【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.19
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って何をやっとるんだorz
さて。
色々あって遅くなりましたが、執行委員シリーズ5作目、投下開始です!
具体的には45分くらいから、某縦貫自動車道上助手席から携帯で。
7 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 22:44:54 ID:MRY7NaXL
東棟5階・執行部室。
それは、『学園世界』におけるトラブルシューター『執行委員』の集まる場所。
諍いの調停者にして、外敵の排除を行うこともある防衛機構の一つでもあるそこには、今日は数名の人間がいた。
***
「はい。それじゃ、賛成票が半数超えたんで麻帆良の長瀬 楓さんをスカウトに行くってことで決定しとくわね」
活発そうな声に、はーい、とのんきないくつかの声が返る。
他の執行委員全員に声をかけたのは、壁面のホワイトボードの前に立つ御坂美琴。
彼女のかたわらには長門有希が立っており、長門はホワイトボードに書かれた『長瀬楓』という人名のところに、赤ペンで花丸を打つ。
他にも『シエル』とか『ユーノ=スクライア』とか『衛宮士郎』とか『綾崎ハヤテ』とか、様々な人名が書かれているものの、花丸はついていない。
今現在この部屋で行われているのは、新しい執行委員のスカウト案だ。
争いごとを潰してまわる執行委員であるものの、ぶっちゃけたところ人手が足りない。
そんなことは設立当初からもちろんわかっていたものの、それがなぜ今頃になって正式人員をを補充するための会議が行われているのかといえば
あるひとりの執行委員が人に気づかれないところで過労死してそうな仕事量をこなしていたりした時期があったことが原因だったりする。
そのことが同僚・他の機関の委員・医療機関・一般生徒らの密告によって極上生徒会に発覚。
……そいつが、3日後に南棟大会議場で極上生徒会全員の前に立ち、こってり絞られる羽目になったのは言うまでもない。
そしてその場で一週間以内にこれまで自薦他薦のあった『執行委員候補』のお手伝いの中から、正式メンバーを補填する、という約束をさせられたのであった。
そんな上からの要求に答えるべく、彼らはとりあえず半分以上の人間が集まったらその話をすることになり、それを行っているところだった。
×印の人名の下には、長門が書いた黒い字が踊っている。いわく。
『ノーチェが襲われそうだから却下』『友だちとの兼ね合いが……』『持っていくと各方面から恨み買う』『本人が執事業に専念できないからと断られそう』
などなど。執行委員になるのもなかなかに難しそうである。
ともあれ。
美琴がホワイトボード前の教卓をばん、と叩いて言った。
「っていうかさ。今さらだけどこういうこと決めるの私でいいわけ?
普通トップがやらない? こういうの」
「その相手をジュース買いにパシらせた人の言う台詞じゃないッスよね、それ」
言い返したのは眼鏡の地味娘、ベホイミ。
う、と言葉に詰まる美琴に、ふよふよと浮いている謎のリング状羽つき飛行物体が声を発した。
『月衣が便利なのはわかりますが、便利屋にしちゃうのはどうかと思いますよー?』
「うっさいわねっ、アンタだって前にあいつの月衣に勝手に羽突っ込んで万国旗出してたでしょうが!?」
『誤解ですよー、あの万国旗と鳩入れたのわたしじゃないですもの』
「アンタ以外のどこの誰があんなもん入れるのよっ!?」
どっかの世界のハーフウンディーネとか。
閑話休題。
冤罪を主張するのはアンアイデンティファイド・フライング・オブジェクト(未確認飛行物体)こと、カレイドステッキのルビー。
彼女(?)は、よよよ、とわざとらしく羽で星をぬぐいながら主人に向けて言う。
『ちょっとイリヤさーん、このツンデレってばわたしを犯人扱いするんですよ! なんとか言ってやってくださいなー』
「あー、うん。日ごろの行いを改めればいいんじゃないかな」
『対象わたしっ!?』
折りたたみのパイプ椅子に座っているルビーの主人ことイリヤスフィールが、隣に座っている美遊から差し出されたお茶をすすりながら答えた。
実に仲のいいコンビである。むしろ近すぎじゃね? ってくらいの近づきっぷりだ。
その2人の対面に座ったままぼーっとしてるように見えるのは緑頭の学生服。植木耕介である。
ばっちこー……なにィ!?>某縦貫自動車道上助手席から携帯で
9 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 22:47:04 ID:MRY7NaXL
今執行部室にはこれだけの人間がいるのに、美琴が前に立っているのにはわけがある。
イリヤと美遊は小学生。まぁ、この2人に司会進行を任せるのは無理があるのだが……現状、部屋にいる美琴よりも年長者はベホイミ・長門・植木の3人。
この3人よりは、まとめ役は美琴の方が適任だろうということで任されたのだった。それはどうなんだ高校生と中3。
あーもう、と言いながら美琴が近くの椅子に座った時、戸を開けて入ってくるこの状況の元凶。
「言われた通り、買ってきたぞ」
柊蓮司。
今の会議もどきをさせるきっかけになった、ジュース買いにパシらされた執行委員の代表である。
自分が買いに行かせたながらも、実際は彼のやるべきことを自分が変わりにやる羽目に(美琴視点で)なったわけで。
今日の美琴はちょっとご機嫌斜め的に目が据わっていた。
