【IF系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら23
もし、キュルケが素クールだったら
キュルケ「悪いわねルイズ、この特製クックベリーパイ(1ホール)は二人用(タバサ9切れキュルケ1切れ)なの」
それなんてスネ夫!?
>4
タバサ「もぐもぐ(ううん、私一人用)」
それ完全にジャイアンとスネ夫・・・
まずは前スレを埋めるんだ。話はそれからだ。
ルイズ「ガンダも〜ん!キュルケとタバサがいじめるよ〜!」
才人もちょうど青いな。
ルイズが漫画版のび太で、才人が劇場版なんですね。
サイト「仕方が無いなぁ、ルイズちゃんは。 召し捕り人〜」
IF,イザベラとルイズの才能を取り替えたら
イザベラはやさぐれ度が致命的なレベルに悪化
でもルイズは原作よりマシな性格だと思う、
かなりの努力家だし平均的なレベルのメイジにならなれると思う
父親が気づくだろう。才能を教えるかどうかは知らんが
どちらにせよ虚無のないトリステインに未来はなさげだけど
もし、シャルルがジョゼフの属性に気付いていたら
勝手に自分を追い詰める節が有るガリア兄弟、シャルルがジョゼフの属性に気づいていたらどうなっただろう。
ジョゼフに殺された振りをして、ヴィットーリオの元に身を寄せるシャルルとか。
嫉妬に狂って先手を打ってジョゼフを殺すかも
スーパーガリアブラザーズの仲が良いIF
特に妬みんだり憎んだりしないで普通に仲が良い兄弟だった場合
どうなるかな?
シャルルがジョセフを襲う
性的な意味で
もう鉄板だよね。だがそれがいい
シャルル×ジョセフィーヌにはロマンがあるよ。もちろんイザベラとタバサは従姉妹じゃなくてしま(ry
獅子舞?
決闘の舞台がリングだったら?
ギーシュ「ワルキューレラリアット」
不健康王ジョゼフ
深酒、タバコ、夜更かし、偏った食生活は当たり前
王になったら負けかなとおもってる(?歳、第一王子)
こんなジョゼフだったら割と平和だっただろうな
パチプロジョゼフとな
そこはシェフィとビダーシャルとカステルモール巻き込んで徹マンやるジョゼフで一つ
>>25 ムダヅモなきハルケギニアと申したか
「国士無双十三面(ライジングガリア)!!!」
ドラえもんみたいなゼロ魔
男頼りなキュルケ
シルフィードの食べ物は私の物、キュルケの食べ物も私の物なタバサ
すぐ諦めるルイズ
そんなルイズを放っとけないサイト
ルイズにしょっちゅう入浴シーンを見られるワルド
シャルルとエレオノールの出生が逆だったら
ジョゼフはツンデレのツンが強過ぎる妹に疲れ気味になる事はあっても、あまり歪みそうにない。
シャルルも劣等感を抱く相手が居ないから真っ直ぐ育ちそう。
>21
才人がガンオタモデラーで、決闘以降親しくなったギーシュのワルキューレを
(プラレス三四郎やプラモ凶四郎のノリで)魔改造して、校内ゴーレムファイトのチャンピオンを目指す
…という電波を受信してしまった。
寧ろそこはMS少女に影響されるギーシュで一つ
勝った方は負けた方から1つパーツを貰えるルールで
>>28 同性の兄弟だから競い合って歪んだってのもあるのかな。
二人目同士や、末っ子同士を変えた場合も面白そうだ。
ジョゼフが女だったら継承争いも起きずにさっさと嫁にいかされて終了じゃない?
シャルルが女だった場合これはこれでゴタゴタが起きそうな感じはするが……
>>31 どこからともなく現れて
オスマン「同意と見てよろしいですな!!」
>>25 サイトが俊のポジションだと、ギーシュはよっちん、コルベールは黒沢、オスマンは正吉ってところか
>>34 「使い魔ファイト!」
「レディー!」
「「ゴオオォォォォーー!」」
ジョゼフが女だったら
イザベラの父親不明、シャルルがジョゼフ♀を幽閉
シャルルが女だったら
シャルロットの父親不明でジョゼフがヤンデレが入ったシャルル♀に脅える
シャルルのヤンデレ化は簡単に想像出来るけど、ジョゼフのヤンデレはあまり想像が付かない。
ぶっちゃけ相手の執着しまくってるのはシャルルの方だからなぁ
>>37 ヤンデレの弟(妹)に死ぬほど愛されて夜も眠れないわけですね? わかります
シャルルが女の場合、妹のヤンデレに耐えられなくなったジョゼフ(イザベラ、シェフィールド付き)の出奔になるな。
>>40 でもジョゼフも同LVのヤンデレだからなー
案外上手く回りそうな気もする、エロゲ的な意味で
王家のプレッシャーとは恐ろしい
もういっそガリア王家はみんなヤンデレ地雷属性なIF
>>43 それって、IFじゃなくて原作からじゃね?
まともだったのは先代ガリア王のみ、
ジョセフもその傾向があったが弟の異常さにあるとき気付き、
なんとかそれを正そうとするも時すでに遅く、
王家の中は仕える者達も含め異常者ばかりとなっていた。
己から遠ざけるようにする事で己のような異常者にならないよう願った娘も
その行為が災いし、手遅れとなってしまう。
せめて血族の末子での双子はそうなる事を避けるため、
一人は隣国の全寮制の学園に、もう一人は修道院に入れる事により回避しようとするも・・・
IFになるのかなぁ・・・・
どれだけ呪われてるんだ
ヤンデレばかりの呪われたガリア王室、寝取り属性のツェルプストー、ツンデレのヴァリエールか。
カトレアのツンは穏やかな言葉で心を抉り、元々その属性が無いと耐えられないとか。
アルビオン王室、トリステイン王室は厄介な属性が無い代わり始祖の血が薄いので、虚無が生まれ難い!?
>>45 普通にTSやホモネタ出るスレに貼ってもねぇ。
二人をおにゃのこと思って見れば?
この絵なら男のほうがよい
ギーシュが素手のほうが強いけどハンデとしてワルキューレを使うIF
おとめ座のセイントみたいだな
ゼロ魔の作者がゆでたまごIf
「アンリエッタの水のトライアングル! ウェールズの風のトライアングル! 二人の愛が二人分であわせてオクタゴンスペルだー!」
「ゲェー!」
本当の「ルイズ」は赤子の時に死んでいて、今のルイズは替え玉なIF
すまない、sage失敗した
カリンが精神を病んだので、「成長するガーゴイル」を先代公爵が命と引き替えに・・・
ガリア王家と平賀家が逆だったら
魔法が無く、勝てる要素が無いと歪むシャルル
全能力がチート級に凄いが、シャルルの人当たりの良さを羨むジョゼフ
ガリア兄弟は、どっちで生まれても殺し愛以外の兄弟の本音の触れ合いが無い気がする。
平賀家(笑
滑ったネタだろうからスルーしてやるのが慈悲かと
新しいジブリのあれを見たら思い出したので
ガリア王家に産まれた双子の片割れは、教会ではなくて
あるガーゴイル作りの名人の老人に預けられました。
人形を友として育った彼女が15になったある日、
老人は急病で倒れてしまいます。
老人は、彼女の行く末を案じて彼の「古い友達」に預けることにしました。
しかし老人が亡くなると、彼女はショックで自分をガーゴイルだと
思い込んでしまったのです。
老人の作った青い小鳥のガーゴイルと共に彼女を預かった「古い友達」は、
まるで子供のように何も知らない彼女に様々な知識を与え、
無事に人形から人間に戻せるでしょうか。
そして、彼女を狙う魔の手から彼女を守れるのでしょうか。
意思疎通の方法は、小鳥のガーゴイルに指示を出すことだけです……
ワンダープロジェクトZERO
〜ガリアの森のジョゼット〜
ジョゼットっていえば可愛い可愛いあの子。
あのCM企画した奴死ね。
無論この時のジョゼットは青くて長い髪を洗濯バサミで止めてるんだ。
森の中でおっきな青いドラゴンと仲良くなったり、
そのご主人様と会ったら自分そっくりでびっくりしたりするんだ。
カトレアがシャルルを召喚していたら、
キュルケ=王族を寝取った一族とヴァリエールを見直す。
タバサ=父を寝取ったヴァリエールと家族を捨てた父が憎い。
ジョゼフ=暗殺に失敗した事に安心。
緊急避難とは言え、一族の者が使い魔に応じた不祥事を消す為、シャルルの不倫をでっち上げる。
オルレアン夫人=ショックで毒杯を呷り壊れる。
シャルル=不義が理由で王位継承権を失う。
ヴァリエール&シャルル派中枢=王子が使い魔に応じた不祥事を表沙汰に出来ず、不倫で片を付ける。
ルイズならともかくなぜカトレア
何時もの訳がわからないイコールで結ぶネタだろうからスルー推奨
いつものガリア厨ね
カトレアが健康体だったら。
…どんな性格になるんだろう?
なんとなくカトレアが優しいのって自分が病弱なせいも少しはある気がするんだよな。
母親の真似をしたりするんじゃね
>>65 性格はともかく長女がアカデミーに勤めるのか? とか
次女のほうが先に結婚してるんじゃね? とか色々変わりそうだが
ルイズに良い影響が出るか悪い影響が出るか予想できないなw
ルイズが魔法を失敗しようが魔法学園を放校されようが30になっても独身でいようがホームレスになろうが、
ルイズに人生に対し完全なる全肯定をするカトレア姉さま
>>67 妹についてのプレッシャーが減るから長女は性格丸くなるような気がする
きっともののけ姫みたいになるんだよ>元気なちい姉さま
ムツゴロウ化してるかも知れない。流石に息は臭くないだろうけど。
カトレア領は危険動物が跋扈する魔境と化す。
猫虐待映画を撮るカトレアなんていやだ!
>>72 体が丈夫なら領も貰え無くね?
もののけ姫化してるから、縄張りを与えることになるのか……。
>>69の言うように丸くなった長女はどうなってるんだろう。
母に憧れてマンティコア隊に入隊したりするんだろうか。
……もののけ姫の方が似合いそうだよね、なんとなくだけど。
健康になったカトレアかー。
意外と騎士とかやってるかも。
あるいは、アンリエッタの世話係とかそういうの。
王宮勤務だと、それなりの身分が求められそうだし。
代わりにエレ姉が不健康に!
森山周一郎「夜更かしはやめろ」
病弱貧乳ドツンツンとか誰得俺得
ヴァリエール領の一角にカトレアの薬草園が出来るな。
マテ、絶壁はアニメ仕様の筈だ。
ノボル神は原作ではルイズの拡大発展型としか言っていない!
そもそも、小姉様の性格が素なのか、後からついてきた物なのかで変わると思うんだけどな。
素であるにしてもそうでないにしても、原作とのギャップがある方が楽しそうだよね。
>>80 胸部が拡大されているかも知れないじゃないか。
関係無いけどFFの新作でキツい性格の巨乳眼鏡のねーちゃんが出ててイイね。
平原部分が拡大発展しているのやも知れぬ
拡大なのか縮小なのかはっきりしていただきたい
もしも、惚れ薬を誤飲したのがモンモランシーだったら。
デルフ持ったまま遍在したら、デルフも増えるんだろうか。
そして誤飲後モンモンが見た相手がキュルケとな。
意外性が無さ過ぎて誰も気付かないかもしれない。
>>86 全裸になったりしないから、増えるんじゃね?
1.金品をできる限り身につけます
2.偏在を使います
3.売ります
4.うはおk
5.偏在を解きます
6.待てぇ〜ルパン
1.偏在を使います
2.髪をむしります
3.本体に植えつけます
4.うはおk
×偏在
○遍在
遍在の装備品の複製は一時的なもの、分身が死ぬかして遍在が解ければ装備品も複写した物は虚空に消える。
どの程度まで機能が再現できるのか、遍在から離せる距離はどの程度か
って考察スレ向きだね
ルイズの許嫁が、ワルドじゃ無くてギーシュだったら。
つまり、代わりに長女の許婚になったワルドが尻に敷かれてレコンキスタどころじゃなくなるんですね、わかります
それが原因でロリに目覚めたか
もう限界とか言って。
目覚めるならMで割れ鍋にとじ蓋化するか、巨乳に目覚めて次女に転ぶかの気もするw
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:30:50 ID:bQISdr43
長女の激しいツンに曝されたあとに癒し系次女に出会いそっちへ転ぶ
次女にアプローチするがまたまたご冗談をと真面目にとってくれない
そうこうしている間に三女登場
長女から逃げ三女とマジ喧嘩するワルドの婚活はどうなるのか
カトレアならマザコンのワルドさんをうまいこと手懐けて綺麗なワルドにしてくれそうだ
そこまで改造すると、余波でカトレアさんが手加減一発岩をも砕く健康体になりかねん
>>101 正しくカリン様の素質を受け継いでるんですね、分かります
いっそのことナチュラルな笑顔で毒舌言葉責めする
お姉さんにしてしまうとか。
カトレアダークネスはマジで怖いわ
健康通り越してターザン化するちぃ姉さま
「あ〜ああ〜」
カトレアがダークだと高確率でルイズが自殺してるか原作以上に追い詰められて大変な事になってそうだな
唯一の癒しを取り上げられた上に敵が増えるとかどんなイジメだとw
そこで優しいえれおのーる様ですよ
>>99 長女 あいつ苛めるの楽しい
次女 こんな病弱な女にも優しいなんて
三女 物心ついた時から喧嘩友達
おのれワルド!
そんな三姉妹をトリステインごと裏切っちまうわけだからな
サイトさんからしたら、や…やろう……ってな具合でしょうよ
ワルドにとって一番のIFは「両親が健在だったら?」かな。
騎士見習いにならずに学院に行って、ギトーと魔法の腕を競い合ったり、エレ姉様に言い負かされて色々付き合わされたり。
卒業後は軍に入って衛士隊の平隊員でレコン・キスタ入りは無しとか。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:43:59 ID:wXVm8mK8
それよりも、幼児のうちに両親が亡くなってしまって
友人だった公爵に引き取られて(後見されて)
家族同様に育つとか
ワルドママ=カリンちゃんのお姉さんなIF
ヴァリ家とワルド家の中が良いのはこのため
ワルドちゃんもカリンちゃんと同じ血を一部受け継いで原作よりチート&ピンクブロンド
ワルドちゃん…だと……?
……ゴクリ
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:25:18 ID:wXVm8mK8
ジャンでなくてジャクリーヌなんですな?
もし使い魔が気に入らなかったらもう一度召喚できたら?
使い魔の方でもメイジが気に入らなかった契約解除して帰れたら
気に入ったのがくるまでリセットしまくるランダムイベントのあるゲームのようだな
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:50:56 ID:IhvtGltF
呼び出しは簡単なのに、契約するためには相手を完全に屈服させなければ
ならないと言う、命を賭けた使い魔召喚とか
ライオンを狩ってこないと成人と認められないみたいな
メイジの優位性は戦闘力と言う部分もあるのだから
スクエア認定の為には、成竜を狩って来い!とか
あったら面白い
使い魔は一生の問題と言うし、監督の教師は生徒が死にそうな場合でも手を出さないんだろうか
そうだとしたら、事前に本人や家に確認を取らないとやってられんよなw
もし、タルブに有る宝が ]-[|/34<#! だったら?
>>119 スレ違いなんでクロススレで。
とりあえず初期の火蜂レベルでゼロ魔世界は滅ぶわな
クロススレで。と言いつつ、続けている?
>>117 メイジのクラス認定が自動車免許みたいだったら学院が教習所になるな。
>>110 マザコンがシスコンに変わるんですね。
でも、ロリコンのまま。
>>123 まて! 二次創作ではともかく原作ではロリコンの気は無い、むしろフーケと良い雰囲気になってるのでおっぱい星人……あれ? だれか来たようだ
マザコンのままで対象がカリンさまになってたら、マンティコア隊に入ってたのかな。
良い子にしてると枕元の靴下に使い魔が入ってたら?
目の前に突然サンタさんが現れて
すげえ本当にサンタさんっているんだって喜んでたら
いきなり袋に入れられて
気がついたら美少女の枕元とな
ゼロのルイズがサンタさんを召喚しようとしてサンタパワー(仮)により逆召喚
帰る前にサンタさんのプレゼント配りを手伝う内に
他人に対してちょっと優しくなって帰ってくる
まで想像した
むしろこれはルイズが過去と現在と未来の亡霊に遭遇したようです、かな
クリスマスキャロルだっけ?
わくわくしてなかなか寝付けないレモンちゃんかわいい
朝になって平民が入ってて泣きそうになるレモンちゃんもかわいい
クリスマスの朝に起きたら異世界で巨大な靴下の中に押し込まれていた平民が一番可哀そうです……
ルイズが真性のSだったら
サイトが原作より犬らしくふるまい、
ルイズに対して従順で他の女性に対して紳士的な理想の使い魔になります
使い魔は呼び出すものじゃなく、自分で野山に繰り出して狩り屈伏させ契約するものだったら。
腕に自信があるメイジは火竜山脈に行って火竜とガチバトルを繰り広げたり、自信がなかったりめんどくさかったりした場合その辺の小動物を捕まえて使い魔にする。
ラグドリアン湖に突撃して返り討ちに合うメイジも続出。
タバサがMだったら。
すでにMだろ
イザベラ様がしっかり調教してくださってる
>>134 あの足と鞭は俺のだと、才人に嫉妬するマルコメか。
マリコルヌとギーシュがルイズの親友及び親族なif
親同士の仲が良かったため幼馴染みなルイズ・マリコルヌ・ギーシュ
ついでに言えばギーシュの兄がエレオノールの婚約者、
マリコルヌの兄がカトレアの夫であるために三人は軽く兄弟みたいなもの
ルイズは姉ぶるけど二人からしたら妹だと思っている
そんなルイズが平民の男を召喚したから二人の「おにいちゃん」は
気が気じゃない
あれ……何このマガジンのラブコメ臭
才人がエレオノールの使い魔でルイズに召喚されたら
サイトがいなかったら、たぶんルイズはマリコルヌと付き合ってたと思う
>>141 SとMは惹かれ合うんですね。
キュルケが、淑女だったら。
少年にハァハァする変態淑女なキュルケですか。
トリスティン放送敏腕プロデューサーのエレオノールと悪名高きディレクターのサイト
エレオノール役が松嶋菜々子でサイト役が福山雅治か
しかし最近はSSの投下がないのう。いや、かなり前からか。
過去に投下してくれてた作家さん達も、とんと見なくなったし。
「この作品には復活してほしい!」とかってあります?
自分は「ルイズが武器屋に拾われました」の再開を熱望。
丁度話が動き出しそうな辺りだったしなぁ。
勿論、全ての作品の復活と完結を望むところではありますが。
安西先生、ルイズのお仕事傭兵編後編が早く読みたいです……
>>146 ゴメン、書いちゃいたんだけど、納得行く文章がなかなか書けなくて煮詰まってたところ……
バックアップなしにHDD逝ってそれまでに書いてた文章\(^o^)/
書き溜めてたアイデアやプロットも\(^o^)/
でも久々にスレ覗いたら作品名挙がってて元気出たよ!
今は課題小説の〆切と単位がヤバいからアレだけど、切り抜けられたらまたちまちま書き始めるよ!
つい嬉しくてでしゃばっちゃいましたが、うざい作者でゴメンナサイ。
とりあえず、この機会に宣言しておきます。
『三月までに復活する』と
IF、もし原作もハーレムENDだったら。
虚無が四つに分けられたと言うことは血筋ごとに使える呪文が変わってくる、
トリスティンとアルビオンの血筋は世界扉を習得できない事が後に判明
平静を装うサイトを見るに見かねたルイズは慰める為、地球への未練を断ち切らせる為
ついにハーレム解禁を決意
…ルイズがハーレムと言うか側室を認めるとしたら帰還不可が確定した時かな?
ホームシックのサイトよりルイズの方が罪悪感に耐えかねて暴走しそう
水精霊騎士隊が銃士隊に吸収合併されたら
指揮官は当然アニエス、生徒たちは平民といっしょに戦えるかと怒るが、共に肩を並べているうちに、一人二人と心を通わせていく。
やがてサイトやギーシュのためにルイズやモンモンも入隊、そのうち竜騎士隊をもしのぐ貴族平民男女問わないトリステイン最強部隊になっていく。
ハーレムENDの可能性を真面目に検証か…
ルイズは実は両刀使い、タバサやテファを自分も喰いたくなったので
ハーレム解禁
生やす魔法のご登場だな。
原作の水魔法の脳移植とか土魔法の血も出て歳もとるガーゴイルとか
二次創作で先に使ったら笑われたろうレベルのチートが存在する事が
判明しているからなぁ
「大人のおもちゃ」も凄いことになってる可能性が…
>>149 >水精霊騎士隊が銃士隊に吸収合併
逆は有ってもそれは無い
水精霊騎士隊は名前だけは歴史の有る騎士隊だぜ
銃士隊も女だけのアンリエッタ用の護衛任務向け
男を入れる意味が無い
銃士隊もアンアンが作った部署だから吸収はないだろうな……つまり、部隊員を交流のために一定期間入れ替えてとか?
こっちも水精霊騎士隊ず学生だから微妙か
水精霊騎士隊は経験が不足しているから教官が必要だということでどこの部隊からの出向がいいかと聞いてみたら全員一致で銃士隊だった
理由は平民でも女性の教官の方がいいということだった
いったッ! さすが水精霊騎士隊!
俺たちに出来ないことを平然と言ってのけるッ!
そこにシビれる! あこがれるゥ!
彼女持ちは普通にぶっ飛ばされますよね、トリステインなら。
>>156 残念、水霊騎士団の連中は大抵彼女持ちだ
うん? だからこそ俺たちには出来ないし、平然と言ってのけることが凄いって言ったつもりだったんだけど……
別に
>>155を否定するつもりは無いし、逆に乗っかったくらいのつもりだったんだけど、何かゴメン
もしゼロの使い魔の世界にサイトの世界が小説として存在し
サイトの世界にゼロの使い魔が存在したら
物語というものは異世界の現実を霊感で感じ取って文章で書き写した物というIF
さらにありとあらゆる文字を翻訳する魔法タングがゼロ魔世界に存在したらというIF
SSスレを見て思いついたが
マザリーニの死後、アンリエッタとその支持者だけでは腐敗貴族を押えきれず
トリスティンは緩やかに衰退を続ける
ヴァリエール公爵家、トリスティンに見切りを付けヴァリエール公国として独立宣言
そんな事態になる前に『なんとかしてくれちゃいそう』なイメージがあるw
そもそも国で一番の貴族がそんな事態になっても黙って見てるかな?
あとSSスレってどこにある?
よっしゃあ! 年越しまでに完成した!
何で時間があるのに書かないの自分? 馬鹿なの? 死ぬの?
いいや死なないカリンちゃんがサンドリオンとくっつまで死なない!!
というわけで虚無と烈風第八話投下させていただきます。
※烈風の騎士姫のカリンちゃん=烈風カリン=ルイズママ サンドリオン=ルイズパパという設定で書きます
なのでその辺りのキャラが絡んできます。
虚無と烈風―第八話―
一夜明けて、ニューカッスル城。朝もやの中、一人の男が頭を垂れている。
「感謝いたします、烈風カリン殿。あなたのご助力により、
この老いぼれはまだもう少し長生きできそうじゃ」
それは、この国の王ジェームズ一世の姿であった。
「顔をお上げください陛下」
騎士服を身にまとったカリンが答える。
「私は、ただ私欲のために動いただけですわ」
その声は、優れない。肉体的な疲労もあるのだろうが、
彼女は精神的にも疲れてしまっているのだろう。
それを、ルイズは察して、不安げな眼差しで見上げている。
「それでこれからどうなさるのですか?」
ウェールズが問う。カリンが口を開こうとする先を制して、
別の声がそれに答えた。
「一度、領地へ帰ろうと思っております」
「ルイズ?!」
予想だにしていなかった答えに、カリンは思わず声を上げた。
この娘のことだから、一刻も早くガリアへ、と
言うに違いないと思っていた。
続けて何かを言おうとするが、ルイズはそれを許さない。
「これからも、お国の発展をお祈りいたしますわ。
それでは、長居いたしました、失礼します」
王と王子に礼をすると、ぐい、と強く母の手を引いて、
彼女は城門の先へと歩み出す。
しばらく進んだ所では、ワルドと彼のグリフォン、
マンティコアのヴナンが二人が出て来るのを待っていた。
「ルイズ! 何を勝手なことを! 私達は、
少しでも早くガリアへ向かわねばならないのに!」
「でも、このままでは母様が倒れてしまいますわ!」
母の言葉を、ルイズは頑なに受け入れない。
「婚約者殿がこうおっしゃっていますので、僕としても
彼女に賛同したいところですね」
ワルドがレビテーションのルーンを唱える。
ふわり、とカリンの体が浮かび、ヴナンに跨らせられる。
次いで、ルイズも一緒に鞍に座った。
ただ、ヴナンの手綱を握れるように前方に、である。
何処から調達してきたものか、いつの間にかロープを手にしていた。
そのロープで、自分と母の体をしっかりと繋いで、
ルイズはヴナンの手綱をとり、呼びかける。
「ヴナン。貴方も分かるわよね? 私達にとって何が最良か」
オオン、と一声吼えて、服従の意を示す。
丁度吹いた強い風に乗って、ヴナンが飛び上がった。
「ルイズ! 私達は休んでなどいられないのです!」
カリンが切羽詰った様子で叫ぶ。彼女はわずかな時間も惜しかった。
今すぐ、ガリアへ行き、娘を救い出したい。それでいっぱいだった。
「あの子を、助け出さなければならないのです!」
「だからです!」
ルイズは強い向かい風の中で叫ぶ。
思い込んだら頑として動かぬ自分の母親に、多分生まれて初めて逆らいながら。
「このままでは、母様が力を出し切れません!
私の覚えた魔法は未だただ一つのみ、それも、秘宝無しに使えるかも分からない!
……何の備えもなしに、大国ガリアを相手に出来るとお思いですか?!」
クルリと母の方を振り向いて、声を張り上げる。
「伝説の烈風カリンは、勇気と無謀の違いくらいお分かりでしょう?!」
ルイズのその顔に、カリンはハッと息を呑んだ。
それはまだ自分が若い、否、幼いとさえ言ってよかった頃の記憶。
自らの力を過信し、無謀と勇気の違いも分からなかった頃の記憶。
それを叱咤し、自身の中の恐怖と向き合え、言ってくれた男の姿。
その姿が、今目の前で、涙を堪えて自分を見つめる愛娘と重なった。
「あ……。え、えと、ヴナン。無理は、しないでね。
とりあえず港まで飛んで、そこからはフネで行きましょう」
声を荒げた自分に焦って、ルイズは慌てて前を向き、
誤魔化すように母の相棒に声をかける。
「全く」
ふう、と背後のカリンが息を吐いた。
「貴方と来たら、いつの間に母にそんな口を聞けるようになったのですか」
びくり、とルイズが身を震わせる。
「あ、えっと、その」
勢いで言った言葉に、今更ながら冷や汗をかくルイズの背中に、
カチャリ、と鉄の当たる感触があった。
彼女の前面に回される、腕。
「いつの間に、こんなに大きくなってたのかしらね……」
「母、様」
母の声が、少し弱弱しい。その不安が、ルイズの声音にも伝染する。
「貴方の言う通り、私は少し焦っていたようです。
カトレア達のこともあります。一度、家へ帰りましょう」
優しく囁かれる言葉に、ルイズは安堵して微笑んだ。
「ええ、母様。おいしいものを食べて、ぐっすり休んで、
そうして……、私達の大切なものを、取り戻しましょう」
アルビオンの空に舞うその親子の姿は、美しかった。
会話に入り込めないまま、その後方を飛んでいた男は、
ただただ、その眩しさに羨望を覚えた。
もう居ない母を思う男の、ワルドの目には、涙さえ浮かんでいた。
「母様! ルイズ!」
「ちいねえさま! テファ!」
ラ・ロシエールの町では、偶然にもカトレア達と再会できた。
未だ戦火去らぬアルビオンに居るよりは、カトレア共々、
ヴァリエールの城に戻っていた方が安全だろうと話し合っており、
彼女達は城へと向かう途上であったのだ。
「そう……、ルイズは、やっぱり虚無だったのね」
チャーターした竜篭の中で、カトレアが呟く。
「はい」
「それで、あの、オルゴールと指輪はどうしたの?」
「勿論、陛下にお返しして……あっ」
ルイズはしまった、と思った。あれはテファの思い出の品だったのだ。
どうせなら、そのまま借りてくればよかっただろうか。
「あ、気にしないで、ルイズ」
そんなルイズの表情を見て取ったのか、テファがひらひらと掌を振った。
「でも、何だか不思議ね」
竜篭の外の空に目を向けながら、テファが呟く。
「あのオルゴールと指輪があったから、私は、今まで生きて来られて、
生きて来られたから、カトレアっていう新しいお友達が出来て、
そのお友達の家族を救ったのが、あのオルゴールと指輪で」
ふふっ、と笑い声をあげた。
「何だか、凄く不思議で、とても、嬉しいわ」
そんな妹分の姿を見ながら、マチルダは複雑な心持だった。
その秘宝を残した始祖の言葉のせいで、彼女達は、家族を失ったのだ。
なのに今、その始祖に残された力のおかげで、テファは笑っている。
あの森の中の小さな村ではなく、立派なお城に行ける。
「世の中……何があるか、分かったもんじゃないねえ」
はあ、と盛大に息を吐いた。その向こうに、ぽつんと小さく、城が見えた。
この距離からでも見えるということは相当巨大な城らしい。
「はは……さすがは、公爵家だねえ」
もう笑うしかない、と言った様子で、マチルダは乾いた笑いを溢した。
この何だか疲れた女性が、ほんの少し前まで貴族達を騒がせていた怪盗、
『土くれのフーケ』だとは誰も思わないだろう。
>>147 俺も続きが見たいです!よろしくお願いします!頑張ってください!
「カリーヌ!!」
竜篭が城に降り立った途端、いささかやつれた様子の伯爵が妻の名を呼んだ。
そのまま駆け寄って、妻をしっかりと抱きしめる。
「あなた! 子供達や客人が見てるでしょう!」
そう叫びながらも、カリーヌは彼の手を振り払おうとはしない。
「だが、お前ねえ。娘達を探しに旅に出るというだけならまだしも、
……戦争に出ただなんて、心配するに決まっているだろう」
しっかと抱きしめたまま、伯爵は思いの丈を吐露する。
あたかも、恋人を待っていた青年のように情熱的な行動であった。
そんな光景を見せられて、ルイズを始めとする面々は耳まで真っ赤である。
とりあえず、風属性のスクウェアメイジであり、空気の読める男、ワルドは
小さく呪文を唱えると魔法の雲を作り出し、
テファの連れてきた子供達の目隠しをした。
「おいおい、見せ付けてくれるじゃないか」
「全く、お前達と来たら……やれやれ」
そこへ、男の声二つがした。
「あ、あの、あなた方は?」
いち早く反応したのはルイズである。
甘い空気を漂わせる両親から目をそらしたかった、という面が大きい。
二人とも、年頃は五十半ばを過ぎた頃……公爵と変わらぬように見える。
一人は、そんな年でありながら筋骨隆々とした偉丈夫。
薄くなった額の、くりんとした巻き毛にルイズは見覚えがあった気がした。
もう一人は、美丈夫である。白髪混じりの金髪は未だ美しく、
鋭く尖った鼻にほっそりとした頬に、なんだかやたらけばけばしい服装。
こちらにも、ルイズは見覚えがあった気がした。
しかし、何故だか思い出せない。ルイズが頭を抱えていると、
ワルドが慌てたようにしゃんと背筋を伸ばす。
「元帥閣下に、グランドプレ子爵、お久しぶりです!」
「おや……君は確かグリフォン隊のワルド子爵だったね。
行方不明になっていたと聞いたが……」
線の細い方が、髭をなでながら声をかけた。
「……色々ありまして」
その言葉には、曖昧な笑みを持って答えるしかない。
「おうなんだジャン=ジャック。……なんでそんなかわいいこいっぱいつれてんだ」
偉丈夫の声音は、最後の方が何だかおかしかった。
「元帥閣下に、グランドプレ子爵……あ!」
そう言われてルイズは思い出した。確か、同級生の男子の父親だ!
「ああ、久しぶりだね、ルイズちゃん。私の息子が君に失礼なことを言ったようだ」
謝っているくせに、愉快そうに笑いながら、
元帥――ナルシス・ド・グラモン――がルイズに声をかけた。
「え、えっと、あの」
「それにしても驚いたなあ、烈風カリン殿! 君の娘は君に瓜二つじゃないか!」
「全くだ! 若い頃なら確実に地面に這い蹲って踏んでくれと言っていたぞ!」
バッカス・ド・グランドプレ子爵の言葉に、カリーヌ以外の女性陣がヒく。
カリーヌは、と言うと口元についぞ見られなかった楽しげな笑みを浮かべ、
しかし口ぶりだけは不満そうに二人に声をかけるのだった。
「何故あなた方がここにいるのですか、ナルシス、バッカス」
「私が呼んだのだよ。……少し旧友を温めようと思ってね」
「なあにが旧友を温める、だよ。『妻と娘の危機だ力を貸してくれ』って
泣きついてきたのはお前ではないか」
からからと豪快に笑うグランドプレ子爵。
「だ、誰が泣いたか誰が!」
「いいや、私には見えたねえ。大好きな妻まで居なくなったらどうしようと、
めそめそ泣いてる我が親友の姿がな!」
芝居がかったように笑うグラモン元帥。
ワルドはぽかん、としていた。彼が知る限り、この二人はもっとこう、
厳格ではなかっただろうか。
困惑しているのは、ワルドだけではなくカリーヌと公爵以外の全員ではあった。
ルイズは、何だか不思議な心持がした。
引退したとはいえ、かつては屈指のメイジとして数えられたこともあるという父。
今なお、伝説として名が残るメイジである母。
トリステイン軍の軍事を一手に引き受ける元帥。
その配下で、その力未だ獅子のごとく、と言われる子爵。
そんな四人が揃っているというのに、何故だろう。
彼らはさも、年若い青年とその恋人と悪友、というようにしか見えないのだ。
「……さて、それでは話を聞かせていただこうか」
一頻り笑っていた元帥が、急に真面目な顔になる。
「ああ。……無論、公爵とその妻からの公的な話が聞きたいわけではない。
古い友人達が陥っている苦境についてだ。話して、くれるのだろう?」
子爵もまた、年を経たに相応しい真摯な眼差しを二人に向ける。
「……協力して、くれるのですか?」
カリーヌの声が、震えている。
「当たり前であろう、カリーヌ。これは、お前一人が背負う問題ではない。
父として、夫として、私も共に立ち向かわねばならない」
そして、と公爵が歌うように告げる。
「『一人は皆のために、皆は一人のために』そう、誓っただろう」
「……ええ……ピエール」
ああ、とルイズは安堵の息を漏らした。
母は、ずっと一人で背負うのだと思っていた。
自分が、一緒に背負ってあげなければならないと思っていた。
けれど違ったのだ。母には、一緒に背負ってくれる相手がいる。
それが、何だか嬉しくなって、ルイズの目から、涙がこぼれた。
――――――――――――――――――――――――――――
以上で投下終了です。
カリンちゃん可愛い。カリンちゃん可愛い。カリンちゃん可愛い。
ぺろぺろしたいくんかくんかしたいあああああああああああああああ!!
バッカスもナルシスもサンドリオンもいい男でたまらねえ!!!!!!!
そりゃ出さずには要られないだろ常識的に考えて……。
というわけで出す予定のなかった二人が出ましたが私は謝らない。
ああああカリンちゃん可愛いよおおおおおおおおおお。
いろいろ落ち着けw
乙
投下乙
気持ちは分かるが中身もれてるもれてる!w
そして、カリンちゃん可愛いには全面的に同意
烈風の人来たわぁ!相変わらずカリンちゃんは可愛い。
SS形式って久しぶりだな
もしもハゲがアニエスを引き取って育てていたら
こっちのほうがドラマが生まれると思うんだ
>>172 なんかドラッグオンドラグーン2のカイムとマナの旅みたいになりそうだな……
コッパゲさんの設定は絶対後付けだから……てのは言わんとして。
確かにドラマは生まれるけど、強烈に生まれ過ぎて、それだけでゼロ魔とか関係ない一つの物語になりそうだな。
拾ったのがメンヌビルでも面白いと思う。
誰が故郷を焼いたのか隠すことなく教えて、「いつでも俺を殺してみろ」とか言いながら育てていく。
仇に対する殺意と、親代わりへの情でアニエスさんは葛藤する、とか。
アニエスがコッパゲさんに育てられたら学院で秘書みたいなことやってそう
コッパゲの研究中毒に呆れながらも楽しくつきあってるんだけど
学院襲撃の後に真実を知らされて
コッパゲが「火の平和利用を完成させるまで復讐を待って欲しい」とか言って
アニエスが「ならその完成日が貴方の命日だ。それまでは私も手伝ってやる」とか言っちゃって
研究の完成はコッパゲの夢だから叶えたい、けど完成したら殺さなきゃいけない
とか
完成したら完成したで『この程度の発明では認めない、もっと凄いのを作れ』とか、
『これだけじゃまだ足りない、もっとたくさん作れ』じゃダメ?
そのうち『まったく、研究と授業くらいしかまともに出来ないのか手間をかけされるな』と家事とかの面倒をみはじめ
内縁の妻化ですね、わかります
その場合銃士隊は中核がいないから生まれないことになるのかな。
しかしアニメを見るとどうしてもコルベールよりオスマンのほうが中の人的に科学者じみて聞こえる。
コッパゲに育てられたアニエスさんは剣術を学んでいるのかな
むしろ孤児院を開いているコッパゲとか
死亡フラグ?
私財も時間も全部研究に費やしたこっ禿げだからゼロ戦整備できたりヘビくんシリーズ作ったり新型の船つくれたりしたので
孤児院なんて開いてて人助けしてるコッ禿げだと原作中盤で原作イベントに対処できなくなってオワタになりそうだなー
私財も時間も全部研究に費やした禿+孤児院を開いている禿
= 人体 実験
ざんねん、火メイジは人体実験する必要が無い
水ならやりたい放題なんだがw
「うちの子たちはいつも研きゅ……エフン、孤児院の礎になってくれてるのですよ」
>>183 つまりリッシュモンに復讐しようとして返り討ちになったアニエスがコルベールの手で改造されて仮面ライダー1号と化するのですね。
>>186 身体改造ならミノさんに自分の脳を移植した人とか
森一つをキメラの巣窟にしてしまったメイジとかに頼んだほうがよくない?
コッ禿げに頼むなら、身体改造よりは携帯型ヘビくんあたりでアニエスにランボーさせるほうが似合いそう
リッシュモンの蓄財が超人を作るために行われていた物だったら、
ルイズ達を身体能力だけで圧倒する超人化したリッシュモンを思い浮かべた。
>>184 ハガレンのマスタング大佐は、イシュバールでどのように焼けば人が効率よく死ぬか、的な人体実験をやってた、みたいなこと言ってなかったけか。
相手の体内+周辺の酸素を焼き尽くす爆炎なんかは、そんな実験の成果のようにも見えるけど。
しかし、孤児院を開いて孤児たちの面倒を見ている、と見せかけて実は人体実験をやってるコッパゲ。
その事を知らずにアニエスさんがコッパゲの助手をしているとしたら……
なんかすっごいホラーっぽい話になるな。あと、最終的な鬱展開は確定っぽい。
コルベールがそんな実験するのか?
大佐も実験したわけじゃなくて、分かるようになってしまっただけじゃなかったっけか。
>>188 ふぅ〜ふぅ〜くわっ
ゴシカァン!
>>189 何回も人を焼く経験をしたから分かるようになった じゃなかったっけ?>大佐
というか、軍離れたあと、その実験をしてどうする
コッパゲがお義父さんということは
アニエス「お、お義母さん」
キュルケ「なんだか複雑な心境だわ」
ということか
コルベールは義父とか養父とか呼ばれるのイヤがりそうだよね
罪の意識的にさ
私にはそういう風に呼ばれる資格など無いんだ、とか考えてそう
コルベールが孤児院を開いているとして、場所はどこになるんだろう?
やっぱオスマンにでも拾われて、未来のプリンちゃんの為に協力して下さるんだろうか。
教師と兼業してるとは言え、売って数十年単位で研究に使えるだけの私財があったんだから、自分の土地あたりじゃない?
アカデミーの特殊部隊の部隊長なんて肩書きだったんだし、原作ではまったく触れられてないけど爵位と領地を持ってたとしても不思議ではないし
適当に原作未登場の場所をでっち上げるのが良い気がする
言われてみれば、その通りだ……。
オスマンとコルベールにパイプを作ることで、おマチさんをコ児院に
テファやら孤児ごと移籍させちゃったりとかもアリかなと思ったんだけどな。
>>195 >爵位とか土地
仮に持ってたとしても、焼き討ちの後は罪の意識とかでそれらを捨ててたとしても
不思議じゃないと思う。
それに、何だかんだ言っても所属してたのは人には言えない汚れ仕事絡みの部隊と
言えない事も無いからな。
そう言う人物が爵位とかで目立ち過ぎるのは少々不自然な気が。
やっぱりそれらで得る事が出来るのは何らかの形で脚光を浴びたり、形に残ってしまう
領地や爵位とかではなく、比較的目立たないであろう金銭的な報酬がメインなんじゃないか?
つーか、自前の領地なんてそんな判り易い目印があったら真っ先にメンヌヴィルが
殴りこんで来てるな。
おマチさんやテファを始めとする孤児達、アニエスを孤児院(特殊部隊養成所)で育てるコルベールか。
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 00:29:17 ID:x8US5Dgq
スプリガンって漫画しってるか?
日本のビデオゲームを参考に技を編み出したナチスのお笑い芸人や
葉っぱの上に乗っちゃう仙人志望の超絶ロンゲ、そのロンゲにライバル意識を持ってる硬いロンゲ
自分の血を見ると意識を失っちゃう金髪ロンゲに、動けるデブの山本さんが出る漫画なんて知らん。
ほんで、その漫画がどうかしたのか?
もしも銃士隊が全員ダングルテールの犠牲者の子供だったら、コルベールを許す派と許さない派に分かれて内紛することに。
ダングルテールってアニエス以外全滅じゃなかったっけ?
そっからIFなんじゃね?
そんなに生き残り出せるほどザルなら、全部助けてもよさそうな気も
何かイベントがあって子供が一か所に集められていて、
襲撃に気付いた大人が纏めて隠し、コルベールが発見したとか
ダングルテールの住民がロマリアの暗部で活躍していた特殊工作員だったら、
新教徒が流れ着いた時点で消されます
ゲルマニアでは金で貴族の位が買えるという文をちょっと変えて
ゲルマニアでは金で地位を買えるにするとめっさ腐敗してるように見える。不思議!
ゲルマニアでは金で貴族の位を売れるとするとちょっとお得な気が・・・しないか別に
更新止まって半年って分かってたのに「ルイズが武器屋に拾われました」を読んでしまった・・・
続きが、読みてぇです。
無駄、無駄、無駄ァッ!
ハルケが
ゲルマニア=売位売官が盛んに行われていて、官吏の不正、汚職が当然のように行われる。
支配層と被支配層の対立、貧富の格差の増大と政権的に末期状態。
この状態を打開する為、皇帝が中央集権、権威取得を目指している。
トリステイン=王妃が引き篭もり、政治が停滞。
官吏、貴族の腐敗、外国人による政治運営で王家の求心力が急速に低下。
アルビオン=大公家、大公派諸侯取り潰しで諸侯間に動揺が走り、何かあれば一触即発の状態。
ガリア=相続問題でジョゼフ派とシャルル派で分裂。
ジョゼフ派が政権を取ったが、ジョゼフを失えば内紛確定の緊張状態。
ロマリア=指導層の腐敗から教義の解釈を巡り分裂。
新教が急速に力を付け、旧教との対立を深める。
に状態になっていたら。
クロススレ読んでて思ったんだが、フーケが狙うお宝が旋盤だったら……
破壊の杖じゃなくて眠りの鐘だったらフーケ戦で死んでるな
眠りの鐘の方を盗んだんだったら、使い方知ってるから戦闘にならずにそのままドロンじゃね?
破壊の杖と一緒に盗んだって前提なら話は違ってくるが。
もしも召喚されたのが平行世界の白ワルドさんだったら
クロススレやSSでは普通にたまにあるけど、オールト・オスマンはフーケの正体をしってたら。
なんでオスマンさんすぐ止めさせないん?
セクハラするために決まっとろうが
簡単に盗ませずかといって諦めさせずの絶妙なレベルの警備体制をしいて
フーケを巧みに学院におしとどめて美人秘書を楽しんでるのさ
情報を盾に脅して・・・とかだったら鬼畜だな
おいコラ、チャラにしてやるから秘書続けろよ、オゥ。
でおkじゃねーかな
誰だよw
ゼロ魔ってヒーローVS悪の組織やるのにあんまり無理ない世界なんだよねぇ
脳移植にキメラに人間同然のガーゴイル…
改造人間SAITOをやるSS描きが出てこないのが不思議なぐらい
斉藤
>>224 現代社会っぽいようなところで人間外の外見や力を振るったり葛藤するのが醍醐味であって
「あ、亜人だ」で済まされたりするようなファンタジー世界で怪人出してもびみょーないんじゃないかと思うよ
昔ここであったネタにハルケギニアから現代に侵略にいくというのがあったな
世界扉使って
>>226 元素見たいな例もあるし、怪人傭兵の斡旋業とか面白いかも
インフレついでで
>>227 水魔法の一部は悪質極まりないから
まんま悪の秘密結社のノリで行くならかなりイケると思う
社会的地位の高い者を洗脳したり
外伝に出てきた記憶付きのガーゴイルと入れ替えたり…
>>227 つまりハルケギニア=SUSというオチですね。
スキルニルや地下水とか素で世界征服できそうなマジックアイテムもある。
ハルケは部分、部分に現代技術を超越した凶悪な物がある。
もし、ジョゼフ(シャルル暗殺後)が世界扉を使えたら
貴族の優位を脅かす技術や武器をばら撒き、地位、秩序の混乱を楽しみそう。
いややつはてっとりばやく核ぶっぱなして地獄を作るタイプだよ
>>230 基本的に必要になった能力しか覚えないので、ジョゼフが世界扉を覚えるのは無いんじゃなかな?
仮に覚えるとしても、順番的に過去の再現させてシャルルの事知って狂気が薄れてそう
魔法の存在が自分達を狂わせたと、魔法に代わる力を求めるようになるとか。
財力が違う上に目的も魔法社会の破壊だからとんでもない事になりそうではある
魔法がなくなればハルケギニアの治世は大混乱になるだろうから、やれるとしたらジョゼフならやるだろうな
もしサイトとシェスタ以外全員銀髪オッドアイだったら?
目がちかちかしそうだな
サイト「ど、どうやら俺は、とんでもない厨二SSにトリップしちまったようだな・・・ごくり・・・っ」
ルイズ「両方の目の色が同じ・・・・亜人かしら?」
と逆転現象が起きると思うんだ
シエスタの曽祖父さんはよく結婚とか出来たよな
コラボになっちゃうけど、もしもタルブの村にあった
航空機が零戦ではなくジパングに出てきた可変翼哨戒機海鳥だったら
アニメでは哨戒する為に零戦を使ってたから結構使えそうだな
コラボになっちゃうけど、もしもタルブの村にあった
航空機が零戦ではなく宇宙戦艦大和に出てくるコスモタイガーだったら
地球上では使えない?とん
コラボになっちゃうけど、もしもタルブの村にあった
航空機が零戦ではなく機動戦士ガンダムに出てくるコアファイターだったら?
クロスでやれ?とん
そんな整備の難しい機体持ってきてもアルビオン上陸前にぶっ壊れる
海鳥に才人が乗るようになったら
才人に死亡フラグが出ちゃいそうだな
機銃が使えなくなりトリステインを守る為にレコンキスタの放った砲弾に自ら突っ込むとか
飛ぶときは航空用ヘルメットを被り海自のヘリパイが着るジャケットを
着て海鳥を操縦するとか アニメだけど2期の2話ではウェールズとアンリエッタの
目の前でホバリングし機銃を向けるシーンとか出来そう
クロススレ行かないのなんで?馬鹿なの?
>>243 コスモタイガーは大気圏内でも使える万能戦闘爆撃機で、独力での大気圏突入および離脱も可能。
というか、クロススレに行こうね。
もしもタルブにあったのがタイガーで、ロマリアにあったのが零戦だったら。
>>248 戦車で対空戦なんて、馬鹿なの? 死ぬの?! と、言いたいが
ガンダールヴのチート性能だと案外いけそうな気はするな
観測(ルイズ)と弾込め(コルベール)で人員は足りそうだが、ルイズが祈祷書読んで詠唱してる暇なさそうだな
メタルマックスやサーガの戦車なら余裕じゃねえ?<対空
列車砲クラスの火力な上、操縦者一人で運用できるコンピュータ制御の化け物
だもんなあ。サーガだと対空装備じゃないと弾が外れまくるが。
MSイグルーのヒルドルブなら…
射程が水平方向で10000mオーバーだから、届くとは思うけど 対空砲弾あるかな?
タイガーの代わりにロマリアに置いてあれば、ヨルムンガンドとド突き合いも可!
お前ら普通にレス続けてるけどさ、それクロスネタじゃねぇの?
