【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part3

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1名無しさん@お腹いっぱい。
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・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっくっ part2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1176045758/
・前々スレ
もう一人のハルヒ 佐々木様スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1175434870/
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:00:07 ID:pYCr9oov
・佐々木 = 例の変な女
 自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで塾に行く間柄
 キョンとは学校内外でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
 キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
 古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
 恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに

・佐々木SSの保管庫
http://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:02:12 ID:XKNqinm8
>>1乙かれ&3ゲット
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:03:24 ID:J5nX7gPT
>>1
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:03:29 ID:xY1VrYXC
〉〉1乙
6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:04:48 ID:T/vMtKG9
1乙です
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:04:55 ID:aswHNgWc
>>1
前スレを埋める
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:06:58 ID:2w6uT7qt
>>1

ササッキーかわいいよササッキー
9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:10:56 ID:xeL7uXCd
>>1
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:13:46 ID:iyj5Dzku
>>1
君のスレ立てはなかなか見事だったよ
11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:16:54 ID:GE9Pl+bS
佐々木は君ではなくキミと言う。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:22:37 ID:4VT1sC54
クックッ ←シュウ=シラカワの真似?w
13名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:23:51 ID:zRZxCEkW
>>1乙ぁーっす
14名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:25:08 ID:RntnhSwT
>>1乙アッー!!
151:2007/04/16(月) 21:25:25 ID:pYCr9oov
前スレも無事に埋まったようで良かったです。
やっと肩の荷が降りたので、
風呂にでも入ってのんびりしようかと思います。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:29:06 ID:2w6uT7qt
前スレ998
おいおい、あれは駄目だろ

前スレ1000
ワロタww
17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:31:12 ID:kmxbgwBx
>>1
乙であります

修学旅行ネタでちょっと受信したんで錬成中だが遅々として進まないんだぜ・・
ていうか中学生の修学旅行シーズンっていつなんだ? 2年次秋〜3年次春あたり?
18名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:32:01 ID:ItT4UMJf
キョンといるとついつい饒舌になってしまうんだ
ttp://www.kajisoku.org/img04/img233_h20.jpg
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:32:28 ID:zRZxCEkW
>>17
学校によって違うが大体そんな感じ。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:32:42 ID:LEalQBJU
>>1
乙借れ様。

佐々木さんは、自分にハルヒの力が移ったら
キョンの心を動かしてしまいそうで怖いんだね。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:33:03 ID:aswHNgWc
しまったなー
前スレ>>1000で馬鹿ヤッチマッタ
まさか取れるとはorz
まっ、いっか

早速ss投下します
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:34:22 ID:aswHNgWc
2月、早いやつはすでに進学先を決め受験勉強から解放されてる奴もいるが
俺はというといまだ受験という地獄のまっただ中にいる
蜘蛛の糸でも垂らされたら真っ先に飛び付くぐらいに追い詰められてはいるが
そんな殊勝なことをしてくれる奴がいるはずもなく
この苦行が報われるのを信じて今は勉強という苦しみに耐えるしかない

午後のホームルームがそろそろ帰るかと教室を一瞥したが
しかし、何故か今日は空気の浮ついている奴と淀んでいる奴の落差が激しい
しかも今までと違い進学が決まっている奴とこの先試験が控えている奴といった
部類別に別れているわけではない
これはいったいなんだ?
「くっくっくっキョン、君らしいといえばそうだが。今日は何日だい?
いくら何でもこの質問の意図ぐらいわかるだろう?」
俺の前にはすでに進学を決めている組の佐々木がおかしそうに笑っている
「今日は2月14日…ああ、バレンタインデーか」
なるほどようやくクラスの雰囲気の謎が分かった
それにしても、まだ先が控えている奴もいるというのに
別のことに気が裂けれるとはな
「まぁ、年頃の男女はこういった恋愛関連のイベントには敏感なものだよ
特に意中の人がいる場合は卒業式前の大事な前哨戦といったところだろうね
その点キョンはバレンタインということすら忘れていたのだからね
そんなに余裕がないのかい?」
「ほっとけ」
もともと家族以外から貰えるなんて期待していない
それよりも試験を受けずに合格する方法が知りたい
「くっくっ、まったく君と言う奴は。
キョン、君のその怠け癖は早く矯正したほうがいい
おっせかいなその性格とその怠け癖は相性が悪い
近い将来しなくていい苦労をするだろう
まぁ、苦労は買ってでもしろと言ってる人もいるから
結果的にはキョンの為になるかな?」
佐々木よ、お前はいったい何がが言いたいんだ
いったい俺は苦労しない方がいいのかした方がいいのかどっちなんだ?
それに今俺は非常に苦労しているぞ
お前の言うとおり今日がバレンタインだということすら忘れるほどにな
いや別に貰えないから悔しいなどとは思ってないぞ
期待なんかこれっぽっちもしていないんだからな
「そんなに卑下することもないだろう
せこまで言われると渡しづらいではないか
一年近く一緒にいたんだから、僕だって形だけでも用意はしてあるよ」
そう言って佐々木はカバンからブツをとりだした
「さぁ、受け取ってくれ。これでも随分と苦労したんだよ」
「…佐々木さん?これはなんの冗談ですか?いったいこれはなんですか?」
「冗談とはひどいな。バレンタインプレゼントだよ
人の好意は素直に受け取ってほしいな」
よし、ちょっと待て
正直佐々木がバレンタインなんてイベントに参加するとは思わなかったがそれは百歩譲ろう
それにバレンタインプレゼントがチョコだけとは限らないからそこも譲ろう
「だがな、チョコの代わりが数学のテキストなのはどういうことなんだ?」
「なに、今のキョンに最も必要だろうものを用意したまでだよ
キョンの苦手箇所を補強するように作ったんだ
言っただろう一年近く一緒にいるって。それぐらい僕にも分かるさ
しっかり取り組めば試験が大分楽になるよ」
そう言われても俺はなかなか受け取る気がしない
佐々木は俺に渡すかわりに俺のカバンにブツを入れてしまった
他にもまだテキストがあったらしく
自分のカバンからなにやら取り出して俺のカバンに入れた
俺は早速余計な苦労を背負い込んだらしい
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:34:43 ID:F2HLOfuD
すまねぇ、まさか950踏んでたとは。
しかしKKKに関しては99%ネタに決まってるじゃねぇかと突っ込ませてもらうw

実際のところなんの問題もないがな。

Kキョン
Kかわいいよ
Kキョン


Kiョンを
Koの上なく愛する
ささKiの団。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:36:56 ID:aswHNgWc
結局今年貰えるチョコは例年と同じく
家族からだけだと思っていたのだが…
「なんだ?」
家に帰って晩飯までの間佐々木からくれたテキストに取り組もうと
カバンを開けたら小包が入っていた
小包には『キョンへ』とだけ書かれカードと
簡素な飾り付けがされたチョコレートが入ってた
俺宛てなのは間違いないだろうが差出人が不明だ
佐々木か?いや、違うだろう
あいつのプレゼントはこのテキストだし
こんな真似するような奴ではない
では誰だろう?
カバンの一番上にあったから佐々木がテキストを入れたより後だろうが
はて?そんな時間があったのだろうか?
あの後佐々木とまだ少し喋っていたからその間にいれたのだろうか?
しかしそれだったら気付かない訳がないし
直接渡してくれても良かったのだが
「分からん」
まぁ、特に凝った作りではないから義理だろうと結論づけた

チョコの差出人は北高に通っている今現在も不明である


『バレンタインと鈍』
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:37:57 ID:aswHNgWc
以上です

定番のバレンタインネタでした
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:38:49 ID:GE9Pl+bS
だから佐々木の二人称は君じゃなくてキミだって
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:39:22 ID:zRZxCEkW
>>26
まあそれくらい大目に見てやれって
28名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:39:43 ID:/Y7DlM0e
>>22GJ!!

まさかテキストに挟むとは・・・やるな、佐々木様
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:40:21 ID:GE9Pl+bS
キミと君は僕とおいどんくらいの違いがある
30名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:41:36 ID:F2HLOfuD
サルマタケと宇宙戦艦ぐらいの差があるってことか。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:41:41 ID:cYsnW40l
     , -‐- 、
    ,'..#  ト、 ヽ
.    i. ((从ソノ从〉 >>1 乙彼っ!
    l (|┳ ┳i!l
.   ハNヘ '' (フ''ノハ! =3
     ⊂)"ー'゙iつ
      /ュュュュゝ
      〈__八_,〉
32名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:43:44 ID:GE9Pl+bS
「面白いことを言うね」
33名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:44:53 ID:2w6uT7qt
>>25
GJ!
なんて策略家なんだkk
キョンは相変わらず鈍いというか何と言うかw

>>23
お前も俺と同じで佐々木とキョン萌えの奴ということは分かったw
34名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:46:02 ID:JdwoaRCP
>>1
乙!
35名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:50:07 ID:iyj5Dzku
>>22
GJ!
素直じゃない佐々木に萌えた
36名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:51:51 ID:zRZxCEkW
>>33
俺はこのスレの住人の大半がササキョン派だと信じてる。

暇だし佐々木に合ったテーマソングでも考えようぜ。
じゃあ サスケの「青いベンチ」
佐々木のために作られたといっても過言ではない
37名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:02:22 ID:GK0Kf289
>>36「青いベンチ」か。いいな!俺はゆずの「桜木町」を推しとくよ。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:03:58 ID:GK0Kf289
>>37訂正
佐々木視点でホワイトベリーの「夏祭り」
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:10:23 ID:ba+pu8j6
ZONEのシークレットベース
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:11:07 ID:pYCr9oov
>>36
青いベンチって、
http://plaza.harmonix.ne.jp/~onizuka/Izumo/527A0053.JPG
↑こんなのを想像するんだけど、コンセプトは合ってる?
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:12:51 ID:GE9Pl+bS
>>38
なつかしいなw
けど俺は、あの曲は佐々木よりハルヒって感じがする。

エンドレスエイトの花火のイラスト(・・・・・・夏。)の印象が強いもんで
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:19:35 ID:zRZxCEkW
>>40
ちょwwww 
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:22:42 ID:cW8/T0wn
佐々木視点で「粉雪」

今聞きながら妄想してる
44名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:23:48 ID:pYCr9oov
>>42
駄目か(w
http://www.infobears.ne.jp/athome/daian/images/DSCF0007.JPG
↑じゃぁ、こっちか?
これなら、塾帰りの佐々木とキョンが
イチャイチャするのに至極都合が良さそうですよ。
そのまま寝っ転がれるし。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:26:25 ID:GK0Kf289
>>36,>>39,>>40,>>41,>>43
お前らと一晩中飲み明かしてみたい。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:28:32 ID:zRZxCEkW
>>44
明らかにこっちだろww
ていうか歌詞から推測するに駅前のベンチっぽい気が。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:30:28 ID:UdUqCj6Y
今iTunesの中から合いそうな曲を探しているが、なかなか見つからない・・・
もしかして佐々木の属性って俺の既存の嗜好にはないすごく革新的なものなのかもしれないなぁ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:31:38 ID:XKNqinm8
個人的には、マンハッタン・キスかな
ちょっと古いなw
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:33:35 ID:pYCr9oov
>>46
http://static.flickr.com/114/303325200_778fb15b79.jpg
↑青くは無いけど、
こんなベンチでも良いかも知れません。

「乳」の字をじっと見つめるキョンに、
「キョン、僕達はまだ中学生だよ。」と佐々木。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:38:14 ID:4VT1sC54
>>26
根本的なとこはつかめてるからOKOKじゃね。

>>22
GJw
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:51:04 ID:iyj5Dzku
>>49
おやすみ佐々木さん
52名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:52:34 ID:iyj5Dzku
なぜか安価付けてたwスマン
今度こそおやすみ佐々木さん
53名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:04:09 ID:G1Py+3Gi
歌なら「天体観測」でSSが書けそうだ




おながいします
54名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:09:03 ID:uXD5zJux
佐々木ってのは苗字じゃなくて名前のような気がしてしまった。

本名 鈴宮佐々木とか
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:11:16 ID:RGb7Cfod
ラムのラブソングで。

うん、後悔はしていない
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:11:37 ID:uXD5zJux
奥華子のリップクリーム
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:12:44 ID:YjCratlx
マタアイマショウ (仮)佐々木ver


あの時の2人輝いてた この恋は永遠と思ってた
僕のとなりには君がもういない 君のとなりには僕はもう…


※今まで見た事ない 表情(かお)を見て 僕は含み笑いをしてみせた
この手を離せば もう逢えないよ 君と 笑顔で別れたいから言う
マタアイマショウ マタアイマショウ


君の前では強く凛々しく 頼られたかったよ まさしく
負けず嫌い 強がる芝居 最後の最後も素直になれない
あなたの言葉に感嘆し あなたを言葉で翻弄し
言葉の魔法はもうすぐ いい思い出となって消え去る
そして傷つけた事は謝らない でもありがとう これ以上は言えない
目的地なんてなかった たどり着いたの あなたの健気さ
君はそんなにも鈍くて 悲しみ我慢してるのに
泣いてもいいかな 証書握り締め 「今日だけは許してよ神様」

(※くり返し)

いろんな人に愛されて 常にあなたは眩しくて
だから嫉妬し 罵しり 涙し これからはもう それも出来ない
君は違う人好きになって お互い違う人生歩んで
僕はとっても幸せでした?(キョン部分省略)
いつか心からいなくなるかも だからしたいよ 素晴らしい過去に
この恋を未来に誇れます 涙まみれ笑顔でめくる明日
そしてまずこの場で別れ わかってる きっと逢う事ないって…
だから言います マタアイマショウ 僕なりのサヨナラの言葉だよ

(※くり返し)

気持ちは割り切れないよ 簡単に 反対にその思いを大切にすればいい
整理が出来るまで 思えばいい 会えなくて 側に居なくても
思うだけ 忘れない事だけ…

あなたと過ごした大切な日々 この僕を優しく包んでくれた
でも明日からは もう逢えないよ 君と
生まれ変わっても必ず マタアイマショウ

(※くり返し)

悲しい別れがあるから 楽しい時笑えるよね
逃げ出さず現実を受け止めた もちろん君に出会えてよかった
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:13:11 ID:XKNqinm8
新ジャンルだなw
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:26:11 ID:9DCWTcu1
「キミは僕にとっての親友さ」
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:28:07 ID:GK0Kf289
>>57
こ、これは…泣けるだろ…GJ!!!
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:28:39 ID:XEBu58sC
青いベンチだと
君を自転車の後ろに乗せて
になっちまうぜ。
俺的にはジャンヌの仮面

息が出来ない でもはずせない動けない

でもそんな時 優しく君が仮面をはずしてくれた
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:30:33 ID:ba+pu8j6
追加
鬼束ちひろの流星群
あなたが触れないあたしならないのと同じだから
ってくらいキョンとしか話してないよ佐々木
キョン以外だと会話をすぐに終了させるかキョンに振ってる
例外はハルヒとの初対面くらいか
でも会話の内容キョンのことだww
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:33:14 ID:pYCr9oov
>>61
良く分からないけど、
青いベンチを改造して車輪、ハンドルおよびペダル等を取り付け、
フルフェイスのヘルメットをかぶって乗車するイメージでしょうか?
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:35:01 ID:cW8/T0wn
>>53

待ってろ、今書いてやる。

今日は徹夜になりそうだ
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:35:19 ID:IZue5U6+
「何時か何処かで結ばれる……なんて事は永久の夢さ」
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:36:03 ID:ba+pu8j6
>>64
全裸で正座してまっとります
67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:38:16 ID:XEBu58sC
あとジャンヌなら月光花も


ふと見上げた星空
また君を探してた
いくつ夜を越えれば
涙は強さになる?

会いたくて愛しくて
触れたくて苦しくて
届かない伝わらない
叶わない遠すぎて
今はもう君がいないよ…
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:39:49 ID:XEBu58sC
>>63
ワケわかんねwww
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:41:22 ID:mxfeQ5/t
おまいらすげえなwwwww
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:42:54 ID:CxndDfzx
「いつだって君の声が この暗闇を切り裂いてくれてる」
この歌詞はなんとなく佐々木っぽい
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:44:31 ID:XKNqinm8
>>62
ああ、あれはいい歌だねトリックのEDの中で一番好きあの不思議な映像も相まって

奇跡など一瞬で この肌を見捨てるだけ こんなにも無力な私をこんなにも覚えていくだけ でも必要として
72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:45:25 ID:G1Py+3Gi
>>64
おおお、ワクテカ。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:51:03 ID:pYCr9oov
>>69
同感
作詞とか出来るやつばかりで凄いや

俺はどうしても思考がベンチから離れられない
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:53:29 ID:UdUqCj6Y
『バイク』 坂本真綾。当たり前だがバイクと言ってもキョンの自転車をイメージ
何か違う気もするが俺も1つぐらい挙げておきたかった。全然反省していない

ttp://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/ti/arjuna/bike.html
75名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:57:13 ID:2w6uT7qt
俺も作詞ができるぐらいの文章力があればなぁ
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 23:57:43 ID:cW8/T0wn
天体観測のss、予想以上に長くなりそうだorz
さらっと書くつまりだったんだが、書いてるうちにノッテキタ

まぁ、俺の書く文なんて稚拙だから期待しないでくれ
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:01:02 ID:aJm9qtts
ボーカルできる人いたら曲作るけどそのへんどうなんだろう
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:04:03 ID:w3LLrXqG
じゃあ俺ベース弾くよ
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:04:30 ID:f9Vr59/w
じゃあ僕は警察官だ
80名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:06:12 ID:YjCratlx
じゃあ俺は自宅専属警備員な
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:07:41 ID:XFdns6rk
じゃあ俺は熱狂的ファンでいいか
82名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:16:51 ID:PMzi007r
じゃあ俺はバックダンサーだな
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:17:29 ID:EvosKqDZ
そうだ!僕が目になろう!!
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:19:28 ID:XFdns6rk
>>83
あとすこしでIDがENOSだったな
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:23:18 ID:kfX5phy9
俺は肥後守か国対委員長でいいや

>>84
はい残念、それを言うなら「ENOZ」だ。Zは財前な。
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:23:34 ID:EvosKqDZ
>>84 エヴォス?烏帽子?
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:25:52 ID:twmmb3yg
>>83
スイミー?

そういえば学校で男性や女性を意識してしまうであろう
水泳の時間はキョンや佐々木は何を考えているだろう?
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:28:50 ID:w3LLrXqG
佐々木は泳ぐの速そう
他のスポーツもできそうだけど水泳特にヤバそう
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:33:11 ID:4no7Ljni
>>88
「他意は無いと思いたいが、もしかしてキミのその発言は僕のある部分に於ける
身体的特徴について暗に揶揄しているのかい?」
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:34:02 ID:kK8OJ3qp
>>88
以外にカナヅチだったりして。
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:35:41 ID:kfX5phy9
>>87
原作にちょろんと書いてあるね。

俺は中学校のプールサイドに佇む佐々木の水着姿を思い出した。
確かに女だったよな、こいつは。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:36:57 ID:qDgOpWlo
>>87
ああ、アイツは女だったなぁとキョンはスク水の佐々木を思い出していたのだぞw
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:37:43 ID:tawW0FS+
カナズチなら萌えるが>>89もありだな、うん。
94名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:39:03 ID:w3LLrXqG
>>89
イメージ的になんだか水中で神の動きをしそうなんです
95名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:39:05 ID:xzVFmne5
ttp://www.vipper.org/vip490474.jpg.html

佐々木はヤンデレと聞いていてもたってもいられなくなった。
ヤンデレ難しいな・・・ちっともそれっぽくならない・・・。
つーか2chで晒したの初めてだ・・・。

精進してからまた来ます・・・orz
96天体観測:2007/04/17(火) 00:42:57 ID:zsZg9u7/
>>53

やぁキョン、聞こえるかい。
もし聞こえていたとしたらそれは異常だよ。今すぐ病院で精密検査を受けることをお勧めする。
もしかしたらあらゆる項目の世界一を載せた本に名前を残せるかもしれないね。

ところでキョン、キミは覚えているかな。
去年の今ごろ、僕たちはこうして恒星が輝く夜空を眺めていたよね。
正直、こんな夜分に外に連れ出すキミの心境が知りたかったが、あの時はそこまで気が回らなかったよ。
そんな考えより、キミと二人で天上の星を見上げていることの方が遥かに重要だったんだ。
今思えば、その気持ちを疑うべきだった。ただ、僕は心のどこかでそれを否定していた。
キミに精神病だと豪語してしまった以上、認めてしまえばキミを裏切ることになると思ったんだ。


それだけは、いやだった。


君を親友だと思っていた。だからキミを裏切りたくない。
そんな手前勝手なプライドのために、僕は「親友」であることを選んだ。
その選択が間違っているとは思わなかった。だからそれからもキミと普通に接していられたんだ。
だから、僕は正しい道を歩んだんだと信じていた。



―――――信じていた、はずなのに……


どうしてだろう、こんなにも胸が痛いのは。
思い返せば、キョン――キミと別れてしまってからだった。
それでわかったんだ。僕のあの時の選択が間違いであったことに。


――――――――どうして、今ごろになって気づいてしまったんだろう


とりあえず冒頭部分を投下してみる。
続きはまだ途中
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:43:17 ID:7JWfVcX2
>>95
こんな人に神の力を与えたら大変です!><
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:44:55 ID:kfX5phy9
>>95
なんかカチューシャ着けたらそのままハルヒになりそうだな
笑い声はちと違うが
99名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:48:57 ID:xzVFmne5
>>97>>98
上手く書けたらまたヤンデレ画うpします><

ヤンデレハルヒ対ヤンデレ佐々木とかいいかもな・・・え?俺だけ?
とりあえず明日は大学早いので寝ます。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:49:21 ID:tawW0FS+
GJ!
佐々木切ないよ佐々木
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 00:51:55 ID:qDgOpWlo
>>96

 お、キタ。期待してまっす
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:06:46 ID:+rnCMZxe
>>96
最初からなんて切ないんだ・・・
wktkして続き待ってる

>>99
結構いいかもしれない
ただキョンは間違いなく殺されるなkk
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:10:03 ID:t9ZN0nsW
俺ゆとりなんでヤンデレの意味が分からないです…
誰か教えてほしいです
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:11:16 ID:zhGznGFa
俺は中学校のプールサイドに佇む佐々木の水着姿を思い出した。
確かに女だったよな、こいつは。
他の女子と比べれば明らかに傾斜のない体だが、所謂スクール水着を着ているから女なのだろう

「どうしたんだいキョン?僕に見惚れてしまったのかい?」

あぁすまない。人はどうしてここまで不公平を背負って生まれてきたのかを
俺なりに考えていたんだ

「キョンは妙なことを妙な時間に考えるんだね」

そう言うと佐々木は俺の背後に回り込んでってぇぇ!おい、なにをしている!

「これでどうだい?これでも僕は不幸の星の下に生まれてきたのかな?」

あの、佐々木さん?当たっていますけど?

「もちろん当てているのさ」




SS初めて書いたけど、反省はしていない
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:13:05 ID:qDgOpWlo
>>103
 ハテナキーワードとかにあるから検索したまい。
 興味があるならSchoolDaysのバッドエンド、アニメSHUFFLEの楓でも探すよいぞ。

プールサイドの佐々木SS書いてるんだけど、全然話がすすまねーーw
こいつら関係ない話をしすぎるぜ。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:18:18 ID:qDgOpWlo
>>104
 ぐは、先超された上にGJ
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:27:35 ID:4BBonBqc
>>104
最後のセリフはくるなww
堪らないぜ
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:39:06 ID:zsZg9u7/
そろそろ限界てか睡魔が見えまし
天体観測ssは明日に持ち越させていただきます
ちなみに今やっと歌詞に繋がる部分に入ったorz執筆遅くてスマン
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:52:41 ID:ouyuJ4yW
「九曜さんがキミと半径2メートル以内の空間範囲で
同時存在してみたいと言っていたけどね、
意味合いが多少変わってしまうが、それには僕も同意する所だよ。
以前、僕はキミが話し相手には最高の相手だと話しただろう?」

「あの時は正直、褒められた気がしなかったがな」
「くっくっ、そういうなよ僕は素直に褒めていたんだから」

「そして、だ。
それを差し引いてでもキミには何か、
人を惹きつけるモノがあるよ。
九曜さんの言葉を拝借させてもらうが
僕はキミと半径2メートル以内の空間範囲で同時存在していたい。
素直にそう思うよ。いや、1メートル以内でもでも問題無いくらいだ」

「そうか、でもお前確か学校の方が忙しいんだろ?」
「あ、いや、そうじゃ、

肩透かしを食らう佐々木様。
九曜のセリフにトキメキを感じたので使わせてみたかったのですが、、、
ok、クンフー足りてませんでしたorz
とりあえず、椎名林檎の「17」が個人的に佐々木ソング
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:53:34 ID:7DYIisRe
>>104
ちょちょちょ、み、水着で抱きついてるんですかこれ
111名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:56:57 ID:ouyuJ4yW
>>104
GJ!
コレはクル
112名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:08:03 ID:7JWfVcX2
どう見てもバカップルです。本当にありがとうございました
113名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:25:40 ID:YEoPQ08M
なんとなくハルヒスレみたいな流れになってきたな。
なんかt(ry
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:33:52 ID:qDgOpWlo

 中学最後の水泳の授業というのは、俗な言い方をするならば、中学最後の目の保養
とでも言うべき物なのである。自由時間となり、水と戯れるクラスメイトたちを余所に、俺
と佐々木は、プールサイドでなんとなく並んで立っていた。
 さて、白魚のような、というのはこういう時に使う形容詞だろう。そのくらい、初めて見る
佐々木の肌は白く、そしてそんな姿に改めて佐々木は女の子なのであると、認識してい
て当然であるはずのことを、俺はさらに認識していた。
 だからなのだろう。いつしか、会話はとぎれていた。
 だが、別段、沈黙が息苦しくなるような関係ではなかったから、並んで、夏を感じさせ始
めた風に吹かれていた。プールサイドの金網に背を預けたまま、佐々木は、どこかを見つ
めるような、どこも見ていないような、そんな眠たい瞳をしていた。
 見つめていたのに気がついたのか、瞳の焦点が戻る。
「すまない、何か言っただろうか?」
 んにゃ、お前があんまりにもぼーっとしてるようだったから、ちょっとな。
「そうかい。僕はそんなにぼうっとしていたかい。すこし、考え事をしていてね。
ねぇキョン、キミは一期一会という言葉をどう思う?」
 なんだ、藪から棒に。そんなの時間を大切にってことだろう。まぁわかっちゃいるけど、
なかなかこれが、な。
「さすがはキョンだな。実に適切な返答をしてくれる。僕は一期一会という言葉をチャンスは
一度きりという風に捉えているんだ」
 ほう、それはなかなか野心的な表現だな。確かに、出会いが一度しかないって考えるの
なら、そういう風に捉えることもできるだろうな。
「キョン、キミの場合、出会いは一度じゃない、ということかな」
 生きていれば、チャンスはあるさ。生きているんだからな。うまくいくこともあるだろう。
もちろん、失敗することもあるだろうな。だけど、出会うことはいつだってある。同じ出会いが
ないだけさ。同じ時間を繰り返すことはないのだから。そうだろ。
「そうだな、確かにそうだ。僕は失敗できないと捉えていたということか」
 ん? ああ、そういう考え方もあるのか。そりゃ、佐々木、お前が何だってこなせすぎる
所為だな。俺を見てみろよ、何やったってうまくなんかいかない。凡人中の凡人だぜ。
 そんな人間が14年も人生やってると、一度や二度の失敗で後がないなんていちいち
思ってはいられないのだ。
 たとえば、お前は知らないだろうが、夏休みの宿題は夏休み中にやらなくてもいいのだよ。
「ほう、それは面白い意見だね、拝聴させてくれるかい?」
 俺は休み明けの時間割から、宿題の提出に最大一週間くらいの猶予があることを解説した。
 それを聞いた佐々木は、いつものように真似できない笑い声をたて、皮肉めいた瞳で俺を見た。
そこにはさっきまでの佐々木にはなかった輝きがあった。まるで、夏の海のような輝きが。
「ありがとうキョン。僕は夏休みの宿題は七月中に終えて、後顧の憂いなく八月を楽しむ派
だったのだが、キミのようなやり方に転向するのも悪くはないな」
 そうなのか? じゃあ、夏期講習の時にでも宿題を写させろ。300円あげるから、マクドか
吉牛くらいならおごってやるから。
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:34:30 ID:W0tJJRFS
おまえら、おやすみ〜
佐々木が夢に出てきますように
116プールサイドのふたり2/2:2007/04/17(火) 02:37:56 ID:qDgOpWlo
「キョン」
 そう言って、佐々木は俺を冬の日本海のような瞳でじっと見つめた。
くっ普段饒舌なヤツが沈黙で責めると迫力が違うな。
 わかってるよ、自分の力でやらなければ身に付かないってんだろ。
お前は俺のお母さんか。
「まったく、その減らず口をどうにかしたまえよ。ご母堂が愚痴をこぼすわけだ」
 おいおい、佐々木よ。お前はいつの間にお袋の茶飲み友達になっているんだ。
お前だけは俺の味方だと思っていたのに。
「くくく、僕はいつだってキミの味方さ。ご母堂へのフォローの言葉を考えるだけで、
作文能力が大分上がったような気がするけど、ね」
 そういえば、最近折りに触れては
「そんなんじゃ、佐々木さんと同じ学校に行けないわよ」
なんて言うのだが。アレはお前の仕業だな。大体、佐々木がどうして俺なんぞと
進路を同じくしなければならないのか、まったくもって理解に苦しむ。
「そ、そうかい。まだ、夏休み前だし、キミにだって進路ぐらい考えているんだろ」
 まぁ、どっか公立に引っかかればいいさ。そうだな、家からの距離でいうなら、
市立とか北高くらいか。もっとも市立じゃ全然ひっかからないか。
「試験なんてテクニックと勉強の仕方でカバーできる部分が大きいんだ。ちゃんと
研鑽すれば、大丈夫さ」
 本当にお前は俺の母親か。
「いや、失礼。僕としたことが、出過ぎた真似をしてしまったようだ。許してくれたまえ。
高校受験だってキミの人生の選択だ。僕のような人間が口を出すべきじゃあなかった」
 おいおい、そんな風にマジに言うような話題か、これが。
 いつもみたいにいじめっ子ぽく、笑っていろよ。
「いやだな、キミはそんな風に僕をみているのかい?」
 イヤ何、ごく稀に、ですよ、佐々木さん。
「さて、泳ぐかな。自由時間が終わってしまう。どうだい、一勝負といかないか」
 佐々木はそういって、金網に預けていた体重を両の足に移して、水泳帽を被り直した。
その姿を見ながら、俺は片手を振って断わった。
 勝てない勝負をやる趣味はない。
「そうかい。チャンスはいくつもあるんだろ、もしかしたら勝てるかもしれないぞ。
勝負には不思議の勝ちあり、不思議の負けなしというらしいじゃないか」
 勘弁してくれ、過大評価されるのには慣れてないんだ。
 その気になってしまうじゃないか。
 佐々木は苦笑を浮かべて飛び込み台へと向かっていった。
 佐々木はスムーズに両手両足を回転させる、理想的なクロールってヤツだ。
水泳部に入っておくべきだったな。水泳で推薦を得ていたかもしらんぜ。
 俺はこんな風に見ているだけでいいよ。
 美しい物は鑑賞するためにあるのだよ、うん。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:38:16 ID:z3A4O4IG
>>104
GJ
見せつけてくれるね
短い文章でこれほどの破壊力とは


佐々木ヤンデレ書きたいが驚愕までおあずけ
橘の言う力の具体的な受け渡しが分からんからやりにくい
佐々木ヤンデレは力の扱いが肝だと勝手に思ってる
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:47:12 ID:W0tJJRFS
>>116
GJ!
ムッツリキョンめw
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 02:47:26 ID:4BBonBqc
ジェクトシュート!
120名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 03:18:03 ID:YEoPQ08M
>>116
くそう、かわいいなこいつら。
ハルヒと違って、キョンから言い出さないと絶対に先に進めないであろう、
佐々木の性分が可哀想でならない。
121天体観測(2):2007/04/17(火) 06:19:29 ID:zsZg9u7/

知っているかいキョン、この星の外である宇宙はいずれ消滅するという説があるんだよ。
もちろんこれは可能性の一つでしかない。
有力な説としては、「宇宙は無限に広がり続ける」というのがある。
つまりこの宇宙は文字通り無限に広がり続けるということさ。
一般相対性理論から導出される、いわゆる「開いた宇宙論」では
宇宙は永遠に存在しつづけることになるらしい。けど、膨張を続けるうちに
いずれはいかなる生命体も存在できない状態に安定化する。
すべての恒星が燃え尽きるまで1014年
すべての惑星が公転軌道から蹴りだされてしまうまで 1015年
銀河系が崩壊するまでは1019年
そして全ての物質がブラックホールに飲み込まれるまでは
――――短く見積もって10の1026乗年かかるんだよ。
これと反するのがさっきの説だ。ビッグクランチ理論では膨張を停止させ、
収縮に転じさせるのに十分な質量が宇宙には存在すると仮定している。
このとき何が起こるかは誰も予想できない。
それは宇宙が誕生した瞬間何が起こったのか、それを知る事とほぼ同義であるとされるからね。

ただ、どちらにも共通して言えることはそれまでに至る時間が果てしないことだよ。
明日や1年後なんて話じゃない。
少なくとも僕たちが生きている間は決してお目にかかれない事象であることは間違いない。
そのことを考えれば、僕たち人の人生とは星の寿命と比較するだけであまりにも微細なものでしかない。これが宇宙スケールになるともはや滑稽としか言いようがないよ。
けれど、たとえどんなに小さくてもそれが僕たちに与えられた時間なんだ。
僕たちは、この宇宙にとっては一瞬ですらない時間をまるで永遠に続くような錯覚を持って生きているんだよ。


……きっとキミが聞けば、「何が言いたいんだ?」と言うだろうね。
だから答えるよ。僕の言葉が届くことを願って


――――キミと一緒にいた時間は、僕にとっても、あまりにも短い時間だった




他の人のssを見ると滅茶苦茶鬱になるorz
122天体観測(3):2007/04/17(火) 06:22:16 ID:zsZg9u7/


あの夜の時と同じように、僕はこの場所で待っていた
あの夜の時と同じように、僕は同じ服装で待っていた
あの夜の時と同じように、僕は――――ただキミを待っていた
直前に聞いたラジオの予報では、雨は降らないらしい。これもまた、全く同じ

約束の時間、午前二時

キョン――――キミがいないことだけが、違っていたんだよ

『――悪い佐々木、待たせちまったな』
『問題はないよ。時間には間に合ってるからね……とはいえ、
 こんな時間に呼び出しておいてギリギリで来た理由は気になるところだがね』
『すまん、こいつを探すのに時間がかかっちまって』
『……キョンに計画性が無いのは知っていたが、せめて電話をかける前に
 準備をしておいてもバチは当たらないと思うんだが』

目を閉じれば、あの時の様子が鮮明に浮かぶ
一年も前の出来事だというのに、僕はキミの顔を思い出せるんだ
キミの声を、思い出せるんだよ

『それで、その望遠鏡で何をするんだい。まさかとは思うが他人の行動原理を
 調査するために被験者を探すことに使うつもりかい? そうなると僕は
 キミを矯正するために携帯で3桁の番号を押すことになるんだが』
『遠回しに"覗き"と言っているのはわかったが、俺はお前からいつも
 そういう風に見られていたのか』

僕と交わしたキミの言葉は、今でもなお僕の耳に届いてるんだ

『くっくっ、もちろん違うとも。しかし人間は時として思いも寄らぬ一面を
 持つ事がある。それは激情という名の本能に突き動かされたもので、
 男であるキミがそんな陳腐な電気信号に逆らえなくなってしまう可能性も
 ある。キミが自身の肉体を制御下におく事ができなくなった場合、僕が
 とれる最良の行動を言ったまでだ』
『言っておくが俺はそんな趣味も無ければ野蛮でもないからな。
 それより、さっさと始めようかね』

それなのに――目を開けてしまえば、キミの姿が無いんだよ
確かに聞こえていたはずなのに、目の前にキミはいなんだよ

キョン、君に言ったことがあるよね。
「恋愛なんて、精神病の一種だ」と。
皮肉なことに、幻聴という形でたった今それを僕自身が証明してくれたよ。

――――キミの声が、聞こえたんだからね




まだ続きます
残りは帰ってきてから書く予定
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 09:05:12 ID:qDgOpWlo
>>122
期待
バンプ聞きながら待ってるぜ。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 09:48:17 ID:aa8ZQ9YP
>>104
うーむなんという破壊力

恐ろしい子
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 10:17:59 ID:QAefqQrB
>>122wktkwktk
126名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 15:19:49 ID:XWFQDqa8
佐々木やばすぎ。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:15:39 ID:2x0RP72Z
佐々木スレ流れ早いな
いっつも上がってるし
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:18:08 ID:f9Vr59/w
>>127
>いっつも上がってるし
ちょwww
129名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:20:23 ID:z3A4O4IG
昨晩だけで前スレ合わせて
200レス越えてるからね

〇<佐々木さんは偉大なのです
130名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:24:37 ID:7JWfVcX2
アニメキャラでもないのにな
131名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:25:53 ID:1mTP1/7R
いつになったらラノベキャラ板は創られますか
132名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:45:54 ID:Y/0pMsry
タイミングを逸した気もするけどね。
133名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 16:53:52 ID:kza64fQ1
クックックックックックックックックックックッ
134名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:04:44 ID:oI0XJbIu
ご母堂って尊敬語だから対キョンの会話で使うのはおかしいだろ
135名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:05:35 ID:tKh5hD6i
黒胡麻プリン
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:19:19 ID:OcEpMZhm
次のザスニは驚愕情報あるんだよな
佐々木さんの新イラスト載ってたりしたら絶対買うけどなあ
137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:31:28 ID:4BDI9Sto
そういや今月末に発売だっけ>靴
仮にもハルヒの対極に位置するキャラなんだから
プッシュしないわけにはいかんだろう。

>>前スレ1000
アニメと比べて漫画版のクオリティが高すぎるのも納得。
138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:42:48 ID:lHvW9YX5
現状追認でアニメ・ラノベなどのキャラ板という扱いにすれば
139名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:45:53 ID:9UYX8Ay7
>>137
アニメはありません

ってのはまあいいやw靴出るんだね…驚愕を先行でってわけには行かないだろうけど…イラストがあれば嬉しい
140名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:46:51 ID:AIeti9YB
もう佐々木団板とか佐々木板でいいんじゃね
141名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 17:50:40 ID:EL0uVKFI
もう新スレか加速してるなkk
佐々木が北高なら
世界を おとなしく統べるための 佐々木の団かな
142名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:03:31 ID:W0tJJRFS
ササッキーの胸の大きさが気になって眠れないぜ…
143名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:04:14 ID:1mTP1/7R
A以上B未満
144名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:07:33 ID:7JWfVcX2
>>142
寝ろ
145名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:17:14 ID:mnwbP+mp
佐々木はキョンと喋るときは男口調で、女子と喋るときは女口調なわけだが、モノローグがどっちかというのは各SS作者の解釈しだいなんだなぁ。
146名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:17:55 ID:+rnCMZxe
佐々木はちょっと大きくなったみたいなこと言ってたしBかな
てかよく考えたら佐々木団のメンバー全員貧n(ry
147名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:20:56 ID:396c2HhR
>>145
俺としてはモノローグは女口調がいいと思っている
キョン語りしか書いてないけどな
148名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:21:36 ID:EL0uVKFI
胸は
みくる大F
みくるE
ハルヒD
喜緑C
朝倉C
佐々木B
橘A
昆布AA
ナガトAA
妹 測定不能

149名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:22:21 ID:1mTP1/7R
鶴屋さんは?
150名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:25:18 ID:EL0uVKFI
鶴屋さんはCくらいじゃないのかと
あとは対比で数値出してくれる理系のかたの仕事か
151名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:36:47 ID:AIeti9YB
阪中は?
152名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:40:52 ID:eE/MgVq3
森さんは?
153名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:53:17 ID:tKh5hD6i
橘「ペタペタ…ハァ…」
九曜「――ペタ――ペタ―」
佐々木「ペタペタ」
154名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 18:58:39 ID:W0tJJRFS
>>153
萌えた
155名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:00:25 ID:R5POyFFx
原作準拠だとみくるとハルヒ以外(の高校生)はみんなスレンダー的な書き方されてたと思う
156名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:00:39 ID:A/Fp/fNc
みくる大 F
みくる E
ハルヒ D
朝倉 C
阪中 C
鶴屋 C
森様 C
佐々木 C
喜緑 B
橘 B
昆布 B
長門 Aまいn(サラサラ……
157名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:01:11 ID:9UYX8Ay7
>>153
そうか、シールを張ってるのか
158名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:19:54 ID:W0tJJRFS
佐々木の胸は大体B以上C未満ってところかな
159名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:20:21 ID:eE/MgVq3
>>157
その発想はなかった
160名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:20:50 ID:tawW0FS+
>>104
これで付き合ってないなんていわせない

>>156
佐々木はBだと思うなあ…
むしろBであるべき
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:21:43 ID:A/Fp/fNc
>>158俺もそう思う。だからCの一番下にしてみた
というか鶴屋さんが強敵だな。ぱっと見は普通だと思うんだが着やせするタイプだと思うんだ
162名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:24:24 ID:eAe44kH8
>>156
佐々木と黄緑なら、黄緑のほうがあるだろ
163名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:50:39 ID:ERlqQK8H
ミヨキチはBあるのだろうか
最近の小学生って発育いいし
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:54:45 ID:7JWfVcX2
その発育のいい小学生の中にあってなおキョンが驚くくらい、ってことは・・・
165名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 19:58:36 ID:Jug7Xp6R
Dか・・・/(^o^)\ナンテコッタイ
166名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:08:13 ID:ZeHfdmq1
おまえらにナンテコッタイだよwww
167名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:10:40 ID:hMB5HJrj
驚愕で佐々木が北高に編入してきて、その状態のまま次巻以降も続くってな事になったら
驚愕二冊買って一冊は神棚に飾ろうと思う。
168名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:14:40 ID:3Buhqflt
>>156
Cは凡乳とか普通すぎるとか形がいいだけとかよく言われるけれど、現実的には大きい部類に入るんだよね。十分少数派だし。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:18:50 ID:P4hGFHxX
「キョン、君もまた世の男子一般と同じく、女性の胸の大きさについて
何か一家言持っているのかい?僕としては、それは実に不毛で時間
の無駄でしかないと思うんだが」

たしかに、それなりの意見はあるが。

「キョン、女性の胸というのは、赤ん坊に授乳する機能が一番重要
なのだよ。そして、その機能にはサイズによる違いはそれほどない。確
かに、異性を引きつけるためのディスプレイとして重視する向きもあるが、
それは実に動物的本能的すぎる。人間が動物では無いとは言わない
が、人間と他の動物との明確な区別は、そういう即物的なものではなく、
理性や知性というものではないかい?異性の胸のサイズによって引きつ
けられるというのは、それは人間としての進化や進歩というものを否定す
る行為だと、僕は思うわけで」

なあ、佐々木よ。
俺が新人グラビアアイドルが採用された日焼け止めの広告ポスターを
何気なく見ただけで、なぜそこまで必死になる?
170名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:27:35 ID:W0tJJRFS
>>169
佐々木かわいいよ佐々木
これはやきもち焼いてるのかw
171天体観測(4):2007/04/17(火) 20:59:59 ID:sjnW3RT/
遅くなってスマン。

『とこれでキョン、どうして僕を誘ったんだい。
 天体観測とはキミ一人でもできるとても簡単な行為だと認識しているんだが』
『いや何、お前があまりにも理屈っぽいことを言うもんだから実際に見せて
 やろうと思ってな』
『くっくっ……なんだいキョン、昨日話した[観測論]がそんなにお気に
 召さなかったのかい?』
『あぁ、流石にそんな突拍子も無い理論だけは納得できないな。誰かがそれを
 見た時点で存在が左右する世界なんて勘弁願いたい』


あの頃の僕は、こんな事になるとは思わなかった
だから、今の僕が胸を痛めているんだ


『だから実際に目で確かめる。それは決して悪いことではないと思うけど、
 観測論を根本的に否定するのは難しいと思うんだ。それじゃたった今
 キミがある星を見たとしよう。そしてその星は肉眼では認識できないほど
 遠くにあるとする。キミが今その筒を覗いて見たそれは、他人が見たとき
 本当に同じ星であるという保障はないんだよ。いや、もっと厳密に言って
 しまえばその星はキミが見た瞬間に観測した状態のまま存在し続けるわけ
 じゃないんだ。だからキミが目を離した瞬間に、その星はキミが観測した
 状態と一致することはなくなるんだよ。観測論はそれを極端にした理と
 言っていい。これに基づけば、今キミが目を放した瞬間に僕という存在が
 消えるということも十分にありえ――――』
『佐々木』


暗闇の中で、僕は初めてキョンの真剣な声を"聞いた"
それは一年前の僕に宛てた言葉。一年前のキミが言った声

今の僕には、何も返ってはこなかった
ただ、この閉じられた目の先にいるキミだけが、何も変わらずにそこにいた

――――――――それは、観測論
キミの声が聞こえるのは、僕がキミを観測していないから
だから、僕が目を閉じている限り、キミは目の前にいるんだ
観測してしまった時点で――――――キミが――――――――消えてしまうんだ
172天体観測(5):2007/04/17(火) 21:01:32 ID:sjnW3RT/
キョン、僕はあの頃から随分と変わってしまったようだ
そして、僕を変えてくれたのは他ならぬキミなんだよ
キミに伝えたいことが、見つかったんだよ
キミに言いたかった言葉も、崩れてしまうほどに増えていったよ

ただ――――――――ひとつだけ、今も思い出していることがあるんだ


『――――くそ、降ってきたな』
『そうみたいだね。予報では雨なんて言ってなかったんだけど』
『ま、天気予報なんてそんなもんさ』


本当に、あの時と全く同じだよ
頬に感じる雫の滴り。予報外れの雨。
困ったような表情は、僕の知っているキョンと全く変わっていなかった。


『家まで送るぞ』
『必要ないよ。ここから家は近いわけだし、キミの翌日の行動に支障をきたすのは気が引けるからね』
『悪いが言い分は却下だ。元はといえば俺がお前を呼び出したわけだし、何よりお前を一人で帰す
 こと事の方が心配だ』
『くっくっ、キミはこんな時だけ僕を女性扱いするのかい?』


――――今、こうして思い出すことで気がついた
キョンは、きちんと僕のことを女の子として扱っていたじゃないか
それなのに、どうしてこの時言えなかったんだ
どうして、彼を止めようと思わなかったんだ

もう二度とやり直すことのできない過ち
それを今になって振り返ることが、こんなにも苦しいことだったなんて……


『それじゃ走るぞ。だんだん強くなってきたしな』


それが、この場所におけるキミの最後の言葉であることは、僕自身がわかっていた
だがそれは、一年前の僕に向けた言葉。今の僕に向けた言葉じゃない。
僕に向ける背中、あと4拍もしない内にキョンは僕の幻影と走り出してしまうだろう

――――そして、僕を置いていってしまうのだ


173天体観測(6):2007/04/17(火) 21:05:32 ID:sjnW3RT/



いやだ
キョンと離れたくない。離れたくなんか無い!

