックで完全ヒキー化
してしまうつばさたん・・・てのと
学芸会ビデオが回収しきれずに逆に偽のヒカルたんの遺体を用意して
交通事故死を偽装して葬式を行ってヒカルたんの死を世間に認知させる
展開てのを考えたんだけど どっちがいいかな・・・。
210風の谷の名無しさん:02/08/13 11:49 ID:61Ct7i7O
>>209
1.みんながヒカルたんの事忘れて・・・・(・∀・)イイ!!!!
2.交通事故死を偽装して葬式を・・・・(・A・)イクナイ!!!!
211ジンク ◆Rarthlaw :02/08/13 12:13 ID:wBrjRMYj
A展開
つばさ「・・・・・・みんなヒカルちゃんの事忘れちゃったんだね・・・・・・・」
健太「なぁ・・・ヒカルって誰だよ?お前なんだかみんなに そいつの事
   思い出してほしがってるようだぞ・・・。」
つばさ「萩原君も・・・・・・・忘れちゃったんでしょ?」
健太「・・・・・全然思い出せねぇ・・・でも・・・・・なんかひっかかるカンジはあるんだ・・・」

B展開
つばさ「ヒカルちゃんの・・・・・・・・・葬式!?」
DD「つばさにとっては辛いかもしれない・・・・・・だがこのままではヒカルは
   みんなの記憶からも消えてなくなってしまう。葬式をすることでみんなの
   心に残ることは出来るんだ。」
つばさ「・・・・・・・・でもそれって 大丈夫なの?DDの星の人たちが・・・」
DD「記憶操作といっても完璧なのものじゃない。ごく稀に弊害を発することもあるし
  隠蔽するべきことは俺たちの正体だからな。ビデオがすべて回収できないなら
  逆に別の事実で隠蔽するのもひとつの手だ。」 
212風の谷の名無しさん:02/08/13 12:44 ID:e1yB+17r
断然A展開キボンヌ。
葬式はカンベンして・・・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
213ジンク ◆Rarthlaw :02/08/13 13:00 ID:Xe4+O1r/
Σ(;゚Д゚)ID惜しっっっっっ
214風の谷の名無しさん:02/08/13 19:54 ID:0jZxra3W
A展開キボンヌ!
でも、B展開も見てみたいなぁ。
Aのあと、Bってことでヨロツク!
215風の谷の名無しさん:02/08/13 20:30 ID:RbyLIWa7
>>214
ジンクが氏んでしまうぞ
216風の谷の名無しさん:02/08/13 20:34 ID:TIAXiNTC
漏れも贅沢だがA展開→B展開に同意
どちらかを選ぶとなると本編にちゃんと繋がる王道のA展開希望だが、
B展開もヒカルの死を知ったクラスメイトや牧場の人達の反応を
激しく観て見たい。
本編とは展開が違っても211のB展開プレビューは面白そうだ。

漏れは最終的に出してくれるならちゃんと待つからガンガレジンク
217214:02/08/13 20:42 ID:r1GJIdmB
>>215
描き上げた後なら氏んでもいいぞ。
 
なんてね。これからも描き続けてくだちい>ヅンク
218ジンク ◆Rarthlaw :02/08/13 20:54 ID:yJnNhhID
Σ(;゚Д゚)エライ反響だなヲイ!
しかしB展開にすると親戚も呼ばないと怪しまれるから呼んだら呼んだで
また騒動になるし精神操作・・・とめんどい展開になるからなぁ・・・
交通事故偽装にしても犯人設定せにゃならんし・・・なんでもかんでも
精神操作でごまかすのって好きじゃないんだよなぁ・・・

A展開の方が無理はないんだけどそのままいくと健太達に結局全部
話してぶちきれた健太がDD達を殴りに山小屋に乗り込みそうだし・・・

まぁもう少し決戦前のエピソードが残ってるし(苦笑)
219ジンク ◆Rarthlaw :02/08/13 21:21 ID:yJnNhhID
先生 「つばさちゃん、最近とってもはりきっているわね。先生とっても嬉しいわ。」
つばさ「そ・・・そんな・・・」頬を赤らめてつばさは俯いた。
先生 「でもね、ちょっと頑張りすぎているような気もするの。頑張る事はとっても
     あんまり無理はしないようにね。」
つばさ「はいっ。」元気に返事をしてつばさは待っていたヒカルと手を繋いで下校した。
     仲良く去っていく二人を暖かく見送りながら先生の胸には漠然とした不安もあった。
    ヒカルの転入以来つばさはヒカルに依存していた。それが最近つばさ自身が自主的に
    行動を起こすようになった。そしてその後何気にヒカルの顔をうかがうつばさ・・・。
    二人の間になにかしらの事があったのは推察されるがそれでも事の真相など先生に
    想像つくわけもなかった。
220ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/13 21:49 ID:yJnNhhID
    夜になってまた雪が降り出した。昼間に日差しを浴びて少し溶けた
    雪の上に新雪がかぶさっていく。北海道の冬はまだまだ先が長そうだ。
    時計の針も夜の11時を過ぎ二人はベッドの中にあった。
    英夫は春の東京支店開店に向けて修行の最終段階に余念がない。
    最近は2・3日に一度は夜中もパン屋の厨房に篭っている。
    ただ静かに・・・・・・静寂が二人の部屋を支配する。灯りも消えつばさは
    すでに安らかな寝息を立てている。
    その時ヒカルはふと目を覚ました。つばさの寝顔を確認してヒカルは部屋を出て
    そのまま家の外に出ていった。
てんまる「クゥン・・・?」
ヒカル「しっ・・・つばさちゃんが起きちゃう・・・静かにね・・・。」
    ヒカルはそのまま森に向かって歩いていった。てんまるも後に続いていった。
221風の谷の名無しさん:02/08/14 00:56 ID:nocNdtBY
ついに、てんまる登場ですな。
222風の谷の名無しさん:02/08/15 19:04 ID:KAfuz5Iq
ジンクたん続きは〜?
223ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/15 22:39 ID:0Zyzk+49
     深く降り積もった森の奥・・・かつてDDの宇宙船が不時着した場所にヒカルはやってきた。
     精神障壁は人間に対してのみ有効なのでリベルスのヒカルとてんまるには効果は無かった。
ヒカル 「てんまる、おぼえてる?ここでてんまると会ったんだよね・・・
    そして、あたしが生まれた場所・・・。」
てんまる「わんっ」
      宇宙船の残骸は既に処理され周囲には植物の成長を促進する特殊肥料が撒布されていた。
      そのためはた目には宇宙船不時着前の状態にだいぶ戻ってきていた。さらに降り積もった
      雪がカモフラージュとしての役目を果たしてくれている。
ヒカル 「あたしね・・・最近夢を見るんだ・・・つばさちゃんと東京で暮らしている夢・・・ともちゃんと、
      つばさちゃんと3人で遊んで・・・。春にはお花見して、夏には海に行って、秋には運動会・・・
      冬はクリスマスにお正月・・・とっても楽しい夢・・・。でもね、いつも途中であたしだけ
      とりのこされちゃうの・・・。みんな、どんどん遠くに行っちゃってあたしだけひとりとり残されて・・・」
てんまる「きゅ〜ん・・・」てんまるがヒカルの頬をやさしくなめる。
ヒカル 「あたし・・・怖いのかな・・・死ぬのが・・・。よくわかんないんだ。つばさちゃんを守るためならいつだって
      死ぬ覚悟はあったつもりなのに、最近急に身体が震えて・・・・・」
      ヒカルはてんまるを抱きかかえると静かに目を閉じた。
224ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/15 22:51 ID:0Zyzk+49
ヒカル 「つばさちゃんといつかはお別れしなきゃならない・・・戦いに生き残ってもDDたちと本星に帰らなきゃ
      いけないし・・・最後の戦いで死んじゃうかもしれない・・・。せめて、つばさちゃんだけは守りきりたい。
     戦いに勝って全部マギュアをやっつけて、みんながもう安心できるって判ってから死にたい・・・。
     じゃないと・・・あたし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
てんまる「わんっわんっ」てんまるはヒカルを励ますかのように吠えた。ヒカルは静かに微笑んでてんまるを
      優しく撫でた。
ヒカル 「てんまる・・・・あたしになにかあったら、つばさちゃんの事頼むね・・・。」
てんまる「わんっっ!!」

     その頃山小屋ではDDとオルディナが来るべき最終決戦に向けて最後の準備にとりかかっていた。
     そしてオルディナは兵器の強化に取り組む一方でとある研究を行っていた。
オルディナ「ふぅ・・・・・・・・シミュレーションだと生存率85%・・・こんなところかしら・・・。」
DD  「なにをやっているんだ?」
オルディナ「なんでもないわ・・・ただの気晴らしよ。ずっとマザーマギュアとの決戦準備に忙しかったから。
    でもカリオン兵器も母船で自動量産が始まったしM・Mの居場所ももうすぐ確定できるはずだわ。
DD  「そうだな。なんにしてもあと3日もかからないだろう。それで全てが決まる。オレ達がこの戦いに
     勝利できなければこの星はマギュアに喰らいつくされ滅びる・・・その後母星からの援軍によって
     星ごと消滅させられるた゜ろう・・・。」
225風の谷の名無しさん:02/08/15 22:58 ID:KAfuz5Iq
うわあああぁぁぁぁぁん
結末を知っているだけになおさら
うわあああぁぁぁぁぁん
226ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/15 23:21 ID:7et1OKFO
オルディナ「それだけはなんとしても食いとめないと・・・つばさたちのこの星をこれ以上ヤツらの
       好きにさせるわけにはいかないわ。・・・・・・・・あと、ヒカルを明日にでもここに呼んで
       ちょうだい。ヒカルだけでいいわ。その方があの子にとっても都合がいいだろうし。」
DD  「・・・・・・???わかった。」

    そして次の日DDに呼び出しを受けたヒカルが山小屋に来た。
ヒカル「なぁに?用事って。」
オルディナ「いらっしゃい。さっそくだけどこれを見て。」オルディナはモニターにとあるデータを
       表示した。
DD  「このデータは・・・・夕べのやつか?」
オルディナ「ええ、そうよ。ヒカル・・・貴方リベルスをやめる気がある?」
DD・ヒカル「・・・・・!!??」
オルディナ「私はこの半月ほどM・Mとの決戦に備える一方でとあるシミュレーションを組んでみたの。
       貴方のリベルスとしての機能を大幅に取り除いて強化剤を注入すれば貴方の寿命を
       大幅に伸ばす事ができそうなの。せめてあと数年は生きながらえる事ができるはずよ。」
DD  「なんだって!?お前いつのまにそんなシミュレーションを・・・」DDは驚く一方であのオルディナが
     そんな事を考えていた事にオルディナを見なおした。
ヒカル「え・・・えっ???そんな・・・そんな事、急に言われても・・・。」
オルディナ「まぁ困惑するのも当然よね。この前だってつばさと話し合って結論出したばかりだものね。
       でもあの時にはこの選択肢はなかった。一度決めた決心を揺らがせて悪いけどもう一度
       考えてみてくれない?正直今のままの状態だと貴方が最後の戦いに生き残れる確率は10%も
       ないのよ。せっかく戦いに勝利しても貴方を失う事になったらつばさがどんな思いをするか・・・。
       私だってもうあの子を悲しませるような事はしたくないの・・・。」
ヒカル 「だけど・・・・そんな・・・あたし・・・・・・・・・・・・・・・・」ヒカルはしばし呆然としてそのまま山小屋を
     出ていった。
227ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/15 23:31 ID:7et1OKFO
400おちしてるので保守あげ
228風の谷の名無しさん:02/08/16 00:20 ID:F6D4f2x6
何か凄い展開になってきてるな・・

10日前まではこの乱立放置スレに来るのがこんなに楽しみに
なるなんて思いもよらなかった。
229ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/16 00:56 ID:pHFG3YCx
     再びヒカルはあの樹の元にやって来た。今日はてんまるもいなから
     たった一人だ。
ヒカル 「・・・今になってそんなの・・・ひどいよ・・・・・・・・・あたしせっかく決心したのに今更
     そんな事言われたって・・・・・・・・・・・・」ヒカルはぎゅっと両肩を抱きかかえその場に
     うずくまった。全身の振るえを抑えられず涙が溢れ出してきた。ただその感情が
     悲しみなのか喜びなのかヒカル自身判らなかった。

DD  「オルディナ・・・・・・・ありがとう。」
オルディナ「貴方に礼を言われることじゃないわ。なにしろヒカルは本星でも前例の無い
     貴重なサンプルですもの。戦力も充実した今兵器として疲弊したリベルスを無理に
     使う必要も無いでしょ?」相変わらずの憎まれ口をポーカーフェイスで吐き捨てる
     オルディナであったがDDはクスリと笑って聞き流した。
オルディナ「それに・・・・貴方が考えているようなお気楽な事になるとも限らないしね。」
DD  「?」さすがにこの言葉にはDDは顔をしかめた。
オルディナ「ヒカルが素直に承諾すると思っているの?」半ば呆れ気味にオルディナが
     聞き返した。
DD  「なにを・・・・・・、・・・・・・・!」DDもようやくオルディナの言わんとするところを察した。


ヒカル「つばさちゃん・・・・・・・あたし・・・・・・・・・あたし・・・・・・・・・どうしたらいいの・・・・・・・・?」

オルディナ「・・・・・・・・・・・・・・・なにをしてるのかしら、私・・・・・・・」

それぞれの想いが交錯し時に互いを傷つける。オルディナの好意が今まさにヒカルに残酷な
選択を強いていた。
230ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/16 01:13 ID:pHFG3YCx
ヒカル 「ただいま・・・・・・・・・」
つばさ 「お帰りなさい。DDなんだって?」
ヒカル 「M・Mの潜伏個所が3箇所くらいにまで絞りこめたんだって。もうすぐ
     最後の戦いだよ・・・。」
     ヒカルは適当なことを言って誤魔化したがあながち嘘でもなかった。
つばさ 「身体の方は大丈夫?」
ヒカル 「うん・・・・・オルディナに強化剤うってもらったから・・・」
つばさ 「・・・・・・・・どうかしたの?元気無いみたい・・・・・・・」
ヒカル 「ちょっと怖くなっちゃったのかな・・・。マギュアもどんどん進化して
     数も増えてるから・・・オルディナ達も武器をたくさん作ってるんだけど
     このままで大丈夫なのかな・・・あたし、つばさちゃんを最後まで
     守りきれるのかな・・・。」
つばさ 「わたし やるよ!これ以上ヒカルちゃんに傷つたくない!わたしが頑張れば
     その分ヒカルちゃんも強くなれるんだよね!?」
ヒカル 「つばさちゃん・・・」つばさのめざましい精神的成長にヒカルは感動した。
     しかしその一方でそれはその分だけヒカルの助けが要らなくなる事でもあった。
     自分の存在意義が失われていくような不安感がヒカルの悩みを更に深くした。
つばさ 「明日一緒にDDのところに行こう。前にやったあのシミュレーションで特訓しないとね。」
ヒカル 「そうだね。・・・・うん!頑張ろう!せっかくつばさちゃんがその気になってくれてるんだもん!
     あたしが落ちこんでちゃ駄目だよね!!」
つばさ 「そうだよっ頑張ろうねヒカルちゃん!」
ヒカル 「うんっ!」
231風の谷の名無しさん:02/08/16 01:21 ID:0Dmyz9zx
ジンク、ノリノリの所すまんがもうちっと小出しにしたほうが・・・
書けといったり書くなといったりワガママ申し訳ない。
232ジンク・アースラ ◆Rarthlaw :02/08/16 01:23 ID:pHFG3YCx
だって せっかく気分が乗ってきたから一気に書けるトコまで書いちゃおうと
思って・・・時間置くとまた面倒臭くなりそうだし・・・
233風の谷の名無しさん:02/08/16 01:24 ID:Miq1azKj
どっちにしてもとりあいず頑張ってください。
234風の谷の名無しさん:02/08/16 01:31 ID:0Dmyz9zx
水をさしてごめんなさい。
なんにしても楽しみにしてまつ。
235風の谷の名無しさん:02/08/16 10:20 ID:uU5ty+dI
>>231
せっかく書いてくれてるんだから黙っててくれ
236風の谷の名無しさん:02/08/16 12:09 ID:+bCxBxd5
書けるうちに書いとくべし
237ジンク・アースラfusianasan:02/08/17 12:33 ID:48Jt0Fjb
保全あげ
ありゃ?名前が・・・
典子  「ところであさって飛鳥の誕生日だよね?今年もお誕生日会やるんでしょ?」
飛鳥  「う〜ん・・・今年はつばさちゃんやヒカルちゃんもいるしね。来てくれる?」
ヒカル 「もっちろん!ねぇ?つばさちゃん!」
つばさ 「うん。いく。プレゼントなにがいいかな?」
美奈  「あたしだったら口紅がいいなぁ〜。」
典子  「アンタの誕生日じゃないでしょ!だいたいなによ!口紅って!!」
真司  「へーっ唐沢あさって誕生日かぁ。オレも行っていいか?」
典子  「どーせケーキとごちそうがお目当てなんでしょ?」
真司  「へへっまぁかてーこと言うなってばよ。健太も行こうぜ。」
健太  「お・・・・オレは・・・」
飛鳥  「べ・・・別にイヤなら無理に来なくてもいいのよ・・・」
健太  「べ・・・別にイヤなんて言ってないだろ!」
真司  「じゃ決定だな♪」
その日の夜
つばさ 「明日飛鳥ちゃんのお誕生日のプレゼント買いに行こうね。」
ヒカル 「うん。」
英夫  「そうか。飛鳥ちゃんの誕生日かぁ。そいやつばさとヒカルもあと2ヶ月もすれば
     11歳だな。」
ヒカル 「うんっ」
つばさ 「東京に帰る前にお誕生日会やりたいなぁ。」
英夫  「じゃお父さんがおっきなバースデーケーキ作ってやるからな。」
ヒカル 「わあい!楽しみだなァ♥」

     そしてまた数時間後・・・ベッドに入ってしばらくしてつばさの寝息を確認してヒカルは
     部屋を出た。
     ザクッザクッと積もった雪を踏みしめヒカルは森の奥に消えていく。てんまるが
     そのお供に付いていく。
ヒカル 「あと2ヶ月・・・あたし・・・生きていられるかなぁ・・・。」
てんまる「きゅ〜〜〜ん・・・」
ヒカル 「つばさちゃんと一緒にお誕生日・・・でもあたしのホントの誕生日っていつなのかなぁ。
     DDの星でリベルスに精製された日?それともつばさちゃんに会ったあの日?・・・
     どっちでもいいか・・・・・・・・・・・・・。」
つばさ 「・・・・・・・・・なにしてるの?こんとところで・・・・・。」
ヒカル 「つっ!つばさちゃん!?」
つばさ 「最近夜中になるとどこかに行っちゃうからおかしいとは思ってたけど・・・。」
ヒカル 「やっぱバレちゃってたか・・・。最近夜中になると目が醒めちゃって・・・。」
つばさ 「ねぇ・・・もうこれ以上隠し事しないで・・・。なにか悩みがあるんだったら話して!!」
ヒカル 「ごめんね・・・心配させちゃって・・・。そんな大した事じゃないよ・・・」
つばさ 「今日だって学校の帰りにDDたちの山小屋で特訓した時だってずっと様子がへんだった
     じゃない・・・。」

     時間はさかのぼって放課後・・・山小屋にてヒカル達の特訓が行われた。
DD  「そこだ!オレがオレがカリオンシールドでつっこんでマギュアをひきつける!そこで
    カリオンバズーカをぶちこめ!!」
つばさ・ヒカル「わかった!」
    マギュアの触手をカリオンブレードで切り裂きながらDDはマギュアにむかって飛び出した。
    マギュアが角を連続して放出してきた。DDはシールドで上手く撥ね飛ばしたがその一つが
    DDの肩に突き刺さった。
ヒカル 「よし!撃つよ つばさちゃん!」
つばさ 「うんっ!」
     DDが攻撃を受けた瞬間17はマギュアの真上に跳んでいた。マギュアが17に気づいて
     触手を繰り出すわずかに前17の放った砲弾がマギュアの眼球にめり込んだ!
     その瞬間マギュアは消滅しシミュレーションも終了した。
オルディナ「お疲れ様。無駄な動きもほとんど無くなったわ。腕を上げたわね、みんな。」
DD  「だがまだ完全にマギュアの攻撃をかわしきれない・・・おそらくM・Mの巣窟には相当な数の
     マギュアが潜んでるはずだ・・・まだまだこんな事では心もとないな。」
オルディナ「じゃ貴方はもう少しシミュレーション続ける?」
DD  「ああ。15分休憩したらもう一度頼む。」
オルディナ「じゃあ 私はヒカルの検査をしておくわ。シミュレーションは自動的に作動するようにセット
       しておいたから時間になったら勝手にやって。」
DD  「わかった。」
オルディナ「じゃあヒカルは私と一緒にこっちに来て。つばさは上で休んでて。」
ヒカル 「じゃつばさちゃん・・・ちょっといってくるね。」
つばさ 「うん。」
      ヒカルはオルディナに連れられて奥の部屋に入っていった。
オルディナ「で・・・・・?結局どうするか決めた?」
ヒカル 「・・・・・・・・・・・」ヒカルは衣服を脱ぎベッドに裸体を横たえた。
オルディナ「やっぱり抵抗があるの?・・・まぁ私達人間がリベルスになりたいなんて
       思わないように貴方達も自分以外の何者かになる事に抵抗を感じても
       おかしい事じゃないものね・・・。」オルディナは特殊クリームをヒカルの
       肌に丹念に擦り込んでいった。
オルディナ「ホントならもっと早くにシュミレーションを組んでおくべきだったのかもね。
       こんなギリギリの状況で貴方に嫌な選択を強いる事になって・・・。」
ヒカル 「ううん・・・オルディナには感謝してるよ。なんだかんだいってもあたしとつばさちゃん、
     DDの3人だけだったらここまで勝ち残って来れなかったと思う・・・。マギュアは
     どんどん強くなってあたし達みんなで力を合わせてもおっつかないもの・・・。」
オルディナ「・・・痛いところがあったら言って・・・」オルディナは聴診器に似たような器具で
      ヒカルの四肢を触診した。時折ヒカルがかすかなうめきをあげる。
オルディナ「昨日よりは痛みは弱まってるようね。強化剤の大量投与はあまりやりたくないから
      自然回復してくれるならそれにことた事は無いけど・・・。」
ヒカル 「つばさちゃんには内緒にしててね・・・。」ヒカルはベッドから起きあがると服を着始めた。
オルディナ「それはいいけどね・・・なんにしても時間はもうあまり無いわよ?多分あさってには
       もうマギュアの巣が判明する。さっき言ってたお友達の誕生日会だっけ?それが
       終わったらもう最後の戦いだと思ってね。」
ヒカル  「うん・・・。」
243風の谷の名無しさん:02/08/17 23:22 ID:8dcuwgJs
ジンクきもい
244風の谷の名無しさん:02/08/17 23:23 ID:iFitSPKt
ジンクあずスレ荒らしの謝罪はまだか ?
245風の谷の名無しさん:02/08/17 23:50 ID:P+C5/jBQ
なるほど、この小説ではつばさの誕生日は4月あたりという事にしてるのか。
オフシャルな誕生日設定無いからな・・

放映開始前のフィギュア17の宣伝では
『主人公は10才の女の子』
っと既に放映開始時に10才になってると取れる事を言ってたし
つばさの誕生日は4月1日〜6月中旬(1話放映時)の何処かだとは
思うんだが・・

いずれにせよ特にこの小説では誕生日がかなり早い方でクラスの中で
少し『お姉さん』で特に飛鳥ちゃんとは1歳近く離れてるつばさに萌え。
ごめん・・・そこまで考えてなかった・・・単に誕生日ネタを絡めたかっただけで・・・
247風の谷の名無しさん:02/08/18 12:53 ID:0n5LTgyt
もし誕生日がジンク氏の設定通りで更につばさが生まれるのが
一月早かったらつばさは5年生だったんだよな・・

真二「健太〜早くこいよ〜」
健太「分かってる」
昼休み、外で遊ぼうと廊下を走って行く健太達
その時・・
(ガツン!)
健太「いって〜」
つばさ「いたぁ・・」
女の子と出会い頭に頭をぶつけてしまった。
つばさ「ご、ごめんなさい。大丈夫?」
健太「!(上級生!?)だ、大丈夫です」
背丈は自分とあまり変わらないから一瞬同い年かと思ったが、
名札を見て年上と知り慌ててかしこまる健太。(勿論一目惚れ)
つばさ「(年下の子か・・)廊下は走っちゃダメだよ」
相手が年下でかしこまってるのせいか、何時もより
リードするつばさ
健太「は、はい!すいませんでした」
つばさ「それじゃあ気をつけてね」
『ぽんっ』っと健太の頭に手を置いて軽く撫でると去っていくつばさ
健太「(ぽーー)」

・・・なんて事を想像してしまった。
あくまで誕生日が『一月だけ』早かったらなんでつばさの身長、
体系は4年生の時と全く同じとして想像(妄想?)するのがミソ
248風の谷の名無しさん:02/08/18 14:00 ID:6ZCxSZ9o
>>247
凄くイイ!!
続き読みたいなぁとかいってみる。

>>239-242
ジンクさんのも面白いのでがんばってくだちい。
249風の谷の名無しさん:02/08/18 15:26 ID:a4KCRFZ3
つばさたんのほうが健太クンより結構背が高いよ
250風の谷の名無しさん:02/08/18 22:50 ID:PGAlTwNe
健太が1学年違うだけでかしこまったり
するかなあ?とか思ってみる。
251風の谷の名無しさん:02/08/18 23:09 ID:WJH0S9Mj
一目惚れが効いたんじゃない?
最もオフシャルじゃどういう経緯で健太が惚れたか謎だけど
252風の谷の名無しさん:02/08/19 01:14 ID:ZNrjpCT3
>>247
萩原健太は、1学年年上の椎名つばさに一目ぼれ。
しかしつばさは、健太と同じクラスの相沢翔にひかれていた。
それを知った美奈は健太に教えてしまう。

美奈「椎名センパイが好きな人教えてあげよっか」

思わず翔に殴りかかろうとする健太。

健太「相沢、てめえっ!」
翔「突然どうしたの、健太くん!」

つばさ「萩原くん、やめてっ!」

つばさは健太に平手打ちしてしまう。
いたたまれなくなり教室を飛び出すつばさ。
健太はどうする?
そして、それをこっそり見ていた美奈の、次の策略やいかに?

美奈「面白くなってきたな〜、クスクス・・・」

(つづきません)
253風の谷の名無しさん:02/08/19 01:47 ID:jYaquBDY
イイ(・∀・)!!
245が少し誕生日の事を突っ込んだだけで
パラレルネタが始まるとは。
ハァハァすれでもひょんな事からビーダマ祭りが
始まったし、何がキカーケになるか分からないな。

誰か続きキボンヌ
 

ヒカル  「つばさちゃん、お待たせ。」治療を受けたヒカルはつばさのいる部屋に戻った。
つばさ  「もう終わったの?」
ヒカル  「うん。さぁ帰ろうっ。」ヒカルは平静を装っていたが声が微妙に震えているようだった。
つばさ  「・・・。」
      そして帰り道・・・ヒカルはずっと俯いたままつばさの問いかけにもうわのそらといった
      様子だった。そして再び夜中の森の中に時は戻る。

つばさ  「ヒカルちゃん!!」つばさの叫びにヒカルは答えず、代わりにつばさに抱き付いた。
つばさ  「・・・・・・・・・・・ヒカルちゃん・・・・・・・・・」
ヒカル  「お願い・・・・・・・もうなにも言わないで・・・・・・・・・・」オルディナの提案の事を話せば
      きっとつばさはヒカルとのフュージョンを拒絶して代わりのリベルスを使って戦いに望むだろう。
      人間・椎名ヒカルとしてはつばさの思いやりが嬉しいが、一方、リベルスとしてはプライドが
      許さなかった。一度登録という契約を交わした相手を守れず戦いに参加できずに生き長らえる
      事など死ぬ事より我慢がならない。人とリベルス・・・両方の立場にいるヒカルは矛盾する思いに
      激しく葛藤した。以前にもつばさはヒカルとこんなやりとりをして彼女が人間以外の存在として
      苦しんでいる事を知った。だから今度はもう何も言わない事にした。悲しいかな、人間の、まして
      小学生のつばさにリベルスの葛藤など理解しきれるはずは無かった。ヒカルが悩んでいることは
      理解できてもその深さまではとうとう最後まで理解することは出来なかったのである。

       
        次の日、つばさとヒカルは放課後デパートに向かい飛鳥の誕生日プレゼントを
        選んでいた。
ヒカル  「飛鳥ちゃんってぬいぐるみ好きだったっけ?それともゲームの方がいいかな?」
つばさ  「わたしは本でもプレゼントしようかな・・・。」
      ふと、つばさは昔のことを思い出した。そう、ここはかつてつばさがDDとヒカルと共に
      買い物に来たデパートだった。
      玩具コーナーで翔とばったり会って、ヒカルが双子だと誤魔化したあの日がまるで
      昨日の事のように思い出された。つばさはクスリと微笑んだ。
      今日は二人だけだし、もう翔とはちあわせすることも無い。あれから一体どれだけの
      出来事があった事だろう。つばさはぬいぐるみの山とにらめっこするヒカルを横目に
      感慨深い心境にあった。
      もっともそれはヒカルも同様であった。つばさを前にあくまで明るく振舞おうとする
      ヒカルであったが、あの日のことを忘れるはずが無かった。
      沈みゆく夕日を見つめながらつばさとの別れを惜しんだあの日・・・2度目の戦い・・・
      そしてつばさが一緒にいたいと言ってくれたあの日・・・。英夫に見つかりかりそめの
      家族として暮らす事になったあの日・・・。そう、あれからどれだけの時間が経ったのだろう。
      得たものも、喪ったものも大きかった。そして月日は巡り再び二人はここにいた。
         その日の夜、英夫がまた新作のパンをつばさとヒカルに披露した。
つばさ  「うんっとっても美味しい!」
ヒカル  「すごいよ お父さん!これだったらもういつ店を開いても大丈夫だね!」
英夫   「そうかぁ?シンさんにも誉められたからなぁ。お父さん、たいぶ自信がついたんだ。」
ヒカル  「でも自惚れて、修行をおろそかにしない様に!」
英夫   「こりゃ一本とられたなぁ・・・ははは。」英夫は頭を掻いて苦笑した。
英夫   「東京の新しい店を出す場所も何箇所か候補地が見つかってな。お父さん、来週にでも
      一旦東京に見に行こうと思うんだ。」
ヒカル  「へー いよいよだねっ。」
英夫   「だからお前達には2・3日お留守番をしてもらう事になるけどな。もっとも留守の事は
      おばさん達にも頼んでおいたからなにも心配しなくて良いぞ。」
つばさ  「うん。わかった。」
ヒカル  「よぉっし!じゃ今日はお祝いにお父さんの背中流してあげる♥」
英夫   「ええっ!?なんだ いきなり???」
ヒカル  「だってお父さんとお風呂はいった事ほとんどなかったもの・・・
      ずっと親戚のおじさんのところにいたから。たまにはいいじゃない?それともやだ?」
英夫   「い・・・いや、そんな事無いが・・・・・・・・・・・・・それじゃお言葉に甘えようかな・・・」
      予想もしなかったヒカルの突然の言葉に英夫はめんくらったが年頃の娘の思いやりに
      英夫の胸に熱いものがこみあげてきた。
257風の谷の名無しさん:02/08/20 22:16 ID:Rk5ZWsIO
よくここまで本編にリンクさせたものだ、なんの違和感もなく物語りにはいれたぞ。
ジンク・・・・・・凄いぞー!!
つばさ  「ヒカルちゃん・・・・・・」頬を染めてつばさが何か言おうとした時ヒカルがそれを遮った。
ヒカル  「今日はあたしがお父さんを独り占めだよっ♪」
つばさ  「・・・・・・・・・・」つばさはきょとんとして目をパチクリしたがヒカルの胸の内になにかが
      あるのだろうと察して言葉を胸にしまった。
ヒカル  「大丈夫だよっ傷はちゃんとコーティングしてもらってるから。」
      ヒカルがつばさにそっと耳打ちした。
つばさ  「じ・・・じゃわたし洗物片付けよっと・・・。」つばさは食器を流しに運んだ。

ヒカル  「よいしよっ・・・よいしょっ・・・やっぱお父さんの背中って大きいね。」
英夫   「ははは・・・そうか?」英夫はもうつばさとも2年以上一緒にお風呂には入っていない。
      といかもう二度と一緒に入ることはないのだろうと少し寂しい思いに駈られていたが
      まさかふいにヒカルと一緒に入る事になって英夫は上機嫌になっていた。
      だが、英夫は東京の新しい店の事に思考の半分近くがまわっていてヒカルがなぜ
      今になって風呂にはいろうなどと言ったのかそこまで思いが巡らなかった。
      後に英夫は激しく後悔する事になる。自分の背中を一生懸命に流しているこの少女が
      どんな思いに駈られていたのか・・・。どうしてなにかその一欠けらだけでも察して
      やれなかったのかと自分の愚かさを責める事になるのだ。
259風の谷の名無しさん:02/08/21 00:18 ID:ABX3ZVPz
なんかどんどん伏線が張られていってこれからどうなるんだ?
まさかジンクがここまでやるとは・・
所でこのスレ落ちてきたからageとくね
あれ?ちと待ってくれ オレのSSだと飛鳥たんが今度11になってその2ヶ月後に
つばさたんが11になるからそんな1年も差は無いはずだが???
261風の谷の名無しさん:02/08/21 15:12 ID:Npajgust
>>260
貴 様 の 常 識 で は 小 4 の 間 に 
1 1 歳 の 誕 生 日 を 迎 え る の か ?
262風の谷の名無しさん:02/08/21 15:14 ID:Npajgust
更に言う。
13話の時点ではまだ新年度にはなってなかった筈。
飛鳥が11になる道理はない。10歳の間違いではないのか。
263風の谷の名無しさん:02/08/21 15:28 ID:wlKnFfLd
ま、ただの勘違いでしょ。ジンク氏の。
壮絶な勘違いではあるが(w
Σ(;゚Д゚)言われてみれば小4は9・10歳圏か・・・・・
やっぱ完璧な設定ミスだなこりゃ・・・・・・・

まぁ誕生日ネタをいれたかっただけなのであんまりつっこまんでくれ(土下座)
265風の谷の名無しさん:02/08/22 00:04 ID:7PD4M79O
小 説 面 白 い か ら 許 す
266風の谷の名無しさん:02/08/22 15:50 ID:Vw8TeY9V
面白いんだが、小説というよりはシナリオなんだよな
ヒカル  「ねぇ・・・お父さん?もし、あたしとつばさちゃんが双子じゃなくてどっちか一人だったら
      お父さんどうする?」
英夫   「どうしたんだ?急に・・・やっぱりなんかあったのか?」
ヒカル  「ううん・・・だってあたし、今すっごく幸せで・・・つばさちゃんと、お父さんと、3人で
      暮らせてとっても幸せなんだ・・・。ずっと親戚の叔父さんのところにいたから・・・。」
英夫   「そうだったな・・・そいやヒカルがこっちに来てから二人っきりでこんなじっくり話を
      することもほとんどなかったな・・・。」偽の記憶に踊らされている英夫はヒカルをずっと
      ひとりぼっちにさせてきた事に胸を痛めた。だが今この少女が口にしていることは紛れも無く
      本心であった。
英夫   「もうなにも心配するな。もうずっと一緒なんだからな。」
ヒカル  「うん・・・・・・・・・そうだね・・・・・・・・・・・・。」
英夫   「お前がいなかったらお父さんとつばさだけで、とっても寂しかったぞ。翔君の時だって
       お前が励ましてくれたからこそつばさも元気になれたんだ。ありがとうな、ヒカル。」
ヒカル  「・・・・・・・・・・・あたしこそ・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・・」
      ヒカルは英夫の耳に入らないくらい小さな声でつぶやいた。
        そして次の日・・・飛鳥の誕生日がきた。
飛鳥   「それじゃ5時にね。待ってるから。」
典子   「わかった。じゃあとでね。」
ヒカル  「じゃあたしたちも帰ろうか。」
つばさ  「うん。」飛鳥は誕生日会の最後の支度のため授業が終わったら足早に帰っていった。
      典子や健太、真司、美奈も一旦自宅に帰ってそれから飛鳥の家に向かう事にした。
日比野先生「それじゃ気をつけて帰ってね。そういえば今日はこれから唐沢さんのお誕生日会が
       あるんだっけ?」
ヒカル  「はいっ。」先生に返事をしてしばしヒカルは先生の顔をじっと見た。
日比野先生「・・・・・・・?先生の顔になにかついてる?」
ヒカル  「ううん、なんでもないです。先生、さようならっ。」
日比野先生「はい、さようなら。」先生は去っていくつばさとヒカルの後姿を見送った。
      だが、彼女がヒカルのの姿を見るのはこれが最後となった。そしてその存在の記憶すら・・・。

      帰りのバスに揺られながらヒカルは窓の風景をじっと見つめていた。その景気の一つ一つを
      心に刻むように・・・。
269風の谷の名無しさん:02/08/23 13:52 ID:dvMGQXtP
漏れこのSSのラスト見たら泣くかも
昔書いたナデシコ(つーかルリメーラー)SS 暇があったら読んでみて

http://www9.ocn.ne.jp/~jinku/ss/ss.entrance.html
とりあえず時間設定・・・
飛鳥たんの誕生日12/27ということでヨロシク。
次の日はいよいよ最終決戦です。

272風の谷の名無しさん:02/08/24 03:05 ID:WHJi1Qxf
>ずっと親戚の叔父さんのところにいたから・・・。

叔母だったはずだYO!ヒカルたん、自分の設定ちゃんと憶えとかなきゃ!
273風の谷の名無しさん:02/08/24 04:54 ID:elSE6uEx
てか、ふと思ったんだが、
なんで英夫の実家に預けてたということにしなかったのだろう?
本スレいったほうがいい?

274風の谷の名無しさん:02/08/24 13:16 ID:oui7i27d
お父さん一人なのに二人も子供がいたら大変だから
っと3話でヒカルが言ってます。
275風の谷の名無しさん:02/08/24 15:48 ID:Z1e5Y+FK
>>274
いやそうじゃのうて
英夫のおかんとおとんがおるやん、つまりつばさのばあちゃんとじいちゃん
そっちの方が自然ななりゆきかなと思って。ゴメン些細なことっだった・・・・
んーその辺の設定はアニメでもテキトーだったから・・・(苦笑)

つーか本スレで指摘された時間軸の方がヤヴァい!!


