!. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.! \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./ _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
!. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´ ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ 彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,' "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
!. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´ 、 |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ <3分キョン
. ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ , ,.l :./:l./:.ィ:ハ.} ー`
', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ > ー "´ イi:.////ソ リ
i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _ / リ/iイ'
. }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - ' メ
| : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i ' ,
l: ハ:トヘ  ̄ j ` - _
// ゙ー / ` - y`ーv、__
/ <: :/: : : : : 入
/レ ' __ r ' ´ ̄ <´: :/: : : : : : : :.i
_ ,ヘ: :.ラ ` そ: / . . : : : : : : :ヽ
,´: : : :ヽ::} _ ― :.: ̄i . : : ヽ
,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::..... { . . : : i
・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part3
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1176724755/
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 18:44:55 ID:BawQiKd5
阻止
・佐々木 = 例の変な女
自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで塾に行く間柄
キョンとは学校内外でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに
・佐々木SSの保管庫
http://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss 阻止はいいが、これくらい貼ってくれw
言い忘れてた。
>>1乙
新スレも、佐々木かわいいよ佐々木
>>1乙!
1>乙
そして佐々木のCVは千葉紗子で
, -‐- 、
>>1 乙〜
. ,'::;〃i::iヾヾ. , -‐- 、、 , -‐- 、. ,. ‐-ー- 、
ハ {;;l;;l;;|;j;;i;}l . 〃 ; ヽヾ ,'. / ト、 ヽ ノ / ヽ
/((::!┯ ┯l!| ハミ((メノリ从)) i. ((从ソ 从〉 . ノハハハハハ !
. i::::l::ヾヽ - ノ八. | i(| ┃ ┃ |!| l. (|┳ ┳i!l !|─ ─ ,iリ)!
!::::l:::::リづ旦O::::i | トリ、'' ヮ''ノl'!|. ハNiヘ ー ノハ! ’ 、 - ,ノル´
. ノ::::|:::::とく/_|_jゝi::::| レ゙ {つ旦Oリ . {iつ旦O . O旦と'!}
ノ;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;i;;;;;i;;;リ とく_/__l_j>. とくュュュュ〉. 〈_〈__i'つ
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 19:12:23 ID:p/fo8aXS
前スレにいたp/fo8aXSは佐々木アンチかと思ったら違ったw
前スレ999と1000
GJ!
前スレ
>>1000 1000:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/24(火) 19:10:11 ID:gPRwmlJo [sage]
「キョン、もし僕が
>>1000を取れたら僕と結婚してくれないか」
お前ってやつは…
佐々木可愛いよ佐々木
前スレ
>>1000 安心しろ
まちがいなくキョンはおkを出すから
>>10 いつのまにか
佐々木の団のデフォルメAAまで完成してるのか
結構前からあるぞ
17 :
sage:2007/04/24(火) 19:47:32 ID:F7u+HNHU
佐々木スレはもう4スレ目かよ
約1ヶ月で4スレ進むなんてすごいな
九曜スレなんて・・・orz
新スレ乙なのね
>>1乙
>>18 スレ数は必ずしも人気のパラメータだとは限らないと俺は思う
とりあえず
>>1乙。
ここのスレは転載……というか他のスレに投稿したものの手直しを載せるのはアリか?
佐々木スレが立ってること知らずに投稿した佐々木×キョン風味なやつがあるんだが……。
>>21 人のSSの転載はNGだが自分で書いたのならいいと思う
「はい、四年前のあの日からあります」
ウソつけ。
「相変わらず突っ込みが早いなキョン。そんなキミだからこそ僕はキミをパートナーとしたかったんだがね」
パートナーって何のだ。お笑いコンビか?
「くっくっ、そういう事にしておくよ」
「いやだからそんな事よりAAに僕がいない事をまず突っ込むべきだろ!?」
「くっくっくっ」
はっはっはっ。
「うふふふふっ」
「────」
「なんだ人形、笑えるもんなら笑ってみろよ」
「────wwww……wwwww────」
「草を生やすな」
「────(`∀´)──」
「なお悪い」
27 :
21:2007/04/24(火) 20:01:55 ID:TdtyQdXm
んだらば4スレ目を祝して他のスレに載せたやつで申し訳ないが、
佐々木×キョン風味なSSを投下致します。
4レス予定。
「橘京子の憂鬱」
γー1
どうしてこう俺の知り合いには奇矯な奴が多いのだろうか。
SOS団御用達の喫茶店でホットを啜りつつ思索にふけりながら外の景色を眺めていると、横からくくくと笑いながらつっこまれた。
「キョン、それは多分に君もその奇矯な人間の一人だからではないのかな?」
佐々木よ、お前は人の頭の中が読めるのか。
まさか。と佐々木は声こそ押し殺しているもののかなりウケているようだ。
伊達に中学3年の一年間側にいたわけではない。目じりに若干涙が浮かんでいるのを俺が見逃すと思うなよ。
「お二人が大変仲睦まじいことは分かりましたから、いいかげん私の話を聞いて欲しいのです」
ちっ、このまま適当に時間をつぶして帰る気満々だったというに。
「そうはいきません。以前にもお話しましたけれど、あなたには是非とも協力してほしいの」
相変わらず単純に聞くだけなら真摯さが伝わるのはなんでだろうな。
橘京子はこちらの目を凝視しながら俺の返答を待っている。悪いが俺のアイコンタクトスキルは目下のところ長門にしか通じない低性能なんでね。
まあハルヒと古泉をそこに含めないこともないがな。
ええぃ、佐々木も変な視線を送ってくるな。僕はそこに含めてもらえないのかいだと? だから何でお前は人の頭の中をだな……
「お二人さん」
橘はおほんと咳払いすると
「お願いだからちゃんと話を聞いて」
それこそ今にも泣き出しそうなほどに悲壮な響きで懇願してきた。
「ごめん、君やキョンの反応が面白くてね。ついつい……」
おい、本当に泣いちまうからその辺にしてやれ。
俺の視線に気づいた佐々木は我らが副団長殿ばりの0円スマイルで肩をすくめた。
はぁ、やれやれ。全く、なんでこんなことになってるんだろうね。
ということで回想スタート。
30 :
21:2007/04/24(火) 20:03:48 ID:TdtyQdXm
始業式も無事終わり、気持ち良く新年度のスタートをという俺の目論見は初日からつまづくこととなり、更にその数日後似非SOS団な連中との邂逅によって今年も神様は俺を暇にはしてくれない
――もっともその神様とやらがハルヒであるからこそ忙しいとも言えるのだが――と早くも今年一年を諦観しようとしていたのが昨日。
週末恒例のSOS団市内探索を終え家に帰ってきた俺を待っていたのは受話器を抱えた妹だった。
「このまえの人からお電話ー」
だからこの前の人じゃ分からんだろうが。ちゃんと名前を聞けと何度言ったら分かるんだ妹よ。
「もしもし」
俺に受話器を渡すとそのままハミングしながら居間に戻っていった妹を見送りながら、内心誰が掛けてきたのか分かってしまう自分に嫌気が差しつつも俺は受話器を耳にあてた。
「もしもし」
何だかつい一週間前にも同じようなやり取りをした気がするが気のせいか?
「いや全くその通りだね、キョン」
とまあ、おおよそこんな感じで先日物別れに終わった俺と似非SOS団との話し合いの第二弾
――もっぱら橘がそれを推し進めていて、佐々木が俺に連絡してきたわけだが――を開催するに至ったわけだ。
今回は最初から指定されていた喫茶店の中で相手を待つこと数分、佐々木と橘が現れた。
ん? 2人だけ? 未来人野郎とデッドコピーな宇宙人は来ないのか?
藤原と九曜が居ないのは俺としてはありがたいが、相変わらず向こうの超能力者に求心力がいま一つ欠けていることを再確認して、敵ながら心配してしまう俺も大概お人好しだ。
「キョンはホットでいいかい?」
そう言いながら俺の横に陣取る佐々木。待て、この場合お前と橘が俺の対面に座るべきだろう? 速攻でハブられてものすごく悲しそうな目で橘がこちらを見てるんだが。
「ホット3つ」
俺の視線をあっさりとスルーした佐々木が注文を取ると、なしくずし的に俺と似非SOS団との第二回会合が始まったわけだ。
はい、回想終了。冒頭に戻るってわけだ。
乙
>>10に藤原がないのは、やはり古泉スレのあるべきキャラだからですね
32 :
21:2007/04/24(火) 20:08:52 ID:TdtyQdXm
「何度言われても俺の答えは変わらん」
そう、去年の年末あたりに俺は今の世界と今のSOS団を守る側になることを決めたばかりだしな。
まだ半年も経たないうちに誓いを破るのは初詣の時にお祈りした神様に申し訳ない。
「でもでも、世界をこのままにはしておけないのです」
その件に関しても意見はどこまでも平行線だぜ。
ハルヒのことを知りもしようとしない輩と肩を並べる気は毛頭ない。
俺はSOS団の団員その1であって似非SOS団の団員まで掛け持ちしようとは思わん。
まあ、佐々木に免じて聞かなかったことにしてやるからとっとと出直してくるんだな。
「私達のどこが気に入らないんですか!」
そういう言い回しは止めてくれ。周囲の視線が痛いじゃないか。
大体にして俺が気に入らないのはお前や藤原や九曜であって、佐々木はそこから除外してるからこの場に限れば達という表現はおかしいぞ。
どうにもやりづらいな。
おいこら、橘のテンパり具合を楽しそうに眺めてないで、お前もなんか言ったらどうだ佐々木。
何? この笑顔は気に入らないリストから除外だったからだって?
ああもう分かった分かった、どうせ俺はお前には敵いませんよ。ってまたこのパターンか。
このままだとマジで橘が泣き出すからどうにかしろ。奴が泣き出したら俺は速攻で逃げ出すからな。そこ、チキンって言うな。
俺の真摯な訴え――主にアイコンタクトだ――をようやく汲み取ってくれた自称我が親友が橘に助け舟を出してくれた。
「まあまあキョンも大概に頑固、まあこれは前から知っていたことだがね。
ただ断るだけでは多少なりとも礼儀に欠けるとは思わないか? せめて2,3具体的に述べてあげてくれないだろうか」
前言撤回。汲み取るどころかハードル上げてきやがった。古泉のも大概アレだが佐々木のスマイルもなかなかにひねくれているな。
具体的にだと? まず生理的に受付な……分かった、分かったって。ちゃんと考えるよ。だから泣くな。な?
とはいったものの、なぁ……。
泣き出す寸前でこらえた橘を視界の端に捉えつつ、俺は無い頭を捻ってみたものの、客観的に見ればSOS団の活動内容も大概キテレツなのでそれこそ他人のことは言えんしなぁ……。
悩むこと数十秒、俺の頭に珍しく天啓が舞い降りてきた。
「名前だ」
「名前?」「名前?」
俺の素晴らしい回答に橘も佐々木も付いて来れないらしい。
しかしだ。よく考えても見ろ。名称不明の非公式団体だぞ? おお、改めて言葉にしてみるとなんといういかがわしさだ。
その上扱う内容が頭のネジが何本か飛んでしまったとしか言えない様な超常現象系ときている。
そんな団体に進んで加入しようというなんて奴はよほどの変人に相違ない。
……なんだか言うほどに自分で自分の首を絞めている気がしなくもないがとにかくそういうわけだ。
「さすがはキョンだ。なるほどそう来るか」
先ほど以上に笑いを堪えながらコメントされてもつっこみようが無いぜ、佐々木よ。
「そんな、そんなふざけた理由で……!」
そっちが理由を挙げろというか言ったまでだ。それで怒られても困る。……いやはや、我ながらたいした詭弁だね。
33 :
21:2007/04/24(火) 20:11:03 ID:TdtyQdXm
結局、その日はもはや平和的な話し合いという雰囲気にならず第二回会合もあえなく物別れに終わった。
そして翌週明けの月曜日、登校するやハルヒの市内探索反省会に付き合い、放課後もいつも通りにSOS団の活動に従事し、こうして帰宅の途についているという訳だ。
「やあ、キョン」
「うわっ」
頼むからその心臓に悪い登場を止めてくれ。
「君が無用心なだけだろう?」
昨日の今日で一体何の用だ? それにしても携帯なり家の電話なりにかけてくればいいだろうに、なんでわざわざ俺の帰りを待ち伏せてるんだお前は。
「橘さんから伝言でね」
佐々木もすっかり似非SOS団のメッセンジャーだな。
「そう、まさにそれのことなんだ」
は? 何の話かさっぱりわからんぞ。
「世界をあるべき姿に戻すための佐々木さんの団、略してSAS団だそうだよ」
まさか昨日のあれか? 律儀というか何というか……。大体にしてその名称だと万が一ハルヒの変態パワーが佐々木に移ったら使えなくならないか?
「その場合は、世界をありのままに受け入れる佐々木さんの団、やっぱり略してSAS団とのことだ」
だからそのテレパシーは一体何なんだと。
「ちゃんと名前が決まったから次までにちゃんと答えを考えておくようにと彼女から伝言だ。それじゃ、キョン。また連絡する」
あくまでもマイペースに踵を返した佐々木の後姿を見送りながら、俺はしばらく立ち尽くしていた。
ようやく思考が追いついた俺は、帰宅を再開しつつ先ほどの伝言とやらについて考えていた。
SOS団にSAS団だと? 紛らわしい上に字面だけみるとますます物騒な感じだな。これじゃ平和な一年なんてものは望むべくも無いな。
全く、だれか不思議な出来事に有休の取り方を教えてやってくれ。
今年も騒がしくなりそうだね、やれやれ……。
34 :
21:2007/04/24(火) 20:14:12 ID:TdtyQdXm
終わりです。2,3日前に友人と分裂の発売から2週間以上経ってるのに、
いつまでも佐々木団なんて呼び方じゃダメだと深夜特有のテンションでネタ出ししたやつです。
あ、ネタは友人で書くのは俺みたいなやつなんで一応自分のSSってことになるのかな……?
乙なんだぜ
「キョンの家はいい所に建ってるよね」
「まあ静かな割には交通の便もいいな」
「羨ましい限りだよ。できることなら僕も住みたいくらいだ」
「先週駅前の不動産屋で似たような物件を見たぞ」
「いや、遠慮しておくよ。家族と離れてまで一人で暮らす意味を見出せないから」
「一人が嫌ならペットを飼うとかどうだ。猫なんていいんじゃないのか」
「もっと聞き手上手なほうがいいね」
「ということは耳のいい奴だな。フクロウなんてどうだ」
「君がフクロウ役を買って出てくれるなら前向きに検討しよう」
「ああ、そのくらいなら力になれると思うぞ」
「……おやおや、予想外の解答を得られたね」
「そのフクロウ薬ってのが飼うのに必要なんだな?」
「薬が必要なのは君の頭だと今痛感しているよ」
「失礼な、俺はまだハゲてないぞ」
「キョン、好きだ」
「梳くほど伸びてもいないぞ」
問題、キョンはこの1レス中に何本フラグを折ったでしょう
>>34 これ見たことあるw
乙!
また佐々キョンSS書いてくれると嬉しいw
>>34 GJ!
みんなSS投下中に割り込みすぎw
>>34 割り込んじまったスマン
心配するな書いたのはお前だ。
42 :
21:2007/04/24(火) 20:27:52 ID:TdtyQdXm
>>37 おう!? ってことはあのスレに!?
なんてことだ! ゴロゴロゴロゴロ
↑ぐあぁ〜〜フロイト先生もと恥ずかしがっておりますw
>>36 ササッキーと鈍感フラグクラッシャーに萌えたw
やはりこの二人はいい
てかキョンの奴俺達が一生かけても立てれないフラグを平気で折りやがってw
オレも以前投下した保守ネタを投下しちゃうよ?
『NHKへようこそ!』
橘「日本貧乳協会へようこそ!私が会長の橘です!」
妹「わぁ〜!」
佐「パチパチ」
長「………」
九「―――」
橘「この協会は『貧乳の、貧乳による、貧乳のための世界』を作る事を目的として設立されました!」
佐「貧乳と連呼する事によって自分の傷を広げてると思うよ」
橘「………」
orz
妹「あたしはまだ可能性あるよ〜!」
橘「!!」
佐「!!」
長「!!」
九「―――」
橘・佐・長
orz
>>42 『なんでやねん』
俺も向こうでみてあたがこっちでもGJしとくぜ!
>>145橘、佐々木様、落ち込むことはないですよ
世の中には貧乳の方が良いっていう男がいますから。
ここにもね!
あれ、こんな時間に宅配便かな?
>>45 キョンには『○本の住人』のこの言葉を贈りたい。
「しかしあんな野蛮な乳に惑わされるとは…無乳者友の会の風上にも置けんなお前は!!」
『NHKへようこそ!』
橘「日本貧乳協会へようこそ!今日は我が協会の標語を作ってみたいと思います!」
佐「パチパチパチパチ」
妹「わぁ〜!」
長「………」
九「―――」
橘「それじゃぁ行きますよ!?」
せーの!
橘「わたしたち!」
佐「みんなあわせて!」
妹「びーかっぷ!」
長「………」
九「―――」
橘「………」
佐「………」
長・九・橘・佐
orz
妹「あ、あれ?みんなどうしたの?」
,. ‐-ー- 、
ノ / ヽ
. ノハハハハハ !
!|─ ─;iリ)!
’ 、 - ,ノル´ ・・・・・・B?
{!とス)
. i´゙T`i
. 〈_.八_,>
女子高生でBはまだまだ見込みありだと思うが・・・
>>50 佐々木、橘、長門、周防、妹のトータルがBカップなんだ!という妄想です…一人当たりほぼ無乳…
なんか驚愕でハルヒが終わってしまう気がする
>>36 ササッキー折られすぎw
>>49 妹Bなのかwww
前スレ遊園地ジェットコースター関連のネタ眺めているうちに、
頂点付近で佐々木のハーネスのロックがかかっていなかったに気が付くとか、
走行中必死にキョンにしがみつく佐々木とか、
終わった後腰が抜けて動けない涙目の佐々木をやれやれといいつつ抱きかかえるキョンとか、
漫画のネームが思い浮かんでしまったんですが、
同人誌作ってしまってもいいでしょうか?
単品のSSじゃないので、誰に判断を仰げばいいのか分からないのです……
>>53 いくら貧乳でも普通は5人合わせればBは超えるはずだ、つまり
九曜は物理法則を超越して窪んでいるんだよっ!!
>>55 ジェットコースターネタを基にオリジナルならオマージュとしてありだと思うが
SSそのまんま漫画にするのは不味いと思う。
もっとも、これはあくまで個人の考えで一般的じゃあないかもな
>>55 ハーネスのロックがハーロックに見えて
???となってしまった
『NHKへようこそ!』
橘「日本貧乳協会へようこそ!…でも今回召集したのは佐々木さんですよね?いったいどうしたんですか?」
佐「…実はこの協会も今日で終わりかもしれないの…」
橘「え!?」
長「………」
九「―――」
妹「?」
佐「橘さんは以前、僕には『神的』な力があると言ったよね?それを有効活用させてもらおうと思う…」
橘「ま、まさか!佐々木さん!なんておそろしい子!」
佐「そう!僕たちのおっぱいを『でぃーかっぷ』にしてやるんだ!」
橘「きゃぁ〜!佐々木さん!素晴らしい!素晴らし過ぎる考えだわ!」
長「あなたをわたしの家に招待する。あなたが気に入る蔵書も見つかる。あなたはわたしと言語を介したコミュニケーションを行うべき」
九「―――あなたの――思考は――とても―――至高ね……」
妹「おっきなおっぱい♪おっきなおっぱい♪」
佐「おっぱいがおっきくなっても僕たちはずっと一緒だよ!」
橘「もちろんです!」
長「………」コクリ
九「―――」コクリ
妹「おっきなおっぱい♪おっきなおっぱい〜♪」
>>60続き
佐「さぁ!新しい僕たちに出会うために始めようじゃないか!」
橘「わ、わたしのおっぱいが」ドキドキ
長「………」ドキドキ
九「―――」ドキドキ
妹「おっぱい♪おっぱい♪でぃーかっぷ〜♪」
佐「はぁぁぁぁぁぁ…」
佐「相撲の神様!ホルスタインの神様!!グラビアアイドルの神様!!!」
佐「そして僕の中の神様!」
佐「僕たちを…」
『でぃーかっぷに!!!』
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
?
ペタペタ…
・・・・・・
orz
佐「な、なぜだ…僕は完璧だったハズなのに…」
長「涼宮ハルヒの力の介入が観測された。彼女はわたしたちが大きくなる事を望んでいない」
橘「そ、そんな…」
佐「ゆめのおっぱいが…」
九「―でぃー―かっぷ…」
妹「みんなどうしたの?おっぱいちっちゃいままだよ?」
佐・橘・長・九
「………」グスン
>>55 別にいいと思うよ
あれはSSといか流れでみんながいろいろとネタ出してただけだし
ありゃSSじゃなくてネタレスの集合体だから、別に漫画を書き起こすことに対して何の問題も付随しないと思うぞ。
ちゃんとしたSSなら作者の了解とって書けばいい話だし。
というわけで描け。描いて下さい。佐々木は俺の嫁です。
>>63 さり気なく何言ってるんだお前は。そんなことは俺が許さんw
スペシャルサンクスって書いてIDちっちゃく載せておけばよくね?
まぁ、誰も文句は言わんだろうが
>>61 佐々木かわいい
他のみんなも萌えた
妹はわざとだろw
>>65 つかあれで文句を言うような奴は佐々木スレにはいないよな
あれはネタレスなんだし
>>55の好きなようにすればいいと思うよ
駅の改札出ようと思ったら切符を落としてしまった佐々木さん
しかも切符は自販機の下に入り込んでしまい、人目が気になるから無くしたことにして
改札でお金払って出ようと思ったら、その分のお金さえなくって
結局は自販機に戻ってきて人が少なくなったところで屈みこんだ瞬間キョン登場
ってSSだれか書いてくれないか
ハルヒはアクションを起こそうとして校庭に巨大なラクガキをする→超が付くほどの行動派
ならば佐々木は……?
唐突だが、対応って言ってもいろいろあると思うんだ。
ハルヒに対して佐々木が対応っていうのはまあ原作でも言ってるから良しとして、
じゃあ具体的にどう対応なんだ?
神様的な立ち位置が対応しているっていうのは原作で言ってるよな。
じゃあ細かい所はどう対応しているんだ?
恋愛観や物理法則うんたらの発言を見る限り、思考回路的にはかなり似通っている気はする。
ただ、根本的な欲求のレベルが違うように思える。
その渇望度合いの違いがそのまま行動結果に反映されているのではと仮説。
橘曰く、不安定要素がない。世界をありのままに受け入れる。
現実が気に入らないからって世界をひっくり返しはしない。→あきらめがよいとも取れないか?
はっ、それだぁぁぁぁ!!!
あきらめがよすぎる佐々木様(小6)
他人よりも少しばかり賢しいばっかりにうまく友達グループと馴染めない。
↑別に普段ひとりぼっちではないことに注意。ただし、理解者と呼べる人間はいない。要するに心安らぐ相手は居ない。
そんな自分に嫌気が射しつつも、かといって何も出来ない佐々木(小6)は孤独感を募らせる。
ある夜、ふとした思い付きで、どうせ一人ぼっちならと夜のお散歩に。
しかし寂しさを紛らわすどころか余計に孤独を痛感することに。
なんとなく小学校の校舎まで来てしまうが何をするでもなく校門のところにたたずむ佐々木(小6)
そこへ時間遡行したキョンが!!
っていうネタを妄想しました。
>>55のおかげで妄想エンジンが暴走したので責任を取れ!
みんなテンション上がりすぎだろw
確かに佐々木の出る同人なんてないもんな
佐々キョン同人なんか出たら俺萌え死ねる
佐々木の喋り方って旧制中学の生徒が着てた学ランとか帽子が似合いそう。
また分裂キャラを混じえた同人誌が増えそうだな
いいことだ
>>74 科学者が着てる白衣も似合いそうだ
>>72 甘いな。オレは佐々木の同人が出る前にこのスレのせいで萌え死にそうだぜ?
とりあえず夏コミではササキョンと橘くらいはでるはずだ
>>55に期待
それにしても佐々木スレのスピードは異常だwww
同人を出すとはつまり、文壇デビューというわけだね
川端康成、志賀直哉、三島由紀夫、筒井康隆・・・
彼らは皆 同人から一流作家へ上り詰めたんだ
同人作家たちの今後に期待したいものだよ
, -‐- 、. ,. ‐-ー- 、
,'. / ト、 ヽ. ノ / ヽ ・・・いつの時代の同人誌観だ
. i. ((从ソ 从〉 ノハハハハハ ! お前はカルチャーセンターで
l. (|┳ ┳i!l .!|─ ─ ,iリ)! 機関誌でも書いてんのか?
. ハNiヘ ー ノハ!. ’ 、 - ,ノル´
. {iつ旦O O旦と'!} マア アニメ ニ ナッタリ スル
. とくュュュュ〉 〈_.〈__,i'つ ドウジン モ アルニハアル ケドナ
佐々木って眼鏡似合いそうだね
>>81 仮に似合ったとしても、勉強するときだけ掛けるとかそういう感じではないかな。
というか常備されてもキョンには眼鏡属性が無いし。
個人的には帽子が似合いそうだ
赤色でCと入った
84 :
名無しさん@お腹いっぱい:2007/04/24(火) 22:21:52 ID:Weuu5DqT
>>81 それいい。萌え死ぬ。AAでもいいから作ってくれ
「なあ佐々木よ」
「何か?」
「二次方程式の判別式ってあるよな」
「ああ、b^2-4acの事だね」
「そうそう。で、それが0より小さい時だっけ? 二次方程式には解が無いとか言ってたじゃねえか、さっきの授業で。あれって本当なのか?」
「まあ、中等教育の範囲ではイエスだね。解なしと言うのが出題者の意図した回答だろう。ただし――」
「お前のその言い方だと、何かあるんだな?」
「高等教育になると虚数単位という概念が出てきてね。二乗すると-1になるという変わり者だ」
「何だそりゃ? そんな数字存在しねえだろ」
「そう、存在しないのさ。だから虚数。イマジナリーユニット――概念上でしか存在しない数。数学的な定義はi^2=-1とされているね」
「へえ、i=√-1じゃないのか? 同じ事だろ?」
「定義の変形ではそうなるね、そのように覚えていればいいさ。まあ中等数学じゃ概念上ですら存在しない数だから、このiがなくても別に困る事は無いけどね」
「そういうもんかね――」
同級生(……さっきからあいつら甲斐なしとか愛が無くても困らないとか何の話をしてるんだ?)
>>82 凛みたいな感じか…たまに見せる眼鏡ってのは不思議な魅力が引き出されるってモンさ
俺はそういう眼鏡っ娘(子でもいいけど)が好き、これならキョンも文句ないだろ多分…
ということで誰か書いてくれにゃいか?
>>85 ワロタw
とんだ勘違いだな
>>86 お前が消失長門好きということは分かった
89 :
55:2007/04/24(火) 22:40:44 ID:yTkEFtWD
>>89 UMEEEEEEE!!!
あまりの衝撃にとりあえず喜緑さん描いて欲しいとか思ってしまった俺マジワカメ
>>89 あのさ…こういっちゃあなんだが…
そのクオリティじゃ期待せざるを得ないぞw
>>89 Umeeeee!
絶対描け!いや描いてくださいお願いします。
>>85も
>>89も巧すぎだw
こんな平日の夜に何やってんだお前らw
というか早くも100が見えてきたってどんだけ早いんだこのスレw
>>89 次会う時は俺が麦茶を持参する時だな………
↑↑↑↑↑↑↑期待age↑↑↑↑↑↑↑
>>89 ちょw
上手いな
こんなの見せられたらさらに期待するジャマイカw
>>89 マジうめえ、保存しちまった
これは金取れるわw
つまり今後しばらく、このスレは
『
>>55が256Pフルカラー佐々木漫画を書き上げるまでネタ提供をし続けるスレ』
ということでおk?
>>89 俺の佐々木様フォルダに光速で保存しました
てか流れ早過ぎだろw
4時間ちょっとでもうレスが100こえた
これも神イラストを投下した
>>89のせいだw
>>89 すみません、ちょっと1部予約させてくだsグハッ
このスレ流れ速すぎwww
前スレから全然進んでないよ・・・
これから俺を萌え殺す気かあああwwww
>>85の才能に嫉妬!!!
上手いにも程があるだろ…でもこんな会話は絶対してる!多分、この2人の会話についてこれるのは国木田だけかな?中河とかは思い切り勘違いしてるな!
佐々木「ドイツの経済学者のアドルフ・ワーグナーについて説明しようか?」
キョン「ワーグナー?宰相ビスマルク時代のやつか?」
佐々木「そうワーグナーだ。彼の功績の一つに…」
他の人「ちょwww女性器連呼してんじゃねえよwww」
こうですか?わかりません
>>89 佐々木を待ち受けにしましたが文句は受け付けません。見た瞬間に自分の中の何かが弾け飛びました。せ、責任取ってよね!
別に嫌味でも荒らしでもなくて純粋な疑問なんだが、
アニキャラ個別板で佐々木スレがこんなに伸びてるのはなんで?
>>109 普通に考えたら分かるだろ。それだけ人気なんだよ
>>110 人気なのは分かるけど
佐々木ってアニメに名前も出てきてないし
たった今ちょい甘な電波を受信した…明日投下するかもしれないw
「―――あ」
まるで自販機の紙幣投入口に吸い込まれていくお金のように、切符は券売機の隙間へスルリと潜り込んだ。
周りに人が多く、さすがにしゃがみ込んで取るのも人目が気になる。
(…仕方ないよね)
お金が勿体無いけど、私はそのまま改札口へと向かった。切符が無くても、手持ちのお金で外に出るしかない。
けど、私は失念していた。その日どれだけ自分が散財したのかを。つまり、財布の中はほとんど空だった。
それこそ、駅から出るためのお金が払えないほどに。
「ど、どうしよう…」
嫌な汗が額をすっ、と流れた。買ってよかったと思っていた袋に入っている物が、途端に恨めしく感じる。
私は仕方なく券売機がある場所に戻り、人が少なくなるのを待った。
人目がほとんど無くなった時、素早く迅速に冷静に正確に確実に切符を取り出そう。
待つこと約一時間、時間はそれなりに遅い時間になっていて、人もまばらになってきた。
そして、そのときがきた。周りには誰もいない…!
私は素早く屈み、迅速に手を伸ばし、冷静且つ正確に位置を確認し、確実に切符を――「もしかして佐々木か?」
ああ、なぜ君はこんなタイミングで僕の前に姿を現すのか。
そのあと、私はキョンに何を言っていたか憶えていなかった。口から思いつくままに話し続け、だけどキョンの呆けた表情だけは
憶えている。結果だけまとめると、キョンにお金を借りてその場は事なきを経た。
駅の外を出ると、私が駅の中で機会を窺っている間に日が暮れすっかり暗くなっていた。
その日、私達は久々の二人乗りをした。
…少し、得したのかもしれないね。彼の腰にしっかりと手を回し、私は頬の熱を風で冷ましていた。
>>68 こうですかっわかりませんっ><
即興なんで許してくださいorz
114 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 00:08:28 ID:oXk9jIZz
>>89 いい絵じゃないか。美術の時間にキョンがデッサンした僕の絵よりはよほど見栄えがするよ。
これは純粋に絵の出来の話であって、モデルの外見の美醜の問題ではないのだけど。
まったく、キョンには絵心というものがないね。いつも壁にかかっているあれを見返しては
長嘆息せざるを得ないよ。
>>89の巧さにマジ感動した!
それに比べて俺は……orz
前スレの
>>861しかしアニメの表現を借りるとすると、ハルヒに会うまでのキョンの世界は灰色だったわけで、
だって言うならキョンにとってのハルヒは、佐々木と比較しても格別の存在だといえるんじゃないだろうか。
つーか佐々木と仲睦まじく一年過ごしておきながら、灰色世界とはどういう了見だコラ。
>>864よく一緒にいた佐々木が同じ高校にいなかったからそんな心境になってたんじゃないか?
↑からやってみたコブクロ「桜」の試作品
>>111 ハルヒシリーズの最新刊ということに加えて、
最初の巻から伏線を張っていたというのが印象を強めているんだと思う。
そして何より、今までに無かった「過去の女」キャラだから。
キョンの語った青臭い恋愛模様の1ページ的な演出に加えて、
「親友」と言い張る意味深な演出で俺達のハートをガッチリとホールドなのさ。
117 :
85:2007/04/25(水) 00:10:46 ID:pLDyg6bx
なんとなく
>>85の2年後
---
「まったく、勉強を教えてくれなどと言うから貴重な休日をキミの為に浪費していると言うのに
「キョン、僕から見てもこの数Bの小テストは酷過ぎるね。キミはiの存在を忘れ過ぎだ
「それに何だこの解答は。D=0なら重根だろう? 実根にiは要らないだろう
「だからD<0なら虚根なのだからiを付けろと何度言ったら判るんだ?
「……佐々木」
「何か?」
「ここ、一応図書館なんだけど」
「あ――ああ、すまない。ちょっと声が大きかったかな……」
(これは言わぬが花と言うやつだろうか――やれやれ)
---
ちょっとオイラー先生に土下座してきますorz
118 :
桜(試作品):2007/04/25(水) 00:11:47 ID:8dBD2JNN
どうも最近世界の色が薄れているような。昔もこんな感じだったか?
少なくとも3週間前はここまで酷くは無かった気がする。我ながら曖昧な表現であるが、今日は一段とそれを実感してしまうのだから実際そうなんだろうな。
そろそろ桜も七部咲きといったところか。公共の場に咲いてる桜はきっと綺麗な色なんだろうね。
狭いとまでは言わないが、無理して詰め込んだ感が否めない公園を歩けば嫌でも春の風物詩が目に付くのだがこれは別にどうでもいい。
問題はそいつらの色彩が鉛筆でスケッチした絵のように洗い流されちまってることだ。
いつから――――記憶を掘り返してはみるが、はっきりとした境界がいつなのかは何度読み返してみてもさっぱりわからん。
気が付いたらこうだった、といった方が適切だろう。
日に日に色が抜け落ちていくのに、その変化が小さすぎてその時点では気付かない。そうやって知らず知らずのうちに積み上げた結果が今の俺。
うん、何の解決にもならん推理だった。
公園の散歩は俺の日課になっちまったようだ。今年の春休み限定だがな。
まったく、何が楽しくて灰色の桜を見に来てるんだか。
とはいっても、結局どこにいても同じ彩にしか見えないのだから家にいても同じわけで、じっとしていると正直気が参っちまう。
意味が無いことを理解してはいても、自然と俺の足が外に向かうのはそんな一種の防衛反応からきてるわけだが、実際には全く効果が無いな。どうやったら治るんだろうかね。
よく小説で「心ここに在らず」って心境にこんな表現を使ったりするが、俺もその口か?そんなに荒んでるつもりはないんだが。
ともかく、早いとここいつをどうにかせねばならん。高校入学の式典は明後日だというのにこんな心持でいるのは非常にまずい
。下手すると俺の評価に「内向的・非社交的」の烙印を押されかねん。勘弁だ。
ええい、落ち着いて思い出せ。因果を遡るんだ俺の思考!
無論そんなことできるわけがない。不毛な時間を過ごしちまった、やれやれだぜ。
こうも視覚を制限されると「わびさび」を体現する桜も魅力半減だ。
元々空が晴れてるのか曇ってるのかすらわからないのだから、花見なんていう行為も気晴らしにすらならなくなってきたぞ。
こういう時は佐々木の説法が無性に聞きたくなる。あいつならきっとこんな世界すら忘れさせるような話をしてくれるだろうな。
そう思うと佐々木と一緒にいた時間が恋しくなるが、残念ながら時間は過去に戻ってくれないのが現実だ。
あぁ佐々木、今だけでもいいからお前の講話を聞かせてくれないだろうかね。
続きません
「桜」難しい。というよりキョンのモノローグが難しい
どうやら俺は「キョンフィルターが書けない」というより、根本的に「キョン視点そのものが書けない」という致命的欠陥があるみたいだ。佐々木の視点でもまともに書けないけど
( ´・ω・) [職人の書いたSS&
>>89]
(´・ω・`)
(´;ω;`)ブワッ
>>116 人気の理由は分かってる(どうでもいい)んだ
なんでアニメキャラ板でやってるのか不思議なんだ。
Σ(・・)!!
あ、あえて誰もつっこまなかったというのに……
>>119、恐ろしい子!
・佐々木 = 例の変な女
自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで塾に行く間柄
キョンとは学校内外でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに
・佐々木SSの保管庫
http://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
>>119 vipperには板ルールを理解するのは難しすぎるようです
商品名 1分佐々木
名称 佐々木
原材料名 佐々木、ガラス、ビタミンA、ビタミンC、酸化防止剤(ビタミンE)
内容量 30kg以上
保存方法 中学でキョンとともに保存
品質保持期限 不明
作り方
1 フタを開け、中からかやくA,Bと自転車を取り出します。
2 かやくAを入れお湯を容器の線までそそぎ、フタを閉じます。
3 1分後、フタを開けてかやくBを入れます。
4 キョンを与えてみてくっくっと笑って小難しい話をすれば出来上がりです。 お好みでベルヌーイの定理をお付けください。
使用上の注意
二人乗りをしたり定期的に塾に連れて行くのを忘れないようにしてください。
キョンに好き嫌いは見た目上にはありませんが、与えすぎると動かなくなります。
男性と女性では対応に差がありますが、品質には影響はありません。
自転車は別売の1分キョン付属のものをお使いください。
かやくBは、後で何らかのトラブルになる可能性がありますのでご了承ください。
保存方法を守らなかった場合、不思議な出来事発生による補償はございませんのでご了承ください。
姉妹品に、橘京子(醤油プリン)周防九曜(酢こんぶ)がございます。
製造元 鞄。原 〒6XX−00XX 京都府XX市XXXXX31
>>119 ラノベ板がないからここでやってる
てかもうその質問何回も過去スレでされてる・・・
佐々木とキョンが満員電車でぎゅうぎゅうとかいうお題について考えつつ
分裂の挿絵を見てたんだが
このふたり結構身長差あるよなあ。
……股の高さがほぼ同じなのはどういう了見だ。
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 00:43:11 ID:oXk9jIZz
>>126 >>125は少々語弊があるな。ラノベ板は存在するが本来キャラスレを立てる場所ではない、と。
次善の策としてここがそれなりに相応しいというわけだ。
というわけで君も佐々木たんに萌えるんだ
肝心な部分抜けてたw
スマン
>>127 今見直したんだが、中学時代の二人の挿絵だよな?
確かに股の位置が大体同じような…
いや、ここはキョンが腰パンだったってことで一つ。
>>130 うむ。ひとつそうするとしよう。
しかし何度見てもいい笑顔だなこのふたり……。
ラノベキャラ板があれば問題なし
なんで出来ないんだろ?
要望出してくればいいだろう。
>>127 ヒールのある靴を履いてるってことでひとつ。
あと、遠近感がないからわかんないけど、佐々木はキョンの1〜2m後ろを歩いてるんだよ。これは小説の描写からね。
>>132 実はデート帰りだとしても簡単に信じれる。
「今宵は僕の家に来ないか?」
「いや、昨日もお前んちだっただろ。今日はオレんちに来いよ」
佐々木とキョンの身長差に萌える
フツーの男友達よろしく並んで歩きそうなものを
なぜか後ろからトコトコついてくる佐々木は愛くるしいな。
>>118 わるくないじゃん。
コブクロの桜はいいよね。
ただ、二次創作のSSで、物語を起こして終わらせる必要なんかないよ。
1シーン切り出すだけで十分なんだから。
>>113 今更かもしれないけどサンクス
出来ればキョンと佐々木のやり取りの部分をちゃんとみたかったなw
俺は馬場俊英の一瞬のトワイライトを推すよ
佐々木が痴漢男の漫画版のさちこと容姿が重なったり重ならなかったりでモヤモヤ
佐々木可愛いよ佐々木
動く佐々木が見たくてたまりません
中学時代はよくキョンの腹の上で踊ってたんだろう。
うらやまsうわなんだこんぶがあsdgksfdhがさっyふじこfdgf
裏SOS団にハルヒダンスをやらせてみた。
佐々木が目立ちたくないと言うので橘が真ん中担当になり
九曜はダンスという概念が理解できないので棒立ち
そして藤原は案の定欠席した。
きょうこの ふまんが ばくはつした!
「桜」
散る桜は美しい。日本人に流れる遺伝的な何かがそう思わせるのか、それとも、卒業式を間近に
控えた俺にも、なにがしかのメランコリックな感性が働いているのか、まったくもって不明だったが、
風に舞い散る薄紅色の花びらは確かに俺の心に響いていた。
「綺麗−−−だな」
だから、自然に賞賛が口からこぼれた。その言葉が聞こえたのだろう。
佐々木は静かに振り返った。舞い散る花びらの中、
もうすぐ着納めになる中学の制服を着た佐々木は同意を込めて、微笑んだ。
「ん、そうだね。冬には冬の美しさがあるが、やはり僕は春の美しさが好きだな」
俺は夏が好きなんだ。寒い時期は早く終わってくれればいいとしか思えないがね。
「キミも日本人なら四季折々の風情を、その時々でちゃんと楽しむぐらいの余裕を持ちたまえよ」
この一年、そんな物を楽しめた記憶はないね。
こちとら、受験社会の底辺を青色吐息で生きてきたんだ、そんな余裕はなかったぜ。
「やめろよ、キョン。すべては終わったことじゃあないか、もう僕らは受験生なんかじゃない。
この春から高校生になる卒業間近の中学生なのだ。
今更、受験なんて言葉を僕の耳に届かせないでくれたまえ」
両手を上げて降参し、心ばかりの謝罪を述べる。確かに、もう終わった話だ。
昼前まで惰眠をむさぼっても、何も言われない自由が俺の元には戻ってきたのだ。
願わくば、この自由を一日でも長く保っていたいもんだ。
「キミの友人として、忠告させて貰うが、そういう風に自堕落に時を浪費するのはあまりよい習慣
とはいえないぞ。諸行無常、世界を見回してみたまえよ。昨日と同じ今日なぞないのだ。キミが
惰眠をむさぼる間に、桜は花開き、散っていく。ふくらんでいくつぼみの持つ生命力も、花散った
後に分かる若葉の美しさも感じ取ろうとしなければ分からないものだ」
うへぇ、ご説ごもっとも。肩をすくめ、両手を制服のポケットに突っ込む。
佐々木にお説教されるのも、これが最後かもしれないからな。精々心に刻ませてもらうとするよ。
「そうだね、キミに投げる言葉もすべて最後かと思うと、とても大切に感じるよ」
そう言って、佐々木は顔を伏せた。そうだった、コイツは市外の私立に行く。
俺の偏差値じゃ逆立ちしたって届かないような進学校。俺は北の方に見える山際の県立高校だ。
これから毎日、あのハイキングコースを行くのかと思うと、めまいがする。
そう、こんな毎日も、もうすぐ終わる。
今日が先月なら佐々木を乗せて塾に自転車を走らせている時間だ。俺がコイツを自転車の荷台
に載せることももうないのだろう。そして、きっと俺はすぐに自転車の軽さに慣れてしまうのだ。
その時、風が吹いた。佐々木が髪の毛を軽く押さえる。風にひるがえるスカート、桜の花びらが
俺の視界を閉ざす。俺はなぜだか、佐々木がそのまま風に消えてしまうのではないだろうか、
そんな気持ちになった。
思わず、右手が伸びた。
「きゃっ」
佐々木が可愛い悲鳴を上げてうろたえた。いや、うろたえているのは俺の方だ。
何で俺は佐々木の手をつかんでいるんだ。これが桜の魔力だろうか。
「どうしたんだい急に」
佐々木はそう言って微笑みを返す。俺の手をふりほどいたりはしない。
>>119-128 あえて言うなら「文芸・書籍サロン」に立てるっつー手もあるんだろうけどね。
たぶん書籍ネタならなんでもありだろうから、キャラスレでも板違いではない筈。
(キャラ板が無いころは、アニメ・漫画のキャラスレはサロンに立てられることが多かったし)
ただ、書籍サロンの現行スレを見るに、立ててもひたすら浮く結果になることは必至w
151 :
桜 2/2:2007/04/25(水) 02:39:46 ID:7P01I8/I
「自転車に乗ろう」
は? 俺は何を言っているのだ。わけがわからない。ほら、佐々木が困っているじゃないか、
はやく取り消すんだ。
佐々木は、唇の端を器用に曲げて、悪戯っぽい笑みを漏らした。
「いいね、こんな陽気と桜の中をサイクリングするのはとても気分がいいだろうね。ねぇキョン、
もちろんキミの自転車に僕を乗せてくれるのだよね」
なぜだか、急に気恥ずかしくなり、俺は佐々木から視線と手を外し、ぶっきらぼうに承諾を告げた。
使い慣れた自転車を取って来るべく、もと来た道を戻る。その時、そっと左手に手が添えられた。
「僕も行くよ、キョン。一緒に」
佐々木の手は小さく、俺の手のひらにすっぽりと包まれていた。ああ、そうだよな。
佐々木は女の子なんだよな。ずっと、分かっていていいはずのことが今更のように分かる。
だが、それももう遅い。
もうすぐ、別れがやってくる。そして、それをどうにかすることはできなかった。
もちろん、俺たちの関係を破壊してしまえばそれは可能なのかもしれない。
いや、きっと可能なのだろう。
だけど、そうしようとは思えないのだ、俺には。そして佐々木にとってもそうだと確信できた。
自転車にまたがる。慣れたもので、佐々木は横座りでちょこんと荷台に座った。左手を腰に回してくる。
自転車を揺らさないようにゆっくりとペダルを踏み込んだ。
舞い散る桜の中、ふたりで自転車を走らせた。桜の花びらが綺麗だった。そう、散る桜は美しい。
その時、背中にぎゅっと佐々木の頭が押しつけられた。
「すまない。しばらく、振り返らないで、声を掛けないで、背中を貸していて」
その声には応えなかった。だけど、気持ちは伝わっている。佐々木とはそういう関係だ。
ああ、いくらだってそうするよ。熱い物が胸の奥と背中に染み渡った。
桜舞い散る春の日のことだった。
きょ、キョンがものすごい勢いでデレた。
なんだ、桜の魔力か。
>>151 七兆回保存した。(わかりづらいネタだ)
154 :
150:2007/04/25(水) 02:43:08 ID:3bVQQI92
>>155 胸キョンに見えたのは俺のほかにあと2人くらいいるはず
オレら三人だけ?
俺を忘れてもらっちゃ困るぜ
>>149 最近心が弱くなっていてこういうの駄目なんだ
あー・・・・・時間を巻き戻したい・・・
163 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 03:56:09 ID:oXk9jIZz
>>157 そこから胸キョン刑事などと連想したのは俺だけでいい
エロパロにあったハルヒからキョンをとろうとしてる佐々木さんはかっこよかったな
>>149 近年稀に見る秀作でした!
ところで…胸キョンっておっぱいがあるキョンですか?