あの時、"私"はキミの手を握れなかった。こんな感情は嘘なんだと、ずっと思い込んできた! 
キミとの親友という関係を壊したくなかった。だからこれが正しいんだと信じてきた。
それが間違いであると気付かずに!

キミと別れたことで、"私"は変われた
今なら言える。キョン、キミが好きなんだと
今なら握れる。親友という関係を壊してでも欲したキミとの関係を




「――――――キョン!」



もう仮面なんかいらない。こんなものを付けていたがためにこんなことになってしまったのだ
"僕"ではなく"私"として、ただ"私"の本心を伝えるだけだった
キミの手を握ろう。そして受け止めて貰おう
それだけが私の望みだった




手を伸ばした
そこには何の感触も無かった


目を開けた
そこにキョンはいなかった
174天体観測(7):2007/04/17(火) 21:08:48 ID:sjnW3RT/


涙が止まらなかった
これが恋愛という精神病なのか


私はずっと見えていたものを見落としていたんだ。わかっていた事を理解しようとしなかったんだ
だからここへ来た。ここに来れば、もう一度キョンと会える。そう思っていたから
それ自体が幻想だったというのに、私はそれにすがってしまった
そうして結局、その幻を私自身が壊してしまったんだ

幻でもいい。それだけで私は十分救われるはずだった
それなのに、それを現実にしようとしてしまった
それが夢の終わりであることを知っていたのに、私は彼を求めてしまった


私は、胸を刺すこの思いをどうしていいかわからず
涙を流しながら一年前の帰り道を走り抜けた







あれ、なんか最後キャラ変わってね?
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:10:25 ID:sjnW3RT/

やべ、時間かけすぎた。
とれあえずssは終了。ほんとは二番目の歌詞にあわせた部分も書くつもりだったんだが
こんな駄文でも読んでくれた人に多謝
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:14:50 ID:+rnCMZxe
>>175
GJ!
なんて切ないんだ・・・
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:17:43 ID:tawW0FS+
>>175GJ!
泣いた
これは切ないヤンデレですね

>あれ、なんか最後キャラ変わってね?
一人称だから問題なし!
178名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:18:22 ID:z3A4O4IG
>>174GJ
せつないねー

キャラは…いいんじゃね?
世の中にはハイテンションササッキーというのもいるんだし
179名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:23:14 ID:YEoPQ08M
これはヤンデレとは言わない。
180名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:23:32 ID:NBCgIOuV
昨日の俺「へー、ハルヒ新刊出てたんだ。もうマンネリ気味だけど、一応買うかな」

………

今の俺「是非このスレの仲間に入れてください」
181名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:29:24 ID:+rnCMZxe
>>180
どうぞどうぞkk
182名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:31:03 ID:tawW0FS+
>>179
「恋愛という精神病」ということでなんとか…
ヤンデレの定義的なものは知らんが間違ってたようならスマン

>>180
歓迎
183名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:31:05 ID:ERlqQK8H
ようこそ同胞よ
184名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:32:32 ID:6xoa7U9B
たのむ誰か、熟帰り雨が降っていてキョンは傘を持ってないどころかチャリで着ていて
抜け目の無い佐々木は折りたたみ傘持って来ていて、
「こりゃ、もう濡れるの覚悟で全力疾走だな・・・」
「キョン、こういう選択肢はどうだい?」

二人乗りで佐々木が傘をさし、キョンがチャリをこぐ。
結局びしょ濡れになって
「佐々木、結局おなじじゃないのか?」
「そんな事は無い。こんなバカができるのはきっと今だけなのさ。僕もキョンもね。」

という青春SS作ってくれ!
185名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:32:33 ID:z3A4O4IG
>>180
ようこそ
歓迎するよkkk
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:34:51 ID:W0tJJRFS
>>175
GJ
駄文どころか神SSだったよ

佐々木萌えの人も増えてきて嬉しい限りだ
187名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:36:39 ID:NBCgIOuV
みんな歓迎ありがとうkkk

そしてどなたか1スレ目のdat持ってる人がいたら下さい……
188名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:45:44 ID:+rnCMZxe
>>184
そこまで電波受信してるなら自分で書くべきだw

>>187
持ってないな・・
悪いね
189名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:48:07 ID:FABgktHA
佐々木可愛いよ佐々木
190名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:48:17 ID:ERlqQK8H
191名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:52:01 ID:ZTKLEhuF
新たな扉は開かれた
192名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:57:36 ID:PLABQDWs
既出だが、ハルヒと初対面した時に、ハルヒから「それ」呼ばわりされた佐々木の
心情はいかばかりだったのだろうか?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:58:25 ID:7DYIisRe
天体観測GJ
ちょっと明日ツタヤでも逝ってくるんだぜ
194名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:59:31 ID:NBCgIOuV
くれと言ったものをすぐにくれる知り合いというのは、充分親友に値すると思うんだよ。
僕にとっては>>190、キミがそうなのさ。
195名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:59:59 ID:6xoa7U9B
>>192
恋する乙女心にウランをぶち込んだ感じ
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:07:32 ID:7JWfVcX2
昔仲の良かった男が一年経って会ってみたら自分と真逆のタイプの女と付き合ってた、
というなかなかショッキングな状況でもあったわけだ
197名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:10:35 ID:6xoa7U9B
>>196
しかも尻に敷いちゃったりするくらい好き放題しちゃってる。
真面目な佐々木にはちょっとショックだろうな
198名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:17:38 ID:oopZ05zg
「それ、誰?」

("それ"ということは、人間扱いされてないのかな?
 もしかすると彼に近づく悪い虫とでも思われたのかな?
 まあ、悪い虫なら人間扱いされないのも分からないでもないか。
 あ、もしかしたら彼女、ちょっと動揺してるのかも?
 だったら、もうちょっと揺さぶってみるのもおもしろいかもね)

「ああ、こいつは俺の・・・」

(どう紹介するつもりかな?
 恋人なんかじゃないし、幼なじみというわけでもないし、やっぱり
 中学の時の同級生とか、せいぜい友達かな?
 でも、ここは、もうちょっと 彼女の心を揺さぶるのがおもしろそう)

「親友」
「は?」

(あは、言っちゃった。
 ん〜、でもねらい通り、かなり驚いてるようね。
 けっこう根は素直なんだろうな。
 さあ、これからどうなるのかしらね私たちって・・・)
199名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:19:03 ID:XFdns6rk
>>198
小悪魔な佐々木もなかなかオツですなぁ
20053:2007/04/17(火) 22:34:39 ID:udf/5I4g
>>64
いまから書くってんで、もっと軽いかんじかと思ったら期待を裏切ってくれた。
もちろん良い意味で。天体観測GJ!

お礼を兼ねてSSを投下したいとこだが、あまり暇が無いので気長に待ってもらえると幸い。
201名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:55:08 ID:sjnW3RT/
>>200

俺も書くの随分遅れたから何の問題も無いな。

実は自分としてもさらっと書いて終わらせるつもりだった
某フラッシュを見て妄想が膨らんでしまった
202名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:57:48 ID:W0tJJRFS
橘や九曜スレはまだ1スレ目なのに佐々木スレは3スレ目って凄いな
203名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 22:58:58 ID:hMB5HJrj
○<そりゃあ佐々木さんですもん!
204名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:00:26 ID:Jdw1rJ2G
パンジースレなんて立ってもいないぜ
205名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:00:48 ID:/wlv2G8f
水着SS・・・否、プールサイドSSに便乗。
のつもりで考えていたが、今日は帰宅が遅すぎて残念賞。でもとりあえず投下。
佐々木スレの繁栄を祈って、ね。

俺は、クラスメイトたちが泳ぐプールを見下ろしていた。
女子ならスク水、男子は…海パンとでもいうのだろうか。スクールパンツ?
まぁ、どうでもいい。

「やあキョン、また佐々木さんを見ているのかい?」
またってなんだ。そもそも佐々木を見る理由がない。
「そう?じゃあ誰を見ていたのかな」
寄るなよ暑苦しい。ただでさえ蒸し暑い場所にいるんだ、
これ以上夏に嫌な思い出を残させないでくれ。

「それに俺はプールを見ていたんだ。誰を見ていたわけじゃない」
「ふぅん」

今は夏真っ盛り、暑くて堪らない午後の体育の授業。
それに参加していない俺と国木田は、
愚かにも水着セットを忘れた罰として体育館掃除をさせられていた。
誰もが想像つくだろうが、体育館の中は死ぬほど暑くなるものだ。
俺達は汗水垂らしながら延々とモップがけ作業に勤しんでいた。


そんなとき、つまり暑くて堪らないときは、開放されて微かに風の吹く窓際で黄
昏れるといい。
実に風流だと思わないか。

「キョーン、また佐々木さんを見ているのかーい?」
わざわざ体育館の端からご苦労なこった。
せっせとモップをかける国木田に、嫌々ながらも答える。
「暑いから涼んでんだよー!」
「どーだーかねー」
…なんて野郎だ。


体育館は以外と広い。
男二人でダラダラとモップをかけおわる頃には
授業も終わりに近付いた時間だった。

「終わったな」
「あぁ、結構頑張ったじゃないかキョン」
「ほっとけ」
俺と国木田は、クラスメイトたちがプールから退散する頃には既にモップを片付
け終わっており、
わざわざ待っていることもないだろうと一足先に教室へ戻ることにした。

「あー、キョン」
「どうした」
「悪いんだけどさ、僕は先に戻るよ」
俺も教室に戻るところなのだが。
「いやぁ、今週は給食当番で」
言って国木田は小走りで駆け出した。やれやれ。

206名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:02:19 ID:/wlv2G8f
「キョン」
「あ?」
振り向くと佐々木が立っていた。
「よう、早かったじゃないか」
「女子は更衣室が近いからね」
髪の毛をタオルで拭いながら佐々木は近付いて来た。

「乾かしてから来たらどうだ?」
「いや、更衣室は着替え終われば直ぐに退室するのが礼儀だろう?」
「そうかねぇ」
「そうさ」
佐々木はもう気が済んだのか、タオルを水泳バッグに仕舞った。

「それにしても…校舎内は暑いね」
「夏、だからな。っていうか佐々木は泳いで来たばかりだろ?」
「ん、それはそうだけど。やっぱり暑いものは暑いよ」
佐々木はそう言うと、夏祭りとプリントされた団扇を取り出して仰ぎ出した。
いま流行りのマイウチワだ。
「夏祭りか、かき氷でも食えば涼めるだろうなぁ」
「夏祭り…キョンは誰かと行くのかな?」
「そう…だなぁ、予定には無いが」
「成る程、もしよかったら…」
「でも妹を連れていくことになるだろうな」

一応、完。
佐々木と妹の遭遇、ササキョン夏祭りSSは神職人の方々にお願い。っていうかよ
ろしく。


番外ネタ
「マズイ」
水着を忘れちまった。
カバンをひっくり返すまでもなく、百パーセント持って来ていなかった。
どうするか。
ちらりと佐々木に視線を送る。

「要るかい」
「着ねえよ」
誰がスク水なんて穿くか。そもそも人に水着をかすもんじゃないぜ。

「なんならブルマはどうだい?これなら…なんとかごまかせるかもしれない」
「ありえん」


ていうか番外編を書きたいがためだけに以下略。
携帯打ちをPCから貼り付けてるから、長すぎだったらマジすんません。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:06:04 ID:hMB5HJrj
>>206
GJ!
佐々木の言葉を遮るように妹連れてくっていうキョンに対して
喩えようのない悪意が芽生えた。これが殺意か…!
208名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:07:42 ID:t9ZN0nsW
GJ
そんな君にプレゼント
http://www.uploda.org/uporg778296.jpg
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:16:44 ID:qDgOpWlo
>>205
 これは、いい国キョンですね、GJ
210名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:18:29 ID:/wlv2G8f
ですよねー。書いてて焦った

なにはともあれ、要するに佐々木さんが可愛いってこった。
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:18:37 ID:tcLIlBhW
佐々木は高学歴か、小説慣れしてるやつじゃないと扱えないな。
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:19:23 ID:tawW0FS+
>>206
さすがフラグクラッシャー…
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:21:45 ID:kK8OJ3qp
>>167
驚愕で佐々木が北高に編入してきて、その状態のまま次巻以降も続くってな事になったら

↑ハルヒがそれを望む事が必須条件になりますね。
しかし、ハルヒは、
キョンに佐々木なる人物が存在した事に違和感を覚えているので、
これは難しいのではないかと思う。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:23:23 ID:+rnCMZxe
>>206
GJ
佐々木とのフラグを壊してるキョンにワロタw
2151/2:2007/04/17(火) 23:34:12 ID:eAe44kH8
>>184

梅雨と言うのは日本の農業になくてはならないものだ。
これがあるからこそ、秋に新米が食べられるわけであるのだが、今の俺は秋の新米の心配をしているどころではなく、この雨の中どうやって自転車で帰るべきか必死に思案をめぐらせていた。
「くっくっ、どうしたんだいキョン、雨をじっと眺めて。キミも雨を眺めることに風情を感じるようになったのかな。」
あいにくだが、俺はそんなもの持ち合わせていない。今の俺は、どうして雨が降ることを予測できなかったのか、そしてどうやって帰るのかを必死で考えてるところさ。
朝は晴れていても夜になると雨が降る、そんなことはごまんとあるわけで、もし雨が降るのを予測できる宇宙人や未来人がいたら、ぜひとも友達になりたいものだ。
「キミが雨を予測できないのは、ただ単に天気予報を見ていないだけさ。現に僕はこの通り。」
すると、佐々木はカバンの中から綺麗にたたんだピンク色の小さな折り畳み傘を出してきた。当然、二人も入る余裕がない。
それに、いくら佐々木といえども相合傘で公道を歩くのはごめんだ。クラスの誰かに見られたら、間違いなく明日の学校の人気者だ。
「こりゃ、もう濡れるの覚悟で全力疾走だな・・・」
なかばあきらめ、自転車の鍵を探していると
「くっくっく、それもいいかもしれないが、キョン、こういう選択肢はどうだい?」
佐々木の提案は二人乗りで佐々木が傘をさし、俺が自転車をこぐというものであった。
すまない、佐々木。土砂降りの中、差し出される傘はアメリカの核の傘以上に頼もしいものだ。
「では、決まりだな。自転車を持ってきてくれ。」
2162/2:2007/04/17(火) 23:35:17 ID:eAe44kH8
帰り道、降りしきる雨の中、俺は全身に雨を浴びていた。あんな小さな傘では至極あたりまえのことであった。
「なあ、佐々木。結局おなじじゃないのか?」
「くっくっ、そんな事は無いと思うよ。こんなことができるのはきっと今だけなのさ。僕もキョンもね。」
雨に濡れるなんてその気になれば、いくらでもできるだろ。もっとも、俺はごめんだがね。
「僕もさ。でもね、キョン・・・。」
「なんだ。」
「いいや、なんでもないさ。」


キョン、ずっと「友達」でいようね・・・・。




むしゃくしゃしてやった。いまは反省している。
佐々木視点で書こうと思ったが、低学歴の俺には無理だわorz
217名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:37:39 ID:tawW0FS+
>>213
今のところハルヒにある能力を佐々木に移す、っていうのが橘派の意見なわけだけれど、
実は佐々木にも眠ってるだけでハルヒから貰わなくても能力があるかもしれない

佐々木の閉鎖空間が安定しているように佐々木は大きなストレスを感じることもないが
今までなにかを望んだこともなさそうなので能力は眠っていた。
しかし高校に入っていままで当たり前だったキョンの存在を
いかに自分が必要としていたかを実感していた所にキョンと再開したことが引き金となって…

誰か考えて
218名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:41:20 ID:pWnOPDZl
きっと佐々木の閉鎖空間は裏側はボロボロ崩れていて
橘が言葉を慎みたま目が目がーで
キョンがバルスで
古泉がママぁ〜〜〜なんだ
さあでかけよう一切れのナイフ、パンとランプかばんに詰め込んで
219名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:41:39 ID:kK8OJ3qp
>>217
なるほど。
転校の契機として、
ハルヒが望むのではなく、佐々木が(間接的に)望むという訳ですか。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:43:52 ID:kK8OJ3qp
>>218
ドーラは?
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:52:22 ID:oopZ05zg
>>220
鶴屋さん
222名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:56:16 ID:+rnCMZxe
>>216
GJ
いいねえ
223名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 23:59:06 ID:zhGznGFa
>>218
こんな感じか


ハルヒ大変だ!女の子だ!空から女の子が降ってきた!

「え?なに!?こっちは忙しくてそれどころじゃないの!」
224名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:01:39 ID:8Jz0xQyI
>>217
いくら神人がいなくて穏やかだろうと、閉鎖空間が常時解放型な時点で
佐々木の異常性というか、心の脆さを表わしてる気がするんだが橘たちの組織は全く疑問を持ってないのかね
225名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:03:08 ID:u2rj8F3J
そもそもたかだか16やそこらの少女の心の安定性を信頼するなんてどうかしてるYO
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:04:58 ID:W3fQuzKn
驚愕ではついに佐々木がストレスに押しつぶされて狂ってしまうに違いない

「キョン、ブリッジ楽しいよブリッジ」
なんて言いながらブリッジで街を徘徊するんだ。
それをハルヒが見つけて驚愕。
227最短のフラグ:2007/04/18(水) 00:05:00 ID:sjnW3RT/
>>216

「キョン、キミが意図を立てるためのお膳立てを行い、いざ差し出されたら
その人の目の前でフラグをへし折ることに快感を感じているのはよく理解したよ。
僕はその事についてキミを問い詰める気は無い。むしろどんどんやってくれ。
キミを目当てに寄って集る、まるで死肉に群がるハイエナのような奴らにどんどん
絶望を与えてやってくれ」

まて佐々木いきなり何を言い出す。というかなんで近寄って来る
別にお前が嫌いなわけじゃないんだが俺が朝倉に刺されかけた時より激しく本能が
死にたくないと訴えてくるんだよ
できれば今すぐにでも逃げ出したいんだが佐々木が俺に向けて明らかな殺気をぶつけてくるせいで
情けないことに体がすくんでしまったようだ

「でもね、キョン――――なんで僕のフラグまで粉砕する必要があるのかぜひキミの口から教えて欲しい。
わざわざ勉学に励む時間を削ってまでキミに送ったというのに、それを目の前で壊されて黙っているほど
僕の精神は頑丈にできていないみたいだ。
もっとも、今ではその事に感謝しているよ。何度もキミにフラグを壊されたことで
僕はある天啓を授かったんだからね」

ほう、その神からのお言葉に興味が無いわけじゃないが今は俺の命の方が大事なんだ
無用な好奇心のせいで最終的に自分の喉を掻き毟った某主人公になりたくないんだよ
だから佐々木サン、どうかその歩みを止めてはいただけないでしょうか?

「それは出来ない相談だね。僕が歩みを止めてしまったらせっかくの強制フラグが
またキミに破壊されてしまうかもしれないしね。
――――せっかくだから教えてあげるよ。僕が導き出した一つの結論というものを」

教えんでいい。というか頼むから止まってくれ
これ以上近づいたら―――――!


「――――キョン、キミはフラグをクラッシュする時間がとても短い」


佐々木は、身動きできない俺の首に腕を回し


「なら、キミにフラグを壊す暇を与えなければいい。実に簡単な答えだったんだよ」


くすりと、女の子らしい笑顔を浮かべて、俺の唇を奪いやがった


フラグクラッシャー・キョン
佐々木からの奇襲により撃沈
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(´・ω・)
228名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:07:06 ID:zWuF0tMC
>>214の間違いでした↑
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:09:14 ID:V/xroEJH
佐々木って素直クールだと思ってたんだが、ヤンデレなのか?
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:12:35 ID:RYeFRl7q
>>227
代わりに俺が出血多量で死亡
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:15:27 ID:QRB+zlNp
>>229
基本素直クールなんだけど色々と溜め込んでそうだから俺の中ではヤンデレ
主観だがな
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:16:46 ID:u2rj8F3J
怪電波受信

キョ「な、何を言ってるんだよ・・・。恋愛なんて精神病だって、いつも言ってたじゃないか!」
佐「だから・・・その病をキミに癒して欲しかったんじゃないか!!」
キョ「・・・言ってくれなければ分からないよ、佐々木・・・」
佐「キミのそういうところが好きさ、僕は。でもね、同じくらい憎しみを覚えるんだ、キョン!!」
キョ「だからって! 世界を終わらせようなんてどうかしてる!」
佐「今更やり直せないんだよ!! キミのせいなんだ!キミのぉぉ!!」
キョ「く、止めろ佐々木ーーっ!!!!」


涼宮ハルヒシリーズ ―完―
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:17:24 ID:+wLXXHrF
閉鎖空間が世界を覆いつくしてるっていうのは、
実はクールに見えて心は既にこの世界に在らず、
力を得た瞬間に世界は………………
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:26:22 ID:QjTBnNm1
>>233
というか、そういう展開を俺は佐々木に期待しているのだ。
停滞し、空気のよどんだSOS団に清新な破壊を求めているのだ。
ちなみに、佐々木は素直クール的であってほしいと思います。
ヤンデレはハルヒで十分w
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:27:18 ID:T769S7bT
修学旅行編書いてみたが・・佐々木さんが恐ろしく変な女になってしまった
どこで間違ったんだ、俺

とりあえず6枚ほど投下してみます
2361/6:2007/04/18(水) 00:28:15 ID:T769S7bT
「俺の修学旅行の話?」
春先にハルヒ超編集長様の勅令を受け各方面に多大な迷惑と話題を振りまきつつ出版された
文芸部小冊子を何を思ったか読んでいた古泉だったが、ふとした拍子にそんな事を聞いてきやがった。
やめとけよ、そんなの聞いたって別にろくなもんじゃないぜ。
「そうでしょうか?」
ふっと笑ってみせる古泉。相変わらずキザったらしいが、悔しい事にこいつにはよく似合ってる。
それに、もう見慣れちまったいつもの笑いだ。
「少なくとも僕にとっては有意義ではあれ無為ではありませんね。
 あなたの記憶にある『彼女』の話……できればもっと知りたいと思いまして」
「佐々木、か……」
しかし何だ、その聞き方は。まるで尋問されてるみたいで気分が悪い。
「失礼しました、確かに『機関』の一員である僕としましては、尋問も辞さない立場でしょうね。
 ですが、今のは純粋に一個人として、あなたの友人としての僕の好奇心からのものです」
お前が俺の友達だったとは初耳だな、古泉――冗談だ、そんな泣きそうな顔をするな。
まあしかし、例えこいつが唯一無二の親友だったとしても、俺にだって記憶の奥底の宝石箱に
隠しておきたい、他人に見せたくない思い出の一つや二つはあるものだ。
「お前にゃ悪いが、今回は諦めてもらおうか」
言ってやると古泉は申し訳なさそうな笑顔を浮かべて肩を竦めた。
「まあ、仕方ないでしょうね。あなたの個人的な領域に踏み込んだ事はお詫びします。
 しかしもしもあなたが話したくなった場合、僕にはいつでも伺う準備があると、そう思っていてください」
まったく、こっちが嘆息したくなるくらいに殊勝な事だ。誰に頼まれたわけでもなかろうに。

中学の修学旅行か――
古泉にああは言ったが、俺の思考は我知らず二年前の冬のあの日へと飛び立っていた。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:28:41 ID:2h/d9E/m
>>232
あながち有り得ない話でもないな
しかし佐々木さんあんだけ頑張ってアピールしてんのに
鈍感にも程があるぜキョン・・・
2382/6:2007/04/18(水) 00:29:20 ID:T769S7bT
大体において中学高校の修学旅行なんてのは生徒の自主性を尊重などと云々している割には
それほどの自由度がある訳でもなく、メインプログラムを辿ればそれは泊り掛けの社会科見学と言っても
概ね誰もが頷くところであろう。美術館に博物館、歴史的建造物に有名観光所。
誰もが思い浮かべるような堅苦しいコースだ。まったくもってつまらん、などと心の中で愚痴りながら、
俺たちはライトアップされた美術品の群れの中を練り歩いていた。
おっと、説明が遅れたな。とはいえ察しがよければ既に判っている事であろう、ここは美術館。
修学旅行二日目午後の全生徒参加プログラムだ。初日の夜から同室の連中はバカやってハメを外しまくり、
その煽りを食らった俺も、歩きながら眠りかけていたりと、かなりヤバイ状況である。
ま、実際俺もそのバカを楽しんでやってた一員であるので、眠いのはどう考えても自己責任だ。
昨夜の事を思い出していると、欠伸が出た。やれやれ。
「眠そうだね、キョン」
隣を歩いている国木田から声を掛けられた。こいつはこの美術館という場所をこいつなりに楽しむ術を
知っているらしく、ずっと興味深そうな視線を周囲へ振りまいていた。
「そういうお前は楽しそうだな」
「滅多に来られるところじゃないしね。遠くだから尚更だよ。
 それに、帰ったらレポートを書かないといけないだろう? 嫌でも見ないわけにはね」
ぐわ、すっかり忘れていた。言われてみれば各見学地の感想文を書けとか言う世にも馬鹿馬鹿しく
無意味極まる宿題があったのだ。まったく、一介の中学生なんぞに如何なる感想などを期待しているのやら。
「凄かった、綺麗だった、感動した」とやらでも通してくれるのかね。
忌々しい旅行後の宿題を恨みながら見学コースを進んでいた時、うちの学校の女子グループとすれ違った。
その中に一人、溢れんばかりの好奇心と歓喜の輝きを両目ににじませて、何やら喋っている女子がいた。
耳をそばだててみると、何やら展示品に纏わるあれやこれやのエピソードを話しているらしい。
随分と勢いのいい奇特な生徒がいたものだ。うちの学校にあんなのいたか?
「ああ、1組の佐々木さんでしょ。彼女らしいよね」
何だ国木田、お前が他所のクラスの女子に詳しいとは意外だな。
「うちの学年じゃ目立つ子だからね。博識なだけじゃなくて、頭もいい。それに何より可愛いしね。
 ちょっと変わってるところもあるけど、学年不問で男子には隠れファンも多いらしいよ」
「へえ……」
国木田の言葉を聞きながら、俺は佐々木の方をちらりと振り返った。楽しそうだな、あいつ。
2393/6:2007/04/18(水) 00:30:37 ID:T769S7bT
「さて、一通り観て回ったけど、どうする?」
伸びをしながら国木田が聞いてきた。
「そうだな……俺、もうちょっと観直してくるわ、宿題の事もあるしな」
「判った、じゃあ、また後で」
おう、と返事し、国木田とは別れた。さて、どこから観直したものか――などと思っていたものの、
アテも無いのではどこをどう観たものでもない。ぶらぶらと歩き回り、我知らず辿り着いた
そのブースにあった立体展示の前、さっきの女子がいた。確か国木田は佐々木と言っていたか。
「よ」
クラスは違ったが同じ学校の人間を無視するのも何だと思ったのか、俺は声を掛けていた。
佐々木は突然声を掛けられた事に若干戸惑っていたようだが、俺の制服を見て同校の生徒と判断したのだろう、
「やあ。キミも一人なのかい」
そう返事して、俺の顔を見上げた。黒く輝く双眸が俺の視線と絡む。
「まあ、な。宿題の事もあって展示を観直しに来た、ってとこだ。一緒にいた連中は?」
「彼女たちは先に戻ったよ。今は班で残ってるのは僕だけだ――好きなんだ。
 美術館とか博物館とか。人間の技術や叡智が結集しているこの空間がね」
そうか、と俺が答え、その後俺も佐々木も黙り込んだ。しばしの沈黙。
何とはなしに、俺は目の前の展示物を眺めていた。こいつは『考える人』だったか――
「キミはこの『考える人』の由来は?」
黙想していると、そう佐々木に問われた。知っているか、と言う意味でなら、ノーだな。
このおっさんが裸で何処で何を考えていたかなど、知る由も無い。
「そうか」
佐々木はくっくっと言う妙な笑い声で笑った後、この永久思考人型像の来歴について語りだした。
「元々これは『詩人』という名前で発表された作品なんだ。『地獄の門』という作品の一部としてね。
 ――ああ、『地獄の門』自体は屋外に展示があったから、後で観てみるといいよ。
 この像自体については特にモデルはいないようだが、作者であるオーギュスト・ロダン自身か
 或いは『地獄の門』が出てくる叙事詩『神曲』の作者であるダンテである、と言う説が有力らしいね」
『神曲』ってのは聞いた事があるな。確かダンテが地獄へ行ったり天国へ行ったりするんだろ?
あの話ってのは自身の体験談のつもりだったのか?
「さてね。まあ聞くべくも無いが、ダンテ本人に問い質したならイエスであると答えるかもしれないね。
 ――キミは『地獄の門』に書かれている言葉を知っているかい?」
240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:31:25 ID:nzQZeZdB
「キョン・・・・大事な話があるんだ・・・・・・」
「どうした佐々木、急に改まって」
「実は僕・・・・できちゃったみたいなんだ・・・・・」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「前にキョンの家に行った時みたいなんだ・・・・・」
「・・・・・・・話はよく分かった、俺も男だ!責任は取る!!」
「それはありがたい、ではこのニキビクリームを買って貰おうか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「君の家に泊まりに行った時にキョンがピザを何枚も頼んだだろう?あれが原因でどうにもニキビができちゃって、ってキョン?」(ニヤニヤ)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「君は一体何を想像してたのかな?」(ニヤニヤ)
「・・・・・・・・・・・佐々木、てめーは俺を怒らせた」
「っちょ、キョン!何所に行くんだい!!手を離してって!!!そっちはホテルじゃ・・・・・・」


(続きは省略されました続きを読むにはさっさき、さっさきと書き込んで下さい)
2414/6:2007/04/18(水) 00:31:40 ID:T769S7bT
「『この門をくぐるもの、一切の望みを捨てよ』とか、そんなのだったか」
「よく知っているね、大体そんなところさ。さて、それを命題としてちょっと考えてみようか」
命題って。俺は数学は苦手なんだがな。
「まあそう言わないで、ちょっと付き合ってくれないか。命題論理については?」
「数学でやったやつだろ? 『pならばq』という命題に対して『qならばp』が逆、
 『qでないならpでない』が対偶……何かもう一つあったよな」
「裏のことだね、『pでないならqでない』。今はそれぞれの真偽については忘れよう。
 まずは逆かな。『一切の望みを捨てよ、汝はこの門をくぐるもの』
 次に裏。『この門をくぐるものでないならば、或る望みを捨ててはならない』
 最後に対偶。『或る望みを捨ててはならない、ならば汝はこの門をくぐるものではない』
 まあ、こんな感じか。さて、ここからちょっとした面白い事が導ける」
何だそれは。証明問題は数学の中でも俺の最も苦手とする分野だ。勘弁してくれ。
「『或る望み』を持っているものは『地獄の門』をくぐる資格は無い、という事さ。何だと思う?」
そんなもん知ったことか。俺は中世ヨーロッパ人でも無ければクリスチャンでもない。
「うん、着眼点は悪くないね」
佐々木がくっくっと笑う。癖なのか、その笑い方?
「いみじくもキミが言った『クリスチャン』――彼らにとって一番大切な事とは?」
「――神にすべてを委ね、祈りを捧げよ。ってところか?」
「そう、『神を信じる』事だろうね。神を信じぬものは地獄へ落ちる、なんてよく聞く言葉だが、
 僕はこの『地獄の門』の文句はそれの命題論理的変形なんだろうと、そう思ったよ。
 14世紀頃のヨーロッパなんて普通に教会の権威が幅を利かせていた頃で、学問の発展も
 教会の後押しなしには無かっただろう。当時盛り上がりを見せていた論理学を感じさせる
 この文句を教会が利用しようとしたって、何の不思議もないだろうからね」
呆気に取られながら俺は佐々木の話を聞いていた。予想以上にこいつは変な女だとしみじみ思ったが
その一方でこんな考え方をする佐々木に俺は我知らず興味を覚えていた。
「妙な考え方をするヤツだな。お前はオカルトとか好きなの?」
「まさか。僕は宗教的事象には興味が無いよ。ナンセンスだからね。どこの宗教への信心も無い。
 大体今の話だって、今ここで即興ででっち上げた適当な解釈さ」
お前、そんだけ話して適当って。付き合わされた俺の身にもなってくれよ。
2425/6:2007/04/18(水) 00:33:03 ID:T769S7bT
「申し訳ない、キミが話に乗ってきてくれて、つい楽しくてね」
くくっと笑う佐々木。くそ、俺、からかわれてんのかな。
「悪気はないんだ、謝るよ。どうか気を悪くしないでくれないかな。
 ――まあ、僕にとっては宗教というのもただの学問の一門、だね。世界中の偉人たちが何を思い、
 どう行動したか。その原理が宗教に根差すものならば、それを理解する事は決して損じゃないと、
 僕はそう思っているよ」
佐々木の言葉を聞いて、正直俺は感心した。俺にとっては宗教なんてものはただの胡散臭い何かだ
とそう思っていたが、なるほどこいつのような解釈の仕方もあるのか。
「――さて、おかしな話をして随分とキミの時間を取ってしまったね」
時計をちらと見ながら、佐々木が言った。
「見学時間ももう三分の二程度が消化されている。キミは宿題の為に再観覧したいのだったね。
 もし良かったら僕も付き合おう。美術品に関するキミの疑問にもある程度答えられると思うよ」
「そいつはありがたいが――いいのか?」
「構わないよ。どうせ集合時間まで持て余しているのはキミも僕も同じだろうから」
くくっと笑って、佐々木は俺の手を引いた。肌に伝わるしなやかな感触と、少し冷たく感じる体温。
「お、おい」
「ほら、急がないと集合時間になってしまうよ」
その後、何やら嬉しそうな表情で手を引く佐々木に俺は見学時間一杯に美術館内を遍く引きずり回され、
なりたての学芸員と化した佐々木の衒学的嗜好を嫌と言うほど味わうハメになった。
――俺は美術館というのはこんなにも楽しい場所だったのかと、この時生まれて初めて思った。

「ありがとうな、佐々木。お前のおかげでいろいろと勉強になった」
「気にしないでいいよ――好きだからね」
くっくっと悪戯っぽく笑う佐々木。こいつ本当に美術館とか好きなんだな。
「僕もキミとこうして一緒にここを回れて楽しかったよ。また話そう」
「おう、お疲れさん。またな」
そういや佐々木とまともに話したのは今日が初めてだったか。その割には随分と話したものだ、こいつも俺も。
「それじゃあまたね、キョン君」
そう言って手を振りながら駆け去る佐々木を見送りながら、俺は痛いくらいの心臓の拍動を感じていた。
――はは、まいったな。
2436/6:2007/04/18(水) 00:34:17 ID:T769S7bT
余談だが、それから俺たちは二年次のうちは特に交流を持つことは無かった。
その後三年次に同じクラスになり、同じ塾の講座を受け――まあ、それからの話はしなくてもいいだろう。

最終日のクラス別行動で、うちのクラスは今度は博物館へ来ていた。
佐々木のいない博物館は退屈な事この上なく、展示をざっと眺めた後はすっかり暇を持て余していた。
我知らず、俺はあの時の佐々木を思い出していた。
俺の手を引いてくるくると動き回り、楽しそうに展示物の解説を聞かせる俺専属の学芸員。
あの時のあいつは、本当に――


――古泉の忍び笑いが聞こえて、俺は我に返った。人の顔を見て何を笑ってやがる、こいつはよ。
「おっと、声が出てしまいましたか。これは失礼」
口ではそう言っているが、顔には相変わらずのニヤケ面が張り付いている。無礼な奴だ。
「思い出していたんでしょう? 顔に出てましたよ」
何言ってやがる、そうやって動揺を誘って聞き出そうたってそうはいかないぜ。
「それは残念、いつか聞かせてもらいたいものですね。それよりどうですか、一勝負?」
古泉が碁盤を取り出す。いいだろう、コテンパンにしてやるぜ。
ハンデの石を置きながら、今度佐々木に会ったら美術館に誘おうか、などと俺は思った。
あいつが隣にいる美術館が楽しくないわけがないのだから――
244243:2007/04/18(水) 00:35:31 ID:T769S7bT
お粗末さまでした。

以下、蛇足。
・美術館は上野の国立西洋美術館、のつもり
・参考資料はほとんどWikipedia
・逆,裏,対偶の辺りはまあ……あやしくて申し訳ない
245名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:37:51 ID:InMv+AlX
GJ!
リアルタイムで読んでしまった。
246名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:47:09 ID:IWZNdaEE
二年の時点でキョンの事を密かに想っている佐々木イイね!
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:53:51 ID:05l2q+Ed
>>244
「気にしないでいいよ――好きだからね」
「気にしないでいいよ――好きだからね」
「気にしないでいいよ――好きだからね」

うん、つまりGJってことだよ。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:58:15 ID:0f+dt5J7
>>244
GJ!
ニヤニヤしっぱなしだぜ、、、
249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:02:38 ID:QjTBnNm1
>>244
 うん、いい感じだね、とても、そうアカデミックだね。
 GJ。

 ちなみに、美術の技法についてのあるいは美術史についての
知識のある人間と、美術館を見に行くのはとても楽しいことだよ
ね。芸術にはやっぱり、見方のような物があると思うよ。
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:05:57 ID:E35Xkh42
ご存知の通り、ハルヒが閉鎖空間を生み出し、そこで神人を暴れさせるのはハルヒが
メランコリっている時というのが主な要因だと古泉は言った。
つまりハルヒにとって閉鎖空間を生み出すのは神人を暴れさせる必要があるからで、
それはつまりハルヒのストレス解消法であるわけだ。
……では常時静かな閉鎖空間が生み出されている佐々木の場合、その意味とはなんなのだろうか。
神人を出して暴れさせストレスを発散するでもなければ、
閉鎖空間崩壊時の摩訶不思議スペクタクゥがみたいからというわけもなく、
ただ広がっているその空間は、何故広がっているのだろうか。
「意味、か。どうなんだろうね。僕にとっては閉鎖空間を作ること自体がストレス解消法なのかもね」
いつもの形容しがたい独特の微笑で佐々木は言った。
作ること自体がストレス解消法? それはあれか、砂のお城を作るのが楽しみなそういうあれか?
「くっくっ。そうだね、根源的な部分ではまさにそうだ。自分で創造することが楽しいんだろうね。
まあ多くの子供が持つ、創造の後に湧き上がる破壊衝動が無いというのが相違点かな?
作っただけで満足してしまうんだろうか。『子供じゃあるまいし』とでもいえるものだね。
いや、それとも実際は、あの空間は連続して存在するものではなく、
一瞬一瞬で創造と破壊がひたすらに繰り返されているのかもしれないね。」
だとすれば、そいつは中々豪快にストレスを発散させてることになるぞ?
お前がそんなにストレスを感じることなんぞ――こいつに限ってまさかとは思うが――勉強疲れぐらいしか
思い浮かばんな。いや、それだけでも十分なのかもしれんがな。
途端、佐々木がいつも浮かべている微笑がほんの少し揺らいだ気がした。
僅かな変化だったせいで、それが正の変化だったのか負の変化だったのかは判断できなかった。
「……そうだな、それくらいだろうか。そうだね。僕が『負荷』だと感じるものは、
おそらくそのくらいしかないだろう。一般的なこの年代の男女ならば、恋愛感情というものに
心揺れ動かすこともあるだろうが、僕にはそれがないからね。
気付いてほしいのに気付かない誰かに対して感じる焦燥感というものが、
一体多感な少年少女の心にどれだけの負荷をもたらすか、などということは分からないものだ」
まるで考える人を模倣し始めたかのようにあのポーズで固まっていた佐々木は、
そこまで言い終えるといつもの独特な微笑を取り戻していた。
そういうもんか。
「そういうものだ。」
そこで一旦区切って数歩歩いてから、付け足すように言った。
「そういう心はわからないが、こうしたなにげない君との会話が多少なりとも僕の精神に影響を与え、
そしてまた、僕がまた君と会うとき用に話のストックを考えることが、
僕にとっていいストレス解消法になっているということはわかるよ」
そいつは光栄だ。お前が会話ストックを作ってくれると、俺は受身に専念できるからな。
話すだけでストレス解消になるんなら、世界の破壊と創造を繰り返しまくるよりよっぽど平和的だ。
お前の平和のためにそういう会話に付き合ってやるのもやぶさかじゃあない。
「くっくっ、そうかい。それはとても助かるよ」
そう言って佐々木は軽く手を振りながら改札を通り抜け、殊勝にも休日を満喫するために
この街を離れると決断した多くの人々とともに、アルミの箱が行き交うホームへと消えていった。
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:07:22 ID:E35Xkh42
なんぞこれー。
眠い頭でなにがいいたいのかというと佐々木かあいいよ佐々木
252名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:09:12 ID:QjTBnNm1
>>251
 同意、同意。佐々木かわいいよ佐々木。
253名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:11:43 ID:C5AtuIdJ
>>249に同感かな
とてもじゃないけど、別段興味の無いことを考察したりしないしな。
益々佐々木の魅力が深まるね
というか羨ましい
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 01:33:44 ID:c785/e8h
修学旅行の班の自由行動でキョンと佐々木以外がいつの間にかどっか言っちまう流れを幻視した。
255名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:06:32 ID:hvrEGX+/
佐々木は俺に覆い被さるように体を密着してくる。

って、何してんだ佐々木。止めろ。恋愛感情は精神病の一種だって言ってたじゃないか。あれはハルヒみたいに捻くれてただけなのか?