「修正が必要になった・・・・・・タイムベント!」


飛鳥たんの誕生日を3月はじめとします。
この際早生まれとか遅生まれとかそのへん事は忘れてください(TдT)


いずれにせよ誕生日イベントの翌日が最終決戦と言う事で。
       壁のカレンダーは3月を表している。東京ではすでに春の雰囲気が
       広がり始めているが北海道ではまだまだ雪が深く大地を覆っていた。
       3学期ももう残りわずかとなり学校では卒業式の準備が行われている。
つばさ  「お父さん、じゃあ行ってきます。」
ヒカル  「帰りは遅くなるからねー。」
英夫   「ああ。楽しんでおいで。」英夫は娘達を見送った。彼の脳裏にはすでに
      東京の新しい店で家族3人で働いてる場面が浮かんでいる。
      一生懸命にパン生地をこねるヒカルや店棚に焼き立てのパンを並べる
      つばさ・・・。暖かで楽しげな日々がもうすぐやってくる。そう信じて疑う事など
      けっしてなかった。

      再びバスに乗り込み飛鳥の家に向かうふたり。静かに沈みゆく
      太陽がふたりの頬を赤く照らす。
      やがてふたりはバスを降りしばし歩いて飛鳥の家に着いた。
飛鳥   「あっいらっしゃい。」飛鳥に迎えられて部屋に行くと典子と美奈が先に来ていた。
典子   「あ、ふたりとも来たね。じゃあとは男子だけか。」
美奈   「ドタキャンすんじゃないの?ふたりとも・・・。」相変わらずむすっとした顔つきで
      美奈が毒づいた。しかし典子も飛鳥もすっかり慣れてるので聞き流した。
      今日は人数が多いので飛鳥の家にある6畳間の和室が祝いの席として使われた。
      あとでみんなで遊ぶためなのかテレビとゲーム機も用意されていた。      
     それから30分位してようやく健太と真司が来た。
真司  「ったくよぉ〜健太のヤツ今更行くのやだとか言い出しやがってさ〜。」
美奈  「あははっ やっぱり〜。」
健太  「うっせぇーな・・・。こーゆーの面どくさいんだよ・・・。」
飛鳥  「そんなに面倒だったら無理に来なくてもよかったのに・・・。」
     相も変わらず売り言葉に買い言葉でふたりの間の空気が重くなった。
典子  「まぁまぁ来たんだからいいじゃない。さぁふたりとも座って。これで全員
     揃ったね。じゃケーキのロウソクに火つけようか?」
ヒカル 「わぁぃ!待ってましたぁ!」テーブルの真中で輝いている真っ白なケーキを
      みてヒカルはさっきからはしやぎっぱなしだった。
つばさ 「ヒカルちゃんったら・・・・・・」つばさは困ったような顔をしつつも微笑んだ。
     典子がロウソクに火を点すとヒカルが部屋のスイッチに指をつけた。
ヒカル 「んじゃ電気消すよ〜。」ヒカルが明かりを消すと部屋は真っ暗になりケーキに
     点されたロウソクの火がうっすらと周囲を照らした。
飛鳥  「それじゃ・・・・・・・・」飛鳥はケーキに顔を寄せふぅーーーーーっとロウソクの
     火を消していった。すべての火が消えて完全な闇に包まれると再びヒカルが
     部屋の明かりをつけた。
つばさ・ヒカル「飛鳥ちゃーん おめでとーーーーーーっ。」
典子  「おめでとう、飛鳥。」
美奈  「おめでとさーん。」
真司  「おめでとっ唐沢っ。」
健太  「・・・・・・・・おめでと・・・・・・・」
     それぞれが祝いの言葉を贈った。
飛鳥  「みんな、ありがとうっ。」飛鳥はにっこり微笑んで礼を言った。
美奈  「あーっ萩原君 顔あかーーーーいっ。」
健太  「ああっ?なにいってんだよ お前!」
典子  「やめなって 美奈ぁ。ほら萩原君もそんなムスっとしないで・・・。」
      用意されたごちそうを手に取りながらヒカルはにこにこ上機嫌だ。
ヒカル  「飛鳥ちゃんのお母さんって料理上手だねっ。」
つばさ  「うんっ、とってもおいしいっ。」
飛鳥   「そぉ?どこの家もこんなもんじゃない?」
ヒカル  「うちはお父さんとあたしつばさちゃんで交代で作ってるから・・・。」
飛鳥   「そっか・・・。」
つばさ  「・・・・・・・・・・」
典子   「そいえば秋にハイキングにいった時つばさちゃん達もお弁当作って
      きたよね。けっこー美味しかったよ。」
ヒカル  「ありがとー。えへへっ。」
つばさ  「・・・・・・・・。」つばさはふいにあの日の事を思い出した。いまいち自信が
      もてなかったポテトサラダを翔が美味しいといってくれた事を。
      あれからもうずいぶんと経って胸の痛みもだいぶ和らいだが思い出はまだ
      苦い味が残っていた。
真司   「まぁうまけりゃなんだっていいさ。な、健太。」
健太   「・・・ああ。」
美奈   「ところで飛鳥ちゃんも料理作るの手伝ったんでしょ?どれ?」
飛鳥   「え?えーと・・・このサラダとキャベツロールと・・・」
美奈   「ほらぁ萩原君、せっかく飛鳥ちゃんが腕を奮ったんだからもっと食べてあげなよっ。」
健太   「なんでオレに言うんだよ?」
美奈   「ええ〜〜〜?だってぇ・・・」美奈は厭らしげにクスクス笑った。
飛鳥   「・・・・・・・・・・・・・・・・」もう言い返すも失せたか飛鳥は放っておいた。
ヒカル  「そういえば美奈ちゃんって料理するの?」なにげにヒカルが話をふった。
美奈   「あたし 食べるの専門のひとーーーっ。」
ヒカル  「ふーーーん。好きな人に料理作るのって楽しいけどなー。」
美奈   「えっ?ヒカルちゃん好きな人いるの?」
      美奈の突然の問いにつばさと飛鳥は一瞬ドキッとした。
ヒカル  「つばさちゃんとお父さんっ」妙に自慢げにヒカルが言い返した。
美奈   「・・・・・・・つまんなーい・・・・・」
飛鳥   「でもつばさちゃんとヒカルちゃんのお父さんってかっこいいよね。」
      飛鳥もヒカルの返事に一瞬ガクッとなったが気をとりなおして話に乗った。
280風の谷の名無しさん:02/08/24 21:59 ID:Z7Av23S0
ほのぼのしててええな〜(´ー`)
確信犯な美奈がナイス
281風の谷の名無しさん:02/08/25 01:39 ID:kn2P8fRe
ジンクさん、今DVD12巻を見てオフシャルの時間軸が判明しました。
それによるとかなりズレてるみたいっす。
まず12話の初めは2月6日
7日にヒカルがつばさを避けだして
8日の夜につばさがヒカルが居なくなる事に感ずく。
そして次の日2月9日に発表会で、その日の夜から翌2月10日の
明け方までが最終決戦です。
全て学校のシーンで黒板の日付が映ったので間違いないっす。
ちなみにこの2月が2002年なら10日は日曜、11日は
建国記念の日で連休です。
DD達には都合がいいけどつばさとヒカルが初めて出会ったのも
連休前夜だったんだよなぁ・・・
282風の谷の名無しさん:02/08/25 06:11 ID:SiZuX2J8
何ィィィィ!?
そ、それでわヒカルたんがヴァレンタインデーに
もぢもぢしながら手作りのチョコ(不慣れながらも一生懸命頑張った)を

「あのね、えと…すぐに食べちゃダメだよっ」

と、この漏れに渡してくれると云う壮大なシナリオはどうなるのだ!?
283風の谷の名無しさん:02/08/25 07:02 ID:LBS5kGxx
本スレで時間を指摘した者です。
いや、申し訳無い。12話のチェックが甘かったようです。
小説だと春休みの話題が出てきたのと、三学期末との記述があったので
そっちに思考を持っていかれたようです。混乱させました。

しかし、これでバレンタインネタは描けなくなったなぁ…(;´Д`)
284281:02/08/25 14:56 ID:D0THr6DS
まあ、本編と食い違う所があってもそれでしか表現出来ない事も
有りそうだし多少はいいんじゃないですが?

ちなみにフィギュアオフシャルサイトで
『もし決戦後ヒカル消滅せず、だがもはやあと少しの命だったら・・』
・・・を想定したネタ発見!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終決戦の後、雪原に降り立つフィギュア17…。
分離した時に消滅しなかった"ヒカル"と、それを後ろから
抱きしめる"つばさ"が、2人で、地平線を登っていく朝日を
見ているシーンから始まります。
生命体としての寿命を迎えている"ヒカル"という設定はそのままで
すので、やがては彼女の瞳は、二度と開かれ無く成るのですが、
それまでの過程を自分で創作しました。
その中で表れる設定として、体調を崩してしまった"ヒカル"は病気
療養として、"つばさ"はその付き添いとして北海道に残ります。
父・英夫は、単身東京へ…。
"つばさ"達の保護者として"D.D"と新たに紹介された
小児科の若き権威としての"オルディナ"の2人。
舞台は"オルディナ"の山荘へ移り、闘いの無い穏やかな時へ…。
"ヒカル"は小康を取り戻し"つばさ"も、今まで以上に積極的に
活動的に行動し"ヒカル"の負担の軽減に励む。常に姉らしく、
そして時には"母親"らしく、"ヒカル"を気遣う"つばさ"…。
その様な"つばさ"を眺めている事に、喜びを感じる"ヒカル"。
しかし2人の刻の残りは、確実に少なくなっていった…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・゚・(ノД`)・゚・。
285風の谷の名無しさん:02/08/25 16:04 ID:YS4A5lai
>284
だめだ漏れその話悲しすぎて読んでられん・・・
ジンクのもラストも読んだら泣いちゃいそうだし。
だれかヒカルがいなくならないラストを書いてくれ。
最終決戦後消えなかったヒカル、一度DD達と本星に戻りそこの科学力で、
人間と同じ寿命に、そして六年後、高校二年の春、北海道で再び出会う二人みたいな。
それともヒカル延命ネタはタブーかな?
286風の谷の名無しさん:02/08/25 16:34 ID:ho4/T32R
ぢゃぁ、最終回にDD上司が現れて一言、
「私は命を2、3個持って来たそのうちひとつをヒカルとかにもあげよう」
ってのでどうだ?

余った命でマザマギュも復活するかも知れんが(w
Σ(;゚Д゚)こ・・・・これは!実はこれとほとんど同じ展開のSS当初考えてたんだよ!
ほとんど自力で歩くことも出来なくなって痩せ果てて車椅子に乗るヒカルたん・・・
「海が観たい」といって冬の日本海の極風に晒されるシーンとか
オルディナの山小屋でつばさたんに手を握られながら結晶化して息絶えるってのを
考えてたんだけど色々こじつけに納得できなくて凍結したんだが・・・。

バレンタインネタもやれなくはないな・・・強引な手口になるけど・・・。
288風の谷の名無しさん:02/08/25 17:50 ID:JxumyIoN
>>284
>>287
それはそれで涙が止まらないよ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
289風の谷の名無しさん:02/08/25 22:44 ID:9tYGOXRR
age
290風の谷の名無しさん:02/08/25 23:13 ID:OuEWbbf6
>>284
>>287・゚・(ノД`)・゚・。
公式にアニメと展開が違うコミック版と小説版がある事だし
少し都合のいい設定に変える事になってもそれで
また違った感動の話が読めるならいいと思う。
漏れも正直アニメとは違ったラストも見てみたい。
本編にリンクした『決戦後空白の一時間』も
『ジンク版フィギュア17最終回(笑)』も見てみたい
と思う欲張りな漏れ。
291285:02/08/26 01:29 ID:OX9Cv4hm
ヒカル延命&つばさの六年後ネタやってみる。
つまんなかったら言ってくれ、速攻やめる。
292285:02/08/26 01:45 ID:OX9Cv4hm
白い妖精が飛んだ。
暖かい春の日差しが降り注ぐ午後。
南風に乗って妖精は空を舞う。
エメラルドグリーンに広がる草原の中、少女は一人空を見上げていた。
− あなたは誰? どこから来たの? −
問い掛けても返事は返ってこない。
− ああ・・・わたしもあんなふうに空を飛べたらな −
と、ふいに妖精は少女のもとへ降りてきた。
妖精の姿をハッキリ捉え、少女の大きな瞳が輝いた。
− わたしあの子を知っている、前に会ったことがあるもの、何度も何度も −
少女の中にはもう、ある確信が芽生えていた。
− そうあの子はわたしの大切な・・・ −
そして妖精の顔がハッキリと見えるところまで降りてきた時少女はその思いを声にした。

−  ヒカルちゃん  −
293285:02/08/26 01:56 ID:OX9Cv4hm
目の前に広がっているのは見覚えのある風景だった。
白い天井、白い壁紙、足元には長方形の扉が見える。
右を向くと机の上に昨夜読みかけにしたままの本が見えた。
「夢か・・・・」
つばさはそう呟くとおもむろに体を起こし軽くノビをした。
「ふぁ・・・今何時だろう?」
ベッドの枕もとにある時計に目をやると時刻は5時半をさしていた。
「変な時間に目ぇ覚ましちゃったな」言いながらベッドから下り、カーテンを開けると
外はもう白み始めていた。
294風の谷の名無しさん:02/08/26 01:58 ID:tJKwayg7
>>292
ワクワク(・∀・)
295285:02/08/26 02:17 ID:OX9Cv4hm
北海道から東京に戻って6年、つばさは間もなく17歳の誕生日を迎えようとしていた。
「あれから6年かぁ・・・」ついさっき淹れたコーヒーに口をつけるとつばさはそう呟いた。
9歳の時北海道に引越し、慣れない生活を送る中出合った不思議な出来事。
今となっては夢ではないかと思えるような出来事。
そんな中で決して忘れることのできない存在『ヒカル』・・・
そう、この6年間つばさは一日でもヒカルのことを思い出さない日はなかった、
それほどまでに彼女の存在はつばさにとって大きなものなのである。
それでも今までヒカルが夢に出てきたことなど一度もなかった。
「今ごろになってなんでかな〜?」
夢の中だけでもいいから会いたい、もう一度でいいからヒカルちゃんと楽しくおしゃべりがしたい、
何度願ってもその思いは叶わなかったのに・・・・そう思っていると、ふとある事に気がついた。
「そういえば、夢の中のヒカルちゃんの顔ってどんなだったかなぁ」
普段は目を閉じればすぐにでもあの頃のヒカルの笑顔が浮かんでくるのに、
夢の中のヒカルの顔はそこの部分だけが抜け落ちたように思い出せなかった。
296285:02/08/26 02:28 ID:OX9Cv4hm
ごめんなさい。すぐ終わろうと思ったら次々と発想が泉のように・・・
だいぶ長くなりそうなので気長に付き合ってください。
やめろという要望があればすぐにでも投げ出します。
だってキツいんだもん(w
297風の谷の名無しさん:02/08/26 02:33 ID:lceV5Q4x
面白そうだしマイペースで頑張ってね
17歳ネタかぁ・・・これも考えてたりして(苦笑)
髪を伸ばして普段はしばっていて、メガネをかけているんだけど、
学校の不良とかに絡まれるとメガネを外し,髪結いを解き戦闘体制に入る・・・

不良A「てめぇか?最近名前を挙げてる椎名つばさてぇのは?」
つばさ「・・・・・・やれやれ、またか、最近いつもからまれるのよね・・・」
知世 「つばさぁ、もう謝って許してもらおうよ・・・」
つばさ「そうはいかないよ・・・せっかくヒカルちゃんとこの星を守ったのに
    こんなやつらの為に守ったかと思うと・・・・・・・」
不良B「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!!」
つばさ「とも、ちょっと持ってて」メガネを知世に預ける。髪結いを解き構える。
不良A「覚悟しな!椎名つばさ!!」
つばさ「違う・・・・・わたしの名前はヒカル・・・・・・・椎名ヒカルだ!」


つばさの新しい戦いがはじまる・・・・・・・「TSUBASA 17」


ごめん・・・・・つまんないね・・・

299風の谷の名無しさん:02/08/26 08:54 ID:1hUISGna
>>298
ワロタ。
ともちゃん智世っていうんだ。はじめて知ったよ(w

>>291-295
素晴らしい!
ゆっくりでいいから、続きおながいしまつ。
とある同人誌に「知世」って書いてあったから
301285:02/08/26 09:16 ID:OX9Cv4hm
>>298
おお、ジンク!!つばさたんの髪が長いって設定は漏れと一緒だ。
やっぱ17たんのイメージが強いのかな!?
ママンも長かったしね
303285:02/08/26 10:21 ID:OX9Cv4hm
朝食をとり、洗濯を終え、出かける身支度を終えるころには時刻は8時半をまわっていた。
「おーい、つばさーまだいるのかー?」玄関の方から父、英夫の声がする。
なぜだかつばさはあわてて返事をした。「うーん、もう出るところー」
廊下に出ると白衣を着た英夫が玄関先に立っている。
「早くしないと間に合わないんじゃないのか?」
「大丈夫だよ、サクラさんとの待ち合わせは10時だもん」
つばさも年頃なのか、最近英夫には少し冷たい態度をとってしまう。
「サクラちゃんと一緒だからって夜遅くならにようにな、帰る前にちゃんと店の方に電話するんだぞ」
「わかってるよ、お父さんのほうこそもうお店に戻んないといけないんじゃないの」
「おお、いかんいかん」腕時計を見て英夫はわざとらしくあわてたそぶりをみせると
「ちゃんと鍵を閉めていくんだぞ」と言い残して去っていった。
304285:02/08/26 10:29 ID:OX9Cv4hm
今日、つばさは東京の大学に進学したサクラと会う約束をしていた。
北海道にいた頃にはそんなに話はしなかったけれど、サクラが東京の大学を受けると言い出して、
それからよく二人は連絡をとり合うようになった。
つばさは今ではサクラを本当の姉のように思っている。

もう眠いので寝まつ・・・
305風の谷の名無しさん:02/08/27 17:19 ID:PtDucIlZ
あげ
306サクラっていえば:02/08/27 18:17 ID:SzwW/Y2y
307風の谷の名無しさん:02/08/27 19:48 ID:EHEgGv5q
(;´Д`)ハァハァ、サクラたん・・・
308285:02/08/28 06:08 ID:bpvujTCQ
二人の待ち合わせ場所はつばさの住む街から電車で三駅行った街で、
そこにある若者達が良く使うカフェであった。
つばさは約束の時間である10時の30分も前に着いてしまい、
店の中に入るのを少し戸惑ったが、他にすることも見つからず結局中で待つことにした。
席につき適当に飲み物を頼んで、つばさは本を読みながら待つことにした。
結局サクラが来たのは約束の時間から20分も遅れてだった。
「つばさちゃんごめーん、待った?」
顔の前で両手を合わせ、すまないという意思表示をしたもののサクラには悪びれた様子は全くない。
そんなところも憎めないのがこの子の長所なのだろうか・・・
つばさもそれをわかってか、
「ううん、ぜんぜん、50分位かな〜」
「えー50分って、つばさちゃん9時半に来たのー?なんでまた〜」
と、冗談を交わす程である。
なんだかんだと一時間ほどおしゃべりをしたあと二人は店を出た。
309285:02/08/28 06:35 ID:bpvujTCQ
「それにしてもさぁ(♪♪♪♪♪)あ、ちょっとごめんね」
サクラが話し始めた時いま流行の曲が聞こえてきた、
どうやらサクラはその曲を携帯の着信音にしているらしく、つばさに断りをいれて電話にでた。
「うん、うん、今日はちょっと・・・・うん、後でメールするから」
(ピッ)
「ごめんねー」照れくさそうにサクラが言うと、
「ううん、それにしてもサクラさんてすごいなぁ」
「えっ、なにが?」
「なんか、現代っ子ぉって感じ」
つばさの台詞にあっけにとられたような顔をしてサクラは答えた。
「アハハ、なにそれー、つばさちゃんだって現代の子供じゃなーい」
そういう意味でいったんじゃないんだがとつばさは思ったが口にはせずにいるとなおもサクラが続ける、
「そういえばさ、つばさちゃんは携帯持たないの?便利だよ」
突然のサクラの問いに一瞬戸惑った後、
「う、うん・・・わたし・・・まだ高校生だし」つばさは答えた。
そんなつばさの答えにいぶかしながらも、
「えー、今時高校生だって携帯くらいもってるよー
 まっいっかー、おじさんそういうことには厳しそうだもんね〜」
とサクラは返した。
310285:02/08/28 06:46 ID:bpvujTCQ
本当のところ、つばさも携帯は持っていた。
英夫の仕事の都合上なかなか連絡がとりづらいという理由もあって、
つばさが高校にあがる時に渡されたものがあったのだが、
つばさは、どうも携帯の着信音が好きにはなれなかった。
あの感情のない機械的な音が、平穏な日常を壊す何か恐ろしい生き物の咆哮に聞こえてならなかったのだ。
事実、家に居る時でさえマナーモードにしていて気がつかないことが多く、
英夫にどうして電話に出なかったのかと聞かれることが度々あった。
311風の谷の名無しさん:02/08/28 09:10 ID:cJ6PjwS4
★★SS書いてくれてる人に1つ注文!★★
 
SSとSSの間に、他のレスを挟んでしまった場合、冒頭に前文章の番号を
入れてもらえるとうれしいッス。
例えば、285さんの場合、308の冒頭に
>>304の続き」
とか書いてもらえると読みやすいです。
何人かのSSが進行しているとき、一瞬どの話の続きなのか迷うことが
あるもんで・・・・(^^;)
312285:02/08/28 09:42 ID:bpvujTCQ
了解したであります!!
311さんありがとうございます。ちゃんと読んでもらえてるとわかって嬉しいです。
これからもなにかお気づきの点があったらビシバシ御指摘お願いします。
皆さんにあきられないよう又わかり易く読んでいただけるよう努力していきます。
313311:02/08/28 10:05 ID:cJ6PjwS4
>>312
285さん、早速お聞きいただきどーもです。
楽しみにしてますので、がんがってください。
314再び285:02/08/28 12:25 ID:bpvujTCQ
>>310の続き

「そうそう、さっき言いかけたことだけど」
「えっ、なに?」
「つばさちゃん、しばらく見ない間にすっごくきれいになったね」
突然のサクラの言葉につばさは驚いて、顔を真っ赤にしながら否定した。
「そんなことないよ、サクラさんの方こそキレイになって、
 なんか大人の女性(ひと)って感じ」
「そう?ところでさ〜、つばさちゃん彼氏とかいるの!?」
また突拍子のないことを聞かれつばさは慌てて答える。
「そ、そんな人いないよー」
そんなつばさの反応がおもしろいのかサクラはからかうように続ける。
「またー、こんなにかわいいのに、告白とかされたことあるんでしょ?」
「・・・・・」
なんだかつばさは恥ずかしくなってきてうつむいてしまった。
315続きは今夜285:02/08/28 12:38 ID:bpvujTCQ
つばさも16歳になり少女から大人の女性に変わろうとしていた。
同年代の女の子と比べて少し小柄だが、少女の面影を残しつつ端整に整った顔立ちに、
くりっとしたおおきなまあるい瞳、そして一段と目に付くのが腰まで伸ばした長い髪だ。
美人というよりはかわいらしいという表現の似合う女性になっていた。

どこにでもいる女の子達のような会話をしながら二人は服屋や雑誌に載っている店などを回り、
夜九時を過ぎる頃それぞれの家路に着いた。

            − つばさの休日 END −
316風の谷の名無しさん:02/08/28 13:26 ID:UrhxQUd9
「腰まで伸ばした長い髪」
>>279の続き・・・・・・つーか


司郎兄「まったく・・・・・タイムベント!!」

>>281氏のご指摘に沿って2/8を飛鳥たんの誕生日・・・・・って
何回変更してんだオレ(;´Д`)
>>279の続き
ヒカル  「ねっねっそうでしょ?」
つばさ  「もう・・・ヒカルちゃんったら・・・」
典子   「うちのお父さんなんて日曜日なんてシャツとパンツだけでねっ転がって
      ゴルフの番組ばっか見てんのよ・・・やんなっちゃう・・・・」
美奈   「萩原君のお父さんはどんな人?」
健太   「うちは・・・・・・・・・・」健太の顔がすこし曇った。
真司   「こいつの親父今 入院してんだよ。」
ヒカル  「そうなんだ・・・早く良くなるといいね。」
健太   「ああ・・・。」

飛鳥   「ところでつばさちゃんとヒカルちゃんの誕生日っていつだったっけ?」
つばさ  「再来月なんだ・・・」
典子   「そうか・・・じゃあその頃にはもう東京に帰っちゃってるのかな・・・」
飛鳥   「代わりにお別れ会パーッとやろうよ!」
ヒカル  「ありがとっ」
真司   「あ゛〜オレも東京行きてぇーなー・・・」
美奈   「あたし 高校は東京の学校に行くんだっ」
飛鳥   「親が許してくれたの?」
美奈   「そんなの関係ないよっ 行くったら行くもんっ」
真司   「いいなぁ・・・オレも親にねだってみっかな・・・」
美奈   「もしかしたら 椎名さんたちと同じ学校になったりして・・・あははっ」
つばさ  「えっ?むつばさはドキッとした。
美奈   「あ〜つばさちゃん 今イヤって思ったでしょ?」
つばさ  「そ・・・そんな・・・」
飛鳥   「そりゃあたしだってアンタみたいなのと高校まで付き合いたくないわよっ」
美奈   「あー ひっどぉーい」


      それからケーキが切り分けられ、それぞれから飛鳥へプレゼントが手渡された。
      時計の針が8時を過ぎた頃場はお開きとなった。バスの最終が8時半で終わるため
      少し早めにきりあげたのだ。
      近くのバス停までみんなを見送る飛鳥。10分ほど談笑していたらチェーンが雪を
      掻きわけるにぶい音が聞こえてきた。
飛鳥   「それじゃ今日はホントにありがとう。また来週学校でね。」
      カレンダーは金曜日を示している。明日あさってが休みなわけだから次は来週に
      顔を合わせる事になる。
      反対方向の美奈、典子、真司、健太はあと20分ほどバス停で待つ事になる。
つばさ  「じゃ、また来週。」つばさは軽く手を振った。
ヒカル  「じゃあね、みんな・・・バイバイ!」ヒカルは大きく手を振った。
      ふたりが乗りこむとバスは発車した。走る去るバスを見送る一同。
真司   「ったくヒカルはいつも元気だなァ。」
典子   「ホントにね っふふっ」
健太   「・・・・・・・・・・・」健太はここ何日カのヒカルの様子の異変に妙な違和感を感じていた。
      なにがどうというわけでもないがたまにぼんやりと何かをじっと見ているように・・・
      目に映るもののひとつひとつを心に刻んでいるような・・・多分気のせいだろうし
      大した事でもないから聞きもしなかったが、今夜の様子ならやはり大した事では
      ないのだろうと、もう気にもとめない事にした。



      そして月曜には健太だけでなく全てのものが気にとめることもなくなるのだ。
320風の谷の名無しさん:02/08/28 21:03 ID:2VKBXzfa
>>318-319

>そして月曜には健太だけでなく全てのものが気にとめることもなくなるのだ。

泣かせる文章じゃありませんか・・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
321怒りの285:02/08/29 03:21 ID:i5gRkMVg
>>315の続き

つばさが家に着いたのは、午後十時を回る頃であった。
英夫に気づかれないように部屋に戻ろうとするつばさであったが、
「つばさー帰ったのかあ」、やはり気づかれてしまった。
つばさはとりあえず遅くなったことを父に謝ろうとリビングに向かった。
「た、ただいま、ごめんなさい、ちょっと遅くなっちゃったかな?」
リビングに行くとソファーに座って新聞を広げている英夫の後姿があった。
しばしの沈黙の後、先に口を開いたのは英夫だった。
「いま何時だと思ってるんだ?」
「じゅ、十時半かな・・」
つばさの答えを聞いた後英夫はテーブルの上に新聞を置き、
「そこに座りなさい」と少し強めの口調で言った。
つばさはバツが悪そうに英夫の対面に座りうつむいていた。
「ちょっと遅くなったじゃないだろう、遅くなるんだったらなんで電話をしなかったんだ?
 こんな時間まで遊び歩いてお前はまだ高校生だろう」
「学校の友達は、みんな門限は十時くらいだって言ってるよ・・・・」
つばさは小声で反論した。
バンッ!!そんなつばさの言葉にテーブルを叩き英夫は怒りをあらわにした。
322悲しみの285:02/08/29 03:43 ID:i5gRkMVg
「よそ様のことは関係ない!!だいたいお父さんが怒っているのは遅くなったことだけじゃない、
 久しぶりにサクラちゃんと会うのだから少々遅くなるのはしかたないと思う、だが、
 それだったら、なんで遅くなるのかくらい連絡をいれるべきじゃないのか?
 父さんがどれだけ心配したと思ってるんだ!!」
英夫がつばさを怒鳴りつけることなどめったにない、
普段は真面目で素直なつばさが反論してきたので、つい感情的になってしまった。
「ごめんなさい・・・・」
そんな父の怒りを目の当たりにしてつばさは涙目でただそう答えるしかなかった。
「もういい、とにかく今度からは遅くなるのならもっと早くに連絡するんだぞ」
「はい・・・・ごめんなさい・・・・・」
そう答える頃にはつばさは大粒の涙を流していた。
「それより夕ご飯は食べてきたのか?」
さすがに言い過ぎたと思ったのか英夫は話題を変えた。
「うん、サクラさんと・・・・おとうさん、今日は本当にごめんなさい」
そう言うとつばさは自分の部屋へと戻った。
「ハァ・・・・・」英夫は娘の悲しそうな背中を見送ると溜息をついて、
子供はこうやって親離れしていくのかなと思い、少し寂しげな表情をうかべた。

            − 父との確執 END −
323夢の中の285:02/08/29 04:03 ID:i5gRkMVg
少女は草原に立っていた。
エメラルドグリーンに輝く草原、どこまでも青く透き通った空。
− なんて、なんて美しいところなんだろう −
と、あの時の妖精がまた少女の前に現れた。
− ヒカルちゃん、あなたはヒカルちゃんなのでしょう? −
だが返事はなく、妖精は飛び去ってしまう。
− まって!! −
少女はなんだか嬉しくなり妖精の後を追いかけた。
どこまでもつづく草原。
夢中に走り続けた、どこまでも、どこまでも・・・
だが、少女の心からは最初の喜びは消えていた。
− どこまで行けばいいの? −
もう妖精の姿は見えない。
− どこまで走ればいいの?−
今、少女の心は不安で満ちていた。
− わたしは一人ぼっち この世界でたった一人 −
− 誰もわたしの悲しみをわかってはくれない −

− さみしい −
− さみしい −
− さみしい −

急に少女の視界が宙を舞う、芝に足をとられて転んでしまったのだ。
勢いよく転げ廻り少女は草原に大の字の形になる。
− フ・・・フフフ・・・・アハハハハ −
少女は無性におかしくなり笑い転げた、だが急に悲しみが込み上げてくる。
少女の頬を伝う涙。

− さみしいよぉ・・・ −
324風の谷の名無しさん:02/08/29 04:52 ID:OIUyecH+
>>321-323
(゚∀゚)イイ!!
英夫さんが、娘を叱った後ため息ついてるのが、妙にリアルだよなぁ。
325風の谷の名無しさん:02/08/29 05:49 ID:BG5DWDPa
>285さん
すんばらしい!
もうすぐヒカルたんが出てくるのかな?ワクワク
今別スレでやってるのが終わったら はぢるす的なのやりたいなぁ。
となりの堂本兄ちゃん家にお泊りすね双子のつばさたんとヒカルたん。
しんし双子に翻弄されてハアハアどころではない堂本きゅんであった・・・。
Σ(;゚Д゚)やべっハアハアスレと間違えた!
雲ひとつ無く晴れ渡る空、
午後の日差しに強く照り返る校庭、
白線で区切られたその小さな領域内、妖精たちが地面を舞う。

空へ、ボールが高く跳ね上がる。
「(いまだ!)つばさちゃん、行くよ!」溌剌に、ヒカル。
「う、うん!」もどかしく、つばさ。
落下してゆくボールへ向けて二人の少女が駆けてゆく。

跳躍。
全身のバネを使って体を押し上げる。
重力の支配に一瞬逃れるように体が空を軽く舞う。
その跳躍分、ボールはぐん、と距離を寄せる。
あと少しでボールが手に届く。
少女達の晴れやかな表情が眩しい。
                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
330風の谷の名無しさん:02/08/29 18:27 ID:dJWG5WBQ
>>328
(・∀・)イイ!!!!
331風の谷の名無しさん:02/08/30 00:31 ID:lYIzuX0X
本日は矢島晶子さんVS榊原さんのトーナメント準決勝です
よかったら一票を。
http://live.2ch.net/test/read.cgi/vote/1030544408/l50 
コード発行所
http://krg.jfast1.net/voice/
332285:02/08/31 08:38 ID:2uaoZAdp
おはようございます。
ここにSSを書かせて頂いている285です。
当初の予定と違い偉く長くなって、貴重なレス数を消費してしまっていることを
お詫びさせて下さい。
現段階で原稿のほうはようやくクライマックスまでいきました。
もう少しかかりそうなのですが、最後までみなさんに付き合って頂ければ大変ありがたいです。
お願いいたします。
333さっそく285:02/08/31 09:00 ID:2uaoZAdp
キーンコーンカーン
終業を告げるチャイムが鳴ると生徒達は各々の席から離れ思い思いの行動をはじめる。
昼食をとり始めるもの、友達の所に行き昨日のTVドラマの話をするもの、
何組の誰と誰がつきあっいるなどと話すもの、
そこにはごくありふれた高校の昼休みの風景があった。
そんな中ただ一人つばさだけは席から離れようとはせず、机にほう杖をついて窓の外を眺めていた。
「ハァー・・・・なんだって二日もつづけてあんな夢を見たんだろう」
そう、つばさは今朝からずっとその事ばかりを考えていた。
夢の中に出てくる少女、それが自分であることは間違いない、その少女がいる見知らぬ場所。
少女の前に現れてはは消える妖精、夢の中ではヒカルちゃんと呼んでいるけれども、
夢から覚める頃には彼女の顔は全く覚えていない。
そして何より気にかかったのが昨夜の夢。
夢の中で少女は一人ぼっちだと不安を感じ、さみしいと泣いた。
あれはわたしなの、わたしの本当の気持ちなのかな?
ヒカルちゃんに会いたいという本当のわたしの気持ち・・・・・
「さみしい・・・かぁ」
「えーなになにぃ〜?さみしいですとぉ〜」
突然つばさの背後から声がする。
334さっそく285:02/08/31 09:01 ID:2uaoZAdp
>>333>>323の続き、ごめん。
335ともちゃんったら285:02/08/31 09:14 ID:2uaoZAdp
「えっ!?あっ、と、ともちゃん、やだ聞いてたの」
どうやらつばさは無意識のうちに独り言を言っていたようだ。
「はっは〜ん、そうかそうか、ようやく気づきましたか、
 つばさ〜そろそろ一人身もつらいでしょ、いいかげん彼氏でも作っちゃいなさい」
なんだか妙な言葉づかいで全く見当はずれなことを言い出す知世。
「ちがうって〜そんなんじゃないよぉ」
「えーちがうって、じゃあなに?」
「あのね昨日変な夢見ちゃって・・・・・!!」
言いかけてつばさはハッと口をつむぐ。
「夢ぇ〜どんな夢を見たの?」
「う、ううんなんでもない、それよりともちゃんお昼ご飯屋上で一緒に食べよう」
思い出したようにそう言うとつばさは席から立ち上がりお弁当を持って廊下に出た。
「なんか変なの・・・まっ、いっか」
別に気にもとめず知世はその後につづいた。
336悩む285:02/08/31 09:38 ID:2uaoZAdp
今やヒカルの存在を覚えているのはつばさだけである。
ヒカルちゃんのこと忘れたくないとDD達に嘆願し記憶をそのままにしておいたつばさ。
北海道でのあの出来事から六年、つばさはヒカルの存在を誰にも話したことはなかった。
別に巧く取り繕えば、ヒカルという友達が北海道に居たということにできたであろう、
しかしつばさは頑なにヒカルの存在を誰にも告げようとはしなかった。
ほんの少しでもヒカルのことを話してしまったら、
何もかも洗いざらい話してしまいそうな気がしたからである。
でも本当は話したい、ヒカルのことをみんなに話したい、
思い出してほしい、ヒカルちゃんというかけがいのない存在がいつもわたしの傍にあったことを、
と、思うと同時に、
自分だけのヒカル、自分だけが知っているヒカル、何も知らない、何も覚えていない、
そんな人達に、二人の思い出の中に踏み込んでほしくない、と思ってしまう。
そんな心の中の葛藤につばさはいつも悩まされていた。


放課後知世と駅前で軽く寄り道をしてからつばさは帰宅した。
英夫はどうやら店のほうに居るらしく、つばさは母の写真に「ただいま」と言って、部屋に戻った。
「ふぁ、今日もあの夢のせいであんまり眠れなかったからなぁ」
そう呟くと、とたんに眠気が襲ってきてつばさは眠りにおちた。

          − つばさの葛藤 END −
285氏:
なんか青山っぽいヤツがつばさたんに声かけてきそうな雰囲気ですな(笑)
トラウマがあるとなかなか先に進めなさそうだから今後のつばさたんの動きが楽しみでふ。
338風の谷の名無しさん:02/09/01 01:26 ID:dk460JAS
>285さん
おもしろいです。楽しみにしてますんで、大変でしょうけど
がんがってください。
339昼夜逆転285:02/09/01 10:48 ID:bD0k1/C7
>>337-338
ありがとー、それにしても書いてみてようやくジンクの辛さがわかった。
ネタをひねりだすためにDVD見返したり文章引用のために好きな本読み返したり
けっこうキツイね。
途中で何度も暴走しそうになってまつ。まっ、それは完結してからの後日談で・・・
なんにしても楽しみにしていてくれる方がいる限りがんばって続けまつ。
それじゃ寝まつ!寝るのかよっ!!(w
340風の谷の名無しさん:02/09/02 00:40 ID:Kp1NmLeK
あのう、テレ東実況組みだったのですが、
偽キターが忘れられません、あの一体感!!!!

今、偽のCMが見れる番組ってありますか?
341風の谷の名無しさん:02/09/02 06:25 ID:iDAQ34aF
>>340
偽は知らないが、減摩ならどっかの番組で見れたような・・・・。
最終話の予告になっててもう「ででっででっ」じゃなくなってるけど・・・。
>>319の続き
        つばさたちが誕生日会にいっている少し前に時間は遡る。
DD     「うむ。武器の調整も終了したな。母船からのエネルギー供給システムもテストが
       完了した。これならいつでも戦えるな。」
オルディナ「そうね。あとは・・・・・」オルディナはマギュアの巣窟を探査しているレーダーに目をやった。
DD     「候補ポイントが3つに絞れた・・・これからそのひとつに行って見ようと思う。」
オルディナ「それでいきなり当たりをひいたら私たちだけで戦う事になりそうね・・・。」
DD     「お前も行くのか?」
オルディナ「とりあえず様子見くらいはね・・・。巣窟の規模によっては戦力を再検討しないとね。
       そういえばあの子たち・・・今日は友達の誕生日会だっけ?」
DD     「ああ・・・。」
オルディナ「うまくいけば・・・・・・・・・・・いえ、なんでもないわ。そうと決まったらさっそく用意しましょう。」
       二人は装備を整えるとエアバイクで予想ポイントの一つに向かった。
        最初のポイントに到着したがマギュアは発見できなかった。
        しかし周囲の木々が倒れ草花が枯れている所からしてかつてここにマギュアが
        いた事は間違い無いようだ。
DD     「とりあえずひとつは消えたか。」
オルディナ「ここも偽装が必要ね。」オルディナは母船に通信して活性剤撒布ユニットを射出させた。
       二人はふたつ目のポイントに向かった。

       1時間ほどでポイントに到着した。やはり枯野現象が発生していたがさっきほどのものではない。
       おそらく移動して間無しらしい。DDはエアバイクのレーダーで周囲をスキャンした。
DD    「いた!地中だ!・・・・眠っているようだな。」
オルディナ「さっきのポイントから移動してきたのかしら?・・・にしても地中から無理に寝た子を引っ張り出すのも
       手間が掛かりそうね・・・。どうする?」
DD    「かといってほっておくわけにもいかないだろう。・・・・・ん?」
      レーダーに映るマギュアが突如動き出した。DD達の足元が鈍い地鳴りをあげた。
DD    「くるぞ!ヤツもこっちに気づいたようだ!!」DDはリベルスを構えてフュージョンした。
オルディナ「エネルギーサポート開始!」オルディナは母船に指示を出してエネルギーシステムを起動させた。
リベルス 「分析開始。・・・・・・・・・ヤツは触手が進化している。スピードは鈍いようだ。かく乱して接近しろ。」
DD    「わかった!」DDは背中のバックパックからカリオンブレードをひき抜いて構えた。
       マギュアの頭部が割れて5・6本の触手がするどくDD目掛けて飛んで来た。
      DDはすばやく回避すると左右にステップを繰り返してマギュアの注意をかく乱させた。       
オルディナ「くらえ!」オルディナはエアバイクのカリオン砲を放った。
       マギュアは反射的にそっちに注意をとられ装甲でビームを防いだ。
リベルス 「今だ!」リベルスが叫ぶとほぼ同時にDDはマギュアに向かって特攻した。
       カリオンブレードが深深とマギュアの装甲を貫いた。
DD    「おおおおおおお!!!!」DDはブレードを上から下に向かってひき下ろした。
      マギュアが断末魔の叫びをあげた。
オルディナ「とどめよ!」DDはとっさに飛びはねオルディナができた斬り口にむけて
      カリオン砲をもう一度放った。
リベルス「マギュア生体反応停止。」
DD   「やったか・・・。」


      変身を解いたDDはエアバイクのレーダーを覗いた。
オルディナ「これで決まったわね。」
DD   「そうだな・・・・・・・・・場所は・・・・・・・・・道央新炭坑・・・・・」
オルディナ「どうするの?このまま乗りこむ気?」
DD   「まさか・・・。一旦戻って態勢を整えよう。」
     ふたりは山小屋へ向けてエアバイクを飛ばした。
       
346風の谷の名無しさん:02/09/03 21:43 ID:acHU8Hh5
・・・もしここで苦戦してたら誕生日会の真っ最中に
ちゃくしん 
DD
((((;゚д゚))))
ワロタ  そいやそうだな
348風の谷の名無しさん:02/09/04 11:04 ID:kj3E4ArY
バ、バカナ!!DDがつをい(;゚д゚)
349風の谷の名無しさん:02/09/04 17:54 ID:Fp/2q5ik
>>348
DDは時おり、通常の数倍の強さを発揮できる時があります。
それはょぅι゙ょのハァハァエネルギーを補充したときなのでつ。
350風の谷の名無しさん:02/09/05 23:00 ID:8+IY9z0y
ログを見るとこのスレが放置スレからSSスレに進化して
そろそろ一月が経つ。
二週間前に何気にこのスレ覗いた時はマジでビビッタ。
351風の谷の名無しさん:02/09/06 22:58 ID:Id1J7yfr
age
352やっ、やべえ285:02/09/08 00:59 ID:q9IhChdA
>>336の続き

それからもつばさはあの夢に悩まされ続けた。
最近の夢は、ただ一人草原を歩き続けどこまでいっても辿り着かない、
そもそもどこへ行こうとしているのかさえわからなく歩き続けている、
ただあてもなく、そんな夢の繰り返しであった。

6月も中盤に差し掛かり季節はもう夏の訪れを感じさせていた。
つばさはすでに17歳の誕生日を迎え、平凡な日常を送っていた。
ただ一つあの夢を除いて・・・・・
そんなある日些細なことからつばさは知世と口論になってしまった。

「もう、だめだなあつばさは、わたしがついてなと、
 かしてごらんわたしがやってあげるから」
そんな知世の言葉が発端であった。
知世からしてみれば昔からなにかと面倒をみてきたつばさに対して
軽く言った言葉のつもりであったが、つばさにはその言葉が妙にひっかかった。
「いいよともちゃん、これくらい一人でできるよ」
はじめは軽く断って自分でやると主張したものの、
「いいからいいから、あんたのことは昔っからわたしが面倒見てるんだから
 わたしに任せときなさいな」
そう食い下がる知世。
幼稚園の時からの幼馴染でなんでも知っているという間柄なら
よくあるような冗談交じりの会話に聞こえなくもないが、
つばさにとっては、そんな知世の言葉でさえおしつけがましいおせっかいに聞こえた。

