【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part6【鎖骨】
!. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.! \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
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l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
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// ゙ー / ` - y`ーv、__
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_ ,ヘ: :.ラ ` そ: / . . : : : : : : :ヽ
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・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part5 【変な女】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1177902261/ ・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part4
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1177407773/ ・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part3
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1176724755/ ・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっくっ part2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1176045758/ ・初代スレ
もう一人のハルヒ 佐々木様スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1175434870/
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 12:49:55 ID:s2RSmbrf
・佐々木 = 例の変な女
自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで塾に行く間柄
キョンとは学校内外でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに
・佐々木SSの保管庫
http://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
>>1乙!
俺はいつの日か
佐々木とくっついてみせる!!
塾帰りのキョンと佐々木のイラストかぁいいな
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j ノ∧ \/し/ ニ二._ _/¨(_∧/./ ∧\ }
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>>1乙
ではPart6初の
佐々木かわいいよ佐々木
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 13:52:54 ID:yjG539zR
>>1 「
>>1お疲れ様、まぁコーヒーでもどうかな。もう6スレ目、一週間弱で1スレッド立っている
計算、でいいのかな? この書き込みのペースがそのまま維持されたと仮定して、来月
までに10スレに到達しそうな勢いじゃあないか、ここはお礼を言うところだね。感謝している。
そんな僕の感想は横に置いておくとして、だ。5スレは小ネタと長文SSが交互に来るメリハ
リの効いたスレッドだったように思う。鑑みてこの6スレ目はどんな風になるのだろう。とても、
そうとても楽しみだ。まぁもっとも、僕の親友たるキョン、彼のフラグクラッシャーぶりには磨
きが掛かっているのだろうけどね、ちょっと、泣けてきたよ。ねぇ彼にフラグを無視されたり、
クラッシュされないような旗を構築するにはどうしたらよいだろうね。よい知恵があったなら
僕に教えて貰えないだろうか」
佐々木さんは少々お悩みのようです。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 14:32:14 ID:A2oA5pic
乙
い
ち
お
つ
>>19 怖い。でもそんな佐々木も素敵だと思う俺がいる
グロいよ!この佐々木に「おまえが一番好きだ」なんてキョンが言ったら大変なことになるなw
>>20 当然
驚愕でどうなっても佐々木についていくけど
>>19 中身ってその……あの
鎖骨ってよく考えたら鎖骨そのものじゃなくて
そこに絶妙なラインを描いている皮がGJなんだよな
>>1乙〜
スレタイは鎖骨じゃなくて変な女のままで良かった気がする
前スレ1000がやってくれたぜ!
いいスレタイじゃないか、P161の挿し絵でキョンも鎖骨見せてるし
>>15のSS投下を待っているのは俺だけじゃないはずだ
>>32 とりあえず書き貯まるのをワクテカしながら待とうや。
ササッキーには幸せになってほしいね
もしキョンが佐々木を受け入れないならキョンをこr(ry
うわ、もう6スレ目か。。。はえーな
>>31 まぁそうだけどね
女ってのは男の鎖骨が好きらしいから
あの風呂に入ってる時のキョンの鎖骨を見たら佐々木はどんな反応してたのかな?
>>36 女体化キョンとか書いてた人にタッチが似てる
40 :
36:2007/05/05(土) 18:20:59 ID:UhhQT6Kl
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 18:23:08 ID:mbIJnFhD
>>38 確かに鎖骨が好きな女連中はいるよね。
本人(達)からそれを聞いた時の寒気は、彼女達が男に感じる其れと同じなのかな、と思った。
理解し難いフェティシズムとは本当に気持ちが悪い。
佐々木はキョンフェチ。
>>41 俺も誰にも言えないフェチあるよ…
>>40 最初からアド削ればよかったw情報d、それにしても綺麗な絵だね
俺、実は足の裏フェチなんだ。
いつだったかの水泳の授業で見た、お前の足の裏はもうそれはキレイで・・・
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 19:08:41 ID:L1qEExBy
いや、俺は女の鎖骨好きだぜ
俺は太ももだな
俺はアキレス腱
鎖骨フェチって結構多いぜ?
特に和服美人スキーな人間の85%は鎖骨好きだぜ(根拠なし)?
某尖り目金貸し黒魔術士とか
>>47 和服美人いいよね。
佐々木さんなら和服も似合うよね。
>>48 そういえば初めて買ったラノベはオーフェンだった
確かに佐々木って和服が似合いそうだな
確かに着物を美しく着こなすにあたり
過剰なおっぱいはじゃまだな
>>52 貧乳・寸胴は和服美人にとって正義だからな。
「キョンくん、君はこんな逸材を隠していたのかい?お姉さんはめがっさくやしいにょろ〜」
と鶴屋さんに拉致される佐々木。
そして、始まる着せ替えごっこin鶴屋邸・・・・
そういや中3時代は祭りとか花火大会とか無かったんかね
浴衣姿で登場した佐々木にドギマギするキョンとか
内心超緊張してるササッキー
>>55 そういうのはあったと思うよ
二人で結構いろんなとこに遊びに行ってたと思う
祭りと聞いて某サイトの佐々キョンで祭りに行ってる絵を思い出した
キョン以外とくっつくササッキーは考えたくないけど、どうにもこうにも実りそうに無い関係なのが辛いっす
ずっと思い出を引きずって彼女が駄目になりかねないのに、一途に想っている姿しか見たくないんだよな
ああ、最低な人間かも俺orz
58 :
さくら:2007/05/05(土) 20:26:08 ID:/y7MO347
>>57 ケツメイシ「さくら」より佐々木視点でお送りします
1
世界に色なんてなかった。
今こうして見上げているソメイヨシノは、本来持ち得ているはずの淡い色彩を失い大きく美観を損ねている。
そう見えるのは私だけなのだろうけど。
セピア色の世界は見慣れた色彩となった。いや、「見慣れた」というのは大きな語弊がある。
私はまだ、この世界を受け入れられていない。
卒業から1年。キョンと別れてから二度目の春。思い返せば、私の色はあの時から薄れていったのだ。
さくらの花が散る。一片の花びらが大地へ舞い落ちていく。
記憶が舞い戻る。一枚の花弁が舞うたびに、キミを思い出す。
橘さんと落ち合う場所は、公園の入り口を予定している。
時間まで1時間の猶予が残されているが、こんなにも早く待ち合わせ場所に赴いたのには私なりの理由というものがある。
あと少しで、私の凍てついた時間が融解する。かといってこの殺風景な世界には何の未練も無い。
最後に、止まってしまったあの頃を追憶したかっただけだ。ただそれだけ。
私の足は自然と、思い出にすがるように桜並木の奥へ向かっていく。
記憶とは所詮、過ぎ去った時間の1シーンでしかない幻。時流に身を委ねるうちに、不確かで不鮮明な形となり、いずれ消えてしまうほど儚いものだ。この桜のように。
咲き誇る姿を見せては刹那に花を散らし、若葉が映えては冬に裸となる。そうして、再び新しい蕾を宿しては開花する。
決して同じ花冠を咲かすことは無い。一度竺から離れてしまった花びらを、再び咲かせることはできないのだ。
これが人の記憶との符号点。日々蓄積されていく情報に、受け皿から押しのけられ零れ落ちていく。落ちたら最後、二度と読み返すことはできない。
私にはそれが耐えられなかった。彼と共に歩んできた証が消えることを、私の心が許さなかった。
何度も読み返した。何度も見続けた。何度も掘り起こした。
そうやって常に手元へ置いていた。端まで追いやられないように、思い出が消えてしまわないように。
59 :
さくら:2007/05/05(土) 20:27:27 ID:/y7MO347
2
捨ててしまえば、どんなに楽になるだろうか。
昔日の二人を眺めて、この現実にいつも心を痛めていた。
私の隣に彼はいない、私の言葉が彼に届かない、私の想いは現実の前に霧散してしまう。
残酷な事実だけが、私の胸を無慈悲に穿ち続けている。
――忘れてしまえばいい。今からでも十分間に合うから
理性の訴えに、何度耳を傾けたことだろう。
恋愛なんて精神障害の一種、一時の感情に惑わされた気の迷い。自分自身にそう言い聞かせて、過去の虚像として割り切ろうとしていた。
けれど、結局捨てることができなかった。忘れることを心が頑なに拒んでいた。
捨てれば、私の世界は色を取り戻す。彼に縛り付けている鎖から開放される。
そのことを知りながらも、私は最後まで心に残すことを選んだのだ。
もう、私の拠り所としていた理性でさえ抑えることができないまでに成長した彼への思い。
でも……彼がいなければ、私の心が満たされることはない。
忘却することなどできない、許さない。
現実を受け入れることもできない、認めない。
そんな半端な気持ちでいたから、彼に連絡をとることもできずに月日を重ね、色付いていた世界から色彩が抜け落ちてしまったのだろう。
けど、それも今日で終わる。
だからこれは、私にとって最後の世界になるはずだ。
>>56 いやいや、そこでフラグクラッシャーが・・・・・・
「そういえば、今日は祭りがあったね。キョンは行くのかい?」
いやあ佐々木よ、塾の日と重なってると、さすがにそんな気にはならんぞ?
「そうだな、塾がいきなり休みになるとかすれば考えなくもないが、あいにくと俺と
お前が通う塾は今日も通常営業だったはずだ。学校で勉強し、塾でもそれほど
良くない頭を酷使し、そこから気分転換になるからといって祭りに出掛けるほど、
俺の体力も精神力のゲージは高くない」
61 :
さくら:2007/05/05(土) 20:28:30 ID:/y7MO347
3
暖かい風が頬を撫でる。春の薫りというのだろう、あの独特ともいえる匂いが私の嗅覚を刺激した。
1年前と変わらない芳香、情景、春の靡き。登場する存在は一つだけを残して過去の景色と重なった。
ぽっかりと空いたまま、埋まることの無いたった一つの空白。どこにいても、何をしても喪失感が付き纏う日常。
気付いた時にはもう手遅れだった。無くしてしまったピースの代用など存在しないのだから。
だから、目を閉じて完成した絵を夢想する。失ってしまう前の、輝いていたあの日々を思い出す。
けど、その絵に触れることは叶わない。触れようと手を伸ばせばすり抜けていく過去からの幻に、今を生きる私が干渉できるはずがなかった。
視界を開けば、キミの姿は望んでいた景色から切り取られ、陽炎となってどこかに消えてしまう。
残る情景はセピアの写真。被写体が変わろうとも、彩りが元に戻ることはなかった。
別れてしまったあの日から、何も変わることが無かった私の世界。
散っていく桜に語りかけても、答えは返らない。
私の耳に響き、心に染み付いているキミの声、今はもう聞こえない。
62 :
さくら:2007/05/05(土) 20:29:18 ID:/y7MO347
4
突然の頬をくすぐる刺激に、私は一瞬思考が凍結した。
それはまるで、指先が僅かに触れたように微かな感触だった。
振り返る――――わかってる、彼はここにいない。後ろから差し伸ばされた彼の手は幻想なのだと。
それでも希望が突き動かす。彼がここにいるのだという淡い期待が、私の冷静な理性を伏して体の行動権利を支配していた。
首を回らした先にキョンはいない。
ただ、私の肩に一片の花びらが舞い落ちていた。
摘んで目の前に掲げた。光源を遮ることもできないほどに薄い一枚の散華。
こんな小さなカケラですら彼と勘違いしてしまうほどに、私の心は病んでいるようだ。
恋愛とは、やはり精神障害だ。理屈を凌駕してメンタルを絶え間なく変動させるこの気持ちを、病気といわずして何と言おう。
でも、私は患ってしまった。あれほど彼に恋愛の非効率さについて説いていたというのに、いざこうして直面するとあらゆる理論すらも意味を成さないのだ。
目を閉じればキミに会える。傍にいる。そんな錯覚さえ信じてしまう。
その度に、嘗ての日常から移り変わった現実を思い知らされていたというのに。
私の視覚が、記憶が、心が、何度でもキミの姿を再生し続ける。
今となっては願おうとも戻ることができない眩しかった日々が、私を置いて目の前を通り過ぎていく。
走馬灯のように駆け巡る記憶の断片に、私の心は囚われたままだ。
それも今日が最後だ。
これから私は、もう一度キミとこの時間を共用するのだから。
63 :
さくら:2007/05/05(土) 20:30:12 ID:/y7MO347
5
「――――佐々木さん」
ここ最近で聞きなれた声が、私の幻想を打ち砕く。
音源に視線を送れば、案の定橘さんが真剣な面持ちで立っていた。
「そろそろキョンさんが到着する時間です。行きましょう」
もうそんな時間なのかい?感傷に浸ってただけなのに、これほど時間が進むのを早く感じてしまうとは。
もっとも、そんなことは離れ離れとなったこの1年で痛いほど実感している。
私はこれから、偶然を装って彼に会う。そういう段取りになっている。
伝えたいことは幾らでもある。それでも私は、本心を語ることは無いだろう。
一人でいる時は何度も理性を打ち破っているというのに、彼の前では顔を覗かせることも無くなる。そんな気がするのだ。ここまでくると人格障害に近い。
少なくともまだ、私は"僕"として彼と接していくことになる。それはきっと辛い痛みとして私の心に重く圧し掛かってくるであろう。
それでも私は耐えられる。空洞ができたように中身の伴わないこの1年間と比較したら、どれほどの辛さになるというのか。
親友、それが私と彼との関係。キョンの認識においての私の立ち位置。
その場所に私がもう一度上がるだけ。それだけで私の世界は色を取り戻すはずだ。
セピアの情景は今日で終わる。時間はかかるかもしれないが、あの輝いていた時間を取り戻せるのならば苦にはならない。
その為に、私は彼に会うことを決心したのだから。
けれど――――もしこの気持ちが彼の前でも溢れ出してしまったら、私は一体どうなるのだろう?
未来への不安と期待が渦巻く心を落ち着けて、私は新しい世界に向けて歩み始めた。
終
64 :
さくら:2007/05/05(土) 20:31:53 ID:/y7MO347
挫折した、稚拙なssでまじゴメンorz
職人さんのクオリティが高すぎて霞んじまう
以前に神職人が「桜」を書いてくれたんで、代わりにケツメイシの「さくら」でやってみたんだが
結果、全体的にもうグダグダ。
最後の「粉雪」は甘ッぽいプロットが半分できてる状態だが自重すべきか・・・
>>64 全然いいよ。はやく続きを書いていただきたい。
>>64 GJ!
落ちが鬱なのはつらいがこういうのはいいね
>>64 GJ!
佐々木ってハルヒと同じでキョン依存症だよな…
キョンみたいに佐々木やハルヒみたいな子を一人の人としてちゃんとわかって受け止めれてやれる奴は
世の中にあんまいないからなぁ
だからハルヒに登場するキャラで佐々木に相応しいって奴はキョンしか思いつかないんだよな
中学生の頃「好きな人はいないの?」と事を聞かれる度に、
そんな人はいない、と答えていた。
ただ、いつも頭には彼の顔が浮かんでいた。
私と彼の間には確かに特別な感情が存在していた。
しかし、それは友情であって恋愛感情ではなかった。
お互いにそれ以上必要とはしていなかった。
卒業式の日、私達はごくありふれた挨拶だけで別れた。
私達の友情は変わらないとお互い知っていたから。
今でも時々「好きな人はいないの?」と聞かれる事がある。
私の答えはいつも変わらない。
そんな人はいない、と言っていた。
彼の顔を思い出しながら……。
そして、私達は再び出会った―――
中学生の頃「好きな奴いないのか?」と聞かれる度に
そんな奴はいない、と答えていた。
ただ、いつも頭にはアイツの顔が浮かんでいた。
確かに俺とアイツは一緒にいる事が多かった。
だが、そこに友情はあっても恋愛感情は無かった。
お互い恋愛感情が入り込むと友情が壊れてしまうと分かっていた。
卒業式の日、俺達はいつも通りに過ごして、そして別れた。
俺達の友情は変わらないとお互い知っていたから。
今でも時々「好きな奴いないのか?」と聞かれる事がある。
俺の答えは変わらない。
そんな人はいない、と言っていた。
ただ、思い浮かぶ顔はあの頃とは違っていた……。
そして、俺達は再び出会った―――
なんとなく書いてみた。
特にオチも続きもないww
グ
ッ
言 ジ
わ ョ
れ ブ
る と
エ
つ ス
く エ
り ス
た
い
>>64 GJ!
>>64 GJ!
その佐々木の情景がものすごい眼に浮かんだ。
ほんとに、続きがあるなら、続きが気になる。
73 :
64:2007/05/05(土) 21:32:22 ID:/y7MO347
いや、みんなの期待を裏切ることになるんだが、「さくら」は一応これで終わりなんですよ
「粉雪」のほうは分裂後のIFのシナリオとして書くつもりなので・・・
あと
>>69GJ
>>64 とても…続きが気になるです…
>>69 言えないっ!キョンにも萌えたなんて…絶対に言えないっ!ビクッビクッ
俺、このレスしたら結婚するんだ…
佐々木ちっちゃいよ佐々木
あれ?こんな夜中に誰か来たようだ…
>>69 まさに谷川が言ってたグッバイボーイミーツガールアゲインだな
>>69みたいなの見ると
ハルヒが実は谷口が好きだった説があるみたいに
キョンが実は佐々木が好きだったっていう説もありえるんじゃないかと思うw
「キョン、あんた今度の土曜日、佐々木さんを誘いなさい。彼女の証人喚問をするから。
会場はキョンの家で良いわ」
先日のハルヒが発端で起こった騒動にまたしても俺は巻き込まれ、ハルヒの命令により図
らずも当事者となってしまった佐々木を誘い出し、ハルヒの前に連れてこなければならな
いことになった。
やれやれ、明日は待望の休日なんだぜ。たまには日がな一日自分の部屋でゴロゴロとして
いたいし、ゲームで一日を費やすってのも悪かない。
アホの谷口や国木田と街に繰り出すのだってありだろう。
そういった何でもない休日を俺は望んでいるんだ。非日常的な出来事など、俺が退屈し
きった頃にやって来るってのがちょうど良いってもんだ。でないと俺の精神衛生上よろし
くない。
しかしこの団長様は、自分を中心に世界が回っていると信じて疑わないアレな女だからな。
結局何が言いたいかというと、上官の命令は絶対だということだ。あいつが大将なら俺は
二等兵で、その命令を履行しなければ、考えるだに恐ろしい懲罰の対象となってしまうの
だ。
いや、これ以上考えるのはよそう。これでは、世の中がいかに理不尽なものであるかを新
卒社員にこんこんと居酒屋で説教している、先輩風を秒速25メートルでビュンビュンと
吹かせる中堅社員のようだ。
俺はベッドから体を起こし、机の上で静かに眠っているケータイを掴みあげると、軽快に
操作してディスプレイに佐々木の電話番号を表示させた。
ああ、俺の携帯が佐々木の番号を律儀に記憶しているのは、先日佐々木に会ったとき、
佐々木が俺に番号とアドレスを書いた紙を手渡してきたんだ。これからは再び友誼をはか
りたいと言ってな。
ディスプレイの表示が消えないうちに通話のボタンを押して佐々木のケータイへの接続を
待つ。
2コールの後、電話に出た佐々木の声が受話器を通して俺の耳に浸み入った。
『やあ、キョンじゃないか。キミから電話を受けるとは光栄至極の限りだよ。それで、
いったい用件は何かな? これから1時間ほど語り合いたいというならやぶさかではない
が』
明朗ながらも難解なしゃべり方というのが佐々木の特徴だな。俺に取っちゃ懐かしいし、
普段も古泉で慣れているから、聞いていることは別段苦にもならないが。
「それは次の機会にで取っておこう。今日お前に電話を掛けたのは他でもない。明日は暇
か? もし用事がなければ俺の家に来てもらえると有り難い。だが無理ならそれはそれで
口実になるからいいのだが」
『キョン、キミが何を言いたいのかいまいちわからないな。僕に来て欲しいのかい? そ
れとも来て欲しくないのかい?』
佐々木はやや非難めいた口調で俺にそう問い返した。無理もないことだが。
「いや、すまん。こちらにも色々とあってな、お前が無理ならそれで良いんだ。ハルヒの
やつにもそう言っておくさ」
『キョン、涼宮さんも来るのかい? キミはさっきそれを言わなかったね。……だから僕
はてっきり……いや、何でもない、忘れてくれたまえ』
てっきり何だろう? 俺は佐々木の心情を察すことに長けているわけではないので、まる
でわからなかった。
長門の表情を読み取ることなら右に出るものはいないんだがな。
佐々木はそれから2秒ほど沈黙した後、
『……明日、キミの住まいに伺おう。特別何処かへ出向くといった予定は、幸い僕のスケ
ジュールにはないのでね。ところで、涼宮さんは何の用なのかキミは知っているのかい?
もしや僕に関わることではないだろうね?』
妙に鋭い。しかし、答えづらい質問だ。
以前佐々木が妹のイタズラで、毒リンゴを食わされた姫君のようにやすらかに眠っている
俺にキスをしてしまったことをハルヒは聞き出すつもりなんだろうが、今ここで言うのは
何やら気恥ずかしい。
だから俺は、それは直接ハルヒに聞いてくれと逃げの一手を打ち、翌日の時間を取り決め
て電話を切った。佐々木はもう少し話をしたそうではあったが。
いよいよ明日―――か、俺は無事でいられるだろうか。疑問だね。
朝比奈さんにでも聞いてみれば、明日俺の命が終えるのは既定事項だなんて言われちまう
かもしれないな。
さて、明日に備えて寝るとするか。
翌日、時計の針が一時を指す15分ほど前、約束通りにまずハルヒが訪れ、間をおかずに
佐々木が徒歩でやってきた。
ハルヒは佐々木と顔を合わせると、粉末を入れすぎた抹茶を飲み干してしまった後に無理
矢理浮かべたような、表現し難い笑顔で佐々木に当たり障りのない挨拶を行い、だが佐々
木はそれを感じているのかいないのか、ハルヒ対して軽く会釈をし、にこやかな笑顔を返
した。
俺はハルヒと佐々木の間に滞っている微妙な空気を感じ取りつつ、玄関に現れた俺の母親
に二人が挨拶をしている様を見つめていた。
母親は約1年ぶりの佐々木の訪問を受けて、懐かしそうにして佐々木と軽く言葉を交わし
た。
その時、母親が俺とハルヒに対して意味深な視線を向けたことが引っかかったんだが、な
んのつもりだろうな。
そういや、俺の母親は以前俺が佐々木と一緒の大学に行くものだと勝手に思いこんでい
たっけな。
俺の母親も国木田や中河と一緒で、俺と佐々木が付き合っているという勘違い組か?
やれやれ、そんな勘違いをハルヒの前でおくびにも出さないでくれよ。後が恐ろしいぜ。
これ以上母親と話していて、俺にとって都合の悪いことをしゃべられると精神上よろしく
ないと判断した俺は、二人を促し、俺の部屋へと案内した。
だが部屋にはいると、ハルヒは妹も佐々木の証人喚問に同席させるようにと俺に命令し、
それを受けてやむなく俺は妹と、ついでに遊びに来ていたミヨキチも俺の部屋へ招き入れ
た。
ミヨキチは自分が注目されていることにはにかみながら、俺に勧められておずおずと座布
団に腰掛けた。
そのミヨキチの姿を見たハルヒと佐々木は、一様に驚嘆の表情を見せ、
「へえ、これがミヨキチって子なのね。な、中々きれいな子じゃないの。確かにあんたが
書いてたとおり、とても小学生には見えないわね」
と、ハルヒはどう見ても友好的でない表情で俺を睨み付けた。
「なるほど、妹さんの友人の子かい。どうやら彼女は栄養とホルモンの状態がよほど良い
んだろうね。とみに彼女の一部の肉体的数値が、現在の僕のそれを上回る可能性がありそ
うなことには、恐懼の念を抱かざるを得ないよ」
佐々木はそう言って、視線を自分の体へと落とした。俺には佐々木がやや肩を落としたよ
うに見えた。
なんのことだろうな。見たところ、ミヨキチは佐々木に比べれば背が低いと思うんだが。
そんな二人の俺との会話を耳にしてミヨキチは、何やら顔を赤らめて恥ずかしそうに俺た
ちのやりとりを見守っていた。
それから10分あまりのやりとりの後、ハルヒはそろそろ時間だとばかりにベッドに立ち
上がって開口一番、ここに佐々木を対象とする第二回証人喚問の開催を宣言したのである。
「ではこれから第二回証人喚問を行うわ。証人は佐々木さんよ」
なお証人に妹、オブザーバーとして特別ゲストのミヨキチが出席している。
なおハルヒは宣言し終えると、そのままベッドにあぐらをかきどっかと座り直した。
ハルヒのその言葉聞いて、佐々木は不審気な顔つきで俺をまじまじと見つめ、
「どういうことだい、キョン? 僕はそんな話は聞いていないのだが、これから何をする
つもりなのかい?」
「ちょっとキョン、あんた佐々木さんに言わなかったの? 職務怠慢ね。このことはマイ
ナスポイントとして、あんたに罰ゲームをさせるときに考慮しておくから覚悟しておきな
さい」
こうして二人から責められ、俺は上司と部下から板挟みにされる中間管理職のような惨め
な気分を、この年にして味わう羽目になった。
つうか、言えるわけないだろう。俺が佐々木からキスをされたことをハルヒの前で証言し
て欲しい、などと当事者の俺が言えるかよ。
ハルヒ、お前はもうちょっとデリカシーってもんを標準装備した方が良い。オプション扱
いは勘弁してくれ。
ハルヒは佐々木に体を向き直ると、鬼瓦のような表情から閉店間際のスーパーのように険
しさ4割引の表情へとメタモルフォーゼさせ、
「佐々木さん、そこにいるアホキョンがあなたにちゃんと説明しなかったのは謝るわ。で
も、あたしはどうしてもあなたに聞きたいことがあるの。だから、あたしの質問に答えて
もらえるかしら?」
有無を言わせぬハルヒのその表情に妙な迫力を感じたのか、さしもの佐々木も首肯せざる
を得なかった。
ハルヒはそれを確認するとおもむろに口を開き、
「佐々木さん、あなた以前そこにいる妹ちゃんのイタズラでキョンとキスしちゃったって
のは本当なのかしら?」
2時間ドラマのクライマックスで、犯人はあなたですと指し示す刑事のような表情で佐々
木に対し質問を行った。
俺はこれから起こるであろう荒れ狂う嵐に思いを馳せ、戦々恐々とする思いで成り行きを
見守った。
その言葉を聞いて、妹はコクっと頷いた後にやりと笑い、ミヨキチは驚きを隠せない表情
を浮かべた。
そして佐々木は一瞬冷え切ったガラスのように固化したが、表情も変えずにすかさず、
「涼宮さん、キミは何が言いたいんだい? そうとも、あれはキョンの妹君がちょっとぶ
つかってしまってね、それで僕はキョンと粘膜同士の接触を図らずもしてしまったわけだ
よ。それは確かに否定しようのない事実さ」
さすが佐々木だ。こんな状況でも実に冷静に……って、あれ? 何かが……。
「キョン、というわけだからあなたは気にしないで欲しいの。だって不可抗力だもの。
ね?」
おかしい……。
佐々木ってこんな口調だっけか? いや、男女で口調を使い分けているってのは分かって
いるんだ。しかし、なんだこの違和感は?
「どうしたんだい、キョン? 惚けた表情をして。キミは僕とキスしてしまったのがそん
なにショックなことだったかい? それだったら謝罪の言葉を述べたいと思うが、僕とし
てもそれは複雑な気分だね」
いや、いつもの佐々木だな。だが何だったんだ、さっきの違和感は……?
俺の錯覚だろうか。それとも俺の方が動揺していたのか。
「佐々木さん、あなたがキョンにキスしたのは不可抗力だったって言いたい訳よね? で
もね、そもそもあなた、どうして寝ているキョンをのぞき込んでいたりしたの?」
ハルヒは傷口をえぐるように、さらに核心に迫った。
しかし佐々木はそれには動じずに、
「何も問題はないでしょ。わたしはキョンの寝ている姿に純粋に興味を覚えたの。いつも
難しい顔をしているキョンが、考えられないような無邪気で無防備な顔で眠っているんだ
もの。見つめてしまうのもしょうがないことでしょ?」
何か恥ずかしいぞ。それにいつもの佐々木らしくない、ストレートな物言いに思えるのは
俺の気のせいだろうか?
しかし佐々木といい妹といい、俺をいったい何だと思っているんだ。俺の寝顔はそんなに
ガキっぽいというのか?
って、ミヨキチまでコクコク頷いているじゃないか。いつの間に俺の寝顔を見たんだ。
「じゃあ涼宮さん、今度は私から尋ねさせてもらうけど、あなたはどうしてそんなにキョ
ンにこだわるの? キョンが誰とキスしていたって、あなたには関係ないはずでしょ?」
思いも掛けない佐々木の逆襲に、あっという間に守勢に立たされたハルヒは『ぐっ』と詰
まり、しばらくの間答えられなかった。
「しょ、しょうがないじゃない。あたしはSOS団の団長で、キョンは団員その1なんだか
ら。団員の風紀の乱れを気に掛けるのは団長のつとめでしょ!?」
やっと紡ぎ出した言葉だが、無理があった。と言うより無茶苦茶な屁理屈だ。
しばらくの間、2人の間で鉄を切断したかのような火花がバチバチと飛び交ったような気
がした。
「涼宮さん。あなた、詭弁という言葉を知っているかしら? 今のあなたの言葉がまさに
それよね」
佐々木はじっとハルヒを見据えてそう非難した。
耐え難い空気だ。神々の戦いといおうか、このまま世界が滅亡してしまうんじゃないかと
思えるほどだ。
ええと、俺この部屋を出て行っても良いかな? そろそろ胃がキリキリと痛み出してきた
んだが。
しかしそれだけに止まらず、佐々木はガゼルの首筋に噛み付くリカオンのように、トドメ
だとばかりにハルヒに禁断の言葉を突きつけた。
「涼宮さん。あなた、キョンのことどう思っているの? 聞かせてもらえないかしら?」
俺の体中から、何か嫌なものが吹き出してきて、ガマの油として売り出せそうな勢いなん
だが、いったいこれはどうした事だ。
だがハルヒは意外にも押し黙り、
「あ、あたしはキョンの事なんて……どうとも……思って……いないわ」
ハルヒはたどたどしくそう答えるのが精一杯だった。いつもの勢いがないのはどう言った
ことだろう?
だがそこまで答えたハルヒは、最後の抵抗とも言える質問を佐々木に投げつけた。
「佐々木さん、じゃあ聞くけど、あなたこそキョンのことどう思っているわけ? あ、親
友なんてのはなしだから、正直に答えてね」
ハルヒはそんなことを言っているが、佐々木には『親友』それ以外の答えがあるのか?
あいつは恋なんて精神病の一種だと言い切った女だぜ。お前と一緒でな。
しかし佐々木は、俺がこれまでに見たことのないような逡巡と、動揺ともとれる表情の変
化を見せ、仄かに頬に朱が差して見えたのだ。
「わたし、わたしは……キョンのこと……」
そこまで言いかけたとき、今まで静観していたミヨキチが突然口を開いた。
「あ……あの!!」
一瞬で静まりかえるハルヒと佐々木。そして唖然としながらここにいる全員がミヨキチに
注目した。
「ミヨキチちゃんなあに?」
「わ、わたしもあります!」
なにが?
「わたしもお兄さんとキスしたことがあります!!」
「ええーー!?」
見事にハモる俺たちの驚愕の声。いったい何度目だ?
焼けつくような非難の視線を重機関銃のように俺に乱れ打ちするハルヒと佐々木。
そのロリコンを見るような眼はやめてくれ。俺はノーマルだから。
ミヨキチはこれ以上ないという赤くした頬をしながら、
「あの、わたしもお兄さんの寝顔を見ていたら、押されて……」
押されてって、妹にか?
おとなしくうなずくミヨキチ。
佐々木だけでなくミヨキチまでとは、妹のやつ……。
―――常習犯かよ!!
だが衝撃の事実に口もきけない俺達。
それにどうしてこのタイミングにミヨキチが突如として告白したのか、その意図が掴みか
ねた。
だがハルヒは石化が解けたようにゆっくりと口を開き、
「あんた、いったいどういことよ。このロリキョン!」
「キョン、僕は人の趣味についてとやかく言うつもりはないが、犯罪はよしたほうがいい
よ」
さっきまでいがみ合っていた二人とは思えないほどの見事な連携攻撃。
「いや、だから不可抗力だと言っているだろ?」
そんな二人の前に立ちはだかるようにミヨキチが俺の前で、
「お兄さんを責めないでください。わたしはその、気にしてないと言ったら嘘になるかも
しれませんけど、不可抗力ですし、それに決して嫌だなんて思っていません。むしろ……
いえ、なんでもありません!」
ミヨキチは真っ赤になったまま、妹とともに部屋の外に出て行ってしまった。
ハルヒと佐々木はミヨキチのそういった様子を見つめていたが、不意に俺を睨みつけた。
なんだ、俺を責めるようなその視線は?
だがハルヒは緊急停止した原子炉のように急速に熱が冷めた表情になり、
「ふう、なんだか白けちゃったわね。もういいわ。キョン、罰ゲームは貸しにしといてあ
げるわ。この辺でお開きにしましょうか?
」
何だかわからないが救われた気分だ。
ミヨキチには感謝してもしきれないな。今度お詫びを兼ねて何か御馳走してやろう。
だが、もしあのまま二人のいさかいが続いていたとしたら、佐々木はなんて答えたんだろ
うな。
10分後、俺は撤退する敵軍を物見に立った斥候のようにハルヒを見送った。
そして俺は佐々木を家まで送るため自転車の荷台に彼女を乗せた。
そして陽が傾きつつある中、ママチャリを漕ぎゆく。
「キョン、今日のことでひとつ思ったんだが、君は実に女性に振り回される人間だな」
そうだな。俺もそう思うよ。やれやれ、厄介なことだがな。
「そこでだ、キョン。僕は思うに、君のような人間には僕のような参謀役が必要だな。特
に涼宮さんのような人が相手では……」
「そうだな、できればずっと付いていてくれると助かるよ」
「キョン……それは……?」
「ああ、何しろお前は『親友』だものな」
「……キョン、自転車を止めてくれないか?」
俺が何か気に障ることを言ってしまったのか、佐々木はムッとしたような表情で、突然俺
に停車を命じ、さっさと降りた。
そして……、
「キョン、キミには責任を取ってもらわなければならないな」
責任? 何のだ?
「しらばっくれてもらっては困る。もちろん、僕の唇を奪った責任だ。それを取って欲し
い」
「ちょっと待て佐々木、お前もあの時、不可抗力といっていたじゃないか。それを今に
なってなぜ?」
「しかし、僕の唇を奪った事には変わりないだろう?」
唇を奪われたのは俺の方だと言いたかったが、佐々木の迫力に負けて言い出せなかった。
そしてやむなく佐々木に責任を取ると約束した。
「それではキョン、こういったのはどうだい?」
佐々木から提案された責任の取り方を聞いて、俺は大いに血の気が引いた。
再び俺の目の前に暗雲がたれ込めた事を感じつつ、頷くしかなかった。
終わり
**
以上です。タイトルは三角関係のさらに上の、四角関係のようなものだと思っていただければ
よろしいかと。
では。
乙!
妹ちゃん確信犯だなw
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 22:21:24 ID:s2RSmbrf
>>81~88
ニヤニヤが止まらん!!GJ!!!w
そこでミヨキチが来るとは…ヤラレタ
>>88 GJ!
焦って口調を間違えた佐々木に萌えたw
キョンは佐々木に何を提案されたんだろうw
>>88 これはGJ!
キョンはなんて罪深い男なんだw
萌えるところが多くてよかったよ
>>88 ミヨキチGJwwなんてカオスなキョンの自室なんだwww
流石キョン天然タラシ君だよキョン
>>88GJ!!
てか佐々木さんの提案が気になる・・・
>>88 ぐ、GJぅぅ!まさか4人全てに萌えてしまうとは…やられたよ…
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ
/ \
/ / / .ィ ./ヽ.Y l .', ヽ
,' ! -/7'Y /|' "´ヽ|. !!i '
! !.トノ リ `ヽ ! !ノ、i !
,'' l l l ● ● l丿 ! リ キョーン
!;!l|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j l丿i/
|/⌒l,、 __, イァト|/| |
./ /|___|/ ヽ
|| l 彡,
佐々キョン バカップル
『あつい』
キョン「暑い…」
佐々木「………」
キョン「暑い…」
佐々木「いい加減にしてくれ。キミが『暑い』と発したのはこれで38回目だ」
キョン「何で数えてんだよ…」
佐々木「無論、愛しのキョンの事…だからだ」
キョン「…そうか」
佐々木「それに『一緒に勉強しよう』と誘ったのはキミの方からだろう?せっかくのデート日和を潰してるんだ。せめて有意義に過ごそうじゃないか」
キョン「わかったわかった」
・・・
佐々木「………」
キョン「…暑すぎる…上だけ脱ぐが気にするなよ」
佐々木「…ああ」
キョン「………」ヌギヌギ…
佐々木「………」ブバァッ!
キョン「佐々木!なんで鼻血なんか出してんだ!」
佐々木「大した事はないよ。ただキミの裸体を見て妄想が広がっただけなんだ」
キョン「そうか…」
佐々木「そうだ…」
キョン「体調悪いなら勉強はやめて昼寝でもするか?」
佐々木「そうだね…」
ギシッ
ゴロン
キョン「ほら、腕枕してやるから来いよ」
佐々木「!」
キョン「嫌か?」
佐々木「…まさか」
ギシッ
ゴロン
コテッ
佐々木「熱い…」
キョン「そうだな…確かに今日は暑いな」
佐々木「違う、熱いんだ…僕の体がね…」
その後、何があったかは言わない。俺と佐々木、二人だけの秘密だ。
…夏の『暑い』日に…
…二人の『熱い』体…
しかし、
…佐々木の胸は『薄かった』事を記して置こう。
END
>>97 二人で小さなビニールプールで水遊びですか?
ととぼけてみる。
>>97 最強的なバカップルだ。佐々っ、佐々っ、アーーーッ!!
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 23:05:58 ID:s2RSmbrf
しかし、なんだ100レスも行っていないのに、この攻勢はすごいな、これぞGWクオリティか。
>>64 いいよ、いいよー。GJ
>>69 小綺麗にまとまってていいね。
>>81 ミヨキチ参戦、万歳!! やってくれると思ってました。〆の佐々木もGJだ!!