「……つまり、全部アンタが悪いわけよね?」
「なんで帰ってくるなり胸倉つかまれた挙句目の前で軽く放電現象起こされなきゃならんのだ俺はっ!?」
至極状況説明っぽい台詞でツッコミをいれる柊と、とりあえず重なったイライラを発散させようとする美琴の問答に割り込んだのは長門だった。
彼女はばちばちと今にも電撃を出しそうな中学生のすぐ隣までやってくると、ホワイトボードを指して一言。
「結果」
「お。決まったのか、早いな」
「ア・ン・タ・は。年下に自分の仕事放っぽっておいてありがとうの一言もないのかしら……?」
「だから落ち着けっ! ほら、今俺に電撃撃つとジュースまで帯電するぞっ!?」
「……月衣内まで私の電撃が届くのか試すのも面白そうよね」
「すみませんでしたありがとうございます美琴様っ!!」
言葉と同時に月衣から取り出した缶ジュース・バナナスカッシュを渡す。
あまりに平身低頭状態の柊に毒気を抜かれたのか、溜め息をついて美琴は缶を受け取って席に戻る。
痛い思いをせずに済んだことにちょっと安堵の溜め息をつく柊。
月衣に手を突っ込んで別の缶を五つほど取り出すと、近くの机に置く。手に手に缶を奪っていく委員達。ちゃんと人数分買ってきたらしい。律儀なことである。
閑話休題。
ホワイトボードを見て席についてから缶コーヒーを開けると、柊が呟く。
「結局は長瀬ってことになったわけか」
『他の皆様は、やはり交友関係でトラブルが起きる可能性が高いと判断されました』
そう答えたのはリボン付きの未確認飛行物体こと、カレイドステッキ・サファイア。
姉のルビーと違って割と職務に忠実に発言してくれるのである。
それもそうだよなぁ、と未確認飛行物体が話すことに何も疑問を挟まず―――やっぱり慣れって怖い―――頷いて、柊は言葉を続ける。
「で、誰が勧誘しに行くんだ?」
執行委員に推薦されたとしても、本人が引き受けると言わなければ正式な執行委員として極上生徒会から0-Phoneを渡すことができない。
長瀬の場合は『やってみるのも悪くなさそうでござるなー♪』というやけに軽いノリで言っていたため、きちんとOKをもらってこないといけない。
ならばそれを通知しにいく人間が必要になるわけなのだが―――
「……とりあえず、男性陣は向かないと思われます」
と、答えるのは美遊。
もともとはイリヤ関連以外は本気でどうでもいい、といった様子の彼女であったものの、最近は他の執行委員と話すことも増えてきた。
彼女は彼女なりに、この状況を楽しいと感じているのかもしれない。
10 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 22:49:56 ID:MRY7NaXL
それに頷くのはベホイミだ。
「それもそうッスね。相良さんは逆にある程度向いてるかもしれないッスけど、真面目すぎるので変な方向にいきかねないッスし。他は―――」
彼女は植木を指差し。
「天然」
で、と呟いて今度は柊を指し、しばらく沈黙した後。
「……ダメ」
「ダメってなんだダメってコラっ!?」
即座にツッコミを入れる柊。
しかし、周囲は素直だった。
「あぁ、ダメだよねやっぱり」
「……その回答に同意」
『っていうか、向いてないにもほどがありますよねー』
イリヤ、長門、ルビーにまで言われ、ちょっと部屋の隅っこで壁とお話したい気分に駆られる柊。
というか、柊ははっきりと交渉ごとに向いていない。
むしろほんの少しでも交渉ごとに向いている能力があるのなら、(本人は気づいていないものの)ここまで損な人生を送っていない。
そんなことは百も承知の執行委員たちにより、結局あとで女の子だけであみだクジででも決めようか、という話にまとまる。
美琴が一息つきながらバナナスカッシュを一口飲み、再びホワイトボードに目をやって、ちょっとイタズラっぽく笑う。
「……にしても。
残念ね、イリヤ。愛しのおにいちゃんと同じ委員になれなくて、さ」
美琴の言葉にばふぅ、とエレガントさに欠ける抹茶練乳サイダーのふきだし方をするイリヤ。
噴出した先にいたサファイアが緑色の飛沫まみれになったのを、美遊があわててふき取るのを横目に、実にわかりやすくイリヤがどもる。
「なっ……なななななにを言ってるのっ!? べ、別におにいちゃんは―――」
「できるなら一緒のところにいたいなーとか、一緒のところにいる時間が増えたら嬉しいなーとかは思わなかったッスか?」
それに嬉々として乗るベホイミ。
美琴とベホイミは『意外と直情傾向』という性質もあいまってなのか、相性と仲がいい。
イリヤスフィール=フォン=アインツベルンが兄である衛宮士郎が好きなことなど、士郎並の朴念仁でもない限りはイリヤを見ていればわかることだ。
それがブラコンレベルに収まるのか、極度のブラコンレベルまでいってしまっているのかは少し判断が難しいところだが。
最近、おにいちゃんにも『学園世界』内で知り合いがたくさんできていくことを、ちょっと寂しく思っていたイリヤ。
そんな彼女が今回執行委員候補に士郎の名前を見たことで、嬉しく思わなかったはずもない。
そんな内心の混乱をさらにベタ踏みするのは彼女の相棒だ。
『えぇもうこの会議が始まる直前のイリヤさんのWAKUWAKUったら、夢がどっさりな摩訶不思議っぽいアドベンチャークラスでしたとも』
「ルビーぃぃぃぃぃぃっ!?」
『何をあわてているんですイリヤさん。
わたしは 恋する乙女(オモチャ)の味方です。えぇイリヤさんを裏切ることはないですからご安心を!』
「裏切ってる! 現在進行形でぶっちぎりつつ裏切ってるよ!
