2げt
久しぶりに来たら、荒らされてるじゃないか。
リリクロの方も荒らされてるし、なんなのあのキチガイ
何と訊かれても、荒らし、としか……
ここも危ないので、一度避難所の方もご確認を
あたいには士郎と旦那がオーバラップして見えちまう・・・
ルー子「士郎よりも父親のほうがゼストっぽい」
切嗣「ヴィヴィオちゃんを見て、娘のことを思い出しました。」
キリツグ「そのせいかな……聖王状態に妻を思い出してドキドキしたんだ。」
切嗣「いいかいなのは、女の子は泣かせないコト、後で損をするからね」
なのは「今では私にも、妻と娘が出来ました」
士郎がとある要人をボディガードをしていた時に切継が襲撃とか見たいな。
キリツグ「あの赤い白髪男を殺ったら―――次はカリムたんの番だ…ゴクリ……」
高町士郎の方、だよね?
幼女カリムと若き日の切嗣か
無印にあった士郎が大怪我した件に切嗣が関わってるのは想像したな
士郎が、魔術も使わないのに強くてビックリとか見たいなw
切継は狙撃で仕留めようとするのだけど、何故か撃つ前に居場所まではばれないけど、
察知されて狙撃はことごとく失敗とか。で、切継は自分を囮に士郎とVSな感じで、護衛対象は舞弥がとかで。
最後は、事前に仕掛けた爆弾を爆破して士郎に重傷を負わせて、舞弥が対象を始末し、撤退とか。
神速とか「貫」とか「閃」とかは、どっちかというと巷間知られるような達人の技と
その際に生じる生理現象を、とらは風に説明した感じがしたなあ。
少なくともらっきょの両儀の剣術みたいな非常識とは違ってたよw
いや、クロスなんだから、むしろああいう感じに近い御神流としてもよさそうだが…。
大丈夫か?
まぁ、ファンタジーの度合いの違いだろう
百ハサンNo.77「実は幻の古代武術というのは御神流の源流の分派でして」
とあるキャスターを少し投下しますよ
「どう、わかる?ここから見えるのが私達の戦場よ」
「確認したよマスター。ん〜海が近くてええ町や」
凜の後ろで大きく伸びをするはやてはそのへんのOLと変わらない雰囲気。
「あんた…やる気あるの?パスを通じて感じる魔力は飾り物なのかしら。
…はー召喚のミスは謝るからやる気出して欲しいんだけど」
ビルの屋上まで二人は普通に階段を登ってきたわけで凜はいまだに
はやての魔術を確認してはいなかった。はやての出身地海鳴市の土地となりを聞いた程度。
「昼間は魔術は使ってはまずいやろ?それは私もわかっとるんよ。
せやけど、もう、ええか。ここまでは歩いて来たけど帰りは飛んでこっか」
「飛んでいく?」
「そや。いい夜景をみせたるよ。ん…
…夜天の光よ、我が手に集え。祝福の風、リインフォース、セットアップ」
はやては右手を伸ばし小さく呪文を紡ぐ。その手の中には十字の金属片が握られていた。
紡がれた言葉は魔法の衣装を顕現させるキー。
一瞬の発光の後凜の前に姿を現したのは白と黒を基調とした騎士甲冑。
華美でなく落ち着いたその形状は今までのはやてとは全く別の印象を持たせるものだった。
「これがあなたの戦闘スタイル?見たところかなり強力な礼装ってとこかしら。
やる気になるのが遅い気もするけどあなたの今の姿見たら不満は少し薄まったからま、いいわ」
「そうか…そんなら、いこか。マスター手、出してや」
騎士甲冑から溢れ出る魔力に満足し、凜は満足気に頷くとサーヴァントの腕をとった。
はやての背中に6枚の羽がはためき二人を冬木の夜空へと舞い上がらせる。
「ねぇキャスター、あなたの望みは?」
凜を抱えて飛ぶはやての顔は見えないけれど凜は顔をあげてはやてに問う。
「会いたい…それだけやろな…」
「なーにそれ、あなたの恋人?」
「ちゃうちゃう生き別れた半身や」
「もっと深くなってるじゃない…それだけ大事な人ってことはわかったわ。
軍人なら戦友っていうのかしら?いても可笑しくないものね」
「戦友なーもちろん彼女達にも会いたいね」
「ふーんなんだか羨ましいわね。人生終わった後もそう思い合えるなんて」
「ふふ、マスターかてそんな人すぐにできるんやないかな」
夜間飛行はのんびりと終了した。
「キャスター!」
「了解や」
「逃がすと思うか?」
三人の掛け声が屋上に響く。空へ舞い上がる女と飛び掛かる男。
男の赤い槍は鋭く薙ぎ払われる。空気を震わせるその横撃も標的は瞬時に
はるか上空へと逃げ切っていたため惜しくも空を切った。
「ちっ空を飛びやがるのか…」
「マスター逃げてええかな?」
「あれは多分3騎士のランサーよキャスターが正面から戦っても不利。
あいつの今の攻撃を避けられただけで上出来よ。キャスター撤退を許可するわ」
睨み合う三人の動きは決まった。逃げを決めた女らに対し青い男は―
「キャスターあの男…」
「…簡単には逃がしてくれんようやね。魔力が集まってきとる」
「逃げたいようだがこのままじゃ任務不達成なんでな…やらせてもらうぜ」
「…マスター、くるよ!」
「くらいな…突き穿つ…死翔の槍…!!」
赤き魔槍に多大な魔力が凝縮し、男はそれを大きく振りかぶると
魔槍を怒号とともに宙空へと投擲した。
大気を切り裂き轟音を発するそれはまるで戦車砲から発射された徹甲弾のごとし。
一般人なら瞬く間に粉々となり地上に別れを告げなくてはならないであろう代物。
けれど、この魔槍を受けたのは夜天の王と赤い悪魔。
簡単に墜ちるはずなど、なかった。三角形の魔法陣、古代ベルカ式のシールド魔法、それが魔槍の穂先を受け止める。
「っ…なんつー一撃や…」
「…キャスターもつ?」
「パンツァーシルトだけやと厳しそうやな…せやけどマスターだけでもなんとか下げられるように…」
「駄目よ!ここであなたを失うなんて選択肢はないわ令呪を使ってでも!」
はやての首に回していた腕を離し凜は右手を握る。
(主…私にお任せを)
「!?…ザフィーラ?」
「キャスター、何!?」
魔力の盾と赤い槍が凌ぎを削る後方1メートルではやては懐かしい声を聞いた。
自分と人生を共に歩んだ家族にして仲間…それを思い出す。
「マスター、令呪は必要ないよ」
「魔力の盾はもうもたなそうじゃない…キャスター何を考えて…」
パンツァーシルトは激しくぶれ、全体に亀裂が入り一部において槍の穂先が食い込んでいた。
それを支えるはやての表情も厳しく頬には汗がつたっている。
余裕などどこにもない状況。ただはやての口調だけが不自然なほど楽観的だった。
「おいで私の騎士…」
瞬間、もう一つの魔力光が発生した。
「うおおおおおお!」
光ともに現れたのは濃紺と灰の大男。はやてと魔槍の間に割って入ると新しい障壁を展開した。
この障壁こそが夜天の王の最大の守り。
「なんだと!?」
投擲したゲイボルクはあと一歩というところまでキャスターを追い詰めていた。
だが、突然現れた男によって宝具は押し返されランサーにとっては意外な展開となってしまった。
「やりやがる…ならな、ルーンで押し切ってやる」
「主!攻撃を!」
「うん!」
「キャスターいけるのね?」
「任せといてや、マスター」
屋上にて印を組むランサーと白き魔術光を展開するはやて。
「the rune might of Addition」
魔力が一帯に溢れ交錯する。
先に完成したのはランサー。槍を対象としたその魔術はさらに赤く魔槍を染め上げ、守護獣に襲い掛かる。
魔術に鳴動するゲイボルクは先程のはやての時同様ザフィーラの障壁を打ち抜き始める。
「うが、ぐ…ぅおおおぉ!」
「キャスター!」
「もう少しや…よし、詠唱完了。遠隔発生から切替、発生時間短縮……闇に沈め…デアボリックエミッション…!」
「なに!?」
球形の純粋魔力攻撃ははやてを中心瞬く間に校舎を包みこんだ。
「がぁ!…こいつは…やべぇ」
「もう、逃げられんよ完全に捕えた」
「ちぃ…だが貴様の相方は取らせてもらったぜ」
「!?」
魔法の発動に集中している間にゲイボルクはザフィーラの障壁を突破し
ザフィーラの胸に深々とその身を突き入れていた。
「主…あなたをまた守れてよかった…」
「ザフィーラ…ありがとう」
はやてに振り返るザフィーラは満足気に微笑むと姿を薄れさせそのまま静かに消滅した。
「キャスター…」
「ええんや、私達はいつでもつながっとるから、
感じられるから淋しくはない」
「…」
淋しくはない。そう言い張るはやての表情は凜から見ればやはり淋しげに見えた。
「あ…マスター」
「なに?」
「デアボリックエミッションのスファア内に入ってきそうな一般人がおる」
「……解除して」
「ええの?私はええけど」
「ここで一般人を犠牲に勝っても家訓に背くことになるもの」
「了解。青男さんは見逃すわ」
はやてが手をかざすと黒い魔力光は形を失いはじめ冬の夜の中に溶けていった。
「で、あの男は?」
「いないね。もしかすると解除する前に逃げられてたかもしれん」
「そう。ま、いいわ。ところで、校舎に被害はないのよね?」
「多分…」
その日、衛宮士郎は無事に家路についた。
あんま長くないけど今日の分は終わりです。
ではまたいつか
投下乙!
ザッフィー……マジかよ…………
会話のテンポが性急に感じられるので、もう一拍ずつ置いた方がいいかもしれない
一言の中に返事と提案が何回もセットになってくると、キャラの感じる考えるという動作が見にくくなるので
投げボルクは無理に使用しなくて良かった
対価がザフィーラという大駒であっても、描写が唐突で、受け手が会話も軽くこなしていては緊迫感がぁ!
ヴォルケンズの退場による戦力調整にしても、別の手があったと思う
あと、投げボルクは貫通性の追尾だけでなく高熱の魔力による炸裂効果もあるので、そこまで地味ではない
次回の投下とさらなる研鑽を楽しみにしときます
とりあえず乙!
そしてザッフィィィィ!
もしかしてこうやってヴォルケンリッターを使いつぶす展開なんでせうか…なんて、切ない。
次の投下をお待ちしています。
このヴォルケンなら要所での一時顕現のみの制約有りで無限復活と見るべきだろと
そもそも本来のヴォルケンは
マスターの魔力が有る限り
何度でも、何度でも、何度でも、何度でも、何度でも、蘇る!!!
だからな………
ヴォルケンも全盛期の状態にされたと見るべきか?
現在はやてに魔力を供給しているのは凜だからヴォルケン無限使用は無理なんだろうな
むしろ魔力吸われすぎるとこを見てみたい気がする
宝具が破壊された場合、復元が可能な物でも時間と手間と魔力がかかる、みたいな説明があった気がする。
他のヴォルケンリッターが現れる可能性があると同時に、令呪があればザフィーラ復活の可能性がまだあるという事かと。
天馬や神威の車輪みたいな扱いなんかね
本来のシステムはすでに失ってるからそうそう簡単に復活はしないと思うけど
台詞的にもザフィーラの出番はしばらくない、か
まあ、サーヴァントの類が死んでも感傷だけの問題だから考える必要はないか
ところで凜ではなくて凛だと思う。
>ところで凜ではなくて凛だと思う。
>>34よ、落ち着け
お、おお落ち着くんだ!
とりあえず混沌を回収して突撃だ!!
ふう…
>>32 どうなんだろう?「復元が可能」というのは、修理できるという意味だろうが、
「復元すること」自体が宝具の特性にある場合はどうなんだろう?
>>39 アインスがいない=夜天の書がないから簡単には復活できないはず
GJ!!です。
よもやザフィーラが出てくるとはw
>>39 どんな伝説というか、伝承になっているかで変わりそうだな。
闇の書の過去がはやてとヴォルケン死後に発覚して、
犯した罪と平和のために戦った実績がどのように釣り合うかとかで面白い事になりそうw
例えば、暴走時代の話と脅威が誇大され伝わって、管理局所属後の実績が混じると凄まじい宝具持ちの英霊になりそうだし。
そういえばこのスレ長いけど、小ネタですらザフィーラはほとんど登場したの見た覚えない…。
台詞すらほとんどなかったような気がする、な。
失敬な、はやてルートでよく登場しているぞ。
衛宮さん家のワンちゃんとして。
このスレのザフィーラはヴォルケンズの一人としてより、聖王の騎獣として見られてる気がする
英霊としてはイスカの愛馬ブファケロスの仲間にカテゴライズされそうな勢い
もう一個別の小ネタを投下しますよ
「さぁここが父さんの祖先が住んでいた国、日本だ」
「へ〜ここが日本。トーキョーが首都で発展してるのよね。でもこの空港は首都圏からは少し離れてるね」
「父さん、ギン姉、も〜疲れた〜今日はどこ泊まるの〜」
三咲町の空港に降り立ったミッドチルダ人3人。おそらくは親子だろう。
体躯のがっちりとした壮年の男性と小学校中から高学年に見える青髪の少女2人。
3人の出で立ちはどうやら観光目的のようだ。リラックスした服装で沈み始めた太陽の下、
これからの行程を楽しみにしている様子であり、とてもほほえましい。
「まぁあれだ。少しばかり地方探訪もいいだろ?日程には余裕があるんだからな」
「そこは父さんの好きでいいですよ。私達は乗っかるだけですから」
「早く泊まるホテル〜」
「もぅスバルったら…父さんこの後はすぐチェックインの予定よね?」
「ああ、仕方ねーな。まずはスバルを休ませてやるか」
タクシーを呼び宿泊予定のホテルに向かう。
その道すがら助手席に座ったゲンヤに運転手は陰欝な顔で話し掛けた。
「あんた観光かい?」
「まぁね。仕事も一息ついたところで娘2人と観光旅行さ」
「こんな時期にこの町にくるとは不幸なこった」
「ん?」
「知らないわけじゃないだろ?今この町は連続殺人の真っ最中じゃないか?もしかして知らないのかい?」
「あはは、仕事が忙しくてな。知らなかった」
「そうかい、可愛い娘さんがただ。あんた達に何も無いことを祈るよ」
ホテル前でタクシーを降りたゲンヤは少し盛りさがって心配気に娘らを見遣る。
「調査不足だったな」
「気にしないで下さい。殺人鬼が来ようと私がなんとかしますよ。父さんのことだってしっかり守りますから」
「おいおい俺もか〜」
「そうです」
これは立つ瀬がないと肩をすくませるゲンヤにギンガはにこやかに笑いかけた。
二人の横でぐずついてスバルは不意にこちらを見つめている人影が視界に入った。
薄汚れた衣服と焦点の合わない目、だらし無く開かれた口元。
全てがスバルの嫌悪の感情を掻き立て、堪らずスバルはゲンヤの足にしがみついた。
「どうした?スバル」
「あ、あの人おかしいよ…」
スバルが指差した先の人影はたどたどしい足取りでこちらに歩いて来ていた。
「スバル、人に指さしちゃだめよ」
「…ホテル内に入るぞ…」
「え?あ、父さん?」
娘二人の手を引きゲンヤは屋内へ入っていく。ホテルに入る際、ゲンヤが振り返るとだらしのない男は依然こちらを見つめていた。
「気分の悪い奴だったな」
「はい、殺人事件とは無関係だといいですけど」
「あ…自販機、父さん、ジュース買って〜」
「ん?ああ」
自販機に向かって走り寄るスバルは先程の男のことなどすっかり忘れているようだった。
「やれやれ家の娘共は食い意地が張ってるな相変わらず…」
「私もですか?」
「今更違うなんて言うなよ。お前達は本当に良く食う。俺以上にな」
「…そんなに言わないでください、父さん」
ガハハと大笑いするゲンヤを羞恥心から直視できなくなったギンガは視線を逸らし俯く。
「いいんだって。照れるな。それでこそ俺の娘だろ」
頭をポンと軽く叩かれるとギンガは一瞬顔を上げたもののすぐにばつの悪そうな顔をする。
「わっぷっ!!」
自販機に駆け寄っていたスバルの方からスバルの微妙な奇声と接触音が聞こえて来てゲンヤとギンガははっと視線を音に向けた。
「ごめん大丈夫かい?」
「う、うん…」
「志貴ったら私を切り刻むくらいすごいのに意外ととろいんだから」
「余計なこと言うなよ!この馬鹿女」
後ろから現れた金髪の女性に学生服の少年がカッとなっているという状況にゲンヤとギンガは遭遇した。
スバルは少年に腕を引っ張ってもらって立ち上がっているようで、どうやらスバルは角で少年とぶつかってしまったようだった。
「わりぃな、娘がぶつかっちまったようで」
「いえこちらこそよそ見していたんで…」
「そう、志貴が私の方をチラチラ振り返るから」
「お前が後ろ姿からちょくちょくいじってくるからだろう」
「いいじゃない私がなにしたって」
「あ、こら離せ!ひっつくな。このばか」
「ああ〜お二人さんがなかいいことはわかったよ。俺らはそこの部屋なんで失礼させてもらうぜ」
「…すぐ下ね。私達はこの上にいるけど近づかないでね。あなた達のためだから」
じゃあと奇怪な組み合わせの男女は上階へ向かっていった。
「ありゃあ不倫の類か?教師と生徒か?にしても美人だったな」
「…父さんはああいう人が好みなんですか?」
「ん〜俺は女房一筋だぜ」
「……」
「ギンガ、この部屋みたいだ入った入った。スバルはどのジュースがいいんだ?」
ホテルの夜が静かに幕をあげる…
「確かにさっき女の人綺麗だったね」
「お、スバルも女についてわかるようになってきたか父さんは嬉しいぞ」
ジュースを煽りながらスバルがゲンヤに話しかけるとゲンヤは膝を叩いて相槌を打った。
「父さんは女性の話になるとほんとに饒舌なんですから」
「ほ〜じゃあ男の方の話をしようか。眼鏡の彼の方だ。眼鏡を取ればなかなかいい男だぞあれは。
現に金髪の姉ちゃんはあの坊主にぞっこんのようだしな。ギンガもそう思わないか?」
「私、ですか?」
「そうだ、お前もそろそろ恋の一つや二つするころだ。あの坊主は見所あるぞ」
「へ〜ギン姉好きな人いるの?」
「別にいないです」
「そうムキになるところが最近怪しいと踏んでるんだけどな。スバル、発見したらすぐ俺に報告だ」
「りょーかい」
「はぁ…」
ゲンヤとスバルの会話にギンガはため息をつく。
ゲンヤはゲンヤでギンガの反応を楽しみつつ、酒を取り出すと窓際に立った。
外はもう暗くなっており鳥の鳴き声だけがうるさく響いていた。
そう、とてもうるさく。
「嫌な感じだな…」
「父さん…確かに異常な気がします」
そっと隣に立ったギンガも窓の外の様子に怪訝な顔を隠さない。
その時階下より悲鳴と思われる叫び声が三人の耳に入った。
『私達はこの上にいるけど近づかないでね。あなた達のためだから』
「あの女が…まさか…」
「いえ、それなら上から来て私達が真っ先に襲われるはずです」
「それもそうだな…」
「父さん…ギン姉何…何なの?」
「二人とも静かにするんだ」
「はい」
「う…うん」
数分…十数分…下から聞こえる唸り声、悲鳴、壁を穿つ音、何かを引きずる音、かみ砕く音
それらは次第に確実に登ってきていた…
「窓から飛べ!お前達ならできるっ!」
「父さんもっ!」
「…まぁ格好が悪いが頼むか…すまねぇな」
だがすでに窓は黒く染まっていた…それは夜の闇でなく獣獣獣獣…黒いケモノ…
「助けにいかないのか?」
「なんでいかなきゃならないの?少しでも体力を回復したいのに。
それにもう二つ下まで来てるわさっき会った三人も間もなく襲われるわね」
「なんだって!?まだ娘さんは幼いんだぞ!」
「な〜に志貴はあの子達が小さいから助けたいの?」
「当然だろ!」
「え…?」
「俺は行くぞ」
「ちょっと…志〜貴〜?」
黒い塊は窓、ドア両方から室内になだれ込んだ。数は、多い。一体一体が食欲に突き動かされ牙を剥く。
「戦うな!逃げろ!窓を抜けろ!こいつらは俺がなんとかする!」
「父さん駄目!」
「馬鹿ヤロウ!スバルを連れてさっさといけ!うごぁ!?」
「「父さん!!」」
震えて言葉を失っている妹を守るために黒い塊をいなしているが
父親を助ける手は届かない。救えるのはギンガ一人、けれど捕獲者の量のために二人を同時には守れない。
そして、今彼女の父親は黒い群に飲み込まれた…
「ああ…あ…と、父さん…」
体を砕く、貪る擬音が眼前の塊から響いてくる。その光景にギンガは呆然と肩の力が抜けた。
「ギン姉!危ない!」
手強かった標的の異常を捕食者が見逃すはずなどない。五匹六匹となって飛び掛かる。スバルの叫びも虚しくギンガは黒い塊に押し倒された。
「ギン姉ー!!父さん!!うう…誰か…誰か…助けて…」
助けにきてくれるはずの魔法少女はここにはおらず、また世界も異なる。
であるならば彼女を救ってくれる人物もまた別人で。
「こいつは醜悪だな…」
「お兄さん危ないよ!」
室内に突如現れた少年、ナイフを片手に眼鏡をもう一方に持ち獣に対し嫌悪の表情を示す。
当然獣達は猛然と飛び掛かるも少年のナイフの先で次々と消滅していく。
別段早いわけでも力強いわけでもない。けれど心強い。少年の青く輝く瞳にスバルは引き込まれ、その動きを追い続けた。
「さっきまで怯えてたのにどういう変わり身なの?志貴」
腕を組不満げにドアにもたれながらアルクェイドはぶーたれる。
「そんなのわかるわけないだろ。ただ小さい子が傷つくのは嫌だったんだよ」
「ふーんまだ親玉がいるからその意気で頼むわね」
しえん
「あ、あの」
「お父さんとお姉さんは無事だよ。なんとか間に合った」
「お兄さんの名前は?」
「俺の名前?遠野志貴だよ。じゃあね」
「う、うん」
憧れたのは、私の命を救ってくれた人。夢に見たのは、その人みたいに強くなること。ずっと憧れて、夢に見て、目指してて
だけど、数年越しの再会では、あんまりにも変わっていて まだ、なんにもわからなくて でも、きっと、
志貴さんのために何かができる。そんな気がするな。
『月姫2』冒頭語り(嘘)
終わります。
乙でした!
ギン姉の微妙な反応にEPでゲンギンを読んでた感覚を思い出した!
あとちっとも全然関係ないけど、etaFスレで昔あったネロがたまたまやってきた冬木のサーヴァント御一行にボコにされているというのを思い出したんだぜ。
本当に全然ちっとも関係ないけど。
GJです。早速wikiに登録しました。
う〜んイマイチかな
>>52 GJ
単品勝負なら、ホテルからの脱出まで書いても良かったかもしれない
今の時点だとナカジマ家が休日に巻き込まれただけなので
GJ!!です。
ただ、STS後のスバルとギンガだったら、もっとアクションが見れそうでそっちの方が見たかったかな。
犬を殴り砕くスバルと削り殺すギンガとかw
とりあえずGJ
>>57 細かいことだがギンねぇのドリルはISじゃないよ?
ところで長編の投下はまだだろうか
知ってるぜw
相手を削り取り、返り血を浴びるギンガは美しく感じないか?
本スレのやさぐれギンねかw
返り血かよ
それはそれで「なのは」ではないような
ところで振動破砕って実は無印の魔法に無かったか?
クロノのブレパルだな
>>61 親父や生き残りがいるとして助けるためなら獣ぐらいは殺すかなぁと。
あと、クロノのブレイクインパルスは固有振動数を利用したものだから、ちょっと違う。
スバルの振動破砕は相手の振動数なんて無視して、自身の振動で相手を砕く。
周波数の計算が面倒なので使いづらいらしいんだよね
スバルの振動破砕は決め撃ちしてるのだろうか?
無視してじゃないや、関係なく相手を自身の高振動で砕く。
BI→相手の固有振動数を量る→判明した固有振動数をぶつけて砕く
IS振動破砕→発動後、相手にぶつけるだけって感じだと思う。
高出力による力業?
たぶん。圧倒的な高振動で対象を砕くんだと思う。
人間だったら、長く押し当てられたら、当てられた箇所はミンチになるんじゃないかな?
対戦闘機人用に調整されてるといってたし
サウンドステージ3でチンクの骨格系とかそうとっかえと言ってたから
メインフレームの素材とかに周波数合わせてるのかと思ったんだが
失礼した。
調べてみたら、放出や触れたものに振動エネルギーを送り込み共振現象を引き起こすISとのこと。
それにしても、この通りであるのは公式だが、振動数を量るスピードが半端じゃないなw
接触した物質の振動数に合わせる機構があるのかもしれない
魔法では難しくても専用の機器を揃えたスバルなら簡単なんじゃね
まぁ、ISは先天性固有技能ことで超能力みたいなものだから可能なのかな?
ただ、そうなるとチンクはフレームの前に生態部分が負傷してほしかったな。
>>71 修羅の刻でしたっけ?
そっちの方がタイムラグ無しで相手を殺せるので近距離での戦闘に有利だろうと勝手に強化してました。
紛らわしい事して申し訳ない。
あと、最近知ったのだけど戦闘機人にはリンカーコアに干渉するプログラムユニットが付いているらしいけど、
何に必要なのだろう?
そうなのですか。
魔導師に代わる新しい戦力も結局はリンカーコアの呪縛からは逃れられなかったか。
チンクは施設規模の爆発にも耐えうるという見た目に反する重装甲だから、あの程度で済んだんだと思う。
シェルコートの性能がかなりいいんですよね。
とりあえず報われない地上本部にメカヒスイ100体プレゼントしたい
後が怖いんでいりません
つか、今回の事件を機に空と海との諍いが少なくなったんじゃなかったけ?
なんか目の上のタンコブなレジアス中将がいなくなったから、地上本部も海の管轄下におけて海の思う通りに事を進めた感がある。妄想だけど。
つか逆に陸の惨状が分って海の連中が顔青ざめたって話も聞くな
出番が無いと嘆いていたザフィーラ。彼は画面に映らないのをいい事に、一人でこそこそあるものを作っていた……それこそが管理局の最終兵器メカはやてだッ!!
そしてユーノが作り出したメカなのはとの一大決戦!!
天を裂き、地を削り、海を割るまさに最終決戦の最中、あろう事かクロノの策略により変形するアースラ、現れるメカフェイト!!
……ミッドチルダの明日は遠い。
メカフェイト(なのは、はやてもか?)でけええええ!
こうなったら本物にまききゅーXを呑ませてしまえ――――
>>81 陸の高官はもう、レジアス死亡のショックとかから全部海に丸投げしたのかもねw
どうせ俺たちが言ったって予算と戦力くれないんだろ、ならもう海がどうにかしてって。
>>83 やばいwバストサイズが凄い事になるwww
是非、真ソニックで、もじもじさせたいね。
魔力によって構成されるバリアジャケットで巨大化しても安心――と思いきや、岸和田博士の科学的愛情状態になる、とか?
>>85 まききゅー]だと何故か衣服ごと巨大化する。G秋葉がそうだった。
スバルは巨大化したら喜びそうな気がしてしまうんだが何故だろう……。
>>87 先に言っておこう。絶対に走り回るな!ウルトラマンは華麗なステップで戦いながら街を踏み潰しているから!
そのためのウィングロードです
スカ様とアンバーが手を組んだら誰にも止められないと思う。
Gチンクにメカヴィヴィオがラスボスとかで。
>>90 ナンバーズにカオス属性がつきそうだな。具体的には色分けした戦隊モノになり、ピンチになったら十二姉妹超☆合☆体!!
そこへカオスの匂いをかぎつけナマモノまでもが
喋るガジェット、ミスターエド。
しゃべるなというか鹿だろお前
カレイドスコープ13話『天の杯・2』投下準備できました
それでは投下開始
#1
キンッと音を立てて、それは先ほどまでランサーのいた場所に現れた
ロストロギア『カレイドスコープ』である
「これで十二個中二つ目、かな?」
ライダーのものも加えると三つである、
転がるそれをキャロに任せて地上部隊にスバルの搬送を頼んでいたなのはは、
その違和感に気づいて慌ててデバイスを手に叫んでいた
「キャロ!」
「はい?」
『カレイドスコープ』を拾い上げ、
小首をかしげて振り返りかけたキャロの目と鼻の先で
「……ar……er………」
「―――え?」
バーサーカーが立ち上がっていた
深々と全身切り刻まれ見るからに死に体であるが、
その目に映る戦意と狂気は微塵も揺らいでいない
ランサー渾身の起死回生となった一手は最後の最後で的をはずしていたのである
これが万全の状態で放ったのであれば、
例え最後に同じように相打っていたとしても結果は違っていただろう
現実は非情である、明暗を分けたのは互いの運の差であったというのは容易い
英霊は英雄であるが故に己が伝承に縛られる
ランスロットに戦場における危機に対し幸運を呼び寄せる加護があったがゆえか、
それともディルムッドの最後の得物がゲイ・ボウであったが故か―――
支援
―――伝承に曰く、英雄ディルムッド・オディナは妻の忠告を聞き入れず、
ゲイ・ジャルグではなくゲイ・ボウを手に狩りに赴き、
それ故に命を落としたという―――
いずれにせよ、このままではキャロが危ない、
ACSで間に割ってはいるか、射撃で弾幕をはるか一瞬迷ったなのはだったが
「…………」
当のバーサーカーは目の前のキャロでもなのは達でもなく、
はるか遠く、あらぬ方向を見据えていた
振り返りかけた姿勢のまま固まっていたキャロは
恐ろしさに引きずられるようにしてその視線を追い、そして見た
戦場となったレールウエイ、それを見下ろす高台に黒騎士が立っているのを
「セイバー……」
キャロの視線を追ってそれを認め、なのはは冷や汗とともにその名を呟いた
黒騎士の側はなのは達など眼中に無いのか、冷たい目でバーサーカーを見下ろしている
「高町空尉……」
「余計な刺激を与えるのは危険です、
あの剣は広域砲撃魔法に匹敵する攻撃型ロストロギアで、
―――それも、ほぼ抜き打ちレベルで行使可能なんです」
取り囲んで足を止めたり、長距離戦に持ち込むのはかえって危険である
クロスレンジで一対一で斬り結びでもしない限り封じる手は無く、かと言って、
それを成すには最低でもユニゾンしたシグナムと同等の力量を必要とするとなれば
渡り合えるものが果たして管理局にいるかどうか
「Ar……thur……!!」
咽喉がつぶれんばかりの大声でもってバーサーカーが叫ぶ、
憎悪か狂気ばかりの咆哮に、慟哭が混ざっていたことに気付いた者がいただろうか?
満身創痍とは思えない勢いで一瞬にしてバーサーカーがそれに向けて飛び掛る
瞬く間に高台を駆け上がり、跳躍とともに愛剣を振り上げたその長身を
「遅い―――」
突き出した左手から放出した魔力のみで絡めとるとそのまま真下へと放り捨てた
「―――っ!」
無造作なセイバーの行動に誰もが息をむ、
当の本人は転げ落ちたバーサーカーを追って、
高台からなのは達の下まで飛び降りてきた
―――どうする?
反射的に距離をとりながら、なのはは彼我の戦力差を推し量った
地上部隊は論外、負傷したスバルを抱えたままで果たしてどうするか
「―――ふんっ!」
轟と振りぬかれた一閃に乗せられた魔力の起こした風ですら、
並みの魔導師の防御魔法では防げない暴力と化す
ごろごろと転がるバーサーカーを見ながら歯噛みする
今こちらに被害が出ていないのは、
単にセイバーが自分たちを歯牙にもかけていないからだ
―――自分が矢面に立つしかない
いざとなればブラスターの使用も辞さない、
だが果たして通用するだろうか?
そうこうしているうちに、ガスリと音を立ててセイバーの剣が何かを断ち切った
バーサーカーか? はたまた陸士の誰かだろうかと思いながらそれを見たなのはは、
それが黒ずくめに髑髏面の大男が構えた剣だと気づいて驚いた
いつの間にか周囲を同様の一段が取り囲み、バーサーカーを取り押さえている
「アサシン―――何用だ?」
「恐れながら、あの方よりの伝言でございます、
『いまだ七席埋まらぬゆえ、他のクラスと争うは今しばし控えられよ』と」
「ふん、ヘラクレスが落ちたのでこれまで落ちてはかなわぬと言うわけか
―――いいだろう、此度はランサーの健闘に免じて見逃してやる」
鼻を鳴らして剣を納めるセイバー、
本当にこちらには関心が無いらしく、そのまま背を向けて歩き去ってしまう
追いかけるべきか悩んだが、肩越しに振り返ったセイバーと目が合い、
なのはは出しかけた足を引っ込めた
歯牙にもかけていないという思いこそ見当違い
“ランサーの健闘に免じて見逃して”もらえたのはそもそも自分たちの方だったのだ
―――ここで刺激すれば間違いなく全滅する
その位気まぐれで容赦が無く、それだけの実力を持ち合わせている相手である
断じて敵として出会ってはいけない類とはこういうものを言うのだろう
「……七席?」
冷たい汗をぬぐいながらかろうじてアサシンの言葉を反芻する
「貴様らの知る必要の無いことだ」
バーサーカーを取り押さえる一方で、
スバルに意識を向けながらなのはの問いにアサシンはそっけなく答えた
―――こういう交渉に慣れているタイプという訳だね
セイバーやバーサーカーに比べればそれほど脅威とは感じない
今手を出せば何人かは倒せる、だが確実にスバルを含めた数名が犠牲になり、
大多数のアサシンは逃げおおせるだろう
それで得られる代価が損失に見合うとは公私両面から見ても到底思えず、
なのはは出しかけていたデバイスの矛先を納めた
アサシンは断じて戦闘で強いタイプではない
だが物量を持つ、徒党を組むと言うのはそれだけで大きな力である
倒すには一網打尽にするしかないがはたして全部で何体いることやら
「結構、
―――いずれ儀式の折にあいまみえるとしよう、
それまで、努々われらを侮らぬことだ」
ずずと、足元に広がった魔方陣に飲み込まれいずこかへと消え去るアサシン
去り際の言葉から何か大きな“儀式”を実行しようとしているのは確からしい
それが彼らの言うところの聖杯戦争であるかどうかはいささか気になるところだが
「実質、敗北ですか」
「そうですね……」
陸士部隊長の苦い感想に相槌を打つ、
こちらの被害の割りに相手を取り逃したのだから敗北といって差し支えないだろう
肩を落としたい気持ちを一先ず抑え、なのはは事態の後始末に取り掛かった
#2
「づっ…………」
左腕が疼く
男のそれには手首から肘の上辺りにかけてびっしりと幾何学模様が浮かんでいた
悲鳴を上げることすら許さぬ苦痛に過去幾度となく腕を切り落とそうかと思ったが
この刻印こそが己を魔術師足らしめる最後の拠り所となればそうも行かない
“魔法”の足がかりを得た第六代の祖よりはや四代、
天才と呼ばれたその女性から比べれば見る影も無く衰退した魔術回路に代わり、
その身に得た器官は、魔力こそ精製するが刻印とは相容れず、
運用のみならまだしも不規則な発作は既に人の耐えられる痛みを超えており、
かと言って刻印の介添えが無ければ魔術を行使することすらおぼつかぬ
―――最も彼の時代、そもそもマトモな“魔術師”自体ほとんど残っていなかったが
彼の祖父の頃、教会と協会の抗争は双方共倒れと言う形で決着し、
多くの秘蹟が失われ、多くの家が衰退した
今なお刻印を受け継ぎ、“魔法”の一片に手が届く可能性を残しているだけでも、
たいしたものと言える
もっともここはそんな歴史とは遠くかけ離れた異郷である訳だが
埋まった席次はいまだ三つ、
残る四つが埋まるには今しばらくの時間を必要とするだろう
「ランサーの消滅は痛いが……
まぁ、槍の英霊であればまだ居よう」
一人ごち、苦痛の治まった左腕から右手を離すと男はゆっくりと立ち上がった
埋まったのは剣士、弓兵、騎兵の三席、
残る四つ、槍兵、暗殺者、狂戦士、魔術師の四席も、
遠からず余分を排除するはずである
三つの令呪をその手に納めた英霊のみがこの“儀式”に関わることを許される
想定外の十二個の令呪の御蔭で停滞していた“儀式”ももう間も無く始めることが出来る
「管理局ではお前の言う令呪とやらを“カレイドスコープ”と呼んでいるようだな」
低く抑えた女の声に男は「ほう」と薄い笑みを浮かべて振り返った
薄暗い洞窟の入り口に暗い眼をした長身の女が立っていた
「それは“第二”を用いた魔法使いの別名だ、
第二の断片を用いて互いの存在を保管し、
無限に魔力を供給し続けるあれを呼ぶ名前としては、なかなかに妥当だな」
もともとは躯に刻む三つの聖痕だったのだがな、と言いながら、
男は笑みの貼り付いた顔のまま背後にある巨大な建造物を見上げた
「未来」に置いて管理局に接収された“カレイドスコープ”の本体と同じ物と呼ぶには
あまりに巨大で歪な形に増設された魔術機関
その頂上、
そこに何か―――否、“誰か”が磔にされていた
長い銀髪の下、時折思い出したかのように開かれる瞳は血よりもなお紅く、
人のものとは思えぬ白磁の肌をした乙女
「―――」
声ならぬ声を乙女が上げる
朗々と歌い上げる聞くもの無き詩
かつて二百年もの年月に及んだ大儀式の再現の為、
粛々と謡われる呪詛にして祝詞、式にして詩たるモノ
乙女が謡い終わるとき儀式は終局を迎え、
万能たる願望機は降臨し、『根源の渦』への道は開かれるであろう
「楽しそうだな、随分と」
「楽しいとも、衰退に衰退を重ねたこの身が今一度神秘の頂点に挑む機会を得られたのだ
魔術師にとってこれ以上の僥倖があるものか」
そう言うものかと女は男の喜色を受け流した
正直その目指すところは理解できないが、感情として言いたいことはわかる
しえん
「しかし―――いざ儀式が始まっても肝心の参加者が応じなくては意味があるまい」
剣士、弓兵の二名は当初からこちらの言うことを聞かず、
ランサーは消滅、ライダーは管理局側とあっては女の不安も分からないでもない
「なに、最後に聖杯の下に集まってくれば良いだけのことだ、
局が知っていながらこれを無視は出来まい?
他の英霊とて同じ事、最後にはここへ集まらざるをえん」
英霊自体は決して相容れるものばかりではない、
結果として聖杯を起動させるだけの“条件”がそろえばそれでいいのである
「そううまくいけば良いがな」
男の感性はどこか希望的観測に基づいている気がしなくも無い
そう思いながら、女はその洞窟を後にした
外に出ると快晴と呼ぶにふさわしい青空がどこまでも広がっていた
古代ベルカ王朝時代、空は常に暗雲が立ち込め
王族ですら『空が青い』と言うことを知らなかったのだと言うが
「騎士―――、こちらでしたか」
「何用だ?」
上空から舞い降りてきたベルカ騎士の様子に
彼女はつまらなそうに問い返した
「聖王教会本部騎士カリム・グラシア様から呼び出しです、
ミッド地上で起きた事件について聞きたいことがあると」
「そうか」
おおよそ見当は付いている、
暫く黙考し、彼女はおもむろに口を開いた
しえん
「直にというわけにはいかん、
こちらの用事がある程度片付いてから―――
そうだな、二週間後教会本部に出頭すると答えておけ」
「承知いたしました」
深々と一礼するとすぐさま取って返す、
この世界は通信状況が悪く、特殊な通信機を使わないと念話さえままならない
飛び去る伝令を見送りながら彼女はほくそ笑んだ
温厚で知られる騎士カリムとの腹の探りあいとは楽しみである
話の内容が内容なだけにおそらく他にも局の人間が参加するだろう
「ふむ、なかなか愉快な状況になってきたな」
ジェイル・スカリエッティの被造物などを子飼いとしてつれまわすのは気に食わないが
全ての生命に慈悲をというお題目としては間違っている訳で無し、
カリム・グラシア自身の人柄は嫌いと言うわけではない
―――いい機会だ、戦闘機人とやらの実力も見せてもらうとするか
首にかけた愛機を弄びながら彼女は、
これから起こる出来事を思いながら、いま暫くの間、空を仰ぎ続けていた
以上です
さてどうなるやら
次回はもう少し……早いといいなぁ
リアルが忙しいのはいいことなのですが
乙でしたー!
なんかまた色々な展開が楽しそうです。
次回も楽しみにさせていただきます。
>>108 GJ!!
資格を得た英霊の数を必要数満たすまで再召喚されるのか……
戦闘機人組や新たなサーヴァントの参戦に期待大
GJ!
最初と比べてレベル上がりすぎワロタwww
一瞬茸かと思ったぜ
GJ!
次は聖王教会組が出るのか……
まとめのログとか読んでたけど、魔導師vs魔術師だっけか。
あれはなんか続きありそうでないのな。
読みたいんだけど、書き手さんどうしてんのかなあ。
レイジングハート螺旋化事件
アーチャー「良かれと思ってやった、反省はしていない」
壊れた幻想(魔法少女的な意味で
虎が魔法少(?)女化すれば、世界は平和になると思う
―――いらない。そんな事は、望めない。
・SSF(そこまでにしておけよ藤村)
・SSF(そこまでにしておけよ藤村)
⇒SSF(そこまでにしておけよ藤村)
>>114 それってマジカルルビー化のフラグじゃないか?
マジカルアンバーに次ぐ魔女キャラ、マジカルタイガー
・・・名前はどっちも直球なのにタイガーだと魔法生物みたいだな
第四次のタイガーなら魔法少(?)女もいけるはず
マジカルタイガーの武器は日本刀と拳銃だなw
だが、トカレフは欲しい
キルゼムオール的な意味で
ティーゲルがあるだろ
ティーゲルが黄色と黒のツートンカラーに塗り替えられてそうだ
フェイトの真ソニックも虎カラーにしようぜ
「うわーん、エリオが変なのに取られちゃったー!」
唐突に
「ネコナノハカオス」
なる電波ががががががががががががががが
ばッかもん、なのはもフェイトもわんこだろーがー!(w
というわけで犬繋がりでアンリコスのフェイトだの、カソック着てメガネかけてイヌ耳尻尾+鼻面ななのはをだね……
やっぱりフェイトの方が薄着なのかw
なのはさんにケルトスーツだと丸くてエロいよな
>>131 フェイトには黒桜よろしくアンリドレスを着てほしい、もち白髪化+紅い呪印(?)付きで。
黒装束のアルビノ美少女は三界の至宝!!
……ただ、初代リインと見分けがつかなくなr(ry
あれ・・・・実は裸なんだよな
桜の嫉妬やヤンデレ入った台詞の”士郎”の部分を”なのは”に変えてフェイトに言わせてもあんまり
違和感感じないあたり、自分はフェイトさんのキャラを誤解しているのだろうか……
>>136 二人の関係は、ある意味依存関係に見えなくもないからねぇ。
なのはにとってもフェイトにとっても救われた間柄ではあるし。
フェイト+(大河÷2)くらいでちょうどよくなるのかもしらん
ただ
陽気なフェイトってのも想像つかんが
>>136 貴様のせいでHFルートが
桜→フェイト
士郎→エリオ
凛→キャロ
で脳内再生された
>>137 フェイト→なのはの依存心は分かるけど、なのは→フェイトってそんなに依存してるかな?