>>97 ちょ、寸止めktkr
104 :
18:2007/05/05(土) 23:14:44 ID:0RE1JwLp
桜が舞う・・・にはもう少しといった感じの、それでも肌寒さを感じない程度に
適度な暖かさを感じながら俺は中学の3年間を今日、終えた。
つまり、今日は中学の卒業式だ。
「これからは寂しくなるね。キミと会ってからの一年はまさに光陰矢の如く早かったように思えるよ。
僕の中学生生活においてもっとも輝かしい期間だったよ。」
感慨深くそう述べる佐々木だが、そこまで言われると逆に気味が悪い。
そんなに俺のことを持ち上げても何も出てきやしないぞ?
「くっくっ どうやら僕はこの一年でキミに図々しい女だと見なされていたらしいね。
同じ校舎で同じ時間を過ごせるのは今日が最後なんだ。
惜別の言葉くらい送ってもかまわないだろう?」
やれやれ、と口にしようとしたが佐々木の言った通りだ。
これで俺と佐々木の関係も終わる。いや、別に付き合ってたとかじゃなくてだな、
友人としての関係という意味であって・・・って俺は誰に弁解しているんだろうね。
「確かにな。お前みたいな奴とは二度とお目にかかれないだろうな。」
「だろうね。安易なトートロジーを述べるつもりはないのだが、僕は僕であって
僕以外の誰でもないのだからね。それに・・・キミもね。」
最後の言葉に変に熱がこもっていた気がしたが気のせいだろう。
それにしても、この小難しい話しも今日が最後かと思うと今更だが寂しくなるな。
>>88 キョンの末期的な鈍さに吹いたw
何でそれをそうとらえる!とツッコミ入れまくっちまったよ。
106 :
18:2007/05/05(土) 23:18:10 ID:0RE1JwLp
などと思っていると佐々木がポツリと呟いた。
「ねぇ、親友。僕のこと、忘れないでおくれよ?」
俺が佐々木に(でなくても他人に)キョンではなく親友と言われるのは初めてだ。
ついでに言うと俺の本名及び苗字はあだ名を知られて以来言われていない。
佐々木がなぜ俺を「親友」と呼んだのか。その心中はわからない。
だが、いくら俺でもこんな場合なんて答えなければならないかはわかっているつもりだ。
若干の気恥ずかしさを覚え、俺は頭を掻きながらこの一年間の佐々木との思い出を胸に秘めこう答えた。
「あぁ、当然だ親友。」
もし佐々木を忘れることのできる奴がいたとしたら俺はそいつを24時間体制で監視したいものだね。
「そうかい。くっくっ ありがとう。キョン」
いつも通りの独特に笑う佐々木の表情は、今まで見たことのないような綺麗な笑顔だった。
桜が舞うにはもう少し・・・と言ったが前言撤回だ。桜はここにさいていたんだな。
やっとSSが書けたのだが他の職人が神過ぎてなんか見劣り感が・・・orz
>>88 GJ!なんというカオスw
焦る佐々木かわいいよ佐々木
>>106 いいねぇ
こういう清らかな関係の佐々キョンも好きだ
>>106 GJ!
この二人の関係って本当に良いなぁ
>>106 GJ!きっと二人とも良い顔で笑ってるんだろうなあ。本当にこいつらはかわいいぜw
113 :
月の悪戯:2007/05/05(土) 23:58:34 ID:SiInKB/f
……どうしたんだろ?今日の私は少しヘン。
さっきからキョンが話も半分くらいしか耳に入ってこない。
何だか夢の中にいるみたい……。
「お〜い、着いたぞ」
キョンの言葉で、ふと我に返る。
もう着いちゃったの?
ふふっ、ホント……どうしちゃったんだろ……
「キョン、見て……満月だよ」
「ん?あぁ〜ホントだ。全然気がつかなかっよ」
チュッ
「!!?お、お前」
「くっくっ、いつものお礼だよ、キョン。じゃあ、また明日」
キョンったら、ほっぺた押さえてボーッとしちゃってる。
私もちょっとドキドキしてるよ。
いつもは恋愛感情は精神病だなんて言ってるのにね。
満月のせいかな?ホント……今日の私はヘンだよ。
うあぁぁぁぁぁっ!わ、私は何て事をしてしまったんだあぁぁぁっ!
明日からどんな顔でキョンに会えばいいのっ!
誰か教えてっ!
……いつも通り送ってもらって……月が綺麗だなって……
キョンが月を見上げてるのみたら……つい……
ほっぺに……チュッて………
んあぁぁぁっ!お、思い出しただけで、か、顔が……!
へ、変な女と思われたかな?いや、変だったけど……
ん〜バカバカバカバカバカバカ!私のバカァ!
と、とにかく…明日キョンと学校であった時のシュミレーションしとこう……
キョンはこういう事には疎いから、なんとかなるハズ。
今回ばかりはキョンの鈍感が救いだよ……
だから、明日からもいつもと変わらないね……
ホント……鈍感なんだから………………キョンのバカ……
これがGWの力だというのか……
次から次へと良作が投入されて、とてもではないが読みきれん
というかいつの間にパート5まで来てたんだ?
前スレは特に進行早かったなぁ
佐々木は泣いていた
この世の何より純粋で無垢な涙を流しながら、心の中の言葉を紡いだ
「キョン、僕は君の傍に居ていいのかい……?」
俺の答えは決まっている
その答えを伝える決心もできている
「ああ…もちろんだ…………いや、違うな。ずっと傍にいてくれ、佐々木。親友としてじゃなく、恋人として!」
この言葉を伝えた瞬間に、もうあの日常には戻れない事も知っていた。……それでも俺は佐々木に伝えなきゃいけないんだ。
俺は自分の心に嘘をついたまま生きていけるほど器用じゃないんでね
「…僕は君から大切なモノや時間を奪ってしまうかもしれない。それでも、傍に居ていいと言ってくれるかい?」
そう。もうハルヒ達との時間は過ごせなくなるかも知れない。
それでも、その時間を代償にしても、俺は佐々木と歩むことを決めちまった
「何度も言わせるな。俺はお前の傍にいたい。佐々木に傍に居てほしい。」
「ありがとう……キョン。僕も、君と一緒にいたい」
俺達は寄り添って生きていくんだ。
俺たちに二度目の別れはいらない。
何か、ここだけ浮かんだよ……orz
明日にでもPCで肉付けしたいと思う
>>117 GWとかみんな何してんだよwwwと思った。自分ですか?ずっと家にいましたよ…
一日一回佐々木かわいいよ佐々木ぃぃぃぃ!!
>>118 俺はお前を待っていた…
>>120 お疲れ様です…自分は佐々木のおっぱいについて思考を巡らせていました…
GWも新宿は混んでたぜ
服の買い物に付き合わされて暇だったので、佐々木とキョンはどうだったのかと現実逃避してた
相手もまさか「どう?」と聞いてる相手がラノベの登場人物に思いを馳せてたとは思うまい
ササッキーみたいに自分の考えてること思うことを深く話せる女の子が学生の頃に居ましたよ
今でも彼女と色々話したいと思うことがある
話しているうちに自分が高められていくのがわかるんですわ
思えば俺は果報者でした・・・
そして俺は本当に馬鹿でした・・・ああ・・
>>123 まぁ、仕事中にムラムラしてSSなんぞ書いてしまった訳だが……
>>125 ササッキーにはなんとなく、
心の古傷をカリカリ引っかかれるような
なにかがあるんだよね。
>>126 ちょw仕事中にですかww
世界を盛り上げる佐々木さんが、あなたの股間を盛り上げたんですね?
>>122 佐々木かわいすぎるよ佐々木
>>122 行ってるんじゃないかな
そして二人で屋台まわって金魚掬いしたり花火を見たりして…
やばい、妄想したら萌えてきた
>>132 それだけのフラグを立て、そして全てへし折って来たキョンに萌える
>>123 ありがと
明日に投下できるか分かんないけど頑張ってみるよ
>>133 キョンはフラグクラッシャー協会から認定されてる男だぜ!フラグの十本や百本は簡単に折りますよ。
ぷにっ「ひぇっ!?」
ぷにっ「あわわー!?」
ぷにっ「先生ー!」
「1つ質問をしてもいいかなキョン?
その、なんだ。ゲームの中とは言え女性の胸に触れるのはいかがなものと僕は思うが」
「いやな、この購買部の女性の声が朝比奈さんによく似ているもので、つい」
「朝比奈さん?あぁ、キミの高校の先輩だったかな?」
「あぁそうだ。国木田から教えてもらったんだが、あまりに似ているものだからこれをやるたびについ…な」
「そうなのか。僕はその朝比奈さんには一度しか会っていないから判りかねるが……
僕ので良かったらなんど触られても──「おっ!予選開始か」
「1回戦はノンジャンルか。久しぶりに優勝したいものだ。って、どうした佐々木?心なしか落ち込んでいるように見えるが?」
「そう見えたのならそれは杞憂だよキョン。くっくっくっ……」
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1177902261/938の続きですた。
(元ネタQMA 購買部)
>>113-114 GJ!ルナティックな佐々木かわいいよ佐々木
>>127 本当にカリカリされ過ぎだよ・・・中学時代の記憶を等価交換してネタ錬成してたら
中学の同級生から同窓会やろうぜ電話が来てウボァーみたいな事もあった('A`)
138 :
1/7:2007/05/06(日) 01:11:36 ID:lLMf+wn5
季節は12月上旬
一般的な中学校では期末試験へ向けての準備に追われる時期
さらには最終学年となれば受験勉強へ向けての学習も怠ることのできない時期
参考書や問題集との親交を深めるには非常に良い機会であるこの時期の、ある日……
…………今、俺は猛烈にイラついている。
俺は朝っぱらから母親と喧嘩
不機嫌な母親に勉強のことを突付かれるだけならそんなに珍しくもない、が…
俺だって人間だ、そんなに言われたらたまには反撃する事だってあるさ
さらにはそのおかげで家を出る時間が大幅に遅れた
学校までは全力疾走さ
しかし間に合わず遅刻
そして宿題を忘れる
授業ではやたら難しい問題ばかり当てられて1問も答えられない
そんな俺は今、塾からの課題の分厚い問題集をやっていた
明日までに終わらせて提出しなければならない
全然分からない問題のおかげで、朝っぱらから続くイライラに焦りが積み重なる
あぁ…、この問題集をそこの窓から全力でぶん投げることができたらどれほど気持ちいいだろう……
「負のオーラがやたら出ているね、キョン。」
佐々木だ
いつもの俺ならたわいもない返事を返すことができただろう
しかし今の俺にはそんな余裕はない
よって言葉を発せない
「………」
「塾の課題をやってるのかい?
くく、まだ半分もあるじゃないか。提出期限が明日ということを君は理解してるのかな?」
「分かってるさ、だから学校にまで持ち込んでやってるんだ。
………くそっ、全然分かんねぇ。」
139 :
2/7:2007/05/06(日) 01:12:06 ID:lLMf+wn5
「キョン、この問題集ばかり覗いていても進歩しないよ。
これと一緒にもらった参考書があっただろう?分からない時はそれも使わないと。
君は頭の回転も良く利口なほうだとは思うが、勉強を冷めて見すぎていると思う。
確かにこんな数学の公式なんて知らなくても生きていける、
不便なことはあるだろうが英語を話せなくても充分人生は楽しめる、僕もそう思うよ。
だがねキョン、今の日本はそんなに甘くはないんだ。
学歴なんて関係ない、成功した人でこういったことを言う人はよく見るよね、
でもそんな成功を収めることができるのは何万人に1人だと思う?
僕は自分の人生を成功させるために勉強してるんだなんて言わないけど、
人生を歩む上で重要な選択肢が増えるというのは、ワクワクすることだと思わないかい?」
空いている俺の前の国木田の席に座った佐々木は、ひじを俺の机につき、
手であごを支えながらそんなそうな難しいことを言っていた
平常心を保っていない今の俺にそんな難しいことを言ったって素直に反応できるわけがない
「お前にまで説教されなきゃならんのか、
そんなことより俺は明日までにこれを終わらせなけりゃならんのだ」
問いを必死に考えつつ、俺はぶっきらぼうに答える
相変わらず分からん
頭に血が上り、脈拍が上がってくるのが分かる
「くっく、今日のキョンの機嫌の悪さはそこからきてるのかい?
朝にでも勉強のことについて親から叱責を受けた、といった感じかな?
それならば遅刻の理由も納得できるね。
それよりキョン、親御さんからそんなに心配されてるのかい?
何だったら受験や課題についても僕が力に―――
「――うるせぇな!」
佐々木にイラついていたわけではない
恐らく…勉強に対して悩みのない佐々木に嫉妬している自分自身にイラついていたんだろう
朝からたまっていたイライラがついに抑えきれなくなってしまった
140 :
3/7:2007/05/06(日) 01:12:57 ID:lLMf+wn5
「……キ、キョン?」
佐々木も動揺しているようだった、それもそうだろう
俺が同年代の友達に対してここまで感情を表したのは初めてかもしれない
こう言っちゃ何だが、俺は結構理性のきいた人物だ
人前で我を忘れて怒り狂うなど、まさかするはずもない
そう思っていたのだが……
「お前はいいよな、俺みたいにこんな苦労する必要がなくて!
俺とお前は違うんだ!ほっといてくれ!」
………………………
教室の見事な沈黙のおかげでここでようやく現状を把握できる余裕ができた
今は昼休み、ほとんどの生徒が教室で思い思いの時間をすごしている
そんな中に響く怒声、どうやら注目の的らしいね
やれやれ
「すまない、キョン…そ、そんなつもりじゃ――――
佐々木が見たこともない顔をしていた
表現はしにくいが…まぁ、佐々木にこんな顔をさせちゃいけないな…
俺がレアなところを見せたお礼なのだろうか
などという場違いなことを考えているほど俺の思考は腐っちゃいなく、
俺の頭ではさっきからの自分の言動がめまぐるしくリピートされていた
30人ほどの人数がいるにもかかわらずこの沈黙
その沈黙に耐え切れなくなった俺はその教室から逃げ出す事しかできなかった
校舎をフラフラと散策しつつ俺は自らの頭を冷やしていた
まさかあんなこと言っちまうとは………
佐々木はいつも通りの対応をしてくれていた、あの場合明らかに俺がどうかしている
何をやってるんだ俺は………
「謝っとかねぇとな………」
自分自身に言い聞かせるようにこんな言葉を吐いていた
>>136 ワロタwその勢いで佐々木の胸にターッチターッチそこにタッーチ♪するんだ
142 :
4/7:2007/05/06(日) 01:13:42 ID:lLMf+wn5
その後、俺は午後の授業の始業の鐘ギリギリに教室に戻った
まぁ……早くから席についてクラスのやつらから注目されたくなかったんだよ
分かるよな?この気持ち
「ねぇキョン、あれはちょっと酷いんじゃない?」
授業が開始してすぐに前の席の国木田が話しかけてきた
もちろん国木田も一部始終を見届けている
「佐々木さん、泣いてたように見えたけど」
………まじかよ……!
あの佐々木が泣く?…嘘だろ、そんな柄じゃねえぞ
国木田の発言に俺は瞬間的に佐々木の席のほうを振り返ってしまった
いない
「それ」
そういいながら国木田が指差したのは俺の机の右上のあたり
何やら書いてあるのに俺は気付いた
――――キョン、本当にごめん
文字体からみても佐々木からのメッセージだった
何でだ
何で俺は佐々木に先に謝らせてるんだ
どうみても悪いのは佐々木に八つ当たりしちまった俺じゃねぇか!
「佐々木さんは………いませんね、
欠席ではないようですが、どなたか連絡を受けていますか?」
教師が出席を取りつつ佐々木の不在を確認する
「すいません!体調悪いので保健室行って来ます!」
俺は教師にそう告げるや否やダッシュで教室を駆け出した
教師が何やらいっていた気もするがそんなの耳に入っちゃいねえ
佐々木に謝りたかった
>>133 さすがにそれはないw
佐々木は花火が上がっててもうんちく語りそうだw
>>126 よう、俺
俺、サービス業だから黄金週間だからは忙しいんだぜ
それなのに仕事中SSの構成とか考えてるからミスとかやっちまう
おかげで頭のなかではだいぶ形になってるが
書き出せるのはGWぬけないと出来ない
早く休みが欲しい
あー、もう寝ないといけないな
佐々木さんおやすみ
145 :
5/7:2007/05/06(日) 01:14:22 ID:lLMf+wn5
俺は一目散に屋上へと向かった
何故場所が分かるかって?
1年近くも一緒にいりゃ落ち込んだあいつが居そうな場所くらい分かっちまうんだよ
ガチャ!
校舎から屋上へ続くドアを一気に開ける
ヒュウ、と冷たい風を感じる。やはりもう冬だな
そして手すりにもたれ掛かりこっちを振り返る佐々木の姿を確認した
そのまま駆け足で佐々木のほうへと向かった
俺の姿を確認してから、佐々木は自らの征服の袖で顔を拭っていた
ホントに泣いてたらしいな…
「くっく、涙が出たのはいったい何年ぶりだろうね」
階段ダッシュのおかげで息切れしてる俺をよそに佐々木が呟く
「……」
「キョン、さっきは―――――
「すまなかった!佐々木!」
まだ言いたいことをまとめてなかったのだがこれ以上佐々木の方から謝らせるのは許せなかった
だが、どうやらこの一言だけで充分だったらしい
そういえば俺のイラついてた理由も分かってくれてたようだしな、佐々木は
「もちろん許すよ、キョン」
爽やかな笑みを見せつつ返す佐々木
そして少しシリアスな顔になりこう続ける
「でも僕が君に対して失礼なことを言ってしまったことは事実だ、
そのことに関しては僕のほうからも謝らせて欲しい。ごめん、キョン。」
俺はほんとに馬鹿野郎だねぇ
こんないいヤツにあんなこと言っちまったんだ
自分にも非はあるということにして、俺と対等な立場にしようとしてるんだ
それぐらい馬鹿な俺にも理解できるさ
「……キョン、許してくれないのかい?」
俺が反応できないでいると不安になったのか佐々木はこう聞き返してきた
こみ上げる涙を必死に我慢してたんだよ
「許すに…決まってるだろ」
揃って教室に戻った俺たちをやけにニヤニヤしながら見てくるやつらもいたが、まぁ気のせいにしておこう
146 :
6/7:2007/05/06(日) 01:14:55 ID:lLMf+wn5
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6「久しぶりにみんなでゲーセンいかねぇ〜?
授業後の教室、何のためにテスト前は部活動禁止になっているのか理解してない連中が
余暇の過ごし方について色々と議論している
もちろん、俺の学力と勉強実績では『テスト前なんだから早く家帰って勉強しろ』なんて事言っても
全くサマにならない事はとっくに理解しているしやろうとも思わん
「キョン〜、おまいもゲーセンでも寄ってかねぇか?」
「悪いな、俺は塾の課題ってもんがあるんだ、ベンキョウすんだよ」
「ノリわりいぞ〜」
などというくだらんやり取りをしていると、佐々木が隣に居ることに気が付いた
「お、佐々木か」
「キョン、これから君の家へ行っても大丈夫かな?」
いきなりの自宅訪問要求に多少戸惑ったが
佐々木が家に来ることは初めてではなかったので来られても特に困るようなことはなかった
「あ、あぁ、別に構わんが……やることねぇぞ、
俺はこいつ終わらせないといかんしな」
俺は問題集を指差しながら答える
「だから、だよキョン。終わるまで力になるよ。」
「はは、そりゃ心強いな」
佐々木が家庭教師をやってくれるというのなら、明日までには何とか終わらせそうだな、
……いや、問題集半分もあるんだった。徹夜でもしねぇと無理なんじゃねぇか、
などと考えていると佐々木が他の女子に話しかけられていた
「佐々木さーん、この後暇ならあの喫茶店寄ってこうよ。あの最近できたっていう――
どうやら5〜6人の女子グループに誘われているようだ
「あー、ごめんね。今日はちょっと無理なんだ」
「そっかぁー、……あ、もしかしてキョン君が先客〜?」
そんな意味深な目で見られてもなぁ、
「確かにこれから佐々木の世話にはなるが、そんなんじゃ――――
「そうなんだ、どうやら今日は家に帰してくれそうになくってさ」
俺の言葉を遮って佐々木がそういうや否や数名の女子グループの
中心に隕石が落ちたかのようにキャーキャー騒ぎ出す
俺の後ろにいた男子のツレも、何やら騒いでいる
うるせぇなあ、裏切り者ってなんだよおい!
147 :
7/7:2007/05/06(日) 01:16:59 ID:lLMf+wn5
「おい佐々木、あいつら何か誤解しちまったんじゃねぇのか?」
帰り道、まだ4時すぎなのにもかかわらず日も短くなったもんだ
と実感させられる太陽の低さを視野に捕らえつつ言った
「何故だい?本当のことだろう。
あの課題の量じゃ、僕が付きっきりで教えても今日中に終わらせるのは中々に厳しいんじゃないかい?」
あの時やっておけば……という後悔を何度もしているのに、
何故俺はまた同じ後悔をする羽目になっているんだろうねまったく、と思いつつ返す
「まぁ、そうだろうが……」
「それに、僕は構わないよ。誤解されていても」
素っ気無くそんなことを言ったので俺は隣に居るのが本当に佐々木かと確かめてしまった
俺がこんな反応をすることを予想していたのか、佐々木は少し得意げな顔をしていた
だが佐々木は気付いているのかね
自分の顔にほんのり朱が染められていたことに
そんな佐々木を見つつ、俺もその時思ったことを素直に言葉にした
「――俺もさ」
―――――――― Fin ――――――――
佐々木スレでは3作目の投下となります
倉庫に置いてありましたが流れに乗って投下
もう少し短めにまとめようと思ったのですがちょっと伸びすぎました。。
こういうの大好きだ。
GJ
>>147 スマン割り込んでしまった
GJ!
今度こそ本当に寝るよ
スマン、割り込んだ…
GJ!
本当にこの二人は仲がいいな
これはイイ佐々キョンだ
GJ!
GJ!!!!!!
こういうの好き
GJ!
なんか青春だな!
GJ!
こういう感じの佐々キョンは初めてだな
周りからカップル扱いされてるのにまんざらじゃない二人がいいね
おめえら 俺の佐々木をあんまり泣かすなよ GJ
これは…あまりにも感情移入しすぎたせいか…涙がこぼれるところだった…
あまりのGJ具合にありきたりな称賛の言葉しか思いつかない
GJ!
つい感情移入してしまって泣きそうになった。
今日はいい夢を見ながら寝れそうだ。
>>147 GJとしか言えない自分の語彙の少なさが悔しいっ!ビクッビクッ それにしても青春してるなぁ…
このスレにいる人に『Kiroro』を聞くことをお勧めするよ。
つうか深夜なのにまだ人大いな…
佐々木かわいいよ佐々木
>>147 ちょっとした障害があった方がより恋が深まるのね。
喧嘩で動揺もあった所為か、その後の佐々木の態度がちょっと素直っぽくなってるのが可愛いな。
というか最初の頬杖をつく佐々木ってのも何気に破壊力ある
ぐっじょ
良くも悪くもあと一月ほどでこういうSSは読めなくなるかもしれないんだなあ
それまで心置きなく妄想しとくか
このスレは夜行性だなww
昼間もかなり元気だけどなw
お前らいつ休んでるんだよww
べ、別に心配なんかしてないんだからねっ!
佐々木がどんなパジャマ着てるか想像しながら寝る
おやすみササッキー
シフト制のためゴールデンウィークなのに全部仕事だった俺が通りますよ
飲み会でみんな祝日は休みと聞いて凹んだ
俺頑張ったから日曜日は俺が佐々木を独り占めしてもいいよね
>>147 GJ、くそう、いいなぁ青春だなぁ。
こんなSSの後では気が引けるが、一本できたので投下、4レス予定
こんな深夜ならいける!
10分佐々木!
だが阻止
「いろがみ」
まいどまいど、馬鹿馬鹿しく思うんだが、この寄せ書きってのはどういう習慣になるのかね。
そんなことを思いながら、俺は色紙に書く担任教師へのお別れの言葉を考えていた。オリジナ
リティの溢れる文面にしようと考えるモノの、下手の考え休むに似たり、一向に進まぬ。終い
には、“ご苦労様でした、キョン”と綴るのが精一杯というところだ。本名ではなく、クラス内で
本名より知られた通名で書くあたりが抵抗の足跡か、色紙をひょいと隣席の佐々木に手渡した。
佐々木は、ふむと短く嘆息し、色紙を一瞥した後に、筆箱から筆ペンを取り出した。そして、
“一期一会”となかなかの達筆ぷりで一息に書いた。さらさらっと署名。
その迷いのなさに思わず、理由を聞いてしまったのも無理からぬというところだろう。
「ん、なんで“一期一会”なのかって? うむ、こういう寄せ書きのたびに記入する文章を考
えるのは無意味だとキミは思ったことはないか、僕はそう思っている。そこで、よっぽどのこ
とがない限り、どんな寄せ書きでも、僕は自分の好きな言葉を書くことにしている。その言葉
を今回は一期一会にしてみただけのことだ」
なるほどなあぁ。ヘンに納得させられるな。一年受け持ってもらった担任教師には、ちょっ
と失礼じゃないかと思わないでもないが、俺の書いた言葉だって決して褒められたモノじゃ
ない。それなら、佐々木の流麗な一筆の方がよいようにも思えた。
「キョン、聞いてくれないか。そして、良ければ僕の疑問に答えて欲しい。毎回、疑問に思っ
ているのだ。ああいう寄せ書きをどうして色紙の裏に書くのかね。クラスのメンバー全員で、
先生に対して感謝の意を述べるというのに。それこそ大いに失礼に当たるのではないかと
思うのだが」
色紙って、白い方が表だろう。
「何を言っているんだ、キョン。白い方が表なのだったら、アレは白紙だ。色紙なのだから、
色の付いている方が表に決まっているだろう」
うお、確かに、言われてしまえばその通りだ。うっ、俺が知らないと思ってやがったな。
なんだその、悪戯がうまく行った悪ガキみたいな得意な笑顔は。あ〜あ〜、俺は知りませ
んでしたよ、そんなこと。
「たとえば、これがサイン色紙であるのなら、裏書きするのは分かる。自分は色紙の表に書け
るような人間ではありません、という遠慮の心と捉えることも可能だからだ。しかし、師に対し
て感謝の意を述べるのに、そんな遠慮をしていては返って失礼ではないかな」
むむむ、それは確かに。だが、言っておくが、このクラスで色紙の白い方が裏だって思って
いるのは、たぶん、お前だけだぞ。
「そうなのだよ。うむ、それも分かっているんだ。だから僕はああいう寄せ書きを受け取るたび
に僕だけは表に書こうかと数瞬、悩んでしまうのだよ。まぁ、これはキミだからこそ話した、
僕の秘密のひとつというわけだ」
寄せ書きを見て、思っていたのはそれか。
「そうだ。僕は寄せ書きを受け取るたびに、うまい悪戯を考えついた小学生のような気分になっ
てしまうのだよ」
わかったよ、じゃあ、俺がお前から何かを受け取るようなことがあったら、キチンと裏面も
見ることにするぜ。
「ああ、キョン、ぜひにそうしてくれたまえ。知っての通り、僕は結構へそ曲がりな所がある
からね」
まったく、口の減らないヤツだな。
「もちろん、それもよく言われるよ。そうそう、キョン。色紙ついでに教えておこう。色紙と
は元々は和歌を記すための物だ。小倉百人一首などの和歌さ。ちなみに百人一首は、鎌倉時代
の歌人藤原定家がある貴人の別荘の襖色紙に載せるために依頼を受けたのが始まりだそうだ。
定家は壁一面に百枚の色紙を貼り付けて、あーでもない、こーでもないと悩んだようだよ」
そりゃまた、ずいぶんと広い壁をお持ちのようで、うらやましい限りだな。
「実際どのくらいの広さだったのかはさすがに知らないがね。一面に百人一首が描かれた襖は、
なかなかの風流だったのではないかな」
風流か、俺にはまったく縁のない話だな。
「キミが朴念仁なのはいい加減よく知っていたつもりだがね、言うに事欠いてそれはないだろ
う。落花流水の心を忘れてはいけないよ」
落花生?
「あ〜〜、もういいよ」
そう言うと、佐々木はぷいすと横を向いた。周囲のクラスメイトがこっちを見てくすくすと
笑った。
「そこまで言ったんだ、今日の放課後は開けておきたまえ、キミに付き合ってもらいたい場所
がある」
ん、付き合うのは構わんが一体何をするつもりだ。
「お茶を飲みに行こう。美味しい茶菓子もでるのだ。そうだな、午後二時にキミの自宅まで迎
えに行くよ、家の前で待っていたまえ。ああ僕らは学生だから、格好は制服でよい」
なんだよ、ドレスコードのある喫茶店なんかあるのかよ。
「まぁ楽しみにしていたまえ。キミの期待を裏切ることはないよ」
そういって、佐々木はにやりと唇を歪めた。考えてみれば、イヤな予感はしていたんだよな。
この時に。
午後二時、家の前に立っていたら、音も立てずに、黒塗りの高級日本車が着いた。なんだな
んだと思っていると、運転手らしき男が降りてきて恭しく後部座席を開けるではないか。まさか
……そこから新緑色の振り袖も艶やかな佐々木がどこの良家の子女かというような優雅な動
きで降りてくる。
「やぁ、キョン。待たせてしまったようだね。行こうか、乗ってくれたまえ」
な、なんだ。何が起こっているんだ。分からぬまま俺は車に乗せられていた。俺たちを乗せ
た車は再び音もなく動き出す。これ、返って危険なんじゃねえか。
「そうだねぇ。最近の高級車は逆に始動時などは音が出るようにしているものもあるようだよ、
むろん、内部的には静穏を維持してのレベルで」
で、佐々木よ。俺は一体、どんな企みに付き合わされるんだ? 茶を飲みに行くのではな
かったのか?
「ああ、その通りさ。母の付き合いのある人がね。今日、野点を開いているのだ。それに参加
させてもらうのだよ」
のだてってなんだ?
「野点とは野外で自然の風物を愛でながら茶会を開くことさ。古くは武士たちが狩りを行なっ
た際に、一緒に茶も飲んだことから来ているようだよ。時期的に見て、おそらく今回の主役は
桜、ソメイヨシノだね」
お前はいいが、俺はどうなる。こんなくたびれた制服で顔を出せる席なのか、それは?
「そうだな、せめてシャツはキチンとズボンに入れたまえ。あとは上着の前をキチンと止めて、
うん、これでよい。キミは中学生なのだから、制服がフォーマルだ、問題はない。それに野点
では、それほど五月蠅くは言われないさ、特に今回のように不特定多数の人々が参加するよう
な催し物ではね」
わさわさと、佐々木が制服の前を止めて、髪の毛を弄る。やめろう。お前は俺のお袋か。
「やや、これは失敬。どうにも、近所の子供を見ているようでね」
悪うござんしたね。
そんなことをしている間に、車は純和風の屋敷の前についていた。
「さぁ、ついた。それでは僕はここから少々大きめの猫を被るからね、普段と違っていても
笑ったり、不用意な発言をしては、いけないぞ、キョンくん」
そういって、佐々木は静かに微笑んだ。ああ、そうだな。わかりましたさ。
車は音も立てずに、車宿りに止まる。見れば周囲は、同様かそれ以上の高級車ばかりと来た。
運転手が俺の横のドアを開け、慇懃に一礼。俺はそれにうながされるようにまろびでた。
伸びをして、振り返ると、車内からは佐々木の右手が、すっと差し出される。
どうした、降りないのかよ?
「キョンくん、エスコートしてくれないの?」
あ、さいですか。気が利かずに申し訳ない。俺が手を取ると、舞踏会にやって来たお姫様の
ように優雅に降りてくる佐々木なのだった。しまったな、ちょっとドキドキするかも……。
おいおい、佐々木相手に俺は何を考えているんだ。
で、どっちいくんだ。お嬢様。
「キョンくん、こっちよ」
佐々木が右手の袖をそっと押さえながら、手のひらで方向を示す。へいへいってなばかりに
そっちに向かう俺なのさ。
そのお屋敷の庭園は見事な日本庭園であり、そこかしこに傘と簡易のベンチのような物が
置かれていた。客たちはてんでバラバラに邸内を散策しているようだ。確かに、あんまりお堅
い集まりとも思えないなぁ、これは。
「どうだい、なかなかの物じゃないか、良く手入れされた庭園という物は見ているだけでも
気持ちがよい、そうは思わないか」
近くにいるのは俺だけなので、佐々木はいつもの口調で、問いかける。
ああ、そうだな、と俺は心あらずという風に、答えていた。いや、それがすんごい美人が
向こうで茶を点てていたのだ。平安期のお姫様のような翠がかった長い黒髪は、桜色の振り袖
に良く映えていた。あっ痛、っっ、耳引っ張るな。
「何を鼻の下を伸ばしているんだね、キミが見るのはこっちだ、こっち」
そういって、ぐりんと俺の首を反対方向にねじ曲げる佐々木、やばい、その方向はやばい、死ぬ。
だが、その抗議も中途で消えた。そこには見事な桜の古木が立っていたのだ。
苔むした幹には悠久の時を過ごした証明だ。こいつは、軽く見積もっても、俺たちの10倍は
生きているのだろう。それが、今年も見事な花をその枝一杯に開かせている。薄紅色の花は、
周囲の緑の中で、その木を浮かび上がらせる見事な働きをしていた。人によって計算され尽く
された自然の美。だが、この艶やかな花は決して、計算では開かない。そして、その花の下、
新緑色の振り袖を身に纏った佐々木はその桜すらも支配下に置いていた。
「どうだい、すばらしいだろう」
佐々木は桜のことを言っているのだろう、恐らくは。だが俺は佐々木を含めたこの風景に、
同意を返していた。
「ああ……そうだな、とても…綺麗だ」
俺の気持ちは桜に乗ったのか、佐々木は珍しく頬を染めた。
「な、なんだか、気恥ずかしいな。どうしたことだろうね。これは」
その言葉には応えず、俺はじっと、佐々木を含む、その美しい風景に見入っていた。魂を
止める美しさというものは確かにあるのだ。詩人だね、俺も。
「“君ならで誰にか見せむ桜の花、色をも香をも知る人ぞ知る”むむ、字余りだね」
その時、佐々木が歌を詠み上げた。その時、五七五?七七の言葉が俺たちの間に流れる。
字余りになってるからバランス悪いな、おい。
「さすがに、今の心境を五七五で綺麗にまとめるのは、僕では荷が重すぎたよ、すまない。
もう少し、和歌の素養を積んでおくとしよう。今日の記念にキミに捧げる歌だ。謹んで受け
取ってくれたまえ」
そんな俺たちの後ろから声が掛かった。
「紀友則、古今集の38の変形かっ、なかなかのものだねっ、風流風流、青春じゃないっか」
振り返ると、先ほどのお姫様のお成りである。思わず、会釈する。
「お邪魔してもうしわけないっさ。ちょっと、その桜くんに用があってね。さてさて、一枝拝借っと」
その女性は、ふんふんと桜の枝振りを確かめ、満開の桜とつぼみが絶妙にブレンドされた
一枝を右手に持った鋏で切り取った。
佐々木は素早く猫を被り、優雅に一礼。
「ご無沙汰しております。お嬢様、本日はお招き頂きありがとうございました」
俺も付き合ってもう一度、お辞儀をする。
「いいのさ〜、このおじいちゃんもみんなに見てもらって喜んでるっさ。そろそろ咲き収めだ
からっね」
どこかのお嬢様なのだろうが、威勢のいいしゃべり方をする人だなぁ。
「向こうで、先生が茶を点ててるから、逢い引きがすんだら、寄るといいっさ。それじゃっ」
しゅたっと右手を挙げてそう言って、お姫様は去っていった。ところで、誰?
「ん、今の女性かい? この辺りの土豪で大地主の娘さん、僕やキミの人生には基本的に関わ
らない人だよ、所謂殿上人というヤツだ」
ふむ、日本に根深く残る階層社会の一端を見た。
ところで、さっきお前が詠んだ和歌もどきなんだが。
「お嬢さんが言われていた通り、あれは古今集の歌の変形だ、ちなみに元の歌では、桜ではな
く梅の花だ」
ほう、どんな意味なんだ。
「歌の心は秘めてこそ華さ。あの歌は僕からキミに贈ったのだから、その心はキミが詠んでく
れたまえ」
そう言って、佐々木は常にもまして華やかな笑顔をみせて、くつくつと笑った。
後のことは、まぁいいだろう。ちなみに初めて飲んだ抹茶は酷く苦かったが、これはこれで
おつな物なのだ、ということを知ったな。あと甘い和菓子がお茶に良く合う理由が分かった。
さて、翌日のことだ。
佐々木は、朝から神妙に俺の隣で座っていた。心なしか、背筋も伸びていたな。だから、
つい聞いてしまったんだ。
今日も、何かあるのかってね。
佐々木は俺の言葉を聞いた途端に、深く深くため息を吐いた。
「……ふぅ、裏を読んでくれるんじゃなかったのか……。そうだよな、キミに返歌を期待した
僕がバカだった」
おいおい、一回や二回、風流に触れたからといって、俺が変わるわけもないだろう。
「ああ、そうだね、その通りだ。キミは朴念仁なのだったよ」
俺は一体、佐々木にどんな変化を期待されていたのだろうか?
それは今になってもわからない。
風流を狙いすぎて、オチがよくわからんなくなった。というわけで補足っさ。
作中で詠まれた歌の原型は
“君ならで、誰にか見せむ、梅の花、色をも香をも、知る人ぞ知る”
古今和歌集に掲載されている三十六歌仙の一人、紀友則の歌です。
梅の花を折って人に贈ったときに添えた歌であるとされており、
“この花の良さ(を知らせる)が分かるのは君だけだよ”
という意味のようです。
単純な恋歌というわけでもないらしく、おそらく同性の友人に送った歌であろうとされてい
ますし、いろいろな解釈の幅がある歌といえるでしょう。
まぁこのお話での解釈は秘めさせて頂くとして、佐々木がどのような返歌を望んでいたのか、
想像していただけるのもまたおつなものかと。
>>175 朧月若草萌ゆる花の世に君があれなとおもほゆるかな
歌ネタは難しいなー・・・こういう時に自分の教養の無さが身にしみて辛い
>>175 登場した瞬間から、鶴屋さんだと分かった。
本編でもこんな恋歌?になぞらえた展開が出てきたら、それはそれで
また優雅なもんだな。
>>175 佐々木嬢が生徒会長に思えたのは俺だけでいい
しかし鶴屋さんが登場とは意表を突かれた
どうせだったらキョンに
散りぬとも 香をだに残せ 桜の花
恋しき時の 思ひ出にせむ
と返してもらってもよかったかも
卒業シーズンの別れの季節だし
鶴屋さんもおじいちゃん木が咲き納めと言ってたし
間違える箇所も佐々木と同じだからね
なんにしても
風流乙っさ!
