【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part14【変な女】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
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・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part13【変な女】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1183899818/

・佐々木SSの保管庫
Part1-10まで http://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
Part11以降  http://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/

・佐々木 = 例の変な女
 自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで塾に行く間柄
 キョンとは学校内外でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
 キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
 古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
 恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに

・次スレは>>970が立ててくれたまえ。立てられない時は遠慮せずに言うといい。
 このスレの住人は快くキミの代役に名乗り出てくれるだろう、くっくっ

2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:09:29 ID:GZvUP/pG
また立ってたのか。

冗談やネタは抜きにしてマジで聞きたい
何故ハルヒ原作厨とやらはここまで板違いネタを続けられるんだ?
だってこんなアニメに出ていないキャラのスレがここまで伸びるのは原作厨が徒党を組んで語ってるからだろ?
正直、ありえないと思う。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:27:27 ID:VNfMTJEv
>>1
いちおーおっつ。

板違いであることは否定できなから移転しても良いと思うがね。
おいらはそこにいるだけさ。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:29:50 ID:JbR6vgW4
馬鹿言え、原作はアニメの100倍面白いぞ。
さてはお前テレビだけ見てて本読んだことないか? ラノベでも良いから本を読め
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:31:20 ID:oui9cjEz
>>2
いいたいことはもっともだが、ラノベキャラスレがないのも事実なんだわ
申請はしているのだがなぁ
6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:37:47 ID:qPjqz41C
まぁ3期まで待ちゃぁいい話では・・・
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:40:58 ID:qPjqz41C
しまった、一乙!
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:43:40 ID:RQe+3rq2
>>1乙なのです
9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:47:25 ID:HDrYAYvh
>>1乙〜
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:56:06 ID:AURIE4TD
>>1
よしさっさと埋めようぜ、驚愕が発売されるらしい
11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:57:19 ID:qPjqz41C
999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:55:23 ID:Fh8YmDCN
>>999なら次スレはキョン攻め佐々木受け祭り

 は じ ま っ た な
12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:58:32 ID:RQe+3rq2
早く驚愕発売してほしい…
神よ、谷川さんの執筆速度をあげて下さい
13名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 22:59:18 ID:5t5zDzkT
>>1乙!
このスレは本当はpart15だから次スレ立てるときは注意しないとな
141(携帯):2007/07/21(土) 23:22:03 ID:ADVoTNeF
>>13
マジでゴメン。現在進行形で反省してる…。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:27:59 ID:hrQMFtxV
いや13にレスすることじゃないだろ・・・
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:28:06 ID:kZIOIFGY
前スレ999に敬意を表して

機動戦士佐々木さん 逆襲のキョンの巻

佐々木「やあキョン? どうしたね。日曜の朝からこんなところで」
キョン「いや、昨日SOS団で長門の実験につきあって、変な栄養ドリンク飲まされてな。
     以来妙に体力が有り余ってハイテンションなもんで、お前の所までジョギングしにきた」
佐々木「それは光栄だね。用事があるなら連絡をくれればよかったものを」
キョン「なに、お前の顔が見たかったからな。今日も綺麗だな、佐々木」
佐々木「……ききききキョン? な、何の冗談なんだい?」
キョン「いや別に思ったこと口に出しただけだぞ。中学時代からずっと、佐々木は美人だと思ってたし。
     他の連中に騒がれなかったのが不思議でしょうがなかったね」
佐々木「き、キョンが、キョンが壊れた!」
キョン「失敬だな。まあそのおかげで、お前の笑顔を独占できたから、まあよかったんだがね」
佐々木「……(ぷしゅーーー)」
キョン「お、おい佐々木、しっかりしろ佐々木!」


佐々木「……はっ! 自分の部屋か。何という美味しい夢だったんだ」
キョン「勝手に上がってすまんな佐々木。お前が急に熱を出して倒れたもんだから、
    抱きかかえてあがりこんじまった。ご両親もなんか急用ができたとかで、
    お前が目を覚ますまで留守番を頼まれちまってな。大丈夫か?」
佐々木「こ、これは一体どういうことなんだ」
キョン「いや、多分風邪じゃないか? 勉強でムリしすぎなんだよお前。
    ふむ、熱は下がったみたいだが」(額ぴとっ)
佐々木「うわわわわ。き、キョン、顔近い。か、顔っ」
キョン「ああ動くな佐々木。熱がはかれないじゃないか。うわ、また上がってきたぞ」
佐々木「はわわわわわ(ぶしゅー)」
キョン「こりゃいかん。今氷枕持ってくるから、横になってろ」

佐々木「な、何ということだ。キョンが、あのキョンがこんなにフラグをたてまくるなんて。
     これは、世界改変級の大事件だ! しかも父さんも母さんも気をきかせて外出してくれている。
     こ、これはつまり……
     ……ええと、この前冗談半分で買った勝負用の下着はどこにしまったっけ……」


橘「へ、閉鎖空間の温度が急上昇!? これは温暖化現象の影響なのでしょうか!?」


続きは省略されました。ピンク板っぽい続きを見るにはわっふるわ(ry

17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:30:18 ID:AURIE4TD
>佐々木「……ききききキョン? な、何の冗談なんだい?」
ここに萌えた

くそっ!悔しい!ぜったいわっふるなんて言うもんkわっふるわっふる
18名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:30:55 ID:SQ/MO84Z
しっこくしっこく
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:31:41 ID:5t5zDzkT
>>14
気にしなくてイインダヨー
ただ次スレ立てでまた間違えないように言っただけだ

佐々木かぁいいよ佐々木
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:35:08 ID:HDrYAYvh
佐々木さんをお持ち帰りしたいのです!
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:36:53 ID:wo8WHyk+
佐々木やっぱ可愛いなぁ……
可愛いよ佐々木


ところで、変な質問かもしれんが、
キョン並みのフラグクラッシュをした事に後から気がついたときってどうすれば良いと思う?
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:40:18 ID:9ghtZi0e
>21
潰したなら建てれば良いんじゃないか?
潰したまま放置して、転校でもう会えなくなった馬鹿も居るしな。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:41:14 ID:2Pr9X7XO
>>1かわいいよ>>1
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:44:09 ID:5t5zDzkT
>>20
r…きょこたん乙!
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:44:43 ID:wo8WHyk+
>>21
おおサンキュー言われるまで潰した事に気がついてないから、
何度も折ってるって言われて今日は驚いたんだ。
頑張ってみるよ
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:48:18 ID:TA5Mm619
>>2
佐々木さんがそう望んだからです
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:48:40 ID:HDrYAYvh
キョンも佐々木のフラグを折ることに>>25みたいに罪悪感みたいなの感じてたらいいのになw
28名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:49:24 ID:jtdhVChW
新スレおめ
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:55:04 ID:zrd6Krdj
>>27
奴は無意識だからムリポだ
30名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:57:28 ID:rM9n2x9/
限りなく佐々木さん贔屓な驚愕予想

αではキョンが佐々木神化に拒否したせいで一部が強硬手段に出てそのとばっちりで佐々木が死ぬかその直前まで行く


βでは橘やら九曜やらの策略で佐々木が北高に来る、ハルヒよりずっと佐々木と仲良くしているものだからハルヒが能力を発動しそうになる。
  そこを待っていたといわんばかりに九曜あたりが能力を佐々木に移す。その反動とかでハルヒが死ぬかその直前まで行く。


α、βともにハルヒ、佐々木といった神の前でめちゃくちゃ悲しんで落ち込むものだから二人ともどうにかしたいと願って
α、βの世界を都合よく合わせた世界に統合、能力はハルヒにあるままだし佐々木が北高にいるものだから可能性があるとして
強硬手段に出ない。これで「誰か新人がこの部室を定宿とする総勢5名からなるメンツに分け入ってそのまま定着するなんてことはなさそうだ」
が半分あたりで半分はずれってことで佐々木さんこれからもレギュラー出演ばんざーい。

・・・・・・だったらいいなぁ。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:57:44 ID:kZIOIFGY
さっきまで見てたフジの映画でふと思た。

「時をかける少年」
毎度毎度朝比奈さんに頼まれて、中学3年の時代に行くキョン。
しかしポンジーの妨害で、朝比奈さん(大)とはぐれてしまい、
なおかつ当時の長門とも連絡とれなくなってしまい
32名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:58:44 ID:9ghtZi0e
>>27
フラグ折っても、「俺もアイツも友達だと思ってるし、それはないだろ?」とか言いそうだ。
鈍い奴は周囲が直接気付いてあげさせないと無理。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 23:59:25 ID:qPjqz41C
>>25
とりあえづ抱きしめりゃいい
ssのキョンはたいていそれでクリアしてるしな
あと、くさいセリフも忘れずに
34名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:01:28 ID:9ghtZi0e
>>27
フラグ折っても、「俺もアイツも友達だと思ってるし、それはないだろ?」とか言いそうだ。
鈍い奴は周囲が直接気付いてあげさせないと無理。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:03:49 ID:lmRYZ3xK
ギャース、途中で送信してしまった。

なおかつ、当時の長門とも連絡とれなくなってしまい、
(ここらへん、かなりムリがある)
2年前の世界で暮らさざるを得なくなってしまったキョン。
それでも、朝比奈さん依頼のミッションを果たすため、
仕方がなく、佐々木さん(中学3年生)に協力を頼むことに。
突拍子もないキョンの話を信じてくれ、協力する佐々木。
いずれ来る、橘ほかの話を含め、いろいろなことを話し、
当時よりも少しだけ大人びたキョンと、徐々に親しくなる佐々木。
だが、協力するということは、、キョンを未来に返すことにつながってゆく。

最後は、笑顔で未来へキョンを送りだすものの、誰もいなくなった河原で、
大泣きする佐々木。そこへもう一度現れ、
佐々木をそっと抱き寄せ、「未来で待ってる」と別れを告げるキョン。

翌日、中学3年生のキョンと登校する佐々木。
佐々木「実はねキョン、僕はやりたいことを決めたよ」
キョン(小)「何だ、東大にでも行こうってのか」
佐々木「君に逢いにゆくよ、キョン」

で、裏SOS団の晴れはれで感動的なEDを
36名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:06:46 ID:Q1DgtOEk
>>34
それができそうなのポンジーぐらいな気がする
37名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:08:36 ID:pMZmOchN
>>35
佐々キョンENDか…
今度はハルヒがカワイソスになるな
38名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:15:59 ID:TZged2O7
みくるの世界ではキョンがハルヒと結婚するのが規定事項で、パンジーの世界では佐々木がキョンと結婚するのが規定事項
というような妄想を持った。
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:19:53 ID:u3RXwLtl
>未来で待ってる
テラハウルww

>>38
さんざん既出ネタとかは置いといて
既定と規定を使い分けてたらもっと尊敬できた
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:26:51 ID:lh+B5Z9n
>>5
ラノベキャラ板なんかできるわけ無いじゃん
需要無いんだから
いつまでも未練がましくアニキャラ板に居座ってないで
したらばにでも行けやカスどもが
ラノベキャラ板が無いからしょうがないなんて通用しないっつーの
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:30:09 ID:ooopcrl0
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:.;:.ヽ'. >  >ヽ;:;:ヽ   ヽ;;;;=''"    _,,ィ  /_=!:;:;/  .l  /        優雅に、そして華麗にスルーしなさい
\;:;:,\へ!  ヽ;:;.`、、      l ̄ ヽj ,イ.!='' /;/ヽ、 /  〈_/i        じゃないとあたしを語らせてあげない
  ヽ;:;:;.,\   ヽ;::;:ヽミ'''ー- ,,,._`ー_'',/.//  /:'   )^''、  `ヾf゙〉     あたしが王様なんだから
   ヽ;:;:,<¨ヽ、  ヽー-≧ニェェ‐-=,,_ //   '  // i  `''、ー-'       王様の言うことは絶対っっなんだからねっ♪
    ):;:;:;.ヽ \  Y^ヽ    ̄'''ー--'   イ / ノ    ヽ
助っ人に来たわ!!!!!
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:32:47 ID:lh+B5Z9n
助っ人?
言っとくけど板違いを平気で続けてるのはこいつらだからな
つまりこいつらが荒らしな
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:34:46 ID:FAjFR7Sq
ああうん、削除依頼してきたら?
44名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:35:51 ID:TZged2O7
文芸部を乗っ取っているハルヒのスレだけにアニメ板を乗っ取るのは理にかなってるな
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:36:19 ID:gd2eLVnj
誰が上手いことを

で、誰と話をしているんだ?
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:38:31 ID:ooopcrl0
まえがスレが神過ぎたからそれの反動か
てか今日休日だから空気読めないやつがおる
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:38:36 ID:pMZmOchN
一応このスレは需要あるんだから今更そんなこと言われてもなぁ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:39:38 ID:lh+B5Z9n
>>44
ああ、やっぱハルヒ厨ってこういう思考の奴ばっかりなんだね
CCさくら板乗っ取ろうとするような奴らだもんね
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:46:09 ID:lh+B5Z9n
>>47
需要あるから板違いしててもいいんですかぁ?
だったら板違いだから荒らしても問題ないよなぁ?
まあ荒らし御用達のスレを荒らす事は荒らしにならないけどな
50名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:46:47 ID:pMZmOchN
そんな話初めて聞いたわ…
ありえねぇな…

とりあえず佐々木かわいいよ佐々木
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:48:02 ID:EDnkVWS5
前スレの神っぷりがうそのようだな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:48:42 ID:u3RXwLtl
こんな時間に熱くなられてもな・・・
53名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:48:43 ID:ZvFYhDjT
そのうち飽きるだろ。
54名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:51:20 ID:PBRRggBR
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:51:47 ID:ZvFYhDjT
それは言ってやるな…。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:52:39 ID:EDnkVWS5
>>54
これも既定事項だ
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:56:08 ID:/RDNUp33
>>54
うるせぇよかっこいいIDしやがって
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:58:10 ID:PBRRggBR
そうだったのかスマン…
てかマジで今からでも立て直さないと
まとめのひとが困る予感
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:59:44 ID:FAjFR7Sq
スレ番間違えるなんてよくあること。
実質15と銘打って次スレ立てるときに気をつければいいだけだから、ここ消費した方がいいよ。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:59:48 ID:u3RXwLtl
>>58
>>49においしいエサを与えろと?
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 00:59:51 ID:ZvFYhDjT
逆に考えるんだ。
part14が分裂したと考えるんだ。
前のがαでこのスレがβ
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 01:00:53 ID:yFr/9meI
佐々木の分裂 βルート
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 01:04:34 ID:tElDzJIB
ツンデレ佐々木
「いいかい?僕が君と自転車に同乗するのは
そこにメリットが有るからにすぎないんだ。
くれぐれも余計な勘違いはしないで欲しいものだね」
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 01:06:03 ID:PBRRggBR
>>61
それじゃあ原作どおり
αには新入団員がいっぱい
βにはこな(ry

何だコレ俺のIDきめぇ
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 01:17:13 ID:3KHnthlH
>>64
ちょっと殺し合いをしてもらわなきゃならんようだ
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 01:57:50 ID:p6B1VAbM
んんっ
67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 02:22:08 ID:tl1fm2JM
よく考えると分裂の途中のストーリー分岐はどんな意図があるんだろう
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 02:30:18 ID:cEtH2n+C
未来αと未来βでそれぞれ朝比奈さんと藤原の世界ではなかろうか。
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 02:59:41 ID:5uNQdJOa
佐々木のあの知識はどこで身に付けてるんだ?
本か?なら俺もその本買って(ry
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 03:11:44 ID:u3RXwLtl
他スレのss読んでて思ったんだが、
女国木田って佐々木と結構キャラが被ってるな・・・

でもやっぱり佐々木の方がいいな うん
佐々木かわいいよ佐々木
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 03:14:01 ID:CZ2y8xud
今更気づいたことだが、公式がまた動き見せてるな。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 03:17:04 ID:lmRYZ3xK
>>69
さっきの「時をかけるキョン」じゃないが、
成長したキョンが教えてくれた、
というのはどうだろう。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 03:27:27 ID:YdncY75z
駐輪場での初登場シーンで京極堂のような男だと思い込んでしまったので、
僕の中で佐々木さんは「女京極堂」のイメージになってしまったのだよ関口君。
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 03:29:01 ID:lmRYZ3xK
こんなの?
佐々木「キョン、この世にはね、折れないフラグなんてないんだよ(涙)」
75名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 07:39:34 ID:LYSF+TZk
佐々木が京極堂でヒロイン…
なんかSF成分が抜けてミステリ進行になりそうだな。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 11:42:07 ID:7PCBpM5U
俺は自転車を押しながら佐々木の家へ向かう坂道を登っている。
決して自転車をこいだまま上れない勾配ではないのだが俺はここでは必ず自転車は押すようにしている。
この坂は眩暈坂とよばれる坂で、周囲の立地や勾配の角度がいろいろ作用するらしく人に眩暈を起こさせる。
科学が発達しないころここはやはり、周囲が墓ということもあっていわくつきの場所ということになっているのだ。
実際問題どこかの誰かが解明したとしてもそんなことは知らない現代人の俺でさえ中学のとき佐々木を家まで送った帰り
この坂で眩暈を起こしたときは───その日佐々木の話した内容もあって───妖怪の仕業と勘違いしたものだ。
そのことを佐々木の奴に話したら偉く長ったらしい科学的解釈と、妖怪などいないということをセットで話された。
このだらだらと続く坂を上りきったところに佐々木の家がある。
年代物の看板が立てられている。
「京極堂」
これが佐々木の実家だ。
なんでも祖父の代から営んでいる古本屋らしく、古書新書に至るまでのその蔵書のはばはどこぞの大型チェーン店とは比較にならない。
佐々木の奴も
「こういった古書店は大型チェーンに対抗するため横の繋がりが重要なんだ、その点うちはそこそこの老舗だからね
 キョン、君が欲しい本があったらいってくれ。絶版本でも探してあげるよ」
なんていってたっけか。
まぁもっとも俺が絶版本など欲しがることは恐らく未来永劫無いのだが。
そんなことを思い出している間に佐々木の家についた。
年代物の家のせいかこの家にはインターフォンなんてものは無い。
少しばかり立て付けの悪い扉を昔佐々木に教わったコツを使って開けると、少しだけ大き目の声であいつの名を呼んだ。
数秒の間を空けて足音が聞こえる。
あいつも大概インドア派だからきっと今日も部屋で長々と本を読んでいたのだろう。

「やぁ、キョン。久しぶりだね、突然どうしたんだい?」

奥の間から現れた佐々木が声を書ける。
卒業いらい会っていなかったがどうやら少し髪が伸びたくらいでそう変わっていないようだった。
佐々木の言葉から解るように俺はアポイトメントなんて取っていない。
と、いうかこの家にはそんな概念は───あることは有るのだが───守る人間はほとんどいない。
古書店という職業上大概は家にいるし、この家の交友関係にある人たちはそんなもの気にしない人たちらしい。
最初こそ俺も遠慮していたのだが、一年の付き合いになる今では俺はすっかりその人たちに染まっていた。
佐々木に連れられて居間に通される。
少し待っていてくれ───そう言って佐々木は台所のほうに向かった。
きっとお茶でも入れてくれているのだろう。
佐々木が来るのを待つ間、俺はぐるっと今を見渡す。
所せましとつまれた本の山。
恐ろしいことに佐々木はこれを全て読み、あまつさえ何処に何があるか把握しているという。
初めてこれを見たときには俺は佐々木の中学生としてはありえない知識量の由縁を見たと思ったものだ。
今度長門の奴を連れてきてやるか───そこまで考えた所で佐々木がお茶を持ってこちらにやってきた。

「用件は何かな?」
佐々木は俺の前にお茶を置くと、まぁ用件なんか無くっても歓迎するけどね、と付け加えた。
そうだな、何から話すべきだろうか?
佐々木の知識から考えてやはり最初にする質問はこれだろう。

「なぁ佐々木、神人って妖怪はいるか?」


京極堂シリーズ未来偏、「神人の憂鬱」より


こんなんか。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 11:42:53 ID:NmDSUNNb
>>61
だったらpart15αが必要なのでは?
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 11:52:20 ID:w6qcYPmm
流れぶった切って悪いが、某所で見た
「愛しの彼が振り向かない〜暗黒長門〜」に影響を受けて
佐々木verの歌詞を書いたんがだ、投下してもおk?
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 12:16:59 ID:Td16KYMO
OK――――カモ――――ン
80愛しの彼が振り向かない(暗黒佐々木ver):2007/07/22(日) 12:21:45 ID:w6qcYPmm
気が付いたら いつも彼のこと考えてる
そして そっと 彼を眺めてる

諦めずに フラグどんどん 立てていくけど
すぐに 叩き折られるよ

ハルヒの力があれば楽に私のものになるけれど

何回やっても何回やっても彼が頷いてくれないよ

フラグクラッシュ どんな手段でもよけられない
橘 九曜 加えてパンジー
彼から印象悪すぎ

二人っきりで 誘惑してみても
キョンの理性は 崩れない

せめて彼の関心を惹くため
私話題の種を今日も集めておく

気が付いたら 携帯電話握り締め
そして画面に キョンの番号が

諦めずに 今日もハルヒの力を手に入れるため
彼を説得してるよ

虚実織り交ぜた巧みな話術
普通はあっさり根負けするけれど

何回やっても何回やっても
YESと言ってくれないよ

どうしてなの そんなにツンデレ好きなの?
どいつもこいつも 役立たず 巨乳ぐらい消してよ

親友なのは嬉しいけど
それから先に進めない!

せめて女性として見られるため
私ポニーにだってしてみせるよ

閉鎖空間操れれば 
彼と二人きり 最高だけれど

二人乗りしても 胸押し付けても
彼が振り向いてくれない

一年見ていない間にかなり女慣れしてしてるし
ライバルは強敵ばかりで出遅れは大きすぎるわ

私以外を選らんだのなら
世界改変を実行

いつか幸せな家庭築くため
私どんなことだってしてみせるわ

(あら橘さん、いたの?)
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 12:22:30 ID:dBBFOEWm
>>77
いい加減蒸し返すな
8280:2007/07/22(日) 12:23:35 ID:w6qcYPmm
改行制限のお陰で見にくくなってしまってすまない。
そして、いつか勇者がニコニコで歌ってくれたらなとちょっと思ってる。

何はともあれ、
佐々木かわいいよ佐々木

83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 12:36:29 ID:pH/JHufo
>>82の男気に対して15分以内にネタくれたらSS書く
そしてレスつかなかったらささっきー妄想して寝る
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 12:40:56 ID:cjyBjd++
じゃあスイカ割り
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 12:50:38 ID:NmDSUNNb
>>83
キョンが佐々木が踊る創作ダンス
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:04:55 ID:pH/JHufo
>>84で書いてるけどオチが思いつかね
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:20:13 ID:pH/JHufo
短時間で書くのきついな。努力が報われないことは知ってるがこれは報われないにもほどがある作品になってしまった。
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:21:14 ID:pH/JHufo

「キョン、キミの番だ」
 佐々木に後押しをされて俺は前へでる。
「キョンはこういうの苦手そうだな。俺の声をしっかり聞けよ」
 中河が激励の言葉を吐く。

 俺は10メートルほど先に落ちているスイカの映像を網膜に焼き付けて、笑った目の書かれたアイマスクを装着する。
 真夏の日差しに焼かれた砂が足の裏をチリチリと焦がしてゆく。気温も高く、すでに顔は汗まみれだ。
 誰かが差し出した木製の棒をしっかりと掴み、中河の声を探す。
「ゆっくりすすめー!」
 中河の声を捕らえた。ゆっくりと足を動かす。真っ暗な世界で中河の声だけを頼りに目標のスイカをめがけて、ゆっくりと、ゆっくりと。
「右にずれてるよ」
 国木田の声が聞こえる。
「いや、左だ。キョン、キミは左に行くべきだ」
 佐々木の声もする。言ってることは全員バラバラだ。なぜなら、これはチーム対抗戦であり、国木田も佐々木も敵チームなのだ。

 クラスメイトの数人で行っているこのスイカ割り大会は、勝ったほうが負けたほうに罰ゲームとしてひとつだけ何でも言うことを聞かせられるという特権が与えられる。
 負けたら勝ったほうの言うことを聞かなければならないため、みんな必死なのだ。
「キョン、左にずれてる。右、右だ」
 この声は中河だな。暗闇の中で若干右に方向を修正してさらに進む。いやしかし、暗闇の中で他人の声だけを頼りに進むのって案外怖いものなんだな。
「もう少し右だ。もう少しだ、がんばれ」
 もう少しか。しかし果たして俺が振るう一撃はスイカに当たってくれるのだろうか。
「とまれ。そして両手を挙げてついでに右足を上げろ」
 どんな体勢にするつもりだ?と疑問は感じつつも素直に言うとおりにしてしまうのはなんでなんだろうね。

「そして、」
「そして?」
「皆の衆、今だ!」

 地鳴りがするほどの足音が起こったかと思うと、地面に着いているほうの足が払われた。
「いでっ」
 前のめりに倒れた先に、なにやら人のぬくもりを押しつぶしてしまった感触が感じられる。
「な、なななな」
 誰かの声が聞こえる。な、・・・な、な、・・・
「中河か」
 周囲からは爆笑の声が聞こえる。どうやら俺は中河を押し倒す形になってしまったらしい。急いでアイマスクをとると、
「何をする」
 顔を真っ赤にした佐々木が倒れていた。そして俺の右手にははずしたばかりのアイマスク。左手は地面に手を、着いていなくて、このやわらかい感触が触れているのは佐々木の胸のあたりだった。
「佐々木か。すまん、今どく」
 覆いかぶさる形から起き上がろうとするが、佐々木が真っ赤な顔で俺の瞳を射抜く視線を浴びせて逃がさない。ついでに俺の左手を掴んで話さない。
「手を離してくれ、どくにどけないだろ」
 諭すように言うが佐々木は動じない。というかこれ以上動じようがないのでは、というくらい動揺している。
「キョン、僕の胸部に触れておいて中河と間違えるとはどういうことかい?そんなに僕には胸がないと言いたいのか?」
 そんなことは言ってない。なななな言ってるから中河の『な』かと思ったんだ。
「だったら、僕ということを認識した上で僕の胸部に触れてみてくれ。その上で僕に胸がないと言えるものなら言ってみるがいい」
 さっきから触れているんだけどな。それよりもぐだぐだになってしまったスイカ割り大会とパニックに陥った佐々木の処理はどうしようか。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:23:14 ID:pH/JHufo
>>88
罰ゲームにオチを、と思ったんだがまったく思いつかなかったのでこんなんなってしまった。
半年ROMってくる
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:23:26 ID:UxqUsOMB
>>86
ポンジーときょこたんがいるじゃないか・・・
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:32:29 ID:Iwfcr54t
>>88
くっくっ
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:54:25 ID:0Gb/j3uk
>>88
キョンの反応は「佐々木には興味のない」って感じだな…。
ささっきーカワイソス
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 13:54:50 ID:cjyBjd++
>>89
いやいや、GJなんだぜ!
94名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 14:08:51 ID:7FRH+i+P
>>89
全体的にもう少しキョンのgdgd感がほしいがgj
95名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 14:49:36 ID:pH/JHufo
トンクス
>>94みたいな具体的なアドバイスがあると次回に役立てようって心のそこから思えるのはきっとこの真夏の日差しのせいだろう
96名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 16:14:14 ID:7PCBpM5U
電波受信したから投下する。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 16:15:16 ID:7PCBpM5U
「妹佐々木」

さて古泉、解説しろ

「毎日毎日佐々木さんといちゃついてるから涼宮さんが危機感覚えてそーいうふうにしちゃったんじゃないですか?
 っていうかまた閉鎖空間があるんで失礼します」

古泉は超常現象担当解説役としての勤めを果たした後ハルヒ担当エスパーの職務に戻っていった。
やけにぼろぼろで肩で息をしていたのはここのところ閉鎖空間が頻発しているかららしい。
今もたった一行と少しの解説のために閉鎖空間から飛んできたらだとか。
やれやれ、ハルヒの奴は何がそんなに不満なんだか。
とはいえ今はそれはどうでもいい。
とりあえず現状確認だ。
朝起きたら佐々木が妹になっていた。
以上。
って言うか短いなおい

「くくっ、涼宮さんも面白いことやるもんだねぇキョン。いや、兄さん」

100%の確率で中心人物になってる俺の身にもなれ。
ていうか今までの経験からするとお前のポジションは大抵何事も無かったかのように妹をやっているはずなのになぜお前は普通にしている。
あと兄さんは止めろ、見知らぬ属性が開拓される。

「巻き込まれる苦労においてはわずかばかりの同情とある程度の羨望をあげるよ。
 僕にも親友としてのの記憶も妹としての記憶もあるのは涼宮さんと似た力をわずかばかりでも持ってるからじゃないかな?
 くっくっ、いいじゃないか兄さん。昔からそう呼んでいた、という設定みたいだしね」

俺と同じ行構成で完璧に質問に答えるな。
設定って何だ、というかなんで同じ部屋にいるんだ。

「ふむ、君には兄妹としての記憶は無いのか。それはだね、兄さん、僕らに個別の部屋が与えられていないからだよ」

おいおい、あっちの妹は自分の部屋持ってるじゃないか。

「そこも改竄されてるね、妹ちゃんは両親と同じ部屋で寝てるから自室は無いんだ」

やれやれ・・・・・・まぁハルヒが満足すれば直るんだろ。
急ぎで治さなきゃならない事態じゃないみたいだしとりあえず学校行くか。

「そうだね、兄さん。じゃあ今日も自転車の後ろに乗せてくれ」

ん?学校違うんじゃないのか?

「いや、同じなんだよ。実は僕かなりのブラコン設定みたいでね、兄さんと同じ学校に行きたがったんだ」

まじか。

「まじさ、ついでに言うと双子の妹みたいだから学年もクラスも同じなのだよ」

・・・・・・やれやれ。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 16:16:21 ID:7PCBpM5U
その後のことはざっと解説するだけにとどめることにしよう。
とりあえず接し方は苗字で呼んでいたのを名前に帰るだけでよかったのでたいした苦労は無かった。
違いといえば佐々木が妙に俺にくっついて来たことくらいか。
何故か聞いてみたら「僕はブラコンなんだよ、だからこれが普通なのさ」とか言ってたな
直そうにも直し方が解らないし、実害もないので1月ほど放置していたらいつの間にか直っていた。
理由はよく解らない。
理由といえば古泉が日に日にボロボロになっていったのは何でだろうな。




「今回のことは涼宮ハルヒのみが原因ではない。彼女を彼の血縁者にと願ったのは確かに涼宮ハルヒだがその願いの中に
 いくつかの改竄が見られる。彼と彼女が同室であったり双子の妹で同学年同クラスだったのがその一例と思われる。
 涼宮ハルヒの願った願いを捻じ曲げるということは情報統合思念体でも不可能。
 出来るとするならそれは涼宮ハルヒと同等の力を持った者だけ。
 改変の効力が消滅する直前に戻そうとする力と固定しようとする力のせめぎあいが合ったのも恐らくそれが原因。
 それが可能な能力を持った人物は1人しかいない、つまりもう1人の犯人は・・・・・・」


あー長門、いいじゃないか治ったんだから。
 



「・・・・・・そう」
99名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 16:23:05 ID:NmDSUNNb
>>98
GJ!!
日常をもうちょっと描いて欲しかったかな?
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 16:34:11 ID:cjyBjd++
GJ!
学校でも疲れそうだけど
家に帰ってもキョン妹に振り回されたり
妹佐々木にいろいろ小言を言われたりしてキョンはどこにも心休まる場所がなさそうだなw
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 17:05:00 ID:pMZmOchN
キョン妹と佐々木の会話ってどんなんだろ?
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 17:18:24 ID:lm5gEun9
キョンがいるときは仲良し
キョンがいないときはギスギス
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 17:20:35 ID:oNuq3NSt
>>101
「あれーお姉ちゃん、キョンくん一緒じゃないの?」
「おお、わが妹よ、お兄ちゃんと呼んであげないと、キョンがまたすねるぞ?」
「キョンくんはキョンくんだよ!お姉ちゃんもキョンくんて呼んでるし。それで、キョンくんは?」
「涼宮さんにさらわれて行方不明だ。まったく、何をやっているのやら」
「あー、お姉ちゃんすねてる〜」
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 17:28:13 ID:cjyBjd++
>>103
なんか微笑ましいな
「折角兄妹水入らずで昼食を摂っていると言うのに、割り込みをするなんて酷いんじゃないかな?
 え? そんなに兄妹でベタベタするのはおかしい? 残念ながらこんなのは序の口なんだよ。
 
 家では居間でテレビを見ているときは、僕の指定席は兄さんの膝の上でね。夜更けの長編映画を
 見るときなんかは僕は途中で寝てしまうんだけど、いつも兄さんが抱っこして部屋に連れて行って
 くれるんだ。夢うつつの状態で凄く心地良くてね。最近は部屋を出て行く前に何故かしばらく
 僕の髪を手で梳いてから出て行くんだけど、…ああ、別に嫌な訳じゃないから気にしなくていいよ、兄さん。
 
 今は一緒にお風呂に入ってくれないんだけど、僕が中学二年になるまでは一緒に入ってくれていてね。
 兄さんの背中は見た目よりも広くてガッシリしているんだ。所謂脱いだら凄いんです?系なのかな。
 そんな背中を流すときは結構大変で、洗い終わる頃には腕が上がらなくなってしまうんだよ。
 お返しに僕の頭と背中を流してくれたんだけど、何故か他の部分は洗ってくれなくてね。
 そういえばいつもマイタオルを腰に巻いていて、湯船にタオルを入れないでって何度言っても聞いて
 くれなかったっけ。全く、兄さんも変なところで頑固というか。
 
 ああ、それで一緒にお風呂に入ってくれなくなったきっかけだけど、あれは僕の女性の初めてが来たときからかな。
 幸い家にいたときに来たから大事にはならなかったんだけど、僕はつい動転してしまって、大声で兄さんに
 助けを求めてしまったんだ。結局何から何まで兄さんにしてもらって、…あれは僕にとっての人生の汚点だね。
 ん? いや、気が動転してしまった事の方だよ。あの時兄さんがいてくれなかったらどうなっていたか、
 考えるのも恐ろしい。お腹を撫でながら一緒に寝てくれたことも含めて、僕はこの感謝の気持ちを一生忘れないだろう。
 
 ああ、話が逸れてしまったようだ。家でのスキンシップといえば、さっきのテレビを見ているとき以外だと、
 部屋で漫画や雑誌を見ているときかな。兄さんはよく息抜きだと言って…僕に言わせれば息抜きの間に勉強をしている
 ようなものだけれど、ベッドに寝っころがって漫画を読んでいるとき、僕も一緒に部屋から持参した雑誌を
 読んでいるんだ。大体背中合わせだったり、どちらかが座ったりしているんだけど、少し肌寒い日なんかは兄さんの
 腕の中にすっぽりと包んでもらってね。僕としては凄く暖かいし、兄さんも、湯たんぽ代わりだ、なんて言っているから
 正にギブアンドテイク、光熱費も抑えられるし家族の絆も深まるとても素晴らしいことだと思わないかい?
 
 でも最近になって下の妹も妙に兄さんに引っ付いてくるから、中々スキンシップの時間が取れなくてね。
 そういえば、この所どうも僕の化粧品に興味があるらしくて、といっても大した物は持っていないけど、時々つけてあげると
 その度に兄さんに感想を聞きに行くんだ。兄さんも似合っているとしか言わないから、また僕に頼みに来るの繰り返しさ。
 そういえば僕が最初に化粧をしたときの兄さんの顔、今も覚えているよ。ああ、あの時写真に撮らなかったのが悔やまれる。
 …そういうわけで、家では妹に兄さんを取られている分、こうして学校で少しでも近くにいるようにしてるのさ。
 
 まあつまり、残念ながら兄さんの隣は譲れないんだよ。ご理解頂けたかな? 涼宮さん」



「いかんっ! 下がれ古泉!! 直ぐに第二波が来るぞ!!」
「新たな神人が出現! 20、30…、駄目です! 数が多すぎて捕捉しきれません!!」
「僕は、僕は死にません! ある晴れた日の帰り道、彼と二人で歩きながら『僕たち、友達だよね』と言うまでは!
 食らえっ! 愛と憎しみと哀しみのっ! シャイニングイツキスパイラルふんもっふおかわりっ!!!」
「こ…、古泉ーーーーーーーーー!!」
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 18:01:37 ID:llwgJcIu
キョン、フラグを折ってやれ
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 18:21:46 ID:YdncY75z
タイトルに吹いたw樹里www
兄妹になるとフラクラ機能も備わるとは恐ろしい
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 18:26:00 ID:FA+a/6mO
するとアレか、橘とかは、
橘「佐々木さんというか妹さん、あなたこそが私たちの……
  ゲエーっ! 涼宮ハルヒの下僕キョン!
  なんで妹さんの家にいるんですか。不潔です!」
キョン「いや、こいつが俺の妹だからなんだか」
九曜「−−近親……創刊−−」
ポン「字が違う字が」
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:00:23 ID:5X9kNY09
いかんちょっとクラッときた
佐々木みたいな子は兄妹とベタベタしたがらないとは思うんだがクラッときた
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:16:08 ID:cjyBjd++
今思うと佐々木とキョンて兄弟っぽいなぁ
自転車二人乗りとかも兄弟で二人乗りって感じがする
111名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:26:13 ID:zDtCIPaf
実はキョンの父と佐々木の母が不倫して(ry
112名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:50:56 ID:pMZmOchN
佐々木とあの男が親友というのは既定事項だ
はっ、まぁあの二人の関係がどうだろうと僕にとってはどうでもいいことだがな
113名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:57:07 ID:cjyBjd++
パンジーは佐々木に興味が無いフリして実はあったりしてな
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 19:58:53 ID:m4yg6Yui
ポンジーは男にしか興味が無いから大丈夫だよ
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:08:49 ID:YdncY75z
>>113
そう考えると、喫茶店に残った佐々木とポンジーが何を話してたか気になるな
まあ、奴が幸せになれないことは既定事項っぽくはあるがw
116名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:09:57 ID:L4Xp9JEd
>>114
ウホッ
超能力者だけでなく未来人も同性愛者かよw
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:16:22 ID:+wwDxtw5
つまり……
妹相手にフラグおっ立てるわけにいかんから、キョンはわざわざフラグ破壊してるわけか。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:30:55 ID:zDtCIPaf
佐々木、実は異母妹
みくる、遠い子孫
長門、自分の娘として転生予定


なんというハルヒエンド一直線、これで(ry
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:53:38 ID:z9GsH6Dn
藤原はナニのでかさを佐々木に見いだされ、
佐々木団の女性部員を増やす為のマスコットとして採用されたんだよ。
佐々木は藤原を弄り回すことで、日頃の欲求不満を解決してるんだ。

文化祭当日はブーメランビキニ一丁の藤原に会えるかも。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:02:12 ID:tc2cHpE9
藤原「蝶・サイコー!」
121名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:05:36 ID:pMZmOchN
もう藤原が変態キャラになってるなw
122名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:08:59 ID:c6KSq6N1
>>120

佐々木:柚ねえ
きょこたん:ぉはぎ
くーちゃん:くぎゅ
ポンジー:真殿

なにこの武装錬金
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:13:26 ID:a8QTkcJk
「どうしたんですか? 藤原さん」
「俺をその名で呼ぶな! 俺を藤原と呼んでいいのは、…奴だけだ」

「…早く行け。お前は涼宮ハルヒを選んだんだろう? 僕たちのいままでの行動を全て無に帰すと判っていても」
「…すまない、…藤原」
「謝るなよ、フラグクラッシャー」

「もっと愛を込めて!! ポン☆ジーーーー!!!」

OK、ポンジーがもうビキニパンツの怪人にしか見えない。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:27:25 ID:Q1DgtOEk
>>76の続きが読みたくなった
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:32:46 ID:NmDSUNNb
>>123
の続きと言うか、
それをネタにしたSSは少し見てみたい気もします。
しかし……藤原は昔は病弱だったんだな……
126名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:37:55 ID:zDtCIPaf
>>125
きっと、病弱で余命幾ばくも無いと本人も自覚してたんだ。

だけど、歴史の規定事項をクリアするために藤原が必用になって、未来の医療でも死を待つだけ
だった藤原は、特別な手厚い治療を受けることになった。
だけど、その時、同じ病棟で同じ病気だった女の子は見捨てられ(ry


そして、病気が治った頃にはあの性格に。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:41:10 ID:pMZmOchN
最近このスレがパンジーに乗っ取られてる希ガスw

佐々木お持ち帰りしたいよ佐々木
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:42:18 ID:zDtCIPaf
で、その時の女の子が実は佐々木にそっくり。


というオチで。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:46:40 ID:pvW9Ws16
>>122
柚ねえはどうしても某姫が出てくる
130名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:52:17 ID:UsVUBZNb
ちょっと趣向を変えて、キョンと佐々木が結婚してハルヒが娘っていう改変SSを落とします。
131名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:52:31 ID:NmDSUNNb
>>128
佐々木と藤原のファーストコンタクトは立ったらどういう感じだったんだろうか?

呆然と藤原さんが私のことを見ている。
どうしたのだろうか?
「藤原さん?僕の顔に何かついているかな?」
「いやなんでもない……」
藤原さんは考え込むように軽く下を向いている。
なにかつぶやいているようだがよく聞き取れない……
「……で――あった――既定事こ――か?いや――」
「藤原さん?」
私が何かしてしまったのだろうかと少し心配になってしまう。
彼が私を見たときの顔はどこか幽霊を見た人間に通じるものが有った気がする。
「駄目だね橘さん彼は思考に没頭してしまって私の話を聞こうともしていないみたいね。」
私は仕方なく橘と名乗る同年代の少女に助けを求める事にした――
1321:2007/07/22(日) 21:53:45 ID:UsVUBZNb
結婚して、サラリーマンになって、子供ができて、繰り返しの日常を送って行く。
それは本来、ずっと昔の、俺自身はそんな漠然とした未来なんて信じていなかった。
自分はもっと特別だと信じて、きっとヒーローか大金持ちにでもなれるもんだと思っていたと思う。
ただ、年を重ねるごとにそんな現実に気づき始めて、そして、そんなありきたりの人生を送ることが当たり前になっていた。
しかしながら、実際にそうなってみると意外と楽しいもので、充実したものだと気づく。
そして、そんなありきたりの生活いかに大変であるかということも。

○月○日
朝の7時半、それがいつも俺が目を覚ます時間だ。それから朝飯を食って、子供を保育園へ送りがてら仕事へ向かう。
朝飯を作るのは俺のヨメの係で、子供の送り迎えは俺の役目だ。
俺たち夫婦は共働きで、俺が子供を送るついでに仕事へ出て行った後、1時間ほどしてからヨメさんの方は仕事へ行く。
あいつと付き合い始めたのは中学の終わりの頃からで、そのまま同じ高校へ行き、そして同じ街の大学で下宿生活を送った。
(こんな表現をするのは、あいつの行った大学が某有名国立で、俺は同じ都市にあるマイナーな地方公立大学へ進学したからだ。)
働きながら家事も立派にこなすし、俺よりも高給取りだ。なんで、こんな出来たヨメさんを俺がもらえたかというのは七不思議だが、実際にそうなったんだから仕方が無い。これはそんな俺の一日一日の記録である。

「こらー、早く起きろー、キョン!」
との声が聞こえるが早いか、腹にドスンとした衝動を感じて俺は目を覚ました。早速の訂正で申し訳ないが、朝の7時半それが俺の文字通り叩き起こされる時間である。
「毎回毎回言っていると思うが、もうちょっとましな起こし方はできないのか…」
腹を押さえながら上半身だけを起こす。
「ネボスケさんが悪いのー!」
はぁ、4歳の娘がいると毎日がプロレスだ。まだ、20代で体力があるうちでよかったよ。そして、かわいい我が家の暴君はもう一度布団ダイブの体勢を取った。
「わかった、わかった。起きる、起きるから、お前はお母さんのところへ行っていなさい、ハルヒ。」
「10秒以内に来ないと死刑だからねー」
そう俺に告げるとタパタパと音を立てて、ダイニングのほうへ走って行った。しゃあねえ、起きるか、死刑はいやだからな。
「うぃー、おはよう。」
寝癖頭を掻きつつ、ダイニングに入る。
「おはよう、キョン。まったく、なんて顔をしているんだ。早く顔を洗ってきたまえ。」
パジャマにエプロンをかけたわがヨメはそう言うと、あっち行って来い、といわんばかりに右手をひらひらさせた。
1332:2007/07/22(日) 21:56:00 ID:UsVUBZNb
ここで、疑問に思われた方も多いと思う。なんで、俺が娘からパパ、とかお父さん、とかダディではなく、「キョン」なんて間抜け極まりないあだ名で呼ばれているか。
その主犯格はこのヨメである。
こいつが、俺のことをパパだとか、お父さんだとか呼べばいいのに、学生時代のあだ名で今でも呼び続けるものだから、娘にまでそう呼ばれるようになってしまった。
本人曰く、それが一番呼びなれているらしいが、こっちはいい迷惑だ。
顔を洗って、食卓に戻る。ちょうどトーストとハムエッグが焼き上がったところだ。
「キョン、遅いー。」
口に物を入れながらしゃべるんじゃありません。
「はい、コーヒー。」
「おっ、サンキュー。」
本当に俺にはもったいないくらいに出来たヨメだ。大学を卒業して、就職してから24歳で結婚した。
娘が生まれたのが、それから1年後で、現在俺たちは28歳である。
ヨメさんは一流外資系コンサルタントに就職し、育児休暇中も会社から早く帰ってきてくれ、と懇願されるほどの凄腕コンサルだ。
対する俺は普通に公務員で市役所勤務。
よって、毎日時間に正確な、そしてそれくらいしか取り柄の無い、俺がハルヒの送り迎えをしているわけである。
飯を食ったらさっさと着替えて仕事へ行く準備だ。ハルヒの着替えはヨメがやってくれている。というわけで、服を着替えたら準備OK。
「キョン、早く早くー。」
娘にせかされて玄関で慌てて靴を履く。3歳児の癖によく口が回るやつだ。
「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい。」
「おう。」
フレックスタイム制のヨメは俺とは違って10時出勤で働いている。なんでもラッシュアワーの満員電車はもううんざりだそうだ。
ハルヒの手をとった後、後ろを向いて、こちらに手を振っているヨメに手を振り返す。
ちなみに娘のハルヒは母親似で俺とはあまり似ていない。
ただ、ヨメいわく素直じゃない性格は俺そっくりらしいが。
「ママ、いってきまーす。」
「はい、いってらっしゃい。」
ごくごく当たり前の日常の風景だが、ここでヨメと娘の笑顔を見ることによって、俺の一日のエネルギーは充填されるといっても過言ではない。
っていうか、なんで母親はママで父親はキョンなんだ?
「だって、キョンはキョンなの!」
わけのわからんトートロジーで返すな。あぁ、一度でいいからパパと呼ばれたい…
1343:2007/07/22(日) 21:57:01 ID:UsVUBZNb
自転車にハルヒを乗っけて保育園まで走り出す。
後ろで、「あぁ、抜かれた!」とか娘がギャーギャーうるさいが、パパはお前のためを思って安全運転をしているのだ。
文句を言うでない。
そうこうしているうちに保育園に到着。
「あ、おはようございますー。」
甘い声と共にこちらに駆け寄ってくる。走るたびにゆれる胸。
「おはようございます。今日もハルヒをよろしくお願いします。」
「おはよう、みくるちゃん!」
って、まったくお前は。年上に対する尊敬というものを知らんのか。
「こら、朝比奈先生だろ!」
「ふふ、別にかまわないですよ。ねーハルヒちゃん。」
「ねー」
まったく、親の教育が行き届いていなくてすみません。まずは父親をパパと呼ばせることから始めます。
「それじゃあ、よろしくお願いします。いい子にしているんだぞ、ハルヒ。」
「しっかり働いて来いよ、キョン。ただでさえママより給料少ないんだから!」
こんなところで、大声でそんなことを言うな!あぁ、恥ずかしい。
と、怒鳴ってやりたいところだが、ハルヒの満面の笑みに何もいえなくなってしまう、親馬鹿な俺が一番悪いのかもしれない。
ちなみに、俺が毎日律儀にハルヒの送り迎えをしているのは朝比奈先生に逢えるからだっていうのは内緒だ。

『キョンと佐々木とハルヒの生活 1日目』
135134:2007/07/22(日) 21:58:31 ID:UsVUBZNb
なんかてきとーにキョンと佐々木の結婚生活をイメージしてみたら、こんな感じになってしまった。
ハルヒメインの気がしなくもないが、反省はしていない。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:01:14 ID:NmDSUNNb
>>134
GJ

……朝比奈さんは高校時代からの友人なんだろうか?
そして、未だにキョンは朝比奈さんたちのフラグを折っているのか気になった私は悪い子……
137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:07:08 ID:pMZmOchN
>>135
乙!
佐々キョン夫婦やハルヒが娘なんてありえないはずだけど続きに期待してしまうw

>>136
折ってると思うよw
138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:14:05 ID:7/r7WGZm
句点をもう少し少なくするともっと読みやすくなるとおもふ。
GJした
139名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:17:51 ID:cjyBjd++
GJ!
これってもしかして続くのか?
140134:2007/07/22(日) 22:25:48 ID:UsVUBZNb
コネタで簡単に出来るから、評判がいいようだったら続けようかなと思っている。
ただ、中身が結構原作からぶっ飛んでいるのでどうしようかな、と。
だからお試しでさわりだけ作ってみた。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:30:05 ID:cjyBjd++
だったら続き書いてほしいな
142名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:32:15 ID:zDtCIPaf
>>131
「これが、規定事項か」
さまざまな考えが脳裏に浮かぶ。
最悪だ、反吐が出る。
冷笑的になったと自覚していた心が、実はそれなりの温もりを保持していたのが
自覚できるほど、加速度的に心が冷え込んでいく。
僕を指導した上司の複雑な表情の意味が、ようやく理解できた。
哀れみや悲しみを含んだそれは、僕がここに来た経緯を知るゆえによるもの
だと思っていたが、なるほどさらにその先があり、それを彼は知っていたのだ。
「こっけいだ、ピエロじゃないか」
同時に、規定事項の恐ろしさがこみ上げてくる。
心を殺そう。
歴史の規定事項を進めるためには、それしかない。
選択肢などないんだ。
僕が治療を受けられることになったとき、なぜ自分は受けられないのかと非難
することはなく、純粋にそれを喜んで送り出してくれた彼女に会える未来は、そ
れしか無いのだから・・・。
143名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:52:54 ID:F41aHq1f
>>140
面白かったよ。
是非他の面子との関わりあいも希望。

キョンは不思議な人徳があるから市役所職員としての評判はいいんじゃなかろうか。
144名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:04:06 ID:7IqNdb+A
>>143
バレンタインに義理チョコを大量にもらってきては妻と娘に睨まれるキョンの姿が浮かんだ
145名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:05:34 ID:Sit+CLOE
んで夜の方の描写は…
146名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:07:04 ID:cEtH2n+C
ハルヒ(娘)に妨害されてそう。
147名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:09:17 ID:cEtH2n+C
って待って。
>>144 義理チョコ?
148名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:14:39 ID:7IqNdb+A
>>147
そりゃもちろん「キョン曰く義理チョコ」に決まってるジャマイカ
149名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:17:22 ID:tJlALIzy
>>136
最後の一文から察するにまたぞろ叩き折るためのフラグを量産しているはずだ!
150名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:21:53 ID:xqEN6n+G
周囲の認識:本命チョコ
キョン:ああわざわざ義理チョコすいません。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:28:12 ID:cEtH2n+C
まだまだ読解力が不足してるか。
もはやフラグクラッシュはキョンのライフワークですね。
152名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:29:18 ID:px1qKBDe
>>150
フラクラは衰えていないな。地味に安心する。

むしろフラクラレベルアップしてね?
153名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:31:40 ID:seT7Azzu
>>150
きっと皆からもらったチョコ食いながら、「今年も義理ばっかりだったな。来年こそは本命が欲しいもんだね」とか言ってるんだぜ。
154名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:31:52 ID:cEtH2n+C
ヨメさん一直線!
155名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:33:32 ID:tJlALIzy
>>152
それは当然だろ。社会人ともなれば学生とは比べ物にならないほどの交友関係を得るわけだからな。
当人比3.14倍くらいになってるんじゃね?立てるフラグの量も立てられるフラグの量も、勿論へし折るフラグの量も
156名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:37:35 ID:Bjz1TUz+
佐々木「今日のF1は大荒れのレースだったね。
そして久しぶりに面白いレースだったねって、あれ?キョン、寝てる?
・・・・(ゴクッ)。んん、もうっ!」

あのキャラの決め台詞を使ったことに反省はしていない。
157名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:37:38 ID:7PCBpM5U
そういえばこのスレではまだ佐々木がフラクラされるSSがない!