弱みを見せられる気の置けない親友レベルではあるだろうけども。
3期のクライマックスで涙ながらに和解して親子になったヴィヴィオですら仕事が絡めば公私混同一切しませんという
ドライなお人なせいか誰かに依存している姿はイマイチ浮かばないな、良くも悪くも。
>>139 なのはは黒セイバーポジなんですね、分かります。
じゃあ言峰役は誰だ?
言峰役は、一般的に人が幸福と感じるものを幸福と感じられず、他人が不幸になる姿に愉悦を感じるのだから――スカさんを置いて他に居ないのでは。
>>140 言われてみればなのは→フェイトへの依存心はそんなに無いか。
>>141 ボス扱いのキャラで行くとプレシア、レジアス、スカリエッテイとかか?
>>138 >陽気なフェイト
ただのパーにしか見えない、と思うのは間違いだろうか。
恭也と一成って趣味が合いそう
アリシアですね
フェイトも酒を飲めば陽気に……むしろ泣きながらの絡み酒だな。
>>140 >なのはは黒セイバーポジなんですね、分かります。
なのはに黒はタブーだぜ、
BJを黒くして目つきを冷たくしてみなさいな、
あ〜ら、ふしg―――
>>142 スカさんはあれでも生命とっても愛してるぞ。
言峰が好きな人って、スカリーも好きな気がする。
純粋な悪の美学に惹かれるとか
いやぁ…スカは結局ただの愉快犯だし
言峰みたいな壊れた価値観のキャラじゃないから
>>151 以前から思ってたのだが、言峰の破綻って要するに
サディスト+厨二病or高二病+天邪鬼+ゲテモノ好き
ではないの?
この際だから質問させてほしい、訂正やツッコミをお願いしたい。
>>152 表層をなぞるとそんな感じでおk
キャラの骨子をたどろうとすると、薄い。
そうだなぁ、たとえば、お前が明日目を覚ましたら世間では
「犯罪を行うことは社会の義務です」
「好きになった人にはその人が嫌がることをしてあげましょう」
「他人を苦しめることは人類の美徳です」
なんて世界になってたら
躊躇なくその価値観を受け入れて、躊躇なくその世界のとおりに生きられるか、ってコト。
人殺しをやってる奴が「すばらしい!彼は人徳者だ!」と賞賛されている
恋人同士がお互いに罵詈雑言をぶつけ合ってるのを、「あいつら、ほんとバカップルだよな」と
みなからほほえましい目で見られてる。
言峰が生きてる世界は、そういう世界だと思え
>>151 スカも無限の欲望という破綻者であるともとれるが。nanoha wikiによると
生命操作技術の完成、そのための空間作りという夢は培養槽で生まれたときから抱いていたもの。
その夢が刷り込まれたものである可能性に気付いているものの、特に気にしてはいないらしい。
自身ではどうしようもない価値観に悩んだか悩んでないかの違いじゃないか?
造られたベクトルを持つというならアンリに近いかも>スカ博士
アンリはゼロベクトルとして改造された故に自らの境遇や相手を受け入れる
スカは研究特化としての自分に納得し、その上で感情を賛歌する
>>153 ……なるほど、そりゃキッツいわ。
回答多謝。
>>153 言峰の骨子は辿るけど、スカには表面しかなぞらない貴方が素敵
要は≪最近世の中殺伐としてるけどお前らどう思うよ?≫
言峰:そっちの方が過ごしやすくて楽しい
スカ:どっちでも人間らしくて楽しい
の違いじゃね?
異端でも楽しめることには変わりないけど、楽しむことに対しての許容するベクトルが違う感じ
>>157 スカリエッティは世間が殺伐としていようが、自分の研究に関係なければ興味を示さないと思うな。それこそ、接し方が間違っているけど生命を大事にしたり、
他人にかくのごとくあれ、と生き方を決定づけられたりとアンリマユが一番近い気がする。
スカ博士、アンリ、言峰を並べるとあまりにもアンバランスな面構えで吹く
>>158 ただアンリに比べると世間に対して絶望度が低い気が・・・
このあたりも突き詰めると面白いネタが出来そうだw
一夜限りの無限の絶望”アンリ・スカリエッティの夜”
一晩中自分が掲げる信念や夢のバットエンドばかり見せられる楽しい宴
>>160 ドクターはなんというか、楽しそうだよね。本編中ずっと。
安部さんの捨て鉢な感じとも違って、子供みたいな喜び方をしてるような
流れの途中でわるい。
>>140 そんな感じの人って昔の人では結構いないかな。
例えばの孔明の、泣いて馬謖を斬るとか。
ドクター自身は絶望とは結構無縁っぽい感じな気はする
獄中生活も退屈とは思っててもそれなりに楽しんでるみたいだし
でもある意味型月の”典型的な”魔術師もそういう思考のやつなんでないかなぁと思う
まぁその「典型的な魔術師」自体ほとんど出てこない上に実際には絶滅危惧種らしいが
>>162 ランサー(むしろゲイボルク?)はそういう場面が多いな
こういった選択の場面で立ち止まることなく、どちらの方向にせよ歩き続ける気概が英雄を作るのかも
ふと思った。
『リリカルなのはシリーズ』自体が、英雄譚の形をしてないか?
なのはさんがしょっちゅう英霊化されるのは、作品構造からして後押しされている可能性が。
……確かDVDは、管理局による記録映像とかいうネタがあったような(サウンドステージMだっけ?)。
我々が目にしているマクロスが、史実を基にした映像作品である――という設定と同じだと?
>>165 だとしたら温泉のシーンを削除しなかった馬鹿ヤロウに最大級の賛辞をくれてやる!
>>166 それは「愛・おぼえていますか」がマクロス世界内で「史実を基にした映像作品」扱いだと7の時ぶっちゃけただけ
脚本「実は、ユーノ・スクライアは作品オリジナルのキャラクターでちゅ」
脚本「伝説の人物たちの間に、“普通の少年”がきっかけとして関わるというコンセプトだった、のでちゅが――――」
脚本「モデルの司書長がいる時代には、さすがに舞台裏送りに…………いやはや残念残念」
脚本「あ、スクライア一族なんて次元世界に存在しないのであしからず」
きのこ自重しとけw
脚本「スクライア?そんな一族いねえよ」
キャラデザ担当「本気で友情が崩れかけました」
ただでさえなのはさんとのCPを公式でバッサリ否定されて司書長涙目なのに菌糸類まで苛めてやるなw
そのうち出番のないサブキャラたちを従えてクーデターでも起こしそう
劇場版リリカルなのは〜逆襲のフェレット〜とか
どこまでがサブかで運命が決まるな
スバル「わたしがサブキャラ!」
コクトー「いやいや僕がサブキャラ」
バゼット「サブキャラと聞いて殺ってきました」
はやて「わたし達が、サブキャラや!!」
ティアナ「よかった………、ヒロインじゃなくて」
一成「まったくだ」
ワカメ「名前を呼んで」
ロア「人気が欲しいです」
グリフィス「部隊に私は必要ですか?」
ザフィーラ「喋れます・人型になれます・これでもギンガの師匠です」
シャマル「アルクさんとは親友です」
三人娘「出番の少なさでは負けません」
>>176 載ってるのシリーズにによっては主要キャラばっかじゃねぇかw
後藤君がマスターの聖杯戦争、サーヴァントはザフィーラに騎乗したレティ提督
ヒロインはウエンディ・ナカジマ、ラスボスは赤ザコで
これぐらいにマイナーにすれば・・・・・間違いなく需要がなくなる!
恋愛探偵や氷室の天地に満足せず、更に欲するとは
マキジ……危険なオンナよ…………
SSM
そこまでに しておけよ まきでら
切嗣→なのは
幼士郎→ヴィヴィオ
で士郎とまでいかなくても、それにかなり近い形まで
ヴィヴィオを歪める事ができるんじゃないか、という電波を受け取った。
どう思う?
>>183 べつにわざわざ歪めなくても。
なのは本編どうりでも十分複雑な親子だと思うよ。
士郎→なのは
桜→ヴィヴィオ
管理局の仕事しかその他色々捨て去ってヴィヴィオだけの味方になるなのはさんとか
英霊ナノハのリンカーコアを移植して分不相応な魔法を使い続けボロボロになるとか
とか妄想したのは俺だけ?
逆襲のはやてということで隕石落としならぬ次元震落としを実行するはやて
「なんでここにいるの!」
「私はなのはちゃんと違って魔導師だけをやっているわけにはいかんのや!」
「私たちと一緒に戦ったあなたが、なんで本局潰しを!?」.
「本局に残っている連中は管理局を汚染しているだけの、魔法に魂を縛られている人々や!」
「今の管理局は!人間のエゴ全部を飲み込めやせえへん!」
「人間の知恵はそんなもんだって、乗り越えられるよ!」
「そんなら、今すぐ民すべてに魔法をさずけてみせるんやな!」.
「貴女をやってから、そうさせてもらうッ!」
で
各MS→鯖
>>185 リンカーコアは他人へ移植可能なのか?だとしたら話の幅が広がるんだけど
公式にはなんとも。
ドクターあたりなら、レリックウェポンの要領で繋いでしまいそうな気もする。
「本来なら無謀も良いところなんだがね。どうやら彼女の言う通り、君らは特別らしい。
元々同じ人物だったように、すんなり繋がったよ」
個人的に、なのはさんとスカは是非絡ませたいところだな。
本編で一切絡みゼロだし、命大好きスカっちだから場合によっては士郎と言峰みたいに一時的な共闘もありえるかもしれん。
蒐集行使みたいな、リンカーコアを集めてそこに記録されている魔法を使うのはレアスキルだから…。
逆にいえば、本来はありえないのかもしれない。
そういえばはやての蒐集行使は闇の書が蒐集した魔法を行使する能力なのか、はやて自身にそういうリンカーコアを蒐集して魔法を使う能力があるのか、よくわかんない…。
捜査官にそのレアスキルを使って活躍したらしいんだけど、どういう風なんだろう。
とあるSSでははやては死体からリンカーコアを蒐集して情報を得るというシーンがあったが。
これがはっきりしなかったから、さっちんから「蒐集」して固有結界を習得というネタは放棄した…。
はやての蒐集スキルは初代リインフォースの遺産のような扱いですけど、元々はやてに備わっていた可能性も否定しきれないんですよね。
強大な魔力を持つものが闇の書の主に選ばれる……のだから、後天性のものだとは思いますが。
>>190 固有結界の蒐集が可能だとして
さっちんから奪ったからって[枯渇庭園]が使えるとも限らんよね
固有結界てのはつまるところ心象世界の具現化なんだから
[枯渇庭園]が使えるようになるんなら[無限の剣製]と同時使用とか恐ろしいこと思いついた
魔法、魔術ろくに使えなくなるうえに剣弾の雨、死ぬるw
しかし、はやての固有結界だとしたらはたしてどんなものになるのか
ギャグなら[乳揉天国]なんだろうがw
リインとリンカーコア溶け合ってるから
リインの影響もあって夜天の書のページの分だけ魔法が広域に発動し続ける
とか
そういえばリイン自体はフェイトに固有結界ぽいものを発動してたな
>>192 はやての固有結界ははやて自身より、夜天の王としての側面が色濃く反映されるかと。
ダークなものを考えると、『夜天の残骸』とか。歴代の闇の書の主達が使い尽くしてきた守護騎士達の残骸が山となって・・・。
リインが見せたありえない幸せな夢をはやての特性により広域に展開して
その夢に完全に嵌まった対象のリンカーコアなり魔術回路を蒐集する
というのもありかな
より広範囲に展開し、より多くのリンカーコアを同時に収集できる代償として一時の夢を見せる――何だかサキュバスとかのイメージが重なりそうだな。
サキュバスだって?狸の使う幻術だよ。
>>189 自分もその二人の絡みは見てみたい、
公私混同せず、場合によって娘も切り捨てる人と
自分の欲望に忠実に生きる人
ある意味正反対だったから、本編で絡み無しだったのが悔やまれる。
>>193 心情風景とリンカーコアは関係なくないか?
はやての固有結界はあるとすれば、Asでリインが使ったやつみたいなイメージがある
相手が望む幸せな「夢」を見せる→抜け出せなければそのまま永眠
>>185 自分で書いといてなんだがなのはさんすら分不相応な魔法ってなんだ?
イメージではゆりかご戦のブラスター3とか比じゃない負荷と思ってるんだけど
あれ以上って恐ろしすぎる
士郎・アーチャー 皆が幸せな世界
セイバー 王として国を守り切った。
桜 士郎とラヴラヴ
イリヤ 士郎と切嗣とアイリと団欒
キャスター 宗一郎とラヴラヴ
藤ねえ ヒロイン
ここまで書いてhollow世界みたいだと思った。
凛・ランサーは使命、義務はあっても夢はないイメージ。ギルは言わずもがな。内部から裂かれるw
>>199 いくらでもあるんじゃねえ?
それこそロストロギア級の封印魔法なんてごろごろしてるだろ、あの世界
>>199 sageは半角
sageではなくsageで
>>199 アルカンシェルも個人が独力で使い始めたら分不相応だと感じるな。
バランスを崩しすぎな感じで。
>>200 hollow世界みたいってことは士郎編のラストはやっぱりあんな感じなのか。
というか、士郎がパーソナリティを保持する必要がある世界だと、遅かれ早かれ破られそうなイメージがあるな。
我慢が出来ない性格だそうだから、そのうち夢を見てる人間に働きかけ始めそうだ。
それが良いか悪いかは別として。
つか藤ねえwとりあえずSSFしとくわw
>>200 1スレ目にある言峰のには心底やられたな。
それと藤ねえが思い描いているヒロイン像ってのは、ある意味とても見てみたいw
>>205 嘘マテリアルでぐぐって一番上のページをクリックしてみるといいかもだ。
>>206 ……どうやら俺は疲れているようだ。藤ねえがヒロインに見える。
>>207 お前…それはなのはに「まるで主人公みたいですね」っていうようなもんだぞ
ちなみにタイガーは作中でも桜、ライダーに次ぐきゅにうさまらしいゾ
いやいやいやいや、ライダー>虎>桜なはず
>>199 As時のなのはが制御できるアクセルシューターの数が16
StS時のなのはが制御できるアクセルシューターの数が32
As時のなのはがStS時と同じ数のアクセルを使おうとすれば脳が焼ききれそうな気がする。
なにか言ってることがずれてたらごめん。
ウェスト的にはどうなんだろうね
胸よりも荒れそうな気がする
そういや、固有結界って継承可能だっけ?
どうやって継承するんだ?
不明だね
出来るらしい記述があるだけで
人格刷り込みとかじゃないかな?
fate本編で、脳髄を投影用の杖にされてたことと、投影が固有結界からの零れものだってことを考えると、
頭脳≒精神or魂 っぽいのを残すことで保存できるのかも。
>>208 正しくはライダーに次ぐ巨乳だろう。藤ねえは。
確か桜より一センチ大きい。
固有結界については世界卵がどーこーというのがあるらしいが。
それを継承すれば固有結界が使えるのかもしれない。
悪魔は普通に使えるらしいけど、別になのはさんのことでは(ry
固有結界はもともと、悪魔なんかの持つ異界法則を示し、
転じて、心象風景で世界を裏返す大魔術をも示すようになったんじゃあなかったっけ?
そう考えると、固有結界もあくまで一種の魔術であって、
完全に掌握することができれば、刻印として残るのではと想像してみる。
ただその場合継承されるのは『固有結界』であって、『枯渇庭園』などではないだろうし…
火力が単純に倍化するオーバーロードがなのはと相性最高なんだが、持ち主のロアと相性が良いとは欠片も思えないよな
…………ロアに覚醒したなのは、という不安の具現を誰か書いてみない?
ロアの話を聞く→私がこうなったら……という流れで
そろそろ話題についていけない
いつ藤ねえの3サイズが公開されたんだ
藤ねえにはなのは達の先生ポジションで一度出て欲しいな。一般人?としての価値観で
フェイトやはやてに色々教えていって欲しい。
>>219 胸についてはhollowで桜が自分に追いついたみたいな事を言ってたらしい
>>220 判明教師としてですねわかります
盗んだバイクで走る方法を教えてもらいたい
地球での学歴はなミッドチルダ含めれば士官学校卒業やら国家公務員一種合格
といった普通に高学歴になるんでないか
>>220 魔術師と違って魔導士は公務員だし世間一般の道徳や価値観はもってるだろ
警官や自衛官みたいなもんだし
婦警や女性自衛官に一般の価値観を教えるって意味かい?
>>225 書き方が悪かったか。単純に藤ねえが先生だったら面白いんじゃ無いかなって思って。
先生としては優秀みたいだから、何かしら得る物があるんじゃないかな。
>>225 日本のではなく、あっちの世界での価値観だろうけどね。
>>224 頭が良い、悪いでいえば確実に良い方だとは思うが、
ミッドチルダなどの管理世界でのみ通用する学歴だと思うよ。
残念ながら地球は管理外で、管理局の士官学校云々言い出してもはぁ?で終わる。
教官「ミッドの教育が真ソニックを生んだのだ」
「フェイト・T・ハラオウンはわしが育てた」
もちつけ雑種、とりあえず服を着ろ
教官「ぬふぅ……(仕方ない、はいてから講義を続行する)」
学歴ぐらい捏造できるとおもうけどな
学歴なんて見てわかるようなものじゃないし
管理局で役職に就いてんだからそんな事する必要もないだろ
なんかなのはさんが地球で普通に生きていけたらまずいような話の流れになってきたな
いや、地球で普通に生きていけるのが不味いとは言ってないぞ。
中卒だろうが、家が自営業だからそこで働けば良いし。
もしくは、どっかの短期大学に入れば、卒業後あっという間に最終学歴が短大卒になる。
>>225 なのは達はミッド式魔法が数学と物理を応用したものだから理数系に関しては成績優秀だけど、
授業中にマルチタスクで仮想訓練をしていたり、ノートをよくアリサとすずかにコピーを頼んで管理局の任務に出ていた事から、学生生活をあまり過ごさなかったと思う。(not勉強)
勉強以外で学校で学ぶものを学べなかった、と言うのかな?とにかく(恐ろしい事に)優秀な教師である虎から、そこら辺を学んで貰いたいかな。
例えば穂奈原に潜入調査をしているフェイトに、
「ハラオウンさんはどうして何時も張り詰めた空気を出してるの?」
「そ、それは……」
「う〜ん、どうしても言えない事情があるなら話さなくてもいいよ。でも、担任命令です。学校にいる間は普通の学生さんでいなさい」
「え?……はい」
と、こんな感じで?
日常生活中にマルチタスクで戦闘訓練やら魔道師養成ギブスやらは、なのはさんしかやってなかったと思うが。
>>236 日本学校でだけ学べる人間関係は日本の社会専用じゃね?
人間関係の基礎は鳴海とミッドどちらで学んでも一緒だと思う
つまり、虎が教えるべきは極み道
日本の社会を学ぶとかそういうのじゃなくて、学生をやってるのうちは、
学生らしく楽しくやろうぜって意味じゃないのか?
>>238 でもミッドで学んだ人間関係って、管理局によるものだから軍隊としての上下関係だと思うよ?小学生から大人達が働く組織に入ったから、
よく言えば大人びている。悪く言えば年齢不相応に老成していると思う。
もしなのは達が今から学生生活を送っても、周りの人間から浮いた存在になると思う。
下手したら、長年ミッドで暮らしている為にミッドの常識に染まっていて地球の常識に馴染めない可能性もあると思う。
ん、なのはとフェイトがジョグレス進化するくらいハッチャケられるような学校生活をさせてあげたいってことか……
そういえばサーヴァントやイリヤ、アルクも学校生活ってないのか
ネロ造、ロア助なんてのはいたけど
>>241 サーヴァントの場合は存命していた時代の価値観もあるが、殆んどの英雄には優秀な教師がついていたからな。それも大体はマンツーマンで。
(例:アーサー王のマーリン、ヘラクレスのケイローン、クーフーリンのスカサハ等)
そういう意味では恵まれていたかもしれない。
アンバーな杖でも持たせれば
(強制的に)明るい学校生活をおくれんじゃね?
ヤツに友人関係を破壊された5歳の少女がいてな
>>242 有名な学者を家庭教師にしてたくせにとてつもなく破天荒に育った王もいたな
師匠的な人がいないのって、メドゥーサと佐々木さんだけじゃね?
ハサン達は先代ハサンに教わっただろうし。
>>247 ギルガメッシュも一応入るか?メソポタミア神話はよく知らないが、奴が誰かからものを教わる姿が想像出来ねえWW
>>246 故郷の地球に帰っても、同年代の子が話す内容についていけないし、彼等の価値観に違和感を覚えて共感出来ないのは中々寂しいと思う。
相手が合わせてくれても、気を遣わせているという事実に申し訳なさを覚えると思うよ。
イレブンソウルでいろはが、日本の平和な学校に馴染めなかったというエピソードを語ってましたが、そんな感じになるんでしょうかね?
小ギル、もしくは更に小さい時に教わったんじゃね?
でっかい方はアレだが、小さい方は結構良い奴っぽいし。
>>248 なんかミッドがアマゾンの奥地みたいな言われ方してるけど
そこまで常識の尺度にズレはないはずだから価値観共有ぐらいはできてると思うぞ
実家にだって普通に帰ってるしさ
ズレがあるとしたら、軍人と一般人っていうズレだろうな。
>>251 どちらかと言うと地球の方が表現としてのアマゾンの奥地だと思うが……まあそれはおいといて。
極端な話、例えば地球のニュースで少年兵の問題を見ても、「何で能力のある子を投入したらいけないの?」と首を傾げる様な異世界に住むという価値観のズレがあると思う。
それに良くも悪くも売れっ子教導官、実家にどれくらいの尺度で帰れるのやら?
問題は鳴海(三咲、冬木)の常識が我々の知るソレと同じかどうか
場合によってはミッド局員の方が考えは近いことも
あの街らは流行とかも謎だしね
>>252 そういえば、某あいとゆうきのおとぎばなしでも、
戦場から帰還(?)してきた主人公が、幼馴染とかとであったら
「目つきが怖い」とか「なんか殺伐としてる」とか
他の一般人と比べて歩く速度が異常に早すぎるとか
気味悪がられる、というのがあったな
実際、軍人と一般人との間にはかなりの差があると思うぞ
>>254 流石に人格に問題なく、能力があるなら経歴、年齢の如何を問わずに採用しようとか、
魔法はクリーンなエネルギーだけど、ボタンを押せば子供でも使える質量兵器は危険とか、そういう常識はないと思うぞ。少なくとも一般人には。
>>255 目付きが鋭く、俺の後ろに立つなと言わんばかりに殺伐とした雰囲気で、異常に早足でしかも足音を立てないなのはさん……それは嫌だなWW
せめてランサーみたいに日常生活を送るのに問題ないけど、時々自分の生きていた時代の常識でものを語るぐらいであってほしいWW
まあ、地球に帰ってきても
長い間滞在すると風習や文化、軍人としての生活の違いから居心地が悪かったりはするかもしれん。
でも逆に、運動音痴で普通の子供として育てられ少し浮いていたなのはだけど、
軍人、戦う人になった分、家族との間にはある種の共感や理解が芽生えるかもよ。
父は、その事を少し悲しく感じているとかだとドラマになりそう。
リアルな話、退役軍人がハブにされて犯罪者になる、ってのが問題になるくらい、
「(元)軍人」と「一般人」の価値基準は違うものらしいぞ
アメリカなんかでも、軍人は畏敬の対象であると同時に
「やっかいもの」としても扱われてるときく
261 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 23:49:40 ID:B7rI7knD
まああの町海鳴なら一般から見て逸脱人なんぞ何人いても問題なかろう
イザ暴れても鎮圧できる人材はかなりいるし
魔術師と魔導師どちらが地球の一般人の感覚に近いかは難しい話かもな。
なのはに関しては進んで魔導師の道を選んだんだから哀れんだりするのは失礼な話だな。
そんなにヘヴィな話じゃなくても、境遇による温度差はあるよ?
学生やってると、社会人してる同級生と飲みに行ったら色々困る。
話題の違いとかもそうだけど、「給料あるしこのぐらい払うよ」と言われてかえって気をつかうことも。
子供を平気で戦場に出したり、犯罪者に寛容で誰も私怨を抱かないところとか
地球とは認識が違うから別に大した問題じゃないと本スレで言ってたな
>>265 大したことないのか、それ?というかそこまで行くと悪口になってるな。
???「リピートあふたミー」
???「ぽるかみぜーりあ」『ぽるかみぜーりあ!』
そもそも最新作でもミッドに居る期間<鳴海に居る期間なんだけどな
それに一応(能力ある)ヴィヴィが戦場に無理やる投入される事になのはサンブチ切れていたと思うんですが・・・
そもそも老成しているのも昔からだしね
>>268 うん?どっちにいる期間が長いとか名言されていたか?
それにぶちギレというよりヴィヴィオが泣いてるのを見て、気を奮い起こした感じだと思う。
あと、昔(無印、A's)は自分のワガママの為に無茶をして出撃したり、感情で行動したりと子供らしかったぞ?
>>269 中学卒業まで地球住みだったんだから年齢から考えれば一目瞭然だろ
>>265 子供が戦うのとかアニメではよくあるじゃん。
>>270 ミッド在住暦と勤務暦がちょっとごっちゃになりやすいのかもな。
問題は、最初からごく自然に戦えていた高町、いや父から受けついた不破の血が流れるなのはさん――彼女が何らかの理由で地球で生活する事になったとき、平和な世界に適応できるのかと言う疑問が。
型月世界だと魔術と日常は切り離すのが当然ですけど、リリカルでは魔法と日常は混在してますから……案外「つい」で使ってしまいそうですし。
まあ、何か話しが脱線したけど、なのは達が今から学校に行っても、学ぶ事なんて何もないと言える程に完成された人間ではないと俺は言いたい。
>>268 自身の自由意志で選んだんじゃなく、相手の都合で無理やり戦わされている事に怒ってるんじゃないか?
もしくは、自分の子供がそんな目にあっているからとか。子供が自分で戦いますって選択した場合は怒らないと思うぜ。地球の倫理観だと微妙であるけど、
ミッドでは実力社会だから、OKだし。ミッドの倫理観で上で出た才能のある少年兵が前線で戦っては何故いけないの?と逆だけど同じような、
魔法使い以外が前線で戦わないミッドだと、力のない人間(魔力がない人)が戦うなんておかしいよって思うってこともあるかもしれない。
>>271 子供が戦うの系統のは、彼もしくは彼女でないといけないってのが多くないか?
例を出せって言われると難しいが。思いつくとするとエヴァンゲリオンなんてそんな感じ。
無印のJS集めも、ユーノの声が聞こえ、魔力を保有しているのはなのはだけ、だから、なのはじゃなきゃいけなかった。
>>271 子供を率先して戦わせてさして罪悪感を伴わない世界観のアニメはリアル志向のものではそうはないよ
マジンガーだのコンバトラーみたいな熱血系は、主人公が「そんな事知ったこっちゃねえ!」とばかりに何の憂いも抱かないからな
一期二期はリリカルもそういう魔法少女ものだったんだが
三期でリアル描写やシビアな世界を取り入れてから、そういう事に突っ込まれるようになった
むしろ戦闘民族的な戦える者は老若男女区別なく戦うという価値観は
非常に新鮮でとても面白い
>>273 完成されたなんて鼻から思ってないけど、トラから学ぶことがはたしてあるのか問いたい
んでも
>>236みたいなシチュエーションはかなりアリだとも思う
>>274 とりあえずミッドでの倫理観を地球に持ち込むとは到底思えないなぁ
フェイトはエリキャロが参軍すること自体あまり快く思ってなかったみたいだしね(漫画版の学校に〜発言等)
それに精神が成長するまでの時期を地球でしっかり過ごしたから、才能の少年兵OKみたいなし思考回路にはならないんじゃない?
純粋ミッド人のクロノも二人の入隊に反対してるくらいだし
作品哲学とかの話になってきたので話題変更
ザフィーラってリインとユニゾン可能?
>>267 英語じゃねーよw
まあ、九歳で砲撃魔法を使いこなす人間がいたとして。
そういうのを野放しにしている社会の方が無責任だ。
――そんな風に説明してた型月とのクロスSSもあった。
矛盾に見えたりおかしく思えたりするところを無理にこじつけるのも二次創作の楽しみの一つだよなあ。
あと藤ねえがなのはたちに教えるとか上から目線で考えるからおかしくなるんだ。
逆に考えるんだ。
藤ねえはいるだけでなんかありがたいと。
そう考えてみるんだ。
日常の象徴である非常識。それが藤ねえ。
>>275 魔法少女世界の名残があるんじゃない。
それとこういってはなんだが、そうなるとなのはさんやスバティアもかなりアウトでね。
>>278 多分大丈夫だと思う。ヴィータとシグナムともユニゾンできてたしやれんことは無いと思う。
リインフォースとシグナムはユニゾン出来るものの、いまいち相性が良くないらしい。
それを差し引けば、ザフィーラも一応は可能なんじゃないでしょうかね。
>>277 フェイトとなのは、はやてが管理局に入る事を止めたってミッド人はいないんだよね。
偶然の可能性が高いのだけどエリキャロを止めたのも地球の文化に触れた人間が多い。
ふと気になったんだが、子供って自分たちが守られる側って認識あるのかな?
今はまだ弱者である子供は守られるべきって、自分の過去を振り返り、
周りの大人が守ってくれていたことに気づく(教育もされるが)から、それを体験したことと思い出すことで、
常識と大人は思っているけど、肝心の子供は守られていることを本当の意味で今は理解出来てないかもしれない。
幼いし、自分の事だけで精一杯だから。
(稀に少年法を利用する糞餓鬼がいるけどあれは守られていることの意味を理解というよりはただ法を利用するだけ)
で、なのはたちは子供の時から強者で、弱者を守る側に行ってしまった人。それを十年続けた時の心のあり方は、
果たして普通に育った十九歳と同様なのか?ってのがあるんだ。上手くはいえないんだけど、ちょっとだけ認識がずれそうと思ってる。
人として重大な欠点とかそういうのでは当然ないです。
型月の魔術師も、ずれているのだろうなぁ。
>>282 >フェイトとなのは、はやてが管理局に入る事を止めたってミッド人
志村ー、クロノクロノー
>子供って自分たちが守られる側って認識
それをいっちゃあ今のニ次元文化全否定な気がする
でもその発想は嫌いじゃないぜ
よし、その思いの丈をSSにしてこのスレにぶつける仕事に移るんだ!!
>>282 そこらは一人ひとりが違うものなんで、ことさらズレてるとかどうこういうのも違うと思うけどね。
そもそもからしてなのはさんは、九歳の魔法に触れてない時点で何処か変だったよw
環境で正義の味方になっただと? 違うねッ!! あいつらは生まれついてのヒーローだ!!
型月魔術師も色々とあると思うぜ。空の境界でのアルバの言動を見ると、根源≠誰もが目指しているものでもないらしい。
内部での勢力争いとか色々とあるみたいだし、基本的に「人のいるところは何処も変わらない」と。
そもそも価値観なんて国によって違うし、ことさらズレてるとかどーこーを主張するのはどうかと最初に戻る。
>>283 クロノが言っていたのかw失礼した。
あんまり現実と比べすぎない方が楽しめるのを知っているのに、
比べちゃうんだよなぁ。考えるな、感じろがいいはずなんだけど。
>>284 生まれついてのヒーローw
地球生まれ、他の星ミッドチルダ在住っておいしいネタが転がっていると、
地球人なのに地球の感覚と少しずれるって妄想したくなっちゃうんだ。
外国(西洋圏だったかな?)だと日本でやる卒業式の練習なんてのはしないらしい。
そんなレベルで扱ってほしいというのがあるw
>>285 でも発想自体は悪くないと思うよ、ホント
なのはたちが過ごした思春期が他の友達(アリサ・すずか)なんかとは比べ物にならないくらい殺伐としてるのは確かだし
戦うことが当たり前になり過ぎて日常から剥離している少女たちと、陰惨とした環境の真横に居るにも関わらず弟分と安穏と過ごす自由気ままなトラ教師
自分から志願した潜入捜査とはいえ、二度と得る事の出来ない高校生活への羨望にうっすらと涙を浮かべた所に居合わせて
「大ぁ〜丈夫っ。どんな事情かは知らないけど、少しくらい楽しむ権利はあるはずよ」
と、理由も聞かずに笑ってくれる。やっぱりあの人にはかなわない。
低脳な俺でも、思わずそんな妄想をしてしまったくらいだ
>>202 つ『親の心、子知らず』
昔のスレでちょっとだけ触れたけど。
オシリスの砂あたりからすると、なのはさんは地球外扱いされそうな気がする。
異界の法則に馴染み、生存基盤をこの星に置いていないので
>>287の安価ミスったorz
× >202
○ >282
大河を持ち上げる人は結構いるんだな。
基本的に無害で毒にも薬にもならない人だと思う。
一緒にいると疲れそうな人ではあるが。
>>285 そこらまでいくと別にクロスがどーこーというのは関係ないような気はする。
まあクロスだと、未成年に戦わせているということについて嫌悪感を催すというのは定番だけど。
就労年数は国や時代などによって異なるんだから、文化相対主義的にはそこらをどうこう難癖つけるのは間違ってる。
もっとも、チャイルドソルジャーの諸問題は常について回るから、次元世界ではそこらをどうにか克服しているのかもしれない。
ミッドと地球の価値観の差異がどーこーは興味がないわけでもないが、いかんせん、ミッドでの習慣などは情報が多くない。
vivid待ちだが、十五歳まで普通に地球で生活していたなのはさんが今更ズレていくというのはないと思う。
魔導師だから一般人と感覚がズレてどーこーというのも、前に書いたがそもそもなのはさんは変な人だから魔導師だから、というのはないと思う。
もっというのなら普通じゃない才能を持った人間が普通の価値観を持っていないというのは、一般人の願望でもある…。
「すごいけど変な人」という本によると、何処かで「歴史上天才と言われている人物」というのをピックアップして研究したら
ほとんどの人間がその時代、地域において常識人であると周囲には認知されていたという。
「凄い人間が変人であるというのは我々の願望なのだ」と書かれていた。
勿論、天才の定義などは示されてないからいいたい放題ではあるんだけど、常に我々は確証バイアスをかけてないかのチェックを怠ってはいけないと思う。
…なんの話かはわからなくなったが。
それと忘れている人も多いが、プログラムで戦闘ばかりしていたヴォルケンリッターとか普通に日常に溶け込んでいることから考えて、やっぱり社会常識はそんなに異ならないのか、ちょっと気をつけてれば問題のない範囲なんじゃないかと思う。
あと魔術師は秘匿するのが本領なので、むしろ常識をよく知っていると思われ。
そうでなければ非常識は隠せない――
そう書いてからケイネスとかの振る舞いを見ていると…。
まああいつら貴族みたいなもんだから、それこそ一般人とは違うんだろうなあ。
と、あんまりだらだらと設定語りとかしてもあれだから、なんか小ネタとか書こうかな…。
魔術師の常識、魔導師の非常識みたいな感じで。
日付が変わるまでに投下できたら…いいなあ。
>>286 例えばなんだけど、アリサとすずかが日本での若者の流行や感覚を話しても、当然なのははついていけない。
だから、二人はなのはに気を使い、そういう話を避けるってのをなのはが感づいた時に、
友人の配慮を感謝する感情と同年代の話もできねぇ悲しさが合わさる複雑な感じになりそうだ。
その点、トラ教師は便利だなw真剣な時は空気をちゃんと読んで真剣。おふざけ時は彼女は老若男女を関係なく、
自然に楽しくなるか、引き起こす事が騒がしすぎて、対応している隙に悩みを考える時間がなくなる。
でも、不快じゃないイメージ。思い出すと笑うような。
>>290 そうだな。もしかしたら、資本主義の先の領域へ到達した社会なのかもしれない。
未だ資本主義に生きる日本人じゃ理解できないような。
なんだかんだで、創作内の人物に異常性とか持っていてほしいや、それに憧れる、
求めているのは否定できないw
一番、痺れるのは常識は知っている。だから、常識と呼ばれる物を逸脱する問題は起こさない。
けど、理解できないってのがいいな。
>>290 逆に考えると、だからこそ一般人とのズレを作ったほうが二次としては面白いんだと思う。
実際はそうなのかもしれないけどさ。
>>291 応援してるぜ。
>>292 資本主義の先ってことは社会主義――というと、マルクスか。
まあ、どう見ても社会主義とも思えないけど。
>一番、痺れるのは常識は知っている。だから、
>常識と呼ばれる物を逸脱する問題は起こさない。
>けど、理解できないってのがいいな。
なんか葛木先生っぽいなw
まあ現実の話だと、常識が理解できないというのは単に頭が悪いか想像力が貧困な人間なだけだがな…。
「なんで人を殺してはいけないのですか」
を聞くような子供には
「人を殺していい社会ってどんなのか想像してみろ」と。
>>293 まあ、ズレがあったほうが面白げだろうけど…。
クロスでやるとなると、なかなか思いつかないなあ。
がんばる。
>>292 なんかのクロスものであったな
アリサやすずかとの会話で誤差があるやつ
例えば外国に留学するとするじゃん
そして五年ぐらいして帰ってきて昔の親友に会ったとするじゃん
そしたら気を使いあって気まずいなんて事になるのか?
普通に行き付けの店が潰れたとか増えたとか
流行ってた芸人が消えたとか増えたとか
そんな話で盛り上がるんじゃないのか?
なのはさんが常識人かどうかはともかく、このスレでは大半の人に普通人扱いはされてないな。
士郎・弓、もしくはセイバーあたりの方向性のキャラとして語られてる。
そしてフェイトは桜かライダーあたりのベクトル。
はやて「わたしは?わたしは?」
>>298 この中から選べ
士郎の嫁ルート
虎化ルート
エロ狸ルート
さあ、早く選べ
むしろはやてに桜属性がある。闇の書的に。基本明るいからそんなイメージが湧きにくいのだが
はやて「士郎の嫁はないわー」
はやて「でも、もし、わたしにイイ男ができんかったらしゃあないなあ」
なんというツンデレ、と読むところだろか
>>296 そういうシチュなら似たようなことはあったけどね
帰ってきた友達が趣味とか全然変わってて、まるで話が合わなかった
別に疎遠にはなってないけど
>301
ざっふぃー「主、私などはどうでしょう」
はやて「……せめて人間がいい」
>>294 うん。だから先生好きなんだw
人を殺していい社会ってどんなのか想像して、別に良いのでは?とか答える異常性があったらたまらん。
>>296 連絡を取っていたかにもよるが、まず距離感を確かめるために数日はジャブの打ち合いになるね。
どこまで馴れ合えるのかってのをお互いに探る。で、距離感が掴めたら昔のようにとなると思う。
>>297 まあ、なのはが普通人扱いされないのはしょうがない。
1期のなのはとか士郎なみの問題行動してるし。
例えばジュエルシードを集めてるのがフェイトじゃなくランサーだったら、
間違いなく心臓貫かれていたところ。
唯一の救いは、士郎と違って、思慮の浅いまだ9歳だったところか。
逆に末恐ろしいとも言えるが。
そんなに気にはならないんじゃないかな。
例えば学校出てから上京して都会で何年も暮らしていても、
故郷(くに)へ帰れば故郷では普通に周りと接していけるし。
六課存在時の前後は普通に何度も里帰りしてるようだし、
言うほどギャップは無いと思うよ?
何かこれ書いてて、なのはたちが出稼ぎに出てきた農家のオッサンみたいに見えてきたw
>>307 その稼いだ金は日本円に換金できるのだろうか。
>>307 魔法もねぇ デバイスもねぇ
港はあっても 次元航行船(フネ)がねぇ
オラこんな星イヤだ〜
>>297 一期見直してみたんだけど、なのはが魔導師になったのって父親の影響が大きいんだよな
誰かが助けを求めてて、助ける力が自分にあるなら迷うことなくそれを行使しろ、みたいな
てことは、なのはが変わってるというよりは、高町家そのものが変わっていると言った方がいいような気がする
というか父親の存在が大きいっぽい
父親のいない原作版のなのちゃんは、最終的に魔法の力捨ててるしね
>>300 はやてはむしろアンリかもしれん。闇の書的に。
>>297 とらはは知らないのでよく分からないが、不破の血が関係しているみたいな設定を見かけるな。
>>305 この異常者めw
人倫の外に生きるもの
それは怪物といふのだ。
>>210 小説でも父親にアリサとの喧嘩の後に「上手く言葉が届かなかった時の「力」の使い方について娘を強く戒めた」とあるしなー。
ただ、「「助けてあげたい」などと上からみた気持ちではない」とフェイトについてなのはが抱いた感情を書いてる。
「ただ、見たかっただけである。きっと優しい、あの子の笑顔を」
…なのはさんはきっと、誰よりもわがままなんだと思った。
高町一家というか、不破家の一族だからと言ってそんなにズレが出るものかな?
たとえば原作バージョンの美由希だって、御神流を続けて行ってるけど
感性自体はほぼ一般人のものだし。
そんな簡単に大きなズレが出来るほどヤワなものかな?
>>310 確かにオヤジの存在はでかいと思う。
できないだろうなぁ。
人命や自分が間違ってると思ったことに対しては特に。
>>313 高町一家というかあの世界の住人自体がどっか感性ズレてるぞ
まぁそういう話は置いておくとしても、やっぱり暗殺術の一派だし、普通じゃないことは確か
どいつもこいつも変に責任感が強いというか・・・
しかしそれをヤワというのはちょっと違うんじゃないと思う
価値観の相違というべきか
>士郎並〜
>セイバーじみた
>キャラマテが〜、サイマ手が〜
何時からこのスレは型月が基準になったのだろう
セイバーとバゼットは子供っぽいからな
スバル同じくらいな印象
社会的な責任感が強い割りに感性は若いままで止まってるからね
バゼットは間違いなく思春期だった
出たばっかの頃のティアナと出たばっかのバゼットが似てる気がする
>>314 無茶厳禁な人だから、士郎と違って自制は効くと思うけども。
ティアナでホロウを再現できないだろうか
バゼットみたいに全タテするまで4日の謎に気付かないってのは性格的にないから、「フラガラックがない」なんて不安はなしで
>>321 負傷した身体を推して空に留まり続ける事を選んだあたり、無茶厳禁とは言わないと思うけど。
準備の段階で無茶はやめよーね
するときは後からいくらでもあるんだから
ってことじゃねーかと
>>324 自身の体調管理も準備段階じゃないのか?
なのはが無茶してたのは墜ちるまで
なのはが無茶はやめよーぜって言い出したのは墜ちてから
>>326 そうでもない。サウンドステージで、ゆりかごでブラスターを使った後遺症をシャマルから伝えられた時にドクターストップがかかったけど、
自分が墜ちるまで出来る事をやりたいと言って、空に留まり続ける事を選んだ。
そうなのはさんが明言したのはsts最終回周辺だったと思う
んで、この不毛な議論いつまで続くの?
誰かの投下があるまでだろう。
…ごめ。小ネタ投下できませんでしたorz
うまくまとまらなんだ。
なんとなく妄想。
霧絵に憑かれて?しまった幼いなのはさん。
実際に飛び降りて魔法使いとして覚醒!
本当に空を飛んでしまった!