「違うね。僕がキョン、キミを求めるのは恋愛感情なんて陳腐で粗悪な感情じゃない。」

じゃあ何だっていうんだ?

「本能さ」









という電波を受信した。
批判は受け付けない。
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:07:14 ID:QjTBnNm1
>>254
 そういや、今日、修学旅行で班行動中の中学生を見たなぁ。地図とにらめっこしてあーでもないこーでもないとやってた。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:15:15 ID:ESLDuoKt
>>255
本編でもそれらしきこと言ってるからいいんじゃね?
むしろもっとやれ
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:18:06 ID:7tfBN5ZQ
前スレの、名前を予想する流れのあたりで思ったのだが
中3のクラスで出席番号順に座るような時、
北高の場合みたく男女交互に並ぶとしたら
佐々木とキョンは前後になってたんじゃないだろうか。
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:28:35 ID:BuqoLCmM
>>250
キョンに会えるときを考えると、お喋りな佐々木はキョンを想うとすぐ○○○しちゃうの。
ってことでFA?

佐々木は理性の人だから、自分のそんな能力があるって知った状態で能力移植されちゃったら、
移し替えた瞬間に能力が消失したりしないかと予想してみる。
きょこたんに教えられないまま能力保持してたら、誰にも気付かれないうちに佐々木だけ消失してたりとかもあり得るかと。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:44:52 ID:QjTBnNm1
>>258
アニメ版だが、北高1-5の時のキョンの前は鈴木で、隣は佐伯だからにたような感じ何じゃないかね〜。
261佐々木の趣味1/3:2007/04/18(水) 02:49:59 ID:QjTBnNm1

とある妄想を受信したので、投下。


 誰にだって人に自慢できない、あるいはする気のない趣味のようなものがある。
 私にとってのソレは、B級あるいはC級に分類されるいわゆるダメ映画の鑑賞だった。
 先日、中学校を卒業し、高校への入学準備も滞りなく進んでいたある春の日。
 私はひとり、市外の映画館に来ていた。この劇場で単館ロードショウに掛かっている
ホラー映画を鑑賞するためだ。もちろん、B級作品である。
 この映画を撮った監督は、B級映画好きの間でも定評のある人物で、かくいう私も、
公開前から楽しみにしていたのだ。もちろん、前売りチケットを購入した。受験を終えた
後の自分に対するご褒美、そんなつもりだったのだ。

 映画について語るのはこの程度でいいだろう。ちなみに、実に期待通りの出来映えだった。
本格派のB級スプラッタ映画を久々に堪能した。
 ところで、あなたはスタッフロールは最後まで見る人だろうか、それとも劇場内に明かりが
点り次第、足早に席を立つ人だろうか。かくいう私は、最後まで座っている人間である。
幕が下りても、幕の上にエンドクレジットが写されるまで見ている。もちろん、理由はある。
とある映画で、映画本編をダイナシにするようなカットがエンドクレジットの直前に挿入され
ていたことがあったのだ。それをうっかりと見逃して以来、エンドクレジットが出るまでは、
油断しないという癖がついたのだ。だが、今回はこの癖が仇になった。
 最後まで座っていたから、“彼”に気がついてしまった。入館した時には気がつかなかった。

そして−−−−−。

 声を掛けようかと口を開いた瞬間に、“彼女”にも気がついた。
そう、彼には連れがいたのだった。

 あなたには、定型化された休日の過ごし方というものはあるだろうか。
私の場合、あの劇場で、午前中に映画を鑑賞した後は、近くにある小洒落た
喫茶店で、アフタヌーンティーをたしなむというものである。そして、映画の
余韻を楽しんだり、小説や雑誌などを読んだりしてその日の午後を過ごす。
当然のことながら、今回もそのパターンを踏襲した。

 目当ての喫茶店は最近、どこかの情報誌に掲載されたらしく、そこそこ
混んでいた。だが、入れないほどではなかった。席に着き、お冷やを置き
に来た店員に、ダージリンをアフタヌーンティーセットで注文する。
 お手ふきで手をしめらせたところで、我知らずため息が漏れた。
 おいおい、どうしたというのだ、キミ。
ずいぶんとさっき目にしたシーンを気にしているようじゃあないか。
 自虐的な笑みが浮かぶ。
 キミは常に理性的で論理的な人間を目指しているのではなかったかな。
感情はノイズに過ぎず、恋愛感情なんて一時的な精神の病に過ぎないのだろう。 
 僕は彼にそう告げたじゃないか。
 止めろ、ペルソナを被れ。
 私を取り戻すんだ。
 深くため息をついた。
 春は心を不安定にする。それを実感したのは生まれて初めてだった。
いいさ、長い人生、こんな日もあるだろう。私は彼のことを思い出していた。
262佐々木の趣味2/3:2007/04/18(水) 02:52:53 ID:QjTBnNm1
 彼との付き合いは1年にも満たなかったが、14年弱の人生の中で、もっとも深くまで、
私の中に踏み込んだ、あるいは、踏み込ませたひとりだった。
 彼とは、いろいろなことを話した。これまで、誰にも話せなかったこと、話したかったこと、
語りたかったこと、聞きたかったこと。人生観、宗教観、歴史観、日々のさまざまな出来事、
受験、学生生活、夢、恋愛観、などなど。
 周囲のクラスメイトたちは、私と彼がいわゆる恋人関係にあるものだと決めてかかっていた。
否定した所で、黙殺されるだけだったから、後半は無視することに決めた。
それに“そんな些末なこと“で彼を失いたくはなかったのだ。
 もっとも、彼は最後まで否定し続けた。
「アイツとはそんなんじゃあない」
 ずっと、そう言い続けてくれた。それは僕(彼だけではなく、男子生徒の前では、
私は敢えて中性的な口調で喋っていた、その時の一人称が“僕“だった)にとって、
とても嬉しいことだった。

 振り返って見れば、当時の私は恋愛という物を必要とはしていなかった。
いや、積極的に不要な物としていた。それは中学に入学して初めて告白という物を
受けた時から感じていたことだ。相手の人には申し訳ないが、他人から好意を、恋愛
感情を向けられるということが私には理解できなかったのだ。
 相手は自分を理解していないし、理解が必要とも感じていないようだ。相手に好意を
持たれるようなことも、好意を向けるようなこともしなかったのに、一方的に向けられる
感情、そしてそれを受け入れて貰えると思っている相手、“これ”は何なのだろう。
 これが恋愛だというのなら、私にはそのような理解不能な、ものは必要ない。そう断じた。
 “僕“のペルソナを用意したのはそれからだ。もって回した、ちょっと古風なしゃべり口調、
理性的で論理的な思考と態度、3年もそれを続ければ、僕と私の使い分けはうまくなる。
周囲の覚えもめでたく、私は望みの位置をクラス内、あるいは学年内に得ることに成功した。
かつてのクラスメイトたちに私のことを聞いたら、二言目には“変な女“あるいは“変わり者“、
“変人“というリアクションを得られるはずだ。
 だから、彼との間には恋愛めいたやりとりはなかったし、恋愛感情の交歓もなかった。
友情ならあったと思う。というより、今だって無条件に友情は感じている。

「じゃあ、俺は……そうだな、ナポリタンとアイスコーヒーで」
 思考の海から引き上げられたのは、そんな一言が耳に入ったからだった。
何ともはや、今日の私は物語の登場人物のようじゃないか。アフタヌーンティーセットに
付属してきたナイフを陽光にかざす。見慣れた彼の背中と彼女がそこに映った。
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:56:17 ID:BuqoLCmM
まさか支援は不要であると思うのだが。
264佐々木の趣味3/3:2007/04/18(水) 02:57:47 ID:QjTBnNm1
 どうやら、またしても互いの存在に気がつかなかったと見える。
もっとも、この場合は気がついた所で、敢えて無視するのも友情という物だろうか。
 彼の対面に座っている彼女は春物の花柄ブラウスに薄手の水色のカーディガン
というファッション、お下げにしたセミロングの髪と相まって、清楚という形容が
ぴったりな可愛らしいお嬢さんだった。
 とても、年上には見えないから、後輩という所だろうか。だが、学校で見かけた
覚えはない。彼に接触する後輩の可愛い少女がいるなら、私の耳にその存在が
入らないわけはない(クラスメイトの女子たちがその手の噂やゴシップに目がな
いのはわざわざ説明するまでもないだろう)ので、他校の生徒ということになる。
……彼女の存在を彼から聞いたことはない。
 彼女は所在なげに周囲を見回し、彼と目線が会うと、真っ赤になって目を伏せる。
そんなことを繰り返していた。初々しく可愛らしい仕草だった。とても私には真似できない。
もちろん、する気もないのだが。
 切れ切れにふたりの会話が耳に届く。浅ましくイヤらしい行為だと思いつつも、
私の神経は耳に集中していた。

「それだけじゃ腹がすかないか?」
「いえ、だいじょうぶです。わたし、小食なんです」
 こらこら、キミは何を言っているんだ。ああ〜、彼女が泣きそうじゃないか。
「あ、あ〜いや、そういう意味で言ったんじゃないんだ」
 慌ててフォローに入る様が、背中越しでもよくわかった。
「ウチのヤツだったら、ケーキセットにパフェとサンドイッチくらい言うさ。
でも、女の子はそれくらいの方が可愛いよね」
「そう、ですか」
 そういうものなのだろうか。サンドイッチに、スコーン、ジャムとクリームが
満載されたアフタヌーンティーセットを見ながら、益体もない感想を得た。
「うん、もっとも、キミは可愛いというより、綺麗だけどね」
 彼もデートをするような間柄の女の子の前では、このようなことを言える
人間ということか。私の前では決して見せたことのない顔をしているのだろう。
それを覗き込みたい誘惑に駆られたが、デートの邪魔をするのはあまりにも
ゲスな行為だ。自重しろ、私。

「…………」

 沈黙と同時に、彼女は熟れたリンゴのように真っ赤になった。
歯が浮くとはまさにこのことだが、一定の効果はあったようだね。
「大丈夫。キミは綺麗だって、クラスの男子の内、半分くらいはキミに惚れてるよ、
馬の鞍を賭けてもいいね」
 そのネタは通じないぞ、間違いなく。と、その前にそのセリフは逆効果だぞ。
クラスの男子の気持ちなんてキミの気持ちに比べたら、彼女にはどうでもいいんだ、
そこをわかってあげないと……。

 もしかして、わかっていないのか。そうだ。彼はわかっていないのだ。
 空気が冷えた。

 平静に戻ったのか、顔を上げた彼女には強ばった愛想笑いが張り付いていた。
そうか、彼女には彼が“わかっていないこと”がわかったのだ。
 緊張の解けた気配を背中で感じた。彼はわかっていない。 彼女の高揚の意味も、
彼女の浮かべた微笑の意味も、彼はわかっていない。朴念仁、唐変木、鈍感、など
という単語が私の脳内を駆けめぐった。だが、彼らしいといえば、まったくもって彼らしい。
苦笑が顔に浮かんだ。

 そうして、私は自分が“安心”していることに気がついたのだった。

 後のことは、別にどうだっていいことだ。ふたりは何か、適当な会話を途切れつつ
もしていたようだが、気にはならなかった。それよりも気になったのは、私の中に駆
けめぐる雑音の嵐だ。その日一日、この嵐について考えてみたが答えは出なかった。
ああ、これは正確でもないし、正直ではない。
 その答えに気がつくためには、いや、私がその答えを認めるためには、もう一度春
が来なければならなかっただけの話だった。
265名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 02:59:14 ID:QjTBnNm1
ミヨキチとキョンのデートを目撃する佐々木がwktkする話のはずだったんだがなぁ。
フラグクラッシャーKの話になっていた。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 03:01:51 ID:6KE7maEs
GJ!
起きてて良かった。

>>262の時点で、一瞬ヤンデレかと思った・・・
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 03:04:31 ID:tCToFSe+
乙かれさん。
この時間に長文読むと目がやばいな・・・

それにしてもクラッシャーKは相変わらずおそろしいな
268名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 03:13:34 ID:u2rj8F3J
佐々木「憶えているかい?キョン」
キョン「な、何を?」
佐々木「キミが花をくれたことがあったろ?いつも二人で塾に通っていた頃さ。
     あのプレゼント嬉しかった。誕生日のプレゼントだった」
キョン「すまん、憶えていない」

フラグクラッシャーといえばこれしか浮かばなかったorz
269名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 03:51:42 ID:ESLDuoKt
クラッシャーk
その半生を第三者の視点で顧みると
彼によってフラグを破壊された者達が死屍累々

その中にあって敗者復活戦を挑む佐々木

立ちはだかるは、kに破壊させる間もなく逆に振り回す涼宮ハルヒ

果たして勝負の行方は…









なんだこりゃ?
270名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 04:38:18 ID:05l2q+Ed
>>255
壮絶に萌えた
271橘京子の陰謀:2007/04/18(水) 04:43:27 ID:Rkvkmz1Z
もうこうなったら、強硬手段に出るしかありません。
九曜さんにお願いして、キョン君と佐々木さんを擬似閉鎖空間に閉じ込めてもらっちゃいました。

ごめんなさい佐々木さん、わたしとしても決して本意ではないのだけれど
シャイすぎるあなたとキョン君が結ばれるためには
もうこんな手段しか残されていなかったの……!!

「ただいまー」

ああ!なんて罪深いわたし……って、ええ!?な、なんで佐々木さん!!!???
まだ二分も経ってな……!!

「……まあ、だいたいの話は事前に教えてもらってたから。
 脱出方法がたぶん『あれ』だろうな、くらいのことは、なんとなく分かってたの」

そ、それにしたって!
どーやってあれに至るまでの葛藤とかあれやこれやをクリアしたと言うの?
こんな短時間で!あの最凶のフラグクラッシャーを相手に!!





「いや。彼寝てたから。目を覚ますまえに済ませてきた」





そう言って、なにげなくくちびるを指で撫でている彼女を。
わたしは、初めて『怖い』と思いました。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 04:45:13 ID:BuqoLCmM
なるほど。
そして誰もいなくなった後で、枕を抱きしめてベッドの上で転げ回るわけだ。
273名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 05:15:07 ID:o2QfudZz
くっくっ……フラグクラッシャーKか。言い得て妙だね。
違うレーベルの話だが、行く方々で片っ端からフラグを立ててはすべてに気づかないという、
彼の上を行くような男子が存在すると聞く。その数、下手をしたら1万人を超えるそうだよ。
一度ふたりを会わせてみたいものだね……くっくっ……
274名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 08:30:52 ID:FVt50cZb
あいつは折るんじゃなく完全放置するだけだ、って流石にスレ違いだぞ
275名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 08:52:07 ID:IywXx1j/
>>272
何それ俺が悶える
276名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 09:56:03 ID:BOeBRkWA
なんでアニメに出てないのにアニキャラにスレたってんの?
削除以来だしてくる。
277名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 11:31:07 ID:ogmbe0jt
佐々木とキョンって間接キスくらいしてっかな?
278名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 11:36:56 ID:Rkvkmz1Z
>>277
「……キョン、君も飲むかい?」

プチ動揺するキョン

「そうか」と言いながら内心くっくっくっ。
279名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:06:07 ID:W/Wd3x2Z
修学旅行ネタ書こうとしてたんだが先越された。だがGJ
280名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:13:33 ID:SbzZ7pQ/
FCK恐るべし。
281名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:37:45 ID:2v/paPYj
昨日分裂を読み終えた俺だが、このスレのおかげで
はやくも冬コミに佐々木本を出す決心がついた。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:39:13 ID:ESLDuoKt
>>273
さしずめキョンはゲャルゲ主人公
かみやんはエロゲ主人公と言ったところか
283名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:39:37 ID:V3KESie0
キョンとのラブラブなのを期待している。
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:49:47 ID:kiSBAeos
腹減った
285名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 12:58:28 ID:SbzZ7pQ/
原作・佐々木は、今回限りのフェードアウトが望ましいかな。
存在は消えてほしくないし、死んでほしくもないけど、
以降の物語に頻繁に現れるのは、望ましくないように思える。
キョンのモノローグにちらッと出てくる程度の扱いを個人的には所望している。
スレ住人的にはどうなの?「ハルヒいらね。佐々木の○○シリーズ始まれ」っていう人もいるの?

あー驚愕まだかなー。しゃしゃきー。
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 13:23:19 ID:nnUHkTAh
それはないな。
キョン×ハルヒは固いし、佐々木はキョンとの恋仲になってほしいと思っていない。
まあ佐々木の魅力的な部分を掘り下げるにあたっては、キョンの存在は不可欠だと思うけど。
俺は個人的に佐々木が好きなだけだな。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 13:29:39 ID:ESLDuoKt
>>285
マジレスすると
佐々木はハルキョン話進めるための布石だろ
悪く言うと当て馬
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 13:51:13 ID:nnUHkTAh
実はそんな気もしなくはないんだよな
キョンの本当の気持ちを確かめるためとかねえ……
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 13:59:42 ID:2v/paPYj
俺も>>286に概ね同意だな。
>>283には悪いが正直佐々木×キョンでラブラブは無いわ。
特にキョンがハルヒと出会った高校以降では。
決してカップリングとして否定するわけじゃないし、むしろ俺は佐々木×キョン推進派だが、
ベタベタに甘いのはなんか違う気がする。
気の合う友人、でも絶妙に佐々木→キョンってのが俺の理想。
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:01:59 ID:ogmbe0jt
>>281
期待してる。もしかしたら初めて出向くことになるかもしれない…
>>285
ハルヒもみくるも長門も佐々木も鶴屋さんも朝倉も喜緑さんも妹も橘も九曜も森さんも阪中もミヨキチも好きな俺は…
291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:03:14 ID:SbzZ7pQ/
>それはないな。
>>285の5行目に対するレスでいいの?
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:05:04 ID:SbzZ7pQ/
>>290
奮ってSSをお書きの上、当スレッド及び涼宮ハルヒシリーズ関連のスレッドに御投下ください。お待ちしております。
293名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:34:05 ID:nnUHkTAh
>>291
そうだね
なんか色々と説明しづらいなー
憂鬱のラストとか消失を思い返すと特にそんな気持ちになった。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:43:00 ID:c785/e8h
大学生くらいで再開してそのままゴールインが理想
295名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 14:57:03 ID:cKHiMrkx
佐々キョンもの書いてる最中だけど、原作はハルヒを応援
いきなり佐々木とくっつかれても今までのは何だったんだって感じだよ

二次では佐々木、原作ではハルヒが本命
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 15:22:11 ID:DWvNu5na
ながるんは
ボーイミーツガール アンド グッバイ ボーイミーツガール アゲイン
と言ってるらしい

これはハルヒとキョンのことを言ってるかと思うが・・・

中学3年←ボーイミーツガール
高校1年←アンド グッパイ
高校2年←ボーイミーツガール アゲイン

実は佐々木のことを言ってたんだよ!!!
297名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 15:23:31 ID:0u7gFYN2
いろんな意見があるだろうが、
このスレではいろんな佐々木があっていいと思うんだぜ
298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:08:23 ID:W4LjypPh
ハルヒ本命の奴が佐々木に転んでるんじゃねえかな
俺がそうなんだけど
だけどハルヒが好きだけど佐々木が好き
どうすればいいんだorz
299名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:22:40 ID:4ZDmBO07
前評判だけでここまで萌えたのは佐々木が初めてだよ
分裂買って放置してあるんだが、佐々木の為に読もうかな・・・
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:22:44 ID:jjJt3JhG
(言えねぇ・・・このスレじゃ佐々木は俺の嫁なんて言えねぇ)
301名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:32:05 ID:UgZ/pgTG
佐々木かわいいよkkk
302名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:43:21 ID:fr1rrYCg
>>297
じゃあ佐々木は俺の嫁な

>>300
プギャー
303名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:45:51 ID:8Jz0xQyI
「友達なら・・・一緒にいなくても繋がっていると信じてられるからね・・・」
304名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 16:53:58 ID:QRB+zlNp
佐々木かわいいよ佐々木
佐々木は俺の嫁っていうか
むしろ俺が佐々木になりたい
305名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:11:00 ID:Dgsl+QGp
いや、佐々木はキョンの嫁
せめて、このスレにおいては……おいてはッ!!
306名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:17:08 ID:GtqMTAaT
>>298
俺も
ホントにどうすればいいんだ・・・
307名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:19:00 ID:F3cFF9Bu
ハルヒと佐々木のどちらかしか選べないなんておかしい。
両方俺の嫁
308名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:23:42 ID:IpV23rAA
佐々木、変な女、ハルヒと対をなすもう一人の神は俺の嫁
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:25:15 ID:u2rj8F3J
は?
310名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:45:39 ID:IpV23rAA
思ったんだがこのスレの住民は男言葉の佐々木と女言葉の佐々木どっちが好きなの?
311名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:50:34 ID:GtqMTAaT
>>310
どっちも好きだ
312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:08:02 ID:RH1MqSmw
>>310
男言葉を無理して使ってる佐々木が大好きです
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:10:12 ID:ogmbe0jt
>>292
すでにプリンでキョンハーレムになりそうな奴を何度か投下してるって言ったらど う す る?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:14:34 ID:SbzZ7pQ/
>>313
「頭が上がりません。」と言おうか
「どうしてほしいの、坊や?」と言おうか迷った。ごめんね、気の利いた返しができなくて。

散々既出かもしれないけど、佐々木の声はどんな人が合うのだろう?
声優さんは全然分からない。
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:16:21 ID:c785/e8h
脳内音声に一番近いのは高山みなみ辺り
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:18:53 ID:SbzZ7pQ/
>>315
それは乱太郎の人?
317名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:26:06 ID:HB5Fg/cD
キキをそのまま3歳成長させてリボン外して一人称を変えたキャラを想像すればいいのかな
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:34:21 ID:yBm/IWxw
>>316
バーローの人とも言う
319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:36:21 ID:EVR0av3x
個人的には…折笠富美子っぽく感じた
320名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:08:59 ID:6JRaM+sP
泣きながら「僕だって!僕だって忘れようとしたさ!でもダメだった・・・僕はキョンが好き・・・ごめんね・・・こんな変な女で・・・」

って言う佐々木を夢想した。だれかSSにしろカスが!
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:13:25 ID:IpV23rAA
>>320
wktkして待ってるよw
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:14:59 ID:c785/e8h
>>320
悪いが俺の脳内佐々木はそんなこといわない
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:15:05 ID:zrrpLbbu
>>318
ゲゲゲともいう
324名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:16:29 ID:6JRaM+sP
ちょ、マジかよ。俺が書くのかよ。しらねーぞ、鼻痔出してのた打ち回ってもしらねーからな!
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:17:48 ID:AeiJ5qG+
>>253
とてもじゃないけど、別段興味の無いことを考察したりしないしな。

↑興味のない事に付き合わされて、
美術館で延々と講釈を聞かされるのも嫌だよな。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:23:38 ID:IpV23rAA
>>324
ちょw本当に書いてくれるとは思わなかったw
ガチでwktkして待ってるよ
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:31:38 ID:AeiJ5qG+
>>264
 切れ切れにふたりの会話が耳に届く。浅ましくイヤらしい行為だと思いつつも、
私の神経は耳に集中していた。

↑そんな事は無いんじゃないか?
聞かれたくないのなら聞かれないような場を選べばいい話であって、
聞こえるものを聞くのは別に浅ましくもイヤらしくも無いと思う。
328名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:33:58 ID:vd4ZlBM8
CV日高のり子がいいかなあ
ナディアでジャン役
329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:55:34 ID:HD9xzcj5
ttp://www.vipper.org/vip491448.gif
ttp://www.vipper.org/vip491452.gif
シュールなのを見つけたので貼ってみた
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:58:30 ID:S+ttLdJ6
>>329
なんだこれはなんなんだ
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:58:58 ID:F3cFF9Bu
CV 森永理科 or 桑島法子
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:02:30 ID:IpV23rAA
>>329
よくワカンネkkk
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:05:48 ID:r5s3VdZD
>>329
声援がテニスの王子様みたいだね。
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:08:55 ID:EVR0av3x
>>331
森永理科って蒼い子の人だっけ?
でも、分裂をアニメでやるとしたら何期目になるのだろう?
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:12:58 ID:Ngcwizez
>>334
消失とか色々みたいエピソードあるからなぁ
俺はGTぐらいでいいや
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:13:10 ID:vd4ZlBM8
桑島だと男言葉のときはナタルで女言葉のときはフレイですかねえ
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:17:43 ID:Ngcwizez
ハマーンの中の人とかは?
ちょっと大人っぽすぎるかな
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:21:24 ID:W3fQuzKn
フリーザの人でひとつよろしく
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:23:12 ID:F3cFF9Bu
>>334
蒼星石の人だね
>>336
いや、声色まで変えなくてもいいと思うんだ。男と女で。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:24:41 ID:ESLDuoKt
若本様で
341名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:25:22 ID:K4ZYxtYR
>>327
作者がそう思ってるんじゃなくて、
この場合の佐々木が変に意識過剰になってるってことじゃないのか
342名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:26:28 ID:ogmbe0jt
白石涼子で。
343名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:27:27 ID:Cf4DptOO
清水香里とか
344名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 20:57:47 ID:bTytKGp9
ちょっと机でうたたねしたら
久々に会った佐々木と楽しそうに歩いてるところを
ハルヒ(彼女)に見られて気まずくなった夢を見た
俺はもうだめかも知れん
345名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:09:52 ID:LGf3KOt3
>>343
いいかもしれん
でも森永も捨てがたい
346名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:15:05 ID:Q00+hfkp
天体観測のSSに影響されて車輪の唄のフレーズ使ったやつを書いてたがもはや限界

だれかバトンタッチしようぜ!
347名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:22:36 ID:QRB+zlNp
別にバンプにこだわらなくてもww
348名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:29:50 ID:NeJdJ87Y
>>334
3年先の4期ぐらい?w


そこまで、人気が維持できればいいけどな・・・・。
349名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:57:05 ID:zWuF0tMC
「すまん佐々木、俺はハルヒが好きなんだ」


「橘さん、以前から断ってた話だけど全面的に協力させてもらうよ。僕が神になる
ためならあらゆる努力も厭わない。たとえこの瞬間にあなたが涼宮さんを不幸にすような事態を引き起こしても
僕は決して止めることなどしないから安心して行動に移ってくれて構わない。
具体的に言えばいいかい? 例を挙げるとするなら、橘さんが彼女を転校させようが誘拐しようが閉じ込めようが暴漢に襲わせよいが記憶を全て消そうが自殺に追い込もうが凄惨に殺害しようが存在そのものを否定しようが僕は喜んで認めてあげよう。
だから何も気にすることはないんだよ。あなたは”神”に認められたんだからね。
それから、僕の全てはキョンのものだ。だからキョンに何かしらの悪意を向けることは
神に反することと同じ事だから注意しておいてくれ。無論僕にもそれが当てはまることは
言わなくても理解できるよね?
聞いてるのかい橘さん、なぜそんなに怯えているんだい。せっかく僕があなたの申し出を受け入れると言ってるんだよ。もう少し嬉しそうにしてもいいんじゃないのかい。
あぁ、この言葉使いのことかい?そういえば女性に向けて使うのは初めてだったよ。
理由は実に簡単だよ。僕がキョンに"*られた"という僕たちの年代のほとんどが経験する恋愛模様の1コマを"見た"からだよ。
全く、恋愛というものは実に厄介だ。自分が好意を寄せる人の幻覚が見えてしまうんだからね。

―――――え、"アレ"は現実だってイウノカイ?

そうか、橘さんも"アレ"を見てしまったわけか。残念だけどそれは幻覚だよ。
しかし、僕の幻視した光景を橘さんも見るとは中々興味深いことだ。もしかしてあなたも精神病を患っているのかい?
そう、例えばあなたが見た男の人に対する恋心……とかね。


―――――――――ところで橘さん、早く僕を神にしてくれないのかい?




佐々キョンの現実にカッとなって殴り書きした。反省してくるよ
350名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 21:58:33 ID:T9FXUP6j
ハルヒ二期が1クールかどうかはまだ未定なわけで

2クールだったら余裕で分裂までカバー可能だろ
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:03:54 ID:QRB+zlNp
佐々木がキョンと再開したとき
なぐさみ程度に大きくなった胸のことをさりげにアピールしてたのに今気づいた
佐々木可愛いよ佐々木
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:06:44 ID:u2rj8F3J
>>350
京アニがクオリティを維持できるのは1クールだからってのもテラ大きいわけで・・・
それに2クールでも分裂まではとてもじゃないが無理だ
353名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:07:35 ID:ufZtXiLX
「キョン、ぼくは君の事を男と女として愛することはできない。きっと、これからもずっとそうだと思う。
僕にはどうしてもキョンをキョンとしてしか好けない」

とか言わせるSSを書こうと思ってた。
どうにも佐々木さんが佐々木さんらしさっていうか『男』言葉を捨てることはない気がする。
仮に結婚したとして、子供の前では教育上とかなんとかで女らしく振舞うけどキョンの前では昔のまま・・・みたいにさ。

今から書くと時間かかるし、明日は五時起きだから今日は頭を使わずに
時機に投下されるであろう鼻血SSを期待することにする。
あと、今日もみんなGJでした
354名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:09:33 ID:EVR0av3x
>>352
でもいまやってるのは2クールなんじゃないの?
kanonも2クールだったか…

単純に考えると20話以上はあるからね…確かに無理だw
355名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:09:43 ID:eYihu3Ta
放課後の屋上で密会をくり返して
小難しい口調で小難しい話を延々と語って
キョンが言いたくても言えないことを大真面目に言ってのけたり
別れ際に「初めて会ったときから好きだったんだ」と自覚したり、でも口にはできなかったり
本編ではカラミがまったく無くても番外編でキョンとおしゃべりできたりする…

そんなササッキーが見たいです
356名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:39:11 ID:rpFVk/rD
この物語のヒロインはさs(ry


・・・・じゃなくてハルヒなのはわかってる!

どうなろうがハルヒがキョンとくっつくのはわかってる!

・・・・でも!

佐々木様の恋が報われないなんてのは認めたくないんだよォッ!(ノД`)
357名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:40:34 ID:bkgS36Ns
驚愕発売前後は鬱になったササキョン派で埋め尽くされるに違いない
358名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:44:27 ID:oTQ7CmSk
「佐々木さんの仮面が外れたようです」
携帯電話を切ってからそう俺に告げている古泉の顔は、いつに
なく真剣だ。
「そうか・・・」
やっぱりというか、これも俺のせいなのかね。
「おや、驚かないようですね。彼女が常に仮面をかぶっていることに
気付いてようですね。いつですか?」
そうだな、中3の夏ぐらいからかね、気付いたのは。
「あいつはな、わざと演じていたんだ。理性という仮面をな」
一度だけ、尋ねたことがある。
「なあ、佐々木。なんでお前は演じているんだ?」
「それはね、キョン。僕の本性がどうしようもないことを、僕の
知性は自覚していて、僕の理性もそれは決して表に出すて
いいものではないと、声高に主張しているからだよ」
その時の佐々木は、笑ってはいたが、どこか寂しそうだったな。

あいつはな古泉、仮面をかぶって、その仮面が本体であって
欲しいとずっと願っていた。ああ、ミイラ取りがミイラになることを
望んでいたんだよ。
「だけど、彼らは違ったようですね」
ああ、そうだ。あいつらが欲しかったのは、仮面の下の佐々木だ。
本当の佐々木はそっちなのかもしれないが、俺の知っている
佐々木はそっちじゃない。
知性と理性の固まりのように小難しいことをいつも話してる奴で
あって、決して本能の赴くままに行動するやつなんかじゃない。
「では、取り返しに行きますか?」
いいのか?
「僕としても、彼女との会話は楽しかったですからね。機関の仕事
を抜きにして、もう一度あの佐々木さんに会いたいですし」
いつの間にか、いつものニヤケ面に戻ってやがる。
「よし、なんとかしてやろうじゃないか」




という感じの電波を>>349から受信した。
359名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:45:43 ID:r5s3VdZD
まぁ、SSで描かれるような大仰な恋心は抱いていないと思うけどね。
だからもっと書いてくれみんな。
360名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 22:54:16 ID:AeiJ5qG+
>>338
フリーザの人でひとつよろしく

↑ワラタ
突然ブチ切れて、
「ゆ、許さん・・・絶対に許さんぞ虫けらども!
じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!」
とか?
3611/2:2007/04/18(水) 22:57:04 ID:LGf3KOt3

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――関係
   
   
    道路の上でヤキソバが焼けるんじゃねぇかってくらいに暑い日だった。
    朝から鳴きっぱなしの蝉たちの継続力には心底から敬意を表したい。昨日友人に
   叱咤を受けて、今日から学校の授業をマジメに聞くことにした俺だが、昼を前にし
   てギブアップ。午後の授業は睡眠欲の充足にあてた次第である。「継続は力なり」
   を鵜呑みにするなら、おそらく俺は妹よりも弱いのではなかろうか。
   「期待はしてなかったけどね。せめて三日は持つと思った」
    背中のやや後ろから聞こえる不満げな声は佐々木のものだ。こいつが俺を叱咤し
   た張本人なのだが、毎日継続して勉強することに関して佐々木の右に出るのは車胤
   か孫康くらいだろう。いや、佐々木なら蛍雪の功も地で行きかねない。
   「キミの評価は過大だよ、キョン。僕はいつも必要最低限の勉強しかしていない」
   「こうして週3で塾に通っててもか?」
   「キミは毎日通ってもいいくらいだと思うけどね」
    そう言って、佐々木はいつものように虚飾のない顔で笑った。
    いや、俺の自転車の後ろに二人乗りしてるわけだから実際には表情は見えないん
   だが、最近見慣れてきたせいか、その顔はいつでも脳裏に浮かぶ。
    新手のサブリミナル効果か。
    俺が視覚と脳の関係についてややなげやり気味に思索していると、
   「そういえばキョン、今朝キミの机に何か落書きがなかったか?」
    などと、妙なことを聞かれた。
   「なんだ?お前が何か書いたのか?」
   「いや、僕の机には落書きがあったからね。もしかしたらと思っただけだよ」
    はてさて。フリーセルの#11982のように難解なことを言う。
   「別に難解じゃないさ。ただ僕の机にあった落書きってのが、キミと僕の名を連ね
    た相合傘だったんだ」
    ……ははぁ、なるほど。そういうことか。
    クラスの連中も毎度毎度飽きないな。
   「ちなみにキョン、フリーセルの#11982は解けないよ」
    はいはい、そう言うと思ったぜ。見たまんま、佐々木はこういうヤツなのだ。こ
   の佐々木が誰かと『つきあう』って?馬鹿馬鹿しい。そんな話を信じるくらいなら、
   某国のUFO研究施設の存在のほうがまだ信じられるね。
   「失礼だなぁ。キミは今、僕の乙女心を大いに侮辱したよ」
    言って、それから、佐々木は自分でくつくつと笑いだす。
   「いや、悪いね。今のは少々無理のあるジョークだった」
    馬鹿野郎。今一瞬、本気で謝ろうかと思った俺に賠償金をよこせ。
   「なんだ、本気にしたのかい?君も随分とロマンチストなんだな」
    悪いがお前ほどリアリストにはなれねぇよ。
   「違いない」
    肩に乗っている佐々木の右手に、やや力が入った気がしたが、多分気のせいだ。
   「だが、クラスの女の子たちのロマンぶりに比べれば、キミは随分と現実を見てい
   ると思うよ。いや、現実にヒネていると言うべきかな」
    背中越しに佐々木の笑い声が響く。
   「キミはロマンチシズムに憧れながら、でも確かなリアルに立脚してるのさ。UFOを
   見たとか、幽霊にあったとか、その手の話を聞くとワクワクするだろ?でもキミ
   は同時に、それらをとても冷めた目で見ている。ありえない、とね」
    佐々木はそこでいったん言葉を切って、続けた。
  「僕らはね、少し似ている」
3622/2:2007/04/18(水) 22:57:56 ID:LGf3KOt3
    いつのまにか蝉の声はやんでいた。
   「今日もね、クラスの子たちに聞かれたんだ。キョン、キミとキスしたことがある
   か、ってね。彼女たちは本気で信じてるのさ。唇を重ねるだけで、人間関係が劇
   的に変わるってね」
   「……着いたぞ、佐々木」
    降りろ、と言おうとして、
   「僕はね、彼女たちに憧れるよ」
    ぽつん、と。
   「お前――」
    その声に、なぜか取り返しのつかないものを感じて、振り返った俺の口に、
    ちょん
    と、何かカサついたものが触れた。
   「どうかな?キョン。僕らの関係は、5秒前と比べて何か劇的に変わったかな?」
    すっと離れながら、いたずらな笑みを浮かべる謎人間。
    あっけに取られる俺をよそに、佐々木はさっさと歩いていく。
   「どうした?キョン。遅刻するぞ」
  「佐々木、お前、今の……」
   「なに、ほんの実験だ」
    佐々木の頬が赤く見えるのは、俺のロマンチシズムのせいかもしれん。
   「さしあたって結果判定は……そうだな、今日の帰り、キミがアイスを奢ってくれ
   るかどうか、ってとこか」
    かもしれん、が。
    どうしようもなく上がってる俺の心拍数は、まぎれもなくリアルで。
   「ちなみに僕はハーゲンダッツ党だ」
    初めて見る佐々木の満面の笑顔も、やっぱりリアルなのだった。


   
<"Real-Roman-Relation".>
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:04:22 ID:0FhnDZ+K
>>360
佐々「粉々にしてやる。あの宇宙人のように・・・!」
ハル「あの宇宙人・・・? 有 希 の こ と かーーーー!!!」

じゃね?
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:10:14 ID:tYzIsA5m
>>363
俺のイメージとしては逆なんだよな。
穏やかな心を持ちながら、キョンを取られて切れたって感じ。
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:20:01 ID:QRB+zlNp
>>361
GJ!
>「……着いたぞ、佐々木」まで呼んで
またフラグクラッシャーかよ…orzとか思ってたらどっこいでした
366名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:20:58 ID:BuqoLCmM
サバトで麻薬入りの酒を飲んで酔っぱらってる最中に超能力者に襲われて、
恐怖の余り力に目覚めちゃうんだな?