353だいぶ無理やり285:02/09/08 01:35 ID:q9IhChdA
つばさは北海道ですごした1年間で成長した。
ヒカルと出会ったことで学んだ多くのこと、
引っ込み思案でうまく自己主張のできなかった自分、
ついついヒカルに頼ってしまい、自ら行動を起こそうとしなかった自分、
ヒカルとの別れによって、ようやくそれに間違っていたと気づき、
それからはなんでも自分の力でこなそうとしてきた。
それなのに・・・・・
354エラーがでたよ285:02/09/08 01:50 ID:q9IhChdA
「どうしたのつばさ?」
「・・・・・よ」
「えっ、なに?」
「いいよ、自分でやるから」
「やだな、つばさそんなにムキになって」
「いいって言ってるでしょ」
とたんにつばさは大きな声をだしていた。
「えっ!?」
突然のつばさの反応に知世は戸惑った。
「いつもそう、ともちゃんはそうやって・・・・・・・
 わたしだってもう子供じゃないんだよ、自分のことは自分でできる、
 ともちゃんはわたしのお母さんじゃないんだよ、よけいなおせっかいはやめて」
そうまくし立てるつばさに知世は一瞬たじろんだが、好意で言った言葉にそんな反応をされて
だんだん腹が立ってきた。
「なによ、せっかく人が親切でやってあげるって言ってるのに」
「それがおせっかいだって言ってるの、ともちゃんはいつもそうやってわたしを子ども扱いして
 あれも、これもみんな自分がやってあげるって・・・・・ヒカルちゃんはそんなこといわなかった!!」
「えっ、ヒカルちゃん?」
「あっ・・・・」
つばさは知らず知らずのうちにヒカルの名を口走っていた。
「つばさ、ヒカルちゃんって?」
「・・・・・なんでもない・・・・・ごめんね、ともちゃん」
そう言うとつばさは教室から走り去ってしまった。

その日二人は別々に帰宅した。

         − おさななじみ END −
355風の谷の名無しさん:02/09/08 21:40 ID:7DWmCA4l
>>354
ワクワク
356風の谷の名無しさん:02/09/10 14:01 ID:fPZKxIui
あげとく
357風の谷の名無しさん:02/09/10 14:09 ID:AVgst7Bo
OPの歌のタイトルなんだっけ
358風の谷の名無しさん:02/09/10 14:27 ID:LYV3WypC
>>357
ボーイ!
359風の谷の名無しさん:02/09/10 18:08 ID:HgPaefd3
>>358
BOY
>>345の続き
DD    「よし、カリオンブレードにシールド、ランチャー、バズーカ・・・これで装備は整ったな。」
オルディナ「母船とのリンクも完了よ。もし私たちがしくじったら大出力のビーム砲が巣窟を焼き払うわ。」
DD    「周囲への影響を考えなければ今すぐその手段を用いてもいいだろうが・・・中途半端に巣に穴を
       あけてマギュアが溢れ出したらそれこそ処理しきれないからな。」
オルディナ「さて・・・いつでも出られるわよ。」そしてオルディナはじっとDDを見つめた。何を言いたげな
       その視線の意味をDDは理解した。DDは一通の手紙をテーブルに置くとオルディナに言った。
DD    「よし・・・・・・行こう!」
オルディナ「・・・・・・・・いいのね?」
DD    「ああ。」キッパリ言い返したDDにフッと苦笑するとオルディナももう何も言わず格納庫へ向かった。

       エアバイクにまたがり二人はマギュアの巣窟・道央新炭坑に向かった。
       2月9日・・・時計は午前4時をさし始めたところである。
ヒカル   「あれ・・・・・・おかしいなぁ・・・」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・どうしたの?」
ヒカル   「ん?うん・・・DDに電話してるんだけど全然出ないの・・・おかしいなぁ・・・今までは
        必ず繋がったのに・・・。」
つばさ   「急用なの?」
ヒカル   「急用っていうか・・・これからまた山小屋で診断してもらうつもりだったんだけど・・・」
つばさ   「じゃあ これから行ってみる?」
ヒカル   「どうしよっかなぁ・・・急ぐわけじゃないし・・・」
つばさ   「ダメだよ!ちゃんと診てもらわないと!わたしも一緒に行くから!」
ヒカル   「ええっ?・・・・・・もぉつばさちゃんったら・・・」

英夫    「お前達どこか出かけるのか?」
つばさ   「大介さんにお勉強見てもらおうとおもって。オルディナさんの山小屋にいるらしいから。」
ヒカル   「帰り ちょっと遅くなるかも・・・DDに送ってもらうから大丈夫だよ。」
英夫    「そうか?あまり迷惑かけるなよ。・・・・・・ところでヒカル?なんなんだ?そのDDって?」
ヒカル   「え!?・・・・あっ・・・ほら!堂本大介だからDD!なんかカッコいいでしょ?」
英夫    「ふーん・・・」

つばさ・ヒカル「いってきまーす」
英夫    「ああ。気をつけてなーーーー。」リビングから英夫が応えた。
       英夫は東京から送られてきた支店の資料に目を通していた。来週には一旦東京に戻って
       店舗の確認をする予定になっているのでその事で頭が一杯で他の事には関心が向かなかった。
       英夫は気にしていなかったが時計の針は午前10時を過ぎていた。そして二人が帰ってこない事に
       気づくまで半日以上を要する事になる。そして彼が事の真相を知るのは今から丸一日
       経ってからであった。そして、その結果彼が東京に向かうのもしばらく後に延びる事になる。
ヒカル   「やっぱり変だよ・・・・・・・・・・・・・」
つばさ   「なにが?」
       ヒカルは山小屋に向かいながら携帯を何度もかけていた。
       しかし一度も繋がらないのである。
ヒカル   「この携帯はオルディナとも連絡が取れるの。それなのに二人とも出ないなんて・・・。」
つばさ   「まさか・・・・・・マギュア!?」
ヒカル   「だったらそれこそ連絡がくるはず・・・」ヒカルは次第に駆け足になっていた。
つばさ   「ヒカルちゃん・・・!」
ヒカル   「ごめん!つばさちゃん!先に行くよ!」つばさに一言断って振り返る事も無くヒカルは
       山小屋に向かって駆けて行った。もっとも通常時のヒカルの身体能力はつばさと大差は
       無いのでつばさが置いてけぼりを食うほどの事でもなかったのだが。

       山小屋に到着するや入口を勢いよく開けてヒカルは飛びこんだ。
ヒカル   「DD!オルディナ!!」中を見渡して地下室も覗いたが当然二人の姿は無かった。
つばさ   「どこ行ったのかな?・・・・・・・・ん?」つばさはテーブルに置かれた手紙に気づいた。
       ヒカルへ・・・と書かれている。
ヒカル   「・・・・・!」つばさから手紙を受け取るとヒカルは封を開け手紙をテーブルに広げた。
363風の谷の名無しさん:02/09/11 00:18 ID:Ru+0wLe6
何と!!
ヘタレーズがかなりカッコいいぞ
こんな長編SSを書くとはジンクも頑張るな〜
364名無しさん:02/09/12 17:07 ID:/MSG8Dyu
集計人の個人的な感情による偏った集計や突然のルール変更、
とても投票できる状態でないにも関わらず有効試合になるなど、
正当でない試合ばかりの最萌トーナメント。
キャラクターへの侮辱、中傷発言が飛び交い派手に荒れる試合も多い。
更に、作品本スレで延々とトーナメントの話題が続く事もあり、
それは参加していない人達へとても不快な感情を与え、無関係な人達をも巻き込んでいる。
かねてから中止しろとの声が出ているにもかかわらず、集計人はそれを無視し強行。
しかしそれは荒らしに負けるのが悔しいから続けているだけであり、もはや本来の最萌トーナメントの趣旨とは大きくかけ離れている。
これ以上続けてもキャラクターが傷つけられ、アニメ板住人達の関係が悪くなるだけ。
負けた支援者は対戦相手を恨み、勝った支援者は偽装工作の汚名がいつまでもつきまとう。
これの一体どこが最萌なのだろうか?
過去最大の荒れが予想される未夢vs大阪戦で我々は一致団結し、
この「最悪トーナメント」の続行を阻止しなければならない。
諸君らの応戦を求む。

アニメ板最萌トーナメント準々決勝・Round55
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/anime/1031746345/l50
365風の谷の名無しさん:02/09/12 17:56 ID:YxmEQXfw
めんどくさい
366おでんマン ◆g0Ye32kA :02/09/12 18:01 ID:I2sL5IDi
煽りはスルー
    (△」
     ●
     □
    (( _________________◎  
367風の谷の名無しさん:02/09/12 18:02 ID:VFRJ3/2b
んな理由でageるなや
368風の谷の名無しさん:02/09/12 18:07 ID:dfE3xzqy
>>366
あっ!
>>362の続き
         つばさとヒカルはDDの残した手紙に目を通した。
手紙     「ヒカル・・・とうとうマギュアの巣窟が判明した。オレとオルディナはこれから
        その場所へ向かう。だが敢えてお前達には知らせなかった。今回ばかりは
        オレ達だけでやり遂げようと思う。万が一オレ達がしくじった時には母船の
        カリオン砲が巣窟を焼き払うようセットしてある。だがそれでも全てを仕留め
        きれなかった時には後を頼む。多分つばさもこれを一緒に読んでいるだろう。
        つばさ・・・結局お前には迷惑をかけ通してなにも償えなかった。
        その上これ以上お前を危険な目に合わせるわけにはいない。
        ヒカルの命が後どれだけ保つか判らないがせめてわずかな時間だけでも
        幸せにすごしてくれ。つばさ・・・本当に有難う。」
        ヒカルは読み終えるとブルブルと震えた。
        とうとうマギュアの巣窟が見つかった。そして二人は今ごろそこで戦っている。
        下手をしたら二人ともすでに・・・。
つばさ    「ヒカルちゃん・・・どうしよう・・・DDも、オルディナさんも今ごろ・・・」
        ヒカルの脳裏に英夫や学校のみんなの顔が浮かんだ。今、戦いに赴けば
        まず生きて帰れる見こみは無い。自分はともかくつばさを守りきれる保証はないのだ。
        ヒカルはもう一度みんなの顔が見たいとふと思った。しかし戻って顔を合わせたところで
        なんと言うのだろう?別れの挨拶など交わせるわけがないのだ。
        ヒカルはこのままみんなとお別れも出来ないまま最後の戦いに赴くか最後の選択を
        迫られた。
ヒカル    「ふぅ・・・・ふう・・・・・」身体の震えを必死に押さえ気持ちを沈めようとしている。
        つばさはそんなヒカルの様子を不安げに見つめていた。
ヒカル    (どうしよう・・・このまま・・・このまま最後の戦いに・・・でも、つばさちゃんを
        守りきれなかったら・・・あたし・・・あたし・・・)
つばさ    「ヒカルちゃん・・・行こう!」
ヒカル    「つばさちゃん!?」突然のつばさの言葉にヒカルは驚きを隠せなかった。
つばさ    「わたしね・・・ずっとヒカルちゃんに謝りたかったの・・・。いつだって、どんな時だって
        ヒカルちゃんはわたしの為に頑張ってくれてた・・・でもわたしはヒカルちゃんに
        頼ってばかりで全然努力しないで・・・でもわたしも頑張ればできるって事が
        やっと判ったの。ありがとう・・・ヒカルちゃん。」
ヒカル    「つばさちゃん・・・・・・・・・」ヒカルはたまらずつばさに抱きついた。
ヒカル    「あたし・・・今、とっても幸せ・・・あたしが生まれたこと、一緒に暮らしたことが
        つばさちゃんのためになったんだもん・・・・・・・・・」
つばさ    「ヒカルちゃん・・・」
ヒカル    「だいすきだよ・・・・・・・つばさちゃん・・・・・・」
371風の谷の名無しさん:02/09/12 20:52 ID:WZAGcuzf
>>366
煮えたぎる鍋がある限り、おでんは熱さを忘れない。
なにィ!?、プロパンが切れたぁ!?・・・・・お客さん、今日は終了です。
ヒカル     (よかった・・・・・・・・これでもう思い残すことは無い・・・もう十分だ・・・)
         ヒカルは涙をぬぐい意を決した。
ヒカル     「いこう!最後の戦いに!!」
つばさ     「うん!・・・・・・・・・・・・・・・・でも場所はわかるの?」
ヒカル     「ちょっと待ってて。」ヒカルは地下のコマンドルームに降りた。
         モニター類は全て停止していたがスイッチを入れたらすぐに起動した。
         場所はすぐにわかった。そしてヒカルは母船にアクセスしてDDたちが
         無事かスキャンした。道央新炭坑の地下におびただしい生体反応が
         検知された。その中から人間の生体反応を割り出したところ5・6人の
         反応があった。
ヒカル     「・・・・・DDたちの他にも人間がいるの?これじゃ誰なのかよく 
         判らない・・・・。とにかく急がないと!」
         ヒカルは急いでつばさの元に駆け出した。
ヒカル     「つばさちゃん!場所がわかったよ!道央新炭坑だ!」
つばさ     「道央新炭坑?」ふたりは以前学校の社会見学で見に行ったことがある。
つばさ     「それでDDたちは?」
ヒカル     「それがよくわかんない・・・人間の反応が5・6人いるの。もしかしたらそこで
         働いている人がいるのかも!」
つばさ     「でもこの季節って閉まっているんじゃ・・・」
ヒカル     「とにかく急ごう!」
          ふたりは格納庫のエアバイクの元にきた。
ヒカル      「うん、エアバイクもちゃんと整備されてる。いける!」
てんまる     「わんわんわん!」
つばさ      「あれ?てんまる 付いてきちゃったの?」
ヒカル      「もお!てんまる!遊んでいるひまないなんだよ!」
          ヒカルはてんまるに怒鳴りながらもこれでてんまるとも
          サヨナラなのかと少し悲しくなった。
          その時ヒカルの目に格納庫の棚がうつった。そこには
          スペアのリベルスがあった。
ヒカル      「・・・・・・・・・・・!」
つばさ      「てんまる!お願いだから帰って!わたしたちこれからマギュアと
          最後の戦いにいかなきゃいけないんだから!」
ヒカル      「ねぇ てんまる?ちから貸してくれる?」
つばさ      「ヒカルちゃん?・・・・・・・・・!!それ・・・」
ヒカル      「つばさちゃん、てんまるをちょっと持ち上げて・・・」
          つばさはてんまるとヒカルを何度も見返した。そしてヒカルの意図を汲み取り
          黙って頷いた。
つばさ      「わかった。・・・てんまる・・・いい?」
てんまる    「オン!」ふたりの気持ちが通じたのかてんまるは一声吠えた。
374風の谷の名無しさん:02/09/12 22:26 ID:Eau/HYye
(゚Д゚)こ、これは…
まさか…
375371:02/09/12 22:34 ID:q1iAxitr
割り込みしてすまなかった。ここがSSスレだと言う事を失念していた。
お詫びと言ってはなんだが、情報を一つ。
一度回線を切ってから再接続すると、IDが変わる代わりに素早く再投稿できます。
376風の谷の名無しさん:02/09/13 00:20 ID:qOhHI4Hc
こ・・こ、この展開は・・・
ついにフィギュアスレ内では最強と囁かれてたあの・・・・
377風の谷の名無しさん:02/09/13 11:00 ID:x6qRF33s
ヨウジョにして母船へのアクセスやスキャン等、あのデカイコンピューターを
見事に使いこなしてるヒカル萌え。
378風の谷の名無しさん:02/09/13 18:54 ID:ND380zgg
保全あげ
>>373の続き
ヒカル    「ごめんね、てんまる・・・でも今は少しでも戦力が要るの・・・」
つばさ    「わたしみたいな小学生でも戦えるならきっとてんまるだって・・・」
        つばさはてんまるの手をとった。ヒカルはその手の間にリベルスをはさませてその上から
        グッと力を込めてリベルスのスイッチを押した。
ヒカル    「つばさちゃん!離れて!」ふたりはバッとてんまるから離れた。
        まばゆい光が辺りを包み込む。
つばさ    「きゃあ!・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」光に目を覆ったつばさがゆっくり目を開くとそこには
        白銀の光を放つ獣のフィギュアがいた。まるでオオカミのように・・・。
ヒカル    「てんまる・・・・・・・・大丈夫?気分悪くない?」
リベルス  「呼吸、血圧他とくに異常なし。初めての融合のため少し目眩があるようだが。」
つばさ    「うわっ!てんまるが喋った!」
ヒカル    「つばさちゃん、喋ってるのはリベルスだよ。じやてんまるに事情を説明してね。」
        ヒカルはリベルスにそう頼むとエアバイクの目的地を設定した。
ヒカル    「え・・・と。よし、これでいい。あとは・・・えいっ」ヒカルは目標地点のデータをリベルスに
        転送した。
つばさ    「ヒカルちゃんって色々難しい機械使えるんだね。」
ヒカル    「ん〜まぁレーダー探知とかエアバイクの乗り方くらいなら最初から教えこまれているからね。
        オルディナみたいに新兵器を開発するとかそういうのは無理だけど。」
        てんまるは辺りをきょろきょろしている。さすがに困惑しているようだ。
        なにやらブツブツ声のようなものが聞こえるのはリベルスが説明しているのだろうか。
ヒカル   「よし。これで準備完了だ。つばさちゃん・・・・・」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・」ふたりは向かい合った。そしてヒカルが手をかざした。
       つばさがそれに自分の手を重ねる。
       再びまばゆい光が二人を包む。そしてフィギュア17が現れた。
       17はエアバイクにまたがるとてんまるに言った。
ヒカル   「てんまる!いくよ!一緒にみんなを守って!!」
てんまる 「オオーーーーーーーーーーーーン!」てんまるは高らかに吠えた。

つばさ   「うわっ!てんまる早い!!」凄まじいスピードでてんまるは森の中を駈け抜けていった。
ヒカル   「これじゃてんまるに置いてかれちゃうね。つばさちゃん!スピード全開で行くよ!」
つばさ   「うん!」

       
       17とてんまるは決戦の地に向けて山小屋を後にした。
       決戦の地・道央新炭坑でつばさたちを待ちうけるものは一体?
       そしてDDたちは無事なのか?運命は少女たちに何をもたらそうとしているのだろうか・・・。
         つばさたちが山小屋を後にしたのが午前11時半過ぎ・・・時間はそれより半日遡る。
         2月8日午後11時過ぎ・・・一人の男が道央新炭坑を訪れた。
黒田      「やっと着いたか・・・今何時だ?ちっ すっかり真夜中か。」
         北斗新聞社の記者・黒田勇である。彼は以前より北海道の各地で発生していた枯野現象の
         原因を追いつづけていた。そして友人の情報を頼りにここまで辿り着いたのであった。
黒田      「炭坑の職員が何人か行方不明になっているとかどうとか言ってたなアイツ・・・。
         それが枯野現象と関係してるのか判らんがこの時期この周囲だけ雪がほとんど
         積もっていない・・・・・・・。まぁ直接関係なくてもなにか記事のネタは仕入れられるかもな。」
         黒田が入口を通ると何人か人がライトを照らして駆け回っていた。
職員1     「ダメだ!やっぱり戻ってこない!!」
職員2     「まさか落石事故か!?なんてこった・・・」
黒田      「なにかあったですか?」
職員1     「なんだよ あんた?ここの人間か?」
黒田      「いや、北斗新聞の記者なんですが・・・」
職員1     「ちっ もう嗅ぎつけやがったのか!こっちはお前に構ってる暇ないんだよ!」
黒田      「やっぱりなにかあったんですね!?」
職員2     「最近炭坑内で妙な物音が聞こえるって言うんで調べてるんだが2・3人中に入って
         戻ってこないんだ・・・」
黒田      「やっぱり・・・そんな情報を聞いたんですが、僕が探しているものとはちょっと違っている
         ようですね。」
職員2     「いいか!判ってるだろうが余計な事書くなよ!まだ事故なのかハッキリしてないんだからな!」
黒田      「僕も連れていってもらえませんか?」
職員2     「バカ言うな!中で何が起こってるかわからないんだぞ!」
職員1     「つってこのまま帰すのもな・・・下手な騒ぎになされちゃかなわん・・・」
黒田      「感謝します。」
黒田      「ところでここはもう閉鎖されているんですか?」
職員1     「まぁほとんど掘り尽くされてるからな。実質閉鎖してるようなもんさ。」
         黒田達はライトで周囲を照らしながら慎重に足を進めた。
職員2     「ん?なにか聞こえないか?」
         黒田達が地下2層目辺りに下りたところで妙な物音が聞こえた。
職員1     「それになんだ?この暑苦しさは!!なんか地下で火事でも起こってるのか!?」
黒田      「待て!誰かいる!」耳をすましたら誰かの叫び声が聞こえた。こっちに向かってきている。
職員3     「誰か来てくれーーーーーー!!ば・・・化け物だ!!」
職員2     「しっかりしろ!なんだって!?」
職員3     「化け物だ!信じられないでかい化け物が数え切れないほどいる!!」
職員1     「化け物ぉ???」一同は顔を見合わせた。男の言う意味がよく理解できなかったのだ。
職員3     「オレと一緒にいたやつらは奥で身動き取れなくなってる・・・早く助けないと!!」
職員2     「落ちつけ!落石事故じゃないんだな!?」
職員3     「そんなんじゃない!!オレたちも最初はそうかと思ったんだ!変な地鳴りのようなものが
         聞こえて・・・でも奥にいったら・・・・・・・」
黒田      「化け物・・・・・・」黒田の目が鈍い光を放った。落石事故でないならいよいよ自分の追っている
         現象と繋がるかもしれない。
黒田      「とにかく行ってみましょう!人がいるなら助けないと!」
職員3     「ダメだ!いったん上に上がって警察に・・・・・いやいや!自衛隊だ!!」
職員2     「いいから落ちつけって!おい、お前こいつを事務所に連れてってくれ。オレは奥を見てくる。」
         職員2は1にそう言った。
職員1     「あ・・・ああ、気をつけろよ。」
職員3     「ダメだ!みんな逃げろ!オレたちじゃどうにもならない!!」
職員1     「いいから来いって!・・・いいか無理はするなよ!」
         職員1は3をなだめながら2に声をかけた。
職員2     「わかったよ。・・・・ったくなんなんだ?化け物って・・・」
黒田      「オレの追ってるものの正体がここにあるのかも・・・」
職員2     「なんだって?」
黒田      「最近あちこちで野原や花々が以上に枯れる現象があるでしょう?うれを調べているんです。」
職員2     「それの原因が奥にいる化け物ってか?」
黒田      「さっきの人の目は嘘を言っているとは思えません。化け物でないにしてもそれに近いなにかが
         あるんでしょう。」
職員2     「かもな。まさか熊でも棲みついているのか?」職員2はからかうように笑った。
黒田      「熊・・・・・・・・・」まぁ可能性がないことはないか、黒田は頭で色々可能性を模索した。

         奥に進むにつれ熱気がいっそう強まった。そしてなにかが唸るような声が聞こえた。
職員2     「マヂで熊か!?やべぇな・・・猟銃で持ってくるべきか?」
黒田      「ちょっと待ってください・・・」黒田は携帯を取り出した。
黒田      「使えるといいんだが・・・!なんとか繋がった!もしもし警察ですか!?」
職員2     「まじで大事になっちまったな・・・」
黒田      「ええ!そうです!道央新炭坑の地下です!いえ、落盤事故じゃないようですが・・・」
マギュア     「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」鈍い唸りを発して小型のマギュアが姿をあらわした!
黒田       「な゛っ・・・・・・・・・・!!」
職員2      「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
          職員2の照らすライトがマギュアの巨大な目を闇の中から浮かび上がらせた。
黒田       「ば・・・化け物だ・・・・」黒田は目の前に現れた超常的な存在に身動きが取れなかった。
職員2      「あ・・・ああああ・・・・」職員2は完全に恐怖で我を忘れている。


          黒田のポケットの中の時計は午前3時を過ぎていた。今だDDたちは山小屋で準備の最中に
          ありつばさたちは深い眠りについていた。
        黒田はジャーナリストとして真相を追求する執念と理性を総動員してなんとか理性を保とうと
        必死になった。一方で脆弱な生物が強大な生物に殺されそうになる死の恐怖に支配されかかっていた。
        黒田は懸命に目の前の生物の正体を理解しようとした。
黒田    「なんだこいつは・・・・・・・突然変異体?軍の生物実験か?」
       どうにか脳裏で納得できそうな理由をほじくりまわした。
       しばしマギュアににらみつけられる状態が続いたかやがてマギュアは静かにその場を離れた。
黒田    「はぁ・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・」黒田はその場にへたりこんだ。張り裂けそうになる心臓を手で抑え
       理性を保つ事に神経を集中した。時間にして数分のやりとりだったがまるで何時間も経ったかのような
       かんじだった。ふと横を見ると職員2はうずくまってガチガチ歯を鳴らしている。
黒田    「・・・・・!携帯は・・・」ライトを照らして回りを見渡してみた。
       携帯は見つかるには見つかったがぐしゃくしゃに潰れていた。
       マギュアに踏み潰されたらしい。
黒田    「どうする・・・・・・・・?すぐに逃げ出すか?だが奥にはまだ職員が・・・しかし生きているのか?
        ヤツはオレたちを殺さなかった・・・まだ生きてるかも・・・しかし怒らせたら生きて帰れる保証は・・・」
       結局黒田はさっき戻った職員たちが助けを連れてきてくれることを祈ってその場でおとなしくする選択を選んだ。
      その頃地上では職員たちが警察に電話をしていた。
職員1  「はい、そうです。いえ、落盤事故じゃないようです。とにかく急いで!
       ・・・え?さっきも電話があった???途中で切れた?」
 
      時計の針は午前6時を過ぎた。その頃DDたちはようやく炭坑に到着した。
DD    「まずいな・・・人がいる・・・」
オルディナ「・・・・どうやらマギュアが見つかったらしいわ・・・警察に連絡がいってる・・・」
      オルディナたちが職員たちに見つからないよう森の中に着陸した頃炭坑には
      パトカーと救急車が到着していた。
オルディナ「仕方ない!やるわよ!」オルディナはエアバイクから記憶操作用の装置を
       取り出して一気に駆け出した。
オルディナ「皆さん大変です!」オルディナは大声をあげて警官や救急隊員の注意を寄せた。
       すかさず装置のスイッチを押し彼らを気絶させた。

       それから30分足らずして処理は終わった。とりあえず職員が足を滑らして坑内で
      骨折したということにした。救急車の方はそれで誤魔化せたが警察の方は化け物という
      通報がいってるから誤魔化すにもあとでこじつけるものが必要だ。
      しかし今はなによりマギュアの掃討が最優先だった。隠蔽工作をしている時間的余裕は
      もはやない。
DD    「このままなら半日もしたら大騒ぎになる・・・・記憶操作もしきれなくなるぞ・・・」
オルディナ「とにかく行くわよ!もうあれこれ考えてる時間はないんだから!!」
       ふたりは坑内に突入した。
387風の谷の名無しさん:02/09/14 00:00 ID:/6EZ9rmN
一般人介入キターーーーーーーーーー
まさかこんな展開になるとは。
ジンクさんの小説面白いっス。
嗚呼、てんまる・・
388風の谷の名無しさん:02/09/14 01:18 ID:yvg0O4y+
てんまるフィギュアついにキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
これからどうなるのかしら〜。
389285:02/09/14 01:45 ID:XgK+hnin
てんまるがオオカミなら、てんてんはバッファローかな?
390風の谷の名無しさん:02/09/14 13:19 ID:YbfVyIiw
てっきり最終決戦は本編通りで省略するかと思ったけど、
ここもオリジナルで書かれるとは・・
緊張感があっていいです。
てんまる・てんてんLOVEさんの感想キボンヌ
391285:02/09/16 02:01 ID:joGf0C5N
>>354の続き

つばさはまた夢の中にいた。
どこまでつづくとも知れない草原を一人歩いていた。
−つかれたな・・・・・もう歩けないよ−
つばさはついにその場に座り込んでしまう。
−もうこのままここに居よう、ずっとここでじっとしていよう−
そう思い空を見上げていると、大きな白い鳥がつばさの元に舞い降りてきた。
「こんなところで何をしているんだい?」
−あなたは?・・・ううん、もう誰でもいいの、わたしはもう歩けない−
−疲れちゃった、もうこのまま・・・・・−
つばさが膝を抱えて顔をうずめてしまうと
「だめだよ、君には行かなければならない場所があるんだろう」
白い鳥が言う。
−行かなければならない場所?−
「やれやれ、自分のことなのに何もわかってないんだなあ」
白い鳥はあきれた口調で言った。
−わからない、だってここがどこなのかも・・・・・−
「しょうがないなあ、僕が連れて行ってあげるよ」
そう言うと白い鳥はつばさを背中に乗せて大空へと舞い上がった。
−うわぁ・・・・・−
「僕の翼は風の翼、どこまでだってこのそらを翔けてゆけるよ」
−あぁ、気持ちいいなあ、空を飛ぶのってこんなに気持ちいいのね−
つばさはあたり一面スカイブルーの景色に心を奪われた。
鳥の翼の間から地上を見下ろすと、そこにはキラキラと輝く湖が見える。
−ここは!?−
「さあ、着いたよ!」
そう云われ、つばさは視線を前方へと移した。

−あぁ、そうか・・・・わたしはここに来たかったのね−
392285:02/09/16 02:17 ID:joGf0C5N
夢から覚めるとつばさは思い立ったようにベッドから飛び出しリビングに向かった。
リビングに行くとちょうど英夫がキッチンで夕食の準備をしているところだった。
「おっ?なんだつばさ、やっと起きたかぁ」
こないだとは打って変わってやさしい口調で声をかける英夫。
「あっ・・・・・うん、なんだか最近疲れてて、いいよお父さん後は私がやるから」
「そうか?じゃあ任せるよ」
リビングにはコトコトと鍋の沸騰する音が響いてくる、時より英夫のめくる新聞の音がつばさに聞こえた。
間もなくして夕食の準備が整い二人は席に着いた。
「うん、やっぱりつばさの作るごはんは美味いなあ」
「・・・・・」
「特にこの肉じゃがなんか母さんのとそっくりだ」
「・・・・・」
なんとかつばさのご機嫌をとろうとする英夫だが、つばさから返事はない。
食卓に重い空気が流れ始めた時、
「あの・・・・・お父さん」
つばさがようやく口を開いた。
「ん・・・・なんだ?」
「あのね・・・・・わたし・・・・・」
どうしても次の言葉が出てこない。
「どうした?言いたいことがあるんだったら遠慮しないで言いなさい」
393285:02/09/16 02:40 ID:joGf0C5N
「・・・・・あの・・・わたし・・・・・わたし北海道に行ってもいいかな?」
突然のつばさの言葉に英夫は驚いたが、
「そうだなあ、こっちに来てから一度しんさんに店の経過を報告には行ったけど
 それっきりだからなぁ・・・よしっ!!今度の夏休みにでも行くか!」
そう言うといたって陽気に振舞った。
だがつばさは、また押し黙ったままだった。
「なんだ?夏じゃ嫌か?」
という問いにまたつばさの返事はない。
英夫もどうしていいかわからずに黙っていると、ようやくつばさが口を開く、
「ちがうの、旅行とかそういうのじゃなくて・・・・・
 今度の金曜日って学校の創立記念日でしょ、だから金土日の3日間で・・・」
「こんどの金曜日って、ずいぶんと急な話だなぁ」
「・・・・・お願い」しだいに涙声になるつばさ。
「今じゃなきゃ・・・今じゃなきゃだめなの・・・・」
つばさは遂に涙を流し始めた。
「つばさ、お前いったい・・・・・」
そんなつばさの姿に英夫は困惑した。
「お願いお父さん、でないと・・・・でないとわたし・・・・
 グスッ・・・グスッ・・・・・ヒカルちゃん・・・」
リビングにはつばさのすすり泣く声が響く、
英夫はどうすることもできず、ただ黙って俯いていた。
394父それは背中で語る者285:02/09/16 02:59 ID:joGf0C5N
そして英夫はついに決心してこう言った。
「つばさ・・・父さんな最近つばさのことがよくわからないんだ、
 父さんも仕事で忙しいし、つばさも学校や友達との付き合いで、
 あんまり話す機会がないだろう・・・
 やっぱり父さんは男だからかなあ、つばさの気持ちを全て理解することなんて
 できないのかもな」
「お父さん・・・・」
「でもなつばさ・・・これだけは知っておいてほしい、
 父さんはいつもつばさのことを一番に考えている、
 母さんが愛したつばさを父さんは一番大事に思っている・・・・・
 だからつばさ、何も悩むことはないんだよ、自分のやりたいようにしてかまわない
 ・・・・行って来なさい、北海道に」
英夫が言い終わる頃には、つばさは涙で顔をくしゃくしゃにしながら立ち上がり
父の胸に飛び込んでいた。
「お父さぁぁぁぁぁぁぁん、ぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
泣きじゃくる娘の姿を見て英夫は優しくつばさの頭をなでた。

その夜つばさは夢を見なかった・・・・・

            − 父と娘 END −
395風の谷の名無しさん:02/09/16 14:00 ID:GVTXEa78
こっちの方も面白くなってきたッス
>>285
こっちの英夫さんはヒカルのこと忘れてるんだっけ・・・
せつねぇっすな・・・
397285:02/09/16 19:53 ID:SvA3PMIa
最終話を見る限り北海道でのつばさの友達というくらいの認識かな。
ほんと切ねぇっす・・・・・
>>386の続き
       午前7時になる少し前DDとオルディナは炭坑内に突入した。
DD     「レーダーによると炭坑は全10階層になっているようだ。地下2階にマギュアの生体反応が
       数体検知された。」
オルディナ「さっきの職員たちの話によると何人か人がいるはずよ。」
DD     「あった!・・・4人いるな・・・とくに重傷を負っているいるようではないようだな。」
オルディナ「これって・・・」
DD     「ああ・・・元々マギュアは惑星開拓用に現地の大型生物から人間を保護するのが目的で
        開発されたものだからな。明かに攻撃の意思を示すものにしか攻撃してこないということだ。」
オルディナ「違法改造されていてもその点だけは元のままなのね。皮肉な話だわ。」
DD     「・・・しかし、となるとこれからが厄介だな。オレたちのこの装備がマギュアを煽りたてる事に
        なるだろう。となったら中の生存者の命を無駄に危険に晒す事になる・・・。」
オルディナ「どうしようっていうの?」
DD    「オレがとりあえず様子を見てくる。お前はここからスキャンしながら様子を見ててくれ。」
オルディナ「・・・・・・武器を持つことが危険になるなんてホント皮肉ね・・・。」
       DDはとりあえずリベルスだけ携帯して一人で地下二階に下りていった。
オルディナ「マギュアが5・6体奥にいるわ。攻撃態勢はとっていないようだけど私たちが突入した辺りから
       微妙に動きが活発化してるようだわ。」
DD    「やはり電磁波を感知してるんだろうか・・・で、生存者は?」
オルディナ「そのまままっすぐ・・・10mくらいしたら右に曲がって。そこに二人いるわ。」
       DDはオルディナの誘導でほどなく生存者を確認した。黒田と職員2であった。
DD    「しっかりしろ!大丈夫か!?」
黒田   「はあ・・・はあ・・・・・・・・・・・・?・・・・・・・・!!救助隊か!?」
DD    「?・・・・ああ、そうだ。もう大丈夫だ。他に生存者は?」
黒田   「あと二人ほどこの奥にいるはずだが・・・・・情けない話だが足がすくんでここから動けなかった。
      なぁ、あいつら何なんだ?米軍の生物実験か???」
      黒田の問いにどう答えるべきかDDは言葉を詰まらせた。
DD    「詳しいことはよく判らん。とにかく脱出しよう。立てるか?」
黒田   「あ・・・ああ・・・助けが来てくれたからな。」黒田はよろめきながらもなんとか立ちあがった。
      しかし職員2は依然としておびえてて正気を保っていないようだ。
黒田   「しっかりするんだ!助けが来たぞ!帰れるんだ!!」
職員2  「・・・たす・・け?かえ・・・れる?・・・は・・・はぁぁぁぁ・・・助けてくれ!!嫌だ!もうこんなトコに
      ・・・・・!!」職員2が大声でわめいたためにとっさにDDは口を塞いだ。
DD    「静かに!いいからこのままで出口まで戻るんだ!幸いヤツらはいない。ここからなら安全に
       外に出られる!」
黒田   「わ・・・わかった・・・アンタは?」
DD    「オレは奥の生存者を助ける。あとは任せろ。」
黒田   「・・・・・わかった。たのむ。」
      黒田はDDの服装からして彼が謎の生物と深い関わりを持っているのではないかと感じた。
      しかし今は安全を確保する方が先決だ。とりあえずこの職員を外に逃がして他の救助員に話でも
      聞ければ・・・・・黒田はそう思いながら職員を担ぎながら外を目指した。
DD   「この辺に・・・・・・いた!」DDは続いて奥にいた他の職員を見つけた。
     しかしあまりにも長い間危機的状況に身を晒していたためか二人とも完全に気が狂っていた。
職員4「ひゃはは・・・・・・・・ははははひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
職員5「出た・・・・・・・・・でぇたぁ・・・・・・・・へひゃははは・・・・・・」

        
DD  「完全にダメだな・・・・・・オルディナ!今生存者の残り2名を保護した。しかし完全に正気を失っている。
     こっちに来てくれ!」
オルディナ「わかったわ!」オルディナはDDのエアバイクを自動操縦にするとそのまま奥にむかって走り出した。
      ほどなくオルディナは黒田達を確認した。
黒田   「あ、あんたは!?」さすがにエアバイクと積まれた武装に黒田はこれが地球最高の科学の組織の
      極秘実験・・・・あるいは地球外のエイリアンの可能性を確信した。
オルディナ「早く外に出なさい!それと中で見た事は一切他言無用よ!!わかったわね!!」
      オルディナの強烈な睨みに黒田も思わず怯んだ。
黒田   「あ・・・・ああ。わかった・・・。」
      とにかく今はこの職員を外に連れていかねば・・・先ほどまでの恐怖心がどこに飛んでいったのやら、
      黒田は再びジャーナリストとしての探求心にかき立てられていた。
      今となってはこの職員は余計な荷物でしか無くなっていた。
黒田   「とにかくこの男をとっとと外に出して・・・・・」黒田は出口に向かって足を速めた。
      しかしすでにオルディナは入口に爆薬をしかけていた。警察や救助隊に入ってこられたらそれこそ
      誤魔化しが効かなくなるからだ。
      オルディナはDDの元に到着した。
DD    「よし、このふたりを頼む!」DDはすでにフュージョンしていた。幼体のマギュアが先ほどの職員の
      叫びを聞きつけて近づいていたためだ。
オルディナ「わかったわ!」オルディナは職員2名をバイクに乗せると再び出口に向かって走り出した。
リベルス「下層から大量のマギュアの接近を感知。我々に気づいたようだ。」
DD   「もう後戻りはきかない・・・・今、ここで全てを終わらせる!!」
      DDはカリオンシールドとブレードを装備した。
黒田     「この人を頼む!」どうにか外に出た黒田は職員2を事務所に運んだ。
職員1    「あ・・・あんた無事だったのか!よかったぁ・・・なんだか知らんが警察が引揚げてしまったんだよ・・・」
黒田     「!?」
職員1    「オレと一緒に出ていったやつは救急車で運ばれていったが・・・で、残りのやつらはどうなった!?」
黒田     「あと二人は救助隊が助けに・・・」
職員1    「救助隊だって?こっちには何も何も言ってこなかったが???」
        さきほどオルディナがみんなを気絶させた間に突入したのだから職員が知らないのは当然だった。
黒田     「やっぱり・・・・・なにかある!!」黒田は再び炭坑内にむかって駆け出した。
職員1    「ちょっとアンタ!!」職員が黒田を止めようとした時オルディナが残り二人を運びこんできた。
オルディナ 「生存者はこれで全員よ!あとは私たちに任せて!!」
職員1    「え?あ、ああ・・・」職員があっけにとられているその瞬間オルディナは再び炭坑内に
        とびこんでいった。
オルディナ 「よし・・・・・これでいいわね。」生存者の安全を確認したオルディナは爆薬で入口を塞いだ。
        ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!轟音と共に入口が岩やら土砂やらで埋まった。
        これで部外者が入ってくるのは当分無理だ。しかしオルディナはひとつ計算違いをした。
        DDの元に急ぐオルディナの目に最初に入ったのは黒田の姿であった。
オルディナ 「あ・・・・・あなた!?」オルディナが炭坑から出てくる瞬間黒田は岩の間に隠れてやり過ごしていたのだ。
黒田     「オレは北斗新聞社の記者だ。この中で何が起こっているのか知りたいんだ!!」
        オルディナは怒るべきか呆れるべきか判断に悩んだ。しかしもはやこの男にかまけている時間は無い。
オルディナ  「・・・うしろに乗りなさい・・・」
黒田      「ありがたい!」黒田はしめたとばかりにエアバイクに乗った。
         とりあえずあとで2・3発ぶん殴って記憶消去しよう。オルディナはそう決めてその場は処理した。
オルディナ  「とにかくアンタもこの状態がただならないものだってことは判るでしょ?私たちはこの炭坑内に巣食う
         あの怪物どもを一掃するために来たの。今日、ここでこいつらを全滅させないと地球は滅びるのよ!!」
         そうなった原因が自分たちにある事はとりあえず伏せておいた。責任逃れをする気はないがその事を
         話してこの男と無用な時間を浪費する余裕などないからだ。
黒田      「やっぱりあいつらはエイリアンなのか?」
オルディナ  「そうよ!」
黒田      「なんてこった・・・こんなの洋モノのB級映画の世界だとばかり思っていたのに・・・」
         黒田は愕然となる一方で自分が映画の主人公にでもなったような昂揚感も感じていた。
オルディナ  「お願いだから余計な話は後にして!ホントに時間がないのよ!!」
黒田      「あ・・・ああ・・・」黒田は再び頭の中で様々な思いを巡らせた。
         あの生物がエイリアンならこの女は?さっきの男は?秘密裏に設立された対エイリアン撲滅組織の
         エージェントだろうか?それとも彼らもまた宇宙から来た・・・・???
         黒田は今世紀最大のスクープを確信して手に汗を握った。
403285:02/09/17 17:32 ID:hwwiujZ0
うおっ!お、おもしれぇ。
ジンクたん驚いたのと同時になんだか悔しいです。
・・・黒田・・・・・イイ。
404風の谷の名無しさん:02/09/17 20:30 ID:zqRFqIou
ドキドキ
405風の谷の名無しさん:02/09/17 21:50 ID:HedRVgGM
ワクワク
406風の谷の名無しさん:02/09/17 23:52 ID:J/DmaOCK
あげとくぞ
407<<大阪>>に投票おながいします:02/09/18 23:58 ID:O4mqP7Wb
<<大阪>>に投票おながいします
408風の谷の名無しさん:02/09/19 16:43 ID:wo5hE//6
>>407
ため息がでる
また停止するぞこりゃ
409風の谷の名無しさん:02/09/19 18:16 ID:yNLkTDZf
>>407
嫌です。
410ジンク・アースラ p0153-ip01funabasi.chiba.ocn.ne.jp:02/09/20 20:10 ID:69/C6ahC
>>402の続き
       余計な荷物をしょいこむ事になってしまった。今更この男を放り出すわけにもいかないが
       入口近くにおいてきた方が安全だったかもしれない。
オルディナ「悪いけど・・・多分貴方死ぬわよ。」
黒田    「おいおい・・・なんだよ 突然」
オルディナ「何度も言ってるけど嘘でも映画の撮影でもないの!この地下には大量のマギュアの
       幼体が巣を作ってるのよ!」
黒田    「マ・・・・ギュア?あの怪物のことか?そんな何匹もいるのか!?」
オルディナ「・・・・・・数百体はいるわ・・・」
黒田    「じ・・・!冗談じゃない!!」今更ながらに黒田は震え出した。てっきり数体くらいと思ったのに
        まさかそんなにいるとは・・・予想外の事実に黒田は自分の行動の軽率さを今更ながらに恥じた。
オルディナ「私たちはここに死を覚悟で乗り込んできたけど貴方は特ダネでもとれれば思ってたんでしょうね。
       ご愁傷様。」
黒田    「なんてこった・・・」さっきマギュアの幼体に睨まれた時の恐怖が再び蘇ってきた。
       入口が塞がった以上脱出は困難だ。あんな化け物が地下にそんなに巣食っているなら生還はほぼ
       不可能だろう・・・黒田はしばしオルディナの後で震えながらも必死で覚悟を決めようとした。
黒田    「・・・・だったら、オレにもなにか手伝わせてくれ。さっき地下でアンタのお仲間らしいのに出会ったが
       他に誰かいるのか?あの男とあんただけじゃ人手が足りないんじゃないのか?」
オルディナ「手伝う?ずいぶん余裕あるのね。あなたは私たちの足手まといにならないように大人しくしていれば
       いいのよ!」
やべっ さげぬけてた・・・