佐々木「これは進歩ととっていいのかな、キョン?」
158名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:41:07 ID:cEtH2n+C
>>156-157
とうとうキョンは事前に察知してフラクラするようになったのか!
159名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:41:20 ID:0Gb/j3uk
だ が へ し 折 る
160名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:41:46 ID:PBRRggBR
>>140
前スレで佐々木とキョンが結婚してるとこからはじまるSSないの?
とか聞いてたんだがこんな感じのが読みたかったんだ。GJ!
ハルキョンものでは良くあるんだけどな
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:47:02 ID:cEtH2n+C
でも結局キョンはハルヒでも佐々木でもない、まるきり面識の無かった人と結婚しそう。
162名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:56:42 ID:PBRRggBR
他のハルヒのすれでもちょくちょく話題になってたんだが
登場人物の身長は

国木田 166cm
谷口 170cm
キョン 170cm
古泉 178cm
みくる 152cm
長門 154cm
ハルヒ 158cm
鶴屋 160cm
朝倉 160cm

だそうだ。佐々木はどれくらいなのかな?
163名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:59:16 ID:cEtH2n+C
ハルヒと同じ。
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 23:59:31 ID:Q1DgtOEk
150代後半に1票
165名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:00:09 ID:xSTVqnvq
原作じゃハルヒがヒロインである以上、佐々木にとっては切ない結末が予想されるからなぁ。
長門やみくるもそれは一緒なんだけど、佐々木の場合中学時代からのつながりがあるだけに
その2人以上に・・・。
166名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:01:22 ID:8BAmbdve
>>162
ハルヒと同じかせいぜい1〜2cm差くらい。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:11:16 ID:+QFCSS2c
>>162おまえも語れの住人なのか!!
168名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:14:34 ID:E49O03Tq
>>167
複数のスレに住民票置いている奴は結構いるんじゃね?俺なんか佐々木、ハルヒ、長門と行ったり来たりだ。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:16:36 ID:tWhip3aU
私もです。佐々木、キョン、喜緑江美里様の辺りを徘徊してます。
170名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:17:13 ID:XT7QVgG7
>>167
ああ、あまり大きな声じゃ言えないが他にも長門スレとか
いろいろ浮気しちゃってるんだぜ
でも前スレ読んでから佐々木のランクが急上昇した

佐々木かわいいよ、佐々木
171名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:18:13 ID:+QFCSS2c
俺は佐々木とハルヒの住人だがどっちにも幸せになってほしくてつらいぜ><
けど俺青い子好きだから後は言わなくてもわかるよな?ww

172名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:19:50 ID:tWhip3aU
>>171
蒼い子?
173名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:21:36 ID:+QFCSS2c
ローゼンに出てくる僕っ子だよ
174名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:21:36 ID:jaBEua7Y
あしゃくらさん?
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:22:15 ID:PopYUgSF
>>172
朝倉さんとか言う人じゃなかったか?
アニメおろか原作すら良く知らないから確証は持てん。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:22:30 ID:SXEXw92r
佐々木スレ一筋ってのはひょっとして少数派だったのか!?
佐々木のためだけに、
専用ブラウザいれたのに……
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:24:03 ID:dQvSXfhi
俺キャラ個別スレは佐々木のみ
178名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:25:17 ID:XT7QVgG7
>>172
いらない子とか言っちゃダメですよ

>>176
筋金入りの佐々木スキー認定。
179名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:25:31 ID:tWhip3aU
「キョン、鋏を貸してくれないかな」
何だ。夢の中にでも行くのか?
「? 何だいそれ」
ただの妄言だ!
180名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:25:45 ID:x7ba2dmX
>>176
安心しろ、此処にも一人いる。
181涼宮ハルヒの御札:2007/07/23(月) 00:26:21 ID:YyMU4uNi
「場にトラップカードを伏せ、魔法カード『勉強を教えて』発動! 既に場にある『保健体育の教科書』とのコンボで
 『身体の違いに興味津々』フラグを成立させる! …これで終わりだね、キョン。さっさと負けを認めることだ」

「速攻魔法発動。手札を一枚墓地に捨て、『先に風呂に入らせてくれ、体育があったんだ』により、お前の
 魔法カードの効力を無効化する。ついでに場の魔法カードを破壊し、一枚ドロー。…どうだ?」

「…くっくっ、君はそれで自らの勝利を確信したんだろうけど、それは全くの見当違いだよ。
 『今日は夜更かししようかな』で手札を全て捨て、トラップカードの即時発動を可能にする! そしてトラップカード
 『背中、流してあげるよ』により、場の他のカードを全て捨てる代わりに、『湯気の向こう側』『触れ合う素肌』フラグを成立!
 くくっ、僕はね、勝利を確信した君の顔が、敗北の絶望に染まるのが大好きなんだよ。涼宮ハルヒの憂鬱、完!!
                       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 …な、何故? 何故君は、そんな『妹の頑張りを暖かく見守るお兄ちゃん』の表情をしているんだっ!?」

「そのコンボは強力だが、致命的な弱点もある。そう、場と手札を全て犠牲に発動すること。つまり、…これからの俺の攻撃は防げない。
 トラップカード発動。『そういえば見たいテレビがあったんだっけ?』で入浴の時間をずらし、さっきのフラグをクラッシュ。
 そして俺のターン。『家族愛』の魔法カードを発動し、『湯あたりした妹』の『上気した頬、いつの間にか育った胸』のフラグ成立をキャンセルする。」

「くっ…、まさかこんな手が…。でも、次のターンにカードを引ければこのくらい…」

「待てよ。俺のバトルフェイズはまだ終了してないぜ。魔法カード『たまには掃除でもするか』で手札を3枚捨てる。
 …佐々木、俺の墓地のカードは何枚になった?」

「え? …1,2…20枚…、ま、まさか!! わざわざカードをドローし、そして捨てたのはこの為っ!?」

「魔法カード『今日は疲れたしもう寝るか』発動! 通常はターンを1ターン進めるだけだが、墓地にカードが20枚以上あるとき、
 代わりに4ターン進める! そして現在は24ターン目…。これでこの日のフラグは不成立…。…俺の勝ちだ」

「ば、馬鹿な…。僕の最強デッキ『禁断の妹』でも君に勝てないだなんて…。『怠惰な兄』デッキに勝てるデッキは無いのか…。
 『ツンデレ団長』『ミステリアス幼馴染』に引き続いて3連敗…。君はこのカードゲームをやりこんでいるな!?」

「答える必要は無い」

「(ぼそぼそ)こんな恥ずかしいゲームを堂々と二人で遊んでいる時点で、既にフラグは成立しているんじゃないんですか?
 どう思います? 最近弄られすぎてクールな悪役からヘタレ変態にクラスチェンジしてきた解説の藤原さん」
「(ぼそぼそ)だが奴はおそらく『いや、一緒に遊んだだけだぜ』と神人級のフラグすらクラッシュするだろう。
 未来から観測してもフラグが不確定な歴史上唯一の人物…。ふん、厄介な事だ。それと誰がヘタレ変態だ。時の最果てに置き去りにするぞ」
「(ぼそぼそ)―――彼の―――破壊行動は―――――とても――――――スマート」
「(ぼそぼそ)というか何故に佐々木さんはあんなにヤラレ役チックにノリノリなんでしょう?」

「ならば次はこの『帰ってきたコンバット委員長(太腿分増量中)』で勝負だ! アーミーナイフで泣いたり笑ったり出来なくしてやる!!」
「む…、何故か脇腹が妙に疼く様な気がするんだが…。受けて立とう。サイドボードから対学校用のカードに入れ替え…よし、いつでも来い!」

あのキョンや佐々木がこんなにも熱くなる今話題のTCG『涼宮ハルヒの御札』! 自慢のデッキでキョンを堕とせ!(ラブコメ的な意味で)
今なら上記の5バージョン以外に『ツルペタ宇宙人』『大盛未来人』(特盛、アナザー大盛verも有り)『ヘタレドジッ娘未来人』『犬好きクラスメイト』
『おませな小学生』『めがっさ先輩』(にょろ〜んverも有り)『赤玉超能力者』『ニヒル未来人』『バトルメイド』『わかめ味』『昆布味』が組める!
スターターが40枚入り1800円、ブースターが5枚入りで300円!  ”君は、この閉鎖空間で生き残ることが出来るか?”
182名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:27:34 ID:tWhip3aU
>>172
蒼い子も蒼い子に切られる逆十字の人も好きなので問題ないです。
カナカナは要らn……ごほん、皆好きですよ?
183名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:29:44 ID:9jTNV1Lw
バレンタインでこの前投下し損ねた小ネタ思い出した。

佐々木さんのとあるバレンタインの巻

キョン「よう佐々木。すごいなそのチョコ」
佐々木「やあキョン。困ったものだよ。バレンタインは、女性が想い人にチョコを送る
     日だと記憶しているのだが、何故かわが校の女子は、僕にチョコをくれたがるんだ」
キョン「大もてだな佐々木w」
佐々木「そういう君はどうなんだね。そのふくらんだ鞄をみるに、君もチョコを入手したようだが」
キョン「俺のは純然たる義理だよ。部活動の円滑なるコミュニケーションのためって奴さ。
    去年は穴掘りだったが、今年は謎かけの果ての宝探しをやらされたがね」
佐々木「……ほう、なかなか楽しそうだね」
キョン「疲れただけだっての。しかし4人とも、あんなに大きく「義理」なんて書かなくてもいいのに。
     同じ団の仲間なんだ。わかってますって。
     朝比奈さんなんて、「こ、こう書かないと涼宮さんが……」とかいちいち気を使うし、
     ああそういえば長門も何か言いたそうにこっちみてたし、鶴屋さんもなんか顔赤くして
     いつも以上にニョロニョロ言ってるし。
     仲間に義理チョコ贈って下手に誤解されると困る、ってのはじゅうじゅう承知してるし、
     俺も自分が本命もらえるなんて思う程舞い上がっちゃいないっての。
     谷口みたいに義理チョコで本気だと誤解して口説きだすアホみたいに見えるのかねえ」
佐々木「……婉曲にものを言えば額面どおりに受け取って誤解して、
     直接でズバリと言えばこの上なく曲解するというのは、いつ見てもすさまじい才能だよ、キョン」
キョン「? 何か言ったか、佐々木?」
佐々木「いや、何でもないよ。
     ……ところでキョン。ぼ、僕もききき君に渡したいものがあるんだ。
     親友としての感謝の証……いやまた額面どおりにとってもらうと困るんだが、
     だからと言ってそのいきなりアモーレと取られてギクシャクしても辛いのだがいやその……」
キョン「……佐々木」
佐々木「き、キョン……」
キョン「悪いがそのチョコは受け取れないぜ。それだけはダメだ」
佐々木「キョン、そ、そんな……」
キョン「いくら重いからって、人のチョコをおすそ分けするのはまずいって。
     冗談で渡してる奴もいるかもしれんが、一応贈り物だ。他人に横流ししちゃいかん。
     重たくても持って帰って、せめて一口は自分で食って、後は家族ででも一緒に食べてやれ。
     荷物もちならお前の家まで手伝ってやるから」
佐々木「…………キョン!! いくらなんでも、僕がそんなデリカシーのない人間に見えるのかい!
     僕だって年頃の女の子なんだよ。人からもらったチョコをほいほい他人に渡すものか。
     ……ああビックリした」
キョン「ああ、そりゃすまん」
佐々木「まったく、君の無神経さは時として犯罪的だよ。
     罰と言ってはなんだが、君には僕特性のやつの、試食係を命ずるよ」
キョン「何だ。変な味のチョコでも作ったのか?」
佐々木「まあそんなようなものさ。僕もどんな味か知らないんだ。文献はいくつも調べたが、
     書物によって味が違うもので、どんなものか断定できない」
キョン「何だそりゃ、味見もしなかったのかよ?」
佐々木「当たり前さ、これはその不可塑性というか、不可逆性というか、
     最初の一回きりというところに特別の価値のあるものだから。
     さ、いいからキョン、目を閉じてすこしかがみたまえ」
キョン「おいおい、どんなゲテモノだよ」
佐々木「さあね。人によってはレモン味だったり、青リンゴだったり、苺にサクランボ、
     はてはハニーパイの味と解説しているものもある。
     だが、とてもとてもあまあい味だというのだけは保証してあげるよ。
     ……僕も、今からその味を知るところなんだ」
佐々木「……」
キョン「……」
184名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:34:39 ID:+QFCSS2c
初キスのことか!”
185名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:36:05 ID:X5kp8zG1
>>183
うはw
GJ!
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:36:27 ID:tWhip3aU
あンまぁ〜い!
187名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:39:41 ID:XT7QVgG7
>>183
今日はぐっすり寝れそうだ
GJ!!!
188名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:41:43 ID:BMFlf8tZ
「なんだ、何も食った気がしないな。何を食わせたんだ?」
189あ、フラクラするの忘れてた:2007/07/23(月) 00:46:35 ID:9jTNV1Lw
佐々木「……何か、良い夢見させてもらったよ。けどね、あれは夢だ、ただの夢なんだよ」
涼宮「……こんなささやかな、ああ、すぐにでも手に入りそうなものを、
   私達はこんなにも欲していたのか……。不器用な、私達は本当に不器用な団長だ」。
佐々木「だからさ!」
涼宮「故に! 」
佐々木「突き進む!!」
涼宮「切り開く!! 」

すく★らいど 完



佐々木「ちょっとー!! なんで無理やり夢オチなのさ」
190名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:47:06 ID:q/SyGPd0
>>183
ちゃんと舌まで入れて口内を掻き回してやらんと、「おいおい、触れさせただけで自分で食べちゃったのか?
意地悪だなぁ佐々木はw」で返されるぞw しっかりやれよw
191名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:48:28 ID:nMsoOsvM
別すれ遅れすだが未来人の事も忘れないで居てあげて下さい
藤原・パンジー・ポンジーのネタを書きたいのに場所が無くてマヨタ\(^o^)/
うん、まあでも佐々木が好きだ
シリーズ的に一番常識人のような気がするんだっぜ。
192名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:50:37 ID:SXEXw92r
>>181
藤原はヘタレ変態じゃなくて、
変態なだけだと思う。

>>183
佐々木がどんどん積極的に

>>190
某所の佐々木さんならしかねん気がするな。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:55:33 ID:5GbG6EFQ
鼻の位置を気にする佐々木さんのことか
194名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:58:57 ID:PopYUgSF
何の脈絡もありませんが、初SSを。
改行制限に見事に引っかかり二分割ですorz

「1-2+1=Start line」


「本当に合格おめでとう。この結果は君の努力の賜物だと思っている。
また大学で、同じ席を並べられる事を僕は楽しみにしているよ。」
「受かったのは佐々木が勉強を教えてくれたからだろ。一人だったら
摂神追桃に受かるのが限界だ。」
嬉しい事を言ってくれる奴だ。
「でも、佐々木。お前なら指定校推薦でも更に上はあっただろ。
態々、関学である必要もないんじゃないか。」
確かに指定校推薦の中には、彼の言う様に名門の指定校推薦枠は多い。
とてもだが『僕は恋してるキョンの為に行くんだよ。』なんて言葉は言えない。
言っても彼なら『僕は故意してキョンの為に行くんだよ。』と勘違いするのが、
期待外れが関の山だろうけど。
「大学の名前なんて飾りだよ、そこで何を学ぶかさ。
僕の場合はあのキャンパスに憧れていた節もあるしね。」
「それなら、俺はお前を拘束した訳でもないって事だな。
空いてるか、出来れば付き合って欲しいんだけどな。」
一瞬、自分の耳を疑ってしまった。
"無敵鈍感野郎"と呼ばれ、幾人のアプローチを蔑ろにした彼からすれば、
"付き合う"と言う言葉が私には余りにもイノベーションに感じたからだ。
「もっ、そうだね。僕も丁度、街の方で買い物をしたいと思っていた所だったんだ。
一緒に行かせて貰うよ。」
「じゃあ、明日の13時に何時もの場所でな。」
「わかった。」
電話を切った後、いよいよ自分の中の冷静さが失われてきた。
よく考えてみれば彼を誘う事はあっても誘われる事は初めてだったからだ。
『どんな服を着ていこう。髪のセットは、化粧だって…
あぁ、君って奴はどうしてこうも僕を悩ませるんだい?』
195名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:00:44 ID:PopYUgSF
>>194

「おはよう、キョン。」
「遅くなったか、待たせたな佐々木。」
「大丈夫だよ。まだ五分は余裕があるからね。」
いつもと同じ様に電車に乗り込み西へと揺られていった。
やっぱり、気付いてくれないのか、少しでも期待した私が馬鹿と言う事か。
「どうした、佐々木?」
「否、なにもないさ。」
そして、目的の駅に到着した。
適当な買い物を2人で過し時は流れてゆく。
ここで一つ気になった事があった。
彼は確かに談笑もしながら連れ添ってくれてはいるものの、
どこか上の空の様に私は感じたからだ。
「どうしたんだい、今日の君はなんか上の空みたいだ。
僕が居ないみたいじゃないか。なにか気になる事でもあるのかい。」
「もう、時間なんだ。佐々木、付いて来い。」
珍しく、真剣な表情の彼に手を引かれて着いた先は
予約を数ヶ月前から取らなければいけないレストランの筈だ。
人気も、テレビ番組で紹介されている位である。
「キョン、わかっているのか。ここは…」
「知ってるさ。だから予約もちゃんと取ってあるぞ。」
「成る程、今日は此処に連れて来る為の布石だった訳だね。
中々の策士振りじゃないか。僕にも予想は出来なかったよ。」
店へ入ると落ち着いた空間が広がり、喧しく鳴るだけの大衆音楽ではなく
自己主張の少ないBGMにも好感が持てた。
既に、彼がコースを選んでいたらしく順々にメニューは運ばれてくる。
「佐々木、口に合うか。勝手にコースまで選んでしまったからな。」
「噂以上だと僕は思うよ。連れ添ってくれた君に感謝している。」
私が言っても如何かと思うが素っ気無い言葉にしか感じないだろう。
「渡したいものがあったんだ。」
彼から渡されたものは丁寧な包装されたものと小さな手紙。
此処で少し朗読して、その内容を問い質しても良いかも知れないが
彼の名誉の為にも私の胸の中にしまって置く事にしよう。
包装紙の中身はブランド物のネックレスが入っていた。
「本当に僕が貰っても良いのかい。下手を打てば君の幾月かの小遣いは
軽く飛んでしまう額に思えるみたいだけど。」
私は彼に促されるまま、その贈り物を首に掛けた。
「良いんだって。今まで大した事も出来てお前には出来ていなかったしな。
それに、お前が着けたら似合いそうだったからな。」
「ありがとう…君は本当に人を弄ぶ事に長けた人だよ、まったく。」
彼は例の如く意味を汲み取れていない顔をすると思ったが、
どの心配をする間すらも私には与える事はなかった。
「臆病でスマンかったな。お前も俺も親友だと思っていたから、
それを盾にして勝手に逃げていただけなんだよな。」
「それは僕も同じだと思うよ。あの頃は総てに潔癖になりすぎていたんだよ。」
気付けば私は、彼に抱かれながら泣いていた。

あれから、彼と共に居る時間は余り変わってない。
ただ、2人の関係はなに?と聞かれると「恋人だ。」と答える様になった。
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:10:18 ID:9uEZ5N9R
あれ、目から変な汁が・・・
197名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:15:13 ID:xli8G+fB
>>194-195
GJ、ラブラブですなー。
>>190
キョンがそこまで鈍かったら「口にカカオ99%チョコを詰め込む刑」を
執行してやりたいw
いっそのことチョコの口移しぐらいしてはどうだろう。
198名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:17:56 ID:trFRj1z+
ダメだ、なんか最近「キョンがいかにフラグを折るか」を前提にネタを考えている自分がいる。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:19:59 ID:+QFCSS2c
でもキョンて原作でそんなにフラグ折ってるか?
200名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 02:04:08 ID:nYuQstep
折ってはいないけど立ててはいるな
201名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 02:39:06 ID:AQA/w4EZ
藤原「絶望した!フラグを折られる佐々木の運命に絶望した!」プラーン
橘「何で藤原さんが首つるんですか!早まらないで下さい!」ギュッ
藤原「グエッ!ちょ、息が……」

ブチッ


藤原「ハァハァ……」orz
橘「ハァハァ……」

藤原「死んだらどーする!」
橘「……」
202名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 02:42:59 ID:sG0EF2A5
アニメでは無理っぽいから漫画に佐々木を出してほしい
203名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 03:39:45 ID:KhMujKNW
佐々木がキョンにラブラブな小ネタ・SSが多いけど、
佐々木とキョンが本当にただの親友同士って設定のSSを書きたい俺は異端児かな?

204名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 03:43:57 ID:brdiT5QZ
なんて答えてほしいのか分からなくて困る。
異端児を少数派と考えるなら異端児なんじゃないの?
205名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 03:52:52 ID:KhMujKNW
>>204
やっぱり少数派ですかー。
あまりにもこのスレの空気と違うような物に仕上がってしまったら載せないでおこうかなとも思ったのです。
206名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 03:57:50 ID:x9BT0Swt
>>205
まったく問題ないから載せてください。本当に、たのんます。
佐々木SSって数少ないから餓えて仕方が無いんで。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 06:47:37 ID:mjMZovvu
>>205
自分も互いに恋愛感情なしの親友同士の二人が見たいな
こっちのほうが萌える
208名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 07:49:44 ID:CrV8V31x
ro-mazi de sumann arakazime ayamru

wazawaza gentino hito kara PC wo karite ro-mazi de kakikonde naniga iitaikato iuto

SASAKI KAWAIIYO SASAKI from canada
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 08:10:57 ID:5GbG6EFQ
>>208
朝倉によろしく
210S0106000cf10da3a9.cg.shawcable.net:2007/07/23(月) 08:18:03 ID:CrV8V31x
>>209 wakatta attara >>209 ga yorosiku totutaetekure to itteita koto
wo tutaeruwa
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 08:31:57 ID:ygjxSKHK
佐々木のかわいさは海をも飛び越えたか。

佐々木かわいいよ佐々木。
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 08:39:47 ID:RYVLC+EJ
>>210
http://ajaxime.chasen.org/
英語OSでもここ使えば日本語入力できるぞ
詳しくはサイトの説明読んでくれ

一応参考までにね
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 08:51:57 ID:CrV8V31x
>>212 これは助かる。ありがとう

>>205 是非とも拝読させてほしい。分裂持ってきてないから佐々木の登場する小説が読めるのはここだけなんだよ。頼む
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 11:50:08 ID:mjMZovvu
佐々木って外人に好かれそうなキャラだな
215名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 13:00:29 ID:97JPnkTR
>>214
どうだろ。
ぶっちゃけ英訳したら佐々木のあの独特の回りくどい口調が活きないし僕っ子もぜんぶImymeだしキャラかなーり薄くなるぜ。
米国ではどう考えたってハルヒみたいな積極的な人物が好まれるからなぁ。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 13:17:51 ID:GOrdOC+u
ハルヒがカーク艦長だとしたら、佐々木はMr.スポックってとこか。
そこそこ人気出るんじゃない? 「boku」もスラングとして通じそうだし。
217名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 13:42:15 ID:7FSRtgrT
佐々木さんを毛唐の手には渡しまへんえ
帰っとくれやす
あの娘にはちゃんと固い契りを交わした男はんがおますのや
そら身請けしたいという旦那はんはぎょうさんおましたけど
あの娘はがんとして受け付けまへんのや
帰っとくれやっしゃ
218名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 14:40:26 ID:7ay1G+bj
ボクっ娘を理解できない外国人カワイソス…
あ、でもロマンス語ならボクっ娘はいけるか。
とは言うもののやっぱり文字の文化はその国の言葉じゃないとな。
219名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 15:14:51 ID:FHLSkTQr
英語版涼宮ハルヒの憂鬱では
佐々木さんはアフリカ英語を話すと思う
220名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 16:21:04 ID:oudG2So1
英語にも文語調の、君は僕にくれたまえといえるだろうねくつくつ、
みたいなことばってあるんでね?
アメリカ人相手ならブリティッシュな男ことばとか、どうなんだろ
機微がそのまま伝わるかは分かんないけど
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 17:07:25 ID:AQA/w4EZ
アメリカ版佐々木

佐々木「すいまセーン……ボク、ウソついてまーした」
佐々木「ボクの国ではハンバーガーとバーベキューしか食べませーん」
佐々木「でも、日本のコトワザで一つだけ好きなのありマース
『鳴かぬなら殺してしまえホトトギス』
キョンも勿論お前らも……ボクの前ではホトトギスデース」
222名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 17:19:51 ID:sG0EF2A5
>>221
納豆フラグが立ちますた
223名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 17:27:49 ID:oiX9wNrJ
アメリカ留学した佐々木

佐々木(大学生)「キョン! 久しぶりっ! 僕のこと忘れてないだろうねっ!」
キョン(大学生)「よお佐々木かってうわ! いきなり抱きつくな。頬にキスするんじゃありません!」
佐々木「? アメリカではこのくらい、親愛さを示す挨拶だよキョン」

涼宮(大学生)「…………」
●(大学生)「やれやれ(アメリカ人らしい、大仰に肩をすくめるジェスチュア)」
224名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 17:50:31 ID:NnZTfut7
●自重www
225134:2007/07/23(月) 18:14:42 ID:DUbM5rAc
○月○日
今年大学を卒業して就職した妹が遊びに来た。
こいつは重度のかまいたがりで、昔猫を飼っていたときは猫が嫌がるほどの猫かわいがりをしていたものである。
そして、今ではその対象はうちの娘に代わっている。
「ハルにゃん〜、おーっきくなったねえ。かわいい。」
そう言って家に来るやいなやハルヒに抱きつく。
「お前なぁ、ハルヒに抱きつく前に久しぶりに会った兄に挨拶とかはないのか。」
うれしそうに妹に飛びついて、頭をなでてもらっているハルヒを横目に見ながら文句を言う。
「あ、キョンくん。ひさしぶりー。」
はぁ、どいつもこいつも人のことを気安くキョンキョン言いやがって。
「あ、いらっしゃい。」
妹の気配を察して台所で晩飯を作っていたヨメが、エプロンで手を拭きながら出てきた。
「あ、お邪魔しています。おねえさん。」
「おい、ちょっとまて。なんであいつをおねえさんと呼んで、俺はキョンくんなんだ?普通はお兄さんだろ。」
「だって、キョンくんはずっとキョンくんって呼んでるから、いまさらお兄さんなんて呼べないもん。」
「あのなぁ。」
「それに、まだ佐々木さんなんて呼んでたら変じゃない?だって、結婚して苗字が変わったんだからさぁ。」
「それもそうだね。」
と、笑いながらヨメが相槌を打つ。
まったく、お前は―
自分をほっとかれたやりとりに我慢できなくなったのか、ハルヒは妹のスカートのすそを引っ張っている。
「早くテーブルにおいでよー。おばちゃん!」
「お、おばちゃん!?」
妹の目が丸くなって、素っ頓狂な声を上げる。
ふふふ、俺もやられてばかりではない。
「だって、お前はハルヒから見ればおばさんだろ。」
「だ、だからって、今年大学卒業したてのおねえさんを捕まえて…」
「まぁ、間違ってはいないけど、それはちょっとひどいんじゃないかな。」
ヨメが苦笑いしながらコメントを入れた。
「そうだ、そうだ。それにわたしがおばちゃんなら、キョンくんの年なんか殆ど三十路のもうおっさんおばちゃんじゃん!」
と、言った瞬間妹がしまったという顔でヨメのほうを見た。
そういえば、こいつと俺は同い年だったよな…
「…そろそろ夕ご飯にしようか。」
すみません、その笑顔がすごく怖いんですけど…
こうして俺と妹は借りてきた猫のようにおとなしく、ヨメ特製の晩飯をいただきましたとさ。

その日は自分で仕掛けた地雷を思いっきり自分で踏んでしまった夜だった…

『キョンと佐々木とハルヒの生活 2日目』
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:21:28 ID:sG0EF2A5
乙!
なんか続きが気になってしまうw
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:23:31 ID:oiX9wNrJ
>>225
GJ! 次は二日目の夜ですね! 妹とハルヒが寝た後の二人ですね!(おちつけ)

なんかフラクラが書けなくなってしまったので、オチも恋愛もないリハビリ。そういや先週末から夏休みなんだよなあ。
佐々木さん、平凡な夏休みの一日の巻

キョン「あー、暑い。外出るんじゃなかったな」
佐々木「わざわざ人を誘っておいてそれかい、キョン。あまりにひどいと思わないかね」
キョン「いやー、中3の夏休みは受験でつぶれたし、去年はSOS団のせいで、
    盛りだくさんではあったが、やけに忙しい夏休みだったもんでな。
    特に目的もなくムダにすごす、本来の夏休みを過ごしたくなっちまってさ。
    しかしこの蒸し暑さはヒドいな。からっとしてるならいいんだが」
佐々木「それで僕を誘うという了見がよくわからないが、まあそれは置くとしよう。
     で、特にあてがないというなら、あそこの日陰のベンチで座らないかね。
     せっかく新調した麦藁帽子を活用したくはあるのだが、流石に熱中症になりそうだ」
キョン「そ−だなー。よっこいしょっと」
佐々木「本気でだらけているね、キョン。君の学校には夏季講習や特別カリキュラムはないのかね」
キョン「あー、理系コースは希望であるみたいだけど、俺たちはぜんぜん」
佐々木「で、塾にもいかずこうして呆けているというわけだ」
キョン「まあ、ある意味SOS団で極度の疲労を強いられるから、その反動で弛緩状態になっているというか」
佐々木「無理やり理屈をつけなくても、毎日の授業がなくなって、ゆるみっぱなしというのが歴然だよキョン」
キョン「やっぱりバレるか。そういや佐々木、おまえさんとこは夏季講習とかあるのか?」
佐々木「それはもう。午前中はだいたい学校に行ってるし、午後は塾の特別講習だよ」
キョン「うえー、さすが進学校。俺はこっちでよかったよ」
佐々木「そんなことを言っているがね、キョン。来年になったら本格的に受験だよ。君も進学希望なんだろう?」
キョン「まあ、どっか適当に入れる大学があるといいんだが」
佐々木「相変わらずだね、君も。確か中学の時、「高校入ってからやりたいこと見つける」と言っていた記憶があるのだけれど、
     今度は「大学入ってから将来のことは考える」というところかね。まあ、それが悪いことではないけれど」
キョン「なんだよ佐々木、よく覚えてるなそんなこと。俺自身そんなこと言った記憶がぜんぜんないんだが」
佐々木「覚えてるよ、全部。君の言ったことは。
     それにしても、記憶にないというのなら、僕の勘違いや偽証だとは思わないのかい。証拠は何もないんだよ」
キョン「あー、佐々木がそう記憶してるんならそうなんだろ。間違いないって」
佐々木「そんなものかね」
キョン「そんなもんだよ」
佐々木「…………」
キョン「…………」
キョン「あ、セミが鳴いてら」
佐々木「あれはクマゼミだね」

ショワショワショワショワショワ

キョン「……夏だな、佐々木」
佐々木「……夏だね、キョン」

ショワショワショワショワショワ

キョン「……そういや佐々木、今日は塾とかなかったのか?」
佐々木「くっくっ。君は運がいいんだよ、キョン。今日はたまさか、予定のない日だったのさ」
キョン「そうか」
佐々木「そう、君が電話をかけてくれた瞬間に、そう決まったんだよ」
キョン「……そうか」
佐々木「……そうさ」

ショワショワショワショワショワ
228名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:36:20 ID:2/+JqQMj
橘「できたのです!ついに完成したのですよ佐々木さん!」
佐「くっくっ。今日は機嫌がいいね。どうしたんだい?」
橘「これを見てください!じゃーん!」

(ばさっ!)

佐「・・・・・・。」
九「―――タン―――タタン―――タタタ―――タン―――タタ―――タタタ―――」
佐「・・・・・・・・・。」
九「―――タタ―――タタ―――タタ―――タタ―――タタタタタン―――」
橘「・・・あれ?ノーリアクションですか?」
藤「(・・・駄目だ、笑いがこらえきれないwwwww)
佐「・・・僕そっくりだね。人形かい?」
橘「我々機関が佐々木さんのためだけに開発したと言っても過言ではない、
  その名も‘ダークスティール佐々木’なのです!
  ちゃんと人間のように動くのです!」
佐「へぇ、すごいね」
九「―――――――――――――――」
橘「佐々木さんの癖も完備です!もうそっくりなんですよ!」
佐「へぇ、すごいね」
橘「しかも!ダークスティール佐々木の立てたフラグは破壊されないのです!」
佐「ダメだッ!」
橘「はひぃ!?」
佐「橘さん、悪いけど一つ言わせてもらうよ!あなたは何も分かっていない!
  フラグを折られる瞬間こそが最高にタマラナイんだよ!」
橘「・・・は、はぁ・・・」
佐「あぁ!思い出しただけでゾクゾクする!
  ダメだよキョンッ!そんなに激しく折られたら・・・!
  ぼ、僕・・・どうにかなっちゃいそうだ・・・!」
橘「あのぅ・・・佐々木さん?」
佐「あっ・・・ぅ・・・くぅ・・・!」
橘「・・・・・・。」
佐「フラクラっ!フラクラきちゃうぅ・・・!」
藤「ハッ!進歩のない現地民め。こいつにフラグの話をするなと何度言ったら(ry」
橘「うぅ・・・みなさん、もっと協力的になりましょうよ・・・。
  あの人を奪還して涼宮さんへの精神攻撃を・・・」
九「―――――上手に―――――焼けましたー―――――」
橘「・・・・・・。」
佐「(ビクビクッ・・・)」


橘「・・・ぐすん。
  今なら言える・・・三分佐々木、と・・・。」
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:38:26 ID:oudG2So1
阻止
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:42:27 ID:pTQvBWDF
>>227

「この女ったらし!!」
との威勢のよい声と共に繰り出されたドロップキックは、それはもう美しく俺の後頭部を直撃したらしい。
てのは、すべてを目撃していた古泉の証言だ。
見てたなら止めろよ。
「いえいえ、僕程度の力量では、涼宮さんを止めることなどとてもとても。それに、止めてしまっては、僕の
バイトが増えるだけですからね。個人的に、涼宮さんの気持ちもイタイほど理解してますから」
という感じのやりとりは後日の話で、一瞬の空白の後、熱い地面で意識を取り戻した俺が気付いたのは、
激しく言い争う佐々木とハルヒの声であり、それが「去年の夏は平和だったね」と、二学期が始まった部室
で朝比奈さんとシミジミと語り合うことになる2年生の夏の暑い熱い本格的な始まりだった・・・・・。





とりあえず折ってみた、後悔はしてない。(棒
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:42:41 ID:2/+JqQMj
人いて安心したw
佐々木かわいいよ佐々木
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:47:13 ID:SXEXw92r
>>227
『たまさか』って佐々木さん微妙に動揺してるでしょ?
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:55:20 ID:qy/diCJ+
>>227
さりげなくキョンがフラグ折ってる気がする。
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 20:59:02 ID:btJAxzKN
>>228
ダークスティール製で破壊されない?まさかマジックザギャザr(ry
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:01:56 ID:2/+JqQMj
>>234
お、知ってる人がいたw
そのとーりですよ

打ち消しネタにしようとしたけど止めたという(ry
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:10:02 ID:btJAxzKN
>>235
というか、ダークスティールという言葉は知らない人は知らないだろう。
マジックを現在やってるなんていえn(ry
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:13:25 ID:2/+JqQMj
>>236
面白いよねマジック
ちょっと前に止めたけd(ry
238名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:14:58 ID:MFZTho4o
>>203
俺もたまにはそういうの読みたいと思ってたんだ。
というか暇ができたら書こうかと・・・
ってことで是非とも仕上げて投下して下さい。

>>227
「かね」がちょっと多いなw
「かな」と「かい」をもうちと増やしてくれると個人的に良かったな
そしてGJ
239名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:21:26 ID:btJAxzKN
>>237
最近、友達に勝てなくて、バイト代が殆どカードになっているのは秘密。

というか、そろそろ話を切り上げないとマジック雑談で終わってしまう気がするが。
240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:29:42 ID:+QFCSS2c
くっく何だいそれは?面白そうだね
!. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!    \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
 l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./   _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
 !. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´    ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ       !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ    彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ    ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ     
.  ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`   
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
.   }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
                    /               <: :/: : : : : 入
              /レ '  __    r ' ´ ̄    <´: :/: : : : : : : :.i
            _ ,ヘ: :.ラ      `          そ: / . . : : : : : : :ヽ
          ,´: : : :ヽ::}            _ ― :.: ̄i      . : : ヽ
          ,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::.....    {      . . : :
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:30:46 ID:2/+JqQMj
>>239
くっくっ、脱線はいけないよ、くっくっ

何か電波を受信したが忘れてしまった
ごめんよ佐々木
2421:2007/07/23(月) 21:32:05 ID:DUbM5rAc
△月×日
ハルヒを保育園に送った後、自転車を漕いでいたら意外な人物に声をかけられた。
「キョンくん、ひさしぶりね。」
その声は…
「朝倉?」
「お、ちゃんと私のこと覚えていてくれたか。感心ね。」
スーツ姿の元大学の同級生はいたずらっぽく笑った。
「まあな。」
「結婚生活はどう?娘さんがいるんだって?」
「うん。これがまた、誰似たのかじゃじゃ馬でねー。」
「でも、顔が笑っているわよ。親馬鹿してるんじゃない?」
「ばれたか。」
ちなみにこの朝倉というのは俺たちの大学時代のマドンナだ。
同級生の谷口なんかは顔よし性格よし成績よしのAA+ランクとか言って、ずいぶんと熱をあげていたものである。
「ところで、お前は今日は仕事か?」
「うん。」
スーツ姿の同級生を眺めると、時がたったという実感が沸いて来る。
「お前はたしか大手のコンビニに就職したんだっけ?」
「そう。でも、あらかじめ断っておくけどバイトじゃないわよ。」
「わかってるよ。今はどんな仕事をしてるんだ?」
「今は商品企画の仕事をしてる。」
「何の商品?」
「おでん。」
「おでん?」
そう聞き返した俺の口調が気に食わなかったのか、朝倉はすこしムキになった。
「ちょっと、その言い方は聞き捨てならないわね。
おでんといえば冬のコンビニの主力商品よ。
ただでさえ差別化の難しいコンビニチェーンの間で、もっとも個性をアピールできる重要な商品なんだから。
そもそも、おでんっていってもね、その奥は非常に深くて――」
と、こうして20分ばかり熱くおでんトークを聞かされた。
しかし、かつては大学のマドンナとして名を馳せた朝倉がおでんについて熱く語る女になってしまったか。
…28歳独身、この先の道は険しいな。
2432:2007/07/23(月) 21:33:09 ID:DUbM5rAc
と、朝倉に会ったあと遅刻ぎりぎりで役所に着いた俺はいつもどおりの業務をいつもどおりにこなし昼休みを迎えた。
というわけで、飯でも食いに行くかな。
基本的に俺は昼飯は役所の近くの長門屋という食堂で食うことが多い。
「いらっしゃいませー。」
店に入った俺にそう明るく声をかけてきてくれたのは喜緑さんだ。
この人結構いい年だと思うのだが、どうやらまだバイトのようで
「ここでバイトしているのがばれたらまずいのでよそでは言わないでくださいね。」
と口止めされている。
その割には店にもいつもいるので、バイトしているのがばれたらまずいという先が非常に気になる。
その招待が非常に怪しい人だ。
「いらっしゃい。」
それから、数店舗遅れてこの店のオーナーである長門有希が言葉を発した。
客商売をやるにはおよそ無愛想過ぎると思うのだが、なぜか人気があるようで、この店はそれなりに繁盛している。
ちなみに長門とは大学時代からの知り合いで、俺が市立図書館で試験勉強をして閉館まで寝てしまったときに(勉強していないという突っ込みはなしだ)本を読みながらにいすに座って根っこでも生えたように動かなかったのが長門である。
そこで、閉館時間だぜ、と声をかけてしまったのがきっかけで俺が図書カードを持っていないこいつの図書カードを代わりに作ってやるはめになった。
それ以降、図書館で会うたびにぽつぽつ話すようになり、就職してから近くの食堂にいったらこいつがいたというわけである。
「注文は?」
必要最小限しかしゃべらないが、べらべらしゃべられるよりも俺としては居心地がいいのでこの店によく来るのである。
「えーと、それじゃカレーで。」
「わかった。」
普通はもう少し愛想のある受け答えをすると思うのだが、まぁ長門らしくていい。
「出来た。」
えらい早いな。
まぁ、この早さが長門屋の魅力だ。
「ん?隣の人より量が多くないか?」
「サービス。常連さんの。」
そうか。
まぁ、こうやってサービスしてもらえるから俺も通っているんだけどな。
こんな長門であるが完全に無表情であるわけではない。
俺が結婚すると言った時は少しだけ悲しそうな顔をした。
ああ見えてもあいつも女の子だから、俺みたいなやつに結婚の先を越されたという事実にちょっと思うところがあったんだろうな、きっと。
2443:2007/07/23(月) 21:34:12 ID:DUbM5rAc
飯を食って、いつもどおりの仕事をいつもどおりにこなすと5時ジャストに終業だ。
そこから俺は自転車を漕いでハルヒを迎えに幼稚園に行く。
仕事の後に朝比奈、じゃなくて娘の顔を見ると疲れもふっとぶってもんさ。
そう思いながら、保育園に付くと一人の保父が花に水をやっていた。
この男は藤原といってどうやらここの園長の息子かなんかで、いやいや保父をやらされているらしい。
そのせいか非常に態度が悪い。
憎ったらしい顔をしながらパンジー畑に水をやっている。
こんな悪態ばかりをつくような男の子供たちからの人気はというと―
「あ、パンジーだ。」
「パンジー、パンジー」
「おい、こら誰がパンジーだ!」
「パンジー!」「パンジぃー」「パンジーーー」「ポンジー」「パンジー」
「誰がパンジーだ!っていうか今誰かポンジーっていわなかったか?」
「ポンジー、ポンジー」
「ええい、人をまるで愛媛県民みたいに言うんじゃない!」
「えー、ちがうのー」
「当たり前だ!」
「じゃあ、みかんの産地といえば?」
「愛媛。」
「やっぱ愛媛だー!」
「違うって言っているだろ!」
「日本の温泉といえば?」
「そりゃ夏目漱石の坊ちゃんの舞台になった松山の道後温泉に決まっているではないか。」「やっぱ愛媛だー」
「だから違うって!」
「甲子園の常連といえば?」
「もちろんそれは愛媛県はタオルの町、今治西高校に決まっているだろうが!」
「やっぱ愛媛だー」
「だから違うといっているだろうが。これだから子供は…」
どうやらポンジー先生は大人気のようだ。
2454:2007/07/23(月) 21:35:16 ID:DUbM5rAc
ハルヒを自転車に乗せて帰ってくると、家の前に見覚えのあるワゴン車が止まっている。
ということはあいつが家に来ているのか。
「ただいま。」
「おかえりー。」
やはり思ったとおりヨメのほうが先に帰っていた。
そして、
「あら、おかえりなさい。」
「ただいま。っていうかお前来ていたんだな。」
「あれ、迷惑でした?」
そううそぶいてわざとらしく微笑んでみせるこの女の名前は橘京子。
うちのヨメさんの職場の後輩だ。
とはいっても、学部卒で就職したヨメさんと違って、院卒で就職しているため後輩とはいえ1個年上である。
それでも、うちのヨメさんが仕事の出来る女だったためおとなしく後輩としてなついているというわけである。
「相変わらずお早い仕事のお帰りですねー。ちゃんと働いているのかな?」
むっとする俺の心を察したのか
「橘さん。」
ヨメさんから制止のお言葉が入った。
「はい、すみませーん。」
ぜんぜん反省してるように聞こえんぞこら。
そして、普段は物怖じしないくせに人見知りのハルヒは俺の脚にしがみついたまま黙っている。
「ほら、ハルヒも橘さんにご挨拶。」
「…こんにちわ。」
ヨメさんに捉されてやっと言葉を出した。
「あぁ、そうだ、キョン。ちょっと夕飯の材料に買い物をし忘れたものがあるんだ。悪いけど、買いに行ってくれないかな?」
ああ、いいよ。
どうせ橘にとっては俺はお邪魔虫だからな。
この橘はヨメになつくのはいいが、半分宗教の領域に達してるんじゃないかと思うほど心酔している面があって、俺のことは結構疎ましく思っているらしい。
というか、結婚するといったときなんでこんなボンクラと、と言われたしな。
「じゃあ、買い物行くぞハルヒ。」
ハルヒは黙って付いてきた。
「いってらっしゃい。」
やれやれ。

「ほんと佐々木さんはなんであんなのと結婚したんですか?佐々木さんくらいの人ならもっといい人と結婚できただろうに。」
「橘さん、私は結婚して名前は変わったから佐々木じゃないよ。」
「いーえ、私にとっては佐々木さんは佐々木さんです。っていうか、私の質問をはぐらかさないでください。」
「わかったよ。じゃあ、聞くけど私にふさわしそうな人ってどんなひと?」
「うーん、仕事も出来て、かっこよくて、お金持ちで…例えばうちの会社の古泉さんとか。」
「くっくっ、キミのライバルグループのエースをおすすめするのかい?」
「それは、それ。これはこれですぅ。」
「古泉くんとは確かに話はあうだろうし、キョンよりもお金は稼ぐだろうね。」
「じゃあ、なんであんな人と結婚したんですか?」
「あんな人とずっと一緒にいたいと思ったからだよ。」
そう言って俺のヨメは笑ったらしい。
その場にいなかったのが残念だ。

『キョンと佐々木とハルヒの生活 3日目』
246134:2007/07/23(月) 21:36:18 ID:DUbM5rAc
とりあえずこれで全員集合ですかね。
このアホなシリーズも7日目くらいで終わらそうと思っているので、それまでお付き合いいただければ幸いでございます。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:36:29 ID:kkD1KETg
ヤマディアンホワイトでも使っとけ
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:36:54 ID:+QFCSS2c
OK
バイトで疲れた心にいやしがくるよ!
249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:39:30 ID:sG0EF2A5
GJ!
なんかカオスなパラレル世界だなw
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:46:59 ID:MFZTho4o
>>246
喜緑さんの婿と鶴屋さんをお忘れでわ・・・・
えっ、昆布?なんですかそれは
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:50:19 ID:mjMZovvu
なんかこういう話って癒されるねぇ〜
まぁありえないだろうけどw
252名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:08:24 ID:NnZTfut7
GJ
テストが差し迫って余裕ないのについ全部読んでしまった
253名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:08:51 ID:7ay1G+bj
>>246
marvelous!!
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:16:55 ID:qXParmCx
>>246
ポンジーかわいいよポンジー
255名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:39:31 ID:Q9Cwbw6I
>>246
GJなんだぜ
ポンジーの人気に嫉妬w
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:40:01 ID:QjUsGkCI
>>246
GJ!

しかし妹佐々木を見ていたらだんだん、
「くっくっく、兄君。前世の誓いを思い出したかね」
とか紫色の髪をしたゴス衣装の佐々木さんが水晶球もって
しゃべってる姿が浮かんでしまったのだが。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:47:10 ID:EzM8O+2O
ポンジーナイトフィーバー!!!!!!!!!!
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 23:02:27 ID:xTQdOBmm
>>250
>喜緑さんの婿
生徒会長?それともコンピ研部長氏?
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 23:10:06 ID:SXEXw92r
>>246
GJ
だけど……未だに昨日の武装パンジー忘れられん。
誰かSS書いてくれないかな……
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 23:45:12 ID:MFZTho4o
>>258
もちろん会長だよ、
部長はだって捨て(ry・・・ゲフンゲフン
261名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:02:06 ID:AQA/w4EZ
>>260
喜緑さんに捨てられたコンピ研部長はダークサイドに堕ち
パンジーとなるんだよ
262名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:03:23 ID:8I+1PR3V
前スレから今追い付いた

こんなにも荒れないスレは初めて出会った
心底感動した
つか涙出た

うん、言いたい事はそれだけなんだ
佐々木におまいらおやすみなさい
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:06:13 ID:KLmyIgjf
『黒佐々木』

「それ、だれ?」

ついに最後に来るどころか遅刻までしてきたキョンにあたしは存分に説教をぶちまけてやった。
普段普通に話せないフラストレーションから開放されるのを感じる。
そこまではよかった。キョンの隣にいる人を見なければ。
女だ。やけに漂ってくる親しげな雰囲気。
少なくとも逆ナンやキャッチセールスなんて軽い関係じゃないのはわかる。
あたしだってキョンの交友関係を全て把握しているわけじゃないけど、キョンとこんな親しげな雰囲気を出せる女がSOS団外にいるなんて
認めたくなかった。
だから口から出た言葉は・・・・・・キョンに言わせればいつものことなのかもしれないけど・・・・・・辛らつなものになっていた。

「ああ、こいつは俺の・・・・・・」

俺の?俺の何?
最初に「俺の」なんて言葉がつくくらいの関係なの?

「親友」

それを言ったのはキョンじゃなかった。この女だ。

「は?」

あたしは思わず変な声を出してしまった。
いくらなんでもキョンと「親友」なんて関係の奴をあたしが知らないわけが無い、それが女ならなおさらよ。

「といっても中学時代の、それも三年のときだけれどね。
 でもね、キョンのこの2年分の行動全てと、今日着ている下着の色や男性的欲求の解消回数やそのための小道具の種類
 その他諸々全て知っている上に1年ぶりの相互認識ですぐに会話を始められるっていうのは、充分親友に値すると思うんだよ。
 僕にとってはキョン、君がそうなのさ」
264名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:07:22 ID:KLmyIgjf
・・・・・・なに、この人。
そっと後ろを振り向くと団員全員がドン引きしている。
いや、一人だけ違った。
キョンだけは妙に納得したような顔を浮かべたあと懐かしそうな顔でこの女をみている。

「佐々木です。あなたが涼宮さんですね。お名前はかねがね」

聞き様によってはあたしの活動が実を結んだ結果の一端にも聞こえるけれど先のセリフで意味が大分変わってくる。
あたしはそっとキョンに目配せした、「この人、なんなの?」という意味を込めて。
しかしキョンは何を勘違いしたのか。

「お前の悪行をこいつに言ったことは無いぜ。佐々木、何でお前はハルヒを知ってる?」

等と言い出した。
違う。
あたしが言いたいのはそういうことじゃない。
というかキョンはこの女の行動をおかしいとは思わないの?

「そりゃずっと君を見てるんだし、君の周りの人はすぐ目にするさ。
 仕掛けた場所はキョン、君の家だけじゃない」

間違いない、この女・・・・・・ストーカーだ。
でもキョンはなんで普通にしているの?
前々から鈍い鈍いとは思っていたけれどここまで露骨なストーキングに気づかず、あまつさえ親友発言に異論が無いなんて。
アタシを普段から悩ますキョンの鈍感はこの女にとってはプラスに働いているようだ。
その証拠に目の前で行われているキョンとこの女の会話は至って普通、それどころか変な信頼感まで感じる。

「北高ではキョンが世話になっていますね。改めてよろしく」

そういってこの女はあたしに手を差し出した。
すごい目でこっちを見ている。
それでもあたしはゆっくりとその手を握り返し。
なんとかヨロシクとだけ言った。

・・・・・・この人、怖い。
265名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:08:27 ID:KLmyIgjf
他キャラの黒版を見ていたら佐々木も黒くしたくなった。
穂のキャラにない感じを模索したところこうなってしまった、今は反省している。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:08:46 ID:XT7QVgG7
>>262
俺も前スレくらいからなんだが
佐々木スレの雰囲気の良さはいいよな
居心地がいい
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:21:38 ID:gwFxX46b
>>265
GJ!
佐々木も怖いよw
268名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:24:44 ID:tmAo6L11
>>265
その佐々木さんはパンジーにキョンの規定事項を
10分おきに報告させたりしそうだ。
269名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 00:57:21 ID:pTTtrv3F
黒いってよりは病んでるって方が正しいかも&キョンは壊れてもうダメだw
270名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:00:23 ID:hNQUX6jO
佐々木スレの住民は佐々木イラストうpしてくれない?って言ったら普通にしてくれるし
まぁみんな優しいよ
あと荒らしがきたときのスルースキルがすごい

佐々木みたいに冷静なスレでいてて安心するね
271名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:14:28 ID:IDV257o5
>>264
カバンのなかに鋸が入ってそうな佐々木さんだなw
272名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:19:14 ID:EwdLrPSb
>>262
GJ!
佐々木のヤンデレはあのキャラでやられると
なんか一味ちがって怖ぇー
273名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:26:53 ID:zvlNfQPX
愛用DVDみてダジャレ思いついた。そんだけの話。

佐々木さんはブルース・ウィリスに詳しいの巻

キョン「いやー、やっぱりダイ・ハードは1が最高だよな」
佐々木「僕をビデオの鑑賞会に呼び出して、その作品選択はどうかと思うのだがね」
キョン「いや、他の連中だと、
    国木田はもう見飽きたって拒否するし、
    谷口は那智声のマクレーンになりきってアホやるから迷惑だし、
    ハルヒと来た日にゃ、途中で興奮して手足振り回して痛いし、
    挙句テロでも実現されたらたまらんし、
    長門には作中のジョークをいちいち解説する必要があるし、
    朝比奈さんは最初の銃撃シーンで気絶しちまうからダメだし、
    なかなか一緒に見てくれる奴がいないんだ」
佐々木「あの古泉くんだっけ? 彼はどうなんだい」
キョン「いや、なんか危険な気がして……主に尻が」
佐々木「しかし、相変わらず君は、平凡な日常に埋没する風を装いながら、
     どこかで刺激的な日常を望んでいるのだね。ことごとにそういう作品を好むのが
     いい証左さ」
キョン「いくらなんでもフィクションと現実の違いぐらいはわきまえてるつもりだぜ。
     現実だったら、こんなに連続して厄介ごとが舞い込んだら、途中でぶち切れて終わりだろ」
佐々木「そうかね、君は意外に「物語の主人公」が似合う気がするよ」
キョン「よせよ、俺は平凡な通行人Aが関の山さ」
佐々木「どうだろう
−−−−佐々木さんちょっと想像−−−−
NY市警キョン・マクレーン。何故かゆく先々でフラグをたてまくる運の悪い彼は、
遅い来るフラグを次々になぎ倒し、不屈の精神でへし折り、事件を力技で解決するのであった。
ナカトミビルで「閉鎖空間」を作るハルヒに巻き込まれた彼は、
たった一人で遅い来るフラグを不屈の無意識でたたき折る。
人はそんな彼を、(旗を)不立の男、フラグ・ハードと呼ぶのであった。
−−−−佐々木さん想像おしまい−−−−
キョン「おい、どうした佐々木? 急に腹を押さえて。盲腸か!?」
佐々木「ふ、腹筋がよじれた……」

キョン「しかし、2はまだ許せるが、3は蛇足だよなあ。4.0は大丈夫かねえ」
佐々木「そういえば、ティアーズ・オブ・ザ・サンは元々ダイ・ハード用の台本だったらしいね」
キョン「まあ、1の神脚本が最初に出ちまうと、続編作るのも大変だとは思うがね。
     神といえば、1のウィリスの若いこと。髪もフサフサだぜw」
佐々木「キョン……君だって将来どうなるかわからないんだ。
     掲示板で「ハゲ自覚しろ」とまで言われて、本人もかなり紆余曲折の末に、
     今の髪型を受け入れたんだから、あまり肉体的な所につっこんではいけないよ」
キョン「う……」
佐々木「まあ僕は男性の魅力は髪の量では測れないと思うので、どうなっても気にしないよ」
キョン「それにしても、いつみてもすごいタフガイだよな、マクレーンって」
佐々木「……やっぱりスルーか。
     まあ、確かに非常によくできたアクション映画の金字塔だし、ウィリスの出世作として
     評価するが、僕は、それ以前の「ブル−ムーン探偵社」のデヴィッドを演じる彼のファン
     だったのだよ。この映画以降、彼はマッチョな役が中心で、
     デヴィッドのように、とりたてて目立つ能力はないが、軽妙で心優しく、人の心をひきつける、
     という役は二度とやらなかったのが残念でもあるのさ。
     まあ、僕の好みが、ちょっと特殊なのかもしれないけどね(ちらり)」
キョン「……佐々木、おまえ」
佐々木「……な、なんだね、キョン」
キョン「いくらなんでも、1985年放送のブルームーン探偵社のファン、はまずいだろ。年代的に」
佐々木「……キョン、つっこむ所はそこじゃない、そこじゃないんだ」



キョン・マクレーンって言いたかっただけです、はい。ちなみにダイ・ハードは1988年。
274名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:28:03 ID:i80Fxs3q
>>263
これ、ハルヒも若干ヤンデレ入ってるな。

ヤンデレ対決すらもFCするキョンを見てみたくなったw
275名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 01:34:54 ID:wwz81EYQ
谷口が情けない顔で「チクショウチクショウ」言ってるのを想像しちまったじゃないか。
朝比奈さんは気絶から回復したあと、ガラスの破片の上を歩くマクレーンを見てまた気絶するんだぜ。
276名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 02:02:20 ID:53vHH0UD
那智声のアクションヒーローはマクレーンに限らんのだがなw
というかなんであの年代の連中はみんな野沢那智なんだ。
あの品が無くて最高に馬鹿そうな声はある意味たまんねー。

那智声よりもなによりも、なっち語で話すキョン・マクレーンの方が違和感あると思う。
「こんにちは、今日は涼宮さんと一緒ではないので?」
「なんだって俺があいつと四六時中一緒みたいな言われ方をせにゃならん?
 お前はちょっと頭がおかしいかもだ」
277名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 02:30:34 ID:r6MzB0qT
>>273
最後らへんちょっと動揺する佐々木イイ!
そしてキョンのフラクラはとどまることを知らないな
278名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 02:40:01 ID:wwz81EYQ
よくダイハードからフラクラにもっていけたなw
佐々木さんは前フリの天才やで
279名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 03:30:04 ID:jXZQrLLZ
>>273
フラグハードなんて言うからクリムゾンを思い出しちゃったじゃないか。


『フラグハード』

奢りだからと呼び出され喫茶店に向かうキョン。
だが、それは佐々木の巧妙な罠だった。

「涼宮ハルヒへの忠誠心は僕に崩されるために築いてきたんだね」
「いつもの小遣いがあれば…こんな誘いなんかに…!」

「よかったじゃないか。お小遣いのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」

「さあ、何でも頼みたまえ。キョンを満腹にしてあげよう」
(食べなきゃ…!!今は食べるしかない…!!)

「キョンの借り一つゲ〜ット」
(いけない…!中学時代に借りた金を思い出されたら…!)

