【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その107

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1Haruhi
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の超ヒロインにしてSOS団団長! あたし涼宮ハルヒについて語りあうスレよ!
じゃんじゃん語りなさい! 過疎になんかさせたら許さないんだからねっ!
ただし【荒し】【荒しに反応する人】はダメ! もし見かけたら生暖かく見守るとよいでしょう。
SS、あたしとキョンのカップリングネタは、名前欄に「SS」「ハルキョン」と書くように…。
あたしが恥ずかし……くは別にないけど、部室のPCのNGワードに入れといてあげるから。

次スレは960が立てること。スレの進み具合によってはスレ立てが早まることもありうるから、臨機応変に対応しなさいよ!

前スレ
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その106
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1234470819/

ハルヒスレSSまとめ Wiki
http://wikiwiki.jp/haruhi/
2Kyon:2009/03/03(火) 12:04:19 ID:VbVPLSWf
やれやれ……皆聞いてくれ、団長命令だ。
最近、荒らしのような発言をする奴が目立つが、そういうのはまず下記リンク先に目を通せとのことらしい。
それが出来ない奴は王様で団長なハルヒのスルー対象にされちまうので、気をつけるように。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/comic/3935/ (PC用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/comic/3935/ (携帯用)


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\;:;:,\へ!  ヽ;:;.`、、      l ̄ ヽj ,イ.!='' /;/ヽ、 /  〈_/i        じゃないとあたしを語らせてあげない
  ヽ;:;:;.,\   ヽ;::;:ヽミ'''ー- ,,,._`ー_'',/.//  /:'   )^''、  `ヾf゙〉     あたしが王様なんだから
   ヽ;:;:,<¨ヽ、  ヽー-≧ニェェ‐-=,,_ //   '  // i  `''、ー-'       王様の言うことは絶対っっなんだからねっ♪
3Haruhi:2009/03/03(火) 12:04:40 ID:VbVPLSWf
SSやAAを投下する前に注意!

投下が複数レスにまたがる事が確実な場合は別のテキストファイルに纏めておいた方が無難かしら。
その場合、分割数が予め解っている場合は、名前欄に書いたタイトルの後に分数表記しておくとみんなも安心だと思うわ。

1行の最大文字数は全角で125文字、1レスの最大行数は60行ってことになってるから気をつけなさいよ。
また、1レスの最大書き込み容量は4096バイト、つまり全角換算にして2048文字分ってわけなの。
でも改行コードがただのテキストファイル場合の2バイトと違って6バイトってことには要注意なんだからね。
専用ブラウザの中には書き込み容量計算をしてくれるものもあるから、それを利用するのもアリかもね。

まあ、別に1レス/1行ににギリギリまで詰め込むような必要は全然ないとあたしは思うんだけど。
でも一応レス数を無駄にしないって意味では頭のどこかで意識してくれた方が嬉しいわね。
ちなみに1行全角60文字ぐらいに収めるようにしてる職人さんもいるみたいだし、要は読み手のことを考えてあげてよね。

あと、スレの容量には一応気を配っておいた方がなにかと角が立つことはないと思うけど、あまり神経質になって萎縮する必要なんかは全然ないからそこのところよろしくね。

まだなにかあったかしら?
え、なによキョン、大事なことを忘れてるって?

このスレではメール欄に半角で「sage」と入れる事、良いわね?
うっかりageちゃったりしたら、暇を持て余した荒らしやアンチが来るって言うから気を付けなさいっ!

…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 12:21:55 ID:3ZHd5D+V
>>1
乙!
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 12:25:16 ID:uqYhD1g6
>>1
乙であります
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 12:33:49 ID:V7L7YXka
>>1乙!
    _ __   _
    〈> r==ミ、くノ
    i 《リノハ从)〉
.    从(l|゚ ヮ゚ノリ  乙だわっ!
    ヾ ノ =京= _
  /::.:.:.:.∪:.:∪.:.:ヽ
  /.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:ィi.:,、.:.ヽ  
 /イ.:.:.:.:i|:/__,V'、|l_j:.:.:.l  
  lr:l:.:.l -ー   -、 レヘ!       
  l l:.|    |   l      
  `ーi;|    '  ,N   おつかれさん
    | `ー  ̄ , '
  ,,rへ、_ ` 〔´__
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、
: : |: : : ヽ/、;:;;;}イ: :ヽ: \
.: :.>': : ヽ/::::| .l: :<: : ヽ
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 13:58:33 ID:XZX9Wq6m
おつかれさま>>1
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 16:12:36 ID:b/qHWzD3
             ___
          ,.. ‐ : : : : : : : : : `丶、
    r‐ 、 /: : :/-――――‐-\:\ _ィァ┐
    } - 7:/: :.:/ _.. -――、┬--ヽ: ∨  }
    フ¨ヒl.:l: : :/7´ .:{: : : : : : :.:!:}:.ヽ:.:ヽ :|‐<
   〈 / ,イ:{: : :!.:|: :.:∧: : : : : .:,|∧: :}: : ! ト、  〉
    V>ー|:.ヽ: |:A .:L_ ヽ: : : :/リ.斗:什:リ ト、}/
    く  ハ: : ト{ ,z≧ミヽ\/イz≦、ノイ: :ト、 >
     「: : l: : l 《 トィ::.:}`    ´トィ::.:} 》l: : |:.:「|
    | :l:ヽ:ハ  辷.ソ   、   辷:ソ .リ: : ! !: !
      ! .:|「`i:.ヽ    r --┐    /:/ /:ハリ   >>1
      ヽrヘ jー、:\.. _ `ー‐ '_ _..ィ7イイ/ ′   乙
        ドニ{_フ iドヽ: : ト ̄ イ: :ト、_  ′
      `弋__ム__j|: : :l´ ̄| : |_ j
           j  !: : ヽmj : [`/
            /  \: : V∠{='
          〉、    >ヒj二!
         /: `:`ニ〈.イFへ`7
        く : : : : : / : : :|_ト、: :`}
         ` ┬<!_:_ : イ´
              |`:ー/   |‐:´:|
              |:::::/    !::::::|
          ト-j      ビニ>
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 16:23:29 ID:qH4fngDa
俺、じつはスレ建て萌えなんだ。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 16:43:53 ID:slxrhv7V
>>1乙、そう言った方がいいでしょう。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 17:29:11 ID:63vTdK+N
>>1乙でしょでしょ♪
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 20:26:26 ID:lK87PbYn
>>1乙!って重要だと思うのよ。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 21:13:43 ID:t7aJ+tKG
>>1乙!
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 21:23:35 ID:gFd6NSDf
いちおハルキョンチュッちゅ
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 23:17:26 ID:b3ItXaxY
.       ,. ‐-ー- .―‐- 、
      ノ /    ヽニヽヽ
 .     ノハハハハハ !リ从|゙t
      !|─ ─;iリ)! ┃ i |     
俺も乙だ ’ 、っ ノル´ヮ''ノリl >>1乙よっ!
      ○┯○イ〉|{H}l'ilつ
      [柵]\〈`<=ヾ^ヾ^ヽゝ
      || /|= じ'l|ニヾニ>ニ)
      ゝ.ノ    ̄.ゝ.ノ
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/03(火) 23:53:57 ID:FAZIpf8u
>>1
これは乙じゃなくてアイスラッガーがどーのこーの
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 01:05:17 ID:XdxtPHiA
ただの>>1乙には興味ありません!
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 01:09:11 ID:npX7gSeD
氷龍と一緒に地龍のお腹をムニムニしながら眠るハルヒ
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 01:16:39 ID:NIu9LC1l
長門のショートヘアに目を付け、
ワックスで頭をワイルドに立てるハルヒ
本人はナウいと気に入ってるようだ
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 01:25:34 ID:C84QKDPb
それはそれで可愛いなw
キョンは何事かと焦るだろうけども
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 02:02:58 ID:UCO1IbSc
いっそ、長門の一休さん
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 02:53:58 ID:G+v/apRY
>>1
スレタイをオリキャラハルにゃんを語れに変えろよw
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 03:20:59 ID:E6YZEsPp
前スレ1000乙!
1000:名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/03/04(水) 00:01:51 ID:C84QKDPb [sage]
1000ならハルヒとキョンがちゅっちゅっ!ちゅっちゅっ!
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 07:40:30 ID:Ouh4AFZ0
>>1おつ
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 07:47:20 ID:QICFlnHo
おお、あまり雪はたいしたことなかったな。
ん? どうしたんだハルヒ、何だか不機嫌そうじゃないか。
26ハルキョン:2009/03/04(水) 09:40:48 ID:TnX+owtE
キョン「今日も朝から寒いな」
ハルヒ「キョンのマフラー暖かそうね。」
キョン「あっ、こら。朝の挨拶もなしに人のマフラーを取ろうとするんじゃない」
ハルヒ「昨日マフラーを忘れて帰ったから首周りが寒いのよ。」
キョン「だからって、人のマフラーを取ってもいいことにはならんだろ。たく、仕方がないな。」
ハルヒ「ちょっと、なにすr…」
キョン「こうすればお前も暖かいだろ」
ハルヒ「………キョン。」
キョン「何だ」
ハルヒ「………長さが足りないんだからもっとこっちよりなさい」
キョン「もう、十分寄ってるだろ」
ハルヒ「いいから!寄りなさい!」
キョン「やれやれ」


朝比奈「ふぇぇ」
古泉「一本のマフラーを二人で使うとは、仲のよろしいことで」
長門「……バカップル」
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 09:42:04 ID:TnX+owtE
>>26
下げ忘れた…orz
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 10:26:48 ID:C84QKDPb
そういやまた寒くなってきたな。
寒い時期はつい、くっつきたくなるから困る……まあ俺の嫁は恥ずかしがってモニターから出てきてくれないわけだが。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 11:03:55 ID:KsPFy6kI
貞子が嫁なのか
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 11:16:35 ID:BI9erDO3
「キョン、呪いのビデオを手に入れたわよ! これから一緒に観ましょう」
 やれやれ、またそんな怪しげなものを。



 何だこれ、さっきから砂嵐しか映ってねーじゃんか。ところでハルヒ?
「なによ?」
 どうしてずっと俺の腕にしがみついたままなんだ?
「う、うるさいわね。あんたが逃げ出さないように捕まえてるだけよ!」
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 11:24:07 ID:NIu9LC1l
突然部屋に入ってくる汚れた長髪の女
腰を抜かすキョンとハルヒに至っては気絶している
何かと思ったら正体は鶴屋さんだった
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 11:58:44 ID:27ULBQFn
いやートラックに泥水ひっかけられちゃってさー。
あれどしたのハルにゃん?
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 12:59:25 ID:8rn4S5wX
嫌がる女子生徒に無理矢理メイド服着せ撮影会 高校教師、強要罪で訴えられる
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1236136900/


ハルヒ犯罪者確定wwwwwwwwwww
うわー犯罪者予備軍スレだーwwwww
34SSハルヒの住宅情報その後^3(1/6):2009/03/04(水) 13:05:33 ID:UCO1IbSc
 父親が帰宅し両親が揃ってから話をした方がいいだろうと、俺とハルヒはファミレスで時間
をつぶし、それから俺の家へと向かった。

 予想していたことではあったが、うちの家の反応は、鷹揚にして寛容な涼宮家のそれにほど
遠く、当惑と難詰とからなる、よくもわるくも、ごく常識的のものだった。
「仲がいいのは結構な話だが、正面切って『同棲』したいんだと言われても、反対だとしか言
えないな」
 俺の父親がついたため息を引きとって、今度は母親が口を開く。
「ふたりはまだ高校生なんだし、その歳にふさわしいお付きあいの仕方があるとおもうわ。そ
れにハルヒちゃんのご両親だって心配なさると思うし」
 ハルヒは顔を上げて、いつもの二割増で目に力をこめて言う。
「あの、うちの両親には話しました、ふたりで」
「そう、どうおっしゃっていらしたの?」
「するなら自分たちの甲斐性と責任で、と言われました」
「そのとおりだな。この話は、今の二人の甲斐性と責任を越えたものだと思う。古い考えかも
しれないが、まだ結婚もしてない男女が一緒に暮らすことが、いいことだとはどうしても思え
ない」
「10代で結婚するのは昔は普通だったし、今もそういう人たちはいるけれど、仕事もなかな
かないし、あってもそんなにたくさん貰えるわけjないから生活は大変みたいだわ。生活費や
家事・子育てについて、親の支援を受けながらというケースもあるけど、それも望んでするも
のじゃないと思うの」
「まして二人はこれから大学受験が、その先には就職だってある。このことを二人がないがし
ろにしてないのは、毎晩勉強してることや、息子の成績の変化だけを見てもわかるよ。だから、
それだけに、今日聞いた話には正直驚いたし、少し残念だな」

 親たちが言う言葉や口調からは、親なりに俺たちを心配してくれているのがよくわかった。
加えて、親たちが言うことは、現実的に見ても常識に照らしても、間違っていなかった。それ
に親たちが指摘した問題や限界は、俺たちも自覚していて、なおかつ今すぐに解決の見つから
ないものだった。
 事を運ぶにあたってどういう問題があるのかについては、親たちと俺たち二人の見解はほと
んど一致していた。違うのは、俺たちは「どうしたいか」を考えていて、親たちは「どうすべ
きか」「どうあるべきか」を考えていることだった。当然、話は平行線をたどり、早々に暗礁
に乗り上げ、そして乗り上げたままだった。
 沈黙が、その気まずい場を、靄のように包み満たした。沈黙だって? 俺は心の中の何かの
ゲージが限界近くまで上がってきているのを感じて、何故かあわてて隣のハルヒを見た。
 正直に言おう。日頃ハルヒの暴言にツッコミを入れ、無茶を引きとめるのが習い性になって
きたせいか、どこかでこいつをとめるのは俺の役目だとうぬぼれていたらしい。すれ違う互い
の想いと主張、進まぬ話し合いへのいらだちにキレかかっていた俺は、ハルヒの方が今にもキ
レようとしているんじゃないかと邪推したのだ。
 涼宮ハルヒが黙っていた。
 何よりも、そして誰よりも負けるのが嫌いで、口と手が互いに我先にと争って出撃するあの
ハルヒが、唇を噛みしめ、膝の上でぎゅっと両手を握っている。だがハルヒは、いつにもまし
てハルヒだった。たじろかず、顔はうつむかず、星団をいくつも詰めこんだような目を大きく
開けて、じっと前を、俺の親ふたりを見つめている。
 
 俺は、ハルヒの膝の上で握られたその手に、自分の手を重ねた。
 はげますつもりか、はげまして欲しいのか、どちらともつかない気持ちだったが、今はどう
だっていい。俺はこいつの手の温かみを感じて、それに力を得て顔を上げた。
「父さん、母さん」
沈黙が破られ、時間が動き出す。
「ハルヒのこと、好きか?嫌いか?」
「そりゃハルヒちゃんのことは好きですよ、ねえ」
「ああ、しっかりした娘さんで、おまえにはもったいないくらいの……」
「俺はこいつが好きだ」
すうと息を吸い込む。そして
「早すぎるというなら待つ。頼りないというならしっかりするよう努力する。甘いというなら
そのとおりだろうし、夢みたいなっていうなら本当に夢みたいなことを言ってるんだろうと思
う。今すぐは無理だというのも分かってる。そんな生活を支える力が俺たちにまだないってこ
35SSハルヒの住宅情報その後^3(2/6):2009/03/04(水) 13:07:07 ID:UCO1IbSc
とも。でも、これは俺たちの夢なんだ。どれだけかかっても、二人で実現したいと思ってる。
……あの、聞いてくれてありがとう。ハルヒを送ってくるよ」
 俺は立ちあがり、手を引いてハルヒを立たせようとした。しかしハルヒはこちらを見ず、逆
にその手を下に引っ張り、もう一度俺を席に付かせようとした。まだ終わってないわ、と言う
ように。
「待ちなさい」
母が息をつき、やわらかい声で言った。
「ハルヒちゃん、夕飯食べていきなさい。ね、あなた」
「ああ。そうしなさい。……準備に少し時間がいるだろうから、一度部屋の方へ行ってなさい」

 夕食が済み、俺はハルヒを送っていくために玄関を出た。
 一度しまったドアが開いた。飛び出して来たのは妹だった。妹は一直線にハルヒの方に駆け
寄り、振り向いたハルヒの胸に飛び込んでいった。
「ハルにゃーん、ごめんね、ごめんね」
「よしよし。あー、謝んないで。あたしの方こそ、ごめん。お父さんとお母さんに言いたくな
いこと、一杯言わせちゃった。妹ちゃんにも悲しい思いさせたね。ごめん」
「ううん。ハルにゃんもキョン君も悪くないよ。あたし、今日の話、すごくうれしかったよ」
「そっか……ありがとね、妹ちゃん。あたしも、それ聞いてすごくうれしい。元気、もらっちゃっ
たね」
「ハルにゃん、お父さんとお母さんのこと、嫌いにならないでね」
「ううん、ならないよ。あんなにちゃんと、あたしたちのこと叱ってくれたんだもの」
「あとあたしのことも。それにキョンくんのことも」
ハルヒが吹き出し、俺がそれに続いて笑った。
「ならないよ、嫌いになんて絶対ならない」
「約束だよ」
「うん、約束しよ」
 妹とハルヒは玄関の前で短い指きりをした。二人のつながった手が、「ゆびきりげんまん」
の歌に合わせて上下に動いた。
 歌が終わって、その指が離れる。妹はその指を少し見つめて顔を上げた。妹に会わせて少し
かがんでいたハルヒは、膝を伸ばして、もう一度妹の顔を見た。
「じゃあね、ハルにゃん。おやすみなさい」
「うん、またね、妹ちゃん。おやすみ」


 次の日、ハルヒは学校に来なかった。
 メールを打つと、「風邪引いた」とだけ返事が来た。

 昼休み、古泉に呼び出されて部室に向かう途中、鶴屋さんに会った。
「聞いたよー、キョン君。ハルにゃんのおやっさんに挑戦状叩き付けたってえ? 『この度、
麗しき姫君を私のコレクションに加えたく候。明日、丑三つ時に戴きに参上したく申し候』っ
て感じかな?」
「それじゃ『予告状』ですよ。あと、どっちかっていうと、ハルヒの親父さんから叩き付けら
れたんです」
「じゃ、受けて立ったんだ、そいつぁ男の子だあ。お姉さんは鼻が高いよっ!」
「問題はハルヒの家より、うちなんですが」
「そういや、ハルにゃんを見かけないねえ。休みかな?」
「風邪らしいですよ。なんとかの霍乱かな」
「ふんふん。まあ、焦らず急がず進むがいいや。何かあったら相談ぐらいは乗るにょろよ」
「ありがとうございます。でも、鶴屋さん、どこでその話を?」
「シークレットっさ。依頼人の秘密を守るのは探偵の基本きょろ。そいじゃねー」

 昼休みの部室には、いつものように置物と化して本を読んでいる宇宙人と、随分と先に来た
らしくボードゲームを並べて一人で駒を動かしている超能力者がいた。
「お呼び立てしてすみません」
「何か非常事態か?」
「今のところ閉鎖空間の類いは出現していませんね。お心当たりでも?」
「あっても宇宙的未来的超能力的な話じゃない」
「なるほど。さしずめファミリー・アフェア(家族の問題)といったところでしょうか?」
36SSハルヒの住宅情報その後^3(3/6):2009/03/04(水) 13:08:21 ID:UCO1IbSc
「お前、ほんとはテレパシー方面の超能力者じゃないのか?」
「機関ではそういった研究や訓練を行っている部門も確かにありますが」
「まあいい。用件を聞こう」
「放課後、涼宮さんのお見舞いに行かれますか?」
「ああ、そのつもりだったが。おまえのところにもメールが来たのか?」
「正確には僕のところにだけメールが来ました。『今日は風邪で休んでるからSOS団も休み
にするわ。有希とみくるちゃんとキョンにも伝えて』。おかしいとは思いませんか?」
「どこがだ?」
「『キョンにも伝えて』というところですよ。メッセージの宛先にあなたも入っている。しか
し、僕がメッセージをお伝えする前に、当然と言うべきでしょうが、あなたは涼宮さんの欠席
を知っておられた」
「同じクラスだ、嫌でもわかるだろ?」
「僕が『お見舞い』といっても素直に応じられましたね」
「ああ。休んでやがるんでハルヒの奴にメールしたら、風邪だからと返事が来た」
「失礼ですがメールをやり取りされたのはいつです?」
「1時限目が始まる前だが」
「ぼくが涼宮さんからのメールを受け取ったのは、あなたにメールした直前、つまり4時限目
終了直後です」
「どこがおかしい?」
「やはり『キョンにも伝えて』というところですね。1時限目の時点で、あなたは涼宮さんの
欠席及び欠席の理由まで知っておられた。他の団員へはともかく、あなたにはもはや伝えるべ
き情報がほとんどない」
「どうせ一度言ったくらいじゃ忘れるかもしれないと思ったのさ」
「意図的に無視されることがあっても、あなたが涼宮さんとのやり取りを忘れるなんてあり得
ません」
「あのなあ。それに部活が休みだって情報は、お前からはじめて知らされたぞ」
「そうです、それだけが新たに加わった情報というわけですが……」
「何か言いたいことがあるなら、結論を言ってくれ。昼休みが終わりそうだ」
「いうまでもありませんが、SOS団は名実ともに涼宮さんの団です。彼女抜きで活動するこ
とはあり得ないし、これまでもありませんでした。涼宮さんを巡る事件について、ぼくら4人
が集まり何らかの対策を講じることはありましたが、それは涼宮さんの知るところではありま
せんし、また知られてはならない事項であり、当然ながらSOS団の活動でもありません」
「結論を、と言ったはずだぞ」
「失礼。解説役が習い性になっているようです。ですが、結論ならあなたから、最初にお聞き
しているので、僕が何か付け加えるのも蛇足だというものかと」
「見舞いのことか?」
「確かに涼宮さんは一回では足りないかもしれないと思い、ダメを押されたとも言えますが、
メッセージの含みは、むしろあなた以外のメンバーに向けられていると考えるのが正しいでしょ
う。部活が休みなら、我々は三々五々帰途につくことになる。場合によっては『みんなでお見
舞いを』という無粋な提案がなされるかもしれません。ですが、僕があなたに涼宮さんのメッ
セージを伝え、それに対してあなたが我々に自分はそのことを《すでに知っている》と伝えれ
ば、他3人は間違いなく『気をきかせる』でしょう。これで涼宮さんの願望は成就する。つま
り『キョンにも伝えて』という部分は、あなたに情報を伝えることではなく、むしろ僕とあな
たに情報の交換をさせることを意図したものと考えられます」
「俺に言わせれば、単なる考え過ぎだ」
「では、そういうことで結構です。結論は同じですから」
長門がバタンと本を閉じた。話は終わった。俺たちはそれぞれの教室に戻るべく、部室のドア
を開け外に出た。
「……いや、同じじゃないかもしれんな」
「どうしました?」
「多分、考え過ぎだ。だが礼は先払いしとく。見当違いだと分かったら、後で取り消させても
らうぞ」
 俺は「ありがとな」と言い捨て、廊下を走った。後ろで優雅に肩をすくめる超能力者と、液
体ヘリウムみたいな目を向ける宇宙人が、俺を見送っていた。

 俺は教室に舞い戻って自分の鞄をひっつかみ、谷口と国木田に「腹が痛いんで早退する」と
言い捨てて、また走り出した。
 ハルヒが風邪で寝込んでいるなんて考えられない。昨晩、メンタル面はどうあれ、あいつの
体はピンピンしてた。触れても熱はなかった。
37SSハルヒの住宅情報その後^3(4/6):2009/03/04(水) 13:10:34 ID:UCO1IbSc
 ハルヒが風邪で寝込んでいるなんて考えられない。昨晩、メンタル面はどうあれ、あいつの
体はピンピンしてた。触れても熱はなかった。
 状況証拠なら、まだある。2回のメールがそれだ。ただ伝えるだけなら、古泉の言うように、
メールはどちらか一通で十分だった。俺から古泉たちにハルヒの休みを知らせれば、それだけ
で部活は自動的に休みになっただろう。古泉宛にメールするのでも同じことだ。
 重複しているのは、メールそのものだけじゃない。「風邪で」という部分もそうだ。1通目
の俺への返事は、休みの理由は俺が予想するようなものではなく、ただの「風邪」なんだとい
う「言い訳」の含みがあった。そして2通目の古泉へのメールへも同じ「風邪」という理由が
添えられていた。俺にならともかく、夕べの一件を知らないはずの古泉には「言い訳」の必要
はない。つまり、それは夕べの一件を知る者に対する駄目押しだ。
 くそったれ。普段は、何をしでかすか一向に分からないが何がやりたいかは響いてくるよう
に分かりやすいくせに、こういう時に限って、微かでわかりにくいメッセージを発しやがる。
気付くな、でも気付け、とでも言ってるみたいだぞ、ハルヒ。
 だが、朝のメールのやり取りだけなら、俺はハルヒを訪ねることを躊躇したかもしれない。
何より今の俺にはハルヒにかけてやるべき言葉が思いつかなかった。
 夕べのハルヒの言動、態度に落ち度はない。ないどころか、あれ以上なんて俺には到底考え
つかない。あの後の夕食でも、ハルヒはいつものように笑いながら、おいしそうに食べていた。
ハルヒの振る舞いはベストに限りなく近いものだっただろう。それでも成果はないに等しかっ
た。「あたし、どうしたらいいと思う?」とハルヒに尋ねられたら、俺はきっと何も答えられ
ないだろう。

 それでも俺はペダルを踏み込み自転車を走らせ、ハルヒの家の近くまで来ていた。この大通
りの信号を渡って少し行って角を二つばかり曲がれば涼宮家の前の道に出る。
 ところが信号待ちしている時、思わぬ人物がまだ信号が変わらぬ大通りを、散歩するみたい
に勝手気ままに、車の間を渡ってやって来た。この人は、天下の公道でもマイペースなのか。
「よう、少年」
「ハルヒの親父さん? なんでこんなところに?」
「知っているとは思うが、俺の家はこの近くだ」
ということではなく、何でこんな真っ昼間に、家の近くにいるのかが知りたかったのだが。
「知ってる顔が妙にしけた面してるのが見えたんでな、赤信号を渡って参上した」
「・・・すいません」
「いつもの面倒くさそうに余裕こいた面はどうした? 早速、壁に当たっちまったか?」
「余裕なんか……」
「当たり前だ。おまえさんたちに余裕こかれたら大人の立場がない。大人なんてな、ヤクザと
おなじで、ケチな面子だけでなりたってるんだ」
「……」
「秘密厳守で話を聞いてやる。だから缶コーヒーをおごれ。ギブ・アンド・テイクだ」

「自分の至らなさに思い至ったなら、それで結構だ。『もっとこうできたら』とか『ほんとは
こうすべきなのに』とか『〜できない』とか『なんて落ちこんでる場合じゃないのに』とか思っ
て、その手のネガティブな感情や考えにとらわれて落ちこんだら、自分にこう言え。『それで
結構だ』」
ハルヒの親父さんは、軽く握ったこぶしで、自分のおでこをこんこんと軽く叩いた。
「人間の頭なんて皮肉なもんでな、思考抑制といって『ピンクの象のことを決して考えるな』
と言われると、ますますピンクの象のことなんか考えちまう。だから「こんなダメなこと考え
てはダメだ」とネガティブな考えを振り解こうとすればするほど、はまっちまうんだ。震えを
止めようとしても、余計震えてしまうだろ。そんなときはわざと自分から震るえてみると意外
と簡単におさまるもんだ」
「あの・・・ありがとうございます」
38SSハルヒの住宅情報その後^3(5/6):2009/03/04(水) 13:11:36 ID:UCO1IbSc
「単なるMind Hackな豆知識だ、googleればいくらでも出てくる。礼には及ばん」
親父さんは軽く手を上げて、やってきたタクシーを止めた。
「……じゃあな。遊んでるように見えるだろうが、これでも仕事中なんだ」
 俺は頭を下げた。タクシーが走り去った。
 
 「こんにちは」
「あら、キョン君、いらっしゃい」
ハルヒの母が出迎えてくれた。2階に向かって声をかける。
「ハル、キョン君が来てくれたわよ」
そういってから声を落とす。
「ちょっとご機嫌斜めよ」
「大丈夫です。そこでおやじさん……もとい、お父さんと会いましたよ」
「不思議な人ね。セルフ・フレックス・タイムとか言ってるんだけど」
「キョン! あんた、なんでこんなとこ居るのよ!」
「こんなところって、ここお前のうちだろ?」
「そういう意味じゃない! なんでこんな時間にうちに来てるのよ! まだ授業あるでしょ!」
「だから腹痛だって早引きしてきた」
「何をのんきな。授業をさぼれるような成績じゃないでしょ、あんたは」
「おまえこそ、《か・ぜ》なのに、置きて来ていいのか。せめて上になんか羽織れ」
「うっさい! 羽織れば良いんでしょ、羽織れば」
 ハルヒ母にうながされて、俺は階段を上った。部屋からあわてて出て来たハルヒは、
「こ、こら。まだあがってくるな! あんた、誰の許しを得て……」
「はーい。母さんが許可しました」
ニコニコ顔のハルヒ母は、振り向くと階段の下で手まで振っている。
「は、はあ。ちょっと、待ってなさい。すぐだから」
 ハルヒはドアを閉めた。内からしばらくガサゴソガサゴソという大きな音が聞こえたが、し
ばらくしてそれが止み、再びドアは開いた。
「どうぞ。入って」
「何をしてたんだ?」
「何でもないわ。単なる妄想よ」
「お前くらいになると、妄想だけであんな大きな音がするのか?」
「んなわけないでしょ!」
「なんだ、その図面みたいなのは?」
「部屋の模様替えプランよ」
「そうか。……ところどころ、俺の名前、というか『キョン』という文字が見えるんだが?」
「だから妄想って言ってるでしょ! ち、ちょっと笑うなんて失礼よ!」
どうやら俺は笑っていたらしい。自分で気付かなかった。
「す、すまん。いや、さすがハルヒだな、と思ってな」
「あんたにバカにされるほど頭に来ることはないわね」
「バカにしとらん。というか、バカにするなら俺の方だ」
「はあ?」
「来るには来たが、ここ笑うとこだぞ、どうやってハルヒを慰めようかと、実は途方にくれて
いた」
「はあ、何よ、それ?」
「俺は自分勝手にも、あの涼宮ハルヒが落ち込んでいるだろうと決めつけて、のこのこやって
来た訳だ。この際だ、殴っても良いぞ」
「あんたのクサレ頭をどつく拳は持ち合わせてないわ。で、なんで、あたしが落ち込まなきゃ
いけないわけ?」
39SSハルヒの住宅情報その後^3(6/6):2009/03/04(水) 13:12:08 ID:UCO1IbSc
「夕べの件だ。俺が謝るのもおかしいが……」
「まったくもっておかしいわよ! 昨日のどこがどうまずかったって訳? あたしはほとんど
勝ちどきを上げたい気分よ」
「いや、おまえは全然まずくなかったぞ。だが、うちの親は頑固に常識的だったし、話も進ま
なかったし」
「なんでもイエスというなら親なんていてもいないのと同じよ。あたしは昨日のは上出来だっ
たって思ってるわ。その後の夕ご飯もおいしかったし、妹ちゃんは泣かせるくらい良い子だし、
あんたも、まああんたなりに頑張ったしね。あたしたちの計画はまずは幸先の良いスタートを
切ったわ」
と言って、ハルヒは巻き紙のようなものを放ってよこした。
「今後の詳細な計画よ」
「毛筆で手書きかよ。いつの時代の人間だ」
「メールで横書きよりも雰囲気出るでしょ。計画にはね情感に訴えるものが必要なの!」
「それはいいが、こっちの妄想模様替えプランが何か教えてくれ」
「そ、それは……、最終手段よ、自爆装置みたいなものよ」
「もう自爆したみたいな真っ赤な顔になってるぞ。つまり、あれか?」
「そうよ! あらゆる手をつくして駄目だった場合、あんたを拉致してここで暮らす場合、ど
うすればいいか、っていう見取り図よ。笑うな! 交渉事にはね、最終撤退ラインを決めてお
くのがセオリーなの! 最終撤退ラインのレベルが高ければ高いだけ、強気で交渉に当たれる
のよ! それだけのことなんだからね! だから笑うなって言ってんの!」

40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 13:13:42 ID:UCO1IbSc

地味な展開のわりに、レスを消費しました。深謝、そして多謝。

申し訳ありませんが、まだ、つづきます。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 14:41:05 ID:15sbemci
GJ!
ハルヒらしいポジティブな振る舞いで素敵だ。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 15:10:26 ID:miGbhnTE
>>40
これはいいな。続きwktkだ!
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 15:29:14 ID:zcOYefsF
涼宮ハルヒとは〜

作者:谷川流に完全SD妄想同人誌のキャラのハルヒちゃん以下と見なされたDQN犯罪者のこと。

かなり作者から嫌われており、ハルヒは同人キャラ以下と単行本巻末で堂々とコメントが掲載され
「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」とまで言われる始末。
作中ではどんどん活躍の場を失わされ、完全にお荷物の空気と化し「邪魔者は消えた」とまで書かれた。

団員想い(笑)な涼宮ハルヒの行動例
・信者曰く団員想いなのに、団員を玩具扱いし虐待。本人も「みくるは私の玩具だ」とのこと(溜息)
・団員に真夏に気ぐるみバイトの無賃労働させた挙句、自分は一切働いてないのにバイト代を全て横取り(暴走)
・みくるは着せ替え人形と見なしていて、痴女と思われかねない格好で町中を引きずり回す(憂鬱・溜息)
・みくるに性的虐待し、学校を休むほどの精神的ダメージを与えたが、一切の反省の色も謝罪も無し(憂鬱)
・世界を盛り上げる等とホザいてるが、口先だけで完全にショッピングを楽しんでいる(分裂)
・みくるの身体を餌に猥褻写真をばらまくと恐喝してPCを強奪する犯罪者(憂鬱)
・神社の神主に向かってエアーガンを乱射する。直度「ボコった方がよかった?」とも発言するDQN(溜息)
・不思議を探すわよ!と妄言を吐いて団員の放課後と休日を奪うが、自分が飽きたら即刻帰るエゴイスト(暴走)
・「消失」以降は恐ろしく空気化。信者は必死に「作者のミス(笑)」「性格が丸くなっただけ(笑)」とスレを荒らして主張するが
 巻末コメントで谷川の口から直に「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」
 「涼宮ハルヒというタイトルは10秒で決めた」と掲載されており、谷川にとってハルヒはいらない子なのであった。

ハルにゃん(笑)とは〜
ハルヒ厨が生み出した妄想の産物である
「深夜にキョンが気になって電話しちゃうハルにゃん(笑)」
だそうだ。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 15:29:37 ID:zcOYefsF
涼宮ハルヒとは〜

作者:谷川流に完全SD妄想同人誌のキャラのハルヒちゃん以下と見なされたDQN犯罪者のこと。

かなり作者から嫌われており、ハルヒは同人キャラ以下と単行本巻末で堂々とコメントが掲載され
「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」とまで言われる始末。
作中ではどんどん活躍の場を失わされ、完全にお荷物の空気と化し「邪魔者は消えた」とまで書かれた。

団員想い(笑)な涼宮ハルヒの行動例
・信者曰く団員想いなのに、団員を玩具扱いし虐待。本人も「みくるは私の玩具だ」とのこと(溜息)
・団員に真夏に気ぐるみバイトの無賃労働させた挙句、自分は一切働いてないのにバイト代を全て横取り(暴走)
・みくるは着せ替え人形と見なしていて、痴女と思われかねない格好で町中を引きずり回す(憂鬱・溜息)
・みくるに性的虐待し、学校を休むほどの精神的ダメージを与えたが、一切の反省の色も謝罪も無し(憂鬱)
・世界を盛り上げる等とホザいてるが、口先だけで完全にショッピングを楽しんでいる(分裂)
・みくるの身体を餌に猥褻写真をばらまくと恐喝してPCを強奪する犯罪者(憂鬱)
・神社の神主に向かってエアーガンを乱射する。直度「ボコった方がよかった?」とも発言するDQN(溜息)
・不思議を探すわよ!と妄言を吐いて団員の放課後と休日を奪うが、自分が飽きたら即刻帰るエゴイスト(暴走)
・「消失」以降は恐ろしく空気化。信者は必死に「作者のミス(笑)」「性格が丸くなっただけ(笑)」とスレを荒らして主張するが
 巻末コメントで谷川の口から直に「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」
 「涼宮ハルヒというタイトルは10秒で決めた」と掲載されており、谷川にとってハルヒはいらない子なのであった。

ハルにゃん(笑)とは〜
ハルヒ厨が生み出した妄想の産物である
「深夜にキョンが気になって電話しちゃうハルにゃん(笑)」
だそうだ。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 16:25:37 ID:C84QKDPb
GJ!
らしくていいw つつきのんびり待ってるぜ。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 16:48:03 ID:rqKA+/yf
>>40
よっしゃー待ってる。

しかしいつの間にかハルヒは高校教師になっていたらしいな。
何の科目を受け持っているんだろうか?
これで歴史とか郷土史とか担当してたらなんかそれだけで涙腺が緩くなる自身がある。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 16:49:12 ID:G+v/apRY
>>33
おいおいおいおいおいww
お前らGJ!深夜にキョンが気になって電話しちゃうハルにゃん(笑)かわいいよなんて言ってる場合じゃねえぞwww
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 16:57:45 ID:pu7boH1A
>>46
破天荒な授業風景と歴史の独自な視点によるユカイな解釈をするハルヒ教諭。
普通で静かな授業風景が唯一のウリであるキョン教諭。

ハルヒ先生とキョン先生はいつも何かと言い争いをしています。
でもあれ……?どうして周りの生徒たちはニヤニヤしてるのでしょう。嘆息してる生徒や教師もいますが……なるほど。コレが彼らの日常風景なのですね。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 18:22:41 ID:NIu9LC1l
教師になるなら体育が1番向いてるんじゃないか?
毎日ジャージや夏季じゃ水着が拝めるだろうし
何より頭使う教科で擬音を多用する教え方じゃ解りにく過ぎるかと
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 18:50:43 ID:8fxsMu22
ハカセ君に家庭教師してるし、2年に入ってキョンの成績も向上してるらしいからな
教える才能はあるのかもしれん。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 19:01:32 ID:N7CDJ506
だがスーツ姿のハルヒもみたい……!
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 19:33:12 ID:jzDw6XsF
フィーリング学習!
印象に残りやすい、とか。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 20:08:21 ID:5oxV6iRp
ふと窓から視線を落とすと女性を口説いている古泉を見かけたハルヒ
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 20:16:44 ID:jzDw6XsF
>>53
なぜかジャージ姿の古泉(体育教師)が浮かんでしまった
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 21:02:05 ID:npX7gSeD
体育教師というと中の人的に多丸圭一さんが浮かんでくる
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 21:17:12 ID:miGbhnTE
イケメン体育教師古泉か。
なんかイキイキしてる姿が見えるw
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 22:10:41 ID:rPBtbA3J
古泉なら、ガチムチパンツレスリングを授業でやりそうだ

58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 22:57:33 ID:pu7boH1A
それはやめろwwww
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:01:38 ID:qcx16Vix
しかしここの住人のスルー検定合格率の高さは異常
こんなひらりマントスレ見たこと無い
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:17:05 ID:DpEk6Fts
闘牛士のまねをしてヒラヒラとキョンを翻弄するハルヒ。
だがちょっとの油断が命取り!
あわやタックルを食らう直前にキョンの頭をガシっと掴み、なんとか踏ん張る!!
そんな光景が見えた。最近SS書けないな。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:24:53 ID:5oxV6iRp
不思議探索で皆とはぐれた時に見た事の無い森へ迷い込み、
その奥の石碑に突き刺さった錆びた剣を抜いたハルヒ
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:32:35 ID:vdEQk9bs
大砲屋な長門。道具屋の古泉。
いつでもどこでも居る。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:40:27 ID:d1G0pJDD
>>61
その後時空を超えてとある地方都市の戦争に呼び出されるハルヒ。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/04(水) 23:43:18 ID:u42SYQZr
混ざりまくりだなw
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 07:15:14 ID:X5x1H/yJ
おハルキョン!
久しぶりに朝から青空だぜ。ハレ晴れ!
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 07:44:26 ID:IP8HiM47
>>59
おまえはそんなだから検定に落ちるだ。
俺も人の事は言えないが。

>>61
剣の聖女ハルヒか…悪くないかもしれない。
最後はハルヒが今まで助けた人と心をつないで、ラスボスを倒すわけだな。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 08:10:23 ID:ZLyRPTA4
今日は某RPGを買いに行く。
主人公はプリンセスで、もちろん名前はハルヒの予定。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 09:34:31 ID:HpN5TmT3
用務員谷口
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 09:49:06 ID:hYG41sGx
>>67
では俺は獣耳ファイターにして獣耳メイジのユキと連携させることにするか
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 10:48:59 ID:EyYA0K4o
初恋の人からハルヒさんへお手紙が届きました。

ハルヒ、ひさしぶり。
もう人のネクタイを引っ張る癖はやめたか? あのころのハルヒがなつかしい。

泣きじゃくるハルヒに、おれが「おれのせいだ。ハルヒは悪くない」と言いながら別れを押し
通したあの日から、もう9年が経ったんだな。月日が流れるのは早いと思う。

あ、そうそう、手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんだ。ハルヒに名前が似てる犬
がいて、ふとなつかしくなったから、たまには思いついたままに何か書いてみようと思ったん
だ。

今から考えると、二人の付き合いはめちゃくちゃだったな。なんだかよく嫉妬されて、女子と
話すたびに文句を言われていたように思う。「あの女と話すなら、あの女と付き合えばいいで
しょ!」などとわけのわからない理屈を何度も聞かされたが、不安な気持ちを分かってやれな
かった自分を今では反省してる。ハルヒのこんなところはあのときのままか?

ハルヒにとっては、あれが初恋だったのか? だからか、付き合ったばかりのころは、やけに
不安げな顔をしていたのを覚えてる。「私のこと遊び?ちがうよね?」って何度も聞いてきて、
そういえばその質問がときどき面倒だったぞ(笑)。

付き合ったばかりのころのハルヒを思い出すと、よく不安になって「私を裏切らないでね?」
なんて言ってたな。別れることを「裏切り」と表現するあたりに、なんとも言えぬ罪悪感を感
じたよ。

総括して言うなら、おれはハルヒと付き合えたことを、本当に感謝してる。この経験があっ
たことで、あまりつらいことをつらいと感じなくなったし、よりかかられることのつら
さと喜びを同時に味わうことができたと思う。

いろいろ書いたけど、おれはハルヒのことがそれでも好きだった。これからもハルヒらしくい
られるよう、あと、そろそろドリンクバーから大量にシロップ持ち帰るのはやめろよな。幸せ
をふりまいてくれ。

またいつか会うことがあったら。では。

----------------------------------------
これって・・・・
http://letter.hanihoh.com/
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 12:15:01 ID:1HWEpfSo
最後セコイなおいw

>>69
じゃあ俺はファイターキョンでいくぜ
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 13:29:16 ID:4aDOxEwt
>>70
mjd…??
奇跡だなwww
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 15:36:25 ID:R/nZ59st
>※本サイトは携帯電話からもアクセスすることができます。
>※胸くそ悪い手紙が届く可能性があります。ご了承ください。
ワロタw つか繋がりにくいなこれ。
あと初恋は問答無用で成就ならずなんだなw
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 17:47:51 ID:SMHgwDeE
キョンの部屋で突然倒れたハルヒ
どうやら風邪を引いたようで外に出すのもアレだし暫くハルヒを預からざるを得ないキョン
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 18:08:27 ID:BBwu1Iyn
初恋か……ハルヒの初恋はジョンなんだろうか
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 18:41:59 ID:EyYA0K4o
うう、身も心も冷えきってしまったようじゃ。
誰か、誰か、おらぬか?

国中に沙汰を出せ。

「もっとも甘いSSを持って来たものに褒美をとらす」

とな。自薦他薦は問わぬ。

ただ甘いSSを、寒空で恋しくなる甘いココアのようなSSを。

77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 19:04:45 ID:BBwu1Iyn
俺は自然にくっ付いてるみたいな一見甘さ控えめなのが好きだな。
電車で疲れてそのまま肩を寄せ合ってうたた寝しちゃう、みたいな。
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 19:34:00 ID:MZEtrIEH
痛いニュースでハルヒが犯罪者だと晒し上げ状態だなw
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 19:52:41 ID:MZEtrIEH
>>75
一時の気の迷いで男と付き合いまくってたとしらねえの?ww
今日も原作未読ハルにゃん(笑)信者っぷりを発揮してるねwwwww
暗くて殆ど顔が見えなかったジョンに惚れてたら尻軽糞ビッチになっちゃうけど?wwwwwww
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:07:55 ID:5ee14JOu
初恋がジョンて
どう大目に見ても、仮に俺がハルにゃん!って言うほどハルヒが好きだったとしてもないな
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:09:08 ID:UQ1B4VpU
なんだ今日は遅かったな。
一体何やってたんだ、ハルヒ? まあいい、風呂に行こうぜ。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:11:04 ID:fhns1EPp
>>77
ああ、何となく分かるわ
甘さ控えめなのはじわじわ来るのがいいんだよな
83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:15:06 ID:UQ1B4VpU
そうそう。
じわじわいいよな。
和む。
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:27:10 ID:MZEtrIEH
キョンは犯罪者とみくるを乱暴に扱う人を心底嫌います
ハルにゃん(笑)信者には分からないようですw
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:30:38 ID:EyYA0K4o
なるほど。微糖はじわじわ、とは納得だ。

ポッキーゲームを10とすると、微糖SSは2〜3くらい?

86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:37:27 ID:WzE/tKCL
解体新ショーSS書いてた人のSSはその辺のさじ加減が個人的ヒットだったな。
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 20:54:59 ID:Zic/HJTo
ワンダリングでのハルヒがルソー連れて散歩してるシーンとか好きだ。
というかワンダリングのエピソード自体がかなり好きなんだけども。フィルター解除にも程があるだろw
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 21:11:53 ID:luL5t/I0
ニコニコにハルヒちゃんがあったけど、何か違うような気がする・・・
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6238494
【あ】あんたなんてどうせ家事とか一切出来ないんだろうから、まあこのあたしが少しくらい手伝ってあげないこともないわよ。[「二人の部屋 Side-K」 (81-86)]

【い】いい加減にしなさい! てか、恥ずかしいからもうこっち見んな、このバカキョン![Sense of Smooching (98-901)]

【う】うるさい、あんたのせいよォ! 責任取ってあたしを慰めに来なさい! 三十秒以内に![87-251 無題]

【え】え?えーっ?ちょっと急に何言い出すのよ!そんな事するわけないでしょ![93-スレ 小ネタ 街頭インタビュー]

【お】お弁当よ、お弁当。見れば分かるでしょ[おべんとう (66-443)]


【か】かっ勘違いしないでよね!あんたのためじゃないからね!妹ちゃんのためなんだから…[お弁当の日 (99-137)]

【き】キスしてくれたら帰ってやるわよ。だから…さっさとしなさい。[激烈で華麗なる一夜 (77-798)]

【く】く〜や〜し〜い〜!なんでそうなるのよ!納得いかないわ![『ハルヒか虎か?』 (18-441)]

【け】け、怪我なんてしてないもん。ちょっと火傷しただけなんだから・・・[ゆるぎないこと、ひとつ (84-597)]

【こ】このバカエロアホキョン! 罰としてしばらくあんたんとこ行かないからね![57-795 お題]
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 22:12:45 ID:iKR7Z2zt
イイチョイスだな。
「激烈で華麗なる一夜」みたいなのもいいし、「ゆるぎないこと、ひとつ」のようなのも好きだw
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 22:22:51 ID:jtucx7nV
自分ではボディローションを背中に思うように塗れないのでキョンを「ボディローション係」に任命するハルヒ。

「さぁキョン、お風呂入るわよ!」
「一緒に入るのか?」
「ち、バカ!このエロキョン!!なに考えてんのよ!……まぁいいわ。ここで待ってなさい!あたしがお風呂から出たらあんたの出番よ!」
92 ◆NISHIMATSU :2009/03/05(木) 22:31:30 ID:22pVE5v8
ハルキョン以外のカプは無いの?
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 22:31:45 ID:/5EofLlL
ところでソレは家の風呂か?
まさか…温泉!?
94名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 22:33:34 ID:/5EofLlL
みくる、長門や、カプでないなら古泉や谷口とハルヒのSSも保管庫にはあるぜ
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:04:39 ID:EyYA0K4o
>>90
【こ】の、罰としてあんたとこ行かない、というのは、自らも罰してるところに票があつまりましたw


>>91

個人的には

「さぁキョン、お風呂入るわよ!」
「一緒に入るのか?」
「ばか。髪洗ったら呼ぶから……」


 こうですか? わかりません。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:06:48 ID:HCg6Ksn0
>>95
髪は本人に洗ってもらわないと困るからな。
洗ったらハルヒをマットか何かに寝そべらせてキョンに全身くまなく洗ってもらうと良いと思うよ。
【さ】最初からそうしてれば良いのよ。まったく如何しようもないわね。[『あなたは冷たい』 (91-782)]

【し】心配させて、このバカキョン![キョンの消失 (82-667)]

【す】素直に喜びなさいよ、このバカキョン[The finest time (97-807)]

【せ】全然、こんなの、平気…んっ!…なんだから…[あししびれ (55-417)]電話

【そ】そんなの私は認めないわ! 好きな相手とは一生添い遂げるべきなのよ! 良い、キョン。 アンタも私に無断で死んだりしたらダメよ、私より先に死んだら許さないんだからね、わかった?[君のために、死ねない。 (10-573)]


【た】だから、だからあんたの方こそ一生かけてあたしを看病しなさい!そしたらあたしもあんたの事 一生かけて看病してあげるんだから![恋愛は精神病 (104-386)]

【ち】ちょっと、何すんのよ!っていうか、早くシャツ着なさいよ! いくらバカとはいえ風邪ひくわよ[88-43 無題]

【つ】ついでだから一生あんたのこと扱き使ってあげちゃうんだからね、覚悟しときなさいよ![飛梅 (105-987)]

【て】「手…つないでいいかな…」最後の方は蚊の鳴くような声になっていた。
   そっぽ向いてるけど耳たぶまで真っ赤なのが夜道でも分かった。「べ、別に暗くて怖い訳じゃないわよ!」[84-908 無題(墓参り)]

【と】隣でやってんのにあたし達がやらないのは変でしょ!ほら!口開けなさい[スイーツ (76-491)]


・・・ちょっとツンデレじゃないのも混ざっているが
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:24:20 ID:QckLhEq4
乙乙w
せっかくだしのんびり読みながら眠るとするw
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:34:32 ID:5ee14JOu
>>97
もうハルヒじゃねえな
だれ?
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:50:30 ID:EFuoagdq
上手いもんだ。
GJ
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 23:54:45 ID:MZEtrIEH
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 00:06:03 ID:SEP/9syU
おやすみハルヒ
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 01:16:25 ID:tCsroGdD
『ドラキョンとハルヒ』近日再開予定

やっとPCの修理終了
しかし、今月決算さので忙しくてPCの前に座れなさそう…
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 01:56:38 ID:Ceu77Ujf
>>103
うぃ、あせらずじっくりと書き進めて下され。

しかしドラキョンと聞くと某悪魔城を連想してしまう…
【な】「な、なによ。……まあ、せっかくだから、あんたの背中で我慢してあげないこともないわ」[背中 (79-389)]

【に】逃げても無駄よ。あたしは一途でしつこいんだから。[キョンの交換 (25-71)]

【ぬ】ぬ、ぬぁんですってぇぇぇ!!ちょっとみくるちゃん!どういう事よ、相手はどこのどいつよ![涼宮ハルヒの修羅場 (55-922)]

【ね】「寝ぼけてんじゃないわよ、もう!早く部室行くわよ」[SOS団の魔王 (76-198)]

【の】ノートが欲しければ、『ワン』と言いなさい[涼宮ハルヒの七変化 (15-817)]


【は】バカよ、あんたって……最低の大バカなんだから…[Volatile Vampire Vanished Vermilion Violently (97-337 )]

【ひ】膝枕にしたらどんな間抜け面するんだろうと思ったのよ。うん、そうだわ![春の晴れの日はデート日和 (83-487)]

【ふ】「ふ、二人で食べれば平気よ。」[秋祭り (15-329)]

【へ】変態。いまヘンなこと考えてたでしょ、このエロキョン![コスプレハルヒ純情派 (40-972)]

【ほ】ボケっとしないでさっさと握りなさいよ!アンタは手を離すと何するかわかんないんだから![22-466 無題]


【ま】ま、まあ、そこまで反省してるんだったら、許してあげない事もないわ。[『G』 (78-445)]

【み】見てないわよ!!ドキドキなんてしてないわよ!![「あたし以外の」]

【む】無視するなんて生意気よ?キョンの癖に[51-435 無題]

【め】目にゴミが入っちゃったのよ! それだけなんだからぁあ![「わさびのたね」 (64-543)]

【も】もぉーキョン!みんなに言ったら死刑よ![56-510 無題]



・・・[]内は引用元のSSです。まとめサイトから読めます。
 まとめサイトにあがったツンデレ・カルタSS版(?)には、出典SSへリンクがついてます。
 まとめの人、ありがとうございます。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 05:26:48 ID:wx8Yi++A
>>89,97,105
GJです!これはなかなか楽しいw
更に自分の書いたSSも選ばれていたから嬉しいやら恥ずかしいやら……
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 07:18:50 ID:2dtA9u4s
>>89>>97>>105
GJ!
しかしあれだな自分の書いたSSの名前が出るとホント嬉し恥ずかしって感じだ
【や】や、やだ、ちょっと、どこ触ってんのよ、このエロキョン![尻 (79-522)]

【ゆ】優柔不断だしデレデレするし言うこと聞かないし察し悪いし頭悪いし[未来からの電話 (48-487)]

【よ】よくないわよ! まあ、よくなくなくもなかったけど……って何言わせるのよ![ハルヒと親父2−おとまり (104-863)]


【ら】「ラブレターなんじゃないの?」「多分そうだろうな」「ダメよ」「何が」「SOS団の団員は恋愛禁止なの!」[手紙。 (90-605)]

【り】リクスーなんかのどこがいいのかしら? 男の考えることは理解できないわね[若奥様ハルヒ (44-939)]

【る】ルパン・ダイブのつもりかもしれないけど、エア平泳ぎは不気味だからやめて[ハルヒと親父 外伝―なれそめ]

【れ】連絡くらい…入れても…いいじゃないの[会えない時間 時止まり (84-442)]

【ろ】ろくなことじゃないんでしょうけど。黙ってため込むのは精神に悪いわよ![赤いカチューシャ (92-529)]


【わ】ワケわかんない! ポニーテール萌え!? 知らないわよそんなこと。何その理由。それでそんな……あんなこと。 じゃなくて、だから夢なんだってば![夢判断ってフロイトじゃなくてユングじゃなかったっけ? (8-349)]


・・・さすがに「ラ行」は苦しい。
   掟破りに自分の書いたのも選んじまった。

   しかし名SSに名セリフありですな。
   「たくさんありすぎて、どのSSから読んだら良いかわからない」という方の参考にも、もしかするとなるかも(?)。

   ツンデレ・カルタSS版は、とりあえず、これでおしまいです。レス消費失礼しました。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 10:04:31 ID:SEP/9syU
乙乙。ごくろうさま。
読み直すいい機会としよう。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 10:29:54 ID:SEP/9syU
しかし雨止まないな……
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 12:26:01 ID:gdl6DLSR
春日が待ち遠しいぜ
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 12:26:47 ID:U7Gd0Ijf
今日は暖かい雨だから助かるぜ。
それでも濡れネズミになれば風邪を引くかもしれないから気をつけるんだぞハルヒ。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 12:43:39 ID:pPfzB/dw
ハルヒは雨が嫌いなんだろうか
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 12:54:37 ID:aC/kJ7rw
濡れ濡れ状態でキョンの家へ雨宿りするハルヒ
時既に遅く、風邪をこじらせていた
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 13:42:31 ID:Ceu77Ujf
雨でぺっそりとなっているシャミセンにドライヤーをかけるハルヒ
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 14:36:54 ID:U7Gd0Ijf
戸惑のアミノ式でシャミと戯れるハルヒは可愛かった
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 15:55:00 ID:h3QxNnjg
涼宮ハルヒとは〜

作者:谷川流に完全SD妄想同人誌のキャラのハルヒちゃん以下と見なされたDQN犯罪者のこと。

かなり作者から嫌われており、ハルヒは同人キャラ以下と単行本巻末で堂々とコメントが掲載され
「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」とまで言われる始末。
作中ではどんどん活躍の場を失わされ、完全にお荷物の空気と化し「邪魔者は消えた」とまで書かれた。

団員想い(笑)な涼宮ハルヒの行動例
・信者曰く団員想いなのに、団員を玩具扱いし虐待。本人も「みくるは私の玩具だ」とのこと(溜息)
・団員に真夏に気ぐるみバイトの無賃労働させた挙句、自分は一切働いてないのにバイト代を全て横取り(暴走)
・みくるは着せ替え人形と見なしていて、痴女と思われかねない格好で町中を引きずり回す(憂鬱・溜息)
・みくるに性的虐待し、学校を休むほどの精神的ダメージを与えたが、一切の反省の色も謝罪も無し(憂鬱)
・世界を盛り上げる等とホザいてるが、口先だけで完全にショッピングを楽しんでいる(分裂)
・みくるの身体を餌に猥褻写真をばらまくと恐喝してPCを強奪する犯罪者(憂鬱)
・神社の神主に向かってエアーガンを乱射する。直度「ボコった方がよかった?」とも発言するDQN(溜息)
・不思議を探すわよ!と妄言を吐いて団員の放課後と休日を奪うが、自分が飽きたら即刻帰るエゴイスト(暴走)
・「消失」以降は恐ろしく空気化。信者は必死に「作者のミス(笑)」「性格が丸くなっただけ(笑)」とスレを荒らして主張するが
 巻末コメントで谷川の口から直に「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」
 「涼宮ハルヒというタイトルは10秒で決めた」と掲載されており、谷川にとってハルヒはいらない子なのであった。

ハルにゃん(笑)とは〜
ハルヒ厨が生み出した妄想の産物である
「深夜にキョンが気になって電話しちゃうハルにゃん(笑)」
だそうだ。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 15:57:41 ID:gdl6DLSR
>>114
カチューシャを付けたぬこを看病するキョンか
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 16:04:56 ID:0Zu/HuGh
相合い傘ハルキョン。
傘で隠れているのをいいことにちゅっちゅっちゅっちゅっ
雨がやんで虹が出てもそのまま愛愛傘。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 16:13:30 ID:SEP/9syU
>>116
寝転がるハルヒ(*´Д`)ハァハァでしたw
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 16:53:58 ID:+TEIac1j
ハルヒ転がして(*´Д`)したい
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 18:20:00 ID:pPfzB/dw
キョンと(*´Д`)してるハルヒを見てハアハアしたい
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 19:26:42 ID:lm4qoeDM
イケナイ妄想をしようとしたんだが、なぜかハルヒのほっぺをむにむにしてるシーンが出てきた。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 20:33:45 ID:QwjKucKi
おいおい、それは俺がハルヒにやってたことじゃねぇか。
さては貴様俺の目を盗んだな?
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 20:53:35 ID:lm4qoeDM
その目だれの目?
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 20:56:12 ID:iFINcD1y
ハルヒはキョンの眼中にないと分かった今
やはりハルヒと結ばれるのは谷口しかいないね
こんな感じ

高校を卒業してから一年ぶりにハルヒと再開した。
そういや最後に聞いた言葉は「あたし精神病にかかってたけど治ったみたい」だったな。
ハルヒとは一年間連絡もしてない。今となってはハルヒなんかは親友ですらない。
どうやらまたしても谷口と同じ学部学科になったらしい。
憎まれ口を叩き合いながら仲良くやっているようだ。

これなら原作に忠実だね
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:27:35 ID:gdl6DLSR
ハルヒちゃん7、8来たよ
このスレ的にはハルヒちゃんの可愛さもさることながら古泉に言われてムッとするキョンも見ものかも
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:27:39 ID:QwjKucKi
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:27:47 ID:wx8Yi++A
ハルヒちゃん7話・8話とちゅるやさんそのよんがキタ〜〜〜!
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:28:27 ID:QwjKucKi
>>125
そっちかよ!
まぁハルヒのディソードはカッコ良そうだけども
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:30:13 ID:QwjKucKi
うぉう、重複してた。練レススマソ。
ハルヒちゃん見てくるノシ!
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:30:46 ID:aC/kJ7rw
朝、鏡を見ると眉間に第三の目が出来てたハルヒ
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 22:48:08 ID:QfKd8ZMe
ハルヒちゃんかわいすぎる
ショック受けてるのもかわいい
てか歌ワロタw
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:04:53 ID:vx/HVT2C
すごく…大きいです
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:05:59 ID:2jDJncve
十二単に帯はありません
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:09:48 ID:Ceu77Ujf
>>132
まっ先にマジドロのワールドが浮かんだ…
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:16:38 ID:2jDJncve
いちおう