もしもゼロの使い魔のゼロ戦が○○だったらスレでも立てて隔離すればいいのか
無駄に細分化するんじゃなくて、クロススレでやってれば良いじゃない
今あるクロススレはルイズ召喚以外はだめ
ルイズ召喚以外を受け入れるクロススレはない
>>256 あのスレに常駐しているが、そんな話は聞いたことがない
クロススレでは「別作品キャラが召喚される」事が前提
極端な話キャラ的には全く手を付けず
「アイテム他が他作品の何かに変わる」だけならこっちで問題は無いと言える。
ゼロ戦がコスモゼロだとかタイガーがマゼラアタックだとかは
こっちの範疇でかまわない
一発ネタか何かで「破壊の杖が変化の杖@ドラクエだったら」とかもアリ
召喚外キャラが変わるのもこっちでいい
例えばタルブのゼロ戦が一式陸攻で佐々木さんが山本五十六になったとか
マジンガーZ&兜甲児だったとか
それで話が作れるか、面白いかは全くの別問題だが
>>259 普通にアイテムだけ召喚とかされてるよ?
『クロス』のスレがあるんだから、『クロスはクロスのスレ』ってのも普通じゃない?
それに『クロス』してる
>>242-244も、『コラボ』という言葉を使ってはいるけど、
『なっちゃうけど』と言っている時点で『クロススレでやるもの』という共通認識が出来あがっているよね?
これまでそういう認識でやってきたのに、『テンプレに明記されてないから良い』ってのもどうなの?
>>260 普通にというほどの割合を占めてないだろ
>>262 ますは
>>256の説明をしてくれ。
確かに割り合いなら多くは無いが、何か言われるわけでもなく普通に召喚されているということね。
……クロスとはまた別の、そんなifから生まれるストーリーを語るスレです。
って点プレに書いてあるじゃん。クロスはよそでやってくれ
> 『テンプレに明記されてないから良い』ってのもどうなの?
我ながら、これ凄いマヌケ……
ハルケギニアに召喚された少年・平賀才人。彼は民家が倒壊する現場に偶然居合わせる。(デルフフラグ消失)
悲嘆にくれる人々の前に現れた彼は、すばらしい建築技術と独創性により、建築業界に嵐を巻き起こすのだった。(嵐を呼ぶ旋風児)
色ボケ姫「なんということでしょう!」
色ボケメイド「さすが匠ですわ!」
そしてはじまる土メイジ達の逆襲。
二股男「不燃剤を使ったはずの柱が不自然なほどの高熱で一気に燃焼している。これは放火だよ!」
自称ぽっちゃり系「火メイジの仕業だっていうのか!?」
表面化する対立
匠「だからこんな構造じゃ強度がたりないって言ってんだ!!」
土くれ「おや?よく燃える欠陥住宅しか作れない粘土遊びの坊やに何がわかるってんだい?」
そしてそれは、やがてハルケギニア全土を震撼させる大事件へと発展していくのだった。
無能王子「ああっ!ロイヤル・ソヴリンが堕ちる!」
髭男「ふははははははっ。そんな旧時代の船がフーケ印の新造艦に敵うものか!」
虚無のクウキ「ちょっと!あたしの出番はどうなってるのよっ!」
-ゼロの一級建築士-
始まらない。
>>266 なんというかもう……なんということでしょう……wwwww
なんか、プロジェクトXが混じってるな。
さっぱり訳が分からないが、なんとなく楽しそうと思わせる勢いがあるな……www
この手の話の勘所は、建築に関する蘊蓄とストーリーとの配分バランスだと思う。
書くのは難しそうだなw
料理とかならできる人もいるだろうが
普通に生きてるシャルル
普通に生きてる教皇母
普通に生きてるワルド母
普通に生きてるテファ両親
普通に生きてるアンアンパパ
普通に生きてるシエスタ曽祖父
忘れ去られて草葉の陰で泣く破壊の杖の持ち主なオスマンの恩人
す、すまねぇ……
普通に生きててオスマンの元でバリバリ働いている破壊の杖の持ち主
メンヌヴィル襲来時も鍛えに鍛えた警備部隊NINJYAを動かし瞬く間に捕縛
なんとなく思うんだけど、オスマン爺さんってどれくらい強いんだろうかね?
原作で戦闘描写はあったっけか。
『オールド』なんて仰々しい二つ名持ちの、齢300歳の老メイジ、なんて、マスターヨーダ並に強そうな感じはするけど。
ワイバーンに襲われたところを恩人に救われた、って言ってたし、ワイバーンよりは弱いんだろうか。
それだと、カリン様よりかなり格落ちする感じだなぁ。
カリン様はあきらかに比較対象として不適当だと思われる
つーか、比べられる戦力が王家の者2人でヘクサゴンスペル使ってやっとと言うの相手になにをしろとw
ぶっちゃけワイバーンの実物が原作に出てないので戦力自体比べようがないからなー
野生の火竜ほどトンデモ存在なのか、軍で飼ってる竜程度なのか、成体なのか幼体なのかすら不明
そもそもワイバーンに襲われたのが何時なのか って話が出てくる気が
と思ったけど少なくとも学院長になってからになるのかな?
破壊の杖を学院の宝物庫に宝として入れてるわけだし
あとはなんらかの理由で手元に杖が無かった とか 精神力切れてた とかいう可能性もあるわけで
アニメではトライアングルメイジでも消せない刻印を押し付けるスタンプを使ったりと、すごいところの片鱗は見せてるんだけど、
メンヌヴィルにあっさり捕まって無抵抗だったから、ほんと戦闘力はないか、大魔王バーン様みたいに強すぎる力を
封印して永遠の命を得てたりするのかも。
まあ学院長という立場上、戦闘力以外の力が必要とされることのほうが多いだろうし。
ただ、普段おとなしい人ほど怒らせたら怖そうなイメージはあるけど。
ロケットランチャーで助けられたのは30年前だそうですぞ。
普通の人ならともかく、300年生きてるとかいう疑惑のある人なら誤差範囲な気がする。
というか、人間なのに300年生きてる、という時点で、カリン様と同等以上に別格でもいいと思うんだけどなぁ。
明らかに人間じゃないでしょう。妖怪かなにかの領域に足を突っ込んでるでしょう。
エルフの軍勢を相手にしても互角に戦える、くらいのことをしても自分は納得する。
ただ、こういうキャラが隠していた実力を見せた時って、大概物凄い力を見せつけて、その後若い世代に色々託して散っていく気がするなぁ。
本編開始前にマルコメとルイズが付き合って(下僕の卑しい豚と飼い主な関係)いたら。
(アニメ設定で)
最初からエレオノールやカトレアが教師として学院で働いていたら。
ついでにいえば体育教師がアニエスら銃士隊だったら。
逆行ってのはどこで論じたら良いんだろうか?
つ『もしゼロの使い魔のジョゼフが逆行したら』
いや、原作でジョゼフがシェフィードに刺されてエクスプロージョンの炎に
包まれた後、生まれた時点まで逆行するってプロット考え付いたんだがね。
その場合初めから虚無に覚醒してるかどうかはわからんが、シャルルに対する
確執は消えていると思う。そのとき果たしてガリア王位に就くのは誰か?
ヴィットーリオの危険性には気付いてるから、早めに手を打つとは思うが。
いずれにしてもジョゼフの内面を描くのが半端なく難しいとは思う。
下手すれば『誰コレ?』になるし……ってことで断念したんだが。
>>282 ヴィットーリオを危険視して対処するということは……つまり、世界は滅亡する! 訳ですね、分かります
逆行はIFに入るのかなぁ・・・?
人によってIFの定義はまちまちだよね
まあでもこのスレなら、クロスとか明らかにアウトじゃなくて、ちゃんと面白ければ受け入れられるだろう
サイトの中身が逆行ルイズぐらいやらんと意外性が無いんじゃね?
むしろサイト=逆行マリコルヌ、ルイズ=逆行エレ姉で。
中身がみんな入れ替わってるIFか
>>282 判断が面倒だったら、理想郷とかで連載すれば良いんじゃね?
面白ければこっちより感想もらえるっていうね……
アカデミーが人造吸血鬼を研究するぐらいマッドな所だったら
カトレアが病死して、エレオノールがアカデミーの禁術とルイズの虚無を使って生き返らせようとしたら…
ビオランテにしかならねーな
むしろブロリーができたりして
映画第3段の時のブロリーになりそうだな。
アンドバリの指輪とかから感じられる水魔法の可能性を考えると、本気で研究してるとこがあってもおかしくない気がする。
才人以外総性転換の世界
才人「キュルケさん、その元気な物は・・・・」
キュルケ♂「取らずに残しておいたの」
>>282 教皇もなぁ…一応目的判明したけどアレが全てとは思えんわな
それまでの悪辣なやり口との差に違和感感じるし…
逆行モノ書くにしてもロマリアには出来るだけ触れないのが吉
普通に「18巻時点で判明した設定でやってるんだからね!」とかルイズに言わせれば良いんじゃねぇの?
作中で、唐突に
>>294 一人で抱え込んだせいで狂ったワルド母状態とは違って
元素兄弟+教皇達で秘密を知ったっぽいが、それでも他者に話せずに
制限時間ありで失敗=世界ほぼ壊滅と予測される事に対処だからなー
もう話しちゃってOKになったら、態度が変わるのはあるいみで仕方ないような?
まだ何か秘密あったりとか、本当に壊滅的な事になるかとかはエルフ交えて相談しないとわからなさそうだがw
>>295 まあその説明は割と必須だな。
「ソ連」が前置きも無しに突如として「ロシア」になってた某潜水艦物商業漫画の二の舞にしないためには。
最新刊未だ読んでないんだけど、またぞろ新事実が明らかになったっぽいなぁ。
カリン様過去編といい、SS書きにとっては頭を抱えたくなるところも多いわな。
まあ、現在進行形で執筆されてる作品の二次創作なんだから、当然といえば当然なんだけど。
>>298 次回からエルフ編らしいからね
アルビオン、ガリア、ロマリアと転換期にネタが大目に出るのは仕方ない
ジョゼフが虚無で、シャルルが虚無(予備)だったら・・・
>>300 ふたりとも不遇で兄弟そろってアンチブリミル化
あてつけ見たいに平民登用や非魔法技術の開発
どこのNAISEI?って感じにガリアは大発展を遂げると思う
>>300 虚無(予備)が虚無と同じように系統魔法が使えないかが不明なので微妙なところだと思う
王族付近にルイズみたいな無能が多いなら逆にあんなにルイズが変な目で見られる事もないだろうしね
サイトが小説家でルイズが担当編集だったら
ノボルの後書き的な感じになります
最近書き込みがめっきり減ったなぁ。
規制ってまだ続いてるの?
新刊の超展開とやらで脱落したんじゃないか?w
307 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/30(土) 14:00:02 ID:l57Dfxkz
もう最終回に地球と融合してサイトのクラスメイトとしてみんな転校してきても驚かない
>>307 融合はともかく、地球に門通って避難ENDはありそうだよなw
地球に門とおったら某国の侵略が始まるのは間違いない
国連決議○○条に則り、合衆国四軍を中心としたハルケギニア平和維持軍が以下略…
>>310 つまり、水の精霊の怒りにふれ、地球は滅亡する!!!
地球の場合、メイジの存在、集団化を許す国なんて内戦で治安が崩壊でもしていない限り有り得ない。
非メイジから見ればメイジは治安を悪化させるだけの厄介者に過ぎない。
現代科学と合わせて使った場合、あれほど厄介な物はない。集団で来たら一生檻の中で飼育されるか、皆殺しにされるかの二択しかない。
産業革命の何十倍も大きな影響と騒動を生みそうだけど、100年くらいで何となく受け入れてそれなりの社会ができてそうな気もするけど。
現実にメイジが存在したら、世界中の自然学者と物理学者と遺伝子学者とその他無数の人々が死力を尽くして研究しまくって、魔法を科学に吸収すると思う。
その過程で、『人類の大いなる発展のための尊い礎』扱いされたメイジが相当量出そうだけど。
聖地のゲートが地球の南極に開いてしまってハルケギニア氷河期、地球は水没の危機とかなったらマジで両世界ピンチだな。
南極の異常に調査に乗り出したTD……兵士に世界の命運が託されるのですね
1巻のルイズと最新刊のルイズを入れ替えてもなんか変わらないかな?
>>316 過去に戻る方は逆行のパターンだからまだ良いとして
未来に送られる1巻ルイズは状況が変わりすぎてて大変そうだし
もっと大変なのは、それぞれの状況を書ききる作者の腕だろうね
自分が手に入れたいと思ってたものを2年たたずにほとんど全部手に入れたと知ったら1巻ルイズはどう思うやらw
>>317 最新刊の序盤でサイトとルイズが最高に盛り上がってるところで1巻の過去ルイズと入れ替わるのですね。
まあ、そのままだと18巻才人にとっての「地獄」と化すので「サービス」で最新刊ルイズの経験だけは付けて……
もっとも、1巻ルイズは自分が体験していない記憶があり、尚かつとんでもない状況に混乱は必至でしょうけど。
>>318 つまり、混乱してるルイズにサイトがキスをしてルーン経由で記憶がルイズに渡されるんですね、わかります
あるいみで1巻の立場逆転な話になってるなw
>>319 そしてその記憶から聡明な1巻ルイズさんはなんで自分が全裸な状況なのかを理解するでしょうが、
確実にその場で18巻才人をしばき倒しますww
18巻ルイズが戻ってもまだ犬の躾がなってないからなぁ
はたから見たらだらしない平民のヒモ男に骨抜きにされた貴族の娘という構図にしか見えん
>>321 昔のサイトを見たら、最初はデレててもあまりの空気のよまなさにサイトの再調教に入る気がするw
教会主従を女体化したら……
見える! 見えるぞ! ジョゼさんの計略にはまり二次元でドリームな展開になる聖職者たちの姿が!
ジョゼット「騙してたのね!」
ジュリオちゃん「ち、チガウの、私は本気で・・・」
教皇ちゃん「え?あなた私のこと好きって・・・キスまでしたのに」
かしましいわボケェ
>>323 教皇は相当の美形だからなぁ
性別詐称でもそれ程おかしくないかも
早い内から虚無に目覚めてるから幻影や忘却使えば隠し通すのも
それ程難度高くないと思う
>>325 原作で教皇が使えるのは2個だけと名言されてるのでそれはない
けど、ジョゼットがつけてたような容姿偽装のマジックアイテムは存在するので
胸とかそーゆーの誤魔化すのは難しくないだろうね、風呂場でセンスマジックする人もいないだろうし
>>324 まあ待て、そのケースだとジョゼットとヴィットーリアとジュリアで3Pすりゃいいだけだ
具体的には前者2人で最後の1人を性的な意味でフルボッコに……
てかもうゼロ魔キャラ全員、同性愛者のケがある美女ないし美少女はたまた美熟女でいいよハァハァ(*´p`)
魔法使い全員が女で平民は男か・・・・・
なんという女尊男卑
ネクロマンサー科があるトリスティン魔法学校
もしルイズがゾンビだったら?
>>325 T国シュバリエ、S.H氏談。
R国行ったときにですね、そこの一番えらい人を初めて見たんですが、
ものすごい美形だったんですよ。
でね、そこの国の衛兵さんに軽い冗談のつもりで、
「ものすごい美形だけど、本当は女だったりしてな。」
って言っちゃったんですよ。
そしたらその衛兵さんものすごい剣幕で怒り出しちゃってね、
軽い冗談でも、その国で一番偉い人を侮辱するような事言ったのは
拙かったかなと謝ろうとしたら、
「あんなに美しい方が女であるわけ無い!」
と思いっきり真剣な顔で言われちゃったんですよ。
(以下略)
サイトが忍者だったら、と言うのを考えて、
「タイトルが『ゼロの影忍』とか『ゼロの隠忍』じゃクロスの方だよな」
まで考えていたら浮かんだ。
『ゼロがくノ一』
やっぱりクロスだった。
ルイズがルイズを召喚
召喚されたルイズもルイズを召喚
これを繰り返す
そのうち重力崩壊を起こすな
召喚されたルイズも召喚したルイズを召喚
なら増えなくて済むw
>>335 対象が至近距離にいるのに召喚とはこれいかに
337 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/06(土) 14:23:11 ID:UOsn87Mx
ゼロの無限1UP
>>330 ゼロ魔がネクロフィリアの才人とゾンビのルイズが織り成す超上級者向けのラブコメになる。
もしゼロの使い魔の作者が冨野だったら?
>>339 「虐殺」か「過去の『ノボル作品』が黒歴史として明かされる」のどちらかだな。
話は変わるがアニメ版の監督が新房だったらとかどうだろ
>>339 サイトがテロリストのボスで最後はルイズに気付かれないまま処刑されます
俺としては使い魔やゴーレムのデザインに雨宮慶太を起用したらどうなるか興味ある
迷宮キングダムってゲームで貴族のスキルで、本来の武勇(戦闘力)のかわりに
自分にむけられてる好意の合計で攻撃できるってのがあったので、ゼロ魔の貴族も
本来のクラスのほかに自分に向けられてる好意でパワーアップできるってのを考えた。
領民に慕われてる領主とか信頼しあえる仲間がいる騎士団員とかが強力な魔法使ったり
国王が一人でヘキサゴンスペルつかったりするってとこまで考えたんだが、ルイズが
「私が魔法を使えないのは誰からも愛されていないからなんだ!」
とかってなって歪みそうだと気付いた。
そのシステムだったら、素直に好意の分だけ爆発魔法の威力が上がればいいんじゃね?
ルイズ=とっつき難い性格からキュルケと家族の好意の分しか乗せられない
ジョゼフ=貴族からは嫌われているが、平民からはそうでもない。かなりの規模の爆発が起こせる
ジェームズ=モードの粛清から急激に魔法の威力が低下、レコン・キスタの台頭と相まって更に威力が低下する
ウェールズ=父同様
アンリエッタ=慕われるというより、民衆、貴族から馬鹿にされている状態、宰相のマザリーニが使える魔法の威力の方が大きい
という事になりそう。
>>344 ジョゼフが無能王と国民に思われてる程度でいいなら
ルイズもヴァリエール家の領民にきっちり敬意払われてるぞw
ジョセフってぶっちゃけ国民に馬鹿にされていたような。
>>344 アンは普通に人気者だからむけられてる好意ならアンリエッタ>>>マザリーニだろう
むしろ貴族からも平民からも嫌われてる鳥の骨さんはマッチ代わりくらいしか使えないかもしれん
>342
それを言うのなら同じ作者の『サタスペ』で、色事師が使える異能の【真実の恋】を。
恋人がそばにいれば全部〔恋愛〕で判定出来るんだ。
問題は、ゼロ魔のキャラで〔恋愛〕が高そうなのがキュルケとフーケ、ジュリオぐらいな事だ。
>>349 学園を兵器で制圧した胸が変な人を忘れるな、性格は天然だがあれは凶悪すぎ
>350
なるほど、胸力で周りの男共が全部やってくれるのか。
代償は【有名人】あたりかな?うろうろするだけでトラブルがやってくるの。
救世主や弱虫あたりを別なところからもらってる気はするが、どんどんゼロ魔SSのネタじゃなくなっとるw
サタ☆スペ☆ゼロ! とか、チンピラでビックになるのを夢見るゼロ魔世界は楽しそうだが、確定でクロススレ逝きだしw
まあ問題はゼロ魔と読者が被ってるかという事だ
もし魔法と見せかけて気だったら?
問題はここがクロススレじゃなくてIFスレってことじゃないかな?
IF…
ジュリオが実は女でジョゼットがマジ切れ
殴り合いまでやるぐらいだから男で確定だろうけど
時々ジュリオ男装説出てたね、唯一同姓のコンビだから当然の疑惑かと
>>355 相思相愛なんだし、喧嘩のあとに仲直りして百合百合してればいいんじゃね?
ヴィットーリオが地球に居て、マザリーニが教皇をやっていたら。
トリステインは確実にオワタ
百合百合といえば、アニメ版ではアニエスはそのケがあるとうわさされてたな。まあ銃士隊なんか引き連れてたら
そんなうわさが立たないほうが不思議だが。
ケティ「ギーシュかわいいよギーシュはぁはぁ・・・・」
だったら?
銃士隊ってなんで全員女なんだっけ。
なんか理由あったっけかな。
それは隊長の趣味でおっと誰か来たようだ
女王が一時的な男性不信に陥ってたからじゃね?
その反面アニエスの忠誠心は度を越えたところがあったがな
>>362 男性不振というか、ルイドとサイト以外全部信じられない状態だよ
・自分がルイズについてくように頼んだルイズの婚約者でマザリーニが信頼してるグリフィン隊の隊長がレコンキスタに加入していて裏切った上に恋人殺した
・幼いころから知り合いで信頼していたリッシュモントも裏切りものだった上に逮捕前に思いっきり罵倒するほど腐ってた
・生きてたと思って、すべてを捨ててついてこうとした恋人はゾンビにされて操り人形で目の前で2度目の死を見せ付けられる
こんだけやられてるから、まあ仕方ないがw 最新刊だと、国家の恩人であるサイトにトリステン貴族が暗殺者を放って殺しかけると言うのも追加されそうか…
アニエス受けアンアン攻めの百合だと・・・
時間移動ネタとかありなのかな
子供の頃のルイズとかジョゼフが現代にやってきてしまうとか
産業革命したはいいけど機械は全部魔法で動くためにメイジの優位性は変わらなかったIF
美しい自然環境を破壊する化石燃料よりもクリーンエネルギーである魔力のほうがいいよねvなIF
ハルケギニアと地球が巨大なゲートで繋がりました的なif
まあ、某日本まるごと召喚より酷い状況になるのは目に見えてるんだが
つながる場所と大きさしだいじゃないかな?
地理的な問題でEUのあたりなのか、電波が届くほど近い日本に開くのか
開くとして、人一人が通れる程度なのか、航空機や戦車サイズなのかで話はかわるな
何時消えるかもしれないゲートを頼りに侵略行為はナンセンスだし、技術交流になるのか見なかったで済ますのか
人攫いやらの犯罪行為になるのかw
ハルケケギニアは サハラ以降の描写が無いので、いっそ地球に逆転移もありか?
突然 ヨーロッパ一帯を覆う通信不能の霧、謎の霧が晴れた時 そこに現れたのは『魔法の世界』だった!
スケールがデカすぎて ストーリーが浮かばね〜。
>>371 そこまでするならいっそ、転移の衝撃で大陸全部浮かして浮遊大陸としてくればいいんじゃね?
騒音公害、光化学スモッグ、海上汚染その他もろもろの公害
美しかったハルケの地は異世界からやってきた男によって破壊されてしまった
海を返せ空を返せ大地を返せ人間を返せ魔法を返せ
何が文明開化だ何が産業革命だ
工場で作られるのは人殺しの道具じゃないか
俺たちの好きだったハルケギニアを返せ!なIF
ハルケギニアの未来を憂う科学者のギーシュさんが作っているのが、平民が貴族に
反抗するための武器とモビルスーツという文字通り人殺しの道具である罠。
>>373
ベルばらみたいな男装の麗人IFとかありじゃね?
あえてルイズじゃなくてタバサとかエレオノールあたりが男装もの
>>375 すでに外伝でカリンさんがしてるから二番煎じすぎね?
あと、学園生活で浴場が基本共用な状況で男装、女装は難易度が高すぎると思われる
ゲートが開くとかそういうセコセコしたことじゃなくて、いっそハルケギニアが星ごと地球の月と入れ替わってしまったとかいうIFならどうだ?
月との引力の違いによる潮汐力がどうとかいった考察は抜きで、突如手の届くところに出現した巨大なフロンティアの所有権をめぐって
世界中で新たな宇宙開発競争が勃発し、ハルケギニアでは空から降ってくるようになったロケットの山に悩まされはじめ、やがて地球から……
地理的に考えて物語の舞台が赤道直下じゃないから、ルイズ達にとっては対岸の火事になるだけじゃね?
>>378 それはサイト召喚の前?後?
後ならある日突然月がひとつになってサイトが「あれは地球だ!」とか叫ぶのか?
>>380 なんかその一言だけですげえセンスオブワンダー感じた。
>>378 その場合だと、ジャイアントインパクト再びで進化をやり直す事になる。
地球と月の距離だと近過ぎると思う。
もしもハルケギニアにオリンピックがあったら
とりあえず魔法は禁止にしないと不正しまくりに・・・・・
まあ偏在一人リレーでもいいけどさ
体重で階級わけがあるように魔法で系統わけするんじゃね
ギーシュ「僕はメイジだが君は平民だ。素手で相手してやろう」
軍人の家系のギーシュは素手でも強いと思うんだ
キュルケ「あの子は魔法が使えないんじゃないの必要ないのよ」
そして素手殺の強いルイズ
オリンピックつーかアナボリックだなw
まあ貴族は競技にゃ出ないだろう。
ディテクトマジックでのドーピング検査はありそうだけど。
古代オリンピックに近いものになりそう。
平民を駒にした ガチの殺し合いとか、使い魔やゴーレム等のマジックアイテムの格闘戦とか。
>>382 「月との引力の違いによる潮汐力がどうとかいった考察は抜きで」
ってのにそういうのも含まれてるんじゃないの?
>>384>>386 sageじゃなくてsagerになってますよw
>>386 何故か毒手に見えて、魔法が使えない恨みから「フフ…今から右手を殺人兵器に
かえてやる!」と火のカメに手を突っ込み、ヤケドした手を次に毒ガメに手を突っ込み
毒を染み込ませ、それだけじゃ身体に毒が回るので薬草ガメに手を突っ込み毒を
中和しつつ44日間繰り返し、右手に「毒」のルーンが付いたルイズを幻視した。
もし本命使い魔と義理使い魔があったら?
職場使い魔とか友使い魔とかいるのか。難儀だな。
さらに近年は逆使い魔が
熱帯地方で算出される原使い魔を採取してズタズタにして部位ごとに切り分け加熱精製後に
適当に混合、様々な薬品を投与して冷却され出荷される使い魔と申したか
もうチョコレートの名前がハルケギニアでは使い魔という風にしか見えん
まさにメイジのチョコレート
それじゃまるで、クロススレで召喚されたあかりんチョコのようだ。
しかし女の子は自力でチョコ作れるとして、もらった男たちはどうやってホワイトデーのおかえしのチョコ用意すんだろう?
おかえしをチョコ限定にしなけりゃいいんじゃ
さっきから君たちは何を言ってるんだ?
2月14と言ったら東方の旧正月だろ?
スレスト?
シンプルにタバサが男の子だったら?
イザベラ様の数々の仕打ちは嫉妬ではなく歪んだ愛情表現というIF
イザベラ×タバサ(♂)なんて、それなんて俺得?
ギーシュが女だったら・・・・・いかんキュルケと被る
服装のセンスが悪く、二股がバレて振られる女?
マリコルヌが女だったら…M属性の代わりに天然属性が付いて人なつっこくなってそう。
ルイズもからかわれたらほっぺたをムニーンと引っ張ってやったりしてじゃれてそう
もしも水の精霊がスカロンだったら…
MOTHER3かよ
>>407 つまり、「単なるものよよくぞきた、たのしむがいい」とか酒場で水の精霊が歓迎して
チップレースを開催したり、結婚してお母さんになってたりするのか……
>>409 一方その頃ラグドリアン湖では、スカロンが金の斧と銀の斧を持って水中待機していた
さて何を投げ込んでくれようか…マリコr(ry
金と銀で出てくる使い魔や伝説の使い魔が違っ(ry
まてあわてるな、これは
>>410の罠だ
元ネタがたまたま斧を落としたから金の斧と銀の斧が出てきたのに対して、
これは最初から金の斧と銀の斧を持って待機している
しかも水中に隠れて不意を突くつもりだ
つまり、何を落としても金の斧or銀の斧の二択……
ラグドリアン湖の底には旅人が落としたたくさんのトレジャーが……
そんな水の精霊の涙で作った惚れ薬を飲んだらアブノーマルに目覚めそうで怖い。
もしメイジが魔法を使う度に腹が減ったら
マルトーさんの給料が更にアップ!
どうも、およそ一年ぶりです。長らくの間更新がなく本当に申し訳ございませんでした。
とりあえず、卒業研究が落ち着いたので、ボチボチ復活したいと思います。
しかし、長い間触っていない性でコテハン忘れてしまうという失態。
というわけで新コテハンで第六話行きます。誰も居ない今のうち!
「はあ…」
トリステイン王国の王都トリスタニア。この王都にある城のもっとも高いところで今日も
アンリエッタ王女のため息が流れた。
アンリエッタはこの城から外に出た事があまりなく、出たとしても外の世界など知らなか
った。外へ遊戯に出だとしても馬車に揺られ目的地までは籠の中で守られる存在なのだ。
しかし、その生活にも飽き飽きしていた。貴族たちは自分にへつらい、媚びる以外のこと
はしない。何人か遊び相手を勤めたもの達もいたがそれも同類だった。唯一自分に媚びな
いのは相談役であるマザリーニであるが、彼に関しては王女たる自覚が足りないやらと口
うるさいだけで、自分を見てくれる人にアンリエッタは出会った事がないと、心から彼女
は思ってしまう。
ふと、ベランダから外を眺めてみる。城下では一般開放されている庭で子供たちが元気よ
く遊んでいる姿が見れた。
――私もあの輪に入れたら…
ふとそんな事を考えてしまう。自分がもし王女ではなく、ただの平民として生まれていれ
ば無垢にあの輪へと入れただろうに。
眺めたところで、全く解決しない。だからため息ばかりが出てしまうのだ。
これでもし、貴族であっても遠慮なく接してくれる人がいればよかったのにとやはり無い
物ねだりをしてしまう。
ああ、刺激がほしい。アンリエッタは天蓋つきのベッドへ優雅に倒れこむ。それと同時に
ドアからノック音が聞こえてきた。
「姫様、召使でございます。そろそろお勉強の時間でございますよ」
「……姫は今留守です……出直してください」
「その言い訳は実に今月に入って20回目です。では失礼いたします」
無気力にアンリエッタは来訪者を追い返そうとしたが、彼女はかまわず部屋へと入り、代
えのシーツを手に持って現れた。
アンリエッタは城の中にマザリーニ宰相を相談役兼教師役としている。他の身分とは違い、
学院に通うことができない彼女のための配慮だ。だが、それに対してアンリエッタはあま
りに無気力であった。むしろ、学院に行って、自分と同い年ぐらいの友達を作りたい。そ
んなことを考えていた。
「ああ、ああ!私は死んでしまいます! そう…心がどんどん荒んでいくのが分かるの!
わかるかしら!」
「……はあ。私はただの召使ですから…。姫様の心分かれど、どうすることも…」
「……はあ……。誰か、私を癒してくれる方はいらっしゃらないのかしら…」
ああ、外に出たい。アンリエッタは静かにため息をついた。どうしてくれようか、と思っ
ていた矢先に、アンリエッタは良いことを考える。
そうだ、平民になればいい―――決して適わぬことだが、今日一日ぐらいならば何とかな
るだろう。そう思い、メイドに気が付かれぬ様、おもむろに杖を取り出すとルーンを唱え
始めた。
「勉強もすれば、少しは気が晴れるでしょう。ささ、マザリーニ様がお待ちですよ?」
「イル・ウォータル・スレイプ・クラウディ…」
「姫様? ひめ……さ、ま……」
「ごめんなさいね。さて、よい、しょ……」
アンリエッタは魔法で眠らせたメイドを自分のベッドに乗せ、服を剥がし始めた。そして
脱がし終えた後は、自分もまた服を脱ぎ、メイドの服に着替えた。まさか自分で着替える
ことになるとは思ってもおらず、少し四苦八苦したが何とか着替えが完了した。
あとはメイドに自分の服を着せて、準備万端である。
「さあ、行きますわよ!」
右手を掲げて、アンリエッタは気合十分に自室を後にしていったのだった。
|ω・)
第六話
「燦燦と雪が降るな……」
「深々と、じゃないか?」
城壁の上で外敵の監視をするアニエスと同僚ダン。空からは深々と雪が舞い降りてきて、
トリステインも寒い季節となった。
アニエスは比較的軽装備で警備に臨んでいるが、ダンにいたってはマフラーやニット帽を
被って寒さ対策をしているのにもかかわらず、鼻水をたらしていた。普通の人間であれば、
このくらい寒い。アニエスは割りと寒さに強い体質だった。
「しっかりしろ。そんな調子では、オークが現れたらひとたまりも無いぞ」
「こんな寒い時期にオークはいねぇよ! ふえっくしゃい!」
「……汚いな。手で押さえろ、手で!」
アニエスは下品にくしゃみをするダンを手首を振りながら離れる。それを見てダンは鼻の
辺りを赤らめながら言った。
「うるせぇなぁ。お前が異常なんだよ。この寒さで身震い一つもしていないお前が」
「雪山で戦ったこともあったからな。このくらいの寒さ全然問題ではない」
「……うっへぇ」
「おおい! お前達、交代の時間だぞ!」
「よっしゃぁ!」
と、そんな会話をしている二人のところに、衛士が二人現れ交代の時間を告げた。それを
聞いたダンはガッツポーズを決めて喜ぶ。
その様子をアニエスは呆れた顔をしながら苦笑して、彼の肩を叩いて下へと向かっていこ
うとした。
「おい、何処行くんだ?」
ダンはそんな彼女を何となく引き止める。アニエスは階段に一歩足を出しながら後ろを振
り向き、ダンに言った。
「今日はもう上がらせてもらうよ。たまには姉として、家族サービスでもしてあげたいん
だ」
「家族サービスねぇ。まあ、独り身の俺には関係ない話だなぁ」
ダンは顎をさすりながら言った。ダンは故郷から出てきて一人ここで住んでいるのだ。
アニエスはそれを知りつつも、少し先ほどのクシャミの仕返しとばかりに皮肉をこめて言
った。
「お前も早く結婚すれば良い」
「お、じゃあお前結婚してくれるのか?」
「まさか」
「だったらそういう言うんじゃねぇやい!」
ダンは指を刺しながらアニエスに叫び散らす。彼女はそんなダンを笑いながら、その場を
後にしていった。
城壁を降り、町へと出てみれば人が溢れていた。こんな寒い中でも、人の情熱は衰えるこ
とは無いようだ。
露店では食材を売るもの、調理したパイを売るもの。肉を売るものがいた。珍しいアクセ
サリーのようなものを売っている者もいる。
こういう者たちが平然といられるということは、トリステインも平和だという証拠なのだ
ろう。
ちょ、人がいたw
「家族サービスねぇ。お前さんから、そんな言葉が出るとは思わなかったぜ」
と、不意に彼女の背中から声が聞こえてきた。喋る魔法の剣、インテリジェンスソードの
デルフリンガーだ。アニエスは視点を変えることなく、デルフだけに聞こえるような声の
大きさで喋りかけた。
「なんだデルフ、藪から棒に。失礼な奴だな」
「いやいや、お前さんは照れ屋だからな。実行するにしても言葉として出すとは思わなか
ったぜ」
「まあ否定はせん」
「だろ?」
デルフに良いように言われつつも、アニエスは街の中へと足を歩める。その途中途中で露
天商に声をかけられるが、
一つ一つ丁寧に断りつつ、家である魅惑の妖精亭へと向かっていく。
「どうしてくれんだ!」
とその途中、骨董屋で荒々しい怒鳴り声が聞こえてきた。突然のことにアニエスは体を強
張らせ、視線を骨董屋にやる。
どうやら店の中で揉め事が起こっているらしい。衛士として、これは見過ごすわけには行
かなかった。
アニエスは店の中へと入っていく。すると、そこには一人の何故か少しダボダボのメイド
服の少女と馴染みのある店の主が向き合っていた。
彼らの間には割れた花瓶のようなものが落ちていた。どうやらあれが原因のようだ。
「どうした、揉め事か?」
「アニエスか。ああ、いやだな。この餓鬼が迂闊に売り物に触るなって言っているのに触
りやがって壊しやがった。挙句にはお金がないと言い張りやがる。大方、盗みをしようと
したんだろうが!」
「あ、あの、私……そ、そ、そんなつもりでは…」
どうやら怒りで店主も冷静さを失っているようだ。値札を見ると、なるほど。割と高値な
もののようだ。
メイドの少女は恐怖している一方でエプロンを握り締め、自分のやったことに対しショッ
クを受けているようだ。
盗みに入ったのであれば、このような表情はしないだろう。興味本心で商品を手にとろう
とし、それが偶々落ちてしまった。
そういうことなのだろうか。何はともあれアニエスは店主をなだめることにした。
「まあ待て。この子も怖がっているじゃないか。反省もしているようだし、起こるのはこ
れぐらいにして、親に事情を説明して弁償してもらったらどうだ?」
「あ、あの! りょ、両親には…」
「あん?!」
「ひっ! ご、ごめんなさいごめんなさい…」
両親に告げられるのがそんなに嫌なのか、少女ははっと顔を上げて止めようとしたが、店
主の睨みに負けて再びうつむいてしまった。
そんな様子の彼女にアニエスは訳ありなのか、それとも単に両親が怖いだけなのか判断が
付かなかったが、ひとまずこの状況を打開するため、彼女自身が妥協することにした。
「……はぁ、わかった。店長、私が代わりに払うよ。彼女の両親には、私のほうからよろ
しく伝えておくから、この場は見逃してもらえないかな?」
「はあ!? お、おいおい……」
「どっち道、そんな様子では説明できるものも説明できないだろう?」
「わかったよ。おい、小娘! アニエスに感謝しろよ!」
「……」
少女はもはや言葉も出ないくらいにショックを受けているようだ。ただただ俯きながら頷
くだけだった。
アニエスはひとまず金袋から花瓶の代金を払うと、少女を連れて店を後にした。こういう
とき、普段金を使わなくてよかったとアニエスは思っていた。そんな彼女に、少女が見上
げながら言った。
「あ、あの…ありがとうございます!」
「いや、別に良いんだ。ただし、ちゃんと両親に言って、改めて店に謝りに行くんだぞ」
「……」
「……? どうしたんだ? 先ほどから、両親と言われると様子がおかしいようだが」
「……あの、こちらへ」
「お、おい!」
少女に連れられ、アニエスは裏路地へと連れて行かれた。少女の力は弱かったが、何処か
逆らってはいけないような雰囲気だった。暫く歩き、周りに人の気配がなくなる頃に少女
はやっと口を開いた。
「あの……実は私、メイドではないのです」
「うん、それはまあ何となく分かっているが……」
「私……実は、アンリエッタ・ド・トリステインと申します」
「アン……!? では、姫殿下と言うのか。貴方が?」
「はい」
「……ふむ……。俄かに信じがたい話なんだが…」
顎をさすりながらアニエスは王女と名乗る目の前のメイドの少女をまじまじと見つめてみ
る。
嘘をついているような瞳ではない。それに、だぼだぼなメイド服はどう考えてもメイドに
しては可笑しいだろう。
貴族に仕えるメイドは、その品格をたびたび問われる。貴族に仕えるには仕えるなりに資
格が必要なのだ。
だぼだぼな格好などもってのほかだ。よくもまあこの格好でばれなかったと言える。
王女、とまでは行かなくとも、何処かの貴族の娘であることは確かのようだ。
「まあ、では半分信じるとしましょう」
「半分、ですか?」
「急に姫殿下と仰られても、それは信じることができません。ですが、貴方が貴族である
ということは、確かだと思います。振る舞いや雰囲気は、ね」
「わかりました、それで構いません」
先ほどの泣きそうな顔はどこへやら。アンリエッタは両手を合わせながら笑顔を見せた。
そんな彼女に少し呆れつつ、アニエスは両腕を組みながら言った。
「それで?如何いたしましょうか、お姫様?」
「私のことは、アンと呼んでくださいまし」
「……アン様」
「様も入りませんわ」
「……アン。これで満足か?」
「はい!」
「……はあ。で? 私にどうしてほしいんだ?」
「あの、先ほどはありがとうございました。でも、私、今は身分を隠して、こうして城の
外に居ます。その……ですから」
とても言いづらいのだろう。しどろもどろになりつつ、アンリエッタは必死に言い訳を
していた。そんな彼女に苦笑しつつ、アニエスは周りから人が来ないかを横目で監視して
いた。と、そんな時どこからか腹の鳴る音が聞こえてきた。はっと目を見開いて、アニエ
スはアンリエッタのほうを向くと、そこには顔を赤らめ、腹を抑えながらアニエスを見上
げる。
「ああ、申し訳ございません。恥ずかしながら私、お腹がすいてしまったようです」
「姫といっても、ただの少女か」
「はい?」
「いや。ところで、私はこれから家に帰り、食事でもしようと思うが……一緒に来る
か?」
「ええ! いいのですか? ……先ほどの花瓶だって、弁償をしてもらったのに」
「あれぐらい構わない。それよりも貴方の口に合うかは、わからないが」
「いえ、すごく楽しみですわ!」
貴族の気まぐれとは、よくわからないことだらけだ。こうまで純粋な笑顔を見せられては、
皮肉の一言も言いづらくなってしまった。
アニエスはひとまず警戒を解いて、この少女を魅惑の妖精亭へと連れて行くことにした。
あのスカロンを見たら、どういう反応を示すだろう。とりあえず、アニエスは純粋に今の
状況を楽しんでみることにした。
「まあまあ!また可愛い妖精さんだこと!」
「ひああ!」
魅惑の妖精亭へアンリエッタを連れて行くと、アニエスの予想通りの反応を示した。流石
の姫様も、いや姫様だからこそ
スカロンの強烈な格好は強烈だったのだろう。涙目になりながら、まるで怪物を前にした
ように両腕を万歳して降参していた。
「あらあら、怖がらなくてもいいのに」
「そうよ。別に取って食うわけじゃないんだし」
そんな彼女に怒るわけではなく、くねくねと近づきながら優しく語りかけ、ジェシカも隣
でフォローした。
そんな二人に、若干身を引きつつも乾いた笑みを浮かべるアンリエッタに対し、アニエス
は何処か満足そうに笑みを浮かべていた。そこへルイズがそそくさと台所から現れ、アニ
エスに耳打ちした。
「ちょちょお姉ちゃん…」
「ん? なんだ、ルイズ」
「どうしたの、あの子? 急につれてきて」
「ん。まあ、ちょっとした訳ありでな。つれてきた」
「それどういうことなのよ……」
ルイズは不思議そうにアンリエッタを見つめていた。丁度彼女は縮こまりながらテーブル
に招待されているところであった。
ジェシカもスカロンも、彼女の正体を追及しない辺り、できている人間なのかもしれない。
ルイズもまたそうだった。
「綺麗な子ね」
「まあ、そうだな。ところでルイズ」
「何?」
「腹が減った」
「はいはい」
「あの子の分もな」
「わかった」
アニエスの一言に苦笑しつつルイズは台所へと戻っていった。アニエスは向かい合うよう
にアンリエッタと同じテーブルにすわり、彼女に話しかけた。
「どうだ、アン」
「は、はい。と、とても素敵な場所だと思います。あの、先ほどの方がご家族の方々です
か?」
「まあ近いな。もうここに何年も一緒に過ごしているから。でもここには妹と居候してい
るだけだ」
「まあ、そうなのですか。妹様は?」
「私よ!」
と、二人の下へ、料理を持って現れたルイズは胸を張って名乗り上げた。そして、料理を
テーブルに載せると、アンリエッタの隣に座って、彼女に話しかけた。
「ねえねえ。お名前なんて言うの? あたしはルイズよ!」
「私はアンと申します。ルイズさんですか。素敵なお名前ですね!」
「へへ、ありがとう! アンはすごく綺麗な言葉遣いするのね。メイドさんのように見え
るけど…。きっとすごいところに仕えているのね」
「いえいえ、私など。まだまだいたらないところが多くて…」
「ほら、アン。冷めてしまうぞ?」
「あ、はい。では、頂きます」
と、楽しく会話をしていた二人にアニエスが割って入って、アンリエッタに食事をするこ
とを促した。はっとしたアンリエッタは、手を一度叩いて、フォークを手にする。目の前
には、恐らく彼女が生涯はじめて食べるであろうパスタが置いてあった。
ほかほかの湯気が立ち、トマトで赤く染まりつつも艶やかに光るパスタの麺。具材には海
鮮物がたんまり使われており、見るからに栄養抜群で、そしてなにより空腹な腹をさらに
鳴らせるに十分だった。アンリエッタはフォークに少しだけパスタを絡ませ、ゆっくりと
口に近づける。
そして十分に匂いを楽しみ、十分に感じた後に上品に口の中へと運んでいった。すると、
トマトの甘みが口の中で広がる。
素朴だが、塩と胡椒がしっかりと味を引き立てている。王宮の料理は何処か淡白で味気の
ないものばかりなので、アンリエッタにとってこれは初めての感覚だった。
続けて海鮮のほうにも手を延ばす。こちらもまた味付けがしっかりしていて、なおかつ素
材の味も活かされて美味だった。
アンリエッタはあまりの感動に、急に椅子から立ち上がって手を掲げた。
「素晴らしいです! このような料理、初めてですわ! 是非、王宮でも取り入れるべきで
すわ!」
「お、王宮…? アンは王宮で働いているの?」
「というか、平民がパスタ食べたことがないなんておかしくない? 王宮とかだったら出
てくるでしょ、平民の食堂で」
「あ……いやその、わ、私は……」
「……はあ……」
ばれるのが早すぎる、とアニエスはため息をつきながら苦笑をした。
結局、アンリエッタはその場にいる三人に正体を明かすことにした。三人は水を打たれた
ように驚いた表情を浮かべたが、アンリエッタの大胆な行動に呆れを通り越して感心し、
すぐに打ち解けたのだった。
「私が本当の身分が王女だとしても、今はただのメイドのアンですわ。よろしくお願いい
たしますね」
「じゃあ畏まった言葉使わなくても良いんだ? まあ使う気はないけど…。じゃあ改めて、
私はここの酒場の娘のジェシカ、よろしくね」
「私はこの酒場で手伝いをしている、アニエスの妹のルイズって言うの」
「そして私がここの店長のスカロンよ。よろしくね、可愛い妖精さん」
「はい! よろしくお願いいたします!」
お互いの自己紹介を改めて終わらせ、身分を偽っていた自分を受け入れてくれる三人に喜
びを感じながらアンリエッタは笑顔を見せた。
それに対してルイズ達も笑みを返す。身分の差はあれど、何も知らない無垢な少女達には
関係ない話なのだ。
「あ、そうだわ。アニエスちゃん、ちょっとお買い物に付き合ってほしいのだけれど、い
いかしらん?」
「え? ああ、まあいいですけど」
「じゃあ三人はゆっくりしていてね」
「じゃあ行ってくる」
軽く挨拶したアニエスはスカロンに連れられて外へと出て行った。それから少し経って、
ジェシカが背伸びをして体を伸ばしながら言った。
「うぅぅん! さて、少し休憩休憩! アンもご飯食べちゃってよ! その代わりに色んな
話、聞かせてよね!」
「ええ、わかりました! でも王宮のお話なんてつまらないですけど……」
「私たちには面白いんだって!」
卑屈に言うアンリエッタに対してルイズは笑みを浮かべながら催促した。それに押されて、
苦笑しながらアンリエッタはパスタを口に運びながら、王宮での生活のことについて話し
始めた。
トリステインの商業地区へと足を運んだアニエスとスカロンの二人は淡々と買い物を済ま
せ、そして休憩にと中央の公園に居た。
言いづらいことなのか、スカロンは目の前を歩く鳩を見つめながら、ずっと口を閉ざして
いた。アニエスもまた、鳩をじっと見つめて、
スカロンの言葉を待っていた。そして、子供がふざけて鳩を追い掛け回し、鳩が飛び立っ
ていったのを見届けた後、スカロンは重い口を開いた。
「ルイズちゃんの親御さんのことで、わかったことがあるの」
「……! 本当ですか!?」
スカロンの言葉に驚き半分、嬉しさ半分の表情でアニエスはスカロンを見つめる。長年探
し続けたルイズの両親が見つかった。
それはルイズとの約束がやっと果たされるときが来たということだ。これ以上に嬉しい事
はないと、アニエスは思う。
しかし、何故悲しいのだろうか。アニエスは何故かそんな気持ちが浮かび上がってきたの
だ。
「ええ……。でも、聞いて後悔しない?」
「それは……どういう意味ですか?」
「そのままの意味。貴方だって分かっているでしょう? もし、これを知ったら貴方はル
イズちゃんを親御さんの元に連れて行くことでしょう。でも、貴方はそれで良いの?