>>175 おおう、なんとも。
読んでる最中に歌を詠んでいる佐々木が目に浮かぶようだった。
まるで一つの短歌のように繊細で深遠な含みのある内容に乾杯。
『僕が好意を振る舞うのは、僕のことを理解してくれるキミにだけだよ』と納得しておいた。
>>175 凄いな。短歌で自分の想いを伝えようとする佐々木さんに、鶴屋さんまで
あらわれて…… 素晴らしい構成力と幅広い知識に脱帽。
181 :
88:2007/05/06(日) 07:27:37 ID:k6sN1XuS
今さらながら、色々評価を頂いたみたいで有り難い限りです。
推敲が十分ではなく、今になって修正したいところばかりですが。
ところで、佐々木が出した提案ですが、次のSOS団不思議探索について行くことと、
その際キョンと手をつないで集合場所に現れること、なんてことを考えていました。
>>175 風流ですばらしいですね。俺にはこういった発想は出来ないものでうらやましい限りです。
ただ、桜の古木、もしこれがソメイヨシノならば、まず100年以上も生きることはないかと。
いや、無粋なことを言ってすみません。
182 :
正夢おっぱい:2007/05/06(日) 07:45:44 ID:jB9Utw77
「キョン、キミは本当に僕のおっぱいが好きだね」
そう言うと佐々木はいつもと違い女らしくふふっと笑った。
うるさいな。好きなんだからいいじゃないか。
「それはおっぱいだから? それとも僕のおっぱいだからかい?」
禁則事項だ。答える義務はない。
やたら顔面の温度が上昇するのを感じた俺は、返答と抗議の意味を兼ねて桃色の突起を口に含み強く吸った。
「んっ……」
くそ、色っぽいな。
「キ、キミは酷い男だな。僕のおっぱいをおもちゃにして」
いいじゃないか。俺がこうしていじくってたからお前のコンプレックスたる貧乳が解消されたじゃないか。まあ大は小を兼ねるというし、俺も大きいほうが好きだからな。しかしそれよりも俺はこの形の良さが損なわれなかったことの方が喜ばしかったがね。
「ぼ、僕はだね、キョン、キミにそんなことをされる度に母性本能やら独占欲やらが刺激されるわけで、それだけで、そ、それだけでね、その、あ、う……」
くそう、可愛いな。これは俺専用のおっぱいだ。誰にも渡さない。
………
……
…
「なあ佐々木、さっきからノート見てなににやにやしているんだ? それに顔赤いぞ。大丈夫か?」
「ああ、大丈夫さ。いや昨日見た夢があまりにも僕の欲求を如実に表したものだったからね、それをノートに書き記したんだ。この記述を見る度にその映像がリフレインされるんだよ」
「ふうん、どんな夢だったんだ?」
「それは秘密だよ。ただね、正夢にしたいんだよ。ところでキョン、キミはおっぱいが好きかい?」
佐々木は自身の小振りだが形の良い乳房を指差しながらいつものようにくつくつと笑った。
〆
175の感動台無しw
フルボッキした
>>183 俺たちにできないことをやってのける、そこに痺れるぅ憧れ・・・はしないが、まあ楽しかったGJ
>>175 GJとしか言えない俺のボキャブラリーの貧困さが辛くて仕方ないわ
とにかく佐々木かわいいよ佐々木
今しがた夢で佐々木とはなした俺は勝ち組
マジGJ俺の深層心理
188 :
175:2007/05/06(日) 08:09:58 ID:FL9efRct
>>182 おっぱい、おっぱい
>>181 うは、突っ込まれた。ソメイヨシノの寿命が短いことを忘れていたのは秘密だ。
和歌で詠む桜ですし、たぶんヤマザクラなのでしょう。
桜について佐々木に講釈を言わせるべきですね。あとで、改稿して置こう。
まあ、種類によって色々と開花時期とかもあるけど、鶴屋邸なら何が生えて
いても問題ないから適当になw
和服姿のササッキーに耳を引っ張られたらもう俺はどうしていいかわからないわ
理性が保てずに思わずおっぱい吸っちゃうかもしれん
おっぱいおっぱい・・・ササッキーのおっぱい・・・
祭り
「…ぇ?…ちょ…キョ、キョン!、な、何を…ッ…ひぁ…!」
気付けば俺は佐々木を抱き締めていた。
佐々木の体はとても柔らかくて甘いシャンプーの香りがした。
今胸の中にいる少女は、力を入れれば簡単に折れてしまいそうな程に華奢で儚い存在だと、そう感じた。
手を伸ばせば掴めそうな、でも何故か遠い。
佐々木ならその手を握り返してくれると思う。
俺は佐々木を信じてる、しかし俺は、自分を信じてないのだ。
自分の気持ちに気付いた時には遅かった。
悩む前に彼女を抱き締めていた。
後ろから手を腰に回して佐々木を覆うように、抱き締めていた。
「なぁ…佐々木、愛の告白、なんてしたことあるか?」
佐々木は一瞬躊躇したような表情を作り、言い淀みながらも返答してくれた。
「わ…ぼ、僕は、した事が…ないな、以前にも公言したが恋愛なんてのは、その"精神病の一種"だと、そう思っている…」
「佐々木!」
思わず叫んでいた、自分でも驚くくらい大きな声で。
佐々木は首だけで振り向いた。
表情は僅かに朱を交えている。
もういいんだ、俺は、覚悟を決めたから。
「…俺はお前と、佐々木とずっと一緒に、共に在りたいと──願ってる」
言ってしまった、俺の全てを、俺の気持ちを。
「──僕も、ううん、わたしも、キョンと共に在りたい…そう、願ってる…」
「ふふ、君はずるいな、いつも良いところばかり取ってゆく」
そう微笑む佐々木を俺はいつまで抱き締めた。
手を伸ばしてしまったのは俺だから、壁を壊してしまったのは俺だから、責任を持たねばならん。
大丈夫さ、こいつと一緒なら…親友と一緒ならどんな壁だって乗り越えられると信じてる。
今はただ永遠に、そう願うだけさ。
スマン、勢いで書いた
今は反省している
>>191 ササッキーの日記がこういうので埋め尽くされてたらお前らどうする・・・?
ササッキーのひとり交換日記。
ササッキー→キョン(になりきったササッキー)→ササッキー→キョン(になりきった
で超甘甘な交流が展開。
たまにキョンの目の前で、彼に小難しい話をしながら書いている。
ここの小説を漫画にしてくれる神はいないか?同人誌でもいいけど。
キョン「佐々木……」
佐々木「んっ……どうしたんだい、いきなり後ろから…」
キョン「…ごめん、佐々木の姿が見えたんでつい抱きついちまった…」
佐々木「キョン……あっ……」
キョン「佐々木…」
キョン「おはよう佐々木、朝から勉強とはスゴいな」
佐々木「うわぁっ!?ぃぃいいいきなり後ろにあらわれないでくれたまえっ!!?」
こうですか?わかりません><
「クラスの人たちが僕を
男の子みたいだって
言うんだよ」
そう言う佐々木の目には今にも溢れ出しそうなほど涙が溜まっており…真っ赤だった。
「だからね、キョン
僕がちゃんと女の子かどうか
調べて欲しいんだ・・・」
佐々木は何故か上のワイシャツだけは着たままで、パンティだけを脱ぎ捨てた。こいつまだ生えてねぇじゃねえか!女の子の証が丸見えだ。
「キョン、僕は初めてなんだ…優しくしてくれよ…」
俺は佐々木を優しく押し倒し、閉じられた瞼に唇を落とした。俺の手は上半身を愛撫していたが、徐々に下へと移行していき(ry
作者の脳みそが沸騰したので省略され(ry
「なあ佐々木、身悶えしながらノートに何書いてるんだ?」
「ひゃぁ!な、何でもないよ!み、見てないだろうね?」
「見てないが…それよりお前の顔、真っ赤だぞ」
「…(この朴念仁め。僕は怒ったぞ。今日はキミの家に押し掛けてこの妄想通りにしてやるよ)」
こうですか?わかりません(><)
このスレ流れ早すぎだwww自重しろwwww
佐々木かわいいよ佐々木
>>195 覗かれたらどうしよう、でも止まらない。浅ましい行為だ。先ほどから私は、彼の目の前で
英語の和訳をする振りをして、この日記を記している。どうやら、彼は数学の課題に詰まっ
ているようだ。口元にシャーペンを寄せ、そうは見られない真剣な顔で課題に取り組んでい
る。男性に対しても、セクシーという形容詞は相応しい瞬間がある。そのくらい、今の彼は性
的であり、否応なく自分の女性を感じさせた。
日記の中では、丁度、彼の前から去ろうとする私を後ろから彼が抱き留めた所だ。私の首
筋に埋められた彼の表情を私が見ることはできない。だが、まぁいいだろう。これは日記の
形式を借りた私小説のようなものだ。
彼は、普段は見せないような真剣な表情で、私の首筋に唇を寄せた。その唇が、私の信じ
られないような言葉を紡ぐのを黙ったままで私は聞いていた。
「……俺はお前と、佐々木とずっと一緒に、共に在りたいと──願ってる」
胸の中に、彼の熱い気持ちが染み通ってくる。キュンとくるなんてマンガだけのフィクション
の表現だと、思っていた。だけど、確かにその時、私の心臓はキュンという音を奏でた。
14年、生きてきて、私の耳はノイズで埋め尽くされていた。聞きたくない音で私の世界は満
たされていた。だけど、彼の一言がすべてのノイズを打ち消した。もう、何も聞こえない。私の
耳には雑音は入らない、入ってくるのは、彼の、熱い、愛の言葉……だけ。
「──僕も、ううん、わたしも、キョン、あなたと共に在りたい……そう、願ってる……」
キャー、 ちょっと、キョン、ずるい。それ卑怯、絶対卑怯。こんなこと言われたら、私って
ば絶対どうにかなちゃうよう。中学生同士じゃいけないこともしちゃいそう。あ〜、でもキョン
にこんな風に迫られたら、拒めないなぁ、きっと。
「佐々木、ちょっとここんとこ教えて欲しいんだけどさ」
やっぱり、そう、ロマンチックなシチュエーションが大事だよね。彼の部屋とかじゃ妹さん
とかいるし、ご両親もいるしなぁ。あの妹ちゃんは、重度のブラコンだから、きっと私と彼が
一線を越えようとしたら、絶対に邪魔してくるし。
「おい、佐々木」
あ〜〜、もう私の心にはキョン、キミの言葉しか届かないんだぁ。
「おい、佐々木ってば、聞いてるのか」
「は、はああ、キキキキ、キョン!! 一体どうしたんだね。何か、あったかな」
彼がいぶかしげに私を見ている。気づかれてしまっただろうか、軽蔑されてしまっただろう
か。勉強している振りをして、イケナイ妄想に耽る、愚かなで浅ましい女だって、気づかれて
しまったのだろうか?
「どうしたんだ、顔、真っ赤だぞ」
こうですか?わかりません(><)
のりおくれたっぜーーー。だが書き込む。
もう200かよwww
佐々木かわいいよ佐々木
てゆーかおまえらなんでそんな書くの速いんだwwww
205 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 11:11:13 ID:H30oGKpY
わかりません><とかいいながら・・・w
金土に上京し秋葉原行ってきた。
とらのあな入ったらハルヒ関連の同人がたくさんあって驚いた。驚愕以後は
佐々木モノ同人が多数出てくることを期待、確信している。
みんな本当早すぎだww
スピードライター多すぎだろう…
俺のチン(ryも早いぜ!
とか言ってみる…orz
6月のことを考えると
今 か ら 怖 い
驚愕発売後はたぶん葬式
佐々木「キョン、キミは日記を書いたことがあるかい?」
キョン「いや、ないな。まぁ書くたとしてもどうせ大したことも書いてないだろうな。」
佐々木「それはいけないなキョン。日々の生活を見直すことは大事だし
文章を書くという行為は今後様々な所でも必要となるだろう。
どれ、僕も日記を書いて手伝ってあげようじゃないか。」
キョン「いや、いいよ。文章なんて国語と古典だけで十分だ。
それに俺の日記なんか見てもお前だってつまらないだろう?」
佐々木「・・・そうかい」
俺も便乗してみた。後悔はしてない。
『そのフラグは誰製ですか?』
ハルヒ「もちろんキョンよ!」
長門「Made in kyon」
みくる「キョン君のですぅ」
古泉「いやぁ、彼に決まってるじゃないですか」
鶴屋「キョン君に立てられたっさ!」
妹「キョンく〜ん、は〜さ〜み〜」
朝倉「好きになったらグサッとしたくなるの♪」
喜緑「私がよもや人間如きに落とされるなど思ってもいませんでした…」
森「メイド・イン・キョンでございます」
九曜「彼の―――瞳は―――とても――――綺麗ね――」
藤原「ふん、俺はアイツの体に興味があるだけだ」
大野木「キョンくん」
成崎「キョンくん」
佐伯「キョンくん」
国木田「キョン」
瀬能「キョンくん」
剣持「キョンくん」
西嶋「キョンくん」
岡部「キョンくん♪」
由良「キョンくん」
葉山「キョンくん」
阪中「キョンくんなのね」
日向「キョンくん」
柳本「キョンくん」
鈴木「キョンくん」
高遠「キョンくん」
財前「キョンくん♪」
中西「キョンくん♪」
榎本「キョンくん♪」
岡島「キョンくん♪」
・・・
橘「以上が調査結果です」
佐々木「ご苦労様。それにしても想像以上の結果が出たね。キョンに近づいた人間は男女問わず落とされてるじゃないか」
橘「そ、そうですね(言えない!私もぞっこんラブだなんて絶対に言えない!)」
佐々木「キョンと一緒に空いてる電車に乗るといつの間にか満員になってるしね」
橘「そ、そうなんですか(言えない!私も乗ってたなんて絶対に言えない!)」
佐々木「そして痴女にも遭ってるらしい」
橘「そ、そうなんですか(言えない!私も一度だけ触っただなんて絶対に言えない!)」
佐々木「たった一年、僕が目を離した隙に…」
橘「………」
佐々木「こんなにも愛してるのに…」
橘「………」
佐々木「僕だけを見て欲しいのに…」
橘「佐々木さん、元気出して下さい。所詮、人間はそこに有るもので我慢するしかないのです。私たちの近くに…彼は居ませんけど…それでも我慢するしかないのです」
佐々木「気が付いた!」
橘「何がですか?」
佐々木「近くにいないならこっちから行けばいいのよ!」
橘「どうするんですか?」
佐々木「北高に転校だ!」
『涼宮ハルヒが驚愕』
ミヨキチを忘れてくれるな
>>214 そうか、奴はフラグクラッシャーKであると同時に、
フラグメーカーKでもあったんだな
壊すために作るのです
破壊と創造を繰り返す、フラグを操る男というわけか……
>>214 >長門「Made in kyon」
"Made by Kyon"の間違いだよな?
もし意図しての発言だとしたらもの凄く深い意味に… アッー!
スクラップ&スクラップ!!
フラグを立てて壊す・・・キョンったらいけないひとッ!
SS…つまりスクラップストーリー、折れたフラグの積み重ねの略だったわけだ
キョン「フラグは攻略するためにあるんじゃない…壊すためにあるんだ」
佐々木「キョンンンンンーーッ 君がッ 泣くまで (フラグを)立てるのをやめないッ!
橘「さすが佐々木さん! 私たちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!」
「あなたは今まで何本のフラグを折ったのですか」
「お前は今まで掘った穴の数を覚えているのか?」
>>228 佐々木「そう言えばたくさん掘ったね」
キョン「そうだな」
佐々木・キョン「落とし穴」
古泉「UHOOOOOOOOOOOOOO」
>>229 中学三年生にもなってなにやってんだおまえらwww
>>231 『一夏の冒険』
夏の日差しが目に染みる。しかし俺の手を休めることは出来ない。隣を見ると佐々木も一心不乱に穴を掘っていた。
「この大自然の中、自給自足の生活をするためには落とし穴で野生の動物を捕まえた方が効率的だ」とは佐々木の弁。
まさか二人だけでキャンプに来たはずなのに食料のみを忘れてくるとは…
こうですか?わかりません(><)
中3で2人キャンプっていろんな意味で危ないもの感じる。てかおまえらww
↓次にお前は「佐々木かわいいよ佐々木」…と言う
佐々木「キョンかわいいよキョン」
佐々木かわいいよ佐々木…ハッ!
俺の人生落とし穴だらけ
>>233 佐々キョン バカップル
『一夏の冒険』
「テントの中は蒸し暑いだろう?せっかくだ、満天の星空を眺めながら就寝を迎えるのもオツじゃないか」
佐々木の提案により、俺たちは地面に毛布を敷き寝転がった。
佐々木は俺の左胸を枕にしながら星座について語っている。『夏の大三角』しか知らない俺としてはなかなか興味深い話だった。
・・・
いつしか佐々木の目は閉じられているが未だに俺の左胸を枕にしている。
「夜が明けたら帰還だな」
佐々木がピクリと動くのが感じられた。
「一夏の冒険もこれで終わりか…」
そう感慨深く呟いたとき、それは俺の胸元から発せられた。
「まだだ」
なんだ佐々木、まだ足りないのか?
「どうせ、だ…僕たちの関係も『冒険』してみようじゃないか」
どうでもいいが、そっぽを向きながら話すお前の顔は真っ赤だぞ。
その後、何があったかは言わない。俺と佐々木、二人だけの秘密だ。
…『でこぼこ』した地面に…
…『でこぼこ』な俺たち…
しかし、
…佐々木の胸は『平ら』だった事を記して置こう。
END
こうですか?
さらに危険になってる
244 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 13:18:03 ID:225SgeaY
なあお前ら、分裂の161Pと231Pの挿絵のことなんだが…わざと似せて書いてるようじゃね?対極さを際立てるためによ。
既出だったらゴメンヌヽ(`Д´)ノ
むぅ……確かに似ている
が、単にのいぢのスペックが低いせいではないかtwうわなにをすyyry
247 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 13:23:33 ID:225SgeaY
描くのはのいぢだから似るのも当たり前っちゃあ当たり前だが…
ここまで考えてしまうのは俺の精神がそろそろやばqwせdrftgyふじこlp;
今更ながらレス番とIDが同じことに気が付いた
すごいな>>ID:225SgeaY
225のあとが微妙にsageに見えなくもない
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 13:30:54 ID:225SgeaY
ハルヒと佐々木が似てるのはワザとだろ。
眼の色同じじゃなかった?
対極なのに恋愛感情は精神病の一種とか言ってるのは同じだよな
>>254 ハルヒも佐々木もただ理論武装してるだけかもしれない
本当に恋愛に興味ないやつは「興味ない」の一言ですますから
俺のID…もう少しでvip…
分裂242pの長門のようなハルヒのような台詞が超気になる俺
>>258 幾度となく読み返しても
>>256の言う通り理論武装にしか見えません。本当にありが(ry
ところでGWは仕事中と言っていた
>>256が心配でならない。今も仕事しながらSSのネタを考えているのだろうか…お疲れ様です!
>>256 ハルヒも佐々木もツンデレってことだな!
「キョン、君は誰かからチョコを貰ったのかい?」
「いいや、貰ってないな。まぁ、毎年そんなもんさ。
家に帰ったらお袋がチョコの一つぐらい用意してくれてんだろう。
それに俺は製菓会社の陰謀には興味がないんでな」
「しかしキョン、下手を打てばクラス内で唯一チョコを貰ってない
男になる可能性もあるだろう?親友として、それは看過できない。
という訳で、これを受け取るといい。
…べ、別に本命という訳ではなく、所謂友チョコなのだよ、それは。」
こうですか、わかりま(ry
>>260が非常にわかってやってる件について。
もっとやれー!僕っ子クールツンデレ?しかも貧乳?スゴいじゃないか。
今は休憩中だよ
週明けした月曜か火曜に落とす予定
今日さえ乗り切ば!
もうひと踏ん張りだぜ
>>259 宇宙人連中と同じ事言ってるのに理論武装の一言で片付けるのは勿体無いと思わないのか
>>261 俺としては貧乳というか佐々木さんは美乳であると
堅く信奉している。
大小については十分キャラが出揃ってるからな。
あれ、雨なのに宅配便…
前スレあたりの佐々木はどんな曲を聞いているかって奴で、
キョンと佐々木がばったり会う
↓
佐々木がイヤホンなりヘッドホンなりつけている
↓
キョン「どんな曲聴いてんだ?」
佐々木「この前涼宮さんにもらったものでね、最近のお気に入りなんだ」
みたいな会話
↓
キョンがちと聞かせてもらう
↓
日常を壊すなよ〜♪(倦怠ライフ・リターンズ)
↓
なに聴いてるんだ佐々木……
みたいな電波を受信したんだが、俺はどうすれば良い?
ハルヒ 並乳
長門 微乳
みくる 巨乳
佐々木 美乳
橘 貧乳?
九曜 無乳
俺も242p読んだが
本当に佐々木も力もっていたが思念体あたりが
観測対象が地球という狭い地域に複数あると混乱するとかいって
いろいろ佐々木に吹き込んで佐々木の力をハルヒに
合併したんじゃないかと妄想
あと78pのハルヒがなんか思いだそうとしてたとこがきになる
そういや、佐々木の胸をミヨキチより小さいって設定のSS書いちゃったけど
さすがに小学生より小さいってのはやりすぎたか。
相手がミヨキチなら問題なしだと考えます!
>>267 たしかに気になる^^
早く驚愕出やがれ
>>266 ハルヒって胸はデカい設定じゃなかったっけ?
で、みくるが爆乳と。
長門は貧乳
佐々木さんは並がいいなー・・・貧な気もするが
あれ?雨降ってるのに誰だろ・・・ちょっと行ってくるノシ
今日は行方不明者が多いな
双丘に関してはながるんしだいだろ
驚愕の佐々木さんのお胸表記にwktk
>>271 だよな。グラマラスってあったし。
朝比奈>>ハルヒ>>佐々木≧橘≧長門
じゃね?
朝比奈>>ハルヒ>>佐々木=橘=長門
俺としてはこうであって欲し…あれ、宅配便かな…?
頼んだ覚え無いけど、ちょっと行ってくるわ。
朝比奈、ハルヒ、佐々木&橘、長門&周防の順で
特盛り、大盛り、並盛り、・・・・・・だと思う。
山口県の旧国名見てニヤニヤしたのは俺だけで良い。
おやおやこんな雨の日にどうしたんですかなg
敢えて、ぬるぽ
ガッ
なんかIDが意味ありげなことになってる、俺。
一日で250レス越えかよww
さすが佐々木かわいいよ佐々木
でもおまいら、もうちょっと自重汁!
恐ろしいなこの勢い
ササッキーの魅力故
「胸が大きいと肩が凝る、というのは事実らしいからね。
僕としては今のサイズに文句はないよ。
むしろ、大切なのは感度と形ではないかな。
少なくとも僕は、キョン、君に喜んでもらうために
日々型崩れの起きないよう気をつかっているのだよ。」
うん、何かすまんかった。
>>256 いや、問題は理論武装してるとかしてないではなくその考え方にある
他にもハルヒが何かを思い出しかけたり佐々木がノイズや自律進化が云々なんて主流派が考えてそうなことを言い出したり
のいぢたんの絵のハルヒと佐々木がなんか似てたり色々バランスなどがおかしかったり佐々木についての謎は深まるばかりだ
だが難解な言い回しで誤魔化してるだけなら萌える
ん?雨の日の塾はどうしたんだ?
佐々木可愛いよ佐々木
相合い傘じゃね?
キョンのフラグクラッシャーぶりが発揮されそうだな。
佐々木が神様だったら今ごろ世界は滅茶苦茶だぜ。
もし佐々木の閉鎖空間に神人がいたらキョンにフラグ壊される度に
神人が気が狂ったように暴れまわりそうだw
>>282 いくらハルヒの対極キャラでも恋愛に超積極的だといろいろ不都合があんじゃん。
だからハルヒはツンデレで、佐々木は理論深くて、長門は寡黙で、朝比奈さんは気持ち押さえて、古泉は(ry
佐々木「キョンは僕の事、好き?」
キョン「!!」ピコーン
体技:スルー
キョン「佐々木、昨日の晩御飯、何食った?俺はカレーだったよ」
佐々木「…………ラザニア」
今更だがスレタイの鎖骨て…
292 :
175:2007/05/06(日) 16:49:23 ID:FL9efRct
>>290 伝説を信じていた俺、参上!!
ぐあ〜〜〜、どうしよう掴みネタ、ひっくり返った〜〜〜〜。
何か、いい話に切り替えねばなるまい……。考えるんだ、俺w
対極の存在が似ている、か。
佐々木の下の名前がハルヒとかだったら驚愕するな
そこで情報操作ですよ
もう佐々木まき絵でいいじゃん
ハルヒ=春日だから
佐々木は冬夜でOK?
>>296 春の対象は確実に秋だし
日はどっちかってーと月じゃないか?
読みは「とうや」?
何かかっこよくね?w
じゃあ秋月か
なんかマガジンの男みてーだなw
秋月ってどっちかと言うと名字なんじゃ…
秋ねぇ…秋葉とか?でもそれじゃ某同人ゲーと被っちゃうかw
秋子でも被るな
秋夜なら結構いけるか
なんとなく紅葉なんてのが浮かんだ
>>304 それだとバキが出てきてしまうw
紅葉(もみじ)さんだと結構いい雰囲気だが
307 :
1/2:2007/05/06(日) 17:27:25 ID:Ug7C8G1J
小ネタ投下します、2枚ほど。
---
「凄いな――」
春休みに招待された時も同じ感想を抱いたものだったが、本当に良い物と言うのは何度観た所で
その良さが損なわれる事など無く、やはり今俺の見上げた先にある咲き誇る八重桜もそれは変わり
ない。お世辞にも園芸関係に造詣が深いとは決して言えない俺ですらそう思うのだから、誰にだって
それはきっと同じ事だ。美しいものは美しい。鼻から息を吸えば咲き誇る花と芽吹いたばかりの
新緑の香りとが鼻腔をくすぐる。おそらく楽園とはこのような所に違いない――
「まったく、見事なものです。とても個人の邸宅にある景色とは思えませんね」
せっかく詩的な気分に浸っていた俺を現実へと引き戻した気障ったらしい声。
そうだ、こいつが居たのを忘れていた。我らがSOS団副団長殿こと古泉一樹。
「失礼、あなたの気分を害してしまいましたかね。しかし僕とて、感慨深いのはあなたと同様ですよ。
いや、もしかしたらあなた以上かもしれない。何しろあんな事があったのですから――
こうしてまた鶴屋家の花見大会へ参加できるのは奇跡的な事です」
「――そうだな」
確かに今、こうして平和な時が過ぎているのは奇跡的な事だった。分裂した世界の事、宇宙人達の事、
未来人達の事、超能力者達の事、そして――
あの二人の事。
全ての事には一応の決着は見られたが、それでもまだこの先においては何が起こるのかなど未知数だ。
ならば今は、例え束の間であっても与えられた平穏な日常を満喫するべきだろうし、そうしたい。
まあそんな訳で、俺達は今鶴屋家大花見大会第二ラウンドへ参加している真っ最中というところだ。
招待主の鶴屋さんは突然の参加者増にも嫌な顔一つする事無く、それどころか
「いい衣装があるよんっ!」
と言って、女子連中を掻っ攫って行ってしまった。一体何を着せられているのやら。
「ここに居たのか、キョン」
不意打ちのように俺の背中から声が浴びせられる。その声に振り返った俺の視線の先には
――桜の精とか木花咲耶姫が現世に居たらきっとこんな姿をしているのだろうか――
「……? どうした、僕の顔に何か付いているのかな?」
桜色の振袖を纏い、やはり桜花の意匠を施したかんざしを差した佐々木がそこに立っていた。
頭の中が真っ白だ。言葉が出てこない。今俺は一体何と言えばいいのだろう――
「――馬子にも衣装、ってところか?」
結局口をついて出た言葉はそれだった。違う、俺はこんな事を言いたい訳じゃ――
しかし俺の言葉を受けた佐々木は呆れたように微笑み
「相変わらずだな。キミなりの褒め言葉として受け取っておくとしようか」
なんて返してきたのであった。
「しかし凄いな、この家の桜は――正しく壮観だ。なるほど園芸品種とは違った趣があるね、生命の
息吹のようなものを感じるよ。鬱金に普賢像、関山――選り取りみどり、だな。
しかしこれが個人的な土地の中にあると言うのだから。昔から大きなお屋敷だとは思っていた
けれど、想像以上だよ」
まったく同感だ。鶴屋さんとの付き合いもそろそろ一年になるが、驚かされる事は未だに尽きない。
これからももっともっと驚愕するような事柄を持ち込んでくるのだろう、あの人は。
308 :
2/2:2007/05/06(日) 17:29:13 ID:Ug7C8G1J
「――キョン」
俺の隣で、俯き加減の佐々木から呼び掛けられる。気が付けば古泉はどこかへ姿を晦ましていた。
「キミには本当に感謝している。キミのおかげで、こうしてキミとこの美しい花々を鑑賞できるから。
こうして――またキミと話せているから」
佐々木が言葉を切り、桜を見上げる。
「――それに、涼宮さんにもね。彼女の言葉は、とても嬉しかった」
ハルヒの言葉。あの時の佐々木へとハルヒから贈り付けられた言葉。
一方的にライバル宣言された佐々木も気の毒な事だ。これでこいつも晴れて我らがSOS団団長様の
ワガママ放題に付き合わなければならなくなってしまったって訳か。
「そうかな。僕自身は楽しみに感じているようだよ、これからの事を」
くっくっと笑いながら佐々木が話す。
「涼宮さんは実に魅力的でユニークな人だ、同性の僕から見てもね。彼女とは良い友人関係を築け
そうに思うよ。それに――くく、実に愉快な事じゃないか。キミを争奪する恋のライバル同士とは」
やめてくれ、そいつは極力考えないようにしていたのに――ハルヒの奴め、適当な思い付きで
とんでもない事を提案しやがる癖だけは何とかして欲しいものだぜ。
「彼女が思い付きでああ言ったのか、そうでないのかは僕には量りかねるがね。真意など意外と
発言した当人にも判らぬものさ。だが、例えそれが思い付きから出たものであっても、この勝負、
僕は敗北に甘んじる気など更々無い」
どこか吹っ切れた様な精悍な笑みを浮かべて、佐々木は言う。
「きっと彼女も私も、今まではスタートラインにも立っていなかった。でもこれからは違う。
涼宮さんもきっとこれまでとは違った接し方をキミに対してするだろうし、求めてくるだろう。
それに私も――」
そこまで言って、佐々木は俺の肩にその小さな頭をこつんともたれ掛らせてきた。
「お、おいおい」
「先制点、というところかな――今までキミとは離れっ放しだったのだから、これくらいさせて
貰ってもバチは当たらないだろう」
――そうだな。
「佐々木」
「何かな?」
「似合ってるぜ、とても」
「そうかい――」
俺の傍らで大輪の花を咲かせる桜の精。とても綺麗だ――ただひたすらにそう思う。
これからまた慌しい毎日に戻るに違いない。学校の事。SOS団の事。新しい関係の俺達の事も。
だからせめて今くらいは、こいつとの一緒の、水入らずの時間を楽しんだっていい筈だ――
そうだろ?
---
何かのSSのオチに使おうと思ってたネタを加工してでっち上げた
こうなったらいいね的『驚愕』エピローグ捏造版。
>>175の『いろがみ』と状況が似通ってしまった、どうもすみません
お目汚し失礼しました
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 17:32:12 ID:H30oGKpY
GJ
>>308 GJ、いや、驚愕もこういうオチになってくれないかねー。
鶴屋さんちの八重桜鑑賞会は、中盤の重要なイベントか、オチだと思うのよね。
>>19 いやああああああああああ頭があ嗚呼あああ
>>308 このような平和なオチだったらいいんだけどな
まあ、ある意味危険かもしれないけど。
キョンに対する想いをストレートに表現する佐々木もいいな
え・・・?もう行くのかい・・・?
まだ面会終了時間まであるからここにいてくれないか・・・もう少しでいいから・・・
そう・・・やっぱり・・・あの人のところに行くんだね、涼宮さんのところ
?…くっくっ、キョンのことならなんでも知ってるさ
あまり話題に出さないように努力してるみたいだけど僕にはお見通しだよ。
・・・みんな、みんな、僕のことを置いていってしまうんだ。
君まで僕のこと置いていってしまうんだろう?
この足?このもう動かない足がいけないのかい?・・・一緒に歩けないしね
これじゃ君にも追いつけるわけも無いよね
直らないのはキョンが良く知ってるはずだよ?大分前から知ったんだよ
だからお願いした薬が貰えるまで結構時間かかってしまったよ
担当医さんとキョンにはじめて嘘なんてついたからドキドキしちゃったよ
嘘や隠し事はするのもされるのも嫌だからね。くっくっ。
・・・やっと効いてきたみたいだね
効果は一緒に頼んでくれたから知ってるよね?夢うつつのままゆーっくり眠くなるのさ
ほら?こんなことしても痛くないでしょう?腕の方は力あるんだよ。
院内での車椅子リハビリで頑張ってたの見ててくれてでしょう?
私も後で飲んでから同じ事するね。
・・・うっ・・・くっ・・・私―ョンとずっとと仲良くしたか―んだけどひねくれものだ―らいいだせなかった。
だから一番――な人には置いてかれたくなくて、こんなことしか――いつかなかった。
ご――ね、――んね、バカだよね?こ――しか方法が浮かばないなんて。でも、本当に私は君が――。
ごめ―ね、――だよ。
知る人ぞ知るコピペを改変した
・・・・・・鬱になった
>>314 じゃあ投下するなああああああ!!
グスっ。
ごめ〜ね、〜だ〜よ。
>>314 このけしからんコピペ改変の元ネタはなんだ。
くそう、これは
>>314の高度な精神攻撃だな!?
こんなことでGW最後の日を鬱になどしてたまるか!
口直しの甘いのかもん!
佐々木なら…佐々木ならなんとかしてくれる…
魔法少女ササッキーとか誰かかいてくれ
キョン『佐々木。』
佐々木『何だい?』
キョン『お前の朝がお前』
え、誤爆……じゃ、ないのか……?
え、これはどう反応すれば?
ちょ、俺にはこんな高度なつっこみは無理だ!
というわけで
>>330、
>>323のネタはお前に任した!
みんなすまん。前々からこの文が好きだったからやってもーた。
…でも正直佐々木ってヤンデレの素質かなりあるよね。
>>323 ?
そのうちわかってくれるひとが・・・・きっと来てくれるはず・・・・
必要なものは『僕の閉鎖空間』である。
『僕の閉鎖空間』
の先にあるものこそが、人間がさらに先に進むべき道なのである。
必要なものは『キョンに近づいた10名以上の魂』である。
(ハルヒ、みくる、長門、朝倉、喜緑、鶴屋、阪中、妹、ミヨキチ、周防)
フラグを折られた者の魂には、強い力があるからである。
必要なものは『14の言葉』である。
わたし自身を忘れないように、この言葉をわたしの閉鎖そのものに傷として刻みつけておこう。
「世界改変」、「ヤンデレ」、「廃墟の街」、「人肉のタルト」、「ヤンデレ」、「閉鎖空間への道」、「ヤンデレ」、「特異点」「昆布」
必要なものは信頼できる友である。
彼女は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
僕が世界をあるべき姿に戻すと信じ、ライバルを殺してくれなければならない。
いつか、そのような者にこの僕が出会えるだろうか?
必要なものは『勇気』である。
わたしは『彼の親友という立場』を一度捨て去る『勇気』を持たなければならない。
朽ちていくわたしの閉鎖空間は、10の罪人の魂を集めて吸収。
そこから『世界改変の力』を生み出すであろう。
『世界改変の力』は目醒める。信頼できる友の発する14の言葉をきっかけにして
『キョン』は僕を信頼し、僕達は『恋人』になる。
最後に必要なものは場所である。
閉鎖空間内の僕とキョンが通っていた中学校へ行き……
僕の「告白」の時を待て… それが『天国の時』であろう…
橘「安っぽい感情で動いてるんじゃあないッ!
『世界』は平穏に保たれはならないのですッ!
おまえらはそれを邪魔しているんだ……
少しばかりの人間が犠牲になったらといって……
『どこへ行かれるのですか?(ドミネ・クオ・ヴァディス)』おまえは『磔刑(たっけい)』だーーーーッ!!」
古泉「あなたは……自分が『悪』だと気づいていない『最もドス黒い邪悪』です……」
>>327 ちょwww
ヤンデレ三回も言ってる上に言葉10個しかないwwwwww
てか本当わかりにくいな俺の
2回目のお前はお前=you=Uってことで
>>329 自分で自分のネタばらすって、宇宙位置お寒い行動だと思うのだがどうか?
もうわからなくていいよ。
あー、何やってんだ俺!
いろいろ間違え過ぎた
やっぱり思いつきでジョジョ改変やるのは良くないな……
>>328 禁則事項とかワカメとか足して脳内保管してくれ
他にもわたし→僕の改変してなかったり、誤字脱字ひどいから各自脳内保管ヨロ
333 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 19:13:21 ID:H30oGKpY
ハルヒ「あたしがいたらあんたは逃げれない」
ハカセ君「…………………え?」
ハルヒ「ひとりでいくのよハカセ君
あんたを逃がすのは古泉君であり………
有希であり、みくるちゃんであり
あたしの大事な人、キョン………
生き延びるのよ
あんたは『希望』!