黒田     「・・・・・・・・」有無を言わさぬオルディナの言葉に黒田はまた怯んだ。
        どうもこの女は苦手だ・・・そう思いながら黒田は再び状況整理に思いを
        巡らせた。
        そうこうしているうちに地下3層まで下りて来た。DDはすでに百体以上の
        幼体をしとめていた。あちこちに幼体の死骸が散らばっていた。
DD      「・・・・・!なんでその男が!!」オルディナの後にいる黒田に気づいて
        DDは驚き叫んだ。しかし驚いたのは黒田も一緒だった。
黒田     「な・・・・・・・!なんだアイツは!?」目の前にいるのは人間なのか?
        黒田は初めてフィギュアを目の当たりにした。
黒田     「もしかしてさっきのあの男か?あれは一体・・・・・・・」
オルディナ 「説明してる時間はないの!頼むから黙ってて!!」
DD      「あ・・・・・ああ・・・」オルディナは黒田に対して言ったのだがDDもつい
        返事をした。
黒田     「変身したのか?・・・それともなにか強化スーツのようなものか?」
        黒田はまじまじとDDを見つめた。
オルディナ 「レーダーにマギュアの幼体数十体接近確認!いくわよ!!」
        オルディナとDDはバイクのカリオン砲で次々とマギュアの群れを蹴散らしていった。
        幼体の生命と防御力はさすがに低くDDたちも予想してたよりは楽な戦いができた。


        そして数時間が経過した。時刻は午後1時前。つばさたちはようやく現場に到着した。
つばさ    「あれ?入口が塞がってる!それに凄い人だかりだよ!」
ヒカル    「まずい!隠れよう!」炭坑周辺には警察のパトカーやら救急車やらがたくさん集まっていた。
        つばさたちは周囲の森に気づかれないよう着陸した。
つばさ    「どうしよう・・・あんなにたくさん人がいて入口も塞がってたら中にはいれない・・・
        DDたちは大丈夫かな・・・」
ヒカル    「ちょっと待って!・・・・・・炭坑の地下でエアバイクの反応がある!DDがフィギュアに
        フュージョンしてるようだ!反応がある!」
つばさ    「無事だったんだね・・・よかった・・・」
ヒカル    「DD!DD!返事して!大丈夫?」
DD      「!ヒカルか!?・・・・・・・・・そうか、きたのか・・・今どこだ?」
ヒカル    「炭坑の近くだよ!なんかパトカーとかたくさん停まって大騒ぎになってるよ!」
DD      「ちぃっ・・・やっぱり誤魔化しきれなかったようだな・・・多分上では炭坑の落盤事故かなんかと
        思っているんだろうが・・・・」
ヒカル    「ちょっとまって・・・テレビをつけてみる・・・」ヒカルはエアバイクのモニターで地元テレビ局の電波を
        キャッチした。
アナウンサー「繰り返しお伝えします!昨夜未明道央新炭坑にて落盤事故が発生した
         模様です。救助された職員たちの話によると落盤事故ではなく巨大な
         化け物が棲みついているとの事ですが詳細は確認されていません。
         熊が炭坑内に棲みついたのではという噂も出ていますが現在炭坑の入口が
         塞がっており専門家の話では落盤ではなく爆薬によって塞がれたものとされ
         まもなく自衛隊が現地に到着して塞がれた入口の土砂の撤去作業が・・・」
DD      「くそぉ・・・もうそこまで話が・・・!」ヒカルから中継された放送を見てDDは
        自体が最悪の状況に向かっていることを確信した。
ヒカル    「あたしたちどうしたらいいの?」
DD      「お前たちはそこにいろ!つばさもそこにいるんだろう!?彼女をこれ以上
        危険な目に遭わせる訳にいかないんだ!」
つばさ    「わたしなら平気!自分で戦うって決めたんだもん!」
DD      「つばさ・・・・・・」
つばさ    「わたしも戦う!自分の星だもん!みんなを・・・守りたい!」
DD      「しかし・・・・・」
オルディナ 「ヒカル!聞いて!貴方たちのいる辺りの真下が炭坑に繋がってるわ!
        周囲に気づかれないように地面を掘ってここまで来れる?」
ヒカル    「ええ・・・と、あ!ホントだ!ここから下に潜っていけば地下に繋がる!」
        地下をスキャンしたところ確かに数十メートル掘り下げれば地下に下りられる。
        時間はかかりそうだが。」
ヒカル    「わかった!とにかくやってみるよ!てんまる!手伝って!」
てんまる  「オン!」さっそく17とてんまるは地面を掘り出した。2体のフィギュアにとって
        さほど難しい作業ではなかった。
         周囲は炭坑の敷地内に集まってそこに気持ちが集中してたからフィギュアたちの
         行動に気づく者はいなかった。
         17とてんまるは黙々と地面を掘り下げていった。30分も経った頃ようやく炭坑内に
         潜入できた。
ヒカル     「よしっどうにか入りこめた。つばさちゃん てんまる いくよ!」
つばさ     「うん!」    
てんまる    「オン!」

         DDから転送された炭坑内の地図によって17たちは迷わずDDたちと合流できた。
オルディナ  「とうとう来ちゃったわね・・・後戻りはできないわよ?」
ヒカル     「わかってるって!だってDDたちだけじゃ心配だもん!」
つばさ     「みんなで戦えばきっと勝てるよ!」
てんまる    「オン!オンオン!!」
オルディナ   「!!!!ち・・・ちょっとそれって!?」フィギュア化したてんまるを見てオルディナは
         目を疑った。一瞬マギュアでも連れてきたのかと思った。
ヒカル     「へっへーん  てんまるも力を貸してくれるってさ!」
オルディナ  「て・・・・てんまるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!??」
DD       「てんまるって・・・・・・・!!!!・・・・・・・・まさか犬までフィギュアになるなんて・・・」
オルディナ  「ちょっと!犬ってどう言う事よ!?まさかつばさたちが飼ってるっていってたあの犬なの!?」
黒田      「また変なのが増えた・・・・仲間なのか!?」
ヒカル     「この人 遭難したの?」黒田を見てヒカルが尋ねた。
黒田      「こ・・・子供の声?子供なのか!?」
オルディナ  「あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
         もう言いから黙ってて!!!!!!」さすがに溜まりかねたかオルディナは
        周囲を怒鳴って黙らせた。
        硬直して黙る一同・・・オルディナは深呼吸すると改めて周囲を見まわした。
オルディナ 「とりあえず増援よ。予想外の戦力が加わったようだけど・・・」と黒田に話す。
オルディナ 「この男は地元の新聞社の記者よ。例の枯野現象を調べていたらしいわ。」
        続いてDDたちに説明した。
黒田     「北斗新聞の黒田だ。ヨロシク。あんたたちは?」
DD      「DDと呼んでくれ・・・彼女はオルディナ。それと・・・」
つばさ    「あ・・・あの、椎名つばさです・・・」
ヒカル    「同じく椎名ヒカルっ。ってこのカッコだとフィギュア17って言った方がいいかな?」
黒田     「今女の子の声がふたり聞こえたような・・・・・?」
オルディナ 「・・・・・・・・・貴方たち・・・・・今のん気に自己紹介している状況じゃないって判って
        いるの!?」オルディナはブルブル震えながら怒りを抑えながら言った。
DD     「とにんくオルディナも落ちつけ。一旦全員揃ったところで状況を整理しよう。」
オルディナ「・・・・・・・・・・・・・」DDののん気さに開いた口が塞がらないといったカンジのオルディナで
       あったがDDにしても落ちついているわけでもなかった。
       なんにしても状況の整理と全員の意思統一がこの場に於いての最優先行動である。
         
オルディナ  「現在判っているのはこの炭坑が全10層になっていること。そしてマザーマギュアは
         その最下層にいるらしいって事よ。これを見て。このレーダーに映っているひときわ
         大きな生体反応・・・MMと思って間違いないわ。」
DD      「今いるのが地下3層目。下りるにつれて数も増えるわけだ。」
てんまる   「ヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・・・・・・・」突如てんまるが唸り出した。
ヒカル     「てんまる?どうしたの?・・・・・・・!!」奥のほうからまたマギュアの幼体の群れが
         迫ってきた。
         てんまるは周囲が構える前に飛び出してマギュアの群れに食らいついた。
てんまる   「オオオーーーーーーーーーン!」てんまるが雄叫びを吠えるとその牙と爪がするどく
         伸びマギュアに深く突き刺さった。
         軽々とマギュアの装甲を爪でひきちぎり牙が巨大な目に刺さって止めを刺した。
つばさ     「てんまる・・・・すごい・・・」
ヒカル     「てんまる やるぅぅぅぅぅぅ!」
オルディナ  「・・・・・・・・・・・・・もういいわ・・・・もう何を見ても驚かない・・・」一種の現実逃避のように
         オルディナは目を背けた。
DD       「よし、一気にたたみかけるぞ!」
黒田      「なにか武器はないのか?オレだってなにか・・・・・・」
オルディナ  「・・・・・・」オルディナはさっき17が空けた穴から黒田を帰らせる事を思いついたが
         この男を迂闊に帰らせて下手なことを喋られたら元も子もないと悟って思いとどまった。
オルディナ  「もういい!わかった!」やけになったかオルディナはエアバイクからスペアのリベルスを
         取り出して黒田に突き付けた。
オルディナ  「これを握って!それでこう!スイッチを入れて!!」
黒田      「え?これか・・・?・・・・・!!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
         まばゆい光が黒田を包みこんだ。
黒田      「な・・・なんだこれは!?一体・・・!?」
オルディナ  「リベルス!説明してやって!!」自分の手足を見てなにが起こったのか黒田は
         理解するのにしばしの時間を要した。
ヒカル     「あれ?いいの?リベルスあげちゃって・・・」
オルディナ  「もうそんな事いってられないわ!!いいから私たちもいくわよ!!」
         黒田を一番後に下がらせてDDと17が前面、その後にてんまる、オルディナ、
         黒田という陣列をくんだ。
         炭坑内はマギュアによっていくらか拡張されたようで戦闘スペースとしては
         飛びまわったり剣を振るえたりと戦いやすかった。もっともその分大量のマギュアが
         飛びかかってくるわけだが。
         一同は4層・・・5層と迫り来るマギュアの群れを迎え撃ちながらMM目指してゆっくり
         その歩みを進めた。



                    続く
418風の谷の名無しさん:02/09/20 21:43 ID:2bnemCpd
>フィギュア化したてんまるを見てオルディナは目を疑った。
>一瞬マギュアでも連れてきたのかと思った。
この文に笑いました。
一人パニック気味にキレるオルディナタンに激しく萌え。

しかし何だかんだ言って今の漏れはこのSS見るのが一番の
楽しみだったりする。
凄いなジンクさん。
419風の谷の名無しさん:02/09/20 22:21 ID:HMaYl4WY
先が楽しみなんだけど…
>ヒカル「DDがフィギュアにフュージョンしてるようだ!」
>ヒカル「時間はかかりそうだが」

ヒカルの喋り方がところどころ怖いYO!
なんか職業軍人っぽいYO!(((( ;゚Д゚)))
Σ(;゜Д゜)しまった!・・・やっぱその場の思いつきで書いてるとボロでるなぁ・・・
421風の谷の名無しさん:02/09/21 01:08 ID:RG5i1y3M
Σ(;゜Д゜)ま・・まさか・・ジンク氏がうpする時、必ずレスの間が
15分前後間隔が空いてたのはそのつど思いつきで書いてたからか?
それでここまで充実したシナリオを書いてたとするとジンク氏凄すぎだな。

無理して急がなくてもいいからうpする前に一回位読み返そう
思いつきなんですなぁこれが・・・なんか大事になっちゃって隠蔽し切れなく
なっちまった・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

気分が乗ってる時に一気に書かないとめんど臭くなって書けなくなるし・・・
423間違ったフィギュア:02/09/21 02:15 ID:KbYmxYCx
>>420
凄っ!!
会話メインとは言え、この量をリアルタイムで書き上げるとは・・・・・しかも痒い所に手が届きそうな内容・・・。

あとはてんまるの必殺技が出れば完璧ですな。
複数のマギュアを貫通するとか、直撃したマギュアが微塵になるとか、スパロボ的な技キボン
424285:02/09/21 03:06 ID:L7ovzBWC
すごいな〜、ジンクたんすごいな〜。
俺なんかうpするまえになんども原稿を書いては消し、書いては消しだよ。
最近なんてめちゃめちゃペース落ちてるし。
忘れ去られるのが怖い・・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
425そして感想285:02/09/21 03:11 ID:L7ovzBWC
黒田フィギュアキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
個人的にはDDフィギュアと黒田フィギュアのタッグが見たい!!
以外に息がぴったりだったりして(w
426風の谷の名無しさん:02/09/21 08:14 ID:k6GrC/Qs
そろそろてんLOVEたんが来るかな?
427てんまる・てんてんLOVE:02/09/21 08:31 ID:H/es0n2L
チンマルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ついにてんまるがフィギュアに・・
鬼に金棒、てんまるにリベルス!!
(*´Д`)ハァハァ モットモット
最終章のタイトルは「無くしものはみつかりましたか」にしようかな・・・
>>417の続き
         第5層まで下りた時ヒカルが突然苦しみ出した。
ヒカル    「ああ・・・・んんんんん・・・・・・・」
つばさ    「ヒカルちゃん!?どうしたの!?」
        突然フュージョンが解けて17はつばさとヒカルに解れた。
DD      「ヒカルっ!?」
オルディナ (まさか・・・・活動限界がきたの!?)
黒田     「なっ・・・・・・!女の子・・・・子供だと!?じゃさっきの声は・・・・
        おいどういう事なんだ!あんたらこんな子供まで巻き込んでたのか!」
        詰め寄る黒田にオルディナは銃を突き付けた。
黒田     「・・・・・・・・・・・!!!」
オルディナ 「頼むから何度も同じ事言わせないで・・・・・・・時・間・が・な・い・の・よ!!!!」
        オルディナは黒田の脳に言葉を一文字ずつ叩き込むかのように投げつけた。
        黒田が困惑しながらつばさたちを見守るなかオルディナはさっそくヒカルの身体を
        スキャンし始めた。
DD     「とりあえずオレたちが食いとめる!オルディナ!ヒカルは任せたぞ!!」
       せまりくるマギュアの幼体をDDとてんまるが迎え撃った。
オルディナ「・・・・・・・・こ・・・これは・・・・・・!?そんな事って・・・・・・・・」
       スキャニングの結果がオルディナにもたらした事実は一同の想像をはるかに超えていた。
       なんとヒカルの体内からマギュアの生体反応が検知されたのだ!
オルディナ 「ど・・・どういうことなの・・・・・これって・・・・・・」オルディナはスキャンの
        ミスと思って何度も検査を繰り返したたが結果は変わらなかった。
オルディナ 「・・・・・・・ヒカルの身体がマギュアの細胞に侵されている・・・・・・」
DD     「なんだとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????」
       黒田はまたオルディナにつめよろうとしたがさすがに学習したのか今度は
       大人しくなりゆきを見守る事にした。
オルディナ 「・・・・・・突然ヒカルの体内でマギュア細胞が活性化した・・・・これって・・・
        いつヒカルの体内に感染したのか解らないけどどうも共鳴作用が起こっている
        ようだわ・・・」
DD     「共鳴???」
オルディナ 「最下層のMMに近づいたからかしら・・・」頭を抱えるオルディナの傍でつばさは
        エアバイクのモニターを覗きこんだ。
        スキャンによるとどうもヒカルの右太股辺りから全身に細胞が広がっているように見えた。
つばさ    「・・・・・・・・・・・?・・・・・・・・・・・・・・・!!!これって・・・・・・・・・・・」
オルディナ 「なに?なにか心当たりでもあるの?」
つばさ    「ほら・・・以前DDたちが最後のマギュアだっていってた・・・あの時の戦い・・・・
        ヒカルちゃんが足に怪我した・・・・・・もしかしてあの時・・・」
オルディナ 「そんな・・・あれからだって何度も検査したのに・・・・・・・・・・・・でも、ヒカルが負った
        傷の中であれが一番大きかった・・・・・まさか・・・」
       その時、もうひとつ一同の予想外の事態が発生した。
       ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・・・鈍い地鳴りが辺りに響く・・・
黒田    「な・・・なんだ?」
リベルス  「最下層のマギュア、活動活性化。移動を開始した。」
DD     「なんだと!?まさか・・・逃げる気か!!!」
       
       そしてそれは北海道に震度6クラスの地震を発生させた。地上ではパニックになり
       数時間後には報道は地震のニュースが炭坑の事件を塗りつぶす事となった。
       幼体のマギュアたちも奥へ逃げ出しDDたちも戦闘を続行できる状態ではなくなった。
DD    「シールド全開だ!!急げ!!」DDとオルディナはカリオンシールドを最大出力にした。
オルディナ「あんたも!急いで!!生き埋めになりたいの!?」
黒田   「あ・・・ああ!」言われたとおりさきほど手渡されたカリオンシールドを全開にした。
つばさ  「きゃあ!!!」とっさにDDがつばさにおぶさるようにして庇った。
      どうやら周囲の岩盤が厚かった様で生き埋めになるほどの落盤は免れた。
      
      およそ30分ちかく・・・一同は息を呑んでなりゆきを見守った。
DD    「どうやら収まったようだな・・・・ヒカルは?」DDは安堵した刹那ふとヒカルの事を思い出した。
オルディナ「共鳴もおさまったようよ・・・MMが移動を開始したからかしら・・・」
DD   「MMは・・・・・これは!あいつ海に出たぞ!」スキャンによるとMMは地中をもの凄い
      スピードで掘り進んで海に飛び出したようだ。
オルディナ「もうだめだわ・・・・・・誤魔化しがきかなくなった・・・とにかくここから脱出しましょう・・・
       態勢を整えないと・・・・・・・」

       なんとか一同は数時間掛けて地上への脱出に成功した。その時すでに日は落ちていた。
       炭坑の周りにいた報道陣も警察もいつのまにかいなくなっていた。さきほどの地震に
       よって北海道全域にそれなりの被害が出て炭坑に留まっていられる状態でなくなったためだ。
       オルディナがヒカルの診断を行っている間にDDは情報収集をした。そして更に驚愕する事態が
       発生した。
アナウンサー「繰り返しお伝えします!本日夕方5時ごろ○○沖にて△▲国の漁船が沈没する事故が
        発生しました!その近辺に日本の自衛隊の潜水艦が潜航しておりこの沈没事件に関わりが
       あるのか現在調査が進められています。△▲国は日本政府に対して情報の提示を強く求め・・・」

       これも事実関係がはっきりしていないがMMの進路から割り出すとMMが漁船を沈めた可能性が
       極めて高い。またく皮肉な話しだが地震とこの事故によって炭坑の件は完全にマスコミの関心から
       外されることとなった。
つばさ  「ヒカルちゃん!ヒカルちゃんしっかりして!」
ヒカル  「だ・・・・・・・いじょ・・・・ぶ・・・・・・・だい・・・ぶ・・・らくになった・・・よ・・・」
つばさ  「よかったぁ・・・・・・・・」目に涙をいっぱいためてつばさはヒカルに抱きついた。
オルディナ「とりあえず応急処置として抗体を注射したわ・・・とにかく山小屋にもどって・・・」
DD    「いや・・・・そんな時間はもうない・・・」
オルディナ「え・・・?」
DD    「母船からの情報が送られてきた・・・MMが大気圏を突破した・・・あいつ・・・・
      宇宙に逃げ出した・・・・・・・・・・・」
オルディナ「そ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな・・・・・・・・」
黒田   「宇宙・・・・・・・・・?」
DD    「シャトルを発進させた。こっちに着いたらすぐに後を追う!」
オルディナ「・・・・・・・・」オルディナは完全に言葉を失った。なにからなにまで全てが完全に
      彼女の予想をことごとく覆したのだ。地下で全滅する覚悟はしていたものの現実は
      MMの逃走、反面全員のの無事・・・オルディナは今後何をどうしたらいいのか
      考える気力を完全に無くした。
黒田   「宇宙っていったのか?宇宙へいくのかあんたら?」
DD    「ああ・・・」黒田は沈黙したオルディナを尻目に比較的温厚そうなDDに問い拠った。
DD    「乗りかかった船だ・・・あんたにも手を貸してもらいたい・・・。」
黒田   「あ・・・ああ。って事はオレも宇宙へ行けるのか?」
DD    「帰れる保証はないがな・・・」疲れきった顔つきでDDは皮肉げに言った。
つばさ  「あの・・・ヒカルちゃんは・・・・・つばさはオルディナに恐る恐る声を掛けた。
      オルディナは返事をしない。疲れきったのか、返事をする気力が残っていないのか
      うつろな目をしていた。
DD    「つばさ・・・少し休ませてやってくれ・・・ヒカルの事はオレが診る。」
      シャトルの到着までのわずかな時間オルディナに代わってDDがヒカルの診断に
      努めた。
DD    「やっぱりお前が言ったとおりのようだ、つばさ。あの戦いの時ヒカルはマギュアの
      細胞に感染したようだ。当面ヒカルの体内で沈静化してたから検査でもほとんど
      異常が確認されなかった・・・。なんにしても母船の設備を使わないと・・・。」
つばさ  「ヒカルちゃん・・・」つばさはヒカルの手を握ると堪えきれなくなった涙をこぼした。


      時刻は午後8時前・・・シャトルが到着した。
DD    「しっかりしろ・・・立てるか?」DDはオルディナを担ぐとシャトルへ乗りこませた。
黒田   「まったく・・・頭がどうにかなりそうだぜ・・・まさか生きてるうちに宇宙へいけるなんてな・・・
      ・・・君、つばさちゃんって言ったね?ご両親はこの事知らないんだろう?今のうちに
      おうちに帰ったほうが・・・」
つばさ  「わたしも行きます!・・・ヒカルちゃんのそばにいたい・・・」
黒田   「ヒカル・・・ちゃん・・・って確かあの子はリベルス・・・・」黒田はさきほどの待機の時間
       ある手程度の事情をDDとリベルスから教えられた.。
つばさ  「ヒカルちゃんはわたしの大事な妹です!わたしたちに構わないで!!!」
黒田   「・・・・・・・・・」色々納得できない事が多かったがこの際真実を着きとめるまではこの
      連中に食らいついてやると黒田は心に決めていた。
DD    「全員ベルトを締めろ!大気圏突破の際かなり重力がかかるがなんとか堪えてくれ。」

       各自それぞれの思惑は異なるが一同はMMを追うため宇宙へ向けて飛び立った。

                
                         続く
435285:02/09/21 22:36 ID:XSQGLcfe
やっぱりいざという時、男はつをい。DD見直したっ!!
それにしてもジンクたん、これ以上ヒカルたんを苦しめないで・゚・(ノД`)・゚・。
436風の谷の名無しさん:02/09/21 22:56 ID:s30O94pU
黒田大活躍の予感!
原作で不完全燃焼だった分、存分に暴れてくれ!
でも、ヒカルちゃんは一体どうなるの・・・?
437間違ったフィギュア:02/09/22 00:15 ID:Wsz/NDgm
自衛隊の潜水艦が漁船を沈めたなんて、どこのトンチキ国家だ!?、と言いたい所だが、そーゆー事が実際に起こっているから洒落にならん。

ここまでくると完全にオリジナルとは別物だな。
あのマギュア細胞は何かの伏線になりそう・・・
438風の谷の名無しさん:02/09/22 00:50 ID:s8rDH1ih
二日連続うpご苦労様です。
ジンクたんの小説は先の展開の予想がまったく読めず面白いな〜
実は漏れ、『幼い子供がマギュアとの戦いにまき込まれてる』と知った時の
日常編の人達の反応を凄く見たかったので、今回は黒田の反応が見れて
よかったです。
そりゃ書いてる本人もわかんないんだから(笑)

ラストだけは決まってるけど・・・
440風の谷の名無しさん:02/09/22 10:52 ID:XlGp9dll
>>439
ヒカルたん死んじゃうの?って今聞いてもしょーがない。
続きを楽しみにしてまつ。
炭坑の戦い→宇宙へ→ヒカルたん消滅→東京へ  という
原作の大まかな流れは変わらないっす。途中のやりとりが幾らか変わるだけで・・・
442440:02/09/22 21:13 ID:EsQnF8Vs
ヒカルたんは4度死ぬ・・・(泣
443風の谷の名無しさん:02/09/23 08:51 ID:iyZxQ2z0
物語を繰り返すたびにヒカルたんは消え去って泣けます。
でもそれは、物語のたびにヒカルたんがたしかに生きてるってことなんだよ。
俺は何度でもDVD見返すし、職人さんもどんどん書いてほしいです。
ヒカルたんの生きた一年間を忘れないために・・・

あと、たとえ原作通りになると分かってても、「ヒカルたん生きてて。」
と思いながら見るのがこの作品の醍醐味です。
オチは言わないで〜(泣


444風の谷の名無しさん:02/09/23 09:15 ID:1j9FdPdr
恥ずかしながら、私もフィギュアの二次創作をしています。
そろそろストーリー終盤に抵触する話(ネタ)を描こうと思っていますが
参考までに質問させてください。
やはり、どんな理由があろうとヒカルが生存したり復活したりする話は
タブーなんでしょうか。萎える人が殆どなのかな…。
本編がああいう結末になったからにはやっぱり復活ネタは・・・
まったく別設定でふたりのロッテ的に生き別れになってたふたりが
再会するってSSも今構想してはいるけど・・・
446そ、そんなぁ285:02/09/23 19:00 ID:oP3oWcNX
>>445
( ;゚Д゚)うそんっ!?
いまさらそんなこと言われても・・・・・
こうなったら強引な手でいくしか・・・・・・・
いや、別に書きたい人は書いていいと思うっすよ。ただオレ的には
あのラストがドツボにハマったもので(苦笑)
某作がラストで元に戻るはずがずっとそのまんまなんて結末になったから
余計に・・・
>>434の続き
英夫     「ふぁ〜・・・大きい地震だったなァ・・・」英夫は地震が納まったのを確認して
        台所の様子を見に行った。食器が幾らか散乱して割れてしまっていたが
        特に大きな被害はなさそうだった。
        地震が発生した午後3時前に時間は遡る。
英夫     「つばさ!ヒカル!・・・・・・・・・・・・・・そいやあの二人山小屋に行くって言って
        たっけな・・・まぁうちに対した被害がないところを見ると大丈夫と思うが・・・
        そうだ、シンさんのところは・・・・・・」英夫は牧場のほうに走っていった。

        場面は再び元の時間。シャトルは母船に到着した。ヒカルは医療室に運ばれ
        オルディナの治療を受けていた。一方黒田はDDと共にMM撃退の準備をしていた。
黒田     「なぁ、オレいつまでこのままなんだ?そろそろ元に戻りたんだが・・・」
        黒田は依然フィギュア状態のままであった。状況が状況なだけにDDもオルディナも
        放置したままだった。黒田自身リベルスに解除を求めればいいだけの話しなのだが
        本人がその事に気づいていなかった。
リベルス  「では解除する。」DDが答える前にリベルスがフュージョンを解いた。
黒田    「ふぅ・・・」元に戻って黒田は自分の手足を確認して安堵した。
DD     「そのままの方があれこれ説明しなくてすんで楽なんだがな・・・。」冗談交じりにDDが
       言ったが黒田は不満げだった。
黒田    「で、これからどうするんだ?あの怪物の親玉を倒せば全て解決ってわけだろ?」
DD     「MMは宇宙に飛び出したことで相当の体力を消耗している。あと5時間くらいはなにもできずに
       さまようだけだろう。」
黒田   「じゃ少しは余裕があるんだな。オレとしても気になることがあってな・・・
      とりあえずアンタらは宇宙人だな?最初は国際的なエイリアン撃退組織
      でも結成されててそこのエージェントかと思ったがリベルスといいこの宇宙船
      といい地球外のものとしか思えない。それにさっきのアンタの様子からしてこの
      事件が表沙汰になるのを相当恐れていたようだった。これから察するにアンタらは
      恐らく地球と一切の交流を持っていない。この事が公になるとあんたら自身が
      あんたらの星から重大な処罰を受ける・・・そうだろ?」
DD    「・・・・・・・・」
黒田   「図星らしいな・・・それにあの怪物・・・マギュア。もしアンタらが地球を侵略するつもりで
      きたならアイツらを駆除するはずもない・・・ていうことはなんらかのトラブルがあって
      マギュアは地球にきた・・・この一連の事件はあんたら自身が原因ってことか!?」
DD   「・・・・・・・・・・さすが枯野現象を追っていただけあって頭は切れるようだな・・・」
黒田  「あと、あの少女・・・椎名つばさ。恐らく彼女もオレのように巻きこまれて協力を強制された・・・
      まぁオレの場合は自分から飛びこんだんだがあの子は自分から協力しようなんて言いそうな
      様子じゃなかったしな・・・あんな小さな子を巻き込んで少しは良心が痛まないのか?」
DD   「あんたの目にはそう映るわけか。・・・確かにな。否定はしない。マギュアが地球に落ちたのも
      あの子が巻きこまれたのも全てオレの責任だ。」
DD   「オレはマギュアを盗み出して違法改造した組織を追っていた。マギュアの卵・・・ジェムを
     奪い返すまでは良かったが途中で卵が孵化・・・宇宙船はワープアウトして地球に落ちた・・・
     始めに出会ったのがつばさでなくアンタだったらこの後ろめたさも少しは軽くすんだかもな・・・」
     DDは自虐をこめて笑った。
黒田  「事故か・・・しかたないっていえばしかたない話しか・・・だがあの子が戦いに加わる理由がよく
     わからん・・・現場を見られたからってあんな小さな子を戦力にするなんて・・・」
DD   「情けない話しだがオレが地球に落ちた時宇宙船は大破、持っていたリベルスも2度目の戦闘で
     失ってしまった・・・まともな戦力はつばさとヒカルがフュージョンした・・・フギュア17しかなかったかんだ。」
黒田  「フィギュア17・・・・・?」
DD   「17っていうのはヒカルのリベルスとしての認識番号。かっこいいからってヒカル自身がそう命名したんだ。」
黒田  「そう・・・あの子・・・ヒカルってつばさちゃんそっくりだったな。・・・!まさかオレのもオレそっくりになるのか!?」
     黒田はぎょっとして手に持ったリベルスを睨んだ。
DD   「それらは全くのイレギュラーだった・・・オレとつばさが最初に会ったのが北海道のとある森の中・・・どうにか
      人目のつきにくい場所に不時着することはできたもののマギュア暴走によって手持ちの武器はほとんど壊された・・・
     また改造を施されたマギュアは本来致命傷を与えるはずのカリオン銃もうけつけなかった・・・オレが手元に残った
     リベルスで戦ったがそれでも歯がたたず・・・偶然その場にいたつばさは恐怖のあまりオレの宇宙船に逃げこんだ・・・
     その時宇宙船の奥の最後のリベルスと接触したんだ・・・」
黒田  「つばさちゃんはリベルスの使い方を知っていたのか?」
DD   「いや・・・これも全くの偶然・・・いや奇跡というべきかもな・・・マギュアはつばさを宇宙船の奥に
     追い詰め攻撃した。その攻撃が外れて奥にあったリベルスを打ち砕いた・・・その時こぼれ落ちた
     リベルスの核とつばさが偶然触れ合い融合した・・・その結果、通常より遥かに強力な攻撃力をもった
     フィギュア17が誕生したわけだ。そしてオレはあの子達に助けられ・・・そして融合がたけた時、
     つばさと、もう一人・・・横にはヒカルがいた・・・。」
黒田  「なんてこった・・・じゃ全くの偶然ってことか・・・その奇跡とやらが起こらなかったらアンタもあの子も
     とうに死んでいたってわけだな。」
DD   「そしてそれから何度家の戦闘を経て・・・オルディナが救援に到着したわけだ。」
黒田  「ところがそれでも戦力が足りず今に至る・・・・・そんなトコか?」
DD   「そんなトコだ。満足か?」
黒田  「・・・・・さて、今の話、記事にしたところで誰が信用するか・・・なんせ枯野現象でさえまともに相手に
     されなったからな・・・まぁこの宇宙船の写真やら・・・・・・・そいやカメラは・・・ちっ置いてきちまったか。」
DD   「まぁどうせ誰にも知られることはないがな・・・」
黒田  「オレをここに連れて来たのはオレを消すためか?なんせあれだけ情報の隠蔽に必死だったからな。
     これだけベラベラ喋ったのも死ぬ相手なら問題ないってか?」
DD   「殺すまでもない。記憶を消せばいいだけの話しだ。」
黒田  「オレもつばさちゃんも事が終われば記憶を消されてもハイ、さよにら・・・か。随分と都合の言い話しだな?」
     黒田はDDにつかみかかった。
DD  「確かに首を突っ込んだのはオレの意思だ!だがな!自分の星をこんな危険な目に遭わされてそれで
     納得がいくと思ってんのか!?」
DD  「すまないと思っている・・・だがすでに本星から援護部隊が出発している・・・彼らがここに到着するのに3ヶ月は
     掛かる・・・しかしその頃にはマギュアは地球全土に繁殖してこの星を滅ぼす・・・オレ達がここでマギュアを
     食い巣止めないと本星の部隊にこの星ごと消されるんだ・・・」
黒田   「躊躇している暇はないってか・・・それであの女もあれだけ必死だったわけか・・・」
      黒田はDDほ掴んだ手を離した。
DD    「オレ達が事前に阻止できても情報が公になれば大規模な隠蔽工作が行われる。
      どのみち公にはできないんだ・・・。」
黒田   「なるほどな・・・自分らに不利益なことは一切抹消する・・・なぁに、オレ達の星でも
      頻繁に行われてることだ。・・・オレとあんた、案外似たもの同士なのかもな。」
DD   「・・・?」
黒田  「卵の輸送任務に失敗したあんたは落ちこぼれ・・・追っている記事を編集長にまもとに
     相手にしてもらえないオレも落ちこぼれ・・・なんだか怒る気も失せちまったよ・・・」
DD   「できる事ならつばさの記憶は残してやりたい・・・ヒカルは・・・つばさにとってもはや
     実の妹も同然なんだ・・・一緒に暮らして、一緒に学校に行って、食事も、遊びも寝るのも・・・
     出会ってからずっと行動を共にしてきた。つばさ自身がヒカルを必要としている。」
黒田  「ずっと一緒に・・・・ってつばさちゃんの親はどうしてるんだ?親もこの事を知ってるのか!?
     よく納得したなぁ・・・」
DD   「まさか・・・精神操作でヒカルを実の娘のように思わせたんだ・・・周囲の知り合いには家庭の事情で
     親戚に預けていた子供と言う事になっている・・・」
黒田  「精神操作・・・・・・・・?響きのいいものじゃないな・・・」
DD   「ふたりがいるところを父親に見つかった・・・誤魔化すにはそれしかなかったんだ・・・」
黒田  「・・・・・・・・なんかさっきからあんたの話を聞いてるとオレがいずれ記憶を無くすから喋っている・・・
      それだけじゃないな?」
DD   「なに?」
黒田  「懺悔のつもりか・・・心に溜め込んでいた良心の呵責・・・それをぶちまけたかったんだろ?」


                  続く
453風の谷の名無しさん:02/09/23 23:34 ID:I8bTJAjB
おぉ、面白い。
ジンク氏凄いよ。
どっと吐くっぽい会話は結構好きだ。

でも黒田よ、チョト違うぞ。
DDは落ちこぼれでは無い・・・「ヘタレ」だ(藁

454風の谷の名無しさん:02/09/24 01:16 ID:fqftHzUb
>>453
>>DDは落ちこぼれでは無い・・・「ヘタレ」だ(藁
激しく笑わせて貰いました。
まさか黒田がここまで係わってくるとは。

このスレ巡回しててジンク氏や285氏の続きがうpされてたら
パソコンの前で小声で
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
と言ってるのは俺だけ?
感想が来るたびキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!と言ってる漏れもいます。
456そ、そんなぁ285:02/09/24 01:33 ID:fsJMZKCh
あー!!それ俺も〜(゚∀゚)
それにしても前回のうpからもう一週間、時は進むが筆は進まず・・・
もう少しなんだけどなぁ・・・・はぁ
457風の谷の名無しさん:02/09/24 01:40 ID:vnzE8aZz
オルディナには無理やり黙らされてた黒田に強気に責められるDDは
やっぱりヘタレ?
所で>>451の下から5行目のセリフは言ってる人はDDになってるけど
黒田だよねぇジンクタン
458( ;゚Д゚)ス、スゲエ・・・285:02/09/24 01:42 ID:fsJMZKCh
てーか、いつの間にかジンクたんまたうpっすか!!
その発想を分けてくれえぇぇぇぇ━━━━━━!!!
>>451
ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン! やってもぉたぁー

>>458
心の声に耳を傾けなされ・・・
460285:02/09/24 04:30 ID:fsJMZKCh
それは始まりでしかなかった・・・ 
上層部の陰謀・・・・改造型マギュア・・・・
増殖・・・進化・・・人型・・・高度な知能・・・
そして・・・・究極の生命体へ・・・・・・

信じられるのは己のみ・・・

            − すべてを疑え −

DD(フィギュア17〜つばさ&ヒカル〜、ウイッ○ハンターロ○ン)主演
超ハードボイルドSFアクションサスペンス巨編
『フィギュア17〜 THE SS 〜』
近日うpショー