ハルヒちゃん7話
http://www.youtube.com/watch?v=DnVGgx4LuEA

ハルヒちゃん8話
http://www.youtube.com/watch?v=oj9icCqfc0g

ちゅるやさんそのよん
http://www.youtube.com/watch?v=DPfqgA3r0cE
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:22:14 ID:+TEIac1j
携帯厨には地味にありがたいw
乙。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:24:49 ID:TpQY52ba
おお、来てたか!
しかもまさかの連続配信だと!
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:26:48 ID:AwYZfr5R
気が向いたら〜と言いつつこれから毎週金曜2話更新でいくのかな
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:36:06 ID:arxIlC7X
やはりハルヒは可愛いのう、可愛いのう
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:41:06 ID:+YSHQeB9
今回も手書きだな!
手書きの方がカワイイぜ!
動きまくるハルヒもいっぱい見れて満足ですじゃ。
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:53:07 ID:sP6F2seD
たまにリアル等身になるのがいいw
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/06(金) 23:57:45 ID:+YSHQeB9
ちびっこい姿で可愛さはふりまき、リアル頭身で美人っぷりを撒き散らすハルヒには(*´Д`)さぜるを得ない!
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 00:01:28 ID:YCJbdfEk
ハルヒちゃんOP見たときから思ってたが
手描きのデフォルメハルヒがメチャメチャ可愛すぎる‥
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 00:25:22 ID:CvTqgX5V
>>142
超同意。
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 01:19:23 ID:NqtVzbM6
今日  3月7日は、

* 消防記念日(日本)
o 1948年3月7日に「消防組織法」が施行されたことから。
o 明治以来消防は警察の所管とされていたが、これにより消防庁の所管となった。
o 1950年に国家消防庁(現在の消防庁)が制定。

* 花粉症の日(日本)
o スギの花粉は、元日からの最高気温の合計が450度を超えると本格的に飛び始め、
750度に達する頃がピークになる。それはちょうど3月上旬になるので、晴れの特異
日である3月7日に制定されたとする説がある。ただし、制定主体未確認、制定日未
確認のため「花粉症の日」は存在しない可能性もある。
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 01:34:22 ID:vcqNnEB9
ハルヒちゃんが徐々に面白可愛くなってきた
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 03:29:35 ID:yawMlGxm
ハルヒの笑顔が見られれば花粉症の苦しみも吹っ飛ぶ。
ハルヒ好きだよハルヒ。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 11:33:10 ID:Fya8am+8
よーし誰もいないな。
さぁハルヒ、俺と楽しいことしようか。こっちにおいで
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 11:36:08 ID:CdunOBwk
咲いたー咲いたー、のハルヒのいい笑顔サイコーです
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 15:03:24 ID:CSN/VWKc
祖父の残した文献から宝を捜し当てるハルヒ
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 15:41:46 ID:CdunOBwk
中身は紙切れだったってオチですか?
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 15:58:05 ID:vcqNnEB9
ハルヒは常識的な思考を持っているから宝は見つからない
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 16:01:09 ID:LMXKWjRQ
「魔人が出ないかな〜」と、ツボ擦ってたら、なぜかキョンがツボって大笑い。
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 16:56:08 ID:CvTqgX5V
キョン「ハーックション!」
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 20:13:41 ID:o8K8bZVH
長門「……呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン」 ←棒読みw
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 20:33:51 ID:Yvk0iI//
キョン妹「おとたま。あそぼっ・・」

古泉「ごめんさない。それ僕の役なんです。」
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 21:02:33 ID:QDoFcotX
ハルヒの手作りクッキーが食べたいぜ!
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 21:16:14 ID:l+WZfOZV
シュークリームなら作ってくれるかもしれん。
阪中母に感化されて。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 21:55:10 ID:RL1PF0kV
涼宮ハルヒとは〜

作者:谷川流に完全SD妄想同人誌のキャラのハルヒちゃん以下と見なされたDQN犯罪者のこと。

かなり作者から嫌われており、ハルヒは同人キャラ以下と単行本巻末で堂々とコメントが掲載され
「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」とまで言われる始末。
作中ではどんどん活躍の場を失わされ、完全にお荷物の空気と化し「邪魔者は消えた」とまで書かれた。

団員想い(笑)な涼宮ハルヒの行動例
・信者曰く団員想いなのに、団員を玩具扱いし虐待。本人も「みくるは私の玩具だ」とのこと(溜息)
・団員に真夏に気ぐるみバイトの無賃労働させた挙句、自分は一切働いてないのにバイト代を全て横取り(暴走)
・みくるは着せ替え人形と見なしていて、痴女と思われかねない格好で町中を引きずり回す(憂鬱・溜息)
・みくるに性的虐待し、学校を休むほどの精神的ダメージを与えたが、一切の反省の色も謝罪も無し(憂鬱)
・世界を盛り上げる等とホザいてるが、口先だけで完全にショッピングを楽しんでいる(分裂)
・みくるの身体を餌に猥褻写真をばらまくと恐喝してPCを強奪する犯罪者(憂鬱)
・神社の神主に向かってエアーガンを乱射する。直度「ボコった方がよかった?」とも発言するDQN(溜息)
・不思議を探すわよ!と妄言を吐いて団員の放課後と休日を奪うが、自分が飽きたら即刻帰るエゴイスト(暴走)
・「消失」以降は恐ろしく空気化。信者は必死に「作者のミス(笑)」「性格が丸くなっただけ(笑)」とスレを荒らして主張するが
 巻末コメントで谷川の口から直に「涼宮ハルヒというタイトルを変えようかと思った」
 「涼宮ハルヒというタイトルは10秒で決めた」と掲載されており、谷川にとってハルヒはいらない子なのであった。

ハルにゃん(笑)とは〜
ハルヒ厨が生み出した妄想の産物である
「深夜にキョンが気になって電話しちゃうハルにゃん(笑)」
だそうだ。
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 22:03:26 ID:CvTqgX5V
ハルヒのクリーム(*´Д`)
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 22:12:41 ID:1pxz9vb/
ハルヒのクリームか。
きっと良い匂いに違いない!
はっ!全身に塗りたくればハルヒに抱きしめられている錯覚に陥るかも!
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 22:28:05 ID:CSN/VWKc
大量のワサビ入りシュークリーム混じりのロシアンルーレットをするSOS団
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 23:06:05 ID:bszd4E0E
ハルヒのリクームに見えた俺は吊ったほうがいいかもしれん…。
とりあえず目薬でもさしてくるか
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/07(土) 23:42:14 ID:RSbIekL9
ブレスを吐くのではなく紡ぐドラゴンマスターハルヒ
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 00:10:58 ID:vh74fEzk
空に浮かぶ街へドラゴンを使って行くハルヒ
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 00:34:21 ID:qrZfnYIT
SS作者が書き込み規制、でのきなみ封印されている。携帯から投下できるか!
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 00:37:48 ID:0kWgfqyn
別に規制ではないんだけど、ここ数日SSは封印されてるというか書けねー! \(^o^)/
仕方なくラクガいてみたものの、微妙。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35640.png
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 01:08:37 ID:mvQu6R7y
カチューシャでっけぇ
それ以外は良い
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 01:16:01 ID:dYuV+tcI
ハルヒのカチューシャになりたい
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 01:21:49 ID:TlrCLZCb
ほほう…いいではないですか。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 01:22:25 ID:BuvgPCHt
言われてみれば確かにカチューシャ大きいな
しかし自分で絵が描ける人は羨ましいぜ
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 05:08:58 ID:yI6k23gp
赤鬼谷口に豆を渡す時にハルヒちゃんが一層ちっちゃく見えて可愛かったw
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 05:44:15 ID:TlrCLZCb
地味に原作リンクしてるんだよなw
赤鬼の話は。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 07:12:48 ID:SckypWHo
うおう地震だ!
ハルヒおおお落ち着け!
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 09:53:42 ID:SpqeFOOX
興奮するとカチューシャが大きくなるハルヒ
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 13:18:55 ID:pCtkiqw2
巨大化してミサイルランチャー兼ブーメランとなるカチューシャ
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 14:11:26 ID:dYuV+tcI
その巨大化したカチューシャに乗って悪の組織と戦う美少女。その名もSOS戦隊隊長涼宮ハルヒ
180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 14:11:58 ID:Qt5TxMRz
PC規制でSS投下できないorz
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 14:30:55 ID:8/PpHuJ8
書きためフラグだと思うしかw
しかし今回のハルヒちゃんは良かった。
「その心は?」
のリアル等身ハルヒが可愛かった
「さあ、みくるちゃん、あの火の輪を飛びなさい!」
「わ、わたしはヒツジじゃありません、ヤギですぅ それ以外にいろんなところが間違ってますっ。あ、長門さん?」
「私はヤギ」
「じゃあ、あんたは小さくて白いからユキね」
「ふえ〜ん、そっちは原作どおりなんですねぇ。少しうらやましいですー」
「じゃあ、ユキ、あの火の輪を飛びなさい!」
「あくまでも、そこは既定事項なんですねー」
「……許可を」
「よし、やっちまえ」
「あ、キョン君。キョン君は何の役なんですか?」
「“ヤギの大将”と“おじいさん”の二本立てです。この後、ハルヒと両手つないでぐるぐる回らなきゃならないと思うと憂鬱で」
「さあ、キョン。さっさと干し草のベッドを作りなさい!!」
「やれやれ」
「アーデルハイド、スープは音を立てずに、にょろーんと飲んじゃうっさ!」
「鶴屋さんは、ロッテンマイヤーさんですか?」
「そうだよっ! っていうか、みくる、さっさと着替えて車椅子に乗るっさ!」
「え、え、ということは、わたし、クララさんの役ですか」
「このメンバーで、朝比奈さん以外にできる人はいませんよ」
「って、古泉、お前は何だ?」
「クララさんの父親のゼーゼマン氏らしいですね、おそらくは」
「来たわね、ゼーゼマン。あんたの正体はお見通しよ! フランクフルトで銀行家、あんたユダヤ人ね!」
「ハルヒ、それ、いろんな方面的にまずいから」
「おお、クララが、クララがいきなり立ちました。なんとお礼をいって良いか」
「お礼なら、アルムの山と……」
「お礼なら、あたしに言いなさい!!」
「お前、何もしてないだろ!?」
「したわよ、火の輪くぐりとか」
「おい、シャミセン。おまえ、ヨーゼフの役か?」
「け、けだものにょろ!」

・・・・おわらないが、つづかない orz
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:00:09 ID:9/GLAtps
>>182
つまんねーカスSSだな
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:08:55 ID:9/GLAtps
スレ荒らすなよ
犯罪者を擁護してるカス共
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:13:35 ID:e5kbjaEU
>>182
ワロタ
ユキちゃん原作通りて
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:16:41 ID:9/GLAtps
ID変えて自分のカスSSを誉めてやがるw
>>182さん
みんな「つまんね」って思ってると気付けるようになろうねw
187名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:22:46 ID:SckypWHo
カオス過ぎるわw
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:28:55 ID:n6tvg623
アンチスレでお前らの仲間が2ちゃんねるに書き込める串を腐るほど持っててスレ荒らししてんだって
ハルヒ厨って本当に最悪だな
迷惑ってもんを考えろよ
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 15:50:34 ID:KrqEJw0M
>>181
上でも言ってる人が居るが、やはり手書きでリアル頭身ハルヒはなんか可愛いw
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 16:02:28 ID:pCtkiqw2
ドリス大統領ぉーーー!
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 16:03:32 ID:pCtkiqw2
すまん誤爆した
192名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 16:51:01 ID:9gbzpMTt
>>182
吹いたw
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 18:05:26 ID:SpqeFOOX
ロッテンマイヤーハルヒ先生
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 18:51:48 ID:0W7NaCTq
ハルヒのプリンセスオーダー!
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 19:49:50 ID:9/GLAtps
ハルヒを語れよ
ネタねえの?w
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 19:56:42 ID:n6tvg623
>>195
ハルにゃんなら語れるんですけどねw
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 19:58:01 ID:IMysU+a4
ハルヒちゃん効果でハルヒの人気がますます高まりそうな気がする
鬼口に豆と恵方巻き渡して「それでは私達は(ry」ってところのひだまりハルヒちゃん超かわええw
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 20:14:36 ID:iiINMvzX
赤鬼には優しくすることに決めてるのよ!
とか萌え転がるところだった
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 20:14:59 ID:n6tvg623
>>197
ハルヒの人気をハルヒちゃんに吸収されて人気が下がってるというのでは
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 22:00:50 ID:0W7NaCTq
身を翻す時の「しゅたっ!」
って声がなんかよかったw
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 22:16:55 ID:NgtOsXCq
やっぱ元気に思うさま動きまくってるハルヒがイチバンだわいw
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 22:54:40 ID:vh74fEzk
長門と瓜二つの魔術師キユに突然騎士の時代へ召喚されるハルヒ
彼女から手甲と聖剣を託され、打倒大魔神の旅に出る羽目に
そんなハルヒを遠くから見つめる闘士キイツと僧侶ヤルツ
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 22:55:46 ID:n6tvg623
>>201
残念ながらハルヒは動くタイプじゃないよw
団員に代わりに労働させてその利益を横取りするタイプだよw
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 22:58:42 ID:b7e9eiiu
ハルヒと追いかけっこして、背後からタックル決められて捕まえられたい。
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 23:30:18 ID:NgtOsXCq
じゃあ俺はその背後からハルヒをタックルする!
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 23:30:41 ID:pCtkiqw2
クラシックギターを弾くキョンとそれに併せてピアノを弾くハルヒ
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 23:41:58 ID:Q8fsybFs
ああ、OPにも出てはピアノを弾くハルヒは良かったなあ
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 23:55:01 ID:S0jWKb0w
そういえば2年の学校祭ではSOS団でライブやる予定だったよね
どんなことするのか楽しみだなぁ
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 23:59:31 ID:Q8fsybFs
すっかり忘れてたor他の興味が沸いた、とかで別企画になる可能性もw
なんか展示品とか作ったりとか。
210SS:Dialogue VII (買い食い):2009/03/09(月) 00:00:21 ID:0kWgfqyn
「ねえキョン」
「やれやれ、今度は一体何だ?」
「お腹が空いたわ。せっかくだからなにか食べましょう! あ、当然あんたの奢りよ」
「当然なのかよ? まあいい。で、何が喰いたいんだ?」
「そうね……まあ、あんたに任せるわ。じゃあよろしく! ああ、三十秒で戻ってこないと罰ゲームだから」
「また無茶苦茶な……」
「文句は後で聞いてあげるわ。さあ、とっとと行きなさいっ!」

「ほれ、買ってきたぞ」
「ほほう、鯛焼きね……まあ、あんまり期待はしてなかったから、こんなものかしらね」
「あのな、ハルヒ。お前もうちょっとぐらいはありがたいと思ってくれ。どうせ奢らされるなら、俺としても少しは気分よくだな……」
「はいはい。ありがたくいただきまーす!」
「人の話は最後まで聞いて……って、どうでもいいか。ふうっ」
「もぐもぐ……うんうん、ちゃんと尻尾まで餡子も入ってるわね。で、キョン。あんたが手にしているそれはなにかしら?」
「何って、見ての通りたこ焼きだが」
「こらキョン! そっちもちょっとあたしに寄越しなさい!」
「おいこら、お前……人のものばっかり欲しがってばかりでみっともないとは思わんのか?」
「全然思わないわね。あたしは欲望に忠実な女なのよ。あ。言っておくけど、あたしの鯛焼きはあたしが全部一人で食べます!」
「いや、別に俺にも分けろなんてことは最初から言うつもりもないんだが。っていうかこいつもう鯛焼き全部喰っちまいやがったー!」
「あんたのものはあたしのもの、あたしのものはあたしだけのものなんだからね!」
「なにその某ガキ大将宣言」
「てなわけで、もう一ついただきぃ!」
「待てハルヒ、調子に乗ってお前どんだけ食べるつもりなんだ?」
「可能な限りよ! 限界なんて考えてたら人類はこれ以上前進できないわっ」
「いやそれ人類とか全然関係ないから」
「ってこら、なに防御してるわけ? ケチくさいことせずにもう一つ団長様に献上しなさい!」
「やれやれ、じゃあ、これで最後だからな。ほら、『あーん』」
「へっ?」
「だからハルヒ、早く口開けろって」
「んな……この……バカキョンのアホンダラゲのスケベっ!」
「って、行っちまいやがった……何真っ赤な顔して怒ってやがるんだ? 全くわけが解らんな」
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 01:03:45 ID:462yB6kK
これなんてデートですか。
GJ!!
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 01:59:56 ID:bv4fq1zW
キョンのエビフライを横取りしようとするハルヒとそれを防衛するキョン
気が付くと残りのエビフライを有希が尻尾ごと、全て平らげてしまっていたため
有希のほっぺをつんつんして気を紛らわす二人
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 02:04:54 ID:PejrzV4b
恥ずかしがるシーンが目に浮かぶぜ!
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 02:06:40 ID:mO4GvPFH
>>210
なんというジャイ〇ンw
GJ!
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 05:12:16 ID:mJV99pRW
甘すぎて虫歯と水虫と歯槽膿漏を併発しますたw
謝罪と賠償を(ry
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 10:26:03 ID:462yB6kK
たまにはハルヒに弁当を作って持っていってやりたいと思う。
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 11:04:42 ID:dU8Kx58Z
ハルヒの好物って何だったっけ?
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 11:09:35 ID:OOkmXxeN
鍋?
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 11:35:55 ID:pZrG7X5A
ハルヒが好物について語ってる記憶がないな〜
好き嫌いはなさそうだが
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 12:42:28 ID:OOkmXxeN
いや確か蟹が嫌いだったはず。
味についてじゃないから、食べるのには支障な無いだろうけど
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 15:47:00 ID:wVFqSEZs
ハルヒの殻剥き係になりたひ
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 16:21:07 ID:462yB6kK
面倒だから嫌いなんじゃなくて、あの殻を無言で黙々と剥くっていうのが嫌なのかもね。
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 16:56:00 ID:by+w0lKK
食に関してはすぐに食べれるのがいいのか。
いや鍋なんかは手間が掛かるけど、楽しそうだったところを見ると、そういう問題ではないのかも。
224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 18:28:05 ID:GHk/D/l4
>>219
妄想が激しすぎて原作の内容忘れてやんのwww
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 18:47:23 ID:wVFqSEZs
蟹鍋ならどうだ!
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 18:55:30 ID:s3myM2ej
なんでも美味しそうに食べてそうなイメージはあるな
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 19:10:28 ID:rnlwLs9x
そんなハルヒと食事すればきっと楽しいに違いないぜ……
228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 19:23:33 ID:mYBAUsXo
高速を走ってて前の車に抜かれたのが気に入らないハルヒ
思いっきりスピードを上げで追い越してざまぁと思ってたら数台のパトカーに追われてて
首都高でカーチェイスする羽目に
結果、ハルヒは一晩留置所行きに
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 19:25:07 ID:dU8Kx58Z
いいグルメリポーターになれそうかもw
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 20:33:03 ID:mO4GvPFH
ハルヒ料理長なんてのもあると思います
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 20:57:03 ID:rnlwLs9x
いい食材をレストランに持ち帰るために峠を攻めてる姿が浮かんでしまった
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 20:58:03 ID:9eYYHkhG
ハルヒちゃん見て思うんだけど、動いてるハルヒはやっぱり可愛いなあ。
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 21:09:23 ID:iXdWP5Rq
さっさとテストを終わらせてスヤスヤしてるハルヒも大そう可愛いかった
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 22:50:21 ID:mYBAUsXo
土管の中に入ったら別世界にワープしたハルヒ
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:00:07 ID:5y2+DaqH
土管から出て行き着いた世界はドット絵の世界だった。
ハルヒの服装は赤い帽子とつなぎに変わっておりデカい亀がこちらに群れを成して襲ってくる
ハルヒは跳び上がり亀を踏み付けると手足が引っ込んだ甲羅を残りの亀やキノコの化け物に投げ付ける
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:08:45 ID:by+w0lKK
パーティを始めるハルヒマリオの姿しか思い浮かばねえw
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:27:09 ID:Kc4hLKf/
本スレでこういうレスがあった。こっちでも意見を聞いてみたいな。

732 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/08(日) 23:02:30 ID:otEwj97v
話し戻して悪いが、憂鬱で朝倉が転向したときどうしてハルヒは
キョンには「それでもあんたSOS団の一員なの?」って言っているくせに、
SOS団を休みにしてキョンと2人だけで朝倉のマンションに調査にいったの?
全員で調査しようとするのが自然だと思うが。

これが憂鬱で一番謎なのだけど。美味く説明できる人ヨロ。

238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:27:39 ID:bv4fq1zW
「がっはっは。ミクルは頂いたにょろ!」と、どこからともなく声を響かせるツルヤ大魔王。
でもその後ろからミクル姫の鼻唄とオーブンがチーンと鳴る音が聞こえていた為、色々台無し
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:28:38 ID:Kc4hLKf/
ちなみに俺は単純にこの時点では他の団員はまだまだハルヒ的にオマケというか添え物みたいに思ってたので
スルーされたのかなとか。
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:32:03 ID:Kc4hLKf/
>オーブンがチーン
ごめん、ちょっと吹いたw
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:42:23 ID:5y2+DaqH
キョンと二人で朝倉のマンションに行った理由ね…

あくまでも推測だが
長門が同じマンションに住んでる事をキョンが知る場面が必要だから一緒に行かずにマンションの前で鉢合わせする必要が作者的にはあった

長門だけ連れてかないのも変な話だし
帰り道にハルヒがキョンに独白する場面があるがハルヒはキョン以外のメンバーがいる時に弱音を吐かないだろうから二人っきりになる必要がある
まぁこの見解は作品を読み取るでは無く構成の都合であるとの結論で的外れかもしれん
242名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:44:59 ID:5y2+DaqH
スマン間違い

長門が同じマンションではなく
長門と同じマンションね
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:45:54 ID:HrYoHCXH
>>237
放課後の朝倉捜索はハルヒにとって不思議探索の続き(or代わり)だったんだよ。
土曜の本不思議探索でキョンは、
午前→みくる
午後→長門
と二人で探索してる。次は自分の番ってこと。
で、それぞれの二人とは楽しそうに探索してたのに、自分とは楽しそうじゃないってのがハルヒには不満だったんだろうな。

244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:51:41 ID:iXdWP5Rq
>>243
しかも翌日は部室でみくると楽しそうに遊んでるわけだからなw
キョンの阿呆!
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:53:41 ID:HrYoHCXH
そうそうw
ハルヒのブルマやバニーもがっちりスルーという順応ぶり。あれはちょっと可哀想だと思ったよ。
まったくキョンの朴念仁さんめ!
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 23:59:38 ID:cRF7x7Np
今にして思えば憂鬱のハルヒはあからさまだったような気がするな。
テンプレ的素直になれない娘的な。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 00:06:45 ID:xOvFLIbr
順調に進むハルマリオであったが強敵がそれを阻む

「…コーホー」

場面がプロレスのリング(ドット絵)に切り替わりハルマリオの前に立っていたのはショートヘアを黒く染め右手にベアークローを装備して黒い仮面をつけた北高の女子である

必殺技「スクリュードライバー」の前にハルマリオは防戦一方

「ハルヒ!」

どこからか声が聞こえてきて光の球が飛んで来る
光の球を受け取ったハルマリオはハル肉マンにパワーアップして反撃開始
最後はハルヒドライバーで敵を倒す

その時ウォー○マンの仮面が外れて素顔が明らかになる

「何で…何であたしたちが戦わなきゃいけないの?」

「…コーホー」
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 00:48:20 ID:squgq/Ul
キョンがDJのラジオに遊びに行くハルヒ
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 00:55:49 ID:w1QFdS24
いつものろだがなんか調子悪かった(´・ω・`)

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35730.png
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 01:02:09 ID:HrPKOnLR
>>249
みれないっす
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 01:06:48 ID:w1QFdS24
ありゃ、また見えなくなってるorz
すみません、こっちで。

ttp://nagamochi.info/src/up30251.png
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 01:09:13 ID:1mtZN8Kb
gj!だんだん上手くなってるなw
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 02:00:00 ID:4HyY79sT
「昔からパーカーのフードに猫を入れている女の子の周りには不思議がいっぱいって決まってるのよ!」
と、パーカーのフードにシャミセンを入れて街を闊歩するハルヒ。
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 02:08:12 ID:OVkEkX4J
>>247
ファミコン版w

>>251
乙乙!!
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 03:44:03 ID:KSVwDb+4
ブラックパンサーに変身するハルヒとウェアウルフに変身するキョン
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 08:47:09 ID:squgq/Ul
早朝不思議探索と題してお天道様の出ぬ間から皆を呼び出すハルヒ
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 10:18:26 ID:3sILazYj
どこの夜明けを見に行くのだろう
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 12:08:04 ID:uZtmvi0E
ハルヒが願えば花粉症なくなるかな?
鼻と目が痒くてしかたない
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 12:30:58 ID:OVkEkX4J
花粉症に特効薬が開発されたんだ!!
と実際に薬でも持ってこないと駄目かもw
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 12:51:13 ID:ANVVWIz2
何故か花粉症になってしまったハルヒ。
でもキョンが側にいたら花粉症が出てこない不思議
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 13:15:13 ID:MeAglIwe
マスクをしてるといろいろとやりにくいからな
おっと誰か来(ry
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 13:23:31 ID:EnTE0gV1
SOS団のHPがリニューアルされてるね。

http://www.haruhi.tv/

新規団員も募集してるみたい。
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 13:33:19 ID:OVkEkX4J
前回のときも登録してたけど、また別物なのかな。
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 14:22:08 ID:squgq/Ul
喉がイカれて鶴屋さんと同じ声が出るようになったハルヒ
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 15:11:20 ID:zGRr18LY
ああハルヒ・・・花粉症だなんてかわいそうに。
俺がマスクになってやる!!
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 17:59:59 ID:T0TV8nN7
仕方ないので自分のマフラーをハルヒに巻いてやるキョン
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:13:05 ID:oz+uX0UG
つまんねえ妄想ゴミレスしかねーなここw
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:27:30 ID:CPkwc22r
>>266
さらに自分のコートも貸してやるキョン
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:35:37 ID:N3qwBuMi
つまりこういうことですね、わかります
ttp://nagamochi.info/src/up30353.jpg
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:56:44 ID:1mtZN8Kb
俺、実はニーソ萌えなんだ
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 19:17:12 ID:N3qwBuMi
おおう…そういわれればなんだかこの画の絶対領域が気になってしょうがないぜ!
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 19:50:56 ID:cg3D65+j
>>269
ハァハァ・・・
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 20:08:26 ID:DuNGwgdr
同じコートで暖まるハルキョン
ハル日は何か内側からピリピリ感電したようだ
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 21:01:31 ID:D7z0PvoB
静電気ですか?
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 21:45:17 ID:e9GWtASQ
俺もハルヒの静電気浴びたいぜ
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 21:57:44 ID:KSVwDb+4
そしてボルテッカクラスの電気を纏うハルヒとキョン
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 21:59:37 ID:KSVwDb+4
間違えた、ボルテッカーだった。
ボルテッカじゃキョンの御立派様を拝むことになりかねん
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 22:05:38 ID:EnOxugCP
最近は死刑とかぶっ殺すと言わなくなったハルにゃん(笑)
これって想いやり(笑)ってこと?w
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 22:49:07 ID:VnO+v7wp
ハルヒが携帯機のゲームに嵌ったら……とふと思ったけどハルヒってゲームとかあんまりやらなさそうだしな。
妹ちゃんとキョンの部屋で何かやってたけど、何やってたのかな。まさか妹ちゃんがバーチャロンは無いだろうしw

280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 22:51:12 ID:T/klwLj3
>>273
禁書の電気娘みたいだな
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 23:14:52 ID:vvN09AE6
ハルヒは短パンはいてないからいつキョンにごっつぁんするか心配だお
282SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (1/8):2009/03/10(火) 23:34:38 ID:fIPTx+ks
 「あ、母さん。うん、合格したわ! もちろん、キョンも一緒よ! じゃあ、これからキョ
ンと不動産屋さんに行くから。うん、帰りにまた電話する。じゃ」

 「あ、俺だ。なんだ、おまえか。母さんは? 買い物か。ああ、受かったぞ。ハルヒも一緒
だ。帰って来たら、そう伝えてといてくれ。帰りに不動産屋に寄ってくから。ああ、ありがと
よ。じゃな」

 ほとんど同時に携帯電話をしまうと、俺たちは顔を見合わせた。
「キョン、電話は済んだの?」
「ああ。出たのは妹だったが」
「妹ちゃんなら代わってくれたらよかったのに」
「どうせ今晩、会えるさ」
「そうね。不動産屋が終わったら両方の家に報告アンド挨拶に行くわよ!」
「はあ。ダブル晩餐になりそうだな」
「なによ、うれしくないの?」
「もちろんうれしいが、……正直、実感が沸かん」
「じゃあ、その実感ってやつを沸かせてあげるわ(にじり)」
「こ、こら、ハルヒ、公衆の面前で!」
「問答無用!」

* * * *

 朝比奈さんや鶴屋さんが卒業し、俺たちは否応なく最終学年となった。
 朝比奈さんは地元の大学へ、鶴屋さんは「いやあ、おうちの都合ってやつでねえ、こういう
はめになったってわけっさ」ということで、イギリスに留学することになったらしい。
 お二人の送別会がSOS団主催により、それはそれは盛大に催されたことは言うまでもない
だろうが、詳細は事情により割愛したい。
 片付けに入り、朝比奈さんと泣き合うハルヒを部室に残すように、他メンバーはゴミ出しに
出たり、借りた道具なんかを返しに行ったりした。部室でさぞ麗しく水晶のごとし涙を流して
おられるであろう御方とは対照的に、最後の最後までこの笑顔で世界征服だって可能じゃない
かというべき笑顔をたたえておられる卒業生に、ささやかな敬意を表す俺だった。少し力を入
れてゴミ箱を持つ程度だがな。
 スマイリング・ビューティ鶴屋さんは、実に事も無げにこう言った。
「そういやキョン君、覚えてるかなっ? この前、廊下ですれちがったにょろ」
「ええ。ああ相談なら乗るって」
「うんうん。覚えているね、お姉さんがマルをあげよう。実はさ、もう時効だから言っちゃう
けど、あの前の晩、妹ちゃんから電話があったっさ」
 随分とはやい時効である。え、今なんと?
「そうそう。キョン君のうちへハルにゃんとキョン君が乗りこんだ晩っさ。心配してたにょろ
よ」
「あいつ…。でもよく鶴屋さんの電話番号とか知ってたな」
「さりげないメアド交換は、乙女のソーシャル・スキルだよ、キョン君。クラス・チェンジに
は不可欠さっ!」
「はあ、そんなもんですか」
 後日、妹にそのことを問いただすと、「んーとね、みくるちゃんだとあわあわするだろうし、
有希に「そう」と言われたら立ち直れない気がしたし、古泉君はやさしそうでどこかいかがわ
しいし、ということで鶴ちゃんになったの」
だそうだ。いつまでも小さい子と思っていた兄を許せ。
「で、その後、どんな様子だい?」
「その後も何も、親とは一度、こっちの希望を述べて、意見されて、そのままですね。こっち
も新しく提示できるようなものもないですし」
「んー、となると最悪かけおちかな?」
「いや、さすがにそれは。別に親と決裂したい訳じゃありませんから。問題はもっぱら、うち
の方の親なんですが」
「遠くの学校にすれば、親の目なんてないも同然っさ! 留学なんて手もあるにょろよ」
283SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (2/8):2009/03/10(火) 23:35:40 ID:fIPTx+ks
「いや、さすがにそこまでは」
とかなんとかいいながら、俺と鶴屋さんはぶらぶら歩いて部室棟の廊下まで来ていた。
 ここで、文芸部部室のドアが開いて、あいつ登場。
「なに、ごにょごにょ言ってんのよ?」
「お、泣きやんだか、ハルヒ」
「だだだ、だ、だ、誰が? いつ?」
「おやおや、ハルにゃん、水臭いじゃないかっ。みくるのためには泣いて、この鶴ちゃんのた
めに流す分の涙は涸れちまったってのかい?」
「もう、鶴屋さんまで!!」
と、なんとか送別会の夜はふけて行くのだった。

 そして次なる試練は、もうその日の夜にやってきた。
「おお帰って来たか、ハルヒ、我が愛しきバカ娘よ」
「なによ、酔いどれバカ親父」
「『同棲なんぞ勝手にやれ、面倒はみないからそう思え』と言ったのは覚えているか?」
「この間じゃないのことじゃない。わかってるわよ」
「それはよかった。ところでその中には、大学の学費というものも含まれていると理解してる
か?」
「は?」
「つまり『一人前』なんだから、どこで働こうが、どこでどれだけ学ぼうが、好きにするがい
いが、その費用はすべて自己負担/自己責任ということだ」
「何でそうなるのよ!?」
「うち(涼宮家)の教育方針」
「そんなもの、いつできたのよ?」
「娘が好きな男と乳繰りあってるのに金を出す親は、親バカというより、ただのバカだ」
「あたしとキョンはね!」
「ちがうというのか? 愚かな父の目はごまかせても、賢い母によって強化されたバカ親父の
カンはごまかせんぞ」
「つまりあてずっぽってことよね」
「つぎは当てずっぽにコールド・リーディングを上乗せする」
「ひとりでやってなさい」
「趣味の問題だが、娘に甘い男は微笑ましいとは思う。援助交際にはまった親父たちは、自分
との娘と同い歳くらいの少女がセールス・トークにせよ、やさいい言葉が吐けることに驚嘆し
たんだ。まあ単なる偏見だが。だが、自分がそういう奴になろうとは思わん。愚かな父を許せ」
「こっちだって願い下げよ!」
「という訳で、我々は合意に達した訳だな。これに調印しろ」
「あんた、娘相手にそこまでする?」
「ジョークだ。何年か経った後、笑えるとは思わないか?」
「そんな日が来るまで生かしておくと思ってるの?」

 戦いの翌日は、いわれもしれぬ憂鬱さが残るものらしい。次の日のハルヒは、目をどんより
曇らせて、いつものように俺のネクタイを引っぱり、しかしどこかのろのろと俺を部室へと引
いて行った。ドナドナドナドーナ。
「おや、お昼休みも勉強ですか?」
そういってハルヒは特製コロッケロールなるものを口に詰めながら、ため息をつくという器用
な真似をする。
「まあ、いろいろあってね」
とハルヒは「ふう」と聞こえよがしなため息をついた後、俺の方を見る。
「なるほど。その、いろいろというのはどのようなことでしょう? 後学のために、よろしけ
ればお伺いしたいですね」
「いまさらながらの話だ。聞いても何も得るところはないぞ。単に理想と現実というか、希望
と成績のギャップというだけの話だ」
と俺は言った。なにやら言い訳モードに入っているような気がするが、きっと気のせいだ。
「『だけ』じゃないわよ!」
ドンと、机の上におかれた物たちが一斉に跳ねるような、拳が打ち下ろされる。ハルヒ、落ち
着けって。
「まあまあ。しかし彼の成績の向上は、このところめざましいものがあると、僕も職員室で小
耳に挟みましたが」
そんなところで小耳になんぞ挟むな、古泉。
284SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (3/8):2009/03/10(火) 23:36:15 ID:fIPTx+ks
「まあね。あたしもこいつの努力を認めるに、やぶさかではないわ」
それ以上に、俺はハルヒの家庭教師能力を評価するがな。
「なるほど。では何か別の問題でも?」
「そうよ、別問題よ! あのクソ親父!」
再びドンと、机の上が跳ねる。古泉はこれ以上ハルヒを激昂させるよりも、俺をイライラさせ
る方が平穏に話が進むと判断したらしい。ああ超能力者になんかならなけりゃ、きっと立派な
無名の中間管理職として日本を支えてくれただろうに。などという感慨が届く訳もなく、ミス
ター・スマイリーは、いつものように無駄に優雅なしぐさで肩をすくめて、俺の方を見る。は
い、説明者、俺ね。
「あー、なんだ。ハルヒの親父さんって人は、家から一円の援助もなく、自分で大学に行った
らしいんだ」
「親に勘当されて、友達・親戚に借金して海外逃亡しただけよ!」
で、合いの手はハルヒ。
「最近(2006年)までドイツの大学はどこでも、ドイツ人だろうが留学生だろうが、授業料を
とらなかったらしい。おまけに奨学金も出てそれを生活費に当てることができる。つまり、一
度大学に入ればお金がないという理由で止めなきゃならない事態にならない仕組みだ。そんな
訳で、工面した金を飛行機代にしてドイツに渡ったそうだ」
「それはそれは。お父様はドイツ語にもご堪能だったのですか?」
「全然よ。出たとこ勝負もいいところだわ!」
「留学生のために大学付属の語学学校があって、そこでゼロから学んだそうだ」
「それはすごい」
「つまり、学費は自分で工面しろ、とハルヒは親父さんに言われてるんだ」
「なるほど。それでは私立大学は学費の高さが問題になりますね」
「まあ、ハルヒだけならどこの国公立にでも入れるだろうがな」
「ちょっとキョン、つまんないこと言わないの! なによ、ちょっとゴールが高くなっただけ
じゃない。あたしたちの真価が問われるのは、これからだわ!」
「「おおー」」
 いや拍手はいらないぞ、って長門、絶妙なタイミングで入ってくるじゃないか。


 さて放課後。
 件の不動産屋であるが、ハルヒは一週間の見習い期間を経て、見事、電話番兼受付嬢として
採用されることとなった。そして提案の際にハルヒがぶち上げた通り、ハルヒが不動産屋でバ
イト中は、俺もまた不動産屋へ出向き、いとありがたいハルヒ先生の個人授業を受けることと
あいなった。

「キョン、勉強中よ」
「わかってる。問題解いてるだろうが」
「集中してない。その顔はくだらないこと考えてる顔ね」
「わかるのか、そんなこと?」
「いいかげん分かりにくいけどね、あんたは。それくらいのことはわかるわよ」
「実際どうしようもなく、くだらないことだ」
「聞いてあげるから、言ってみなさい」
「……横のしましまの囚人服を来た二人連れが、片足をそれぞれ鎖でつながれて脱獄する訳だ」
「だ、脱走コント? あいた口がふさがらないわ」
「俺もだ。で、脱走中の二人連れは、一方は足が速くて、もう一方は遅い。文字通り『足を引っ
張ってる』って感じだ」
「……ふん。それで?」
「二人が走ってくると鉄道が見える。近づいてレールに耳をつけて聞いてみると、もうすぐ汽
車がやってきそうだ。二人は鎖を切ることにするんだが、鎖は短くて、どちらかがレールの内
側に入らないといけない。足を引っ張って来た方は自分が内側に入るというんだが、もう片方
も譲らない。汽車は近づいてくる。……なんというか、そういうことだ」
「……ほほう。とすると、あんたとあたしを繋いでるのは鎖なわけ?」
「そうは言ってない。言っとくが、俺からお前の手を離すつもりはこれっぽっちもないぞ。だ
が、だとしたら、繋ぎ方を考える時だってあるかもしれん、というくらい考えておくべきじゃ
ないかと思ったんだ」
「余計なお世話よ。あたしが急ぎたいなら、しかもあんたがノロマで足を引っ張ってるってい
うんなら、あんたを担ぎ上げたって勝手に走るわ」
285SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (4/8):2009/03/10(火) 23:36:46 ID:fIPTx+ks
とハルヒは、本当に担ぎ上げそうな勢いで俺の胸ぐらをひっつかみ、頭突きを食らわさんばか
りに引き寄せる。
「あたしが腹が立つのはね、あんたがあたしにとってどれだけのものかってことが、あたしに
はこんなにはっきり分かるのに、あんたの方はこれっぽっちも分かってないってことよ!」
「あ、あの……」
「はあい」
電光石化で営業スマイルを装着するハルヒ。
「表に貼ってある部屋なんですが」
「はい。どうぞおすわりになってください」

 ひやかしいの客が帰っていった後(店主の言うところによれば、ハルヒの営業スマイル見た
さに客が増えているのだそうだ、なんともはや)、後半戦が始まった。
「断言するけどね」
「たまにで良いから婉曲してくれ」
そうでなくとも、ハートブレイクの繰り返しで、ガラス細工の心臓がザラメみたいになりそう
だ。
「分かりが悪いあんたにそれじゃ伝わんないでしょ!……成績に関しては、あんたの場合、9
割9分やる気の問題よ。あんたがマヌケなのは衆目一致するところだけれど、あんたが頭が悪
いかどうかのアンケートをとったところ100%で否定されたわ」
「どこでとったんだ? そんなまぬけなアンケート」
「SOS団及びその周辺とだけ言っておくわ」
「全員誰だかわかるわ!」
「ちなみに回答者に妹ちゃんは入ってるわよ。シャミセンは入ってないけど」
「それも想定済み!」
「で、あたしは世界一あんたのやる気を引き出せる存在なの。したがってあたしがコーチすれ
ば不可能も可能になるわ」
 どこかしら「正義の味方と必ず負ける最終決戦フラグ」が立ってないか? あるいは、おご
れる者も久しからずフラグとか、あとパンがないならケーキ食べなさい王朝滅亡フラグとか。
「しかし飴と鞭って言葉があるだろう。鞭ばっかりじゃ学習性無能力つまりは無気力状態にな
るってことは動物実験でも証明されてるんだ。俺のやる気エキスパートを自称するなら、飴に
ついてはどう考えてるんだ?」
「じゃあ、いつものプラスチック物差デコビンの代わりに、あたしの掌底でどうかしら?」
「それは鞭にトゲトゲを加えてるだろ!」
「プラスひねりを加えるわ」
「だから足すな、引けって」
「うっさい! 飴なんてね……あ、あたしがいるだけで十分よ!って、何言わせんのよ、バカ
キョン!!」
「い、いや、すまん。俺が悪かった」
「そこで引くな、撤回するな、謝るな!」
「おまえ……性格かわったか?」
「だまれ!誰のせいだと思ってんのよ!」


 大体において、受験勉強というものは、やるほうもそれを見るほうも面白いものではない。
それでも教える者の熱心さというものは相手に伝わるもので、伝われば伝わったで何かしら結
果を生み出すものらしい。
 ハルヒは両方の親の前で切って見せた大見得を、別の目に見える結果で裏書した。俺の成績
及び模擬テストでの偏差値は、ここにきて離陸(テイクオフ)の期間を経て、上昇期に入った
らしい。教師は驚愕し、親、友人、および俺自身が言葉を失うほどだったと言っておこう。こ
の状況を確信犯の余裕で受け止めたのは、ハルヒと長門だけだった、といえば、少しはわかり
やすくなるだろうか。
「ええ、正直驚きましたよ。まさか、ここまでとは。機関にあなたの分析チームが結成された
ほどです」
おまえとこはそんなに暇なのか。
「ええ、おかげさまで。例の閉鎖空間の出現頻度はとても減っています。涼宮さんからすれば、
とてもそれどころじゃない、というところでしょうか。あ、あなたの分析チームうんぬんはジョー
クですよ」
286SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (5/8):2009/03/10(火) 23:39:39 ID:fIPTx+ks
「何故だか、今夜あたり、ハルヒとでかいケンカをするような気がするぞ」
「それはないでしょう。本題に入ってもよろしいでしょうか?」
「何か非常事態か?」
「いえいえ。いくらかは未来的であることは否定しませんが、中身はごく日常的なことです」
「はあ」
「お気を悪くされたらすみません。実は我々の組織に不動産を扱う部門があるのですが……」
「それも笑い話か?」
「我々も閉鎖空間の外では普通の人間と同じですし、会議ひとつするにもそれなりの場所が必
要となるのですよ」
「せっかくの善意の申し出だから、気持ちだけはもらっとく。だから、それ以上言うなよ」
「わかりました」
「……えらく簡単に引き下がるじゃないか」
「本意ではないからですよ。あなたと涼宮さんの新生活です。自分たちの力で切り開かれるの
が、一番よいと思います。その……友人の一人としては」
「おまえでも言いよどむことがあるんだな。……ありがとよ。これは友人としての礼だ」
「どういたしまして。その代わりと言ってはなんですが、純粋に個人的な労力の提供を申し出
たいという人たちが、無論僕を含めて、数人いるのですが。ええ、あなたもよくご存知の人達
です」
「簡単に言うと、引っ越しの手伝いに来てくれるということか? 執事やメイドをおけるよう
なお屋敷に住めというんじゃないだろうな」
「さすが察しが早い」
「それに鬼が笑うような話だ。俺たちの進学先が決まらんと何も決められんからな」
「大丈夫ですよ。なにしろ……」
「『涼宮さんがそれを望んでおられます』か?」
「ええ、それももちろん。ですが、それだけでなく」
「ん?」
「何よりも、あなたご自身もまたそれを望んでおられる」
「おいおい。おれはハルヒと違ってごく普通の……」
「そう、ごく普通の人生、ごく普通の幸福、それを望まれた。あなた自身や涼宮さんや、あな
たの周囲の人々、長門さんや朝比奈さんの……僕もその中に入るのかもしれませんね。そして
世界はまさにそうした方向に向かって来たし、今も向かっていると思います。その方向に世界
を押し進める力自体は、涼宮さんのものであったかもしれませんが。その力に方向を与えたの
はあなたですよ」

「ん? 長門、なんだ?」
「心当たりがある」
「心当たりって何だ?」
「うちのマンション」
「ん? ……ああ。でも長門、あそこは分譲マンションだろ」
「所有者自身が居住せず、第3者を居住者させ、両者の間で賃貸借契約を締結する意向をもつ
場合を『賃貸貸し』という。この場合、月々いくらの家賃で住むことが可能」
「なるほど。だが、そんな部屋あるのか?」
「ある」
「あ、……ひょっとして?」
「朝倉涼子が住んでいた部屋。『長門有希』に名義は変更済み」
「うーん」
「嫌?」
「嫌というんじゃないが、ほら説明とか、難しいんじゃないか、と思ってな。なんで朝倉がい
た部屋に住んでるのかとか、その部屋代をなぜ長門に払ってるのかとか」
「わかった」
「おい、長門」
「……」


 といったありがたいおせっかい的申し出などがありながら、季節は過ぎていき、俺たちは願
書を出した。古泉、長門は、俺たちの第一志望、ついでにいうと朝比奈さんの進路先でもある、
地元から電車でいける某国立大学を志願していた。もっとも学部の方は違っていて、古泉は何
を考えたのか工学部の建築科(閉鎖空間で神人がなぎ倒していく、はかなき建造物たちを見て
何か思うところがあったのだろうか)、長門は文芸部長らしく?文学部だった。
287SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (6/8):2009/03/10(火) 23:40:16 ID:fIPTx+ks
「まあ、長門さんの理系進学自体がオーパーツみたいなものになりかねませんから」
とは副団長の弁。同じ学部でない理由は、
「少数の緊密な人間関係よりも、多数のさっぱりした人間関係の方が、人間の心理状態や社会
的地位に安定をもたらすそうです。いわゆるウィーク・ボンド(弱い紐帯)仮説の応用だと」
 俺たちといえば、将来何をしたらいいかわからない俺は、よくわからんがつぶしがききそう
だという消極的理由で、将来やりたいことが多すぎるハルヒは、何においても負けるのがきら
いだからという無方向的に積極的な理由で、法学部を選んだ。

 そして学部が違えば受験日が違ってくる訳であり、二次試験当日、俺とハルヒは二人で志望
校へと向かった。

 大学は駅からすると坂の上にあり、そこへの道はジグザグの上り坂で、海と平行に走る何本
もの幹線道路を渡って行くことになる。
 駅から3つ目の交差点で信号が変り、ハルヒと俺は横断歩道を渡るために足を踏み出した。
二、三歩目で、俺は軽くけつまずき、ぐいと俺の手を引き上げるハルヒに支えられる。なんか
ずっとこんな風な象徴的な格好だな。
「大丈夫、今のうちに散々滑って転んでおけば、試験ではすっからかんよ」
「す、すまん」
 そんなことをしているうちに、一緒に横断歩道を渡りだした若い妊婦さんが、俺たちの横を
追いぬいて行く。
「あ、あぶない!」
 ハルヒが大きな叫びを上げた。その叫びに覆い被さるような騒音。
 向こうから幹線道路を突っ走ってきた転白いセダンが、おかまいなしに横断歩道へと突っ込
んでくる。速度を緩める気も、まして赤信号に従うつもりもないらしい。
 ハルヒの声に危機を察知した妊婦さんは、横断歩道のほぼ中央で立ち止まり、迫り来る走る
凶器を見て足をすくませる。
 いくら運動神経のいいハルヒでも、経験者たる俺の方に一日の長があったようだった。ハル
ヒですら反応が遅れた状況で、俺の身体は前の経験をしっかり記憶していたらしく、これしか
ないというタイミングで飛び込み、妊婦さんを抱えてとび、彼女の下敷きになるべく体までひ
ねってアスファルトの上に着地した。
 車の方はスピードをいささかも緩めなかったが、今度はハルヒが一緒だ。こいつなら孫の代
まで車種とナンバープレートを記憶に刻んでるさ、きっと。
 しかしよくよくこんな目に合うもんだ。暴走車両から人を助けるなんて、一生に一台でも十
二分でおつりが来るんじゃないだろうか。
「キョン!キョン!」
ああ、わかったから、そんなにさわぐな、叫ぶな。ちゃんと聞こえているさ。三つも四つもな
いが、意識だってある。今なら指を使わず素数だって数えられそうだ。ただ地面に叩きつけら
れたのと、胸の上に妊婦さんを受け止めたせいで、肺が圧迫されてるんだ。声なんかすぐ出や
しねえよ。右手をあげてサムアップでもしてやろうと、腕に力をこめると激痛走った。マジで
痛い。泣きそうなくらいだ。痛いぞ、ハルヒ。
「どうしたの?どこか痛めた?って、あんたその右手!」
「……んなことより、救急車だろ」
「あ、うん」
よほど動転していたのか、ハルヒはやっと携帯電話をとりだした。妊婦さんも精神的ショック
は大きかったみたいだが、みたところ外傷などはないようだ、とこれはハルヒが119に説明
しているのを聞いて分かった。
「っつう!」
あー、たしかに、これは右手がいってそうだ。
「すみません、すみません」
妊婦さんはよろよろとハルヒに支えられて移動、俺とは少し離れたところで歩道に腰を降ろす。
「大丈夫、悪いのはあの車よ」
「いつつつ、・・・なあ、ハルヒ頼みが有るんだが」
「なに、キョン?」
「救急車には俺がつきそっていくから・・・どうせ、この腕折れてるかなんかだろ、手当ても
必要だし・・・だから、おまえだけでも受験会場へ・・・」
「却下よ! あんた、それ以上バカなこと言ったら、あたしの蹴りと拳が全身麻酔をかけるわ
よ」
ハルヒは泣いていた。
288SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (7/8):2009/03/10(火) 23:41:57 ID:fIPTx+ks
「今のは、頭を打ったせいの世迷い事として忘れてあげる」
「すまん」 
 頭なんか打ってないんだがな。まあ、いいさ。今の泣いているハルヒを見て放っていけるな
ら、そいつこそ頭をダンプ・カーで踏んで貰った方が良いぞ、きっと。
「言ったでしょ。悪いのはあの車よ!」
ハルヒは右の手で涙を拭った。
「あと一年くらい、あんたと二人っきりで勉強するのも悪くないわ」

* * * *

「おじさん!」
「お世話になります」
「お、ハルヒちゃんにキョン君。おつかれさま。その様子だと・・・」
「もちろん受かったわ!あたしもキョンも」
「まあ、さすがに二度目だし、もう取りこぼしはできませんから」
「まあ去年受けて受かったかどうか、わからないけどね」
「まあまあ。・・・で、本当に、二人の部屋はわたしが決めて良いんだね」
「「もちろん(です)!」」
「あれから父親の協力者探しもかなり進んでね。あちこちの研究者とも連絡がついたよ。私も
大学は建築土木系だったけれど、その中には自分の恩師までいた。不明のいたすところだ。不
動産屋の仕事もおかげで順調だし、二人にはいろいろ世話になった。……と思うと、ただの「
良い物件」では申し訳なくて、なかなか決められなくてね。ようやく意中のところを絞り込ん
だんだ。明日にでも、一度現地で見てくれないかな」
「これから行きましょう! あ、もし、おじさんがよかったなら、だけど」
「かまわないけど、合格発表の日だ。それぞれのうちへの報告なんかは、いいのかい?」
「受かったことは電話したし、元々の話は、むしろこっちがメインだもの。どうせなら、『こ
こに住むことになったから』と報告したいわ」
「そうか。それなら店は早じまいして、これから行ってみようか。歩いても15分はかからな
いと思うよ」

 踏み切りを渡り、駅から商店街を抜けて、道は上りに入った。古くからある閑静な住宅街と
いった趣きの道をしばらく行くと、店主はふいに立ち止まった。
「ここなんだが」
俺たちの方を振りかえり、それから門の中に視線を移した。
「見ての通り、実にいわくありげな建物だ。ここ10年間、人は住んでいない。人はね……」
 まずい、とってもまずい方向に話が向かっている。
 ハルヒは俺の前にいて、その表情は見えないが、目の輝きが3等星分ぐらいはアップした感
じがする。
「それから持ち主は転々としたらしいが、三ヶ月ほど前におじさんのところに話があった。た
だ同然の値段だ。名義変更その他の手続きプラスアルファ、といったところかな」
 店主は鍵の束のようなものを取りだして、そのひとつを門扉にぶらさがるでかい錠前に突っ
込む。
「駅からこの距離だし、つぶして土地だけにして売れば儲けは出るだろうに、誰もそうしなかっ
た。できなかった、というべきか」
 俺たちは、最近誰かが(おそらく不動産屋の店主だろう)踏みつぶしたとみえる草の上を歩
き建物にたどり着く。そこでも店主は、例の鍵束を取り出して、ドアを開けた。
「敷地300平米、建坪120の二階建ての洋館。1階はキッチン、食堂、応接間に図書室、
風呂、トイレ。2回は4つの寝室にリネン室もある。で、モノは相談だが、君たちは友人が多
そうだし、掃除その他もお手のものだろう。正直、おじさんの手にあまる。管理をお願いする
にも引きうけてがない。そこで思いついた。これこそ、君たちのために配された物件じゃない
かとね。」
 あ、あの、ご店主、この2年弱で、あなたまでSOS菌に感染したのですか?
「ついては、家賃と管理費を相殺するというのはどうだろう? つまり家賃はゼロ、維持修繕
に伴う費用はこちらが負担する、ということでどうだろう?」
「申し分ないわ」
仁王立ちのハルヒは高らかに宣言した。
「って、おい。ハルヒ。10年も誰も住んでないんだぞ。修理しなきゃならないところがどれ
だけあるか、わからんぞ」
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 23:55:40 ID:25L0R23P
いい感じだぜ……
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 23:58:11 ID:KSVwDb+4
むう、これは日付が変わるまでおあずけというやつか…?
291SS涼宮ハルヒの住宅情報^4 (8/8):2009/03/11(水) 00:14:10 ID:uL3p0Eac
「問題ないわ。古泉君がせっかく建築科なんだからクラスメイトふくめて絶好の実習の場所を
提供できるしね。そうね、新年度まで時間もないことだし、突貫工事と行きましょう」
「しかしだな、そういうのはプロが見ないと」
「そんなのいくらもいるわ。おじさんの知りあいの建築家とか。あと古泉君がきっと便利な親
戚を知ってるわよ」
 ハルヒ、その発言は、「またリセットオチでいきましょう」というのと同じくらい問題発言
だぞ。
「まあ最悪、バカ親父のツテという手もあるし」
「なんだ、それ?」
 たしかにあの人なら、どんな込み入った事態でも、それ以上のカオスでもって何もかもうや
むやのうちに収拾してしまいそうな気がする。こわい。
「うーん、『涼宮オヤジと怪しい仲間たち』とでも言っておきましょうか」
 やっぱり、ちょっとこわい。
「なによ、幽霊と話つけて、リフォームして、間貸しすれば、不労所得で、バイトいらず、そ
の分、いっしょにいられるじゃないの。もちろん有希やみくるちゃんや古泉君にも越してきて
もらわないとね。なにしろSOS団の新本拠地だから」
 それだと連中の本来業務には差し支えないのだろうか。まあSOS団に入ったこと自体がそうだ
という話もあるが、しかしやはり公私混同というのはいかん。いや、それよりも、何よりも、
二人の新生活というテーマじゃなかったのか、おいハルヒ。
「もちろんお風呂はのぞいちゃだめよ」
 ぜんぜん聞いちゃいねえよ!
「キョン、どーんと、大きく構えなさい。4年間みんなで、文字どおり合宿するようなものじゃ
ないの!」
 おじさん、ニコニコわらってないで、少し大人としての意見を言ってやって下さい。
「いやあ、私も君たちとつきあって、長い間忘れていたものを思いだしたよ」
 それは大人として何か大切なものを忘れかけているんじゃ・・・


(涼宮ハルヒのリフォームへ続く。って、引っ越しはまだかよ?)
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:15:13 ID:uL3p0Eac

支援感謝です。
長いばかりで、退屈な展開かもしれませんが、すみません。

293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:23:09 ID:U2qPFbV/
乙!そしてGJ!
ひとつ屋根の下ハルキョンにwktk(*´д`*)
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:31:24 ID:hd3C31dJ
リフォーム編だとっ!
くそう、楽しみじゃねーか……GJ!
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:34:03 ID:FlUtHtnh
GJ!
全然退屈しないぜ〜、この調子で続けてくださいな
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:34:34 ID:4YfhTD8D
>>292
乙っす!待ってて良かった、“じーじぇい”だb
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 00:40:14 ID:Me/R3Jpv
>>292
乙GJ!
7レスでバイさる喰らうとは思えないけど
ひょっとしてこの板で他のスレにもカキコしてました?