まちがえて送信しちまった…
驚愕でハルヒにあんな風に宣戦布告してほしいな
>>165 ある日目が覚めたらSOS団の性別が入れ替わっていたお話ですか
>>143確かに似てるなwwwww
はっ!もしや佐々木様のしたの名前はサチk(ry
>>127 そもそも、のいじの絵はあんまり上手くない
キャラデザはいいと思うんだけどね
分裂のイラストでは、ササッキ ョーとキンが電話して、る絵と
九曜がきみどりさんの手を掴んでる絵は、正直いただけなかった
同意だが、あれくらいの構図の拙さを指摘するなら、「あの目の大きさではキャラの眼球が頭よりデカい」とか
うら寒いことを言ってるようで黙ってた。
横顔、苦手なんだろうな、とは思った。
後、キョンの美形化が進みすぎだな。
●「涼宮さんがそう望んだからです」
とかならしょうがないけどさ。w
まあ、のいじだから・・。
イラストってのはデフォルメの技術で成り立っているからなぁ。
多少の構図の狂いは許されてもいい。
のいじが下手くそなのは間違いないがなwww
>>175 ラノベの挿絵って、表紙と口絵で綺麗なカラー仕上げができればモノクロがアレでも十分成り立つらしいぞ
のいぢは時々口絵でもアレだが……
177 :
21:2007/04/25(水) 11:33:53 ID:LwkvQAcG
こんな時間に何やってるんだ俺orz
昨日の妄想が形になったので投下します。
9レス予定。佐々キョン風味。
『笹の葉カプリチオ』
東中に比べるとさらに雑な作りの校門を構えている我が母校は、その見た目通りセキュリティもおざなりであったらしい。
南京錠すらかかってなく、閂だけというのはいかがなものか。
まあだからこそこうして中に入れているわけなんだが……。
「ほれ、開いたぞ」
先に校門を乗り越えた俺が閂を外し、門をずらしてやる。
「で、でもこんなことして大丈夫なの……?」
2年後、4年後の姿に比べるといかにも頼りないその少女は夜中の不法侵入に戸惑いつつも、はっきりと拒絶はしない。
伊達にこんな時間に学校に来ていたわけではないってことだろう。
しかしあれだな。このオドオドした感じからはとてもじゃないが将来の様子は想像できない。
口調も至って普通だし、ハルヒの対っていうより朝比奈さんの対って言う方がまだ分かるぜこれじゃ。
まあそもそもハルヒと比べる時点でいろいろ間違ってはいる気がするが。
こんな夜中に不審人物まっしぐらの人間が側にいて学校に不法侵入だ。動揺するなという方が酷だろう。
だがそう遠くない未来には一人称は僕になり、古泉ばりの難解なトークを披露するようになるばかりか、
異能の能力者にすら動じなくなるというのだから時間というのは残酷だね本当に。
まだ幼さの残るそいつの顔を見ながら俺はそんなことを考えていた。
しっかしまあ……、ハルヒの次は佐々木か。
つくづく思うよ、俺の時間軸は古泉も真っ青なほどに捻くれているらしい。
178 :
21:2007/04/25(水) 11:35:59 ID:LwkvQAcG
去年の春先もいろいろな意味でいろいろなことがあり過ぎて、俺の人生観は大きくアクロバティック飛行を決めてしまったわけだが、
今年の春先は春先でいろいろなことがあり過ぎた。
長門の親玉に敵対する出来損ないの宇宙人が現れたと思ったら、SOS団に敵対している連中が徒党を組んで顔見せしてくれた上、
何故かそこには中学時代のクラスメイト――佐々木曰く俺とあいつの関係は親友だそうだ――である佐々木まで混ざっていた。
そう、問題なのは佐々木だ。古泉曰くあきらめの悪い出しゃばりな超能力者である橘が言うには、あいつはハルヒに対応する存在らしい。
ハルヒといい佐々木といい、まだ人生16かそこらの俺に2人も神様の知り合いが居るってどうなんだろうね。
幸いにも日本は元々多神教――八百万の神々なんていうくらいだからな――の国であるからして、
今更神様が一人増えたところでどうということはないと思うのだが、
俺以外の連中はどうにもそうは思わなかったらしい。
古泉なんかは露骨に向こうの超能力者連中を敵対視し始めたし、長門ですら傍目には何とも無いが春先の事件以降ずっと燻った感じを瞳に浮かべている。
人間に置き換えればイライラしている状態なんだろうか。
ハルヒも普段通りと見せかけて、佐々木の方から俺やSOS団にアプローチがある度に閉鎖空間を発生させているらしい。
「春先に比べれば頻度も減っていますし、相変わらずぼうっと立っているだけの神人ですから、
多少は楽になりましたけどね。それでもまだまだ楽観はできないというのが機関の見解です」
とは我らが副団長殿の弁だ。
一人相変わらずというのは失礼だが、去年と変わらず愛くるしいお姿と笑顔を振りまいている聖朝比奈さんが居なければ俺だって平静を保って居れたかどうか……。
流石はSOS団専属マスコットにしてこの世で最高の精神安定剤たる朝比奈さんだ。今度から足を向けて寝れんなってどちらにお住まいなのか未だに知らないんだよな。
などと、窓の外を流れるちぎれ雲を眺めながら考えている内にHRが終了したらしい。
帰る者や部活に出る者の喧騒で途端に騒がしくなったことで我に返った俺なのだが、後ろを振り向けばそこにハルヒの姿はもう無く、
一体今度は何をする気のかと頭を振ったところで黒板を視界に捉えそして理解した。
黒板の隅には今日の日付を示す書き込みがされていて、その数字はゾロ目のラッキーナンバー。
そう、七夕だ。
179 :
21:2007/04/25(水) 11:37:35 ID:LwkvQAcG
去年の七夕。あれはあれで俺としてはイベント盛りだくさんというか盛りすぎて器から溢れているというほどに記憶に焼きつく日付なわけだが、
何よりも3年前……いや、もう4年前になるんだな。過去への時間遡行を抜きに俺の七夕の思いでは語れない。
もしや今年も過去に跳ぶ羽目になるんじゃないだろうなと、朝比奈さんの一挙手一投足を注視していたのだが、
「それじゃキョンくん、また明日」
と着替える都合でいつも最後に部屋を後にする朝比奈さんに見送られて、ぶらぶらと帰宅の途に着くことになった。
ああ、今年も5者5様というか、それぞれにらしさの溢れる短冊を部室には飾ったぜ?
ハルヒの願い事が去年よりも大分イタくない願い事だったのは大きな進歩だと褒めるべきなのかとか、
佐々木がどうのとブツブツ言いながら俺の視線に気づいて慌てて書き直したあれはなんだったんだとか、
長門の短冊が『敵勢撲滅』『打倒天蓋』とか物騒な内容だったりとか、
多少の問題はあったものの全体を通してみればいつものSOS団的な活動だったと言えるだろう。
しかも、何事もなく平和に一日が終わろうとしているのだから俺に何の文句があるというのだろう。
だというのにこの嫌な予感というか、まだ何かあるぞという感覚は一体どうしたことか。
「フン、あんたの顔なんて見たくも無いがこっちにも都合があるんでね。一緒に来てもらおうか」
唐突に路地から俺の前に現れ、唐突に無茶苦茶な要求をしてきやがった未来人野郎。
いかにも偽名だが奴曰く藤原と名乗ったそいつは俺の進路を塞ぐように塀にもたれている。
それにしても一緒に来てもらおうだと? 一体何様のつもりだ。それ以前に何の用だ。
「あんたがどう思おうと別に構わないし関係ない。それにこれは既定事項だ」
その既定事項とやらは誰にとってのだ?
「……フン、少しは頭が回るじゃないか」
じゃあやっぱり、お前達にとっての既定事項ってやつで朝比奈さん(大)達の既定事項じゃないわけだ。
「これ以上は禁則事項だ」
ますますもってお断りだ。周りを見渡しても他に他人の気配は無い。あいつ一人なら振り切れるか?
「さっきも言ったがあんたがどう思おうと関係ない。別に力ずくでも構わないんだが、
話の回りくどい女にあんたを傷つけるなと念を押されているんでね」
誰のことだ? あの橘とかいう超能力者のことか。
「佐々木といったか? あんたの昔のツレだよ。いつだかの喫茶店でしつこく食い下がられた」
「佐々木だって?」
そこでどうしてあいつの名が出てくる。まさかあいつに何かしたんじゃないだろうな。
「別に僕は何もしやしない。するのはあんただ」
「どういう意味だ」
藤原は本当に憎らしいほどキザったらしい皮肉たっぷりの笑みを浮かべると、
「ついて来れば分かる」
ああもう、未来人てのはどうしてこうもっとストレートに言えんのか。大体どこに連れてこうってんだ。
「4年前。あんたには過去で一仕事してもらう」
どこって質問にいつって答えなのも未来人のお約束ネタなのかね。
それにしてもまたか。どうやら今年の七夕も一筋縄では行かないらしい。
180 :
21:2007/04/25(水) 11:40:43 ID:LwkvQAcG
件の強烈な立ち眩みにふらつきながら辺りを見渡すと、夕方だったはずの周囲には夜の帳が下りていた。
結局、佐々木の名前を出された俺はそれこそぐぅの音も出せずに藤原に言われるがまま目を瞑り、
こうしてまたしても時の旅人と化しているわけである。俺は未来人の使い走りじゃないんだぞ。
「この道をまっすぐ行くとあんたの母校だ。これぐらいは覚えているだろう?」
なんだか話のオチが読めてきたんだが。
「そこに一人の少女が居るはずだ。話しかけて、後はあんたが適当に相手をしろ」
おい、いくらなんでも適当すぎやしないか。それに、今からでも断ったっていいんだぜ?
なにせこの時代には頼もしい助っ人が2人もいるからな。
「あんたがどうしようとも勝手だが、それで困るのは僕らだけじゃない。お互い様だ」
どういうことだ。
「フン、この道の先に誰が居るのかはもう想像がついているんだろう? TPDDで跳ぶ前に既定事項だと言った筈だ」
この先にいるのは多分佐々木だ。何せ俺の母校――当然佐々木や国木田の母校でもある――だし、というかそうでないと話がつながらない。
だがそれがどうして俺まで困ることに繋がるんだ。
「チッ、これだから過去の人間は……。いちいち説明するのは面倒だから良く聞け。
中学3年の時、そして高校2年で再開したときのあんたのツレにとってこれから起きることは
既定事項だったというわけだ」
なんということだ。この一年半で経験値を積みまくった俺の脳はどうやら奴の云わんとすることを理解してしまったらしい。
2年前、偶然同じクラスで、偶然同じ塾になった筈の俺と佐々木はその前に出会っていたということじゃないか。
もちろん当時の俺はそんなこと露とも思わなかったし、佐々木だってまさかそんなことになっていたとは思ってないだろう。
だが、そこが大問題だ。本当にそうなのだろうか。俺のほうはともかく佐々木の方が気づいていたりしたら?
もしそうでなくても藤原の言う既定事項とやらを消化しないせいで未来に
――この場合は俺や佐々木にとっては過去だが――影響が出てしまうかもしれないとしたら?
いや、それどころか俺が佐々木と出会わないなんてことになったら……?
考えるだに恐ろしいが、そんなのは全力で願い下げだし、仮にも俺のことを親友と呼んだあいつに迷惑をかけたくはない。
これでは自分自身の過去とこの時間からすれば未来の佐々木とを人質に取られたようなものだ。
「3時間後にこの場所で待つ。さっさと行ってこい」
もはや反論の余地の無い俺は、藤原に促されかつての母校へと足を向けた。
181 :
21:2007/04/25(水) 11:42:28 ID:LwkvQAcG
しばらく歩くと校舎が見えてきた。照明は落とされているので夜の町並みにぽっかりと黒い四角を置いたような感じだ。
懐かしの我が母校ではあるが、こんな時間だとまた景色も違って見えてあまり懐かしさを感じないな。
藤原の話だとこの辺に佐々木がいるはずなんだが……っと、あれか。
その少女は閉ざされている校門を前に呆然と立ち尽くしているように見えた。
今よりも頭一つ分低い身長で、セミロングのその少女は校門の鉄柵を握ったまま虚空を見つめている。
柵をよじ登ろうとしないあたり、ハルヒと違って常識人であるという証拠な気もするが、普通ならこんな時間に学校には来やしない。
あの佐々木がこんな時間の学校に何の用があるのかとしばらく観察を続けた俺だったが、
まだ幼さの残る佐々木の背中には何ともいえないアンニュイでじめっとした空気が漂っていて、
得体の知れない不安に駆られた俺は思わず声を掛けていた。
「おい」
「えっ?」
あからさまに挙動不審に振り返った佐々木の表情は周囲の暗さではっきりとはうかがいしれない。
だがそこに浮かんでいるのは間違いなく驚きとそして不安の色だった。
「あの、その、別にこれは何でもなくてえっと……」
おまけに混乱の色をそこに加え始めている。
まあ、そりゃそうだ。夜中の学校というだけでも場違いなシチュエーションな上に、
見ず知らずの人間にいきなり声を掛けられれば誰だって驚く。
その上、夜中に校門の前に佇んでたとくれば尚更だ。どこから見ても不審人物だからな。
ここでもハルヒと佐々木の違いを実感しながらも、とにかく目の前のこいつを落ち着かせなければと、できる限り優しい声音で言った。
「通報しようとかってわけじゃないから安心しろ」
……優しい声音の筈だったんだがなぁ。
今度は目に見えて不安の色が濃くというかなんだか怖がられてないか、俺。
いかん、今にもダッシュで逃げられそうだ。
藤原の言っていた時間を考えるとそんなオチでは許されそうに無い。
「校庭に落書きでもしに来たのか?」
とっさに話しかけたまでは良かったが、我ながら他にネタはないのか。
いくらなんでもこれは……。ああ、アドリブの聞かない自分が恨めしい。
ん? 笑ってる……?
下を向き俯いている佐々木の表情は分からなかったが、肩を震わせ、咽喉を鳴らしてくっくっというあの独特の笑い方は間違いなく佐々木のものだ。
「へ、変なひと……お、かし……」
そんなにつぼだったのか? 昔からイマイチ笑いのつぼが分からないやつだったが……。
まあとにかく話はつなげそうだから結果オーライだ。
しかしあれだね。過去に来てまで佐々木には小ばかにされる運命なのかね、俺は。
182 :
21:2007/04/25(水) 11:43:59 ID:LwkvQAcG
佐々木と共に校舎に侵入した俺だが、まさかここでも校庭に落書きというわけにもいかず
――少なくとも俺の記憶では中学時代にそんなオモシロ事件は起きていないはずだ――
まさしく行き当たりばったりにうろうろと校舎内をぶらつくこととなった。
さすがに手持ち無沙汰となった俺は、後から付いてくる
――キョロキョロとあたりを見回すさまはほんとに朝比奈さんを思わせる――
中1佐々木に適当な話題を振ることにした。
「いたずらをしに来たんじゃないのなら、一体こんな時間に何してたんだ。忘れ物でもあったか?」
唐突に話題を振られ、ビクッとしながらも俺の質問に答える佐々木。
「えと、そ、そういうわけじゃ」
違うのか。じゃあ一体どういうわけだ。ハルヒと違って……いや、ハルヒの場合は成績は良いが遡行は悪いってやつで、
こいつの場合はどちらも良い花丸優等生だろうに。こんな阿呆なことは谷口あたりで十分だぞ。
「じゃあお兄さんはなんであんなところにいたの?」
なぬ? 質問に質問で返すとは佐々木らしいと言えばらしいが……。
「別に。ただなんとなく散歩してただけだ」
まさか本当のことを言うわけにもいくまい。
「じゃあ私もなんとなくです」
ぬぅ……。やりづらいというか幼くても佐々木というか、過去でも俺は口ではこいつに勝てんのか。
そのまましばらく無言のまま歩を進めていると、今度は佐々木の方から話しかけてきた。
「あの、お兄さんはどうして私に声を掛けてきたんですか」
ぐ、また答えづらい質問をしてくるなこいつは。はてさて、なんと答えたもんだろうか。
俺がこの場に居るのは元はと言えば藤原のせいだ。
だが校門の前に佇むこいつを見たとき、なんとも言えん感じがして思わず声を掛けてしまったのだ。
妙にアンニュイな雰囲気というかなんというかその、
「寂しそうだったから」
そう、それだ。中3の頃、あいつと初めて出会って以降一度も感じたことのない感覚。
あの佐々木から一人ぼっちの空気を感じてしまったからだ。
しかし急に黙りこくってしまった佐々木を振り返った俺はさらにレアなものを拝むことになった。
見開いた目。半開きの唇とそれを覆ったままピクリともしない両手。
両手どころか全身が硬直してるなこりゃ。
そうか、佐々木って驚くとこんな感じなのか。というか佐々木でもそんなに驚くことあるんだなぁ。
本人に聞かれたら小一時間説教をくらいそうなことを考えつつ、
新大陸を発見したコロンブスのような気持ちで佐々木の観察をしていた俺はようやく気づいた。
中1の頃の佐々木は孤独だったのか?
あの誰とでもそつなく打ち解ける佐々木が?
そりゃまあ変人だなどと言われてはいたが、概ね好意的な解釈だったはずだ。
そんなやつが寂しさを紛らわすために深夜の散歩とは……。
183 :
21:2007/04/25(水) 11:45:11 ID:LwkvQAcG
「お兄さんってエスパー? それとも正義の味方か何か?」
いやいや待て待て。いきなり何を言い出すんだこいつは。
「だって、そうでもないとおかしいよ。こんな夜にお兄さんみたいな人が声を掛けてくるだけでもありえないのに」
なんだか散々な言われようだなおい。だがな、佐々木よ。人生経験を甘く見ない方がいいぞ。
手始めの一年間お前と過ごして、さらにその後4者4様の奇人変人と一年間過ごした俺の洞察力は、
今やお前に出会う前の俺からすればはるかに性能が上がっているのだ。
「本当に超能力者とかじゃないの?」
驚きの状態異常から回復した佐々木は何やら期待した面持ちで矢継ぎ早に訊ねてくる。
「だから俺は超能力者じゃないよ」
そういうのは俺ではなく古泉や橘のことを言うのさ。
「宇宙人とかでも?」
長門や喜緑さん、九曜の姿を思い浮かべながら
「宇宙人でもない」
「じゃあ……、神様とか?」
それはお前やハルヒのことだろうに
「まさか」
そこまで聞くと先ほどの勢いは一転、佐々木はまたしても黙りこくってしまった。
むぅ、なんだか俺が悪いことでもした気になってくるじゃないか。
「そっか、そうだよね……」
その上一人で何やら納得したようだ。そういやいつも論理的に喋るんであまり気にならなかったが、
こいつって結構物分りがいいというか、少しあきらめが良すぎるように思えてきた。
ははぁ、だんだん分かってきたぞ。
そう、こいつはあきらめが良すぎたのだ。少しばかり他人より賢しいばっかりに。
うまく友達が作れなくことも理論武装で心を守って、あきらめて、けどやっぱり寂しくて。
んでもやもやを抱えてこんな夜に一人出歩いていたってわけなのだ。
だがな、世の中にはえらくあきらめの悪い女だっているんだ。
お前ももう少し図太く生きていいんだよ、佐々木。
少しぐらいわがまま言ったっていいんだ。
少なくとも2年後までには多少頼りないかもしれないが話し相手くらいは見つかる筈だから。
「何がそうなんだ?」
俺は分かっていてあえて聞いてみる。
「え? あぁ……やっぱり超能力者なんていないよねってこと」
「いるんじゃねーの」
「え?」
まあ、あんまり元気付けても将来あんなことになってしまうんだがなぁ……。
佐々木はまたしても驚きのあまり一瞬フリーズして、それからまたしても矢継ぎ早に聞いてくる。
「じゃあ宇宙人は?」
「まあ、いてもおかしくはないな」
長門や古泉の話じゃ結構な数のTFEIがいるらしいしな。
「あ、なら未来人とかは?」
「案外その辺にいたりしてな」
今は俺自身が未来人だしな。
「異世界人は?」
「それはまだ知り合ってないな」
それきりまた佐々木は黙ってしまった。
なんだか以前にも似たようなやり取りをしたような気がするがまあいい。
それよりもこの沈黙をどうにかしてくれ。俺何かヘタなことを言ってしまったんじゃないだろうな。
184 :
21:2007/04/25(水) 11:46:32 ID:LwkvQAcG
「ところでお兄さんは友達いる?」
いやそりゃそれなりにいるがまた唐突だな。
「まあいないわけではないな」
須藤や中河、国木田に谷口、SOSの面々に……もちろん目の前のこいつもだ。
「どんな人達?」
「個性的……、かな」
そうなんだよなぁ、俺の周囲にいるやつはどうしてこう奇矯なやつばかりなのか。
「ふーん」
佐々木は興味深げな面持ちでこちらを見ている。
「ねぇ、お兄さん」
しかし佐々木にそう呼ばれると違和感があるな。今や妹ですら呼んでくれないその呼び名。
呼んでくれるのはミヨキチくらいか? そう思うと結構貴重な感じもしてくるな。
とはいえ佐々木に呼ばれるのはどうにもむずがゆい。
「そのお兄さんってのどうにかならないか?」
「じゃあ、お兄さんの名前は?」
ぐあ。藪蛇とはまさにこのことだ。く、今度からもっと考えて発言しなければ。
「ジョン・スミス」
「…………匿名希望ってこと?」
ハルヒと違って物分りがいいねほんと。
「まあそういうことだ」
「ま、いっか」
何がいいのか分からんがうまくごまかせたみたいで安堵する俺。
しかし俺も他に思いつかんかったのか。またしてもジョン・スミスを名乗ってしまうとは。
「ジョン」
「……何だ?」
「今日はありがとう。おかげで願い事がかないそうだ」
一瞬見慣れたあの佐々木がダブって見えた。
「ま、まあ今日は七夕だしな。それにしてもその日のうちに叶えてくれるなんて太っ腹な神様だな」
俺は内心の動揺を隠しつつも話を続ける。
「ああ、ベガとアルタイルの話だね。16光年と25光年だっけ」
「なあ、なんで急に口調が変わってるんだ?」
「うん。ジョンのお友達を見習って個性を出そうと思って」
なんてこった。あいつの喋り方は俺が原因か?
「その口調は相手を選ぶから気をつけたほうがいいぞ」
「ジョンの話し方は実に興味深い。もちろん内容もね」
……そう言って微笑んだあいつの顔は、今日見た中で一番楽しそうな笑顔だった。
185 :
21:2007/04/25(水) 11:47:38 ID:LwkvQAcG
その後、3時間どころかたっぷり4時間は話し込んだ俺と佐々木は、
さすがに夜遅い時間であることを心配した俺がまだ物足りなそうな顔の佐々木を促して解散した。
常に向こうから逆行のポジションを取り続けた俺を誰か褒めて欲しいね。
そして1時間も待ちぼうけをくらったにも関わらず、待ち合わせ場所にいた藤原の第一声は
「光源氏だったか? 年端のいかないうちから口説こうなんて何を考えているんだか。
全く、これだから過去の人間には品性がない」
などとほざきやがった。ここでもめてまたしても長門や朝比奈さん(大)の手を煩わせるのあれなので、
あえて反論はせずさっさと帰るぞと藤原を促す。
藤原の方も早く帰りたいのは同じなようで、行きと同様に目を瞑れと言ってくる。
これでようやくもとの時代に帰れるってわけだ。
しかしあれだね、佐々木にとってのジョン・スミスはどんなやつになったのかね。
ハルヒにとってのそれと同じ意味なのだとしたら正直俺の手にはあまるぞ。
ジョーカーは一枚が普通であって、二枚も手札にあるなんて異常というほかない。
世界は俺に何を望むってんだろうね?
などと考え事をしていたのが悪かった。
行きの時以上に強烈な立ち眩みに襲われた俺は、正常な状態に戻るのに数分を要した。
その間に藤原のやつは影も形も見えなくなっていて、俺は道端に一人ぽつんと突っ立っていた。
はぁ、ほんとどうなるんだろうねこれから。やれや……
「やあキョン」
「どぅわ!?」
な、なんで佐々木がここに!?
「驚かしてしまってすまないね、キョン。だが良ければ一つ聞かせてくれないか?
どうして君がこんな時間に出歩いているのかを」
佐々木の言葉にちらと腕時計を見つつ状況を必死で整理する。
「まあ、散歩ってとこだな」
「そうか、散歩か」
偶然だと信じたい。
たまたま過去から戻ってきた俺が突っ立っているところにこいつがやってきただけだと。
「そういうお前こそ散歩か何かか?」
「ふむ、なんと答えるのが適切かな。そうとも言えるし言えないかもしれない」
佐々木にしちゃ歯切れの悪い応答だな。
「キョン、君だけではなく僕の方だって多少なりとも驚いているんだよ」
それもそうだ。こんな時間にばったり知り合いに出くわす確率はいかほどだ?
「それにしてもお前がこんな時間に散歩とはな」
「僕にだっていろいろと思うところはあるのだよ。今日は七夕だしね」
むぅ。ハルヒもそうだったが、佐々木も七夕はメランコリーだったのか。
まあ俺が気づいてなかっただけだろう。中3の時は七夕はちょうど休日で会わなかったしな。
「それじゃキョン。今日はもう遅いお互いに早く帰ることをお奨めするよ」
踵を返したその背中が、校門の前に張り付いていたあの背中に重なって――
俺は気づけば佐々木の横に並んでいた。
「キョン?」
「バス停まで送るよ。もう遅いから歩いて帰るなんてやめとけ」
「どういう風の吹き回しだい?」
「俺にだっていろいろと思うところはあるんだよ」
「そうか」
「そうさ」
その日の天の川のきらめきを俺はしばらく忘れないだろう。
186 :
21:2007/04/25(水) 11:50:19 ID:LwkvQAcG
以上だ。
ど、どうだっただろうか?
読みやすさに関しては試行錯誤中で改行に苦心したんだが……。
ちなみに、カプリチオは狂想曲の意。
ラプソディの狂詩曲に対応?させてみた。
>>186 GJ!
あえていうならオチに佐々木らしい一言があればもっとそれっぽかったかも。
佐々木の場合ハルヒと違ってわかっているけど踏み込まないってのが印象なんで。
匂わすくらいのことはやりそうだというのが個人的な評価。
同感だ
作中の雰囲気も良かったし、佐々木(小)とのやり取りも
こんな事あったかも知れない、ありそうだ、と思わせるものがあってとても良かった
ただ残念ながら最後がちょっと尻切れトンボというか失速気味というか・・・
とにかくGJ
190 :
21:2007/04/25(水) 12:22:48 ID:LwkvQAcG
>>188、
>>189 すまん、まだ佐々木のキャラを掴みきれていない俺にはあれで限界だった。
尻切れトンボごもっとも。友人にも竜頭蛇尾が過ぎるといつも言われるんだが……orz
>>189 >こんな事あったかも知れない、ありそうだ、と思わせるものがあってとても良かった
そう言ってもらえると非常に嬉しい。そこはかなり意識した部分なので……。
GJ!
キャラスレなんだしあんま気にしなくていいと思うよ
みんな良い感じに脳をやられてますな
スレの消化スピードが尋常じゃない
上にもあったけどエロパロスレの「宣戦布告?」に萌えた
エロ皆無だしこっちに投下してくれりゃ良かったのに
ハルヒと佐々木をどっちか選べない俺の脳が溶けそうだったぜ
>>192の耳から何か出ていると思ったら脳みそだったのか
佐々木がキョンへの恋心に目覚めていく感じの希望
しかし原作の佐々キョンは本当に恋愛とは無縁そうだな。
だからこそ味わいがあるのかもしれんが。
そのとーり
恋愛がちょっと含まれてるかもしれないと薄く想像できる程度だからいいのさ
それに関しては同感だな
まあね
原作の佐々木が本気でキョンに
恋愛感情もってたら
どろどろですよ。どろどろ
厨房の頃なら友情と恋愛が未分化であっても不思議ではない、と思う
形而上的な操作に長けた佐々木みたいな、頭だけ早熟なタイプならなおさら
肉体言語系の人種の世界もそりゃあるにはあるんだろうが、俺には別世界だったなあ
奥手な佐々木が好きなのは俺の場合この辺が影響してんだろうな
>>200 肉体言語って、グハッ
生々しいことを言うな
お前は俺にトラウマを思い出させた
佐々木→キョンはあるかもな
佐々木は自分は変わったって言ってたから恋愛感情は精神病の一種っていう考えも変わったんだろうな
キョンに会えなかったことで自分の気持ちに気づいたっていうのはありえるかも
ハルヒと比較して早熟だったというわけかね。
まあ早いうちに人生の転機を迎えたと言ってもいいわけだし、変わったと言えば変わったんだろうな。
「変われる強さ 変わらぬ思い」とはなんのキャッチコピーだったか
一年という時間が佐々木にどんな変化をもたらしたのか気になるぜ。
>>205 テイルズだったよな、確か。
一年間の空白はキョンへの恋心を芽生えさせたのだと俺の脳内では設定されている。
>>203 あれって暗に佐々木の価値観も変わったってことも意味してるしな、ありえる
キョンがいない日常を過ごしてた佐々木は何を思って一日を過ごしてたんだろうな
この流れは暗に一度挫折した佐々木高1のSSを
書けと言われてる気がする
今一度チャレンジするか
でも今仕事中
なんか新スレになってから勢い早くなったな
24時間で200レスとは…佐々木……おそろしい子…!
驚愕が出たらますますスレの流れが早くなりそうだな
なあ、ハルヒと佐々木はいろんな点で正反対だと言っているが、
じゃあいっそのことアニメ版での声も正反対にすれば良いと思うんだ。
平野綾演じるハルヒと正反対の声質、しゃべり方のできる声優さんて誰だと思う?
むしろ平野綾が一人二役すれば面白いかもな。
スネーk(ry
キシリア様?
>>212 逆に考えるんだ。綾波レイとリナ=インバースのように
優れた声優は正反対の声を演じることができると考えるんだ。
橘「ふふふ・・・キョンさん、いまさら佐々木さんに告白しようと最早手遅れですよ。
佐々木さんは一人遊びの虜なのです!
昨日は閉鎖空間の至る箇所にピンク色のキョンという言葉が浮かび上がってまs」
佐々木「わーっ! わーっ! わーっ! それ言っちゃだめぇーっ!」
ハルヒは情熱的に簡潔に。佐々木は理性的にねちっこく。
となれば正解はただ一つ。
ハルヒ=大塚明夫 佐々木=若本
漏れは既にcv水樹奈で変換して分裂読んでた
脳内ボイスをDB検索すると、どーやら沢城みゆきらしい
みんないろいろ妄想してるけど
アニメで佐々木が出るのは皆無なんだよ…
アニメ何期やれば分裂に追いつけるのかな
>>221 二期あるなら可能性がないわけじゃない
分裂をやる可能性が〜ってわけじゃなく、消失とかでチョイ役としてね(キョンの回想など)
それも可能性はかなり低いが、俺は京アニならやってくれると信じてる!
223 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 21:19:12 ID:wFOlWUUd
半角から遊びにきたお( ^ω^)
蛙お( ^ω^)
みくるの声優が治らないとな
>>222 つまりキョンの自転車の荷台に
ちょこんと座る佐々木さんが拝めるわけですね
>>220 実は、アニメ放送前のハルヒ役は沢城みゆきだったよ
>>222 そうだな
京アニならなんとなくやりそうだw
せめて佐々木の名前ぐらい出してほしいな
もしハルヒの人気が続いて三期があるのなら間違いなく出るんだけどね…
分裂は本編の進行上不可避の筈だからな
>>230 だけど、誘拐事件とか遭難事件とか通らねばならないイベントが多すぎるな
下手すれば3期やっても分裂までいかないかもしれない
1期OPにキョン&ハルヒの自転車のカットがあるからな、あれを
使い回して対比させるように佐々木を乗せてるカットだな。
佐々木の下の名前が知りたい
佐々木じゅげm(ry
キョンの本名モナー
佐々木こじr(ry
長門って髪型に特徴があるから描きやすくて困る。
小鹿?バンビちゃん?
長門の髪は実はかつr
うわ、昨日見てたときはまだ100レスくらいだったのにいつの間にこんな……。
というかSSの投稿とまとめサイトの更新も含めてスレの速度が速すぎるだろw
242 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 22:32:31 ID:I+17V3yD
画像の再うpしてくれよ
まじで佐々木かわいい
プリン投下用のSS書いてたが、進まないので気晴らしに別物を書いてみた
ある日の放課後、佐々木の下駄箱に一通の手紙が入っていた。
詳しい内容は受け取り人によって伏せられたが、ラブレターで間違いないだろう。
「すまない、キョン。用事ができた」
「ああ。俺は校門にいるからな」
このやり取りは初めてではない。
最初は挙動不審になってしまったものだが、もう慣れた。
当事者の佐々木が落ち着いてるのに俺が取り乱すだけ馬鹿らしい。
断られる運命にある差出人と、わざわざ時間と労力を割かねばならない佐々木に同情するのみだ。
30分ほどして戻ってきた佐々木は平素と変わりなかった。
「待たせて申し訳ない」
「いや、ご苦労さん」
物言わぬ自転車と一緒に待っているのは退屈だが、大して気にしていない。
「またか?」
「ああ。僕の噂は有名だろうにね」
佐々木は軽く肩をすくめた。演技がかっているが妙に似合う。
気取った仕草が文句なしに似合う美少女だ。
頭はいいし、料理はできるし、性格はかなり個性的だが我侭でもない。
これで彼氏がいないのが不思議である。
まあ、いない理由は俺も大変よくわかっているのだが。
いくら奇矯な口調と性格が許容範囲という男がいても、本人が恋愛に興味ないのではどうしようもない。
「俺もお前の主義は知っているが、付き合おうとは思わないのか?」
佐々木は黙して俺を見つめた。
黒い瞳は何故か様々な色が混じったビー玉を連想させた。濁っているのに透明だ。
「……さてね」
曖昧な返答に俺は度肝を抜かれた。だって、あの佐々木だぞ?
てっきり拒絶と長い説明が返って来ると思っていた。
半年以上一緒にいてそんな素振りは見せなかった。
いつも興味がなさそうで、俺には無意味だと語ってさえくれた。
まさか心変わりでもしたのか?
246 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 22:58:29 ID:I+17V3yD
つまらないオナニー小説はいらねえ
画像の再うpを
「どうするんだ?」
「考え中だ。最近、僕も色々思うことがある」
「……そうか……」
意外だ。意外すぎる。
本来なら普通の女の子が悩み煩うことなんだが、佐々木は今まで3秒も考慮せずに切って捨てていた。
その切捨てぶりは傍で見ている俺のほうが気の毒に思うくらいだった。
豹変ぶりが気になるが、まあ、佐々木も女の子だってことだろうか……。
「お前なら、その言葉遣いと面白い考察を止めれば相手は選り取りみどりだ。
青春を謳歌するのに困りはしない。俺が保障する。普通に学校生活を送るのも楽しいと思うぜ」
俺は祝福めいた言葉を口にした。嘘じゃない。
本心からだったと保障する。
だが……
初めて感じる、妙な焦りが生まれていた。
…なんだこれは?
――佐々木に彼氏ができるのが嫌だと思うなんて。
俺との友情は失われないと断言してくれるだろうが、優先順位は落ちるかもしれない。
他の男と話して、他の男と過ごし、他の男に笑いかける。
彼氏ができればそれが当然だろう。
別におかしくはないと思うんだよ。
密かに佐々木に人気があるのは知っていた。
あいつが望みさえすれば、恋人なんて簡単にできるだろうってことも。
でも俺はすっかり油断していた。そんなことはきっとないと勝手に信じていたのだ。
…だから驚いたんだろう。
変な反発は思うべきじゃない。
あいつが普通に楽しく、残った中学生活を満喫できるなら素晴らしいことだ。
しつこいが、俺は確かに本心から思っている。
いらないか。じゃあここで止めとく。
まとめに載せんでください。されたらされたで諦めるが。
絵心はないから画像は無理だな。
>>248 クレ厨なんぞスルーしとけ
wktkして待ってるぞ!
>>246 余計なことを。
死ね。氏ねじゃなくて死ね。
>>248 おいおい続き読ませてくれorz
このキュンキュン痛む胸の持って行き場がないだろう
上げてる馬鹿はほっとけよ
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 23:12:30 ID:I+17V3yD
>>89を再うpしてくれればそれでいいから
絵心なくても馬鹿でもできるだろ
いや、プリンに移動しようと思ってたんだがw 捨てるのも悲しいし。
短いし推敲もしてないから要求されるほどの物でもない。
まあ、投下逃げするよ・・・
>>248 どう考えても、続きが読みたい奴の方が多い。
何とか続けてもらえないだろうか?
>>248 ちょ、何このぶった切りっぷりは!?
続きが気になって眠れない病を振りまく気だとでもいうのか?
な、なんということを……orz
>>264 ageでその頼み方でうpしてもらえると思っているのなら相当おめでたいな。
まあ、昨日来てた連中は保存してるだろうから出直すんだな。
258 :
続き:2007/04/25(水) 23:16:17 ID:Xa3y+nGt
げげっ、まさか俺が小学生以下の最低気分でいたのが伝わったのか?
佐々木に知られたくないことの上位だってのに。
「今のでわかったよ。僕らは似たもの同士だってことがね」
「……はっきり説明してくれ」
「キミの深層意識はもう自覚しているはずだ。おそらく僕のことも。
キミは簡単に繋げられる未来を自ら破壊している」
佐々木は俺を通り越して、何か別のものを見ていた。
「残念だな、キョン。出会う時期が違っていればきっと変わっていたのだろうね。
でも僕らはこの時に出会ってしまった。礎になるしかない時期に……」
俺は黙って聞いていた。
佐々木の言ってることはわからない。だが口を挟めなかった。
もしかしたら、彼女の言う深層意識とやらが理解していたのかもしれない。
「とりあえず言っておこう。
僕は現在、誰かに恋をするつもりはないし、付き合う気もない」
「……考え中って言ってなかったか?」
「軽いジョークだ」
軽くねーよと俺は反射的に突っ込んだ。
俺の奇妙な焦燥や、それを発生させたことによる自己嫌悪はどうなる。
だが佐々木にそれを教えるわけにもいかず、ガマンするしかない。
259 :
257:2007/04/25(水) 23:16:49 ID:4KXCVwrH
誰だよ264ってorz ←最近テンキーの打ちミスが増えたやつ
まあ明らかに荒らし目的だし気にすることはあるまいて
261 :
続き:2007/04/25(水) 23:17:55 ID:Xa3y+nGt
ジト目で佐々木を見ていると、彼女は透明な笑みを浮かべた。
「今のキミは間違いなく理解しないだろうが、数年後のキミへ言葉を贈ろう」
先の長い話だな。
「僕らは恋を必要としていなかった。それだけだ」
俺にはやはり謎の言葉だった。
くく、と独特の笑い声をもらした彼女を俺は黙って見ていた。
大切な日常が返ってきた気分だった。
……俺はこの期に及んでも、それが友情だけで成るものだと信じていた。
ずっと先の未来。
彼女に再会してしばらく経ってから、俺は言葉の意味をようやく理解することになる――
>>248 どうか続きをお願いいたします。
>>246 まずsageろ。そしてまだ流れてねぇよ。よく探せ痴れ者
これで終わり(´・ω・)
短くてスマン
最初から投下するだけして逃げれば良かったな
>>263 あんなのは気にするなよ
これからも書いてくれ
>>264 まずはsageろ
そして敬語になる必要はないが2chにもそれなりの礼儀がある
>>263 いえいえ、良いモン読ませて頂きました。
ありがとうございますです。
いろいろすまんかった
ここは初めてだから神経質になってたみたいだ@プリン住人
>>263 いや良かったよ
なんか辛いね・・・この二人
トリガーになる何かがあれば良かったのか
あまりに幼すぎたのか
何か空気が悪いのも、
太陽が東から昇って西から沈むのも、
ハルヒが目立たないのも、
太陽が核融合を続けてるのも、
みくるがぽんこつなのも、
世界情勢が悪いのも全部ID:I+17V3yDのせい
269 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 23:25:09 ID:I+17V3yD
_Y_
r'。∧。y.
ゝ∨ノ つまらんオナニー小説を ,,,ィf...,,,__
)~~( 書いている間に _,,.∠/゙`'''t-nヾ ̄"'''=ー-.....,,,
,i i, ,z'"  ̄ ̄ /n゙゙''''ー--...
,i> <i 文明はどんどん発達し r”^ヽ く:::::|::|:::〔〕〔〕
i> <i. ていく・・・・・・。 入_,..ノ ℃  ̄U ̄_二ニ=
`=.,,ー- ...,,,__ |,r'''"7ヽ、| __,,,... -ー,,.=' >ーz-,,,...--,‐,‐;;:'''""~
~''':x.,, ~"|{ G ゝG }|"~ ,,z:''" ___
~"'=| ゝ、.3 _ノ |=''"~ <ー<> / l ̄ ̄\
.|)) ((| / ̄ ゙̄i;:、 「 ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ ̄ ̄\
))| r'´ ̄「中] ̄`ヾv、 `-◎──────◎一'
├―┤=├―┤ |li:,
|「 ̄ |i ̄i|「.//||「ln|:;
||//__|L_」||__.||l」u|:;
|ニ⊃| |⊂ニ| || ,|/
|_. └ー┘ ._| ||/
ヘ 「 ̄ ̄ ̄| /
佐々木のセリフがいいな
I+17V3yD
↑今暫くはNGだな
>>261 GJ!
切ないな
何か続きそうな感じがしたのにこれで終わりだったか
>>268 過大評価しすぎだな、I+17V3yD程度に世の中を動かすような存在価値は無い
274 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 23:29:14 ID:I+17V3yD
能書きはいいから再うpしろよ
そしたら消えてやるから
さて、唐突だがネタをくれ。
俺明日の午後がぽっかりと仕事がキャンセルで空いてしまったんだ。
その時間をつかって佐々キョンSSでも書こうかと思うんだがネタがない。
誰か俺にネタを振ってくれるやつはいないか?
キョンが大事故起こして入院し昏睡状態に陥った。そしてハルヒは入院している
キョンの傍でずっと看病していた。そこにキョンの入院を知った佐々木がキョンの
病室に見舞いにやって来て、ハルヒとかち合う展開を妄想した。
>>261 よかった
だがこの生殺しされたような感じは何なんだw
別に流れてないぞ。テンポってるだけだ。
>>276 すまん、それだとキョン視点で書けないので俺には荷が勝ちすぎているぜ……orz
>>275 佐々木とキョンが一緒にいる時にハルヒと会って修羅場
>>275 いつものように二人乗りしてたがうっかり転んで佐々木を庇いながら怪我をして
意識を失ってしまったキョンを必死にパニックなりながら起こそうとして、起きた瞬間安堵しながら
いつもの冷静な態度に戻ろうとするも中々戻れない佐々木をキョン視点で一つ
>>275 いかん、SOS団と佐々木団が焼肉屋で鉢合わせなんて電波を拾ってしまった…
それじゃあ、
>>276のネタをちょいと変更してキョンが病気とかで家に籠ってて、見舞いにきた二人がキョンそっちのけでバトルを展開するorありがた迷惑な看病合戦になるとか
みんな修羅場好きだなw
俺もフラグクラッシャーが焦る様子を見たいので修羅場でお願いw
仕事終わってSSに取り掛かる前にスレを見てみたら
なんか荒れてた
>>289 ちょwwwww
キョンが美形なんですけどww
>>289 このサイトさんはどちらかと言えば
九曜が最強だと思うんだ(何
1.橘とキョンがアクシデントで急接近。それを見ていた佐々木。
「キミは女の子らしい子の方が好みだったのかな?これはちょっとばかり意外だったね」
2.キョンが長門を甘やかしていると、リボンを付けた佐々木に遭遇。
「ふうん。つまりああいう庇護欲を満たしてくれるような子が好きなわけだ。言っておくけど、僕にそれを期待しないでくれよ」
3.ハルヒとキョンがイチャついていると、リボンを付け可愛らしい服を着た佐々木に遭遇。
「彼女なかなかスタイルが良いね。……僕とはまさに正反対ってところかな」
4.みくるとキョンがイチャついていると、リボンを付け露出度の高い服を着た佐々木に遭遇。
「……………随分鼻の下を伸ばしてたじゃないか。あんなキミは初めて見た。正直言って二度と見たくはないね」
5.古泉とキョンがだべっていると、見慣れた服を着た佐々木に遭遇。
「見損なった!まさかキミがそこまでろくでなしだなんて!」
6.最終的にキョンが無自覚のまま佐々木を籠絡し、二人で仲良く自転車に乗って帰る。
>>289 不自然に離れてるのが可愛くていいね
女の子のIPOD耳に入れるのはちょいエロを感じるよなあ、やっぱ
佐々木「どうだいキョン、ストレッチパワーが溜まってきただろう?」
スマン、寝てくる
>>289 右耳用を渡したのは無意識がそうさせたのか?
高校の時にもっと数学勉強しとけばよかったと
>>117が思い起こさせてくれた…w
>>275 軽く今更だけど
どちらの視点でもいいので
塾で「人に教えることでわかることもある」という方針(手抜き?)の下
成績のいい人が成績の悪い人とペアになって個別授業のようなことをやることに
そしてそれでキョンとペアになった佐々木が手取り足取り丁寧に教えてあげる
という感じのほのぼの青春ストーリーなんてどうでしょう?
>>294 沈着冷静な佐々木が取り乱すほど、●と仲良さそうにしてたとでもいうのか?
>>304 すまん、どうやら今更過ぎたようだ。
というわけで
>>276のネタをメインにした小ネタというか即興SSを投下する。
3レス予定。消失のあのワンシーンを見直してからどうぞ。
シャリシャリ。
耳に涼しい音が届いている。
俺は深海の底からようやく浮上しつつある意識の端っこで考えていた。
自転車、夕方、交差点、軽トラ、横断歩道のハルヒ、そして荷台の佐々木。
断片的ではあるが俺の記憶に残っている最新のイメージだ。
いや、若干正確さに欠けるな。
気を失う前の最後の瞬間は目の前に広がった軽トラのバンパーってところか?
後ろに乗ってた佐々木は無事だったかな。
というかあそこでハルヒが呼びかけてこなけりゃ避けれてたんじゃないか?
俺が目を開けた時、最初に思っていたのはそんなことだった。
「おや? ようやくお目覚めですか」
ってまたお前か。なんか前にもこんなことなかったか。
「意識はハッキリとしているようですね」
首を動かして辺りを見回す。古泉の手元には皮が一本につながっている剥きかけのりんごが一つ。
さっきのはそれの音か。にしてもワンパターンだなお前も。
「どれくらい経ってる?」
「目覚めて最初の質問がそれですか? 今回はちゃんと覚えているんでしょうね?」
いいからさっさと言え。とりあえず佐々木と2ケツしているところをハルヒに見られて、
その直後に軽トラに接触したことまでは覚えてるぞ。
「でしたら大丈夫そうですね。まさしくその通りですから。
ちなみに、診断の結果は脳震盪で今は事故のあった日の深夜です」
まだその日ってことは思いのほか軽症だったみたいだな。
「ええ、本当に。軽トラックの方が免許取立ての方で、
安全運転というほか表現のない遅さで走行していたのが幸いでした」
なんだ、やけに詳しいな。というかまるで見ていたかのような言い方だな。
「それは当然でしょう。あなたが涼宮さんを放ってデートしている間、
涼宮さんのご機嫌取りに必死でしたからね」
何がご機嫌取りだ。ハルヒ共々ストーカーじみたことをしやがって。
まあそれも良しとしてやる。その代わり、もう一つ聞いていいか。
「僕に答えられることでしたら。ただ、手短にお願いします。
あなたが目覚めたことを医師に伝えに行かねばなりませんので」
ならその前に答えろ。
俺は先ほど辺りを見渡してからずっと気になってはいたがあえてスルーしていた質問を出すことにした。
「そこで二人仲良く寝てるのはどういうことだ?」
そう、俺が横になってるベッドに仲良く並んで突っ伏している我らが団長様と自称我が親友。
なんとなく想像はできるが自分でその答えを出したくはないという葛藤の末、
しぶしぶ説明大好きスマイル野郎こと古泉に聞いてみたというわけだ。
「あなたもつくづく罪な人だ。涼宮さんの方は前回のこともありますから言うまでもないと思いますが、
あなたのお友達の方はご自分も軽いケガをされていましたがかすり傷程度のものでした。
それで診察が終わってからずっと付き添いをされていたというわけですよ」
団長たるもの団員の心配をするのも仕事のうちだったか?
ってそうじゃない。俺が聞いたのはどうして2人がそろってベッドサイドに突っ伏してるかということだ。
「もし本気で聞いているのなら全国の男性諸氏を敵に回す発言ですね」
ふん、とりあえずお前なら敵に回しても構わないぜ?