こんな事ばかり思いつく。

僕のネットデビュー作(笑)「ちびルリ絵日記」が全話更新完了しますた。
お時間があれば感想など聞かせていただきたいです。

http://www9.ocn.ne.jp/~jinku/ss/chibiruri/chibiruri.index.html
462風の谷の名無しさん:02/09/26 12:14 ID:GTEUw1Vx
.
463風の谷の名無しさん:02/09/26 18:11 ID:F719gIzg
>>461
(;´Д`)  感想来ないね・・・
464風の谷の名無しさん:02/09/26 19:32 ID:L6EHPe9i
フィギュアSSスレだから当然
465風の谷の名無しさん:02/09/26 19:42 ID:F719gIzg
(;´Д`)  こっちもナシの礫だよ・・・
http://jbbs.shitaraba.com/movie/bbs/read.cgi?BBS=381&KEY=1024585025
宣伝うぜぇ・・・ってカンジでしたな・・・スマソ
>>465
Σ(;゜Д゜)つーかアンタID惜しっっっっっっっっ!!
>>452の続き
        再び舞台は地上・いばらき牧場。昼過ぎの地震により牧場でも驚いて暴れた牛たちの
        何頭かが怪我を負った。英夫が様子を覗いた時には一同が片づけやら治療やらで
        大騒ぎだった。
シンさん  「おおっヒデ!ちょうど呼びにいこうと思ってたんだ!手伝ってくれ!!牛の一頭が大怪我
       負っちまった!これから医者を連れてくるから爺さんの手伝いを頼む!」
英夫    「わかりました!」
       時刻は夜の10時過ぎ・・・しかもこの後判ったことだがお婆さんが階段を踏み外し骨折し
       病院に運ばれる事になり英夫が付き添うことになり英夫が家に戻ってくるのは翌日の朝方になる。
       そのため英夫が娘たちが家にいない事に気づくまでまだ暫くの時間が掛かる事になる。

       宇宙船・武器庫
DD     「懺悔・・・・・・・・・・そうかもな・・・おれが犯したミスはあまりにも大きい・・・この星をこんな危険な
       目に遭わせたのはすべてオレの・・・」
黒田    「そうやって全て自分の責任と思って背負っちまうから考えがガチガチになっちまうんだよ・・・」
DD     「・・・?」
黒田    「詳しい事情は聞いただけじゃわからんがお前さんはよくやってるようだしな・・・まぁ責任感じるのは
       当然だがそのまんまじゃストレスで胃に穴があいちまうぜ?」
DD     「あんた新聞記者を辞めて探偵か人生相談でも始めたらどうだ?」
黒田    「そうだな・・・新聞社を首になったらそれもいいかもな。」
469風の谷の名無しさん:02/09/26 21:24 ID:3xbOJs0H
>>461
ナデシコ知らない俺から一言。

背景が木村ってのはいただけねぇな(w
        その頃オルディナは医療室でヒカルの診断を行いながらモニターで二人の会話を
        盗み見していた。
オルディナ 「なによ・・・地球人に私たちの苦労がわかるもんですか・・・」
ヒカル    「・・・オルディナ・・・・つばさちゃんは・・・?」
オルディナ 「え?・・・ああ、だいぶ疲れていたようだからさっきタンクベッドで寝させたわ。1時間で
        8時間分は睡眠がとれるから少しはマシになるわ。」
ヒカル    「そう・・・」
オルディナ 「あなたももうすこし眠りなさい。」
ヒカル    「うん・・・」ヒカルは再び静かに目を閉じ眠りについた。
オルディナ 「さて・・・」オルディナはさっき預かったDDのリベルスを検査した。やはりこれもまた
        以前の戦闘でマギュア細胞に感染していた。
オルディナ 「でも感染率がヒカルよりひくい・・・リベルス自身の抵抗力が高いからかしら・・・。」
        オルディナはヒカルとDDのリベルスのステータスをグラフ表示した。
オルディナ 「未使用の健康体リベルスが100・・・それに対してあの人のが70・・・ヒカルは・・・」
        思わずオルディナはモニターから目をそらした。その数値はあまりにも残酷な現実を
        突きつけていた。
オルディナ 「問題はこの細胞が具体的にどのような作用をおこすのか・・・リベルスの細胞を
        破壊して死に至らしめるのか、あるいは完全なマギュア化を促すのか・・・」
黒田   「・・・で、少しまだ時間あるんなら稽古をつけて欲しいんだがな。」
DD    「稽古?」
黒田   「なんせオレは軍人じゃないんでな。高校時代柔道とかやった事はあるが本格的な
      格闘技の心得とかはないんでね。」
DD    「生憎だが巨大に進化したMMに格闘技なんて通用しない。これから行う最終作戦は
      ここにあるブラックホール爆弾による分子分解消滅なんでな。」
黒田   「それは残念・・・。じゃオレはなにをするんだ?」
DD    「これから全員でこの爆弾をMMに貼りつける。」
黒田   「存在そのものを消去しようってのか。」
DD    「体力は大幅に低下したようだが現在急速に回復しようとしている。もう母船のカリオン砲
      でも倒せるかどうか・・・。だから完全に消滅できるこの爆弾が最後の切り札なんだ。
      地球では周りへの影響を考えて使えなかったがここなら問題は無い。」
黒田   「じゃああんたらにとって都合が良かったわけか。」
DD    「まぁな。」
オルディナ「準備はできたかしら?」オルディナが武器庫に顔を出した。
DD    「ああ。つばさたちは?」
オルディナ「寝てるわ。センサーによるとMMの体力回復はあと5時間ってトコね。
       私たちもタンクベッドで仮眠をとりましょう。今連邦標準時間で5時25分・・・7時まで寝て
       それから作戦の打ち合わせをしても間に合うわ。」
DD    「よかった。とりあえずこいつをエアバイクのところまで運んでくる。それから休ませてもらおう。」
          連邦標準時間7時・・・それは我々の時間で2月9日午後11時過ぎである。
          タンクベッドによって睡眠と傷の治療を受けた一同はほぼ万全のコンディションを
          回復した。ヒカルを除いては・・・。
つばさ     「ヒカルちゃん大丈夫?」
ヒカル     「うん。もう大丈夫。ちょっとだけ頭ふらふらするけどだいぶ楽になったよ。」
         オルディナはつばさの前で明るく努めるヒカルを見て胸の痛みを抑えきれなかった。
         結局のところヒカルにしてやれる治療はリベルス用の更正物質の投与くらいだった。
         それと痛み止めくらい・・・。ヒカルがオルディナの提案・・・リベルスの機能の取り除きに
         よる延命法を拒んだ以上それしか死に購う手段は無かったのだ。
DD       「ではこれより作戦を説明する。これより30分後オレたちはエアバイクとバーニア装備で
         MMにこのブラックホール爆弾を設置する。MMの抵抗を考慮して設置する者と援護する者の
         2名・2チームに分れる。オレとオルディナ。あとはお前たちだ。黒田が設置してつばたちが
         援護してやってくれ。」
ヒカル     「DDたちはふたりだけで大丈夫なの?」
DD       「危なくなったらてんまるがどちらかのチームを助けてくれればいい。頼んだぞ、てんまる。」
てんまる   「オン!オン!!」
つばさ    「てんまるがいてくれれば安心だね。てんまる強いからびっくりしちゃったよ。」
てんまる   「オン!」
      連邦標準時間7時20分(2/9 PM11:28)
      一同は母船のシャトル格納庫に集合した。つばさや黒田はDDたちが着ているような
      宇宙服を着用していた。
黒田   「なかなか着ごこちいいな、これ。しかも腕のスイッチでサイズ調整できるからつばさちゃんでも
      ピッタリってか。」
つばさ  「なんか 恥ずかしいなぁ・・・」
ヒカル  「なかなか似合ってるよ、つばさちゃんっ」
DD    「まぁフュージョンすれば大して意味は無いだろうが一応、な。」
黒田   「よぉし、それじゃいっちょ魔物退治といきまかな!」
ヒカル  「おじさん楽しそうだねっ」
黒田   「ヒカルちゃ・・・ん、おじさんはやめてくれないかなぁ・・・そりゃ20代半ばだけどまだ独身なんだし
      ・・・・」それなりに気になるらしく黒田は顔がひきつった。
ヒカル  「そっかぁ。じゃDDといい勝負だね。頑張ってね!」
黒田   「ああっ!?」黒田は思わずDDの顔を見た。
黒田   (そいや こいつオレと大して歳違わないようだな・・・ますます似たもの同士か・・・シャレ
      ならなくなってきたな・・・)心の中で黒田は複雑な思いにかられた。
オルディナ「あなた ずいぶんと余裕あるわね・・・怖くないの?」
黒田   「怖いのなんて地上であれだけの目に遭えばマヒして判らなくなるってもんさ。ましてこんな小さな
      お嬢さんの前でいい歳した大人がカッコ悪いトコ見せられないしな。」
DD    「カッコ悪いトコ・・・か。」
474風の谷の名無しさん:02/09/26 22:21 ID:F719gIzg
(;´Д`)  ジンクたん、頑張るね・・・
黒田     「ガキの頃いじめっ子がいてなぁ・・・よく泣かされたよ。泣き虫ヘタレってな・・。
        もうあんな思いはしたくないんだ。」
DD     「ヘタレ・・・」DDの胸にズキッと痛みが走った。
オルディナ「耳が痛いわね・・・だけど、もう失敗は許されない。ここで本当に全てを終わらせるわよ!」
ヒカル   「よぉし!みんな!手を出して!」ヒカルがスッと手の甲をさしだした。
黒田    「ん?・・・・!ああ・・・」黒田がヒカルの手の上に自分の手を乗せた。
       つばさもそれに習った。DDとオルディナはあっけにとられていた。
黒田    「ほらっあんたらも!」
DD     「なにをするんだ・・・?」
黒田    「ったく、ノリが悪いなぁ!いいから乗せリゃいいんだよっ」黒田に言われるままDDが
       その上に乗せ、オルディナもしぶしぶその上に乗せた。
てんまる 「オンオン!」
黒田    「ん?お前もか?よし、ほら みんなもうちょっとしゃがんで!」
オルディナ「で?これでどうしようっての?」今にも怒りそうな顔つきでオルディナが問うた。
黒田    「ほれ、お前さんがリーダーだろ?一言なんか言えや。」
DD     「・・・?オレか?・・・・一体なにを・・・」
黒田    「かぁーーー・・・ホント頭固いなぁお前は!みんなで力を合わせて必ず勝つぞとか
       マギュアなんかひとひねりだとか なんかあんだろ!」
DD     「・・・そういうことか。・・・みんな。色々オレのために迷惑をかけた。どうにかみんなにの力で
       ここまでこれた、本当に感謝する。あとは目の前のアイツ・・・MM一体だけだ!それで
       すべてが終わる。頼む、みんな死なないでくれ!みんなで生きて地球に帰ろう!!」
黒田    「よぉっし!」
つばさ   「うんっ!」
ヒカル   「よぉぉぉぉし やるぞ〜〜!!」
オルディナ「まったく・・・でもやるわよ!今度こそ!今度こそなにもかも全て終わらせるのよ!!」
       オルディナがこひときわ高く声をあげて叫んだ。
       一瞬あっけにとられる一同。ハッとして赤面するオルディナ。
オルディナ「んっ!いいわね、みんな!」気まずげにせきをして改めてオルディナは声をあげた。
       「おおーーーーーーーーーー!!」一同がそれに応えた。

黒田    「へん・・・・・・・しん!・・・・・・・一度やってみたかったんだ・・・へへっ」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・約束だよ・・・・必ず一緒にお家にかえろう!」
ヒカル   「・・・・・・・・・・うん。」
オルディナ「妙な男ね・・・これから最後の戦いだってのにすっかり気が抜けちゃったわ・・・」
DD    「だがあの男 案頼りになるかもな。」黒田を見つめながらDDはフッと笑った。

      シャトル格納庫がまばゆい光で満たされそれが消えた時一同はフュージョンしていた。
オルディナ「みんなエアバイクに乗って!ハッチを開くわよ!」

      発射口が開き一同は真空の闇の中に飛び出した。
      連邦標準時7時30分・・・最終決戦の幕が開いた。


                     続く
477風の谷の名無しさん:02/09/27 01:03 ID:px17p2Hu
宇宙服のつばさとヒカル、想像しただけで萌え〜〜

478風の谷の名無しさん:02/09/27 01:51 ID:kWiL+6wJ
アレは宇宙タイツです。
479風の谷の名無しさん:02/09/27 18:43 ID:K9EaWwuR
うぜぇ
えー ウザがれながらももっかい宣伝(苦笑)
以前実況スレで掲載した現在連載中のSSの初回を
僕のHPに掲載しました。続きも順次あぷ予定です。

http://www9.ocn.ne.jp/~jinku/ss/f17/f17.index.html

初回を未読で興味を持たれた方いましたらご一読よろしくお願いします。
481風の谷の名無しさん:02/09/28 00:49 ID:k4QzShSH
この小説何度か時間設定かえてたりしてたけど、HP掲載の方では
つまじま合わせたりするの?
うん。
「私、今とっても幸せ。私が生まれたこと、一緒に暮らしたことが、
 つばさちゃんのためになったんだから。つばさちゃん、大好きだよ・・」
朝日を背に、フィギュア17がゆっくりと舞い降りる。
その姿は地上に降り立つと同時に、光となって消えた。
一人の少女を残して・・

その日の夕方、DDに呼び出されたつばさは、オルディナのロッジを訪れていた。
忙しなく作業をこなすDDとオルディナ。
二人とも戦いが終わって後、多忙の極みにあった。
マザーマギュアとの死闘、母船の消失、そして・・ヒカルの消滅。
激戦の疲れを癒す間もなく、彼らは不眠不休でそれらの事後処理にあたっていた。
それでも、昨晩起きた出来事全てには対応しきれていない。
つばさにも、ヒカルの不在を周囲の人間に怪しまれないよう
取り繕うことが求められていた。
「ヒカルがいなくて、何か問題はあったか?」
「ううん、大丈夫。今日は学校もお休みだし、お父さんにはDDと一緒に
 野生動物の観察に行ってるって言っておいたから。」
「そうか。」
足元には、数多くの機材やケーブルが置かれ、所々で低い唸りをあげている。
散乱する機材を見つめるつばさに、DDが話を続けた。
「母船を失ったので、弾丸の製造をここで行ってるんだ。
 マザーマギュアを倒したとはいえ、炭鉱内には残存するマギュアがまだいるはずだ。
 それらを掃討し、全滅を確認するまで気を抜くわけにはいかない。
 準備が整い次第、もう一度あの洞窟に向かう。」
倒しても倒しても現れるマギュアの群れ。
つばさの脳裏に、あのおぞましい光景が蘇った。
「また、あそこに行くの?」
「心配しなくていい、後は我々だけで処理する。
 君を呼んだのは、今後のことについてなんだが・・・」
DDは軽く咳払いをして話を続けた。
「分かっているとは思うが、我々がこの星にいた痕跡を残すわけにはいかない。
 戦場跡の偽装に加え、我々に関わった人間からもその記憶は消去する。
 君ともう一人を除いてな。」
「もう一人?」
「炭鉱に居た男だ。彼は早くからこの一帯の異変に気付いて、一人で調査していたらしい。
 本来なら彼の記憶も消さねばならないが、我々がこの星に居続けることはできない。
 万一、マギュアの生き残りを見つけた場合に我々に知らせて欲しいと頼んだんだ。
 この発信機を渡してな。」
DDはペンのような形をした発信機をつばさに差し出した。
「君にも持っていて欲しいんだが。」
「私も・・ですか。」
「我々の事を知っているのは彼と君だけだ。
 万一の時、このボタンを押せば我々が駆けつける。」
キャップの部分をノックする要領でスイッチを押して見せるDD。
つばさは発信機を受け取ると、暫くの間じっと見つめた。
もしヒカルが生きていれば、このボタンを押す事でまた会えたかもしれない。
しかし、それはもう叶わない。
戦いの直後、気持ちの整理がつけられずにいたつばさは、ひとり森へと向かった。
その足は湖畔に佇む一本の樹の前で止まった。
幾度となく話し掛け、ヒカルと共に見上げた思い出の樹。
つばさはその根元に、自分とヒカルの手袋を片方づつ置いた。
それはヒカルへの手向けであったのと同時に、ヒカルはもういないという現実を
受け入れるための、言わば別れの儀式でもあった。
翔の死を乗り越え、一回りも二回りも大きく成長したつばさであったが、
悲しみを克服するには時間が必要だった。
今はただ、ヒカルを失った喪失感ばかりが、つばさの胸を締め付けていた。
「話を戻すが、ヒカルが使っていたものも記憶の消去に合わせ処分する。いいな。」
処分という言葉に、つばさの表情が固まる。
それがどれほど残酷な事か、彼にも分かっていた。
最も身近なところで二人を見てきたのだから。
だが、ヒカルの存在した記憶を抹消する以上、その所有物もまた処分せざる得ない。
それがいかなるものであろうと。
つばさもそれを承知の上で、思い出を残す選択をしたはずであったが・・・
「あ、あの・・」
「なんだ。」
「少しだけ、残してもらってもいいですか。」
DDの表情が僅かに曇る。
「何を残したいんだ。」
「これ・・」
上着のポケットから、片方だけとなった手袋を見せるつばさ。
「ヒカルちゃんのしていた・・・手袋。」
「そうか。そのくらいなら構わないか・・」
ほっと胸を撫で下ろすつばさ。
「それと・・」
「まだあるのか。」
「うん、学芸会のビデオと台本。」
つばさとヒカルが主役を演じた劇。
それはヒカルとの思い出だけではない、もう一人かけがえのない存在だった翔の遺産。
二人の思い出が詰まったこのビデオと台本だけは、どうしても手放すことができなかった。
「ビデオか・・」
ため息混じりに考え込むDD。
彼もまた、以前ヒカルと交わした約束を思い出していた。
6体目のマギュアを倒し、撤収準備に入っていた時の約束・・
つばさとの思い出を作りたいと迫るヒカルに、彼は首を縦に振ることしか出来なかった。
オルディナに言われるまでもなく、それが意味をなさないことは分かっていた。
マギュアの処理が済んだ以上、速やかに地球を離れなければならないことも。
だが、彼は発表会の日まで出発を延期するつもりでいた。
任務至上を旨とする一方で、決して論理的でない行動をも志向する。
つばさとヒカルに接するうちに、いつの間にかそうなってしまっていたことを
その時初めて自覚したのだった。
そして、そのどちらかに意思を統一できるような器用さを、彼は持ち合わせていない。
義務と私情とを乗せた天秤は、今また大きく揺れ動いていた。
「お父さんや、他の人に絶対に見せないと約束できるか?」
「うん、誰にも見せない。約束する。」
いつになく力強い返事を返すつばさの瞳が、まっすぐにDDの目を捉える。
懇願する眼差しに圧倒され、思わず了承の言葉が咽まで出掛かる。
が、彼はすぐに冷静な判断力を取り戻した。
「いや、やっぱりダメだ。」
「え・・」
「映像として残るものはまずい。万一の時の事を考えると・・・」
その言葉に、意気消沈するつばさ。
「すまない・・」
できることなら残してやりたい。その気持ちは彼も同じだった。
沈黙する二人を重苦しい空気が包んだ。
「いいんじゃないかしら?」
暗く沈んだ雰囲気を振り払うように、オルディナが声を掛けた。
「オルディナ。」
白い文鳥の入った鳥篭を携え、二人に歩み寄るオルディナ。
疲労の色が隠せないのか、その表情にいつもの凛とした面影はなかった。
「他のものは、みんな処分するんでしょ。いいじゃない、そのくらい残っていたって。」
「しかし・・」
「考えてもみて。この子はずっと、ヒカルや私たちのこと、一連の事件のことを
 誰にも漏らさずにいたのよ。大したものだわ。」
「それはそうだが・・・」
思いもしないオルディナの言葉を前に、口をつぐむDD。
オルディナは、つばさの目線に合わせるように腰を落とした。
「大丈夫よね。」
今まで見せることのなかったにこやかな顔。穏やかな声のトーン。
いつも厳しく、任務にのみ専念してきた彼女とは違う姿がそこにあった。
「あの・・いいんですか?」
少々戸惑い気味のつばさに、オルディナが頷く。
「ええ、いいわ。その代わりって訳じゃないけど・・」
鳥籠がつばさの前にそっと置かれた。
籠の中の文鳥が2、3度パタパタと羽を羽ばたかせる。
「この子の面倒、みてくれないかしら。」
オルディナが籠の中に手を入れると、文鳥は指先に飛び乗った。
人に慣れてるのか、飛び去る様子もなく指の上をチョンチョンと跳ねる。
その仕草にオルディナは目を細めた。
「放しても、戻ってきちゃったのよ。」
文鳥を乗せた指が、つばさに向けられる。
「あなたにお願いできれば安心だわ。」
オルディナの指先に自分の指を合わせるつばさ。
文鳥はつばさの指先に飛び移ると、つばさの顔を向いて首を傾げた。
「・・かわいい。」
沈んでいたつばさの顔に、明るさが戻った。
「あ、あの・・私、ちゃんと面倒見ます。」
「ええ。」
オルディナが一言返すと、つばさは籠の中に鳥を戻した。
「本星からの迎えが来るまで、我々もここを動けない。事後調査もしなくてはならないし、
 まだ当分はここに留まる事になるが、つばさは近々引っ越す予定だったな。」
「はい。」
「ヒカルに渡した通信機は持っているな。我々がこの星にいる間はそれで連絡が取れる。
 何かあったら、遠慮なく使ってくれ。」
「私たちの方から呼び出すことはないと思うけど、一応持っていて頂戴。」
「分りました。」
「そろそろ戻った方がいい。お父さんが心配するといけない。」
「でも、ヒカルちゃんは・・」
「ヒカルは・・そうだな。俺と一緒にそのまま夜行動物の観察に行ったと伝えておいてくれ。
 今夜は遅くなりそうだとな。」
「うん。」
鳥籠を携え、玄関へと向かうつばさ。
その背中を、DDとオルディナの視線が追う。
「つばさ!」
不意にDDがつばさを呼び止めた。
ドアのノブに手をかけたまま振り返るつばさ。
「あ、いや・・」
何かを言いかけながら、彼は言葉を濁らせた。
つばさは沈黙するDDに正面を向けると、ぺコリと頭を下げた。
DDの表情が緩む。
「本当にありがとう。」
「私からもお礼を言わせて頂戴。あなたには随分と助けられたわ。感謝してる。」
二人の言葉に、つばさも笑顔で応えた。
扉が開き、冷たい空気が部屋に流れ込む。
白い息を吐きながら、つばさは駆けて行った。
489 ◆mYi8yZAc :02/09/30 04:06 ID:gpyQ4wlK
この続きはまた明日にでも・・
490285:02/09/30 05:08 ID:C3pYDtJ+
また新たな才能の持ち主が・・・・・
す ん ば ら し い で す。
491風の谷の名無しさん:02/09/30 13:32 ID:aDqJn5hW
ほぜん
「それにしても、以外だったな。」
暖炉の中に薪をくべるオルディナが振り返る。
「お前があんなことを言い出すなんてな。」
彼女らしからぬその言動に、DDはオルディナの新たな一面を垣間見たような気がした。
「あなたが真面目過ぎるのよ。」
火バサミで炭を掻き分けながら、皮肉を込めた言葉が返された。
「そうかもしれないな。」
DDは窓辺に立ってカーテンを開いた。
赤い夕日が頬を照らす。
「しかし、これで良かったんだろうか・・」
「さあ、どうかしらね。ヒカルが望んだことなんでしょ。」
「・・そうだったな。」
カーテンを閉めると、DDは奥の部屋へと向かった。
「もう大丈夫だ、出てきていいぞ。」
入り口付近からは死角となって見えない部屋。
そこには、いなくなったはずのヒカルの姿があった。
つばさに見つからないように奥の部屋に身を隠しながら、
ヒカルは先ほどのやりとりを伺っていたのだった。
「これでいいんだな、ヒカル。」
「うん・・あ、オルディナ。さっきはありがとう。私とつばさちゃんの思い出、残してくれて。」
「そんなことより、本当にいいの?つばさはあなたのこと、消滅・・
 いえ、死んだものと思ってるのよ。」
「それでいいんだ。」
ヒカルは暖炉の前で床に腰を下ろすと、背中を丸くして火にあたった。
蒔きがパチパチと音をたてて火の粉を散らす。
手のひらをかざしながら、その火をじっと見つめた。
「いつまでも一緒に居られる訳じゃないし・・・
 それに・・もう一度つばさちゃんの顔見たら、お別れできなくなっちゃう。」
揺れる炎が涙で滲む。
両膝を抱え、掠れた声で自分に言い聞かせるようにヒカルは呟いた。
「つばさちゃんなら大丈夫。私の気持ち、ちゃんと・・ちゃんと、受け取ってくれたもの。」
次ぎの瞬間、瞳から涙が溢れ出した。
膝に頭を沈め、嗚咽を漏らすヒカル。
つばさと過ごした日々の記憶が、次から次へと浮かんでは消える。
楽しかった思い出、苦しかった出来事。一緒に笑い、共に泣いたそれらの記憶が
怒涛のように押し寄せ、ヒカルの胸を貫いた。
止め処なく溢れる涙。
繰り返される思い出のフラッシュバック。
いつか来ることは分っていたつばさとの別れだったが、その耐え難い苦しみの前に
ただただ泣きじゃくることしかできなかった。
震える小さなその背中を、DDの手が優しく擦る。
「つばさも、お前との別れを受け入れたんだ。いつまでも泣くんじゃない。」
DDに励まされ、ゆっくりと頭を持ち上げるヒカル。
鼻をすすり、歯を食いしばって涙を堪える。
「そうだよね。つばさちゃん・・笑ってたもんね。」
ヒカルはその場で立ち上がると、目を擦りながらDDの顔を見上げた。
「私だけめそめそしてたら、つばさちゃんに嫌われちゃう・・・」
赤らめた瞳で精一杯笑ってみせるヒカル。
その頭をDDがポンポンと軽く叩いた。
494風の谷の名無しさん:02/10/01 08:17 ID:8GYojYwe
>>492-493
あああ・・・切ない、切ないよ・・・・゚・(ノ0`)・゚・
このスレで、フィギュア17のマルチエンディングが進行している・・・。
495風の谷の名無しさん:02/10/03 00:18 ID:sYnAmgwQ
この良スレを保守せねば。
496風の谷の名無しさん:02/10/03 10:30 ID:x9yNHwf5
続きまだ〜?
497風の谷の名無しさん:02/10/03 18:05 ID:5Py+CVbg
ほぜん
>>476の続き
       MMは巨大な花の様に巨眼を中心に身体を4枚の葉のように広げていた。
       さながらラフレシアのように巨大でまがまがしい姿を晒していた。
DD    「よし、オレとオルディナは左側からやる。お前たちは右側を頼む。」
つばさ  「うん、わかった。」
オルディナ「スキャンによるとヤツはまだ体力の40%くらいしか回復していないわ。
       でも急速に回復しつつあるから油断しないで!」
ヒカル  「わかった!」
つばさ  「ヒカルちゃん、MMに近づいて大丈夫なの?さっき共鳴がどうって・・・」
ヒカル  「うん、オルディナにMMから発射される生体振動を遮断する防御素材を
      塗ってもらったから大丈夫だと思うよ。」
つばさ  「それならいいけど・・・。」
黒田   「よし、んじゃ始めるか。」
      4人は二手に分かれてMMに接近しBH爆弾を設置した。MMの身体の
      あちこちから触手が伸びヒカルたちをからめとろうとしてきた。
      4つの花弁状の身体に10個ずつとりつけていくわけだが時間が経つにつれ
      攻撃が鋭くなってきた。
      作戦開始後40分ちかく経過した。しかしせっかく設置した爆弾もその後触手に
      はじかれて結局やり直すことになった。
DD    「こうなったら母船で攻撃してMMの注意をそらすか・・・」
オルディナ「うかつに攻撃するとこっちも危険だわ。狙うにしても慎重に・・・って
       もう時間がないんだったわね・・・。」
DD    「とにかく少しでもヤツにダメージを与えて回復を遅らせるんだ!」
      オルディナの遠隔操作によって母船のカリオン砲がMMに向けられた。
オルディナ「発射!」母船から閃光が発しMMに襲いかかる!しかしMMは大分
       体力を回復させたのか微妙に動いてビームの直撃を避けた。
DD    「かすっただけか・・・ダメージは?」
オルディナ「20%おとせたわ・・・でも回復スピードがあがってる・・・こうなったら
       フィールドネットを試してみるわ・・・」
黒田    「どうしようってんだ?」
DD     「簡単に言えば巨大な網を被せるのさ。これを使うとこっちも爆弾の
       設置がしづらくなるんで様子見にしてたんだが・・・」
オルディナ「とにかくやるわ!ネット射出!」
       母船からデコイが数機射出されMMの周囲に配置し電磁波のネットを生成した。
DD     「オルディナはここでネットの操作を頼む!爆弾の設置はオレたちがやる!」
オルディナ「わかったわ!気をつけて・・・」
       再びMMに接近して爆弾を設置しなおすDDたち。
DD    「気をつけろ!ネットに触れたらこっちもただじゃすまないぞ!」
      ネットの網目をかいくぐりどうにか今度はうまく爆弾を設置し終えることができた。
      さっきまで邪魔をしていた触手も強力なフィールドに邪魔されて
      攻撃がほとんどできないでいた。
       しかしその触手の一本がネットをかいくぐり17を捕らえた!
ヒカル   「うわぁぁぁぁぁっ」
つばさ   「きゃああ!!」
黒田    「つばさちゃん!!」
       17は強力なフィールドにじかに晒されてダメージを受けた!
       そしてコーティングされていた生体振動遮断素材が剥げ落ちてしまった。
ヒカル   「あ・・・・・・・・・・・・・ああ・・・・・・・・・・・・・・・」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・?どうしたの?」
DD     「こ、これは・・・・・MMから17に強力な生体振動が放出されている!
       しかしこれは・・・」
黒田    「なんだっていうんだ!?早くつばさちゃんを・・・」
ヒカル   「・・・ナ・・・・・ナゼ・・・ダ・・・・・ドウシテ・・・オ・・・・・・・マエタチハ・・・・
       ワタシタチノジャマヲ・・・・・・・・スル・・・・・・・」
つばさ   ゜ヒカルちゃん・・・・?なにを言ってるの?」
DD     「攻撃とは違う・・・・・干渉だ!MMは生体振動でヒカルに直接自分の意思を
       送りこんでいるんだ!」
黒田    「ヒカルちゃんを操るってのか!?」
DD     「いや、ヒカルが何か言ってる・・・」
つばさ   「ヒカルちゃんしっかりしてぇぇぇ!!」
ヒカル   「オマエ・・・タチハ・・・ワレワレヲウミダシテオイテ・・・ドウシテコウゲキシテクル・・・
       ワレワレハジブンタチノミヲマモッテイタダケダ・・・・・・・」
黒田    「MMがヒカルちゃんを通じてオレたちにメッセージを送ってるってのか・・・。」
DD     「・・・・確かにオマエたちを生み出したのはオレたちだ。しかし違法改造を受けた
       お前たちは異常増殖しこの星を絶滅の危機においやろうとしている。それをオレたちは
       見過ごすわけにいかないんだ!」
ヒカル    「カッテナ・・・・・リクツダナ・・・・・・・ワレワレハアタエラレタメイレイノトオリコドモヲ
        ウミフヤシ・・・シンカシヨウトシテキタノニ・・・・」
DD     「それを命じたのはお前たちを改造した組織だ。」
ヒカル   「・・・・・ワレワレハイキル・・・・・コノホシニネズキ、シンカスルタメニ・・・」
黒田    「なんのために!?」
ヒカル   「ソンナコトハシラナイ・・・・・・・ソウメイジタノハオマエタチニンゲンナノダカラ・・・」
黒田    「オレたちはそんな事頼んだ憶えはないぞ!」
DD     「・・・・・・・・・・すまない・・・・・・・・まさかMMの自我がここまで進化してたとは・・・」
黒田    「とにかくどうしようってんだ!このままじゃつばさちゃんが・・・」
オルディナ「つばさ!聞こえる!?」
つばさ   「う・・・うん・・・でもヒカルちゃんが・・・」
オルディナ「つばさ、よく聞いて!今ヒカルはMMに支配されつつあるわ!システムが完全に
       乗っ取られる前にあなたがヒカルの代わりに17を操って脱出するしかないわ!!」
つばさ   「そんな事できるの!?」
オルディナ「元々フィギュアっていうのは装着者自身の意思によって操るものなのよ!リベルスは
       あくまでサポートするための存在!17を自分の身体と思って操りなさい!!」
つばさ   「自分の身体・・・・・・・・・」
       そういえば つばさはいつも戦闘をヒカルに任せていた。ヒカルだけでは本来の力を
       発揮することはできない。装着者であるつばさの意思の同意が必要なのである。
       今まではつばさの同意を得てはじめてヒカルがパンチなりキックなり繰り出すことが
       できていたのである。
オルディナ「もうわたしたちはどうにもできない!あなたが自分の力だけできりぬけるしか
       ないのよ!」
つばさ   「わたし・・・・・」
DD     「つばさ!今ヒカルを守れるのはお前しかいないんだ!」
ヒカル   「ア・・・・・・・アアア・・・・・・・・・ツ・・・ツバサ・・・・・チャン・・・・・・」
つばさ   「ヒカルちゃん!?」
ヒカル   「ヤメテ・・・・・・・・モウコレイジョウハ・・・・・・・・」
DD     「騙されるな!それはMMだ!!」
黒田    「頑張れつばさちゃん!今まで戦ってきた自分を信じるんだ!!」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・・・・」
       その時ふと つばさの脳裏にヒカルの言葉が浮かんできた。

ヒカル   「あたしはもうひとりのつばさちゃんだもん。あたしができることはつばさちゃんだって
       できるんだよっ。」

つばさ   「・・・・・・・・ヒカルちゃん・・・・・・」つばさは目を閉じ心を静め意を決した。
つばさ   「わたし・・・・やる!わたしだって・・・・・わたしだってやればできるんだ!!!」
       17の目が輝きその身体からオーラがたちこめた!
DD     「これは・・・・・・・・!生体パルスが急上昇している!!しかしこれは・・・」
黒田    「なんだ!?なにが起こったんだ!?」
オルディナ「その波動は・・・・・・つばさ自身のものだわ!あの子の生体パルスがフィギュアを
       通して増大されている・・・・・・・」
       カッと閃光がはしり17をからめ捕っていた触手がちぎれとんだ。
つばさ   「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」意識したのかしないのかつばさは
       渾身の力を振り絞りMMに深々と右腕をぶちこんだ!
       その振動はMMの全身に広がりMMはマヒ状態に陥った。
オルディナ「今よ!みんな脱出して!!」
       17がフィールドから離れたのを確認したオルディナは母船の
       カリオン砲を今一度浴びせた。
DD     「これで・・・・・・・・・これで終わりだ!!!!」
       DDはMMにとりつけられたBH爆弾の起爆スイッチを押した!
       カッし一瞬白い光が宇宙に広がり次は黒い渦が発生してMMを呑みこみ始めた。
黒田    「・・・・・」黒田はその壮絶な光景に声も出ずただつばを飲み込むしかなかった。
オルディナ「・・・・・・・・・・やった・・・・・・・・・・とうとう・・・・・・・・・・・」ついに悲願を達成した
       オルディナは全身の力が抜けエアバイクのモニターにその身を被せた。
DD    「・・・・・・・・」DDもただ無言でMMがBHに呑みこまれていく様を見守っていた。
黒田   「やったな・・・お疲れさん。」その気持ちを汲んだ黒田はポンとDDの肩に手を置いた。
ヒカル  「・・・・・・・・・つばさちゃん・・・・・・・・・・・・・・」
つばさ  「ヒカルちゃん・・・?ヒカルちゃんたせよね!?大丈夫!?」
ヒカル  「うん・・・・・・・・まだ頭がぼぉっとしてる・・・・・・・・・・ええっと・・・」
つばさ  「わたしやったよ・・・自分の力で、自分の力で頑張ったよ・・・」
      涙を流しながらつばさはヒカルに訴えた。
ヒカル   「そっかぁ・・・つばさちゃん・・・・・・・・・・・・・がんばったんだね・・・・・・・・・・・・」
つばさ   「うん・・・」
てんまる 「オンオン!」
つばさ   「もう てんまるったら・・・」
       戦いの場にしばしの静寂が訪れた。
DD     「ふたりとも、本当に有難う・・・本当によく頑張ったな・・・。」
       だがしかし、この期に及んでMMは最期のあがきをみせた!
       それに最初に気づいたのがてんまるだった。
てんまる 「ヴヴうヴヴヴヴ・・・・・・・・・・・」
つばさ   「てんまる?どうしたの?」
       MMはBHに飲み込まれる直前に自分のコアを再び地球に向けて放ったのだ!
DD     「こ・・・こんな!こんなバカな!!」
黒田    「おい!今なんか飛び出したアレって・・・・・・・」
DD     「待て、このままなら大気圏で燃え尽きるはず・・・」
        DDはさっそくコアの燃え尽きる確率を計算した。
黒田    「どうなんだ、おい!」
DD     「確率・・・・・60%・・・突入の角度しだいでは生き残るって事だ!」
黒田    「ちぃっ!まったい最期の最期までゴキブリ並のしぶとさだ!」
DD     「シャトルで追うぞ!みんな来い!!」
つばさ   「せっかく・・・・・・・せっかく頑張ったのに・・・・・・・・・」
ヒカル   「あきらめちゃ・・・・・・だめ・・・・・・・・・・だよ・・・・・・・・・」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・・?」
ヒカル   「おいかけてって・・・・・・アイツの・・・・・角度を狂わせて大気圏で
       燃え尽きさせるんだよ・・・・・・・・」
てんまる 「キューーーーーン・・・・・・・・」てんまるはヒカルの弱弱しい声に不安げな
       声でないた。
つばさ   「ここで・・・・・ここでアイツを倒さなきゃ・・・・・・・・・・」
       つばさはぐっと手を握り締め地球に吸いこまれていくコアをみつめた。
       そしてつばさは一瞬の判断で自らコアを追いエアバイクを走らせた!
       DDは母船に向かっていたがふりかえると17が地球に向かって駆けていく
       ではないか!
DD     「な・・・なんだと!!」その瞬間DDも完全に我を忘れた。
       彼の中でなにかがはじけ、理屈ではない何かがDDに二人の後を追わせた。
黒田    「あ・・・?ああ・・・・あ・・・・・」黒田もまた状況が呑みこめずその場にたちつくした。
       コアを追ってシャトルで地球に向かうはずなのに17もDDもエアバイクで地球に
       走っていったのだ。黒田はなにをどうしたらいいのか判断しきれなかった。
      今まさに少女たちは流星そのものだった。愛する者のため全てを掛けて戦って
      そしてその最後の一撃を浴びせるためにその命すら捨てようとしていた。
      つばさは自分の行動がなにをいみしているのかまったく判っていなかった。
      大気圏で燃えつきようとしているのはコアだけではない。自分たちも同じ運命を
      辿ろうとしているのだ。だがつばさの瞳はまっすぐただ一点・・・コアだけを捉えて
      離さなかった。
      エアバイクにはてんまるもしがみついていた。深々と爪を立てその身を包む高温に
      じっと耐え忍んだ。
DD   「つばさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
      DDも同様であった。もう正気を保っていなかった。つばさの意識がコアのみに集中して
     いるようにDDもただつばさを追いかける、それだけがDDを支配していた。
     まさに周囲は真っ赤にそまりエアバイクも耐久力の限界を超え爆発した。
     吹き飛ばされる17とDD。しかしそれでもつばさの意識は怯まずコアに向けられていた。
     そして てんまるとDDも同様だった。手を伸ばし17を捉えようとする。
     そしてとうとう17はコアに追いついた!
ヒカル 「ナゼ・・・・・・ドウシテソコマデシテワレワレヲオウ・・・・・イノチガオシクナイノカ・・・・・・・」
     再びコアがヒカルを支配してつばさに訊ねた。
つばさ 「わかんないよ そんな事・・・でも、あんただけは放ってはおけない!今あんたを逃がしたら
     今までのこと全部無駄になっちゃう!!」
     そしてつばさの渾身の一撃がコアに突き刺さる!!
     その頃黒田はオルディナを起そうと懸命だった。
黒田  「おい、しっかりしろ!まだ終わってないんだ!!DDたちが自分たちだけで
     コアを追いかけて・・・・・・・」
オルディナ「コア・・・・・・・・・・・・?何を言ってるの・・・・・・・・?」
       BHに吸いこまれるMMを見届けたオルディナはそこで力果てて意識が
       朦朧となりコアが飛び出した事に気づいていなかったのだ。
       オルディナは目の前の男が黒田であることを理解するのにすらしばらく掛かった。
       彼女が意識を完全に取り戻し事態を完全に理解するのに5分くらい掛かった。
       その時すでにつばさたちは大気圏に突入していたのだ。
      そしての事実は再びオルディナを混乱におとしめた。倒したはずのMMはコアを
      地球に放ちみんなはそれをシャトルではなくエアバイクで追っていったのだ。
オルディナ「どうしてこんな・・・・バカなこと・・・・・・・・・・・・」オルディナは頭を抱えて取り乱した。
黒田    「しっかりしろ!!!」黒田は思わずオルディナの頬を叩いた。
オルディナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」ハッとなり黒田を呆然とみつめるオルディナ。
黒田    「とにかく追いかけるんだよオレたちも!なんでもいいから早く!!」
オルディナ「そ・・・そうね・・・・・・シャ・・・シャトルを・・・」混乱する頭を気力でまとめながら
       オルディナは母船からシャトルを放った。
黒田    「頼む・・・・・生きててくれ・・・・・・・・・・・」もう視界には見えないつばさたちに思いをはせ
       黒田は祈らずにいられなかった。
DD      「つばさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
        17の一撃がコアに突き刺さった時DDもようやく追いつくことができた。
つばさ    「・・・・・・・DD・・・・・・・・」
        DDは強く17を抱きしめた。
つばさ    「ごめんなさい・・・・・・・・わたし、頭の中がかぁってなって・・・・気がついたら・・・」
DD      「もういい・・・・・・なにも言うな・・・・・・・・・」不思議とDDの心が静まっていった。
        ボロボロと高熱にその身が削られていくコアの上で17とDD、てんまるは穏やかに
        お互いをみつめた。皮肉にも地上目掛けて落下するコアの後側にいたためギリギリの
        ところでつばさたちはその命を繋いでいた。
        そしていち早く冷静さを取り戻したDDは状況を整理した。
DD      「いいか つばさ。もうすぐ大気圏をぬける・・・合図したらコアに渾身の力を込めて
        攻撃するんだ。他のことはなにも考えるな。大丈夫、お前たちはオレが必ず守る。」
つばさ    「・・・うん。」つばさもまた穏やかな気持ちで返事した。
        DDが今までで一番頼もしく感じた。やがて地上が見えてきた。
DD      「いくぞ・・・・・・今だ!!」
        DDの合図とともにふたりは右腕に全ての力を込めてコアに叩きつけた。
        コアはバキッと砕かれ再びつばさたちは大空にふきとばされた。
DD      「つばさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
つばさ    「DDぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!ヒカルちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
てんまる  「オン!オン!オン!!」
        それぞれが互いの名前を呼ぶ。そしてお互いをぎゅっと抱きしめ運命を天に委ねた。



                    続く
509風の谷の名無しさん:02/10/03 23:12 ID:wNYGz2LO
長丁場お疲れ〜
臨場感あふれるストーリーですね。
カコイイDDも(・∀・)イイ!!
SFものとして見るなら本編以上かも・・・?
続き期待してます。
510風の谷の名無しさん:02/10/03 23:17 ID:dKBh3Vp1
自転車に乗れずたまねぎとピーマンを食べられない
あのDDが激しくカコイイ!!!!(・∀・)

面白いよジンク
511風の谷の名無しさん:02/10/04 16:58 ID:FuWG8dZI
これを思いつきで書いてるのか?