あー、文章が出ないので
ラクガキして誤魔化してみるテスト。
ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35749.png
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 01:05:15 ID:x4uRMUWu

誰も知らない知られちゃいけない
ハルヒのへんてこ能力を
何も言えない話しちゃいけない
涼宮ハルヒの能力を
あいつにも夢がある、迷惑な夢がある
この悪くない世界守りたいだけ
今日もあいつのあとしまつ
今日もどこかで俺がやる〜♪
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 01:09:12 ID:hd3C31dJ
>>297
イイじゃないか
300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 01:16:07 ID:MgH6GfKo
>>297
GJ!
ニーソ好きには正直たまりませんw
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 08:27:03 ID:bI7zuvNT
朝か

オハルニャン!!wwwwwwww
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 10:19:57 ID:Ztameqd9
>>292
上手いなあ。GJ!!
続きが気になる。

>>297
全身絵ktkl。よいです。
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 10:27:57 ID:zz3V3woy
色とりどりの風車に囲まれる赤い着物姿のハルヒ
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 11:17:45 ID:DsMF4ZFT
>>292
いやー面白いよ!
>>297
乙!全身絵の方が向いてる?
>>303
お、いい絵面。癒やされそう。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 15:10:05 ID:FlUtHtnh
>>297
携帯からじゃ見れね
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 15:16:28 ID:DsMF4ZFT
>>305
まとめのトップから2chモバイルでアクセスしてファイルシークしたら見れるぜ。
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 16:30:32 ID:Ztameqd9
>>303
ハルヒのカラーってなんだろう?
黄色って感じもするし、赤が似合うとも思う。
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 16:44:07 ID:bI7zuvNT
>>307
キョン曰く糞女だから茶色だろw
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 17:00:05 ID:hd3C31dJ
確かに赤って感じだな。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 17:07:00 ID:bApJGdPy
本当自分勝手で理不尽な女だよな

ツンデレどこらか、相手の気持ちすら考えてないただの我が儘女だろ
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 17:10:40 ID:FlUtHtnh
やっと見れた
>>306ありがとう!
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 17:15:13 ID:fUGEIGTt
>>307
黄金闘士的な金ピカよりは三倍な赤色って感じかw
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 17:54:35 ID:2UuZ3Tyy
エースアサルトのツガノの話が、消失の後日談で闇鍋パーティの話だった。

しかしあのラストはどういう意味なんだろう、キョンはハルヒパワーにより鍋が変化したと考えているようだが
それはキョンの勘違いで、実際は古泉の根回しによる物ってことなのか?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 18:03:47 ID:fUGEIGTt
ツガノのオリジナルエピソードは嫌いじゃないんだが……。
描かれてはいないとはいえ、原作にもあるエピソードのツガノ版はなんか認めたくないものだな。
今度立ち読みしてるよ
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 19:37:07 ID:o5WOjO7N
俺もツガノガク版オリジナルエピソードは嫌いじゃないが話の詰めが中途半端な感じがする
『超読解涼宮ハルヒ』を読んで思ったんだが谷川流はコアなSFファンでセカイ系に準ずる作品を書いているわけで、その辺の作品の始まりと終わりに(たぶんだが)ちゃんと自分なりの考えがまとまっているんだろう
(あくまで勝手な推測)だけど、ツガノガクはそこまでの知識とかを持ってないから作品の終わり(締め)に中途半端な感じが否めないんだと思うんだよな
といっても一応ツガノガクも『時をかける少女』を描いてるわけなんだがなぁ
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 20:15:18 ID:xywfYc9U
ツガノ版も消失終わったのか。
しかしアニメ二期が始まらなくて、ツガノからしたらホッとするところなんだろうな。
先に映像化されたらやりにくくてしょうがないだろうし。
317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 22:33:49 ID:nkEzQyh6
ほうほうハルヒ鍋エピソードとな。
>>314
なんかワカるw ヤルなら完全オリジナルにしとけっていうか。まあそのオリジナルもひょっとしたらながるんの許可があるのかもしれないが。
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 22:46:59 ID:EPQgTP1t
>>308
ワロタwwwwwwwwwww
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 22:56:40 ID:H3+yxJWW
キョンのハルヒ鍋へのこだわりは異常。
320SSというか小ネタ。ホワイトデーと女心:2009/03/11(水) 23:16:15 ID:CMMwOkTm
ある日、ハルヒに連れられて買い物に来たときのこと。
日常生活であまりこいつの悩む姿は見たことがないな、と思い出すほど目の前にいるハルヒは悩みに悩みまくってるようだ。

「なあ、まだやるのか? もうそろそろ決めろよ」
はじめのうちは優柔不断なハルヒを珍しがって見ていた俺も、さすがに似たようなデザインの洋服(正直、俺にはみんな同じに見える)ばかりを取って鏡の前で一人ファッションショーを展開しているこの状況にはいい加減飽きた。

「うーん、後もう少しだから」
と、さっきから同じ返事を繰り返すばかり。
同じやり取りを5回ほど行ったくらいに、壁に掛かったオブジェクトを見て俺は今週末に控えたイベントのことを思い出した。
「そういや、ホワイトデーのお返し、まだ決めてなかったよな。それにする?」
何気なく言った言葉に一瞬ハルヒの手が止まり、持っている洋服と俺の顔を交互に見る。
そして今までの優柔不断な態度から一変、テキパキと洋服をたたみ元の棚に戻した。
「あれ? 買わないの?」
と言う俺の手をむんずと掴んであっという間にお店から出てしまった。

「ホワイトデーにあれはダメ」
そう言ったハルヒは俺をどこに連れて行くつもりなのか。まったく、女心はサッパリ分からん。

-------
サッパリわからんのはこのSSだorz
本命に貰うのは消耗品じゃイヤだということを書きたかったのです。
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 23:23:12 ID:vMPpnCnI
>>312
確かにシャア専用機とか百式とかを好みそうだ
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 23:30:21 ID:CIduMbdL
>>320
gj!
…どうやら俺には女心は分からないようだw
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 23:56:32 ID:g6FiECl6
>>320
そしてアクセサリー屋に行って指輪をはめたり外したりしてうんうん唸るハルヒと「指輪よりネックレスの方がいいんじゃねぇか?」というKYなキョン、という光景を幻視した
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 01:55:06 ID:PcZxx6W4
女心ってのは難しい。
ましてハルヒだからな。

さて寝るか。おいでハルヒ。一緒に寝よう。
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 02:36:42 ID:rmYCD/cr
夜毎のラクガキ。相変わらずですみません。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35781.png

以前にも挙がってたけど、髪掃う仕草って好きな人多いよね? (`・ω・´)
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 04:16:44 ID:NUeAigeG
>>320
GJ!
そういうことか、勉強になりましたw
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 05:56:48 ID:gNJJsHfY
鶴屋さんちから貰って来た般若のお面を被ってキョンを驚かすハルヒ
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 10:26:15 ID:PcZxx6W4
>>325
乙。あのクセはおれも大好きだ。
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 12:07:12 ID:FqgfzTQn
>>325GJ
うなじが見えればもっと好きになる
330名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 12:09:36 ID:mTf/ZF8R
ハルヒの仕草はどれもさり気なくて萌える
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 14:53:35 ID:2nnzuCxg
かなり深い古井戸を探るハルヒ
ロープを使ってキョンに行かせるがそこには何も見つからず、キョンを引き上げようとするが
後ろから誰かに突き落とされるハルヒ、井戸底へ閉じ込められたハルキョン
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 15:38:00 ID:mTf/ZF8R
仕方ないので古井戸の中を探索する二人。
そう、そこは大戦時に作られていた秘密の不思議のダンジョンだった!
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 16:20:34 ID:uTrsyOHA
仕方なく進む二人。
曲がり角がやけに明るいなと思ったら火炎入道が居た

キョン「いきなりコレかよ!難易度おかしくないか!?」
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 16:52:06 ID:BbG5oRu/
そろそろフェイントでハルヒちゃんが今日辺り来るんじゃないかと予想。
CGが1〜4話、手書きが5〜8話だったからなんかまたCGで来るような気もする……
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 17:39:40 ID:FqgfzTQn
個人的にCGより手書きの方がいいなぁ
CGだと手抜きしてるみたいだし
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 18:18:48 ID:+K5lq4+s
実際の制作サイドとしてはCGと手書きでどっちが手抜きとかないと信じたい。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 18:24:17 ID:DbB/ag/4
だな。CGと合う話、合わない話ってのはあると思うし。
CGと手書きでは雰囲気も違うしね。
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 19:17:09 ID:W45veUUD
明日?の配信を楽しみにしてようw
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 21:40:54 ID:gNJJsHfY
シャワーを浴びてたら鏡の自分の背後に女が映っているのに気付いたハルヒ
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 21:51:03 ID:8dG0DNpX
ここでは全く話題に出ないけどお前ら超月刊ハルヒ買うよな?
表紙のイラストがちょっと残念だが…
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 22:22:01 ID:3MMM3u4f
情報弱者な俺参上!
その話詳しく聞かせてもらおうか!
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 22:26:27 ID:GP1uXUPA
ちょっとキモイよな
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 22:31:42 ID:1neWZXcR
ハルヒがオオウケしてた頃から出して欲しいと思ってたが、ようやく来たのか
角川の商売は気に喰わないが是非とも買おう
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 22:40:12 ID:0WH5ecXX
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:00:31 ID:BbG5oRu/
ほほうコレが噂の。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:01:50 ID:3MMM3u4f
おう!なんか変にオサレな感じだなw
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:16:49 ID:nFi2S+oz
3/26がツガノとアンソロジーだったな。
その次が4/10のこれか・・・
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:30:58 ID:ycxWidIs
なんだ、意外と発売日が近いじゃないか。
忘れないようにしないとな
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:33:52 ID:3MMM3u4f
どんな中身になるんだろ。
涼宮ハルヒの公式みたいな感じになるのかな
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 23:53:28 ID:2nnzuCxg
ポカポカした朝はソファでシャム猫と添い寝するハルヒ
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 00:25:57 ID:Bz+Sz4AI
ちょっとエッチな写真集、みたいな感じにしてほしいな
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 00:28:01 ID:kSEUJ/p9
ハナハル…だと…?
おっきしてきたお…
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 00:59:26 ID:GXdJ8at8
何故か唐突にバニーさんが描きたくなった。(*´Д`)

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35810.png
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 01:21:47 ID:7HiLonPL
GJ。もっとやれw
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 10:52:31 ID:7/mDxwnz
保守
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 12:19:50 ID:Bz+Sz4AI
なんという過疎っぷり
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 12:38:31 ID:Msvd8NuC
>>353
おぅ、可愛いじゃまいか
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 13:45:46 ID:1B0ko62n
>>353
バニーカワユス! 毎日乙。今晩も期待w

>>356
大規模規制発動中だからか?
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 13:53:12 ID:u8WeClml
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 14:22:06 ID:/G7A/9bq
>>359
kwsk
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 14:31:56 ID:u8WeClml
>>360
長門スレからの転載。詳細は知らない。
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 14:51:08 ID:Msvd8NuC
長門さん、空気読み過ぎでござろう
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 17:16:12 ID:JSTkatjK
>>353
いいね、実にいい。
そうさバニーハルヒはいい……!
まぁ一番持て余すのはチャイナハルヒだけどな!
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 17:45:06 ID:sK6Z/OjW
抜いた聖剣には意思があって使う度にダメ出しされるハルヒ
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 20:31:13 ID:1B0ko62n
チャイナと聞いて描いてみた。
いろいろとごめん。
http://www.uploda.org/uporg2086556.png
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 20:34:57 ID:GXdJ8at8
>>365
チャイナ服キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!

シルエットが実にいいですな。
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 20:39:30 ID:FjPvHIFa
けしからん!なんてけしからんチャイナだ!
GJ!
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 20:41:53 ID:WMMmOn1V
>>365
すげー うまいですねw
色つきも見てみたいw

369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 21:22:46 ID:SOVjZjDl
なんという過疎
もうみんなハルヒに飽きちゃったのか
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 21:41:35 ID:4s5mAHFZ
こういうの見ると「よし俺も絵の練習でもするか」って気になる。
いや別に貶してるワケじゃないぞ!
371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 22:07:02 ID:7HiLonPL
そういやハルヒって絵とか描くのかな。
ねこマンは一応、置いておいてw
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 22:21:30 ID:4s5mAHFZ
模写とかならソツなくこなすんだろうけど、創作ってなると……なイメージ
373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 22:27:22 ID:Aw5/SM0B
9話10話更新
ますますこなたってた
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 22:42:31 ID:HvVAyjaP
お、着たのか?
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 22:49:19 ID:btkJpQ76
一応
「にょろーん☆ちゅるやさん」そのごっ
http://www.youtube.com/watch?v=MWk28wsKwhU
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」第9話
http://www.youtube.com/watch?v=M1hJqycRGzE
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」第10話
http://www.youtube.com/watch?v=zghy9hofvSA&fmt=35
376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:00:12 ID:6J+PwsxT
なんかせんべい食ってるハルヒがかわええw
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:03:51 ID:1AoTPAuX
む、SS投下、待った方がいいか?
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:10:21 ID:cHPQxEOK
>>377
(屮゜Д゜)屮 カモーン!
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:11:33 ID:4s5mAHFZ
今回も手書きだったね。
手書きの方がやぁらかい感じがする。
380SS涼宮ハルヒのリフォームその1 (1/4):2009/03/13(金) 23:12:24 ID:1AoTPAuX

 「あたしたち、幽霊屋敷に住むわ。SOS団のみんなも一緒よ!」

 いやハルヒ、『前回までのあらすじ』を強引に一言で言ってしまえば、確かにそういう風に
もまとめられるかもしれないが、それだと誰も安心も納得もできないぞ。
 俺は、例の不動産屋の店主との出会いのいきさつから、ついさっき訪れた古い洋館のだいた
いの部屋数まで、差し障りのなさそうな部分をかいつまんで話したが、それでも主賓クラスの
スピーチの長さになってしまった。ハルヒの親父さんが「ジー・ジェイ」とかなんとか言って
た気がするが。
 頃は合格発表の晩、ところは涼宮オヤジの縁が深いそうな洋館風のレストラン、主催俺の家
アンド涼宮家、協賛SOS団と愉快な仲間たちでもって開催された「ハルキョン超合格宿がパー
ティ」(誰だタイトル考えた奴?)は、ハルヒと俺にとって予想もしてない文字通りのサプラ
イズ・パーティであった。

 「お店貸し切って、もし不合格だったら、どうしようと思ってたんだ?」
演壇からノドからからで降りてきた俺を出迎えたのは、メイド・コスチュームの世界一似合う
アンジェリーナ朝比奈さんでも、本当に本職メイドではないんですか森さんでもなく、どこの
黒執事かという出で立ちのニヤケスマイルの副団長であった。ついでに言うと古泉が俺に手渡
したグラスには、シャンパンでも六甲ワインでもなく「ただの水」がなみなみと注がれていた。
「いえ、六甲の水だそうです。地元ですから」
「そんなことはどうだっていい」
「不合格……の場合ですか? ほとんど想定外のことですが、その時はその時で、残念パーティ
ということにでもなったんでしょうか。ああ、一応、懺悔室なるものは、涼宮さんのお父様の
意向で用意してありますが」
親父さん、あんたって人は。
「でも、万が一でも、そういうことにはならなかったでしょう」
「ハルヒが望んだ、ってのは無しだぞ。俺たちは見事に一浪したし、俺なんかは右手を折った
んだぞ」
 しかし持論を翻さず、ハルヒの心理専門官を自認する古泉は落ち着き払った口調でこう言っ
た。
「涼宮さんが、あなたが怪我をすることを望むとは考えられません」
「すると、こういうことか? あいつは俺と二人っきりで暮らすよりも、SOS団での共同生
活を望んだ。そのために、俺たちの進学は1年間猶予され、その間に怪しげで居住スペースを
十二分に備えた幽霊屋敷が登場したと?」
「まあまあ。SOS団で住むという話は、我々もさっきが初耳なんですよ。いろいろと考える
必要はあるかもしれませんね」
 世の中で最も絡むのに適さない相手、グレート・ザ・のれんに腕押しの腕章をすぐにでも贈
呈したいこの男に、どうやら俺は絡んでいるらしい。多分、少々落ち込んでいる。そうとも、
その自覚はある。
「まあ、元気を出してください」
古泉、それダメ押し。「あなたは落ち込んでいる」と言外に断定しちまってるぞ。こういう時
は、平凡な言葉ほど効くって本当だな。
「今回の企画の中心、涼宮さんのお母様が、あなたの家やSOS団に連絡され、説得に当たら
れたのですが、その間、誰も不合格なんて事態を微塵も考えなかったと思いますよ」
なんとでも言ってくれ。
「今回の結果は、決して幸福な偶然が運んで来たものではない。そう考えると、少しは誇らし
く思えてきませんか?」
「こら、キョン!! あんた、今日の主役でしょ! すみっこで何ごちゃごちゃ話してるのよ!」
「姫がお呼びですよ、殿下。……できれば、披露宴もこんな風にやりたいものですね」
「誰と誰のだ?」
やったとしてもお前には司会もスピーチもさせんぞ。谷口、国木田と3人で「てんとう虫のサ
ンバ」を歌わせてやる、しかもラップVer.でだ。
 演題の上で飛び跳ねながら、本日最高の笑顔で叫んでいるもう一人の主役、ハルヒの方へ、
俺はよろよろと歩いていった。

 宴は、俺の気持ちとは裏腹に、大いに盛り上がった。
 なかでも涼宮家の母・娘の出し物は、基本的には一般人の集まりであろうこうした宴では、
もはや超反則クラスで「プロの方おことわり」の域に達していた。
381SS涼宮ハルヒのリフォームその1 (2/4):2009/03/13(金) 23:14:04 ID:1AoTPAuX
 特に二人が披露した連弾、一台のピアノを母と娘ハルヒが分担して演奏するやつは、最初は
誰でも知ってそうなクラシックの曲からゆったりと始まったが、次第にアレンジはアップテン
ポになり、曲調と技巧が頂点に達したところで終わる、会場中が総立ちになるものだった。
 続いてハルヒがピアノを弾き、ハルヒ母が、水のように透き通ったどこか現実的でないほど
美しい声で、アリア3曲を歌った。以下は長門による簡潔な解説である。
「すべてヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作曲によるもの。1曲目ケッヘル番号
51(46a)歌劇『みてくれのばか娘』からアリア『あたし恋をしてるの』、2曲目ケッヘ
ル番号217 ガルッビ:歌劇『ドリーナの結婚』への挿入曲 アリア『あなたの心は今は私
に』、3曲目ケッヘル番号440(383h)アリア『あなたに望みを託しますわ,ああ,愛
する夫よ』」
 一転して会場は水を打ったように静かになり、静寂がゆっくりと盛大な拍手に変わっていっ
た。
 二人は一礼して、ハルヒの母さんは親父さんのいる席へ戻り、ハルヒは俺の隣にやってきた。
「すごいな」
「母さん? あたしに歌わせるつもりだったみたいだけどね」
「どうしてやめたんだ?」
「あんた、歌の内容、知ってる?」
「長門から歌のタイトルは聞いた」
「そう」
と言いながら、ハルヒはその辺りの食べ物を手当り次第に口に詰め込む。
「今日はじめて席について食べられるわ。誰のお祝いだか、わかりゃしないわね」
「まったくだ」
「ん? なにをぶーたれてるのよ?」
「ぶーたれてなんぞない」
ハルヒはおれのほっぺたを両方の手でつかみ、うにうにと伸ばす。
「さあ、ぐーとでも言ってみなさい」
「ぶー」
あわれ、我が名は子豚なり。


 度を過ぎた宴はやがて終わり、手回しよく配車されたタクシーが参加者をそれぞれ送って行っ
た。これだけ、手回しの達人が揃っているのだ、それもむべなるかな、か。
「おーい、今日の主役その1」
と向こうで呼んでいるのはハルヒの親父さんである。
「もう残ってるのは俺たちだけだぞ」
「うちの家族は?」
「妹ちゃんが寝ちまったんで、早々に引き上げられた。愚息をよろしく、とのことだ」
「やれやれ」
「今日はうちに来るだろう?」
「ええ。お邪魔します」
「すまんが、そこでつぶれてる主役その2を、叩き起こして自分の足で歩かせるか、担いで来
てくれ。なあに、タクシーまでだ」
「すみません。選択肢その1は無理です」
「涼宮家でも、母さんだけができる荒技だ。……今日はずっと浮かない顔だな」
「いや、ちょっと疲れただけですよ」
「疲れているか、ぶーたれてるかぐらいは、バカ親父にも区別がつく」
そう言って親父さんはゆっくりと歩いてきた。そして羽目を外して酔いつぶれ、テーブルに突っ
伏して寝ているハルヒを見下ろす。
「幸せな奴だ」
親父さんはハルヒの頭をぽんぽんと叩いた。
「こいつは好きなことやって、何回かは頭ぶつけて転んで、それでも好きなことやって一生す
ごすんだろう。キョン君、こんなやつはいいから、自分が幸せになれ。大抵のことは、それで
何とかなるだろうさ」
「……キョ〜ン、もう食べられないわよお、……むにゃむにゃ」
ハルヒ、ベスト・タイミングの寝言。親父さんは「おまえはオバQか!」と古いツッコミを入
れている。俺も思わず笑ってしまう。やれやれ。
「おい、ハルヒ、おぶされ。帰るぞ」
「……キ、キョン?……あんた、あたしに……何しようってんのおぉ……ぐう」
382SS涼宮ハルヒのリフォームその1 (3/4):2009/03/13(金) 23:15:08 ID:1AoTPAuX
「何もせん。家に帰るんだよ」
「……あ、あたしの……家はねぇ……」
椅子に座っているハルヒの高さにあわせてしゃがむ。親父さんがハルヒの腕を俺にのっけてく
れる。ハルヒの腕が俺の前で交差する。ハルヒの体重が俺の背中に移動してくる。
「……ここに、決まってんでしょ、このバカキョン!」
「ハ、ハルヒ、落ち着け。く、首がしまるっ」
「お父さん、済みましたよ。ん? どうしたの、二人とも? 真っ赤になって」
向こうからハルヒの母さんの声が聞こえる。が、ハルヒの細い腕が、俺の首にはまりすぎるく
らいにぴったりすぎて、絞まる……。
「俺は笑い過ぎだが、キョンは窒息しかけだ」
「はいはい」
ぺしりっ、と乾いた音。び、ビンタですか?
「んあ、母さん? って、キョン! 親がいるのに何してんのよ!!」
「ほんと親が二人も揃っていてよかったわ。ハル、もうちょっとで未亡人になるところよ」
手を放し、俺の背中でおろおろするハルヒ。となりで馬鹿笑いする親父さん。ニコニコしなが
ら号令をかけるハルヒの母さん。
「じゃあ、みんな、家に帰りますよ」


 「働かざるもの食うべからず、って言葉、知ってるかしら、キョン?」

 涼宮家に着いてから、ハルヒの母さんがハルヒを部屋に連れてゆき、自分も寝室へと退散し 
た。
 残された俺と親父さんは、居間のソファをそれぞれ占拠し、
「プロポーズになんで花持ってたかって? 女性に贈るのは花と決めてたんだ。ヘタ打って別
れたにしても、花なら腐って消えるから物証が残らない。母さん? 『ああ、もらった薔薇は
ポプリにしました』だと。さすがに変色はするが、香りなら10年は楽に持つらしいぞ。50
年ものなんてのもあるらしい。完敗だ」
といったような、多分のろけ話を聞かされているうちに、いつの間にか寝てしまった、という
ことはどうにか記憶にある。
 目が覚めて、俺を見下ろしているハルヒは、すでにハルヒ100%状態であって、見回すと
今のは俺一人残され、親父さんの姿もない。
 怒ってみせているハルヒの眉の角度を見れば、それが上機嫌を押し隠すための照れ怒りだと
いうことはわかる。あと、俺は腹が減っていた。こちらには一部の勝率もあり得ないではない
か。

 顔で怒って心ごきげんなハルヒが手渡したのは巻き尺だった。
「はい、これ。部屋の使い方を考えるのに、間取り図が必要でしょ。測ってきて」
「あの広さを俺ひとりでか?」
とはいえ、せめてもの抵抗を試みる。
「あたしも鬼じゃないわ。親父を連れて行きなさい、どっかで転がってアニメ見てるから、拾っ
て来て。もし寝てたら、死なない程度に叩き起こしてかまわないから」
いや、言おう。ハルヒ、おまえは鬼だ。
「ああ見えて、結構使えるのよ」
 そんなことは分かってる。性能には何の不足もないだろうさ。しかし、あの親父さんである。
ナントカに刃物、もとい、なんとかにレールガンを二本差しする危うさではないだろうか? 
どうして神は、かくも高い能力をかのような人格に与えてしまったのだろうか。意地悪か?そ
れとも悪戯か? 
383SS涼宮ハルヒのリフォームその1 (4/4):2009/03/13(金) 23:16:12 ID:1AoTPAuX
 と、あれやこれやを思案していると、のっそりと親父さんが登場した。
「お言葉を返すようだが、バカ娘」
と親父さんはぶーたれる。
「なによ、文句あるの、バカ親父?」
「俺は忙しい」
「36時間寝ないで、ネット・ゲームやってる、あんたのどこが忙しいのよ?」
「それは受け手のポジションに甘んじていたこれまでの俺。これからは送り手の立場に立って
世界に向き合うつもりだ。だから忙しい」
「忙しい、つ・も・り でしょ?」
「明日中に『涼宮オヤジちゃんの憂鬱 二ノ巻』をネット配信しなくてはならん」
どうやって、そんなもの……つくったんですか? あと、一ノ巻は?
「もちろんMADだ。足りないところはElanceでお仕事オークションしたら、インドのデザイ
ナーが落札した。すごいスキル・セットで王族みたいな英語でドキュメントまで書けるのに、
1時間あたり5ドルで働くんだぞ。どこかの日本語が通じないサポート・センターとえらい違
いだ」
ああ、こんな危険親父にWeb2.0、のれんに腕押し、猿にモノリス……人類は、テクノロジーと
の付き合い方を、真剣に考えなおすべき時期に来てるんじゃないだろうか。
「あとここだけの話、ハルヒの幼児時代のビデオがあるんだが、ニコ動にアップするってのは
どうだろう?」
「親父さん、そりゃ犯罪です!」
「俺は親だぞ。だったら『エスパー魔美』はどうなる?」
「あれはバイトでお金を渡してます」
「いつか親になって娘を持ったら、油絵をはじめようと思ってたんだが、俺って勝ち組か?」
「実現……してないですよね?」
「母さんにバレた」
「つまんない話してないで、さっさと行ってきなさーい!!」
ハルヒにどやされ、男二人(俺と親父さん)は、道具をひっつかんで走り出す。

(その2へつづく)
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:17:42 ID:1AoTPAuX


配信直後、ホワイト・デー直前という、プライム・タイムにSS投下おじゃましました。

(キョンが親父と絡めるようになってきてるのが、なんか怖い作者でした)
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:26:46 ID:6J+PwsxT
エスパー魔美wwwそれを言うなwww
GJ!
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:28:34 ID:4s5mAHFZ
ノッて来てるなw
楽しいぜ。
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:39:48 ID:GXdJ8at8
>>384
うまいすね〜。
続きwktk
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 23:50:50 ID:cHPQxEOK
>>384
GJ!!
小ネタがいい感じだなw続き楽しみにしてる
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 00:15:38 ID:udu7qawU
これは続きwktk
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 00:27:27 ID:xmzrAfNI
帰りに商店街で買い物して帰るハルキョン
両手に紙袋を抱えるキョンとその紙袋からリンゴをつまみ食いするハルヒ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 00:54:26 ID:NAJvDGPe
いい電波だ。和む
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 01:14:02 ID:TGsX0KPb
「なあハルヒ」
「なによ?」
「まあ、なんだ……こういうとき、何て言ったらいいのかよく解らんのだが、その……」
「こらキョン、言いたいことがあるならハッキリ言いなさ――」
「これ、受け取ってもらえないか?」
「あっ……」

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35849.png
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 01:33:50 ID:KhWNoNhC
>>384
GJ!!
相変わらずの安定感だな

続き待ってます!
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 02:04:32 ID:NAJvDGPe
>>392
乙乙乙。
そういえばホワイトデー……電波来ないぜ。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 06:20:27 ID:C5slb+Gb
このアニメの声優さんって、主人公より可愛いんじゃないの?
珍しいよね…。平野なんとかっていう人。
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 07:37:09 ID:s4Sjnrkz
俺も昨日、初めてライブのDVDを見た。
かわいいな。
若干、元モー娘。の矢口に似てないか?と思ったのは俺only?
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 10:06:20 ID:vqoEalGS
今日  3月14日は、

* ホワイトデー(日本)
* 数学の日(日本)
o 日本数学検定協会が2000年3月に制定。
o 外部リンク : http://www.suken.net/what/what01.html
* 円周率の日 (w:Pi Day)
* アーシューラー(イスラム教、2003年)
* パイの日
o 「3.14≒π」ということから日本パイ協会が2002年に制定。


・・・さて、これをどうやってSSにするかだが。
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 10:20:41 ID:Jt1CyNWF
数学をキョンに教えるハルヒ。
キョンに持って来たパイの円周を求めさせるハルヒ。
「今日はホワイトデーだからね、このパイは逆チョコのお礼よ!あとこれはご褒美!」と、そのパイを口移しでキョンに食べさせるハルヒ

アーシューラーは…ごめん
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 11:32:47 ID:SCRV/RGu
えっちな方を真っ先に想像した俺はちょっと吊ってくる
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 11:43:49 ID:C5slb+Gb
>396
いやいや、矢口なんかより全然可愛いっしょ!?
すげえスタイル良いし。
俺も気になってYoutubeで見たけど、そこらへんのアイドルより
可愛いと思う。俺の想像していた声優のイメージはもうかなり
古いということを知ったよ。今まで綾波レイの人くらいしか
知らなかったから…。
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 12:21:03 ID:xmzrAfNI
ホワイトデーに貰ったキョンの菓子がこれまた不細工で見るに堪えない代物だったので
2人で菓子作りをするハルキョン
キョンに菓子とはこうあるべきとレクチャーするハルヒ
402名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 12:22:36 ID:Up9bGPsT
ハルヒ「キョン!2月14日って何の日か知ってる?」
キョン「バレンタインデーだろ」
ハルヒ「その通り!女の子がチョコ菓子を餌に男を引っ掛ける行事ね」
キョン「そういう言われ方をすると嫌な行事だな…」

ハルヒ「ところで…きょ、今日って何の日か知ってる?」
キョン「アルベルト・アインシュタインの誕生日だな」
ハルヒ「…」

という、うろ覚えだけどバレンタイン&ホワイトデーをネタにした4コマ漫画を思ひだした
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 13:34:13 ID:SCRV/RGu
キョン「あーその、なんだ。かのアインシュタインも奇人変人だと言われていて、あーつまりだな」
とごちゃごちゃ言いつつ後ろ手にホワイトチョコクッキーを隠し持ってるんですね。
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 16:07:20 ID:NAJvDGPe
ハルヒにあーんして食べさせてあげたい
405なら何時ものように:2009/03/14(土) 16:29:53 ID:zOM8ldUR
>397
3月14日は* 円周率の日 (w:Pi Day)

ハルヒ「キョン、あんた円周率っていえる?」
キョン「ああ、言えるぞ『3』だな。」
ハルヒ「バカキョン!そんな『ゆとり教育』に毒されたこと言ってるんじゃないわよ!」
キョン「なら『3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …』か?35桁位までしか言えんぞ。」
ハルヒ「う゛、意外にやるわね?。ならその数字から連想されるものって何?」
キョン「ん?なんだそんな事、だったら簡単だ。」
ハルヒ「え?そうなの?(なんだキョンたら今日がなんの日か覚えてたんだ(//∇//))」
キョン「今日は『国民融和の日』と『国際結婚の日』だからな。」
ハルヒ「……他には?」
キョン「あん?他に何かあるのか?」
ハルヒ「一回死んで来い!この朴念仁!!」
キョン「グハッ!!」

3月14日は『マシュマロデー』『キャンデーの日』

長門 「…見ていて呆れる。」
古泉 「まぁ面向かって手渡すのが恥ずかしいのは分かりますがね。」
みくる「涼宮さん家に帰ったら驚きますよきっと。」


涼宮宅
親父「どうやらアノ娘にもいい人が出来たみたいだな。」
母親「そうみたいですね。『ホワイトデー』にこんな変化球つける所がその子のお相手らしいですね。」

其処には【バレンタインのお返しだ。確か30倍返しだったな】との
メッセージカードが添えられた『真っ赤なチューリップ』が届けられていた。
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 16:48:42 ID:kc/c1qYP
これはイイ変化球w
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 18:42:38 ID:fpmcGqum
見える、見えるぞ!
そのチューリップをお風呂に浮かべて満足げに微笑んだり、
チューリップをカチューシャに付けて姿見の前でにやにやにする姿がっ!
408小ネタ:ホワイト・デーのメール:2009/03/14(土) 19:01:12 ID:vqoEalGS
ハルヒ へ

 バレンタインデーのチョコのお返しって奴だ。
 
 大きすぎて俺のポケットに入り切らないからおまえにやる。

                       キョン


  http://borg-gpd.way-nifty.com/bj32l/images/20051128-n2237.jpg
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 20:38:01 ID:xlCx8Q2K
デカすぎwww
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 20:44:12 ID:5hpW8dUI
>>408
ここ何スレ?
もうハルにゃん(笑)を語るネタがないの?w
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 21:09:10 ID:5CXAaja1
ハルヒちゃん見てきたけど、腕章じゃなくカチューシャに文字が書いてあるのは
なかなか新しいと思ったw
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 21:28:48 ID:vqoEalGS
>>405
>真っ赤なチューリップ


サンピタリアというのもアリかも。

『花の子ルンルン』w 
では、花言葉は「切なる喜び」と紹介されていたが、
他に「いつも愉快」「愛の始まり」というのも。

http://www.hanakotoba.name/archives/2005/09/post_259.html
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 21:47:04 ID:oTPiNDHO
>>411
ハルヒ吐血し過ぎ吹いたわw
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 22:18:17 ID:ixAHJg/V
和菓子屋で団子と茶を頬張っていたハルヒだったが
そこで働いてたみくるがすっ転んで皿割ったりで怒られるのを見兼ねて
着物来て手伝う羽目に
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 23:51:06 ID:kc/c1qYP
大正ロマンを感じるなw
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 00:32:21 ID:HI0VtTra
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 01:09:11 ID:3YJ1WPaL
>>414-415
なんというコンボ。夢が広がるじゃないか
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 01:26:21 ID:YtYQkama
やる気のない魔王キョンの尻を叩いて気合を入れさせる闇の巫女ハルヒ
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 04:55:06 ID:3YJ1WPaL
ああしまったもうこんな時間。夜更かししてしまった。
ハルヒといちゃいちゃする夢を見る計画が…。いやまだイケる。待っててくれハルヒ、今いくぞ!
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 05:04:40 ID:BR1C+z3T
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 09:47:04 ID:C44RJgAX
>>420
誰?これ描いたの
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 09:55:39 ID:HygqNYzJ
オモロー
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 10:04:47 ID:PVCeyVFI
ハルヒ「たまには日曜日に寝坊してみるのも悪くないわね。ま、あんたのせいなんだけどね!」
キョン「……スマン」
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 10:13:03 ID:KwpSlh4h
おれおれ
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 11:41:51 ID:Mz92yzba
>>421
二期の総作画監督
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 16:40:50 ID:Tfn5DS5D
二次創作限定キャラに相応しい過疎だな
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 19:19:19 ID:kzn1jWbS
一時間ハルキョン
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 20:18:58 ID:YKc/rBIj
>>427
阻止してやる
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 20:19:15 ID:YtYQkama
串カツを作るハルヒ
「ソースの二度浸け禁止」と言ったら
「赤の他人が居るわけでもないし構わないんじゃないか」
とキョンに言われたので力無くキョンを叩くハルヒ
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 20:31:26 ID:yLQSbYlr
数年前に一族のゴタゴタで殺人事件が起きて以来無人となった屋敷を探るSOS団
地下室から白骨を見つけるハルヒ
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 21:00:47 ID:3NHQwSt1
>>429
イミフな妄想はチラシの裏にどうぞ^^
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 21:02:05 ID:KwpSlh4h
>>431
レスはしなかったけど良い萌え妄想レスじゃないか
日本語読解力が無い人は小学校へ戻れ
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 21:22:59 ID:LFqVcNi1
最近寝ても覚めてもハルヒのことを考えてる。
無論仕事中もだ。
なんか仕事の合間にじゃなくて、ハルヒの合間に仕事してる気がしてきた。
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 21:44:38 ID:j0olMxa8
>>421
ttp://tailbell.sblo.jp/
ここの人だね。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 22:57:19 ID:GPwqER1w
>>420
完成後の画はないのかな?
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 22:59:26 ID:KwpSlh4h
>>435
他の絵も未完成でほったらかしてるし
ひどい飽き性みたいだな
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:26:21 ID:LFqVcNi1
しかしこの絵は大正浪漫を感じさせるなぁ。
素晴らしい
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:31:41 ID:xnakEDVz
本日のラクガキ
みくると絡ませるの難しいorz

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u35935.png
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:35:52 ID:KwpSlh4h
みくるを孕ませるのに見えた
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:40:17 ID:yLQSbYlr
ハルヒの作る和菓子食べたい、桜餅とか
着物姿で持って来られたら更に良し
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:41:00 ID:0/SHKZFN
>>438
みくるが何されているのかが非常に気になるがGJ!
ハルヒちゃんもカワユス
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 23:53:14 ID:LFqVcNi1
>>440
ハルヒが持ってきてくれるならそれだけで癒やされるぜ。
着物はいいよな。
あの大人しさを感じる佇まいとハルヒの元気ぶりが相まっていいバランスというかなんというか。
とにかくいいんだよ
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 01:20:04 ID:oynPOdma
いつもと違う格好のハルヒというのもいいものだ。
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 01:31:22 ID:mm20ma8T
>>438
ハルヒちゃんみたいで可愛いな
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 02:14:58 ID:hIkYeF3f
ドラゴンキョンから自分の鱗で作ったというスケイルアーマーを渡されるハルヒ
しかしあまりにも体にフィットしすぎていた為「このエロキョンっ」と逆鱗をさわさわされて悶えるキョン
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 02:25:07 ID:N/I/pul3
>>445氏に言われた訳じゃないけどボチボチ再始動に向けて準備中です。
第4幕の前に少々小話を書いて今リハビリ中。
プロット練り直して出来るだけ短く纏めて早急に完結にもって行く予定です。
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 11:57:20 ID:EpX7xUVz
夢の中で今は亡き母と再会するハルヒ
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 13:26:05 ID:oynPOdma
ハルヒに食堂でご一緒したいぜ
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 14:01:01 ID:trY+R+w3
最近ハルヒフィギュアを集めてるんだが、フィグマいいなー。お手軽だし動くし。
なんか改造とかしたくなる。技術がないから思うだけだけど。
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 17:34:15 ID:9FF6IxSB
ねんどろいどとかを塗装したりとかはたまに見るな
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 17:41:35 ID:trY+R+w3
塗装かあ。塗装は面白そうだけど、色々と難しそうだ。
フィグマとかボディを入れ替えたりして楽しむのがせいぜいだなw
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 17:42:49 ID:oynPOdma
入れ替えならねんどろいどもイイかもw
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 18:18:36 ID:/iw+tsfT
ハルヒはフィギュアいっぱい出てるよな。
消失版とか中学生ハルヒとか、アニメに出てないのは出せないのかな。
リボンちゃんならゲームで出てるしアリだと思うんだけども。

キョンに肩車させてやりたい。
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 19:44:44 ID:N/I/pul3
そう言えばMax・グッスマ関係で妹ちゃんがフィギュア化されてるのは
ねんぷちだけなんだよな〜

figmaでだして欲しいものだ…


>>449
figmaは間接で着脱は出来るので等身が近いキャラなら互換性があります
(無いのはらきすた関係)
お手軽なところでは頭部交換で騎士王ハルヒとか初音ハルヒとかですかね。
尚間違っても白い魔王やその嫁と交換しないように
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 20:04:27 ID:/iw+tsfT
figmaは今度夏服&ポニテハルヒが出るからな。
楽しみだ。
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 20:22:40 ID:N/I/pul3
超勇者ハルヒ
制服ハルヒ(冬服)
チアハルヒ(不思議な踊りw)
制服ハルヒ(夏服)

次は消失ハルヒでロン毛だな。

キョンが足りない!!!

夏服とジャージと戦士を出せ!!!!
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 20:37:45 ID:9FF6IxSB
チアハルヒの不思議な踊りを再現してくるのは驚きだった。
楽しみだ。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 20:47:28 ID:03vi8EOw
それもいいがそろそろ私服ハルヒをだな…
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:05:54 ID:mm20ma8T
そんなものより等身大フィギュア出してくれ
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:07:26 ID:JO3GPfTn
憂鬱ラストのデート私服な!いいな!
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:10:59 ID:N/I/pul3
ttp://akibahobby.net/2008/02/1_1_haruhi_sample.html

正直1/1作るメーカーは限られてる上に技術が追いついていないと言っておく

ちょっくら北極基地にいってくる

ハルヒ=プロト
キョン=G3
長門 =GP02A
ミクル=ガンタン
古泉 =凸駒
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:13:30 ID:2ghoiNnE
今個人的にフルメタ原作に当たってるのだけど
これ主人公二人のやりとりがいちいちハルキョンぽくて楽しいな

ついでにクロスオーバーした脳内でソースケ&ハルヒの暴走にカナメ&キョンが溜息をついてばかりだぜw
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:20:37 ID:JO3GPfTn
>>461
(;゚д゚)ゴクリ…

>>462
フルメタの作者とハルヒの作者仲いいしなw
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 22:02:42 ID:sDhJDk8i
>>459>>463
正直顔の出来悪いんだよコレ

此処には期待しても何にもならないよ
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 22:04:52 ID:5/SvMu8X
ガレキのハルヒフィギュアなら持ってるけどいまだに塗装してない俺。
というか練習無しでぶっつけ本番は無理だなぁとか思ってて随分経ってしまった……
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 22:08:17 ID:EpX7xUVz
テロ組織の親玉でΞを駆るハルヒ
そのテロ組織討伐隊のリーダー長門
そんな二人の間を行き来する勝利の女神鶴屋さん
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 22:16:24 ID:37qaANv+
>>434
サンクス
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 23:29:26 ID:THRgNmc8
リボンちゃんをラクガキしてみた
なんというか、キョンが雑ですみまそん……。
orz

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36011.png
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 23:36:24 ID:zTLPoBFq
>>468
あのとんでも絵師が徐々に上達してる
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 23:37:07 ID:5/SvMu8X
いいね、乙。
ガンガレ、超ガンガレ
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 23:56:31 ID:SK+K0C44
453だが、超乙。
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 00:39:16 ID:F790lnhd
>>468
GJ!
キョンが羨ましいぜ
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 01:23:30 ID:Sd4e/uWL
エプロンドレスにカーディガンを羽織り、悪態をつきながらキョンの傷の手当てをするハルヒ
474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 01:24:52 ID:1AF/owmI
そんなキズは俺が舐めておいてやる!
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 01:55:05 ID:LgVZDA15
キョン家に団員集合させてお泊り会を実施するハルヒ
その晩ホラー映画を皆で見て自分より先に皆にキョンにしがみ付かれて怒り気味
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 02:34:37 ID:ARgNJelP
夜分に失礼します。
リハビリがてらに書いたSSをそっと投下してみます。
時期過ぎまくったアホアホ話ですが

4レスほど借ります
477『ドラゴンと少女の物語 −幕間劇1 漆黒と純白の思い−』 1:2009/03/17(火) 02:36:51 ID:ARgNJelP
【嘗て女神の祝日の刻、かの聖人報われぬ恋人達を密かに祝福せり。やがてその祝日は漆黒と純白にて祝われる。】

龍と少女が旅を始めてやがて六ヶ月が過ぎようとしていた。
周りの景色を刻一刻と色を変えていく。
既に新年に祝いも過ぎ、時は女神の祝日が近付いていた。
遥か悠久の時を生きる彼ら『ドラゴン』にとって季節とは感じるものであっても其処に特別な思いを抱くものではなかった。
しかし、共に旅をする少女にとっては日々の移ろいも又大切な事であった。
そして又女神の祝日。嘗て聖人が報われぬ恋人達を祝いその咎で断罪された時、今は人間にとって恋を語る日となっていた。

「…村を出てから結構経ったわね。」

そう龍の背に乗り遥か先を見つめながら呟いたのは『ハルヒ』。お告げにある『龍と少女』の内の少女に当たると思われる存在である。
だが特別な能力がある素振りもなく、この一行の中心人物兼問題児でもある。

【…何だ?今更故郷が恋しくなったのか?何なら今から引き返しても良いんだぞ】

そう背中の少女に向かって話しかけたのが、少女が村に居た頃に出会った『名も無き地龍』である。現在便宜上、少女から『キョン』と名付けられている。
上位龍にしては未だ若い固体であるが、既に体長で追えば十分な大きさをしている。
現にその背には少女と旅の途中に出会った子龍の荷物と1人と1匹が十分乗れる場所が付いた背負子を背負っている。
龍にしてみれば少女も子龍も乗せていても別段重いわけではないがこの荷物が50kg以上ある為に最近は下手に人化できないでいた。
そんな少女を乗せながらの旅の途中急に少女がこんな事を口走った。
周りを見ても人は居ない荒野の真ん中。居るのは自分と4匹の龍である。故郷が恋しくなってもなんら可笑しくはなかった
しかし…

「違うわよバカキョン!今暦を見て思ったのよ。キョンと出会ったのは昨日の様に思えるのにもう六ヶ月が経ったんだって。」
【暦ね まぁ愛郷の念に駆られるのは仕方ないことだがな そもそももう暫く行ったら人が住む地域から外れるんだ 次の町辺りで冬支度をしておかないと大変な目にあうぞ】
「大変って、何が?」
【今向かってる『狂気の山脈』一体は結構寒冷な地域なんだ 今みたいな薄着していたら即刻j凍えちまうぞ】
「ふ〜ん、その割には皆は平気そうね。」

そう言って共に旅をしている3匹の龍達を見た。
自分と一緒に龍の背中に乗り一心不乱に人間の書物を読み耽っているのが『氷龍』のユキ。
その龍の横を然も風がそよぐ様に、雲が漂うようにフワフワと浮いているのが『雲龍』のミクル。
そして彼らの頭上を旋回しながら、時には先を見て進路の安全を確認してるのが『飛龍』のイツキである。
各々は『氷』『風』『炎』の属性を持つ龍である。そんな彼らにしてみれば人が感じる寒さなど大して問題にもならないのである。

(…問題ない。寒さなら私は平気。寧ろ動きやすい。)
「あ!そっか、ユキは『氷龍』だもんね。寒いのはヘッチャラか。」
(私も平気ですよ〜。結構空の上って寒いですから〜。私達も寒いのは平気です〜。」
「へ〜そうなんだ、結構意外。ミクルちゃんって寒いの苦手そうに見えるだけどなー。」
(僕も結構平気ですよ。この身には炎の精霊力が宿ってますから。北の霊峰まで行かない限りは平気です。)
「ふ〜ん、意外に皆寒いの平気なんだ。キョンあんたは?アンタドンくさそうだからそういうの苦手じゃないの?」
【期待にそえられないようで悪いが 地龍ってのは大地と繋がってる限りは環境に左右される事は無いんだ 俺達の中では何処に行っても平気なのは俺だ】
「な〜んだ、つまんないの。折角キョンの弱点でも有ればって思ったのに。」
【そんなの見つけて如何するんだ】
「別に〜、ただ文句ばっかり言ってる悪いドラゴンを懲らしめられないかなった思っただけよ。」
【誰が悪いドラゴンだ!】

そう言って何時もの遣り取りを始めた1匹と1人。そんな光景を見つめながら微笑ましいそうに笑う3匹。
そんな何時もの遣り取りをしている最中、少女が拡げていた暦を見つめながら急に大声を上げた
「あぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

余りの声に子龍は龍の背中から転げ落ちそうになり、他の2匹も危うくバランスを崩しそうになった。
そんなスットンキョンな声にも動じる事なく龍は背中の少女の声をかけた。

【行き成りなんだ大声だして 見ろナガトが驚いて俺の背中から落ちそうになったじゃないか】
「え?あ、ごめんねユキ。大丈夫だった?」
(…大丈夫、問題ない。少し驚いただけ。)
(一体如何したんですか〜?大きな声だして。何かあったんですか〜?)
「ううん、何でも無いんだけど。…ねぇキョン、次の町まで後どれ位?」
【あん?そうだな、このまま行ったら後2日位か?」
「……そっか、2日か……それなら間に合うかな……」
(如何されたんですか?何かお加減でも?)
「ううん、何でも無いのよコイズミ君。…あ!そうだ次の町の買出しにコイズミ君がついてきてくれない?」
(えぇ、それは構いませんが。…あの、宜しいのですか?ご存知と思いますが僕は人化する事は出来ませんし、手も使えませんから精々貴方を背中に乗せて
 飛んでいく以外は何も出来ませんよ?)
「いいって、今回は如何してもコイズミ君が良いの。」
(はぁ、そこまで言われたら承知しましたが。本当に宜しいのですか?)

そう言いながらコイズミは少女を背に乗せる龍に目をやった。
付き合いにしてみれば未だ短い自分を次の買出しのお供に誘う事態今まで無かった事で、龍と少女の監視役でもあるコイズミにしてみれば
1匹と1人の間に不用意な波紋を立たせるのは些か不本意であった。
しかし、龍は動じた素振りは無く。

【あ?良いんじゃないか?偶には俺以外の奴と行くのも新鮮で良いだろう】

とアッケラカンとしたものであった。龍からは見えていなかったがその時少女が浮かべた表情は安堵と少しの寂しさであった。
それから2日程行った先にお目当ての町が見えてきた。
一行は森の中にあった猟師達が使う小屋を一時の仮宿としこれから向かう『狂気の山脈』への準備に取り掛かった。
と言っても必要なのは少女の装備や衣装であり龍達は別段準備する必要はなかった。
そしてコイズミの背に乗り少女は出かけていった。

(大丈夫でしょうか〜。)
【コイズミが大丈夫じゃないに 干し肉10切れ】
(…先に宣言するのは卑怯。それでは賭けが成立しない。)
(ちょ、ちょっと何してるんですか〜!)
【あぁ、コイズミが無事帰ってくるかナガトと話してたんですよ 負けたら手持の食料を出すって奴を】
(…しかし私も彼もコイズミが大丈夫じゃない方に賭けたのでこの賭けは不成立。)
【まぁ仕方ないか】
(もぉ〜、キョン君もナガトさんも酷いです。コイズミ君だって立派なドラゴンなんですよ?)
(…何故疑問系?)
(い、いえ。何となく〜。)
【結局 みんなアイツは今一頼りないと思ってるわけだ】
(…異論は無い。)
(あ、あはは…)

そんな遣り取りがあった事は露とも知らず、暫くして少女と飛龍は帰ってきた。
しかしその姿、残った3匹が思い描いたようにヘロヘロであった。
背には少女を乗せ両足に大荷物を下げて、今にも落ちそうになりながら飛ぶ姿を眺めながら。
他の龍達はやっぱり自分が行けばよかったと思っていた。
飛龍はその外見に似ず非力であったのだ。

「まぉ〜、コイズミ君って情けないわね〜。キョンだったらアレ位ヘッチャラよ。笑顔ウルトラZよ。」
(…す、すみません。……何分…こういった事に…なれてなくて…)
「まぁ必要なものは買えたし良いんだけど。はぁ〜次からはヤッパリキョンに付いて来て貰お、買物する時も相談できるし結構町中でも役立つし。」
【あぁ次からはそうしろ 飛龍って言ってコイズミは単独戦闘に特化した種族だから背中に人一人は乗せれても重いものとか持つ事には向いてないんだ
 で?装備や服以外に何か買い込んだようだが一体何なんだ?】
「あ!ちょ、ちょっとキョン!見ちゃダメよ!」
少女が買い込んだ得体の知れないものの中に明らかに旅支度には関係ない物が含まれており、鼻が利く龍達にはそれが食べ物は薬の材料である事は
直ぐに分かった。
しかし、今まで少女が町で買い込んできていた物とは明らかに違っていたので少々興味が引かれたのだ。
だが、そんな興味津津な龍を少女は押し止めるとそれらの材料を持って小屋に篭ってしまった。
曰く女神の祝日に必要な物を作るとの事で、それは龍には見られたら不味いものらしかった。
小屋の外に残された龍達は人の祝日の祝いに方に関して口出す気は毛頭なかったので少女の好きにさせた。
ただ興味本位で小屋を除いたミクルが見た少女の後姿はさながら大釜で不可思議な薬を調合している魔女の様でもあったそうな。

(キョ、キョンく〜ん……ハ、ハルヒさんが…ハルヒさんがぁ〜。)
【落ち着いてくださいアサヒナさん アイツが作れる薬なんて高が知れてるじゃないですか そもそも魔法の心得もないのに魔法の薬なんて作れませんよ】
(…そ、それもそうですね。私少し驚きすぎました〜。実際本当の魔女さんって見たことないんですよ〜。)
【って見たことないのに驚いてたんですか!】
(…ユニーク。)

そして暫くして少女は子龍を呼びにきた。
何でも子龍の力が必要らしかった。気になった龍が中を覗こうとしたが少女の剣幕に押され早々に諦めた。
正直な処は龍は少女が何を作っているかには余り興味はなかったのだが余りに自分には見せようとしないものだから其処が気になったのだ。
結局は小屋に入ることの出来ない龍には中を知る術は無い為少女が何を作っているのかは出来上がるまで待たないといけなかった。
そして翌日。龍達には普通に日だが少女には少し特別な日であった。

【ナガト 結局中で何をしてたんだ?】
(…私もよく判らない。ただ真っ黒なドロドロの物体を固めて欲しいと依頼された。)
【で?如何したんだ?】
(…見た感じでは瞬間氷結しては問題がありそうだったので氷を精製し木箱にいれてその中にその物体を入れるように指示した。)
【…大丈夫か?お前が創る氷なんて下手したら絶対零度に近い代物なんだぞ?】
(…問題ない。力は抑えた。今の私は以前の私ではない。)

そういって何処か誇らしげな子龍をみて龍は、目の前にいる小さなお姫様が日に日に成長してる姿に関心していた。
さて、肝心な少女の方はと言うと。

「さぁ〜て、お立会い。今日は世界を創った六柱の神々の一柱である女神様を祝福するお祭りの日なの。それであたし達も慎ましくではあるけれど
 その祝日をお祝いして幸福に肖ろうってわけ。分かったかしら?」

と満面に笑顔を蓄えて龍達を見渡していた。しかし龍達からしてみれば自分達の血脈は遥か神話の時代に遡り尚且つ未だに途切れることなく続いている。
更に龍達にしてみれば『神』『魔』も世界を構成するの万物に一部でしかなく、異見の念や脅威を感じる存在でもまして崇める存在でもなかった。

【(((…はぁ】)))
「う゛っ」

そんな関心の
無い龍達の反応に流石の少女も一瞬たじろいだ。
しかし昨日からその準備をしてきたので此処で止める訳にはいかなかった。
特に他の3匹は兎も角龍には参加してもらわないといけなかったのだ。

「…コホン。いい?このお祝いではね1人の選ばれた男性が女性から贈り物を贈られることになってるの。これは女神様が家庭と結婚を司ってる事に由来するわ。
 そこで村々や町では毎年選ばれた男性が選ばれ女性からある贈り物を贈られるの。そして贈られた物を食しそして御返しに一月後その女性に今度は男性が
 贈り物を贈ったら、その男女は結ばれるのよ。どう、素敵でしょ?」
(ほぇ〜)
(…良く分からない。)
(…成る程、交尾に到までに人間はその様な儀式を行なわないといけない訳ですね。…しかし、その割には結ばれる人間が多いようにも思いますが。)
「う゛っ」

そんな龍達に説明をしてみたものの全く関心がない龍達には馬の耳に念仏であった。
そんな中100年の間、世界を旅してきた龍だけが少女の話を聞いていた。しかしその少女が語った話と龍が知る話とでは大きな隔たりがあった。
そこに疑問を感じた龍が少女に話かけた
【なぁハルヒ】
「なに?キョン。」
【確か今日って『聖人 ウァレンティヌス』の殉教の日で 確か祭りの前日にあたる今日人間の暦で『2月14日』に女性から意中の男性に
 告白して受け入れられたら翌日の祈願祭の当日に祝福と共に女神が2人を結ばせてくれるんじゃなかったか? そして其れがまやかしでも偽りでも
 ない証に一月後の収穫祭に今度は男性から女性に贈り物をするんじゃなかったか?】
「う゛っ」

少女はその龍の話に流石に冷や汗を浮かべていた。
龍にしてみたら自分が聞きかじった知識を確認しているようなものだったが少女にしてみれば自分の目論見が大きく外れた瞬間でもあった。
なぜなら昨日から熱心に作っていたものを今龍が語った贈り物に結びつけるのは容易であったからだ。
が、他の3匹も心得たもので少女の焦りと龍の的を得ていて的外れな返答に阿吽の呼吸でこう続けた

(成る程〜、それで昨日からキョン君に贈るもの作っていたんですね〜)
「ミ、ミクルちゃん。」
(…一切承知。流石に世界は広い。まさか人と龍に間でも人の神の祝福が降りるとは知らなかった。)
「ユ、ユキ?」
(いやはや貴方も人が悪い。そうならそうと言っていただければ良かったのに。最高の準備をして本日を祝いましたものを。)
「コ、コイズミ君まで。も〜違うんだからね。べ、別にアイツにこの『チョコ』を渡そうだなんてコレッポチも思ってないんだから!」

其処まで話して少女はハッとなり龍を見た。しかし龍はアッケラカンとしたものであまつさえこんな事を口走った。

【何だお前気になる奴がいたのか そうならそうと早く言ってくれたらその町でお前を残していったのに まぁ今からでも間に合うだろうからその場所を
 言ってくれないか?大急ぎで戻るからよ】
「へ?」
【贈るんだろ?その えっと『血夜虎』だったか? アイツって誰だ?俺の知ってる奴か?】

其処まで話して流石の少女も気が付いてした目の前の龍は自分が贈られる対象に含まれているとは全く思っていないのだ。
そして変な方向で自分に気を使っていた。それが悔しくて同時に悲しかった。少女にしてみたら自分と龍は矢張り違う種族なのだと
でも、だからこそ一緒にいたいと思う少女の気持ちを感じていて欲しいと思っていた。しかし目の前朴念仁はそんな少女の気持ちは何処吹く風であった。
そんな龍に向けて少女は怒りとも悲しみともつかない思いを込めて手にした『チョコ』を投げつけた

「キョンのバカァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【ンガッングッグッ】
「へ?はれ?」
(あ。)
(おやおや。)
(…命中。)

期せずしてその『チョコ』は龍の口に入った。大きさにしてみれば少女の顔ほどの大きさはあったが龍にしてみれば一飲みできる大きさであった。
事故とはいえ龍は少女の気持ちを受け取った形になったのだ。
その事にいち早く気付いた3匹が幕してて、遣れ責任だお返しだと騒ぎ立てた。少女もさっきの怒りも合わせて龍に一月後に30倍返しを要求した。
龍は事故だと訴えたが1対4の数の暴力の前に龍に主張は彼方追いやられた。
その後一月の及び龍は機嫌を損ねた少女のご機嫌取りに明け暮れることになった。
龍が少女の誰にも贈ったことの無いを『チョコ』受け取った一月後の3月14日にお返しとしてこの世界で最も希少な宝玉『純白の龍宝石』を贈るまで。


しかし龍と少女は知る由もなかった。
かつて神龍と聖なる少女の間に同じような遣り取りが行われていた事に。 
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 02:45:51 ID:ARgNJelP
以上です
時期過ぎまくってる上に捏造神話ので意味不明でしょうが
ファンタジーな世界にバレンタインとか持ち込むのも一苦労だ

では
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 08:13:35 ID:k4qt1kBA
規制解除来たかな?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 08:14:38 ID:k4qt1kBA
キター

>>477
シリアス一辺倒よりこういうネタ織り込みの方が好きかも知れんw
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 11:27:53 ID:1AF/owmI
おお、GJ!
お約束ながらもいい感じだw
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 12:11:00 ID:Sd4e/uWL
>>481
乙乙です。
ヘロヘロのいっちゃんとそれを予想するメンバーがツボにきたw
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 12:13:41 ID:tTkeoZm+
>>481
GJっさ!
よし、ハルヒと食堂行ってくる。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 14:49:49 ID:t+ZNueiF
>>481
乙!