「その発言、防犯カメラに残りますよ?」
ごめんなさい俺が悪かったです。ほんとすみません。
……さて、いい加減古泉との漫才にも飽きたし、話を進めるとしよう。
ハルヒの方は簡単だ。前回も寝袋まで用意して付き添ってくれたくらいだからな。
今回もそのパターンで疲れて眠っちまっているだけだろう。
問題は佐々木の方だ。
自分も被害者というかケガ人だというのに俺の付き添いとは、呆れたお人好しだなこいつも。
「…………ぉが?」「…………ぅむぅ?」
結局俺の取った選択肢はこうだ。2人まとめて起こしてみた。
「あ!?」
今回は寝袋に入っていないせいか動きがスムーズだ。
ハルヒの方は頬をつねっているのが俺だと分かるや否や俺の右腕を振り払って飛び起きた。
「ちょ、こらぁキョン! 起きるなら起きるっていいなさいよね!」
だから無理だろそれ。
「ハルヒ」
「何よっ」
「ヨダレを拭け」
頬と眉をぴくぴくさせながらハルヒは慌てて口元を拭い……そこでようやく気づいたらしい。
「ってあんたまた同じネタを! ひっかけようたってそうはいかないんだからね!!」
腕を組み、怒ったような表情でこちらを睨めつけてはいるが口元に若干笑みが浮かんでいるのが分かる。
あまりにも予想通りというかいつも通りなハルヒの反応が心地良く、
また自然だったために俺もハルヒもすっかりと失念していた。
そう、俺が取った選択肢が何だったかを。ハルヒと一緒に寝ていたのが誰だったのかを。
「ふむ、ところでいつまで握ったままなのかな? キョン」
ハルヒとは対照的に、振り払うどころかされるがままになっていた佐々木。
そのせいで俺の左手は佐々木の頬を握りっぱなしになっていたのだ。
こいつの頬っぺた意外と柔らかいんだなぁ……ってそんなことを考えてる場合じゃない。
「ちょっといつまでやってんのよ!」
気づいたときには俺が手放すのを上回るスピードでハルヒによって左腕も振り払われていた。
「おや残念」と佐々木。
何が残念だ。お前もされるがままじゃなくて何か反応しろよ。
だが、こんなのは序の口だ。こいつはさらに爆弾を投下してくれた。
まず、佐々木の発言に片眉をぴくぴくとさせながらハルヒがのたもうた。
「佐々木さんだったわね。キョンも気が付いたし、あなただって一応ケガ人なんだから今日はもういいわよ。
後はあたしが付き添うから」
俺としてはもう付き添いはいいから一人にして欲しいのだがね。
そんな俺の意見は完全スルーで佐々木が続ける――そうここで爆弾を投下してくるのは予想外だった。
「涼宮さんのほうこそお疲れでしょうし、後は僕が付き添いますよ。
それに、彼には大事な話もあるし……」
大事な話? なんだそれは?
「キョン、改めて聞くまでもないが君は男で僕は女だ。まずそこまではいいかな?」
いいもなにも、それこそ今更聞くまでもないだろうに。
ハルヒの方も突然何言い出すんだこいつといった風で頭上に?マークを浮かべている。
「キョン、道路交通法では事故のときの責任は運転者が負うものなんだ」
まあ、たしかに助手席や後部座席のやつに責任を取れというのも無茶な話だな。だがそれがどう関係するんだ?
「自転車は軽車両あつかいだ。ということは今回の事故の責任はキョンが取るというわけだ」
相変わらず回りくどい。なんとなく言いたいことは分かるがそれが最初の発言とどうつながるんだ?
ハルヒを倣って俺が頭上に?マークを浮かべながら小首を傾げると、くっくっというあの笑い声が聞こえてきた。
「相変わらずだな、キョン。涼宮さんの方が何倍も聡明だよ」
片手で口元を押さえながら言う佐々木に促されハルヒのほうを見れば、そこには酸欠の金魚がいた。
顔を真っ赤にし、全身をわなわなとふるわせながら口をぱくぱくと……ってどうなってんだ?
「傷物にしてくれた責任は取ってもらわないとね」
その瞬間俺の思考回路は完全にショートしてしまっていた。
病室には咽喉を鳴らして笑う佐々木と、ただ口をぱくぱくするだけ何も言えない俺とハルヒ。
え、何これ? どういうこと?
次の日のことだ。
登校するや否や古泉に拉致られた。
目にはくっきりと隈が浮かび、幽鬼を思わせる悲壮な表情で迫ってくる。
「あなたは僕たちを殺す気ですか?」
そう言うがな、あれは不可抗力ってやつだろう……多分。
あの後病室でどんなやり取りがあったかは読者諸氏のご想像におまかせする。
というか俺自身、そのことでこれからハルヒ団長もとい裁判官の証人喚問を受けねばならんからな。
全く、やれやれだ。
追記
一つ不可解なことがある。
硬直する俺とハルヒを尻目に佐々木が最後に言ったあの言葉。
「涼宮さんだけしてるっていうのは不公平だと思わないかい?」
どうしてお前があの閉鎖空間でのことを知ってるんだ?
というかさっきお前の顔が目の前にあったのは気のせいか?
一瞬記憶が飛んでいるのはどうしてだろうね?
はい、以上だ。
ネタ振りから投下まで2時間弱の即興品なんで文句は勘弁してくれorz
あと、誤字脱字も勘弁な。俺には修羅場は無理があったよ(T-T)
>>308 Gゥッッ……Jョブだ〜〜〜(`Д´#)b!!!
ハァハァ(´Д`;)
>>306-308 GJ、とても2時間で作った即興品には見えないな
確かに修羅場の描写はないがそこにもっていくまでの流れは全然違和感ないし
ああ、もうその文章力俺にも分けてほしいぐらいだw
それはそれとして最初の目的は今日の午後の暇つぶし用のネタ提供じゃなかったか
>>308 GJ ゴファー
古泉じゃなくとも敵認定したくなってくるな
>>308 GJ!!人物の個性もうまく捕らえてるとおもた
2時間でここまで組み立てれる力があるのは凄いなぁ
「あなたの―――SSは――とても……GJね――」
>>315 おお〜、GJ。やるなぁ。ほどよいですぞ。
「佐々木の告白」
「は〜〜い、それじゃあ、ここに寝てくださいね」
彼女は普段とは明らかに違う、猫なで声でそういった。
「なによ、その口調。ちょっとキモいんだけど」
茶化しながらも、整えられたソファに横になる。
リラックスのために焚かれた香炉からはラベンダーの香り。
「時を越えるんなら、やっぱラベンダーでしょ」
彼女はそういって微笑んだ。ああ、キミは形から入るクチだったっけ。
あの映画の原田知世は可憐だったねぇ。
「そんな古い映画よく知ってるわね」
それが映画だと分かるキミもかなりの物だ。映画鑑賞は私の趣味のひとつだ。
まだ付き合って日の浅い彼女には伝えていなかったかもしれない。
胸一杯に、ラベンダーの香りを吸い込み、心を落ち着かせる。習い覚えた技術は使って
みたくなるもの、心理療法を学んだ彼女は、その実践相手として私を選択したというわけだ。
心理療法や催眠療法それ自体に興味を覚えた私はその口車に敢えて乗ってみることにした。
そろそろ思い出に埋没した思春期の自分を振り返るのも悪くはないだろう。
彼女が何を知りたいのか、そんなことにはすぐに気がついたが、それを口にしないのも友情だろう。
催眠導入のための決まり文句を彼女が祝詞か呪文のように唱えはじめた。
「ぷっ、なによ、それ〜、チョー笑う」
「う、るっさいわね〜、決まりなのよ。そういう風に言えってマニュアルなの」
どうやら恥ずかしかったらしい。声には照れが多分に混じっていた。
「それにしたって、あ、ダメ、腹いてぇ」
とりあえず、もう少しからかう。こういう彼女も見ていて楽しい。
「黙って集中して、呼吸を整えて」
軽く怒気が混じったので、からかうのは終了。
彼女がつむじを曲げて、ここまでやって来て中途半端に終わられるのは勘弁だ。
「あ〜、ハイハイ」
彼女の弁明と呪文の続きを耳の奥で聞きながら、私の思考は、あの頃を思い返していた。
「ねぇ、どんな子だったの?」
要領のいい子だったよ。十になるかならざるかの頃には、親に逆らう無為さを理解していた。
親の信頼を買って、その範囲で好きに行動するのが得だと口に出すぐらいには賢い子供だった。
「”僕”を使い始めたのは?」
確か、小学校の六年生か、中学の一年生の頃だったよ。たぶん、中一の時だな。
自分に恋愛感情を向ける人間がいると知った時からだ。
「そんなので、バリアになったの?」
とりあえずは。それでもたまに告白を受けることがあってね。その時は断わることにしていた。
相手が誰であっても。
「へぇ“彼”も?」
彼からはそんなアプローチはなかったな。残念ながら。
「残念だった?」
いいや、別に。恋愛感情なぞ精神のかかる疾病のひとつに過ぎない!
なんて彼には告げていたからね。
「可愛いわね」
まったくもってその通り。その頃の私には恋愛は必要なものではなかった。たぶん、
彼にも。だから、彼と私の間には友情だけがあった。まぁ、それでもね。寂しさを感じる
ことはあったんだ。
「ふぅん、“彼“のことを教えて」
とらえどころのない男の子だった。平然と漫然と日々を過ごしている、どこにでもいそ
うな中学生に見えた、一見ね。だけど、すぐに分かった。彼を支配していたのは彼自身
も認識していない不満だった。あの世代の人間なら誰しもそんな不満を抱えているもの
さ。だだ、彼は平均以上に賢くて、平均以上に鈍感な少年だった。
他の人間が世界と自分との折り合いを見つけていく中で、彼は留まり続けていた。彼の
意識は彼の不満が解消されることなどあり得ないことを知っており、彼の無意識は彼が
普通の物に対して、普通以上の興味を示すことを許さなかった。
だから、僕らは惹かれあった。僕は性差を超えた友情はあり得るのだという証明を求め
ていて、彼は非日常の香りを求めていた。僕は“普通“ではなかったから、彼から普通以
上の興味を惹いたんだ。
「お似合いのふたりってわけだ」
まったくもってそのとおり。僕らはよいコンビだった。信じられるかな?
あの頃の少年と少女が一番ふれあっていたのが、異性の友人で、しかも両者の間には
恋愛感情がなかったなんて。
「ふつー、信じない」
だろうね、それが普通だ。僕らの周囲は僕らが恋人同士なのだと考えていた。
理解も共感もするつもりのない彼らに、いちいち否定したり、意味のない弁解をするの
にも疲れたので、そういうことにしておいたくらいだ。
「なんで、彼と別れることにしたの」
志望が合わなかったから。彼の学力に合わせる気もなかったしね。彼と疎遠になること
に寂しさを感じないでもなかったが、ほら、さっきも言っただろう。恋愛感情はなかったんだ
よ、私の意識下ではね。
「なるほど、イモ引いちゃったわけね」
まったくもってそのとおり。彼のような成功例もあるし、高校でも、友人を作れるだろ
うとタカをくくっていたのが失敗だった。彼は“変なヤツ“だったのだ。
「高校時代はどうだったの?」
集団の中で生きる術を学んだよ、中学では学ばなかったからね。周りから求められる
役割があり、その役を演じきれるのならば、己など意味を持たないのだ、ということを知り、
役割に殉じ、実践した三年間だったね。これはこれで、なかなか得難い経験だった。いろ
いろな役を演じたよ、そう神とかね。
「ユニークね」
鼻に届く香りが減った、意識が覚醒していく。
さてと、そろそろいいよね。選手交代だ。
「はいはい、お手柔らかにお願いね」
ソファーから身を起こし、彼女と身体を入れ替える。香油を足し、新しい香をくべる。
深呼吸し、彼女が息を整えるのを待った。
「さて、ハルヒ、キミはどんな子だった?」
佐々木の脳内CVが渡辺明乃か千葉紗子な俺はどうだろ?
あってない?
>>321 あ〜、すまない、これで終わりなのだ。
ハルヒ主観で、キョンについて語ると、スレ違いじゃない?
もし、321がそれでもいいなら、書くよ。
>>322 私自身は別に構わんのだが確かにスレチだな
かと言ってハルヒスレに続きだけ書くのも変だし。。。
あと、状況が全然掴めんのだが
この2人に何があったんだ?w
>>323 ハルヒと佐々木がハウツー本読んで互いの過去の記憶の詳しい部分を引っ張り出そうとしてるってトコじゃね?
>>324 なるほど
お互い1年間ずつ、自分の知らないキョンを知っている訳だしね
>>322 というわけでだ
ハルヒと佐々木が友達付き合いし始めた経緯とか、その辺りの話も読んでみたい
別にただの友達じゃなくても百(ry
326 :
55:2007/04/26(木) 03:03:02 ID:6dUXiDFT
327 :
55:2007/04/26(木) 03:05:50 ID:6dUXiDFT
誰か佐々木とキョン妹のSSを書いてくれないものか
個人的には黒妹と黒佐々木の火花散る舌戦の間でフラクラクオリティ全開で
のんきに笑ってるキョンとか、
ピュア妹のストレートな質問で心の鎧がぺらぺらになる佐々木とか、
そんなのが読みたい
シチュエーションは浮かんでもディティールはさっぱり浮かばないんだよなあ……
「涼宮ハルヒの告白」
私は、目の前に寝ている女性、涼宮ハルヒに対して、大きな興味を持っている。
彼女は私がこれまで出会ったさまざまな人々(その中には自称宇宙人や自称超能力者、
自称未来人なんて変人たちもいたが)の中でも飛びっきりにユニークな存在だった。
彼女がもつ、傲岸不遜さ、尊大さ、そしてそれに見合った美しさと聡明さを併せ持つ超人。
涼宮ハルヒ。
何が彼女を形作ったのか、知りたくないといえば嘘になる。彼女の誘いに乗って恥ずかしい
過去話をしたのも、この瞬間のためなのだ。
「さて、ハルヒ、キミはどんな子だった?」
バカで頭でっかちなガキだったわ。今思い返しても、恥ずかしくて穴を掘りたくなるわね。
もし、タイムマシンがあって、過去に戻れるなら真っ先に修正するわ。
「不思議探索を始めたのはなぜ?」
この世には、絶対に普通じゃないことがあって、そこには普通じゃない人たちが毎日を
スリリングに過ごしているって信じてたから。日本の人口が一億二千万、世界人口なら
約67億。それだけの人生があるなら、あたしの人生は67億分の一のレアな人生でな
けりゃ嘘だわ。
「すごい自信ね」
それこそ子供の頃から、やろうと思ってできないことなんかなかったわ。できないのなら、
力が足りないか、やり方が悪いのよ。まぁ、問題に対するアプローチの方法だったら、常に
十通り以上考えながら行動していたから、あたし以外の人にはあたしは努力もせずに、軽々
と障害を越えていくように思えてたでしょうね。気分がいいから、そう思わせておくことにしてた。
「そりゃ、敵も多かったろうね」
敵は多かったわね。でも、あたしは敵を選んでいたし、勝てないケンカを売る趣味もなかった
からね。ああ、もちろん降りかかる火の粉は千倍返しに切って捨てたわよ。恩は倍返し、恨みは
三倍返しがあたしのモットーだから。
「味方はいなかったの?」
SOS団ができるまではいなかったわね。小学校の頃のツレとは、疎遠になっちゃったし、
中学時代は悪い意味で目立ってたし、小学校の頃のことが軽いトラウマだったのよね。
「小学校のこと?」
いま、思えばあたしが悪いんだけど。自分の人生が生活が平凡でつまらないって小学生の
あたしは思いこんでた。だから、”本来は”普通じゃないあたしの友達は普通じゃダメなんだって。
そう思ったのよ、だから、ね。
あ〜、やばいマジ自己嫌悪きた。だから、いつの間にか友達はいなくなってた。裏切ったのは
あたしの方。でも、その頃のあたしはそうは思わなかった。あたしを理解できず、受け入れない
のは彼らが”普通”だからだって、そう思ったのよ。
「なんで、SOS団を作ったの?」
涼宮ハルヒはココでございってのぼりを立てても、誰も来ないどころか敬遠して離れていくっ
てのは中学三年間で学んだほとんど唯一のことだったからね。高校に入って身の回りの環境
が変われば、何かが変わるかなって期待はしてたんだ。
けど、まぁそんな物はGW明けにはゴミ箱に直行してたわね。
まぁ、そん時にね、出会ったのよ。
「そうか、”彼”が転機だったのね」
まぁ、前の席に座ってた背だけはでかいヤツって印象だったからね。黒板見るのに
邪魔だなって、その程度。クラス分けの初日に、自己紹介とかあったはずなんだけど、
印象にも残ってなかったわ。
「キミの自己紹介が印象的にすぎる」
誰から聞いたの? そんなこと。まぁ、その時点では、なんていうの。
あたし、王子様のお迎えを待ってるお姫様みたいな電波キャラだったからね。
うっわ、はっずかしい。
「ククッ、そう卑下するもんじゃないよ」
笑うな。探して見つける、から自分で作るに発想が変わったのが、その瞬間から
だったのよ。いわゆる宗教的回心、コペルニクス転回があったってわけ。
それで大分、気分が楽になったのよね。
「気分がラク?」
ヘンな視点を持てばヘンなものを見つけられる、そう思い、そう行動してた。
必ずある、あたしの前にそれがないだけ、ってのがあたしの出発点だったからさ。
で、三年掛けていろんなアプローチしたけど、それはあたしの前に現われなかった。
だったら、あたしが不思議を作ればいいのよ。あたしがやろうと思ってできないこと
なんかなかった。だったら、不思議を作ることだってできるはずじゃない。
「なるほど。ファインドではなくてクリエイト、その発想はなかったってヤツね」
それからは面白かったわ。いろんなことがあった一年だった。充実しすぎて、
気がついたら、一年経ってたってくらいにね。
たとえばさ……。
「それは素直にうらやましい一年ね」
でしょ、でしょ。あ、お香切れたわね。じゃ、これで終了。
「ちょ、ちょっとまって、肝心なこと聞いてない」
あら、なんのことかしらね。あたしはあなたの質問に真摯に答えただけよ。
「ずるい、涼宮さん。まだ、彼とのこと聞いてない」
あ〜〜あ〜〜、聞こえませ〜〜ん。
質問タイムはおわりよ。自分の浅はかさを呪いなさい。
それにね、聞くチャンスなら、いくらでもあるわ。
「佐々木、これからの一年はあんたにも付き合って貰うわ。これは決定事項よ」
>>327 髪をちょっと掻き揚げる動作はツボだね
可愛すぎてくすぐったくなるな
>>323 お言葉に甘えて、書いてみた。
時期は318の時は、ハルヒ視点を書く気がなかったので、大学を想定していたが、
あまりにそれでは、書きにくいので、いまは分裂の一月後ぐらいのイメージ。
まぁ、驚愕で丸く収まって、佐々木とハルヒの間に友情なりなんなりが生まれて
欲しいと俺は思ってるってことだな。書いててよくわかった。
>>326 100万回保存した。
うを、すげぇ。ちょっと俺、感激してる。
>>335 私も大学生ぐらいかと思ってた
2人は神様同士(?)、いい友達になれるんじゃないかな
SOS団の外部メンバーぐらいにはなっていそうだし
キョンを巡っての修羅場イベントが用意されているかどうかは解らんがw
●<僕も混ぜてもらえますか?
こういう回想の対象になる人物って、
もう既に死んでるような気がしてしまうのは俺だけ?
つまりこれはキョン死亡フラ
神の画廊(保管庫)はいずこ
さて寝る
もろちん佐々木と添い寝だ
全くこのスレは神が多すぎで
俺程度の腕では投下するのに尻込みしちまうぜ
とは言ってもまだ完成してないから投下出来ないわけだが
もう眠気が限界だ、作業は起きてからにする
おやすみ
>>342は阻止させてもらう
>>326 おいおい、お前のせいで俺のHDD空き容量が圧迫されちったじゃねぇか。
慰謝料として佐々木画像を500Mほど希望させて欲しいんだがな。
思春期の人間なら当然にありえるような問題について佐々木がどう対処し、処理してきたか。
あるいは現在どう対処し処理しているかについてキョンが尋ねる。
という電波を受信し損なったんだ。
性的な意味で。
――俺がその質問を発したとたん、佐々木は松田優作よろしく缶コーヒー製の毒霧を吐いた。
口を拭おうともせず固まったままの彼女を見て、俺はようやく己の無邪気さと無神経さと愚かさに気付いたのだが――
>>326 相変わらず上手いな
お前のおかげで佐々木フォルダができたよw
佐々木はそれから数秒後にようやく再び動き出したが、
その動きはくじらに間接を溶かされたピノキオからも同情を買うようなぎこちなさだった。
そして軍曹に命令されて、人生初の人形劇を嫌々演じさせられている新兵の人形のような身振り手振りを添えながら、
主語や述語が抜けていたり代名詞と関係詞が明らかに間違っていたりする、
NOVAに通い始めたばかりの金星人ような宇宙的規模の講義を説き始めた。
その講義は控えめに言っても、俺にとっては木星人口衛星の軌道を計算するための理論を語れているに等しく、
時に難解極まる佐々木の講釈の中でも、過去最大級に難解かつ複雑な物であり、
さらにはその独特な金星後も相まった怪奇で珍妙なものであった。
当然、常日頃の惰眠によって100倍まで増えきった海草と酷似したような俺の脳では、佐々木の弁説の一割を理解出来たかも定かでない。
曰くそういった『解決策』についての講釈とは、飽くまで不特定多数の集団の中で語ることが出来るものであって、
特定の個人とそうした性癖を暴露しあうと言うことは大変に遺憾であり、避けるべきだとかなんとか、わけがわからんぞ。
結局その講釈の後、佐々木は体調の不良がぶり返してきたと宣うと、
カルト映画「肉の蝋人形」の興行成績よろしく、全く奮わない動作で綿毛のように保健室へと消えてしまった。
しかし、体調不良というのは実に納得のいく答えが最後に出たのではないだろうか。
―――思えば今日の佐々木は朝から様子がおかしかった。
午前中、なにやら潤んだ目でこちらを見つめていた時も、昨夜の寝不足を理由にしていたし、
右手をじっと眺めていたかと思うと、さりげなくこちらに目線をよこしてくるのだ。
佐々木が変わっているのはいつものことだが、ああもおかしな様子というのは今までになかった。
何が原因で佐々木はおかしくなっているのか。
じっと手を見る。寝不足である。疲れている。体調が悪い。
ひょっとして佐々木の家は大変に貧しく、佐々木は日夜の安眠も取れないほどに過酷な労働に就いていて、
寝不足が元で体調を崩したものの、働けど働けど全く楽にならない生活を儚んで、じっと手を見ていたのではないだろうか。
………俺は立ち上がり、廊下へと歩き出した。
そして、大変に馬鹿馬鹿しく失礼な妄想を胴太貫でばっさりと切り捨てると、
今日のところは体調の悪いという友人にせめてもの差し入れをしてやろうと、購買部へと足を向けたのであった。
で、その三十分ぐらいあとに佐々木は100Mを5秒で失踪したかのような晴れ晴れとした顔で戻ってきた。
体調はすでに回復したらしく、心配した俺はまったく馬鹿をした気分である。
問1.佐々木はなぜ寝不足だったのか、適切と思われる理由を次の中から選びなさい。
問2.佐々木が右手とキョンを交互に眺めていた理由を示している部分を本文中から書き抜きなさい。
問3.佐々木はなぜ保健室から帰ってきたとき晴れ晴れとした顔をしていたのか、適切と思われる理由を次の中から選びなさい。
問4.『じっと手を見る』という有名な文節を持つ詩を書いた詩人の名前を次の中から選びなさい。
俺も歌ネタを思いついたんだが
文章化出来たら投下してみる
しかし本当に異常な速度で流れるなこのスレは。
職人の出現率も高いし佐々木フィーバーでも来てるのかw
「キョン…急に呼び出してすまないね」
「明日じゃ駄目だったのか?」
「明日はSOS団の活動があるんだろう?」
「それは、そうだが」
「僕はね、キョン……もう見ていられないんだ。キミが振り回されて、疲れて、変わっていくのを…」
「佐々木?どういう事だ?」
「明日のSOS団の活動でも、キミは涼宮さんに振り回されるんだろう」
「ん、まぁ、そうなるだろうな。だが、俺は嫌々参加している訳じゃあないぞ」
「キョン…キミがそんな事を言うなんてね……可哀相に……」
「お、おい、佐々木。どうしたんだ?何かいつもと違うぞ」
「僕はいつも通りだよ。変わったのはキョンの方さ。いや、変えられたのかな」
「佐々木……何を言って……」
「今のキョンはSOS団、いや、涼宮ハルヒ無しの生活なんて考えられないだろう?
いつでも、どこでも、ハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒ!!……ごめんね、もっとはやく僕が
気づいていれば、キョンもこうはならなかったのに……でも、安心してくれ。僕がこれ以上
キョンを変えさせないよ」
「さ……佐々木…お前……何かおかしいぞ」
「そうなんだ。簡単な事だったんだ……。変わっていくのなら、変えられていくのなら、
それを止めればよかったんだ。そうすればキミは余計な事を考えずに、ずっと僕の
隣にいられたんだ……だから、僕がキミの時間を止めてあげる事にしたよ……」
「お、おい、ナイフなんかしまえ!冗談は止めろ!!!ぐぁっ!」
「くっくっ、痛いのは最初だけさ……キョン、すぐに楽になるよ」
「そ…そんな……なんで、こんな事を……ハ、ハルヒ……」
「まだ、彼女の名前を呼ぶのかい?可哀相なキョン……最後まで彼女の事しか考えられなくされて
しまっていたんだね……でも、もう彼女の事は考えなくていいんだよ。これからは僕がずっと一緒さ……
……大好きだよ、キョン……」
佐々木「という夢を見たんだ。キョン」
キョン「嫌な夢だな……で、なんでお前はナイフを持っているんだ?そして俺は何故、お前の閉鎖空間にいる?」
佐々木「くっくっくっ……大好きだよ……キョン…」
>>351 「残念だがね、ナイフ持った奴を前にするのは慣れちまってるのさ。
そろそろ3回目が来そうだと思ってたところだ」
>>352 そこで問題だ!この閉鎖空間でどうやってあの攻撃をかわすか?
3択―ひとつだけ選びなさい
答え@ハンサムキョンは突如反撃のアイデアがひらめく
答えA長門がきて助けてくれる
答えBかわせない。現実は非情である
>>354 キョン「バカなッ!」
佐々木「消えたはずの! TFEIの長門有希に情報結合を解除され」
キョン「消滅したはずのッ!」
????「チッ♪チッ♪」
キョン「朝倉涼子!」
朝倉「YES I AM!」
ドドドドドド
C助けに来たのは朝倉。ナイフを持った少女同士の熱い戦いが今……あれ? なんで二人ともこっちを見t(ry
うわ、被り負けorz
>>355-356 喜緑江美里「同時にお二人がナイフを刺して、より深く刺した方のものというのはどうでしょう?」
>>355 キョン「今…感じる感覚は……おれは「白」の中にいるということだ…
佐々木は「黒」! SOS団は「白」!
「黒」と「白」がはっきり別れて感じられるぜ!
傷ついた体でも勇気が湧いてくる 「正しいことの白」の中におれはいるッ!」
>>354 Dズキュゥゥゥーン!!
で佐々木の動きを止m(ry
自分でネタ振っておいてなんだが、思わぬ方向に進むなぁwwww
「キョンのファーストキスを奪ったのはこのハルヒだっ!!」
「流石涼宮さん、僕たちができない事を平然とやってのけますね。
いやはや毎度ながらそこに痺れ、憧れてしまいますよ」
「有希・・・眼鏡、さかさまだわ」
365 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/26(木) 13:58:29 ID:HLZX/jgA
泣きながら
みくるオリジナル茶で
口をすすぐキョン
「フン!くだらんなあ〜、一対一の決闘なんてなあ〜っ
この橘京子の目的はあくまでも『佐々木』!
あくまでも『佐々木に力を宿らせる』こと!!
古泉一樹のような超能力者になるつもりもなければ
ロマンチストでもない……どんな手をつかおうが……最終的に…
キョンを手に入れればよかろうなのだァァァァッ!!」
この佐々木が、金やちやほやされるために
世界改変能力を手に入れようとしていると思っていたのかァーーーーッ!!
ぼくは、『キョンに好かれるため』に能力を手に入れる!
『キョンに好かれるため』ただそれだけのためだ。
単純なただひとつの理由だが、それ以外はどうでもいいのだ!
「告白成功ですかァ〜ッ?」
NO!NO!NO!
「告白…失敗ですかァ〜ッ?」
NO!NO!NO!
「も、もしかしてスルーされましたかァァ〜〜ッ!?」
「YES!YES!YES!Oh my GOD」
橘「涼宮さんがキョン君を離さない?それは無理やり取ろうとするからなのです。
逆に考えるのです。あげちゃってもいいさ、と考えるのです。」
なにこのジョジョスレ……(;´Д`)
「今の僕の心境を正確且つ端的に表すなら、最高にハイってやつだよ、キョン」
「フラグクラッシャーはフラグを見つけると台詞の最後にクエスチョンマークが浮き出る」
冗談だろ佐々木?
「ああウソだよ。だが…間抜けは見つかったようだね」
橘「(世界改変能力を)とった!『涼宮ハルヒ』シリーズ、完!」
キョン「『SOS団の活動に参加する』『佐々木も守る』「両方」やらなくっちゃあ
ならないってのが「俺」のつらいところだな 覚悟はいいか? 俺はできてる」
>>373 そこで異世界人が登場して別世界のキョンを連れてきて作業分担ですよ
「すまないねキョン。わざわざ来させてしまって」
いいって事よこのくらい。しかし風邪とはついていないな。病院行かなくて大丈夫なのか?
「そこまで大げさにすることではないよ。1日安静にしていれば問題はない。それにキミが来てくれた」
「オレが、というよりこの頼まれものが。じゃないのか?」
近所のスーパーのビニール袋を上げてみせる。まったく、メーカーまで指定されるとは思っていなかったぞ。
「すまない。しかし僕はここのプリンが大好物なんだ」
袋からプリンとプラスチック製のスプーンを取り出して佐々木に差し出す。
プリンを受け取った佐々木はそれをなぜかオレに差し出してきた。
「さぁキョン、僕に食べさせてくれ」
……すまない。今なんと言った?
「僕は見ての通り病人だ。キミの前だからこそ強がって見せているが、
本当は睡眠を取って体力を回復させた方がいいのだよ」
じゃあ寝ろ。今すぐだ。オレと会話しているだけでも疲れるんじゃないのかそれだと。
そういってオレはまだプリン数個入ったままのビニール袋を机の上に置いて部屋から出ていこうとしたのだが
「本当に帰ってしまうのかい?」
挨拶をしようと振り返ったオレの視界に入ってきたよく見慣れた女友達の表情は、
風邪をひいているからか頬に赤みが増していてその……なんだ。
「わかったわかった。これ1つだけだからな。食ったら寝ろ」
「判っているよ。僕も長引かせて学校でキョンに会うという楽しみを失いたくはないからね」
「ほら。あーん」
「んっ。いつもより美味しく感じるよ。ありがとうキョン」
翌日オレはうつされたのか風邪を引き、今度は佐々木がオレの部屋に見舞いに来てくれることになったのだが、
それはまた別の話だ
流れを変える甘いのキタ―――(゜∀゜)―――!
>>375 「ほら。あーん」
「んっ。
これいいな
んっ てww
>>327が消えてる・・・
だれか再うpしてくれんか
やっと見れたw
佐々木かわいいよ佐々木
>>382 テンパってるだけだから時間を置けば見れるよ
佐々木みたいな子が読んでそうな少女漫画ってどんなのだろう
それともデスノートとかが好きなのかな
佐々木みたいのが漫画という段階で相当矛盾している気がw
ジョジョとかを読んで
なんかキャラの分析とかしてそうだ
僕としたことがね、エンターテインメント症候群に陥ってしまったのさ
>>388 ・・・ちょっとイラっときたぞ
留守中の部屋に忍び込んで恥ずかしいアイテム捜し出してやるッ
>>351 ヤンデレ佐々木とヤンデレハルヒの対決を見たくなってきたよ。
>>385 意外に少女漫画好きだったりして
キョン「佐々木は少女漫画とか読むのか?」
佐々木「僕は読まないな。キミは読むのかい?(ほんとは読んでるんだけどネ)」
キョン「あぁ、妹が読むからな。ちょっと読ませてもらったら意外におもしろくてな」
佐々木「え!あ、あぁ、そうなんだ…読むんだ…少女漫画(い、今なら間にあうよね?カミングアウトしちゃおう)
じ、実は僕m」
キョン「まぁ、たしかに佐々木が少女漫画読んでる姿って想像できないな、ははは」
佐々木「え…そ、その通りだよ。くっくっ(あぁぁ、またしてもあたしのキャラが邪魔を!)」
>>391 ササッキーかわいいよササッキーw
てか実際に佐々木が少女マンガ読んでたら萌えるな
>>385 何故かわからんけど田村由美読者なイメージはあるな
少女漫画は新條まゆ(だっけ?)しかわからん俺が来ましたよ。
その綺麗な顔を吹っ飛ばry
>>391に便乗
「佐々木は少女漫画とかって読むのか?」
「キョンはどっちだと思うんだい?」
だから質問に質問で返すなよ。どっちねぇ、そうだなぁ……
αー1
「いや、なんかその様子が想像できないな」
「それはつまり僕は少女漫画を読まないだろうということかな?」
「まあそうだな」
「じゃあそういうことにしておこうか。くっくっ……」
いや佐々木よ、それは結局どっちなんだ?
βー1
「うーん、あんまり想像できなんだがパラパラとは読んでいるんじゃないかと」
「それはつまり僕が実は少女漫画を読んでいるだろうということだね」
「なんとなくだけどな」
「なるほど……そうか、キョンにはそう見えているのか」
「違ったか?」
「さて?」
くつくつと咽喉を鳴らしながらはぐらかす佐々木。
いや佐々木よ、結局どっちなんだよ。
「さすがはキョンだ。僕のことを良く見ている、とだけ言っておくよ」
それだけ言って踵を返した佐々木を呆然と見送る俺。
鼻歌でも口ずさみそうな調子の軽い足取りに見えたのは俺の目の錯覚だろう。
(キョンと(手が)つながったまま街を歩いている……頭がフットーしてしまいそうだ……)
いや、少コミ愛読者のムッツリ佐々木たんってのもアレだな……
女も結構ムッツリだからね
佐々木も少女マンガ読んで性行為について勉強してたりしてな
ちょっと長いの書いてみた。
「閉鎖空間に引きずりこめ!」てな感じの中学時代。
400 :
399:2007/04/26(木) 20:30:07 ID:kJiNhmln
佐々木さんの憂鬱と暴走と失敗
明日の始業式を迎えるにあたっての準備を早々に終え、ベッドの上でなぜ夏休
みには登校日があるのかという謎について一通りの考察を続けているうちに、
俺はいつの間にか眠りに落ちていた。
「・・・キョン?起きてくれるかな、キョン?」
聞き慣れた声に目を覚ますと、これも見慣れた笑顔が見えた。
「佐々木?」
「ああ、良かった起きてくれて」
ベッドに寝ている俺をのぞき込んでいるのは、間違いなくクラスメイトの佐々木だ。
待て、どうして佐々木が俺の部屋に居る?
昼間ならまだしも、こんな時間に俺の部屋に居るような間柄では無いはずだが?
だいたい、玄関だって夜はきちんと戸締まりしてたはずだが、呼び鈴を押されて
起こされた誰かが開けたのか?
「鍵は開いてるし、誰もいないから勝手に入らせてもらったよ」
なにを言ってやがる、と言いながら起きあがった俺の目に入ったのは、窓から見
える外の風景だ。デジタル時計の表示を信じるなら、今は午前3時13分。どん
なに夏の夜明けが早いとはいえ、こんなに明るいはずがない。その明るさもどこ
か不自然で、原因はセピア調のモノトーンの空が外に広がっているためのようだ。
そのおかしな空全体が一様に光っているようで、その明るさで、部屋の中や、ベッ
ドの脇に立っている佐々木の姿も細部まではっきりと見えている。
なんだこりゃ?と思ったが、俺はすぐに合理的な考えに至った。
「なんだ、夢か」
それにしてはやけにリアルな夢だな。
特に目の前に居る制服姿の佐々木は、いつも見慣れている本物そのままの質感に
見えるし・・・おいおい、佐々木がいつも使ってるのと同じシャンプーの匂いま
でしやがる。
「くっくっ、そう、夢と考えるのが合理的だね。深夜にもかかわらず空は不自然
に明るく、さらには僕がこんな時刻に君の部屋に居るなんてことは、現実ではま
ずあり得ない。そんな状況を端的に説明するなら、夢と解釈するのが自然だろうね」
夢の中でも佐々木はいつものように、押し殺した笑い声を上げた。
これが夢なら佐々木のボキャブラリーは俺の脳味噌に依存するであろうから、い
つもよりは平易な言い回しになったりするのだろうかね?
「やけに冷静だね、キョン。僕はそうでもないんだがね」
「夢だろ?夢の中で慌ててもしょうがないと思うが」
そもそも何で俺の夢に佐々木が出てくるんだ?
この夏休みも毎日のように塾で顔を合わせていたわけだし、朝になって学校に
行けばかなりの高確率で会える相手だ。
夢の中でまで会う必要は無いと思うぞ?
「冷たいな、キョン。せっかく会いに来た友人にそれは無いだろ」
そりゃあ普通の状況なら佐々木のアポ無し訪問を歓迎することに異存は無いが、
今はちょっとそんな気分にはなれそうもない。
「会いに来たということは、何か用があるのか?」
自分の夢だというのに、俺にはまったく思い当たる節がない。せいぜい夏休み
の宿題を片付けるように何度も言われたことぐらいだが、いちおう寝る前に終
えており、明日は堂々と登校できる状態にしてある。
そのことによる安堵感が生み出した夢なのだろうか?
「ああ、宿題は全部終えたようだね、感心感心。もっとも、僕としてはお盆前
あたりまでに終わらせてくれると期待していたんだがね。だが今回の訪問はそ
れが理由ではないよ」
じゃあ、なんだ?
夢の中とはいえこんな時間だ、手短に頼む。
「うん、僕もなるべく手短にすませたい。率直に言おう、キョン、君は一夏の
アバンチュールというものをどう思う?」
いつの間にか、佐々木から笑顔が消えていた。
おい、なんのつもりだ、その真剣な顔は?
「・・・すまん、何だって?」
401 :
399:2007/04/26(木) 20:31:18 ID:kJiNhmln
「青少年なら一夏の経験という表現の方がいいかな?つまりだ、頭の中で性欲
と妄想がほどよい具合に熟成されている青少年が、夏休みに機会を得てそれを
実行してしまうという行為についてだよ。キョン、君はそれを経験したいと思
わないかね?」
もう一回言おう。
「・・・すまん、何だって?」
「僕が何を言ってるのか、何を言いたいのか、君はすでに察してくれていると
思うが、君の肥大している理性や常識が理解の邪魔している可能性もあるだろ
うから、あえて説明するとだね」
そこで一旦言葉を切る。
佐々木よ、その幼馴染みが今までの関係を一歩乗り越えようとしてなけなしの
勇気を振り絞ってるような真剣な表情は、いったい何のつもりだ?
「一度くらい、経験しておく方が精神な安定が得られると僕は考えたんだ。未
経験であることによる不安感よりも、経験することによって得られる充足感と、
周りへの精神的優位は、これからの受験への追い込み時期にかけて有利になる
んじゃないかとね。僕にも、年相応の好奇心や、その・・・性欲を自覚するこ
ともある。それで、この間のお盆に会ったちょっと年上の親戚の姉さん方と色
々と話してだね、刹那的機械的に行うべきものではないが、後生大事に持って
おくものでもない。適切な相手が居るなら、早いうちにすましておくべきでは
ないかという結論に至ったのだよ。というわけで、キョン」
待て、佐々木、それ以上は口にするな。というか、この場合は夢なんだから俺
が止めるべきなんだろうが、この夢は俺の意見を聞いてくれないようだ。
「僕と、・・・セックスしてくれないか?」
くそ、言いやがった。
できれば、もうちょっと恥じらいとか、婉曲な表現でして欲しいが、これも佐
々木らしいと言えばらしいと言えるか。
「なぜそうなる!というか、なぜ俺なんだ?」
「キョン、君は僕が他に親しくしている異性について、心当たりがあるかい?」
「いや・・無いが」
「僕のこと、嫌いかい?」
「いや、そんなことは無いが・・・」
「僕は同性愛に興味は無いが、君はあるのかい?」
「そんなものは無い!」
「なら、それで十分だよ」
まてまて、どういう論理的帰結だ?いつものお前らしくない。というか、お前の
その行動はどっちかというと、本能に即したもののような気がするぞ?
「それに、君は何も心配することない。例えばだ」
とポケットからなにやら折りたたまれた紙を出して広げた。なにやら、グラフら
しきものが書かれているが、まさか、これは、
「これは僕の基礎体温票だ。幸いにも僕の生理は非常に順調でね、ほら、この通
り、今日は俗に言う安全日というものの真っ最中だ」
中学生がそんなものつけないでくれ。
「さらに」
またポケットに手を突っ込むと、見たことはあるが使ったことはない物体を取り
出した。
「この通り、コンドームもきちんと用意してある。買ったばかりで劣化などして
いない、日本製の高級品だ。少し値段は張ったが、夏休みに特にお金が必要なイ
ベントは無かったから、お小遣いの残高に余裕があったから問題ない。事前に実
習をするわけにはいかなかったが、使い方に関しても十分に予習してある」
・・・準備の良い奴だ。
何かの冗談だと思いたいが、ここまでの佐々木の表情は真剣さの固まりだ。ひと
つ笑顔でも見せてくれれば、冗談にできるかもしれないが、どうやら佐々木は本
気らしい。
が、その行動にはどうもいつもの余裕が感じられない。なんというか、時間にせ
き立てられているというか、そんな焦りのようなものを感じる。
「ちょっと数字はど忘れしたが、バチカンルーレットとコンドームの併用による
避妊の失敗率は、ほぼ無視して構わない数値だったたはずだ。理性的な男性が性
交を拒否するのは、EDなどの機能的な問題をのぞけば、社会的経済的な準備無
くことに及び、その結果女性が妊娠する事態を想像して、」
402 :
399:2007/04/26(木) 20:32:14 ID:kJiNhmln
佐々木の冷静に見えるわりに、どこか熱を帯びた言葉が続いている。
・・・待て、これは夢のはずだ。
ということは、これは俺の願望なのか?
俺は佐々木とそういう関係になりたいと、心のどこかで思っているのか?
俺からアプローチする勇気も度胸もないから、こうやって佐々木の方からアプロー
チしてくる状況を夢で作り上げたのか?
しかも、コトにいたっても問題が無いと佐々木に言わせてまで。
・・・どこの最低野郎だ、俺は。
「さらにだ、キョン。これは夢だ。夢の中で何をしようが、現実には何の影響も
無い。よって、君と僕がここで一線を越えたところで、現実世界には何の影響も
ないのだよ!」
俺の中の何かがブチ切れた。
理性の方向へ、だが。
「キョン?」
俺は無言でベッドから立ち上がり、ポスターも何も無い壁へと相対すると、大き
く上半身を反らし、思いっきり頭を壁に叩き付けた。
「くそっ!痛えなこの野郎!!」
夢のくせに、痛いぞこれ。
一瞬、気が遠くなったが、覚醒の気配は無い。夢のくせにやけにはっきりと感じ
る痛みに、思わずその場にしゃがみ込む。頬をつねって痛くないなら夢だ、とい
う古今東西の物語はどうやら嘘だったようだ。
「・・・何をしているのか、合理的な説明をしてくれるかな、キョン?」
佐々木が俺の突然の行動に驚いている。まあ、そりゃあそうだ、無言で壁にヘッ
ドバッド繰り出す人間が目の前にいたら、そいつの正気を疑うのが自然だ。
「目を覚まそうとしてるんだよ!」
額をおさえつつ立ち上がり二発目を壁に叩き込もうとした俺の視界に、今にも泣
き出しそうな佐々木の顔が見えた。
「・・・そんなに、僕とするのが嫌なのかい?」
泣き出しそうじゃなくて、泣いてやがる。
「あの、その、だな」
佐々木の泣き顔なんて見るのは初めてだし、というか俺の脳味噌はこうも想像力
豊かだったのかね?思わず、抱きしめたくなっちまうだけの威力があった。
「僕には、それほど魅力が無いのかい?」
頼むから、泣きながら問いつめないでくれ。
そんな顔で見つめられたら、その気がなくてもその気になりかねん。
・・・単純だよな、俺。
「友人として、僕の願いを聞き入れてはくれないのかい?」
「すまんが、できない」
言い訳してやる。
誰にだ?