……もし貴方が連れてゆけば、二度と会えなくなるかもしれない。会ったところで、
もう貴族と平民の関係。今の関係はもう、築けないわよ」
「それでもルイズが幸せになってくれれば」
「それがルイズちゃんの幸せになるかしら? それ以上に、貴方のあなた自身の幸せにな
るのかしら?」
「それは……」
スカロンの言葉がアニエスの心に突き刺さる。5年の歳月でアニエスの心の中は大きく変
わっていた。復讐だけを望んでいた心の中に、
今はルイズと触れる時間を愛おしく思う心があった。復讐は大事だ。しかし何時までも、
何時までもこのままでいたい。
失った幼い頃幸せと思っていた家族との触れ合いの時間。それをルイズとの出会いによっ
て満たされてきたアニエス。
またそれを失うことに、彼女は耐え切れるのだろうか。そんな疑問さえ浮かんできた。
だが、アニエスはその疑問を振り切るように立ち上がり、スカロンの前に立って叫んだ。
「本当の家族と出会う事が何故不幸なんですか!」
突然の叫び声に驚き、辺りに居た人々はアニエスに視線を送っていた。だが、アニエスは
そんな事に構わず、肩を震わしながら
スカロンを睨むように見つめる。スカロンもアニエスの目を見つめながら黙っていた。
しばらく沈黙が続き、人々が再び日常に戻った頃、再びスカロンがつぶやいた。今度は微
笑みながらだった。
「そう……。そうね。本当のお母さんやお父さんに会える事に、不幸なことなんて無いわ
よね。ごめんなさいね、余計なことを言ってしまって」
「あ、いや、その」
「いいのよ。アニエスちゃんの気持ちは良く分かるから。……でもね、答えを急ぎ過ぎな
くて良いの。ゆっくりと考えて、それからにしなさい。教えても教えなくても、誰も貴方
を恨まないわ」
「……気を使ってくださって、ありがとうございます」
「いいえ、大人の役目ですもの、当然じゃない。……それで、ルイズちゃんの家族の名前
はね……」
「ルイズ、ちょっと話が」
夜になって、店も閉まり皆が寝静まった頃。アニエスはルイズの部屋へと足を運んでいた。
だが、そこにはルイズの姿は無く、普段着に着替えたような形跡が残っていた。そして窓
は開いたまま、寒い冬風が部屋の中へと入っていた。
アニエスは一瞬呆然となりながらも、ふうっとため息をついて、自分も普段着に着替え、
デルフリンガーを背負って外へと出て行った。何となく、行き場所は心当たりがあったの
だ。
「おいおい、こんな時間に何処へ行くんだよ、相棒」
不意にデルフがアニエスに話しかける。アニエスは呆れ気味に苦笑しつつ、城へ続く道を
歩いていった。寒空ではあるが、
雲ひとつ無く、星星と共に双子の月が何時も以上に光っているような気がして、空がとて
も綺麗だった。
「ルイズが抜け出した。多分、お姫様にでも会いに行くんだろう」
「へぇ……あのお姫様とねぇ」
「随分仲良くなっていたみたいだからな」
アニエスの言うとおり。あの後店に帰った後、アンリエッタとルイズはとても仲良くなっ
ていた。
確かに、あのアンリエッタには同い年の友人や知り合いなど居なかったせいもあるだろう
るが、それを除いてもまるで、それが運命だったように良く溶け込んでいたのだ。アニエ
スはルイズにまた一人友達が増えたことに感謝しつつ、彼女の生まれを改めて思い返して
みていた。
「当然だ。ルイズにも王家の血が流れているんだから」
「おいおい、そりゃどういうこった」
「……ルイズの生まれ場所は、公爵家であるラ・ヴァリエールだ。ラ・ヴァリエール家は
王家の庶子らしいぞ。ははっ、私もすごい子を拾ったものだ」
乾いた笑みを浮かべる度に白い息がアニエスの口から漏れていく。その白い息には何処か
哀愁が漂っていた。
「あのルイズの嬢ちゃんが王家の人間ねぇ……。俄かには信じられんが。……ってお前そ
りゃすげぇことじゃねぇか!」
「ああ」
「ああ、って結構冷めてるなぁ、どうしたよ相棒」
「まだちょっと信じられん、というのが半分。もう半分は…」
「半分は?」
「……後で言う。ルイズだ」
と、不意にアニエスは会話を中断させ、デルフを黙らせる。建物の影から通路の先を見つ
めると、そこにはコートを身にまとったルイズともう一人の女の子が走っていた。アニエ
スの予想通り、ルイズとアンリエッタは夜の小さな密会を
始めようとしていたのだ。しかし、何処へ向かうのだろうか。
「ほぉ〜嬢ちゃんも元気なこって。こんな寒空にあんだけ元気たぁな」
「私としては、もう少しおしとやかになってほしいんだが…。あの分だと見張り塔にでも
登るつもりか? あそこは見晴らしがいいからな」
「どうする?」
「一応悪い虫がつかないように見守るさ」
そう言って、アニエスはルイズ達の後を追っていく。そして、ルイズ達が塔に入っていく
のを見守っていった後、十分時間を置いてアニエスも中へと入っていった。
アンリエッタは嬉しかった。平民の振りをし、城を飛び出していって、そこで友達が一人
出来たのだ。
その友達に夜見せたいものがあるから抜け出せないか、と聞かれた時には正直驚きを隠せ
なかったが、初めての友達に断ることができず、考えもなしに了承してしまったが今は後
悔していない。
幸い、城を抜け出したことがばれる前に戻ることが出来たため、もう一度抜け出すことは
容易だった。アンリエッタが
約束の場所へと辿り着くと、そこには初めての友達、ルイズが待っていてくれたのだ。
「アン!」
「お待たせしました、ルイズ!」
「ううん、私も今来たばかり! …でも、その格好寒くは無い?」
「ちょ、ちょっと寒いです」
アンリエッタの格好は薄い寝巻きに申し分程度のカーディガンをまとっているだけだ。冬
のこの寒さでは流石に応えるだろう。
そう思ったルイズは自分の上着を脱ぐと、アンリエッタに差し出した。
「これ、着るといいよ。私はこういうの慣れてるから大丈夫だけど、アンは風邪を引くと
色々と大変でしょう?」
「しかし……」
「いいのいいの! さ、行こう!」
「あ、はい!」
アンリエッタはルイズに申し訳なさそうな顔をするが、返答を待たずにルイズは走り出し
た。
アンリエッタは少し戸惑いつつも急いで上着を着ると、ルイズの後を追いかけた。ルイズ
はアンリエッタが見失わないよう、
適度に足を止めつつ、目的地である見張り塔へと向かっていった。深夜の街中は寝静まり、
双子の月とその周りの星々がの明かり代わりと
なって彼女たちを照らしていた。なので、比較的危険なことはなかったが、それでも油断
できない世の中である。
ルイズは腰に木剣を差し、いざとなったらこれでアンリエッタを守るつもりでいた。だが、
その剣もついに抜くこともなく、
目的地である見張り塔に辿り着いた。後ろには肩で息をしつつもしっかりとアンリエッタ
が着いてきていた。
投稿回数規制のため避難所に投稿していたのですが、そちらには誰もいないみたいなので、
改めて投稿を再開します。避難所のは無視でお願いします。
「ここ、ですか?」
「うん。ここの見張り塔の景色はとても綺麗なのよ。……あ、でもアンは何時も宮殿に居
るから、そういう風景は見飽きちゃっているかな?」
「いえ、そんなことありませんわ。それに、今日はルイズというお友達も一緒なのですか
ら、特別綺麗に見えるはずですわ!」
「へへっ、そう言ってもらえると嬉しいなぁ……さ、行こう!」
「はい!」
ルイズは心底から嬉しそうな表情を浮かべる。それに対して、アンリエッタも同じように
笑顔を見せた。その表情は、例えるなら向日葵と百合といったぐらいに違うものではあっ
たが、嘘偽りのない、純粋なものだった。
ルイズは胸に下げていた鍵を取り出すと、見張り塔の扉を開けた。そして、ゆっくりと開
けて中の様子を伺った後、アンリエッタに合図を送って、二人同時に入っていった。
中はカンテラによって明かりが灯されていて、見張り台に向かう階段の傍には見張り兵が
使うような簡素な机と椅子が用意されているだけだった。
と、その階段の上から足音が聞こえてきたと同時に、見張り兵が姿を現した。だが、それ
を見てもルイズは慌てなかった。その見張り兵は夜勤を任されていたダンだったのだ。
「よぉ、夜中によく来たなぁ。ってあれ? アニエスと一緒じゃないのか?」
「えへへ……実はね」
「……感心しねぇぞ、女の子二人、真夜中歩き回るのは。まあいいや、とりあえず上の見
張り台は誰も居ないから、好きに使ってくれ。ただし、
あんまり長い時間居られるとこっちが怒られるからな」
「わかってるって! さ、行こう、アン!」
「はい! お勤め、ご苦労様です」
「おうおう。楽しんできてくれよ。……はてっ?あのもう一人の女の子、何処かで見たこ
とがあるような……」
ダンに見送られ、ルイズとアンリエッタは見張り台への階段を真直ぐ上り始めた。そのア
ンリエッタの後姿を見つつ、ダンは首を傾げるが、
その疑問はすぐに吹き飛び、一人欠伸をしながら椅子に座り、剣を磨き始めた。
「さきほどの方はルイズのお知り合いですか?」
「うん。ダンおじさんって言うんだけどね。面白い人だよ」
「そうなんですか……」
「さ、着いたよ! よいしょっと!」
ルイズは先に梯子を上って、見張り台へ出る戸を開けて外に出る。そして、そこからアン
リエッタに手を差し伸べて、外へ出るのを助けてやった。
外に出た瞬間、再び北風がアンリエッタに吹きかかってきたが、その寒さよりも先にアン
リエッタを釘付けにするものがあった。
決して、王宮の自分の部屋の窓からは見えない光景。広い、広い外の世界が一面に広がっ
ていた。星々は地平線の向こうまで続いていて、無限大の世界が
そこには広がっていた。
「夜空が綺麗でしょ? 私とジェシカとジェシカの従妹のシエスタと一緒に来たときに感
動してね。アンにも見せたかったんだ」
「本当……綺麗……」
「よかったぁ……。あ、座ろう? ずっと走ってきたから、疲れたでしょ?」
ルイズは感動しているアンリエッタに満足しつつ、地面の埃を払って、アンリエッタをそ
こに座らせる。そして彼女もその隣に座って夜空を眺める。
暫くの間、二人は黙って夜空を眺めていたが、ふとルイズがアンリエッタが涙を流してい
るのに気がつき、心配そうに声をかけた。
「だ、大丈夫? どこか痛い?」
「い、いえ……大丈夫です……。ただ、普通の女の子に生まれたのであれば、このような
毎日を送る事が出来るのに、と思って……」
「……貴族って、大変なんだね」
ルイズが少し察したように言うと、アンリエッタは涙をぬぐいながらゆっくりとうなづい
た。
「ええ。周りは、私が王族である故に、諂い、畏れたような態度しかとってくれませんで
した。私を普通の女の子としてみてくれたのは、ルイズ、あなた達が初めてかもしれませ
ん」
「そうなんだ。それが普通のことだと思ってたけど……。だってアンはアンじゃない。王
族とか、そんなの関係ないわよね。でも、ちょっと羨ましいな。綺麗なドレスとか、私も
着てみたいもの」
「そんなの、すぐに飽きてしまいますわ」
「そうかなぁ」
「そうですわよ。……ねぇ、よろしければ、ルイズのことを教えてくださる?」
「え?」
「私のことばかりでは不公平ですわ。私も、ルイズのことが知りたいです」
突然の言葉にルイズは頬をかきながら、少し考えこんだ。はて、どこから話して良いもの
か。そう思いつつ、子供の頃のことを思い出しながら、静かに口を開いた。
「私とアニエスお姉ちゃんは、実は本当の姉妹じゃないの」
「え……」
「私もお姉ちゃんも孤児で、私は傭兵をやっていたお姉ちゃんに盗賊から助けられて、そ
れから姉妹になったの。
その前の事は全然覚えてないんだけど……。お姉ちゃんは私を見つけた時の格好で、貴族
の娘だろうって言ってた。お前の両親は絶対探してやるって。……でもね、私お姉ちゃん
と一緒に居られれば、それでいいんだ。ずうっと……」
「そう、でしたか。あ、あの、ごめんなさい……このような事、無理に聞いてしまって」
「ううん、いいの。アンの事、一杯知ることが出来たし。それに、私達友達だから」
「ありがとう、ルイズ」
アンリエッタとルイズはお互い顔を見合って微笑みあい、そして寄り添って夜空を見上げ
た。その様子はまるで、今日昨日であった同士の仲ではなく、生まれた時からずっと一緒
に居たような、そんな雰囲気だった。アンリエッタはこんな時間が何時までも、何時まで
も続けば良いと思っていたが、彼女とは身分が違うのだ。彼女がもし、貴族であったなら
…。
「あ、流れ星」
「本当ですねぇ。……って、ルイズ、何をしているんですか?」
アンリエッタがふとルイズのほうを見やると、ルイズは両手を組んで、まるでお祈りの
ポーズを取って何かをつぶやいていた。
その内容こそは聞き取れなかったものの、なにやらとても大事なことのようだ。ルイズが
唱え終わった後、アンリエッタの疑問に答えた。
「…あ、これ? シエスタから教えてもらったんだけど、流れ星に3回願い事をすると、願
いが叶うんだって」
「そうなんですか……。何てお願いしたんですか?」
「ん?え、えっとね……ずっとアンリエッタと友達で居られますように、って」
「まあ! 嬉しい!」
「あ、まただよ! ほら、アンも!」
「え、あ、はい!」
アンリエッタが嬉しそうにすると、またも夜空に流れ星が落ちた。ルイズに促され、アン
リエッタは先ほどの彼女の見よう見まねで願い事をつぶやいた。2回ほど、ルイズと同じ
くずっと友達で居られるようにと、そして…最後だけは
「……ルイズがご家族と再会できますように…」
「何を願ったの?」
「私も、ルイズと一緒ですよ。何時までもお友達でいられますように、って」
「そっかぁ。じゃあ、その願い叶うかもね!」
「ふふっ!そうですわね!」
「それじゃあ……そろそろ戻ろうか。皆心配しているかもしれないし、風邪引いちゃうか
もしれないしね」
「そう、ですわね……」
確かにそろそろ帰らないと城の連中も感づいてしまうだろう。そうなれば、抜け出すこと
など二度と出来なくなる。今のうちに戻れば、いつかはルイズにまたで会うことができる
だろう。
そう思い、アンリエッタは差し出されたルイズの手を握り、エスコートされるように塔を
後にしようとした。まさにその時だった。
「こらぁ!」
「ひっ!」
「ひゃあ!お、お姉ちゃん!」
突然の怒声に、思わずアンリエッタとルイズはお互い抱き合って飛び上がってしまった。
そこには何と、入り口の前で仁王立ちをしているアニエスがいたのだ。アニエスは眉間に
しわを寄せ、二人を睨み付けていた。
「お、お姉ちゃん……なんでここに……」
「お前がこそこそ抜け出すから、私まで起きてしまったんだよ。お前こそなんだ。お姫様
と密会なんかして」
「密会って……私はただ」
「兎に角! こんな遅くに女子供二人で出歩くもんじゃないぞ。わかったら返事しろ」
「……」
「ルイズ!」
「……はぁい」
「ったく」
『全く、こえぇなぁ、相棒も』
「デルフ五月蝿い!」
『おお、怖い怖い』
アニエスの叱咤に反論しようとしたルイズも口を瞑り、しぶしぶ返事をした。アニエスは
その返事にため息をつきつつも、優しく微笑んでルイズの頭を撫でた。
「……さ、お姫様を城へ送り届けよう。な?」
「……うん」
「あのぅ……」
ばつが悪そうに、何かもじもじとしながらアンリエッタはアニエスに声をかけた。そんな
様子から気持ちを察していたのか、アニエスは少ししゃがんでアンリエッタの視線と合わ
せると、少し苦笑しながら言った。
「姫様も説教したいところだが、時間がない。それに、私がどうこう言えるような立場で
はないしな」
「……私は、身分なんて関係ないと」
「それもあるが。叱るべきなのは、貴方の親だろう?」
「あ……」
アニエスの言葉に、アンリエッタははっとした表情をした。
「……本当の親がいるのなら、心配してもらえる相手がいるなら、正直に話してその人に
叱ってもらうといい」
「……はい。ありがとうございます」
「よし、じゃあ行くか。世話になったな、ダン」
「いいってことよ」
ダンと別れを告げ、アニエスはルイズとアンリエッタの肩を軽く押しながら外へと出て行
った。そして、暗い夜道を三人は会話もなく歩いてゆき、そして終に城の近くまで辿り着
いた。ここから先は、ルイズとアニエスが立ち寄れない領域である。つまり、アンリエッ
タとの別れが訪れた。
「私たちが立ち寄れるのはここまでだな。後は大丈夫か?」
「ええ、問題ありません。ここから飛んでいけば安全に戻れますから。ルイズ、ここでお
別れですね……」
アニエスの問いにアンリエッタは屈託のない笑顔を見せながらうなづき、そしてルイズの
ほうを見た。ルイズは悲しい表情を必死にこらえている顔をしていた。
「うん……。また、また会えるよね?」
「はい、きっと! また抜け出すのは難しいでしょうけど……。ルイズとは運命を感じま
すから」
「運命?」
アンリエッタはうなづいた。
「きっと、私とルイズは会うべくして会ったに違いありません。勿論、アニエスさんと
も」
「私もか?」
「だから、またきっといつか会う日があると思います」
「うん! アン、何時までも友達でいようね!」
「はい、流れ星に誓って!」
お互いの手を取り合って、そしてルイズとアンリエッタは友情を確かめるように抱き合う。
別れ惜しむように、その抱擁は暫くの間続けられたが、それを邪魔するかのように現れた
気配をアニエスは感じていた。どうやら、警護兵が警備に回ってきたようだ。
「ルイズ、そろそろ行こう。警備兵に見つかると面倒だ」
「……うん。じゃあ、アン……。元気でね」
「はい、ルイズもお元気で」
お互いに別れを告げ、ルイズとアニエスがその場から離れようとした。アンリエッタも杖
を出し、飛び立とうとしたが、その時彼女ははっとした表情を浮かべながら振り向いた。
そして、アニエスを呼び止めようと声をかける。
「あ……アニエスさん」
アニエスはすぐに振り向いてアンリエッタほうを見る。ルイズも足を止め、離れていた場
所で振り向いていた。
「……ルイズと、ずっと一緒に居てあげてくださいね?」
「……ああ」
「それだけです。では」
アンリエッタの言葉に、一瞬ためらいながらうなづくアニエスだったが、その返事に満足
したのか、アンリエッタはフライの魔法を唱えて、城へと飛んでいってしまった。その後
姿を見送りながら、アニエスはアンリエッタの先ほどこの言葉をもう一度、頭の中で思い
浮かべる。
――ずっと一緒に居てあげてくださいね
そうできれば、どれだけ幸福なのだろうか。しかし、それはもう、叶わないかもしれない。
ルイズの両親がわかった。後は、その両親に会うだけだ。その機会もアニエスは掴んでい
た。両親を探し出し、そしてその元へと戻す。それは、アニエスとルイズの約束なのだから。
後日、アニエスは傭兵として仕事へと出る。依頼主は、ルイズの母親にしてラ・ヴァリ
エール公爵の妻、カリーヌ・デジレだった。
以上第六話でした。一年間かけてここまで、という突っ込みは無しでお願いします。
次回はついにルイズの最強母親カリン☆ちゃんとアニエスの出会いを経て、
話もいったん大きく進めていこうと思います。
乙
おおお。帰ってきたのですね。
続きもお待ちしております。GJ
もしアンリエッタが水戸黄門みたいに悪い貴族を懲らしめていったら?
ルイズ
「控え控え控え!
控え!!
控えなさいよっ!
だから控えなさいって!!
控えろって言ってるでしょ!!!
控え控え、控えなさいってぇええ!!!!
こちらにおわす御方を……
だーかーらー、控えなさいって!!!」
銃士さんが帰ってきなすった、こんなに嬉しいこたァ無い……アニルイ義姉妹をはじめとして、出てくる人がみんな好感持てるのがイイ!
続きを楽しみに待ってます
おおう、帰ってきなすった。
しかも、話もなにやら急展開を迎えているし。
カリン様とも遭遇で話がどう動くのか、楽しみにしてます。
しかし、ところどころで顔を出すダンがなんかいい味だしてるなぁ。
もしサイトが召喚時に落下の衝撃で記憶喪失になったら
落下……?
落果の誤字じゃね?
たまたま椰子の実が生ってて、たまたまサイトが召喚された時に落ちてきたんだよ。
なんか知らんがマスク・ド・ガリアという単語がふと浮かんできて
謎の覆面悪役レスラーとして大暴れするジョゼフが頭から離れない
莫大な借金を返すためですね。
そして、イザベラも参入。親子二代で借金返す。
ミス・ゼロ&ザ・ドッグ VS マスク・ド・ガリア&ブラックミューズ
使い魔同士は本当にいそうなリングネームだなw
パワーボムで本当に爆発させるのかw
クロスになるけど もしもタルブにあった航空機が
零戦ではなくジパングに出てきたティルトローター機「海鳥」だったら
固定翼機と違って空中でホバリングできるから空中で停止しながら機銃を
撃ったり、俊敏な機動性を持ってたり離着陸するのに滑走が必要ない、かなり使えそうだ
おまけに哨戒 偵察にも使えるから2期のオリ話だけど雪山での偵察にも使えそう
トリステインの空を「○海上自衛隊」ってマークをつけた回転翼機が活躍するってのを
考えてやってみた 反省はしてる
でも原作での海鳥の最後からするとサイトに死亡フラグが出来ちゃいそう
>>451 真面目に考えれば、整備ができないで乙るとおもう
あ、えんぴつがねてる
それ前にも書いたでしょ既出
もしサイトが自衛官で戦国自衛隊のノリでトリスティン自衛隊を始めたら?
まあ戦国自衛隊最後は全滅するんだけどね!!
性欲に反応するガンダールヴif
主人の為に今までの記憶を消去させ主人の忠実なる為のガンダールヴのルーン
とかはどうか? 主人の為に今まで過ごした記憶 自分が異世界人だと言う事も
すべて忘れさせる
ルーンの効能をルイズが知って
どうにかして記憶を取り戻そうと奮闘する話なら面白そう
その力を使えば使うほど使用者の記憶を吸い取るガンダ
一気に無くなるよりは徐々に
>>459のがいいな、で
>>458に
でもルイズを守ろうと力を使ってしまい…
早い段階でルイズが17巻程の力を身につけそうな気がしないでもない
それより
>>448のザ・ドッグがじわじわくるw
ザ・ドッグって覆面レスラーみたいな名前だなwwww
ルーンにそれぞれ人格を持たせて緊急事態なんかに使用者の体を借りて活動できるようになったら
一定時間を過ぎると使用者の体はルーンの人格に完全に乗っ取られるようにして
もしメイジの処女膜が魔法の処女膜で自分より強力なメイジにしかやぶれなかったら?
>>463 つまり虚無であるルイズの膜を破れるのは、同じく虚無であるガリア王のみか。
そもそもカリン様の膜が破れないからルイズが生まれないだろう……
まぁいつも処女のままA感覚ばかり上げる自分としては最高の世界観だけども
こんばんわ。長い間放置して板のにもかかわらず、前回では温かいお言葉
をいただけてとても嬉しかったです。
第7話のほうが、かなり長くなりそうだったので、キリが良いところまでとりあえず
書き上げました。10分後ぐらいに投稿したいと思います。
板ってなんぞ……恥ずかしすぎる。それでは行きます。
トリスタニアの公園の一角。
「あの子の両親は、トリステイン王国でも頂点に近いお方。ラ・ヴァリエール公爵家よ」
「ラ・ヴァリエール……公爵」
「そう。公爵家にして、王家の血を色濃く受け継いでいるといわれているわ」
ベンチに座って、アニエスはスカロンからルイズの両親について聞いていた。
彼の話ではラ・ヴァリエール家は5年前、夫人であるカリーヌ・デジレとその娘「ルイ
ズ」が王都に向かう途中、山賊に襲われ馬車が転落。夫人は顔に大きな傷を負う重症で、
娘ルイズは行方不明になっていた。夫人は一命を取り留めたが、山賊に対し怒りを露にし
たのだという。
その後、大規模に捜索と盗賊狩りが行われたが、ルイズの行方はわからず仕舞い。逆にそ
の盗賊狩りの苛烈さに非難が出たという話だ。
この時、ルイズとアニエスは丁度王都へと向かう途中であったが、国境を挟んでガリア方
面に居たために、その話を聞くことは無かった。
「一度顔を拝見した時にピンッと来たのよ。ルイズちゃんにとても似ていたわ。それで、
ラ・ヴァリエール家が探していたルイズちゃんと家にいるルイズちゃんは同一人物だっ
て」
「一度拝見って……何時見たのですか?」
「今日よ。朝方、私の元に衛士様が来て、アニエスちゃんを探している様子だったのよ。
その事情を聞きに行ったのだけれど、どうやら貴方に仕事を頼みたいそうなの。一日時間
をくれって、その時はお断りしたけれど……」
「そう、ですか」
アニエスは一度考え込むように目線を下に向けた。
「今も衛士様の詰め所に居るはずよ。……ただ、仕事の内容が妙なのよ」
「妙?」
「薬草の捜索が依頼内容なのだけれど……。場所がね、アングル地方ダングルテールなの
よ。アニエスちゃん、何か心当たりがある?」
「ダ、ダングルテール!?な、何故あそこに……」
下に向けていた顔を急に振り上げ、アニエスは立ち上がってスカロンに詰め寄った。
「それはわからないわ」
そんな彼女に対して、スカロンは冷静に答えた。アニエスも興奮が一気に冷めたのか、ゆ
っくりと再びベンチへ座り込んだ。そしてまた考え込むように下を向いた。スカロンは諭
すように言った。
「どうする? もし、アニエスちゃんが乗り気じゃないなら……」
「やります! やらせてください」
アニエスはすぐに答えた。何故、ダングルテールに向かうのか。そして、ルイズの母親と
はどのような人物なのか。それを確かめたかった。
「そう……じゃあ、詰め所に向かってちょうだい。直接、話を聞いてみると良いわ」
第七話
ラ・ヴァリエール公爵家の屋敷。その一室に、ラ・ヴァリエール公爵とカリーヌ・デジレ、
そして娘のエレオノールはお抱えの医者と共に居た。そして、目の前には苦しそうに、そ
れでいて力無く息をしている同じくヴァリエール家の娘、カトレアが昏々と眠りについて
いる。
「医者殿。カトレアの容態は?」
「よろしくはありません。ここ二週間あたりが、峠でしょう」
カトレアは生まれつき体が弱く、それゆえに水系統のメイジに治療を続けさせていたが、
ここ数年になって急激に容態が悪化した。歩くこともままならなくなり、寝たきり状態と
なってしまい、ついに目を開くこともなくなっていた。
今、彼女が生きているのを確かめられる唯一の証拠は、僅かな息遣いだけだった。
「……そうですか」
「はい……。もはや、通常の秘薬ではお嬢様のお体を支える事は出来ないでしょう。後は、
お嬢様自身の生きる意志次第ですが」
「そんな、カトレア……!」
「カトレア……。医者よ、どうにかならんのか?」
医者にエレオノールとヴァリエール公爵は必死にすがり付くが、医者は黙って首を横に振
った。表情の起伏が殆ど無いカリーヌも何処か絶望感に打ちひしがれ、暗くなっているよ
うにも見えた。
と、医者は少し言葉を詰まらせた後、静かに口を開いた。
「ただ一つ、手があるとすれば。ウンディーネの水芙蓉の花があれば別ですが……」
「ウンディーネの水芙蓉?」
「確か。どんな病も一瞬で治してしまうという……」
エレオノールの答えに、医者はうなづく。エレオノールは王立アカデミーの見習いをやっ
ているため、秘薬などの知識が多く持っていた。医者もまたアカデミー出であり、ウンデ
ィーネの水芙蓉の事はよく知っていた。
「はい。エレオノールお嬢様の仰るとおり、水の精霊の力が宿っているといわれ、万病を
治すといわれる幻の薬草です」
「しかし、ウィンディーネの水芙蓉はもう絶滅したのでは……」
エレオノールの言うとおり、ウィンディーネの水芙蓉は、一般的にはもうすでにこの世に
存在しないはずの幻の薬草だった。医者もその事は重々承知だった。しかし、彼には一つ
だけ心当たりがあった。
「アングル地方のダングルテールの何処かに小さな湖があり、ウンディーネの水芙蓉が咲
くほど、澄んだ水があると聞きます。しかし」
「ダングルテールの住人は、疫病で全員……」
「死んだとされています。真相は定かではありませんが、あそこに住む者はもうすでに存
在せず、水芙蓉の在り処はわかりません。それに、水芙蓉は万病に効くと言われますが、
その反面、体にかなりの負担をかけることになります。……今のお嬢様のお体ではとても
耐えられるとは思えません」
医者の無慈悲な現実の言葉に、部屋が沈黙に包まれる。と、その中で一人。カリーヌだけ
が強い意志を持って言った。
「他の方法はないのでしょう?」
「はい。しかし……」
「ならば、その方法に賭けるしかないでしょう」
そう言って、おもむろにカリーヌは立ち上がった。そして、踵を返すと外へと向かおうと
した。そんな彼女を慌ててヴァリエール公爵は立ち上がって追いかけ、肩をつかんで制止
した。
5年前。ヴァリエール公爵の末娘「ルイズ」が攫われた事件。それをきっかけに、カリー
ヌは自ら兵を率い、大規模な盗賊狩りを行った。しかし、それは盗賊たちを取り締まる、
というよりもルイズを失ったことに対する言わば私怨から行われたことであり、一昔の彼
女を知るものにとっては、ただの虐殺にすぎなかった。
結局、盗賊狩りはヴァリエール公爵の説得、そして国の勅命により中断された。しかし、
この代償は大きかった。カリーヌの豹変に心を痛めたカトレアは病に伏し、国もヴァリ
エール家に対する不信感も抱かされてしまった。その後はカリーヌはカトレアの看病に専
念したが、カトレアは段々と体を弱めてしまったのだ。
あんな馬鹿なことをしなければ、カトレアはこんな目に遭わずに済んだ。そう、カリーヌ
はずっと自分を責め続けていた。例え、それがただ単なる自分への正当だとわかっていて
も、責められずにはいられなかった。
「……あの子を傷つけてしまったのが私ならば、あの子の命を繋ぐのもまた、私の義務で
す」
「しかし、お前が離れたら、カトレアを誰が支えるというのだ」
「……私に、あの子を支える資格など」
本当は違う。カトレアが死に行く姿を見たくはなかった。彼女は本来臆病だ。その思いが
吹き出た瞬間、カリーヌは更に自己嫌悪に陥る。だが、それでも水芙蓉を見つける事はカ
トレアの命を繋ぎ止める最後の希望だ。それを見つけるのは、カトレアに出来るたった一
つの罪滅ぼしなのではないかとも考えていた。しかし、ヴァリエール公爵はカリーヌが行
くことを許さなかった。
「カリン!」
「兎に角! 私は行きます。私のマンティコアであれば、ダングルテールにすぐ飛ぶこと
もできます」
「駄目だ、行ってはならん! 最近のお前は無茶ばかりして、何をするかわからん!」
「あなた!」
「お二人とも、落ち着いてくだされ! 病人がいるのですぞ!」
「そうですわ、お父様、お母様!」
「……ごめんなさい」
「……すまん」
お互いの主張が食い違い、興奮しきったところでエレオノールと医者の制止が入り、二人
はお互いの視線を逸らしながら謝った。しかし、カリーヌの眼にはあきらめた様子は無く、
そしてヴァリエール公爵も何が何でもカリーヌを止めようとする意志が浮かんでいた。
「治療薬には、まだ他にも用意しなければいけないものがあります。どうでしょう?奥様
には、そちらを用意してもらうということで?」
「何を用意すればよい?」
「どれも市場に出回っているものです。王都へ行くのも時間が掛かりますゆえ、奥様のマ
ンティコアで行けばすぐでしょう。その間にダングルテールのほうへ調査隊をお送りにな
れば。どちらにしろ、奥様一人では、あの地は危険です」
「そうか。そういうことならば、カリンよ。お前は王都に向かい、材料を集めてきてくれ。
娘を想う気持ちがあるのならば、それを果たしてくれ」
「……わかりました。では、早朝にでも出立いたします」
そう言って、カリーヌは部屋を後にした。その眼に、悟られぬよう僅かな、しかし確実な
決心の色を覗かせながら。彼女から目を逸らしてしまったために、それをヴァリエール公
爵は見逃してしまった。
そして、次の早朝。カリーヌは自分の長年の相棒であるマンティコアと共に王都へと向か
う。まずは、頼まれた材料を集めるために。
それが3日前。カリーヌの依頼がアニエスの元に来る前の話であった。カリーヌは、頼ま
れた材料の購入を済ませると、風の魔法「偏在」で自分の分身を作り出してヴァリエール
家へ配達せよと命令をして送らせた。そして、ダングルテールに向かう準備を行う最中、
捜索隊を何人か募ろうと信用が出来る者を衛士長に呼ばせた。
その中の一人がアニエスであった。アニエスはスカロンの話を聞いた後、すぐに衛士所へ
と向かっていた。
いつもとは違う様子の詰め所。中からは異様なプレッシャーが感じられた。そして衛士達
は遠巻きに恐る恐る眺めているようだった。そんな彼らを尻目に、アニエスは詰め所の中
へと入っていく。
「失礼します! アニエス、只今参上しました!」
「おっと、アニエス。良いところに来た。お客さん、悪いけど相手にしてくれよ」
「わかってます」
衛士長が待っていましたとばかりに、アニエスに厄介事を押し付ける形でカリーヌが待つ
部屋へと導くが、アニエスは言葉を待たずにすぐに部屋へと入ろうとノックをした。
「入りなさい」
すると、部屋の中から厳格でかつ、まるで氷の中に入れられたような冷たさを感じさせる
声が聞こえてきた。流石のアニエスも固唾を呑まずには居られず、一度間をおいた後、意
を決して部屋へと入っていった。
「失礼します、ラ・ヴァリエー……」
「……何か? まあいいでしょう。そこに座りなさい」
「し、失礼します」
部屋に入ったとたん、アニエスの眼に飛び込んできたのは、今まで見たことが無いような
貴族夫人の姿であった。いや、格好だけで言えば一般的な貴族の姿なのだろうが、彼女の、
カリーヌ・デジレの雰囲気はそれから逸脱するものだった。
ルイズと同じ髪色、そして顔つきもとても似ている。なるほど、彼女はルイズの母親なの
だろうと、アニエスは一瞬で感じたが、額から眉間を通り、頬に至ろうかという大きな裂
傷はその綺麗な顔を台無しにし、そして瞳は鋭く光り、まるで誰も、己すらも信用してな
いような、そんな冷たさを感じる。それでいて、全身から放たれる異様な威圧感は本当に
人間が放てるものなのかとさえ思える。まるで狼かはたまた龍か。兎も角、ルイズが持つ
優しさなど、何処にも無いような、そんな雰囲気だった。
ここに命の遣り取りなどない。しかし、何故かアニエスの体は、自らの命に危険が走って
いると誤認し、体を強張らせ、口が閉じず、脂汗が流れてしまう。
しかし、そんな彼女など全く眼中に無いのか、カリーヌは黙ったまま、アニエスに再び、
顎で着席を促す。アニエスは改めて覚悟を決めて、カリーヌと向かい合うように椅子に座
った。
「アニエスと申します。ラ・ヴァリエール家のご夫人にお会いできること、光栄に思いま
す」
「社交辞令などはよろしい。私はカリーヌ・デジレ。知ってのとおり、そなたに今回任務
を与える者です」
取り付く島など無い。アニエスは畏怖感の中に何となく苛立ちを覚え始めた。
「今回の任務はダングルテールにあるという幻の薬草、ウンディーネの水芙蓉を探すこ
と」
「ウンディーネの水芙蓉……ですか?」
アニエスには心当たりがあった。だが、深くは思い出せない。遠い記憶、母親からその花
について聞かされたことがあった気がするが、もう思い出せなかった。それほど、故郷か
ら心が離れている、ということなのだろうか。ひとまず、アニエスは何も知らないフリを
してその場を流した。
「引き受けますか?」
「引き受けます」
「結構。そういうはっきりとした返事は嫌いではありません」
真意は兎も角、アニエスの返事に対してカリーヌの表情が若干綻んだ、ような気がアニエ
スにはした。こういう表情が出来るという事は、本来の彼女はもっと優しい性格なのでは、
と勝手に推測していた。しかし、すぐにその表情は元に戻るとカリーヌは任務の説明を続
けた。
「ダングルテールには明日。日の出と同時に出発します」
「あの、何故その薬草が必要なんですか?」
「それはそなたが知る必要の無いこと」
アニエスが質問しようと、カリーヌはすぐに流してしまう。その態度にアニエスは苛立ち
を強くしたのか、皮肉をこめて質問をする。
「では、ウンディーネの水芙蓉がどのようなもので、どのような場所に咲いているのか、
それはわかっていらっしゃるのですか?」
「この書物に書いてあります」
「信用は?」
「ラ・ヴァリエールに伝わる書物を平民が疑うのですか?」
「……そういうわけではありませんが」
「では結構。では明日、北門に集合。遅れないように。質問があれば、この先の『雲の
雫』という宿屋に来なさい」
強制的に言いまとめられ、呆然としていたアニエスがはっと意識を戻したときにはすでに
カリーヌは目の前にいなかった。すぐに追いかけようとしたが、すでに詰め所の中は和や
かな雰囲気を取り戻しており、それだけで彼女がもうここには居ないことを悟っていた。
アニエスは考える。あのような様子の母親にルイズを会わせてよいものか。本当にルイズ
を任せられるような人か。もしかしたら、ルイズに会わせた所で本物と認識してくれない
のではないか。そうとまで考えていた。
「失礼」
「!」
と、不意に背後からアニエスは声を掛けられた。その知らぬ声に慌てて振り向くと、そこ
には、長身で細目の、お人好しそうな男が立っていた。不審そうにアニエスが顔を見つめ
ると、男は大きな体を曲げてお辞儀をし、手を差し出した。
「ああ、申し訳ございません、驚かせてしまいました。私、今回同行させていただきます、
陽炎と申します。よろしくお願いします」
「カゲロウ? 変わった名ですね」
「本名ではありません。通り名か二つ名と思っていただければ」
「……よろしく」
アニエスは男の隙の無さや物腰に少し不信感を持ちつつも、差し出された手を握った。仄
かに、常人よりも温かい気がする。これはアニエスがもっとも嫌いとするタイプの人間の
特徴だった。アニエスは確認するためにたずねる。
「火のメイジですか?」
「ええ、よくわかりましたね。もう貴族ではありませんが」
陽炎はにっこりと笑った。彼の心が読めないため、アニエスはひとまず苦笑して誤魔化す
ことにした。
「ええ、まあ」
「では、明日からよろしくお願いします」
と、陽炎はもう一度お辞儀をしてその場を立ち去っていった。つかみどころの無い男、と
アニエスは感じつつも、彼の顔を記憶しつつ、魅惑の妖精亭へと戻っていった。
そして明日。アニエスは夜明けと共に、デルフリンガーを背負って北の門へと向かってい
った。集合時間までは十分時間があったが、それでも北の門は武装したカリーヌと陽炎が
待機していた。二人とも、前日のあの表情のまま、アニエスの到着を待っていたようだ。
「申し訳ありません」
「結構。集合時間には間に合っています」
別にアニエスに非はないものの、貴族よりも遅く到着したことをすぐに謝罪をした。カ
リーヌはそれを気にすることなく、アニエスのそれ以上の言葉を制止した。
「ミセス・ヴァリエール。もう一人、紹介しなければいけません」
「誰をですか?」
「インテリジェンス・ソードのデルフリンガーです。デルフ」
『あいよ。よろしくな、貴族様』
「……聊か口が悪いのは気になりますが、まあいいでしょう。では、出発しますよ。全員、
私のマンティコアに乗りなさい」
デルフの軽口に少し眉をひそめながらも、カリーヌは気にすることなく指笛を吹き、相棒
のマンティコアを呼ぶ。すると、通常よりも一回り大きく、そしてまるで磨き上げられた
赤銅のような光を放つ立派な毛皮を持ったマンティコアが空から舞い降りてきた。
なるほど、これならば人三人ほど運ぶことなど容易なことだろう。
三人はマンティコアに乗り込み、そしてカリーヌが手綱を引いて、空へと飛び立たせ、一
路アングル地方へと向かっていった。
アングル地方へは馬で行けば約3日の距離である。このマンティコアが休みなしに飛べば、
一日で着くぐらいの速度なのだろうが、そうも行かない。アングル地方の入り口に当たる
村で、ひとまず一晩過ごすことになった。突然この村に貴族が現れるとは思いもしなかっ
たのだろう、村人たちは慌てふためき、領主はすぐさま寝床を用意して、彼女たちを出迎
えた。カリーヌはそんな彼らに淡白に対応して、すぐに寝床に入ってしまった。残ったア
ニエスと陽炎もまた、別々に行動している。アニエスは村の外れの小川にやってきて、デ
ルフリンガーを地面に突き刺してダングルテールのほうを見た。
「まさか、こんな形で故郷に帰ることになるとは」
『そういや、相棒の故郷は今回行くダングルテールってところなんだろ? どんな場所な
んでぇ?』
「……もう何も残っていない。15年前に焼かれてから、ずっと帰っていないけど……。疫
病が流行って、住民が死んだという噂が流れてから、もう人も立ち寄ることもないそう
だ」
『……なんだか、聞いちゃいけないこと聞いてしまったみてぇだな。すまん』
「いや、構わないさ」
アニエスは静かに頭を振り、苦笑してみる。ルイズに出会う前ならば、こんなことを軽々
しく話すことなど無かっただろうに。今では相棒とはいえ、デルフに話せるようになった。
それだけ、ルイズとの出会いがアニエスの心を和らげてくれたのか。しかし、それは復讐
を誓う身としては決意が鈍っている証拠かもしれない。
だからこそ、家族の下へ返さなければ。返さなければいけないと思っているのに。
「……なんで、こんなにも心が苦しいんだ……」
『……嬢ちゃんのことか?』
「……」
アニエスは何も答えない。答えることが出来なかった。口にしてしまえば、それが心を支
配してしまいそうだから。アニエスはただ黙ってうつむくだけだったし、デルフもそれ以
上は聞かなかった。
『しっかしよう。あのカゲローだっけか? あいつは胡散臭くねぇか?』
デルフは強引にだが話題を変えて、その場の空気を変えようとした。アニエスもこれ以上
続けては想いが溢れてしまうと考え、すこしどもりながらも答えた。
「……あ、ああ、そうだな。奴は傭兵という感じはしない。どちらかといえば……盗賊か、
そっちに近い感じがしたな」
『気をつけろよ、相棒。ルイズのおっかさんは焦ってるからな』
アニエスはゆっくりとうなづく。ここでカリーヌを死なせてはルイズに見せる顔が無い。
何としても守りきる。そう決意を新たにしながら、アニエスはデルフを手にとって屋敷へ
と戻ろうとする。と、そんな時、道の真ん中でメイドと親しく話している陽炎の姿が見え
た。端から見れば楽しそうに世間話をしているだけかと思えるが。アニエスは気になって
彼らの元へと歩み寄った。
「陽炎」
「おや、アニエスさんですか。これはどうも」
アニエスに気が付いた陽炎は普段見せるお人よしの顔をして一礼した。メイドは話の邪魔
をしてはいけないかと思ったのか、二人にお辞儀をした後、屋敷のほうへと向かっていっ
た。
「何を話していた?」
「いや、大した事ではありません。本日の夕食のメニューを聞かせてもらったのですが、
私の苦手なハシバミ草を使ったものをお出しになられるそうですから。私の分はいいです
よと、伝えに参ったわけです。そうこうしているうちに話が盛り上がってしまいましてね
ぇ」
と、恥ずかしそうに陽炎は言った。その表情の裏に嘘はない。アニエスは陽炎に合わせる
様に話を続けた。
「ほう……。あんなに美味しいもの、嫌いなのか」
「嫌いというより体が受け付けてくれないのです。いやはや、お恥ずかしい限りです」
「そうなのか。まあ、うちの妹もあまり好きではないな、ハシバミ草」
「ほう、妹さんがいらっしゃるのですか」
「ああ。……すまんな、話を折ってしまって」
「いえいえ。構わず」
「では」
陽炎は真意を表さない。アニエスはこれ以上の問答は無意味と察し、話をキリの良いとこ
ろで終わらせてその場を後にした。陽炎はその彼女の背中を、そのままの表情で見送ると、
屋敷とは逆方向に歩いていった。先ほどまでアニエスが居た場所を通り過ぎ、暫く歩いた
ところへ行くと、露天商が店をたたんでいた。それを確認すると、陽炎は密かに笑みを浮
かべ、そして彼に近づく。
「やあ、もう閉店かな?」
露天商は陽炎を一瞥することなく、店を片しながら言った。
「あいにく、こんな田舎じゃあ売れ行きが良くなくってね。それとも、何か買ってくれる
のかい? 例えば、陶器とかな」
「そうですね。……ゲルマニア製なら買いましょう」
陽炎が少し間をおいて言った言葉に反応し、初めて露天商は陽炎の顔を見た。露天商は陽
炎の仮面のように変わらない笑顔に脂汗を掻きながらも答えた。
「ここにはないが、酒場の俺の部屋にならあるかもしれねぇ」
「ご一緒しましょう」
陽炎は露天商の荷物を一部持つと、彼と一緒に宿屋兼酒場へと向かっていった。寂れた酒
場の二階の一部屋に露天商が借りている部屋があるが、軋む床に低い天井の部屋には、露
天商と言うにはあまりに少ない荷物しかなかった。
「……で? 首尾はどうなんだよ」
「こちらは万全です。先ほど、仕込みを終えたところです。ただ、一点厄介事が舞い込み
ましてねぇ」
「厄介事?」
露天商の問いに、陽炎はカーテンを軽く捲り、僅かな隙間から屋敷を見つめながら続けた。
一瞬ではあるが、獲物を狙う獣のような目つきを見せ、露天商は体を強張らせる。
「大した事ではありません。傭兵が一人、追加されたのですよ。アニエス、という傭兵で
す。平民ではありますが、中々腕が立つようですよ」
「おいおい……。大丈夫なのか?」
「所詮は平民。しかし、烈風カリンと同時に相手にするのは、少々骨が折れます。そこで
貴方にお願いがあります」
「……その平民を殺せ、というのか?」
露天商が先読みして言うと、陽炎はそうと言わんばかりににっこりと笑った。この笑みが、
一番怖い。何処かで聞いたが、一番恐ろしい奴は常に陽気に笑っていられる奴なんだそう
だ。この男は人を殺すときも、誰かと談笑をするように笑っているのだろう。
「時間を稼いでくれるだけでも構いませんが、そうしてもらえるのが一番効率が良いでし
ょうねぇ。風の系統のメイジ、それもスクウェアの貴方であれば」
「よせ。俺は偏在”しか能が無い”出来損ないだ。だから盗賊なんて堅気じゃない商売も
やっている」
露天商は風の系統のメイジであった。偏在とは、風のスクウェア・スペルであり、高度な
魔法であるはずなのだが、彼は不思議とその魔法が使えた。だが、魔力自体が低いのか、
偏在は一度に3体まで、他の風の魔法も常人よりも威力が弱かった。だから、男は自分を
出来損ないと思い続け、そして彼の家は不運にも、彼の代で没落してしまった。
「私もですよ。ところで、アレは仕込んでくれましたか?」
「ああ。噂も流して、ダングルテールの廃墟に向かうよう仕込んでおいた。その廃墟の、
牧場の馬小屋の餌箱に入れておいた。二重底にしたから見つかっていない筈だぞ」
「ありがとうございます。では、本体によろしくお願いします」
「ああ。本体は現地で待っている」
そう言って露天商、の偏在と陽炎は別れた。
「眠れん」
アニエスは領主の屋敷の、自分に当てられた部屋のバルコニーの椅子に腰掛けながらそう
つぶやく。片田舎とはいえ、やはり貴族の家だから設備は整っていた。特に貴族は外面的
なものを気にするのだから、客室は特にお金が掛けられるのだろう。
本来ならばアニエス達はこのような場所で眠れるわけではないが、あのヴァリエール家の
ご夫人の連れということで粗相があってはならないと、この場所を借りることが出来た。
お陰で、普段では経験できないような、やわらかいベッドの上で眠れそうだったが、あい
にく枕が合わず、中々寝付けなかった。
そこで夜風に当たって暫くすれば眠気でも来るだろうと安易に考えていたが、余計に眼が
さえてしまう始末だった。
『全く、相棒は何処か抜けてやがる』
「うるさい」
『かっかっか。まあ、相棒は抜けているが、剣士としては一流になれる腕だな。数千年生
きて、色んな使い手に振られた俺が保証してやるぜ』
「剣に保証されるのも、何か複雑な気分だな」
『うるさい』
「それ私の真似か? 真似なのか? というか何故声色まで似せられるんだ、怖いぞ」
『かっかっかっか!』
小芝居も何時ものこと。普段ならば、ここにルイズも混ざっていたりするのだが、残念な
がら今はいないため、少し寂しいものとなっていた。しかし、気にしても仕方ないためア
ニエスもデルフも気にしないことにした。それよりも明日のことを考えなければいけない。
「先ほど聞いた話では、やはりダングルテールの、しかも私の故郷の村の跡に行くみたい
だ」
『ほぉ……。んじゃ、そのぉ……あれだ』
「ウンディーネの水芙蓉?」
『そう、それだ。それもお前さんの村にあるってことかい?』
「……わからん。私自身、故郷の事は……焼かれた時のことしか覚えていないんだ。昔、
そんな話を聞いたことがある気がするんだが」
アニエスは右手で頭を抱えながら、必死に当時のことを思い出そうとするが、故郷の事は、
火のメイジ達に襲われ、火の海になったことしか思い出せなかった。楽しい思い出もあっ
たはずなのに、あの記憶が強烈に残りすぎて、まるで思い出すことを拒んでいるようだ。
『ムリに思い出そうとしないほうがいいぜ。そういうのって、なんかの拍子で思い出せる
もんだしよ』
「……そうかな」
『ああ、そうだぜ』
「じゃあそうしよう」
そう言って、アニエスは考え込むのをやめた。案外、単純な性格なのかもしれない。そう
思い、デルフは内心で笑ってみせる。
「しかし、まさかこんな形で、15年ぶりの里帰りになるとはな」
『ああ、さっきも言ってなぁ。……故郷を見るのは、怖えぇのか?』
「……ああ、怖い」
待っているのは、何もかも焼け落ち、そして放置されたままの故郷の姿。それは、自分が
大事にしまっている記憶の中の村の光景とはあまりにかけ離れている。それによって、改
めて家族や友人たちがもういないのだと認めなければいけないのが、怖かった。
故郷の記憶はもう朧気だ。しかし、その中でもまだ、彼らの死を何処かで認めていないの
かもしれない。それを、認めてしまうことになる。
「……できれば、復讐を終えるまで帰りたくなかった」
『そうも言ってられないだろ? 現実ってもんは残酷だが、何時も近くにあるもんでな。
認めたくても認めなきゃいかんのさ。……そうして強くなるもんだぜ、心ってもんわよ』
「そうか……」
『もしかしたら、あのおっかさんも、ルイズが死んだことを認めたくないから、こんな無
茶をしてるのかもしれねぇな』
「……」
ふと、アニエスはルイズのことを思い出した。もしも、ルイズが元の場所で平和に暮らし
ていたら、自分はやはり修羅のままだったのだろうか。母であるカリーヌ・デジレの幸せ
を、自分が奪ったのではないか。
答えるものはいない。答えられるものもいない。闇の中にアニエスの問いは消えて、その
まま朝がやってきた。
一行は、ダングルテール。アニエスの故郷へ―――
以上です。アニエスもカリーヌも色々と悩みつつ、それぞれの未来に
歩くために頑張ります。とはいえ、オリジナル設定を出すのはかなり
迷いましたが、思い切って出してみました。
ところで烈風の騎士姫、今更ながら買いました。カリンチャンハズカシイ外伝、いいじゃないか……
しかし、あの格好で男装はムリがあるんじゃうわなにわのあbうぁふjこ
次もなるべく早めにいきたいと思います。
おつおつ
更新早くて嬉しいね
おつです。
カリン様はテンぱってるなぁ。
アニエスも自分を追い詰めていくタイプっぽいし、どうなることやら。
騎士姫のあの格好が男装でもなんでもない、という点については激同です。
むしろ普通の格好よりエロいよ。
若き日の「炎蛇」時代のコルベール
、_人_从_人__/
_)
,..r;;: ( 人) ) ,;`ー、 | ヽ丶 _) 消 汚
ヾゞ、 ゞ'´ '`´ `ヾ、 ─|─ _) 毒 物
-‐':、ゞ'`` ,l / | ヽ _) だ は
ヾ、 ゞ;;. ,r-、 `ヾ、 ヽ、 _) l
, rヾ ,r!/r'ヽ '` \ _|_ _) っ
_,,,.,ノ、_ ヽ, `ゞ;; ;:、 /| `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、 `` ´;;i V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、 `i;:、 オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、 ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ ,t'´ ,.、ー、 ゝ ォ i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´ ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r ヽ、 ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ ``´ー ゙i ;;: ,r' ) ,r、 ,rヾlir'ミ,
/ ,;:' '´/ ー≡;i{、 /ヾr'´ ,. '`;;:、 〉ゝ r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ ;:、 `' (´ `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:' ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´ `ヾ、ヾ ' ー、 ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
' ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´ ヾ,ゞ 、 ゞ,ミ;:l;;l ,! ,!,i;;'´¨/
;. r-‐;;'"} ``ヾ、 ノ ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
.... _,,,ィ、 i 'ヾ人 、}( / ノ ,r'i r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
>>481 若い頃にそんなヤンチャな髪型したからダメージが……
>>若き日の「炎蛇」時代のコルベール
アニメじゃ艶やかなロングヘアだったな。
短髪にしておけば毛根へのダメージが抑えられたろうに……
軍人なんだから格闘訓練とかも……引っ張るのは基本だよ>長髪
>>447 亀レスだが
それなんてゲゲーベン父娘?