なんかチョコを口に放り込まれたドラゴンキョンを想像したらヤッターマンを思い浮かべた
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 15:56:10 ID:wkY53I0G
今週はやけに暖かいなぁ。
これは外に出て不思議探せフラグなのかね
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 15:57:21 ID:t+ZNueiF
過疎にならないように

一時間ハルキョン
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 16:24:36 ID:LgVZDA15
遺跡の地下に放り出されてドラゴンキョンとはぐれるハルヒ
そこで拾ったエアバイクで脱出経路を探す
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 16:55:47 ID:tTkeoZm+
そういやサガ2がDSに移植されるんだってな……
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 17:18:29 ID:TGClWp17
この過疎w
ハルにゃん(笑)ネタ切れ?w
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 17:27:14 ID:wkY53I0G
ハルヒ「キョン!秘宝を探しに行くわよっ!」
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 19:05:18 ID:AMyKlONz
キョン−人間男(無難に)
ハルヒ−エスパーレディ(突然変異的に)

長門−メカ(レオパルド的に)
古泉−モンスター(変身的に)
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 19:31:22 ID:fT+RkmrR
レオタードハルヒはヤバイな
てかサガ2自体がいろいろとエロすぎて困るゲームだった
仲間はもちろんのこと女神とかカイとか先生とか
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 19:43:34 ID:vnlvJGgg
サガ1のラストは本気で驚いたわ
タイトルはそういう意味だったのかってな
GBの聖剣伝説と合わせていい思い出
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 19:55:52 ID:fl/V+WJY
3/26がWiiのハルヒ2本目だっけ。
DSのは5月に伸びたんだよな。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 20:03:16 ID:AMyKlONz
サガはファンタジーの欠片もない、近代兵器で武装しまくりなゲームだったもんな。
衝撃的すぐる。


ハルヒ「行きましょう」
キョン「どこへだ?」
ハルヒ「あたしたちの世界へよ!」
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 20:26:53 ID:AMyKlONz
>>497
来週かぁ。早いな。
まだダンス大会終わってないw
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 22:28:33 ID:LgVZDA15
キョン家の狭い浴槽ですし詰めになって身体を清めるハルヒ、みくる、長門、妹
風呂から出た後にドライヤー中のみくるや長門の頭をクシャクシャにするのを忘れないハルヒ
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 22:34:30 ID:JWpih3T0
そんなハルヒの頭をガシガシ拭いてやりたい俺
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 22:37:38 ID:5OpHxWz+
キョン乙
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 22:55:44 ID:TABZtX+8
古泉「さて、僕らも入りますか」
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:12:02 ID:VRixkSU+
そういや雪山の温泉シーンアニメにならないかな……
505名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:17:48 ID:0IJRekOu
風呂上りのハルヒの姿とか想像しただけで色々と持て余す
506名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:17:55 ID:G3ka0UYR
雪山だったらハルヒの部屋での偽キョンとのやりとりを…
507名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:26:06 ID:0IJRekOu
それを忘れていた!しまった俺としたことが…。
ハルヒの浴衣やうなじにばかり気を取られていたぜ
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:32:14 ID:7efgl4rQ
風呂上りのキョンを意識してしまう風呂上りのハルヒならなおもてあます
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:41:54 ID:7xoA7596
流れ豚義理ですまんです。
とんでも野郎の本日のラクガキ
やはりキョンが雑だ。\(^o^)/

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36036.png
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:44:21 ID:0IJRekOu
なんだろうな。モノクロでも塗りとか頑張るといい感じかもしれん。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:44:53 ID:0IJRekOu
いや絵のことはさっぱりわからないんですけどね!ごめんね、適当言っちゃったよ!
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 00:01:43 ID:PHuAm7+o
鏡の中の世界でドッペルゲンガー相手に延々と斬り返し合戦を繰り広げるハルヒ
なんとか勝利を収め先に進むと、兎の牙と聖なるパイナップルを武器に魔獣と戦うジョン・スミスを発見するハルヒ
513SS:家族旅行で見る夢は(1/3):2009/03/18(水) 00:08:05 ID:xsGhzVe5
 充電中の携帯が、けたたましい音を立てた。おいおい、まだ7時半だぞ。待ち合わせは10時のは
ずだろ。どうしたんだ、ハルヒ?
「キョン? 今そっちに親父が行ったから、早く逃げなさい! いいから、とにかく逃げて!  
あーもう、今からあたしもそっちに行くから!」
 何あせってんだ、ハルヒの奴? そういや今、下で『あらあら、ハルヒちゃんのお父さん』ってお
ふくろの声がしたが。誰か階段を上がってくる。って、ハルヒの親父さん、もとい、お父さん?
「ハロー、キョン君。いい朝だ。俺のことは涼宮親父と呼んでくれ」
それ、ものすごく呼びにくいです。
「パパでもいいぞ」
勘弁してください。
「いま電話があったみたいだが、ハルヒがこっちへ向かってるんだ。急いで出るぞ。逃げるんだよ、
地の果てまでも。ちなみに君は人質だ。あ、ご両親には今話をしておいたから」
ほとんど数分もかかってないぞ。それと『話しておいた』って、何を?どうやって?
「説得は時間をかけないのがコツなんだ。----なお、君の待遇は、捕虜の扱いについて定めたジュ
ネーブ条約に準拠する。多少不便をかけるかもしれないが、必要なものがあれば遠慮せずに言ってく
れ。あと、質問されても答えられんことは、笑ってごまかすからそのつもりで。では、行くか。
ロード・ムービーのはじまりだ」

 どうしてハルヒの親父さんに促されるまま車に乗ってしまったのか、正直なところ理由はよくわか
らん。この親娘ケンカをもしかしたら仲裁できるかも、と不遜な考えを少しくらいは抱いたのかもし
れん。もっと大きな理由があるとすれば、やはり銀河系を何個も搭載したような、この人の目は、ハ
ルヒのそれと同様、聞くものにノーといわせぬ何か特別な力を持っている、ということだろうか。そ
う感じるのはひょっとしたら俺だけなのかもしれないが、どうやらそうでなさそうなことは、親父さ
んとの会話のはしばしから想像できた。たとえば、
「あの、この車?」
「ああ、このラブワゴンか。……つっこんでいいぞ」
「すみません。ムリです。聞きたいのは、そっちじゃなくて……」
「ああ、うちのじゃない。近所のバカ親父から借りてきた」
「そうですよね」 さすがにベビーシートはおかしすぎる。
「黙って借りてきたから、今ごろ泡食ってるかもしれん。悪いことをした」
「黙ってって、どうやって?鍵とかどうしたんですか?」
「近頃の車はわざわざ鍵を刺しこまなくても遠隔操作でドアのロックが開くだろ?あれのマスター
キーみたいなものが存在するんだ。窃盗団なんかが使ってる奴」
「ひょっとすると犯罪では?」 本当はひょっとするどころではない。
「悪意はない」
余計に質が悪い。
「まあ、後で埋め合わせはするさ。うちの車----といってもゴスロリ仕様のスクーターだが----は残
しといてやらんと、バカ娘にハンディが付きすぎるとおもってな」
「ゴスロリ仕様って?」 また何か出典があるんだろうか?
「『下妻物語』だ。見てない? それはいかんな。そこのDの箱の7番と書いてあるケースを出し
て、そっちのDVDプレイヤーに入れてくれ」
「って、ことはハルヒはスクーターで追いかけてくるんですか?あいつ、免許なんて持ってたの
か?」
だが、あいつは俺と同じ歳だろう。
「免許はないが、大抵のものは操縦できる」
「ものすごくやばくないですか、それ?」
「いうな、キョン君。娘も俺も、所詮はお日さまの下では生きられぬ定め」
「……ひょっとして、運転を教えたのは、お父さんですか?」
「ははは。小さい頃は、運転中はいつも俺がひざの上に乗せてたからな。見よう見真似で覚えてし
まった。モーターボートもセスナも戦車も体験済みだ」
「せ、せんしゃ?」
「自衛隊の基地公開デーでそういうイベントがあってな。弾は高価だっていうんで、さすがに打てな
かったが」
「当たり前です」
「新婚旅行の足代が浮きそうだな。よかったな、キョン君」
「新婚夫婦が戦車でどこへ向かうんですか?」 あと、そんなことになったら、絶対に公共交通を使
うぞ。地球にも心臓にも何倍もやさしいし。
514SS:家族旅行で見る夢は(2/3):2009/03/18(水) 00:09:33 ID:xsGhzVe5
「ははは。うまいこと言うなあ」
「笑いごとじゃありません」
「なんであんな娘に育ったんだろうなあ。親の顔が見たい」
どう見ても、おもいっきりあなたの子供ですよ。

「聞いても良いですか?親娘けんかの理由」
「なに他愛もないことだ。徹夜明けでキッチンに降りてみると、ハルヒが弁当をつくっててな。あん
まりうまそうだったんで、隙を見て、おもわず2つとも食べてしまった。で、現在に至る、という訳
だ」
そんな恐ろしいことができるのは、親父さん、世界であなただけです。
「《思わず》と《隙を見て》は、普通両立しない気がするんですが」
「なかなかいうな、キョン君。気に入ったぞ。娘とちがって話せるやつだ」
その重すぎる名誉をどうやって辞退しようかと考えていると、またけたたましく携帯が鳴った。
「ちょっと、キョン! どうして親父に着いてってるの!? いま? あんたのうちよ。親父が朝か
ら押しかけた件を謝ってたとこ。 『お父さんにまで仲良くしていただいて』って言われちゃったわ
よ!顔から火が出たわ! はやく親父に替わって!」
「ははは。娘よ、父はこのとおり運転中で手が離せん。またにしてくれ」
「あんた、あたしから逃げきれるとでも思ってんの!?」
「片腹痛いわ。おまえが生まれたときには、俺はもうおまえの親父だったんだぞ」
「当たり前でしょ! いまいましいけど、あんたの遺伝子、半分持ってるんだからね。あんたの立ち
まわり先ぐらいお見通しよ!」
「たいそうな自信だ。まあ、さっさと彼氏を取り返しにくるんだな。でないと、お父さん、キョン君
といかがわしいお店に昼間から行っちゃうぞ。話は以上だ。……・どんなもんだろ、キョン君」
ハルヒは、売られたケンカは必ず買い、与えられた屈辱は三倍返しで応える女だ。この人は、あいつ
を本気にさせてちまった。どうなる、俺? どうなる、世界?

「ここだ。この地下なんだ」
「あの《昼間からいかがわしし店》ですか?おれは、そういうのは……」
「妙な期待をさせて悪いが、知りあいがやってる単なる酒場だ。まあ、品揃えや客は少々いかがわし
くなくもないが、期待に添えることは何もないぞ」
いや、そういうことじゃなくて。
「君さえ良ければ、膝の上にお姉さんが座ってくれて酒が飲めるような店に寄れなくもないが」
いや、結構です。
「まあ、それがいい。あのバカ娘は無駄にカンがいいからな。それと、今の会話は録音してた」
もう、なんでもしてください。
「それはそうと、少し年かさのいったお姉さんたちが、ポニテにテニスウェアで酌をしてくれる店が
あるんだが」
前言撤回します、勘弁してください。 
 準備中の札のかかった店のドアを開けると、グラスを磨いていた店主らしい人物がこっちを振りか
えって親父さんに声をかけた。
「よお、ベルちゃん。ひさしぶり」
「何度もいうが、おれは鈴宮じゃなく涼宮だ」
「ハルヒちゃんから、すごい剣幕の電話があったぞ。今度はなにやらかした?」
「娘が彼氏と自分用に作った弁当を食っちまった。いま、その彼氏を拉致って逃走中だ」
「ひゅー、やるねえ。ハルヒちゃんもそういう年頃か」
「高跳びするから、彼氏の分のパスポートを用意してくれ。今夜とりに来る」
「俺は夜までにつかまる方に賭けるよ。ちなみにオッズは10対1だ」
「いいから用意しとけ」
なんだなんだ、この無駄にハードボイルドな展開は?
「まあ『涼宮親父と怪しい仲間たち』といったところだ」

「そこまでよ!」
「むう、娘か!」
「追い詰めたわよ! 神妙にしなさい。まずは捕虜の交換よ!」
「お父さん、やっほー♪」
「母さん!……ハルヒ、卑怯だぞ!」
515SS:家族旅行で見る夢は(3/3):2009/03/18(水) 00:10:43 ID:xsGhzVe5
「母さんはすすんで着いて来てくれたわ。卑劣なのは、あんたの方よ! キョンを返しなさい!」
って痛! 返事も聞かずに何故撃つ? 痛! というか俺にも当たってるぞ!
「BB弾よ、我慢しなさい!」
ハルヒ、おまえ、俺を助けに来たのか、倒しに来たのか、どっちなんだ!?

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・という夢を見たんだが。
「あんたね。ここまで来て、さすがに夢オチはないわよ」
そうか。やっぱりな。
「キョン君、離れろ! そいつ、かわいい顔してアニヲタだぞ!」
するとあの声も幻聴ではない訳だな。
「親父の声が聞こえても無視すればいいわ」
「だって『ハレ晴レユカイ』が踊れるんだぞ!」
「あんたは少し黙ってなさい!このバカ親父!!」
ハルヒの親父さん、すみません。もうメタなボケにつっこむ体力が残ってないです。

 さて、体力に残りがないから、力つきる前に状況を説明しておきたい。
 俺は今、涼宮家のぜんぜん恒例でない突発的家族旅行に「およばれ」して、とある南国のビーチに
いる。
 俺たちが泊まっているコテージを出ると白い砂浜、かなり岸から離れても背が立つ遠浅の海、水着
の上にでかいTシャツを着たハルヒ、白いブラウスにつばの大きな帽子、レースの日傘というどこの
深窓のご令嬢かと思わせるいでたちのハルヒ母、そしてウェット・スーツに身を固め波とたわむれる
ハルヒの親父さん……。

 親父さんを除く3人は、バカでっかいパラソルの下の席に座って飲み物を前にしているところだ。
「ふふ。おもしろい夢ね。さしずめ『涼宮オヤジの逃走』というところかしら?」
と言うのはニコニコという書き文字を献上したくなるような笑みを浮かべるハルヒのお母さん。
「はは。でも、さすがにシリーズ化は憚られるというか、遠慮したいというか」
同じ笑みでも、やつれ笑みとでも名付けたくなるような余力のない笑いを浮かべる俺。
「そうよ!『涼宮オヤジの退屈』なんて、しゃれになんないわよ!」
と憤るのは、今や人間活火山と化したハルヒ。確かに退屈させちゃいけない世界ランキング第2位だ
な、あの人は。ちなみに第1位は、言うまでもなく、今俺の横でスゴゴゴォという音を立ててオレン
ジジュースを吸い込んでいる、こいつだ。
「そう?『涼宮オヤジの分裂』よりはマシなように思うんだけど」
とハルヒの母さんは、指をあごに当てて、くすくす笑いながら、何でもないようにおそろしいことを
言う。
「ところで、お二人さん」
「は、はい」「なに、母さん?」
「遅くなっちゃったけど、母さんからプレゼントがあるわ。午後は風がなくなるから、お父さん暇に
なると思うの。で、母さんとお父さんで買い物に行ってくるから」
「「へ?」」
「今回の旅のスポンサーだし、あんまり邪険にできないけれど、さすがにはしゃぎ過ぎね。という訳
で『バカ親父』から半日解放してあげる。誰もいないプライベート・ビーチで二人っきりよ。それで
は、ごゆっくり」


(本編「家族旅行プラス1」をご期待ください)
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 00:17:46 ID:xsGhzVe5

本来なら「涼宮ハルヒのリフォーム」を書いてるはずですが、調子悪くて、
景気付けに、書きかけの「涼宮家の家族旅行にキョンが連れていかれる話」から、
スピンオフもので、「キョンが親父に拉致られる話」を先に書いてしまいました。

あまりにカオスですがご容赦を。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 00:48:42 ID:6aPSFTRw
( ゚∀゚)o彡゜わっふる!わっふる!
待ってるぜw
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 00:59:58 ID:q60D/UNs
いいな。スクーターで追いかけてくるハルヒとかw
続きも待ってるぜ
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 01:19:45 ID:Gnxa5L6H
もう、あんたの書くSS大好きだ!
wktkして待ってるぜ!
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 01:24:16 ID:BKWVIw6O
ブルースリーの映画を見てヌンチャクが欲しくなったハルヒ


「やれやれ、アレは高いから代用品で我慢しろ」

キョンが渡したのは自宅のタンスにあった木製ハンガーを三つヒモでつないだ物だった

「タケ〜シ!あっ、間違ったわ キョンこれは違うわ!」

ハンガーヌンチャクでキョンに襲いかかる
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 01:46:53 ID:Kv9xobK9
キョンのノースリーブでタートルネックの寝間着姿を見て色々持て余すハルヒ
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 02:04:29 ID:+mGZcbFP
>>516
GJ!!!

ヌンチャクか……そろそろ激動をやらないとな
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 10:28:59 ID:6aPSFTRw
激動……か、悪くはないんだよ。ただ、どう薦めればいいか分からんのがネックだ。
やってみると面白いよ?
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 10:32:08 ID:8nmjbOJX
乙&乙。

今日も暖かいな。ハルか、ハルなのか!
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 11:38:15 ID:v7TO3jIP
とりあえず買ったはいいけど、ギャルゲーっぽいハルヒなんて、と思い約束を敬遠し続けてたが、
いざ腰をすえてやってみると見事にハマった。
個人的には小説に勝るとも劣らないぐらいの本筋ストーリーの出来がすごく好きだ。

まあ、戸惑買ってきます。
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 12:07:40 ID:BnFQGtFT
戸惑は逆に公式同人的な感じだよなw
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 13:22:14 ID:Skp9lA5C
そういや約束では温泉ハルヒや映画館デートとかあったな。
よし、久しぶりにちょっとやってみるか。
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 15:59:59 ID:FznbI49F
俺は約束も戸惑も激動も全部好きだ。
特に戸惑はイベントでニヤニヤして妄想が膨らむから大好きだ。
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 16:59:51 ID:QB5NZEUh
約束は非日常ネタで、戸惑は日常ネタだったな。
ハルヒが週刊漫画とか、もしくはザスニが月刊でネタが尽きてきたら原作でもあんな日常ネタが見れたかも。
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 18:59:40 ID:Kv9xobK9
人手の足りない学生食堂を手伝うハルヒ
その結果ますます人手が足りなくなり、いつの間にかキョンまで手伝う羽目に
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 19:03:20 ID:QB5NZEUh
一息ついて二人で残りものの一杯の掛けそばを食べるって光景が脳内に流れた
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 19:14:22 ID:3cJjASEl
労咳ハルヒ萌え
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 20:44:20 ID:9i7qpNUI
家に帰ったら日本が負けてた。
ハルヒに慰めてもらおう
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 21:41:26 ID:PHuAm7+o
有希が放つおねだり視線を必死に耐えるハルヒ
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 21:51:45 ID:Kv9xobK9
ハルヒに頭をハリネズミ風にセットしてもらうキョン
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 22:31:58 ID:qa+9dDn9
ハルヒって髪の毛伸ばさないのかな
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 22:44:21 ID:D6ftrPd8
ジョンに出会ってからずっと伸ばしてた
キョンに出会って切った

ってことで答えは伸ばさない
キョンがハルヒに真実を告げたらあるいは
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 22:50:19 ID:8nmjbOJX
しかし挿絵では中学せいのころから髪は長いからNGだ。
539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 23:10:52 ID:k7DW+/rK
実はいつもの長さに整えてるように見えて、ちょっとずつだけ切る量を減らしている。
つまり、ほんのちょびっとずつ伸ばしている。
とかだと萌える。違ってても萌えるけど。
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 23:15:16 ID:laRJuIxt
ポニテ出来るくらいまで伸ばしたい、でもアイツの為に伸ばすのは
なんか癪に障るっていうジレンマですね わかります
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 23:26:40 ID:X2UGdiAf
面向かって「実は俺ポニーテール萌えなんだ」をキョンが言ってくれないから拗ねてるハルヒ
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 23:44:42 ID:Kv9xobK9
天気の良い日は海沿いの道をオープンカーでドライブするハルキョン
シートに身体を預ける気怠げなサングラス姿のハルヒも乙なものだ
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 23:45:53 ID:87rdaQw4
なんか適当に描いたものの
一体どういうシチュエーションかイマイチよく解らない
本日のトンデモなラクガキ

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36097.png

明日はポニテなハルヒでも描いてみたいなぁ(*´ー`)
544名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 00:00:29 ID:BE2OSQ18
545SS:長門有希の嫉妬3 (1/3):2009/03/19(木) 00:36:24 ID:D41dtVTD
感情とはどういうものなのが、やはりわからない。私の監視対象の一挙手一投足を観察していても参考にならな
いことが多いから。でも私は観察し続ける。人間というものを理解するために。そして、人間に近づくために。

「うーん、ここからキョンは見えるけど、何言ってるかまではわかんないわね」
ここは旧校舎の屋上。体育館の横にいる”彼”がかろうじて見える。本来は入れない場所なのだが、”彼女”が
どこからか鍵を入手してきた。”彼”の為なら何でもする”彼女”らしい。
「あ、あのぉ涼宮さん、やっぱりこういう覗きみたいな事はあんまりよくない気がするんですけど」
私の横にいる朝比奈みくるが不安そうな表情をして”彼女”に話しかけた。
「何言ってんのよ、みくるちゃん。キョンがほら、あんな怪しい動きしてんのよ。気になんないの?」
「そ、それは気にはなりますけど。あの、何となく後ろめたさが…」
「これはね、探偵なの、探偵!それにキョンみたいなヒラ団員があたしに断りもなく怪しい行動するなんて許せ
ないわ」
勢い込んで話す”彼女”の心拍数が上がってる。朝比奈みくると話をして誤魔化しているが、動揺しているもの
と推測される。その”彼女”の表情を直接観察していると目があった。
「ねえ有希、キョンが何を話してるかわかんない?」
「…わかる」
私の返事を聞いた”彼女”が喜色満面になった。このように喜怒哀楽がはっきりしているのが”彼女”の特徴で
もある。
「さっすが、有希。読唇術って奴?」
「違う。でも似たようなもの」
「まぁいいわ。じゃあよろしく頼むわ、有希」

そうこう言ってる間に体育館の横に小さく見える”彼”が話し始めた。私は”彼”の話してる内容を寸分違わず
に語った。
「『うーん、ここに呼び出したのは君だったのか』」
「ちょ、ちょっと長門さん、ストップ!」
後ろから小声で私に制止をかけてきたのは古泉一樹だ。何かものすごく焦った顔をしている。
「これ使ってください」
そう言って部室から持ってきたと思われる双眼鏡を渡してきた。しかしこれは私には必要のない物。
「…必要無い」
しかし古泉一樹はよく”彼”にしているように私の耳元に更に近づいて小声で話しかけてきた。
「それはわかってます。でもお願いです、使ってるフリだけでもしてください」
そこで古泉一樹の言っている事を理解した。”彼”の唇の動きを肉眼では確認できない距離を道具無しで見る
行為は”彼女”に疑念を抱かせる可能性があるのだった。
「ちょっと古泉くん、有希の邪魔をしちゃダメよ」
「すみません」
そう言って古泉一樹は少し後ろに下がった。私は双眼鏡の大きなレンズの方を目に当てて見ているフリをしつつ
”彼”の話している内容を…
「ねえ有希、それ逆だって」
”彼女”が吹き出しそうな笑顔をしている。そうだった、この道具…双眼鏡はこちらの小さいレンズ側を覗くの
だ。
「うふふふん♪有希がそんなギャグをするなんて、珍しいモノみたわ」

うかつ…

546SS:長門有希の嫉妬3 (2/3):2009/03/19(木) 00:37:25 ID:D41dtVTD

笑顔だった”彼女”が突然真剣な顔をして私に話しかけてきた。
「あ、ごめん有希、邪魔しちゃった。続きよろしく」
「了解した」
私は返事をして、双眼鏡を覗くしぐさをしつつ”彼”の話している内容を繰り返した。
「『いや、先輩なんて言われたのは久しぶりだな』」
相手の女の子がしゃべっている。でもこちらの方は”彼女”が聞く事を要望していないので繰り返す事はしな
かった。”彼”が相手の女の子の質問に答えた。
「『佐々木?あいつはここ、北高じゃないぞ。って知ってるってか』」
私が繰り返したセリフを聞いて”彼女”が不安そうな表情に変わった。そう私は目は双眼鏡を覗いていても、
”彼女”の表情を観察する事を忘れてはいない。それが私の任務の一つでもあるからだ。

「もしかして、相手の子はキョンの後輩とか、なのかな?」

独り言のようにつぶやく”彼女”。しかしそれには誰も答えなかった。残りの2人、朝比奈みくると古泉一樹
は相手の正体を知っていると推測されるが、その”彼女”の質問に答える事は良くないと判断したのだろう。
この2人はそれを知っていてはいけない事になっているはずだから。
「『いや、別れたのかって…別にあいつと付き合ってた訳じゃないし』」
私が繰り返した”彼”の言葉を聞いた”彼女”の心拍数が上がった。”彼”が佐々木という子をどういう風に
思っているのかを”彼女”は気にしていたからだと思われる。だが次に出てきた台詞はそんなのと次元の違う
衝撃を”彼女”に与えたらしい。

「『え、だったら俺に付き合ってほしいって。君、本気なのか』」

”彼女”が息を飲んだ。

547SS:長門有希の嫉妬3 (3/3):2009/03/19(木) 00:37:56 ID:D41dtVTD

ちなみにその前の女の子の台詞は、”彼”に対する愛の告白だった。

「『別に彼女がいるわけじゃない。だが、その…』」
”彼”はそう言って絶句したので、その通りに繰り返した。そのセリフを聞いた”彼女”の心拍数は更に上昇
し、それに反比例するように顔色が少し青い感じになっている。何を心配しているのだろう、”彼”の心は
”彼女”の事で一杯なのに。それは私の入る余地さえない強固なもの。そしてそれを証明するかのように”彼”
は話し始めた。
「『ごめん、君の気持ちは嬉しいさ。けど、駄目だ』」
”彼”の台詞を聞いた”彼女”の心拍数が急に通常に下がった。動揺しているのは変わらないが、少し落ち着
いたものと推測される。
「『ハルヒか。あいつとはそんな関係じゃない。というか、ハルヒを知ってるのか』」
急に自分の名前が出てきたためか”彼女”の心拍数が再度上昇した。
「『確かに君の言う通り、俺はハルヒに利用されてるだけかもしれない』」
「キョン、そんな事ない!」
”彼”の台詞に反応して叫ぶ”彼女”。でもその叫びはここからは届かないから”彼”が答えるはずはなかっ
た。ところが、まるでそれが聞こえているかのように”彼”は続けた。
「『でも俺はハルヒを必要としてる。君の言う通りある種の片思いなのかもしれない。でもハルヒからいらな
いと言われるまでは俺はハルヒについていく事にしているんだ。それに二股みたいな真似は俺には出来ない。
それはハルヒにも君にも失礼だろ。だから君の気持は受けられない』」
その台詞を聞いた”彼女”は驚愕の表情を浮かべている。そして複雑そうな表情を浮かべて私に話しかけてき
た。
「有希…もういい。やめて」
私は”彼”の台詞を繰り返すことをやめた。そして少し考え込んでた”彼女”は私に話しかけてきた。
「あ、でも有希、ちょっとその双眼鏡を貸して」
私は”彼女”に双眼鏡を手渡すと、”彼女”はそれで”彼”のいる方をじーっと見た。
「ふーん、結構可愛い子じゃない。キョン、あんな子たぶらかしてたのね。何て悪い奴なのかしら。部室に戻
ってきたらとっちめてやらないといけないわね」
”彼女”は安心したのか心拍数が元に戻っていた。

そう、”彼”と私の監視対象たる”彼女”こと涼宮ハルヒはお互いに恋愛に相当する感情を持っている。だが、
お互いに普段はそれを表に出そうとしない。何故なのかは不明。そして今回の事はそれを再確認しただけの事
だが、なぜか私の中で渦巻く不明な情報エラーの数々。

これが感情というものなのだろうか。
それとも嫉妬というものなのだろうか。

548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 01:04:22 ID:bMgWYY3F
おいらの心拍数もあがったぜ。
GJ!
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 01:08:44 ID:dXH4QcTf
こういう切り口もいいなGJ
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 03:05:07 ID:BE2OSQ18
GJ!いいね。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 04:28:02 ID:s+ELFTOM
新参者ですが
GJです!
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 06:02:29 ID:NxXAjdaU
GJな気がするがモテるキョンがそこはかとなくむかつくw
553SS:2009/03/19(木) 08:06:21 ID:cfc6e5bg
最近、部室の空気がおかしい。
いや、なんとなく元凶はわかってるんだが…

「ほい、これで王手、と」
「また負けてしまいましたか」

古泉、何故おまえはそんないつにも増したニヤケ顔をしているんだ。
腹が立つからやめてくれ。

「おや、それは失礼いたしました」
「ったく…」

で、その部室の空気が悪くなってる元凶が誰かっていうと、

「………」

部室の隅で本を読んでいる長門ではなく

「お茶がはいりましたぁ」

可愛らしい仕草でお茶をくんでいる朝比奈さんでもなくて

「…そこに置いときなさい」

アヒル口を尖らせた涼宮ハルヒその人なわけで。

なんなんだろうな一体。
気がつけば不満顔をひっさげて当たり散らすこの始末。
標的はもちろん俺。
554SS:2009/03/19(木) 08:07:10 ID:cfc6e5bg
「…何かしたか?」

ハルヒに聞こえない程度の声で古泉に話しかける。

少なくともこいつはハルヒの精神についてよく知っている。
聞けば原因がわかると思って質問するんだが。

「何もしないからだと思いますが」

かえってくるのはこんな返事ばかり。
ったく、自分でなんとかしろってか。

「えぇ、閉鎖空間が発生するほどのストレスでもないようですし」
「俺への実害はどうなんだ」
「端から見れば微笑ましいものですよ」

何だそりゃ。
というとなんだ、俺がハルヒにいちゃもんつけられてるのを見ていっつもニヤケてるってのか?

「キョン!こそこそ喋るのやめなさい!」
「…すまん」

おい、だからニヤケるな古泉。

「まぁ、たまには素直になるのもいいものですよ?」
「………」
「僕なりのヒントです」
「あぁ、そうかい」

パタン、と長門が本を閉じる。
今日はこれで帰宅か。
555SS:2009/03/19(木) 08:07:41 ID:cfc6e5bg

…ん?

「…雨」

珍しく長門が呟く。

先程まで心地よい風が吹いていたはずの外には、いつしか小降りの雨が降っていた。
傘は…あぁ…

「どうかしたんですか?」
「あ、いえ。今日は忘れてしまったみたいです」

ったく、妹のやつ。
何が「シャミせんが欠伸をした日はいい天気」だ。

「信じるあなたもなかなか妹思いですよ」
「…うるさいぞ」

さて、どうするかね。
これくらいの雨なら走って帰って良さそうなんだが…

「………」

あれ?

「土砂降りになりましたね…」
「マジかよ…」

あー…えーと…
556SS:2009/03/19(木) 08:08:11 ID:cfc6e5bg

「古泉──」
「申し訳ありません、生憎二人で入るには少々小さい傘でして」
「長門──」
「…右に同じ」
「…朝比奈さ──」
「あの、その…ごめんなさい」

…はぁ

「…ハルヒ」
「…何よ」
「その、何だ。差し支えなけりゃお前の傘に入れてもらっていいか?」
「………」

無言で部室の外に出るハルヒ。

…だめってことか?

ミクロ単位で首を傾げる長門。

「ほらキョン!行くならさっさと行くわよ!」
「…ありがとな」

そんでもって古泉、ニヤケるな。

自分の鞄を手に取って、ハルヒを追いかける。
ったく、歩くの早いっての。

557SS:2009/03/19(木) 08:09:35 ID:cfc6e5bg

「勘違いしないでよね?これは貸しなんだから!」
「はいはい。罰金でもなんでもいいさ」
「団長が雑用員に傘を貸すだなんて…全く…」

ずんずんと歩きながらきつい言葉を投げるハルヒ。
…面倒くさい奴だな全く。

「というか、感謝の言葉は無いの!?」
「ん、あぁ、すまん」
「…はぁ。なんでこんな男に…」
「ん?」
「何でもないわよ!!」

のわっ!
靴を振り回すな!

558SS:2009/03/19(木) 08:10:08 ID:cfc6e5bg
…はぁ。

俺もなんでこんな女と年中一緒にいるんだろうね。
…いや、考えるのはよそう。
全部不可抗力だ。

こいつが勝手に俺のこと振り回して、非日常へとぶち込んで…

それがまぁ、楽しい世界だったわけで…

だからもう少し後悔するくらいはいいだろう?

「…ハルヒ」
「何よ!」

口を尖らせて睨みつけるハルヒ。
…ったく、そんな顔するなよ。

「その髪型、似合ってるぞ」

その言葉に反応して、短いポニーテールが一回揺れる。

「…ありがと」

おわり

559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 08:11:06 ID:cfc6e5bg
「べ、別に>>541を見て書いた訳じゃないんだからね!」
「台詞違う上に即興垂れ流しだがな」
「うっさい!」
「怒るなよ。しかし、あの日から変な天気が続いてるな…」
「…やりすぎた」
「ん?なんか言ったか長門?」
「…気のせい」
「それでも、異常をもたらすのは僕たちのいる世界のずっと先の話なんですがね」
「だから何の話だ」
「うふふ、わからない人は涼宮ハルヒの退屈を読んでみてください」
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 11:00:58 ID:BE2OSQ18
GJ! 
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 11:14:49 ID:eFEBYpX/
暗躍しとるwGJです。
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 12:39:32 ID:bMgWYY3F
おお、スレが暖まってるぞ。

いまならば、あのネタを、あの禁断のネタを投下できる!
563SS:新落語シリーズ「三年目」(1/3):2009/03/19(木) 12:41:28 ID:bMgWYY3F
(1)落語「三年目」をみくるルートで

 相思相愛の若夫婦が、あまりに仲が良すぎたせいか、姉さん女房の方が、どうにも具合が悪
いといって寝込むようになった(意味の分からないよい子は大人に尋ねるといい)。亭主の方
はというと、昼も夜も枕元を離れずの看病。ほうぼうの医者にも見せたが、病いは悪くなるば
かりで、もう起き上がる事もできないという大病になった。
「みくるさん、加減はどうですか? 薬を持ってきました」
「あ、はい、ありがとうございますー」
「薬を飲んで、早くよくなってください」
「おそれいりますー。あとでいただきますー」
「後でと言わないで,今飲んでください。いつも俺が見てないうちに、飲んだ振りをして捨て
ているでしょ。それじゃあ、よくなるものもよくなりませんよ」
「お薬をいただいてもよくなりませんからー。なんだか、申し訳なくて。すみません」
「そんなヤケにならないで。気をしっかり持って,石にかじりついてでも治ってやろうってい
う気概を……俺の方が分担しますから、みくるさんはとにかく、薬でも何でも飲んでよくなっ
てください。お願いです」
「そうはおっしゃいますが……わたし、聞いてしまいました」
「聞いたって,何をです? 俺とあなたの間に隠し事なんてありませんよ」
「いえ、隠し事というのではなしに。この間、お医者さまがお帰りになる時、あなたを呼び寄
せて何かお話しておられました。わたしは寝た振りをして聞いていたんですー。『とても見込
みはない。もってあとひと月……」
「みくるさん。そんな縁起でもないこと言わないでください」
「所詮は助からない命。今は一日でもはやくあなたのご苦労を除いて、わたしも楽になりたい
と思っています。ですが、たったひとつ気にかかって死ぬに死にきれぬことがー」
「なんですか、何でも言ってください」
「でもきまりが悪いですー」
「夫婦の間できまりが悪いなんてありませんよ。遠慮なく言ってください」
「それでは遠慮なく申し上げますー。わたしが嫁いできてまだ二年経つか経たないかのうちに、
この病いにかかりました。わたしのようなふつつか者でも、あなたはふだんからかわいがって、
やさしくしてくださいました。病気になってからも、片時と離れず、こうして看病してもらっ
て、もったいないという気持ちでいっぱいですー」
「みくるさん……」
「もうすぐわたしがなくなって、あなたもお若いことですから、またお嫁さんをお貰いになる
でしょう。そして、その方をわたしのようにこうして大事にしてあげるんだろうなあ、と思う
と、ぐすん、それだけが気になって、うわああん、ごめんなさい」
「何を言うのかとおもったら、そんなことですか。みくるさん、俺はあなたを愛してます。そ
れは変わらない。たとえ二人がどうなっても変わりません。あなたに、もしものことがあった
としたって、俺は後妻(のちぞえ)を持たないし、持つつもりはありません。生涯独身で暮ら
すさ。そういう男がいたっていいでしょう」
「いいえ、いまはそんなことをおっしゃってますが、それは駄目です」
「どうして?俺は誰が何と言おうと後妻(のちぞえ)を持ちませんよ」
「あなたがそうおっしゃられても、ご親戚やご町内の方が必ずおすすめになります」
「いくら誰がすすめたって、本人の意志がなければ話にはなりません。俺を信じてください」
「そんなことをおっしゃっても、半年や一年ならともかく、だんだん日が経っていくと……、
それでなくても、なかなかお一人で御辛抱できない方なんですものー」
「うっ。ではこうしましょう。もし、もし万が一,俺が後妻(のちぞえ)を持つようになった
ら、いよいよ婚礼という晩に、幽霊になって出てきてください。あなたの幽霊だったら俺は恐
ろしくありません。ですが、たいていの嫁なら、それを見てきっと実家に逃げて帰るでしょう。
そういうことが重なれば、あそこの家には、先妻の幽霊が出ると言ううわさが立って、だれも
嫁のきてがなくなります。そうすれば、俺もあなたも望む通りに一生涯独り身でいられるでしょ。
だから、もしも、間違いがあったその時は、幽霊になって出てきて下さい」
「それなら、きっとですー。約束ですー」
 夫婦で交わした約束に安堵したのか、おかみさんは急に容態がかわって、とうとう亡くなっ
てしまった。
 泣く泣く野辺の送りもすませ、初七日を過ぎ,三十五日、四十九日と経ち、まだ百か日も経
ないうちに、あの若い者を抜き身で置いておいては危ないからいい鞘があったらおさめたら良
564SS:新落語シリーズ「三年目」(2/3):2009/03/19(木) 12:42:14 ID:bMgWYY3F
かろう(ここの表現も難しいのでよい子は大人に聞いてください)と、そろそろ親戚の者が言
い出したが、はじめのうちは訳あってもう後妻(のちぞえ)は持たないと断り続けた。が、そ
うそう断り切れなくなり、そのうち町内の方でも、「べ、べつにあたしが後妻に入ってあげて
もいいわよ」と、内々岡惚れしていた娘もあって、これならばと話がまとまった。
 いよいよ婚礼の当日、三三九度の盃、お床盃もすんで、仲人は宵の口,早くおひらきになっ
て、寝間へ入り、ふとんの上にすわったが、亭主は寝るどころではない。
「ちょっと、あんた……先に床に入りなさいよ」
「いや俺はいいから、おまえ先に入れ」
「『俺はいいから』って訳にはいかないでしょ! こういうのは男がリードするもんでしょ!」
「いや、おれはちょっと、用事があるというか」
「新婚初夜に、いったい誰と何の用事よ!? 返答次第では考えがあるからね!」
「いてっ!『考え』を言う前にどうして手が出るんだ、おまえは!」
そこへ生暖かい風がひゅう〜と吹きまして
「はわわ、出ました。遅くなりましてすみませんー」
「あんた、誰?」
「わたしは、この人の前の奥さんですー。正確にはその幽霊ですがー」
「そう。今は死んでるのね? じゃあ、とっとと帰んなさい。あたしたちは、これからいろい
ろ忙しいから」
「ええっー、あんなことや、そんなことまでー。ひぇええ、けだものですー!」
「こらこら、そんなことはしないから、落ち着いて」
「そんなことはしない、って何よ! あんた、どういうつもりであたしを嫁にもらったのよ!」
「あ、あのー、怖くないんですか? 取り殺しちゃいますよー」
「やれるもんならやってみなさい。あんたが取り付くよりもはやく、キョンの首をへし折って
瞬殺してあげるから」
「ふわあ。こんな人にはかないませんー。おしあわせにー」


(2)落語「三年目」を長門ルートで

 相思相愛の若夫婦が、あまりに仲が良すぎたせいかry)、大病になった。
「おい、有希、加減はどうだ? 薬を持ってきたぞ」
「あなたには感謝する。しかしもう薬は不要」
「そんなこというな。薬でも何でも飲んでよくなってくれ。頼む、この通りだ」
「私は私の寿命について正確に把握している。私のこの時間平面での生存期間は、有機生命体
の生物時計で計測しても、あと数日」
「有希……」
「ひとつだけ気がかりなことが存在する」
「なんだ、何でも言ってくれ」
「あなたは私のような存在を受け入れ、あなたたちの言葉で言えば、私を慈しみ愛してくれた。
私という個体は、それをずっと記憶していたい、できるのであれば、あなたと共にずっと存在
していたいと願っている」
「有希……」
「でもそれは不可能。そしてあなたの有機生命体として生殖可能期間は未だ長期に残存してい
る。あなたは、今度は有機生命体の女性と結婚し生殖活動を営むと予想される。そして、それ
は必然」
「何を言うのかとおもったら、そんなことかよ。なあ、有希。俺はおまえを愛してる。それは
変わらない。たとえ二人がどうなっても変わらないんだよ。おまえに、もしものことがあった
としたって、おれは後妻(のちぞえ)を持たないし、持つつもりはない。生涯独身で暮らすさ。
そういう男がいたっていいだろう」
「あなたという個体の誠意は疑う余地がない。しかしあなたは生殖活動について辛抱ができな
いタイプ。いわゆる下半身は別人格」
「おまえそういうことを顔色一つ変えずに……////」
「それだけが気がかり」
「じゃあ、もし、もし万が一,俺が後妻(のちぞえ)を持つようになったら、いよいよ婚礼と
いう晩に、幽霊になって出てきてくれ。いいや、俺は恐ろしくない、なにしろ有希の幽霊だか
らな。だが、たいていの嫁なら、それを見てきっと目を回すだろう。目を回さないまでも、明
くる日は実家に逃げて帰るさ。そういうことが重なれば、あそこの家には、先妻の幽霊が出る
と言ううわさが立って、だれも嫁のきてがなくなる。そうすれば、俺は,おまえも望む通りに
一生涯独り身でいられるだろう。だから、もしも、間違いがあったその時は、幽霊になって出
565SS:新落語シリーズ「三年目」(3/3):2009/03/19(木) 12:44:25 ID:bMgWYY3F
てきてくれ」
「承知した」
夫婦で交わした約束に安堵したのか、おかみさんは急に容態がかわって、とうとう亡くなって
しまった。
 泣く泣く野辺の送りもすませry)、……そのうち町内の方でも、後妻に入って苦労したいと、
内々岡惚れしていた娘もあって、これならばと話がまとまった。
 いよいよ婚礼の当日、三三九度の盃、お床盃もすんで、仲人は宵の口,早くおひらきになっ
て、寝間へ入り、ふとんの上にすわったが、亭主は寝るどころではない。
「ちょっと、あんた……先に床に入りなさいよ」
「いや俺はいいから、おまえ先に入れ」
「『俺はいいから』って訳にはいかないでしょ! ええい、問答無用!」
「おまえ、さっきと展開違うだろ! あああ、あーれー」
そこへ生暖かい風がひゅう〜と吹きまして
「約束がちがう」
「って、あんた、誰?」
「わたしは、彼の前妻の残留情報体、言い換えると幽霊」
「そう。今は死んでるのね?」
「正確に言うと異なる。だが概ね間違っていない」
「じゃあ、とっとと帰んなさい。あたしたちは、これからいろいろ忙しいから」
「邪魔をした」
「こらこら、なんでそんなにあっさり帰っちまうんだよ!」
「それはこちらのセリフ。あなたには失望した」
「何を言うんだ、有希?」
「あなたの生殖器は、かつてないほど充血膨張している。いうなればギンギン」
「おまえそういうことを顔色一つ変えずに……////」
「あたしのテクニックにかかればこんなもんよ!」
「ああ、こっちの新しい嫁まで……////」
「そう。お幸せに」


(3)落語「三年目」をハルヒルートで

 相思相愛の若夫婦が、あまりに仲が良すぎたせいかry)、大病になった。もう死にそうだ。
「おい、ハルヒ、加減はどうだ? 薬、持ってきたぞ」
「あんた……あたしが死んだら、あんたのことずっと好きでいる娘のこと、気付いてあげなさ
いよ。あの娘を不幸にしたら、あたしが許さないからね」
「何を言い出すんだよ? 死ぬとか……縁起でもない」
「気付くわよ、バカ。あんたは急にやさしくなるし……これで気付かない方がどうかしてるわ」
「ハルヒ……」
「あんたなんかに会わなきゃよかった。……こんなに好きな奴が目の前にいるのに、やっと素
直に言えたのに、どうして死ななきゃいけないのよ! どうして……」
「……ハルヒ、あのな」
「もう、行ってよ! あんた見てると、おかしくなっちゃいそう!」
「ハルヒ……あそこへ行かないか?」
「え?」
「俺たちが最初にキスした、あの場所だ」
「だってあれは夢で……」
「ああ夢だ。おまえが見ていて、俺も見ている夢……。あそこならおまえは死ななくて済む。
なにしろおまえの夢なんだからな。おれもずっとおまえといっしょに居られる。おまえと俺、
二人きりだ。もしおまえが良いっていうなら……」
「良いに決まってんでしょ、バカキョン!」

・・・あの、おふたりさん、話が変わってます。それにこれってバッド・エンド?


元ネタ:落語「三年目」
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 13:12:18 ID:hqbwcZUG
GJ!

まさかの閉鎖空間エンドw
567規制中につきシベリアから失礼:2009/03/19(木) 14:29:26 ID:05rbuS6d
なんとなく過疎気味みたいなので、会話しりとりをしようじゃないか。

「なあハルヒ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどな・・・」(な)
「何よ!いいたいことがあるんだったら早く言いなさいよ」(よ)

こんな感じで。続くかどうかは皆さんの意気次第。
568名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 14:44:40 ID:2XugwBeZ
>>559
やるな長門w GJ!
>>565
なんかそれぞれのキョンがタイプが微妙に違うな。
つかそうきたか!GJ!


>>567
「よ、ヨーロッパって……好き?」(き)
569名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 15:40:41 ID:kQhqpTLX
ようつべの角川チャンネルにうpされたアニメで
ハルキョンの日常展開のあとにイチャイチャ(性的な意味で)な内容だった。
最後に朝比奈(大)がひょっこり出てきて「これ以上見るのは禁則事項です♪」
と、言って第一話が終わった。







て夢を見た。イミフでゴメン。
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 15:46:07 ID:2XugwBeZ
ほんとにイミフだなw
571名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 15:47:43 ID:VVjZebrQ
>>568
「キューバはホントに強いわねえ」(え)
「えっと、ハルヒさん、野球見てないで人の話を聞いてくれ・・・」(れ)

完全に投げっぱなし。
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 16:39:07 ID:eFEBYpX/
>>571
「連休中にでも旅行につれてってくれるっての?」(の)
「のんびりとできるかもと思ってな。ほら、新婚旅行はお互い忙しくてまだ行ってなかったしさ」(さ)
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 16:51:46 ID:L2OSLXGX
>>572
「サイコーじゃない!……なーんて言うと思った?海外は確かに面白そうだけど、今はそんな気分じゃないのよね」(ね)
「寝て過ごす、なんてお前は許さないだろうと思ったんだが、じゃあどうする?今年の連休は長いしな」(な)
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 18:13:08 ID:Ki/0fQmA
「何か面白いことないかしら。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が本当に目の前に出てくるとか」(か)
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 18:30:41 ID:3K/p8VqQ
「……河童を見た」(た)
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 18:47:20 ID:qO19Asbu
「タヌキじゃなくて?」(て)
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 20:07:21 ID:3K/p8VqQ
「……タヌキはもう私の胃袋の中」(か)
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 20:15:04 ID:3K/p8VqQ
間違えた…orz

「……天蓋領域と河童が手を結んだ。それは緊急事態」(い)
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 20:53:07 ID:zdE8+/M9
「いくらなんでも無茶苦茶だぞ。九曜にかっぱ巻きでも取られたとか、そんなんだろう?」(う)
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 21:46:18 ID:npktHHrK
「うるさいわね、バカキョン! あんたってもうちょっとはロマンを解する心ってモンがないわけ?」(け)
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 21:50:38 ID:2XpN4+vG
「結婚してくれ、ハルヒ!」
「ちょ…あんたイキナリ何言って……。そんなこと言われなくてもしてあげるわよ!」(よ)
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 21:55:07 ID:npktHHrK
「よかったですねえ。涼宮さんもキョンくんもすごく幸せそうなんです」(す)
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:21:12 ID:268HYedd
「おい糞女顔面ぶっとばすぞ」
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:35:34 ID:JXWKOSfk
「すごく上手…とは言えませんが、よく〆れましたね。これで終わりでしょうか?」(か)
「かもしれないし、そうではないかもしれない。でも言わせて」(て)
「ではどうぞぉ」(お)
「おしまい、おしまい。ちゃんちゃん。」(ん)
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:40:38 ID:npktHHrK
>>584乙!

今のうちに本日のトンデモなラクガキ行っとく。
カチューシャ外すと相変わらず誰だこれ状態\(^o^)/
ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36140.png
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:45:51 ID:/uciUe05
ムリヤリ〆たなwww

>>585
コレはいい……GJだ
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:50:10 ID:268HYedd
>>585
もっと犯罪者っぽい顔にしろよドヘタクソ
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 22:51:10 ID:iuaXzDiG
おお、ポニテでエプロンだと!GJ!だんだんよくなってるね。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:23:29 ID:hqbwcZUG
しりとりネタだと

「け・・・結婚しよう」
「・・・うん」
「お前の負けだ」

ってなんかのアニメであったな。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:29:16 ID:MPWM0m2M
吾輩はキョンである。名前はまだ無い。
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:31:05 ID:cNWc3teU
figmaで戦うウェイトレスVerみくると文化祭メイドVer鶴屋さんが予約開始してたな
みくるにはキョントナカイVer頭部も付属。

これでfigmaで映画撮影が再現…

あれ?それってMax1/8とねんどと同じじゃね?
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:31:41 ID:whNwywot
>>589
宇宙ゴミを掃除するやつかw 懐かしいな。
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:33:13 ID:bw9raNsR
>>585
制服エプロンだと……!
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 23:58:35 ID:whNwywot
>>591
ついにトナカイまで来たな……。次は私服だ……
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 01:21:58 ID:RORe/jmn
「セーラー服を脱がさないで」をフリ付きで歌うハルヒに
「そんなふしだらな歌詞の曲を歌うのはやめなさい!」と怒るキョン。
そんなふたりを生暖かい目で見るクラスメイトたち。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 01:41:37 ID:87Cas7zl
親の了承が得られずにキョンと駆け落ちするハルにゃん
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 02:04:57 ID:lMAByRdL
おやすみハルヒ。

いい夢見ろよ!
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 05:35:00 ID:cnEQBV74
>>596
どっちかっていうと
ハルヒ「バカキョンを私に下さい」
キョン親「どーぞ、どーぞ」
になりそうな気がする

フォーマルに身を包んで綺麗に化粧したハルヒに勝てるわけない
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 09:09:45 ID:JRMi+qZP
エプロン付けて料理するキョンを背後からギュットするハルヒ
 「ところでさ、あんた、9月の連休、何か予定ある?」
 もはや恒例と化した感があるそれぞれの家で催される放課後勉強会(正確にはハルヒによる
無料家庭教師)。
 問題集に向かうのも1時間を超えれば多少の集中力の低化もやむを得ない訳であり、俺たち
は予定より早めの休憩タイムに、和菓子とほうじ茶というしぶい間食をとっていた。その最中、
冒頭のハルヒによる爆弾発言はなされた。
 爆発していない? じゃあ不発弾か。
 いやいや、昨今のハルヒの暴言装備はテクノロジーの粋を極めており、一見ゼム・クリップ
にしか見えない爆弾発言など、もはや日常茶飯事となっているのだ。
「な・ん・か、予定ある?」
 俺が聞き落としたとか聞き漏らしたと、ハルヒのやつが思った訳ではないことは、発言の前
三分の二を省略し、「な・ん・か」にアクセントを置いたことからも推察できる。
 要は「あんたになんか予定があるわけないわ。あっても些細なこと、この絶対にして至上の
団長命令の前には、トラヤのようかんの前のチロル・チョコも同然、取り上げるに値しないん
だからね、つまりあんたの回答は考えるまでもなく決まっているの!『ありません』よ!、ど
う?」とコイツは言っているのだ。
「特にないな」
 俺はできるだけそっけなく答えた。
 ハルヒは一瞬「にかっ」とでも背景に描き文字を加えたいほどの笑みを浮かべたが、すぐに
腕を組んで、その剛腕で笑顔ごと上機嫌を押し隠した。そして、
「そう」
とハルヒもできるかぎりの愛想のない相槌を打った。「ふーん」という気のない声をつければ
完璧だっただろうね、きっと。
 だけどな、ハルヒ、その太陽系数個を詰めこんだみたいな目から放たれる嬉々とした輝きは、
25年後と17年後にベガとアルタイルのそれぞれで観測されるぞ、きっと。
「で、確認しときたいんだけど、あんたパスポート持ってる?」
 なんの確認だかわかりはしない。この時の俺には、これが地雷の「信管」だと分かるはずも
なかった。
 いや、この程度が信管だというなら、世の平均値をかなり上回って穏当でないハルヒの全発
言が、それに該当するだろう。あるいはハルヒの存在そのものが。
 だから俺は事実をありのままに答えた。
「そんなもの、持ってない」それからこうも付け加えた。「何に要るんだ、そんなもの?」
 ハルヒは、あーあんたがそこまでバカとは思わなかったわ、といった風に頭を横に振った。
「決まってるじゃない。海外旅行よ」
「そうか」
 俺は、納得して、合点がいって、うなずいた。
「なるほど」
 今のハルヒの発言に俺の予想を超えるものは含まれていない。俺の考えとハルヒの考えは、
齟齬をきたしている恐れはあっても、言語レベルでは十分許容される範囲内だと考えていいだ
ろう。
「そうじゃないかと思ったよ」
 ところが、ハルヒはそこで目をそらし(なぜ?)、息を吐いてから、今までの口調とは打っ
てかわって、ぽつりとつぶやくように話しだした。
「あたし、お盆にあんたの田舎に着いてったでしょ」
「ああ」
 そうだった。
 ひょっとすると、あれはこの夏すべての出来事の最上位にランク・インするイベントだった
かもしれん。
 俺の思考はしばし想起モードに入り、甘酸っぱい感情を脳内に行き渡らせて、普段なら言わ
ないような言葉を言語中枢に選ばせていた。
「あんな愛想のいいハルヒを見れるなら、毎月だって行きたいくらいだ」
「ばか。あれは外交モードよ。あんたに恥かかすわけにはいかないでしょ?」
「……」
「なんか、言いなさいよ」
そうだ、俺、なんか言えよ。何故、ここで詰まる? 言え、さあ、言いなさい。言うのよ、ヘ
レン、Water!
「……まさか、照れてるの?」
ぐっ。
「ほ、ほっとけ。話を進めろよ」
それじゃ、認めたことになるだろうが、俺。その、「照れている」ということを。
 しかしハルヒにとっての本題はそこにはなかったらしく、ありがたいことに軽くスルーして
くれて、本題の方へ戻ってきた。
「まあいいわ。でね、お盆のは、あたしがあんたんちの家族旅行に割り込んだみたいな形だっ
たでしょ?」
「うちは誰も気にしてないぞ。気遣いは無用だ」
ちなみに俺も気にしていない。親+妹のにやにや笑い以外については、な。
「気遣いという訳ではないけどね。なんでも『お返し』がしたいんだって」
「へ?」
誰が?
「うちの両親が」
「つまり、その」
「そう。涼宮家の家族旅行に、あんたを招待するわ、キョン」
「ちょっと待て、なんでそういうとこまで話が進む?」
そのまえに菓子折り持って挨拶とか、酒を組み交わすとか、殴りあっているうちに友情が芽生
えるとか、何だかよくわからなくなってきたが、とにかく! なんかそういう下ごしらえとか
心の準備運動とかがあるんじゃないのか、普通?
「別に進んでないわよ。それに……なんというか、あんた、うちの親に気に入られてるのよ。
どういう訳だか」
「まったく、どういう訳なんだ、それ?」
「親父だけなら、あたしもなんとかするんだけどね。今回の首謀者は、母さんなのよ」
「まじか?」
「真剣と書いてマジ。あの二人が組んじゃったら、さすがにね」
「ちょっと待て。おまえ、さっきパスポートがどうのこうの、言ったよな?」
あれはこれと、つながっているのか? とすれば、どういうことだ? ああ、やっと俺にもわ
かるぞ、つまりだ。
「家族旅行って海外かよ!? って、まず俺の意思を聞けよ」
「無意味よ。あんたが拒否したって、地の果てまで追ってくるわよ、だって地球は丸いんだか
ら」
って、なんというジャイアン?
「あんたをかばって一緒に逃げてもいいけど、逃げきれるかどうか。自信は正直ないわね」
いや、そこでため息つかれてもな。
「じゃあ、明日は役所巡りね。さっさと作っとかないと、どこかのバカ親父が『キョンのパス
ポート作っちゃった』とか、言いだしかねないから」
「そんなの勝手に作れるものなのか?まずいだろ、いろいろと」
「まずいわよ。さっきのセリフの続きはこうよ。『ほら本物と見分けがつかないだろ』」
「おいおい」
「あたしも、あんたに前科がつくのは回避したいわよ。というわけで、明日役所に行くわよ!」
 ハルヒは高らかにも厳かに、天井を(多分その上の夜空を)指差し、そう宣言した。


「楽しみだなあ、母さん」
「ほんと楽しそうですね、お父さん」
「そうとも。ナイス・アイデアだ、母さん」
「それで行き先は決まったんですか?」
「いつもの通り『暖かくて、物価が安くて、地元の人が親切でうるさくなくて、のんびりでき
るような国』と注文しておいた。明日中にはなんとかすると言ってたから、朝一番に行ってや
ろう」
「いつも大変ね、旅行代理店のその人。なんでお父さんの友達なんかやってるんですか?」
「なんでも俺に弱みがあるらしいな。俺の方はさっぱり覚えちゃいないんだが」
「そうでしょうとも」
「人にした親切と人に貸した金は忘れろ、というのが家訓なんだ」
「その家から勘当されたんでしたっけ?」
「父親が堅物でな。人生の岐路に立つ度に、おもしろい方へおもしろい方へと進んだら、いつ
のまにか勘当されてた。ありゃ横溝正史の小説なんかだと真っ先に殺されるタイプだぞ」
「映画だと、犯人はいつも一番ギャラが高い大物女優さんなのね」
「家族そろって海外なんて何年ぶりだろうな、母さん」
「ほんとね。お父さんは仕事で毎月どこかへ行ってるけど」
「ろくでもない場所へ、ろくでもない用向きばっかりだ」
「ハルが嫌がって、行かなくなったのね」
「こんな手があるとは思いつかなかった。さすが母さんだ」
「あら、すごい悪の党首みたいな言われ方」
「ほめてるんだぞ」
「行き先がわかったら電話くださいね。キョン君の家にご挨拶に行ってきますから」
「挨拶という名の交渉(ネゴシエーション)だな」
「というより支援(バックアップ)ですよ。お家の人に反対されたりしたら、ハルヒと板はさ
みでキョン君がかわいそうじゃないですか」
「そうとも。今回のミッションの鍵を握るのはあいつだからな」


 我らが団長涼宮ハルヒの宣言は、それすなわち決定であり、しかも俺だけを巻き込むような
企画の場合はほぼ100%の確率で実施されるという、ありがたくない実績がある。
 今日も俺たちは、その実績にカウント1を積み上げる結果となった。
「母さん、ただいま。キョンもいるんだけど」
「おかえりなさい。キョン君、いらっしゃい」
「おじゃまします」
「あー、つかれたわ。来週にはパスポートとれるって」
「そう、よかったわ。キョン君、無理言ってごめんなさいね」
「いいえ。海外旅行なんて、むしろ何か、すみません」
「気にしないで。キョン君なしだと、そもそも成立しない企画だから」
「えーと、それはどういう?」
 どういう意味だ?とハルヒに視線を送るが、いつもはこっちの頭蓋骨の後ろまでお見通しよ
的に俺の目を覗き込んでくるくせに、こんな時に限って、こいつ目をそらせやがる。アイ・コ
ンタクト失敗。結局、ハルヒ母が俺の質問を引き取る。
「そのうちわかるわ。今日は夕飯、食べて行ってね。ハル、ちょっとだけ手伝ってくれる?」
「いいけど、親父遅いんでしょ?そんなにつくるの?」
「仲間はずれにしちゃ、お父さん泣いちゃうから」
「俺も何か手伝います。お邪魔じゃなければ」
「残念。力仕事部門はもう終わっちゃったのよ。ハル、お部屋に案内してあげて。あ、その前
に、キョン君、お家に電話しといた方がよくないかしら?」
「あ、そうですね。電話、お借りします」


「それじゃあ、ごちそうさまでした。失礼します。あ、送らなくて良いぞ、ハルヒ。今日は遅
いし、親父さんもまだなんだ。母さんを家に一人にするな」
「え、でも……まあ、あんたがそういうんなら」
「ああ。明日な」
「うん。おやすみ」

「キョン君、帰ったの? 今日は送っていかなかったの?」
「母さん。ちょっと聞きたいことがあるのだけれど」
「まあ、怖い」
「身に覚えがあるのかしら?」
「何のこと?」
「自分の家に電話した後、キョンの目が点滅してたんだけど?」
「ほんと、どうしたのかしらね?」
「母さん、理由、知ってるんでしょ? キョンの家で何言ったのよ?」
「うーん、差し障りのない、当たり障りのないことだけど。大切な息子さんを海外まで連れ出
すんだから、ご挨拶くらいしておかないとね」
「だから、具体的には?」
「キョン君をお婿さんに下さい」
「なっ!」
「冗談ですよ」
「言って、良いことと、悪いことの!」
「はいはい。ただね、ハルの秘密をほんの少し、喋っちゃった」
「なっ!」
「『無理をお願いして申し訳ありません。キョン君に来て頂けないとうちの愚娘がどうしても
いかないと申しまして。私も体が弱くて、この先何度もこんな機会があるとは思えません、ど
うかどうか後生とお思いなら……』」
「母さん、乗ってるところ悪いけど、ヅカ(宝塚)入ってるし」
「あら、お父さんだわ」
「話の途中よ!」
「お父さん、ハルがいじめるんですよ」
「なに!ついに猿山の世代交代か?」
「ちがう!あれはオス猿でしょ!」
「じゃあ親殺しのオイディプスか。母さんが美しすぎるのがいかんのだ」
「ええい、やってなさい!」