ここはあたしが食い止めるわ」
ハルヒ「来るがいいわっ!佐々木さん
『ストーン・フリィィーーッ!』」
カオスww
>>323 キョン『佐々木。』
佐々木『何だい?』
キョン『お前の朝がお前』
佐々木『い、いきなり何を言い出すんだいキョン、それでは僕という存在は僕自身が認識している「朝」という定義そのものであることを指していることになるじゃないか。
日本語は正しく使わなくては不本意な誤解を招くことになる。そもそもそんな言い回しは端的過ぎて当事者以外には伝わりにくいことこの上ない。
せめてわかりやすく僕にも理解できる範疇で説明してほしいよ。例えば「好きだ」とか「愛している」とか「俺と付き合ってくれ」とか「キミが俺の全てだ」などのような口にするのも躊躇われるような言葉ですら僕は受け入れてあげるよ』
キョン『佐々木、二つ目の「お前」を英語で発音して(ry
>>329 ネタばらし乙
実は消えるべきはハルヒだった
とかだと死にたくなるかも
ギックリ腰佐々木という
電波がどこからか舞い降りた
αはハルヒルートで驚愕以降も続いて
βは驚愕で終わってもいいから消えずに佐々キョンENDになればいいなと思ってる
佐々木もハルヒも好きだからね
>>329[
個人的には尚わからぬのですべて解題していただきたい
時には滑ったネタを供養することも必要だ
↓「お前の朝がYOU」
↓「おまえのあさがゆ」
お前の朝粥(が食べたい)
すげえ。難解極まる
よしわかった
|
|
>>323のネタが成仏しますように
___. |
/ / \ \_______________
./ /( 佐 ) \ o〇 ^ヾ!;;;:::iii|//"
/___ ./_(´ー`). \ ∧∧ .|;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || || |っ¢ || ̄ (,, ) ナムナム |;;;;::iii|
|| || || || /,,,|ゝ iii~||.| ⊂ ヾwwwjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃.(○)
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 ( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jrヽ|〃
おまえらwww
佐々木に萌えに来たのに
おまえらに転びそうだぞw
それにしてもスレが進むにつれて流れが速くなるなw
佐々木萌えが増えていくのはいいことだ
男でも女でもいいからさらに同志を増やしたいな
俺は今日もまた一人友達から佐々木萌えを作ってしまった
>>337 「痛い!う、動かさないでキョン!」
「でも佐々木、こんなトコ誰かに見られたら恥かしいだろ?」
「あたっ、痛いよ!動かないでって言ってるのに!」
「す、すまん!」
「(キョンの野郎、大人になっちまったんだな…俺たちを置いて……)ごゆっくりぃ〜〜!!」
声優は個人的に伊藤静がいいと思った
別に僕っ娘の役をやってる訳でも何でもないけどさ
>>344 意外と女で佐々木好きって多いよ
まぁ女の場合は佐々木単体というより佐々キョンが好きらしいけど
なんでもキョンと佐々木の関係に萌えを感じるらしい
俺も分裂の佐々キョンの挿絵で佐々木萌えに転んだけどね
「ということは、ハルヒがアザトースで古泉がニャルラトテップ、長門が
クトゥルーで朝比奈さんがシュブ=ニグラスか。どっちかてえと、ニャル
ラトテップは佐々木という感じだが」
「佐々木さんがアザトースでニャルラトテップはあたしです!」
「分かったから落ち着け」
という感じ電波をかなり以前から受信してるんだが、どうしよう。(棒
>>346を見てなぜか思い出した豆知識
往年の名作ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」が、連載開始後読者アンケートではじめて一位を獲得したネタは
竹田と岩下さんが乳繰りあってるのを前野たちが掃除用具入れから見てたエピソード。
スレ違いすまない。佐々木かわいいよ佐々kry
いつのまにか300か早いな
>>351 谷「えへへへ!オイラも混ざる〜〜!!」
キ「……………………………………………………」
佐「…………………………………」
谷「…………………………………………なんだ、ギックリ腰かよ。
さて、WAWAWA忘れ物〜♪」
こうですかわかりません!
>>350 ヨグ=ソトース萌えの俺はどうしたらいいんだ?
さて、そんなわけで、前回の手痛いしくじりも気にせずに。
一本仕上がったので、投下。夏祭りネタ。5レス予定。
VIPPER死ね!
「夏祭り」
夏休みもほど近くなり、いよいよ“この夏が勝負だ”なんてスローガンがリアルに俺の耳に
届くようになっていた七月のある日のことだ。
この頃の火曜と木曜には、俺は佐々木と共に下校し、その後に自宅で自転車を引き出し、
佐々木を荷台に乗せて塾へと向かうという生活パターンがすでに確立されていた。
そんなわけで、いつものように、佐々木を伴い、教室から昇降口へと向かう途上、俺は
佐々木にこう告げられた。
「キョン、すまないが、今日は一度自宅に寄らねばならない。よって、塾へはバスを使用する
ので、ひとりで塾に向かって欲しい」
ほう、どうした? 忘れ物か何かか。
「いや、そう言うわけではないのだ、ちょっとした戯れでね。理由は今はその事を告げる時で
はない、という所かな。どうせ塾に行けばすぐに分かるからそれまでお預けさ」
ふぅむ、なにやら企みごとか。
「この段階で、気づいていない以上、キミが正解にたどり着くことはない。種明かしまで、
マジックショーを見ている子供のような心境でいたまえ。あ〜、もっともそんなにすばらしい
出来事があるわけではないぞ。美味しい思いはできない、あしからず」
ん〜、どうやら、俺が格別何かを得られる訳ではないようだな。それなら、まぁそれでよい。
さしたる興味があるわけでもない。
佐々木とは昇降口で別れ、ひとり、帰宅する。帰宅した俺を待ちかまえていたのは、
わが妹(小四、9歳)であった。
「ねぇ、ねぇ〜、キョンくん、お祭り連れてって〜〜〜」
普段の五割り増しは甘えた声を出して、すがりついてくる。ダメだ。今日は塾の日だ。
「え〜〜、つまんな〜〜い。連れてってよう」
ダメだって言ってるでしょ。お母さんに連れてってもらいなさい。
「そんなら、い〜〜よう、ミヨキチと一緒に行くから」
ちゃんと、大人の人に引率してもらうんだぞ。お前はともかく、ミヨキチに何かあってはいけない。
「は〜〜い」
返事だけはいいな。ったく、しかし、今日はお祭りの日だったのか。
その事に気がついて街を見れば、確かに街の通りには、提灯が並び、祭囃子がスピーカーから
流れ、近くの神社の境内にはテキ屋のおっさんたちが、お好み焼きやら、たこ焼きやら、金魚すく
いやらの屋台を出していた。夕食をもう済ましたのか、ガキどもが祭りの熱にうなされて走り回って
いる。ほんの3年前まで、あんなガキのひとりだったのだ、と何とも言えない郷愁が沸く。おいおい、
そんな年でもないだろう、俺は。
さて、そんな訳で、本日の塾の教室は普段の五割り増しに華やかであった。それも当然、
女生徒たちが全員、示し合わせたかのように浴衣姿だったからだ。いや、こんなことが偶然で
あるはずもない。これは示し合わせていたのだな。佐々木の不可解な態度にようやく合点が
いった俺なのだった。
佐々木は桜の花弁(五枚だから、恐らくはソメイヨシノなのだろう。もっとも俺はソメイヨ
シノくらいしか桜の品種は知らないが)を配した淡い紅色の浴衣に黄色い帯を巻いていた。
手には赤い金魚が描かれた団扇を持っていて、実に風情がある佇まいである。
「やぁキョン。どうやら、僕が指摘するまでもなく、今日の企みごとには気が付いているようだね」
そりゃ、塾の入り口に入った時から、なんとなく、な。今日はこの辺りのお祭りだったんだな。
「ほう、キミにしては珍しく、周囲をキチンと観察していたようだね、感心感心」
いや、今日、帰ったら妹が祭りに連れて行けと煩くてな。
「なんだい、感心して損をしたな。リンゴ飴のひとつも奢ろうかと思ったが、なしにしよう」
おいおい、美味しい思いはできないんじゃなかったのか? 苦笑を込めてツッコミを入れる。
「ふむ、そうだったかな。だけどねぇ、キョン。女生徒たちが艶やかな装束に身を包んでいる
のだ。健康な若い男性なら、これは十分に美味しい思いなのではないかね。僕もね、女生徒
の間の戯れで、浴衣を着てくることになったのだが、真面目にやるとこれはこれで大変なのだ。
学校に浴衣を持っていくことも検討したのだが、純粋に余計な荷物であること、着替える場所、
着替えた後の制服の処理、履き物の処理、キミの自転車に浴衣で乗るのは危険であるなどの
さまざまな要因によりこれは却下された。本来であればねぇ、髪型もいじりたかったのだが、
これは時間が掛かりすぎるために、残念ながら省略だ。それでも、慣れ親しんだ生活習慣を
捨てて、常より30分以上早い行動を強いられたのだ。美味しい思いがしたいのはこちらの方さ」
なんだ、お好み焼きでも奢って欲しいのか?
「いやいや、そこまで即物的な人間じゃあないよ、僕は。そして僕の仲間である女性陣も、ね。
たぶんね。で、どうかな、キミの率直な感想を聞かせてもらいたい……のだけれど」
教室が華やかで大変に結構なことだ。毎日では、塾の勉強するぞ、という雰囲気が壊れる
というモノだが、たまのハレの日にはこういうのもいいだろう。
「…………キョン。キミはもう少し、エチケットというモノを大切にした方がいい。もちろん、
今はそれでもいいが、そんなことでは、いずれどこかの女にナイフで刺されてもしらないぞ」
なんだ、そのやけに具体的な凶事の指摘は、なにやら脇腹が痛くなってくる。
「別に、根拠などない。女のカンという戯れ言さ。聞き流してくれたまえよ」
まぁ、それはともかくとしてだな。佐々木は細身だから、そういう和装がよく似合うな。
普段は学校の制服ばかりだったからな、見違えたよ。
「………くっ、不意打ち……だ」
どうした、佐々木? 何かあったのか? 心配する俺を余所に、佐々木は教室にずかずか
と入っていった。その後、授業が始まるまで、佐々木は俺と顔を合わせようとはしなかった。
さしたるイベントもないまま塾の授業は無事に終わり、俺たちは帰宅の途についた。周囲の
塾生たちは祭りに寄っていく者あり、まっすぐ帰宅する者ありで、三々五々と言う感じだ。当然
の事ながら、女生徒たちの多くは祭りを楽しむつもりらしい。
「キョン、僕らも少し祭りを覗いていかないか、せっかく浴衣を着てきたのだしね。少しは祭り
の風情も感じておきたい」
無論、否やはない。こっちも、だんだん増してくる受験という人生のイベントのプレッシャー
を感じていた所だ。勉強のストレスは勉強で発散しろ、などと教師、講師の連中は言うが、
そんなことができるくらいだったら、塾なんか通わねーっての。
「いいぜ、遊んでいこう。四季折々の風情は楽しまないとな」
くっくつ、佐々木が団扇で口元を隠し、囁くように笑う。
「今、キミがね、一瞬の間に、一体どんな葛藤を得たのか、手に取るように分かるよ」
その悪い軍師みたいな表情はやめれ。
「そうかい、僕も同意を示そうと思ったんだけどね。とりあえず、キミの後ろめたさを消す、
共犯になら喜んでなろうじゃないか」
口元を隠したまま、目を細めて佐々木は声を上げずに笑った。その笑顔を見て、
俺の心も落ち着いた。
GWが終わるまでに頑張ってssを書きおわるって公言したのに全然書きおわらない・・・・・・
どうしよう・・・(´・ω・`)
さてと、何から巡るかな、まずはなんか食おうぜ。
「ふむ、焼き物、粉物、駄菓子類、いろいろあるようだが、キョン、キミは何を食べたい?」
どこに落ちたい、見たいなイントネーションで聞く佐々木に、俺は返答を迷っていた。屋台
特有のソースの味しかしない焼きそばか、どこまでも粉っぽいお好み焼きか、はたまた明石の
タコが入っているなんて、微塵も信じられないタコ焼きか? 今じゃ、どこのコンビニでも
食えるフランクフルトにアメリカンドッグは後回しだ。何か目新しい食い物はないのか?
「そうだな、僕はアレがよい」
そう言って、佐々木が指さしたのはリンゴ飴の屋台だった。授業の前に、そういえば、そん
な話しをしたな。
「うむ、アレならばキミの分も出そうじゃないか」
お、言いましたね。二言はないぜ。おっちゃん、リンゴ飴とアンズ飴ね。
「なんだ、リンゴ飴でなくてもいいのか」
袂から財布を出しながら、佐々木が囁いた。
「なんだい、兄ちゃん、連れの姉ちゃんに奢ってやるぐらいの甲斐性持ちなよ」
屋台のおっさんは余計な茶々を入れた。佐々木が気を変えたらどうするんだ。
「いいんですよ、おじさん、コレをネタに彼にい〜っぱい奢ってもらうんだから」
と、佐々木は俺の左腕を取ってぎゅっと、抱きかかえたのだった。
「おお、お熱いねぇ。よし、兄ちゃん、こっちのでっかいの、もってきな。
姉ちゃん、この兄ちゃん奥手そうだから、押しの一手だぜ」
などと、何にも知らない親父さんの声援を背で受ける俺たちなのだった。まぁ、ここで俺たち
はそんなんじゃねぇとおっさんに言っても意味はないし、無粋なので止めておく。
「うむ、なかなかいい味じゃないか」
佐々木はリンゴ飴をなめなめ、俺と共に祭りの客で賑わう境内を行く。俺は何とはなしに
そんな佐々木を眺めていた。
こっちのアンズ飴もそこそこいける、そんなどうでもいいことを話しながら。
ん、大分、人が混んできたな。佐々木、手をつなごう。はぐれたらヤバイからな。佐々木の
手を引いて雑踏の中をいく。
「ねぇ、キョン、ひとつ聞いてもいいかな。キミと僕は以前にもこうして、賑わう場所を歩い
たことはなかったかな?」
お前と会ったのは中三になってからだと思うんだけどな。
「うむ、そうだな、中三の春に学習塾でキミがぼくに声を掛けてくれたのが、僕らの友誼の
始まりであった。それは間違いない。……なんだろうな、忘れてくれ、気のせいだった」
ふ〜ん、変なヤツだな。……まぁいつものことか。
「わるかったね、ところで、どうしたね、さっきからぼうっとしているようだが」
いや、悪いな、なんとはなくにお前に見とれてたんだ。
「なっ…何を言うんだ、藪から棒に」
そうだな、何を…言ってるんだろう。考えて見りゃ、妹でも親戚でもない女の子と祭りに一緒
に来るなんて、初めてかも知らん。だから、なんと声を掛けていいのかわからないんだな、きっと。
「ふむ、何となれば、僕がキミの初めての相手というわけか、お祭り……デートの……」
生々しい言葉に思わず、アンズ飴を飲み込んだ。
「これは責任重大かもしれないな。僕の所為で、キミの精神に大きな傷を残してはいけないな。
うん、よくない」
はあ、心配して頂いて光栄です。
「それでは、キョン。キミの責任において、お好み焼きと焼きそばと何か、肉系の串焼きを
買ってきたまえ、私はそこの……」
そう言って佐々木は手のひらで参道から少し外れた茂みのある当たりを差す。
「……茂みの辺りで少し休憩している。そろそろ夕食の頃合いだ。一緒に食べよう」
なんで、俺がと思いつつも、佐々木は俺の返答も聞かずに参道を外れていく。まぁ、この程
度は覚悟してたさ。俺は参道を戻りつつ、先ほど通りすがりに、当たりを付けておいたお好み
焼きの屋台を探していた。
「すまないが、連れがいるものでね、君たちと付き合うことはできない」
お好み焼きと焼きそばとタコ焼きと串焼きを抱えて俺が戻ってきた時に、耳に入ってきた言葉
はそれだった。見やれば、高校生と思しき数人の男に、佐々木が囲まれているではないか。
義を見てせざるは勇なりけり、連れの女の子に手出しをされては俺の平和主義もどっかにいくぜ。
「おい、何やってんだ。俺のツレだぜ」
精一杯、低音効かせてそう言った。
男たちのひとりが振り向いた。
「なんだ、彼氏来ちゃったよ……ってガキか」
おいおい、そう年は変わんねぇだろ。
「って、もしかして中坊か、お前ら」
悪イかよ、おっさん。
「おいおい、中坊。女の前でイキがるのもわかるけどさ、も少し、口の利き方をちゃんとした
方がいいゼ」
じゃり、と足もとのジャリに音を立てさせて、男たちが振り返る、え〜と、全部で4人か、
ケンカになったら勝ち目はないな、残念ながら。ピンチになると自動的に覚醒する超戦闘能力
なんてのは俺にはないのだ。
さて、どう逃げるか、思案する俺の視線の先には不安げに俺を見ている佐々木の瞳、なんだ
よ、大丈夫だよ。何とかするって。だから、お前は逃げろ、一目散にな。
男たちと俺の間の緊張が高まったその時だ。
「せっだりゃああああああああ!!」
絶叫とともに横合いからドロップキックが、男たちのひとりの顔面に炸裂する。
その男はそのままもんどり打って横回転、数回転がって動かなくなった。
なんだ、何が起こった。だが、チャンス到来である。もっとも近い男の顔面に右手に持った
タコ焼きと焼きそばをぶつけ、飛び出してきた何者かに気を取られた別の男の後ろから膝裏を
蹴り飛ばす。強化版膝かっくんである。それをくらい、うずくまった男の顔を、タイミング良く、
ドロップキックから体勢を整えた闖入者が蹴り上げた。スパーンっといい音がして、男の身体
は縦回転。ジャッキーの映画でも、ここまで綺麗に回転しねえぞ。
勝負は付いていた。数の優位は瞬間的に崩壊した。そして、残りのふたりの戦意も喪失していた。
「なに、まだヤんの?」
闖入者が、殺気を込めて囁く。小型の肉食獣のような迫力が、そのセリフと視線に込められ
ていた。ってこいつ、女だ。腰までの長い黒髪のポニーテイルが夜風を孕んで揺れていた。
大きな瞳に殺気を込め、小柄な身体を闘気でふくらませた女にナンパ男たちは気圧された。
「ちっくしょう、覚えてろよ」
ソース焼きそばのカツラを被り、顔面につぶれたタコ焼きを貼り付けた男と、幸いにして
無傷だった男は倒れた仲間を背負い、逃げ出した。
うわ、そんなセリフ、ライブで聞いたのは生まれてこの方、初めてだ。
「ちぇ、もうおしまいかぁ。根性なしめ」
残念さを隠すこともなく、女は毒づく。くるりと振り返った。さっきまではそれどころじゃ
なかったが、よくよく見れば、えらい美少女である。マンガかラノベか、おい。その顔つきは
きりりと凛々しく、長い黒髪のポニーテイルが無茶苦茶に似合っている。
「ま、いやがる女の子をナンパするキモ男を撃退するってシチュエーションをやってみたかっ
ただけだからいいわ」
そう言って、俺の左手から、牛カルビ焼きの串焼きの入った袋を丸ごと奪った。
な、何すんだ。
「これ貰うわよ、助けた代金ね」
バリバリと串焼きを食いながら、女は言った。盗ってからいうなよ。
「あによ。命の恩人でしょ、文句言わないの。それに彼女ほっといていいの」
串焼きの串で、佐々木の方を差す。お、そうだ。佐々木に目を転じると、彼女は小走りに
こっちに来る所であった。
「大丈夫か、キミ、怪我はないか」
そう言って、俺の身体のそこかしこを触る。いや、怪我もなにも、一方的に蹴りを入れただ
けだからな。
「4人相手にケンカなんて、無茶が過ぎるぞ。僕は生きた心地がしなかったよ」
いや、実際は、ケンカになってないしな。さっきの女が一方的に相手をボコっただけだ
……っていねえ。
「……もう、いないな。この人ゴミだ、見つけるのも難しいだろう。お礼を言いそびれてしまっ
たな。何かの機会にでも、また会えればいいんだけど」
いや、まぁ、そうだな。何となくいつかまた出会うような、そんな気がしていた。これはあ
くまでも偶然、あるべきではなかった出会いだ。なぜだか、そう感じた。
「もう、祭りという気分でもないな。帰ろうか、キョン」
ああ、そうだな。送っていくよ。
「そんな、悪いよ」
いいだろ、さっきは守りきれなかったからな。夜道は危険だ。
「……うん、ありがとう」
ちりんちりんとベルを鳴らしながら、佐々木の家までの家路を急ぐ。
「しかし、散々なオチだったなぁ」
荷台に腰掛けている佐々木に声を掛ける。
「うむ、ナンパされる経験はあれが初めてではないが、祭りとなるとまた違うものなのだな」
やっぱ、ナンパとかされるのか。
「い、いや、それで付き合ったことなぞないぞ。ほら私は喋りがこんなだからな。大概の場合
はすぐに向こうから離れてくれるんだ。まれに面白がる者もいるが、そう言った場合は丁重に、
きっちりと断わることにしている。今日のように絡まれたのは初めてだ」
いや〜、まさか、ちょっと目を離した途端に、こんなことになってようとはな。初お祭りデート
のイベントにしちゃドラマチックに過ぎるっての。
「くつくつ、まったくだ。僕はもっとゆったりとした方がよい。ああいう忙しくて煩いのはね、好かない」
夏の夜の匂いがする道をふたり乗りで、走った。
「ああ、キョン、キミ、ちょっと止めてくれないか」
どうした? なんかあったか。請われるままに自転車を止めた。そこは、俺と佐々木の家の
途中、言われるままに走っていた土手のサイクリングロード。
「お好み焼きを食べてしまおう」
ああ、そう言えばカゴに入れっぱなしだった。もう、冷めてるからな。たぶん、不味いぞ。
「いざ、食べる前にそう言うことを言うかな、キミは」
根が正直なもんで、な。それに、お前の口から、それを指摘されると、俺が傷つく。
あの修羅場の中で守りきった最後の食い物だからな。
「ふふっ、そうだったね」
お好み焼きのパックを開けて、ふたりで一膳の箸を使って、もそもそと粉っぽいお好み焼き
を食べた。
「いやいや、冷めてしまっているのは残念だが、それほど悪くはないんじゃないのかな?」
そうか、お前がこういうジャンクな食べ物が好きだったとは意外だったな。
「ふふ、本当に、悪くないな。こういう食べ物も…あ」
その時だ。ドーン、と地響きにも似た音と共に、花火が打ち上げられた。遠くの夜空に大輪
の花が咲いた。
「綺麗だな」
どちらからと言うこともなく、ふたりの感想は同時に口から漏れた。
どちらかともなく、顔を見合わせて、笑った。なんとなく、そう、なんとなくいい気分だった。
さっきまで抱えていたささくれ立った気持ちが、風の中でほどけていく、そんな感じだ。
「僕は、そのこう言う時、こういう場所で何を言ったらいいのか、よくわからない。だけど、
だから、気持ちに正直に言うよ。キョン、キミとこういう美しさを、風景を共有できて、
僕は……嬉しい。さっきはありがとう。僕を守ってくれて」
ちょっと強く吹いた風の中、溶けるように、佐々木がそう囁いた。なんだろう、急に恥ずか
しくなってきた。そう囁いた佐々木が静かで、そしてそう、とても儚げで、消えてしまいそう
に見えたからなのだろうか。だから、普段より真面目に、言った。
「ああ、俺も嬉しいよ。この風景、この感情、このお好み焼きの味、俺は忘れない。たぶん、
いや、決して」
もうすぐ、夏休みだ。
今年の夏は、中学生活、最後の夏はどんな風に過ぎていくのだろうか。
そんなことを考えながら。
以上、おしまい。
もうちょっと、甘い感じでないかと、いつも思う。
なんか、いいシチュないっすかね。
!. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.! \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./ _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
!. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´ ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ 彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,' "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
!. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´ 、 |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ流れを読んで三分キョン
. ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ , ,.l :./:l./:.ィ:ハ.} ー`
', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ > ー "´ イi:.////ソ リ
i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _ / リ/iイ'
. }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - ' メ
| : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i ' ,
l: ハ:トヘ  ̄ j ` - _
// ゙ー / ` - y`ーv、__
/ <: :/: : : : : 入
/レ ' __ r ' ´ ̄ <´: :/: : : : : : : :.i
_ ,ヘ: :.ラ ` そ: / . . : : : : : : :ヽ
,´: : : :ヽ::} _ ― :.: ̄i . : : ヽ
,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::..... { . . : : i
阻止
同じ箸で食ったのか
阻止
>>362 君がいた夏は遠い夢の中〜
が浮かんだ、GJ!
>>363 GJ!!!!!!
この佐々キョン好きだWWW
ハルヒテラツヨスWWW
割り込んじゃった・・・ごめんよ(´・ω・`)
キョンTUEEEEEEE!!
>>363 いい話だな〜
夏祭りか……キョン。羨ましいぞ。まるで恋愛映画の一場面みたいだ。
ハルヒも友情出演でかっこよかったし。
>>363 GJ!
ハルヒすげぇなw
この佐々キョンは初々しくてかわいい奴らだw
>>363 いいねいいね〜
GJ!
さすが団長、強いなw
あとはしゃいでキョンの腕に抱きつく佐々木かわいいよ佐々木!
キョンは相変わらずニブチンな奴だw
>>363 うーん、いいなぁ。
しかし、幸せそうな佐々木を見るたびに驚愕が不安になる。
キョンと同級生の佐々木はいても親友の佐々木は実際には存在しないというのもありえるし。
ハルヒの力で生まれた存在であげく消えることにでもなったらキョンはハルヒを恨まずにいられるだろうか。
いくら無意識とはいえ、ねぇ。
>>363 GJ
しかし、夏祭りネタ今の俺の書きかけSSともろにかぶってるよ、おい。
どうしよう、お蔵入りかな
>>376 別に被っても何ら問題ないだろう。
さっさと出して佐々木分をスレに注入するがよろし。
かぶりなんか気にしたら、世の中のSSのほとんどがダメになっちゃうぜ
あなたにはあなたのssがあるんだ、おくらいりするなんてとんでもない
>>363 GJぅ!テラなごむわぁ〜 明日の朝までに論文6枚書かなきゃならんのに…ニヤニヤしてしまうっ!ビクッビクッ
>>379 小鳥と鈴とそれからあなた
みんな違ってみんないい
上の方で佐々木の名前について少し書かれていたけど、
ハルヒ=春日なの?俺は晴日かなーと思っていたのだが。
佐々木→雨月とか(これはやりすぎか
普通に当て字っしょ
と空気読まずに(ry
>>382 たしか中国語版は涼宮春日だったように記憶してるが…
>>382 香港版だか、中国版の正式翻訳本のタイトルが『涼宮春日的憂鬱』
だからまったく根拠がないわけでもない。
当て字なのは間違いないけど、根拠レスな当て字でもないわけ。
>>385 向こうには訓読みってのが無いから『涼宮春日』で『りょぅぐぅちゅんぴー』って発するんじゃないか?
春妃(ハルヒ)
とか言って(ry
なるほど。ハルヒが太陽で、佐々木が月か。
美月とか合いそうだな。
>>388 佐々木美月か…
イイナマエダナー\(゜□゜)/
>>358 フラグをぶち折った後にすかさずフラグを立てる辺り素晴らしいフラグクラッシュだ。
>>385 >>386 そっかー。でも香港・中国表記って信用できないんだよね。特に香港。競馬に興味がある人は分かると思うけど。
ありがと。
>>388 「ミツキ」っていう男っぽい名前だから、佐々木に合うといえば合うね。
ミッキー、みっちゃんて感じかw
美月だと従兄弟の所の子と同じ名前だから嬉しい
メダロット3のあの子に似てるから『佐々木かもめ』でも良いと思ったのは内緒だ。
>>357 無茶しやがって………お前のこと誇りに思うぞ。
>>393 これまた懐かしい名前を…かもめちゃんか、あれはもろ男じゃないかw
かなり衝撃は受けたが
>>387 村山由佳ネタやめてえトラウマが
といいつつ、俺もハルヒに漢字を当てるならそれだろうと思っている
>>395 ま、まさか!わかるヤツがいるなんて!
それにしてもこのスレの勢いは凄まじい。今日だけで300レス行くんじゃないか?
なんという佐々木人気……
>>392 僕のことは、みっちゃんでいいよ。くっくっ。
こうですか!?
>>363 GJ!
朝倉フラグで笑った。
読んでてこっちまで脇腹が痛くなってきたよ。
既出でなければポニーテールにしようと頑張る佐々木のssが読みたいなぁ。
「
>>397が言った300レスが今日だけで300個のレスがという意味なのか、
単純にスレが300までのびたという意味なのかでかなり違ってくると思うのだけどね?」
「いや突然何を言い出すんだ」
「いやね、5月に入ってもこのスレの勢いは衰えないなとね」
「スレ? だから何の話なんだ?」
「ああ悪い、こっちの話だよ。忘れてくれて構わない」
「そうか、ならいいんだ」
「ところでキョン、来年のGWはどこかに出かけたいとは思わないか?」
「お、そろそろ400レスだな」
「な、ちょ、キョン!?」
ごめん、勢いで書いた。ほんとごめんorz
今日だけで23個もレスしてる俺っていったい…orz あ、今24個になった
この際ツガノ漫画でいいから早急に佐々木に登場してもらいたいものだ
短い髪のポニテってのはそれはそれでかなり可愛いんだぜ
>>404 漫画シャナ3巻P132の吉田一美嬢で我慢しとけ。俺は満足した。
>>392 その調子で行くとだ
俺:ミッキー
幼馴染(女):キョン
あだ名がこうなるというミラクルが起きるのさ、リアルで。
>>363 GJ。友情出演ハルヒもイイ!!
浴衣の佐々木って最高だろうな。
あと、
>>どこに落ちたい、見たいなイントネーションで聞く佐々木に〜
これでワラタ。いや、キョンなんで知ってるのみたいな。
ひょっとしたら俺が想像したのと違うネタなのかもしれないけど。
>>405 ポニテが似合うのはどうせ二次だけだよなぁと思ってたら現実にもいるという罠。
>>407 もう付き合うしかなくね?
>>406 シャナか
購買意欲サッパリだから満喫で確認してくる
よーし、パパまた思いつきでコピペ改変ネタ投下しちゃうぞ
グロテスク 親友宣言
グロテスク 撤回したい
グロテスク 涼宮ハルヒ
グロテスク 超妬ましい
キョンへの思いを諦められない
キョンへの思いを諦められない
橘「佐々木さんは全知全能だーーーーッ!!!」
ちょっと前にやったエロゲのあるキャラが口調といい迂遠な言い回しといいササッキーそのもので
いろいろと持て余す
現実でツインはないがポニテは結構似合う奴いるよな
ツインてか少し後ろ側に2つ分けしてんのならたまに見るな
おまいら結構現実見てんだな
現実でツインの似合う可愛い女の子に出会ったことがあるぞ。
しかし、残念なことに彼女は子供のいる幼妻であったが。
一日一回佐々木かわいいよ佐々木!
なぜ…君はこんなに近くにいるのに…遠いんだ…
>>419 なんか詩人みたいだな!少し感動したぞw
今日土砂降りだな…
佐々木とキョンって自転車通いみたいだが雨の日はどうしてたんだろうな
そこで相合傘イベントですよ
なぜか雨の日はキョンの傘がなくなります。
>>423 キョン「なあ佐々木、傘に入れてくれ」
佐々木「全く、仕様がないヤツだな、キミは…(計画通り!)」グッ
佐々木「あ〜…キョン?」
キョン「どうした?もうすぐ保健室だからな、少し我慢しろよ」
佐々木「うん、た、たしかに僕は足を挫いてしまい
キミにこうして運んでもらわなければ動けない身の上なんだが、こ、この体勢は…」
キョン「何だ、これはつらいのか?なら持ち方を変えるが」
佐々木「い、いやっ、そういう訳ではないんだ。むしろ快てk…っとそうではなくて!」
キョン「じゃあ何なんだ?」
佐々木「…いや、もういいさ(キミは僕を迷わずこの形で持ち上げたが気付いてないのか?
この体勢が一般的に お 姫 様 抱 っ こ と呼称されるものだということに)」
誰かがもう書いたかもしれないが受信した電波には逆らえなかった。
妄想が、妄想が、蔓延る
>>424 >424
佐々木「そんなに離れていては濡れて風邪をひいてしまうぞ」
キョン「いや、.このくらいたいしたことな..」
佐々木「こういう時ぐらいきみはあまえたまえ。ぼくはきみが...」
ハルヒは躰を持て余すことがあるらしいが佐々木もそうなんだろうか
>>400 佐々木がポニテにした拙作なら保管庫にあったかと思う
手前味噌で申し訳ないですが・・・過去作の手直しもしたいなあ
そういやあの話は逆フラクラだったな
いくらGWの日曜日とはいえ一日で298レス……
佐々木、恐ろしい子っ
佐々木の命日が6/1かもしれないと考えると・・・ああ、葛藤の中毒になりそう。
妹に
「なんでもいいから小説貸して」
って言われたから
「ちょっと変だけど面白いやつあるかも」
って言ってハルヒを見せたところ
「やっぱいいや」
と言われますた。orz
若干引いた顔でorzorzorz
のいぢ絵………
一般人の反応のようですね。本当にありがとうございました。
>>426 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| おい佐々木 お前 半分以上濡れてるじゃないか
| この傘小さすぎる。俺はいいから一人で使え
\__________ ________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 嬉しい言葉だね。でも僕には自分だけ濡れずに済まそうなんて了見はないよ
| 僕を濡らしたくないと言ってくれるのなら、
| キミのちょっとした努力で 二人とも濡れなくなるのだけど どうだろう?
\____ ________________________
∨ i ______/ i |
| ``‐-、._ \ i
. i ‐-、._ \ | |
i . , -‐- 、 / ,. ‐ `‐-\
. i ,'. / ト、 ヽ /ノ / ヽ |
. | i. ((从ソ 从〉./ ノハハハハハ !
| l. (|┳ ┳i!l/ !|─ ─ ,iリ)! i
| . ハNiヘ ー ノハ! ’ 、 - ,ノル´
| ⊂)"ー'゙iO ⊂}゙|†'|´{つ i |
i /ュュュュゝ i´T `i i
i 〈__八_,〉 〈_,八__〉 i
>>436 ちょwwwおまwwwキタコレwwwGJwwwそれにしても佐々木かわい過ぎだろう…ほとんど濡れてるぞ…
>>436 ち、仕方がない。俺は、左手で佐々木の持っていた傘を奪い、右手を佐々木の腰骨の上当たりに
置いて、ぐっと抱き寄せた。
「両手がふさがったから、鞄はお前が持てよ」
そう言って、左手に引っかけたままの鞄を振ってみせる。
佐々木は、ふたつの鞄をそっと傷ついた小鳥でもいるかのように胸の辺りに抱きしめる。
「ほう、そう来たか。キョン、なかなか大胆だね、キミは」
くつくつといつもの笑みを咽から絞るようにして出した佐々木だったが、その頬には朱が
差していた。なんだよ、お前も恥ずかしいんじゃないか。
「僕がいつ恥ずかしくない、そう言ったのかね。だけどねぇ、キョン」
ああ、わかってるよ、それ以上にふたりが濡れなくていいんだろ。
「ぷっ、違うよ、キョン。それ以上に、キミの体温が心地よいのさ」
お前、濡れすぎなんだよ、まったく、すっかり冷え切ってるじゃないか。
「キミのシャツを濡らしてしまって申し訳ないね」
いいんだよ、どうせ洗濯することになるんだから、俺ん家、寄っていけよ。バスタオルと
コーヒーくらい出すから、このまま風邪でも引かれようもんなら、寝覚めが悪すぎる。
俺の発言を聞き、くつくつと沸騰する水のような笑いを漏らす佐々木である。
「ああ、そうさせて貰うよ、キョン。シャワーも貸して貰えるとありがたい」
…………わかったよ。
こうですか? 分かりません(><)
お風呂まで貸すのかよ……
ちょっとイイ感じじゃないの君達
>>443 上がった後のシャンプーの匂いにキョン発情
フラクラキョン破れたり、だなw
お風呂の扉が擦りガラスでシャワーを浴びる動きを外から見てしまうシチュを妄想してフルボッキしてしまった
>>440 素晴らしい。
そして、まとめの中の人も。
>>440 いちゃつきやがってw
さすがのフラクラキョンもこうはっきり言われたらフラグクラッシュは無理だなw
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| この小さい湯船に なんで一緒に入りたがるのかね
| 妹ならともかく お前がさ
| 狭すぎて 落ち着いて浸かっていられないんだが
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| そうかい? 僕は今 素晴らしい幸福感に満たされているよ
| こうした小さな空間でないと なかなかできないからね
| キミに触れたり 触れられたりするのは……
\__ __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/ | ……なあ 佐々木
| お前って ひょっとして
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| な 何だい?
\__ __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/. | 狭いとこフェチか?
| 閉所恐怖症の逆ってやつで、
| 小さくなってたほうが 落ち着くとか
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| あー……そういうことにしておいてくれていいよ
\___ ________________
⌒ |/ ⌒
( ) ( ⌒
) )| :|| |
( ( ノ .| :|| |
, -‐- 、 . , -‐-ー.、 ) │ .!! !
. ,'. / ト、 ヽ 〃 u ヽヾ タマタマ ミズギ モッテテ
i. ((从ソ.u从〉 . i ハハバハ> ヨカッタナ ii iヽ
_ l. (|┳ ┳i!l _.イ(! ─ ─|i _ | .|| | : :\
─ハNiヘ '' ヮ''ノハ!. ゞハ、''' -.''ノ’‐ ヽ\ | || | : : : : :
.. ̄ij ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄じ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄] .| || | : : : : :
 ̄.モッテ イナイ ホウガ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ヽ || | : : : : :
ヨカッタ カナ? | ヽ ̄ヽ || | : : : : :
|  ̄ヽ ̄ヽ|| | : : : : :
 ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ \ : : :
ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ ̄ヽ
水着だと体洗えなくね
普通に考えてこうも都合よく水着をもっていることはありえない。
だからつまり、
佐々木は天気予報で雨が降ると知った時点からこういう展開に持ち込む気だったんだよ!!
>>448 何勘違いしてるんだ。まだキョンのバトルフェイズは終了してないZE!
キョンの妹を特殊召喚!
キョン「さてと、俺も風呂入ろ」
妹「アタシも入る〜」
キョン「おぃおぃ、一人で入れるだろ?」
妹「ヤダ!一人だとつまんないだもん」
キョン「ったく、しょうがないな〜」
妹「えへへ〜、キョン君大好き〜」
佐々木「キョンとお風呂キョンとお風呂キョンとお風呂……」
キョン「おわっ!変なトコ触るんじゃありません!(急に冷水に……)」
妹「キャハハハ!」
佐々木「へへへへ変なトコ!」ガビーン
>>452 ああ良かった。
この状況でフラグクラッシャー2号である妹が動かないのはおかしいと思ってたの俺だけじゃなかった
>>449 「持っていない方が、よかった、かな?」
ば、バカ言っちゃ行けません。嫁入り前の娘さんが何を言っているのです。今だって
その、言い逃れのできない状況じゃあないか、これ以上言い逃れのできない状態にして
お前は一体どうしたいのだ。
「キョン、キミね。こんな物は、欧米の温泉、スパのような物じゃあないか、温水プールと
広さ以外の何が違うというのだね。それとも、キミはあれかな。スクール水着に性的な劣
情を催すフェティシズムの持ち主なのかな。もっともその手合いの人々には、今となって
はまず見られないオールドタイプのスクール水着の愛好者の勢力が強く、我が校のよう
な競泳水着タイプには食指が動かないと公言する者も多いと聞く。僕は伝聞ばかりで、
実際にそういう性的フェティシズムを持つ人間と接触したことはないからね、キミは極めて
重要なテストケース足り得る、で、どうなのかね」
この頭でっかちな娘さんには、言わなければならないことがある。
俺にはそんな性的フェティシズムはない。
「そうなのか、残念だ。それでは、軽度フェティシズム、いわゆる“萌え”という概念は知って
いるかね。いや、言い換えよう。萌え、を感じることはあるのかね」
そんなことを知って、一体お前の知的好奇心を満たす以外のどんな効能があるんだ?