「生キョンの生咀嚼を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな佐々木に…!くやしいっ…!でも…食べちゃう!」(モグッモグッ
「おっともう食べ終わってしまったか。甘い満腹感がいつまでもとれないだろう?」

それからキョンはたまたま通りかかった橘をダシにしてフラグを折った。
280名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 05:23:09 ID:53vHH0UD
結局折るのかコラ。
きょこたんいじめちゃだめだよう!
281名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:54:57 ID:cXapAL+6
>>279
わろたww何書いてんだwww
282名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:55:56 ID:vniSvnLc
佐々木が乙女ちっくな「花とゆめ」の付録とか使っていたら、萌える
283名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 07:02:58 ID:ZcQk0CYE
さておはよう。
ささきの朝はどんなんだろうな。
きっと優雅にコーヒーでも飲んで「素晴らしい朝だね」なんて言ったり。
はずかしながら俺は妹に起こされるまで起きない。
俺は毎朝が慌しく、朝を素晴らしいと思ったことなんてないかもしれない。
が、決して朝が嫌いな訳ではない。
好きかと問われると返答にこまるんだが、
きらいというわけでもないんだ。

ささきかわいいよささき

284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 09:43:12 ID:lAI2gJex
>>264
黒対決、イイ!!キョン鈍すぎワラタ
285名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 10:16:15 ID:r6MzB0qT
>>283
縦読みw
でも、佐々木は俺の嫁
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 10:17:40 ID:+IGtDLyk
>>285
ホントだw
すげ〜wwwwwwwww
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 10:32:20 ID:sF0ratLZ
黒でふと、フラグを立ててはたたき折る、
というか立った相手がしんじゃう、有望な新人がふと浮かんだ。

ブレイカー・ザン・フラッグ
旗の破壊者

ヘイさん=キョン
イン=長門
アンバー=佐々木
ファン=ポンジー
マオ=●

ぐらいでどうだろう。

怖いのは、驚愕の展開次第ではヘイとアンバーの対決具合が、
実際にキョンと佐々木にもなりうるところか。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 12:08:20 ID:hNQUX6jO
>>283
すごいな
ただ佐々木が好きなのはお前じゃないw
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 13:06:13 ID:pb+VqIhb
>>287
とりあえず英語として間違ってるだろ
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 13:18:11 ID:r6MzB0qT
旗の破壊者なら
Breaker of Flags
だな
291通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 13:36:02 ID:Cxus5I2Q
ジャック・ザ・リッパーみたいなのりで適当に書いただけだろう?
わざわざ突っ込む必要を感じないな。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 14:03:59 ID:Ff8zYPpw
ただ単に元ネタ(DARKER THAN BLACK)まんまなだけでしょ
293名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 16:29:47 ID:sF0ratLZ
ブレイカー・斬・フラッグ

と無理やり跡付けしてみる。
一発ネタなんで細かい所つっこまれるとイヤン。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 17:07:06 ID:wpyU/k/g
旗・即・斬
295名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 17:21:17 ID:y0IoEjWr
>>294
そ れ だ w
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 17:38:55 ID:pb+VqIhb
>>294
感動した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
297名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 18:10:39 ID:jC7zGSr7
佐々木の下の名前って付くのだろうか…
鶴屋さんの二の舞の悪寒
298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 18:30:28 ID:gyYVkc8E
ポンジーも下を名乗らないのが俺の不安をさらにかきたてる・・・

プリンでまた夏企画やるみたいだな
誰か佐々キョンで投下してくれないかと期待してみたり
299名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 18:51:30 ID:jsoa/uFi
名字の藤原自体偽名を匂わせてるけどな
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 19:10:07 ID:vxn4kDnO
300なら怒濤の佐々木展開でハルヒピンチなSSが来る。
301名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 19:34:05 ID:flqvV4I3
       *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
ささっきー☆ちゃんねる
ttp://akm.cx/2d2/src/1185273017131.jpg

…度々すいません('A`)
302名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 19:38:29 ID:+IGtDLyk
>>301
303名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 19:39:19 ID:gyYVkc8E
そのAAをみるとついついなごんじゃう件
304名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 19:40:24 ID:sF0ratLZ
怒涛の佐々木展開でハルヒピンチというとこんなんだろうか。

ジャイアント佐々木Episode-6 鈴と笹
全てはフラグブレイカーのために-

佐々木:くーっくっくっくっくっ
涼宮:あ、あれは
朝比奈:まさか、ビッグポンジー!
佐々木:その通り、よくご存知だ
涼宮:十傑集、”怒涛の佐々木”!!
レッド:いかにも、さぁキョンを返してもらおうか
朝比奈:いけない、彼女は私たちの長門さんがいないのをいい事に、ここまではいりこんでくるなんて
レッド:くーっつくっくっ、私だけではないよ、見よ!

コンピ部員:うわぁー、おのれ狼藉者
コンピ部長:おのれ、名を名乗れ
橘:ふふふ、よかろう、私の名は”素晴らしき橘京子”
コンピ部員:じ、十傑集が
コンピ部員:一度に二人も
橘:いやいや君たちは運がいい、今日は特別でね、もうひとり来てるんだ

●:我等の本拠地を敵に落とされるは、恥辱の限りです
●&森:さよう心してかかれ
機関:おおー
天蓋領域:沈黙は、三点リーダ、音引き線。正しき無口の名の下に、我等名前を天蓋領域!
天蓋領域:”怒髪天の九曜”様、まずは我等にお任せを
九曜:「−−」(黙って頷く)
天蓋領域:とお
●:おのれい!

……多分違うな。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 20:20:41 ID:KLmyIgjf
佐々木とハルヒの立場入れ替えは良く見るが佐々木とキョンの立場を入れ替えたらどうなるか。

書こうとしたが即効キョンに着く佐々木が見えたので却下。
306名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 20:44:46 ID:EwdLrPSb
>>305
即効着いちゃってもいいから
入れ替わったあとの元に戻るまでの日常は読んでみたい
ばれないように頑張る佐々木とか
ライバルの多さを実感させられる佐々木とか
307名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:01:06 ID:jXZQrLLZ
無下にあしらわれて途方にくれる橘を想像しちまったぜ。
308名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:03:05 ID:gwFxX46b
キョンと佐々木の立場を入れ替えちゃうとツッコミ役がいなくなるのね
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:08:41 ID:mAiNwS72
ハルキョンだと甘〜いのが多いのに、佐々キョンだと少ないな
310名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:16:20 ID:awS88dcQ
>>309
設定的にいけば、くっつくとすればハルキョンが一番自然だからな。
SS書きやすいんじゃないかなぁ
あとは佐々木に関する情報が少ないってのもあると思う。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:18:02 ID:eE/OiAhi
保管庫を見てると、昔は佐々木とキョンがくっつく話も結構あったんだな。
最近はフラクラ一色だがw
312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:35:08 ID:r6MzB0qT
そういやいつからフラクラK定着したんだ?
いつの間にか馴染んでたけど
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:40:23 ID:L5a73yoE
つーか原作ではそこまでフラクラしてないよな
314名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:46:34 ID:tDX/fUTT
>>294
佐々木「き、君はいつまでそうやって旗を折り続けられるかな…」
キョン「無論、死ぬまで」
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:55:08 ID:X5xncf3j
ハルヒと一緒の大学は当然の如く受からず浪人生になったキョン。
彼は予備校に通うため居候しようと、久しぶりに親戚の旅館を訪ねる。

ハルひな
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 21:57:59 ID:hNQUX6jO
>>309
まぁハルヒとくっつくキョンはわかるけど
佐々木とくっつくキョンはもはやキョンとはいえないからな
俺は原作みたいに佐々木とキョンが本当にただの親友でいろいろ馬鹿やって遊んでるssが見たいんだけどなかなかないんだよな
317名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:00:08 ID:pb+VqIhb
>>316
自作すればOK
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:03:25 ID:Chbrvb4o
原作のキョンはフラクラというより女心にちょっと鈍いっていう感じに描写されてる。
古泉が何で閉鎖空間が発生しているか分からないキョンに呆れてたし、
陰謀では長門のことでみくるに注意されてた。
319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:24:00 ID:r6MzB0qT
まとめると、
フラグを無差別にたてまくってるのは間違いではないと
そしてそれに気づいてない・・・
・・・・・・フラクラと大差なくね?w
320名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:28:40 ID:gwFxX46b
中学時代に佐々木がキョンにさりげなくアタックしてスルーされてたらおもしろいなw
原作のあの二人の関係は親友だしそれはないか
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:33:01 ID:Ef1ZnZxy
>>319
いや、そこまでなら大抵のキャラは行き着くさ・・・
問題はフラグをあれほどまでに綺麗に折れるかがフラグクラッシャーかどうかの・・・

すももの犬塚孝士なんかは近いかも知れん
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:49:28 ID:KLmyIgjf
フラグクラッシュだとあの人を思い出す。

「キョン、中学のときの誕生日僕に花をくれたことがあっただろう。あれは嬉しかったな、本当に嬉しい誕生日のプレゼントだった」

「ごめん、覚えてない」
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:53:46 ID:awS88dcQ
>>316
もう少し佐々木情報があればその手のSSも増えそうだけどなぁ
驚愕で佐々木の過去について多少は触れてくれるといいんだけど
324名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:55:50 ID:9MJaCKYk
土曜日落雷でマザーボードをはじめ高級なものを根こそぎやられてようやく復旧したけど
書きかけのSSも消えてしまいました。日曜日に投下できるはずだったんだけどできなくてごめんなさい。
パーツ交換と新しく買った分で8万円もかかってしまったorz
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:58:04 ID:awS88dcQ
>>324
イ`
326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:58:16 ID:2xn50poO
ただの親友の関係でも、想像してみると微笑ましくていいな。
基本はこの型でいる
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:00:20 ID:Uu7Hpi6h
>>322
それなんてクインシィ・イッサー?
328名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:23:42 ID:awS88dcQ
佐々木が家に遊びに来たら(親友の場合)

キョン「……」ベッドで漫画読んでる
佐々木「……」ベッドに寄りかかって買ってきた小説を読み始める

30分後

キョン「何か飲むか?」
佐々木「ん、飲む」

キョン「ホレ。ポテチ食うだろ」
佐々木「ありがと」

さらに1時間後

キョン「……」全巻読んで次の漫画へ
佐々木「……」キョンの本棚を物色
キョン「……」
佐々木「あ…」
キョン「ん?」
佐々木「17巻出てたんだ」
キョン「あれ?買ったって言わなかったっけ?」
佐々木「聞いてない」
キョン「そっか。読む?」
佐々木「ん〜、いや、帰りに買う」
キョン「ん」

佐々木「そろそろ……」
キョン「帰る?」
佐々木「ん」

キョン「じゃあ、また明日」バイバイ
佐々木「じゃあね」

329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:25:03 ID:vWVwN3jZ
今回は>>1乙無いんだね
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:26:50 ID:gwFxX46b
>>328
なんか微笑ましいんだけどw
こういうのいいなぁ
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:33:13 ID:SQHyhLRc
>>328
うん・・・凄くいい
GJ

>>329
500くらいまで気長に待ってみようぜ
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:35:14 ID:jC7zGSr7
「キョン、実は僕にも好きな人ができたんだ」(ポッ)
「お前さ、前は恋愛感情なんて精神病の一種だとか言ってなかったか?
 …まあいい、それで俺に何が言いたいんだ?」 
「いや、その…相手が誰だか教えてほしいかと思って…」(ドキドキ)   
「いや、俺も男だ。余計な詮索はしないさ。頑張れよ」
「ちょっ、ちょっと待ってくれキョン!」
「大丈夫。
 性格に多少難ありだがお前ならいけるさ。じゃあな」

「………」(ポツーン)



その夜、佐々木宅にて

「うぅ…ひどいよキョン…一体いつになったら気付いてくれるんだ…。
 …しかし落ち込んでる時間は無い。次の作戦を考えないといけない。
 …今日は徹夜になりそうだ…」


翌朝

「よう佐々木…ってお前クマがひどいぞ!!
 ちゃんと夜は寝ないとダメだろ…常識的に考えて…」
「…君のせいだよ鈍感男」
終わり


ssって難しいもんですね。
スレ汚してすいませんでした
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:37:09 ID:gwFxX46b
まさにフラクラ
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:39:18 ID:hNQUX6jO
>>328
こういうの見たかった
GJ!
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 23:53:42 ID:KLmyIgjf
佐々キョンの山のない話


佐々木「ねぇキョン、人間が空を飛べたらどうなっていたと思う?」
キョン「何だいきなり」
佐々木「こないだ借りたじゃないか、ドラゴンボール、アレを見ててふと思ったのさ」
キョン「ああ、あれか。天津飯からこっちどいつもこいつも飛ぶからな。超インフレだ」
佐々木「ヤジロベーだけは頑なに飛ばなかったけどね、それでどう思う?」
キョン「そうだなぁ、飛行機の開発は遅れるんじゃないか?」
佐々木「でも、人間は歩けるけど車を作ったよ?」
キョン「飛びたいって情熱が薄れるんじゃないか?」
佐々木「なるほど、でも飛行するための原理を既に自分自身が身につけているわけだし開発するのは簡単だと思うけど」
キョン「どのくらい飛べるかにもよるんじゃないか?渡り鳥みたいに普通に海を越えれるなら遅れると思うぜ」
佐々木「それでも楽はしたいんじゃないかな?君だって塾まで歩いても行けるけど自転車で行くだろう」
キョン「あー、それもそうだなぁ・・・・・・そうだな、あとは家の入り口が一階にあるとは限らなくなるとか」
佐々木「え?・・・・・・ああ、そういうことか。くっく、なるほど、それはちょっと面白いかもね」
キョン「あともう体力が無くてあんまり飛べない年寄りが無理して飛んで墜落する事故が多発したり」
佐々木「老人のための防護ネットが引かれたりしてね」
キョン「飛行禁止区域とかあったりしてな」
佐々木「『今日の体育は2000m飛行です』」
キョン「『えー、持久飛行とかマジ簡便だぜ、俺もう墜落する』」
佐々木「なんてね」
キョン「なんてな」

佐々木・キョン「「くっくっくっ」」


国木田「ほんと仲いいなぁ」



高校生が高学年じゃないのは何で、みたいな会話から二人はこういう会話をしてそうだと思ったり。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 00:14:41 ID:flNIpuOS
高学年ではなくて高学生ではないかい
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 00:31:05 ID:BL7ptdo0
そもそも高学生でもなく高等学生だろう
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 00:43:50 ID:tyYXNq5w
まあ高校は高学校ではなく高等学校だからな。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 00:53:00 ID:c5BvBYDT
本家で佐々木イラストがあんまなかったのがショックだ…
アニメに出てないし仕方ないか
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 02:09:35 ID:x+9ZZ8Le
なんとなく佐々木を北高に転校させてみたくなったんで以下6レスくらい。
341佐々木IN北高 「転校生」その1:2007/07/25(水) 02:10:26 ID:x+9ZZ8Le
人間の適応力と言うのはたいしたもので、この毎朝の強制ハイキングコース踏破も今ではさほど苦にならなくなっていた。まあ、
SOS団の活動やそれに付帯する事件の数々を経験してきた俺の適応力が強化されてるってのもあるんだけどな。
『もう一つのSOS団』騒動も片付き久々に穏やかな気持ちで俺は坂を上って行った。学校に着いて数分でその穏やかな気持ちが
打ち砕かれるとも知らずに。

教室に入ると、ハルヒの姿がなかった。カバンは机の横にかかってるから、またどこか校内を徘徊してるんだろうが朝っぱらから
余計な事件を見つけてきてくれないことを祈ろう。そう思いつつ席に着いた瞬間、教室の扉を荒々しく開いてハルヒが入ってきた。
その顔に浮かぶあの赤道直下の太陽のような笑みを見て、俺は自分の祈りが天に届かなかったことを確信していた。
「キョン!遅かったじゃい。大事件よ!」
はいはい、今度はなんだい。裏山にUFOでも落ちてたか?それとも阪中のトコの犬が人間の言葉でもしゃべりだしたか?
「アンタ朝から寝ぼけてるの?転校生よ、転校生!」
ちょっと待て。謎の転校生の枠なら古泉で埋まってるだろ。古泉の時に比べれば不自然ってほどの時期でもないし。
「違うの。時期がどうとかじゃなく、その転校生、どこから来たと思う?」
「外国か?カナダとかホンジェラスとか」
そう言うとハルヒは心底あきれた顔で俺を見つめた後、この辺では知らない者はいない名門進学校の名を挙げた。
「あんな入学するのも大変な超難関校に合格しながら、こんな普通の公立校に移ってくるなんて、これは何かあるわ!あ、そうだ!
SOS団の噂を聞きつけて監視のために送り込まれたスパイかもしれないわ!」
その想像力には感心するよ。まあ、コイツが気づいてないだけで、SOS団の団員自体、ハルヒを監視するために送り込まれてきた
宇宙人と未来人と超能力者なんだけどな。最近は俺もそれを忘れそうになるくらいみんな仲間として溶け込んでいるが。
「で、どこのクラスに入るんだ?男か?女か?」
あまり興味もないが一応そう尋ねると
「もちろんウチのクラスよ。女の子らしいわ」
それを聞いていて、ふとあることに気がついた。それと同時に、俺の第六感が警報を鳴らし始めたことも付け加えておこう。
ハルヒが名を挙げた名門校、そこには俺の知っている奴がいる。そいつとは一ヶ月ばかり前に、妙な形で再会したばかりだ。もしも
そいつが急に転校してきたとなると、ハルヒの陰謀論が若干だが現実味を帯びてきちまうじゃないか。
いや、偶然さ。そんな遠くの学校でもないし、転校生がいたのと同じ学校に知ってる奴がいたっておかしくはないさ。いや、偶然で
あってくれ。俺は今日二回目の祈りを天に送った。
342佐々木IN北高 「転校生」その2:2007/07/25(水) 02:11:07 ID:x+9ZZ8Le
どうやら、天界の郵便局は俺の祈りを宛先不明で送り返してきたらしい。
担任岡部と共に教室に入ってきた転校生、北高のセーラー服を身に纏った少女、そいつは俺の目か脳が故障してしまったのでもない
限り、俺の親友、佐々木以外の何者でもなかった。
「ちょっと!キョン、あれ・・・!」
ハルヒが俺の背中をつついて小声でささやく。
「どういうことよ!?」
その答えなら俺が知りたい。そう思っているうちに佐々木らしいソツのない自己紹介も終わり、担任岡部が
「うーんと、席はどうするかな。そうだ、席替えの時期だし一緒にやっちゃおう」
と言い出してクラス委員が毎度おなじみゴーフルの缶を取り出した。
席替えの結果は言うまでもないだろう。俺は窓側後方2番目、そしてその後ろにハルヒ。ただ、今までと違うのは俺の隣に佐々木が
座っていることだった。
「おはよう、キョン。また君と机を並べて学校生活を送れるとは嬉しい限りだよ。この学校の事に関しては君のほうが先輩だ。色々
教えてもらうこともあるだろうがよろしく頼むよ」
佐々木は笑顔を浮かべてそう声をかけてきたが、俺は生返事しか出来なかった。色々と懸念事項が出来ていたからだ。ふと気づくと、
主に中学時代からのクラスメイト連中が俺と佐々木、一部はその次にハルヒに視線を走らせては薄い笑みを浮かべたり、前後左右の
奴と何か話したりしている。なんなんだろうね。
343佐々木IN北高 「転校生」その3:2007/07/25(水) 02:11:43 ID:x+9ZZ8Le
限目が終わり休み時間になると、佐々木の席は再会を喜ぶ中学時代の同級生を中心とした女子たちに囲まれていた。俺は不機嫌な
顔で教室を出て行くハルヒの後ろ姿を見届けてから廊下に出た。そこにちょうどやってきたのは古泉だった。いいタイミングだな、
こっちから出向く手間が省けた。
「おや、あなたが僕のところに用事とは珍しいですね」
俺なんかにじゃなく、そこら辺の女子に向けて見せたらさぞ有効的だろうと思うような笑顔を浮かべて古泉は言った。
「で、用事と言うのはなんでしょう?」
しらばっくれるな。お前も同じ用事で俺のところに来たんだろう。
「ご明察です。こないだの一件の直後でもありますしね」
「じゃああれか?また橘京子の組織あたりの工作か?」
勢い込んで尋ねる俺を制するような手振りを見せた古泉は軽く首を振りつつ答えた。
「いや、向こうの組織の動きとは関係ないようです。ご存知のように佐々木さんはその神的能力を失くし、涼宮さんの能力を自らに
移す可能性もなくなったわけです。ですから向こうの組織が何らかの目的で佐々木さんを北高に来させた可能性は薄いでしょう」
「そうは言うが、こんな時期に佐々木が転校してくるのはどう考えても不自然だろ」
俺がそう食い下がると、古泉もそれには同意し『機関』の方で鋭意調査中だと告げた。
「昼休みまでには判明するでしょう。あなたにもちゃんと御報告しますよ。そうですね、学食では涼宮さんが昼食に来るでしょうし、
中庭のベンチで待ち合わせと言うことでいかがですか」
OK。もしまたなにかゴタゴタに巻き込まれるとしても、覚悟を決めるには早い方がいいからな。あとは・・・そうだ、もう一つの
懸念事項を聞いておこう。
「お前や長門、それから特に朝比奈さんのクラスに転校生が来るような様子はないか?」
俺の質問の意図をすぐに理解したらしい古泉は
「そのような動きはないようです。一応長門さんを通じて同じTFEIの喜緑さんにも万が一の場合に備えてもらうよう依頼はして
ありますが」
と言った。ハルヒのクラスに佐々木と言う事は、もしあの第2SOS団の連中が後を追って来るとしたら古泉のクラスに橘、長門の
クラスに周防九曜、そして朝比奈さんのクラスに藤原と言う組み合わせが一番あり得るだろう。そして誘拐騒ぎの一件から考えても、
狙われるとしたら一番危ないのは朝比奈さんだからな。よろしく頼むぜ。
「お任せください。もしそうなっても『機関』の全力を挙げてSOS団の団員に危害が及ぶような真似はさせません」
そう言い残し、古泉は去っていった。よろしく頼むぜ。
344佐々木IN北高 「転校生」その4:2007/07/25(水) 02:12:18 ID:x+9ZZ8Le
その時ちょうど休み時間終了を告げるチャイムが鳴り、俺は自分の席に戻った。そしてどこからか戻ってきたハルヒは佐々木の席の
脇に立つと不敵な笑みを浮かべ
「あんた、今度は何を企んでるの?」
と言い放った。しかし佐々木も落ち着いたものでそんなハルヒの態度に気圧されることもなく笑顔を浮かべると
「何も企ててなんかないわよ。これからよろしくね、涼宮さん」
と言ってのけるんだからたいしたもんだ。しかしハルヒは間髪を入れず
「信用できないわ!」
と言い放った。そりゃまあこないだの騒動の中心人物がいきなり転校してきたんだからそれもわからないではないが、などと考えて
いると佐々木は俺の方に向き直ると
「どうだい、キョン?君も僕の事を信用してはくれないんだろうか?」
と聞いてきた。正直に言おう。一瞬、俺は答えに困った。佐々木を疑いたくはない。とは言えあんな出来事の直後だし・・・。
口ごもる俺を、佐々木はまっすぐに見詰めていた。その瞳を見たとき、俺は自分に腹が立った。俺を親友と呼んでくれ、これほどに
まっすぐな瞳で俺を見つめてくれる友を、一瞬でも疑った自分に。
「ハルヒ」
俺は首をひねり、佐々木の脇に立つハルヒの顔を見つめて聞いた。
「お前、俺やSOS団の連中が言った事に疑いを持つか?」
「え、な、なによ急に。そんなの疑うわけないじゃない。SOS団の仲間を疑うような真似はしないわ」
「そうだろう。ならば言おう。佐々木は俺の親友だ。そして、佐々木も俺を親友と言ってくれる。今の佐々木の瞳は、親友に対して
嘘をついている奴の瞳じゃない。俺親友としては佐々木を信じる。団員の俺が言うことだ。お前もそれを信じてくれ」
ハルヒは一瞬あっけにとられたような表情をしたが、すぐにいつもの不機嫌な時のアヒルのような口をして
「・・・アンタがそこまで言うなら信じてあげるわよ。ただし、あとで何かの罠だったりしたらSOS団団長の名において罰ゲーム
フルコースを用意しとくから覚悟しなさい」
と言って自分の席に戻った。
佐々木は微笑みながら俺に小声で
「ありがとう」
と囁き、俺が何か返事をしようと思っているところで2限目、英語の教師が入ってきてとりあえずはそこまでとなった。
345佐々木IN北高 「転校生」その5:2007/07/25(水) 02:12:52 ID:x+9ZZ8Le
3・4限目は体育で、体育前の休み時間といえば1年ちょっと前のあの日以来男子はチャイムがなるや否や着替えを持って教室から
走り出る習慣がついている。今回ももちろんそうだったわけだが、俺はしっかりと体操着の袋の他にもう一つ、弁当箱の入った袋も
持ち出した。古泉の調査結果が気がかりだし、ヘタに教室に戻ってハルヒや佐々木に捕まるより、隣の教室で着替えた後中庭に直行
した方が安全確実だからな。
今日の体育はサッカーで、幸いにもサッカー部のレギュラー連中と同じチームのDFとなった俺は試合時間の大半を自陣で棒立ちと
なって休養に充てることに成功した。その上、敗軍の罰ゲームである校庭5周も回避できたんだからたまにはサッカー部に感謝して
おこう。せめて県大会で1勝でもしてくれるレベルならもう少し応援してやるんだが。

そんなわけで体力を無駄に浪費もせずに昼休みを迎え、古泉の待つ中庭へ足を向けた。古泉はもう来ていてテーブルのあるベンチに
座り、俺の姿を見つけるといつものように笑みを浮かべ軽く右手を上げた。
「前の時間は体育でしたね、お疲れ様です。お飲みになりませんか?」
そう言って差し出された、自販機で買ったばかりらしい冷え切ったお茶を遠慮なく頂戴しつつ、早速調査結果を聞いた。
「その件ですが、最初にお詫びしておくことがあります」
バツの悪そうな苦笑を浮かべた古泉は
「お詫びと言うのは、佐々木さんの能力に関する件です」
と言葉を続け、それを聞いた俺も思わず缶から口を離し、
「佐々木の能力?なくなったんじゃなかったのか?」
と聞き返した。
「我々の機関でも橘京子の組織でも、ああ、向こうの組織にも我々の内通者がいましてね、そこからの情報なのですが佐々木さんの
能力は失われたと言うのが共通認識でした」
「『でした』ってことは、じゃあ、佐々木はまだハルヒと同じようなけったいな能力を持ってるって言うのか?」
思わず声が大きくなるが、古泉は淡々と続けた。
「実際、彼女の能力はほぼ失われているのは事実です、ほぼ、ね。ただ、先程長門さんに聞いたところ、3週間前にごく微弱な情報
フレアとなんらかの改変がこの世界において観測されたと言う話でした。涼宮さんのそれに比べて、本当に小規模なもので特に報告
するような変動は見られない程度のものだったと言うことですが」
それが佐々木が転校してくるきっかけ?だとしたら、佐々木は何かを知っていて、それを俺にも隠しているのか?そんな疑問を感じ
俺の表情が曇ったのを察したのか古泉はフォローするかのように付け加えた。
「涼宮さんと同様、佐々木さんも自分が世界を改変していると言うことに気がついてはいないはずですよ」
そうであってくれ。俺はさっきの佐々木のまっすぐな視線を信じているし、これからも信じ続けたい。
346佐々木IN北高 「転校生」その6:2007/07/25(水) 02:13:24 ID:x+9ZZ8Le
「さて、その佐々木さんに残されていたわずかな能力についてもご説明しておくべきでしょうね」
もちろんだ。
「その前に、あなたは1年前に閉鎖空間に言った時のことを覚えていますか?」
ああ、お前が赤い光の球になるような奇妙奇天烈な奴だと知ったのはその時だったな。
「懐かしいですね。だけど違います。僕が言っているのはその後、あなたと涼宮さんが二人で行った時のことですよ」
やっぱりそっちか。覚えてない、と言いたいところなんだけどな。悪夢を見てたってことにしておいてくれないか。
「ふふふ、悪夢、ですか。まあそれはさておき、あの時窓越しに僕が言った台詞も覚えてらっしゃいますか?」
アダムとイブ云々なら忘れてやる。って言うか、お前も忘れろ。
「いえ、そちらではありません。僕は言いましたよね。あなたは、涼宮さんに望まれてあの空間に行ったただ一人の人物だと」
ああ、忌々しいことにはっきりと覚えてるぜ。
「佐々木さんの今回の能力の発動はそれと似て非なるもの、いや、同じことを裏返しにした、と言うべきかも知れませんね」
・・・もう少しわかりやすく言えないか?いつものことだが。
「これは失礼しました。要するに、涼宮さんはこの世界に不満を持ち、新世界を作り出した。そしてその世界に、こちらの世界から
一緒にいたい人を呼び寄せたわけです。一方、佐々木さんはこの世界を作り変えたいと思うほどには不満には思っていない。だから
わざわざ新世界を作る必要はないわけです。ただ、涼宮さんと同様、『自分の傍にいてほしい人』が存在して、涼宮さんがあなたを
自分の世界に呼び寄せたのと反対に佐々木さんは自分の方がその人がいる場所、つまりこの北高に転校できるよう世界を改変した、
と言うのが今回の事態に対する『機関』の見解であり、これは情報統合思念体の見解とも一致しています」
古泉の説明を聞いていて、俺には一つの疑問が生まれていた。それを聞いてみる。
「なあ、それが正解だと仮定すると、佐々木は元の学校に『一緒にいたい』と思う相手がいなかったってことか?」
古泉は一瞬あっけにとられた表情をしたが、一つ軽い溜息を漏らすとすぐにいつもの笑顔に戻り言った。
「どうでしょう。正確なところまではわかりかねますが少なくとも向こうの学校よりこちらの方により強く『一緒にいたい』と思う
人物がいるのは確実なようです」
向こうでイジメでも受けて、こっちに来たくなったわけじゃないだろうな。もしそうなら俺はソイツをただでは済ましたくない。
「それは心配ないでしょう。佐々木さんはあの通り魅力的な方です。クラスで孤立したりもしていなかったようですし。ただ、あの
学校はバリバリの進学校ですから、同級生と言えども受験戦争においてはみんなが敵、とでも言うような雰囲気はあるようですし、
真に心を許せる友人はいなかった可能性はありますが」
なるほど。それで居心地の悪い向こうの学校より、中学時代の友人も多い北高に移りたくなったわけか。佐々木も案外かわいらしい
ところがあるんだな。でも、休みの日に中学時代の友人を呼び出してパッと騒ぐ程度じゃ駄目だったのかね。
そう言うと古泉はもう一度溜息をついた後
「あなたの口癖を一つお借りしていいですか?」
と聞いてきた。なんでもいいぜ。利子不要、返済期限なしで貸してやる。
「やれやれ」
古泉は肩をすぼめ、両手を肩の前にあげて手のひらを広げるようなポーズを取ってそう呟くとクラスの用事があるからと席を立った。
いったい何が言いたかったんだろう。そんな疑問も空腹感の訪れと共に消し飛び、俺は傍らの弁当箱に手を伸ばした。
347名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 02:17:09 ID:x+9ZZ8Le
>>343訂正
誤:限目が終わり休み時間になると
正:1限目が終わり休み時間になると

・・・相変わらずフラクラ気味ですが、最後はフラクラにならないシナリオを脳内構成中です。
ただそれを文章に出来るかと、そこまでこの部分から繋いでいけるかは自分の構成能力から
してかなり微妙なんでフラクラのままかも。
348名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 02:55:00 ID:CeGxEDC4
>>347
文章ウマー。続き楽しみだぜ。GJ!
349名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 03:02:22 ID:woobBB+d
>>347
GJ!続きは明日以降か?楽しみに待ってるぜ!
350名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 03:09:23 ID:c5BvBYDT
乙!
これは続きが気になる
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 03:15:19 ID:DxE9r7AG
>>347 上手いねえ。wktkで待つ。
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 03:22:28 ID:YQXh0AER
>>1
「やあ、こんばんは。このような時間に失礼させてもらうよ。え、と、15スレ目だね。もう、
スレッドがこんなに進んでしまっているのにいまさら、ということに関しては申し訳ないと
しか言いようがないね。まぁ何はともあれ、1乙。そうそう、15といえば、テニスのポイント
の数え方を思い出さないか。テニスは0、15、30、40とポイントを刻み、4ポイント目を先
取した側のプレイヤーがそのゲームに勝つというスポーツだ。これは僕が幼い頃の話
なのだけど、テニスの試合を見ていて、どうしてこんな不思議な点数の数え方をするの
か気になってね。聞いてみたんだ、家族にね。でも、誰も答えられなかった。ルールを
調べてみたのだけど、そういう風に数えますというルールなのであって、何故そのよう
に数えるかは書いていないのだよね。最近になってその事をふと、思い出して調べてみ
たんだが、どうやら元々は0、15、30、45だったようだね。この45の5が省略されて今に
至っている、ということのようだ。そう、元々は時計のような円形のものでカウントしてい
たんだね。それなら納得がいく。これまでの歴史の中で4ポイント先取にルールを改訂
しなかったのは不思議だが、これほどまでにメジャーなスポーツになってしまうと、そう
いった根本的な所を変更するのはなかなか難しいのかもしれないね。この変な女こと
佐々木スレッドも15スレ目を1/3ほど消費した所だ。皆の中には、それぞれ独自の僕と
いうキャラクターも生まれてきているような気がするよ。もちろん、それはすばらしいこと
なのさ。前にも言ったかもしれないが、僕はキミが僕を思ってくれている時だけキミの傍
にいる。不幸中の幸いなことに未だに僕の未来は決定していない。僕がどのような存在
となるのか、キミが決めていい。僕はキミの判断にしたがうよ。いやいや、自分の意見を
放棄しているわけじゃあない。それがいま一番、正しいことだと僕は分かっているんだ。
ねぇ、キミは僕をどう思っているんだい? 僕はどうあるべきだと思う?」


今日の佐々木さんは、何かを期待しているようです。


 遅い上に、場違いに過ぎるとは思うのだけれど、wikiでもまとめて貰っているような
ので、恥ずかしながら、書き込ませて頂きます。
353名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 03:32:19 ID:oCsE7wp0
そういや今回来てないなあと思ってたんだよ
相変わらずGJ佐々木
354名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 05:00:11 ID:f1QbTWkF
そうだな、15のスレを迎えるまでの過程で、各人の佐々木に対しての捉え方も結構違いが出てきてるだろうな。
その中で、自分の理想像としてそこに身を委ねてくれるってのはちょっと救われるかも。

でも今はまだ色々な在り方があってもいいかな
それによってまた佐々木の魅力に気付けたらって思う
355名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 05:39:55 ID:ss4elUa2
おお来た!
GJ佐々っ木
356名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 06:09:07 ID:Q34SClCU
>>352
500まで待つ必要なかったな、GJ!
佐々木かわいいよ佐々木
357名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 08:33:47 ID:6Z8ROsdQ
「佐々木、お前は俺の事が好きだったんじゃないのか?」

「くっくっ。それは誤解というものだよ。
確かにキミの事が好きか嫌いかと問われれば僕は迷うことなく好きと答えるだろう。それは紛れもない事実だ。
けれどね、いつだったか言ったと思うが、僕には恋愛なんてものは精神病としか認識できないんだ。
それを知っているキミが僕に恋愛を求めているなんて心外だね」

サドっ気あふれる佐々木さん



「いや、人として好きでいてくれたらいいんだ。俺もお前の事親友だと思ってるしな」

あれ?
358名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 11:39:33 ID:mLrN6kKh
>>357
S佐々木VSフラクラKか
これはフラクラKの勝ちだなw
359名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 12:00:52 ID:CmFH+Y7+
佐々木さん今日もフラクラKに果敢に挑戦の巻

佐々木「ねえキョン。君は異性間の友情は存続しうるものだと思うかね?」
キョン「なんだいきなり? ああ、恋人ができたらそっちに夢中で自然消滅って奴か」
佐々木「いやいや、そういう外的要因を検討するのではなくて、
      長期間に亘る異性間の友情というのは、そもそも友情のままで存続できるのかということさ。
      質的変更を伴わず、続き得るものかどうか、というのが古来からの命題の趣旨だと思うのだがね」
キョン「すまん、佐々木。もうちょっとわかりやすく言ってくれ」
佐々木「ああつまりだね、長く続く友情というものは、恋愛感情に変わってしまっているのではないか、
     ということさ。長年連れ添う異性の友人というのは、それはもう友人ではなく、実質恋人に
     なっているのが多くのケースらしいのだよ」
キョン「どーなんだろな。よくわからん」
佐々木「いやそこで軽く返されても」
キョン「実際問題、そういう奴らが身近にいるわけでもないし。中学生程度の人生経験で
    そんなもんわかんないって」
佐々木「理屈はわかるけど、せめて個人的な見解くらい述べてみないかね」
キョン「だからわかんね」
佐々木「ああ、キョン。君は時々まったく話し甲斐のない聞き手になるよ」
キョン「あ、佐々木。おーい。なんだいきなり席立って」
国木田「…………」

高校になって
谷口「キョンは中学時代恋愛経験とかなかったのかよ」
国木田「キョンは佐々木さんとつきあってたよね」
キョン「は? いや確かにつるんでたし、よくわからん話は山ほど聞かせてもらって楽しかったが、
    別につきあってなんかいなかったぜ。どうしたんだ国木田」
国木田「……(佐々木さん、あまりに哀れな)」


多分、国木田モノローグがあったら、キョンの中学生活の印象ってすごく変わると思うんだ。
360名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 12:19:45 ID:aM3kqYFE
連れ添ってまだ一年も経ってないのにそんなこと言われても困るよな
361名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 12:21:12 ID:3eRZ8xcF
>>359
それだ!誰か国木田視点で中学時代を・・・・・
362名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 16:31:14 ID:RpmWrJA2
>>347
>利子不要、返済期限なしで貸してやる
↑この表現力なんて才能?
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 17:41:04 ID:c5BvBYDT
>>357>>359
パンジー「くやしいのうwwwくやしいのうwwwwww」
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 17:50:15 ID:mLrN6kKh
佐々木さんにそんなこと言ったら消されるぞ…w
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:19:46 ID:mLrN6kKh
珍しく過疎ってるな

佐々木は霊感が強そうだな
366名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:29:59 ID:dsNASA2g
今日は同じクラスの奴で涼宮ハルヒがどんな物語なのか聞かれて、
「キョンって言う主人公がいるんだけど、
その主人公が和菓子を手から出すって言う事しかできない出来損ないの魔法使いで、
妹や幼馴染の佐々木って言う女の子や、
同級生の涼宮っていうおんなのことか、
先輩の女の子とか、
色々な女の子とくっつくかどうかの話。
友達の男の子は馬鹿やってる」
って教えてて思いっきりむせこんだ

話の流れ断ち切ってすまん。
367名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:33:50 ID:/sdgv3ol
368名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:34:52 ID:CAiQD7aJ
どんだけ教える気が無いんだよwwww
369名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:35:06 ID:BJp2OBUz
>>366
D.C.自重ww
370名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:36:38 ID:/sdgv3ol
>>369
!!wwwwwwwwwww
371名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:46:26 ID:dsNASA2g
……別の奴が横からなのは調の説明してたから、
違うって分かったみたいだったけど。
フェレットの代わりがシャミセンになってた。
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:49:30 ID:tFXh9J8G
『親友の特権』


橘  「佐々木さん、キョン君の親友ってポジションは嫌じゃないんですか?」
佐々木「何でだい?こんな素晴らしいポジション他にないと思ってるよ」
橘  「だってほら、親友を止めれば」


ハルヒ「さぁ、誰と遊びに行くの!?」
長門 「・・・・・・私」
みくる「私ですよね?」
キョン「お、お前ら落ち着け、何をそんなに殺気立ってるんだ!?」


橘  「あー言うのに堂々と参加できるんですよ?」
佐々木「そういうことか、なに、親友はあんなのに参加しなくてもいいポジションなんだよ」
橘  「どういうことです?」
佐々木「例えばああいうわかりやすいピンチの彼のところに歩いていくわけだ、見ていたまえ」


佐々木「やぁキョン、何やってるんだい?」
キョン「ん、おお佐々木!いい所に来た!みんな、俺はこの親友と親交を深めようと思っていたんだ!」
佐々木(これは・・・・・・口裏を合わせればいいんだね?)
キョン(ああ、頼む。礼はするから!)
佐々木「うん、そういう約束だったね」
キョン「そういう約束だから!じゃあな!」


橘(す、すごいです。あの争いの中から正にとんびが油揚げをさらうようにキョン君を奪いました!これが親友なんですね!)
橘(あ、涼宮さんたちすごい形相です。キョン君明日はひどい目にあいそうですね)


佐々木「彼女達すごい形相だったね、どうしたんだい?」
キョン「わからん、全員から同じ場所に行こうといわれたんでSOS団の活動かと思って行ったんだが」
佐々木「あんな状況だったと」
キョン「まぁそういうことだ、原因はさっぱりわからん」
佐々木「君ね・・・・・・まぁいいや、約束と言えば中学のときのアレ。覚えてるかい?」
キョン「約束?・・・・・・ああ、25までにどっちも結婚相手がいなかったら結婚するって奴か?・・・・・・まだ有効なのかあれ」
佐々木「もちろんだよ!でなければ保険の意味が無いじゃないか」

橘(佐々木さんそんな約束までしてたんですか!?キョン君の防御力がそのまま自分のポイントになる親友ならでわの作戦です!)


キョン「ま、いいけどな。俺はともかくお前はあっさり見つかりそうなもんだが」
佐々木「くくっ、だといいんだけどね」
キョン「いや、それにしてもさっきは助かったぜ。なんか奢るよ」
佐々木「いやいや、君が困ってそうだったからね」
キョン「いや、一発で察してくれて助かったぜ。持つべきものは頭のいい友人だよな。最高だったよ、親友!」
佐々木「・・・・・・そんな強調しなくてもいいじゃないか」


橘(あ、やっぱり面と向かって言われるとへこむんですね)
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:53:32 ID:/sdgv3ol
>>372
GJ!
キョンよぉ・・・。(谷口っぽく)
374名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:57:56 ID:j4Gbu5Y3
!. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!    \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
 l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./   _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
 !. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´    ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ       !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ    彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ    ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ     
.  ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`      >> はらたいら まけかなと おもっている
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
.   }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
                    /               <: :/: : : : : 入
              /レ '  __    r ' ´ ̄    <´: :/: : : : : : : :.i
            _ ,ヘ: :.ラ      `          そ: / . . : : : : : : :ヽ
          ,´: : : :ヽ::}            _ ― :.: ̄i      . : : ヽ
          ,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::.....    {      . . : : i
375名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:09:16 ID:c5BvBYDT
>>372
親友同士の二人いいね
ちょっと凹む佐々木に萌え
376名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:16:04 ID:j4Gbu5Y3
「キョン、明日の夜、家に遊びに来ないかい?家族が全員釧路に旅行に行くんだ」
「そうか、偶然だな、俺もSOS団のメンバーと一緒に鎌倉市にツチノコ探しに行くんだ」

橘「あー、またまた彼にフラグを折られてしまいましたね」
佐々木「くっくっ、いやいやこれで結構だよ。むしろ嬉しいよ」
橘「私も嬉しいです。私と佐々木さんのフラグは…」
佐々木「私がキョンと親密な関係になるだなんて考えるだけで怖くなってくるよ。
      それに、キョンのことを思って DO-IT-MYSELF し続けることが出来るしね。
      最近、国内で次々と残虐な事件が起きているよね?歩いている最中に微細な微生物を踏み殺すのと
      同じ感覚で人を殺すような人が居るよね?それはずばり想像力の欠落から起こる現象だと思うんだ。
      でしょ?橘さん?」
橘「えーと、ふえーと、」
佐々木「私も、毎日キョンのことを思ってimaginationを張り巡らしているんだッ!!
      想像力を働かせたら何でも出来るんだ!!キョンが毎晩私の身体を激しく求めてくれるんだッ!?
      涼宮さんなんてらき☆す×のくじら担当モブキャラと同等の立ち位置に成り下がってしまうんだ。
      すごいでしょう?」
橘「う、ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううn」
377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:21:04 ID:2O3IvDtv
橘|国木田フィルターも乙なもんだな
378名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:24:16 ID:c5BvBYDT
>>376
ちょっと危ない人だなw
379名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:52:39 ID:N14Bv057
佐々木「ねぇ、藤原さん」
藤原「何だ」
佐々木「ちょっとチンピラに扮してキョンに絡んできてくれないかな?
     私がそこに現れてキョンを助けるから。」
橘「駄目ですよ、佐々木さん!確かに彼は愛想も目つきも性格も悪くて
  はまり役ですけど、それは普通男の人が仕掛ける作戦です!」
佐々木「それもそうか、せっかくうってつけの人材がいるのにね」
藤原「・・・おまえらは僕が傷つかない人間だとでも・・・?」
九曜「―――――頑張れ――――」
380名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:02:44 ID:oawvq850
ところで驚愕はマダ?
381379:2007/07/25(水) 22:05:21 ID:N14Bv057
「私」ってなんだ・・・やっちまった。
ちょっと山にこもって修行してくる。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:08:34 ID:c5BvBYDT
佐々木たちはわざと言ってるとしか思えないのねw
藤原がハマーに見えてきた
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:29:00 ID:3eRZ8xcF
藤原「僕だって、僕だってなぁ・・・・」
おっちゃん「お客さん、それ以上は体に毒ですよ・・・・」
藤原「放っておいてくれ!こんな、こんな未開の地に派遣されて
   解らないことだらけだけど必死に頑張っているんだ・・・・・・・。
   なのにあいつら・・・。これが飲まずに居られるか!!!!」
                
                 カタッ
藤原「なんだ?ガンモなんて頼んでないぞ?」
おっちゃん「サービスですよ」
藤原「そうか・・・。すまんな・・・。」

と言う電波を受信したので便乗してみる。
384名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:35:29 ID:mLrN6kKh
まぁ実際は藤原よりもきょこたんの方が佐々木やらいろんなことで苦労してると思うな
原作の藤原はやる気ないしw
385名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:38:47 ID:3eRZ8xcF
スレ内では藤原=パンジー=ポンジーなので問題なし。
386名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:42:14 ID:c5BvBYDT
ポンジーって何だよww
ササッキー、きょこたん、くーちゃんみたいな藤原のニックネームなのか?
387名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:48:13 ID:oCsE7wp0
お前ここ初めてか? 力抜けよ
388名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:49:32 ID:GZAd0FUq
アッ−!
389名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:50:54 ID:iuWTcP0K
>>386確か二三スレ前の誰かの打ち間違えだった気がする
390名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:52:24 ID:IAi/sKw7
それがVIPとエロパロに広まったのだよ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:53:11 ID:mLrN6kKh
佐々木はササッキー、藤原はパンジーがニックネームだろ
ポンジーはいつまでこのスレで使われるのやらw
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:59:10 ID:c5BvBYDT
把握した
パンジーの名前を間違えた作者カワイソス

とりあえず言っとこう
ササッキーかわいいよササッキー
393名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:00:40 ID:dJUjMsMx
なんか・・・
オタササみたいだよ
394名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:00:41 ID:BL7ptdo0
>>392
ここは次スレが立ったあとの残りはポンジースレになると決まってるからな
今からネタを用意しておくんだ
395名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:08:04 ID:mLrN6kKh
パンジースレがないはずなのにこのスレは>>970までレスが付くとなぜかパンジースレに変わる
396名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:21:33 ID:iuWTcP0K
佐々木とくっくっ (隠しポンジースレw)
397名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:21:47 ID:c5BvBYDT
パンジースレがないからこのスレでパンジーが暴走するから困るなw

佐々木かわいいよ佐々木
398名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:21:50 ID:dsNASA2g
>>395
ここは佐々木さんの世界なのです
未来人にのっとられるわけには行かないのです。
399名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:22:58 ID:/3ypi7WO
ところで、姉佐々木ってどうなんだ?
妹佐々木は意外にあるが、姉佐々木は見ないような気がするんだが
400名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:27:03 ID:mLrN6kKh
あんま見ないな
佐々木は姉というより妹ってイメージが強いからかな
401名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:30:10 ID:J0ny2Urk
僕っ娘の姉verかぁ
402名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:36:49 ID:c5BvBYDT
しっかり者の姉佐々木よりしっかり者の妹佐々木の方が萌える
まぁどっちでもグチグチうるさそうだけどw
403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:38:33 ID:30ugsoQU
>>400
ハルハルも妹系だよな、わりと。
長門はどっちかっつーと娘だし。
朝倉さんは…えーと幼馴染キャラ?

姉キャラなら鶴にゃさん・喜緑さんのアダルティズをオヌヌメしておく。
404名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:48:14 ID:mLrN6kKh
うん、やっぱ佐々木はハルヒみたいに妹キャラっぽいよな
てかあれ?みくるんは?
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:49:35 ID:THes/4CV
>404
身長が伸び悩む姉

佐々木はもちろん胸(ry
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:53:25 ID:UkPCMm6y
今更だが>>372の「親友ならでわ」って「〜ならでは」が正しい・・・よな?
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 23:57:51 ID:c5BvBYDT
>>406
細かいことはキニシナーイ

佐々木が妹になったらいろいろ会話が弾んで楽しそうだな
408名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:00:09 ID:tFXh9J8G
というかキョンが兄貴キャラなんだよ。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:18:18 ID:ExWPqvay
実際キョンには妹いるしな
410名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:21:02 ID:ba/1TSTM
>>408
確かにな
アニキキャラのキョンの前では佐々木でもハルヒでもみんな妹キャラに思える
411名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:24:48 ID:pyt+bUg9
佐々木アニメーション学院
412名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:27:18 ID:7+xA8Gox
佐々木ゼミナール
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:31:04 ID:4qhlcjYR
>>412
ごめん。そこ通ってるわw
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:33:47 ID:sbPtp/4O
まぁキョン相手だと大抵の女は妹っぽく見えるな
415名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 00:54:35 ID:ItQpvXIH
佐々木「キョン、アクセントがわからなくて悪戦苦闘する、
     なんてことの無いようにね。」

うん、佐々木違いなんだ、済まない。
(代ゼミの寒いギャグが好きな英語講師)
416名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 01:38:12 ID:7D3z0HoM
そんな佐々木は嫌だ
417名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 01:47:57 ID:1RD1p7iv
姉佐々木か。なんか酸性とアルカリ性を混ぜたトイレ洗剤みたいになりそうな気もする。

佐々木さんの、姉ちゃんとしようよの巻

キョン「ただいまー」
佐々木「やあ、おかえり。遅かったねキョン。また涼宮さんにからまれていたのかい。くっくっ」
キョン「佐々木、また俺の部屋に勝手に入ってるし」
佐々木「毎回思うのだがね、その佐々木というのはやめないか。僕は君の唯一の、最愛の姉であるのだから、
     お姉様とか姉上とか、より相応しい呼び名があると思うんだ。もちろん、呼び捨てでもかまわないよ」
キョン「そうは言っても佐々木は佐々木だろう。他に呼べといわれても困る」
佐々木「む、まあト書きの関係上、僕も強くは出られないのだが」
キョン「ト書き?」
佐々木「気にしないでくれ。ちょっとだけメタな話題さ。くっくっ」
     そんなことより、数学の宿題が出ただろう。見てあげるから、さっさと片付けようじゃないか
     ずっと待っていたんだよ」
キョン「そもそも、佐々木が休み時間にずっとくっついてくるから、ハルヒが何故かイチャモンつけて、
     そのせいで遅くなったんだよ」
佐々木「姉弟として当然のスキンシップじゃないか。他人にとやかく言われることではないだろう?」
キョン「他の女子が近づいてくると、露骨に警戒するのもやめてほしいんだが」
佐々木「姉として当然の義務じゃないか? 君に悪い虫がつかないよう、僕がまず品定めしてあげているだけさ。
     まあ、涼宮さんたちが君に近づくのをゆるしているのは、彼女たちのバイタリティと傍若無人さに
     僕が敗北したのと、そうしないと世界と未来と自分の命が危ないと朝比奈さん他が泣いて頼み込んだせいだが」
キョン「おかげで全然女性と縁のない高校生活なんだが」
佐々木「くっくっ。それを本気でいうところ、我が弟ながら恐ろしいよキョン」
キョン「だいたい、学年は一緒なんだからそんなに姉貴風吹かせられても」
佐々木「確かに学年は一緒だが、僕が遅生まれ、君が早生まれで、11ヶ月の差があることは
     事実だろう。それとも何かね? 君は僕が姉でなかった方が、道ならぬ思いを成就できるから望ましい、
     とでも告白してくれるのかい?」
キョン「まあ少なくとも、帰って着替えるまもなく自分の部屋を占領されてる事態はないわな」
佐々木「ああ、着替えたかったのかい? 手伝おう。ほら、手を伸ばして」
キョン「やめろって。自分でできるから。何でそう何でもかんでも世話焼こうとするんだよ。
     ガキじゃないんだから」
    (佐々木さん一時退場)
佐々木「くっくっ、キョン。先ほどの勇ましいセリフは、せめて制服をきちんとしまってから言いたまえ。
     ほら、乱雑に脱いだものだから、皺になりかけてるじゃないか」
キョン「いや、いちいちたたまなくていいから」
佐々木「毎日毎日同じことをしているのに、なぜその度に気にするのかね、キョン。
     僕が好きでやっているのだから気にしないでいいのに。さ、それより宿題だ。ノートを出したまえ、キョン」
キョン「へいへい」
    (べんきょうちう)

キョン「あーわかんね。どうして姉弟で、こんなに頭のデキが違うかねえ」
佐々木「君の頭のデキは、僕に劣るものではない。ただ単に君のやる気の問題さ。
     僕はこういう授業が苦にならない。君はそれに没入するほどの魅力を感じない。
     それだけの差だよ」
キョン「そうはいっても、お前がクラスのトップ争いで、俺が谷口と最底辺争いってのは、
     正直めげる状況ではあるんだがね」
佐々木「大丈夫。僕がずーっとつきっきりで教えてあげるから。クラスが変わろうが、
     大学へ行こうが、就職しようが、姉弟という絆だけは変わらないからね。
     僕がずーっと面倒見てあげるから、まあ大船にのったつもりでいたまえよ、私のキョン」
キョン「なんかそれヒモ宣言みたいで凄くイヤだぞ」
佐々木「くっくっ。文句があるなら僕より先に産まれることだね。姉としての権限で、君の訴えは却下させてもらうよ」







418名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 01:49:10 ID:1RD1p7iv
やっぱり姉佐々木って何か混ぜるな危険っぽい。
ものすごい世話焼きで、キョンがフラクラなのと同様に、
キョンがナニを言っても笑って聞き流して彼の世話を焼きまくるんだろうなあ
とか思った。
あとビジュアルは長髪で脳内変換しといてください。
419名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 01:56:42 ID:79JzuQlr
>>417
なるほど。理解した。甘く蜂蜜のような愛で縛り続けるというスポイル型のキャラになるわけだな。
うっかりすると、空鍋回しそうな気もするが。
……それはそれでw
420名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:02:11 ID:2LhqumW2
>>419
普通の黒佐々木さんと比べて、病的っぷりが半端じゃないな…
某鳩姉ばりに危険な希ガス。
421名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:04:22 ID:h86h6HOh
所でみんな聞いてくれハルヒを語れのスレに約二倍さでレス数が勝っとるぞ!!
422名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:06:20 ID:/t768ABS
なんかスレの伸び方が早くなった気がする
前からこんなんだった?
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:12:49 ID:h86h6HOh
いや前ハモットユックリダッタナ
424名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:18:03 ID:CUXDqqc2
単に夏休みで加速してるだけじゃね?
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 02:21:14 ID:Sx9lBaps
このスレ定期的に速度の話出るよな
正直うざい
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 03:04:16 ID:9IgGdqnP
>>408
つまりキョンはサブだと申すか