 次の日の朝、俺はいつものようにハルヒを迎えにいき、学校へ向かった。
 なんとなしに切り出したのは、今回の旅行のことだった。
「ほんとにいいのか、飛行機代だけで?」
「いいんじゃない? 泊まるところはコテージで何人増えても追加料金はないんだし、あえて
増要素があるとしたら食費ぐらいだけど。あんたの田舎でたらふく食べた覚えはあるけど、あ
たしお金払ったっけ?」
 じいさん以下親戚連中は、ハルヒの健啖ぶりについて、最初は目を丸くして見つめ、最後に
は拍手までしてたな、確か。
「いや、しかしだな」
「そういうことはスポンサー(親父)か、ツアーコンダクター(母さん)に言ってちょうだい。
ところで聞きたいことがあるんだけど」
「俺もだ」
「あんた、うちから自分の家に電話した時、なんか絶句してたけど?」
「あれは……」
「きょろきょろしない! 今、あたしとあんた、二人きりよ」
「つまり、あれだ。電話に出た途端、おふくろの口から出たのは『あんた、ハルヒちゃんにな
にしたの!?』」
「はあ?」
「さすがに、ちょっと、おまえの家では……な」
「……う、うん」
「で、ハルヒの母さんが、うちで何言って帰ったのか、気になってな」
「それよ! あたしもあの後、なんとかして聞き出そうとしたんだけど、途中で親父が帰って
来てぐちゃぐちゃ。『母さんが美しすぎるのがいかんのだ』って、何よそれは?」
「まあ、確かにおまえの母さんは美人だが」
「へえ、ああいうのが好み? 残念ながら、人妻よ」
「知ってる」
「そりゃ、そうね」
「おまえもだ。っていうか、おまえだ」
「は?」
「だから……察しろ」
「は?は?は? 別に笑ってる訳じゃないわよ」
「俺の好みは、今、手をつないでる奴みたいなの、だ。……ハルヒ、その不思議な踊りみたい
なの、やめろよ」
「ち、ちょっと、びっくりしただけよ!」
「それは少しへこむぞ」
「へこまなくたっていいわよ。むしろ胸をはりなさい!」
「ハルヒ、それは少し違うぞ」
 そんなバカな話を欧米人なみのオーバーアクションで交わしながらも、学校へは余裕の時刻
で着いた。いつのまに、こんなに早起きになったんだろうね、俺。
 ハルヒと前と後の、いつもの席でいつものように座り、これまた、いつのものように突かれ、
応答していたら、4時限目が終わり、一緒に弁当を食べて、午後の授業がいつのまにか終わり、
そして放課後。
 部室のドアを開けると、すでに長門と古泉が、いつもの定位置にいた。古泉は立ち上がって、
顔を無駄に近づけてくる。
「少し、お話が。涼宮さんは今日は?」
「掃除当番だ。内緒話なら手短かにな」
「わかりました。中庭へ移動した方がよろしいでしょうね」
やれやれ。
 古泉は、俺たちがしばらく中庭でいると長門にも告げ、俺たちは多分違う理由でため息をつ
きながら、部室棟を出た。
 「涼宮さんと海外旅行へお出掛けになる件なんですが」
 こいつのこういう不躾で不穏な物言いも今ではすっかりなれちまった。コーヒーを相手の顔
めがけて吹き出す粗相はしないさ。
「目ざとい、というか、耳ざといな」
「いえ。教室で、ああも大声でご相談されると、いやでも耳に入ります」
「おまえの教室まで届く大声とは気付かなかった。……嫌なのか?」
「うわさ話くらいは普通に楽しみたいものです」
と言って、肩をすくめては首を振る。
「念のために言っておくが、家族旅行だぞ」
「それで本題なのですが、旅行を取りやめて頂く訳にはいきませんか?」
こいつ本気か? いつもの「涼宮さんが望んだことですから」はどうした?
「さあな。ヤリでも降って飛行機が運休になりもしないと無理なんじゃないか?」
「では、さっそくその準備に」
「どんな交換条件を用意するかは知らんが、長門に頼むのはやめとけよ。局所的な環境情報の
改竄は、どうとか、言ってたぞ」
「では正攻法で、あなたを説得することにしましょう。機関の予測ではおよそ92%の確率で
閉鎖空間が発生します」
「よかったな、エスパー。失業しなくて済みそうだぞ」
「ですが、あらかじめ分かっている有事なら、それを防ぐのも我々の仕事ですので。神人狩り
はああ見えて危険な仕事なのです」
あれが安全に見える人間は、何かとてつもない不幸かトラウマかハードな現実と直面している
奴だけだろう。自分のことを言っているんじゃないぞ、断じてな。
「旅行自体は楽しみに見えるがな」
ほぼ確実に閉鎖空間を発生させるほどのストレスか。何だろうな。あんまり考えたくないぞ。
「涼宮さんは、飛行機が大の苦手です」
って、おい。
「ご存じなかったのですか?」
ああ、さっぱりな。
「では、何故あなたが今回の旅行に呼ばれたかも?」
いや、それについては、やっと合点がいったよ。やれやれ。
「言ってもいいか?」
「ええ。あなたから何かご意見が頂けるならこの上ない喜びですよ」
「ハルヒは雷が大の苦手だ」
「ええ」
「そして、俺は良い雷避けのおまじないを知ってる」
「僕に言わせると」と古泉は表情を和らげて言った「あ、いえ、どうぞ先を続けてください」
「誰かさんが、俺をお守りがわりだと思っているなら、それでもいいさ。旅行へは行く。何よ
りあいつは楽しみにしている。機関の予想屋には、確率を計算し直させろ。俺が太鼓判を押し
たと伝えてな」
古泉は何故だか晴れやかな顔で立ち上がり、セリフと違って俺の方は何だかしぶしぶといった
具合で腰を上げた。
「わかりました。あなたにすべてお任せします」
ペテン師め。とは口には出さなかったが、俺は代わりに古泉にこう言った。
「土産を買ってきてやる。悲しみのニポポ人形とか、どうだ?」
「アイヌ語で『小さな木の子供』でしたか。網走土産だと記憶していますが、どちらへ行かれ
るのですか?」
「知らん。『暖かくて、物価が安くて、地元の人が親切でうるさくなくて、のんびりできるよ
うな国』だそうだ」
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 10:01:18 ID:UgNdJ+JM

と、いうわけで、はじめてみました。涼宮家の家族旅行に連れて行かれるキョン。

親父を海外に出してはっちゃけさせて大丈夫か、などいろいろ懸念はありますが。つづきます。


「ハルヒのリフォーム」も鋭意製作中です。お待ちください。


あと、当たり外れの大きい「新落語シリーズ」が、まとめサイトでシリーズ化されていて、うれし泣きしました。ありがとうございます。


606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 11:15:07 ID:ktp4fXk9
>>605
GJ!!
やってきました家族旅行っ!wktkしてるぜ!
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 14:16:50 ID:Cfk0at5b
母は強し、だなw
テンポがいいなぁ。GJ!
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 16:44:26 ID:lMAByRdL
古泉うめえw 
自分たちの主張をしつつ、キョンを誘導してるしそれをキョンもわかってるのがいいなw
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 16:55:45 ID:SGPpG/62
GJ!!
うーんいいねい。楽しみだぜい。

にしても今日は風が強いな。
ハルヒが気球で冒険よ!とか言わないといいけど。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 17:04:20 ID:JRMi+qZP
風が強いのは何かの前触れよ!と言いつつ近所の湖畔で恐竜が出て来るのを待つハルヒ
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 17:20:37 ID:JPJlHtwe
バルーンの飛行船に乗って旅をするハルヒたちの姿が浮かんだw
どこの空族かと
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 18:15:06 ID:t4kQzpnV
今日、マジでこんな夢を見たよ。

一瞬の幸せ

夢の中の俺は卒業式を終え、夕暮れの下を自転車をこいで家に向かっていた。
家について、俺はある重大なことに気がついたらしい。
「ハルヒのメアドまだしらねえ!」
そこで俺はハルヒの家に向かう。
(夢の中の設定では、ハルヒは俺と同級生で同じクラス。
 で、家はお隣さんw仲はそこそこいいらしいよ)
で躊躇無くハルヒの家のチャイムを鳴らす。

ピンポーン

すると中からハルヒが出てくる。
「アンタか、何の用よ?」
と言ってきた。俺は
「なあハルヒ、ちょっと家来てよ」
と言ったと思う。
何故かハルヒは俺に素直について来てくれて、家に招きいれた。
そこでケータイを取りに行って、メアドを交換しようとした瞬間に

夢から落ちた

ここからが現実の話。
起きた俺は一瞬、頭の中がフリーズ。
そして、」整理がついたところで
「こんな事ある訳無いよなー」
と呟いて、500円を無くした時位に落ち込んだ。
渋々布団から体を起こし、茶の間で録画しておいた相棒を見てた。
俺にとって本当に夢から覚めないでと思ったのは生まれて初めてだったんだ。
確かにいい思いはしたけど、その後の落ち込みようは半端ないぞ。
今でもあの後の展開を想像するだけでさらに落ち込むぜ。

だけど、2次元に軽く足を踏み込んだ気がしてなんか嬉しいや。
最後に言うけど、これマジな話だからね。
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 18:42:20 ID:JPJlHtwe
幼なじみハルヒか!いいなw
メアドの交換なのになぜか家に帰るあたり夢っぽいぜ。しかもいいとこで終わるんだよな、夢。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 19:15:03 ID:Ld7IADnd
夢か……ハルヒとキョンが本屋で立ち読みしてるのを目撃したことがある。
二人で何を読んでるのかと思ってこっそり近づこうとしたんだけど、なんか小雨が降って来て急いであらぬ方向に駆け出しちゃったんだよ。俺が。
で目が覚めた。
何やってんだ夢の中の俺。
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 20:19:25 ID:AWhHfGqA
明晰夢の特訓をするハルヒ。
だが雑念のせいか思い通りになかなかならない。
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:15:35 ID:JRMi+qZP
キョンを何処かに誘おうとしたら鶴屋さんに割り込まれ
「悪いねハルヒ、実は俺達付き合ってんだ」
「そうゆう訳だから行くっさ、我がダーリンっ」
となる夢を見たハルヒ
その日は鶴屋さんと目を合わせられなかったという
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:26:48 ID:RibTfXiz
キョンを財布代わりにこき使うハルにゃん(笑)
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:42:20 ID:SGPpG/62
でもなぜか気になってカチューシャでおでこを強調するハルヒ
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:54:21 ID:c8E7UlPr
ハルヒのおでこにちゅっちゅっ!ちゅっちゅっ!
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 22:17:04 ID:i0zAHNLL
更新したお
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 22:45:33 ID:UgNdJ+JM
一応
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」第11話
http://www.youtube.com/watch?v=hEbB0xg9mI0
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」第12話
http://www.youtube.com/watch?v=MzAiJTHpScs

「にょろーん☆ちゅるやさん」そのろくっ
http://www.youtube.com/watch?v=cWNTlm8624s
622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 23:00:04 ID:E6htLHzH
キョンチョコ作るコックハルヒいいなw
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 23:01:15 ID:gYCJpDiD
>>621
乙。

ついに森さんかw コックハルヒは確かにかわいいw
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 23:02:50 ID:HSwPpLVa
長門のあのセリフはフォローじゃなくて、多分本当だなw
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 23:29:10 ID:M+eytj2v
カタチから入るコックハルヒ(*´Д`)

そして常人には分からないというキョンチョコて。外見じゃなくて魂でも捉えてんのかw
626SS:状況判断:2009/03/20(金) 23:53:57 ID:zSNJS62l
 その日の放課後も、俺は相変わらず朝比奈茶を堪能しながら古泉と一勝負、ってな感じであったのだが……、
「ところで、何で今更オセロなんか引っ張り出してきたんだ?」
 にやけスマイルマスクマン古泉が間髪入れずに返答する。
「まあ、特に理由といったものはないのですが、そうですね……原点回帰とまではいきませんけれど、とりあえず基本に戻ってみるのもよろしいかと」
 基本ね。ああ、そういえばこのオセロだけがこの部室内にあるボードゲームの類で唯一俺が持ち込んだものだったんだっけ。
 しかしねえ。何故にまた『原点回帰』なんだか。そこまで過去を振り返ったりしたくなるほど老けたりなんかしてないと思うんだがな。まだ高校生だぜ、俺は。
「僕だってそうですよ。でも、年度末を控えて、この一年を顧みるのもそんなに悪いことではないと思うのですが」
 なるほど、過去を振り返って反省ね……。
 確かに、このオセロに限らないが、ゲームとかスポーツだとか、勝負事に『〜たら』『〜れば』は禁物なんてことも言われるが、でも失敗を冷静に分析して状況判断を的確に行うことができれば、二度と同じ過ちを繰り返さずに――、
「なにしてんのよキョン、あんたの手番なんでしょ? さっさとしなさいよ」
 どういうわけだか知らんが、珍しいことにハルヒが俺たちの対局を観戦していたのである。って、重たいぞこら、首が疲れるから俺の頭を肘置きに使うのはやめてくれ。
「いいじゃん別に。ホラ早く!」
 やれやれ……って、何だ古泉、気色悪い顔してこっち見るな。
「ああ、申し訳ありません。いえ、ちょっと考えていたのですよ。もしこの一年間の内で、一日だけやり直すことが可能だとして、僕は一体どの日をやり直したいと思うのだろうか、とね」
 そいつはまた難問だな。でもそうだな……俺は特にやり直したいことなんてなかったような気がするぞ。
「へー、ちょっと意外よね。どうせキョンのことだからこの前のテストの前日に戻って、赤点にならないように一夜漬けでもするとか……まあ、モノグサなあんたのことだからそんな殊勝なことは考えたりしないかしら」
 どういう意味だよ、それは。ところでハルヒ、お前はやり直したいことってあったりするのか?
「ないわ!」
 あっさり断言しやがって、こいつは。
「大体あたしは毎日を精一杯過ごしてきてるわけなのよ。今までだってずっと面白いこと沢山あったし、これからだってそれはずっと続くに決まってるんだからね」
 全く、その自信は一体どこから湧き出てくるんだか知りたいもんだな。
「へえ……ねえキョン、あんたにも分けてあげようか?」
 必要ない。もう十分分けてもらってると思うからな。
「えっ……ちょ、ちょっとキョン、それってどういう意味なわけ? きちんと説明しなさい!」
 って絞めるな、ヘッドロックまともに極まり過ぎだろ、おいこらハルヒ……。


 まあ、そのとき長門が丁度コンピ研から戻ってきたらしく、ハルヒの注意も逸れたりして一命を取り留めた俺なのであった。
「おやおや、相変わらず仲のよろしいことで」
 抜かせ。
「しかし、それにしてはあなたの方もまだまだ余裕を持っておいでだったかのように見受けられたのですが」
 まあな、あることを言ってやればハルヒはすぐにでも俺から離れたに違いないからな。
「ほほう、それはどんな言葉だったのでしょう?」
 教えるかよ。大体そんなこと言ったが最期、後頭部の感触と引き換えに俺はハルヒからしこたまブン殴られるに決まってるんだからな。そんなリスクは避けて通るに越したことはないんだぜ。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36196.png
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 23:56:41 ID:M+eytj2v
GJ!うらやましいぞ、キョン!
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 00:03:07 ID:2Og7wHUF
どんな言葉なのか気になるけどそれはそれでGJ!
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 00:07:41 ID:xTM3BFj/
「ハルヒ。当たっているぞ?」

「何がよ?・・・・・!!!!」

真っ赤になったハルヒ

「あたし、帰る!!」




こうですか?分かりません><
630名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 00:25:09 ID:nh7KtdtF
部屋で一人くすぶっているとあちゃくらさんに殺しにかかられるキョン
しかしナイフ一本持つ事すら覚束ない風体に思わず吹き出し、
ひとしきり乱痴気騒ぎしてたらハルヒに遊びに来られて大騒ぎ。
ベッドに隠れるあちゃくらさん
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 00:42:15 ID:V9duUi4e
ここのSSってやっぱりハルキョンがメインだよね。
マイナーカプはVIPかエロパロになるんだな。
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 01:38:13 ID:3akx+3X9
そういややっぱりあちゅくらさんはあのボディだから、
ハルヒに見つかるわけにはイカンのだなw
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 02:05:26 ID:ISUibOSj
手作りクッキング料理長コスハルヒカワユスなあ(*´Д`)ハァハァ
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 02:15:10 ID:D7masY+n
チョコで思い思いのものを作る時にも
真っ先にキョンを作ろうとするハルヒが可愛い。

よくよく考えたらSOS団のあの絵も結構凄いから
芸術は爆発の方面なんだなハルヒ
635名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 03:21:05 ID:WMTnAqsy
たしかにピカソと言うより岡本太郎的だね
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 03:26:31 ID:D7masY+n
3月21日は『ランドセルの日』

ハルヒ「やっぱり子供はランドセルを背負ってる姿が可愛いわね〜。」
キョン「なんだ?自分の子供にまで萌え要素と言いだす気か?」
ハルヒ「違うわよバカキョン。純粋の可愛いって思うの。キョンもそうは思わないの?」
キョン「思うさ。なんたって俺とハルヒの子供だもんな。世界一可愛いに決まってるだろ!」
ハルヒ「じゃあ今から撮影会ね。デジカメとか準備した?」
キョン「勿論だ。メモリーに予備もバッテリーの予備も万全だ。」

数年後

息子1「そんな事があったらしい。」
娘1 「だからコンナにアルバムが多いのね家って。」
息子2「えーと、『上の子供達・小学1年生20』…これが今も続いてるんだ。」
娘2 「だってアルバムを保管する為に家を増築するくらいだもん。」
息子3「わー、これがお兄ちゃん達の小さい時かー。」
娘3 「お姉ちゃん達小さくて可愛い〜。」
兄姉ズ「う゛っ」

何となく書いてみました
637名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 03:35:43 ID:1aPkvNCB
深夜にふと短めの電波を受信したので軽い気持ちでキーボードを叩いていたら、なんともカオスなSSが出来上がってしまいました。
多分夜が明けたら恥ずかしくて永遠に投下できないと思いますので、この深夜のテンションのまま置き逃げしたいと思います。
2レス消費予定です。
638ハルキョンSS『属性アナライズ』1/2:2009/03/21(土) 03:37:55 ID:1aPkvNCB
「はいキョン君、お茶です」
「ありがとうございます」
「…………どうですか?」
「ええ、いつも通り美味いですよ」
「本当? よかったぁ」

 ……。
 今日もキョンはみくるちゃん相手に鼻の下伸ばしてデレデレしてる。
 ふやけた間抜け面と慈しむような視線が露骨なんだもの、本人は隠してるつもりかも知れないけど、傍からはまるっとお見通しよ。
「はい、涼宮さん」
「……ありがと」
 そりゃね、みくるちゃんはあたしのお眼鏡にかなうほどの萌えキャラなんだし、そういう目線で見ない方が寧ろ失礼に当たると言っても
過言ではないわ。ロリっぽい童顔や雰囲気とアンバランスなぐらいの巨乳、おっとりした言葉遣いとか動きとか、もう唯一無二の人材ね。
 当然あたしが見繕ったメイド服はこれ以上ないってぐらいに似合ってるし、ドジっ娘属性にメイド属性がプラスされて鬼に金棒、猫に
鰹節って感じよ。……ちょっと意味が違ったかしら? まあそんなことはどうでもよくて――。
「……あの、涼宮さん?」
「えっ? あ、ごめん、何でも無いわ」
 いけないいけない、ちょっと不躾にジロジロと見過ぎちゃった。
 で、そんなことはどうでもよくて、要はキョンみたいな平凡一般的で俗っぽい男子高校生がみくるちゃんにあれこれムラムラするのは
一向に構わないんだけど、それにしたってやり方があからさま過ぎるってことよ。ほら、みくるちゃんはその辺ニブいからまだ大丈夫
だけど、もし気付かれて避けられるようになっちゃったりしたらただでさえ高嶺の花なのにより一層遠ざかっちゃうじゃない? いや、
みくるちゃんとキョンにそういう関係になって欲しいとかって訳じゃないんだけど――そう、団長としては団内の風紀や人間関係にも気を
配らなきゃいけないのよ。何よりみくるちゃんは我がSOS団の大事なマスコットなんだから、精神衛生にも十分な配慮が必要なわけ。
 だからキョンは重罪。あたしがさっきから何だかイライラと落ち着かないのもそのせい。
 大体あいつ、ポニーテール萌えじゃなかったの? みくるちゃんが誰の目から見ても可愛いのは自明の理だけど、だったらキョンの好み
のど真ん中ストライクってことでもない筈だわ。
 でも……そういえばキョンがハッキリそう言ったのって、あの夢の中でだけかもしれない。アレが強烈過ぎてあたしが勝手に勘違いして
るだけで、本当は違う趣味だったり。
 ……ううん、そんなことある訳ない。だって次の日、初めて名前で呼んでくれて――とにかく、キョンはポニーテール萌え。それだけは
間違いない。
「……なぁハルヒ」
「んわっ!? な、何?」
「うぉ、こっちがびっくりした……さっきから人のこと睨んでるが、なんか用か?」
「べっ、別に用なんてないわよ!? 自意識過剰なんじゃないの?」
「自意識過剰って……まぁ、ならいいんだが」
 人が考え事してるときに急に声なんかかけてきちゃって、もう、ほんとに重罪なんだから! 団活が終わったら何らかの刑罰を下す必要
があるわね。
 ていうかあたし、そんなにキョンの方見てたのかしら……。迂闊にも全然意識に無かったわ。
 そんな時、ふと有希が立ち上がった。
「……ん?」
 キョンも気付いて、そっちを見てる。
 有希はあの何だかよく分からない横文字が題名の分厚い本を読み終えたみたいで、本を取り替えにいこうとしてるようだった。
「なぁ、長門」
 キョンがさりげない感じで有希に話しかける。時々思うんだけど、この二人って仲がいいっていうか、通じ合ってるみたいな感じがある
のよね。
「……なに?」
「読書ばっかりが悪いとは言わんが、たまには将棋でもしてみないか? どうにも向こうが弱すぎてな、俺はそろそろ飽きが来てる。代わ
りに古泉の相手をしてやってくれると助かるんだが」
 確かにここ数日、古泉君とキョンは将棋ばっかりしてる。昨日あたりからキョンが飛車角落ちでやってるけど、それでも大体投了する
のは古泉君の方からだった。勉強はそこそこできるみたいなのに、どうしてボードゲームの類はああも弱いのかしらね?
「…………」
 無表情でキョンを見つめる有希と、ちょっと微笑んで見つめ返すキョン。
「……いいの?」
「ああ、いいともさ。お前もいいよな?」
「ええ勿論。ただ、少しはお手柔らかに願いたいものですね」
「…………了承した」
 それを聞いたキョンは席を譲ると隣に椅子を引っ張ってきて、有希はキョンの定位置にちょこんと腰掛ける。
「で、お前、将棋のルールは知ってるか?」
639ハルキョンSS『属性アナライズ』2/2:2009/03/21(土) 03:39:07 ID:1aPkvNCB
「……観察によって得られた統計から、誤差8.73%以内での再現は可能と思われる。ただし確実ではない。対局する上では、正式な
ルールを知ることが望ましい」
「じゃ、一から教えとくか。いいか? まず将棋の勝ち負けってのはだな――」
 そんな感じで、実際に駒を動かしながら手取り足取り教えていってる。何よ、なんだかいい雰囲気じゃない。
 有希は最初に会った頃はなんだかぱっとしない感じだったけど、どういう訳か眼鏡を外して過ごすようになってからしばらくして、意外
と整った目鼻立ちだったことに気付いた。肌も色白だし、線の細い体つきが無口な雰囲気とよく合ってて、物静かな文学美少女って感じ?
 そして、キョンはそんな有希に妙に優しい。
 …………。
 ドジっ娘とクール、あわてん坊と冷静、運動音痴と万能屋、巨乳と微乳。
 ……どっちなのよ!? 正反対じゃない!
 あれやこれや属性欲張っちゃって、もうほんっとに節操無しのバカキョンなんだから!

 ……あ、でも。
 二人に一つだけ共通点があるとすれば……。

 …………ロリっぽいとこ?

 そういえば妹ちゃんの存在を忘れてたわ。キョンの一番身近にいる女の子だもの、知らず知らずのうちにキョンがそういう属性を持って
ても全然不思議じゃない。
 ミヨキチ……だっけ? のことといい、よくよく考えれば悉く年下に甘い気もするもの。
 髪型はポニーテール以外に無いから、ということは、キョンのど真ん中ストライクな属性は、
 ロリのポニーテール……?
「……おい、ハルヒ?」
「えっ!? なっ、何……あ、いや……」
 だとしたら、試してみる価値はあるかも――。

 なんて考えてた自分に、渾身の全速力からのドロップキックを食らわせたい気分よ。


「なっ……何でも無いよ、お兄ちゃん!」


 ものの十秒ぐらい、たっぷりと世界が静止したわ。
 みくるちゃんはポットの給湯ボタンを押しっ放しで急須からお湯が溢れてるし、古泉君は顎が外れるぐらい口を開いて唖然としてるし、
滅多なことじゃ興味を示さない有希まで目を見開いてこっちを見てる。
 そしてキョンは――



「……これ、笑うとこ?」


 
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 04:00:40 ID:t/MrO/GD
迷走していくハルヒがwwwとか思ってたら、オチ吹いたw
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 05:12:39 ID:HaBywXBc
落ちがw
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 07:23:56 ID:+/OuE799
>>625
亀レスだが、キョンのいう
「あることを言ってやればハルヒはすぐにでも俺から離れたに違いない」
を、わしも考えてみた。

その1「ハルヒ、おまえ、『ひげとボイン』って話知ってるか?」

その2「実は俺、おっぱい萌えなんだ。今のおまえの谷間の感触は、それはもう反則なまでにゴー・トゥ・ヘブンだぞ」


・・・・すまん、吊ってくる
643名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 07:37:45 ID:2Og7wHUF
>>639
その後色々なところで大変なことになっているSOS団(てかハルヒ以外の面々)

「情報フレアが観測された。これは、3年前の七夕の日に起こったそれと同程度。情報統合思念体も興味を懐いている」
「ふぇええ、3年前に勝るとも劣らない時空のゆがみが〜〜〜。あたし、このままじゃ未来に帰れません〜〜〜」
「困りましたね…機関も上へ下への大騒ぎです。おそらく涼宮さんの羞恥心がストレスとなって膨大な閉鎖空間を発生させているのではないかと…」

「勘弁してくれ。俺が一体何をしたってんだ」
644名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 08:53:55 ID:nh7KtdtF
キョン「ギャーギャーギャーギャーうるさいんだよ、発情期?俺こーゆーのとは定食屋で相席すらなりたくないのよね」
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 10:00:47 ID:t/MrO/GD
どこの銀さんだw
646名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 10:02:51 ID:ISUibOSj
>>639
テンパりすぎだハルヒw
妹ハルヒってのもカワユスなあ(*´Д`)
647名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 10:25:14 ID:SM8pBhZM
今日もイイ天気だ。
行ってくるよ、ハルヒ
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 11:19:06 ID:Llqhj7Vd
ハレ晴れでユカイな天気だな。
これで風がなければ文句なしなんだが。
649名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 13:09:33 ID:gXMqdZcw
風が無かったら髪を靡かせるハルヒが見れないジャマイカ

そして急に突風が吹いてスカ…おや?誰か来たようだ
650名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 13:17:11 ID:xdnGk5Hu
突風が吹いて、ちゅるやさんが飛ばされてきたんですね?
651名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 14:07:44 ID:nh7KtdtF
皆の様子がおかしいと思ったらロボットに支配された世界にすり替えられたハルヒ
652名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 15:25:42 ID:/KP7hagh
そんな世界になってもキョンだけは変わらずにいた
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 16:16:21 ID:SM8pBhZM
ミラーワールド的なイメージがw
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 16:43:57 ID:5bCP0/0r
>>650
ハルヒ世界にちゅるやさんが居たらハルヒがしっかと抱きしめそうだ
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 18:26:00 ID:1BEWzU+i
ハルヒ「にょろーん」
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 18:43:10 ID:1BEWzU+i
あれだ、「にゅろーんちゅるやさん」タッチの絵って結構好きだ。
みんなあのサイズになって登場するとか、あの絵柄でリアル等身を見てみたいな。
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 19:28:25 ID:/KP7hagh
素朴な疑問なんだがSSを連載するとかみたいな事言って一話だけ投下してその後ごぶさたな人は今何してるんだろう

キョン魂とかスカウターとか
658名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 20:00:23 ID:iyT5gSZB
あの水彩画っぽいやつ、いいよな。
659名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 20:30:21 ID:D83BY4Ki
「一度思い思いに作ってみる」と言いつつも真っ先にキョンの顔を作ったハルヒ(というかハルヒちゃん)が可愛いと思ったのは自分だけじゃないはずだ。
さらに付け加えるなら漫画呼んだときから思っていた。


ハルヒちゃんはほんのりハルキョンな感じで好きだ。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 20:41:34 ID:iyT5gSZB
デファルメされてるせいで、普段のフィルターがやや外されてるんだよなw
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 20:53:17 ID:CgIakUh4
キョンがハルヒの悪だくみの片棒をかなり担いでいるのも見どころw
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 21:28:01 ID:nh7KtdtF
新聞部企画の校内カップル大賞に当選したらしく
体育館でインタを受けることになったハルキョン
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 21:36:54 ID:qQiW/okm
ハルヒが大人しくなすがままになるとは思えんw
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 22:46:44 ID:0nyfJzoN
何の手違いか「情熱大陸」で取り上げられることになったSOS団
665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:12:23 ID:5bCP0/0r
それはノリノリで準備しそうだなw
666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:31:36 ID:d2CKY7kS
むしろ情熱大陸のパクリっぽいナニかを作りそうw
 パスポートを受け取った日、ハルヒはいきなり俺からそれを横取りし、どこかの悪の党首へ
か、その写メを送っていた。
「親父の携帯へよ。旅行会社に教えとかないといけないんだって」
 ハルヒは、俺にパスポートを返しながらそう言った。
「それにしても変な顔ね。もう少しマシなの、なかったの?」
返しながらも、ハルヒは妙に固まってるポスポート添付の俺の写真にケチをつける。
「いきなり連れてこられて、そこのコイン写真機で撮ったんだろ。マシとか、そういう問題か」
 するとハルヒは「ちょっと待ってなさい」と言い捨て、そのコイン写真機の中へ飛び込むよ
うに消えて行った。
 数分後、コイン写真機の横で、ハルヒと俺は写真が出てくるのを待っていた。
「ほら、どう?」
ハルヒが引っ掴み、俺の顔の前に突き出した写真には、100ワットの笑顔で笑ういつものハ
ルヒがいた。
「こういうのはね、コツがあるのよ」
「それを撮る前に教えろよ」
「つまり……好きな奴が目の前にいるとイメージすんのよ。んもう、うっさいわね!」
「いや、まだ何も言っとらん」
「じゃあ、この話題、終了!」
「……かえって目つぶりそうにならないか?」
「ん、何?」
「いやいや.終了だ、終了」
「なに、何なの? 言いなさい!」
幸運にもハルヒの携帯から着信音がなり、追求は中断した。
「親父? 今のちゃんと撮れてなかった? あ、そう。キョン、あんたにだって」
ハルヒから携帯を受け取る。
「お電話かわりました」
「代わられました、涼宮親父です。あのな、トランクだが、うちの連中の分は、まとめてレン
タルしようと思ってるんだが、一口乗るか?」
「あ、ええ。俺も持ってないんで、お願いできるなら」
「じゃあ、出発の2日前に自宅に配達されるようにしとく。デザインの方は任せてくれ。誰と
もかぶらないオリジナリティあふれるやつにしとくから」
俺の耳に着けた携帯に、向こう側から自分も耳をくっつけていたハルヒは、そこでいきなり自
分の携帯を奪い、もとい取り返し、親父さんに相手に吼える。
「あんた、キティーちゃんの浮かせ彫りみたいなのにしたら、ただじゃおかないからね!」
「わかった、わかった。切るぞ」
「あ、もう。切れたわ」
「なんだ、その、浮かせ掘りって?」
「昔、親父にレンタルするトランクを頼んどいたら、なんとあたしののデザインが、ミッキー
マウスとミニーマウスが、ソーラン節を踊り狂ってるようなトランクでね」
それ、想像できるか? 俺にはできん。
「小学生ながら、顔から火が出たわよ」
「なんか急に不安になってきた」
「どうせ3泊4日なんだし、トランクなんていらないんじゃないの?」
「そうなのか。旅慣れないせいか、そういうのは、どうもよくわからん」
「南極行くってんなら、着るもの食べるもの、生活に必要な一切を持って行かなきゃならない
だろうけど、今時、どこの国でも都市に出たらコンビニはあるしネカフェもあるし、手ぶらで
行って必要なものを現地調達すればいいのよ。気候だって違うんだから」
「で、おまえはどうすんだ?」
たしか合宿のときとか確か軽装だったよな。
「トランク? もちろん持って行くわよ。あたしは万事において全力でいくのがモットーだか
ら。旅行の荷造りだって例外じゃないわ!」
 その気合いはどこに向けられてるんだろうね?

 俺にとっては始めての海外旅行だが、万事あの親父さんが取り仕切り、そこに万一遺漏があっ
たり、十に一悪ふざけがあったにしても、さらにその奥には、ハルヒのあのハイパー母さんが
いる訳で、パスポートもとれた今、俺には何をやることもなく、心の準備すらもなんだかどう
でもいいような気がして、ただ出発までの日を、いつのもの日常をのんべんたらりと過ごすだ
けなのであった。
 それはハルヒも同じことのようで、部室でネットを見ているときに、巡回先が今回の行き先
の何とか島だったり、そこでの何とかスポットであることを除けば、これまた、しごく心おだ
やかに暇を持て余しているのだった。
 「いやいや。そうとばかりも言えませんが」
 何だよ、古泉、また宇宙の危機か? 俺には時折パソコンの向こうから、くふふふ、とか、
えへへへ、といった間抜けが声が聞こえてくる以外は、まったりとしてその上どっぷりな日常
しか感じられんぞ。
「ええ、涼宮さんは極めて上機嫌です。このところ閉鎖空間の発生もありません」
じゃあ、ノー・プロブレム。問題なしだ、良いことじゃないか。
「……今回、あなたという人間が、ご自分のことについても、極めて鈍感な方だということが
わかりましたよ」
大きなお世話だ。顔が近い、それをさらに近づけるんじゃない、古泉。
「まさかと思いますが、『ぐひひひ』とか『えへへへ』とか『ハルヒの水着か……』などと、
つぶやいているのに気付いておられないのですか?」
え? 誰が、何をだって?
「いえ、もう結構です。失礼しました」
古泉は、失礼な言いがかりを付けるだけ付け、後ろから誰か気配でも感じたのか、少し振り向
くと急に立ち上がった。それと同時に、もう一人が椅子を引いて立ち上がり、つかつかとこっ
ちに近づいてくる。
「こ、こ、こ、この、エロキョン! 顔を洗って出直しなさい!!」
というハルヒの怒声にタイミングを合わせ、長門が本を閉じる。本日のSOS団、終了。

 SOS団は解散となったが、俺は居残りを命じられ、着替え終えた朝比奈さんが小さくぺこ
りと頭を下げ去って行くのを見送りながら、部室の前の廊下に立っていた。古泉と長門は先に
帰った。数十秒後、ドアが開いて、頭から湯気をあげ、まだゆでダコ気分が顔から抜けないハ
ルヒが現われた。
 「やっぱり、あんたに任せっきりにすると、ろくなことがないわね」
そういって、ハルヒは右手の人差し指を、俺の眉間に撃ち抜かんばかりに、びしっと俺の顔に
突きつけた。
「今日はあんたの家で、あんたの分の荷造りをするわ。あたしが旅行の心構えってものを、一
から教えたげるから覚悟しなさい!」
「いや、しかし、トランクがまだ来ないだろ」
「そんなものはどうとでもなるのよ!」
そう言い終わらないうちに、ハルヒは携帯でどこかに電話しはじめた。怒ったり泣いたり笑顔
になったり、電話だけで十二面相をやらかした後、息を切らせながらも、いつもの100ワッ
ト笑顔となって電話は終了。
「はあはあ。どんなもんよ! これで、トランクは今日の6時にあんたの家に配達されるわ」
「そうか」
心の中で見えない拍手。パチパチパチ。
「時間が少しあるから、帰りに必要なものの買い出しにいくわ。それからあんたの家を直撃よ!」


 「なあ、ハルヒ。言ってもいいか?」
「意見だけなら、いつでも聞いてあげるわよ」
「泥水も飲める携帯ストロー型浄水器って、どこで使うんだ? っていうか、どういうとこへ
行くつもりなんだ?」
「万が一ってことがあるでしょ。海外旅行で一番油断大敵なのが水なのよ、覚えておきなさい!」
「というか、さっきから俺たち防災グッズ・コーナーにずっといるんだが」
「うっさいわね。そのストローは、泥水だけじゃなくてお風呂の残り湯だって飲めるのよ! ……
って、なに想像してんのよ、このエロエロキョン!!」
「しとらん! 想像してんのは、おまえだ、ハルヒ!」
「覗くのももちろん、飲むのも禁止だからね」
「飲まん! そこまでマニアックじゃない!」
「マニアックだっていう自覚はあったんだ……」
「……な、ない!」

「次はこれよ! 耳掛け式強力LEDライト!明るさは2段階調整。イヤークリップの付け替え
で左右どちらの耳でも装着できるわ」
「今度行くところには洞窟とかあるのか?」
「ないわ」
「じゃあ、いつどこで使うんだ?」
「夜に決まってるでしょ。そんなことだから『昼行灯』とか言われるのよ」
「誰も言ってねえよ、そんな古風なあだ名」
「とにかくヘッドランプなんて大げさでしょ。これを、ちょいと耳にひっかけておけば、夜間
作業もバッチリよ」
「俺は夜中に穴なんか掘りたくないぞ」
「まあ、あたしたちが使うのは、せいぜい夜とか飛行機内での読書灯かしら」
「長門に土産に買っていってやるか」
「土産じゃないでしょ!」

「次はこれよ!折りたたみ式でコンパクトになる携帯用蚊帳その名もスパイダー」
「おまえ絶対、テレビ・ショッピングのヘビー・ユーザーだろ?」
「あたりまえでしょ。『通販生活』だって定期購読してるわよ」
「しかし携帯用の蚊帳なんて必要なのか?」
「いちいちうるさいわね。ジャングルでビバークする時の必需品でしょ。そんなことじゃゲリ
ラ戦を勝ち抜けないわよ」
「そんなトーナメント戦、出たくねえよ」
「うるさいわね、蚊帳の外に置くわよ」
「どこの大喜利だ!」

「お、ハンモックがあるじゃないか」
「あんた、そんなもの欲しいの?」
「ヤシの木陰でハンモックで昼寝するなんて、子供時代、誰だってあこがれる夢だろ?」
「昼寝って、あんた南の島に何しに行くつもり?」
「何って、リゾートだろ?」
「あんたの場合、『湯治』と書いて『リゾート』とカナを振るんでしょ?」
「うまい」
「うまくない! あんたなんか、日本にいたって学校にいたって、居眠りしてるんだから、怠
け者の節句働きよ! もっとアクティブなことやりなさい」
「たしかに休日の方が、ぶらぶら市街探索とか、おまえと映画行ったり飯食ったり店ひやかし
たり、意外と忙しくしてるな」
「ちょっと! 突っ込みどころ満載よ!『ぶらぶら市街探索』って何? やる気がべそかいて
逃げていくでしょうが! 『おまえと映画うんぬん』は、きっぱり一言『デート』でいいのよ!」
「い、いいのか?」
「こ、この際だし、許す。で、でもねえ!」
「まだ、なにか?」
「一緒に行くのに、だいたいハンモックなんて、一人でしか寝られないじゃないの!」
「いや、二人用もあるみたいだぞ」
「キョン、それ、いっときなさい」
「耐過重1000キログラム」
「そんなに重くないわよ!」
「わかってるって」

「次はこれよ! 体温保持率90%で氷点に近い外気温の下でも体温が下がるのを防ぐ、手の
ひらサイズにたためるヒートシートビビーサック!」
「んー、南の島に行くんじゃなかったかしら、私たち?」
「ハルヒの母さん!」「母さん!」
「サバイバル・グッズ・コーナーで、大騒ぎしながら品物選んでる制服カップルがいるって、
近所の奥さんが教えてくれたの」
「「……」」
「それ、全部持ってくの? トランクじゃなくて、トレーラーが必要じゃないかしら?」
「戻してくる」「きます」


 ハルヒの母さんと別れ、正気に返った(?)ハルヒと俺は、その日の残りの予定、つまり「
トランクに旅行の荷物を詰め方を実践で学び、同時に海外旅行の心構えを習得する」を消化す
るために、俺の家へ向かった。
 玄関を入ると、そこには見知らぬトランク・ケースが鎮座している。恐る恐る近づいて開け
てみようとすると、そこはお約束、
「あー、ハルにゃん、キョン君、おかえりなさーい」
「ただいま」
「おまじゃまするわ、妹ちゃん」
「はーい。ねえ、キョン君、そのおっきなカバンにまた入ってもいい?」
「いけません」
俺は妹に言い聞かせるように説明した。
「いいか、飛行機に乗るには、こういう大きなカバンは、チェックインカウンターというとこ
ろで預けないといけないんだ。飛行機はでかいから何百人という人が乗り込む。つまり何百人
分の大荷物を急いで飛行機に放り込まないといけないから、空港では預けられた荷物はとても
乱暴に扱われるのが普通だ。このトランクのこことここ、それからこのあたりを見てみろ。傷
だらけだろ。空港では何しろ時間がないから、トランクなんか放り投げたりする。だから、ト
ランクの中に少しでも隙間があると、中は無茶苦茶になってしまうんだ。そうだよな、ハルヒ?」
「あ、うん。そうよ。だから今日も、キョンの荷物が無茶苦茶にならないように、あたしが詰
め方を教えに来たの」
「そうなんだー。ハルにゃん、今日、ご飯食べてく?」
「うーん、ごちそうになろうかな」
「わーい。お母さんに言ってくる。じゃあ、ごゆっくりー」

「ねえ、さっきのトランクの説明だけど」
「ああ、口からでまかせだ。おかしかったか?」
「ううん。おかしくない。あんたって、時々わからないわね」
「……実はネットで調べた。その、なんだ、俺なりのモチベーションの高め方というか……」
「うん……時々わからないわ」
ハルヒはそれっきり口を閉じて、それから目を閉じた。顔と顔の距離が、どちらかということ
なしに近づいていく。そして……
 ドアはノックもなしにいきなり開けられた。お約束。
「ハルにゃーん! お母さんが、台所、いっしょしたいって!」
「うん、手伝う。すぐに行くって」
「はーい」
 兄にノックの件を小言すらさせないのか、妹よ。あー、どうして顔面がこんなに熱いんだろ
うねえ。
「じ、じゃあ、あたし、ちょっと、行ってくる」
「あ、ああ。すまんな、いつも」
「い、いいって」
 ハルヒがパタパタという音を立てて階段を下りていく。あの「ハルヒちゃんに何をしたの!?」
の後だからなあ。まあ、そこはハルヒ、如才なくやるだろうが。あー、それにしても、どうし
てこう顔が熱いんだろうねえ。

 夕食は、いつもの俺ん家の夕食プラス1(ハルヒ)といった、すでに見慣れた通りのものだっ
た。あとでハルヒに聞いたら、夕食を用意している時も、うちの母親もいつもと変わらなかっ
たという。
 というわけで、本日のメイン・イベント、涼宮ハルヒ博士による「トランクの詰め方」だ。
「まず、開けてみて」
「こうか(ガバっ)」
「中に鍵がついたタグがあるでしょ。それに暗証番号のセットの仕方が書いてあるわ。まあ3
〜4ケタだし気休め程度ではあるけれど、番号を揃えてから鍵を開けないと開かないの」
「これだと3ケタだな。◎…◎…◎と」
「861」
「なんで?」
「8ハ(チ)、6(る)、1ひ(とつ)」
「6が『る』ってのは?」
「14106でアイシテルだろ」
「ポケベル語!? あんた、いつの時代の人よ!」
「じゃあ、おまえは?」
「940」
「訳を聞こうじゃないか」
「9キ(ュウ)、4ヨ、0(テ)ン」
「……自分で言うのも何だが、名前を暗証番号に使うのは、やめた方がいい気がするぞ」
「うーん、自分の名前ならまずいだろうけど、ほら、お互いの名前だから」
「まあ、かまわんか」
「うん、気休めだし」

「さあ、いよいよ荷物を詰めるわよ」
「ああ。よろしく頼む」
「まず原則は、あんたも言ってた通り、トランクは一杯にすること」
「ああ」
「但し! 帰りはお土産なんか買って荷物が増えるけれど、行きも帰りもトランクは一杯にす
る。帰りの増加分は、機内持ち込みのバックを空に近い状態にしておいて、そっちを使うのよ」
「なるほど」
「まずは開いた状態のトランクの広い底面に、洋服なんかの大きくて柔らかい物を、同じく底
一面に広げる様に敷き詰めながら入れる。服は決してたたんだり、丸めたりしないこと。その
方が余計にかさばるからよ」
「そうなのか」
「帰りは同じように、トランクの広い底面にお土産の箱ものや袋ものも平らに敷き詰めるの。
心配なら、ますタオルを敷いて、その上にお見上げ、その上に上着と、サンドイッチ状態にす
ればいいわ。上着や服のそでがこの時点でトランクからはみ出ても問題なし!」
「おい、ほんとに問題ないのか?」
「ここまで底面に敷き詰めたあとで、箱モノや重い物を積んでいくの。これはパズルの容量で
いいわ。車輪の着いた方が、持ち運ぶときは下になるから、重いものはそっちに配置ね」
「なるほどな」
「ここまでで大物、中型のものは全部入ったわね。あとはコスメとか、まああんたに用はない
だろうけどや文房具なんを隙間に詰め込んでいくわ」
「まあ、土産を持ち帰るときは、そうするよ」
「えーと、あんたの下着はこの引き出しね」
「おいおい、勝手に開けるな」
「かって知ったるなんとやらよ。下着やタオル類はくるくると巻けば収納効率が良くて、隙間
をつめる「詰め物」にもなるから一挙両得よ。トランクを開けたときも、どこにあるか一目で
分かりやすいしね」
「わかりやすいはいいが……」
「うーん『詰め物』がちょっと足りないわね。これだと内でぐらぐら動くから、もっと下着と
かTシャツとかタオルを出して。こうして増量して、きっちり動かないように詰めていくのよ」
「……」
「これで全部入ったわね。さっきはみ出してた服の袖とか裾は、この段階で全体をくるむよう
に真中へ折り返す。その上で、トランクの内についてるバンドをかけると、内で荷物がバラバ
ラになるのを極力さけられるというわけ。……さあ、何か質問はない?」
「ハルヒ、おまえの説明は大変よく分かったし、俺の旅行用トランクは見事に完成したが、……
お約束ですまんが、今日俺が着替えるはずのシャツも下着もみんなこの中だ」


その3へつづく
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:47:13 ID:+/OuE799

なんか、単なるバカップル穏やか日常もの、になりつつありますが、

このあと劇的な展開って・・・ 読んで頂いている方、温かい目でお願いします。

そうじゃない方、レス消費、失礼しました。
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:55:28 ID:qQiW/okm
だがそれがいい。GJ!
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:58:05 ID:JGs5Ao/A
日常いいよ、日常w
GJ!
675SS:Smile Feed Back:2009/03/21(土) 23:59:41 ID:i9S1DHwJ
 ここしばらくの春の陽気に中てられた、というわけでもないのだろうが、ハルヒの機嫌が何故か妙な具合に上々である。
 どうせまたロクでもないことを企んでいるのかもしれないし、だからといって俺が何かをしてどうにかなるというものでもない。
 だったら、成り行きに任せるしかないってことなのだし、予めそう考えるってだけでも心に余裕が生まれるってもんだ。
 それでも、どうせなら願わくばヘンテコリンな能力など持ち出さずに、ささやかなイベントなどでお茶を濁してもらいたい、なんて思ってしまうのも、小心者な俺ならではの希望ってことなのだろう。
 まあ、ソッチ系の何かであれば、俺自身も特にダメージがあるわけでもないし、上手くすれば、多少はオイシイ目にありつく可能性がなきにしもあらず……、
「ねえキョン」
 って、ビックリした! 何だハルヒ?
「……何か、最近あんたって、よく微笑むようになったわね」
 微笑む? 俺が、か?
「うん、だって、前はキョンっていっつも明日にでもこの世の終わりが来る、みたいな不景気そうな顔ばっかしてたじゃないの」
 ううむ、まあ確かに世界の終わりと隣り合わせな日々、というのもあながち間違ってはいなかったろうが、そんなのが顔に出ていて、それをハルヒに気付かれていただなんてな。
「でも、この頃は結構いい評定してると思うわよ、あたしからみても……って、勘違いしないで、あくまでも『以前に比べて』ってことなんだからね、いい?」
 何かを誤魔化すような調子でハルヒに怒鳴られたために、俺もなんとなくその原因が解った。
 そうだ、よく笑うようになったのは俺だけじゃない。お前だってそうじゃないか、ハルヒ?
 そんなハルヒの笑顔のそばにいつもいれば、不景気とか言う表情だっていつの間にかどこかに行っちまうだろうぜ。
「……なによ、キョン。笑った方がいいとは思うけど、ニヤニヤするのは気色悪いからよしなさい!」
 そう叫んでプイっと向こうを向いてしまうハルヒ。
 でも多分、こいつは俺に自分の緩んだ表情を見られまいとしてのことなんだろう、とか思えて、何だか可愛いところあるじゃないか、なんてトチ狂ったことを脳裏に浮かべてしまったのはここだけの秘密にしておいてくれ。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36285.png
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 00:14:10 ID:MYgm+NXo
>>675

笑顔、GJ!!
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 00:29:36 ID:O+jmDXNy
放課後怖いお兄さん方に囲まれ、ある良い所の子と間違われて拉致されるキョン
その後キョンと瓜二つの御曹子とキョンを追うSOS団
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 02:19:56 ID:jSNG7MRd
>>667-671
GJ! お約束wあるあるw
ハルキョンがすごく楽しそうで、こっちも楽しくなるぜw

>>675
なんか上達してる? GJ!
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 03:06:53 ID:nMvtA3WV
親父の人も絵の人もいいよーいいよーw
いい夢見れそうだ。おやすみ!
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 04:00:56 ID:W6crU+nq
新しいハルヒのスピンオフまんがが出るみたい。

ttp://eva-wiki.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/src/up0008.jpg

長門有希ちゃんの消失

消失世界の長門メインかな。
ハルキョン分があるかどうかは微妙だけど・・・。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:04:06 ID:h9pt8Fb2
なんなのコレ?
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:19:54 ID:szGJVpii
今の段階では何とも

タイトル通り長門が主役だとしても
ぷよのことだからスポーツ大好き超元気なメガネ長門が活躍する話かもしれず
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:23:29 ID:nMvtA3WV
ほうほう。てか消失ハルヒですら登場するかアヤシイぞ。
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:28:54 ID:nMvtA3WV
>>682
ハルヒちゃんの消失編では隠れゲーオタだった。
なんかデカイ朝倉さんとの話がメインになりそうな気がする。
685名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:32:00 ID:jSNG7MRd
二期は消失だからなあ。
消失のスピンオフを書くのも仕方ないか。
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:32:14 ID:szGJVpii
ハルヒちゃんにおまけとして収録する予定の短期連載ならともかく
雑誌の目玉としてそれなりに長くやる気なら登場するのではないかな
そうでないとハルヒ古泉みくる鶴屋さんetc.が出ないニッチな作品になってしまう
体育教師森さんとかのネタで機関の面々を加えることも難しい
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 09:36:49 ID:FLA9wmM1
>>672
GJ!!
にやにやするぜw
>>675
ハルヒの笑顔はイイモノだw

さて雨の中出かけてくる。行くぞ、ハルヒ。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 10:11:26 ID:aDdoesOZ
素直に超月刊ハルヒを待つかなw
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 14:49:18 ID:npM5qAcI
1時間ハルキョン
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 14:50:31 ID:O+jmDXNy
機関の予算の都合でマグロ漁船に乗るSOS団
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 15:01:22 ID:JNGtj4zN
ハルヒには(対みくるあたりで)いつかひどい目にあってほしいとか思いながら、
凹んでるハルヒを見たいとか頭なでたいとか抱きしめたいとか抱きしめたついでに
匂い嗅ぎたいとか思ってる俺は一体なんなんだろう。
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 15:06:15 ID:ohc3flYO
そうだな。差し当たってジョンに会えなくて残念がってる中学二年生ハルヒの頭を撫で回したい。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 17:38:45 ID:npM5qAcI
ショッピングモールに行ってきたんだがね
小さい子を連れた親子連れがいてさ
見ていてハルキョン親子に見えるだが
病気かな俺。
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 18:00:18 ID:aDdoesOZ
みくるにゲームで負けて凹んでるハルヒとかいいよな!
あそこまではやらないだろうけども!
 そんなこんなで、出発当日。
 ハルヒから電話をもらった俺は、パッケージング・バイ・ハルヒのトランクを、俺の部屋か
ら玄関へと運び、その到着を待っていた。
 ほぼ予定時刻に、すでに涼宮家を満載したライト・バン型タクシー(?)が、うちの家の前
に到着した。
「いわゆる空港行きの乗り合いタクシーだ。予約している飛行機の便を連絡しとくと、タクシー
会社が調整して、ドア・トゥ・ドアで送迎してくれる。今日は、おれたちだけみたいだが」
とハルヒの親父さんが、運転手に代わってそのシステムを説明してくれる。
「それじゃあ、行ってくるから」
と家族に、特に妹に、言い聞かせるように旅立ちの挨拶をする。
「ご迷惑かけないようにね。涼宮さん、お世話になります」
「こちらこそ。無理を言ってすみません」
「いえいえ、うちの馬鹿息子は、本当にハルヒちゃんにはお世話になりっぱなしですから」
といった親たちのエール交換は、当人たちには「どうでもいい」というレベルを遥かに超えて
「今日のところは、どうかひとつ、そこまでにしておいてくれ」というべき方向へどんどん発
展していってしまう。
 俺がハルヒの方を見ると、ハルヒも俺の方を見ていて、目の中で首を縦に振っている。よし、
それじゃあ、
「そろそろ行かないと」
と俺が口火を切り、ハルヒはそれに合わせて、親父さんの脇をかるく肘でつく。
「ごほん。そうだな。じゃあ行ってきます」
 大きな音で咳払いし、大きな声で親父さんが宣言。皆がうなずいて、車がゆっくりと前で出
た。
「あれ、妹ちゃん」
 車は走り出したが、妹が走って追いかけてくる。
 うう、兄ちゃん、そこまでのドラマはいらないぞ。いつもどおりの妹でさえいてくれれば、
カバンにこっそり入ってさえなければ。
「あれ、妹ちゃんが手に持って振ってるの、パスポートじゃないの?」
「わはは。お約束だな。大方、トイレに行っている間、持っててくれ、と預けたままってとこ
ろか?」
 親父さん、図星です。
 車は止まり、俺とハルヒが飛び降りる。
 俺はパスポートを受け取り、ハルヒは妹の頭をなでる。
「キョン君、気をつけていってくるんだよ。ハルにゃん、キョン君をお願いね」
「うん、わかったわ。絶対、元気にして帰すからね」
いや、それはやり過ぎと言うか、胸を張り過ぎというか。それから妹よ、あまり殊勝なことを
言うな。そういう時は「お土産、忘れないでね」くらいにしておいてくれ。でないと、最近た
だでさえゆるい兄の涙腺が……。
「ほら、キョン。ちゃっちゃと行くわよ。飛行機は、遅刻したナショナル・チームだって待っ
てくれないんだから」
 確かに、ここでこれ以上ドラマを掘り下げたら、また搭乗まで話が進まなくなるだろう。
 別れを惜しみつつ、いざ行かん、天国にだって近いという、なんとかいう南の島。
「それと、あんたのパスポート貸しなさい」
素直にハルヒに渡すと、ハルヒかバックから出した布製のケースみたいなのに俺のパスポート
を入れて、返してきた。
「ほら、パスポート・ケース。これで首から下げられるから、なくさなくて済むわ」
「ちなみにお手製だそうだ」
「親父、うっさい」

 午前の道は、俺たちの前途を祝福するかのようにガラすきで、空港へは登場予定時効の3時
間前に着いてしまった。
「余裕があるに越したことはない」
と親父さん。
「俺なんか離陸の30分前に、食パンをくわえて出国審査を受けたことがある」
「あんたは転校一日目から遅刻するヒロインか!?」
 ハルヒのつっこみも、今日は長打こそないが、確実に芯で捉えている。ボール(?)が見え
ている証拠だ。
「ちょっとチェックインしてくる。キョン君、わるいがそこのカートに積んでトランクを運ん
で着いてきてくれ」
「はい」
 ハルヒの母さんとハルヒと俺のトランクをカートについて、自分のトランクを転がしながら
先を行く親父さんの後を追う。
 カウンターでは、これも親父さん的にはきっと恒例なんだろう。ナイストゥミーチュー、ス
パシーボなどなど、怪しい多国籍人を装う話術でカウンターのお姉さんの目を白黒させながら、
それでも当初の目的を果たしてしまう。なるほど、ハルヒ母+ハルヒが、遠くで他人の振りを
しているのは、このせいか。と、親父さんに気付いたのか、カウンターの奥の責任者っぽい人
がカウンターにやって来た。
「ベルさん、今日は出張じゃなくて家族サービスかい?」
「何度も言うが、俺は鈴宮じゃなくて涼宮だ」
「こっちの彼は、お初だね?」
「ここはどこの飲み屋だ? こいつは保安官補でキョン。ついでにいうと、俺の娘と恋仲だ。
まあ、いずれは決闘だな」
「おいおい、ハルヒちゃんも、そんな歳か。少年、しっかりやれ。この親父は悪いやつじゃな
いが質は悪いぞ」
「ははは」笑うしかないよな、ここは。
「おい、有能な彼女が手続きができたって、言ってるぞ」
親父さんは、ややオーバーアクション気味に、責任者さんに不平をいう。
「オーライ。じゃ、トランクに貼ったこのシールの切れ端を持ってってくれ。あとでトランク
を探すのに役に立つ。ボンボヤージュ(よき旅を)!」
「発音がなってないよな。ま、とりあえず、ハルヒたちと合流するか」
 その必要はなかった。カウンターでの一部始終を、涼宮家の女性軍は遠目ながらもしっかり
見ていて、絶妙のタイミングで自分たちの位置を知らせるように歩いてきた。というより、彼
女たち自体が、遠目からでも見落としようがない存在感やら何かを周囲に発散しているのだ。
 そんな訳で、俺の隣にいた親父さんは言った。
「おい、いいだろ。あそこにいるのは、おれの女房なんだ」
「ぐっ」 さ、さすがにその手は……使うのは、何だかいろいろ怖い。
「すまんな。たまには年長者に勝ちを譲るのもいいもんだろ?」
 その気になったら全戦圧勝じゃないですか、と心の中で言う。へたれ、俺。
「旅はまだ始まったばかりだ。陽気にいこうぜ、キョン君」
「ちょっと親父! またキョンをいじめたでしょ!?」
ハルヒが、つかつかつか、と早足でやってくる。ロボットのように肩をすくめる親父さん。
「オー、マイ、ドウター。ワタシガ、イツ、ゴシュジンサマ ヲ ソンナ メ ニ」
「読みにくいだけから、出典が明示できない物真似はやめなさい」
「でも、ふざけてるのはわかるだろ?」
と、ひらりとかわす親父さん。
「いつ真面目なのかが、わかんないの!」
それをも狙い打つ娘ハルヒ。
「いつもこんな感じよ」
と日だまりのようなニコニコ笑顔を絶やさないハルヒ母。
「はあ」
とすでに慣れてきているが、それがよいことなのかどうか、未だに判断がつかない俺。
 次は手荷物検査場はずだったが、
「ああ、キョン君、俺たちはこっちから行こう」
「向こうの列、すごく混んでましたね」
「手荷物検査場はどうしてもなあ。関西の空港も優先ゲートができて助かってる」
「親父、わがままなくせに、待ったり並ぶのが嫌いだからね」
「わがままだから、嫌いなんだ」
 俺たちが向かっているのは、専用ゲート(専用保安検査場)というところのようだった。な
んたら会員(ゴールド・メンバー?)になっておけば、ただでさえ混む手荷物検査場も専門の
(つまり空いている)検査場で済ますことができるし、さっき預けたトランクも優先取り扱い
されて、到着後あまり待たずに受け取れるのだとか。どうすればメンバーになれるかって?親
父さんによれば、
「要はたくさん飛行機に乗りゃいい」
だそうだ。
「といっても、伊丹じゃ、もう何が優先やら、って感じで混んじまってるがな」
 優先検査場というだけあって、手荷物検査はあっけなく済んでしまった。ありがちな時計や
らキーケースなんかの出し忘れを、事前にハルヒのやつに注意されていたからではないことも
ない。
「出国検査場じゃ、こうはいかんぞ」
とニヤニヤして脅す親父さん。
「おどかすんじゃない。パスポートにハンコ押してもらうだけでしょ」
とつっこむハルヒ。ほんと、いつもこんな感じなんだろうな。
「ハンコ押すだけだが、国の外に出しちゃいかんやつもいるからな」
「このメンバーだと、親父よね」
「笑い事じゃないぞ。俺のツレなんか、家族旅行なのに、昔やった悪事がバレて大変だったん
だぞ」
「だったら3人でバカンスを満喫するまでよ」
「だから、ツレの話だよ」
 出国検査場もまた、なんということもなく、一人づつパスポートを見せ、ハンコを押しても
らう。
 ハルヒの親父さんのパスポートは、さすがにすごいハンコの数だ
「全部、仕事でだ」
と、やれやれ顔をつくって親父さんは言う。
「早く引退して、ひきこもりになりたいよ」
「親父がひきこもって何する気よ」
「庭でライオン飼って、夕方になったらドビュッシーを弾く」
「なにそれ?」
「映画だ、『007カジノ・ロワイヤル』の古い方。見たことないのか? あの希代のバカ映
画を」
 とりあえず、これで「出国OK」ということだな。形的には、一応これで外国に出た、って
ことになるのか。
「向こうに専用ラウンジなんてものもあるが、おまえら、どうする? 搭乗までは、まだ結構
時間はあるが」
「免税店とかあるんでしょ? ちょっと見て回るわ」
とハルヒはすでに、俺の手首を引っ掴んで、スタンバイの体勢。
「さっそく二人になりたい、とハルヒは思った」
オヤジさんは肩をすくめてみせる。
「へんな心理描写いれるな」
「じゃ、これからは茶々を入れてやる」
「よけい悪い! あんまりかわらないけど」
「検査が全部済んだと言っても浮かれるなよ。確率的には、今から搭乗するまでが、一番馬鹿
みたいな失敗が多い」
「大丈夫よ」
 ハルヒもおれも、パスポートとチケットは、ハルヒ謹製のパスポート・ケースに入れてある。
「時間厳守だぞ。時間が来たら、ナショナル・チームでも飛行機は待たんからな。で、おまえ
ら時計持ってるのか?」
「あ」
「普段ケータイで時間を見てるような連中は、こういうはめに陥る。免税店で安いやつを見繕っ
てこい」
 親父さんに一本とられたのが悔しいのか、ハルヒはアヒル口になって、無言で俺を引っ張っ
ていく。
 ハルヒの母さんはニコニコと俺たちを見送り、自分の鞄から布のブックカバーをつけた文庫
本を出して読み始める。親父さんもそれに合わせてか、上着のポケットからペーパーバックを
取り出す。
 ハルヒは振り返らず、前だけを見てぐんぐん進む。俺は引かれていく。 