「佐々木さん、力に理性を乗っ取られたんですね………」
367名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:31:46 ID:T769S7bT
>>361-362
GJ
ちくしょう、本当に可愛いなこいつらは
368名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:34:44 ID:0FhnDZ+K
>>361
グッジョブ!だが佐々木様の唇はもっと柔らかくしっとりと濡れ(ry
369名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:36:21 ID:AeiJ5qG+
>>363
怖いけど、ストーリーとしては有り得ない事もないな。
スジは通ってる。

>>364
二人の神の衝突か。
ギリシャ神話みたいだな。
370名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:45:52 ID:VDsVzb19
>>323
個人的にはらんまの天道なびきの人なんだがw
クールで人を食ったような感じの喋りは少し似てるか?
371名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:47:51 ID:R7fo3Uvr
>>368
ち ょ っ と く ら い か さ つ い て る の が い い ん じ ゃ な い か ! ! !
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 23:53:35 ID:QRB+zlNp
>>371
 は げ ど う
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:11:44 ID:C4g488Vi
憂鬱のラストでハルヒにキョンはキスしたけど結構慣れてた感じがしたな
もしかして佐々木とキスしたことがあったんだろうか
374名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:13:30 ID:ogw/0zW8
炎天下だから乾いてるのは仕方がないぞぅ。




キスした後はちゃんと濡れるから大丈夫だよ。
375361:2007/04/19(木) 00:15:01 ID:u7Qp+yMz
レスくれた皆ありがとう

>>371-372とは友達になれる気がする
376名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:16:52 ID:M4P1MvwV
「キョン、僕の顔に何かついてるのかい」
「歯に青海苔ついてるぞ」
「ふむ。例えば交通事故に遭いそうな子供がいるとする。
 そんな状況でも君は車両の接近を忠告し、あくまで当人の判断に委ねるというんだね」
「……ああもう! わかったよ、俺が取ればいいんだろ俺が」
「君がそう解釈したのならそうなんだろう。ただ一つ断っておきたいことがある」
「な、なんだよ」
「……や、優しくしてね?」
「大丈夫だ、今日はツメ延びてないしな。歯の青海苔くらいなら取れるだろう」
377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:20:36 ID:MQfOk+hH
「ところでキョン、僕はミントが嫌いなんだ。あのスッとした清涼感と言うものにどうも馴染めなくてね。
二次災害がこれ以上広まらない為にも、僕はキミが使用するリップクリームを別のモノに変える事を提案するよ」
378名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:24:29 ID:ogw/0zW8
キョン、構うこたない。
佐々木がミント大好きになるまで躾てやるがいい。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:29:40 ID:C4g488Vi
>>376
このフラグクラッシャーめw
>>377
佐々木はミント好きになるな
380名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:40:02 ID:MQfOk+hH
「パブロフの犬とは正にこの事か。今や街中でペパーミントカラーが視界に入るだけで、
あの独特な爽の刺激臭を感じるだけで粗雑で無粋な啄みの感触を思い出してしまう。
 だからね、僕は僕なりに対応策を講ずる事にしたよ。
 そう、それがこの甘いバニラの香りがするリップクリームと言う訳さ。
 ああそうだキョン、これは経験者からの老婆心として忠告しておこう。キミがバニラアイスの事を
バニラアイスだと認識できる内に十分バニラアイスを堪能しておくといいだろう。くっくっ」
381名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:41:38 ID:35qGlnab
>>352
亀だがらきすたの後にもクラナド(時期未定)が入ってる。
こいつは3クール、4クールとかいやもう8クールwとかめちゃめちゃいわれてる。
これはつまり原作がすごく長いってことなんだけど、それならもしかすると
一気に消化できるかもわからんよ。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:45:22 ID:USjfBJ2t
価値観

キョン、かつて僕はキミに恋愛感情は精神病の一種だと言ったね。

でもあの時の僕の解釈は間違っていたようだ。いや、間違いというよりは変容だろう。正にコペルニクス的転回だよ。くっくっ。
恋愛感情がいかに人類にとって粗悪な遮蔽物だとしても、仮に一度でも、少しでもそれを抱いてしまえば最後。どんな理屈も理論も理性も関係ない。ただ本能のままに、強く深くそれを求めてしまう。正に精神病としか言いようが無いよ。
くっくっ。でもかつての僕は言葉通りの意味で恋愛感情を否定していた。勿論誰に対してもそんなものを求めることもなかった。キミと出会い、共に日々を過ごすまではね。
キョン、キミが変えたんだ。僕の恋愛における価値観をね。
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 00:57:40 ID:LT0MTaNJ
>>376
こんっっのヴァカキョンが!www
せっかく勇気を出した佐々木に恥かかせんじゃねえw
384名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 01:04:32 ID:XRVRbRP5
今日も盛り上がってるなぁ。
385名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 01:07:32 ID:5s+4zvd+
>>381
もし本当に蔵を8クールやったら神だな、京アニはw
まぁそんな事になったらスタッフが死にかねんし、後半の作画も崩壊するだろうが…
386名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 01:15:13 ID:XmUJQpAu
「身体測定を信じるのであれば、肉体的数値はそこそこ変化しているはずなんだが」
そう言って微笑む佐々木のその笑顔には、どことなくウラがありそうな感じだった。
ほんとはもう少し直接的な言葉を使って表現したいものを、
なんとなくそれは気が進まない、言わずとも察してくれよ、とでもいうような。
「・・・…あー……」
すこし間が空いてしまうのはこのさい仕方ないよな。
こちとら超能力者でもなきゃ名探偵でもないんだ。
考える。身体測定。明言したくはない。見た目からは分かりにくい?
……そして、こいつもいちおう女。つまり……

「……まあ、お互い育ち盛りだしな」
潜水艦の探信音のように慎重にうちだしたひとことに、
ピクン、と佐々木の肩がゆれた。どうやらビンゴっぽい。

やれやれ。ほんとにこんなこと、俺が口に出さなきゃならんのか。
佐々木の『そこ』になにげなく目を走らせながら、ついに俺は言った。




「しかたねえよ。俺だってこないだの測定じゃ二キロも増え」
「ちょっと待って欲しい。この状況でその受け答えは明らかにおかしくはないだろうか?
 というかどこを見てるんだどこを!!キミほんとに健全な男子高校生なの!!!???」

なにがそんなに気に入らなかったのか、突然激昂しだす佐々木。
やべえなんか読み違えたか!?…・・・とは思ってももう遅いなこれは……。

貝のように押し黙り、暴風雨のごとく乱打する言葉の鞭から必死で身を守る俺。
女言葉になってんのにも気づかず執拗に俺を糾弾し続ける佐々木のその声は、
もうほとんど悲鳴の域にまで達していた。
387名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 01:43:57 ID:u7Qp+yMz
>>386
期待したのにそこで読み違えるのかww
388名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 01:54:02 ID:6gUbFWNS
>>386
キョン鈍感過ぎるw
興奮のあまり女言葉になってるササッキーにも萌えた
389名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 02:00:51 ID:YW66IpFN
>>386 かわいいよ佐々木かわいいよ

佐々木わはー
390名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 02:00:57 ID:geHUr+aY
>>386
さすがフラクラKw
佐々木のテンション上がってく様子も萌えるな
391名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 02:11:20 ID:mqQLp+VA
もう何度も出たネタだと思うけど
もし、ハルヒの能力が佐々木に移って
ハルヒがただの人になったら

長門は情報連結解除されて、
みくるは未来に帰るようになるのでしょうか?
(古泉も北高を離れる)
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 02:18:15 ID:zjfUh5kM
経過観察で数年張り付くんじゃないか
ハルヒ→佐々木→ハルヒということもあるだろうし
393名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 02:55:47 ID:XRVRbRP5
>>391
「藤原が言っている通り、力の存在が問題なのであって、力が誰の物で、どのように使用されるかは
それに比べれば、まったく持って些少な問題さ」
 そういうものなのか?
 それは、なんというか、個人とか個性とかに対する重要な挑戦のようにも思えるのだが。
「そうかな、キミはライト兄弟がいなければ、人類は空を飛べなかったと思うかい? 
アインシュタインがいなければ、宇宙の謎に人類が迫ることがなかったと思うのかい。
もし、そうならキミは人類のポテンシャルというものを低く見積もりすぎなのじゃないかな」
 歴史を変える個人なんか存在しないということか?
「それもまた極端な考え方だね。個人の役割は加速にあるのさ」
 加速? つまり、10年後に発見されるような物を明日見つけてしまうということか?
「ふむ、その表現はなかなか的確だね。人類の進歩というものはすべからく加速にある。
世の中のあらゆるものが年々軽量で小さくなっていくのはそれが加速するために必要だからだ」
 なるほど、確かにそうかもしれないな。
「だから、神の力というものが存在したとして、だ。いまさら、言うまでもないが僕はそんなものの
存在を信じていないし、そんな力をくれると言っても、全力で御免被りたい。まぁ、僕の個人的な
感想は置いておこう。力が存在すると仮定した場合、藤原やキミの可愛らしい先輩のようにそれ
を知る人類はその力を利用する方法について考えるだろう。力が完全に個人的な才能だとしても、だ。
たとえばキミが100mを10秒で走れるとして、重要なのは、それを9秒にするための方法、メソッドだ。
それを見つけ、運用することに意味がある。加速するために、ね。才能がたとえ1000万人にひとり
の物だったとしても、この国に限っても、その力は120人が持っていることになる」
 50億人にひとりだとしても、この銀河全体に、地球のような惑星は400だか4000だかあるというしな。
「そう、宇宙レベルにまで視野を広げてしまえば、どんな力、才能だってありふれたものでしかない。
そのくらい、僕ら個人というものはちっぽけで取るに足りない、小さな存在さ」
 厭世観に囚われそうな発言だよ、まったく。
「くつくつ、だから、さ。だから個人は世界だの何だのという巨大な物に囚われる必要などないんだよ」
 俺はお前が何をいいたいのか、よくわからなくなってきたぜ。
「キミは今のキミが思うとおりに、行動するべきだ。世界だとか、未来だとかに責任を感じる必要なぞ
まったくないのだ。地球はキミに関わりなく回り続けるし、人類は加速し続けるだろう」
 そりゃ、そうだ。俺がいなくたって、明日は来るだろう。
「そうだ。だから、個人は自らが思うように生きるべきなのだよ」
 世界に対して、特別な個人なんていない、か。
「そうだ、個人が責任を感じてもいいのは、その周囲にいるほんの一握りの個人に対してだけさ」
 確かに、俺にとってお前の代わりはいない。だが、俺以外の誰かにとってはそうじゃない。
そりゃ当たり前の話か。
「そうだね、僕にとっても、キミはとびきりに特別な存在だ」
 ちょっと、まて。その微笑みは反則だぞ。
「そうかい? 僕としては、僕とキミの関係はもっと特別でもかまわない。
そう、考えているのだけれどね」
394名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 03:09:45 ID:ogw/0zW8
本題に入る前の前振りが異常に長いのがこの二人の特徴だな。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 03:17:49 ID:ep5vuMVI
だがそれがいい
396名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 03:47:05 ID:XRVRbRP5
自転車


 夏場の自転車というものはこれはコレで結構な全身運動である。
特に推定50kg前後の荷物を荷台に載せている場合には。
「なるほど、身体が鍛えられて結構なことじゃあないか、くつくつ」
 荷物が日向の猫のような音を立てて笑った。
「もちろん、キミが僕を乗せるのがイヤだというのなら、話は別だ。
そうなら、そのように告げてくれたまえ。キミとの会話の機会が減るのはまったく残念なことだが、
友人を過剰に苦しめてまで、自分の快楽を優先するほど、僕は歪んだ感性を持ち合わせては
いないつもりさ」
 なに別に、この程度どうってことはない。
「そうかい」
 背中ごしにも、皮肉を混ぜた微笑を浮かべているのが、目に浮かぶ。
 たしかに、そんな風に本気で言えるなら、もう少し、ましな人間になっているだろうさ。
だが、お前を乗せて走ることが自堕落な夏休み生活に於いて、いいアクセントになっている
のは否めない事実だ。
 この夏期講習だって、お前がこなけりゃ2〜3回はサボったに違いないからな。
「確かに、サボタージュはいただけないな。キミのために決して安くはない講習の代金を
払っている親御さんに失礼というものだ。キミの勉強に僕が些少でも役に立っているの
だとしたら、嬉しい限りだ」
 佐々木はそう言って、咽奥を鳴らした。
 そのセリフにはリアクションを取らずに、気合いを入れて、ペダルを踏み込む。駅前から
塾まではなだらかではある物の坂道だ。ここで、立ち漕ぎせずに登り切れるかどうか、
それが俺がこの夏にかけた勝負のひとつだった。今日は、どうだ?

「キョン、今日もありがとう」
 そう言って、佐々木は荷台から降りた。俺はと言えば、ちょっと息が切れていた。まったく情けない。
機械のように自動的に、自転車を駐輪場に回して、カギをかける。学習塾の入り口に戻ると、佐々木
がまだ立っていた。
 どうした、誰か待ってるのか。
 佐々木は返事の代わりに、口をアヒルのように曲げて右手を俺の頬に当てた。

「キミのささやかな勝利に」

 佐々木の手に握られたスポーツドリンクの缶が俺の頬を冷やしていた。
397名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 04:03:14 ID:u7Qp+yMz
>>396
GJなんだぜ!
正直、佐々キョンはこれくらいの関係のほうがいい気がする
398名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 04:11:00 ID:GEXqwmut
>>396
グッジョブ!だが佐々木様の推定体重が50kgもあ(ry
399名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 04:34:39 ID:7JKn5BL5
佐々木のフルネームは佐々木(さっさ き)
400名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 04:45:00 ID:5Pf/g/bs
老婆心と笑ってくれて構わないが、ssまとめ等のポータルは収容数が増えてからの初期地ならしは
億劫に過ぎるだろうし、スレ数が若いうちに作る方が望ましいと忠告させてもらうよ
弾数が少ないなら、佐々木団まとめてのものでも構わない

夏休みの宿題を最終日にならないと片付け始めないタイプのキミを見かねて思わずでしゃばって
しまったが、これも親友のためを思うこそと受け取ってくれたまえ
401名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 05:10:46 ID:5Pf/g/bs
徒労…。絵とlogも貼れるといいね。
402名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 05:55:16 ID:dV7Vh3Jc
こうなったら仕方が無い
ハルヒのニ期めはガイナックスでもいい
原作にない巨大ロボがでてくるけど


403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 08:01:43 ID:0HPEGoiT
犯行声明あったのかよ。

て、日本時間の午前7時にNBCで放送されたのが、もう日本で伝えられて
いるのか。

1回目と2回目の間に撮影したのかよ・・・・・
404名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 08:04:18 ID:0HPEGoiT
ごめん、誤爆した。(´・ω・`)
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 08:14:42 ID:tQGSdRPQ
まあそれはそれとして
佐々木たんがどんなパンツをはいているのかが
最大の問題だ
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 08:32:26 ID:eOa/rMbB
>>405
佐々木ってそういう部分が全く思いつかない
なんか中性的で
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 09:03:16 ID:cvZ9kHqu
スレタイの「くっくっ」が「くっつく」に見えてしょうがない私ですがおはようございます。
なぜか佐々木様脳内ヴォイスは伊藤静だったりしますが。
>405
シンプルなスポーツタイプ、とか?
408名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 09:16:28 ID:5IA7wwv/
>>405
色は水色。
模様は問わず。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 09:23:03 ID:OzaUhfGN
白と水色のストライプだな
410名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 10:08:42 ID:MQfOk+hH
履いて無いに決まってる
411名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 10:31:15 ID:3VZzKgiU
ブラは?
412名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 10:44:18 ID:+LH1fIS6
キョンの下着だよ
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 11:06:04 ID:0wVT1NMD
>>407,>>409と一晩中飲み明かしてみたい…
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 11:34:10 ID:JhooGdkr
「健康のために下着は付けないことにしているんだ。」
415名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 11:52:35 ID:zx0T2qXa
>>414
国木田自重しろ
416名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 12:35:20 ID:kxODeb8y
そういうところは一般的じゃないかと俺の脳がいってる


佐々木様って激しく萌えるけど欲情しないから不思議だ
417名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 12:38:26 ID:0C48/RE6
僕っ子に萌えたのは初めてだ
世界存在の定義や概念について話して論破されたいハァハァ
418名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 12:44:43 ID:OzaUhfGN
>>416
おっぱいが足りないからな
419名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 12:50:24 ID:kxODeb8y
>>418残念だったな



俺はきょぬーより断然ひんぬー派だ
420名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 12:55:45 ID:ZCTYuXpC
>>416-417
>>419
奇遇だなぁ・・・俺もだ。
421名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 13:25:17 ID:OzaUhfGN
>>419
きょぬーじゃあなくていいんだ。
挿絵の感じよりももう少しだけでいいんだよ
ひんぬーだと思ってたけど、意外に…あれ?みたいな感じ
422名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 13:39:56 ID:YW66IpFN
ちょっと待つんだ、確かにきょぬーだと問題だが挿し絵程度のなら大丈夫だ、むしろ佐々木様だからだな大丈夫なのは
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 13:47:32 ID:OWTJ0+9O
ひんぬー派ではあるおれは
虚乳でもいいぞ

脱がしたら あれ? なギャップがある
424名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 13:56:54 ID:zx0T2qXa
とりあえずおっぱいについては
みくる>ハルヒ>朝倉・鶴屋>喜緑・九曜>佐々木・橘>長門・ミヨキチ>妹

でおk?
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 13:57:50 ID:BPlht1h3
きょぬーもひんぬーも好物です
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 14:00:37 ID:cvZ9kHqu
オレ的には
みくる>朝倉>ハルヒ・鶴屋>橘>喜緑・佐々木>九曜・ミヨキチ>長門>妹
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 14:11:41 ID:kxODeb8y
みんな色々だなぁ

俺は
みくる>ハルヒ>朝倉・森>鶴屋・喜緑>橘・佐々木様>ミヨキチ>九曜・長門>妹

なんだ
428名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 14:17:18 ID:zx0T2qXa
森さんWAすれてたよ
429名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 14:39:16 ID:OzaUhfGN
俺は

みくる>ハルヒ>朝倉>鶴屋・森>喜緑>九曜>佐々木>橘・長門>ミヨキチ>妹

だな。

皆おっぱいにはこだわりあるなぁ
430名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 15:11:14 ID:JBLWckq4
誰がどう見ても最大と最小は不動w
431名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 15:30:33 ID:JhooGdkr
岡本最強説。
432名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 16:15:26 ID:3nBWD6ir
佐々木さんはブラいつ頃から付けてたんだろう
433名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 16:29:49 ID:Gf6jiQfg
キョンと過ごす様になってから
434名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:07:07 ID:ogw/0zW8
キョンに透けブラを指摘されてから、夏場は必ず彩色の派手なブラを付けるようになりました。
見られることが快感になったという。



ところで超亀レスだが、俺個人の私見ではB級映画とは普遍的娯楽映画のことを差すものであって、
必ずしも救いようが無く劣ったカルトムービーのことだけを差すものだとは思わん。
その手の映画はせめてZ級とかD級とか言うんじゃないのかと。
俺の中じゃトレマーズからゴーストライダーまで幅広くB級映画なのだが。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:17:50 ID:BtgHRJ/w
キョンがポニーテール萌えだと知って周防から髪の毛を分けてもらいズラを作る佐々木。
髪の毛が減って力が弱まる周防。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:41:05 ID:5JmowuUi
7月7日がポニーテールの日だって知ってた人っている?谷川流、恐るべし。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:44:17 ID:zx0T2qXa
ΩΩ Ω<な、なんだってー!!

初めて知った・・・
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:45:03 ID:ppnk7J0g
織姫がポニーテールだったからとかそんな理由だったよな
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:46:35 ID:5JmowuUi
>>438
そうそう。
ポニーテールをわざわざ別の言い回しで長々と言う佐々木のSSを書こうと思って調べてたら見つけた。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 17:50:10 ID:zx0T2qXa
つーか、日本ポニーテール協会ってw
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 18:19:19 ID:C4g488Vi
キョンがポニテ好きなのは佐々木が関係してるんじゃないかと思った
442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 18:27:54 ID:JhooGdkr
初登場時の佐々木がポニーテールだったら…ガクブル。
443名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:15:22 ID:MQfOk+hH
>>442
キョンがポニテ美少女と仲良く談笑しながら集合場所に現れたりしたらその瞬間に世界が終わると思うんだが。
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:25:22 ID:6gUbFWNS
佐々木って長門みたいに本とか読んでそうなイメージがある
どんな本を読むんだろうな
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:27:56 ID:0JAryeUs
ポニテ好きっつうのも微妙におっさんテイストだな
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:34:08 ID:TcMGS6J5
いっそ佐々木団の全員ポニテにすればいいんじゃないの、
キョンがポニテ好きなのを佐々木は知らないかも知れないがw
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:37:36 ID:JhooGdkr
>>443
解説ありがとう。

親戚のお姉さん(?)がポニーだったのかな?
佐々木だったらとか妄想止まんねーよチクショウ。
448名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:38:34 ID:C4g488Vi
>>444
知的な本を読んでそうだな
あとなんとなくだけど絶望系も読んでそう
449名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:50:09 ID:0LnA+x5Z
ポニーテールの日生まれの俺が来たぞ
450名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:54:34 ID:BTv7gBL6
絶望系…?

「絶望した! フラグをことごとく破壊する鈍感同級生に絶望した!」

って違ったね ごめんね
451名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:55:20 ID:KvXrFC7G
佐々木の愛読書
◎角川スニーカー文庫
○週刊東洋経済


◎なかよし
○りぼん

周防
◎理科年表
○日経サイエンス

藤原
◎薔薇族
○ヘイバディ

それぞれのキャラにあった適当な予想
452名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:58:15 ID:zx0T2qXa
佐々木はイミダスとか読んでそう
453名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:00:47 ID:BEQlgoiU
佐々木はウィキペディアでどきどきしながら
性的な言葉を検索してる
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:07:55 ID:KvXrFC7G
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:09:48 ID:BEQlgoiU
>>454
上の画像見て急いで戻るをクリックして顔真っ赤にしてるんだね
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:10:56 ID:BEQlgoiU
すまんageてしまった
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:13:19 ID:xV0aaSFd
唐突に質問するが、もしキョンがバイク乗ってたらどうする?
ポルノのハネウマライダー聴いてたら、二人乗りで「ここは僕の特等席だからね」とか言って
キョンにしがみつく佐々木を妄想してSS書いてるんだけど、どうだろうな
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:14:54 ID:GEzVDmAQ
違う違う。
フラグをウィキペディアで検索して
恋愛フラグの一覧をチェックするんだよ。
そこに、「夜道を二人で帰る」っていうのが見つからず落胆する。
さらに新しくフラグクラッシャーの項目を作るとか。
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:18:55 ID:gWcpGFxn
いつもの駅前でばったり出会うハルヒと佐々木。

「あら、涼宮さん、今日はキョンは一緒じゃないのかしら?」
「あたしだって、いつもいつも一緒じゃないわよ」

そんな高度な攻防でおたおたする、みくると橘。
ニコニコしながらそれを見守る鶴屋さん。
女5人、どうなる?どうする?という状況の中・・・・






ポニーテールにしてるミヨキチを連れたキョンが出現した!!!
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:20:21 ID:U4ruF6SH
佐々木は小説とか読まなそう。
辞書をパラパラめくって知識蓄えてそう
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:30:45 ID:1N8grs63

 中学の頃はブルーバックス、
 今は月刊数理科学かな
                 ち、近寄りたくねー・・・
     , -‐- 、          ,. ‐-ー- 、
    ,'. /  ト、 ヽ        ノ /    ヽ
.    i. ((从ソ 从〉      ノハハハハハ !
    l. (|┳ ┳i!l        !|─ ─;iリ)!
.   ハNiヘ  ー ノハ!       ’ 、 - ,ノル´
.     Ol⌒ll⌒D    .    O旦と'!}
.     とくュュュュ〉         〈_〈__i'つ
462名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:38:37 ID:C4g488Vi
>>457
キョンがバイクか
キョンの独特のかっこよさが一際際立つな

>>459
フラグクラッシャーは自分でフラグ立てちまったなw
463名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:46:50 ID:xJBnu/x1
某板のゲームに嫉妬する佐々木様を見て惚れた
佐々木かわいいよ佐々木
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:48:01 ID:TcMGS6J5
そういやキョンてチャリ移動ばっかだなw
年齢的にバイクは取れるのにね

とは言っても、日々の活動が忙しいもんな
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:48:54 ID:5JmowuUi
エンジンつきの免許が欲しいとは言っていたね。
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:55:04 ID:lUO6ecD7
キョンが原付とか乗ったら誰が最初に後ろに乗るか争いが起きそうだな


●<これだけは譲れませんよ
467名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 20:59:13 ID:ppnk7J0g
○<こればかりは絶対に譲れないのです!
468名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:05:41 ID:TcMGS6J5
>>466
地味に古泉はバイク乗れそうな気がするw下手したらヘリも
佐々木も乗ってそうな印象がある、でも何故かスクーター
469名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:05:48 ID:KvXrFC7G
普通なら原付だろうけど、それじゃあ普通過ぎる
意表ついて、小型特殊取得
コンバインで通学
470名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:12:33 ID:MQfOk+hH
「原付? いや悪いけど僕は全く興味ない」
 どうしてだ?
「わざわざ原動機付自転車に乗る理由が無いからさ。
 僕にはキミと言う原動機付自転車が既にあるからね」
471名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:18:20 ID:5JmowuUi
古泉は船舶もってるみたいだからね。
って、今はジェット用の免許があるんだっけか?
472名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:38:09 ID:U4ruF6SH
>>471
あるよー。自家用ジェットの免許とか
まあ、普通はヘリコプターとかプロペラ機の免許とるんじゃないかな
473名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:16:54 ID:6gUbFWNS
それにしても橘や九曜スレに比べてこのスレの伸びは異常だよな
正直最初はこのスレがこんなに伸びるとは思わなかった
474名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:30:21 ID:C4g488Vi
>>473
ササッキーは萌え要素があの二人より多いからな
だから人気があるんだと思う
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:39:19 ID:tQGSdRPQ
なぜみんな、絵ラリー・クィーンの国名シリーズを全部読んでいるという記述を華麗にスルーするのか。
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:40:01 ID:z5QoHxOT
正直橘はともかく現段階で九曜に萌えるのは至難の業だろ
なんもやってねぇよ
477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:40:52 ID:tQGSdRPQ
そしてなぜ変換ミスが起こるのか。

478名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:44:49 ID:OzaUhfGN
VIPのプリンスレでは九曜が一時大量発生してたな
479名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:51:05 ID:GRWWUXEt
佐々木が醸し出している、知的なエロスにノックアウトされたのは
俺だけではないはず。
480名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:55:16 ID:H5MljOQG
ぴきんー

ピアノ線をニッパーで切り飛ばしたような音が聞こえたのは、たぶん俺だけだ。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:04:41 ID:FooI2HWX
九曜は目を開けたまま寝てたり近所の小学生に幽霊呼ばわりされてたり
首が180°後ろに回ってきょこたんを失神させたり長門に負けない健啖家だったり

そういうイメージを持ってから好きになりました
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:10:20 ID:TcMGS6J5
>>475
名前しか知らないんだが、推理作家だっけ?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:18:13 ID:OzaUhfGN
>>482
推理作家のはず。
結構面白いよ
証拠が出揃うと読書に挑戦してくる。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:22:05 ID:TcMGS6J5
>>480
個人的にはニュータイプのアレを思い出すw
485名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:31:50 ID:1N8grs63

 クイーンは初期の作品が好きだね
 もちろん ドルリー・レーンも好きさ
 フィリップ・マーロウは ちょっと合わないかな
 でも僕は 何と言ってもドゥーゼン教授だよ
       ,. -ー- 、             ,. ‐-ー- 、
     ∠※※※≧_         ノ /    ヽ
.     i. ((从ソ 从〉   (   .  ノハハハハハ !
     l. (|┳ ┳i!l     )      !|─ ─ ,iリ)!
.     ハNiヘ  ー ノハ!   ,'´      ’ 、 - ,ノル´ まあ 古き良き時代の
      ⊂}^<i†>iつ─┛        ⊂}゙|†'|´{つ 探偵ってやつだけどな
.        !__|_!         .     i´T `i
       〈__八_,〉        .    〈_,八__〉
486名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:43:44 ID:tQGSdRPQ
佐々木たんのパンツをキョンが見てしまったSSを書いてみようと思ったが・・・、
上野千鶴子でも読まないとネタにできぬと思い知った。誰か引き継いでくれ。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:53:00 ID:4ixx+dhP
ハルヒに向かってキョンのことを「親友」と言ってる瞬間
キョンの腕に抱きついている佐々木の姿を幻視した
488名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 23:55:38 ID:lUO6ecD7
>>486
佐々木「……キョン。何か見たかい?」
キョン「ボ、ボクサーだとっ?!」
489名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:06:24 ID:jx/ICn8c
色々妄想した結果

紺のハイソックス
水色と白のストライプのパンテー
ノーブラに少し大きめで白のカッターシャツ
の佐々木が最強という結論に達した
490名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:16:24 ID:XvgdORqv
よぉマスター。取り敢えず>>489にバーボンやって来れ。ああ、そうだ。マスターも混ざるか?佐々木のパ ン テ ー 談義に。
491名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:18:24 ID:FNQiY45k
佐々木は表面があれだからTバックとかレースとかも十分あり得る
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:22:55 ID:9s0UF93n
むしろはいてない
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:23:12 ID:OmyaBm2m
君達は女性の下着なるものを直接拝見した経験を持っているのかい?
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:42:24 ID:gE9gNtOL
最近の高校生でもTバックなのか……
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:46:16 ID:YMLa3haB
く ま さ ん
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:47:27 ID:XvgdORqv
白のフレアスカート、黒のオーバーニーソに黒のガーターの佐々木。

「やあキョン。今日は少しばかり外見に気を使ってみることにしたよ。無論、キミだけのために…ね」
「お、お前はなんて格好してるんだ…」
白いスカートの中から伸びる細い紐…のような物が佐々木の膝上上20センチ程まで上がった靴下をがっちりとホールドしている。
スカートと靴下…はたまた黒く細い紐の間から覗く佐々木の肌色の生足は健康的なクリーム色で…仄かにピンクがかってもおり、酷く扇状的だ。
「僕を批判しておきながらもキミの視線は下方に向かっているのは気気のせいだろうか…それともこのスカートの中が気になるかい?」
なんて言いながら佐々木はスカートの裾をつまみ上げ…少しずつ、少しずつと上へと持ち上げる。
段々と生足の面積が増えいく。佐々木自身もどうやら恥ずかしいらしく頬は真っ赤に染まっていた。
それでもスカートを持ち上げる手は止まらない。靴下に繋がっている黒い紐の終着点が見えたな、なんて思っていたらそれは佐々木の黒いパンツだった。
というかこんなの履いてるのかよ、お前は…
497名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:49:33 ID:XvgdORqv
「佐々木!冗談はよせ!」
「僕が冗談でこんな事をすると思うのかい?」
今や佐々木のスカートは完全にその存在意義を無くし、小さく可愛いへそまでもが顔を出していた。
「この下着も…」
と、佐々木は自分自身が履いてるパンツを指差し、
「キョン、キミのために購入したんだ。俗に言う勝負下着だ。僕はこういう世事に疎い。だから僕なりに必死に調べべたよ」
そして佐々木は最後の一枚となったソレをするすると下ろしていき…

わっふるわっふる
498名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:51:15 ID:GZkcQ9qR
「あ、ちょっとキョン、いきなり触らないでくれよ。流石にそれはセクハラだ」
「佐々木、それ水着だろ」
「やはり触られると生地でバレてしまうね」
499名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:57:32 ID:1J/Jgblg
なんてエロスな流れなんだw
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:02:46 ID:WWFNWZGS
>>497
これはいい
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:03:45 ID:XvgdORqv
>>499
それも佐々木の「魅力」ってヤツさ。

>>500なら佐々木は純情。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:12:00 ID:GMsHAI0G
>>501
佐々木さんが純情じゃ無いと申すか!?w
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:16:28 ID:1J/Jgblg
>>501
ちょw
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:18:17 ID:UdsAbTII
>>451
萌えた


藤原に
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:20:23 ID:XvgdORqv
リトライ。
>>505なら佐々木は「汚れ無き乙女」との異名を持つ純白の天女
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:27:09 ID:OamwF8Py
>>506 なら佐々木は俺の嫁!





ハルヒもね!……「キョン、いま何か聞こえた気がするんだけどもちろん僕の聞き間違いだろうね?」
507名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:30:58 ID:2n80rNeq
>>506の要約
キルミープリーズ
508名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:32:53 ID:xmxZbIzu
αとβでハルヒエンドか佐々木エンドで分岐で頼みたい
509名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:37:10 ID:XvgdORqv
途中から派生するγルートは女キャラ総勢でのキョン取り合戦で頼む!
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:41:18 ID:mGQrq4z1
>>509
そして最後はキョンが佐々木を選んで佐々キョンED
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:47:09 ID:XvgdORqv
>>510
カラ-ン…コロ-ン…
こたえーはーいつもぼーくーのむねにー
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 03:57:23 ID:AXIq3BLC
>>511
佐々木OPもいいが俺としては佐々木団ED踊ってほしいな
513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 04:56:58 ID:caWS/0ZW
キョン、僕は如何なるときも理性の徒でありたい。ありたいが……やはり言うべくして言う台詞というのはあるのだ。


……えっち。
514名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 06:50:51 ID:BDI7QU2u
>>513
不覚にも萌えた。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 07:10:18 ID:cJtuc//g
佐々木「・・・む、キョン。エロスはほどほどにしないと不節操な人間になってしまうよ?」
516名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 07:12:28 ID:d8rj2EUU
>>478
プリンで発生したのは九曜ではなく「しゅおうさん」だw
517名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 07:46:43 ID:XvgdORqv
VIPのアダルトな関係を読んですっげぇ喪失感を感じた…軽く死にたくなったから誰か佐々キョンのピュアであっまーいので元気を分けては戴けないだろうか?
518名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 08:10:51 ID:K2acPW/6
すまんが先週からずっと執筆中だ。おわらねー
519名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 08:24:58 ID:XvgdORqv
>518
べ、別に期待している訳ではないんだ。ただ幸福的観点ではキミのように糖度てんこ盛りを一週間も書き綴る逸材を待ち焦がれている…そんな節があるんだ。
か、勘違いしないでくれ!僕が幸福的観点に立っているわけじゃないんだ!そ、そうだ!別の希望的観測からキミを待ち焦がれている…どうだ?これでいいだろう?
520名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 09:14:17 ID:rVJwXozZ
>>517
俺もさっき読んだ
軽く鬱
読まなきゃよかったと少し後悔
521名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 09:16:26 ID:PbUXIDs8
塾の時間までしばしの時間があったので、俺と佐々木は近くの公園のベンチに腰掛けて一
休みしていたとき、どういう流れかその話題になった。
「キョン、君はその、ちょっと人には言えないような性的嗜好は待ち合わせていないかい?」
おい佐々木、こんな真っ昼間から、なにを言い出す。そういうのはだな、健全な男子中高生
とかが修学旅行の長い夜とかに話すものであって、真っ昼間の公園のベンチで女子が口にし
ていい話題じゃないぞ?
「それほどディープな話ではなくて、いわゆるフェチズムとか萌えという概念についてだよ。僕には
いまひとつ理解できなくてね。なぜそんな細かな属性ひとつで、性的な興奮を得られるのか、
僕にとっては相対性理論を理解するよりも難しいことなのだよ」
そういってくっくっと笑った。
「顔の美醜や胸の大きさなら、まだ分からないでもない。でもね。髪型やその色とか、靴下
の長さや色とかになると、なぜそんなものに性的な魅力を感じるのか。僕には異次元の物理
法則を理解しろと言われているに等しい気がするよ」
まあ、それはその個人の嗜好であって、それも第三者から見ると似たような嗜好を持っていたと
しても、必ずしもそいつら同士が分かり合っているわけでもないような。
「そこで、手近なサンプルとして、キョン、君の嗜好について聞いて見ようと思ったのだよ。ひとつの
事例をすべてに当てはめるわけにはいかないだろうが、ひとつを知ることによって全体を知る手が
かりになるんじゃないかと思ってね。で、キョン、何か持ち合わせていないかい?」
佐々木、そんなものを聞いてどうする?
もし俺が昆虫の交尾を見るとどうしようもなく興奮するとかのド変態だったりしたら、明日から
も友達づきあいを続けてくれるのか?
俺の言葉にしばらくきょとんとしてたが、佐々木はすぐにいつもの笑い声を上げた。
「そういう嗜好を持ち合わせているのかい?」
「例えだ、例え」
「くっくっ。例え、君がそういう嗜好を持ち合わせていても、それが犯罪行為でなく社会生活を営む
上で支障が無いのならば僕にはそれをどうこういうつもりは無いよ。なぜ君がそういう嗜好を持つに
至ったのか思索するのは、実に興味深い時間になるかもしれないがね」
趣味の悪い奴だ。
「で、実際のところどうなのだ?君は何かこだわりをもっているのかい?スカートの種類や長さとか、
靴下やストッキングの長さや色や、あるいは眼鏡の有無とかは?」
ええい、しつこい、俺には眼鏡属性は無い!
「ああ、キョン、僕は哀しいよ。君ならば僕のこの知的好奇心を満たしてくれるものと期待していた
のに」
勝手に期待するな、それにもう塾の時間だぞ。
「ほら、さっさと乗れ」
自転車に乗って塾に向かう間にも、佐々木はそれとなく聞いて来るが、俺はそれをはぐらかし続けた。
そりゃあそうだろ、中学生の男子が同い年の女子に聞かれて、おいそれと答えるわけにはいかない話
題なんだから。
俺に答える気が無いことを理解したのか、さすがにその日の塾の帰りのときやそれ以降、佐々木がこ
の話題を出すことは無かった。
だが、時々あの時のことを思い出すと、ひとつの可能性を夢想する。
もし俺がポニーテール萌えだと告白したら、あいつは髪の毛を伸ばしてくれたのだろうか、と・・・。
522名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 09:20:57 ID:1sRRYv2/
>>519
期待にそえる自信はない
佐々キョンは微妙な距離感が好きなんだが、しかしくっついて欲しいとも思うので
キスをするかしないかで1週間悩んでるんだぜ
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 09:50:18 ID:5PtBLRCq
>>521
良くできてると思う。ぐじょぶ。
524名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 09:50:21 ID:7zsMtxz9
最終回以外じゃキスはしない、値七兆ペソの佐々木の掟。
525名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 10:13:49 ID:XvgdORqv
>>520
今日はもう立ち直れなくなるだろ?胸にぽっかり穴が開いた気分だ。
>>521
グッジョブ!陰鬱な気分が少し癒された。
>>522
彼女は言いました。
「接吻とは聖なるものであり、諸外国のように簡単にするようではその稀少的価値が希薄になるのではないかな?」
526名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 12:03:03 ID:N6Ml13Pf

                 __
           _ - ´: : : : : : : : : : :` ー 、
        _ - ´: : : : : : : : : :\: : : : : : : \\
      / : : : : : : : : : : : : : : :.:.ヽ: : : : : ::.:.:.:\\
     / : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.ヘ: :. : : : : : .:.:.ヽ.:\
   / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:ト: : : . : : : : .:.:.ヽ:..ヽ
  / : : ,: : : : : : : : :.i: : : : : : : : : : :.:.:.:!\: : ヽ: : . :.:.:.:.ヘ:.:ヽ
  /. : :/ : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :.:.,':|  \.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.ヽ
  !. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!    \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
 l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./   _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
 !. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´    ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ       !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ    彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!      くつくつ
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ    ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
  ',. : : : :.` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ
  l : : : : : : :.:..iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i; : : : :.ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
    }: : :ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
                    /               <: :/: : : : : 入
              /レ '  __    r ' ´ ̄    <´: :/: : : : : : : :.i
            _ ,ヘ: :.ラ      `          そ: / . . : : : : : : :ヽ
          ,´: : : :ヽ::}            _ ― :.: ̄i      . : : ヽ
          ,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::.....    {      . . : : i
            ,  :.   /:..    ..::::::::::..      ::::_ - ヘ     . . : : : : : {
         ヘ   :.. ,':::__:..     _ - ‐  ̄      ',  . . : : : : : : :!
          ',  .: /      ̄  ̄/ /         .ヘ. : : : : : : : : : : !
           i.  /           /    . . . : : : : : . . : :イ: : : : : : : : : : : l
             !: : :! : : : : : : : : : : . ./. . . : : : : : : : : : : : : : : :.! !: : : : : : : : : : : !
           l: : ヘ: : : : : : : : : : : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ! !: : : : : : : : :|: : l
              !: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : |  !: : : : : : : : |: : :.!
            ',: : : :ヘ: .: : . : . : . : . : : : : \: : : : : : : : : : : {   ',: : : : : : : |: : : l
              } . : . : ', : . : . : . : . : . : : : : : \: :: : : : : : : :l   l: : : : : : :|: : : :l
527名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:09:56 ID:+YYB9QcD
ふと思ったんだがハルヒのような性格でも告白してくる奴は引っ切り無しだったんだから佐々木にも告白する奴いっぱい居てもおかしくないよな?
今だって男の多い学校に行ってるみたいだし、絶対にコクってくる奴居ると思うのだが・・・・・
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:16:10 ID:5PtBLRCq
キョン以外を選ぶとでも?
529名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:18:56 ID:+YYB9QcD
いや、どういう風にふってるのかなーと。
そりゃ、佐々木からしたらキョン以外はアウトオブ眼中なのはわかってるっさー
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:19:27 ID:SxBLKHCW
「う、くはっ…あ」

「そ、そこは違う…あっ、キョン…」

「もっと…ぁ…奥まで…」

「そのまま…ぅん!」








耳かきで妙な声を出すな。勘違いされるだろう

「僕としてはそれでも構わないけども?」

なんか言ったか?