ていうかそういうことは口に出さないでほしいな―――っ!」
『何を仰っておられますかこの子は。イリヤさんがラブな光線出してるのなんて、普通の人から見れば一目瞭然視界オールグリーン級クリアじゃないですか。
イリヤさんのことをきちんとご存知の方は知らないはずもないと思いますよ?』
ねぇ? と首(どこ?)を傾げながら他の委員を見ると。
11 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 22:53:33 ID:MRY7NaXL
「え、イリヤもしかして気づかれてないと思ってた、とか?」
「うわぁ……もうちょっと他人の目を気にした方がいいッスよ、イリヤさん」
「一目瞭然」
「長門さんまでっ!?」
無表情宇宙人にまでバレバレらしい。
さすがにちょっとショックらしいですよイリヤさん。
……ちなみに。
「うん。そう……イリヤがお兄さんを好きなことなんか、見てれば、わかる、よね、サファイア」
『いっ……痛い、痛いです美遊様……っ! もっとっ、もっと優しくぅぅぅ……っ!』
となりでごしごしとサファイアを拭いている美遊の手に余計な力が大量に加わっている模様。
ていうか声エロいよサファイア。
閑話休題。
渡る世間は鬼ばかりな状況に、イリヤはうぅぅ……と唸って、びしぃっ! と美琴を指して起死回生の一撃を放った。
「そ、そーゆー美琴さんはどうなのっ!? 上条さんって人を執行委員に、って話もあったらしいじゃないっ!」
「なっ……なんでそこであのヘンテコの話を出すのよアンタはっ!?」
「わたしだけおにいちゃんの話しなきゃいけないとかおかしいもんっ! 道連れだぁぁぁぁっ!」
イリヤさん、半ばヤケの様子です。
小学生と中学生が色恋話でわーわーやりながらルビーが茶々を入れつつ収拾のつかない状態になっている中、その様子を遠くから見ていたベホイミは近くの植木に尋ねた。
「はっはっは、青春ッスねぇ。
ところで、植木さんは森さんとどうなんスか?」
「……?
どうって、何が?」
相も変わらずぼーっとした様子の植木に、隠さなくていいッスよぅ、と肘で小突きつつベホイミは続ける。
「森さんのこと嫌いってわけじゃないでしょう?」
「森は大事だぞ?」
「そ、そこまでストレートに言われるとちょっと逆に困るッスけど……。
見てればわかるッスよ、さぁこのお姉さんに洗いざらいどこまでいったのか話すッス!」
とん、と胸を叩いてそう主張するベホイミ。
植木はやっぱり茫洋とした目をしながら少し悩んで答えた。
「お姉さん?」
「なんか文句あるッスか?」
あるなら拳で語ろうか、という無言の脅しと拳を鳴らす音にさすがに命の危機を感じたのかぶんぶんと手を振りながら弁解。
「文句ない、です。
で、えーと……どこまでって、何が?」
「手をつないだー、とか大事な約束をしたー、とか!」
……普通恋人同士って言ったらもっと他の段階がいくらでもあるはずなのだが、思いつかないのが彼女の恋愛経験値の薄さというべきか。
ともかく、聞かれた植木としては自分の記憶を掘り返してみる。
彼的にはベホイミが何を聞きたいのか意図がよくわからないものの、要は森に触ったり話したりしたことを答えろ、ということだと解釈。
しばらく考えて、答えた。
「……こんな感じで抱えたこととか、抱きつかれたこととかはあったような気がする」
こんな感じで、というのはいわゆるお姫様抱っこの状態で。
ベホイミは軽くぴょーん、と眼鏡が飛ぶほどの超☆巨大な衝撃を受けた。
おせおせイリヤ支援
13 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 22:58:11 ID:MRY7NaXL
植木と森がお姫様抱っことハグ、という強烈な刺激に、先ほどまで言い争っていた少女達までが集まってくる。
「お姫様抱っこ―――っ!?」
「な、なんでアンタが抱きつかれるとか、そんなとこまで行っちゃってるわけ―――っ!?」
『ひゃっほう♪ これは思いもよらないところからおいしそうな情報でルビーちゃん感激ぃっ!
さぁさぁ植木さん、その時の状況をさくさくっと話してしまうがいいのですっ!!』
静かだった周囲にいきなりやってくるイリヤや美琴やハァハァしたルビーにちょっと焦りつつも、植木はその状況について答えた。
「えーと……確か、やけに高いところから落ちた森を受け止めたのと、全部終わった時に森がよかったよかった言って泣きながら抱きついてきたんだったっけ?」
「いや、聞かれても困るわよ」
美琴の冷静なツッコミが入る。
しかし、恋する乙女はそんなところは気にしない。
「いいなぁ、お姫様だっこかぁ……」
『わーお、イリヤさんたら恋する乙女の妄想力全開ですねっ!