 「時計なんて、空港中いたるところにあるじゃない!」
「まあな」
「向こう着いたら、時間を忘れて遊ぶんだからね!」
「ああ、そうだな」
ハルヒはどこからかカードを取り出した。正確には取り出して構えた。
「腹立ちまぎれに無駄遣いしてやるわ」
「こらこら」
なんなんだ、その高級そうなクレジット・カードは?
「ブランド品なんかに興味はないけどね」
何故だか、恨みはないけどね、と聞こえるぞ。
「店ごと買うとか言うなよ。機内持ち込みできんぞ」
「わかってるわよ、そんなこと」
そりゃ、わかってるだろうけどな。
「ねえ、キョン。あんた、すごーく高い時計欲しくない?」
ほら、そうやって必ず不穏なことを思いつくんだ、おまえは。
「おまえはどうすんだ?」
「そんなの2つも買えないわよ。すごく高いんだから」
「全然高くないやつ、2つにしろよ」
「だーめ。もう決めたの」
「ヤクザかナンバーワン・ホストでなきゃ持てないような時計はいらんぞ」
「あほ。そんな時計、あんたに似合わないわよ」
 じゃあ、「俺に似合う、すごーく高い時計」を探しているのか? それはすごーく嫌な予感
がするぞ。
「はい、これ。安心しなさい。何十万も、何百万もするものじゃないから」
「あ、ああ」
「総称でパイロット・ウォッチって言ってね、文字通りパイロットがつける腕時計ね。元祖の
ブライトリング社のなら、満十万するけど。この文字盤の周囲についてるリングがあるでしょ。
これが回るの。目盛りの刻み方が変なのに気付いた? これ回転計算尺になってるの」
「計算尺ってなんだ?」
「計算が、とくにかけ算と割り算だけれど、一瞬でできるものね。尺という位で、物差しタイ
プが一般的だけど、それを円形にまとめたものがこれ。パイロットは計器やコンピュータがみ
んな狂っても、残燃料と空港までの距離だとか、落下速度と地上までの距離とか、計算したい
ものが沢山あるでしょ、それも時間がらみで。だから時計に計算尺をつけたのは大正解ってわ
け」
「ほう」
「わかってないわね。親父の腕時計、見た?」
「え?いや」
「まあ、あっちは元祖の本物だけどね。何万年に数秒しか狂わない電波ソーラー式時計の時代
に、毎日10秒以上も狂う自動巻時計って何考えてんのかしらね。計算尺の使い方は、どうせ
搭乗まで暇だからゆっくり教えてあげるけど、親父に聞けば、語りに語り続けるわ。旅行が終
わっちゃうわね、多分」
わー、すげえ聞きたいが、今は聞きたくない感じ。
「だが、ひとつきりで、どうすんだよ」
「まだ、わかんないの?」
いや、わかってはいるが、今わかるわけにはいかない、というか。
「あんたがあたしの『時計係』になるに決まってるでしょ」

 ラウンジの、ハルヒの親父さん&母さんのところに戻った。ハルヒが鼻息も荒く、俺の左手
首を、とくに親父さんに、見せびらかすように高らかにあげる。俺は自由になる右手でこめか
みを押さえる。オー、ジーザス。ああ、ほんとにすいません。
 親父さんは「やれやれ」という意味のジェスチャー、ハルヒ母は読んでいた文庫本を口に当
てて笑いがこらえられない様子だ。
「娘よ、やってくれたな」
「どう? ぐうの音も出ないでしょ?」
「負け惜しみで言うんじゃないが、キョンを日本に置いていったらな、どこかのバカの国際長
電話代で、そんなもの5、6個は買えたぞ」
「と言ってる時点で、完全に負け惜しみね」
「ぐう」
 しかたない、といった感じで本をしまったハルヒの母さんは、
「お父さん、いつ搭乗口に向かいます?」
「もう15分もすればアナウンスがあるだろうが、少し遅めに行こう」
「そんな、とろとろとしたことでいいの?」
腰に手をあてて胸を張り、暫定勝者ハルヒが親父さんを見下ろす。
「日本人は時間とアナウンスには従順だからな。合わせて動くと混雑を応援に行くようなもん
だ。俺たちの席は前の方だから、少し遅れて乗り込む方が邪魔にならなくていい」
「あー、たいくつ、たいくつ!」
電車の長椅子に上って窓を見たいから靴を脱がせろと騒ぐ幼児のように、暴れ出すハルヒ。涼
宮家ではこれにどういう風に対処するのか、後学のためにしばらく見ていよう。
「なんのために、キョンを連れてきたんだ」
って、親父さん、いきなり俺頼みですか? ハルヒの母さん、もう笑いスイッチ入ってますね?
「キョンはそんなんじゃなーい」
お、ハルヒ。あまり期待してないが、言ってやれ。
「キョンはね、キョンはね・・・」
それじゃ、古来の、針が溝をなぞっていた頃の壊れたレコードだ。
「・・・うー……と・に・か・く、キョンなのよ!」
「随分とテツガク的な惚気をありがとう」
いや親父さん、今のは惚気では、ないと思います、よ。
「ハル、暇なら何か読む?」
「うん。母さん、何持ってきたの?」
「旅行には、やっぱり旅行記よね」
「って、えーと、クセノポン『アナバシス』? カエサル『ガリア戦記』? クラウゼヴィッ
ツ『ナポレオン戦争従軍記』? って、全部、旅行記じゃなくて戦記でしょ!」
「あら、でもみんな遠征してるわよ」
「遠征は、旅っていえば旅だけども!」
「俺のを読むか?」
「期待しないけど、聞くだけは聞いてあげる。・・・Making a Good Script Greatって、何こ
れ?」
「映画のシナリオをどう書き直すかのマニュアル本だな。ハリウッド映画だと、制作費が馬鹿
でかくて映画が当たるか当たらないか不確定だから、映画自体に保険をかける。保険会社がキャ
スト表とシナリオを分析して、これだと当たりそうだから保険の掛け金は低くてこれくらいで
いいや、このシナリオだとヒットしそうにないから掛け金を高くしよう、ってな具合にな。で、
保険の掛け金を低く抑えたい映画会社やプロデューサーは、シナリオを『シナリオ・コンサル
タント』のところに持っていくんだ。シナリオ・コンサルタントは元のシナリオの長所を生か
しながら短所を修正していくんだな。どうやれば冒頭シーンで客を引きつけられるとか、どう
やって泣かせるとか、いろいろ手練手管がある訳だ。これはそのシナリオ・コンサルタントの
一人が書いたマニュアル本で・・・」
「そんな本読んで、どうしようっての?」
「あ、この映画はあの手をつかってやがる、ちがう、そこで例の手を使えばいいのに、といろ
いろ突っ込めて楽しいぞ」
「キョンは、あんな悪魔に魂売っちゃ駄目だからね」
俺はすこーし、その本を読むのもいいかもしれん、と思ったぞ。次作の超監督とかが。俺が読
むと、俺が窮地に陥る気がしたので、口にはしないがな。好事魔多しとは、こういうことを言
うんだろうか。

 日本語と英語で、搭乗開始を知らせるアナウンスが流れた。
 あちこちで腰を上げ、指定された搭乗ゲートの方へ流れていく人たち。親父さんと母さんは
読書を続け、ハルヒと俺は、買ったばかりの腕時計の計算尺リングを回して、1.69×2.7
といったかけ算をしているのだが、頭を付き合わせ、手を取り合って、何をしてるように見え
るんだかね。
「人ごみが薄くなってきた」
親父さんがゆっくり腰を上げた。他の3人もそれに合わせて立ち上がる。
「ぼちぼち、ぶらぶら、まったり、行くか」
とにかく全く急がないで進もうという親父さんの提案に、他3人はそれぞれ違った風にうなず
いた。多分、考えていることなんかも、それぞれに違っているんだろう。
 搭乗口は、さっきまでゴッタ替えしていたようだった。自動改札みたいなのの側に係員のお
姉さんが立っていて、そこでチケットを入れると、席の位置を示す半券みたいなのが出てくる。
 親父さんはシナリオのリライト・マニュアルを読みながら、チケットをいれ、
「パスポートは?」と問いかけ
「あ、拝見します」という返事を待たずに、ポケットからパスポート入れを出して係員に渡し
ている。あれもハルヒ謹製と見た。
「何をやるにも不真面目ね」
続いてハルヒがぷんぷん怒りながら通っていく。続いて俺。最後がハルヒの母さん。さすがに
本はしまってある。
「思ったより、飛行機飛んでないわね」
大きなガラスの向こうの滑走路を見ながら、ハルヒの母さんが言う。
「国内便はみんな伊丹にいっちまった。午前10時から午後4時まで、ここから成田へ行く飛
行機は一機もないそうだ」
という親父さんの答えに、
「そうなの」
とハルヒの母さんはつぶやいてチケットをしまった。
 すでに搭乗予定のほとんどの人が乗り込んでおり、飛行機の中に入ると中にはぎっしり人が
詰まっていた。
 親父さんが言ってたとおり、俺たちの席は、入り口からたいして離れていないところにあっ
た。
 ハルヒに窓側を譲ろうとしたが、「キョン、あんた始めてなんだから、あんたが窓際行きな
さい」と頑として聞かない。
 ようやく俺の頭に、いつぞやの古泉の言葉が浮かんだ。
「わかった。じゃあ窓際に座らせてもらうぞ」
「どうぞ」
 3人がけの席で、ハルヒは俺の隣に座る、その向こうが通路側になりハルヒの母さん。親父
さんは通路を挟んで、さらにその向こうに座る。
 機長の自己紹介やら、救命設備の説明アナウンスやらが流れて、スチュワーデスさんが踊っ
ているように装着の実演をやっていた。
「最近はビデオ流して済ますのが多いがな。マイナーな路線ほど、今のダンスが見れる」
 2つ席の向こうから、親父さんが解説してくれる。
 こうしてしっかり席についてから、離陸のために飛行機が滑走路を走り出すまでの時間がけっ
こう長い。これだけでかい空港でも、滑走路の数は少なくて、待ち時間なんかがあるためだそ
うだ。
 全然別の経験なんだが、予防注射って奴は、注射のちくりという痛みよりも、注射されるま
で並んで待っているのが案外つらいんだよな。
 気がつくと、ハルヒの母さんの、ニコニコという音がほんとにしそうな笑顔からも、親父さ
んの何故か声はしないが「ゲラゲラ」というのが伝わってきそうな笑いからも、どこか生暖か
い視線にも似たものが飛んで来ていた。
 なるほど。そういえば、いつも騒がしいとなりの奴が、席に着いた途端に、借りてきた猫の
ようじゃないか。
「なあ、ハルヒ。ひょっとしておまえ、飛行機こわいのか?」
「ば、ばかじゃないの? 怖いわけがないじゃない!」
「鉄の塊が飛ぶのは、おかしいとか、信じられないとか、その手の類か?」
「こ、こんなもんはね、目つぶって寝てたら、いつのまにか現地に到着してるものなの!」
「それだと機内食も食えないだろ。ほら、手、貸せ」
「は?なに?」
「手だ。握っといてやる」
「あんた、ばかじゃないの。……親もいるってのに」
「かまわん。俺は気にせんぞ」
「あんたが気にしなくても、あたしが気にするわよ……その、ちょっとは」
「じゃあ、そっちの目はつぶってろ」
「意味わかんない。……わかったわよ、握ればいいんでしょ、握れば」
いかにも渋々といった感じで、俺の手を取りに来る。
「……離したら、承知しないからね」


「母さん、ピンチだ。たすけてくれ。自分の娘と婿に萌え死にそうだ」
「まだ婿じゃありませんよ」
「『恋愛が与えることができる最大の幸福は愛する女性の手を握ることである』(スタンダール)」
「何か言いました?」
「いいなあ、って言ったんだ」
「飛行機に乗るなんて、いつものことじゃありませんか」
「忘れられんフライトになりそうだ」


その4へつづく
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 18:49:20 ID:q67eIxEO
「自分の娘と婿に萌え死にそうだ」ってのにツボった。

GJでした、続きの投下が楽しみです。
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 19:55:02 ID:ohc3flYO
俺も萌え死にそうだw
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 20:29:49 ID:sxk9QM6a
GJ!
「じゃあ、そっちの目はつぶってろ」というセリフの意味に今気がついた・・・
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 20:57:38 ID:mgXf6PQU
>>695-700
GJ!!!
こういう何気ないやりとりが好きだわ
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 21:25:43 ID:38JQAkxb
ちょっと俺も飛行機の予約とってくるわノシ
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 21:36:45 ID:O+jmDXNy
ラスベガスで有り金全部スッたハルキョン
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 22:27:31 ID:Fe+GyW9D
なんかスロットとか強そうだよな。
ディーラー相手だと最後に熱くなってスリまくるのは想像できるw
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 23:47:24 ID:yhhoXdN/
ポーカーとか無理そうだな
709SS:向かうところ無敵:2009/03/22(日) 23:54:55 ID:OrRrNe9O
「ほらキョン、さっさと帰るわよ!」
 解った、解ったから引っ張るなって……やれやれ。相変わらずハルヒは止まるとか留まるなんてことから無縁なのである。
 しかしなあ、振り返ってみればSOS団の設立をハルヒが思いついたあの当初は、俺はネクタイを掴まれて校内引き廻しの刑だったんだっけ。それを考えてみれば、現状はある意味進歩しているとでも言えるのかね?
 しかし、改めてよく見ると、ハルヒの手って案外華奢なんだよな。
 なんていうか、指も細身で色も白くて……ああ、何時だったかキーボードを華麗に弾いたりしてたし。ピアノ習ってたんだっけ? とにかく俺自身の指と比較、なんてことをするのが悲しくなるぐらいにその差は歴然としている。
 と、いつの間にかハルヒが立ち止まってポカンと俺の方を見ている――って、しまった、何を俺はトチ狂ったんだろう? ハルヒの手首を握ったまま観察してしまっていただなんて!
「キョン……どしたの? あたしの手に何かついてた?」
 怪訝そうなハルヒ。マズイな、ここは何とか上手く切り抜けないと。
「ああ、いや、何でもないぞ。ただ……ハルヒの指って、その……結構綺麗だよな」

 その瞬間、まるで全ての天体の軌道が静止したかのように思われた。

「あ、アホー! と、突然なにを言い出すのよこのバカキョン! ふざけんのもいい加減にしなさいっ!」
 チクショウ……まともにグーでブン殴られちまったぜ。まったく、こいつは手加減手モノを……、
「って、おわっ!」
「さあ、くだらないことしてないでキリキリ歩く! そうだ、コンビニ寄りましょ、コンビニ。うん、もちろんキョンの奢りでね」
 気持ちの切り替えが早いのはハルヒの長所でもあるか。まあ、ただ単に現金なだけ、という気がしないでもない。
 それはそうと、さっきからずっと俺の手を離さないでいるのはどういうことなんだろうかね。
 それに、なんとなくだが、先程より体温っていうか暖かさが増したような感じにも思えるのだが、余計なことを言って引っ叩かれるのは勘弁してもらいたいので黙っておくことにしよう。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36418.png
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 00:05:24 ID:aBldiP/8
ルーレットなんか1枚賭けをピタリと当てそうだ
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 00:46:47 ID:zpBYl/dB
SSとイラストの二刀使い

これも進化の可能性か・・・
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 01:17:05 ID:5A/nnGmL
>>709
いいね、実にいいw

言い夢見れそうだ。おやすみ。
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 01:28:20 ID:9sUwvl9E
3月17日から3月23日は『太陽の週間』

ハルヒ「・・・ねぇキョン。」
キョン「ん?なんだ?」
ハルヒ「・・・恥ずかしいだけど。」
キョン「そうか、しかし今週はお前を大切にすると決めたからな。何がなんでも遣り通す。」
ハルヒ「・・・でも膝すりむいた位でお姫様だっこで保健室に連れて行くのはやりすぎ。」
キョン「そうか?俺は気にしてないが。」
ハルヒ「・・・このエロキョン。」

5組の皆さん

一同『いい加減にしろ!バカップル!』
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 02:13:56 ID:WEQfN/+J
キョンからデートに誘われて内心ウキウキして行った所が薬局でゴム買うのが目的だった事に怒るハルヒ
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 09:39:12 ID:S5yrqZcZ
今日は風強いな、花粉飛びまくってるぜ。

SOS団内では花粉症はどうなんだろうな。
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 10:18:23 ID:5A/nnGmL
みくるなんかはすぐ掛かってそうだな。
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 11:23:02 ID:oqwXvOo4
ハルヒ「へくしっ!」

うん、萌えるな。本人はたまったもんじゃないだろうけど。
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 12:53:18 ID:b1qQaG2+
花粉症かと思っていたら風邪だった的な電波が
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 14:15:20 ID:WEQfN/+J
風邪と思ってたら単に誰かが噂してただけな電波が
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 15:23:58 ID:b1qQaG2+
昼休みに噂の主を探して彷徨うハルヒ。


キョン「で、昨日またハルヒのやつがさあ〜」
谷木田「(また始まった()」
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 16:57:35 ID:5A/nnGmL
ハルヒ「あんたが犯人かっ!」
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 18:57:04 ID:LY0wEo0B
「責任を取りなさい!」と攻めるハルヒ。
とりあえず「しょうがないな」と受けるキョン。
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 19:07:08 ID:9sUwvl9E
流れに割り込んですみません。
書き掛けですがSSを投下させていただきます。
またまた長くなりすみません

では
【神の龍と聖なる少女。彼らの旅路に途中に出会いしは金色の女王。】


龍が自身の名を知る為に始めた旅。100年の時の先に1人の少女に出会った。
産まれた時も何もかも違う1匹と1人。それが世界を脅かす『闇』に関係するとは誰が思っただろうか。
白き子龍に出会い、そして赤橙と緑の使者と出会って、今龍の生まれた場所に帰ってきた。
そこで鉄の龍王に出会った。
龍王の導きに従い1匹と1人は龍王の記憶を遡り嘗て起こった『神龍と聖なる少女』の事を知る事になった。

〔ならお前さん達、この魔晶石に触れてみてくれ。〕
【これにか?】
「触れたら如何なるの?」
〔この中に全ての記憶を移してある。ワシが語るってやるよりも理解しやすいだろうて。〕
【・・・如何する?】
「・・・やるしかないでしょ?その為にここまで来たんだから。」
【そうだな じゃぁやるか】
「うん。」

意を決して、龍と少女は魔晶石に触れた。
その瞬間、龍と少女の頭の中に膨大な記憶が流れ込んできた。
遥かなる悠久の時を生きる龍王の記憶。その中でも深く重くそして哀しみに彩られた記憶。

遥か昔、人の作り出した強大な国家が存在した。
その国は絶大な魔力をもって成り立ちこの世の全てを支配せんが如く強大に膨れ上がった。
その中心地。天空に浮かぶ中央都市にてある事件がおきた。
人の領分を超え世界の根源に触れようと試みた一人の魔導師により『闇』が呼び起こされた。
『闇』は瞬く間に世界に広がり己が眷属を作っていった。
そして永きにわたる戦が始まった。人も獣も幻獣・魔獣、果ては神や魔王すらも巻き込み世界は
終わりに向かっているかの様であった。
そんな最中、西の都市・ザビュートに『闇』の軍勢が押し寄せた。この地にある魔晶石を狙ったのである。
戦いは7日間続いた、人の軍勢も龍も天使・悪魔も退け『闇』が魔晶石に触れんとした時、一筋の光明が舞い降りた。
その姿は白金に輝く龍の姿。そしてその頭上には蒼と白の衣を纏った少女の姿。
龍の咆哮が軍勢を薙ぎ払い、少女の力は『蒼き巨人』を形取り全てを薙ぎ払った。
形成不利と見た『闇』は魔力を暴走させこの都市を破壊した。しかし龍と少女の力によって皆無事に助け出された。
彼らが『神の龍と聖なる少女』であった。

彼らの元に何時しか仲間が集まっていった。そして彼らを中心に神も魔の一つになり『闇』に立ち向かった。
そして永き戦いの果てに遂に『闇』を天空都市に追い詰めた。
戦いは熾烈を極めた。その最中に神と魔王は移し身を失い世界に干渉する術を失った。また多くの種族が滅びていった。
その中にあって神龍と少女は戦い続けた遂に『闇』を捉えた。その瞬間『闇』は彼らを飲み込み朽ちようと足掻いた。
神龍は少女を逃すと自らの身を媒介にし『闇』の封印式を行なった。だが神龍の力をもってしても『闇』の封印は容易ではない。
少女もまたその持てる力を使い、そして共に旅した五大龍王の力を合わせて遂に封印に至った。
しかし、犠牲は大きかった。封印と引き換えに神龍の行方は途絶え又天空都市もその力を失い海の上に不時着した。
こうして多くの犠牲の末に『闇』は封じられた。多くの凱歌が世界中で鳴り響く中何時しか少女は姿を消していた。
まるで神龍も少女も世界を救う為だけに現れたかのように。そうして世界は平穏を取り戻した。


龍と少女は魔晶石から手を離した。
口伝や僅かなおとぎ話でしか伝えられていない『神の龍と聖なる少女』の物語。
言葉に表せばほんの一刻で終わるようなものかもしれない、しかし龍王の記憶と共にその時感た龍王の心も1匹と1人には流れ込んできた。
共の旅した龍王だけが知り得た語れない物語。神龍と少女は種族を超え愛し合っていた。
その結末は永劫の別れである。
何時もその手の事には鈍感な龍でさえその哀しみを知ることが出来た。ましてや少女に至ってはその姿を自分と龍に重ねずにはいられなかった。
「・・・ひくっ・・・くっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
【・・・・・・ハルヒ ・・・泣いてるのか】
「・・・うるさい、・・・・・・だって神龍とあの娘、あんなに愛し合ってたのに。・・・なんであんな分かれ方しないといけないのよ。」
【・・・そうだな】
〔・・・娘さんよ。確かにあの時もワシらはそう思った。他にも多くの犠牲を払った、彼らだけが特別でもないと思いもした。〕
「な!お爺ちゃんそんな言い方。」
〔それでもワシらは諦めきれんかった。世界の為に犠牲になる?どんな大義名分があってもワシらは彼らが幸せに成る事を願っていた。
 世界を救う一番の功労者が何で一番の報いを受けないのといけないのかとな。そして調べた結果分かったことがあった。〕
【・・・何が分かったんだ?】
〔神龍は死んでおらんかった。その身を媒介にしたとはいえ魂は死んでおらんかった。じゃから神龍は何処かで生きておるんじゃ。〕
「え?じゃぁあの後2人は再会できたのね!」
〔・・・いいや。残念じゃがそうはいかんかった。少女はその事を知って直ぐ姿を消したんじゃ。そしてワシらも神龍の居所を最後まで突き止める事は出来なかった。〕
「・・・そんな。」
【で?俺の名前の件は?何処にいるかもわからね〜なら意味ないだろ】
「ちょっとキョン!アンタね!」
〔聞け。見つけは出来なかったが一つ分ったことがあった。それは神龍が何れまた世界に現れることがな。」
【本当か】
〔そしてそれが今から100年程前になる。よってお前さんに旅をしてみろと言ったんじゃ。もしかしたら偶然出会いかもしれんじゃろ?」
【って偶然かよ!】
〔それにな娘さん。〕
「何?お爺ちゃん。」
〔ワシらもあの少女が死んだと感じておらんのじゃ。あの後刻の神が力を使うのを感じた。その後少女の姿を見ておらんのじゃ。〕
「それって、もしかして。」
〔そうじゃ、もしかしたら今の世で再び巡り合ってるかもしれんな。そして再び『闇』が目覚めようとしておる。だったら彼らも又。〕
【しかし それと俺達が何か関係あるのか?】
〔まだはっきりとはしておらんがな。お告げや予言。お前さん方はワシらにとっても重要なんじゃ。なんにせよワシがお前さん方に伝えたいことは大体伝えた。
 後はその目で確かめることじゃな。〕
【だから確かめるもなにも 何処に行けばいいんだよ】
「もう、キョン分からないの?」
【何が】
「最後に神龍が姿を消した場所。あの天空都市に行けばいいのよ。」
【だからそこは何処だって】
「あたしも知らないわよそんなの。」
【なら意味無いだろ】
〔天空都市は今は海上に浮かぶ巨大国家『央国』になっておる。〕
【・・・マジかよ あそこ行ったが散々な目にあったぞ】
「でもそこに行けばまた何か手掛かりが見つかるんでしょ?でも何で他の国の人はあそこに入れないの?」
〔そりゃ『アンセル』のせいじゃな。〕
「アンセル?」
【金龍王だな それが何かあるのか?】
〔やっこさん実は神龍に気があったんじゃ。しかし神龍には少女がおったから諦めとったんじゃが、あの事の後自ら封印の守番を買って出たんじゃ。
 少し思い込みが強い奴じゃったからな。もしかしたら封印を守る事を神龍を守る事と思っとるのかもしれんな。〕
【それでアンナ目にあうのは御免だ】
「でも金龍王って変ね〜男が男に気があるなんて。」
〔ああ、言い忘れたが金龍王と嵐龍王は雌じゃよ。〕
「・・・あ、そうなんだ。」
【なんだ知らなかったのか?】
「誰も教えてくれなかったでしょ、もう。・・・でも1人の男を2人の女が取り合う・・・うわ〜なんかドロドロね〜。」
【神話をそんな目でみるな!】

嘗ての戦い。その戦いを終わらせる為に身を投じた神龍と聖なる少女。
彼らの伝説はいまわ語り継ぐものもいなくなったが、彼らの存在がこの世界を守り皆に生きる未来を作った。
そしてその果てで龍と少女は出会った。
これからの彼らに待つ受けるものは果たして如何なる試練であろうか。
しかし、龍も少女も感じていた2人ならきっと大丈夫だと。
口の悪く鈍感な龍でも、思いつきで行動し照れ屋な少女も、互いを必要としているには実は分かっていた。
龍もあの態度も種族の違いから来るものを考えての行動であっても、それすらも超えられる物があると少女は確信していた。
そして龍と少女は一路『央国』を目指す事を決めた。この先にまつ自分達の運命に立ち向かうために。
そして待たせていた3匹の声を掛けた。
【・・・・・・何してるんだ?お前ら】
「・・・・・・何?その変なポーズ。」
(・・・いえ御二方が石龍王様の記憶を御覧になってる間暇だったもので。)
(・・・ちょっとゲームしてたんですよ〜。負けたらクジを引いてそこに書いてあることをするんです〜。)
(・・・最初はコイズミとアサヒナだ対戦しアサヒナが勝利。その後私とアサヒナが勝負し結果ドロー。)
【・・・そうか理由は分かった で?そのポーズはなんだ?】
(・・・『ボディーがガラ空きだぜ』のポーズ。)
「ユキ〜かっこ悪いからもう止めたら?」
(・・・分かったそうする。)
(それで如何だったんですか〜?)
「うん、色々知る事が出来たわ。次の行き先も決まったしね。」
(ほう、でそれはどちらですか?)
【・・・『央国』だ こっからは海を越えた先だな】
(・・・あの〜いいんですか〜?)
「いいって何が?」
(・・・私が勝手に『央国』に入ったら最悪、氷龍種と色龍種の抗争になる可能性がある。)
「え?そうなの?・・・ちゅっとそれは問題ね。」
【・・・うーん 爺何かないのか】
〔ワシに頼るな。まぁアンセルの奴に口聞き易い様に紹介状を渡そうかの。〕
【紹介状?】
〔ほれ、この『龍宝石』を持ってけ。これを見せれば門番やっとる連中も分かるじゃろ。〕
「あれ?それならあたし持ってるわ。」
〔ほう、なんじゃお主これをその娘に渡しとったのか。ふ〜んそうか、そうじゃったか。〕
「な、なによ。」
【・・・もういいだろ爺!とっととそれ寄越せ!】
(あの〜、それってどんな意味があるんですか〜?)

以前龍が少女に渡していた希少な宝石。
少女は綺麗な宝石だと思っていただけだが龍達の反応を見て何か感じ取ったようであった。
これを相手に渡すという事は深い意味が含まれているのだ。
龍の態度からは最初は汲み取れなかったが今の反応を見ていると何かある様に見えた。

【・・・なんでも良いだろ さっさと行こうぜ】
〔うーん、確か若い地龍の間では求婚のサインじゃなかったかの。〕
【なわけあるか!】
〔違ったかの?〕
【全然違う!】
「じゃぁ何なのよ、教えなさいよキョン!」
【煩い!良いから行くぞ!】
「ちょっと待ちなさいよ!良いから聞かせなさい!」

何時も騒ぎをしながらその場を去る龍と少女。
その姿をみて3匹は微笑ましそうに見つめていた。

〔あやつら何時もあんな感じんなのか?〕
(えぇ地龍王様。御二方は何時もあの調子ですよ。)
(何時も道理の御二人に戻ってよかったです〜。)
(・・・何時も道理、呆れるほど仲がいい。)
〔・・・そうか、本当に神龍と聖なる少女に似ておるはい。お前さん方、ワシが言えた義理じゃないがあいつらを頼んだぞ。〕
(勿論です。)
(任せてください〜。)
(・・・御意。確かに拝命した。)

それから地上におりて3日。一行は地龍達の群れにお邪魔し旅の疲れを癒した。
これから向かう『央国』。もっとも古き国。強大な力をもちながらもその実態は誰も知らない。
金龍王と魔導王が納める国。四大精霊の属性を有する『地』『水』『火』『風』の龍達と異なる
『色』を司る龍達が住まう大地。そこが一行の向かう先であった。
以上。
最近PCに向かって書く意欲なかなか湧かない
頭痛がやまないなど不調続きです。

また後日に
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 20:30:40 ID:epU/UHf5
乙!
でも誤字が勿体無いなぁ。

さて寒くなってきたしハルヒでも抱きしめて暖まるとするか
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 21:15:25 ID:WEQfN/+J
家賃滞納でマンション追い出された長門としばらく自分の家で暮らすハルヒ
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 21:45:10 ID:1s++HKfK
>>727
GJ!いやしかし続きが気になる引きだな
「もうキョン、これ続きが気になって夜も眠れないのよ!」
「そうかい」
「しかたないからあんた、あたしの横で寝なさいっ!」
「何故そうなるんだ!?」
「問答無用!団長に口答えなんて百億年早いんだからっ!!」
「…やれやれ」
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 22:08:13 ID:5A/nnGmL
>>727
乙乙乙!
>>729
長門に合わせていっしょに住むところを探す二人の姿を幻視した。なぜか土管だったが。
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 22:13:10 ID:epU/UHf5
なんで土管www
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 22:57:37 ID:Yk71ixPo
>>727
GJ!
ゆっくり療養して行ってね!
734SS:和み:2009/03/23(月) 23:56:41 ID:+pn5bMzQ
「みっくるちゃ〜ん!」
「ふえぇっ! す、涼宮さ〜ん」
 今日も今日とてハルヒはメイド姿の朝比奈さんに飛び掛ったり抱きついたりとやりたい放題なのである。
 遠慮の『え』の字も知らないようなハルヒの傍若無人っぷりに加えて、朝比奈さんも最近は悟りの境地に達したのか、ほとんど抵抗らしい抵抗を見せずに、ハルヒのなすがままに身を委ねている模様だ。
 しかし……やれやれ。
「ふふふ」
 って何だ古泉、その気色悪い笑い方は? 頼むからそういうのは俺の目に入らないところでだけにしてくれないか。
「おや、失敬。いえ、以前のあなたなら身を挺してでもお二人の間に割って入って、涼宮さんの行為を何とか止めようとしていたような気がしましたので」
 そういう古泉、お前は最初から見て見ぬ振りっつーか、ハルヒの行動は全て黙認してやがったクセに。
「そうでしたっけ? まあそれはさて置き、最近は何故あなたもただ傍観されるようになったのでしょうか?」
 そういえば何でだろうな? 特に確証があるわけじゃないんだが、まあ多分、以前みたいにはハルヒが無茶をしなくなったからなんだろうぜ。
「なるほど。ところでご自身ではお気付きでしょうか?」
 何のこった?
「以前ならあなたがご両人の様子を見ておいでのときは眉間に皺を寄せてしかめっ面をされていたのですが、今ではそのようには見受けられません。どちらかと言えばむしろ安らぎすら感じておられるように拝見しましたが」
 安らぎ、っつーか、まあ、何だろう……『和み』みたいなモンかね、強いて言うならばな。
「和み、ですか?」
 ああ、ネットとかの動画で、よくやんちゃな子猫が温厚な大型犬相手に悪戯してるのを観てるような感じが近いのかも知れん。
「ほほう、動物系の動画は確かに人気コンテンツでしたね」
「こら、キョン。なによ、さっきから聞いてたら、あんたってばあたしたちのこと動物扱いしてるわけ?」
 いや、ハルヒ、その、これはだな……、
「ああ、涼宮さん。どうやら彼は涼宮さんのことをまるで子猫のように可愛らしいと思っておいでなのですよ」
 って、古泉、お前なぁ……。
「ん、な……このバカキョン! なにアホなこと言ってんの!」
 古泉が余計なことを言ったせいで俺はハルヒから拳骨を一発お見舞いされてしまった。コンチクショウ。
 その後ハルヒはむっつりした顔のままで朝比奈さんを色々な髪型に仕立て上げていたのであった。
 それを見て俺はとあることを考えてしまったのだが、また要らんことを言ってハルヒの怒りを買うのもアホらしいと思ったのでそのまま黙って眺めていることにしたのであった。


「おや長門さん、戻ってこられたのですか?」
「……毛繕い」
「へっ? 有希、今何か言った?」
「……なんでも」

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36473.png
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 00:07:46 ID:gGEMg9kh
俺も和むぜ…
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 01:44:38 ID:IupuEzr4
>>734
GJ!
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 01:45:42 ID:QHaGoyzY
いつみても、文化祭のライブシーンは鳥肌物だな。
ハルヒ人気に慢らずに本気で作画を担当してるのが素人見でも理解できまふ。
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 02:10:57 ID:qCEbwmjV
ハルヒのBGM作った人が、もじぴったんと同じ人だと最近知ったよ。
どっちも好きだなあと思っていたら、同じだったとは・・・。
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 02:32:16 ID:bKySGUty
本番1日前に「お前ライブでろ」と言われて、最悪の結果に終わった俺が通りますよ。
さすがのハルヒもよく見ると脇に楽譜置いてるのに、それすらないんじゃ無理に決まってるだろとか
思ったとき、自分がアニオタになっていたことに気づいた…

>>737
あれは凄い。アレをネタに色々MAD作ったなあ。
ツッコミどころはアンプがしょぼすぎるぐらいかな。あとアレだ。
長門がSGとくればハルヒはリッケンバッカーだろ!!1!1!!11
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 03:50:09 ID:Dlx4UL8e
夜分に失礼。
勢いがある内に続きを書きました。
やっと登場人物が揃いだしましたがキャラが違ってる…
まぁこのSSだけの設定と思って下さい

>>728
誤字見直してるのに気付かない自分orz

では中編です

地龍達が住まう大地に一行が訪れて5日。彼らは再び旅支度を始めた。
次に目指す所はこの世で最も古い国『央国』。
その不可侵の大地に目指すべき者が居る『金龍王・アンセル』。
五大龍王の一柱にして最も謎多き龍王。嘗て神龍や聖なる少女と共に旅をし密かに神龍を慕っていた女王龍。
一行は迷宮を抜け『狂気の山脈』の外縁に出ていた。
又ここから旅が始まるのだ。

「…ねぇキョン。」
【…なんだハルヒ】
「もう一度聞くわ。あんた名前が分かったらその後如何すんの。」
【…そうだな】

少女が此処に入る前に龍に聞いた事。あの時は龍は少女との別れを思い冷たく突き放すような事を言った。
3匹をその事までは知りえなかったが今の龍と少女の遣り取りから此処に入る前に彼らに何があったか察しがついた。
3匹が見守るなか龍は口を開いた。

【名前が分かれば旅はそこで終わり それは最初から分かってる事だ】
「なっ、キョン
【でも その後又旅を始めるのも自由だ】
「え?それって…」
【名前を知る旅はそこで終わる その後は……お転婆娘の面倒見ながら見聞を広める旅をしてもいいだろうな】
「キョン!」
【特にそいつは目を離すと何を仕出かすか分からないからな 俺みたいなお目付け役がいないと世界が大変になっちまう】
「むぅ。ちょっとキョン?それって一体誰の事?」
【さ〜て誰だろうな 少なくても龍の背中に乗っかって世界を旅しようなんて考える奴は普通じゃないよな】
「言ったわね、そんな事言う悪いドラゴンはこうしてやる!」
【ちょ!やめろ『逆鱗』を触るな!】
「なによ、ここが良いんでしょ。ウリウリ!」
【ちょ…おま…やめ…】

その龍と少女の遣り取りを見ながら3匹はそっと胸を撫で下ろした。
確かに自分達にはそれぞれ使命がありこの旅に加わった。そこには利害しかなかったかも知れない。
しかし今は違う。純粋に目の前にいる龍と少女の幸せを願っていた。
そうこうしてる内に少女が龍の背中からその肩へと移動した。
そして龍が見詰める先を見渡していた。

「…これがキョンが見てる世界なのね。」
【…お前が見てるのとなんも変わらないぞ】
「ううん、全然違うわ。…あたしは此れからもアンタが見てる世界を一緒に見ていきたい。感じていきたい。」
【…龍と生きるのは大変な事だぞ】
「構わないわ。只の人間には興味ないもの。あたしが必要なのはあたしの事を見てくれる奴。上辺じゃない本当のあたしを。」
【やれやれ 全く困った奴だな この先なにがあるか分からないがそれでも良いんだな?】
「勿論よ。だってキョンも一緒なんでしょ?」
【ああ無論だ】
「だったら世界の果てだろうと、そこが神界や天界、魔界や冥界でも大丈夫よ!うん何たってあたし達が揃えば向かうとこ敵なんだから!」

龍と少女。種族は違う1匹と1人。
その決して結ばれるはずの無い彼らを強く結びつけるものは一体なんなのであろうか。
もしかしたら神話の時代から定められた事なのかもしれない。その導きでこの時代に巡り合った魂。
彼らは魂で結ばれているのかもしれない。
しかし世界は決して思い描いた様にはならない。
嘗ての神龍と聖なる少女が悲哀に終わったように彼らにも試練が待ち受けている。
それは今目の前に迫っていた。

「やぁ、随分と時間が掛かったみたいだね。お蔭で待ちくたびれたよ。」
「え?誰?」

不意に語りかける声。
龍も少女も辺りを見渡した。残りの3匹にも緊張が走る。
迷宮の出口からその先一体は荒野である。動くものがいたら嫌でも目に入る。
しかしその声の主を認識することが出来なかった。否、そこに最初から居たのだ。しかし龍でさえ気付くことが出来なかった。

【…な お前は】
「久しぶりだね。君も酷い奴だな。僕みたいなフィアンセを残して姿を消してしまうなんて。」
「な!ちょっとキョン一体如何いう事?」
「言葉通りの意味さ。僕と彼は契りを結んだんだ。」
【…アレは無効だろ そもそもアノ契約自体お前の一方的な事だったじゃないか】
「それでもああでもしないと君は即日のうちに殺されていただろ?」
【まぁそのことは感謝するがな しかしアレは仮初の物で効力は無いはずだ!】
「君が行使する数多の龍語魔法と古代語魔法が何よりの証だよ。あれは今の上位龍でも唱えられない代物だ。」
「ちょっと!黙って聞いてればべらべらと。アンタ一体何者なの!」
「おや?珍しいものを飼ってるね?君のペットかい?」
【違う 一緒に旅をする大事な奴だ】
「…キョン。」
「やれやれ、ちょっと見ない間にそんな不貞を働いていたのかい。困ったやつだよ君は。」

行き成り前触れも無く現れた人物。
見た目は少女と同じ年齢に見える。しかしそこから感じるプレッシャーは相当のものであった。
対峙している少女にもう少し魔法の心得があればその歪な魔力を感じることが出来ただろう。
しかし幸いにも少女には其処まで感じる事は出来なかった。かわりに感じるのは自分の居場所を奪われるという危機感であった。
他の3匹はその人物の歪な魔力に驚いていた。明らかに人間のものではない。

(…お話しの途中に失礼します。彼女は、いいえアレはなんですか。)
「コイズミ君、アレって。」
(…おかしい。あの人間から感じる魔力は人のそれではない。明らかに異質。)
「ユ、ユキ。」
(な、なんなんですか〜。あ、あんな魔力を持った人間が存在するんですか〜。)
「ミクルちゃん。」
【…そう感じるのわけないさ …あいつは】
「キョン、無駄なお話は此処までさ。嫌だというなら無理にでも『央国』に来てもらうか。」
【な お前え グハッ!!】
「な!キョン!」
その瞬間。前触れも無く地面より光の鎖が現れ龍を絡めとった。咄嗟に龍は少女を自分から引き剥がし絡めとられるのを防いだ。
しかし龍は全身を光の鎖に捕らわれ身動きが出来なくなっていた。
『光』の魔法。それは失われた筈の古代の魔法の一つである。

「あんた!いい加減に!……なに?それ。」
「これかい?彼を待っていたら襲ってきたから返り討ちにしてまでさ。まぁ僕に逆らえると思ったんだろうね。下位龍はこれだから低脳で困るよ。」

目の前にいる人物。一見は十人中八人は振り返るような容姿をもった少女である。
しかしその彼女が立つ足下には無数の龍の死骸が転がっていた。
『狂気の山脈』の外縁に住む下位龍達である。
その骸を足下に広がるのを見ながら関心の無いようにソノ少女は応えた。
その反応に少女はハルヒは怒りを感じていた。先ほどからの龍とのキョンとの遣り取りも含めて
ハルヒには目の前に少女が敵に見えるのだった。

「あんた、名前を名乗りなさいよ!」
「他人に名前を訪ねるなら先ず自分が名乗るのが礼儀と思うけど。まぁ良いさ彼のペットなら僕のペットでもあるからね。」
「何ですって〜!!」
「良く聞いて憶えるんだね。僕の名は、」

瞬間ソノ少女の周りに幾つもの影が集まった。
それは驚いた事に見たことの無い龍であった。
その龍を従えてソノ少女は名乗った。

「僕の名は『ササキ』。金龍王に仕える魔法騎士にて彼、予言の地龍のフィアンセさ。」
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 03:55:49 ID:Dlx4UL8e
また行数間違えて中途半端に…
後編も近々投下します。

…やっと鶴屋さんが出せそうだ。
ハルヒちゃんでは出番多いよな。後あちゃくらさん。

では
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 04:07:11 ID:Dlx4UL8e
ぎゃー大きな間違い発見!
読み直しても全く気付かず投下してた

すみません。本当に
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 09:12:59 ID:nxSJ3G77
以前Dark Sideと言うssを投下したものです。
すぐに次回を投下すると言っていたのにこんなに遅れてすみません…
これからはそこそこ構想が纏まって来たので早めに投下できそうです。
では一気に二話分を…
747Dark Side 第二話:2009/03/24(火) 09:13:50 ID:nxSJ3G77

                第2話 戦闘開始


そこは、元は木で囲まれた面積の狭い森であった。
しかし、既にそこには巨大な宇宙船が木をなぎ倒し、鎮座していた。
「さあ、皆さん作業に取り掛かってください。手始めに近くの地球人の連行をお願いします」
宇宙からの襲来者・フリーザである。
宇宙規模から見ても地球の文明は進んでいるとは言え難いが、
フリーザはこの環境・自然などからこの星をターゲットにした。
「ザーボンさんとドドリアさんは私の傍で待機していて下さい」
「分かりました」
他の部下は次々に空に飛び立つ。が、
全員が小規模爆発で塵と化した。
「何事ですか!?」
フリーザが少しばかり取り乱す。
「この程度の部下か・・・宇宙の帝王フリーザとは聞くが、大した事無いな」
木の陰から全身黒服の男が現れ、そう告げた。
「貴方、一体何者ですか?私の部下をを意図も簡単に殺してしまうとは、少々驚きですよ。
 彼らも戦闘力は1000を超える程は在りますがね・・・」
「たった1000か・・・。俺・・・いや、俺達は個々でも3000以上は持っているぞ?
 ああ、そういえば自己紹介が遅れた。我々は貴様らのイカれた凶行を止めるべく集結した宇宙人・未来人だ。
 バックには超能力者も加担してくれている」
男の後ろから恐らく万の人数を超える人間が現れた。
それを目にしたフリーザは、
「ほう・・・もう私達の存在が知れていたようですね」
とフリーザは怪しく笑う。
「いいでしょう。暫くはこの地球に留まるつもりでしたからね。
 丁度いい運動ですよ、皆さん」
「お前ら・・・相当俺らをなめている様だが、ここが貴様らの墓場だ」
「墓場?フフフ・・・面白いですねぇ。さあドドリアさん、ザーボンさん、彼らと少し遊んでやりなさい」
「「了解しました」」

「ほっっっんと退屈ね」
それに関しては俺も同意だ。
「ちょっとキョン、あんたも何か楽しいこと考えなさいよ」
楽しいことねぇ・・・ボードゲーム?
「それもいいだけどさ、あんた弱っちいいから相手にならなさそうな気がするのよね」
弱いかはどうかは知らんがお前には勝てそうな気がする。
いくらハルヒが完全無欠の輩だとしても案外頭脳ゲームには弱いと言うこともありそうだ。
ボードゲームに限ることも無いだろうがな。
「あたし・・・もう帰ろうかなあ、みくるちゃんもいないし」
そうするか、家に帰ってシャミセンとでも遊んでやろうか。
・・・いや、そんな事してる状況じゃ無いんだよな。
でも良く考えてみたら今回もどうにかなるんだよ、きっと。
朝比奈さん(大)だって今の事には一つも触れてなかったし、
さほど気にする必要も無いって訳か。
場所で言えばこっからそう遠くないし、少し見に行ってみてもいいかも知れない。
この時点では、俺の好奇心は恐怖心に見事に勝っていた。
748Dark Side 第二話:2009/03/24(火) 09:15:32 ID:nxSJ3G77
「何だ何だあ?この程度かよ、その連合軍てのもよ!」
ドドリアの掌から光弾が出現・目の前の敵に止め処も無く撃ち付けていく。
その度に大爆発が起き、その中で未来人たちが黒い影となり、消える。
「クソ!やはり戦闘力は万を超えるだけはあるな…
 ここままでは無駄に勢力を失うだけだ。仕方ない、皆アレを服用しろ!」
一方、ドドリアとザーボン。
「ドドリア、お前はいつも戦い方が粗雑だな」
「ハッ!戦いに綺麗も何もねえんだ。テメエもあの姿で戦ったらどうだ?」
「あれは本当の緊急時の為の姿だ。この様な雑魚相手に変身する必要も無い」
「おっと、あちらさんが来たようだぜ」
「フフフ・・・虫けらが何匹群がってきたところで何も変わらん」
ドドリアは瞬間移動としか思えないほどのスピードで一気に両者の距離は縮まる。
次にハッキリと姿を確認できた位置は敵の密集している場所であった。
「さあ、どいつから来るんだ?」
「フン、お前一人で大丈夫か?今の俺達の戦闘力…軽く1万を超えているぞ」
「な、何!?」
「ドドリア!気をつけろ、こいつ等本当に1万を超えてやがる」
「あっありえねえ!テメエのスカウターがイカれてるだけだろ」
二人は同時に嫌な汗を垂らす。
もはや彼らに逃げ場は無かった。

いつもより相当早くお開きにしたハルヒは今俺の隣で並んで歩いている。
今から俺だけはちょっとした小競り合いを観戦しに行く所だ。
危険?そんなの分かってるさ。
だが危機に陥る事には慣れているし、万が一のことがあれば一目散に逃走すればいいんだ。
それに俺が着くころには全て終わっているかも知れない。
どっちにしろ、一年の時のあの事件に比べれば大したことはないんだ。
「そう言えばさ」
と口を開いたのはハルヒだ。
「そう言えば?」
「こうしてあたし達二人で一緒に帰るなんて久しぶりよね」
「確かにな、朝倉ん家尋ねて以来かもな。でっそれがどうかしたか?」
「…べ、別に何でも無いわよ!このアホキョン!」
アホやら何やら言われるのは慣れているから別にどうって事も無い。
でっお前何か言いたそうだが、言いたいことがあるならキチンと言った方がいいぞ?
「何も無いわよ!」
ならいいけどさ。

「やはり一筋縄ではいきませんか」
地面に倒れている2人の部下を眺めながらフリーザはそう言い放った。
「だからなめるなと言ったんだ」
「フフフ…全くその通りでしたね。しかし急にあなた方の戦闘力が上昇したのが少々疑問です」
「別に隠す必要も無いから教えてやろう。我ら未来人が新たに開発した"超猿剤"。
 それの作用によって一時的に戦闘力が上昇したのだ」
「なるほど…そういう事ですか」
「さあフリーザ。次は貴様の番だ。いつでも来い」
未来人の挑発に対しても、フリーザは薄笑いの表情を崩さず、
「…いいでしょう。私が直々にあなた方の相手をしてあげます」
軽くジャンプし、乗っていた小型浮遊ポッドから降りる。
身長は小学生並みの大きさで見た目ではさほど強いようには見えない。
だが、この状況下にいる全員は分かっていた。
奴の底知れぬパワーを。

続く
749Dark Side 第三話:2009/03/24(火) 09:23:40 ID:nxSJ3G77
              第三話 変貌

鬱蒼と生い茂る草木を掻き分け、俺は目的の地へと向かう。
もう結構距離を詰めているとは思うのだが、未だ爆音が聞こえてこない。
いや、そんなに激しい戦いでは無いのかもしれないから、
そう決め付けるのはまだ早いかもしれん。
さて、フリーザとかいう奴は一体どんな野郎なのかというと、
全宇宙を股に掛ける極悪非道の凶漢らしい。
長門曰く、そいつはとてつもねえパワーを持っているらしいが、
未来に大した影響は無いと思う。
何故かって?朝比奈さん(大)は何も仰っていないからだ。
だったら少しくらい危険でもどうにかなるっちゅう話だ。
オラ、わくわくしてきたぞ。

宇宙人・未来人の眼前にただ一人、悠然と佇むのはフリーザ。
「さて…どなたから来るんですか?」
「い、いかにも余裕そうに見えるが、いいのか?全力で来なくて」
「全力?フフフ…あなたたち雑魚にフルパワーを出すなんてかえって大人気ないじゃありませんか」
「…勝手にしろ。全力で戦わなかったことを後悔させてやるぞ、フリーザ!」
リーダーがそう叫ぶと同時に、後ろにいる未来人たちは 一斉にフリーザに飛び掛る。
宇宙人は更に後ろで援護をする態勢に入っている。
「…雑魚が粋がるんじゃない!!!」
フリーザの怒号がと飛ぶ。
それに怯まず、宇宙人たちは一気に距離を詰める。が
「き、消え――」
一人の未来人が言葉を紡ぎ出す瞬間、
ドガン!!!!
先頭をきっていた十数人は全員、四方へ飛び散っていく。
「遅いですよ!」
さっき戦ったドドリア・ザーボンとは比べ物にならない位の速さだった。
それのスピードについていけない未来人は次々と吹っ飛んでいく。

推定1000人は死亡又は重症を負い、地面に散らばっており、
当のフリーザは未だ無傷のままで、倒れた人の上に腰を掛けている。
始まってからの時間は僅か2分の内だった。
「やはり地球人は貧弱ですね。暇潰しすらなりませんよ」
「…この位の犠牲は覚悟の上だ。貴様の戦闘力は所詮53万…。
 全員が超猿剤を使えば、なんら問題はない」
「ほう…じゃあ今私に向かってきたこの方たちはそれを使ってないと?」
「そう言う事だ」
「察するに様子見…という所ですか」
フリーザが立ち上がる。
「私も…舐められたものですね。どうせなら最初から使えばいいものを」
「…そうか、じゃあ今から使わせて貰うぞ。覚悟しろよ?フリーザ!」
全員が一気に超猿剤を飲む。

「あ!ハルにゃんだー!」
あたしの後ろから聞き覚えのある幼い声が聞こえてきた。
「あら、妹ちゃんじゃない。どうしたのこんな所で」
「ミヨキチの家に遊びに行くのー」
ミヨキチ…ああ、キョンが書いた恋愛小説に出てきたあの子ね。
「それよりもねー」
「何?」
「さっきキョン君見たのー」
「え?どこで?」
だってこっちキョンの家じゃないじゃない。
「あっちにある木がたくさんあるとこだよ」
木…あっちって森じゃない。なんでアイツそんな場所行くのかしら。
ちょっとつけてみようかな?
「ありがとね、妹ちゃん」
750Dark Side 第三話:2009/03/24(火) 09:26:35 ID:nxSJ3G77
ようやくだ。ようやくついたぞ。
この森に入って30分位たったか。
道なりに進めばすぐ到着するとは思っていたがこんなにも時間がかかるとは。
全然狭くなんか無いぞ。
薮蚊に刺された所をボリボリ掻きながら、光の刺す方向へと向かう。
それにして何の音もしないのはいささかおかしいだろ。
まさか冷戦状態にでもなっているのか?
そんなことが頭をよぎっていたが。
ドンッ
何かにぶつかった。
思わず「痛え!」と情けない声も出してしまったが、目の前には何もない。もしや…。
俺は前に手をかざすと、見えない壁に当たる。
…そうか、これは宇宙人が張ったバリアーだな、きっと。
これのお陰でこの中の音が外に漏れないと言うことか。
多分バリアーはここ一帯に張り巡らされていて、外部からの干渉は不可能だな。
仕方ない、戦いが終わるまで待つか。


「今のは…痛かったなあ」
フリーザは口元についた血を腕で拭う。
戦況は一気に変わった。
未来人の単体の戦闘力がいずれも万を越し、じりじりとフリーザを追い詰めている。
「まだここには千人以上残っている。全員でかかれば何とかなるものだぞ?」
「何とかなる、ですか。なんて甘い考えをもっているのでしょね…」

「貴様ら!!絶対に許さんぞ!!この場から生きて帰れると思うなよ!?」

フリーザの体から可視できるほどの禍々しいオーラが溢れ出る。
その肉体はボコッと膨張し、元々着用していた戦闘服は木っ端微塵になる。
大地が揺れ、地面が抉れ、大気が大きくうねる。
ここにいる生きている者は皆、嫌な汗が噴き出し、手足が震え硬直した。

「消し飛べ!!!!!!!」

フリーザを中心に放たれたエネルギー波は、周囲の全てを抉り、飲み込んだ。
何もかも。


「うおああ!!」
俺は思わず腰を抜かしてしまった。
なんせ目の前の木々が一瞬にして消し飛んだからだ。
幸い、バリアーのお陰で俺に干渉は無かったが、そんなことはどうでもいい。
砂煙が薄れると、さっきまで樹木で生い茂っていた場所は

平たい大地と化していた。

木が無くなったことで視界が広がり、まず俺の目に飛び込んできたのは

2本角を有する巨体の宇宙人であった。

嫌な汗が一つ、額から沸いてきた。
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 11:54:18 ID:IupuEzr4
>>739
おつかれさま(。・ω・)ノ(´Д`゜)。

>>745
乙ですた。落ち着いて投下なされw


752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 12:13:26 ID:bdzF9h+D
終わり?

>>739
音楽には詳しくないが、ギターとか弾ける人カッコイイよなあーとか思ったり、ましてやイキオイのままバニーっちゃったりするハルヒはカワイカッコイイとか。
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 13:53:55 ID:u1RihqoK
あれは良かったなぁ。

ゲーセンでポニテパニーのフィギュアが合ったんだけど、取れずに諦めたんだよな。
あーやっぱりもうちょっと粘っておけば良かった。
ポニテ+パニー+笑顔+ギターのスペシャルコンボだよ。
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 14:56:44 ID:Rtl3sp+f
不思議探索中に普段見かけない森を見つけて
そこを抜けたらいつもの街で拍子抜けするハルヒ
だが空がやけに暗かったりどこの民家にも何羽もの蝙蝠が張り付いたりで違和感を覚える
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 15:08:55 ID:u1RihqoK
ハルヒ「鞭でビシバシよーっ!」
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 15:46:30 ID:WHmH1RAK
ハルヒ「WBCで日本が優勝したわよー!!!
     と、いうことで我がSOS団でも優勝祝賀会をするわよー!!」
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 16:20:01 ID:bdzF9h+D
祝賀会なのにしっかり野球もやろうとするハルヒの姿が!
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 16:45:26 ID:PFOQhyi0
ハルヒって野球場で己の小ささを知ったのに、野球自体にはトラウマもないみたいだね。
あくまでもキッカケであって衝撃は自分の思考のみに限られていたんだろうか。
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 17:01:20 ID:zYD+WRYV
衝撃を受けたのはあくまでも人ごみの多さだったみたいだしね。
しかもそれから中学に上がるまでじっくり考えてたみたいだし。考え無しに見えて、実はけっこう考えてるんだよな。
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 17:38:53 ID:q6PTx04u
まあハルヒは野球には特別な感情は持ってないだろうな
みんなで草野球出たし一応仮入部したし。つまんないからすぐ止めたけどw
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 18:23:46 ID:UnlkQiCs
しかし激動やっておどろいたわ、ハルヒがカーブとシュート投げるんだもんな。
ストレートしか投げない設定だったような気がするんだが
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 18:32:31 ID:907NzNLJ
野球を見るとSOS団で大会に出た時に
試合が終わった後見せたキョンの笑顔を思い出して
照れまくるハルヒ
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 18:34:27 ID:pc1LfDs6
俺も買ったけどまだプレイしてねぇw
ミニゲームのためだけに変化球を覚えてきてるとはさすがだな。

……ところでそのハルヒはジャージ姿なのかチアリーダーなのか詳しく
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 18:47:35 ID:Rtl3sp+f
野球ゲームでキョンに押されて焦った時は文字通りTVに噛み付くハルヒ
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 19:46:27 ID:UnlkQiCs
>>763
体操服。

しかしよく考えたら並列発売って明後日だよ。細かく言えば明日は「涼宮ハルヒの並列・直列ボーカルミニアルバム」の発売日だ。受け取りに行かねば
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 19:59:09 ID:bKySGUty
>>760
>ハルヒは野球には特別な感情は持ってない
あのなんの捻りもない投球フォーム見りゃすぐにわかるな。
もし野球に興味があれば星飛雄馬のハイキック投法もしくは
アンダースローで投げてるはず。

>>761
そんなの…ハルヒじゃない…
ひたすらど真ん中にムービングファストボールを投げるのがハルヒなのに…
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 20:20:35 ID:Dlx4UL8e
昼間何方もいらっしゃらないと思ったら皆さんでWBC観戦ですか。
さっき帰宅してネットで結果知りましたよ。
768小ネタ:わーるどびーしー:2009/03/24(火) 20:28:05 ID:UnlkQiCs
「ねぇキョン」
「何だ」
「同じ大会の中で同じ相手に五回も当たるのっておかしいんじゃないかしら」
「まあ、ただの勝ち抜きじゃないトーナメントだったからな。それも仕方無いだろ」
「それにしたって変よ!じゃあキョン、もしSOS団の中で何か大会をやって、あたしとあんたが五回も当たったら。どう、絶対おかしいでしょ?」
「おかしいおかしくないの前に、たった五人だ、五回もあたるはずがない」
「……まあ、あたしは何回当たってもいいんだけど…」
「すまん、もう一回言ってくれ。よく聞こえなかった」
「だから、あんたとなら何回当たっても構わないって言ってるの!」
「な、おま…っ、いきなり何を」
「あ、ち、ちが……っ、違うわよ、別に変な意味じゃ」


「ふ、二人のまわりがピンク色すぎてお茶を持って行けませぇん」
「典型的なバカップル」
「日本代表の野球チームが優勝したという話題だけでここまで話が逸れるとは…」
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 20:33:27 ID:pc1LfDs6
この天然バカップルめ!

>>765
なん……だと?
ちょっと激動起動してくる!
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 20:56:46 ID:UnlkQiCs
並列はハルキョン要素あるのかなー、そこだけが気がかりだ。

激動の第二章だっけ?それの、
「ち、ちょっとキョン!?手を離すのよ!離しなさああああああい!!」
「誰が離すか!」
…が個人的にツボだった。
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:12:30 ID:MCVNurBL
>>765
ジャージじゃない……だと?
安易な露出に走りおって!
ピッチャーでジャージなハルヒの可愛さは奇跡だというのにっ。個人的にはチアリーダーverよりも好きなのに!