凄!
512 :02/10/05 04:03 ID:PkwTOJqG
えと。本スレで
ttp://shion.sakura.ne.jp/~yosh/main/CG/NORMAL/2002_09_25.jpg

の絵が出たとき小ネタを書いたらもう少し書いてみたくなりまちた。
漏れは本編を肯定したいので補完になれるようなのとして。
ここの方々のようにうまく続けられるかわからないですが
よろしければ読んでくだちぃ
513 :02/10/05 04:04 ID:PkwTOJqG
-1-
「つーばーさーちゃん!」
「えっ!? ヒカルちゃん?」
「えへへ、おどろいた? ごめんね、治るのにじかんがかかっ
ちゃって」
「……ヒカルちゃんのばか…! ほんとに……ひっく…ほんと
にヒカルちゃん…死んじゃったかと思ったんだから…!」
「つばさちゃん…悲しませちゃって、ごめんね」
「ううん、ヒカルちゃん…もうどこにもいかないでね……」
「うん、ずっとずっと、つばさちゃんといっしょだよ……」
514 :02/10/05 04:06 ID:PkwTOJqG
-2-
 …
 …
 …。

 ──あの日いらい、何度も何度もそんな夢をみた。
 元気なヒカルちゃんにまた会える夢。明るいヒカルちゃん
とまたお話しする夢。
 でも、やっぱりそれは夢。

 ヒカルちゃんが消えてしまったあのときが、あのことが夢
ならよかったのに。
 わたしは目が覚めるととても悲しくなって、がまんできず
に泣いてしまう。

 ヒカルちゃんとお別れしてから、もう一月以上たつ。
 だけどヒカルちゃんのことを考えなかった日は一日もなかっ
た。

 ヒカルちゃんにあいたい。

 でもわたしがこんなふうにめそめそ泣いていたら、ヒカル
ちゃんはきっと悲しむと思う。元気だなきゃって言うと思う。
 だからわたしは、ヒカルちゃんが教えてくれたみたいに、
少しづつでもがんばっていかなくちゃって、涙をふいて学校
に行く。
515 :02/10/05 04:07 ID:PkwTOJqG
-3-
 DDのきおくそうさで、もう誰もヒカルちゃんのことをおぼ
えていない。
 あんなに仲のよかった飛鳥ちゃん典子ちゃんも。
 萩原くんも小川くんも。先生もクラスのみんなも。誰も。

 そんなヒカルちゃんがかわいそうで、わたしはまた泣いて
しまう。
 なんでもないときにも涙が出てしまって、みんなを心配さ
せてしまって。

 わたしもみんなのように、ヒカルちゃんがいなかったよう
なふりをしたら悲しくないのかな。
 ヒカルちゃんのこと忘れちゃえば、楽になるのかな。

 でも。
 ヒカルちゃんのことをわすれるなんて。

 ぜったいにできない。

 わたしはヒカルちゃんと暮らしたこと、ヒカルちゃんが教
えてくれたこと、ヒカルちゃんの思い出といっしょに、ずっ
とずっと生きていくんだ。

 わたしがそう決めた日、DDにそのことを話した日。
 わたしは夢をみた。
516 :02/10/05 04:10 ID:PkwTOJqG
-4-
 わたしは森の中にいて、見たことのない白い服を着ていた。

 低くえだわかれしている木の上にすわっていると、そばに
不思議な鏡のようなものがうかんでいて、わたしが写ってい
た。
 のぞきこむとわたしの悲しい顔が見えたけれど、ふと見る
と鏡のなかのわたしは笑っていて、それはヒカルちゃんだっ
たことに気がついた。

 ヒカルちゃんはわたしと似た白い服を着てそこにいた。

 わたしがどうしていいかわからないでいると、ヒカルちゃ
んはわたしの手をやさしく引いて歩き出した。


(つづく)
517風の谷の名無しさん:02/10/05 21:35 ID:1D+whRQ1
>>512
漏れはこういうのも結構好きかも。
ただ、ひらがなが多くてちょっと読みにくい。
でも10才の雰囲気出すにはこの方がいいのかな?
個人的には「時間」「会う」位は漢字でもいいかと。
文句スマソ。でも面白いです。
続き期待してまつ。

このSSスレはとっても(・∀・)イイ!!

518風の谷の名無しさん:02/10/05 21:54 ID:vsq+vBPa
DD「これぼどのマギュアを……ッッ  俺が圧倒しているッッ
   コアを破壊したッッ  勝ちだッッ  もう確かだッッ
   こんな怪物が俺に許しを乞うているッッ」

マギュア「ゆ……許して……DDさん……」

DD「許すかバカッッッ    ……え…消え…」

マギュア「やはりな……」

DD「……ッッ  オ……マギュアを……倒し……え?」

マギュア「催眠術だ 現実ではない
   
     おそらくはわたしを圧倒し、触手を切り、コアを破壊して
     存分に痛めつけたのだろうが、全ては君の脳が造りだした虚構の映像―――」

DD「な……」

マギュア「かりそめのものだ

     君のねじれ屈折した精神構造はわたしの術を歓んで受け入れると踏んだのだが
     案の定―――   君の心に根付く渇きは―――
     わたしの簡単なトリックに待ちかねたかのように飛びついた
     君の欲求は現実より遥かに劣るこうであって欲しいというわたしの幻像を造りだし―――
     思うさま、わたしを殴りまくったハズだ

     気の毒なことに   現 実 の わ た し は こ こ に い る

     君にとって絶望的戦闘力を持ったわたしだ」

DD「…………ふ〜〜ん……おかげで……いい夢見させてもらった……」
519風の谷の名無しさん:02/10/06 00:00 ID:9kz3YC5Q
ブラップラー刃牙ネタか
ワロタ
520風の谷の名無しさん:02/10/06 15:19 ID:IQD9jEJf
ココまだやってたのか・・・。
米村の仕事を奪うなよ。見苦しい。
521風の谷の名無しさん:02/10/06 20:12 ID:GLwWhV8C
>>520は池戸嘉昭
522 :02/10/06 21:45 ID:/SZDUnOA
ていうか米村氏もうフィギュアの仕事なんかやってないけど…(笑)
523風の谷の名無しさん:02/10/06 22:04 ID:oAMo2X/n
>>520は臭素。
524風の谷の名無しさん:02/10/06 22:20 ID:FN7SsXI+
>>518
「けどな、ありゃぁ夢だ……ただの…夢なんだよっ」(微涙)
525風の谷の名無しさん:02/10/07 19:37 ID:Uxu3vUU2
ジンクたん最近書き込まないね〜。
どうしたのかな?
526風の谷の名無しさん:02/10/08 14:29 ID:Tlt+7nRz
age
527 :02/10/09 18:14 ID:e7ZmcB1C
>>516のつづき

-5-
 色とりどりのいちめんの花畑。
 どこまでつづく緑の畑。
 牧場の草ロールたち。
 みわたすかぎりのひまわりのお花畑。
 枯れ木のつづくさびしげな広い原野。

 そうだ──あそこは前にヒカルちゃんとお父さんとハイキ
ングに来たところだ──あそこはいつも学校に行くときにバ
スから見るところ─あそこは──。

 北海道のいろいろな場所が不思議にあっという間にうつり
かわりながら、わたしとヒカルちゃんは歩いていた。わたし
の知っている北海道の風景。ヒカルちゃんといっしょに見た
北海道の場所。わたしとヒカルちゃんの思い出は、ぜんぶ北
海道でつくったんだ。そんなふうに一つづつ、ヒカルちゃん
との楽しかったことを思い出していた。
528 :02/10/09 18:20 ID:e7ZmcB1C
-6-
 わたしとヒカルちゃんはあぜ道を歩いていた。
 ヒカルちゃんはずっと一言もしゃべらない。
 でもやさしい笑顔でわたしに笑いかけてくれたので、それ
だけでヒカルちゃんの気持ちがわかってとても安心できた。

 わたしはうれしくなってヒカルちゃんの手をぎゅっとにぎ
ると、ヒカルちゃんもそれに答えてくれた。
 ヒカルちゃんの手だ。ヒカルちゃんのなつかしい、手のぬ
くもり。

 黄色の花がたくさんあるきれいな花畑に来ると、ヒカルちゃ
んは楽しそうにお花にかけよって行った。わたしもヒカルちゃ
んといっしょにお花に寄りそう。

 とてもいいにおい。

 ヒカルちゃんとはじめて会ったあのときみたい。
 わたしはあのときみたいにヒカルちゃんと一緒に遊べて、
とてもうれしかった。
529風の谷の名無しさん:02/10/10 12:24 ID:k85InGDU
ジンク最近書き込まないね。
気力が無くなったのかな?
そういう時はビデオ見直すといいかもよ。
2話辺りとか
530風の谷の名無しさん:02/10/10 19:33 ID:jiLepMX5
>528
ウワーン。・゜゜・(ノД`)・゜゜・。ヒカルターン
531風の谷の名無しさん:02/10/10 22:19 ID:MSEUtnYb
>>527-528
Σ(;゚Д゚)OPの二人のシーンか!
532風の谷の名無しさん:02/10/11 23:35 ID:YirgjCzc
OPでまで泣けるようになったらどうしてくれるんだ・・・
533 ◆U.o.oDDk6Q :02/10/12 00:35 ID:zA+ieCRW
        ヽ,.-、, '  ________
        ‐(.゚v゚)‐ ‐{ アナタアナタ!
        , '`ー'ヽ,、,、 ̄二二二二二___
____ 、 ,、,、  i(゚v゚),‐{ テンマルテンマルテンマル!
DDーーーー!}‐.(゚v゚)´  | イ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ,! ,、〈  //^i,!
534風の谷の名無しさん:02/10/12 19:46 ID:p6JMNZoP
ずいぶんミニサイズのさいたまAAだな。
535風の谷の名無しさん:02/10/12 22:28 ID:kLJPoyky
ジンクー
そろそろ続き書いてくれー
ちょっと煮詰まってて・・・
537風の谷の名無しさん:02/10/13 19:40 ID:yCtUu9Xy
ほぜん
538 :02/10/14 00:43 ID:KNJpylw6
-7-
 気がつくとヒカルちゃんとわたしは森の中を歩いていた。
 長い道を歩いていくと辺りがだんだん開けていき、森をぬ
けた。
 わたしはそこで、ヒカルちゃんがどこに行こうとしている
かがわかった。

 ヒカルちゃんは立ち止まり、なつかしそうに上を見あげた。
わたしもヒカルちゃんの見ている空の方をみつめる。

 木もれ日がきらきらときれい。
 きもちのよい風に木の葉がゆられてざわざわと音がする。

 あの木があった。

 わたしの思い出の木。
 ヒカルちゃんの思い出の木。
 わたしたち二人の思いを聞いてくれた、お話の木。

 白い服のヒカルちゃんがわたしの方ににっこりほほえんで
くれた。
 わたしもヒカルちゃんにほほえむ。

 ヒカルちゃんとまた、ここに来れたんだ。ヒカルちゃんと
手をつないで、ここに。


(つづく)
539 :02/10/14 00:45 ID:KNJpylw6
えと。

http://hmmlab.virtualave.net/tree.jpg

のシーンをイメージしてくだちぃ
なんかぶっちゃけ、たらたら書いてしかもつまらんね
つー感じで続けるのも恐縮なんですが…
次から本題のつもりでつ。
>>493続き

「ありがとう、DD。もう大丈夫だから・・」
何度か目元を擦るその手が、DDの袖を引っ張った。
「ん?」
「いっぱい泣いたら、お腹空いちゃった。」
ニカっと笑うヒカルに、DDの表情からも緊張の色がとれる。
「そうだな。俺たちも何か食べないと・・」
ここ数時間、作業に集中するあまり食事らしい食事を取ってはいない。
思い出したように空腹を感じ、冷蔵庫を開けて中を覗いてみる。
冷蔵庫には、牧場で作られた乳製品の他、飲料水やハム、期限間近の惣菜が2,3点・・
いずれも小腹を満たす程度のものしか残ってなかった。
「ろくなものがないな・・・」
DDは何も取らずそのまま冷蔵庫の扉を閉めた。
「買い物行くの?。だったら私、ハンバーグ食べたい!」
やれやれといった表情で、引き出しから車のキーを取り出す。
「仕方ないな・・オルディナ、買出しに行って来る。一時間くらいで戻・・・オルディナ?」
オルディナはソファーに腰掛けて足元をぼんやりと見つめたまま、
DDの言葉を聞き流していた。
「どうかしたの?」
顔色を伺うように、ヒカルがゆっくりと歩み寄る。
オルディナは眼前に立つヒカルを見据え、険しい表情で意を決したように口を開いた。
「本星に戻ったら、あなたは間違いなく実験材料にされるわ。あなたの生死に関わらず・・」
「オルディナ!」
怒気を含んだ声を荒げ、DDが言葉途中のオルディナを制した。
彼にしては珍しく、感情を剥き出しにして睨みつける。
「いいの、DD。ちゃんと・・分ってるから。」
気丈に振舞うヒカルに、オルディナがゆっくりとした口調で言葉を続けた。
「早合点しないで。いい、よく聞いて。あまり確実とは言えないんだけど・・
 あなたがこの星で生き続けられる手段があるの。」
「本当か!?」
「言ったでしょ、私に出来ることはやってみるって。二人ともこっちに来て。」
オルディナは端末の座席に腰を下ろすと、手際よくパネルを操作し始めた。
ディスプレイにヒカルの身体値を示すデータが次々に表示される。
その座席の後ろで、ヒカルとDDが食い入るように画面を覗き込む。
画面の中央にヒカルの生命パルスを表した折れ線グラフが表示されると、
3人の視線がそのグラフに注がれた。
「見ての通り、リベルス本来の生命力はもうほとんど残ってない。
 このままだとそう長くは持たないし、いつまた危険な状態に陥るか分らないわ。」
オルディナの説明に、無言のまま頷くヒカル。
「あなたが今後も生き続けるためには、別の生物の生命力に頼る他ない。」
「別の生物の生命力に頼る・・」
唖然とするヒカルにオルディナが振り返る。
「生体融合するってことよ。」
「融合?」
「そう。リベルスの持つ肉体形勢の特性を利用して、相手の体組織と同化するの。
 相手の体の一部となって共生関係を維持する限り、生き続けることが出来るわ。
 あなたが生命体として存在できる唯一の手段よ。」
「ちょっと待てオルディナ。そんなことして平気なのか?融合した相手はどうなる。」
「肉体的影響はない・・と言いたいところだけど、正直なところ分からないわ。
 ただ、融合可能な対象は限られる。リベルスの生命力を支えられる、
 十分な生体エネルギーを持った個体である必要があるし、
 意識の混乱の可能性や神経系に及ぼす影響を考えると、ヒトなどの知的生命体・・
 いえ、高等生物自体避けた方が無難ね。だから・・・」
そう言いかけたまま、オルディナの言葉が止まった。
自らの言葉に確信のもてない以上、軽々に結論を出すことができない。
DDもまた、突拍子も無いその話に戸惑うばかりだった。
「・・樹。」
沈黙を破るように、ヒカルがポツリと呟いた。
「ねぇ、オルディナ。樹は?おっきな樹はどう?」
腕組みをして、考え込むオルディナ。
「そうね・・ちょっと待って。」
再び端末を叩き始めると、画面にたくさんのウインドウが現れた。
「この星に棲息する一般的な樹木でシミュレートしてみるわ。」
いくつか条件を変えて入力し弾き出された試行結果は、いずれも高い成功率を示していた。
「悪くないわ。体組織も動物のそれより単純だし、融合後の安定性も高い。」
「だったら、私・・」
「あ、でもちょっと待って。」
オルディナは座席くるりと回転させ、ヒカルを真正面に見据えた。
「融合した後は元に戻れない。宿主となる相手の変更は効かないの。
 それに、必ずしもシミュレーション通りにいくとは限らないわ。慎重に考えて。」
オルディナの瞳を真っ直ぐに見つめ返すヒカル。
「うん、わかった。」
大きく頷くと、ヒカルは一目散に駆け出した。
「どこに行くんだ。」
「森に行って来る。」
いそいそと上着を羽織り、帽子をかぶる。
「こんな時間にか?」
「平気だよ、暗くなる前に戻るから。」
ヒカルはそう言い残すと、勢いよく外に飛び出していった。
「いいのかオルディナ。本星には、ヒカルのことも報告してるんじゃないのか?」
「ええ、マギュアのデータと一緒に逐次転送してるわ。でも、最終報告はまだよ。」
「それじゃ・・」
「フィギュア17は、母船の爆弾を使った時にジェムもろとも消滅した・・
 とでも報告しようかしらね。遺体も残らないし、不可抗力なら仕方ないわ。」
ディスプレイを見つめながら、淡々と話すオルディナ。
彼女もDD同様、自分のなかで何かが変わっていくのを自覚していた。
道具に過ぎないはずのリベルス。
だが、任務と言う名の殻を脱いだ今、ヒカルは紛れもなく一人の少女だった。
そして、その命が消えようとしている。
理屈ではない何かが、彼女を突き動かしていた。
「オルディナ・・・ありがとう。」
「あなたにお礼を言われる筋ではないわ。私がそうしたいだけよ。」
「そうか。」
DDに見つめられ、オルディナの背筋にこそばゆい感覚が走った。
「なによ、ジロジロ見て・・気持ち悪いわね。」
いつもの憮然とした態度で言い放つ。
「ああ、すまない。それじゃ、食料を買いに行って来る。」
オルディナはDDを一瞥すると、端末の主電源を切った。
「やっぱり、あなたとはもうパートナーを組みたくないわ。」
溜息混じりにオルディナが呟く。
「これ以上お人好しが移ったら困るものね。」
ディスプレイの反射光に混じって、オルディナの笑みが映る。
彼女の背中越しにいたDDには、それがはっきりと見てとれた。
「・・そうだな。」
DDも微笑を浮かべながら踵を返す。
それは、彼らがこの星に来て最初で最後の笑顔だった。
544風の谷の名無しさん:02/10/14 09:02 ID:x/n4E2tN
乙〜

545革命的嫌煙主義者 ◆bk8TpmBxRM :02/10/14 09:20 ID:HQVR8pKY
これ6話まではメディアプレイヤーで観たけどそう言えば続き観るの忘れてました。
546風の谷の名無しさん:02/10/14 11:56 ID:VP3CuGat
>>545
( ´,_ゝ`)プッ
547風の谷の名無しさん:02/10/14 14:17 ID:+muV3yww
作家さんおつかれです
>>508の続き

つばさ  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここは・・・・・・どこ・・・・・・・・・?」
      つばさはもうろうとする意識の中ゆっくりと目をあけた。すると最初に目に入ったのは
      ヒカルの顔だった。
ヒカル  「おはよっ つばさちゃん。」
つばさ  「・・・・・・・ヒカル・・・ちゃん・・・・・・」ずっと眠り続けていたように頭がぼおっとしている。
      つばさはずっとヒカルに膝枕してもらっていたのだ。
英夫   「おっ起きたか?まったく夕べは夜更かしでもしてたのか?」
つばさ  「あれ?お父さん???」
      つばさはハッとなって辺りを見回した。どこか見知らぬ外・・・辺りは満開の桜が
      咲き誇っていた。
ヒカル  「もぉっせっかくお花見にきたのにつばさちゃん寝ちゃうんだもん。」
つばさ  「お・・・花見・・・???」つばさは頭が混乱して夕べのことがよく思い出せない。
      なにかとっても大事なことをしていたような・・・。
ヒカル  「じゃつばさちゃんも目を覚ましたしそろそろお弁当にしようよっ」
瞳    「もう、ヒカルは食いしん坊さんね。」
つばさ  「・・・・・・!お母さん!?」
瞳    「つばさ?私の顔に何かついてる?」
英夫   「お母さんがどうかしたのか?」
つばさ  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・???」つばさはぎょっとなって周りを見回した。 
      しかし英夫もヒカルも瞳もきょとんとしてるだけだった。
てんまる「わんわんわん!」
      傍らにいたてんまるが吠え、つばさはまたハッとなった。
ヒカル  「いいからお弁当にしようってば。あたし もうお腹ぺっこぺこ」
瞳    「はいはい」しようがないわねといいたげに瞳は苦笑しながらお弁当の包みを広げた。
英夫   「おっ 美味しそうだな!」
      おむすびに空揚げ、サンドイッチにポテトサラダ、ミニオムレツに春巻き、他にも
      たくさんのご馳走が重箱にぎっしり詰め込まれていた。
ヒカル  「いっただきまぁーす♥」幸せそうにおむすびをほおばるヒカル・・・
英夫   「ほら、つばさも食べなさい。」サンドイッチをつばさに差し出す英夫・・・
瞳    「オレンジジュースもあるわよ。」バスケットから缶ジュースを取り出す瞳・・・
      幸せな家族の団欒・・・気持のいいそよ風がつばさの髪をなびかせ
      桜のはなびらを舞い躍らせる。
      つばさはその静かで平穏な風景にしばし我を忘れ自分でも気付かないうちに涙を
      流していた。
ヒカル  「ほらぁつばさちゃん、早く食べないとつばさちゃんの分も食べちゃうよ?」
つばさ  「え・・・?う、うん・・・」


ヒカル  「じゃちょっとその辺散歩してくるね。いこっつばさちゃん、てんまるっ。」
      お弁当を食べ終えて幸せいっぱいといった顔のヒカルはつばさとてんまるを連れて
      辺りを散歩する事にした。
英夫   「あんまり遠くに行くなよー。」
ヒカル  「はーーーーーーーいっ。」
ヒカル   「もぉっつばさちゃんったらさっきからずっとぼんやりしてばかり。
       お母さんのお弁当美味しくなかったの?」
つばさ   「ううん・・・・・・・・・・あの・・・ヒカルちゃん?」
ヒカル   「なーーーに?」
つばさ   「わたしたち、確かマギュアと戦ってたはず・・・・・・・・」
ヒカル   「やだぁ、つばさちゃんってば、ホントに寝ぼけてる!そんなのずっと
       前のことじゃない!みんなで東京に戻ってきてお父さんの新しい店開いて
       来週には新学期じゃない!」
つばさ   「だけど・・・・・・・お母さんが・・・・・・・・・・・・・・」
ヒカル   「お母さんがどうかしたの?」
つばさ   「お母さんは・・・わたしを産んで・・・・・・すぐ・・・・・・・・・・」
ヒカル   「・・・楽しくないの?」
つばさ   「え?」
ヒカル   「今が楽しかったらそれでいいじゃないっ。ね?」
つばさ   「・・・・・・違うよ・・・」
ヒカル   「つばさちゃん・・・・・・」
つばさ   「楽しいよ、とっても・・・ヒカルちゃんがいて、お父さんがいて、そしてお母さんが
       いて・・・とっても幸せ・・・・・・・・でも、・・・でもこれって・・・・・」
ヒカル   「強くなったね。つばさちゃん」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・・・」
ヒカル   「強くなった、つばさちゃん。もう大丈夫だ。もう安心してお別れできる・・・」
つばさ   「ヒカル・・・・・・ちゃん・・・・・・・・・・」
       すみきった青い空、人々の目を虜にしていた桜の木々がすうっと消えていく。
       周りはいつものフィギュアの体内の様子に戻った。
       ただ違うのはつばさの傍らにヒカルがいたことだ。
ヒカル   「MMはやっつけたよ・・・もう大丈夫。あとはDDたちが片付けてくれる」
つばさ   「・・・・・・ヒカルちゃん・・・・・・」
       ヒカルはぎゅっとづさに抱きついた。しかしつばさはなにか暖かい光に
       包まれているような感覚はあってもいつものヒカルに抱きしめられている
       肉体的な感覚は感じなかった。
つばさ   「・・・・・・・・・!!!」
       ヒカルの身体が透けている・・・・・・・ヒカルの声も徐々に弱弱しく機械的になって
       いった。
つばさ   「いやだ!いやだよ!!一緒に東京に行くって約束したじゃない!!」
ヒカル   「ごめん・・・約束守れなかった・・・でもね?最後までつばさちゃんを守れた・・・
       あたし・・・約束・・まもレタヨネ・・・・・・・?」
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・・・。うん。ヒカルちゃんは約束守ってくれたよ・・・・」
ヒカル    「ヨカッ・・・・・・・・・タ・・・・・・・・・・・・」
つばさ    「ヒカルちゃん・・・・ヒカルちゃん・・・・・・・」
ヒカル    「ツバ・・・・・・サチャ・・・・・・ン・・・・・・・・・ダイス・・キ・・・・ダヨ・・・」
        そしてヒカルの姿は完全に消滅した。
つばさ    「ヒカルちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!!!!!!」



       ハッとなってつばさの前にはDDの姿があった。傍らにはてんまるも心配そうに
       クーンと鳴いている。
つばさ  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
DD    「よかった・・・無事だったか・・・」
      つばさはDDの顔を確認するとぼんやり周りを見回した。
      一面雪で覆われた銀世界・・・・・・・登り始めた太陽がその表面を照らしていた。
つばさ  「・・・・・・・・・・ヒカルちゃん・・・・・・・どこ?」
DD    「・・・・・・・・・・・・・・・」
つばさ  「ねぇ!DD!!ヒカルちゃんは!?ヒカルちゃんは一体どこ!?」
DD   「つばさ・・・手に持っているものを見てみろ。」
つばさ 「・・・?」言われてみると手になにか握っているのを感じた。
つばさ    「なに・・・・・・・?これ・・・」つばさの手の中にあったものは銀色のビーダマ
        くらいの大きさの玉だった。ヒビが入っている。
DD      「・・・・・・・・・・・・・・リベルスの・・・・・・・・・・・核だ・・・・・・・・。」
つばさ    「・・・リベ・・・ルスの・・・・・・・・か・・・・く・・・・?」
        つばさは全身の血が凍りついていく錯覚に捕らわれ全身を振るわせた。
つばさ    「は・・・・・・・・・は・・・・・ぁ・・ぁあ・・・・あああ・・・・・・・・・」
DD      「・・・・・・・・・・・・・・すまない・・・・・・・・・・・・・」
つばさ    「いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなの・・・・・・・・・・・・そんなのって・・・・・・」



       連邦標準時間14時50分・・・マザーマギュアの駆除に成功。
       作戦参加者:DD、オルディナ、椎名つばさ、黒田勇、てんまる
       以上4名と1匹の生存を確認。
       
       作戦によって破損したもの:エアバイク2機
       固体化したリベルス:1体
       なお作戦の詳細と経緯は別ファイルに記載。
       【銀河連邦特務調査班 DD】


          
                  続く
554風の谷の名無しさん:02/10/15 19:17 ID:y1a0TwiL
久々の続きキタ━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━!!!

数日間隔で続き書いてたのが、いきなり2週間近くも止まってたから
心配してたよ。
それはそうといよいよ本編での空白の一月に入るみたいでこれからの展開が
楽しみっす。
ガンガレ
555風の谷の名無しさん:02/10/15 21:28 ID:oUpQtPg1

       /    /       ヽ、 l   `ヽ、_   iヽ、   l,.     l
       /    l゙       ,. ‐'´ `'‐'   `' ー'=、:!_ ヽ、   !    l
        !   ,!   ‐ ' ´               `  ヽ、l    l
      ,!  ,i |    ____          , -- 、     !'    l
       |  l |   ,r',. -‐-、ヽ       ,r',.r '' ー,、ヽ   | l.   l
       l   l | 'ー/,/(._,ノ::ヽ        /;;ヽ-ィ'::::i. i´ .| l   l
      ノ ,rl  !.  l;;:::illllllll!:::::;!         l:::::;i!!llllli::::;l  l  l   l
     ,/  i'7  .!  'i:::,r'7ll';:::::;!          i:f _/::"o::/   l   l   ゙l,
    ,r',  l,j  .!   ヾ-'三ニ '    ,      ヾ---- '  /!   !     !     先生ちょっとうんこしにいってきます
   ,/,イ .:::/   .ト、   / , i 、           : i 、   ,//    !    ヽ
  / ,〃 .:::::l_     !ヽ,                   /::'ー..-..-.':::.    ヽ
. / ,〃 .::::::::::`::ー::'':::::ヽ、    .r:⌒二 ̄ ,)     ,/::::;:::::::::::::::::::::.   、 ヽ
,i' // .:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::`ヽ、    ̄   ̄     , ‐'゙:::   i::::::::::;::::::::::::.  i'i::. ゙!
! i l ::fi:::::::::::::::::l;:::::::;r--、:::_::二ニ=┬---┬=ニ;:´::::::    l::::::::::l:::::::::::::.   l !: !
. ! ! ::!l::::::::::::::::::l::/   l;::::!     ヽ,.、‐'´   !:::::::      l:,::::::::l:::::::::::::::.  l l !
_|. l. ::| l::::::::::::::::;/     l;::::l,    /o'i,    !::::      ,! ヽ;:::!::::::::::::::: . l. l l
`!. l, ::! ';:::::::::::;/         l::::::i,  ,/  ヽ,  ,i;:      /  ヽ;:::::::::::::::..: l. l,!
556風の谷の名無しさん:02/10/15 21:34 ID:6CWQt6R+


ここで、どうぞ
557風の谷の名無しさん:02/10/15 21:35 ID:jyJm1r5w
558風の谷の名無しさん:02/10/15 21:38 ID:6CWQt6R+
最後の1枚はネタですか?
559風の谷の名無しさん:02/10/15 21:54 ID:zCOpjV4L
>>557
昨日本スレでジンクうざいと言っていたお子ちゃまでつか?
560風の谷の名無しさん:02/10/17 09:08 ID:g83lPV22
>>548-553
ヒカルちゃん・・・・・・・゚・(ノ0`)・゚・

>>555
さっちゃんハァハァ
561風の谷の名無しさん:02/10/19 07:24 ID:WEIF7tP4
保守
562風の谷の名無しさん:02/10/21 20:48 ID:Pdv8AM15
小説まだかな〜
再就職したので書く暇が・・・
564風の谷の名無しさん:02/10/22 22:02 ID:gZaHINpP
>>563
ジンクたん再就職したのか。オメデトー。
暇な時にでも続きを書いてくだちい。
他の職人さんもいらっしゃるし、dat落ちするってことはないかな?
565革命的嫌煙主義者 ◆bk8TpmBxRM :02/10/23 00:57 ID:G7gxlDAG
休みの日に書けばいいじゃん!
566風の谷の名無しさん:02/10/24 01:05 ID:vmjkRWuX
続きがスゲー気になる
たまにでも良いからラストまでは書いてくれ〜
567風の谷の名無しさん:02/10/24 03:45 ID:5zXnvNDR

ヽ,.ゞ:,  ,ヾゞヾ;ゞゞ\ヾゞ:  ヾヾ゛ ゞ.ヾゞヾヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:  ヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞ
,.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ  ゛ゞ.ヾ     ゞヾゞ;ゞゞヾ  ゞ;ゞ      ,
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ ’‘
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ    ,
  ゞヾゞ;ゞ  iiiiii;;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,             ’‘
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ (iiiiii;;;;;;:::: : |:/ ヾゞ  ’,    ,    ’‘          ,‘
        iiiiii;;;;;::::: : |
        |iiiiiiii;;;;;;::: :|
        |i;iiiiiii;;;;;;::: :|
       |iiiiiiii;;;;;;:::: :|
       |iiii;iiii;;;;:;_ _: :|           ふぇあーりだんっ♪
       |iiiiiiii;;;;;((●):|
      |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:|           ∧_∧ ∧_∧
      |iiiiii;iii;;;;i;;:: :: :|         (    ) (    )
      |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :|         (     ) (     )
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;:;ヘヘ|゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙
wwjijiwji ww .jjvwi\ wxjji jw wwjj wj jiij w j i jjw www jiw wwwjiwji ijiwiji wji wij wiji wijiwjiwijj iiwji
568風の谷の名無しさん:02/10/25 01:32 ID:udNFRIM7
ほしゅ
569風の谷の名無しさん:02/10/27 09:22 ID:YpTrH0QG
保守sage
570風の谷の名無しさん:02/10/27 19:33 ID:a+7X9/1J
ジンク続き書いてくれ〜
571風の谷の名無しさん:02/10/29 15:53 ID:sueEHCur
保守
572風の谷の名無しさん:02/10/30 01:02 ID:vQdTav/w
ジンクさんお願いします。つづきかいて、気になるから、、、
573風の谷の名無しさん:02/10/30 11:58 ID:9/XS+jDI
漏れも気になる
これからが一番面白そうなのに・・
休みの日にたまにでもいいから完結はしてくれー
書きてぇぇぇぇぇぇぇぇぇけど暇がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(TдT)
575風の谷の名無しさん:02/10/31 12:32 ID:uXJBUCq/

         ∧_∧       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        (  ´Д`)   <  DD ha-ha-
      /      \    \__________
     /ノl     ,ヘ \
   ⊂/ |     \ \⊃
       |  /⌒> _)
        | .|  く_っ
  __.  | |
  \   ̄⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄ \
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
576風の谷の名無しさん:02/11/03 14:08 ID:kCKFbneW
保守です
>>553の続き
オルディナ「!生体反応確認!無事だわ!・・・・・・・・・でも・・・・・・・」
黒田    「どうした?」
オルディナ「・・・・・・やっぱり・・・・・・・・・ヒカルの反応がない・・・・・・・」
黒田    「!」
       つばさたちを追って大気圏に突入したオルディナたちのシャトルはほどなくして
       つばさたちの位置を掴んだ。そしてそこへ向かって飛んでいった。

DD    「・・・・・!オルディナか・・・・・・」腕時計型の通信機にオルディナから通信が入ってきた。
DD    「・・・・というわけだ。お前はそこからマギュアの幼体の生き残りがいないかスキャンしてくれ。
      オレはこれからつばさを父親の元に連れていく。」
      DDはオルディナに事の事情を説明すると他の雑務を頼んだ。
つばさ  「・・・・・・・お父さんに・・・・・・・なんていったら・・・・・・・」
DD    「お前はなにも心配するな。オレが説明する。」
つばさ  「説明って・・・?」
DD    「・・・・・・・」

      その頃夕べの地震でひと騒動あったいばらき牧場での雑務を片付けた英夫は自宅に戻っていた。
英夫   「もしもし?・・・・・!!大介君か!心配してたんだよ!!連絡がないから・・・・・いや、こっちも牧場で
      ちょっと被害があったものでね・・・・・え?ヒカルが!?うん、わかった!今そっちへ行く!!
      つばさは!?つばさは無事なんだな!?そうか、よし、わかった!じゃ!」
DD    「ではお待ちしています・・・・・・・」
つばさ  「DD・・・・・」
      DDは山小屋に戻って英夫に連絡した。夕べの地震でヒカルが頭に怪我をしたから
      山小屋で応急処置をして寝かせているといって英夫に迎えにくるように言ったのだ。

      ほどなく英夫は山小屋に到着した。
英夫   「ヒカル!大丈夫か!!・・・・・・・?大介君、その格好は?」ドアを開け英夫の目に
      最初に入ったのは戦闘スーツに身を包んだDDだった。
DD    「これを見てください」DDはかつて英夫を洗脳した器具を彼に見せた。
英夫   「?これがどうしたと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
      山小屋の中が一瞬光に包まれて思わず英夫は意識を失ってその場に倒れた。
つばさ  「お父さん!!」つばさは英夫に駆け寄った。
      DDは英夫を椅子に座らせると目を醒めるのを待った。ほどなく数分も経たずに
      英夫は目を醒ました。
英夫   「・・・・?・・・・・!オレは一体?確か妙な光が・・・・・・・つばさ!無事だったか!」
つばさ  「お父さん!大丈夫!?」
英夫   「ああ、ちょっと目眩がしただけだ。それよりヒカルは!ヒカルは大丈夫なのか?」
DD    「ヒカル?誰のことですか?」
英夫   「何を言っているんだ!君がヒカルが怪我をしたって言うから!!・・・・・・・・・・・?
      ・・・・・・ヒカ・・・・・・・・・・・・・・・・ル?」
DD    「貴方の娘さんは誰ですか?」
英夫   「オレにヒカルなんて娘はいない・・・つばさは一人っ子だ・・・・・・君は?君は誰なんだ?
      オレに堂本大介なんて友人はいないぞ!!」
つばさ   「お父さん?どうしちゃったの?」
DD     「英夫さんの洗脳を解いたんだ。」
英夫    「せ・・・洗脳!?君は一体・・・・・・・・・・・」
DD     「全てをお話する時が来ました。これから言う私の話をよく聞いて下さい・・・」
       そしてDDは英夫にあの夜・・・つばさとDDが初めて遭った・・・初めてマギュアと
       戦ったあの夜から今日までの事の全てを話して聞かせた。
       最初は話しをまともに信じなかった英夫も母船に記録されている戦いの映像記録を
       見せつけられると全身の血が凍りつくような寒気と恐怖に身を振るわせた。
DD     「・・・・・・・以上です・・・・・・・・」
英夫    「・・・・・・・・・・・・・・じゃあなにか?貴様は・・・・・オレの・・・俺の大事な娘をそんな危険な目に
       遭わせ続けて来たってのか?そしてそ知らぬ顔をしてずっとうちに居候しつづけてきて・・・」
DD     「・・・・・・・・・そうです・・・・・・・」
英夫    「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!人の娘をなんだと思ってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
       英夫の怒りは頂点に達しDDに飛びかかった。そして感情のおもむくままDDの顔を
       殴りつづけた。
つばさ   「やめてぇ!やめてぇお父さぁん!!」
英夫    「お前は黙ってろ!!」腕にしがみつくつばさを英夫は思わず振り飛ばした。つばさは壁に
       叩きつけられ小さくうめいた。
英夫    「つ・・・つばさ!・・・・・・すまない・・・・・・」ハッとなりつばさを抱き起こす英夫。
つばさ   「DD・・・・どうして?どうして今になってお父さんに本当のことを?」
       DDはそれに答えず代わりに銃を二人に突きつけた。
つばさ・英夫「!!!」
DD     「この星で我々のやるべきことはあとは後始末をするだけだ・・・そして我々に関わった者達の
       全ての記憶を抹消しなければならない・・・・・・」
英夫    「散々利用して用が済んだら殺すっていうのか!!」
DD     「いえ・・・全てをなかった事に・・・忘れていただくだけです・・・・・・・・・」
つばさ   「やだ・・・・・・・そんなの・・・・・・・・・忘れるって・・・・ヒカルちゃんの事・・・・・・ヒカルちゃんを
       忘れるなんて・・・・・そんなの・・・・そんなの・・・・絶対嫌だぁ!!!」
英夫    「つばさ・・・・・・・」
オルディナ「雑用を押しつけるからなにかと思えば・・・また思いきったことをしてくれたわね・・・」
DD     「オルディナ!!もう戻ってきたのか・・・」
黒田    「なるほどな・・・この女がいたら止められるから雑用を押しつけたわけか。」
英夫    「あんたもグルだったのか・・・以前ヒカルのことで世話になったがアレも結局はアンタ達自身の
       都合だったわけか・・・」
DD     「椎名さん・・・この一連の事件の責任は私にもうります・・・裁きは私も受けます。でも彼が
       言ったようにこの星で私達の事は一切足跡を残すことはできません。この場で貴方に殴り
       殺されても文句は言えませんが記憶は消させていただきます・・・・・・」
つばさ   「いやだよぉ・・・・・・忘れたくない・・・・・・・・」
英夫    「つばさ・・・・・・お前あんな目に遭わされてきたって言うのにそれでも・・・・・・・」
つばさ   「怖いこともいっぱいあった・・・死んじゃうかもって思ったことも・・・でもね、ヒカルちゃんは
       色んな事をたくさん教えてくれたよ・・・頑張ること・・・勇気を出すこと・・・ヒカルちゃんが
       いなかったら・・・わたし、きっと今でも・・・」
英夫    「つばさ・・・・・・・・」英夫は目を閉じ気持を落ちつけると普段の冷静さを取り戻した。
英夫    「とりあえず今日のところは失礼するよ。あまりにも色んな事を知りすぎてしまったので
       頭が混乱している・・・つばさ、帰ろう・・・。」
つばさ   「うん・・・」
DD     「それと今夜から明日にかけていばらき牧場の皆さん、それと小学校の教師や生徒から
       ヒカルの記憶を消させていただきます。」
英夫    「なっ・・・・!」英夫は再び怒りの表情に顔をひきつらせようとしたがDDの申し訳ないといった
       顔つきを見ると言葉を飲みこんだ。
英夫    「どうやら選択の余地はないようだな・・・」
DD     「申しわけありません・・・・・・・・・それと我々はまだしばらくはこの山小屋に留まります。
       ご用の際はご連絡下さい。」
英夫    「ああ・・・」そして英夫はつばさの手を掴むと名残惜しそうなつばさを無視しつつ山小屋を去った。
オルディナ「さて・・・と。どう言う事か説明してくれるわね?」
DD     「その必要があるのか?」
オルディナ「ええ、是非貴方の口から訊きたいわね。」
DD    「いずれ全ての記憶は消すんだ。その前に事情を話しても不都合はあるまい?」
オルディナ「違うでしょ?貴方は単にヒカルを救えなかった罪の意識から・・・いいえ、今までの
       全ての責任を背負って裁かれたかったんでしょ?英夫さんに全てを話してあのまま
       殴り殺されてもよかった・・・・その後は私が後始末をする・・・・・そんなとこでしょ?」
DD    「そこまで判ってるんならもう何も話す必要はないな。」
オルディナ「前にも言ったはずよ?責任は私にもあるって・・・。貴方は自分一人で何もかも背負って
       自己満足に浸りたいだけなの?」
DD    「お前に何が判るって言うんだ!!オレが!!オレがあの時任務に失敗しなければ・・・
      つばさは・・・・・・・誰も傷つかずに済んだんだ!!!!」
オルディナ「貴方こそ何も判ってないわ!!ヒカルが死んで私が悲しまないとでも思ったの!?
       つばさを傷つけたのもヒカルを死なせたのだって私にだって責任はあるのよ!!
       それなのに・・・・貴方は自分だけが苦しんでるつもりで!!!!」
DD    「オルディナ・・・・・!」オルディナの目から溢れる涙にDDは言葉を詰まらせた。
      そう・・・自分は何も判っていなかった・・・オルディナの言うとおりだと再び自分の浅はかさを責めた。
黒田   「やれやれ・・・とんだ修羅場に巻きこまれちまったな・・・」すっかり蚊帳の外になった黒田は
      まるでテレビのドラマでも観てるような気分で事の成り行きを見守った。
オルディナ「もういいわ・・・そんなに責任とりたいってんなら勝手になさい・・・私はもう知らないわ・・・」
      今までの疲労も出たのだろうがオルディナは心底疲れたという顔をして部屋を去ろうとした。
DD    「・・・すまなかった・・・・・」DDは小さくつぶやいた。その言葉がオルディナに届いたどうかは
      誰にも判らなかった。そしてドアの閉まる音がしてオルディナは姿を消した。
黒田   「さて・・・と、もう手伝えることないのかな?用がないならそろそろオレも社に顔を出さないと
      まずいんだがな・・・」
DD    「ああ・・・色々迷惑かけたな・・・」DDはなにか言いたげな顔をしているがそれ以上は
      何も言わなかった。
黒田   「なぁに、首を突っ込んだのはこっちだからな。文句はいえんさ。もちろん秘密は守るさ。
      どっちみちカメラも忘れてきたし証拠はなにもないからな・・・あ、そいやこいつがあったか。」
      黒田はポケットからリベルスを取り出した。
黒田   「また明日か明後日にでも顔を出すよ。暇ができたら一度呑みにでも行こうや。おごるぜ?」
DD    「そうだな・・・」
      黒田はリベルスを残し山小屋を後にした。重要な証拠となるリベルスを置いて来たことで彼は
      ジャーナリストとして失格した。しかし彼が関わったこの事件はあまりにも事が重大でニュースの
      ネタとして扱うにしてはあまりにも大雑把で常識を逸脱していた。黒田は胸に妙なしこりを感じながら
      数日は眠れない夜が続きそうだと今だ抜けきらない昂揚感を持て余していた。