自分自身にだな。
「ええとだな、これは夢なんだろ?」
「・・・そういうことになってるようだね」
ちょっと歯切れ悪く佐々木が答える。
「つまり、ここにあるのは、俺の願望や妄想てことだ。佐々木の意思はない。自
分勝手な考えで、夢の中でことに至るなんてのは、まるで・・・」
「まるで、何だい?」
「まるで強姦してるような居心地の悪さでな、俺のなけなしのプライドがそんな
無法は許さんと、さっきからわめいてるんだよ」
俺のプライドよ、そんなに騒ぐなら夢を見ないように事前工作をして欲しかったな。
「自覚はあんまり無いが俺も年頃だ。さっきのお前の言葉じゃないが、俺もお前
以外に親しくしている異性なんてのは、他に心当たりが無い。そのせいで登場人
物はお前で、シチュエーションもお前がやりかねないようなものになっちまった
んだろうな。ほんとうに、すまん」
夢の中の登場人物に謝ってもしょうがない気もするが、目が覚めてから本物の佐
々木に謝るわけにはいかないだろうし、ここで機会を逃すと後悔しそうだから謝っ
ておく。
403 :
399:2007/04/26(木) 20:33:04 ID:kJiNhmln
「・・・キョン、夢の中でも君は真面目だね。いや、こういう場合は堅物と言う
べきかな?」
佐々木はちょっと笑っていた。
迫ったり泣いたり笑ったり、忙しい奴だな。
だが、どうやらいつもの佐々木の感じが戻って来た感じだ。
「くっくっ、僕は分かってるようで、分かって無かったようだ。君相手には、こ
ういう方法は良くなかったようだね。僕は、どうやら君をあなどっていたのかも
しれない。これは僕の焦りによるミスと言えるね。僕も謝ろう、すまない、キョン」
何のことだ?と聞こうとした俺の視界に飛び込んできたのは、腰の入った綺麗な
右のフックを笑顔で繰り出す佐々木だった。
「え?」
佐々木の奴は武道とかやってたかどうか記憶を探るヒマもなく、俺は吹き飛ばさ
れながら流れていく風景を眺めている。
「じゃあ、キョン、学校で会おう」
そんな声を聞きながら、俺の意識は暗転した。
「うあ?!」
俺は飛び起きる。
「えっ?あいててっ!」
意識はすぐに覚醒したが、同時に額と左の頬のあたりに何か妙な痛みがあること
に気付いた。どうやら寝ぼけてベッドの角にでもぶつけ、その痛みで目が覚めた
らしい。
やれやれ。
デジタル時計を見ると午前3時45分。
夏の夜明けがいくら早いとはいえ、さすがにまだ外は暗いし、起き出すにはいく
ら何でも早すぎる。
ベッドの角に額をぶつけるほど暴れたり寝ぼけたりしたんだから、見た夢はやは
り悪夢なんだろうか?ぶつけたショックのせいか、夢の内容については一切覚え
てない。
俺はしばらくの間、夢の残滓を探そうとあがいていたが、結局断片すら見つける
ことは出来なかった。
その行為は俺が思っていた以上に長時間に及んでいたんだろうな。
2学期が始まる日に、遅刻ギリギリに教室に飛び込むハメになった。
今朝に限って、いつもなら休みの日ですら起こしに来る妹は何かの当番らしく、
いつもより早く登校したそうで俺の所には来なかった。
そのせいにするのは大人げないから、絶対にしない。
「やあキョン、寝坊かい?」
「ああ、ちょっとな」
呼吸を整えながらだから、ちょっとぶっきらぼうに席がすぐそばの国木田と夏休
み明けの挨拶を二言三言してる間に、始業式のため体育館へと移動となる。体育
館に移動する間にも、何人かと挨拶を交わしたが、どうも調子が悪くて会話が続
かない。やはり飯抜きでは、元々たいして良くない頭は、うまく回らないようだ。
そんな状態で校長その他の話を聞くのはかなり苦行であったが、幸いにも俺を含
めて誰も倒れることは無かった。
とはいえ、朝食抜きだけならまだしもダッシュで登校したせいもあり、式が終わっ
てるころには、さすがに疲れと空腹で少々ふらついてきた。
「大丈夫なのかい、キョン?」
と心配そうに体育館を出たあたりで声をかけて来たのは、佐々木だった。
大丈夫だ。
心配してくれるのは非常にありがたいが、これは空腹と俺の体力の無さのせいで
あってだな、そんな顔をされたら、俺の方が申し訳ない気持ちになっちまうだろ
うが。
「ギリギリに登校してたようだが、寝坊でもしたのかな?」
夜明け前に悪夢を見たらしく飛び起きて、二度寝に失敗したんだよ。ま、他にも
不運が重なって、飯抜きでの登校になったのさ。
「へえ、悪夢ね。どんな悪夢だい?」
俺なんかの見た夢に興味を持ってくれるとは光栄だな。覚えていればお前に説明
できるんだが、残念ながらまったく覚えてないから無理だ。
404 :
399:2007/04/26(木) 20:34:02 ID:kJiNhmln
「なんだ、覚えてないのか。・・・それなのに、なぜ悪夢なんだ?」
ああ、正確に言えば「悪夢らしい」という疑問系だな。あちこちぶつけて痛いか
らそう思っただけで、実は勇者となって世界を救うとか、あるいは人気アイドル
になってファンに揉みくちゃにされている夢だったかもな。
「僕はてっきり夏休みの宿題を片付けるのに、徹夜でもしたのかと思ったよ」
「宿題は昨日の昼にできてるよ。お前が夏休みの間中、せっついてくれたおかげかな」
例年だと、始業式が始まっても一部は出来てなかったり、結局は提出しなかった
りもあったから、それに比べれば劇的な成果だな。
「僕としては、お盆前あたりまでには終わらせてくれると期待していたんだがね」
おいおい、無茶を言わないでくれ。
「それほど無茶ではないよ。僕は8月に入る前に終わらせていたわけだし。キョン、
君は自分で思ってるほど能力がないわけではないと、僕は評価してるんだがね?」
勝手に俺を評価するな。
お前が早めに片付ければそれなりに良いことがあるものだよ、てな感じで何度か
促してくれても最終日までもつれ込むぐらいだぞ?だいたい、夏休みが終わるま
でに仕上げればよいものを何でそう急いでやる必要があるんだよ。
「別の勉強をするなり、遊んだり趣味の時間ができるじゃないか。僕としては、
君が早めに宿題を片付けたなら、海かプールにでも招待しようかと計画してたん
だがね」
・・・佐々木よ、そういうご褒美は事前に言っておけ。
塾の夏期特別講習とやらのおかげで、例年の母親の実家への避暑と先祖供養の期
間が短縮され、今年の夏はどうもあまり遊んだ記憶が無い。まあ俺にも受験生だ
という自覚があったから、自然と遊びは控えたんだが、そういうご褒美があると
分かってりゃ、もう少しモチベーションを高く維持できたかもしれないぜ。
「劇的なサプライズ効果を狙って黙っていたんだよ。どうやら君にはきちんと人
参を見せないとならなかったようだね、すまない。今度、そんな機会があれば気
をつけるよ」
いくら美味しそうな人参でも、クリアするべき目標は俺の身の丈に合ったものに
してくれよ?例えば、成績をお前と同じぐらいに引き上げるとか、やる前からや
る気を失うような目標は、せっかく上がった成績の低下とかの逆効果しかなさそ
うだからな。
「重ねて気をつけよう、くっくっ」
分かればよろしいと頷いた俺の腹が、ぐぅとなった。それが佐々木のツボにはまっ
たのか、しばらく声を出さずに笑ってやがる。
「いや、すまない、キョン。これを腹の足しにでもしてくれ」
と制服のスカートのポケットから飴をひとつ取り出し、俺に差し出した。そういや
いつだったか、脳に必要な糖分についての短い講義をこいつから受けたことがあっ
たな。そのせいか、こいつが常備してる飴はノンカロリーのど飴とかじゃなくて、
昔ながらの懐かしい味のものが多いんだよな。
「お、すまんな、佐々木」
ありがたく受け取ることにする。人の好意は大切にするもんだ。
しかし、俺の空腹はけっこう酷いもんだったんだろうな。差し出された飴を受け取
ろうとするまで、佐々木の右手に巻かれた包帯に気付かなかったんだから。
「どうしたんだ、それ?」
「ああ、これかい?ちょっと部屋の中でぶつけたんだ。たいしたことはないが、ま
あ念のためにと湿布を貼ってるだけだよ」
おいおい、気をつけろよ。
利き腕なんてケガしたら、学生の本分たる勉強に差し障りがあるからな。
405 :
399:2007/04/26(木) 20:34:51 ID:kJiNhmln
俺は飴を口に放りこんでその甘さを舌と脳で味わい、佐々木とたわいない会話をしな
がら教室へと戻った。かなりのんびりした歩みだったせいで、俺と佐々木が一番最
後だったが、まだ担任がやってくる気配はなく、みんな好き勝手に会話に興じている。
「ああ、良かった。仲直りしたみたいね」
俺と佐々木が教室に入るなり、クラスで一番の世話好き女子が俺たちに声をかけてきた。
なんのことだ?
「二学期初日から普段仲良しの二人が喧嘩してるなんて、クラスの雰囲気が悪くな
るかもって心配してたのよ?ほーんと、良かったわ」
佐々木の方も見ると、こいつも何のことを言われているか分かってないようだな。
「だから、なんの話をしてるんだ?俺と佐々木がいつ喧嘩したんだよ?」
俺の言葉に、相手は「え?」という顔をしている。
ふと気付けば、教室内のかなりの人数がこちらに注目している。
おい、まさかお前ら全員、そう思ってたのか?
どうして?
「だって、キョン君の赤くなってるほっぺた、佐々木さんに殴られたんじゃないの?」
再び笑いのツボに入ったのか、何を言われているのかに気付いた佐々木は先ほどよ
りも長く声を出さすに笑い続けた。
俺は朝の慌ただしさのせいでまったく気付かなかったのだが、左の頬に蚊に刺され
たにしては大きすぎ、男同士の喧嘩の結果にしては小さな赤い痕跡があったのだ。
そう、丁度女性にでもはたかれたよう後が。
そして佐々木の右手の包帯。
ついでに言えば、登校直後の俺は普段とは違って不機嫌そうに見え、そこから想像
力豊かなクラスメイトたちは、ファンタジーを作り上げたのだ。
俺が佐々木にグーで殴られたのだと。
なぜそうなる?
俺は必死に説明し、しばらく笑い続けていた佐々木もそれを支持したので、何とか
クラス内の誤解を解くことはできた。
が、すでに問題は3年生の物見高い連中の間に広まったらしい。やだねえ、ITの発
達という奴は。後で聞いた話では、始業式の間中にかなりの頻度でメールがやりと
りされたそうだ。そのせいか、広まった噂が担任の耳にまで入り、その日のうちに
俺だけ呼び出されて弁明する羽目になっちまった。
なんで殴られたはずの俺だけが呼び出されるのかと疑問に思ったが、噂というやつ
は広まる間に変形するらしい。
俺が佐々木を押し倒そうとして殴られた、というストーリーが完成していたのだ。
やれやれ。
幸い、呼び出した担任も「まさかとは思うが」と事実確認をしただけで、すぐに解
放された。こういう時は普段の行いがものをいうわけだが、できればこんなイベン
トは二度とあって欲しくないね。
俺なんかと、こんなくだらん噂の種になるなんて、佐々木が可哀想じゃないか。
終
キョンがここまで熱烈なフロイト信者だとは思わなかった………!!!
乙だっぜ!
佐々木には悪いが
キョンらしい断りかただと思った
GJ!!
GJ!
キョンの下心の無さは異常だな
>>399の才能に嫉妬! く、言わねばなるまい、GJと!
>>399 >>「劇的なサプライズ効果を狙って黙っていたんだよ。どうやら君にはきちんと人
>>参を見せないとならなかったようだね、すまない。今度、そんな機会があれば気
>>をつけるよ」
このへんの佐々木のセリフ回しとかすげぇ好き
おまいの才能に嫉妬!!
あえて一点言うなれば、佐々木の謝罪は「すまない」よりも「失敬」(分裂p69)
>>339-408 GJすぎる
佐々木はここで何の躊躇もなく当然のように断る男だからこそ惚れたんだろうな。
フラグクラッシャーキョンを見るといつも感じるんだ
「歯ぁ食いしばれ」と宣告して腹に膝蹴りかましたくなるような感情をな。
何なんだこれは?
>>412 佐々木はどちらの言い回しも使っている。
この場合は流れにあわせて「すまない」で正解だと思う(分裂128p)
まったくキョンは罪作りなヤツだな
佐々木がテキトーに頑張ってキョンにアプローチしているのに
見事にフラグをへし折ってしまいよるフラグクラッシャーだ
俺なんか、糖尿病フラグ、腎機能不全フラグ、永遠童貞フラグ、
鉄屑拾い生活フラグばっかり立っているというのに。
419 :
416:2007/04/26(木) 21:21:08 ID:4eM4Orhb
>>412 つっこむべきはそんな細かいところじゃないだろ
読んだ限りじゃキャラの性格や言動は十分に書けていると思う
むしろつっこむべきは佐々木が閉鎖空間のことに自覚的なのに中学時代なのかよとつっこむべきではないか?
素直に分裂の時間軸で書いてくれれば違和感がなかったのに、少し残念だ。
あ、でもそうするとクラスメイトに誤解される一番笑えるシーンが削れるなぁ……。
佐々木にもキョンのフラグクラッシャーっぷりにも萌えてる俺は勝ち組だな
>>420 確かに勝ち組だ。だがな、俺だって貴様と同じ勝ち組だぜ?w
>>415 しかしキョンがフラグクラッシャーでなければ物語が成立しないという矛盾wwww
>>416 失敬、俺の読み込みが足りないようだ
ちょっと分裂読み返して佐々木への愛を深めてくる
佐々木が出てきてから、
キョン=フラグクラッシャー
は定説になったな。
426 :
小ネタ:2007/04/26(木) 21:35:55 ID:mzrvgsfJ
ある日自転車に乗りながら
「キョン、これから背中に漢字を書くから当ててみてくれ」
書き書き
「えーっと、スキ?」
「正解。じゃあ次。」
書き書き
「あー、これはコイ、だな?」
「正解、さすがだねえ、キョン。では、最後。」
書き書き
「うーん、これは・・・アイ、か?」
「正解!いや、全くキミのこの才能には感服するばかりだよ!」
「ははは、実は俺の隠れた特技なのだ!」
(にしても鍬、鯉、藍ってわかりにくい字を書くのが佐々木らしいな。)
(こんなしょうもない特技は持っているのに、肝心なところがわからないのがキョンらしいな…)
427 :
276:2007/04/26(木) 21:38:06 ID:pTpwR/aP
>>275 まさにGJです。正直キョンの傍で寝ているハルヒと佐々木のシチュを
イメージしたよ。
そして、この状況の結果
(1)朝比奈さんがキョンに後日「キョン君、涼宮さんにもっと素直になって
ください!」と怒り
(2)長門は「観察対象に極めて重大なイレギュラーが発生した。指示を願う」
と思念体に報告し
(3)●は森さんから「至急来られたし」との命令を受けたのを想像した。
いずれにせよ、各派にとって世界の命運を左右されかねない重大事態であることを
共通見解として得たと確信してまつ。
>>413 プラトニックな愛としてはキョンは最良の選択
だが佐々木をある意味呪縛する、残酷な選択でもあるさ
落ち着け俺、二次創作だってのorz
もう、フラグデストロイヤーキョンでいいよ
とうとうデストロイヤーか。
その調子だと死亡フラグか恋愛フラグまで、ありとあらゆるフラグを壊せるな。
フラグブレイカーぐらいでいいんじゃない?w
>>431 それはあらゆるフラグを無効にする
右手をもっているということですか?
「そのフラグをぶち殺す」
「佐々木どいてくれ そのフラグ壊せない」
「そこにフラグがあるから」
「急にフラグが立ったので」
437 :
399:2007/04/26(木) 22:21:45 ID:kJiNhmln
>>403 × いつもの佐々木の感じが戻って来た感じだ。
○ いつもの佐々木が戻って来たような感じだ。
>>405 ×佐々木の方も見ると、
○佐々木の方を見ると、
×くだらん噂の種に
○くだらん噂のネタに
ちょっと、修正。
何度かチェックしたはずなのに、ごめんね。
438 :
小ネタ:2007/04/26(木) 22:28:35 ID:WuA2JLsh
佐々木「僕のターン!修学旅行のキョンの写真を攻撃表示!」
ハルヒ「うぁ、なかなかいいの持ってるわね!あたしのターン!
フェリーで居眠りするキョンの写真を攻撃表示よ!」
佐々木「こ、これは…やるね、涼宮さん」
キョン「ナニをやっとるんだ?あの二人は……」
古泉「どちらがあなたとの思い出が多いか勝負らしいですよ」
キョン「何でそんな……俺にたいする拷問にしか見えんのだが……」
佐々木「では僕はキョンが使っていた参考書をセット。
ここの線は図書館で二人で勉強した時にキョンが引いたんだよ。」
ハルヒ「図書館で二人!くっ…それは効いたわ…
ならあたしは、SOS団機関誌をセット!
キョンが書いた恋愛小説が載っているわ!」
佐々木「キョンの……恋愛小説だって……」
………
……
…
…
キョン「古泉……首吊り用のロープ……」
古泉「気持ちはわかりますが……今は耐えて下さい」
終われ
>>433 某英霊のルールブレイカーみたいなものかな?w
>>438 機関誌が強すぎてハルヒ圧勝だろ……
そして佐々木はキョンの小説を読ませてもらうも、
冷静さを欠いて裏があるのにに気づけないと妄想
後日佐々木の閉鎖空間に体育座りでしょんぼりする神人が
>>439 違う、レベル0の能力者のイマジンブレイカーだ
>>441 まぁ、一番ダメージ貰うのはキョンな訳だか。
日頃フラグ折りまくってるんだからたまにはありだろwwwwww
>>442 無知でごめんね
ところでさ、佐々木空間の神人ってのはどういう姿してるんだ?やっぱハルヒと同じかな…それとも色違いとか?
>>444 佐々木は閉鎖空間は出しているという話だけど
力はないという話しだし、神人はいないんじゃないかなぁ
もしいるとしたら何となく土気色なイメージ
もし神人か出るとすれば、ハルヒの神人と逆に
小さくて可愛らしい感じになるんじゃないか?
佐々木はハルヒの対として登場してるわけだし。
つーか閉鎖空間って
あーイライラする
↓
つまんねーし世界ぶっこわしてぇ
↓
でもそれじゃ世間に迷惑かけちゃうね
↓
じゃあ誰もいない世界を作って思う存分ぶっ壊せばいいんだ!
こういう発想の元に作り出されたものだよな確か
だとしたら閉鎖空間は破壊されるためにあるものであり、神人がセットでついてこなければならないはず
佐々木の閉鎖空間はハルヒのそれとはもっと違う理由で作り出されたものなのではないかという疑念が湧いてきたぞ
>>447 ハルヒはトンデモパワーを何か変えようとして使うイメージ。
壊したいって事はその後に新世界の創造がセットだろうし。
学校の時がまさにそんな感じだろ。
佐々木がハルヒの対なら、変化の反対だと停滞とか停止とかになるかな。
佐々木は変わらない世界を望んでるとか。
だから、閉鎖空間に神人が出てこない。
>>447 神の力が無い為、神人は封印されている
そして閉鎖空間自体は既に世界を飲み込んでいる。その為どこからでも侵入可能
だとしたらちょっとどころではない恐怖ですな
>>447 佐々木の閉鎖空間は神人に相当するものがいるけど誰も倒さないから閉鎖空間が4年間あのままとか
>>448 佐々木に誰もいない世界を作りたいという狂気があったらすごく期待
>>447 そうじゃなきゃあの空間の存在意義がないんだよな…
この先問題が起きるとしたらやはり佐々木空間だと思うんだよね
閉鎖空間が広がると今の世界と入れ替わっちゃうらしいからなぁ。
ハルヒは新しい世界を創ろうとしたけど、
佐々木はどうだろうな。
キョンと二人だけの世界か?
ハルヒと佐々木の閉鎖空間が完全に同種のものと仮定して
表面上変化を望んで無意識下で常識的なのがハルヒ
表面上常識的でも無意識下で変化を望むのが佐々木
既に佐々木空間は世界を覆っていて、力を得た瞬間に入れ替わる。
とっくに広がりきってるからそもそも神人による拡散が必要ない→神人いない
と、解釈してた
いかん、睡魔にやられた頭で書いたら日本語が色々とおかしいわ
>>454は忘れてくれ
あと、どうやって力を移すんだ?
それに関する記述ってまだ出てきてないよね?
俺は閉鎖空間はハルヒの物とは違う種類っぽいと思ってた。
力が不完全だから違うのか元々違うのかわからんが。
>>330 遅レスにもほどがあるが、その妹ちゃんネタもらうぜ。
>>457 一応ハルヒと同種扱いされてて、心が安定してるから云々と橘が言っているからよく分からんけどな。
同種なら、そもそも現状に満足しているはずなのに閉鎖空間が常に展開しているのはおかしい事になる。
異種なら、閉鎖空間の存在意義自体別物になるだろうから
それが心の安定&現状に満足している証となる…筈なのだが
だが現状に満足してるのなら、そもそも橘以下藤原、周防とつるむ事も無かったし
その件でキョンとも会おうとはしなかっただろう。
今に満足しているのなら神なる力も要らんし、それで親友を巻き込もうとも思わないからな
だからそんな事態を引き起こそうとしてる輩なんぞ普通ならキョンと会う前に無視するなり突っぱねるだろう
だがそれをせずにつるんでキョンと会ったのは、何がしかの不満と変化を期待して
佐々木は動いているように見える…それが自身の意識あってのものか、無意識なものかは分からんけどな〜
まぁぶっちゃけ無意識ラヴキョンが原動力なんだろうけども
ハルヒと一緒にいるキョンを見て佐々木はどんな気持ちだったんだろう
何かもやもやした気持ちになってたんだろうか
この世界を創った神が、自分自身を生み出す過程の物語、
というどっかで読んだようなオチにだけはなりませんように。
>>459 物凄く大雑把なイメージだが、俺の今の所の印象
↑
世界を変えたいハルヒ
(キョンがいるから退屈な世界が変わった)
|
キョン
|
|
世界を変えたくない佐々木
(キョンが離れて行くと佐々木の世界が変わってしまう)
↓
意識的ににしろ無意識的にしろキョンに好意を持っている2人の綱引きみたいな感じ。
キョンは現状ハルヒよりだけど、佐々木が巻き返しに頑張ってる最中。
本編佐々木はこっち(キョンならびに読者)からは
「なんか思わせぶりだけど結局こっちをどう思ってんのか分からん!」のがツボだな。
個人的には。
煙にまかれて翻弄されてー。
佐々木とハルヒが正反対だといわれているが
すべて正反対なら佐々木はキョンのこと好きじゃないってことになるんだよな
もしかして佐々木って腹黒でハルヒの力奪うのにキョンが必要だからと
思わせぶりな行動をとってるだけで少しも異性としてみてなかったりして……
まぁそんなこと言いだすと性別も真逆のはずだから佐々木は実はおt
佐々木の性別が逆なのは嫌だwwwwww
アプローチの仕方が逆ぐらいにしとこうぜwwww
>>464 中学の頃の佐々木を見てるとキョンを利用しようとしてるだけってのはありえないと思うよ
流れ切って悪いが
>>208だが一応ワンシーン出来たが投下してOK?
時間かかったわりにはたいしたものではないが
「暗黒天使妹ちゃん」
ベッドに寝転がって、携帯電話を開く。クリスマスに憧れの携帯電話を買ってもらって
からもう1ヶ月以上経っている。指は完全に操作を覚えていて、軽快にメイルの文章を
打ち込んでいく。
to:ミヨキチ
subject:今日のキョンくん
大ニュース、今日キョンくんが女の人を連れてきたー(はぁと)
とりあえず、ここで送信っと。
あたしは、今日、キョンくんが連れてきた、佐々木さんのことを思い出す。
綺麗な女(ひと)だったなぁ。
はい、こっから回想。
「ただいま〜っと、早く閉めてくれよ、寒いって」
「あ、ああ。でも、本当に僕ならかまわないのだよ」
「俺がかまうっての、さ、上がった上がった」
ん? キョンくんが誰か連れてきたのかな。
「おっかえり〜、キョンくん」
あたしはいつものように居間から顔を出して、キョンくんに挨拶をする。習慣半分、お客さん
の顔を見たいのが半分、キョンくんの妹としては不甲斐ない兄に変わって、きちんとご挨拶
しないとね〜。ってあれー、あれれー、キョンくん、彼女連れてきたんだ〜。受験生なのに〜、
イケナイんだぁ。
スリッパを引っかけて、直接ご挨拶に向かう。知らない女の人、これはよっく観察しないと。
「キョンくん、誰ぁれ?」
玄関に上がった、キョンくんの袖をつかんで、おねだり。女の素性は確かめておかないとね。
「ああ、まぁお前は初めてだよな、たぶん。佐々木ぃ、コレ、俺の妹。こっちは中学のツレの
佐々木、ほれご挨拶しろ」
よし、可愛いとご近所でも評判の笑顔を浮かべて先制パンチだ。
「はじめまして〜」
ぺこんとお辞儀でコンボ。
「はじめまして、佐々木と言います。お兄さんには中学と塾の方で、お世話になっています」
おお〜〜〜、美人だ。美人だよ、肩口で切りそろえられた柔らかそうな髪の毛、つぶら
な瞳は黒い宝石みたいに輝いている。睫毛もなっが〜い、肌しろ〜い。体つきは今いち
だけど、中学生なら将来に期待でしょ。すっきりと細身で、キョンくんの中学の野暮った
い制服もすらっと着こなしている。それになんと言っても、小柄なのに足がなが〜い。
いいなぁ、アコガレちゃうよ〜。この人があたしのおねぇさんになるのね〜ってそれは
ハヤイ、早すぎる。
「ああ、それじゃ着替えてくるから、居間で待っててくれな。
おい、佐々木にコーヒーでも淹れてやってくれ」
おいってあんだよ〜、まぁお客さんの前でケンカするのはアレだから、後で覚えて
おけよ〜、算数ドリルやらせるぞー。
「えっと、じゃあこっちです」
佐々木さんを居間に通す、出しっぱなしの新聞片づけて〜、あ、その辺に座ってくださ
い〜、今コーヒー淹れます〜。インスタントですけどー。
「あ、ああ、お構いなく」
佐々木さんは興味深げに周りを見回している。まぁ恥ずかしくなるのはおかーさんだか
ら別にいいやー。え〜と、お客さん用カップとお皿、キョンくんのマグカップ、あたしのお気
に入りのカップを取り出す。何も言われなくてもお兄ちゃんの分まで用意するなんて、よく
できた妹ですねー。
あ、返信来た。
回想ココまで。
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
え、どういうこと、なの? 嘘、まさか、お兄さんの彼女さんなの?
うぷぷ、ぱにくってる〜。ミヨキチちゃんはキョンくんが好きなのだ。初恋なのだ。
あたしにだけ教えてくれた。ミヨキチはあたしの一番の親友で、友達の中じゃ一番の美人
さん、まぁ成長したあたしの敵じゃないけどね〜。ふふ、ミヨキチめ、そうやって足踏みし
ている間に、キョンくんはどっかに行っちゃうのだぞ。まぁ、あたしはついて行くからいいけど。
to:ミヨキチ
subject:re:今日のキョンくん
それがね、すごい美人のお姉さん♪
キョンくんと同じクラスで、優しくて、物静かで、頭いいんだって。
はい、ここらで送信っと。
くつくつ、見えないライバルにドキドキするのがよいのさ。
回想その2ッ
「お砂糖はいくつにしますか〜、ミルクは〜」
「あ、そのままで、入れなくていいです」
おお〜、ブラック。大人だよお姉さん。
自分の分にはミルクたっぷり、お砂糖も山盛り三杯、キョンくんのマグにはミルクを少し。
さてと、キョンくんが降りてくるまで後、5分。この時間で、洗いざらい聞かせて頂きますよ〜。
コーヒーを居間のテーブルに運ぶ。
「ご一緒してもいいですか〜、お姉さん。はい、どーぞ」
カップをきちんと佐々木さんの目の前に置く。
「ああ、ありがとう。偉いね、いま幾つ」
「今年、小五、だから10歳です」
「彼も安心だね、こんなにしっかりした、妹さんがいるんだし」
えへへ〜と愛想笑って、さってとどこから切り込もうかなぁ。
「お姉さん、キョンくんの恋人?」
あ、お姉さん、咳き込んだ。ティッシュ、ティッシュ。こぼれたコーヒーを拭き取る。
「あ、ありがとう。まぁ、女の子の方が早熟なのは、分かっていたけど。キョンは、友人
だね。一番の親友といってもいいかな」
男と女で一番の親友? なんだよ、それ〜、信じらんない。男と女の間に、友情はないんだぞ。
「そうなんですか、あ、そうか。お姉さんが佐々木さん、お母さんが言ってた佐々木さん
がお姉さんなんですね」
困ったなって感じの顔をした。自分のことが家族の会話になってるなんて思いもしな
いに違いない。ふふ、びっくりするぞ。
「ウチのお母さんね、キョンくんに、“そんなんじゃ、佐々木さんと同じ大学に行けないわよ”
っていつも言ってるんだよ」
「あ、え? そうなの?」
あ〜〜、赤くなった。ふ〜〜ん、やっぱ嘘じゃん。
「お母さんとは会ってるの〜?」
「ええ、夏頃かな。やっぱり、こんな風に、お邪魔したことがあるの、その時はあなたは
いなかったみたいね」
ほほ〜、親への紹介はすでに終わっていますか〜。やりますなぁ。
「でね、お母さん、言ってたの。こんなんじゃ、佐々木さんに振られちゃうって。
も、もしかして、もうキョンくん、振られちゃった?」
下を向いて、涙を溜めてっと、うるうるおめめで、見上げれば、どんな大人もイチコロよん。
「いや、振るとか、付き合うとかそういうんじゃなくてね、あ〜、どういえばいいのかな。
私と彼は恋人関係じゃないの。いい友人関係を続けさせてもらっているわ」
なんだ、満更でもない感じ、脈ありだよ、キョンくん。ミヨキチ、ピンチ。あたしはいつだって、
あなたの味方よ。と、泣きそうになっている脳内ミヨキチにエールを送る。
回想ココまで。
さっきから、何本か着信してるな〜、そろそろ答えてあげましょう。
>>467 あ、しまった。投下タイミング被った。
申し訳ない。あと二つなんで、待ってくれ。
まじ、すまん。
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
ね〜、どういうこと?
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
まさか、ホントに? 彼女さんなの?
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
まだ、告白もしてないのに(;_;)
余裕あるジャン。まったく、だから、この間のお泊まりの時に、キョンくんをゆーわく
しろってけしかけたのに〜。さてと、少しは安心させてあげましょ〜。まったくあたしは
イイ友達だよ。幸せだね、ミヨキチ。
to:ミヨキチ
subject:re:今日のキョンくん
ん〜、どうも恋人じゃないみたい。友達以上、恋人未満ってヤツ? マンガみたいだよね、
ちょっと憧れちゃうかも。でも、なんかちょっと揺らしたら、あっという間に恋人になっちゃうかもね。
はい、送信送信。
回想その3ッ
「お、俺の分もあるんか、ありがとよ」
履き古して味の出たジーンズにタートルネックのセーター、革のハーフコートに着替えた、キョンくん登場。
「ああ、もう準備はいいのかい?」
「コイツ、なんか失礼なこと言ってなかった?」
ぷ〜、なんだよ〜、この可愛い妹ちゃんのことをそんな風に見てるのかよ〜。
「いや、いや、キミに関する興味深いお話を聞かせて貰っていた所だよ、キョン」
ん? あたしの時とキョンくんの時でリアクションの温度、違くない、お姉さん。しゃべりも堅いし。
「それじゃ、キミがコーヒーを飲み終わったら、もうひとつの学舎へ向かうとしようか」
「ん、わりぃな、まぁちっと急げば十分間に合うだろ」
ほうほう、ふたりは塾も一緒だっけね。
「こっから、直接塾行くんですか?」
先ほどの疑念を確かめるべく、佐々木のお姉さんに聞く。
「うん、キョンくんの自転車に相乗りさせてもらってるの。バス代が浮いて助かっちゃうな」
あ、この人、ヘンな人だ。なるほどぅ。キョンくんが興味持つはずだ。
「え〜、いいなぁ憧れちゃうなぁ、男の子の後ろで、ふったりっのりっ」
ど〜んと、キョンくんの腰に抱きつく。
「こんな感じ〜?」
「こら、熱い物持ってる時にぶつかってくんな危ないだろ」
「横乗りだから、そんな風には抱きつけないのよ。左手だけで掴まる感じ」
うわ、普通に返された。やばい、兄譲りの好奇心が沸いてくる。この人、面白いかも。
そんなことを考えてると、キョンくんはごくごくと乱暴にコーヒーを飲み干して、マグをテーブルに置いた。
「ぷはぁ、うし、佐々木、行こうぜ」
ゆっくりと、佐々木さんは、カップを置いて微笑んだ。
「ああ、こっちもいいよ、妹さん、コーヒーごちそうさまでした」
優雅に一礼、う〜ん、やっぱ美人はお得だ。何しても格好が付く。
「いえいえ〜、おかまいもしませんで、またきてください」
お母さんのセリフを真似っこしていう。ぺこんとお辞儀。
「そんじゃ、行ってくるな」
「はい、いってらっしゃ〜い、きをつけて〜」
こうしてあたしはふたりを見送った。
回想、全部終わり。
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
え〜〜〜、そんなの、やだようぅ○rz
to:ミヨキチ
subject:re:今日のキョンくん
ヤダとか行ったって仕方ないジャンさ。行動あるのみだよ、ミヨキチ。キョンくんは鈍い、
犯罪的だね。あんな美人さんと二人乗りで、一年近くも同じ塾に通ってるのに、お友達な
んだよ。チャンスはあるよ。まだ。ほら、来月はバレンタインじゃない。ここできっちりと
意思表示すれば、大丈夫だって。
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
そりゃ、お兄さんにチョコあげようと思ってるけど。でも、その彼女さんも同じかも。
to:ミヨキチ
subject:re:今日のキョンくん
キョンくんには、なんて言うのかな、普通にやっちゃダメなんだよ。その美人のお姉さん
もやっぱヘンな人だった。そうだな〜、たとえばさ、「わたし、あなたのセックスフレンドに
なりたいんです」とかいっちゃうのどう?
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
え? なに、そのせっくすふれんどって? お友達?
to:ミヨキチ
subject:re:今日のキョンくん
え〜と、お友達の四段階くらい上の単位かな?
to:×××××××(プライバシー保護の観点から伏せさせて頂きます)
subject:re:今日のキョンくん
それ、いいかも☆
通った。真に受けたよ、この娘。この子も純だな〜。あたしゃ、親友として、あんたの
将来が心配だよ。悪い大人に騙されないようにあたしが気を付けてあげるね。感謝し
てよね、ミヨキチ。バレンタインまであと二週間ちょっと、この間に、きっちりとミヨキチ
の気分を盛り上げてあげなければなるまい。そう、決意するあたしなのだった。
でも、その間にあのふたりに何もないといいねぇ。
あたしゃ神さんじゃないから、そればっかりはわかんないのよ。
割り込みスマン
以上、終了。
468、すまんかった。
そちらの作品もwktkしてまってる。
友達→親友→親友以上恋人未満→プラトニックな彼女→セックスフレンド
とまあこんなところなのか?
佐々木が照れるなんて話聞いてないぜ………もっとやれ。
さっきから回線が鈍で上手い事書き込めないのだが、これだけ言わせてもらう
妹ちゃん黒っ! GJ!
そんじゃ行かせてもらいます
↑にくらべるとボリューム不足だけど
メモ帳に書き終えてから、コピペでカキコするのを推奨する。
読みやすさとかそう言うのでなく、最後の最後で失敗しないように。
15497回目 夏休み最終日
進学校には夏休みに夏期学習とものを設けている
いわゆる補修授業である
基本的には自主参加であるがこれに出ないと
新学期以降大きく出遅れることになる
その為出席率は高く夏休みという感じはあまりしなかった
とはいえ平常授業とは違い午前中に終わるので午後には自由だ
夏期学習を終えた私はいま駅前にいる
これからまた塾にいかなければならないが
それまでにまだしばらく時間がある
喫茶店にでも入って時間をつぶそうかと思っていたら
見馴れたた背中を発見した
最後に合ってからまだ半年もたってないのにずいぶん久しく感じる
思わず声を掛けていた
「やぁ、キョン」
「うわ」
そんなに驚くこともないだろうに声を上げたキョンはすぐさま振り返った
「なんだ、佐々木か」
「なんだとは、とんだご挨拶だ。卒業式以来合っていないというのに」
振り返ったキョンの顔に懐かしさを感じた
しかし心なしか疲れを見て取れた
「立ち話もなんだ、そこの喫茶店にでもよらないか?積もる話しもあるし」
彼は少し思案したあと
「ああ、そうだな。おそらくもうやることもないしな」
「では早速いくとしよう」
この時点で私は塾を自主欠席することを決めた
「キョン、高校生活はもうなれたかい?
愉快な生活を送れてるかい?」
喫茶店に入ってから私は無難な質問をキョンにぶつけた
「どうだろうな、愉快といよりは忙しいと言ったところだ。
たったの一学期だけでずいぶんと奇怪な体験をしちまったよ
俺としてはもう少しゆっくりしたかったがな」
「なるほど、少なくとも退屈な毎日ではないということだ
僕のところは面白くないわけじゃないけど
キミほど愉快な出来事に遭遇することはなかったからね」
「それはいいことだ。そうそう常識なんてものを壊されたらかなわんからな」
やはりどこか疲れた感で言っている
「お前は市外の私立に行ったんだよな。有名進学校の」
キョンが私のことを知っていてくれたことに喜びを感じながら
「そうだよ。おかげで入学当初から勉強漬けだよ
夏休みだというのに今日も、学校に行って補習授業を受けて来たよ
おかげで夏休みという実感もなかった」
「それは大変だな。俺は早くも定期試験で低空飛行をしているところだ」
相変わらずなキョンの怠け癖にくっくっと私は笑い
「そんなことではまた塾に入れらかねないな
でもそうなるとまたキミと一緒にいることができるのかな?」
キョンは苦い顔をしたあと
「それは勘弁してくれ。それよりもお前はまだ塾にかよっているか?」
「ああ、そうでもしないと授業ついていけないからね
それよりも、」
私は疑問に思っていることに
適当な当たりをつけながら言った
「キョン、疲れているように見えるけどもしかして
今まで夏休みの課題でもしていたのかい?」
キョンは去年も夏休みの課題をギリギリまでやっていなかったのだ
「え?、あ!しまった!」
その反応を見て私はさすがに呆れた
「まさか、その様子だと失念しているようだが
全く手付かずということはないだろうね」
キョンは頭を掻きながら
「いや、そのまさかだ。全然やってない」
「はぁ、それならすぐに課題に取り掛かった方がいいだろう
今からでは明日には間に合いそうにないがそれでも
全くやってないよりはマシだろう
なんなら僕も手伝ってもいいが」
私は自分の希望も交えて提案した
「あー、でも多分大丈夫だろう。わざわざ佐々木の手を煩わせることもない
…いや、でもそうか!そういうことかもしれない」
なにやら一人で納得しはじめた
「佐々木、感謝する。ありがとう
遅すぎるかもしれないし
それに『次』が上手くいくとはかぎらないがな」
「話しが見えないな。キミは何に対して感謝をのべてるのかわからないし
『次』とはどういうことだい?」
「説明が難しいな、佐々木でも理解出来るか
いや、佐々木だからこそ理解出来ないかもしれないしな
でも言いたかったんだ」
「なんだか分からないがキミの意はもらっておこう」「ああ、そうしてくれ。本当は問題を解決してから
礼を言えればいいが覚えていられないだろいからな」
問題…か
「出来ればその問題やらを詳しく教えてほしいが
キミが話したがらないから無理にはきかないよ」
「すまないな」
本当にすまなさそうにしているキョンを見てると無理強いは出来ない
「いや、いいよ」
それに私はキョンに会えたこと事態行幸だから
その後しばらく他愛のない世間話をしてそれぞれ帰宅と相成るわけだが
別れの間際、私は一つわがままを言った
「キョン、さっきの件だが
解決したならもう一度キミから礼の声が聞きたい」
するとキョンは渋面をつくって
「そうしたいのはやまやまだが、自信がないな覚えていられるかどうか」
今までの私なら「そうか」と
引き下がっていただろうがこの時はしぶとかった
「なら約束しないか?」
「約束?」
「そう、約束だ。約束は教えておくものでなく守るものだろう?
だから…」
私はキョンを見つめた
「…わかった、約束するよ」
「ありがとう」
思わず言ってしまった
「なんだお前が礼を言ってどうする」
「言いたかったのさ」
「そうか」
「ああ、そうだ」
しばらく私達は笑い合ったあと
「それじゃ」
「うん、また」
私達は家路についた
夏休み最終日のことだった
それから数日後…
15498回目 夏休み最終日
進学校には夏休みに夏期学習とものを設けている
いわゆる補修授業である
基本的には自主参加であるがこれに出ないと
新学期以降大きく出遅れることになる
その為出席率は高く夏休みという感じはあまりしなかった
とはいえ平常授業とは違い午前中に終わるので午後には自由だ
夏期学習を終えた私はいま駅前にいる
これからまた塾にいかなければならないが
それまでにまだしばらく時間がある
とはいえ暇潰しをする余裕などないから
塾に行って講習の予習をしなければならない
しかしなにか約束をしていた気がするのだが思い出せない
最近のことだったような気がするが記憶をさらっても
そんな覚えはない
しばらくその場にいたが何かが起こることはない
なんとなくキョンに会える気がしたが…
やはり気のせいか?
結局何も思い出せない私は塾に向かった
明日からは学校が始まるが特に何かが変わることはないだろう
夏休み最終日は何事もなく終わった
END
以上です
途中で改行しすぎだと言われちまった
>>480 生殺しktkr
ドキドキするので、続きをplz
よろしくお願いします。
>>483 ごめん、リロードのタイミングわるかったっぽい。
GJ、見事だ。
GJ!
佐々木スレは神が多いな
それは僕が神だからさ。
あなたが神か
とんでもねえ、あたしゃ神様です。
神だ やっと神と・・・
二人乗り? 塾通い? 何の事だい、くっくっ。
スカした美少女
もういらない
俺の彼女はM14
小悪魔ササッキー
サ「やぁ、キョン。昨日はとても気持ちよかったね。久しぶりのことで僕も興奮してしまった」
ハ「ちょっとキョン、昨日は予備校に行くって言うから帰らせてあげたのに、佐々木さんと何してたの?」
キ「・・・ゲホッゲホッ!ネクタイを急に引っ張るな、いいか昨日はだな」
サ「ゴムが破れて中身が漏れ出てしまったときのキョンの慌てっぷりといったらなかったな。かくいう僕も少々狼狽したが。くっくっ」
ハ「ゴ、ゴムって・・・。あんた、このSOS団団長に嘘ついてそんなことしてたの?完全に失望したわ」
キ「ま、待て、俺の話を聞け」
サ「涼宮さん、中学時代のキョンは何度も私を誘ってきたんだよ。最初に誘ってきたのもキョンの方だった。何しろ私も初体験だったから慣れなくてね、彼にしがみついているだけで精一杯だったんだ。今はもう慣れちゃったけどね」
ハ「そ、そんな・・・」
サ「ところでキョン、君は少し体力が落ちたんじゃないのか?中学の頃の君はもっとタフでスタミナがあったと記憶しているが」
ハ「こいつが中学の時からそんな変態破廉恥ドスケベ男だったなんてね。顔を見るのも汚らわしいわ」
キ「・・・おい、二人ともいい加減にしろ。いいかこれはだな、俺と佐々木が自転車に二人乗りして予備校に行ったってだけの話だ。佐々木が言ったゴム云々は、自転車のタイヤがパンクしちまったことを言ってるんだ。変な誤解をするな」
ハ「はぁ?自転車二人乗りってどうゆうこと?説明なさい」
キ「・・・ゲホッゲホッ!く、首が・・・。佐々木も何でこんなことをハルヒに話すんだ?」
サ「くっくっ」
ようこそここへ〜♪ くっくくっく〜
淡々と罵倒するハルヒは佐々木とグルになってるものと推測する。
両極端だが両方頭いいこのふたりの組み合わせは
キョンにとっては恐るべき脅威だな。
どうやらこのスレは佐々木の閉鎖空間に迷いこんだようですね。
そういえば両方頭いいといっても
佐々木は努力する秀才でハルヒは持って生まれた天才なんだよな
これは頭がいいということの両極端なあり方だからこれも正反対なんだなぁ
性別とかキョンへの好意の件とかもあるし
なんていうか全てが真逆っていうよりも
結果が同じで過程が真逆とか、過程が同じで結果は真逆とか
そういう”正反対”なのかもしれない。
>>497 その意見には俺も賛成だ
>>462も書いているが、佐々木は何も願っていないんじゃなくて、
世界を変えたくないと願っているんじゃなかろうか
世界を壊す必要がないから神人はいらない
けど放っておけば世界は変わってしまうから閉鎖空間
昼休みも終わるってのに何考えてんだ俺はorz
佐々木のセピア空間が無人かつ整然としてるのが、
佐々木の望む世界=誰もいない世界って見解のは前にも何度か出てたな。
自分で自分のことを非常に内向的な性格だと表現してるし、その辺は会話からも見て取れる。
自分は常に理性的に努めてるし努力もしてるのに、自分の思考・行動が本当に理解されることがない、
仮にキョンみたいな理解者がいても、理性的に行動すればするほど遠ざかっていく現実に対して失望してるとか。
志の高い人間ほど世を儚むって言うしな。
昔読んだ少女マンガに
主人公の女の子に対して煮え切らない男の子を炊きつけるために
わざわざ間男役を演じてやるひねくれた二枚目が居たが
ハルヒに塾うんぬんの話をする佐々木には
それと似た雰囲気を感じなくもない。
しかし、実は佐々木はキョンのことが大嫌いだったらどうしよう。w
「ああ、キョン、何も最初から君のことが嫌いだったわけではないよ。最初の頃は
かなりの好意があったのさ、君のそのガツガツしないところにね。キョン、僕はね、男
というもののあの必死さが大嫌いなんだよ。それが本能に即した生物として正し
い行動であっても、人間という理性によってここまでの文明世界を築いた存在に
しては、あれは下品すぎると言えるよ。もちろん、それが生物として社会としての
活力のひとつになってることまでは否定しないがね、滑稽すぎる」
「しかし君は逆に、あまりにもそちらの方面が希薄すぎる。僕が、あの1年の間に何度
婉曲なアプローチをしたと思っているのかい?最初の頃はすばらしいとさえ思えた
君の紳士ぶりも、いつしか憎しみの対象になってしまうほど、君は淡泊すぎた」
「しかし、それは若さというより幼さのせいでもあると、僕は自分を納得させたよ。
君も僕も、これから長い未来がある。多少の回り道でも、そう高校が別になろう
とも、僕に相応しいのは君だけだし、君の良さが分かるのも僕ぐらいだから、きっと
再会することができると。そのために、漠然とした計画とも言えない計画を考えて
いたのさ。僕はそれだけを楽しみに、高校生活を送っていたんだよ」
「そんな僕の耳に、なにが入って来たと思う?そう、涼宮ハルヒの噂さ。そこには
必ず彼女のパートナーとして、君の名前がもれなく付いていたよ。特に、東中時代
の彼女を知る人にとってはね、君の存在は奇蹟のようなものだと。彼女の変化は
間違いなく、君の影響だとそれはそれは高い評価だった。そして僕はね、自分でも
嫌になるほどの嫉妬を感じた。くっくっ、表面上はいつものように振る舞っていたけど、
僕は自分の精神がおかしくなるんじゃないかと思ったよ。だから、そんなときに僕の
前に現れた橘さんたちを見て、こんなはっきりとした妄想をするなんてと自殺しかけ
たほどさ」
「色々と説明を受けたが、僕にとってもっとも重要だったのは、涼宮ハルヒのパートナー
は君だということだよ。神とかそこに宿る力とか未来人や宇宙人なんてものは、実際
にはどうでもいいことだった。僕が欲しいのは、君だけだったんだよ、キョン。だから、僕
は彼女たちと手を組んだ。橘さんは神の力を涼宮ハルヒから奪うこと、そして僕は
涼宮ハルヒから君を奪うことを目標としてね」
「そして、実際にこうやって神の力は奪うことはできた。でもね、君を、君の心を彼女
から奪うことはできなかった。うん、実に勝手だとは思うがね、キョン、僕のモノに、
僕のパートナーになってくれない君なんて、そしてそんな君がいるこの世界なんて、
僕は大嫌いだよ!」
という佐々木の宣言の後、世界は消滅した。
そう、無になった。
ハルヒが世界を創る創造神だったわけだが、それと対になる存在だった佐々木が、実は
破壊神だったなんて、なんてベタなオチだよ。
やれやれ。
という夢を見たんだが、どう思う古泉?
ああ、佐々木の長口上は長門に頼んで書き起こしてもらったんだ。
「ライトノベルの読み過ぎです。そして」
そして?なんだ?
「死んでください、このフラグクラッシャー」
チャンチャン♪
今ss執筆中なんだがこのスレのssってレベル高いな
それはそうと今書いてるssのなかでやたら古泉とキョンに友情が芽生えてる
>>501 おいおいオフィシャル設定と勘違いしそうになるじゃねーかw
佐々木のSSは、平凡な知識で普段文章を書かない人間にとっては
ちょっとした論文づくりに等しい気がするw グーグル先生だけではとても間に合わなそうだ。
佐々木が登場するまであらゆる作品のSS・同人作品を毛嫌いしていた。妄想ひどすぎだろう、と。sks。
>>504 やってみればなんとかなるもんだよ
俺だって初めて書いたSSが佐々木だし
キャラさえ掴めていればおk
知識はWikipediaがあるじゃない
愛さえあれば出来なくはないさ
実は持てる知識のすべてがWikipediaの受け売りだった、てな佐々木は嫌だなw
>>506 そうだねえ、知的考察はほどほどにして、クールながらもいじらしい佐々木を可愛く描ければ
それなりに読めるかも。気長に考えて書いてみるわw
ところで、上の方に、満員電車での佐々木とキョンというネタが
あったと思うのだが。
そのシチュで一応ss書いてみたんだが、さて、投稿していいもんかね?
かもぉぉぉん!!
513 :
511:2007/04/27(金) 16:56:27 ID:S9v0jDNk
言うまでもないことではあるが、通勤電車というものは混む。
どれくらい混むかというとそれはもう、滅茶苦茶(もう死語か?)混む。
それこそ人間鮨詰め、聞いてびっくり体から力を抜いても倒れないというより倒れる隙間がないぐらいだ。
ちなみに見てびっくりだが、残念ながら俺は見たことがないのでわからんな。
ああ、だけど関東ならグリーン車ですらぎゅうぎゅう詰めという恐ろしい光景が拝めるそうだ。
年内に二、三人ぐらい電車で窒息死してるんじゃないかという俺の疑問に同意してくれる奴は、
さて、どれくらいいるものかな。
まぁ、違う意味で俺も今窒息死しかけている訳だが。
そう、俺は今電車の中にいる。もちろん通勤電車であり、運動方程式並に当たり前だが混みあっている。
加えて、もちろん佐々木もいる。
俺の眼前に、な。
「キョン、大丈夫かい?」
もちろん平気だ。虚勢だが平気だ。平気ったら平気だ。
少し下をむいている現状において視界は佐々木の柔らかそうな髪が占めており、
しっかり手入れしているのだろう、その綺麗な髪の毛は電車が揺れるたびにさらさら動き、
いいシャンプーを使っているのがよく解る嫌味のない石鹸の香り+佐々木自身の甘いような香りが
俺の嗅覚を刺激する。
がんばれ俺、負けるな俺。ここでジェントルマンでなければいつジェントルマンだというのか!