ハルケギニアにきのこの山とたけのこの里があったら
たけのこ派ときのこ派に分裂して宗教戦争まで発展するんだな
ヴァリエール家とツェルプストー家の争いはたけのこときのこの争いの歴史。
そして両方とも食べてしまうタバサ。
エルフはすぎのこ派
ワルド母が狂ってしまったのは地下深くでいも作くんが成長している事を知ったから
ジョゼフはたけのこ派でシャルルはきのこ派。王弟暗殺事件は起こるべきして起こったのだ
もしギーシュがガチムチだったら?
マリコヌルは掘られてるだろうな・・・
ギーシュ 「君が軽率に香水の瓶なんか拾い上げてくれたせいで、二人の名誉が傷ついた」
シエスタ「振られたんですねならば責任を取って私がお二人の代わりにギーシュ様とお付き合いいたします」
サイト「えぇぇぇぇえ!?」
な展開だったら?
シエスタ「計画どうり ニヤソ」
サイト「イケメーン?wイケメーン?www」
ギーシュ「そういうこと言う…」
ガチムチと聞いてスカロンと張り合って半裸でポージングしたのち無言で握手を交わすギーシュが見えた
なぜか隣でアームストロングがポーズとってそうだ。
もし歌で戦争を止めさせるルーンがあったら
ゼロの使い魔セブン的な
::| / | |
::| ./,.| |、
::|. ./|=|  ̄ ヽ.
::|. / |=| o |=ヽ
::|__〈 ___ ___l
::|、ヽ|.|┌--、ヽ|/,-┐|
::|.|''''|.\ヽ--イ.|ヽ-イ:|
::|.ヾ |.::. .. ̄ ̄| ̄ /
::| ';:::::┌===┐./ ……
::| _〉ヾ ヾ二ソ./
::||ロ|ロ| `---´:|____
::|:|ロ|ロ|_____/ロ|ロ|ロ,|`ヽ
::| |ロ|旦旦旦旦旦/ロ/ロ|旦,ヽ
::|ロヽ 旦旦旦旦旦./ロ,/|::旦旦)
::|ヾ旦旦旦旦旦旦,,,/::::|、 旦旦|
お呼びじゃないですw
>>492 たまに思うが、シエスタがギーシュに惚れてる設定だと色々変わってくるなw
どうも、アニルイの間の人です。第七話の残りが出来たので投稿していきたいと思います。
ただ、残りもかなりの量になってしまったので、中編、後編に分けて、後編は夜にでも
投稿したいと思います。
特に誰か投稿することがなければ1時ぐらいから投稿します。
では始めます。どうぞー。
「もう、寝なくて良いの?」
トリスタニアの夜中。魅惑の妖精亭のアニエスとルイズの部屋で、ルイズはぼぉっと夜空
を眺めていた。そんな彼女に、トイレへと行っていたジェシカが声を掛ける。
ルイズは驚いて、少し体を強張らせながら振り向いて、ジェシカのほうを見た。
「脅かさないでよ、ジェシカ。……ちょっと胸騒ぎがしてね」
「胸騒ぎ?」
「……うん。お姉ちゃんのこと」
「アニ姐なら、大丈夫でしょ。何時もの調子でまた帰ってくるって」
ジェシカはルイズを安心させようとしたが、ルイズはやはり胸騒ぎが止まらず、再び夜空
を眺めた。あの空が続く先で、アニエスは薬草を探しているはずだった。危険な任務では
ないと言ってたけれど、ルイズはアニエスが大変な目に遭っているのではないかと心配で
仕方なかった。
そんな彼女を心配したジェシカは布団を羽織ながら、ルイズの隣へ立った。そして、ルイ
ズに自分の布団を半分羽織らせて擦り寄ると、ルイズと共に夜空を眺めた。
「綺麗ね」
「うん」
「アニ姐と一緒に見れたら良いねぇ」
「そうだね」
ジェシカの言葉に、ルイズは少し心ここにあらずに答えた。ジェシカは苦笑し、頬を寄せ
て言った。
「大丈夫だって! 帰ってきたらさ、最高に美味しいクックベリーパイで祝ってやろうぜ
ぃ!」
「ちょ、ちょっとジェシカぁ。暑苦しいよう」
ルイズは顔を赤らめながら必死にジェシカを離そうとしたが、ジェシカは面白がって更に
頬をルイズの顔に摺り寄せる。
「いいの! 寒い夜なんだからこのぐらいで!」
「もう……」
ついにルイズは折れて、苦笑してしまう。ジェシカも釣られて微笑んだ。そして、二人で
アニエスの無事を祈る。何時までも、この夜空を一緒に見られますように、と。
第七話 その2
悲しかった。何が悲しいかと言われれば、アニエスは故郷の美しさがと答えていただろう。
火の海で全てが焼け焦げた痕には、新たな命が宿っていた。家の庭や道にも、焼けた家の
痕にも、植物たちがその命を謳歌していた。襲撃を受けた時の惨劇など、まるで嘘のよう
に美しい光景だった。
カリーヌ、陽炎と共にこの地に降り立ったアニエスの中に、これを見た瞬間浮かんできた
のは、襲撃など全て夢だったのではないかという疑念だった。そして、同時にそのような
ことを考える自分に対する嫌悪感である。
ここには、もう何も無い。自分達が暮らしていた時のことなど、もう過去のことなのだと、
嫌でも感じさせられる。アニエスはふらつきながら、塀に寄りかかり、その場に座り込ん
でしまった。
「大丈夫ですか?」
すぐに陽炎が彼女の元へと歩み寄るが、アニエスは答えることが出来なかった。何とか首
を横に振り、近づくなと手を押し出して伝えるのが精一杯だった。
「仕方ありませんね。そなたはこの辺りの捜索をしなさい。私たちも捜索を行いますよ。
ウンディーネの水芙蓉の情報、何としても探し出すのです。捜索時間は日が落ちるまで、
あの噴水の跡で落ち合うことにしましょう」
「ははっ」
そんな彼女に気を止める余裕など無いカリーヌは淡白にそう伝えると、村の奥へと歩いて
いった。陽炎もアニエスに一礼をした後、後を追いかけていった。
アニエスは膝を抱えて暫くその場に蹲っていたが、不意に立ち上がり、一つの廃屋に入っ
ていった。2階建てだったのだろうか、1階部分はまだ原形を残し、2階部分は何とか形を
留めている程度だ。
『相棒』
「ここ、昔友達が住んでいた場所なんだ」
デルフが問いかけようとすると、アニエスは誰に対しても無く、ただ空虚に語りだした。
懐かしそうに見つめる瞳は、何処か虚ろだ。
「少し、病気がちで、あまり外に出られない子だった。私は、よくここの子に人形を持っ
ていって、それで遊んでいたよ」
『相棒』
デルフの問いかけにアニエスは答えない。代わりに、廃屋から出て、別の場所へと入って
いく。そこは酒場だったのだろうか。カウンターの跡が痛々しく残っていた。
「ここのマスターは乱暴者で、よく怒鳴られたなぁ……。でも、本当は優しい人だったん
だろうな」
別の場所へと行く。今度は小さな倉庫のような場所だった。
「ここには沢山の食料が置かれていたんだ。だけど、子供の私たちにはいい隠れ家でもあ
ったんだ」
別の場所へと行く。少し立派な装飾が焼け残った場所だった。
「ここには水のメイジが住んでいた。貴族だったけど、優しい人だったよ」
別の場所へ行く。今度は集合場所に指定されていた噴水の跡だった。
「知っているか? ここの噴水に写る双子の月はすごく綺麗なんだ」
『アニエス!!』
デルフは溜まらず、普段では考えられないほどの怒号でアニエスの名を呼んだ。その声を
聴いた瞬間、夢の中にいたアニエスはやっと現実に戻ってきたのか、また再びその場にし
ゃがみこみ、大粒の涙を流した。
「もう、何も残っていない。ここには、もう何も残っていない。私の家も、友達も、思い
出も、何もかも! 何もない……」
『……ああ、そうだ。だけどよ、思い出なら、お前の心の中に残っているだろ? それを
大事にしろよ。そうすれば、お前の家も、友達も。永遠に残るさ』
「……」
『すまねぇ。こんな言葉しか思いつかねぇよ……。すまねぇ……』
諭すように優しくデルフは語り掛けるが、アニエスは何も答えることが出来なかった。背
負っていたデルフを手にし、抱きかかえるようにすると、そのまましゃがみこんで、その
場から動くことは無かった。
しばらくすると、その場に陽炎とカリーヌが戻ってきた。カリーヌは働こうとしなかった
アニエスを叱ろうとしたが、陽炎の制止もあり、特別許す事にした。結局のところ、もう
日の入りも近く、成果らしい成果など端から期待されていなかったのだ。その代わり、ア
ニエスはキャンプの設営をするように命じられた。
流石にこれ以上働かないわけもいかない。デルフの励ましもあり、アニエスは立ち上がっ
て、水を手に入れるべく川辺へと向かっていった。川はとても綺麗だった。ここだけは思
い出と何も変わってはいない。
「水汲みなんて、子供の頃を思い出すな」
『相棒』
「わかっている。もう、何とか大丈夫だ」
何とか、と付けるあたりはアニエスも正直になってきたのだろう。あまり大丈夫ではなか
ったが、しっかりしなければ任務は果たせない。あの陽炎とカリーヌを二人きりにするの
も危険だろう。早く戻らなければいけない。
アニエスは桶一杯に水を汲むと、足早にその場を跡にしようとした。と、その時、彼女の
足場が突如爆発した。
「ぐあっ!」
桶が空高く、水をこぼしながら飛んでいく。アニエスは素早く反応し、何とか直撃は免れ
たが、爆風までは防げず吹き飛んでいった。空中で体をひねって回転し、何とか着地して
デルフを抜く。周りからの気配は三人分だけ感じられた。平民の技ではない。恐らく、今
の爆発は風系統のスペル、エア・ハンマーだろう。
「くそっ」
『相棒、来るぞ!』
デルフの警告にアニエスは飛び上がる。すると先ほどまでアニエスがいた場所がまた、空
気の塊を叩きつけられて爆発した。今度は爆発に巻き込まれることが無かったため、アニ
エスは辺りを見回す余裕が出来た。三人のうち、一人を発見する。アニエスは着地と同時
にそこへと走り、そして暗闇に紛れて杖を構えていた一人に切りかかる。
それはアニエスの攻撃を何とか背を逸らして避け、バランスを崩しながら逃げ出した。ア
ニエスは追撃しようと体勢を整えようとしたが、再び魔法が襲い掛かって来た。今度はエ
ア・ハンマーの直撃を受けてしまった。アニエスは肺の中の空気を吐き出されながら吹き
飛んでいく。そして、咳き込みながら立ち上がると、目の前には三人のフードを被ったの
大男が立っていた。杖を持っている。この男たちが襲ってきたのだろう。
「何者だ!」
アニエスは問う。しかし、いややはりというべきか。男たちは答える事はない。代わりに、
男たちは完全に息をあわせて、同時に詠唱を始めた。アニエスは覚悟を決めて男たちに突
っ込んでいく。男たちは同時に詠唱を完成させ、魔法を唱えた。空気が固まり、槍となっ
て襲うエア・スピアーだ。しかし、一つ一つの大きさは大した事がない。アニエスは間を
縫って、左肩にそれを掠めながらも、襲撃者の一人に再び切りかかった。襲撃者は口元に
慌てた表情を見せて構えるが、もう遅い。アニエスは腕を捕らえた。
だが、感触がおかしかった。人間を斬ったにしては軽すぎる感触だった。それに戸惑った
瞬間、アニエスに隙が生まれる。
残った襲撃者の二人はそれを機と見たのだろう。再び詠唱を始め、そして一瞬でエア・ハ
ンマーを唱えた。アニエスは何とか後ろに宙返りして避け、距離をとる。
「何だあれは!」
『ありゃあ、風系統のスペル。偏在だぜ、相棒』
「偏在……あれが」
アニエスも存在自体は知っていた。自分と同じ姿を作り出し、まるで分裂したかのように
自分の意志を持って行動させる魔法、偏在。だが、偏在はスクウェア・クラスの魔法。つ
まり、使える人間など限られているため、今まで出会ったことが無かった。そのため、あ
の感触に戸惑ってしまった。
「どれかが本物であとは偽者か!」
『そういうこった。しかし、厄介だぜ、こりゃあよ!』
魔法を持たぬ平民と魔法を持つメイジ。これだけでもアニエスにはかなりのハンデキャッ
プを持っているのにもかかわらず、1対3という絶対的不利な状況だった。それにカリーヌ
と陽炎はこの状況には気が付かないだろう。これは、彼女らのどちらかが仕組んだ罠、と
しか思えなかったからだ。そしてその人物は。
「火柱! キャンプのほうからか!」
カリーヌ達が待機している場所から、大きな火柱が立った。あちらでも戦闘が始まったよ
うだ。急いで戻らなければカリーヌが危ないかもしれない。だが、そんな彼女の事情など
考えてくれない敵はアニエスに魔法を仕掛ける。三方向からのエア・スピアー。アニエス
は後ろへと飛び、一つ一つ紙一重で避ける。
「……くそっ」
『相棒、ありゃ全部偏在だぜ。動きが妙に単純でかつ揃いすぎてやがる。本体は何処かで
見てやがるな。それも、偏在を通してよ』
「そういう事も出来るのか、偏在は! 全く、だからメイジは嫌いだ!」
デルフの言葉にアニエスは悪態をつきながらも、ナイフを素早く取り出し、襲撃者の一体
の頭に投げた。その襲撃者は詠唱をしていたために反応が出来ず、そのまま霧のように消
えていった。
「まずは一つ!」
接近できないのであれば、まずはこうして確実に数を減らしていくしかない。アニエスは
更に、残った襲撃者たちが詠唱を完成させると同時に姿勢を低くして、一気に突っ込む。
「うおおおっ!」
エア・ハンマーとエア・スピアーの複合攻撃を何とか避け、雄たけびを上げながらデルフ
を襲撃者に突き刺す。やはり感触は無く消えた。後は残り一つ。アニエスはデルフを思い
切り横に薙ぎ、残った襲撃者を切り裂く。だが、同時に襲撃者も魔法を完成させ、アニエ
スをエア・ハンマーで吹き飛ばした。
その拍子でアニエスはデルフを離してしまい、そのまま大地に叩きつけられる。襲撃者も
霧のように消えていった。だが、これで終わりではない。
「たああ!」
残る一人。本体が何処からともなく現れて、背後からアニエスに襲い掛かってきた。魔法
ではなく、剣を使う辺りは、もうすでに魔力も尽きているのだろう。これならば、アニエ
スにも勝機がある。
アニエスはすぐに立ち上がり、本体が縦に斬りかかったのを体をひねって避ける。剣の刃
が地面に思い切り叩きつけられ、甲高い音共に折れた。
「なっ」
「はああ!!」
完全に仕留めたと思っていた本体は驚いたように声を上げ、そしてアニエスは彼の首を渾
身の力をこめて蹴り飛ばした。男は何度か錐揉みしながら地面に叩きつけられた。
アニエスは銃を取り出すと、口から鼻から血を出して倒れている本体に向けた。
「くそっ……こんな、平民如き……。陽炎……ヴァリエールを……ヴァリエー……!」
本体は何度か呪詛を唱えるように、血を吐き出しながらアニエスにつぶやきかけるが、ア
ニエスから放たれた銃弾によって胸を貫かれ、そのまま絶命していった。
「やはり陽炎か。くっ……」
アニエスはすぐにデルフを回収し、カリーヌの元へと戻ろうとするが、先ほど何度か喰ら
ったエア・ハンマーによるダメージがアニエスの体に響き渡る。全身が痛み、特に先ほど
無意識に庇った左腕からの痛みが酷い。だが、それに構っているほどの余裕など無かった。
「……デルフ、行くぞ!」
『相棒、大丈夫なのかよ?』
「大丈夫でもじゃなくても行かなきゃいけないだろ!」
アニエスは乱暴にデルフを掴むと、背中の鞘に戻し、拳銃に弾を込めながらキャンプ場へ
と走っていった。
噴水場跡の近くの臨時キャンプ場で、カリーヌはじっと焚き火を見つめていた。揺らぐ炎
の中に、何を見つめているのか。それは誰にも、彼女自身にもわかっていないのだろう。
だが、余計なことを考えないようにするには、こうして何かに没頭するのが一番だ。
しかし、彼女はその中でも警戒を解かず、アニエス、陽炎の両方に気を配っていた。
だからこそ、その攻撃には素早く反応できたし、そして同時に体の違和感を感じるのも早
かった。
杖の代わりであるレイピアを構え、カッタ・トルネードを唱えようとしたカリーヌだった
が、何故かスペルが口から出ず、体を伏せることで何とか襲い掛かってきた脅威を避ける
ことができた。
「おやおや、やはり風のメイジは違いますねぇ。後ろから、なるべく音を立てずにやった
のですが、聞こえてしまいましたか。ですが、もう一つのほうは予想外だったみたいです
ねぇ」
飄々とした雰囲気で、陽炎はカリーヌの目の前に立っていた。彼の手にはまるでモーニン
グスターのような、長い柄に鎖が取り付けられ、その先には死神が持つような大きな鎌が
取り付けられていた得物が握られていた。鎖の長さはモーニングスターの比ではなく、特
殊な武器なのだろうと予測が出来た。
「いやいや、噂の"烈風カリン"の魔法など、正面から相手などしていられませんからねぇ。
魔法のほう、封じさせてもらいました。ああ、ご安心を。この効果は明日には切れている
と思いますよ」
生きていれば、の話ですがと一言付け足す陽炎の表情は全く崩れない。カリーヌは内心の
焦りを隠しつつ、レイピアを構える。どういう原理で魔法を封じられたかわからないが、
魔法が唱えられないのは確かだ。
「なめられたものですね。魔法を封じただけで私に勝てると?」
「ふふっ、気高い瞳だ。いやぁ、挑んだ甲斐というのものがあります。では、そろそろ始
めましょうか。あ、申し遅れました」
カリーヌは瞬時に判断する。魔法は使えない。しかし、退けばウンディーネの水芙蓉の捜
査どころではなくなる。マンティコアを呼ぶか。だが、マンティコアの視線に視覚を移す
と、空中で龍と格闘をしているようだ。恐らくこの男が仕組んだことだろう。つまり、呼
ぶ事は出来ない。ならば、自分で何とかするしかないだろう。それに、貴族としてこのよ
うな卑怯者から逃げるのは癪に触るとカリーヌは感じていた。
「私、殺し屋です」
陽炎が嬉しそうに言う。カリーヌはレイピアを一度引きながら一気に陽炎へと駆ける。陽
炎は柄を振り、それに連動して鎌がカリーヌを襲う。だが、カリーヌはその鎌による空気
の動きから軌道を読み、素早く身を伏せて一撃目を避ける。それを見た陽炎は笑みを強め
ながら、今度は逆方向から切りかかる。これもカリーヌは冷静に避けた。
やはり、とカリーヌは思う。陽炎の使う武器――鎖鎌はそのリーチと鎌の切れ味は凄まじ
く、石でできた塀でさえ破壊してしまうが、一度振られると大きな隙が生まれる。風系統
のメイジであるカリーヌであれば、空気の流れを読むことで軌道を予測して避けることが
できる。
瞬く間にカリーヌは陽炎の懐に飛び込める距離まで詰めた。後はレイピアを心臓部に刺せ
ば終わり、そうカリーヌは確信していたが、陽炎は笑みを深めている。
これは、危険だ。カリーヌはそう思い踏みとどまると、同時に自分の目の前に大きな炎の
壁が立ちはだかった。これは火系統の魔法、ファイア・ウォールだ。しかし、その大きさ
は城壁のように大きかった。
轟々と燃える火の壁に引き寄せられるように、カリーヌのマントの一部に火が移る。カ
リーヌはマントを脱ぎ捨て、一旦距離を取る。その瞬間、斜め上からの空気の微弱な変化
が感じ取れたが、もう遅かった。
炎の所為で空気の揺らぎを感じ取りきれなかった。そのため、斜め上から襲い掛かってき
た鎖鎌に反応しきれず、何とか体を逸らして避けようとしたが、カリーヌの右足が切り裂
かれた。
何とか両手で体を支え、1回転した後着地して、そのまま距離をとるカリーヌだったが、
流石に冷や汗を流した。
「……その武器は杖として契約をしているか……!」
「ご名答」
右足の傷は浅く済んだが、動きが鈍くなったのは言うまでもない。まさか、烈風カリンも
ここまで勘が鈍っていたのか。
自分の情けなさに歯を噛み締めても何も変わらない。だから、カリーヌはあえて笑って見
せることにしてみた。負けず嫌いな昔の自分を思い出すように。
だが現実はそれで解決できるほど甘くはない。
炎の壁が鎮まった瞬間、また鎖鎌による応酬が始まる。カリーヌは転がるように避けるが、
右足の傷により僅かな動きの鈍りが生じ、避けきれずに少しずつ鎌の餌食になっていく。
また近づこうとしても炎の壁がカリーヌの前に立ちはだかり、近づくことが出来ない。
そうこうしているうちに腕、肩、頬、脇腹、そして最後に左足が深く切り裂かれた。
だが、カリーヌは意地でも倒れようとはしなかった。レイピアを地面に突き刺し、片膝を
つき、息を荒げながらもじっと、陽炎をにらみつけていた。それが、貴族の矜持なのか、
愛娘に対する愛情ゆえなのか、もはや彼女自身にもわかっていなかった。
だが、その意地ももう限界に近い。多くの血を流してしまい、また長年実戦から離れてい
た彼女には、ましてはもう40も過ぎる彼女の体にはもう長く戦える体力は残っていなかっ
た。
「ここまで、か……」
夫の言うとおり屋敷で大人しくしていれば、このような事態にはならなかっただろう。最
期まで、大事なものを守れなかった。ルイズも、カトレアも……。
まるで、辺りが減速して見えるのは迫り来る死を、心が必死に抵抗しているからなのだろ
うか。だが、鎌が首を捉えようとすることをカリーヌには抵抗する事は出来ない。カリー
ヌは死を覚悟し、目をつぶって最期の瞬間を待つ。だが、その時。火薬が爆発する音と共
に甲高い音が聞こえてきて、カリーヌの首ははねられる事無く、最期の瞬間は訪れなかっ
た。
「おや?」
陽炎も予想外だったのだろう。すぐさま、火薬が爆発した方向、銃弾が飛んできた場所を
見ると、そこには彼の予想通り、アニエスが立っていた。カリーヌは瞑っていた眼を開き、
彼女を見る。
「そなた……」
「間に合った……! さあ、陽炎、私が相手だ!」
「あれは抑えられませんでしたか。まあいいでしょう、それなりの効果はあったようだ!
だが、先に仕事を済ませましょう」
陽炎はアニエスによって弾かれた鎌を再び振り、カリーヌの首を狙う。アニエスはすぐさ
まカリーヌの元へと走り、カリーヌを抱えると、そのままの勢いで鎖鎌を飛び越し、地面
を転がりながら、陽炎に背を向けたまま走り去る。陽炎はそんな彼女を慌てて追うことな
く、ゆっくりと歩いて追った。
アニエスは一つの廃屋へと辿り着くと、そこへカリーヌをゆっくりと下ろした。カリーヌ
の体はもう傷だらけで、座り込むのがやっとのようだ。
「ここでお待ちください。あの者を討ち果たして見せます」
「お待ちなさい!」
一言残し、アニエスは再び陽炎に向かっていこうとしたが、それをカリーヌが引き止めた。
傷が響くだろうに、とても気高く力強い声だとアニエスは感じた。
「……奴は近づくと、炎の壁を出して牽制をしてきます。ですが、炎の壁は連続して出せ
ません。その隙を狙いなさい」
「……助言、感謝いたします」
「それと!」
「まだ何か?」
アニエスは改めて駆けていこうとしたのを、またカリーヌは留めた。流石にアニエスも怪
訝そうな表情を浮かべて振り返ってみるが、そこには顔を少し赤らめたカリーヌの姿を見
てしまったため、思わずぎょっと驚いてしまった。
「……助太刀、ありがとう、アニエス」
平民に命を助けられて感謝することなど、貴族にとって屈辱だろう。本来ならば逆の立場
なのだから。平民は貴族の生活を支え、力を持たぬ平民を貴族が助ける。だからこそ、守
られたということに対して感謝を言うなど、それに名前を覚えるなど。余程の事がなけれ
ばできないことだ。
だから、アニエスは何も言葉では返さなかった。代わりに力強くうなづき、銃に弾を込め、
デルフを抜いて陽炎へと向かっていく。
『良い人だったな、ルイズのおっかさん』
「ああ、すごく良い人だ。ルイズによく似て、気が強くて、しっかり者で、優しい人だ。
思わず、少しときめいてしまった」
『生き延びようぜ。それで、嬢ちゃんに会わせてやら無いとな』
デルフの言葉にアニエスは力強くうなづいた。先ほどの戦闘で受けた傷など嘘のように引
いていて、まるで全身から力が湧いてくるようだ。
デルフは気が付いていた。これは『使い手』と同じ力なのだと。『使い手』に比べてその
感じることが出来る力は遥かに弱いが、それでもカリーヌを守りたいという感情は確かに
感じられた。だからこそ、デルフはひとつのことを思い出せそうになっていた。
気概は十分。後は腕の差をどう縮め、魔法が使えるものと使えないものの差を埋めるかだ。
アニエスはひとまず正面から攻めず、廃屋の塀に身を潜めながら陽炎との距離を詰めよう
とする。陽炎も気配に気が付いたのか、鎖鎌を振り回し始め、そして僅かに物音がしたほ
うへと鎌を飛ばす。鎌は塀ごと吹き飛ばし、アニエスへ襲い掛かる。アニエスは背後から
襲いかかってきた鎌を何とか飛び越え、転がりながら避ける。
「あれは何で出来ているんだ……固定化でもされているのか……」
『だろうが、それ以上にあの野郎は自分に何か魔法でも掛けているのかもしれないな。魔
法は基本、一つまでしか唱えられねぇから、他の奴に掛けてもらっているのかも知れね
ぇ』
「それか純粋にあの腕なのかっ!」
デルフと分析しながらも、アニエスは必死に避け続ける。カリーヌのように風を読むこと
が出来ない彼女には、避けることができても、その避け方には精細がないためにさらに距
離を詰めるというところまで行くことができない。銃を構えようとしても、その前に鎌が
襲い掛かってくる。
このままでは埒が明かない。アニエスは意を決して、陽炎の前に躍り出る。そして鎌を振
られては避け、距離を開けられても、諦めずに距離を詰める。
しかし、このまま距離を詰めたとしても、炎の壁が襲い掛かってくるだけだ。現に距離を
詰めたアニエスの目の前に炎の壁が立ち上った。カリーヌの言葉で覚悟していたアニエス
であったが、いざその炎を見た瞬間、故郷を焼いた火の海がフラッシュバックし、軽く錯
乱状態に陥る。まるで炎を近づけぬようにデルフを振り払いながら、後退していくアニエ
ス。
炎が怖い。炎が恐ろしい。その炎に勝たなければいけないのに、いざ目の前にすればその
炎が恐ろしくてたまらなかった。アニエスは混乱しそうな頭を無理やり働かせ、苦し紛れ
にナイフを投げる。陽炎はそのナイフを軽く避けると、炎の壁を一旦鎮火させ、新たに魔
法を唱える。
鎌の刃の部分が炎に包まれる。これは、ブレイドという魔法だった。ブレイドを施された
鎌がアニエスを襲う。アニエスは先ほどと同じように避けようとするが、今度は更に鎌の
炎がアニエスを襲ってくる。また、鎌は辺りの草や花を焼き、廃屋を焼き、まるで15年前
に戻ったかのような火の海が辺りに広がっていった。
「おやおや、炎が回ってきましたか。いけませんねぇ。貴方の故郷なんでしょう?」
「……?!」
陽炎は知っていた。いや、知ったのはこの場所に辿り着いてからの彼女の様子からだが、
彼はアニエスがこの村の出身だということを知っていた。そして、彼はこの村を焼いたメ
イジの一人なのだ。
「燃やし損ねたものは、ちゃんと燃やさないと」
「き、貴様ぁ!! これがメイジのやることか!」
『アニエス、挑発だ! 罠だよ!』
陽炎の言葉に、アニエスは激昂する。この男が村を焼いたメイジの一味であるに違いない。
炎に負けてたまるか、アニエスはデルフの忠告も聞かず、銃を撃ち、ナイフを投げ、そし
て全てを避けた陽炎に突撃していく。
それを見た陽炎は不適に笑い、そしてあえて炎の壁は作らず、アニエスの突撃を待った。
アニエスは斬りかかる。しかし、陽炎は冷静に彼女の足を払い、バランスを崩したところ
をアニエスの腕をひねり、そして地面に叩きつける。アニエスは完全に身動きが取れず、
ただもがき苦しむ。陽炎は鎖鎌の柄を握り、微笑みながら言った。
「では、さようなら。ウル・カー……」
陽炎はアニエスを発火の魔法で焼こうとする。しかし、そんな彼の横腹に大きな衝撃が加
わり、大きく吹き飛んでいく。アニエスは一瞬何が起こったかわからず、陽炎が吹き飛ん
だ場所と逆の方向を見る。すると、そこには肩で息をし、塀に寄りかかりながらもレイピ
アを構えるカリーヌの姿だ。今のはカリーヌが放ったエア・ハンマーだったのだろうか。
彼女は塀に寄りかかるように崩れる。
「な、何をやっているんだ、あなたは!」
それで一気に怒りが鎮まったアニエスはデルフを拾い上げ、カリーヌの元へと駆け寄る。
思わず何時もの口調のまま叫んでしまったが、カリーヌは微笑みながらアニエスに言った。
この二日間で一番、優しい微笑だ。
「……懐かしい名前を聞きました」
「えっ?」
「ふふ、風のメイジは……常人よりも、耳が、いいのです。だから、あなたと……そのイ
ンテリジェンスソードの会話が、聞こえて、いても……」
「……」
カリーヌはアニエスの頬にそっと手を当てた。先ほどまでの力強さはもうなく、弱弱しく、
でも優しかった。
「ルイズは……」
「会わせます! 絶対に会わせます! だから、生きましょう! ここから、生きて……。
ルイズに……お帰りなさいって……言って」
「アニエス」
カリーヌは、全てを悟った。この平民は、この娘は、アニエスはルイズを大事に育ててく
れたのだと。こんな涙を流し、それでも自分たちの下へルイズが戻ることを必死に祝福し
ようとしている。よく見れば、長女のエレオノールによく似ている。あの子も、少々乱暴
で臆病な性格になってしまったが、この子のようにきっと、優しい子なのだろう。
カリーヌはアニエスをわが子のように見つめた。そして、優しく涙を拭う。
「……いやはや、この短時間でよく魔法が使えるようになりましたね」
と、そんな二人を邪魔するかのように、陽炎が再び彼女達の前に立ちふさがる。顔から血
を流す彼の表情は、もはや笑みが消え、怒りを露にしているようにも見えた。
アニエスはゆっくりと立ち上がる。この男と決着をつけなければ、ルイズは二度と、母親
と、いや家族と会えなくなる。デルフを低く構え、怒りを、涙を鎮めて陽炎に向かう。
「だが、もうそれも打ち止めのよう。あとはゆっくりと、料理をしていきましょうか」
彼の言うとおり、魔法封印の効果がなくなったとはいえ、傷だらけのカリーヌが打てる魔
法は、先ほどの一撃が限界なのかもしれない。だからこそ、アニエスは覚悟を決めた。
ここで決めなくては、後は無い。と、そんな彼女にデルフが声をかけた。
『相棒、俺の言うことを聞きな』
「何だ、デルフ」
『炎の壁に、俺を放り投げろ。それか突き刺しても良い』
「届かんぞ」
『俺が何とかするよ』
「……じゃあ、信じてみるか!」
アニエスは陽炎に向かって走り出した。陽炎は鎌を操り、アニエスに攻撃する。それをア
ニエスは避ける。転ぶ、そしてまた前へと走る。切り裂かれ、転び、無様になりながらも、
ついに陽炎の前へと躍り出た。陽炎は毎度のように炎の壁を作り出し、アニエスの行く手
を阻む。アニエスの眼には大きな炎が写り込み、それによる恐怖心が襲い掛かるが、
アニエスは雄たけびを上げながらデルフを炎の中へと突き出した。
『伝説の魔剣を、なめるんじゃあねぇや!』
デルフも呼応したように叫ぶ。そしてその瞬間、まるで、いやまさに炎がデルフの中に吸
い込まれていったのだ。
「なにっ!?」
「うおおおおっ!!」
アニエスは一歩大きく踏み込み、バランスを崩しながらも陽炎の胸を切り裂いた。勝った。
そうアニエスもデルフも、カリーヌも確信していた。
だが陽炎は最後の最後まで抗った。デルフによって消された炎の壁を、また再び作り出そ
うとする。アニエスにはもうどうすることが出来ない。デルフも、使い手が力尽きればそ
れまでだ。
「ふふっ、肉が、焼けるぞ……!」
アニエスは、炎に包まれた。
避難所によると、あとがきでさるさんだそうです。
お疲れ様です。夜が楽しみすぎる。
どうも、アニルイです。ちょうど鯖も復活しましたし、七話の残りを投稿したいと思います。
楽しみすぎると言ってくださった
>>516さん、ありがとうございます。
因みに残りの一話、一言でまとめますと\カリンの赤面マジ最高!/です。
では、45分になりましたら投稿を始めたいと思います。
お疲れ様です、楽しみだ
――――ねぇ、おかあさん。ここはぁ?
――――ここはね、水の精霊様が大好きな場所なのよ、アニエス
――――みずのせいれいさま?