                                  続く
584風の谷の名無しさん:02/11/03 21:08 ID:FvN9Zxku
続きキタ━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━!!!
遂に英夫さんは真相を知ってしまったか。
こっちのシナリオではつばさは迷わずヒカルを忘れたくないと言い、二人の
絆の固さが伺えます。
まぁ、あんな状況じゃ考える暇も無かったと思うけど
忙しい中ありがとうジンク。
585風の谷の名無しさん:02/11/04 23:38 ID:iJ0AJa8t
ジンクどんまい(本スレの件)
586風の谷の名無しさん:02/11/05 17:40 ID:2eD8RD6v
(・∀・)イイ!
俺も負けてられんな。
そ ろ そ ろ や る か
587風の谷の名無しさん:02/11/05 22:54 ID:krHh7MNm
何故だろう?
>>575を見るたびに笑ってしまう自分がいる・・・
588風の谷の名無しさん:02/11/05 23:31 ID:3rp5qL0p
>>586
期待してるぞ!
589風の谷の名無しさん:02/11/06 02:29 ID:jlTpHG6m
>>588
アリガト。
実はこのスレで、じゃなかったりするけど…
近いうちに形にできると思います。思いたいなぁ…(((( ;゚Д゚)))
>>583の続き
英夫   「はい・・・ということですので。ヨロシクお願いします。」
      英夫はいばらき牧場の面々にうまく取り繕い今日一日は家の中だけに専念できるようにした。
つばさ  「・・・・・・・・・・・」
      つばさは家に戻ってからずっと居間にいる。自分の部屋に戻るのが怖かったのだ。
英夫   「つばさ、少し寝なくて大丈夫なのか?」
つばさ  「ううん・・・いい・・・寝るの・・・こわい・・・」
英夫   「そうか・・・」
      きっと夢の中でヒカルに逢うのが怖いのだろう。本当なら逢いたいのだろうがどんな顔をして
      逢えばいいのか判らないのだろう。英夫はしばらくそっとしておいてやることにした。

      つばさはソファーにに寝そべっていた。しかし、やはり相応の疲れが出たのか気づかないうちに
      まどろみの中に落ちていった。
つばさ  「ヒカルちゃん・・・・・・・」
      まっくらな闇の中をさ迷うつばさ。ヒカルを呼び求めるがなにも返ってくるものはない。
      そうこうしている間に何時間が経った。時計の針は昼の3時を過ぎていた。
つばさ  「もうこんな時間・・・・・」
      つばさは深いため息を漏らすと辺りをゆっくり見渡した。
英夫   「よく眠れたか?つばさ。」
      するとすぐ傍らに英夫がいた。
つばさ  「お父さん・・・ずっとそばにいたの?」
英夫   「ああ。もうどこにもいかないよ。ずっと、ずっとつばさのそばにいる。」
つばさ  「お・・・・・・・・お父さん・・・・・・・・・・・おとおさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
      つばさは感極まって父の懐に飛びこんだ。
英夫   「つばさ・・・」
      自分の胸の中でなきじゃくる娘を優しく抱き包み英夫は結局父親としてなんの力にもなって
      やれてなかったのかと自責の念に苛まれた。  
英夫   「聞かせておくれ。お前たちの話しを。どんな事でもいい。楽しかったことでも、辛かったことでも・・・」
つばさ  「うん・・・」
      そしてふたりは語らった。時計の針が深夜を指し示すのにも気付かず・・・。
      そしてひとしきりつばさの話を聞き終えた英夫は目を閉じ、ヒカルと過ごした自分自身の日々を
      振返ってみた。
英夫   (そいえば・・・この前一緒に風呂に入った時・・・ヒカルがあんな事をいったのは・・・あれはきっと
      ヒカル自身の正直な気持だったのだろう・・・あの子が一体どんな思いでオレにあんな事を・・・)
つばさ  「お父さん?」
英夫   「ん?ああ、なんでもない・・・。つばさ、最初はお前を無理やり北海道に連れてきて可哀相な事を
      してしまったと思ってたんだが・・・お前にとっては良い事もあったんだな・・・。」
つばさ  「うん・・・」
      つばさは自分の胸のうちにある思いを全て英夫に打ち明けた。ヒカルのことを嫌いになって
      ほしくなかったのだ。自分にとってどれほどヒカルが大切な存在になっていたのか少しでも理解して
      ほしかったのだ。
英夫   「父さんもお前の気持ちを考えようと努めたつもりだった。でもやはり卒業まであと2年を残して
      東京から北海道に連れてきたのはいささか強引だったのかとも思ったんだが・・・。それがまさか
      こんな事になるなんてな・・・。」
      ここにきてようやくつばさは今何時かと時計に目をやった。針は深夜の1時を過ぎていた。
      ここで初めてつばさは気付いた。山小屋でDDが言った言葉を。今夜中に周囲の人間からヒカルに
      関する記憶を消去することを!
つばさ  「大変!」
英夫   「どうしたんだ つばさ!」
      つばさは慌てて廊下にある電話に飛びついてDDの元に連絡をいれた。

DD    「もしもし・・・!つばさ・・・。・・・そうか、その事か・・・ああ、まだ、これからだ。」
つばさ  「DD・・・どうしても、どうしても みんなからヒカルちゃんの記憶を消さないと駄目なの!?」
DD    「つばさ・・・わかってくれ・・・オレだって本当は・・・・・・・・・・」
つばさ  「なにか・・・なにか方法はないの!?」
英夫   「つばさ、代わりなさい・・・」
つばさ  「お父さん・・・」
      つばさは英夫に受話器を手渡した。
英夫   「大介君・・・私からも頼む・・・どうにかならないものだろうか・・・今日一日つばさとゆっくり話し合って
      私にとってもヒカルは大切な存在になっていたと気付いたんだ・・・。あの子が生きていた証しを
      消してしまうなんて私には・・・。」
DD    「・・・・・僕は・・・・・」






DD   「オレは一体どうしたら良いんだ・・・・・・ヒカルの記憶を消すべきなのか・・・残すべきなのか・・・」
・・・という事で今後どうするべきかみんなの意見を聞かせてください。
つばさの願いを聞き入れてヒカルの記憶を残すか、無視して記憶を消去するか?

>>211で今後の展開を選択肢形式にしたところみんな 記憶消去の方がよかったようだけど・・・。
両方の展開をきぼんって人も多かったですが敢えてどちらかだけ選んでください。
といってね途中の展開が変わるだけでラストシーンは変わらないんですが(苦笑)

監督やスタッフが情熱を注ぎこんで作り上げた作品だけに軽はずみな展開にはしたくないので
みんなも そのつもりで選択してください。


A:みんなからヒカルの記憶を消す
B:消さない

ということでどうかご協力のほどお願いします。
594風の谷の名無しさん:02/11/06 22:08 ID:i2m6uDoN
どうもお疲れ様です


過酷な選択残しましたねぇ…
595風の谷の名無しさん:02/11/06 22:57 ID:bedusQoP
龍騎SPキタ━━━━━━・゚・(ノД`)・゚・。━━━━━━ !!!!
596風の谷の名無しさん:02/11/06 23:03 ID:fAmmOFG0
ジンクたん乙。
とりあえずCの「ミラーワールドを閉じる」で・・・ゲフンゲフン

冗談はともかく、俺はBかな。
ヒカルたんを覚えているのがつばさたんだけなんて・・・・・・悲しすぎる。
せっかくのパラレルSSなんだし。
597風の谷の名無しさん:02/11/06 23:24 ID:+8PT7Cws
このせっぱ詰まった状況で読者投票!?
これが一番予想外だ。
なにはともあれ自分は《B:消さない》を希望。
本編でもそうであったように記憶を消す展開がトゥールエンドとは
思いますがそれは本編でやったし、自分は新鮮なのであえて本編とは違う
展開をこの小説ではして欲しいです。
それに>>211のB展開サンプルを読んだらヒカルの死にショックを受ける
みんなを想像し凄く続きを読みたくなりました。

つまじまあわせとか大変と思いますが頑張って下さい。
598風の谷の名無しさん:02/11/07 18:28 ID:nRlMNrX6
ほしゅ
599風の谷の名無しさん:02/11/07 23:19 ID:J9fLoFTe
以前の質問ではジンクは本編では語られなかった部分の番外小説を
書いてると思い、本編とつまじまが合うAを希望してたが、
今は完全にパラレル化してるし、どうせなら違うルートも見てみたく
なったからBをキボンヌ
600600ずら:02/11/08 22:05 ID:hdQcjgbT









601風の谷の名無しさん:02/11/10 10:47 ID:5InbdjZf
保守するよ
>>592の続き
DD     「オレは・・・・・・・・・・・・・」
オルディナ「つばさから?代わって」
DD     「あ、ああ・・・」
オルディナ「もしもし?あ・・・はい、ええ、判りました。その事についてこちらも改めてお話しておきたいことも
       ありますのでお手数ですが明日にでもこちらに来ていただけないでしょうか?はい・・・
       ではお待ちしています。」
DD     「どうしようっていうんだ?」
オルディナ「あなたはどうしたかったの?」
DD     「オレは・・・」
オルディナ「言ったでしょ?責任は私にもあるって・・・今更問題が2つ3つ増えても大して変わりはないわ。」
DD     「オルディナ・・・まさか!?」

        そして翌日。オルディナの指示によりつばさは学校を休んだ。そしてヒカルはあの地震で頭部に
        重傷を負って入院したことになった。事実学校も窓ガラスが割れたり棚が倒れたりとそれなりの
        被害をうけ、月曜日は学校の清掃と片付けで1日が終わったという状態だった。

つばさ   「じゃあ!ヒカルちゃんの記憶は消さなくてもいいの!?」
オルディナ「ええ・・・でももうヒカルはいない・・・いなくなったヒカルの存在を残すからには世間的にそれなりの
       理由が必要とされるわね・・・」
英夫    「一体どうしようと・・・?」
DD     「ヒカルの葬式をするんだ・・・」
つばさ   「そ・・・・・・・・・・・葬式!?」
英夫    「そ、葬式っていったって・・・君達の話じゃヒカルは・・・」
DD     「ええ、これがヒカルです・・・」
       DDはリベルスの核をテーブルに置いた。
英夫    「これが・・・・・・・・・」
       英夫には目の前の小さなひび割れた球体がヒカルのなれの果てだとはとても思えなかった。
オルディナ「たしかにあなたにとってそれが辛くて残酷なものだという事は十分判っているわ・・・
       でもね?このままヒカルの記憶を消してしまうのと比べたらまだ幾分かはマシだと思うの。」
DD     「式の手配とか遺体とかはこちらですべて準備します。椎名さんの了解さえ得られれば・・・」
英夫    「その・・・あまりにも突然の話で・・・つばさはどう思う?」
つばさ   「わたし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
DD     「一番の問題は周囲の人々にどうごまかすかです。本来なら記憶を消してしまうのが一番
       手間が掛からないものですが、いかんせんヒカルはあまりのも多くの人々にその存在が認知
       されてしまっている・・・ヒカルを知る人がほんの数人ならいいのですが学校とかあれくらいの
       大人数をすべて記憶操作するのはいささか無理があるかと思われます。そこで夕べオルディナと
       話し合ったんですが、結局隠蔽すべき事は我々の正体の事だけですから別の事実で隠蔽すると
       いう方法もうるのでは?という事になったんです。」
英夫    「なるほどな・・・まぁわたしとしては君達の正体云々に関してはどうでもいいんだ・・・今問題なのは
       ヒカルの事だからな。ヒカルがいなくなってしまったのならそういうやり方も仕方がないのかもしれん。」
オルディナ「いずれにせよ、今後ヒカルについては周りの人たちに対して口裏を合わせて欲しいんです。
       ヒカルはある病院に入院してて面会謝絶だと言う事にして・・・そして何日か後に・・・・・・・・・」
つばさ   「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
       つばさはうつむいて泣きべそをかきはじめてしまった。
オルディナ「・・・・・・・・ごめんなさい・・・どうもわたしは小さな子の扱いが下手みたいね・・・」
       オルディナは顔をしかめて頭をかいた。
英夫    「つばさにはわたしからよく言っておこう。まぁなんにしてもつばさの気持を汲んでくれた事に関しては
       感謝するよ・・・。」
つばさ   「・・・・・・・・・」
       つばさは何も言わずゆっくりと部屋を出ていった。
DD     「ショックが大きかったようだな・・・すこし気持を落ち着けた方がいい・・・」
英夫    「つばさが席を外したならもう少し具体的な話をしてもいいだろう・・・それに他にも訊きたい事は
       たくさんあるんでね・・・」
DD     「判りました。」


       その頃つばさはいつもの森の奥に来ていた。あの樹のもとに・・・。
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・・・」
       つばさは山小屋を出てくる時あのリベルスの核を持ち出してきていた。
つばさ   「お葬式・・・・・・・・・・・」
       つばさの脳裏に母の命日の法事と翔の葬式の風景が浮かんだ。つばさの傍らで母の死に
       ついてあれこれ話し合っている親戚・・・翔の葬儀で泣きじゃくるクラスメイトたち・・・
       当たり前といえば当たり前の話だが法事や葬式に明るい思い出などあるはずがない。
       ましてつばさは少し前に大切な友人の死を目の当たりにしその傷が癒えたかどうかも
       わからないうちにヒカルまでも喪う事になったのだ。つばさはぼんやりと空を眺めた。
       もうあの頃のように空を見上げても恐怖は感じなかった。代わりに例えようもない虚しさだけが
       心を満たした。すべてがただ虚しい・・・悲しみも怒りも後悔もすべてが虚無に呑みこまれていく。     
オルディナ「ここにいたのね。」
つばさ   「・・・」
オルディナ「さっきはごめんなさい・・・。あなたのことが気になってもしかしてここじゃないかと思って・・・。」
つばさ   「・・・」
オルディナ「ヒカルがこの場所のこと話してるの思い出して。森の中としか聞いてなかったけど前にこの森の
       中でヒカルが泣いているの見かけてね・・・。」
つばさ   「ヒカルちゃんが・・・・・泣いてた・・・?」
オルディナ「前にヒカルが太股に傷を負ったあのマギュアとの戦いの後・・・任務を終えた私たちと共に
       ヒカルも一緒に私達の母星に帰る筈だった・・・あの頃あなた達は学校の学芸会の準備をして
       いた頃だったわね。ヒカルが学芸会が終わるまでは待ってくれって頼んで・・・それでもあなたと
       別れるのが辛いとここで泣いてるのを見かけたの・・・」
つばさ   「そういえば・・・あの頃・・・ヒカルちゃん様子がおかしかったっな・・・そうだったんだ・・・」
オルディナ「本当はこんな話もするべきじゃないのかもしれないけど・・・・・・」
つばさ   「なに・・・?」
オルディナ「ヒカルは・・・本当ならまだ数年は生き長らえたかもしれない・・・・・」
つばさ   「!?」
オルディナ「最終決戦の前・・・私はMMとの戦いに備える一方でヒカルの延命法について色々調べてみたの。
       そしてヒカルのリベルスとしての機能を大幅に取り除けばあと数年は生きれるかもしれないと
       ヒカルに話したの。」
つばさ   「そんな・・・・・・・・」
オルディナ「でもヒカルはあなたを守って戦う道を選んだ・・・最初はそれもごく自然な結果かと思った・・・
       でもね?それはヒカル自身の恐れだったのかもしれない・・・」
つばさ   「・・・?」
オルディナ「例えばあなたはリベルスになりたいなんて思わないでしょう?ヒカルにとってはリベルスの
       機能を失うって事はそれと同じ事だったのかもしれない・・・結局のところどうだっのかはヒカルしか
       判らないことだけど。リベルスもまた生物・・・生物としての本能が自分が自分以外のものになる
       事に対して恐れを抱くのは当然のことね。まぁなんにしてもヒカルは自分の意思で選択した。
       結果がどうなろうともヒカルは全てを覚悟していた・・・それだけは確かよ。」
つばさ   「わかってる・・・ヒカルちゃんはいつだってわたしの事ばっかり考えてて・・・それなのにわたしは
       ヒカルちゃんのことちっともわかってなかった・・・・・・・」
       オルディナはまた顔をしかめた。どうも自分が思ってるような状況に事が進まない・・・つばさを
       慰めるつもりがまた逆に落ちこませてしまったようだ。
つばさ   「わかってるの・・・こんな風に落ちこんでもヒカルちゃんはきっと喜ばないって・・・きっと悲しんでる
       だけだって・・・でも・・・・・・・・」
オルディナ「まぁそれが判ってるだけでもまだいいわ。とにかく今は時間が要るわ。傷を癒すにも・・・・・
       本当ならもっと他の方法とかも考えたかったんだけど・・・」
つばさ   「わたしは大丈夫・・・ヒカルちゃんも言ってたもん・・・オルディナさんはいつもわたし達の事ちゃんと
       考えてくれているって・・・」
オルディナ「・・・・・・・・。そろそろ戻りましょう。お父さんも心配してるわ。」
つばさ   「うん・・・」


                                 続く
てな事でB展開という事に決定しました。まぁ色々とご不満の出る個所もあるかと思いますがもう少し
お付き合いいただければと思ってます。ではまた。
608風の谷の名無しさん:02/11/12 14:18 ID:u1LUUcNF
お、珍しくこんな時間に更新してる。
ジンクタン今日は仕事休みなのかな?

A展開からB展開に変更したせいで前半の描写とつまじまが
合わなくなって修正大変そうだな。
609風の谷の名無しさん:02/11/13 09:14 ID:a+0hzzmF
ちょっとあげ
610風の谷の名無しさん:02/11/14 12:43 ID:qWYl7Qmq
もうすぐヒカルの葬式か・・
クラスのみんなは一体どんな反応することやら・・
611風の谷の名無しさん:02/11/15 15:01 ID:+2DzUGCv
この展開だと学芸会のビデオはDDに持っていかれずに済みそうですね
よかったよかった
・・・って何でそんなこと気にしているんだ漏れは?
612風の谷の名無しさん:02/11/17 19:25 ID:b6AWgdS3
神降臨に備えて保守
613風の谷の名無しさん:02/11/19 11:48 ID:GwOhXApW
すくいあげ
614風の谷の名無しさん:02/11/20 09:26 ID:oyvdGnaj
すくい投げ
先生     「皆さん・・・落ちついて聞いてください・・・・・・・・」
        つばさが学校を休んだ日、クラスでは英夫から連絡を受けた先生が生徒たちにこのあらましを
        報告した。
        DDと英夫、オルディナたちで色々話し合った結果、あの地震があった時重傷を負い現在面会謝絶の
        状態という事にした。そしてその英夫はその旨を学校に連絡した。
飛鳥     「ヒカルちゃんが・・・・・・・・・・・!!」
真司     「つばさは!?大丈夫なんですか!?」
先生     「つばささんは無事だったようです・・・でも酷く傷ついているようです・・・・・・」
健太     「椎名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
        健太は手のひらをグッと握り締めこみあげる思いを堪えていた。
飛鳥     「ねえ!今日つばさちゃんの家にお見舞いに行こうよ!」
先生     「今 椎名さん家は色々とお忙しい状態だから控えた方がいいと思うわ。つばささんも数日は
        学校を休むそうです・・・。」
        あの地震で怪我をした生徒も学校に何人かいたので怪しまれることも無かった。しかし突然と言えば
        突然の事態に生徒たちの動揺は小さなものではなかった。
美奈     「とろいつばさちゃんが怪我したんならわかるけど・・・・・・・」
飛鳥     「美奈!あんたねぇ!!!・・・・・・・・」
        一瞬つかみかかろうかと思った飛鳥ではあったがさすがの美奈も落ちこんだ顔つきをしていてハッと
        なり、その胸のうちを察した。
       2月15日。DDに呼び出されたつばさは山小屋に来ていた。
DD     「つばさ、この中にヒカルがいる・・・もちろん俺たちが用意した偽者だがな・・・お前にはショックが
       大きすぎると思う・・・だから気持を落ちつけて心して入ってくれ。」
       DDはドアの前でつばさに説明した。
つばさ   「この中に・・・ヒカルちゃんが・・・」
       つばさは胸元に手を当て言われたように気持を落ちつけようと努めた。たとえ作り物といわれても
       ヒカルの遺体と向き合うのだからつばさの動揺もたやすく抑えられるものではなかった。
       つばさは胸がバクバク鳴り響くのを必死で堪えながらドアを開けた。そしてゴクリとつばを飲んだ。
       部屋の中にはオルディナがいた。そしてその傍らには布団がしかれそこに横たわっていたのは・・・

つばさ   「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
       つばさの心臓が一度ドクッとひときわ高くなるとその後は意外にも気持はすーっと落ち着いていった。
       横たわるヒカルの遺体を目の当たりにしてもつばさは涙を流さなかった。
       ヒカルの横に座るとつばさは軽くヒカルの頬に触れた。もちろん温もりは無い。それでもほんのかすかな
       肌の柔らかさだけはあった。
       オルディナは黙って部屋を後にした。それからほどなくして中からつばさの泣き声が聞こえた。
       あまりにも容易く想像がつく展開であるがつばさがヒカルの死を受け入れそれを乗り越えて行くためには
       ヒカルの遺体は必要なものだった。ヒカルの死を目の当たりにしてもその身体は光と消え後に残った
       ものはリベルスの核だけだった。人の死とはあまりにもかけ離れたものだったが、今ヒカルの遺体を
       前にしてようやくつばさはヒカルの死を人の死として受け入れることができた。短い月日ではあったが
       同じ顔を持つ自分の分身・・・自分の妹も同然のヒカル・・・その死を・・・。
DD    「必要な書類や手続きは全て終わっています。英夫さんはこれから牧場や学校の皆さんに連絡して
      ください。僕はこれからお宅にヒカルを運びます。」
英夫   「わ。わかった・・・。」
      つばさとともに山小屋に来た英夫は虚偽の葬儀の打ち合せをDDとしていた。
      英夫の胸にもまた複雑な思いが広がっていた。この数日で彼が知らされた真実は常識からはるかに
      かけ離れたものであり、また残酷なものであった。最初は目の前の青年に激しい怒りを憶えたが、
      頭が冷えると自分もまた自分の娘にどれほどのことがしてやれたのだろうと自戒の念に駈られた。
      結局パン職人になりたいという自分の夢のために娘を無理やり北海道に連れてきて結果がこの様・・・
      偽りの娘であったヒカルがどれだけつばさの支えになっていたか・・・事実の一つ一つを噛締める度に
      自分の無力さを思い知らされた。今となってはこの計画に協力することだけが娘にしてやれる唯一の
      父の努めだと英夫は己に言い聞かせた。

      それから半日後椎名宅にはたくさんの人たちが足を運んだ。通夜は16日、告別式は17日となったが
      それでもつばさのクラスメイトたちや牧場の人々は取るものも取らず掛けつけてきたのだ。

サクラ    「つばさちゃん、気をしっかりね・・・」
おばさん  「まだこんなに小さいっていうのに・・・・・・・・・・」
シンさん  「ヒデ・・・色々大変だろうがなにかあったらなんでも言ってくれよ」
トオル   「なんだってこんな事に・・・・・・」
アツシ   「つばさちゃんとあんなに仲がよかったのにな・・・」
爺さん   「お前さんも大変だろうがつばさのためにも気をしっかりもてよ・・・」
英夫    「皆さん本当に有難うございます・・・」
       いばらき牧場のみんなが色々と手伝いに来てくれて英夫はただ頭をさげるくらいしか
       やる事が無かった。そして人々の視線がときおりDDたちに冷たく注がれた。
       DDたちと一緒にいてこの事態になったわけだから人々の態度が冷たくなるのは当然のことだろう。
       ましてこの事は虚偽ではないのだからDDたちには救いの無いところである。
        
       学校側からは先生とクラス代表として飛鳥と健太がきた。他のみんなは告別式にくるようにと
       先生が配慮したのだ。
飛鳥     「つばさちゃん・・・大丈夫?」
つばさ    「うん・・・」
健太     「なんか・・・寝てるみてーだな・・・」
つばさ    「うん・・・」
飛鳥     「クラスのみんなも来たがってたけど先生がみんなで来ると迷惑になるからって私と萩原君が
        代表になってきたんだけど・・・」
つばさ    「うん・・・」
飛鳥・健太 「・・・・・・・」
        そして暫く静寂だけが辺りを支配した。


        そして次の日・・・告別式には他の生徒たちや相沢翔の母親も顔を見せていた。
翔の母   「この度は・・・・・・・」
英夫     「あ、どうも有難うございます・・・」
翔の母   「まさかつばささんの妹さんがこのような事になるなんて・・・」
英夫     「きっと今ごろ翔君と楽しく話でもしてるでしょう・・・」
翔の母   「そうですね・・・」


                                 続く
620風の谷の名無しさん:02/11/21 02:07 ID:+vY6wPcD
とうとうこっちのシナリオも鬱展開に入ったか・・
でもそれだけ読みごたえがあって、この場面をずっと見たかったと
思うのは不謹慎?

ここは健太が男を見せるか?
隣のクラスのあのウザイ奴にも流石に同情するな。
青山のことすっかり忘れてた・・・・・・・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
622風の谷の名無しさん:02/11/22 09:14 ID:6MshvaIu
忘れたままでいいでつ(w
623風の谷の名無しさん:02/11/24 14:03 ID:E7VIlUCJ
保守
624風の谷の名無しさん:02/11/26 22:18 ID:aYYe6BdH
保守
青山    「びがる゛ぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
       学校でも学芸会以来人気が高まったヒカルは他のクラスの子供たちにも慕われていた。
       そしてこの告別式にもクラス外の生徒たちがたくさん足を運んでいたがその中でも青山少年の
       号泣は周りをぬきんでていた。
青山    「どうして・・・・・・どうしてこんなことに・・・・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
       青山につられたか周りの女子たちの泣き声もいっそう高まった。
       そんな周囲の深い悲しみの中、つばさの胸のうちは皮肉にもわずかな安らぎを得ていた。
       ヒカルの死をみんなが悼んでくれている。もしかしたらその存在すら忘れ去られていたかもしれない
       ヒカルの死をみんなと共有することができる・・・。たとえこんなかたちでもヒカルの生きていた証しが
       こうして残った事が嬉しかったのだ。
真司    「ヒカルってけっこー人気あったんだな・・・」
典子    「ヒカルちゃん運動会とかでも活躍したからね・・・」
飛鳥    「・・・なんかまだ信じられないよ・・・」
       クラスメイトたちがヒカルとの別れを惜しんでいるその傍らで美奈はじっとDDたちを見つめていた。
美奈    「ねぇ・・・・・ヒカルちゃんが怪我した時お兄さんたちなにやってたの・・・?」
DD     「オレは・・・・・・・」
美奈    「大の大人が二人もついててなにやってたのよ!!」
オルディナ「・・・・・ごめんなさい・・・・・」
美奈    「ごめんなさいじゃないわよ!ヒカルちゃんは死んじゃったのよ!!!あんたたちがしっかりしてれば
       ヒカルちゃんは・・・・・・・」
つばさ   「美奈ちゃん!やめて!」
美奈    「だってホントのことでしょ!つばさちゃん口惜しくないの!?」
飛鳥    「美奈!」
       飛鳥は思わず美奈の頬を叩いた。
美奈    「・・・・・・!」
飛鳥    「どうしたってのよ!?そりゃあんたの気持ちもわからなくないけどこの人たちを責めたって
       どうしようもないでしょ!」
       怒鳴った後で飛鳥はハッとした。他の子が言うならともかくあの美奈がこんなに取乱すとは・・・
       美奈にしても半年も経たずクラスメイトを二人も喪ったのだ。美奈といえどもその衝撃は計り
       知れないものだったのだろう。
つばさ   「美奈ちゃん・・・・ありがとう・・・でももういいの・・・」
美奈    「あたしは・・・・・・」美奈もまた自分の行動に今更ハッとしたようでいつものようなすまし顔に戻った。
       その様子を少し離れたところから日比谷先生が見つめていた。先生もまた止めに入ろうと思ったが
       飛鳥がとめにはいったので少しホッとした。
日比谷先生「こういう時は子供の方が強いのかしら・・・」
       先生もまた深い悲しみの中にいた。教え子を二人も喪った・・・ふたりとも良い子だったのにどうして・・・
       先生は教師を続けていく自信を失いかかっていた。
       
          さっきの騒ぎで大人の参列者たちの視線がDDたちによりいっそう降りかかってきた。
          ヒカルが怪我を負った時その場にDDたちがいたことは口伝えに広まっていた。
          大人たちはさすがに直接DDたちに問い詰めたりはしなかったが冷たい視線は至る所から
          突き刺さっていた。しかしながらこれもまたDDたちにとってはある意味救いでもあった。
          ヒカルを救えなかった事、つばさを何度も危険な目に遭わせた事で彼らは罰を受ける
          ことがなかった。それは結果として彼らの罪の意識を駆り立てるだけだった。だがこうして
          人々の冷たい視線の雨に晒される事でわずかでもそれが薄らぐのだから。だが、改めて
          ヒカルの死を悼む人々がこんなにもいた事を認識させられた事でまた新たな罪の意識が
          ふたりを苦しめる事になった。ふたりは今はただ耐える事しかできなかった。

          そして告別式も終わり、本来は親戚縁者のみで葬式となるわけだが当然椎名家の親戚に
          この事は知らされていない。周囲には親戚を北海道まで呼ぶのは大変だと言う事でここで
          葬儀を終えヒカルの骨を東京に持ちかえって改めて式を行うと説明しておいた。
          告別式の参列者から骨を拾いたいと望む者も少なくなく先生がクラス代表というかたちで
          数名(飛鳥、真司、典子、美奈、健太)が参列を許された。他に青山が英夫に強く嘆願したため
          特別に列に加わった。
        火葬され砕かれた骨が別室に運ばれてきた。もちろんこれらもDDたちが用意した偽物である。
        最初につばさと英夫が箸を取りヒカルの骨を壷に収めた。それからいばらき牧場の人々、
        クラスメイトや先生が順番に箸を取っていく。
青山     「ヒカルちゃん・・・・・・・僕は君のこと忘れないよ・・・・・」
        前はおちゃらけたカンジでヒカルにせまっていた青山であったが彼もこの出来事を通して
        ひとまわりもふたまわりも成長していくことだろう。
美奈     「あたしはせっかく来たんだからついでだからね・・・」
飛鳥     「いいからちゃんと拾いなさい。こぼしちゃダメよ。」
真司     「じゃあな・・・ヒカル・・・・・・・」
健太     「・・・・・・・・・あばよ・・・・・・・・・・・・・・・」
日比谷先生「ヒカルちゃん・・・翔君と仲良くね・・・・・・」

        こうして式は滞りなく終わった。名残惜しそうに式場を後にしていく友達を見送りながらつばさは
        煙突から登る煙をじっと見つめた。今日は他にも何件か葬儀があったようで今登っていく煙は
        他の人のものだがつばさの胸のうちに例えようもない思いがつまっていた。悲しみとも虚しさとも
        違うなにかだった。つばさ自身それか判っていなかったがそれこそがヒカルが遺したものだった。

        死してなお遺しるもの・・・・・・・死を超えるもの・・・・・・・・・・深い悲しみの中にあってなお人の胸を
        熱くして奮い立たせるもの・・・・その人と過ごしてきた「思い出」が。


                               続く
629風の谷の名無しさん:02/11/29 17:33 ID:36UL0cyX
遂にヒカルの葬式か・・
つばさの為にも出来れば本編もこうであってほしかった・・・゚・(ノД`)・゚・

ちなみに
>>「びがる゛ぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
には迂闊にもワロタ。
あとヘタレーズを罵しながらもDDを「お兄さん」と呼ぶ美奈に激しく
萌えマスタ。
630風の谷の名無しさん:02/11/29 18:04 ID:AN5N8bkr
.
631 :02/11/30 17:36 ID:0Lt9Htez
葬式ねぇ・・・
何か違う
632風の谷の名無しさん:02/11/30 18:15 ID:dBdDfodm
 たぶん俺らが感じている違和感は、真実を知っているつばさちゃんの感じているそれと同じなのかも。
633風の谷の名無しさん:02/11/30 20:49 ID:YqxLNXPd
初めて好きになった人がいなくなる・・・。
つばさちゃんもそうだったが、青山もそうなったんだよな(w
634風の谷の名無しさん:02/11/30 21:09 ID:9IDnMUFp
「真実」はフィギュア17アニメだから、それとの違和感だけどさ。
何が書きたいのか分かるけど、それはフィギュアのテイストとは違う。
635風の谷の名無しさん:02/12/02 23:59 ID:vtBIjTTx
3886名前: ジンク・アースラ(Rarthlaw) [sage]投稿日: 2002/12/02(月) 17:35

>>3885: (゚Д゚)たん

なんだよ あの萎えるカキコは〜・・・へたれてんぢゃねーよ
毎回あの煽りを楽しみにしてたのに・・・せっかく特別に3票扱いにしてやろーと思ったのに・・・
636風の谷の名無しさん:02/12/03 00:01 ID:PzBmwUlm
誤爆スマソ。しかも本来貼る所には既出かよ… 二重で鬱だ…
637風の谷の名無しさん:02/12/05 10:14 ID:z6s5snXD
保守
638風の谷の名無しさん:02/12/06 02:05 ID:cz0402hH
.
639ミストバーン ◆yGAhoNiShI :02/12/08 03:01 ID:upo1v5SN
↓↓ねえねえ。ひろゆきが出るらしいよ

大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
札幌 テレビ北海道 (日)9:30〜10:00
岡山・高松 テレビせとうち (日)9:30〜10:00
仙台 東日本放送 (土)26:25〜26:55
広島 広島ホームテレビ (水)25:46〜26:16
奈良 奈良テレビ放送 (月)17:30〜18:00
滋賀 びわ湖放送 (金)7:30〜8:00
和歌山 テレビ和歌山 (土)9:30〜10:00
640風の谷の名無しさん:02/12/08 23:20 ID:uputBzok
続きまだー?
641孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:19 ID:wOnxKQS6
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

  ::., :.;;;:: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::.::;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;;;;;;;;;;;;: ...: :: ..: :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:..:: :;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;::.::;;:::::::::::.::::..::::::::..,:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::.:;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;:::.:::.;;;;;;;;;;;;;;.:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::...::...,;;;:..:.:::::::: . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; :;...::.:;;;;;;;
  ::.::..:.:::;;:::;;;;;;;;;;;;::::.;;;;;;;::::::;::.;;;;;;:::..     .::::.,::;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: ::;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;::: ::::;;;;;;:: ::: ::::...  .: . . _.∩_  ..:;;;:;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: :;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::...         ヽヘ;;. 人丿ス  :: ::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::;;;; .:;;;;;;;
  : :. :;;;;;;;;;;;;;;;;;;..    从    θ斤:エh u    .:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;
  ;;;;:;,:.:;;;;;;;;;;;;:::.  __ 《Y》_   ∪レ..... 弋|      :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::...  .uヘ人iイ  .  (. .」_ ノ    ...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,:..     (∨ヘ      |....|: .)    .:::;;,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::....    .|;|レ'      .(_;);;.| -〜、 ..:..:..:,,;,;;;;;;;;;;;;:::::: :::: ::::
  、 ._  _.:;〜⌒^^⌒⌒´⌒` ̄ ̄ ....::,...⌒~^⌒ ̄ ̄`〜._:::;:..:::
   ⌒ ⌒    ....::::::::::.:::.::;: :::... .:::: :::.  ..::  :::::::: ;::::::;:;.;:;,;,.,,; ...::⌒
  :;;;:::;::;: :::;:;;:::::::..::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.  :; ..;::::::;::;: :::;:;;:;:::::;: :::;:;::
と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
642真実は見えるか:02/12/10 20:40 ID:VNultJtd
,
643風の谷の名無しさん:02/12/12 06:07 ID:7h7nUXgn
やばいのであげ
644風の谷の名無しさん:02/12/12 10:07 ID:HpF2MrhW
やばくないのでさげ
>>628の続き
       次の日、つばさはさっそく学校に顔を見せた。
飛鳥   「つばさちゃん!もう学校に来て大丈夫なの!?」
典子   「もうちょっと休んでたほうが・・・」
つばさ  「うん・・・でもけっこう休んじゃったし・・・それに・・・ヒカルちゃんも心配するから・・・」
飛鳥・典子「・・・・・・・・・」
      美奈も健太も声は掛けず傍らから横目に見守っていた。
真司   「つばさのヤツ強くなったな・・・翔のやつの時はもっと落ちこんでたのに・・・」
健太   「・・・」

先生   「それじゃあ 今日は跳び箱をしましょう。それじゃ1番目の人から順に跳んでくださいね。」
      体育の時間もつばさは見学をせずに参加した。
先生   「じゃ次は・・・つばさちゃん・・・無理はしないでね・・・」
つばさ  「大丈夫です・・・」
      先生や周囲がまるで腫れ物に降れるかのような扱い方をするのを振り払うかのようにつばさは
      一気に駈け跳び箱を跳び越えた。
真司   「やったあ!つばさ やるじゃん!」
典子   「すごいよ つばさちゃん!」
美奈   「ふーん・・・」
      
        依然としてつばさの表情は曇ってはいたが相沢翔の時のようなあからさまな落ちこみ方とは違い
        暗さの中にも前に進もうとしている意思がかいまみえた。
飛鳥    「でもつばさちゃん・・・無理に頑張ろうとしてないかなぁ・・・」
典子    「わたしたちになにかしてあげられないかなぁ・・・」
健太    「ほっとゃいいよ・・・あいつはあいつなりに頑張ってんだ。あいつがオレ達になにか言って来た時に
       手を貸してやりゃいいんだ。」
美奈    「ひゅ〜っ 萩原君 おっとなぁ〜♪」
健太    「へっ・・・」
       美奈の冷やかしに健太は顔を背けた。