「僕にとって、知的好奇心を満たすという情動は非常に重要度、優先度の高い位置に配置され
ている。特に、キミの、親友であるキミの嗜好を知るということには、非常に興味を感じるね。で、
どうなのかね、スク水属性はないとして、キミは一体、どのようなシチュエーション、形態、衣服、
キャラクター、性格付け、語尾、職業に萌えを感じるのかね」
うう、身じろぎもできないから、だんだんのぼせてきた。うっかり動くと、佐々木の身体のどこか
に触れざるを得ない。大体、さっきから、なんでこんなに挑発的なんだ、こいつは。何か、ヤバイ
クスリでもやってるのか、それとも何かのワナか。だめだ、何か話してでもいないと気が紛れん。
「こればっかりはお前には隠し通せないから、言うが、実は、俺はな……」
「キョンく〜〜ん、お風呂入ってるの〜〜」
ふあ、ま、マママ、マイシスターぁ
「何で、英語、しかもカタカナ発音なのだ」
佐々木のツッコミも耳には入らん。くっ来るな〜〜〜、今は来てはならん。
ガラッ
こうですか、わかりません(><)
>>449 ていうか水着着てても情熱を持て余すッ・・・!エロス
>>452 成長したら恐ろしい事になりそうだな妹……恐ろしい子!
フラクラは遺伝するのかい?w
だとしたらおそらく父親らへんもそうだろうw
キョン母と佐々木らへんで話が盛り上がりそうだ
きっと妹ちゃんは既に同級生のフラグ折りまくりだぜ
あの言動は勘違いする奴多いだろwww
>>456 見た目朝比奈さんでフラグ折りまくり……
凶悪どころではありません。
>>449が既にまとめに入っている件
中の人乙です
>>456 きっと、一瞥するだけで視界に入った人すべての人(男女問わず)にフラグを立て
たった一言でその全てをへし折る天下無双のフラグクラッシャーへと成長するに違いないw
まとめ人仕事早過ぎだぜ・・・いつもありがとうございます
ハルヒでも佐々木でもいいからキョンをさっさと手に入れないとな……
あと数年後、『眠れる妹』が眼を覚ましてキョンフラグの電撃戦を展開するのは目に見えている。
つまりこうか
ハルヒ(共産国)
佐々木(枢軸国)
妹&ミヨキチ(連合国)
キョン(ポーランド)
佐々木は男子生徒に対しては「僕」を使うが
男性教師に対しても「僕」なんだろうか?
>>464 ハルヒ(フランス)
佐々木(ドイツ)
妹(イギリス)
ミヨキチ(アメリカ)
キョン(ポーランド)
ソ連(???)
じゃないか?
ソ連は…長門?
>>468 それだとハルヒがキョンに手出しできないい上、
佐々木に蹂躙されてしまう^^;
>>471 このスレ的にはそれでいいんじゃないか?
>>472 すまない。これもルールなのでね。
僕と結婚してほしい。
過疎ったな!この流れなら言える
3分以内にレスがあれば佐々木は俺の嫁
残念だったねkkk
くそぅ引っ掛かんなかったか
kkkを辞書登録したのは俺だけじゃないはず
佐々木「3分以内にレスがあったら僕はキョンの嫁////」
支援
>>468 それだと、最終的にミヨキチがかっさらって行きそうだ。
東西冷静真っ盛りの頃なら
橘(北朝鮮)
という身も蓋もないネタが思いついたが、そうすると他の配役からして
佐々木の負けだからこれ以上は書かない。(棒
483 :
468:2007/05/07(月) 13:32:26 ID:tMdeP6OG
自分で書いてて言うのもどうかと思うが。
これだとキョンはみんなに嬲られることになってしまうな。
>>464もそうだが。…キョンに幸あれ。
>>481 そこは???(ソ連)と言う強力なカウンターパートが
いるからそう簡単にいかないよ。
冷戦までいくと???が自滅するが
いったい誰になるんだ?
一瞬●が頭をよぎったが…ミヨキチVS●は想像つかんな
SS書いてるがなぜかキョンと●しか登場してない上に佐々木の佐の字も出てない
俺、最初から失敗してます
486 :
468:2007/05/07(月) 14:43:32 ID:tMdeP6OG
一応TFEIの方々(長門、喜緑、朝倉、九曜)の
いずれかを想定している。
話が完全に逸れてない?
佐々木「好きなん〜だけどぉ〜 離れてる〜の〜さ〜♪」
SS保管庫に痛いのがきてるな。
アウチ。連休ならとっくに終わったZE
というかコメント機能の必要性がさっぱりわからない俺
スクウェアラブのアレなら、まあ確かに言いぐさはアンチっぽいが、批評として逸脱してる物でもないと思うぞ?
取り敢えず厨房扱いして、否定的意見をゴミ箱行きにするのは書き手にとっても有り難くないと思うんだが。
この感想を目にした作者は、より原作に近い人物描写を目指すようになるかもしれないし、
あるいは自分なりの作風を追求するようになるかも知れない。
SS投下→良かったGJ じゃなくて、書き手にとって少なからず建設的な意見を出した方が良いんでないのかな。
とりあえず俺の言いたいことは一行に集約。
492 :
議論:2007/05/07(月) 16:55:17 ID:UFu3Sgxu
>>491 概ね同意だが、批評ならここに書けば良いのでは。
批評は保管庫の機能とはちょっと違うような気がする。
また、保管庫で終わりなきコメント合戦が勃発する可能性も考えられる。
あと現状のコメントにあるように
細かい文章表現にいちいち突っ込みを入れていくのが
果たしてssに対する妥当な批評なのかも疑問。
>>492 >細かい文章表現にいちいち突っ込みを入れていく
これは単なる揚げ足取りだよな。
批評ってのは相手を伸ばすためにあるんだから、それなりの気配りがいるんじゃね?
494 :
議論:2007/05/07(月) 17:09:55 ID:Pct4WQVf
コメント合戦は避けるべきだな。
保管庫=感想フォームじゃないというのは同意なんで、正直コメント欄いらんとも思う。
撤廃するか、どっか別のところに感想フォームでも作るべきだと思う。
突っ込みに気配りが必要だってのは同意だが、その辺マナーの問題なんでここでどうこう言っても仕方ないような。
ただ、そういった突っ込みの全部が不適切なもんだとは限らないし、
作者が指摘された部分をあれこれ弄ってみることは大事だと思うんだよね。
どんな感想を目にしたって、結局は直すところと残す場所を考えるのは作者なわけだし。
細かい部分を直すことでぐっと良くなる場合もあるしね。
○○という表現よりは××という表現の方が佐々木の言い回しに近いかもしれませんねとかだよな。
真っ向からそんな言い方はしない!だけだと互いに譲れないもんがあるからグダグダになるのであって。
推敲の故事に因んでもらいたいもんだ。
こういう議論からハルヒスレとか荒れたんだ…
保管庫で偉そうに批評してる奴はエロパロに行ってほしい…
どうやらこの流れなら言えそうだ。
10分間レスがなかったら僕はキョンの配偶者。
つーか、スクウェアラブのアレと思われるコメントは全部揚げ足取りなんだよな
原作やアニメについての議論ならいいがスレのルールなどの議論は控えてもらいたい
そして俺は自治厨
そんなことより
佐々木可愛いよ佐々木しようぜ
あいつはキャラスレに求め過ぎだな
神がかったSSたちに批評を言うとか何様なんだろうか
保管庫のコメント欄は消したほうがいいと思う
まぁ俺が何を言いたいかというと佐々木可愛いよ佐々木!
503 :
議論?:2007/05/07(月) 18:12:26 ID:uF6FpuIN
批評とは何であろう
書いた人間への親切なアドバイスと言い張る者がいる
しかし果たしてその者は、
価値のあるアドバイスをできるのであろうか?
他人にとり 教師となり得るのであろうか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
学識のある人は 学びたがり、
無知な人は 教えたがる
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
公開の場において批評を行うというのであれば、
公開された芸術作品は 万人に訴えるものを持つことが条件であるように
批評というのも 万人に対し通じるものがなければならぬ
……自分の批評には一般的価値があるのだ という自信を持たぬ限りは、
まるで真理であるかのような断定口調を選択すべきではなかろう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
批評家が作家を侮辱する。人々は それを批評という
作家が批評家を侮辱する。人々は それは侮辱だという
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ,:-ー:.、
〈リ’ェ’リ ∧∧ カレ ガ ノベタコトバ ハ
ミ " ミ (゚x ゚ ) イズレモ フランス ノ カクゲン デアル
.〜ミ,,,UU,ミ w )〜
佐々木可愛いよ佐々木
どこぞの精神論の本に書いてあったが
>恋愛とは男女間の友情に性的衝動が加われば成立する
とのこと。
この理論で行けば、キョンが佐々木に性的な魅力を感じれば恋愛ということだろうが……
そんな単純なもんなのかねぇ?
>>504 う〜ん、どうなんだろう…
これは佐々木に解説してもらわないと分からないなw
>>496 >>502 キャラスレは馴れ合うところだからな。
基本的にSSの出来がどんなに良かろうが悪かろうがGJって言っておけ済む。
残飯もフライパンも同じパンだ。
dion書けたら
>>504 それはいくらなんでも無理矢理な希ガス
もしそうだったら佐々木とキョンは両想いってことになるぞw
作ったSSどこに落とすか作者次第だからな
俺的に甘口がキャラスレ
中辛、プリン
辛口がエロパロだと思う
いじめとアナルは…珍味と言ったところか
>>505 たしかに佐々木なら解説できそうだが自分にあてはめて考えるのは苦手そう。
>>510 つまりこうか
甘口=ほのぼの→ここ
中辛=えっちい→プリン(ギリギリでここ)
辛口=えろえろ→エロパロ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ここは キャラクターを語る板だからね
| 絵やSSは、「萌え」を表現し伝えるのが目的で、
| いわば 「このキャラはこんなに可愛いんです!」 と他の住人に語りかけているんだよ
| だから ここに投稿された絵を絵画そのもの、SSを小説そのものとしてとらえるのは、
| 和気藹々してる部活に入ってきた 体育会系君のようなものじゃないかな
| 芸術作品として巧拙を真剣に語るのであれば 語るための相応しい板に行くべきだろう
\______ ______________________________
/ ̄ ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| つっても 他人にちゃんと伝わるもんを書かなきゃならないんだけどな
| とにかくだ SSを小説として批評をしたいなら エロパロ板に行けばいい
| まともな批評を書ける人が来れば 職人たちは大喜びだぞ
\______________ ____________
, -‐- 、. ,. ‐-ー- 、 |/
,'. / ト、 ヽ. ノ / ヽ
. i. ((从ソ 从〉 ノハハハハハ !
l. (|┳ ┳i!l .!|─ ─ ,iリ)! コウイウコト ヲ
. ハNiヘ ー ノハ!. ’ 、 - ,ノル´ キャラAA ツカッテ カタルコト ハ
. {iつ旦O O旦と'!} モンダイ アルンダケドナ…
. とくュュュュ〉 〈_.〈__,i'つ
ところでキョン 恋愛とは何だい?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
な なんで俺に聞くんだよ?
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おや? キミは既に恋をしたことがあるのではなかったかな
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人の古傷をさらけ出すな
あれはその 若さゆえの憧れであって・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. , -‐- 、 ,. ‐-ー- 、
ゼヒトモ イチド .,'. / ト、 ヽ ノ / ヽ
. キイテオキタイ ト. i. ((从ソ 从〉 .ノハハハハハ !
オモッテタ トコロダ .l. (|┳ ┳i!l !|─ ─;リ)!
.ハNiヘ ー ノハ! ’ 、 - ,ノル´ イトコ ノ ハナシ ダゾ
. {iづ旦iヽ O旦と'!} ナンデ メ ガ マジナンダ
(( とくュュュュ〉J 〈_.〈__,i'つ
>>514 佐々木さん近寄ってます。
ぜひともキョンをそのまま押し倒…
あれ、こんな時間に誰だ?
公正な視点からssを批評しているのだ、なんてことはたわいもない一部の大人になれないどーでもいい人間が言う事だが、
それでも俺がいつまでssの公正な批評などという想像上のうさんくさい概念を信じていたかというと、これは確信を持っていえるが最初から信じてなど、いなかった。
保管庫のコメント欄に現れた連中は揚げ足取りだと理解していたし、自分の固有観念に合わないからといって文体やレトリックにケチをつける「本当のファン」の正気を疑っていた賢しい俺なのだが、
はてさて、佐々木とキョンの初デートや相合傘や修学旅行や一緒の登下校、
二人きりの勉強会といった妄想的キャラ萌え的思春期的な甘甘シチュエーションもまた原作から見れば遠いところにあるということに気づいたのは相当後になっての事だった。
いや本当は気づいていたのだろう。ただ気づきたくなかっただけなのだ。
俺は心の底から初デートや相合傘や修学旅行や一緒の登下校、二人きりの勉強会が「驚愕」でもさらりと描かれる事を望んでいたのだ。
しかし、現実ってのは意外とキビシイ。職人の力量が素人離れしすぎている事に感心しつつ、俺はいつしか佐々木スレのssを熱心に読まなくなっていた。
初デート? 相合傘?修学旅行? そんなのあるわけない、でもちょっとはあってほしいみたいな、最大公約数的なことを考えるくらいにまで俺も成長したのさ。
大連休も明けたころには俺もそんな悲愴な感情からも卒業して、「驚愕」のプレッシャーにも慣れ
慣れるかばかぁーーーーーー!!!
佐々木かわいいよ佐々木!! そして職人の皆さん蝶・GJだよ!!
長文乙!
そして・・・佐々木かわいいよ佐々木
>>516wwww
本心をぶちまけたな
俺だって批判なんてどうだっていい
ただ萌えたいだけなんだ
佐々木かわいいよ佐々木
うまいじゃねえか
「なるほど、荒れるというのはこういう感じなのか、参考になるなね、くっくっ」
「佐々木よ、この程度ならカワイイもんだぞ?お前は政治系のスレを知らんのか?
いや、やっぱ知らなくていい。あんなのは、まともな神経の奴が踏み入れる場所じゃ
ねえからな。忘れてくれ、妄言だ」
荒れることすらもネタにするとはw
さすが佐々木スレ!
高校生時代の変な女の子=ハルヒ
中学生時代の変な女の子=佐々木
ときたら小学生、幼稚園の変な女の子がくるのか……
ついでに、未来から大学生の変な女の子も……
大変だなぁ
526 :
516:2007/05/07(月) 19:42:07 ID:IypDDYnf
ごめん、ついカッとなってやった。反省はしていない。
ちょっとテキストサイト全盛時代的な殺伐とした空気にはなって欲しくなかったんで…
あ、ちなみに言うまでもないかもしれないけど。誤解されると困るんで一応。
ね、熱心にssを読んでないなんて、ちょっと言ってみただけよ!
べ、別に職人のssが楽しみってわけじゃないんだからね!!
佐々木かわいいよ佐々木
>>526 あんたのおかげでなごんだわ
あ、ありがとうとだけ言っとくわ
佐々木かわいいわよ佐々木
さて、皆は佐々木をかわいい、と言うがそうなのか。本当は美しいんじゃないか?
あの鎖骨や太もも…くびれやコテっと傾げた頭…
美しいんじゃないか!
皆の認識を改める為に俺は声を大にして言う!
佐々木かわいいよ佐々木
あれ?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 恋愛というのは 必要十分条件のようなものではないかと考えたことがあってね
\_______ _____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. |/ | なんだそりゃ? 必要充分?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 双方向のベクトルを見て思いついただけで 数学用語的な意味はないのさ
| つまりね 恋愛という感情が成立するためには、
| その人物と共に過ごし 自分を理解してもらうことで 自分を幸せにしてほしい
| その人物の気持ちを尊重し 代価を求めることなく その人を幸せにしてあげたい
| この2つが合わさったときではないか、とね
\_______ ___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/ | なるほど 愛し愛されたいってやつか?
| だが 明らかに矛盾があるし 何より青臭いな
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| うん 僕もこの考えを気に入ってた時期もあったけど、
| 現実に合わないと気付いて 今ではさっぱり捨てたよ
\_______ ______________
|/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 現実?
\_ ___
\|
, -‐- 、. ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ. ノ / ヽ
. i. ((从ソ 从〉 ノハハハハハ !
l. (|┳ ┳i!l .!|─ ─ ,iリ)!
. ハNiヘ ー ノハ!. ’ 、 - ,ノル´
. {iつ旦O O旦と'!}
. とくュュュュ〉 〈_.〈__,i'つ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| その人物を 是が非でも手に入れたいと思うようになり、そのためには、
| その人物の理解や気持ちなど後回しでいい と考えるようになったからさ
\_________ ____________________
|/
マサ ニ. , -‐- 、 ,. ‐-ー- 、
ビョウキ ダヨ ,'. / ト、 ヽ ノ / ヽ
レンアイ ハ ネ .i. ((从ソ.lll从〉 ノハハハハハ !
l. (|┳ ┳i!l !|─ ─;iリ)!
. ハNiヘ ヮ ノハ! ’ 、 - ,ノル´
. {iつ旦O .O旦と'!}
. とくュュュュ〉 〈_.〈__,i'つ
ひいっ、さ、佐々木さんその考え方はヤバいって!!
ちょwwww佐々木黒いよ佐々木
なんというヤンデレ佐々木…
でも萌えw
それでも佐々木はかわいいよ佐々木
「とりあえず、確保しておく行為が大事なんだよ。バーゲンセールにおいて
欲しいかどうかは別にしてまずは確保をするという行為に似てるかもしれ
ないね。この場合、確保した後に行うのは、内容の選別なのか、それへの
説得なのかという違いがあるがね。まあ、よほどの朴念仁でも無いかぎり
人類滅亡というシュチえーションでアダムとイブにならないか?という誘い
を断る男は居ないと思うが、君はどう思う、キョン?」
とりあえず身柄確保www
とりあえず、今月のB!見てヴィクターの人相悪さに笑った。ヴァイキー並みにひどいw
スラヴ系の人ってのは年取るとああなっちゃうもんなのかねぇ。
いろんな人を集めるらしいから、一時期流行ってたアヴァンテイジアとかその手の
コンセプトモノかと思ってたけど違うみたいね。
ターヤ嬢も参加するって言うし買いかな……出来のよさにピーヴィーからクレーム来たってホントか?w
それにしてもGとBとKeyぜんぶやったっていくらなんでも頑張りすぎだよヴィクター。
また体壊すぞ。
やっぱり批評より加速が大事だな
佐々木可愛いよ佐々木
ごめん、
>>538はスルーの方向で。
加速が大事って、確かにキャラスレの方向性としては間違ってないけど
この急流怒涛ぶりはなんかおかしいだろw
みんなの佐々木愛パワーが伝わってくるぜ。佐々木かわいいよ佐々木。
いろいろSS書きたいんだが遅筆で進まん
言いたいことは1行で終わるんだがな
佐々木かわいいよ佐々木
×ksk
○sks
×sks
○ssk
佐々木可愛いよ佐々木
そういえば佐々木って兄弟いるのかな?
佐々木は一人っ子のイメージがある
>>546 むしろ兄弟がいそうにないというイメージから逆説的にそうなってしまう。
「キョン、キミには妹がいるが僕は一人っ子だったんだよ。だからあの子の寂しさがわかるんだ」
「…だから…あの子の為に弟か妹を…」
「つまり、今晩は頑張ってみようじゃないか…」
そして俺たちはフュージョンした。
エ、エッチなのはいけないと思いましゅ。
いきなり超展開ktkr
分裂読み返してみた
キョンはやたらとハルヒに肩入れしてるな
まるで自分に言い聞かせるかのように・・・くっくっく
佐々木可愛いよ佐々木
中学時代のキョンや佐々木の制服に関する描写ってなんかあったっけ?
個人的に女子はブレザーっぽいイメージなんだけど
キョンがガクランならもれなく第二ボタンイベントがついてくる。
さあ行けササッキー!まずはフラグクラッシャーKの身柄確保ー!
でもこれ私服に見えるんだが
全俺が惚れた
>>556 ボタン、ガクラン、ズボン、シャツ、下着、本体、というように
手順踏んでる暇はやっぱりないか?
>>538 まさかこのスレでヴァイキーの顔についてのご意見を聞くとは思わなかった。
俺もサメットとターヤは好きだし、avantasiaも持ってるぞ。
佐々木とみくるはきっと接点がなさそうだな
>>557 それにしてものいぢクオリティーの変貌ぶりに“驚愕”
>>557 色つき佐々木マジ萌えた。サンキューです。
>>562 密かに同人で期待してたりする…でも接点が見当たらないもんなみくるとは
胸のギャグしか思いつかん
佐々木がSOS団に顔出すようになったら、みくるは佐々木の難解な言い回しについていけずに
「ふぇぇ〜」となったところでキョンが助け舟出して・・・
そのまま佐々木はキョンと喋る気がする
>>566 まぁそうなるだろな
それよりSOS団に顔なんか出したらハルヒと佐々木の修羅場が繰り広げられそうだぞw
朝比奈さんと佐々木様の共通点が浮かんだ!
萌要素
佐「
>>566、君は僕の胸がギャグだというのかい?」
>>569 かわいそす
だけど、かわいいよ佐々木かわいいよ
そんな佐々木が大好きだ
胸 な ん て 飾 り で す !!
-‐- , -‐- 、、 , -‐- 、 , -‐- 、
.〃. ヾ 〃# ; ヽヾ ,'::;〃i::iヾヾ. ,'. / ト、 ヽ
! |ノiノハ从ハヽゝ.ハミ((メノリ从)) . ハ {;;l;;l;;|;j;;i;}l. i. ((从ソ.#从〉
( "ミ0 ̄`ヽi (| |┰ ┰iイ | i(| ┃ ┃ |!| /((::!┯ ┯l!| .l. (|┳ ┳i!l
))(八)ヽソ 'ハリ、 - ノリ | トリ、'' ヮ''ノl'!| i:::l::ヾヽ - ノ八 ハNiヘ ヮ ノハ!
ヾ)゚ヮ゚ノ) ⊂}:|{H}l:iつ レ゙⊂i__{\}_iつリ !:::l::⊂リ{介}リつ:i ⊂)"ー'゙iつ
と|廿|⊃. くソ_i_li;ゝ .ノ_/__l_jヽ |:::|:::::i::く/_|_j〉::i::::| . /ュュュュゝ
し-J (__i_) . `~(__i_)~´ ノ;;;l;;;;;i;;;;;(__i_);;;;;i;;リ . 〈__八_,〉
「あ、朝比奈さんのそのー…胸ってギャグですか?」
>>561 あの人は年を取らぬなあ。アンディの劣化ぶりときたら……
「キョン、先入観や偏見といったものは知的な営為に何ら益することはないと思うのだ」
「そんなこと言ってもメタルはやかましいだろう」
「ほらその言い方。単にラウドに演奏しているだけなどと思っている。あのジャンルの楽曲は
極めて論理的かつ技巧的に構成されているのだよ。思想としてはプログレッシヴ・ロックに
近いと言える。エモーショナルなプレイに走りすぎたロックへの反動だね」
「俺はもっとわかりやすいのが好きだな。そんなの聴いてるからますます変な女だと
思われるんじゃねえのか?」
「…………時には単純な悪罵というものも必要だね」
「何がだ」
「この、ばか!」
>>570 あれか、どっちがキョンを知り尽くしてるか対決をしてそのまま(ry
ssk
>>576 そーゆーのもあるし、俺はどっちのほうが気持ちeか
で私がキョンの彼氏になる的なことを脳内でシミュレートして
ちょっとおっきしたぞw
どちらの味方もしにくそうだな…キョン……佐々木とみくるじゃ
あぁ佐々木が可愛い過ぎるよ
もうゾッコンだよ
こんな俺はどうしたらいい?
ずっと連絡とってなかったキョンから年賀状が届いた時の佐々木の心境が知りたい
と流れを読まずに言ってみる
>>580 佐々キョンSSや佐々木イラストを見てさらに萌えればいいw
>>581 やっぱり嬉しかったんだろうな
佐々木愛が溢れてるから1000とり合戦は佐々木愛してるで埋め尽くそうぜ
こんにちは、ええと…朝比奈さん。今日もまた扇情的な格好だね。
ああ違う違う。別に責めてるわけじゃないの。ただね、やっぱり間近で見るとすごいなって。
しかし、胸部の突起というものは本来子供を腕に抱え保護つつ授乳するという、極めて実用的且つ
効率的な、いわば女性の身体におけるファンクショナリズムの象徴であるべきなわけね。
ところがあなたを見ていると、その上に子供とはいえ人一人ホールドするには腕が足りなくなりそうなボリュームでしょ?
それじゃむしろ本来の目的からすると不便。こうなると女性の胸部というのは単純に他生物の授乳器官の相同とは
考えられない。つまりクジャクのメスがオスの羽紋を見てパートナーを決めるのと同様に、その大きさがオス、
ここでは男性が相手を探す上で大きなファクターとなるということね。突き詰めていけば女性の象徴そのものともいえる。
人によってはサルから進化し直立歩行を始めた時点で本来のシンボルである臀部が視覚的に埋没してしまったため
その肉質を胸部にコピー・アンド・ペーストしたという説もあるらしいが、これは眉唾、いわばトンデモ理論にほかならないね。
しかしこれは進化の上で正しかったのかというと疑問を抱かずにはおれない。先の直立歩行と関わる話だけど、
その肥大化しすぎた肉塊がデッドウェイトとなって日常生活に支障が出るばかりか、肝心要の授乳にまで
悪影響を及ぼしかねないとあっては、赤の女王というのはまったくもって機能美というものをしらない愚鈍だとしか
言いようが……
朝比奈さん?聞いてるの? …え、話がわからない?
まだ言いたい事の8%程度なんだから今からそんなんじゃ困るよ?
>>584 どんなに小さい小物でも人によっては大きな価値があるものよ
>>586 そしてキョンに佐々木の話を分かりやすく訳してもらうと
てかみくるが佐々木の話聞いてたら頭パンクして目を回しそうだなw
>>587 小は大を兼ねる…つまりはこういう事だろ。それにしてもナゼ佐々木のおっぱい談話は盛り上がるのか…(俺の股間も)
590 :
586:2007/05/07(月) 22:53:32 ID:IypDDYnf
ごめん、でも僕自身はほどほどがいいと思うんだ。胸。
>>561 誤爆なんだが…真面目に返してきたお前さんにビックリだw
>>575 佐々木はメタルとか聞くんかなぁ…とりあえずヴァージンキラーのジャケが佐々木になってるのを想像して萌えた
>>586 佐々木さんなんでそんなに攻撃的なんすかwwwww
>>589 そりゃ佐々木さんの胸は盛り上がらないかr
>>589 でも、胸は小さい方が感…
あれ?誰か来たようだからちょっと見てくる
>>589 今日も失踪者が多いな…
俺、キョンを掘った後にササッキーの胸を触ろうと思うんだ…
お前ら胸好きだなw
ぶっちゃけササッキーの胸の大きさじゃあブラジャーは必要ないと思うぜ!
>>543 ここの職人のサイトにそんなタイトルのサイトがあったな
佐々木加速
>>575 佐々木は無節操にオールジャンルの音楽を聴いてるか、
さもなくば一切聞かないかのどっちかのような気がする
>>597 お なついなあ・・・ ファーストだったね。
ハードロック好きには原典というべきアルバムだ
いや、お目汚し失礼。流れをぶった切ってしまったようで申し訳ない。全然グロじゃないし。なんか直リンしてるし。
何事もなかったかのように話を進めてくれ。
ちなみに画像の元ネタはScorpionsというドイツのロックバンドだ。ジャケは果てしなくバカだけど
中身は素晴らしいので興味があったら聴いてもらいたい。
↓↓↓↓↓さあ、話をつづけてくれ。
貧乳だというはっきりした描写もないのにおまいらときたら…
いや俺も控えめなほうが好きだから気にすることはないよ佐々木
あれ?こんな時間に一体誰が…
や、だって女の子が体重の次くらいに気にするところじゃない?
それをあの(見かけ上は)理性の人がどう考えてるのか木になって。
>>598 わかってくれてありがd たしか三枚目か四枚目じゃなかった?
キョンと佐々木の神隠しスレはここですか?佐々木のおっぱいに触れると何かが来るようですね。
>>595 佐々木は小5の頃に興味本位でブラを購入した時からサイズ変わってませんよ〜!
あっ!すまん、誰かが来たy(ry
失踪者大杉ww
俺はどちらかというと適度な大きさの方が好きだ。
言ってしまえば無くてもいい。
あんまり大きいのは受け付けん。
まぁ佐々木はキョンの好みにしか興味がないだろうが
いや、胸の大きさとかは、佐々木の魅力を語る上で関係ないだろう。
でもこのドキドキはなんだろ
お前らいい加減にしろよ!
佐々木が貧乳貧乳って!
キョンが色々して大きくするから! きっと大きくなるから!
佐々木は
長門とはうまくやっていけそう。
平均よりは多少下で、佐々木自身は気にしていない素振りを見せているものの
実はかなり気にしている。
貧乳は希少価値があるんだ
これが読まれる頃には俺がおそらく生きてはいないだろう…
>>586 「佐々木、いくらなんでもその言い方はないだろう、朝比奈さんも困ってるじゃないか」
「そうか、それじゃはっきりと言おう
キョン、君は馬鹿みたいに大きいのがいいのかな? それとも小ぶりのほうが好みかな?」
「おい、なんでそこで俺へと矛先が向くんだ。 それに主語が抜けてるぞ、体重の話か」
「君には本当にあきれるな、僕と朝比奈さんが並んで大小の好みを聞くといったら一つしかないだろうに」
「────ああ、あれのことなら小さい方が好みだな、女を見上げたい男なんてそうそういないだろうからな」
「キョン、話が噛み合ってない気がするんだが」
「ん? 身長の話だろ?」
今更だが
>>558 佐々木は放課後自宅に帰らずキョン宅経由で塾直行だから制服なんじゃないか?
キョンは私服だろうけど…
>>611 きっと土曜日だったんだよ!…と誰かが言い訳する声が聞こえますた。
>>613 いや佐々木が「また明日、学校で」と言ってるんで土曜ではない。
「LOVe頑張れ佐々木!LOVeガンガレ佐々木!」
「……佐々木、何やってるんだ」
「…………キョン、結婚してくれないか」
「いや、それはひとまず置いといて、何やってるんだ」
>>597 本当にヴァージンキラーが貼られるとは思わなかった……情熱を、もてあます
佐々木スレの法則
・平日で200個、休日で300個程のレスが付きます
・アットホームなスレです
・おっぱいネタは神隠しに遭うようです
佐々木「僕は新世界の神になる」
橘(やっと決心してくれたのね…!みんなに報告しなくちゃ…)
タタタ…
佐々木「人間って面白っ!…か」
佐々木「この漫画の設定は僕と似通った点がある気がするな」
>>611 あー、こうやって色付けしたの見てみるとさ
あーゆー制服をキョン達の学校の女生徒が皆着てるのに違和感を感じたんだ
んで色的に私服みたいだなと勝手に思っただけ
スマンかった
一日一回佐々木かわいいよ佐々木
三次元から二次元への扉を開くために理系に進んだもの…
二次元世界を自らの手で発展させるために文系に進んだもの…
このスレはそんなあなたのを歓迎するかもしれません
>>619 安心しろ、あの色で制服は俺も無理があると思ったぞ
というよりも、のいぢがうっかりと私服っぽい感じで描いたんじゃないかと
あれ、こんな時間に誰だろ。ちょっと行ってくるノシ
>>610 うーん…わかってはいたけれどあそこまでとは。まだまだ先は長いなぁ。
ん?メール?キョンから?
「to:佐々木
なんだか悩んでいたみたいだが、あんまり気にすんなよ。
お前の身長は高すぎず低すぎずでちょうどいいと思うし、
それにうちの妹ぐらいならいざ知らず、この年で身長がどうたらなんて気にする奴は
レッドデータ的な生息数だと思うね。
でも、そういうのも人間の評価に関わってくるってのは、やっぱりお前やハルヒがいうように
恋愛感情は精神病みたいなもんなんだろな。
まあ、なんにせよお前ほどのいいやつの価値ががそんなことで下がったりなんて間違ってもねえよ」
…キョン…
これは酷い気遣い……
>>619 いやいや、佐々木がキョンの家で着替えてるとか、
あれが土曜で翌日に学校でこっそり逢引してるとかの素敵展開なら私服でもまったく問題ないんだけどな。
俺としては。
[403] 200X/03/23(水) 23:51:55 ID:ky0Nl0vE [sage]
今から1時間以内にレスがあれば僕はキョンの嫁
[404] 200X/03/23(水) 23:51:56 ID:su0Ukuy0 [sage]
403
―――支援
[405] 200X/03/23(水) 23:51:56 ID:yuk1yuki [sage]
403
阻止
[406] 200X/03/23(水) 23:53:36 ID:ky0Nl0vE [sage]
404
ありがとう。それではキョンの嫁とならせて頂きます。
ハルヒは一気に喋り終え、大きく深呼吸してから、そして奇異な目を俺の隣に向けた。
「それ、誰?」
「ああ、こいつは俺の……」
と、俺が言いかけた途中で、
「嫁」
佐々木が勝手に回答を出した。
えっと、俺はいつ入籍したんだ?
ハルヒは閻魔を彷彿させるように顔を真っ赤にしており、長門からは湯気が出ていた。
朝比奈さんはオロオロしているし、古泉の携帯が鳴り響いているのは言うまでもない。
「と、言うわけだキョン。是非ともこの書類に押印する事を望むよ」
…仕方ないな、一回だけだぞ。
そして二人の影は徐々に近づき、やがて一つに…
「…んん〜…ぼ、くの…キョ…ん…」
ムニャムニャ…
「はっ!?ドリーム!?」
>>624 佐々木は恥らいそうにしなさそうだな…
キョンがいる間は平然としている感じで、その後キョンが去ったら赤面するみたいな感じだったら尚可愛い
大きな夢 夢 そりゃ夢 (ドリ〜〜〜ム)
キョン→ツンデレ→ハルヒ
キョン→デレデレ→みくる
キョン→ツンツン→橘
キョン→?→佐々木
?に該当する語句を答えなさい
長門はキョンフィルターにより観測不可、微デレ?
他の奴らも似たような者
ハルヒはキョンの嫁。
佐々木は嫁公認の愛人。
これも良いな……
「おや、約束通り北高の制服を着てきたのかい。キミにしては感心な事だ」
「お前が着て来いって言ったんだろうが……ったく、入学前にこの格好でうろつくとは思ってなかったぜ」
「くっくっ、まあいいじゃないか。それよりネクタイをしていないようだが」
「あんなもん飾りだろ? とてもじゃないけど窮屈で我慢できねえぜ」
「ほう、相変わらず口だけは一端だな、キョン?」
「何が言いたい」
「まさかとは思うがキミ、ネクタイを結べないのでは無いかと思ってね」
「く……」
「何だ図星かい? くくく、こいつは傑作だ」
「そんなに笑うなよ、知らねえもんは知らねえって」
「くく、まあいいさ。巻いては居ないと言ってもネクタイは持っているのだろうね?」
「一応はな」
「どれ、せっかくだから一つ教示してやろうじゃないか。セミウインザーノットくらいは覚えて帰ってくれよ」
「ま、待て、こんな公共の場所で――」
「そもそもこのタイプのタイはフォアインハンドタイと言って、19世紀のイギリスで――」
(……ダメだ、聞いちゃいねえ)
---
キョンの中学が男子学ランだったらこんな事もあったかもしれないね妄想
>>630 佐々木かわいいよ佐々木
と、言うわけだハルヒ。是非ともこの佐々木を愛人にする事を許可してくれ
「…仕方ないわね、一回だけよ 」
そして二人の影は徐々に近づき、やがて一つに…
「…んん〜…キョ、んの…愛…人…」
ムニャムニャ…
「はっ!?ドリーム!?」
妻妾同衾ですw
話ぶった切って悪いが、今キョンと佐々木の
温泉旅行書いてるんだが、
エッチなのはいけませんかそうですか。
もち佐々キョン二人旅ですが、何か!(ヤケクソ
早く投下するんだ
大丈夫 日本には「あとは野となれ山となれ」という諺がある
>>636 未成年お断りな内容ならエロパロ板がある。
639 :
636:2007/05/08(火) 01:11:58 ID:A1huP1Yn
じゃあとりあえず未成年以下お断りは無しで。
佐々木視点テラむずかしす
あれだ、18禁PCゲームが家庭用に移植されたのと同じ感じで書けばいい
>>639 全部書き上げてから、コピペして書き込むことを激しく推奨するのだがおk?
エロスはエロパロで。
決定的な描写が無ければスレスレセーフだと思う、と個人的な意見を言ってみる。
エロパロ投下後に改変を施すんだ。
ナニがあったかのように匂わす文章を挟めばおk!
644 :
639:2007/05/08(火) 01:53:50 ID:A1huP1Yn
今エロ部分を外し、修整と推敲してる。
もしかしたら遅くなるかもしれんので
みんな、気にせずスレを進めてくれ。
佐々木かわいいよ佐々木
苗字同じでSS書きな俺が通るけど特に何も投下せずにおやすみなさい。
ふと思ったんだけど、着やせしてて実はみくる程ではないにしろ、
ナイスバディの持ち主なんてことは考えられないか?
乳に関する情報がのいじ絵だけだからな
実はミクル並みの巨乳持ちでしたといわれても驚かない
>>647 俺的予想(希望)はゆきりんとハルヒのサイズの中間よりハルヒ寄りぐらいだと
勝手に解釈してるぞぅ
佐々木は美乳に違いない
というか、着痩せ論ならハルヒとどっこいどっこいなんじゃね?
>>649 結論だな。つまり佐々木は身体の線がきれいってこったな
●<何故藤原さんのスレはないんでしょうかふもっふ!