…だからどーしたというネタ。
>>329 その場合、霧絵はなのはに憑きっぱなしってことでいいのかな
なのはだけに『見える』『聞こえる』『話せる』の存在になったりして
いやま、霧絵は「飛べるのだ」という暗示をかけているだけらしい…。
憑かれているという表現はよくなかった。
自殺者は元々無意識下で飛べていた夢遊飛行者で、霧絵は彼女たちに「貴方達は飛べる」
と意識のある状態でもそれを覚えているような暗示をかけて、それで飛んで失敗した、みたい。
それでまあ、実際に自分が飛行できると知ったなのはちゃん……だけどそれだけでなんの発展性もないネタですた。
何故かそのまま荒耶と友達に
魔法坊主ゴータマ☆アラヤが仏舎利の力と人形技術で墜落のリハビリを手伝ってくれます
>>332 神父と教授も加わって魔改造されそうだ
偽虎道場並みに
右手から混沌動物、左手から地獄の麻婆が出るようになるんだな。
魔法少女にこそ根源を見いだした荒耶は
以後なのはのおっかけになる――
みたいな
荒耶「萌えの先に平和がある」
「小娘風情が悟ったつもりか。そんなものは魔境にすぎぬ。
明鏡を得ようと止水に至ろうと、所詮その身が二十歳前である事実は変わりはしない」
「ええ。――それでもこの私は魔法少女なんだよ」
『小娘』と呼ばれる間ならまだ大丈夫だろう。
これが、おば(桃色の光に包まれる)
「語るまでもない。私が幾度となく争ってきた想念、
荒耶が敵とみなすモノは、救いきれぬ人間の常識である。」
「アラヤ、何を求める?」
「--真の魔法少女を」
「アラヤ、何処に求める?」
「--己の内に」
「アラヤ、何処を目指す?」
「--知れたこと。この矛盾した性癖の果てを…」
「…少し頭…冷やそうか…」
>>327 まぁ誰にも悟られないように痛みを押して職務を続けるなら明らかに問題だけど、定期的にシャマルに診てもらいながら
だからなのはさん的にはギリギリの範囲なんじゃないかと。
特にステエキ達にとってもっとも大事な時期だし、休みたくないっていう気持ちは分かるよ。
……つっても普通の人間から見れば十分無茶してるように見えるが。
と蒸し返してスマン。
ところでリリブラ氏のなのフェイ弓コンビのSSの続きはまだかな。
フェイトそんの更なる暴走を期待しているわけだが。
>>340 「またしてもあと数歩のところで世界に邪魔をされたか――!」
と悔しがりながら警察に連行される荒やんの姿があったとさ。
>>342 「私もまた魔法少女に踊らされた被害者にすぎないのだよ」
「変態などではない。この肉体は、『変態』という名を起源を祖とする、『紳士』なのだ・・・!」
荒耶「ある大儀式の惨状――――アレが60億の悪意だと理解した」
荒耶「停止した我が心胆に生まれた畏れを抱えたまま、私は少女と出会った」
荒耶「彼女とは幾度となく話したが……」
荒耶「見たのだ!闇の怪物にも怯まず、ただ己の業に専心する様を」
荒耶「やはり。根源到達の成就には、魔法少女への変身が避けえぬ道理――――そうだ、悟った」
「魔法少女。これを根源とするものは齢を重ねたとてその業から逃れる事は適わぬ」
……「奥様は魔法少女」だとキスすれば引退できたはずですがリリカルだと?
娘が一人前の魔法少女になったらじゃないか?
孫をあやしながら、内心「私は何時になったら『魔法少女』を引退できるのかしら」と考えているリンディさんとか。
>>348 いつまで化けているんですかリンディさん。
荒耶「両儀式、貴様も魔法少女になるのだ!」
式「私の中の魔法少女人格はもう殺した!」
荒耶・幹也「「なん…だと……」」
「世界はいつだって、こんなはずしゃないことばっかりだ!」
式の魔法少女姿を想像してみる。
着流しにブルゾンが彼女のイメージなので――時代劇で子供が着るような丈の短い着物(むしろミニスカワンピース状態)にジャケット(こちらはむしろロングコート風)とか? 無論、着物の柄はルビーと琥珀さんが二人がかりでデザイン。
はやてデザインも捨てがたい
リリカル界の「脱げ女」戸さえ呼ばれるフェイト・テスタロッサ・ハラオウン――無印とA’sは兎も角StSの頃になれば自分でデザインしたバリアジャケットだろうから――のセンスでデザインしてもかなりのものが出来上がりそうかも?
クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日。
あと、なのぎるもお勧め。他の作品でなのはとギルガメッシュがお互いに相容れずに、
殺しあう話題がメインの頃に投下されたなのはと仲がいいギルガメッシュの話。
子供の時に出会ってたら?って感じ。小ネタの蟲爺関連も面白い。
もし、蟲爺が最高評議会と知り合いでいろいろ暗躍していたらとか。カリムと黒幕全開な会話をするw
誤爆しました。申し訳ない。
これ誤爆したの絶対フェイトだろ・・ 汚いなさすがフェイトきたない
俺はこれでフェイトが恥ずかしくなったなあもりにもぬぎ過ぎるでしょう?
おいィ? あんまりいい加減なこというとマジでかなぐり捨てンぞ?
式クロスはなんか全然面白くないね
式自体が能動的に動かないキャラだし、動かす理由も難しい
式は目以外は何もない、つまらないキャラだしなぁ
>>351 幹也までショックを受けていることに大爆笑してしまった。
確かに『式の魔法少女』と聞けば見てみたかったんだろうけどさw
>>357 フェイトさん〜
エリキャロの所にキャスターが突撃して行ったすよ〜
>>360 きたないな鮮花、さすが鮮花
某ゲーム風小ネタ
『バター犬太郎』から数年後の世界......冬木西部、荒涼たる教会にかつて、一人の漢(おとこ)が立っていた。
漢の名はクーフーリン。己の生きる道を自由きままと見定めていたクーフーリンであったが、
苛烈な主の飼い犬として途方に暮れて街を彷徨う毎日......
ある日、電車でバター犬を目撃したクーフーリンは、それを止めようとして逆にバター犬と間違われてしまう。
あわや逮捕かと思われた刹那、クーフーリンを救った漢こそ先代バター犬太郎であった。
先代から「バター犬道」を説かれたクーフーリンは、その熱い想いに共感。 女たちを快感へと誘う「バター犬道」に邁進することを誓うのだ。
------そしてここに、二代目バター犬太郎が誕生する!!------
フェイト・T・ハラオウン
一見すると身持ちの固い清楚で優しそうな女性。
近所での評判もいい。しかし内面は淫乱そのもの。
最愛の義兄が結婚し、恋人にも捨てられ、体を持て余しているため、
日々遠く離れた街へ出向き、痴女行為を行っている。
「バター犬…いい…よ…そのまま…」
美綴綾子
女子学園に通う姐御肌なお嬢様。
普段は快活な女丈夫だが実は物静かで典型的な大和撫子、芯は強く勝気で負けず嫌いな性格。
弓道を嗜む。ナヨナヨした男が嫌い。
ただし惚れたら徹底的に尽くす。
「あ、あの…は、恥ずかしいです…」
シャマル・八神
サッパリほんわかな性格の女教師。
内面は傷つき易いところがあり、泣き虫で寂しがりやな一面も。
お化けなどの怪奇現象が苦手。本人に自覚は無いがマゾ。
「え…?本気なんですか?」
アイリスフィール・衛宮
オットリ、ノンビリした人妻。イリヤスフィールの母。
天然系で、鼻歌を歌いまくったり、サラリとキツイことを言ったりもする。
夫婦仲は良く、娘を産んだ今も新婚生活のノリ。
熟れきった肉体を持て余し気味。
「やめなさい!サーヴァント!私には夫と娘が!」
八神はやて一流企業のキャリアウーマン。
性格は陽気で悪戯好き、初代バター犬太郎の主。人を平気で叱咤罵倒できるタイプ。
最近は仕事でのストレスを解消するため
ザフィーラにのめり込んでいる。
「もう一人来てくれるやなんて…最高や…」
ザフィーラ
初代『バター犬太郎』。
クーフーリンを「バター犬道」に導き、熱き教えや様々な助言を授ける。しかし......?
現在も失業中。
中の人ネタやめれwwww
犬過ぎるwww
噴いたじゃねえか馬鹿!
百合厨で原作カプ原理主義者だけど興味が湧いちまったじゃねえか馬鹿!!
いいぞもっとやれ!!
両作品とも元ネタはエロゲーだ、こういう淫糜で殺伐とした空気こそ相応しい!!!!
……ところで、原形はなんてエロゲっスか?
全年齢板でこの蛮勇
GJは送れないが、嫌いじゃない鉄砲玉ヤロウだ
書き込んだ後冷静になって「先代」や「ザッフィーの中の人」でググってみたら、あっさり元ネタは見つかったが……。
>>365氏にGJを捧げたい。
てかメンツがいいね!
適度に属性がバラついていて、なおかつあまり浮き世離れをしていないが故にエロい妄想をし易い職業持ちな娘達をチョイスしてくるセンスに脱帽。
なのはやセイバー、遠坂姉妹じゃ残念ながらあんな生々しい空気は出せそうにないからな……。
フェイトが酷すぎるw
是非、家に来てほしいね。
>>365の中から選べってんならシャマルさんかアイリさんだなぁ、若々しくてかわいい小母さん(ってトシじゃないか)は大好物ですハァハァ(*´Д`)
シエル先輩の色気話の少なさは異常
>>373 シャマ「つ型月同人」
つか、色気話は両作の担当者達に持ってかれて大半奴らが放置状態だぜ
俺はもっとアチャがハーレムでうはうはな話が見たいっ
ニコポナデポな最低話一直線になりそうだから却下!
てか機動六課の女性陣は大半が同性愛者にしか見えn(ry
さておき、クロスでの恋愛沙汰なんてやらかすのは、話を紡ぐ上での必然性がないとアレなだけだぜ
改めて思ったんだが両作品の人妻は美人だよな
参観日とかの学校行事は凄そうだ
六課の女性陣は、その……異性との色恋沙汰がなさそうだからこそカップリングを見てみたいと思える。リリカル男性陣にカップリングになりそうな奴もいなさそうだし。
あと偏見だけど、恋する女の子は綺麗に見えるというか……。
シャマル先生は保険医だろ!
フェイトそんは恋人じゃなくて"彼女"だろ!
ついでに痴女行為じゃなくて露出行為だろ!
好きだからやる。それに文句を言われても止まれはしないぜ
なに
>>375 恋愛沙汰は展開上の必然性がないと問題だ?
それはね
>>375 普通のSSを書こうとするからだよ
逆に考えるんだ
『恋愛をメインにしてもいいや』
そう考えるんだ
……冗談はともかく。
戦闘モノが注目されがちだけど、それ無しでも面白くなりそうなキャラは揃ってると思うよ?
恋愛沙汰になるかは別として。
HFルートの
イリヤの体貰った士郎を突っ込めばいいのでは?
一目惚れじゃなくてもいい、まずは文通から……
>>382 なぜか長距離から矢文を放つ士郎が目に浮かんだ
>>383、それ文通やない! お突き合いや!
手紙を書くシーンが一番似合うのはキャロだと思うんだ。次点でティアナ。異論は認める
学園ものか、教師役をリンディ、グレアム、教授、ロアとかに、上級生を士郎、なのは、式、志貴達に下級生を桜、スバル、キャロ、秋葉、鮮花達に。
校長にレジアス、理事長にアルクェイド、生物教師にスカ、物理教師にネロ
数学教師にワラキア、体育教師にゼスト、社会科にゲンヤ
と提案してみよう
学園物? ……私立型月学園と、私立ミッドチルダ中央学院の、レトロかつアナクロな対立関係とか?
世界観はむしろ金剛番長で。
ネロ「物理科目になるくらいなら鹿でいい#」
さて、問題は道徳と宗教だ
>>385 教育実習生にダメットさんやナンバーズの年長組を希望したい
もしくはヴォルケンズや月姫サブヒロインズ、はたまた聖王教会組辺りを
脳筋体育会系おねーさん繋がりでバゼットとシャッハとか、
世話焼きかつ裏方な若作りおねーさん繋がりでシャマルとシエル辺りが意気投合するかもしれん
>>380 個人的には、「お互いに面白い茶飲み友達が増えましたー」的なほのぼのしい話が一番好きだし読みたいんだけどね
惚れたはれた犯ったはどーにも拒否反応が出ちまうんだ……すまん
おい皆!
学園物とか藤村先生が活躍できるものなのに触れてあげないのはかわいそうだぜ!
こういう学園物の場合タイガは在校生より出部率のいいOBの方が似合いそうな気がする
グレアムさんとアルバさんに英語枠は盗られました
渋く、紳士的なグレアムは生徒から人気あるかもな
ま、猫系美少女を二人も囲っていることで色んな噂が流されそうだが
アルバはたいていの生徒からは毛嫌いされそうだが意外とスバルあたりは懐くかも…
一瞬アルバって誰だって本気で思ってしまった。そうだ赤ザコだよ・・・・・
自分は、なんとなく慎二と同じで
名無しの異性には好かれるが名有りの異性には嫌われる感じになりそうだ。
大学のホラ吹きでダメな先輩をイメージしてください
おかっぱロングの金髪に、赤いシルクハット〜ステッキの一式
最後にヤンデレを加えるとアルバになります
実際、血筋も良くてスペック高いオッサン(若作り)なのに、なぜこんな地位に
>>393 そもそもスバルが毛嫌いしそうなキャラの方が思いつきにくい件
>>397 他人を傷つけてもなんの感慨も抱かない奴
むしろ、楽しんで他人を傷つける奴
そしてそんな自分が大好きな奴
型月にいたかな、そういう奴
>>398 ジルと龍ノ介(あってる?)がまさしくそうじゃね
橙子さんは理数系か。実験室で入り浸って私物化してそうだw
(赤ザコ経由で)あだ名に関する噂が流れているがその噂を口にしたものは悉く神隠しにあってる、とか
>>398 言峰、ワラキア、ロア、里緒先輩……結構該当者がいそうだ。
この場合セイバーはどうなんだろうか
生徒か、それとも先生か?
セイバーは歳考えるとOGとか先生なんだろうが、いかんせん少女のまま止まってる稀有な存在だしな
実は魔法少女に一番近いのはセイバーだったんじゃね?
カレンを生徒会長に、副会長にクアットロ、会計に琥珀、書記にヴェロッサ
顧問教員にスカと言峰と
邪悪な生徒会とか
生徒達が反旗を翻したくなるほどに
何という究極的な最悪っぷりw
でも仕事は完璧にこなすから文句が言えないんですねww
>391
あ〜るのトサカ先輩みたいなポジションですかね?
>>404 その生徒会だったらタイガの出番は桜の大門つきのヨーヨーで対抗じゃねえか
虎竹刀は何処へ行った?
>>408 きっと中庭に突き刺さってんだよ
抜くと二度と(キャラ的な意味で)戻れない魔剣として
用務員(A氏)「グラウンドの竹刀?処分してしまったが構わないだろう?」
>>377 お前とはうまい酒が飲めそうだ。
>>409 そこでフェイトさんが捨ててあると思い、引き抜く。
>>407 で、お仲間が
「ビー玉のヴィータ」
になると。
>>411 つまり道着姿のフェイトとブルマなアルフ(小)という事か
アルフはあえて大人バージョンでブルマをはいてもらおうか
>414
尻尾があるのでブルマがローライズなデザインに変更されていたり、穴を開けた分、構造的に脆くなって突然破れたりするのですね?
ならば体操服はワンサイズ小さいもので
はやてルートの士郎はやてを思い出してたらふと整合性もへったくれもない妄想が
切嗣の愛人の娘はやてと切嗣が引き取ってきた士郎の幼少時のほのぼのストーリー
なのはやらすずかやらアリサやらを相手に士郎が恋愛未満のフラグ立てたり、はやてが乳をもむ、な感じ
あと「しろ―、お嫁にもらってくれる?」「ん、いいよー」とか
蛇足
一方その頃、虎竹刀を携えてゆりかごへ弟子兼妹分のヴィヴィオを助けに吶喊する三対黒翼ミニスカの虎の姿が――■■■■■■■■■■!!!!(狂化
プリズマイリヤでは、大河が小学校の先生になっていました。
そんな感じで、小学校時代のなのは達に多大な影響を与えた先生、と言う立ち居地でタイガーが居たら面白いかも。
>>418 前後を省みぬ突撃志向ですね、わかr(ディバイン
お久しぶりです
長編の息抜きで描き始めたら、それでも詰まってこの有様ですよ…
前作も誤字脱字だらけだったし、やはりこういうのは難しいですね
ともあれ、今回も長いので二つに分けます
クロス式・意外と壮絶な機動6課隊長陣の休日 釣りバトル
後編の途中まで投下します
――――――
この物語はフィクションです
登場人物が時期的に時事ネタとしか思えない行動を取ったとしても
実在の人物、地名、団体名等とは―――
一切の関係があるわけがないですとも
そうした事を重々踏まえた上で――
彼ら彼女らの心温まるレクリエーションを見守ってあげて下さい
――――――
とある早朝―――
「…………」
宛がわれた宿舎の一室――
備え付けの簡易パソコンのモニターの前で
盛大に突っ伏し、悔恨に苛まれている影があった
決して朝に弱いというわけではない
激務に次ぐ激務をこなすその脳は長年の経験によって
気だるい眠気から意図的に覚醒する術を存分に心得ている
だからこそ、今の彼女の様相は決して寝起きのローテンションによるものではなく―――
「何やってるんだろ……私」
その視線の先にある――画面上、既に送信済みフォルダに写された
他ならぬ自身の送ったメールによるものである事は想像に難くなかった
いや、これをメールと呼んで良いのだろうか…?
送信者である高町なのはは朝っぱらから終始、渋い顔でそんな疑問に苛まれ続けていた
―――from フェイトちゃん、と銘打たれたそのメール
送信先はいわずもがな…
この若き教導官の無二の親友にして仕事仲間でもある――フェイトテスタロッサハラオウンその人宛てにである
仕事仲間とはいっても何せ彼女らの従属する組織はとても大きい
活動範囲も果てしなく広い
子供の頃と違い、共に過ごせる時間などほとんどないといってもいい
だからこそ、少なくとも週に一回くらいの頻度でメールで近況を報告し合うのが
彼女達の定例事項となっていたのも当然の成り行きであった
そして昨日は―――丁度その定例日だった
モニターへと向かい、PCを起動させる高町なのは
つい最近、「色々」と難題に巻き込まれがちな彼女である
書く事はいっぱいあった…
否、、いっぱいいっぱい、ありすぎた…
高町なのはは本来、愚痴など滅多にこぼさない人間である
そんな事をする暇があるならとにかくぶつかる
ぶつかって全力で壁を壊し、大概の事は落ち込んで欝になる前に解決してしまうからだ
しかし―――「その問題」はそんな女傑をして
頭を抱えたくなるほどに難解で、、天を仰ぐほどにどうしようもないものであった
生まれ故郷の地球――自身の所属する管理局にとっては未開の惑星もいいところであるその星
魔法文明の欠片も行き届いていない筈のかの地にて、、
一体今まで、どこにこんな勢力が存在していたのか?
秘匿に秘匿を重ねる「彼ら」と、時空管理局とのファーストコンタクトは
想像を絶するほどに激しく、、荒事の連続で幕を開けた
高町なのはもまた、少なからず「彼ら」接し、関わり、時には激突した
その結果、連日ボロ雑巾のように疲れ果てて…
そして今に至るというわけである
そんな悩みを抱え、相談したい事は山のようにある
だけど、、、今は兎に角、眠い…………
そのような事態に現在進行形で巻き込まれているのだ
極限の疲労は、彼女から思考その他を奪い去り
書きたい事、伝えたい事を文章にする能力を軒並み奪い去っていた
でも、それでも定例日に連絡を入れないというのは
責任感の強い彼女にとっては決して許されない事だ
もはや殴り書きの様につらつらと愚痴を並べただけのそのメール
それを眠気眼を擦りつつ、勢いのままに送ってしまい…
そのままベットにばたんきゅー、、
そして朝起きて改めて見たメールで今はひたすら自己嫌悪中――
それが現在までの経緯だ
高町なのは一生の不覚である……
疲れていたり酔っていたりで惰性のまま行動し、素面に戻ってから後悔する
こういう事は実際よくあることだ
だがこの教導官は、不摂生という言葉とは最も縁遠い類の人種である
疲れに任せて迂闊な言動を取る事は本来ならば絶対にしない
ならばそれは――やはり相手が気を許しきっている友達だからなのであろう
エースとして、教鞭を振るう者として、人の上に立つものとして張り続けた緊張の糸を
伸びきったゴムのような精神を、弛緩させる事の出来るほぼ唯一の相手
異なる道を行き、疎遠となってしまったとある司書長を除けば
彼女にとって、気兼ねなく全体重を預けられるのはフェイトだけだったのだ
(とはいえ、これは……)
そう、、
とはいえこれは、、、
「酷過ぎる…」
まるで意味不明な乱文だ
そもそも愚痴る事に慣れていないのだ…
そんな彼女が中途半端に仕事の不平を形にした結果がこれである
そのメールを読み返す度になのはの顔面は
ゆでダコのように赤くなったり青くなったりと朝から大忙しであった
メールを書き直して送る時間は、今朝はもうない…
すぐに出勤しなければいけないからだ
(………帰ってきたらすぐに改めてメールを送ろう)
なるべく早くフォローの便りを送る事を胸に秘め
高町なのははパンを口に放り込みながら宿舎を出たのであった
――――――
…………
「うそ、、」
「うそじゃねえ
話はお前の所にも通ってる筈だから一日、ゆっくりして来いよ」
…………舐めていた
親友の事は誰よりもよく知っている自分が……
そのフットワークの速さを舐めていた
やはり疲れて思考が働いてないせいか?
親友の行動を読み間違えるなんて、普段の彼女からは有り得ない事だ
今、仕事仲間であり旧知の間柄であるベルカの騎士
ヴォルケンリッター・鉄槌の騎士に電話で告げられた事実を前にして
あんぐりと口を開けたまま硬直してしまうなのはである
自分のメールを受けて、まだ一日も立っていないというのに
あの友達はまさに電光石火でコネとツテを総動員して
仲間同士のネットワークも利用し、早々に一日だけ――自分と彼女の予定を作ってしまったのだ
「でも、そんな突然…皆に迷惑かけちゃうよ……」
「アタシに言われなくても分かるよな?
ヘロヘロな体を推して任務に当たられる方がよっぽど迷惑なんだってことをよ」
「まだ大丈夫だよ……摂生はしてるつもりだし」
「ダチのフォルダに怪文書送りつけるのを大丈夫とは言わねーんだ」
「う、、」
カァ、と耳まで真っ赤になるなのは
どうやら事情は全て把握されているようだ
明らかにこちらの分が悪い
「心配すんな、お前らそもそも働きすぎなんだ、、
有給もロクに消化しないまま出ずっぱりだろ?
上もいい加減、休暇を取らせなきゃって言ってたし、丁度良い機会だって事で概ね納得してる」
どうやら既に決まってしまった事らしい
今や自分が何を言っても後の祭りという事か
(…………)
人に迷惑をかけてしまうのはいけないことだ――
管理局は万年人手不足で、人員の余裕などどこにもありはしない
そんな中、シフトの穴を開けるのがどれだけの痛手になるかを考えると
とても自分の都合で楽しんでくる気にはなれなかったのだが…
「アタシらと違って生身なんだから、お前らは
ゆっくりして来いよな、、疲れを抜く時に抜かないとどうなるか知らないわけじゃないだろ」
「……………」
ヴィータの言うとおりだった
知人にあんなメールを送ってしまう辺り、自分も相当キテるなという自覚はあったし
何よりこれだけ周囲に心配をかけている
なら――既に決まっている事に下手にごねるのはかえって失礼
好意を甘んじて受けるのが最善というものだろう
電話の相手にシュンと頭を神妙に垂れて答えるなのはである
「お言葉に甘えます…」
「おう」
「ごめん、、この埋め合わせは必ずするから」
「おう」
次いで両手を拝むように合わせて感謝する高町なのはに
これまた電話越しにパタパタと手を振って答える戦友の騎士
(……温かいな)
この仕事はお世辞にもラクなものではないし
怪我や疲労で危険な目に合う事も少なくない
でも、それでも自分は幸せ物だと感じる瞬間が確かにある
フェイトが、皆が、自分のためにここまでしてくれる
他にこんなにもよくしてくれる場所はそうないだろう
皆の行為に目頭が熱くなり、つい泣き笑いのような顔になってしまう
なら、振って沸いた休日ではあるが――皆が作ってくれた大切な余暇だ
思う存分、羽を伸ばしてくるとしよう、と
颯爽たる気分で廊下を歩く教導官なのであった
――――――
そして当日――
まるで自分らを祝福するような
よく晴れた日差しの気持ち良い早朝
軽くスキップ交じりでフェイトとの約束の場所に赴くなのは
母・桃子が下ろしてくれてより、ほとんど着る機会も無かった
おめかし用の白いワンピースに身を包んでの外出だ
やはり心なしか、足取りは軽い
(……………)
しがしながら、、一つ問題があった
――― アレはどうしよう… ―――
そう、アレ、、あのメールである
あまりにもいっぱいいっぱいで自分でもよく分からないうちに
ほとんど無意識に送ってしまった、良く分からない意味不明の便り
送ってすぐ後悔する類のものだ
ほとんどスパムメールと変わらない
本当に魔が差したとしかいいようがない駄文である…
会って何て話そう…
どんな顔して応対したらいいのか…
道中、うーんと頭を抱えて考え込む白い肩の小ぶりの女性は
傍から見るとリスみたいで、とても愛らしい
(やっぱりこちらから触れない方が……いいかな)
そんななのはが、道すがらに至った結論がこれであった
正直、忘れてくれればいい――そう思った
正味な話、今の時点ではまだ、「彼ら」との事は口に出来るほど確固とした悩みではないのだ
「彼ら」との邂逅、その異質にして強烈な出来事の連続に
今はただドロドロになった思考を整理するのでいっぱいいいっぱいなのだから
だから―――
(……今日はとにかく楽しもう)
せっかく皆が、フェイトが、プロデュースしてくれたのだ
そんな休日を満喫する事だけを考えよう
明日からまた、真っ直ぐ、へこたれずに飛ぶために
フェイトに任せて楽しめば良いのだ………―――
「フェイトちゃ〜ん!」
そうこうしているうちに横断歩道の向こう側に見えた親友、フェイトテスタロッサハラオウン
カジュアルな服に身を包み、車の前でソワソワしながら待っているフェイトに対し
疲れや悩みを微塵も感じさせぬ大声で名を呼んだ
途端、パァッと明るくなる友達の表情――
尻尾があったら犬みたいにパタパタと振って喜びを表現していたに違いない
そんな様相に苦笑しながら、自分もまた照れ交じりに顔がほころんでいる事を重々に承知しつつ――
なのはは信号が青になった瞬間
親友の下へパタパタと駆けてゆく
午後には宿敵とハチ合わせになる事など露知らぬ……
そんな春うららかな早朝の
日差しに身を任せる親友二人なのであった
――――――
――何故釣るのか?
――そこに堀が在るからだ
とある偉大なる王の遺した言葉である
釣りは、人と大地と生命の育みとして
もっとも自然な形だと断ずる彼は
言うまでもなく無類の釣り好きであった
しかし彼の統治する領土はとても大きくて
当然、内陸にいる時は行為自体が出来ない
―――故に作った
シュメールの民を総動員して引かせた人口の水場に
前人未到の魔の海から自ら捕縛してきた怪魚を解き放ち…
王はその余暇を、有り余る宝具と共に思う存分愉しんだという
其は現在に残る釣堀の起源とされ―――(
民明書房刊 「知っているのか遠坂」 第二章三編○○ページ抜粋
――――――
「いや、ウソでしょそれ……」
「真偽の程は分からん…
何せあの通り、この世の全ては自分が起源と謳って憚らぬ男だからな」
一日の半分以上――
正午をゆうに過ぎ
日が沈む事を告げる黒き御使いが電柱に居を下ろし
甲高い声で歌い始める
「カラスがカァって鳴くのも自分のせいだとか言い出しそうだもんね…あの人」
それを背景にヒソヒソ声で話す
白いワンピースの女性高町なのはと現世に招聘された錬鉄の英霊アーチャー
「――――、」
そしてそんな外野のさえずりなどお構い無しに
黄金の竿を躍らせると、またも手元に跳ね上げられる銀の鱗
―――23HIT、
「む……いかん」
顔を曇らせる弓兵
夕刻に差し掛かり、制限時間も残り少ない中
ここでの遅れは致命傷だ
―――20HIT、
数多の戦場を駆けて不敗
ただの一度もオケラはなく
今宵も堀の淵にて勝利に酔う
水面を舞う魅惑のルアーが
堀の中しか世を知らぬ田舎者のフナの交感神経を惑わせ、騙し、絡め取る
猛追を開始するアーチャーは今、英雄王のすぐ後ろまで来ていた
対して先ほどの洗面所で何かあったのか、彼らしからぬ不気味な沈黙を守り続け
どことなく上の空で腕を組み、虚空を見つめるギルガメッシュ
であったが、そんな王をまくるべく最後のスパートをかける弓兵を嘲笑うかのように
覇気の無さと反比例して相変わらず王の竿は絶好調だ
もはや竿自体が半永久機関となって勝手に釣り上げているのかも知れない
この男ならあり得る……
王が何もしなくとも臣が良しにはからう――なるほど、確かに彼は王様だった
「たぁっ!」
―――6HIT、
そんな二人の英霊に追いすがる様に、ミッドの空の英雄も必死に食い下がる
来た時は紛う事なき初心者だった
熟練の者と競い合う事など到底不可能だった彼女が
今、凄まじい追い上げを見せている
何故―――ここまでするのか
どうして彼らはこんなにも懸命に――
競い、戦わねばいけないのか――
知れた事……
そう――
そこに堀があるからだ
此処はアングラー達のパラダイス
人を正しく狂わせるナニかが確かにある
貴賤・老若・男女を問わぬ
「この場」において唯一絶対の法とは即ち――より多く釣る事のみ
それが出来れば王様だ
贋作者だろうが、
20歳超えの魔法少女だろうが、
誰だろうが関係ない
誰も文句をつけぬ覇王―――即ち、キングオブキングスの称号を手にする事となるのである
――――――
きっとそれは初めての事ではないのだろう
この地に集うものは皆、腕に覚えのあるものばかり
そうして者が集まれば自ずと他と腕を競い合いたいと考えるものが度々出てくるのが自然の成り行き
だから――きっとそれは初めての光景ではなかった筈だ
だが、、初めになのはとフェイトが場に入った時、彼らの背中に見えたのは深い哀愁――
頂上に座して幾星霜
もはや挑んで来る敵もいない者特有の深い孤独に満ち満ちていた
実際、過去多くのものが二人に挑んだのだろう
挑戦者はいずれも、腕に自身のある屈強な戦士たち
こんな若造どもに好き勝手させてたまるかと意気込む熟練の老兵もいた
だがその挑戦、その自負は――
ただ一つの例外もなく、尊厳ごと粉々に砕かれ
いずれも戦場に屍をさらす事となった
今や常連うちで誰もが知っている…
――― この二人はやべえ、と ―――
誰も適わない…
どんな装備を以って挑んでも
まるで歯が立たない
双極に聳え立つ金と赤
彼らは覇者であり――紛う事無き王様だ
故にそんな彼らに対して、当たらず触らず
遠巻きに見据えてなるべく係わらないよう事が常連達の暗黙の了解となっていた
元々釣り師というものは周囲の雑音など気にならない者の集まりである
どこのどいつらがガヤガヤと騒いでいたとしても取るに足らない些事であり
自身の垂らす針に集中できる場さえあれば、対面で壮絶バトルをしていようがかまわないのだ
が、、
今日はいつもとは様子が違っていた――
今宵、再びあの金色と赤色に挑まんとする勇者が現れたのだ
どこの身の程知らずのバカだと一笑に付すべく目を向けると
何とそこには、白き衣に身を包んだ一人の女神の姿があった
空気を、大地を揺らさんばかりの気迫
緊迫した戦場と化したそのフィールドにて
無敵の龍と最強の虎に対し、天を覆いし桃色の翼持つ空の英雄が挑む
その熱き戦いをこの目で目撃する事が出来る幸運を前に
いかにCOOLな彼らとて、その胸に滾る興奮を抑えられるものではないだろう
―――と、まあ、、、
言葉を選んで書いたが…
要はこういう場には珍しい、毛色の違う美人のねーちゃんが
汗だくになって髪を振り乱して奮闘する姿に見惚れる中年オヤジ達の図、、
こう言えば早かったかも知れない……
確かに若いワンピースの乙女の瑞々しい姿は
日頃、ささくれ立ったおじ様方の目には眼福だろう
手つきを見るとまだ素人と言っても相違ない
だが、懸命に頑張る姿はとても健気で美しく
連中の胸を打たずにはいられない
ああ、俺にもあんな真剣な目をして輝いてた時期があったなぁ――
ロクに言う事聞かんバカ息子よりもあんな清楚で可憐な娘が欲しかった――
嫁に、、来て欲しい…――
と、馬鹿野郎共の念派が飛び交い
釣堀全体がある種、異様な熱気に包まれている
ベンチに腰掛け、あからさまに観戦ムードに入っている者もいた
結果、そのフィールドは――
自ずと周囲の視線を釘付ける、、
場の中心となっていたのだった
――――――
周りの堀から 「姉ちゃんがんばれ」 「負けんじゃねえぞ」 と
声援まで飛び交い始めている、そんな中――
「来た……!」
高まりに高まりを見せる集中力と共に
今また、握る手に確かな感触を感じるなのは
食いつきによる手応え
手の平にかかる重み
それに対し、強引に行かず
さりとて決して逃がさず
七度目の当たりを引くべく
その竿を上げようと後ろに体重をかける
「あ、、! きゃあっ!?」
だが――そこで突然
カクン、と彼女の膝が落ちた
そのまま勢いよくすっぽ抜けた竿
脱力した足はその勢いを支える事叶わず
両足をつんのめらせて、短い悲鳴と共に……後ろにばしゃんと尻餅をついてしまう
「い、たたっ………はあ、、はあ…」
腰を打ち付けた痛みがジーンと響く
立ちくらみか、筋肉の疲労によるものか?
とにかくすぐに立ち上がろうと手を付くが、、
そこで初めて――自身の身が想像以上に消耗している事を認識する
(あ……、、)
尻餅を付いたまま溜息交じりの苦笑を浮かべる教導官
ぼやけ気味の視界で空を見上げる
汗だくになった全身が重い
太腿辺りにワンピースがへばりついて気持ち悪い
いつもは―――
(いつもはこうなる前に止めてくれるんだよね…)
そう、、
自分が無茶をすると――
自分が限界を超えようとすると――
真っ青になって止めてくれる者が
警鐘を鳴らしてくれるかけがえの無い親友がいた
だが、、今は――
「姉ちゃん、頑張んな」
通りすがりのおじさんが、差し入れに缶コーヒーを置いていってくれる
「あ…どうもありがとうございます」
古き良き下町の人情溢れる光景だ
すぐに立って頭を下げようとしたなのはだったが、、足に力が入らない
仕方がないので床に座ったまま会釈し
コーヒーを受け取り、コクコクと一気飲みする
カラカラの喉に、ほろ苦い液体が実によく染み込んでくる
英雄には多かれ少なかれ人を挽きつけてやまぬ「カリスマ」を有する者が多い
まだうら若い乙女ではあれど、彼女とてその例外ではない
周囲の応援や期待が大きければ大きいほど頑張る力が沸いてくる
だが――今ここにある現状は、他人の後押しなどでは埋まらぬ圧倒的な戦力差だ
応援では到底埋まらぬほどのそれ、、
横目に見上げると、その宿敵の手にまたも黒いフナが釣り上げられる
こちらが一つ詰めれば相手は二つ突き放す
これでは―――もはや勝負になる筈も無い…
午前中から気を張り詰め続けた代償――
既に体も心も疲労困憊だった
もともとコンディションは最悪な上、相手は古今最強の英霊だ
奮戦に奮戦を続けるエースオブエースだったが、こんなぶっつけでどうにか出来る相手ではない
本来の高町なのはは戦いに望む際、常に十分な準備と用意を欠かさない
日々の鍛錬から事前の対策に至るまで事細かに積み重ね、それによって確実な結果を求めるタイプの人である
だからこそ分かる
教導という仕事に携わり、嫌というほど学んだ事実
――出たとこ勝負では超えられない壁があると
どんなに試行錯誤を重ね
この短時間で何とか彼らと闘えるレベルにまではなれど――緒戦は付け焼刃
互角には戦えても超える事は至難
スキル
地力
経験値
どう足掻いても向こうに分がある
気合だけではどうにもならない
歴然たる差があるのだった……
「駄目…なのかな」
額の汗を拭いながら、彼女はポツリと――彼女らしからぬ言葉を漏らす
それは紛う事なき敗北を認めてしまう言葉で
不屈のエースが絶対に口にしてはいけないものだ
だが、自身の足元に置かれるクーラーボックスには
彼女の健闘の跡を称えるような小さなフナが6匹…
そしてそれを嘲笑うかのように相手のサーヴァントのそれには
なのはのゆうに三倍以上の成果が掲げられている
もはや語るに及ばず、勝負の行方など幼稚園児にも理解できる事だろう
最初から分かっていた事だった
勝負などしても返り討ちになる事は明白だった
勝てる要素などなかった
それでも―――
(勝ちたかったな……)
負けたくなかった――
負けず嫌いというのもあるが、何より「彼ら」に負けたくなかった
うな垂れたその横顔に浮かぶ悔しげな表情は
サイドテールの髪に隠れてよく見えない
燦々と心地よく照っていたお日様もほとんど陰り
夕暮れにさしかかろうとしていた昨今、
なのはは一人、思いに馳せる
そう、、一人で―――
―― 足りないものは………分かっていた ――
もし今日の戦い
圧倒的不利を覆して自分が勝てる可能性があるとするならば――
その方法は一つしかない、、
そしてその状況を作り出すのは――さして難しくない筈だった
それは即ち、チームプレイ――
力をあわせるという事――
決して友好的でない両英霊
故に単騎で交戦する彼らに自分達が対抗するには、、
他のお客さんが応援してくれている
期待してくれるのは素直に嬉しい
それは少なからず彼女の力になっていただろう
確かに皆の期待や歓声を受ければ受けるほど
この高町なのはという人物は強くなる
だが、、
元より彼らでは役不足なのだ
例え千の軍勢、万の思いが後押ししてくれたとしても
本来あるべきものが無いのではどうしようもない
彼らでは、この英霊を打破する神風を吹かせるには足りなさすぎる
それを吹かせられるのは――
なのはにとっての勝利の風はいつだって、そう――
(フェイトちゃん……)
それを吹かせる役目は彼女を置いて他にはいなかったのだから――
孤軍奮闘を余儀なくされる高町なのは
いつもならば最も頼りになる無二の親友
その協力が、その援護が、未だに無い、、
隣を見ると、力なくうなだれている金髪の親友がいた
(…………)
なのはは唇を噛んで竿に意識を移す
思い煩い、落ち込んでしまっている友達
そんな状態のフェイトに無理に戦ってくれなどと言えるなのはではない
「なのは」
だが――いつものようにこのフェイトが
この親友が隣で支えてくれるなら、、
――― 高町なのはは無敵なのに ―――
「………」
「なのは」
「………えっ?」
心の中で呼び続けていた相手の声が不意に届き
ばくん、と心臓が跳ね上がる
先ほどから沈黙を守っていた親友が、突然声をかけてきたのだ
素っ頓狂な声を上げてしまい、振り返るも二の句が上手く繋げない
そんな彼女に――
そんななのはの耳に――
「……………勝ちたい?」
このエースを蘇生させるコトバが、、
親友の静かにして力強い声が、、
はっきりと響いたのだった
――――――
――バカ二人にラブラブ旅行を邪魔され
――血圧低いのに散々心身を磨耗した挙句マジギレ
――おまけに愛しのなのはからビンタまでぶち食らい、、
まさに踏んだり蹴ったり
散々なフェイトさんである
まあもっとも、なのはのモノならば張り手どころか集束砲だってへっちゃらだ
むしろ生きる糧になってしまう執務官
故に最後のはご褒美以外の何物でもないのだが…
だが、アレにより方向性を見失ってしまったのは事実だ
撤退か共闘か和睦か――
この複雑に絡み合う戦場にてフェイトは、己が最善を見失ってしまう
負の思考のスパイラルとはまさにこういうものか
考えれば考えるほどに分からなくなってしまう
どうすればいい…
ゴールに辿り着けない絶望感が彼女の頭をもたげ
迷走に迷走を重ねる思考がどんどん沈んでいく
竿を握った金髪の魔道士はもはや思考停止を余儀なくされ
自身を喪失するに至っていた
(情けない……情けないよ…)
なのはを楽しませる事も癒す事もままならず
このまま肩を落として成り行きに身を任せているしかないという事実
この企てに協力してくれた皆に何とお詫びをすればよいのか、、
呆と、精気の無い顔で辺りを見やると――
いつの間にやら周囲の視線とささやかながらの喧騒が自分らを取り巻いている事に気づく
釣堀場は今や、自分らを中心とした、ちょっと珍しいやり取りの観戦モードになっていたのだ
それはそうだ…
さっきからあれだけがちゃがちゃ騒いでいれば嫌がおうにも他人の目を引く
彼女にとってはますますありがたくない話だった
こういった衆目の喧騒から、なのはを逃がすためのスポットだというのに……
「もう何から何まで上手く行かない……」
意気消沈する彼女
その口から、独りでに言葉が漏れる
なのはは今、金色と交戦中
だからそんなぽつりと漏らした言葉など耳に入るはずもなく
無意識に出た言葉は誰に宛てたものでも、誰に届くものでもない
独り言として溶けて消えるだけのものであった
「フ………」
だがそんな呟きを、逆方向から拾ってくるものがいた
「何を言い出すかと思えば―――勘弁してくれよ魔道士
終局に至ったこの局面、満を持して出た言葉がそれでは台無しにもほどがある
相手をしている我らも報われないというものだぞ」
言わずと知れたイヤミ魔人、アーチャーである
「頭を垂れ、弱音を吐き、己が無力に苛まれ、自身の努力が徒労に終わった事を嘆く――
そのような事は既に半生を終えた抜け殻が今際の際に発する事だ
自らの意思で剣を取り、戦場に赴いた者のする事ではない」
腕を組みながら竿をくいっくいっと操りつつ
不甲斐無い相手に辛辣な言葉をぶつける弓兵
その言が熱を帯び、更に、更に続く
「あまりガッカリさせるな雷神の乙女――結果の伴わぬ努力など何の意味も無いぞ
今ここで勝負を投げるという事は、己が所業を自ら灰燼と化すに等しい
キミに必要な事は膝を折り、我が身の不運を嘆く事ではなかろう
それとも現に至るまで、いかに甘い道を歩んできた小心者の甘物と自ら証明するのではあるまいな?」
「…………」
「完璧な計画を求めるのはいい……思案に耽るのも結構
後先も、自身の命すら省みずに突撃していくバカよりは余程、救いようがある
だが考えすぎて動けなくなるのでは本末転倒……笑い話にしかならぬ」
「…………」
いつもの調子でガンガン御法説を垂れるその姿は絶好調だ
弁舌がしばらくつらつらと並べ立てられ、若き魔道士に降り注ぎまくっていた
「心せよ……乾坤一擲、山をも穿つ――世を覆う気と言うものはだな…
脆弱な精神より紡がれた気勢では決して成し得ぬもの
その体たらくでは失笑しか買えぬ、、と…――――、?」
だが、、
ふと違和感に気づくサーヴァントであった
何だ……?
レスポンスが無い…?
妙な雰囲気だ
これだけ言えば、反論なり反骨心なり、何らかの気配が返って来ても良い筈…
怪訝に思い、チラッと横目で相手の魔道士を見ると―――
「……………、、なのは……なのは」
(――が、、!?)