あぁぁ持ち主(マスター)と魔力的なパスがあるわたしにとっても実にお肌がツヤツヤしてくるお話ですよ―――っ!!』
ちょっと妄想状態に入ったイリヤの一言にテンションゲージ0→MAXのルビー。
明確に口に出されたことで、自分も想像してしまい黙ってしまう美琴。ちょっと耳が赤いのは彼女の乙女力ゆえというべきか。
美遊の手にさらに力が加えられえて『あーれー、ごーむーたーいーなー』なスプラッタになりかけているサファイア。止めろルビー。
自分よりも年下に超先を行かれていることにヘコむベホイミ。……その、うん、頑張れ。
真実としては、ある『空中庭園』から突き落とされた森を空中でかっさらった(際にお姫様抱っこ的な体勢になった)り、
植木が生きていることで安心した森が飛びついてぶら下がった、と言った方が正しい表現なわけであるが。
しかも両方とも割と極限状態のことだったため、森に冷やかしで聞くと彼女の能力を使って『忘れさせられる』ことになるから気をつけよう。
もへー、と空想にふけっている少女たちを置いておいて、長門がロータスティーを飲みながら近くの柊に対してたずねる。
「……お姫様抱っこって、何?」
「眼鏡属性って何、みたいなノリで俺に聞くな。俺にもよくわからん」
「そう」
意外とこの男お姫様抱っこ登板率は高かったりするのだが、自覚がないというのは本気で罪かもしれない。
ともあれ、柊は缶コーヒーを口にしつつ長門に聞き返す。
「お前はあっちには参加しないのか?」
「先ほどの質問通り。彼女たちの会話には私では理解できない単語が多い」
「理解はしたいってことだよな? わからない言葉俺に聞くくらいだし」
理解したい、という意図があることは先の長門の質問で確認済みだ。
輪に入りたいのなら引く必要はないと伝えようかと思ってそう尋ねると、長門は柊の方に向き直り、一言。
「……あなたは、案外頭が悪いわけではないのかもしれない」
「案外言うな。ケンカ売ってんのか」
「誉め言葉」
「言葉は選べよっ!?」
そんな柊を見て再び視線を膝の上の本に向けなおすと、長門は答えた。
14 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:01:12 ID:MRY7NaXL
「気にかける必要はない。知識に対して興味が生まれた場合自力で調査する」
「それもそうか。お前、そんな引っ込み思案ってわけでもないし」
「……あなたはその考えなしに発言する性質を改善すれば、もう少し『頭が悪い』と言われずに済むはず」
「頭悪い言うなっ!
……ったくお前も簡単に言うけどよ、そんなもんか?」
「そう」
長門にとっては、執行部室にいる人間はハルヒ関連とはまったく関係なく付き合う数少ない人間だ。
もちろん、彼女にとっての最優先事項は『涼宮ハルヒの監視』であり、『涼宮ハルヒの周囲の現状を維持すること』である。
長門が執行部室にいることは、ハルヒのみを守るという一点からすれば、実に非効率的であると言える。
にも関わらず彼女がここに顔を出すのは、いくつかの理由がある。
執行部室には長門の知る限り、世界最高クラスの情報収集能力を持つ少女と、情報整理技能を持つ少女がいるという点。
その2人がいれば、この世界にいつ異変が起きても素早く状況を把握でき、また元の世界に帰るための手がかりを掴むためにも便利、と判断したため。
そして。
北高が転移した当初、状況把握とハルヒの護衛のために彼女に張り付いたりしていた長門・理生・古泉。
そして彼らは元の世界の敵対組織がなくなったせいもあり、『涼宮ハルヒの周囲の現状の維持』を行うために大きく関与する人物2人への注意を怠ってしまった。
気づいた時には『その2人』は『異界よりのもの』に襲われていて。
もしかしたら永遠に失われるかも知れなかった2人を、目の前の気の利かせ方の下手な青年が敵を薙ぎ払って助けてくれたということ。
……もっとも、その光景を見た2人のうちの片割れには『この人の制服の学校は万国ビックリショーを地でいく人間だらけ』という妙な誤解を生じさせてしまい。
輝明学園と聞くと少し敬遠気味な感情を抱くようになってしまっているようではあるが。
けれど、それは能力そのものに恐怖を感じているというよりは、トラブルに巻き込まれるから積極的には近づきたくない、という方が正しいようである。
彼らがいなくなった時の涼宮ハルヒへの精神的ダメージははかり知れない。それは長門の使命上あってはならないことだ。
そして、それ以上に長門自身もそんな事態が起きることは望まない。
だからこそ、その可能性があった事態を回避してくれたことに対して彼女は感謝している。
そういった意味では、長門がここにいる理由は美琴とやや似ているかもしれない。
ともあれ。
そんな会話をしている2人のところに、ふらふらふよふよとやけにぼろぼろになったサファイアがやってくる。
『……御二人とも、楽しそうですね』
「これのどこが楽しそうな会話に見えるんだよ。
ってか、お前大丈夫か? ぼろっぼろだぞ?」
『お気遣いありがとうございます……。
ですが、この程度はカレイドステッキ48の不思議機能・自己修復力(リカバリー)でこれこの通り』