てか投稿時間が格好いいな>>408
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 04:04:02 ID:79JzuQlr
佐々木とキョンのだらだらした会話が書きたくなりまして、3レス予定で投下します。
428午後のお茶 1/3:2007/07/26(木) 04:06:45 ID:79JzuQlr
「暑いね」
 夏だからな。これも地球温暖化とやらの影響なのかね。
「そうだね、もうそんな風に冗談のネタにしていい時期はとっくにすぎてしまったような
気もするけどね」
 サイですか。氷が溶けて水っぽくなったアイスコーヒーをすする。薄まったアイス
コーヒーほど、いまいちと言う言葉がふさわしい飲み物はないな。
「キョン、キミは自己存在についてどう思う?」
 お前の質問の意味がわからない。
「意味なんてないさ…なんて、胸を張って言えれば、少しは格好もつこうという所だが、
これは単に暇つぶしのための質問さ」
 お前は俺と哲学でも語り合おうってのか?
「ん、キミと僕の間で共有できる話題なら別のものでも構わないよ、でも勉強の話や
スノッブな噂話というのは今の気分じゃないな」
 で、何が聞きたいんだ。
「キミは自分自身をどう評価しているのかな?」
 それなら、簡単だ。どこにでもいるような中学三年生、凡人の少年Aさ。他人に特別
誇れるような趣味はないし。家族構成だって特別なモンじゃあない。ちなみに親戚一同
見回しても、特別な人間はいないから、先祖代々一般人なんだろ。
「そういえば、新学期の自己紹介でもこれといった特記事項はなかったね」
 自分でもどんな自己紹介をしたのか忘れたくらいだからな。
 俺の返事を聞いた佐々木は唇の端をくいっと上げて、くつくつと笑った。
「そうなのかい。ふむ、なら僕の記憶からも消去しておこう」
 そうしてくれ。右手をひらひらとさせて応える。
「僕はね、キミの非凡な部分を知っている」
 ぺろりと上唇をなめ上げ、獲物を見つけた猫科動物の瞳で俺を見つめた。
 ほう、それは興味があるね。いったいどんなところなんだ?
「そりゃあ、簡単だ。キミくらいの時分の人間で、自分には誇るべきものがない。ないが、
自分はそう言う人間なのだ。と、ある意味では開き直り、自分を単なる一般人だ、なん
て達観したようなことが言えるのは十分に非凡だよ。嘘やポーズでないことは分かって
いる。そして、キミがそれに満足してはいないってことも」
 そうかい、そりゃ買いかぶりってもんだ。俺は今の俺にそれなりに満足してるんだぜ。
そりゃ、俺だってもうちっとハンサムになりたいし、もちっと背丈もほしい。だが、
そのために努力も対価も払っていないのだから、それが手に入らねぇのは、これはもう
しかたない。それに俺が普通に満足できているのはお前のおかげでもあるかな。
 興味を引かれたのか、佐々木が、コーヒーカップで俺を指しながら言った。
「さすがはキョンだね、それはとても興味深い話題だ。面白かったら、ここは僕がおごろう」
 変なプレッシャー掛けるなよ。佐々木は唇をきゅっと引き上げ、粘度の高い笑みを顔の
下半分だけで作って見せた。
 俺はお前のおかげで普通ではないと言うことがどう言うことなのか些少なりとも理解
できたのさ。
「なるほど、キミは僕が変わり者だから、付き合っているというわけか」
 まぁ、それだけじゃあないがね。お前とは気が合うし、こうして差し向かいで茶を飲
んでいても気疲れしないしな。これが、そうだな。岡本当たりだったら気が気じゃない
し、国木田あたりだったら、こんなにゆったりとしているかどうかは疑問だな。
429午後のお茶 2/3:2007/07/26(木) 04:09:05 ID:79JzuQlr
「ふぅん、岡本さんだと、キミはもっと気を張っているというわけか。なんだろうね、
この微妙なもやっとした感覚は。しかし、キミは国木田とはずいぶん気があって
いるように感じていたんだがね、これは僕の誤解だったのかい」
 ん〜、男のツレでは一番か二番だろうなぁ。その分、くだらないことで良く盛り上がる。
それこそ、昨日見ていたバラエティから、今日発売のギャグマンガのネタまでな。そう
言ってさっきまで眺めていたマンガ雑誌を見やる。
「確かに、僕とはマンガの話はあまりしないね」
 そういう部分までは趣味が合ってるわけじゃないからな。まぁツレなんてのはそのぐ
らいで丁度いいさ。
「そうかもしれないね。それで、キミは僕のどのような部分から普通ではないことを理解
したんだい」
 ん? ちょっとまて。お前はどこにでもいそうなありふれた普通の女子中学生だと自分
自身を認識していたのか?
「ん〜〜、その話をつっこんでするためには、普通であるとはどういうことなのか、
ということについて僕らはコンセンサスを得なければならない。違うかな?」
 普通は普通だろう。そこに定義を行なうのは難しいと思うぞ。
「そうなのかい? よしよし、これは議論のし甲斐があるぞ」
 ボールをみつけた犬のように、佐々木は俺の出したお題に食いついた。
「まず、枠から決めようではないか。たとえば、犯罪者は普通ではないよね」
 そうだな。それから、いわゆる非行に分類されるような行為についてもこれは普通で
はないってことでいいよな。
「うむ、了解だ。内面はともかく犯罪行為に手を染めてはいない、と。それでは逆にだね、
スポーツや勉強などで素晴らしい才能を示している人たちも普通ではないよね。
そう言った人たちはまさしく非凡であるのだから」
 なるほど、他より秀でている部分であってもこの場合は、除外されるべき一要因か。
「まぁどの段階までかは議論の余地があるがね。何らかの部活動に参加している方が
普通か、そうではないかという部分にも線を引いておく必要はあるだろうね」
 なぁこの定義はいつまで続くんだ? 先の展開が何となく読めた俺はそう、佐々木に
問いかける。
「普通から除外して良い条件がなくなるまでだと思うのだけれど?」
 やれやれ、降参だよ。このまま進めて俺が残ったとしたら、それは俺が普通でないこ
との証明だからな。
 佐々木はくっくっといつもの何かを咽の奥で転がしているような笑いを浮かべた。
「やぁれやれ、楽しい時間はすぐに過ぎてしまうね」
 まぁそれでもお前が変人であることは変わらんがね。
「僕はこんなに善良なのに、キミはそんなことをいう」
 善良かどうかは関係ないだろ、お前みたいにキャラ作ってるヤツが普通なわけない。
お前は俺にとってトクベツな人間だ。
「ふふ、そうか、僕はキミに特別か、いいね、その言葉の響きは実にイイ」
 だからさ、トクベツでいるために支払わなければならない代償っての? お前は払っ
てる、だからお前は特別なのさ。
 何を思って、そんなことをしているか、なんて知らね。そら、お前にはお前の考えが
あるんだろ。
430午後のお茶 3/3:2007/07/26(木) 04:12:25 ID:79JzuQlr
「ここで、僕のキャラについて告白をしておくべきなのかね」
 佐々木はテーブルに伏せるようにして、俺を見上げた。そんな捨てられた猫みたいな
目で見るな。
「いいよ、別に興味ねー」
 大げさに腕を振ってそう答えた。本音を言えば、知りたくなかったわけじゃない。
ただ、興味本位で覗き込んではいけないような気がしたのだ。いや、違うな。
こいつにそこまで踏み込んでいいのか、俺はためらったのだ。
「そうかい? 残念だったね、僕の心に踏み込むチャンスだったのに」
 佐々木は、またいつものように偽悪的な表情を浮かべた。
「そうか、踏み込んで欲しかったのか、そりゃ悪いことをした」
「まったくだ。僕がこんな気分になることなぞ、そうそうないのだよ。まぁいい。僕らは
もうすこし、この境界線上でフラフラしている方がお似合いなのだろう」
 そう言って、佐々木は右手をひらひらと動かした。まぁ結局、こいつの察しの良さも、
こいつとゆったりとした友達づきあいを続けることができている理由のひとつなのだろう。
 お互い相手に悪くない感情を抱いている。そんなことはもう分かっている。だけど、
お互い決定的な一歩を踏み出す気はないのだ。
 正直、こいつが彼女だったらいいだろうなと思う。別に振られたら振られたでもかま
いはしない。傷つきたくないわけじゃない。だが、その結果がどちらであるにせよ、
こいつとの間にしか流れないこの空気は失われてしまうだろう。

 それが惜しかった。

 そして、それは佐々木にとっても同じなのだろう。あいつも一定以上は俺に踏み込ん
では来なかった。
 今日のように少し、誘いを掛けては、すぐに引いてしまう。きっと俺の反応を見て
楽しんでいるのだろう。まぁ、俺も佐々木の誘いをはぐらかしたり、スカしたりするの
を楽しんでいるのだから、これはこれでお互いさまなのだろう。
 サ店の会計を済ませている−−結局奢って貰うことになった−−佐々木の細い背中
を見ながら、そんなとりとめもないことを考えた。
「どうしたね、キョン」
 いつもの皮肉げな笑顔で声を掛ける佐々木に、いつものように答える。
「別に、大したことじゃねぇよ。お前のことを考えてただけさ」
 お、そのちょっと恥ずかしがってる顔。俺、結構好きだぜ、佐々木。

「バカなことばかり、言ってないで。行こう、午後の講義が始まってしまう」

 そうして俺たちは、夏期講習中の受験生に戻ったのだった。
431名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 04:13:43 ID:79JzuQlr
 以上です。ちょっととりとめがなさ過ぎたな。
 このふたりの会話は、なんつうかだらだら続きすぎるね。
まったく、お似合いというかなんというか。
432名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 06:47:50 ID:ba/1TSTM
GJ!
互いに踏み込み杉ないのがこの二人らしいな
433名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 07:15:52 ID:6V7MHQ+S
素晴らしい。こーゆーのを読んでみたかったんだ。
434名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 07:19:25 ID:jxqKCJwr
2/3からの締め方がいいな。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 07:20:15 ID:Y6XXXipP
>>428
Good Job
436名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 10:02:29 ID:kZDgHIJW
>>428
あんたGJ過ぎるぜ!
佐々木かわいいよ佐々木
437名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 10:27:06 ID:aLYxHVdH
>>374
はらたいらってナニ?
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 12:14:22 ID:ptBDOwZX
ぐぐれ
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 12:23:38 ID:xcgE/SOf
>>428 いいなあ
抽象的な会話に飽きない友だちって本当に少ない
440名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 15:16:38 ID:VUc4xhpQ
佐々木クールだよ佐々木
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 17:24:03 ID:6u6mvQfZ
携帯から1のss保管庫に行ってみたんだが・・・
結構見づらいな・・・携帯だとorz
442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 17:25:22 ID:JDLfwzS+
佐々木かわいいよ佐々木
443名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 17:55:53 ID:ptBDOwZX
>>441
で?口だけ達者な携帯厨はどうしたいのかな?
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 18:01:46 ID:ba/1TSTM
そういう発言は控えな


佐々木さんかわいいのです佐々木さん
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 18:03:39 ID:XnNfpfZk
>>444
橘と佐々木の百合なお話が見たいのです
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 18:08:07 ID:VUc4xhpQ
意外――――と無い――――――――
私――――も見た――――い
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 18:53:38 ID:jxqKCJwr
>>446
なんでこう宇宙人ってのは特殊な人ばっかりなんだ。
448名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 18:59:03 ID:ba/1TSTM
佐々きょこ…フンッ
僕は別に佐々木と橘の百合を見たいわけじゃないぞ
449名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:00:44 ID:4qhlcjYR
>>445
俺も!
450名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:05:49 ID:kZDgHIJW
きょこたんと佐々木の百合?
きょこたんが一方的にアピるけど佐々木に華麗にスルーされてるイメージしか浮かばねぇww
451名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:07:54 ID:ba/1TSTM
>>450
そこが萌えるんだよw
452名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:10:51 ID:4qhlcjYR
>>450
お酒に酔った佐々木が、きょこたんと・・・ってのと
        〃      キョンと勘違いしてきょこたんを襲う
ていう状況ならいけそうじゃねいかい?
453名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:12:15 ID:AEkn0oX+
佐々木「四つん這いになりなよ」
橘「なれば神になっていただけるんですね?」

佐々木「汚い穴だね。くっくっ」
橘「アッー!なのです」

佐々木「君、ここは初めてかい?」
橘「アッー!なのです」

藤原「自分、指いいすか」
佐々木「帰れ」
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:13:32 ID:ba/1TSTM
>>453
きょこたん×佐々木じゃなくて佐々木×きょこたんかww
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:15:32 ID:VUc4xhpQ
男同士だったらアッー!でいいと思うけど
女同士だったら違う悲鳴だと思うのね
まぁどうでもいいかw
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:16:44 ID:XnNfpfZk
きょこたんに虐められる佐々木を脳内エロゲ化完了しました
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:23:18 ID:ba/1TSTM
>>456
そんなことしたら私の首を絞めるだけなのです!
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:37:46 ID:XnNfpfZk
佐々木に虐められるシナリオもあるに決まってるさ
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:46:05 ID:S6wZlI+9
確か、橘が佐々木に迫ってるような絵があったような…
10スレぐらい前にあった気がするw
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:48:24 ID:kZDgHIJW
>>459
あったな
あれ絵柄かなり好きだけど俺的きょこたんは百合じゃねぇw
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:58:21 ID:ba/1TSTM
佐々木×きょこたんよりも佐々木×昆布が見たくなった
ただあの二人の会話が想像できないけど
462名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:03:19 ID:v6kg1C4K
そうか、時代はゆりんゆりんか。

佐々木さん、橘京子とゆりんゆりんの巻

キョン「おや、物陰から変な声が?」

佐々木「や、やめたまえ橘さん!」
橘「押し倒し……じゃなくてお慕い申し上げているのです、佐々木さん!」
佐々木「僕にそういう趣味はありません! だいたい、君は僕の能力をあがめていたのではなかったの?」
橘「佐々木さんは私たちにとって新世界の神です。それは変わりません。でも、それだけでなく、
  私は佐々木さんの存在そのものにとてもとても惹かれてしまったのです!
  その聡明さ、落ち着きっぷり、穏やかさ、もしかして伸ばしたらポニーテールも似合いそうな綺麗な髪。
  外見も中身も、すべて佐々木さんはすばらしいのです!」
佐々木「そ、そんなこと言われても、第一僕には好きな人が……」
キョン「ナニやってんだ、おまえら」
佐々木「あ! キョン、いいところに。助け……」
キョン「佐々木、安心しろ。俺の知人にも男だがそーゆー趣味の奴はいるから、
    俺はそっち方面に偏見を持ったりなんかしない。尻はガードするが。
    それに、お前がどんな嗜好の持ち主でも、俺はお前を理解しようと思うし、親友であり続けたいと思う。
    だがな、こーゆーことは、いくら人目につかないからって、屋外でやるのはよくないと思うんだ」
佐々木「あ、あのちょっとキョン、そうじゃなくて」
キョン「高校生が不純同性交友をやるなとは俺もいわんが、せめて自宅なりにしろ。
    今日のことは、俺の胸にしまっておいてやるから、橘と二人で家につくまではガマンしなさい。
    それじゃあな」
佐々木「あ、ち違、これは作戦で、フリなんだ。僕は別にそんな。ああキョン、一目散に帰らないで!」
橘「ありゃ、佐々木さんが襲われるところをキョンさんが助けて二人はラブラブ作戦、
   大失敗なのです。なんかドン引かれてしまいましたね佐々木さん。
   これはつまり、完全に芽がないということなのではないでしょうか」
佐々木「こんな変態な作戦、ドン引きに決まってるじゃないか!!
      キョンに思いっきり誤解されてしまった! もう私、キョンの前に顔出せない!!」
橘「これをいい機会にですね、あの、本当に私とつきあっちゃったりとかも、その新たな世界の発見に……」
佐々木「 橘さんのバカー!!  世界なんか今すぐ滅んでしまえー!!」
橘「あああ、それを言ってしまうと、またいつものオチが!」
佐々木「うわーーーん」


なるほど、自分にゆりんゆりんが絶望的にムリだということはわかった。うん。
463名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:05:25 ID:XnNfpfZk
>>462
GJ
次は佐々木ふたなり化だ
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:05:59 ID:seUVmdSu
>>462
最初のほう「僕」なのは、キョンへのアピールだったのか。
涙ぐましいな、佐々木さん。
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:09:07 ID:VUc4xhpQ
>>462
ガチで百合じゃなくてこういうのほほんとしたの好きだ
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:35:20 ID:FxcaHKLO
「アッー!なのです」

困惑を取り繕いつつも喜びを隠し切れない表情がありありと想像できる素晴らしい悲鳴じゃないか

「アッー!なのです」
「アッー!なのです」
467名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:38:12 ID:bZfPDPmp
ハルヒの2期アニメにT.M.Revolutionまたはabingdon boys schoolが歌わないかな〜
468名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:46:13 ID:sbPtp/4O
2期はササッキーでてこないだろうな…。
何より驚g(ry
469名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:53:11 ID:l4oO9Ubn
   |
   |‐- 、
   |. ト、 ヽ
   |ソ 从〉
    | ┳i!l
   |ー ノハ! 京アニだったら、通行人Sとして・・・
.   ()
   |
470名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:53:36 ID:QJaAoQqJ
ハルヒ二期は絶望的なので、
何でもアリな「らき☆すた」に期待w
471名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:18:24 ID:XnNfpfZk
らきすたの時間軸では分裂まで発売されてるからなw
こなたが何か口走ったりしないだろうか
472名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:26:54 ID:bMjiPtrA
こなた「みんな佐々木かぁ〜、旬なのはわかるけど移り気が早いというかなんというかね〜」
かがみ「そうなのか?わたしには全然わからん…」
473名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:30:21 ID:DsWxq6El
2期の話題が出てるところ恐縮なんだが、長編を投下しても構わないだろうか?
長くなりそうなので今回は前半部のみ、10レスを予定している。
474名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:31:14 ID:kZDgHIJW
>>473
かむかむ。
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:31:54 ID:+qJ08LNC
ガツンとやってくれ
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:34:57 ID:sbPtp/4O
恋!
477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:35:25 ID:DsWxq6El
※はじめに
本SSの製作にあたり、part10スレに投下された『無題(1)』および『無題(2)』の設定を
一部拝借させていただきました。この場を借りて、お断り、並びに御礼申し上げます。



熱を出して倒れた長門の元へ、俺は走っていた―――はずだった。
先頭を行くハルヒの背中が揺れている。続く古泉と朝比奈さんの背中も。
そして、最後尾を走る俺が視界のほんの端っこに小さな影を捉えた次の瞬間、
ものすごい勢いで急降下してきた一羽のカラスが、ハルヒの鼻っ面をかすめた。
とっさに身を引き、小さな悲鳴をあげるハルヒのスローモーションめいた映像。
それが、たぶん俺がこっちの世界で見た最後の光景だったのだろう。
この0コンマ何秒か先の未来に、世界は変わったのだ。あの奇妙に歪んだ世界に。


『キョンと佐々木の消失』

話は昨日の日曜日に遡る。あの忌々しい未来人野郎と許すべからざる朝比奈さん誘拐犯とディスコミュニ
ケーションを地で行く宇宙人と、それに俺の旧友である佐々木とのいろいろな意味で忘れられない会合か
らの帰り道、俺は自分の迂闊さに悪態をついていた。くそ、店に財布忘れた。
家まであとわずかという距離まで来て雨の中を喫茶店まで戻る憂鬱さを、俺ののっぴきならない財政事情
が吹き飛ばすまでに大した時間はかからなかった。そもそもなぜ自分で支払いもしなかった店に財布を忘
れる事態に陥ったのかを本気で考察しながら、俺は元来た道を歩いて行った。

幸い、俺の財布は喜緑さんが無事に保管してくれていた。念のため後で中身を確かめたが、宇宙人お得意
の情報操作もされていないようだ。いや、増える方向にならいくらでも操作してもらいたいもんだが。
礼を述べて店を出ようとした俺を、喜緑さんが呼び止める。「同じ席に置いてあったので、お連れの方の
忘れ物ではないでしょうか」と差し出されたそれに、俺は大いに見覚えがあった。

それは、黒いポケットラジオだった。佐々木の物だ。確か中学時代に従兄弟の兄ちゃんに買ってもらった
代物だったと思う。一時期のあいつはラジオの投稿番組にすっかりハマり、投稿番組というコミュニティ
に見る集団心理、なんて話を自転車の荷台からよく聞かされたもんだ。妙に懐かしいな。
なんにせよ大切なものだろう。あいつから親友認定された身としては、責任もって届けてやるのが筋とい
うものだ。俺はその旨を喜緑さんに約束すると、鉛色の空の下、ゆるゆると帰宅の途についた。

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478名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:38:23 ID:DsWxq6El
そして翌日の、まさにたった今だ。
ハルヒの眼前をかすめたカラスはそのまま急上昇に転じ、あっという間に青空に引っ付いた小さな染みに
なっていた。その様子をマヌケ面をして見つめていた俺が視線を地上に戻すと、そこにはハルヒも古泉も、
あの麗しの朝比奈さんすらも―――掻き消えたようにいなくなっていた。
俺がカラスを見上げていた間にはぐれたのか? ずいぶん足の速いことだと、まだこの時はのんびりと構
えていた俺は、深く考えるでもなく携帯でハルヒをコールした。

「ただ今おかけになった電話番号は、現在使われておりません―――」

は? 俺は液晶表示でコール先が間違いなくハルヒであることを確認してから、もう一度かけてみた。同
じアナウンスが流れる。あいつ番号変えたのか? そういう情報はシェアしろよな…って待てよ、俺が最
後にハルヒに電話したのっていつだったか…まあいい、古泉の奴なら繋がるだろう。

「ただ今おかけになった電話番号は、現在使われて―――」

なんだ…? 本能的に血の気が引いた。この1年間で鍛えられた俺の超常現象センサーが警告音を発して
いる。それを無視して、俺が知る限り最も頼りになる番号に発信する。すまんな長門、熱で辛いところを
呼び出しちまって。だが、いつもの沈黙を期待していた俺の耳に届いたのは。

「ただ今おかけになった電話番号は、現在―――」

3度目のそれは、間違って取ってしまった霊界からの電話並みに破壊力があった。恐いものから反射的に
目を逸らすように終話ボタンを押した俺は、自分の心臓が嫌な脈の打ち方をしているのを自覚する。
くそ、落ち着け。俺が取り乱すとロクなことにならないのは経験済みじゃないか。去年の12月と同じ失敗
を繰り返す気か? 朝比奈さんに怯えきった目を向けられたあの時のような。いやいや、まてまて、まだ
朝比奈さんにかけていないじゃないか。
一縷の望みをかけて通話ボタンを押した俺を出迎えたのは、そうなることがあらかじめ決まっていたとい
わんばかりの、無機質なアナウンスだった。
479名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:39:32 ID:DsWxq6El
状況を整理する必要があった。近場の公園のベンチに腰掛けて缶コーヒーをすすりながら、俺は考えるこ
とに意識を集中させようとしていた。俺を除くSOS団全員と突如連絡が取れなくなった。何故だ。オス
の三毛猫が生まれるのに匹敵するくらいの偶然が起こって、あいつらが一斉に電話番号を変えたのか? 
馬鹿言うな。ハルヒはともかく、朝比奈さんや古泉なら即座に新しい番号を伝えてくるのは間違いない。
それに長門に至っては、ほんの30分ほど前にハルヒが電話したばかりじゃないか。
そもそもハルヒ達はどうなったんだ? そうだ、電話が繋がらない以前に、あいつらが実際に居なくなっ
たから俺は電話をかけたんだ。一体、何が起こっていやがる。
唾を飲みこみ、せり上がってくるパニックを抑える。俺は震える指で、頼れる先輩にコールした。

「やあ! どしたいキョンくんっ。んー? なんか声に元気がないよっ! ふえ? あたしに聞きたいこ
と? おうっ、オトメの秘密以外だったらなんでも答えてあげるっさ!」
鶴屋さんの破天荒なテンションに少し勇気づけられて、俺は言葉を選ばずストレートに質問した。
―――変なこと聞いて申し訳ないんですが、ハルヒ達がどうなったか、ご存知ありませんか?
受話器越しにも分かるタメに続いて、聞こえてきたのは彼女の爆笑だった。
「ぶははははっ、キョ、キョンくんどーしちゃったのさっ!? ハルにゃん達なら、揃って転校しちゃっ
たばっかじゃないかっ! 君が引越し手伝ったんだろー! どうしたのだ少年っ!?」
―――え?
「だ・か・らっ! みくるもハルにゃんも長門っちも古泉くんも、みーんな昨日、カナダに転校しちゃっ
たんじゃないかっ! 君らのHRでも言ってたはずだよっ!? キョンくんホントに大丈夫かい?」
鶴屋さんの声がやけに遠い。俺は何か適当に返事をして、そして適当に電話を切った、ように思う。

念のため、谷口と国木田にも確認を取ってみたが結果は同じだった。―――今朝のHRで言ってたじゃな
いか、お前が引越し手伝ったんだろ、連中はもういないんだ、お前大丈夫か? と。
ああ、大丈夫じゃないさ。俺はさっきまであいつらと長門のマンションに向かってて、その途中で飛んで
きたカラスを何気なく見上げて、目線を戻したらあいつらがいなくなってて、不思議に思ってまわりに聞
いたら昨日全員カナダに引っ越しました、だと? 何だよそれ。
俺だってこの1年でいろいろと奇妙な目に遭って、そりゃある程度の免疫はできてるつもりさ。でもこれ
はあんまりじゃないか? デタラメだ。去年の12月に紛れ込んだ改変世界の方がまだマシだ。立場は違え
どあいつらはちゃんといたし、それなりに納得できる背景もあった。でも今回のこれは何だ。
まるで、今まで住んでいた街がいきなり核ミサイルで吹っ飛ばされたような理不尽さだ。それに、カナダ
に転校という不吉な符合のおまけつきと来た。俺は消滅する朝倉のイメージを頭から追い出し、とっくに
空になった缶コーヒーを見つめて―――自分に落ちる、誰かの影に気付いた。

-------------------------------------------------
480名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:40:37 ID:DsWxq6El
「やはりキョンか。遠目にうなだれる姿を見て、すぐに君だと分かったよ。君のシルエットは、昔からか
なりエキセントリックなものなんだが、君自身は気付いているのかい?」
顔を上げると、そこに制服を着た佐々木の姿があった。仕立ての良さそうな黒ブレザーに同色のスカート、
胸元には臙脂のストレートタイ。彼女の通う有名進学校のものだ。口元には、くつくつとした独特の笑み。
俺の中で、緊張の糸が急速に解けていくのが分かった。だがその速度が速すぎる、やばいな。
「酷い顔だな、まるで幽霊でも見たかのようだぞ。念のため確認しておくが、まさか僕の制服姿を見たか
らそんな顔になったのじゃあるまいね。だとしたら僕にも怒る権利が―――おい、キョン?」
気が付けば、俺は佐々木の両肩を掴んでいた。くそ、何やってんだ俺は。でも佐々木、聞いてくれ、ハル
ヒ達がいないんだ。朝比奈さんも長門も古泉も、さっきまで俺と一緒にいたのに―――
「ちょ、キョン、肩を離してくれ、一体…どうした?」
突然消えちまって、まわりの連中に聞いたら全員カナダに引っ越したなんてことを―――
「何を言って…い、痛い、痛いよ、キョン!」
去年の時とは状況が違うんだ、あいつらに電話も通じないし、あの長門の部屋すら不通で―――
「……………」
何かあいつらのことで知ってることはないか? どんなことでもいいんだ、佐々―――

「――――――落ち着けっ!! キョン!!!」

氷のように鋭い叱責が全身を貫いた。びくりと体をのけぞらせた俺の顔に、暖かいものが触れる。佐々木
の手だ。佐々木は両手で俺の顔を包むと、憂いをたたえた黒い瞳で俺の目を覗き込んでこう言った。
「キョン、僕と君の記憶には特に齟齬は無いように思える。実はここ最近、橘さんが僕のところに毎日連
絡を寄越して来てね、頼んでもいないのに涼宮さんの動向なんかを伝えて来るんだ。正直なところ少々辟
易しているんだが、今日の昼休みの電話で彼女は言っていたよ。涼宮さんは、普段どおり学校に来ている
とね。だから君の記憶は正しい。何があったのかは知らないが、少し落ち着きたまえ」
それだけだった。たったそれだけのことで、俺の心は嘘のように鎮まった。そうしていったん落ち着いて
みると、さっきの俺が佐々木にしたことがまざまざと脳裏に蘇ってきた。ぐあ…最悪だ俺、マジで成長し
てねぇ。佐々木すまん、本っ当にすまん! この通りだ。
「気にするな、と言ってもどうせ君は聞きそうにないからね…ひとつ貸しだよ、キョン」
ああ返すとも。トイチで一年引っぱった借金を一括返済するくらいに大きくして返すさ、必ずな。

「ところで佐々木、さっきの話だが…本当なのか?」
「僕の方こそ良く聞きたいね。いきなりのことで僕も半分くらいしか聞いていないが、涼宮さん達が4人
まとめてカナダに転校したとか言っていたね。まさかとは思うが、君ともあろうものがそんな荒唐無稽な
話を信じて、あそこまで取り乱したわけではあるまいね」
俺はここに至るまでの状況を説明した。最初は小馬鹿にしたような笑みを浮かべて俺の話を聞いていた佐
々木だったが、話が進むにつれて顔つきは真剣そのものとなり、話を聞き終わると同時に「ちょっと待っ
てくれ」と自分の携帯からどこかに電話をかけた。
どうやら電話の相手は橘のようだ。佐々木は俺から聞いた話の要点を伝え、得られた反応に対して2〜3
質問し、最後に「ぜひお願いする、よろしく」と言って電話を切った。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:41:24 ID:ba/1TSTM
支援
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:41:52 ID:DsWxq6El
「橘さんがこれから合流してくれるそうだ。キョン、確かに君の言うとおり、僕たちは深刻な事態の渦中
にいるのかもしれない。取り乱すのも無理からぬことだ、さっきは疑ってすまなかった」
いや、お前に謝られるとむしろ辛いんだが。それより、何か分かったのか?
「橘さんはこう言っていたよ。今日の昼休みに寄越した電話の内容は、涼宮さん達の転校に伴う善後策に
ついてだったと。それと、昨日の喫茶店での会合内容も、それに準じたものだったそうだ」
俺は溜息をついた。誘拐魔に期待していたようで癪だが、超能力者にまでそう言われると不安になるぜ。
「君が電話をした学友も含めて、涼宮さんの転校を肯定する者がこれで4人だ。実際に涼宮さん達と連絡
不能な状況が起こっている以上、僕らが共有している過去とこの世界の過去に齟齬があるのはどうやら確
実だね。これで、僕も傍観者ではいられなくなったというわけさ」
だから君に協力するよ―――と、佐々木は柔和な微笑をたたえて俺に言った。

-------------------------------------------------

橘との合流場所は、例のSOS団御用達の喫茶店だった。橘を待つ間に佐々木はもう一本電話をかけ、塾
を休む旨の連絡を入れていた。なるほど、あの公園を通りかかったのは、塾に行く途中だったのか。しか
しズル休みしちまっていいのか? お前の学校、塾での予習無しについていくの大変だろ?
「勉強の遅れは後からでも取り戻せるさ。それに、今の僕にしかできないことをしたいじゃないか。親友
のあんな顔を見てしまってはなおさらだ。僕はこう見えても情には厚いんだよ」
だから、もうそれは言うなって。せいぜいここのコーヒーくらいは奢らせてもらうからさ。
「いい心がけじゃないか。くくっ、この話はしばらく使えそうだな―――っと、橘さん、こっちだ」
昨日と同じく私服姿で店に現れた橘京子は、佐々木の隣の席に座るとアップルティーを注文した。

「いやー、キョンさんとこうして連日会えるなんて、私も組織内で鼻が高くなるというものです。お互い
に不幸な誤解もありましたが、話合いを続けていけばいつかきっと分かり合えますよ」
朗らかな笑みを向けてくる橘だが、俺は内心穏やかではない。こいつは朝比奈さんを攫った連中の主犯格
なんだ。お前が忘れても、俺は許すつもりはないからな。
「キョン、すまないがその話は今回は無しで頼む。今日の目的は、お互いが持っている情報をオープンに
して共有化することだ。で、キョン。まず君にいくつか質問をしたいのだが、いいだろうか」
おう、何でも聞いてくれ。俺のなけなしのプライベートに関すること以外なら何でも答えるぜ。
「結構だ。では、君がこれまでに体験した『異世界』とはどんなものだったのか、まずは詳しく聞かせて
もらえないか。異世界の定義については君に任せる」
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:43:56 ID:DsWxq6El
俺は要点のみを答えた。朝倉の情報制御空間、古泉に連れて行かれた閉鎖空間、ループする8月、カマド
ウマの砂漠、長門の改変世界、雪山の古城、それに…ハルヒが隣にいた新世界。改めて並べると、その数
とバラエティの多さに驚く。ハルヒと話が合いそうな某FBI捜査官だってこんなには体験してないぜ。
「少々羨ましくなるくらいの見事な遍歴だね。では、そこからの脱出方法についても聞かせてくれ」
これも順番に答える。長門による救出、古泉の同伴、えーと…宿題? 長門と古泉の活躍、長門の緊急脱
出プログラム、長門とハルヒと古泉の連携プレー、最後のは…黙秘権を行使するぞ、これっぱかしは。
「それは、僕の前では話せないという意味なのかい?」
いや、これは誰に対しても平等かつ普遍的に話せないものであってお前だけが対象ではないから安心しろ。
「ふうん、むしろ僕は少し残念に感じているけどね。まあそれはさて置き、その長門さんの作った改変世
界というのはなかなか興味深いね。過去一年間の範囲で情報の改竄が行われていた、か」
佐々木はそう言って自分でまとめたメモをペンで弾いた後、橘に視線を向けた。

「お待たせしたね。では、橘さんにもいくつか質問をしたいのだけれど」
「はい、佐々木さんにならプライベートなことまでガンガン答えちゃうのです!」
「いや、そういうものは大事に仕舞っておいて欲しい。聞きたいのは、時系列ごとの情報の変化だ。まず
確認だけれども、今日の昼に私に寄越した電話の内容は、涼宮さんの転校に関することで間違いないね。
決して、彼女が今日学校に来ていた、という内容ではなかったと断言できるかい?」
「できるわ。涼宮さんが転校したのは昨日ですから、今日になってそんな電話をするはずがありません」
「では昨日の会合―――この店で行った会合はどんな内容だった?」
「涼宮さんの転校は私たちにとって絶好の機会だったから、この機を逃さず佐々木さんに神様になっても
らおうと…で、キョンさんの説得に当たったんですけど、話してみたらすっごく頑固で」
おいおい、考えが甘すぎなんじゃないのか誘拐犯。でも妙だな…ま、この疑問は後にしておこう。
「ではさらに時を遡るよ。橘さん、あなたはいつ、誰から、涼宮さんの転校の情報を得たの?」
「昨日聞いたんです…組織の…えーと、あれ?」
なんだ? いきなり橘の供述が曖昧になった。佐々木がさらに問い詰める。
「それは組織の人間だったの? だとしたら男性だったか女性だったかは?」
「えーと、なんで…? 顔が浮かばないです…あれ?」
「聞き方を変えよう。あなたは本当に…『人間』から情報を得たの?」
なんだそれは。佐々木は、既に何らかの確信を持っているらしい。でなければこんな質問なんてできっこ
ない。対する橘は、すでに顔を俯けてしまっている。
「メールや電子媒体だった可能性は? それとも手紙? あなたは『何』から情報を得たの?」
「…変です。どうやって情報を得たかのイメージが全くありません。涼宮さんが転校したという情報だけ
が頭の中心にあるような感じで…ちょっと恐いです、ね」
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:45:18 ID:DsWxq6El
「…橘さん、申し訳ないがあと少し付き合ってくれ。昨日の会合について、あなたは私に事前に連絡をく
れたね。確か前日の土曜日、午後8時頃だったと思う」
「そうですね…たぶん、そのくらいの時間だったと思います」
「では」と、佐々木は少し唇の端を歪めながら「その時の会話の内容は?」橘に訊ねた。
「え〜、どんどん勢いづく涼宮さんのSOS団に脅威を感じた私たちが、他の勢力と力を合わせて作った
対抗組織の顔見せのため…って」
そこまで言って、ようやく橘も矛盾に気がついたらしい。顔が心なしか青ざめて見える。
「おかしいね。前日の連絡内容と、当日の会合の内容が異なっている。それとも、日曜になって涼宮さん
が転校したという情報を得て、議題を変えたのかな? 会合の司会役はあなたが務めていたけれど、そう
したセッティングをした記憶は?」
「あり…ません。すみません佐々木さん、あたし、ちょっと頭が痛いです」
「もういいよ。追い詰めるような聞き方をして悪かったね。でも、お陰で大事なことが分かった」
俺にも何となく分かってきたぜ。そうか、あまりに事態が急変したんで気付かなかったが、ここは…
「―――この世界は、改変された世界なのか」

-------------------------------------------------

「恐らく正解だ、キョン。君が長門さんのマンションに向かっている途中で『SOS団の4人が転校する』
という情報改竄が行われたのだろう。改竄の過去への影響力はきわめて短く約1日。そして、僕とキョン
だけには何故か改竄が及んでいない―――現時点で集まる情報は、こんなものだろうね。構成としては、
12月に長門さんが作り出した世界に極めて近いものなのだと思う。情報を改竄された特定の個人の存在、
大きく開きはあるものの改竄が過去に遡って行われている点、そして、僕らのようなイレギュラーの存在
―――共通項が多過ぎる。事態収拾にあたってのモデルケースとして、長門さんの改変世界は大いに参
考にされるべきものだと思う」
緊急脱出プログラムか。でも、あれは長門が自分で作り出したものだぜ? この世界にあるんだろうか。
「長門さんと同等の能力を持つ誰かが用意しているかもしれない。これは仮説に過ぎないが」
長門にタメ張れるような奴となると限られるな…と、俺は連想しかけたおぞましい存在をあえて頭から振
り払った。あんな、いつ動いたかも分からない腕で人の手首を鷲掴むような奴―――って、ああ!
「な、なんだキョン、いきなり変な声を出さないでくれ」
「喜緑さんだ、喜緑さんのことを忘れてたぜ…あの人なら何とかできるかもしれない」
「喜緑さん? え〜と、誰でしたっけ、それ?」
いただろ昨日、この店のアルバイトで、九曜に腕つかまれて因縁つけられたかわいそうな人が。
「あたしのいた昨日にはそんな人いなかったですよ。佐々木さんはどうですか?」
「僕にとっての昨日とは、つまりキョンの昨日だからね。覚えているが…その彼女がどうかしたのか?」
彼女もまた、宇宙人製の有機アンドロイドであることを俺は説明した。長門とは属している派閥が違うら
しいが、少なくとも敵になる存在ではないはずだ。そういえば、今日は店内にいないな。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:45:30 ID:VUc4xhpQ
支援
486名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:45:59 ID:BCrIZXfR
前から気になっていたことがあるんだが
『佐々木さんはいつになったらアニメに登場するんだ?』
ってどういう意味で言っているんだ?
我らの愛しき佐々木さんはアニメ一期に出演しているじゃないか?

入学式の日、坂を上るキョンの後ろのほうにちらっと佐々木さんがいるぞ
坂で朝倉さんに声をかけられるキョンを遠くからじっと見ているぞ
多丸兄弟の離島にむかう船の後ろからスワンで佐々木さん&橘さんが追いかけているぞ
離島でハルヒとキョンが滑落した崖で目撃した謎の人影は佐々木さんだぞ
学園祭、講堂でENOZの演奏を見るキョンの左斜め45°辺りに佐々木さんがいるぞ
キョンがストーブを貰いに行った電気屋の奥のほうからキョンと店の主人との会話を盗み聞きしていたよ
サウンドワームの背中に乗ってSOS団の戦いっぷりを (ry
487名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:46:18 ID:DsWxq6El
「なるほど。橘さんの昨日には登場しなかったというから、彼女が既に改変に巻き込まれている可能性も
否定できないが…当たってみる価値はありそうだ。キョン、明日学校で接触は可能かい?」
生徒会室の主みたいな人だからな、会えると思う。それと、念のため長門のマンションにも行っておきた
い。ひょっとしたら、あいつが何か手がかりを残してくれているかも知れんからな。
「分かった。だが時間も遅くなってきたことだし、今日はここでお開きとしよう。長門さんのマンション
は明日の放課後に訊ねればいいだろう。橘さん、無理をさせてすまなかったね」
「いいえ、佐々木さんがお困りなんですから、私としては今後も全面的に協力しますよ。ただちょっと、
今日の話はさすがにショックが大きくて…」
自分の信じていた世界が嘘っぱちだと言われたのだ、そりゃ頭痛もするだろう。俺はちょっとだけ橘に同
情した。俺と佐々木が元の世界に戻れたとして、その時こいつは―――どうなるんだろう。

足元がふらつき気味の橘を店先で見送った後、俺は先程の会話中に湧いた疑問について尋ねてみた。
「橘の話じゃ、昨日の会合には俺も出席していたみたいだな」
「君と話してみたらとても頑固だった、と言っていたね。嘘ではないと思う」
「だがな、俺のクラスメイトと先輩は、昨日の俺はSOS団の引越しを手伝っていたと言ってたんだ。余
程の過密スケジュールを組まないと両立は無理だぜ。一体、この世界の過去はどうなってんだ?」
佐々木は、答える代わりに何かを考えながら…しばらく視線を中空に漂わせた。
「矛盾はいくらでも出るのだろう。君が話してくれた長門さんの改変世界に比べると、アラが多過ぎるよ
うな気がしてならない。まるで、小さな子供がついた嘘のような世界だ」
そう言った佐々木の瞳には、静かな決意じみたものが宿っていた。
「それ故に、僕は君とともにここから出られることを確信している。誰がついた嘘なのかは分からないが、
拙い嘘は綻びるものだ。その綻びは、必ず元の世界に通じている。今はそう信じようじゃないか、キョン」
この歪んだ世界に放り込まれて動揺していた俺に、揺るがない指針を与えてくれたお前が言うんだ、信じ
るさ。そのお礼って訳じゃないが―――俺は、ポケットの中でもて遊んでいたものを佐々木に手渡した。
「昨日の忘れもんだとさ。大事なんだろ、これ」
差し出された黒いポケットラジオをしばらく見つめていた佐々木は、それを手にとってこう言った。
「………ずっと探していたんだ。ありがとう」

-------------------------------------------------

翌日。
午前の授業を上の空で聞き流した俺は、昼休みに急いで弁当をかっ込むやいなや、早足で生徒会室に向か
っていた。あの生徒会長に事情を話すわけにはいかないが、喜緑さんが今日俺と会うことになっているの
なら、問題のないシチュエーションが用意されているだろう。俺にはそんな予感があった。
だから、ノックして入った生徒会室に会長の眼鏡面しかないと分かった時、俺は少なからず失望した。そ
んな失礼な感想を抱く俺の内心を知ってか知らずか、早々に素の顔をさらけ出して用向きを聞いてきた会
長に、俺は喜緑さんの所在を訊ねた。
488名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:47:26 ID:DsWxq6El
「喜緑君なら、家族旅行で一週間ほど休校しているよ。お陰で俺の方は忙しくてかなわん。もっとも、古
泉が慢性春女ごと転校してくれたから、下らんことに頭を使わないで済むのは助かっているが」
宇宙人製対人インターフェースが家族旅行。その答えだけで、喜緑さんがこの世界にはいないことは十分
過ぎるほど痛感できた。だが。
「その喜緑君から、お前にあるものを渡してくれと頼まれている。これだ」
そう言って、会長は机の中から一通の封筒を取り出した。丸っこい牛の絵柄がプリントされた、朝比奈さ
んのものに負けず劣らずファンシーな封筒だ。
「伝言はふたつ。今回私にできるのはここまでです―――それと、ラブレターではないので期待はしない
で下さい―――とのことだ。涼宮がいないから大丈夫とは思うが、俺に迷惑をかけることだけはするなよ」

封筒を受け取って生徒会室を辞した俺は、そのままトイレの個室に入った。その手のものでないことはご
丁寧に伝言つきで念を押されていたが、これも朝比奈さん(大)の指令を遂行した際に身についた条件反
射的な行動だ。だが、封筒を開けた俺は「なんじゃこりゃっ」と素っ頓狂な声を上げることになった。
そこには―――謎のアルファベットの羅列と、宇宙人用ビンゴゲームのシートにしか見えない奇妙な図表
が書かれているだけだったからである。

-------------------------------------------------

放課後。
佐々木達と合流する前に、俺は文芸部室に立ち寄っていた。別に何かを期待していたわけじゃない。何と
なく、今の俺の立ち位置を確認したくなったのだ。
見慣れたドアを開けたそこには、団長机もパソコンも、朝比奈さんの衣裳も古泉のボードゲームも、何も
かもがなくなったボロい部室が広がっていた。かつてポットがあった場所の近くに、俺用と客用の2つの
湯飲みだけがポツンと取り残されている。長門の蔵書だけはそのままの形で残っていたが―――まあ、い
ちおう文芸部室だしな―――例のSF長編に、あの栞は挟まってはいなかった。
別に期待していたわけじゃないさ。そう声に出して、俺は佐々木と橘の待つ喫茶店に向かった。

喫茶店には、すでに二人の姿があった。佐々木が制服を着ているってことは、こいつは塾を休んでいるの
を親に黙っているのだろう。何となく申し訳ない気分になる。さっさとこんな茶番は終らせるべきだ、で
きれば今日中にケリをつけたいものだが。
一方の橘はというと、昨日の帰り際に見せていた冴えない表情から一転、カラッとした晴れやかな笑みを
浮かべている。そういった気丈さには大いに賛辞を贈るところだが、俺がお前を許したわけじゃないんだ
からあんま調子には乗んなよ。
「もぅ〜ひどいですよキョンさん。せっかく昨日のショックから立ち直って、お二人のために誠心誠意お
手伝いをしていこうと決めた矢先に、モチベーションを下げるようなこと言わないで下さい」
「そうだよキョン。彼女は僕らとは立場が違うにも関わらず、こうして献身的に協力してくれているんだ。
確執があるのは分からないでもないが、悪し様に言うのは少々頂けないな―――ところで、例の喜緑女史
とは無事に接触できたのかい?」
489名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:47:42 ID:ba/1TSTM
試演
490名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:50:22 ID:VUc4xhpQ
支援
491名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:54:47 ID:+0H3Bq53
支援〜

自分が今書いてるSSが尋常じゃない長さになってきていたので
こういう長編投下は仲間がいる感じがしてありがたいw
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:04:34 ID:ba/1TSTM
wktk支援
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:21:40 ID:bAwJgmuY
昨日の夜話題になっていた姉佐々木を書いて見たんだが今投下していいのか?
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:23:09 ID:ba/1TSTM
>>493
今はまだよしたほうがよさげ
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:23:36 ID:bAwJgmuY
了解した。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:26:50 ID:QISPPFP1
支援
497名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:29:49 ID:pPVWI7Ip
支援

そして「キョンと佐々木とハルヒの生活」の続きも書いてあるのさ。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:32:33 ID:VUc4xhpQ
良作の投下ラッシュの予感
とりあえずしえーん
499名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:33:15 ID:pPVWI7Ip
そして佐々木ウィキのあぷろだに神絵うぷされていた。
支援
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:35:02 ID:DsWxq6El
長引かせたくない話には、言うことだけ言った上でさらりと話題を変える。変わってないな。昔のままの
こいつに懐かしさを覚えつつ俺は、例の宇宙人用ビンゴゲームが書かれた手紙をテーブルに置いた。


    FDXDXGDVFFFFVGDFVD

      | A D F G V X
    ─┼―――――――─
     A| w t  h  4  v m
      D| j.  l.  s  1  r  d
..    F| b u. 6  z  a  i
      G| q 7. p  8 0 9
     V| 2 n. e  o  x. k
..    X| g  c.. y  f  3 5


「ほう、これはADFGVX暗号だね」
手紙を見るなり、佐々木はさらっと言った。えーと、解説もお願いできるんでしょうね、佐々木さん。
「第一次世界大戦中にドイツ軍が使用した有名な暗号さ。君が雪山の古城で見たという数式といい、宇宙
人はこうしたものにご執心なのかな? 上のアルファベットが二重のロックをかけられた暗号文、下の図
が換字表と呼ばれるものだ。しかし困ったな、この他に鍵文字がないと復号はできないのだが…」
そういえば、いつだったか長門が暗号史の本を読んでいたな。あいつとなら絶対に話が合うに違いない、
などと俺が考えていると、橘が尊敬の眼差しを佐々木に向けながら口を開いた。
「その鍵文字というのは、どんなものなんですか?」
「5文字から25文字程度のアルファベットで構成された単語だ。別に何でもいいんだよ。それこそ―――
sasakiとかtachibanaでも構わない」
「ははあ…ひょっとして、これがその鍵文字なのではないですか?」
橘は得意げな顔でそう言い、ファンシー封筒の裏に書かれた『kimidori』の8文字を指した。

「ああ、それかも知れないね。さっそく復号に取り掛かろうか。まずその鍵文字のうち重複する文字を後
ろから消していく。この場合、iがふたつ抜けて『kimdor』となる」
佐々木はテーブルに広げた自分のノートに、実際に文字を書き込んでいく。
「次に、これを数字に置き換えて転置鍵を作成する。アルファベットの若い順に、1から6の数字を当て
ていくんだ。dが1でiが2…という風に。すなわち転置鍵は『324156』となる。これを使って、
暗号文にかけられた第一のロックを外すのさ」
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:37:16 ID:VUc4xhpQ
保管庫見たら>>488規制食らったみたい
とりあえず乙〜
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:40:07 ID:DsWxq6El
俺はもう見ているだけだ。佐々木は転置鍵をノートに書き込み、その下に一定の法則をもって暗号文を並
べていく。できあがったそれは、このような表になった。


.     3 2 4 1 5 6
    ─――――――――
     F D X. D X G
     D V F .F F .F
     V G D F V .D


「この表は縦に読むんだ。数字の順に、下の暗号文を縦方向に3文字ずつ拾って横に繋げると、第一のロ
ックが外れて別の暗号文に変換される」

    DFFDVGFDVXFDXFVGFD

「この暗号文にかけられた第二のロックの開錠に必要になるのが、キョン、君が宇宙人用ビンゴゲームと
評していた先ほどの換字表だ。暗号文を、この換字表に横軸、縦軸の順で当てていけば、復号が完了する
というわけさ。では始めるよ。横軸Dと縦軸Fが交差するのは『s』、次は…」
佐々木はどこか楽しげに、復号された文字をノートに刻んでいく。だが、その表情は文字が意味を成して
ゆくにつれて真剣になり、復号が終った時には深刻さを漂わせるものになっていた。
「…喜緑さんは、どうやら真犯人を僕たちに教えてくれたようだね。消去法で犯人に当たりはつけていた
けど、こうもストレートに突きつけられると…正直、身震いを禁じ得ないよ」
俺もさ。ハルヒを襲ったカラスからの連想で予想はしていたが、これは考え得る中でも最悪の答えじゃね
えか。俺は畏れのこもった目で、ノートに浮かび上がる『suoukuyou』の文字を見つめていた。

-------------------------------------------------

     ↑↑↑
連投規制喰らってしまった。
投下を待っていただいた>>493ありがとう。
とりあえず、前半部は以上です、支援Thx。
後半部はアクションもの、近日中に投下します。

谷川氏の文体ムズいっすね…俺には無理だ orz
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:45:32 ID:VUc4xhpQ
リロってなかった…
続きにwktk〜
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:46:46 ID:ba/1TSTM
乙!
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:59:50 ID:60t8EaZb
なぜわざわざ暗号にしたのか後半で解明されるんだろうか。
直接名前書けばよかったんじゃねえ?と思ったよ。
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 22:59:58 ID:bAwJgmuY
乙!
さて、投下させていただきます。
507名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:01:53 ID:CJJuQXTR
カマン!
508名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:02:49 ID:bAwJgmuY
昼休み、谷口がいきなり変なことを言い出した。
谷口「おーい、キョンお前の姉さん美人なんだってな。」
キョン「あ?誰がそんなことを…ってお前か。」
国木田「ゴメンね。谷口がいろいろと聞いてきてね。」
谷口「どうなんだよー。本当なんだろ?一度あわせてくれよ。」
キョン「あーもう、うるせーな」

キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン

キョン「ただいま。」
別に誰に言うでもなくつぶやく。習慣ってやつだな。聞こえていないと思っていたのだが聞こえていたらしい。
佐々木「おかえりキョン。今日は真面目に勉強したのかい?母さんが君の成績表を見て、何度もため息ついているようだったが」
玄関に立っているこいつは俺の姉貴だ。妙に小難しい話し方をする。頭はいいほうだ、俺と違ってな。
キョン「ああ、ただいま。ところで何故、玄関に立っているんだ?」
佐々木「君の帰りを待っていたといったら?」
キョン「は?」
佐々木「くっくっ、嘘さ。ただここを通り過ぎようとしたら君の自転車のブレーキ音が聞こえたものでね、待っていたのさ。」
キョン「ああそうかい。」
そういって俺は靴を脱ぎ捨て、自分の部屋に行こうとするときに、呼び止められた。
佐々木「ところでキョン。君は今日の夜、何か用事はあるかな?」
キョン「別に何もないが…なにかあるのか?」
佐々木「いや、今日ビデオ屋に行ってみたんだ、そしたらなかなか面白そうなDVDがあってね。」
キョン「ああ、いいけど…何借りてきたんだ?」
佐々木「『時をかける少女』さ」
キョン「…それこの前にテレビできていたぞ。」
佐々木「ああ知っているさ、しかし僕はそれを見ていないのだがね、友達が面白かったといっていたのを思い出してね。」
キョン「ああ分かった。」
佐々木「では、楽しみにしているよ。」
509名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:03:57 ID:bAwJgmuY
その後、飯食って風呂入ってシャミセンとベッドでゴロゴロしているときにノック音が聞こえたので、適当に返事した。
佐々木「キョン?起きているかな」
キョン「ああ、まだ9時だからな、寝る気にはなれないんでな。」
佐々木「じゃあ見ようか。」
そして、俺らは『時をかける少女』を見始めた。

佐々木「…時間は不可逆といっているのに何故主人公は戻るのだろうね。」
キョン「そういうものだ。映画なんだし適当に見ておけ」
佐々木「つれないな」
まあ内容は割愛しよう。というか、途中から意識がないんだ。つまり寝たんだ。

キョン「…ん」
目が覚めた。目の前には姉貴の顔と、蛍光灯。妙に柔らかい感覚。
佐々木「やっと起きたかい?」
キョン「…俺、寝てたのか?」
佐々木「主人公が告白される前にね。」
キョン「…どの場面だよ。」
佐々木「なんせ君が寝ていたときだ。わかるはずもない」
キョン「そうだな。」
佐々木「あと、そろそろ降りてもらえるとうれしいのだがね。」
俺はそのとき理解した。姉貴は俺を膝枕していたのだ。
キョン「わ、悪い。」
佐々木「別に悪い気分ではなかったのだが、足がしびれてきてね。」
キョン「今…何時だ?」
俺が時計を確認する前に姉貴は答えた。
佐々木「深夜の2時さ。君はずいぶん寝ていたようだったが、そんなに疲れていたのかい?」
キョン「別に疲れることはしていないさ、ハルヒからギャーギャー言われて、変な集まりの中で古泉とゲームして、朝比奈さんのお茶で喉の渇きを潤して、長門の本の合図で帰ってきたのさ。」
佐々木「楽しそうだね。僕もそんな高校生活が送れたら良かったものなんだが。」
ああ、言い忘れてたな。姉貴は大学生だ。近くの国立大に推薦で軽々入ったのだ。
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:04:57 ID:bAwJgmuY
キョン「平穏な高校生活が欲しかったよ。俺は。」
佐々木「あとで思い出すと、いいものだと思うよ。」
そういうと、姉貴は立ち上がり、部屋を出て行こうとする。俺はただ、その姿をボーっと眺めていた。
佐々木「どうしたんだい、そんなに見つめて。僕と一緒に寝たいのかい?」
俺はすぐにからかっているものだと分かった。本気でこんなことをいうやつがいるわけがねぇ。
キョン「ああ、寝たいよ。」
からかわれたら、からかい返す。基本だな。しかし、意外な答えが返ってきた。
佐々木「そうか。嬉しいね。じゃあ寝るとしようか。」
俺は最初訳がわからなかった。ああ、からかってるんだな。ならば徹底抗戦だ。
キョン「じゃあ俺はもう寝る。」
そういうと俺は布団をかぶった。こうして、相手の出方を待つ。「くっくっ、冗談だよ」とでもいうがいいさ。
佐々木「もう少しつめてくれないか?僕のスペースがないんだ。」
徹底抗戦だ。言われたとおり、少しつめる。
佐々木「ああ、このくらいあれば大丈夫だろう。」
そういうと、姉貴は布団に入ってきた。
佐々木「おやすみ、キョン」
そういうと、姉貴は目をとじた。しかし、シングルベッドに二人はきつい。
キョン「……」
俺は絶対そのうち起きて、「本気にしたかい?」というのを待っていた。しかし、
佐々木「くーくー」
規則的な寝息が聞こえてくる。これも罠か?と思ったときに姉貴はもぞもぞと動きながら俺の真後ろに来た。
寝息がうなじにかかり、こそばゆい。それになんか甘い匂いもしてきた。
俺はうろたえている間に姉貴は俺の脚の間に脚を絡ませてきた。
くそ。こんな攻撃耐えてやる。耐えてやる。たえて…や…r
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:06:29 ID:+qJ08LNC
しえん
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:06:39 ID:bAwJgmuY
ふと目が覚めると、目の前は真っ暗だった。何か目の前に圧迫感がある。柔らかい。いい匂いがする。
頭が覚醒してくる…まさかな…そう思って頭を離そうとしたが頭が何者かにロックされているらしい。離れようと少々暴れると、嫌な事態が起きた。
佐々木「ん…きゃぁ!!」
妙に可愛らしい声とともに投げ出された。久しぶりかもな。姉貴のこの声。
そうだ。わかっている人もいるかもしれないが俺は姉貴の抱き枕状態で寝ていたのだ。ついでに言うと、姉貴の胸は朝比奈さんに比べるとまだまだだな。比べるものが悪いのか?
とまぁこんな感じで俺の日常は過ぎていく。まぁ退屈になることは少ないな。多分俺は楽しいと思っている。

そして今日も、
佐々木「キョン、今日も暇かい?…ちょっと買い物に付きあって欲しいのだが…」
と、こんな感じだ。

fin

513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:09:49 ID:ba/1TSTM
GJ!!
やべ、大人佐々木が見たくなった
514名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:13:47 ID:UHyUnAZZ
わーーー今来たら新着100レスでしかも良作豊富っぽい
ゆっくり読んでくるけどその前に職人さん達GJ!!
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:14:34 ID:418LmfF6
>>477 本SSの製作にあたり、part10スレに投下された『無題(1)』および『無題(2)』の設定を
一部拝借させていただきました。この場を借りて、お断り、並びに御礼申し上げます。

