1945年にエンジェル隊がタイムスリップ３

毎回の鈍筆申し訳ありません。

〜あらすじ〜
ロストテクノロジーの暴走によりエデンよりも遥か過去に飛ばされたエンジェル隊
そこは1945年4月1日の沖縄・・・・そして今まさに米軍が北谷、読谷に上陸しようとしていたのである。
そしてカンフーファイター、トリックマスターは米機動部隊との戦闘に巻き込まれ、沖縄本島に墜落した。
ミルフィーユ、フォルテ、ヴァニラも米海兵隊と帝国陸軍の激突へと巻き込まれるのであった。
そして・・・歴史上起こってはならない米軍の沖縄攻略失敗・・・・・・・
歴史は大きく塗り替えられてしまうのであった。
そこへ現れた日本軍初の女子特別攻撃隊は旗艦インディアナポリスへの体当たりを慣行し見事成功。
しかし、蘭花がその時救助してしまった烏丸ちひろの存在がまたも歴史の狂いを生み出してしまうのであった。
烏丸ちとせ消滅・・・・・・・・・・・・

過去スレ
1945年にエンジェル隊がタイムスリップ２
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1130425325/l50

即死判定ってどこまで行けば大丈夫？

保守しなかったから落ちてしまったのか(ﾟдﾟ;)
前スレ

誰か前々と前スレのまとめミラーサイト知らないか?

>>4
本当に多忙で申し訳ないです

>>5
一応「1945GAサイレントラヴァーズ」として配布しています。

昭和20年4月5日　横須賀海軍病ヴァニラの病室　PM09：00
ヴァニラの意識が戻り病室はいささかあわただしくなっていた。
主治医達がヴァニラを囲みミント、蘭花、フォルテ、ちひろは隅の方に追いやられ
少し肩身が狭い。しかし、ヴァニラの意識回復を祝福していた。
「ヴァニラさんの意識が戻られて本当に良かったです」
「ええ、手術も長かったから本当に心配したわ」
ちひろと蘭花は手を取り合って喜んでいる。
「で、回復の見込みはたつのかい？」
「まだ体力的にもナノマシンを使える状態にあられませんわ。もう少し入院生活をおくっていただくことになるのでは？」
「そうかい・・・・・まぁヴァニラは頑張っていたからね完全に回復するまでゆっくり休ませてやりないよ。そういえばミルフィーユは？」
辺りを見回して一番騒ぎそうな声が聞こえてこないことに少し抜けた感覚なる。
「ああ〜ミルフィーユならさっき飛び出していって、もう一時間近く帰ってきません」
「はぁ〜？んったくこの大事な時に」
やれやれという表情を見せるフォルテは椅子にドカリと腰を下ろした。
しばらくするとパタパタと足音が聞こえてきた。
「あ、戻ってきたね」
扉がパッと明るく開くと満点の笑顔が飛び出した。
「どこ行ってたの馬鹿」
蘭花が頭を軽くコツク、しかしミルフィーユから発せられる甘い香りで想像はついた。
「何作ったの？」
「プリンです！生クリームもいい仕上がりですよ」
「いっぱいあるの？」
うんうんと頷く。
「あれ使ったんでしょ？」
「はい！」
ポカ！！
「あう〜いきなり何するんですかぁ・・・・・」
「くだらないことに使っちゃ駄目って言ったでしょ！」
蘭花はミルフィーユが無断でロストテクノロジーミラクルミルクを使ったことにおしおきを加えた。
「でもでも。おいしいプリンが〜」
「あ！プリン作ったんだったら早くもってきてよ」
「そのー病院の人に聞いたらプリン固める冷蔵庫がなくて、カンフーファイターの冷却タンクをお借りしたんですが」
ミルフィーユが上目遣いで蘭花を見つめる。
「タンクの中にプリンシェイク（プリンの原料）を落として慌ててなんとかしようととしたらミラクルミルクがこぼれて」
「・・・・・・・・・」
「タンクの中身全部プリンになっちゃい・・・・」
ポカ！
「バカ、バカ、バカ！！」