       そして放課後。家に帰るとつばさは最初に仏壇に線香をあげた。
つばさ   「ただいま・・・ヒカルちゃん。」
       仏壇に飾られている写真はかつてDDに戦いの日々の合間にヒカルが撮らせたものだった。
       写真の中で明るく笑うヒカル・・・つばさは未だにヒカルがいなくなったという実感がわかなかった。
       どこかに出かけているだけですぐにも戻ってきそうな・・・。
       つばさは部屋に戻って机の上にランドセルを置くとベッドにねそべった。
       机もベッドもまだある。その持ち主は二度と戻っては来ないがヒカルがいた証しがまだ部屋に
       残っていた。
       つばさは何気にヒカルのベッドに転がりのった。枕の匂いをかぐとかすかにヒカルのにおいがした。
       つばさはたまらず枕をぎゅっと抱きしめた。
       しばらくヒカルのベッドで天井を見つめていた。そしてふと視線はヒカルの机にむいた。
       そしてつばさの心にふとひらめくものがあった。
       つばさは起きあがるとヒカルの机の前に立った。
       もしかしてヒカルは自分になにかメッセージを残してはいないだろうか?ここのところバタバタしてて
       思いつく間もなかったがヒカルのことだからもしかして・・・。
       つばさは勝手に引出しを開ける事に引け目を感じたがそれでも開けた。左側の広い引出し、
       右側の3段になってる引出し、4つあるうち右側の一番の上の引出しに鍵が掛かっていた。
       他の引出しには全然物が入ってなかった。机上に教科書やノート、鉛筆立てなどがあったが、
       元々もこの部屋で勉強道具などの最低限の物以外ヒカルの持ち物はあとは着替えくらいだった。
       本棚の本もつばさのものばかりだった。
       つばさは引き出しの鍵を探した。よく見ると鉛筆立ての中に隠してあった。
       つばさは鍵を開けて中を見るべきかどうするか迷った。
         しばし考えた上つばさは意を決して鍵を開けた。引出しを開けると中には何冊かノートがあった。
         ノートの表紙には何も書かれていなかった。つばさは恐る恐るノートの1冊を手に取った。
         それは日記だった。最初の日付はヒカルが椎名家に来て1週間経ってからのものだったが
         そこから遡って自分が産まれた日の事から書かれていた。
日記     「○月○日 あたしはDDの宇宙船の中で生まれた。マギュアに追いかけられたつばさちゃんが
        宇宙船の中に逃げこんできた。マギュアの攻撃があたしの身体を壊してもうダメだと思ったけど
        つばさちゃんと触れ合った時あたしはつばさちゃんとひとつになった。なにも知らないつばさちゃんは
        ひどく怯えていたけどなんとか一緒に力をあわせてマギュアをやっつけた。その後フュージョンが
        解けてあたしはつばさちゃんそっくりになっちゃった。つばさちゃんは気を失っちゃったけどその間に
        あたしとDDはつばさちゃんの家にやってきた。つばさちゃんと一緒に暮らせたらいいなぁ・・・。」
つばさ    「・・・・・・・・・」
        つばさは時間が経つのも忘れて日記を読むのに夢中になった。
        日記の中はヒカルの喜びに溢れていた。生まれてきたこと、つばさと一緒にいられること、
        なにげない毎日の一つ一つがヒカルにとって新鮮で感動的なものだった。
        ヒカルの喜びが文字のひとつひとつから伝わってくる。
つばさ    「ヒカルちゃん・・・」
        つばさは溢れる涙をぬぐいながら次々とページをめくっていった。
英夫    「おーーーーい つばさーーーーーーーいるかーーーーーーーー?」
       1階から英夫の呼ぶ声が聞こえた。
       つばさはハッとなり、時計を見ると夜の7時前になっていた。
つばさ   「うんっ今いくーーーーーーーーー」
       英夫に返事をしたつばさはあわててノートを引き出しに戻そうとした。このノートを父に見せるべきか
       どうするかつばさは一瞬迷ったが後で決める事にした。
       つばさは他のノートもぱらぱらとめくった。やはり中は日記だった。中にはあの日の夜・・・
       相沢翔の母が家に訪ねてきた日の夜のことが書かれていた。痛々しいヒカルの心のうちが
       綴られていたがつばさその全てを含めあとでじっくりすべて読もうと思った。
       
       そして1番下に重ねられていたノート・・・。それを開いた瞬間つばさの心臓は凍りつきそうになった。
       それは日記ではなかった。それはヒカルの心の叫びそのものだった。
650ジンク・アースラ p3026-ip02funabasi.chiba.ocn.ne.jp:02/12/13 22:07 ID:q3KyULou
ノート     「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
         つばさちゃんとずっといっしょにいたいつばさちゃんとずっといっしょにいたい
         つばさちゃんとずっといっしょにいたいつばさちゃんとずっといっしょにいたい
         つばさちゃんとずっといっしょにいたいつばさちゃんとずっといっしょにいたい 
         つばさちゃんとずっといっしょにいたいつばさちゃんとずっといっしょにいたい
         つばさちゃんとずっといっしょにいたいつばさちゃんとずっといっしょにいたい・・・・・・・」

         ノートの端から端まで・・・何ページも渡ってびっしりと書きこまれていた・・・
つばさ     「あ・・・・・・・ああ・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・あ゛ーーーーーーーーーーーーーーー
          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−!!!!!!!!!!!!!」
英夫      「つばさ!?」
         突如2階からつばさの叫び声が聞こえてきた。ただごとならぬ様子に英夫は階段をかけ
         あがってつばさの部屋に飛びこんできた。そこには半狂乱になって泣き喚くつばさの
         姿があった。

英夫      「つばさ!つばさ!?しっかりしろ!!なにがあったんだ!つばさ!!!」

                                 続く
651A120139.ppp.dion.ne.jp:02/12/13 22:27 ID:q7GkoxjH
ごくろうさま
652風の谷の名無しさん:02/12/13 22:29 ID:sk5Eq5l+
 リアルタイムで見ていて、そう来るだろうなと思っていたが、ちょっとショック。
 漏れもノートになんか書こうかな。
 死にませんでした死にませんでした死にませんでした死にませんでした死にませんでした死にませんでした
 ずっといっしょにいましたずっといっしょにいましたずっといっしょにいましたずっといっしょにいました
653風の谷の名無しさん:02/12/13 23:27 ID:aocnfgeu
で 冬コミにフィギュア17の同人はあるのか?
654風の谷の名無しさん:02/12/13 23:40 ID:devr/UQN
どうもよく分からないな…
死にたくなかったという話なら
ここのヒカルはオルディナの提案を受ければよかったんじゃないの?
655風の谷の名無しさん:02/12/14 12:56 ID:9ujDrUOr
本音は死にたくなかったが
リベウスとしての使命をまっとうしようとする気持ちの方が強かった
とか?
>>645-650の続き
つばさ   「あ゛ーーーーーーーーーーーーーっ!!あ゛ーーーーーーあ゛ーーーーーーーーー!!」
英夫    「つばさ!どうしたって言うんだ!?・・・・・・・・・・!これは・・・・・・・・・」
       半狂乱のつばさを抱きしめながら英夫は散らばって開かれたノートを見つけた。
英夫    「・・・・・・まさか・・・ヒカルが・・・?」
つばさ   「はぁっはぁっはぁっ・・・・・・・・・・・・・・おとおさん・・・ヒカルちゃんは・・・・・・ヒカルちゃんは・・・・」
英夫    「落ちつけ、つばさ・・・」
       英夫は優しくつばさの頭を撫でてやった。どうしたものか迷った英夫は助言を得ようとDDたちに
       電話した。
  
       30分後駈けつけてきたDDとオルディナはノートに目を通した。
DD    「ヒカルが・・・・・・・こんな物を・・・」
オルディナ「あの子・・・・・・・」
      つばさはまだ泣きべそをかいていた。
つばさ   「ヒカルちゃん・・・・・ひっく・・・ずっと・・・・ひとりぼっちで悩んで・・・・ひっく・・・わたし・・・
       ちっとも・・・・・・・・気付いてあげられなくて・・・・・・」
オルディナ「気付かなかったって事ないでしょう?あなたたち前に森の中で話し合ったって・・・・・・」
つばさ   「だけど・・・・・・・・・・こんなノートに・・・・・・・・・・・・・・・・・」
DD     「これがいつ頃書かれた物なのかは判らないが・・・・・こんなものを遺せばつばさがどう思うか
       わかっているはずだろうに・・・・・・・・」
オルディナ「なに言ってんの!これこそがあの子がつばさと変わりない10歳の女の子だっていう
       証しじゃない!」
DD     「証し・・・?」
オルディナ「あの子はずっと悩み苦しんでいた・・・激しい戦いの連続で自分の寿命が激しく消耗して
       いくこと・・・最期の戦いまで持つかどうかもわからないこと・・・もし戦いを生き延びても私たちと
       母星に帰らないといけないこと・・・そしてわたたしの提案・・・リベルスの機能と引き換えによる
       延命・・・限られた時間の中で究極の選択を強いられ、それでも・・・・・・それでもあの子は戦う
       道を選んだ・・・・・」
DD     「なら・・・・・」
オルディナ「だけど・・・・・・・・・・・それでもどうしても拭い切れない死の恐怖・・・つばさとの別れ・・・こんな
       ノートに書き殴って・・・捨てなかったのも鍵をかけても比較的見つかりやすい場所に残したのも
       つばさに見て欲しかった・・・知って欲しかったっていう人間の心のどうしようもない矛盾をヒカルは
       捨てきれなかったのね・・・・」
英夫    「人間の・・・・・心の矛盾・・・・・・」
DD     「・・・・・・・・・」
オルディナ「つばさ・・・・人の心ってはいといいえのふたつだけで割りきれるものじゃないの・・・ましてや
       ヒカルは人間じゃない・・・・人の心とリベルスの心・・・・・・そのふたつがせめぎあってそれこそ
       心が壊れてしまうほど苦しみぬいたと思う・・・・だからわたしはヒカルの意思を尊重してヒカルの
       延命を行わなかったの・・・・・」
つばさ   「だけど・・・・・・・・・だけど!!!!!」
オルディナ「そう・・・・恨むんだったら、責めるんだったらわたしを責めなさい。少なくてもあなたは十分に
       頑張った。あなたはあなたのやれる限りの事をしたのよ。ヒカルだってわかってる。だから・・・」
つばさ    「わたしがもっと頑張ってたらヒカルちゃん・・・あんなに傷つかなくてもすんだのに・・・・」
オルディナ 「違うわ!つばさ!!あなたは悪くない!!あなたは・・・・・・・・」
        つばさの両肩に置かれたオルディナの手に力がこもった。
つばさ    「う・・・・・・・」
        ちいさくうめいたつばさにハッとなってオルディナは手を離した。
DD      「オルディナ・・・・お前だって十分よくやった・・・・・元々はオレがもっとしっかりしていれば・・・」
英夫     「もういいだろう・・・・・お互い自分を責めあったってどうにもならない・・・・・・・・・・・つばさ・・・
        今オルディナさんが言ったとおり、生きていればどうにもならない事あるんだ・・・昔お前の
        お母さんが死んだことでお前はそれが自分の責任だって思い込んでいた事・・・あれだって
        お前の責任なんかじゃない。あれがお母さんの選択だったんだ。」
つばさ    「お母さんも・・・・・・・・ヒカルちゃんも・・・・・わたしをおいていっちゃった・・・・・・・」
英夫     「どうしようもなかったんだ・・・・・・・どうしようも・・・・・・・・・・・・」
        英夫はまたつばさを強く抱きしめた。
つぱさ    「おとうさん・・・・わたし・・・・ここで寝ていい?部屋に戻って寝るの・・・・・こわい・・・・・・」
英夫     「ああ・・・じゃおとうさんと一緒に寝るか?」
つばさ    「・・・・・うん・・・」

        椎名家を後にし山小屋への帰路につく二人はずつとだまったままだった。オルディナもDDも
        ただ抑えようもない胸のしめつけに耐えるだけだった。
        次の日学校にきたつばさの顔はまた深く沈みこんでいた。相沢翔のときのように・・・
典子    「つばさちゃん・・・・・・また元気なくなっちゃったね・・・」
飛鳥    「やっぱり昨日無理してたんじゃ・・・・」
真司    「おれんちの母ちゃんが言ってたけどさ、人間って大切な人が死んだ時って実感沸かなくて
       葬式とか終わってちょっと経ってからはりつめたものがぷっつんと切れて悲しくなるんだってさ。」
健太    「・・・・・・・・・」

       結局その日の体育は見学し、給食もほとんど残した。
美奈    「つばさちゃん バナナもらうよ?」
つばさ   「・・・・・・」
飛鳥    「美奈!!」
美奈    「だって〜〜〜〜もったいないじゃん」
つばさ   「・・・・・・いいよ・・・・・・・・わたし・・・おなかいっぱいだから・・・・・・」
美奈    「・・・・・・・・だってさ。」
飛鳥    「ったく・・・・・・」
        そして放課後。当番で健太とつばさが掃除をしていた。
健太     「無理しなくても買えっていいんだぜ?」
つばさ    「・・・・・・・何日も休んでみんなに迷惑かけちゃったから・・・・・・・」
健太     「・・・・・・・・・・・なんかあったのか?昨日はまだ元気あったのに・・・・・」
つばさ    「・・・・・・・・・」
健太     「・・・・・・・・・無理すんなよ・・・・・・・・」
つばさ    「・・・・・・・・・うん・・・・・・」

        掃除を終えてつばさは帰りのバスの中にいた。ゆれる車内でつばさはたとえようのない孤独を
        感じていた。ヒカルと逢うまでは当たり前だったひとりでの登・下校も今では傍らにいたはずの
        少女がいないこ現実をつきつけられるだけのものだった。
        つばさはぼんやりしながら車窓をみつめていた。まだまだ雪が厚く降り積もり春を遠く感じさせる。
        つばさは本来下りるはずのバス停を無視してそのまま街まで乗っていった。

        バスを下りてつばさはあてどなく街を歩いた。そして何時の間にか依然ヒカルやDDと来たあの
        デパートに来ていた。
        最後にここに来たのは飛鳥の誕生プレゼントを買いに来た時だっただろうか。つばさはゆっくりと
        ヒカルの残り香を求めるように思い出の場所をさ迷った。
        
       日もすっかり沈み空には星がまばたきはじめた。
つばさ   「早く帰らないとお父さん心配するなぁ・・・」
       近くのバス停に向かおうとした時小さな女の子が泣いているのが目に入った。
女の子  「えーーーーーーーん えーーーーーーーん おかあーーーーーーーーーさーーーーん」
       見た目4歳くらいくらいの子だった。母親とはぐれたのだろうか。
       つばさの目にはその姿が幼い頃の自分と重なるものを感じた。
つばさ   「どうしたの?迷子になっちゃったの?」
女の子  「ひっく・・・ひっく・・・・・」
つばさ   「お名前は?」
女の子  「ひっく・・・ひっく・・・・・・・・・・・・ひーたん・・・」
つばさ   「ひーちゃん?おいくつ?」
女の子  「4さい・・・」
つばさ   「困ったなぁ・・・この近くに交番あったかなぁ・・・」
女の子  「おかあさん・・・・・・・・どこお?」
つばさ   「・・・・・・・とりあえず交番を探さないと・・・・・・・・・」
       つばさは通りすがりの人に尋ねて交番へ向かった。
662ジンク・アースラ p2015-ip02funabasi.chiba.ocn.ne.jp:02/12/14 22:13 ID:1pio45OQ
警官    「じゃあ駅前のデバート近くで迷子になってたんだね。お嬢ちゃん、なにかお母さんから
        電話番号とか聞いてないかな?」
女の子   「えっとね・・・・・・・・これ」
       女の子はポケットをごそごそ探してなにかを取り出した。
警官    「おっ 迷子札か!助かった。どれどれ・・・よし、住所も携帯の電話番号もかいてあるな。
        名前は・・・遠藤光ちゃんか。」
つばさ   「光ちゃん!?」
警官    「どうかしたのかい?」
つばさ   「いえ・・・・・・そっか。光ちゃんっていうんだ・・・。」
警官    「はい・・・・・・はい、わかりました。はい。では。よし、お母さんと連絡がついたよ。でもお母さん
        今お仕事が忙しくてどうしてもあと30分くらい掛かるらしいんだ。」
つばさ   「30分くらいでしたらわたし一緒にいられますけど・・・」
光     「おねーちゃんいっしょにいてくれるの?」
つばさ   「うん。お母さんが迎えに来てくれるまでね。」
光     「わーーーーーーい!」
警官    「そうか、助かるよ。小さな子の面倒は苦手でね・・・」
       警官は苦笑した。


                               続く
663風の谷の名無しさん:02/12/14 22:43 ID:efm0czS5
ジング乙〜
二日連続更新とはまた珍しい。
姉モードのつばさタンに萌えマスタ
あととりあえず>>660の二行目をツッコんどく
664風の谷の名無しさん:02/12/18 00:14 ID:hXs80YtC
ひーたんハァハァ
665風の谷の名無しさん:02/12/20 13:14 ID:aNY7J1Gv
保守
たぶん あと1・2回で完結します。もちっと待ってて下され。
667風の谷の名無しさん:02/12/22 06:24 ID:GaizC338
待ってるぞ
668風の谷の名無しさん:02/12/22 10:29 ID:XcBv40Kd
期待してまつ。
669風の谷の名無しさん:02/12/23 22:33 ID:mGHJ4hdX
浮上
670風の谷の名無しさん:02/12/26 11:54 ID:wZK52UVH
保守
>>656-662の続き
        交番の壁の時計は7時前になっていた。つばさはハッとなって警官に電話を借りた。
つばさ   「すみません・・・ちょっとお電話借りていいですか?家に電話したいので・・・。」
警官    「そうだね。こんな時間ならお父さんも心配してるんじゃないか?」
つばさ   「・・・・・・・・・・あ、もしもし・・・あれ?DD?」
DD     「つばさか!?英夫さんからお前が帰らないと聞いて心配してたんだ!今どこだ!?
        ・・・・なに?・・・・・・・ああ、そうか。わかった。じゃこれから迎えに行く。そこで待っていろ。」
英夫    「つばさか!?ちょっと変わってくれ!つばさ!一体どこに行ってたんだ!!みんな心配
       してたんだぞ!!・・・・・・・なに?そうか。ああ、わかった。ああ、じゃあ大輔君に迎えに行って
       もらうから。」
警官    「お家の人と連絡はとれたかい?」
つばさ   「はい。これからお兄ちゃんが迎えに来てくれます。」
警官    「そうか。じゃここで待っていなさい。」

光     「おねえちゃん・・・おなかすいたぁ・・・」
つばさ   「ええっ?そうか・・・もうこんな時間だもんね。おまわりさん、わたし この子連れてちょっと
       その辺まわってみます。」
警官    「そうかい。お母さんももうすぐ来るから遅くならないようにね。」
つばさ   「はい。」
つばさ   「えーーっと・・・光ちゃんなにが食べたい?」
光      「えっとね・・・えっとね・・・・・・・あーーーーー!あれがいいーーーーーっ」
つばさ   「どれ?」
       光が指差した先には屋台のたこ焼き屋があった。
つばさ   「うん。あれならお金足りるかな・・・。」
        食べに連れていくといったもののお小遣いが足りるか心配したがどうやら安く済みそうだった。
店主    「あいよっ 熱いから気をつけなっ。」
       焼き立てのたこ焼きを受け取るとつばさはつまようじをつきさしふーっと息をかけさましたものを
       光に手渡した。
つばさ   「はいっ あついからきをつけてね。」
光      「わーいっ ふーーーっ ふーーーーーーっ」
       たこやきを美味しそうにほうばる光を見つめながらつばさは自分の心が久しぶりに穏やかに
       なっていくのを感じていた。

警官    「おっ お帰り。そろそろお母さんが迎えに来る頃だね。」
       交番に戻ったつばさが警官に言われて時計を見たらあれから20分くらい経っていた。    
警官    「えっと    つばさちゃんだったね?君の家はこの近くなのかい?」
つばさ   「いいえ・・・バスで30分近くかかります。」
警官    「じゃ学校帰りに買い物にきたのかい?」
つばさ   「はい・・・・・」
       つばさの顔がなにげに曇ったのをみた警官はなにか事情がありそうだと察した。
警官    「まぁ家の人が迎えに来てくれるなら問題もないだろう。これからは遅くならないうちに
        帰るようにしなさい。」
つばさ   「はい・・・・・」
警官    「まぁそのおかげでお手柄ものだったんだけどね ははは。・・・・・あれ?光ちゃんは?」
つばさ   「え?」
       ハッとなったつばさが辺りを見まわすと光の姿は交番内にはなかった。
       外に出てみると光がどこかに走っていこうとしていた。
つばさ   「光ちゃん!!」
       つばさは駆け出して後を追った。
光      「おかーーーーーーーーーさーーーーーーーーん!」
       母が恋しくなったのか光はいてもたってもいられなくなったのだろうか。
       だが勢いあまった光は車道に飛び出してしまった!
つばさ   「光ちゃん!!!!!!!!」
       つばさは全身に身の毛がよじれるような悪寒がはしった。
       その時光めがけてトラックがせまってきた!!
つばさ    「ひかるちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!」
        その時つばさの身に瞬間的に力が宿った。猛然と光にむかって駈けたつばさは
        光に飛びかかり抱えこむとまさに間一髪でトラックとの激突を免れた。
つばさ    「はぁっはぁっはぁっはぁっ・・・・・・・・・・・・・・・」
        早鐘のように鳴り響く心臓の音が全身に響き渡っていた。
        つばさは息切れしながら光の顔を覗きこんだ。
つばさ    「光ちゃん大丈夫!?痛いところはない!?」
光       「ひくっひくっ・・・・・・おかあさーーーーーん・・・・・・・」
         その時どこからか光の名前を呼ぶ声が聞こえた。
母親     「光ぅぅぅぅぅぅぅ!!大丈夫!?」
光       「おかあさーーーーーーーん!!!」
        母親に気付いた光はパッと母の胸に飛び込んだ。
母親     「あなたが助けてくれたのね!?本当に有難うございます!!」
警官     「つばさちゃん!大丈夫か!?」
        警官もあわてて駆けつけてきた。
つばさ    「はい・・・・・ちょっとひざをすりむいただけです。」
母親     「本当にごめんなさい・・・・・私がもっと早くに迎えに来ていれば・・・・・・・・」    
つばさ    「いえ・・・・光ちゃん、お母さんが迎えに来てくれたよ。よかったね・・・・・」
光       「うん!」
警官     「光ちゃんのお母さんですか?この子が光ちゃんを交番に連れてきてくれた
        椎名つばさちゃんです。」
母親     「まぁ・・・!本当に何から何までご迷惑をかけて・・・・・・・ほら、光!お姉ちゃんに
        ありがとうってお礼言いなさい!」
光      「おねえちゃん!ありがとお!」
        どうやら光に怪我はなかったようで光はニコニコ笑っていた。
つばさ    「うん。よかった・・・怪我がなくて・・・・・・・」

        そして光は母親に手をひかれながら帰っていった。母親が何度もふりかえっては
        おじぎをくりかえしていた。
        つばさは去りゆく親子を穏やかな笑顔で見送った。
        そして交番に戻ろうとしてなにげに通りにあるショーウインドウに目がむいた。
        その瞬間つばさは全身が凍りついたように動けなくなった。
        視線の先に信じられないものを見つけたのだ。
つばさ    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒカル・・・・・・・ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
        ショーウインドウの中にいたのはヒカルだったのだ!!



                               続く
676ジンク・アースラ p5179-ip01funabasi.chiba.ocn.ne.jp:02/12/26 15:34 ID:nE3ZOLEN
いよいよ次回最終回です。ラスト一回 お付き合いのほどを・・・
677風の谷の名無しさん:02/12/26 19:56 ID:GoSTk4th
英夫「みんな、大丈夫か!」
DD「ウーム」
健太「ウーブ」
つばさ「みんな・・その・・おトイレ・・」
点点「ウボゥ」
翔の母「もういちど翔とトイレに入りたかったわ・・」
ヒカル「DDへたくそ〜」
DD「黙れ!本星に居た頃の俺は便座拭きナンバーワンだったんだぞ!」
オルディナ「でもいまじゃ犬にも劣るじゃない」
点丸「へっへ」
つばさ「テンマルッ!まだ私が使っているから便座舐めちゃだめだよう!」
DD「くそっ」
マギュア「キシャー」
新さん「ははっ!見ろよ、奇妙な生物までわらっているぜ」
678風の谷の名無しさん:02/12/26 21:25 ID:wZK52UVH
>>つばさ「はい。これからお兄ちゃんが迎えに来てくれます。」
DDをお兄ちゃんと言うつばさタン・・(;´Д`)
絶対狙ってたなジンク
679風の谷の名無しさん:02/12/29 12:17 ID:RZbsojXm
あと一回か・・
あと一回といったものの二回分ありそうな罠・・・もうちっと待っててくだされ・・・コミケとキャプで暇なし・・・
681風の谷の名無しさん:02/12/31 00:05 ID:z0BWyZUZ
ま、がんばれや
682風の谷の名無しさん:03/01/01 23:21 ID:QApni8A6
age
683風の谷の名無しさん:03/01/04 10:21 ID:357F1Wyj
保守
684風の谷の名無しさん:03/01/06 13:38 ID:HunqTGhr
>>671-675の続き
        人には人生の節々にその後に大きな影響を与える転機が訪れることがある。
        何気ない一言や風景でもそこからインスピレーションを受ける人もいれば
        友人との別れや肉親との死別、または運命的な出逢い・・・人それぞれの転機を
        迎えそれを乗り越え人は自分の人生を歩んでいく。
        椎名つばさもこの1年で多くの体験を重ねた。それは普通の人の数十年にも
        匹敵するかそれ以上のものであった。
        その小さな身体に背負わされた宿命はあまりにも重く凄惨なものであった。
        しかし少女は生来の消極的な性格にも関わらず見事にそれらを乗り越えていった。
        だがそれでも心の端に残る払いきれない想いが未だ少女の心に重くのしかかっていた。
        だが時として思いがけないところから救済が訪れることもある。
        そして今、椎名つばさにもその救済が訪れようとしていた。

        学校の帰り道、何気に立ち寄った街角で幼子と出会い、そしてなりゆきからその
        危機を救ったつばさ・・・。
        街のショウウィンドウに映ったのものはつばさが喪った自分の半身の姿であった。

つばさ    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・カル・・・・ゃん・・・・・」
        時間にしてそれは十数秒程度のものであった。
        しかしつばさにとってそれは思いもよらない再会であった。
        窓ガラスに映ったもの・・・それはあくまでつばさであった。しかしその表情は
        まぎれもなくヒカルそのものであった。これはどういう事なのか?
        つばさはずっとヒカルに理想の自分の姿を追い求めていた。はじめはヒカルのように
        なりたいと思っていたつばさであったが、やがてヒカルがいれば自分がそれになる必要は
        ないと努力を怠るようになり、やがてヒカルの真意を知り前向きに生きはじめたつばさで
        あったがそれでも結局はヒカルの顔色を伺ってばかりであった。
        ヒカルを喪ったあともその面影を求めもっと肝心な・・・根本的なことを見失っていたのだ。
        
        ヒカルは元々つばさの中から抜け出したもの・・・つばさの中に眠っていた可能性そのもの
        であった。
        そしてヒカルと過ごした日々の中でつばさ自身その可能性を少しずつ芽吹かせていった。
        だがそれでもつばさはヒカルを意識しすぎて自分の中の力を信じきれなかった。
        それが皮肉な事にヒカルを助けようとした瞬間・・・その時だけはつばさの頭からヒカルの事が
        忘れ去られていた。
        なにもかも忘れその一瞬だけはつばさは己の力だけで事を成したのだ。
        MMを倒した時も同じだったがそれもつばさにしてみればヒカルがいたればこそだった。
        そして今・・・つばさは本当に自分だけでなにかを成し遂げた。その瞬間、つばさはとうとう
        成る事ができたのだ。

                   ”わたしがなりたかったわたしに”
        つばさはやっと気付いたのだ。この世に生を受けたその瞬間からヒカルはつばさと
        共に在り、そしてこれからもずっと在りつづけるのだと。
        永久に別れることの無い存在・・・・・決して引き離されることの無い存在・・・
        ヒカルはまさに自分そのものだったのだとつばさはこの瞬間悟ったのだ。
      
        誰にも頼らず自分独りの力でなにかを成し遂げ、その自信からあふれた微笑・・・
        それこそがつばさが憧れつづけたヒカルの微笑みそのものであった。
つばさ    「・・・・・・・ヒカルちゃん・・・・・・・ずっとここにいたんだね・・・・・・・・・・・・」
警官     「お、おい つばさちゃん!大丈夫かい!?やっぱりどこか怪我でも・・・」
つばさ    「いえ・・・なんでもないです・・・」
        涙をぬぐいながらつばさは返事をした。
警官     「今ごろになって震えがきたのかな・・・まだ小さいんだから無理も無いか・・・」
DD     「つばさ!」
        ようやくDDが迎えにきた。
DD     「・・・・なにかあったんですか?」
警官     「お?つばさちゃんのお兄さんですか?いゃあ大変だったんですよ!それが・・・」
DD     「・・・・・そんなことが・・・・・」
つばさ   「DD・・・・・・」
       つばさに呼ばれふとその顔を見たDDはハッとなった。
DD    「ヒカル・・・・・・・・・?」
      ヒカルはつばさの映し身ゆえ同じ顔なのは当然だがそれでも他の者から
      見分けがつくくらいふたりの表情には明かな違いがあった。
      しかし今ののつばさの表情はそれを知る者も見紛うほど見分けがつかなかった。
警官   「・・・・・・DD?ヒカル??」
      事情など知る由も無い警官はふたりの会話にかみ合わないものを感じた。

      警官に見送られつばさはDDと共に帰路についた。そして家に着き
      父やかけつけたオルディナたちの前で事のあらましを説明した。

オルディナ「やはりその子を助けたことがつばさにとってなんらかの影響を与えたと
       考えるべきでしょうね。」
DD    「それにしても本当に驚いた・・・こんな事もあるんだな・・・」
つばさ  「みんな・・・・・本当に心配掛けてごめんなさい・・・・・でも、もう大丈夫だから。」
英夫   「ああ。・・・・・そういえば思い出したことがあるんだ。」
つばさ  「・・・?」
英夫   「つばさが産まれる時、お父さんとお母さん、二つ名前を考えていたんだ。」
つばさ  「え・・・?」
英夫   「ひとつは、つばさ。もうひとつは・・・ヒカル。お母さんと二人でどっちがいいか
       最後まで悩んだっけ・・・。」
DD     「・・・・・・・・・・・・・。」
        DDはあの日・・・つばさと出会った翌日、この家の台所でヒカルが自分の名前を名乗った
       時のことを思い出した。
オルディナ「ヒカルはつばさの体内の遺伝情報からその事を知ったのかしら?」
つばさ   「そうだったんだ・・・・・・・。」
       それぞれがそれぞれの思いにはせ夜はふけた。
       つばさは一晩かけてヒカルの遺したノートに目を通した。
       一旦は目をそらしたものでも今では心穏やかに受け入れることができた。
       喜び、悲しみ、恐れ、驚き、切望・・・ノートに綴られたひとつひとつの思いを
       つばさはすべて受けとめた。
       そしてすべてを読み終えつばさは目を閉じ思いを巡らせた。
ヒカル   「だいすきだよ・・・・・・・つばさちゃん・・・・・・・・・・」
       あの最期の瞬間・・・・・・あれこそが答えなのだとつばさは悟った。

       翌日つばさは学校へ行った。そして心配して詰め寄ってきたクラスメイトたちに
       苦笑しながら謝罪した。
飛鳥    「・・・・・・・ねぇ今のつばさちゃん・・・・・・・」
由美    「なんかヒカルちゃんみたいだったよね?」
典子    「今までつばさちゃんあんな笑い方しなかったのに・・・」
美奈    「・・・・・・・・案外ヒカルちゃんだったりして」
飛鳥    「やめてよ!ちょっと・・・・」
健太    「・・・・・・・・・・・・・・・・」
    
       体育の時間も元気にふるまう姿を見て先生もホッとした。
先生    「つばさちゃん・・・・・・・・・乗り越えたのね・・・・・ありがとう。わたしもいつまでも
       落ちこんでられないわね。」

       そして日は経ちつばさたちが東京に戻る日が近づいてきた。
       つばさはDDに呼ばれ山小屋を訪れた。
DD     「これを・・・・・・・・。お前が持っていてくれ。」
       DDが差し出したものはリベルスの核だった。
つばさ   「これ・・・わたしが持っていていいの?」
オルディナ「せめてそれくらいはあなたに残してあげたいもの。本星には戦闘で完全に
       消失したと報告しておいたし。」
       つばさは森の奥・・・あの樹の下にきた。
オルディナ「どうする気?」
       ふたりが見守る中つばさは核を樹の根元に埋めた。
DD     「つばさ・・・・・・・」
つばさ   「わたしは大丈夫。ヒカルちゃんはわたしとずっと一緒だから。」
       そしてもうひとつ・・・色違いの一組の手袋を添えた。

       そしてついに別れの日・・・東京へ戻る日がきた。
       いばらき牧場の一堂に見送られつばさたちは空港へ向かった。
       そこには思いがけない人物が見送りに来ていた。
黒田    「やあ つばさちゃん。」
つばさ   「黒田さん!」
黒田    「ヒカルちゃんの葬式に立ち会えなくてすまなかったね。あれからデスクと
        色々もめてね・・・誤魔化すのに大変だったよ。」
つばさ   「いえ・・・気にしないで下さい。」
DD     「つばさ・・・・・お前には本当に世話になった。ありがとう。」
オルディナ「これ・・・・・・・わたしたちからせめてもの思い出に・・・」
       オルディナが差し出したものは一冊の本であった。
       表紙には「Fairy Dance」と書かれている。
つばさ    「これって・・・・・」
        開いてみるとそこにはつばさとヒカルの写真が載っていた。写真集だ。
DD      「戦いの記録の合間にこんな写真もあったんでな。一応カメラマンっていう
        ふれこみだったからな。真似事で作ってみたんだ。ちなみにタイトルは
        オルディナがつけたんだ。」
黒田     「へぇー。あんたにしちゃ洒落たタイトルだな。」
オルディナ「なによ!」
       がらにもなくオルディナはてれているようだ。
つばさ   「ありがとう・・・・・・・」
       つばさは本をぎゅっと抱きしめると涙混じりに礼を言った。
DD     「・・・・・しっかりな。」
オルディナ「つばさ・・・・・あなたがこの星を救ったのよ。これから先色んな大変な事が
       あると思うけどきっとあなたなら乗り越えられるわ。頑張ってね。」
黒田    「俺もつばさちゃんを見習ってやりなおしだ。記者を辞めて古巣の研究室に
       戻ることにしたよ。一から出なおしたくなったんだ。」
つばさ   「そうですか・・・頑張ってくださいね。」
英夫    「君たちも元気でな。」
DD     「お世話になりました。お元気で。」
飛鳥   「つばさちゃーーーーーーーーーん!」
      飛鳥に続いてクラスメイトたちが駆け寄ってきた。
つばさ  「みんな!」
飛鳥   「お別れ会はやったけどやっぱり最後の挨拶がしたくて・・・。」
美奈   「あたしは空港に来てみたかっただけだもんっ。」
典子   「美奈ったら。」
真司   「ほら健太。なにムスっとしてんだよせっかくいいことあったんだろ?」
つばさ  「いいこと?」
真司   「こいつの親父さんやっと退院できる事になったんだよ。」
つばさ  「そうなんだ・・・おめでとう。」
健太   「ああ・・・・・・・。」
      つばさがふと横を見るとDDたちの姿はすでになかった。

      そして飛行機が発つ時間がきた。
      クラスメイトたちは見送りの展望台から飛び立つ飛行機に手を振った。
飛鳥   「つばさちゃーーーーーん 元気でねーーーーーーーーー」
真司   「またこいよーーーーーーーーーーーーーっ」
健太   「・・・・・・・・・・・じゃあな。」
美奈   「萩原君 寂しいんでしょ つばさちゃんがいなくなって。」
健太   「お・・・・俺は!」
      飛鳥はふたりのやりとりを微笑みながら見守っていた。飛鳥も健太の気持ちに
      うすうす気付いてはいたのだ。
      空港の外でDDたちも飛行機を見送った。
黒田   「さて・・・俺も失礼するか。なんかあったら連絡くれ。力になるよ。」
DD    「ありがとう。色々迷惑かけたな。お前も頑張ってくれ。」
黒田   「ああ。あんたもな。お互い若いんだからしかめっ面ばかりの毎日じゃ勿体無いぜ。」
オルディナ「よけいなお世話よ。」
      それでもフッと笑いながらオルディナは返した。

      DDとオルディナ、黒田の車は反対方向へ走り去っていった。
      彼らにもそれぞれの転機が訪れようとしていた。

      そしてすでに雲の上にある旅客機・・・東京に向け飛ぶ機体の中に椎名親子の姿があった。
      窓に映る雲の下に数々の思い出ができた北海道が広がる。
つばさ  「るるる るるるる るーるる・・・るるる るるるる るーるる・・・るるるーるる・・
       るるるーるる・・・るるるーるる・・・るーるー・・・♪」
英夫   「その唄は・・・」
つばさ  「前に恐くて寝れなかった時ヒカルちゃんが歌ってくれたの・・・」
英夫   「その唄・・・お母さんが大きくなったお腹をさすりながらよく歌っていたんだ・・・」
つばさ  「え・・・?」
英夫   「早く元気な子が生まれてきますようにってな・・・・・・・・」
つばさ  「そうなんだ・・・・・・・・・・お父さん、わたし北海道で暮らせて本当によかった・・・」
英夫   「そうか・・・。」
つばさ  「うん・・・。」
      再び窓に目をやるともう眼窩には海しか見えなかった。
      これから先どのような苦難が少女を待ち構えているかそれは誰にもわからない。
      だが少女はきっとそれを乗り越えるだろう。彼女は本当の自分を見つけたのだから。


      そして冬が過ぎ春が訪れた。北海道の森の奥・・・つばさが手袋を残した樹の根元から
      小さな芽が芽吹いていた。

696ジンク・アースラ p0880-ip01funabasi.chiba.ocn.ne.jp:03/01/06 22:28 ID:FwoApbPJ
ED 「Fairy Dance〜
     
   蒼く月は輝いて妖精たちが踊りだす
   遠い昔の伝説のよう 物語は始まるのさ

   時の翼にのって 新しい未来生まれる

   口付け交わしたその時不思議な世界に包まれた
   どうして気付かなかったの?こんなに近くにいたのに

   この世にたった二人だけ約束された出会いなのさ

   夜空を渡る星でさえ明日は見えない
   だけど君の瞳に溢れる涙は信じたい

   fairydance 手を取り合っていつまでも心ゆれあって
   どんな時も君のそばにいるさ 自由な夜に誓おう

   永久に夢見つづけてる  この愛は言葉にはできない


  =====フィギュア17 永遠のFairy Dance       完========
697おお やりましたなぁ:03/01/06 23:12 ID:Zn3daD9r
698風の谷の名無しさん:03/01/07 00:17 ID:R/JtuisX
例の「ルルル・・」にこんな設定を付けるとは・・(ノД`)
ジンクグッジョブ
貴殿の書くSSはキャラクターの気持ちをよく理解してて中々面白かったよ。
699風の谷の名無しさん:03/01/07 01:22 ID:o9Jd2idu
>ジンク氏のSS
ようやく完結ですな。
私の感想は「お見事」の一語につきます。
最終話の補完としても、SSとしても面白く、毎回目が離せませんでした。

かく言う私も(ジャンルこそ違いますが)F17の二次創作をしてたりします。
そういう意味でもいい刺激になりますた。
ただ、漏れのほうのネタは感動とは程遠いのが何とも・゚・(ノД`)・゚・
700風の谷の名無しさん:03/01/07 09:56 ID:tOeuQqMM
ジンクさん乙彼。
SSで黒田に活躍の場を与えてくれてありがとう(w
長い間お付き合い頂き誠に有難うございました。
ふりかえってみると書き漏らした場面があったり表現がおかしかったり
誤字ばっかりと(´・ω・`)ショボーンな出来ですがそれなりに楽しんでいただけたようで
なによりです。
今後は(;´Д`)ハァハァネタにも挑戦したいと思っています(笑)

ではまたいずれ・・・
702風の谷の名無しさん:03/01/07 22:28 ID:kw6L4EKR
さて・・このスレどうしよう
703早魔杞紗 ◆7zGm2.KISA :03/01/07 22:29 ID:3jfu7Fuq
どうしよっか?
704風の谷の名無しさん:03/01/08 00:14 ID:DaSGPdQp
他のSS、どれも途中で止ってるんだけど、続き書いて欲しいな
705風の谷の名無しさん:03/01/11 08:12 ID:6D+h9wrC
定期あげ
706風の谷の名無しさん:03/01/13 10:57 ID:f0Pln76o
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´-`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        =完=
即興ネタアドベンチャーゲーム フィギュア17

ここは北海道 萌野町。あなたはこの町に越してきた小学4年生の椎名つばさちゃんです。
あなたはある晩 おうちの窓からUFOを見付けました。

犬のてんまるが吠えて森の中に走っていきました。さて どうしますか?

A 後を追う
B お父さんを起す
C 何も見なかった事にする
708風の谷の名無しさん:03/01/13 22:05 ID:lvbwnlia
D お風呂に入る
709風の谷の名無しさん:03/01/13 22:58 ID:pI7lmkJ5
とりあえずA
710風の谷の名無しさん
E 美奈たんを呼びに逝く