>>652 この…ガチホモめwww
キョンだけでは物足りないのか
世界を落ち着いて眺める佐々木さんの団において、
キョンに酷い扱いを受けるのは橘であり、デレる役はパンジーである。
九曜は我が子のように可愛がられる。
そして我らが佐々木はキョンの後ろの席で毎日夫婦漫才。
素晴らしいショーだとは思わんかね。
>>654 その意見については僕は断固として否と言わざるを得ないね
別に君が即興で考えただろう団体名に文句があるわけじゃない
橘さんが酷く扱われることも藤原さんにデレるというトンデモ話も見逃すし
九曜さんを子供のように可愛がる光景というのも微笑ましい限りだ、認めよう。
だけどだ、後ろの席で毎日夫婦漫才という一行だけは断固として認められない
キョンと僕は常に対等でいたいんだ、前後や上下の関係なんていらない
僕が求めるのは常に同じ視界を共有できる”隣”だけだよ、キョン
「結局のところ何が言いたいんだ佐々木よ」
「つまり、これからは君の後ろではなく隣が僕の特等席だってことさ」
こんな時間まで、俺は何をやってるんだ。
1本できたので、投下。6レス予定。
支援
たしか、そう、その日は七夕だった。塾の帰り道、ベガだのアルタイルだのそんな話しを
今にも降り出しそうな曇り空を見上げながら、お前と話していた記憶がある。佐々木と別れて、
自転車に乗ってそこから先の記憶がどうもはっきりしない。ただ、通い慣れた道だ。ぼーっと
しながらも、事故にも遭わず、俺は帰路についていたようだ。はっきりとした記憶があるのは、
風呂に入ったこと、夕飯をキチンと平らげたこと。何もする気がなくて、さっさと寝てしまった
こと、ぐらいだ。
で、なんだって佐々木?
「だから、当時は聞きそびれていたんだが、二年前の七夕の夜、といっても深夜に近い頃だ。
キミは僕と会っていなかったか」
そりゃ、お前と友達になったのは、二年前、中三の春だが、七夕の深夜にお前と会っていた
記憶はないぞ。
「うむぅ、となると、やはりキミではないのか。仕方がない、これ以上は埒が明きそうにない。
僕と七夕の関わり合い、僕の秘密から話そう。全部聞いてから、キミの意見を聞かせてくれ。
実は僕は七夕と僕らの出身中学にはちょっとした思い出があってね…………
「笹の葉ワルツ」
俺が目を覚ましたのは、風によってだった。柔らかで無機質な感覚が頭の後ろにある。
すっと、顔をひと撫でされた瞬間に、眠気は吹き飛んでいた。どこまでも、冷たい無機質な手、
この手には覚えがある。冬眠明けの熊のような動きで、身体を起こす。
公園のベンチには、去年の春の頃と同じように身じろぎもせず、一年前から座っていたかの
ような、長門の姿があった。どうやら、俺は長門に膝枕して貰っていたらしいな。ち、もう少し、
後ろ頭に鋭敏な感覚があればな、そう思わないでもない。
「長門、一体何が起こってるんだ…って蒸し暑いな……この暑さ、もしかして、“また”なのか?」
とりあえずは、この宇宙人に状況を確認する。コンマ2ミリ、長門の顔が首肯する。
「また、三年、いや四年前の七夕か……一体、ここに、俺はあと何回来るんだ」
今度は、髪の毛二本分くらい長門の顔が振れた。違うのか、今は何時なんだ。
「現在のあなた、からすれば2年前に相当する」
今回は、朝比奈さんじゃないのか、朝比奈(大)さんでもなく。座ったままの長門が俺を
見上げる。そうか、今回の黒幕はお前なのか、長門有希。お前は一体、俺に何をやらせる
気なんだよ。
長門は応えず、すっと右手の人差し指を北の方角に差す。
「この先に、中等学校が存在する」
東中はあっちだぞ、俺はハルヒの通っていた、東中の方向を指した。
「あなたが、かつて通っていた、学校」
俺の中学で、俺の在学中に奇天烈な事件なんか、何もなかったはずだがな。
一体、何があるんだ。
「そこにあなたを待つ、人がいる」
今度は一体、誰がいるんだ。その質問には答えが返らなかった。まったく、どうしてこう
未来から俺を引っ張ってくるヤツは、何も話さないんだ。
ああ、わかっているさ、既定で禁則なんだろ。
俺は口から半ばほどはみ出ていた文句を飲み込み、長門に背を向け、かつて通い慣れた道を、
自分の中学校への通学路をたどり始めた。
ちぇ、あんな顔を見せられちゃ、問いつめることすらできやしない。いいさ、今は長門を信
じるだけだ。コレは、今の俺、あるいは未来の俺、もしくはハルヒとSOS団にとって必要な
ことなのだ、きっと。
長門にとって、とは考えなかった。何でなんだろう。アイツにだって、親玉はいるし、アイ
ツ自身の意志ってものがあるんだって、俺は誰よりも知っていたはずなのに。
しかし、暑いな。もっとも前の時と違い、俺は夏っぽい格好をしていた。もっとも、サイズ
が微妙に、極めて微妙に小さい。身体を動かすたびにあちこちが突っ張る。目に入る範囲では
身体に異常はないんだが、とりあえず、身につけている物を確認する。財布はある。携帯はな
いようだな。ってこの財布、俺の財布じゃない……どういうことなんだ? いや、この財布は
俺のだ、確かに。そう、今の俺ではなく、二年前の俺の財布である。
まったくもって意味が、わからん。
そんなとりとめもない思考を垂れ流しにしながらも、俺の両足はきっちりと俺の身体を、
中学へと届けていた。
そこには、ひとりの女性が、校門には寄りかかるようにして、立っていた。
「誰かと思えば、まさかキミがここに現われるなんて、想像すらしていなかったな。一体、
どんな風の吹き回しだい? キョン」
容姿は多少幼いものの、その表情は、ある意味では今の彼女よりもよく知っていた。そう、
このころ、俺は他の誰よりも、彼女と連んでいたからだ。二年前の佐々木がそこに立っていた。
「……ん、キョンじゃない? 失礼だが、あなたは、キョンの……」
果てさて、どう説明したもんだろうか。ハルヒの時とは違う。佐々木は、俺のことを見知っ
ている。どうしたものか、俺は確かに、ヤツのことはよく知っている。生まれてこの方十六年
も付き合っているのだ。利発な佐々木のことだ、下手な嘘は通じないだろう。だから、嘘だけ
は吐かないように注意して口を開いた。嘘は吐かない。だが、真実も告げない。
「ああ、確かにキミがキョンと呼ぶ人間についてはよく知っている。たぶん、キミよりも、他の誰よりも」
佐々木は眉を潜めて、値踏みするように俺を見つめた。
「あなたが着用している衣服は、今日、彼が着ていたものだ。だが、あなたは彼によく似てい
る、生き写しだが、彼ではない。これは一体、どういうことなのだろうね。世の中には似た人
が三人はいるとは聞いたことがあるが、ここまで似ていたら、そこには何か、作為的なものが
あるとしか思えない」
俺は、首を窄めて、降参というように両手を広げた。世の中には告げることのできない事実
もある。言うべきじゃないこともある。今がその時で、これがそれだ。
「詮索無用という訳か、ではあなたの名前は? あなたはキョンによく似ているが、彼ではな
いのだから、そうは呼びたくない」
とりあえずは、好きに呼んでくれて構わないが、敢えて言うなら、そうだな。ジョン・スミス
とでも呼んでくれ。
それを聞いた、佐々木はくつくつと、転げる鈴のような笑い声を上げた。……なんか、懐か
しいぞ。この春に再び聞いた笑い声だが、二年前の佐々木はこんな風に良く笑っていた。
「匿名希望くん、そうか、キミもジョン……そうか、そうだっ。キミだ、ジョン」
…………はぁ?
「再びキミに会えるとはな、どうしたことだ。いや、これはアルタイルが起こした奇跡なのか
な。おかしいな、あれから二年だ。半額バーゲンセールでもあと十四年はかかるはずじゃ
あないか? しかも二年前とまったく変わっていない、キミはあれかエルフかメトセラなのか」
ちょっと、ちょっと待って欲しい。佐々木、お前と会うのは初めてのはずだ。なぜ、俺のこ
とを知っている。
「その言葉は、そっくりそのままキミに返そう。ジョン、初めてあったはずのキミがどうして
僕の名字を知っているのかな?」
そういって、佐々木はウィンクを返した。
ぐぅの音もでないとはまさにこのことか。まったくもって、返す言葉もない。
「僕の質問には答えられない、答えたくても……か」
俺の表情を読み取って、佐々木はそう嘆息した。このころから、佐々木は俺の顔色を読む
プロフェッショナルだった。彼女に見抜かれない嘘を吐くのは至難の技であった。
……いや、いま思い返せば、きっと佐々木は俺の吐く嘘など、初めっからまるっとすべて
お見通しだったのだろう。
「ジョン、答えられない質問には答えなくても、構わない。だけど、嘘は吐かないでくれ。
僕からのお願いだ」
そう、こんな風に即座に先手を打ってくるのが、佐々木だった。
「あの時と同じ質問をするよ」
どの時だ? いや、決まっているな。佐々木がジョン・スミスと合った二年前…俺からすれ
ば四年前の時だ。どうやら、あと最低一回は、俺はタイムトラベルを体験することになるらしい。
「ジョン、キミの知り合いに超能力者はいるかね?」
にやけた二枚目と、人畜無害そうな笑顔を振りまく誘拐犯、そして森さんや新川さん、多丸
兄弟の顔が浮かぶ。結構、多いな、超能力者の知り合い。
ああ、結構いるぜ。
「次の質問だ、キミの知り合いに宇宙人はいるか?」
即座に本を読む長門の横顔が浮かんだ。何を考えているかよく分からないエプロン姿の喜緑
さん、連想的に彼女が思い浮かぶが、これは途中で止めておく、痛くもない脇腹が痛むからな。
そして、違和感の塊である周防九曜のモップ頭が浮かぶ。
宇宙人の知り合いも……増えたな。
「次だ。キミの知り合いに未来人はいるか?」
即座に、メイド姿の朝比奈さんが浮かんだ。ああ、こんな瞬間にも、あなたは実に愛らしい。
そして、特盛りの朝比奈(大)さん、パンジーの花壇は記憶から追い払う。……アイツにも(大)
がいるんだろうか? そして、何よりこの俺が未来人なのだ。だが、これは答えられない。
「ふむ、これには答えがない……と、そうだ。異世界人なんてのはどうだね」
それはまだ、知り合っていない。だが、知り合って分かるものなのかね。
「……さてね、超常の知り合いなど、僕にとってはキミだけさ、ジョン。コホン、さて最後の
質問だ……重要な質問だから、よく考えて、答えてくれ」
咳払いして、佐々木は俺を真剣な眼差しで俺を見つめた。ごくり、とつばを飲み込む。嘘は
吐かない、真実も語らない、心の中で不文律を口ずさむ。
「ジョン、“今の”キミの側に僕はいるだろうか。キミの側で、僕は笑っていられるのだろうか」
佐々木はそう聞いた。彼女は今にも泣き出しそうな、そんな不安定な表情を見せていた。
迷子の猫のような、すがりつくような、そんな瞳で、俺を射抜いた。この質問に俺は答えなけ
ればならない。じっとりと湿った空気が喉に張り付いた。
「答えて、くれないか?」
なんで、その答えが必要なんだ。佐々木? 佐々木のあまりの必死さに、思わず、そう問い
返していた。
「質問に質問で返すな、と学校では教わらなかったのかな? でも、その質問には答えさせて
貰うよ。僕ばかり質問していて、そのフェアじゃないからね。僕には友達がいる、とても仲の
良い友達が、親友、そう親友と呼んでも、差し支えはないだろう。だけど、僕らは離ればなれ
になる。そう、十ヶ月後には、確実に」
どうしてなんだ? 俺はかつて、そうしていたように、佐々木の言葉に相づちを入れた。
「ジョン、キミがあれからどれだけの時を過ごしたのかはわからない。僕にとっては、あれか
ら二年が過ぎた。僕はいま中三だ。高校受験だよ、そして彼と僕との志望する学校は異なっ
ている。同じ学校に通うことは……おそらくない」
そうなのか?
「残念ながら、僕と彼の実力差はそれなりにあってね。今の状況のまま推移するならば、その
差が縮まることはおそらくないだろう。もちろん、彼と同じ高校に僕が志望校を変更することは
不可能じゃない。だけど、僕はそれをしないのだ、きっと。それは僕の、僕のちっぽけなプライド
が許さない。彼と別れるのが寂しい、そんなノイズに僕は踊らされたくない。僕がいま罹患し
ているのは麻疹のようなものだ、精神的な病の一種だよ。そんな物のために、僕は一生にわた
る選択を変更したくは、ないのだ」
それなら、なんでお前はそんなに苦しそうなんだ。
お前を苦しめているのも、不快な雑音なのか?
「……不安、なんだ。彼にこれ以上、踏み込むのが、怖い。何時かやってくる確実な未来が、
僕には怖い。でも、彼と触れあうと、心が、身体が喜びに震えてしまう。…………彼が微笑む
のを見ているのが好き、彼が困ったように、照れて笑うのが好き、妹さんの頭を愛しそうに撫
でる右手が好き、美味しい物を食べている時の楽しそうな口元が好き、無警戒な笑顔が好き、
どこかに行きたいのに、どこに行けばいいのかわからない、そんな風に悩んでいる横顔が好き、
自転車をこいでいる背中が好き、悲しい人を見ていられなくて、動き出してしまうそんな彼が
好き、大好きなの。離れたくないの。でも、こんなのは本当じゃない、こんなのはただのノイ
ズなんだ!! 本当の“僕”じゃあない!!」
その時、風が雨粒を運んできた。夏特有のたたき付けるような通り雨が立ちつくす俺たちを包んだ。
こんなことをしてはいけない。理性は俺に警告を発した。だけど、俺の身体は止まらなかった。
「それなら、どうして、お前は泣いているんだ。佐々木」
俺は両腕でぎゅっと、彼女の抱きしめ、首筋に顔を埋めるようにして、そう囁いた。
「わからない、僕には自分が分からない、だから、知りたいんだ。僕は……別れてしまっても、
再び、キミに逢えるのか。教えてくれ、キョン」
そのまま、俺たちはじっとしていた。俺はぼそぼそとささやき始めた。
「俺のことは教えられない、そういうルールだ。だけど、俺がよく知っている男の話をする。
聞いてくれ」
その男は、特に何も考えずに、中三の時代を過ごす。それがどんなに得難い幸せかもしらず
に、親友と一緒に一年を過ごすんだ。勉強にはあまり熱心になれなかった。ソイツなりの人並
みに、受験勉強を続けて、最初の志望校より、ひとつランクを下げて、専願で受験する。無事
に、男は受かる。彼はそのまま何となく、卒業して、中三の時の親友とはそれきり、別れてしまう。
腕の中の佐々木がぴくりと震えた。
男は取り立てて、何の特徴もない、県立高校で一年を過ごす。その一年については割愛する
ぜ。いろいろあっただろうけど、悪い一年じゃあなかったそうだ。
そして、二年目の春、男は親友と再び巡り会う。そうだな、その男は約束したぜ、もう親友
を泣かすようなことはしないって。一番近くで、男の大好きな親友の笑顔を見つめている、
そう約束するよ。
そして俺は佐々木を離した。
通り雨はすでにやんでいた。
もう、行きなよ。ずいぶんと遅くなってしまった。親御さんが心配するぜ。
佐々木はしばらく逡巡していが、やがて、佐々木の家の方向へと歩き出した。
佐々木は何も言わなかった、俺も何も言わずに佐々木の背中を見送っていた。彼女が角を曲
がって、見えなくなって、しまうまで。
俺も踵を返すと、公園へと、長門の元へと帰った。
一年後も、そのまま座っているんじゃないか、長門は俺が立ち去った時と寸分変わらぬ様子
で、ベンチに座っていた。これでいいのか? 長門は、俺の言葉を聞いているのか、いないのか、
まったく反応しない。ただ、髪の毛が二三本、縦に揺れた。
どうやら、この時間の俺の役目を俺は果たしたようだ。
長門はゆっくりと、左手を上げて、俺を手招きした。長門の隣に腰を落ち着ける。長門は上
げたままだった、左手をそのまま俺の肩に回すと、豆腐でもつかむかのように、自分の方へと
俺を寄せた。何だ、また膝枕してくれるのか?
ゆっくりと、コンマ一ミリ、長門は頷いた。今度はゆっくりと、長門の無機質な柔らかさを
右側頭部で味わう俺なのさ。
「催眠導入を開始、目覚めたら、あなたは元のあなたに戻る」
なあ、これはどんな意味があるんだ。
「彼女にとって、今後二年間は規定事項となった。彼女は情報改変技能を保持したまま、情報
改変能力を受け付けない。情報統合思念体は彼女と涼宮ハルヒの違いから、情報改変能力の
解析のための貴重な示唆を受け取るだろう」
……なんだって、そう口を開こうとするが、急速に意識レベルが落ち込んでいく。長門がな
おも、何かを……。
「当該対象の異時間同位体との同期を解除、時間連結平面帯の可逆性越境情報の情報連結を解
除、バックアップデータのアップロードを……」
俺が目を覚ましたのは、頬に触れた雨によってだった。
ふわ、柔らかな……って、俺、何してる。ここ、どこ、今、いつ、そんで、あなた、誰?!
なんと、見知らぬ高校生のお姉さんに、俺は膝枕されているのだった。
あわっわわわ、転がるようにして立ち上げる俺なのだった。
え〜〜と、そのすいません、なにがどうなっていたのでしょう。
お姉さんは固まったままで、ノーリアクション。沈黙が流れる。お姉さん、セーラー服の胸
ポケットから、眼鏡を取り出して、掛けた。残念、俺には眼鏡属性はない。
お姉さんはゆっくりと、立ち上がると、俺の目の前に立つ。なんだかな、小柄だからか、
俺よりも年下に見える。だが、お姉さんの着用しているのは確か北高のセーラー服(夏服)だ。
「あなたは……そこ……で倒れていた。暑気当たりと思われる」
ゆっくりと、指さしたのはベンチの脇、そこにはマイ自転車が転がっていた。
あ、それで介抱してくれてたんですか? すいません、ありがとうございました。
ぺこりとお辞儀をする俺である。ベンチのカゲで、横倒しになっていたママチャリを起こす。
「……待って」
お姉さんが俺の、右頬に手を当てた。な、なんでしょう。
「……もう、大丈夫。……蚊が、いた」
あ、そっすか。不思議な雰囲気をたたえた先輩からそっと離れる俺なのさ。でも、美人だね〜。
こんな先輩がいるんなら、北高もいいかな〜。
「そう…………待っている」
いつもの喫茶店で、飲み慣れたブレンドのカップをソーサーに戻しながら、俺は佐々木に返
事を返した。
七夕かぁ。今、振り返ってみれば、俺が志望校を、北高に決めたのは、その当たりだったよ
うな気がするな。
まぁ、志望理由は学力的に適当だったこと。自転車通学が可能な距離だったことが大きいん
だが。まぁどっちにしろだな、佐々木よ。俺はお前にあった記憶だけはないぞ。
うん、神に誓って、ないな。
「ふむ、そうなると……そうか、そういうことか」
佐々木は俺の言葉も無視して、ひとり得心することがあったようだ。心なしか頬が緩んでい
るようにも見受けられる。
なんだよ、何か思い当たることでもあったのか?
「いや、結構、今日の話しは忘れてくれて、構わない。どうやら、まだその時ではなかったようだ」
おいおい、どういうことなんだよ、ちゃんと説明しろよな。
「まぁ、待ちたまえ。いずれ、キミにも今日のやりとりを理解する日が来るはずだ、そうだな、
これくらいは教えておいて構わないだろう。あの日の熱い抱擁を僕は、一日たりとも忘れたこ
とはなかったよ。キミがいくら覚えがないと言い張ろうが、約束は絶対に果たして貰うからね。
僕は結構、計画的で執念深いのだ」
はぁ、お前は何を言ってるんだ、ミルコっ面で、そう返す俺なのさ。この春の陽気で、どっか
やられているんじゃないだろうな。
そんな俺を見ながらも、佐々木はにやにやくつくつと笑っていた。ちょっと、怖い。
ちなみに、俺には本当に心当たりがない。佐々木が何のことを言っているのか、知っている
人がいたら教えてくれよ。
というわけでおしまい。
うお、俺の睡眠時間ピンチ。
ひさびさに甘いの書けたぜぇw
乙だぜ。
俺の睡眠時間もピンチだがいいもん見させてもらったよ。
後悔はない
>>663 昨日たまたま保管庫のある作品を見たけれど、なんか繋がってるなw
昔の佐々木は例の精神病っぽい面もあったけど、2年でキョンと再会するまでにどんな心持ちでいたか、
なんて想像の余地もあったし面白かった。
コイツ等幸せそうでいいじゃないかっ
1時間以内にレスがなければ佐々木はキョンの嫁
だが阻止
●>そう簡単に彼を渡すわけにはいきませんね。ふんもっふ!!!
40分も待ってた俺の忍耐を無にしやがってwwww
『涼宮ハルヒの分裂』のハルヒと佐々木の立場台詞をまるまる置き換えた文章を書き起こしていたが、
あまりの文章量に挫折した。各々妄想してくれ。
P.73
「毎度のことながら、遅刻をするとは・・・。もう少しパンクチュアルな生活を心掛けようとは思わないのかい?
あれだけ僕が注意を促しているというのに、今日に至っては最後に姿を現すどころか、
待ち合わせ時間を過ぎてしまうところを見る限り、そういった気概は皆無であるようだけれど。
いいかい、キョン。時間というのは、そう、一秒一秒をもっと大切にしたほうがいい。
何故なら、君の時間は常に君だけのものとして在るとは限らないからさ。
今この時、今回のケースに於いては、君が待ち合わせ時間を超過して発生した時間は、
待たされていた僕達の時間と等価と言ってしまっても過言ではないのだよ。
だからというわけではないが、従来の団則の他に、今日君が遅れてきた時間の分だけ、罰金を加算させてもらうよ。
何も金銭に拘っているわけではないということはもちろん君も分かっているとは思うが、
この様にペナルティを増やしでもしない限り、君の時間に関する認識は改まりそうに無いからね。
過ぎ去ってしまった時間は何物にも代えられないとはいえ、せめて、図らずも抱いてしまった僕達の君への苛立ちの解消や、
君が”贖罪行動の遂行によって得る満足”を獲得するには、簡易且つ合理的な罰則だとは思わないかい?
ああ、遅れてしまった言い訳なら、喫茶店できちんと聞かせてもらうから安心したまえ。くっくっ。」
佐々木は一気に喋り終え、少し長めの呼吸をして、そして興味深そうな視線を俺の隣に向けた。
「ところで、君の横に居られる美しい女性は誰なんだい?紹介してもらえると有難いのだが。
もしかしたら、遅れて到着した理由は彼女に起因するのかな?」
「ああ、こいつは俺の・・・・・・」
と俺が言いかけた途中で、
「親友よ!」
ハルヒが勝手に解答を出した。
連投すいません。
なんか修正前の文を載せてしまったようで、改正が甘い点や行足らずは見逃してー。
SOS団団長・佐々木様ハァハァ
毎日休まず下校時間まで参加いたします
保管庫のカテゴリー見てワロタ
おっぱいネタの多さにw
佐々木はキョンの嫁。ハルヒはキョンの恋人。長門はキョンの愛人。
それぞれの性格などを考慮した場合これがベストだと思った。
みくるはどこ行った。
っ ペット
巨乳? 特盛り? なんのことですか?
みくるはキョンの初めてのひt
●<僕を忘れては困りますね
>>658-663 く、上手いな。GJだぜい。
キョンが過去に跳ぶ理由とか、リアリティがあっていいと思った。
あまりの出来の良さと、
今まで一つだった七夕SSが増えてしまうことに嫉妬な俺、小せぇなぁorz
保管庫のURL見てて思ったんだが……sasaki_ss
佐々kissだな
いや、それだけなんだが
佐々木と登場させるSSを書くにあたって個人的に一番困るのが
彼女の博識さというか雑学に関する描写だと感じる
いかに理論的に、しかし堅苦しくなく、かつ佐々木かわいいよ佐々木
にするかが一番難解だ
ちなみに中学時代のクラスメート(というか友人)は
岡本さん・須藤、国木田……あと誰かいたっけ?
ささきっすきっス HEY!HET!HEY!HEY!
いきなりのハイテンションワロタ
( ゚∀゚)o彡゜佐々木ササッキー佐々KISS
ササニシキ!
佐々木!!!はやくきてくれーーっ!!
「佐々」で切ると元警察官僚で評論家の佐々淳行を思い浮かべるから勘弁してくれ。w
「佐々」って聞いたらミントの僕らを思い出す訳だが
ハルヒや長門のSSに比べて佐々木SSの難易度って高いよな・・
情報が少ないから想像を広げれるけど論的な表現が難しすぐる
知的なお前らに惚れた
佐々木ってゴキブリみたいな害虫苦手そうだな
何で佐々のオッサンが出てくるんだよw
>>693 驚愕が出ればまた広がるさw
それまで待て
>>695 ゴキが出たらきっと佐々木らしからぬ悲鳴をあげてキョンに抱きつくな
たぶん、焦って女口調になるだろうと予想。
佐崎って大魔神?
ゴキブリが苦手で遠回しにキョンに退治してくれるように頼む佐々木
僕は特別昆虫を忌み嫌っている訳では…
とか何とかいいつつ後ずさりする佐々木
いやあっとかきゃんっなんて悲鳴が聞けたら新鮮だよな
うぐぅ・・・怖いよぉ
キョン、助けて……
色々講釈垂れながらジリジリ後ずさりするのか
焦って女口調でビビりまくるのか
どっちだと思う?
>>707 Gとの遭遇時は前者
Gが飛んだら後者
その合わせ技で一本だ!
>>707 理屈っぽいことを言いながらキョンの後ろに隠れるに100ペソ
という事でだ、誰かss書いてちょんまげ
>>708 いいなw
ゴキが出て言動が支離滅裂する佐々木もゴキが飛んできて悲鳴をあげる佐々木を想像したら萌える
佐々キョン バカップル
『Gとの遭遇』
「キョン、キミは知っているかい?ゴキブリというのは元来はゴキカブリと呼ばれていたようだ。
さらには人類が生まれる遥か昔から存在していると言う。そんな彼らの生命力は凄まじいものだ。
一匹いるのであればソコには百匹は存在すると言うが、それは彼らの生命力の賜物なのだろうね。
尊い彼らの命を僕は奪うことは出来ない…しかし駆逐しなければキミの学習へ影響が出るだろう?
そんな二律背反に立たされているキミと僕。さあ、どうするべきだろうね」
くっくっと自嘲するように笑う佐々木。
「どうでもいいがいつまで座っているつもりだ?ヤツに襲われるぞ」
ヤツはもう臨戦態勢だ。なのに佐々木は動こうともしない。どうしたものかと佐々木の顔をのぞき込むと青ざめていた。
「…僕の腰が抜けて…た、立てなく…なっちゃった…」
そんな事を言ってもGは止まらないぞ。
ほら、飛んだ。
「う、うひゃぁぁ!」
…なんて素っ頓狂な悲鳴を上げるんだ、お前は。
「き、キョン!たすけて!お願い!僕を守って!」
…やれやれ
俺はそんな事を呟きながら佐々木を抱き上げると、首筋に思い切り抱きつかれた。
まあ、Gのおかげで佐々木の新たな一面が垣間見えた事だしな。
「キョン…ありがとう…大好き…」
「ああ…俺もだ」
その後の俺たちがどうなったかは秘密だ。
一晩中…佐々木に抱きつかれていたために学習がはかどらなかった、とだけ言っておこう。
こうですか?わかりません(><)
分かりませんとか言いながらとんでもないのを投下しやがってw
佐々木かわいいよ佐々木!
てか二人とも何やってるんだw
結局ささっきーは二回腰を抜かすわけだな(謎
僕の初めてを捧げたんだ。
責任を取ってもらうよ。
はじめて〜の〜
>>712 仕事早いな
俺なんて2〜3レス分を書き上げるのにほぼ半日かかるのに
GJ!
>>718 本命のバレンタインチョコの事か、似たような事小学生の時言われたな…
>>721 この鈍感さはまちがいなくフラクラKだな!
キョン乙!!
>一晩中…佐々木に抱きつかれていたために学習がはかどらなかった、とだけ言っておこう。
「あのね、あたしもキョンくんにずっとだきついていたんだよ」
「あぁそうだったね。今日ほどキョンに妹がいると言うことを憎たらしく思ったことはないよ。くっくっくっ…」
なんだ佐々木。なにを言いたいんだその目は。
妹の奴を部屋に入れたのは俺だが、そこまで睨まれる理由が俺には判らないぞ
佐々木は怪談も苦手と妄想。
いや、非科学的なことだとかなり冷めた目で見てそうなのだが。
あれはあれで番組の構成などを楽しむものだ云々。
ゴキブリss投稿してだいじょぶなムード?
って、もうやってる職人さんがいるのか…
クトゥルー神話で知られるホラー作家ラヴクラフトは、
神話など信じない唯物論者だったのさ
だからこそ 説明のできない恐怖に興味があったんだ
, -‐- 、. ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ. ノ / ヽ
. i. ((从ソ 从〉 ノハハハハハ !
l. (|┳ ┳i!l .!|─ ─ ,iリ)!
. ハNiヘ ー ノハ!. ’ 、 - ,ノル´ ……つまり お前も、
. {iつ旦O O旦と'!} 怖いもんは怖いんだな
. とくュュュュ〉 〈_.〈__,i'つ
「お邪魔します」
「ん、じゃあその辺に座っててくれ。下から飲み物もって来る」
今入ってきたばかりのドアから出て行く彼を微笑で見送ると、私はいつものようにベッドの端、足を向けるほうに浅く腰掛けた。
三度跨げば我が家も同然、と誰かが言っていたが、このキョンという風変わりな渾名を持つ友人の部屋は
ある側面では私の自室などより余程リラクゼーションに適した場所であった。
異性の友人をほとんど持たない、というよりそもそも交友関係がひどく狭い私にとって、同級生とはいえ
ここまで気の置けない信頼関係を築けたというのは客観的に見てもなかなか信じられないことではある。
しかもまだ世の中の事も良く知らない子供だとは言え、一応男と女だ。
それがこんな狭い部屋の中に膝つき合わせてなにをするかというと、これが何の変哲もない受験勉強だというのだから笑ってしまう。
私は苦笑を、彼が膨れ顔に答えて見せるときの表情をこっそりと浮かべた。まったく、いまさらだが風変わりなのが渾名だけではないとはね。
下でキョンと彼のご母堂が話しているのがきこえる。買い物に行くから留守番を頼む、小学生じゃないんだから少しは息子を信じろ、
などと話の内容が事細かに鼓膜を震わせるのを受けて、私は体の両側から石壁が迫ってくるような居心地の悪さを感じた。
確かに一般的中流家庭の家屋に高度な遮音機構など望むべくもないが、あの音量でこれだけクリアに聞こえるのでは、
普段の彼とのやり取りは御家族にも丸聞こえだったという事ではないか。
…別に聞かれて困るような話などした覚えはないが、それでも顔が段々と熱くなってくる。いや、なにを不安に思う事がある。
キョンが気づいてないんだ、他の人間に気取られるわけがない。
いや、でもこう言っては悪いけどキョンはこの手の感情の機微には極めて疎い、だから彼が気づかなくてもご家族は気づいているかも、
いやそもそもキョンにしたって実は感づいているのだがそれを巧妙に韜晦して……
このままでは思考の迷宮に入ってしまいそうだったのでそこで一旦意識をクリンナップする事にした。
なんとなく脱力して、ベッドに倒れこむ。なに、かまうものか。これだけ音の抜けがいい家だ、階段を上がってくる音なんかすぐにわかる。
そう思うとますます体に力がはいらなくなってしまった。冷えたシーツが火照った顔にここちよい。
火が出るとまでは行かないがパンケーキぐらいは焼けそうなくらいにはなっていた顔の熱をシーツがゆっくりと奪っていく感覚に満足して、ゆっくりと体に力を込める。
男の子のベッドをリハビリテーション代わりにするなんて、私もずいぶんダメな人間になったものだ。
ようやく先ほどと同じ高さまで戻った視界の片隅に、妙なものが写った。
私の座っているベッドと、その向かいにある学習机。その間に、何か黒いものが落ちているのだ。
なんだろう。
目を凝らし、ゆっくりと顔を近づけた私に向かって、
その物体は、
…翔んだ。
しかし、うちのお袋も他に何か言う事ないのかね。
一緒の学校に行けないって、そもそも俺と佐々木の志望校は違うし、それにおそらくお袋が勘ぐっているであろうことも俺たちの間にはないしな。
まったくなんというか、男と女がいればすぐに惚れた晴れたの話になると思ってるなんて、ワイドショーの見すぎと違うかね。
二人分の飲み物と菓子を乗せたお盆を手に憤然と階段を登る俺の耳を、絶叫が貫いた。
「きゃあああぁぁぁぁぁああああっ!?」
とっさに首をひねって避けると、その黒い物体は羽音とともに頭上を通り過ぎていった。
あわてて机側に飛びのいて見ると、さっきまで私が顔をうずめていたあたりを何かが這い回っている。
「ひっ…」
とてもじゃないけどキョンには聞かせられないような情けない悲鳴が漏れる。って、今はそんな事を気にしている場合じゃないって!
それは、その黒い悪魔(カヤキス)は、伝染病のベクターである事で、そして何よりその造形で忌み嫌われている
俗にゴキブリという家庭内害虫の一種であった。
またしてもこちらに向かってくるブツを避けながら、私はいつもの自分を取り戻そうと必死だった。
だってそうでしょ?虫をみてキャーキャー甲高い声を上げて逃げ回るなんて、彼が見たらどう思う?
彼にとって少しでも退屈な現実から外れているというだけで傍にいるこの私が、こんな取り乱したところを見たらどう思う?
そう思うと、少し心が静まった。そう、その調子。いつもの冷静な自分を、愛を取り戻せ。YOUはSHOCK。天才のこのおれがなぜ。うわらば。
ああああああああ全然冷静になってないじゃんなにやってんの!左舷!弾幕薄いぞ!
「佐々木!? どうした、なにがあった!?」
うわ、最悪。キョン、キミはどうしてそう間が悪いの。
すかさずドアを背で押して、進入を阻む。冗談じゃない、虫なんかで半泣きになった顔なんかみっともなくて見せられない。
「ちょ、ちょっと待って! 今ドアの前にまきビシばら撒いちゃったから!」
「はあ? ま、まきびしだぁ?」
うん、普通おかしいと思うよね。ごもっとも。ってか何でこんな言い訳しか出で来ないわけ?私はいつからくの一になったんだろう。
「そ、そうじゃなくて画鋲!画鋲撒いちゃったから危ないの!」
「俺の部屋に画鋲なんてあったかなぁ……って、おい佐々木、
画鋲がドアの前にあるって言うけどその割にお前の声がえらいドアの近くから聞こえるんだが?」
キョン、ああキョン、数学もそれぐらい頭がまわってくれると、お姉さんとってもうれしいな。同い年だけど。
「と、とにかくはいっちゃだめーーーーーーーーーーっ!!!」
その後といえば、もう散々なものだった。
一応は私が参考書を取ろうとして本棚をひっくり返して気が動転していた、という事で決着を見たが、
彼はいまいち合点のいかない様子だった。とはいっても、『本当に取ろうとしたのは参考書だったのか?』なんて、
間違った方向に勘ぐっている模様だ。私が彼に対するほどに、彼からの信頼はなかったってことなのだろうか。泣きたくなった。
しかし、なんというひどい日だったのだろう。あんな醜態を見せた上に、家捜しの汚名まで被ってしまった。
将来のリングネームはエクスプローラー佐々木かな、などと自虐に浸っていると、傍らのフラグクラッシャーは苦笑を浮かべて、
「ま、やっぱり人の部屋ってのはものめずらしいもんだからな。
それに、まさか本気でお前が家捜しするようなやつだなんておもっちゃいねえよ」
なんて言ってのけた。どうしてこうキミは人の気持ちを揺さぶるのが好きかね。
「ねえ、キョン」
「ん?」
「これでいて結構、僕はうかつでそそっかしいところもあるみたいだ」
「らしいな」彼が笑う。
「だから、これからも色々と失敗はしてしまうとおもう。
そのとき、キミは僕の手助けをしてくれるかい?」
そう、私の、傍に、いっしょにいてくれる?
「当たり前だろ」
窓から差し込む夕日がまぶしいのか、目を細めながら。
「部屋の片付けは、俺の得意とするところだぜ」
やっぱり見当違いの笑顔を、私に向けた。
END
以上です〜一周遅れの話題ですいませんでした。
ってか、生まれて初めて書いたssがゴキブリネタって…
佐々木はタラール族か
>>733 ササッキー取り乱しすぎだよササッキーw
フラクラKもとんだ勘違いしてるなw
GJ!おもしろかったよ〜
>>735 佐々木パニクり加減がかわい過ぎだよ佐々木
しかし何故佐々木がここまでG嫌いなのか。それがわからない。
>>733 GJ!
こんな斬新なササッキーは初めて見たw
よっぽどパニクってたんだなww
>>740 特大Gを見つけて「これは興味深い」などと観察していたら
唐突に飛んできて顔にへばりつかれたんじゃね?
>>740 むしろGを嫌うのに理由が要るのかと小(ry
かぁいぃな
ワ ワ ワタシ ニ ダッテ
ニガテ ナ モノ クライ…
, -‐- 、 っ ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ っ ノ / ヽ
. i. ((从ソ.u从〉 . ノハハハハハ !
l. (|┳ <i!l .!|─ ─ ,iリ)! ジ ガ デテルゾ…
. ハOヘ '' (フ''ノO ’ 、 - ,ノル´
. ○ニ)"ー'゙iニ○ 〈}゙|†'|´{>――[囲|
O./ュュュュゝO .i´T `i
〈__八_,〉 ⊂∋ 〈_,八__〉
>>736-744 え〜と、つたない文ながら、それなりに楽しんでいただけたようで何よりです。
次はもっと修行を積んできます。
>>738 アバロンのゴキが一匹減ったな。さて、ssでも書くか。
>>745 かぁいいよ〜
>>735 お前GJ過ぎるぞww
佐々木かわい杉だよ佐々木
>>742-743 「カヤキス これがわからない」あたりでググってくれると嬉しい・・
マイナーネタで申し訳ない
>>735 GJ!
俺もゴキSS投下したけど、リアルに見たときないので恐怖感がイマイチ解らないんだ。
だがようやくわかったよ。佐々木がこれほどまでに取り乱す程ゴキはヤバいんだな?
それにしても…
佐々木かわいいよ佐々木
>>745 かわいいな〜!