保守

昭和20年4月5日　カンフーファイター　ＰＭ09：20
べそをかきながらミルフィーユが蘭花をカンフーファイターに案内する。
すでに冷却タンクからはおいしそうなプリンの香りが漂っており整備士達も多く集まっていた。
プリンのような洋菓子は目にしたものが少なかったため警戒して誰もタンクに近づかなかったのは幸いであった。
「バカ、バカ！」
お怒りが頂点な蘭花はタンクからはみ出る程のプリンを見るとさらにミルフィーユの頬をつねった。
「だふぇ！ファニラハナンに！」
言葉にならない言葉。
「そふえにミンフォファンと蘭花ふぁんに・・・」
「え・・・・・」
蘭花は摘んでいたほっぺを離してやる。
「と、とにかく冷却タンクをなんとかもとにもどしなさい」
照れ隠しに視線を逸らし素っ気無く言うとミルフィーユはスプーンを2本出した。
「あんた私に何百キロ太れって言うのよ！」
「だって食べないともったいないですぅ！」
ざっと2千人分くらいのプリンが詰まったタンクを前に途方にくれていると。
おおきなシャベルとバケツを持った整備士が入ってきた。
「入念に洗って熱湯で消毒してきました。タンクを外してかき出しましょう」
男たちはそういうと手際よくタンクを取り外し機関部の外装を外しクレーンでつるし上げる。
結局、冷却タンクの掃除と酒樽まで持ち出して何とか元に戻すことができた。
そして残った大量のプリンも各方面に配られることなり、横須賀基地に新たな味が登場する結果となったのである。

猛虎☆全勝氏
今度の夏コミは参加するのだろうか？

>>10
今年も参加しますよ。
今年の夏は第三部出ませんが天空の天女隊出します！

昭和20年4月6日　横須賀海軍病院　ＡＭ07：00
エンジェル隊が病室で山盛りに盛られたプリン山を囲んで爆睡していた。
結局総出となったプリンかき出し作業は日付が変わる頃まで続けられ参加者にはもれなく
ミルフィーユ特製のプリンが振舞われた。最初こそ物珍しさに少佐クラスの人間まで集まっていたが
なかなか甘味を得意とする帝国軍人は少なかったようでカップ１杯で挫折者が続出した。
残った山は横須賀鎮守府をはじめ海軍病院や横須賀航空隊の朝食にも顔を出す結果となったのである。
「う、うーんプリンはもういらないわよぉ・・・・・にゃ？」
椅子にもたれて眠りこけていた蘭花が寝言を言いながら目を覚ました。
朝日が海を照らし宝石のように輝いてる。春の潮風が窓を開けた瞬間スゥっと流れ込んできた。
「うーん・・・・・潮風がきもちいい〜」
思いっきり伸びをすると後ろを振り返らないように部屋を出る。屋上にでも登ってみようと思いたったのである。
階段を足取り軽く上がり屋上へと出るとそこには先客がいた。
「ミ、ミント？」
「あ・・・・・おはようございますわ」
蘭花の姿を見ると少し表情を曇らせたもののすぐにいつもの笑顔を見せる。
「じゃあ、私はしたへ」
「待って！賭けをしない？」
「賭け？」
ニッと笑う蘭花に少し不信感を抱くミント、するとポケットからコインを一枚取り出した。
「表か裏か予想なさい。私が当たったらこの前のこと話なさい、あなたが勝ったら黙っていていいわ」
沈黙が二人を包んだ。
「わかりましたわ・・・・・・」
困惑するもミントは蘭花の提案に乗ることにする。

保守

昭和20年4月6日　横須賀海軍病院　ＡＭ07：00
「じゃあいくわよ。は！」
多いコイントスが上がり、コインが朝日を反射して数回キラキラと光った。
「よ！」
蘭花の手の甲にコインが落下する。
「さぁどっち？」
手の甲をじーっと見るとミントは一呼吸置いて答えを伝える。
「裏ですわ」
「じゃあ私は表ね」
蘭花は押さえているほうの手をどかす。
「裏ですわね・・・・・・」
「むぅぅぅ！！！！！！！」
ミントはクスクスと笑いながらその場を立ち去っていこうとする。
「待って！」
「はい？」
「・・・・はやく元気になりなさいよ！」
そっぽを向いて蘭花が言い放った。
「・・・・・はい」
ミントが階段を下りていく音が消えると蘭花は不味かったような表情を浮かべため息をついた。
そして再び屋上から横須賀軍港を眺めていると車やって来るのを発見する。
『朝から忙しい事ね』
心の中でそうつぶやきながら車を見つめていると海軍軍人に続き千晶と幸が降りてきた。
「え？え？」
疑問を抱きながらも急いで階段を駆け下りると1階へと走った。
「幸さん、千晶ちゃん！？」
「あ、蘭花さん！」
千晶が駆け寄ってくる。
「どうしたの？」
「忘れ物を届けにきたの」

保守

保守

保守

今まで発表されたＳＳが見たいのですが同人ショップとかでの販売はしないのでしょうか？
日祝は仕事休めなくてイベントには参加できないから同人誌専門店とかで販売できるようになると嬉しいのですが。