サファイアの表面を青い光の粒子が覆い、やけにボロボロになっていたサファイアが元の形に戻っていく。
長門がぼそりと呟く。
「……自己の機能が十全に働いている平行世界から自身へと情報を転写、世界からの修正を欺き認識を固定。
自己修復、というよりは無限に存在するバックアップデータによるアップデート再構成に近い修復法」
『さすがは長門様。完璧なフォロー、痛み入ります』
長門の説明台詞に一礼するサファイア。
この規格外ステッキ、無駄に凄まじい技術で自己修復しているらしい。
リアルチートな長門からしても、『デタラメ』の一言に尽きるようである。
その実に無駄に高次元な会話を聞きながら、柊は何の気なしにサファイアに言った。
「よくわからんが……便利だよなぁ、お前ら」
『お前ら、というのはわたしや姉さんのことを指して仰っておられるのでしょうか柊様』
「様付けて呼ぶのは止めろって言ってるだろうが。
便利な体してるよな、ってのは素直な感想だな。羨ましい」
『そちらの魔剣様にもある程度の自己修復機能があると伺っておりますが』
魔剣にも様付けるんかい。
まけんくんしえん
16 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:03:35 ID:MRY7NaXL
ともかく、柊が不思議そうに尋ねる。
「そりゃあるけど……って、誰に聞いたんだそんなこと」
『ご本人から伺っております』
「お前ら話せるのかよっ!?」
『もちろん嘘ですが』
サファイアちゃんもなかなかイイ性格をしている。
柊がぎりぎりと歯軋りしているのをよそに、サファイアが補足した。
『先日、開発部にお邪魔をいたしまして。
その際輝明学園の技術者の方に技術提供を行う代わり、そちらの世界にある魔導技術について少し伺ったのです』
「納得」
「あぁそうですかっ。
……まぁ確かに自己修復機能があるにはあるが、たまにバラして整備してやらないと調子悪くなったりするんだよ。
俺の魔剣はもともと箒だったわけじゃねぇし、外から箒の機能つけることで再構成したようなもんだからな」
『もともと箒だったわけではない……?
聖典を使い辛いからとパイルバンカーに改造するようなものですか?』
「聖典なんて大事そうなモンに改造処理とか、そんなバチ当たりがどこにいるんだよ……。
使いづらいから改造したわけじゃねぇ。
……まぁ色々あったんだよ、色々」
どっかのカレーがそうですが。
ともかく、柊は少しだけそっぽを向いて、珍しく少し言いにくそうにそう答えた。
内心地雷を踏んだかもしれませんね、とヒヤヒヤしているサファイア。
と。彼女の主人である美遊が、今までのやりとりを聞いていたのか近くの椅子に座りながら柊に尋ねた。
「では、こっちに来てからは整備していないのですか?」
「してるぞ? 最低週に一度、無茶させたら一応その度に」
「え?
で、でも柊さんが魔剣なしで出勤してきたところは見たことがありませんが」
「そりゃそうだ、魔剣なしでこんな仕事できるわけねぇだろ。お前らだってサファイアたちがいないのに魔法少女とかできるか?」
「不可能です。……でも柊さん、さっきこまめに整備してるって仰ってましたよね?」
なんだかかみ合っていない柊と美遊の会話に、解決の糸口を見つけたのはサファイアだった。
『柊様、もしやご自分で?』
「自分の相棒くらい自分である程度バラして戻せなくてどうするんだよ」
「……できるんですか?」
「一応な。分解つっても拳銃使いみたいに完全に1部品まで分解しちまうわけじゃなくて、大体の塊ごとに分けるだけだが。
ていうか、俺はバックアップない場所に叩き込まれることもよくあったから、ある程度自分でやれないと命に関わるんだよ」
大きくため息。
苦労の偲ばれる発言なのは、彼が本当に苦労しているからである。
異世界や月匣内に飛ばされてバックアップがない状態がよくある彼には、自分の体調管理と主武装である魔剣の機能維持はできないと生死に直結するのだ。
サファイアが言う。
『マニュアルのようなものがあるとしても……よくできますね』
「あぁ、姉貴のバイク改造とか付き合わされたりしてたからな」
「バイクと魔導技術の粋たる箒の構造を……同じようなもの扱いするのはどうかと思いますが」
美遊が頭を抱える。
非常識の世界での常識人な美遊は、小学5年生ながらフライパン一つでフルコースを作り上げ、図工でキュピズムを描き上げ、算数で公式を導き出す強者である。
その代わり、彼女は論理的に説明のつかないことを受け入れることが苦手だ。
魔法少女ならとりあえず飛べそうなものだが、彼女にとっては『人間が飛ぶ』ということを想像することが非常に困難であったため、飛行らしい飛行が行えない。
魔力を空間に固定化し、身体能力の内脚力を強化して魔力塊を蹴る―――すなわち、連続跳躍とでもいうべき空中移動を行っているくらいである。
そこ、魔法少女らしくないとか言うな。
17 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:06:44 ID:MRY7NaXL
そのため、共通の理論認識をあっさりと無視した、ざっくり感覚的な言動・行動にはついていけないところがあるのである。