>>770
DSの方がその手の要素は少なそうな気がする。
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:41:01 ID:UnlkQiCs
>>771
ちなみに長門は上下ジャージ、朝比奈さんは上ジャージ下ブルマ
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 22:02:07 ID:MCVNurBL
ぐぬぬ…なんというコトだ。
長門さん団長にジャージを!
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 22:15:25 ID:LclkxU3v
有希に狐耳が生えていたのでピコピコモフモフするハルヒ
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 22:32:04 ID:Rtl3sp+f
休み時間、グラウンドのベンチで朝倉と一緒に長門に膝枕してもらうハルヒ
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 23:17:00 ID:zYD+WRYV
( ゚∀゚)o彡゜ジャージ!ブルマ!チアコス!
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 00:28:32 ID:AjqBn/cZ
変りにキョンのジャージを着るハルヒ。

モチロン、裾を引っ張るのを忘れてはイカンぞ!
ジャージ+裾引っ張り! コレ! 最高! 可愛い! ハルヒ!
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 00:39:58 ID:5DrsfFAN
キョンのジャージを頭からかぶって、キョンの匂いハアハア なハルヒ。
その間にハルヒのジャージをくんかくんかするキョン。
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 00:49:53 ID:5ljrGV+e
>>740
乙です。面白くなってきました。

780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 01:28:04 ID:AjqBn/cZ
変態だー!(AA略)
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 02:30:06 ID:uJ7AU3bj
雪山合宿の時に深夜キョンの部屋から話声が聞こえて来て気になるハルヒ

「やれやれ、シャアの素晴らしさがわからないとは…」

「いえ、ガトーこそ男の中の男です!」

「おいおい不死身のジェリドを忘れちゃこまるぜ」

キョン、新川さん、多丸兄の会話を聞いて乱入する

「あたしとハマーンって似てると思わない?」

「今更何故かとは聞かん…」とキョン

「貴様と話す舌など持たんと言ったはず」と新川さん

「貴様はシャアとの痴話喧嘩がお似合いなのだよ」と多丸兄

それを聞いて涙ぐむハルヒと

「…セリフ間違った」と落ち込む多丸兄
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 02:51:48 ID:qxSciKdg
ENOSのVoが皆と喧嘩して辞めてったのでその代わりに入れられたハルヒ
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 03:19:50 ID:AjqBn/cZ
おやすみハルヒ。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 03:42:24 ID:saP7H5vE
ジャージでしかも不敵な笑みのあのハルヒは確かに可愛かったな。
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 06:37:14 ID:8SxadR6A
以前ドラゴンハルキョンの絵を投下した者です。
ふと桜の下で髪をなびかせるハルヒという電波を受信したので、絵に描いて増幅してみたのですが、
最終的にハルヒにだけ気合いが入り過ぎて、背景なんか漢字一文字という始末です。
おまけに雑なモノクロ+下手なスキャン・補正で見苦しいことこの上ない画質になってますorz

後日時間があれば着色してみたいなーとか。皆さんの電波の足しになれば幸いです。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36572.jpg
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 06:46:38 ID:qiGDZIAY
>>785
とにかくハルヒの表情がいいなー
さわやかキョンといいまさに春日和だね
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 07:34:43 ID:YoDiFgo9
>>785
全然問題ないよ GJ!
背景が省略されてるのもむしろ潔くていいw
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 10:25:44 ID:saP7H5vE
>>785
いいじゃマイカ。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 10:27:22 ID:mWdsIoaA
GJ!イイ笑顔だ。
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 12:03:19 ID:hP5Kl7ZI
キョンの背中で寝てしまったハルヒ
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 12:14:45 ID:hZc87+4O
>>785
GJ! 長門がいい
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 13:37:23 ID:UNlVfZzO
ついに並列の発売が間近に迫ってきたな。
プロモ見た限りでは面白そうだった。あれは期待出来そうだ。
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 14:24:40 ID:ty2i3ct1
花見のエピソード、アニメではもう少し詳しくやってほしいな
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 14:51:44 ID:M4m6n0da
明日いよいよ並列が発売だ。
ハルキョン物がどうなってるか気になる。
激動と並列をやるためにわざわざウィーを買ってしまったよ。

ついでだが、激動の第十章の歌がうまく聞き取れない。
誰かわかる人いる?
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 15:25:45 ID:UNlVfZzO
ダンス大会中止!な俺にはわからないなw
しかし改めてプロモーションビデオ見たら、これ一年の夏休みの事件なんだな。
アニメスタッフも関わってるらしいけど、そうなるとアニメ版ではエンドレス8よりも先にループを起こしたことになるな。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 15:37:58 ID:0xseQmUg
あの1万回ループした夏休みの中で、超レア展開で客船に乗るパターンがあったのかもw
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 15:53:49 ID:UNlVfZzO
そうなるとエンドレス内エンドレスになっちまうぞw
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:09:23 ID:M4m6n0da
約束で閉鎖的閉鎖空間てのがあったぐらいだからな。
エンドレス内エンドレスもありかもしれんw
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:29:57 ID:59QgtNb0
>>794
とろでんのことか?「宇宙も未来も超能力もまとめて面倒見るわ」とか「疎開を巻き込み踊れ」ぐらいしか解らないwww

あれも激動のための曲らしいけど
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:33:44 ID:ggz2xW4g
とりあえず並列のプロモを貼っておこう。
ttp://www.youtube.com/watch?v=_R24Bczzp9s
思ったより3Dがなじんでる気がする。
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:55:59 ID:ggz2xW4g
結構面白そうじゃねーか。
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:57:11 ID:ggz2xW4g
抜けてた。
直列の方もけっこう面白そうじゃねーか。ってわざわざ言いなおすのも、アレだなorz 連レススマソ
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 16:58:23 ID:iZICfjjQ
海賊ハルヒいいな
804799:2009/03/25(水) 17:38:37 ID:59QgtNb0
>>799
間違えた、世界だった。
疎開を巻き込んでどーする

ハルヒが疎開とか考えられんけどな
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 18:10:39 ID:I4c0t6vN
涼宮ハルヒの疎開

キョンの実家に一緒に疎開して、孫が嫁を連れてきたと騒がれるんですね。
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 18:17:01 ID:qxSciKdg
キョンとハルヒの両親初顔合わせの際、
キョン父がハルヒ母を「姉貴」と呼んだそうな
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 18:20:20 ID:sVPN7G2T
ここはドジっこの多いインターネッツですね
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 18:52:05 ID:4/OR3H40
CDは今日発売日だよ!

「涼宮ハルヒの並列・直列 ボーカルミニアルバム」
平野綾、茅原実里、後藤邑子

1.だって地球が回るから(「涼宮ハルヒの直列」オープニングテーマ)
 作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:村井 大
2.Wonder trip(「涼宮ハルヒの直列」エンディングテーマ)
 作詞:畑 亜貴 作曲:松井望 編曲:安藤高弘
3.ソノママJET JUMPER(「涼宮ハルヒの並列」エンディングテーマその1)
 作詞:畑 亜貴 作曲:村井大 編曲:安藤高弘
4.アイム・フリーダム(「涼宮ハルヒの並列」エンディングテーマその2)
 作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:虹音

ttp://www.lantis.jp/new-release/data2.php?id=e9d3a4d0cdd3957f7117c68d3de217ef
809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 19:01:55 ID:0xseQmUg
3/25  CD        涼宮ハルヒの直列・並列ボーカルアルバム 発売
3/26  Wii       涼宮ハルヒの並列
    コミック     公式アンソロコミック涼宮ハルヒの競演発売
    コミック     涼宮ハルヒの憂鬱(8)発売(ツガノガク版)
    エース      少年エース5月号発売


明日はいろいろと入用だぜw
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 19:13:17 ID:sVPN7G2T
直列の方が延期して良かったw
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 19:36:30 ID:59QgtNb0
しかし直列の特典ってlite用なんだな、iじゃなくて。
いやlite持ちの自分にとってはかなーりうれしいんだが。ここでi専用ですとか言われたらそのためだけにi買ってしまいそうだからな。
812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 19:52:41 ID:EWTy0hkT
2期のキャラソンはハルヒとキョンのデュエットでおながいします!

キョン「3年目の浮気ぐらい大目に見ろよ〜♪」
ハルヒ「このアホンダラゲ!死刑!罰金!」
813名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 20:18:32 ID:a45Dj0z1
>>811
あの特典のチョロQがぷちハルヒが乗せれるくらいデカかったらステキなんだが。
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 20:29:12 ID:59QgtNb0
直列はキョン視点でハルヒか他の団員と行動して事件を解決するらしいが、自分がプレイしたらどうなるかは目に見えてるな……
815名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 21:06:06 ID:a45Dj0z1
別名ハルヒを通せんぼゲームになりそうだな
816名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 21:57:44 ID:MyB5DX5k
豆腐を作るキョンと、その豆腐を揚げにしたりおからを炊いたりするハルヒ
817名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:05:12 ID:59QgtNb0
「豆腐を作るときにでるこの豆乳も忘れちゃいけないわよ!」
818名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:07:24 ID:qxSciKdg
アメリカの広い道路を喧嘩しながら放浪するハルキョン
819名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:09:02 ID:vfX6xtI8
ハルヒにテンガロンハットは似合う
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:11:35 ID:jn2bKAZY
並列とか欲しいけどwiiない…
ps3ならあるけどw
まあそれとは関係な空気が違えどDark Sideの第4話を投下していきます
821ss Dark Side 第4話:2009/03/25(水) 22:14:13 ID:jn2bKAZY
    
                   第四話 1000000

「ここね…」
あたしが辿り着いた場所は町の外れにある小さな森。
以前、皆と来た事もあったけど別に何もなかった。
でもここにキョンが入ってたのよね?かなり気になるわ…。
そういえばここ薮蚊も多いのよね。嫌になっちゃうわ。
ま、仕方ないわ。とっととアホキョンを見つけて問い詰めてやるわ!

呻き声、ましてや風の音すら聴こえない。
俺はただ呆然と目の前の惨劇に目をやり、俺みたいのが来るべきではなかったと今更後悔する。
もう俺の中ではこいつこそ、畏怖するべき存在になった。
この存在感、威圧感。近づくだけで息の根を止められそうだぜ。
「フウ…少々強めにやってしまったかも知れん。力が有り余っていたからな」
フリーザと思われる宇宙人はそう独り言を漏らした。
ちなみに、声がこちらに聴こえるのはバリアーに穴が空いたからだ。
これじゃあ外に駄々漏れだが、ここに来る奴なんていないだろう。
…それよか、まず隠れないと俺まで殺されちまう!
足腰ともにガクガクでまともに立つことが出来ない下半身を引きずるように、俺は木の陰に身を置く。
どうやら、まだ気づかれてはいないみたいだ。
遠くで「おい!まだ生きているんだろ?早く出て来い、虫けら共!」と叫んでいる。
今ので生きている訳ないだろ。未来人とか超能力者なんて生身の人間だしな。
現実的に考えた確信を持っていたが、それは速攻外れた。
フリーザの頭上で人が球状のバリアーに包まれて大量に浮いてやがる。
そうか…宇宙人もいるんだったな。びっくりさせやがって。
二本角宇宙人も気がついたようで、
「ほう…今の攻撃で助かったか。だが全員は助けられなかったみたいだな」
「…ああ、そうだよ」
「嬉しい限りだ。あれで全滅されては少々興が冷めるからな」
連合軍側の人たちは相当疲弊している様子だが、フリーザは不愉快にも涼しく笑ってやがる。何かムカツク。
「貴様らはかなり疲れているようだが、ここからが本当の一回戦目だ。
 せいぜい俺を楽しませてくれよ、地球防衛軍!」

その一言で戦いの火蓋は切られた。
フリーザは連合軍側がアクションを起こす前に一気に接近する。
誰かが「来るぞ!!」と叫ぶも、何人かは瞬時に構えることができたが、多くは動けないでいた。
宇宙人はとっさにバリアーを強化するも虚しく、一気に破壊され全員地に落ちようとしていたとき、
運悪くフリーザの頭上にいた未来人がその上向きになった漆黒の角によって貫かれ、一人が絶命する。
それが隙になったと思い、横から数人が殴りに掛かるも、片手一本で一掃され遠くへ吹っ飛ぶ。
「そうか…貴様らの大半は宙に浮けないのか」
空中に立ち、角に刺さった死体を投げ捨てる。
「…おいおいどうした、口数が減っているぞ?さっきの威勢はどこへ行った?俺の攻撃はまだ終わらんぞ!?」
片手を上げ、特大のエネルギー弾造りだし、放る。
それを止められる者は勿論の事一人もおらず、ただ逃げるしかない。
弾は地面に当たり炸裂し、巨大な爆風を巻き起こす。
爆風だけでも十分な威力がある為、逃げ遅れなかった者も熱風を浴び大火傷を負う。
「フハハハ!!馬鹿共が粋がりやがって!蟻が恐竜に勝てると思ったのか?」
フリーザの低い笑い声が空間内に轟く。
「そら、もう一発!」
再びエネルギー弾が放られ、地上で大爆発を起こし、一撃目で動けずにいる者達へと追い討ちをかけた。
822ss Dark Side 第4話:2009/03/25(水) 22:17:15 ID:jn2bKAZY
見るに耐えない光景だった。
フリーザの野郎が放ったあのでけえボールで向こうは戦場の跡のような感じになっていた。
多分、数え切れない人が死んだに違いない。
俺は恐怖を通り越し、最早怒りを感じていた。
もう、今すぐにでもあの糞野郎の顔面をぶん殴りにいきたい気分だぜ。
もしもバリアーが修復されていなかったらマジで俺は中に入ってたな。
これほどまでに心底怒っているのは去年の映画撮影のとき以来だ。
今はただ、拳を力強く握って待つしかなかった。
「糞っタレがあ…!」

おかしいわね…?前来た時はこんなに広かったっけ?
道という道がないせいで確かに迷うけど、もっとこう…面積的に小さかったはずよ。
しかも蚊が多くてあちこち刺されている。痒いわ。
…それよりもキョンよ!いっこうに見つからないわ。
別に明日になれば学校で会えるんだし、無理して探す必要もないけど、
もしもあいつがここで何かしでかしていたら即首を締めてやるわ!
うーん…帰りたいわ、ホント。

もう連合軍側の人員はそう残されてはいなかった。
当初の三分の一以下となっており、約半数は負傷している。
「そろそろ上から攻撃するのも飽きた」
フリーザがゆっくりと地上に降り立った。
「ここからは肉弾戦だ…来い、思う存分戦ってやる」
まさに挑発ともとれる発言であったが、もう連合軍側には挑発に乗る気力は全くと言っていいほど無かった。
最早、戦意喪失。それに当てはまる。
「…やはりつまらんな。本番はここからだろう?もしや、さっきあの薬を使った時点が本気だったのか?」
連合軍のリーダーが口を開けた。
「その通りだ」
「そうか…では貴様らが死ぬ前に一つ教えてやろう。
 戦闘力530000…それは俺の第一形態のフルパワーの事だ。
 そして今の俺は第二形態だ。戦闘力にして1000000以上は確実だろう…」
「…くっくっく…」
「何がおかしい!?」
「1000000か…大丈夫だ。まだいける」
リーダーの目にはまだ闘志の炎が灯っていた。
「皆、下がっていろ」
同時に懐から何かを取り出した。
「超猿剤U…超猿剤の改良品だ。体への負担は大きいが、異常なまでの力が得られる」
「まだそんなものを持っていたか。悪足掻きもいい所だが、まあ付き合ってやる」
両者はニヤリと笑う。

続く
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:28:09 ID:iZICfjjQ
まあ乙w

しかしそうかもう並列か……時間の流れってのは速いもんだ
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:30:57 ID:59QgtNb0
>>892
GJ!もっと続きを
PS3か…それで出た日にはまねーが飛ぶぞ。持ってないからな。
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:54:17 ID:qxSciKdg
呼び出しておきながらドタキャンを起こした上謝りもしないハルヒの態度にキレるキョン
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 22:57:10 ID:AHeMMUyk
ハルヒのゲームはもうしばらくは出ないだろう。
二期が始まって無事終ったらまた出るかもしれないけどw
827SS:Complex and Simple:2009/03/25(水) 23:12:03 ID:1A7on1vC
 導火線に点火されたダイナマイトのそばに近寄りたいと思うような物好きな奴がそうそういるとは考えにくいのだが、もし我こそは、なんて立候補するお方がいらっしゃったらぜひ連絡をくれ。今すぐにでも交代してやるから。
「……む〜ん」
 先程からずっと、いや、正確には今朝からだな。ハルヒは苦虫と渋柿とゴーヤを一度に噛み潰したような表情のまま、声にならない唸りを上げていたのであった。
 部室ではひたすらオロオロと怯えるメイド朝比奈さんと、いつものニヤケ顔が引きつりかかっている古泉の二人の視線が俺に収束している。勘弁して欲しい。
 大体、俺にはハルヒのこの不機嫌の原因が皆目検討もつかないんだからな。一応、今朝から何度となく俺から話し掛けてみたものの、ナシの礫、取り付く島なし状態なわけで……。
「ああ、それでしたら僕にはなんとなく理由は推測できますが」
 せめてあと十センチ顔を離せ。んで、何だその理由ってのは。
「失礼しました。いえ、細かいことまでは把握しているわけではありませんが、涼宮さんのご機嫌が下降に転じた時刻が本日未明であることからして、おそらく何か悪夢でもご覧になったのではないかと」
 はあっ、夢か? ……って言っておくが俺は無実だぞ。今朝はハルヒにあの妙な空間に引き摺り込まれた記憶なんて全くないんだからな。
「ご心配には及びません。涼宮さんは今のところあの厄介な空間は発生させておられませんよ。まあ、それも現時点までは、としか断言できないのですが」
 やれやれ。
 と、それまでなんの行動も示さなかった、というかいつもの如く読書に没頭していた長門がそのハードカバーの分厚い本を閉じたところで、本日の活動はお開きとなった。
 さて、帰るかね。くわばら、くわばら。


 あの……ハルヒさん? 何故俺の後にずっとついて来てるんですか?
「……ふんっ」
 いや、そんな反応だと何も解らないんですけど。
 ああ、ちなみに言い忘れていたが、ここはとあるスーパーの店内だ。
 帰り際にお袋からメールがあって買い物を頼まれた、てなわけだが、そんな事情を知ってか知らずしてか、ハルヒは相変わらずムッツリしたまま俺の後を某RPGのパーティのように辿っている。
 さて、特売品のティッシュペーパー五箱のパッケージを二つか。重くはないけど嵩張るんだよな、これって。
「あの、お客さん。申し訳ありませんが、この特売品はお一人一つまでとなっております」
 へっ? なんてこった。二つ頼まれてたんだから、もう一個買うためにまたレジの行列に並び直さないといけないのかよ。
「……おや、失礼しました。後ろの彼女さんのも入れて二人分ということですね。申し訳御座いませんでした」
「は、はい。え、えーと、会計は一緒で構いませんか?」
「結構ですよ」
 ふう、焦ったな。何だかんだ言ってハルヒが一緒に居てくれたお陰で助かったぜ。
「――――」
 ん、ハルヒ? どうかしたのか?
「……だ、誰があんたの彼女よ、ふざけんなっ!」
 ハルヒは成り行きで手にしていたそのティッシュの箱を俺の顔面に叩き付けると、足早に駆けて行ってしまった。
 何だよ、わけの解らんリアクションしやがって。


 翌日も、ハルヒの唸り声が止むことはなかったため、俺は天を仰いで嘆息するしかなかったのだ。
 しかも、その呪文めいた呟きが『バカキョン』の連呼になっているとはね、一体全体どうなってやがる?









「さすがですね。彼のお陰で涼宮さんの精神状態は無事に危険域を脱して、むしろ上昇しておいでのようです。参考までに一体どういうやり取りがあったのか、是非ご教授いただきたいものです」
「でも、キョンくんも理由は解っていないみたいですよね?」
「それは涼宮ハルヒも同様。なにがトリガーとなったのかはわたしたちにも解析不能」

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36598.png
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 23:31:49 ID:59QgtNb0
「後ろの彼女さん」…いい響きだ
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 23:32:10 ID:9DtTXnh0
Gj!
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 23:59:20 ID:pfbm4Qdf
>>827
GJ! 彼女扱いで機嫌が急上昇? でもまだ不機嫌なふりのツンデレがカワユスw
831「窓辺のアルバム」:2009/03/26(木) 01:00:12 ID:vy2bS2IO
教室で国木田と谷口が何やら見ながら話をしていた。
「おい、この子カワイイな、紹介しろよ」
「岡本さんかい?無理だと思うよ、新体操部で忙しいし同じクラスだった須藤って奴が同窓会を開いてまで勝負をかけようとしてるからね」
「まだだ!まだわからんよ」
「いや、もう無理だと思うけど、それより谷口の卒業アルバムも見せてよ」
どうやら中学時代のアルバムをお互いに持参して披露しているようだ。
朝の始業前のこの時間、後ろの席のうるさい奴は例によって教室にはいない
退屈していた俺は谷口と国木田の寂しすぎる会話に参加するかどうか悩んでいた。
「谷口、修学旅行の集合写真も教室での日常写真もなんで涼宮さんは写ってないの?」
谷口は国木田の卒業アルバムからカワイイ子を必死に物色しているがめんどくさそうに答えた。
「あいつはな、遠足も修学旅行もどっかに消えちまって集合写真なんて写っちゃいないさ、そんなことより、この子すげえな、同じクラスだったんだろどんな子なんだ?」
「う〜ん、あきらめたほうがいいよ、凄く成績が良くて美人だけど変わり者って言うか、変わり者を演じてる子でね・・・」
「大丈夫だ、俺は中学時代から高校二年の現在に至るまで本物の変な女と同じクラスだったんだぞ!」
「谷口、聞かれてたら殺されるよ、それにその子は男子と喋ってるときだけは男言葉で喋って、男を寄せ付けない感じなんだ」
「全然構わん!僕っ子最高!」
「でもね、クラスに1人だけその子とよく話をしてた男子がいたんだ、塾も一緒に通っていつも自転車二人乗りしてたよ、結局男の方が鈍感で自然消滅しちゃったみたいだけど・・・」
「どんな奴なんだ、そのフラグクラッシャーは?」
「うん、それはね・・・」
その時俺はようやく2人に話しかけた。
「おう、懐かしい物もってきてるな、谷口、お前のアルバムも見せろ!」
俺は鋭い視線で国木田を一瞥しプレッシャーを与えると、なかば強引に谷口のアルバムを観始めた

本当だ、アルバムにはほとんどハルヒの写っている写真が無い、極たまに教室の端っこの席で不機嫌そうな顔を浮かべて座っているか、
当時長かった髪をなびかせながら運動会で走っているとかの写真だけで、笑顔の写真は一枚も無い
パラパラとページをめくって行くと一枚の写真に目を奪われた
窓辺の席で昼寝をしているハルヒを写したものだが、その顔はしかめっ面でも笑顔でも無い、以前朝倉のマンション捜索の帰り道にハルヒの独白を聞いた事があるが
その時、見せたのと同じ悲しげな表情だった。
横から谷口が話しかけてくる
「実はその写真は俺が撮ったんだ、涼宮が大人しくしてる時なんて寝てるときぐらいしか無かったからな、確か寝言で「ジョン・・・」とか言ってたよ」
「ハルヒは写真を知ってるのか?」
「さてな、あいつの事だから中学時代のアルバムなんて開いた事もないだろうし、怖がって誰も教えてないだろ」
「涼宮さん、本当は寂しかったのかな・・・」
国木田が呟くと同時に俺の手からアルバムが浮き上がった。
驚いて振り向くとそこにはアルバムを見ているハルヒの姿があった。
 
「こんな物二度と学校に持ってこないで!」
 
「バンッ!」と大きな音が教室に響き渡る、ハルヒは谷口のアルバムを床に叩きつけ席に戻ってしまった。
 
「わりいキョン、あと頼むわ・・・出来るだけ協力するからよ」
おい、谷口、元はと言えばお前が全部悪いんだろ
「そうだけどコレは不可抗力だよ、涼宮さんのフォローはキョンにしか出来ない」
本当にそうか?国木田
「わかってるのに知らないフリをするのは悪い癖だよ、中学の時から変わって無いね」
いや、本当にわからないのだが・・・
 
832「窓辺のアルバム」:2009/03/26(木) 01:00:59 ID:vy2bS2IO
結局その日ハルヒは一日中機嫌が悪かった。部室でも不機嫌オーラ全開の姿は伝説のスーパーサイヤ人の如くであり、古泉はやっぱりバイトが入った
その日は早めに団活をきりあげさっさと帰宅するハルヒは「ついてくんな!」てな感じでフォローの入れようも無い
仕方なく帰り道に本屋に寄り買い物した俺は帰宅後親父におねだりをしてデジカメを借りた。
そして帰り道に本屋で購入した新品のアルバムにの表紙に一筆書いた。
 
「涼宮ハルヒ、窓辺のアルバム」
 
その後電話して色々大変だったが何とかなったよ
「まあ、そういうことだ古泉、今度の休みに鶴屋さんの家でSOS団お花見大会を開催するからな」
「あなたには敵いませんね、彼女が何を望んでいるのかすぐにわかってしまうのですから、
僕としては別の意味でも涼宮さんの願いを・・ブツッ」
面倒くさいから電話は切った。
さて日曜は臨時カメラマンになってアイツの笑ってる写真を沢山とってやろう、今度古泉に頼んでアイツの笑ってる写真を機関に隠し撮りさせるか、
この分厚いアルバムをハルヒの楽しかった思い出で埋め尽くしてやろう
 
花見ははにぎやかな事になるな、SOS団に加えて谷口と国木田、最高顧問、阪中も呼んだよな、やれやれどうなることやら
 
おっといかん、主役に連絡してなかった
 
俺は携帯を取り出し履歴の大半を占める番号にかける
 
「もしもし、何の用よ、あたしは忙しいの、あんたの相手なんてしてられないの」
 
「忙しいとこスマンが、今度の休み鶴屋さんの家で・・・」
 
終わり
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 01:05:53 ID:AsQOJ5JQ
ちょっと俺カメラ買ってくる!ノシ
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 01:58:08 ID:b6IqSu7D
皆が帰った後こっそりみくるのメイド服を着て鏡の前でポージングするハルヒ
そこへ忘れ物を取りに来た男が部室に入って大騒ぎに
835名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 03:06:04 ID:AsQOJ5JQ
おやすみハルヒ
いいアルバム作ってもらえよ!
836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 10:43:34 ID:bqfJAiys
今ss wiki行ったら何か大変なことになってた
このスレが40が現行スレになってた上、そっから先のss全部消えてた
俺だけだろうか
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 10:47:34 ID:bqfJAiys
>>836
すまん、焦ってたせいで字を間違えた
このスレの40
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:11:03 ID:rgEKEgxe
ホントだ、荒らしがWIKI改竄でもしたのか?
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:16:37 ID:Zh0dnFcc
間違って誰か変えてしまったか荒らし
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:22:51 ID:fey0hYaL
荒らしかとも思ったが、
>Last-modified: 2007-02-21 (水) 17:47:50
ここは変更出来ないと思う。
データが飛んだのか。
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:23:14 ID:rgEKEgxe
ここのSSまとめって、あのWIKI作った人が全部まとめてUPしてるんだよね。
VIPの方だと、SS書いた本人がUPしたり、UP作業人に依頼したりとかしてるけどさ。

100スレ超えてもずっとやってるんだから、すごいよな。
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:26:35 ID:Zh0dnFcc
携帯からだけど復旧してるよ

まとめの方有り難うございます
843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 11:28:14 ID:bqfJAiys
ひとまず安心した…
最初はTPDDで過去へ飛んだのかと思ったぜ
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 12:27:05 ID:9v+rldy/
   |//彡三三ニ==! !|ヘ;;;;;;;;;;ヽヽ     ,-,  
   .|///´ ̄´゙    `ヽヘ',',ヘヘ;}     / |  
   ∨;f           ヾ;;ヘ;;;ジュ     l  |  
   `{リ 、,,,,,_    __,,,,,,、zィ  ヾ'゙テリ       |  |  トゥース!!
    `|  rェeミ 、 {゙ィ‐eェァ =  ソ |.       |  | 
     |  `~´..:i |:::.` ~ ´`   r-'      |  | 
     ',   /::i i::::::、 、    |    !´ ̄ ̄ ⌒〉
     '、 '´ヽ(_>ィヘ丿 /  |  〈⌒r‐‐'''''' ̄  〉   皆さん、本物のハルヒですよ!!
       ヽ `トエエエエイノ . | :::/^i ∨|─ー''''' ̄  |
       \ .ヾ三シ ノ ,'::::/  ,ハ | \>〈     | 
        ハ    /:::ィ゙   /⌒'、   /      |
       ノ ィ^'ヽ┬‐'´   //   ヽ  |       |
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 13:43:22 ID:cys6qvqf
>>843
二年前か……ちょっとした不思議体験しちゃったなw
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 14:36:17 ID:s3SFEl0m
しかし未だに激動の曲がカラオケ入らないのはいかがかと。
空前だけは入ってるみたいだけどな。ハルヒハルヒ
847名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 14:53:13 ID:cys6qvqf
そういやカラオケなんていつ以来だろう。
ちっとも行ってないや。
そろそろgod..も歌いに行きたい。
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 15:43:34 ID:s3SFEl0m
God knows…のアニメクリップ、あれいいよな
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 15:44:23 ID:vTuWFGam
カラオケのゴッドは良いぞ。
ん、そういや機種にもよるんだっけか。
850ドラキョンとハルヒ第四幕:2009/03/26(木) 16:28:08 ID:Zh0dnFcc
850超えたか・・・

やばいなもうすぐこのスレも終わりだ
早くSS続き書かなきゃ・・・
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 16:38:58 ID:AsQOJ5JQ
アセってもしょうがねーしゆっくりしていってね!
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 16:57:47 ID:yNp0IEsX
カラオケか……ハルヒのフィグマとリボ持って一緒に歌ってこようかな
853名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 18:50:13 ID:AJWTrZNM
なんつーイヤなヒトカラだw
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 18:57:00 ID:b6IqSu7D
カラオケで満点取るまで意地でも帰らないハルヒ
その横には既にグロッキー化したキョンの屍が
855名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 19:08:42 ID:BQrHZETu
その隣りにボヤッキー化した古泉が
856名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 20:07:04 ID:byn75Fq5
さらにその横にはドクロベエ化した長門が
857名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 21:11:58 ID:N9L86F10
そのまた隣にはドロンジョ様化したみくるが
858名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 22:05:46 ID:Zh0dnFcc
さらにその横でトンズラーになってる鶴屋さん
859名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 23:14:24 ID:EHQneG2x
三月がそろそろ終るな……。
お気に入りのサイトが閉鎖するまであと一週間もないとは……。
860SS:フルボッコの刑:2009/03/26(木) 23:55:40 ID:GTRKS83A
「遅れましたぁ……あれ? す、涼宮さんにキョンくん、一体どうしたんですかぁ? ぼ、暴力はいけませ〜ん」
「止めないでみくるちゃん! 今あたしはまさにこのバカキョンに天誅を喰らわしてるところなんだからねっ!」
「ご、誤解だハルヒ……俺は、ただ……」
「おや、何か騒がしいと思えば――これはどうしたことですか?」
「ああ、古泉くん、丁度いいわ、キョンの首根っこ捕まえててちょうだい。これからあたしが超スーパー必殺ドロップキックをお見舞いしてやるんだからね。覚悟なさい、キョン」
「ふむ、穏やかではありませんね。何故涼宮さんがお怒りなのか、心当たりは?」
「知るか! さっきコンビニから帰ってきて『とろけるプリン』を喰ってたら、ハルヒが入ってくるなり俺のことをボッコボッコにしてきやがったんだ」
「まだ白を切るつもり? あんたがどさくさに紛れてあたしが取っておいた冷蔵庫のプリンを食べちゃったってことは疑いようのない事実なの。さっき見たら冷蔵庫の中に残ってなかったんだもん、さあ、辞世の句なんて詠んでる暇はもうないわよ」
「……ただいま」
「有希、危ないからそこ下がってて……ってなんであんたゴミ箱なんて大事そうに抱えてんの?」
「部室内のゴミ箱を新調した。もとあった古い方を処分し、同時に不要と思われるものや、冷蔵庫内の賞味期限切れの食品などを廃棄してきた」
「――なあ長門。その賞味期限切れの食品とやらの中に『とろけるプリン』も混じってなかったか?」
「……存在した」
「へっ?」







「だから……ごめんなさいってば、キョン。さっきからずっと謝ってるじゃないのよ、どうしたら許してくれるわけ?」
「そうだな――帰りにちょっとコンビニ付き合ってもらおうか?」
「はぁ?」
「罰として、俺がそこで買ったプリンを一気喰いしてもらう。個数は十個、制限時間は二十秒ってところで勘弁してやる」
「ちょ、ちょっと、いくらなんでもそれって……」


「あの、それって結局、キョンくんが涼宮さんにプリンをご馳走してあげる、ってことなんですよね?」
「ええ、彼はいつも涼宮さんが何かお召し上がりになるのを嬉しそうに眺めてますからね」
「わたしなら十秒も掛からずに完食可能」

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36628.png
861名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 23:58:38 ID:EHQneG2x
おお、なんかイラストもいい感じじゃないか
862名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 00:02:43 ID:8BB1kPP0
GJ! イラストもなんか躍動感が出てきたね。
863名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 00:07:37 ID:02jiYYtu
GJ!ハルヒの髪の翻った感じがいいなあ。
864名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 00:28:01 ID:Ed9IPqQM
ぷん太の盗撮SSでハルヒに目覚めて、さっきアニメも全部見てきてここにたどり着いた。
ハルヒかわええなあ。てかキョンは普通の人だったのね。変態と勘違いするとこだったよw
865名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 01:13:55 ID:8BB1kPP0
変態はお前だ!

いやむしろ俺だ!
866名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 01:28:42 ID:QKubqEiH
またSSのまとめWikiがおかしくなってないか?
俺だけ?
867名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 01:29:22 ID:QKubqEiH
ごめん、こっちのPCが不調なだけだった
868名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 07:01:41 ID:hqtXc8AI
キョン「正直に言おう。ハルヒ。お前はすごく俺の好みなんだ。妊娠してくれ」
869名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 08:28:21 ID:jMugX9eh
>>868と言うのは二次創作の話で
谷川流のキョンは変な女・犯罪者・みくるを虐待する人物は嫌いなのであった(爆)


もちろんハルにゃん(笑)には関係ない話だよ!?w
870名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 09:55:23 ID:AHzDF9ow
ハルヒ、鉄拳をぶちかましてやれ!
871名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 11:00:16 ID:M93kiO5p
SOS団砲!フォーメーションだ!
 飛行機は快調に空を飛び、涼宮ハルヒは俺の二の腕に盛大に頭をぶつけて眠っている。

「おい、ハルヒ。起きろ、飯だ、機内食だぞ」
「ん……あ?」
「どっちにしろ寝ちまうんだな」
「"What would you like, beef or fish? 」
「ああ、うん。……キョン、あんた、魚とお肉、どっちがいい?」
「ああ、肉にするか」
「Can I have the fish meal ? He says he'd like to have the beef.(わたしは魚料理をちょ
うだい、彼は肉料理を食べたいそうよ)」
「いまさら驚かんが、英語もできるのか?」
「親父の持論だと、ハロー、プリーズ、サンキュの3つとクレジット・カードがあれば、どこ
へ行ってもなんとかなるらしいけどね」

 ハルヒがトイレに立った時、ハルヒの母さんが寄ってきた。
「キョン君、ありがとうね」
「ハルヒの飛行機嫌いのことですか?」
「ハルが小さいときに乗った飛行機で、車輪が出ないトラブルで胴体着陸したことがあってね。
最初に相談しとこうかとも思ったけど、あの娘、気を使われたりするの嫌がるから」
「そうですね」
「まあ結局、何に乗るか、よりも、誰と乗るか、が重要ということね」
 ハルヒがトイレから戻ってきたので、ハルヒの母さんは一度通路側に出て、ハルヒを通らせ
る。
「なんの話?」
「ねえ、セネカだったかしら?『大事なのは何を食べるかではなく、誰と食べるかである』と
いうの?」
「知らない。キョン、知ってる?」
「いや、わからん」
ハルヒの母さんは肩をすくめた。次にハルヒが肩をすくめ、最後に俺が肩をすくめた。
「何やってんだ、おまえたち?」
と親父さんが言って、3人のパントマイマーは我に返った。


 その後、いつのまにか俺は眠っていたらしい。
 ハルヒの話では、ハルヒの左手を握りしめて、どうやっても離そうとしなかったのだそうだ。
「ったく、律儀というかバカというか」
あきれた声でハルヒは言った。
「で、結局どうしたんだ?」
「何が?」
「どうやって、手を振り解いたんだ?」
「叩いたり、つねったり、ぺろんと舐めたり、いろいろしたんだけどね」
「舐めたのか?」
「効果はなかったわね」
「うむ」
「結局、耳元に『トイレに行きたいんだけど』というのが正解だったわ」
「……」 それがパスワードか……俺のキーロック。
「ったく、律儀というかバカというか」

 結局、俺が再び目覚めたのは、飛行機の車輪が大地を踏む瞬間の、ドスンという振動によっ
てだった。
「つ、着いたのか?」
飛行機は飛行場の上をしばらく向きを変えながら走りつづけていく。
「着いたわよ」
ハルヒは笑っていた。
「寝てる人間にシートベルトをしめさせるのは骨が折れたわ」
「ああ、すまん」
「冗談よ。寝ぼけてない? 大丈夫、キョン?」
ハルヒは自分の右手を俺の顔の前で振ってみせる。
「あ、それと、これ、ありがと」
これ、というのは、俺の右手に握られたハルヒの左手だった。目の前で見せられて、何故か反
射的に手を離してしまう。
「お、おう。どういたちまして」 痛っ、舌かんだ。
 バカ笑いするハルヒ。
 それを見て親父笑いする親父さん。
 完全に止まってから、との指示を待たず荷物を出そうと立ち上がる他乗客のみなさんの目を
それほど引かなかったのは不幸中の幸いだった。

 ハルヒはよほどツボにはまったのか、タラップを降りながら、まだ笑ってる。
「というより、あんたの笑いの取り方は反則よ、人倫にも劣るわ」
目に涙までためてやがる。
「そうだそうだ。笑わせるためなら尻まで見せる芸風だ」
そこに親父パワーが上乗せされる。
「別に笑いを取りに行ってないぞ」
「じゃ天然? えーん、どうしよう、親父。キョンが本当のバカになっちゃった」
自分が吐きだす一言一句に、反応して笑っているのだ、こいつは。まったく、いまいましい。
「なんだ、それっておれのせいか? キョン君、自分の墓穴は自分で掘れ」
そこに親父さんのハードボイルド(?)なボケが上乗せされる。この父娘(おやこ)、実は息
もぴったりじゃないか。

 飛行機を降りて地上に足を降ろすと、空港は夕暮れ時にもかかわらず、南国らしい夏の熱気
を残していた。
 こうなると(そういや、いつのまに着替えたんだろう?)ハルヒの親父さんの着ている派手
なアロハ・シャツが妙に似合う。まだ会ったことはないが、こういういでたちの人が、現地に
たくさんいそうな気がする。
 俺たちは滑走路の脇の歩道を、ぶらぶらと空港の建物の方へ歩いていった。

 出発の時より、さらにあっさりと、入国その他の手続きは片付いた。
 飛行機の旅は、それでも負担ではあったらしく、感情的には上機嫌なハルヒは、体のほうは
憔悴しているらしく、めずらしくも俺の腕を杖の代わりに握っていた。
 しかしそれもトランクを受け取る頃には、ハイ・テンションが疲労感を凌駕したらしく、ま
るで誰かに見られたらまずいところを見られでもしたように、ぱっと手を離し、手はそのまま
ハルヒの頭の上にあがったままで止まった。まさにホールド・アップの状態。
「傷つくなあ、なあキョン君?」
と、しなくてもいい心理描写をしてくれたのは、無論ハルヒの親父さんである。
「うっさい!」
 今度はアドレナリンとトランクを身の支えにして、さっさと行こうとするハルヒ。
「バカ娘、ここは右も左も分からぬ外国だ、軽率な真似は慎め。予約してあるコテージまでは
レンタカーでいくから、ちょっと待ってろ」
 親父さんは背中に「ワクワク」といった文字を背負うがごとく、人の波をかいくぐりながら
目的のカウンターへと進んで行く。
「何が外国よ。日本語も英語も使えそうじゃない」
「暗くなってきているからよ。言葉が分かっても、意に添う人とはかぎらないわ」
 ハルヒの母さんはニコニコと、空港の出口でプラカードをもって飛び跳ねている連中たちに
目をやった。
「たとえばね、……『鈴木様、田中様、格安タクシー』というの見える?」
「あんなのに引っかかる奴なんていないわよ」
「おい、ハルヒ、どういう・・・」
 うっ。言い終わる前に肘をいれるな。
「確かにこういう善良すぎる日本人もいるっちゃいるわね。……簡単に言えば、モグリのタク
シーよ。メーターなんかついていない。こっちが道が分からぬことを良いことに、デタラメに
走ってとんでもない金額を請求するのよ。日本人ってのはお人よしだから、日本語で書いてあ
れば山田さんだろうが佐藤さんだろうが、それだけで警戒心を緩めちゃうの、誰かさんみたい
にね」
「俺は、別にだな……」
 用が済んだらしく、にかっと笑った親父さんが戻ってくる。
「カーナビぐらい、おごりやがれ、べらぼうめ、と言ってやった」
「どこの江戸っ子よ?」
「そしたら、うちの車はぜんぶカーナビつきだとさ。矢印どおり走ればいい。ハルヒ、運転す
るか?」
「誰が?」
「家族と彼氏の命も預けられないような娘に育てた覚えはないぞ」
「眠いから相手しないわよ」
「飛行機の中じゃずっと寝てたじゃないか、キョンの腕の中で」
「何の中だって!?」
「じゃあ膝枕か?」
「どうやってシートベルトしめんのよ!?」
「はいはい。空港で親子漫才なんて、家族仲良くて母さんとてもうれしいけれど、お腹がすい
ちゃったわ」
このメンバーで事態を収拾してくれるのは(それができるのは)、いつもハルヒの母さんであ
る。感謝します。
「それじゃあ、街で何か食っていくか。ハルヒ、マクドナルドを襲うぞ。お前はビッグマック
を30個、おれはてりたまバーガーを25個だ」
「こんなところで村上春樹読んでる奴なんていないわよ」
「あと、少しは買い物もしないと、明日から食べるものがないわ」
と冷静な意見を述べるハルヒ母。
「聞いてのとおりだ。我々はミッションを変更して、レストランとスーパーに立ち寄ってから
基地(ベース)へと帰還する。質問は?」
「というか、それが予定どおりじゃないの?」
「じゃあ、出発!」

 夕食は最初に目に入った店に決めようと言う「ハラペコ事前協議」に基づき、大きな交差点
にある、国際的な(?)ファミレス・チェーン店のような店に自動的に決まった。
 車を駐車場に止めて中に入った俺たち4人は、無節操に多国籍なメニューを制覇するほどの
勢いで注文し、そして食べた。
 ハルヒの「やせてるくせに大食い」特性については言うまでもないだろう。
 そしてハルヒへの遺伝子提供者もまた、そうした特性を持っていたとしても不思議ではない。
 ガタイのいい親父さんは、その体と悪知恵とマシンガン・トークを維持・活動させるに必要
な相当量の食料を摂取した。
 ハルヒの母さんは、小柄で軽そうな外見にも関わらず、終始マイペースで食べ続け、結果と
して皿の山を築いた。
 俺もどちらかといえば小食な方ではない。何よりも、ここは日本でなく、いつもの集合場所
の喫茶店でなく、さらに言えば俺の奢りではない。ここでは、涼宮家の3人に、いかほども遅
れをとらぬ大食漢ぶりを披露したとだけ記しておこう。 

 俺たちが宿泊するのはコテージであり、基本的に食事は自炊なので、俺たちは次に明日朝以
降の食料調達を行うべく、夜10時まで開いているらしい大型スーパーへ向かった。
 そこで、牛のように巨大なショッピングカートを、親父さんと俺とで1台ずつ押し、そこへ
ハルヒ母とハルヒがどんどん食材を放りこんで行く。競り合いのようでありながら、ダブった
ものは何一つないという母娘のコンビネーション。
「いつもですか?」
俺はこっそり隣の親父さんに聞く。
「どうだろうなあ。日頃、あまり買い物に付き合わんからな。母さんは体力がないから、普段
は通販なんか利用してるみたいだし、気合が入ると中央市場へ買い出しだしな」
「ほんとは品物を見て買う方がよいけれどね。最近は宅配もいろいろあるし、ネットスーパー
なるものもあってね。その日の広告をネットで見て午前中に注文しとけば夕方に配達に来てく
れるわ。主婦もいよいよ引きこもりの時代なのかしら」

 親父さんが運転する車は、夜のなかをカーナビの矢印だけを頼りに進み、それでも十数分で
コテージの管理棟のようなところに着いた。
 親父さんはそこで鍵やら備品一式を受け取ってサイン、それを後部座席のハルヒの上に放り
投げて出発。ハルヒは当然わめくし暴れるが、親父さんはゲラゲラ笑いだけで応じる。
 数分、車で進むと、どうやら俺たちが泊まるコテージへと着いたようだった。
 親父さんはガレージに車を止め、親父さんと俺でトランクをコテージの中に運び込む。
 ハルヒの母さんとハルヒは、何往復かして(無論、おれたちにも手伝わせて)買い込んで来
た食料をキッチンに運び込んだ。
 コテージは、中央に大きなリビングがあって、その正面は大きなベランダがあり、そこから
先はこのコテージ利用者のためのプライベート・ビーチとなっている。
 ベランダを正面にして、リビングの左手にはキッチンや風呂、それとは別のベランダから直
接入れるシャワールームなどがあり、リビングの右手には、手前から大きな寝室、中ぐらいの
寝室、同じく中ぐらいの寝室、となる。
「あー、ごほん」
親父さんがわざとらしく咳払いをする。
「長旅ご苦労。飯も食ったし、後は順次、風呂に入って寝るだけだ。明日から気が狂うまで遊
ぶから、それに備えて、各自英気を養うように」
そして、咳払いをもう一つ。
「なお部屋割りだが、手前のでかい寝室は俺たち夫婦が占拠する。異論は認めん、たまには年
長者を敬え。なお、残りはおまえら好きに使え。父は心の準備はできてる。以上だ」
言うだけ言って、親父さんは風呂へ退避する。さすがのハルヒもハダカの親父は苦手分野のよ
うだ。
「何言ってんのよ!バカ親父」
と、せいぜい見えなくなった親父さんに怒鳴るくらい。
「ちなみに、母も心の準備はできてます」
ニコニコと目を細くして微笑み、追い打ちをかけるハルヒ母。
「母さん!」

 リビングのソファに、距離を開けて座り、親父さんとハルヒの母さんが、寝室(大)に消え
るのを、二人して見届けた。
 ハルヒと俺のトランクは、まだリビングに置いたままである。部屋を決めないと、着替えも
取り出せず風呂にも入れない訳だが、親父さんの呪いか、いらぬプレッシャーのせいか、なん
だか「先に動いた方がやられる」状態に陥ってないか、俺たち?

「と、とりあえず」
小一時間ほど続いた沈黙は、ハルヒの声で破られた。
「あたしが真ん中の部屋を使うから」
「ああ。端の部屋が俺だな」
「じゃあ、そういうことで」
「おう」

 ハルヒと俺は、トランクをそれぞれ自分の部屋に押し込んだ。

 ベッドに腰を下ろし、荷物も解かず、しばしぼーっとしているとノックがあった。
「あ、はい。どうぞ」
「いや、開けなくていい。……キョン、お風呂、あたし、先にいいかな?」
「……ああ、かまわんぞ」
「じゃあ、お先に」
「ああ」

 しばらくして「これはまずい」ということに、俺はようやく気付いた。
 リビングはそこそこ広いと言っても、俺の部屋はそのリビングを挟んで風呂の対面にある。
水音とか、シャワーの音とか、人間誰でも汚れを落としたりお湯の温かさでリラックスしたり
すると漏れる声だとか、ダイレクトに届いてしまう位置ではないか、この部屋は。
 喧噪を離れ、BGMは波の音だけ、という心もとない状況では、そうした音を遮るのは風呂のド
アとすでに無人のリビングと薄い俺の部屋の扉だけだ。

 し、静まれ、俺のジョン・スミス。

 どれくらい経ったのだろう。俺はノックの音に我に返った。
「キョン、お風呂空いたから」
「わかった」
 ハルヒが自分の部屋のドアを閉じる音を確認してから、俺は部屋を出て風呂へ向かった。
 適当に旅の汗を流して、そそくさと部屋に戻って、そのままベッドに倒れ込む。
876名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 11:10:33 ID:jMugX9eh
ハルヒ母(笑)
ネタ切れでついにオリキャラwwwww
 すると、枕元の電話が軽い電子音をたてた。って電話?
「もしもし。ディス・イズ・キョン・スピーキング?」
「室内電話。どっからかかってきたの思ったのよ?」
ハルヒか。すぐ隣なのに、なんだって電話なんてついてるんだ?
「……寝ぼけてたんだよ」
「今、部屋に入った音がしたわよ」
「……」
「キョン、そっちの部屋はどう? こっちのべッドは広いわよ。あんたんちの1.5倍はある
わね」
「うちのはシングル・ベッドだからな」
「いつも2人だと狭い感じがするわね」
「こらこら、『いつも』とか、いつもみたいなこと言うな」
「すぐ隣にいるのに室内電話ってバカみたいね」
「まあな」
そしてかけてきたのはお前だぞ、ハルヒ。
「キョン、あんた、ちょっとこっちに来なさい」
「は?」


その5へつづく
878名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 12:06:13 ID:02jiYYtu
GJ!いや毎度毎度ニヤケさせてくれるなあw
乙でした。続きも期待してます。
879名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 12:31:01 ID:4U//WqeS
GJ!読んでてニヤケがとまらないw
続きが楽しみだ。

>>799
亀レスだがサンクス。
改めて聞くと確かにそう言ってるな。
でも相変わらずそこ以外がうまく聞き取れないorz

そんな俺は今並列をプレイ中。
880名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 12:45:47 ID:02jiYYtu
>>879
まあみんなそうではないかと。

ところで並列まだ受け取りに行ってないんだがどんな感じ?
881名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 13:13:24 ID:fxhE0OqK
>>868
ハルヒ「おはよう、マイスレイブ」
ってノノネタかよw

>>877
GJ! 顔がにやけるw
882名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 13:38:35 ID:8BB1kPP0
>>877
続きキテター!!
(*´Д`)ハァハァが止まらないぜっ!

並列買いに行くのは日曜になりそうだぜ…。
883名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 15:50:55 ID:4U//WqeS
>>880
ついさっきクリアしたとこだが、ループさせてるのは言うまでもなくハルヒだが、
ループさせている理由をつきとめて願望を達成させるのが目的。
これはいつものパターンだが今回は変な横槍があるぞ。
それも突き止めてクリアするのに俺は32回ループしてしまったw

ハルヒが某有名映画にインスパイアされて今回の話になったのだが、
最後はどうなるかは実際にプレイして確かめてみてくれ。

某有名映画は舞台を考えればすぐにわかってしまうが。
884名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 16:14:18 ID:xPXrOd9U
例の映画ってアノ有名シーンのやつだよな、きっとw
あー早くやりたくなってきたぜ
885名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 17:02:05 ID:AHzDF9ow
次は潜水艦で旅行するSOS団だな
886名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 17:14:12 ID:WB4anjy5
あの映画どおりなら、船が沈没しなきゃいいが、心配だw
887名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 17:29:28 ID:GWQuHXlQ
>>885
途中で、ブリッジしたままわさわさ動きたくなるくらい
退屈しそうだ
888名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 17:35:03 ID:iOBaX26l
潜水艦はハルヒ向きじゃないのは間違いないよなw
889名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 18:52:42 ID:3jWrmHrX
最新鋭の強襲揚陸潜水艦なら大丈夫だろう
890名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 18:54:49 ID:iLUVHRRu
>>881
まさかこのスレでノノの名前を見れるとはwwww
891名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:02:25 ID:iOBaX26l
潜水艦の艦長になるハルヒ……いや、それは長門のポジだな。
ハルヒは艦載機のパイロットの方しか無理そうだw
892名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:05:40 ID:OPBZdhe+
長門は良いエンジンになってくれそうだ
893名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:06:54 ID:GWQuHXlQ
ソナー無しで潜水艦を戦闘機並みに動かす長門。
無駄に魚雷をうちまくるハルヒ、と
894名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:11:29 ID:8BB1kPP0
潜水艦というと例の傭兵部隊しか浮かばねえw
895名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:30:33 ID:i3Iq8WE0
いずれの国家にも属さない対テロ傭兵組織……それがあたしたちのSOS団よ!
バカなことする連中にはお灸をすえてやらなくっちゃ!
896名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:33:01 ID:GWQuHXlQ
と言いつつも、潜水艦で巨大イカを吊り上げるSOS団
897名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:53:35 ID:3jWrmHrX
ハルヒ 艦長
古泉 副艦長
長門 ソナー員兼水雷長
みくる 通信士
キョン 操舵士
898名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 19:55:29 ID:02jiYYtu
>>896
潜水艦だから海中にいるはずなのに何故釣り上げられるのだ?
899名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 20:02:19 ID:GWQuHXlQ
ひんと>ネモ
900名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 20:03:57 ID:AHzDF9ow
航行中うっかりハッチのスイッチを押したみくる
艦内が浸水して大騒ぎのSOS団
901名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 20:30:52 ID:egaWtQaw
そのうちジョン・スミスとケンカして出てきた
奥さんが操る戦艦と合体して巨大ロボットに
「は?」
と俺は聞き返す。
「なに言ってんだ、おまえ?」
受話器越しにハルヒは答えた。
「なにって……、修学旅行とかで、ほら、男子が女子の部屋に遊びに来たりするじゃない? 
いわば、ああいう奴よ。深い意味はないわ」
「悪いがハルヒ」
「な、なによ?」
「お前の方に深い意味がなくてもな」と俺は言った「俺にはある」
「ななな、い、意味ってなによ?」
「俺はおまえでなきゃ嫌だ」
「……」
 ハルヒは黙った。それもいいだろう。どうせ全部言わなきゃ俺だって止まりそうにない。
「目の前にどえらい美人がいたとする。俺だって健康な男子高校生だし、抱きしめたいし、キ
スしたいし、押し倒したくなくないけどな、今はお前でないと嫌だ」
「い、今って?」
「お前に出会っちまって、お前を個体識別して、お前とお互いに話して、お互いに思ってるこ
とをぶつけあって、こうして一緒にいる今、ってことだ」
 再び沈黙。波と波がぶつかり合う音が、えらく近く聞こえる。受話器から鳴っているみたい
だ。
「わかったわ」
ハルヒは言った。
「あんたは、どうあってもこっちには来ないということね」
「ハルヒ、お前、いったい何を聞いて……」
「あたしがそっちへ行く。これで文句ないでしょ?」
 二つのドアが同時に開く。そこにいるはずの相手を見つめ合う。
 先に動いたのはハルヒだった。
 さっと、俺の横をすり抜けたと思ったが、ハルヒは俺に左手首をしっかり捕まえていた。
 ハルヒに引きずられ、ベランダから外へ、俺たちは夜の浜辺に駆け出た。

 コテージの非常灯を除けば、辺りには明かりになるものは何もなかった。
 他に明かりがないと、月の光はこんなにも青く明るいのか。

 ハルヒに手を引かれて、コテージからの緩やかな坂を、夜の砂の上を走る。
 波打ち際まであと数メートルというところに来て、ハルヒは止まって、俺の手首を離して、
俺の方を見た。

 「とりゃー!」
 不意をつかれて、倒される。砂の上に上半身から落ちる。あごを砂にぶつける。痛い。
 (辞書の意味で)砂を吐きながら、一応抗議してみる。
「ぺっ、ぺっ! 何すんだよ、ハルヒ!」
「カニばさみ。まずはあたしの一勝ね」
 一勝? 勝負? ホワイ? えーい、こいつの思考回路はトレースし切れん。今わかるのは、
「おほほ、つかまえてごらんなさい」的な展開はあり得ないってことだけだ。月の光よ、我に
武運を!
「もういっちょ、いくわよ。どりゃー!!」
「のあ! いきなりか!」
「一瞬の隙は、戦場では死を意味するわ」
 死かよ! そして戦場かよ!
 言っててなさけないが、スピード、技の種類にキレ、それに知略(?)に上回るハルヒの絶
対的優位が続いたが、ちぎっては投げちぎっては投げしているうちに(つまり俺が繰り返し砂
の上に転がる度に)、未曾有にみえたハルヒの体力もいささかの陰りを見せた。やっぱり言っ
てて情けないが、勝ち続けるには、負け続けることを数倍する体力が必要なのだ。
 言い換えれば、ハルヒの目的が「俺との当面の戦いを制すること」であるのに対し、俺の目
標は「このもーよーわからん大相撲的シシフォスの労働を終わらせること」だった。つまりは、
ハルヒは勝ち続けなければならず、俺はただの一回、こいつにもはっきりわかる形で勝てばい
いのだ。それがものすごく難しいのだが。
 「へっ、さすがに息があがってるじゃないか、ハルヒ?」
「膝に両手ついてるあんたに……言われたかはないわ」
 ないなら作ってでも隙を突くしか、俺に勝ち目はないだろう。
「次で決めるぞ、ハルヒ!!」
「勝手に言ってなさい、キョン!!」
 足をめがけてタックルする。むろんフェイクだ。
「ハルヒ、好きだ!!」
 ちなみに言葉はフェイクじゃないぞ。
「こ、このバカキョン!!」
俺のタックルを読んでいたハルヒは、軽々と俺の上を飛び越えていく。ただし視野の端に写っ
たハルヒの顔は真っ赤なトマトだ。
 着地するや否や、ハルヒは叫ぶ。
「卑怯者!あんた、そんな言葉まで使って!そうまでして勝ちたいの!?」
「真剣勝負で、自分に一番気合いが入る言葉を叫ぶのは当たり前だろ!」
 俺にそんな難しい作戦が思いつける訳もなければ実行できる訳もない。だが、勝算は五分と
見た。いくぞ、ハルヒ。
「愛してるわ、キョン!!」
怒声とともに張り手が飛ぶ。顔がよじれる、膝が崩れる。
「言われてみてわかった。すごい諸刃の剣だ」 愛の言葉って。
 それを受けて、あの動きか。すごいな、ハルヒ。
「やっぱりバカだったのね、あんた。それに先に倒せば問題なし!」
「その言葉、もらっとくぞ」
「なっ、わ、わ」
膝をついた足も、足首を立てて、死んでいなかった。片膝立ての体勢から、もう一度ハルヒの
腰に至近距離からアタック。腕を回して、抱え上げる。渾身の力で。
 「こ、こら、離せ、アホキョン! エロキョン!」
「無理だとわかってるが一瞬だけ大人しくしろ。もうちょっとの力しか残ってないんだ。ハル
ヒ!」
「は、はい!」
「愛してるぞ! 絶対、離さないからな!!」


 誓いは、たった2秒で膝から崩れた。体力の限界。緊張の中断。深手の影響。その他諸々。
 それでもハルヒをなんとか砂の上に転がし、自分は少し離れたところに放り出した。

 砂の上に並んで寝転ぶ二人。

「キョン……生きてるよね? あんなこと言って、死んだらひどいからね」
「……い、生きては……いる」 本当の意味で、砂を吐いたけど。
「……よかった……」
「はあはあ、一応聞いとくが、ハルヒ?」
「はあはあ、なによ?」
「煩悶とした青春はスポーツで昇華! なんて体育会的オチじゃあるまいな」
「バカじゃないの? そっちはもちろん別腹よ」
もちろんかよ! そして別腹かよ! 
 ハルヒは寝転んだまま、右手をずいっと上に、夜空に向かって突き出した。その手の先には、
ものすごい数の星の光。
「どう? これであんたとあたしは『ひとつ屋根の下』よ」
「やれやれ……そうだな」
 二人はくすくすと笑った。ハルヒの、あまりにハルヒらしい自信たっぷりの言い方を、「い
や、それだったら、ここまでしなくても」といった俺のかき消された愚痴のなさけなさを、い
や多分その両方を、心のどこかで指差しながら。

 相手の手は、すぐ届くところにあった。
 指先がまず触れ、互いに絡み合う。手が重なる
 腕が互いを引きつけ合う。身を起こす。
 二人の顔が近づく。
「待って。キョン、一回つねらせなさい」
「いてて。もう、あちこち痛い! ……何すんだよ?」
「ふん。夢じゃないようね」
「そういうことはな、自分ので確かめろ」
「キスなんかで夢オチでした、なんてたまったもんじゃないわ」
「おい……」
 だまってなさいと、ハルヒの口が、口をふさいだ。


 「……なあ、母さん」
「なんですか、お父さん?」
「今度は人の多いところに宿とろうな。あいつらが、あまり自然に帰らんように」



その6へつづく
905名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 21:22:24 ID:PHUJDyWG

本日、2投目、失礼しました。
906名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 21:53:04 ID:02jiYYtu
いやはやGJ!昼の投下時にGJ一番乗りだったものだが、いやホント一日二回とか反則だろ
最後の両親、よかった。続き楽しみに期待してます
907名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 22:08:22 ID:i3Iq8WE0
いい攻防だ……GJ!
908名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 23:16:17 ID:utvespEv
二投目だと!!GJ!!