――――そう。私たちの身近にいて、私たちをお守りしてくださるお方
――――見て、アニエス……
――――わぁ……きれいなおはな……それにおおきい……
――――あれはね………
――――お願いします、この子だけは……
――――アニエス……
「……かあさん……!?」
第七話 その3
アニエスが眼を覚ますと、そこには大きな獅子の顔が広がっていた。思わずアニエスは言
葉を失い、体を固まらせる。獅子は二度アニエスの顔を舐めると、誰かを呼ぶように大き
く吼えた。
ああ、そうか。とアニエスは頭を働かせる。この獅子、いやマンティコアはカリーヌの使
い魔だろう。ということは、ここは天国でも地獄でもないようだ。空はもう明るい。
「……いや、私は地獄にしかいけないか」
アニエスは自嘲しながら、体を起こす。すると、アニエスが向いているほうから、デルフ
を持ったカリーヌが、足の負傷が酷いのだろうか、ひょこひょこと引き釣りながら歩いて
きた。包帯が全身に巻かれている。
「目覚めましたか?」
『相棒ぉ! よかったぜぇ! 全く、心配かけやがってぇよ!』
カリーヌは軽く微笑みながら話しかけ、そしてデルフはまるで泣いているかのような声を
上げた。アニエスは苦笑し、ふらつきながら立ち上がる。だが、予想以上に体のダメージ
は大きく、すぐさま傍の岩の上に腰掛けてしまった。
「無理はしないほうが良い。秘薬が足りず、完全には回復できませんでしたから。ですが、
よかった。間一髪、エア・シールドが間に合ったのよ」
「ああ、なるほど……。ありがとうございます、ミセス・ヴァリエール」
「カリーヌと呼んで頂戴、アニエス。もし貴方がいなければ、とっくに私は殺されていた
ところ。貴方は、私とルイズの命の恩人なのですから」
カリーヌは微笑みながら、アニエスの隣に腰掛ける。その表情は以前の厳しさなどなく、
ただ一人の、美しい女性のものだった。カリーヌはデルフをアニエスに返す。アニエスは
少し恥ずかしそうにしながらも礼を改めて言うとともに気になっていたことをたずねた。
「……ありがとうございます、カリーヌ様。あの、捜索のほうは……」
「今、ヴァリエール家の捜索隊が辿り着きました。動けなくなっていた私たちを助けてく
れたのは彼らです」
アニエスが辺りを見渡す。なるほど、見知らぬ顔の連中が村の中を探索しているのが眼に
入ってくる。
「本当は彼らに先行して、私自身が捜索をしようとしたのですが。先走った結果がこの様
ですから」
カリーヌは自嘲しながら笑った。だが、アニエスはカリーヌを笑わない。わかるよ、と一
言心の中でつぶやいた。きっと、大事な人が危ないのではないかと、だからあんなに焦っ
ていたのではないかとアニエスは考えていた。だからこそまたこの質問をした。
「ウンディーネの水芙蓉を、何故必要なんですか?」
アニエスの問いに、あの時のように迷いなくカリーヌは答えた。だが、あの時と違い、表
情は厳しいが、どちらかといえば悲観的な表情だった。
「……娘が、カトレアが病に侵され、その命を落とそうとしているのです。治療できる方
法といえば、そのウンディーネの水芙蓉が最後の望みなのです」
カリーヌはカトレアの、出立時に見た苦しそうな顔を思い出したのか、表情が暗くなる。
その表情が痛まれず、アニエスは口を開いた。
「……あの、もしかしたら、私はその水芙蓉の場所を知っているかもしれません」
「何ですって!?」
アニエスの言葉に、カリーヌは詰め寄る。アニエスは少し驚きながらも、その場所まで案
内すると同時に彼女に自身の身の上と、水芙蓉についての事を話し始めた。
もしルイズがスカロンの子でジェシカの妹だったら
「水芙蓉は、母から聞いた話を思い出したに過ぎません。ですが、昔見たあの花がもしそ
れなら……。今も残っているはずです。あれは、決して枯れないそうですから」
「そなたの母君は、ここの?」
村のはずれにあった洞穴の中。アニエスはここに母に連れられたことがあった。他の村の
子供も一緒だった気がする。そんな中を、アニエスはカリーヌと、捜索隊に肩を支えられ
ながら歩いていた。アニエスは、カリーヌの問いに答える。
「私もです。……私は、この村の皆は新教徒でした。だから、国に焼かれた。奴らは疫病
を持っていると、だから国に流れてくる前に全て無くさないといけない。そう言って焼い
ていきました。もちろん、村の誰一人として病にかかっている者などいなかった。ですが、
大人も子供も、老人も赤ん坊も、皆。皆焼かれた。私だけが運よく生き残りました」
「なんという……」
カリーヌは思わず俯きながら、ショックを隠せないでいた。アニエスはありのまま、彼女
に自分の思いを語る。
「私は、この村を焼いたメイジを許せません。絶対に復讐してやる。そう、ずっと思って
きました。私はメイジが大嫌いです……」
「そうでしたか」
「軽蔑、いたしますか?」
「まさか。確かに、新教徒と国とは小競り合いがありましたが、もうそれも過去の話でし
ょう? 寧ろ、そのような残虐極まりないことを行ったメイジを正すべきでしょう。あな
たがメイジを嫌うのも無理はありません。それに……。貴方はルイズを育ててくれたので
すから」
「……あの子は、元々強い子です。私がしてあげれたことなど、ありません」
「そんな事はありません」
アニエスはありがとう、と言葉に出そうとしたがやめた。ここで言葉を出すと、また涙が
溢れてきそうだったから。捜索隊の面々もカリーヌの久しぶりの優しい声に安堵している
のか、彼らが追究することも無かった。
「……つきました。あれです」
洞穴の入り口からそう遠くない場所。そこには確かに小さな地下湖が広がっていて、天井
は地上まで開いているのか、日が差し込んでいた。そして湖の中心に一つ。栄養をたっぷ
り含んでいるためか、大人の身長の半分ぐらい大きな花が咲き誇っていた。
「綺麗……」
思わずカリーヌはつぶやき、捜索隊も思わず見とれていた。アニエスも子供の頃を思い出
しながら、彼女に告げる。
「あれは多分、最後の一輪です。是非、持って行ってください。貴方には、それだけの資
格があると思います」
「……よいのですか? そなたの最後の思い出なのでしょう?」
「……もう、ここには何も残っていません。思い出は、私の中にありますから」
アニエスは少し恥ずかしそうに言った。本心ではあるが、臭いセリフだと、少し思う。少
しだけ。
だが、そんな彼女の心を察してくれたのか、カリーヌはアニエスに一礼すると感謝する。
「ありがとう、ダングルテールの勇士アニエス。ラ・ヴァリエール家を代表して、このダ
ングテールに深く感謝を申しあげます。この恩は杖にかけて、ラ・ヴァリエールの名にか
けて、かならず返します」
カリーヌはアニエスにただ一人の人間として礼を言った。その様子にアニエスも思わず礼を返す。
そしてカリーヌは一人の捜索隊に声をかけた。
「……では、私の杖を」
そう言って、カリーヌは捜索隊から自分の杖であるレイピアを受け取る。その際、礼を小
さく言われた捜索隊の女は感極まり、涙さえ浮かべていた。やはり、すごい人なんだなぁ
とアニエスは改めて思う。
カリーヌは自分にフライの魔法を掛けると、水芙蓉の近くまで飛び、そしてレイピアを胸
の前に掲げると、水の精霊ウンディーネに対し誓った。
「……水の精霊ウンディーネよ。この水芙蓉を私利私欲のために用いることを赦し給え…
…。もし、我が宝である娘の命が助かるのであれば、この身を捧げる一存でございます…
…」
そう誓った後、カリーヌは大きなウンディーネの水芙蓉を摘んだ。摘んだ、というよりは
花が大きすぎて、レイピアで切り取った、だが。無事に彼女はウンディーネの水芙蓉を手
に入れた。そして、水芙蓉とレイピアを捜索隊に預けると、アニエスに言った。
「これで、カトレアの命も助かるかもしれません。ですが、私とそなたにはまだ、やるべ
きことがあります。そうですね?」
「はい」
「……一緒に、来てもらいます」
「……はい」
いよいよ、この時が来た。アニエスとルイズの別れの時が、一刻一刻と近づいているのだ
と、アニエスは思っていた。悲しみがやってくるが、それ以上に嬉しさがあった。これで、
ルイズは家族の下へと戻れるのだと。だから、笑顔で見送ってあげよう。そう心の中で誓
った。
捜索隊とカリーヌ、そしてアニエスはラ・ヴァリエール家の許へと急ぐ。
「あぁ……まあ色々と文句は言ってやりたいが……」
ラ・ヴァリエール家の屋敷はもはや屋敷とは言えない大きさだった。城、と言われても良
いだろうとアニエスは後で思ったらしい。そんな屋敷の中でラ・ヴァリエール公爵は帰ら
ぬカリーヌをずっと心配し続けていたらしく、仕事も手を付けられなかったらしい。
偏在が戻ってきた時には遅かったと相当、カリーヌを止められなかったことを後悔をして
いたようだ。
戻ってきたら散々文句を言ってやろう。鎖で留めてやろう。カッター・トルネードが飛ん
でこようが叱ってやろうと公爵は思っていたようだが、いざ出立した時よりも傷だらけで、
そして安らかに知らぬ女性と寝ている無防備な彼女を見た瞬間、怒る気がうせてしまった
らしい。
今は公爵とカリーヌがアニエスと向き合うように、客室で座っていた。傷も秘薬で癒され
ていたため、カリーヌもアニエスも幾分顔色が良くなっていた。
「……うむ、まあ無事に戻ってきてくれてよかった。貴公もよく我妻を、カリーヌを守っ
てくれた。礼を言うぞ」
「いえ、私のような下賤のようなものに勿体無きお言葉です」
「ごめんなさい、あなた。心配をお掛けしました。それで、カトレアの様子は……」
「うむ、水芙蓉の副作用が心配されたが、よくあの子に馴染んでくれた様だ。今は、ゆっ
くり眠っているよ。明日か、遅くとも明後日には意識を取り戻すだろうと医者が言ってい
た」
「そうですか……よかった。カトレア……カトレア……!」
公爵の言葉を聞くと、カリーヌは安心し、緊張の糸が切れたように大粒の涙を流しはじめ
た。そんな彼女を公爵は受け止め、胸を貸してやった。そんな二人を見てアニエスも何処
か安堵したようにため息を吐いた。まるで、家族になったような気分だ。
しばらく泣き続け、カリーヌは涙で濡れた顔を上げ、改めてアニエスのほうを向いた。
「見苦しいところを見せましたね、アニエス」
「いえ」
「では……。あなた、実は一つ報告せねばならないことがあります」
「ほほう、それは吉報かな?」
公爵の問いにカリーヌは笑みを浮かべる。少し、その裏には陰りがあったが。
「ええ。それはとても。でも、少し違うところもありますが」
「そうかそうか」
カリーヌの久々の明るい表情に釣られて、公爵も髭を弄りながら笑みを浮かべた。そして、
カリーヌはアニエスを促す。
「アニエス、話してくれますか?」
「はい。……では、私の身の上から話させていただきます」
アニエスは頭の中で整理をして、目の前にいる公爵に全てを打ち解けた。自分がダングル
テールで生まれたこと。ダングルテールが謎の火のメイジ達に襲われたこと。故郷が全て
焼かれたこと。それから自分が復讐をするため傭兵をやっていたこと。そして、その時に
ルイズに出会ったこと。ルイズは昔の記憶がなかったこと。5年間、ルイズと過ごした
日々のことを。
それを黙って聞いていた公爵だが、いつしか涙を流し、そしてアニエスの話が終わってか
らも暫く涙を流し、言葉が出なかった。
「そうか……俄かに信じがたい話もあるが……。貴公は、嘘をついていないようだ。眼が
そう言っておる」
「……はい。信じていただけて、ありがとうございます」
「ルイズを救って育て、カトレアやカリーヌの命を助けた貴公に、我々が何を与えればよ
いか……。正直分からん。だが、今は……ルイズに会わせてもらってもいいかな?」
「はい。報酬など、いりません。ただ一つ、私の言葉に誓っていただければ、それだけ
で」
「聞こう」
「……ルイズを、幸せにしてあげてください」
「承知した。任せてくれ。……そして、ありがとう、本当にありがとう」
アニエスの言葉に、公爵は間髪入れず、淀みない澄んだ声で答えた。その言葉に安堵した
のか、アニエスは精一杯の笑みを浮かべた。
「では、早速迎えに行こう」
「それですが。私にお任せください、あなた。流石に公爵家が揃いに揃って迎えに行くと
大きな騒ぎになりかねません。それに、カトレアも居ますから」
「むむっ、そう言っていち早く顔を見たいだけだろう、カリン」
「まっ! そ、そんなことはありませぬ! あ、いえ勿論それもありますけど……」
いち早く提案したカリーヌに対し、公爵は苦笑しながら指摘を加える。すると彼女は恥ず
かしそうにしどろもどろしながら言い訳を加えた。結局のところ、どれだけ厳しい人であ
ろうと彼女も人の母親なのだ。だから、公爵はそれ以上何も彼女に言わなかった。
「アニエスよ。このように我が妻カリーヌはとても厳しく、怒る時は竜巻で人を吹き飛ば
すぐらい無茶なやつではあるが、人一倍寂しがり屋で負けず嫌いで臆病なのだ。道中、無
茶をしないよう見張っていてくれ」
「あなた!」
「知っています。ルイズそっくりです」
「アニエス! もう……」
あの烈風カリンが顔を真っ赤にして、少女のようにぷりぷりっと怒っていると知れば、ど
れだけの衝撃だろう。だが、この場でそんな事はどうでもいいことなのだ。アニエスも心
から笑った。
「まあよいよい。久しぶりにこんなに可愛いらしいカリーヌが見れただけでも十分だ。カ
リーヌよ、お前がしたいようにすれば良い。カトレアの看病をしているエレオノールには、
私から伝えておこう」
「お、おっほん! で、では行って参りますが、アニエスは先に庭の龍車へ行っていなさ
い。私は夫と話すことがありますゆえ」
「はっ」
カリーヌは顔を赤らめながらも、咳き込んでごまかし、アニエスに部屋から出るよう催促
をする。アニエスは気持ちを切り替えて返事をし、背筋を伸ばして部屋から出て行った。
それを確認したカリーヌは少し恨めしそうな眼で公爵をにらむ。
いかん、と公爵は自分が墓穴を掘ってしまったのではないかと後悔した。
「いや、もとはと言えば、お前が勝手に出て行ったのがだなぁ……か、カッタートルネー
ドは勘弁してくれ!」
「……もう。そういうことではありません。アニエスに与える報酬についてですよ」
「ほっ……そうか……」
「そちらのほうは後で、じっくりと……ね?」
一度はカリーヌの言葉に安堵をした公爵だったが、やはり後悔をすることになった。彼女
のにらみに半ば諦めたようにため息をつくと、話を続けた。
「ま、まあそちらのほうは置いておくとしてだな。何かいい案があるのか?」
「ええ、とてもいいことが。少し耳を……」
「何だ……」
公爵はカリーヌに催促され、耳を彼女の口許に近づける。そしてカリーヌはその場にいる
メイドや執事達に聞こえないように耳元で囁いた。始めは穏やかな表情で聞いていた公爵
だが、すぐに顔色が変わり、悩むように頭を抱えた。
そんな彼をカリーヌはさらに説得する。
「何故そんなに悩む事ですか? ルイズの命を救い、そして私とカトレアの命も救いまし
た。これに対し、ラ・ヴァリエール家が出来る最大の恩赦だと思いますが?」
「うぅむ……。しかしだなぁ……。いや、私は異存はないよ? 問題は国とあのアニエス
が許すかだよ」
「アニエスのほうはお任せを。国のほうはお任せします。もっとも、私は大丈夫だと思い
ますが」
「……簡単に言うな、カリン」
「それだけ貴方を信頼しているということですよ、ピエール」
「ぐっ、お前な、急に若返りすぎだ!」
精一杯皮肉をこめた言葉にも、カリーヌのウィンクに全て撃沈したのだった。
王都トリスタニアの夜。もう夜も更けて、誰もいない魅惑の妖精亭の店の中。ルイズは眠
れず、スカロンに頼んでカウンター席でずっとアニエスの帰りを待っていた。無駄にカウ
ンターを掃除してみたり、飾りの位置を考えてみたり。ずっとそうして時間をつぶしてい
たが、アニエスが帰ってくる様子はない。
今日は諦めて眠ろうかと思い、階段に足を踏み入れたとき、ふと裏口から扉が開く音が聞
こえてきた。ルイズは慌てて引き返し、裏口へと向かっていく。すると、そこには見慣れ
ない服を着たアニエスの姿があった。
「お姉ちゃん!」
「ルイズ、遅くなってすまない」
だがルイズはそんなことを気にせず、アニエスに駆け寄り、そして抱きついた。アニエス
もそれを受け止めて、抱き上げたり頬を寄せたりした。そんな人懐こい雰囲気のアニエス
に違和感を感じたのか、ルイズはきょとんとした表情で言った。
「お、お姉ちゃん……?」
「ん? ああ、迷惑だったか? よいしょっと……」
「い、いやそういうことじゃないけど……」
アニエスはゆっくりとルイズを下ろしながら謝る。そんな彼女の様子にルイズは困惑を隠
せなかった。何か、何時もと違う。何で、こんなに悲しい笑顔なんだろう、と。この時、
ルイズはアニエスの心の奥のほうを無意識に感じていたのかもしれない。
「ルイズ。こんな夜遅くで悪いんだが、少し付き合ってくれないか? 一緒に外に出てく
れ」
「え、あちょっと!」
アニエスはルイズを少し無理やり外へと連れ出した。ルイズは戸惑いながら、アニエスの
為すままに外へと連れ出された。外は星空が街を照らしていて、夜でもある程度の明るさ
を保っていた。そして、何時もよりも少し寒い夜だった。
店の正面玄関の前にアニエスはルイズを連れて行った。そこでルイズが見たのは、背の高
く、長い桃色のブランドの髪を束ね、そしてそわそわと忙しなく歩いている女性の姿だっ
た。その女性はルイズとアニエスの気配に気が付いたのか、ゆっくりと振りむく。
すると、顔が月と星々に照らされて、はっきりと見えてきた。ルイズの眼に飛び込んでき
たのは、自分に良く似た顔だった。眉間に大きな傷があるが、それ以外は、まるで自分が
大人になったような……そんな雰囲気を感じた。
女性はルイズの姿を確認するや否や、はっと手で口元を押さえ、そして嗚咽を吐きながら
涙を流し始め、そしてその場にしゃがみこんでしまった。
わけがわからない。いや、わからないふりをしているだけだった。とにかくルイズは突然
の出来事にただ混乱するだけだったが、背中からアニエスがぽん、と優しく叩き、彼女に
説明してくれた。
「……お母さんだよ。ルイズ、お前のお母さんだ。お前のお母さんが、見つかったんだ」
「え……?」
「ほら……行ってくるんだ。ずっと、お前に会いたがっていたんだよ」
アニエスはルイズの背中をそっと押してやる。ルイズはゆっくりと、女性へと、カリーヌ
の許へと歩いていく。カリーヌは両腕を開き、歩み寄ってきたルイズを大きく抱きしめた。
「ルイズ、ルイズ、ルイズ!ああ、私の娘……ルイズ……こんなに元気な姿でいてくれて
……。よかった……本当によかった……!」
カリーヌはルイズを胸に抱きしめたまま、人目をはばからずに大粒の涙を流し、ルイズと
の再会を喜んだ。そんな彼女にルイズは戸惑うばかりだった。そう、彼女には記憶がなか
った。だけど、ルイズにはわかっていた。これが、自分の母親なのだと。
「あ、あの!」
だがルイズはあえてカリーヌから一旦離れた。カリーヌは少し戸惑いの表情を浮かべなが
らも、ルイズの言葉を待った。そして、彼女の顔に視線を合わせず、しどろもどろに言う。
「わ、私、む、昔の記憶がな、ないんです。み、みるとあなたはき、貴族様だし……。わ、
私があなたの家族なんて……」
「いいえ。私には分かります。貴方が私の娘だって……。匂いも、温かさも……。幼い頃
のルイズのままだわ」
「でも……」
ルイズは、それ以上の言葉は出なかった。ここでこの女性を母と認めれば、それは――。
「大丈夫よ、大丈夫……」
そんな、ルイズの心情をカリーヌは分かっていた。再び、今度は優しくルイズを抱きしめ、
そしてゆっくりと背中をさすってあげた。ルイズは終に心を塞き止めていたものが決壊し、
カリーヌを抱きしめ返して、わんわんと泣き始めた。
「お母さん、お母さん! お母さん……」
「ルイズ……ルイズ……」
カリーヌも涙を流しならも、抱きしめながら優しくルイズの頭を撫でる。そして、ルイズ
は改めて言った。
「でも……このままお姉ちゃんと別れたくない……。お姉ちゃん……」
カリーヌに自分の本心を打ち明け、そして振り向く。だがそこに、アニエスの姿はなかっ
た。カリーヌは知っていた。アニエスが黙って背中を向け、城門のほうへと向かっていっ
た事を。
「お姉ちゃん……? お姉ちゃん!」
ルイズはパニックを起こして、辺りにアニエスを呼ぶように叫んだ。そんな彼女の方を、
カリーヌは優しく肩を叩いて、そっと教えてあげた。
「……アニエスならば、この先をずっと歩いていきました。今追いかければ間に合うはず
ですよ。……アニエスに会ったら、貴方の思うように言ってあげなさい。そしてその後は、
私に任せなさい」
「本当……?」
「ええ。貴族は嘘をつかないわ。……少なくとも私はね」
「……うん!」
ルイズはカリーヌの言うことを信じて、彼女が示したほうへと走っていった。寒い空気が、
彼女を包むのに、それ以上に彼女の体は、心はほてっていて、なんだか春のように温かか
った。全速力でずっと走っていると、そこには、とぼとぼと歩くアニエスの姿があった。
その背中は先ほどの元気さとは打って変わって、心細く、そしてずっと寂しかった。
「行っちゃ駄目!」
ルイズは思い切りアニエスを背中から抱きしめ、アニエスを止めた。アニエスは予想外の
ルイズの登場に口が震え、一瞬言葉が出なかったが、精一杯笑顔を出して、諭すように言
った。
「……ルイズ。お前には立派な家族がいるんだ。帰るべき場所が、あるんだ。根草なしの
私と一緒にいちゃ駄目だよ」
「そんな事ない!」
「それに、元々復讐にはお前は足手まといになるし、こういうときが来たら、お前は置い
ていこうと、お前とであった時から決めていたんだよ」
「嘘っ、嘘よ!」
「嘘じゃない!……それに、お前はメイジの子供だ……メイジは嫌いなんだ!お前なんか
……お前なんか……!」
「じゃあ、お姉ちゃんは何で泣いているのよ!」
アニエスはルイズと別れるために、あえてきつい言葉で突き放そうとする。だがルイズに
言われ、初めて自分が泣いている事に気が付いた。それを自覚した瞬間、口が震え、涙が
止まらず、何も言葉出てこなくなった。
そんな彼女に対して、ルイズは自分の本心をアニエスにぶつけた。
「何で、何でお姉ちゃんだけ一人にならなきゃいけないの!? 私たち、ずっと一緒にい
ようって、そう言ってきたのに! お姉ちゃんがいない生活なんて嫌、嫌よ!お姉ちゃん
がここからいなくなら、私も一緒に行く。家族になんか会わないんだから! ずっとおね
えちゃんといっしょにいたい……いたいよ……」
「ル、ルイズ……」
「ルイズは……貴方に本心を告げました。ならば、今度は貴方の番なのでは?」
と、本心をぶつけられ、震えながら戸惑うアニエスに対し、いつの間にか追いついていた
カリーヌが言った。アニエスは震える口を紡いで必死に我慢し、一旦ルイズを離して振り
向くと、彼女と目線を合わせるようにしゃがんだ。そして、ゆっくりとルイズに自分の本
心を告げる。
「私は……ルイズと出会って5年間、楽しくない日なんてなかった。家族を失って、何も
かも失って、復讐しか残らなかった私に希望をくれたのは、ルイズ、お前だった」
アニエスは必死に訴えた。ルイズはアニエスから目を逸らさなかった。
「でも、その一方で、この生活に満足しようとする私がいる。それじゃ駄目なんだ。私は
過去に決着をつけなければ、私は前には進めないんだ。それが、故郷に帰って、私が見つ
けた答えなんだ。でも、ルイズ……」
アニエスはルイズを抱きしめる。ルイズも、アニエスを抱きしめる。
「お前と離れたくない……お前を、失いたくない……。もう、何も失いたくない!」
「私も……お姉ちゃんと離れたくない」
「でも、行くんだ……。お前を待っている人がいるんだから……」
本心を告げた上で、アニエスは改めて別れの言葉を告げようとする。それをカリーヌはル
イズごと優しく抱きしめてさえぎった。アニエスは涙でくしゃくしゃになった顔でカリー
ヌを見る。
「……アニエス、別れる事は許しません。そなたにはまだ、お礼をしていないのです
よ?」
「で、でも……カリーヌ様……では、どうすれば……」
「簡単です。あなたも私達の家族になればよいのです」
「え、ええ!?」
アニエスはカリーヌの言葉に驚き、思わず大声を上げてしまった。ルイズもきょとんとし
た顔をしていたが、すぐに顔をぱあっと明るくさせ、カリーヌに聞いた。
「そ、それって、アニエスお姉ちゃんはずっとお姉ちゃんでいて良いってこと!?」
「ええ」
「ずっと、傍にいていいの!?」
「ええ、もちろん」
「やったぁ!」
カリーヌの返答にルイズは歓喜して、思わず彼女を抱きしめた。それと反してアニエスは
戸惑った表情で必死にカリーヌに言う。
「家族って……私が養子になるってことですか!?」
「そのとおり」
「あ、あの……お言葉ですけど、私は血が繋がっていない上に、ただの薄汚い平民です…
…」
「それがどうしましたか?」
「へ、平民が貴族に、それも王家の血筋の中に入るなんて……」
「許されない? いいえ、違います。本当に許されない事は、恩義を忘れ、本当の幸せを
掴ませないことではないのですか」
だがカリーヌは一瞬で、はっきりとアニエスの言葉を覆した。そんなカリーヌに更に戸惑
うアニエスは上手く言葉に出来ないのか、しどろもどろにながらも、ゆっくりと言葉を吐
き出していった。
「……それに、わ、私は新教徒で……。メイジを殺すために生きています。そんな、そん
な私ですが……」
カリーヌとルイズはアニエスの言葉を待つ。アニエスは中々口に出せなかったが、意を決
して、本心を言った。
「わ、私を家族と呼んでくれますか……?」
「ええ、もちろん!」
カリーヌはアニエスを強く抱きしめた。そこで、アニエスは心に溜まっていたものを全て
吐き出すように泣いた。カリーヌをまるで自分の母親のように抱きしめながら、ずっと、
ずっと泣いていた。そんな姉の様子を見てルイズももらい泣きをして、よかった、よかっ
たとずっとつぶやいていた。
王都トリスタニアの夜。そんな彼女達を祝福していたのは、夜空の星々と双子の月。そし
て、騒ぎに気づいて家を飛び出し、もらい泣きをしているジェシカとスカロンだった。
そして、翌日。
「ルイズぅ……」
「ジェシカ……ごめんね。皆も、突然でごめんなさい」
魅惑の妖精亭の前で、ルイズとアニエスはジェシカとスカロンと妖精亭の面々、そして衛
士のダンと別れを告げていた。みな、彼女たちと少なからず付き合いがあったものばかり。
特にジェシカとスカロンに関してはアニエスと同じぐらい一緒にいたのだ。家族といって
良いほどに。だからこそ、別れはつらい。
「絶対、手紙ちょうだいよ! 貴族になったからって、付き合い方変えたら承知しないん
だから!」
「分かってる! 絶対、送る!」
「あ、そうだ! シエスタがメイドになりたがっていたの。貴方のところで雇ってよ!」
「うん、それも絶対!」
「ずっと、し、親友なんだから!」
「うん!」
我慢し切れなかったのだろう。ジェシカはルイズを抱きしめたまま、まるで何時もの大人
ぶりが嘘のように、子供のように号泣した。ルイズは苦笑しつつそんな彼女を優しく抱き
しめながらなだめてあげていた。と、そんな彼女に魅惑の妖精亭の店員の一人が代表して、
なにやら小包をルイズに渡した。
「ルイズちゃん。これ、店の皆でお金出し合って買ったのよ。大事に持っていって。あま
りに急だったから、大したものは用意できなかったけど……」
「皆、ありがとう……。ずっと、大事にするね。お店にも遊びに行くよ」
「あ、その時は私指名してね、サービスするから!」
「いやその時は私ね!」
「何言ってるのよ、あんたたち! 私に決まってるでしょうが!」
「あ、あははは……」
支援
店員たちがやんややんやと自分が自分がと主張し、それにジェシカが何故かムキになって
叫び散らす。そんな彼女たちを見て、ルイズは思わず困ったように笑った。だが、満更じ
ゃない。寂しい別れなんていらないから。
と、そんな彼女たちの隣で、こちらではダンとアニエスがお互いに別れを惜しんでいるは
ずだったのだが、どうやらお互い口下手なため、どう話していいか分からないようだ。
「あー……お前が貴族になるなんてなぁ……」
「いや、まだ決まったわけじゃないけどな。もしかしたら、あっちで雇ってもらうだけか
もしれん」
「あ、そうなのか? あー……うん、何だそのだな」
ダンは頭を掻いて、言葉を考える。あれやこれやと考えているうちに何かを思いついたの
か、親指を立てながら言った。
「まあ、元気でやれや」
「お前こそな」
アニエスも合わせるように親指を立てた。そしてお互いの拳をぶつけて、それで別れの挨
拶としたのだった。二人とも視線を合わさず、何処か恥ずかしそうな表情だった。
またその横では店長スカロンとカリーヌが話していた。
「ミ・マドモワゼル。貴方にもラ・ヴァリエール家を代表して感謝いたします。5年間、
家族ともどもよくぞルイズを守ってくれました」
「い〜え、ありがたいお言葉ですわ。私たちは、当然のことをしたまでですから。ミセ
ス・ヴァリエールも、ご家族を大事にしてくださいね」
「ええ、心得ておきます。……いつか、家族でこの店を訪れます。その時は当然身分は隠
しますが」
「ええ、お待ちしております」
カリーヌは手を差し伸べ、スカロンは大きな体で丁寧にそれを優しく握ると、手のひらに
キスをした。そしてお互いの顔を見ると、それぞれ親としての笑みを浮かべる。
「では、そろそろ出立しますよ、二人とも」
「う、うん。じゃあ、皆……」
「はい」
カリーヌに促され、アニエスとルイズは龍車が待つ場所へと歩いていこうとする。ジェシ
カたちはその後姿を見送ろうとするが、ふとルイズは足を止め、彼女たちのほうを向いて
言った。
「さよならなんて、言わないんだから。皆とは血が繋がっていないけど……それでも皆も
家族なの。だから。皆にただいまって言うために言うの」
ルイズは一度息を整えてから、真直ぐな目で言った。
「いってきます」
それに対して、ジェシカ達は一斉に言った。
「いってらっしゃい!」
まるで祝福するかのように花びらを舞い上がらせ、飛び上がり、そして店でのそれぞれの
独特のポーズを取って。彼女たちなりの精一杯の見送りだった。それを見ただけでルイズ
はまた泣きそうになるが、必死に涙をこらえて笑顔でそれに応えたのだった。
そして、龍車に乗り、途中で休憩し、また再び龍車に乗って―――。カリーヌ達はラ・ヴ
ァリエール家の屋敷へと辿り着いた。もうすでに夕方だったが、煌びやかな屋敷の中は、
そんなの関係なしに光り輝いている。
ルイズにとって、それは始めての体験だったのにもかかわらず、何処か懐かしい雰囲気だ
った。
「懐かしいか?」
アニエスが優しく問う。ルイズの頭の奥底の中で、朧気にだが記憶が蘇っていった。
「……わからない。これが懐かしいか、っていえるのかどうか……わからないんだけど…
…」
「……」
「ここは、私の家なんだって……」
ルイズは涙ぐみながら、静かに笑みを浮かべた。あの湖で遊んだこと。顔は思い出せない
けど、二人の姉と一緒に遊んだこと――。それがゆっくりと思い出されて、ここが自分の
家なのだと、改めて自覚できた。
「そうか。しかし、参ったなぁ。私も、この家の娘か。いやはや」
そんな彼女に対し、アニエスは少し困ったような表情を浮かべながら頭を掻いてみる。改
めて考えてみると、すごい人生になったものだ。もし、これでルイズに出会わなかったら。
自分はどのような人生を送っていたのだろうか。傭兵としていき、そのまま野垂れ死んで
いたのだろうか。だが、もうそれを想像する事はやめた。
「何をしているのです。早く入りますよ?」
「は、はい!」
と、そんな二人をカリーヌは屋敷に入るように言った。アニエスとルイズは慌てて、執事
達が開いているドアを通り、屋敷の中に入っていく。すると、そこには広いフロアが広が
り、真ん中には紅い絨毯が引かれ、その両側には執事とメイドがそれぞれずらっと一直線
に並んでいた。流石は公爵家、と改めて二人は考えてしまう。
「お帰りなさいませ、奥方様、お嬢様方」
メイドと執事全員が同時にカリーヌ、アニエスとルイズに礼をした。お辞儀の角度やタイ
ミングまで一緒なのだから、とても教育されていることがわかる。二人は今日からここに
住むのだ。
「はぁあ……」
「……お前の家、すごいな」
「今はお姉ちゃんの家でもあるでしょ」
「……そうだったか?」
「いや、信じられないのは分かるけど……」
と、二人が前を見ると、絨毯が進んだ先に三人、髭を生やし、何処か威厳のある年配の男
性ときつい目つきに、その目つきにあった眼鏡をかけて不機嫌そうに、なにやらアニエス
を見つめている金髪の若い女性。そして、それとは対称的に、優しく儚そうな眼で、ルイ
ズとアニエスを優しく見つめる、足腰が悪いのか、杖をついている若い女性が立っていた。
アニエスには、一人だけ顔を見たことがある。そう、彼らこそ、ルイズの家族。ラ・ヴァ
リエール公爵とその娘エレオノール、カトレアだった。カリーヌはカトレアに歩み寄り、
その手を握った。
「カトレア。もう体は大丈夫なのですか?」
「はい、お母様。杖を使えば歩けるようにはなりましたわ」
「そう……。でも、あまり無茶をしてはいけませんよ」
「それは母様もですわ!」
と、その二人にエレオノールが割り込んできた。そんな彼女の顔には若干だが、涙を流し
た後が残っていた。それだけ心配していたということだろう。
「ごめんなさい、エレオノール。貴方にも心配を掛けてしまいました」
「もう……」
「まあまあ、もう過ぎたことだ。良いではないか、エレオノール。今日はそれ以上に素晴
らしいことが、あそこで待っているのだぞ?」
「……そう、ですわね」
どうやらエレオノールは非常に複雑な心境なようだ。恐らく原因は私だろうな、とアニエ
スは心の中で苦笑する。だがそれに気が付いていない公爵は、ルイズの許へと少しだけ歩
み寄り、腕を広げながら言った。
「ルイズ……よく、私たちの許へ帰ってきてくれた……!さあ、私たちにその顔をよく見
せておくれ」
「そ、その前に……言わなきゃいけないことがあります」
「ん、どうしたのだ?」
と、そんな彼に対し、まるで他人行儀のように俯きながらルイズは言った。それに戸惑っ
たのは公爵やエレオノール、カトレアだった。だが、アニエスとカリーヌには何となく予
想は付いていた。
「私……昔のことなんて覚えてなくて……だから、あの、お父さんやお姉ちゃん達の顔を
覚えていません」
ルイズはゆっくりと語っていく。それをその場にいる全員が静かに見守っていた。
「私の記憶にある家族は、ここにいる、アニエスお姉ちゃんのものしか、ありません」
アニエスは少し照れくさそうに顔を掻いた。
「だから、アニエスおねえちゃんと離れることなんてできないし、それに……皆さんと家
族だなんていう実感も……ちょっとだけしかありません。……それでも……」
ルイズは俯いていた顔を上げ、4人を見た。4人も、ルイズの顔をじっと見つめる。
「それでも、私たちを、家族として、迎えてくれますか?」
4人はルイズの問いに、力強くうなづくことで応えた。その応えに、ルイズは荷物を放り
出し、4人の下へと駆け寄った。そして、ヴァリエール公爵に強く抱きついた。
「ただいま、ただいま!」
「お帰り、我がルイズ!」
「お帰りなさい、ルイズ」
「お帰りなさい、……おチビなルイズ」
「お帰りなさい、私の小さなルイズ」
ルイズが、もとの”故郷”に帰った瞬間だった。エレオノールもカトレアもルイズを強く
抱きしめて、人目を気にすることなく声を出しながら涙を流した。使用人たちも感動の余
りに、皆が涙を流している。アニエスは、ルイズの放り出した荷物を回収しつつ、輪に入
っていないカリーヌの許へと歩み寄った。
「……よかった。本当に」
「ええ……。そして、あなたも」
カリーヌは突然アニエスを抱きしめた。驚いたアニエスは思わず荷物を落としてしまう。
だけど、カリーヌは強く抱きしめたまま、言った。
「ようこそ、ラ・ヴァリエール家へ。新たな私の娘、アニエス」
「あ……えっと……よろしく、お願いします……」
「好きなように呼べばいいですよ」
「……はい。では、よろしくお願いします。カリーヌ母さん」
アニエスは顔を赤らめながら、でも心のそこから嬉しそうに笑いながら、言った。
人は、渡り鳥と一緒だ。何処かへとふらっと飛び立ち、そして遠い土地を目指す。
だけど、何時までも飛び続けられるものなんていない。何処か安息の場所がなければ、い
つかは地面に落ちてしまう。
だから故郷は必要だ。そして、故郷はなるべく、温かいほうが良い――。
アニエスにも、その故郷が、新しく生まれた瞬間だった。
――何時までも、この夜空を一緒に見られますように―――
というわけで、平民時代が終わり、アニエスともどもルイズはラ・ヴァリエール家に戻ることが出来ました。
始めのプロットでは、アニエスとルイズは本編の時代まで傭兵をやらせるつもりだったのですが……
話がだらけそうだったので、あえてアニエスをヴァリエール家の一員にするという強引な展開に持って行きました。
少し、無理やりすぎたかもしれない。でも自重しない。だって私アニルイだから!
次回からは短い話で、アニエスとルイズのラ・ヴァリエール家での奮闘話を書いてゆき、
そして原作どおり、魔法学院への入学を描いていければ、と思います。
今回書いてて思った事は、あれカリーヌ可愛いんじゃね?という自己満足でした、ごめん
なさい。誰かカリーヌのウィンクを描いてくれぇぇ!いや、アニルイでも……うわなにわ
やおhぎわうじこ
あと、支援してくださった方々、ありがとうございました!
不定期連載ではありますが、これからも虚無と銃士をよろしくお願いします。
拍手。そしてGJ
乙!
まだまだ続いて嬉しい
乙!
もう萌えたり泣いたりで息つく暇がありませんな。
そして、まだ続くと聞いてwktkが止まらないよ母さん。
これからも頑張って下さい、応援してます。
あ゙〜寝落ちしちまった自分がにくい〜っ!(w
アニルイさんGJかつ乙でした、カリーヌ母様もだけど、アニエス姉もルイズもかーいいよっ! みんなお幸せにっ!!
次回も楽しみに待ってます
めでたし、めでたし……だが、アニエスのことをどうごますのやら
まあ、公爵が囲ってた女性に産ませた庶子というあたりに落ち着くんだろうがw
公爵夫人と三女とさらに次女の命の恩人だし
陰口は多かろうが公然と批判はしづらいと思う、別に跡継ぎになるわけでも無し
事実をありのまま知らせるのが一番波風立たないかも?
誤魔化す必要性あるかねぇ?
死んだと思われていた三女を、家族同然に助けて育てていた剣士。
それで充分どころかおつりが来ると思うが。
>>543 良くも悪くも封建社会だし、なにかしらの方便はいるだろう
自分とこの兵隊にするとか一番の家来にするって程度ならいいだろうけど
家族にする(=貴族にする)ってのはいくら公爵と言えども難しいんじゃないの?
というかむしろ公爵だから難しい、かな?
平民が明日から公爵令嬢とか、大出世っていうレベルじゃねーぞ
よく考えりゃ、コネ使ってシュバリェに叙して分家させるって手もあるかw
相続権のない兄弟ってのは確か現実には可能だったと思うけど、
ゼロ魔じゃどうなんだろ。
もしハルケでコンビニが存在したら
流通がうまくいかず、レイアウトに凝った24時間営業するだけの雑貨屋・乾物屋になります
食料品は民衆の保存技術が発達していないので他の酒屋や大衆食堂の方が繁盛するし
>>548 コンビニが発展できたのは
物流の進歩と在庫整理のコンピュータ化が主だから難しいんじゃないか?
コンビニDMZみたいなギャグに走るならともかく。
キャプテン・スーパーマーケットのアッシュを店長にすりゃいいよw
どうも、沢山のご感想とご意見ありがとうございました。
最近調子が良く、執筆が進んだので、第八話を投稿したいと思います。
全く話は進んでませんがw
メイドの口調やしきたりとか、アニエスの公爵家入りの方法など、
かなり杜撰になってますが、これは私の知識不足なので突っ込みなしでお願いします(´・ω・)
では、0時丁度に投稿します。
wktk
wktkありがとうございます〜。では行きます。
「アニ姐、ルーイズ、朝ごはんだよ……って。ああ、そうか……」
魅惑の妖精亭。ジェシカはアニエスとルイズを何時ものように起こしに行ったが、
もう部屋はもぬけの殻になっていた。それもそうだ。アニエスとルイズは、故郷へと帰っ
ていったのだから。それを改めて認めると、なんだか寂しい気持ちが彼女の中で芽生えて
きた。
「なんだか、本当に突然だったもんなぁ……」
ジェシカは部屋の中に入り、ベッドに座る。本当ならば、このベッドにアニエスが寝てい
たはずなのだ。始め出会ったときは無愛想な人、と思っていたが、段々と打ち解け合って
いた。ルイズは何時も元気な子で、少し素直じゃないところもあったが。自分の妹みたい
に思っていた。
「……私も行きたかったなぁ」
せめて付き人にでもしてもらって、ずっと一緒にいればよかったと、ちょっとだけ考えて
しまった。
空を眺める。同じ空を、ルイズも眺めているのだろうか。ジェシカは窓の手すりに頬杖を
つきながら、ぼおっとそれを眺めていた。
「じゃあ今からでも頼んでみる?」
と、そんな彼女に父親のスカロンが声をかける。その声の中には皮肉も怒気も何も込めら
れていなく、恐らくそこでジェシカが、うん、と答えていればすぐにでもラ・ヴァリエー
ル家に頼み込んでくれていただろう。スカロンは、娘がしたいことはさせる。そういう父
親だった。
「まっさかぁ」
だからこそジェシカは寂しい気持ちを吹き飛ばすように即答した。
「ルイズがここに帰ってきた時にはね。私がこの店のナンバー1の妖精になってみせる。
んで、ラ・ヴァリエール家も魅惑してみせるわ!」
「ふふっ、その調子よん、ジェシカ!」
「でも……」
「ん?」
「あの子、大丈夫かなぁ……」
ただ一点、ジェシカが心配していたのは。ルイズが貴族の生活に馴染めるのか。それだけ
が心配だった。
第八話
アニエスが眼を覚ますと、何時もと違う、ふかふかの布団に包まれているのに気が付いた。
彼女は辺りを見渡す。何時もと違う部屋。魅惑の妖精亭よりも少し広い部屋で、
そして綺麗な衣類棚や机が並べられている。
ああ、そうか。アニエスは体を起こしながら自分がどういう状況に置かれているのかを理
解した。色んなことが起こりすぎて、頭がまだ混乱しているが、アニエスは理解する。
ここはラ・ヴァリエール家の自分の部屋だ。
「……ふかふかすぎて、たまらんな、これ」
アニエスは布団に顔を埋めてみる。ふっかりとした感触で、顔がゆっくりと布団にうずま
っていく。仄かの温かさは堪らなくアニエスを魅了した。
と、そんなところでドアからノック音が聞こえてきた。アニエスは慌てて顔を上げると、
ドアの向こう側の人物に声をかける。
「ど、どうぞ」
「失礼いたします」
ドアから現れたのは、一人のメイドだった。メイド、といっても馬鹿にしてはいけない。
公爵家のメイドとなれば、このメイドでも十分な教育が行き通っているのだろう。歩き方、
辞儀の仕方、喋り方。どれをとってもアニエスなど赤子のように思えるぐらい。上品で綺
麗なメイドだった。
メイドは部屋の中へと入ると、カーテンを広げ、部屋に日差しを入れながら言った。
「おはようございます、アニエスお嬢様。寝起きのご加減は如何ですか?」
「あ……とっても。貴方は?」
「私、アニエスお嬢様のお世話をさせていただくメイドでございます。以後、お見知りお
きを」
「あ、はい」
「こちらは顔を洗われるための水です。お使いください」
「は、はい」
優雅な話し方をするそのメイドに比べて、アニエスはどうしてもしどろもどろになってし
まう。こういう扱いには、あまり慣れていなかった。アニエスは硬い表情のまま、差し出
された桶の水を顔にかける。その動作も何処かぎこちない。
そんな彼女の心情を察してか、メイドは始めて表情を崩し、苦笑しながら言った。
「そのように遠慮なさらずとも。貴方様はヴァリエール家の一員です。ならば、そのよう
に振舞っていただければ、私どももそれに応えさせていただきます」
「そ、そうか……」
アニエスは少し困ったような表情を浮かべつつ、気持ちを切り替えた。桶に備えられてい
たタオルで顔を拭いて頭を起こし、シャンと背筋を伸ばし、少しでも気品が良く見える様
振舞ってみせる。
「ん……では、そうしよう。折角迎えてもらったのだから、私もそれ相応の振る舞いをし
て、ラ・ヴァリエール家の名を汚さぬようにしなければいけないな、うん」
「はい、その調子でございます。それでは、朝食のほうをご用意させていただきますね」
アニエスの振舞いに満足したメイドは仕事の顔に戻ると、扉の向こうに対して手を叩いた。
すると、料理人と料理を運んできた若いメイドが中に入ってきた。若いメイドは、ルイズ
ぐらいの歳ではないかと思えるほど小さかった。
朝食まで運ばれてくるとは。やはり、貴族の生活は違うな、とアニエスは改めて思う。料
理の種類の多さも、普段よりも多かった。
「……多いな」
その量の多さに思わずたじろいで、アニエスは冷や汗を流した。
その量の多さに思わずたじろいで、アニエスは冷や汗を流した。
「これがヴァリエール家の朝食でございますが……。もしご要望がございましたら、何な
りと」
「では、明日からもう少し減らしてきてくれ。半分ぐらいでも良いぐらいだ。今日は折角
だから全部食べさせてもらうよ」
「承知いたしました」
「どうぞ」
若いメイドが覚束ない手つきで、料理人が切り分けた料理を載せた簡易机、ベッドに入っ
たまま食事が出来るような机を運んだ。どうやら、まだまだ新人のようだ。まだこの調子
ではカリーヌや公爵、ルイズなどのラ・ヴァリエール家の一員を任せるには早すぎると判
断されたのだろう。だから、元平民であるアニエスのところを選ばれた。
それはいい。むしろ、少し顔つきがルイズに似ているため、何となく馴染めそうな子であ
るとアニエスは思い、不意に彼女の頭をなでた。
「ありがとう」
「あ、あ、そ、そそそそんな! わわわ私のようなものにそのような勿体無きお言葉!」
このような当たり前のことに感謝されたのによっぽど驚いたのか。慌てたように若いメイ
ドがたじろぎ、顔を赤らめながらぺこぺこと頭を下げた。彼女にとって、いくら元平民で
はあるとはいえ、貴族にこのような事をされるとは思わなかったのだろう。その様子が少
しこっけいで、アニエスも思わず笑ってしまった。
「ははっ、そんなに驚かなくても」
「も、申し訳ございません……」
「いいさ、私もすまなかったな」
アニエスの言葉に、若いメイドはたまらず顔を赤らめる。今度は恥ずかしさあまりではな
い。アニエスのあまりの煌びやかな笑顔に思わず心を掴まれてしまったからだ。
アニエスは髪が長くなく、それでいて傭兵という職業をやっていたから、女性にしては筋
肉質だ。胸がそれなりに大きいことを除けば、一目だけでは男と思われても良いぐらいで
ある。事実、魅惑の妖精亭ではスカロンに頼まれて、何度か男装して店に出たことがある
し、その時には女性に何人か告白すらされたぐらいだ。
そんなことから、アニエスは女性でありながら女性に好まれる質にある。このメイドの少
女も、そんな彼女に惚れてしまったのかもしれない。無論、それは禁断の領域なのだが。
しかし、それ以上にアニエスは鈍感でもある。若いメイドが彼女に惚れたことなど、全く
気づくことなどなかった。
「では、お食事ですが……。お祈りの言葉はご存知ですか?」
「ええ、もちろん」
「失礼いたしました」
大抵は始祖に対し敬意を示しているハルキゲニアの住民は、食事の際に始祖に対する感謝
の言葉を祈りに捧げる。中には、始祖ブリミルに対する祈りを捧げないものもいるが。答
えは単純。面倒だからだ。アニエスもこうして落ち着いている時以外には祈りは省いてい
たが、祈り自体はちゃんとやっている。
祈りを終えたアニエスはナイフとフォークを使いながら、食事を進めていく。なるべく上
品に、と思いながらも中々上手くいかず、悪戦苦闘をしていると、先ほどのメイドが無理
をなさらずとも、と言ってきたので、ひとまず何時もどおりに食事をしてみる。
そして食事を終え、ナイフとフォークを置く。それを見計らって、若いメイドが食事を下
げた。そして、やはり顔を赤らめながら、アニエスに料理人と一緒に礼をすると、部屋か
ら出て行った。
「初々しいな。今度からあの子に食事を持ってこさせてくれないか?」
「承知いたしましたわ。しかし、手篭めにしてはいけませんよ?」
「て、手篭め?」
「冗談ですわ。では、お召し物のお着替えをいたしましょう」
「むぅ……」
少しメイドにからかわれたのが気に食わないのか、アニエスは少し眉をひそめる。と、そ
んな彼女に気づいてか気づかずか。メイドは気にせず、アニエスの着替えを衣類棚から取
り出した。
アニエスは気を取り直してベッドから起き上がり、寝巻きを脱ぐ。そしてまずは下着を受
け取ってから自分で着て、そのあとメイドが彼女の服を着させる。服はアニエスが魅惑の
妖精亭から持ってきた……はずなのだが。メイドの着せ方が上手いのか、別物にも見えて
しまう。
「すごいな、着せ方だけでこんなに違うものなのか」
「はい。私たちは常に、主がより気高く、公爵家という名に恥じぬようにコーディネイト
するよう教育されていますから」
「ふむ……」
「アニエスお嬢様のお召し物は他のお嬢様方とサイズが違いますゆえ、ドレスなどのお召
し物はまた後日ご用意させていただきますので、ご了承を」
「ドレスか……」
「はい。よくお似合いになるものを探してまいりますわ」
私には似合わないだろうな、とは呟かなかった。恐らくこのメイドの手に掛かれば、どん
な無骨者でも紳士や淑女に早変わりしてしまうのだろう。そう思って、彼女は少しだけ期
待をしてみることにした。
「では、今日の予定を発表させていただきます」
「うん」
「まず、お話があるということですので、これから旦那様の執務室に案内させていただき
ます。また午後からは貴族のあり方について、奥様よりご鞭撻があるとの事ですので、奥
様の部屋に参られますようお願いいたします。其の時もご案内させていただきますゆえ。
それ以外の時間では基本的には屋敷領内でご自由にお過ごしくださいませ」
「うん、わかった。ありがとう……ええっと」
「私の名前など覚えなくとも。メイドで構いませんので」
「いや、私の身の回りを世話してくれるのだから、そうはいかないだろう。教えてくれな
いか?」
「では、アネットとおよび下さい、お嬢様」
「わかった。ありがとう、アネット。じゃあ、公爵様、じゃないええっと……お父様のと
ころへ行こうか」
アニエスはアネットに礼を言うと、少しヴァリエール公爵の呼び方に戸惑いながらも彼女
を引き連れて部屋を出た。そして公爵の執務室へと向かうため歩き始める。
と、そんな彼女を背中から抱きとめるような衝撃が走った。
「うわっ」
「お姉ちゃん!」
ルイズだった。トリスタニアではかなりのじゃじゃ馬で走りまわっていたから、付きのメ
イドも眼を離さぬようにするのが精一杯だったのだろう。息を切らしながら、少し間をお
いた後にやってきて、困ったようにルイズを諌めた。
「お、お嬢様! そんなに廊下を走られては怪我をなさいますよ!」
「大丈夫よ、これぐらい。それよりもお姉ちゃん、見てこのドレス!」
そんなメイドなどお構い無しに、ルイズは自分の召し物であるドレスをアニエスに見せ付
けるように、スカートの裾を持ちながらその場で一回転して見せた。
その様子に思わずアニエスもほぅ、と息を付くぐらいによく似合っていた。草色を基調に
したそのドレスは一見すると地味ではあるが、ルイズの少女のお転婆さを抑えながら、き
ちんと上品なお嬢様らしく見せている。スカートの端から見えるフリルも歳相応の可愛ら
しさを出している。
「どう?」
「うん、良く似合っているよ、ルイズ。綺麗だ」
「え、えへへ……そうかなぁ」
自分から見せに来たはずなのに、顔を赤らめて恥ずかしそうにするのもまた可愛らしかっ
た。しかし、アニエスは一度堰をして気を取り直すと、彼女を頭を軽く叩きながら言った。
「あいた」
「でも駄目だぞ、ルイズ。あまりメイドに迷惑かけては。何時までもじゃじゃ馬なままじ
ゃいけないんだからな」
「もぉ……わかっているよう。ごめんなさい」
ルイズは振り向いて、自分のメイドに頭を下げた。まさか頭を下げられるとは思ってもい
なかったメイドはその場で慌てふためいてしまう。ルイズはきょとんとしてしまう。
ここでは、平民では当たり前のことでも当たり前ではなくなってしまう。ましては今のル
イズは貴族なのだから。
「ルイズに謝られたから慌てちゃったんだろうな」
「いや、でもそんなに慌てなくても……」
「やっと見つけた」
と、そんな4人の下に一人の人物が現れた。ブロンドの長い髪に鋭い目つき。それにあわ
せたような吊り上げられた眼鏡。そして残念な胸の大きさの少女がそこにいた。彼女の名
はエレオノール。ラ・ヴァリエール家の長女だった。
「エレオノールお嬢様、おはようございます」
アネットと他のメイドが一斉にエレオノールに挨拶をする。それに答えることなく、エレ
オノールはアニエスとルイズの許へと歩いてきた。
「おはようございます、姉上」
「……ふん」
アニエスはエレオノールに向かってお辞儀をしながら挨拶をした。しかし、それにもエレ
オノールは鼻を鳴らし、目線を逸らしただけで答える事はなかった。彼女は目当てである
ルイズの目の前に立つ。ルイズはその険悪なムードを出すエレオノールに戦きたじろぎな
がら、彼女の顔をじっと見ていた。
嫌われているなぁ、とアニエスは思う。当然といえば当然だが。ぽっと出の平民にいきな
り姉扱いされるのはあまり認めたくないのだろう。アニエスがエレオノールの立場であっ
ても、多分同じように考えるだろうから、アニエスは仕方ないとあまり深く考えなかった。
「な、何?」
「ルイズ。今日から私が貴方の教育係に任命されたわ。もう貴方も良い年なのだから、貴
族のあり方を覚えなければいけないのよ。しっかり学ぶように」
「……」
「返事は?」
「……は、はぁい」
エレオノールのあまりの剣幕にルイズは更にたじろぎながら返事をした。なるほど、カ
リーヌの厳しさを全部受け継いだのがこのエレオノールらしい。何となく、アニエスは初
めて会った頃のカリーヌの様子を思い出していた。と、顔をじろじろと見ていると思われ
たのか、エレオノールはアニエスを睨みながら言った。
「何か?」
アニエスは慌てつつ、本心を告げる。
「あ、いえ。あまり苛めないであげてください」
「誰が苛めるって?」
「念のためです」
「そう。なら別に口に出さなくて結構だわ。じゃあ行くわよ、ルイズ。付いてらっしゃ
い」
「あ、あぅ〜」
そう言って、困惑しているルイズの手を引っ張りながら、エレオノールは何処かへと歩き
去っていった。
時間が掛かりそうだなぁ、とアニエスは心の中で思う。エレオノールも平民のことが嫌い
なのではないはずなのだが、アニエスやルイズと一緒で色んな事が一片に起こりすぎて混
乱しているのだろう、と考えてみる。
「で、では私たちも参りましょう」
と、エレオノールの剣幕に恐れをなしていたアネットもやっと気を取り直して、アニエス
の前を歩き始める。ああそうだった。とアニエスも本来の用事を思い出してアネットにつ
いていく。
「失礼します」
アネットに連れられて、しばらく屋敷内を歩いた後。アニエスはラ・ヴァリール公爵の執
務室に辿り着いた。まずはアネットが部屋をノックし、中に公爵がいることを確認すると、
アニエスが来たことを告げ、ドアを開いてアニエスを中に誘った。
アニエスはなるべく凛とした声を出して、中へと入る。
中は執務室にしては広く、そして豪華な飾り付けがされていた。そんな部屋の中の真ん中
に設置されている執務用の机で公爵はなにやら書類を書いていた。彼はその手を一旦休め
て立ち上がり、手で机の向こう側に置かれた椅子を指し示しながら言った。
「良く来たな、アニエス。まあ座ってくれ」
「はい」
アニエスは姿勢良く歩き、そして椅子に座る。それを確認した公爵も自分の椅子に座った。
「昨日は良く眠れたか?」
「ええ、とても」
「そうかそうか、それはよかった。内心、家に馴染めなかったらどうしようかと思ってな。
まあその様子では馴染めているようだから、安心したよ」
公爵は髭を弄りながら笑う。アニエスは会釈しながら言った。
「お気遣い、痛み入ります」
「やめてくれ、そんな他人行儀は。私とお前はもう親子の関係なのだぞ?」
「は。申し訳ございません」
やれやれ、とそれでも態度を変えないアニエスに少し苦笑しながらも公爵は話を続ける。
「ふむ……。それでだな。今日はその親子の関係。つまり、そなたにヴァリエールの名を
授けることについてまず話そう。結論から言うと、これは国に上申し論議したが、それは
却下となった」
「そうですか……」
公爵の言葉にアニエスは俯いてしまう。やはり、貴族と平民の間柄は大きい。特に、ここ
は王家の血を多く受け継いでいる公爵家なのだから、当たり前なのだと改めて思わされて
しまう。
だが公爵はそんなアニエスを励ますように、笑みを浮かべながら言った。
「まあそんなに落ち込むな。お前が私たちの娘になるということ自体は通ったのだ。だが
流石に、我妻にカトレア、ルイズの命を救ったからとは言え、トリステイン王の庶子であ
り、王家の血縁にあたるラ・ヴァリエールという名を簡単に名乗らせるわけにいかんとい
う意見が多数だった。私もそう思わざる得ないのは理解してくれるかな?」
アニエスは顔を上げてうなづく。王家の血はそれほどこの国では意味が大きいのだ。どれ
だけ功績をあげたとしても、平民が簡単に受け継いでいいものではない。それは、アニエ
スも理解していることだった。
「だがそこで面白い事態があってな。普段そういう政治的な会議には出席なさらない姫様
が何処からともなく現れてな。事情を聞いたとたん、その恩義を蔑ろにしては、それこそ
国の恥と言って、我々を援護してくれたのだ。あの普段は大人しく、政治など興味を持た
ぬ姫様がだぞ? その鶴の一声で流石の他の者たちも黙ってしまってな。私が譲歩し、ヴ
ァリエールではなくフォンティーヌの名を授けるという形で提案したらすんなり通ってし
まったわ」
「なるほど、姫殿下がそのような事を……」
「うむ。まるでお前のことを知っていたかのような口ぶりだったなぁ……」
心当たりはある。つい数日前に彼女と出会い、ルイズやジェシカと引き合わせたのは彼女
なのだから。アニエスは苦笑しつつ、気になっていたことを尋ねた。
「ところでフォンティーヌとは?」
「うむ。次女カトレアの家名だ。カトレアはカトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブ
ラン・ド・ラ・フォンティーヌと言う。あの子はずっと体が弱くてな……。それ故に、家
から出られなかったのだ。だからせめてもの慰めになるかと思い、私たちはあの子に領地
の一部を分け与え、自由にさせている。その領地の名が、フォンティーヌなのだ」
「なるほど……」
「分家であるフォンティーヌの名であれば譲歩しても良いだろうと国から返事が来た。
元々、フォンティーヌはカトレアの代だけで終わるはずだったからな。あまり支障もない
だろうという判断なんだろう。今日からお前は、アニエス・ミラン・ル・ブラン・ド・
ラ・フォンティーヌ……ああ、ミランはカリーヌが、お前のことを痛く気に入ってなぁ。
是非名前に使ってくれと言われたので入れてみた。これからはこう名乗るとよい。そして
私たちは正真正銘の親子と言うわけだ」
「承知いたしました。本当にありがとうございます、お父様」
「何の。これぐらい何ともない。寧ろ、お前のような子を我が娘として迎えられることを
誇りに思うよ」
ははっ、と公爵は微笑み、アニエスは少し気恥ずかしそうに顔を赤らめた。と、公爵は一
度堰をして、先ほどの表情から打って変わって厳しい表情を浮かべる。
「だが、これからは厳しいぞ。平民が貴族になるということは、それだけ弊害もあるとい
うことを意味する。非難や陰口、様々な形で心無い者たちが責めてくるだろう」
「はい、覚悟の上です」
「うむ。特に、我が家でもエレオノールはお前を迎える事はあまり賛成ではなかったから
な。もしかしたら、一悶着あるかもしれないが……。仲良くしてやってくれ」
「はい」
公爵の言葉に、淀みない声でアニエスは答えて頷く。公爵は満足げに軽く頷く。そして、
話を続けた。
「もう一つお前に知らせなくてはいけないことがある。お前の故郷、ダングルテールの事
だ。本国にいる仲間の伝で調べてもらったんだがな、やはり疫病が流行ったという事実は
なかったそうだ。それにどうもこの問題は奥が深そうだ。王立アカデミーが関わっている
ようだからな」
アニエスは眼の色を変える。そして食い入るように立ち上がって、公爵に詰め寄ろうとす
るが、彼は冷静にアニエスを制した。アニエスはゆっくり下がり、再び椅子に座って、公
爵の言葉を反芻する。
「王立……アカデミー」
「今でこそ単なる学術集団になっているが、少し前まではかなり過激なことをしていたの
だよ。どうやらその時代の王立アカデミーの連中が関わっているようだが……。ここ数日
で分かった事は、それだけだな」
「……それが、私の故郷を焼いた……」
「まだ確定ではないがね。もう少し調べさせよう。幸い、エレオノールがアカデミーに所
属しているから、内部からの調査も可能だろう。しかし、敵が大きすぎるゆえ、あまり成
果は期待できないかもしれないが」
「いえ、何から何までありがとうございます」
アニエスにとっては、王立アカデミーが関わっているということが分かっただけでも大収
穫だった。これで後は誰が関わっているかさえわかれば、後は――。後は?