美遊が人生の命題にでもぶち当たったような表情で深刻に悩んでいるのを見て、サファイアが励ます。
『美遊様、気になさる必要はございません。
論理飛躍をして考えることを放棄していれば、論理の発展はありません。美遊様のような考え方があるからこそ、人類は発展してきたのです』
「……なんかよくわかんねぇが、あれはバカにされてるってことでいいんだよな、長門」
「あなたが日常的な場面で論理的な思考法を実行しないのは事実」
そう言われると、柊にとっても言い返し辛い。
ごまかすようにため息とともに黒く苦い液体を飲み下す。
そんな柊に、長門がたずねた。
「結局。『羨ましい』という言動はメンテナンスの必要性がないことに対する発言?」
「あーいや、別に手入れそのものを嫌だと思ったことはねぇし、面倒だって思ったわけでもないな。
そもそも魔剣に対して思ったわけじゃないしな」
柊の発言を聞いてしばらく長門は黙りこみ、心なしか声に力を込めて告げた。
「私が言うのはおかしい。それを理解した上で発言する」
「? なんだよ」
「―――『人間』に自動修復の機能が欲しいという発言は、人類の倫理的に発想がおかしい」
長門は柊の発言を『人間がサファイアみたいに自動的に傷治ったら楽だよな』というように受け取り、その考えは『人間』が持つべきものではない、と言った。
柊は、しばらく長門の言葉と自分が言った言葉を複合して色々考えた後、ようやく理解。
自分の言葉の足らなさと、長門の気遣いに苦笑しながら答えた。
「なるほど。悪かった、確かに俺そんな風にとれなくもないこと言ってるな」
なにやら笑いをかみ殺している様子の柊を見て、長門は首を傾げ、なにか間違えた?と尋ねる。
そういうことじゃなくてな、と柊は続けた。
「俺の世界には回復魔法ってもんがあることは知ってるよな?」
「理解している。ノーチェによる施術過程を見た」
「そうだっけか。
まぁとにかくアレが使えれば自力で回復することができるんだが、どうもその手の才能がないのか俺が使うのは難しい。
自力で回復する手段がないと、たまに歯がゆい思いしたりもするわけだ。
だから、回復する手段がある奴は羨ましいなって言っただけだよ」
ケガしたら自動的に直ればいいのに、と言ったわけではなく、回復手段のない自分の身が恨めしい、という意味での羨ましいという発言。
柊は言葉を使うのが上手いわけではないので、こんな行き違いもある時はある。
長門はそう言って苦笑する柊を見て、一言。
「わかった」
「ならいい。
けどまぁ、確かに回復専門要員がいてくれると便利といや便利なんだよな。
ノーチェは魔法使いとしても回復専門じゃないから、あんまり危険な状況だと頼りにくいし……」
ぶつぶつ呟きながら考え出す柊。
執行部室において回復というと、初春が『風紀委員』用の応急手当キットを持ち込んだものとノーチェの申し訳程度の回復魔法のみだ。
それで対応できない場合は病院に搬送されることになる。
今のところそれで問題は起きていない。たとえその病院に若干人間的信頼の置きづらい医師がいたとしても。
問題は、対応できるかできないかがノーチェ一人しか判断がつけられない、という点だ。
彼女だって休みを取ることがある。そういった事情でノーチェが執行部室にいない場合は判断が遅れる可能性があるのだ。
ならば彼女がいない間だけでも、回復魔法を使用できて、その上回復魔法で回復しきれるのか容態を見ることのできる要員を確保しておきたい。
そんな考えが、ここに人が集まりだした頃からあったといえばあった。
柊も年下の仲間たちと共にいて、彼らと一緒に活動している以上は彼らへの危険や負担を減らしたいという考えがある。
それが同じ仕事仲間への、彼なりの仲間意識―――本人は気づいていないが、それが部隊や組織に対する俯瞰的な意識である。
>16
大丈夫、さくらも最初は跳躍してた。支援。
19 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:11:55 ID:MRY7NaXL
長門は内心、部隊単位の統率者としての柊の適正を考えながら、そんな彼に対して声をかけた。
「必要性を感じるのならば探せばいい。委員全員に依頼した方がより効率的」
「それもそうだな。よし、んじゃ後で聞いて―――」
みるか、と言いかけた柊の言葉を皆まで言わせず、ある声が割り込んだ。
「そういえば、柊の方はどうなのよ」
今までまったく別の話をしていただろう美琴の声だった。
あまりにも唐突な質問に、思わず聞き返す。
「どうって、何がだよ。話がまったく見えんのだが」
「だーかーらー。柊の方は、彼女とかどうなってんのって聞いてるのよ」
美琴の方を見れば、なんだかぐったりと机に突っ伏している植木。美琴と同じく興味深そうなベホイミとイリヤ。ハァハァ言ってる不審人物っぽいルビー。
推測するに、恋愛関連のことをもう根掘り葉掘り聞かれた植木と、加害者たちという構図だろう。
勢いに圧される美遊と我関せず状態を貫くサファイア、長門。
そして聞かれた柊は、美琴の質問そのものがまったくわからない様子でいぶかしげに尋ね返す。
「彼女がどうなってるって……どういう意味だよ?」
「ったく……アンタの周り、結構女の子いるでしょうが」