―――――人の話をまるで聞いちゃいねえ女がそこにいた…
弓兵が語り出す前と全く同じ顔で
変わらず虚空を見つめたまま
ぶつぶつと何かを口走っているフェイト
ニヒルに決めた顔が盛大に引きつる弓兵である
「おい……キミ」
「……………」
「おい、フェイト… もしもーし…」
「……………」
こ、これは――――きつい…
まさか含蓄あると定評の我が言葉をここまでパーフェクトにシカトする者がいるとは…
語り好きにとって最悪にやっかいな返し技は、言わずと知れた――スルー
ここに来てアーチャーは己がアイデンティティを脅かす最強の敵と遭遇する羽目になった
(くっ、暖簾に腕押しとはな……だが――)
でも弓さん諦めない
諦めたらそこで試合終了である
「キミはそうして都合の悪い物から耳を塞ぎ、困難から逃げ回りながら立ち回るつもりか?
幼少の頃に立てた、友と同じ空をどこまでも飛んで行くという誓いは偽りだったとでも?」
これは無視出来まい――
何故、相手がなのはの幼少の話を知っているのか?という、後のフラグをも含んだ取っておきの釣針
この娘が食いついて来ない筈がない!
「…………」
しかし駄目、、不発
そもそも音声自体が耳に入っていないぞこの娘!
「ええいっ! 何という心の壁だ!?
話を聞いてっ! これはキミの友達の謳い文句であろうが!」
「…………友達」
ピクンとフェイトの肩が震える
ようし…
食いついてきた…
「そうだ友達だ!」
「…………なのは、、」
「そうだなのはだ! キミの唯一無二の親友だ!」
「…………あ、、あの鳥……なのはに似てる」
「な、何ぃ――?」
視線を全くこちらへ移す事なく
無機質に口をパクパlクと動かすフェイト
まるで蝋人形のようだ……ちょっと、マジで怖い
「白鷺かな……違うかな、、
白鷺はもっと大きくブァーって飛ぶよね……そうだよね」
「お、おい……何を言って――」
「うん…じゃあ何だろう…
うみねこかな……違うかな、、うみねこは―――」
(がが、、………)
駄目だ…
まるで会話が成立しない…
特Sランクの資質と魔力、天才的なセンスを持ち
オールレンジの攻防ではあの高町なのはをすら凌ぐとさえ言われるフェイトテスタロッサハラオウン執務官
しかして戦闘力と半比例するかのように、メンタル面の防御力は紙の盾である事
もはや周知の事実ではあったのだが…まさか、、まさかこれほどとは――
「ええい! だからと言ってここでベタ降りは無いだろう!
もっとうこう協調性というものをだな――」
協調性の欠片もない奴がいけしゃあしゃあとのたまう
だがその口調もいつもより半トーンほど上がり
常の理路整然とした口調が大分怪しい
つまりはアーチャー、必死である
(むう……まずい……まずいぞ)
当然、このサーヴァントが単なる親切でこんな事をしているわけがない
無償で他人に助言を送り、奮起させてやるほどお人よしではないのだ、彼は
この英霊は卓越した弓の腕や磨き抜かれた剣技もさることながら、戦上手で知られたサーヴァントである
故に今の戦況を鑑みて、やらねばならぬ事を見定め、行動に移しているのだ
何故か意気消沈しているとはいえ、目下最大の敵――
英雄王ギルガメッシュがやはり頭一つ分、抜き出ているのが今現在の状況である
こちらも追い上げてはいるが、残り時間を考えるにやはり厳しい
どうにかして奴の独走を止めねば、、勝利の行方は誰の目から見ても明らかであった
「魔道士! あれを見るが良い!」
弓兵が指し示す先――
いつの間にか多くの人間が声援を送り、その中で期待に答えるべく飛ぶ一人の魔道士
エースオブエース高町なのはが奮闘している姿があった
「誰もが恐れ屈するであろう、あの英雄王を向こうに回して一歩も引かぬ――
アレが、あの姿こそ紛う事なきタカマチナノハ!
今更キミに言うまでもない事だと思うがね!」
「……………」
その王の快進撃を止めるために必要な駒
それはやはりあの不屈の少女――否、もう齢20になったのか…
時が立つのは早いものである
とにかくあのなのはをぶつけるのが最上の選択だと男は睨んだ
だが、、
「はぁ……はぁ……は、…は、ぁ………」
その白い、か細い肩が激しく上下し
荒くなった息使いははっきりとこちらにも伝わってくる
その光景の通り、いかに高町なのはでももはや一人では限界だろう
明らかに失速した白き翼は風前の灯で、あの圧倒的な黄金の王の頭を抑えるには到底足りない
故に――男はここで最後の一計を講じる
彼女に、、
最強の英霊を前に立つこの勇気ある女魔道士に――
王を追い落とす剣を――
――― 勝利の鍵を送る事にしたのだ ―――
戦が始まってからほとんど稼動していなかった
この、もう一人のSランク魔道士――彼女の投入によって戦局は一変する
弓兵はそう確信している
人類最古の宝物、無限の剣製を持つ自分達に匹敵するポテンシャルを
この魔道士は確実に秘めている
故に真に警戒すべきは本来ならば彼女だったのだが、、
序盤から勝負に乗り気でないのか、彼女は今の今までほとんどアクションを取ることはなかった
それはサーヴァントサイドにとっては僥倖なれど、、
今は動いてもらわねば困るのだ
このほぼ明暗の決まりつつある戦場を
彼女は今一度、真っ二つに切り裂く――文字通り雷光の剣となるであろう
――――――なのは…
その剣は今――まどろみの中で己が混濁する意識に溺れながら
それでも弓兵の発する一つの単語にのみ反応していた
がちゃがちゃと小難しい事を言ってる男の言は、そのほとんどが右耳から左耳状態…
――― なのは ―――
そんな中、この単語だけが―――彼女の意識を辛うじて覚醒させる
弓兵の赤黒い指が指し示す先を視線が泳ぎ
必死の形相で、汗だくになって戦う親友の姿を認め、、
ああ、、、
なのは、、
なのはだ……
そこには、いつも通りのなのはが
フェイトのよく知る高町なのはがいた
英霊たちに感化されているわけでもない
引き摺られて磨耗し、染まっているわけでもない
出会った時から変わらないその在り様
どこまで行っても、どこにいようと
なのはは「なのは」を貫く
それが彼女――高町なのは
支援?
支援
その身に纏う翼はいつだってそうだった
皆の期待を一身に背負い、どこまでも高く、強く飛んでいくエースオブエース
高町なのはの―――本質とも呼べる姿
「見るがいい! 己が友の闘う姿を!
キミが肩を落とし、目前の敵から目を逸らし、逃げる事を考えている間、ナノハはずっと闘っていたのだ!
勝敗など誰の目に見ても明らか――勝ち目など初めから無いにも関わらず…それでもいつかは援軍が来る事を待ち続けてな!」
そうは言っても……
私無しでも立派にやれてるように見える…
そうだよね……
やる事為す事裏目裏目、、今日の私は本当に役立たずだ…
今の私が仮に手を出したとしても、なのはのためになるのかな…
さっきの洗面所の時みたいに、またなのはに迷惑を――
「ええい! これだけの言葉を並べても、これほどの状況に陥ってなお、その重い腰を上げぬのか!?
そんな事ではキミはいつか、彼女を見殺しにするだろう!
己が無力に苛まれ、彼女の亡骸を前にして生涯後悔する事になる!」
「そんな事にはならないよ」
(――ぬおっ…!?)
今度は突然、ハッキリと答えが返ってくる
恐ろしいほどに沈んだ、カミソリのような声、、流石のアーチャーも面食らう
やはりここら辺は彼女の急所――否、逆鱗のようだ
「これが本当の戦いならば私はなのはを見殺しになんかしない
命に変えても敵を倒し、何があっても守って見せる」
「フ………どうかな?
予行演習で満足に動けぬものが本番で上手く立ち回れるとは思えんが」
「予行演習………?」
「そうだ、予行演習だ」
予行、、本番、、
アーチャーの言った言葉を繰り返し、繰り返し反芻するフェイト
見捨てる、助ける、予行演習、本番
彼女の脳内で次々と単語が浮かんでは消え、ぐるぐると回り続ける
見捨てるつもりじゃないのに…
なのはには笑っていて欲しいのに…
喜んでいて欲しいのに…
もっとお話したいのに…
助けたいのに……そのやり方が分からない…
何でこんなにバカなんだろう…
何でこんなに無力なんだろう…
どろどろどろ―――、と
彼女の気勢が萎えていく
まるで塩をかけられたナメクジだ
そのまま消えてしまうのではと思わせるほどに
しおしお〜と崩れ落ちるフェイトの肢体
「おおっ!? そちらへっ!?
そちらへは行くな! 戻ってくるのだっ!!」
負のオーラに全身を飲み込まれる前に
彼女の両肩を掴み、ぶんぶんと乱暴に揺するアーチャー
金髪のうなじを支点に、フェイトの首がカクンカクンと力なく振られる
(ど――どうすれば良いのだ……)
これほどの狼狽、これほどの苦戦は
数多の戦場を駆け抜けた弓兵をして経験が無い
何せ彼の周囲にいる女性はあのマスターを初め、炸裂弾みたいなもんばかりだった
遭えて言うなら間桐桜が彼女に近いが、アレも一皮剥けば姉以上の爆竹だ
しかし目の前の彼女は――TUNDERE とも YANDERE とも違う
果ての無い、まるでブラックホールのようなダウナー系
投げても投げ返して来ないキャッチボールのようなものだ
皮肉から始まって真理に至る男のやり口ではどう考えてもきつい
もはやこれまでか……と、ギっと口を紡ぐアーチャーに肩を揺すられながら――
フェイトの視線はただ、ただ、なのはの姿を捉えていた
カッコイイなぁ……なのは
それにしてもやはり、ミッドの空に生きる者全てを魅力した白い翼――
エースオブエース高町なのはの戦う姿は見事の一言だった
見慣れたフェイトですら、問答無用で見惚れさせるほどに…
それは躍動感に溢れていて、激しく美しく、見ているだけで胸が熱くなるのを禁じえない
恐らくそれは、高町なのはの生まれ持った資質――
初めて会ったギャラリーの心すら掴む
彼女の尽きせぬ魅力なのだろう
―― 盲目的な信仰が奴を英雄という茨の道に押し上げる ――
あの金色の英霊に言われた言葉がフェイトの頭に過ぎる
事実、それはフェイトも心の奥底で思い煩っていた事象であり
フェイト自身、その傷ついた白い翼を畳んで貰おうと考えた時期も確かにあったのだ
でも―――
もうやめようと、、
どれだけ口に出そうと思っても
今日だって、停戦を促しここから去ろうと考えていたにも関わらず――
一生懸命ななのはを、、自分は止められない
……どうしようもない
ああ―――そうか…
それはこの自分が――
誰よりもこの自分が――
彼女の白い翼に魅入られていたからに他ならない――
改めて言うまでも無い…
かつて闇に沈みかけていたこの身を
強引に引っ張り上げ、再び空の青さを感じさせてくれたのはこの翼だ
あの一生懸命、戦う姿を――
困難に立ち向かう姿を――
強い相手に真っ向から立ち向かっていく瞳を――
一番初めに見たのが他ならぬ自分だったのだから
一番長く見てきたのが他ならぬ自分だったのだから
こうして飛ぶなのはに助けられ――
こういうなのはと共に歩む事を決め――
こういうなのはのカッコ良さにずっと触れてきた――
………止められる筈がないのだ
自分は――この不屈のエース
高町なのはに完全にイカれてしまっているのだから
ああ――そうだ
やる事を思い出した
初めから危険な道だって分かっていた
こういう事態になる事も常に覚悟していた
そしてそういう局面で、自分がすべき事なんて――
自分がどうするかなんて――既に決めていた事じゃないか
「なのはを――――助ける……」
「!」
そうだ
この赤いサーヴァントに言われるまでもない
なのはが戦っているのなら、それを助けるのが自分の役目
いや、、、なのはを守るのが自分に与えられた「権利」だ
「フ……そうだ―――元よりその身が成すべき事は一つ」
何かよく分からないが自己解決したらしい
良い方向に転がって万々歳のアーチャーさんがご機嫌宜しく締める中――
虚ろな目に危険な光を灯し
フラフラと英雄王とエースオブエースのクロスポイントへと向かうフェイト
支援。釣り勝負だよな?これ。
「おい……堀に落ちるぞ! そっちじゃない!
右三十度に軌道修正だ!!」
もっとも――彼女にとってはほとんど寝起きからの強制的な覚醒だ
覚束ない足元、泥酔者のような後姿を誘導するとこまでしなきゃならない弓兵であった
(ええい…大丈夫なんだろうな……? 彼女は)
「なのは」
「フェイトちゃん…?」
そんな感じで紆余曲折――
「勝ちたい?」
「え?」
ついに高町なのはの元に――最強のユニットが辿り着く
「勝ちたい?」
再度、親友に問いかけるフェイト
そのえも言わぬ迫力に押されながらも、
「うん……負けたくは、ないよ…」
はっきりとフェイトに告げるなのはであった
了承――なら、往く!
そう……
なのはが勝ちたいと願うなら
自分はその手伝いをするだけなのだ
ライトニング1・フェイトテスタロッサハラオウン
機動6課最速の魔道士が―――
今、ようやっと蘇生した瞬間だった
「フ――全く世話の焼ける…」
いや、正しく蘇生したかは責任が持てないが…
もしかしたらTウィルスに感染したゾンビを送り込んでしまったのかも知れないが…
ともあれ、これで全ての駒が揃った
額の汗を拭いつつ
ほくそ笑むアーチャーなのであった
ここまでの戦績
英雄王ギルガメッシュ
spec/skill : ―――
24HIT
高町なのは
spec/skill : 獅子奮迅、エンプティ間近
6HIT
フェイトテスタロッサハラオウン
spec/skill : ATフィールド、暴走、覚醒
0HIT
アーチャー
spec/skill : 策士、弁士スキル
20HIT
――――――
「……………遅いよ」
待ちに待った援軍の到着に流石のなのはも感極まって声が上ずってしまう
百万の援軍を得たに等しい気分だ
その喜びから、親友の手をぎゅっと握り締める
鬼に金棒とはこの事だ
ふにふに、と 柔らかい金棒だな…などと思いながら
フェイトの手の感触を今一度、大いに楽しむなのは
他人の力をただ当てにして戦うような彼女ではない
だが、隣にいるのがフェイトならば話は別だ
なのはにとってフェイトは最も近しい存在であり
フェイトにとってなのはは己が一部といっても過言ではない
いわば対の翼のようなものだ
星の翼がたくましく力強く羽ばたけば
雷の翼はしなやかに何よりも速くはためく
そうやって幼少の頃から、ずっと一緒にやってきたのだから
「ごめんね、なのは」
それなのに、長い事
自身の対の翼を孤立させてしまった
非難の言葉を受けたフェイトが
おもむろになのはに近づき、ツインテールの栗色の髪に被われた頭をぎゅっと優しく抱き寄せる
「わ、、わわ…」
突然の大胆な行為に驚くなのは
感極まっているのはフェイトも同じだった
何を惑う事があったのか……
この腕に抱かれた、己が命よりも大事なもの――
それを守るのは自分だ、、誰にも傷つけさせはしない
せっかくの休日に繰り出した心温まる二人だけの時間は
悪魔のような顔をした赤と金のサーヴァントによって散々に…それはもう散々に引っ掻き回された
だがそれは所詮は状況の一つに過ぎず
例えどんな状況に陥ろうと自分がすることは初めから決まっていたのだ
それは断じて――不運を嘆き
なのはが戦っているのを尻目に
自分は停戦とか絡みたくないといって逃げる事ではなく――
――共に戦う事に他ならない
あの金色サーヴァントの言う事を肯定するつもりはない
あの赤色のサーヴァントに言われるまでもない
なのはの傍でなのはを助けようと誓った自分が、、
なのはよりも先に膝を折ってしまってどうする
助ける対象よりも先に、状況に屈してしまってどうするというのか
(ごめんね……なのは)
――逃げる事ばかり考えていて、、ごめん
本当に今日の自分は何をしていたのか
親友が戦っている時、横でのほほんと見ていただけだ
こんな事で何がパートナーだ…
何が友達だ…
(勝たせる、、私が…)
パァァン!、と
日和った自分の頬を、両の手で挟みこむように叩くフェイト
「……………、、」
その衝撃でフラフラ、とその場に膝から崩れ落ちそうになる
「フェイトちゃんっ!?」
「だ、大丈夫……問題ない」
なのはに貰った掌底のダメージも抜けていない状態で
自ら脳に衝撃を加えれば当然こうなるだろう
だけど――このくらいでいい
なのはを孤立させて一人で闘わせてしまった不実の代償が
この程度なら安いものだ
「私も本気を出す……勝ちに行くよ、なのは」
「う、、うん!」
この白い翼は自分の目の黒いうちはどこまでだって力強く飛んでいくのだ
こんなところで惨めな敗北を喫するなんて似合わない
なのはが満面の笑顔を取り戻し、フェイトの目に力が灯る
強大な英霊二人を相手にして今までは実質単騎で闘っていたようなものだ
だが、今は違う――
今、再び星光と雷光が場に並び立った
勝負はここに来てようやく始まったのだ
「ほう……既に大勢は決したが―――ここにきてまだ策があるというのか?」
大仰に目を見張るアーチャー
何か出来るものならやってみろ、という面持ちだ
白々しいにもほどがある
対してギルガメッシュは………無言、、
本来ならばこんな時、大いに哂い、見下し
立ちはだかってくるこの男が……不気味なほどに無言であった
「戻ってきました………さっきの決着をつけるために」
その沈黙の王に自分から突っかけていくフェイト
このおっとりとした性格のフェイトが、ここまで戦意を露にするのは極めて稀だ
相当に気勢が充満しているのが窺い知れる
だが当のギルガメッシュは――
「――――、」
やはり黙殺を続けるのみであった
これにはなのはも、アーチャーすらも怪訝な顔をする
こちらに一瞥をくれただけで己が竿に没頭するのみの王
「どういう事だ……何故、奴までがアンニュイなのだ?
よりによって奴が――天変地異の前触れか?」
「分からない……洗面所から戻ってからやけに静かだと思ってたけど、、」
「いいよ……どうせ私のことなんか歯牙にもかけていないって事だろうから」
そっちがその気なら問答無用で勝負を決めてやる
そしてさっさと終わらせて――こんなところとはおさらばだ
「でもフェイトちゃん……悔しいけどアーチャーさんの言ったとおり
今からまくるのは相当厳しいよ? 何か作戦はあるの?」
沈黙を守っているギルガメッシュだが、その竿までが停止しているわけではない
今も相変わらず、群がる銀鱗をおはじきの様に鮮やかに撥ね上げる手並み
いや、もはやアレ――全自動の類なんじゃなかろうか?
とにかく相手は百戦錬磨の英霊
こちらが惑っているのを待ってくれるほど甘くは無い
コンビプレイが復活するのが少々遅すぎたのか……
「………任せて」
だがフェイトはなのはに対し、一言――
未だかつて無いほどの自信を感じさせる言葉を返す
その表情を見て―――
(フ、フェイトちゃん……?)
ゾッと――
背筋が凍るなのは
「……………!?」
そう、、それは何か覚悟を決めた者の――
死地に赴く兵士のような、儚い光を称えた目をしていて――
何だろう、、
何だろう? この不安は、、
先ほどの高揚感がすっかり、なりを潜めてしまう………
そして始まる
伝説の幕開けだ
垣間見よ――
雷光の名に恥じぬ
フェイトテスタロッサハラオウンの決死の乱舞を――、!
どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!???
その瞬間―――
近隣一体に響き渡るほどの
地響きと見紛うばかりの
人々の怒声と歓声と嬌声が、、
場末の釣堀内から轟いたのであった
――――――
自身を落ち着かせるように――
彼女はその場でゆっくりと
息を吸って、、吐いた
そして眼前の金色のサーヴァントをキッと見据え、、
その頭をすっぽりと覆っていた帽子を――ゆっくりと取る
途端、周囲の口からほうっというため息が漏れた
それもそのはず
今まで奮闘し、目立っていたのはワンピースの女性一人で
その隣にいるキャップ姿の少年(?)の事など誰も見向きもしなかった
その少年と思われていた彼女の髪――
流れるような金の長髪が今、白日の下に露になったのだ
ワンピースの女性も健康的な美人だったが
新たに現れた、その金髪の凛々しい美貌――
ルビーのような赤胴色の瞳に砂金を塗した様な長髪はまさに魔性の美しさを醸し出し
付近の親父どもの目を見張らせるに十分であった
やはり、この佇まいこそが本来の彼女
雷光の女神と称される出で立ちに、改めてなのはもゾクっと鳥肌が立つのを感じる
今ここに執務官・フェイトテスタロッサハラオウンが帰ってきたのだ
次いで、彼女は肩から羽織っていたスポーツジャケットを――ゆっくりと脱ぐ
彼女の静かなる気迫が衣服の下から滲み出る様な錯覚に
周囲がざわめいているのが分かる
空気が震え、パチパチとプラズマ現象が起こっているかのような…
更に、スーツを――おもむろに脱ぐ
まるでこれから荒事を仕掛けるかのような
それでいて粗暴な荒々しさなど微塵も無い――
果し合いに臨む騎士の如き、凛とした仕草であった
事情は分からないが、あの金髪の男に対する因縁めいた感情は傍から見ても分かる
まさか本当に掴み合いの勝負でもしようと言うのか――?
ただならぬ緊張感に場が支配されていく
シャツを――脱いだ
………………ん?
ジーパンを脱、、、
………………
「どえええええええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええええええっっっっ!!??」
今―――場は鉄火場となった
どおおおっ!?、と湧き上がる観客
野次馬の一人が熱燗を吹き出して引っくり返る
親子連れの父親が子供の両目を目隠しする (そして自分はしっかりと凝視する)
10万前後もする釣竿をポトリと取り落とし、それにすら気づかずに光景を目に焼き付けるオヤジもいた
―― 「マジ」と書いて「脱ぐ」と説く ――
フェイトテスタロッサハラオウンが文字通りの一糸纏わぬ本気モードへと移行すべく
大衆の前でフォームチェンジを敢行しようとしていたのだ
そう――戻ってきたのだ、、
脱げば脱ぐほど強くなる――
裸身活殺拳の正当伝承者・フェイトテスタロッサハラオウンが!
「そんなわけないでしょうっ!!!」
突っ込みを入れるなのはだった
「フェイトちゃん! 脱ぎすぎっ! 脱ぎすぎっっ!」
「―――ソニックモード…」
「何言ってるの〜〜〜!!!?」
完全に目が据わり、己が全力を示唆する言葉を紡ぐライトニング1を真っ青になりながらはかい絞めにし、バインドを施す
衆目に魔法を晒してしまうが、まあフラフープだとでも行っておけば誤魔化せるだろうが、、しかし…
(な、なんで……!?)
なんで……こうなる?
てっきりこのまま良い話で終わると思っていたのに…
狼狽する高町なのはが、ふと何かに気づいたように弓兵の方を向き――
「アーチャーさん………何を、、何を吹き込んだの…?」
成り行きを見守るアーチャーをキッと見据えて問いかける
「吹き込むとは心外だな
私はただ彼女に、キミを助けにいかないのか?と促しただけだが」
「………それで何でこうなるの!?」
「フ、、責任転嫁も甚だしい………
彼女の異変はナノハ―――全てキミの所業によるものだぞ?」
「……?」
いつもの不適な笑みをすっかり取り戻したアーチャー
何というか、パズルのピースが思うように嵌った時の様な顔をしている
しえる
「つれなくし過ぎだ……キミは
普段は冷静で隙の無いフェイトが、高町ナノハに起因する時のみ精神に多大な負荷をきたす
それは彼女の二度目の執務官試験の結果を見れば明らかだ
思いつめたあの娘を発破として促し、人間爆弾に仕立て上げて送り込むのは容易な事だった」
いや相当、必死こいていたように見えたが…
「我らへの牽制に心身を裂き、キミへの気遣いも忘れず、英雄王の相手に現を抜かして振り向いてくれない想い人に焦がれ続ける
あらゆる負荷により孤独に苛まれた彼女の精神は既に磨耗し切っていた――
最後のリミッターを躊躇い無く解除するまでにな」
「………っ!」
「全ては勝利のための布陣――
薄氷を踏むようなタイミングとバランスではあったが…よもやこれほど上手くいくとは思っていなかった
フ、、つくづく感謝するぞナノハ、キミらがいたおかげであの英雄王を労せずして抑える事が出来る
流石に単騎でアレと張り合うのは骨が折れるのでね――」
悪代官よろしく、企みをつらつらと並べ立てるアーチャー
その顔はいつもの底意地の悪い笑みを貼り付けていた
間違いない、、この男、戯れているっ!
完全に嵌められた――
一筋縄ではいかない事は分かっていたというのに…
度々くれる助言に良い気になって少しでも信じた自分がバカだった
悔しさに唇を噛むなのはの後ろで、、
――ごきん、、ごき、ぐきん
と鈍い音が鳴り響く
「!?」
振り向くとそこには――
全身の関節を外して、軟体動物のように
くにゃりとリングバインドを縄抜けるフェイトの姿があった
「そ、そんなっ!?」
かなりの魔力をぶち込んだ拘束魔法だ
数分は動きを止めておけると踏んでいたのに…
確かにあれなら普通にディスペルするより遥かに速い
ゴルゴも真っ青の神業である
そして同時にファサリ、と―――布が地面を叩く音が響いた
「ああ……」
なのはが手で両目を覆い、短い悲鳴を漏らす
そこには豊満な胸とVラインを最低限隠すのみの
黒い下着を纏った金髪の女神――
何の躊躇いもなく、スーツとズボンを脱ぎ捨てたフェイトの姿があったのだった
――――――
「フェイトちゃん、しっかりして!
私、そんな事望んでないよ! 普通に楽しめればいいんだよ!」
「なのはを勝たせる、、なのはを勝たせる、、なのはを勝たせる、、」
なのはの悲痛な絶叫も今のフェイトには届かない
まるで呪文のように己が目的に邁進するフェイトは
己が信じた正義に殉ずる聖者の如し
(駄目だ……止まらない、、
こうなったらもう一度バインドかけて、砲撃で意識を飛ばして…)
あくまで砲撃愛である
このまま親友を羞恥に晒すくらいなら
完全に落とした後、一気に撤退するのが一番速い
そう思い立ち、レイジングハートの柄を握るなのはの耳に――
何か聞き覚えのある曲が……
それは二つ隣のおっちゃんのラジオから――
(釣りを嗜むものの必須アイテムらしい 海辺では釣果を待ちながら競馬等を聞いている光景を見る事が出来る)
今は前だけ見ればいい♪
信じる事を信じればいい♪
愛も絶望も羽になり♪
不死なる翼へと〜♪
「はにゃッ!?」
なのはが幼少時の時のような素っ頓狂な悲鳴を上げる
(プ、、、Pray……!?)
あわわわと狼狽するエースオブエース
「いい、今その曲をかけちゃダメぇぇえッッッ!!!!」
「うおおっ!?」
「止めてッ!! 今すぐッッ!!」
なのはの剣幕におっさん、大いにびびる
急いでラジオを止めさせるも――時既に遅しッ!
フェイトの目に灯ったマグマのように熱い炎はもはや鎮火不能
魔力が、闘気が、気勢が、まるで昇竜のように迸り
金の裂光が稲光と共にフェイトの周囲に巻き起こる
あからさまに戦闘力が、
いや、そんなものではなくもっと根本的な力が、
存在の力そのものが増大しているッ!?
もう通常の二倍、三倍とも言える値で――
衛宮士郎におけるEMIYAと同様
PrayをBGMにして進むフェイトは無敵だ――
もはや、高町なのはでも止められない
バインド+スターライトブレイカーの直撃でも彼女は耐え切るだろう
何だこれは…
何なんだこれは…
まるで個の力ではどうしようもない波が押し寄せてくるような――
悪魔が、この最悪の状況を後押ししているような――
なのはがまごついている間にも半裸の天使は歩みを止めない
後ろで束ねた見事な金色の長髪を、なのはの竿から伸びる糸にくくりつけ始める
何を……この上、何をする気なのかって―――
ああ、もう分かった!
何をしようとしてるのか一目瞭然!
清々しいほどに分かってしまう!!
「フェイトちゃんっ! 駄目ぇ!!」
なのはが駆け寄って手を伸ばす
必死で親友の体に手を伸ばす
だが、、
その手がフェイトの肩に届く事はなく―――
瞬間、交錯する赤い瞳が、、
――― 行ってくるね… ―――
と、告げていた
「はぁ!」
なのはの手が空振りし、空を掴む
そしてそこにあった筈のフェイトの肢体が地を蹴り
宙にその身を躍らせて――そのまま半回転ほど決めた後、、、
勢いよく堀の中、
水中にダイブしていたのだった
――――――
既に常識という範疇から超えた
ルールという一線など無きに等しいこの勝負
謂わばレギュレーション違反も倫理もくそ食らえという事である
ことに餌周りに関しては、神界の果実や未来のルアーすら登場してしまっている
ならば――
ならばルール無用の戦いならば――
人が餌になっても、何の問題もないであろう
そしてその場合、アーチャーの見立ては正しい
彼女が正しく機能すれば――
一瞬で勝負は決するのだ
どんな状況でもオールラウンドに闘えるフェイトであったが
ことに水属性が支配する戦場においては彼女は無敵を誇る
何故なら彼女は「雷光」―――
水気漂う戦場においてその力はまさに無双
最強の傍若っぷりを発揮するのは自明の理
まるで体操選手のように、その場で数mほど宙に舞い上がり
そのまま堀の中にダイブしたフェイト
その女性の凹凸豊かな体が水面を叩いた瞬間――
ばっしゃーーんという、水を叩く音が場に木霊する
美しい流線型の体が完全に水中に消えるまで時間にして一分足らず
なのはならば止める事も出来ただろうが、、
皆、冗談のような展開に飲まれ……止める事はおろか、一歩も動けなかった
人魚姫が水中に没し、静まり返った水上に
ブクブクと空気が上がってくる音だけが聞こえる
なのはが、アーチャーが、客が、
目を見張り、固唾を呑んで見守る中―――
「………あ、、、」
この中で唯一、「その」兆候を感じ取る事の出来るなのはが間の抜けた声を上げた後、、
――――― バリバリバリバリバリバリバリ、、、、、!!!!!!!!!!
と、水面に、プラズマが走る音が響き渡る…………
まるで水上に花が咲いたような、美しい紫電の軌跡だった
金色の線がまるで蜘蛛の巣のように水面一杯に広がり、、
水が泡立ち、騒然とし、海水のように波だっている
そして―――――
――― 全てが、、、終わった ―――
ぷかーーー、、、と―――
突如として襲い来る落雷に打たれた魚は
身を守る術も抵抗する意思も持つ事を許されず
力なく水面に浮きあがってきたのである…………
あまりの事に二の句の繋げない大衆
惨状にシーンと静まり返る釣堀場
そんな中、、ヘナヘナと――
正座座りのように、その場に腰から崩れ落ちるなのは
エライ事になったと、、その頬がヒクヒクと痙攣していた
――――――
餌は魚を釣るための道具に過ぎない
餌そのものが自律行動をして
魚を引っ掛ける、捕獲するといった行為は認められない
故に餌に過ぎないフェイトが、水中で魔法を使うわけにはいかない
彼女がやったのは、その体内を覆うオーラを開放したのみ
それならば、自身の肉体から自ずとこぼれる物ならば、
それは自身のアクションとは取られない
撒き餌から滲み出る血のようなものである
故にルールでは何の問題も無い
あとは結果をごろうぜよ、だ
裸体となった彼女の、その素肌から直接溢れ出た電流は
魔法という媒体を使わずとも既に膨大かつ強大
そんな彼女の魔力特性「電撃」がこの水面全体に独りでに流れ込み――この結果を叩き出したのだ
顎が外れかかっている観衆…
無表情の英霊さんたち…
呆然と見守るしかないなのはを前に…
水面がもこりと盛り上がり、、ばしゃーーんと、、、
まるで芸を仕込まれたイルカのように
その肢体を跳ね上がらせて水面から躍り出るフェイト
クルクルと宙で回転する肉体
水上を舞う黒い下着の人魚姫
その艶かしさ、その瑞々しさを前にして
唖然としながらも、客の中に無様に前かがみになっていらっしゃる者がいるのも無理からぬ事であろう
そして人魚のごとき肢体が息継ぎを終え、また堀の中に潜水する
後ろ手に大量に浮かぶ魚の群れを従え
美しく乱舞するは音に聞こえた雷速の魔道師、ライトニング1
当然―――魚は一匹たりとも死んではいない
全て彼女の絶妙な魔力コントロールの賜物
非殺傷設定の電撃魔法だ
プカプカと浮いている魚は皆、気絶しているだけであった
「―――――良い友達を持ったな」
「……ありがと」
「―――――あそこまでしてくれる者はそうはいまい」
「……私もそう思う」
「まあ当然、キミ達は反則&迷惑行為で退場だがね……
後は私に任せて帰りたまえ」
「……………」
そうだ、、、
確かにこの所業は、餌としての定義には微塵も抵触してはいない……
だが―――
――― 他のお客さんのめいわくになる行為はやめましょう ―――
という、基本的なルールをぶっちぎりで破ってしまっている
あの法の専門家のフェイトが、こんな基本的な過ちを犯すなんて、、
サルも木から落ちるどころの騒ぎではない
腕を組んで、してやったりの弓兵の言葉に、空ろな魔道士が辛うじて受け答える
「それで……? この後、どうやったら貴方の勝ちになるのかな…?」
「ふん――簡単な事だよナノハ、、キミらのいなくなった後の戦場
これより先の戦いは、水揚げされた魚をあとはひたすらに拾い集める戦となり
気絶した奴らに対し、餌や道具の質&量で勝る英雄王のアドバンテージはほぼ消える……
要は今後、とにかく速さのみの勝負となるのだ――そして!!」
組んだ腕を広げ、手を前面に出して猛るアーチャー
「そして速さならば!!!
我が無限の剣製は、王の財宝に一歩抜きん出る事が可能ッッ!!」
まさに錬鉄の英霊の筋書き通り――
これは事実上の勝利宣言と言っても良いであろう
歴史に埋もれた反英霊
剣製の極致を極めし孤狼が今、全てに牙を剥いたのだった
――――――
さて、、
以上、弓兵の能書きをただ黙って聞いているなのはさん…
いつもの穏やかな笑みはすっかりと消え失せ
どこか遠い目をしている教導官
目の前の堀は既に雷神の住処と化し、何人たりとも手を出せず
そんな雷の池で相変わらずシンクロナイズドしてるフェイト
何か吹っ切れたような顔をしてる、、
たぱーんたぱーん、といつまでも……上がって来る素振りすら無い
そしてそんな救いようのない状況の中、取り残されたなのは
呆然とした表情のまま――
目だけがナイフのように鋭く、横の弓バカを射抜いていた
「相変わらずの戦上手ってとこか……
計算づくだったんだね、、全て」
抑揚の無い乾いた声で言う
周囲の空気がビリっと凍りつき、、
精霊が得体の知れない恐怖に苛まれ、震えるが
悦に浸ったアーチャーは全く気づいていない
「どうかな……最後は出たとこ勝負のきらいもあった
まあ、どちらに転んでも私の不利に働く事はあるまいと踏んでいたが――
決め手はキミ達の友情の深さという事にしておこう
持つべきものは親友―――羨ましい限りだぞナノハ」
フン、と鼻で笑う弓兵、、、
アホである、、、
ここに来て、堤防が決壊するか否かの最後の一線を軽々と踏み越えた男…
流石は一人、勝利に酔う事に慣れ切った英霊さんであった…
こんなに近くで ぷつんッ!!、という――
何かがブチ切れる音すら――
今のこの酔っ払いは気づかないのだから…………………
「さて――ナノハよ……先ほども言ったが」
「…………」
「後は私に任せて、あの電気ナマズの化身をさっさと水揚げした後、下がるが良い
春先の行水で体も冷えている事だろう……早急に水気を拭い、温かいものを飲ませる事をお勧めする
この戦いに終止符を打った後、茶くらいは馳走する故、あそこのベンチで待 ぐ ほ ぉ ッ ッ ッ !!???」
ごめしゃああぁぁああ、!!!!という――鈍い音が当りに響き渡った
次いでライフルのヘッドショットを食らったかのように弾け飛ぶ白髪の頭部――
そしてのけぞる赤いコートの肢体から、跳ね返るように弾け飛び
地面に落ちたのは………ウーロン茶の缶、、
たった今、高町なのはの手からオーバースイングで投げ放たれた
中身のたっぷり詰まった350ml砲であった……
「ぐおおおおぉぉぉぉおおおッッッ!!!!????」
踏ん反り返った姿勢のまま悶絶する弓兵
英霊とはいえこれは痛い
「バッ!!? 何をするのだキミはッ!!
サーヴァントを殺せる威力だぞッ!! 今のはッ!!!」
声を荒げて糾弾しようと体を起こしたアーチャー
―――で、あったのだが、、、
その空気の読めない鈍感男も、今ようやく悟る事となる――
目の前のワンピースを纏ったモノが
魔法少女から、別の存在に変わってしまっている事に…
「―――――――は、」
盛大に顔が引きつるアーチャーである
「………………大げさだよ、、バーサーカーの攻撃すら凌いだんじゃない…貴方は」
ニコリともせずに答えるなのは
「お、落ち着け………キミはつくづく洒落というものが通じない女だな…
そんな事ではこの先の人生、苦労すると思うのだがどうか――」
「洒落で人の親友を辱めたり、裸に剥いたりしたんだね」
「いやいやいやいやっ!! 待てっ! こういった祭りの場では、互いの暗黙の了解としてだな!
自ずと自身に割り振られた配役を演じる事が舞台を円滑に回す秘策となる!
生真面目な女戦士にいじられ役の気弱女性、傍若な悪役と来れば
あとは狡猾な策士しかあるまい! これも配役の妙と言うものだ!」
「へえ……配役なんだ、、、
じゃあ最後まで演じないと舞台の幕は降りないね」
sien
「さ、最後まで――?」
「そう、最後まで」
――― 正義の味方に退治されて果てるまで ―――
なのはの右手に
350ml砲の次弾が装填される
何という皮肉か……
正義の味方になりたかった青年は時を経て
知らずのうちに――正義の味方に倒される側に回っていたのだった
「おお、落ち着けと言っているのだっ!!!
たかが釣りの勝敗で暴力に訴えるなど幾らなんでも大人気ないとは思わんか!?」
「お互い、大人気ないよね……ほんと
で、結局何がしたいの貴方は?」
「フ……此度、応じた召還において私にさしたる存在意義もなく、叶えたい願いもありはしない
だが――この身はこれでも守護者の端くれだ……
戦場に生き、痕跡を残した英霊として、此度駆ける戦場を彩るもまた良しと (じゅ、――)」
語り出すアーチャーに楔をぶち込むように――
頬の数ミリほど右を、何か高速の物体が通り過ぎる
焼けた頬の焦げ臭い匂い…
耳が捉えた風切り音
弓兵のクラスである自分をして舌を巻くソレの脅威
もはや小型のレールガン並の威力と速度を持ったものだと断定できる
「ごめん、、もう少し分かりやすく言ってくれる?」
更に次弾
桃色の魔力がたっぷりと乗ったCCレモンの缶が己が額に真っ直ぐに向いている
さあっと血の気が引くアーチャー
「そ、そんなものをところ構わず乱発するほど迂闊な魔道士とは思わなかったぞっ!!
周囲の客に当たるとは考えないのか!?」
「私、その手の誤爆、した事ないんだ」
「ああそうだなっ! そうだったなッッ!!
大したものだキミの空間把握能力はッッッ!!!」
―――英霊の弱点は生前のものに起因するという
ならば今の弓兵の弱点は――
鳥肌が立っている…
生前の恐怖が蘇る…
遠坂凛とセイバーと――
そして彼女の共同監修で衛宮士郎に施された、、
――― 「無茶」矯正プログラム ―――
あかいあくまと金の獅子もさることながら
このしろいまおうのパートは、もう鬼そのものだった
無表情で人の体を絞り上げてくるアレはまさに地獄
何が「あくまでいいよ…」だバカタレこっちが死ぬッ!!死んでしまうっ!!
そう、、今の、、今の彼女の表情がまさに、まさにっ―――
これ以上、彼女の凝視に耐えられず
男の背中を向けて語りだすアーチャー
「見苦しいぞナノハッ!! キミらは見据えた未来において
どのような困難が降りかかろうと――その覚悟を決めて戦場に立つ事を選んだ!
ことに今、この場に至って闘うべきは己自身!
フェイトとて、キミの勝ちたいという願いの元に、あのような凶行に身を委ねたのだ!
その想いもまぐほあっ!?」
警官は後ろを向いた相手を撃たない――
正義の味方は相手の口上の途中で攻撃はしない――
ああ、、、、嗚呼……
そんな常識――このしろいあくまに通用する筈がなかった、、、
尻に強烈なサイドキックが突き刺さり
赤い背中が重力を無視したように弾け飛ぶ
女の蹴りじゃない…
そのまま放物線を描いて堀の真ん中まで運ばれ
ばしゃーーんと着水する赤い背中
「ぬわーーーーーー!!?」
そして池の中、サーヴァントの断末魔が木霊する
非殺傷設定の電撃は、魔力で編まれた肉体に対しては容赦なく大ダメージを与える
池に張り巡らされた稲妻に絡め取られ、もがき苦しむ弓兵
ここに来てなのは&フェイトの合体技の餌食である
更にそれだけではない……男の持つルアーや竿と、地上に陣取った数々の小道具
それと糸が上手い具合に器具一式に引っかかり―――
タパーン、タパーン、とドミノ倒しのように纏めて堀に落ちたのである
当然、魚を囲ってあるボックスも―――
水没していく道具一式、、
ボックス内の魚が悠々と堀に還っていく、、
「自分と闘って喜ぶのは貴方だけで十分だよ」
エースオブエースの冷たい台詞と共に――
悪の弓兵はその悪辣な手段で溜め込んだ貯蓄を全て吐き出し、、
自らも池の藻屑と消えた……
士郎の未来は暗そうだな。目を付けられた相手が悪かった。
それが多分、ソイツの最期の光景――
ソイツは策に策を重ねた末に
最後はその自分の策に溺れ、、
堀に溺れて―――あっさりと死んでしまった
―――さようなら、アーチャー
「おおぉぉぉおおおっっっ!!!」
…………
―――こんにちわ、アーチャー
「わ、私の今日一日の釣果がぁっ!!
いくら何でもこれはあんまりだぞナノハッッ!!?
そのトシまで魔法少女を謳いながら、慈悲の心の一片も持ち合わせていないとはどういう了見だっ!!?」
……つくづくしぶとい男である
「まだだッ! まだ終わらせぬッ! せいぜい手を抜け魚どもッッ!!