ロマサガネタを混ぜたのは、今2をやっててダンターグにフルボッコにされたからです。
確かにわかりづらいネタだなぁ。タイトルもだけど。
佐々キョン バカップル
『井戸の中の女』
夜。久しぶりに泊まりに来た佐々木と談笑していたのだが、うるさい妹が
「キョンくん!これ一緒に観よ〜」
と、一枚のDVDを差し出してきた。ディスクの表面を確認すると『リング』と記されていたので、ああ、これが有名な『指輪物語』か…と結論付けていた。
「なあ、佐々木。これから妹と一緒に『ロード・オブ・ザ・リング』観てもいいか?」
「ああ、構わないよ。僕としても将来の妹と交流を深めるのも吝かではないさ」
そうか、良かったな妹よ。姉が出来るらしいぞ。
「うん!お姉ちゃん!よろしくね〜」
できれば俺の事もお兄ちゃんと呼んで欲しいがな。
・・・
俺が想像していた指輪物語は確か洋画だったはずだ。
この映画は純度百パーセントの邦画であり、『呪いのビデオ』や『貞子』が物語のキーワードのようだ。
妹は始めから俺の膝の上にいたが、物語が進むにつれ佐々木が段々俺に近付いて来ており、気付けば俺の片手に縋りついていた。
「お前どうしたんだ」
「いや、何でもないさ…ああ…何でもない」
…そうか。
>>735 GJだぜ
佐々木のエロネタ書こうかと思ったがここは健全な板という事を思い出した。
しかし当然ながら佐々木派閥専用の此処ほどエロパロでは佐々木ファンは多くないのではと思うと
どうせ佐々木SSを書くなら佐々木派閥のみんなに楽しいんで欲しいと思う
それになによりエロ描写がマジ難しい……
上の方でも描写に関してどこまでがセーフでどこからがアウトなのかが曖昧だしな……
直接的な描写は勿論、淫語、そしくはそれに類する単語、効果音あぁ……難しい
・・・
どれくらい経っただろうか。
偶に目を瞑りたくなるような場面もあったが、生憎にも俺は過去に殺人鬼に遭遇した事から免疫ができてるのさ。
そして妹は俺の膝の上ですっかり寝ていた。
DVDを観始めたのが夜の1時からだったしな。夏休みだからといって調子に乗っていたみたいだ。
「すまん、佐々木。妹を寝せてくる」
「ああ、了解した。大至急、可及的、速やかに戻って来てもらえると助かるよ…」
「わかった、すぐに戻るから待っていてくれ」
部屋から出る直前に見たテレビには井戸が映っていた…
・・・
妹を寝かせ、我が部屋の扉をいざ開けようとした時、俺の耳には
「きゃぁぁぁぁあああっ!」
なんて、耳を覆いたくなる程の叫び声が届いた訳だが…
「佐々木!どうした!」
「き、キョン…キョン!」
うわぁっ!
部屋に飛び込むと佐々木に抱きつかれた。
いったいどうしたんだ、と問うとテレビを指さす。なるほどな、これが貞子か。
「わかった、わかったから落ち着け!」
「う、うん…キョン…キョン…」
佐々木を抱き上げベッドまで運び、腰を下ろさせる。
「大丈夫か?」
「ああ…大丈夫だよ…キョン、礼を言おう。ありがとう」
「映画は止めるぞ。それに夜も遅い。もう寝よう」
「ああ…」
テレビの電源を落とし、俺は横になった。だが佐々木は一向に動く気配がない。
「いつまでそうしてるんだ?お前は一晩中起きてるつもりかよ」
「違う…違うんだよ…腰が抜けて…」
…すまん。
再び佐々木を抱き上げ横にさせた。
電灯を消そうとしたら止められた。
「明るければキミの脳が活性化され学習に効果的だ」
だそうだ。
・・・
「なあキョン。今夜僕を抱き締めたまま就寝を迎えてくれないか?」
「…なんでだ?」
「いいじゃないか、滅多にない僕からのお願いだろう?」
…しょうがないな。
その後、抱き締めているうちにムラムラしてきた俺のせいで佐々木が再び腰を抜かしたのは言うまでもない。
END
>>725のコメントを受けて、
>>716のネタを盛り込み、予告もクソも何も無しに唐突に投下しました…
スレの流れ読めなくて本当にすまんね。俺にはフラクラの資質があるようだ…orz
>>756 またやっちゃったのかw
このシリーズ結構好きだ
>>758 いやGJだ
最後のは、まぁ気にすんなw
佐々木かわいいよ佐々木
住人の妄想が広がってるんだろうね
>>758 GJなんだぜ!!!
てか、「久しぶりに」「止まりに来た」って
どういうことか詳しく聞こうか
>>754 まぁ俺としてはあっちに投下されても佐々木好きは覗きにいくからいいと思うよw
まぁお前の好きなようにしてくれ
とりあえず佐々木かわいいよ佐々木と言っとこうかな
>>763 世の中にはギブアンドテイクという言葉があるだろう?
『同情するなら金をくれ!』
↓
『妄想するならネタを出せ!』
お願いします…
>>754 直接的な、極度に性的な描写がなければいいと思うけど、
線引きが難しいよな〜…
極度なエロ・グロネタは好まない人も少なくないだろうし(自分も含め)、どうなんだろ。
キョンのベッドのにおいを嗅ぐイヤンな佐々木を書いてしまった人間には何もこれ以上いえません
>>754 すでにエロパロに投下されてる佐々木SSもある。
どんと来い。
俺が読んだエロパロの佐々キョンは結構鬱だった
最後に佐々木がキョンの記憶を消すというやつ
バッドエンドかぁ…確かに恋物語なんてのは大抵悲恋だけれども。
ここはほら、ある意味もう悲劇が約束されているササッキーの幸せを妄想しようって言う
輩の集まりだしねw
俺も読んだけどなかなかに鬱だった
つか泣きそうになった
そもそもキョンが佐々木に劣情を催すかという問題もある
佐々木は佐々木でキョンを誘うというイメージが沸かないし……
ことさら喘ぐ佐々木はもっと想像できん……想像するとエロいけどな
いや佐々木は誘い受けだろう
まちがいなく佐々木は誘い受けだよな…
なんかエロいよ佐々木…
>>774 佐々木はエロくない!セクシーなんだ!…とほざいてみる…
いや、鎖骨とか…太ももとかがさ…
隠してるんだけど気づいて欲しい、みたいな感じかなあ。
でもそのうち「なんで気づかないんだ!」って相手の鈍さに憤る感じ。
…なんか色々といやな記憶が浮かび上がってきやがったぜ!!orz
>>772 そうか?
キョンフィルターで語られないが実は二人はことを済ませてるっていうのもありえると思うぞ
「ねえキョン、そろそろ電気を消してくれないかな…///」
「ああ、わかったよ」
でもって暗転したら最後
インドア派らしく海外文学からの引用等、様々な趣向を凝らしてくる佐々木
「ところで今くらい『僕』ってのやめない?」
>>778 ことを済ませてるかは分からないがキスくらいはしたことあるんじゃないかなぁ
キョンも結構キス慣れしてる感じだったし
エロ風味ぐらいならともかく、分別をつけないとハルヒスレみたいになるぜ。
はいSSいきますよ。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ
/ \
/ / / .ィ ./ヽ.Y l .', ヽ
,' ! -/7'Y /|' "´ヽ|. !!i ' やぁキョン知っているかい?
! !.ト● ● ! !ノ、i ! 子どもはコウノトリさんが
,'' l l l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ l丿 ! 連れてくるのだよ
/⌒ヽ!;!l|ヘ j /⌒i/
\ / | l>,、 __, イァ/ /!ノ´
. / /| | |___|{ヘ、__∧
`ヽ<.| | 彡'
>>778 「ねえ、コトってなんだい?いくら博識の僕でもこのように抽象的な表現までは読み取れないな」
「ほら、この前の晩の事だ。覚えてないのか?」
「…!!」
「わかったか?」
「あ、ああ…でもね、僕があの晩の事を忘れるハズがないだろう?」
あんなに衝撃的な痛みはね…くっくっ…
786 :
1:2007/05/08(火) 22:23:42 ID:EtSA3tRp
8月はもう暦の上では秋、で残暑というらしい。
しかしながら、この浴びせかけられるような蝉の声、目の前の揺らぐ景色。
これぞまさしく俺の愛する夏の風物詩である。
まさしく今夏真っ盛りなのだ。
そして、俺は今まさしく灼熱のアスファルトの上を予備校目指して走っているわけである。
予備校は夏季営業期間ということで、昼過ぎに始まり夕方5時に終わるスケジュールになっている。
真夏の真昼間の炎天下を自転車で走るのは酷なものだが、塾が普段よりも早く終わるとなぜかお徳な感じがするから人間不思議なものだ。
で、そんな塾へと向かう道。
普段は、荷台にもう一人乗せているのだが、今は夏休み。
学校であいつの顔をみることもなく、ゆえに一緒に予備校へ行くこともない。
話し相手のいない道のりは普段より少し長く感じる。
その日は、そんな夏休みの一日だった。
授業開始の5分前に教室につくのは、ついついだらけてしまう夏休みだからということにしておこう。
階段を上がって教室へ向かおうとしたとき、教室の前で壁を背に立つ級友の姿が俺の視界に入った。
「よぉ、佐々木。」
と、片手を挙げて軽く挨拶してやる。
すると、そいつは壁から背を離し、俺のほうへ向き直りながら、
「やぁ、キョン。」
と片手を挙げて短い挨拶をした。
「教室の外で何をやっているんだ?誰かを待っているのか?」
「んー、そうだね。まぁ、正確に言うと誰かを待っていた、となるかな。」
一瞬、頭の中でクエスチョンマークが踊る。
目の前の佐々木はカードを選ばそうとしているマジシャンのような笑顔で俺を見ている。
そして、くっくっ、と笑い声を上げながら、
「つまり、僕の待ち人は今目の前にいるということだよ。」
相変わらず、ややこしい話をする奴だな。
―っといけね。
もうすぐ授業が始まる。
時間がない、話なら手短に頼むぜ。
「誰のせいで時間がないと思っているんだい?」
はい、俺のせいです。
「僕が取り急ぎ確認したいのは、今日の夕方、君のスケジュールは空いているかどうか、ということだ。」
788 :
2:2007/05/08(火) 22:24:39 ID:EtSA3tRp
当然のことながら、この一介の中学3年男子の夏休みに一丁前な予定など入っているわけもなく、その日の夕方は見事に空いていた。
俺がその旨を佐々木に告げると、あいつは、わかった、詳しい話は授業が終わってから、と言って、教室へ入っていった。
なんか質問というより確認に近い感じだったが、まぁいいや。
午後5時、時間通りに授業が終わる。
佐々木のほうへ歩いていこうとすると、佐々木は左手の親指で教室のドアを指差した。
どうやら、外で待っていてくれという意味らしい。
俺は鞄を担ぎなおして、塾の外へ出た。
塾から出てくる学生の顔を眺めながら時間をつぶしていると、5分ほどして佐々木が出てきた。
「やぁ、キョン。少し待たせてしまったね。」
「いや、別にいいよ。んで、用事ってなんだ?」
一瞬佐々木が唇を親指で押さえて言いよどむようなしぐさをした。
珍しい、こいつがそんな動作をするなんて。
「キョン、僕たちは今年は受験生で受験勉強を最優先しなくてはならない立場とはいえ、息抜きは必要だ。」
お前のその意見には大賛成だ、佐々木。
ただ、自分がそんなにまじめに勉強をしているかと言われると少し疑問だが。
「それに今はせっかくの夏だ。どうせ息抜きをするなら夏の風物詩を楽しむのが一番だと思うのだがね。」
視線をあちらこちらに泳がす佐々木の姿はその日初めて見たね。
普段の人を食ったようなどこか飄々とした感じがしない。
他の学生たちはあらかた帰ってしまったようで、あたりは通勤帰りのサラリーマンばかりだった。
「あぁ、そうだな―」
頭の中で夏の風物詩に考えをめぐらせる。
花火、スイカ、海水浴、盆踊り―
どれもこれも素敵だね。
受験生には縁遠そうな夏の風物詩に思いをはせながら、佐々木の顔へ視線を向ける。
黒いきらきら光る瞳が俺を見ている。
ほんの少しの間をおいて佐々木が口を開いた。
「いっしょに夏祭りに行かないかい?」
>>779 僕ということによって、キョンへの一線をはみ出さないようにしていたのを
解除することによって佐々木が・・・☆
790 :
3:2007/05/08(火) 22:25:35 ID:EtSA3tRp
なんでも、佐々木の家の近所で地元の夏祭りがあるらしい。
それが今日の夕方で、せっかくだから受験の息抜きがてら行かないか、とのことだった。
ちょうど受験の息抜きがしたかった俺は二つ返事でオーケーした。
普段から息抜きばかりしたがっているだろう、という突っ込みは勘弁していただきたい。
で、それからどうしたかというと―
俺は佐々木の家で、佐々木の部屋の前にいた。
佐々木は荷物を置いておきたいのと、着替えをしたいのでいったん家に戻るがキミはどうする?と尋ねてきた。
本心を言うなら、俺も鞄を家に置いて、身軽に夏祭りを楽しみたかったが、
家に帰ってから再び外へ遊びに行くとなると妹がうるさそうだ。
家には電話で連絡を入れて、そのまま行くことにした。
というわけで、俺は佐々木と一緒に佐々木の家まで向かうことになったわけである。
佐々木の家は、なんか立派な一戸建てだった。
予想通り、というかなんというか。
ガレージとかあるぞ、立派なガレージとか。
と、俺があほみたいに口を開けポケーっとしていると、家の扉を開けた佐々木から声がかかった。
「何をしているんだい、キョン?我が家のセキュリティーホールでも探しているのかな?」
と、振り向きながらいたずらっぽく俺を見ている。
馬鹿野郎、お前道を行く人が聞いたらあらぬ勘違いをしてしまうじゃないか。
ただでさえ、住宅街の真ん中で立ち尽くす男の姿は怪しいのに。
佐々木は喉の奥で笑い声を上げて
「なら、家の中へあがってくれるといい。そんなところに立ち尽くすとあらぬ疑いを掛けられるよ。」
いや、ちょっと待て、それは中にお前のご両親とかがおられるとですな、ちょっといろいろと入りづらく―
「大丈夫。両親は共働きで、今家には僕しかいないよ。」
そんな俺の考えを察したのか、佐々木はそう言った。
しかし、それはそれでやばいような気がするのだが―
>>776 ゴメンと言いたくなる記憶がてんこもりだぜ・・・
「今日はキミのご両親も妹さんもいないんだよね」
「ああ。受験生だからって旅行に置いてかれちまったよ。
ところでお前はそろそろ帰らないのか。遅いから自転車で送っていくぜ」
「今夜は帰りたくないな……」
「どうした、親と喧嘩でもしたのか? 俺でよければ相談に乗るぞ」
792 :
4:2007/05/08(火) 22:26:49 ID:EtSA3tRp
というわけで、俺は佐々木の家の中へと入ってきたわけである。
「お邪魔しまーす。」
と誰に対してでもなく、小声で言う。
佐々木は笑ってるんだが、あきれてるんだかよくわからない表情で
「いらっしゃいませ。」
と言った。
家の中は予想に違わず、セレブリティーな雰囲気のするものだった。
リビングに置いてある立派なテーブルとソファなんかいくらするか想像もできんし、
なんかえらい大画面なテレビとか、大砲みたいに立派なスピーカーとか。
もはや、暮らしの水準が家とはまるで違う。
母親をここにつれくれば「佐々木さんと同じ大学にいけないわよ。」なんて戯言をいうこともなくなるだろう。
住む世界が違うんだから。
根っからの貧乏性のせいで落ち着かない。
せめて、テーブルの上に食べかけのポテチの袋なんぞが転がっていれば、それがどれだけ俺の心の支えになってくれることか。
「それじゃあ、キョン。適当にリビングでくつろいで待っていてくれたまえ。」
くつろげるか。
二階への階段を上っている佐々木の後を追いかける。
「あー、悪い佐々木。できればお前の部屋の前で待つとかできないかな。もしも、お前のご両親が帰ってきたときにリビングで鉢合わせると非常にこう、あの、あれでだな―」
このリビングでくつろいでいるところを、佐々木の両親に鉢合わせなんかした日には、もうなんか目も当てられない事態になるのは、目に見えているというかね。
この年で修羅場はまだ結構でございます。
「まぁ、別にかまわないよ。あ、でも一応これだけは言っておくよ―」
そう言って、俺のほうを振り向いた佐々木は両手の人差し指で小さな×を作って
「覗かないでね。」
唇を端をにぃっと吊り上げて、くるりと部屋の中へ入っていった。
793 :
5:2007/05/08(火) 22:27:50 ID:EtSA3tRp
覗く気など毛頭ないが、だからと言って他にやることがあるわけでもなく…
俺は廊下に座り込んで、ぼーっとあごに手を当てている。
当然のことながら、あたりは物音ひとつなく、静かだ。
この家の中に漂うどこか重厚な感じとあいまって少し息苦しい。
「キョン、そこにいるのかい?」
扉越しに佐々木の声が聞こえた。
「あぁ。いるよ。なんだ?」
「いや、なんでもない。」
「そうか。」
そういえば、佐々木の部屋ってどんなんなんだろね。
あいつのことだから、ピンクの女の子女の子した部屋ではあるまい。
シンプルかつ機能的な内装で、小難しい本とかがいっぱいありそうだな―
「ねぇ、キョン―」
「どうしたんだ、佐々木?」
「いや、えーっと、まぁ、すまないね。待ってもらって。」
なんだ?
えらく歯切れが悪い、普段の佐々木らしくないな。
「そんなことなら別にかまない。」
と言いつつ内心、両親が帰ってくるまでに早くして、と思っていたのは内緒だ。
キィ、と短い音を立ててドアが少し開いた。
隙間から佐々木の顔が少し覗いている。
「?」
少し困ったような顔をした佐々木はそれからゆっくりと部屋の扉を開けて出てきた。
手を前に組んで緊張した感じで立っている。
「…どうかな?」
そのときに俺がどんな顔をしていたのかはわからない。
ただ、泉に斧を落としたきこりが妖精を見たときに同じような顔をしていたんじゃないかと思う。
もっとも、俺が見たのは妖精ではなく、浴衣を着た同級生なのだが。
薄紫の帯と白地に蒼い紫陽花の柄の浴衣、は佐々木にどうしようもなく似合っていた。
その姿を見たら、俺が思わずあほみたいに口を開けてしまっていたことも納得してもらえるはずだ。
「…変かい?」
浴衣の袖を手のひらで握りながら、佐々木が不安そうに訊いてくる。
「いや、よく似合っているよ。」
もっと気の利いたせりふを言いたかったところなのだが、
いかんせんついさっきまで思考停止していたため、ありふれた言葉しか口にできなかった。
ここで似合っていないとなどと言える奴には、迷わず眼科か精神科をお勧めする。
佐々木は何も返答はしなかった。
けど、その代わり、二度と見れないであろうあいつのあんな輝くような笑顔を俺に向けていた。
794 :
6:2007/05/08(火) 22:28:35 ID:EtSA3tRp
なんだかんだで時刻はもう6時近かった。
少し、佐々木の部屋を覗いてみたかったのだが、佐々木に追い立てられるように、俺と佐々木は急いで家の外へと向かった。
別に佐々木の両親のご帰宅が怖かったわけではなく、もう祭りがいい頃合だからということだ。
佐々木は手際よく、玄関から下駄を出した。
外に出てみると、改めて自分の格好と佐々木の格好が不釣合いなのがわかる。
「ずいぶん待たせてしまってすまないね、キョン。浴衣の着付けは昨日何回か練習したのだが…」
カラコロと音を立てながら、佐々木が俺の後をゆっくりついてくる。
なるほど完璧な着こなしはそのおかげか。
じゃあ、自転車でひとっ走り行こうか。
自転車を引っ張り出すと、俺はそれにまたがった。
「待ちたまえ、キョン。」
そう言って佐々木がカラコロ音を立てながら、俺のほうへと歩いてくる。
「まったく。キミは浴衣姿で僕に自転車を漕いでみせろというのかね?」
そうあきれ返るような口調で言うが早いか、俺の自転車の荷台に腰を下ろした。
「あぁ、わりぃ。」
「朴念仁という言葉はまさにキミのためにあるようだね。」
そう言って佐々木は右手を俺の腰に回した。
いつもどおりの見慣れた光景だ。
ただ、ほんの少しだけ少し香水の匂いがした。
「いくぜ、佐々木。」
そう言って自転車を漕ぎ始める。
端から見たら俺たちはどんな風に見えるんだろうね。
夕日に染まった町並みはまるで別世界のようで、俺はどこか不思議な場所へ迷い込んだような非日常的な錯覚に陥っていた。
背中に佐々木の額が当たっている感触がする。
今、佐々木はどんな世界を見ているのだろうか。
少し湿気を帯びた風が心地いい。
どこか言葉を忘れてしまったように何も言えない。
背中をくすぐるあいつの髪と、腰に回された細い腕だけがその存在を俺に知らしてくれていた。
しばらく走っていると家族連れや中学生らしき集団を目にする機会が多くなってきた。
そして、縁日の屋台が見えてくるころ、日の光はもうずいぶん弱まっていた。
「たそがれ、か。たそがれる、という言葉があるように、
この闇と光の狭間は一瞬だけ別世界に迷い込んでしまったみたいだね。」
後ろのあいつがそう語りかける。
お前ほどたそがれるって言葉が似合うやつはそうはいねーよ。
「それはどういう意味だい?」
そう言って喉の奥で笑い声を上げた。
796 :
7:2007/05/08(火) 22:29:15 ID:EtSA3tRp
自転車を適当な場所に止めて佐々木を降ろす。
時刻はもう7時前か。
昼飯を食ってから、何も食っていなかったので腹が減った。
「とりあえず、佐々木。何か食いもんを買おう。」
自転車から降りて下駄を履きなおしている佐々木にそう声をかける。
「あぁ、そうだね。」
佐々木はそう素っ気のない返事を返した。
歩きはじめるとすぐにその佐々木の素っ気無さの意味がわかった。
慣れない下駄で砂利道を歩いているせいで、あいつはこけないようにするだけで精一杯だった。
下を必死に見ながら歩いている姿はまるで綱渡りだ。
おっと―、そう言ってバランスを崩した佐々木の肩を支えてやる。
「すまない、キョン。やはり普段慣れないことはするものではないな。」
そう言って俺の顔を見上げて苦笑いをする。
「あぶなっかしいな。」
佐々木の右側に回って左腕を少し上げる。
「俺の腕につかまって歩くといいだろ。」
「えっ」、たぶんあいつの心の声が聞こえたら、そう言っていたに違いない。
そんな驚いた顔をして、大きな目をより大きく見開いて俺の顔を見た。
そして下をうつむくと左手で浴衣の襟をつかみながら
「これくらいで大丈夫だよ―」
と右手で俺の左手を握った。
佐々木の手は小さくてやわらかかった。
その小さな手を壊れないように、俺は力強く握っていた。
それから屋台で焼きそばを買った。
佐々木は普段の饒舌さもどこへやら、口数は少ない。
ただ、俺の手を離すことはない。
そして
「キョン、少し行きたい場所があるんだ。」
と、立ち止まって俺の左手を引きながら言った。
798 :
8:2007/05/08(火) 22:32:04 ID:EtSA3tRp
なんでも、佐々木の話によるとこの夏祭りでは7時半から花火が上がるらしい。
佐々木が時間を気にしていたのはそのためだった。
その花火の絶景ポイントがあるらしいので、そこへ行こう、とのことだった。
と、いうわけで二人で祭りで用意されたベンチに座って焼きそばをかきこんで、その場所へ向かうこととなった。
その場所は神社の境内の脇にある生垣だった。
縁日と少し離れたその場所には人気は少なく、生垣を背にすると、あれだけいる祭り客がまったく視界には入らない不思議な場所だった。
「実は、この場所は花火がきれいに見えるポイントからは少しずれているんだ。
だけれども、そのおかげで他の祭り客に邪魔されることなく、花火を楽しめるんだ。」
おそらく、学校の試験で満点をとったときでも見せないような得意な顔で佐々木は俺を見ていた。
「なるほど―」
そう俺が言ったとき、最初の花火が上がった。
確かに佐々木の言うとおり、花火の打ち上げ場所からは少し距離があるせいで、絶景ポイントとは言いがたい感じだった。
しかし、花火がまるで俺たち二人のために上がっているような感覚は、また格別のものだ。
「まるで夢見たいだろう。」
遠くの花火を見つめながら佐々木がそう語りかける。
光のあと、時間を置いて響き渡る爆発音が聞こえる。
「僕はこの花火を写真で撮ろうとする人には賛成できない。
ましてやそれが携帯電話のカメラ機能なんていうならなおさらね。
花火は一瞬だけ輝いて、そして消えてしまうものなんだ。
それを、記録して残したいなんてあさましい人間のエゴだよ。」
「そうだな。」
「過ぎ去っていく時間の一瞬だけを切り取って、それを永遠に保存することなんてできない。
そんなものを信じ、すがろうとする人間の浅ましさはまさに精神病だね。
変わっていく世界のほんの一瞬だけが永遠に続いていくなんて、愚かしいにもほどがあるよ。」
そして、佐々木の肩が俺に触れた。
「だから、僕はこの一瞬を焼き付けているんだ。
もう二度とは来ないこの一瞬を―」
遠くを見つめる佐々木の目には何が映っているのだろうか。
花火?それとももっと別の何か―
でも、佐々木よ―
「確かに何もかも変わっていくけれども、できる限り『変わらないように努力すること』ならできるぜ。」
一瞬あっけにとられたような色が佐々木の顔に浮かんだ。
そして、聞きなれたあの笑い声を上げながらあいつはこう言った。
「キミらしいね。
なら、キョン。お願いだ。
出来る限りでいい、キミは変わらないでいてくれよ―」
そして、あいつはそれから
「―のままで。」
と言ったのだが、その声は花火の音にかき消されて俺には聞きとることは出来なかった。
『夢花火』
799 :
798:2007/05/08(火) 22:32:48 ID:EtSA3tRp
はい、これがもろにかぶりまくっている夏祭りネタSSでございます。
良い感じに情景が浮かんだよ GJ
GJ!
佐々キョンはキョンみくと似た切なさがあるよな…
>>799 >隙間から佐々木の顔が少し覗いている。
>「?」
>少し困ったような顔をした佐々木はそれからゆっくりと部屋の扉を開けて出てきた。
隙間から恥ずかしがりながらピョコンッと顔を覗かせてる佐々木の姿を妄想してのたうち回ってる
GJ!
約束されてる別れって切ない…
蝶・GJ
>浴衣の着付けは昨日何回か練習したのだが…」
佐々木かわいいよ佐々木
>>792 あー、これ反則技だよな
指で小さく×なんて反則技だよなああああああ?
誘ってるよ
それ誘ってるんだろおおおおお?
>>799 いいなぁ、こういう話
>―のままで
これに入る言葉が伝わってきてそれがまた切ないなぁ…
やっぱり佐々キョンの話は癒されるわ
GJ!
>>799 最後の会話がいいなぁ
佐々木のすでに決めている別れと秘めた想い
そのどちらもわかっていないのにあまりにも的確すぎるぜキョン
それはそれとして
着替えシーンでGに遭遇して裸のまま飛び出してくる佐々木なんて妄想をしたのは俺だけでいい
驚愕見るの怖いから発売が延期されてもなんとも思わないぜw
>>813 スレ違いだけど、シャナの次作の方が、俺はおっかなく思ってるぞ
佐々木は両手
スマン、誤送信だ
>>799 佐々木は両手でってのがもうかわい過ぎてかわい過ぎて
とにかくGJ!
>>799 GJぅ!瞼を閉じれば綺麗な情景が脳裏に描かれたよ…
「佐々木、かわいいぞ」
「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!」
は、
>>814のせいなんだからねっ!
>>811 ネタバレが怖くてもうエロパロ行けないじゃない!!!!
今まで集めた佐々木団メンバーの画像見てたら超能力者も結構ツボなデザインだと感じて来た
>>818 佐々木団メンバーの橘→ツインテール
→
>>817「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!」→シャナ
と瞬間的にイメージが沸いたのは俺ばけなはず。
>>819の書き込みを見て俺の中で橘の声は釘宮理恵になったw
>>719 おまいのせいで橘の声が釘宮になったじゃねぇかw
>>821 激しく同意
そして勝手にキャラの方向性が分かった気がするw
>>821 俺の中では…
佐々木→白石涼子
は確定してたが
ついさっき
橘京子→釘宮理恵
になった…
んじゃぁ周防は?伊藤静?これってハヤテのご(ry
んー、3周ぐらい遅れてるような気もするが、俺もGネタ書いたから投下するよ。
あらゆるものをとりあえず若本ボイスで再生してしまう俺は異端
佐々木「橘さんは何で飛ぶの〜?」
橘「10歳なのです〜」
831 :
827:2007/05/08(火) 23:37:52 ID:5qG/ATFj
黒い悪魔、あるいは天使
掃除を生徒にやらせる方針の公立学校としては、鍵のかからない部屋にはどうに
かして日々の清掃を生徒に割り振るわけで、今日から俺と佐々木と他数人はここ
家庭科室の割り当てだ。調理実習なんてのは1年生の時に男女一緒にやったぐら
いで、ここに足を踏み入れたのはそれ以来だな。
「ほら、さっさとすませるぞ」
適当に割り当てを決め、家庭科室とその準備室、そしてそれに付属する廊下と階
段という三つに分かれ、俺と佐々木は家庭科室の担当となった。なったのだが、
どうも佐々木の様子がおかしい。
一言で表現すれば「挙動不審」だな。
今から思えば、新しい掃除当番表が張り出された時からどうも妙だったのだが、
俺と一緒にここに来る間にそれは顕著になり、一緒に家庭科室の中に入ると、ま
るで隠れている妖怪やエイリアンが飛び出てくるのを恐れる映画のヒロインのよ
うに、落ち着き無く辺りをきょろきょろとうかがっている。
「どうしたんだ、佐々木?」
「ひっ?!」
俺の声に驚いた様子でこっちを向く。教室からここまで一緒に来ていたはずの俺
の存在も忘れるほど、どうやら精神的に不安定のようだな。
「や、やあ、キョン、どうかしたのかい?
声が震えているぞ、佐々木。端から見て、どうかしているのはお前の方だ。
「いや、その、実は、・・・この部屋には多少のトラウマがあってだね」
顔は俺の方を向いているが、視線は俺の方に一定しておらず、常に周囲への警戒
を続けている。
実に落ち着きが無い。
「別に何か危ないものがこの部屋にあるわけでもなし、俺としてはお前の挙動不
審の方が何かのトラウマになりそうだが」
俺の言葉に、佐々木は哀しそうな顔で頭を振った。
「ああ、キョン、君は・・・2年前の夏の悲劇を忘れたのかい?」
2年前?
2年前ていうと、俺やお前が1年生のころの話か?はて、何か猟奇事件でもあっ
たのかと考えそうになったが、あいにくとこの学校は新聞沙汰とは無縁だし、そ
うでないレベルの事件も記憶には無い。
「いったい、何の話をしてるんだ?」
佐々木をここまで挙動不審にさせるような事件があれば、いくら俺の脳味噌の記
憶力が人並み以下でも覚えていてもよさそうなものだが、まったく覚えがない。
「失敬、キョン、あれは女子生徒の間では有名だったようだが、どうやら君の耳
にまでは届かなかったようだね。僕にとっては非常に重要な事件だったから、君
も知っているに違いないという先入観があったようだ、すまない」
謝罪はいいから、事情を説明してくれ。そうでないと、お前を挙動不審者として
警察に通報したくなるからな。
「・・・キョン、生物の増殖には何が必用だと思う?」
おいおい、また何の話だよと思ったが、答えた方が話が早いんだろうな、きっと。
「繁殖に適した気温と水と食い物、だったかな?」
俺の返答に頷きながらも、佐々木は周囲への警戒を続けている。
「季節は真夏だったから、少々温度は高すぎだったようだけどね。1学期最後の
調理実習の後、この部屋の収納スペースに小麦粉、パスタ、砂糖等が密閉されな
い状態で放置されていた。かなり大量にね。常温で放置しても腐らない食材だか
らと、教師が判断したようだが想像力の欠如としか言いようがない失態だよ。そ
して、夏休みの間、ここを利用するものはおらず、ここの水道管の一部に漏水が
あった」
そこで一旦言葉を切り、俺の目を見る。
「くっくっ、キョン、何が起こったと思う?」
・・・あー、なんだかあまり想像したくない事態かな?
この地球に人類なんかよりもずっとずっと早く誕生して、それなのに人類から嫌
われている、あれですか。
俺の言葉に佐々木がどこか青ざめた真剣な顔でうなずく。
「だが、表面上は何の変化も無いように見えた。2学期最初の家庭科の授業で、
ここに来た僕たちにはそう見えたんだよ。忘れるわけがない、テーブルマナーの
授業だ。和食と洋食の食器の違いや作法について、実際に食器を並べてみようと
いうやつだ。僕は、教師の指示で、そこの戸棚を開けて・・・」
壁に作りつけの食器棚を指さす佐々木の指は震えている。
「そう戸棚を左手で開けたんだ。そして、中に何かが動いていて、動いて、ぼ、
僕の左手に・・・」
佐々木はしばし自分の左手を見つめて、何かを振り落とすように振り回す。
「・・・後はパニックだった。そこら中に、あいつらがいたんだから。結局、授
業は中止になり、専門の業者による駆除と漏水の修理諸々で2週間ばかりこの部
屋は使用中止になった」
そういえばそんなこともあったけ。ただ、それは俺にとって「何か工事やってる
な」程度の認識でしかなく、そんな大騒ぎがそこにあったことまでは知らなかった。
「つまり、その件でお前はこの部屋が苦手だってことか?」
十分にトラウマになるわな、そりゃあ。
「いや、そうではないんだよ、キョン」
どういうことだよ?
「確かに今でも苦手だが、それはあの存在そのものに対してであって、この部屋
にでは無いんだ。駆除と工事の後、ここは非常に安全な場所になったと理解する
ことで、僕はその後、何の問題もなくここを利用していた」
じゃ、その挙動不審はなんだ?
「・・・先週だったかな、目撃例が出たんだよ」
また出たのかよ。ま、完全な駆除なんてのは無理というか、あれって下水を伝っ
て来たりするんだったかな。いぶし出されて隣の家になんてのもあるらしいが。
「そりゃあ、2年も経てば少しは出るだろうさ。だけど、2年前みたいな大発生
てのは、そうそう無いと思うぞ?」
というかあってたまるか。
「もちろん、僕もあんな事態がもう一度起こる可能性は低いと理性では理解して
いるよ。だけどねキョン、一度経験していることで、もしかしたら?と思ってし
まうんだよ。恐怖という根源的な感情は、僕程度の理性では消し去ることはでき
ないのだろうね」
だったら、誰かに当番代わってもらえば良かったんじゃないか?わざわざ恐い思
いすることもないだろうし。
「・・・ああ、その方法もあったね。考えもしなかったよ、くっくっ」
俺の言葉に一瞬きょとんとした佐々木は、かなり意表をつかれたのか、それとも
冷静な判断ができない状態だった自分がおかしかったようだ。
「でも、キョン、こうやって君に話すことで、どうやら僕は多少の落ち着きを取
り戻したようだよ。悩みとか心配事は、やはり信用できる友人に話すことは有効
なようだね」
833 :
827:2007/05/08(火) 23:39:24 ID:5qG/ATFj
先ほどまでの挙動不審はかなりなりを潜め、どうにかいつもの調子を取り戻し
ているようだ。
俺としても挙動不審な佐々木よりも、いつもの笑顔の方がいいしな。
「しかし、僕も妙な精神状態だったようだね。たまたま、ここで再び目撃例があっ
たからといって、またあんなことがあるんじゃないかと心配するなんてね」
そう言いながら、佐々木は戸棚の前に立つ。
そして、左手でその取っ手を引いた。
「こうやって、戸棚を開けたら出てくるなんてことが、そうそう」
佐々木が固まった。
そいつは動いた。
そして佐々木の左手に・・・
「うきゃあああああ!!!」
佐々木は半狂乱になって左手を振り回し、そいつを振り払った。
「いやあああああ!!!」
落ち着け佐々木と声をかけるよりも早く、佐々木が俺の右腕にしがみついて来る。
小柄なくせにものすごい力で、これが火事場のくそ力ってやつかね?
佐々木の悲鳴はよっぽど大きかったんだろうな。隣で掃除してるクラスメイトだ
けでなく、一つ上の階で掃除の見回りをしていた教師まで、何事かとすっ飛んで
きた。
佐々木は俺にしがみついたまま、がくがくと震えて離れようとしない。震えてい
るだけならまだしも、涙まで流してる。
駆けつけた教師や生徒は、俺に抱きついて泣いてる佐々木を見て何事があったの
かと心配していたが、俺の事情説明を受け、俺と佐々木と開いたままの戸棚を見
て「なるほど」とそれぞれに納得したようだ。
「佐々木、落ち着け。居たのは一匹だけだぞ?」
俺は声をかけるが、聞こえないのか佐々木は俺の腕にしがみついたままだ。
いっこうに落ち着かない様子の佐々木を見て、教師が保健室に連れて行くように
言い、俺も異存が無いのでそれに従った。
俺の右手にしがみついたままの佐々木は、いつもの小難しい理屈を並べている様
子からは想像もできないような、その、実に女の子らしい様子で、こうやってた
またま身近に居たからだろうが頼られている状況は悪い気はしなかった。だが、
泣きながらしがみついている美少女を連れて掃除の時間の校舎内を保健室まで歩
くことで集めた視線は、俺にかなりの精神的疲労を与えてくれたけどな。
やれやれ、また誤解されるネタが増えたな。
佐々木よ、将来の恋人だか旦那がこの話を耳にすることがあったら、俺に代わっ
てちゃんと弁解しておいてくれよ?
特にだ、保健室まで連れて行っても俺を離してくれなかった佐々木を見て、落ち着
くまで一緒に居ろと言って俺たちをベッドに座らせた養護教員は、結局は二人して
いつのまにか横になって眠ってしまったときも、ちゃんと保健室に居て俺たちの間
には何もやましいことはなかったと証言したことについては絶対にだ。
834 :
827:2007/05/08(火) 23:40:54 ID:5qG/ATFj
以上、おそまつ。
乙だっぜ!
狼狽える佐々木は可愛いな〜
>>834 GJ!トラウマネタか。なるほどなー。腕を振り回す佐々木、テラかわゆす
キョンにも萌えたことはここだけの秘密だ。
>>834 G大量発生はヤバ過ぎる・・・駆除完了つったってそうそう切り替えられんぜ
>二人していつのまにか横になって眠ってしまった
お前らどれだけ無防備なんだwwあーもうw
GJ!
佐々木かわいいよ佐々木
GJ!
この二人の行動ににやにやw
てかGJのGがゴキブリに思えてきたww
>>834 GJ!