『無題(1)(2)』作者としてぐっじょぶと言わせていただきたい。
俺にもこれだけの文章力があれば・・・
後半wktk〜

>>508
GJ!
ただ、改行してあれば見やすいとオモタ
516名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:17:03 ID:6V7MHQ+S
立ち絵からしても、佐々木はショートカットだから教鞭とかスーツが似合いそうだな
成長した佐々木と言われると女教師かキャリアウーマンや人妻が容易に浮かぶし
つまり佐々木は老け
517名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:19:13 ID:qZB2GgXI
その後>>516を見たものはいない…
518名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:19:43 ID:pPVWI7Ip
んじゃあ、佐々木を人妻にしようか。
5191:2007/07/26(木) 23:20:45 ID:pPVWI7Ip
×月○日
今日も今日とて繰り返しの日常は過ぎる。
いつもどおりに仕事を終えた俺は、いつもどおりにハルヒを迎えに保育園にやってきた。
「すみませーん。」
そう声をかけながら保育園の教室の前に立つ。
「おっ、どちらさまかな?」
朝比奈さんではなくえらく威勢のいいお姉さんが俺を出迎えてくれた。
腰まで伸ばした髪を一つにくくり、にこっ笑いながら近づいてくる。
笑ったときの八重歯がとても印象的だ。
「え、と、あの…」
「おー、紹介が遅れたね。ごめんなさいなのさっ。」
両手に腰を当てて威勢のよい声で返事をしてくれる。
「私がこの保育園の園長の鶴屋ですっ。よろしくねっ!」
よろしくといわれても。
「あぁ、こちらこそよろしくお願いします。」
って、あれ?
この幼稚園の園長って藤原じゃなかったっけ?
「あー、それね!実は前の園長めがっさ借金こさえて夜逃げしちゃってさ!で、私が代わりに園長をしてるってわけさ。」
え、まぢすか?
じゃあ、あの藤原は…?
「んー、言い方は悪いけど、俗に言う借金のかたに働いてもらうってやつ?」
ポンジー…
少し背中につめたいものが走った。
「キョン、遅い!遅刻、罰金!」
と、教室の表で鶴屋園長と話をしていたらハルヒが出てきた。
ちなみにこの罰金というのは、俺が迎えに来るのが遅いとハルヒに何かひとつお菓子を買ってやる約束になっていることだ。
「お、キョンくんはハルにゃんのお父さんだったのか!」
鶴屋さん、あなたまで私をその名で呼びますか。
「ええ、まぁ。」
「みくるからよっく聞いてるよ。毎日お迎えご苦労さん。」
朝比奈さんからよく聞いている?
それはいったいどういう風に…
あの、お父さんかっこいいですねー、とか結婚さえしてなければ私が、とか?
「あ、こんばんわー。」
とか妄想を張り巡らせていると奥から朝比奈さんが登場した。
「ども、お世話になっています。」
「やぁ、みくる。ちょうどキミの噂話をしてたのさ!」
えっ、といって朝比奈さんの頬が赤くなる。
かわいいなぁ。
5202:2007/07/26(木) 23:21:48 ID:pPVWI7Ip
「キョン。」
そんな俺の心の変化を察したのかハルヒが冷たい視線を送っている。
ええい、そんな目で見るな。
「でも、みくるちゃんかわいいもんね。」
こら、ハルヒ。
何度朝比奈さんのことをみくるちゃんと呼ぶなといったらわかるんだ。
「とう!」
とか、注意しようと思ったらハルヒが朝比奈さんに飛びつきやがった。
うらやまし、じゃなくて迷惑だからやめなさいっての。
「こんなに細いのに、ほら、おっぱいだってママよりぜんぜん大きいし。」
そういいながら朝比奈さんの胸をもみしだく。
こら、お前はなんということを。
朝比奈さんも顔が真っ赤になってだなぁ…
と、思っていたらハルヒのやつがこちらに軽蔑の視線を送っている。
「「間抜け面。」」
お前父親に対してそれはないだろ。
っていうか、声が重なって聞こえなかった?
なぜか朝比奈さんは口を押さえて震えてるし、目の前の鶴屋さんは口を押さえて笑いをこらえてるし。
え、俺の後ろに誰か…
「やぁ、たのしそうだね。キョン。」
あら、我が愛しのヨメさんじゃないですか。
「あれ、ひょっとしてお邪魔だったかな?」
そう言って俺の表情を覗き込むように笑いかける。
でも、目が笑ってないですよ?
「いや、ハルヒのいたずらをだなぁ・・・」
「何をいいわけしてるんだい?何かやましい心当たりでもあるのかな。」
助けてハルヒ。
「ふんっ。」
って、おい!
お前のまいた種だろ。
っていうか、鶴屋さんもう思いっきり爆笑してください。
そこまで笑いをこらえると体に悪いですよ。
「っていうか、なんで今日はお前がここに?」
「ここにいたらお邪魔だったかい?」
質問の仕方が悪かった。
火に油だ、こんちくしょう。
5213:2007/07/26(木) 23:22:51 ID:pPVWI7Ip
「まぁ、いい。今日は仕事が早く終わったから、運動がてら保育園に少し寄ってみようと思っただけだよ。」
「そうですか。」
「まぁ、僕としてはグッドタイミングだったのだが、キミとしては少し違うみたいだね。」
いや、だから笑顔が怖いです。
「まぁまぁ、夫婦喧嘩は犬も食わないって言うしさっ。その辺にしとくにょろ!」
そう軽快に言い放つと、俺とヨメの肩をポンッ叩く。
助かりました、鶴屋さん。
「それじゃあ、親子水入らずで帰るといいさっ!」

とまぁ、鶴屋さんのフォローのおかげでなんとかその場をしのぎ、ヨメは鶴屋さんと朝比奈さんと軽く会釈しハルヒの手を引いて俺の前を歩いている。
「あ、ちょっと。」
朝比奈さんが俺に声をかけた。
な、なんだ?
まさか、本当に俺に…?
「最近鶴屋さんともよく相談してるんですけど、ハルヒちゃんあまりクラスに溶け込めていないみたいなんです。」
「本当ですか?」
家ではまったくそんなそぶりを見せないのに。
いや、でも意外とそういうのは親の目の届かないところで進行するらしいから…
「ええ、だからあのハルヒちゃんのおうちでの様子にも注意してあげてください。」
「キョンー!はやくぅー!」
当人のハルヒが呼んでいる。
「わかりました。注意してみます。」
そう短く返事をすると走って二人を追いかけた。

「よっ。」
ハルヒを自転車の前に乗せてやる。
「よしっ。じゃあ行くか。」
と、自転車にまたがると後ろに誰かが乗る感触がした。
「ん?まさか、僕を置いて行こうなんて思っていたわけではないよね。」
めっそうもございません。
「なわけないだろ。でも、久しぶりだな。お前とこうやって二人乗りするのも。」
「三人乗りー!」
ハルヒから突込みが入る。
「ごめん、そうだね。」
ヨメはハルヒに謝ると、俺の腰に手を回した。
「出発進行ー!」
「ほいよ!」
ハルヒの威勢のいい声に押されて、自転車を漕ぎ出す。
なんだ、ハルヒは元気じゃないか。
先ほどの朝比奈さんの言葉が気になっていたけど、安心した。
「キョン、せっかくだから少し遠回りして帰ろう。」
後ろのヨメが呟くように言う。
「別にかまわないけど?」
「川沿いの桜並木がきれいだそうだ。そこを通ろう。」
「いいか、ハルヒ?」
「うんっ。」
ちょっとした日常の変化にハルヒの目はきらきらしている。
5224:2007/07/26(木) 23:23:55 ID:pPVWI7Ip
「なつかしいね。中学時代もこうして二人で自転車に乗っていたものだ。」
「あぁ。」
「こうやってみると、何も変わっていない気がするね。」
「そうだな。」
でも、あの頃は俺たちが結婚して、こんな風に子供を持つなんて考えもしなかったな。
「そうだね。あの頃は本当にこんな風になるなんて思ってもみなかったよ。」
「あの頃の俺たちが今の俺たちを見たらなんていうかな?」
「キミは素直じゃないからきっと否定的だろうね。」
「それはお互い様だろう。」
川べりを抜ける風が心地よい。
「―僕たちは家族になったんだね。」
「あぁ。」
そういや初めてこいつを自転車の後ろに乗せたのも春だったかな。
「そして、娘が生まれたのもな。」
「そうだね。」
腰に回された手の力が少し強くなる。
「じゃあ、あの橋の向こうまで行ってもらおうか。」
「おい、結構距離があるぜ?」
「まぁ、キミへの罰ゲームの意味もこめて。」
「なんの罰ゲームだよ。」
「僕にもよくわからないけど、君にはうしろめたいことがあったみたいだから。」
はいはい、わかりましたよ。
そういえば、こいつの言葉遣いも変わっていないな。
と、思っているとうしろでアマガエルが鳴くような笑い声が聞こえた。
「なんだよ。」
「くっくっ。いや、キミが真に受けているのが面白くてね。」
「なんだそりゃ。」
「ただ単に家族水入らずでのサイクリングをもう少し楽しみたいだけさ。」
「ならそう言えよ。素直じゃねえな。」
「キミには言われたくないね。」
ん?
そういえばハルヒがおとなしいな。
「おい、ハルヒ?」
…寝てやがる。
普段はにくったらしい癖に、本当に寝てる顔は天使みたいだな。
中学生の頃より、自転車のペダルは重くなった。
それだけのものを今の俺は背負っているということなんだろうな。
そして、ペダルを漕ぐ力を少し強めた。

『キョンと佐々木とハルヒの生活 4日目』
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:24:07 ID:DsWxq6El
支援
524名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:26:17 ID:yHU9ju/q
あまり見ないんね
525名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:27:38 ID:VUc4xhpQ
>>512
姉佐々木かわいいよ姉佐々木
妹じゃなくて姉な佐々木もいいな
キョンと佐々木が仲良し兄弟で萌えた
GJ!

>>522
乙!
なんか和むな
526名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:28:33 ID:9mL+IjVN
>>522
あまあああああああああい!!
527名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:32:26 ID:6SQhXq5d
一時期のスピードが戻ったかのようなスレ加速ぶりだなw
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:40:57 ID:ba/1TSTM
>>522
GJ!
なんか佐々木スレにしては珍しく甘いssばっかだな
529名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:45:22 ID:n1QC3rqN
おおう。今日も長編がいっぱい。
サークル参加〆切の時期からしても当然とは言え、コミケのハルヒジャンルのブロック見ても佐々木の「佐」の字もないから
寂しかったのが一気に癒されたよ・・・。
百合だったり姉だったり人妻だったり、どの配役も魅力的なのはひとえに書き手の皆さんの佐々木への深い愛情のたまもの
でしょうね。そしてもちろん我等が佐々木さん自身の魅力も大きいわけですが。
『キョンと佐々木の消失』 後半も楽しみにしてますね。

あ、「佐々木IN北高」がそこそこ楽しんでいただけたようでなによりです。「親友」としての佐々木の話題で盛り上がってたトコ
だったんでちょっとタイミング悪いかなぁと思ってたんですが。
調子に乗って続き書いてるんですが、ハルヒに「恋愛小説を書け」と指示されたときのキョンの心境がなんとなくわかるような
有様です・・・。
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:50:47 ID:InjrKpeJ
>>522
7日目で終わるんだっけ?とにかくGJ

>>428
いいなあ。こういうのも大好きだ
531名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 23:51:46 ID:+0H3Bq53
>>527
前スレの後半あたりからいい流れになってきてるよなw

佐々木かわいいよ佐々木ー!
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 00:06:37 ID:N22CR5Ot
>>528
バカ野郎!
そんな事言ったらまたフラクラssが来るじゃねぇかww
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 00:36:54 ID:mxN1qsa6
K「そうあせる必要もないだろ・・・?
  俺はいついかなる時でも完璧にへし折ってやるよ
  もちろん・・・・『無自覚』でな・・・」
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 02:08:17 ID:FQ0S1rys
佐々木かわいいよ佐々木
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 02:26:30 ID:EGa26gwe
ハルヒ「キョン来たわよー!」
キョン「お〜、早かったな」
ハルヒ「お邪魔しまーす」

ハルヒ「え〜……こないだの続き続き」
キョン「ハマってるなぁ〜」
ハルヒ「なんかね〜」

ピンポーン

キョン「はいはい」
佐々木「やぁ」
キョン「お、どした?」
佐々木「こないだ借りたの返しにきたんだよ」
キョン「お、早いな。上がってくだろ?ハルヒも来てんだ」
佐々木「そうなんだ」
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 02:28:55 ID:EGa26gwe
>>535

佐々木「やほー」
ハルヒ「ありゃ、どしたの?」
佐々木「借り物があったから返しに来たの」ハルヒ「そっか。あ…」
佐々木「ん?」
ハルヒ「いや、あたしも小説借りてたじゃない。持ってくれば良かったぁ」
佐々木「もう読んだの?どうだった?」
ハルヒ「んー、面白かったんだけど……」
佐々木「けど?」
ハルヒ「やっぱり時代背景が今と違うから難しいわね。まさかYがアレを指していたなんて……」
佐々木「あぁ、それはね。今は使って無いもんね〜」
ハルヒ「次はZね」
佐々木「だね」

キョン「飲み物、ポカリしかなかった」
ハルヒ「何でポカリなのよ、まぁ、嫌いじゃあないけど」
佐々木「歩いて来たからポカリは有難いね」キョン「麦茶あったと思ったんだがなぁ」
ハルヒ「暑いからってがぶ飲みしたんでしょ」
キョン「そんなに飲んだかなぁ……ほれ、ハッピーターン」
537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 02:36:17 ID:EGa26gwe
>>536

キョン「ポカリにハッピーターン……」ポリポリ
ハルヒ「合わないわね……」サクサク
佐々木「だね……」モグモグ
キョン「まぁまぁ、いいじゃないの」
ハルヒ「何かムカつくわ」
佐々木「確かに……」
キョン「お、おいおい……」
ハルヒ「ぷっ、アハハ変な顔〜」
佐々木「くっくっくっ」
キョン「やれやれ……」


ハルヒ「ん?あれ?」
キョン「何だ?」
ハルヒ「よく考えたら42巻前来た時に読んでたわ」
佐々木「2回目?」
ハルヒ「何か見覚えあると思ったら……」アチャー
キョン「お前なぁ〜」ヤレヤレ
佐々木「あるある〜」


そんなある日の風景
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 02:47:43 ID:iapyNz35
相変わらず佐々木スレは良作ばかり。ついでに作者さまも長編あるみたいだし。
作者さまに感謝!!
539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 06:38:47 ID:N01Lwggd
>>512
GJ!!!!
もっと続きが見てみたい!!!!
しかし……
ttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011125670
のようになりそうで、
怖くはあるかもしれん
540名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 06:46:35 ID:MyfZTqS7
>>539
確かにあの二人はこんな仲になるかもw
541名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 09:41:22 ID:oI90xocM
姉佐々木VS彼女ハルヒか・・・

みくる「キョン君は何を恐れているんですかぁ?」
キョン「第三次大戦だ!!」
542名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 10:44:48 ID:j5QALniY
>>467
個人的にはaxsを希望
543名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 11:24:52 ID:TNhEmx4C
佐々木の名前は佐々木佐々美
544名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 11:28:58 ID:udnHInmw
ハレ晴レユカイ佐々木ver
佐々木の声は釘宮だとおもしろいかも

ナゾナゾみたいに地球儀を解き明かしたら
みんなでどこまでも行こうか
ワクワクしたいと 願いながら過ごしてたが
叶えてくれたのは誰だい?
時間の果てまでBoooon!!
ワープでループなこの想いに
何もかもを巻き込まないでくれ わかるかい?
アル晴レタ日ノ事 魔法以上のユカイが
限りなく 降りそそぐ 不可能なのだよ
明日また会うとき 喉奥でくっくっ
嬉しさを 集めよう カンタンなんだよこ・ん・な・の
追いかけようか つかまえないのかい? おおきな夢&夢 どうだい?
545名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 11:29:52 ID:Mun4qSZR
なんだかよくわからんが、公文公 みたいな名前だな
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 11:50:45 ID:udnHInmw
二番
イロイロ予想ができそうで できないミライ
何一つわかる事はないさ
キラキラ光って 厚い雲の上を飾る
星たちが希望をくれるのかい?
時間に乗ろうよByuuuuun!!
チープでクールな年頃だし
寂しがっちゃ恥ずかしいよなんてね 自然さ
手と手をつなぐなど 僕にはできないよ
輝いた 瞳には 不可能ばかりさ
上だけ見ていると 涙も乾くのさ
変わりたい 心から 強く思うほどつ・た・わ・る
走り出そうか 後ろにいるさ おいでよドキッドキッ しないかい?

Boooon!!
ワープでループなこの想いに
何もかもを巻き込まないでくれ わかるかい?
アル晴レタ日ノ事 魔法以上のユカイが
限りなく 降りそそぐ 不可能なのだよ
明日また会うとき 喉奥でくっくっ
嬉しさを 集めよう カンタンなのだよこ・ん・な・の
追いかけようか つかまえないのかい? おおきな夢&夢 どうだい?
547名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 13:12:22 ID:bnsgYDce
佐々木=釘宮…
声低めでやってくれるならいいかも
うん。それいい
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 13:22:58 ID:QyqUga/x
どうも、前スレで3つほど投下させていただいたものです
本スレでもよろしくお願いします

それでは失礼して
↓↓↓↓↓
549:2007/07/27(金) 13:24:11 ID:QyqUga/x
『約束』

「############」
 部屋に携帯の電子音が鳴り響く。いけない、仮眠を取るつもりが本格的に寝入ってたみ
たいだ。時間は、あれまだ10時前か。
 携帯を見ると鳴っているのは自分で設定したアラームじゃなくて、着信だった。
やっぱり音色を全部同じにするのはよくないかな。
 そんなことをぼんやり考えながら携帯に手を伸ばす。相手は……誰だろう。
 表示には見慣れない数字。誰かが携帯変えたとか、かな。
「はい、もしもし」
 深く考えずに出る。少し無用心かもしれないけど、半分寝ぼけてそこまで頭が回らない。
 まあそんな眠気も電話に出た次の瞬間には吹き飛んでしまったけどね。
「―――。―――」
「……やあ、久しぶりだね」
 聞こえてきたのは聞き覚えのある、けれどここ一年以上聞かなかった声だった。
「―――」
「……そう、会ったんだ」
 電話先の声は震えているけど、力がこもっていて高揚しているのが解る。
「うん、解ってる。もちろん、協力させてもらうよ。……約束、だからね」


「もういい!」
 受験も差し迫った中学三年のある日の昼休み、教室に凛とした声が響いた。
 誰も彼もが声の主に視線を送るが、その誰も彼もが信じられないものを見たような顔だ。
 実際僕だってそんな顔だったのだと思う。僕は自他共に認める飄々とした性格だけど、
流石にこれは受け流せないなあ。
 だってさ、あの佐々木さんが泣きながらキョンを睨みつけてるんだよ?

「お、おい、佐々木? どうしたんだよお前」
 キョンが慌てて近づこうとするのを視線だけで止める。そして何も言わぬまま踵を返す
と唖然とする周りには目もくれず、教室を出て行ってしまった。
 残されたキョンには冷たい視線が注がれる。まあ、普通そうだよね。
 けど当の本人は一番わけが解らないって顔してるんだよね。これはいつものことだけど。
「ずいぶん怒らせたみたいだけど、今度は一体何したの?」
「国木田か。聞きたいのは俺の方だよ」
 クラスを代表して僕が尋ねと、キョンは疲れたように椅子に座った。
「だからキョンが知らずに佐々木さんを怒らせるのなんていつものことなんだって。とり
あえず何を話してたのか教えてよ」
「そうは言っても、ホントにただ話してただけだぞ? 進路のことで、北校に決めたって
言っただけだ。そしたら佐々木が――」
550:2007/07/27(金) 13:25:21 ID:QyqUga/x
 その後の詳しく話を聞いて、二人の会話を再現するとこんな感じ。
『俺は志望校を決めたぞー!佐々木―!』
『へえ、どこにしたんだい?』
『……ノリの悪い奴だな。まあいいや、北校だよ北校』
『ふむ、北校か。確かに今のキョンの学力なら妥当なところだね』
『まあな。お前はどこにしたんだよ? やっぱ私立とか行くのか?』
『そのつもりだったけどね。最近僕も北校にしようかなって考えてるんだよ』
『はあ!? なんでだよ、お前ならもっと上が狙えるだろ?』
『別に勉強なんてどこへ行ってもできるんだし、親に負担をかけない公立もいいかなって
思ってね。くっくっ、それとも何かい、僕には北校に来て欲しくないのかい?』

「――って佐々木がからかってくるから、『ああ、お前が来たら倍率が上がるからやめてく
れ』って返したんだよ。そしたら急に不機嫌になってきて、しまいには、」
「さっきのあれってわけか。はあ、なるほどね」
 結果を見れば案の定、いつもどおり佐々木さんが仕掛けて撃墜されたってところか。
 けど毎度毎度撃墜するキョンもキョンだけど、それでも仕掛ける佐々木さんも佐々木さ
んだよね。いい加減もっといい男で妥協すればいいのに。……日本語変かな。
 僕が呆れて黙り込んでいると焦れたキョンが情けない声で尋ねてくる。
「おい、国木田。どうなんだよ、やっぱ俺が悪いのか?」
「うん、そりゃあこれは――」
 僕はいつもみたいに答えようとした。佐々木さんの真意が悟られないようにぼかしなが
ら、キョンの鈍感さを指摘しようとして―――止めた。
「……佐々木さんが悪いね」
「ほ、本当か!?」
 キョンが勢い込んで聞いてくる。自分が悪くないことの嬉しさより、佐々木さんが間違
っていることに驚いているみたいだ。
「だって怒る要素が何一つないよ。多分キョンに見事に切り返されたのが悔しかったんじ
ゃないかな」
「そ、そうか? 佐々木がその程度のことで怒るとは……」
「キョン、女性にはね、月に一回情緒が不安定になる日があるのさ」
「な!? ま、まさか、そうなのか!?」
「恐らくね。まあ強いて言うならそれに気付けなかったキョんが悪いってことだよ」
「そうか……。そうだったのか、佐々木」
 本気で納得するキョンは放っておいて、僕はついさっきの佐々木さんを思い出していた。
 佐々木さんがキョンに撃墜されるのはいつもこと。もう何度も見てきたことだ。
 その度ごとに不機嫌になったり、凹んだりリアクションをするけど―――。
「にしても佐々木の奴、俺に切り返されたのがそんなに悔しかったのか。いくら情緒不安
定とは言え、なにも泣くことはないだろうに……」
 それでも、今まで佐々木さんが泣いたことは一度もなかったんだ。
551:2007/07/27(金) 13:26:24 ID:QyqUga/x
 その後、佐々木さんは始業ギリギリになって教室に戻ってきた。
 いつもならとっくに立ち直ってる頃合いなのに、隣の席のキョンとは目もわさない。
 やっぱりおかしい。こんなのいつもの佐々木さんじゃない。
僕の中の第六感がしきりに異常を伝えてくる。
何かいつもとは違う事態になっていると。
このまま放置すると、何か取り返しのつかないことになると。

 念のためキョンには今日一日おとなしくしてるよう言い聞かせた。さっきの話を本気で
信じているキョンは一も二もなく応じてくれた。
 そのおかげで結局その後二人は一言も会話をすることなく過ごした。
 一人で帰る佐々木さんの背中はいつも以上に小さくて、とても哀しそうだった。
 一抹の罪悪感を抱えながら、僕は佐々木さんに話しかけた。

「よお、佐々木」
「!」
 ぱっと明るい顔で振り向いた佐々木さんの顔は、僕を認識したとたんに暗くなった。
 解っていた反応だけど、傷つくなあ。
「どう? キョンの真似。似てた?」
「国木田、悪いけど僕は今君の冗談に付き合う気分じゃないんだ」
 佐々木さんは疲れたようにそう言うと会話を切り上げ、また歩き出した。
 疲れてるとこごめんね、佐々木さん。でも付き合ってもらうよ。
「そういえば聞いた? キョンって志望校北校にしたんだって。春には『あんな坂毎日登
るなんて考えられねえ。北校行くぐらいなら私立行く』なんて言ってたのにさ」
「国木田、君――」
「私立に行くんじゃなかったのって聞いたら、親にものっすごく怒られたんだって。そん
な金はないって。妹にまで叱られたって言ってたよ。あはは」
「おい、国木田」
「まあ、そう言う僕も北校志望なんだよね。キョンよりかは危なげないつもりだけど。キ
ョンに一緒に桜を見ようねって言ったら、『また一緒か』って言ってたよ。ひどいと思わな
い? 宿題とか予習とかあれだけ人に頼っておきながらさ、感謝の気持ちがまるでないよ」
「国木田、君いい加減に、」

「本 気 で 北 校 を 受 け る つ も り だ っ た の ? 」
552:2007/07/27(金) 13:27:35 ID:QyqUga/x
 言いかけたままの姿勢で佐々木さんが固まる。
 ひとまずは成功か。ガードは崩した。
 こうでもしないと本音が聞けそうにないしね。
「……僕がどのような進路を選ぶかは僕の自由だろう」
 それでもすぐに返せるのはさすが佐々木さんだね。
 けど残念。そんな反論はとっくに予想済みだよ。
「キョンは佐々木さんに怒鳴られてひどく傷ついていたよ。佐々木さんがどんな進路を選
ぶか、それは勝手だろうけどね。僕の友人をいたずらに傷つけないでほしいな」
 言いつつ我ながら卑怯な手だと思うね。
 キョンを盾にされたら佐々木さんは手も足も出ないのに。
 もっともこれぐらいの理論武装でもしなくちゃ、佐々木さんに口で勝つことができない
んだからしょうがないよね。うん、不可抗力不可抗力。

「キョンは……何か言っていたかい? 僕のこと」
「ううん、何にも。あれ以降はキョンもずっとだんまりだったし、僕のほうからも話題に
はしなかったからね」
 これは嘘。あの後佐々木さんの目の届かないところでは、散々話しかけられたんだよ。
 佐々木の機嫌はいつ治るのかとか、お詫びには何かしたほうがいいのかとかね。
 けれどそんなことを話すわけにはいかない。きっと話した途端に元気になって、僕なん
かあっという間に言いくるめられちゃうからね。しっかり弱ってもらわなきゃ、文字通り
話にならないんだから。……キョンに知れたら絶交されるかもな、僕。

「北校に行こうかと思ったのは、本気だよ」
 数秒の沈黙を経て佐々木さんは静かに話し始めた。
「キョンにも言ったけれど、勉強なんてやろうと思えばどこでもできるものだよ。北校生
でも東大に行く人は行くだろうしね。だったら、お金のかかる私立より公立のほうがずっ
といい。何より親友と過ごす高校生活というのも――」
「佐々木さん、僕が聞きたいのはそんな上っ面なことじゃないんだよ」
 とびっきり最上級の笑顔で言葉を割り込ませる。
 まったく、あれだけ言いつめられてまだ仮面を捨てずにいるなんて、大した自制心だよ。
これはもう感心するしかないね。
5535:2007/07/27(金) 13:28:52 ID:QyqUga/x
「くくっ、やっぱり見逃してはくれないか」
 佐々木さんは観念したように嘆息すると自嘲気味に笑った。
「僕は今まで生きてきた中で、勝てる勝てないは別として絶対に敵に回したくないと思っ
ている人間が二人いるんだ。一人はキョンで、もう一人は君だよ、国木田」
 佐々木さんと敵対したくないのは僕も同意だけど、なんで?
「君は怖いからね。毎日話しているけどいつも腹の底が読めない。君の腹は真っ黒すぎて、
まるで深い闇のようだよ。うかつに近づけば引きずりこまれそうだ」
 嫌だなあ、僕のような善良な人間を捕まえて。
「善良な人間は人の弱みを平気で突いたり、凍りつくような笑みを浮かべたりしないよ」
 ああ、それは確かに。

 それからもう一度喉を鳴らして笑うと、佐々木さんはまた黙り込んでしまった。
 けれどさっきとは違い、今度は話してくれそうな雰囲気がある。
「……キョンのそばにいたかった」
 程なくして佐々木さんは小さく呟いた。
 その声を出したのはいつもの整然とした佐々木さんではなかった。
 すべての仮面をはがされた、一人の女の子の告白だった。
「'私'にとって、キョンは特別な人。他の誰にも代えることのできない、唯一の親友。彼
にだけは何があっても嫌われたくない、心の底からそう思える」
 いつしか口調も変わっていた。きっとこれが素の佐々木さんなのだろう。
 理性も理屈も取り払った、佐々木さんの本心。
 今更ながら、仮面を剥ぎ取ったことに罪悪感を覚える。
 けれど、か弱くて無防備な佐々木さんはかまわず本音を紡いでいく。
「でもキョンにとって私は違う。彼にとって、私は大多数の中に埋もれるただの友人。距
離が開けばそれで終わる、その程度の関係。きっと高校が違えば連絡も途切れてすぐに忘
れられてしまう」
 否定することはできなかった。
 きっと佐々木さんの予想は正しい、そう思えた。
 僕自身、北校に入らなければそうなるだろうと思う。
 けれど、だったら、
「だったら特別な関係になればいいじゃないか。佐々木さんが告白して、キョンと付き合
えばそれで済む。別の高校に行っても付き合い続けることができるよ」
 当たり前のように出た言葉に、佐々木さんは涼やかに笑った。
5546:2007/07/27(金) 13:30:00 ID:QyqUga/x
「私の両親が離婚していることは知ってる?」
 突然の言葉に一瞬戸惑ってしまう。
 確か聞いたことはある。キョンが「あいつは母子家庭だから大変だ」とかなんとか。
 けれどそれが今何の関係があるというのだろう。
「私の両親ね、それはそれは激しい大恋愛だったんだって。周囲の反対も押しのけて、半
ば駆け落ちするように上京して、若くして結婚した。結婚してからもお互いのことを愛し
合って、鴛鴦夫婦の見本みたいなものだったって」
 両親のことを語る佐々木さんの言葉はまるで無機質だった。
 何の感情も込められていないように。ただ淡々と言葉を吐き出す。

「だけど、離婚した」

 その一言だけには激しい嫌悪が込められていた。
「離婚する直前、私は中学一年生のころの二人はひどいものだったわ。相手のことを疎ま
しがって、蔑みあって。過去の大恋愛が嘘のよう」
 佐々木さんは顔を歪め、吐き捨てるように言った。
 そうして僕はようやく、佐々木さんの真意に触れることができた。
「私はね、怖いのよ。キョンと付き合って、愛し合って、そして……嫌いになるのが」
 キョンと離れたくない、忘れられたくない。
 けれど近づきすぎて嫌いになりたくもない。
 だからただの友人としてそばにいたい。
「……嫌いになるとは限らないじゃないか」
 どうにか言葉を搾り出す。
 こんな反論が効くわけないと知りながら。
 佐々木さんは静かに首を振る。
「私は小さな人間だから。きっと近づけば近づくだけ、キョンの嫌なところに目が行くわ。
キョンみたいに相手を丸ごと受け入れるなんて、私にはできっこない。だって私は、あの
二人の娘なんだもの」
 そういうと佐々木さんはにっこりと笑う。
 とても痛々しい笑顔だ。
 かける言葉が見当たらない。
 どんな優しい言葉も今の彼女には届かない。
 どんな綺麗な言葉も今の彼女は癒せない。
 だから僕は、
「くだらねえ」
 一蹴してみることにしました。
5557:2007/07/27(金) 13:31:20 ID:QyqUga/x
 佐々木さんが目を見開いて驚いている。そりゃそうか、こんな口調はキョンの前でも出
したことがないんだから。
 仮面をむしり取ったせめてものお詫びさ。僕も少しは素を出さなきゃ不公平でしょ。
「さっきから聞いてりゃ、なんだそれ。悲劇のヒロイン気取りか。親の血筋で不幸になり
ましたって、ジュリエットにでもなったつもりか。遺伝子至上主義の無意義さと弊害性を
あの阿呆に声高に語っていたのはどこのどいつだ。それともお前は、親友と自称するよう
な相手に心にもない嘘を教えていたのか」
 どんな優しさも届かないのなら、どんな言葉でも癒せないのなら。
 僕はその傷をえぐってやる。
 薬で治せない腫瘍を、メスで切り取るように。
 これはキョンにはできない、僕の仕事だ。

「嫌いになるのが怖いから恋人にはならない? ずっと友人でいる? ずいぶんと殊勝な
心がけだが、それで本当に満足してるのかよ。お前があいつに抱いた感情ってのはその程
度で収まるものなのか。ここまできていい子ぶってんじゃあねえよ!」
「うるさいっ!」
 佐々木さんが怒鳴り返してくる。
 涙をこぼしながら、心の膿を吐き出してくる。
「そんなの、そんなの解ってるっ! この気持ちが収まらないことぐらい、解ってるっ! 
キョンのことが好きだから、誰よりも、何よりも大好きだからっ! でも恋人になって、
愛し続けられる保証がどこにあるって言うの? この想いがいつまでも続くなんて、そん
なこと解らないじゃない!」
 最後のほうは半分泣き声だ。
 普段は決して見ることのできない、友人の悲痛な叫びに、
「……それじゃあ、賭けてみる?」
 僕は笑顔で答える。

「……え?」
 佐々木さんの顔が引きつってる。
 おかしいな。優しさたっぷりの笑顔のつもりだったんだけど。
 まあいいや話を続けよう。
「佐々木さんはキョンとは別の高校を受ける。それで一年間できるだけ連絡をとらないよ
うにするんだ。まあ、佐々木さんの弁じゃあキョンのほうから連絡してくることはないみ
たいだし、佐々木さんが我慢すればいいだけの話だね」
「え、ちょっ……国木田? 話が見えないんだけど」
「一年間距離を置いて、それでもなおキョンのことが好きなら、その想いは本物だよ」
「!!」
 確かに、人の想いに絶対はない。女心と秋の空ってね。佐々木さんが不安に思うのも、
仕方ないことだとは思う。
 だからこれは一種の願掛けだよ。離れて冷静に考えながら、同時に断ち物もできる。
 なかなかご利益がありそうじゃない?
5568:2007/07/27(金) 13:32:44 ID:QyqUga/x
 佐々木さんはしばらくあっけに取られてぽかんと口を開けていたが、やがて楽しそうに
くっくっと笑い始めた。
「ああ、まったく。これだから君を相手取るのは嫌なんだ。これでも討論には自信があっ
たというのに、ものの見事に遣り込まれてしまった」
 結構こっちもいっぱいいっぱいだったけどね。
「その賭け、乗ろう」
 佐々木さんは力強く宣言した。
「何かに賭けてみるのもまた一興だろう。少なくともただ諦めるよりはずっといい」
 決意を込めて言い切った。その目には光が宿り、声には張りが戻っていた。
 覚悟は充分か。それじゃあ僕も、
「約束するよ。もしも一年経って、まだキョンのことが好きでいられたら、その時は僕が
手伝ってあげる。友人としてね」
 最後に友人曰く凍りつくような笑顔で締める。
 今度は佐々木さんも笑顔を返してくれた。
 ……ちょっと怖い笑顔だったけど。



 あれから一年と数ヶ月、時間をかけて佐々木さんは自分の想いを確かめた。
 それで昨日、偶然を装ってキョンに会いに行ったそうだ。
 先のことは解らないけど、彼女の気持ちは少なくとも一年やそこらで薄れるようなもの
ではなかったってことみたいだ。
 さてそうなると僕もいろいろやらなきゃいけないな。
 何せ友人との約束なんだから。破ったりしたら大変だ。
さてまずは何から行こうか。
 とりあえず、佐々木さんの印象を深めておくかな。
「キョン。これ、訊いていいかなぁ」
「何だ」

「最近、佐々木さんと会った?」

fin
557名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 13:33:55 ID:QyqUga/x
以上です。前に国木田視点のSS希望の方が
いらっしゃったので書いてみました
相変わらず腹黒目です

本編に繋がるようにしてみたんですが
なんか読み返すと萌え所が少なすぎますね
以後精進します
558名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 13:36:48 ID:EGa26gwe
無理して萌えを出さなくてもいいと思うんだぜ

国木田腹黒いよ国木田
559名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 14:42:15 ID:oI90xocM
>どんな優しさも届かないのなら、どんな言葉でも癒せないのなら、
僕はその傷を抉ってやる

このフレーズ最高に気に入ったw
560名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:05:11 ID:uflVcZ4b
最高に嫌われ役の上手い国木田はいい男
561名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:09:46 ID:sbjF6Qc6
佐々木 SS
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:11:05 ID:uflVcZ4b
>>547
佐々木の声は坂本真綾で再生している俺
563名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:41:18 ID:udnHInmw
佐々木ハレ晴レはやっぱダメ?
564名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:50:44 ID:RqN/RGok
>>561
佐々木SSと申したか。

佐々木さんの第三帝国は如何にして起ち、そして滅んだか

佐々木SS=佐々木親衛隊(しんえいたい、独:Schutz-staffel,略号SS)は
神聖佐々木主義フラクラ被害者の会会長の佐々木さんを護衛する会内組織として20XX年に創設された。
佐々木党がヒロインを獲得した20XX年後、突撃☆ぽんじー隊内の反党分子の粛清に大きな役割を果した。
以後、親衛隊は党内外の敵性ヒロインを諜報・摘発・隔離・収容・看視する部門として発展する。
親衛隊員のモットーは「Meine フラクラ heisst Treue
(フラクラこそ我が名誉=私は既にフラクラされてますのであなたの敵じゃありません。睨まないでくださーい、佐々木さーん)」

20XX年に佐々木さんは右腕である橘ハルト・京子リッヒを党諜報組織である親衛隊情報部 (SD) のトップに配し、敵性分子を諜報・監視する役割を与えた。
      この機関は SS保安諜報部、親衛隊治安部、公安部とも訳される。
20XX年には、ポンジーが親衛隊名誉指導者制を新設。政財界に親衛隊シンパを募る。
20XX年4月に20XXは、ヘルマン周防・九曜リングからプロイセン州秘密警察局を引き継いだ。


うんぬんかんかん






565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 15:57:07 ID:X1WrrGRs
ダメっていうか散々既出だからなあ>佐々木ハレ晴レ
566名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 16:54:27 ID:pKUKrHb6
>>557
国木田が活き活きしてて良いね
思わず惚れそうになったじゃないかw
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:08:20 ID:2AhLZ2rI
>>564
SDトップが橘だと、佐々木さんは何度も暗殺されるなw
568名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:19:36 ID:LOOpI2qL
>>557
すごい!素晴らしい!
鳥肌立ったよ!
そんなに長い訳じゃないのに引き込まれた。
国木田が絡んだSSって意外に良い作品が多いと思ってるんだけど、
これもその一つに数えられると思うな。
GJ!
569名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:25:17 ID:ySv0jlBs
>>557
GJ!
なんか国木田が佐々木のために北高に
行ったんじゃないかと思えてきたよ
570名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:32:26 ID:+oMMbPc+
>>557
GJ
なんか国木田異世界人説を思い出した
571名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:34:55 ID:V4kuc6rL
>>557
素の国木田カックイィ!!
でもよく考えたらあの顏と声だ・・・
のほほんとしましたw

そしてやっぱり
佐々木かあいいよ佐々木
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 18:48:28 ID:MyfZTqS7
なんかもうキョンの周りにいる人全員が普通人じゃなくて超人に思えてきたw
佐々木は橘に神扱いされてるけど国木田や谷口もなんかありそうな希ガス
573名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:16:57 ID:pKUKrHb6
神は神でも、国木田は邪神だな
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:22:52 ID:GaEPviqQ
国木田は這い寄る混沌
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:24:59 ID:qhzcLUN8
邪神と見ると問答無用でモッコスと続けたくなる・・・

やっぱり国木田は腹黒が似合うなぁw
576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:25:02 ID:2AhLZ2rI
それを言い出すと、佐々木さんもキョンもハルヒもはい寄る混沌の化身に……。
あなたもわたしも混沌よー♪
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:30:09 ID:/au9TiFB
    友人
    →
キョン   佐々木
    ←
    親友

二人の関係ってこんな感じだよな。
キョン淡白すぎ。佐々木不憫すぎ。
578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:39:51 ID:FQ0S1rys
>>577
せめて親友ってぐらいは見てほしいな
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:43:52 ID:2AhLZ2rI
親友だと思ってたら、せめて長期休暇のときくらいなにか連絡とったりとかしてると思うんだが。
……まあ、でもキョンだからしょうがないか。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 19:51:21 ID:MyfZTqS7
でもSOS団でいろいろなことがあったから仕方ないかも
全然連絡しないキョンもキョンだけど佐々木もキョンにちょっとくらい電話とかかければいいのに
581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:02:40 ID:e4kkTQ0b
チビモン

   ⊂_⊂_ヽ                       
   (( ・∀・)<ハルヒって何?
   (( ⊃ ⊃ 
 ⊂(__)_)



ウパモン


   (\/ ̄\/)
  ( ( ´ ∀ ` ) ) <たぶんこういう話の漫画だよ↓
   (/\_/\)    


世界は300X年、世の中はマッチョであふれかえっていた、しかしマッチョはプロテインを求めて殺しあった。
そんなマッチョたちの暴走を阻止するためにオーキド博士に作られた、サイボーグマッチョ009その名も「ハルヒ」
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:04:36 ID:e4kkTQ0b
チビモン

   ⊂_⊂_ヽ                       
   (( ・∀・)<じゃあキョンって何?
   (( ⊃ ⊃ 
 ⊂(__)_)



ウパモン


   (\/ ̄\/)
  ( ( ´ ∀ ` ) ) <たぶんこういう生き物だよ↓
   (/\_/\)    


マッチョの暴走を阻止した「ハルヒ」だったが、最後に残ったマッチョが使徒アダムと接触したため、フィフスインパクトがおきてしまった。
そしてフィフスインパクトにより新型のマッチョが誕生してしまった、そのマッチョにつけられた名前が「キョン」
サイボーグマッチョ009「ハルヒ」と新型マッチョ「キョン」の壮絶な戦いが今始まる。
583名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:05:29 ID:RqN/RGok
佐々木さんの真実

1年のGW
佐々木「キョンくんいますか?」
妹「いまでかけてまーす。後で電話かけるよういっとくねー」
佐々木「お願いするよ」
キョン「? 誰からの電話だ?」
妹「せーるすまーん」
キョン「そうか」

1年の夏休み
佐々木「キョンくんいますか?」
妹「いまでかけてまーす。(ry」

1年の冬休み
佐々木「キョン(ry
妹「いまで(ry
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:10:48 ID:o1uy1m/p
この国木田はスレ住民目線とみた
なんとか力になってあげたいんだよな
佐々木さんの背中押してあげたいとゆーか
585名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:11:03 ID:FQ0S1rys
>>583
キョン妹…
恐ろしい子!
586名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:14:20 ID:MyfZTqS7
>>583
キョン達もいろいろ事情があったから何とも言えない…orz
てか佐々木がキョンくんって呼ぶとなんか新鮮だな
587名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:37:19 ID:HBaJOJ1F
キョン「話は全て聞かせてもらったぞ!」ガラッ

国木田「えっ」
佐々木「えっ」

キョン「いや〜まさかお前達がなぁ〜」

国木田「いや、これは…」
佐々木「ち、違うんだ」

キョン「おーっと皆まで言うな皆までいうな。俺もそんなに野暮じゃねーよ」

国木田「いや、だから」
佐々木「ちょっと話を」

キョン「わーってるわーってるって、邪魔者は帰りますよ。じゃーな」ピュー

国木田「……」
佐々木「……」
588名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:41:22 ID:pKUKrHb6
ちょっとWAWAWAを思い出したw
国木田で佐々木を幸せにできるんだろうか
589名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:47:38 ID:PnSDsWeY
きっと
電話をかけたい…だけれども彼に何か用事があるといけない
突然電話したら嫌われるかもしれない
僕のコトを覚えていなかったらどうしよう
用事がないのに無意味に電話をかけるなんてできない
とかそんな感じでかけられなかったんじゃないかな
590名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 20:53:16 ID:FQ0S1rys
>>587
キョンww

国木田は本当に一般人だから佐々木を幸せにできるかって言われたらなんとも言えないな
てか憂鬱で国木田が平然と佐々木を変人扱いしてたから
この二人の相性が悪い気がしてならないのね
591名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:05:23 ID:3+Iz59YV
よくRPGで、対極の関係にある二人の神って出てくるじゃん?
「創造」と「破壊」、「秩序」と「混沌」みたいな。佐々木とハルヒもそんな感じなのかな。
まだ分裂読んでないけど。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:06:08 ID:q3kSwfs7
下手したら友達の友達だからなんとなく知ってただけって可能性もある。

それはそれとしてSS投下するぜ。
593名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:07:09 ID:q3kSwfs7
『ポーカー』

「レイズだ……どうするね?キョン」

「……コールだ」

佐々木の余裕綽々の顔でわかる。
あいつはいい手だ。
だが。
手を空ける、俺はフラッシュ
佐々木はスリーカードだった。

「っ・・・・・・君には相変わらず勝てないな」

「お前が弱いんだよ」

「君とやりだすまでそんなに弱いと思ったことはないんだけどなぁ……君が強いんだろう」

意外に思われるかも知れないが佐々木がこういったゲームが弱い。
とはいっても古泉のようにやるゲームやるゲーム全てで俺に必敗するわけではない。
俺は将棋やチェスでは絶対佐々木にかなわないし、オセロもそうだ。
またババ抜きのような完全に思考の入り込む余地のないものでは5分だ。
しかしギャンブル性の強いゲームになると佐々木は途端に駄目になるのだ。
佐々木は経験を重んじる人間である。
そういった人間はゲームに強いかと言うとそうではない。
もちろん全てのゲームにおいて経験則がまったく役に立たないわけではない、チェスや将棋ではそうだ。
しかしこと不確定要素の強いギャンブルではそうは行かない。
ゲーム理論と言うやつがある。
数学系の学問で確率的にどうすればゲームに勝ちやすいかを研究する学問だ。
佐々木のやっていることは……恐らく独自のものだろうし、俺にしたってちゃんと学んだわけではないからどうかは知らないが
まぁこれと似たようなことをやっているのだろう。
しかし事ゲームの実践に当たってこの理論は何の役にも立たない。
ゲーム理論は全ての人間が効率的に動くことを前提に作られているから、効率的に動かない人間がいた場合は破綻する。
さらに、ゲーム理論を重んじて行動するということはゲーム理論を知っている人間には動きが読まれやすいのだ。
佐々木の性格を知り、佐々木のゲームの傾向を知った俺は中学の後半からはほとんど負けていない。
もちろん運の要素も多々あるこのポーカーでは必勝と言うわけには行かないがな。

「さ、次のゲームだ」

ディラーが俺に代わりカードを渡される。
カードを適当に切っていく、カードが風を切る独特な音が心地いい。
お互いにカードを配りながら考える。
佐々木にポーカーを教えたのは俺だ。
正確に言えばその時既にポーカーの役は知っていたのだがレイズやドロップ等のルール込みでやったのは俺が最初だそうだ。
ポーカーはこのルールが無いことには面白さは激減する。
カードを出して勝った負けた罰ゲームではジャンケンと何も違わないからだ。
このルールを教えたあと佐々木はひどく気に入ったようで何度も俺に勝負を持ちかけていた。
何度かやっているうちにお決まりの賭けもできた。
そのくらいやりこんでいるわけだ。
もちろん今もそのルールに準じてやっている。
にしても、佐々木はなぜやりたがるのだろうか。
はっきり言って佐々木の勝率はだいたい2割だ。
何かを賭けるというなら何もポーカーでなくてもいいのに佐々木は苦手なポーカーに固執する。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:08:14 ID:q3kSwfs7
「キョン、2枚頼む」

配り終わると佐々木がこちらに2枚カードをよこした。
俺はヤマから2枚カードを佐々木にやる。

「ふむ……」

佐々木は配られたカードを見て考えている。

「俺も2枚」

一応宣言してカードを引く。
カードを確認。

「よし、2枚レイズだ」

「僕もその上2枚レイズしよう」

強気だな。
佐々木は今、2枚チェンジするということは……とか考えているのだろう。
合理的な2枚チェンジはスリーカードからの変更、ブタからのストレート、あるいはフラッシュ狙いだ。
お互いが2枚チェンジしている状況ではストレート以上ならまず勝てると思っているのだろう。

「レイズだ、1枚な」

「受けよう、コールだ」

なんかいかレイズを繰り返して勝負を迎える。
しかしそういう経験則にとらわれているから。

「どうだい、フラッシュだよ」

「……フルハウスだ」

「っ!?」

不測の事態で負けるんだ。
せっかくトータルで勝ってたのにな。
この一戦でゲームは終了、そろそろ佐々木の勝率は2割を切るかもしれない。


「じゃ、佐々木。これから一週間頼むぞ」

「……わかってるさ、今日はいけると思ったんだがね」
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:09:25 ID:q3kSwfs7
やれやれ、また負けてしまったか。
これでキョンとのポーカーは絶賛負け越し中。
勝率は1割6分5厘だ。
我ながら低すぎるな。
「負けたほうが片付ける」というルールになっているから僕が散らばったカードを集めて箱に戻す。

「なぁ、佐々木」

「ん?なんだいキョン」

かき集めたカードの向きをそろえているとキョンが話しかけてくる。

「お前さ、賭け好きみたいだけど友人と少しやるくらいにしとけよ、向いてない」

普通の人ならバカにされてるのかと思うかもしれないがことキョンに限っては違う。
くくっ……これは完全に心配されてるね。
さて、親友を心配させたままでは悪いな。
でもはっきり言うのも少し気恥ずかしい。
だから

「大丈夫さ、というより僕は賭け事はあんまり好きじゃないよ」

「おいおい、しょっちゅう俺に賭けポーカーもちかけるやつがなにいってんだよ」

「くっくっ、少しだけ勘違いしてるね」

「何がだよ」

「僕が好きなのは『賭け事』じゃなくて『君とのポーカー』だよ」

このくらいにしておこうかな。
さすがに「負けて一週間君の勉強を見る」のも「勝って君のおごりで買い物に行く」のも僕にとって都合がいいって言うのは恥ずかしいからね。

「ふーん、まぁならいいが。佐々木、お前も物好きな奴だな」

…・・・ま、キョンならこの程度だろうね。




ちょっぴり期待したけど。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:10:30 ID:q3kSwfs7
以上

「ゲーム理論」とか「2枚チェンジのときの可能性」とかかなりいい加減です、多分探せば粗だらけ。
597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:39:27 ID:uArVZKfx
>>557GJ!
俺の脳内国木田ランクが急上昇した。
しかし国木田もその後まさか涼宮ハルヒと言う名の不確定要素が乱入するとは思わず
今になって頭抱えてたりしそう。

その上フラクラ属性のあるキョンに>>583みたいなフラクラ用オプションまで付属してちゃ
ポーカーどころか一番大事な勝負に勝つのは至難の技だな・・・。頑張れ佐々木。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:40:59 ID:FQ0S1rys
最後に萌えたんだけどw
GJ!
599名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 21:52:26 ID:MyfZTqS7
GJ
最後の発言の破壊力は異常
600名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 22:16:02 ID:gpOTJsNf
>>596
あま〜い!
GJ
601名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 22:22:39 ID:9PojuP2Z
キョンやっぱりゲーム強いのな。

それはともかくGJ
602名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 22:45:18 ID:9UumlOh8
キョン「佐々木かわいいよ佐々木」
佐々木「なっ、何をいきなり///
    (落ち着け僕!こういう時の対応は予めネットで研究済み!確か…)」

佐々木「キ、キョン大好きだよキョン///」
603名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 22:52:25 ID:MyfZTqS7
恥ずかしい人…
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:00:42 ID:N01Lwggd
>>597
いや……
国木田はひょっとすると、
高校でそういった人物が現れる事等も予想に入れていて、
すでにどこかで行動に移しているかもしれないよ?
一巻でわざわざ、
『昔からキョンは……』といって
釘をさしている事だし。
605557:2007/07/27(金) 23:14:27 ID:QyqUga/x
例によっておまけを作っていたのを
忘れていました

今更ながら投下します

『おまけ:後日談』

「やあ、キョン、おはよう。昨日は悪かったね、ついかっとなってしまった。謝るよ」
「ああ、別にそんなことはいいんだが、それより……」
「何だい? 昨日の借りがあるからね。何か頼みごとなら喜んで受けるよ」
「いや、そうじゃなくて。その……もう生理は大丈夫なのか?」
「……はい?」
「いやだから、昨日生理だったんだろ? 国木田が言ってたぞ。体調が悪いなら、ムリし
ないほうが……。さ、佐々木? 大丈夫か、顔色が悪い、ってか暗いぞ?」
「そうか、国木田がそんなことを言っていたのか……。くっくっくっ、どうやら気を遣わ
せたようだね。これはしっかり『お礼』をしないとね……くくっくくくくっ」

 次の日、国木田は学校を休んだ。
606名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:15:54 ID:HBaJOJ1F
>>604
だとすると結構あせってるかもしれんぞ

ハルヒ「行くわよっ!キョン!」
キョン「お、おい、引っ張るなよ」

谷口「完全に付き合ってるな」
阪中「もう尻にしかれてるのね」


国木田「やっべwwwwどうしよwwww」
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:41:07 ID:PBkLeiGW
>>605
国木田wwwww



佐々木のss書きたいけどネタが思いつかないから悪いけどネタ提供してもらえないだろうか

うざかったらスルーしてください
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:47:00 ID:z+ICgFbk
>>607
クラスメートに二人の仲が冷やかされるというか、邪推されるような話が好きだぜ。
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:47:58 ID:jS7TSBH2
>>605
SSに関しては素人ですが、
そんでしたら・・・生徒会選挙!とか?
佐々木が候補者でキョンが応援弁士。その逆でも可。
610609:2007/07/27(金) 23:49:24 ID:jS7TSBH2
すいませんアンカー間違えました。
>>605 ではなくて >>607
ってことでお願いします。
611名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:49:55 ID:NQMBaMY/
夏バテしてしまう佐々木さん。
お見舞いにくるキョン。
とかどう?
612名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:51:32 ID:PBkLeiGW
せっかく提供してくれた>>609には申し訳ないけど>>608のネタでいきます
      
ネタありがとう(`・ω・´)



さーて寝れない日々が(ry
613名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:53:21 ID:o05zd6+5
この流れにフイタ
国木田www

>>612
投下wktkで待ってるよ
614名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 23:54:16 ID:PBkLeiGW
>>612安価が足りなかったか(´・ω・`)
        