後はどうするのだろうか。だが、そんな疑問も、すぐにアニエスから消えた。そんなこと
を考えている余裕などないのだ。復讐を果たせれば、それでいいと心を切り替えていた。
「いいさ。さて、長話も飽きてきたな。どうだ? 昼食まで親子の親睦を深めるというこ
とで、カトレアの部屋で紅茶でも飲もうか」
「よいのですか?」
「親子が遠慮してどうする」
「ははっ、道理です」
そう言って、アニエスと公爵は同時に席を立ち、そしてアニエスがドアを開けて、公爵を
外に招く。と、そんな時に、風が素早くそこを通り抜けていった。
「な、なんだ?」
「どうした?」
「ま、待ちなさい、このおチビ! ぜぇ……ぜぇ……」
何事かとアニエスと公爵が呆然としていると、そこへルイズの教育をしているはずのエレ
オノールが息を切らせながらやってきた。どうやら先ほど通り過ぎていった風はルイズら
しい。エレオノールが杖を持っているところを見ると、魔法で捕まえようとしたが、其の
前に逃げられてしまったのだろう。
「どうしたどうした、エレオノール。そのように息を切らせて」
「あ、と、父様! 申し訳ございません、このようなはしたない所を……。あ、それより
聞いてください! あの子ったら、ルイズったら私が折角教えてあげているっていうのに、
真面目に聞かないし、エレ姉なんて変な呼び名で呼んだり! あまつさえ逃げ出したので
すよ!?」
「ははは、まあよいではないか。元気な事は結構なことだ。少しお転婆が過ぎるかもしれ
んがなぁ。なあアニエス」
公爵はケラケラと笑いながら、アニエスに話を振る。アニエスは苦笑しながら答えた。
「はは……面目ございません。御淑やかに育てようと思っていたのですが」
「そうよ! 貴方がもっとしっかり育てていれば」
「結構結構。ところでエレオノール。追いかけなくて良いのか?」
「ああっ、そうでした! で、では失礼いたしますわ! おチビ、何処へ行ったの!」
エレオノールはアニエスに責任転嫁しようとしたが、それを公爵に誤魔化され、そのまま
ルイズが消えていった方向へと走っていった。それを見送った後、公爵は軽くため息を付
いて言った。
「すまんなぁ」
「いえ、お気になさらず。姉上とも仲良くなれそうですから」
「そうか、そういってくれればいいのだが。うん、まあカトレアのところへ行くか」
「はい」
アニエスと公爵は気を取り直し、カトレアの私室へと向かっていった。カトレアは水芙蓉
の薬によって意識を取り戻し、奇病を克服するまでに至ったが、それまでに失ったものは
大きかった。
そのため今彼女は少しずつ体力を取り戻すために、家の中を歩いてリハビリをしている。
今は部屋のベッドでその体を休めていた。
そんなところへ、アニエスと公爵が部屋の中へと入ってきた。カトレアは体を半分起こし、
手を合わせてながら、笑顔で出迎えた。
「あら、お父様。それにアニエスも。よくぞいらっしゃいました」
カトレアは立ち上がろうとしたところを、すぐにアニエスが駆け寄り、彼女に体を貸す。
カトレアはありがとうと小さく呟くと、公爵に顔を向けた。
「どうなさいましたか?」
「いや何。紅茶でも、アニエスとお前と一緒に飲もうかと思ってな」
「まあまあ。それは良い考えですわ!」
「うむ。だが、カトレア。お前は眠ったままでいいぞ。私たちが椅子を寄せよう」
「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫。ありがとう、アニエス」
アニエスはカトレアをベッドに戻すと、公爵と同様に椅子を運び、そこへと座る。そして
メイドが紅茶を入れると、それを受け取り、少し口に含んだ。仄かな甘みと独特の匂いが
アニエスの口の中に広がる。美味だった。
公爵はカトレアに、アニエスが自分と同じフォンティーヌの名を受け取ったということを
話す。すると、カトレアは、ぱぁっと明るい笑顔を見せながら、アニエスを見た。
「まぁ。では、私とお揃いと言うことになりますね」
「お、お揃いですか。そういう表現もあるのか……」
「ええ」
カトレアが嬉しそうに言って、アニエスは少し困った表情を浮かべる。
それにしても、この部屋はすごい。見渡せばそこらじゅうに動物たちがいる。中には猛獣
の虎でさえいるのだから、何となく落ち着かない部屋である。
「大丈夫よ、アニエス。皆良い子だから」
「はあ。虎、なぁ。うわっ!」
手の掃除をしている虎に気を取られていると、彼女の視界が急にさえぎられた。完全に油
断をしていたアニエスは驚いて、紅茶をこぼしそうになるが何とか踏ん張る。
「な、なんだぁ?」
「あらあら。どうやらこの子は、アニエスと仲良くなりたいようね」
「わ、私と!? というか何が乗っているんだ!?」
「シマリスのジャンですわ。ほらほら、ジャン、あまり迷惑をかけちゃいけませんよ?」
カトレアの声に反応して、シマリスのジャンはアニエスの顔から彼女のベッドへと飛び移
り、傍に近寄ってきた。アニエスは少しほっとした表情を浮かべつつ、カトレアにたずね
る。
「こ、この動物たちはカトレアお姉様の?」
「ええ、家族みたいなものよ。皆私が森で傷ついたのを助けて……。お父様に無理を言っ
て、屋敷で一緒に暮らしているの」
「カトレアは領地から出たことがないからな。せめて、こういうことは許さないと……と
一度許してしまったら、いつの間にかこんな数になっていたのだよ」
公爵がははっ、と乾いた笑みを浮かべる。カトレアは口元を押さえながらくすくす、と少
し笑って言った。
「でもちゃんと野生に戻している子もいますわ」
「しかし、グリフォンを拾ってきた時は流石に驚いたぞ、カトレア。あまり無茶をしない
でくれ」
「わかっています」
今更ながら、すごい家族だと認識してしまうアニエスであった。と、そんな彼女にカトレ
アが何となく見つめていると、何かを思いついたように言った。
「昨日アニエスが18歳って、私よりも年下と聞きましたが…。何だかアニエスのほうが
凛々しくてお姉様のようね」
「はっ? あ、そのようなことは。カトレアお姉様のほうが美しくて優しい方ですから。
私などまだまだ子供です」
「そんなに堅くならなくても……。私たちはもう今は同じフォンティーヌの名を持つ姉妹
なんですから。ああ、そうだわ! これからは私がアニエスのことをお姉様と呼びましょ
う!」
「え」
突然のカトレアの提案に、アニエスはぽかん、と口を開いて呆然としてしまう。
公爵も流石に驚いたのか、カトレアに詰め寄りながら言った。
「なっ、カトレア何を言い出すんだ」
「だって、アニエスが何時までも堅いままなんですもの。ですから、私が妹になれば、気
にすることなく話せるでしょう?」
だがカトレアはひるむことなく、笑顔のまま答える。どうやら本気のようだ。
それに対して公爵も困ったままだし、アニエスも呆然としたままだった。
「う、ううむ。その理論は分かるが良く分からん」
「そうでしょうか?」
「そうだよ」
と、そんな中。ドアからノック音が聞こえてきた。カトレアが入室を許可すると、そこか
らメイドが現れた。公爵とアニエスがいたのが予想外だったのか、少し驚きながらも用件
を伝える。
「失礼します。お昼のほう、用意が上がりました。カトレアお嬢様はこちらでお召し上が
りますか?」
「いえ、この子に――」
と、食事の場所を聞かれ、カトレアは部屋にいる虎を送ってもらおうと指差そうとした時、
アニエスが急に立ち上がった。流石のカトレアも驚いたのか、眼を見開いてアニエスを見
つめる。すると、アニエスは突然カトレアをいきなり抱きかかえ――いわゆるお姫様だっ
この状態にした。突然のことにカトレア、いやその場にいた人間は驚いて声が出ず、アニ
エスの行動にぽかんとしてしまった。
「私が送っていく! お、お姉さんだからな!」
「あ、あらあら〜?」
「あ、アニエス。何もカトレアに無理に付き合う必要はないぞ、な? な?」
「だ、大丈夫です!」
どうやら、混乱を極めてアニエスが暴走し始めたようだ。カトレアも予想外のことにびっ
くりし、いつの間にかアニエスの首に腕を通していた。これでは完全に結婚式での男女カ
ップルそのもののである。
流石に危険な方向に突っ走りそうになったアニエスを公爵は止めようとしたが、アニエス
は暴走したまま止まらず、カトレアを抱きかかえたまま部屋を出て行った。公爵は変な方
向に突っ走る二人に嘆きつつも慌てて後を追いかけたのだった。
――なお、昼食時。あの後追いついて捕まえたが、その後派手に姉妹喧嘩をしたエレオ
ノールとルイズ。そしてお姫様だっこをしたまま登場するという常識はずれなことをした
アニエスとカトレア。ラ・ヴァリエール家の娘たちはこっ酷く、カリーヌに叱られたのだ
ったとさ。
カリーヌ「まさか一日目にしてカトレアを魅了するとは……アニエス、恐ろしい子!」
はい、まだこんだけ書いて半日しか進んでないです。だらだらしすぎですね、申し訳ない。
今回のエレオノール様の振る舞いはあれです。ツンデレです。
アニルイのルイズのツンデレ成分が薄れているので、其の分エレ姉に行ってます。
あとはアニエスのSっぽさとかも出せれば良いんですけど、中々難しいですね。精進。
これからもこれぐらいの更新速度で出来れば〜と思っているのですが。そろそろ
また忙しくなる傾向が出ているので、また遅くなるかもしれません。
其の時はまったり待っていただければと思います。
乙
そして待つ
乙です。
確かに凄い家族だ、ヴァリエール家。
エレ姉さんは確かに、一度ぶつからないと認めてくれなそうな相手ですしね。
頑張ってツンデれってもらいましょう。
しかし、そこでアニエスがSっ気を発揮してしまったりしたら、なんか困ったことになりそうだ……
ご自分のペースで、まったりと頑張ってくださいです。
もしゼロ魔世界が科学という概念はあることはあるけれど
科学はお金が掛かるし環境汚染をするから却下という世界観だったら
平民がお金を使わなければできないことを貴族は只で出来るから裕福だという世界だったら?
つまり科学の機械で空飛ぶと燃料代とか整備代でお金が掛かるし排ガスで環境を汚染する
だがフライの魔法で空飛ぶのは只だし空気を汚さない
銃だと弾薬代が掛かるし大規模な工場がや流通機関が必要だけど
ファイヤーボールは只なのでお金が掛からないし魔法学園という既存の機関が存在するので投資が必要ない
という理由で科学技術はあっても魔法が主流となっていたら?
モブ美「つまり魔法とは環境にやさしくエコロジーでお金の掛からない画期的なエネルギーなのよ」
・・・・もうゼロ魔じゃない?トン
>>567 貴族は飯を食わないと魔法が使えないが
科学は動力源だけで寝食を要せずに働く
要するに、前提が間違ってる。
経済的理由からすれば魔法が優位に立つことは考えられない。
逆に、魔法が優位に立つ稚拙な科学水準なら、投下する資本が確保出来ず科学自体が発展しない。
なにより、科学が席巻するレベルにならないと、汚染が進まず、エコになど気づかない。
オーストラリアも大陸全体を森が覆っていたのに
気候と乱伐で禿げた大地にしてしまったけど、それが汚染なんて誰も気づかなった。
アボリジニの人たちにはそれを認識するだけの知見もなく、砂漠化は人生よりずっと長いスパンだったから。
科学のない世界ではそういう環境破壊が存在するんだが、認識すら出来ないんだぜ?まともに。
シュメールとインダスは乱伐の果てに滅びたというしね。あとはイースター島。
科学の産物、つまり機械を使うことで魔法が強力になったり効率的になったりする世界なら科学も発達するかもね
人間の労働者のいない完全な機械だけの工場があるゼロ魔
そしてその影響で職人と呼ばれていた者達は職を失い・・・・
工場さえ動いていれば何もしなくても金が入るから金持ちはもっと金持ちになる
そんな投資できるような金を持っている金持ちは大抵貴族で
貴族と平民の貧富の差がますます激しくなる
魔力自身を貯蓄できる電池の魔力版が登場したりして
それで魔力で動く馬無し馬車型ゴーレムが大量生産されたり
それを魔力スタンドで充電するするような現実とは違う未来
そんな科学とは違う魔法での文明開化が起こっても良いんじゃね?
別に科学で産業革命する必要なんてどこにも無いんだから
魔法という便利なものがあるんだったら魔法で産業革命すればいいんだから
得られる結果が同じだったら魔法も科学も変わりゃしない
サイトとルイズさえいればどんな世界感でもそれはゼロ魔の世界である
魔法を使えない平民の存在意義が全くないな
生活圏が完全に分離して、別生物としてとらえられてそうだ
>>570 そりゃないわ
労働者のいない世界は消費者のいない世界
購買力がない平民は製品を買えないから
工場を動かしても製品が売れない
王侯同士で作られる市場なんて限られたものだし
魔法で産業革命も何も
産業革命って資本家だけじゃなくて労働者階級が生まれた時代なんだぜ?
購買層たる労働者が育たないなら同時に資本家も育たない
別に、ルイズと才人がいればいいなら産業革命なんか要らないよ
ぶっちゃけ難しい話はよくわからん
じゃあもしエクスプローションの魔法を使うたびに放射能が出たら?
禁止わーど ティルトウェイトやんけ
そしてもし破壊の杖的物が小型原子爆弾だったら?
科学で生まれたものは正の物だけではない
核等の負の存在だってある
ファンタジー世界に科学を持ち込むということは
そういった負の遺産をも持ち込む結果にもなるのではないのだろうか?
核内臓の小型のガーゴイルが敵陣深く潜り込んでから自爆とか
そのガーゴイルが小さな子供の姿をしているとか
そういう暗いだけのダークな展開しか思いつかない
と馬鹿が無理に賢ぶってあほなことを言ってみる
俺もぶっちゃけゼロ魔に産業革命とか人民革命とか必要無いと思う
革命したって貴族と平民が金持ちと庶民に変わるだけだろうし
もしもルイズが乳革命だったら?
>576
巨乳のルイズに価値があるわけが無いだろう
貧乳でちっちゃいからルイズはかわいいんだよ
まあ大きくても小さくてもかわいいが
>>576 お前のIDいいな(装甲兵員輸送車的な意味で)
もしネフテスがファンタジーに有りがちな褌エルフ部族だったら
メイジがエルフ退治にやっきになってsenkaシーンがゼロ魔原作に追加されます
s それ
e エロい
n ね
k くー堪らん
a アルヨ
セックス
エロス
ねとねと
肛門
アンリエッタ
もしもルイズの境遇が、ルイズが“使い手”だと究明していた王国によって、“虚無”の原動力を蓄えるために、
ルイズを精神的に追い詰めることを目的として仕組まれた(黙認された)ものだったとしたら。
ד使い手”
○“担い手”
だったorz
ついでに、お祈りしたら裸になって、野盗がケーキになっちゃうテファを連想した(苦笑)
(苦笑)
もし魔法使いとしてのランクが上がるたびに性転換するのだったら?
つまりラインメイジとかスクウェアメイジはお釜orお鍋
女のときに妊娠してランクアップしたらどうなるのっと…
男が妊娠というシュワちゃんみたいなことになります
もし使い魔とメイジが合体出来て魔法能力を格段に引き出せるようになったら
ルイズだとサイトと合体して見た目はあしゅら男爵だがデルフがガ○ブレードの如く切り際に爆発して威力倍増
更にはガンダの力でデルフの刃からエネルギー弾を出して的にぶつけられる
フレイムが鎧になって炎の拳を使う
セイントセイヤみたいなキュルケを幻視した
「ルイズが武器屋に拾われました」の続きが見たいです><
ARMSみたいにきゅいきゅいの腹にタバサの顔が浮き上がるのを想像した俺はなんなんだろう
きゅいきゅいに一呑みにされて、胃から脱出するタバサか。
胸の頭は飾りですか
投稿テスト
よっしゃ規制とけとる!
投下させていただきますね。
……あれ……もう、三月……だと?
虚無と烈風―第九話―
ヴァリエール家でその日開かれた晩餐は、久しぶりに明るいものであった。
何しろ、ずっと行方不明だった息女カトレアが戻ってきたのだ。
急な客として子爵や伯爵が来て、バタバタすることになった使用人たちも、
何処か嬉しそうにしているのが見てとれた。
夕食の席には、ティファニアや孤児達など貴族流の食事に慣れないものも居たが、
その食事のマナーについて咎められることはなかった。
何しろ、そういったことに対して口を出すべき伯爵が、
久しぶりの友人との再会でぐでんぐでんに酔っ払っていたからである。
「ナルシス、あなたさては質の悪い酒を持ってきたわね?」
「私は女性と酒と宝石の鑑定には自信があったんだがな」
「目が遠くなったんではないのか? 私達が幾つだと思っているんだ元帥殿」
常にないほど明るい表情でけらけらと笑い合う母親とその友人達。
どちらも、国内でも高名な貴族である。
ルイズとワルドは言葉を失った。カトレアはにこにこ微笑んでいた。。
マチルダは目を丸くし、テファと子供達は一緒になって声を上げて笑っていた。
本当に楽しい食卓だった。けれど、とルイズは思う。
――姉さまが、ここに居ればよかったのに――
本来なら、姉であるエレオノールが、座るべき席が空いていた。
それが、何とも寂しくて悲しくて辛くて、ルイズは小さく息を吐いた。
食事が終わった後、ルイズは一人で庭の片隅に来ていた。
小船を浮かべた小さな池。よく、姉と一緒に遊んだ。
母や姉に叱られるたび、ここへ来て隠れていた。
そんなに以前のことではないのに、随分と昔のことのように感じた。
「君は、よくここに隠れていたね」
後ろから声をかけられ、振り向かないまま返事をする。
「ええ、ワルド様。……不思議だわ、ずっと昔のことみたい。
この家に、姉さまがいなくて、私は、虚無の担い手なのよ。
何だか……随分、変わってしまったような気がするわ」
ほんの数日前まで、自分は『ゼロ』でしかなかった。
それなのに、母を召喚して以降、可能性を抱いて、旅に出て、
気がつけば、自分は『虚無(ゼロ)』なのだ。
「君は何も変わらない。僕の小さな可愛いルイズだよ」
そっとその肩をワルドは抱き寄せる。
そして、辛いことだが、と前置きして話を始めた。
「ルイズ。僕がエレオノール殿とレコンキスタで会った、という話はしたね?」
「ええ」
「……あの時、僕は彼女が操られている、という印象は受けなかったよ」
その言葉に、はっとルイズは息を飲んだ。
「嘘! だって、姉さまは厳しい人だけど、戦争なんて起こすような人じゃないわ!
姉さまが、自分の意思で戦争を起こすなんて、そんなこと!」
「僕もそう思うよルイズ。でも……、彼女は事実、戦争を引き起こした。
だからきっと、操られている以外に何か、きっと事情が」
『そんなこと、知る必要性は無いわ』
突如として聞こえてきた声。二人は声の出所を探して空を見上げた。
月を背にした影が一つ、二人の視界に入った。
背に羽を生やした石作りの魔法人形。ガーゴイルだ。
そのガーゴイルが、二人に向かって突っ込んでくる。
「ッ! ガリアの手のものか!!」
ワルドが閃光の名に相応しい速度で呪文を唱えた。
風の刃が、それに向かって幾刃も飛ぶ。
それに反応したかのように、ちかり、とガーゴイルの額が光った。
ぐん、と加速し、それを事も無げにかわした。
ワルドは焦った。こんなに素早いガーゴイルなど知らなかったから。
そして、その一瞬の戸惑いが致命的だった。
「きゃあああああ!」
ルイズの悲鳴が上がる。彼女は、ガーゴイルに抱きかかえられていた。
「ルイズ! クッ、今すぐ彼女を離せ!!」
「は、離しなさいよ、この、このッ!」
ルイズはじたばたと腕の中で暴れる。杖は、地面に置き去りだ。
『暴れるんじゃないわよおチビ!』
その声に、ルイズの目が点になった。
「姉さま、なの? こいつを操ってる、のは、姉さま、なの?」
『……クッ』
ガーゴイルの繰り手が、一瞬うろたえたような声を上げた。
「どうして、ねえ、どうしてなの姉さま!
姉さまは、こんなことするひとじゃ……」
『眠ってなさい、トリステインの虚無』
ふわり、とルイズの周りを芳しい香りが包んだ。
抗いがたい眠りに襲われて、睡眠薬の類か、と思いながら、
ルイズの意識は闇へと落ちていった。
「ルイズを離しなさい!!」
悲鳴を聞きつけ、カリーヌ達も駆けつけた。
「ふむ、ガーゴイル……それも、ガリア製のものだ」
杖を構えながら、ナルシスが分析する。
土のメイジである彼にとって、見ただけでガーゴイルが何処の国のものか
判別する程度は容易なのであった。
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
『そこの方は、よく分かっていらっしゃるようですね』
ぱちり、とガーゴイルがルイズを抱えたのと反対の手の指をならした。
瞬間。どこに潜んでいたものか、三十体ものガーゴイルが現れる。
『彼女達を足止めなさい!』
そう告げると、ガーゴイルはルイズを抱えたまま飛び去る。
主の命に従い、額を光らせたガーゴイル達が一斉に彼らに襲いかかった。
「くっ、こんなにも……」
ワルドが形勢が悪いか、と眉を顰めた瞬間。
場にそぐわない軽い笑い声が聞こえてきた。
「やれやれ、ダンスの相手が少々多いとは、モテる男は辛いものだ。
だから、私ではなくこのレディ達がお相手しよう!」
ナルシスが杖を振るう。現れたのは金色に輝く女神の姿を象ったゴーレム達だ。
それらがまるで舞うように華麗に、ガーゴイルに向かっていく。
「さあ、行きたまえ、我がゴールデンワルキューレ!」
「おいおい、てめえのそれは真鍮だろうがよ」
軽口を叩きながらも、バッカスも続けて呪文を唱える。
その杖に風の刃をまとわせるブレイドの魔法だ。
体と同じ素材で出来た槍を振りかざすガーゴイルの攻撃を、何なく受け止めて見せた。
五十以上だとは、とても思えないような身のこなしである。
公爵も、眉をしかめたまま水の鞭を具現させ、
ガーゴイル達を次々になぎ倒していく。
「はは……」
ワルドは、今更ながら自らの推測が誤りであったことに気づく。
今、ここに居るのは、伝説なのだ。
かつて、国王に反乱を起こした大公エスターシュ。
その大軍を、ある騎士がただ一人で止めた、という話がある。
今も実しやかに囁かれる、烈風カリンの伝説だ。
実際は違うことをワルドは知っている。止めたのは、『四人』だ。
伝説の騎士達。彼は今、その力を目の当たりにしていた。
「……ワルド子爵」
しかし、その中心人物。烈風カリンその人は、未だ杖を振るってはいない。
「あの、ガーゴイルは。あれの、繰り手は」
「……恐らく、エレオノール殿かと」
そう答えたワルドは、頬にちくりとした痛みを感じた。
手をあてれば、いつの間にか頬から血が流れていた。
そして気がつく。今彼の頬を切ったのは、風だ、と。
カリーヌの纏うオーラが、真空の刃を生む程の風を作っている。
彼女を中心として、風が渦巻いている。
あれを敵に回していたのかもしれないのか、とぞくりと背を振るわせた。
「ガリアの、ジョゼフ王……!」
カリーヌが強く強く杖を握り締める。
「よくも、よくも私の娘を、娘達を……ッ!
あなたが望むものが何か、私は知りません。
ですが、どうせ、この光景を見ているのでしょう。
でしたら……、目に焼きつけなさい!」
怒号と共に、カリーヌが杖を掲げる。
「! いけない、皆、カリーヌの側へ!」
彼女の目的に気がついた公爵が叫ぶ。
彼が叫ぶからには理由があるのだろう、と慌ててそれに従う。
「あなたが、誰を敵に回したのかをッ!!」
唱えられた呪文は、イル・ウィンデ。
本当に単純な、竜巻を起こす呪文である。だが、その威力が違った。
その場のガーゴイル達全てを巻き込んで、荒れ狂う。
公爵の言葉通り、渦の中心であるカリーヌの側にいなければ、
全員、ガーゴイルと同じようにバラバラにされていただろう。
娘を奪われた怒りのままに、烈風は荒れ狂う。
「……ここは?」
それから、しばらく後。ルイズは見知らぬ部屋で目を覚ました。
部屋の中の調度品や建具の具合からして、
彼女の実家に勝るとも劣らない貴族の屋敷だとは分かる。
どうしてこんなところに、と考えて、彼女は自分が攫われたことに気がついた。
まさか、あのままガーゴイルが抱えてきたわけはないから、
恐らく途中で竜か何かに乗り換えたのだろう。
ルイズは辺りを見渡す。姉の姿がないことに、ほっとした。
今彼女と顔を合わせても、どのような言葉を交わせばいいか分からない。
姉さま、と小さく呟いた時。部屋の片隅にあった扉がきぃ、と音を立てた。
びくり、と背を震わせ、身を固くする。
そこから現れたのは、ルイズと変わらぬ年頃の少女だった。
長く青い髪と、広く美しい額。何処か気品のある顔立ち。
何処かで見覚えがあるような気もしたが、今のルイズには思い出せなかった。
少女は、部屋にルイズと彼女以外誰も居ないことを確認すると、
ずかずかと大またでベッドの脇まで歩み寄ってくる。
そのまま、ぼふん、とベッドの上に飛び乗った。
「ふうん……」
少女はまじまじとルイズの顔を見つめている。
「え、えっと、あなた、誰?」
困惑しきって、ルイズが問いかける。
「あんたの姉さんの知り合いだよ」
にぃ、と口角を上げた少女は、思ったよりも俗な喋り方だった。
頭部に乗せたティアラや、高価そうなドレスにそぐわない。
「姉さま、の?」
「そうだよ」
ベッドの上で、笑みを見せたまま彼女は告げる。
「私はイザベラ。イザベラ・ド・ガリアだ。
始めまして、エレオノールの妹」
ド・ガリア。その苗字を持つ者は、多くは無い。
それは、ガリア王家直属のものだけが持つものだから。
そう気がついたルイズは、言葉を失って、目の前の少女を見つめる。
彼女が、ガリアの王女。無能王の娘か、と。
以上で投下終了です。
だからなんで気づいたら三ヶ月も経ってるの?!
(MUGENをダウンロードしたり極悪ノ華を読んでマジ泣きしながら)
ノリで出したナルシスとバッカスの出番ねじ込みタイム。
そろそろイザベラ様を出すんじゃよーとどっからか電波が来たから困る。
そしてまた名前欄間違うしorz
駆け足で短いですが、今回はこれにて。
春の内に終われたらいいなあ、という希望。
乙です。
話が佳境に入ってきてるなぁ。
春のうちに完結ということは、もうクライマックスなのでしょうか。教皇とか出番なし?
しかし、トリステインの中枢貴族たちは強かったんだなぁ。(烈風の姫騎士読んでない)
もしサイトが熟女好きだったら
カリンちゃん「えっ?///」
公爵⇔カリンちゃん←サイト←ルイズ←ワルド
公爵⇔カリンちゃん←サイト←ワルド
に見えた
>>588 ワルキューレと融合して牙狼みたいになるギーシュが見えた
>>605
流れ的には、ヴェルダンデと融合して土行孫@フジリューじゃないかと。
ルイズと才人には融合系合体ではなく釣りバカ的合体を期待したい。
アバレンジャーに特別出演しろと。
今更ですが、烈風氏乙です。
ついにルイズとイザベラの邂逅、そしてエレオノールの真意がわかるのでしょうか?
先が楽しみです。
理想郷に虚無と銃士が投稿されていたけど
本人なのかな?
本人だとしても理想郷の投稿規程に引っかかっちゃうっぽいね
前回の後書きで忙しくなる傾向が出ているとか言ってたし、気付くまでに時間が掛かるかも
こっちから理想郷側に報告する人も居ないだろうから、削除されることは無いだろうけど
一応最初の記事に2chで投下してたけどもっとたくさんの人に見てもらいたいから投稿したって書いてあるけれども
時期が時期だけに胡散臭いな。
確かに最近筆がのってるみたいだし、実際面白いと思う。
あれだけ書ければ、もっとたくさんの人に読んで欲しいという気にもなるかもねー。
感想があれば作者さんのやる気にも繋がるだろうし、向こうさんがOKならこっちでどうこう言うことじゃないね。
>>612 いやそれは全然okだと思うし、読めれば場所なんかどうでも良いんだけど、
理想郷の投稿規程には『二重投稿するなら理想郷以外の投稿先にも伝えておいてね。』って書いてあると思うのね
お騒がせして申し訳ございません。アニルイの中の人です。
虚無と銃士、理想郷に投稿したのは間違いなく私です。理由もあちらに書いたとおりで、
こちらには次話を投稿する時に報告しようかな、と思っていたのですが、
このような形で皆様にご心配やご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
もちろんこちらでも是非投稿は続けさせていただきたいと思っております。
次話ももうすぐ出来そうなので、少しでも皆様を楽しませれば、と思っております。
これからもよろしくお願いします。
次回も期待しています。
両方で読んでますぜ!
同じく投下を楽しみにしてます。
理想郷の人がどんな感想を持つかも気になったりw
久々に覗いたら更新再開きてる。
銃士さん乙です。
>>147 武器屋の人、「ルイズが武器屋に拾われました」の復活待望してます。
なんとも気になるところで話が切れてますし。
3月中じゃなくてもよいので、焦らずに続きを書き上げてほしいです。
理想郷に投下してくれたおかげでここにきますた。
虚無と烈風にも復活している……!
ジョジョクロスでも年明け復活祭やっていたし、喜ばしい事だな。
とりあえず烈風の人と銃士の人、乙。
>銃士の人
その後家族がルイズの魔法を見てどう思っているかな。
あと携帯で見ているが、変な所に改行しているのでやや読みづらい。
もしサイトが既存の生徒とキャラが被ってたら?
ギーシュと似たような性格のサイトとか
もし魔法のパワーが使用者の霊感の強さで決まっていたら
日常で常に悪寒を感じてたら尚良し
>>622 それって、タバサ引きこもりのお知らせじゃねーかwww
>>623 いや、確かタバサが幽霊系を怖がるというのは演技だったはず。
けどその設定だとトライアングル以上は神をも恐れぬつわものか、引きこもるか両極端になりそうだなwww
幽霊なんていないから怖がるだけ無駄だ、って思考なんだっけ?
>タバサ
ヴァンパイアがいるのにアンデッドがいないのも変だな
>>626 つか、アンデッド系なのか、ゼロ魔のヴァンパイアって?
ゼロ魔の吸血鬼は単にそういう名前の生き物であって、アンデッドではないぞ。
もう普通に妖怪とか悪霊が闊歩する世界観だったら見える奴なら嫌でも慣れるんじゃね?
アンデッドというより吸血生物だよな。精霊魔法が使えるチュパカブラみたいなもん
どうも、アニルイの中の人です。第八話その2、通称エレオノール姉さま弄りが出来上がりました。
携帯での閲覧がしづらいという事ですが、もしかして理想郷でのことかしら……?
多分、terapadでの折り返しを反映させて、PCで横長にならないように適当に改行しているのが原因
かもしれません。余裕があれば、其の辺りも直したいと思うのですが……。
申し訳ないです。
とりあえず、第八話、10時直前ぐらいに投稿したいと思います。
「本来ならば、アニエスだけ私が担当しようと思っていましたが……」
昼食時に、こっ酷く叱られたヴァリエールの娘たち。其の中で、アニエスとエレオノール、
そしてルイズはカリーヌの自室に呼び出され、床に座らされていた。彼女たちの付きのメ
イドは部屋の外で恐る恐る耳を立て、様子を伺っていた。
「エレオノールも、アカデミーに長くいた所為か、レディとしての心得を忘れてしまった
ようですね……」
3人の表情は三様だ。アニエスは真面目な表情で眼を瞑り、カリーヌの話に聞き入ってい
る。ルイズはエレオノールと喧嘩したことを引き摺っているのか、不貞腐れた表情だった。
エレオノールは、カリーヌの恐ろしさを知っているためか、顔を真っ青にし、ガクガクと
震えていた。
「先ほども申しましたが、お転婆が過ぎるのもいけませんし、ましてや無闇に危ない方向
へ誘うのもいけません! 今日は私が"身振り手振り"丁寧に教えて差し上げますから、明
日から注意して行動するように。では返事」
「はい」
「はぁい……」
「は、はい……」
カリーヌの微笑が怖い。子供らしく不貞腐れたままのルイズを差し置いて、アニエスとエ
レオノールは言い表せぬ恐怖感と緊張感に冷や汗を掻く。こうして、3人の長い一日が始
まったのだった。
第八話 その2
「では、お祈りをしますよ」
時間が経って夕食時。公爵の眼に飛び込んできたのは、ぐったりした様子で、まるで死ん
でいるかのようなアニエスとルイズ、そしてエレオノールの姿だった。カトレアは隣に座
るルイズの心配をしていたが、彼女は何かぶつぶつと呟いて、揺らしても叩いてみても何
も反応を示さなかった。
カリーヌに何をしたのかと問おうとした公爵だったが、彼女の満足そうな顔に何故か慄い
てしまい、結局問い詰めることが出来ないまま食事の時間になってしまった。
しかし、食事の直前の、始祖への祈りの時間になると突然彼女たちはピンと背筋を伸ばし
て覚醒し、完璧なまでに祈りの言葉を捧げていた。昼食では落ち着きなく祈っていたルイ
ズでさえ、人が変わったように、落ち着き、まるで今まで貴族の娘として育てられたかの
ようになっていた。そんな彼女達を見て、公爵は思わず苦笑してしまう。
「……カリン恐ろしいカリン」
「何か?」
「い、いやなんでもない」
ぼそっと呟く公爵に対し、カリーヌは満面の笑みで問いかける。まるで鉄仮面のように硬
い表情のカリーヌが、普段見せることがないその笑みが恐ろしく、思わず公爵はうろたえ
てしまった。
が、公爵はすぐに気を取り直して、食事を再開する。他の5人達も、ようやくの安息の時
間と各々好きなように食事を取り始めていた。ルイズやアニエスは作法がよくわからない
のか、カトレアやエレオノールの手解きを受けながら食事を取っている。
さて、暫く時間が経って。全員の食事が落ち着いた頃。公爵が話を切り出した。
「ところで、色々とごたごたがあった所為で忘れていたが。ツェルプストーとのパーティ
が一ヶ月後に控えておる」
「まあ、もうそんな時期でしたわね」
「ツェルプストー?」
公爵の話を聞いて、カリーヌは思い出したかのように手を叩く。そしてエレオノールは表
情は変えていないが、ピクリ、と眉を上げて反応を示していた。それに気が付いたカトレ
アはビクッ、と思わず食事の手を止めてしまう。そんな中、よくわかっていないアニエス
とルイズが首をかしげていると、公爵が彼女たちに説明し始めた。
「ツェルプストーとは、帝政ゲルマニアに属する大貴族だ。当家とは国境を挟んで、隣同
士の関係にある。トリステインとゲルマニアとの関係が険悪であった頃は、彼奴らと領地
を争って、殺し合いをしていたぐらいだ。まあ……理由はそれ以外にもあるんだがな」
「はぁ。そんな方々とパーティを?」
「現在では両国間に休戦協定が結ばれてな。それ以来、緊張状態は保ってはいるが、関係
は良好となっている。このパーティもそれを示すための材料に過ぎん」
ゲルマニア王国のツェルプストー家といえば有力な一族の一つと言われている。優秀な火
のメイジの一族で、情熱的な恋と新しい物と金を好み、そのゲルマニアの民族特有の豪快
さから大きな信頼を得ているという。もちろん、帝政ゲルマニアという国はトリステイン
などと比べて新しい国であり、元々は都市国家から周辺地域を併合していった結果出来上
がった国家であるから、、内乱が絶えない。そのため、味方も多ければ敵も多い状況
なのだ。
特にここ数十年のゲルマニアの動乱は激しさを増している。そのため、隣国であるトリス
テインと争う余裕などなく、ツェルプストー家も一族の安泰を優先するために、今のラ・
ヴァリエール家との関係を築き上げたのだ。
「とはいっても、毎度出会いがしらに殴り合いをするくせに」
「う、カリン……それは言わない約束だぞ」
「殴り合い?」
「夫、というよりもヴァリエールとツェルプストーは、ただ単に領地を奪い合うだけの関
係ではないのですよ、アニエス。ある時はその恋人ですら、奪い合う対象となっていたの
です。事実、ヴァリエール家の子女がツェルプストーに奪われたり、恋人を争って戦争を
したなどの歴史が残されていますから」
「……」
カリーヌから出たあまりの事実に、アニエスは呆れてしまった。やはり、貴族は何処か違
う。
「うっほん! まあ、今はそんな下らん理由で戦争を起こすこともなくなったわけだ。あ
の馬鹿との殴り合いだけで済めば軽い軽い」
「はぁ、それで喧嘩」
「そんなところだ。まあ他国の貴族も来るから、気楽に楽しめるものと考えればよい。ま
あ気になる者がいれば、私が引き合わせよう。こういう場は見合いにもなるのだよ」
「そうよね、エレオノール」
「……返す言葉がございません」
「今年も頑張ってもらうぞ」
「……承知いたしました」
どうやら先ほどのエレオノールの表情の変化は、どうやらこういうことらしい。長女とい
う立場は大変なんだろう、とアニエスはエレオノールの心情を考えてみる。現在ヴァリ
エール家は、このまま誰かが結婚しない限り、長女であるエレオノールが継ぐしかないが、
それでも子供が生まれなければ、純粋な血でヴァリエール家を継ぐものがいなくなってし
まう。
しかし、彼女も23歳を迎えている。一般的にはその年齢で未婚者は「行き遅れ」と言われ
てしまう立場である上に、このきつい性格。更に公爵家の娘というわけだから、彼女と付
き合う男は相当覚悟が必要であり、そして何人もの男たちが脱落していった。
特に三女のルイズが無事を確かめられなかった時は、エレオノール自身も相当のプレッシ
ャーが掛かっていたらしく、その焦りが今の性格が形成された一因のかもしれない。
「エレオノールはもっと慎むことを覚えるべきです。そうすれば、よき旦那が得られるは
ずですよ」
「とは申しましても、母様……」
「エレ姉が慎む……ありえない……」
「何か言った、おチビ!」
「むにゃあー!いひゃい、いひゃい!」
カリーヌに窘め、落ち込むエレオノールに対し、ルイズが先ほどの喧嘩で受けたお返しと
言わんばかりに馬鹿にするかのような一言を呟いた。それを聞き逃さなかったエレオノー
ルは身を乗り出して、ルイズのやわらかい両頬を強くつねり始めた。
「こら、エレオノール! そういうところがいけないのですよ!」
「しかし、母様!」
と、カリーヌはそんなエレオノールを厳しい声で叱り飛ばす。エレオノールは慌ててルイ
ズの頬を放し、立ち上がりながらカリーヌに弁解しようとするが、カリーヌは首を横に振
ってそれを却下した。そして今度はルイズのほうを向き、彼女に対しても叱り始めた。
「言い訳は無用です。それにルイズもそんなお転婆のままでは貴方も一生結婚が出来ませ
んよ?」
「はぁい」
「返事はもっとはっきりと!」
「は、はいっ!」
「あー、話を進めて良いかね?」
と、いつの間にか話が折れてしまい、困惑した表情を浮かべていた公爵は何とか三人を宥
めて、話を再開させようとする。公爵のその言葉に、カリーヌ達は何とか落ち着きを取り
戻し、自分たちの席に座った。
「あー……それでだな、アニエスとルイズにも一緒に来てもらおうと思う。貴族の生活に
慣れ始めた頃だろうし、お披露目にはいい頃合だろう」
「なるほど。そういうことであればお供いたします」
「因みにツェルプストーにはルイズと同い年ぐらいの娘がいるぞ。まあ仲良くなることも
ないだろうが、どういう人物かぐらいは見ておくといいぞ」
「そうなんだぁ。どういう子なんだろ?」
ルイズは公爵の言葉に、自分の同じ年ぐらいのツェルプストーの娘に思いをはせてみる。
過去がない彼女にとっては、ツェルプストーとの確執などなんのことやらなので、純粋に
ツェルプストーの娘とであることが楽しみだった。だがこれが、後に一生涯ライバルであ
り悪友となる、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプス
トーとの初めての出会いになるとは、この時思いもしなかった。
さて、食事が終わり。それぞれが部屋に戻ろうとした時、アニエスは不意にカリーヌに呼
び止められた。
「アニエス、少しお待ちなさい」
「何でしょうか、お母様?」
アニエスは振り返ってカリーヌのほうを向く。カリーヌは一歩アニエスの傍へ近づき、小
さな声で言った。
「夕食の腹ごしらえに修行を行いましょう。武具を持って、20分後に表の庭に来なさい」
「これからですか?」
「ええ」
「わかりました、すぐ準備してまいります」
修行を行う。そう言われた時、アニエスは心躍った。
カリーヌ・デジレ。かつて魔法衛士としてマンティコア隊に所属し、「鋼鉄の規律」をモ
ットーに統率した人物であり、また多くの伝説を残した英雄。その功績は「烈風カリン」
として伝わっており、カリーヌと烈風カリンが同一人物であることは知られていないが、
トリステイン王国のみならず、ハルケギニアで知られる英雄である。
アニエスもまた、烈風カリンの伝説自体は知っていたが、カリーヌがその人だということ
はこの家に入ってから知ることになった。
目の前に伝説がいる。それだけで心が躍るというのに、その手解きを受けられるのはどれ
だけ幸せなことか。烈風カリンの技術を盗み、平民でもメイジに打ち勝てる人物になる。
それが、今のアニエスの目標だった。
『しっかし、すげぇなぁルイズのおっかさんよ。火竜を倒したって言うのは、並外れた奴
にしかできねぇぜ』
「ああ。そのような人物と手合わせできるとは……。これは願ってもない機会だ」
アニエスは先に庭へと足を運び、訓練用の木剣を振る。デルフは其の傍の噴水に立てかけ
ていた。アネットには心配されたが、とりあえず訓練だから、と宥めて、部屋の掃除をや
らせている。
『あ〜あ、それだったら俺っちも手合わせしてぇよ』
「馬鹿いうな。母親に対し、剣を向けられるか」
「その気遣いは不要ですよ、アニエス」
と、そんなところへ、カリーヌがやってきた。水芙蓉探しの時と同様に武装を施し、手に
はレイピアが装備されていた。どうやらレイピアだけは訓練用のものだ。
「お母様。今日はよろしくお願いいたします。ですが、不要とは?」
「私は偏在を使います。だから、貴方は実戦と同じように構え、そして戦いなさい。貴方
の実力をまず測らせていただきますよ。それと、私は魔法を使いません」
そういうと、すでに偏在によって分身を作っていたのだろう。カリーヌだと思っていた目
の前の女性の影からもう一人、先ほどの服装のままの本物のカリーヌが現れた。
「なるほど、そういう事ならデルフを使わせていただきますが……。魔法のほうはよろし
いのですか?」
「ふふっ、もし私に魔法を使わせたら、この段階は合格としましょう」
「なるほど……では、やりましょう」
『よっしゃ、久々の俺の出番だな! 張り切って行くぜ』
「では、参りますよ」
アニエスがデルフを拾い上げ、カリーヌが合図を送ると、カリーヌの偏在は、まさに風の
ようにしなやかにアニエスに素早く近づき、切りかかった。アニエスは首を逸らすことで
その一撃を避けると、デルフをなぎ払う。偏在は頭を下げて、更に追撃してきたアニエス
の一撃を大きく後ろに跳んでやり過ごす。
あくまで魔法は使わないつもりか。アニエスはカリーヌの予想外の軽やかさに驚きながら
も、嬉々として接近する。偏在もまたアニエスへと接近し、そして一度、二度、三度と剣
が交わされていく。そして交わされて四度目になった瞬間、アニエスは上手く交差して、
偏在の背後を取る。
もらった。そう確信したアニエスは剣を振り下ろそうとする。ここで魔法が来ても、アニ
エスの勝ちが確定する。私の勝ちだ、と思った瞬間だった。
アニエスの一撃が寸で避けられていた。完全に入っていた一撃がいとも簡単に避けられた。
アニエスは渾身の力で振り落としていたため、背後に回ってきた偏在の動きについてゆけ
ず、背中に肘打ちを受けてしまう。
アニエスはそのままバランスを崩し、何度かふらついた後、思い切り転んでしまった。
「どうしましたか、アニエス。貴方は其の程度の腕ですか?」
「……くっ!」
「それとも、母と思って遠慮しているのですか? 失望しました。修行といえど、私をな
めているとは……」
「うおああっ!」
カリーヌが言い終える前に、アニエスは立ち上がり、すぐに斬りかかる。だが、焦りから
か精細に欠け、先ほどよりも更に簡単に、アニエスは攻撃を避けられてしまう。そして、
避けられ、隙が出来たと同時にレイピアによる打撃がアニエスを襲う。そして終に、振り
疲れたところを偏在はレイピアをアニエスの胴へ刺し込んだ。幾ら訓練用とはいえ、心臓
部を突かれれば、相当の痛みとなる。
アニエスは後ろによろめきながら、胸を押さえ、荒く息をする。
だが、アニエスの攻撃が決して遅いわけではない。どれだけ焦って精細に欠けようと、ア
ニエスの剣捌きは一流のそれであり、下手なメイジであれば倒せているはずだった。
それだけ、カリーヌの技術が高いのか。アニエスは苦悶の表情を浮かべながら、彼女を見
る。
「今ので貴方の命は終わりました」
「くっ……」
「アニエス、貴方は強い。ですが、あまりに愚直すぎる。それでは出来ない。過去の決着
をつけることなど、不可能です。よいですか? 私ほどのメイジなど、この世界にはごま
んといるのですから」
「……お母様ほどの強さのメイジが……」
「貴方の村を襲った者もかなりの強敵が多くいると見てよいでしょう。さあ、立ち上がり
なさい、アニエス。まだまだやりますよ」
「……はいっ!」
カリーヌの言葉にアニエスは強く頷くと、立ち上がり、デルフを振るった。その決して諦
めず、臆すことない一撃にカリーヌは思わず笑みをこぼしながら、アニエスの攻撃をいな
し、思い切り突き飛ばす。アニエスはそれでもまた立ち上がった。貪欲に。ただ、強くな
るために。カリーヌも心の中で思う。強くなりなさい、誰よりも。
そして、大事なものを守りなさいと。そう強くアニエスに願った。
「それで、おチビは来ていないのね?」
「だから先ほどからそう言っていますのに」
カリーヌとアニエスが訓練を行っている一方、エレオノールはカトレアの部屋に訪れてい
た。食事作法を教えようとルイズと食堂に残ってたのだが、また彼女に逃げられてしまっ
たのだ。
「全く……アニエスの言う事は聞くのに、なんで実の姉の私にはこうも反抗するのかし
ら」
「あの子にとって、アニエスとの付き合いこそが全てですからね。だから私たちは、また
ゼロから、あの子と思い出を作っていかないといけませんね」
「……」
「でも、お姉様がルイズのことを想っている事はとてもわかりますわ。だって、あんなに
一生懸命ですから」
微笑みながらのカトレアの一言に、エレオノールは少し顔を赤らめながら目を逸らした。
彼女は素直じゃない。それは家族の中で一致している彼女の認識だ。でも、家族の中で一
番ヴァリエール家のことを想い、そしてルイズの事も心配していた。ただ、彼女の性格か
らか、それがよく空回りしてしまうのが非常に残念とカトレアは考えてしまう。
「……私はただ、あの子が恥をかかないようにしてあげているだけよ」
「わかっています。それもエレオノールお姉様の愛なのですね」
「ち、ちがっ! ……いや違くはないけど……。ああっ、もう! ルイズがもしここへ来
たら、食堂へ来なさいって言いなさい、わかったわね!」
「はい、お姉様もあまり焦らないでね」
「……ふんっ!」
カトレアに良いように言われて、エレオノールは顔を更に真っ赤に染めて、慌てて部屋を
出て行った。カトレアは手を振ってその背中を見送った後、しばらくしてからベッドの下
に声をかける。
「さあ、もう大丈夫よ」
「ぷはぁ〜、たすかったぁ。お姉ちゃん、ありがとう」
ベッドの下から出てきたのはルイズだった。カトレアは慌ててここに逃げ込んできたルイ
ズを匿っていたのだ。無論、それはエレオノールから彼女を逃がすわけではなく、寧ろ二
人を落ち着かせるためだった。カトレアはベッドの自分の隣に座ったルイズに優しく語り
掛ける。
「いいえ。でもちゃんとお姉様の言うことを聞かなきゃ駄目よ? お姉様だって、ルイズ
のことを想ってやっていることなのだから。今までルイズと離れ離れだったから、少し気
持ちが篭り過ぎちゃっているけど」
「絶対そんな事ない! あれは私で遊んでいるのよ!」
カトレアの言葉に対し、ぷい、と膨れながら不貞腐れるルイズ。そんな彼女を見て、やは
り二人は似たもの姉妹だなぁとカトレアは苦笑してしまった。そして、ルイズの首に腕を
回し、優しく抱きしめた。
「ううん、そんなことはないわ。だって、ルイズのことを愛しているのだもの。ただ、ち
ょっと不器用だから、ちょっと空回りしちゃうの」
「……」
カトレアの言葉に、何時の日かのアニエスのことを思い出す。アニエスも昔は自分の話し
を聞かず、兎に角ああしろこうしろと言っていたが、今ではそれもアニエスの愛だったの
だと、ルイズは理解している。エレオノールのあの態度も、愛情の裏返しなのだろうか?