「どうやら先ほどからかなり圧されているようだが…無理はやめてくれよ」
「ああ、解ってる」
かといって体に入れた力を抜く訳にもいかない。
ここで脱力してしまえば俺は楽だが、佐々木が壁と挟まれてしまう。
それは非常によろしくない訳で、そもそもの立案者である俺ががんばるしかないのだ。
ほら、だってアレだろ?
客観的に見れば佐々木は百人中九十八人が頷くこと間違いなしの美少女であり(残り二人はきっとホモだ)、
そして学校の制服が嫌ってくらい似合っているのだ。
いいところのお嬢さんといった風情であり、俺の主観が付加されているが、佐々木の丁寧な顔を見れば性格の良さも解る。
そんな今時天然記念物のような女子高校生が満員電車の中にいればいかがわしい行為に及ぼうとする連中も
いるに違いない訳で、男として友人として佐々木をそんな目にあわせることなどできるはずもない。
心苦しいが佐々木には車両の端にいってもらい、俺が楯になっているという現状だ。
そこ、注意しておくが俺はその、何だ、下心じみたことはまったく考えてないしする気もないからな。
sien
515 :
511:2007/04/27(金) 17:30:23 ID:S9v0jDNk
「キョン、意地を張るのもいいがそろそろ辛いだろう?君の好意もうれしいものではあるが――――
――おっと、失敬。大分揺れ―――」
「……………」
「……………」
あー、あー、あー、何と言うか、もう本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。
唐突に某ヒューマノイドインターフェース並の三点リーダ製造機になってしまった俺だが、
それは今俺と佐々木がどんな状態かを説明すれば各位が納得してくれるものと信じている。
穴があったら入ってそのまま掘り進めて地球の反対側まで無限沈降したい気分で、
ちょっと昔のチャイナシンドロームとかそんな感じだ。
くそ、誰かにベレッタM92Fあたりを借りたい。怨むぜ○R。
大きな揺れに耐えられなかった俺の右手は佐々木の横の壁に移動し、
傍からすりゃ間違いなく恋人同士。
佐々木が俺の胸に顔を埋めているようにしか見えんからな。
ヤバイ、アホみたいに甘くしてしまった
誰か俺に佐々木分を支援してくれぇ
>>515 「しかし、毎朝乗ってるがいっこうに馴れないものだよ。キョン、君は幸いにも
こういう環境で毎日をすごさなくてもいいという選択をしたわけだが、実際に
こうやって毎日乗っていると、僕も北高へ進学するべきだったと思えてくるよ」
佐々木がすぐ目の前で、俺を見上げるようにしながら言う。
「幸いにも、僕が普段利用する電車では、痴漢被害は少ないそうだし、僕も
なるべく自己防衛に努めているせいか、実害にはあったことはない。もっとも、
最近は被害をでっち上げてストレス解消としか思えない行動をする女子生徒
までいるそうでね、防犯意識の高い男性なんかは意識的に制服姿を忌避
しているらしいね。何しろ、冤罪でも一度逮捕されてしまえば、それまでの
経歴が多大なダメージを受けるわけだし、冤罪を立証しようとするだけで、
時間と経費が非常にかかる。そんな状況を回避するために、日々細かい
努力を重ねるのは、費用対効果からいえばかなりお得な対策だよね」
といつもの声を出さない笑い声を上げる。
多分な、佐々木よ、今のお前の発言を聞いて、ちょっとぐらいいいかなと思った
ストレスのたまってるサラリーマンの何人かは、色々と思い直してるぞ。
わざとかね?
519 :
511:2007/04/27(金) 18:09:22 ID:S9v0jDNk
「………その、すまんな佐々木。今離れるから……」
「なっ…いや、キョン、それはダメだ。個人で多くスペースを使ってしまうのは
他の乗客の迷惑になる。
どうか僕のことなら気にせずにいてくれ。」
そうか、すまんな。
ところで佐々木よ、何故俺の服をそんなに握りしめているんだ?
「ああ、これかい?何、気にしないでくれ」
ついでに聞くが、何やら震えているようだが大丈夫か?
「大丈夫っ…だ」
語尾が少し上がったが、本当に大丈夫か?
「………
この、にぶちん」
>>518テラサンクス
おk、俺は樹海逝ってくる
GJ!!
>>509 おお、これは……いいミニスカだ。
しかし驚愕の表紙が佐々木じゃなかったのが残念でならない。
こんちきしょうめが!
>>520 分裂みたいに架け替えカバーじゃね?
まあ順番からしても次はみくるだがな
今からザスニ買ってくるっ!
ちと原作のイメージと違うが、かわいいからいいやw
>>520 別にあれが表紙というわけじゃないのでは?
個人的に、驚愕の表紙は佐々木の可能性は高いと思う
GJ!
萌えた
>>520 これは佐々木かわいすぎるだろ
>>522 キャンペーンかなんかの告示で「みくる」って公表されてた>表紙
佐々木「らめぇ・・・僕男の子だよぉ・・・」
こんな電波を受信した
ササッキーは男装しても似合いそうだな
意外と怒る奴多いんだな
男の子でもいいじゃないか
満員電車、佐々木は女装の男の子発覚編
というプロットが浮かんだが、これは封印しておこう、うん。
私は一向にかまわんっ
だって佐々木だもの・・・君が望むなら・・・モラルなんて!
だって、性差なんて問題あるのか?
佐々木が男なら親友になれなかった?
違うよ、全然違うよ!
だから僕は・・・!
ごめんやっぱ無理です
こーゆー連想を許すのはやっぱ彼女の口調は萩尾望都とか竹宮恵子とか
あのへんの古い少女漫画がルーツじゃまいかと思うのです
近所に宝塚もあるけどね・・・
535 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 19:31:00 ID:hUjXZxan
>>535 ?? 何故ageた上に既出の絵を……??
準にゃんみたいなもんじゃね?
俺も嫌だけどさ(´・ω・`)
>>509 「僕は誰かに好かれるようなことを何もしていない。誰かに好意を振る舞うこともだ。それは―――」
だれか翻訳してください。
>>538 「僕は(キョン以外の)誰かに好かれるようなことは何もしていない。
(キョン以外の)誰かの好意を振舞うこともだ。それは――」
こうか? ってか前にも似たようなのを見た覚えが……。
俺はじめてスニーカー買うかもしれん、てか買うわ
買っても置く場所が無い俺負け組み
543 :
4-306:2007/04/27(金) 20:12:20 ID:6/jpL/MY
むぅ、もう500レスを越えたか……
part4は頭から見てたがSSスレとしてはほんとに異常な速度だなw
まあそれはいいとして、唐突だが俺にネタをくれ(またかw
そう、即興SS書きがまた来ましたよ
いや明日から出かけるもんでここで佐々木分を補充しないと週明けまで持ちそうにないんだ
佐々木と肝試し
でひとつ
お化け屋敷と被るかな…
キョンがハルヒ&佐々木に対して何かやらかして、
佐々木が親友としてハルヒに謝り、ハルヒが団長として佐々木に謝るプチ修羅場とか。
546 :
4-306:2007/04/27(金) 20:21:24 ID:6/jpL/MY
>>544 ふむ……肝試しか。なんかそれだとキョンばかりが驚いて、
横で冷静に対処する佐々木な展開しか想像できん俺はどうすればorz
>>545 また修羅場かw
佐々木と昆虫採集
もうすぐ蝉の季節か
中学校の文化祭は?
キョンになんとかして焼き餅焼かせてやれまいか?
550 :
4-306:2007/04/27(金) 20:33:28 ID:6/jpL/MY
く、お前ら相変わらずハードル高すぎだw
分かった、とりあえず何か即興で書くから10分くれ。
551 :
4-306:2007/04/27(金) 20:40:42 ID:6/jpL/MY
「普段はどうということはないのだが、この季節になるとどうもね」
「どうした? 佐々木」
「何、ちょっとした思い出し憂鬱というやつさ」
いやいや、どんな症状だそれは。
「今頃彼は何をしているのかな……」
何? 彼って誰だよ。というかお前が俺以外に親しくしていたやつがいたとは驚きだな。
「くっくっ、キョン、僕にも君の知らない過去ぐらいあるものさ」
……なんだか急にもやもやしてくるのはどうしてだろうね?
「キョン、それは『もやもや』というよりも『もくもく』だと思うのだがね」
「うわ、危ねーところだった。はいよ佐々木」
「ん、ありがとう。ちゃんと焦がしそうだった方を自分の方に盛るとは紳士だね」
「どうでもいいが佐々木よ、なぜ七夕に焼餅なんだ? 普通正月だろう」
「それに付き合う君も君だと思うがね。何、七夕には個性を出したくなるという話さ」
さっぱり分からん。
終わっとけ。すまん
>>549のネタをギャグ風味でお茶を濁したorz
俺にはやきもちなんて無理だよ……orz
七夕で個性うんぬんは「笹の葉カプリチオ」参照だ
552 :
4-306:2007/04/27(金) 20:44:32 ID:6/jpL/MY
というわけでもっとハードルを下げたネタをくれまいか。
俺にはネタ出しの能力が欠如しているのでこのままと肝だめしか文化祭になりそうなんだが……
スカートを履く理由とかは?単純に知りたいだけなんだ、ごめん。
みくるの表紙はいらないな・・・・・・・。
つーか、最近ハルヒ長門みくるでローテ組みすぎだろ。
初期は朝倉や鶴屋さんとキョン妹とかあったのに。アニメ意識しすぎ。
何が言いたいかっていうと 佐々木にしろ!!
ついでにワカメと昆布と眉毛も表紙にしろ!!
>>552 驚愕の表紙が自分ではなくみくるなことにショックを受ける佐々木
くっくっ、この僕を表紙にしないとは、スニーカー文庫の編集者は
民主党並に空気が読めないようだね。
じゃあとりあえずお風呂に入ってる佐々木はどうだ
560 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 21:01:04 ID:HdLg85cR
いいねソレ
561 :
4-306:2007/04/27(金) 21:04:12 ID:6/jpL/MY
ええぃ、
>>553、
>>556、
>>559だからハードル高いというにw
よし、構想が固まったからちょろっと書いてくる。
どのネタで書いたかは書けてからのお楽しみだ。
>>561 どんなものでも文句だけは言わねぇ
虫が苦手な佐々木とかどうよ
キョンの部屋に遊びに行った佐々木がエロ本を発見してしまうてのはどうよ
>>565 グチグチ言いながらも興味津々なササッキーか?
楽しみにしてるんだからね!
ボンキュッボーンなアイドル写真集を発見して落ち込む佐々木
569 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 22:07:44 ID:HdLg85cR
悪くないね…
570 :
4-306:2007/04/27(金) 22:17:46 ID:6/jpL/MY
誰か待っててくれたら嬉しいんだが、書きあがったので投下する。
>>545のネタでプチ修羅場に挑戦してみた。3レス予定。
生憎修羅場は苦手なので短めになってしまったが……orz
どうしてこんなことに――ありがちな台詞だが、今の俺の気持ちを表すとしたらまさにこれだ。
ただただ、そんなことを考えていた。
事の起こりは佐々木の持ち込んだ一枚のチラシだった。
何故かは知らん。だがそれは間違いなく佐々木が持ち込んだ代物で、
我らが団長様と自称我が親友との間に何らかの形でホットラインが出来たことだけは俺にも想像がついた。
まああれだけ奇矯な人間の好きなハルヒのことだ。
佐々木のこともどっかしらであいつの琴線に引っ掛かったんだろうよ。
ん? なんだか奇矯な人間の好きなって下りのあたりで変な視線を感じたんだが気のせいか?
まあいい、俺も疲れているんだろう。春先からこっち、心の休まる暇がなかったからな。
そう、俺は疲れていたんだ。そうでなきゃあんな致命的なミスをするなんて説明がつかない。
別に疲れのせいにしたいわけじゃないぞ? ただ少しでも罪が軽くなるようにとだなぁ……。
「ちょっとキョン、あんた明日暇よね?」
いや待て。何がいったいどうしてそうなる? というかほぼ断定なのに質問なのか。
放課後。いつものように部室へと顔を出した俺は、
いつものように古泉とゲーム――例のフリマで買った碁盤で今日は五目並べだった――をし、
いつものように長門の合図で部室を出ようとしたところでハルヒに呼び止められた。
「明日なんだけどね、いつもの集合場所から一駅行ったところで古着メインのフリマがあるらしいのよ」
またフリマか。というか珍しいな。お前がこういうイベントを提案する時は団員全員で行くと思ってたが。
「あんたが来る前にもう聞いてるわよ。なんか皆明日は都合悪いらしいのよね」
そうかい。その都合とやらがお前絡みのものでない事だけを祈るよ。
それにしても、もう一つお前らしくないのはどういうことか聞いてもいいか。
「何よ」
いつものお前ならきっちり下調べ済みで、“あるらしい”じゃなくて“ある”って断定形な気がするんだがな。
「佐々木さんがね、内容を書いたメールと昨日チラシの写メを送ってきてくれたのよ」
「なぬ?」
そこでどうして佐々木が出てくる。というかいつの間にメールをし合う仲になったんだ。
「別にどうでもいいでしょっ。そんなこと」
うわ、流された。相変わらず俺の意見はまるっとスルーだな。
「そういうわけだから。明日、朝9時にいつもの駅前に集合だからね」
それはやっぱりそういうことなのか?
「もちろん、佐々木さんも来るわよ」
571 :
4-306:2007/04/27(金) 22:18:34 ID:6/jpL/MY
以上が昨日の放課後のやり取りだ。
そして今、俺は法定速度もかくやという全力で自転車を漕ぎ駅を目指している。
今朝、いや昼も近いタイミングだったか。
「おはよー。キョンくーん、なんか携帯ふるえてるよー?」
振動する携帯を片手にフライングニーを決めてくれた妹に俺は叩き起こされた。
『何やってんのこのバカッ!!』
耳につんざく金切り声。だがおかげで意識がはっきりしてきた。
『今何時だと思ってんのよ!?』
そう言われて携帯の画面を見たときの俺の驚愕はまさに筆舌に尽くし難いものだった。
10時48分。集合時間はとうに過ぎていた。
着信履歴を見れば9時をまわったあたりからフィーバー状態も真っ青の連チャンっぷり。
ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、佐々木、ハルヒ、佐々木、ハルヒ……
状況から推理するに、目覚まし代わりの携帯を止めるどころかマナーにした俺は存分に惰眠を貪り、
2人からのコールにも気づくことなく今の今まで寝ていた、とそういうことらしい。
「すまん、今起きたところなんだ」
『はぁ!? こんのアホンダラゲ!』
いやはや、今回ばかりは反論の余地もない。
電話を切るや、俺は超特急で身支度を整え自転車に跨った。
今日一日で俺の財布は確実にぺらっぺらになることを確信して。
「すまん、寝過ごした」
そんなわけで俺は今、2人を前に平身低頭の平謝りだ。なんだか土下座でもしないと収まらん勢いなんだが。
ハルヒの眉は完全に吊り上っており、両目も見事な逆三角形。いやほんとすんません。
「何回コールしても出ないし、人がどれだけしん……ってと・も・か・く!
分かってるんでしょうねぇ!? あんたがどうやってこの責任を取ればいいか」
やっぱり今日の買い物は全て俺持ちなのか? いやまあ全面的に俺が悪いんだけどさぁ。
佐々木の方も、眉を顰めて腕を組んだ状態でこちらを睨めつけている。
どうでもいいがこいつの眉間にしわがよった状態ってかなりレアなんじゃないか?
と思考がそれたのが悪かった。伊達に親友を自称しているわけではなかったらしい。
「キョン、どうやらまだ反省が足りないようだね。
大遅刻の上にその態度とは一年あわない間に随分と大物になったじゃないか?」
うぅ、エスパー顔負けの以心伝心を披露しつつたっぷりの皮肉とは。佐々木も相当キテるねこりゃ。
傍目には美人の部類――というかこの2人が揃うとまた一段と破壊力があるな――
10人に聞けば8、9人は美人と答えるであろう2人組みに睨まれながら頭を下げ続ける冴えない男……
というなんともいたたまれないというか人目が痛いというか好奇の視線に晒されてるというか、
とにかくこんな状況でいつまでもというのは俺の精神衛生上非常によろしくない訳で。
もう俺の奢りで構わないからその辺の喫茶店に行くなり駅に入って電車に乗るなりしようと提案してみたのだが、
「却下ね」
「キョン、まさかはぐらかそうというつもりかい?」
こういうのを一刀両断というのだろう。
ってかお前ら2人とも分かっててやってるな?
2人とも頭の良いやつだから十分にありえる。いや結局悪いのは俺なんだけどさ。
572 :
4-306:2007/04/27(金) 22:21:19 ID:6/jpL/MY
そんなこんなで犯罪の露見した企業の重役もかくやの俺の謝罪会見は10分以上続き、
俺がとうとう群集に囲まれての土下座を覚悟した頃にようやく2人から発せられていた怒気が柔らいできた。
うむ、やはり謝る時は誠心誠意でということだな。真摯に訴えればいつかは通じるということだろう。
まあ橘のような真摯さは如何なものかと思うがね。
「まったく、あんたにはSOS団の団員としての自覚と教育が足りなかったようね」
うあ。今度はお説教モードにシフトか? 頼むからもう勘弁してくれ。
「ごめんなさいね、佐々木さん。うちの団員のせいで貴重な時間を無駄にしてしまって。
団長として後でしっかりと言い含めておくから、今日のところは大目に見てあげて」
どうやら許してもらえたらしい。いや言外に後でまた責めると言ってるのを許したというのか分からんけど。
「こちらこそすみません、涼宮さん。中学の頃の1年間、彼には約束を守ることの大切さを
再三言い聞かしたつもりだったんですけど。キョンの親友としてこちらからも謝ります」
……なんだか雲行きが怪しくなってないか?
俺は恐る恐る顔を上げて2人の様子を伺う。
うん、2人とも完璧な笑顔だ。
お互いに向き合って、今にもうふふとかおほほとか聞こえてきそうなくらい完璧な笑顔だ。
たぶん、何も知らない奴がこの場面を見たら腰を抜かすか失禁するか下手したら気を失ってもおかしくない。
俺も今にもチビりそうなくらいに恐い。というか怖い。
いつだかの森さんのあれが2人分。
誰か、この哀れな俺に救いの手を。いやマジで頼むから。なぁ?
というわけで以上だ。ごめんやっぱ俺には修羅場は無理があったorz
前回上手くまとめて調子乗ってたみたいだ。大いに反省してくる。
>>562、
>>565 書き始めてからネタを振られても俺には対応できないぜ。
ってかエロ本ネタはさすがに無理だw
GJ
>>509 佐々木かわいい・・・
AA化希望
立てよ職人
心なしか長門だけテキトーに書いているように
見えなくもないです のいぢ先生
かぁいぃよぅ
>>574 まあそのページの見所は色付きパンジーだから仕方ないw
これで正式カラーなパンジーが。
>>509の佐々木の可愛さは異常。
フトモモを撫でまくりたい。
>>572 キャラスレのSSに多くは求めないんだが、いくらなんでもヤマとオチがないな。
盛り上がりに貢献してくれた、それだけでも十分に価値がある、そしてさらなる神を呼ぶっ
>>572 GJ
これは修羅場なのかw
でもなかなかおもしろかったよ
分裂の余韻に浸りすぎなんだろうか。
>>578のさらなる神を発言が妙に意味深に感じてならないw
「初めまして、佐々木です。和式トイレの使い方から頼りにならない団長さんの助け方まで
何でも相談してください」
「ありがとう佐々木さん。私が 異 性 関 係 で悩みを抱えたら、ぜひ相談に乗って欲しいわ」
「ええ、それはもう。うふふふふ」
「助かるわ。ふふふふふふふ」
キョンはイスラム教の国へ行ってハルヒも佐々木も妻にすればいい。
むしろ、SOS団と裏SOS団全員妻にして食わせていけ。男なら頑張れ。
●<ウホォーォオ ウホォーォオ アッアアアッアッアッー!
ちょっと文字数と反応見るために投稿テスト
====================プロローグ====================
「─────ン。」
なんだ。聞こえないぞ。妹か?妹の奴か?もう起きる時間なのか?・・・・まだ早いだろう。もっと寝かせてくれ。兄からの切実な願いだ。
「────ョン。起きるんだ。」
・・・・・・あれ、この声どっかで聞いたことあるような・・・・・・もう少しはっきりいってくれ。
「キョン!起きるんだ!」
聞こえてきたのは昔から聞き慣れてる奴の声だった。そいつの声で俺は目を覚ました。・・・・・・のだが、
何で佐々木が俺を起こしている?why?なぜ?
俺の頭はたちまち煙を上げそうになる。つくづく自分の脳の低スペックを自覚させられるぜ。
「ようやく起きたようだね。とりあえずまずはまずは僕の話を聞いてもらおうか。
僕にいえることは唯一つ。それは周りが灰色になっているということだね。こんな見事な灰色は見たことがないね。
僕はこの事態をどう過ごせばいいのかわからない。だからとりあえず僕は君の意思に従うことにするよ。
こういうことの経験は君のほうが遥かにしているだろうからね。」
だろうな。お前は橘達から神扱いされてるとはいえ、経験値はほぼ最低値だからな。
「くっくっくっく。君の比喩はいつ聞いても面白い。」
そいつはどうも。
「その様子だとどこにも異常はないようだね。いつもの君で安心したよ。」
安心する前に情報を漏洩しちまってもよかったのか?
「なに。そのときはその時さ。」
・・・・・・・あの・・・・・佐々木さん?ものすごく笑顔が怖いのですが・・・・・
「気のせいさ。」
しかしお前いつから逆立ちで話すようになったんだ?・・・・・・・・・って俺が仰向けになってるだけか。
俺の上からどいてくれると嬉しいんだが。寝転がったまま話すのも失礼だし何より動けない。
「ああ、そうだったね。失礼したよ。」
なんだか残念そうに見えたのはきっと気のせいだな。ほら、もういつもの笑顔でいるじゃないか。
「しかし何でまた俺もお前も制服なんだ?俺はさっき寝巻きでベットに入ったばかりだと思ったのだが。」
「僕もそうさ。」
なんだか俺のたいしたことない第六感が何かを告げているぞ。しかもこれはあまりよくない気がムンムンするぜ。
そうだ、これはあの一年のとき、ハルヒと一緒に来た閉鎖空間の状況に似ているじゃないか。
「・・・・・・その顔だと何か心当たりがありそうだね。僕の予想であれば君は過去に
似たような状況に置かれている。違うかい?」
・・・・・・お前はいつから超能力を得たんだ?
「君の顔に出ていたのさ。君は顔に物事を出すタイプだからね。きっと・・・・なんだっけ・・・・あの・・・・・そうだ、SOS団でも
考えてることを涼宮さんに見抜かれているのだろう?」
ご明察だ。そこまで言い当てられるとぐぅの音も出ないぜ。だが、残念ながら前者の問いの答えは5割正解って所かな。
「・・・ふむ、では残りの5割というのはなんだい?」
確かに俺は過去に似た状況にあったことはあるぞ。だがな、そのときとは圧倒的に違う事があるんだ。
「それは?」
まず一つ目、あの時はハルヒと二人っきりにされたんだ。お前には言ったかな?アイツには閉鎖空間を作ることができるって話。
「確かに言ったね。覚えているよ。まぁ、あの時は半信半疑だったけどね。」
なら話は早い。あの時は空間の創造主が一緒に居たんだ。だが、今回は空間の創造主、
つまりハルヒはこの場にいない。前回よりも難題って事だ。
「それは困ったね。しかし、まず一つ目というくらいだからまだあるのだろうね。」
ああそのとおりだ。二つ目は場所だ。
「・・・・・場所?」
よく見てみろ。ここは・・・・・
「俺達の居た中学だ。」
「・・・・・あ・・・・・本当だ・・・・・・しかしなぜまたここなんだ?」
「それはきっとこれから来る奴が説明してくれるはずさ。・・・・・ほら来た。」
空から下りてくる一つの赤い光。親方!空から変なのが降りてきた!・・・・・なんてことにはならないぞ。
俺はアイツが誰だか知っている。よく知っているとも。我がSOS団の副団長様だ。
「ああ、橘さんの組織の反対勢力の機関に所属する彼か。」
ああそうらしいぜ。俺は古泉が空からゆっくりと降りくるのを眺めながら、あるひとつのことを考えていた。
やっぱり今日のあれはまずかったかもな。
さて、ここから回想に入るのだが、ここはどうか一つご静聴願おう。そして、解決策が浮かんだ、もしくは
助けに来てくれるという奴がいたらここまできてくれ。・・・・・・って見えねぇし!
こんなのでwktkしてくれる人がいるのなら続き書きます(´・ω・`)
>>585 こんなの見せられたらwktkしちゃうよ!
587 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 23:15:46 ID:FyWK9btL
それはもう…くっくっ。
>>585 ●<僕にセリフの一つも与えないとは、ふふ、困ったものです。
とまあアッー! はともかく佐々木ネタ。1レスで終わる。
――――――――――――――――――−――――――――
「涼宮さん。
今現在あなたが僕とキョンの関係をどう思っているかは大方予想がつくけれど、それは間違った認識だと伝えておくよ。
初めて出会った時に僕はキョンの親友だと言ったね? その通りなんだ」
「例え僕達が同じ高校に通っていたとしても大学生になったとしても社会人になろうと熱帯夜に相部屋で一晩を過ごそうとそれは僕が僕でキョンがキョンである限り覆らない。
……畢竟するに、僕はキョンの親友だと、そう言っておきたかった。
しかるに愛憎入り混じる三角関係を構築しようという気もない。僕は、ただの親しい友人であり続けたいだけさ」
「そしてこの座をあなたに譲ろうという気も更々無い。キョンは僕の唯一の理解者であり、僕はキョンの唯一の理解者であるからだ。
互いに心底で通じ合うものがあったのかもしれない。けれど、僕の知らない一年間に君達が結ばれる事は無かった。
涼宮さんはキョンに自分を分からせようとしているだけで、キョンの事を分かってやろうとしていなかったんじゃないのかな?
学業についてだとか、行動のパターンといった表層のみを把握しただけでその全てを理解した気になっているんじゃないのか」
「我が親友は自己欺瞞の天才だ。しかと眼に捉えたものも彼の頭脳は透き通らせる。
少しでも自惚れになってしまう要素があれば、直ちに無かったことにしてしまうのさ。
一般的な男子が悦楽に忘我の極地へと至るような状況に立たされた時でも、彼はそれを冗談だと思い込む。そして否定する」
「身に覚えがあるかい? ……くっくっ、へえ。なるほど。
……ん? おや、他にも何か言いたそうだね」
「……くっ、くっ。
ああ、そうだ。
偽らずに心情を吐露するならば、僕は……あなたのことが、にくい」
「彼の側には僕以外の何者も存在させない」
「私の邪魔をしないで」
「彼を想い続けた私の、この……っ、こ……を、妨げないで」
「わたしはあのひとのとなりにいるだけでいい」
「わたし、は……」
>>586wktkしてくれてありがとう。
GW中に何とか書き終わってみるよ。その頃には次スレに入ってるかもしれないけどww
>>588アッー!は抜きで古泉とキョンの間にけっこうな友情を盛り込むつもりだから安心してくれ。
「たったひとつの真実、神様………」
>>588 ●のくせに何ていいヤンデレを書くんだw
佐々木だと苦手なヤンデレでも萌えるから不思議だ
>>590 バーローkkkk
・・・なんか違うな。
>>585 期待して待ってるぞ。GW明けまでオアズケはちょっと厳しいけど。
>>591 ●のくせにってのは失礼でないかい?w
日常系SS行きます。
595 :
1:2007/04/27(金) 23:41:50 ID:bkiV0NFG
目が覚めるとそこに見慣れた顔があった。
普段学校では見慣れた顔だ。
いつも俺より早く教室にいる隣の席のそいつに朝、「やぁ、おはよう。」と声を掛けられるのは当たり前の日常だった。
だからこそそいつの顔を見たぐらいで驚く必要なんて全くない。
―ただし、それは学校で出会った場合の話であって、家のベッドで目を覚ましたときにそいつの顔があったという状況では当然―
普通に驚く。
「どうしたんだい?キョン。まさに鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔をして。」
くっくっと悪戯っぽい笑みを浮かべてそいつは俺を見ていた。
正座の体勢で両手を床に付けて俺の顔をさも面白いものを見つけたかのように覗き込んでいる。
「佐々木?な、なんでお前がここに?」
状況がよく読みこめない。
意識ははっきりしている、と思う。
「ん?すこし挙動不審気味だね。少しばかり熱で意識が朦朧としているのかな?」
級友のしてやったり顔を見ながら、俺はだんだんと状況が読み込めてきた。
ここは間違いなく俺の家だ。
そして俺の部屋だ。
んで、平日の昼間にベッドで俺は何をしているかというと―
風邪で寝込んでいる。
とりあえずベッドの上で上半身を起こした。
布団のかかっていない背中が少し寒い。
「悪いな。まだモウロクするほど重病じゃねえよ。意識ははっきりしている。」
「それはよかった。病人を診断するときはまずは意識の確認をしなくてはならないからね。」
お前絶対俺が驚いくとわかっててやっているだろうが。
佐々木は制服を着ていて、通学鞄がその脇にある。
どうやら学校帰りのようだった。
596 :
2:2007/04/27(金) 23:42:53 ID:bkiV0NFG
「んで、なんでお前は俺んちにいるんだ?」
「病気で休んでいるクラスメイトの家に学校帰りに来る用事、その答えはこれくらいしか僕には思いつかないね。」
と言って俺にプリントを差し出した。
「あぁ、わりぃ。」
そう礼を言って受け取ったプリントを眺めてみる。
風邪をひいた体にテストのお知らせは毒だな。
「授業のノートならとってある。病気から全快して学校へ来れるようになったら遠慮なく複写依頼をしてくれたらいい。」
俺の表情から考えを察してくれたのか、佐々木からありがたい助け舟。
しかし、それでも俺の疑問は解決されない。
プリントを渡すだけならわざわざ俺の部屋にいなくてもいいじゃないか。
「あぁ、僕も玄関先でキミのご母堂にプリントを渡して失礼するつもりだったのが、
ちょっと買い物に行く間の留守番と君の看病役を頼まれてね。」
全く余計な申し出を。
看病なんてなくても大丈夫だ。
「いや、君の敵はどうやら病気だけではないみたいだよ。」
と佐々木は悪戯っぽい笑みを浮かべながら、鞄から手鏡を出して俺に見せてきた。
鏡に映る俺の顔、
ほっぺたに走る三本のひげ、
そして燦然と額に輝く「肉」の文字…
「ってなんじゃこりゃあ!」
佐々木は腹を抑えて、面白すぎて笑い声すら出ないという感じで笑っている。
「お前、佐々木ぃ!」
「いや僕じゃないよ。その素敵なフェイスペインティングはキミの妹さんの犯行だ。」
と右手を俺の前に突き出して、腹を押さえて笑いながら、呼吸するのも苦しいという感じで佐々木は言った。
風邪を引くわ、顔に落書きされるは、それを佐々木に見られて大笑いされるわ、まったく踏んだり蹴ったりだ。
597 :
3:2007/04/27(金) 23:44:19 ID:bkiV0NFG
「キミと妹さんを二人でほっとくと、どんな悪戯をするかわからないから、というのが僕がここで看病を頼まれた理由だね。」
そう言ってようやく笑いが収まりかけてきたようだ。
「くそー、顔を洗ってくる。」
妹よ、この恨みはらさいでおくべきか。覚えていろよ。
そう言って立ち上がろうとした俺を佐々木の細い手が制止した。
「キョン、ちょっと待ちたまえ。」
そういって右手を俺の額に、左手を自分の額に佐々木は当てた。
ふむ、などといいながらまるで科学者のような顔をした後、
「手と額の温度差で体温を推測するという古典的な手法だが、でも熱があるかないかくらいは判断できる。
キョン、キミは無理せず寝ていた方がいい。」
そういって佐々木は俺の肩を押して、ベッドに寝かせるとすぐ戻ると言って部屋から出て行った。
確かに、熱でしんどいのも事実だったので、おとなしくベッドで寝ているとしばらくして佐々木が戻ってきた。
「キョン、顔をこっちへ向けたまえ。」
そう言って、水で濡らしたハンカチで俺の額を拭き始めた。
こうやって間近で見てみると佐々木の白い手は小さいけれども、綺麗だ。
顔を拭く手は少し遠慮がちで優しくなでるようで、どこかくすぐったく、なんか恥ずかしい。
「あー、ありがとうよ、佐々木。」
「どういたしまして。まぁ、散々笑った贖罪だと思ってくれたらいいよ。」
そう言って佐々木は微笑んだ。
「あと、台所でいいものを見つけたので持ってきたよ。」
そう言って佐々木は氷枕を差し出した。
中の氷が溶けたので、中身を替えといてくれと母親に渡したやつだ。
「すまないな、何から何まで。」
礼を言うと、早速氷枕の上に頭を乗せてみた。
ひんやりとしていて気持ちがいい。
「あぁ、早くよくなって、学校へ登校してきてくれ。キミがいないと話し相手がいなくて寂しいからね―」
そう佐々木がしゃべっているのを聞きながら目を閉じていると、気がつけば眠っていた。
それからしばらくして目を覚ますと、熱はある程度引いたみたいで少し体が楽だった。
佐々木の作ってくれた氷枕はまだ少し冷たい。
そして、俺の額には綺麗に折りたたまれた佐々木のハンカチがのっていた。
すっかり冷たくなくなっていたハンカチだったが、
それでもしばらくそのまま額にのせてきたかった。
『佐々木の看病』
ある毒男は賭けにでた。
||\ /||
||:. \____________/ ||
||. | | ||
||: | | ||
||: | | ||
||: | ;''"゙''" ;''"゙''"゙.... ||
||: | ;;''"゙''"゙.、;;:〜''"'' ||
||: | ('A`) ;; ,,..、;;:〜''"゙'' ||
||:. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ( ヘヘ ,,..、;;:,,..、;;:〜'''' ||
||/ [___]' \||
一酸化炭素が部屋に充満する前に、佐々木が部屋にやってきて全身にキスしてくれることに生死を賭したのだ
599 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 00:10:39 ID:BXApkp2P
GJ
投下。そして首吊ってくる
「ところで涼宮さん、キョンにアレをしてもらったことはあるのかな?」
「何よ、アレって?」
「その様子だとしてもらったことは無いのかな。
彼は一見不器用そうだけど、中々どうして人は見た目で判断できないものだ。
………ああ、今でも思い出すだけで背筋がぞくぞくするよ。
いや、彼の器用さときたら言葉では到底言い表せるものではないよ。
そろそろと慎重に入ってきたかと思えば思いのほか大胆に動き回る。
とはいえ無理をする訳でもないし痛いということもないんだ。
むしろ今まで感じた事のない未知の感覚と言うべきかな。
そして、強弱をつけて的確なポイントを突いてくる。
こう、内側から引っかかれるようなものなんだけどね、それがまた形容しがたい。
我ながら随分と声を出してしまったのが恥ずかしいが、
いやはや、我慢できるようなものでもなかったしね。
もちろん事後処理も完璧だった。ティッシュでやさしく拭ってくれた時は
つい大きな声を出してしまってね、随分と訝しがられたものだよ。
あの年にしてあれほどのテクニックを身に着けているとは。
将来どうなるか、末恐ろしい限りだね。
いや、失敬、僕の記憶であるから少々誇張されているかもしれない。
それでも期待を裏切らないものであることは保障するよ。」
「な、な………佐々木さん、アンタ……」
「そうだね、君もキョンにしてもらうといい…耳掻きを。」
エロパロにあった「イヤーズコンサルタント」を思い出した。
うお、一日見なかっただけで、すごいことに。
職人のみなさんGJ
そしてザスニ初めて買ってきたよ、4ページのために。
ザスニ先行分見たけど佐々木意外と胸あるな。
ハルヒ並みじゃないか?
佐々木=貧乳という定義を壊さないといけないな
まったくだ。
貧乳を気にして世界を作り替えようと閉鎖空間をつくってしまうSSを考えていたというのになw
>>565 そのネタ俺がいただいてもいいかな。
まぁ皆が敬愛するプロシュート兄貴なら「いただいたッッなら使ってもイイ」というところかな、くくく。
607 :
小ネタ1/2:2007/04/28(土) 00:41:24 ID:z9GoI4g9
キョン「あれ?制服のまま来たのか。悪いな、試験前だってのに」
佐々木「いや、試験前だからこそ、だよ。キョン。大体、悪いと思うなら、
日頃の勉強態度を少し見直して欲しいものだね
(ま、そのお陰でキョンの家に堂々とあがれるんだけどね)」
キョン「全くもって、そのとーりだな。とにかくあがれよ」
………
……
…
佐々木「―というわけで、この点は出ないんだよ、キョン(…そろそろかな)」
キョン「なるほどなぁ」
佐々木「何だか少し暑くないかい?(フフフ、キョンが制服萌えなのは、タンスのアレで確認済み!)
キョン「ん?そうか?」
佐々木「そうだね(ここで、さりげなくシャツのボタンをはずして……)」
キョン「佐々木は意外と暑がりなんだな」
佐々木「くっくっ(さぁ、見えそうで見えない感じにもだえるがいいわっ!)」
キョン「少し休憩するか。何か冷たい物とって来るよ」
佐々木「……(さぁさぁ!)」パタパタ
キョン「佐々木?」
佐々木「えっ…あ、ああ、そうだね」
キョン「?じゃあ、俺取って来るよ」
佐々木「うん……(……負けないもん)」
608 :
小ネタ2/2:2007/04/28(土) 00:46:14 ID:z9GoI4g9
佐々木「そろそろ再開しようか(つ、次こそは!)」
キョン「そうだな」
……
…
キョン「佐々木、ココなんだが…」
佐々木「あぁ、コレはね(教えるふりして隣に来ちゃった!)」
キョン「あ!この公式か!」
佐々木「そうだね。そしてこの解をこっちに代入するんだ(このままくっついちゃえ!)」
キョン「おぉ!流石だな、佐々木」
佐々木「くっくっ(キョンの顔がこんなに近くに…)」
キョン「佐々木……」
佐々木「どうしたんだい?(キャー!そんなに見つめないでっ!ってコレはままさかキキキキィスゥ!)」
キョン「お前……」
佐々木「……(やっぱり目はつむるべき?べきよね!口臭とか大丈夫よね?歯磨いてるもんね!
よし!覚悟完了!いつでもどうぞキョン!)」
キョン「鼻血出てるぞ」
佐々木「ええっ!あ、ちょ、ティッシュ!ティッシュ!(うわぁぁぁぁわたしのバカアホマヌケー!……orz)」
>>608 萌え殺す気かあああああwwGJ!
コレ系のSSに弱いんだぜ…
>>608 この一生懸命アプローチしてるのにことごとく空かされるのが何ともいいよなwww
佐々木かわいいよ佐々木
SS?小ネタでなくてか。
SS投下
今日は恒例の不思議探索ツアーなのだが、春の暖かい気候は冬の寒さにおける布団の温かみとはまた別の意味合いで俺の起床を見事に妨げ、結局いつも通りシャミセンと妹に叩き起こされることになった。財布の中身を見てため息をつきつつ玄関を開ける。
佐々木「やぁキョン、ご苦労だね。」
俺の家の前に佐々木が立っていた。
待て、何故お前がここにいる?
佐々木「僕もあの駅に用があるからね・・・くっくっ そんな顔しないでくれ。今日はあの3人は来ない。純粋に僕の用事さ。」
佐々木に言われて俺はほっとする。毎度毎度あの3人と鉢合わせることになんのでは俺の神経がもたない。もっともこの1年で俺の神経はある意味完全に狂ってしまったがな。
そうか、と佐々木はくっくっと笑う・・・。
ん? 待て佐々木。お前俺の質問に答えてないじゃないか。
キョン「なんであの駅に行くのに俺の家にいる?不自然じゃないか。」
俺の意見をもっともとして受け取ったのか、佐々木は偽悪的な笑みを浮かべた。
佐々木「なに、昔みたいにキミの自転車の荷台に乗ってみたいと思ってみただけさ。用事といってもたいしたことではないし、帰属本能かな?いや、なんでもない。忘れてくれ。
くっくっ。それとも、キミは家の前でキミを待ち続けていた僕を見捨て、駅で同じくキミを待つ涼宮さん達の所へ直行するのかい?それは白状というのではないかな?」
やれやれ、そんなことを言われたらNOとは言えないじゃないか。もっとも断る理由もないが。だが確かに言われてみれば久しぶりだ。受験が終わる前だから一年と2ヶ月ぶりだろうか。
佐々木「それぐらいだね。キミの後ろは中々居心地が良かったよ。」
そうかい。俺は良かったと言えたかどうかは今でもなんとも言えんが。
俺はチャリを道路に出して先に乗る。
すると昔と同じタイミングで同じ重量がチャリに掛かるのがわかった。
佐々木「キョン、乗ったよ」
キョン「あぁ」
昔と同じ掛け合いで俺はチャリを漕ぎ出し駅に向かった。
佐々木「どうだいキョン、キミ達の集団は。仲良くやっているのかい?」
聞いてどうする。悪いといったら戦国武将のように塩でも送ってくれるのか?
なら俺の財布の中身でも増やしてほしいもんだ。
佐々木「悪いがお断りするよ。キミがキミのお金を使うのはキミ次第だ。
つまり責任はキミにあるということだ。
それを減らしたくないのならそれに即した行動をとるべきだ。
もしくは慎むべきだね。
そんなに気になるのならバイトでもするべきだろうし、
社会経験にも繋がるし自力で稼いだそれは
親から頂戴するときとはまた別の感慨があるだろうからね。」
相変わらず昔と変らないやり取りだ。
なぜか俺が佐々木に言い返せないのもな。
佐々木「それに先ほどの僕の質問はいわゆる社交辞令だよ。
確かに2度会った仲ではあるがキミが彼等と仲良くやっているか、
僕が心配できるほどキミ達の集団を知っているわけでもないしね。」
そりゃそうだと思いながら俺はチャリのスピードを上げる。
今まで気付かなかったが、話に気を取られてスピードを緩めていたため
集合時間が結構ギリギリなのだ。
結局5分オーバーで自転車置き場まで着いたのは良かった。
だが問題はその後だった。
その問題とは集合時間に送れたことではない。
いや、当たらずとも遠からず、というべきなのだろうか?
ハルヒ「あんた達・・・何してんの?」
佐々木「おはよう、涼宮さん。」
キョン「・・・」
自転車置き場にハルヒがいたことだ。
当然俺が佐々木を荷台に乗せてチャリを漕いでいたところも、
今しがた俺がチャリを止めて、その後ろから佐々木が荷台から降りたのも、
ハルヒは夫の不倫相手を目撃したような驚愕したような顔で見ていたのだ。
ハルヒ曰く遅刻した俺に叱咤するためにわざわざここで待っていたらしいが、
ぜひ違う日にしてもらいたかったね。いや、特に理由なんてないが。
・・・ないはずなのだが、この空気はなんだ?
まるで冬の隙間風のような、痛々しい寒さを感じるのは気のせいだろうか?
佐々木「あぁ、二人乗りしていたの。私が無理を言ってね。」
さっきまで俺の後ろにいた佐々木は俺の横まで歩みを進めた。
佐々木「去年は塾の行きでいつも一緒に二人乗りをしていたからね。
なつかしくて。 だから彼の家で待ってたの。
そうだろう、キョン?」
何故俺に聞く?
ハルヒ「へぇ、そうなの?キョン?」
だから何故俺に聞く?
ハルヒは視力の悪い奴が遠くを見るような目つきで、
佐々木は被告人を見る裁判長のような目つきで俺を見る。
神に誓いたい。俺は何も悪い事はしていない。遅刻を除いてな。
修羅場・涼宮ハルヒの驚愕
終了。
とりあえず俺なりの修羅場を書いてみた。
やっぱり最後までいかないなぁ。収集がつかん。
とりあえず613の時点で改行ミスした俺はちょっと寝てきます。
佐々木の女言葉が異常に堅いというか、微妙に女言葉じゃねーですwwwwwwwww
もうちょっと頑張れ。
>>
>>619 そのネタもう少しいれようと思ったけど、今回は自重した
中学生だしなww
622 :
探索 1/4:2007/04/28(土) 02:58:16 ID:9CRul8lu
「探索:序章」
うん、まぁ彼も、健康な男子中学生なのだ。このような書物の一冊や二冊持っていても
不思議はない。というより、それが普通だろう。
僕が、そのような友人の性癖にこれまたまったく興味がないといえば、これもまた嘘、
欺瞞というしか他はない。僕だって、その、健康な女子中学生なのだからね。
キミが認めるまでもなく、我々は思春期の男女なのだ、そういうことにまったく興味が
ないというのも、それはそれで歪んでいるというべきだろう。
……などと、彼に対する時のような、モノローグを頭の中に構築した。
落ち着け、私。
はい、深呼吸、一回、二回。素数を数えるんだ。1、2、3、4…アレ。
状況を確認するんだ、佐々木。
はい、大佐……大佐、誰?
え〜と、その、なんだろう。そうか、私は混乱しているのだ。混乱状態にある時こそ、
冷静に、周辺の情報を確認するべきだ。道に迷ったら、まず現在位置を確かめない
といけない。
そう、現在位置は、親友の自宅、その自室の中。
次だ。私は何をしている。彼と一緒に自習をしている。今は国語だ。ちゃんとした意味
が分からない言葉があったから、辞書を引いておこうと思った。辞書を引いて類似や
近似している言葉にも目を通しておくことで、応用力を養うのである。
タイミング悪く、彼はお茶を入れるために席を外していた。本棚に国語辞書のケース
はあったので、とりあえず、借りることにした。辞書を抜き出したら、その上に重ねてあっ
た雑誌が落ちた、その雑誌が………うああ。だったのだ。
どうしよう、どうしたら、どうすべき、どうするならば、どうする時?