「いいやなにも?くっくっ」
531名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:21:24 ID:iqD7dUSZ
告白を断り切れずに全部OKしてしまい、しかもハルヒみたいに5分で振ったりもできず、収拾がつかなくなっているとかだったら嫌だ
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:32:48 ID:XwN+CWUX
佐々木「キミのその精神状態は未知なる物への好奇心と子孫繁栄を求める本能によって引き起こされているものだ。今は理性によってそれら押さえて、来るべき将来のために学業に集中する事をお勧めする。」
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 16:45:31 ID:KCepl1KU
佐々木が静めてくれるんじゃないのか
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 17:05:23 ID:14dLeo1d
キョン「帰ろうぜ、佐々木」
佐々木「ああ、そうそう帰りに本屋によってもらってもいいかな?」
キョン「何かほしい本でもあるのか。まぁどうせお前のことだから堅苦しい参考書かなんかだろうがな」
佐々木「ご名答、その通りだよ」
キョン「佐々木の考えてることくらいだいたい分かるさ。ずっと一緒にいるんだしな」
佐々木「くっくっ、そうだね」


ハルヒ「ちょっとキョン!今日はSOS団の活動がある日でしょ!?なにしてんのよこんなところで」
キョン「ハ、ハルヒ!今日はちょっと佐々木とようがあるんだ、すまんな…」
佐々木「あ、いや…」
ハルヒ「さぼろうったってそうはいかないんだから、ほらさっさと行くわよ!」
キョン「ひ、引っ張るな!佐々木悪いな、また今度つれてってやるからな…」
佐々木「え………き、キョン?待ってよ!!キョン!!おいてかないで!」


がばっ!


佐々木「はぁ!はぁ!……………ゆ、夢…?」
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 17:06:42 ID:xlaxNQkd
佐々木「僕もキミも『真っ盛り』だからね。それに興味が無いと言えば嘘になる。
     何にって?受験のことさ。」
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 17:22:41 ID:mrelh03N
>>534
あああ 佐々木さんかわいそうにw
てかハルヒからキョンを奪ってくれ
まあ驚愕でどういう結果になるのかは大体想像つくけどな・・・
537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:00:08 ID:mGQrq4z1
佐々木は九曜と喋るときどんな会話をしてるんだろうとふと思った
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:11:17 ID:GMsHAI0G
「タタタタータータータタタ」
「────そう」
539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:13:48 ID:k5W4KgCr
>>530
>>535
そんなお前らが大好きだ
540名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:23:52 ID:C0woGOld
>>538
溺れている橘にあの髪がうにょうにょと・・・
541名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:34:11 ID:zgybD46f
SOS団及び裏SOS団女子団員に対する、このスレの住人が抱いている印象

佐々木 佐々木かわいいよ佐々木
橘   必死な感じがなかなか良いよ
九曜  まだ良く解んないけど期待はしてるよ

ハルヒ やっぱり佐々木や長門には負けるよ
長門  長門かわいかったよ長門(過去形)
みくる 誰それ?
542名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:37:20 ID:Ku/cyjuz
古泉 格好いい横井済み格好いい横井済み格好いい横井済み格好いいよ
   古泉括弧言うyい
543名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:38:06 ID:k5W4KgCr
>>541
このスレの住民皆にあてはまるとは言えないと思うけど
俺としてはほぼ同意

ただし九曜にはあんまり期待していない
544名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:42:33 ID:mrelh03N
>>541
俺はもはや佐々木にしか興味がないんだぜ
分裂が出るまではハルヒが一番好きだったけどな
545名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:42:42 ID:ERxBdZIS
みくるは、一部SSなんかの腹黒描写で、逆に可哀想になってきたがな。w
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:46:11 ID:M/Nvr+g7
>>541
1つしか当てはまらない
佐々木かわいいよ佐々木
547名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:48:15 ID:Mr+hM4QB
>>541
正直、九曜の髪型はアウトだと思います

>長門  長門かわいかったよ長門(過去形)

過去形なのに激しく同意wwwwww
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:52:21 ID:p5eebZ4e
>>541
不覚にも禿同
549名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:02:57 ID:UlYC73ZO
なるほど、長門厨が宗旨替えして佐々木信者と
550名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:03:04 ID:GSUDdms3
>>541
九曜には期待してないがそのほかおk
ところでおすすめ2ちゃんがひどいなw
551名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:07:35 ID:iqD7dUSZ
>>541
九曜には(ry
あと長門には今でも萌える
552名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:10:24 ID:MhLwVwwF
>>541が表SOS団をあんまり好きじゃないのはわかった。
553名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:18:42 ID:5LXx7WIP
九曜には驚愕で長門・喜緑を一人で押さえ込むくらいの活躍を期待している。
あの髪の毛をはずすと3倍くらい速く動けるようになるだろうし。
554名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:20:01 ID:ERxBdZIS
まあ、アニメの2期があれば、必然的に消失になるわけで、
そこでまた長門厨が発生するのは必然だがな。



ノーマル派と消失派で血で血を洗う抗争になるかもしれんが。w
555名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:25:45 ID:depbMK9J
>>541
みくる 誰それ?

別に怒りはしないが、腑に落ちない
556名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:26:45 ID:p5eebZ4e
>>552
俺も表SOS団は好きじゃない。
キョンと長門はともかく、古泉とみくるは立場上ハルヒには逆らえないから
どうしてもハルヒにゴマをする必要がある。

それに比べて裏SOS団の橘さんと佐々木は能力とか立場とかと関係なく対等な友人だから。
少なくとも俺にはそう見える。
557名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:35:22 ID:W1l3kqln
>>541
俺は長門も大好きだ
558名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:37:32 ID:5LXx7WIP
ところで佐々木さんの好きな食べ物はなんなの?
559名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:38:34 ID:LEGpXmqJ
好きなキャラ語るのに他のキャラ好きな奴を厨と言う必要は無い
560名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:39:07 ID:1J/Jgblg
>>541
裏SOS団のは同意だが表SOS団のは納得できないな
そういう他キャラをとぼすようなことはヤメレ
561名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:45:41 ID:caWS/0ZW
すまん、表も裏も全員好きだ
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:48:19 ID:+iPRbVg6
ハルヒと佐々木を同格に好きな俺は肩身が狭いな
とりあえずキョンが選ばなかった方を全身全霊をかけて愛する用意がある
キョンだって同じ気持ちのはずなんだぜ?
それくらい別格な存在だと思うんだササッキー
563名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:55:23 ID:aKAJS1Bp
九曜以外の全員をこよなく愛しているよ
564名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 19:57:15 ID:mGQrq4z1
>>558
ササッキーはベジタリアンな希ガス
野菜をよく食べてそう
565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:04:16 ID:aKAJS1Bp
植物だろうが動物だろうが命を食うことに変わりは無い
という美味しんぼ的理屈で何でも食いそう
566名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:06:55 ID:p5eebZ4e
キョン「なあ佐々木。チョココロネの頭は太い方と細い方、どっちだと思う?
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:19:05 ID:iK7TzmQl
表SOSも裏SOSも皆良いキャラしてると思う
みくる嫌いな人多いけど、俺は皆同等だなぁ
568名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:21:03 ID:1J/Jgblg
佐々木は甘いものが好きだと思う
569名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:22:55 ID:5LXx7WIP
>>564
確かにあんまり肉食なイメージじゃあないな
あと、なんとなくパンが好きそう。
570名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:28:32 ID:MpCwmS+V
暑い夏の日キョンと一緒に食べるアイスに勝るものがあるかね。もちろんアイスは一つを二人で、だ。
571名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:31:16 ID:GMsHAI0G
>>566
「知らないのかいキョン。アンパンマンは頭がパンなんだよ。つまりチョココロネもそれ全体が頭なんだ。
 だから今キミがしている行為は、いわば脳味噌を吸い取っているという風に表現できるね」
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:33:48 ID:depbMK9J
>>570
「私の夏休み…終わっちゃった」
を想像してしまった、あいつみたいにはならないよなきっと…
573名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 21:40:41 ID:FtOsOG9s
>>572
わかる、なるかもね
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 22:04:32 ID:SyJd6t4m
つまりキョンが佐々木を求めて命を賭すわけですね?
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 22:23:40 ID:1J/Jgblg
佐々木って男と話す時は男口調で話すけど
トラウマでもあるんだろうか
576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 22:24:37 ID:lHS+Zbl+
公園でハルヒと2回目にあったシーンのハルヒとの会話で初めて
女の子口調で話してた時とあの難しい口調とのギャップがすげぇいいな

あ、佐々木って女の子なんだって改めて思ってしまった
ttp://www.shinko-music.co.jp/image1/63115-5.jpg
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 22:52:27 ID:FeyM6Nw6
kkk
なんの歌を聴いても佐々キョンが頭に浮かぶ症候群にかかっちまったぜ諸君
578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:20:53 ID:AICQcekJ
>>577
鼻から牛乳で大事な話があって来る方が佐々木であると申すか

・・ちょっと首の骨マッガーレされてくr
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:23:12 ID:AXIq3BLC
>>577
それはエンターテインメント症候群というものだよ。変な歌の聴きすぎだ。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:28:12 ID:GMsHAI0G
>>577
そりゃ無理ってモノだよ、ちょ。
581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:33:38 ID:depbMK9J
>>577
S5発病したな
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:43:17 ID:mGQrq4z1
>>577
あれ?俺が分裂してる
583名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:55:27 ID:K572ajir
>>577の人気にshi(ry
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:24:55 ID:0bqMwDW6
>>572
ロクサスか…言われて見れば確かに被るかもしれない
二律相反する存在か…
585名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:28:59 ID:9qm5WX/t
ノーバディってわけか
その可能性もなくはない
58653:2007/04/21(土) 00:46:37 ID:K8zbVdQd
天体観測の礼を兼ねたSS投下
587名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:46:53 ID:UJA9YfZ9
遊佐未森の「夏草の線路」という歌が実に佐々木たんの心情ぴったりの泣ける曲なんでお勧め
588名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:48:09 ID:K8zbVdQd
お袋に『今日は受験勉強をちゃんとしたの?』と聞かれたときに、やってもいないのに『した』と答えるのは罪
悪感を感じるし、かと言って正直に『やっていない』と答えて夕食時の会話が小言で埋め尽くされるのもさすが
にどうかと思うので、少なくとも『した』と答えられるぐらいは勉強をしておこうと、昼食後の数時間を学習机
に向かってすごした時にかぎって予想していた質問を母親からされることも無く、少々拍子抜けしながらも風呂
に入りコタツに寝っころがりながら、たいして面白くも無いのにゴールデンタイムに冠番組を持っているコンビ
芸人のたいして面白くも無い番組を見るとも無しに眺めていると電話が鳴り出した。
台所で洗い物をしているお袋の『ちょっと出てー』と言う声を聞きつつ、妹が風呂の入っている状況では電話に
出る事が出来るのは俺ぐらいなので、仕方なくコタツから這い出ると立ち上がり受話器を取った。
「もしもし」
『やあ、キョンかい』
昨日も聞いた聞き覚えのある声。
「佐々木か」
『ああ。キミが直接電話に出るなんて珍しい。てっきりキミの母君か妹さんが出るものだと思っていたよ』
たまたま電話の近くに居たからな。
『そうかい。僕としてはキミの母君と会話をするのが楽しみだったんだがね』
くっくっといつもの調子で佐々木が笑う。
「それは俺にとって楽しくない結果になりそうだ」
『なにそんなに警戒することはない。ちょっとした世間話をするぐらいのものさ』
成績をお前と比べられる俺の身にもなってくれ。
『それはすまない。…ところで本題なんだが、キミの明日の予定はどうなっている?』
「明日か?予定は特に無いな」
『それは残念』
なんだそりゃ?
『朝から晩まで自主学習の予定が入っている。という答えが返ってくるかと期待していたんだが』
そいつは強烈な皮肉だな。
『すまない。僕としては軽い冗談のつもりだったんだが、気を悪くしたかい?』
いや別に。
『それはよかった』
本気でほっとしたような声が聞こえる。
『それではあらためて聞こう。明日の予定はどうかな?』
「朝から晩まで自主学習の予定が入っている」
佐々木の言うとおりに答えると、電話の向こうでくっくっと笑い声がした。
『そうか。では勉強の邪魔をして悪いんだが、明日参考書を買いに行くのにつきあってもらえないだろうか?』
「参考書?駅前の本屋へか?」
『駅前への買い物に保護者を必要とするほど僕は幼くは無いつもりだよ。駅前の本屋へはもう既に行ったんだが、
僕が必要としている参考書は置いてなかったんだ。だからもっと大きい本屋に行きたいんだけど…』
なるほど。二つ隣の市へ行けばいくらでも大きな本屋はあるが、一人で行くのは心許ない、と。
『あそこの地下街は何度行ってもよくわからない。まさに迷路のような街だ』
まあ日本一ややこしいと言われている地下街だしな。
「だからと言って、俺と行っても迷わないとは限らないぞ」
何度か行ったことがあるとはいえ、家族で私鉄のターミナル直結の百貨店で買い物・食事というパターンがほと
んどだ。
『同じ迷うにしても一人と二人では大きな違いがあるからね』
確かにな。なに、迷ったときは地上に出ればいいんだ。地下よりはよっぽど方向感覚が働くと思うぜ。
このあと待ち合わせ時間と場所を決め、それからまたしばらく会話をしてから電話を切った。
「キョン君、電話だれー?」
俺が電話を切るのを待ち構えていたらしい風呂あがりの妹がさっそくまとわりついてきたが、正直に答えるとま
た大声で母親に報告に行くのが目に見えているので適当にあしらいつつ、自分の部屋に戻った。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:49:37 ID:K8zbVdQd
翌朝、強い風にふらつきながら自転車を走らせ、銀行の前に駐輪して時間を見ると約束の5分前。待ち合わせ時
間に遅れるのは論外だが、早く来過ぎるのも相手に気を使わせると思うので、5分前とはなんて良いタイミング
だと自画自賛しつつ待ち合わせ場所の駅前に向かうと、佐々木も同じ考えなのか、ちょうど通りの向こうからや
ってくるところだった。
「やあ、キョン。どうやらいま来たところのようだね。それにしても今日は風が強くて冷たいね。いわゆる木枯
らしと言うやつかな」
暖冬暖冬と毎年のように言われているが、やはり寒いものは寒い。こんな冷たい風に吹かれ続けていたら、木じ
ゃなくて俺が枯れてしまいそうだ。早く駅の中に入ろうぜ。
改札の前で佐々木はプリペイドカードを取り出し、そんな便利な物を持っていない俺は券売機に並んで切符を買
い、二人並んで改札を抜ける。
「そういえばキョン、今日は家の人に送ってもらったのかい?」
「いや、いつもどおり自転車で来たぜ」
「それにしては駐輪場と違う方からやって来たじゃないか」
まあそれは自転車を銀行の前に置いてきたからな。
「キョン、それは感心しないな。あそこは駐輪禁止のはずだろう。それによく不法駐輪の自転車が撤去されてい
るぞ」
そうか、俺も少しは悪いなと思っていたが。今度からは駐輪場に止めるとするよ。
「それがいい」
そんな会話をしながら二人してホームに降りると、ちょうど特急が発車していくところだった。仕方が無いので
出来るだけ風の当たらない所へ避難して次の特急を待つ。
あたりを見渡すと、北へ向かう路線のホームにいる人は皆一様に競馬新聞を読みふけっていた。俺にも競馬が面
白いと思える日がくるのか?
俺たちのいる東西に伸びる路線のホームには老若男女を問わずたくさんの人が電車を待っていた。東に行っても
西に行っても大きな街があるからな。そんな人たちの中でも向かい側、西行きのホームにいる女子高生?あの制
服はたしか…
「音楽学校の制服だね、あれは」
俺の視線の先に気がついた佐々木が口をはさんだ。なるほど。ここから北へ向かった市にある演劇学校。合格発
表から入学式、卒業式とテレビのローカルニュースで毎年のように採り上げられている。ある意味、究極のお嬢
様学校だ。なるほど、確かに十人中九人は振り返りそうな美人だな。
「キミはあそこの歌劇を観た事があるかい?」
テレビでチラ見ぐらいなら。
「僕は何年か前に劇場で観た事があるんだが、なかなかの衝撃を受けたよ。こんな世界があるのかと。カルチャ
ーショックというやつだ」
「…やっぱりお前も男役のほうがいいのか?」
「それは僕の一人称から来るイメージなのかい?」
佐々木はくっくっと笑い声を上げた。
「なぜ男役が人気があるのかと言うと、『自分もこんな美形の男性と恋に落ちてみたい』という乙女心からで、
つまり娘役は恋のライバルという訳だ。だから娘役は人気が無いんだが、逆に考えると自分を娘役に投影してい
るということになる。つまりどちらがいいかと問われると、娘役がいいと答える事になるね。まあ清くも正しく
も美しくも無い僕がこんな事を言っても仕方が無いんだが」
そんなことはないだろう。清く正しく美しいと思うぜ、一般的に見て。
「…そうかい、キミがそう言うのなら少し自信を持つことにするよ。そうだ、一度いっしょに歌劇を観に行って
みないかい?最近は娘役目当ての男性客も多いと聞くよ」
「遠慮しとく。あの雰囲気が俺に合うとは思えないしな」
「そう言うと思ったよ」
そのうちに向かいのホームに電車がやってきて、音楽学校生ほかの乗客を乗せ走り去った。佐々木は小さくなっ
ていく電車をじっと眺めている。
「ここから西に向かうと日本有数の観光地があるというのに観光目的で行った事は無いな。せいぜい小学校の遠
足で動物園や水族館に行ったぐらいだ。異人館とか一度は中に入って見たいものだが」
異人館か。俺も行った事は無いが結構入場料が高いと聞くぜ。まあ高校生になればクラスの友達とかと行く事も
あるんじゃないか?
「………」
あれだけ饒舌だった佐々木もやって来た東行きの特急に乗り込むと、無言で車窓を眺めていた。なんか情緒不安
定なのかね。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:50:54 ID:K8zbVdQd
終着のターミナルに着くと復活したのか、口数も多くなった佐々木の用意した簡単な地図を見ながら駅近くの大
型書店を目指した。結局地下街は通らずに歩道橋を渡り、横断歩道を渡り、直線ならたいして時間がかかりそう
も無い距離を迂回しながら、人ごみを掻き分け結構な時間をかけて書店にたどり着いた。その間佐々木ははぐれ
ないよう俺の上着の裾を掴んでいたが、俺は好きなようにさせておいた。まあはぐれてしまってはお互い困るか
らな。
8階建ての大きな書店の参考書コーナーに行くと佐々木の目的の参考書はあっさりと見つかり、する事の無くな
ってしまった俺たちは帰って受験勉強にせいを出すことにした。帰る前に昼飯をどこかで食べるという事で意見
は一致したが。
駅まで戻り、駅ビルの中にあるカレー店に入る事にした。佐々木は一度来た事があるらしく、佐々木お勧めのカ
レーを注文したがこれが辛さ普通のくせに辛いのなんのって、顔中汗まみれだ。って佐々木、お前知ってて俺に
食わせただろう。自分はちゃっかり甘口を頼みやがって。お前の笑い声がどう聞いても必死で笑いを堪えている
ようにしか聞こえんぞ。

「キョン、今日はありがとう。とても有意義な一日だったよ」
いつもの駅前まで戻ってきて、佐々木はそんな事を言った。参考書を買いに行って昼飯食っただけなのに有意義
だったか?
「ああ、僕にとってはね。どんなに頑張っても報われない事もあるってわかったからね」
?報われないって事は無いだろ。頑張って勉強すれば志望校に合格出来ると思うぞ。
「くっくっ、そうだね。まあ『暖簾に腕押し』を実感したってことかな」
なんだかよくわからない事を言っている。急に黙ってしまったり、今日の佐々木はちょっとヘンだ。
「それじゃあ帰って勉強をするよ。まだ昼過ぎだしね。じゃあキョン、また明日学校で」
「あ、ああ、また明日な」
呆気に取られているうちに佐々木は駐輪場の方へ消えて行った。
さて、俺はそのまままっすぐ帰らずに駅前の本屋へ向かった。大型書店へ行ったときに漫画雑誌を立ち読みした
かったんだが、さすがに参考書を買いに来た佐々木の前では遠慮したからな。
本屋の中の参考書コーナーの前を通ったときに、佐々木が買った参考書が置いてあるのを発見した。入荷のタイ
ミングが悪いな。もうちょっと早く入荷していてくれたらわざわざ遠出して買いに行く必要なかったのに。


おわり
591名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:53:47 ID:K8zbVdQd
ハルヒスレが荒れて以来5ヶ月ぶりのSSだから
正直出来は自信無い
59264:2007/04/21(土) 01:08:43 ID:FT7yQhcb
GJだ!
俺としては何も気にすることはないと思うぞ!

俺もこれくらいのほのぼのした奴を書けばよかったかな
593名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:15:30 ID:FXWuQjNP
             ,;:‐'"´:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::丶、
            /:::/::::::::::_r::::::::::::::::::::::::::┐:::::::ヽ、:丶、
          / : /: ::::,ィァ´::::::::,ィ::::::::,:::;:::::」::::、ヽ、.ヽ.ヽヽ、       /
            l::::l : : :// : ::::::/ ::::::/,イ::::/、┐::l ::l: ::l::i::::ヽ   l  //
          l::::l : : :/ : : ::/ : : .;'/ ,l::::/   l: :l: :l:::::l::ト、::ヽ `‐'´ /
            |!::l : : /::::://::::.;'/   /::/     l:::|:::|:::::|::l::l:::::ヽ   ゝ-ァ
         ||::|::::::/::::メ;/:://'´   /:/     |_:|::::|::::|:::|::ヽ::::ヽ.  ,'´
          |:|:|::::::|::::::/.|_メ、/    //   _,.-‐'´.|::|:::|:::::|:::|i:::::ト、:ヽ
           |:|::|:::::|i::ソンラ'7::丶 ,ィン' ,ィ彳、ヽ、 .|:|::::|::::|!:::ト、:::l ヽ;ヽ
         |: |::|:::::|:::! ! .|'´;;;:::| '´     !‐';;::l i!|ソミi!::::|;::::l l;:::|. ヽヽ
          |:::l!:|:::::l|!,r‐、ゝ::::ノ   _     !::::丿‐、l'´i.!,|::::|l::::| l:::l  ヾ!
        l:::l'|!:|:::::!l;ト、´    r───-、   ̄ソ,ン´|!::::|l::::|. l::|   `
          l::/ .l::l::::::|! l丶、.  !、      /  /´:l|:::::l|::::| l::::|  l;!
        l/  l::l!::::|l|ト、::::フ!ヽ、    ',.ィ. !ヾ、:::l l::::l.|:::l l::|  !
         ,ソ   l::l|::::::|´了 〈ゝ、二二イ!l  l  `ヾ〈 l|::l  ||!
       '    ,.-''ヘ:::l:| |  ヽ     /   l    |::iヘ、|!_
        ,.-'"´   ヽl:| .|   \    /   .|.    |ソ  |! `入
      /´      ヽ:| |     \/    |     '´  '  l  ヽ
     / \        !,|   /´;;;;;;`\.  |         |   ヽ
誰よ?佐々木って 私のスレッドかと思ったのに 
594名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:25:15 ID:7pJcrFAl
ありがとよ、とキミに言われると、何故か心が痛むんだ
さよならの後に残る粗悪な遮蔽物
ブラックのコーヒーを飲まされた気分だよ
でもそれもまた人生の一つの要素なのだろう

友達でも恋人でもない親友という対人関係で「いつか」を夢見てる僕

でもあと一歩を踏み出そうとしない僕
じれったいというのはわかってるんだよ、キョン

ありがとよ、とキミに言われると、何故か心が痛むんだ
さよならの後に残る粗悪な遮蔽物
ブラックのコーヒーを飲まされた気分だよ
でもそれもまた人生の一要素なのだろうね

男子からの誘い文句
女子との考察の要素も無いトーク
そんなものに興味をそそれることはなかったさ

思い通りにならない時こそが人生の面白い時なんだろうね

どうした?と突然に聞かれいや、なんでもない と答えた
さよならの後に消える僕の理性
僕らしくない

キミが僕の親友であると信じたいと願えば願うほどノイズが僕の理性を掻きむしる
「恋愛対象」より「親友」の方がキミらしいのかい?
それもまた人生の一つの要素なのだろうか

忘れようとしていたキミとの記憶 突然思い出したあの日
キミとの再会を素直に喜びたかったんだ

でもあの頃よりもやわらかくてあたたかなキミの表情は僕が手にしてはだめなのかい?
限りあるこの時間をキミと過ごしたかったんだ

ありがとよ、とキミに言われると、何故か心が痛むんだ
さよならの後に残る粗悪な遮蔽物
ブラックのコーヒーを飲まされた気分だよ
それもまた人生の一つの要素なのだろう

Flavor Of Life 佐々木ver

勢いでやった。反省はしない。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:25:26 ID:QZHF9Bf4
>>590
GJ キョンのフラクラ振りも神レベルだなw
アプローチ掛けてことごとく外されっぱなしの佐々木かわいいよ佐々木
596名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:35:05 ID:A1KyBgEp
>>575

僕という人間を自己評価すると変人という言葉がしっくり来る。
幼い頃より知識欲だけは旺盛で、子供らしい遊びよりも図鑑や辞書を乱読するほうが好きだった。
そんな変わり者は当然同年代の子供たちの輪に入ることはできなかった。そして僕自身も周囲に合わせる必要性を感じてはいなかった。僕は常に一人きりだったんだ。
しかしそんな状況が許されるのは幼少期のみ。日本の児童は学校というコミュニティーに放り込まれて社会性を身につけることを強要されるからね。
そんな中で僕自身も社会に適合するべく努力を強いられた。表面上だけではあるがそれらしいものも身につけられたと自負しているがね。
ただどうしても馴染めないものがあったんだ。それは男子だよ。
幼い頃は僕にまるで見向きもしなかったのに、青臭い色恋について知る年頃になると急に僕に馴れ馴れしくし始めたんだよ。自慢じゃないが客観的に見て僕の容姿はそれなりに整ったものらしいからね。
ああ、なんて素晴らしい生き物なんだ、男とは。外見要因だけで恋なんていう不確かなものができるなんて。
僕は男子を軽蔑した。そして彼らを軽んずるようにしたのだ。これで事態は好転するだろうと踏んでいた。しかし僕の予想より社会というものはもっと厄介だったんだ。
周囲の女子が僕に対して嫉妬の念を向けて来るようになったんだよ。彼女らの考えを推察するならば、男子にモテるのにつっけんどんな態度を取ってさらに気を引こうとしているというものだろう。
男子からは気持ちの悪い感情を向けられ女子からはやっかまれ、僕はこの問題の答えを書物に見出そうとした。
答えは意外なところに転がっていたよ。
ある日気まぐれに呼んだ古い漫画に「ボク」という一人称を使う少女がいた。それはまるで天啓のように僕を一つの解決法へと導いてくれたんだ。
そして僕は男子に対してのみ「僕」という一人称を使い始めたんだ。予想通り彼らは奇異なものを見るようにして自発的に僕を避け始めてくれたんだよ。
まあ、これが僕が「僕」という一人称を使い始めた理由だよ、キョン。以来癖でね。まあやめるつもりもないんだが。
え? これから男にも「私」を使うことはあるかって?
ふむ、君が望むなら君だけには特別に使ってあげてもいいんだがどうだろう?
え? 別にどうでもいい? ああ、そうかい。
それは実に残念だね。くっくっ。



はぁ……

597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:37:02 ID:A1KyBgEp
雑に書いてすまん。軽く読み流していただければ幸い。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:37:24 ID:UJA9YfZ9
というわけで、ほんの少しだけいじって「夏草の線路」掲載

夏草に埋もれた線路は錆びた陽射しを集めて
立ち止まる踵を知らない町に誘うよ
霧の朝いちばん最後の貨物列車に託した
僕たちの遥かな未来は走り続ける

何時までもこの場所で
同じ夢見てたはずなのに
キミは今靴紐気にして

枕木は季節を数えて蒼い土へと帰るよ
少しずつほどけるあの日の遠い約束

ポケットに忘れてた
石ころを高く投げてやろう
赤茶けたレールの向こうへ

何にも気づかずに
通り過ぎてしまえそうで
何処まで歩いても
終わりのない夏の線路

夏草に埋もれた線路は低く陽炎揺らして
七色にさざめく小さな風をはじくよ

僕のこと想う時
目を閉じて汽車を走らせて
聞こえない汽笛を聞くから

このまま気づかずに
通り過ぎてしまえなくて
何処まで歩いても
終わりのない夏の線路
いつでもまなざしは
眩しすぎる空を越えて
どんなに離れても
遠くキミに続く線路
599名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:39:40 ID:ITisHQkb
>>591
見事なフラグ粉砕ぶりよ。西の方の人なのかな?
土地勘がまるでないので、こういう地元っぽい会話はいいなぁ。

>>594
詩心があるっていいなぁ。
600名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:44:39 ID:ITisHQkb
>>597
 一度作ったスタイルはなかなか崩せない、と。
 まぁ、あの頃の僕は、そんな風にね、そう自縄自縛に陥っていたというわけだ。
 さながら、自分の退路に爆弾を設置した爆弾男のようなものさ。
しかも、その爆弾は、スイッチ式でね、Aボタンを押すまで、じっと待っているんだよ。
 起爆すれば、楽になれる。だけど、その後のことを考えると、ね。どうしても押せな
かったんだよ。

601594:2007/04/21(土) 01:53:24 ID:7pJcrFAl
>>599

スマン、宇多田ヒカルの
Flavor Of Life をアレンジしたたけなんだ。

マジで勢いでやっちまった。今から反省してくるわ。
602名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:16:46 ID:ITisHQkb
>>601
 いや、わかっているから。言葉の選び方とかがいいという
はなしさ。
603名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:18:37 ID:AtzVJNbq
>>591
GJ!!やっぱ佐々木いいなあ佐々木
また期待して待ってますよ
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:25:44 ID:p9xiJUr6
>>591
キョンフィルターをどうにかしない限り、ヒロイン達に明日はないな。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:35:32 ID:ITisHQkb

「Karma」

 いつの頃かは判然とはしないが、制服の上着を着ていたことは覚えているので、
中学三年の秋頃のことだったと思う。そんなある日の昼休みのことだ。
 給食を食べた後、ちょっとした用足しをすまして、俺は自分の席に戻ってきた。
国木田から借りた週間漫画誌を読んでしまおうと思っていたのだ。
 くだらないギャグマンガに笑い、格闘マンガをワクワクしながら10分ほど読んでいた時、
隣席の佐々木の様子に気がついた。
 目を軽く閉じて音楽を聴いているようだ。昼休みの佐々木は、小難しい文庫本を読んでいるか、
予習か復習をしているのが常であったので、ちょっと意外だった。
「ん、何か僕に用事かな、キョン」
 俺の視線に気がついたのか、佐々木は薄く目を開けて、微笑んだ。
 や、珍しいなと思ってさ。俺は彼女に弁解するような調子で話しかける。
「そうかい、僕はNo music No lifeという人間ではないが、まったく音楽を聞かないわけではないのだよ」
 何を聞いてるんだ。会話の穂をつなぐようなつもりでそう尋ねた。
また、イヤホンから漏れ聞こえる音がどこかで聞いた曲だったのも大きかった。
「これかい? たしか、bump of chickenだよ」
 へぇ、佐々木はそういうの聞くんだな。
「ふぅむ、僕がどんな音楽を聴く人間だとキミは思っているんだい? いや、別に責めている
わけじゃない。キミの目に映る僕はどんな音楽を聴くイメージなのだろうと、ね。興味本位さ」
 そうだなぁ、60年代のハードロックか、クラシックだな。
「クラシックはともかく、ハードロックは聴かないね」
 そうか、doorsとかQueenとか好きそうなイメージなんだがな。ヴァークナーとか口笛で吹け
たりしないのか?
「僕は人間試験に合格した中学生でも、女を殺さずにはいられない殺人鬼でも、
不定形の何かでもないよ」
 俺はお前が今、何を言っているのかがわからない。
「そうかい? 失礼、気を回しすぎてしまったようだ。気にしないでくれたまえ。ちなみに、
これはとある人から借りた物でね、僕のイメージなのだそうだ」
 ほう、ソイツはお前にどんなイメージを持ってるんだ?
「聴いてみたまえ。そして、キミの感想を聞かせて欲しい」
 そう言って、佐々木はイヤホンの片方を寄越して見せた。隣の席に身を乗り出すようにして
イヤホンを耳に引っかける。激しいギターの旋律が耳を叩く。これ、なんていうタイトルなんだ?
「Karma、業という意味だね」
606Karma 2/2:2007/04/21(土) 02:36:39 ID:ITisHQkb
 しばし、黙って曲に聴き入る。ふ〜〜む、なんというか、絶望と希望の歌だな。曲が終わり、
イヤホンを佐々木に返しながら、そう告げる。
「キョン、キミはこの歌からそう感じたというわけだ。どうやら、僕に対するイメージはそのような
ものらしい」
 まぁわからないでもないな。
「くつくつ、なるほど。僕は絶望と希望を体現した人間ということなのかな」
 今のお前がどうというわけじゃないさ。
 だけど、お前が何かを探しているのは鈍い俺にだってわかる。
もちろん、そんなことをお前に告げたりはしない。それはあまりに傲慢な行為だ。
 この時代の俺たちの中に、自分の理解者を見つけたいと思っていないヤツなんていないのだ。
「でも、この歌は気に入ったよ。ひとり分の場所にはひとりしか入れない。
生きると言うことは戦うことさ、誰の言葉だったかな」
 そうだな。生きると言うことは他者を押しのけるということ。受験生である俺たちにとって、
それは他人事じゃあない。
「これこそ、まさにカルマあるいは原罪と呼ぶべきだね。この世のあらゆる生は、他者の存在を
奪わなければ維持できないのだから」
 だから、同じ場所を共有できる存在と必ず出会う。
そんな無根拠な希望を持たなければ俺たちは生きては行けないのだ。
「キョン、ひとつ聞いてもいいかな。キミはこれまでの人生で、同じ場所を共有できる存在を
得たことがあるかい」
 それは中学の昼休みに級友に対してする質問にしては難しすぎるな。
「くくっ、そうだね。許してくれたまえ。まったくTPOをわきまえていない質問だった。
僕らはいま同じ学舎を共有し、同じ学習塾で勉学の時間を共有している。それで十分だね」
 そういって、佐々木はまたあのなんとも表現しにくい笑いをこぼして見せた。
「……来年の僕らはこの日だまりのような時間を懐かしく思い出すことがあるのだろうか」
 俺たちがどう思っていた所で、この場所にはあと半年もいられない。
それもまた生きるってことだろう。
 柄にもなく哲学的になった俺は、そんなことを言っていた。
まったく、似合わない。何を格好付けているんだか。
 何か思う所があるのだろう。佐々木は返答せずにまた瞑目した。会話の終了を感じ取った俺は
哲学をそこら辺に捨て、週間漫画誌に意識を移した。
 だから、佐々木のつぶやきを俺は聞き漏らしていた。

「……僕は得たよ、そしてそれを自ら手放そうとしているんだ」
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:38:23 ID:ITisHQkb
音楽ネタが続いたので、便乗してみた。
Karmaはわりと、今回の分裂に近いイメージかな。
と。愚考したしだい。
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 02:55:17 ID:h+1twKDG
>>591
涼しい顔して不器用にアプローチしてるのがいいなあ。
そして涼しい顔してことごとくフラグをへし折るキョンひどいw

>>607
いいね。
佐々木は他のキャラでは出せない味が表現できるね。
まあ次巻が出てキャラが固まるとどうなるかわからんが。
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 04:00:23 ID:nCSecKQv
>>607
佐々木様、マニアックすぎます
つかキョン分かってて質問してるだろ
610名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 04:31:27 ID:1hSOgcWG
流れをぶった切って申し訳ないが、
個人的に、驚愕にて佐々木関連SSのそのほとんどが台無しになると思っている。
・・・だから驚愕は読みたくない、なんて言えないもどかしさ。

それは兎も角、SS作者の皆様に多謝を。
611名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 05:43:43 ID:AdeGf+lV
台無しになるなんて予想済みだ。今だからこそ書けると割り切ってるぜひゃっほー
612名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 05:46:24 ID:AdeGf+lV
「フォークロア」がなかなか萌える

ねえちゃんと聴いてよ はぐらかさないで
棘より痛く刻みたい
君だけに言うよ その目を見て言うよ
それでも愛と言い切る?

仮面を外さぬ私は孤独で 信じ続けた君は愚か
本気で向き合ってないくせに
虚しく虚しく美しいまま 薄く短い恋遊び

仮面をかぶった私は孤独で 騙され続けた君は愚か
声も届いていないくせに
虚しく虚しく美しいまま 永く破れぬ嘘のまま
613名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 06:43:26 ID:TAWQbcdP
涼宮ハルヒの憂鬱 総合726
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1177075764/

562 : 自衛官(北海道):2007/04/21(土) 06:34:39.90 ID:seTlrjzw0
分裂が「αββαβ、ααβ:αβαβ」っぽい(五・七)ので、
次に来るのは五・七・七。
短歌の音の高低。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 08:14:59 ID:nxHxWlbg
佐々木関連のSSは、マニアックな哲学的知識と詩的感受性のお披露目大会のようだなw
凡才な俺には書けそうにねえやorz
615名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 08:58:52 ID:wO+BjFqa
佐々木とキョンの会話はどう考えても
中学生の会話には見えないぜ!
616588:2007/04/21(土) 09:38:05 ID:K8zbVdQd
いま読み返したら「お袋」と「母親」統一されてないな
後半は息切れ気味だしorz
もうちょい精進するよ
617名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 11:00:47 ID:Dd8TipJF
誰とは言わないが本編から完全に乖離して人気を得たキャラもいるしな、
本編と二次創作で全く別のキャラになってたりするがそれはそれでご褒美
佐々木とキョンが驚愕で
「じゃあな、親友」
「さよなら、親友」
みたいな結末を迎えたとしてもこのスレはきっと続いていくさ!
618名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 12:14:09 ID:dIWB+66s
驚愕を読むのが怖くなってきた…
619名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 12:40:29 ID:ITisHQkb
>>617
佐々木が幸せなら……それで、それでいいんだぁああ;;;;;
620名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 12:43:26 ID:K2/l6nzJ
新ジャンル「佐々木」
621名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 12:46:38 ID:oBW148rr
どうすればキョンをこちらの陣営に引き込めるんだろうか。
彼の嗜好や言論行動から推測して、1つの結論に達したよ
ずばりポニーテール
これさえあれば絶対にこちらに加わるだろう。kkk

問題が生じた。私の毛髪量では無理だ。

橘・周防。藤原がポニーテールになりました
622名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 13:11:06 ID:DIJV5/9t
>>621
パンジーはウホってことかw
てかササッキーのポニテが見たくてたまらないぜ
623名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:00:26 ID:v8o6Sfsi
イラストを見る限り、ショートとまでは行かない? までもハルヒよりは明らかに短いから、
ポニテは無理だろw
624名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:04:57 ID:IMUeIv7F
九曜がポニテにしたら大変なことになるんだぜ?
625名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:06:00 ID:eePyhPRP
佐々木様はポニテにするべきだ
なぜならキョンがポニテ好きだし、俺の一番好みな髪型も(ry
626名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:19:08 ID:baC7sYdU
佐々木様にはポニテは似合わないよ

というか憂鬱のポニテ萌えだってのはkissするための単なる理由の一つ
キョンの属性でもなんでもないと言っておく
627名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:21:23 ID:1eiuWWrE
>>623
あのくらい長さがあればポニテはで十分できるんじゃないの?