と考えてみるが、何となく認めてしまうとむかつくと考え直し、ベッドに寝転がった。
「ふふっ、ルイズも不器用さんね。でも、何時の日かわかってくれると私は信じている
わ」
「……ふ〜んだ」
ルイズはやはり不貞腐れている。カトレアは全く困っていないのに、まるでそうのような
風に苦笑してみせる。
「あらあらまあまあ。ふふ、じゃあご機嫌直しに、ルイズのお話を聞かせてちょうだい」
「私の?」
カトレアの予想外の言葉に、ルイズは驚きながら体を起こした。カトレアは微笑みながら
頷く。
「ええ。私もエレオノールお姉様もお母様もお父様も、ルイズのことをよく知りたいも
の」
「え、えへへ。じゃあどうしようかなぁ。うぅんとねぇ……じゃあ、アニエスお姉ちゃん
が魅惑の妖精亭、あ、魅惑の妖精亭ってね、私とお姉ちゃんがお世話になってたお店なん
だけど……そこでお姉ちゃんが男装をして働いた時のお話をするね。とっても面白いよ」
「あらあら。でも、もう一人一緒に聞いてもらいましょうね。ね、エレオノールお姉様」
「げっ!」
少し恥ずかしそうに、頭を掻きながらも、満更じゃなさそうな表情で話を始めようとする
ルイズだったが、カトレアの予想外の言葉に、目を見開きながらドアのほうを向く。する
と、僅かに開いたドアの隙間から、顔を真っ赤にしたエレオノールが、まるで羨ましそう
な目でじぃっと覗き込んでいる。どうやら、先ほど出て行ってから、やはり部屋の中を怪
しみ、耳を立てているうちに、ルイズとカトレアが仲良く喋っているのを羨ましく思って
いたようだ。
ルイズは慌てて逃げ出そうと窓のほうへ駆けようとしたが、カトレアの必死な制止に阻ま
れてしまう。
「は、はなしてぇ!」
「まあまあ。エレオノールお姉様も何もしないですよ。ね、お姉様?」
ルイズはカトレアに無理やり元の位置に戻されてしまう。とても病み上がりの体とは思え
ない。そんな彼女の隣に、腕を組みながら、少し乱暴にエレオノールが座る。どうやらカ
トレアのフォローが恥ずかしかったのか、顔が真っ赤なままで、何も喋らない。
そんな彼女を見て、ルイズは若干訝り、引き気味になるが、カトレアが優しく肩に腕を回
してくれたので、半分仕方なく、アニエスの話をし始めた。
先ほどの男装の話。デルフと出会った頃の話。盗賊団に囲まれ、がけから落ち、大怪我を
負って帰ってきた時の話。一緒に草原まで遊びに言った時の話。色々と話した。
剣を触ってアニエスに酷く怒られた時の話をすると、エレオノールはアニエスの言った事
は当然だと言ったり、そのアニエスの不器用さがエレオノールにそっくりだとカトレアが
笑ったり、色々と盛り上がった。
「あらあら、もうこんな時間……」
気が付くと、夜も遅い時間になりかけていた。何時もであれば、丁度風呂に入る時間だ。
「あら、本当ね」
「やはり楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね」
「……ふん、まあおチビにしては中々だったわね」
素直に楽しそうにするカトレアに対し、あくまですかした態度でいるエレオノールだが、
少し顔を赤らめているため、意地っ張りになっているのが見え見えだった。
「本当に素直じゃないなぁ、もう」
「何か言った、おチビ?」
「なんでもございませ〜ん」
「こ、この……!」
「ほらほら、ルイズもエレオノールお姉様も、お風呂へ行きましょう?」
ルイズの挑発に、また一触即発しそうな雰囲気となる二人だったが、いつの間にか虎の背
に腰を下ろしているカトレアに宥められ、虎に引きながらも部屋を出る。そして、メイド
に着替えを持たせて、ヴァリエール家の浴場へと向かう。
お風呂なんて初めてだなぁ。正確には初めてではないが、過去のないルイズは初体験のお
風呂に心を躍らせながら、浴場の更衣室のドアを通る。
「あれ、お姉ちゃん」
「あ、ルイズも風呂か」
と、そこには汗だくになりながら、自分の服をメイドに脱がされているアニエスと、すで
に脱衣を済ませ、タオルで体を覆っているカリーヌの姿があった。ルイズは体中あざだら
けになってるアニエスを心配し、彼女に駆け寄る。
「お、お姉ちゃん大丈夫?」
「ああ……。まあ何とかな。いい修行になった。それよりも、ルイズも早く脱がせてもら
え」
「あ、うん」
そんな心配そうなルイズに対し、アニエスはできるだけ笑顔を見せて安心させる。そして、
ルイズに脱衣させてもらうよう言うと、ルイズは引き下がって、メイドのもとへと駆け寄
る。そして順々にドレスを脱がせてもらうと、我先にと浴槽へと走って向かっていった。
「あ、お嬢様危ないですよ!」
メイドが制止するがすでに遅く、歩いていたカリーヌを追い抜き、ルイズは風呂へと飛び
込んでいった。大きな水しぶきを上げ、しばらくして、ぷはっ、と大きく息を吐きながら
ルイズが浮かび上がってきた。
「こら、おチビ! 何をしてるの、はしたない! こんなところで走ったら怪我するじゃな
い!」
「とおっ」
それを慌ててエレオノールがしかりつけるが、其の隣から、今度はアニエスが飛び込んだ。
ルイズよりも大きな水しぶきを上げて、暫くして出てきた。突拍子もないアニエスの行動
に、エレオノールは呆れた表情で彼女を見ていた。
「あ、アニエスぅぅ!?」
「あ、いや。楽しそうなのでつい」
「こ、この……お馬鹿ぁぁぁぁぁあああ!!」
エレオノールの虚しい叫びが、ヴァリエール家の領地内に響き渡る。浴場で走ってはいけ
ない。それがお約束であるが、初めての風呂を前にしたルイズとアニエスには、もはや関
係ない話だったのかもしれない。
この後、ルイズとアニエスは風呂の中でカリーヌにも説教されるが、初めてということも
あり、許され、ゆっくりと風呂を満喫することが出来たのだった。
―――――――――――――――
「……相変わらずカトレアは大きいわね……」
「母様は……。まあ三児の母だし……」
「アニエスは……。ぐっ! 元平民にしては、や、やるじゃないの……!」
「しかし、流石におチビルイズには……。なん…だと…?」
「……(にやり)」
「……き、貴様ぁぁぁ! もう許さん!」
「来いよ、揉んでやる!」
―――――――――――――――
あとがき
以上八話でした。前の投稿とつなげても良いぐらいでしたね。
沢山の感想ありがとうございます。また、楽しみといってくださった方々も、とても恐縮です。
やはり、感想はかなりやる気に繋がるので、すごく嬉しいです。これからも頑張ります。
理想郷との兼ね合いの件についても、問題ないようなので、これからも続けていきたいと思います。
浴槽の描写とか、ツェルプストーとの関係とかかなり怪しいです。原作をもっと見直さないとなぁ……。
次回はキュルケが出せれば良いかなぁと思ってます。あと魔法のことにも触れられれば。
エレ姉さまちっぱいランク一位か。よいぞよいぞ
もしゼロ魔を現代を舞台にした怪奇学園物に書き直したら
・舞台は鳥巣帝院高校周辺、新聞部所属のルイズ達が事件を解決していくもの
・鳥巣帝院高校でギーシュ謎の怪死を遂げる、一説には恋愛の縺れもあり。
・モット一家殺害事件更に犯人はそこから金品を奪って逃走、これには怪盗フーケの影あり
・一見役立たずに見える部員のマリコルヌが毎回ちゃっかり手掛かりを掴む
・亜琉火穏からの転校生テファ、彼女の能力が起こした事件に迫る
・全ての黒幕はいじめられっ子のタバサ
644 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/18(木) 01:03:32 ID:eLc0Keu4
もしゼロ魔のキャラ全員ツンデレだったら
このアニメは大変なことになるな
もしウニを召喚したら
>>644 キャラ全員がツンデレ
つまりサイトもコルベールさんもオスマンもジョセフもワルドもウェールズもみんなツンデレということですね
コレハヒドイ
もし魔法が杖を介さず使用者がポーズを取って出すものだったら
当然高等魔法ほどポーズが複雑で手順も増えて来る
>>647 閃光のワルドが残像が出るほどかなり高速でポーズをとるのか
>>647 その応用でこんなの考えた。
つ 「恥ずかしいポーズを取ることで魔法を使うメイジ」
当然、高等魔法ほどポーズの恥ずかしさがアップする。
……キュルケとかすごいことになりそうだが。
それ、なんて魔法陣グルグルの光魔法?
>>647 高LV者は全員ジョジョ立ちですね、わかります。
該当スレにそんなのあったような…
トリッパーや転生者を異物として排除する秘密機関が存在するZERO魔
最後に始末するのは自分たち自身
自分もterapad使ってるけど、自動改行するとやはり閲覧者次第では不自然になるのは避けられないと思う
自分は指摘されてから改行基準にしてたライン前後の句読点あたりで手動で改行するようにしてる
まぁ好きなようにやればいいんですけどね
>>650 光魔法かっこいいポーズですね
全キャラフタナリというか性別が無いという設定のゼロ魔・・・・・
この世界の人間はすべて雌雄同体で性別のあるサイトをエルフだと・・・・
>>649 普通の人が恥ずかしがるポーズではカスみたいな威力になるのに
そこらへんにいるぶりっ子がやるポーズで絶大な威力になるのか
ライン以上だとここで〜秒間溜めるとか〜回回転するとか〜秒間反るとか
普段から鍛えてなかったら筋肉痛は免れんな
メイジは例外なく神聖なる腰ミノ装備
フンドシの着用が義務化されている風メイジ
もし魔法のパワーが体重によって大きく左右されたら
単純に重ければ重いほど威力がアップし、逆にモヤシだとどの魔法も見かけや威力も貧弱になる。
その為食堂のメニューは常に相撲取り級のボリュームが必要になる。
マルコリヌが最強に・・・・・
魔法を使うには精神力が必要であり、
所為sんりょくを最大限に引き出すにはまず体力が必要である。
と言うわけでメイジはみんなマッシブ。
平民よりいいもの食って、なおかつ筋トレを欠かさないので、
みんなちょっとしたボディービルダー並み。
そんな世界でもやっぱりマリコリヌはぽっちゃり。
まぁ某格闘技界でアンコ型と言われるタイプだが。
魔力とは精神力でありすなわち根性である
魔法とは霊能力つまり霊感が必要だ
精霊に裏金を渡さないと魔法が使えない世界つまり経済力がすべてのモノを言う世界
うわあ
精霊=ブルジョワジー=プロレタリアートの敵
革命ですね?
裏金と言えば官僚
官僚と言えばノーメンクラツーラ
と言えるかも?
使い魔の体の一部を主人が武器に使えるようになったら
ルイズ=おんぶ攻撃
キュルケ=フレイムの両腕を拝借してバーニングナックル(仮)が使える
タバサ=きゅるきゅるの翼を背中に付けて飛べる
ギーシュ=ヴェルダンテの両手でドリルクローを使って穴を掘れる
霊能力→精霊→裏金と続いたから、どこぞのボディコンゴーストスイーパーが思い浮かんだ
>>670 個人的にはフレイムなら頭部を拝借して装備するタイプの方が好きだな
RPGでよくある竜の頭を模した手甲みたいな? ついでに火も吹くぜ!
もしくはベルセルクの火竜の人が持ってる盾みたいな使い方とか
モンモン=ロビンの脚を自分の脚と融合、数十mの跳躍力を獲得
オスマン=モートソグニルの眼を借りて驚異的な視力を誇り、人間を細胞単位で観察できる
>>663 瞬間の爆発力はともかく持続力や使用回数は
普通に体力と関係してると思う
精神力と言うか気力と体力は凄く密接な関係
たまに風邪ひくとよく判る
>>673 ネズミは視力が弱くて視覚障害の人の杖みたいに髭を使ってるらしいから、目が良くなるってのは無いんでない
そんな、大阪のうっかりをあげますみたいな。
ファンタジーとリアル中世が違うことぐらいみんな分かってるよね
もしゼロ魔世界に水洗トイレがあったら?
原作ですでに有るって設定じゃなかったっけ?うろ覚えだが
もし魔法学院で毎週末に審判オスマン、実況・解説コルベールで使い魔バトルが特設コロシアムで開催されたら?
メイジはその使い魔のトレーナー的役割を担う。座学はおまけ、このバトルの戦績でこそメイジの評価が決まる。
最多の勝利者は卒業時に二匹目の使い魔を召喚する権利をゲットできる。
もしも初期ルイズが失敗や虐めのストレスで心身の健康を損なっていたら
ちょっと目を離すと血反吐吐いたり首くくろうとしたりするルイズと、ルイズの介護でゲッソリなサイトのハートフルカウンセリングコメディ的な
>>681 ちょっと違うが理想郷チラ裏に「しにたがりなるいずさん」と言うのがある
もしブリミルが忍者マニアでハルケが忍術が全ての世界になったら
忍者で二つ名が「ゼロ」ってかっこよすぎだろ。
タバサとキュルケは上忍か
零忍ルイズ 忍刀
火忍キュルケ 鎖鎌
風忍タバサ 苦無
で戦う
始祖の祈祷書ならぬ始祖の巻物が出て来る
キュルケはゲルマン流忍術を・・・・・・
ルイズ「汚いさすがゲルマニア汚い」
もしも召喚した使い魔と契約しないでもよいことになってたらサイトやルイズやトリステインはどうなったんだろうか
何度召喚してもサイトが出てくる
コルベールから事情説明を受けていたサイトが消えてルイズの目の前に
コルベールのところに戻ろうとして気がついたらまたルイズの目の前に
歩こうとしたらまたルイズの
ルイズのルイズのルイズのルイズのルイズのルイズのルイズのルイズの(略
サイト「いい加減魔法唱えるのやめろ!」
ルイズ「あんたこそ出てくるのやめなさいよ!!」
もしハルケで少子化の波が襲い、危機感を抱いた貴族たちは使い魔を養子に取る政策が施行されたら
サイトはルイズの子として貴族に関するレクチャーを叩き込まれる事に
だよなw
原作どころかSSすら読んでないだろw
逆に考えて、人間×カエルや幼女×バグベアーで人間が生まれるのかもしれない
原作でもスキュア×人間あたりだったら普通に生まれそうだが
ハーフエルフのなんとかってキャラが既にいるぐらいだし亜人となら出来そうだな
ただ、亜人を召喚できる優秀な子が少子化対策になるほど数がいるとは思えないが
生まれてくるのはグランドリオン持った勇者なんですね。わかります。
ファンタジー世界だと少なからず『DNAはどうなってる?!』と叫びたくなる生き物(人類含む)がいるからなぁ。
ガンドライバー(電撃コミックス・一般)だと、舞台に登場するWASHと呼ばれる人類は、月から移住してきた人類が『繁殖用のもう一方』として作った生き物でしたが。
亜人を召喚するメイジがそれ程珍しくない世界観
むしろ優秀なメイジほど知能の高い種族を召喚する傾向にある
シャルルの使い魔に至ってははエルフでした、とか
才人を召喚したルイズは結構得意満面
しかしサイトは知能が可哀想な子だったので自慢になりませんでしたとさ、めでたしめでたし
ハルケギニアの人間の中にもやっぱり変態はいるだろうし、人里離れた場所でひっそりと亜人の異性と結ばれてる例はそれなりにありそう。
テファ以外にもハーフエルフいそうだし、アイーシャとヨシアみたいな竜翼人と人間のカップルとか、吸血鬼と人間のカップルとか。
結構人間と交配可能な種族って多そうじゃない?
むしろエルフと竜翼人とか亜人同士の子供とか居たら凄そうだw
韻竜族も人間に変化したまままぐわえば子供が出来ないこともないのでは?とか思ったり。
しかし比較的人間に近い亜人ならまだしもトカゲとか蛙とかと恋して交配するつわものがいるかは別問題
>>701 ギーシュのモグラ愛を見てると、それなりに数がいそうで困るw
いっそ使い魔はみんな普段は人間の姿だけど戦闘形態は元の動物、にしたらどうか?
その中でサイトだけ純粋な人間だから特異ぶりも損なわれないし
無論逆らわない様普段は枷とか付けて肌の色をバラバラで常人との違いを表したり
サイト以外に主人に逆らう使い魔なんているのか?
枷なんていらなくね?
枷を付けたり、肌の色が違って亜人亜人してない方が好きってだけなんですけどねw
カトレアと才人の出生が逆だったら
フレイムって外伝読んでると熱血漢ではなそうなんだよなあ
外伝見てるとガタイは良いけど暢気な草食獣系な性格で
使い魔人生を謳歌してるようにしか見えないからなw
キュルケ「武装しなさい!フレイム!!」
バーニィ「しゃぉおおおおおおおぉんっ!」
キュルケ「え?」
シャルルが王位継承を諦め、魔法研究に没頭していたら。
研究の結果、ハルケの人類圏が危機に陥っている事が判明、どうなるガリア。
もしハルケ貴族における王位継承の基準がギャグセンスだったら
ハルケギニアに来てから腹が捩れっぱなしで
現役の王族なんかに会ったら死ぬんじゃないかって戦々恐々してたら
ただの駄洒落でしたっていうオチですね?
サイト「あれなら俺も言えるぞ。布団がふっとんだ。アルミ缶の上にあるミカン」
ルイズ「た、ただの平民のくせに…なんてハイセンスなギャグを…!」
どこの界王さまだwww
ワルド「鼻くその秘密をそっとはなくそ・・・」
サイト「ニューヨークで入浴!」
ルイズ「ニューヨークってどこよ?」
ネタは選ばないと寒い以前の問題だよな
それ以前にハルケにアルミと言う単語はあるのか?
717 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/24(水) 22:17:34 ID:Id9UzjaQ
アルミしか錬金でできないアルミのギーシュ
>>714 そんな下品なネタしか言えんからお前は子爵止まりなんじゃー
どんな魔法を使ってもプルトニウムを錬金してしまうルイズ
ティルトウェイトですね分かります
爆発するだけじゃなくて鳩を呼び寄せたり万国旗が出たり周囲からはある種
次は何が出るかな的な人気を得るルイズ
そこに、師匠から色々受け継いでるマギー才人が召喚されるわけですね。
サイトが頭がよく回る方でどんないかなる時でも冷静さを失わない男だったら
なんか自分の世界がどのようにして成り立っているかとか
ハルケギニアの将来を話すとか 「ジパング」の草加みたいな事をしそうだな
ならサイトが都内で謎の物の盗難かはたまた消失事件が相次ぎ某国の陰謀疑惑のニュースを聞いてたら召喚される
その頃ハルケではガラクタのルイズが爆発ついでにまた変な物呼んだと思ったら人間
で、ルイズとサイト契約
部屋に案内されたら自転車とかヤカンとかのガラクタ屋敷状態
こんなif
タルブ戦で判明する魔法がワールドドアか…扉から何が出てくるのだろう。
きっと格闘家と軍事マニアと女優だろう
そしてメイジ(若い女性限定)を脱がしまくるんですね!!
待て。それだとルイズが犬やらパンダやらに変身したまま戻れなくなるぞ
エルフはティファだけじゃんハーフだし
いいぞもっとやれ男のエルフも脱がせ
ルイズがメス犬になって戻れなくなったと聞いて
ひげ犬ルイズがあっさりと脳内再生されたw
何が出るかな、何が出るかな♪
もしも場違いな工芸品の中に陸自の地対艦誘導弾(発射指揮所もある)が
あったら・・・・ゼロ魔の最終回とかで使いそうだな
最終攻撃手段としてさ
レゲンダシステムの指揮所でおk
もし使い魔がルーンに宿っている意識と人格を共有できたら
サイトの場合だと自身に危機が迫ったらスイッチが入ってガンダの人格になって戦う
ガンダの意識になると目がつり目になり口調も変わる
サイトか
ついでに金髪逆毛になるんですね
いかん、ギーシュが汚い花火にされてしまう。
ギーシュの事かーーーー
もしもサイトが普通の人間ではなく
日本が秘密裏に開発していたクローンだったら
>>736 ルーンに宿っている意識とやらがサーシャだったら
……立派なオカマの出来上がり、かw
>>742 でもifというか物語としては一番ベタで良いと思うな、それ。
意識が共有できてもいいかもしれない。
放課後キョンとお好み焼きを食べに行くハルヒ
その時のオーダーに来た店員が阪中と瓜二つだったが気にしない
745 :
744:2010/03/26(金) 02:18:06 ID:ipITbrX3
ごめん誤爆Orz
ファンタジーの人間なんて大なり小なりみんな美形・・・・・そう思っていた頃がありました
とマルコリヌを見て感想をいうサイト
>>737 ワルキューレに圧勝の末ギーシュにとどめを刺そうとして頭痛で元の人格に戻って倒れるサイトが見えた
どんだけ失敗しても可愛いからという理由で許されるルイズ
才人「可愛いは正義!!」
鼻から友情を垂れ流すキュルケ「当然の事ね」
幽霊シャルル「可愛いはいけない魔法さ、愛情表現も行き過ぎるよ」
タバサ「・・・(気絶中)」
ルーンを付けられてからは表面は人間だが体内組織はエルフそのものに作り換えられたサイト
もしもハルケギニアは異世界ではなく数億年後の未来の地球だったら
月が2つになったのも人類が月に都市を作ろうとしたのが原因とかなりそう
だな
もしもガンダールブのルーンの効果で魔法少女になってしまったら
もしハルケギニアが死後の世界だったら
・サイトは一度死んだ後地獄に堕ちる前に生き返るための試練としてハルケに呼ばれる
・世界扉の設定も無くなる
・シエスタの曾祖父は死んだのでは無く生き返れたので消えた
魔法少女なんとかサイコ(巨乳)
魔法少女チックな扮装をした魔法少年ガンダー才人か。
16,17で、この格好は痛い。ハルケでの経験は完全に才人の黒歴史になるな。
|・ω・`)ノどうも、お久しぶりです。
|ω・`)ノ次話が出来たので、1時ぐらいに投稿したいと思います。
|・`)ノ相変わらず(物語中の)時間が進まない……
|)ノ人がいないコレはチャンス……
「こうでもしないと絶対怒られるからなぁ」
そうつぶやくのは、屋敷をこっそり抜け出したルイズだ。
ルイズとアニエスがラ・ヴァリエール家に迎えられて、早4日が経った。
まだ、日の出もまもなく、薄い霧がかかったラ・ヴァリエール家の中庭。
その庭には、大きな池がある。その畔でルイズは木剣を持って背伸びをしていた。
以前アニエスに基礎の基礎を教えてやると言われてから、ルイズは暇があれば木剣を振っ
ていた。アニエスから剣の握り方や振り方などを教わっていたので、中々様にはなってい
るが、それでも幼い彼女の体ではまだまだ未熟。剣を振るのがやっとで、なかなか上達す
るまでにはいたっていなかった。
それでも諦めずに、ルイズは今日も木剣を振るのだが、堂々と振れば貴族らしくないなど
何などとエレオノールに五月蝿く言われると思い、わざわざ早朝に起きて、メイド達の目
を盗んでここまでやってきたのだ。
ルイズは剣を振り上げ、そして素振りを始める。一つ、二つ、三つ……。
段々とルイズの体に熱が帯びてきて、剣を降るたびに飛び散る汗が朝日の光を反射し、ま
るで宝石のようにきらきらと光っていた。
50回振ったところで、ルイズはこっそり持ち出した手ぬぐいで汗を拭く。このまま服を脱
いで、池で水浴びでもしようかと考えた矢先だった。
「てやあああ!」
「甘いっ!」
遠くのほうから、なにやらアニエスとカリーヌの声と甲高い金属音が鳴り響いてきた。
ルイズがその声がするほうへと向かって駆けて行くと、庭の中心で、カリーヌとアニエス
が剣を交えていた。いや、交えているというより、アニエスが一方的にやられていると言
ってもいい。
体のあざは、あれだったんだ……。ルイズは物陰に隠れながら、じっとその様子を見つめ
ていた。
よく見ると、母カリーヌが二人いる。一方は戦っていて、もう一方は噴水に腰掛て、その
戦いを眺めていた。あれも魔法なんだろうか、とルイズはもう少し前に出て覗き込もうと
足を踏み入れたところ、足元にあった枝を踏んづけてしまった。
「誰ですか?」
第9話
音に敏感なカリーヌはそれを察知し、ルイズのほうを向く。だがきっちりと遍在はアニエ
スの足を払い、転ばせて戦闘を中断させていた。ルイズは木の陰に隠れ、剣を隠しながら
顔だけ出して挨拶をした。
「あ、えっと。お、おはようございます。お母さん、アニエスお姉ちゃん。
それにデルフ」
「おはよう、あいたた……」
『おう、おはよう』
「はい、おはようルイズ。しかし、こんな早朝になにをしているのですか?」
しかし、それで誤魔化せるわけでもなく、カリーヌはあくまでルイズへの詰問をやめない。
「えっと……」
「とりあえず隠れていないで出てきなさい」
優しい表情の中に、少し厳しい表情を示すカリーヌに、ルイズはたまらず木の陰から
体を出す。だが、剣はまだ隠したままだ。
「こちらへいらっしゃい、ルイズ」
手招きをするカリーヌにルイズは恐る恐る近づいていく。
地面に寝転がり、何とか息を整えていたアニエスも体を起こして、ルイズ達を
見守っていた。
カリーヌの鋭い目つきに、ルイズは戦きながらも、唇を尖らせてながら言った。
「き、来ました」
「何を不貞腐れているのですか? それと、其の後ろに隠しているものを出しなさいな」
カリーヌの厳しい物言いに、ルイズは僅かに抵抗して見せるものの、やはりある日の
説教から母の怖さを知ったからか、すぐに負けてしまった。
「……はい」
ルイズは背中に隠していた木剣をカリーヌに手渡す。彼女はそれをまじまじと見つめ、
彼女にたずねた。
「これはどうしたの?」
「えっとね、えっと。わ、私、あ、アニエスお姉ちゃんみたいに、つ、強くなりたいなぁ
って思って」
ルイズは舌足らずに、だが一生懸命に言葉を出した。しかし、カリーヌは更に厳しく言う。
「強くなる? 何故です?」
「それはお母様」
「アニエスは黙っていなさい。私はルイズに聞いているのです」
たまらずアニエスはルイズのフォローをしようとしたが、カリーヌの鋭い制止により、
再び沈黙してしまう。ルイズは瞳を右に左にと忙しなく動かし、なかなか言葉を出せなか
ったが、意を決して、カリーヌの威厳に少し涙ぐみながらも一生懸命説明した。
何時の日か、アニエスに告白した自分の言葉を。
「えっと……。私は、怖がりだから、怖いものを見るとうずくまっちゃう。怖いものは、
アニエスお姉ちゃんが追い払ってくれるけど」
ルイズはぽつりぽつりと、ゆっくりと語る。カリーヌは静かにそれに耳を傾けた。すぐに
否定することもなく、肯定することもなく。
「あ、今はお母さんも追い払ってくれるだろうけど、でも……そうしてたら、何時の日か、
皆に置いてかれちゃうんじゃないかって。ずっと怖かった。
でも、強くなれば、うずくまらないで、ずっとお姉ちゃんのそばにいられる。
ずっと、お姉ちゃんの背中を見ていられるって、思ったから」
「そう……」
カリーヌは剣を持ったまま、腕を組み、少し考え込むような表情を浮かべる。
ルイズが困ったようにアニエスのほうを向く。
アニエスはそれでいいんだ、と優しくうなづく。
それで自信を取り戻したか、ルイズは再び強い意志を持ってカリーヌを見た。
「だ、だめかな、お母さん」
「理由は分かったわ。でも、もうアニエスは何処へも行かない。
この子にも戻ってくる場所がある。もう無理に剣を振るう必要などないのよ?」
「そ、それでも不安なの」
カリーヌの反論にも、ルイズは何とか答えていく。
そして暫く二人が見詰め合っていると、カリーヌのほうが根負けしたのか、
はたまた始めからその気なのか。ため息をつきながら、諦めたように微笑んでいった。
「全く。エレオノールもルイズも、私に似てお転婆で負けず嫌いなのですね。わかりまし
た、そこまで言うなら剣を振ることを許可しましょう」
「や、やった!」
「しかし、このような無骨な物を振っては、流石に淑女としてはどうかと思うわ。
アニエスのように、戦士になるわけではないのですから。
自分のみを守れるぐらいでいいのでしょう? 魔法も使うわけですし、
こちらにしなさい。後、あくまで剣は嗜み程度、いいわね?」
とそう言って、取り上げた剣の代わりに、カリーヌは自分の訓練用のレイピアを手渡した。
レイピアであれば、杖として使っているものもいるため、格好としても成り立つだろう、
そういう心遣いであった。そんなカリーヌに対し、ルイズは私も剣士になりたいなぁと
思ったのだが、それを口に出さずにレイピアを受け取った。
「れ、レイピア?」
「そう。見た目は細くて頼りないですが、使いこなせば華麗にかつしなやかに戦うこと
ができるわ」
「お、お母さんやお姉ちゃんみたいに?」
「それは努力次第ね」
ルイズはレイピアを見つめながら、目を輝かせる。
そんな彼女に対し、カリーヌはあくまで厳しい言葉を投げかける。
だが、今のルイズはそんなことは気にせず、レイピアに目を輝かせていた。
そんな彼女の様子に、アニエスも思わず苦笑していた。
「お上手ですね」
「そう? これでも不器用といわれるのだけれど……。どうしても5年間も離れ離れ
だったから、甘やかしてしまうのかもしれないわね。まあ、私もあの子の年頃に騎士に憧
れたから、似てしまったのかもね」
「はは……お気持ちお察しいたします」
「まあ、流石に騎士になったりすることなどは許しませんが。嗜み程度であれば、不埒な
ものを追い払うのにも役に立つでしょう」
「確かに」
「……さてと、ルイズ、アニエス。強くなりたいと言ったからには、厳しく行きますよ。
さあ、準備なさい。ルイズは私自身が教えて差し上げましょう」
「え゛」
「……頑張れよ、ルイズ」
アニエスはまるで他人事のようにルイズへエールを送る。そして、ルイズは再び涙目に
なりながら、カリーヌの、先ほどまでと打って変わって厳しい教えを受けることになった
のだった。
「いやぁ。水の魔法というのはすごいな」
と、アニエスはパンを口に運びながらつぶやく。あの修行の後、少し遅めの朝食を
カリーヌ、そしてルイズと一緒に取っていた。因みに、昨日アニエスに食事を持ってきた
若いメイドもそこにいて、羨望な眼差しでアニエスを見ていた。
アネットによる水の魔法によって、アニエスたちの体はまるで眠った後のように快調に
なっていたが、ルイズはどちらかといえば精神的な疲れのほうが強いらしく、
もそもそと元気なく、だらしない姿勢でパンを齧っていた。
「しかし、アネットもメイジだったなんて……」
「隠すつもりはなかったのですが。当家など、破産したお陰で、もう2代前にとっくの
とうにつぶれていますし。元々メイジとしての才能など持ち合わせていませんでしたから、
こうしてメイドをしているほうが、楽しくて良いですわ」
「そうなのか」
「ええ」
アネットは屈託のない笑顔を見せる。そこに、陰りなどない。本当に心のそこからメイド
を楽しんでいるようだ。そんな彼女に対し、ルイズはふと疑問が浮かびあがる。
「でもさ、平民から貴族になる人は少ないけど、貴族が平民になる事はあるんでしょ?
アネットや私みたいに」
「ええ、そうですね」
ルイズの疑問にアネットが頷く。すると、ルイズはもう一つ疑問を投げかけた。
「じゃあ、平民の中にも、メイジのお父さんとかがいて、もしかしたら魔法が使える人が
いるのかな?」
「そうであれば、もしかしたらいるかもしれないわね。
始祖の時代より6000年も経っているのだもの。可能性としては低くないわ」
とルイズの疑問にカリーヌが答える。可能性としてはなきにしろあらずである。
確かに没落した貴族や平民に恋して身分を捨てた貴族など、色んな理由で貴族と平民が
結ばれる可能性はある。そうなれば、生まれつき平民でも魔法が使えるかもしれない。
「……そういえば、ルイズもそろそろ魔法の練習をしなきゃね。5歳の頃、貴方の杖を
買いに行く時に、離れ離れになってしまったのですから」
と、カリーヌは思い出したように言った。
ルイズも貴族に戻った以上、魔法の訓練をしなければならない。魔法を使い始めるには、
むしろ遅すぎるぐらいだ。
だが、ルイズはそんな事情を知らないので、ただ首をかしげる。
「え、そうなの? でも魔法が使えても別に……」
そう、彼女にとって魔法はあまり必要なものとは思えなかったのだ。
むしろ、それを悪用する者だって沢山いる。
ルイズにとっては魔法とは、そういう悪い印象だけが残っていた。
「いいえ、ルイズ。魔法は多くのことに役立ちます。例えば先ほどこのアネットが使った
水の魔法、これは人の傷や病気を癒す力がある。
だからこそ、カトレアの命を今までつなげていたのよ。こうして魔法は人々の支えにもな
っている」
「ふぅん……」
「勿論それを悪用している者もいます。ですがルイズ。
本当の貴族とは、その魔法と言う強き力を弱き民のために用いるのです」
カリーヌの言葉をまだ何となくしか理解できていないのか、ルイズは両手で持った
紅茶のカップをそのままに、きょとんとした表情でいた。それに対しアニエスは、静かに
その言葉を受けいれる。
これこそが、貴族の正しい姿なのだろう。世の中では平民を蔑ろにする貴族もいれば、
貴族に不平不満だけを言う平民もいる。だが、貴族が模範的な姿をし、そして平民も
その貴族を支えられれば、憎しみ合うことなどないのだ。
「じゃあ魔法が使えないお姉ちゃんは弱き者?」
「あら、少し言い方が悪かったわね。魔法が使える使えないは別よ、ルイズ。そういう
心持つ者が、真の貴族と言える。
それに、アニエスは下手なメイジよりかは強いでしょう?だから、強い力を持つものと
言える」
「うん」
「その力を弱き者たちのために、大切なもののために使えるものこそ、真の貴族と言える
と、私は信じているわ」
カリーヌの言葉に、ルイズは目を輝かせた。初めて彼女が、貴族と言う者に対し尊敬の意
を持った瞬間だった。
「おチビ、何処へ行ったのぉぉ!? 勉強の時間よ!」
と、そんな時に、何処からともなくエレオノールの叫び声が聞こえてきた。
どうやら自室にいないルイズを探しているようだ。その声を聞いたルイズは体を強張らせ、
またげんなりとした表情を浮かべていた。
「ん? ルイズ、どうやら姉上が呼んでいるみたいだぞ?」
「げぇ。もう、エレ姉はこりごりだよぉ。私もお姉ちゃんみたいにお母さんに教えて
欲しいなぁ」
「わがまま言っちゃ駄目よ、ルイズ。あの子も一生懸命やっているのよ? でもそうね、
流石にエレオノール一人だけだと、いつものように喧嘩されては困るから、
カトレアも同席するよう言ってちょうだい。そこのメイド、お願いできる?」
「かしこまいりました。では、ルイズお嬢様、参りましょう」
「……はぁ〜い」
メイドに催促され、ルイズは仕方なくエレオノールの元へとしぶしぶ歩いていった。
その姿を見送り、姿が見えなくなったところでアニエスが尋ねる。
「しかし、こう言っては失礼ですが。何故姉上なのですか?」
「ルイズの教育係がですか? まあ、確かにエレオノールは教育する者には向いていない
わね、
すぐムキになるし、すぐ高圧的になってしまうから。あの子は少し、人付き合いが苦手で
ゆとりがないのね。
でもね、人一倍ルイズのことを心配していたし、ルイズが帰ってきたら、頑張って優しく
接したいって、ずっと言っていたのよ。
でも、どう接して良いか分からないから、結局離れ離れになる前と同じ接し方になってし
まう。不器用なのね、あの子は」
カリーヌはそうエレオノールの事を話しながら苦笑する。アニエスも思わず釣られて苦笑
してしまった。
「それでもエレオノールがやりたいと言ったから、ルイズを任せているのよ」
「なるほど。大丈夫、きっと仲良く出来ます。今は、ルイズもどう接して良いのか分から
ないのでしょうね」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいわね。さあ、アニエス。私達も修行をしますよ?
今度は剣を置き、貴族としての心構え、振る舞いを貴方に授けます。ラ・ヴァリエール家
に相応しい貴族として、魔法が使えない分、こちらのほうを完璧にしてもらわなければ」
「承知いたしました、お母様」
魔法が使えないなら、せめて別の形で強くなろう。そして、誰よりも貴族らしく。アニエ
スはそう考えながら、カリーヌの後を追った。
「ご機嫌麗しゅうございます、私の名前は、ルイズ……えっとふらんさわぁず、ぶ
らん、ど、ら、ばりえーるです。よろしくお願いいたします」
「はい駄目! まずふらんさわぁずって何よ! フランソワーズよ、フ・ラ・ン・ソ・ワ・
ア・ズ! あとバじゃなくてヴァ! はい、もう一度!」
「むぅ……私の!名前は!」
「気合入れすぎ! あと前の言葉を略さないこと」
今日のエレオノールとルイズは挨拶の練習から始めていた。だが、突然長くなった自分の
名前に慣れないルイズは、どうしても間違えたり、気品を出そうと無理をして、逆に棒読
みになってしまったりする。
それをエレオノールが注意するたびにルイズはむっ、と表情をしかめながらも、何とか逃
げ出すのを堪えて再び挨拶の練習をする。それもこれも、近くでカトレアが見守っている
からだ。
「むぅ……」
「ルイズ、頑張って。私も昔は自分の名前を覚えるの大変だったわ」
「カトレアも甘やかさないの!」
「……癇癪持ちの貧乏乳エレ姉」
「引っ叩くわよ!? 貴方だって胸は小さいじゃない!」
「ふふん! 勉強虫のエレ姉には負けないわよ! ほら、見てよ!」
「ふ、二人とも喧嘩はいけませんよ! というよりも何だか変な方向に……」
ついにわけのわからないことで喧嘩が勃発しそうになったため、慌ててカトレアは間に入
って宥めようとするが、二人は睨み合って、威嚇しあっている。犬猿の仲、とはよく言っ
たものだ。
「そ、そうね……。失礼したわ。さ、さあルイズぅ? お勉強しましょうねぇ、ルイズ」
「……気持ち悪い」
「何か言った?!」
「いいえなんでもございませぇ〜ん」
と、カトレアの言葉に冷静になったエレオノールは、口元をピクピクと動かし、怒りが収
まっていない様子を見せながらも、何とか平静を保って再開しようとするが、ルイズの挑
発にまた怒りを爆発させようとする。とうのルイズは悪戯っぽく舌を出して、まるで反省
をしていなかった。
そんな二人に、これは長引きそう、とカトレアは流石にため息をついていた。
しかし、こうして喧嘩をするのも仲が良い証拠だろうと、改めて思う。
つい数日前までは、こんな風景を見ることも出来なかったのだから。良いことなのだろう
と、カトレアは思った。
さて、二人も落ち着いたところで、貴族としての振る舞いの勉強が再開された。
ここ4日間でやらされているのは歩き方であったり、挨拶の仕方であったり、仕草であっ
たり、兎に角覚えるのが大変であった。
アンも大変だったんだなぁと、今更ながら彼女の境遇に共感できるルイズだった。
そういえば、今の立場であったらアンリエッタに堂々と会うことが出来るのではないか、
と考え、ふとエレオノールにたずねた。
「エレ姉」
「エレオノールお姉様、でしょう? 何度言ったら分かるの? このお・ち・び!」
「ちゃあわたひもるいじゅだもん! ほっぺたひっぴゃらないで!」
「もう! で、何よ」
エレオノールは乱暴にルイズの頬を解放する。ルイズは涙目になりながら頬を摩って言っ
た。
「アン……じゃない、姫様に会うこと出来ないかなぁって」
「姫殿下に? あなたが? まあ無理じゃないだろうけど、でも無理ね。
貴方みたいにじゃじゃ馬娘を、姫殿下の前に置くなんて失礼極まりないに
決まってるじゃない」
「そんなことないよ!」
「だったらもっと真面目に貴族らしくする努力をしなさいな!」
エレオノールの言葉に、ルイズははっとして彼女の顔を見た。
「え? 今なんて……?」
「恥をかかないように、って言ったの!」
「その前!」
「……お目にできるように掛け合ってあげるって言ったの!」
「本当!?」
信じられないという顔でルイズはエレオノールに詰め寄る。妹のまさかの行動にたじろぐ
エレオノールだったが、少し顔を赤らめながらはっきりと言った。
「貴族は嘘をつかないわよ!」
「やったぁ、ありがとうエレ姉!」
そんなエレオノールの言葉に、ルイズは今まで見せなかった嬉々とした表情で、
エレオノールに抱きかかった。
エレオノールは彼女の体重を支えきれず、床にそのまま倒れてしまった。
カトレアはそんな二人を見て吃驚してしまったが、無事であることを確認すると、思わず
失笑してしまう。
「ふふふ、やっぱり仲良しね」
「な、何言ってるのよ! ルイズもどきなさい!」
「やーだもーん、えへへ」
ルイズはニコニコと笑いながら、エレオノールの胸に顔を埋め、ようとするも埋めるほど
の胸はないので、とりあえず頬ずりをしてみた。
「こ、こらルイズやめ、暑苦しい!」
「えへへぇ」
「あのぉ……お食事の用意が出来たのですが……」
と、そんな二人のスキンシップ中に、メイドが顔を出して、少し顔を赤らめながら
恐る恐る言った。エレオノールは顔を真っ赤にして、少し乱暴にルイズをどかし、
ずんずんと乱暴な足音を立てながら、食堂へと歩いていった。
ルイズはどかされた拍子に軽く頭をぶつけて、カトレアに心配されたが、終始笑顔でいた。
実家に帰ってきてから、やっと見れた、エレオノールに向けた笑顔。やっと彼女の事を
姉と認めてくれ始めたのだろうか。
そう思ったカトレアは、彼女自身も心を踊るような気分となり、ルイズと手をつないで、
杖を使いながらゆっくりと自分の足で食堂へと向かっていった。
「平和だ」
『そうだなぁ』
昼食後。アニエスはデルフを持ち出して、木陰で寝転がっていた。
デルフは彼女の横に置かれており、丁度隣同士で寝転んでいるような風になっている。
王都で衛士をやっていた頃は、この時間は警備などをしていたのだが、今はそんな必要が
ないため、彼女は暇をもてあましていた。
「さて、どうしたものか……」
『まああんまり根詰めても良いことねぇぜ、相棒。こういうときにのんびりしねぇとな』
「のんびり……のんびりなぁ……」
「アニエスお姉さん、こんにちわ」
「……まだそれを引っ張っているのですか?」
目を閉じ、ゆっくり昼寝をしようとした矢先、背後の木の陰からカトレアの声が聞こえてきた。
アニエスはあの時以来、二人きり出会うたびに姉呼わばりされることに流石に呆れてきて、
体を起こし、じろっと細目でカトレアを見つめる。だが、カトレアは気にすることなく、
杖を突きながらアニエスの隣に腰を下ろした。
「だって、やっぱり妹って感じがしないのですもの」
「とは言っても」
『けっけっけ、さすが女に好かれるアニ姐ってとこだな!』
「五月蝿いデルフ、折るぞ!」
「あら? 今の殿方の声は……その剣からかしら?」
「ああ、カトレアお姉様にはまだ紹介していませんでしたね」
アニエスはデルフを拾い上げ、カトレアに見せる。デルフは柄をカタカタと鳴り響かせな
がら、カトレアに挨拶をした。
『よう、始めまして、ルイズの綺麗なお姉ちゃん。俺ぁ伝説の魔剣デルフリンガー様だ、
よろしくな。デルフと呼んでくれ』
「自称だろ」
「あらまあ、インテリジェンス・ソードなんて始めて見ましたわ。私はカトレア・イヴェ
ット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌと申します。伝説の魔剣にお会
いできて光栄ですわ、デルフ様」
伝説の魔剣という言葉にアニエスは思わずデルフに突っ込みを入れたが、カトレアは真に
受けて丁寧に挨拶を返した。そんなカトレアにアニエスが思わず口を出す。
「あまり真に受けては……」
『けっけっけ、そんな堅いこと言うなよアニエスお姉様』
「き、貴様ぁ!」
だがすぐにデルフに茶化され、アニエスは顔を赤らめながら立ち上がって、デルフを膝で
折ろうとする。
『あだだだだだっ! ちょ、やめ、俺の体を曲げないでぇえ!』
「あらあら、喧嘩は駄目ですよ、アニエス。もっと御淑やかにならないと」
「ぐっ、むぅ……」
「それにしても、とても仲がいいのね」
「気のせいです!」
それもカトレアに宥められ、アニエスは恥ずかしさに顔を赤らめたまま、どかっと乱暴に
座ると、デルフを乱暴に地面に突き刺した。そして、話題を変えようとカトレアに話しか
ける。
「ところで、お姉様。お体のほうは大丈夫なのですか?」
「え? ああ、もう大丈夫よ。流石に歩きすぎると疲れてしまうけど、こうしてゆっくり
と杖を使って歩く分には全然平気よ。……ふふっ、まるでお婆ちゃんみたいでしょ?」
カトレアは自分の杖を見せて、自嘲するように言ったが、アニエスはすぐにかぶりを振っ
て否定した。
「そんなことは。お姉様もまだお若いのですから、すぐに自由に歩けるようになります
よ」
「ありがとう、アエニス。そうね、もしそうなれたら、魅惑の妖精亭という場所へ行って
みたいわ」
「あ、あそこですか? まあ、いいとは思いますが……」
思わぬカトレアの言葉にアニエスは一瞬困ってしまう。カリーヌは平気だったが、あの強
烈なスカロン店長と引き合わせて大丈夫なものか。失礼だとは思うが、そんな事を思って
しまう。だが、まあ大丈夫だろうと思い返し、ふふっ、と少し笑った。
何で笑ったのだろうと、少しきょとんとするカトレアだったが、釣られて小さく笑った。
「そういえば、今ルイズが魔法の練習をしているのですって」
「へぇ……。魔法かぁ、火のメイジでなければいいのですが」
「……?」
と、笑いを微笑みに変えながら、今度はカトレアが話題を変える。
どうやら今、ルイズはエレオノールに魔法の唱え方を教えてもらっているようだ。
そういえば、杖と契約できたと自分に見せに来たなぁと先日のことを思い出す。
アニエスは、出来るなら自分の嫌いな火のメイジだけにはなってもらいたくない、と思い、
小さく呟く。だがその言葉はカトレアには聞こえていなかったようで、彼女は首をかしげ
ていた。アニエスは慌てて誤魔化した。
「あ、いえこちらのことです。しかし、魔法ですか。私には使えないでしょうね。
私は外面こそ貴族となりましたが、血筋はしがない平民ですから」
「あら、もしかしたらメイジの血が入っているかもしれませんわよ? 試してみない?」
そのカトレアの言葉からは悪意も皮肉も感じられない。
純粋に、魔法を使うことを試さないか、と聞かれたが、アニエスは折角ですが、と苦笑し
ながらかぶりを振った。彼女自身、魔法を使ってみたくはないと言えば嘘になるが、
それでも今は自分にとって必要のないものだと考えていた。
「私には、デルフが杖みたいなものですから」
「なるほどね」
その一言で全てを理解したのか、カトレアも納得したように頷く。
そして不意に立ち上がって、アニエスに手を差し伸べた。
「少し、散歩をしませんか? 屋敷に戻るまでの間、ゆっくりと」
「ええ、喜んで」
アニエスはカトレアの手をとって立ち上がり、デルフを背の鞘に戻した。そしてカトレア
のゆっくりとした歩調に合わせて歩き出す。
ヴァリエール家の庭は大きい。こうしてゆっくりと歩いていれば、それが改めて実感でき
る。
「こんな気分で歩けるなんて……。これも、貴女のお陰だったのね」
「私など、何もしていません。カリーヌお母様の執念が、貴女の命をつないだのだと、
私は思ってます」
「そうね。でも、それの執念を助けてくれたのは、貴女なのだから。貴女のお陰です」
カトレアはアニエスの言葉を否定せず、そして加えて改めて感謝の言葉を告ぐ。アニエス
は気恥ずかしかったのか、少し赤らめた頬を掻いた。そんなアニエスに、カトレアは微笑
みながら言った。
「貴女が殿方であれば、喜んでこの体を捧げたのに」
「なっ」
「ふふ、冗談です」
「……お戯れを」
と、突然のカトレアの衝撃的な言葉にアニエスは耳を疑ったが、カトレアがくすくす、
と悪戯っぽく笑っているのを見て、何とか気を取り直そうと平静を装った。
だが、その姿もこっけいで、カトレアは更に笑ってしまう。そんな彼女に、アニエスは少
しムキになりながら言った。
「しかし、カトレアお姉様を娶られる方は、さぞかし幸せ者でしょうね」
お世辞でもなんでもなく、紛れもなく彼女の本音である。
もし、自分が男だとして、カトレアを嫁にもらえるとしたら、それこそ一生の幸せといえ
るだろう。もっとも、あの動物たちと一緒にいなければいけないのは少々骨が折れるだろ
うが、それでも余り余った母性というか、包容力が彼女にはあるのだから。
「あら、嬉しい。でも、そんな素敵な方が私にいるかしら?」
「きっといらっしゃいますよ」
これも本音。
「其の時までは、このアニエスがお姉様の御身を護ります」
「まあ、何と頼もしい。まるでお姫様になった気分だわ。じゃあ、アニエスは私の騎士様
というわけね」
「そんな立派なものではないですけれど」
「いいえ、立派です」
騎士。響きの良い言葉だが、アニエスにとっては重荷でしかない。自分の手は汚れている。
そして、これからも自分の手を汚していくのだろう。その汚れた手で、騎士になることな
どできやしない。だから、私はミランなのだ。
「あまり思いつめないでね」
そんなアニエスの想いを汲み取ってくれたのか、カトレアは優しく彼女の手をとり、
そして励ます。アニエスはゆっくりと頷き、ありがとう、とつぶやいた。
「アニエスなら、王宮で名を馳せる騎士になれますよ」
「そうであればいいのですが」
「多分、ルイズも騎士になりたいって言うでしょうね。あの子もアニエスに憧れているか
ら」
「……それはやめてもらいたいですね。あの子には、平和に暮らして欲しい」
「私もよ」
だからこそ、ルイズには今の生活をずっと続けて欲しい。幸せな人生を送ってもらいたい。
それは、アニエスだけではなく、ラ・ヴァリエール家全体の願いでもあった。
普通に暮らし、普通に過ごし、普通に結婚をする。何も、怖いものなど来ないような。そ
んな暮らしを――。
そんな時だった。どこからともなく、爆発音が聞こえてきた。しかし、こんな場所で爆発
など起こるはずがない。何事か、とアニエスとカトレアは爆発が聞こえてきたほうをむく。
「失礼します!」
「きゃっ!」
すぐに向かおうと思ったアニエスだったが、周りに従者もいないこの場所に、カトレアを
置いていくわけには行かない。意を決して、またあの時のようにカトレアを抱きかかえる
と、アニエスはすぐさま爆発音が聞こえた場所に走っていく。カトレアはと言うと、先ほ
どの会話を思い出して、顔を赤らめているだけだった。
「けっほ、けほ……」
そしてアニエス達がその場所へと辿り着くと、そこには爆心地で煤まみれになって、服も
ところどころ破れてしまって、咳き込んでいるルイズと、爆発に巻き込まれたのか、同じ
くところどころに煤が付いている、腰を抜かしたエレオノールの姿があった。
「これは……ルイズ! 大丈夫か、怪我は!?」
「エレオノール姉様、大丈夫ですか?」
アニエスはカトレアを下ろし、ルイズに駆け寄る。彼女はのどに土か埃が入り込んでしま
ったのか、咳き込みながら顔を縦に振るぐらいしか出来ない。アニエスはハンカチを取り
出し、ルイズの顔を拭いてやる。ルイズは涙目になりながらも、やっと声を出して言った。
「あ、ありがとうお姉ちゃん」
「一体どうしたんだ……これは一体」
「カトレア、ありがとう。これはね、ルイズの魔法が爆発したのよ」
アニエスの問いに、エレオノールは起こしてくれたカトレアに礼を言いつつ答える。
「爆発……?」
「それは一体どういうことなんですか?」
「私にも分からないわよ。全く、どうなっているのか……。まあ、たまたまかもしれない
し。もう一度唱えるのよ、ルイズ」
「お姉様!」
「だ、大丈夫。もう一度。けほっ、けほっ……。う、うん……。お姉ちゃん、少し離れて
たほうが良いと思う……」
「え、あ、ああ」
エレオノールは再び魔法を使うよう催促する。カトレアはそんな彼女を止めようとするが、
ルイズは首を横に振り、少し傷が付いてしまった杖を構える。カトレアはそん先ほどの爆
発で恐怖心が付いてしまったのか、心なしか、少し体を杖から引かせているようにも見え
る。アニエスはルイズから少し距離をとると、黙って其の様子を見守る。
ルイズは破れかぶれな表情を浮かべながら、コモンマジックを唱える。
「レビテーション!」
結論としては爆発が起こった、という以外にない。
ルイズの魔法は、今のところレビテーションしか唱えていないものの、爆発してしまうと
いうよくわからないものであった。
こんな事例など過去にはない。エレオノールもカリーヌも公爵も、魔法が爆発してしまう
という事例など聞いたことも見たこともなかった。
普通ならば魔法の詠唱に失敗すれば何も起こらないし、レビテーション程度であれば魔法
初心者であっても、数サントは浮かせられるぐらい、発動だけであれば簡単な魔法なはず
だ。それすら出来ないのは、流石に異常といわざるを得ない。
とはいえ、もしかしたら5年間のブランクのせいかもしれないというのも否定は出来なか
った。
本来ならば、5歳ぐらいで魔法を覚え始め、ゆっくりと習得していくのが魔法であるから、
10歳になってやっと使い始めたルイズの魔法は不安定な状態になっているのではないか、
とそういう可能性を、食事を終えた後、今通路で考え事をしながら歩くエレオノールは考
えていたし、それを家族に主張してみている。
ただしこれはエレオノールの根拠のない推測であり、彼女自身ありえないと考えている。
そして、色々と考えを巡らせている内に、最悪な推論が浮かんできた。
――あれはルイズではなく、別の子ではないのか。
それは、考え付いてしまったエレオノールが自身、反吐が出るほど最悪であった。
家族の証拠ともいえるペンダントは再会の時に見せてもらったし、何よりあの子が自分の
妹であると信じている自分の気持ちはどうなるのか。
だが、そんな想いの中でもエレオノールは、本当にあの子は自分の妹なのか、という考え
を捨てられなかった。
そんな彼女の耳に、まるで幻聴のように、使用人たちのひそひそと、ルイズを蔑む声が聞
こえてきた。
――ルイズお嬢様が魔法を失敗なされた。
――簡単な魔法のはずなのに、どうして失敗したんだろう?他の方々はとても優秀なのに。
――たまたまじゃないの? まだ使い始めなんでしょ?