「っていうか、執行委員も結構女性ばっかりッスよねー。大抵別に好きな人いるっぽいッスけど」
「彼氏持ちじゃないアンタが言うな」
ベホイミ撃沈。
いや、彼女も同性からはかなり好かれてるんですけどね? 不毛とか言ったら負け。
ちょっと言い過ぎたかなー、と美琴が彼女を励ましているのをよそに、イリヤがその言葉を継いだ。
「えーと、つまりね。柊さんは彼女さんとか、いるよね?」
「なんでいる前提で話してんだ。そういう意味で付き合ってる奴はいねぇよ。
ていうかそんな青春的なイベントが俺にあるわけねぇだろ」
その瞬間、部屋に重く重く沈黙が落ちる。
こういう時、とりあえず空気をぶち壊すのはふよふよ浮く飛行物体だ。
『……え、なにそれギャグですか?』
「人の発言をとりあえずギャグ扱いすんなっ!?」
ルビーの言葉にツッコミを入れる柊の様子からは、冗談や虚言のようなものは見あたらない。
長門や美遊たちも巻き込んで、少女(+飛行物体)たちは円陣になって小声で会話を始める。
『どう考えてもあれギャグ発言にしか聞こえませんよねー』
「さすがにあれは冗談だと思いたいんスけど」
「脈拍呼吸ともに正常。個人的な見解を述べると、彼は表情筋一つ動かさない虚偽の発言が可能なほど器用でない」
「長門さんがそう仰るなら、やはりあの発言は本気ということだと」
『逆に正気を疑いますが』
「っていうかちょっとおかしいでしょさすがに。
報われないにも程があるわよ、アイツの頭の中で寄ってくる女の子ってどういう変換されてんの?」
『ご本人に確認をとってみればよろしいのでは』
「それもそうッスね。一度きちんと確認とってみればあの意味不明なスルー力も理解できるかもしれないッス」
「では、とにかく確認をとってみるということで」
円陣解散。
20 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:15:55 ID:MRY7NaXL
美琴がえへん、と咳払いをし、とりあえず一番彼との関係を噂されている相手について、できる限り自然に尋ねた。
「えーと……あ、そうだ柊。赤羽理事長代理ってどんな人?」
「なんだよ改まって。一度会ったことあるだろうがお前ら」
「いいから答えなさい。アンタから見てどういう人なわけ?」
美琴の真剣な表情に少しばかり気圧されながら、柊は答える。
「お、おう。
くれはは……いつも能天気そうに笑ってるが、あれで結構頑固者で責任感は強い方だな。
そのくせ貧乏くじよく引かされて、よく色んな連中に狙われて、それでも笑ってるような強いヤツだよ」
「どんなヒロイン属性よそれ。
……で? その赤羽理事長代理は、アンタにとってどんな人なわけ?」
「俺にとってって……幼馴染以外に何かあるのか?」
彼女が泣きそうなことをさらっと言わないであげてください。
美琴が絶句している間に、柊はさらに言葉を継ぐ。
「この間元気にしてるか顔見に行ったら『アポイントくらいとりなさいよこの馬鹿―――っ!』ってヴォーテックス乱射の的にされたからな。
とりあえず差し入れだけ置いて帰ってきたけど、やっぱりストレス溜まる仕事なんだろうな、理事長の代理って。
邪魔しちゃ悪いからそれからは仕事の用事がある時以外は行ってないぞ」
くれはが動転したのは、仕事に没頭していたところに急に彼がやってきたからなわけで。
準備がなくて(くれは視点で)酷い有様のところを見られて恥ずかしいという気持ちがあったからなわけで、別に会いたくないわけでも邪魔になるわけでもないのだが。
……この男がそこに気づくのはいつになるだろうか。
美琴が痛くなってきた頭を押さえながら、他の少女たちについても尋ねていく。
その度に「後輩」とか「近所の子ども」とか、まるで自覚のない発言を出してくれる目の前の馬鹿に電撃叩き込みたい気分になりながら、必死にそれを押さえる。
ちなみにそんな彼女の後ろでは、
「あ、あれが釣った魚にエサをやらない類の人間の思考ッスか」
『ははははは、素敵に無敵に見事に殺意が湧いてきますねぇ。
ああいう方がいるから世の乙女が泣くことになるんです。ここはちょっと殺っときましょうか、死なない程度に』
『駄目です姉さん、証拠が残ります』
「さ、サファイア。言ってることが物騒すぎ……」
「そうだね。こういうのを外から近くで見てると自分の身にも覚えがあるから、なんだかちょっと泣きたくなってくるよ……」
「殺ろうサファイア。証拠が残らなければいいんだよね」
「殺害予告と判断。状況証拠である発言はすでに私の記憶領域に保存した」
こんな会話が繰り広げられている。
おそろしい場所ですね、執行部室。
しばらく思いつくだけの人間について柊の自覚を聞いていたが、それが全て恋愛関係でないものだと言われ、頭がくらくらしてくる美琴。
ため息を大きくついて、美琴は近くの机に腰かける。
「なんていうか……アンタ、1回病院行っとく? いい医者紹介するわよ?」
「哀れんだ目で俺を見るなよっ!?」
「哀れっていうか、かわいそうっていうか……どう表現すればいいのかしらね、コレ。
忠告しとくけど、いつか後ろから刺されるわよアンタ」
美琴が何に対して呆れているのかわからないため、柊は頭に大量の疑問符を浮かべている。