>>17
すみません、同人誌販売ショップで取り扱ってもらえるほどサークルではありません。
今回のコミックマーケットが終了しだい通販などもおこなえればなっと思っているのですが・・・・

昭和20年4月6日　横須賀海軍病院　ＡＭ07：15
病院側の計らいで急遽用意された応接室にヴァニラ、ノーマッドを除くエンジェル隊が勢ぞろいしようとしていた。
「お待たせしました」
ミルフィーユとちひろが着替えを済ませ部屋に入ってきる。
「ヴァニラさんには幸さんと千晶ちゃんがそばに着いていてくれるそうです」
ミルフィーユの言葉にフォルテが微笑む。
「ちひろ、あんたはこっちでしょ」
拓人側に立っているちひろの腕をグイっとひっぱり蘭花がちひろをエンジェル隊側に移した。
「はじめまして上田拓人です」
拓人の敬礼で皆も敬礼し同時に席に着く。
拓人は席に着くとふと視線を感じていた。その方向を目で追うとミルフィーユが彼の顔をジッと見ている。
「あの、俺の顔に？」
「あ、あの説明会の時いらした方ですよね？」
「あー覚えていてくれましたか、ええ公聴させていただきました」
拓人が笑うとミルフィーユも笑う。
「ところで烏丸大佐がおこしにならず上田中佐がおこしになるということは、なにかございますのね」

昭和20年4月6日　横須賀海軍病院　ＡＭ07：15
ミントの鋭い指摘に拓人は苦笑いし、正光の書類をテーブルに広げた。
「昨日会議があってね、そこでまとまった日本軍としてのこれからの予定を持ってきたんだ」
数分間無言で目を通しては隣に渡すという作業を全員が続けミルフィーユが読み終わったところでミントが
口を開いた。
「カンフーファイターの修理は日本国内ではできませんの？」
「君達からもらった物は確かに役立っているよ。でも工場もやられてるし資材も揃わない、人員も満足には・・・」
拓人は申し訳なさそうに言う。
「この島に行けばその全てが揃ってるって事？」
蘭花が口を挟む。
「うん、ここは陸軍が中心となって新兵器の開発を行っている場所らしい。幸運にも敵さんにはまだ見つかってないしね」
「じゃあ何で私たちが分隊しなきゃならないのよ？」
怪訝そうな表情で拓人を見つめる。
「君たちの帰ってくる場所を守るために分隊してもらいたい。それにアッシュ少尉はまだ紋章機を扱えるほどにはなってないだろ？」
「あたしたちに防空網の一端を任せようってことかい？」
「無論、強制はしない。井上次官もそう思ってるよ」
フォルテは拓人の目をジッと見つめた。
「ふふ、嘘ではないみたいだね。確かにヴァニラに無理もさせられない・・・でも何で横須賀に入れないんだい」
拓人の表情が少し曇る。
「実は昨日の戦闘で米内閣下が殉職してしまっている。もし昨日のような奇襲ともなればまた・・・」
「縁起でもないこと言わないでよ！」
蘭花は大きくテーブルを叩いて声を荒げた。
「ごめん、君たちが呉に移ってもらうのはそれだけではない。呉は航空工廠あるし
この瀬戸内海という入江で紋章機も隠しやすい、それに呉の隣の広島は空襲被害が少なくてねアッシュ少尉の治療にも専念できる」
書類の地図を指差しながら拓人は説明を懸命に行う。
「上田中佐話は分かったよ。ちょっと話し合いたい」
「ああ、分かったよ」
拓人が席を立ち退出するとミルフィーユが後をつけてきた。
「上田中佐！昨日プリンをたくさん作ったので召し上がっていってください」
「お、ありがたいね」
拓人は表情を崩しミルフィーユに案内されていった。



すみませんＣ７０で配布する「天空の天女隊２巻」の編集作業に入らせていただきます。
いつも読んでいただいてくださってる皆さん本当にありがとうございます。
編集が終了するまで本編がかけませんがなにとぞご了承ください。

重ね重ねすみません。
入れ×
いれ

あと１９４５年３月１９日に呉空襲がおこなわれていました。

保守上げ

今回もコミックマーケット70に参加させていただくこととなりました。
参加日時は8月11日金曜日コミックマーケット1日目です。
配置場所は東地区Ｄ−１２ｂとなりました。

配布物は
1945GAサイレントラヴァーズ　1巻
1945GAサイレントラヴァーズ　2巻

1945GAサイレントラヴァーズ外伝　天空の天女隊1巻
新刊
1945GAサイレントラヴァーズ外伝　天空の天女隊2巻
新刊
フレイと共に苦難を乗り越えていく本

となります。

保守

保守上げ