――いや、あのアニエスという平民上がりが余計なことをしたのでは?
――いやいや、もしかしたらルイズお嬢様と同じ顔を持った別人なのでは?
――もしかしたら、公爵様とではなく、奥様と平民との間に生まれた子なのでは?
ヴァリエール家は大きい。そして抱えている使用人の数も自ずと多くなる。そうなれば、
ヴァリエール家に絶対的な忠誠を誓っている者もいれば、本性を隠し、その名声に寄生し
ているだけの者だっている。だからこそ、このような声がひっそりと聞こえてくるのは、
当たり前のことなのかもしれない。
そのような声は捨て置けば良い。ラ・ヴァリエール家の威光はそのような声に怯む事はな
いし、ルイズがここの娘だという事実は明白なのだから。堂々とすればよい。
だが、エレオノールには、この声がまるで、自分が発したような声に聞こえてきた。まる
で、自分がルイズの事を認めていないかのように。妹だと思っていないかのように。
「何をくだらない話をしているの!?」
だからこそ、エレオノールはその声がしてきた場所へと飛んでいった。そのエレオノール
に気が付かなかった使用人達は、しまった、と自分たちの行いに後悔しつつも、何とか言
いくるめないかと言い訳を始めた。
「え、エレオノールお嬢様、これは違うのです」
「何が違うというの? 言ってごらんなさい!」
「そ、それは……」
だがそんな言い訳等エレオノールの耳には届かず、彼女は更に使用人に詰め寄る。すると、
観念したのか使用人達は一斉に口を閉ざしてしまった。それを見たエレオノールは更に怒
りを露にする。
「ふんっ! 貴方たちのような、こそこそと陰口を言う卑怯者など、ヴァリエール家には
必要がありません。早々と出て行きなさい!」
エレオノールがそう叫び散らすと、使用人達は顔を真っ青にしながら、ぺこりと頭を下げ
て、その場を後にしていった。そして、その姿が見えなくなった後、エレオノールはその
場にしゃがみ込んで、しまった、と頭を抱えてしまう。
「何をやってるのよ、私は……。あんな声、捨て置けば良いじゃない……」
あんなにヒステリックに叫び散らすなど、大人気ない。こんなのは名家がすることではな
い。苛立ち、頭が混乱していたとはいえ、エレオノールは自分が行った行為を酷く後悔し
た。
酒でも飲んで忘れよう。ルイズの魔法もいつかは成功するはず、とエレオノールはふらふ
らと自室に戻ろうとした。すると、またしても彼女に声が聞こえてきた。
「クックベリーパイかぁ」
「ルイズ様が是非食べたいと言っていましたから、こっそり作ってしまいました」
「夜に食べるのは感心できないぞ」
アニエスと彼女の付きのメイドの声だった。メイドのほうは手に皿を乗せて、其の上には
焼きたてのクックベリーパイが湯気を出していた。
「アニエス様もお一つ如何ですか?」
「私がか? 私は味オンチだが」
「まあまあそう言わずに」
暢気なものだ。私がこんなに苦しみ悩んでいるというのに、彼女にはそんなことなどお構
い無しなんだろう。自分の妹が魔法が使えなくて苦悩しているというのに。
「じゃあ一つ。……うん、美味しいと思う」
「まあ嬉しいですわ」
そもそも、なぜルイズは自分にはなつかず、この女には懐いているのか。
こんなにも思っているというのに。
「あ、でもルイズはもっと甘いほうが好きだと思うぞ」
「そうなんですか? これ以上甘くしろと……」
「あの子は甘党だから」
「まあ、やはりルイズ様の事は良くお分かりなのですね
ルイズの何が分かるというのだ。平民の癖に。
「あ、エレオノー……」
「え?」
夜空の星々が照らす屋敷の庭の湖の畔。エレオノールは息を切らし、ここまで走ってきた。
いや、正確に言えば逃げてきたと言ったほうが良いだろう。
あの二人に近づいたエレオノールがした行動は、アニエスの頬を引っ叩くという最低の行
いだった。
何故叩かれたのかわからないアニエスに対し、エレオノールも何で叩いたのか全く分から
ないでいた。だが、多分怒りと苛立ちと嫉妬と羨望が重なり合って、そんな行動をしてし
まったのかもしれないし、単純にひっぱたきたかったのかもしれない。
そしてその複雑な感情は、アニエスに対し、苦痛の言葉を吐き出してしまった。
『貴女がもっと早く、ルイズをここに戻していたら、こんな事にはならなかったのよ!』
『貴女が5年間もぐずぐずしていたから、ルイズは魔法を使えなくなったかもしれないの
よ!』
『わかっているの!?』
思い出すたびに最低だと思う。どれもこれも嘘の言葉だったから。
それを聞いたアニエスは酷く悲しい顔をしていた。そんな彼女の顔を見たとき、エレオ
ノールは心がやるせない気持ちで一杯になって、その場から逃げ出してしまったのだ。
何故あんなことを言ってしまったのだろう。あのアニエスはルイズとカトレアと母様の恩
人ではないか。家族と一緒になる事だって、納得していたはずなのに。
「……馬鹿じゃないの?」
項垂れるようにエレオノールはその場にしゃがみ込み、自問自答をする。
わかっているの? と言われるべきなのは私のほうだ。何も理解していないのは自分のほ
うではないのか――。
昔から人付き合いが苦手だった。
ラ・ヴァリエール家の長女である身であるから、下手な態度を取ってなめられぬように、
家の名を傷つけないように心構えていたために、人には高圧的にしか付き合うことしか出
来なかった。素直になったことなど一度もなかった。その心の隙に突かれたくなかった。
別れる前のルイズには叱ってばかりで、懐かれたことがないし、メイドも自分を見る目は
畏怖のそれである。
それに、何人の男ともこうヒステリックな一面が出て、結局別れてしまっている。アカデ
ミーでも、何人もの助手に逃げられた。友達と言う友達も、そんなにいない。もしかした
ら一人も。
そんな彼女を理解してくれているのは、他でもない、家族だけだった。そんな家族が迎え
た人の気持ちを考えず、エレオノールは手を出してしまった。
「馬鹿じゃないの……」
もう一度つぶやく。今度は疑問を投げかけるのではなく、完全な自虐であった。
そんな家族の中に入ってきたアニエスを彼女は許せなかったのかもしれない。
でも、叩くことなんてなかった。嘘の言葉で責めることなんてなかった。素直に告げれば
よかったじゃない、と自分を責めてみる。
自分はもう23なのだ。大人にならなければいけない。なんという器の小さいことか。あま
りの情けなさに泣きそうになってきた。
「あれぇ、エレ姉だ」
と、そんな彼女に想定外な声が聞こえてきた。その声を聞いたとき、エレオノールは慌て
て平静を装うとする。息を吐き、息を大きく吸い、そして咳き込む。よくわかっていない
ルイズはその様子が滑稽で、声を出して笑ってしまった。
「お・チ・ビぃぃ!」
エレオノールは振り向いて、怒りのままにルイズのほっぺを引っ張ってやろうと思った。
しかし、振り向いてルイズの姿を見ると、全身煤だらけになっていて、右手には昼に練習
に使った、ボロボロになった杖が握られていた。
「つ、つねらないで!」
ルイズは身構えてエレオノールを抑えようとするが、其の前にエレオノールの怒りが収ま
って、その場に呆然と立ち尽くしていた。
「ルイズ、その姿……」
「あ、えっとね。ご飯食べた後、こっそり練習しにいってみたんだ。でも、えへへ、私駄
目だね、魔法の才能ないみたい。ほら、杖もボロボロになっちゃった」
そう自嘲しながらも、屈託のない笑顔を見せるルイズ。そして、何のためらいもなく、ぼ
ろぼろになった杖を見せた。
「あなた……魔法が使えないのよ? その意味分かってるの!?」
「そりゃあ、魔法が使えたほうが良いけど……。使えなくても、暮らしていけるし。もし、
魔法で手助けできないなら、私なりに頑張るつもりだよ。あ、でも魔法が使えることが
貴族の証だって言ってたから、やっぱり魔法が使えたほうが良いのかなぁ」
そういいつつも、まるで魔法が使えないことに対し、何の畏れも感じず、ただ純粋な少女
の笑顔をルイズは見せた。
あんなに意地悪をされてもなお、ルイズはエレオノールにその笑顔を見せていた。
其の瞬間、エレオノールは今まで自分がしてきたことが何だか恥ずかしくなってきた。こ
の子はこんなにも素直になってくれたというのに、私は――。
「ねぇ、ルイズ……。その、私のこと、嫌いじゃない?」
「え、急にどうしたの?」
「ほら、私癇癪持ち出し、すぐ怒鳴っちゃうし、貧乏乳だし……」
「最後のは関係ないと思うけどなぁ……。でも、嫌いかそうじゃないかって聞かれたら、
私はエレ姉の事嫌いじゃないよ」
「え……?」
「ほら、エレ姉からかうとすぐムキになるし。そこが面白くて。アニエスお姉ちゃんにそ
っくりなんだもの」
「え? ……そ、そう……」
ルイズの言葉に安心したと同時に、何だか複雑な気分に陥ってしまった。そんな彼女にル
イズはもう一言付け足した。
「でももうちょっと素直になったらなぁ〜って思う」
「そう……ありがとう」
その言葉に、エレオノールは精一杯微笑みながら感謝の言葉を返した。微笑むことなんて
久方で、少しぎこちなかったけれど、ルイズに気持ちが伝わるには十分で、彼女は悪戯に
笑って見せると、続けざまに謝罪した。
「昼は癇癪持ちとか言ってごめんね、エレオノールお姉様」
「あ、うん……。別に、呼びたければその、エレ姉で良いわよ。何か今更そう呼ばれても
気味が悪いだけだもの」
突然のことにエレオノールは頬を赤くし、目線を逸らしながら答えた。そんな彼女の様子
にルイズは口を尖らせた。
「むぅ、まだ素直じゃないなぁ。まあいっか、そこが可愛いし」
「……! それよりも! 何かアニエスとメイドがクックベリーパイ用意してたわよ。食べ
に行けば?」
「え、本当!? いやったぁ! あ、エレ姉も一緒にどう?」
エレオノールの言葉にルイズは飛び上がって喜び、エレオノールを誘おうとする。だが、
エレオノールは首を横に振って、遠慮した。
エレオノールの言葉にルイズは飛び上がって喜び、エレオノールを誘おうとする。だが、
エレオノールは首を横に振って、遠慮した。
「私は……遠慮しておくわ。太るかもしれないし」
本当は違うのだけれど。とりあえず半分だけ嘘をついてみる。
まだアニエスに顔を出す勇気はなかった。
ルイズは、そっか、とありがとう!と言って、屋敷の中へと入っていった。エレオノール
はその後姿を手を振って見送る。
そして、明日になったらアニエスに謝ろう。と、素直な気持ちで思ったのだった。
だからこそ、エレオノールはまた呟く。
「ありがとう、ルイズ……」
エレオノールの素直な気持ちを込めた言葉は、夜空の中へと溶けて行った。
そして翌日。
「いやぁ。昨日はびっくりした」
「まだ頬が赤く腫れていますが、本当に治癒はいらないのですか?」
「ああ。このぐらい、なんともないさ」
アニエスとアネットは廊下で立ち話をしている。エレオノールに引っ叩かれた痕か、アニ
エスの頬は赤く腫れてしまっていた。クックベリーパイをもらいに飛んできたルイズに事
情を聞かれたときにはどう説明したものかと苦心したが、 何とか誤魔化せた。
しかし今日のこれはどうしたものかと流石のアニエスも頬を押さえながら悩むしかなかっ
た。
と、そんな時、通路の向こう側から、なにやら気合が入った様子で胸を張って歩いてくる
エレオノールの姿が見えてきた。顔を見れば、何時も以上に顔を赤らめている。
そんな彼女の様子にアニエスは思わず冷や汗をかいて身構えてしまうが、エレオノールは
そんな彼女に対し、乱暴に手を取ると、其の手のひらに何かを置いた。
アニエスはその手の下に自分の手を見ると、一つのペンダントがそこに置かれていた。そ
して、顔を赤らめながら言った。
「……昨日は突然嫌な事を言って悪かったわ。それに、いきなりひっぱ叩いて……。
その探し出せなかったのはこちらのせいだし、それに、貴女は5年間もルイズの事を、そ
の、守ってくれてたんだし、苛立っていたとはいえ、感謝こそすれど罵倒なんてもっての
ほかだったわ」
「は、はぁ」
「これはそのお詫び。きっと似合うと思って、その、あなた少し男っぽいから、えっと、
そう女性らしくしたほうが良いと思ってね! ……こんなんで許されるとは思ってないけ
ど……。あと……その、ごめんなさい。痛かったでしょう?」
「い、いえ。昨日の事は気にしていませんから。それに、ルイズとの生活に満足して、ま
ともに親探しをしなかったのは事実ですし」
「……そ、そう。まあ、じゃあ」
そう言って、エレオノールは自分の杖を取り出す。そして、素早く詠唱を行い魔法を唱え
ると、見る見るうちにアニエスの右頬の腫れが収まっていく。これは水系統の魔法、治癒
だ。
「……これでよし。レディがそんな腫れた顔で出て行ったら笑いものになるからね。その、
引っ叩いて本当に悪かったわ」
「いえ、ありがとうございます、姉上」
彼女なりの精一杯の謝罪だったのだろう。素直じゃないが、表情の中には真意が写りださ
れている。だから、アニエスは微笑みながらその謝罪を受けた。これ以上彼女を責めるこ
とはしなかった。
すると一転、エレオノールはアニエスから踵を返しながら、大声で言った。
「でもね! まだ私は貴女を完全に妹と認めたわけではありません! 今度のツェルプス
トーとの祝賀会で精々恥を掻かぬよう気をつけなさい! そこのところしっかり心構えて
置くように! 以上!」
そしてエレオノールはそのまま、どすどすと歩き去っていった。その言葉にアニエスとア
ネットは呆然としていたが、お互いの顔を見合ったとたん、クスッ、と苦笑しあってしま
った。
やっと、自分に本心をぶつけてくれた。それだけで大きな一歩だ、とアニエスは考えてい
た。だから、叩かれたことなど気にはしなかった。
そしてエレオノールも、先ほど言葉とは裏腹に、やり遂げたような表情でいて、満足そう
に笑っていた。そんな彼女を見たメイドや執事達は気味悪がったが、そんなことはお構い
なしだった。
そして、一月の月日が流れた。
以上第九話でした。何だかキャラ崩壊が酷くなってきた気がします。
あと、ちょっと話の展開が早すぎた気がします。反省
毎度ながら感想ありがとうございます。(`・ω・)
かなり気難しいエレ姉ですが、アニルイではルイズがいなかったために
ゆとりがなく、更に気難しい性格にしてみましたが如何でしょうか?
でも、色んなSSで書かれている通り、エレ姉は良い人のはず!
ということで、次話はキュルケ、ルイズに出会う編とエレ姉、アニ姉に落とされるの二本立てで行きます。
>>654 改行は閲覧者依存になってしまうのは仕方ないですよねぇ。
とりあえず、余裕があるときはぼくも気をつけてみることにして見ます。
というか、携帯の改行見て正直吹いた。こりゃ読みにくいわけだわ……。
ということで代理終了でござる
作者さん乙です
作者氏も代理氏も乙かれ
もしサイトがサーシャの転生した姿だったら
デルフと同じく六千年間の内にすっかり記憶を無くしていたがテファの歌で全部思い出す
まず異端審問にかけられます
もしサイトが高校生ではなく
優秀な哲学者だったら
メイジや貴族ばっかり優遇されるハルケギニアの現状を見て
負の連鎖や弱きものへの暴力をなくす為、ルイズと共にハルケギニアを
変えていくって話になりそうだな
・・・まず戦いより論議が多くなりそう・・・
悪い貴族はアン様が直々に水戸黄門するよ
もしサイトがルーンの影響で徐々に獣化していったら
犬だしドーベルマンかな、どうせなるならカッコいい奴がいいだろうし
親元には帰れんが
犬耳ショタとな!?
それなんてよーちえんサイト
もしルイズだけ逆行して、ルイズはサイトを召喚できずにタバサがサイトを召喚したら
ルイズはたまに系統魔法が成功するようになってます
サイトに犬耳?
……リリカルのザフィーラの様に、筋骨隆々とした逞しい男に犬耳と尻尾が付いている、そんな無残な姿をサイトにも晒せというのか。なんという容赦の無さ。
いやサイトならいけるだろ。メイド状態もなかなかどうしてな感じだったし
モット伯が男もいける口だったら
ギーシュとサイトが危険だ
ザッフィーさんディスってんじゃねーぞ
もしギーシュがサイトに敗北した後どんどん屈折したら
事ある毎にサイトを妨害
まさかのやられ役からラスボス昇格
シャルルがジョゼフを暗殺して王位に就いていたら
シャルル=罪の意識に苛まれ虚無、魔法社会を滅ぼそうと画策
オルレアン夫人=ジョゼフの暗殺、裏工作を追及して精神を壊される
シャルロット=素性を隠してトリステインに留学させられる
イザベラ=北花壇で危険度の高い任務に就かせられる
オルレアン夫人の回復が見込めない以外は変わらない?
もし魔法学院で貴族同士だろうとバトルが容認されてて
その戦績でメイジの優劣が評価される体制だったら
とりあえず、ルイズの境遇は変わんね。
0勝、いや冷笑のルイズ
何故か無敗王者のシエスタ
遅いけど、銃士の人乙です。
エレ姉さんは、なんか非常にリアルな弱さを感じる人だと思います。
カリン様もカトレアさんも、なんというか極端な人だし。
その分割を食ってるよなぁ、と思う。
ルイズは、それほどテンパってはいないようですな。
とはいえ、この後も色々を難儀なことが多そうですけど。
あの爆発力なら
当たれば一撃必殺のルイズとかじゃない?
もしキュルケがビッチじゃなくて漢女(おとめ)だったら
若本声か
>>796 それなりに勝ってて孤立しなさそうだよな
>>790 イザベラが最初の任務で死ぬだろうね
>>794 貴族じゃないからバトルしないもんなw
そりゃ無敗だw
イザベラは機転と魔法以外の技術で生き残りそうな気がする。
イザベラを殺して、シャルル一家の家庭を完全崩壊させるのもありか。
なあにイザベラには地下水先生がついてる
少なくともマリコルヌ位が相手なら勝てそうなんだけどな>ルイズ
流石にキュルケ達より成果はパッとしないだろうが
>>804 虚無に目覚めるまでは命中精度がノーコンなルイズだと
それほど運動神経がある訳てせもないし不可視の風使うマルコメ相手は辛くない?
普通に1発魔法もらえば負ける気がする、逆に1発爆発当てればKOできるし
マルコメに能力はともかくまともに戦う度胸があるかしだいだけど
ゼロ魔には固定翼機が出てくるのに回転翼機が出てこないから
こんなIFを1つ もしもタルブにあった航空機が零戦ではなく
海自のHSS-2B(パイロット2名存命)だったら
7万人のアルビオン軍との戦いで
ドアを開けて機銃を撃ちまくるサイトとか
タルブ防空戦でアルビオンの竜騎士に機銃を撃ちまくる
サイトとか見れそうだな おまけにレーダーもついているから
哨戒 偵察にも使えるな
>>806 佐々木さんが居ないから、シエスタ&ジェシカは消滅ですな
能力不足のメイジ救済策としてメイジ同士がフュージョン出来たら
>>806 その手の話は定期的に出るが整備の手間がかかる割りに速度がゼロ戦以下の機体があっても誰得な話になるだけじゃない?
もしもカリンちゃんが永遠の14歳だったら
>>809 何時もの人乙って言っとけばいいと思うな。
>>810 カリンさんじゅうよんさい、だと…!?ほほう、それでそれで?
ルイズと瓜二つだから、双子に間違われたりとかするかもね。
短編だけどやってみた
零戦ではなくヘリコプターだったらでのタルブ防空戦
本当に短いのでそこはご理解をお願いします
ダダダダダダ!!「これで10匹!!」才人は
ドアからM2機関銃を撃ち10匹目の竜騎士を撃ち落した
「木林二尉!あとどれくらいだ!?」
「は!残り3匹と判明!!」
「よし下昇するぞ!!」操縦席に座りHSS-2Bを操縦する2名のヘリパイ
パイロットの佐竹二尉と副パイロットの木林三尉だ
「平賀君!!振り落とされないように捕まって!!」「アイ・サー!!木林三尉!」
バアアオオオオン!!3名の男を乗せた海上自衛隊のHSS-2Bは
下昇し残り3匹の竜騎士の編隊に割り込んだ
「死ね!!」ドガガガガガガ!!才人が放ったM2重機関銃の弾は3名の竜騎士の
頭を吹っ飛ばし竜にも弾を撃ち込んだ「残り2匹!!」「警戒!!レーダーに後方からの
敵を発見!!」木林がそう伝えるといつまにか後ろに回りこんだ竜騎士がいた
「あいつは・・・ワルド!!」才人はその竜騎士がワルドだと知ると頭に血が上りそうになった
「トリステインの裏切り者が!!佐竹二尉!!後方に現れた竜騎士の上に行って下さい!!」
「了解!!」ブワアアアアン!!HSS-2Bは見事な機動性を出しワルドの上方に回り込んだ
「地獄に落ちろ、このヒゲ野郎!!」ドガガガガガ ワルドはヘリの機動性を見て驚く暇もなく
20mm機銃の弾を体全体に喰らい四股と首がちぎれ竜ごと落ちていった
タルブの空は海上自衛隊の哨戒ヘリと3名の男達によって守られたのであった・・・
グロになった所も出来ちゃったよ
ついでに下手でゴメン
?
戦国自衛隊とのクロスはクロススレでやれ
虚無の伝承が失伝しておらず、エレオノールの婚約者がワルドで、ルイズの婚約者がウェールズだったら
アンアン「地獄で私に詫び続けなさいーーー、ルイズぅーーーー!!」
あれ?
LIVE A EVILのクロスは(ry
たまらん、ちょっと書いてみた。
ラ・ヴァリエール家には、カリーヌというとても可愛らしいな夫人がいるという。
桃色掛かった長いブロンド髪を束ねて、まるで少女のような小さな体に似合わず
数々の伝説を残し、そしてここが重要なのだが、30年以上も姿かたちが”一切”
変わっていないのだという。
なぜそうなのか、という真相はわかっていないが、その所為でラ・ヴァリエール公爵は
少女好きであるとレッテルを貼られていたりする。
勿論、実年齢が50歳に近い彼女は姿は兎も角精神年齢はそれ相応であり、
公爵とカリーヌは数々の苦難を乗り越えて結ばれたのだから、
公爵の少女好きというのは根の葉もない噂程度でしかないわけだが。
と、数日前までは彼女らの娘、ルイズは思っていた。そう、隣にいる、自分と瓜二つの
姿を持つ母カリーヌが、自分がこれから通う魔法学院の制服を着ていなければ。
「どうかしましたか? 何か問題でもありますか?」
いえ、問題しかないと思うんですけど、とは言えない。言えば何が飛んでくるかわかりはしない。
だが、このウキウキと杖を回したり、まるで純朴な少女(いや、15のルイズとそっくりな地点で、一見すれば少女なのだが。)
の笑顔を見せている母を見ると、もはや悪寒すら通り過ぎて何も感じられなくなる。
ルイズはたまらず勇気を出して、母に問い詰めた。
「母様! な、な、なんで制服きているのでありますか!?」
焦りと恐怖で口調が変である。
「良い質問です。今日から私もトリステイン魔法学院の生徒になります。貴女と同学年としてね」
「え、ええ!?」
「何ですかその顔は。いいですか? あなたは魔法が使えません。そんな貴女を心無き者達が誹謗したりするでしょう。
そんな魔法学院の中に、あなた一人で行かせるのは心配です。なので、私も身分を隠して同伴し、
貴女を守ります」
「は、はぁ」
「勿論、貴女が魔法が使えるように私も協力するつもりよ。だから」
「母様……」
「一緒に頑張ろうね、ルイズちゃん」
「母様、色々台無しです」
と言いつつ、実は騎士に憧れ、戦いの日々を送っていたカリーヌは、夢の学院生活をしてみたかっただけだったりするが、
それはまた別の話。
そして、後にサイトという少年がルイズによって呼び出され、粗相を起こしてカリーヌに殺されかけたり。
ワルドがルイズと間違ってカリーヌを婚約者呼ばわりして、レコンキスタとばれる前に半殺しにされたり。
レコンキスタとばれてからも半殺しにされたりするのもまた別の話なのである。
すまん、ちょっとの時間じゃコレが限界_| ̄|○
イイヨイイヨー
たまらん、たまらんぞ
もし使い魔のルーンを付けると体の一部が状況に応じて変形できたら
攻撃形態は拳が鋭いブレードになったりなったり
防御形態は腕から並の魔法なら傷一つ着かない盾が生えて来たり
最終的には虚無の使い魔四人が変形・合体するわけですねわかります
こう、ガションガションとw
この合体虚無の弱点が顔だと何故わかったぁあああ!!
シャルルが虚無で才人を召喚していたら
才人の召喚以降シャルルから距離を取るジョゼフ
実は息子も欲しかったので喜ぶオルレアン夫人(夫がまともに魔法を使えないので、才人が平民な事ぐらい気にしない)
純粋に兄が出来て嬉しいシャルロット
シャルロットが取られて面白くないイザベラ
男にキスされて傷心の才人
表には出さないが才人以上に傷心の虚無シャルル
もし使い魔のモデルが動物で無く虫主体だったら
きゅるきゅるは竜の代わりにトンボか蝉か
蜘蛛や蜂の姿の使い魔が出るかも知れない
召喚時にサイズがランダムに大きくなったり小さくなったり?
大きくないとタバサが困るし、小さくないとオスマンが困る
憚られる使い魔が蝗だと…
第五のラッパ吹きと申したか
>>825-826 時代を問わず召喚されてメガネウラ(巨大トンボ)やアースロプレウラ(巨大ヤスデ)みたいのが
マリアンヌがサイトを召喚していたら
1.アン様の股肱の腹心ルート
2.マリアンヌ大后のツバメルート
3.両方、そしてアン様が虚無ならぬイヤボーンの系統を取得
アン様「お父様のおちんぽくださいまし」
なーんてことに・・・
>>830 才人「アンが欲しければ、俺を倒してからにしろ」
ウェールズ「解りました義兄さん」
才人「ウェールズ、オレはお前の義兄じゃない」
アンの事で幾度となく殴りあう才人とウェールズを幻視した。
もし使い魔が一定の経験値を得て脱皮の後進化してパワーアップできたら
サイトもフツメンからイケメンに
Lv1 長持ちになる
Lv2 2cm伸びる
Lv3 7400rpmを達成
Lv4 目があっただけで女は失神
Lv5 近寄っただけで妊娠
Lv6 男の娘に進化
Lv7 ゴミ箱を妊娠させる
>>835 まあメイジ(魔法使い)の使い魔としては相応しいのかもしれん。
もしゼロの使い魔の台詞が中国語と韓国語に翻訳してからの日本語の再翻訳だったら
イミフ
それ何が面白いの?
会話にならない
もしサイトが三つ子で同時召喚されたら
抑え役の長男と直情型の次男、中間タイプの長女
三人ともガンダ持ち
>>837 他の日本アニメの韓国における取り扱いみたく
サイトと佐々木さんの名前がセニンとチョ・ブユとか変な名前になってるんじゃないの?
あとタルブ名物キムチ
ニコ動ネタはさすがに通じないか・・・
ニコ動ネタは外にもちだすと氷点下レベルだから
ゼロ魔を韓流ドラマにしろとな?
ニコ動ネタと知ってて馬鹿にしたにきまってるだろ
もしもギーシュ戦後モンモンがサイトになびいたら
ギーシュが怨みの権化と化すな
サイトが寝取り男だったら・・・
しかし作中で男持ちの女キャラってあんましいないな
モンモフーケジョゼットカリンちゃん
これぐらいか
ゼロ魔が両刀使いが珍しくない世界だったら
栄養状態がよく、太りすぎでも痩せすぎでもない、
女装がそこそこ似合う顔立ちの才人にとって危険な世界になるな。
挿絵はそうだが、設定上、サイトは平凡気味のおもろ顔だ。
ハルケにおいて美醜を見分ける感覚が地球と全く違っていたら
つまりハルケ人から見ればマリコルヌが美男子でモテモテになる
それ一歩間違うとルイズが魔法も使えない不細工という
最悪の扱いされていかねないのだが・・・・
>>852 価値観の違う世界に迷い込んだ異世界人が
蔑まれてるブサイク(読者・主人公視点では美人)に一目惚れする系の話は稀によくあるきがする
まあ美人の定義は国や時代によって違うもんだけどな。
平安美人だって、今の時代じゃ美人とは言えないし。
「孔明の嫁は西洋美人だった説」だな
サイトが孔明の嫁だったら
孔明の嫁というのは各地にいろんな伝説があるからなあ…というのはスレ違い。
しかしカリンちゃん、娘と一緒に学院に行くというのは惹かれるネタだw
誰か続き書いてください。
もしヴァリエール三姉妹全員が魔法学院生だったら
カトレアはルイズを庇って途中で再起不能
なんという女塾・・・・・
もしもサイトの世界にゼロ魔の本が存在し
ハルケにはサイトの世界の本が存在したら?
しかも本の原本を改変するとお互いの世界に影響が出たら?
「つまりこの原本を書き換えればサイトを超人にだって出来るのよ」
ページを破って燃やしたらその分の歴史消滅とか
キン肉マン王位争奪編を思い出した。
チリ紙から戦闘機までランダムに呼び出せるルイズ
>>858-859 しかしエレ様はどう考えても鬼ヒゲの役回り・・・
飛行帽はああみえて妻子がおるし
女の子大好きのギーシュが平民であるとはいえ女の子のシエスタにいちゃもんつけるSSが多すぎる
まあテンプレみたいなもんだから仕方がない
むしろそのままシエスタを口説くべき
サイト二重人格ネタの応用で
もしガンダがサイトと分離できたら
所謂使い魔の使い魔
サイトのイメージでその都度ドラゴンにもフェニックスにも変われる
戦闘が終わったらルーンに戻り
サイトと心で会話出来る
で、どうなるの?
サイト不要になって最後にルイズと合体する
つーか二重人格の応用でも何でもなくね?
魔法関係の設定は全てルイズの妄想で、魔法学校も普通の高校、サイトはクラス替えで同じクラスになっただけ
というのがあの世界の現実だったら。
クラスメートが魔法を使えるのはルイズの妄想、ルイズが魔法を使えないのは現実
もしくはルーンのおまけ呼ばわりされる
もしちい姉さまがずっと仮病使ってたら
原因は分からないけど、なんかヤバイことは分かってるんじゃなかったっけ?
それならすぐにバレそう
カト姉さまじゃなくてエレ姉さまが病気だったら
でっていう
カト姉さまとエレ姉さまの性格が逆だったら
病弱で屋敷から出られなくて、性格はきつくて怒りっぽくて、そんなもんだから気にかけてるルイズには苦手意識を持たれてて、って……
なんか、鬱な物語が想像できるんですが。
病気を別にしたら、それは単なる厄介な引きこもり毒女じゃねえかwww
そんな妹をほっておけなくて、縁談を断りまくって世話をするエレ姉
エレ「性格はきつくて怒りんぼだし、気にかけてるルイズにも嫌われてるわよね……」
ルイ「本当に嫌いだったらお前の為に治療法なんか探さねえよ」
二人「エヘヘヘヘヘ〜」
もしもワルドが、世界なんてどうなってもいいという勢いでウェールズに一目ぼれしてたら
がちほも
もしサイトがガンダの使い過ぎで不老不死になったら
ちょっと何言ってんのかわかんないですね
サザンアイズか!!
ルイズが三只眼に!!
使い魔契約とは、相手の魂をとりこむということなのか!
いや、それはそれで面白そうだけど、スレちだろw
もしアルビオンに生まれたのがアンリエッタで、トリステインに生まれたのがウェールズだったら
5万人の軍勢に陵辱レイプされる姫様と申したか
その組み合わせだと
アンリエッタ ←→ ウェールズ ←ルイズ
から
アンリエッタ → サイト → ルイズ → ウェールズ
っていう話になるんじゃない?
シエスタ「御両人共いらないんですか?じゃあギーシュ様は私がもらっておきますね」
あげるから糞メイドはもう本編に帰ってこなくていいよ
トリステインとゲルマニアの同盟話も無しかな?
893 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/07(水) 18:51:17 ID:whof1Sz+
もしもゼロ魔を福本が書いたら
佐々木氏が和菓子職人で、タルブに和菓子の技法を伝えたら
アカデミーが「うちの開発スタッフが羊羹に侵食された模様です」状態になるのだろうか
いくら職人でも、材料が無けりゃあどうにもならんぜよ
左甚五郎ならきっとなんとかする
もしサイトとエレ姉様の性格が逆だったら
ヤンキーとビッチだな
それ、面白いの?
>>897 サイトやエレ姉様のどこがヤンキーやビッチなのかと
サイトが女で周りが男だったらビッチ以外なにものでもない
男だったときと同じ行動をすればな
だからエレ姉様の性格のどこがビッチなんだよ
中身サイトで男侍らせてるエレねえ=ビッチということだろ
ヤンキーってのはわからんが
>>903 なんでエレ姉様の性格がビッチなんて話になってるんだよw
性格が逆だったら何だから、サイトの性格だろw
ヤンキーは知らん
サイトがエレ姉様の性格だったらビッチになるってのなら、エレ姉様の性格がビッチだってことになるじゃんか
え?
悪い、途中で送信した
もしサイトとエレ姉の性格が逆になったら〜
A.性格がエレ姉なサイト(男)
B.性格がサイトなエレ姉(女)
さて、ビッチ呼ばわりされているのはどっちでしょうか?
性格がビッチ呼ばわりされているのはどっちでしょうか?
どっちも呼ばれない
とりあえず、君以外にビッチ呼ばわりされてるのはBの性格がサイトなエレ姉ね
悪い、また途中で送信した
ということで、サイトがエレ姉の性格だったらビッチになるとか、
エレ姉の性格がビッチなんて誰も言ってないからね。
>ビッチ呼ばわりされてる
どこで?
ちょっと上でされてただろw
>>897以降でそのIFに触れたレス読め
自分が嫌いな女キャラ=ビッチってやつちょくちょくいるからな・・・・
なんだただの脳内か
そんなSSがあるのかと思ってびっくりした
いつのまにSSの話になったんだよw
>>914 お前もちゃんと読め、誰も嫌って無いしそもそも女キャラでも無いからw
いやだから
>>897の妄想だろ?
少なくとも俺はサイトの性格のエレ姉様がビッチだなんて思わんし
サイ子さんがビッチという事は分かった
なんか知らんが
お前らビッチにトラウマでもあるのか?
妄想というかネタ振りというか、とにかくそっから始まったレスだけでSSは無いよ
ところで、ここらへんは何だったの?
906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/08(木) 21:15:50 ID:YCsY8Iq5
サイトがエレ姉様の性格だったらビッチになるってのなら、エレ姉様の性格がビッチだってことになるじゃんか
ビッチとは息子の意味
つまりエレさまはカリンの息子
つまり男の娘
勘違いしてたのに気付いたけど、引くに引けなくなって馬鹿のふりをしたり
SSがどうとか訳の分からないことを言い出したんだな……
ネタに異議を唱えただけでなんでそこまで言われなけりゃならんのだ
もし3姉妹のうち一人が実は男だったら?
ツマンネの一言で流してしまえばよかったのに無駄にこだわったからだよ
「実は」が引っかかるなw
異議とかいう段階じゃなくて理解してなかったのにね……
>>895 餡用の豆や芋なら比較的楽に見つかりそうだけど
寒天用の海草を見つけるのは苦労しそうだな
伸びていると思ったら勘違いと過剰反応の応酬だったでござるの巻き
この手のやり取りで間違ってることが判明した側が素直に非を認めたことってないよな。
じゃあ流れを変えるということで
もしエレオノールが結婚できない理由が極度の男性恐怖症だったら。
ルイズを家に連れ帰るときもサイトに気がついて、腰抜かすぐらい
となると使用人はメイドさんのみか、いいね!
むしろエレ姉さまが女の子が大好きだったら
>>922 それ「サノバビッチ(son of a bitch)」の事を言いたいのか?
ロシア語でビッチは息子という意味
英語で娼婦、ロシア語で息子だっけか。スペルは当然違うけど
サザエさんの弟みたいなもんか
エレ姉様が妹バカだったら
>>935 エレ「ルイズ起きなさい!家に・・・」
サイト「う、ううん」
エレ「ひあああ!お、おとこォ!ルイズたすけてぇ!」
ルイズ「え?」
ルイズ「い、家になんか帰らない!姉様なんかサイトで一撃なんだから!」
エレ「ひ、卑怯よ、ルイズ!」
シエスタ「な、なにをなさっているのですか?」
エレ「平民はだま・・・!け、結婚しましょう!今すぐ!」
シエスタ「え、ええ!?」
こうですかわかりません!
>>940 クラスメイトやサイトがヤバイ
妹バカだから魔法学院の人間を何人も買収してるだろうから筒抜け
ルイズを馬鹿にした人間は消され、終いには誰も近づかなくなり「ゼロのルイズ」になる
サイトもサクッと殺されるか、使い魔だから調教で済むか
友達ゼロのルイズとか、ちょっともう二番煎じの感が否めませんね。
単位ゼロのルイズ
講義に出席しないで単位ゼロ
昼間からのんだくれて仲間と麻雀
もう10年近く学院に在籍しているらしい
30歳近いルイズなんて・・・・
三十路なのにあの体型のままのルイズなんて・・・
緊張感ゼロのルイズ
いつも座布団の上でクックベリーパイと茶を啜り
試験が迫っても庭で寝てるだけ
>>946 エレ姉さま! エレ姉さまじゃないかっ!
羞恥心ゼロのルイズ
異性の前でも平気で着替えたりする。
……あれ?
そんなビッチはいやだ
礼儀作法ゼロのルイズ
制服を袖無し超ミニスカにカスタム
飯も音立てまくり手づかみで食うワイルドさ
恋人の取り合いの結果で実はルイズの親戚になってるキュルケ
>>952 それってつまり、トリステインの虚無がツェルプストー家に生まれる可能性もあるよな?
>>953 いくらなんでもヴァリエール家の人間がツェルプストーに行きはしないだろ
つまり、戦場で一目ぼれして押しかけ女房としてツェプストー家の女子が来るんですね、わかります
>>953 嫁さん寝取ったりしてたら子供がどっちの種か分からんぞw
>>956 貴族は基本的に結婚後も3ヶ月は肉体関係無しらしいしそれは無いんじゃない?
……何でこんな時代錯誤なとルイズの台詞で思ったが、よく考えたら腹の中に居るか居ないか判別するのに必須な期間か
水メイジあたりに、誰か仕込まれてるか見てもらう訳にも体面上いかないだろうしw
>>953 ヴァリエール家の人間がツェルプストー家に行かなくても親戚になれるぞー
例えだが、カリンさんに兄弟姉妹がいて、その人物がツェルプストー家に入ってたらそれは両家が親戚ということになるし
だがそれでは虚無とは関係ないな
ツェルプストーの女がヴァリエールの男と一夜を共にしていたら可能性があるな>ツェルプストーの虚無
でもそうなると、始祖の血を引いていない某皇帝が動きそうだな。
もしも○○がアホの子だったら。
・シエスタ
皿は割る、何もないところでこける、料理はひっくり返すとダメな子だが、
その一生懸命さから、使用人だけではなく貴族からも応援されるメイド。
・キュルケ
仇敵とか理解できず、ルイズのことが大好き。いつもべったりしている。甘えん坊。
座学は全く出来ないが、実戦ではトライアングル並の強さを誇り、真面目な
時はカッコいいのに普段のアホさで台無しな子
アホの子って難しいなぁ……。他のキャラではどうだろう?
・ギーシュ
本編と特に変わることなく
・サイト
本編と特に変わることなく
・マリコルヌ
本編と特に変わることなく
どうしてこうなった?
>>963 その面子はww
タバサとか、クールなアホの子化してイザベラの世話になりっぱなしとか
でも十分可愛いと思うんだ。
タバサ「お肉が食べたいのね」
サイト「ぼ、ぼぼ、ぼくは、おっおっおっ、おにぎりが、た、たべたいんだな」
「シャルロット、忘れ物はないね?」
「はい、お姉様」
「ハンカチは?」
「はい」
「杖は?」
「ここに」
「使い魔の名前は?」
「きゅい、シルヒードです」
「惜しい、シルフィードな」
「でもきゅいきゅいのほうが呼びやすいです」
「よぉし、あいつは今日からきゅいきゅいな。鞄は持ったかい?」
「ここにあります」
「よしよし。じゃあ行ってきな」
「はい、行ってきます」
と、何故かここで風が吹くと……
「シャルロットぉぉぉ!パンツ忘れてるぞぉぉぉ!」
「すーすーする」
サイト「くそっ、しょうがねえな」
ルイズ「ええい、この呪文よ!」
>>968 この場合、タバサ母は幽閉はされてるが普通の病弱だろうなw
銀○の如くメタ色全開のゼロ魔
ゲロ吐くルイズなんて…
>>970 父親譲りのアホの子なら政争も起きにくいだろうしなw
シャル「兄上聞いてくれよ! すごいこと思いついたんだ! 偏在8人出して寝れば一時間寝ただけで八時間睡眠でお目目ぱっちりじゃないか?」
ジョゼ「おまえは寝言でルーンを唱えられるのか。器用だな」
シャル「どう……です、か……できて、いるでしょう……ムニャムニャ」
ジョゼ「……世の中クソだな」
才能はすごいけどアホの子すぎてジョゼの字も殺す気が失せたり
>>973 そこまでアホだと一家まとめて幽閉レベルw
>>974 こんなに操りやすい人を王様にしないなんて、勿体無い
>973
銀の海金の大地を思い出した。
無能な双子の片割れを殺せと予言されたから片方がアホの子になった話
アホの子なら殺されないで済むからなんだけど続きを待っていたら作者が亡くなってたorz
と、語るスレに誤爆した_ト ̄|○
もしもカリンちゃんが女装したら
それは正装なんじゃ…
バレるんじゃないかとカリン当人が冷や冷やしたり
サンドリオンが赤くなったり青くなったりとか?
変態が一人、お仕えさせてくださいっ!とか言って跪くのは
容易く想像できるけど
並行世界から若かりし頃のカリンを召喚。
実力はスクエアだけど暴走特急なカリンがルイズと共に繰り広げる痛快冒険活劇。
夏休みでヴァリエール領に帰省した二人を見て、
中二の頃に書いた詩とか小説とかマンガの設定とかを見つけてしまった人みたいな気分になるカリーヌママ。
寝室で枕に顔を突っ込んで足をパタパタしているママ
そしてそれを見てニヤニヤしているパパか
何か次の子でも生まれそうだな
そして980の俺は次スレ立ててきます
980超えて24時間書き込みがないとDAT落ちするのは
一部を除いた2chの仕様。
そうだったのか、ありがとう
24時間なら大丈夫かな
もしサイトが相互主義者だったら
もしキュルケとルイズとタバサが姉妹として、一つ屋根の下で暮らしたら
「みなみけ」ならぬ「きゅるけ」
ごめんなさい、なんでもないです
キュルケは普通に良い「母ちゃん」になりそう
ルイズ「サイトはどこよ!?あの馬鹿犬はどこへ行ったのよ!?」
タバサ「先程はんばーがーとやらを食べにタルブまで行った」
989 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:23:34 ID:uhJnxKMz
ume
990 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:24:26 ID:uhJnxKMz
うめ
991 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:26:20 ID:uhJnxKMz
ume
992 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:27:16 ID:uhJnxKMz
うめ
993 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:28:14 ID:uhJnxKMz
ume
994 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:29:03 ID:uhJnxKMz
うめ
995 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:35:00 ID:uhJnxKMz
ume
996 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:37:18 ID:uhJnxKMz
うめ
997 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:38:54 ID:uhJnxKMz
ume
998 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 13:39:43 ID:uhJnxKMz
うめ
999 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/14(水) 14:02:18 ID:uhJnxKMz
ume
うめぼし食べてスッパマン
1001 :
1001:
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