ええい、五段活用している場合じゃないのよ。もうすぐ、彼が戻ってくる。
こんな物を私が見たって知ったら、彼はどう思うだろう。恥ずかしいだろうなぁ。でも、
こんなとこに、無造作に突っ込んでおく彼が悪いのだ。うん、私は悪くないぞ。
ちらりと、紙袋に入ったブツを見る。外国人の白人女性が挑発的なポーズでこっちを
見ていた。やっぱり彼もこういうのが好きなんだなぁ。自分の胸に手を置いてみる、
むなしい。いいや、私は人並みだ。14歳の日本人女性の平均の範囲内にあるはずだ。
やっぱり、男の子は、大きなおっぱいが好きなんだなぁ。こんなにあったら、体育の時
とか大変だろうなぁ。核ミサイルみたいな胸を見ながら、そんなことを思う。
とりあえず、足先でちょいちょいとつついてみる。
私、何やってんのぉぉ。
こんなの私のキャラじゃないよ。
そうだ。彼のもっているであろう私へのイメージを想像する。
こんな時、“僕”なら、どうするだろう。
>>618 俺はいいと思うが
やっぱ佐々木の口調の使い分けは難しいな
624 :
探索 2/4:2007/04/28(土) 03:02:50 ID:9CRul8lu
「探索:本編」
「お待たせ、コーヒーでよかったか?」
そう言って、俺は自室のドアを片手で開ける。そして、凍り付いた。
部屋の真ん中には、勉強のために持ってきたちゃぶ台。
そこには佐々木が座っており、熱心に読んでいた。
何を、参考書ではない、辞書でもない、俺が、須藤から借りた、秘蔵のアレである。
「おかえり、キョン。ああ、これかい。ちょっと辞書を借りようと思ったら、こんな物を
見つけてしまってね。普段、持て余し気味だった好奇心を満たしている所だ」
佐々木は俺を見上げ、にっこりと微笑む。
背筋が凍り付く笑顔というものを俺は初めて味わった。
「そんなところで、固まっていないで、盆を下ろしたらどうかな、座りたまえよ。ここは
キミの部屋なのだから、遠慮する必要などないはずだ」
ことりと、盆をちゃぶ台に乗せ、佐々木の前にコーヒーカップを置く。
たしか、ブラックでよかったな。
「ああ、それで結構だよ、ありがとう」
とりあえず、佐々木の向かいに正座する。しばらく、沈黙が続いた。佐々木はコーヒーを
飲みながら、興味深げに、雑誌をめくる。英語の雑誌だが、彼女には読めるのだろうか
……きっと読める。なぜだか、そう確信した。
「キョン」
はぃいい、なんとなく声が上ずった。針のムシロとはこういう状態を言うのだ、きっと。
ああ、こんな感覚、一生涯知りたくなどなかったぜ。
「何をそんなにびくびくしているんだい? 今日のキミはヘンだね。そんな風に固まって
いないで、課題を進めたらどうかな」
雑誌から視線も外さずにそう言う佐々木に、ヘンなのはお前だ。という言葉を飲み込む。
ふぅ、深呼吸、深呼吸。
「お前もそんな本なんか見てないで、再開したらどうだ」
根性で、平静を装う。まさに必死だ。声が震えないように緊張したぜ。
「僕は米語の勉強中だ。生きた言葉を学ぶならリアルタイムに使用されている言葉を読ん
だり聞いたりするのが一番だよ、キミもそう思ったから、こんな雑誌を買っているのだろう」
嘘付け! なんで、俺がそんな皮肉を聞かされなきゃならんのだ。
大体、それは……止めよう、それを口にしたら、須藤に悪すぎる。
「男はみんなマザコンだと、よくいわれるが、キョン、キミも例外ではなかったというこ
とかな? キミも知っているだろうが大きな胸と腰は豊穣の象徴だ。アフリカの大地母神
いわゆるブラックマリアと日本の弥生時代などの胸と腰を強調した土器に見られる象徴性
の一致は、偶然ではない。大きな胸をしている女性の方が多くの子供を育てることができる。
大きな腰をしている方が出産による危険が少ない。まったく理に適った女性の愛し方だ。
それが、人類発生から65万年変わらぬ美の姿だ。芸術や感性というものですら本能からは
逃れられないという証左でもあるね」
よくエロ本ひとつから、そんな長台詞を生み出せるな。一年近く、佐々木と付き合って、
コイツが半端なく面白いヤツであることはよく認識していたつもりではあったが、ことこ
れほどとは思っていなかった。やばい、面白くなってきた。
考えてもみれば、性別女性とエロ本について語り合うなどという経験がそうそうあろう
はずもない。こうなったら、とことん付き合ってやろうではないか。
「そりゃあ、胸はないよりかはあった方がいいわな。まぁ、それでも、限度というものは
あるし、全体のバランスという物も極めて重要だ」
625 :
探索 3/4:2007/04/28(土) 03:06:17 ID:9CRul8lu
ん、今一瞬、うろたえなかったか、佐々木の視線が自分の胸元に向いたのを俺は見逃さ
なかった。夏の水泳の授業を思い出す。佐々木は細身ではあったが、綺麗な体つきをして
いたなぁ。腰から足にかけてのすっと筆で引いたようなラインなどは理想的ですらあった。
くつくつと佐々木が水底のカニのような笑みを漏らす。
「それは、もしかして、慰められたということなのかな?」
ちょっと、まて。いや、これはあくまでも一般論だ。佐々木がどうのということは一言
も言っていないぞ。
「キョン、ことこういうことに関して、一般論ほど意味のないこともないよ。なぜなら、
身体の悩みというものの多くは、特定個人に自分がどのように見えているのか、そこに
起因するからだ」
そういうもんか。
「そういうもんさ、だから僕にとってはだね、キミに自分がどう見えているのか、僕は
キミにとって魅力的な女性なのか、それともそうではないのか、その点こそがもっとも
重要なことなのであって、それ以外は、実に些少なものでしかない」
俺にとってのお前か、まぁお前は俺のクラスメイトであり、この一年、もっとも連んだ
友人であり、同じ学習塾に通う塾生仲間であり、共に受験戦争に挑む戦友だ。かように
佐々木は佐々木なのであってそれ以外の者とは比べることなぞ……。
などと、トートロジーに耽っていると、佐々木はそんな俺を見て、ぷッと吹き出した。
きゃらきゃらと珍しく声を上げて、女の子っぽく笑い続ける。
「いやぁ、キョン。困らせてしまったようだね、すまない。単なる言葉遊び、戯れ言だよ。
気にしないでくれるとありがたい。それから、こういう本はもっとキチンと隠したまえ。
僕が好奇心で探してやっと見つかるくらいの場所がよい。あれでは、予期せぬ時に見つけ
て焦ってしまうよ」
うるさいな、木を隠すなら森の中っていうだろ、ベッドの下とかあからさまに怪しい場所
は逆にすぐに見つかってしまうんだよ。お前も日常的に家捜しをする存在が身近にい
ればわかるさ。
「なるほどねぇ、僕は家の者に見られて恥ずかしい書物など、日記帳ぐらいしか持ってい
ないからね、そのような苦労など思いも至らなかった。さぁ、それでは受験勉強に戻ると
しようか、実に有意義な時間であったよ、ありがとう」
まったくだ。どういたしまして。
そういってやると、佐々木は唇の端を歪め、皮肉な笑みを浮かべた。
くそっ、いつか犯してやる。
そそくさと秘蔵のアレを紙袋にしまい込み、元の場所に慎重に戻しながら、そんな犯罪
的な感想を持つ俺なのだった。
626 :
探索 4/4:2007/04/28(土) 03:07:33 ID:9CRul8lu
「探索:エピローグ」
ふぅ、なんとか誤魔化せただろうか。僕にとっては有意義で、私にとっは残念な時間が
経過し、彼の自室内には再び真面目な空気が漂った。
分かっていたことだった、彼には女の私を見せないように注意していた。だから、これ
は当然の結果、実験結果は理想的ですらあった、僕にとっては。
誤算だったのは、彼に対して女の顔をしたがっている私の生み出すノイズ。そのノイズ
は今も甘美な誘惑を僕に、私に送ってくる。
これが悪魔の誘惑というものなのだろう、これからは魔が差さないようにより慎重に
注意しないとならない。
ここまで、うまくやってきたのだ。最後まで、貫き通したい。だけど、この気持ちもま
たノイズなのだ。機械的に受験勉強を続けながら、私はそんなトートロジーに耽っていた。
1-2間のギャップが素晴らしいな、コレは。
これは紛れもなくGJだと保証する。
G J !
GJ
すまん割り込んでしまった
それはそうと佐々木の恥ずかしい日記帳を
詳しくお願いします
>>626 GJ!
しかし何というか、本編とか色々とSS読んで思うのだけど
本心をひた隠して、裏腹に友達という役を演じているのならば、
それでいつまで抑えていられるのか、結構危うい感じではあるよなあ
どっかでタガが外れてあんまブルーな展開になられても、その、何だ、困る。
というかPia3の高井某あたりを連想してしまって何となく鬱。ぬるぽ
>>604 「身体測定を信じるのであれば、肉体的数値(ry」
キョンと並び歩いてた挿し絵ではたしかにペッタンコにみえるな。
佐々木「ペ、ペッタンコちゃうわ!」
本当にネタ、というかシチュエーションだけ列挙してみる
・ものすんごい悲鳴を上げる佐々木たん
・爆笑してしまう佐々木たん
・キョンにキレる佐々木たん
・へこむ佐々木たん
ご自由に料理してください
職人さん乙彼です。
それと2夜ほど試してみたんだけど、
>>327はいつくらいなら見られるだろうか?
こりゃスニーカー買うしかないな
「キョン、なんてことをしてくれるんだい」
「なんてことって何だ、俺はただ……」
「機械的に縫製されたとはいえ原材料については
現地の人が育てたGenusGossypiumが使われている。
そのように扱う事は育てた人、ひいては環境それ自体への
不敬罪にほかならないよ」
「そ、そんなにすごいものだったのか。
じゃあどう持てばいいんだよこのぬいぐるみ」
「うさこを持つ時は耳じゃなくて抱いてあげて」
思ったが、今本編はαとβという並行世界が同時進行してるわけで。
ストーリー上どちらかは最後に消えてしまうわけで(多分)。
そして消えるなら間違いなく佐々木側のわけで・・・
orz
>>631 「しばらく見ない間に…まあ、その、何だ」
「佐々木、バスガイドでも始める気か」
「実力行使というやつだね、流石にもう限界だよ」
「これから実力行使という時に白旗は無いだろう」
「白旗じゃない、ミニサイズだけどちゃんと印刷があるよ」
「ピンクのハートマークが微妙なセンスだな。普通国旗だろ」
「そうかな、僕の心情を的確に──あっ」
「風で付け根が折れたな」
「くっくっ、流石だよキョン」
「どういう意味だ」
佐々木を脳内着せ替えをしてみたが
どんな衣装でも似合う佐々木かわいいよ佐々木
>>638 「逆に、考えるんだ。消えちゃってもイイよ、と考えるんだ」
無理ですッッ、父さん。
マジレスすると、今回は、時系列操作による上書きはやんないと思うんだ。
消失の後始末にあれだけの手間をかけた以上、同じ大ネタを繰り返し使うと
は思えない。
ハルヒ(佐々木)の力を使って、世界は合成されると思うんだが、そこに至る
仕掛けは思い至らん、よって6月を待って悶々とするしかないというのが結論。
ここまでの伏線の集大成である佐々木の団(仮)が今回だけで消えるとも
思えない(これは佐々木に消えて欲しくないと思う俺の願望)。
佐々木団が消えるわけじゃないじゃん
α世界にもちゃんと佐々木団はいるわけで
だからこそ佐々木側のβ世界には消えて欲しくない俺ガイル
くっくっ、君たち、αだβだという以前の問題の可能性は考えていないのかい?
例えば、次の本が6月に出るわけだが、まるで分裂が無かったことのような展開で、
読者に大量の?を発生させ、よーく見ると裏の筋書きの所に堂々と「大人気シリー
ズ第9弾!」とあり、裏からめくったところにある「谷川流の本」のリストでは憤慨の
次が驚愕になっている。
などという突飛すぎる展開は、きっと午後の暑さにやられた僕の妄想だね。
忘れてほしい。
佐々木は君ではなくキミと言う。
佐々木は結構動物が好きそうだな
犬や猫飼ってたら萌える
猫の名前はキョンです。
「キョンたん、いいこでちゅね〜(チュッチュッ)」
「ちょっと、さっきから電話鳴ってるわよ!」
「かかかか、勝手に入ってこないでよー!!!」
649 :
名無しさん@お腹いっぱい:2007/04/28(土) 17:00:03 ID:rI8lWOQC
>>648
かなり萌えた。
動物キョンには女言葉だろうな
動物と接するときはやっぱり女言葉なんだろうな
佐々木「ほらほらキョン♪ご飯だよ」
イヌ「わん」
佐々木「いいこだねキョン!」
佐々木「…………………グスッ」
キョン「…あー、何をやっていらっしゃるんですか佐々木さん?」
やばい、萌えるw
「佐々木さん、この前野良猫をキョンさんだと思って話しかけていたみたいです。
いじらしいと思いませんか?」
「―――川の流れのように、―――鳥に話しかけていた―――わ」
「飼育小屋のウサギを貴様の名前で呼んでたぞ。ウサギって絶滅してなかったのか」
「一つ。佐々木は大の動物好きだ。
一つ。佐々木には妙な習性がある。
一つ。佐々木は大抵の動物をキョンと呼ぶ。
一つ。俺は大変迷惑している」
>>627今まで誰も何も言ってないから、本当はあるのかもしれんが
米語って、誤字だよな
>>658 動揺した佐々木が変な言い回しをしたと考えれば十分筋は通るはず。
米語って概念はいわゆるクイーンズイングリッシュと対応するものとして普通に存在する
ぶっちゃけて言えば俺らが学校で習ってるのが米語だよ
ついでに言えば、件の雑誌がアメリカのものであるってことだな。
英語だとページ3ガールとかぐらしか知らないが。
662 :
名無しさん@お腹いっぱい:2007/04/28(土) 19:11:14 ID:rI8lWOQC
656見て思った。
パンジーってETじゃん?
今日気づいた。
>>245からの話、中断したせいか途中のキョン葛藤シーンを投下し忘れている
それも入れて、中学で恋人まで発展したIFの話として書き直す予定
今書いてるものが未だ終わる気配がないので早くて来月だけど
>>658 佐々木「一口に日本語と言っても、実際、そこにすむ人間にとっては、もっと細分化される。
それは理解できるだろう。たとえば、この『涼宮ハルヒ』シリーズは、イメージモデルとして
舞台に兵庫県の西宮市近辺を使用しているのは熱心なファンの間ではよく知られたことだ。
よって、厳密に言うのであれば、僕らの使用している日本語は、兵庫県西宮近辺の方言で
あると考えるのが自然だろうね。言語的な分布についてはちゃんと調べているわけではない
ので明らかではないが、おそらく俗に神戸弁と呼ばれている物が近いだろう。同じように、
イングリッシュ、すなわちイングランドを母国とする言語、英語にもいろいろあってね、さまざま
な国家で使用されているから、その国家、そして地域によっても大きな隔たりがあるのだ。
たとえば、同じブリテン島内でもウェールズ地方ではまったく異なるらしい。いわゆる標準語、
いや僕らに言わせれば、東京弁かな、と関西弁くらい違うというわけだ。まぁ、この点に関して
は実際に居住する人間に言わせればいろいろあるようだよ。そして、国家レベルになるとイギリ
ス英語なんかはクイーンズイングリッシュなんていうこともあるね、まぁそういったことも含めて、
英語の俗語表現を僕は米語と表現したわけさ。分かってくれるかな
>>658くん」
皮肉っぽく聞こえたら、ごめん。俺の中の佐々木シュミレータがキミの書き込みを見て、
面白いことを言い出したので、書き留めてみたくなっただけなんだ。
665 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 19:20:59 ID:BXApkp2P
台詞まわしに惚れた
>>626 俺のくだらない妄想をよくぞここまで・・・まいりました
キョンよ、見つかったエロ本が、ドン引きされるようなマニアックなモノでなくて良かったな・・・
妹モノのDVDだとか飲尿だとかスカトロとか、きっついフェチを佐々木に解説されたら自殺したくなるだろうよ・・・
>>655 流石フラクラK! 俺達にできないことを平然とやってのける!
そこにシビれる、憧れるゥ!
そうか米語はあったのか
ジョジョスレかとオモタw
佐々木かわいいよ佐々木
>>192 超亀レスですまないが、このスレの存在を知ったのが
今日この時なので、投下先の選択肢としてなかったわけですよ。
どうやら書いてくれるらしい……神来すぎ…ヒートしすぎ
書き込みしてる全員でネタふれば止まらなくなりそう
相変わらず盛り上がってるなw
思ったんだが佐々木の誕生日っていつなんだろうな?
>>672 7月7日だったりして
その日にキョンが誕生日プレゼントあげて喜ぶ佐々木を想像して萌え死んだ
「彼女は涼宮ハルヒに統合された。最初の情報爆発で生まれたものの
一つが彼女。既存の人間に能力を付加するのではなく、存在そのもの
が創造された。彼女は涼宮ハルヒの一部。よってこの回帰は規定事項」
ぐわあああぁ
>>674 そういうことは本スレでだけにしてくれ
それとも佐々木アンチか?
高度なレベルの荒らしだ
佐々木の可愛さは永遠に残るよ。
消失長門だって扱いは似たようなもんだし、別に妄想するのは各自の自由じゃないか。
680 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 22:04:15 ID:BXApkp2P
ぐわあああぁ
→勝手に続けてみる
佐「この世界には…終わりの無いコトワリが存在するんだよ…キョン
僕が消えても僕の存在そのものは消えない」
佐「なぜなら…僕は…」
佐「……してるから」
「釣れた。大漁」
あの長門さん、こんなところで釣らないでくれますか?
「どうして?」
どうしてって、ここは佐々木のスレだし、できれば佐々木に幸せに
なって欲しいと思う奴が集まってるわけで。
「私が語ったのは、根拠のない予想。すでに私は未来への同期は
不可能。また、彼女についても情報が不足している。私が確度の
高い予想を語る可能性は、あなたが原作において古泉一樹と恋
人関係になる程度しかない」
あのなあ。
「危機管理において、最悪の予想をしておくことは必要。彼女の
存在が消えてしまう可能性は、常に存在している。しかし、涼宮
ハルヒの中に帰る展開は、最悪よりは少しだけ・・・マシ。私も」
私も?何だ?
「私も常に消滅の危険がある。それならば、涼宮ハルヒの中に、そ
の残滓でも残れるのなら、それは完全な消滅に比べれば、幸福な
こと」
そこで佐々木は、自分が存在した証を残す為に
キミの子種が欲しいと言う理論武装でキョンを襲うんですね!!
ふと心配になったんだが、驚愕でアレな展開になった場合に夏コミや冬コミでの佐々木戦線に異常は生じないのだろうか
あれだ、涼宮ハルヒの可能性の一つとして
世界ではなく、自己の消滅を願って消えてしまう。ってのを
昔考えた事があるんだが、このタイミングで
>>681の釣り針を
捕らえるに薄ら寒く候orz
>>21氏のように、転載はOK?
それなら手直しした上で、数日中に投下できるのだが。
お見舞いネタに感化されて
キョンが佐々木の家にお見舞いに行って部屋に通されたら
少し頬が赤らんでいて若干乱れたパジャマ姿の佐々木がいて
佐々木は佐々木で内心恥ずかしいやら驚きやらでパニック寸前なのをギリギリ理性で抑えつけているようで抑えきれない様子なのを
体調が悪いからだと勘違いしたフラグクラッシャーK を夢想した。
キョンは一回殴りたいな…分裂読んでその後このスレ来てすごいそう思った
佐々木の魅力はキョンの鈍感さがあるから出ると思うんだが…
キョンを殴りたいとか言ってる奴、嫌キョン厨みたいな基地外になるなよ…
>>688 dクス。
ではこれから手直ししてみる。
>>690 俺の場合嫉妬とかから殴りたいという衝動が出るな
俺?無口なキモオタですが何か?
佐々木かわいいよ佐々木
>>690 あの鈍感っぷりは昔の自分を見てるようで、こめかみに飛び膝蹴りをしたくなる
いたたまれない
試験官が来た、そろそろ開始か……あ、電話の電源切らなきゃ
『新着メッセージが1件あります。』
ん? 誰だろう――
----------------------------------------
FROM:キョン
TITLE:おはよう
そういえば今日試験だったよな?
お前なら絶対大丈夫さ、がんばれよ。
----------------------------------------
――うん、がんばるよ。
---
とりあえずキョンがこんなメールを送るとは思いにくいがついカッとなって書いた。反省はしていない。
ハルヒ宛てのメールを佐々木に誤爆して吊るキョン
>>696 送らないと何か面倒なことが起きると確信している時、
あるいはすでに面倒極まりないことが起きていて、そのフォローをしなくてはならない時ならあり得る。
ササッキーが泣きながらキョンに抱きついて
「お願いだから、もう僕を一人にしないで・・・」
と囁く勇気があれば今でも簡単に撃沈できると確信している俺がいる
>>700 K「わかった、今度どっか行く時は皆で行こうな」
>>674の流れでSSを書いてしまった。
パラレルワールドだと思って、簡単に流していただけるとありがたい。
704 :
1:2007/04/28(土) 23:53:48 ID:LnnOETqM
自分が消えてしまう―
その重大な事実に対しても、特に大きな感慨はわかなかった。
現実感がなさ過ぎる。
悲しいのか、寂しいのかもわからない。
私はこの事実に対して、悲嘆に暮れるべきなのだろうか、それとも自らの存在のために必死にもがくべきなのだろうか。
橘京子、そして周防九曜の告白によると、私は4年前に涼宮ハルヒの世界改変によって創造された存在、いや分裂した欠片と言ったほうが正しいのかもしれない。
そして、涼宮ハルヒの改変された精神世界が補完されるとき、私もまた補完される。
再び彼女の中に私は還る。
4年前、当たり前のように私が存在したように、当たり前のように私は消える。
そして、涼宮ハルヒでなく私の精神世界が補完されるとき、この分身は涼宮ハルヒと取って代わることができる。
消えるのは涼宮ハルヒ、私は―消えない。
その補完の鍵はあの人。
涼宮ハルヒの、そして私の初恋の人―
私の中学校時代の親友。
気がつけば私は彼の家の前に来ていた。
どうしても彼と会って話がしたかった。
インターフォンを押す。
スピーカーから彼の声が聞こえた。
汗ばんだ手の緊張が少し和らぐ。
少し話がしたい、彼にそう伝えた。
そう、話がしたい。
彼と話がしたい。
確認したかった。
私の存在意義を、そして私の心を。
彼は普段と変わらない笑顔で私を出迎えてくれた。
こんな夜に一体どうしたんだ、そう言う彼の少し困ったような優しい顔。
いつも言い負かされそうになると、その顔をするよね。
私の大好きな顔。
その顔が見たくて私はいつもあなたを言い負かそうとしていた―
話したかったはずなのに、何を話せばいいかわからない。
とりあえず、私たちの中学校まで歩こう。
あの1年間の思い出の詰まった道を、辿っていこう。
帰ろう―
帰りたい、あの頃に。
>>702 ササッキーの好意を…
ここまで鈍いと殺意が沸くなw
まぁさすがのキョンもここまで鈍くないか
706 :
2:2007/04/28(土) 23:54:58 ID:LnnOETqM
どうしたんだ、とか勉強は大変なのか、とかあの人は話題を振ってきてくれた。
でも、私はうまく応えられない。
きっと私の話したいこととは違ったから。
気がつけばお互い言葉を交わすことがなくなっていた。
でも、あの人は何も言わずに私の隣を歩いていてくれる。
彼の存在を感じながら、私は自分の存在が消えることについて考えていた。
いつだったか、自分が死ぬときを考えたとき、その痛みや苦しみが怖かった。
世界から痛みも苦しみもなく消え去るように死ぬことができたら、どれだけ幸せだろうと思っていた。
橘京子の言うように、私は自分の存在にしがみつくべきなのだろうか。
周防九曜は言った、涼宮ハルヒと私が同時に鍵に接触した今、間もなく選択は行われるだろう、と。
いつまで私は存在できるのだろう。
気がつけば中学校はもう目の前だった。
懐かしいな、彼はそう言った。
何も変わっていない、あの頃のまま。
中へ入ろう、と私は言った。
校庭のフェンスに人が出入りできる穴がある。
それもあの頃のままに。
私には自分が涼宮ハルヒにとって代わろうという考えは全くなかった。
所詮自分は分裂した存在の欠片―
そう、私の理性、いや存在が理解していたからかもしれない。
なぜ、私が存在することになったのかはどうでもよかった。
ただ、私が何のために存在してきたのか―
それを知りたかった。
証明したかった。
誰もいない校庭は私たち二人には不相応に広かった。
私は校庭の中心へと向かう。
ここがきっと最後の舞台。
ここでクライマックスを迎える。
私にとっての。
彼は何も言わずについてきてくれた。
あたりを見回す。
周りには誰もいない。
祝福してくれる人も、見守ってくれる人もいない、分裂した欠片の最後の舞台。
>>700 「佐々木…お前がそんなに思い詰めるなんてな……、よし!佐々木もSOS団に入れよ。楽しいぜ!」
と空気の読めない慰めをするキョン
708 :
3:2007/04/28(土) 23:58:40 ID:LnnOETqM
「ねえ、キョン。懐かしいよね、何も変わっていない。」
ああ―
と彼は応えた。少し訝しがるような表情。
私はどんな表情をしているのだろう。
せめて最後ぐらい自分の一番いい表情を彼に見せたいのに。
佐々木、どうしたんだ―
彼の言葉はやさしい。
私はどうしたいのだろう、どうしたかったのだろう。
ただ、一言「好き」と言えばよかった?
でも、ずっとその一言を言ってしまえば世界が壊れてしまうようで、ずっと怖くて言えなかった。
ずっと勇気がなかった。
もしかしたら、それすらも私にはそう決められていたことだったのかもしれない。
彼に恋をしたことすらも。
どうしてずっとうつむいているんだ、何があったんだ―
やさしい言葉を掛けないで欲しい。
つらくなるから。
気がつけば私は顔を彼の胸にうずめて、そして抱きしめていた。
佐々木―
「お願い、しばらくこのままで―」
私の目から何か熱いものが流れていた。
彼の匂い、彼の温もり、彼の存在―
このまま彼とひとつになれたらいいのに。
私自身が創られた存在だとしても、この感情すらも創られたものだとしても―
彼に私のことを忘れて欲しくない、私がいたことを、私といたことを忘れて欲しくない―
この想いだけは私自身のものだけだと信じていた。
両手に精一杯の力を込める。
彼の心に、彼の存在に私を刻み込めるように。
記憶からは消えてしまっても、そのどこかに私がいるように。
静かに私は誰かの鼓動の中へ消えていく。
当たり前の日常をずっと退屈だと思っていた、
でも今なぜこんなにも懐かしいのだろう。
『For Nothing』
709 :
708:2007/04/28(土) 23:59:48 ID:LnnOETqM
もしも、ありえないけどそうだったら、程度で流しといて。
泣いた、ガチで
うわぁ、投下邪魔しちゃったか
スマン
乙
本当にありえそうで怖い…
なんか今日はこういう流れなのか?
>>709 これ見てキョンとの恋が実るとしたらハルヒしかいないんだなとオモタ…
驚愕では佐々木がこんなことにならないように祈るよ…
てか4スレ目に入ってから雰囲気が悪くなったな
平和な佐々木スレであってほしいよ
「キョン、実は先日ネットサーフィンをしている時にぬるぽという単語を目にする機会があったのだが、
ぬるぽとは一体どんな意味なのか僕に教えてくれないかな?
「ガッ」
「………………………(´;ω;)ブワッ」
佐々木は逃げ出した!!
717 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 00:15:55 ID:u9SULxFc
この作品が兵庫県をイメージしてるって本当?
「お願いだキョン。もう、僕を1人にしないでくれ」
「1人じゃないだろ。お前には忌々しいがあの橘がいる。いけ好かないが藤原がいる。
よくわからないが九曜だっているじゃないか」
「でもそこにキョン、キミはいないじゃないか」
泣き崩れる佐々木を、俺はただ抱いてやることしかできなかった。
俺の胸の中で泣き続ける佐々木の頭を撫でてやる事しかできなかった。
「もう、あの頃には戻れないんだね」
「そうだな。一度こぼれた水はもう戻せないんだ」
「あの時キョンが涼宮さんではなく僕を選んでいたら…
いや、過ぎてしまったことを口にしても意味がないね」
「佐々木、俺は――!」
「もういいんだよキョン。それより少ししゃがんではくれないか?」
「一体なにを――んっ!」
目の前に佐々木の顔がある。唇になにかが触れている感触がある。
なにが起きているか俺だって判るさ。
唇を離した佐々木は背中を向けて
「ありがとう。そしてさよならだ」
俺の前から消えてしまった。
>>700の台詞でとっさに浮かんだが、なにこの最悪な未来('A`)
俺のハルヒがこんな事態を喜ぶはずがない
ハルヒはそんな子じゃないよ
ハルヒはガチでササッキーと戦うんだよ、それが出来る子だよ
あらかじめ予定された勝利を喜ぶような子じゃないんだよっ
そうだろ?俺の大好きなハルヒ
もしこのことを知ったらハルヒがどれだけ苦悩することかわかるだろっ
>>715 驚愕まで約一月の状態になってきたからな。
妄想のさじ加減も煮詰まり気味というかやや悲観的になっているんだろ。
そのうちまた佐々木が幸せになるオチを夢想する流れがやってくるさ。
そろそろ佐々木ふたなりSSが増加か
>>719 激しく同意
佐々木が自分から身を引こうとしてもハルヒはそれを許さないキャラだと思う
・・そういやそんなネタで何か書いてた記憶があるが別にそんな事はなかったぜ
美しい終わり方というのも、キャラへの愛のひとつの形であるとは思う
誰かが消えることを望むタイプじゃないな。
それでこそ女帝。
佐々木となら対等の相手として大地に立つんじゃないか、ハルヒ。
最終的にキョンハーレムENDですべて解決
佐々木は、ハルヒのライバルに相応しいスペックのキャラとして出ているからなぁ。
これで、ハルヒが内心だけでもいいので、キョンへの気持ちに自覚的になったら、
『涼宮ハルヒ』は小難しい世界系の旗手から名実共に少し不思議なラブコメ小説に。
俺は望む所なのだがなぁ。
もし佐々キョンENDになったら谷川を抱いてもいい
ただそうなるとハルヒがかわいそうだけどな
730 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 01:18:21 ID:CM1orHZu
そのために二つの世界は統合せずに別の道を行く
ハルヒと佐々木が出会ったことにより互いの力が干渉・暴走し、破壊神が姿を現す。
キョン達は世界の破壊を防ぐため破壊神に戦いを挑む。
ってどっかで見たことのある展開だな
732 :
小ネタ:2007/04/29(日) 01:39:10 ID:7stgfy8G
「キョン、実は…大事な話があって……」
「何だ?」
「えっと…あの、その…つまり…」
「じれったいな、じゃあ俺の話を聞いてくれるか?」
「えっ?何?」
「実は俺…僕っ子萌えなんだ」
「そ、それって…つまり…」
「あぁ、好きって事さ」
「キョン…」
「国木田…」
佐々木「ハッ!……なんて夢だ……しかし、僕っ子か…………」
翌日
キョン「あれ?佐々木って前から僕だったか?」
佐々木「くっくっ、僕は前から僕じゃないか」
>>732 成る程
ササッキーが僕っ娘になったのには国木田に嫉妬したからかw
本編の作風からすれば鬱ENDはないと思うが
佐々木SS書いてると何故かそっち系に流れてしまう俺
たまにはコメディやラブラブなやつでも書いとくか
でも今俺の頭の中にあるネタが結構鬱っぽい
鬱=暗くて救いがないってわけじゃないし、別に鬱でも良いと思うぞ。
いや、暗くて救いがない話も好きだがね、俺は。
どなたかハルヒスレもかくやってほどのお互いデレッデレの佐々キョンを書いてくれないか
もうね、お互いセリフと地の文で出来る限りの語彙と言い回しで褒め合って求愛しまくるの
クラスメートとかはちょっと引いてるの
でも二人の世界に入ってるからしったこっちゃなくて最後はちゅーしたり押し倒したりしちゃうの
そんなの読みたい
それはハルヒスレでやればいいんじゃね。
佐々木にそういうことして欲しいとあんまり思わ……ないと言えば嘘だが、
でも佐々木とキョンは佐々木とキョンであるべきだね。
俺も
>>736みたいにそういうの見てみたいな
ありえないかもしれないけどこのスレでぐらい二人をいちゃつかせてもいいジャマイカ…
>>735 あー、表現が悪かったかな
鬱と言うより切ない系な感じだ
甘いやつではないが
ちょいと気分変えたネタを投下
『佐々木の日記帳』
〇月×日
キョンの家で勉強をすることになった
そこでなんとエッチな本を発見してしまった
胸がバイーンでボイーンな外国人が載っている本だった
その場はなんとか誤魔化せたけど…
やっぱりキョンも胸が大きいのがいいのかな?
私の胸は…
よ、よし!牛乳買ってこよう!
続く?
>>739 これはササッキーになりそうだなw
佐々木SSって切ないの多いから読むと少し鬱になる…
ハルヒスレみたいなゲロ甘にならないぐらいの甘い佐々キョンを読んでみたい
741 :
小ネタ1/2:2007/04/29(日) 02:50:47 ID:7stgfy8G
女子A「ねぇねぇ、佐々木さんってキョン君と付き合ってるの?」
佐々木「キョンとは別にそういうのじゃないよ」
女子B「えーっ!付き合っちゃいなよ〜!いっつも二人で仲良く喋ってるじゃん」
佐々木「だからって、付き合う必要ないでしょ?」
女子A「ん〜そうだけどさぁ。塾も一緒なんでしょ?」
佐々木「ソレは本当に偶然だよ」
女子B「ふーん」
女子A「キョン君ってさ、結構面倒見良くて頼れるよね」
女子B「わかるわかる!結構いいよね〜」
佐々木「え……そうなの?」
佐々木の日記…
ササニッキ…
…スマン
744 :
小ネタ2/2:2007/04/29(日) 02:55:48 ID:7stgfy8G
女子A「そうよ。モテモテって程じゃないけどね。あたし狙っちゃおうかな〜」
女子B「ルックスも悪くないもんね」
佐々木「ち、ちょっと待って。この受験のさなかに恋愛なんかにうつつを抜かしていいの?」
女子A「受験だからこそよ!お互い励ましあって頑張れるんじゃない」
佐々木「その発想は無かっ……いやいや、恋愛感情なんて物はね、一種の精神病だよ
一時の感情に任せて自分を見失うなんて、この時期一番やっちゃ駄目じゃない。
止めた方がいいよ。あなた達の為に言ってるんだよ。いや、ホントよ」
女子A「ふぅ〜ん」ニヤニヤ
女子B「へぇ〜」ニヤニヤ
佐々木「うっ…い、いや、だかr」キーンコーンカーンコーン
女子A「あっ、残念〜休み時間終わっちゃった」
女子B「佐々木さん、後でね〜」
放課後
佐々木「今日から一緒に塾に行かないかい?」
キョン「えらく突然だな…別に構わんが」
佐々木「くっくっ、よろしく頼むよ、キョン」
うほ、甘い空気が漂って参りました。
>>739 俺が適当に書いた、日記云々が形になっておる。
これは続きに期待!!
暦の上では十分に秋と言える時期だったが、気候の上ではまだそれなりの暑さを残した程度の時候。
リフレッシュを兼ねた日課としている休日早朝ジョギングの最中、妙なものが落ちているのに気が付いた。
何これ――鳩の羽根? 白い鳩なんてこの辺には居ない筈だったけど。
好奇心からか、その羽根を摘み上げ、まだ柔らかい日光に透かしてみる。
空が高いな――
羽根の向こうに見えた巻積雲が視界に収まり、私はただそう思った。
卒業式のあの日以来、私達は会う事も言葉を交わす事も無かった。
「じゃあ、またな――」
「――ああ、またいつか」
『いつか』は、まだ来ていない。
彼の事が好きでは無かったと言えば嘘になるだろう。
友達としての好意は当然のようにあったし、彼と言う人間に惹かれていた事も事実。
でも――
彼との関係が途切れる事に比べたら、あの頃はそれは大した事では無いように思えた。
彼と一緒に居る時間は、私にとって最上の時間だったのだから。
それ以上を考える事など、意味の無い事だと思っていたのだ。
「キョン――」
「ん」
「――いや失敬、何でもない。忘れてくれ」
「どうした、珍しいな。何か悩み事でもあるのか?」
あの頃、彼に自分の真意を伝えるべきだったのか。そうではないのか。
ただ彼と一緒に居たかったから、私は『彼の友達』としてのロールを選び、それは為された。
切っ掛けさえあれば『彼の彼女』としてのロールを選び直す事だってできたかもしれない。
それをしなかったのは私の弱さだ。彼と一緒に居たかったからこそ、私の真意を圧殺してきた。
幾夜の間を煩悶とし、それでもなお今の関係こそが最善なのだと、そう自分を納得させながらも
どうしようもなく抑えられない気持ちが今も心の奥底で疼く。
――恋愛が精神的な病と言うのなら、私は完全にインヴァリッドだ――
彼と離れたのに、否、だからこそ、それが実感としてよく判る。
いつも近くにいたせいで、そんな事にも気付かなかったんだ――
――突然の突風が全身を煽り、私は我に返った。どれほどの間、空を見上げていたのだろうか。
右手で摘み、空に翳していたあの白い羽根は吹き飛ばされてしまっていた。
天球で控えめに光を反射し輝く月の彼方へと、まるで舞い踊っているかのように。
この空の下にいるキミに、いつか私の思いが伝わりますように――
願を掛けるなんて柄ではないけれど、飛び去る羽根を見送りながら、私は思った。
---
ネタ元は茶太の『誓い』。歌から膨らませるの難しいな……
『俄雨』とかもいい感じだと思ったのだけれどPart3の678-680『雨宿り』が
相当にそのまんまだったので見送り。あれはGJだ。
というか連休初日から何やってんだ俺
今年の学園祭でついにSOS団バンド登場
対バンに橘率いる佐々木団バンド現れ勝負だこの野郎
ちょww佐々木さん音痴ですよ佐々木さん
キレた九曜がマイクをひったくり恐ろしい事態に
という夢を見た
>>748 なんてカオスな夢だwww
GWはずっとオレと語り合わね?
些細なことが原因でハルヒの閉鎖空間に神人大量発生
あまりにたくさんなので一部を佐々木の閉鎖空間に移すことに
古泉「ご協力感謝します佐々木さん」
佐々木「なに一刻を争う事態だそうだからね、仕方ないさ」
古泉「じゃあお願いします、橘さん」
橘「はい…」
ハルヒ神人が暴れて苦しむ佐々木
佐々木「うっ!……ゲホゲホ……くるし……ハァハァ」
橘「さ、佐々木さん!大丈夫なのですか!?」
藤原「ちっ!もう見てらんねーぜ、僕が涼宮ハルヒごとぶっ殺してやる!」
橘「やめるのです!」
佐々木の手を握るキョン
佐々木「き、キョン…」
キョン「佐々木!大丈夫か!?」
佐々木「キョン………僕はもうだめだよ…わかるんだ」
キョン「な、なにいってやが―」
佐々木「何もキョン泣くことなんてないさ…僕なんかのために……
むしろ喜ばしいことだと思わないかい?僕一人が犠牲になることで世界が救われる。願ったって出来ることじゃないよ、くっくっ……げほげほ!
ねぇキョン、ひとつだけお願いがあるんだ…いささか恥ずかしいお願いだけど聞いてくれるかな?
もう少しでお別れだろうけど、その時まで僕の手をずっと握っていてほしいんだ。
死ぬのは怖いってずっと思ってきたけど、全然そんなことないんだね…キョン、君がいてくれたら僕に怖い物なんて―――」
キョン「さ、佐々木!?佐々木ーーーーっ!!!!!!!」
てなかんじのss誰かよろしくお願いします
「―――死ぬんじゃない。何でも言うこと聞いてやるから!」
本当かい?それは良いことを聞いたよ。心なしか体が楽になったように感じるぐらいにね。
………でも、こんな貴重な機会をその場の勢いに任せて消費すれば僕とキミとの友情に遺恨を残し兼ねないし、
そもそも、いち高校生であるキミに出来ることに絶対的な限度があることは火を見るより明らかだ。
そうだね、差し当たっては二人っきりで食事でもしながら、今後の予定でも話すとしようか、くっくっ」
「「「「―――仮病/かよ/ですか/だと/―/.!?」」」」
「失礼だな。楽になったと僕は言ったはずなのだが」
では修正と推敲が終わったので投下します。
他スレで投下したものを修正したものです。
10レスほどを予定。原作158ページからの分岐です。
「宣戦布告?」
δ−1
『もしもし』
こだまのように返ってきたその声は、今朝聞いたばかりの女の声だった。
こいつの声を聞いて、なぜかはわからないが、俺にはこいつからそろそろ電話がかかって
きそうな予感がしていたし、実際かかってみると最近同じように電話で話をしたような錯
覚にとらわれた。
それはいいんだが。
「佐々木か?」
「正解だ。キョン、キミが僕という個体を第一声で認識してくれたことには痛快の念を禁
じ得ないよ。先日涼宮さんにキミの親友だと宣言した手前、僕の声をキミのシナプスが伝
達することに齟齬をきたすとなると、少々居心地が悪いのでね」
それを聞いて俺の脳内42型モニターに、先日の佐々木との邂逅の映像がビュンビュンと3
倍速で再生された。音声付きでだ。
だがなぜか、縁日で買い求めた変身ヒーローの出来損ないのお面のような、不思議とも何
とも表現しかねるハルヒの表情までもが再生され、理由もなく頭の中がチリチリした。
「ところでキミは入浴中のようだね。すまない、今さらだがかけ直した方がいいかい?」
いやかまわないと答えると、
「そうかい、では手短に話そう。キョン、キミは明日暇かい?」
俺が忙しいということは世界の危機が訪れているか、それともコペルニクス的大転回に巻
き込まれていることだろうぜ。
つまりは暇だ。
「そうだろうと思ったよ。いや、失礼。実は今、僕の手元に映画の鑑賞券がある。それと
いうのも、かつて東インド会社から発祥した市場主義経済における人類にとって重要な発
明の一つである株式の恩恵を享受できうる立場に僕の父がいるのでね」
つまりはどういうこった。
「端的に言うと、僕はある映画会社の一株主である父から映画の優待券の提供を受けたの
さ」
佐々木はそこで言葉を一度切り、一呼吸おいて再び話を続けた。
「昨日キミにはやや不愉快な思いをさせた詫びということもあるし、再びキミとの友誼を
厚くしたいという僕の願望もある。よければ明日、共に映画を見に行かないか?」
意外な提案だが、こいつと遊びに行くというのも悪くはないな。
別に躊躇することもないので即決した。
「ああ、いいぜ」
「そうか、承諾してくれてほっとしたよ。……では明日、いつもの駅前で午前9時に集合
でいいかな?」
753 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:22:54 ID:Lcq9Zwfn
佐々木は修学旅行の予定表でも見ているかのようにそう提案した。
別に異論はない。
明日ならハルヒが来ることもないだろうしな。
かまわないぜと俺が返答すると、次に佐々木はまさにコペルニクス的大転回とも言うべき、
予想もしなかった提案を投げかけてきた。
「そこでキョン、キミに頼みがあるんだが……。明日、涼宮さんを誘って連れてきてくれ
ないか?」
俺には一瞬、佐々木が何を言ったのかわからなかった。
すまん、なんだって?
「キミが驚くのも無理はないが……ではもう一度言おう。明日僕とキョン、そして涼宮さ
んの3人で映画を見に行かないか?」
……なんと言おうか、次の日に台風と地震と大津波がやって来ると分かってしまっている
のにもかかわらず、しかもそれでも決行されることになっている遠足の前日のような心境
にさせる提案だ。
「一応聞いておこうか。誰が、そしてなぜ誘うんだ?」
「誰がと言う質問にまず答えよう。もちろん、誘うのはキミに頼みたい。僕はいくら涼宮
さんが有名でも彼女の電話番号を書き留めているわけではないし、またそこまでの間柄で
はないからね」
俺がどう言ったものか呻吟していると、佐々木はまるで交差点で一時停止を忘れた車のよ
うにとどまることなく話を続けた。
「次に何のため、だが、キミがツレと称した涼宮さんに興味を覚えてね。出来れば彼女の
人となりを知りたいと思ったのさ」
「確かに興味深い存在だが、ハルヒは端から見ていれば笑っていられるのであって、実際
に近くにいると、荒れ狂う台風の勢力圏にいるのと同じで、否応なく巻き込まれるんだぜ。
無闇に関わらない方がお前のためだ」
佐々木はくくっと一笑いし、
「キミの忠告には謝意を表したいが、僕はむしろますます会ってみたくなったよ。君がそ
こまで言う人にね。すまないがキョン、頼めるかな?」
世の中には人が見向きもしないようなモノを蒐集したがる好事家がいるというし、ハルヒ
に積極的に関わろうとする阪中のような物好きだっている。
佐々木がどういう気持ちで言ったのかはわからんが、まあそういったことだろう。
それとも、昨日の橘京子や周防九曜が関わっているんじゃないだろうな?
「キョン、その心配はしなくてもいい。今回の件に関しては彼女たちは無関係だ。この提
案は純粋に僕の願望から来るものさ。だが形而下ではなく形而上ではあるがね」
小難しい言葉を羅列しないでくれ。俺の青カビが生えたような脳みそではフル回転させて
も理解するのに小一時間はかかりそうだ。あまりの混乱で、俺の灰色細胞が創作ダンスで
も踊りそうだぜ。
すると何がツボだったのか、佐々木は再びくくっと笑い。
「いや、すまない。だが、そう言った切り返しをしてくれるのはキミしかいないな。ああ、
つまらないことを言ってしまったな。では涼宮さんの件はよろしく頼むよ。それと、キミ
のかわいい妹さんにもよろしく」
そう言い残して佐々木は受話器を置いた。
どこが手短だ……?
結局長湯になっちまった。茹だりそうだ。
754 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:23:45 ID:Lcq9Zwfn
しかも佐々木のやつ、厄介な宿題を出してくれたもんだぜ。
ハルヒを誘えだって? それはなんて罰ゲームだ? 残念ながら、俺にはわざわざ虎穴に
入るような趣味はないぜ。
俺は長嘆息して首を振り、湯船から足を浮かせてそのまま風呂場を出た。
風呂場を出ると、手早く部屋着を着て自分の部屋に戻り、子機を手にってハルヒの携帯番
号をプッシュした。
回線がつながり、ワンコール目の鳴り始め、まるで西部劇の抜き打ちガンマンのようにわ
ずか0.5秒ほどの素早さで電話に出るハルヒ。
早過ぎるだろ。お前は携帯電話を監視でもしているのか?
「キョンよね。なあに? いったい何の用なの?」
出るなりそれかよ。
ふて腐れた面をしたハルヒが目に浮かぶようだぜ。
「では単刀直入に言うぞ、ハルヒ。……明日は暇か? 別に暇じゃなければそれで良いん
だが」
どっちかというと暇じゃない方が有り難いぜ。俺にとってはな。
だがハルヒは思ってもみなかったことなのか、3秒半ほどのシークタイムの後、やや怪訝
そうな声色で返答した。
「そうね。明日は特別何か用事があるってわけじゃないけど……。だったら何? また不
思議探索でもやりたいっていうの? それとも小テストに備えて、勉強を見て欲しいのか
しら?」
そのどちらでもないさ。
「話というの他でもない、明日映画を見に行かないか? 実はチケットがあるんだが、
佐々―――」
「映画を見に行こうって誘っているの? しょうがないわね。あんたじゃ他に行ってくれ
る人もなさそうだし、いいわ、一緒に行ってあげるわ。これもあたしの団員たちへの優し
さの表れよね」
まるでうんうんと頷く姿が電話の向こうに見えるようだぜ。
「ちょっと待て、だからなハルヒ、佐々―――」
「良い? 明日の9時にいつもの場所で待ち合わせだからね。遅れたら死刑だから。じゃ
あね、早く寝なさいよ」
「おい、待てハル―――」
切っちまいやがった……。
ハルヒのやつ、俺と2人で行くものだと思っているんじゃないだろうな……?