その間にせめて失った半数は引き戻してくれるッッ!!」
魔力ダメージ付きの電撃のプールをタパーン、タパーン、と爆泳しながら
浮かんだ魚を拾い回る白髪野郎
この執念はホント、どこから来るのだろう…
聖杯戦争、マジでアングラーのクラスを設けてやった方がいいのでは、と思う
――――主に彼だけのために
「ふう……」
そんな憎めない悪漢に思う存分、制裁を叩き込み
ため息をつく高町なのは
「…………真面目な時はあんなにかっこ良くて強いのに、、」
真剣勝負で、自分に本当の意味での敗北を味わせる事の出来る相手――
ギルガメッシュですら彼女の心までは折れない
そんな不屈のエースオブエースを一度
心身共に完膚なきまでに叩き折りかけたほぼ唯一の相手だというのに……
そんな、反骨心とか――あるいは憧れとか…を抱かせられた男の痴態を前に
とても複雑な気分にさせられながら、、
「まったくもう……!」
と、頬を膨らませてむくれる高町なのはさんが
決死のバタフライ決めてるあの背中に対し、べーー!と舌を出すのだった
――――――
最後で規制とは間が悪い……
取りあえずここで一旦切ります
続きは近日中には、、
何が苦労したかって、前回シリアス方面に行っちゃったフェイトを連れ戻すのに苦心しました
あくまでお祭パートの小ネタとして描いてるので暗くて重い展開にはしたくないもので…
ではまたノシ
乙した
フェイト連れ戻したというより遠い所に行ってしまった気が…w
GJッス。いやはや、皆さんいい感じに暴走してますねぇ。事後処理どうするつもりなんでしょ。
主に周りにいた人たちの記憶処理とか。記憶操作できそうなのがギルしかいない上にギルは
んなことしそうにないし、もうちょっと隠すことを覚えるべきなんじゃぁ。リリカル勢は
そこんとこ緩いイメージがありますよね。そして今回気になるのはなのはとアーチャーの
因縁ですね。心身ともに折りかけるって一体何を言ったのやら。本編の更新が待ち遠しいです。
あと不発弾よろしく沈黙しているギルがいつ爆発するかも気になりますね。このまま
アンニュイなままで終わりそうにはないんですが。
次回更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください。
乙!
フェイトさんはもうぼくらの手の届かないところにいってしまいましたw
アーチャーに関してはhollowの時に既に向こう側の住人でしたがw
>>467 GJ!!
アーチャー、ド頭冷やせよ……
カオスすぎて着地点が読めねぇっ
「――――知っているのか遠坂?!」
「ええ……、『収束砲ハゴホウビデス』」
「古代中国ミッド地方最速の女=笛糸・手酢汰六叉・波羅緒運の言葉よ」
「真の愛に燃える者に痛さの概念はないとかかんとか」
gj
なのは仕返し半端ないw
べーってレベルじゃねえぞ!
間違っていたら申し訳無いが・・
きっとこのなのははアーチャーに淡い恋心を抱いているね
アーチャーvsユーノ?
どんないじめだ
リリブラさんGJ!程よく調和されたカオスが心地よいです!←意味不明
うん、フェイトさんについては他の人が突っ込むからあえて触れないとして……あっかんべーをするなのはが可愛いですW
GJ!!です。
電気使いは釣りネタだと、この手のオチ担当かw
しかし、海ネタだとワカメが恋しくなるな
>>478 海ネタが梅ネタに見えた………
シグナムが頬赤らめながら梅サンド渡す光景ガガガガガガガガガガガガガガガ
全開はまさかのギルフラグを立てたと思ったら次はエミヤさんまで……
本編ではセイバーとキス寸前までゆく百合ん百合んっぷりとなのはさんマジでフラグマスター。
執務官や司書長には悪いが、「セイなの」「弓なの」は個人的にアリです。
あ、ひき逃げ犯で殺人未遂でドMで露出狂でなのは狂いのフェイトそんはそろそろご自重ください。
このフェイトさん、今はシンクロナイズしてるけど、その内上がってくるんだよなあ
なのはに褒めて褒めて〜って
GJ!
これは良いなのはとアーチャー。
フェイトさんが脱いだ時は俺も観客の一人となってしまった。
そのイメージ力……
新手の投影魔術師か?
GJでした! エミヤンが悲しすぎるw
伏線がどう回収されていくのか、本編が楽しみw
>>473 きのことなのははアーチャーに淡い恋心を抱いている、にみえた
まさかの菌糸類参戦w
GJ!!
もうどれからツッコミを入れればいいのかわからねぇww
まさかアチャがなのはにフラグ立ててたとかww
だが結局まともに残ってるのギルだけじゃないか?
独り勝ちにもほどがあるぞ
誰か学園もので書いてくれないかな
登場人物多くて性格等を把握するのが大変そうだけど
フェイトさん:一度敗北 → 無二の親友
ヴィータちゃん:一度撃墜 → お揃いで教導資格
NEW! アーチャー:心を折る間際 → ちょっとだけ憧れ
まさかなのはさん、自分より強い人としか付き合わないのでは……?
>>488 イリヤとなのはさん達を何歳にするか、それが問題だ
ベッキーやネギみたいな子供先生と見せかけて、実はロリ先生なイリヤとか。
>>489 ああ、なのはさんがユーノに靡かないのってそういう……
「だって、ユーノ君弱いから」
えー
ユーノって火力がないだけでかなり
いやらしい強さじゃなかったっけ?
かなり固くて
バインド巧くて
小回りも効く
なんと言うかあんまり相手したくない相手ってイメージが………
その火力がないってのが問題なんだろうな
なのはさん自分をねじ伏せた相手を気に入るようだし
つまり、SとみせかけたM
それ恋とか愛じゃなくて好敵手だよね
>>494 つまり
なのはさんと
某国教騎士団のアーカードさんは同じしゅ
うわ、なにをするやm
>>493 かなり固くて、バイブ巧くて、小回りも効くに見えてしまった……頭が茹ってやがる。
まあアーカードの旦那を負かしたのは知恵だけどな
499 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:21:48 ID:LQ/CaC+I
その後、アーカードは更なる不死性を持って復活したがな。
だから、なのはも負ければまた強くなる。
聞いたことがある
自然界最強は殺意を植え付けたアルマジロだという
防御も機動力もある
奴に足りないのは獣性よ
目の前でなのはを拐かされればあの草食動物だって鬼になろう
>>494 その秘かなMっぷりを闇の生徒会が刺激してくれると面白いかも
アーチャーの生涯敗走はなしって自分に負けないって意味なのかな?
アーチャーも士郎時代に心臓破られてるだろうし、いろんな失敗もあったみたいだし
自分が負けと認めない限り生涯無敗は貫ける
心が折れてないから負けてない理論か
だが
「敗けを認めない」
「夢は『正義の味方』」
「我慢できない人」
と並べると、すっごく子供っぽい感じにw
なに、元々わがまま坊主みたいなもんだ
そりゃあ死ぬまで正義の味方を張り通したお方ですから
アーチャー「死後(いま)は家庭の味方になりたいと思っている」
アーチャーは孤児院で神父とかやってる方が幸せだと思う
アーチャー「いいですか、暴力を振るって良い相手は犯罪者と悪だけです」
どこぞの外道神父も嫌だが、
アーチャーや士郎みたいな神父も嫌だな。
アーチャーに懺悔とかしたら、相当皮肉言われそうだし、
士朗だと親身になりすぎて深入りするだろうし。
セイバー「美味しい物さえあれば、どんな死後でもかまいません」
辿り着くのは理想郷じゃなくて餓鬼界だったってオチか
514 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 23:36:21 ID:EXtA5YcO
随分と人間的だな
はやて「死んでも皆と一緒や
だって、わたし皆(乳)がおらんかったら何もする気がおきへんもの」
ザフィーラ「主……死す時も…その先も伴させていただこう」
ただしザフィーラ、アンタはダメや!!
517 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 02:21:13 ID:/48VTKIJ
フェイト「死んでもなのはといっしょなら……」
ミユ「イリヤイリヤイリヤイリヤ……」
イリヤ「……お互い、苦労しますね」
なのは「にゃはは……、はぁ。」
いろいろ作品を呼んでいて、フェイトを効率的に怒らせる共通認識ってやっぱり、生まれやクローン技術関連で、
攻めるのが常道なんだね。クローン技術で商売とか酷い事なんかしてたらなお更、怒らせられる。
もしくはなのはに酷い事するとか。
フェイトについては最近よく分からなくなってきた。
フェイトが執務官を目指したり、エリキャロを保護したりしたのは、
自分を救ってくれたなのはに対する憧れや羨望から来てるものが有るのでは
フェイトにとってなのはが母親に入れ替わるようにして物事の主軸になったのでは
なんて考えてる。
>>515 このザフィーラ……乳に魂を惹かれ、もとい引かれている!!
型月は殆どの作品が同一世界上で展開されているものの、正史とは微妙に異なる世界がいくつか存在しています。
……ディケイドのように、その世界を渡る羽目になるというのも面白いかもしれない。
………ヴィータを理想とする士郎とか
はやての保護者やってる切嗣とか
普段は運動神経切れてるけど、いざという時七夜体術使うなのはとか
魔法少女リリカル秋葉とか
いるんだろうか
琥珀がユーノと出会って魔法少女化というのはどうだろう
日常では悲惨な生活を強いられているも
魔法少女化する時のみその束縛から解放される
みたいなかなり欝だがほんのり明るい話
>>524 初戦ではせいぜい1.5倍だから何とかなる
ユーノ「琥珀、管理局だ!バックレるよ!」
翡翠「ねー、きみだれなの?」
ユーノ「さっ早く逃げないと!キミが捕まってしまう!!」
翡翠「ねーだれー?」
むしろユーノがカレイドルビーによって魔法少女化
それもよく出るよな
そんなにおまいらはユーノを魔法少女にしたいというか
あんなに可愛い子が女の子のハズがない理論ですね、分かりません!!
>>528 本編での出番が洒落にならない事になってる以上、
二次くらいは応援してあげたい。
ユーノは柳洞寺組と絡んだら面白そうだなぁ。
キャス子さんならユーノと自分の半生をダブらせて素敵になじってくれそうだ。
ユーノが魔法少女っていうのはネタとしてはアリだけど、元々魔法少女物なんだからクロスしなくてもできるよなぁとかちょっと思ってしまう。
絶賛小学生(もうすぐ中学生だが)の都古ならバッチリ魔法少女になれると思う。無論ベルカ式で。
ならいっそバーサーカーでも魔法少女にでもしてみるか
>>533 ・ヘラクレス
・ランスロット
・ジャック=ザ=リッパー
・NANOHA(23)
どのバーサーカー?
少女が一人もいない件
イリヤボディイン士郎に興味をもったスカが士郎を強奪、
研究対象に――とか
イリヤボディイン士郎はヤバい
なにがヤバいと説明できないくらいヤバい
>>534 ヘラクレスで
そういやもうそんな歳なのよね、なのはさん
そのうち(5次)キャスターみたいになりそうだ
>>536 戦闘機人スーツにするのか
それとも白衣とYシャツだけ(ここ重要)にするのか
そこが最大の悩み所だ
>>539 体はスレンダーっぽいし、ワイシャツ白衣も似合うんじゃない? ドクター。
ワイシャツは似合いそうだな、ドクター
戦闘機人スーツもイケるんじゃないか?ドクター
543 :
539:2009/06/29(月) 00:33:58 ID:2HqPHnpt
……この流れにスカ博士が機人服を着た姿を想像してしまったorz
こち亀の海パン刑事みたいに、股間が異様な存在感をかもし出しているスカ博士ですか。
博士「おっと、レディの前でネクタイが曲がっているとは。私としたことが礼を欠いてしまったようだ」
ウーノ「ドクター、それよりも服を着てください」
>>546 「いや、この衣装はミズ・タカマチの郷での紳士の礼装なのだよ。
郷に入るならば郷に従え…ふむ、素晴らしい価値観だとは思わないかね」
「すっスクミズ刑事参上!!!」
「………同じくミニスカ刑事も宜しく」
「なんで僕がチュウ太なんだ………
フェレットなのにorz」
「執事刑事ってなんなんだ?」
「腹ペコ刑事…………」
両津ポジションで誰か入れられないだろうか。派出所の面々はレジアス中将→大原部長、ゼスト≒中川、オーリス→麗子あたりで。
マキジ
型月の面子で両津ポジか、物知りで俗物で結構権威に弱い、そして機転がきく
楓か琥珀か
そして身体能力と運が
「頭の悪いゴルゴ13」
と言われるほど高い
凛か?
(誰も全裸にされること前提で語って無い・・・・)
征服王が適任だと思う
海パン刑事:パンツだけ……
征服王:パンツだけ……
海パン刑事:パンツだけしかはいてない
征服王 :パンツだけはいてない
たった二文字でこの差……
そういえばヘラクレスもはいてないんだよな
文化的なところから考察するとメディアも履いてないのかもな
>558
スカート姿で空を飛ぶキャスターさんが実はハイテナイ……鬼門はアーチャーと士郎の鷹の目コンビか。
実はサーヴァント連中みんなはいてないんじゃね?
露出狂だらけの聖杯戦争
ま、リリカル側も全裸になれるがな
おいおいおいおい
全裸で張り合うとか相撲レスラーかよ
流石に現代(近未来)の存在である英霊エミヤくらいは下着を着けていると思う。
日常で身に着ける衣服を持っているサーヴァントは、始めて『パンツ』を穿いた時、何を考えたのだろうか。
なるほど、金髪はすぐ脱ぎたがるのか
>>567 なるほど
セイバーも脱いだしな(マテ
残る金髪は騎士カリムに縦ロールに吸血姫、他にいたっけ?
569 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 22:59:58 ID:kEoD1H1d
ネコアルクも
ついでに赤い雑魚の人
ななこも金髪だな
ユーノも
白純は染めてる
あ、ワラキア
ユーノより影が……
ユーノは、小説だと薄栗色なんだぜ?
金髪にしか見えねーよ。
スレの伸びが日に日に悪くなってる気がするぜ
つーても、ネタは良く出てるぜ?
投下密度の問題かも
なにかと忙しい時期だしねえ
ここ数日は巡回先はみんな土日以外はあんまりきてない感じだった。
やっぱり忙しい時期なんだろうね。
はやてルートを読み返したら、凛がどうなったとか凄く気になった。
続き…続きを…。
はやてルートは長編でかつクロスカプものっぽいから応援してる
>>577 生きてるか死んでるかって言ったら生きてるだろうな
あそこで殺してもあんま意味ないだろうし
ネタが固定されているだけ他のSSスレよりは投下密度は少なめになるだろう
スレを維持しながら待っていようぜ
人気補正の力は凄いと改めて感じたのが
他で聞いた意見で、式とギルだったら式圧勝という話
劇場版で人気出たからなぁ>空
強さ議論なんて所詮、人気の推移や個人の贔屓で変わるものなんだなと実感した
ユーノ「人気を魔力に」
アルバ「いいですとも!」
アルバ、てめぇは無理だ
アルバ「異議あり!」
アルバの起源は反証
裁判対決なら負けないはず?
>>584 『反証裁判』
主役:アルバ検事
ヒロイン:虎
イトノコ刑事役:八神はやて
ライバル弁護士:フェイト
サイバンチョ:ゾウゲン
―――なあ。
刑事裁判ってさ、確か検察側が先に求刑して、証拠を提示するんだよな。
……『反証』、される方じゃね?
きっとするのもされるのもお手の物なんだろう。
まてまてそんなん言ったら、例えば白純理緒が食べられるのも得意になってしまう
アルバさんは他人の粗捜しは上手いけど、自分も粗がいっぱいのホラ吹きじゃなくちゃ
"―――ついて来れるの"
「 ―――ついて来れるの、じゃない」
「あなたの方こそ、ついてきて――――!」
とあるナノハとなのはの掛け合い。この後黒化したヴィータと戦います。
>>588 なに、SとMは表裏一体というじゃないか。
能動的か受動的かなんて些細な問題さ。
でもアルバはそんなイメージあるな。
ヘタレはいい。
>>589 帽子とスカートだけ着て
パンツはいてないんですねわかります
対ベルカ騎士用の九連射ホーミングディバインバスターですねわかります
それなんてNANOHA?いやTAKAMACHIか?
>>586 なら、「反証検事」にすればいいんだよ。
>>593 ゲームだと反動が腕を抑えて
「くううっ」ぐらいで済ませるんですね
わかりません><
ゲームならきっとセリフだけじゃなく内面描写も書いてくれるさ。
「■■■■■■■――――!」
地上に踏み上がる。
光は消えた。
鉄槌の黒騎士まで、三十メートル。
あの子なら三秒とかからず詰める。
―――故に。
勝敗は、この三秒で決せられる。
思考は冴えている。
自身の戦力は把握している。
創造理念、基本骨子、構成術式、制作技術、憑依経験、
蓄積年月の再現による魔法、
第九十七管理外世界の魔術理論・世界卵による心象世界の具現、魂に刻まれ
た『世界図』をめくり返す固有結界。
ナノハが蓄えてきた魔法技術、戦闘技術、経験、肉体強度の継承。
訂正、肉体強度の読み込みは失敗。潰されれば殺されるのは以前のまま。
固有結界"無限の魔法"使用不可。
ナノハの世界と私の世界は異なってる。再現はできない。
再現できるものは高町なのはが直接学んだものか、あの人が記録した魔法のみ。
リンカーコアから魔法を引き出す場合、使用目的に最も適した魔法を"無限の魔法"から検索し再現する。
だが注意せよ。
ナノハの魔法は諸刃の剣。
一度でも行使すれば、それは自らの――――
「――――――――」
呼吸を止め、全魔力をレイジングハートに叩き込む。
把握するのは使える魔法だけでいい。
注意事項など先刻承知。
もっと前へ。
あの星の光を越えて、私は、私自身を打倒する――――――
こうですかわか(ry
半分ネタですね。ところでレアルタみながらの完全コピーですが、
こういうのはこういうのは控えたほうがいいのでしょうか。ネタバレ的な意味で
ネタバレ的には気にしなくてもいいのでは。
基本的になのは見てFateやってる人ばかりだろうし。
>>597>>598 固有結界の件は必要だろうか、
肉体強度がそのままってことは、人間の域を出ないって事だから
使用する砲撃の反動による体内部およびリンカーコアの損傷ってのは通らないかな
Fateまだそこまでいってないからおかしなこと言ってたらごめん。
自分としてはネタバレは気にしなくてもいいかと
解答ありがとーです。
まぁ固有結界はもう名前からして適当(ぁ
無限の魔法…無限の砲撃くらいにすべきだったかな?
なのはは無限ってタチじあるまいよ
アチャの無限の剣製の影響受けてる固有結界名多いけど、不自然だよな
とりあえず単語とキャラだけ変えて、まんま型月シチュエーションやるのはさすがにマンネリじゃないか?
どうしたってなのはさんが劣化士郎orエミヤにしかならんし。
なのはさんの奥の手はやはりスターライトブレイカーだと思います。
なので、さっちんの枯渇庭園のように周囲から強制的に魔力を奪い、それを一つに纏めて撃ち出すという物ではないかと。
不自然というかほとんどがネタなような、固有結界自体なのはにあるかどうかも…。
うん、自分で書いといて不自然すぎたww
ふと書いていてHFルートだとなのは士朗ポジより凛ポジか?
士朗はフェイトで言峰はスカあたりで
あ、凛がなのはだと桜ポジのヴィヴィオが死にそう。
>>605 フェイトがあらゆるものをかなぐり捨ててまで1人の為に命を掛けて助けようとする人なんてなのはさんしか思い浮かない。素で。
まぁなのはが桜みたいに大勢の人を犠牲にする化け物になったら、潔く自害しそうな。
や、桜が悪いとかじゃなくて、むしろそれが普通で人間味あって好きなんだがね。
つーか、個人的にはフェイト(桜)を助けにきたなのは(凛)
なのはを手助けするユーノ(士郎)、フェイトのため敢えて裏切るアルフ(ライダー)
立ちふさがる強敵プレシア(言峰)、防ぐべき災害・次元震(アンリマユ)
というのがしっくりくる、あくまで個人的に
ただセイバーオルタポジがあまるんだよなぁ、数的に
黒だしクロノでもいれとくか(マテ
セイバーオルタは最終決戦に向かうまでの障害に過ぎないからホントのところいてもいなくても同じというか・…
あえて言うなら傀儡兵の集団を一つに集約させたらセイバーオルタポジになる
行く手を阻むセイバーオルタ軍団なんて悪夢がみえたじゃないかどうしてくれる
パワーバランス的にはラスボスクラスだしさ、誰かあててやりたいと思って
そういう意味でも、実力はあるがメインになれない黒助ってよくね?
>>610 おーい、それだと出番がない事に逆恨みしてクロノが黒化した様にしか見えないぞー。
固有結界を、オリジナルで作ったとき、最終的にパオペイになる謎。
おかしいな。なぜ、俺が書いたなのはの固有結界が、金剛聖母のパオペイになってるんだ?
ユーノとプレシアの殴り合い…
盛り上がらなさそうだなあ
型月側に多数存在する「主人公のアナザーバージョン」
ヒロインだと「マスコット化したバージョン」か、「色モノ化したバージョン」
リリなの側で検証してみると、
なのはさん …… なのちゃん(リリちゃ版) …… 別バージョン
ユーノくん …… フェレット …… マスコット
やはりヒロインはユーノくんの方に……む、誰か来たようだ
なのはさんは主人公だしなー
ヒロイン属性がないのは仕方ない
>>605 レイハは作品が進むたびに強化されてるから
腕の代わりにレイハでいいんじゃね?
扱いきれずに反動でダメージ的なノリで
英霊なのはのレイハは超極悪
威力は超弩級、好戦性もピカイチ、もちろん使用者の苦しみは考えない
『マスター、もっと、もっと撃ってください』
というわけですね
そしてますます磨耗していくわけですねわかります
ハイパーNブラスターですね
分かります
そんなのレイハさんじゃないやい
>>615 それだと一度使ったら破滅のカウントダウンが始まるってのはレイハさんじゃ難しくないか?
HFの黒セイバーの位置に相応しいのはシグナム
桜ははやてだろうか
なのはが士郎ならね
あとは
凛をヴィータ
慎二をザフィーラ
臓硯をグレアム
イリヤをフェイト
大河をシャマル
というキャスティングで
桜ははやてで、慎二がザフィーラだと…
いろいろすごいことになりそうだ
>>619 使うたびにリンカーコアが傷ついていくとか
トリガーハッピーになるとかそんなノリ
なんかPS版らき☆すたみたいにリリなのの面々がFateの劇とか面白そうだな。
その逆もいいかも。凛のトラウマが再発するが(ぁ
とある舞台稽古
「あ…主…ここで主に手を挙げるのですか?」
「そや、そしてな、なんか、こー強い口調で罵るみたいや」
「…この淫乱がとか、鈍臭くてイライラする、でいいのですか?」
「………ま、そーみたいや…どれどれ台本によると次は…と…
ベッドに押し倒されて…ふ…服を裂かれる?ほんま?」
「あ…主…」
「…やってみよか…芝居や芝居」
ベッドに男女は微妙な距離で重なり合う
「こう…ですか?」
「…なんか襲うって迫力がない、かな?」
「…では…もっと強く…」
「あいたっ!…」
「だ!大丈夫ですか主?」
「つ〜て…ええよ、芝居にもリアリティが必要や。
『桜』は兄の『慎二』に本気で襲われるみたいやし…」
「…では…ここで服を破くのですね?主」
「ん?ああ、そうなんやけど切る動作だけでええんとちゃう?」
一瞬の沈黙…
「…やりましょう…」
「!?ザフィーラ…近いんやけど…かなり…」
距離は
「…『慎二』は本気で襲うのでしょう?」
「ザ…ザフィーラ…あ…あのな…だ…ダメや…て…」
間桐慎二は死ぬ回避不能
「…この馬鹿が…飛竜一閃!!」
「うぎゃお〜!?」
その死は小物っぽく
「ケダモノが…主無事ですか?」
「あはは…助かったん…かな。せやけどここでセイバーは登場せえへんよ」
と妄想を書いてしまったけれどはやてに関しては
ライダー=リインという面でも合ってると思う。
士郎=フェイト
桜=ヴィヴィオ
黒セイバー=なのは
で延々と黒セイバールートを目指すエミヤフェイトさんという図なら簡単に浮かぶ
なのは「あい!麻婆豆腐お待たせアルー♪」
あれ、フェイトそんが店長ルートを目指していますが?
>>626 あれー?
なのは→アンバー琥珀
ヴィヴィオ→翡翠
に見えた………なじぇに?
つまり割烹着なのはですか
分かります
琥珀「いいですか、なのはさん。敵を倒す時は生かさず殺さず、味方を育てる時も生かさず殺さずですよ」
――これが後の、白い(割烹着を着た)悪魔を生み出す原因となった事は、誰も知らない。
>>628 「ぐふふふふ、ちょっとスカさんに協力してもらって完成したこの七色でぃばいん☆ばすたー!
早速ユーノ君で試し撃ちを………」
「ママ、自重してorz」
「ギク!ヴィヴィオいつからそこに………」
てな感じで
一方ユーノはエプロンドレスを装着した
>>627 そんな素敵なあなたにはメカヴィヴィオをプレゼント。
動力はキャラメルミルクです
>>632 聖王コスで玉座風着席ユニットにふんぞり返るロボを幻視した
>>633 「出番ガナイ青犬グライニ恐ロシイ奴ダッタ」
とか言いながら飛び去っていく姿が見える
アンバー型なのはが、異様にマッチしてるのは何故
>>635 一、魔法少女だから
二、どっちも若本ボイスが似合うから
三、舐めた人にはお仕置きよ(はあと)
以上三点のせいかと
>>633 駄目な奴は何をやっても駄目ですね、分かります
早朝に失礼しますよ
休日の始まりの朝に届けられるのは自分的に幸先良いです
前回頂いた感想の中でアーチャーとなのはの因縁が気になると仰ってくれた方がいましたが
残念ですがリリカルブラッドの本編では触れません
リリブラでは、高町なのはに先に唾をつけたのは金ぴかさんなので
アーチャーは多分、そこまで深くなのはには絡まないと思います
あくまでこのスレの流れを見て自分なりに構築させて貰った「背景」として
思わせぶりなIFをふりかけただけですので…
例えば、
ギル ←
敵として出会ったら、超えなくてはいけない強大な壁
もし魔法と出会う前、幼少時に会っていたならば――?
セイバー、ランサー、 ←
ある時は好敵手、ある時は戦友
比較的気の会う相手
衛宮士郎、遠坂凛 ←
基本は味方、協力者、敵対する事はあまり考えられない
但し士郎とは度々意見の相違で――?
アーチャー、言峰 ←
自身のアイデンティティをかけて戦わねばならない相手
絶対に戦いたくないが、戦う以上は決して負けたくない
私見ですがこんな感じだと思っています
とはいえ風呂敷を広げてしまった以上、このまま投げっ放しにするのは自分としても消化が悪いなぁと思い
次回完結編でアーチャーとなのはの漢同士のどつき合い血戦の模様に少し触れたいと考えております
ではあらためて、釣りバトル後編の残り
投下します
ざわざわ―――
周囲から 「どうすんだこれ…」 「収拾つかんぞ」 と漏れ出る言葉が耳に入ってくる…
(……あ、あぅ、、)
頭を抱える教導官
正規の作戦行動中においても未だかつて
ここまでのピンチがあったであろうか?
現戦況をいかにして沈静化しつつ――
どうにかして、あの雷の中で踊り狂う親友を回収し、この場から立ち去るか
それを限られた時間の中で考えなくてはならない
「姉ちゃん」
そんな思慮に耽るなのはの肩を、常連さんがポンと叩く
ビクッと体を振るわせるなのは
「ぁ………す、すいません
ご迷惑かけて…すぐに対処しますから」
「いや別に俺たちはいいんだよ
なかなか面白い勝負だったからな」
快活な表情でそう言われ、ほんの少し罪の意識が軽くなる魔道士であったが、
「だが………確かにそうした方がいいな」
その後、妙に声を潜めてそう続ける親父さん
(…?)
何かを含んだような物言いに疑問を感じるなのはだった
見ると彼の後ろにいる他の常連も
その人と同じような面持ちでこちらを見ている
妙な態度だった…
彼らの態度は自分らの行った迷惑行為に対する怒りや不審ではなく
加害者である筈の自分らをどこか心配している風体すらある
「どういう事ですか?」
「何、こんな場末の店にはよくある話さ…
ちょっと暴れすぎるとな、奴が来る」
「ああ、最強の用心棒がな」
「……用心棒?」
時代劇などで聞きなれたような言葉に目を白黒させるなのはだった
警備員、ガードマンというなら話は分かるが…
酔っ払って粗相を働く客
他の客に難癖をつける者
そんな客に対応するために、「バウンサー」をつける店というのは
西洋では割と良くある光景なのだが、日本ではあまり馴染みの無い話であった
「…………お、おい」
その時、
西側の一角にいるお客の間から、ざわっと一際大きい、どよめきのような声が上がった
「やべえっ! もう来やがったぞ! 姉ちゃん逃げろ!!」
「お、遅かったか……」
「嘘だろっ!? 今日はまたえらく早いお付きじゃねえかっ!?」
「え、あの……一体、何が?」
事態が飲み込めず辺りを見回すしかない魔道士
付近に問い掛けてもまともな答えが返って来ない
おっさん達が見るからにテンパリ出すのみである
(何……? 一体…)
<―――causion! ―――causion! master!>
「!!!?」
その時、なのはの相棒のデバイス――レイジングハートが危機的状況を表す警告を知らせてくる
一瞬で心胆に冷たいものが流れ込む魔道士
局・随一のエースの感覚が火急の事態を肌に感じる
このデバイスが反応するほどの危機――
それはもはや洒落や酔狂で片付けられるものではない
(何が、、何が起こるの? 用心棒って……? )
信じられない――
言っては悪いがこのような店舗の用心棒に
自分らを脅かす脅威が潜んでいたなど考えられない
「逃げろ! 巻き込まれるぞ!」
親父たちの泣きそうな声と共に――
<master!!!>
(上ッ!!?)
鳥肌と共に沸々と湧き上がる戦慄を
遥か上空に見据えてキッと睨みつけるなのは
知らず、レイジングハートの弁を開けてしまう
それほどの――圧倒的なナニカが、、
――― 来る!! ―――
一直線に悠々と
空から場に向かって突き進むソレ
見上げる観衆
ビール片手に楽しんでいた客が、器官に麦芽100%を流し込みむせ返る
子供が指をさして「あれなに?」と尋ねるが、父に答えられる筈がない
缶を取り落とし鉄の巨体を見上げるのみ
その威圧感――
造山で遊んでいた子供がガ○ダムだのウル○ラマンだのと大歓声を上げるが
アレはそんな子供の味方じみたモノでは断じてない!
―――そう、常連のものなら知らぬものはいない!
「■■■■■ッッッッッ!!!!!!!」
山をも震わす雄たけびを上げて飛来する
無敵のバウンサーの存在をッ!
「バっっ!!?」
なのはが、、
あの冷静沈着なエースオブエースが言葉を失い絶句して立ち尽くす中――
――― 空想具現化と言う名の島と大地の怒り ―――
< マ ー ブ ル フ ァ ン タ ズ ム ・ ラ ヴ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ >
その灰褐色の背中にへばりついてるナニかの魂の叫びが木霊し――
鋼鉄の巨人が
雷神の坩堝と化した堀の中に突撃するのだった
――――――
――― 正午前
20前後の若者二人が入り組んだ路地裏――
つまりはこちらに向かって地図を片手に歩いてくるのを捕捉
「うわぁ………結構、人いるねー、、平日なのに」
「そうだね……それにしても変わった名前だ
グレー、、…? あまり釣りとは関係ないような」
会話からして目的地はここに違いない
ほどなくして門前にて立つ二人が当地のシンボルである看板を見上げ――
特に何の反応も感慨もなく、そのままゲートを潜る
「ムッカーッッ! ネズミーマウスやテディ・ヒグマと並ぶ国民的マスコットたる
あちしの等身大看板に対して無反応とは何たる不遜!
神をも恐れぬカッペどもめ……地獄の業火に焼かれてしまえぃ!」
「またそんな事を……新規のお客さんですよ? 大事にしていきましょうよ」
「それに異論は無い――お客様は養分ニャ
落とすもん落としていくならデカ尻シエルでも拒まぬわ
しかしながら………」
首をくにゃりと傾げて不気味な目を光らせながら
う〜むと考え込む声の主
「何か気になる事でも?」
「ふむ、メガネ――この金髪の方、目を離すニャ
逐一監視を続け、妙な素振りをするようなら即あちしに報せるべし」
「はぁ……金髪の、男の人ですかね?
外人の人はやっぱりスタイルいいなぁ」
「こいつはメスにゃ」
「え、あ、本当ですか? 格好からして若い男性かと…
うーん、それにしても美形だ……帽子なんて被ってるのが勿体無い」
管制室で交わされるバイトと店長の会話の下
その視線が注がれているとも知らずに――
二人の美しき乙女が門をくぐる
既に向かう先が戦場となっている事を知らぬまま――
楽しい筈の慰安旅行の行き着く先が、修羅界の入り口だったなどと夢にも思わぬまま――
―― G・C・B ―――
彼女らによってくぐられた門には――
歪なネコ耳生物と、そしてそれを抱くように店の名前のイニシャルが、
大きく記してあったのだった……
―――――
――― 夕刻前
「――――と、まあ……」
場は再び管制室
店長の命令により、失礼とは思いつつも
新規客の女性二人の一日の行動をそれとなく見ながら
そして今まさに彼女らによって起きた騒動までを逐一記録し、
場内に設置された監視カメラの映像と合わせて上に報告するバイトの青年である
「あんな感じでさっきから盛り上がってまして…
そろそろ店長の判断を仰ぎたいなーとか思ったわけです、はい」
―――、!!!??
―――、、ッ!! !!
背後のモニター内からの喧騒をバックに
苦笑しつつ青年は話を進める
「いや、でもまあこれくらいの騒ぎは割と日常茶飯事ですからね
オーナーも一緒になって騒いでるから放っておいてもいいかなーなんて…
それに何度か接客しましたけど、悪質なお客ではないと思いますよ彼女たちは」
「凡人メガネ」
「え?」
店長と呼ばれた人物――いや、人物というか…
ともかくそのナマモノによって一言で切り捨てられる青年の言葉
突然の暴言に近頃のキレ安い若者ならば
ここで食い気味に「はぁ?」となる者も少なくないであろうが、彼にとってはどこ吹く風……慣れたものだ
流石は人畜無害の生き字引きである
「その程度の眼力で地球の平和を守れると本気で思っているぞなもし!?
このパッキンから逐一、目を離すなと言ったはずニャ!
巧妙に隠されてはいるが、少し注意すれば人間のお前にも分かるはず!
ことに我輩のサーチアイを以ってすれば正体なんぞ一目瞭然!」
「はぁ…?」
ハテナ顔で疑問を促している青年に対し
店長が聊か溜めを作った後、
「――――――――こいつはエイリアンにゃ」
そんな寝言をのたまいやがった
――――――
「はぁ……………、、、ハァッ!!??」
流石に眉をしかめて聞き返すバイトである
某有名漫画のように 「な、何だっ(ry」 と返せれば一流なのだが
彼にそこまでのコメディアンの素質は無い、残念ながら
「にゃっふっふっふ……あちしには分かる
あのメスは明らかに地球の生態系にそぐわぬDNAを有しており、細胞組織も全くの別物
謂わばヒトとは異なる生物――
間違いなく奴は外宇宙から来た物体X……人型に扮した地球外知的生命体の尖兵に違いないニャ」
「な、何でそんな事が分かるんです…?」
「お前はネコを舐めているのか」
「いや確かに放電とかしてますけど……
いくら何でも、ねぇ」
「…………」
「…………」
間に微妙な沈黙が訪れた後――
「何故、かばう?」
猫の紅い両目が蛍光灯のように発光する
店長、怒りのサインだ
「い、いや庇うとかじゃなくて…」
「これか?」
「え…?」
「お前もこれが好きか?」
探るような流し目を作る店長が肉球で器用に端末を動かし――
画面上に写る黒い下着姿の女性の、たわわに実った胸の部分にカーソルを合わせて言った
「なっ!? 違いますって!」
「シャーー!!! とぼけるにゃ!! 男はみんな狼ニャ!
胸部に余計なギミックついてるだけで下半身がゲシュタルト崩壊おこして正常な判断が出来なくなる!
これだから人間のオスは使い物にならん! あちしが気付いてなかったらお前
今頃あの女に捕縛されて体内にタマゴ埋め込まれてっぞ!」
「いやもしもーし…」
「ふん、志貴に似てるから重宝してやったのにこの体たらく!
着物の同級生をストーキングして逆に殺されそうになったくせに全く懲りておらんとはお盛ん過ぎだコノヤロー!
和食から洋食まで守備範囲がワールドワイドってか、そこんとこどうなのよぅ?」
「あの……」
「で、メガネよ……本命はどっちニャ?
個人的にはあの着物の方、妙に我輩の既視感くすぐるんだよねー、特にあの目とか」
「殴っていいスか?」
「まあ冗談はさておき―――」
猫の鋭い眼力がモニターの女性――フェイトを射抜いた
どう見てもUMAはこの猫の方なのだが…いや故にだろうか?
蛇の道は蛇
同じ太陽系外生物の匂いを嗅ぎつけたという事だろうか?
「我が縄張りにてインデペンデンス・デイかましてくれるとは良い度胸ニャ!
これ以上の狼藉は断じて許すまじ―――排除せねばなるまいて!」
ナマモノの目が炎を宿す
「尻から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしてやるニャ!
出ろォォォォ!!! 鉄の城ォォォ!!」
猫の甲高い声が部屋一杯に響く
するとその声に呼応するかのように背後の壁の一点が
ゴゥン、と――妙な効果音を出し、赤く光った
否、、
それはよく見ると壁ではなく、壁と見紛うばかりの、、
視覚全てを覆うほどの巨大なナニカ――
その埒外の巨魁な物体が今……のそりと、
大気を震わせながら動き出したのだ
デカイ……あまりにも……
後方の物体の目らしき箇所が再び、紅き光を点す
「英霊最強―――小悪魔少女より高額でリースした
その圧倒的なカイナぢからを今こそ見せるべし
楽園を乱す不届き者め、地球を舐めるなよ、ゲインオーバー!!」
「■■■■___」
ゴウンゴウン、と後方の天井が開き――
圧倒的な巨体がリフトアップされていく
その黒岩のような背中に、ピタリと張り付く声の主
そして一見スカートに見える下半身から
轟音を伴って、ロケットの如きバーニアが吹出すると――
みるみるうちに巨体が宙へと押し上げられていく
宇宙からの侵略者――時空管理局の尖兵を打ち破るべく
今、無敵のガーディアンエンジェルが出陣したのである
「お手柔らかに〜」
それを見送りながらぱたぱたと手を振って見送るアルバイトA
(つくづくアクティブな職場に縁があるなぁ…)
そしてつくづく動じない凡庸メガネ
こいつも大概、凡人離れした凡人なのであった…
――――――
―――勝った
快心の手応え
総勢30以上の目標対象全てに
気絶以上、心停止未満の電撃を……確実に叩き込んだ!
ああ……やったんだ
執務官の感情が歓喜に染まる
なのは……私、頑張ったよ!
水かきをしながら水上の親友に
体全体を使ってアピールする
彼女からはその親友の顔は良く見えないけれど
いつもの愛くるしい笑顔を浮かべてこちらを見ているに違いない
ガッツポーズをしつつ、ぶんぶんと手を振る
すると、大声でこちらの名前を呼んでくれているのが確かに聞こえた
あんなに喜んでくれて――
――嬉しい
――嬉しい
――嬉しい!
「――、てぇ ――――」
今すぐ友達の……なのはの声を間近で聞きたいが
まずは、戦利品を全て回収してからだ
餌の自分が掬った魚の量はどう見繕っても相手のサーヴァント二人を足したものより多い
―― 完全勝利 ――
見たかサーヴァント…
なのはのためならば自分はいつだってその身を投げ出すし
その肌を大衆に晒すのも厭わない
どんな困難な壁だって乗り越えて見せるのだ
胸を張ろう、なのは
私たちの勝ちだ…
そんなフェイトの少しはにかんだ微笑は――
なのはの悲鳴と交じりの絶叫と
血の気の引いた表情とは対照的で――
「――、イトちゃん! 避け、――ッ!!!」
「……………え?」
必死の表情で叫ぶ教導官の姿を彼女が認める前に―――
――――――――、、、
カタストロフは――起こった
凄まじい轟音
火山の噴火のような爆発
内から外へ噴出したものではなく
外部から何かを打ち込まれた事による衝撃
その圧倒的質量が醸し出す 破壊によって――
場内はおろか、付近一帯の大地が揺れる
マグニチュードに換算しても遜色のない衝撃と共に
巨大なナニカが今、着水―――
否、堀に着弾したのだ
「っっっっっ、うああぁあっっ!??」
天に突き立つ水の柱と共に、雷神の主が上空に跳ね上げられる
信じられない、、
Sランクオーバー魔道士の作り出した雷迅の池は
いわば稲妻によって形成された障壁も同じ
生半可な力では突破など出来ない
物理的な膂力など容易く弾き返され、微塵の介入も出来ないはずなのに、、
それを―――奴は一息に抜いて見せたのだ!
「は、ぁ……っ!」
そんな爆心地の中心にいたのだから
さしもの雷光の魔道士も堪らない
一瞬で失われかけた意識、平衡感覚を必死に繋ぎ止め
コンクリの地面に落着という最悪の事態を避けようと、必死に受身の準備をするのが精一杯
「え……なっ!??」
だからその存在に気づき、なお対応するなどという事が出来るはずが無い
フェイトは今や為す術も鳴く――その全身を、、
差し込む太陽の光を軽く遮るほどの巨大なナニかに拘束されていたのだ
――――――
――間に入って受け止める暇も無かった…
当然、一般人に魔法を見せてはいけないという躊躇いもあったが…
しかし、もし間に合ってフェイトとの間に入ったとしても
アレを受け止める事が果たして出来ただろうか?
否――
あんなものは巨大質量――いわば隕石の落下と変わらない
管理局屈指の防御壁を持つ高町なのはをして
まともにぶつかれば、受け止めきれずに潰されていただろう
そんな人間(?)爆弾が堀の水を穿ち――
穿たれた水が上空に跳ね上げられて雨となり、場内に降り注ぐ
「、――――」
どこから出したのか、黄金のパラソルを差しながら上空を見上げる英雄王
気だるげな視線がソレを捕らえ――
「ふん―――」
不躾な来訪者に一瞥をくれて溜息をついた
だがそんな余裕を持っていられるのはこの場において彼一人のみ
観客も、なのはですらも
その威容にただただ息を呑む
………バーサーカー、、
その怪物の名を――からからに干上がった口から辛うじて紡ぎ出す高町なのは
曰く、最強のサーヴァント――
個の戦闘において彼に比肩しうる英霊はいないとまで言われる
真の無双を体現する英霊中の英霊
あのセイバーですら正面から当たれば為す術も無く潰されてしまうだろう
その恐るべきサーヴァントの真名は――英雄ヘラクレス
かのギリシャ神話にその名を轟かせる大英雄であった
「あれだよ姉ちゃん……あれが腕利きのバウンサーだ」
おじさんの一人が耳元で囁いてくる
「荒ぶる野郎共が集い、地上げ屋が日常のように立ち退きを迫ってくるこの界隈
奴のような用心棒を雇ってる店は多い…実際、必要不可欠な存在なんだ
だが……それにしたって今日は早すぎる、、」
「数週間前も泥酔して暴れてた小僧どもを纏めて10人、あっという間にシメちまったんだ
ありゃあ圧巻だった…化け物だぜ奴は」
(………)
いや、そりゃそうだろう……
むしろアレに突っかかっていくような族やヤンキーが凄い
最近の不良さんは気合入ってるんだなぁ…と、
これまた少しズレた感想を持つなのはであったが、
しかしどこの魔界の盛り場だ?
確かここは日本ではなかったか?
日常と乖離された風景に迷い込んだ錯覚に、顔をしかめるなのはさん
この店は、やはりどこかおかしい
魔法の事後処理――あまり深く考えなくてもいいかも知れない
(! アーチャーさんは……!)