青春いいじゃないかっ!
909名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 23:26:19 ID:AHzDF9ow
企画物として「ハルヒvsルルーシュ」みたいなのも作られないかな
910名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 23:40:41 ID:xe1R3MwX
捕まえてごらんなさい&その手を離すんじゃないぞイベントktkl!!
いい……イイぞ!
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 00:13:28 ID:/k6kXXtE
修学旅行ネタでSSでも書くかな

三年生のみくるやクラスが違う古泉と長門は抜きにしてSOS団のハルヒではなく二年五組のハルヒを書いてみたい

別に物語の舞台が西宮と公式に決まってるわけではないから、京都市内を捜索するハルヒ班

ハルヒ、キョン、谷口、国木田、阪中の五人での話なんて新鮮で面白そうだ

どういうわけかバスの運転手に新川さんが出てくる

ホテルでテレビをみると東北に行った長門達の映像がたまたま写って長門がわんこそばで記録的な大食いを叩き出しインタビューを受けていて驚く二人とか面白いかも

消灯時間はとっくに過ぎた頃、谷口と共に女子の部屋で遊んでいたキョンに危機が迫る

担任岡部の見回りが始まった、先に見つかった谷口は岡部にボコボコにされる

果たしてキョンは無事に自分の部屋に戻ることはできるのか!?
912名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 00:28:20 ID:nNtdtjte
ポニーじゃなくてうなじ辺りで髪を束ねたハルヒが見たい
                                       || ∩|∩  || | |__|
                                       || ∪|∪  || |__|
 .              /^\  7    ______      ||   |    ||
          |~~~|.   , -‐ヽ/‐- 、 _____/|     || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/〕_
          |__|~~| ,ヘ    ヘ、ヽ>-<|/ |~'|.|| ()  ☆ ||   /    //|
    |~~~|     |_.〈 ((((ノノ)))〉ミ|-、===◎,,|ヽ( ゚ ゚)ノ   || //   ///
    |__|    r===ュ.  | | ┃ ┃ | |)_|/  ヾl〃 || (,,,,)ヘ  ||.二二二/^\  ヘ,
          .|    |\ | |、'' ヮ''ノ| |ゝ__>=== )(==||.<|    ||      , -‐ヽ/‐- 、
      ./ ̄|三三|/ ̄(つとン. ̄ ̄ ̄ ̄ (_) ̄/|.      ̄ ̄ ̄//ハ  ヽ  ヽ
      /________________/.  ! , -―- 、_ ル〈〈/ |ハヽ>\i|
____ / ,,.-‐-ー 、# )//////\/,、,,、, 、,,、,,、,/  , -―-┃-―- 、〈ヽ| ┰ ┰ |)ヽゝ
    //〃    ヽ//////\/(::::::::;;;;)(:::::_/ , ( ┃┃ )┃┃ )/゛、''' 一 ノルハi
   /― i .    ハバ,>―[\450]―― [\12, '´  `ヽ[カゾクダンゴ\200]==-とコ'}ヽ
   / . /i    (!─| :}) ◎◎◎◎◎/ミi(((((ノリlゝi_>/       ||.   |_|}___!
  //(- ゝハハハ、''ノ )/;)(:o:;)(:o:;)/ミi≧ リ! ヮ^ノi)N ||      .   ||   〈__/ヽ__)
  | ̄ ̄ (i' l `{iつ . ̄[\200] ̄ ̄[\35.⊂i ⊂l]〉
  |++  l._」___,!+++++++++ くんnvゝ
.    ̄ ̄ 〈_,八__〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (_l,_)



|`ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
|  |                   ______                   i
|  |                  |  ,ィ´'⌒`ヽ  |                  .|
|  |                  |          .|                  .|
|  |          パン・ケーキ |__凪_河_パ_ン_」         凪河学習塾   |
|  |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ ,!
|L_」_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.」
| i ||    ||二二|| ┌───────┐.  ||         l「  ̄ ̄ ̄ ̄「|
| l ||    ||i「 ̄ l| | 3月14日フェア.| . ||         || /^ヽ、 /^).| |
|| ̄, -‐―‐- 、 .l| └───────┘ . |l  この街の /ヽ、,-,i^l~l^1 、 |
|lX/rシ/ニニヽヽ| 匸i匣冂冂H, -‐―‐- 、 .|l .パン屋さん |i/^/´ ̄ ̄ヽヽ.!
|l.ハ芥.lノメ从从|゙t||=====/ /^     ̄ヽ、=====く,'/ミ(ノ/リノ)リ)))  , -‐-ー.、
| i l (| | ┃ ┃ i l.||  r--i.  | ((ノ从ノリ)))ソ|    _____.| | ミ(| / ヽ |i| |〃 u  ヽヾ
]]]]]]]||====| | | ┃ ┃ | | ll==.|]]].Vyソヽl ''' ヮ''ノハ..|.i ハハバハ>
]]]]]]]||  r--i [_`iノハ ''' - ''ノiハ .||   |]]]|  ||  {l.つとl} .l |イ(! ─ ─|i
]]]]]]]||=== んリ<}l^:|.ロ{>....||   |]]]|  ||. くノ{|___|}ゝ..l |.ゞハ、 - ノ、,、
]]]]]]]||____ レiy'く_/_|_j_ゝ___,||__,,|]]]|_||._(__j__).___l_|_〈i'づ~| ̄ ̄|
                 .   (__八__)      .                    ヽ´|__|__|
                                              /_ヽ__〉
914ハルキョンAA 2年生3月13日の話(2/8) :2009/03/28(土) 01:04:24 ID:RJvUMWhe
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|  昼休み 学校抜け出してまで ケーキ買いこむなんて  |
|  あのケーキ 日持ちしないから、               |
|  誰かにあげる気なら 明日じゃなくて今日よね……    |
|  あんなにいっぱい…… どうするつもりかしら       |
\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 | まさかとは思うけど……                     |
 | ┌─────────────┐             |
 | │ 好きなだけ持っていってくれ.  |             |
 | │ それでちょうど三十倍返しだ  | U -‐‐-, 、      |
 | └────y────────‐┘ ;'  ;'´ `ヾヽ       |
 |           ,.-,ヘー 、          ((/八从リ)). !     |
 | アシタハ     ノ 八ヽ`ヽヾ.          i | ┃ ┃ | |)|     |
 | ヤスミ     i ハノ リノメハリゝ       jハ、'' ヮ'''ノ, -‐- . .  |
 | ナンデナ , -‐-ー'、⌒ |⌒リノ      ,.-‐―‐-.、 ン       ヽ |
 |.    〃.    ヽヾ、 ー ノハ      ノンニニヾ#、ヽiノハ从ハN. !.|
 |.    i ハハバハ>'|{†}|゙{つ    オl|ノメ从从|.芥ハ┰ ┰ | |) i |
 |    イ(! ─ ─|i^´T`'i        |li ┃ ┃||).l |、 - ,ノリハ'|
 |.    ゞハ、 - ノ’_,八__〉     .ハl、'' ヽ'''ノN从! i:l{H}l::{')  .|
 |     <'}`|{†}|゙i⊃    ,、、ッ、   ⊂i'l{H}| {lつ  </_i_l_j,ゝ   |
 |    .  'l^´T`'i .     l゙~| ̄ ̄|   く/_i_j_,ゝ    (_i__)   .|
 |     〈__八__〉    |__|__|    (__八__).         |
 |                                   |
 |       ……こんなことだったら、どうしてやろうかしら   |
 | 来年の今日まで罰ゲームやらせても足りないんだから!|
.  \_______  ____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.                ○    |  ……ううん! そんなことあるはずないわ
              O    ○   バカキョンはともかく 古泉くんが そんな手抜きしないもの
             o    O   |  だけど あの量 あたしたち3人分にしても多すぎ……
    (◎) , -‐―‐- 、゚  o ::|  || \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ヽ| /rシ/ニニヽヽ ゚  ..::|  ||       || |  も、もしかして……ドキドキ
__(_.ハ芥.lノメ从从|゙t __|  ||       ||....| ┌─────────────┐
.     i l (| |     , -‐-ー.、|  ||    / |i〕 | | ざっと 向こう5年分 前払いだ  |
 ̄|| ̄. i从リ、'''  〃 u   ヽヾ  \. //. || . | | もちろん ハルヒがくれる限り、 |
==||====|| ('} |{H}i ハハバハ>  . \.    || . | |   俺も毎年 贈るけどな     |
\||__\ ̄ ヾ三イ(! ─ ─|i       \  || . | └────y────────‐┘
  \  ||\__.ゞハ、 〜 ノ’、 \ .    \,|| . |       , -‐-ー 、        ,.-‐―‐-.、 っ
 ̄||.   ||\||   φ}`|{†}|゙iヽ. ̄  \  .  \|       〃.    ヽヾ      ノンニニヾソ、ヽ っ
_ヽ ̄\ ||. .|| \ ̄ ̄ヾ.三(,ノ ̄\  \ .   |. 5ネン  i ハハバハ>     .オl|ノノ从从|.芥ハ
     \ . ||. ||\______\  \.   |オマエヲ イ(! | | |i       |li ///// | |).l |
 ̄ ̄ ̄||~     ||\||   :=:   || ̄    \. | キープ .ゞハ、'' ヮ''ノ’.,∞、   .ハl、''   '''ノN从!
 ̄ ̄ ̄||.       || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||      . \| ッテコトデ .と'}`|{†}|゙iつ|_||_|,、、v、,  (づとエi}
              ||          ||.         |       l^´T`'i .   l゙~| ̄ ̄| く/_i_j_,ゝ
.                             |      〈__八__〉  |__|__|  (__八__)
                             \__________________
915ハルキョンAA 2年生3月13日の話(3/8) :2009/03/28(土) 01:04:58 ID:RJvUMWhe
                    _                     _
           _     ,,'´   ヽ                    '´   ,、ヽ
.         ,ソ´  ´ス   liミi从从リ〉        ____       i、(ノノソヾ)〉
.         ル从{"゙}从  . |iト(!゚ ヮ゚ノ!|      ィ´:::::::::::::::::ヽ   ノwj! ゚ ー゚リゝ
         ル(!゚ -゚ノ'    レ⊂!不iづ      f::::(::::i::L.i_i_i__l)   と)i゙ー')つ
         /゙l´ ゙̄iヽ.    ノ/ lヽ     ヽ j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|ノ    ん、,、ゝ
         Uト┬ i´    `~じ'ソ~      /::::::::::::(__)::::::!      し'ノ
..     ___|__,l!__!__  へ ̄\    ___j::::::::::::::┘/:::ノ___ _く>く>>
     / / |_  _|_ |  ゝ )__)___|.  |___ へ ̄(___ 3 )  )
     |  |  |_ 3 _|_( ̄ ̄ 丶  |_ 1    `ゝ__)__)   |/ /
     |  |  .|__|  .|___|_ ̄丶   |   |.) /丶 ヽ ヽ      ̄
     |  |/(  o  _|___|  |  |  . / ./  )  l   | ./|______
     ヘ__/_ヽ__ノ__ノ   ノ_ノ___,ノ_/  ノ_ノ_ノ(____)___)






| |「 ̄ ̄ / ̄ |||  ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||
| ||    //   |||  |  ちょっとキョン! なんなのよ あれは!! |   |||     ./   ||
| || //      |||]   \______  ___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |||] /// .   ||
| ||_/____.|||_ //__||   ||__ ∨   |  見ての通りだが  |__|||___//_||
|  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄  \__  ____/  ̄   ̄ ̄ ̄ ̄
|              (                |/         (⌒
|     _     , '´  ̄ ´ヽ                ,、, _ __,、,   :'´ ̄::`ヽ
|    '´   ヽ   /  iノハノハ))                 (,," ?検 ?) i:::::/l/リヽハ
|   l (从从)〉   ヘ、,,ノ゚ ヮ゚ノノ               (从,从)ミ〉 |:iイ・_,_,・.リ|
|   | l| ゚ -゚ノl|    ⊂《芥》つ               |l、゚ー ゚|!|"|. |:l:l(つく!つ
┘ ̄ ̄l //卒)、l ̄ ̄ ̄ くj__jゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ,ツ|イ亦|イア、人:く/_|l〉人 ̄ ̄ ̄
     l U:::::::{J      ,.'-‐―‐- 、       ,. ‐-ー- 、 O〉j`介´',〈O  `'し'ノ" 
      《_,},,|,,|     /r#/ニニヽヽ    ノ / u   ヽ´´ノイヒヒト、〉``'    ,ゞ"⌒゙ス
             ハ芥.lノメ从从|゙t .   ノハハハハハ !           .イィ(,从ヾ,)ゞ
              i l (| | ┃ ┃ i |    !|─ ─ ,iリ)!          (.ィ(f ゚ ‐゚ノ、)
              i从リ、''' ロ''ノリl     ’ 、 - ,ノル´           ゞ'( 〈Y〉)ゞ(
               ⊂} |{H}l'ilつ .    〈i干干i'>    ,>,=,ー 、    .(ソj=ェェi]J
.               く_/_i_l_ゝ       /<,ハ_ハ_i>ヽ   | ̄ ̄| ̄|     モチ.チ
.                (__八__).       ん〈__八__〉、,ゝ |__|_|
916ハルキョンAA 2年生3月13日の話(4/8) :2009/03/28(土) 01:05:35 ID:RJvUMWhe
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 |  聞いてないわよ あんなイベント!                  |
 |  勝手にやっていいと思ってるわけ?               |
 |  しかも あんたと古泉くん、前の生徒会長が主役張って、.|
 |         ここから ケーキとか配るそうじゃないの!! .|
 |  言い訳聞いたげるから、歯を食いしばんなさい!       |
 \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          |  生徒会主催の企画なんだ……
          |  お前に話しでもしたら、間違いなく SOS団としてしゃしゃり出てきただろ
|_________ |  生徒会に睨まれたって デフォルト・イリーガルな俺たちは構わんが、
|_____|______|_____| .|  立場上困るのは 長門の文芸部だぞ
| . |  . | . | \___________________  ___________
| . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . \||. |  | |  |  |  |  |\ \
|_____|______|.,,__;ー──────────────── 、l__,,.__|_____|_|: |  | |  |\., -|  |  |\ \
|      └┤  前生徒会長追いフェス企画第3弾! ├┘. .  |\.\|. | |  | ./rシ! .|ヽ.|\|\
|_____________|人気男子TOP3から White Day sweets!|___________|  \ \| |  | ハ芥.|  |  ||゙t|\|
|___________ | 、  申し訳ありません全部義理です.  |___________|\   \| |  |i l | |(|  |  |i |.|  |
|_____|______|__ヽゝ______________________!______|_____|\ \    |_|.i从リ|  |  |リl |\|
| . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . |  |\ \  \.\ て|  |  |ilづ  |
| . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . |  | . |  . | . |  | . \ \  \.\|  |  |ゝ  , !
|_____|______|_┌───────────────────┴ 、! .|    .'\ \  \|  |  |). ノ, |
|       .| 明日もらえそうな人も、もらえるアテのない人も! |.|  |.   i イiリ\ \    |_|  ノハ|
| .'´  ̄`ヽ .|__男性諸君も3年生も賑やかし参加上等!..(こ)´ ̄`ヽ)..| .  |!(!|`゚ -\ \  \ \. !‐|
|,'. (((゙")〃.  i `ヽ──/)─ >}`y'´  ̄`ヽ ── . '´   `ヽ.! iノ´`ヽ〉.|___ ! !/リ丞リ' \ \  .\ \|
..!wリ.゚ ー゚i. レ'´`ヽ i /.⌒.^ヽ.,ゞ" ´ `ス`ヽ.)  _.! i.(从ノリ)〉 (l ゚_ヮ,ィ'´ \.〃-´-、ヽl〉" _\ \  .\|
ノヽ))大i,|. (l ゚ ー゚ノ | | 从从)ルイ从ハ从)〉',^::'.´ ,、ヽ^,`゚ ‐゚ノリ   '´,、.i! ,ヽ⌒イ((ハ)))〉ミii⌒_\__\ \
゚ー, '´// ァヽ !大iつ!. i!(l!゚ ヮ゚ノ''メ,(!!゚ ー゚ノ'' ! i ミ(( ))i!|/j_卯.i゙i. メ イ从ハ从メ. |l、゚O ゚ |!)"、__.、,ゞ(('"\ \
大! ノ/ /ハ!i,/|_l!ゝ i⊂ii从iiつi.゙l. T:=!i  iノノリ゚ ヮ゚ノi| .'´  ̄`ヽ7ィ(l ゚ ー゚ノス  〈i〈芥〉i>___\从リ゙"リ从\
|_l!Y从゚ ー゚ノ| ヒ!ヒ!  /ノく/_l_l> ヒj_j、_jナ !⊂i 卯i|つメイ从イノハル/j ゙i介j!i   くi_l_ヽゝ\__ "w(l`゚ー゚ノ゙__
917ハルキョンAA 2年生3月13日の話(5/8) :2009/03/28(土) 01:06:12 ID:RJvUMWhe
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
     | む……だ、だからってね                      |
     | 何であんたが そんなカッコまでして 参加すんのよ .|
     | 古泉くんと二人で 生徒会に寝返るつもり!?     |
      \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
              | 校内人気男子投票で 1位2位3位になった奴が |
              |  ケーキやらクッキーやらを撒くって企画なんでな  |
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\______/
 | 何それ。理由になってないじゃない.               |
 | あんたがまさか、校内で3位以内に入ったってわけ?  |
  \______________/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                       |  そのまさかの 2位だ  |
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\__/
   | へ!? じょ、冗談でしょ! 何であんたが!?   |
    \___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         |  知るか。野球場の魔物が特急で一駅間違えたんだろ
         |  校内での知名度だけで決まったんじゃねえか
         |  女子の部じゃ お前が2位で 長門が1位だったし
          \__________________  _____
                                     |/
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        | むーーーーーーーーーーーー  |
| ____\___  __________/___  __________
| |「 ̄ ̄ / ̄ |||  ̄ ̄ \| |   || ̄// ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||   ||// ̄ ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||
| ||    //   |||    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| || //      |||]  | ……ま、そういうわけだから、
| ||_/____.|||_ | 長門のため、SOS団のため、今回は おとなしくしててくれ
|  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄\______________   _________
|    /⌒`ヽ     )                     |/    γ´  ̄`ヽ
|    イ ィノイノハ.} γ⌒´`ヽ                           j i.l .ノヾ).〉
|     ヘ(l.゚ -゚ノ'′ヌ.从从 ) .ゞ                          ≧ヘ!|イ -゚ノゞ
|   . (lニ「丙コ) ゞl、゚‐ ゚リ)ル.     モウチョット              〈::{:::::::::::}:〉
|.      [凵 .  〈i,j〒.i`l       マシナノ ナカッタノ?           モ}==,,={チ
┘ ̄ ̄_ |_|_|  ̄ ̄ <__|、:>"  ̄ ̄ ̄ ナンデ ソレナノ?     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | i.|.|i |  ̄ ̄ ̄
  , '´  .`ヽ.     did!.|   , -‐―‐- 、 .     ,. ‐-ー- 、       }_チモ_{
  〈(彡_人ヾ i         /rシ/ニニヽヽ    ノ / u   ヽ
  ゙|(),_(゚)‐|_i,!          ハ芥.lノメ从从|゙t    ノハハハハハ ! ホスト カ ナイト カノ ドッチカデ
   .{.i .Y: i.}          i l (| | ┃ ┃ i |     !|─ ─ ,iリ)!     コッチニ シタ
   .ヒi_:ハ._.jツ           i从リ、'' r ''ノリl      ’ 、〜 ノル´  アサヒナサン ニ
    .|.i.||i |           ⊂} |{H}l'ilつ .    0 ̄ ̄|と{'ヽ     ナカレルノハ
    (ヨ.E.)           く_/_i_l_ゝ.       |__|_,!_i>ヽ    ゴメン ダカラナ
                   (__八__).      ん〈__八__〉、,ゝ
918ハルキョンAA 2年生3月13日の話(6/8) :2009/03/28(土) 01:06:45 ID:RJvUMWhe
                       / ̄ ̄ ̄\
                       | 待って |
| __________   __ \____/ ̄ ̄ ̄\ __________
| |「 ̄ ̄ / ̄ |||  ̄ ̄ ̄ ̄||   || ̄//      | 何だよ  | // ̄ ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||
| ||    //   |||       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/         |||     ./   ||
| || //      |||]  //  | あんた、それ、撒くのよね |    //  |||] /// .   ||
| ||_/____.|||_ //____\____  __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.|||___//_||
|  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄  |/   | ああ。今言ったろ  |   ̄ ̄ ̄ ̄
|    /⌒`ヽ     )   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\__  ___/
|    イ ィノイノハ.} γ⌒´`ヽ | 下にいる あの連中に |   ∨
|     ヘ(l.゚ -゚ノ'′ヌ.从从 ) .ゞ\___  ___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|    /「丙〉   ゞl、゚‐ ゚リ)ル       |/    | そりゃそうだ  |
|.     ヽ)凵 .  〈i,j〒.i`l              \___  ___/
┘ ̄ ̄ ̄ |_|_|  ̄ ̄ <__|、:>"  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ∨  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 .`ヽ          did!.|    , -‐―‐- 、 .     ,. ‐-ー- 、
人ヾ.i               /rシ/ニニヽヽ    ノ / u   ヽ
゚)‐|_i,!              ハ芥.lノメ从从|゙t    ノハハハハハ !
Y: i.}               i l (| | ┃ ┃ i |     !|─ ─ ,iリ)!
:ハ._.jツ            .  i从リ、''' - ''ノリl      ’ 、-  ノル´
i.||i |                 ⊂} |{H}l'ilつ      /゙}'づl ̄ ̄O
ヨ.E.)                   く_/_i_l_ゝ       / <i,|__|__|
.                     (__八__)      んv〈__八__〉ゝ



| __________   __________  __________
| |「 ̄ ̄ / ̄ |||  ̄ ̄ ̄ ̄||   || ̄// ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||   ||// ̄ ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||
| ||    //   |||         ||   || ./     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ./   ||
| || //      |||]   //   ||   ||      | あんたは撒いちゃダメ     |//   ||
| ||_/____.|||_ //__||   ||___| これは全部 あたしが貰うっ  |__//_||
|  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄\________  ___/  ̄ ̄ ̄
|    /⌒`ヽ.    (    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    |/
|    イ ィノイノハ.} γ´`⌒ヽ | お、おい!? こら!  |           _ _
|     ヘ(l.゚ -゚ノ'′ゞ .( 从从ヌ \___  _____/         ,.'´ i `ヽ
|    /「丙〉   ル(リ ゚ ‐゚ノゞ       ∨                  从ィ{゙"}j.)从
|.     ヽ)凵     /j,j〒.i〉                           イl、`ー´ゝ'く
┘ ̄ ̄ ̄ |_|_|.  ̄ ̄ `<__|、:> ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,モ`j i"チム''  ̄ ̄
  `ヽ          |.!bib      , -‐-ー.、       , -‐―‐- 、      (ナ|=,==[jソ
彡ィ'))〉  .              〃 u   ヽヾ     /rシ/ニニヽヽ  .   | i||.i |
(゚)_,(ノ|                  i ハハバハ>   .  ハ芥.lノメ从从|゙t      (ゴ ヒ)
Y: i.}  .                イ(! | | |i.      i l (| | ┃ ┃ i |
:ハ._.jツ                 ゞハ、 (7 ノ’   ≡ i从リ、''' n ''ノリl
i.||i |                   /゙}づ干iつ   ≡     .{'iづ| ̄ ̄O
ヨ.E.)                  /. <i,ハ_ハ,>、.  ≡    く/l__|__|
    .                  んv〈__八__〉ゝ          (_,/┘
919ハルキョンAA 2年生3月13日の話(7/8) :2009/03/28(土) 01:07:17 ID:RJvUMWhe
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |  あたしには貰う権利があるわ!
      |  どうせ あんたと古泉くんは あたしたちにくれることになってんだから!
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\___  ___________
  | 自力救済は原則禁止だぞ!        |    ∨
  | お前らの分は しっかり考えてあるんだ . |
.._| 明日 森さんたちと ヘリから……っと! |
|「 ̄\_  __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||    // \|    |  もちろん そっちもちゃんといただくわよ
|| //      |||].  |  大丈夫。タダじゃ貰わないから安心しなさい
||_/____.|||__.|  来年の2月には、これと明日の分の合計に見合うだけのチョコ、
.. ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ |    きちんとお返ししたげるから!
   /⌒`ヽ    \_______________  __________
   イ ィノイノハ.} γ⌒´`ヽ                     ∨        ン     ゝ
    ヘ(l.゚ -゚ノ'′ヌ.从从 ) .ゞ_ _                           ハレメハ从ハ ゝ
    /「丙〉   ゞl、゚‐ ゚リ),.'´ i `ヽ   セイトカイ ナンダゾ             イj(广 广ル゙
.    ヽ)凵 .  〈i,j〒.l.从ィ{゙"}j.)从   ソノカネ ダシタノハ            ハi、 ‐ ノハ
 ̄ ̄ ̄|_|_|  ̄ ̄ <__|、"イl、`ー´ゝ'く  ̄ ̄          ナオサラ イイジャナイ  ̄<'j:`ソ/"i〉  ̄ ̄
          did!.| ,モ`j i"チム''   , -‐-ー 、     ,.-‐―‐- 、   .   ゙{バ~`'!コ
.               (ナ|=,==[jソ   〃 u   ヽヾ.   ノンニニヾソ、ヽ     〈__!lxx|
.                | i||.i |    i ハハバハ>  .オl|ノメ从从|.芥ハ
                 (ゴ ヒ)   イ(! ─ ─|i    |li ┃ へ| |).l |
.                        Oハ、 ロ ノO   .ハl、'' ヮ'''ノN从!
                     ○ニi干干iニO    {'iづ| ̄ ̄O
.                      O'<i,ハ_ハ,>゙O  . く/l__|__|
                     んv〈__八__〉ゝ.    (__八__)
                /|
        / ̄ ̄ ̄ ̄    ̄\
       | おい、待て     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
       | だったら、来年の明日は、                      .    |
       | その3倍だか30倍を お前にやらなきゃならねえじゃねえか!?.|
       | 来年はまだいい。再来年とか再々来年とか、どうなるんだ!. |\.|
        \___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             | せいぜいがんばんなさい
             | くれなかった年は あんたの家に押しかけて 物件差し押さえよ
             | その代わり、ちゃんとくれたんなら 次の年お返ししたげる。必ずね!
              \____________________________
920ハルキョンAA 2年生3月13日の話(8/8) :2009/03/28(土) 01:07:52 ID:RJvUMWhe
..__________   __________  __________   ____
|「 ̄ ̄ / ̄ |||  ̄ ̄ ̄ ̄||   || ̄// ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||   ||// ̄ ̄ ̄ |||  ̄ ̄// ̄||   ||// ̄ ̄
||    //   |||         ||   || ./       |||/   /    ||   ||         |||     ./   ||   ||
|| //      |||]   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /     .||   ||    //   |||] /// .   ||   ||    //
||_/____.|||_.| おい、古泉       |________||   ||_ //__|||___//_||   ||_ //_
.. ̄ ̄ ̄ ̄   ̄| これを止める役は |     ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ,. ‐-ー- 、   ̄ ̄ ̄
   ) /⌒`ヽ . |  俺でいいのか? . |                  ≡ ノ /    ヽ カエセー!!
γ⌒´`ヽノイノハ.} \__  ______/                  ノハハハハハ !
ヌ.从从 ) .ゞ-゚ノ'′     |/                        ≡  !|─ ─;iリ)!
ゞl、゚‐ ゚リ)ル.丙〉                                    ≡   ’ 、 D ノル´
_〈i,j〒.i`l )凵  ., -、ー ,、 ___________    __ __    __    /゙○干iO __ _  __
 <__|、:>" |_|_| 〃へヽ/ンヽ                 ,., -.,"-‐―‐- 、≡=ニ-_三 /. <i,ハ_ハ,>、ニー ミ 、
  did!.|    {ミ(〈ヾ"リjキ! ッタク      , -'"//rシ/ニニヽヽ ̄-- ─ .んv└ヽ_ン 、,ゝ\ヽ ミ
.    ,.-,ヘー.、{ (i ー イ i! サイゴマデ  〃/ /' ハ芥.lノメ从从|゙t ≡             ` i, i! i!i
   ノ 八ヽ`ヽヾ、 c ノ  テマ カカル  /,〃,/  i l (| | ┃ へi |  ヤーヨ            ,l ,l!,/
.   i ハノ リノメハリゝ}ー{|゙i〉  ,ztkv、    l 'i i 、  i从リ、''' ワ''ノリl  ≡            〃/ノ
   イ(l|⌒ |⌒リノン::Tヾ! | ̄| ̄ ̄|   i! li  l' '、O ̄l ̄とニli'}     ≡       _ _  ノ,/,/'
   Yル、 ー ノハ{;;;;;;l;;;;}  l_|__|.   ヾ、ヾ` 、` .|_|__|j_i,ゝ 三-_- 二  ̄ニ- 三 ニ- 彡 "
    /'l〈i介i〉i    ,ッhxyz、          ` ゙ `ー= レ`ー`  -- 三- ̄--  ̄- ̄  ̄
.     `l.__:|_」'    | ̄| ̄ ̄|
     〈__八__〉  ..|_|__|
          |\
  / ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 | こうして 人知の力の範囲で、            |
 | 願望を実現していただけるようになれば、 . |
 | 我々も 安心してお払い箱なのですが…… |
  \__________________/

921名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 01:09:18 ID:RJvUMWhe
ここからは俺のレス。
力作乙です。気づくの遅れてしまった。GJ!!
922名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 01:27:12 ID:N1CHA7KY
>>913-920

すげえ、脱帽。GJ!!
923名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 03:59:07 ID:2SPlJ/Xs
ハルヒちゃん来てるな

13話
http://www.youtube.com/watch?v=6WGk39lze_0

14話
http://www.youtube.com/watch?v=R6LV-Alpqk0


ちゅるやさん そのななっ
http://www.youtube.com/watch?v=S9miHZstAms
924名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 07:58:16 ID:hDfAJ7VI
GJ
相変わらずなごむなw
925名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 08:09:29 ID:Foyjf7pI
>>913-920
すごすぎ
926名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 08:47:58 ID:N1CHA7KY
>>923

吹き矢&風船ネタ 来たw!
927名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 09:53:03 ID:R7T7tXmI
古河パンの再現率ハンパねえww
928名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 10:17:48 ID:kQKY7a8F
>>913-920
すげーw GJ!!

>>923
d。見てくる。
929名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 10:18:42 ID:fW4RlDSG
>>913-920
GJ!!
素晴しい!
930名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 11:13:54 ID:kuHNL6A8
吹き矢来たから次は花見ネタを!!

急募「そういうお前は父さんだ!」
931名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 11:54:25 ID:nNtdtjte
機関の台所事情で今度の旅行はイカダで行く事になったSOS団

●>どうです涼宮さん、たまにこういうのも新鮮かつスリリングでしょう?
932名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 11:58:50 ID:CKOtXlmj
吹き矢合戦きたなw
可愛すぎて和みまくるぜ。
933名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:01:32 ID:4w56aumY
並列やってたらハルキョンが手を繋ぐシーンで萌え死にかけた
934名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:19:53 ID:xwaHq8jN
流れを遮ってすみません。
ドラキョン第4幕の後編を投下します。

如何にか今スレ中に間に合いました…

では
龍のフィアンセと名乗る少女『ササキ』。
彼女もまた龍を従える存在であった。
だが、少女『ハルヒ』と共にある龍達とは明らかに異質であった。

1匹は夜よりも暗い漆黒の龍。
1匹は海よりも深い群青の龍。
1匹は血よりも濃い丹色の龍。

そのどれもが異彩を放っている。
だがその姿は何処か合わせ鏡を想わせるものがあった。
しかし今は彼女達の詮索をしている余裕等なかった。
光の鎖に囚われた龍。彼を助けるのが先決であった。

「ふん!バカなことを言うのは今は大目に見てあげるわ。今すぐキョンを開放しなさい!」
「キョン?…あぁ彼の事か。何とも珍妙な名前だね、くっくっ。」
「な、何ですって!」
「だってそうだろ?仮にも『予言の地龍』に対してそんな名前で呼ぶなんておかしな事じゃないか。まぁペットが言う事だから大目に見てあげるよ。」
「言わせて置けば好い気になって。…まぁ良いわ。どうせコンナ鎖の1本や2本、あたしが引き千切ってやる。」
【…ま……ま…て……ハ…ルヒ……】
「いいえ、待たないわ。こんな物あたしの魔法で、」
(…いけない!)

少女がハルヒが『光』の鎖に向かって護符を突き出し呪文を唱えようとした。
しかし、その行為は子龍によって遮られた。

「ちょ、何故止めるのよユキ。」
(…その鎖に不要に干渉してはいけない。攻撃が自分に返ってくる。)
「な、何よそれ!じゃぁ如何すればいいのよ!」
(この手の魔法は術者を倒せば解除されるのが常なのですが…失われた筈の『光』の魔法ですかね。我々でもどうなるか見当もつきません。)
「…でも他に方法が無いなら。…それにアノ子、何かムカつくのよね。」
(気持ちは判りますが落ち着いてください〜、それに周りにいるドラゴン達も何か変ですよ〜。)

一刻も早くこの束縛から龍を解放したいハルヒ。それに対して周りの龍達が静止をかける。
しかし、事態は刻一刻と悪化しているようにもハルヒには感じられた。
そして何よりも許せないのが先程からのもう1人の少女ササキの対応である。
自身を龍のフィアンセを語り少女を見下す事を言う。まるで少女が眼中に無いような対応であった。
まるで龍の横にいるのは自分のほうが相応しいと言わんが態度。嘗て龍と何かしらあるのは明白である。
だがその様なものは今の龍と少女の間は意味の無いものである。
そんな少女の反応をみてもう1人の少女ササキが動いた。
「如何やら、僕が彼に相応しいかを見せつける必要がありそうだね。」
「何ですって。」
「君も一応彼と一緒にいるなら知ってだろ?世界中の巫女や神官達などにいっせいに告げられたお告げの事を。」
「それがなんだって言うのよ。言っとくけどそのお告げにある『龍と少女』はキョンと“あたし”の事よ。他人にとやかく言われる筋合いはないわ。」
「くっくっくっ。無知とは罪だよね。分からないかい?」
「何がよ。」
「僕が彼に“先”に出会ってるって事。」
「何が言いたいのよ。」
「そのお告げの“少女”は僕だって事さ!」

そうもう1人の少女が叫んだ瞬間、世界がその姿を変容させた。
一瞬にして世界の色が『オックスフォードホワイト』に塗り替えられた。
何よりも世界から感じるものが明らかに異なっている。
少女ハルヒに従う龍達もこの変容に驚いていた。逆に少女ササキに仕える龍達は驚くそびりは見せなかった。
そしてハルヒにはこの変容に心当たりがあった。
地龍王の記憶の中。神の龍と聖なる少女の記憶に関する記憶の中で聖なる少女が行使する力の発現。
世界を己が世界で隔離し、外部に被害出さない為の一種の結界。

「…『閉鎖空間』…」
「如何やらそう呼ばれるものらしいね。どうだい?これを見せられても未だ納得しないかい?」
「ふん!こんなの魔法で如何とでもできるわ!それくらいの事であたしが尻ごみするとでも思ったのかしら。だったらお笑いぐさね。」
「ふーやれやれ。」
「む。」

少女ハルヒもこの世界の変容には驚いていた。しかし、だからと言って自分が引く言われは無い。
村で出会ったから今まで自分と龍が紡いだ絆は確かなものであるからだ。
そして何より龍の先程の反応が少女の気持ちを後押ししていた。
明らかに目の前にいる少女の事を其処まで快く思っていないのは龍の反応を見れば明らかである。
だからこそ此処で自分が引くことがあってはいけないと少女の心が叫んでいた。
その反応を見てもう1人の少女も動いた。彼女もまた此処で引き下がる訳にはいかなかった。
もう1人の少女もまた己が使命の為に此処に来たのだ。龍を連れ帰らないわけにはいかなかった。
互いの少女の反応を汲み取った各々の龍達が動いた。
オックスフォードホワイトの世界のなか
『白』と『黒』
『橙』と『青』
『緑』と『丹』
それぞれの影が交錯する。
その中で最も激しい戦いを繰り広げだしたのは『白』の氷龍ユキと『黒』の龍。

(…お前は『黒龍』でもその姿は。)
(───オマエ……邪魔────倒─す───)
(ドラゴンゾンビなのに個の意識を残している。…だが今は関係ない。)
(───彼の魂は───とても───きれい…)
(!させない!)

氷雪が舞う中、黒より滲み出るもの。世界を腐敗させる黒色の負のガス。
その横では風と雷がぶつかっていた
『橙』の雲龍ミクルが風を操り相手を押し返そうとする。しかしそれおも打ち砕き『青』の龍が奔る。

(こっちに来ないで下さい〜!)
(ふん!その程度に力で『神』を守れるとでも思ってるのか。呆れて物も言えん。)
(ふえ?一体なんの事ですか?貴方達は一体なんなんですか〜!)
(応える義務は存在しない!)

その中で最もかみ合わない戦いに陥っていた者達もいた。
互いに火球を撃ち合っているものの相手に全く届いていなかった。
上空を舞う『緑』の飛龍イツキに対して、地面から見上げ地団太を踏む『丹』の龍。

(さぁ、如何されました?僕に攻撃するのではないのですか?)
(むきぃーーー!飛ぶなんて卑怯です!龍の風上にも置けない奴です!)
(そう言われましてもこっちとしては飛ぶことが最大の武器ですからね。そちらの事情もあるでしょうがこっちにも事情がありますから。)
(あーー!今見下しましたね!あたしが亜龍だからって見下しましたね!)

その中にあって少女たちは互いから目を反らさず向き合っていた。
旅支度のままの少女と軽装ながらも『金色に彩られた武装』をしている金龍王の魔法騎士たるもう1人の少女。
だが少女には戦う方法があった。龍の鱗より練成した護符。
それを翳し呪文を唱える。相手の先手を取り戦いを終わらせるためだ。
翳した護符より『葵炎』が撃ち出される。それは一直線にもう1人の少女に向かって伸びた。
炎がぶつかる刹那。その少女の前を『紅い何か』が遮った。
一瞬周りの戦いが静まった。少女はハルヒは自分の炎を遮った『モノ』を見上げ声を失っていた。
全しいを『紅く』染め上げ聳え立つそれに少女は見覚えがあった。
地龍王の記憶。聖なる少女の力の顕現。畏怖と遺憾の念をこめそれはこう呼ばれていた

「…『神人』……そんな……」
「どうだい?これでも僕が彼に相応しくないって言えるのかい?」

その姿を見、少女は目の前にいるもう1人の少女を見やった。
この少女が聖なる少女の生まれ変わりなのか?なら何故龍にキョンに固執する。
聖なる少女が求めていたのは神龍ではなかったのか。そこで少女は不意にある可能性に行き着いた。
名も無き龍。探しても見つからない神龍。只の地龍には持ち合わせない力。
だが少女が考える時間をもう1人の少女は与えてはくれなかった。
紅い神人がその腕を少女に向かって振り下ろした。
その動きが緩慢にも見えたが一瞬の事のようにも感じられた。それを見た龍達が少女を助ける為に駆けつけようと動く。
しかし互いの相手に遮られ動くことが出来ない。
誰もが間に合わないと思った刹那。


……奇跡は起こった……



少女を打ち潰す筈の紅い神人の腕が一瞬にしてかき消された。
いやそれどころかオックスフォードホワイトの世界が音をたて崩壊していった。
その力は少女のハルヒの背後より流れていた。
少女の背後、地龍キョンの存在。
しかし皆がその姿を見驚愕していた。

少女から地味な色と言われていた体色は光り輝く『白金』に。
翼の無きはずのその背には5対10翼の翼。右側には『聖』を現す羽の翼、左側には『魔』を示す皮の翼を。
四肢は力で漲る。頭部には力有る龍の証たる『角冠』を6本頂き。
元来の姿を超え倍以上に巨大になっていた。

だがその瞳は何時もと変わることは無かった。
何時ものヤル気のなさそうなそして暖かな色を纏っていた。

「…あんた…もしかしてキョン?」
【そうだぜ?ハルヒ 俺が他の誰に見えるってんだ】
「……だってその姿は………『神龍』………」

地龍は光の束縛を振り千切りその姿を変じていた。
それは少女が危機に際して起きたこのなのか。
龍のその姿は地龍王の記憶にあった伝説の姿。
全ての龍族の頂点、龍の神。




『白金の神龍』を形どっていた。
939名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:26:58 ID:xwaHq8jN
以上です…

戦闘シーン苦手なので大幅に削って御贈りしました。
何気にくーちゃん達が名乗ってないですがご愛嬌で…

では
940名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:33:29 ID:kuHNL6A8
乙!やっと来たな続きが
しかしな、毎回毎回こんなんで…はっきり言おう、じらすな!
ともかくGJ!!
941名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:52:37 ID:CKOtXlmj
九曜と橘が地味にウケたw
乙です。
942名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 15:52:06 ID:TCPhYw98
乙乙
943名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 16:20:59 ID:fW4RlDSG
GJ!
俺は今、続きがヒジョーに気になっている!

>>933
俺もハルキョン物を期待してたからすごい萌えたよ。
某有名シーンでは古泉がちゃっかりとビデオカメラを持ってきてるしw
944名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 16:53:31 ID:kQKY7a8F
や、ヤメロ……! 
買ってしまいそうになるじゃないか……給料入ったばかりで紐が緩いんだッ!
945名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 16:56:01 ID:x2oz1JfI
並列は結構原作よりで面白いぜ。
「約束」を彷彿とさせるつくりだ。
946943 :2009/03/28(土) 17:16:16 ID:fW4RlDSG
並列は、約束より推理要素が濃い気がする。
あと書き間違えた、というより書き忘れてた。
「普通と同じことはしない」これがハルヒクオリティ。
947名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 17:34:36 ID:QSOc2Ccy
秋葉のユーフォーキャッチャーでようやくハルヒゲット。
二万ぐらいかかった・・・
948名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 17:49:47 ID:sVxDsJdU
自力ゲットした快感はプライスレスですよ
949名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 18:09:06 ID:TCPhYw98
ポニテバニー?
あれはイイモノだ
950名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 18:28:18 ID:+sFwO/BS
ポニテ技師?
あれはワルモノだ
951名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 18:56:58 ID:nNtdtjte
ガムで風船を膨らませて飛ぶハルヒ
ついでに長門とみくるが体にしがみついていた
952名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 19:17:11 ID:34S9IEi5
>>951のおかげでこのスレのネタ切れの深刻さが伝わってくるな
953名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 19:32:47 ID:kuHNL6A8
うちの地域はハルヒ二日遅れで放送なんだが、サプライズとか云々のためにネット繋がないほうがいいのか?
954名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 19:49:24 ID:ajeb0YKR
そんなに気にしなくていいんじゃね?と
このスレ→「ハルヒちゃん」2巻→DVD6巻→原作→(ry
の順でハマったオレがここに。
955名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 19:55:28 ID:S6L3GgKY
二期のハルヒは身長2mらしいよ
956名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 20:23:03 ID:jRbK+pG9
一縷の期待を込めて覗かないのもちょっとしたユカイな気持ちになれるかも。
2日の夢でもいいじゃない。
そんな俺は最速のサンだったりするわけだが。
957933:2009/03/28(土) 20:40:06 ID:4w56aumY
>>943
ですよね。ハルキョン好きにはたまりません
958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 20:41:29 ID:b7XDg8K0
そろそろ夙川公園の桜も見頃なのかね?
花見するハルキョンを妄想するか。
959SS:Lunatic Seasons 1/2:2009/03/28(土) 20:41:46 ID:d7R4j++r
「ねえキョン、見て。なにかしら、あの鳥?」
 ハルヒが指差した満開の桜の枝と枝の間を縫うように、小さな緑色の野鳥の姿が確認できた。
「ああ、あれはメジロだな」
「色はウグイス色なのにね。変なの」
 朝やかなウグイス色の身体のためについウグイスと間違われることも多いが、実際のウグイスは茶褐色の地味目な鳥である。
「でもウグイスは鳴き声で立派に自己主張してるじゃないの、それだけでも偉いわ。見かけも地味で、何か取り柄があるわけでもないキョンと比べたらね」
 相変わらず酷い言われようである。まあそんなことは今に始まったことではないし、どうでもいいんだが。
 吹き抜ける風は桜の花びらを散らすだけでなく、身体に纏わりつくような湿り気が僅かに不快指数を上昇させる。
 俺は羽織っていたパーカーを脱いで肩に担いだ。しかしTシャツ一枚になったところで体感温度は然程変化はない。
 青々とした芝生の脇にはヒガンバナの群落が真っ赤に咲き誇り、川向こうの植え込みには紫陽花と椿が交互に咲き乱れている。土手の斜面にはタンポポとコスモスとレンゲが入り混じって妖しげなモザイク模様を構成していた。
 足元の泥濘の中には、ホンの少しだけ雪らしきものの残滓が転がっていた。多分これは昨日積もった雪でどっかのガキが雪だるまかカマクラでも拵えた名残なのかも知れんな。つーか、実際昨日はハルヒと俺も雪球を転がしていたわけだし。
 ふと、それまで騒がしく合唱していた蝉の声がピタリと止んだ。今まで照りつけていた灼熱の太陽を覆い隠すかのように妙な色の雲が空を満たしていた。
「おいハルヒ、走るぞ!」
「えっ? ちょ、ちょっとキョン?」
 呆けているハルヒの手を取って駆け出した俺の足元のアスファルト上にに、落下した雫が大きな染みを形作る。
 次の瞬間、滝のような勢いで夕立が頭上から降り注ぐ。
 仕方なく避難した軒先程度では、完全にこの土砂降りから逃れられるはずもなく、既に俺もハルヒもずぶ濡れ状態であった。やれやれ。
「んもう、何なのよ、一体」
 スカートの裾を絞りながら悪態をつくハルヒを尻目に、俺は声に出さないように独り言を呟いた。
 あのな、ハルヒ。それは俺の台詞だ。何でまたこうも大袈裟な天変地異を巻き起こさなけりゃならなかったんだ?

 ………
 ……
 …

「雪――結構、積もりましたね」
 ああ。
「涼宮さんは雪だるまをお作りになるとかで、先程出て行かれたばかりです」
 そうか。
「ちなみに、今月が何月か、確認してもよろしいでしょうか?」
 六月だな。あと一週間もすれば七月が来る。
「それでは本題に移ります。昨日、涼宮さんと何かあったのですか?」
 何かなんてモンじゃない。紛うことなき喧嘩だ、喧嘩。ちなみにこの額の絆創膏はあいつが投げた本の角がまともに直撃したときのものだ。マジで痛かったぞ。
「なるほど。やはりこの季節外れの大雪はそれが原因と判断して構いませんね?」
 俺が知るか! 大体ハルヒが機嫌を損ねる度に異常気象ばかり起こすのがマズイからって、空き放題させていてもいいってのかよ?
「ふえっ、きょ、キョンくん。落ち着いてくださ〜い。い、今お茶でも淹れますから。お願いですぅ」
 ああそうか、地球温暖化対策の決定版だな、こいつは驚きだ。ハルヒを怒らせていれば、その内氷河期が到来するかも知れんな。コンチクショウ!
「この惑星にとっても無視できないレベルの歪みが生じている。現状のままでは生態系へのダメージが甚大。……対策が必要」
 って、みんなして何故俺の方にそんな哀れそうな視線を集中させなきゃならんのだ?
「そうですね。僕としては一番手っ取り早い方法を提案させていただくとすると」
「キョンくん、お願いします。今すぐに涼宮さんと」
「仲直りを推奨」
 やれやれ。結局そうなるんかい!
960SS:Lunatic Seasons 2/2:2009/03/28(土) 20:42:06 ID:d7R4j++r
 中庭ではハルヒが一人で黙々と巨大な雪球を転がし続けていた。当然ながら時期が時期でもあるし、半袖の制服に手袋すら無しではないか。見てるこっちが風邪ひきそうになるってモンだぜ。
「おいハルヒ」
「……ふんだ。なにか用かしら?」
「交代だ。あまりにも手先が冷たそうだしな。少し休んでろ」
「な……バカキョン! 風邪でもひいたら知らないんだから」
「お前が言うな」
 ハルヒは両手だけではなく、耳も頬も真っ赤にして作業を引き継いだ俺を睨みつけていた。
「ハルヒ」
「……なによ?」
「昨日のことだが、俺はもう忘れる。だから、お前もさっさと忘れちまえ」
「むっ……そ、そんなの当たり前じゃないの。バッカじゃないのあんた」
「ああ、バカで結構」
「……キョン」
「ん?」
「やっぱりいい。なんでもない」
 わけ解らんぞ、それ。
 しかし、言われるまでも無く大バカ野郎だね、俺って。冷たいよりも痛いってのは最初の内だけで、あっという間に指先の感覚が消え失せる。
 しばらくして、何の修行なのか解らないこの雪球との格闘も終わり、気がつけば五体の妙な雪だるまが俺とハルヒによって並べられていたのであった。
「これはちょっと小さいからみくるちゃんかしらね」
「じゃあ、この一番デカイのが古泉ってことか」
「有希はせっかくだからメガネつけてみたわ」
「おいハルヒ、まさかそのマヌケそうなのが俺だとか言い出すんじゃないだろうな?」
「こらキョン、あんたこそあたしのはもっと可愛くしなさいよ!」
 ハルヒが怒鳴りつつ『俺だるま』をしばいた途端、そいつはバランスを崩して隣の『ハルヒだるま』の頬に密着した。
「ああっ!」
「何やってんだ、ハルヒ?」
「あんた、一体なにしてんのよ、このエロキョン!」
「知るか。今のはどう見てもお前の自業自得だ」
「うっさいうっさい!」









「おやおや、雨ならぬ雪降って地固まる、というわけですか」
「何だか熱々で雪なんか溶けちゃいそうですぅ」
「涼宮ハルヒの精神状態は改善された。明日には通常の気候に回復する見込み」

 …
 ……
 ………

 とか何とか長門が言ってたみたいだが、回復どころか季節は一体何回転しちまってるんだ、おい?
 全く、それにしてもハルヒはどうなってやがるんだ。脳内にどんなお花畑が存在しているのか、一度覗いてみたいぐらいだぜ。
「こらキョン、こっち覗くな!」
 いや、まだ覗いてなんかいな……へっ?
「だからこっち見てんじゃないわよ、このエロエロキョン!」
 いや、だからまだ見てないって! 服がびしょ濡れで、下着までスケスケの丸見えだなんてこと、俺は知らんからな。
「全部見てんでしょーが、このアホンダラゲー!」
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 20:55:15 ID:kuHNL6A8
GJ!

「雪なんか溶けちゃいそうですう」って朝比奈さん…っ
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 20:55:59 ID:foFHMGIq
>>939
GJです
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 21:10:24 ID:foFHMGIq
>>959もGJです。
にやにやしました。
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 21:15:17 ID:jRbK+pG9
雪の季節ももう終わりだな。
GJ!
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 21:16:54 ID:jRbK+pG9
あ、960だから次スレも頼む。
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 21:20:16 ID:d7R4j++r
建ちますた。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その108
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1238242669/
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 21:28:02 ID:fW4RlDSG
>>959
GJ!
俺もニヤケっぱなしだw
冬でもこの二人がいたら雪がとけそうだなww

そしてスレ建て乙!
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 22:07:10 ID:MdtbJKoT
>>966
乙!
969かずーま:2009/03/28(土) 22:09:09 ID:9QVN9ccq
ハルヒよりバーニィ。
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 22:14:36 ID:IQZGxX61
971かずーま:2009/03/28(土) 22:16:02 ID:9QVN9ccq
バーニィは最強!!
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 22:30:57 ID:x2oz1JfI
>>966
めがっさ乙!!
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 22:49:59 ID:P8PP9iRh
>>966
乙&GJ!
974かずーま:2009/03/28(土) 23:38:22 ID:9QVN9ccq
>>973
バーニィに燃える。
975かずーま:2009/03/28(土) 23:42:26 ID:9QVN9ccq
マンコ
976バスケ大好き名無しさん:2009/03/28(土) 23:44:21 ID:9QVN9ccq
>>975
ハルヒの鼻くそ
977バーナード・ワイズマン五兆:2009/03/28(土) 23:45:02 ID:9QVN9ccq
マンコ
978バーナード・ワイズマン五兆:2009/03/28(土) 23:45:59 ID:9QVN9ccq
>>976
松田健太郎に栄光あれー?
979名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 23:46:13 ID:34S9IEi5
やっぱりスレ荒らしはクズ宮厨の日課なんだね^^
980バスケ大好き名無しさん:2009/03/28(土) 23:46:59 ID:9QVN9ccq
ハルヒはやっぱり、しゃみせんだよね♪
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 00:23:30 ID:UtdQRYRu
風船勝負とか、風船構えてキョンをなだめるハルヒとか可愛いぜハルヒ。

>>966
982埋め電波:2009/03/29(日) 00:31:23 ID:m+NtJx/K
ある風の強い日

「制服の下に一分丈のスパッツを履くなんてありえねぇ!」
「あはは。そうだよねー。やっぱブルマだよね」
「やっぱそうだよなー。なぁキョンもそう思うだろ」
「……あーまぁ、そうだな」
「なんだよ。他に何かあるのかよ」
「いやぁ。俺は正直どっちでも」
(罰ゲームで今日のハルヒに何も履かせてないなんて言えねぇ。おっとまた風が。慌てるハルヒはいいもんだ)
983埋め電波:2009/03/29(日) 00:38:35 ID:m+NtJx/K
ある日の不思議探索

「あ、あれ」
「あのUFOキャッチャーがどうかしたのか?」
「あのぬいぐるみ、キョンにそっくりじゃない!」
「そうか?」
「そうよ! この間の抜けたやる気のなさそーうなところなんてそっくり!」
「そうかい」
「……そうよ」
「……」
「……」
「取ってやろうか?」
「へ?な、何言ってんの? あたしは別に……。まぁあんたがやりたいってんなら止めないけど」




「ほれ」(UFOキャッチャーなんてやるもんじゃないな。2000円も使っちまったよ……)
「あ、ありがと……」
「…………あ、あぁ。せいぜい大事にしてやってくれ」
「む。当然よ!」
「でも抱きながら寝たりすんなよ」
「だっ! 誰がそんなことっ……!!」


984埋め電波:2009/03/29(日) 00:45:52 ID:m+NtJx/K
>>983の続き

「……むぅ。なんでわかったのかしら」
じぃー
「ほんとに間抜け面ね」
じぃー
「む。なんっか腹立ってきたわ……えいっ」
(ぺしっ)
「…………」
(なでなで)
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 01:36:59 ID:EzOARD8I
おばあちゃんが言っていた。
世界は自分を中心に回っている。そう考えた方が楽しい。

いや俺のおばあちゃんがマジでそう言ってたのよ。
他にもこんな感じで

・先んずれば人を制す、遅れれば人の制する処となる
・なにくそー、負けるかーっていつでも思ってなアカン
・夢は強く持て、そうすれば夢は本当になる
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 01:50:20 ID:EzOARD8I
孫 「おばあちゃん、ホンマに世の中って自分の思い通りになるの?」
祖母「なるわよ!いい、あんたはやれば出来る子なんだから、世の中はあんたの思い通りになるわよ!
   だけど自分の思う通りの世界を思い浮かべて、そこに向かって努力しなきゃダメよ」
孫 「おばあちゃん、お酒飲みながら言わなくても・・・」
祖母「大丈夫、これは水よ。おばあちゃんぐらいになると、こんなの水と一緒よ」
孫 「うんわかった。おばあちゃん、電車に轢かれても生きてたもんね」
祖母「当たり前じゃない!電車に轢かれた時にきれいな光が見えたけど、
    『何くそ負けるか!』って念じてたら、気が付いたら病院のベッドの上だったのよ」
孫 「ベッドの上……」
祖母「いい先生に当たったし、そのお蔭で今こうしてピンピンしてるけどね」
孫 「それはわかるけど、やっぱり飲み過ぎなんじゃないかなぁ……」
祖母「大丈夫大丈夫、だって電車に轢かれても生きてたんだもん!」

こんな感じで、世の中は自分を中心に回ってるという思想のおばあちゃんだった。
もちろん今でも健在。死んだらこの世界どうなっちゃうんだろwww
987埋めSS:甘くて渋い……?:2009/03/29(日) 01:50:51 ID:mYx6Uas8
「さて、そろそろあなたの気分も治まったかと思いますし、涼宮さんと仲直りされてはいかがでしょうか」
 いや、俺は別にあいつと喧嘩なんかしたつもりなんて更々ないからな。
「大丈夫ですよ、キョンくんならきっと。甘くて渋い言葉で話しかけたら、多分涼宮さんもドキドキしてイチコロなんです」
 えーと、朝比奈さん? そのイチコロだかニゴロだか知りませんが、甘くて渋い……なんなんですか?
「問題ない。お互いにツンデレ。相性はこれ以上ないほど良好。バカップル乙」
 あー、長門? 気のせいか、ドサクサに紛れて酷いこと言ってないか?
「まあとにかく、よろしくお願いしますよ」
「うふふ。キョンくん、しっかりね」
「成功を祈る」
 やれやれ……仕方ないな。





「すみませーん! あのー、注文お願いします……えーと、あたしは抹茶ケーキとブルーベリーヨーグルトドリンクのセットで。キョン、あんたはどれにすんの?」
「ああ、俺はブレンドで」
 って、甘くて渋い言葉どころか、ハルヒの方が渋くて甘いもの頼んじゃいましたよ、朝比奈さん。
「はい、以上でお願いします……。はあ、そういえばなんとなくだけど甘いものを食べたかったところだったのよね」
「そいつは丁度よかったな」
 何だよ古泉、既にハルヒは機嫌いいんじゃないのか?
「……ところでキョン、あんたってあたしになにか打ち明けたいことか懺悔したいことでもあるの?」
「いや……何でだ?」
「だって、あんたの方から『奢ってやる』だなんて、露骨に怪しいじゃないのよ。ほら、隠し事なんてしてないで、さっさと全部吐いて楽になっちゃいなさい!」
 ううむ、相変わらず勘だけは鋭いな。
「だから、別に何でもないって」
「ほんとに? もしかして――昨日のケンカのこと、まだ気にしてたわけ?」
「いいや」
「そう? まあ、いまさら蒸し返されても仕方ないしね。……あ、ケーキはあたしの方です。はい、どうも……うーん、中々美味しそうじゃないの。じゃ、お先っ! いっただきまーす」
 やれやれ、なんとかこの場は凌いだ気がするな。しかし、いつ見てもいい喰いっぷりなんだよな、ハルヒって。
「――ねえキョン」
「ん?」
「なにこっちみてニヤニヤしてんのよ? 気味悪いから止めなさい!」
「ああ、そいつはすまなかった」
「もしかしてあんたも欲しかったの? だったら自分でも注文すればよかったのに」
「そういうわけじゃないんだが……」
「……やっぱ、あんた変よ。なによ、言いたいことがあるならハッキリと言いなさいって前から言ってるでしょ!」
「いや……」
「じゃあ、何なわけ?」
「その……ハルヒは何か旨そうに喰ってるときって、いい表情してるな、ってな」
「へっ?」
 うん? 俺、何かまずいこと言っちまったか?
「あ、いや、だから特に深い意味なんてないぞ」
「…………」
「どうかしたか?」
「しばらくこっち見んな、このバカキョン!」
 って、またご機嫌斜めに逆戻りかよ。そう言えば長門はツンデレのバカップルとか言ってたけど、どう考えてもツンしかないだろ、ハルヒに限ってはな。やれやれ。

ttp://upload.jpn.ph/upload/img/u36751.png
988バーナード・ワイズマン五兆:2009/03/29(日) 02:28:06 ID:L+2Zk61f
消えていなくなれー!!
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:13:19 ID:JKV20Lo9
>>987
下っ手糞だな
もっと団員に虐待してそうな顔にしろ
ハルにゃん(笑)SSの想像だけで書いてんじゃねーよカス
990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:31:11 ID:UtdQRYRu
991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:33:59 ID:mYx6Uas8
992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:35:07 ID:Nj1UhbdS
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:40:05 ID:nGIrZXau
994名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:41:00 ID:mYx6Uas8
995名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:41:52 ID:gf41C0O3
996名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:42:32 ID:Nj1UhbdS
997名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:42:51 ID:nGIrZXau
998名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:44:30 ID:mYx6Uas8
999名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:45:03 ID:Nj1UhbdS
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 03:45:48 ID:LIx0nzlq

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