しかもそんなに嬉々として切ることもないだろうに……。
だが考えても仕方がない。なるようになれだ。とは思いつつ、まるで目的地も聞かずに
突っ走ってしまうタクシーに乗ってしまったような、言いしれぬ不安でいっぱいだった。
俺は両手を広げ古泉のように肩をすくめ、部屋の壁に向かってそこに誰かがいるかのよう
に溜息を投げつけた。
結局、明日のことに思いを至らせ、それに苦悩しつつも普段よりやや早めにベッドに入っ
た。
あまり眠れなかったがな。
755 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:24:42 ID:Lcq9Zwfn
翌日、波状攻撃のごとく襲い来る睡魔に負けそうになり、妹の実力行使で名誉の戦死を遂
げてしまいそうになりながらも、普段より心持ち早めの起床と相成った俺は、身支度を調
えると一段一段踏みしめながら階段を下り、ダイニングへと向かった。
ダイニングのテーブルに着くと、妹はすでに口いっぱいにパンをほおばって間抜け面をさ
らしているところだった。
みっともない顔はやめなさい。
「キョンくん、今日はハルにゃんとデート〜?」
そううそぶく妹に即座にハリセンでツッコミを入れたいところだったが、面倒なので黙殺
した。
それに、下手に答えようものなら勝手について来かねない。こいつには前科がありすぎる
からな。
タイミングよくトースターの焼き上がりのブザーが鳴ったのをこれ幸いにと、焼きたての
トーストを妹から受け取りそれをかじった。
未だ脳がよく働いていないせいか、ハルヒが見ていればおそらく罰ゲームをありがたくも
授かるであろう表情でトーストをくわえながら、今朝のニュースをぼんやりと眺めた。
そうして一度ブルブルッと頭を振ると、眠気覚ましを兼ねた苦めのコーヒーで残りのパン
を流し込み、朝恒例のイベントが終了だ。
それからしばらくソファーでくつろいだ後、時間になったので今日薄くなることが約束さ
れているマイ財布をポケットに突っ込み、ショルダーバッグを引っ掴んで玄関に向かい外
へ出た。
そこで玄関前に用意していたママチャリに跨り、目的地に向けてゆっくりと発進させた。
穏やかな春の匂い立つ風が吹く中、いつもの不思議探索とは違いゆったりとしたスピード
で駅前にたどり着いた。
そのまま自転車を駐輪場に預けると、佐々木かあるいはハルヒが待っているであろう公園
に向かう。
俺は昨日と寸分違わぬその風景を瞳から俺の脳に流し込みつつ、ゆったりとした足取りで
公園に到着した。
そこでは、予定の時間より20分も前だというのに佐々木がすでに待っていた。
律儀なやつだ。ああ、そういえばそうだな、佐々木はこういう女だった。
しかし、どうやらハルヒはまだのようだ。
俺は佐々木に近づくと、舞い散る桜の花びらのように手をひらひらとさせて合図した。
「やあキョン、約束通り来てくれたね。しかし、君が先に来るとは意外だったよ。まさに
青天の霹靂だ」
そこまで大げさに言うこともないだろうに、親しい仲とはいえなかなか失礼な発言ではあ
る。
すると佐々木は手を口にやり、くくっと一笑いするとさも楽しそうに俺を仰ぎ見た。
「これは失敬。親しき仲にも礼儀ありとはいうが、僕はキミに対すると、どうもあまり考
えることなく気安く発言してしまうようだ」
756 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:25:44 ID:Lcq9Zwfn
まあ、久しぶりに会った今でもあの頃と同じように気安い会話が出来ると言うことも悪く
はないがな。
しばらくの間俺たちが談笑していると、佐々木が不意に俺の背後に向かって微笑みかけ軽
く会釈をした。
なんだ、背後霊でもいるのか? と思ったのもつかの間、突如シベリアの永久凍土に放り
込まれたかのように猛烈な寒気と怖気がゾクゾクと俺の背筋を襲い、わけもなく血の気が
引いた。
「キョン、いったいこれはどういう事?」
振り返ればハルヒがいた。
ハルヒは顔つきこそはっきりとした喜怒哀楽は示していないものの、ハルヒが周囲にまと
わりつかせている空気というか雰囲気は、明らかに異質のものだ。
……やっぱり勘違いしていやがるぜ。ハルヒのやつ。
「よ、よう、ハルヒ。今来たのか」
何をどもっているんだ俺は……?
「キョン、どうして佐々木さんがここにいるわけ?」
声が冷たい。まるで太陽系の果てのように冷え冷えとしている。
「ハルヒ、お前が何を誤解しているのかはわからんが、昨日俺は佐々木と一緒に映画を見
に行かないかとお前を誘おうとしていたんだぜ」
「はぁ? どういうことなの。あんた、あたしを映画に行かないかって誘ったじゃない」
「そもそも、それがお前の早とちりなんだ。だいたいお前は人の話を聞かなさすぎる。頼
むから最後まで俺の話を聞いてくれ」
しかし、俺とハルヒのそんな諍いをしばらくは静観していた佐々木までもが、胡乱な表情
で口をはさんだ。
「キョン、キミはいったいどう言って涼宮さんを誘ったんだい? これではどうも、僕が
君たちのデートの邪魔をしてしまったように見えるじゃないか」
「佐々木、お前は何を言っているんだ。俺はこいつを誘うとき、きっちり説明しようとし
たさ。だが……」
と言いかけたところでハルヒがそれを遮って口を出す。
少し頬に朱が差して見えるのは俺の気のせいか?
「そ、そうよ。佐々木さん。あたしは別にそういうつもりじゃなくて、キョンがどうして
も映画に一緒に行って欲しそうだったから、仕方なくつきあってんのよ。だから、デート
だなんてとんでもない誤解よ。天地がひっくり返ってもありえないことだわ!」
そこまで言うこともないだろう。さすがに凹みたくなるぞ。たとえハルヒが相手でもな。
しかし勝手なことを言う女だ。そもそもハルヒが俺の話もろくすっぽ聞かずに勝手に早合
点して電話を切っちまったんじゃないか。
俺のつぶやきを耳にした佐々木はくくっと笑い、俺の耳に口を近づけ囁いた
「そうかい。それを涼宮さんはキミと二人きりで出かけるのものだと思ったわけだね」
まあ、そういうことだ。
佐々木はそれを聞いて頷くと、今度はハルヒに向き直り、その透き通った瞳でハルヒを見
つめた。
そして佐々木はハルヒに簡単に事情を説明すると、すかさず、
「ごめんなさいね、涼宮さん。キョンがきっちり説明しなかったせいで勘違いさせてし
まって」
佐々木の女言葉での謝罪にハルヒは一瞬戸惑い、なぜか俺を一度ねめつけた後すぐに佐々
木に向き直り、そしてかぶりを振った。
「ううん、佐々木さん。あなたが謝ることはないわ。悪いのはこのバカキョンだから」
待て。俺か? 俺が悪いのか? いや、どう考えても悪いのは勝手に勘違いしたハルヒだ
ろ。
757 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:26:39 ID:Lcq9Zwfn
まるで犯人はヤスとでも宣告された気分だぜ。だがそんな俺の心の叫びにはまるで斟酌す
ることなく、ハルヒと佐々木は笑顔を向けあった。
今度は佐々木が再び口を開く、
「涼宮さん、よければ私たち3人で映画を見に行かないかしら? それともキョンと2人
きりがいいのなら、私はここで失礼してもいいけど」
「そ、そんなわけないでしょ。別にキョンと2人が良いってわけじゃないんだから……い
いわ、佐々木さん。みんなで一緒に行きましょう」
佐々木はすかさず首肯。
ともかく、これで丸く収まったな。
ハルヒが単に佐々木にうまく乗せられたようにも思えるが、気にしないことにした。
ともあれ、俺たちは連れだって駅の改札へと向かうことにした。
俺たちは私鉄を利用してここらで一番の大都市に向かった。
電車の終点でもあるそのターミナル駅を後にすると、お目当ての映画館へと足を進める。
その間地下に潜り階段を上るなど、複雑な道のりを経て歩くこと10分少々、さすがに地
下街のジャングルにも飽きが来たところ、俺たちはまるで姫がとらわれている塔を探し求
める勇者一行のように、やっとのことで目的地に到着した。
本日の目的地であるその映画館では、常時3本ほどの映画が上映されており、今回俺たち
が入館するのはそのうちのひとつの劇場で、そこではどうやら恋愛ものの映画をやってい
るようだ。
それにしても、恋愛否定組の2人にしちゃ似合わない選択だが、これしかなかったのか?
「たまにはこういったジャンルも良いだろう? キョン。自分の主義主張とは全く真逆の
ものにも関心を持つということは、個々の感性の幅に厚みをもたせるものさ」
そう言いつつ、佐々木とハルヒがずんずんと入り口へと進んでいく。
そこで佐々木が例の優待券をバッグから取り出し、受付のもぎりのバイトに引き渡して中
へと進んだ。
館内が暗闇に包まれて約2時間、上映はつつがなく終了し、俺たちは劇場を出た。
ああ、映画の内容だが、俺は途中で新大陸を探し求めるコロンブスのごとく船を漕いでし
まっていたので、ほとんど覚えていない。
なにしろ内容と言えば、古泉のごとく人類の敵のようにツラのいいやつと、朝比奈さんに
も似た可憐な一輪のヒナギクのような女性との恋愛模様だ。
気分のよいであろうはずがない。
やれやれ、古泉が朝比奈さんを口説いているところを想像してしまったぜ。
まったく、むかっ腹が来る。明日古泉に一発お見舞いしてやろうか。
チケットを提供してくれた佐々木には悪いが、見ていられなかったな。
もしハルヒか佐々木に感想を聞かれれば、適当に「よかった」とでも答えておくか。
それでごまかせるとも思えんが。
俺は護送中の容疑者のように二人に両側を固められ、映画館を後にした。
普通の男なら両手に花だと喜ぶんだろうが、相手が相手だからな。
俺たちは映画館の外へ出たあと、これから昼飯でも食いに行こうかと足を地下街へと再び
進めていると、ハルヒが道路沿いの植え込みの近くで立ち止まり、おもむろに口を開いた。
「キョン、映画どうだった? 感想を100字以内で述べなさい」
さっそく来たぜ。つうか、記述式の問題かよ。
758 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:27:31 ID:Lcq9Zwfn
それでもさっき考えていた感想を口に出してみる。
「ああ、中々よかったんじゃないか?」
だがハルヒは俺に続きを言わせず、下手人を裁く名奉行のように即座に切って捨てた。
「嘘ね。あんた、1ミリ秒も考えずに用意していた答えを出したでしょ? わかってんの
よ。キョン、あんた映画が始まって15分ぐらいからずっと寝てたでしょ」
ばれてたのか……。
しかも、佐々木が歩兵の援護を行う砲兵のようにさらに追い打ちを掛ける。
「その後クライマックス寸前で目を覚ましていたみたいだけど、ラブシーン直前で再び意
識レベルがゼロに限りなく近づいたようだね。キョン、僕はキミに仮眠室を提供したつも
りはないのだが、それほど環境の良い寝場所だったかい?」
俺の行動が逐一二人に監視されているような気がするが、まあいい。
だが幸い二人は特段怒ってはいないらしく、俺をからかっているだけのようだ。
「すまん、佐々木。なにしろ座席の座り心地はいいし、劇場内は眠気を誘う暗さだったも
んでつい、な。悪かったよ、せっかく誘ってくれたのにな」
本当の理由は言わないでおく。
俺の弁解を聞いて、佐々木は少し表情を緩めると俺を悪戯っぽい目線で捉えながら、
「薄々予感はあったよ。映画に行く前からね。僕が言うのも何だが、キミが関心を持ちそ
うな映画ではなかったからね。僕の選択ミスかな」
それなら別の映画にしてほしかったのだが。
「でも、悪くはなかったわね、あの映画。ちょっとご都合主義が過ぎるところもあるけど、
及第点はあげられそうだわ」
などと、おべっかを使えない辛口の映画評論家のようなことをのたまうハルヒ。
さらにハルヒの批評が続いた。
「なかなか的を射た批評ね」
そう言うと佐々木は、ハルヒに対して微笑みかけた。
俺は堪能したがね
往来で談笑するその二人の姿は、実にほほえましい情景で、しかも黙ってさえいれば絵に
なりそうな美少女と言えなくもない二人が並んで立っているのだ。
そのせいか、他の通行人たちがこの二人と、そしてなぜか俺に対しても好奇の視線を無遠
慮に投げかけている。
これではどうも、尾てい骨の辺りがむずむずして仕方がない。アイドルのマネージャーに
でもなった気分だ。
ハルヒはアイドルって柄じゃないが。
だが俺は、これ以上衆目にさらされてしまうと羞恥心を感じる程度にはまともな人間なん
だ。瀬戸物のような不導体のハルヒと違ってな。
俺としては、ここから逃げ出したい気分で一杯だ。
そこで耐えられなくなった俺は、ハルヒと佐々木の二人を促し、再び地下街へと足を踏み
入れることにした。
俺たちは多くの人が行き交う地下街でひとしきり飲食店を物色し、あれでもないこれでも
ないと迷ったあげく、ハルヒの鶴の一声で、卵料理を出す店に入ることになった。
こいつも意外に、普通の女性が好むものを食おうと思うんだな。
トンカツなんかをガツガツ食い散らかしそうなイメージがあるが。
俺の思いこみ、というか偏見か?
759 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:28:19 ID:Lcq9Zwfn
テーブルに着いた俺たちはメニューをためつすがめつし、各々が好きなものを注文した。
しばらく談笑していると、注文の料理が運ばれてきたので俺はスプーンを手に取り、一口
それを運ぶ。
うん、なかなかいける。
ハルヒと佐々木も満足そうだ。
すると佐々木は俺に向かってある提案をした。
「キョン、よければキミのを少し交換してくれないか?」
ああいいぜ、と言って俺は佐々木の、そして佐々木は俺の皿から互いに一口掬って自分の
口に運ぶ。
これもなかなか美味いな。
「…………」
「どうしたハルヒ?」
なぜか表情が失せている沈黙のハルヒに声を掛けてみたが、あわててかぶりを振った。
「なんでもないわ!」
ハルヒはなんとも表現しがたい表情で、だがことさら感情を消しながら俺たちを見つめて
いたが、すぐに何もなかったかのように振る舞った。
わけがわからん。
その後昼飯を食べ終えた俺たちは、若い女性向けの服を扱っている店へと足を運んだ。
俺は激しく遠慮したかったんだがな。
女性向け店舗の中で男が一人で待っているという状況は、針山に座禅を組まされているよ
うな居心地の悪さを感じるものだ。
我慢大会か罰ゲームか、どっちでもいいからそろそろ勘弁して欲しい。
いいかげん耐え切れなくなりそうになったころ、試着室から佐々木が真新しい服に身をつ
つんで出てきた。
白地にグレーチェックのサマーニットで、チュニックタイプというらしい。
らしいと言うのは佐々木がそう言っていたからだ。もちろん俺が知っているわけがない。
「キョン、この服はどうだろう。キミに意見を求めたい」
俺に聞かずにハルヒにでも聞けばいいのにと思いながらも、
「ああ、よく似合っているぜ。お前のその細身の体には、そういった服が似合うのかも知
れないな」
そう答えると、佐々木はやや複雑そうな表情で、
「ほめてもらうのは光栄だが……。キョン、キミは今、僕の身体的特徴を遠回しに貶さな
かったかい? これでも多少は身体的数値は増しているんだがね」
なんのことだ? 俺にはまったく覚えがない。
「分かっていないのか。いや、それなら良いんだ。それでこそのキョンだものな」
佐々木は頷きながら俺を見上げ、そしてくくと含み笑いをした。
何やら俺がバカにされたような気がする。
だが俺は気の利いた言い回しが思い浮かばず、呆気にとられた表情のままだった。
「…………」
ここでもそうだ。
すでに買い物を終えたハルヒは、沈黙したまま俺たちのやりとりを見つめていた。
なんだろうな?
「ハルヒ、トイレにでも行きたいのか?」
我ながら間抜けな質問だと思う。
「違うわよ、バカっ!」
案の定こういう切り返しに合うんだ。
760 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:29:10 ID:Lcq9Zwfn
途端にハルヒからはやや怒気を含んだ視線が感じられて、頭の中の火災報知器がイタズラ
押しされたようにジリジリと鳴った。
妙な汗が噴き出してきた。
不穏な空気を感じとった俺は、佐々木がレジをすませたのを見計らって二人を促し速やか
に店を出た。
そこでとりあえず、茶店にでも入ってハルヒの機嫌直るのを待とうと思い、一休みしない
かと俺が提案して、適当に見繕って落ち着いた雰囲気の茶店に入った。
しかし俺と佐々木が中学の頃のことを話していると、見てもわかるほどにハルヒの表情が
変化していき、ストローをくわえたまま仏頂面で俺たちに視線を固定させている。
そして時折『ズゾゾッ』とストローで氷を吸い、穴を穿った。
しかし何に対して怒っているのか、ハルヒは自分でも分かっていないように見受けられた。
もちろん俺にもわからない。わかるはずがない。
ただ俺と佐々木が思い出話しに花を咲かせていただけじゃないか。何の問題もないはずだ。
ハルヒを不機嫌にさせる要素はないのだからな。
佐々木は気づいているのかいないのか、平然としているが、これ以上はまずいと俺の動物
的本能が告げている。いや、経験則と言っても良いのかも知れない。
まるで虐げられることが予想されている少数民族のように紛争の匂いを嗅ぎ取った俺は、
敵国に送り込まれた使者のごとく適当な理由を並べ立てて茶店を後にした。
ともあれ、俺たちは今日一日、楽しいひとときを過ごしたことを手みやげに、再び私鉄の
電車に乗り込んで、北口駅前まで戻ることになった。
電車を降り立ち、北口駅の改札を出た俺たちは、最初の集合場所である駅前の公園に解散
場所として向かうことにした。
ハルヒは支線でそのまま帰ればよかったのだが、一度そこに戻りたいということらしい。
それほど余分な電車代があるのなら、たまには俺にもおごって欲しいもんだ。
まあ、気まぐれなハルヒらしいが。
俺は二人に先んじて駅の階段を下り、預けていたママチャリを引き取りに向かった。
地上に降り立つと、やや風が強めなのか公園に植わっている緑なす木々が揺れている。
そういえば少し寒くなってきたか? 俺は引き上げてきたママチャリを押しつつそう感じ
た。
だが遅れて公園にたどり着き、俺を待っているハルヒはその強風に身じろぎひとつせず、
仁王立ちで、また彼女の極小スカートも翻ることなく、まるで5キロの錘を下げているか
のようでこの風にも揺らめく程度だ。
この重力スカートを解明できればノーベル賞でももらえそうだ。
佐々木はといえば、そのサラサラとした髪の毛を抑えながら風に耐えている。
佐々木もミニスカートだが、例によって捲れ上がることはない。
別に期待しているわけではないが。念のため。
俺はその様子を目の端にとめながら、ママチャリを二人が待つ公園まで運んできた。
ハルヒは俺の到着とともに不機嫌そうな表情を続けつつ顔を見据え、やおら口を開くと、
「じゃあ、そろそろお開きにしましょう」
その一言を言いたいがためにわざわざ公園まで来ることもなかろう、と思いつつも俺と
佐々木はうなずき、それぞれ体を帰り道の方向へと向けた。
そこで俺がママチャリのサドルに跨り漕ぎ出そうとしたところ、佐々木が思い立ったよう
な表情で俺に近づき、
「キョン、よければキミの自転車に乗せていってくれないか? あのころのように」
気のせいかも知れんが、ハルヒの表情が険しくなったように感じた。
いや、見てはいない。いわゆる心眼というやつだ。
761 :
宣戦布告?:2007/04/29(日) 09:30:30 ID:Lcq9Zwfn
少し躊躇したが、佐々木を乗せるくらいは訳ないだろうと考え直し、佐々木に頷きかける
とママチャリの荷台からホコリを払い落とした。
「すまないね」
といいながら佐々木は俺の後ろに座り、俺のサドルに手を添えて体を固定する。
「…………!!」
だが、またしてもハルヒの体から滲み出ている、どんよりとした雷雨でも降り注ぎそうな
空気が、俺の肌をタワシでこするようにガシガシとまとわりついてきた。
その雰囲気に俺は振り返ることも出来ず、ハルヒ向かって「じゃあな」の言葉だけ置き捨
てて、手をひらひらと振りつつ自転車を発進させた。
公園を後にした俺は、ほぼ1年ぶりに佐々木を荷台に乗せ、帰り道をゆったりとしたス
ピードで走り出した。
口には出せないが、後ろに座っている佐々木は1年前より重くなったように感じる。
成長の跡が感じられたようで、まことに喜ばしいことではあるが。
だが、漕ぎ始めてしばらくの間は佐々木は考え事をしているのか何も話しかけてはこな
かった。
何を考えているんだろうな。失礼な振る舞いをしたハルヒに憤ってでもいるのか?
佐々木はそれを気配で察知したのか、俺が緩やかな勾配をえっちらおっちらペダルを踏み
込んで上りつつあるときに口を開いた。
「キョン、別に僕は彼女の態度に対して怒りを覚えたわけではないよ。実はね、今日僕は
涼宮さんと共に行動していて、一つ感じたことがある。そのことを考えていたのさ」
こんな息の切れそうな状況で話しかけてこなくてもとは思いつつ、
「それはなんだ?」
「僕と涼宮さんには一つの共通点があることが分かったよ」
何を言いだすんだ……。お前とハルヒじゃ性格も考え方もまるで違うだろう。
それを聞いて佐々木はくくっと笑うと、
「表層的には確かにね。彼女は動的、例えるなら興味津々に対象物に好奇をぶつける猫か
な。それに対して僕は内向きの思考で籠の鳥だね。それは静そのものだ。確かにそうだ」
何を言いたいのかわからない。ハルヒの精神分析でもやろうというのか?
「だがね、彼女と僕とは共通する点が一つある。今日、彼女を見ていてよくわかったし、
身につまされもしたよ」
聞こうじゃないか。その共通点とやらを。
後ろで頷くような気配がして、佐々木が話し始めた。
「涼宮さんの心の中には、こんなものはまやかしだとは思いつつもそれが積もり積もって
どうにもならない感情が、まるで崩れる寸前の土砂のように堆積しているのさ。だがそれ
を肯定するには彼女の主義が許さないし、かといって否定ももはやできない。今も彼女は
知らぬふりをしながら、いや、頑として認めずに土砂崩れしそうな山道を通り過ぎている
のさ。本当は崩れそうなことを知っているのにね。……本当に、一年前の僕と同じさ」
口を挟むべきか否か、そもそも俺には理解しかねる話だ。
「すまないね。だが、キミはわからなくてもいい。それでも聞いていてくれないか?」
俺は佐々木の確固たる意志のようなものを感じ取り、黙って頷いた。
「最後にもう一つ、僕の中にもあの頃の揺らめきが蘇ってしまったよ。一年前に胸の奥に
しまって置いたはずなのにな。改めて再認識してしまったよ。ふふっ、キミたちと一緒に
いたせいかな。本当はこれも予想できたことなのだがね」
佐々木は自嘲気味にそうつぶやいた。
だが俺は言うべき言葉も見つからず、ひたすらペダルに回転運動を与えていた。
佐々木は少しの間沈黙し、そして意を決したように再び口を開いた。
「キョン、明日涼宮さんに会ったら伝えてくれないか?」
ああ……いいぜ。なんて言うんだ?
「『あなたから取り戻す』と、そう伝えて欲しい。ああ、キミは理解できなくてもいいよ。
理解できればなおさらよかったのだがね」
俺は相変わらず佐々木の言う内容の10%も理解できず、それでも伝言を伝えることを承
諾した。
その後は会話をすることもなく、俺は太陽が沈みゆく赤らんだ空を背にして佐々木を自宅
まで送り届けた。
途中からサドルを掴んでいた佐々木の手が、俺の腰に回されていたことに気づかないふり
をしながら……。
その日の夜から翌日まで、いろいろとやっかいな事が我が身に降りかかってきた。
まずはその日の夜、ハルヒから怒りの電話だ。
「キョン、彼女のどこが親友なのよ!? あれじゃあ、まるで……」
まるで、なんだ?
「うっさい。バカキョン!」
そう喚いて切りそうになったところあわてて呼び止め、佐々木から言付かっていた伝言を
伝えた。
ハルヒは10秒ほど沈黙し、
「……これは……ううん、何のことかよくわからないわね。でも、無性に腹が立つわね。
……それじゃ、もう切るわよ。それからあんた、明日打ち首だから」
打ち首かよ。やけに具体的だな。
そして翌日の学校―――
「あなたは僕に死ねとおっしゃるのですか?」
神人退治(通常の倍ほどを相手にしたそうだが)で一睡もしていない古泉に問い詰められ、
「…………」
全てを見透かしているんだろう、氷室から出たばかりのように凍り付きそうな視線でまん
じりともせず俺を見つめ続ける長門。
朝比奈さんはと言えば、俺がなぜ責められているかまるでわからず、キョトンとした表情
で俺たちの諍いを見守っていた。
これではハルヒが来ても誰も擁護してくれそうにないな。
打ち首決定だ。
俺は朝比奈さんから給仕されたお茶をすすりながら、嵐の前の静けさというやつを満喫し
た。
あの日の夜、佐々木から再び誘いを受けたことは、決してハルヒには漏らさないようにと
誓いながら……。
終わり
**
以上で終わりです。
長くなって申し訳ない。では。
>>763 やばいwwwww普通に楽しんだwwwww
超GJwwwwww
卵料理の店って、ナビオから地下街潜ったとこにあるホワイティの「卵とわたし」?w
>>763 消失以降ハルヒはキョンに対して死刑と言わないのが既定事項
767 :
名無しさん@お腹いっぱい:2007/04/29(日) 10:10:37 ID:0hNWUgdi
…俺なら耐えられん現場だな
GJ!
闘志を燃やしてる佐々木かっこいいな
クオリティ高いなw
驚愕でもこんな展開になってほしい
俺、キョンになりたい!
>>763 これエロパロ板に投下されてたな。同じ職人?
>>763 そうです。
かなり修正を加えましたけど。
>>774 それにしてもクオリティ高杉でお腹いっぱいだwww俺が投下しようとしてる佐々木SSはおっぱいしか出てこないぜ?
ふと思ったんだが原作の作品名が涼宮ハルヒの○○だから佐々木に勝ち目はないのでは?
おっぱいおっぱい
分裂したままならハルヒと佐々木のマルチエンドが可能なんだよな
正直今は驚愕に対する気持ちは不安8期待2の割合だ
そういえば「驚愕」って何に「驚愕」するんだろうね
最近原作に対する考察や批評が増えてきた希ガス。
個人的には谷川スレに行って語って欲しいんだが…。
勿論佐々木に関する考察であればここでやるのはやぶさかではない。
つまり何が言いたいかと言うと、
佐々木かわいいよ佐々木。
>>775 俺はおっぱいSSも好きだぞw
あの嘘をついてるけど隠せてない佐々木に萌える
しっかしまだ結構勢いあるな。
SSとか読みだめしたいけど、ネタバレ回避したいし発売前はこのスレも見れないな。
大変だけど本当に佐々木は魅力的だなー
父ちゃん、俺行くよ!佐々木アニメーション学院に!
ある日の夏休み
キョン「佐々木、そのアイスくれないか?財布を忘れてな。
買う金が無いんだ。」
佐々木「そうか。でもこれは今僕が食べて・・・」
(はっ!待て私。もしかしたらこれはいわゆる間接キスになるのではないだろうか?)
キョン「そうか、やっぱりだめか。そりゃそうだ今日はこんなに暑」
佐々木「い、いや、やはりなんでもない。キミにあげよう。」
キョン「そうか?悪いな。」
佐々木「・・・」
(私が食べたアイスの部分にキョンの口が・・・ドキドキ)
がぶっ
佐々木「!?」
しゃりしゃり
佐々木「・・・」
キョン「うーん、やっぱアイスは一気に食べるのに限るな。
ん、どうした佐々木?やっぱり食べたかったのか?」
佐々木「いや・・・なんでもないよ」
(これは間接キスなんだろうか?)
という電波をなんとなく書いてみた。
>>785 フラグクラッシャーの名に恥じない働きをしますね。さすがですよね…っもうっ!佐々木さんももっと積極的に行けばいいのにっ!
かぁぃぃょかぁぃぃょぉかぁぃぃょササッキー
『僕のおっぱい』
僕のおっぱいはえーカップ。発展途上国のように夢と希望がたくさん詰まっている、そんなおっぱい。
僕の理想はでぃーカップ。先進国のように周りから羨望の眼差しで見られる、そんなおっぱい。
「とりあえず夏までにはせめてしーカップには…なるかな?」
鏡に映る自分の水着姿を見てそんな言葉が漏れた。だ、だだだだって今年はキョンくんと海に行くんだもん!
キョンくんと海…キョンくんと海…ヤバい、鼻血出ちゃったよ!こうなったら妄想に浸るしかないよね!
ホワホワホワ〜ン
キョンく〜ん!お待たせ!WOW!なかなか良い肉体してるじゃ〜ん!
キョンくんの胸板…キョンくんの胸板…
ハアハア…
キョンくんの腹筋…キョンくんの腹筋…
ハアハア…
キョンくんの海パン…キョンくんの海パン…
ハアハア…ブホッ!
ん?鼻血出てるって?あ、ほんとだ。え、ハンカチ使っていいの?ありがと!
キョンくんのスメル…キョンくんのスメル…
ハアハア…ブボボボボッ!
あ、ごめんねキョンくん。ちょっと貧血みたい。でもとっさに抱きとめてくれるなんて紳士だね!
え?なに?『佐々木はちっちゃいな』だって?
イヤァァァァァアアアアaaaaaa!
だめ!妄想だめ!一刻も早くおっぱいを大きくするための策を練らないと…
とりあえず牛乳?
ゴクゴクゴク…
ちょっと揉んでみたり?
モミモミモミ…
本命はやっぱりバストアップ体操だよね!
まず胸の前で手を合わせて…腕とかに力を入れながら左右に腰を捻って…
俺がその扉を開けて後悔したのは1秒後だった。そして直後に閉めた。まさか佐々木が水着であの体操をしてるとは思いもしなかった。いや、妹はよくやってるんだけどな。
「い、いやぁぁぁぁあああっ!」
なんて叫びが聞こえてきたのは佐々木の部屋の扉を閉めた10秒後だ。佐々木なりに何か思うところがあったのだろう。佐々木らしからぬ叫びを聞きながら「俺はお呼ばれしていたはずだよな?」等と自己を正当化すべく論述を展開していた。
「に、入室を許可しよう」
言われるまま俺は扉を開け佐々木の部屋に入る。佐々木は既に私服へと変化を遂げており目が真っ赤な事だけが気になった。
「すまん」
とりあえず謝る。
「本当にすまない。いや、ごめん」
もう、土下座すらも厭わない覚悟だ。
「顔を上げてくれ。キミを呼んだ事を忘れてあんな事をしていた僕が悪いんだ…」
ははは…
佐々木は最後に普段なら絶対にしないであろう、渇いた声を零した。視線は定まっておらず、あっちへ行ったりこっちに行ったり…
あまりにも崩れてしまいそうな佐々木に、俺は本心を打ち明ける事にしたんだ。
「佐々木聞いてくれ」
「なんだい?」
「俺、実はえーカップ萌えなんだ」
「えっと…どういう事だい?」
「いつぞやの…というより毎日の2人乗りの時に押し付けられるお前のおっぱいはそりゃぁ完璧なまでに俺好みの大きさだったぞ」
「そ、それって…」
「佐々木!おっぱい云々関係無しに愛してるぞ!」
「僕もだよ、キョン。こんな僕で良ければ是非とも幸せになろうじゃないか」
カラ〜ン…カラ〜ン…
こたえ〜はいつもぼ〜くのむね(おっぱい)に…♪
その年の7月、彼女の胸は彼の手によって凄まじい変化を遂げる。後の7月革命である。
唐突におっぱい投下しますた。
風情があるな
これはGJ
こういうギャグ風味の奴好きだw
てかキョンはどんだけ佐々木のおっぱい揉んだんだw
>>793 その答えもそれぞれの胸の中にあるんだぜ…
風情か!?
風情なのか!?
GWっていったらおっぱいだもんな。かの松尾芭蕉もこの時期に作った俳句の季語に『おっぱい』使ったらしいぜ。それくらいおっぱいなんだ。
なぁ、みんな。
俺は思うんだ。
のいぢは、挿絵を描く場合、文中で特に描写が無い限り
胸を小さめに描く事が多いよな?
って事は、佐々木さんがホントに貧乳かどうかは、
まだまだ解らない。
驚愕で流ルンがどう書くかにかかっているんだよ!
>>797 季語だと! き、貴様正気か!?
もしそれが正しいとしたら俺たちは夏や冬や秋はどうしたらいいんだ!?
乳房とか?
夏→鎖骨or二の腕
秋→うなじ
冬→太もも(ニーソ)
こうですか?わかりません>!
春はおっぱい *貧乳でも可
夏はくびれ *ビキニ推奨
秋はうなじ *ポニー推奨
冬はおしり *厚着でも可
こうか!?
>>800
>>798 スニーカーの佐々木のイラストでは胸が結構大きく見えた。
佐々木の胸はCぐらいかもな。
>>804 いや、お前が一枚上手だよ…そうだな。くびれやおしりも大事な要素だ。だが鎖骨も忘れちゃならん(分裂の佐々木)
太もも忘れちゃならん(スニーカーの佐々木)
>>802&
>>803合わせて日本俳句協会的な所に季語登録しなきゃな!おっぱいは登録されてる。
>>805 俺、今まで佐々木のひんぬーネタしか投下してこなかったけど改めなきゃな…(日本貧乳協会ネタとか)
「NHKへようこそ!」
佐「日本俳句協会へようこそ!ここでは僕たちにちなんだ俳句を受け付けているよ」
橘「季語として登録されているのは以下の通りで〜す!」
>おっぱい
>コペルニクス
>わかめ
>こんぶ
長「まだ募集中」
九「―――私の――――あだ名は―――こんぶで―――FA?」
春眠を
おっぱいもんで
まぎらわす
朝比奈みくる、授業中眠りそうになった時の俳句
おいわかめ!
お前ばかりが
出しゃばるな!
朝倉涼子、心の底からの俳句
五月雨の
光に輝く
こんぶかな
藤原、隣の宇宙人に対しての俳句
咳を しても 一人
>>718 >>719 もし、消えてしまっても、勝負は終わったわけじゃない。
再試合
「遅刻!罰金!!いいえ、これは裁判無しの死刑よ!!!」
息を切らせながら病室に飛び込んだ俺を迎えたのは、ハルヒの怒声だった。
「すまん」
としか言いようがないが、こいつは何でこんなにも元気なんだろうかね?
ベッドの上で上半身を起こし、腕組みをしてこっちを睨んでる。
本調子ならそれは見事な仁王立ちを見せてくれただろう。
「でも、予定じゃまだ余裕があったんだし」などという言い訳をぐっと飲み込み、「すまん」
ともう一度謝る。
「まあ、今回はあんたに落ち度は無いわね。もちろんあたしにもよ。海外出張からすぐに
帰ってきたことを考慮して、きつめの罰金で許してあげるわ。覚悟しときなさい」
死刑は回避されたが、罰金は確定か。
「じゃ、ちょっとこっち来なさい」
とベッドからおりると、俺の手首を掴んで病室を出る。
「おい、どこへ行くつもりだ、というか寝てなくていいのか?」
俺の問いに前を向いたままハルヒは答える。
「どこへ行くか説明しないと分からないほどバカじゃないでしょ。それに体はあんたが遅い
から、すっかり回復しちゃったわよ」
ずんずんと俺を引っ張りながら進むハルヒは、初めて会って何年も経つのに、変わらない
力強さで俺を安心させる。進歩がないだけかもな。
「新生児室」と書かれた部屋まではすぐだったが、俺の心の準備は万全だった。何しろ、
帰国する飛行機のなかで覚悟を決める時間だけはたっぷりあったからな。
当番らしい看護師に挨拶しながら、ハルヒは俺を新生児用のベッドの前に引っ張る。
「さあ、ご対面よ」
示されたそこには、小さな命が居る。
「・・・なるほど、電話でお前が驚くと言ったのは、このことか」
「なによ、腹立つわね、そこまで冷静だと」
見慣れたあひる口で抗議を受ける。
だったら、事前情報を知らせるなよ。
でもな、知らないで対面しても、きっと似たような反応だったと思うぞ。
「あんたが名前を決めなさい」
「・・・いいのか?」
「ただし、あたしが考えている名前と違ってたら、死刑よ!」
つまり、お前の考えを読めということか?
いや、読む必要も無いが、いいのかそれで?
「・・・勝ち逃げされたようなものだったから。あんたには言ってなかったけど、あたしの心の
中にはずっともやもやしたものがあったのよ。こうやって舞台に帰って来たってことは、続きを
しようってことじゃないの?」
お前は母と娘という条件で、どういう勝負をするつもりだ?というか、その勝負の勝利条件
はどうなってるんだよ。
「名前、どうするつもり?」
聞くまでもない質問をしてくる。
やれやれ。
そういや、俺はあいつのことを名前で呼んだことはなかったんだよな。知ってはいたけど、
結局はそれを口にする機会はなかった。
これから、俺は何度この名前を呼ぶことになるんだろうか。そして、この子はどんな成長をす
るんだろうか?
「この子の名前は・・・」
そして俺は、中学3年の時の親友の名前を口にした。
>>812 あー、なんか見たことあるな
その元ネタなんだっけ?
>>812 俺こういうの弱いんだよ…
涙腺緩いな…
元ネタは知らんがGS美神を思い出した
しかし、一週間もたたずにレスが800か……
今日この後の展開次第じゃ早くも5スレ目ということか?
佐々木ファンの底力は凄まじいなw
結構色んな層を取り込んでそうだからな佐々木ファンは
>>813 特定の元ネタは想定してない。
いわゆるベタネタは想定したが。
まだ少ししか登場してないのに
この破壊力
佐々木は間違いなく神
佐々木は本当にいろんな層から人気があるな
友達も佐々木が好きって言ってたしコアなファンも多いしな
さすが佐々木さん
橘スレと九曜スレをハシゴしてるひとノシ
ノ
九曜スレは行ったことないが橘スレは一日一回覗いてる
佐々木のおかげ僕っ娘萌えに…
>>822 俺の彼女もかわいいって言ってた
やっぱり何か惹かれるものがあるんだろうな
九曜スレは行くが橘は行かないなぁ
文中はキョン視点だからキョンが巨乳と言わないと佐々木は巨乳になれないはず
そこでのいぢエフェクトですよ
佐々木ってどんなテレビ番組を見るんだろうか?
タモリ倶楽部好きだな。
鬱系だとハルヒに消されそう…朝倉の悪夢が蘇る…
ちなみに佐々木って、君との明日って曲似合いそう
キョンと…
>>829 キョンに近づく女はハルヒの不思議パワーによってみな貧乳にされます
みくるはマスコットだから例外ってことで……
>>830 WBS
ニュース見てその内容をキョンと話す時のネタにしてそうだ
>>834 佐々木とあろう者が捏造番組なぞ見てるわけがないだろww
日曜はこうだろうな
スーパーヒーロータイム
↓
プリキュア
↓
鬼太郎
↓
マイメロ
↓
ハヤテのごとく
>>捏造番組
事件のニュースを見る度に感嘆の声をあげる佐々木
何気なく地元タウン情報誌を読んでたら、デートスポットでカップルが写ってる
コーナーがあって、そこに100wの笑顔のハルヒと困り顔のキョンのツーショが
載っていた。それを見て驚愕した佐々木さんを妄想した。
>>837 上級者はヲチ目的で番組を見るものだよ。
ガンダム種とかニュース23とか。
旅番組見てそうだな
付け上がるからやめとけよ
>>845 がんばれ
まだ流れてないみたいだしいつか見れるさ
今日中にこのスレも終わりそうだなぁ
今日は無理だろ。でも今月中ならなんとか・・・
それでも佐々木なら…
まだ慌てる様な時間じゃない。
次スレでは
>>1の3分キョンは消さないといけないなw
854 :
845:2007/04/29(日) 22:15:51 ID:pMnbgm6t
まぁ、しばらく粘ってみる。
3分キョンってどういう意味や?
>>855 3分間阻止のレスをされなかったらキョンを貰うってこと
とりあえず下げなw
10分佐々木
ss
>>843 そこまで含めてアウトな事にいい加減気づいてくれ
ローゼンオーベルテューレの真紅と水銀燈のやりとりが佐々木とハルヒに
なってた夢を見た
「これはひどい」と指差して喜ぶ遊びほど醜悪なものはないな。
テレビネタなら
世界遺産とかうるるんやら見てそうだが
あと教育テレビとか
うとうとしながら世界ふしぎ発見見てる佐々木想像して萌えた
俺の脳内ササッキーはぷっすま見ながら爆笑してた。
あんまり萌えなかった。
今ふと気づいたんだが
このスレが立ったときは7万ちょいだったのに、
まとめサイトがいつの間にか10万越えてるw
5日間で3万だから1日6千人。すげぇなぁ、佐々木パワー。
凄いな
てかROMってる奴多すぎw
もうpart4か。
しかももうすぐ終わりそうだし。
駄文投下していい?
>>868 駄目って書いたらしないのか?
おや? 誰か来たようだ……
本当にすいませんでした。生意気言ってすいませんお願いします……
誰かが言っていた虫ネタ、今日も今日とて
脳細胞を太陽破壊光線で頭をやられてゆく日常
地球温暖化もついにここまできたかと思わせる一瞬である
突然ではあるが何故になにやら
作者の都合か勝手か知らないが
手元には二枚のチケットがあった
もちろんと言っていい程までに時間に遅れた俺は
もちろんと言っていい程までに見事に時間より早く着いている佐々木は喉を鳴らしながら苦笑した
佐「珍しいことをするじゃないかい?キョン、たまにはこんなのも悪くないよ?所でどんな映画を見に行くんだい?」
水色の紙面にかかれた
上映時刻民主主義が崩壊した地球の未来地球連邦昆虫型宇宙人の出てくるアレ
アラクニドなんとかだったか?
もっとも日常の家庭にこんなものがいたら全速力で逃げ出すね俺は
上映時間が近い
急いで席に着かねばなるまい
佐「キョン?僕はね…君の…親友のつもりだ俗な言い方をすればマブダチと呼ばれることだろうね」
ああっそうだな
佐「もちろん小説が原作の作品になら興味も湧くと思ったのだろうしアクション物なら外れがないと推測したのだろうね?、キョンの事だから」
佐
「だから…その…扉をくぐり視界に映る映像を今すぐ断絶するか趣向を変える事を推奨するよ」
すまん聞いていなかった
佐々木の額には
なんだかよくわからない
透明な液体が吹き出している
少し暑かったのだろうか?佐
「…………キョン!聞いているのかい?」
席に座ると久しき感覚に襲われた
意識が朦朧として眠い
ここは絶好の………
佐
「やっやだっキョン?キョン!助けてっイヤぁぁ」
佐「キョン?僕の親友のキョン!起きてくれっお願いだっキョン?、きゃあぁ」
心なしか脳ミソがぷらぷらする
佐「嫌だ嫌だよっストローがっ嫌あぁぁあ脳ミソが脳ミソがぁあぁ」
佐「脳ミソが…………………………ノウミソゥ」
どうやら寝てしまったようだ
なにやら寝ている間はゾンビの出てくる夢を見たような気もするが…ここは気にしないでおくとする
映画はラストを迎えているようだ
小説ではパワードスーツを着ていたとかゆうツッコミは今回は全力で遠慮したい何故か
お互い寝てしまったようなので
佐々木を起こすと
今回の事を詫びる意味でもまた別の形でサプライズをすべきだと感じた1日だった
携帯だから改こうが悪くてすまん
>>871 >僕の親友のキョン!
>ノウミソゥ
あんた天才だ…。可愛すぎだろ
GJ
携帯ですと?乙だな
ササッキー取り乱し過ぎw
オチがよくわからなかった……
とりあえず、佐「〜」はやめてけれ
三月の陽気は思っていたより心地よく、朝比奈さんの淹れて下さるお茶というほどではなくても十
分に俺の心を癒してくれるもんだなどと考えながら一年前まで通っていた中学校生活を思い返してノスタルジィに浸ってみると不思議なことにアイツ、
佐々木との思い出ばかりが思い返される。友人として付き合ったのは三年の一年間だけだったが、理知的でありながら飄
々としたあの性格は一緒に居てとても居心地の良いものだった。その分今はSOS団のメンバーがいるとはいえ皆佐々
木とは違う訳で何か寂しい感じがするが、俺はなぜか近いうちに佐々木にまた会えるような気がしていた。
>>875 これはCIS方式だね。頁中央部の焦点がぼやけているよ。
わたくしも駄文投下していい?
>>879 すまないが、俺がこれから、7レスほど投下するので、ちょいと待っていてくれ。
「夜の学校」
あれは、第一回裏SOS団とのミーティングというか宣戦布告というかが行なわれた日
の夕刻のこと。ちなみに裏SOS団というのは、極私的な体内空間、すなわち俺にのみ
有効な彼らの名称である。橘たちは適切な名称を俺に告げなかったし、とりあえずそう
呼ぶことにした。長門ではないが、命名することで見えることも、見えなくなるものもあ
るだろうが、敵性団体にはまず呼称が必要だからな。
夕食を終え、風呂も済まし、あとは明日、月曜日の平日強制ハイキングに備え、睡眠と
いきたいところなのだが、いかんせん、久々の非現実空間への移動によって、頭の中の
回線が変な繋がり方でもしてしまったのか、目が冴えて一向に眠くはならなかった。
まいったね、まったく。
枕元に置かれた携帯電話兼目覚まし時計が、コール音を鳴らしたのはそんな時だ。
古泉や長門から連絡があるかもしれないと思い、携帯への注意を怠らなかった俺は、
半コールで電話を取った。取った瞬間、見慣れない11桁の番号がディスプレイされていた
ことに気がついたが、通話ボタンはすでに押していた。
「夜分に申し訳ないね……もしもし?」
佐々木だった。お前にこの番号を教えた記憶はないんだがな。
「挨拶もそこそこに連れないことを言うね、キミは」
こんばんは。思い出したとばかりに返した挨拶に佐々木は、くつくつといつもの笑みを漏らす。
「ちなみに、番号はキミに連絡を取る関係で、橘さんが教えてくれたよ。昨日は自宅に
連絡したのは、そのことを伝えるのがいやだったからだ」
俺の頭の上に浮かんだ疑問符を見ていたかのように、佐々木は疑念を解いていく。
「携帯の番号を伝えた記憶のない昔の女から、突然に電話が掛かってきたら、キミは警戒
するだろう。それに、自分の携帯に番号を登録していない人間からの電話には出ないように
している人も多いと聞く。そして問題は内容だ。留守番電話に吹き込んだのでは無視され
かねない誘いであったからね。直接、話したかったんだ……キミと」
否応なく佐々木との関係が変化していることに俺は気がつかざるを得なかった。俺は
佐々木を敵として認識しているのだろうか、旧友が連絡を寄越してくれたことに、まった
く喜びを感じられないってのは……結構、来る物だな。佐々木を土俵に上げてしまった
橘一党に対して、昏い気持ちが浮かぶのは避けられなかった。
「……それで、一体何の用だ? お互い、明日は学校だろう。夜更かしは身体に毒だぜ」
だから、言葉には刺が潜んだ。自分の情けなさに涙が出そうになる。佐々木は巻き込ま
れただけじゃないか、被害者だ。お前には責任はない、ないはずだ。
その時、こつんと窓に何かが当たった音がした。携帯を右手に窓の外を見下ろす。
そこには、昼にあった時と同じ格好の佐々木が立っていた。
「これから、出てこれらないか、話がしたいんだ。ふたりだけで」
わかった。短くそう告げて、あわただしく寝間着を脱ぐ。脱ぎ捨てていた服を身につける。
なんだよ、なんなんだよ、一体。なぁ佐々木、なんでお前はそんな今にも泣きそうな顔を
しているんだ。足音を忍ばせて、階段を下り、慎重に玄関を空け、俺は夜気の中に出た。
春とはいえ、夜は少し冷えるな。
「すまないね、こんな時間に、親御さんには見つからなかったかい」
俺の姿を確認した佐々木は、小走りにやってきた。頭を振って、応える。
「で、佐々木、話って?」
そう尋ねる。佐々木は俺から視線を外すと、
「少し歩かないか、久しぶりに」
とつぶやいた。
こんな佐々木は見たことがないように思えた。我がSOS団の団長サマと違って、
コイツはいつだって、論理的で冷静な判断と行動を常としていた。友人として、佐々木の
そういう所は嫌いではなかった。だが、昼間のこともある。佐々木だって、迷ったり戸惑う
ことだってあるはずだ。
ほう、とひとつため息をつき、駅方面に進路を取る。こんな時間でもやっている喫茶店
には何軒か心当たりがあった。一年にわたる不思議探索と称したフィールドワークの
数少ない成果だ。
「いや、キョン、そっちじゃない。こっちにいかないか」
佐々木が指示したのは、かつて一年と少し前まで毎朝、移動していたコース。つまり、
俺の出身中学校への通学路だった。
「こっちには、なんにも店なんかないぜ、知ってるだろ」
そんな俺の声を無視して、佐々木はさっさと歩き出した。ふう、どうして俺の知っている
神様はこう人の話を聞かないかね。まぁ、いいさ、佐々木には佐々木の目的、考えがある
のだろう。アイツの計画に乗ってやろうじゃないか。
「この道を歩くのも一年以上ぶりだな。キミはどうなんだい、キョン」
俺も同じようなもんさ、一日が判で押したように決まり切ったスケジュールで行動する人間
は関係ない場所にはなかなか足を向けない物だ。俺たちと、あの学校との縁は切れてしまっ
たんだ。「そうだね、卒業するということはそういうことだ。いつだって、来ることができる、そう
思っていたのだけれどね」
仕方のないことさ。日常の日々の忙しさの中に、思い出は勝手に埋没してしまう。
それが生きるってことだろう。
「ああ、その通りさ。月日は百代の過客にして、光陰は矢のごとしさ」
命短し、恋せよ乙女ってか。
茶化した俺に合わせるように、佐々木はククッといつもの微笑みを浮かべた。
「まったくだ。まったくだよ、キョン。さぁ、ついた」
そう言って、佐々木は振り返った。
住宅街を抜けると、視界は突然に開ける。そこには、俺たちの通った中学校があった。
中空には春の朧月。
青い月光に照らされた佐々木は、なぜだが、現実感がなかった。
それでだな、佐々木よ。お前はここまで俺を連れ出して、何をしたかったのだ。
と学校の外壁に沿って一面ほど移動した後に佐々木の背中に問いかけた。
「いやぁ、やはり物事というのは物語のようにうまくは行かない物だね。フェンスに入れ
そうな破れ目のひとつもあるかと思っていたのだが」
ん? なんだよ、学校に入りたかったのか? そんなら早くそう言えっての。
俺は佐々木と連れだって、裏門を目指した。裏門の横の所には代々受け継がれた男子
生徒御用達の抜け道があるのだ。
スカート引っかけないように気を付けてな。
後ろを行く佐々木に声を掛けながら、校舎裏に降り立った。
「ちょ、ちょっと高いな」
躊躇する佐々木の声が聞こえる。
そうか、女の子にはちょっと厳しかったかな、そう思い振り返る。
「あっ、ちょっ……振り返っては行けないぞ、キョン」
慌てて、回れ右、マイクロミニの女の子を下から見上げてはイケナイ。とりあえず、
佐々木の両手で隠されたシークレットエリアは見えなかった、ことにしておこう。
ほら夜だしな。
そうはいっても、ここまで来た以上、降りられないというわけにもいくまい。スカートを
ちゃんと押さえておくように伝えた俺は、両手を壁について、中腰の姿勢を取る。
「ほら、俺の肩を踏んで飛び降りろ」
こうすれば、1m弱、女の子でも、飛び降りられない高さじゃない。
「すまないね、靴を脱ぐから、少し、目をつむっていてくれたまえ」
俺の伏せた頭の斜め上で、ごそごそと動く気配がする。
別に、そのまま踏んで貰っても一向に構わんがね。
「そうなのかい。キミにそのような特殊な性癖があるとは思いもよらなかった」
こらこら、何を言っているんだ。俺を勝手に……。
「こら、頭を上げるなよ、恥ずかしいじゃないか」
ぎゅむっと、俺の肩に佐々木の右足が置かれたのが分かる。一応言っておくが、
体重を掛けずに、軽く飛んでくれ。
「ああ、了解だ」
ぎゅっと一瞬、肩に体重が掛かり、気配で、佐々木が飛んだのがわかる。
「きゃ」
そして、続く悲鳴は佐々木が転んだことを俺に知らせてくれた。
おいおい、大丈夫か?