さて、その爆発に吹き飛ばされたもう一人
必死に魚を追い回していた弓兵の影を探す
―――――、、、、、……
向こうで頭からコンクリにめり込んでる、赤いコートが見える……
あれはもう駄目だ、、
放っておこう
「う、、くぁっ……、」
「っ!? フェイトちゃん!」
そんな事より今はこちら――
狂戦士の大木のような太さの手の中
それこそ缶ジュースの缶のように無造作に掴まれているのは
他ならぬ、水に塗れた執務官の体だった
苦悶の声をあげるフェイト
食い込んだ指に感じる圧壊の力の感触はあまりにも、、あまりにも埒外で
この勇敢な魔道士ですら、戦慄と恐怖を植えつけられてしまう
しかもこの手の主はさして力を入れていない――
恐らく虫を潰さないよう丁寧に摘んでいる、
そのくらいの力しか出していないだろう
もし本気で握られれば……
BJを纏っていないフェイトの体など一瞬を待たずに潰されてしまうだろう
「よりによって堀の中に電流流すとはそれ何てテロ行為?
もはや営業妨害ってレベルじゃねー
馬脚をあらわしたニャ、薄汚い侵略者め」
そして動けないフェイトと、そしてなのは達の耳に
聞き覚えの無い声が響く
「大人しく軍帽被ったカエルにでも化けていればまだ可愛げがあったものを…
アングラーズヘブン・GCB――グレート・キャッツ・ビレッジ・出張代理店18号
その店長たるあちしの逆鱗に今、お前は触れた……てめえの血は何色ニャ!
覚悟は出来ておろうな物体X!」
岩のような背中から分離したブースター
もといピョンと飛び降りたのは――
狂戦士と比べ、、ではなく普通の人間と比べてすら
その下半身くらいしか無い、奇怪なネコミミ生物であった
「テロ……? ち、違う…!」
謎の猫耳を前に気色ばむフェイト
法を守る執務官がテロリスト扱いされるなど洒落にもならない
末代までの恥辱だ
「何か反論でもあるのかニャ? 言っておくが冬の幼女より借り付けた接客紳士の彼には
金髪下着少女のいかなる賄賂、色香も通用しないのだった! 狂化されてっからな!」
「色香だなんて……そ、そんなつもりは無い!」
「控えろ小娘、あちしは今は法の執行人
冷静さを保たねば正しき裁きも下せまい」
なのはヘブン状態から一気に冷めていくフェイト
文字通り、血の気がさーっと引いていく
数多の時空を統べるミッドチルダの執務官たる自分が
管理外世界で化け猫相手に裁判されている……冗談のような光景だった
「魚は我ら集落において神聖なる存在
まさに我らと生死を共にするパートナー
それをないがしろに扱うなど言語道断
生類憐みの令――魚を犯すものは断じて許しちゃならねー」
「ちょっと待って…意義あり!」
「許可する年増ツインテール」
「ありがとう(#)…
確かに私の友達もやり過ぎました、、それは認めます
だけど、その前から向こうの人たちも怪しげな液体を掘りに流し込んだり相当、好き勝手にやっていました
私達はそれを受ける形で……だのに、フェイトちゃん一人が拘束されるのは筋違いです!」
「あ、その王様は良いの
キャットフード100トンで独占契約を結んだから」
「………」
なるほど……資本主義
所詮、世の中カネだった
「まったく最近の萌えキャラはちょっと可愛くて乳が張ってりゃ何をやっても良いと思ってけつかる
ここは一つ、あちしが世間の厳しさを教えてやらねばなるまい」
「っ……」
巨大な手に締め付けられ、苦しげにもがくフェイトの体
首を押さえられ、その悩ましい体を惜しげもなく振り乱す惨状はひたすらに痛々しい
「にゃっふっふっふっふ――おらおら苦しいかァ?
ちょっと人気があるからって調子に乗るんじゃねェぜこの<ピー>がァ!
言ってみろよぉぉ……裸になって何が悪い!ってなァァァ!」
「い、言うものか……それだけは絶対に!」
「フェイトちゃん!
止めてっ……こんなの横暴だよ!」
こんな平等の欠片も無い裁判に納得できるはずがない
不平を露に踏み込もうとするなのはだが、
「なのは………いいんだよ」
「えっ?」
それを静止したのは他ならぬフェイトだった
「私は執務官だ……
どんなに不当な話であっても咎を犯したというのなら、それを軽んじるわけにはいかない
審議の必要はないよ……上告もしない、、覚悟は―――出来てる」
気丈に言い放つ
全ては覚悟の上の蛮行だったのだ
なのはの力になれるならば、
この金髪の乙女は文字通り、火の中水の中でも迷わず飛び込むだろう
元より捨て身の血路を開くつもりだったのだから
そして今、自身が抵抗すれば――
連れのなのはまで巻き込んでしまう
―――だから背負う
罪も罰も恥辱までも一手に引き受けてフェイトは一人、縛に付くのだ
「よくいった――良い覚悟ニャ」
パチンと指を鳴らす猫モドキ
すると狂戦士の拘束が外れ
自由になったフェイトがタイルに下ろされた
「ならば小娘――自らの足で刑場へと赴くがよい
我がグレート・キャッツ・ビレッジの縄張りを荒らした罪により
死よりも辛い責め苦を味あわせるが異論は無いな」
「………異論、無い」
「そんなっ!?
釣堀屋で粗相しただけで私刑にかけるだなんて…!?
そんな法律は聞いた事がないよッ!!」
なのはの絶叫は――ごごごご、と開いていく刑場の音に掻き消されて届かない
「―――デルタホース・エレクトリッガー!
屈強な精神力の持ち主ですら数時間と持たずに廃人と化す四十八の責め具の一つ!
思う存分、冥府の狭間を垣間見よ!
なお、十八歳未満には閲覧できませんので、詳しい描写はお許しください」
「……」
「い……いい加減にっ!!」
もはや見過ごせる範疇を超えた
懐からデバイスを抜き放ち、踏み込もうとする高町なのはを前に
あの最強のサーヴァントが立ち塞がる
「……………ッッ!!」
「■■■■―――」
強烈な闘気を隠そうともせずに相手を睨むなのは
常人ならばその一睨みで千の軍が道を空けるだろう
だが、、
目の前の相手は――バーサーカー
狂気に染まった思考は既に相手の気勢に押されて下がるなどという機能は死んでいて
そして、目の前の女魔道士を脅威とも思わぬ破滅的な力を有するモノだ
ギリっと奥歯を鳴らす高町なのは
コレを、この怪物を抜かなくては、フェイトが――
「どきなさいッッッ!!!!!」
もはや迷っている時間は無い
地を蹴り、
その翼をはためかせ
全力全開を以って――
目前の山をぶち抜こうとする魔道士であった
「なのは!!!」
「………!!!!」
が、それをフェイトの一括が押し留める
踏み抜いた地面から飛び立とうとした白き魔道士の身が強制停止した事により――
その衝撃がジェット気流のように場に吹き荒れ、衆目を吹き飛ばそうとする
息を飲む観衆
こちらも凄まじい力を持ったナニカだという事を十分に感じさせるパフォーマンスだ
この両者がもし今、激突していたら――
列車同士の正面衝突をも連想させる不吉な予感に
ゴクリと唾を飲む周囲のものたち
「なのはは人の気持ちを……
思いを……無駄になんてしない、、そうだよね?」
「ッッフェイ、トちゃん……!!」
しかし惨劇は回避される――
一人の乙女の言葉によって――
今にも突破を試みようとしたなのはの足が止まり
常に揺るがぬ不屈の瞳が、親友の言葉を前にぐらぐらと狼狽の色を見せていた
それは己が信念に添いて、殉ずる聖者の言葉だ
全ての罪を甘んじて受け、背負う覚悟を秘めた
誰にも止められぬ、汚せぬ言葉
その行為に水を差すという事は――フェイトそのものをも侮辱する事になる
不死身のサーヴァントの巨躯に隔たれた二人
高町なのはとフェイトテスタロッサ――
フェイトに手を伸ばそうと必死の形相のなのは
対して、穏やかな微笑を浮かべ……親友に背を向ける金髪の魔道士
後ろはバーサーカー
元より逃げ場はなく、そのつもりもない
もし闘えば―――二人掛りならば、退路くらいは確保出来るかも知れないが…
咎を受ける事を拒めば、それは執務官・フェイトテスタロッサハラオウンの信念の崩壊だ
今後どの面を下げて、大手を振って犯罪者を裁くなどという事が出来ようか
「いいんだよ…なのは」
漆黒の闇に自ら歩いていくフェイトの声が鮮明に――なのはの耳に響いてくる
その闇の先、、
角度的になのはの立つ場所からは中に何があるのか分からない
だが口を引き結ぶフェイトの恐怖を押し殺した感情がこちらにまで伝わってきて――
「フェイトちゃんっ! 駄目ぇ!!」
「なのは…」
既に迸る魔力は臨界を超え
目前の漆黒の破壊者すら一息で抜きかねないほどに猛り狂う
エースオブエースの魔力
しかし――その思い故に
なのはは暴風のように渦巻く、己が体内の魔力を解放出来ない
「…………負けちゃダメだよ」
フェイトの穏やかな声色がなのはの耳を優しく打つ
「…………ぁ、、」
対してなのはのわななく唇からは
もはや次の言葉が発せられる事はなかった
そんな教導官に対しもう一度振り向いて
優しい瞳を向ける欠けがえの無い親友
「なのはには、やっぱり……負けて項垂れたりとかそういうのは似合わないから
頑張ろう……なのは、、そして――」
シエr…しえん
――― 勝って ―――
「……………え、えーと――」
一言一言紡ぐようにフェイトは思いを伝えるのだった
「フェ、フェイトちゃん…」
「なのは……私の服の内ポケット
今日、最後に渡そうと思って作ったんだ…」
「…………あの、チミ達? いい加減、自重して?
まるでこっちが悪役みたいな演出は断固控えるべし
時間を稼げばピンチに薔薇投げて助けてくれるヒーローなんてこの世にはいニャいのよ?」
「上手に作れたか分からないけれど…!
口に合うか分からないけれど……!!」
「う、うん…! 胸ポケットだね!
分かった……分かったから、、」
「…………き、聞いちゃいねえ
周囲との温度差などアウト・オブ・眼中の百合色固有結界
大=ガイアの意思と同化したあちしの介入を悉く弾くとは空恐ろしい……だがッ!!」
狂気のように尖った爪がギラリと光り
猫の手がフェイトのフロントホックをむんずと掴み上げる
「一皮剥けば、ただの露出狂の変態女なのであった
おらキリキリ歩けぃ! あとで保護者に連絡すっから親の名前と住所と電話番号を言いなさい」
そのままズリズリと引き摺られていくフェイト
「あっ…!? そこは、そこは引っ張っちゃ駄目だっ…!
プ、プレシアテスタロッサ! 住所はアルハザードで……次元の狭間なので電話は通じてない」
「猫だと思ってバカにしてんのかぁぁぁ!!」
「ウソなんて言ってない!! ホントだよっ!」
見かけによらぬ化け猫の怪力によって、やがてその姿が扉の奥へ消えると、
ギギギギ、と――二人を飲み込んだ虚空の扉が閉じられて行く
「フェイ、、、…………っ!!!」
なのはの絶叫は既に届かず――
隔離された親友をただ呆然と見ている事しか出来ない
その後姿が、まるで残像のように瞼に焼き付いている
その儚げな細い背中が――
勝利のために、、
今一人の魔道士が
自身の親友が――逝った
そのはにかんだ笑顔を最後の最後まで絶やさずに
(う、、、、うぅ………フェイト、ちゃんッ!!!)
いかなる困難な戦場でもあげた事のない慟哭が口の端から漏れるのを――
もはやなのはは、、
抑える術すらなかったのである
――――――
「えー、第二釣堀場は復旧のため、しばらく閉鎖いたしまーす
大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません
繰り返しまーす、第二――」
眼鏡の青年の場内誘導の声が場に響く
それに従って次々と移動していく客の群れ
その場にあって、波に乗らぬまま立ち尽くす白いワンピースの女性に対し――
常連さんがポンポンと肩を叩く
「まあ……その、何だ
あの娘もスタッフ室でこってり絞られるくらいだ…あまり心配すんなって」
道往く人が次々と慰めの言葉をかけて、そして移動していく
そんな言葉に軽く会釈をする事も出来ず――
やがて、その場に誰もいなくなった場にて――
なのはは未だにぽつんと佇んでいるのみであった
「………」
何も、、何も出来なかった
友達が連れていかれたというのに、何も…
「あの……」
立ち尽くす細い肩が小刻みに震えている
そんな痛々しい後姿に、優しい声がかけられる
「すいませんね……うちの店長も悪いネコじゃないんですけど」
そう言って、「サービスです」とジャスミンティーを差し出すバイトの青年
興奮した心を落ち着かせる成分が含まれた異国の茶だ
お客さんの昂ぶった心を癒そうという、青年なりに気を使っての配慮だろう
「そんな気分じゃ無いでしょうけど、せめて閉館まで楽しんでいって下さい
お友達を待たれるのでしたら専用の部屋を用意しますよ」
「…………、、」
口を開き、何か一言返そうとするも上手く言葉を紡げないなのは
「これ、お友達のでしょう?」
そんな彼女に対し青年は、フェイトの脱ぎ捨てた上着とジーパンを丁寧に差し出してきたのだった
綺麗に折り畳まれている……この人がやってくれたのだろう
「大事な人の物だって傍から見ても分かります……僕にもそういう対象がいますから
まあ向こうは僕の事、どう思ってるかいまいち掴みづらいところがあってたまに不安になるんですけど
だからあんな風に素直に想い合えるお二人が羨ましいなぁなんて……はは、、何言ってるんだろ俺」
照れ隠しに鼻の頭を掻く青年
こんな好ましい若者にそこまで想われている女の人…
さじかし素敵で、そしてさぞかし幸せなのだろう
「ありがとう……」
やがて、無理やりにでも笑顔を返して答える高町なのは
ここまでしてくれたのだ
礼くらいは言わないと申し訳が無い
「しばらくここにいたいのですが…いいでしょうか?」
「―――そうですか、、ごゆっくり」
フェイトの上着を受け渡し、一礼をして下がるバイトの青年、黒桐幹也――
本当に気の良い人物だった
最悪の状況で居た堪れないなのはの気持ちがいくらか癒されるほどに
「…………」
――― なのは……私の服の内ポケット ―――
未だ沈んだ気分ではあるが、、
いくらか平静を取り戻した教導官がフェイトの最後の言葉をふと思い出す
――― 今日、最後に渡そうと思って作ったんだ ―――
その言葉に従い――無言で黒いジャケットの内側
その胸の内ポケットをまさぐる
すると カサカサという感触が指に伝わり、
手にすっぽりと収まる小箱の存在を認める事が出来た
その箱は小さな胸ポケットの狭いスペースに二つ
大事に大事に収まっていて――
<なのは……バレンタインデー、おめでとう>
<なのは……ホワイトデー、おめでとう>
と、包の表のギンガムチェックに日本語で――丁寧に綴られていたのだった
――――――
二つの小包みをぎゅっと……
いとおしい恋人本人にするかのように胸に抱きしめる魔道士
「一方通行過ぎだよ……フェイトちゃん」
そうだ――今は三月の上旬
地球では、男女共に最も盛り上がる定例のイベントの真っ最中だったんだ
忙しすぎて地球の暦すら頭に無かった自分と違い
あの親友は何とか渡せる機会を狙っていたのだろう
バレンタインと書かれた包みの中には星型で象ったこげ茶色のチョコが入っていた
――星(スター)は自分のコールサイン
きっと自分になぞらえてくれたのだろう
次にホワイトデーと書かれた包みを開けると……
一風変わったモノが出てきた
「うわ……」
思わず目が丸くなり、、次いで眉を顰めてしまう
おろん、と異様なオーラを纏いながら出てきたのは、
疲れた貴方にファイト一発・滋養強壮「マムシドリンク」 、、、
「……」
ほんのり顔を朱に染めるなのはだった
バレンタインと違って、ホワイトデーは何を送るかは厳密には決まっていない
故に彼女は、今の自分に最も必要なものとしてこれを選んでくれたのだろうが…
よっぽど過労寸前のヘロヘロに見えていたにせよ
ホワイトデーにマムシドリンク送られる女など世界中を探しても自分以外にはいないだろう
明日から <働きマン・高町なのは> と名乗って出勤しても、きっと誰も何の違和感も感じてくれないのではないか?
「…………」
そんなにも――
そんなにも――
心配をかけていたのだろうか…
温厚で控え目なフェイにトあそこまでさせるほどに―――
、、
当然の事だった
「バカだ……本当に」
――心配されていないわけがないのだ
全ては自分が送ったあのメールから始まったのだから――
なのはさん、そのマムシドリンクは多分別の意味で贈られたもの……支援
今の今まで気恥ずかしさも手伝って
こちらからは全く触れずにおいたあのメール
今日一日、楽しく過ごして、それで全部、水に流してしまおう
また明日から普通に頑張ろうと――そう思っていたのだ
独りよがりに、、、
―――心配するに決まっているのに
あのフェイトの性格だ
こちらが触れないようにしたからといって、それで気軽に流すような親友ではない
心配して心配して、何とかしなきゃって思うに決まってるのに…
思えば初めから様子がおかしかった
行きの道中、車内でも少し怖いくらいに気を張っていたし、
、、、、、
「珍しいね? フェイトちゃんが帽子被ってる……見違えちゃったよ」
「うん……これが釣りに行く時のフォーマルな格好なんだって」
「うわぁ、、気合入ってるなぁ…」
、、、、
あの普段決して被った事の無い帽子も
金が嫌いになった、なんて書いて送った自分に気を使っての事だろう
…必死だったのだ
自分が楽しまなきゃ!って思っていた以上に
こちらを楽しませようと四苦八苦して――
器用で
でも不器用な
かけがえのない親友
また自分は、彼女に――フェイトに甘えてしまった
そしてせっかくの一日をこんな後味の悪いものにしてしまったのだ
――視界が涙で滲む
切なくて、申し訳なくて、
人の消えたここでなら
誰憚る事無く、この悲しみを表に出せる
故に人前では決して涙を見せないエースオブエースが
一人、目に手を当てて咽び泣きかけて――
「―――、」
「…………!」
だが、そこで強引に両目を擦って涙を拭うなのはだった
霞む視界の後方に気配を感じたからだ
目の端にあって視界に無理やり割り込んでくるような
そんな無遠慮で不遜な気配
直視すると目が霞んでしまうほどの黄金の王気は、、
言うまでもなく、あのサーヴァントのもの――
彼もまた他の場所に移動するところなのだろうか?
ともあれ、今のくしゃくしゃの情けない顔を見られたくなくて相手から目を逸らす
いつもの人を見下した視線を注がれているのか、それとも一瞥もくれていないのか
逸らした目からは、男の表情はよく見えない
出来ればそのまま通り過ぎてくれればいいと思っていたのだが――
不本意にも、男の気配は自分の斜め後ろから動いていない
沈黙のままに、佇む両者
やがてその雰囲気を嫌い、無理にでも声を上げたのはなのはの方だった
「貴方のお店だったんだね……ここ」
―――答えは返って来ない
代わりにふん、と鼻を鳴らす微かな音が聞こえた
「結局、貴方のお膝元で必死に踊っていただけ……
初めから勝てる見込みなんてなかったって事か、、」
報われない…
あれだけ頑張ったのに
あれだけ友達が頑張ってくれたというのに
「その通りだ――ようやく我に敵対する愚行の意が理解出来たか」
沈黙を破り、何を今更といった風体で言葉を返すギルガメッシュ
「常より示しているであろう――この世全ては我のもの、我が庭だと…
我と相対するという事は世界と相対するに同義
いかに雑種が足掻こうが、その矮小な力が常世に穿てるものなど在りはしないのだ」
「じゃあ、今度は北極か南極で戦わない…?」
精一杯の虚勢を張り上げて王と相対するなのはである
「私も貴方に負けたくなくて色々と調べたんだよ
確か貴方は生前、地続きだった世界=メソポタミアを統一したけれど
あの時代ではまだ、ヒトは極点にまで手を伸ばしていない筈……
だったら戦場をそこにすれば、少なくとも貴方の地の利は消えるよね?」
「浅知恵も甚だしい――その無知こそが死に至る罪だと言うのだ
絶海に至るまで我が治むるに易きよう、この世の果てに氷の魔剣を放ち
それぞれ北と南の極地に氷土の大陸を創造せしめたのは他ならぬ我である
ちなみに現世にて犬ぞりなるものがあるが――
アレも我が地獄の番犬を従え氷の大地を闊歩した事に由来しているのだぞ?」
「……そう、、良い考えだと思ったんだけど」
「――――、」
はは、、と笑うなのは
冗談のつもりで言ったのだが…その後が続かない
不屈のエースが常時纏っている静かなる覇気が――
今は全く霧散してしまっている
「腑抜けたか雑種
いつもの威勢はどこへ置いてきた?」
「…………」
王の言葉を前に下を向いてしまうなのは
この相手にこんな情けない態度を取りたくはない
取りたくないが、、今はどうしても体に、心に、力が入らないのだ
「貴方こそ、さっきまで全然らしくなかった
どことなく元気がなかったよね……どうして?」
「俺が陰を煩ったと? たわけが
貴様らの尽きせぬ茶番に辟易していただけの事よ」
ほとんど苦し紛れの負け惜しみのように返した魔道士に対し
相変わらずの嘲笑混じりの答えが返ってくる
「ことにあの人形の道化ぶりには嘆息も漏れぬ
場末の踊子に即興を練らせても、あそこまで下卑た真似は披露すまい
甚だ似合いの顛末であったぞ」
話しかけなければよかった…
早くも後悔する魔道士である
「……やめて」
自分はいい…
だが今、フェイトの悪口を言われる事は――それだけは聞き流す事が出来ない
項垂れる魔道士の白い肩が――震える
「全く――自暴自棄となり、暴走し、自傷にかられて自滅する
実に工夫の欠片も見出せぬ無様な道化であった
あのような痴態、我に二度見せる事は許さぬ
今後貴様はあの者が外に出ぬよう、海神の檻へでも放り込んでおくのだ……これは王の命である」
「……やめてよ」
「ふん――――、だが…
気づいているか雑種? あの無様極まりない痴態
目を背けずにはおれぬほどに泥臭い舞いの全てが
一体、誰のためにあったのかという事を――」
「………、、やめなさい」
ぎりっと歯を食い縛り
なのはが殺意すら篭った目で英雄王を見る
ほとんど無意識に胸のデバイスに手をかけていた
「その懐のもの――いかにするつもりか?」
「…………」
この男は敵である
だが高町なのはは自身の戦績において
敵を憎んで――憎しみをぶつけて戦った事はほとんど無い
だが今、なのはは彼に対し未だかつて無い、本気の怒りを感じていた
冷静沈着、激情のままに力を振るう事など考えられないこの魔道士が
友の名誉を踏み躙られて……憤怒に身を焦がしている
「ならば抜くが良い――この上、恥の上塗りをしたいと申すのならば事のついでよ
卑賤なる宴の肴など、我にとっては一基食すも二基食すも変わらぬ」
(く、、、ぅ……)
なのはの口からくぐもった吐息が漏れる
悔しかった……
これほど悔しいと思った事はない
だが、、
手を震わせ――
爪を自身の胸に食い込ませ――
それでも相棒にSETと……命ずる事はなかった
相手の強大な力を恐れたのではない
フェイトが一人で被った罪を――
その身を自ら捕縛させて収めた場を――
この自分が無駄にしてどうするというのか…?
それこそ、友の行為を無駄にする事になる
だから、、
「貴方には……分からない」
それだけを言って
なのはは踵を返し、男に背を向ける
もうこれ以上、話す事もないだろうから…
「貴方には分からないよ」
「―――、」
二度目の言葉はもはや何の熱も感情も篭らない
とても冷めた心で紡がれた
―――この人には分からない
そう、、分かるわけが無いのだ
人を信じず、人を近づけず
他人を対等の者として見ようともしない男には分からない
今の自分の、こんな無残な気持ちも――
想いがすれ違ったもどかしさ
その気持ちに上手く答えられなかったやるせなさ
悪戯に心配させて右往左往させた挙句、辱めてしまった罪悪感
その全てが――この男には無縁の感情なのだろう
「……さよなら」
男に背を向け、その場を立ち去る
時間はまだ残っているが――とても釣りを楽しむ気分にはなれない
あの青年が用意してくれた待合室でフェイトの解放を待とうと、歩を進めるなのは
―――英雄王ギルガメッシュ
恐らく今度再会する時は間違いなく敵同士
傍若無人な、決して人の心を解さぬ王
自分とは理解し合えぬ存在として――死力を尽くして戦う事になる
それだけの事だ
此度の邂逅がもたらしたものは所詮、それだけの事――
「――――我が友も」
「……………?」
「――――我が友も……神によって作られし人形であったな」
それだけの事の、、
…………………筈だった
――――――
「……………え?」
既に全ての感情を写さなかったなのはの顔が
この男に対する趣を全て失った筈の魔道士の顔が
その顔が唖然と、、何を聞いたか分からないと言った表情を作る
そして白き魔道士が振り向いた先
王はどこか虚空を――遠い空を見上げるように視線を彷徨わせ、
「今……何て言ったの?」
「――――、」
しかしながら陽炎の様に小さく短い言葉を、彼が再び紡ぐ事はなかった――
(……今のは)
今の言葉の意味するところは――それはつまり、、
「そ、、その人は……?」
「――――、」
それ以上の事を、王は決して語らない
目の前の無礼な娘に
決して相容れる事の無い端女などに
この偉大なる王が抱く共感などありはしないのだから
――――――
――― 人類最古の英雄譚
ギルガメッシュ叙事詩に記されし男の数々の偉業
だがその詞には男の活躍のみが記されていたのではなかった
その男の傍らには必ずといっていいほどに、「ある者」の存在があった
性別すらも定かではない
史上もっとも強大な力を持つが故に唯我独尊を余儀なくされていた男を
唯一、叩きのめす事が出来た「彼女」
誰もが恐れと敬意を以って高みに頂くのみであった男と
唯一、対等に語り合えた「彼」
王は決して考えない
かつては敵だった「神によって造られし者」
ソレとの死闘の果てに、「その者」は自分の友となった
その過程が期せずして目の前の端女と重なってしまったなどとは考えない
無二の親友となった人形と切磋琢磨して幾十年――
強大な試練と、冒険に立ち向かった日々
神の放った不死身の雄牛を、共に協力して屈服させた
――あれは痛快だった
協力などという言葉を知らなかった自分が
共に手を合わせて為した所業に悦を感じた
そんな自分に苛立ちを覚え、舌打ちをするも
その者とならば不思議と悪い気分ではなかった
それは丁度、今
友と協力して我が身立ち向かうこの女達のように、、
などと思う筈もないが…
そして、その者とならば
どこまでも高みに昇れると信じて疑わず
神の意に真っ向から相対し――
二人は敗れた……
これ以降――
男の叙事詩にかの者の名前が出てくる事は無い
最後はこの女の友がたった今見せたように穏やかな笑みを遺して――
あっさりと
あまりにもあっさりと
無残に朽ち果てていった――
その記憶は男の胸の内にのみある
友との、尽きせぬ思い出の終焉に
男は初めて、深い悲しみと絶望を識り
文字通り、己が半身を失い――
真の孤高の存在となった
その男の心に永久に紡がれる事となった
かの者の名は――――
――――――
決して王は表さない
郷愁、哀愁、その他一切の弱き心を衆愚に晒すは王の恥
故にただの一言
「―――雑種の分際でつまらん事を思い出させてくれた」
吐き捨てるように口にしただけであった
「……………」
しかし――それで十分だった
彼が消沈していた理由
今しがた一瞬、見せた顔
その瞳の奥に宿る今まで見たことの無い悲しい光…
無論、その全てが高町なのはに理解できたわけではない
だがしかし、それは今の自分と同じ――
強大不遜な王が垣間見せた憂いは
今まさに自分が感じているものと同種の、、
いや、もっともっと、想像も出来ないほどに昏く哀しいものに見えた
抱いていた微かな疑問も、何となくだが氷解しつつある
何故、あの洗面所の邂逅で
剣を向けたフェイトを見逃したのか…?
自身に剣を向けてきた相手を許す男ではない
にも関わらず、フェイトがその例に漏れた理由――
その答え………
―――重ねていた、、?
自分と、フェイトの姿に
かつての自分の何某かを見据えての事だったのではないか?
全ては漠然とした憶測に過ぎず
その男の事など未だ何も理解できていない高町なのであったが
だが、それでも――
「意外だね……友情とかそういうの、全然理解しない人だと思ってたのに」
なのはの口からは独りでに
本心から、そんな言葉が口を突いて出てしまった
それほどに衝撃的な事だったのだ
威と、暴と、覇――
男のそんな顔しか知らない高町なのはが見た
英雄王の初めての素顔
決して分かり合えないと諦めかけていた男のその憂いに満ちた表情が
初めて自分と重なった事――
今、彼女はこの王に対する見方に
些細ながらも、はっきりとした変化が訪れている事を実感していた
「―――、チ……」
だがそんな視線を受けて舌打ちする男である
やはり余計な一言であったと苛立ちを露にする
「調子に乗るなよ雑種
我は人類最古にして最も偉大なる英雄王・ギルガメッシュである」
支配の対象にこのような目を向けられるなど
君臨する者として決してあってはならぬ事
「貴様ら雑種と同列に語られる要素など一切合財の悉くが有り得ぬ
貴様らと我とは何もかもが違う―――当然だ……我は王なのだから」
だが――友との絆の深さに貴賎はなく
其は例外なく尊い……
どのような矮小な輩であっても
そこに、何人たりとも貴賎を問う事はかなわない
友に報い、友のためにその身を犠牲にする姿は
どんなに無様で、どんなに泥臭くても―――尊ばれるもの
「……………」
それを口に出すことは決して無い
王はその威を、ただ玉座にあって民に示すのみ
「いや……そういうのって、、やっぱ言ってくれないと分からないよ」
「何の事だ」
「別に…………ふふ、、」
「貴様―――我を愚弄するか」
先ほどまで感じていた怒りなど、どこかへ吹っ飛んでしまった
苦笑いとも取れる微笑を称えるなのはに対し
今度は逆に英雄王が仏頂面である
まさか自分とこの相手との間に、こんな光景が生まれるとは…
あり得ぬ空間の、あり得ぬ巡り合わせ
―― 其が生んだ一つの奇跡 ――
恐らく天文学的な確率における事態だろう
今世に至って、この二人が笑みを以って相対する事などそうそうある筈も無いのだろうし…
「コクトー、第三を貸し切りにせよ」
「え? でももうお客さんが…」
「王の命である――疾く致せ」
「は、はい」
英雄王が言い放ち
おもむろになのはに背を向ける
照れ隠し……ではないだろう
流石にこの男に限って、そこまでの可愛い気はない
「雑種―― 一つだけ教唆してやろう」
「………」
「先ほど貴様は友の思いに答えられなかったと嘆いていたが――」
黄金の王が後ろ手になのはを見据えて言う
「さも早急に答えを出す事こそ浅はかの極み
死した者の遺した思いに答うるは、己が一生を費やして示すもの
全ては己の生涯によって刻み付けたモノ次第という事を理解せよ」
「あの……フェイトちゃん、死んでないんだけど…」
「あの人形の遺した心意気に免じて、立ち去るというのならばもはや追いはせん
どこへなりとも消えるが良い」
「いや、だから…」
「だが――」
そう言って、道具一式を虚空に納め、男は悠々と歩き始める
「友の気概に今一度、答える気があるのならば特別だ……機会をくれてやろう
もはやお前の勝ちはなかろうが――
せめてこの英雄王の敵として誇りある最期を賜ろう」
決してそれ以上は己が心内に入り込ませぬとばかりに――
なのはに一瞥する事もなく
既に沈みかけた夕日を受けて
黄金のサーヴァントはその場から去り往くのであった
――――――
―――フェイトちゃん……
既に人のいなくなった第二釣場の人口の芝生上にて、
―――私、どうすれば良いと思う……?
白いワンピース姿の乙女が一人
風景に溶け込むように腰を落ち着けていた
中天を過ぎた太陽は既にほとんど西の空へと消え去り
この釣堀場もあと半刻を待たずして閉館となる
この後、どうするか…
これ以上、騒動を起こして周りに迷惑をかける事無く
フェイトを引き取って家路に着く――
家では家族が、ヴィヴィオが自分らの帰りを待っているだろう
それで穏やかな家族団欒を過ごして………この休日は終わり
それだけだ――
670 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 08:27:32 ID:KdeBZTKO
釣り……ですよね?
迷惑前提の釣り合戦ってのも凄い話だw
支援
それが一番、無難で問題の無い選択だろう
だのに、、今、自分は……
――― いけない事を考えてしまっている ―――
―――頑張って
―――勝って、なのは
フェイトの言葉が頭の中をぐるぐると回っている
「………参ったな、、こんなの久しぶりだよ……」
彼女の膝の上には、ギンガムチェックの包みが二つ
慎ましやかに乗っている
「レイジングハート……どうしよう」
<what? what happen my master?>
それは言わずと知れたフェイトの贈り物――
その一つ
先ずは星型のチョコレートだった
親友の、友情と愛情の篭った結晶を、
カリ、と一口――
また一口――
もくもくと、、
口の中いっぱいに広がる香りを
フェイトそのものを味わうように感じながら、
その全てを口に入れる
ほろ苦く、
控えめな、
ほんのりとした甘さ…
それはまるで彼女そのものを体現するかのようなチョコレートだった
「美味しい……本当に美味しいよフェイトちゃん」
これだけのチョコレート
一気に体内に含めば本来ならのぼせてしまう
だけど、今はそのくらいが丁度いい
今や黙っていても体内を巡り走る活力
高速で回るリンカーコアが――彼女にもっと活力を寄越せと急き立てる
そして喉に絡みついたカカオの塊を――
ごきゅ、、ごきゅ、、ごきゅ、、、
彼女はもう一つの包みに入っていたビン詰めの滋養強壮剤で全て流し込んだのだ…!
「…………は、、、ふ、、」
目を閉じ、瞑想するかのように
息をゆっくり吸って、吐く
その体内にみなぎるフェイトの思いを
今、指の先にまで染み込ませるかのように――
「うん……」
深呼吸を2,3度繰り返し
そして目を開けたエースオブエース
その瞳にはもはや何の迷いも無い
「久しぶりだ……本当に」
――― 今、、凄く燃えちゃってる……私!
そしてドリンクの瓶を横に払うように
勢い良く投げ放つ魔道士
乱暴に投げ捨てた筈のそれは、ピンク色のオーラを伴って矢の様に一直線に
重力の法則を無視するように飛んでいき、、
50m以上も先にある空き瓶用のゴミ箱に数分の狂いも無く叩き込まれる
神風は吹いた
友の奮戦が、友情が、愛情が、
立ち塞がるライバルの存在が、その好敵手との思いがけない邂逅が、
「よーーーーしッ!!!!」
エースオブエース・高町なのはの真なる扉を開き
「最強の状態」へと押し上げていた
ここからが本当の勝負――
風がそう告げていた
夕日も消え入ろうとしているこの小さな戦場にて――
最後の聖戦へと向かう白き姿は
時には「悪魔」、時には「女神」と称された
ならば彼女は悪魔と神の両属性を持った者
半神半人の英雄を相手に戦うに何ら不足は無いだろう
白き法衣へと身を包んだ彼女
エースオブエース・高町なのはが――
宿敵・黄金の王と最後の決着をつけに
その一歩を踏み出すのだった
ここまでの戦績
英雄王ギルガメッシュ
spec/skill : 友情を解す心
25HIT
高町なのは
spec/skill : 体力&気力&精力MAX
熱血、必中、魂、愛、友情、奇跡
???因子
6HIT
フェイトテスタロッサハラオウン
spec/skill : ――――
ド反則によりリタイア
アーチャー
spec/skill : ――――
巻き添え食ってリタイア
――――――
拙いながらも色々と伏線を回収した回ですが
さて、ここでウラシマ効果に苛まれている作者
これ、三月中旬には全て書きあがって
バレンタイン&ホワイトデーネタとして出す予定だったんですが、、
ん…………今、何月だっけ?
とにかく次回が本当に完結編
なるべく早くに書上げて本編に戻ります
番外だけに妙にキャラを崩して見苦しいところもあったでしょうが…
特に猫アルクがやけにガラ悪いのは、アニメ化もされた某・黄金の魔女様の影響かも知れません
ともあれ、あと一編――お付き合い下されば幸いです
今回、相変わらず漢らしい引き際を見せてくれたアチャさんですが
次でもちょっとプチかっこいい所を見せますのでご期待下さい
ではまたノシ
乙!
おお、今回はちょっといい話だ!
もちろんギャグ展開的な意味で
最後スパロボwwww
おつでしたー。
なのはさんの体力と気力が回復したのは分かるのですが、何故に『精力』まで回復しているのですか?
フェイトさん、チョコレートに一体『ナニ』を仕込んだんですかー?!
ギルガメ優遇され過ぎw
この作者さん本当にギルが好きなんだなあ
他の二次クロスじゃピエロ扱いされる事も多い中、ギルラーにとって貴重な作品なのかも知れない
乙です!
狂戦士のクラスに身辺警護や用心棒なんて...
雇い主や建物ごと吹っ飛ばされる光景しか思い浮かばないです><
ああでも黒服蝶タイのバサカさんは似合うかも試練
リリブラはなのはさんとセイバーの百合ん百合ん物語だと思ったのに、まかり間違ってギルとフラグがたちそうになるとは。
……まぁ、それはそれで。
それにしてもこのスレでのなのはさんとギル様の人気はすさまじいものがあるなぁ。
>>682 単純に投下されてる作品で、
なのはさんやギルが活躍してるからだろう。
その分月姫連中とかは悲しいものがあるし。
このスレでのクロスカプって
アーチャー×なのは
ランサー×なのは
士朗×はやて
士朗×ティアナ
ギル×なのは(?)
ぐらい?全部見てないからわからんけど
志村ー! セイなのセイなの!
>アングラーズヘブン・GCB――グレート・キャッツ・ビレッジ・出張代理店18号
いつの間にそんなに勢力拡大したんだこのナマモノw
>>685 百合なんぞに興味はねぇ、なのははユーノの嫁で(雷光
英霊ナノハ、英霊スバル、英霊ティアナ(?)と来てここで俺は英霊ユーノを押すぜ。
あんまり乱発、とくに戦闘要員じゃないやつらまで英霊化って何か英霊が安っぽく感じるぞ。
それとなのはさんは誰の嫁でもない。
彼女は特別を作らない人なんだ、と勝手に思ってる俺。
まぁ聞き流せ。
英霊なんて星の数ほどいるだろ
イスカンダルの仲間だけですごい数だ。
それにリリカル勢がやったことといえば五次の英霊の逸話のどれにも勝るとも劣らないのだが。
ところで、ビレッジってBでよかったっけ?
Vじゃなかったか
>>689 現代では世界を救う、なんて程度では英雄と認識されないそうだよ。どこもかしこも世界の危機が簡単に起きるので……。英雄は一世代に一人だけみたい。
まあ結局は英霊ユーノで面白いSSが書ければいいさ。
>>642 今更だけど……不思議ナマモノの分際で世界的アイドルネズミと同等とか片腹痛いWWW
自分も今更だけど・・・
ナマモノがフェイトさんをお責めになるといって出したデルタホースって
ひょっとしてお股を責める痛いあれ・・・三角木(ターン...
>>691 それは地球の場合誰でも使用できる武器を使って戦ってるからだが
英霊になるんだったら武器らしいし
リリカル世界だと質量兵器がそれにあたるんだろうけど
魔法は白兵戦メインの個人に帰結するものだから現代では〜の縛りは当て嵌まらない
>>694 でも次元世界ともなると、あちこちでトラブルが起きていても不思議じゃないから、ミッドを未曾有のテロから守ったから英霊登録、という様に簡単に登録されるとは思えないんだわ。
それに、魔法は使える奴と使えない奴がいるけど、次元世界で広く浸透している一般的な力だし。
まあ、個人的に王の軍勢で沢山いるんだからリリカル勢もみんな英霊、みたいに量産はして欲しくはないだけだな。奇跡のバーゲンセールみたいに思えてしまうので。
>>695 まぁ、そんなこと言ったら世界中で戦争が起こってた時代に戦争しかしてなかったら
英霊にはなれないという理屈になってしまうから
危機が起きやすい>その危機にしか対処してないので英霊化はないって理屈は成り立たないんだわ
>次元世界で広く浸透している一般的な力だし。
知れ渡っているものと誰でも使用できるのとを混同してないか?
魔法に関しては型月の魔術と能力自体は同様だろ
>>696 でも魔法が使える事自体は珍しくはないだろ。一般人も魔法を使った代物の恩恵は受けれるんだし。
そろそろ意地個になってきたんで、後の話題は避難所辺りで。
ユーノを英霊化するなら、無理に戦闘系の武勲を上げなくてもいいと思うのだが。
彼の真骨頂は知識。だから、無限書庫を整理し稼動させた賢者として名を残したとかでいいでしょ。
もしくは、なのはの魔法の師匠なんて肩書きがあるせいで、捻じ曲がった情報の信仰パワーで生きてた時より強くなってるとかw
守護者化なら、当てはめられる事例の範囲が広がるんじゃないかい?
なのはやフェイトが守護者だと面白くないか
俺は士郎=はやてな気がする妙に正義感あるあたり。
なのははのびのびと仕事してる感じで生き様としてはランサーやイスカンダルに近い気がする
>>696 例外や穴だらけの設定しか作らないきのこの設定をそんな風に指摘しちゃあ駄目だ
細けぇことはいいんだよの精神で柔軟に介錯すべし
>>701 言葉にきをつけてくれ
あんたのせいで気分を害する奴がでてくる
ん?なんか問題あった?上の議論見てても矛盾があるのは確かなのに
>>703 あまり奈須きのこの悪口は聞きたくないな。設定が個人個人で受け取り方が違うみたいなだけだし。
>>703 いろいろと言いたくなってくるから、そういうことを口に出すのはやめて欲しいかな
そんな事よりパンツの話しようぜ!