が。あのイラストで佐々木まで髪束ねてしまうと
九曜がさらに目立ってしまうことになるだろうな
628名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:40:48 ID:/CbxXSmg
九曜の髪の毛を切ってズラを作ればいいんじゃないか?全員分くらいできるだろ。
629名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:43:55 ID:NCbNiMNe
>>605
>>606

こういうの読んでると、
佐々木って、何か自殺しちゃいそうで怖いな。
630名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:47:19 ID:NCbNiMNe
>>628

ヅラなんか誰も必要としてないんじゃないのか?
それに、誰が九曜から髪の毛を切り取りに行くんだよ。
彼女は好きでああやってるんだから、切り取ると怒るぞ。
下手すりゃ殺される。
631名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 14:53:11 ID:p9xiJUr6
>>630
ネタにマジレスするなってママに教わらなかったか?
632名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:03:39 ID:K2/l6nzJ
佐々木はいったん好きな人ができると止まらないタイプと思うのですが
633名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:05:36 ID:baC7sYdU
>>632
思うだけなら自由
634名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:07:31 ID:PVOZX7Ha
>>628
あれ放熱用だから切ったらメルトダウン起こすよ。
635名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:11:48 ID:IMUeIv7F
何も見てないフリで 背中見てた
つらくなって走り出す
I miss you, Baby
知った恋はジェラシーの悔しさだけ
おいて逃げていったけど
もう Good-bye, bye! first love

佐「僕はこの歌を聞くと何故か切なくなるんだ」
キ「不思議だな」
佐「不思議だね」

橘「…二人とも鈍すぎなのです」
636名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:16:20 ID:dIWB+66s
キョンはいうまでもないけど佐々木も自分のことには鈍い気がするな
637名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:24:44 ID:Zuh0pvYZ
>>634
ツインシグナル?
638名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:25:50 ID:NbvEIPlh
「確かに僕は恋愛感情は精神疾患の一種だと否定したが、結婚という制度まで否定したつもりは無いよ。
 男女が惹かれあうのは、子孫を残し自らの遺伝子を伝えようとする生命体としての本能に基づく自然な欲求だ。
 そして結婚という制度は安定的に子育てを行うために生み出された実に合理的な制度だ。
 それを全否定する事は、幼年期の終わりとかじゃないが、人類という種が全く新しい何かに変化、もしくは進化といってもいいが、そういう世界が一変するような何かが起こらないと無理だろうね。
 無論そんな変化をもたらすオーバーロードなんてやって来ないだろうし、僕は自分が平々凡々たる一般人であることを自覚してる。
 そんな旧人類としては以前からの慣習に従って平凡な一生と平凡な幸せを望むのが分相応というものだろうさ。
 だがね、そうだとしてもそれはまだまだ先の話だ。
 僕らは社会的にはみればまだまだ子供なのだから、今は自分というものをしっかり構築するために力を注ぐべきだろう。
 その大切な時期に、所詮未知なる物への好奇心と思春期ゆえの欲求の集合体でしか無いような“恋愛”なんてものに関わりあわされるのは勘弁願いたい。
 まあ今現在の話ではなく、将来結婚する時期になった時でも、パートナー選びは恋愛なんてものに惑わされず冷静に行いたいと思ってるよ。
 ん?それじゃあまりに打算的に過ぎないかって?
 ……キョン。結婚なんて現実の塊で夢や希望なんてものは欠片も無いんだよ。
 もしそんな事を夢想しているのだとしたら即座に捨て去ったほうがいいね。
 いいかい?結婚した相手とは出産と育児という大変な仕事を共に行わなければならないんだよ?
 それに、子育てが終わった後も、老いて互いに性的な魅力を全く感じなくなった後も、死が互いを分かつまで共に過ごす事を契約するのが結婚というものだ。
 そんな相手を、恋愛なんて病に犯された頭で正しく選べるとは思えないね。
 なにしろ恋愛の最大の症状は視野狭窄なんだから。
 あばたもえくぼなんて言葉があるが、粗暴を男らしさと、我侭を女らしさと勘違いするような輩は理解に苦しむよ。
 ……じゃあどんな相手がいいのかって?
 自分で言うのもなんだが、僕は元より欲求が希薄なほうだから多くは望まないよ。
 そうだね、長い時間を共に過ごす事になるんだから、一緒にいて不愉快になるような相手はごめんこうむりたいね。
 自然な感じで一緒に歩けて、心穏やかに食事が出来て、自分を偽らずに楽しく会話が出来る。
 まあ、そんなところかな。
 簡単?……そうでもないさ。僕にとっては特に、ね。」
639名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 15:47:28 ID:bIrRnfck
あれ?終わり?
640名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 16:29:59 ID:Zuh0pvYZ
641名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 16:36:42 ID:kZYZ4TxH
>>640
ハルモニアでぐぐれ
642名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 16:42:13 ID:DIJV5/9t
>>638
佐々木ってハルヒと違ってまちがいなく男にトラウマあるよな・・・
過去に何があったんだろう
643名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 16:57:04 ID:Zuh0pvYZ
>>641
サンクス
644名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 18:13:01 ID:dIWB+66s
佐々木とキョンが二人で遊園地に行く夢を見たw
645名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 18:15:26 ID:Kr5ppBfS
>>644
へぇ、そう。
646名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 18:23:37 ID:DIJV5/9t
>>644
かなりの末期だなw
ジェットコースターで佐々木が悲鳴をあげてるのを想像した俺も末期だけどw
647名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:11:46 ID:DK6CKvAG
佐々木は悲鳴上げるくらいなら乗るのを拒みそうだな。苦笑いを浮かべながら…

「い、いや、僕は遠慮しておくよ」

もう、照れちゃって///
648名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:24:15 ID:erf4FnL7
>>647
「う・・・うら・・・恨むからな!キョン!僕だって嫌なことのひと・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

やべえ・・・可愛い、
649名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:28:31 ID:m1YPE6Hu
>>648
「謝罪と賠償を要求する。とりあえず、そこの売店のスペシャルアイスからだ」
650名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:30:45 ID:dIWB+66s
なんだこの佐々木はw
佐々木かわいいよ佐々木
651名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:42:49 ID:Da3b3HkQ
>>434
それなんてナポリたん?

>>644-649
この流れは絶対は保管庫乗るだろうな。
652名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:45:50 ID:NbvEIPlh
>>642
男関係よりも家庭環境に原因がありそうな気もするがこれ書いたときにはそんなことは考えていなかったんだぜ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:53:14 ID:p9xiJUr6
>>649
>>377
「取り敢えずミントを頼むとしようかな」
「お前、ミント苦手だって言ってなかったか」
「あの清涼感は未だに克服し切れていないのだが、あの香りがとにかく堪らなくてね。
 最近では一分一秒でも長くあの香りを口の中で味わっていたいと思うのだよ」
「そりゃ随分な入れ込みようだな。
 俺なら、いくら好きなもんでも四六時中嗅いでたら頭がおかしくなりそうだぜ」
「………そうかい?僕は自分の気に入った物にはそれなりに愛情を注ぐ方なのでね。
 そうだね、もし勉強机の前に自分の好物がぶら下げられていたとしたら、キミも少しは学業に身を入れるようになるかもしれないね。
 今度キミの家にお邪魔した時は、キミの向かいに座ってみようか」

「俺、お前に好物を教えたことなんてあったか?」
「……………」

(佐々木の言語回路に不正な処理が発生しました。
 続きを読みたい場合はキョンフィルターを除去した上で、もう一度同様の処理を行って下さい)
654名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:59:41 ID:mtjY5Piz
>>591
地元近いから、キョンと佐々木がどの辺りを歩いてどこに行ったのか
手に取るように分かるw
655名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:00:43 ID:NbvEIPlh
>>647
続けてみた。
「いや、遠慮するよ。そういった類の刺激を好む人間がいるのは理解しているが、僕はあいにくそういう趣味は無いんだ。
 むしろ僕は平穏を好むたちでね。あんなものに乗ったとして平静な精神状態を保ち得る自信が無い。
 ……だから遠慮すると言っているだろう。怖い?……ああ、そうだね。一般的な言葉で言えばそうも言えるかもね。
 安全上の問題がない事なんてわかってるさ。だが本能的な恐怖を理性で克服し得るほど僕は精神の強さに自身は無い。
 ……しつこいな。乗らないと言っているだろう。
 それともキミは僕を無理やりアレに乗せてあられもない姿をさらすのを眺めて楽しむ性癖でも持っているのかい?
 もしそうだとしたら僕はキミとの付き合い方を考え直すことにするよ。」
656名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:06:49 ID:o60EKOuV
なんか無理矢理にでも乗ってもらわなければ気が済まないような気持ちになってきたぜ
(なんだ?このもやもやした、甘酸っぱいような感情は?)
いいから乗ろうぜ、後ろが使えてるじゃないか
657名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:21:28 ID:dIWB+66s
観覧車に乗ったらうんちく語りそうだな
658名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:27:36 ID:erf4FnL7
「きょ・・・キョン・・・ここはた、高いね・・・と、遠くまでよく見えるじゃないか・・・く・・・くっく・・く」
「悪かった。悪乗りした俺が悪かった。」
659名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:34:13 ID:dIWB+66s
高所恐怖症なのかw
660名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:37:43 ID:q/JvJJR6
密室二人きりという状況に照れてる佐々木を高所恐怖症だと勘違いするキョンはどんだけ鈍感なんだw
661名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:40:01 ID:nCSecKQv
>>653
佐々木さんほとんど告ってるジャン
そしてキョンは相変わらず
662名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:43:36 ID:bIrRnfck
ジェットコースターが発車してからうんちくを語り始めるが
登って行くにつれテンパり超早口になり話の内容も支離滅裂になっていく佐々木
663名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:46:16 ID:rdB4Bsi5
一方その頃、地上の遊園地ゲート前では
谷口が涼宮ハルヒにフラれていた。
664名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:50:05 ID:erf4FnL7
>>660
それも面白いが、佐々木のキャラだとドキッとするようなこと言ってからかうタイプじゃないかな
665名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 20:57:27 ID:dIWB+66s
>>662
想像したら萌えた
666名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:05:56 ID:oBW148rr
よし佐々木 次はお化け屋敷に行こう
667名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:17:28 ID:o60EKOuV
ま、まてよ佐々木がジェットコースターから降りたあと、
キョンの腕にぶるぶる震えながらしがみついて一言も発しないじゃないか・・・
668名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:27:36 ID:erf4FnL7
腰が抜けたといい、おんぶしてもらって
脳内花畑な佐々木に惚れたw
669名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:28:21 ID:cxWQ+KMi
>>666
佐々木「お、お化け屋敷か……(ドサクサに紛れて手とか繋いでも……)」
キョン「あ、でも佐々木はお化けとか退屈か」
佐々木「え、そ、そうだね、あらゆる事が科学で解決できる平成の世だからね。僕が退屈するというのは、
あながち間違いでは無いかもしれんね(あぁぁぁぁぁ!バカ!わたしのバカ!せっかくのチャンスが!)」
キョン「ははっ、佐々木らしいな(なんか言葉使いが変に…ジェットコースターのせいか…悪ノリし過ぎたな…)」
佐々木「くっくっ(憎い!自分のキャラが憎い!)」
670名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:28:35 ID:GCk3IWdp
>>662
やべぇすげぇ見たいwww
671名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:31:26 ID:PVOZX7Ha
>>669
恐怖と期待のあまり陰陽師が混ざってるぞw
672名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:35:51 ID:DIJV5/9t
>>669
ちょw
ササッキーかわいいよササッキーkkk
673名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:39:08 ID:dIWB+66s
>>669
乙女ササッキーktkr
674名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:39:50 ID:erf4FnL7
なんと言っても、完璧キャラが自分お前でだけへたれるのを見るのは浪漫だよなぁ
675名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:48:40 ID:Fu4pEesB
>>666
佐々木がこんなものに興味があるとは思わなかったな。お前は幽霊の存在を信じているのか?

「そうだな、私見を述べさせてもらうと、僕は霊魂の存在を信じていない。
テレビなんかでよくやってる心霊体験ドキュメンタリーなどは、よく出来たエンターテイメントであって、
真実を告げるのも出ないと確信している。
しかし、真っ暗な空間や血みどろの生首には、生物学的な漠然とした恐怖を感じるし、
それにこういう場所のお化け屋敷は、どちらかといえばビックリ箱的なスリルを与えるものが多いだろう?
こうして思わず君の腕を取ってしまうくらいには楽しんでいるさ。」

いつもより若干の早口でそう言った佐々木に、要するに怖いんじゃねーかという単純な感想を持った俺だったわけだが、
その後何度も入りたがる彼女には、再び頭を抱えることになった。
ま、怖がりで怖いもの好きという、佐々木の意外な一面ということなのだろう。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:55:22 ID:o5uDWFDT
日常系SS行きます。
677名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:55:50 ID:DIJV5/9t
>>675
佐々木は相変わらずよく分からない奴だw
6781:2007/04/21(土) 21:56:09 ID:o5uDWFDT
突然振り出した雨に、俺たちは追い立てられて、近くにあった本屋の軒先になだれ込む。
運悪くその日は、本屋は休みで中に入って暇つぶしというわけには行かなかったが、最低限雨はしのげるのでよしとしよう。

「くそっ、いきなりこんな大雨になるなんて聞いてねえぞ。」

まともに天気予報なんて聞いた覚えはないが、一応天気予報に文句を言っておく。
ぼやきつつも自転車を軒先のテントの下に入れた。
このあたりには、びしょぬれにならない距離に傘が買えるコンビニのような場所はない。
必然的にここに閉じ込められることになってしまった。

「夕立か、高温多湿の日本ならではの風物詩だね。」

一足先に雨宿りをしていた同乗者が呑気な声を出した。
このあたりで消防が抜き打ちの放水訓練でも行っているのかというほどの大雨だ。
風物詩としては小粋の欠片もないな。
それはそうと、いつもこいつはいつも飄々としている。
この大雨にも全く動じることなく、まるで、雨で水泳の授業が中止になったことを喜ぶカナヅチの小学生のような笑顔で俺を見ている。

「どうする、佐々木?このままじゃ、塾に遅刻だが、かと言ってこの雨じゃなぁ…」

隣で白い無地のハンカチでショートカットの髪を拭いている同級生に俺は尋ねた。

「そうだね、今回の雨による損害は授業一回分の総額数千円といったところだろうか。」

くっくっと独特の笑い声をあげる。
相変わらず回りくどい話の好きな奴だ。
要は、もう今日は塾へ行くのはやめようということだな。

「そうなるね。
 仮にこの雨の中、強行軍を敢行したとしても、周りに迷惑をかけるだけだし、
 なにより、エアコンの効いた部屋で水の気化熱の体験学習は全力でごめんこうむりたい。」

そうやって、ハンカチでシャツの袖を拭きながら佐々木は答えた。
6792:2007/04/21(土) 21:56:55 ID:o5uDWFDT
ここで、佐々木のシャツが濡れて下着が透けていることに気づいた。
思わず、目のやり場に困ってしまう。
普段は女ということをほとんど認識していないだけに、余計に変な気分だ。

「どうしたんだい?キョン?」

まったく、こいつの観察力はたいしたものだ。
しかし、できることなら俺の心のうちまで察してほしかったが。

「これを着ろよ。」

思わず、俺は上着を脱いで佐々木に渡してやった。
佐々木の下着が透けているのを見て特に何か感情を揺さぶられる、みたいなことはないが、目のやり場に困る。
夕立にも驚かない黒い瞳が少し驚愕の色に染まって俺を見ている。

「いや、まぁ、なんだ、その。
 体が冷えて風邪を引いたりしたらいかんからな。」

少し挙動不審なのには突っ込まないでくれ、佐々木。

「いや、でもキョン。キミだってTシャツ一枚では風邪を引くだろう?」

「まぁ何とかなるさ、たぶん。」

佐々木は一瞬何かを考えるような仕草をした後、おもむろに俺の肩に上着を掛けた。
そして―

「こうするのがこの状況では最良の方法だね。」

そう言って上着のもう片方の肩を自分に掛けた。
つまり、今の状況を説明すると、ひとつのジャケットを二人で着ているというわけだ。
密着した佐々木の腕から体温が伝わってくる。
6803:2007/04/21(土) 21:57:43 ID:o5uDWFDT
「こうやると身長差がよくわかるね。」

風が吹けば髪が俺の唇に当たりそうな距離で、佐々木はそう言った。
その髪からそことなくいい香りがする。
少し朱に染まった透き通るような白い頬に、俺はなんとも言えない気恥ずかしさを感じて、思わず目をそらした。

「しかし、ほんとはた迷惑な雨だな。」

とりあえず、何か話題を振ってみる。

「そうかい?」

とだけ、佐々木は応えた。
心なしか、佐々木の笑顔が普段の少し皮肉の色がこもったものとは違う気がした。
静かに光るような暖かさがある。

「なんか、嬉しそうだな?」

「そうかい?まぁ、否定はしないが。」

佐々木の目が俺を覗き込む。

「―あぁ、そうか。今日は堂々と塾をさぼれるもんな。」

佐々木は目を細めてふふっ、と少し吹き出した。
そして―

「そうか、まぁ、それもあるね―」

と、曇天模様の空を目を細めて眺めながらつぶやくように言った。
少し、佐々木の腕が俺に密着する力が強くなった気がする。

「ねえ、キョン。」

「なんだ。」

「雨が上がったら虹が見えるといいね―」

『雨宿り』
681名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:06:39 ID:DIJV5/9t
>>680
GJ!
暖かい話だな
こういうの好きだ
682名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:12:18 ID:bIrRnfck
>>677
怖がりなくせに怖がりたがる
つまり佐々木はM
>>680
GJ!
>佐々木の下着が透けているのを見て特に何か感情を揺さぶられる、みたいなことはないが
>少し朱に染まった透き通るような白い頬に、俺はなんとも言えない気恥ずかしさを感じて、思わず目をそらした
キョン感情揺さぶられてるよキョン
683名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:19:01 ID:o60EKOuV
佐々木が本当にこーゆーせつない思い出幾つかを抱えて生きていたとしたら
それはなんか非常に良くない気がすんだよな
普通のひとなら忘れたり古ぼけたりさせて処理していくものだけど・・・
この子はそれが出来ない子なんじゃねえかと
684名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:22:43 ID:oBW148rr
幽霊の存在について長門は「禁則事項」って言ったね
685名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:23:46 ID:QZHF9Bf4
>>680
GJ これはかわいい
というかその場に通り掛かりたいマジで
686名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:33:04 ID:dIWB+66s
>>680
GJ!
あの二人のところだけ温度が違うなw
687名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:33:58 ID:rdB4Bsi5
ふとキョンが振り返ると
店内の皆さんがいっせいに目を逸らす。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:35:04 ID:rdB4Bsi5
あ、本屋休みかw失礼。
689名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:39:28 ID:dIWB+66s
は?
690名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:47:26 ID:SgP54Ztw
ちょw キョンのクラッシャーっぷりが憎いw
691名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 22:51:06 ID:DIJV5/9t
だがそれがいいw
692名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 23:08:58 ID:bIrRnfck
例えばハルヒだとグイグイひっぱるからまだいいんだけど
佐々木はアプローチはかけるがそこまでな感じだからな
フラグクラッシャーとの相性は最悪だorz
693名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 23:09:54 ID:Nmkkw8N/
あれ、今思ったんだがこのスレでのキョンの立ち位置が
物凄くずれてきてなうわ何をするやめ(ry
694名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 23:52:45 ID:AEHtRTiw
何故に俺たちじゃ一生立てられないフラグを容易に立てた後でブチ折るんだwww
695名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 23:55:54 ID:DK6CKvAG
>>682
お前は何もわかっちゃいない
佐々木は怖がる振りをしつつ内心は「いい年こいたおっさんが白目向いて動かないとは……。哀れだな」的に観察しているんだ。
むしろサディスティックな目で見つつもキョンの腕に当てるためにわざと怖がったフリをしている。

つまり佐々木は孔明だったのだよ!!
佐々木様かわいいよ佐々木様
696名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:05:18 ID:IQ+YCHlF
>>695
なんという策士・・・
さすが佐々木さんだ!
697名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:20:25 ID:MQAFC0NN
>>695
これが世に言う孔明の……いや、佐々木の罠か!
698名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:21:34 ID:ZYHteXhn
「……おい、佐々木」
「おや? 今日はキミの方から話を振ってくれるのかい? 助かるよ。
キミの興味を引きつつ、それが離れないような話題を考えるのはそれはそれで楽しいのだがね。
キミが振ってきた話から新たな話題へと繋げていくという行程もなかなか」
「ゴミ。頭についてんぞ」
「ん?」
「ほれ」
「ん……ああ、ありがとう」
「視界に入ったから気になっただけだ。まああのまま放置して、
お前がいつ気付くかというのも興味深かったがな。塾につけば誰かしらが教えるだろうとも」
「……キョン。僕たちが向かう塾には、キミの頭頂部に枯葉が一枚乗っているという事を
これといった感慨も無くただただ事務的に教えてくれる人はいるだろうか。
僕は笑みを堪えながら教えてくれそうな人になら心当たりがある」
「あー、そうだな。ちっさいホコリならまだしも、枯葉なんかのっていったらやったねめでたく失笑の的だ。
奇遇だな佐々木。俺もお前と同じような心当たりしかないぜ」
「くっくっ。」
「っておい。なにも背伸びしてまで取るようなもんじゃないだろ」
「おや? 僕はてっきり感謝の言葉がキミの第一声になると考えていたんだが」
「……はぁ。ありがとうな」
「くっくっ、別に構わないさ。通常の歩く動作よりもほんの少しつま先に力を入れただけだからね」
「……」

こいつぁくせー眠気が(ry
699名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:26:16 ID:5lt6tjqn
>>698
ちょっとだけ背伸びする佐々木かわいいよ佐々木
700名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:46:31 ID:IQ+YCHlF
佐々木のかわいさは異常
701名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 00:49:01 ID:dg1S1qha
さっき自ら佐々木を策士に仕立て上げた所為で、その枯葉も佐々木が乗せたと思えてしまう俺はもう寝たほうがいい
702名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 01:02:34 ID:qnN3eaNP
>>683
多分抱えてると思う
閉鎖空間がセピア色だったしな・・・
まあそれは関係ないかもしれんが
703名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 01:19:55 ID:Jjb+9REQ
>>702でいまさら気づいた。
セピア色なのは過去の方がよかったと思ってるからかもな。
704名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 01:33:03 ID:IQ+YCHlF
キョンもハルヒに会うまでは色褪せた日々だったって言ってたな
アニメではハルヒと会うまでは背景がセピアだったけど対面したら色がついた
でも佐々木の閉鎖空間はセピア色のままなんだよな
佐々木はキョンがいない日常を受け入れられてないのかもなぁ・・・
705名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 02:51:05 ID:pLsZBc1b
佐々木が能力持ちだったら、閉鎖空間発生は中学卒業直後か、
あるいは卒業間近の時期からだったかもな。
706名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 07:58:13 ID:5lt6tjqn
友人A「ねぇ、佐々木さん、キョン君って北高で恋人みたいな人ができたんだって!」
佐々木「へぇ…」
ブワッ
橘「なんなんですかー?」
橘「このセピア色の空間は何ですか、何で、だだ誰もいないんですか?いったい何を、」
藤原「黙らっしゃい」
橘「ひぇぇぇぇ」
周防「―――あなたの――空間は――――とても―――セピアね……」

って光景を幻視したオレは谷口並みの容量の脳みそしかないと思う…
マジレスすると、『対』になってるくらいなんだから、ハルヒと同時に発生したんろうね。

みくる「今からキョン君には4年前の七夕に行ってもらいます」
キョン「またですか」
みくる「そこで1人の女の子が落ち込んでいるから慰めてあげて欲しいの」
そして佐々木は中1の頃、出会ったジョン・スミスを模倣するようにあんな堅苦しい喋り方になったとさ。
707名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 08:58:27 ID:WxWIdUR5
>>706
その場合のナビゲーターは藤原なんじゃないかね。
708名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 10:07:21 ID:VghIY9B/
めっさ不機嫌にナビしそうだなw

いがみあいながら過去に戻ったところで超落ち込んでいる佐々木を発見、
それまで両方とも「なんで俺がこんなこと……」みたいなモメ方してたのに
「いいからさっさと行け!」「お前に言われんでも!」とか。
709名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 10:34:16 ID:gCYhy9Ci
藤原がいつも不機嫌なのは佐々木がキョンしか見てないからか。
しかも自分が仲を取り持つ役回りをするのが規定事項…
710名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 10:54:40 ID:mrGtbfOn
実は藤原は未来のキョン
ちなみに朝比奈みくるはキョンの妹
711名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 12:41:31 ID:69mOa1CX
ようやく完成した歌シリーズ第2弾 「ハネウマライダー」
佐々キョンの現実は辛い結末になるだろうから、せめて俺の脳内だけでもハッピーエンドにしたくて書いた。
またキャラが変わってる気がしないでもないが、直撃することを切に願って投下する
712ハネウマライダー(1):2007/04/22(日) 12:43:16 ID:69mOa1CX
BGM:ポルノグラフティー「ハネウマライダー」



唐突だが俺はモーターバイクを買った。
そこ、「何で買った」とか「そんな金ないだろ」なんて突っ込むなよ。
どうせ作者の頭のネジが二三本飛んでいったんだろ。だから俺の手元に念願の普通自動二輪免許があってもおかしくないわけだ。ご都合主義に感謝。
校則違反であることは間違いないが、生粋の優等生ではないことを自覚している俺としては少しくらい若気の至りがあってもいいと思っている今日この頃。
宇宙人でも超能力者でもない、ごく一般的な高校生である俺が普通の娯楽を求めた結果に過ぎない――俺の中ではそんな正当化がなされている。

ともかく、いま俺の目の前には中古で買った普通自動二輪車が転がっている。
かなり安く仕入れたこともあって、その外見は「オンボロ」というに相応しいものだ。
エンジンなどの中身は問題ないらしいのだが、生憎俺にはさっぱりわからん。
そこは専門職の言葉を信じるとして、さすがにこの見た目だけは勘弁願いたい。
錆付いたボディはいくら俺でも気が引ける。いくら高校生とはいえこんなポンコツで走っていたら
笑い者になるだろう。つまりはそれ程ひどい有様というわけだ。
さて、どうするかね……


あれから数日、俺は暇を見つけては車体を塗り直していた。
誤魔化しがきかない箇所の錆は削り落とし、不可能ならパーツごと交換する。これは整備屋のおっちゃんに頼んでやってもらった。
このように俺が奔走出来るのも、長門のおかげで宿題を終えることができたからだ。
あいつには本当に感謝にたえないな。今度図書館にでも連れて行くか。
ちなみに我らが団長は最近連絡が無い。古泉から聞いた話だと親戚の方に遊びに言ったらしい。そのためSOS団の活動は自動的に休止となった。
あいつの自由奔走は今に始まったことじゃないが、出かけるならせめて連絡の一つでも寄越して欲しいもんだ。おかげで最初は整備しながら電話の音に気を張るという慣れない作業を強いられた。やれやれだぜ。

まぁ、そんなこんなで見事俺のジョンは、今日の青空に映えるようなメタルブルーを纏って復活した。
完成したジョンを眺めていると、"愛着"というものをしみじみ実感できる。
……そこ、「ジョン」で笑うなよ。名前なんかどうでもいいんだ。

時間を確認してみると、まだ1時を回ったばかりだった。
このまま部屋でごろごろするのもいいが、せっかくの晴れた昼下がりだ。
ジョンも走りたがってるだろうし、コイツで当てもなく走るとするか。

跨った瞬間、俺は今日何か新しい出来事に逢えるような気がした。
713ハネウマライダー(2):2007/04/22(日) 12:44:31 ID:69mOa1CX




風になる。
そんな事を言ったやつの気持ちが痛いほどわかった。
空を裂いて進む俺の耳へ、あの風圧が奏でる轟音がヘルメット越しに鼓膜を震わせてくる。
今まで愛用していた二輪車なんかじゃ絶対に体感できないほどのスピードを、俺は直に肌で強く感じていた。
別にスピード狂になるつもりはないが、自転車を全力で漕いでも到達できない速度域に軽々と飛び込んでいくこいつに乗っていれば自然とそんな気にさせる。
目的地など決まっていない、気の向くままに走るだけだ。事故と違反、あとはレギュラーの残量に気を配ることだけは忘れないがな。せっかくの夏休みにそんな馬鹿を経験したいとは微塵も思いたくない。

ところでジョン、もう少しまともに走ってくれてもいいんじゃないか? 教習所で乗ったやつより随分勝手が違いすぎて正直つらい。
例えるなら「ハネウマ」ってやつだ。乗り手の意思なんかそっちのけで暴れ回るもんだから押さえ込むのに一際苦労する。自分の意思で止まれるだけ実際の跳ね馬よりマシなんだろうが。
そいううわけで、俺はまずコイツの特性を掴むために知っている道を軽く流していた。街中はできるだけ避けて、だ。まだ初心者マークの取れない奴がいきなり車や歩行者の込み入った中に飛び込んでいきたいとは思わないだろう。
交通量の少ない並木道。用が無ければ滅多に通ることすらない公道だ。緑の多いこの辺りは俺が住んでる所から結構な距離がある。自転車なら多くの時間を労するはずの場所に、俺はは過去最短のラップで辿り着いた。
乱暴者ではあるが、俺をこんな遠くまで運んでくれる俺の「ハネウマ」。しばらくこいつの手綱(ハンドル)は切れないな。

714ハネウマライダー(3):2007/04/22(日) 12:46:10 ID:69mOa1CX





赤信号、ブレーキが軋む音を上げて制動を促す。慣性に従って重心が前に引っ張られるのを感じながら停止線に近付いていく。
停車と同時に俺は太陽の洗礼を受けるはめとなった。いや、まじで暑い。走っているときはそれほど感じなかったが、大気の流動が戻ると高温高湿の環境を嫌というほど認識できる。

これが日本の夏だと言えってしまえばそれまでだが、この無駄に高い温度は何か利用できないものかね。
エネルギー保存の法則があるわけだから、熱だって他のエネルギーに変換できるはずだ。
もっとも、そのプロセスで無駄に使われるから結局少ししか得られないとか。太陽発電が環境に良いと叫ばれている昨今でも普及が難しいのはその辺りにあるとかなんとか。
それでも日本中――とまでは言わないが、本州に降り注いでる太陽熱を全部集めれば結構なニュートンに値するんじゃないのか?
まぁ正確に計算したこともないし、考えた奴らも効率が悪い上にそんなことを設備するほどの金もないんだろう。
現実は難儀なものだ。

と、もう青に変わってやがる。後ろに誰もいなかったのはラッキーだ。クラクションを鳴らされるならまだしも、強引に横をすり抜けられるのは気分が良いもんじゃないからな。
それにしても、こんな小難しい事を考えるなんて俺らしくない。理屈っぽいことを思案するなんて奇天烈な事に直面した時だけでいい。
せめて普段の生活くらいは高校生らしい考えに留めておきたいものだ。
あぁ、そういえば佐々木と話すときも理屈っぽく考えてたっけ。どうやら俺もあいつに影響されちまったみたいだ。


――――ここからだと、佐々木の家に近いな。


3速へシフトアップする。再び襲ってくる空気抵抗を受けて思考が霧散した。
このドライブに目的地なんてない。俺はコイツに行き先を任せて走り続けるだけだ。

だから、ジョンが佐々木の家に向かっていても止めるつもりはない。
715ハネウマライダー(4):2007/04/22(日) 12:47:14 ID:69mOa1CX




俺は、視界の奥に映った人物が誰なのかわからなかった。
というより、理解できるまで輪郭がはっきり捕らえた時には目の前にいた、といったほうがいい。
フルフェイスは安全性がある分視界が狭まるのが難点だな。
そいつは俺と同じ方向に歩いていたわけだが、俺が近づくと排気音に気付いたのかこちらを振り向いた。
やっぱりというか、佐々木だ。家が近いわけだしおかしくはないな。だがタイミングが良すぎるような気がしないでもない。
速度を落として徐行。見る見る佐々木との距離が縮まっていく。あいつは立ち止まったまま俺を見て固まっていた。さっきまではいつもの表情に見えたんだが、今の佐々木の瞳は大きく広がり驚愕しているように見える。
声をかけるか? というか俺だってわかってるのか?
あの様子だと気付いてる様子だが、ヘルメットを被ってる上に服装だって転倒を考えて普段と変えてきたんたぞ。ましてや俺がバイクを乗ってることなんて知らないはずだ。普通はわからないんじゃないかのか。


「やぁキョン、これはまた意表をつく事をするね」


そんな俺の推測を打ち砕くように、佐々木は俺の前に立ちはだかった。



716ハネウマライダー(3):2007/04/22(日) 12:48:52 ID:69mOa1CX





「それにしても驚いたね、まさかキョンが自動二輪を持っているとは思わなかったよ」


「くっくっ」といつもの笑いを交えながら、佐々木は止まった俺の横に並んだ。やっぱりわかってたのか。
何で俺だってわかったんだ? 顔も隠れてた状態で遠くから見たんじゃ、いくら何でも個人を特定できるとは思えないんだが。


「それを説明するのはとても難しいね。あえて言葉にするとしたら、人の区別なんて外見だけではできない、ということかな」


つまり佐々木は俺を中身で判断しているわけか。見た目に特徴がないのは認めるが、こうもはっきり言われるのは初めてのような、そうでないような。生憎昔のことには頓着しないんでね、言われて思い出すことことがほとんどだ。


「それがまたキミの素晴らしい魅力の一つでもあるよ。人間というものは案外過去に縛られているものだからね。もっとも、経験したことを覚えなければ進化は促進されないのも事実だ。
文明とは、多くの失敗から不確かな現象を少しずつ明確にすることで完成へと近付いていく。
いわば因果律だよ。原因から繋がった結果を次の原因とし、この工程を続けていくことで現在の全ては形作られている。そしてこの流れは逆行することはない。結果から過程は生まれないということだ。
言い換えれば、結果を導き出した原因を知ることは結果の全てを知ることと同じことになるとも取れる発想だ。そしてそれは文明の発展にも当てはまることだと思う。
今目の前にある結果に満足していては次の因果は生まれない。そこから新しい原因となる不確かな何かを見つけ、時には起因した事象に遡って別のアプローチを試みることも必要になるだろう」


話が見えなくなってきたぞ。俺の価値観からなんでそこまでスケールがでかくなるんだ。
一人の人間の考えを人類全体で捕らえるのは無理がある気がするんだが。


「そうとも限らないさ。僕たちの世界は個々の集まりによって成り立っている。確かに一人一人の存在は小さいかもしれないが、社会の成り立ちは各個体で支えあっているにすぎないんだ。
だから一人の人間、一つの考えから社会全体が揺らぐ事も十分にありえんだよ。歴史上の偉人たちが成した事がその証明だ。案外世界というものは、2kgにも満たない肉塊で変わってしまうものなんだよ。
その事を前提にすると、範囲を狭めて考えれば個人を取り巻く小さな世界では常に不安定になっているといっても過言でもない。
一人の考えや行動は、たとえどんに小さくても周辺に影響を及ぼすことに繋がってしまう。

つまりだねキョン、キミが今その防護帽を被っていることは周りに少なからず変化を与えるんだよ」


すっかり忘れていた。
717ハネウマライダー(6):2007/04/22(日) 12:51:43 ID:69mOa1CX

6

バイクから降りて、顎の下を通るベルトを外した。
久しぶりに感じる開放感を味わいながら、改めて佐々木の方に顔を向ける。その表情には俺の知っているいつもの笑みを浮かべていた。
こいつの言い回しが長いことは知っているし、こんな炎天下で顔全体を覆うメットなんぞ被っていたら周囲にとっては暑苦しく感じるかもしれない。
それをさっきの話で遠回しに言っているのはわかった。
だが、そういうのは直接言ってくれたほうが早く解決できたと思うぞ。


「くっくっくっ……いやなに、キミに会えたことが嬉しくてね。つい饒舌になっってしまったようだ。前にも言っただろう、僕はキミの前だとお喋りになるみたいなんだよ」


そういうもんなのかね。佐々木とは1年と少し一緒にいた程度だが、たまにこういう事を言っては俺を思案させる。
そして結局はわからずじまいで話が流れるのが常だ。
今回もそんな結果になるんだろうな。わからんものはわからん。


「…………はぁ」


今おれは幻覚でも見たのか。あの佐々木が溜息を漏らすなんて初めて見たぞ。
隠れて溜息をしたのならまだしも、そうやって俯かれたらいくら鈍い俺でもわかる。
どうした佐々木、何か悩みでもあるのか? 俺でよかったら相談にのるし、できる範囲でなら協力してやるぞ。
まぁ、佐々木が悩むほどの問題に俺が解決できるとは思えんがな。


「そうだね。少なくともキミが一人で解決できる問題でないことは確かだよ」


やっぱりそうか。
くそ、困っている親友すら救えない自分の無力さが恨めしい。
さっきまでこいつが悩み事を抱えているところなど想像できなかった俺の思い込みも、悔しさに拍車をかけるものにしかならなかった。
スマン佐々木、役に立てなくて。


「そうでもないさ。僕とキミが二人で挑めば、もしかしたら答えを見つけられるかもしれない。あくまで可能性があるだけの話だがね」


なるほど。一人で無理なら二人で、か。
それなら他の奴にも力を貸してもらえば確立が上がるんじゃないか? わざわざ二人だけでやる必要があるとは思えん。
そう言った瞬間、佐々木の目が細まったように見えた。断定できなかったのは、今目の前にいる佐々木は普段と何も変わっていなかったからだ。

718ハネウマライダー(7):2007/04/22(日) 12:53:01 ID:69mOa1CX



「キミと二人で挑戦することに僕にとっての意味があるんだ。一人でも三人以上でも僕の望む形にはなりえない。
そして僕が抱えているものは、当事者である僕を除いた最後の一人が重要になってくる。
他の子は友達などにも話を聞いて貰っているようだが、個人的意見を言わせて頂くとそれは気休め程度にしかならないと考えている。
問題というものは最終的には本人の覚悟があるかどうかで解けるものであって、第3者に決めてもらうものじゃない。
だから僕は、キョン以外には話したいと思わない」


それはつまり、俺以外の奴には言いにくいという事なのか?