>>611ありがとうだっぜ!
615名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 00:18:14 ID:xyTxKBlS
えーと、
>>346の続きが少しだけ溜まったんで落とします。
3レス程度、今回佐々木さんの出番少な目ですのでご容赦を。
616佐々木IN北高 「鍵」その1:2007/07/28(土) 00:19:25 ID:xyTxKBlS
昼飯を済ませた俺はそのまま中庭でぼんやりとしていた。なんだろう、さっき古泉が聞かせてくれた話、そのどの部分かは自分でも
わからないんだが、とにかくその何かが俺の胸になんとも言いようのないモヤモヤした感じを残していた。
その原因がわからないまま昼休みは終わりに近づき、俺は教室に戻った。教室の扉を開ける前に一呼吸、気持ちを落ち着かせる。
もしこの世界が陳腐な学園ラブコメみたいになっていたとしたら、この後に起きる出来事は決まっている。覚悟を決め、扉を開ける。
「「キョン!」」
ほらやっぱりだ。ハルヒと佐々木、俺の最も身近な二人の少女が偶然にも示し合わせたかのように同時に俺の名を呼ぶ。次の展開は
こうだ、二人は一瞬顔を見合わせると、今度は恥ずかしそうな表情を俺に・・・
「アンタどこほっつき歩いてたのよ!」
前言撤回。ハルヒにそんな展開を求めた俺が悪いんだよな、うん。まあ、佐々木がそんなラブコメを好きだとも思わないし、そんな
世界に改変したりしてないらしい事にも感謝しておくべきか。ただハルヒ、前にも言っただろ。そう言う台詞は幼馴染が照れ隠しに
怒っているような感じで言ってくれ。
「バカ言ってんじゃないわよ。我がSOS団に敵対した勢力の敗残兵が送り込まれてきたのよ。団長を守るのは下っ端たるアンタの
重要任務でしょうが!それとも、まさかもう買収されてたりしないでしょうね。裏切り者とスパイは極刑よ」
俺はさっきの古泉とまったく同じポーズを取り、同じように呟いた。やれやれ。
「なあハルヒ。さっきも言っただろ。佐々木は特になにかを企んでこの学校に来たわけじゃない。それは俺が保証するし、おまえも
一度俺を信じると言っただろ。一度そう言った話を蒸し返すのはおまえらしくねーぞ」
そう言うとハルヒはアヒル、いや、ペリカン並みに口を尖らせて不満タラタラと言った感じで
「そうだったわね。じゃあそう言うことにしといてあげるわよ」
と言うとプイと横を向き、窓の外を見つめはじめた。その様子になにか嫌な予感を感じつつ、今度は佐々木に話しかける。
「悪かったな、佐々木。で、おまえもおれに話がある様子だったが」
「ああ、別に謝ってもらうことはないよ。涼宮さんやSOS団の皆さんに迷惑をかけたのが僕たちなのは事実だからね。話のほうは、
そうだね、また次の機会でいいよ」
そう言うと佐々木はハルヒのほうに向き直り、
「ごめんね、涼宮さん」
と声をかけたがハルヒから反応は返ってこなかった。俺と佐々木はお互いに顔を見合わせ苦笑するしかなかった。気がつくと、また
クラスメイト達がこちらの様子を窺ってはニヤニヤしていた。なんだって言うんだ、いったい。
617佐々木IN北高 「鍵」その2:2007/07/28(土) 00:20:07 ID:xyTxKBlS
予備校に行くからと終業早々に帰宅した佐々木と別れ俺は部室へと足を運んだ。珍しくハルヒの姿はなく、長門と古泉の二人だけが
そこにいた。古泉は俺の姿を見ると、
「すみません。今日はアルバイトが入ったもので休ませていただきます。涼宮さんにもそうお伝えください」
と言って俺と入れ違いに廊下に出て行こうとした。その古泉を呼び止めて、俺も廊下に出る。
「どうしました?ああ、昼休みにお話した件ならあれ以上の情報はまだ入ってきていませんが」
いや、それはいいんだ。おまえがアルバイトってことは、またハルヒのアレだろ?そう尋ねる俺に古泉は微笑を浮かべたまま答えた。
「ご明察です。ただ、今回もこの間の騒動の時と同じように神人は出ているのですが暴れたりはしていないようです」
そうか。ハルヒの不機嫌な様子を見たときの嫌な予感は的中しちまったようだな。
「悪いな。まあ俺のせいみたいなところもあるし、お仲間達にも謝っておいてくれ」
俺がそう言うと古泉は一瞬唖然としたもののすぐにいつもの笑顔に戻ると
「これはこれは。あなたからそのような事を聞けるとは思いませんでしたよ」
と言いやがった。見損なうな、俺だって男だ。自分が悪いと思ったときは素直に謝るさ。
「いえ、そうじゃありません。あなたが今回の閉鎖空間出現の原因が自分にあると思っているとは予想外だったもので」
そんなのはすぐに想像がつくだろ。コンピ研とのゲーム大会やおまえがセッティングした対生徒会長戦でもわかるように、ハルヒは
敵を見つけてはそれに勝利を収めるのが好きなのさ。そして今回、こないだの騒動の中心人物だった佐々木が転校してきたんだから
ハルヒにしてみればうってつけの「敵発見!」って感じだったはずだ。それを俺が全面否定しちまったからな。せっかくのおもちゃを
取り上げられたような気分なんだろうよ。ん、どうした、今度は苦笑してないか、おまえ?
「この分だと今回のアルバイトはしばらく続きそうだなと思いましてね。たしかに今回の発端は佐々木さんが転校してきたところに
あると思いますし、それに火をつけたのはあなたです。ただ、火のつけ方に関してあなたと僕に見解の相違があるようですが。では
そろそろ行かないとまずいので失礼します」
そう言い残し、古泉は去っていった。相変わらず、判りやすいようで判りにくい解説をする奴だ。

入れ替わるように朝比奈さんが天使のような笑顔を見せてやってきたので、俺はそのまましばらく廊下で待機することになった。
着替えを終えSOS団専属メイドモードになった朝比奈さんに呼ばれ、部室に入る。すぐに差し出されるお茶をありがたく頂きつつ
朝比奈さんと会話する至福の時間、しかしそれは台風上陸、いや、ハルヒ登場と共に消えうせた。
全身から不機嫌オーラを発するハルヒは無言で団長席に座りパソコンを立ち上げる。おそらくSOS団ホームページのカウンターを
1回回し、空っぽのメールボックスを覗いた後はネットサーフィンって流れだろう。いったいどんなページを見ているのか知りたい
気もするが、履歴を覗き見するのはジェントルマンじゃないからな。
朝比奈さんはと言えば、先程までの天使の笑顔はどこへやら、沈むのがわかっている船から逃げ遅れたねずみのように青い顔をして
隅の席で縮こまっている。長門は相変わらず無表情に読書中だ。まあこいつが慌てふためくような事態になったら俺は真っ先に命の
危機を感じて遺書を書き出すだろうね。
古泉欠席を報告しても無言のままだったハルヒは15分足らずでネットにも飽きたのか椅子の音もけたたましく立ち上がり
「帰る」
とだけ言い残して、いつものように集団下校もせずにとっとと姿を消した。
着替えた後鶴屋さんと待ち合わせがあると言う朝比奈さんに戸締りを頼み、俺は長門と一緒に部室を出た。
618佐々木IN北高 「鍵」その3:2007/07/28(土) 00:20:53 ID:xyTxKBlS
夕暮れ時の通学路。元気よく坂を駆け下りていく生徒達に追い抜かれながらゆっくりと俺の後ろを歩く長門を振り返り、声をかけた。
ハルヒには悪いが、先にいなくなってくれて助かった。ハルヒのいるところじゃできない質問を長門にしなきゃいけないからな。
「なあ長門。今回の件についてもう少し詳しく聞いていいか?やっぱり佐々木が転校してきたのはあいつの『能力』のせいか?」
「そう。古泉一樹から報告されていると思うが、三週間前にこの世界のごく一部に改変が加えられた。改変の対象は四人。いずれも
その生活に大きな影響を及ぼすほどの改変は受けていない」
四人、か。それはやっぱり佐々木の周囲の人間なんだろうな。
「まずは彼女の両親と前の学校の担任教諭。この三人は彼女の転向したいと言う意思を簡単に受け入れるようその部分だけの思考を
改変されたと情報統合思念体では判断している。もう一人はこの学校の学年主任。成績的に、彼女が北高の編入試験に合格するのは
容易な事。その点において何らかの能力を使う必要はなかった。ただし、逆に試験における得点や前の学校での成績から判断すると、
古泉一樹のいる特進クラスに編入されるべきところだった。それを学年主任があなたのクラスに振り分けたのは彼女の能力」
そうか。じゃあそれで希望がかなったなら、もうこれ以上世界を改変したりすることもないだろう。
「そうとは言えない。これをきっかけに、再度世界が改変される可能性が発生している」
つまり、佐々木はまだ何かやり残してるってことか?
「彼女とは限らない。涼宮ハルヒによって改変が行われる可能性もある。いや、現時点ではその可能性のほうが高いと判断できる」
・・・なんてこったい。佐々木の起こした極小の世界改変が古泉曰く『だんだん弱くなっている』はずのハルヒの能力まで刺激して
寝た子を起こしちまったわけか?
ちょうど下り坂が終わったところの交差点。俺の横で足を止めた長門はそれには答えず、赤信号を見つめたままこう言った。
「あなたは二人にとっての鍵」
二人、って言うのはハルヒと佐々木両方ってことか?
「そう」
以前長門に俺がハルヒにとっての鍵だと言われたときの事を俺は思い出していた。どのように鍵としての役割を果たしているのかも
わからないまま、今度は佐々木にとっても鍵だって言うのか。じゃあ、俺はどうすればいいんだ?
「それはあなたが考えること。私が教えられるのはここまで」
信号が青になり、長門は振り向きもせずにそう言い残して自分のマンションの方角へと歩いて行った。俺はその背中を見送りつつ、
何か妙な気分を感じていた。例えるなら、胸の中に完成図のないジグソーパズルのピースが一片一片溜まっていくような気分を。
619名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 00:25:03 ID:xyTxKBlS
今回は「繋ぎ」になる部分だけなんで、単体ではオチもない状態ですが、次の部分で悪戦苦闘してるんで
とりあえずって形で・・・。

サブタイトル、当初は「二つの鍵穴、一つの鍵」って付けてたんですがなんか卑猥なんで止めましたw
明後日から3日ばかり暇なんでラストまで一気に書きたいんですけどねぇ。
620名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 00:29:39 ID:tJbUStiR
>>619


面白いんだがもうちょっと改行してくれたらありがたい。
続き楽しみにしてます
621名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 00:35:05 ID:S61QU9Zl
乙です。
続きに期待
622名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 01:18:49 ID:/gwplB6p
>>619
ラストまでがイラストまでに見えて
長編SSにイラストまでつけるのか!と思ってしまったwwww

とにかく続きwktkして待ってます
623名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 01:49:04 ID:MZLXG/xn
>>619
乙〜
もうタイトルはそれでいいとオモw
624名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 02:03:40 ID:EfqpC4De
>>619
続きが楽しみです

私もタイトルはそれでいいと思うけど、気になるようでしたら
「鍵穴」を「扉」に直してみてはどうでしょうか
625名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 04:07:37 ID:+B1x6/NF
>>619
乙!三日か…待ち遠しいぜw
626名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 11:27:13 ID:i3Erb/Vy
30分レスがなかった佐々木は……

ええといいや昼食食ってから佐々木のSS書く。
627名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 11:36:36 ID:uZ1XIg9p
>>626
「キミの出現を僕は心待ちにしていたよ。
 思えばキミがSSを書こうと決意したのは何の縁か、僕とキョンが別々の進路を決定した翌朝のことだったね。
 だけど僕は後悔してはいない。離れることで帰って愛を実感することができたのだからね。
 あのときは周りに対しての意地もあったのだけど、今思えば幼稚としか言いようがない。
 大人になった今だから言える。素直に言えるよ。キョン、もうわかるだろう?」

「奇遇だな、俺も>>626を楽しみにしてるんだ。一緒に正座して待とう」


「・・・・・・いぢわる」
628名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 11:53:58 ID:K1wsTs/E
いいかげん、名前に SS とか入れてね。
物凄いスクロ−ルだよ。携帯だとフリ−ズしそう。
629名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 11:57:03 ID:lg4YN8da
PCでごらんになれば?>フリーズ
630名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:22:36 ID:uZ1XIg9p
名前にSS入れろってのがはびこってるのは長門スレじゃなかったっけ?僕のメガネ違いで板違い?
631名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:39:51 ID:F3QddDxW
>>630
アンチSSはどのスレにでも現れるよ
朝倉さんスレにもいるし
632名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:41:27 ID:lg4YN8da
読みたくなければIDあぼんでもなんでもすればいいのにねえ。
633名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:41:45 ID:8oeLQRnN
それ以前に携帯厨カエレと
634名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:46:51 ID:8G5ypzrD
つまり佐々木可愛いよ佐々木
635名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:51:08 ID:MZLXG/xn
>>628
やっぱり夏は変なのが沸くね
携帯自治厨君自重してね

佐々木かわいいよ佐々木
636名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:54:52 ID:eCsHW4Ln
ハルヒスレとかは荒れたけどこのスレの住民はスルースキルが半端ないから荒れる心配はなさそうだ

佐々木―――かわい―――いよ――――佐々木――
637名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 12:57:05 ID:xpIQPWz4
佐々木とキョンの関係を見ていると昔を思い出すのう。

俺も、ド田舎だったから徒歩で片道一時間半もかかる中学校への通学路を
キョンのように自転車の荷台に女友達を乗せて毎日登下校していたもんだ。
学区が一緒だったから自動的に同じ高校へ進学し、そこでも仲良くやっていたんだが、
そのときは故郷への帰属意識や恋愛感情なんて微塵にも思い浮かばなかったんだろう、
それどころか俺は、そんな風に地元に束縛される田舎暮らしにほとほと嫌気が差していた。
上京しようと心に決め、早いうちからずっと勉強ばかりしていたら
互い共有する時間も少なくなってゆき、いつの間にやら疎遠になっていたよ。
しかし、それでも俺が合格したときには一緒に泣いてくれた彼女の小さい体躯を見て
やっと自分の本当の気持ちに気付けたが、やはりもう遅すぎたんだ。笑える話だろう。
彼女は家事手伝いとして実家に残り、俺は後ろ髪を引かれる思いで単身上京した。

かくして国立大学に通うために上京を果たした俺だったが、
しかし悲願の都会生活は、視界から色が抜け落ちたかのように味気なかった。
いつも当たり前のように隣りにいた彼女の存在の大きさにやっと気付いた瞬間だった。
俺は短気だからそのぽっかり空いた穴のような空虚感にどうしても耐えかねてな、
仕方なかったから今は田舎から彼女を呼んでルームシェアしてるよ。
638名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:08:37 ID:MZLXG/xn
>>637
どことなく佐々木とキョンの関係に似てるのう

佐々木はキョンが北高に入学することをどう思ってたんだろうな
639名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:12:20 ID:lg4YN8da
なくして初めてわかるものってあるよなあ。
佐々木はキョンのいた時間をなんども繰り返し思い出してたのだろうか。

……キョンは忙しくて思い出す暇がなかった様だが。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:20:09 ID:uZ1XIg9p
画面の前で正座して>>626を待ち続けて2時間近く経ちました。

そろそろ足がしびれてきたので今からSS書くお
ネタくれネタ、それも短編としてまとめやすいやつ。
641626:2007/07/28(土) 13:24:21 ID:i3Erb/Vy
>>640
いやだから30分レスなかったら書くっていったじゃんよう……
642名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:27:49 ID:eCsHW4Ln
>>640
じゃあゲームセンターで
佐々キョンでも佐々木団で行くのでもどっちでもいいから見てみたいのね
643名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:28:05 ID:PsUYa6QD
いってない
644名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 13:58:51 ID:lg4YN8da
>>641
>>626のレスを素直に読むと、
一行目は、30分レスがなかったという事実を言った後、佐々木がなにかをなそうとしていることを示唆している。
二行目は、昼食後にSSを書くことを宣言している。
どこにも条件づけはないぞ。
645名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:03:04 ID:uZ1XIg9p
ではここで流れを変えて超短編
>>642のネタで1レス予定
646名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:03:39 ID:OlPGTVvB
言ったと言われれば、ああそういう意味だったのかと思われないでもないと思われるレベルだと思われますね
647名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:07:04 ID:uZ1XIg9p

 誰かが『UFOキャッチャーは貯金箱である』といった格言を残していたのが頭の中でリフレインする。
 本日は学校が短縮授業という形をとっていたため、週に何度かのスパンで訪れる学習塾という場所へ出向くまで多少の時間が余ってしまったので、俺は相方である佐々木と塾の近くに聳え立つ巨大なゲームセンターにおじゃましている。
 そこで、佐々木が過去にないほどの負けん気をだしているのだ。

「UFOキャッチャーというのはとれそうに見えて本当に取り難い。だけどここにしかない商品を取る為には多少の出費は避けられない」
 いつになく真剣な目で景品である謎の人形を睨みつける佐々木には鬼気迫るといった表現が似合わないでもない。そしてワンコインを投入する。
 しかしながら、狙った獲物がある意味では佐々木らしいのだが、俺の主観からすると佐々木らしさはまったくもって皆無だった。そしてまたワンコインを投入する。
「なぜそんなヌイグルミを欲しがるんだ?」
 そんなにホイホイ散在をするほど欲しがるようなシナモノではないだろう。
 佐々木は俺を一瞥してくつくつと笑い声のようなものを漏らして、やる気の見られない、しかしどこか憎めない顔立ちのヌイグルミに語りかける。またワンコインを投入しながら。

「何ゆえかと問われればキョン、キミに似た雰囲気を持っているからだ」
 何かけなされたような気がしたので黙っていると、
「そういってほしかったんじゃあないのかい?僕はキミが好きだから、キミに似た雰囲気を持つこのヌイグルミを取って、キョンの変わりに毎日可愛がってあげようと思った、とまで言って欲しかったのかい?」
 誰もそんなことは思っちゃいないさ。第一そんなことを真面目に言われたら多少の気味の悪さを感じるくらいだ。
「くっくっ。キミらしい。ところで僕はキミに話しかけられたせいで最後のワンコインをムダにしてしまったのだが、どう責任を取ってくれる?」
「ならヌイグルミの変わりに俺がお前の家に陳列されて毎日可愛がってもらおう」

「……とでも言って欲しいのか?」

 時間差でオチを言ってみた。佐々木は予想もしていなかった答えが返ってきたからか、珍しく驚いた表情をして、
「それもいいかもしれないね」
 なんて、これまた珍しく余裕の無さそうな、というか心がここに無さそうな笑いをノドの奥で鳴らした。
 佐々木の部屋で等身大の人形として陳列されている自分は想像も付かないので、代わりに佐々木の獲物でも狩猟してやることにしよう。
 心ここにあらずの佐々木は正気に戻る気配を見せずになにやら不穏な独り言を呟いている。そのスキに銀色の硬貨を一枚入れ、佐々木が哀れになるほどアッサリと獲物を獲得してしまった。
「佐々木、ほれ。責任とってお前の獲物をゲットしてきたぞ」
 無理やり佐々木の意識を現実世界に戻すと、
「あ、ああ。ありがとう、キョン。何かうれしい様なガッカリしたような気もするが大切にさせてもらおう」


 あまりありがたそうなお言葉はもらえなかったが、そのあと訪れた塾や翌日からの学校生活でそのヌイグルミを肌身離さず持ち歩き、また時折ヌイグルミをうれしそうな表情で眺めているところを見るに、佐々木に女らしさがあることを改めて実感した。
 ただ弊害として、クラスメートからの誤解のお言葉は多くなったがな。
648名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:08:38 ID:i3Erb/Vy
さよけ。なら3分間クッキングだ。

佐々木さん、最後の一葉の巻

病院にて
佐々木「十二、十一、十……」
橘「佐々木さん、何を数えているのですか? 窓の外には小さな庭と木くらいしかないのです」
佐々木「六。折れるのが早くなってきたわ。三日前は20近くあったのに。数えていたら頭が痛くなったもの。でも、今は簡単だわ。また一つ落ちたわ。あと、五つしかない」
橘「だから何なのです」
佐々木「葉っぱよ。あの蔦のつるの。最後の一葉が落ちたら、私のフラグがへし折れるの」
橘「そんなバカな話はないのです。退院したら、一緒に新世界を創造して、ヒロインになるのです」
佐々木「いいの。明後日は嵐になるわ。きっとそれで最後の一葉が落ちて、
     私の使いすてのテコ入れキャラとしての寿命も終わるの」
橘「そんなことありませんってば!」

橘さんがどんなに言葉をつくしても、佐々木さんはどんどん衰弱していきます。
それにあわせるかのように、葉っぱは一枚、また一枚と落ちていきます。
それと同時に阪中さんが元気なくなったり岡田さんが元気なくなったりしましたが、それは余談です。

困った橘さんは、とうとうキョンに全てを打ち明けました。
佐々木さんが入院して心細くなり、最後の一枚が落ちると同時に、自分のヒロインとしての
立場も終わると思い込んでいることを。
キョンはそれをツッコミをいれずに聞き、何か考えていたようでしたが、何も言わずに立ち去りました。

そして嵐の夜が過ぎました。橘は祈りながら一睡もせず夜をすごし、翌朝一番に佐々木さんの所へ行きました。
佐々木「ねえ橘さん、ブラインドを開けてくれないか。もう覚悟はできてるから」
橘「だめなのです佐々木さん!」
佐々木「お願い、橘さん」

観念して橘がブラインドを開け、おそるおそる蔦を見ると、
どうでしょう。最後の一葉が、嵐にも耐え、けなげにも残っているではありませんか。

橘「見てください佐々木さん、あの葉っぱを」
佐々木「ああ、なんてこと。……ごめんなさい橘さん。私甘えていたわ。
     佐々木団の団長として、そして中学時代のキョンを知る唯一のヒロインとして、
     私がんばってみる!」
橘「佐々木さん、その意気なのです!」

そこへ、佐々木さんの部屋に来客が。
キョン「よう佐々木、元気か?」
佐々木「き、キョン! ……とそちらは」
キョン「お前が元気ないって聞いてな。長門に頼んで、あの葉っぱの時間を凍結したから。
     これでいつまでも葉は無事だぞ。よかったな佐々木。
     長門が特殊な能力使ったのはナイショで頼むぞ」
佐々木「……」
長門「……いい。あなたのタメだから」
キョン「いつもいつもすまんな長門。じゃ、俺はお礼を兼ねて長門と図書館行って来るから。
    早く元気になれよ、佐々木」
長門「……行く」
橘「……」
佐々木「……………………」

橘「またいつものオチですかー!!」
649名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:11:13 ID:OlPGTVvB
>>648
イイハナシダナー
650名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:15:56 ID:eCsHW4Ln
>>647
早いな
GJ!
ぬいぐるみを貰って嬉しそうにしてる佐々木かわいいよ佐々木!
651名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 14:16:11 ID:P20wAKZU
>>647
GJ!
最近キョンにゲーム得意属性付いてきてないか?w
652名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 16:54:01 ID:1Ahwhcc/
じゃあ俺は>>642の佐々木団バージョンだ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 16:55:06 ID:1Ahwhcc/
『ゲーセン佐々木団』

俺は今ゲーセンに来ている。
とは言っても一人で暇つぶしに来たわけではない。
谷口や国木田と遊びに来たわけでもないしSOS団で不思議探索をしているわけでもない。

しかしまぁ、お前らとゲーセンに来ることになるとはな。

「くっくっ、中学のときは時々来ていたじゃないか」

お前はそうだがこいつらまで来るとは。

今回の面子は佐々木団の面々+俺だ。
でも藤原は欠席、集合写真を撮れば右上のほうに丸く映っているかもしれない。

「私は佐々木さんの行くところなら何処にでも行くのです」

「此処は───何処──音が──多い──ところね」

というかお前らゲームなんかするのか?

「私だって能力身につける前は普通の女の子でしたから、プリクラくらいは撮りますよ」

写真を残すと新世界の神に裁かれるぞ犯罪者。

「んん…もう!私の神は佐々木さんだけです!」

まぁいい、なんかやるか。

「キョン、久しぶりに君がアレをやるところを見てみたいな」

あれ?ああ、あれか?

結構昔のゲームだから今でも置いてあるのか?ここ。

あ、あった。

「あ、これなら知ってます!」

なんだ橘、やったことあるのか?

「原作が好きなんです、キョン君勝負です!」

まぁいいけどさ。

対戦台の両側に俺と橘が座ってコインを投入。
佐々木と九曜は俺の後ろでゲームを観戦している、橘は1人で反対側だ。

「佐々木さんの前でボコボコにしてやります!」

……なんとなくむかついたのでペットショップを使ってボコボコにしておいた。

「んん…!もうっ!」

橘を瞬殺した俺はとりあえずストーリーモードを勧めておく。
橘は端っこのほうでベコベコに凹んでいる。
何十回もクリアしたストーリーモードなどワンコインで楽に攻略だ。
数分後にはジョースター家一行は全滅していた。
654名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 16:56:55 ID:1Ahwhcc/
君は相変わらずうまいね」

やりこんだからな。

「興味のあることには物凄い才能を発揮する……キョン、君は将来年収なんかよりも興味を優先して就職すべきだね」

遠まわしに馬鹿にしてないか、それ。

「そんなこと無いさ、僕はキョンのこと結構尊敬してるんだよ」

ゲームで尊敬されても嬉かねぇな。

……九曜、それはデモムービーだ、いつまで眺めてるんだ。

「ザ───ワールド───時よ───止まれ───」

止まらん……いや、出来てもやるな。

「昆布に───して───くれるぜ──」

もう訳がわからん。
というかそんなマニアックなところから持ってくるな。

「佐々木さん!プリクラ取りましょう!」

もう惨敗の凹みから回復したのか橘。

「んん…!もうっ!次までにボコボコにしてやります!」

多分無理だ。
だって橘だから。

「プリクラか、いいね。キョンもどうだい?久しぶりに」

ん、いいぜ。

「えー、じゃ三人ですか?」

「嫌ならキョンと二人で撮ることにするよ」

「あ、いや三人でいいです、三人で」

おいおい九曜はどうした。

「さっきのアレをまだ眺めてます」

「新しい───ページが───現れた───」

聞き様によっては不思議なことが起こる複線みたいなセリフだな。

テコでも動かない九曜を放置して三人でプリクラに向かう。
並び準は外側から橘、佐々木、俺。
電子音が写真の撮り方を説明する。
もうジャックフロストのやつは無いんだろうか。
655名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 16:58:01 ID:1Ahwhcc/
『じゃあ撮るよ!3・・・2・・・1・・・』

「え?きゃ!?」

シャッターが切れる直前に橘が素っ頓狂な声を上げる。

『0! コレでいいかな?』

画面には俺と佐々木しかいない。
もともと三人で撮るつもりだったので俺と佐々木は少し中心からずれた感じでかなりくっついて映っている。

おいおい何やってんだ橘。

橘は横ですっころんでいた。

「いたたた、一体何が……?佐々木さん?」

「橘さん大丈夫かい?……撮り直そう」

佐々木が橘の手をつかんで嫌にゆっくりと起き上がらせる。

「あ、時間切れになってしまっているね」

画面内では既に今のプリクラの印刷が開始されていた。

「ええ!?じゃあ私映っていないんですか!?」

そうだな。

「んん…!もうっ!もう一回撮りましょう!」

もう一回か?プリクラって無駄に高いから勘弁して欲しいんだが……。

「わ、私が出しますから!!」

それからはまぁ普通だ。
それならとなんとかして九曜を引っ張ってきて四人でプリクラを撮る。

「三万円───カメラ───壊す?」

とか言ってたがもう突っ込まない。

あとはまぁ適当にゲームを回った。
佐々木とコンビでガンシューティングをやったり。
九曜に音ゲーをやらせてみたらリズムはまったく会っていないのにありえないスコアでランク1位になったり。
橘が全てのゲームで全員に負けたりした。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:00:12 ID:1Ahwhcc/
「どうだい、キョン。彼女らも悪い子じゃないだろう?」

……なんだ佐々木、今日のも勧誘だったのか?

ゲーセンからの帰り、橘と九曜は方向が違うとかで今は佐々木と二人だった。

「違うよ、純粋に遊ぼうと思っただけさ。大体僕は神になんかなりたくないしね」

じゃあ何だ?

「そりゃ、親友と友達が仲良ければ言うことは無いからさ」

……そうだな、多少は見方を変えてやってもいいかもな。

「くっくっ……なんだかんだ言っても君は他人を完全に嫌いになるなんて出来ない人間だからね」

何だそりゃ。

「いい奴だって事だよ」

……あいつらにまたどっか行こうと伝えといてくれ。

「くっくっ……任されたよ」

そういえば佐々木よ。

「ん?なんだい?」

お前が携帯にプリクラ貼るタイプだとは知らなかったな。

「……そりゃ僕だってそれぐらいはするさ」

あんまりそういうイメージ無かったからな。
お、此処でお別れだな。じゃあな、気をつけて帰れよ。

「ああ、またね」




「張ったのは今日が初めてだし、一枚しか張ってないんだけどね」
657名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:01:24 ID:1Ahwhcc/
以上、俺の力量では藤原まで出すのは無理だった。
658通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:05:54 ID:l8HJ4Rvd
>>657
ポンジーww
いやいや、GJですよ!
会話の流れとか自然な感じで好きだなぁ

なんだかこのスレに居るとキョンがどんどんすごい人になっていくw
659名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:11:45 ID:dkjyCJBe
>>658
SOS団や佐々木たちとつきあえる時点で
すでに凄い人だと思ふ
660名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:13:05 ID:P20wAKZU
>>657
いや、これはGJだ!

いつも思うのだが、古泉がいない時のSOS団とかポンジーがいない時の佐々木団とか
キョンはとことんハーレムだなww
661名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:20:46 ID:dhO093cR
ポンジ〜には是非ダンレボをやって欲しい
ウォーターボーイズのアレみたいな感じで

「フンッ!!僕は踊らないとリズムに合わせられないんだ
 別にノリノリとかそういう・・・やっ、やめろ!そんな目で見るな!」
662名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:24:01 ID:eCsHW4Ln
>>657
佐々木団verか!
GJ!
663名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 17:48:14 ID:OlPGTVvB
藤原はレゲーコーナーで目を輝かせてそうだよな。
664名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 18:44:50 ID:1x/ONE40
>>661に笑った
665名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:31:47 ID:Hvzq99i7
なんか過疎ってるな

10分佐々木
666名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:32:30 ID:dkjyCJBe
阻止
667名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:32:51 ID:ugtU3KKr
ポンジーは文句言いながらも佐々木団の中で一番上手く、ノリノリで
ハレ晴レユカイを踊ってくれると信じてる
668名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:33:12 ID:i3Erb/Vy
佐々木さんはサッカーを観ている。

という口実でキョンの家にお邪魔していたが、
キョンは妹に日本応援の旗を振らされてそれどころではなかった。
669名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:59:44 ID:lcCe4clI
一応、中学卒業から二十年後あたりの同窓会ってシチュエーション。
最後の方の元ネタはわかる人多いと思うな


今日は久しぶりの同窓会だ。
正直自分がこの年になって同窓会に参加するとは思わなかった。
自分で言うのもなんだが、俺はあんましこういう事に積極的に参加しない方だしな。
俺も年をとったもんだな、とか考えながらぼんやり立っていると男が近づいてきた。
すっかり変わってしまったにしろ、その顔は間違いなく国木田だ。
年をとっても顔の特徴は残っているし、なんといっても中学、高校と一緒だった。忘れるわけがない。
「久しぶりだな、キョン」おう、結婚式以来会ってないから何年ぶりくらいだ?
…ていうかお前雰囲気変わったな。口調のせいか?
「気にすんな。それよりキョン、今お前何やってんだ?」
普通のしがないサラリーマンさ。普通の日常にもすっかり慣れちまった。
なんとも悲しい事だぜ。
「別にそれが普通だろ。まあでもお前はなぁ…。
なんていったっけ?お前が高校の時に所属してた変な団体…」
「SOS団だ」
「そうそうそれだ!懐かしいな。
あんなとこにいれば日常が非日常になっちまいそうだからな。お前がそう感じるのもしょうがない」
まあ実際ヒマはしなかったぜ、高校生活はな。
「そういやお前、もうパパだだったんだよな。娘さんは元気かい?」
「ああ。元気すぎて手に余るくらいだぜ」
そう、俺は大学卒業後にハルヒと結婚した。子どももいる。
「やっぱりな。なんたってあの涼宮との子だ。
お前らは本当に良い夫婦だよ」
国木田は笑いながらそう言う。
そこまで合ってるか?俺とハルヒって。
「ああ。他に太刀打ちできるヤツなんて……いや、一人いるな。
なんていったっけ?中学の時いつも一緒にいた変な女。そういや今日来てないな。
…まあいいや。んじゃあ俺、あっち行ってるから」
「ああ」
そういや国木田の事はなんも聞かなかったな。
なんとなく聞かない方が良い気がしたしなぁ…。人って変わるもんだな…。

クラスメート達の輪から離れ、窓の前に立ち夜空を見つめながら思う。

佐々木。
聞こえるか、なあ、佐々木。
俺もだいぶ変わったぜ。
社会に出てすっかりつまんない大人になっちまった。
でも今でも忘れないぜ。毎日お前と語り合った事をな。
宇宙人、未来人、超能力者。そんなの俺の周り、お前の周りにだっている。
神様だってすぐ身近にいるんだ。
それを教えてくれたのはお前とハルヒだろ?
佐々木。
会いたいな、本当に、会いたい。
一体どこにいるんだ?お前は今。

終わり


すいません、長くて。
キャラのイメージ壊してすいません。佐々木とくっついてなくてごめんなさい。
真面目なSS書いたの初めてなんで大目に見てくれると嬉しいです。
すいませんでした
670名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 00:21:50 ID:Ulsx9ktq
>>647
そうやって少しずつ「女らしさ」をキョンにアピールしてくあたりがいじらしいよな。
まあどうやらバニーとかメイドとかの直球の方が効果的なようだがw

>>649
さて、古泉と橘、先に過労死するのはどちらでしょう。

>>653
ゲーセンの佐々木団、楽しげでいいねぇ。
藤原は幼稚だのちゃちだの言いながら始めた対戦格ゲーで連敗するうち次第にムキになって投入口の横に
100円玉積み重ねるタイプだと思う。
あとは音ゲーできゃあきゃあ言いながらはしゃぐ佐々木&橘を横目に、黙々とどう考えても妙なリズム感の割に
高得点をマークする九曜とか。

>>669
なんか無性にせつなくなったけどGJ!
って言うか、本編は驚愕でそんな感じの流れになりそうな予感がするんだよな・・・。いや、ハルヒがメインヒロインで
ある以上、それは避けられない運命なんだろうけどさ。
671名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 00:25:39 ID:Ulsx9ktq
で、長々と引っ張ってるアレの続き考えながらアキバの某レンタルボックス覗いてたら
懐かしい曲がBGMになってたせいで続きはどこへやら妙な電波を受信しちゃったので。
ちなみに本編は昨年末にCATVでやってたのをまとめて見ただけなんで台詞とか設定とか
適当です。
↓以下2レス
672宇宙戦艦ナガト・1:2007/07/29(日) 00:26:45 ID:Ulsx9ktq
鈍い輝きを見せる大小多数のメーター、様々な数字や画像を映し出すパネル。それらが並んだ艦橋の
向こうは、無数の星が輝く無限の大宇宙だ。雄大、って言うのはこんな光景のことを言うんだろうね。
・・・って、おい古泉!なんだって俺達はこんなトコにいるんだよ!
「今更驚くこともないでしょう。涼宮さんが望んだから、ですよ。まあ宇宙まで出るとなるとさすがに
異常事態ではありますがね」
いつものこととは言え、笑顔を浮かべたまま言われても緊迫感がねえな。で、なにか。つまりはハルヒが
小説だかアニメだか知らんが宇宙戦争モノのなにかを見て自分も参加したくなったのがこの元凶ってことか。
「おそらく、先日テレビでやっていた『懐かしの熱血アニメ主題歌特集』の影響と思われます。この船の
デザインからすると昔の戦艦を改造した宇宙戦艦で遠くの星まで空気清浄機を取りに行くあの作品の印象が
強いようですね」
ああ、SFアニメの古典的な存在になってるアレか。アレのどこがハルヒの琴線に触れたんだか。
「涼宮さんは敵を撃滅して完勝するのがお好きですからね。あの主題歌の『地球を救う使命を帯びて 戦う男
燃えるロマン』と言う部分がまさに涼宮さんの『燃えるロマン』だったのでしょう」
めちゃくちゃだ。それだけで孤島や雪山ならともかく、宇宙にまで連れ出されるこっちの身にもなってくれ。
「そうですか?あなたもどことなく楽しそうな雰囲気ですが。いや、実は僕もですけどね」
まあな。お互いに非日常って奴に慣れきっちまったんだろうよ。で、配役的にはおまえが島か。完結編まで
行くと名誉の戦死だから気をつけろよ。
「まったくです。アンド○メダ往復で涼宮さんが満足してくれればいいのですが」
ええと、長門は・・・やっぱりそれか。何が起きようと「こんなこともあろうかと」で助けてくれよ。それと
朝比奈さん、その体のラインがはっきり出るコスチュームは反則です。敵襲の前にあなたの魅力に
KOされて今すぐ救護班の役割をしてもらうことに成りかねません。あ、おい、アナラ○ザー!てめえ
朝比奈さんのどこを触ってやがる!
「あれはあなたのクラスの谷口さんのようですね。まさか外見までロボットになるとはたいしたものです」
どっかに隔離しとけ。そうだな、第3艦橋あたりがいいだろ。手間も省けるしな。
673宇宙戦艦ナガト・2:2007/07/29(日) 00:27:19 ID:Ulsx9ktq
「さあキョン!出航よ!敵なんか全部波動砲で蹴散らしちゃいなさい!」
団長、いや艦長殿の登場だ。振り返れば付け髭までしてやがる。
「おい古泉。あいつ、重度の宇宙放射線病で手遅れなんじゃないか?特にこのあたりが」
俺は人差し指でコツコツと頭の脇を叩きつつ聞いた。
「爆沈したヤ○トじゃ縁起悪いわ!この船は最後まで沈まなかった戦艦長門、いや、宇宙戦艦ナガトよ!
さあ、ナガト発進!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「クックッ。僕たちを敵役として配置するとはさすが涼宮さんだね。九曜さんが髪の長さだけでスターシャ役に
なってるのは複雑だけど」
「フン。とんだ茶番劇だ。とっとと負けてあいつらを満足させて終わればいいんだろ・・・うわっ」
「ああっ!藤原さんが突然床に開いた穴に落ちて・・・!」
「我がサキラスに下品な男は必要ない」
「佐々木さん、その台詞はまだ早いのです!それにサキラスってなんですかサキラスって!な、なにか目がマジに
なっちゃってますけど、あの、佐々木さん?」
「いいかい、橘さん。涼宮さんには完結編のシナリオまで満足されては困るんだよ。完結編になれば、キョンの、
いや失礼、ナガトのピンチに僕は颯爽と駆けつける事ができる。その上、涼宮さんはナガトと共に自沈してくれる。
こんな一石二鳥の展開を逃すわけには行かないんだ!」
「でも、それだと古代さん、いや、キョンさんと結ばれるのは森雪役の朝比奈さ・・・佐々木さん、視線が怖い
です・・・」
「橘さん、君を冥王星基地の司令官に任命するよ。言い訳は無用、軍人らしく華々しい総攻撃を期待するよ」
「いやぁ〜!特攻で犬死はしたくないのです〜!」

674名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 00:31:23 ID:vemqHacK
佐々木のタイプが、ラブロマの主人公の星野くんの姉の
零に似ている気がしてきた。

つーか結構姉要素多いな。
675名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 00:37:01 ID:Ulsx9ktq
>>674
個人的には天上ウテナとイメージが重なる。
一人称が「僕」(佐々木の場合全部がそうじゃないけど)で、世界を変える力を持つ資格があって、でも本人は
それを手にすることは望んでなくて・・・。
676名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 00:39:11 ID:VAjC026e
おー名前欄変わっているw
677名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 00:43:22 ID:EDgBv713
マジか
佐々木さんと選挙
678名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 00:57:50 ID:W5ojb4xT
>>673
カオスw
GJ

てか名前がww
佐々木かわいいよ佐々木
679名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:07:08 ID:W5ojb4xT
連レススマン
佐々木関連のスレが立ってたから一応貼っとくわ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1185628227/l50
680名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 01:32:27 ID:vimp66vm
なあ?
最近あのほぼ毎日更新されてる佐々木さんを見かけないんだけど……
681名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:38:07 ID:ZCaRvI/a
>>680
夏コミの準備で忙しいんじゃないかな
682名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 02:04:40 ID:vimp66vm
>>679
にみんな流れちゃったのかな?
めっちゃ過疎ってる。
私も一度抜けますわ
683名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:10:19 ID:4w2ULzJG
橘  「やりました!ついに佐々木さんが完全な神になったのです」
佐々木「くくっ……これで世界は僕の思いのままということだね」
橘  「さ、佐々木さん……?」
佐々木「くくっ、橘さん、君は本当にいい能力をくれたよ」
橘  「そんな……佐々木さんが……」
佐々木「さぁ試してみようじゃないか!この能力を!!」



ん……ここはどこだ?
俺はどうしたんだったか……。

「キョン、やっと起きたのかい?」

……佐々木?

「もう日が沈むよ、今日は塾もないし帰ろう」

この制服は……中学の……。
俺は……そうだ、佐々木と帰る約束を……。
いや、何か忘れてるような。
涼───ル──。
……何かのキャラかなんかだったか……。

「キョン?大丈夫かい?……受験も近いんだ、風邪を引いて困るのは君だよ?」

そうだ……もうすぐ高校受験……。

「まぁ君は成績もいいから大丈夫だろうが、体調不良で失敗して同じ高校行けなくなるなんて嫌だよ?」

俺が……成績が……いい?

「なんだい、僕とトップ争いしてるくせに何を言ってるんだ?」

そうだ、俺と佐々木は二人とも成績は良かったな……。
それで……二人で難関私立に行くんだ……。

「さぁ、もう行くよ、キョン……僕の、恋人……くくっ」

そうだ……俺と佐々木は………………………………。





キョン「はっ!ドリーム!?」




橘  「え?」





佐々木「……キョンに僕の夢を見て欲しくって………………」
684名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:11:42 ID:kmoB8SQP
>>683
萌え死んだww
685名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:26:16 ID:s/H/XcBw
>>675
川上とも子ならウテナより若干女よりな声も出せるしな。いいかもなんか萌てきた。

今からウテナ33話と佐々木重ねて観てくるわ
686名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:55:18 ID:voJUfEYJ
>>673
うわ、このネタで続きが見てえw
佐々木砲を撃たせたい・・・ナガトの側面で反射し・・いや何でもないw

「銀河ハルヒ伝説」にヤン役で登場させてみたい気もする。

687名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 03:29:22 ID:XsaRntPg
なんか思いついたんで小ナタ


─佐々木と二人でクイズ番組視聴中─

『では問題です。14世紀フランスで━━…』

ん、これはどこかで聞いたことあるな
この答えは確か・・・
「B・・・だったか、」

「くっく、正解だよキョン。よく知ってたね。」

当たってるのか?俺としてはそんなに自信はないんだが・・・

『正解は・・・・Bです。お見事!さて、当時フランスでは━━…』

おぉ、当ってた。

「ね?」


『…では次の問題です。日本で最初に広まった━━…』

これも答えられそうだな
この選択から考えれば・・・
「Dだな」

「うん、正解。こういう形式の問題は得意なようだね、キョン」

そういやクイズなんてやったことなかったな・・・
確かに学校の問題よりかは幾分解きやすい気もする

『…ん〜残念、答えはDでした。
 ちなみにこの問題の一般正答率は10%という非常に難━━…』

10%か、我ながらよく答えられたもんだ
しかし、よく考えてみれば答えてる俺よりも・・お、次の問題か

『心理学において自分と相手との━━…』

これは知ってるぜ、答えは・・・
「またDだな」

「これも正解。 凄いじゃないか、君にこんな才能があったとはね。
 一度クイズに出場してみることをお勧めするよ」

いや、どうみてもお前が出るべきだろ・・・
688名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 03:29:38 ID:5zpb6PBG
さっきというか昨日、都下で花火大会見てきた。その影響。

佐々木さん、浴衣に花火は夏の風物詩の巻

佐々木「やあキョン、すまないね。わざわざ呼び出して。
     せっかくの花火大会なのに、皆予定が会わないと断られてしまって」
キョン「別にかまわないぜ。今日はSOS団の活動も、ちょうど休みだったしな」
佐々木「そ、そうかい。
     ……と、ところで、その、僕らしくもないとは思うのだが、一応、こういった催しには、
     女性は浴衣で来るのが好ましいと聞くものだから、母のお下がりなのだけれど、
     思い切って浴衣にしてみたのだけれど、どうだろう、キョン?」
キョン「ん? いいんじゃないか」
佐々木「そ、そういって貰えると嬉しいよ! キョン!!」
キョン「下手に半そでで来ると、蚊にくわれるからな。あー、俺もTシャツじゃなくて、浴衣着てくるべきだったか」
佐々木「『いい』って、そっちの意味か。うん、わかってた。わかっていたさ」
キョン「? どうかしたか、佐々木」
佐々木「何でもないよ。それより、ほら、腕を出して。虫除けスプレー持ってきたから」
キョン「おうすまん。えらく準備いいな」
佐々木「君がそういう格好で来て、これが必要になるだろうとは、容易く予想できたからね」

(花火大会)
キョン「凄え! さすがに間近で観ると、迫力が違うな、佐々木。 たーまやー」
佐々木「本来、「玉屋」「鍵屋」という掛け声は、江戸の花火大会で競った2大花火屋の
     屋号だから、それ以外の地域の花火、なかんずくその両屋が手がけてない花火の
     応援は、それを打ち上げる職人の屋号を叫ぶのが、理屈としては正しいらしいよ。
     まあ、そこまで小難しく考える必要もないのだけれ……(ドォン)きゃっ」
キョン「おお、さすが五寸玉。衝撃が体にビリビリきたぞ。大丈夫か佐々木」
佐々木「ご、ごめん、ちょっとビックリしただけだよ」
キョン「人も多くなってきたからな。はぐれんように、手、しっかり掴まっとけよ?」
佐々木「(どきどきどきどき)う、うん。キョン、君の手、なんだか大きくなったね」
キョン「そうか? いやしかし、人が多いし、TVで観れるからって、近所なのに一度も
    この大会見に来たことなかったんだが、生で見ると迫力が段違いだな。
    誘ってくれてありがとよ、佐々木。いやここまで違うとは思わなんだ」
佐々木「そうだね、こんなに楽しいものになるとは、僕も思わなかったよ、キョン」

ドォン   ドォン

キョン「妹や他の連中も、誘ってやればよかったかな。本当に綺麗だ、なあ佐々木」
佐々木「う、うん。
     ……ねぇキョン。また来年もこうして、二人で花火を見たいものだね」
キョン「そうだな。来年も来ようぜ。今度はみんなも一緒……」
佐々木「そうじゃなくて。僕は、二人で花火を見たいんだ」
ドォン ドォン
キョン「悪ぃ佐々木、花火で聞こえなかった。今なにか言ったか?」
佐々木「僕はね、君と一緒に花火を」
ドォンドォンドォンドォンドォンドォン
キョン「えー!? きーこえなーい?」
ドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォン
佐々木「だから! 私はあなたと二人だけで花火が見たいって言ったの!
     私は、あなたがす
ドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォン
ドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォン
キョン「何だこの花火。クラスター爆弾でも混じってんのか。こんなの初めて見たぜ。凄いな佐々木!」
ドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォン
佐々木「何? 聞こえない!?」
ドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォンドォン


長門「……今年は私と花火大会に行き、屋台のカレーを食す予定だったのに」
689名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:42:10 ID:K5Y43cgl
>>686
どっちかっつーとヤンのポジはキョンだと思う。
射手座の時もヤンを意識してたし。
名前はキョン=ウェンリーとかで。

他のメンツは、

フレデリカ:朝比奈さん(小→大)
ラインハルト:ハルヒ(ラインハルヒ)
アイゼナッハ:長門

辺りが妥当だが…そうなると佐々木さんは誰になるんだ?
690名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 05:04:48 ID:jl2IOFkL
>>689
渋くメルカッツで。
691名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 05:22:38 ID:K5Y43cgl
>>690
それだとシュナイダーは橘になるな。
正直、忠臣ぶりはどっこいどっこいだと思う。
692名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 05:52:20 ID:UJ0wGfbg
>>688五寸じゃなくて五尺じゃないか?
693名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 07:10:32 ID:u8DKH4L/
>>689
さらに渋くシュタイエルマルクで
694名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 07:51:08 ID:vLy0ame0
>>692
いつ世界記録を更新した?
695キョンと佐々木の消失・2:2007/07/29(日) 07:56:47 ID:kQZ5MaOe
こんな時間にアレですが、>>502の続きを投下します。
前後編と予告しましたが、3部構成になっちゃいました。
なので今回は第2部ってことになります。7レス予定。
           ↓↓↓
696:2007/07/29(日) 07:59:07 ID:kQZ5MaOe
「そんな、どうして九曜さんが…」
「九曜さんの真意を、まだ僕らは把握できていなかったはずだよ。何か彼女なりの理由があるのだろう。
それより、なぜ喜緑さんが彼女の名前だけを伝えてきたのかが気になるね、そのまま名前を書けば済むと
ころをわざわざ暗号という形にして」
俺は考える。雪山の古城でも、長門はただ扉の鍵を開けるのではなく、けったいな数式を提示してきた。
それも、俺たち4人の部屋に偽者まで出現させて。あの時の長門のように、喜緑さんにも何らかの負荷が
かかっているんだろうか。
「もしくは、暗号そのものに何か意味を持たせているのかもしれない」
どういうことだ?
「さあね、このような形で情報が伝えられたことに、何らかの必然性があるんじゃないかと考えたまでさ。
僕は直感に長けているわけではないからね、もし意味があるとしたら、それを考えるのは君の仕事だ」
そんなこと言われてもな。正直、長門をあそこまで追い込むような奴に太刀打ちできるとはとてもじゃな
いが思えない。裏技みたいなものがあるなら、教えて欲しいくらいだぜ。
「…仕方がない、少々不安ではあるが九曜さんには警戒するということにして、昨日君が言っていた長門
さんのマンションに向かおうか。何か手掛かりが残されているかもしれない」
警戒したところで何ができるってんだ? 俺はその思いを、口には出さずに飲み込んだ。

緊急事態が起こるたびに歩いている感のある道を経て、俺たちは駅から程近い高級分譲マンションの前に
立った。予想はしていたが、長門の部屋を呼び出してもインターホンに反応はない。だから俺は予定どおり、
タイミング良くマンションから出てきた老婦人に会釈しながら、ハルヒ式に玄関を突破した。
「君はもう少し良識のある人間だと思っていたんだが、僕の記憶違いだったかな?」
7階に向かうエレベーターの中で、佐々木がからかうように聞いてくる。言うな、俺だってあいつに感化
されたとは思いたくないし、今のはあくまで非常手段だ。こら橘、お前までそんな目を向けるか。人攫い
をするような地下組織の幹部に、これっぽっちのことで非難される謂れはないぞ。
見慣れた7階の通路を、先頭に立った俺が部屋番号をカウントしながら進む。702、703、704…
「わぁ、いい眺め。あたし、昔から高いところって好きなんですよね」
なにも全力で脳味噌の軽さを主張することはあるまいに。こいつのこういうところは、妙に憎めないから
厄介だ。もっと普通に登場してくれりゃあよかったんだよ。706、707、709… えっ?
「おい、キョン!」
俺は唖然として立ち尽くす。少なからぬ思い出の詰まったあの708号室は、まさに部屋ごと、完膚なきまで
に消失していた。

「嘘だろおい…」
下一桁に4がつく部屋を外す建物ってのはよくあるが、まさにそんな感じだった。何度確認したところで、
707号室の隣には709号室しかない。俺はこの世界の歪みのひどさを改めて実感していた。
ハルヒ達の突然の転校といいその理由といい、やることなすこと無茶苦茶だ。きっと消えた部屋のことも、
誰も疑問に思っちゃいないんだろう。指摘されてはじめてその不自然さに気付く、そういう風になってい
るんだ。そんなことを考えながら、俺はふと709号室前からその先に続く通路を眺め……
「ん? どうしたキョン?」
妙な違和感を覚えた直後のひと瞬きの間に、通路沿いの手すりが、ずらりと並んだ無数のカラスで埋め尽
くされていた。そして、そいつらは一斉に首を回して俺たちを―――見た。
697:2007/07/29(日) 08:01:08 ID:kQZ5MaOe

俺になにか尋ねかけた佐々木が、後ろで小さく息を飲んだ。首筋がちりちりと疼き、こいつらがまっとうな
存在じゃないことを本能が全力で告げる。くそ、どこから湧いて出やがった。俺は佐々木と橘を背後に
庇い、じりじりと後退する―――刹那、先頭のカラスが甲高い声を上げ、黒い集団が俺たちに飛びかかっ
てきた。
やばい! 咄嗟に両腕で顔を覆った俺の全身に、バシバシと音を立ててカラスがぶつかってくる。痛え、
くそ、息ができねえぞ、早く終りやがれ―――! 意識が飛びそうになる直前にふっと衝撃が止み、俺は
カラスの第一撃を辛うじてやり過ごしたことを知った。ふたりは無事か、と後ろを見れば、佐々木を庇って
床に倒れ込んだ橘と目が合った。その目に二人の無事を確認した俺は、次いで空に目を向ける。
―――いた。敵機に襲いかかるレシプロ戦闘機のような一糸乱れぬ単縦編隊で、カラスの群れは旋回運動
から2回目の突撃に移りつつあった。速い!
「へっ、わわわっ、うひゃあっ!」
間の抜けた橘の声がしたのはその時だった。そして、振り向いた俺は目を見張ることになる。橘の手の中
に、青白い光の矢が生まれていたからだ。

「それを投げろ、橘っ!」
慌てふためく橘に向かって俺は叫んだ。色も形も違うが間違いない、殺虫灯のような音を立てて橘の手の
中で光るこいつは、カマドウマの空間で古泉が使っていたのと同じ類のものだ。視界の隅で、黒い槍のような
カラスの編隊が迫って来る。
「早く!」
「んんっ、もうっ!」
妙な掛け声とともに、橘の手から光の矢が放たれた。それは猛スピードで空を裂き先頭のカラスを貫くと、
後続を巻き込んで爆発。その爆炎の中から数羽のカラスが四方に散っていった。

「キョ、キョンさん、一体…」
悪いが俺にも分からん。なぜお前に突如としてこんな能力が芽生えたのか、いや、そもそもここは閉鎖
空間ではないはずだ。じゃあ…ここは一体なんなんだ? 俺は今どこにいる?
「キョン、考えるのは後だ。それほど余裕ができたわけではないらしい」
佐々木の目線を追って空を見ると、なるほど、新手のカラスが二手に分かれてこちらを目指していた。
一方は逃げ道を塞ぐ形で、もう一方は背後から。鳥類ごときが生意気な、カラスが頭いいってのは本当
なんだな…俺は橘の顔を見る。こいつに古泉のような能力があるのなら、試してみる価値はあるだろう。
「橘、ここから逃げるぞ」
「は、はい。でもどうするのですか?」
「飛べ」
「へっ?」
「いいから飛べ、考えるな、信じろ」
「そっ、そんな無理です!」
「おいキョン、ふざけている暇はないぞ!」
698:2007/07/29(日) 08:03:28 ID:kQZ5MaOe
見れば、カラスの二重編隊がすぐそこまで迫って来ていた。頼むぜ超能力者、ここで一発決めてくれ!
俺は橘の手を取り、力いっぱい叫んだ。
「佐々木を守るんだ! やれっ、橘!」
「は、はいっ!」
返事をするが早いか、橘の体が青い光球に包まれ、ゆっくりと浮かび上がる。よし、いいぞ橘!
「佐々木、掴まれ!」
次の瞬間、俺たちはものすごい勢いで―――夕暮れの空に飛び出していた。

-------------------------------------------------

長門のマンションがあっという間に遠ざかってゆく。カラスごときが追いつけるような速度ではない。
耳元でごうごうと風が鳴っていた。見上げれば、遮蔽物ひとつないオレンジ色の空に切れ切れに雲が浮か
んでいる。その光景を見ながら、ああ、きれいだな…と、俺は場違いな感動を覚えていた。古泉も、いつ
もこんな光景を見ていたのだろうか。だったらアルバイトとやらもそう悪くはないじゃないか、なんて
言ったら、あいつは爽やかスマイルで延々と嫌味を吐き続けるんだろうな。
橘の反対側の腕にしがみついた佐々木も、ポカンとした顔で眼下に広がる街を眺めている。こりゃ珍しい、
こいつのこんな顔なんて、めったに拝めるもんじゃないぞ。携帯で一枚撮っておきたいところだが、あい
にくと両手が塞がっちまってる…なんてことを考えていた俺を、橘のひと言が現実に引き戻した。
「あの、これってどうやったら曲がるんでしょう…」
進行方向を見れば、駅前デパートの壁に吊るされた「春の奥様大感謝フェア」という緊張感の欠片もない
垂れ幕が、ありえない速度で迫っていた。

「強く念じりゃ勝手に曲がるんじゃないのかよ!? 何とかしろ!」
「そ、そんなこと言われても、う〜ん、曲がれ曲がれ、曲がるのです!」
「全然変わってないぞ! 下手糞! お前それでもエスパーか!」
「なっ、キョンさんが煽って発動させたんじゃないですか! 無責任です!」
「お前高いとこ好きなんだろ! 自分の好みには自分で責任持てよ!」
「お、おいキョン、やばいぞ…!」

我に返って前を見た俺の視界一杯に、ピンク地に白く染め抜かれた「奥様」の2文字が広がった。
「うわあああああああああっ!」
全くの無意識だった。俺の生存本能がそうさせたのかは分からない、全くの無意識のうちに手が動き、
俺は橘の顎を強く押し上げて無理矢理に上を向かせていた。
「ぐきっ」という嫌な音がしたのと同時に青い光球は急上昇に転じ、デパートの壁面ギリギリをかすめて
屋上に飛び出すと―――シャボン玉のように割れ、消えた。
「いやーっ!」
「うわあっ!」
「はひゃっ!」
ん、ひょっとして最後のは佐々木の声だったのか? さっきのポカンとした表情といい、今日は貴重なもん
が見聞できたな…夕焼け空を走る飛行機雲をぼんやりと見つめながら、俺たちは屋外劇場のテント屋根に
バウンドした後、その下の生垣に落下した。
699:2007/07/29(日) 08:05:23 ID:kQZ5MaOe
生垣から、キョトンとした表情の佐々木の顔が生えている。その右に同じく橘の顔も。ふたりとも髪の毛に
頬に額に、木の葉をぺたぺたと貼り付けている。お互いの目が合った。そして…
「ぷっ」
「くっ」
「くくっ」
3人同時に吹き出した。口をついてこぼれ出た小さな笑いは、やがて衆目を集めるくらいの大爆笑に変わ
り、それにも関わらず俺たちは大声で笑い続けた。涙で滲んだ目に、俺を指差して笑う佐々木の顔が映っ
ている。一息つこうと息を吸い込んでも、ふたりの顔を見た瞬間に次の笑いが込み上げてくる。こんなに
心底笑ったのはいつ以来だろう、横隔膜が破けちまいそうだ―――結局、俺たちは警備員の爺さんが
すっ飛んでくるまで、飽きることなく笑い続けていた。