フェイトさんは履いてない
はいてないといえば・・・ここはカレンさんでいくか
それにしてもID:ufCZEe+Qの性格の悪さは(ry
>>706 極めてきわどいのを着用しているんじゃないのか
そんなに過剰反応されるとは我もびっくり
そんなことより誰が一番エロいのか話そうぜ
外見じゃなく中身がな
正気になればヘラクレスことバーサーカーがかなりエロいと思う
神の血の引いてるほどお盛んという法則。
神話の時代なんかはガチで「俺はノンケでも構わず(ry」な人ばっかだからなぁw
かなり久しぶりにASH投下しようと思ったんだが、書いた後少し疑問が
今回は前回からの続きじゃなくて、ちらっと要望貰ったプロローグなんだけど
本編まともに書く気ゼロなのに、プロローグだけ投下ってどうなんでしょう
しかも内容が風呂敷広げるだけ広げて畳む気ゼロという代物
……一応、今まで投下した分の続きは書く気あります
が、こんなもの(続きじゃなく投げっぱなしプロローグ)を投下するっていうのはどうなんだろう
ちょっと意見をお聞かせ願いたい
>>712 本編に影響がないならOKだと思います。まずは投下してみて下さい。
>>713 即レスありがとう
もうちょっと意見聞いて、問題なかったら投下しようかと
今からちょっと出かけなきゃいけないので、投下予定は夜になると思います
それまでもう少し様子見します
良いと思います
716 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:17:46 ID:VUQ+qAld
フェイトさん・・・今更罪を甘んじて受けても、ひき逃げした時点で
法を語る資格を喪失しているように思われます。
ノ(・▽・) サーヴァントに人権なんて無いからあれは罪じゃないよ
>>714 おk
>>717 ネタに突っ込むが、それ言ったらヴォルケンズにも人権がない事になるんじゃ……。
ヴォルケンズもいまじゃ社会的地位も得て人間として扱われてるよ
元々ヴォルケンズをプログラムと知っている人間が少ない。
>>721 サーヴァントも凛の偽造だけど、戸籍と社会的地位を確保しているぞ。何が言いたいかというと……まずは今までの行動を反省して下さい、執務官どの。
>>706-708 あまりはいてないはいてない言ってると、そのうちどっかのウイルスに感染して
全員全裸で狂い死にするぞw
微妙にスレ違いなネタで済まん。
ちなみにCANNAはどう扱う?コンプでVividと一緒に載っていてふと思ったので。
もう夜っていうか深夜だねそうだね
……遅れてすみません
とりあえず問題無さそうなので投下しようと思います
何もなければ五分後くらいに投下開始します
んでは投下開始
さるさん引っかかったら避難所へ投下しますー
それはもう終わってしまったお話。
語られなかったひとつの物語の結末。
遥か未来、いつかの誰かが行き着いた人生の終わりだ。
――――さぁ、それでは語ろうか。
終わりから始まる、この灰と夜の物語を。
/ Epilog
空間の狭間。
次元と次元、世界と世界の狭間の、更にその狭間の空間。
ありとあらゆる物質が混在し、輪廻し、また流れていく。
色彩は有にして無。認識すると同時、光は万華鏡のように乱舞している。
その空間の中央に、『彼女』はいた。
「……随分、遠くまで来ちゃったね。相棒」
そう言って笑う『彼女』の姿は、襤褸雑巾の体を為していた。
打撲・裂傷。流れ出た血は凝固し、ボロボロの白い装束を赤黒く染めていた。
|そうだね《イエス》≠ニ返す『彼女』の相棒も、またスクラップ寸前だ。
黒鉄の右足。その中央の蒼の宝石。白銀の左足。その中央の紫の宝石。そして、『金色』に輝く右腕――――いずれも罅だらけで、みちみちと軋んでいる。
『彼女』が小指を動かすだけで、はらはらと欠片が落ちていく。
刹那の、その更に刹那の、僅かな時間。『彼女』はふと思考した。
それはまるで走馬燈だった。
今までの道のり。歩いてきた人生。
その『残滓』が、ぱたぱたとスライドショーのように網膜を焼く。
楽しいこともあった。悲しいこともあった。
無くしてしまったものもあった。亡くしてしまったこともあった。
――……色んな事があったよね。ほとんどもう、忘れちゃったけどさ――――
受け継いできたモノ。大事な言葉。誰かの思い出。ブランクの果てに墜ちていった大切な何か。
唯一掌に残ったモノは僅かで、でも、背中にあるのは抱えきれないほどの希望。
それを重いと思ったこともある。それでもこの右腕で掴んだモノを離したくなくて、ここまでやってきた。
……今はもう思い出せないけど。
――――例え、最後が。
何処とも知れない、こんな訳の分からない場所で。
ただ一人、孤独に死んでしまうとしても――――
別に、そんなに悪くないと思ってしまうのは、どうしてだろう。
馬鹿じゃないの!? そんなことアンタがわざわざやらなくても良いでしょ!? 折角助かったのに、どうして……誰かに言いように使われて、アンタはそれで良いの!? 自分の人生を犠牲にしてまで、幸福な今を捨ててまで、どうして……。そんなこと――――誰も!
『あの人』だって望んでないわよ!!
……ああ、そうだね。その通りだよ、■ィ■。きっと私は大馬鹿だ。
思い、ニヤリと『彼女』は笑った。
――――でも、大丈夫だよ。他人から見たら、惨めで、どうしようもない結末だけど。
一人で。孤独で。誰も見ていない所で朽ち果てて。
誰の記憶にも残らない最後だとしても。
それでも――――
あの夜。あの■■。■■と話した、いつかの■い。
掌の中に残ったモノを守り通せたのだから――――
「あは、ごめん。もう名前も思い出せないや」
じりじりと全身を焼き尽くす力≠フ渦。
残響音。剣と鋼、そして魔導の力が混在し、脳髄まで寸分違わず、ざくざくと切り刻んでいく。
遠く、彼方。
……――――もう たたかうりゆうも おもいだせないけど。
「さて、行こうか。相棒」
戦う理由は無くとも、『戦うべき相手』はいるのだから。
そして、『彼女』は面を上げた。
――――長い蒼の髪と、血で染まった鉢巻きが、微かに揺れた。
瞬間、咆吼が『彼女』の耳に届いた。
空気が存在しないため、それは音を伴っていないが、放出される莫大な『力』が空間そのものを震わせる。
黒の巨体。『彼女』の数十倍はある、暗黒を更に黒くさせたような漆黒の体。
一言で示すなら、それは『龍』だった。
だが、四肢はなく、鋭利な角があちこちから生えている。
額の、一際大きい角の下――赤い眼光が『彼女』を見据えていた。
――――それは厄災。それは罪。それはセカイヲホロボスモノ。
かつて世界が一つだった頃、ヒトが産み出した傲慢なる力。
七つの大罪≠ェ一。世界喰い=Aリヴァイアサン――――
黒の痛み――全ての物質・熱量を変換した力、ブラック・ペインと呼ばれる黒い波動が全身から溢れ出る。
視線がかち合う。
それだけで空間が激震する。
次元震だ。
『魔力』と『力の波動』が共振し、みちみちと軋む。
『彼女』は右腕を掲げ、そしてリヴァイアサンもまた黒の波動を収束させいく。
右腕が輝いた。黒を一切寄せ付けない、輝かしい黄金色が闇と拮抗する。
「さて。それじゃあ――正義の味方を、始めよう」
そして、一瞬の永劫が流れた。
それは文字通りの意味だ。ここでは時間の概念が存在しない。
認識により時間は変動し、一秒は万年であり、億年は刹那だ。
過去は未来へと流れ込み、未来は過去へと反転する。現在は定まらず、散り散りになって流転する。
この瞬間、『彼女』の拳と黒の波動がぶつかり合って、ぶつからなかった。
因果が存在しないこの空間では、矛盾もまた生じることはない。
決着は一瞬で着き、また永遠に着かなかった。
再び、永劫という刹那が流れて――――
ばきん、と噛み砕くように空間が割れた。
激震と共に、遥か上空に――リヴァイアサンと『彼女』の姿が躍り出た。
雲上、太陽の下。物理法則が適用された途端、『彼女』の拳とブラック・ペインのぶつかり合いが開始された。
一秒の内に億万回、光速すら凌駕する速度で、二人は打ち合っていく。
一発一発が次元すら討ち滅ぼすほどの威力だった。
にも関わらず、この『世界』が壊れないのは、いかなる奇跡か。
空間は境界によって区切られ、雲下の世界には僅かも影響を出さない。
その時――だった。『彼女』の超々感覚が、『何か』を捉えた。
それはどこか懐かしい感覚。
摺り切れて摺り切れて。もう無くしてしまったけど。
確かに、大切な――――
「――――あ」
瞬間、がぶり、と。『彼女』は、リヴァイアサンの牙に噛み砕かれた。
みしみしと全身が裁断されていく。
四肢が、デバイスが、脳髄が、内臓が、砕かれ、砕かれ。
分子の域、素粒子になって次元の彼方へ吹き飛んでいく。
『彼女』は――こうして、完全に敗北した。
だが、分解されていく中、最後の表情は。
「……は、はははは! 何だ、そういうことか! ああ、そうか。そういうことだったんだ!」
――――笑って、いた。
そう。
きっと、全てに意味はあった。
あの戦いも。
あの出会いも。
この、孤独な最後も。
全ては――――
『彼女』は、思い出していた。
何もかもを。
『彼女』は、理解していた。
何もかもを。
過去と現在。繋がり行く未来。
果ての結末。
『この世界』が何処に向かっているのかを。
『彼女』は、ふ、と目を弓にし。
「じゃあ、後は任せたよ? ねぇ、――し」
続く言葉は粒子と共に消えた。
砕かれる最後の刹那、聞こえた音は。
『CODE:"Fantazm Braker Over Works":Start Up』
次の瞬間――結界は爆ぜ、かつてない規模の次元震が発生した。
それは地震や嵐といった自然現象の形で、この世界。
――――第97管理世界『地球』、冬木の街を揺るがした。
第五次聖杯戦争。
運命の夜の、その半月前の出来事だった。
◇
/ Prolog -6
○その半年前
ずんどらがっしゃーん、と派手に音を立てて、『ソレ』はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンの目の前に現れた。
城の一室。何が起きても良いように、と周りから隔絶されたサーヴァント召喚専用の地下室。
魔法陣と一級品の魔道具――アーティファクトで囲まれた中、銀髪の少女、イリヤがいた。
そしてその前にいる『ソレ』は。
「いてて……」
なんて、言いながら頭を抱えていた。ぶっちゃけ、どっからどう見ても、ただの女の子にしか見えなかった。
イリヤは思う。
――えーとさ、英霊と呼ぶべき存在が、召喚されるやいなやすっころぶなんて前代未聞だよね――と。
イリヤは絶句。半ば思考停止しながらも、彼女≠見た。
蒼い髪と碧の瞳。黒のアンダーに白のジャケット。腰の所にあるハードポイントからたなびく白い外套。右の鉄の腕が妙に目を引く。そして足には装甲と底から覗く二つの滑車。というより――
……あれローラーブレードっていうんだっけ。
イリヤはそういう風に、ぼんやりと観察していると、ソレは顔を上げ。
「あ、君がマスター? 私、スバル・ナカジマっていうんだ。クラスはバーサーカー。よろしくね。あと、お腹空いたから何か食べさせてくれると嬉しいんだけど」
――――なんて、突っ込みどころ満載の台詞を吐いた。
イリヤは目眩で倒れそうな中、陣の中央に置いてあるものを見る。
剣、というよりはむしろ石塊。巨大な岩石を削りだして作り出された斧のような剣だ。
それはサーヴァントの触媒だ。今度こそ聖杯戦争に勝利するために、アインツベルンが用意した最強の英雄を呼び出す触媒。
……のはずだった。
「え、と。……ヘラクレスじゃない?」
かの大英雄ヘラクレスがこんな少女で――しかも召喚された途端、すっころぶような人間であるはずがない。
というか、こんな馴れ馴れしいバーサーカーなど聞いたことがない。むしろ有り得ない。
そもそもバーサーカーとは知性を犠牲にしてステータスを極限まで上げるというサーヴァントだ。会話など出来るはずがないのだが。
しかし、ヘラクレスの斧剣を触媒にし、バーサーカーとして召喚を行ったのだから、目の前のサーヴァント(らしき女性)はバーサーカー・ヘラクレスでないとおかしい。
イリヤの態度は至極真っ当なものであった。
そんなイリヤの当然な質問に対して、バーサーカーは。
「おー何か強そうな名前。でも違うよ、私の名前はスバル。スバル・ナカジマだよ!」
頭が痛くなるほどの脳天気な笑顔で再度名前を告げた。
「なんでよ――――っ!」
漸く動いたイリヤの体は、第一声。声高らかに、そう叫んだ。
胸元の、鋼のネックレスが微かに揺れた。
◇
/ Prolog -5
○その一週間前
「……うーん。確か、この辺だよね。レイジングハート」
冬木町、その上空で高町なのはは己の相棒に呟いた。
その通りです≠ニ無機質な声がなのはの耳に届く。
うーん、と首を捻るが、特に周りにはおかしい様子はない。あれほどの次元震だったというのに、魔力の残滓すらないのは少し変だ。
なのははレイジングハートに魔力を込め、辺りにサーチ魔法をかける。
が、やはりおかしいところは見られない。
危うくこの世界――地球を破壊するかもしれないほどの規模だったのにも関わらず、だ。
管理局が観測した、突然の次元震。そしてそれはあっという間に収束した。
力の流動と、その変移――何もかもが常識を逸脱している。
何もない。その事が何より異常だ。
おかしいなぁ――と呟き、なのはは眼下を見つめた。
瞬間。
突如、空間に亀裂が走り、黒い閃光が、なのはを撃ち抜いた。
何かを疑問に思う暇もない。
ぼ、と小規模な爆発が起き――その小さな体は落下していった。
亀裂は再び収まっていき、そして何もなかったように、いつもの空間に戻った。
――――高町なのは、撃墜。
行方不明――――
管理局にその報告が入ったのは、それから約30分後のことである。
◇
/ Prolog -4
○その四日前
「おい、何で天下の執行者がこんな所にいるんだ。バゼット・フラガ・マクレミッツ」
「その言葉はそっくりそのままお返ししましょう、ロード・エルメロイ二世」
ロンドン、大英国博物館。通称、時計塔と呼ばれる場所。
その一室。時計塔は地下に深い構造をしているが、この部屋は地上にあった。
来賓室と呼ばれる部屋。机と卓と本棚とソファ、どれも超一級品だ。
ソファに座っているのは二人。一人は大戦略と書かれたTシャツに白衣というラフな格好の長身の男性。一人はかっちりとしたフォーマルスーツに身を包んだ、これまた長身の女性。
きっちり一人分間を開けて二人は横目でにらみ合っていた。
エルメロイ、と呼ばれた男はイライラした顔で紙巻き煙草に火を付けた。横目で女性の左手を見る。
その掌に浮かんでいるのは――――聖痕。聖杯戦争の参加者の証である令呪の予兆だ。
「……お前はこんな所でのんびりやっていいのか。件の聖杯戦争も、もうすぐ開幕だろう。油売っている暇などはないはずだが?」
ふぅ――と大きく煙を吐く。
バゼット、と呼ばれた女性は僅かに顔を顰めながら。
「……自分が参加者として選ばれなかったことが、そんなに不服ですか。参加者は聖杯が選ぶ。枠≠フ一つを時計塔が持っているとはいえ、二度同じ人間が戦争に参加するのは、些かルール違反というものでしょう」
だから、これは当然の結果です――――と言った。
エルメロイは、ち、と舌打ちした後。
「ふん、馬鹿なことを言うな。誰が参加したいなどと言った。アレはもう私の中では既に完結した事柄だ。今更あんなイカれた儀式に参加しようなんざ思ってもいないさ」
そう言ったエルメロイの脳裏に十年前の光景が蘇る。
『王』との出会い。戦い。別れ。
あの日、あの時。『彼』の臣下になった、あの瞬間を。
だが、それをもう一度繰り返そうとは思わない。
あの出来事は――完璧に、完全に、完結していた。
悔いも未練も何もない。
もう一度『王』と会いたい――――と思わなくもない。が、それ以上に、あの出会いを、あの別れを穢してはいけないと強く思う。
そう――いつか、どこかで。彼の王に誇れるだけの忠臣になれる、その時まで――――
だというのに。
エルメロイの眉が一層ひそまった。いつもは吸わない紙巻き煙草の不味さが余計にエルメロイを苛立たせる。
――こんな時に限って金穴ときたものだ。ついていないにも程がある。
もう自分の中では完結したはずの聖杯戦争。その開幕直前のこの時期に――参加者であるバゼットと一緒にソファに座っている。
しかも、その呼び出し相手が――――
「ザ・クイーン≠ノ呼び出されたんですよ。アナタと同じように、ね。ローレライのご令嬢が私達に何の用事なのでしょう」
バゼットは肩を竦めて言った。
時計塔、数多にひしめく魔術師の中でも現代最高峰とまで呼ばれる魔導元帥――ザ・クイーン<oルトメロイ・ローレライ。
ブルーブラッド、院長補佐という立場から見ても、雲上の人物だ。
そんな人物から呼びだしを喰らうという前代未聞の事態が、更にエルメロイの頭痛に拍車をかける。
は、とエルメロイは自嘲するように鼻で笑い。
「かの名高きバルトメロイ様が、木っ端魔術師である私達に何の用事なんだか」
ゴッズ・ホルダー≠ナあるバゼットはともかくとして、人に教えるのが上手いだけの自分に、彼の魔導元帥がわざわざ声を掛けてくる理由が分からない。
バゼットもそれは同じだ。
確かに自身は一流と分類される執行者、そしてゴッズ・ホルダー≠ニいう肩書きではある。しかし魔導元帥の名に較べれば、そんなもの路傍の石と変わらない。
唯一つ、心当たりがあるとすれば――――
――――聖杯戦争。
エルメロイも同様の答えに行き着いたようだ。二人の共通点はそれしかないのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが。
しかし、それを安易に認める訳にはいかない。というか認めたくないと言わんばかりに、エルメロイは八つ当たりのように煙草の火を灰皿に押しつけた。
……そうだ。今更――今更だろう? なぁ、ライダー――――
思い、矢継ぎ早に言葉を続ける。
「そもそも彼女は――今、誰かを追っているという噂じゃないか。その鼻っ柱を思いっきり叩き折ったという誰かをね。ふん、誰かは知らないがいい気味さ。女王様もたまには挫折というモノを――――」
そう、口にした瞬間だった。
「……ほう。随分なご高説だな。流石、その良く回る口で成り上がってきた男は言うことが違う」
二人の背後。ソファを挟んだ位置に――噂の人物。彼のバルトメロイ・ローレライが冷徹な瞳で見下していた。
鞭を持ち、白のコート、焦げ茶のブーツ。後ろで束ねられた髪。その全てから威圧感を放っている。
その気品。その優雅さ。高潔なる血統――ブルーブラッドの証だ。
勢いよく振り向くバゼット。その顔には冷や汗が浮かんでいる。
――――全く気配を感じなかった。これが……ザ・クイーン=c…!!
バゼットとて一流の執行者――戦闘に特化した魔術師である。そのバゼットが全く気配を感じ取れずにここまでの接近を許した。
その事実が、改めてバゼットの脳髄に現代最高峰の魔術師という称号を焼き付ける。
対し、エルメロイは。
……あーあ、やっちまった。
と、しかめっ面で頭を抱えていた。
「あー今のはですね。単なる雑談でして――――」
やれやれ、と半ば諦めた顔で、言い訳を口にするエルメロイ。
だが、そんなもの何処吹く風と言わんばかりに、バルトメロイはかつかつと二人の前に出る。
その表情は僅かも揺らいでいない。
路傍の石が何が言おうと自身には関係ない。自分の血こそが最も尊く、それ以外の者は全てローレライ以下である――これこそがバルトメロイ・ローレライの価値観だ。
バルトメロイはぐるりと周りを見渡し。
「――――随分質素な部屋だな。まぁいい。とっとと用事を済ませるとしよう。……死神≠追うのに私も忙しいのでな」
かつん、と小気味よい音を立てて、振り向いた。
皮肉じみたその目はエルメロイの方に向いている。というか、わざわざ『忙しい』を強調する辺り、間違いなく皮肉だ、とエルメロイは思う。
……――――死神、ね。
死神――DEATH。その名前が脳裏に過ぎる。
情報が少なすぎて、全く実体が掴めない人物。
突然現れ、速やかに目標を殺害する。正しく死神といった存在だ。
ふむ、とバゼットは思案する。
……どうやら、噂は本当だったようですね。祖の一人――アインナッシュが死神によって討ち滅ぼされたと聞いたときは眉唾としか思えませんでしたが。
エルメロイは肩を竦める。
「で、そんな忙しい魔導元帥様が、こんなファッキン木っ端講師とファッキン暴力チャンプに何の用で?」
「前々から思ってましたが、何故アナタが『時計塔で一番抱かれたい男』に選ばれたのか甚だ疑問です」
「知らないのか? ロックスターはモテるんだぞ。最後にビッチとつければ完璧だ」
「知りません。というか何ですか、その常識は。そもそもアナタ、ギター弾けるんですか?」
「弾けるはずないだろう。何で私がそんなことを?」
「黙れ貴様ら殺すぞ。――社会的にも肉体的にも」
黙った。それはもう息を合わせたようにぴったりと同タイミングだった。
「ち、話が全然進まん。何でこの私がこんなことを……」
しかめっ面をしながら、バルトメロイは嘆息する。
かなりレアな光景だな、とエルメロイは思うが、流石に口にしない。
ふぅ、と一息つけてから。
「……――――貴様らも知っているだろう。十日前、聖杯戦争の舞台である冬木町にて、莫大な魔力爆発が観測されたことを。どうやらそれを、無駄飯喰らい≠フ連中が目聡く嗅ぎつけたらしい。調査のために局員を同行させろ、と言ってきた」
無駄飯喰らい=Bそのスラングを聞いた瞬間、二人の表情が変わった。
思い出される存在は一つだけ。
――――次元管理局。
数年前、とある事件を切っ掛けに、その存在が明らかになった『世界』の管理機構である。
魔術とは違う別系統の技術を用い、宇宙どころか次元すらも航行出来るという、桁違いの科学力を有する組織だ。
管理局が言うには、世界は次元によって分け隔てられ、それこそ無数に存在するというのだ。この世界――地球もその一つだ、と。
無論、魔術協会側も、そんなこと容易には信じなかった。――実際に、その科学力を目にするまでは、の話だが。
彼らは元々こちらのことを管理外≠ニカテゴリし、干渉する気はなかったようだが――海鳴という地で起こった事件。そこに調査のために派遣された協会の魔術師と鉢合わせたのが不味かった。
現地にいた管理局局員とごたごたを起こし、結果、次元管理局の存在が裏の世界に明るみに出た。
以来、次元管理局とは少ないながらも、交流は存在している。
だが、その交流はあくまで管理局側からの一方通行的なもので、局に嫌悪感を抱いている魔術師達も多い。
更にそれに拍車を掛けているのが、管理局側の『技術』にあった。
彼らが魔法≠ニ呼ぶ技術は、この世界の魔術と似ているようで、その実、かけ離れたモノだ。
魔法=\―それは極稀に自然発生するという、先天的魔術回路・リンカーコアを利用した技術である。
『世界』と直接繋がらずに神秘を行使する『技術』――――そんなものを魔術師が容認できるはずもない。
全ての魔術師は根源を目指す。それが究極の目的であり、それ以外はどうでもいい。神秘の顕現はあくまで根源を目指す過程であり、真理に至るまでの手段に過ぎない。
しかし管理局の魔法℃gい――魔導師は、神秘の顕現のみを目的としている。彼らにとって真理の追究はどうでも良く、神秘の行使は、ただの道具でしかないのだ。
故に『技術』。『学問』である魔術との違いは、そこにある。
魔術師にとって、これほど馬鹿げた存在はない。そんなものを魔法≠ネどと呼んでいることも気にくわない。
魔導師という存在そのものが、全ての魔術師を侮辱している――というのが、魔術協会側の認識の全てだった。
――――無駄飯喰らい=B
真理の探究など一切せずに、ただ徒にマナを消費するだけの居候――という意味だ。
要するに魔術師と魔導師は、とんでもなく仲が悪い。が、魔導師側の戦力はこちらを大きく上回っているため、表面上、仕方なく彼らを容認している、というのが現状の世界だ。
ふん、と鼻息を鳴らし、バルトメロイは言葉を続ける。
「……そんな要請、普段なら蹴ってやるんだが……しかし今回は少しばかり事が厄介でな。事前に無駄飯喰らい≠フ奴らは冬木の地で調査をしていたらしいのだが――それも無許可で、な。その身勝手な行動の結果……ああ、もう面倒くさい。実際に見て貰えれば早いだろう」
言うと、バルトメロイは懐からカードを取り出した。
カードの表には魔法陣――明らかに魔術ではない――の刻印が為されている。
とん、と刻印に指で触れたと同時、カードは淡白い光を放った。
次の瞬間――――
「……!!」
バルトメロイの両脇。床にカードと同じ魔法陣が描かれ、そして、光の中から二人の少女が姿を現した。
――転移魔法とやらか。相も変わらず、出鱈目な連中だ。
エルメロイが、ち、と舌打ちをする。同じ事を魔術でやろうとしても、恐らくは莫大な時間と労力がかかるだろう。
神代の魔術師ならともかく――現代ではほとんど魔法の域だ。
瞑目していた二人の少女は、同時。目を開けた。
二人とも管理局の制服を着込んでいる。だが色が違う。長い金髪の少女は黒。茶色がかったショートの少女はベージュだ。
二人はバゼットとエルメロイを見て。
「時空管理局執務官。階級は一尉扱い。フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです」
「同上。特別捜査官。階級は一等陸尉。八神はやてです」
そう敬意の動きで言った。
バゼットは二人に倣い、自分の名前を告げる。
対し、エルメロイは無言だ。その視線ははやて――と名乗った少女の左手に注がれている。
そして「――ああ、そういうことか」と呟き、頭を抱えた。
はやての左手の甲。
そこには――――令呪の予兆。聖痕が刻まれていた。
エルメロイは頭を抱えたまま。
「元帥。一つだけ聞いて良いですか?」
「何だ」
「どうして――三流魔術師でしかない、自分なのですか?」
バルトメロイはニヤリと笑い、鼻を鳴らし。
「……私が面倒くさいからだよ、ロード・エルメロイ二世。それ以外に何か理由が必要か?
――――無駄飯喰らい≠フ相手には貴様ぐらいが丁度良いだろう?」
経験者≠セしな、とそう言った。
明らかなバルトメロイ――もう随分慣れたモノだが――の蔑視に、フェイトとはやては首を竦めて互いを見合う。
エルメロイは。
……そうすれば、あちら側にも一応は示しはつく――ということか。やれやれ、貧乏くじだな。
『僕』はいつでもそうだ――と、頭を抱えたまま呟いた。
だが、その表情は――――
ニヤリと。
不敵に、笑っていた。
◇
/ Prolog -3
○その二日前
バイトの帰りだった。
食料が詰まったビニール袋を片手に持ち、ぼんやりと歩いていたのが三秒前のこと。
日はとうに落ち、夜の帳が落ちている。
平凡な道。電灯の下で。
青年は『それ』を見た途端、少しだけ目を泳がせた。
「……えーと、これは一体どういう状況だ?」
困惑しきりと言った顔で、その青年――衛宮士郎は額に手を当てた。
視線の先には、小さな体。
その小さな体が――地面にうつぶせに倒れている。
電柱の横で、目をグルグル回しながら倒れている。
挙げ句の果てに、ぐぎゅる〜という音が聞こえている。
そして、その小さな口から。
「お腹……空いた……」
「――――」
……行き倒れ、か?
士郎はどうしたもんかと首を捻った後、ごそごそと袋を漁り。
「……喰うか?」
「喰う――――!」
差し出したどら焼きをビニールごと、というか手ごと食らい付く――高町なのはを視線に収めて。
士郎は再び、どうしたもんかと首を捻った。
そして。
「……何かしらコレ」
市街からの帰り、遠坂凛は道路の端に打ち棄てられたように転がっている『ソレ』を見つけた。
幾ら街灯があるからといって、簡単に見つかるようなモノでもなかったが、目ざといのに定評がある遠坂凛だ。流石である。
ひょい、と指でつまみ、街灯の明かりに透かしてみた。
「あら、綺麗。宝石――かしら」
指先にあるのは赤い玉だ。どうも宝石とは違うように思うが、しかし作りは安くない。
「……」
むぅ、と腕を組み、何秒か思案した後。
「今日の夕食は何にしようかしら――――!」
言って、赤い宝石をコートのポケットに入れた。
――――ネコババ、だった。
◇
/ Prolog -2
○その三日前
言峰綺礼はその夜、ソファに体を沈み込ませながら、言った。
「見ろ、ギルガメッシュ。これは一体何の冗談だろうな?」
ワインを片手で燻らせ、そして一口飲み込んだ。
その掌には――紋様が刻まれていた。ミミズ腫れにも似た、ソレ。
言峰の対面にいる黒いジャケットの金髪の男――ギルガメッシュは、それを見て。
「……まさかお前が再び参加者になるとはな。――茶番、だな。一体どういう風の吹き回しだ? 綺礼」
「さぁな。聖杯の考えなど私に分かるはずがない。だが、これは確かに異常だ。
恐らくシステムそのものに重大なエラーが起き……枠≠サのものが大幅にズレたのだろう。
いや、ズレたのは――枠≠ナはなく……ふふ。気をつけろよ、ギルガメッシュ。今回は前回以上に狂っている。何が呼び出されるか、何が起きるのか分かったモノではないぞ」
ギルガメッシュは「――は」と鼻で笑い。
「抜かせ。これが見せ物というなら、我は精々楽しませて貰うとするさ。それで、誰かから令呪を奪う手間が省けた――貴様は一体何を呼び出すつもりだ?」
言峰はワインを一息に飲み込み。
「決まってる。知っているだろう? 私は酷く、臆病なのだよ」
不確定要素は要らない。前回の轍を踏むわけにはいかないのだ。
ならば、前回の参加者が選ぶ選択肢は決まっている。
――――自分が知っている、扱いに慣れたクラス。
つまり――――
「くくく、面白いことになるぞ。今回ばかりは私にも一切読めん。
なぁ、ギルガメッシュ。興味はないか? 今回の狂いに狂った聖杯が――『何』を吐き出すのか」
前回は新都を焼き尽くすほどの大災害が起きた。
ならば、此度の聖杯戦争の結末。狂いに狂った聖杯が、いかなるカラミティを引き起こすのか――――
「さぁ見せて貰おうか、テンノサカヅキよ。この茶番劇の結果を。お前の、その泥に塗れた願望を……!!」
言峰は天井を仰ぎ見た。灯りの先、真円を描いた満月を透かし見るような仕草だった。
ギルガメッシュは黙ってその仕草を見た。
――――……願望機の願望を見ることを望むか。さて、狂っているのはどちらの方か。
立ち上がり、静かに部屋を出た。
教会の出口へと向かう、その最中。
ギルガメッシュは少しだけ顔を上げた。
視線の先には――――十字架。全てを見守るようにして屋根に鎮座する神の象徴。
――――降り注ぐ月光は、灰色にも似て。
◇
/ Prolog -1
○その一日前
そこは薄暗い部屋だった。
明かりは無く、ただ闇がある。
しかし、そこには蠢く『何か』がある。闇の底で、ざわざわと犇めくのは。
――蟲、だ。
キィキィ、と鳴く声のみが空間に響いている。
しかし。
瞬間、その闇を散らすように――莫大な光量が飛沫(しぶ)いた。
部屋の中央から渦を巻く光は全てエーテル。光から逃げるようにざわめく蟲達。
――――それをぐちゃり、と踏みつぶす音がした。
光の中心……魔法陣の中央には一人の人影がある。
そして、もう一つ。魔法陣の前に、長い髪の女性の影。
ばさり、と光を弾くように魔法陣の中央の人影――『彼』が動いた。それだけでエーテルの乱舞が止む。
『彼』が女性の影を一瞥した――刹那。
「……」
ひゅ、と空気を裂く音がした。その短い音が止む前に、『彼』の無骨な短剣の刃が、『彼女』の首筋の直前で静止した。はらり、と刻まれた髪が地面に落ちる。
『彼女』は微動だにしなかった。どころか、自身の命すら危うかったのにも関わらず眉一つ動いていない。
別に『彼女』に何か策があるというわけではない。どころか、このまま斬撃を『彼』が止めなかったら、そのまま首が落ちただろう。
しかし、力が無いわけではない。『彼女』には『彼』を律する力がある。サーヴァントに対する絶対命令権――令呪という力が。
だが、『彼女』は一切動かない。魔力の欠片すらも感じることがなかった。
それが不思議なのか、『彼』は静かに問うた。
「――何故」
「――別に」
応答はそれだけ。
『彼女』は俯いたまま、動こうともしない。
僅かに垂れ下がった前髪と、その奥の虚ろな双眸。そして『彼』はその顔を――見た。
「……!!」
理解した。
『彼女』には何もない。生への執着も、この世に対する未練も、何も。
あるのは虚だけ。絶望を超越した、何もない虚無こそが『彼女』の本質だった。
そう『彼女』は――このまま死んでも構わなかった。
否、むしろ――――
『彼』の口元が、ニヤリと歪んだ。
ばさり、と外套がはためく。そして、そのまま。
――――『彼女』に傅いた。
「サーヴァント・キャスター。召喚に応じ、此処に参上した。これより我が全ては貴女と共にあり、運命は貴女と共にある。――ここに契約は完了した。さぁ、命令を。
――――我が主人よ」
自分に跪く『彼』――赤い外套を羽織ったサーヴァントを見て、『彼女』――間桐桜は初めて顔を上げた。
桜は自らのサーヴァントを見て。
しかし、結局、その表情は微動だにしなかった。
闇の隅で、蟲が一声キィと鳴いた。
◇
そして――――……
◇
/ Prolog
○当日
――――さて、これは一体どうしたことだろう。
と、遠坂凛は上手く働かない頭で思った。
正直、これ以上はないってほど出来だった。
それはもう釣り竿でクジラどころかひょっこりひょうたん島でも釣り上げたのかってくらいの手応えだった。
というか手応え有りすぎて、少し目眩がするほどだ。
……うん、パスは確かに通っている。てかガンガン吸われている。コイツ=Aどんだけの化け物――――
そこまで思った瞬間、頭を抱える。
一瞬でも目の前の『モノ』を、サーヴァントとして認めてしまった自分を殺したい。それ以上に召喚したとき、あまりの手応えに『よっしゃあ!』と女子にあるまじきガッツポーズを決めた自分を殴り倒したい。
「えーと……」
とりあえず事実を認めたくないので、遠坂はぐるりと周りを見渡した。
現実逃避である。
遠坂凛の自宅。その地下室。由緒あるアーティファクトから、一回使った切りで埃を被っているバランス・ボールまである。
正直返品したい。何で買ったんだろうね私。蒔寺さん辺りに売りつけてやろうかしら。
その中央。今だエーテルが乱舞し、赤の燐光を散らしている魔法陣があった。更にその中央に――――
「……はぁ。やっぱり認めるしかないか……」
『ソレ』を視界に捉えた途端、再び凛は頭を抱えた。
――――杖だ。
杖が、あった。
魔法陣の中央、莫大なエーテルが満ちる中、ぽつんと杖が直立している。
くすんだ金の柄の先端には、赤い宝玉がある。
そこには決して人はいない。杖だけだった。
「何でよ――――っ!!」
叫んだ。それはもう屋敷全体を震わせるほどの大声だった。
「何? 何なの? これだけの宝石とこれだけの手間暇かけて結果が――杖!? 杖ですって!?
は、確かに機械も英霊になる可能性もあるっていうのは聞いていたけど――――幾ら何でも杖は無いでしょ!
セイバーどころか人ですらないじゃない!! そしてそれに抜群の手応え感じていた私って何!?
――――もしかして私って才能無かった!? 自分読み間違えていた? え、じゃあ、今までの私は!? 私って天才キャラじゃなかったの!?」
自身のアイデンティティーの崩壊に耐えながら必死に弁解を続ける。――主に自分に対して。
宝石の量、刻んだ陣の文字、呪文の詠唱、自身の魔力量がピークになる時間帯――――
どれも間違ってないはず、と口にした瞬間だった。
『いえ、それは違います。現在時刻は午前零時三分五六秒です』
と、凛の目の前の杖が達者な英語で告げた。
「……は?」
……――まぁ、英霊として呼びだした杖なんだから、喋りの一つくらいやってもらわないと困るわよねー。
にしても何で英語――――……
と、そこまで考えた瞬間だった。
凛はおそるおそる杖に語りかける。英語で。危ない人じゃないかしら私。
「えーと、零時って本当に? 一時の間違いじゃなくて?」
『次元座標確認。当該地域のローカルネットに接続。時刻再確認。――はい。間違い有りません。グリニッジ標準時刻で現在午前零時四分四九秒です』
あっちゃあと呟き、頭を抱え。
「時間間違えた……!」
……そういえば朝、家中の時計が一時間早くなってた……! 誰よ、箱開けたら屋敷内の時間ズラすような無意味なイタズラした奴……!!
むやみやたらにレベルの高いイタズラである。ニヤリと不敵に笑う老人の顔が何故か浮かんだ。
「ここ何年かどころか人生単位で一番の大ポカだわ……はぁ、でも呼んじゃったもんは仕方ないわよね……。いつまでも沈んでられないし」
すぅ、と息を吐いた後、凛は笑顔を作った。かなりぎこちないが。
「とりあえず、アナタ?でいいのかしら――アナタはどこの英れ」
『マスターからの呼び出しを確認。承認しました――――』
ひゅん、と凛の言葉を遮り、杖が飛んだ。そのまま凛の真横をすっ飛んでいき、地下室の天井にぶち当たった。
しかし、それでも止まらずに――壁をぶち抜いて、かなり豪快にかっ飛んでいった。
――へ、と固まった笑顔のまま、ぎりぎりと振り向く凛。
そこには見事なまでに穴が空いた天井があった。瓦礫と共に破片ががらがらと凛の前に落ちる。
……えーとさ。
「――――マスターって、私じゃないの?」
◇
たっぷり三分くらい固まった後、凛は駆け出した。
自身のポカは後でゆっくりたっぷりと後悔するとして、ひとまずはあの杖である。
幾ら召喚に失敗して、明らかに人ではないものを呼んでしまったとは言え、正式な手続きを踏んだ以上、あれは自分のサーヴァントに間違いないだろう。
ということは、だ。聖杯戦争を勝ち抜くには、こんなところで行方を見失う訳にはいかない。
あれがサーヴァントならば、何らかの力はあるだろうし、幾ら召喚を失敗したからといって、やり直しや参加をパス出来るほど聖杯戦争は甘くない。
……ていうか、するつもりもないし!
半ば意地になって、凛は駆ける足に力を込めた。
――そう、そうよ! 私は遠坂なのよ。偉大なお父さんの、遠坂時臣の娘なのだから――――……
遠坂家の家訓は『常に優雅たれ』だ。
何が起こっているか分からないが、ひとまずは落ち着こう――と凛は思った。優雅と呼ぶには既に手遅れだが。
そして、階段を昇っている内に――邸内に『二つ』の魔力反応があることに気がついた。
……一つは、あの杖よね。もう一つは――――?
どうして今まで気がつかなかったのか、という考えに至った瞬間、凛の背筋が凍った。
簡単な話だ。
そう、あまりに魔力反応が巨大すぎて、今まで位置を特定出来なかっただけ。一つの魔力を覆うほどの、圧倒的な魔力量――――
今まで凛が魔力供給していたのは、あの杖ではない。もう一つの、馬鹿げた程に巨大な魔力許容量を持つ『何か』だ。
歓喜、よりも恐怖が先に来た。
凛自身、まだ若輩ながら、強力な一流の魔術師だ。その魔力量は平均の何倍も上を行っている。にも関わらず、いまだ魔力が吸い取られ続けている。
……そんなの、もう人間業じゃない。幾ら英霊とはいえ、これは――――
悪魔、神霊――脳裏にはそんな嫌な単語が飛び交う。まさか自分は英霊ではなく、何かとんでもない化け物を呼びだしてしまったのではないかと。
ますます鈍痛が激しくなる頭を抱えて、凛はその扉の前まで来た。
「……間違いない。いるわ、ここに」
このひしゃげた扉の先にはリビングがある。そしてそこには正体不明の『何か』がいる。
――つか、何で扉歪んでるのかしら……。
ドアノブを回して引っ張っても、全体がひしゃげているせいで開く気配すらない。
その時、優雅にシリアス決めていた凛の額に青筋が走った。
……あのさぁ。幾ら何でもさぁ……上手くいかないにも程がない? 何で私こんなことやってるのかしら……。
理不尽。その三文字の漢字が頭の中を乱舞した途端。
――――凛の怒りがピークに達した。
「ああもう……邪魔だ、このぉ――!!」
優雅も何も知ったこっちゃねぇ!と言わんばかりに、扉を思いっきり蹴り倒した。八つ当たりである。
凛の怒りがたっぷり込められた蹴りが炸裂。扉は綺麗に吹っ飛んだ。
そして、凛が踏み込むと――そこには。
「うーん。どうしようか、レイジングハート? 何か勢い余って思いっきり天井ぶち抜いちゃったけど……」
謝った方が良いのかなぁ、なんてぼんやりと杖とやり取りしてる女性の姿があった。
がしゃん、と凛の前に瓦礫が落ちた。
見上げると天井に穴が開いている。見下げると地面にも穴が開いている。というかリビングが全壊してる。
目の前の光景に理解が及ばず、放心してる凛を見つけた女性が朗らかに笑った。
「あ、アナタがマスターさん? えーと、何だっけ。召喚に応じ、サーヴァント・アーチャー此処に参上しました。早速だけどゴメンねー。召喚された場所が、ここの上空、つまり真上で――痛いの嫌だから、砲撃で天井ぶち抜いちゃった」
てへ☆と語尾につけんばかりのテンションで、女性は告げた。
「……」
呆然とそれを見るだけの凛。
若い、女性だった。
年齢は二十代だろうか。背は自分よりも少し高い。肩に届く長い栗色の髪。白と蒼と赤のジャケットとロングスカート。だが、その色はどこかくすんでいる。
色褪せた――灰色。
その色が、女性――己がサーヴァント・アーチャーに対する遠坂凛の第一印象だった。
凛の瞳が、目の前の惨状と、アーチャーの笑顔を見比べるように動いた。文字通り、桁違いな魔力量がそこから流れている。
どうやらあの杖はあくまで宝具か何かであり、本体である英霊は彼女、ということで間違いないだろう。英霊と杖は繋がっている。つまり、間接的に杖と凛は繋がっていることになり、慌てていた凛は杖に自身の魔力が流れていると勘違いしてたらしい。
ということは――――目の前の、このどこか脳天気なお姉さんが。
「私の……サーヴァント?」
「そうだよー。真名言っても良いけど、多分知らないし、意味無いと思うな。私この世界≠ナは全然無名だから、名前バレしてもデメリット無いし」
メリットもないけどね、とアーチャーは明るく付け加えた。
凛の口元が、ひくっと痙攣のように吊り上がった。その顔のまま。
「もう……何だって言うのよ、コンチキショウ……!!」
最早叫ぶ気力もないのか、凛はがっくりと項垂れながら呟いた。
人生、そう上手くはいかないよね――という些か老成した事実を、二十歳前にして肌で実感した秀才・遠坂凛だった。
そんな凛の姿――正確には、その短いスカートのポケットを見て、アーチャーは。
「……ふぅん。そういうことか。なるほどなるほど――なるほど、ね」
先ほどの表情から激変。
残酷なまでに狂的な笑顔を浮かべて、アーチャーは酷く静かな声で呟いた。
天井に穿たれた穴。そこから覗く月を仰ぎ見て。
「……待ってなさい、高町なのは。今こそ私は、全ての罪を精算する。アナタだけは……私が必ずこの手で――――」
――縊り殺す。
その言葉は誰にも届かず、ただ風に乗って消えた。
◇
――――こうして。一つの結末から迎えた一つの始まりは終わった。
全ての因子は捻じ曲がり、あるはずだった物語を巻き込んで裁断する。
因が捻れたものならば、自然、果も捻れたものになる。
狂った因果は有り得ない未来を呼び寄せるだろう。
さぁ、開幕だ。
一世一代の大茶番劇。悲劇と喜劇が入り交じった舞台。
一人の魔法少女が駆け抜けた灰に塗れた夜の物語。
盤上の人形を操っているのは誰か。それとも世界か。
第五次聖杯戦争が今始まる――――
ほい、そんなわけで投下完了です。
どう見ても風呂敷広げすぎです本当にありがとうございました。
どっちかっていうと完全に自己満足の世界なのであんまり気にしないで下さい。
何かに気がついた人も気にしないで下さい。ぶっちゃけ、そんなに深い意味はありません。
今後の予定としては前回の続きをちゃんと終わらせて、それからはまた別なことをしようかと。
ASHのこんなシーンを見たい、というのであれば、それを書こうかと思いますし、何か面白そうなネタを見つければそちらを書くかも知れません。
つまり予定は未定です。
ついでに次回も未定。気長に待って下さると幸いです。
乙
初めにマスターテリオンとナコト写本みたいに宙をぷよぷよ浮いてたのがてっきりなのはさんかと思って読み進めてたらすっかり混乱して
二週目でようやくあれがスバルと認識しました
それにしてもスバルもすごい域まで来たのですね・・・次元の狭間で神話の怪物と壮絶バトル
きっちりなのはさんの後に付いていってるじゃないか・・
>>738 GJ!あれもこれも皆いる聖杯戦争ってカンジですね。凛に召喚されたなのはさんに一言言いたい。何かあったらともかく砲撃か己はWWW
GJ!