「端的に言ってしまえばそうともいえるが、正確にはキミに話すこと事体に意味があるんだ。
だから――――――僕の話を聞いてくるかい?」


最後の言葉は、冗談の含まれていない真剣な目と共に俺へ届いた。ここまで佐々木が表情を引き締めたことは、俺の記憶には無い。
残念ながら、佐々木が俺に何を言いたいのか皆目検討がつかない。だが、佐々木をここまで追い込んでいる何かを取り除きたくて、俺は大きく頷いてやった。
佐々木は佐々木自身であって欲しいと願ってるんだ。人は変わっていくもんだが、佐々木は自分を変えたいとは思っていなかっただろ。
だから、佐々木が自分で決めたことなら俺は何も言わない。お前自身が本当に葛藤を繰り返して悩んだ結果に変わる事を選んだとしても俺は受け入れてやるよ。だから何も恐れる必要なんてない。
俺が力になれるのなら協力する。正直俺なんかが佐々木の助けになるか疑問だが、俺にしかできないならいくらでも力になってやる。


「……信じて、いいんだね」


当たり前だ、俺を何だと思ってる。俺たちの関係を何だと思ってやがる。
親友だぞ。1年ほどの付き合いしかないが、俺はお前を親友だと思ってる。
それは今も変わらないはずだ。お前だって久しぶりに街で会ったあの時「親友」と言ってくれたじゃないか。
俺を信じろ。さっきは自信がないみたいなこと言ってたが訂正する。絶対お前の力になってやる。約束だ。

719ハネウマライダー(8):2007/04/22(日) 12:54:03 ID:69mOa1CX





「――――――――」


佐々木は、なんというかとても言い表しにくい表情を浮かべていた。
いつもの独特な笑いもそうだが、今回のそれは群を抜いている。
色々な感情が混ざっているんだろうと当たりをつけるが、何についてどう思っているのかまではわからない。
はて、俺何かまずいことでも言っただろうか?
親友という単語を使いすぎたかな。もしかしたら佐々木はそこまで深い仲と思っていないのかもしれない。
1年も音信不通だった時期があるわけだし、昔はそうといえる関係であっても今でも通じるとは限らないしな。
スマン佐々木、お前の気持ちも考えず勝手に早とちりしちまって。


「……キョン、僕は何があろうとも今日中にキミに話すことをたった今決意したよ」


そうか、そいつはいい。
憂いなんて後に残すもんじゃないからな。早い段階に済ませておくのが一番だ。
それで、ここまで長ったらしく話していたわけだが肝心の悩みとは一体なんだ?
佐々木はしばらく腕を組んで考え込んだが、不意にこちらを見上げると


「キョン、僕を後ろに乗せてくれないか?」


俺の後ろに立たせたままのバイクを指差してそんな事を頼まれてしまった。
待て、話をするんじゃなかったのかよ。今、話す決意ができたって言ったじゃないか。


「もちろん話すとも。ただし、今すぐに話すと言った覚えは僕の脳には記憶されていない。
それに、久しぶりにキミの後ろに乗ってみたくなったんだよ。何か問題はあるかい?」


さっきまでの陰は何処へやら、佐々木は勝ち誇ったかのように話しているわけなんだが。
残念ながら実は一つだけ問題があるんだな。
お前を後ろに乗せるという事は、お前をノーヘルでバイクに乗せるということなんだ。
もちろん事故を起こすつもりなど更々ないが、万が一ということもある。そうなったら頭部の保護が無いお前がどうなるかなんて考えたくも無い事になるんだぞ。
違反ならまだマシだ。俺の免許から点数が引かれて罰金を払うだけで済む。少なくともお前は無傷でいられるからな。
どうしても乗るというのなら俺のヘルメットを被れ。それとそんな格好だと足に擦り傷なんてレベルじゃすまなくなる。せめてジーンズだけでも穿いてきてくれ。


「やっぱりそう思うかい、僕自身この服装は軽率だと感じていたよ。そうだね、キミの忠告通り着替えてくることにする。
それまで待ってもらえると嬉しいんだが」


あぁ、ちゃんと待ってやるから安心しろ。お前の話とやらを聞くまでは帰れそうにないだろうし。
俺はスタンドを上げて重たい鉄の構造物を押し歩く。駆動力の働いていないバイクは進ませるだけでも一苦労だ。
先に行っていればいいだろうに、律儀に隣を歩く佐々木はいつにも増して嬉しそうに見えた。
720ハネウマライダー(9):2007/04/22(日) 12:55:00 ID:69mOa1CX





今更だがデニムを穿かせてきて良かったと思う。バイクにスカートで跨ると、その、アレだ、捲くれあがって布の生地が見えることになっていただろう。


「キミが一般的な健康男児の思考を持っているのは僕としても嬉しいが、常にそんな事を考えているのならキミの認識を改めなければならなくなる」


思考を読むんじゃない。お前は心の声が聞こえるのかよ。
別に超能力者や宇宙人未来人がいるくらいだからそんな力があってもおかしくはないだろうが、お前にそんなことができるなんて初耳だぞ。


「くっくっ、異能な力を有していなくても、ちょっとした洞察力をもっていればキミの考えていることは大体理解できるよ。
もっとも、キミのことを良く知っていることが大前提としてつくけどね」


何だそりゃ。その理屈でいくと俺は身近な奴にいつも考えを読み取られていることになる。とんでもない羞恥プレイだ。急に死にたくなってきたぞ。


「安心していいよ。他人のことを詳しく知るということはそんなに簡単なことじゃない。
むしろ精神に異常が齎されるほどの苦行を味わなければならないだろう。僕だってキョンの全てを知っているわけじゃないからね。
他人のプライバシーを暴くことを専門とする人に紙幣を渡すだけで簡単に手に入ることでもあるけど」


やめてくれ、俺の私生活を覗いて楽しい時間を過ごせる輩がいるとは思えん。
まさかお前もその口で知ったんじゃないだろうな? だとしたら金輪際そいつらとは縁を切れ。


「それが僕に対するキミの認識なら、あらゆる方法と手段を用いて潔白を証明させてもらうよ。
そんな陳腐で理解しがたい思念を抱く人間と関わることは無かったし、今後も決して縁(えにし)を結びたいとは思うことも無い。
未来は不確かだがこれだけは断定できる。僕は至極真っ当な人間としてキミを見続けてきてきたつもりだ。おそらくこれからもね」


それだとお前は「精神の異常」というやつを経験したことになるぞ。そんなことをしてまで俺の全部を知っても意味があるとは到底思えないな。
何が言いたいのかわからんが、そんな事を続けて辛くなるのなら今すぐやめるべきだ。


「――――――――――」


急に押し黙った変わりに、後ろから回されている腕に力が篭った気がした。それから会話が続くことも無く、しばらく無言のドライブが続く。
後ろに乗った佐々木へミラー越しに目を配った。
フルフェイスですっかり覆われた佐々木の表情を知ることはできない。ただ、そこに座っていることだけは確かに感じられた。
721名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:00:22 ID:G6fb6IYV
支援はいるかい?
722名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:00:45 ID:aQgSJoMN
支援
723ハネウマライダー(10):2007/04/22(日) 13:16:16 ID:69mOa1CX
すまん、引っかかっちまった


10

鏡面に映った佐々木と目が合った。俺は何故か反射的に視線を前方に戻してしまう。
理由は多分、今こうして寄り添っている佐々木を改めて女であることを認識したからだろう。
乗った時微かに嗅覚を刺激する香水の匂い、俺の腰を抱きしめている女性らしくも細い両腕、背中に感じる佐々木の温度。佐々木の何もかもが新鮮に感じた。


「キョン」


唐突に佐々木が口を開いて沈黙を破った。
もう一度ミラーを覗き込むと再び視線が絡み合ったが、今度は目を反らさない。
何だ佐々木、ついに悩みを話す気になったのか? 俺は運転しながらお前の話を要約できるほど器用じゃないんだ、せめて何処か休める場所で話してくれ。


「そうだね……なら、海にでも連れて行ってくれ」


海? んな所に行ってどうするんだよ。
確かに今日は絶好の海水浴日だとは思うが、水着なんて持ってきてないぞ。お前も手ぶらで来てるわけだから何もできん。
砂とアベックで体感温度が5℃は上昇するようなスポットにわざわざ行くこともないだろうが。


「駄目なのかい? 僕は別に海水と戯れるために行って欲しいんじゃない。
ただ単に、キミと一緒に海が見たい。そうすれば、きっと僕は素直になれると思うんだ」


俺は自分の耳を疑った。佐々木がロマンチストな発言をするなんてありえないことが起きたせいだ。
何だ今日は。初めて見る佐々木の新しい一面ばかりだ。佐々木の身に一体何があったんだ。
この暑さのせいか? いや、俺の知っている佐々木ならこの程度で思考回路に支障をきたすことは無いはずだ。
ということはやっぱり、さっき話してた悩みってやつか。ここまで重症になるほど根深い問題だと俺の手に余りそうだ。
―――何を言ってるんだ俺は。佐々木と約束したのは誰だと思ってる。
佐々木が俺を必要としているから、俺はこいつの力になろうと誓ったんじゃないか。今更怖気づくなんて情けないぞ俺! しっかりしろ!
俺が心の中で自分を叱責している最中、しがみ付いていた親友からくっくっという笑い声が聞こえた気がした。
724ハネウマライダー(11):2007/04/22(日) 13:17:15 ID:69mOa1CX

11


「実にわかりやすい反応だ。だからキミは僕に心を読まれることになるんだよ。
キミはもう少し表情に出ることを抑える術を身に付けておいた方がいい」


………


「おや、気分を害したなら謝るよ。とはいえ、いくら僕でも稀に感傷的になることがあるのも事実でね。
たまにはそういった似合わないことを口にしても罰は当たらないだろう?」


海を見たいんだろ、わかった。行ってやるからもう俺をからかうなよ。正直それは結構くるもんがあるんだ。
珍しく自分を奮い立たせたっていうのに肩透かしをくらって、心配していたのが馬鹿馬鹿しくなった。
シフトダウン、海岸沿いに出るには次の道を曲がる必要がある。
右に曲がるからな、しっかり掴まってろよ。


「……」


俺の言葉に答えるように、腰に回された腕の力が強くなる。より密着する俺と佐々木の体。
動揺しなかったと言えば嘘になるが、二人乗りのターンに慣れない俺の心境はそれどころではない。
重心を傾ける。車体が旋回態勢に入り、俺たちの体に角度を与えながら右折した。
完全に真っ直ぐになったところでスロットルを開け加速。
Gを受けて一瞬佐々木の体が少し離れたが、すぐにまた密着状態に保たれる。

なぁ佐々木、もうカーブは曲がったんだから力を抜いてもいいんだぞ。

俺の声が聞こえないのか、佐々木の腕が緩まることはなかった。
まぁ、こんだけ風に吹かれたら俺の声だって流されるだろう。
俺はしばらく佐々木の体温を感じながら贅沢な風に身を任せた。
725ハネウマライダー(12):2007/04/22(日) 13:18:25 ID:69mOa1CX

12

「こうしていると、二人でいた時の記憶が鮮明に思い浮かぶよ」


佐々木の声が懐かしむように感慨深く聞こえたので、初めて通る道を睨んでた俺の両眼がサイドミラーに向かう。
そこに映っている光景は現実と正反対の虚像でしかないのだが、確かに俺の体の後ろに佐々木がいる事を伝えていた。
シールド越しに見える佐々木の瞳が俺を捕らえていることも。
そうだな、塾に向かう時だけとはいえ昔はお前と二人乗りしてたわけだ。
そう言われると俺もあの時の思い出が脳裏によぎった。佐々木が懐かしく感じているのが嫌というほどわかる気がする。
今は乗ってる物も体勢も全然ちがうがね。お前が横向きに乗っていれば流れ去る景色も堪能できるんだろうが、速度が速度なだけにコイツでは自重してくれ。


「僕はこの体勢に十分すぎるほどの満足感を感じているし、無理な体勢で後部に座ることに危機感を感じないわけじゃない。
残念でないとは言い切れないが、こうしてキミに寄り添っているとそんな思いも霞むほどに僕の心は今とても充実しているんだよ――――ここは、僕の『特等席』だからね」


意味深くそう繋げて、佐々木は独特の笑い声をあげる。何が楽しいのやら。
だがそう言われると納得もできる。受験が待ち受ける中学3年、俺は毎日のように佐々木を自転車の後ろに乗せていた。短い時間ではあるが、今となってはもう戻れない思い出だ。
卒業式から別れて一年、俺の後ろはずっと空席のままで、佐々木以外誰も座ることがなかったわけで。
佐々木が今座っている『そこ』は、佐々木だけの特別な席といっても過言ではないかもしれない。
これから先佐々木以外の誰かを乗せることがあるかもしれないが、そんな物好きがいるとは思えん。
いや、別に佐々木が「物好きだ」って言ってるわけじゃないからな。
こいつは自転車通学時に乗せていったこともあって、そういうのが自然になっちまったという感じだ。


「そういうわけでキョン、これからもキミの後ろは僕のために空けておいてくれよ?」


そんなに俺の後ろは居心地がいいものなのかね。俺なら一人で乗っている方が気が楽でいいとおもうんだが。
まぁ佐々木がそういうのなら別に構わないが、頻繁に乗られると俺がブルーの制服を着た人に止められかねん。
簡潔に言えばノーヘルによる道路交通法違反で捕まる。


「そうか……なら僕も自分のものを買う必要性があるわけだね」


できるならそうしてくれ。無理に買うこともないと思うが。
物によっては三人以上の諭吉さんが飛んでいくほどの金額だ。
高校生がほいほいと買えるような品物でもないし、そこまでして後ろに乗るには割りが合わないだろう。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:20:32 ID:gKF+TS8G
>>704
アニメではハルヒと会うまでは背景がセピアだったけど対面したら色がついた

↑初めて気が付いた
727ハネウマライダー(13):2007/04/22(日) 13:21:43 ID:69mOa1CX
13


「キミは人の価値観を同一のものと考えているのかい? だとしたらそれは大きな偏見だ。
キミにとっては拾う値打ちもないものも、誰かにとっては―――それは何物にも代え難い、とても大切な宝物になることもある。
それがわからないのがキミの欠点でもあるがね」


何だそりゃ。俺としてはごくごく一般的な常識を持ち合わせているつもりだが。
俺は他人にとっては大事なものをいつも捨てているのか?


「キョン、キミの場合は『捨てる』というより『壊している』と表現した方が僕としては適切だと感じている。二度と使われないように、しかもその行為を見せ付けるかのように本人の目の前で行うから尚更性質が悪い」


俺ってそこまでひどいことをしていたのか。だが、そんな人間性を問われるような悪いことをした覚えは全く無い。少なくとも俺の脳から引き出せた光景にそんな場面はないぞ。


「キミがそう言うのは予想の許容範囲内だが、直接キミの口から聞くと偏頭痛にも似た痛みを覚えてしまうのは何故だろうね――――キミには後々責任を取ってもらいたいと思ってるんだが」


ちょっと待て、何でそこで俺のせいになるんだよ。というか俺は佐々木にもそんな事をしてたっていうのか? それこそありえん、お前との思い出は中学生活の中の大半どころかほとんどを占めてるがそんな記憶なんて無い。
どこにでもある有り触れた付き合いだったじゃないか。


「キミが記憶の海を底まで掬って思い出そうとしても恐らく無駄だろう。キョンに自覚が無いのだから、その場面場面が何気ない日常の一コマとしてしか捉えていない。
おまけにキミは、それが当然であると認識しているのだから違和感すら感じていないはずだ。
そんな状態で見つけることができるとは到底思えない
――――それより、キョンもまた嬉しいことを言うじゃないか。そこまで僕のことを覚えていてくれているというのは、何かしらの期待を抱いてもいいのかな?」

728ハネウマライダー(14):2007/04/22(日) 13:22:30 ID:69mOa1CX

14


佐々木がズイッと軽く身を乗り出してきた。一体何を期待しているかわからんが、そんな体勢だと危ないだろうが。ただでさえ二輪車はバランスを崩しやすいというのに。
俺の注意を受けてお決まりのポジションに戻った佐々木だが、言葉まで止めるつもりはないらしい。


「キョン、キミは相変わらず変わることはないんだね。環境によって人間性が左右されると聞いたことがあるが、その論理をキミならあっさりと証明できるだろう」


卒業してから佐々木が随分変わった事は、この旅で嫌というほどに感じたがな。
それに俺だって何も変わらなかった訳じゃない。精神的に随分と進歩したという自負があるぞ。
主に非現実的な事柄に関してだが。おかげで変な耐性がついちまって、ある程度の事なら受け入れられるようになった。全く嬉しくない。
けどな、それが普通なんだよ。変化の訪れないものなんてないんだ。
出かける前に放しただろうが。人は簡単に変わっちまうもんなんだってな。
俺はそのことを、この一年間でまざまざと感じた。だからわかる。
俺も佐々木も、あの頃の俺たちじゃない。もう戻れないんだ。
けどそれで終わるという事には絶対にならない。俺たちがこうして生きている『今』はな、きちんと未来にまで繋がってるんだよ。
だから人は変わるんだ。未来に行くためには『今』の自分を捨てていかなければ辿り付けないんだからな。
佐々木は昔、自分が変わっていくことを望んでいなかっただろ? 俺はその考えを否定したりはしない。他でもない佐々木自身がそう望んでいたからな。
――――でもな、変わっちまえば何てことない。結局自分自身であることだけは何処までいっても不変なんだ。変わっちまうのも、悪くは無いと思うぞ。

……よくもまぁ自分の口からこんなくさい台詞が出たもんだ、素直に感心しちまうぜ。
いや、これは関心を通り越してとんでもない羞恥プレイだ。本気で穴があったら入りたくなる。
くそ、顔が熱い。佐々木に見られたら間違いなくからかわれちまう。恥ずかしさを誤魔化すように、俺は軽く前に屈んで佐々木から顔を隠した。


「――――訂正するよ、キョン。キミも変わった。あの頃より背中が大きくなった」


そんなもん改めんでいい。成長期なわけだから身長が伸びるのは当たり前だろ。
照れ隠しにぶっきらぼうで言ってやったが、俺の声が聞こえていないのか佐々木は何も答えることなく背中に身を沈めた。
二年前に感じていた佐々木の体。それを、ここまで強く女性として意識してしまう今の俺。
こうして考えると、俺はあの頃と少しは変わっているだなと再認識した。
729ハネウマライダー(14-2):2007/04/22(日) 13:23:46 ID:69mOa1CX

14-2




キョン、僕は変わったと思っていた

けど、こうしてキミに触れているとそれが間違いだったことに気付いた

人というのは、自分で思い込むだけじゃ変われないんだね



――――例えるならば、それは歯車

――――噛み合わなければ、ただ一人で虚しく空回りし続ける思い

――――彼に届かなければ、決して動くことのない秒針



今、やっとキミに届いたんだ

僕の時間は、やっと刻み出したんだ

キミと触れ合うことで、漸く僕は本当の自分になれるんだよ――――
730ハネウマライダー(15):2007/04/22(日) 13:24:49 ID:69mOa1CX

15

急に体感速度が速くなったような感覚に襲われた。いや、実際にスピードメーターが指し示している値は先程より上にある。
つまり本当に速度が上昇しているわけだ。スロットルの開閉度は変えていないにも関わらず。
おいジョン、お前が暴れ馬であることはわかってるがせめてこういう時だけは大人しくしてくれ。
後ろの佐々木が突然のGに驚いて強張ったぞ。俺を振り落とすのは構わんが佐々木だけはやめろ。落ち着けよ。
そんな心の叫びなどお構い無しにハネウマは加速を続け、今では法定速度を超過する勢いにまで達した。
周りの景色はあっという間に後方へ過ぎ去っていく。今この瞬間にいる場所は、瞬き一つで遠くまで飛ばされていく。
俺たちを運ぶ風は、ここに止まることを許さない。

「――――キョン」

後ろでしがみ付いていた佐々木の声が耳に届いた。
待ってろ、今スピードを落とすからな。

「いや、わざわざ運動エネルギーを減少させる必要はないよ。むしろ増やしてくれても一向に構わない」

お前まで煽るな。乱暴なコイツに任せてたらお前の楽しみである情景も見れたもんじゃないぞ。
だが佐々木の腕はがっちりと俺の腰をホールドし、いずれ訪れるであろう慣性に備えていた。
くそ、お前等がそこまでご所望するならちょっとだけだからな。ちゃんと掴めよ、放すんじゃないぞ。

「もちろんだとも。二度と放さないつもりで"捕"ませていただくよ」

了解した―――行くぞ。
今度こそ自分の意志でスピードを上げた。シフトアップ、一瞬途切れたエキゾーストが再び咆哮する。
打ち付けてくる大気を切り裂きながら、俺たちは"今"を走り抜けた。
731ハネウマライダー(16):2007/04/22(日) 13:25:45 ID:69mOa1CX
16



『―――――――してるよ、キョン』


一際強い風が通り過ぎた。
乱流の作り出す轟音が佐々木の声に上塗りされ、最初に発した言葉を聞き取ることができなかった。
スマン佐々木、もう一回言ってくれるか?


「……海に着いたら話すことにするよ―――僕の、"悩み"と一緒にね」


そういえばまだ聞いてなかったな。まぁいい、どうせ到着したら佐々木と話す以外にすることがないだろうし、とことんお前の話を聞いてやる。
あとお前が日頃溜め込んでるもんも全部吐き出せ。そうすれば随分と気が楽になるぞ。
安心しろ、俺は何があっても佐々木を軽蔑したりしない。例えお前に殴られても今日は笑って許してやる。
刺されたりするのだけは勘弁願いたいが、そうするしか解決策が無いっていうのなら俺が新しい解答を導き出してやる。見つからないとは言わせないぜ。
もう一度約束する。俺は全力で佐々木の力になってやる。きちんとお前の言葉を受け止めてやる。
だから―――――もう一人で抱え込むな。


「――――――ッ」


佐々木の抱擁が強くなる。今までとは比べ物にならないほどに。
背中越しに伝わる震えが、仮面の下に押さえ込んでいた佐々木の辛さを如実に物語っていた。

俺は佐々木のことが好きなのだろうか?
正直にいえば、その事を考えたことがなかったわけじゃない。けど俺は、佐々木との『親友』という関係に十分満足できていたのも事実だった。
だからそれ以上を求めたいとも思わなかったし、佐々木自身そんな関係を望んではいなかっただろう。
ただ、好きとかそういった恋愛感情を抜きにして――――大切な人であることだけは間違いない。こればっかりはハルヒが世界を改変しても譲れない項目だ。

俺にとって、掛替えのない、大切な人。だから守る。
俺が佐々木のためにここまで奔走するのに、十分な理由だろ?



風に潮の匂いが混じり始める。海が近い。
そこで、佐々木がここまで苦しんでいる"悩み"とやらを、絶対に打開してやると誓った。



俺たちが『親友』から『恋人』という関係に変わるまでの、一時間前の話だ








夢物語の中だけでも、せめてものハッピーエンドを―――――――
732名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:31:55 ID:69mOa1CX
以上、天体観測に続く駄文SSでした
本当なら天体観測のほうもこれくらい書きたかったんだが途中で挫折orz
不完全なやつでしたがあれでも満足してくれたら嬉しい限り

ところで、これは夏、天体観測を秋と仮定するとあと「春」と「冬」がのこってるんだ
冬は「粉雪」でいこうと思うんだがシチュエーションが思い浮かばんorz
春のソングはありすぎて困ってるし、残りを書けるかわからない状況です。

ぶっちゃけ他の職人さんが書いたほうが良くね?

733名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:35:19 ID:Bd9heoqL
ものすごく……エロゲ臭い文章だね。
734名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:35:55 ID:aQgSJoMN
春は…無難にコブクロの桜とかでいいんじゃね?
735732:2007/04/22(日) 13:45:23 ID:69mOa1CX
>733
マジで?これエロゲっぽいのか……


>734
コブクロの桜か。俺の場合歌詞をなぞるように話を進めてるんだが、あの歌詞だと難しい
ご意見サンクス
736名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 13:46:25 ID:Me7kKU5a
GJ!

歌を元にすると、実力不足でどこかにぎこちなさが出るから俺はやらん
書くなら自分が一番萌えた物でどうだい?
737名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:01:36 ID:7s7rSEvP
長編SSktkr!
GJ
よかったよ
738名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:04:42 ID:wgXrW9Xx
天体観測のは好きじゃなかった(失礼)けどこれは良かったw
739名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:12:03 ID:ky8kCRD9
これはタネウマライダーに期待せざるを得ないな
740名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:14:04 ID:WxWIdUR5
>>732
 お見事。バイクはいいよな、この時期に、繰り出すと走るだけでも楽しい。
741名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:14:30 ID:QYKDwlkq
>>739
アッーー!!
742名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:16:13 ID:IQ+YCHlF
>>732
GJ!
天体観測は佐々木がカワイソすぎでいまいち好きになれなかったけど
こういうのはいいな
次のSSに期待してるよ
743名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:34:09 ID:7s7rSEvP
驚愕では佐々キョンENDでハルヒが驚愕する展開になってほしい
744名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:41:14 ID:dg1S1qha
>>743
むしろ佐々木、ハルヒもろとも谷口が奪い去りキョンが驚愕
745名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:45:19 ID:IQ+YCHlF
>>744
お前はハルヒスレにいたWAWAWAスキーかw
746名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:48:49 ID:CiEWtiFC
それじゃ涼宮ハルヒの驚愕にならないだろ
747名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:49:23 ID:J+f76iQX
佐々木「キミが涼宮ハルヒに感じている感情は精神的疾患の一種だ。
    しずめる方法は僕が知っている。僕に任せるんだ。」
748名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:50:09 ID:7s7rSEvP
谷口は佐々木や長門みたいな知能的なタイプは苦手そうだけどな
749名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 14:50:26 ID:VghIY9B/
>>747
ものすごく言いそうだなw
だが患者本人が診察の必要性自体無いと言い張りそうだぞ。
750名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:08:44 ID:IQ+YCHlF
谷口的には佐々木はどれぐらいのランクなんだろうな
751名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:14:14 ID:mrGtbfOn
>>750
A+
性格がわけわかんねーけどスゲー美人だから
あとハルヒや有希ほど変わった性格じゃないから
752名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:15:43 ID:7s7rSEvP
>>750
A+で佐々木の性格知ったらA−に評価落としそうだアイツは
753名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:31:32 ID:dg1S1qha
というか谷口的にはハルヒはどのくらいなんだろうか
キョン的には今のところハルヒ、みくるが最高なわけだろ?
754名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:34:29 ID:V5kd9bOw
佐々木
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる
名声を手に入れたり、人を支配したり、金もうけをするのも安心するためだ。
結婚したり、友人をつくったりするのも安心するためだ。
人の役立つだとか、愛と平和のためにだとか、
すべて自分を安心させるためだ
安心をもとめる事こそ、人間の目的だ。
そこでだ……僕の所に来ることに、なんの不安感があるだい?
僕と一緒にいるだけで、他の全ての安心が簡単に手に入るよ。
今のキミのように、死を覚悟してまで
僕に挑戦することのほうが、不安ではないかい?

キョン…キミは大切な友達だ…殺すのはおしい。
涼宮ハルヒたちの仲間をやめて、僕に永遠に仕えないか?
永遠の安心感を与えてやろう」

キョン
「やれやれだぜ」
755名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:41:14 ID:FSgPKuXv
>>750
谷口的AAAは周防じではないのか?
ふもとの女子高の彼女って周防説が有力だし
756名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:43:05 ID:mrGtbfOn
>>755
消失の時の彼女か
757名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:52:13 ID:mrGtbfOn
>>754
「俺はハルヒを追いかける。佐々木は俺を追いかける・・・つまり・・・なんだろ?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 15:59:22 ID:bhWoQqcK
>>757
切なそうな顔をしてキョンを追いかける佐々木を想像したら萌えた
759名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 16:23:25 ID:7s7rSEvP
佐々木に悲壮な表情は似合わない…
やっぱり悪代官みたいな顔でいてほしい
760名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 16:40:03 ID:Qw8Xt1GP
>>758=S
>>759=M
761名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 16:43:51 ID:wgXrW9Xx
>760=L
762名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 17:13:20 ID:De81BNzD
なるほど、アレのサイズか
763名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 17:33:24 ID:eAYv/n94
ハルヒの中学時代=つまらない、孤独
佐々木の中学時代=(キョンがいるから)楽しい

ハルヒの高校生活=(キョンがいるから)楽しい
佐々木の高校生活=つまらない、孤独


キョンは罪な男ですね
764名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 17:45:37 ID:xfLwxQtz
なんか長門とハルヒと佐々木の力でキョンを3分割しそうで怖い
765名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 17:49:16 ID:V5kd9bOw
>>763

キョン「閃いた!」
佐々木「どうしたんだい?キミが大声を出すなんて珍しいじゃないか」
キョン「なんでこんな簡単な事に気が付かなかったんだ」
佐々木「だから、さっきから何かと聞いているじゃないか」
キョン「佐々木がSOS団に入ればいいんだよ!」
佐々木「……」
キョン「これで佐々木も寂しくないよな!」
佐々木「え、えーと(これじゃ、涼宮さんも苦労する訳だ…)」
766名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 18:24:58 ID:C1Ia9g8+
エロゲじゃないけど佐々木が車に轢かれるとか大病患うとかいうイベントがあれば
キョンはおそらく今でもほっとけないと思うんだ

「ハルヒすまん、明日は行けない」
「どうしたっていうのよ?!日曜は必ず空けとくのが団員の務めってもんでしょ!」
「・・・・すまない」
翌日お見舞いに向かうキョンを尾行したハルヒが見たものは・・・
767名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 18:40:12 ID:V5kd9bOw
>>766
…翌日、そこには元気に走り回る佐々木の姿が!


佐々木(本人)「あの時、キョンが来てくれなかったかと思うと今でもゾッとするよ」


768名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 18:45:21 ID:xfLwxQtz
>>767
実はハルヒ以外全員仕掛け人。
ところがなんと、このターゲット世界を滅ぼし始めたのだ!
これには仕掛け人もビックリ。
すぐさま止めにはいって、種明かし
するとこのターゲット突然ボロボロ泣き始めたではないか
「なによ!このばか!あたしをおもちゃにしたのね!」
仕掛け人一同はこの後、ターゲットに散々追いまわされたのはいうまでもない
769名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 18:55:28 ID:V5kd9bOw
佐々木「もうキョンを呼び出して、涼宮さんをからかったりしないよ……」
770名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 19:07:14 ID:Uk7Xi+95
佐々木「好意に値するね」
キョン「好意?」
佐々木「好きってことさ」
いやスマン、一回やってみたかった
771名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 19:18:05 ID:gWZFvfKH
佐々木「行為に値するね」
キョン「行為?」
佐々木「キミに処女を捧げたいということさ」
こうですか!?わかりません!
772名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 19:26:43 ID:yk7QFg6T
>>771
そういうSSを書き出して三日目ぐらいだ。

・・・難しい。('A`)
773名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 19:29:33 ID:V5kd9bOw
>>772
という事は、佐々木はキョンに首ちょんぱされtうわなにあwせdrftgyふじこlp;。
774名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:11:24 ID:7s7rSEvP
>>766-769の流れにワロタw
775名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:29:38 ID:IQ+YCHlF
大魔神佐々木を見て僕っ娘ササッキーを思い出した俺はまちがいなく末期
776名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:30:44 ID:VghIY9B/
というか佐々木で検索してもただの人間ばっか引っかかるのがプチ不便だw
777名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:34:48 ID:IQ+YCHlF
>>776
涼宮みたいにあまりない苗字だったらいいのになw
778名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:40:33 ID:7s7rSEvP
佐々キョンでぐぐったらアナウンサーの方が出てちょっと鬱になる
ハルキョンよりマイナーだからか…
779名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:54:21 ID:Rxr7WJaj
昨日夢に佐々木が出てきて
下の名前を教えてくれたんだけど忘れてしまった
780名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 20:54:37 ID:2oA7ZGtu
佐々木のおかげで生きる希望が湧いてきたよ。
佐々木には俺の全てを捧げたいkk
781名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:12:34 ID:IQ+YCHlF
俺もハルヒキャラではこれといった好きなキャラがいなかったけど
佐々木が登場してくれてよかったよ
今では佐々木とキョン萌えになった
782名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:16:55 ID:V5kd9bOw
佐々木のおかげで身長が5cmも伸びました
783名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:19:39 ID:Jjb+9REQ
仕事もうまくいくようになり彼女もできました。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:28:26 ID:Rxr7WJaj
佐々木のおかげで好きな人が出来ました。
でも僕はその人と会うことは出来ません。
785名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:29:39 ID:aQgSJoMN
佐々木のおかげで宝くじあたりました
786名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:48:38 ID:UEP1w0eZ
佐々木のおかげで引きこもりはじめました
787名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:53:45 ID:IUfUN9bS
佐々木のおかげで佐々木と仲直りできました(実話)
788名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:55:19 ID:qBwzls4T
佐々木のおかげで横浜は優勝することができました(権藤監督談)
789名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:58:41 ID:hsSGZfs/
佐々木のおかげでジョンが大きくなりました(実話)
790名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 22:05:53 ID:ky8kCRD9
※個人の感想であり、実際の効果を保証するものではありません。
791名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 22:20:40 ID:7s7rSEvP
佐々木かわいいよ佐々木
792名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 22:21:50 ID:WxWIdUR5
なにこの流れ、コーヒー吹いた。
793名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 22:25:41 ID:IQ+YCHlF
>>791
同意
佐々木のかわいさは異常
794名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:05:05 ID:T0LwYywb
>>782-790
あんたらすげえな、ながるんもさぞ喜んでおられることだろう
795名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:13:38 ID:7s7rSEvP
佐々木スレの住人は変なとこで結束力があるなw
裏SOS団みたいだ
796名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:17:24 ID:0Xlc8QzC
俺次の仕事が終わったらお前にプロポーズするから
そのときまでに答えだしといてくれよ。でも俺はお前を信じてるから
じゃあまたな
ハルヒ、みくる、キョンスレは団結力が低い
佐々木、長門、古泉スレは結束が固い
797名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:18:41 ID:0Xlc8QzC
すまない。前半は妄言だ。忘れてくれ佐々木。ちょっと疲れがたまっていたらしい
798名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:19:57 ID:dEKZG8uE
死亡フラグww
799名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:20:51 ID:VghIY9B/
むしろ後半というか下から二行目を忘れてあげたいものだが。
800名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:32:00 ID:GmWE4CgX
〇<佐々木さん、これからオネニーサマと呼ばせて頂きますね
ワカメ「―――メンズ」
パンジー「あ〇ほりかよ!」
8011/2:2007/04/22(日) 23:46:00 ID:WqI+HUjM
小ネタ2枚です。

---

ふう――
午前中の全試験が終了し、思わず溜息がついて出た。
何の試験かって? 言わずと知れた高校入試の模擬試験だ。
まったく、貴重な日曜日にも関わらず朝も早くから借り出されるとは勘弁願いたいぜ。
「やあキョン、午前の首尾はどうだった?」
そう言って俺の席に近付いてきていたのは手に鞄を提げた佐々木だった。
「判った様な判らん様な、何とも言えん感じだな――それなりに手応えが無い訳でも無いが」
「頼りない回答だね、それはまた」
くっくっと笑いながら俺の横の空き席に腰掛ける。どうせお前はこんな試験楽勝だろうよ。
「まあこんなので躓いてるようじゃ、僕の志望校には通らないしね。
 ――キョンはお弁当じゃないのか?」
「ん? ああ――」
自分の弁当箱を取り出しながら、俺が脇に置いていたコンビニの袋へ目を留めた佐々木が尋ねてきた。
「休みの日は休ませろって、親がな。朝その辺で買ってきた」
答えながら、ポリ袋の中の食料を取り出す。まあオニギリとかパンとか、その辺の奴だ。
「なるほど。まあ少しくらいならば僕のオカズを分けてあげよう、有難く思いたまえよ」
「ははー」
尊大に構えてみせる佐々木に、返答とばかりに俺はイスラム教徒が定時礼拝の時にするような
大げさな礼をしてみせた。何やってんだろうな、俺達。
隣でさも可笑しそうに笑う佐々木を見て、俺も少し笑った。
8022/2:2007/04/22(日) 23:47:08 ID:WqI+HUjM
午後の試験も全て終了し、俺は机の上に突っ伏した。明日も学校があるなんて信じられん。
「見事に伸びているね」
いつの間にか俺の近くへ来ていた佐々木が、俺を見下ろしながら喉の奥で笑った。
疲れたぜ、もう。糖度が足りなくて脳が悲鳴を上げてる感じだ。補給物資はまだか?
「そうだね――うん」
そう呟いた佐々木は何やら楽しそうな表情を浮かべ、
「じゃあ、アイスでも食べに行こう。どうやら僕の体も甘いものを欲しているようでね。
 さて、そうと決まったら善は急げ、だ。早く起きてしまえよ、キョン」
ぐいぐいと俺の肩を引っ張り出した。おいおい落ち着けって、そんな事しなくても起きる。
とりあえず片付けるから、ちょっと待ってくれよな。
「そう言えば、今日も自転車なんだろう? いつも悪いけど、お願いするよ」
おう、任せとけって。あと別に悪いとか気にすることねえよ。


−おまけ−

チリンチリーン――

谷口(くそ、何だあいつら……羨ましい連中だぜ、はあ)

ハルヒ(何よ何よ何よ何よ見せ付けちゃってさ!それでも受験生な訳あんた達?!キィー!)
803名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:56:09 ID:SCG2+HdN
>>802
GJ!
ハルヒwwかわええww
804名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:03:50 ID:4qLJIJcu
>>802
おおむねGJだが、この頃のハルヒはこういう風な感想になるかな?
どっちかというと「くだらない」的に思ってるのではないかな、とか言ってみる。
805名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:05:22 ID:YOqyZvJN
>>802
実に、ありそうなヒトコマだね。
806名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:06:54 ID:WxWIdUR5
>>804
ハルヒは、素で”あ〜〜ゆうのいいなぁ”と思ってから、理性で全力否定するんじゃないかね。
807名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:06:56 ID:fK0WhyPb
>>802
GJ!
こんな裏話があったとはw
>>804
マジレスはよくない
こういうのはノリなんだからそんなことは気にするなw
808名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:16:45 ID:MaHY7zlk
独りでは遠い明日を夜明けのままで越えそうで
放っとけば走る思いよ 夢もまたすれ違い
809名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:18:44 ID:JJVbWyNP
>>802
なぜかハルヒが銀さまに見えました
810名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:33:12 ID:OfOniWTp
>>802>>809
俺は超電磁砲に見えた
811名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:47:38 ID:2CWmQXEB
「キョン…本当は気づいているんだろう?」
「な、何の事だかわからんね」
「くっくっ、キミはズルいな。どうしても僕に言わせたいらしね」
「あぁ、俺が期待している言葉とお前が言おうとしている言葉。
答え合わせといこうじゃあないか」
「わかったよ…ぼ、僕は…僕はずっとキミが…好き。キョンが好きだょ…」
「佐々木…俺もだ。俺も佐々木が好きだ」
「キョン…嬉しい…」
「佐々木……」







「お風呂沸いたわよ〜先に入っちゃいなさい」ガチャ

「ぅうわぁああああぁ!ノノノノックぐらいししししてよね!」
812名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:50:10 ID:aGoQCqtA
>>811
ちょwwwwwwww佐々木wwwwwwwwwww


ラスト二行で一気に状況が見えるあたりがうまいなw
813名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:50:13 ID:7QEhS8wl
>>811
妄想モードの佐々木に萌えwww
814名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 01:02:27 ID:0W+3JoFz
野口さんかよ「クックックッ」って
815名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 01:19:25 ID:YOqyZvJN
>>811
 くぅ、否応なしに萌えさせられる。
816名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 01:27:51 ID:IVAScBxm
>>811
むしろお風呂でその妄想をして、顔を真っ赤にしてお湯に半分沈んでぶくぶくやってるのが美しいとナガトは主張する
817名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 01:47:37 ID:2CWmQXEB
>>816ブクブク難しい……

「ふぅ〜いい湯だなぁ〜」
「まさか、あんなにも妄想に入りこんでしまうなんて…」
「聞かれてはいないだろうけど…」
「しかも手鏡に向かって、ん〜って……」ブクブク
「あぁぁぁぁ!何て事をしてしまったんだぁ」ブクブク
「バレて無い…バレて無い…」
「……本当のキョンも……あれくらい言ってくれればいいのにぃ」ブクブクブクブク
「キョン……」ブクブクブクブクブクブク







「ちょっと、いつまで入ってるの。のぼせちゃうわよ」
「うぶっ!ゴホッゴホッ!ケホッ!」
818名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:10:44 ID:OyYR4Kmm
「まさか、あんなにも妄想に入り込んでしまうなんて…」ブクブク
「聞かれてはないだろうけど…」ブクブクブク
「本物のキョンもあれくらい…」ブクブクブクブク
キョン「ぶはアッー!」
佐々木「キョン!?」
819名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:15:52 ID:Hy9YQM6D
>>818
キョン変態w
820名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:16:53 ID:2CWmQXEB
キョンwwwwww何やってんだwwwwww
821名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:18:19 ID:IVAScBxm
実際、裸やそれに近い格好をキョンに見られたらどう反応するのだろう佐々木たん
822名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:21:57 ID:Hy9YQM6D
  !. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!    \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ    いい湯だな
 l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./   _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ   そうは思わないかいキョン?
 !. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: イ;.!, -'"´    ト:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ       !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ    彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ    ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ
.  ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
.   }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
823名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:24:14 ID:lpXh1OcR
無表情になってぶちのめした後、気絶したキョンの前で恥ずかしがる佐々木様を想像した

「最後に言い残すことは?」
「えーと、そうだな……着やせするタイプなんだな、佐々木」
「…御家族には伝えないでおいてあげよう」バキバキバキ
824名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:24:49 ID:JJVbWyNP
ちょwww
825名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:31:08 ID:434ss7Li
>>821
佐々木「見ての通り着替え中でね…出来れば、すぐに退散していただきたいのだが」

さほど動揺せず、冷静に返す気がする。
826名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:38:29 ID:YOqyZvJN

「喫茶店」

「そうだな、たまには僕に付き合いたまえよ」
 そう言って、俺が佐々木に連れられていったのは、洒落た雰囲気の喫茶店だった。
もとより、時間つぶしに喫茶店に入るという概念を持っていなかった俺にとって、
そこは異空間であり、多少居心地の悪い場所だった。
 まぁ慣れればどうということもないのだが。
「しかし、こういう時間はなんとも手持ちぶさたなものだね」
 慣れた調子で、ブレンドのカップを傾けながら、佐々木はそうつぶやいた。
 同意を込めて頷く。
 半ドンに終わった土曜日、いつもであれば帰宅して身支度して十分に間に合う塾の
始業時間であったが、今日はなにやら特別授業とやらで、いつもより早くなっていた。
 よって、俺たちは帰宅せずに、一緒に昼食を取ってから、塾に向かうという予定を
組んだのだった。昼食を取る場所について、特になんの当てもなかった俺は、佐々木に
誘われるままに駅近くの喫茶店に入ったというわけだ。
「なぁ、キョン。キミに夢はあるか」
 唐突に佐々木はそんなことを聞いてきた。こんな質問をする佐々木の意図を汲んで
みようかと、数瞬考えてみたが、こいつの思考を俺がトレースすることなど不可能であ
ると、俺の思考中枢は答えた。
 アイスコーヒーに入っていた氷をかみ砕きながら、ないと答える。
「寂しいことを言うね、キョン。キミもまた高校、大学をモラトリアムとして過ごしたいということかな」
 そうか? たった14で、将来の進路や計画までかっちりとしている方がおかしいだろ。
そして、プロ野球選手とかJリーガーなどと可愛く答えるにはお互い年を食いすぎた。
「違いない。まぁ、僕にだってはっきりとした将来のヴィジョンなんかない、確かにね。
僕らは高校の三年間で、それを見つけられるだろうか」
 佐々木の告白を前に、俺は将来に対する漠然とした不安をこいつも感じるのだな、
そんな風なことを考えていた。言い方が難しいが、佐々木は一種の超人だった。クラス内のあらゆる
関係の中に、佐々木は所属していなかった。だが、孤立していたり、いじめられているわけではない。
そういう世俗的なものは佐々木には関係なかったのだ。あらゆる科目で平均以上の結果を出し、
かつトップに立つこともなく、他人に分かる程度には努力もしていた。整った顔立ちと綺麗な体つきを
しているが、その一種奇矯な振る舞いによって男子生徒からは恋愛や性愛の対象とは捉えられてい
なかった。
「や、すまない。キミは予言者や占い師ではないのだから、そんなことを聞いても意味はなかったな」
 俺の沈黙を否定と捉えたのだろう。佐々木はそういって、俺の返答を打ち切った。
 慌てて、そんなのは自分次第だ、そんなどうとでも取れるような返答をした覚えがある。
「自分次第か……僕にとってもっとも難しい答えだな、それは」
 またしても意味深な返答だ。
 佐々木との会話はしばしば、このような禅問答もどきと化す。こいつとの会話には当たり障りのない
日常会話というものがない。俺は佐々木のそんなところも気に入っていた。
 佐々木がそんな俺を見上げ、片眉を上げてたしなめた。
「キョン、僕は真面目に言っているんだよ、そういう態度はよくないぞ」
 悪い悪い、でも、なんだ、お前みたいに個性的なヤツなら、ちゃんと見つけられるさ。
「個性的? 僕がかい? くつくつ、それは買いかぶりというものだ、キョン」
 佐々木はそういって咽奥から生まれる奇妙な笑い声を上げた。
 お前は何を個性だと思うんだ? お前がユニークでなかったら、俺なんかどうなってしまうんだ。
自慢じゃないが、俺は自分が平凡な存在であることには自信があるぞ。
827喫茶店2/2:2007/04/23(月) 02:41:38 ID:YOqyZvJN
「キミが見ている僕なんて作られたペルソナに他ならない。この“僕”はキミとふれあうために
生まれた存在だ」
 このように、佐々木との暇つぶしの会話は訳の分からない展開を見せる。
今日は何の話をしてくれるんだ? ん? それはともかく、ペルソナって何だ? あれか、
スタンドみたいなヤツか?
「いいやそんなマンガ的超能力的ゲーム的なものじゃあない。心理学の用語だったと思うよ。
ペルソナとは、仮面という意味さ、人間は関係性に合わせて仮面を被ってコミュニケーション
をする。ほら、他人と家族の前では多少なりとも振る舞いが違う人間を見たことがあるだろう? 
内弁慶とかそういうヤツさ」
 軽く頷く。
「成長して他者との関係が複雑化すればするほど、ペルソナの数は増える。たとえば、学校
での僕らを考えてみよう。男子に対するペルソナ、女子に対するペルソナ、級友に対するペル
ソナ、親しい友人に対するペルソナ、他のクラスの人間に対するペルソナ、教師に対するペル
ソナ、部活動をやっているものなら後輩に対するペルソナなんてのも生まれるだろうな」
 関係の数=ペルソナの数ということだな。
 それじゃあ、お前はこれまで俺に本心を見せたことなどない、と?
「くつくつ、そういう意味じゃあない。嘘をついているわけじゃあないのだ。キミだって、妹さん
には話せないこと、見せたくない物があるだろう。それは嘘なのかな?」
 すべては関係性の中に生まれた演じ分けということか。
「そうだよ。僕らは望むと望まざるとに関わらず、仮面を被り続けているのだ」
 ふうむ、まったく人間同士の関係というのはかくも難しいものなのだ、といいたいわけだな。
 俺の感想に対して、佐々木は静かに頷き返すと、
「それは僕にとってもっとも重大な悩みであり続けているよ」
 俺から視線を外して、そうつぶやいた。なんだ、深刻な悩みでもあるのだろうか。
 まぁ、その気持ちはわからんでもない。
「だろうね、同じ年で、同じようなストレスに日々晒され続けている僕らはその気分を共有
できるはずさ。ところで、話は唐突にかわるのだけれど、キミは大学に進学するつもりかい」
 とりあえずは、そのつもりだ、そう返答する。本音を言うと大学のことなぞ考えてはいなかったが、
高卒で就職しようとも考えてもいるわけではなかった。
「そうか、なら僕と同じだね。ねぇ、キョン。高校を卒業して大学が近いようなら、ルームシェアをしないか?」
 佐々木は視線を外しながら、そんなことを言った。 は?
「なに、キミが東京、あるいは京都か大阪の大学に入学すると仮定しての話さ」
 まぁ行くならその辺りの大学だろうなぁ。
「僕もそんな風に漠然と進路を捉えている。おそらく、ひとり暮らしをすることになるだろう。
それに憧れがないでもないしね」
 ところで、どうして俺は同棲を申し込まれているんだ?
「ひとりよりふたりの方がよい部屋を探せるじゃないか。それから、僕が申し込んだのはルームシェア
なのであって、恋愛関係にある男女が一緒に暮らすのとは違うよ」
 そういうもんなのか?
「そういうもんなのさ。まぁ、キミがそっちの方がよいというのなら、キミとの関係を僕は一から考え直
さなければならない訳なのだが」
 ふぅむ、腕を組んでしばし思案する。悪くはない。素直にそう思えたので、そう答える。
「そう言って貰えると嬉しいよ。勉学を続ける励みになるというものだ」
 なんでだ? ルームシェアすることと勉強の励みになることの関連性が俺には見えないぞ。
「そりゃ、学力が高ければ、進学を希望できる大学が増えるじゃないか、キミ、あるいは僕が
どこにある大学を志望するかは今の段階では未知数だからね」
 そういうもんか。納得はできなかったが、佐々木との会話が意味不明で終わるのはそれなりに
多かったので、まったく気には止めなかった。
「ん、もうほどよい時間だね、塾へ向かおうじゃないか」
 立ち上がり、伝票に手を伸ばす。さっと、それは佐々木によって遮られる。
「ここは僕がおごるよ、身支度を調えてくるから、キミは先に向かってくれたまえ」
 おごってくれるというなら、否やはない。俺は鞄を手に喫茶店を出た。出がけに手洗いの
方面から嬌声が聞こえたような気もするが、それもまた、どうでもいいことだ。
 喫茶店の外は2月の寒風、俺はアイスコーヒーを頼んだことを少々後悔していた。
828名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:42:50 ID:YOqyZvJN
流れ読めてなくてすまん。
寝る前に上げておこうと思ったんだ。
829名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 02:43:12 ID:OyYR4Kmm
佐々木「君がドアを開けたときにたまたまが僕が裸体だったというだけのことさ。さてキョン、用件はなんだい?続けてくれ」

キョン「いいの?続けちゃうよ?続けちゃうよォオオ?!」


うん、たまたま俺の頭がおかしかっただけのことだよね。
830名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 03:01:01 ID:Hy9YQM6D
佐々木「さて、この状況はどうなっているのか説明してもらおうか。

キョン「佐々木が考えているのは妄想夢想全くの事実無根であって
    お前が風呂で持病ののぼせになり倒れ掛かっていたところにちょうど現れたのが
    おれ、キョンだったというわけだ」

佐々木「嘘付け」
キョン「ちっ」
831名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 03:07:05 ID:yQQp7jyZ
佐々木」「でもキョン、君がどうしても望むと言うのなら・・・・・・・・」

キョン「え、それってもしかして・・・・・・・・」

佐々木「・・・・・優しく頼むよ?」

キョン「佐々木!俺もう我慢できn」




ドサッ!!