-------------------------------------------------

その場で絞られただけで済んだのは、佐々木の模範的な謝罪と、ひょっとしたら有名進学校の制服が
もたらした効果もあったかもしれない。幸いなことに、青い飛行物体の目撃者もいないようだった。気の
抜けた顔を並べて、俺たちは飲み物を片手に屋上のベンチに腰掛けていた。
「いくら緊急事態だったとは言え、女の子に掌底を放つのはいかがなものかと思うよ、キョン」
いや、悪い。本当に無意識のうちに体が動いてたんだ。橘もそう睨むな、ジュース奢ってやっただろ。
「まだちょっと痛むんですよ。ジュースくらいで済むと思ったら大間違いなのです」
「だが驚いたね。君の話では、ああいった能力は限定された状況でなければ本来発動しないんだろう?」
最大の謎はそこだった。かつて2回だけ見た古泉の超能力者っぷりは、ハルヒの閉鎖空間とカマドウマの
異空間という、この世ならざる状況においてのものだった。詰まるところその謎は、今俺たちがいる世界
の成り立ちそのものへの疑問に行き着くことになる。
「認識を改める必要があるのかも知れないね。ここは本当に単なる改変世界なのか、それとも…」
情報が少な過ぎるせいだろう、さすがの佐々木の言葉も歯切れが悪くなっている。だが一方で、俺は安堵
にも似た気持ちが湧いているのを感じていた。橘の能力があれば、最悪あの九曜とやりあう羽目になった
としても、やり方次第では何とかなるんじゃないか? と―――

ピュイーーーーーーガーーーーーヒューーーーーー

無線通信中のシーンにはうってつけに思えるSEが突然響いた。俺と橘の視線が、佐々木のブレザーの
ポケットに集まる。佐々木が取り出したのは、例の黒いポケットラジオだった。やがてラジオはノイズ
混じりの、途切れ途切れの音声を流し始めた。

「藤・・・・・今いる世・・・・震源・・・・・の生み・・・・変世・・あると我・・・・・
閉・・・・・ースにし・・・・不安・・時空だが・・・世・は我・・・来に繋が・・・ない。
よって・・・・・ンである・・サルベ・・・・・断層突破・・・・・みる。
TP・・・・上応用・・・・ある・・・・・界の・安定・・・・成功率・・・・高・・・・・・
ただ・・・・破の障害・・・・・いる。障・・・除し、その世・・・盾の部・・向・・・」
700:2007/07/29(日) 08:08:29 ID:kQZ5MaOe
それだけを流すと、一方的にラジオは沈黙した。ちなみに最初から最後まで、ボリュームスイッチはオフ
のままだ。いつの間にか鞄からノートを取り出した佐々木が、聞き取れた部分だけを書き写していた。
「さて、どう思う?」
「男性の声ですね。一番最初、藤原って言ってたように聞こえたんですけど…声も似ているのです」
「僕も同感だ。このメッセージは、恐らく藤原君からのものと見て間違いないと思う。それと途中で聞こえ
たこのサルベ…という部分だが、サルベージと言いたかったんじゃないのかな」
あのいけ好かないパンジー野郎が俺たちを救助しようとしている? ぞっとしない考えだ。
まてよ、奴はああ見えても時空移動者だ。いつ、どこにいる藤原からのメッセージだ、これは。
「事ここに至っても藤原君からのアクションがないのは不自然だと思っていたが…橘さん、彼に連絡を
とることは可能かい?」
「それが…すみません、彼も九曜さんも、連絡先を一向に教えてくれないんです。何かが起こる時は事前
にそれを知っていたかのように、向こうから連絡があるのですが」
ふむ、と考え込んでメモを睨んでいた佐々木だったが、やがて顔を上げ、
「キョン、橘さん。申し訳ないが、僕は一足先に帰宅してこのメッセージを落ち着いて見直してみようと
思う。ちょうど塾も終る時間であることだしね。何か分かったら、明日の集合場所なども込みで今日中に
連絡しよう。今日はいろいろあったが…くっくっ、まあ楽しかった。それでは」
そう言って席を立ち、デパートの中に消えていった。残された俺は橘に話を振り、万一九曜と対峙する
事態に陥った時のためにあることを試し、意外にもそれが実行可能であることを確認した。
せっかく喜緑さんが九曜の名を事前に教えて下さったんだ、やれることはやっておかないとな。

-------------------------------------------------

その夜。
制服がボロボロになった件を誤魔化すのに一苦労したものの、それ以外には特に変わったこともなく、
時刻はそろそろ8時を回ろうとしていた。疲れ具合からすればすぐにでも眠りに落ちそうなものだったが、
あれだけのことがあると却って神経が高ぶってしまうようで、俺はベッドの上でゴロゴロしながら、雑誌
を読んでその高揚を鎮めようとしていた。と―――

コツン。
何だ? 窓ガラスに虫でも当たったんだろうか。俺は視線を雑誌に戻した。だが、
コツン、コツン………コツン。
いよいよおかしい。恐る恐る窓を開けた俺は、家の前の街頭の下に立つ…佐々木の姿を認めた。

「どうしたんだこんな時間に。このあたりも最近は物騒になってきてんだ、ひとり歩きはやめとけ」
上着を羽織ってこっそりと玄関から抜け出した俺は、そういって佐々木の無用心さを嗜めた。佐々木は俺の
注意をどこ吹く風で受け流し、手の中の小石をもてあそんでいる。
「くくっ、君が僕なんかを心配してくれるとはありがたい限りだ。そう心配するな、明るい大通りを選んで
来たんだ、そのへんに抜かりはない」
「そうは言ってもな、大通りからウチまではけっこう距離があるぜ。何かあったら俺がたまらん」
「君の家のそばなら、いざの時に大声を上げれば君が駆けつけてくれるだろ? …なんて顔をしてるんだ、
冗談だよキョン。それより、ここまで来たのは他でもない、例の藤原君からのメッセージの一部が判明
したのでね、君の意見を聞こうと思ったのさ」
「そんなこと、それこそ電話一本で済むじゃないか」
俺の言葉に佐々木は空を見上げて、今日は月がきれいだったからね、散歩も悪くないと思ったのさ―――
と、端正な顔に柔和な笑みを浮かべて、俺に視線を戻した。
701:2007/07/29(日) 08:10:25 ID:kQZ5MaOe

家から程近い公園のベンチに座り、佐々木はノートを広げながら俺に解説してくれた。要約すると、

   ・藤原が俺たちのサルベージを考えている、あるいは既に試みている。
   ・理由は、この世界が彼の未来に繋がっていないからである。
   ・サルベージの成功率は高い。
   ・だが、どうやら障害が存在している模様。

以上の4点となる。あのノイズだらけのメッセージから、よくこれだけの情報を拾ったもんだ。俺はこの
世界に佐々木がいてくれたことに対して、心から感謝していた。
「重要なのは、この『障・・・』から始まる最後の文節だ。ここだけは、文章を構成する上で必要な条件
が比較的残っていたからね、まわりの文脈からの憶測も含めて、完全に再現することができた。恐らく、
藤原君からのメッセージはこんな文章で締め括られていたはずだ」
佐々木はノートの一点を指す。そこには―――

   『障害を排除し、その世界の矛盾の部屋に向かえ』

矛盾の部屋? いちいち謎かけみたいな言葉を使いやがって。くそ、顔を思い出したら腹が立ってきた。
「キョン、ここからが君の類稀なる直感力の出番なんだよ。いや、むしろ見方によっては、君は既にその
答えにたどり着いてさえいると言えるかもしれない。くくっ、全く大したものだよ君は」
佐々木、お前まで花畑野郎みたいな言い方をするか。分かったよ、降参するから正解を教えてくれ。
「長門さんのマンションで、突然カラスが現れた時のことを覚えているかい?」
あの時は確か…何気なく先の通路を眺めて、気がついたらカラスが並んでいやがったんだよな、うん。
「そこだよ。まさにその通路を眺めた時、君は一瞬だけ難しい顔をしていただろう。君がああいう顔をす
るのは、沸き起こった違和感を起点に何らかの事実に行き着いた時だ。昔からそうだった」
違和感…そういえば、カラスどもの出現に気をとられて忘れちまってたが、確かにあの時何かがおかしい
と俺は感じていたはずだ。それは一体何だ?
「あのマンションの7階では、708号室だけが消えていた。ちなみにあの建物は、1階から9階までの
フロアは全て16部屋で構成されている。ロビーにあった住居表示で僕が確認済みだ」
…そのヒントで俺も気付いた。16部屋で構成されたフロア、消えた708号室、通路で感じた違和感。
「そうか、一部屋消えちまったってことは、あの先には本来存在しないはずの717号室があるのか」
「君が感じた違和感の正体はそれだ。また、君が部屋の存在を直感的に見抜いた瞬間にカラスの群れが
現れたことも偶然ではあるまい。矛盾の部屋とは、あの通路の先にある717号室。そして障害とは、あの
カラスもしくはそれを操っている存在のことさ。ひょっとしたら橘さんが障害の一部を取り除いたことで、
藤原君のメッセージを受信できたのかも知れないな」
だがどうする。あそこに近づいただけで、またあのカラスどもに襲われるぞ。無限に湧いてくるような
気配もあるし、大挙して襲い掛かられたら橘でも持たんだろう。どうやってあの部屋に近づくんだ?
「簡単さ。連中が増える前に、橘さんの背中に乗って真っ直ぐ突っ込めばいい。カラスなんかより
よっぽど速いよ、彼女は」
あいつのフライトスキルを思い出してげんなりする俺を、佐々木が可笑しそうに見つめた。
702:2007/07/29(日) 08:12:52 ID:kQZ5MaOe
その後。
ひとりで帰るという佐々木を制し、俺は部屋着のままママチャリを漕いでいた。佐々木を荷台に乗せて。
あろうことか、こいつは歩いて俺の家まで来たらしい。軽く30分はかかるだろうに物好きなことだ。でも…
佐々木の言うとおりいい夜だった。銀色の月は遥かな高みにあり、夜の世界を覗き込むように輝いていた。

「懐かしいな、この場所からの眺めは」
―――そうだな、もう1年と少し経っちまってるからな。
「僕の指定席に、その後誰かを乗せたのかい?」
―――ハルヒと長門を、一回だけな。
「ふうん」
―――………
「今日はいろいろあったな、キョン」
―――そうだな。橘の超能力に未来人のメッセージ。ずいぶん進展したんじゃないか?
「ああ、世界にかかった鍵をひとつ開いた気がするよ」
―――ありがとな、佐々木。
「え?」
―――お前がいなけりゃ、たぶん駄目だった。
「くくっ、君のそういうところ、変わってないな」
―――お前も変わってないぜ、一年前から何もな。
「…キョン」
―――なんだ?
「人が変わらずにいられるのは、数少ない奇蹟のうちのひとつだと、そう思ったことはないか?」
―――そうか? 俺はガラリと変わっちまうことの方が難しいと思うけどな。
「いわゆる多重人格のことを、乖離性同一性障害というだろう。これは、同一の人格だと周りが認識
できない程に、人格が乖離してしまった状態を表した言葉だ」
―――聞いたことがあるようなないような。
「だが、僕らの人格の同一性を、一体誰が保証してくれるんだ? 朝起きた時の自分が、昨日の自分と
全く同じであることを、僕らはどうやったら認識できる? そんなことは不可能だ」
―――そうかもな。
「そんな夜を何百回と越えてなお、僕は再開した君と、以前と全く変わらない感覚で話すことができた。
これはもう、立派な奇蹟だ思うんだ。―――だからね、キョン」
―――ん?
「やっぱり君は僕の、親友なのさ」

俺は、佐々木の儚げな温もりを背中に感じながら、月明かりに浮かぶ坂道を下って行った。

-------------------------------------------------

       ↑↑↑
以上です。第3部も近日投下予定。
では……おやすみ…な…さい。
703名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 08:21:18 ID:JPYz+GCj
>>672
細かいがアンド○メダではなく大マゼ○ン星雲では
704名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 08:21:39 ID:oy64xSMv
GJ!!
続きを期待してるよ
705名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 08:30:51 ID:jl2IOFkL
>>703
ヤマトでアンドロメダだと、拡散波動砲二門積んだ巨大戦艦になってしまうな。
706名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:58:32 ID:Ulsx9ktq
>>696
GJ!続きが気になるな。謎解きにも期待してるよ。

>>703
貼ってから気づいたorz
歌詞にだって「宇宙のかなた イスカ○ダルへ」ってあるのにね。
707名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:18:49 ID:kmoB8SQP
久しぶりの投下。
ttp://pict.or.tp/img/13258.jpg

気づいたら15スレ目かぁ… 14スレ目全く見てねぇw
708名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:27:06 ID:raFl42nc
>>707
速攻保存した。
あっちこっちがチラチラ見えてて萌え死んだwww

709名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:30:25 ID:v5dcx5SH
>>707
かわいい。かわいいがどこ見てるんだ佐々木はw
監視カメラか。
710名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:33:16 ID:4T2oTKuw
>>707
GJ
早速保存したぜ!
かわいいよ佐々木かわいいよ
711名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:33:59 ID:1e6VHV68
>>707
             お前 うちの妹並みだな

   ……キミにしては、
   率直な感想だね
       , -‐- 、.     ,. ‐-ー- 、
      ,'. /  ト、 ヽ.   ノ /    ヽ
.      i. ((从ソu.从〉  ノハハハハハ !
      l. (|┳ ┳i!l   .!|─ ─ ,iリ)!
     .ハNiヘ '' ヮ''ノハ!  ’ 、 - ,ノル´
.        {iつ旦O    O旦と'!}
.       とくュュュュ〉    〈_.〈__,i'つ
712名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:43:12 ID:kmoB8SQP
ごめん、えr…高いアングルにしたかったから
色々無茶しちゃったんだ…

反省はしていない。
713名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:46:33 ID:jl2IOFkL
背の高い待ち人が来た瞬間、としておけばいいじゃないか。
キョンってどれくらいの背丈だっけか……。
714名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:03:07 ID:0B9Fib+4
相変わらず上手いな
>>713
170
715名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:07:02 ID:A8eVS6ed
>>162に一覧書いてるよ

>>707
GJ!
過去ログならウィキにzipで置いてあるぜ
716名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:25:44 ID:0D7zkuYG
おや、今日はデフォルト名無しが示すように、参議院選挙の投票日だったね。
ああ、キョン、分かってるよ、僕達には選挙権はまだ無い。
だけどね、ここを見ている人たちの中には、一票を投じる資格を持つ人たちもたくさん
いるようだからね。
一部の投票所は、午後4時で打ち切りの所もあるようだし、なるべく早く出掛けた
方がいいじゃないかな?
天気予報は、午後から雨という地域も広いようだしね。
僕個人としては、この選挙の結果には色々とどうなるか楽しみな部分があるんだが、
それはスレ違い板違いもいいところだから割愛しておくよ。


ところでキョン、日曜日のこんな時間にばったりと出会えたことを祝して、一緒に昼食
でもどうだい?
717名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:28:07 ID:kmoB8SQP
>>715
知らなかったw 感謝する!
前スレが盛り上がってたっぽくて実は気になってたんだw
718名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:31:34 ID:ZCaRvI/a
>>689

ハルヒ=ビッテンフェルト
長門=アイゼナッハ
みくる=アンネローゼ様
古泉=ランズベルク伯アルフレッド
キョン=キルヒアイス

佐々木=ヤン
橘=地球教
九曜=わかんね
藤原=キャゼルヌ
719名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:38:28 ID:dFcKva8v
>>707
すごく…えっちです…
後から来たキョンを見上げる感じか?
720名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:39:23 ID:JPYz+GCj
橘は唆すという面でシェーンコップ的な
いや、アッテンボローか
721名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:42:46 ID:IXP2ay23
新世界の神選挙だったら、ササッキーに投票するところだが
722名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:24:49 ID:voJUfEYJ
>>690
メルカッツに佐々木さんを割り振ると、
アスターテ会戦でラインハルヒの各個撃破戦術に驚かされ
イゼルローン亡命後はキョンウェンリーの元で客員提督か・・・悪くないかも
723名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:42:11 ID:e3UTD2jX
素人の書いた稚拙なSSなんて読みたい人間ばかりじゃないと思うが。

キャップ程度も被るくらいもしない連中は、
どの板でも、称賛を浴びたいだけの目立ちたい奴が書いてるだけ。
それを指摘されてキレてたSS書きも居たしな。

夏だの何だの言い始める奴が出るだろうが、あえて書く奴は以下真性。
724名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:04:53 ID:0Ime7ZTL
>>723
スレの雰囲気を悪くしたいという気持ちはビンビン伝わってくるけど少し露骨すぎじゃないか?
普通はもう少しおとなしい書き込みの中に不快になるような毒を入れておくものだと思うのだが。
725名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:18:07 ID:zxILp19k
スルーが一番だよ
726名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:27:21 ID:0B9Fib+4
急にスレの雰囲気が悪くなったな

佐々木かわいいよ佐々木
727名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:29:04 ID:vrEDtUGz
ハルヒのイメージカラーが赤(?)だけど佐々木は何色かな?
個人的には紫系、特に赤紫ってイメージなんだがみんなどう感じる?
728名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:30:37 ID:iIpXSAKi
不機嫌な佐々木が目の前にいると思えば
自然と雰囲気の悪さも心地よく感じられます
729名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:37:18 ID:hLxkgmIY
>>702
これは良作w続き待ってるぜ
730名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:39:44 ID:0hQj63wu
>>727
そのイメージカラーはきっと佐々木の服に影響されてるなw
俺も赤紫に一票投じるわ。

でもたまにはミニスカにも注目してあげて下さい…
731名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:51:19 ID:KIsaHqwp
>>711
毎度これを見ると、正直かなり癒される
732名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:19:03 ID:KntLXSTT
佐々木さんのイメージカラーはセピア色とかアイボリーだと思ってる。
もしくはオレンジとか。

そんな俺は淘汰されるべき少数派
733名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 14:20:56 ID:pW4m0ypS
>>732
よう、俺
734名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:19:08 ID:vrEDtUGz
>>730
仰る通り安直でサーセンwでも他の色が思い浮かばない
まぁ仮に青い服着てたらそっちになったかもしれないがねw
ついでに橘は黄色か橙、九曜は黒、パンジーは…パンジーは…
735名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:07:53 ID:dFcKva8v
パンジーは服から頭の中までピンク色のお花畑にするべき
736名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:28:25 ID:W5ojb4xT
佐々木はなんとなくピンクが似合いそう
パンジーはシラネw
737名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 16:33:55 ID:SQa+c6qo
もう紫のブーメランビキニでいいよ
738名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:18:47 ID:0B9Fib+4
佐々木はセピアがしっくりくる
てかみんなパンジー好きねw
739名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:56:54 ID:3lLhx/TE
佐々木の紫色の服はオバハンくs(ry
740名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 18:17:46 ID:aT69OwwV
紺色のスク水・・・
でも高校だと水泳あるとこ少ないよな
741名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 18:20:40 ID:MIAQl43A
>>740
そうか?
ウチの高校は勿論、周りの高校もは普通にあったが
ちなみに運動重視でもないのにウチは水深170cmもあった

スレ違いすまん
742名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 18:29:21 ID:517DVSji
うちの学校は改装前はプールあったみたいだな
743名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:03:53 ID:0hQj63wu
水泳あっても入らないヤツ多いんだよな。可愛くないヤツに限って入りやがる。
佐々木は中学では入っていたみたいだが…高校でも授業があれば入るだろうな。
744名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:05:35 ID:KntLXSTT
もうパンジーはピンクでいいよ
イケメンには意外にピンクが合う
イケメンなんだよな、パンジーって?

藤原「ふん、勘違いするなよ現地人。僕はただ職務に従っただけだ」
佐々木「判ってるさ。…ありがとう、藤原。君がいてくれて良かった」
藤原「…涙くらい拭け。みっともない。あんな男の為に泣くなど、正気を疑うな。」
佐々木「…藤原」
藤原「それとも、つまらん男に入れ込むのがこの時代の美徳なのか? 馬鹿馬鹿しい。僕はこんな愚かで視野の狭い女に手を貸していたのか。茶番も甚だしい。」
佐々木「……わたし…わたしは……。」
藤原「……チッ。ふん、茶番ついでだ」グィッ
佐々木「わっ…あ、え? ふ、藤原」
藤原「汚れた顔を洗う手伝いくらいはしてやる。来い。」

パンジーピンク色の長袖Tシャツ似合うよパンジー
745名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:06:55 ID:517DVSji
これは新鮮な
746名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:07:37 ID:aHwOO0ME
>>744
なんという男前パンジー…
747名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:18:16 ID:0B9Fib+4
>>744
これって驚愕の予想か?
こんな佐々木が当て馬扱いされるような展開になるなら
佐々木とキョンは恋愛感情が一切無い親友の関係の方がいいな
何があっても関係はギクシャクしないだろうしな
748名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:19:36 ID:G6uKYAZ0
>>744
絵だけ見るとイケメンだけど、それは谷口も国木田もキョンも一緒だしなあ。
俺は顔のよさよりもデコッパチぶりが気になって仕方がない。
749名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:22:47 ID:dFcKva8v
いつからここはパンジースレになったんだろうなww
750名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:28:18 ID:0B9Fib+4
ハルヒに登場するキャラは佐々木以外もみんな顔が整ってるからな
パンジーもなかなかのイケメンだし

てかこのスレがだんだんバンジーに乗っ取られてるのなww
751名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:35:09 ID:hucLp2rv
395 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/07/25(水) 23:08:04 ID:mLrN6kKh
パンジースレがないはずなのにこのスレは>>970までレスが付くとなぜかパンジースレに変わる
752名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:39:07 ID:vrEDtUGz
この流れなら言える!驚愕でパンジー(大)登場!当に驚愕!え?どうでもいい?
753名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:39:49 ID:aHwOO0ME
んん…!もうっ!藤原さん!!
わたしの佐々木さんのスレでは大人しくしてて下さい!
754名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:44:42 ID:QMbwUwOf
>>752
思うに、出てくるのはパンジー(小)の方ではなかろうか。
755名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 20:05:05 ID:AZeAH6NY
佐々木「どうしても行くのかい?」
藤原「僕は時の流れを旅してきた男」
佐々木「じゃあ、元の時代に戻るために……もう会えないのか…」
藤原「いつか僕が帰ってきて君の傍にいても君は僕に気付かないだろう」
佐々木「……」
藤原「僕は佐々木の想い出の中にだけ居る男。僕は君の少女の日の心の中にいた 青春の幻影…」
756名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 20:05:07 ID:9V1tNmLT
>>754
引っ込み思案で大人しい子なんだろうな多分
757名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 20:09:26 ID:hucLp2rv
あれか、パンジー(小)とパンジーの間が人間と猿の進化の過程並に謎と言う位に差があるのか?








ソレなんて英雄王(小)?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:32:01 ID:p4owz/d1
>>757
ミッシングリンクというやつだな
佐々木に聞けば喜んで説明してくれるだろう
759名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:45:21 ID:0B9Fib+4
佐々木さんは24時間テレビは徹夜で見るタイプなのかな
760名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:45:32 ID:9V1tNmLT
>>757
パンジーの声優が関智になりそうw
761名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:53:19 ID:QMbwUwOf
「……」
「…………」
「――――」

藤原君が私たちのもとから姿を消した次の日、
突如現れた『彼』を私たちは、三者三様の沈黙で出迎えることとなった。







「こ、ここどこですか?なんでボクここに居るんですか?お、お姉さんたちはいったい誰なんですかー!?」



……疑いようもないはずの明々白々な事実を、
脳が拒絶していた。
762名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:53:24 ID:N0wlrI8a
 先日、めでたいのかめでたくないのか、創立一周年を迎えたSOS団だが、
だからといってことさら何かが変わったということはない。相変わらず、休日
ともなれば団長であるハルヒの号令の元、不毛な不思議探しに明け暮れている。
 だが、それで何かが見つかると本気で信じているのはハルヒのやつくらい
なもので、長門や古泉の仕込みでもない限り、どれだけ駆けずり回ったところ
で徒労に終わるのは火を見るより明らかだ。俺としても、いくらあいつがそれ
を望んだとしても、うちの町内がそんな不思議量産スポットと化すのは願い
下げだ。頼むぜ、本当に。
 かくして、俺は長門とともに、夏の訪れを全世界に対して告げてやるとでも
 いうような。盛大な自己主張を繰り広げる蝉時雨から逃げるべく、図書館
に足を踏み入れていた。地上に出てから一週間かそこらの生に対する讃歌も
分からないではないが、どうせならもう少し涼しげな声にはならなかったの
だろうか。蝉取りに興じるような好奇心も体力もどこかに置き忘れてきて
しまった身としては、ただただ恨めしい限りだ。
 しかし、一歩足を踏み入れてさえしまえば、そこは文明の利器――クーラー
の効いた快適空間だ。地球温暖化なんぞという大局的な視点から見ればNGかも
しれないが、あいにく今の俺はそんなグローバルな視野は持ち合わせていない。
まあ、所詮は公共の図書館の冷房設定、俺一人でどうにか出来るものでもない
んだが。
 そんなことを考えている間に、長門の姿は既に本棚の向こうに消えていた。
いつものように、俺には到底読破が望めそうもない代物とご対面していること
だろう。
 さて、今日はどんな本で時間を潰すか、そう考えたとき、ふと昔のことを
思い出した。
 エラリー・クイーンの国名シリーズ。
 いつだったか、佐々木にあらすじを聞いた覚えがある。あいつの口からその
内容を聞いたときは、なかなか面白そうだと思ったのだが、結局あれ以来手に
取る機会はなかった。いい暇潰しにはなるだろうし、読み終わらなけりゃ借り
ればいいだけの話だしな。
 そう思い立ったはいいものの、これで意外にでかい図書館である。先に館内
の案内板でも見ておけばよかったのだろうが、適当にうろついてみたところで、
そうそう目当ての棚が見つかるはずもない。ひとまず、目の前の棚には海外の
翻訳物が並んでいる辺り、まるっきり見当違いでもないはずなんだが……
「何か捜しものかい?」
 そんな若干挙動不審気味の俺に投げかけられたのは、聞き覚えのある声。
どこか笑いを噛み殺したような、その声の主は、そう、佐々木だった。
「見覚えのある後ろ姿を見かけてね、よもやとは思ったんだが。久しぶり、
 でもないかな、今回は」
 佐々木と会うのはあの春先の騒ぎ以来だ。その前が一年近くのブランクだと
いうことを考えれば、確かにその通りだろう。昔と違い、始終顔をつきあわせて
いるわけでもないため、なんとなく久しぶりと言いたくなってしまう気持ちも
分かるが。
763762:2007/07/29(日) 20:54:42 ID:N0wlrI8a
>>761
スマン被った。気にせず続けてくれ。時間ずらしてこっそり投げることにする……
764名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:57:31 ID:UJ0wGfbg
ピンクのシャツは確か●が着てたことがあったな・・・・・
765名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:58:10 ID:iV1M7cVG
おまいら投下するときは
予告汁
766名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 20:58:30 ID:QMbwUwOf
>>763
いやちがう俺のはこれで終わりだw
スマンスマン。
767名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:00:44 ID:hucLp2rv
>>764
林家ペー・パー子 ?
768名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:04:17 ID:UJ0wGfbg
>>767
●=古泉
一瞬マジで古泉か小泉かわからなくなったぜ・・・・
769名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:09:17 ID:hLxkgmIY
>>761
あまりに純情で可愛いパンジー(小)への佐々木たちによるセクハラ攻撃がトラウマになって
現在のヒネた人格が形成されてしまったわけかw
770名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:19:48 ID:AGN4qLBp
あの態度から察するにトラウマの一番の原因はキョンにあるんだろうなw
771名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:22:35 ID:0B9Fib+4
>>761
佐々木たちに何されたんだろうw
772名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:38:27 ID:p4owz/d1
>>760
いやポンジーの中の人は真殿だろうパピヨン的に考えて
773名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:41:13 ID:AZeAH6NY
>>770
藤原が佐々木に惚れる

未来人なので手が出せない

キョンがグダグダしてたせいで佐々木傷つく。もしくはそういう既定事項がある(藤原フィルターにより完全にキョン悪者)

キョンにむかついているが、任務上関わらないといけない

イライラ(コイツのせいで……佐々木が……)
774名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:44:43 ID:aHwOO0ME
>>773
でもパンジーは佐々木に興味を持ってないからなぁ
775名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:46:26 ID:hucLp2rv
>>773
むしろこうだろう

藤原(小)が佐々木おねーさんに惚れる

未来人なので手が出せない&佐々木おねーさんの本心を知る

キョンがグダグダしてたせいで佐々木傷つく。もしくはそういう既定事項がある(藤原フィルターにより完全にキョン悪者)

藤原(大)に成長する、グダグダしているキョンにむかついているが、任務上関わらないといけない

イライラ(コイツのせいで……佐々木が……)
776名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:47:49 ID:WGC1iArD
>>774
そこを補完するのが妄想力
777名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:49:43 ID:s8kPQoah
俺ん中じゃ藤原はみくるが任務終了後にキョンの「種」だけもらって未来で一人で育てた子供なんだが…

母を選ばなかった事で憎む一方、やっぱり会えて嬉しい気持ちもあるからあの態度…ってのは考え過ぎか。
778名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:51:45 ID:0B9Fib+4
佐々キョン、藤きょこ好きの自分にとってはいづらい流れ
779名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:54:41 ID:dFcKva8v
残念ながら
藤キョンの好きな俺には居づら(ry
780名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:56:08 ID:aT69OwwV
>>777
それなんてエロゲ?


俺の中ではキョンは長門、佐々木は橘になってるんだが
781名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 21:58:45 ID:raFl42nc
>>779
ポンジー自演自重ww
782名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:10:37 ID:9V1tNmLT
>>772
花繋がりかw

真殿光昭は某勇者王のキャラの印象が強いな…
783名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:12:25 ID:4w2ULzJG
キョン込みの佐々木団SS書くに当たって最大の難関がポンジー。
やったことは橘とそう変わらん上愛想が無い。即喧嘩になりそうだ。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:13:35 ID:aHwOO0ME
そういえば佐々木の年齢は分かるけど
藤原ときょこたんの年齢って分かってないんだな
幾つなんだろ
785名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:17:19 ID:aT69OwwV
ノンケな橘を無理やりレイプな佐々木を見てみたい
786名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:18:23 ID:0B9Fib+4
>>783
まぁいろいろやばいことはやらかしてるしな

>>784
佐々木たちよりは年下っぽい
787名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:19:49 ID:AZeAH6NY
>>783
そうなのか
俺は橘のほうが難しそうなイメージだなぁ
788名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:20:34 ID:QMbwUwOf
>>785
そんなんキャライメージぶち壊しにもホドがあるだろ。



……橘の。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:22:29 ID:9V1tNmLT
>>785
ひょっとしたら逆じゃないの?w
なんかそんな絵もあったな…
790名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:23:35 ID:aT69OwwV
>>789
逆はよくあるからな
攻め側な佐々木も見てみたいだろ
791名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:26:46 ID:0B9Fib+4
女同士で仲良くしてるのはまぁ萌えるけどガチレズはキモいよ
792名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:33:22 ID:9V1tNmLT
>>791
百合好きでごめんなさい
793名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:41:41 ID:517DVSji
ああもうここ最近のパンジーが咲き誇る流れのせいで
実はパンジーと佐々木が付き合ってるという妄想をしてしまったじゃないか
佐々キョン派なのにから
ああでも未来人だもんな藤原
794名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:43:58 ID:I+pJnAfm
佐々パン…

なんかパンの名前みたいだな
795名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 22:44:51 ID:QMbwUwOf
>>794
それもジャイアントパンダが好んで食べそうな感じだ。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 23:03:09 ID:TTMPtP2u0
エロパロの某SSのせいで藤原京子が離れない俺。
797名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 23:27:44 ID:aHwOO0ME0
>>793
まぁさすがにそれはないだろ
ただ佐々木は藤原を名前で呼ばずに彼って呼んでるけど
798名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 23:41:29 ID:0B9Fib+4O
でも佐々木と藤原の会話は想像できないな
799名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:07:26 ID:qBABU5b+
>>782
>>123の辺りを一度読んでみるべし。
800762:2007/07/30(月) 00:12:20 ID:e9QNCm2w
ぼけらっと選挙速報とサッカーを見てから戻ってきて、>>766 見て吹いた。
独り相撲でしたorz
ついでに我ながら>>762 の誤脱っぷりを見て暗澹たる気分になりつつ、一応続き。

「しかし今日はまたどうしたんだい? いやなに、こう言うと失礼かも知れない
 が、中学時代のキミを思い返すに、あまり図書館に足を運ぶことはなかった
 気がしてね。それとも、僕が知らない間に趣味の項目に読書を追加でもした
 のかな?」
 残念ながら、大した理由なんてない。ただの暇潰しさ。ところで、エラリー・
クイーンがどの辺に置いてあるか知らないか?
「クイーン? 暇潰しにしてはなかなか珍しいチョイスだね」
 いや、昔お前が面白いって言ってたのを思い出してな。
 そう言うと、へえ、とわずかに驚いたような素振りを見せてから、あの独特
の笑みを浮かべた。
「よもや、キミが僕との会話の内容を覚えていてくれているとはね。これは、
 ありがとうと言っておくべきかな?」
 そんな大層なことじゃないだろ。別に逐一全部覚えてる、なんて話でもない
しな。たまたまだ。
「まあ、僕もキミとの会話をすべて覚えているわけじゃないしね」
 そりゃそうだろう。もう二年近く前の話だ、そんなやつがいる方が驚きだぞ。
「そうかもしれない。でもねキョン、本音を言わせてもらうと、出来れば全部
 覚えていたかったよ、僕は」
 そう言うと、佐々木は小さく肩をすくめ、わずかに笑みの色を変えた。
「残念なことに、キミのように律儀に話に付き合ってくれる相手はそうそう
 いないのさ。今思えば得難い時間だったよ、あれは。あの頃は随分と恵まれ
 ていた、そう思うよ。心底ね」
 そんなに大袈裟に言うことか? 大体、別にお前の友好範囲が俺個人に限定
されてたわけでもないだろ。
「それは女友達、という意味かい? それはそうさ、僕も彼女たちとはうわべ
 だけの付き合いだった、なんて言うつもりはないよ。皆等しく大切な友人だ。
 キョン、キミと同じように」
 それでもね、と佐々木は続ける。
「僕が僕としていられたのは、キミを含めてごく少数の間でだけなのさ。まあ、
 それは僕自身にも責任があることなんだけれど」
 僕が僕として、ね。思い返せば、確かにこいつはこの妙な口調を男子生徒に
対してしか使っていなかったし、相手が望まなければややこしい話題を振ること
もなかった。我ながら、よくそれに付き合ってたもんだと思わなくもないが。
 対し、佐々木はくっくっと笑った。
「だから、さ。キョン、それがキミのことを親友だと思っている理由なんだよ。
 僕はキミのそういうところをとても好ましいと思っているんだが、どうかな、
 分かってもらえるだろうか」
 分かってもらえなくとも、僕は勝手にそう思っているけどね、そう結んだ
佐々木が、おや、と俺の背後に視線をやった。
「なんだ、連れがいるならそうと言ってくれればよかったものを。すまないね、
 余計な時間を取らせてしまったようだ」
 偶然そこを通りかかったらしい、佐々木が言うところの俺の連れ――長門は、
構わないとでもいうように微かに頷くと、再び棚の向こうに消えていこうと
したのだが。
「ああ、そうだ」
 何かを思いついたらしい佐々木が、その背を呼び止めていた。
「長門さん、だったね。下世話なようで申し訳ないが、キミとも一度ゆっくり
 話してみたいと思っていたんだよ。なにせほら、『彼女』はコミュニケーション
 を取るのがなかなか難儀でね」
 佐々木の口にした『彼女』とは、まず間違いなく九曜のことだろう。俺と
してはあまり思い出したくのない相手だ。
「なにも、彼女の持っている知識のすべてを理解したいわけじゃないさ。単純
 に興味がある、それだけのことだよ。
 どうだろう、長門さん。もしよければでいいんだが、」
 そこで一拍置いてから、佐々木は次の言葉を口にした。
801762:2007/07/30(月) 00:13:51 ID:e9QNCm2w
「僕の友人になってはもらえないだろうか」
 さて、その瞬間の俺の心境をどう表現したらいいだろうか。
 もちろん不快感を覚えたわけではない。そんな理由もないしな。むしろ、当然
ながらそれはマイナスではなくプラスの感覚であり、しかし単純に嬉しいと表現
していいかとなると、いささか首を捻らざるをえないもので――つまりはなんだ
ろうな、今一つうまい表現が見つからない。
 そんな俺の心中を知ってか知らずか、長門がじっとこちらを見つめてきていた。
これはつまり、いつぞやのコンピ研の時と同様、俺の了承を求めている、という
ことなんだろうか。だとすれば長門、俺として言ってやれることは何もない。お前
が自分で決めた答があるんだろう? ならそうすればいい。
 そう思った瞬間、ふと頭の中をよぎる考えがあった。ついさっきの、あのなん
とも表現しづらい感覚。あれは例えば、娘を嫁にやる父親だとか、その類のもの
なんじゃないだろうかと。それこそ、今の俺には到底理解出来るはずもない感覚
なのはさておいて、な。
「問題ない」
 そして、俺のアイコンタクトが通じたのかどうか、次の瞬間には長門が頷いて
いた。
「ありがとう、長門さん。今日は僕の方も野暮用があってね、話を聞かせてもらう
 のはまたの機会にさせてもらおうかな」
 と、そこで考え込むような素振りを見せる佐々木。
「しかし、僕の方が一方的に聞かせてもらうのも悪いか。だが、こちらから提供
 出来るような情報となると……」
 なにもそんなことを気にする必要はないだろう、ということに悩んでいるその
様子に、別にいいだろ、そう言ってやろうとしたが、それは佐々木自身の、ああ
そうか、という声に遮られた。
「キミが知らなくて、僕が知っている情報を提供すればいいわけだ。となると」
 そこで、ちらりとこちらに視線をやる佐々木。何故か、それが俺のよく知る
誰かさんの視線と似ているような気がして、いやな予感がした。そう、例える
ならば、何か面白いものを見つけたときのハルヒのそれとよく似たような。
「中学時代のキョンの話、ということでどうだろうか」
「了解した」
 待てと言う間もなく、長門が即答していた。そんなどうでもいい情報を得て
どうするんだ、お前は。
「キョン、情報の持つ価値は受け手によって違うものさ。キミにとっては無価値
 なものであっても、人によってはそうではない、そんなことは往々にしてある
 だろう?」
 それはそうなんだが、いまいち釈然としないのはどうしてなんだろうな。
「さあ、ね。さて、名残惜しいがこの辺で退散させてもらうよ。
 ああキョン、クイーンならちょうどもう一つ向こうの棚になる。もしよければ、
 読み終えた感想を聞かせてもらえると嬉しい。キミがどう感じたかにも少々
 興味がある」
 じゃあまた、その言葉を最後に、軽く片手を上げて佐々木は去っていった。
 なんだか妙なことになったもんだ。総じて見れば、あいつが長門の友人になって
くれるのは悪い話じゃないんだが。なあ長門、そう呼びかけてみたが、その姿は
もうなかった。どうやら既に新たな本の探索に出てしまったらしい。
「やれやれ」
 一人取り残された俺は、そう呟いてからクイーンがあるという棚へと足を向けた。
何故かって? そりゃ、任意提出とは言われても、ここで読書感想文の一つも提出
しなけりゃあいつに悪いしな。ついでに、話が面白ければ申し分なしだ。いつ
どこで会うとも決めなかったが、二度あることは三度ある、そのうちまた出くわす
こともあるだろうさ。
 かくして、ほどなく見つけた『ローマ帽子の謎』と題されたその本を、俺は
ゆっくりと棚から抜き出した。


お粗末様でした。ってかこういう地味なのは需要があるんだろうか。激しく謎。
802名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:19:10 ID:qBABU5b+
>>801
お疲れ様。GJ
キョンの情報を欲する長門を的確のつく佐々木か
803名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:28:21 ID:3PnzRYZd
>>801
GJ
良いもん読ませてもらった
少なくとも俺はこうゆう平和?的なものが好きだ
804名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:35:04 ID:dOKMrSCV
少なくとも紙面に於いては、SOS団はいつもニギヤカだから
たまにはゆったりとした平和な日常の話もいいね。
しかし、平和な日常でもキョンの気苦労は拭われないのだな。合掌。
805名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:37:01 ID:QqiBW9Df
GJ!
こういうのいいな
806名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:37:40 ID:+tV4S2SE
佐々木団はSOS団と比べてインドア派だもんな。
中核になる佐々木とキョンがインドア派っぽいのが大きいが。
橘と長門をトレードすれば部屋で一日うだうだするだけで満足する集団になりそうだ。
807名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 00:40:03 ID:D2BQvSZC
>>801
GJ!
こういう日常的なほのぼの系がたまにあるのがいいんじゃあないか
まぁ、もっとあっても俺は嬉しいけどね

ところで昔ウミガメスレで「9マイルは遠すぎる」とかいう話を読んだ覚えがあるんだが
これはエラリークイーンのだっけ?多分違うような気もするけど・・・
808名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 01:13:54 ID:NvfKpgT6
>>801
GJ!佐々木と長門の会話は新鮮だぜ。
809名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 02:35:34 ID:zeHtXms2
>>801
いいね。佐々木と長門は結構いい友人になれる気がする。なんか思考とかに似たような部分があるような
気がするし。
九曜⇔佐々木⇔長門って形での意思伝達体系も九曜⇔長門の直結よりもスムーズそうだしw
810名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 03:03:13 ID:lTkH2sY0
>>807
「9マイルは遠すぎる」の作者はハリイ・ケメルマン。
どちらも本格系の古典作品だけど、「9マイル〜」は短編の名作だね。
クイーンの国名シリーズはいずれも長編。
811名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 03:27:41 ID:zeHtXms2
9マイルって言うと、14.4キロか。
実際の距離としてはたいした距離じゃないんだけど「遠すぎる」って言う
その距離感が佐々木とキョンの関係を連想させるな。
812名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 04:48:57 ID:TyxZsDrm
>>702 GJ!みなぎってきた。続き待ってます。
>>801  長門も萌!佐々木は長門を口実にキョンに会いまくる予感!
813名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 06:34:28 ID:VXM13inA
>>810
ああ、やっぱり違うのか
教えてくれてthx
814名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 06:46:19 ID:R5kO4xHg
>>811
「9マイルは遠すぎる。雨の中ならなおさらだ」
ってセリフから、すべてを推理しちゃう話なんだけど、佐々木さんがこのセリフを言ったら
キョンの自転車の後ろにのせてくれってねだってるようにしか聞こえない。
815名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 07:10:05 ID:dOKMrSCV
>>814
なんでも萌えにもっていく日本人の精神には全く恐れ入ります
816名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:12:04 ID:PvRc0Vmc
佐々木IN北高の続き(未完)落とします。
個人的には親友ポジションの佐々木が好きなんですが、今回はなぜか無性にキョンとくっつけたくなったんで
その分ハルヒにはちょっとせつない思いをしてもらう展開に・・・。
その手の話が嫌いな方と長文パスしたい方用にタイトルの後ろにトリップ付けますんでどうぞNG登録を。

トリップ ◆4yCVLuCzqE
「おあいにくさま。現在我がSOS団は人気絶頂満員御礼、目下空席のできる目処無し、キャンセル待ちも
受け付けてないわ」
朝、教室に着いた俺の耳に最初に飛び込んできたのは不機嫌そうなハルヒの声だった。やれやれ、相手はまた
佐々木か。どうしたんだ、今日は。
返事もせずそっぽを向いて座るハルヒの代わりに、佐々木がその答えを教えてくれた。
「やあキョン、おはよう。いやね、今涼宮さんに、僕もSOS団に入れて貰えないか聞いたところなんだよ。
残念ながら断られたけどね」
そう言って苦笑する佐々木に俺は囁いた。
「悪いことは言わん。ハルヒがこういう調子の時はそっとしておけ。触らぬ神に祟りなしってやつだ」
「くっくっ。君は涼宮さんの心理状態に関しては相当のエキスパートのようだね。羨ましいよ」
羨ましい?散々引きずり回された結果だぜ。小声でそう言うと佐々木は
「いや、羨ましいのは君じゃなく・・・いや、そうかい。うん、そうなんだ」
となぜかしどろもどろになった。佐々木らしくないな、俺はそう思った。
そして佐々木は急に取り繕うかのように
「もし君がよかったら、の話だが、今日は一緒に帰れないだろうか。あ、用事があるようなら図書館ででも
待ってるけど」
と言った。用事ね、まあ特にあるわけでもないが、用事があろうとなかろうとSOS団が絶賛不正占拠中の
文芸部室へ顔を出すのが日課と言えば日課だが。でも古泉や朝比奈さんだって時々はいない日があるんだ。
俺が久々に机を並べることになった親友の頼みを聞いて、一日休むくらい構わないよな。
そう思いつつ後ろを振り向くと、俺の心を読んだかのようにハルヒはチラと視線だけ向けて
「勝手にすれば」
と呟いた。
「じゃ、一緒に帰ろう」
小声で佐々木にそう告げると、佐々木は今度は苦笑ではない素直そうな笑みを俺に見せて
「うん」
と返事をした。その笑顔を見て、なんでだろうね、俺の胸の中にまたあのモヤモヤが戻ってきたのは。
放課後、俺は佐々木と肩を並べて強制ハイキングコースをゆっくりと歩いていた。中学時代と同じように
取りとめのない話をして、時々顔を見合わせてはクスクス笑いながら。それはSOS団の活動をしている
時とはまた違った、楽しい時間だった。
それなのに、俺の胸のモヤモヤは減るどころか増加の一途をたどっていた。なんなんだ、一体。
そんな気持ちが顔にまで出ちまっていたのか、ふと気がつくと佐々木はちょっと不安げな顔で
「どうした、キョン?やっぱり迷惑だったかな?」
と聞いてきた。そんなことはないぜ。こうしておまえと一緒に家路に向かうのも久々なんで、つい中学
時代を懐かしく思い出してね。
そんなふうにごまかした後、俺は懸念事項を一つ佐々木にぶつけてみる事にした。いつかは聞かないと
いけないことだからな。
「佐々木、おまえ、まだこないだの連中とは付き合ってるのか?いや、それをどうこう言うわけじゃないし、
仮に付き合っていても俺はそれでおまえを疑ったりはしない。ただちょっと気になるだけなんだ」
そう尋ねると佐々木はちょっと寂しそうな微笑を浮かべて答えた。
「正直に言うよ。あれ以来ほとんど接触すらないんだ。橘さんだけは今でも時々メールをくれるんだけどね」
佐々木の表情を見て、俺は思った。昼休みに古泉が言っていた話が事実なら、佐々木は前の学校で『親友』と
呼べるような友人は作れなかったのだろう。だからこそあの連中、俺もなんとなく根っからの悪人ではない気が
しつつあったあの三人が、佐々木の持つ力を目的にしていたにせよ、学校の成績なんかのために余計な対抗意識を
持ったりせずに話せる貴重な仲間だったのではないかと。
そう考えれば、佐々木の性格からして乗るはずのないような奇妙な話、世界の改変だの閉鎖空間だのも含めて
受け入れていたんじゃないかと納得がいく。そして、佐々木に寂しげな表情をさせる結末を与えたことに、
ちょっと憤りも感じていた。
「そうか」
俺にはそれ以上何も言えなかった。佐々木も黙ったまま、長い坂道が終わる場所までゆっくりと歩き続けた。
その途中、俺はふと佐々木に尋ねた。なんでそんな事を聞いたのか、その質問を口にした瞬間に後悔するような
事を。それは俺自身にもわからなかった。
「佐々木。ええと、前の学校の頃のことなんだが」
そこで一瞬躊躇したが、俺の口はそのまま質問を続けちまった。
「おまえ、付き合ってた男や、好きだった男はいなかったのか?」
本当に、なんでそんな事を聞いちまったんだろうね。返ってくる答えは予想がつくのに。
「キョン。君は中学の頃僕が言っていたことを忘れちゃったのかい?」
ああ、やっぱりだ。どうせこう続くんだろう。恋愛感情なんて精神的な病の一種だ、と。
「なんだ、覚えてるんじゃないか。それなのに何でまたそんな事を」
あきれたような声を出して笑う佐々木に、それでも俺は念を押した。
「じゃあ、そう言う相手はいなかったんだな」
「当然じゃないか。どうしたんだい、キョン?君らしくもないよ」
そう言いながら笑う佐々木の、なんだか嬉しそうな、でもなんとなく悲しそうなよくわからない表情を見ながら、
俺はなぜか奇妙な安堵感を覚えていた。ただ、同時に胸の中のモヤモヤがまた増えた気がした。
坂の下での別れ際に、俺はもう一つの懸念事項についても聞いてみた。さっきのこともあって、ちょっと躊躇
したが、聞くなら早い方がいいだろう。
「なあ佐々木。おまえ、なんだって急にウチの学校になんか転校してきたんだ?」
「もっともな疑問だね。君の質問には誠実に答えたいところでもあるんだが、実際のところ僕自身にもよく
わからないんだよ」
怪訝そうな表情を浮かべているであろう俺を納得させるかのように、佐々木は一言一言言葉を選ぶように話を
続けた。
「君や涼宮さん、そしてSOS団の人たちを見ていてちょっと羨ましく思ったのは事実なんだ。毎日が楽しそうで、
いや、僕も別に毎日を不満を持って生活してたってわけじゃないんだけどね。ただ、僕よりも君たちの方が楽しそう
には見えた。それでなんとなく、北高に行ってたら僕もキョンたちと一緒にこんな感じの学校生活を送ってたのかな、
と思ったんだよ。うん、ちょっとだけ、本当にちょっとだけだけど、北高に行けばよかったかな、とも思ったんだ」
楽しそう、か。ハルヒと出会って以来、俺はずいぶん色々な経験をしてきた。クラスメイトに殺されそうになったり、
異空間の館に閉じ込められたり、散々な目にも逢ったがそれも含めて、そうだな、たしかに楽しかったさ。
「あれはいつだったかな。確か3週間前だったか、朝起きた瞬間に僕は北高に転校したいと両親に告げようと言う
気分になったんだ。
何故だかわからないけど、そうするべきだ、そうしなきゃいけないんだって感じで、自分自身に背中を押されてる
ような気分だった。おかしいだろう?僕は別に前の学校が嫌になるほどつまらなかったわけじゃないんだ。それなのに
あの朝突然、そんな気になったんだよ」
やっぱり3週間前か。間違いない。長門の言っていた、極小規模の世界改変。佐々木が今ここにいるのはそのためだ。
「食卓について、両親に話を切り出す時はそりゃあ緊張したよ。安くはない入学金や学費を出してくれてるんだから、
反対されると思うのが当然だろう?それなのに、自分でも不思議なくらいすんなりと自分の思いを告げることができた。
そしてもっと不思議だったのは、両親があっさりと、むしろ積極的に賛成してくれたことなんだけどね」
佐々木は遠くの空に浮かぶ、夕焼けに染まった雲に視線を向けつつ、俺にと言うより自分自身を納得させるためのように
話し続けた。
「その後はとんとん拍子ってやつさ。ちょうど北高は定員割れしてて、あっさり編入試験を受けることもできた。それに
合格してこうやって君と同じクラスの一員になれたんだ」

佐々木の言った、最後の一言がなにか引っかかる。それが何かを掴みかける前に、佐々木は言葉を続けた。
「橘さんは、僕を神様だと言っていた。僕は自分がそんなたいそうなものじゃないと思うけど、今回の件で、神様って
のはどこかにいるんじゃないかな、と思うようにはなったよ。そうだ、さっきは自分自身にって言ったけど、あの朝、
僕の背中を押したり、自分の願いを両親にすんなり告げさせてくれたのは神様なのかも知れない。・・・どうした、
キョン?こんなことを言うなんて僕らしくはないかい?」
いや、そんなことはないぜ。俺も最近、神様って奴を信じないでもないのさ。俺の願いは聞いてくれないようだがね。
「そうかい。そう言ってくれるとありがたいよ。・・・でもね、神様ってのはちょっと意地悪かもしれないね」
でも、おまえの後押しをしてくれてるんじゃないのか?
「いやね、どうせ後押ししてくれるなら、両親に転校したいって切り出す時なんかじゃなくもっと大切なことを、
伝えたい人の前で言おうとした時に押してくれればいいのにな、って思うんだよ」
なるほどね、だがな、佐々木。本当に大切なことは他人の力を借りずに自分自身の意思だけで伝えてみろってこと
じゃないのか。
その方が、伝えられた相手も真剣に受け止めてくれるはずだぜ。
「・・・キョン」
佐々木は視線を雲から外すと、俺の方を振り返って呟いた。その表情はなにか真剣な雰囲気を漂わせていた。
「今日はありがとう。延々と長話に付き合ってもらって感謝するよ」
すぐに笑顔に戻った佐々木は、そう言った後も俺の顔をじっと見ていた。そのまっすぐな視線を受けて、さっきまで
忘れかけていた胸の中のモヤモヤが戻ってくるのを感じた。
「じゃ、また明日」
佐々木はそう言い残して去って行った。遠くの方で踏切の音が鳴っていた。どこまでも赤い夕暮れの空、俺はその
赤い空の下でしばらく立ち尽くしていた。
胸の中のモヤモヤが、またジグソーパズルのように形を変えて、俺の中に溜まっていった。
次の朝、正体不明のモヤモヤした感じを胸の中に抱えながら登校した俺を待ち構えていたのは、団長様の不機嫌度
MAXな顔だった。俺の席の前に立ちはだかったハルヒは俺にこう告げた。
「キョン。アンタは最近SOS団の活動を疎かにしているわ。そんな事では他の団員の士気に悪影響を及ぼすから、
今日からしばらく団長の名において無期限謹慎を申し渡すわ」
やれやれ。反論したところで無意味なのは百も承知さ。わかったよ、無期限ってのは、いつになるかわからんが、
おまえの機嫌が良くなったときなんだろうね。
まあ正直言って助かった。なんでだかわからんが、どうもこの重苦しい気持ちが取れないままで部室に行っても
朝比奈さんや長門、もう一人はどうでもいいがあの二人に心配をかけたくはないからな。かと言って俺の方から
休ませろって言えば言ったでハルヒがまた不機嫌になるのは目に見えてるし。
そう考えていた俺が視線に気づき横を見ると、隣席の佐々木が俺に微笑みかけていた。口には出さないが俺には
わかった。その表情は「君も大変だね」って言ってることが。
俺も苦笑交じりの笑顔を佐々木に返した。なんだろう、たったそれだけのことで気持ちが落ち着く気がした。

昼休み、俺は文芸部室兼SOS団アジトのドアの前にいた。この時間ならハルヒはいないだろうし逆にアイツは
いてくれるはずだ。ドアをノックし、答えが返ってこないのを確かめた上で俺はドアノブを回した。
予想通り、窓辺の椅子に座って分厚い本のページをめくる長門の姿がそこにあった。
「長門、ちょっといいか」
本に目を落としたまま、長門は答えた。
「なに?」
「ハルヒの機嫌が一層悪化してるようなんだが、正直どうしていいのかさっぱりわからん」
「そう。でも私にしてあげられることはなにもない」
そうか。そうだよな。いつもおまえに頼ってばかりじゃいられないもんな。悪かったな、長門。
「別にいい」
「ただ、なんでハルヒはあそこまで不機嫌なんだかなあ。俺が佐々木を敵じゃないって言ったのをまだ根に持ってる
わけでもないだろうに。相変わらず扱いが難しいやつだ」
何気なくそう愚痴った俺は、その時初めて本から顔を上げた長門を見て息を呑んだ。
長門の黒い硝子球のような澄んだ瞳の中に見える、わずかな感情。それは明らかに俺を諭すようなものだった。
「あなたはもっと本を読むべき」
初めて長門のそのような視線を向けられ動揺していた俺は、一瞬その意味がわからなかった。
ホン・・・?ああ、本、ね。そう言えば前に借りたSFは結構面白かったぜ。そうだな、久々に読書するのもいいな。
なにかお勧めの本はあるか?
「ここにはない」
長門は淡々とこう言った。
「あなたが読むべきなのは、涼宮ハルヒが以前あなたに書かせようとしたものと同一のジャンルに分類されるもの」
ハルヒが、俺に?それって、つまり・・・。
再度本に視線を落とした長門の横顔はそれ以上の情報提供を拒否していた。俺は仕方なく、団活動無期限謹慎処分を
受けたことを報告し、しばらくここに来れない事を朝比奈さんと古泉にも伝えるように頼んで部室を出た。

ハルヒが俺に書かせようとしたもの。恋愛小説。長門はなんでそんなものを読めと俺に薦めたんだろうか。パズルの
ヒントを聞きに来て新しい問題を渡されたような心境だった。
その日の夜、夕飯後のことだった。
「キョンくーん、お客さーん。女のひとー」
妹に呼ばれ、俺は玄関へ降りていった。いったい誰だ?
「知らないひとー」
どちらさまですか、くらい聞いておけよ。家に訪ねて来るような女性で妹が知らないって言うと、あ!
もしや朝比奈さん(大)か?またなんかヘンテコな事態になってるようだし、アドバイスとかしに来て
くれたのかもしれないな。
そう思いつつドアを開けると、そこに立っていたのは意外な人物だった。表情が硬くなるのが自分でも
わかる。何の用だ、おまえ。
「こんばんは。今日はお話があって来たのです」
そいつ、橘京子は笑顔でそう言った。
話、か。どうせ佐々木のことだろ。佐々木がなんらかの能力を発動したってのを聞きつけて、もう一度
ハルヒに代わる神に祭り上げようとでもしてるのか?随分と勝手なもんだな。
ここしばらく、あの『第二SOS団』の連中との接触がほとんどないと言った時の佐々木の寂しそうな
顔を思い出してなんとなく腹が立った俺はぶっきらぼうにそう言った。
「違います。今日は佐々木さんの友達として来たのです」
友達。その言葉を聞いた瞬間、もう一度あの時の佐々木の表情が頭に浮かんだ。
「ふざけるな!佐々木の『能力』とやらが無くなった途端ロクに連絡もしなくなって、その能力がまた
戻ったらしいとなったら舞い戻ってきて友達面か」
吐き捨てるように言った俺に険しい視線を送り、橘は叫ぶようにこう反発した。
「違う!あなたは何もわかってない!あたしは本当に・・・」
今までの、朝比奈さん誘拐未遂の時や喫茶店での会合の時に見せた事のない、感情の高ぶりをそのまま
ぶつけてくるような口調に俺はちょっと気おされ、
「わかった。話も聞かないうちから悪かった。とりあえず夜の住宅街だし落ち着け」
と、なんとか橘を宥めて近所の公園に連れて行った。妹にでも見られたら後でどう尾ひれがついて話が
広まるかわかったもんじゃないからな。

入り口の自販機で買ったペットボトルのお茶をベンチに座って待つ橘に渡し、俺も自分の分のボトルの
キャップを捻りながら隣に座る。橘はお茶を一口二口飲むと小さな溜息を一つついて話し出した。
「さっきはすみません。ついカッとなって・・・」
いいさ。俺の方もそっちの話を聞かないうちに早合点して悪かったな。
「ええと、お話っていうのは佐々木さんのことで間違いないんですけど、その、今日は、キョンさんを
安心させたくて来たんです」
安心?俺を?
「最初に喫茶店でお話した時言いましたよね。佐々木さんなら神になっても涼宮さんのようにこの世界を
壊したりはしない、って。それだからこそあたし達は佐々木さんに神になってほしかったんです」
「佐々木さん自身がそれを望まなかったし、少しだけ持っていた力をなくしたこともあってあたし達の
組織でも大多数はそれを諦めました」
ぽつりぽつりと言葉を選ぶように橘は話し続けた。
「この間、佐々木さんが世界を改変したと知った時、あたし達は驚愕しました。そんなことをするはずが
ないと信じていたから」
「そして、たった一人のためにそんな事をする人間を神にはできない。まだ少し残っていた『佐々木さん
待望派』も、そう納得せざるを得ませんでした。だからもうあたし達の組織が佐々木さんにちょっかいを
出すことはありません」
ん・・・?ちょっと待て。「たった一人のために」って言ったよな。俺がそう聞き返すと橘は怪訝そうに
「え?はい、言いましたよ?キョンさんだってわかってますよね?」
と逆に聞いてきた。一体俺が何をわかってるって言うんだ?
「・・・本気で言ってるんですか?佐々木さんは、あなたのそばにいるために世界まで変えたのに」
おい、ちょっと待てよ。それはおまえの思い過ごしだ。あの佐々木がそんな理由で世界を変えたりなんか
するわけが無いじゃないか。長い付き合いとは言えないが、その中でも親友と呼びあう信頼関係を作って
きた俺にはわかる・・・
「わかってない!」
橘は急に立ち上がり、俺を睨みつけてそう言った。その橘の目に溢れんばかりに溜まった涙を見て、俺は
言葉を失った。
「あなたは佐々木さんの仮面の上しか見てない!それなのに自分が佐々木さんの理解者だって思い込んで、
佐々木さんの本当の心や、本当の痛みをわかってない!」
橘はそう言うと少し荒くなった呼吸を鎮めるかのようにしばらく沈黙し、またポツリポツリ話し出した。
「あたし達と、あなた達SOS団が完全に敵対関係になった日の夜です、あの晩、あたしは佐々木さんに
呼び出されました。佐々木さんは泣きながら言ったんです。『もう嫌、キョンに嫌われてまで、私は神に
なんかなりたくないの』と。あなたと話してる時の男の子みたいな話し方じゃなくて、一人の女の子に
戻って。あたしは正直言って、あなたのことを妬ましく思いました」
俺は何も言えず、橘の話を聞くだけだった。涙を見せたくないのか、視線を逸らした橘は続けて言った。
「確かにあたしは組織の指示で佐々木さんに接近したのです。それは否定しません。でも次第に佐々木さんの
魅力に惹かれていきました。そして、佐々木さんが、中学を卒業して疎遠になってからもあなたのことを
想っているのを知って、あなたが羨ましかった。佐々木さんの事なんか忘れたかのように、涼宮さんたちと
楽しそうにしているあなたなんかじゃなくあたしが佐々木さんの親友になりたかった。でも、佐々木さんの
心の中には、いつもあなたがいた」
「だから、この間の一件が終わったあと、あたしはなるべく佐々木さんに連絡をしなかった。佐々木さんが
世界を改変したって知ってからは特に。だって、あたし達が近くにいたら、あなただって警戒するでしょ?
佐々木さんが世界を変えてまで叶えたかった願い、その邪魔になるくらいなら冷たい奴と思われてもいい、
そう思ったから・・・」
橘は、堪え切れなくなったのかこぼれる涙をハンカチで拭い取ると、もう一度俺の方に向き直った。
「お願い!佐々木さんを支えてあげられるのはあなただけ!あの、あなたが見てる仮面の下には、弱くて
折れそうな、本当の佐々木さんがいるの!佐々木さんにとっては、あなたは親友なんかじゃない!もっと
大切な人なの!」
真剣な顔で言う橘に、俺は心の中で答えていた。おまえこそ、本当の佐々木の親友だよ。お前の言うとおり、
俺は何にもわかっちゃいなかったんだ。
それを言葉に出す代わりに、俺は言った。
「橘、・・・ありがとう」
それを聞いて橘は立ち上がると、
「これであたしの役目は終わりなのです。あとはあなたにお任せします」
と言い残して帰ろうとした。
俺は橘を呼び止めて言った。
「なあ橘。たまには佐々木に連絡して、一緒に遊んだり買い物に行ったりしろよ。もしおまえが佐々木に
直接連絡しにくいなら俺も誘え。そうだな、周防九曜や藤原が暇ならあいつらも誘え。昨日の敵は今日の
友、って言うだろ。友達は多い方がいいからな」
橘は振り返ると笑顔を見せて
「やっぱりあなたには勝てないのです。あたしの完敗ですね。・・・その時はよろしく!」
と言うと小走りに駅の方へ向かっていった。
823 ◆4yCVLuCzqE :2007/07/30(月) 08:20:21 ID:PvRc0Vmc
今回はここまでです。
あとたぶん1回で終わると思うんでいい加減駄文読むの飽きた方も多いでしょうが
ご容赦のほどを。
824名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:25:57 ID:gygifIvk
さすがに5レス以上はtxtにまとめてうpか
保管庫にあげたほうが良いんじゃ?
825名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:30:16 ID:R5kO4xHg
5レス程度で?