この世界では桜がアーチャーを引き当てたのがサプライズでした
という事はこの弓…姉妹どんぶり達成かよぉ…Orz
羨ましいぞエミヤお前は市ね
イリヤ―― スバル(バーサーカー)
パゼット――???(?)
はやて――???(?)
言峰―― ???(アサシン?)
桜―― エミヤ(キャスター)
凛―― なのは(アーチャー)
士郎―― アルトリア(セイバー)
でおk?
パゼさんはランサー固定として
はやてライダーはメドゥーサ、イスカどちらにも対応出来そう
イメージ的には入局前=メドゥーサ、入局後=イスカさんって感じだと思います
エミヤにキャスター適性はなさそうだけど、嘘予告に対してあんまり突っ込んでも仕方ないか
魔力Bだし十分じゃないか?
接近戦が弱くなるかもだが
とりあえず名無しに戻ります
>>742 バゼさんはクー・フーリン
はやてはイスカンダル(触媒はエルメロイが容易)
言峰はあれだ、ハサンは確定
って感じです
リリなの勢と組み合わせてみたいキャラでこの辺決めましたわ
>>744 キャスターの条件である魔術Aはクリアしてないので、エミヤに適正はないですね
でも宝具である投影がEXランクで一時的にAランクを超える可能性があるので、聖杯が誤認したとかいう設定で一つ
じゃなかったら、ナノハさんやスバルが呼び出されたことによって聖杯そのものがエラー起こして本来あるべき枠≠ェズレたとか
何かそんな感じの屁理屈を考えていました
とりあえず投影はEXじゃないよ
でもまあいいんじゃない、二次だしそういうifがあっても
剣が全ての暗殺者もいるんだし、別にいいと思う
けど対魔力・単独行動の消失は痛いな
闘わずに魔力切れで消滅しそうだ
>>748 マスターいるのになんで魔力切れになるんだ?
>>747 エミヤは宝具を所持しておらず固有結界UBWが便座上宝具扱い つまりそういうこと
>>749 原作の展開を鑑みたのでは?UBW的に。
しかしキャスターエミヤか……マッチョな癖して全く格闘できないのだろうかw投影魔術に補正が掛かる?
>>749 桜は蟲に魔力吸われてるし、ワカメは論外
ついでにライダーは単独行動のスキル持ち
魂喰らいなんてするような奴じゃないから
消滅しそうと思ったんだ
>>724 あれは「428」のスピンオフであって、型月の世界観とは関係ないんじゃないの?
>>750 なんか、勘違いしてない?
別に、キャスターのクラスになっても戦闘力は変わらないはずだが
>>751 燃費悪いセイバーでも、魔力補充なしで戦ったり、真名解放までしても
消えなかったこと忘れてないか
>>751 桜ルートで慎二から桜にマスター権が返還された瞬間、ライダーのステータスがはね上がって、受けていた傷が癒えましたの巻。
>>752 キャスターの条件は魔術Aであって魔力Aではないよ
キャスターの場合は神言、ジルの場合は宝具が該当スキルの代わりになってる
>>752 ジルがキャスターというのは佐々木アサシン並みの例外だから……。あと最初CをクトゥルーのCだと思ったWW
キャスターの条件は魔術Aですか。
英霊エミヤの場合、魔術はオーソドックスな物が一通りだとか。……第四時キャスターの例も有ることですし、一芸特化のキャスターが無いわけではないと思います。
魔法の域にある魔術、大魔術である固有結界では魔術Aに至らないんですかね?
アチャの固有結界は宝具として扱われてるから魔術スキル扱いにはなってないんじゃね
まあ、そんなに深く気にする事でもないだろ。SSなんだし
ルール違反やイレギュラーは原作でも腐るほどあるんだし
固有結界が評価されてキャスターにぶちこまれたって事でも不自然ではない
>>724 月姫・Fateと関係ないDDDがありだから、あれもありっちゃありかもね
>>747 ああ、ゴメン。EXじゃなくてE〜A++か
それでも一時的にA以上いくことは可能っぽいから第四次キャスター的な感じでいけないかな?
ほら、宝具って固定化された魔術だし
しまった。コテで書き込んでしまった
すまん、気にしないで下さい
ssなんだから別にいいじゃん
まぁ、別にそれはねーよ!って本気で思ってる奴がおるわけではあるまい
いそうで困るのが悲しいところだな
>>701 きのこさんは、そこまで設定に穴があるとは、思えんし例外ってランサーのゲイボルグと達人うんぬん位じゃなかったか
まあ設定に穴があっても、なのはの設定の穴にくらべたら微々たるものだが
>726からのプロローグをwikiにアップしときたいんですけど、題名は何にしておきましょうか
うわぁ
>>767 気持ちはわかるけどどうして蒸し返すかなぁ
>>767 わざわざ荒れそうなことを。本当に自重。
ぶっちゃけ設定の穴や矛盾は両作共にかなりあるよ
戦闘描写になると特にひどい数になる
でもクロススレでそんなのをつっこみ合うのも虚しいだろ
楽しくやろうぜ
設定の穴なんて好意的に解釈すればいくらでも埋まるんだしさ
なのは版タイガー道場のメンバー考えてみた。師匠フェイト、弟子キャロ、首吊りエリオ、やさぐれはやて。有りかな?
師匠はやてに弟子ヴィヴィオ首吊りヴァイスにやさぐれフェイトに
なのはカー
そういえば第三次でアンリが入っちゃったのしっときながら
御三家はなんで普通に聖杯戦争続けてるんだ?
一度排除試みてから再開しないかな
凛は知らなかったみたいだけど
虫さんとアインツベルンは知ってるのだし
>>775 彼等の目的は第三魔法の完成。そもそも何でも願いが叶う聖杯というのは魔術師を誘き寄せる為の謳い文句だからなあ。
願望器として欠陥品でも根源への穴が開けれれば、どうでもよかったんじゃない?
アンリ入っちゃったらそれこそ根源にたどり着くのが難しい気がするけど
最初の状態ですら完成しても怪しいというのに
あと第三魔法の完成=根源にたどり着くでいいのかい?
ゾーゲンは不老不死が目的だったみたいだけどアンリ入じゃまともにかなえられないだろうし
動機がわからないと物書くのも難しいね
あれだよ
欲しいのはあくまで孔を開けられるだけの魔力だから
その方向性はさほど問題でもないんじゃね
あと、蟲爺は第三魔法を使って不老不死になるつもりだったから
聖杯の願望機としての効果は必要なかったんじゃないかな
>>768 『Prolog』でお願いしますー
ついでに面倒でなければ今までの題名もサブタイトルで統一してくれるとありがたいのですが
英霊ナノハ Ash 序→『Ash like snow』
英霊ナノハ Ash T→『Golden starlight 1』
英霊ナノハ Ash U→『Golden starlight 2』
てな具合で
タイトルがページ名に入ってないと分かりにくいということでしたら
頭にASHとでも付けといて下さい
ASH - 『サブタイトル』みたいな感じで
注文多くてすみません。どうにも連載方式が変則的なので、現状じゃ少し分かりづらいかなと思って……
暇なときにでもやってくれると助かります
ちょっと質問。
TYPE-MOONの公式携帯サイトを確認している住人、どのぐらいいる?
日常系の小ネタにアーネンエルベは便利だと思ったけど、あの店員二名を出していいものか迷って
出すのOKでしょ
むしろ青ケータイもださなくちゃ
さすがに携帯サイトまでは見てないや
んでもルール内だから書くのは自由じゃない?
書きたいから書くそれでいい
strange fakeもOKだよ・・・・な?
アメリカ聖杯戦争なら本気でなのは達が喚ばれる可能性もあるんだよなぁ。しかしイレギュラーがデフォルトってのもどうよw
新製品出し過ぎてルールがしっちゃかめっちゃかになってきたカードゲームみたいだな
Fakeはギルガメッシュとエルキドゥのガチ対決が見れるかも、というので今も続き期待しているところ。
あとエルキドゥちゃん(戦車男ネタ)はギルの嫁。
Fakeは嘘予告だから続きは出ないぜ?
あとがきにも書いてあっただろうに
でもこの(続いて欲しいという)願いは―――間違い、なんかじゃないんだから――――――!!
あとエルキドゥたんが僕っ娘だという願いも間t(ry
ぷっ……キモ…
話題をあげてみる。
カレイドルビー + 士郎人形
バーサーカー + イリヤ
ネロカオス + エト
都古 + パンダ師匠
シエル + セブン
なのは(アニメ) + フェレット
なのは(原作) + 久遠
といったマスコット(キャラ)つきのキャラって、どんなのがいるのだろうか?
カレイドルビーはルビー自身がマスコットじゃないか
hollowのミミック遠坂を参照
カレイドサファイア + シェロ
あとネコアルクは・・・・誰がいいだろう。候補が多いが
セイバーに(ポンデ)ライオンはかかせない
士郎人形は桜にも合いそうだ ノート的な意味で
黒豹とかもいたなぁとか考えつつ、全部マスコットではなくただのイメージだと気づいたorz
マスコット話でクロス方面に向かってない件について
言われてみればたしかに
どんなマスコットがいたかっていうのがそもそもクロス関係ないしな
クロス的にどんな組み合わせが面白そうか、とかでないと
犬でなく狼を連れてるシスターとか
フェレットを助けた際に杖も拾ってたなのはさん、カレイドダイア(硬度的に)と杖+フェレットとか?
アーチャーは小さくなるみたいだしレンタルマスコットしておけばいいと思う
子ギルは優しい芯のあるお姉さん好きっぽいので
アルトあたりがすきかなぁ
またはギンガ
連載している人たち、帰ってこないかなあ。
色々と続き読みたい作品は多いのに…夏休みを待つしかないのかな。
具体的に名前を言った方が職人さんが喜んで戻ってき安いかもしれないぞ
スレの初期ごろにリリなの魔力の生成の仕方と型月の魔力の生成の仕方が違うってのがあったが、
(型月は自分の余剰生命力を利用して魔力を生成、リリカルは外にあるマナを取り込んで補充だったかな?)、
それを思い出して、型月魔術師がリンカーコアの存在を知ったら、魔導師との間に子供を欲しがりそうですよね。
リンカーコア持ちで尚且つ魔術回路まで持っている人間が作れるかもしれない。
自分で魔力を生成しながら、外にある魔力まで集めて魔力の容量がだいぶ多くなりそう。
>>806 型月も大気から大源(マナ)を取り込んで行使するのがほとんど。体内から小源(オド)を生成することもあるが量的な規模が段違い。士郎や凛は基本的にこちらの魔力を魔術起動に用いているとのこと(「起動に使う」魔力がそれほど掛からないから)。
ようは名称が型月だと魔術回路、なのはだとリンカーコアという違いでしかない
でもそこについて語りだすと収拾が着かなくなるから控えたほうがいいかも
しかし似て非なるものというのが一番面倒なのでした。
リンカーコアと魔術回路は似たようなシステムだけど、似てない部分がどうしてもすり合わせが難しい…。
ゆえに今書いてるものではそこらには一切触れないことにした。
あえて作中に説明しようとすると、凄くうざったらしいことになりそうで…。
威力としてリリカル>型月としてれば問題はないんだけどね
最近は釣りのレベルが低いから助かるな
型月の魔術は学問の気が強くて派手さにはかけるからそんな感じだわな
SLB=エクスカリバーくらいなのだし
スノーフィールドの魔術師は、その土地でしか魔術を使えないが、無言で強力な魔術が使えただろ?
それと同じで、型月魔術は型月世界でしか使えないが、個人で根源に辿り着けて、リリカル魔法は、どの世界でも使えるが個人根源に辿り着けない。
みたいな感じじゃないか?
>>809 こういう書き込みがあると荒れそう……とか考えちゃう俺は敏感になりすぎなんだろうか
……なりすぎなんだろうな
>>810 俺も魔術とリリカル魔法だと基本的にはリリカル魔法のが上だと思うぞ
宝具込にするとトントンになりそうだけどさ
>>812 そんな感じだな
運用の安定性、確実性においてはリリカル魔法は高い。
型月はそういう安定性は皆無だが、爆発力ではリリカル魔法を凌駕する、って感じ?
リリカルがリアル系だとしたら、型月はスーパー系な感じで
なのは側がすげーでもいいよ。ただ、ネタをくれ
こう、リリカル魔法では「対象を物理的に破壊する魔法」は存在しても、
型月的な「対象を概念レベルで破壊する魔法」みたいなとんでもないものは生まれない。
そのかわり、前者は比較的容易に尾の得られるが、後者は覚えられるのは何億人に一人、みたいな
リリなのの魔法は要するに近代兵器と同じようなもんだろ?
そりゃ破壊効率なら基本的には、リリなの魔法>型月魔術でしょうよ
型月の魔術や超能力やらのように、概念がどうこうってのはないけど、物理的に破壊することにかけては断然上でしょ
ただSLB=エクスカリバーには賛同できないが
>>807 ちょっとの違いというのがありそうで面白いと思ったが、間違いだったか。
ただ、魔術回路だと余剰生命力を魔力にするから、外界の環境に左右されずにいられるのが利点だろうか?
そんな少しの魔力で何するのさ?と聞かれたら困るけどw
SLB=エクスカリバー共に作中最強クラスの出力を誇るしいいんじゃねぇかね
由来も似てるし、古代兵器の壁貫、海魔の撃破ともに遜色ないかと
ところで少女の定義ってなんだろ?
実年齢か、それとも見た目?
>821
実年齢と見た目をぶった切って主張できる押しの強ジュワッ……返事がない、ただの消し炭のようだ。
>>820 攻撃の性質が地味に違うから比べづらそうだ。エクスカリバーはビーム系統で熱量を持ってて、
SLBは魔力という粒子を固めて発射するから実弾みたいなものだし。
エロが足りない。リリなのには鬼畜が足りない。ということで啓太をね
リリカル世界に放り込むんだ。村から追い出されて行き先を失ったキャロを襲ってもらおう
ザフィーラ忘れんな、オオカミだぞ
ヴォルテールに阻まれ圧死、後暴走都市壊滅ですねわかります。
>>820 しかし管理局にはなのはより強い存在がまだまだいるのでした。管理局の教導隊が世界の抑止力でもある英霊より強いというのはなあ……なんか伝説の英雄が安っぽく見える。
>>821 見た目と……精神年齢か?俺的にはアイリさんはギリギリ少女。
>>827 まだまだ英霊って設定に対する信仰みたいのがあるんだね
もともとは人間で、人間の時より弱体化してる存在なのに
>>823 逆じゃね
カリバーは光の帯を引くからビームに見えるけど実際は攻撃判定が先端のみの斬撃攻撃だし
わかりやすく言うと月牙天衝みたいな
SLBは魔力粒子での砲撃だからビーム以外のなにものでもないだろ
>>827 強いというのと出力というのは、また違うんじゃね。
まあしかし「強い」というのもまた曖昧な概念だ。
あとリンディさんは……わからん、どっかの二次を読んだおかげで結構やり手な感じだし。
今思い出したが、セイバー成長止まってるんだよな
虎と同じぐらいだっけ
なら虎も少女で通用するのかな、基本子供っぽいし
>>815 ああ、だからリリカルにはファンネルみたいなのがあるのか
>>820 管理局のトップクラスって全盛期のグレアムさんとか2期時点とはいえなのは達を纏めて相手したリーゼ姉妹とかじゃないかな、きっと。
隊長陣が上の中くらいなんかな。
ただ得意分野に関しては抜きん出ててもおかしくないと思う。
最大威力でSLBを超える魔法は作中で誰も使ってないし、抜き打ち+高密度AMFまであったのにSランク砲撃に打ち勝っちゃうんだからさ。
虎はもうババアだろ
>>829 そうか。なのはのSLBは魔力というエネルギーを集め、相手にそのままぶつけている純魔力攻撃だから、
見た目ビームでも実質実弾と性質は同じ勘違いしてた。
ただ、エクスカリバーはその斬撃の持つ熱量の余波も凄いと見たことがあるんだが違ったっけ?
型月魔法はピーキーなのよね
こう、「視界に入ったと同時に発動する」とか「発動するとその時点で相手は死ぬ」みたいな
「魔法を打ち合う」というよりも「いかに相手に魔法を使わせないか」という
前提が入るし。
>>834 なのはは、もしかしたら砲撃にかけては管理局ではトップとかも有り得るかも。
はやては大規模破壊トップとか。
隊長陣の上って言ったらプレシアさんぐらいの実力になるんだろうな
次元跳躍攻撃で、しかも次元航行艦に大ダメージ入れるとか怪獣すぎる
>>837 攻撃判定は先端の斬撃部分のみだけど
付随する熱量で射線を薙ぎ払う効果もあるよ
海魔を消し飛ばせたのもこの効果でだろうな
壁抜きも抜き打ちもSLBじゃないなそういえば
まあ教導隊連中なんて設定だけだし作中に出さなければどんだけ強くてもいいと思うけどね
>>840 理解できたありがとう。
違うかもしれないけど、その熱量が一万度超過するなら、大抵の物は消滅させられるな。
その代わりに洒落にならないほどの魔力を消費するが。宝具だからいいかw
エクスカリバーとか、エアとかは、言わばロストロギアみたいなもんだからな。
次元に穴をあけるとか、もはや武器の範疇を越えてるし。
あと神代魔女っ娘キャスターさんなめるな。
砲撃の最大威力ならなのはより上の可能性大だぞ。
>>843 カリバーは次元に穴なんか開けてないぞ。エアは穴どころバッサリ斬り裂いたけどな!
あと、キャス子さん魔術の破壊力は少なくとも描写の上では比較にもならないぐらい下だぞ
ただし速度は圧倒的だけどな
音速で踏み込むセイバーが15メートル程度?を詰める前に余裕で五連発できる訳だから
少なくとも0.01で魔術を発動できる事になる
速すぎ
>>844 なのは
「ディバイー(じゅっ」
な勢いだなw
>>846 キャスターは一言で魔術を発動できるからなぁ
アルバでさえあのクソ長い呪文を2秒未満だし
キャスターならマジで一瞬だろう
>>844 次元に穴あけはエアのみの事じゃないの?
キャスターは、本編じゃない方で大魔方陣からなんか凄いの撃ってた気がw
>>846 それは、夜での事か?
葛木先生に始めて殺意が沸いたぜ。
>>834 ものすげー自分勝手な発言をすると、エクスカリバーって、星が造り上げた神造兵器じゃん?それが一魔導師の技能であるSLBと互角というのはなあ……。
というか、なのはって19歳にして出力が一、二を争う宝具と互角になれるくらい完成された強さなの?と聞きたくなる。
仮に今が全盛期だとしたら、歴史上の有名人もそうだけど後は色々と下り坂だし。程度の差こそあれ、幸福な最期とは言えないよなあ……。
要するに、なのはは超常的な存在でなく、まだ普通の人間だろうと主張したい。
>>846 そりゃあ赤ザコでも二秒未満で詠唱出来るからな。
といってもクロスSSではバランスが大事なんだけどね、と見も蓋もないこと言ってみる。
どちらか片方がフルボッコされるSS見てもなんもおもろないねん。
敵にまわしたくないタイプだよな、キャスターは
人を洗脳したり、礼装にしたりとかするし
下手すると一成に道場送りにされる
>>848 ホロウラストのキャス子印の波動砲だな
光球のデカさがキャス子の3、4倍あったやつ
でも実際のビームの火力が残骸を薙ぎ払って消し飛ばしたってぐらいしかないし
光球のデカさだけで判断するとキャス子の波動砲が一期なのはのSLBと同程度って事になる
>>848 レイハも由来不明の武具ですよ
セイバーもまた戦闘経験10年の25歳の若造です。
キャスターの魔術がプロテクション突破できるかな?威力自体はあんまないし
>>849-850 今話してるのは実際の描写からの比較だろう。多分
クロス的な話でならいくらでもバランスは取れる
それこそ世界からの補助や制限、世界に合う合わないとかな
SSを書くなら作者の匙加減でどうとでもできる
>>854 ただ、プロテクションを張りながら砲撃魔法は厳しいんじゃないだろうか
あと、キャスターは積極的には攻めてこないキャラだしなぁ
相手が自分より強いなら、逃げる
相手が自分と同じくらいなら、相手の地力を殺いで、自分より弱い状態にする
相手が自分より弱ければ、更に自分の有利な条件に誘い込んで、つぶす
キャス子
「戦いをまともにやろうとするからよ」
って感じでw
キャス子の魔術に関してはプリズマをみれば参考になると思う。
あと、キャス子はあえて言うならはやて型の上位版と思う。
>>850 そりゃ同意。しかしなのはには英霊と互角なトンデモ超人だからという理由ではなく、
スペックでは圧倒的に不利だったアーチャーとギルガメに勝った士郎の様にあくまで人間として英霊達を打倒してもらいたい。あれだ、ジャンプ三原則。
>>849 最大火力はタメはれてもいいような気はするけどね。
抜き打ちでS以上の砲撃撃てる人の全力なんだから、最早ランク付けできん位置にいそうな気が。
といっても火力で勝負が決まるわけじゃないとエミヤさんも言っていたから、なのはがこれから伸ばすべきは
技の発射速度とか全体的なな身体能力向上とかさらなる効率的な戦術を編み出すとかじゃないかな?
というかホントわがままやな。
そんなこといったらリリブラ等のvs英霊物全否定やないか。
>>848 別にサーヴァント達も生きている時は超常の存在じゃなかっただろ?
死んだあと認められたりした結果、超常の存在になったんであって
>>854 Aランク魔術の破壊力は家屋を二軒ほど消し飛ばすぐらいの威力だから
単発で抜くのは無理でも10発ぐらい立て続けにぶち込めば抜けるんじゃね?
もちろんなのはとかも次発をぶち込まれる前に退避に入れるだろうから
結構いい勝負なんじゃないかなと思う
セイバーみたいな完全無効化の対魔力がないから速度に圧されそうだが
>>852 同威力程度となるなら、あとは発射速度がものを言うな。
どっちのチャージが早いか勝負と。
>>856 カッコよく見えるのは何故だw
>>キャス子はあえて言うならはやて型の上位版と思う
それはねぇw はやてのフレースヴェルク並のをキャスター使ったことないじゃん
いや、威力的な上位版じゃなくて、精度とか速度的な意味での上位版。
基本、はやてもキャス子も後衛型てな意味での話。
>>862 なのはさんは一期のSLBより威力ランクが上のエクセリオンバスターを抜き撃ちで撃ってるから……
まあ、そんな感じだ
>>860 あれ?セイバーは生前の頃の方が化け物じゃなかった?
魔力は自前でどうにかしてたし。
>>861 家屋を二件吹き飛ばすって凄いぞ。DB級砲撃だと一つの家を完全破壊するのに、
数射はいると思う。
ただ、攻撃の性質にもよるだろうな。爆発を引き起こすような広範囲を破壊目的A魔術と、
何かを貫いたりするのを狙う一点集中狙いA魔術だと比べるのが難しい。
まさしく燃料気化爆弾と戦車砲はどっちが威力高い?って比べるようなもんだし。
867 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/09(木) 23:11:50 ID:BlTuB72t
大量破壊兵器はやてちゃん!
>>865 でも、SLBって周りの魔力を集束させて撃つという特性上、チャージに時間がかからね?
>>853 スポーツ選手の全盛期が十代後半から二十代前半だよな
だったらなのはさんの全盛期がまさに今でセイバーの全盛期も20才そこそこと言ってもあまり違和感ないよな
キャスターには、空間ごと凪払う砲撃魔術がある。
広範囲かと言われれば微妙だが。
>>866 生前セイバーそれこそ化け物だなwww
素でマッハ11の特攻をかけられるとか現行のどの近代兵器でも勝てない
あと、家屋破壊ぐらいの火力はスバルとティアナの攻撃ぐらいで出せちゃうのがな
スバルとティアナが一瞬で10発ぐらいぶち込めばなのはの防御も抜けるかなと思ったんだ
>>866 英雄しだいだろうね。
セイバーやヘラクレスや4次ランサー等はサーヴァントになって弱体化したタイプ。
4次アサシン、キャス子、イスカは逆にサーヴァントになって強化されたタイプだな。
>>868 いや、だから
成長したなのはさんは一期なのはがチャージしないと撃てない威力を抜き撃ちで出すんだ
キャス子の強さは骸骨込みで考えるだろうからはやての強さはヴォルケン込みで考えるのがいいでないかい
なのははキャスターより強い
って結論が欲しいのなら、SSを書けばいいんじゃないかな
まあ、腕力だけならキャスターのほうが実は強かったりするんだけどね。
乗っといてなんだが、そろそろ不毛な流れじゃないか?
それより俺はなのはとセイバーの百合ん百合んが見たいあれフェイトさんザンバーなんて構えてどうしry
>>871 破壊や崩壊は出来ても、消し飛ばすってのははやてぐらいしかうかばないんだよね。
消し飛ばすってのは文字通り、あった物が消えてなくなると錯覚するほど吹き飛ばされてしまうという事だし。
ただ、上で言った範囲攻撃と一点集中を比べてどうするの?というのに気づいてしまったw
>>873 魔法ランクってどこで見れる?
どうも、NANOHAWIKIで探したんだが砲撃の作用や特性しか載ってなくて。
セイバーはレジアスとカプにしたい
>>876 通常値の十倍だしな
通常値の握力が50キロぐらいだとしたらキャス子の握力は500キロぐらいある事になる
まあ、リリカルの身体強化がどの程度かはわからんけど
>>878 威力Sランク砲撃に打ち勝てるなら威力AAAの一期SLBより威力は高いってことだろう
SLBのランクはのってるっしょ?
>>879 なぜか髭を毟られるレジアスが目に浮かんだ
あとカプというより王と臣下ってというかんじだな
>>881 なるほどね。なのはの砲撃のレベルが上がっているというのはそれで理解できた。
ただ、それでキャスターの砲撃がなのはの砲撃に劣るという証明にはならない気が。
理由は、肝心のキャスタービームの威力が詳しく分からない。
>>882 ばっかお前
なんとライダーさんの怪力によるロードローラーだ!は世界記録のジャスト50倍らしいんだぞ!
>>884 俺も初めから不明前提で話してただろ
「仮に光球の大きさのみで判断したら一期なのはのSLBと同程度になっちゃうよ」
って仮定に対してお前が「それならチャージタイムが速い方が」って言って来たから
なのはさん成長しとるんよって言っただけだ
>882
怪力のライダーでもロードローラー持ち上げるだけなんだよなぁ
投げ飛ばしてなかったっけ?
ただ運んで押しつぶしただけだったっけか
はやてって効果範囲はすごそうだが、威力は高いの?
魔法が拡散するから、魔力の収束が出来にくいと思うんだが。
>>877 ゴクリ・・・
>>885 うん。
だから、この話はキャスターの砲撃の威力が分からないと意味がなかったと分かったから、
切り上げるので
>>884を言った。
口径で比べて、同じ大きさなら同威力とするなら、sts時のなのはと本気での撃ちあいは拮抗か勝てないかも。
確認で大きさを今見てみたら、一期と二期でだいぶ違ってあせったよ。
一期のSLBはフェイトの肩幅が40から45cmぐらいとして(凄い適当だけど)、
大体、その三倍ぐらい口径だった。で、二期だと、結界貫くのに撃つんだが、
SLB自体は最初細いが、その後のピンクの謎の衝撃波の範囲が凄すぎてstsより強く見えるw
15トンからある物を持ち上げてられるんだから
多分90トンの戦車だってひっくり返せるぞ
70キロの物を持つのが精一杯な奴でも倒れた400キロのバイクを起こせるし
>>888 着弾点から退避したガジェット群を「消滅」させてたから多分威力も凄まじいと思う
跡形も残さない感じだったし
最強はギルでいいじゃん。
満身しているから、負けるがな。
最も長距離から、高い威力でとするとはやてが両作品トップになるのかな?
もうこの話はいいじゃないか
プレシアさんじゃね?
質量兵器はやてちゃん
>>892 威力だけならなのはの方が高いんじゃないか?
ネイキッドギルでFa
キャス子のヘカティック・グライアーは残骸の本体まで届きかねないとある(本体が出現場所かアンリか大聖杯かは謎)
火力系のくせに魔法クラスの評価なあたり、通常換算でA++〜A+++?
だが、真に着目すべきは「灰被りの花嫁」というネーミング
sage忘れスマソ
それはどうやってやつをネイキッド状態にさせるかだな
しかしギルガメッシュ、海鳴と冬木が同一世界に存在すると仮定した場合
次元世界のことも知っているとか抜かしそうだw
そこも我のものと言うか、知ってはいるが興味ないというかはわからんが
ネイキッドギル……強化戦闘機と同等レベルの機動のヴィマーナで飛びつつ、宝具マシンガン
広範囲攻撃だとエアがなくても古代核兵器ことインドラの矢とかある
フラグいくつ立てりゃ勝てるんだろか
>>896 説明不足ですまん。
長射程でありながら、威力も両立しているのはという事で。
プレシアさんを忘れていたが、本当にこの人化け物だなw
>>886 別にそれがAランクの上限なわけでもないし
Bランクで時速数百キロで迫る数トンのコンクリを片手で軽々と吹っ飛ばせるんだぜ?
Aランクともなればどうなることやら
とりあえず純粋な破壊力という点ではリリカル魔法のほうが型月魔術より上だけれど
他の系統、たとえば治療魔法とかだとどうなんだろう
なのはの治療に後遺症の問題や長期間のリハビリが必要だったり攻撃魔法に比べると
あんまり発展していないような気が。
レリックによる蘇生や治療があるけれどアレを魔法に含めていいものかどうか
■裏2chへようこそ
http://■re■a■lura■2ch.co■m/
※■を取り払うと伝説の裏2chに行く事が出来ます。
なにやら一生懸命鯖神格化したい人がいる事だけはわかった
つか何故誰もVSスレでやれといわない
>>901 そこまでギルを万能無敵にすると面白くなくなりそうだけどな
ぎるは地球にしか興味なさそう
この程度で神格化とかなんとか小さいやつはダメたねえ
>>908 ラスボスはいっそチートなぐらいがいい。ソイツをジャンプ三原則で倒す主人公に燃える。
腕のふりなんかはゼロの記述を採用するとマッハいくつかだけど
実際の速度はせいぜい100キロ程度なんだよな
いやカリムだろ
>>913 なのはってラスボスキャラか?イメージ的にも性格的にも似合いそうにないが。
バビロンガトリンクは飛んできた順に全部殺し
慌ててエア抜こうとしたところに一瞬で踏み込んで一殺
よってギルなんかより「 」式の方が全然強い
↑ 最近こんなん言ってる奴見たぞ
>>917 池沼かお前?
上でギル最強言ってる奴を受けての発言だろが
脳みそ回ってますか? 死ねよゴミ
能力議論がいかに不毛で無用な代物であるかがよくわかった
>>918 取り敢えず君が礼儀に欠けているのは分かった。
律儀相手することはない
>>912 Zeroは二次創作だから認めたくないとでも?
移動と振りの速さの違いでは?
よく間違われるけど移動できる速さと振りの速さは別物だ
そっちか
長距離走ではそんなもんだろうね
踏み込みとか、トップスピードなら音速付近みたいだけども
912がどういう考えかはわからないけど
俺としては少し別かな振りは早くても戦闘時の移動速度もそんなにはやくないかなって
セイバーの間合いが10mということで一瞬での動作は秒速20mくらいなのかなと
セイバー踏み込み速度は音速の数倍の三分の一だから最低でも亜音速だな
剣速は超音速の弾丸を遥かに上回るぐらいの速度
長距離(数キロ)の移動速度は最速でも時速60キロほどか
ついでにStSなのはとかも普通に衝撃波出してるから多分直線飛行では音速出てるな
シグナム涙目だけどww
あくまで踏み込みだよね?
一秒間に300m移動して攻撃できるとかじゃないよね
>>926 その涙目設定はどう考えてもおかしすぎるんだよな
まあ、速度に頼らない技を使っているとでも言えば何とかなるのかもしれないが
>>927 そんなん俺は知らんが
ただニキロと少しを移動するのに数分かかったりしてるから
少なくとも音速付近を数秒間維持とかは無理みたいだな
7秒維持できたらジルのところまで余裕でいけるし
>>928 ちなみに涙目だけど涙目じゃないと評判のバゼットさんもいます
まあ、型月もリリカルも設定や描写に幅があるから二次にするにはやりやすいよ
音速をやっと超える攻撃が自身の最速攻撃な奴でも音速で飛ぶ奴と戦えるんだよ!
時速80キロパンチな奴でも音速で剣を振り回す奴と数発なら打ち合えるんだよ!
速度が速くなればなるほど、小回りが効かなくなる傾向があるのは事実。
ランサーとライダーは最高速度に優れる、セイバーは最高速度こそ譲る物の機動性に優れる、と思ってるんですけどどうでしょう?
瞬発力ではセイバーがトップじゃないかな
敏捷Cの時点でもBのライダーより一踏みでの移動速度は上だし
ちなみにライダーは機動力が圧倒的でランサーは足を止めての手数が圧倒的らしい
スレが伸びてたから職人来たのかなと思ったら
戦いよりも大切な事ってあるだろ
そう、おっぱいだ
934 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 12:18:15 ID:rzkumlSH
いや、太ももだ
型月リリカル対抗・仁義なき人妻たち
>>905 なんとなくなんだけど、そういう分野は型月魔術師が強そうな気がする。
金と材料があり、禁忌を犯せばなかなか速く回復しそう。
しつけえよ
むしろ親達による懇親会。ワラキアとかマーボーとかグレアムとかプレシアとか。
危険人物ばっかりだな
これほど人気のないところでやって欲しい懇親会も少ない
切嗣がいないだけいいじゃん。
そのメンツの中に放り込んだら「纏めて叩く絶好の好機だ」とかなりそうだし。
このメンツに喧嘩売ったら切嗣死んじゃう
>>941 真っ正面から喧嘩を売らずに相手の背中や寝込みを襲う。それが切嗣クオリティ。
>>937 あなたに返信してないから安心して無視してくれていいですよ。
>>942 このレベル相手に背中や寝込み襲ったぐらいで勝てるかな・・・って
でもキリーならなんとかするかな
>>931 平均速度でライダー、瞬間最大速度でランサーが公式だよ
>>944 ワラキアはタタリ化する前ならともかくその後は無理だろう。真っ向勝負だと
言峰はzero参照だとして魔導師相手だと魔弾が効果があるのかがキーポイント。
プレシアみたいな典型的なのだと有利、グレアムさんは詳細不明だけど使い魔
ありだと真っ向勝負では負ける可能性が高いってとこじゃないか?
あとは固有時制御でどれだけ戦えるかになる。
>>946 他の三人はともかく、グレアムは殺さなければならない理由がない限り襲わないでしょう。
ふと思ったんだが、切嗣がはやてと闇の書の関係を知ったらどうする気だろう?グレアムに協力するのか、独自で闇の書(最悪はやてごと)を始末しようとするのか、
はたまた望み薄だが、はやてにイリヤの姿を重ねて、助けようとするのか?
グレアムを利用して、って感じかなぁ。
はやてを人質にしてヴォルケンごと闇の書・はやてを凍結封印して時空の彼方へ、とか。
外道思考はこのくらいが限界だわ・・・・・・。
>>946 >プレシアみたいな典型的
使い魔使役して魔法で戦うと思われるグレアムより次元跳躍して戦艦襲うピーキーなオバンが典型的だと?
>>947 理や利が無いから全く動かなそう
面倒な輩が居て闇の書自体が必要なら、はやてに協力してAs12話までやってから手のひら返し
つかもっと平和に懇親会できないかな
司会はそこに居るナマモノにお願いするとして
リーゼ姉妹ですね
>>946 狙撃にどう対応するのか気になる。
意外と狙撃に弱いのか(強い奴のほうが少ないけど)、無駄だと障壁が発生するのか。
ヴァイスが狙撃主なのを考えると狙撃は有効という事だから魔導師は狙撃が苦手ってのがあるのかもしれない。
>>953 それでは全ての人間は狙撃が苦手ということになるぞ
戦闘中ならBJがあるから弾丸じゃ通らないだろうけど
普通に日常生活してる時だとインテリジェントデバイスのオートガード任せじゃないかな
インテリ持ってない魔導師は普通に死ぬんじゃね
騎士は真正面からの狙撃なら躱せそうだけど
背後からだとやっぱどうしようもないんじゃないかな
ライフル弾は軽くマッハ3ぐらい出てるから音に反応して回避とかも無理だし
>>954 全ての人間は人間である以上は苦手だと思っているんだけど違うかな?
狙撃だけは防ぐのが難しいと思っているんだけど。
>>955 ライフルに詳しくないからおかしいかもしれないけど、
対物レベルじゃないとなのはレベルのBJを張れる奴には効かないか、
貫けても致命傷まで持っていけないかもしれませんね。
騎士はどうなのだろう?身体強化をしたらどの程度の速度まで見えるのかというのが気になるな。
>>954 視認不可能に近い遠距離からマッハ3で撃ち出される弾丸って、プロの軍人でも十分な脅威だぞ?そして切嗣の場合、空気を読まずに日常でも平気で攻撃してくる。
>>956 鉄筋コンクリートを数層貫通しても体に傷とか付いてないし
バレットとかでも抜くのはキツいんじゃないかな
騎士は、エリオが銃弾を弾いたりしてるから
まあ長距離からの銃撃なら普通に視認できるんじゃね
でもわざわざ真正面から狙撃する奴はいないだろうし
やっぱ日常生活でいきなり狙撃されるのは即死コースだな
みんなインテリジェントデバイスをデフォルト装備にするべきだ
>>954は
>>953が「魔導師は」って言ったからそれにツッコミいれただけだろう
てか何でキリーはそんな魔導師を攻撃したがってんだよw
切嗣はやるなら勝つ、てか勝てる条件を整えてから仕掛けるんじゃなかったっけ?
殺れるかどうかよりどうやって殺るかが重要なんだと思う
他のなにかと勘違いしてたらスマソ
彼には聖杯戦争に参加して冬木の地で果てるのでなく、管理局に接触して欲しかったな
特に六課 共感するか反発するか自分には想像つかんけど、きっとあの最後よりは良いだろう
エミヤが誕生しないだろうてのはちょっち寂しいがそれもまぁいいことか
>>960 >きっとあの最後よりは良いだろう
一応、切嗣は士郎に救われて、幸せのうちに死んでいったんだけどな
やべえ
なんか衛宮一家を機動六課に送りつけたくなってきた
どうやって送ろう?
狙撃を交わせる人間は、別作品にはいるがな。某零崎さん家なんか、殺気でかわすし
>>958 個人的な推測で気に入らなかったらすまないが、GDの攻撃を避けたり、防御魔法で防いだり、弾を槍で弾くということは、
当たれば何かしらのデメリットがあるから防御動作をしているんだろうな。そもそも効かないなら避けずに突っ込めばいいし。
ゆりかごに乗り込んだヴィータが心臓付近串刺し喰らっていたのがなんかの指標になるだろうか?
なのはのBJだとスーパーマンのように拳銃の9mmは効かないかもw鉄の女なのwww
>>962 ご都合全開の死んだ順にミッドへ何故かついていたとかw
そういや、素の防御力が一番低いのは、ギルさんなんだよな。受肉してるから、現代兵器が普通に効くし。
あの人、ライダースーツ姿で現れたが、よくよく考えたら、あまりにも危険行為。
>>965 まあ、金ぴかは我はともかく、我の財をなめるなってキャラだから…
ぶっちゃけ、Fateの中のキャラじゃ慢心油断状態のギルであっても勝てるのって
エミヤーズくらいしかいないんじゃ…
エミヤーズもただ鎧着られるだけできつそうな気もするけど
時々このスレって両作品アニメでゲームなファンタジーであることををホイホイ忘れるな
音速の何かをシコタマぶっ放しても(ーーシュイン、「なに!?」「フッ、残像だ」)をやっても問題はないのに
>>967 士郎はともかく、エミヤにはそんなに脅威にならないだろ
ファンタジーを現実の物理法則や数字で考えてみるのって結構楽しいんだぜ
もちろんそれが絶対正しいとか言い出したら重症だけどな
突き詰めるとこまで突き詰めたら魔力が物理法則に与える影響の話にまでなっちゃうし
>>970 上の狙撃ネタやちょっと前の魔法運用議論でもそうだけど、俺理論を武器に戦う人大杉だよこのスレ
・人間だから勝てない、英霊がどうだ、教導隊には上がいる
・威力はリリカルの方が上、概念は型月が上
・片側の設定話をペラペラ、反論をグダグダ
辺りは自重してもらいたい
>>971 まあ確かにその辺はな
自分の脳内でならいいが、俺設定の共通認識化を求めだすのはアウトだ
>>969 セイバーにぼこすか殴られても壊れない金ぴか鎧をなめるなよ?
まぁどうにかする方法はあるだろうけども。
>>973 セイバーはかまわず切り飛ばしてたような
とりあえず金ぴかを銀ぴかにぬりかえてやろうぜ
>>974 通常攻撃複数発の直撃でも壊れなかったぞ。
縮小エクスカリバーにゃぶった斬られたけどさ。
977 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 19:01:52 ID:ut5/xj+S
青銅の鎧
革の鎧(金箔塗装済み)
黄金の鉄の塊
>>979 鉄が金より高価な時代もあったんだし、ギルの鎧がそれじゃないとは言い切れないんだよな
シュメール時代には青銅しかない
そこをなんとか
金でも鉄でも青銅でもない、神代的な素敵金属なんだろう
その辺詳しくないんだが金もないのか?
あれは金の塊に魔術的な処理を施したものだと思ってた
あの時代なら魔法かもしれんが
一方、魔導師の方々は魔力のみで防具を生成していた
セイバーの鎧も魔力で編んでるんだぜ
金もありました
超魔術合金として名高い神秘金属ヒヒイロカネZですね。
詳細は<知識:超神秘機械工学>でどうぞ。
>>985 うむ、書き込んでから思い出した
鎧は魔力だし対魔力はあるし剣は振り回すし
セイバーさん、これで鞘取り戻して空も飛べたら偽ベルカの騎士として活躍できたのにね
サーヴァントだから、鎧などの服も魔力で編まれているわけで。
てか、サーヴァント自体魔力の塊なんだから、ある意味、裸とも言えなくもない。
あと、セイバーが空飛べたら、ただのチートじゃねぇか。
地形移動 地A 海S だけでいいよ。
普段地上で(厨スペックだけど)まっとうに戦ってる人がいきなり空を飛べても結構戦えなかったりすると思うよ。
まぁセイバークラスならそれでもかなりのレベルだろうけど、"空を飛べる"ことと"空戦が出来る"は全然違うし。
過去スレでも言われてたけど、空を飛ぶよりウイングロードの方が確実に相性良いはず。
じゃあ、無印で魔法とであって飛行魔法を知り、
10年間訓練してstsのころには空戦ができるようになるというのはありか?
きのこによると、セイバーが魔術を身に着けることは、魔術は王の道ではないのでありえないらしい
仮に魔術の修行をしても、あまりの回りくどさに機嫌をどんどん悪くして、半年程度で止めちゃうそうな
次スレお願いします
携帯では無理だ…
というか考える前に体が動く(直感A)セイバーに、理系の知識を詰め込むのは
王の義務とかのような、よほどの事が無い限り無理だろ。
知識をつけることとそれは別じゃない?
それだと、ただの馬鹿だw
空飛べる不思議ナマモノにでも乗っけた方がはやいと思う
ライダーほどでもないが、騎乗スキル持ちなんだし
ライディングボードを与えればいいかな?もしくはGDUに乗せる。
うめ
1000なら寝る
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。