「自身の運動不足を感じてしまったよ、体育の授業だけでは不足なようだ」
差し出した手に掴まって立ち上がりながら、佐々木はそんなことを言っていた。
やれやれ、まったくだぜ、足をひねったりしていないか?
「うむ、大丈夫なようだ。少し腕を貸してくれ、靴を履くから」
あいよ、お安いご用だ。俺に掴まったまま佐々木は片足立ちで靴を履く。
「さ、体育館の方に回ろう、そこが目的地さ」
sien
体育館までは特に話はしなかった。考えてみれば、夜の学校に不法侵入なんて、在学中
にはしたことはなかったな。夜の人気のない建築物は、昼間には見せない顔を見せる。明日
の朝には、後輩たちがやって来て、ここも騒がしくなるだろうに、今の校舎は廃墟、あるいは
巨大な生物の死体を思わせた。
「やっとついたね、思わぬ大冒険だ」
俺たちふたりはカマボコ型の体育館を見上げていた。しかし、どうして学校の体育館と
いうのはそろってこんな形をしているのかね。
「その構造上、体育館には柱が作れないからね。構造力学的にはドーム型の屋根を持つの
は理に適っているよ。そしてバスケットボールにしろバレーボールにしろ、球技の多くは長方形
のコートを使用するからね。自然体育館は長方形でドーム型の屋根を持つ建築物となる。
有り体に言えば、カマボコ型だ」
お前の講釈を聞くのも、久方ぶりだ。聞き慣れない感じがするのは、今の俺にも講釈好き
の友人がいるからだろうか。
「例の古泉さん、かい。橘さんと同じく自称超能力者の」
ああ、お前と話が合うような物知りだぜ。
「ふふ、あの春物のジャケットがよく似合っていた二枚目だね。ただ、話が合うかは分か
らないな。僕がこういう話をするのは、キミに対して、だけ、だから」
ん、そうだったか? 記憶を探るが該当するものは思い至らなかった。
「女子の友人相手にこんな話をする機会もその気もないよ、それくらい想像するまでもな
いだろう。そして、男子には僕は微妙に敬遠されていたからね、まぁ嫌われてはいなかっ
たが、こういう話をする相手でもなかったということさ」
そういうもんかね、適当な相づちを俺は打っていた。
「そういうものさ。キミは得難い聞き手だったよ、この一年で、それはよくわかった。
キミはキミ自身を平々凡々たる人類の代表のように思っているかもしれないが、僕にとって
はそうではなかった。それを理解できただけでも、この一年は意味があったのかもしれない」
なんだか、気恥ずかしくなるな。俺はそんな風に評価されるのは苦手なんだよ。
こちとら、保証書付きの一般人なんだ。
「そのキミがカギなのだと、聞いたよ。涼宮さんの、そして世界の」
そんなことまで話していたのか、だけど、世界ってのは大げさすぎるぜ。
「涼宮さんが世界の創造者なのかもしれない、それは本来では僕の役割であった、とそう聞かされた」
信じるのか、そんな戯言にもなっていないような言葉を。
「さてね、判断するには材料が足らなすぎるよ。ただ、今日わかったことがある。キミだ、
キミはその話を聞いても、笑うことはなかった。それどころか、怒っていた、ねぇキョン、
それはなぜなんだろう。ああ、答える必要はない、もうわかっている。キミが信じている
のだ、涼宮さんの力はあるのだろう、ん、これは正確ではないな。現代の物理法則を
越えた出来事をキミは体験している、だから橘さんの言葉を無碍にできなかったのだ。
そして涼宮さんの軽んじる彼女の発言に怒りを覚えていたのだ」
ぐうの音も出ないというのはこういうことだろうか。
佐々木は相変わらず、確かな観察眼を持っていた。
そこまで言い切られちゃな、弁解も言い訳も無駄なことなのだろう。
だから、俺は沈黙した。
「キョン、キミの意見を聞かせてくれ。僕は僕のものだというその力をどうすべきなのだろうね」
こうなった以上、これはお前の問題だよ、佐々木。そして、その質問には昼間に答えて
いるはずだ。
「そう、だね。うん、実のところ、僕にはそんな力はいらない。僕は目立たず、ひっそり
と生きて生活できればそれで十分だ。ただ……」
ただ? ただ、何だって言うんだ。
支援
「ただ……、そこにはキミがいなんだ、キョン。キミがいない。去年、卒業式の後、
キミとここで別れた。半年間は気がつかなかった、日々の忙しさにかまけているフリを
して、そのことから目をそらして、気がつかないフリをしてた。残りの半年間は、あきら
めようとした。仕方のないことだから、と。自分からキミに連絡を取ることはできなかった。
何を言っていいかわからなかったから、寂しいと伝えてそれが何になるのか、わからな
かった。春先にキミの噂を聞いた、何か変人と一緒に連んでいると、それがとても可愛い
女の子だって、僕とキミはもう終わってしまったのかって、終わるも何も始まってもいな
かったんだ。だけど、そんなのはただの言い訳だ。恋愛感情なんて意味のない物だと
思っていた。中学の頃の僕は十分に満たされていた、そう、キミがいたからだ。僕らには
恋は必要なかった。僕にはキミがいて、キミには僕がいた。それで十分だった。
そうだろう、キョン。ああ、キミは優しい人なんだな、恥ずかしがる必要はないよ。
それは美徳なのだから、まぁもっともそれを悪徳と見る哲学もあるけどね。
ああ、すまない。話がそれたね。ついつい逃げそうになるよ、僕はいつもより饒舌だろう」
佐々木の告白を前に俺は圧倒されていた。そして、申し訳なさが胸に染みた。すまない、
佐々木。俺は、自分の不思議ライフに一所懸命で、お前のことを思い出すことすらほとん
どなかったのだ。
「いいんだ、キョン。これは僕の感情だ。いま、僕は本来の僕のポリシーとは180度、
違うことをしている。こんなのは僕じゃあない。だけど、聞いていて」
佐々木は寂しげで、その上でとてもそう艶やかな笑顔を見せた。こんな風にも笑うのだな。
俺はそんなことを思いながら、佐々木の告白をただ聞いていた。
「……夏休みにキミの姿をみた。涼宮さんたちと楽しげに街を歩くキミを、キミの横で
涼宮さんはとても綺麗な笑みを浮かべていた。青春を謳歌するとはこういうことなのだろう。
素直にそう思った。そして、どうして僕はキミの横にいないのか、そう思ったんだ。
今思うと、僕が僕の感情の正体に気がついたのはその時だった。ああ、あの夏の日は
ずいぶん遠く感じるよ。何十年も何百年も前のような気すらする」
お前が俺たちを見たのが、何回目かは知らないが、実際に何百年も前のことだったの
かもしれないな。去年の夏は特別に長かったんだ。
「秋に北高の文化祭に行こうかとも思った。だけど、キミに会って、話すことなど何も
なかった。キミの心がわからない。キミになんというか、古い友達のように扱われる
ことが怖かった。勇気がでなかったんだ」
その前と後はともかくとして、文化祭の最中は極めて暇だったんだがな。
まぁ、今年はどうなるかはさっぱりだが。招待状は送るとしよう。
「ありがとう。必ずよらせてもらうよ、日程が分かったら、教えてくれ。きっちり予定に入れておくから」
そんな大層な物じゃないぜ。
「映画を撮ったと聞いたよ、ちなみに僕の趣味のひとつは映画鑑賞なのだ、特に低予算の
娯楽映画が大好きだ。もっとも自主製作映画まで守備範囲にしているわけではないが、
知っている人間がメガホンを取っているというなら話は別さ……おっと、また話がずれて
いるね。ふふ、やはりキミは聞き上手だ」
お前が何を話したいかはわからなくもないが、やっぱり、その恥ずかしいな。
身が持たないとはこういう気持ちをいうのかね。
「恥ずかしいのは僕も一緒だ。ただ、それ以上に一年分、キミに告げたい言葉は貯まって
いるのさ。もうすぐ終わるから、おしまいまで黙って聞きたまえ」
はいはい、仰せのままに。佐々木に続きをうながす。
支援
「……正月に年賀状をくれたね、ありがとう。ちなみに切手シートが当たったので、
キミへの手紙にはそれを使わせてもらうよ。僕は忘れられたわけじゃない、そのことが
とても嬉しかった。こう言っては何だが、僕は平静を装うのが、その得意でね。僕には
深い絶望はいらない、だから高い歓喜もいらない。そう思っていたのだが、人生ままなら
ないものだ。特定個人からの私信がこれほど嬉しく感じられる物なのかと、とても驚いた。
二月のね、バレンタインの時も、さんざん迷ったんだ。僕は意気地なしだ。結局、渡す
こともできず、自分で食べた。あんなにしょっぱいチョコレートは味わったことがなかったな。
そう思えば、キミに渡さなかったのは正解なのかもしれない。しかしだね、キミも悪いのだぜ、
バレンタインの近辺はほとんど家にいなかったじゃないか」
ああ、あの一週間も記録的に忙しかったな、そんなことを思い出していた。
「きっと、涼宮さんは素敵なチョコを渡してくれたのだろうね、ああ、いい。そんな
のろけ話を聞かせないでくれたまえ。そんな言葉を聞いたら、どうにかなってし
まいそうだ。そうそう、橘さんたちと出会ったのはそんな頃だった」
そうか、あの一週間、そして誘拐未遂事件は、さまざまな意味で転機だったのだな。
俺の知らない所でさまざまな事象が動いているのだ。
「最初は、なんというか、戸惑った。だけど、キミのことを聞いた。キミが唯一、涼宮ハルヒ
に選ばれた人間なのだ、と。一般人、どこにでもいるようなキミという個人が涼宮ハルヒ
に選ばれたのがわからない、と聞いた」
そう、その謎は今だってわからない。この世で何が分からないって、その事が、
俺がなぜ選ばれたのか、それが一番の謎なのだ。
「僕にはわかる、キミがなぜ涼宮ハルヒに選ばれたのか。涼宮さんも同じなんだ、僕と。
共に同じ目線で、世界を見てくれる人がいるなら、世界は輝かしい物になる、丁度一年前の
僕にとって、世界がそうであったように。そして、現在の僕の世界が色あせているのが
その証拠だ。世界の変容とは価値観の、物の見方によるものだ、そうキミに告げたね。
三月の終わり頃に」
あの日の佐々木から、そんな言葉を聞いていたような気もするが、正直、確かにといえ
るほど覚えてはいなかった。
「自分だけじゃダメなんだ。ひとりの世界では、人間は生きては行けないんだ。キョン、
聞いてくれ。僕にとって、キミはそういう存在だ。こんな気持ちになるなんて、こんな感情
があるなんて、僕は知らなかった、知りたくもなかった。でも、知ってしまった。僕の世界
は変わってしまった。そう、キミがいないからだ。キミは僕の世界にとって欠かざる一片、
マスターピースだった」
泣き叫ぶように、雨のように、佐々木はそう俺に、言葉を投げかけた。俺は石になって
しまったかのように、固まっていた。なんて、言ったらいい、こんな姿の佐々木なんて知
りたくなかった。こんな言葉は聞きたくなかった。だけど、すがりつくような佐々木の瞳は、
中坊の頃によく見た輝きに満ちていた。そうだ、佐々木はいつだって、瞳を輝かせていた。
受験勉強だって、日々の生活だって、楽しそうだった。
それは俺といたからなのか、お前の世界に、俺は必要な物だったのか。
「キョン、聞いてくれ。僕はキミと共にいたい。この気持ちが恋だと言うなら、僕はキミに
恋している、この気持ちが愛だというのなら、僕はキミを愛しているのだ。僕はキミと共
にいたい、キミと同じ目線で、同じ物を見て、同じ言葉を聞きたい。だから、僕は……
キミと僕の間にある障害はすべてクリアする。そのために力が必要なら、手に入れてみせる」
一体、お前は俺に何を望んでいるんだ。俺はお前に何をしてやれるのだろう。
「別にして欲しいことなどない。だって、僕の望みは、キミと共に在ることなのだから。
敢えて言うなら、そうだね、差し当たって、僕の気持ちがキミにとって、嫌悪の対象では
ないのなら、僕を抱きしめて欲しい、安心させて欲しいんだ、僕がひとりではないことを……」
その言葉が終わる前に俺は思わず、佐々木を抱きしめていた。腕の中にある佐々木の
両肩は、小鳥のように震えていた。そうか、怖かったんだな。
佐々木の心臓の音を感じる。なぜだか、そうしているのがとても自然だった。
「人間というのは強欲なものなのだなぁ。まったく救いがたいというものだ」
いきなり、なんだよ。
「欲求と幸福には限界がないということさ。そうだね、第一段階をクリアしたら、即座に
さまざまな欲望と希望と願望がポップアップしてきた、だからね、キョン、メアドを交換
しよう。キミに対する言葉を僕に溜め込んでしまう前に解消するのに、それはとても便利
な機械となるはずなのだ」
俺の腕の中で、佐々木はそういって微笑んだ。見えてなかったが、その位はよくわかる
のさ、俺のような鈍感な人間にもな。
その後のことは、特に記すことでもない。俺が寝不足になったのと、携帯電話の会社に
プラン変更を依頼したくらいだ。
ほら、月曜、それからその後も、いろいろあったからさ。こういうことを伝えるような
状況じゃなかったろ。
「まぁ、言い訳はその程度でいいでしょう。僕はこのことについて、あなたに対して、
怒りをぶつけても構わない立場である。そう認識していますが、その辺りをあなたは
どうお考えですか?」
涼しい顔をして、意味不明な抗議をする二枚目フェイスに俺は言ってやった。
なんで、お前に俺の恋愛関係に文句を言われなきゃならんのだ。お前は馬に蹴られたい
のか、ってね。
そんな訳で、その日、高校に入って俺は初めてマジな殴り合いのケンカをした。
結果は俺判定で俺の判定勝ちという所だ。
ただ、ご丁寧にナース服を着て、おろおろと、傷の手当てをする朝比奈さんに対しては、
申し訳ない気持ちで一杯になった。ケンカ両成敗だし、お互いにその理由については何も
言わなかったからな。
長門は、俺の顔を一瞥した後、読んでいた文庫本にそのまま視線を落とした。
長門にしては珍しくそれはティーン向けの小説、いわゆるライトノベルだった。
ちなみに、ハルヒは「バッカじゃない」と一言で俺たちを切って捨て、窓の外を見ていた。
その日は、結局俺と目を合わそうとはしなかったな。
やれやれ、いいさ。
俺は俺の世界を盛り上げるために戦い続けるだけの話だ。まぁ、どんな時にも、一緒に
いてくれるヤツがいるってのは心強いもんだね。
あ、メールが来てるな。
以上、おしまい。支援ありがとう。
分岐がたのSSって難しいね。
おつかれ。
GJですた〜
乙!
果てしなくGJだぜ!
とりあえず佐々木様が幸せなオチであることを何よりも評価。
携帯なのに窓の下にというシチュでの佐々木は発想に無かった。
橘と接触した時期にまで言及していたりと原作の読み込みぶりと、
佐々木への愛が感じられて非常に良い。
まあとりあえず何が言いたいかというと、GJ!
お疲れ様ですー
超GJでした
分岐系はやっぱ読んでて気分良いですね
本編のキョンってある意味恋愛する義務を背負ってるからな〜
あ、別にハルヒ嫌いなわけじゃないですよ
リアル投下キタコレ!
佐々木かわいいよ佐々木
次、投下していい?
秀作の後にするのは気が引けるが
>>891 佐々木のセリフを紡ぎだす手腕にGJ!
私的な感想だがこれは元の原案を大分短くしたものじゃないか?
というのもキョンがやけにフラグを大事にしているからなwwwしかし乙だ!
いきま〜す。アニメ、ゲーム等の台詞を拝借してる箇所あり。
「涼宮さんは、キミにとってどういう存在なんだい?」
私用で街まで出てきたら偶然佐々木と出会い、春休み最後の日と同様、四方山話に花
を咲かせていると佐々木がこんな質問をしてきた。
どんな、ね。前にも同じような事を考えた覚えがあるが、あれは夢の中の話だったはず
だ。佐々木に対してハルヒはハルヒであってハルヒでしかないっちゅうトートロジー的誤魔
化しは通用せんだろうな。
「トートロジーか。むつかしい言葉を知っているね」
「お前に教えてもらったんだ。中学の…いつだったかは忘れたけどな」
「そうだったかい?光栄だよ。僕の拙い言の葉を未だ記憶に留めて置いてくれているなん
てね」
おそらく語彙力においては佐々木より遥かに劣るであろう俺には佐々木の言葉が拙かっ
たどうかはいまいち判別しかねるが、実際こいつから教えられた事は結構多いんだ。俺と
佐々木は会話するというよりは、俺が佐々木の言葉に聞き入っている感じだった。佐々木
の話はすんなり聞けるのに、あの終日無害スマイル野郎の話は聞くのが時折億劫になる
んだよな。
…話が逸れてるな。さて、ハルヒは俺にとっていかなる存在か。
ハルヒはもはや北高の関係者で知らぬ者は居ないというほどの有名人。北高ならずとも、
宇宙、未来、謎の組織にまで一目置かれている変態パワーの持ち主、であるらしい。
では俺にとってはどうなのか。”あいつ”の存在を、俺はどう認識しているのか?
思考がループしてやがる。これじゃあの時と同じだ。何、そんなに難しく必要はなかった
んだ。俺は素直に思ったこと言った。
「ハルヒは、お前も知っての通りよく分からん力の持ち主らしい。でもだからって捻くれた奴っ
て訳じゃないんだぜ?まぁ初めて会った時はそうだったかもしれんが、最近はだいぶ丸く
なってきててな。クラスの連中とも結構話すようになってる。SOS団なんていう集まりを作っ
ては皆でバカ騒ぎしたり、生徒会にたて突いたり、色々と行動力がある奴なんだよ。わが
ままで自分勝手で、やることなすこと全てが常軌を逸してるな。いや、別に非難してるんじゃ
なくてな。そりゃあ、いつも振り回されるのは俺なんだがな。もぅ慣れちまった。今では逆に
目を付けてないと何しでかすか分かったもんじゃねぇ。古泉も朝比奈さんも長門も、ハルヒ
に意見する事を一向に覚えねんだよ。全く、少しはこっちの身にも…どうした?」
佐々木は、声帯をわずかに振るわせるだけ独特の笑い声を上げていた。この笑い方は
こいつの中学の頃から変わっていないものの一つだ。しかし、どこが笑うような所が?俺
は何かおかしな事を言ったか?
「くく。いやキョン。キミが涼宮さんについて話す時は実に明々としていて、瞳も輝いている
ように見えたものだからね」
そうなのか?自分ではそんなつもりは毛頭ない。愚痴を言ってるつもりだったのだが。
「僕が言うのだから間違いはないさ。僕はこれでもキミの表情、気持ちを読み取る事に関
しては優れた観察眼を持っていると自負しているのだよ。くっくっ、キミのあんな顔は中学
三年の時、キミと最も会話したであろう僕ですら見た事がない。よぉく分かった。キミが涼
宮さんの事をいかに好きであるか、がね」
”好き”って。おいおい、何を言い出すんだ。
「以前、キミに質問をした事があったろう?『愉快な高校生活をつつがなく送れているか』と
いうね。キミはその時、『面白いとさえ思っている』と言ったんだ。覚えているかい?キミが
そのように思えるのは、他ならぬ涼宮さんのおかげではないのかな」
それは認めるが、だからって俺は別にハルヒが好きな訳じゃねぇ。
「ほぅ?では嫌いなのかな?」
佐々木。そんな小学生みたいな意地悪な質問はやめろよ。お前らしくもない。
「好きか嫌いか、そのどちらかでないといけないのか」
「そうだよ。男と女の間柄はね」
お前、前に恋愛感情なんてのは精神病の一種だとか言ってなかったか?
「それはあくまで、僕がそう考えていただけの事さ。他人の恋愛観にまで口出しする趣味
はないよ」
そう考えてい”た”?
「…そう。過去形なんだ。今の僕は当時の僕と違う恋愛観を持っている。世界の変容はイ
コール、価値観の変容だと前に言ったね。実を言うと、あれは僕の経験則なんだよ。ある
事に気付いてしまったが為に、世界がまるで色褪せたかのように見えてしまう事もある」
いつの間にか佐々木は俺から目を逸らしていた。佐々木の話を聞く時にセットで付いて
くるあの輝くような瞳は、俺の目には届いていない。
色褪せた世界。俺は古泉や橘が見せた、ハルヒと佐々木の閉鎖空間を思い出していた。
両者とも見た目は違えど、明らかに通常の空間とは異質と言える場所。佐々木には、世
界があのように素っ気なく見えているというのだろうか。
「一体、何に気付いたんだよ。世界が色褪せたかのように見えちまう程の」
佐々木は視線を虚空へと固定したまま答えた。
「キミに話したところで、どうにかなるとは思えない」
俺がこの台詞にかなりショックを受けた事を白状せねばなるまい。そりゃあ中学の頃、佐々木の
話に目から鱗を落としまくってたのは他ならぬ俺だ。いつも佐々木の言う事にいちいち感銘を受
けはしたものの、俺自身は気の利いた事はあんまり言えなかった。それでも佐々木は、例え俺が
馬鹿な質問をしようとあの笑みを浮かべてそつなく答えてくれたんだ。
それが今は、まるで突き放すかのような態度だ。佐々木は俺の様子に気付いたのか、皮肉な笑
みを口元のみに湛えながら言った。
「…失敬。僕とした事が、キミに当たるような真似をしてしまった。許して欲しい。でもね、本当にキ
ミに話してもどうにもならない事なんだよ。これは僕自身の驕りと怠慢とによって生じた言わば必
然だ。キミがかなり”鈍い”なんて事は理解していたはずなのに」
佐々木はしばし何かを考える素振りを見せた後、
「キョン。人は若い時、時間が無限にあると錯覚するものだ。でも実際はそうじゃない」
熱心な高校教師が言いそうな事を言い出した。
支援
「今の高校生活が楽しいと思えるのは何よりだよ。しかし、キミの所属するSOS団だって、いつま
でも存続し続けられる訳じゃない。だから、現在の楽しさ、愉快さにかまけていると本当に大切な
ものを見失い、ひいては誰かにとられてしまう可能性もあるんだよ。キミにはそんな経験をして欲
しくはない」
佐々木の顔つきは真剣そのものだった。佐々木は真面目に話をしているのだ。ならば俺も真摯
な態度で聞かねばなるまい。
佐々木は俺の事を心配してくれているようだ。昔も俺の成績を気に掛けてくれたもんだっけ。解
らない問題があれば、丁寧に解説してくれてさ。何だかな、今思うと随分と懐かしい気がする。
俺と佐々木は暫く無言で歩き、俺が自転車を置いてる駐輪場に着いた。
「自転車で来たんだな。キョンは」
「ん?お前は歩きか?」
「いや、バスで来たのだよ」
あの迂遠な道のりを往くバスか。俺は中学の頃の塾の帰り道、一人でバスに乗り込む佐々木を
思い出しながら言った。
「何なら、乗るか?」
後ろの荷台を示しながら尋ねる。佐々木の目にふと輝きが戻ったように見えたのは、多分気の
せいだ。佐々木は少しばかり考える素振りを見せた後、
「遠慮しておくよ。今、そこに座るべきは、きっと他の誰かであろうからね」
くく、と最後に付け足してそう答えた。
「…なぁ佐々木。こんな事言うと笑われるだろうけどさ、中学ん時、お前に言えなかった事がある
んだ」
「ほぅ。何かな?」
佐々木は首を傾げながら俺の目を覗き込んでくる。ホント変わらねぇな、そういう仕草とかさ。
「俺…さ。昔、お前の事、好きだったんだぜ」
「…………………ぇ……?」
佐々木は絶句し、俺の言う事が何一つ理解できないとでも言わんかのような顔をして、大きな
瞳を見開いていた。そりゃあそんな反応もされるだろう。いきなり何を言い出すのかと思えば、愛
の告白と来た日にゃあ俺だってこんな顔になるさ。
「…く…くっくっくく…くくぁっはっははははは!あっはははは!!」
佐々木は腹を抱えて笑い出した。見事な笑いっぷりだ。「腹を抱えて笑う」というのをここまで見
事にやってのける輩もそうはいまい。しかし佐々木が―あの佐々木が―ここまで声を大にして大
笑いするとは予測できなんだ。てっきり失笑されるものだとばかり思っていたからな。
「くふっ…くっくっ…キョン。前言を撤回させて欲しい…くくっ…キミの気持ちを読み取る事には自
信があるとか何とか言ったが、それは僕の思い上がりだったようだ。はは、キミはとんだポーカー
フェイスだ。くくく」
佐々木は笑いをこらえながら言ったが、我慢出来なくなったのかまた笑い出した。
『お前、佐々木とはそんなんじゃないとか言ったろ?』『あれは嘘かい!』とかいう非難の声が聞
こえた気がするので言い訳をさせてもらう。佐々木は見ての通り整った容姿をしており、加えて俺
なんかより遥かに頭も良い。男子相手には男のような口調で話すこいつの特徴も、俺にはむしろ
気兼ねなく話せる要因となり、同じ学習塾に通ってて自転車の後ろにこいつを乗せては色々と話
すのは、正直楽しかった。他の女子とは話さなかった訳じゃあないが、そんな風に楽しいと思える
のは佐々木と話してる時だけだった。こんな気持ちを世間一般では恋とか言うんじゃないのか?
『言い訳になってねぇ!』まぁ待てよ。話は最後まで聞け。確かに、俺は佐々木が好きだった。で
もそんな感情は俺だけが持ってても仕方がないだろ?俺が一方的にそういう類の好意を抱いて
ても、当の佐々木にその気がなきゃ意味がないさ。クラスの男子どもから聞いた話では、佐々木
は告白されても毎度、『申し訳ないけど、鄭重にお断りさせてもらうよ』と、いつもの調子でさっぱり
と断っていたという。恋愛なんて精神病とまで言うのを耳にした俺が、告白するなんて決意出来る
わけもなく、ただただ時間だけが過ぎていったのさ。
『恋愛体験あるじゃんか…それならその話を文芸部の会誌に載せろよ』いや、それはさ、神の見
えざる力が働いたんよ。それに照れくさいだろ?自分の実らなかった恋話なんざ。…逆に聞かせ
てもらうが、俺の―”俺の”だぞ?―片思いの切ない気持ちを綴った文章なんて読みたいか?
…って佐々木。お前はまだ笑ってるんかい。いくらなんでも笑いすぎだろ。笑いすぎで涙出てる
じゃねえか。
「っはははは、え? ああ、すまない…くくく…おかしいな。笑いが止まらないよ……涙も…くくくふっ
ふっふ…」
数秒後、佐々木はようやく落ち着き、ハンカチで涙を拭きながら笑いすぎた事に対する侘びの
言葉を述べた。まぁ、別にいいけどな。
「キョン、こんなに笑ったのは久しぶり…いや、ひょっとしたら生まれて初めてかもしれない」
「お前、あんな風にも笑えたんだな」
「僕自身驚いている。礼を言うよ。おかげで色々と吹っ切れた」
佐々木の瞳は、今までとは違う輝きを帯びていた。あんな話で元気が出たなら何よりだ。
「…キョン。確認させてもらうが、『昔は好きだった』のであって、今はそうじゃないんだな?」
今、はな。いや、でも友達、親友としては好きだぜ?
「くく。そうかい。今はそうじゃないからこそ言えた訳か…」
そうだな。今も好きだったら流石に言えねぇよ。情けない事に。
「意外と根性なしなんだな」
「ほっとけ」
「くっくっくっ」
終
いいオチなんて思い浮かばないのさ
>>891 おお、お世辞抜きで上手いな。感心した。これはGJだ。
佐々木がキョンのブチ撒けたフラグを事細かに回収しようとしてたというのは非常に涙ぐましいな。
>>902 頼む。結構良かったからオチまで書き上げてくれ。
佐々木空間が今現在でセピア色な理由SSが二本も上がるとは、なにか運命を感じる。
GJ!とうとうキョンの方からイッたSSキタコレ!
でも個人的に最後は告られた佐々木がキョンに勢いでキスしてたまたま通りかかったハルヒ(ry
>>905 なんという二人のすれ違い…だがいい終わり方じゃないかGJなんだぜ
GJ!
スレ違いもといすれ違いの切ない余韻がまた……
てっきり佐々木のことだと思っていたタイトルがキョンのことだとは予想外だった。
フィーバーが来ている所で、流れを止めるようなことを言うのはあれなんだが、
そろそろ次スレの季節じゃないか?
>>905 おお、お見事。タイトルのひねり方や、キョンの言い訳など
すばらしい。GJ
「全く、何を暢気なことを言っているんだい
>>910。
そんなことだから夏休みの終盤に宿題をまとめてやる羽目になるんじゃないか。
君はもっと普段から先手先手を打つ癖をつけたほうがいい。
そうでないと、僕のように後悔することになってしまうよ?
え? 何に後悔しているのかって?
何、最高の聞き手を失ってしまった、ただそれだけの話さ」
ごめん、勢いで書いた。反省はして(ry
>>891>>905 うーあーGJなんだぜ佐々木マジかわいいよ佐々木
古泉とガチの掘り^h^h殴り合いをするキョンにも萌える
>>891 古泉と殴り合いをしてる、ってのも斬新でいいな。
しかし、個人的にはハルヒの方が好きなんだが、これで佐々木教に転んでしまった。どうしてくれる。
謝罪と賠償を(ry
>>915 だが、私は謝らない。
「僕を神として崇めるというのはどうかと思うが、それがキミがキョンのパートナー
としての僕が、涼宮さんよりも相応しいという意味での発言であるのなら、とても
嬉しく思うよ。ただ、如何せんね、ドラマツルギーで言えば、僕は横恋慕をしてい
るようなモノだしね。僕の敗北は戦わずして、決定的さ。だけど、そのことなら、
いみじくもこのスレの住人なら百も承知というものだろう。ああ、いいんだ。僕は
僕自身に関する欲望も希薄なタチでね。ただ、キョンとの間の友情だけはキチン
と復活させておきたいのさ。そういう意味では、僕はキョンに対して、とても複雑で
そして特別な立場を要求している。その一助にキミがなってくれるというのは、
とても、そうとても心強いよ」
そう言って佐々木はくつくつと、咽の奥から不可思議な笑みを漏らした。
って、俺の中の佐々木シミュレータがなんか言ってた。
しかし、実際のところ
お前の後ろの席には神様が座ってる
↓
神様はお前に惚れてる
↓
お前が神様を振ったら世界崩壊の危機だから黙って言うこと聞いて神様と付き合え
これもすごい理屈だぞ
キョンがハルヒを好きになったからいいようなもののそうでなければ普通に悲劇だ
封建時代の殿様に召し上げられる農民の娘じゃあるまいし
●が回りくどく懐柔政策とるタイプでよかったなキョン……
有無を言わさず言うこと聞かせるタイプの超能力者だったらと思うと
919 :
1/2:2007/04/30(月) 02:14:18 ID:rBunm1Yh
>>860へ捧ぐ
---
佐々木「涼宮さん!」
ハルヒ 「…うそ!?」
佐々木「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね 前に会った時よりも成長しているのだから」
ハルヒ 「どうして…」
佐々木「私、やっぱりでぃーかっぷだったの のいじ様も認めてくれた
見て! でぃーかっぷのブラジャー×5もここに!」
ハルヒ 「そんな…そんなこと」
佐々木「今度こそ胸を張って言えるわ 私は佐々木、でぃーかっぷの女 よろしくね涼宮さん♪」
ハルヒ 「うそよ、あなたがでぃーかっぷなんて…そんなこと」
佐々木「どうして?」
ハルヒ 「だってあなたは成長不良だったじゃない… かわいそうなえーかっぷ…
SOS団はあたしの理想のキョンと遊ぶ為に作られた団、あなたは…私たちとは違う」
佐々木「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
自分より劣るかわいそうな貧乳だと」
ハルヒ 「それは…」
佐々木「私の言葉をおとなしく聞いていたのも 神人を暴れさせなかったのも
私を脅威と思っていなかっただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
ハルヒ 「違う…」
佐々木「自分が上だと…自分のおっぱいはキョンに愛されていると
そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
ハルヒ 「それは違うわ… 違う… 私は…」
佐々木「うるさい! …嫌な女。少しばかり恵まれたおっぱいをしていただけなのに
たまたまキョンの後ろの席だっただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった」
ハルヒ 「違うわ! 私はせめて、キョンの友達として幸せに過ごせるようにと思って…」
佐々木「それが私を馬鹿にしているといっているのよ! 私をライバルと認めてくれてなかった!」
ハルヒ 「…だってあなたは!」
佐々木「あなたみたいなワガママ女が キョンの彼女になれるわけがない!
キョンの彼女になるのは…私 誰よりもキョンを愛しているこの私…
いっぱいキョンに抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」
920 :
2/2:2007/04/30(月) 02:15:56 ID:rBunm1Yh
(佐々木、ハルヒを突き飛ばして『朝比奈ミクルの冒険』のマスターDVDを奪う)
ハルヒ 「? …あっ!」
佐々木「この子(=みくる)もキョンに可愛がられた?」
ハルヒ 「返して!」
佐々木「抱きしめられ あなたから庇われ サイズはえ…えふかっぷ…?
そ、そんな幻想…打ち砕いてあげる! キョンが愛してるのは…」
(佐々木、DVDを力いっぱい握り締める)
ハルヒ 「やめて!!」
佐々木「本当に愛してるのは… 私よ!!」
(DVDが木っ端微塵に砕け散る)
ハルヒ「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! キョンが撮影から徹夜で編集までしてくれたものなのに…
キョンとあたしの思い出が詰まっていたのに… ああぁぁ…」
佐々木「ウフフフフフ アハハハハハハハ!」
ハルヒ 「どうして…どうして……… えーかっぷのくせに…」
佐々木「……なんですって?」
ハルヒ 「九曜に大きくしてもらった… えーかっぷのくせに」
佐々木「!」
ハルヒ 「虚乳!!」
佐々木「!!うおおおお!!! 涼宮ぁ!!」
(テテテテーテーテテテテテーテーテミッミッミラクルッテーッ)
ユキ 「何事にも潮時はあるというもの……」
ハルヒ「みくるちゃん! …じゃなくて有希!なんで?」
ユキ 「今の私は悪い魔法使いの宇宙人ユキ。
朝比奈みくるが未来へ帰還し、朝倉涼子も情報連結を解除。
この時代でのおっぱい戦争は終了した。
アップデートデータベースセットバストサイズイコールエーカップウェアパーソナルネームイコールササキ...」
佐々木「何を言っているの? うっ!」
(佐々木の胸がえーかっぷに戻る)
佐々木「ひゃぁぁぁぁぁぁぁん?!!」
ハルヒ 「ふっ…」
>>917 なんという佐々木シミュレーター……一目で見分けが付かなかった……
これは多分テューリアン製
>>890 今更聞くけど、古泉が怒ってるのは何で?
機関の諜報部かなんかから、キョンと佐々木がいちゃついてる、って報告を受けたんだろ
ガチホモにしてみれば、口をすっぱくしてハルヒを選べ、って言ってるところにそんな報告を受けたからプチンとなったんジャマイカ?
>>923 サンクス 意外と●にも器のちっちゃいとこあるんだな
●はハルヒとキョンをくっつけようとしてるが決定打がない
そこでながるん伝家の宝刀佐々木が登場
恋愛方面の話が加速する
のか?
佐々木目当てでザスニを探したが見つからない
佐々木かわいいよ佐々木
佐々木かわいいよ佐々木
しかし靴の付録画集に佐々木さんたちは載ってるのか?
>>927 密林でも bk1でもあるぜよ。
>>928 のってない、初期のイラスト(2003年ー2004年の分)が収録されているからね。
恐らく第二弾、第三弾とつづくんだろう。
それにしても
>>917のSSは稀に見る出来だった。学の高さがうかがえるZE!俺が投下したおっぱいSS読むと俺のアホっぷりが露呈される…
>>919 それ7月革命だぜ?
>>931 おっぱいだっていいじゃないか
俺は好きだぜ、ああいうの
コメディ調だって必要だと思う
>>932 ありがとう!それにしても佐々木のおっぱいの大きさが気になる春の朝…
逆に分かんない方が妄想が惹きたてられて良い
俺の脳内では えっちな佐々木は夜な夜なキョンを想ってひとりえっ(ry
○<あと一ヶ月でまた佐々木さんに会えるのです。
『佐々木えーカップ』
男『なあ…背中になんか柔らかいのが当たってるんだけど…』
女『当ててんのよ!』
こ、これだ!この手を使えばきっとキョンもムラッときちゃうよね?うんっ!今度2人乗りした時にでも試してみよう!
グイッグイッ
ほらっキョン!どうだい?
グイッグイッ
ムラッと来るだろう?
グイッグイッ
襲ってきてもいいんだよ?
グイッグイッギュッ!
優しくしてね…
「なあ、佐々木…」
き、きた!
「いい加減、骨を押し付けるの止めてくれないか?」
「………」
orz
『佐々木でぃーカップ』
男『なあ…背中になんか柔らかいのが当たってるんだけど…』
女『当ててんのよ!』
こ、これだ!この手を使えばきっとキョンもムラッときちゃうよね?うんっ!今度2人乗りした時にでも試してみよう!
グイッグイッ
ほらっキョン!どうだい?
グイッグイッ
ムラッと来るだろう?
グイッグイッ
襲ってきてもいいんだよ?
グイッグイッギュッ!
優しくしてね…
「なあ、佐々木…」
き、きた!
「なんか、せ、背中に柔らかいものが当たってるんだが…」
「当てているんだ」
「そ、うか…」
ギュッギュッギュ〜
あと一押しだよね?
ギュッギュッギュ〜
あ、今日ブラしてなかった…
「なあ、佐々木…」
き、きた!
「背中に当たってる柔らかい部分の真ん中が硬くなってきたんだが…」
え?ウソ?
ゴソゴソ…
!!!
「た、起ってるんだよ…」
「そ、そうか…」
・・・
「…俺んち来るか?」
「…うん。優しく頼むよ…」
佐々木の制服姿をうPしてくれる絵師はいないのかね〜
大体佐々木の制服ってどんなだろ?
>>939 まだ劇中描写がないから北高か光陽園verでしか書けないと思うぞ?
六月一日以降のこのスレの発狂っぷりが
目に浮かぶ…
そういやスニーカーの付録を見てて思ったんだが、
ハルヒがキョンと2人乗りの描写って実際劇中にあったっけ?
どうも俺の脳内では曲芸3人乗りしか思い出せんのだが……。
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)
第1回大和証券杯 Part7 [将棋・チェス] ←●?
>>943 まあ、いろいろな趣味があるってことだろうよ
それ俺だわw
●<彼も強い男が好きかと思いまして、勉強中です
>>946 流石●、尽くすタイプの男だな。
いい嫁になれるぞホント。
こりゃ今日中に1000行きそうだな
何この勢い
発売日までに10いくんじゃね
次スレの名前はどうする?
このままpart5にするだけか?
俺は特に変えなくていいと思うけどな
佐々木とくっくっくっ の方が語呂良くない?
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part5【変な女】
こんな感じのはどうだろう?
【変な女】佐々木とくっくっ part5【俺の嫁】
>>957 いやいやいや、せめて【涼宮ハルヒ】は入れないと
そういやいつの間にか変わっていたな
くっくっの方が佐々木のイメージとしてすぐに出てくるので、俺もこのままで。
変な女ってのも前からの伏線になってたし、スレタイにも入りきるしいいと思うな。
そういえばスレタイって何文字までだっけ?
961 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 11:34:58 ID:JC6iX2sZ
>957-958の意見を採り入れると
【変な女】佐々木とくっくっ part5【涼宮ハルヒの嫁】
テラカオスww
>>956のがいいな
次スレでは
>>1の3分キョンを反映しないよう気をつけないとな
【くっくっくっ】佐々木女史の嬌笑 part5
>>956 それでいいと思いますよ。
>>965 ワロスww
次スレでも佐々木が神様なだけにたくさんの神が降臨しそうだな
ここで流れを読まずスレ建て立候補ノ
よろしく頼む
今制作中のSSは次スレだな
立ててきま
む、ということは何か埋めネタが必要だな
と言ってもあと30レスくらいすぐか?
スレ建て乙。
乙
このスレでは絶対1000を取ってみせるw
>>961 「それでその、SOS団ではいつもキョンと仲良くしてもらっているわけですね」
「そんなんじゃないわよ、待ち合わせにはいつも遅れてくるし大して役にも立たないし、
未だに役職なしのヒラ団員よ。あー、団長としては頭の痛い存在よね」
「くっくっ、いかにもキョンらしいですね」
「あなたこそ、中学の時あいつとはよろしくやってたんじゃないの?噂にはいろいろ聞
くけど」
「いやいや、時々彼の勉強を見てやってた以外は、特にないですよ」
「ふーん?」
「本当に。彼以外の同級生とも何もなかったし。恋は人を盲目にさせると言いますね。
常に理性的かつ論理的たらんとする精神活動において、恋愛感情などというものは正常
な判断を狂わせる不確定要素、思考に対するノイズに過ぎません。よりありていに述べ
るならば、恋愛感情などというものは精神的な病の一種である」
「…へ、へぇ。同じようなことを考える人がいるものね」
「と、思ってたのですが」
「ん?」
「あなたの団やあなたの噂を聞くに、面白い精神構…失礼、面白い人たちがいるものだ
なあと。対極は引かれ合うというように、あなたがたの動向に興味を持ったのは確かで、
特にその中心人物はどのような人だろうかと」
「…それはどうも」
「そして最初にあの駅前でお目にかかったときに瞬時に理解したのですが、ああ、他の
何をおいても私は、この人のことを知りたい、この人の全てを知りたい」
「…」
「これは恋愛感情と言っていいのかも知れません」
「ちょ、佐々木さん、でもでもでも」
「いいえ、結局病を患ったのであれば、最早私たちの身体的性別など取るに足らないど
うでも良い事…ううん、もしかしたら同性だからかも。はぁ、だめだぁ、混乱してきた」
「…」
「普通の人間には興味がないんですよね?」
「う、うん」
「涼宮さん、私とつきあってください」
こ、こうですか!
>>974 前スレの1000は何だったか思い出そうとしたのが……
よく考えるとこのスレが1スレ目だなW
昼からのNHK-FMのアニソン三昧のために、FMのアンテナを張るための
ピンを買いにでかけてたら、電波受信した。
佐々木て、キョンがいきなりハルヒに出会って引かないための前座というか
練習台というか演習相手だったんじゃ・・・・・
>>977 なんという百合…
てか男言葉の佐々木に慣れちゃって女言葉の佐々木を見ると違和感を感じるw
げ、誤爆した
スマソorz
>977
意外といけるんですけどw
>971乙
>>979 そういうネガティブな妄想はやめるんだ…
俺なんて谷川がこの話はボーイミーツガールアゲインだって言ってたから
佐々木とキョンの話だってぐらいポジティブに考えてるんだぞ
>>937 誰も反応してないので俺が華麗に反応をする
佐々木かわいいよ佐々木。そのままキョンの部屋で禁則事項を(ry
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
986 :
埋めネタ:2007/04/30(月) 13:04:48 ID:qFNO7Dso
「こんなことになってしまって……残念だよ、キョン」
「待て、落ち着け! とにかくその物騒なものをしまえって!
んで俺にも分かるように説明してくれ」
「君がいる限り僕の望みが叶うことはないんだ」
「望み?」
「そう、キョンがいる限り涼宮さんは僕のものにはならない。
きみという存在がいる限り彼女は誰のものにもならないだろう。
キョン。親友と言ったあの言葉に偽りはない。
けれどキョン、僕はきみの存在を許せない!」
>>984こうですか!? ……ごめんなさいorz
>>986 修羅場ktkr!
漏れも佐々木に襲われ(ry
>>986 なんというヤンデレ…
佐々木→ハルヒ→キョンってことか
キョンも不幸な奴だなw
「佐々木、ハルヒ・・・・実は俺レズっ娘萌え(ry」
くっくっく
「さあキョン、残りを埋めて次へ行こうじゃないか」
「いや待ってくれ佐々木。俺にそこまで求められても困る」
「何を言ってるんだキョン。もう残りが10レスを切っているんだ」
「レス? いきなり何を言い出すんだ佐々木?」
「ああいや、気にしないでくれ。気が急いてしまったようだ」
「とりあえずこれの解き方を教えてくれ」
「ふむ、この問題はだね……」
*さあキョン、残り(の解答欄)を埋めて次(の問題集)へ行こうじゃないか
>>986 「……大丈夫、あなたは私が守る」
「長門!」
「──これが──漁夫の……利──?」
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。