あ、スルーすべき?
826名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:31:42 ID:gygifIvk
十分じゃね?
他のスレはだいたいそうだろ、ここのスレは名前にssすらいれてくれないんだけどね
827名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:33:51 ID:H6Xux87X
そんな事より
佐々木可愛いよ佐々木
828名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 08:36:03 ID:R5kO4xHg
はやく驚愕出ないかねえ。
佐々木可愛いよ佐々木
829名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 09:29:17 ID:GQePGaOD
>>823
GJ!
あと一回で終わっちゃうんか。

830名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 09:58:32 ID:mJeNr6qG
>>823
GJ!!
メランコリック風でもイイ感じだな


>>828
最近、驚愕には何も驚く事がなかったのが一番の驚愕とかって事にりそうな気がしてるんで、いくらでも引っ張ってくれって感じw
831名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:17:37 ID:zzJWouAM
>>825
すべき
832名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:26:01 ID:Q4bi7W0r
>>823
GJ!
ラスト楽しみです。
この橘好きだ。正直ちょっと涙ぐんだ。
833名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:40:39 ID:PSx/3c8L
>>823
GJ!
親友同士の佐々キョンが好きな自分にとってはくっつくのはちょっと複雑な気持ちなのね
834名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:44:27 ID:fm1KVuG/
趣味は人それぞれ。押し付けるな。
835名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:49:59 ID:3PnzRYZd
>>823
GJ!
佐々木切ないよ佐々木
この橘は素晴らしく良い奴だな
俺の心に響いてきた
836名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 13:42:05 ID:H6Xux87X
>>834
まぁまずは落ち着いて読み直せ
それは押し付けでなく感想なハズだから。
佐々木可愛いよ佐々木
837名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 14:51:12 ID:QqiBW9Df
高1の頃の佐々木は夏休みは何してたんだろ
838名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 14:52:17 ID:R5kO4xHg
>>837
SOS団ストーキング
「なんで、なんで、そんな笑顔を浮かべるんだ、キョン。キーーー」
839名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 17:35:43 ID:wpFFQQ2f
そこを更に橘たちにストークされてるわけですね
840名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 17:43:29 ID:OzSQoSQR
>>839
それをさらに機関のメンバーが(ry
841名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 18:30:25 ID:RExcvyVg
絶望先生みたいだなww
842名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 18:36:31 ID:SWWRhISS
今地元がお祭なんですが季節もので夏祭りのってないんでつか?

塾に二人で行く途中お囃子の音が聞こえてきて…

佐々木「そういえば今日は夏祭りだったね。
     どうだい?まだ時間も結構あるしちょっと寄っていかないか?」
キョン「意外だな。佐々木がこういう行事に興味があるなんて。」
佐々木「くっくっ、これでも昔は家族でよく行ってたんだよ。
     なんていうかあの雰囲気が好きなんだ。久しぶりに行ってみたくなってね。」

    (祭なんか興味もないし的屋なんかに高い金払うのは気が進まないが仕方ないだろう
     実質デートじゃないか。「夏」「二人きり」「夕暮れ」さらに祭の雰囲気もあいまって…
     くっくっ、流石のキョンとはいえこのシチュでフラグを折れるわけがない。)

キョン「そうか。じゃあ時間もあるしちょっと寄ってくか。
    出店もいっぱい出てるみたいだが。佐々木、何かやりたいのあるか?」
佐々木「そうだね…でもまずは一通りまわってみようじゃないか。
     時間もあるしそれからでも遅くはないだろう?」
キョン「そうだな、そうするか。」

そうして時間は経ち…

キョン「おっ、もうこんな時間か。佐々木、そろそろ行かないとやばいんじゃないか?」

    (まずい、このままではまた何もないまま終わってしまう…何とかしないと…)
843名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 18:37:36 ID:SWWRhISS
佐々木「まぁそうだけどこれからがいいとこじゃないか。お祭は夜からが本番だよ。
     どうせ今日は英語だけだ。それにあの教師はあまり教えるのが上手くないし…
     僕が教えた方がよっぽど上手いと思うんだが」
キョン「佐々木が教えてくれるとやたら分かりやすくていいんだが…いいのか?佐々木?」
佐々木「もちろんだよ。そもそも祭りに行こうと言い出したのは僕だしね。
     それじゃあ荷物になるからできなっかた金魚すくいとか色々やろうじゃないか」

     (ここで金魚を取っておいてお互いに飼ったりすれば…)

キョン「そうだな。でも金魚すくいなんかやるの久しぶりだな。小学生以来か。」
佐々木「くっくっ、これにもコツがあるんだよ。いいかいキョン。
     まず紙を水につけるときはポイの裏表に気をつけて斜めから一気にそうっとに水に浸けるんだ。
     そして狙い目は表面近くに浮いている小さめのがオススメかな。
     彼らは酸欠状態ですばやい動きが出来なくなっているからね。すごく掬いやすいんだ。」
キョン「よし!一匹掬えたぞ佐々木。あっ!もう一匹掬えた。」
佐々木「僕も負けてはいられないな…よし………あっ………」
キョン「おい佐々木。なんかすごいでかいのが掬えたぞ」
佐々木「おじさん。もう一回。」
キョン「こんなの掬えたのは初めてだな」
佐々木「うぁ……ああっ………くそっ……」
キョン「佐々木?」
佐々木「ぁぁ…キョンすごいじゃないかそれは「紙破り」とか言われるクラスのじゃないか
     1匹250〜500円くらいするからそれが掬えればもとがとれるんだよ……あっ……おじさん…もう一回……」
キョン「そうなのか。なんか得したな。あれ?佐々木まだ掬えてないのか。どうしたんだ?」
佐々木「ちょっと待っててくれないか。もう少しで掬えそうなんだ。……あっ……よし!掬えたぞ!」
キョン「………なぁ佐々木、俺いっぱい取れたし、金魚やろうか?」
佐々木「くっくっくっ、いや…遠慮しておくよ。僕も取れなかったわけじゃないし
     自分で掬ったからこそ愛着がわくというものだよ。
     それはそうと持って帰ってこの金魚を飼おうか。金魚はちゃんと飼えば結構長生きするんだよ。」
キョン「そうなのか。ホントに佐々木はいろんな事に詳しいな。
    てかそろそろ祭りもお終いみたいだ。帰ろうぜ。後ろ乗れよ。」
佐々木「うん、ありがとう。」
キョン「なんか久しぶりに遊んじまったな。最近はあんまり遊んでなかったし。」
佐々木「僕も祭りをこんなに楽しめたのは初めてだよ。
     小さい頃から変に賢しかったからなんか純粋に楽しめなかったんだ…
     でもなんでだろう…今日は自然に楽しめたんだ……なんでだろうね?」
キョン「さぁ?何でだろうな?好きなやつとでも来ればもっと楽しかったんじゃないか?
    まぁよかったな。楽しめて。」
佐々木「……そうだね……」

後日、休んでたぶんの英語を教えながら…

佐々木「そういえばキョン。あのときの金魚は元気かい?」
キョン「あぁ、あの時の金魚か。妹にあげちゃったから良く分かんないんだよな
    スマン、佐々木。」

佐々木「ですよねー。」

みたいな。

なんか初めてこんなん書いてしまった。
勢いで書いちまったな。少し後悔している。
変なもの書き込んでしまってすまない…
844名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 18:58:21 ID:+tV4S2SE
よっしゃできた、ちょっと長くなるが投下するぜ。
845名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 18:59:22 ID:+tV4S2SE
『作家のキョンと編集者佐々木』

激動の高校生活の後の大学生活は嫌にあっさりと終了してしまった。
いや、それでもそれなりにいろいろとあったはずなのだがどうしても高校生活と比べると見劣りしてしまう。
まぁ、何度この世界の命運を背負ったか分からんような高校生活と普通の大学生活を比べるのは酷というものだ。
大学に入ってもSOS団を続けるとごねるだろうと思っていたハルヒは意外なことにみんなが自分の道へ進むことを容認した。
それでもSOS団は不滅とか言っていたがな。
俺たちはそれぞれの学力に会う大学にばらばらに進学することになった。
大学生活は平和そのもの!
量産型谷口や量産型国木田みたいな奴らとつるんでいるうちにあっという間に4年の歳月が過ぎた。
さて、卒業した俺は今何をやっているか?
何の因果か小説家なんて商売をやっている。
高校のころ、文芸部の活動として似非恋愛小説を書いた時から思えばありえない未来だ。
大学4年、遅々として進まない卒業論文の気晴らしにだらだらと書いていた小説。
なぜそんなものを書こうとしたのかは解らない、多分書きたくも無い文章を欠かされるのに嫌気がさしていたからだろう。
そしてなぜだか卒業論文より先に完成してしまった小説をせっかくだからとある出版社に送ってみたところ何故か入選。
それは本となって今でも読書家の間でちょっとは話題に上るくらい売れているそうだ。
それからはなんだかとんとん拍子に話が進んだ。
この一年で文芸誌にいくつか連載を貰い単行本も最初のと合わせて2冊出している。
ちょっとした売れっ子の俺は決して裕福ではないが俺の年齢としてはそれなりの生活が出来ていた。
余りの好調さに不振を抱いた俺は古泉に連絡を取って裏で何かしていないか確認したものだ。
返答は「機関と関わったことでチャンスは増えているかもしれませんがそれ以上はあなたの実力です」だったな。
誓って言うが、俺はあの高校生活をネタにしたことは無い。
古泉にもあれを書くのは止めておいてくれといわれているしな。
ま、あの経験が俺のインスピレーションの根源にあるのは否定できないけどな。


「……駄目だ、書けねぇ」

そして今、上の愚痴を見ていただければ解るように筆が止まっている。
しかも締め切りはすぐそこだ。
にもかかわらず俺の指先はいくつかキーを叩いてはバックスペースを連打するルーチンに陥っていた。
余りにも展開が思いつかない。
頭をわしゃわしゃと掻き毟って脳みその端からアイディアをひねり出そうとするが室伏が絞った後の雑巾みたいに何も出てこない。
どうしたもんかと頭を抱えていると俺のマンションのインターフォンがなった。

「やべ、来たか……」

締め切り間際の作家の家に来る人種など一種類しかいない。
担当編集だ。
この担当編集って言うのが曲者だ。
なぜあいつが俺の担当なのだろう?
以前そう聞いたら自分が一番俺から原稿を取ってこれるのだと言っていたな。
居留守を使うわけにもいかないので玄関へ向かう。
鍵を開け、扉を開く。

「やぁ、キョン。調子はどうかな?」

「佐々木か、まぁ上がってくれ」

俺の担当編集は何の因果か中学からの親友、佐々木だった。
大学卒業後、大手出版社に入社した佐々木は1年の研修期間のあと俺の担当になった。
というのも、俺のもともとの担当が何かの病気で入院したときのピンチヒッターで担当をやったのが始まりだった。
最初に臨時の担当だと紹介されたときはひどく驚いたものだ。
もともと遅筆と陰口を叩かれていた俺だったのだが、俺の性格を良く知っている佐々木がせっつくからだろうか?
俺は佐々木が担当になってから締め切りを破る事はなくなっていた。
遅筆の売れっ子という出版社にとって結構厄介な俺から原稿を取れる佐々木は社内で評価され、臨時からそのまま俺の担当になったそうだ。
846名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:01:10 ID:+tV4S2SE
「だめだな、ちっとも思い浮かばん」

「そんなことじゃないかと思っていたよ」

毎日来てるんだから進行状況くらいわかってるんじゃないのか?
というか佐々木よ、おまえ家にサボりに来てるんじゃないだろうな?

「作家の家に担当が行くのは立派な仕事じゃないか……あ、またこんな食事で済ませて」

テーブルの上に置きっぱなしになっていたカップ麺の容器を見ると佐々木は文句を言う。
佐々木は小説の進行だけでなく俺の生活にも注文をつける。
生活をきっちりすれば自然とアイディアも沸くとか何とか言ってたか。

「締め切り間際で時間が無かったんだよ」

「やれやれ、しょうがないな。昼、まだだろう?僕が作るよ」

そういって佐々木は手に持ったスーパーの袋を見せた。
何時も悪いな。

「いいさ、それで原稿が出来るんならね」

「ぐ……すまん、もうちょっと待ってくれ」

佐々木は手際よく料理の準備を始めている。
しばらくすると昼食を作り上げた佐々木が皿を持ってくる。
因みにその間小説は一行も進んでいない。
考えても浮かばないものは仕方が無い。
とりあえず飯にしようとテーブルに向かう。
いただきます。
そういってから箸をトンカツに向ける。

「ん、美味い」

「そういってもらえると嬉しいよ」

この辺はいつものやり取りだ。
最近佐々木は俺の様子を見に来るついでに飯を作ってくれるようになっていた。
食事をする間、雑談をする。
中学時代から何も変わらない。いや、ちょっとボキャブラリーは増えたか。そんな会話だ。

「しかし、俺が小説家になってるなんて未だに現実感の無い話しだ」

「そうかい?」

「そうさ、高校の時にハルヒの奴に書かされたのなんて今思えばひどいもんだぜ?」

「くっくっ……あの君のファンの間でまことしやかにささやかれている噂の君の人生初小説かい?」

「ああ、山も落ちも意味もないあれだ」

「あれはあれで中々興味深かったけどね」

「そんなんお前だけだ」

「せっかくだから家の雑誌で公表してみようか?『あの売れっ子作家の人生初小説』なんて見出しで」

「……勘弁してくれ」
847名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:02:32 ID:+tV4S2SE
未だに俺はこいつに口で勝つことは出来ないでいる。
昔から頭のいい奴だったししかたないな。

「……ほんと、幸運だよな」

「何がだい?」

「あんないい加減に学生生活送っておいて、お前と肩を並べて仕事できる地位にいること」

俺はどう考えても真面目な学生ではなかった。
成績は谷口と争うようなものだったし、大学にしたって受験に成功したとはいえ二流のとこだ。
あの時書いた小説を送らなかったら、俺は今頃三流の会社で馬車馬のように働いていることだろう。

「収入で言ったら君のほうが多いじゃないか」

「今はな、お前はこれからどんどん上がっていくだろうが俺は干されりゃフリーター同然になっちまう」

「そうかな?君だって実力はあるしまだまだ伸びると思うよ。君のその地位だって幸運なんかじゃなく実力相応のものさ」

「……そこまで自惚れる気にはなれねぇな。現に今だってスランプだし」

「……幸運といえばね、キョン。人生で最もついている時っていつだと思う?」

「そりゃ今だと思うぜ、こんな生活が出来るんだからな」

「僕もそうだ、今が人生で一番ついていると思う」

「……お前のは努力の結果だろ、俺と違って真面目に優秀な成績でやってきた結果だ」

高校も一流進学校だったし、大学だって何処の誰に聞いたって知っているような文句なしの一流大学だしな。
こいつのアレが幸運だというなら世の中に努力している人間はいないことになっちまう。
俺なんか怠惰の極みだぜ。

「そのことじゃないよ」

「じゃ、何だ?」

「僕はね、望んでこの業界に入ったわけだけど。やりたくない事だっていっぱいあったんだ」

「ほう」

「例えば、歳を食った偏屈な作家先生の担当になってヤニ臭い部屋で緊張して原稿待つとかね」

なかなかありそうなたとえを出してくる。
俺が新人賞を受賞したパーティーで必死に挨拶した某大家の先生はまさにそんな感じだった。
あのパーティーは俺の胃に多大なダメージを与えてくれた、出来ることなら二度と行きたくない。
ま、そういうわけには行かないんだけどな。

「その点僕の人生最初の担当は君だよ?しかも相性が良いっていうんでまず変わることは無いと来ている。
 おまけに君が売れっ子でいてくれるおかげで職場での僕の地位も上々だ、これを幸運といわずしてなんて言うんだい?」

佐々木の口調はどこか嬉しそうだ。
まぁ、確かに俺があのパーティーで味わったような胃のダメージを日常的に味わうのは御免こうむりたいだろう。
848名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:03:38 ID:+tV4S2SE
にしても、だ。

「人生で一番ついてる時、か……」

佐々木の話を聞いて頭にある発想が生まれた。
その発想は俺の脳にある知識やネタのストックと融合し一つの形を成していく。
この感覚、俺が作家になってから覚えた感覚だ。

「そう、それにね。こうして仕事を口実に毎日君の家に……」

「よし、それで行こう」

俺の発言は佐々木の言葉をさえぎってしまう、悪いとは思うが今は早く脳の中の発想を形にしたい。

「え?」

「この後の展開だ、人生で一番ついている時。これは使えるぜ。さすがだな佐々木」

「あ、ああ。原稿のことか」

「よし、忘れないうちに取り掛かるぜ。佐々木!今日中にあげれるかも知れんぞ」

予想外にしっくり来るネタをつかんだ俺は少々ハイになっていた。
俺はほとんど食べ終わっていた食事の残りを書き込むとすぐにパソコンに向かう。
これはいい、マジでしっくりくる。
俺と佐々木の相性が良いといったのは佐々木の上司だったか?
その人はマジで見る目があるのかもしれん。
これからネタが浮かばないときは佐々木を呼びつけて雑談することにしよう。
俺の指先は佐々木が来る前とはうってかわって軽快なリズムでキーを叩いていた。






「まったく、こういうところは変わらないな、キョン……ま、原稿が出来るんなら良しとしておこうか」
849名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:04:57 ID:+tV4S2SE
以上、佐々木とキョンは親友より仕事仲間ってのがしっくりくるんじゃないかと思ってこういう形に。
今回かけなかった奴もあるんでまた同じシチュエーションで書くかも。
850名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:08:08 ID:8csZnruY
GJ

幾つになってもフラクラはするのか、キョン
851名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:14:00 ID:RExcvyVg
色んな佐々木が見られていいね
驚愕が延期になってその分妄想が広がってるのかな
そういう意味では延期してよかったのかもしれないな
852名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:19:43 ID:ZliOlsNZ
この佐々木はどう考えてもポニテ。
853名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:22:11 ID:wpFFQQ2f
もしくはアップで知的眼鏡
854名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:26:19 ID:dOKMrSCV
コンサバスタイルも捨てがたい
855名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:29:57 ID:i4oTCkXc
しかも、インナーは勝負系
856名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:38:04 ID:VsgTqBcx
佐々木配信のスレってここでいいの?
857名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:38:43 ID:i4oTCkXc
日本語でおk
858名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 19:49:21 ID:PSx/3c8L
>>843>>849もGJ!
859名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 20:02:00 ID:Ss4+Zn0q
ささきむつみのスレはここでつか?
860名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 20:28:56 ID:fdpmqdfU
むつみか・・・
佐々木のイメージには合わんなぁ
どちらかと言えばむつみよりかづひ(ry
861名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 20:36:33 ID:GkbZ+cH2
>>842
塾をサボってまで頑張る佐々木のいじらしさと報われなさが可愛すぎる。

>>845
グレーのタイトスカートに黒のストッキングな佐々木を連想した。
キョン先生にはぜひ編集者をモデルにした官能小説を・・・。
862名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 20:40:58 ID:pcO1G+vT
>>849
ながるんも担当を佐々木にすれば…
863名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 21:27:29 ID:jyW8cP3g
>>862
題名がハルヒから佐々木になるぞ
864名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 21:27:42 ID:PSx/3c8L
佐々木が黒ストッキングしたらエロスだな
865名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 21:27:58 ID:9OOJ8roO
>>863
ww
866名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 21:35:42 ID:U49DcTg6
>>861
下書きというかプロットみたいなものを佐々木に送ったら、何の返事もなく本人がうちにやってきた。
文字通り、跳んでくる勢いで。
「・・・キョン」
俺をさして広くもないリビングに正座させ、佐々木の奴は苦虫を噛み潰したような表情でうろうろ
している。
「なあ、佐々木、座ったらどうだ?」
「・・・キョン、君ってやつは・・・」
何度か俺がが声をかけても、独り言のようにつぶやいて、リビングの徘徊を続けている。
だからといって、俺が正座を解いたり立ち上がろうとすると、あまり見たこと無いような険しい表情で
にらみつけられ、しぶしぶと沈黙の正座へと戻るのをもう何度繰り返しただろうか・
やっぱり、更なる人気のためにどうだろう?と官能路線の下書きを送ったのはまずかったろうか?
ふと思いついた冗談だったために、出てくる女性は佐々木の名前と外見だったのは、さすがにまずかっ
たんだろうな。
俺が普通の勤め人なら、セクハラで人生を棒にふったことだろうが、俺は作家で佐々木はその担当
編集者だ。
冗談の許容範囲も一般人よりも広いはずだが、佐々木の狼狽ぶりから推測するに、俺のその行為は
少々行きすぎたもんだったんだろう。どうやら、佐々木のやつは、俺が他でも似たようなセクハラをやっ
ているんじゃないかと、無用な心配をしているようだ。
大丈夫だよ、佐々木、俺がこんな冗談を言える異性は、お前ぐらいのもんさ。
されるのは、多分ハルヒぐらいのもんだがな。
とはいえ、俺は自分の迂闊な行動に反省することしきりで、とりあえず佐々木がいつもの冷静さを取り戻
すのをじっと待つことにした。
こういう時は、安易な言い訳や行動はさらなる誤解を生むことになるからな。
ほんと、すまんな、佐々木。
867名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:10:11 ID:dOKMrSCV
>>866
gj!
今夜は新境地が凄い勢いで開拓されてるね
868名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:12:03 ID:GkbZ+cH2
>>866
ハルヒにはセクハラ「される」のかよw>キョン

とりあえず他でそう言う行為をしないように編集者としての義務感から・・・と言う口実で
(自主規制)や(検閲削除)、さらに(禁則事項)なことに挑戦する佐々木。
869名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:43:10 ID:srzv63tN
>>866
新境地(官能小説)開拓をするには経験値が足りないキョンの為に、
体を張って協力する名編集者佐々木さんを妄想した。
まぁ実際は二人とも初版新品未開封・帯付き(美品)なわけだが…

とりあえず、部位名からいってみようか。
870名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:45:20 ID:GkbZ+cH2
>>869
佐々木さんはフラダンス書院(1文字ノイズ混入)あたりに転職しますか?
871名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:48:38 ID:GkbZ+cH2
えーと、「佐々木IN北高」ですが、ちょっと長くなっちゃってスレに直接落とすには分量が多いのと、
そう何日もに分けて引っ張るほどのものじゃないんでまとめてZIPに固めました。
新保管庫のあぷろだお借りしてNo.5に上がってますので・・・。
872名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:50:37 ID:ULXL0TzM
キョンのフラクラぶりを見てると恋人の段階をすっ飛ばして
いつのまにか結婚しているような気がしてならない。
873名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:51:06 ID:8sq8eK3G
>>869
佐々木はタダでは体張らないと思うな。
たぶん、近藤さんに穴はあけておくと思う。
既成事実ってやつだな
874名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:55:00 ID:pcO1G+vT
>>873
さすがにできちゃったらキョンもフラクラのしようがないな。

佐々木「この体はキミにしか許してないよ」

と釘をさすのも忘れずに。
875名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 22:58:41 ID:GkbZ+cH2
>>874
危険日に穴あき使っても命中しないのがフラクラKのフラクラKたる所以ですよw
>佐々木「この体はキミにしか許してないよ」
の一言で逃げられなくはなるけど。
876名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:00:06 ID:1+TJpPAI
>>873
「いや、それには及ばん」とか言いながら懐からマイ近藤さんを取り出すキョン
877名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:11:48 ID:8sq8eK3G
>>875
そういう奴に限って危険日と安全日をとり違えたりするもんだ
>>876
その辺も長年のつきあいから考えて
使用済みをもちかえってそう
878名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:24:15 ID:vqCR86UC
佐々木かわいいよささきいいいいいいいい
879名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:25:22 ID:TRPOLc9X
>>871
お疲れ様でした。すばらしい作品だったと思うよ。
素敵なSSをどうもありがとう。
GJ!
880名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:41:55 ID:KFk9rdL0
>>876
マイ近藤さん用意してる時点でヤる気満々じゃねえかWW
881名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:43:16 ID:NsjX2p7a
佐々木はオヴェリアのテーマが似合う
なんとなくだが…
882名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:51:05 ID:lVUj8w3d
>>871
正にグランドフィナーレ
883名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:11:49 ID:QTY8PV49
猥らな雰囲気の佐々木を見つけてしまった。
これがこの国の古典的な民族衣装か。

ttp://johtb.sakura.ne.jp/070729.html
884名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:14:48 ID:QTY8PV49
間違えた。こっちだ。
ttp://johtb.sakura.ne.jp/070731.html

スク水はお好きだとうかがったのですが?
885名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:20:27 ID:8Ah3HXIp
僕の髪が肩までのびて
君と同じになったら
約束どおり町の教会で
結婚しようよ

佐々木さんにかかるとこののんびりした曲も、とんでもく黒い曲に聞こえてしまう不思議。
886名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:24:08 ID:MEHS/Muc
>>885
なんでキョンが女装?と思った俺は腐っている
887名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:33:25 ID:UqkkCxSP
>>885

佐々木「この教会には素敵な伝説があってね。この教会に入った男女は必ず結ばれるんだって」
キョン「佐々木がそういう話するなんて意外だな」
佐々木「くっくっ、二人で入ってみようか」
キョン「今日はやけにロマンチックだな」
佐々木「今は止めておこう。いつかお互いに大人になって、僕の髪が肩まで伸びたら……
一緒に入ってくれるかい?」
キョン「はいはい、わかったよ」
888名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:34:35 ID:icXOqfyF
サラマンダーよりはや……


いや、何でもない。何でもないぞ。
889名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:39:07 ID:ba5wDwb4
>>881
でもよくよく考えたらヤバいフラグだな…その曲w
890名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:41:28 ID:8OEWfm/U
>>887
悪いことは言わない、やめておけ
891名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 00:47:39 ID:ocM5eQ+Z
ある意味悪質なバハラグ荒らし北ー
皆、華麗にスルーだ!
892名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:27:12 ID:icXOqfyF
スルーだ!
893名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:32:43 ID:L8sHvvyF
テスト明けの開放感に押されて『小説家キョンと編集者佐々木』をもう一つ書いてしまった。
というわけで投下します。
894名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:34:07 ID:94Htac8L
wktk
895名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:34:26 ID:L8sHvvyF
『モデル付き恋愛小説』

「恋愛小説?」

「そう、恋愛小説」

受け持った連載を締め切りギリギリであげてなんとかひと段落着いたある日。
正直言って今日は休日のつもりでいたのだが俺の担当編集である佐々木から連絡があった。
なんでも打ち合わせをしたいから家にいてくれということらしい。
他の作家のことなんて良く知らないが俺と佐々木の打ち合わせ場所は大抵俺の家だ。
会社での仕事を片付けた佐々木は昼ごろ俺の家に来る。
打ち合わせは大抵佐々木の作った昼飯を食いながらだ。
今日も俺は佐々木の焼きそばを食べながら次の仕事について話していた。
そんな折飛びだしたのが冒頭の会話というわけだ。

「なんでまたそんなもんの依頼が俺に来るんだ?」

今まで恋愛小説を書いた経験なんぞ高校時代のアレのみだ。
今まで数種類は本を書いているが恋愛を主題とするどころか作中キャラクターが恋愛関係になることすらほとんど無い。
強いて言うなら「夫婦」と設定があったり最初から「恋人」だったりするくらいだ。
作家には得手不得手がある。
トリックの考え方を知らない純文学の作家にいきなりミステリを書けというのは大分無理がある。
今回の佐々木の依頼も大分それに近いものだった。
出版者的に考えてなんで俺に書かせるか?

「実はだね、今度家で恋愛小説のレーベルを作ろうっていう企画が持ち上がっているんだ」

「ああ、その話しなら聞いたことがあるな」

佐々木のとこの出版社はどちらかというとSFとかミステリに傾いた本を出す。
恋愛を主題にした本ってのは余り出していないはずだ。

「で、新しいレーベルを作るとなると大切なのは1にも2にも知名度なのさ」

「ま、そりゃそうだな」

「そこでだね、家の人気作家数人で恋愛アンソロジーを一冊出して宣伝にしようって企画なんだ」

「……因みに今俺以外にはどんな人に依頼してるんだ」

「え?ええっとだね、山崎先生に木村先生、ほら、ホラーの。後はミステリから室山先生に井上先生辺りかな」

なるほど、全員知っているわけではないが見事に恋愛とは縁遠い本を書く先生ばかりだ。
っていうかそれじゃ承諾してもらえる人少ないんじゃないか?

「候補は他にもたくさんいるさ、でもやっぱり話題性が欲しいからね。できるだけ普段書きそうに無い人にかいてもらいたいわけだよ」

やれやれ、いったい誰がそんな企画ぶちあげたんだ。

「僕」

…………
896名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:36:34 ID:L8sHvvyF
「キョン、今回のは僕が入社してから最初の僕発案の企画なんだ。無理にとは言わないけど是非協力してもらいたい」

はぁ、やれやれ。
そんなこと言われたら承諾しないわけには行かない。
佐々木に強制する気は微塵も無いのだろうがこの展開では俺の心が俺に強制する。
とはいえそれと書ける書けないは別だ。

「お前にそこまで言われちゃ承諾しないわけには行かないが……俺は余りそういう経験が無いから今まで見たいに
 まったく何にも無いところから書くってのはできないぜ?」

まぁ遠まわしにお前も一緒に内容を考えろといったつもりだった。
うお、佐々木が信じられない物を見るような目でこっちを見ている。
なんだなんだ、俺なんか変なこと言ったのか?

「キョン、君って奴は……まぁ君はそういう奴さ。……もちろん不得手な事をさせるんだ、協力は惜しまないよ」

あ、納得した顔になった。
なんなんだ一体。

まぁそれはともかく、だ。
はっきりいって恋焦がれる女性を無から作るなんて俺には錬金術並みに不可能な話しだ。
昔ならそこで頭を抱えていたところだが少なくとも今の俺には1年の経験がある。
俺に女心はわからないが幸い女の友人はそれなりの数いる。
故にまず適当な人物を想像し、その人の行動基準や性格を思い出す。
あとはそれを「実は恋愛感情ゆえ」と捏造すれば、まぁ一応は恋焦がれる女性になるはずだ。
経験不足故に的外れなことを書くかもしれないがそこは佐々木にチェックを入れさせれば充分だろう。
佐々木も恋愛経験豊富とは言いがたいがな。
さて、問題は誰をモデルにするかだ。
……あ、そうだ。

「なぁ佐々木」

「ん、どうした、考えがまとまったかい?」

俺が考え込んでいたのに気づいた佐々木はいつの間にかお茶を淹れて飲んでいた。
湯飲みはこいつ専用のやつだ。
この家は佐々木が担当になってからどんどんこいつの私物が増えて行っている。
実は仕事で修羅場を迎えた後の佐々木専用の布団まであったりするのだ。
……やっぱここにサボりに来てるんじゃないのかこいつ。
まぁそれは今はおいておこう。

「ヒロインのほうだがな、恋愛を精神病と切り捨てる理屈好きな女の子でいいか?」

「なっ!?」

「協力は惜しまないんだよな?」

くっくっ、と佐々木笑いをしてみたくなるほど今の佐々木はうろたえていた。
俺に柄じゃない恋愛描写なん書かせるんだ、それくらいのリスクは負ってもらわないとな。
それにチェックするのは佐々木だし、佐々木をモデルにしたほうがこいつもチェックしやすいだろう。
何より観察対象が目の前にいてほとんど毎日家に来ているってのはやりやすいからな。

「……ああ、いいとも!協力するともさ!僕が無理言ってるんだし、好きにするといい!」

よし、多少逆ギレ気味だがOKを貰った。
今の反応も俺脳内フォルダにいれて展開の参考にさせてもらおう。

「ただしだ」
897名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:37:40 ID:L8sHvvyF
佐々木が言葉を続けた。
なんだ、なんかあるのか?

「僕がこんな恥ずかしい思いをするんだ、男性役のモデルはきみにしたまえ」

ああ、最初からそのつもりだが。

「え?」

俺が見れるのは俺に対する反応だけだからな。
身近から持ってくるなら俺にするしかあるまい。
まぁ、俺では到底出来ないようなカッコイイ真似をしたりするかもしれんがね。

「え、あ……うん。そ、そうだね、それが一番良い」

よし、締め切りは…この日か。じゃあとりあえず最優先だな。
佐々木、完成したら女のほうの行動に矛盾が無いかチェックしてくれよ。

「うん、もちろんだとも。楽しみにしてるよ……あ、そうそうキョン。最後はハッピーエンドにしてくれ。そういう決まりなんだ」


その日の打ち合わせはそれで終わった。
後は仕事に関係ない四方山話をして一日を過ごす。
佐々木が帰った後プロット作成に取り掛かる。
初めて……ではないか、だがまぁきちんと作家としての技術を身につけてからという意味では始めての恋愛小説だ。
どうなるかと不安に思ったものだが意外とうまく進んだ。
まず、俺と佐々木の思い出から適当に使えそうなものをいくつかピックアップする。
さらに佐々木が俺に対して日常的に行っている行動を恋愛感情の発露と捏造して所々にちりばめる。
山場に昔佐々木をちょっとだけ怒らせてしまった時のことを十倍に膨らませてすえる。
佐々木に謝ったときのことをを告白シーンに変えてハッピーエンドっと。こんなところかな?
あとは佐々木理論「恋愛は精神病」を佐々木が捨て去る適当な理由をつけて、大雑把なプロットはこれでOK。
ベタなストーリー展開だが「恋愛は精神病」が持論のヒロインってのは結構斬新なので面白いかもしれない。
後は文書作成だ。
正直言ってほとんど思い出話を書いているようなものなのであっさり進む。
1日かかって文章に起こした、文庫版で100ページくらいか。
あとは余りにも実体験っぽいところを変更する。
意外にも3日ほどで出来てしまった。
ま、あいつのと付き合いももう長いからネタにゃ困らんといったところか。


「で、これが完成版というわけかい?」

その日にやってきた佐々木に内容のチェックを頼む。
作成途中でも見せるつもりだったが「完成してから見たいんだ」という佐々木の希望で今日が最初のチェックということになる。

「まぁな、矛盾やらが無いか確認してくれ」

「よし、それでは……」

なぜだか佐々木から変な気迫を感じる。
俺の書いたものなんか全て読んでいるだろうに何を今更。
分量からすれば30分、チェックをいれても1時間はかからないだろうな。
そんなことを思いながら佐々木が読み終わるまでお茶を飲む。
むろん佐々木が淹れたやつだ。
読んでいる間の佐々木は非常に面白かった。
1ページ目から緊張した面持ちではあったが物語が進むにつれどんどん顔が赤くなっていく。
恐らくラストの告白シーンであろうと思われる場所では耳まで真っ赤になっていた。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:38:51 ID:L8sHvvyF
「ねぇキョン。僕はこれを読んで君が実は全て気づいているのではないかと疑念を抱いてしまったよ」

何の話だ。

「い、いや、なんでもない。……作品については文句無しだ。これで編集部に持っていこう」

あー待ってくれ。ちょっとなおしたいところを思いついた。

「ん?どこをなおすんだい?」

今の読んでいるうちに見る見る顔が赤くなる描写をいれたい。

「っ!?入れなくていいよ!そんなの!」

冗談だ。

「くっ……まったく、今日は調子が狂いっぱなしだ。今日はこれで失礼するよ」



その後、アンソロジー中のひとつとして発表されたこの作品は異様な人気が出てシリーズ化が決定した。
佐々木はこれの打ち合わせをする時は常に顔が真っ赤である。







おまけ
キョン先生へのファンレターより抜粋

<なかなか面白かったわ!ただ一つ難点を言えばヒロインはもっと元気なほうがいいわね!>H・Sさん 企業家 

<非常に興味深い内容でユニーク、だたヒロインはもっと寡黙で読書好きにすべき> Y・Nさん 某企業研究者

<すばらしい小説です。次は同性同士の倒錯した物語などいかがかがでしょう?> I・Kさん 某企業役員

<とってもドキドキしちゃいました、でももっとヒロインをどじな感じにしたほうが……> M・Aさん 某企業秘書

以下ヒロインに対する注文多数。
899名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:40:18 ID:L8sHvvyF
以上、編集者の一日がどういうふうかなんて知らないので適当です。
900名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:43:35 ID:icXOqfyF
ぐああ。ナイスだ。ナイスすぎる。
901名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:43:35 ID:HaXddNqU
>>899
こんな夜中にニヤニヤさせてもらったぜwGJ!
902名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:53:07 ID:B489/V1o
>>899
某企業って全部同じ企業かwww
903名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:54:52 ID:94Htac8L
超GJ!ニヤニヤしっぱなしだった
佐々キョンいいよ佐々キョン
904名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 01:57:09 ID:GED90FtT
>>899
GJ!!
(////)←今の俺こんな気分
905名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:07:00 ID:ocM5eQ+Z
>>899
まさにユニークにょろ、
って嫁が賞賛してたよ。
906名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:07:22 ID:ms2LV+am
いい関係だなあ
凄く微笑ましいぜ
907名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:23:07 ID:iPkYJHoF
in北高なんでZIPなんだよ・・・携帯から読めないよ・・・
908名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:24:50 ID:UqkkCxSP
>>899
ニヤニヤしてしまった
乙なんだぜ
SOS団の感想ワラタwwww
909名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:48:50 ID:mis5FM+N
俺もキョンになって佐々木を弄りたい
910名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 02:58:00 ID:6mO0JzHz
>>907
ageんな 携帯厨
911名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 03:19:24 ID:iPkYJHoF
別にsage推奨でもないでしょ
ageて変なのがわく板でもないんだし
912名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 03:21:24 ID:XrrFdyjH
まぁそんなことはどうでもいいじゃないか

細かいことは考えず佐々木かわいいよ佐々木
913名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 03:32:45 ID:ucqvKuJQ
>>899
おもしろいなw
GJ!
914名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 07:02:43 ID:dDPjVlTh
>>907
俺も読めん…
保管庫に載る日はくるんだろうか?
915名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 08:04:03 ID:r3Tw9Jc8
>>907
ごめん。10レス以上使うのはさすがにまずいかな、と思って。
916名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 08:14:43 ID:zuy6AmVP
どうせもうすぐ新スレだし貼っちゃってよ
917名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 08:34:26 ID:k0hkuiLZ
長文読みにくいとか難癖つけてくるのがいたんでzipにしちゃったのかな。
俺も貼ってほしいんだけど。
918名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 09:03:15 ID:r3Tw9Jc8
いや、別に>>917ってわけじゃなかったんだけど、携帯で読んでくれてる人のことは
考えてませんでした。
それじゃ貼らせていただきます。
「キョンくんどこ行ってたのー?さっきの人とデート?」
チョコアイスを口元に付けたまま顔を出して聞く妹に生返事をして俺は自分の部屋に駆け上がるとベッドに
飛び乗った。
仰向けに寝転んで天井を睨みつけたまま、俺はここ数日の様々な記憶を呼び起こしていた。
古泉の思わせぶりな態度、まあそれはいつものことか。
長門の言った一言、あいつは俺に恋愛小説を読めと言った。
そして、たった今聞いた橘京子の一言。親友よりも大切な人。俺がどんなに鈍くても、その意味はわかる。
だが、しかし、だ。本当に、あの佐々木が俺をそう言う風に見ていたんだろうか。
橘の表情からして、あれは嘘でも罠でもない。俺よりは正確に、佐々木の心の中を理解した上であいつは
俺にそれを告げたんだろう。だとしたら、佐々木は、俺を・・・。
そしてもう一つ。それなら俺自身は佐々木をどう見ていたんだろうか。中学時代のクラスメイト、親友。
俺はたしかにそう思っていた。だけど、本当にそれだけか?どうなんだ、俺よ!
ふと、佐々木と一緒に下校した時の光景が頭をよぎった。あの時、俺は佐々木に何を聞いた?前の学校に、
付き合ってた奴や好きだった奴はいなかったのか。俺はそう聞いた。その答えを聞いたとき、俺はなんで
あんなにほっとしたのか。あの時、たしかに俺は思っていた。佐々木の横に他の男がいる、そんな光景を
見たくはないと。親友に恋人ができる。目出度いことじゃないか。なんでそれを嫌がるんだ?なあ、俺。
・・・問いかける必要はないだろう。答えは一つだ。俺もまた、佐々木を・・・。
胸の中のジグソーパズルが、一つ一つあるべき場所にはめ込まれていく気がした。
でも、本当か?佐々木は昔から俺に言っていた。さっきもそう言った。恋愛感情なんて精神病の一種だと。
あれも橘が言ったように、素顔を見せない佐々木の仮面の一部なのか?考えれば考えるほど、答えの出ない
泥沼に嵌っていくような感じがした。

幸いと言うべきか、翌日は休日だった。俺は一日中、部屋の中で天井を眺め続けていた。見つからないままの
答えを探し出すために。
どれくらいの時間が経っただろう。俺は跳ね起きるように上半身を起こすと、自分が苦笑いをしているのに
気づいた。
簡単なことじゃないか。佐々木の気持ちがどこにあるにせよ、俺の気持ちがどこにあるかは見つかった。
それならそれをぶつけてみればいい。それを佐々木がどう受け止めるか、それは神のみぞ知る、ってやつだ。
正直言って怖さもある。真正面から受け止めてくれれば一番だし、いつものようにスルリとかわされたのなら
それはそれだ。それならば今まで通り、親友として接してくれるだろう。問題は、俺が佐々木に対して抱いた
感情をぶつけることで、佐々木が逆に俺を遠ざけてしまった場合だ。その場合、佐々木を完全に失ってしまう
ことになるのは予想がつく。それならば、今のまま、親友としてのポジションにいた方が・・・。
クソッ!俺は思わず枕にこぶしを叩きつけていた。横で寝ていたシャミセンが迷惑そうに俺を見上げる。
俺は、自分の女々しさに腹を立てていた。ここまで来て、最後の最後で逃げるのか?どうなんだ、俺よ!?
静まり返った部屋の中。時計の秒針だけがカチコチと時を刻んでいた。
いいさ。たとえどんな結末が出ようがそれは藤原がよく口にしていた台詞、「既定事項」ってやつだ。どうせ
決まったようにしかならないんなら、逃げ回って捕まるよりこっちから討って出てやる。
そう決意した瞬間、胸の中のジグソーパズルはすべて組み合わさり消えていった。
ところが、だ。
その途端、俺の脳裏に一人の少女の横顔が浮かんで消えた。
涼宮ハルヒ。
数日前、長門が俺に言った一言。俺は佐々木とハルヒ、二人にとっての鍵だと長門は言った。あの意味は
どこにあるのか。そう言えばハルヒも佐々木と同じ事を言っていた。「恋愛感情なんて精神病の一種よ」と。
佐々木のあれが仮面なんだとしたら、ハルヒのそれも仮面なのか?だとしたら、俺が鍵だという意味は・・・。
いや、別に自惚れている訳じゃないさ。佐々木だけじゃなく、ハルヒまでが俺に恋愛感情を抱いている、そんな
都合のいい話があるものか。谷口じゃあるまいし、何を考えてるんだ、俺は。
そう思いながらも、俺の脳裏には一つの光景が映し出されていた。閉鎖空間。神人。校庭。もう、あの時の
事を夢だ悪夢だと言って逃げては行けないだろう。あの日、あの場所で俺はハルヒと唇を合わせた。
恋愛感情、そんなものを持っていたかどうかはわからない。だが、少なくともあの時、俺はハルヒを同級生や
SOS団の仲間、そんなもんじゃない、一人の女性として見つめ、魅力を感じた。それは事実だった。

再び俺は天井との睨めっこを再開していた。今まで、事あるごとに古泉は言っていた。俺とハルヒの間には
強固な信頼関係があると。
確かに俺は最近のハルヒを信用していた。決して世界を壊すようなことはもうしないと。そしてハルヒも俺を
信用してくれていた。自分が何をやっても俺は付いて行くはずだと。それは、恋愛感情かどうかはわからないが、
俺にとって、そしてハルヒにとって大切なものだったはずだ。
そして先日、閉鎖空間が発生した原因が俺にあると言った時、古泉は否定しなかった。
なんてこった。
俺は知らないうちにハルヒを傷つけ、あいつをまた昔のあいつに戻しちまったのか。俺は叫びだしたいような
衝動を懸命に抑え、天井を睨み続けた。
佐々木の顔、そしてハルヒの顔が浮かんでは消え、消えては浮かんだ。
時計の針は、真夜中を差していた。
何も気がつかず今までのように、仲間として、親友として二人に接する。それはもう選べない選択肢だった。
そんな事をする奴は、最低の男だ。いや、今でも俺は最低なのかもしれない。でも。だが。だけど。
せめて今からでも、俺は自分の心を素直にさらけ出したい。たとえそれで、すべてを失うことになっても。

どうやら俺は佐々木が好きならしい。

馬鹿野郎。またそうやって、「どうやら」や「らしい」で逃げるのか。それでも男か、俺よ!
俺は。俺は・・・佐々木が好きだ!

ただ、一つだけ気がかりなことがあった。俺がハルヒに嫌われるのは構わない。なんと罵られようが、それは
自業自得ってやつだ。
ただ俺のせいで、ハルヒが1年の春のように誰にも笑顔を見せない、今のハルヒのままになってしまったら。
それだけはつらかった。
結局、その晩は一睡もできなかった。
ハルヒや佐々木と顔を合わせるのもつらくて、数日間、俺は遅刻寸前に登校し、休み時間は用もないのに
教室を出ては時間を潰していた。

そんなある日の放課後、佐々木は予備校がある日で先に帰っちまったし、相変わらずSOS団謹慎中の
俺もとっとと帰ろうかと思っていると国木田がやってきた。おう、久しぶりに一緒に帰るか?
「いや、キョンを呼んできてって頼まれたんだよ。3年の朝比奈さんに」
え?朝比奈さんがわざわざ?俺は急いで廊下に出た。そこには、久々に見る天使の笑顔があった。
「キョンくん、ちょっと時間ありますか?部室にはまだ来れないみたいなんでこっちに来たんだけど」
もちろんです。朝比奈さんに言われて時間のない奴なんかこの世界に存在しません。
朝比奈さんはクスクスと笑うと周りを見渡し
「ええと、ここじゃ人が多いし・・・」
と言うので俺達は美術部の倉庫代わりとなっている屋上への階段の踊り場に移動した。
朝比奈さんは自分の足元を見つめながら小声で色々と呟いている。
「あの、こういうことって私が口を挟むことじゃないきもするんだけど、でも、あの、ええと・・・」
ひとしきり悩んだ後、顔を上げた朝比奈さんは何かを決意した顔で俺を見つめ、口を開いた。
「キョンくん。お話があります」
自分が未来人だと明かした時の表情とは少し違う雰囲気。そうだ、朝比奈さん(大)を髣髴とさせる、
大人のお姉さんっぽい雰囲気を漂わせて朝比奈さんは言った。
「あのね、女の子って、とっても弱いの」
その一言を聞いたとき、俺の胸に痛みが走った。朝比奈さんが何を言わんとしているのか想像がついた
からだ。
しかし、その後の台詞は俺の予想とは違ったものだった。
「でもね、とっても強いのも女の子なの」
「これは例え話なんだけど、ある人が何か選択しないといけなくなったとするでしょ。そして、その
選択がある女の子にとっては自分の望まないものになっちゃうの。その時、女の子は弱いから、きっと
すごく悲しむと思う」
「だけどその選択をした人が、真剣に考え、悩み、自分自身もつらい思いをしながら出した結論なら、
それを受け入れて、悲しさを乗り越えられる強さを持ってるのも女の子なの」
「涼み・・・あ、ううん。ある女の子の話なんだけど、その子はすごく察しのいい子で、ある人が
自分の望むものとは違う選択肢を選ぼうとしてるのに気がついてるの。でも、それ以上に、その人が
自分のためにその選択を躊躇してる、そっちの方がもっと悲しいと思ってるの」
時々言葉に詰まっては足元に視線を落とし、そしてまた俺の瞳を見つめて諭すように語る朝比奈さん。
その顔を見ていられなくなり、視線を落とそうとした俺の両頬に朝比奈さんの暖かい手が添えられる。
そうやって自分の方に俺の顔を向かせた朝比奈さんは、あの天使のような微笑を浮かべてこう言った。
「だから、キョン君は自分の気持ちに素直になって、自分の選ぼうとした選択肢を選んで。後の事は、
私達もなんとかする。・・・だって、私達は仲間でしょ」
そして朝比奈さんはぎこちないウインクを一つ残すと、身を翻して片手を軽く振りながら、
「近いうち、また部室で会うのを待ってます」
と言って階段を駆け下りていった。俺はその後姿に心の中で語りかけた。
「今まで、長門や古泉にはずいぶん助けられたけど、どっちかって言うと俺が守る側になってるような
つもりだったあなたにも、結局は一番大事なときに助けられることになっちゃいましたね。ありがとう
ございます、朝比奈さん」
922名無しさん@お腹いっぱい。
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