なんつー夢見ちまったんだ!!フロイト先生も爆笑だぜ!!
832名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 03:10:14 ID:Bzn6Miyi
なにこの流れwww
833名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 03:14:07 ID:g9W3JKsD
>>827
GJ!
もう同棲しろって言いたくなるw

このカオスな流れは何なんだww
834名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 03:23:24 ID:OfOniWTp
佐々木さん
あんまり妄想しすぎると眠れなくなるよ
ほら、鼻血でてるし
妄想もほどほどにね

おやすみ
835名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 05:10:42 ID:cnXLoCbt
なにこの流
836名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 07:12:55 ID:fK0WhyPb
>>827
GJ!
もうキョンの横には…
佐々木も北高に来ればよかったのに…
837名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 09:26:06 ID:HXFYDlDN
>>827
佐々木の会話を作るのがうまいな。おもしろかった
838名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 10:00:23 ID:7WNqIbz6
>>827
佐々木さん、キョンと一緒に住めるからって「よっしゃー!」はないと思うんだ。
839名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 10:23:26 ID:wFPNakbD
いやいや、「キャッホー」に違いない<ぇw
840名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 11:14:32 ID:9JRg+2mU
そんな感じだろうねー。
今までのSSの中で一番萌えた描写かも…。
841名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 11:19:57 ID:7yWnzaGv
なんの因果か佐々木と自室で勉強をしていると何物かが部屋のドアを叩いている。
「キョン君、コーヒーとお菓子の代わり持ってきたよ。入っていいよね?入るよ?」
「待て今ドアの前にはシャミセンが―――」
「え、シャミ?――『ミギャアアァァァーーーー!!!!!』



「……………いや、コーヒーがぬるかったのとシャツが黒かったのは不幸中の幸いだ。
 お前、片づけと謝罪は後でいいからさっさとタオルと雑巾持ってこい。
 KIGAE、KIGAE〜―――――――って、そういや佐々木がいたんじゃねぇか!
 ちょっと風呂場まで行って「待てキョン、流石に室内とはいえ生ぬるい液体を浴びたまま長時間停止していたら
 気化熱によって急激に体温を奪われた結果低体温症を引き起こし深刻な健康被害を被る危険性があるだろうから
 キミは僕のことは一向に気にせず迅速に着替えを行うべきだと進言する。
 いや、『するべき』ではなく『せねばならない』と言い換えた方が良いかも知れない。
 とにかくキミのやるべきことは半裸になる……いや、つまりシャツを脱ぎ捨てて諸肌を晒すということであって、
 衣服を着たまま乾かすだとか、この部屋を出て行くという行動は取らない方が全くに賢明だろう。
 (中略)
 僕は単に話にまとまりが付かないからという理由でこうした話をしているわけではなく、
 ひょんなことから目にしているキミの物理的な状態からキミの普段の精神状態などが一考出来るのではないかと思った上でのことだ。
 良く言われるように肉体と精神には密接な関わり合いがあるというならば、
 キミの肉体を観察するということは、キミの理解者を自称する僕にとっては非常に有意義な行為といえるはずだ。
 また、あまり目にする機会のない同年代の異性の肉体的な相違点を観察することは、
 知識欲やその諸々の色々な欲求や欲求を満たすという効果もあり、僕にとっては精神的にも実益としても多いにメリットがある。
 僕自身がこうしてまともに話をしているということ自体が、人とケダモノの相違点はすなわち自己抑制の可否であると証明出来るだろう。
 僕がこうしてキミとの弁論に応じている間ですら、視覚的な情報が僕自身の理性という物を大きく揺さぶっているのは間違いないのだよ。
 これは人間の自己抑制の限界を試す大きなチャンスであり、僕は人類学的に見ても貴重だと言えるこの機会を一分一秒でも長く継続させるべきだと思う。
 キミがシャツを脱ぎ捨てて、自然主義者の言うような人間としてあるがままの姿という僕の対論を体現している以上、
 僕はあらゆる理性と人間性を持ってそうした主張と真っ向から対立するべきであると思っている。
 しかし理性というのはかくも儚いものだと先人は良く言った物だね、
 正直なところ僕自身はすでにそうした自然主義的なスタンスを多いに歓迎するべきではないかと考え始めてしまっているんだ。
 百聞は一見にしかずとはまさにこのことを差すのではないかな?
 思い返してみれば、僕の記憶の中では衣服を脱ぎ捨てた異性の姿など父親を除けば彫像や絵画の中ぐらいにしか存在しなかった。
 しかも自身の考える理想的な美意識に合致する対象が目の前で惜しげもなく裸体を晒している姿など、想像の中にすら滅多なことでは現れないものだ。
 今にしてみれば僕は僕自身の想像力が如何に貧困であったのかと自分を卑下しているぐらいだ。
 とにかく美意識というものを語る上では百聞は一見にしかずということを…すまない同じ話を二度してしまったかな?
 どうやら僕は性欲を持て余しているようで……すまないこれも忘れてくれ、どこまで話したかな、ところでキミはズボンは濡れていないのかい?

「キョン君、はいタオル」
「あんまり遅いからシャツが乾いちまった。代わりにあいつの鼻血を拭いてやれ」
842名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 11:22:21 ID:cd5YBMJM
ごめん、可愛すぎるから。
843名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 11:25:52 ID:aGoQCqtA
ほとばしるリビドーの先端に理性がチョコンと乗っかってる感じだなw
844名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 12:28:44 ID:ARD3vGmY
女として否定されたくない、だけど親密にはなりたい、だけどやっぱり物足りない、だけど相手は気付いてくれない。
だけどそれはこの私の態度のせい、こんな関係も悪くはない・・・あなたのそばに居られるなら・・・。
・・・それもやがて終わる日が迫っている。
残された時間はそう多くはない。
・・・止めよう、私らしくないよ、こんなの。


中学時代の日記を読み返しながら彼女は顔を真っ赤にして悶えていた。
(ま、まるで成長していない・・・)
日記を拡げたまま顔にかぶせ、ベッドに寝そべってみた。
閉じられたカーテンから僅かに日差しが差し込み、ハードカバーの表紙に小さな陽だまりを作る。

「・・・キョン」とかすかにつぶやいた。
「キョン君!」
「・・・どうした?」
「あのね、」
「・・・ん?」
「・・・す」
「す?」
「す・・・・・」
「・・・・・・」

家族は全員留守だったが、もし誰かがいれば階下にさえ聞こえるような悲鳴と怒号が、数秒後に響いたのだった。



ENO
845名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 12:45:35 ID:JJVbWyNP
キョンと佐々木が小学生だったら

キョン「佐々木ー、おまえ女なんだから女子と遊べよ」
佐々木「いいじゃないか!僕も仲間に入れてよ」
キョン「じゃあこの木のてっぺんまで登ってみろよ。そうしたら俺達の仲間に入れてやる!」
佐々木「よ、よし、やってやろうじゃないか」

佐々木「(木に登るときは下を見ずに、木に登るときは下を見ずに…)」

佐々木「どうだいキョン!てっぺんまで登ったよ!」
キョン「おぉー」
佐々木「ひっ!け、けっこう高いんだね……」
キョン「大丈夫かー?降りられるかーー?」
佐々木「だ、だいじょうぶさこのくらい!なんともないよ」
ズルッ!
佐々木「ひゃあっ!!」
キョン「さ、佐々木!今大人の人呼んで来てやるからな!」
佐々木「う、ふぇえええん!!助けてよキョンーー!!」


あ、これ佐々木じゃなくてハルヒのポジションか
846名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 13:12:32 ID:aGoQCqtA
それを読んでふと思ったんだが、本編で佐々木が「中学三年生時の同級生」というのは
実に絶妙な設定かもしれないな。

こういう「幼馴染」とかだともう、神人の混乱の仕方が並じゃあなくなってしまうぜ。
847名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 13:39:41 ID:ujP/QaFH
●「二度あることは三度あるといいますからね。神と崇められる人が
もうひとりぐらいいて、それがあなたと大変仲の良かった、それこそ子供
同士とはいえ結婚の約束までしてたような、そんなベタな美少女が今
すぐ現れても、僕は驚きませんよ」
848名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 14:30:04 ID:OfOniWTp
>>847
どんだけフラグ立ててんだよキョン

その内、義理の姉妹が出てきそうだ
849名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 14:45:40 ID:7yWnzaGv
>>843が一瞬こうに見えた

「………キョン」
「―――どうした?」
「あのね、」
「―――ん」
「……す」
「す?」
「…………………?」
「―――随分―――長いこと―――黙っているのね」

日記を顔から降ろすと、黒いもさっとしたなにかと目が合う。

「……何故キミがここにいるんだぁぁぁぁーーー!!?」
家族は全員留守だったが、もし誰かがいれば階下にさえ聞こえるような悲鳴と怒号が、数秒後に響いたのだった。



「―――いた。―――涼宮ハルヒを超える、逸材―――」
この騒ぎで精根尽き果てた佐々木は、翌日の試験で嘘のようにボロ負けした。

END
850名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 15:15:03 ID:vZ6ZOMue
やあ、キョン(´・ω・`)

ようこそ、駐輪場へ。
このジュースはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

そう、「また」なんだ。済まないね。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この自転車を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「二人乗り」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
ここで待っていたんだ。


じゃあ、塾へ行こうか。
851名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 17:14:53 ID:C5FgbaxC
>>850
めっさ和む。
852名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 17:26:54 ID:C5FgbaxC
キョン「…イッショウケンメイ〜きみが好きだ〜♪…だから僕はこのままd」
ピッ
キョン「おい!佐々木!なんで止めやがる!せっかく気持ち良く歌ってたじゃねえか!」
佐々木「何を言ってるんだ!いくらカラオケだからって、キミの口から『このままでいい』なんて聞きたくないんだ!」
キョン「!!」
佐々木「だって!僕は!キミが!だいすきだからぁぁぁぁ!」
キョン「さ、佐々木ぃぃ!!」
佐々木「きょぉぉぉん!!」
キョン「佐々木!『ICTL』ぞ!」
佐々木「僕も『ICTL』よ!」
イチャイチャイチャイチャ

国木田「くっ!」
中河「こいつらぁ!」
須藤「完全に!」
岡本「打ち上げって事を忘れてるわ!」
853名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 17:41:03 ID:n/4Rcw4G
>>850
思えばそれって佐々木口調だったんだなw
854名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 18:26:57 ID:i6UylzMt
代々木かわいいよ代々木
855名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 18:40:50 ID:g9W3JKsD
>>852
なんてバカップルw
これ見てササッキーの歌唱力が気になった
やっぱり上手いんだろうな
856名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 18:42:26 ID:W1+D10It
驚愕は佐々木空間にキョンを連れ込んで最後の決断を迫る展開になりそうな気がするんだ
ハルヒの時はキスで終わったけど佐々木の場合ではどうするのか…みたいな
857名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:11:22 ID:fK0WhyPb
>>856
でもそんな展開になっても結果が見えてて鬱になる…

驚愕では佐々木がSOS団に入団してハルヒとキョンが驚愕する!
展開になればなぁ…
858名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:29:14 ID:g9W3JKsD
てか佐々木が最初から北高に入ってたらどうなってたんだろうな?
859名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:37:16 ID:fK0WhyPb
>>858
仮に佐々木とキョンとハルヒが同じクラスとして
佐々木とよく話してるからキョンはハルヒに話かけることは無いだろうな
だからSOS団も結成されることはなかったと思う
860名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:37:42 ID:PfKHnQEk
キョンがハルヒに話しかけることもなく終わり
861名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:39:58 ID:7yWnzaGv
しかしアニメの表現を借りるとすると、ハルヒに会うまでのキョンの世界は灰色だったわけで、
だって言うならキョンにとってのハルヒは、佐々木と比較しても格別の存在だといえるんじゃないだろうか。

つーか佐々木と仲睦まじく一年過ごしておきながら、灰色世界とはどういう了見だコラ。
862名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:40:06 ID:W1+D10It
>>857
まあ、そこまでハルヒと相対するのもアレかもね…あくまで予想だし

>>858
藤原に頼んで遡行すれば出来なくはなさそうだね、でもそれだと二人存在することになる
863名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 19:51:59 ID:LANBevz/
>>858
ハルヒはまちがいなく孤立してただろうな
そして佐々木はまちがいなく今のハルヒのポジションになってる
四六時中一緒にいるからクラスのみんなから早くくっつけよっていう感じで生暖かい目で見られてそうだ
864名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:01:38 ID:fK0WhyPb
>>861
よく一緒にいた佐々木が同じ高校にいなかったからそんな心境になってたんじゃないか?
865名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:04:37 ID:2CWmQXEB
ハルヒの自己紹介がキョンがハルヒに興味をもったきっかけなんだから、
SOS団はできるんでないかい
866名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:07:58 ID:W1+D10It
驚愕が出たらそんなss書いてみたいかも
867名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:12:22 ID:sowWlwyS
ハルヒに話かけて、その後谷口に解説を受けるところまでは同じだろうな。
谷口の解説を受けて、佐々木がうっかりとキョンを焚きつけてしまったり。


「くっくっ、楽しそうな人じゃないかな、キョン?あそこまで自分を主張するという
ことには、多大な労力を必要としてるはずなのに、彼女はそれを中学生時代
を通じて続けたあげく、さらに高校でも続けようとしている。これは、賞賛に値する
行為かもしれないよ?」
868名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:19:08 ID:7WNqIbz6
ハルヒも佐々木もヤンデレ化して修羅場確定じゃないか?
869名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:20:48 ID:LANBevz/
>>865
確かにキョンはハルヒに関心は持ちそうだけどなんとなく深く関わろうとしない気がするんだよな
ハルヒがSOS団を作ったとしてもキョンは入らずに佐々木と話すことを優先しそう
870名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:27:08 ID:fK0WhyPb
>>867
佐々木だったらありえそうだな
でハルヒがSOS団に佐々木とキョンを入れそうだ
でも部活中佐々木とキョンが無意識にバカップルしてハルヒが嫉妬して閉鎖空間を発生させそうだw
871名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:28:42 ID:7yWnzaGv
>>869
このスレ的にはそんな感じもするのだが、
しかし、実際のところキョンが佐々木のことを優先/優遇したところを目の当たりにしたら、
それはすでにキョンらしからぬ行動だと思ってしまいそうだ。
キョンの視点的にはウザくない古泉のように扱われてる悪寒。

仮にキョンが「お前を優先する」とか言った日には、それは光栄だなんだと相づちを打ちつつ、
誰もいないところで天高くガッツポーズを上げるササッキーが見られると思うのだ。
872名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:45:42 ID:2CWmQXEB
佐々木「髪型を変えるのは宇宙人対策かい?」
ハルヒ「いつ、気づいたの?」
佐々木「くっくっ、さぁ、何時だったかな」
ハルヒ「……あんた、あたしとあった事ある?ずっと前に」
佐々木「僕が覚えているかぎり、無いはずだよ」

中略


佐々木「くっくっ、わかったよ、死刑は嫌だからね」
873名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:48:35 ID:LANBevz/
>>871
今なら佐々木を優先してたら違和感があるけど佐々木が北高に入学してたら佐々木のことを優先的に考えると思うんだけどな
この時はハルヒよりも佐々木に対して好意を持ってるだろうし
874名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:52:44 ID:g9W3JKsD
>>872
これじゃあキョンじゃなくて佐々木がSOS団に入ることにw
875名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:54:45 ID:Tv7Zqwqu
>>874
しかも、ハルヒのトンデモ計画を常識面でサポートしそうだから尚怖い
876名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 20:57:44 ID:fK0WhyPb
>>872
ササッキーがジョン・スミスなのかw
877名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:00:43 ID:3UvHoi0x
>>876
世界を
大いに盛り上げる
レズ、涼宮ハルヒと佐々木の団

略称SOR団(えすおーろけっとだん)
878名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:07:00 ID:g9W3JKsD
>>877
凄い名前だなw
てかよく考えたら憂鬱の最後は佐々木とハルヒがk(ry
879名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:07:32 ID:2CWmQXEB
佐々木「僕は無い方がいいて思うよ。僕にはメガネ属性はないからね。くっくっ」
長門「メガネ属性って何?」
佐々木「くっくっ、忘れてくれ。ただの妄言さ」



キョン「うぃーす、WAWAWA忘れ物〜…うぉっ!
……すまん…ごゆっくり〜!」


長門「面白い人」
佐々木「くっくっ」
880名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:09:36 ID:ARD3vGmY
あれ?キョン居なくてもよくね?
881名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:12:18 ID:W1+D10It
>>876
笹の葉の時は、キョンがジョンで佐々木がキャサリンでいいじゃんw
882名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:12:58 ID:7yWnzaGv
Msグリーンという手もあるぞ。
883名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:13:55 ID:fK0WhyPb
>>878
佐々木のファーストキスは例えハルヒでも許せないな
やっぱりキョンじゃないとkk
884名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:15:32 ID:Tv7Zqwqu
>>880
佐々木はキョンがいないと、深い話ができなそう。
余計な気をつかったりしないで一緒にいられる相手がいなくて
もちろんハルヒは十分佐々木を理解できるだろうけど
結局、受身なままでいてくれるキョンが一番相性がいい。

●と佐々木は話があうとキョンが言ってるが
相性は最悪だ、送信機二つ並べても意味無い
受信機になるキョンがいてこその佐々木。
これはハルヒにも当てはまる
885名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:17:48 ID:ncuribbU
つまり、キョン総受けということでよろしいか?
886名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:18:44 ID:UHHKqZJy
昼はな
887名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:24:07 ID:3UvHoi0x
>>886
IDはその人間の性質を表すというが・・・・

なるほどお前はH通の様だから見事に当たってるな
888名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:24:28 ID:g9W3JKsD
>>884
そうだよな
やっぱり佐々木の一番の理解者で下心が無いキョンは
佐々木にとってほとんど意識せずに話せる相手だし相性いいよな

>>886
どういう意味だw
889名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:24:35 ID:fK0WhyPb
>>881
ちょw
アダムとイブみたいでいいなw
890名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:40:09 ID:fK0WhyPb
>>884
キョンは●と相性いいとか言ってるけど逆に最悪だよな
こっちの神のハルヒと相対してる神だし
891名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:47:05 ID:g9W3JKsD
この流れはSyu'sさんに載りそうな希ガス
892名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:47:41 ID:OfOniWTp
佐「…」
●「…」
佐「……」
●「……」
佐「………」
●「………」
佐「…………」
●「…………」






キ「なんか話せよ」
893名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 21:53:19 ID:fK0WhyPb
>>891
俺の夢の話があそこに載っててコーヒー噴いたよ
>>892
相性悪いなw
894名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:06:10 ID:2CWmQXEB
佐々木「僕はキョンの自転車で塾に通っていたよ。キミはキョンと二人乗りはまだだろう?」
●「うっ…」
佐々木「くっくっ」
●「ですが、僕は合宿の時に同じ部屋のベッドで(事件について)語り合いましたよ。
寝顔もばっちり見ました」
佐々木「なっ…(キョンとベッドで…)」
●「フフフ」
佐々木「……(キョンの寝顔キョンの寝顔キョンの寝顔)」




なるほど、相性は最悪だな
895名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:09:45 ID:W1+D10It
じゃあ、くじ引きはどうなるんだ?
896名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:11:09 ID:g9W3JKsD
>>893
へぇ、そう。

>>894
佐々木かわいいよ佐々木
●自重しろww
897名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:14:56 ID:5qpsnnPo
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おまえらはいったい何をしているのだ
898名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:41:29 ID:DSgpImb6
まともなの一番上だけじゃねーかwww


ところでフェルナンデスって信頼出来ないと思わないか?
899名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:43:30 ID:7yWnzaGv
>>898
プレイにムラっけあり過ぎて、信頼以前にあんまり好きじゃない。
900名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:43:51 ID:6z8OIZKq
>>898
もともと新聞記者にネタを提供するために来たようなもんじゃないか
期待するだけ損だ

そういやうちから行った勇者は今何やってるんだろうなぁ
代わりにもらった福地は今やうちの野球の体現者だが
901名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:46:51 ID:W1+D10It
>>897
でもこれはIEの人のだけじゃなかった?

>>898
ナックルボーラーというのは確かに希少価値の高い選手だが、それ以前に球威が無さ過ぎる
あれじゃ中学生並だw
902名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:47:05 ID:mJIoIARl
さあ、誰かフェルナンデスを佐々木風に語るんだ。
キョンはあからさまに興味ない感じで。
903名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:54:47 ID:g9W3JKsD
>>902
佐々木風だと佐々木のプリンをキョンが食べたのをネタにしてもめちゃ複雑な文章になるからなw
フェルナンデスを佐々木風に文章化するのは気が遠くなる
904名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:55:51 ID:DSgpImb6
キョン「佐々木、お前はフェルナンデスのことをどう思う?」
佐々木「ジャレッドのことかい? 彼のナックルボールは魅力的ではあるが、いかんせん安定感がなさすぎるというのが難点だね。なによりナックル以外の球種が――」
キョン「佐々木」
佐々木「なんだい?」
キョン「俺、実はホセ萌えなんだ」
佐々木「ほう……」
キョン「いつだったか山崎武司とのアベック砲はそりゃもう反則なまでに爽快だったぞ」
佐々木「カツノリ乙」

こうですか?わかりません><
905名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:57:07 ID:5qpsnnPo
みんな鯉ファンだということはよくわかった
そんな俺も広島人
906名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:03:25 ID:g9W3JKsD
>>904
この二人が野球オタというのは分かったw
907名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:09:08 ID:fK0WhyPb
我等が佐々木さんを大魔神佐々木ぐらいに知名度を上げたいもんだ
908名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:13:54 ID:ncuribbU
じゃ、まずはみずしな孝之にマンガ描かせよう。
909名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:20:23 ID:lJTUhcqW
>>904
佐々木が野球ヲタだwww
910名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:21:29 ID:DSgpImb6
「ササキ様に世界を」

それで長門、橘、キョン妹で谷谷会(谷川流プチ谷間会)を結成すると。
あれ?誰かk(情報連結が解除されました
911名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:27:53 ID:g9W3JKsD
てか佐々木って苗字多いな
ぐぐったらパンピーが出てくるし
涼宮って苗字の全国件数は0なのに佐々木の苗字は147102もある
まさに対極的だ
912名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:28:18 ID:W1+D10It
まずナックルについて説明しよう…
何故ナックルボールと言う名称が付いたのかというと、その握り方がげんこつの形をしていたのが由来で、
そしてその軌道は、ほぼ無回転で空気抵抗をそのまま受けるため、バッター、そして捕手の女房たるキャッチャーや本人でさえも予測が付かない…また、ナックルを投げる選手は殆どの投球がナックルで占められる場合が多い、そういった投手が俗に言うナックルボーラーだね
その軌道故にナックルボーラー専用の捕手がいたりもするんだよ

>>910
流るんは野球好きらしいね、そこも結構親しみやすかったりするw
それにしてもササキ様に願いを懐かしいな…
913名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 23:48:35 ID:3UvHoi0x
2007年6月1日
佐々木は勇気を振り絞ってキョンに告白するも断られる
傷心した彼女は神人をモチーフにとあるモンスターを作り上げ、以後は
自分の作った世界に閉じこもるようになる

そうして生まれたのがポケモンの世界。R団のサカキとは紛れも無く佐々木のことである
914名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:09:25 ID:HgTpbq4G
佐々木がテレビゲームをしてるのは想像できないな
915名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:10:42 ID:wwMC+LYH
ロンギヌスの槍wwwwwwwwwwww
916名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:12:20 ID:A7Ou+RCq
そうした中、佐々木によりミュウのまつげと遺伝子を掛け合わされたのが橘である
のちに橘はミュウツーと呼ばれ洞窟に潜むこととなる
917名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:21:20 ID:HgTpbq4G
>>916
なんだそりゃw

とりあえず今から佐々木と柔らかあたま塾してくる
ノシ
918名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:36:23 ID:BTpN33yc
佐々木と一緒にマジアカしたいぜ、学問関係で特に助けられそうだw
919名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:54:22 ID:Iwla9ZOl
佐々木は音ゲーが強そうな印象がある
920名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 01:02:59 ID:mKdErCS1
佐々木「中足をみてから昇竜余裕でした」
921名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 01:19:05 ID:ksor6AaL
微妙に遅レスだが、佐々木が北高に入学していたら初期ハルヒに
対する不快指数は相当に高かったんじゃないか、という気もする。
いわく「自己顕示欲が強い人間は嫌い」とのことだから。

あと、佐々木のキョンに対する講釈の内容を考えると会話が噛み合わなそう。
922名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 01:22:03 ID:xZZFwHMi
佐々木とハルヒが意気投合したら
キョンは恐ろしい目に遭うよね。
923名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 01:43:17 ID:X87aAO3W
312:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:28:18 ID:SASaKyOn [sage]

3分キョン

313:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:30:59 ID:HaRUkYoN [sage]

だが阻止

314:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:33:28 ID:uHOMAgaRe [sage]

3分キョン

314:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:33:29 ID:HaRUkYoN [sage]

阻止

315:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:33:29 ID:SASaKyOn [sage]

SS

316:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/23(月) 13:34:18 ID:NAgaYuKI [sage]

>>314
>>315
ケコーン
924名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 02:06:22 ID:TWg/qgU9
驚愕以降の展開で佐々木が某病院坂と同じような欝なものを見せたら……お前らどうする?
925お友達 1/3:2007/04/24(火) 02:20:53 ID:Ta+Aps0O
「お友達」

 あれは2月も半ばを過ぎた頃、さすがの俺も受験までの残り日数を数えられるようになり、
そのプレッシャーをひしひしと感じていた、そんな頃だ。
 俺は進学を希望する北高を専願で望んでいたため、受験は後のない一発勝負というやつだった。
もっとも、自分が落ちる可能性ということも、俺は毛ほども感じてはいなかった。そんな俺に対して、
受験という一大イベントに、神経質になったのはどちらかといえば、お袋の方であり、家で有形無形
のプレッシャーを掛けてくる家族から逃げるようにして、俺は図書館にやってきたのだった。
 もっとも、そこで勉強をしないで遊べるほど泰然自若としていないのが、俺の小人物的な所であり、
今日も今日とて図書館で参考書を広げているのである。
「その……お、お久しぶりです」
 消え入るような声で、俺を呼ぶ少女に気がついたのはノートにシャーペンを走らせ始めてから、
小一時間ほど経った後だったろうか。参考書から目を上げると、俺に対して会釈する赤いダッフル
コートにお下げ髪の少女がいた。数瞬、記憶から彼女をサルベージ。
 彼女に会うのは久しぶりだったが、以前にもまして、大人びていた。とても妹と同い年には見えない。
後輩と言えば普通に通じるだろうな。そんな風に感じていた。
「……やあ、キミか、久しぶりだね。どうしたの?」
「その……本を借りようと思って……」
 彼女はそう言うと、恥ずかしそうに辺りを見回した。周囲には俺と同じように自習する
学生たちがおり、そのいずれもが俺を親の敵でも見るような目で見ていた。
 フン、この程度で集中が乱されるようじゃ、受験には勝てないぞ。
とは言うもののマナー違反はこちらの方なので、コートを着込みつつ、彼女をうながして、
休憩エリアに移動する。参考書は置きっぱなしだ。この時期、場所取りも楽じゃあないのだ。

 ホント、久しぶりだね。そんな当たり障りのない会話をしながら、自販機で買ったカップの
カフェオレを彼女に勧める。恐縮することしきりに彼女はゆっくりとそれに口を付けた。
 でも、ほんとずいぶん可愛く、いや綺麗になったよね。そんな言葉がすらすらと口から出てくる。
いや、彼女との共通の話題が少なすぎるため、どうしてもそんな軽口を叩くぐらいしかすることが
ないのだが、これがまったくもって逆効果、彼女は真っ赤になってうつむいてしまうばかりだ。
「……そ、そんなことない……です」
 まぁ、そんな仕草を見せられて、こう何も感じる物がないといったら嘘になるわけで、
「最近、家にも来ないみたいだけど、どうしたの?」なんて、俺は追い打ちを掛けていた。
「受験だって聞いてたから……」
 なんということか、彼女は俺が受験で勉強しているだろうと、遠慮してくれていたわけだ。
容赦なく算数ドリルを持ち込む我が妹とのこの違いはなんなのか。
「……あ、そうだ。こ、これ……どうぞ。きゅ休憩の時にでも、食べてください」
 そういって彼女はピンク色の紙とフィルムで可愛らしくラッピングされた包みをくれた。
包みはほのかに温かく、かすかに香ばしい匂いがした。
「……そのちょっと作り過ぎちゃって……お裾分けです」
 ちらりと見えたポシェットの中にいくつか同じような包みがあったのを俺は見逃さなかった。
誰かのとこに届けにでも行くつもりだったのだろう。これを受け取るであろう誰かに何とも言え
ないもどかしい気持ちを感じる俺だった。
 ありがとう、そう告げて、コートのポケットにしまい込む。
926お友達 2/3:2007/04/24(火) 02:25:25 ID:Ta+Aps0O
「やぁ、キョン。僕との約束の前に、逢い引きとはお安くないね」
 ゴフッ、逢い引きという生々しい言葉の響きに含んだコーヒーがむせた。
「驚かせてしまったようだね、すまない。大丈夫かい」
 彼女から差し出されたハンカチを断わり、佐々木から差し出されたティッシュで顔面をぬぐう。
こんなことで、彼女の綺麗なハンカチを汚すまでもない。そう、今日は一次志望の私立の受験が
終わり、余裕の出た佐々木に勉強を教えてもらうという約束であったのだ。
 そんなんじゃねぇよ、と悪態をつく。俺とそんな風に見られたら彼女が可哀想じゃないか。
 くつくつと佐々木は沸騰したお湯をこぼすような笑い声を立てた。
「いや、すまないね、謝罪させて貰うよ。驚かすつもりはなかったんだ。ただ、キミにね。
こんな可愛らしい彼女がいるなんて、思いもしなかったからさ」
「だから、そんなんじゃないって言っているだろ。彼女は……」
 俺のセリフを遮るようにして、
「わ、私は吉村美代子っていいます。キョ…キョンさんのセックスフレンドです」

 ………熱ぃい。思わず、紙コップを握りつぶした。だらだらと、右手をコーヒーがしたたり落ちるが、
気にはならない。
 な、な、な、なにを言っていやがりますか、この娘は? というか、知らない言葉を軽々しく使っ
ちゃうのは、お兄さん、感心しませんよ。その一方衝撃的な発言を聞かされた佐々木はどんより
と両の眼を濁らせたまま、携帯電話を取り出した。
 あ〜、佐々木さん、館内は携帯禁止ですよ〜。
「キョン、見たところ、彼女は13歳未満のようだ。だとすると、たとえ同意の上であったとしても
性行為は犯罪となる。わかっているね」
 そうですか、わかりません。ぼ、僕はですね、潔白です。この娘、吉村美代子さんはね、
僕の妹の親友で、家にもよく遊びに来る仲でしてね。
「そして、ふたりは一線を越えた……と。へ〜。そうなんだ。ふ〜〜ん」
 目の下に怪しい影を纏わせて佐々木はつぶやいた。
 人の話はちゃんと最後まで、聞く。
「いや、キョン。僕は冷静だ。僕は常に理性的かつ論理的な人間であるつもりだよ。
キミが犯罪を、性犯罪という男として、人間として最悪の犯罪に数えられる罪を犯していたとしても、
キミがそれをちゃんと償う気持ちがあり、反省し、罪を精算し、罰を受けるのであれば、僕らの間の
友情は失われることはない。約束するよ。そしてさようなら、大好きなキョン」
 いや、だから、それなら、まず友人の潔白を信じる所から始めるべきではないか。
彼女はミヨキチは、単なる友人なの。お友達、マイ・ディア・フレンド、アーユーオーケィ? 
混乱して、できもしない英語で返答する俺なのだった。
「そうか、ニックネームで呼び合うような仲なんだね」
 人の話を聞けよ、わからず屋。
「やった!! 言われていた通りです」
 そんな俺たちを余所に、ミヨキチは小さくガッツポーズ。
 俺たちふたりはぽか〜ん。
「衝撃的な発言で、びっくりさせれば、ちゃんと本音で答えてくれるって、妹さんに
言われていたんです。そうしないと、あなたはごまかすだけで、まともに答えてくれないって」
 は、はぁ、そうなんですか……。
「それじゃ、私は行きますね。受験がんばってください。それから、お裾分けなんて嘘。
気持ち、ちゃんと込めてますから」
 そう言って、ぴょこんと頭を下げて、ミヨキチは、俺たちの前から去っていった。
 って戻ってきた。
「あ、それから、言葉の意味、ちゃんとわかってますから」
 ぴゅーと、風のように去っていく少女。
 その後ろ姿を俺たちは眺めるばかりであった。
927お友達 3/3:2007/04/24(火) 02:28:04 ID:Ta+Aps0O
 数瞬後、ククッ、佐々木がこらえきれない様子で笑みを漏らした。
「一本取られたね、キョン。いや、一本どころじゃないな。三本先取で三本勝ちというところだ」
 まったくだ。女の子はわからん。
「まぁ、それはともかくだね。手を洗ってきたまえよ、それから、さっきのとやらを頂こうか。
彼女から、何か食べられるものを貰っているだろう」
 なんだよ、その辺りから見てたのか。
「いいや、僕にはのぞき屋の趣味はない。ないがね、先ほどの顛末に関する精神的な慰謝料
くらいはもらってもかまわないと思うんだ。キミから、そして彼女からね」
 左手でコートの右ポケットから先ほどの包みを取り出して、佐々木に渡す。
「ふむ、まだほのかに温かいね。焼きたてというところか」
 そんな佐々木の返答を背で聞き流しながら、手洗いへと向かった。コーヒーはすでに乾き、
右手はベタベタになっていた。

 便所から戻り、先ほどの自販機コーナーに戻ると、佐々木が備え付けのベンチで
俺を手招きしていた。不機嫌そうに足を組んで、彼女はポリポリとクッキーをかじっている。
見れば、彼女の隣にはティッシュに包まれたクッキーが置かれていた。
 うながされるままに座ると、佐々木が不機嫌さを隠すこともなく、俺に告げる。
「一応、キミの分だ。もとより、キミが彼女からもらったものだからな。全部、僕が食べてしまう
のも悪いだろう」
 チョコチップがまぶされた焼きたてクッキーは、なかなかの出来映えだった。
これをミヨキチがクラスの男子に配ったら、金が取れるな、などとどうでもいい感想が生まれた。
「それから、飲み物なしでクッキーを食べるのもつらいだろう。これは僕のおごりだ。心して飲み給え」
 そういって、佐々木は新しい紙コップを差し出した。
さっきのコーヒーは二三口しか飲んでいなかったからな。
ありがたく受け取る……ってココアかよ。
「気に入らないのかね、僕の心づくしの贈り物だ」
 ぎろり、と眼光鋭く、佐々木の大きな瞳が殺気をたたえた。
 すみません。
 謝罪の言葉もそこそこに、甘い物を甘い物で流し込む。
 ココアとチョコチップクッキーでカカオが被ってしまったな。
「キョン、確か妹さんは、今年、小学5年生になるのだったな」
 こくりと、頷く。
「ということは十歳か……まったく、最近の小学生は……まったく」
 いやはやまったくだ。昨日覚えたはずの英単語も、数学の例題も完全に吹き飛んでしまった。
 ずずっと生ぬるいココアを啜る。
「まったく……キミがそんなだから……まったく」
 佐々木がブツブツと聞き取りにくい声で、文句を続けていた。
 春は未だ遠く。そんな2月の頃のことだった。
928名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 02:31:32 ID:Ta+Aps0O
 最初はハルヒへ「セックスフレンド」と佐々木が答えるよくあるネタのSSを考えていた。
崩子ちゃんとミヨキチのキャラ位置がかぶるなぁという妄想からこうなった。
 ミヨキチのイメージは欠片も残っていない。ミヨキチファンには正直すまん。
929名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 02:33:22 ID:Ta+Aps0O
>>924
 そんな設定はいらねーーー。まぁながるんはそんなことはしないさ。
930名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 02:35:18 ID:lqTvLrh+
>>928
ちょwwwミヨキチwwwwGJwww
どさくさにまぎれて大好きなキョンとか言ってる佐々木可愛いよ佐々木
931名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 02:50:48 ID:X87aAO3W
ミヨキチ……恐ろしい子!
932名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 03:07:11 ID:Tn5wFCNL
>>928
ミヨキチにGJと贈りたいぜ!
>>930
佐々木は可愛いんじゃねぇ!美しいんだ!わかったか!
それじゃあ気を取り直してもう一度叫んでみるぞ?



せーの…








佐々木可愛いよ佐々木
933名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 03:19:25 ID:gshlL+70
これはいいね。
外見は大人っぽいミヨキチより妹ちゃんの方が黒くてオトナってのがつぼだ。
不足気味のミヨキチ分も補充されてGJ!

誰か佐々木にバリバリ嫉妬する長門を書いてくれんかのう。
提案しといてなんだか全く想像できないけどw
934名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 03:44:54 ID:1BGy8zAM
>>933
「長門、なんで俺の自転車の荷台に乗ってだ?」
「…別に」
「降りてくれないか、いや別にお前が重いと言うわけではないんだ
お前なら反重力やらなんやらで自重を0に出来そうだが…その…な?」
「………」ジー
「な…なんだ?」
「………」プイッ



こうですか?
分かりません><
935名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 03:56:06 ID:GRhiG3aP
>>934十分わかってるじゃないかwww
936名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 04:04:27 ID:X87aAO3W
>>933

キョン「何だ?これから図書館か?」
長門「……」コク
キョン「じゃあ乗せてってやるよ。肩に手乗せて…そうそう。よし、行くぞ」
長門「……」
キョン「二人乗りと言えば、思い出すなぁ」
長門「……何?」
キョン「昔、佐々木と二人乗りで塾に通ってたんだよ」
長門「……そう」ギュゥゥゥ
キョン「痛い!痛い!ちょっと長門さん?肩が!どうしたんだ?!」
長門「……何も」
キョン「そ、そうか…(何なんだ?)」
長門「……」
937名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 05:29:53 ID:343AY3Ek
……情報連結解除開始
938名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 06:50:08 ID:VGT+vxx0
>>934>>936
さらにこれを見ていた佐々木が嫉妬する光景が浮かんだ
939名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 07:08:29 ID:LOueQ8j3
佐々木「しってます?涼宮さん。キョンって二人のりしてる時にはちょっと前屈みになってるんですよ。
      何故かって言うと、以前急ブレーキをかけた時に私の胸がキョンの頭にあたって気まずくなったから、
      くっく・・・キョンって可愛い奴なんです。まぁ、私のせいなんですけどね。」


・・・・こええ・・・ヤンデレ佐々木・・・くぁいなぁ
940名無しさん@お腹いっぱい。
>>939
なんか言いそうだなそんなこと
実際ハルヒと会った時、私はこんなにもキョンと親しいんですよ
ってアピールしまくりで火花がw