腕を振り回すとかかわい過ぎワロタw
GJ
正直、ゴキちゃんシリーズ終了希望
自分ちにでてきそうな気が・・・。
だが断……確かにマジもんがでたらやだなww
実家ではゴキブリホイホイにネズミが引っかかりますよ!
北に住んでてGの恐怖を知らない俺は勝ち組
ゴキに関しては同感.
しかしながら,それを怖がるササッキーにはいろいろもてあますな
Gをみると冷たい目になって何の躊躇もなく素手で叩き潰す佐々木もいいなw
そして唖然とするキョン
俺はゴキって字見るだけで
気持ち悪くなる・・・orz
しかし佐々木かわいいよ佐々木
>>846 バイハすら怖くて一人で出来ない俺の場合、まず固まるよ
>>849 俺の知っている佐々木はそんな事を言わない・・
>>850 なんだその「アイドルはうんこしない」的な発言はw
852 :
小ネタ・G:2007/05/09(水) 01:08:07 ID:AzbC2pkg
時期的に本州以南だとそろそろ気をつけないといかんからな。
ということで基本的な注意事項だ。
・やつらは集団でやってくる
・水まわりは要注意
・食料を与えるな
・温かい場所も注意
っとこんなところか?
去年は俺の部屋にも出没しやがって、面倒なことになったからな。
「キョン、もっと具体的に効果のある内容は無いのかい?」
どうした佐々木よ。まさかこんなネタに喰いつくとは思わなかったぞ。
「い、いや別にどうというこ、ことは無いのだけどね?」
……微妙に呂律が回ってないぞ。
「某粘着系のトラップやホウ酸系などいろいろと工夫はしているんだよ?」
ホイホイは誘引剤で誘き寄せるタイプだから、生息を確認するまで使わない方がいいぞ?
下手な場所に設置すると、それこそ外から余計に誘き寄せかねんからな。
基本はやはり塵一つない清潔な状態を保つに限る。
「……え? そ、そうなのかい!? あ、いやそうだよね、いやいや何を言ってるんだ私。
ああいや僕もそれくらいは気づいていたとも。うんそう、そういうことか」
……お前がGを苦手なことは分かったから無理に平気なふりせんでいいぞ?
「ぼ、僕がごご、ゴキブリが苦手? 何を言うのよキョン」
あー、俺が悪かったって。そんなに苦手だとは思ってなくてな。
「だから僕は何とも思っていないと……!」
「今度、お前ん家に見に行ってやろうか?」
「キョン! 何度も言うけど僕は別に……! って、え? 今何て……。
え、ちょ、ほ、本当? なら今日にでもってああいやこれはその」
(あいつら何を話してるんだ?)
(何とも思ってないとか、平気なふりとか)
(佐々木さん、さっきは真っ青だったのに今度は真っ赤よ)
(やだ、もしかして何かあったのあの2人)
(マジ!? じゃあ今日にでも家にってのはもしかして!)
(くそ! キョンのやつ昼間っから見せつけやがって!)
Gトークで盛り上がる?佐々キョンと妄想爆発に誤解するクラスメイトをお送りしてみた。
皆もこれからの時期、こまめに掃除しろよ?
>>864 「殺虫パンチ!」
「よせ佐々木、ここは食堂だ!」
すいませんすいません
855 :
639:2007/05/09(水) 01:21:18 ID:U6wNMc1S
とことん遅れてすまん。
第一弾投下しておk?
イケイケGOGO ジャーンプ!!
どうぞどうぞ、というか投下してくださいお願いしm(ry
古泉属する機関とやらがどれだけのコネと力を持っているかは
知らないし知りたくも無いが、それでも信じていいことが一つだけある訳で、
それはSOS団創設後に行われたであろう俺の身辺調査の結果である。
これ以上ないというほどに平凡な中流家庭で、
これ以上ないというほどに平凡な人生を(あくまで高校生になるまではだが)
送ってきた俺は間違いなく普通の人間だということだ。
普通。
今となってはどれだけ懐かしく、
郷愁を覚えずにはいられない響きだろう。
灰色空間やらタイムトラベルやら様々な経験を積んだ俺には
最早遠いところにある言葉であり、
しかしこうして見ると自分の経験値もどうってことなかったのだと
自責の念に駆られることも無いわけではない。
いやいや、よく考えてみろ俺。
俺の経験値において大半を占めているのはあくまで
非日常的冒険活劇チープ版であり、
鶴屋さんの別荘にしても夏の孤島にしても豪華ではあっても
それが威圧感となることはなかった。
だからこれは初体験となる。
山奥に佇み、奥ゆかしさと風流さすら威圧感へと変えるほどに一般人とは縁の
無い高級旅館に泊まるというのは。
あのさ キョン
佐々木さんのスレ 早すぎないかなあ
ちょっと油断してただけで すぐ新着が100件越すんだけど……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
マイニチ タイヘン ダヨ… , -ー- 、 アリガタイコトジャネーカ
./,. u./ i \ マ イイカラ イッパイ ヤッテケ
, -‐- 、 i ノノソハノバリ) ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ リ(l │ │ |ソ ノ / ヽ
. …チッ .i. ((从ソ.lll从〉 .`'ハ、 ヮ ,ノ ノハハハハハ !
ジャマモンガ .l. (|┳ ┳i!l ⊂}´゙i†!':iつ !|─ ─ ,iリ)!
. ハNiヘ ヮ ノハ! .i´ T`i ’ 、 - ,ノル´
. {iつ旦O 〈__八__〉 と"旦と'!}
. とくュュュュ〉 旦 〈_〈__i'つ
「という割にはいつもの君と変わりが無いように思えるよ、キョン」
どうやら俺のような一般人には近づくことさえ憚られるようなこの
高級旅館も、佐々木と俺の顔には何ら影響を及ぼさないらしい。
ちなみにこの旅館、本館に部屋がない。
風呂もない。
どうしてかと言えば、本館を囲むように存在する部屋という名の
簡素ながらもしっかりとした家屋に必要なものが全て揃っているからだ。
いや、どう考えても金と土地の無駄遣いである。
俺には到底理解できないというかしたくない。
分不相応もいいところだぜこれは。
「妙な経験だけなら随分と積んだんでな。その賜物だろう。」
「君がそういうのならそうなのだろう。
とはいえ、君の気持ちも理解できなくはない。
実際ここは著名人や政治家もお忍びで利用するほどの隠れ宿というやつで、
言い換えれば変なところで我侭だったり意地を張ったりする人間が
来るのであれば必然、無駄なところに贅を尽くすようになるというものだよ。
それでもキョン、この渡り廊下からの景色は中々のものだと思うけれどね。
来訪者の傾向故に案内人である女中さんがいなくてよかったと思わないか?
深緑を味わいながらゆっくりと部屋に向かおうじゃないか。」
たしかに、しっかりと手入れされた日本庭園が視界に広がっている。
審美眼じみたものがないことは重々承知だが、それでもこれがどれだけすごいか多少は
解るというものだ。
「不均一的、あるいは非左右対称的な美というのかな。
そもそも花道や枯山水、陶芸にも見られるように日本の伝統では微妙な歪みと
それに伴う不完全性をこそ愛でる訳だが、
人間の顔だって左右対称とはいかないことを考えればそれこそ自然なのだろうね。
西洋的な左右対称は人為的で僕は好かない。
ありのままを受け入れるというのは日本の美徳の中でも最上のものに違いない。」
「枯山水ってのはアレか。京都の寺やらにあるようなのだろう。」
「そうだね。
まぁ、これは学者、あるいは識者閣員によって意見が分かれるものだと思うけれど、
基本日常に関連するカタチで美を表す傾向にある日本においてあれだけ緊張感のある
芸術というのも珍しいだろう。
………うーん、やっぱり芸術に関しては僕は口を閉じている方がいいのかもしれないな。
いつもの調子で口が回らない。」
「そんなに気にする必要はないだろう。
こういうのはきっと、評したりするもんじゃなくて体で感じ取るもんなんだろうさ。」
口にしてからちょっとしまったと思った。
語りモードに入った佐々木に対する言葉としてはあまりに直情的で観念的だ。
きっと手痛いしっぺ返しが帰ってくるんだろうと身構えていたが、
どうしたことだろうね。
佐々木はぽかんとした無防備な顔で俺を見ていた。
あ、笑い出した。
「くっくっくっくっく……いや、その通りだよ。
確かに、言葉が不粋となる時もある。
言語だけで全ての情報が遣り取りできるとか限らないのだからね……
だめだ、お腹いたい…くっくっく……やはり君は最高だよ、キョン」
そうかい。お褒めいただい光栄さ。
「いや、すまない。嘲っているつもりなどまったくないよ。
むしろ今までで一番高い評価を下している最中だよ。」
「ま、何だって構わんさ。さて、お部屋についたぜお姫様。」
扉を開け、去年の夏の出来事から反省を学んだ俺は佐々木をしっかりエスコートする。
畳の香りがほどよく嗅覚を刺激し、俺と佐々木は部屋の趣味の良さと
窓からの景色に圧巻されているうちにちょっと回想モードに入ろうじゃないか。
「キョン、折角の休みだ。ここは一つ、長旅と洒落込むのはいかがかな?」
事の発端は佐々木のその一言に由来する。
まぁ、俺たちも高校二年になる訳で、
前には絶海の無人島に行ったりもしたから
今更長旅に怖気づくなんてこともなく俺は佐々木の誘いにあっさりと乗った。
「そうかい、それはありがたい。ところで、君は行きたいところがあるのかな?
もし構わないなら、僕に決めさせてもらいたい。」
全然構わない。
佐々木なら絶海の孤島やら吹雪の雪山に行ったりはしないだろうという確信があるからな。
あんな心身共に疲れる旅行は年に一回か二回で十分であり、
それも古泉プロデュースの茶番劇があること前提の時だけだ。
「ちなみにキョン、君は行き先不明のサプライズ旅行と予定が100%判明している
観光旅行のどちらがお好みかな。」
言うまでも無いことだろうに。
旅行ってのはゆっくり楽しむためにあるというのが凡人たる俺の信念である。
「くっくっくっ、確かにその通りだ。ではキョン、楽しみにしているよ。」
さて、皆さんなら気付いていただけるものと思うが一応言っておこう。
俺はこのとき、旅行に参加する人数を聞いていなかった。どうせ佐々木団の面子
の、そうだな、橘あたりも参加するだろうと思っていたのだ。
これもSOS団雑用係にして連絡が来るのは一番最後という俺の立場に由来する
に違いない。本当、習慣というのは恐ろしいものだね。
メールで送られてきた旅行の予定は佐々木らしく綿密なのに無理がないものとなっており、
こいつ将来旅行代理店にでも就職すれば高給取りになれるだろうという幻想が浮かばない
こともないほどのものであった。
何ていっても、こちらの起床時間まで指定してきてるんだからな。
どうやら中学三年における一年の付き合いは俺の生活リズムが把握できるほど
のものだったらしく、しかし俺が佐々木の生活リズムを把握できていないのは
さて、何でだろうね。
「キョン、それは僕の生活リズムを知りたいということかい?
無論、君になら教えるのもやぶさかではないが、他人に伝えることは社会的タブーに相当する
旨は言っておこうじゃないか。
それとも、君は知り合いの行動は悉く把握していないと心配になるのかな。
僕の記憶が正しいと仮定した上ではそのような奇矯な趣味を君が持ち合わせていた
覚えはないのだがね」
「どんな趣味だそれは。というか、他の連中は来てないのか?」
「ああ、言い忘れていたよ。僕と君以外に参加者は無し。所謂二人旅というやつだ。」
そうかい、そりゃびっくりだ。どれくらいびっくりかというと、
コペルニクス的なんたらってぐらいびっくりだぜ。
表情が変わらないのは高校になってから積んだ非常識経験値の賜物だ、というか
「集合地点をここにした時点でそれに気付くべきだった…とでも考えているのだろう。」
俺の脳内をスキミングのごとく読み取らないでいただきたい。
そりゃあ、集合地点が俺達が通っていた塾に近い懐かしい公園であったのに
そこまで考えが及ばなかった俺の脳なら、簡単な機器で内容を読み取れそうだが。
「まぁ、いいか…というか、さっさと行こうぜ。
時間ギリギリになって走るなんて御免だからな。」
お互い荷物は小さめのトランクと肩掛けバック。
三泊四日の旅行な訳で、さて、せいぜい楽しもうじゃないか。
はい、回想終了。
ってうお、佐々木と二人旅って気付いた時点で色々ピンチなことに
考えが及ばない俺をどうしたらいいのだろうか。
いやいや待て待て。
佐々木の指定してきた起床時間は俺にしてみればあり得ない早起きは三文の得
的日の出タイムであり、新幹線と電車を乗り継いでこの隠れ宿に一番近い
駅に着くまで頭の中に眠気が沈殿していたのだから早朝の俺に冷静
かつ正常な判断を下す力などあろうはずもなく、つまりこれは不可抗力で
あって誰に文句を言われる筋合いもないのだ。
あとは、健全なままこの旅行を終えれば万々歳である。
うん、すばらしいじゃないか俺。自分に対する言い訳は完璧だ。
「絶景と評していいのではないかな、これは。キョン、どう思う?」
「いいんじゃないか。
俺はこんな景色を見るの初めてみたいなもんだからどう言ったらいいか考えてたところだ。」
部屋の中がどうなっているのかちと調べ、荷物もおいて一休みする午後五時。
簡単な台所もついていることに驚愕したり座布団を出したりと色々したが、
今は佐々木が淹れてくれたお茶で二人揃ってのんびりしている。
…本当に今更だが、こんなとこに一介の高校生が来て、しかも自分は宿泊費を一銭も
払っていないことに我ながらどっきりだ。
佐々木曰く、母親の親戚に作家筋で著名な方がいるらしく、
ここに二人分予約を入れたはいいが締め切りの関係でいきなり来られなくなったらしい。
キャンセルするのも面倒なので、誰か行かないかと話を回したところ、
新幹線でもかなり時間のかかるここまで来たがる人間はいなかったらしく、佐々木にまで
お鉢が回ってきたらしい。
加えて佐々木の両親は仕事で忙しいらしく、お友達と行って来なさいの一言だったとのこと。
いいんだろうか、そんなことで。
俺がそんな招待される側としてはいささか不謹慎な思考に埋没していたので、
佐々木がいつ動き始めたのに気付かなかった。
荷物をごそごそとしては、押入れから何か取り出している。
ためつがめつして俺をチラッと見ては、また荷物をごそごそ。
「………どうしたんだ、佐々木。というか、何をしている?」
ギクっというような擬音を伴うような動作で佐々木が止まった。
こいつに限ってないと思うが、何かやましいことでもあるのだろうか。
「いやいやいやいや、気にしないでくれ。というか、電車での長旅で
疲れも溜まっているだろう?
六時には夕食が運ばれてくるはずだから、君から先にお風呂に入ってはいかがかな。」
招待された側としてそれはちょっといただけないな。
一番風呂は佐々木に譲るぜ。
「な、何を言っているんだ君は。誘ったのは僕で、むしろ君が僕の我侭に付き合って
くれているのだから君から入ってくれ。」
風呂が二つあればよかったのだが、どうやらそこまで無意味に豪華という訳ではなく、
それでも露天風呂つきなのだが、残念ながら体を洗うスペースが一つしかない以上
どちらかが先に入るしかない。
まぁ、よくよく考えてみれば佐々木も女だし、自分が入ったあとの風呂に
男が入るのは嫌なのかもしれない。
では男が入った後の風呂はいいのかという疑問もあるが、
それはきっと優先順位の問題なのだろう。
じゃ、すまんが先に風呂いただくぜ。
「ああ、ゆっくりと寛いできてくれたまえ、キョン」
色々あったが、計画通り。
今キョンはお風呂で体を洗っているところだろうから、今のうちに必要な準備を
全て済ます必要がある。
まずはお布団。
これも自分で引かねばならないというのはつらいが、この宿の特性を鑑みれば
仕方の無いことだろう。
食事を持ってくることと、午前中の掃除の時間以外はほとんどノータッチであり、
だからこそここを選んだのだから。
…話が逸れた。とにかく、先ずはお布団だ。
一組では、彼のことだ、俺は居間で寝るからなどと言いかねないので、二組敷く。
ぴったりとくっつけた状態にして。
次、財布や携帯電話を入れているハンドバックを枕の近くにおいておく。
一応中を見て、禁則事項がしっかり入っているか確認する。
うん、完璧。
あと最後に一つ。備え付けの今時貴重な黒電話で本館に連絡。
……彼には内緒だが、宿泊者名簿の私と彼の年齢は実年齢+三となっている。
頼みごとは二つ。どちらも言うまでも無いことだが、用心に越したことはない。
くっくっく、これで外堀は埋めたも同然。
あとは……最終段階。
高鳴る心臓に落ち着くよう指令を下し、私は必要なものを持って立ち上がった。
「キョン、失礼するよ」
いたって呑気に人生初の檜風呂を楽しもうと体の汚れを洗い落としていた俺を
停止させるに十分なことをしてくれました、佐々木さんは。
カラカラと扉が動き、温まった体には寒く感じる空気と一緒に佐々木が入ってきたのだ。
丁度背中を洗おうとしていた手はもちろん停止し、
強靭だと思われた我が理性はあっけなく混戦状態に陥った。
「さ、佐々木!ちょっと待ておま」
「背中はまだ洗ってないようだね、キョン。それでは僕が洗ってあげよう。」
いや、一応バスタオルを身に着けてはいるんだけどね。
むしろなんか色々とそのお姿は危険過ぎですよ佐々木サン。
「そうかな?隠すべきところを隠しているのだから構わないと思うが。」
そんな問題ではなくてだな、何というか、その、
嫁入り前の娘さんが男が入ってる風呂にくるなんてそりゃよろしくない訳で
ええい、これ以上は禁則事項だ。何があったかは各自の妄想力にお任せしようじゃないか。
という訳で、テレビの不味いシーンが生放送中にあった時のように
「しばらくお待ちください」をテロップとして流しながらお花畑で夕食まで時間を飛ばさせていただく。
以上vol.1は尻切れで終了。
書き終え次第vol2も投下するが、
皆さんには気長に待っていただきたい。
待つほどのものであればいいのだが……。
ああ、他の神職人さんのようなスキルが欲しい!
>>866畜生!これじゃあ生殺しだ!
都築が気になるじゃあないか!お早めにщ(゚Д゚щ)カモォォォン !!
ぐわ、
都築×
続き○
でorz
ちょ、生殺しなのかっ
バッグの中の禁則事項と最後の禁則事項はアレでアレだったりするのか…
とにかくvol2を待ちながらwktkしてる
ここでストップとはなんという焦らし
エロには抵抗とあると言っても気になるから仕方ない
>>866 わくてか
キョン「佐々木、弁当にしようぜ」
佐々木「うん」
キョン「いただきまーす」
佐々木「いただきます」
キョン「…ん」
佐々木「もぐもぐ」
キョン「あ」
佐々木「どうしたんだいキョン」
キョン「んいやいや今お前の食ってる黒豆見てたらさ」
佐々木「ん?」
キョン「きのう俺の部屋にいたゴキブリ思い出しちゃってさ」
佐々木「もぐ…」
キョン「もうそんな季節になっちまったんだなーそういえば最近あったかく」
佐々木「ちょっとキョン!食事中だよ?そんな話はやめてほしい」
キョン「なんだ?最近あったかくなったって話か?」
佐々木「そっちじゃなくて…そ、その…ゴキ…」
キョン「あ、ゴキブリのはなしか」
佐々木「そ、そうだよ。あまりその名前を出さないでくれ…」
キョン「それより佐々木知ってるか、ゴキブリを食った人間の話!!」
佐々木「!……お、お願い、やめて…」
キョン「そいつの腹の中からちっさいゴキブリがうじゃうじゃ出てきたんだってよ!」
佐々木「……や、やだ…」
キョン「一説によるとそのチビゴキブリたちは宿主の腹を食い破って」
佐々木「わ、分かったよ!降参だよ!!もうやめてよぉ!」
キョン「じゃあお前のたまご焼きもらい♪」
バックの中で、しかも用心深い佐々木さんなのだから
禁則事項はもちろん皆さんが想像す…
そしてポロリは世界の運命ですが、流石にそれはヤ
あれ、こんな時間に誰が来たんだ…
873 :
861:2007/05/09(水) 01:51:52 ID:W8rpokXV
ごめん 本当の意味で割り込んじゃったみたい
. , -ー- 、
, -‐- 、. /,. / i \ ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ. i ノノソハノバリ) .ノ / ヽ
. i. ((从ソ 从〉 リ(l │ │ |ソ ノハハハハハ !
l. (|┳ ┳i!l .`'ハ、 ヮ ,ノ !|─ ─ ,iリ)! 書き込む前は
. トカ イイツツ ハNiヘ ヮ ノハ! 〈{つ旦O ’ 、− ノル´ リロードしろよ…
. ナゼ カレハ {iつ旦O .とi.__,〉_.〉 O旦と'!}
. スワルンダ… .とくュュュュ〉 〈_〈__i'つ
>>872 >バックの中で、しかも用心深い佐々木さんなのだから
たぶん禁則事項で連想したのは同じモノだと思うが、俺はさらに
針で小細工済み、まで予想してしまった
つまり孕まされる気マンマンなんじゃねーかと
妹がはいってるか確かめたって可能性はないのか?
>>876 フラクラ妹は婚前旅行までクラッシュするのか。
>>866 ここで中断とは何という放置プレイ…
続き、待ってます。
>>877 そして
「私がフラクラしてきたのはキョンが好きだからorミヨキチのため!」
とか言って修羅場るのか。
>>866 「ねぇ、キョン。次のシーンは夕食のようだ。この先は読者諸賢のご想像にお任せします、
ということなのだが、これはいわゆる生殺しというものだと思うんだが、キミはどう思う」
どうやら、俺の貞操は守られるらしいね。いいことだ。
「僕らがもっと、親密になって夕食を食べている、とはいかないかねぇ。それこそ、僕の
望み通りに」
い、一体、お前は何を考えているんだ。一体全体どういうつもりなんだ?
「くつくつ、そりゃあ、キョン。キミのことを考えているに決まっているじゃあないか」
こうですか、妄想しながら待ってます(><)
ごめん、俺の頭の中の佐々木シミュレータが暴走を……。
>>866 佐々木がヤル気満々でフイタw
続きに期待
>>873 佐々木可愛いよ佐々木!
このスレで割り込みはよくあることだから気にするな
妹「あー、佐々木さんだー。いらっしゃーい」
佐々木「やあ、妹ちゃん。お邪魔しているよ」
キョン「こら、ランドセルくらい下ろしてからにしなさい」
キョン(と、言いつつも背景にヒマワリの花を咲かせるような笑顔の二人は仲のいい姉妹のようで、俺もつられて表情筋を緩ませていたらしく、
それから妙に気恥ずかしくなり、とりあえず目の前の英文に苦戦していますというポーズをとって顔を伏せたのだった)
妹(……二人っきりになんてさせると思ったのかな?かな?
あたしは「妹に生まれる」という究極のフラグをキョン君に立てた女だよ…。
一山いくらのヒロイン候補がキョン君にフラグ立てなんて前世からの準備が足りないってものだよ!)
佐々木(お邪魔なのは妹ちゃんだよ、もう………。毎回毎回、今日こそはって時にさぁ。
空気の読めない妹ちゃん……これがフラグクラッシャーKを最強たらしめている、最凶の砦……………。
この娘の屍を越えない限り、キョンへのフラグはすべからく灰燼に帰すというわけ、か)
女の戦いは水面下。
>>873 国木田もわりとフラグクラッシャーの素質ありだなw
>>873 実は職人が連投規制にひっかかることがあるからそんなに気にしなくてもいい
上のほうでも1行でちょくちょく割り込んでるが支援も兼ねてるんだよ
それにしても佐々木AAはかわいいな…
リロード知らないアホに豚切られたSS多すぎで不憫
長編になると支援は必要になってくると思う
職人さんには投下予告と予定消化レス数を先に知らせて欲しいな
短いならぶったぎられることもなくるかと…
まあ、見てるこっちもリロードはしとかないとな
保管庫充実してるし、連投規制掛かるのも厄介だからそれほど割り込み気にする必要はなかべ。
投下時のぶったぎり気にならないが、読んでると気になる不思議
キャラスレなんだし投下予告やレス数を言う必要なんてないと思うけどな
とりあえず佐々木かわいいよ佐々木
塾ではキョンと佐々木は隣同士の席だったようだが学校では別々の席だったのかね?
それとも席替えとかでクラスメイト(主に女子)が変な気を回して席を隣同士にしてたとか
「キョンとはそういう仲じゃない」と否定しつつも内心嬉しがっているという佐々木を妄想した
一日一回佐々木かわいいよ佐々木!
近頃のssは色々と持て余す仕様になってますね
早くもじすれのきせつ
相変わらずはやいなw
とりあえず、佐々木かわいいよ佐々木
次のスレタイはどうするかな
【佐々木】かわいいよ【佐々木】
【ひんぬー】佐々木とくっくっ Part7【言うな】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【自称親友】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【美乳?貧乳?】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【昔の女】
自称親友でひとつ
纏めサイト、スクリプト攻撃くらったな・・
やっぱりコメント機能はない方がいいかもね
中の人が頑張れば頑張るほどこういうことひどくなってくだろうし……
まぁつまりは、佐々木かわいいよ佐々木
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【昔のツレ】
こういうのはどうだ?
>>902 『昔の』と付けると佐々木さんが悲しみますよ!
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【●<マッガーレ】
いや 深い意味はないよ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【ヤンデレ?】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【貧乳は正義】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【もう一人の神】
字数制限かかるかな?
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【桃色空間】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【G】w
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【3分キョン】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【阻止】
【涼宮ハルヒ】佐々木さんとくっくっ 胸が7い【親友】
【ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【ムフー】
915 :
保管庫:2007/05/09(水) 12:41:32 ID:W7QyzhWN
>>915 めがっさ乙です。
何とわかりやすい((;゜Д゜))>アクセス数
>>918 宅配便すか?いつもご苦労様です!
さあて、何かな?差出人は…不明か…中には何があるんだろうね…
ビリッビリッ
う、うわ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【ふたりは親友】
∩___∩ ∩___∩
|ノ ⌒ ⌒ヽ |ノ ⌒ ⌒ヽ
/ ●) ●) | / (● (● |
| ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ふたりはプリクマー!
彡、 ▽ 、` ̄ ̄ヽ /彡、 ▽ ミ
/ __ ヽノ Y ̄) | ( (/ ヽノ_ |
(___) Y_ノ ヽ/ (___ノ
ヽ | | /
| /ヽ ヽ / /ヽ |
| / ) ) ( ( ヽ |
∪ ( ヽ / ) ∪
ヽ_) (_/
九曜?
>>920 それじゃあ涼宮ハルヒと親友みたい。
シンプルな物か、前スレ(本スレ)で一番話題になったものにしておけば?
まあ、常に話題に出ているのは胸のサイz(ry
「キョン、今日は君を安心させる材料を持ってきたよ。これは僕の親族の
写真だ、夏休みを利用して何枚か集めてきたよ。これが僕の母、母の妹、
母方の祖母とその姉。こっちは父方の祖母と父の妹、そして僕の従姉妹
たちだ。ほら、特徴がよく分かるだろ?うん、これはかなりの高確率の遺伝
でね、僕の一族は十代中ばまでの成長はかなり遅いようなんだ。だけど、
そう十代後半、法的に結婚できる年齢を超えると、ほらこのようにぐんぐん
といちじるしい成長を遂げるんだよ。これもそう、ほらこっちの僕の母親の
写真を見て欲しい。これはもう、冗談とも思える成長ぶりなんだ。
だから、キョン、期待して待って欲しい。僕は絶対に裏切らないつもりだよ?」
>>903 それはつまりこうすれば喜ぶということだな
【涼宮ハルヒが】佐々木とくっくっ Part7【今のツレ】
アレ?
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【美乳でしょでしょ?】
>>923 「その写真はパーソナルコンピューターを使った合成写真
自分が望む未来に変えるため、物的証拠を偽装し涼宮ハルヒに信じさせようとしたと思われる。
だけど安心して、私がさせない」
「いや長門よ、そこまで本気になることもないと思うぞ?」
>>753 今更だが、リアル貞子と思ってて二人がびびったら、井戸の中から出てきたのは九曜だったというのを妄想した。
「──ここの──井戸は……とても──深いの」
【涼宮ハルヒ】佐々木さんとくっくっ 折られても7かない
>>927 753だが…確かに井戸から九曜は想像したよ…でもさ…怖すぎじゃね?佐々木じゃなくても「きゃぁ!」だろう。
パンジーも直ぐに未来に帰還するだろう。
鬼緑さんだって錯乱するだろう。
橘さんにはムーニーマンが必要になるだろう。
九曜怖いよ九曜
自分の姪が創られる現場を目撃しちゃう妹を想像した……
オッキした。
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【ずっとキョンと…】
佐々木「くっくっく、長門さん、是非とも
>>930に懲罰を加えて頂けないかな」
長門「………許可を」
キョン「わかった。思いっきりやっちまえ。」
つまりは何が言いたいかというとだ、佐々木かわいいよ佐々木。
スレタイ案出しといてこんな事言うのもなんだけど、朝倉スレと同じで毎回スレタイが変わるのってなんか気になるんだよなぁ。
900ぐらいから実もないようなスレタイ談義になるからだけど
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【大魔人】
結構案出てるけど、文字入りきらないのも多いぞ。
あまり逸脱してないのならいいかもしれないけど、まあ俺は【変な女】で。
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【Gがッ…Gがァッ!】
じゃあシンプルに
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part7
>>937 Part5のか
特に変える必要はないと思ったから
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ×7
とかどう?
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part7【談義中】
とか
>>930 キョンくん、キョンくん。
あのね、妹か弟が欲しかったんだけど、甥か姪で我慢することにしたの。
だから、なるべく早く誰かに決めてね、えへへへ。
俺も
>>935と同じ考えだな
前スレのままのスレタイでいいと思う
てかスレタイをわざわざ変える必要も無いと思う
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【誘い受け】
佐々木誘い受けのSS書いてる最中に新しいSSネタが思い浮かぶんだ
えぇい!次から次へと!!
【アニメ】佐々木とくっくっ Part7【未登場】
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっPart7【お祭り中】
とかでも良いんじゃね?
スレの充実度を見れば【活性化】でもいいかもしれんけど個人的にお祭りが好き
>>944 いろいろと出しておいてなんだけどほぼ同意
こういう話になるくらいなら
>>938で固定でいいかもしれないとも思う
シンプル is ベスト
前スレのスレタイがしっくりきてたのであれがいいな
たまにはササッキーとキョンが大喧嘩するのもいいと思うんだがどうか
>>952 雨降って地固まるってやつか?
バカップルになりそうだな
>>953 そのへんのさじ加減が難しいな
いやササッキーが爆発したらなんか凄そうだな、と
でも佐々木が怒るのって想像できないな
以外とお気に入りのキーホルダー踏み潰されたりすると凄いかもしれん
他の女にデレデレしてたら嫉妬で内心キレてそう。
佐々木「僕の髪型がちびマル子ちゃんみてーだとぉ?」
キョン「ちょww言ってないwwww」
>>955 佐々木「九曜さん!や〜っておしまい!」
九曜「アラ――ホラ――サッサ―――」
>>959 なんだこのササッキーw
でも佐々木の髪型っておかっぱじゃないよな
なんか受信
>>915 こりゃすげーと思ってまとめ見てみたけど、ここのまとめってリロードする度にカウンタが進んでるし、ページ内リンクを押せばどのページでも
これまた必ずカウンタが進むようだから、総ページアクセス一覧になってるんだね。
実際の閲覧数は5〜10分の1ってところか。それでも十分多いですけどね
このスレ流れ速いから>970でいいんじゃね?
もう変な女が一番佐々木を表してるのは間違いないだろ?
スレタイ変な女のままでいいんじゃね?
次スレは
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part7【変な女】
俺もこれがいいんだけどみんなはこれでおkなのか?
もう7スレ目だし、過去スレのアドを載せるのは前スレだけにして
>>1-2をまとめないか?
>>954 佐々木は静かに笑って、静かに怒るイメージがある
無論滅多に怒らないけど怒る時は笑顔を崩さず静かに、しかし烈火の如く怒る気がする
そしてキーホルダーをネタに即興SSが出来たんだが準備はOK?
あーすまん
投下する前に聞きたい
改行規制というか何行目から
〜全てを読むにはここをクリックしてください〜
になるんだろう
もう1000かよ
五日で消化か・・・
>>977 俺はSS書きじゃないからよく分からないな…
流れ早いな…読みきれないよ
というより佐々木かわいいよ佐々木
佐々木(以下、さ)「ねぇ、どうしてこのキーホルダーを壊したりしたの?」
女子A(以下、A)「そんなの決まってるわ! アンタが私のカレに色目を使って誘惑する様なマネす」
さ「ううん、そうじゃないの。私はね、そんな事を聞いてるんじゃない。私が聞きたいのは
『何故』『あなたが』『私の』『キーホルダーを』『壊したかのか』 それがを聞いてるだけなのよ」
A「べ、別にキーホルダーを狙ったワケじゃないわよ……アンタの私物ならペンケースだろうが
通学鞄だろうが何でも良かったわ。ただそのキーホルダーが目に付いたからソレにしただけよ!」
さ「……一応言っておくけど貴女の彼の事は私のせいじゃないわ。向こうが勝手に言い寄ってくるんですもの。
「彼女がいるんでしょ?」って言ったら「今の彼女と別れる。だから俺と付き合ってくれ」って、そう言ったのよ?
むしろ私だっていい迷惑……いいえ、逆恨みでこんな事されちゃ堪らないわ」
A「解ったわよ! 弁償すればいいんでしょ!!? 幾らよ!!」
さ「―――ねぇ」
A「な、なによ」
さ「貴女の命の値段は幾ら?」
A「……はぁ? そんなの、値段なんて付けれるワケないじゃない!」
さ「うん、そうよね。でもね私にとってはこのキーホルダーは貴女なんかの命よりほっぽど価値があったのよ。
勿論私の主観でだけどね」
A「そ、そんなボロっちいキーホルダーが私の命よりも重いっての!? バカしないでよ!!」
さ「でも貴女の言う『ボロっちいキーホルダー』は私にとって確かにその価値があったのよ。
―――このキーホルダーはね、中学を卒業する時に私の『親友』がくれた物なの。
「今日でお前とはお別れになるけど色々お世話になったからって、いつまでも私の事を覚えているように」って言って照れくさそうに
ペアのキーホルダーの片割れを私にくれたわ。もう片方は今でも『彼』が使ってるんでしょうね……」
A「―――ヒッ」
さ「ねぇ、解る? 貴女に解る? 理解出来る? 貴女は貴女の自分勝手な復讐で、私と『彼』の思い出を滅茶苦茶にしたのよ?
貴女が言った様に通学鞄やペンケースならまだ許してあげれたわ。でも、このキーホルダーは貴女の命ですら対価に成り得ない物だったのよ?」
A「ご、ごめん、なさ、い」
さ「……行って。出来ればもう二度と私に話かけないでくれると嬉しいわ」
「ごめんよキョン。 僕は君との思い出を守れなかった、君の気持ちも滅茶苦茶にしてしまった……会いたいよキョン」
と言って人知れず涙する佐々木を妄想した。
高校行ってもモテモテな佐々木女史は要らん嫉みまで買いそうだなと思って即興で書いてみた
書いててちょっと佐々木がメンヘラ入ってるかもとか思ったが、まぁキニシナイ
本来ならキチンとした描写も入れたかったが佐々木SSの追い込みが忙しいから会話だけにした。
佐々木は一途なのはみんな知ってるね!!佐々木可愛いよ佐々木
しかし、即興でよく書けるもんだ
乙なんだぜ
こえええええええ
>>981 佐々木の真っ直ぐな気持ちが伝わりますた…GJ!
>>981 佐々木かっこいいよ佐々木
確かにこんな感じで怒りそう
>>985 GJ!
佐々木ってキョンとの友情を大切にしてそうだからこういうことがあったら手を出してもおかしくないな
言えない・・・あのキーホルダーはハルヒに引っ張られながら廊下を走ってる内に無くしたなんて言えない・・・
>>974でも書いたが個人的な印象で佐々木は静かに笑って静かに怒るイメージなのよね
ハルヒが『動』なら佐々木は『静』だと思うんだ
でも根っこというか根幹は同じっぽいから怒る時はかなり怖いと思う
リアルでもハルヒみたいな喚き散らすタイプよりも佐々木みたいな静かに怒るタイプの方が怖い……
989 :
986:2007/05/09(水) 21:06:38 ID:cSvrk2g/
安価ミスりますた
>>981にですた
>>987 きっと夜にキョンの部屋に誰かが部屋に入ってくるなw
国木田・佐々木「チョット!チョットチョット!」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| おっ 誰かと思ったら。久しぶりだな……
| な なんだなんだ? どうしたんだ佐々木?
\____ ____________
|/
. , -‐-ー.、
. 〃 u .ヽヾ ジツハ オレ , -‐- 、
. i ハハバハ> キラワレテタ トカ?. ,'. / ト、 ヽ
イ(! ─ ─|i . i. ((从ソ 从〉
. ゞハ、 ロ,ノ’ 。。o l. (|。ノ ヽi!l アイタイ ノニ
. 〈i'づ}|゙{つ ハNiヘ ''' (フ∩! アエナイヨ…
ヽ´T.i ⊂)"ー'iソ
/_ヽ__〉 .んュュュ!
.<_ノヾ_)
, -‐- 、 あ と 3 週 間 強 !!
. ,'::;〃i::iヾヾ. , -‐- 、、 , -‐- 、. ,. ‐-ー- 、
ハ {;;l;;l;;|;j;;i;}l . 〃 ; ヽヾ ,'. / ト、 ヽ ノ / ヽ
/((::!┯ ┯l!| ハミ((メノリ从)) i. ((从ソ 从〉 . ノハハハハハ !
. i::::l::ヾヽ - ノ八. | i(| ┃ ┃ |!| l. (|┳ ┳i!l !|─ ─ ,iリ)!
!::::l:::::リづ旦O::::i | トリ、'' ヮ''ノl'!| ハNiヘ ー ノハ! ’ 、 - ,ノル´
. ノ::::|:::::とく/_|_jゝi::::| レ゙ {つ旦O リ. {iつ旦O . O旦と'!}
ノ;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;i;;;;;i;;;リ とく_/__l_j>. とくュュュュ〉. 〈_〈__i'つ
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>>1000でも
>>1000じゃなくても
佐々木かわいいよ佐々木
佐々木 キョン
↓
sasaki kyon
↓
skin osakan y
↓
スキン お盛ん
結論:佐々木はキョンの嫁
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。