しえんー
22 :
執行委員の有閑:2009/05/15(金) 23:18:27 ID:MRY7NaXL
もう、この男に対して恋愛面での成長を促すのはやめよう、とさじを投げて、一つ伸び。
「あーもうムダムダ。ものすごく無駄なことに時間消費した気がするわー。
アンタのせいだからね、なんか弁償しなさい私の貴重な時間」
「どうやってだよっ!?」
「そうねぇ……久しぶりにカラオケ行きたいかな。この面子で。弁償なんだから、アンタの奢りでね」
にやり、と笑って美琴が他の面々に視線を送る。
「あぁ、いいッスねー。最近歌うようなことしてなかったッスし、おもいきり声張り上げるのは楽しそうッス」
「わたしも行きたーい! こっちに来てから歌ってなかったんだもん、穂群原のローレライの実力を見せてやるー!ってカンジっ!」
一番はじめに反応したのはベホイミとイリヤだった。
それにおずおずと尋ねるのは美遊。
「あの……カラオケって、なに? サファイア」
『伴奏機のことです、美遊様』
「電子音による既存音楽の自動演奏機。今回の場合、自動演奏機の設置してある個室を用意した店舗に赴き歌うことを指す」
サファイアと長門が補足説明。
ほとんどの人間が行く気になっているのを見て、場を味方につけた美琴がイタズラっぽく柊にたずねる。
「決まりっぽいけど、どうする?」
「発想から決定までが音速過ぎるだろっ。
……ったく、わかったよ。全員で行くんだったら、ノーチェと初春帰ってくるまで待った方がいいだろうからそれまでは待てよ。
あと、曲の予約入れといても仕事入ったら直行してもらうからな」
けってーい!と手を打ち合わせる少女たちを見て、ため息。
今日はやけに仕事の少ない日だったし、たまにはみんなでこんな息抜きをするのも悪くないかもしれない、と思いながら。
ちなみに。
『ついでに勧誘も一緒にしちゃおうか』という意見が通り、楓も合流し。
カラオケしながらたくさんの執行委員に熱烈に口説かれ。
『拙者の時間の空いている時限定でよければ、そちらに伺ってお仕事させていただくでござる』という返事を受けて。
カラオケ大会が新委員就任大宴会に発展したのは、また別のお話。
fin.
パックの冷凍みかんが最近のマイブーム(挨拶)。
どうも、夜ねこです。冷凍白桃もおいしいよね(どうでもいい)。
なかなかない珍しいシチュエーションでの投下なのでちょっと調子のりました。
ついでに車内で瀬戸花見ながら投下。運転変わるまでの間の投下です。
今回は執行委員たちの日常+おまけの話です。執行委員シリーズ、気づけば正史だけで5つくらい書いてる……。
いや、短編ばっかだから長編書いてる人の苦労と比べればアレなところはありますが。
んじゃ、今回初出さんー。
綾崎 ハヤテ 白皇学院高等部@ハヤテのごとく!
わぉ、今回も一人だね! ユーノくんは他の方が出されてたから大丈夫だよね!ね!と言ってみる。
じゃあ、レス返し。
>>265 あざーっす! そう言われることがなにより夜ねこのエンジンにイグニッションしてくれます。
>>266 あざーっす。マスターは苦労人ですし、しばらく一ところに留まることもなかったんで、
こんなささやかな日常が何よりも大事だと思ってくれてるってことで脳内補正かけてくれると嬉しい。あと、失敗するのは才能がそっち方面向いてなかったからとかね。
>>267 ノーチェの肖像権は自分には帰属しないんです。つまりはノーチェの可愛さは全て王子パワーです。
励ましのお言葉ありがとうございます。ノーチェ以外のあまり日の当たらない子の魅力も引き出したいなと思いつつ、夜ねこの何十パーセントかはノーチェで出来てます。
>>268 でも本人はきっと前線で頑張りたい気持ちもあるんじゃないかなーと思ってみる。
>>269 逆にある意味狙った。そうやって読む人は絶対いると思ってた。
>>270 楽しいセッションリポートありがとうございました。セッションのテンションの一助となれたのなら幸いです。
>>271 普通、隠れながら能力を扱う人って社会立場的に力を出せないだけで、歴史の裏で動くために常に努力は積みますからね。
吸血鬼ってことで昼間動けなくて、夜にしか動けないからカゲモリ所属なさっちんはとても貴重です。
空っちもそうですよね。元スペック超高同盟とか作っちゃったらいいんじゃないかなー。
24 :
夜ねこ:2009/05/15(金) 23:25:47 ID:MRY7NaXL
今回の話。
執行委員にだってヒマな日はあるんですよーネタ。
間に別の話は書いたけど、前の「交流」がほぼ柊しか出ないくせに半分くらいガチバトルという実に偏った編成の話だったんで、ちょっと今回は柊分薄めに頑張ってみた。
他の委員が執行委員にいる理由とか、あの場所にいることで人格に関わるところまではいかなくても人当たりの変わったところとか、そういうことが書けてたらいい。
長門さんについて。
……超難しい。むしろゲキ難しい。つーかなんでこんなこの子難しいの個人的にはタバサより難しかったわちくしょう。
引越し整理中の荷物から「憤慨」探し出して何回ページめくったかしれん。
原作よりも話す頻度が高いのは仕様です。申し訳ない。
執行部内の立場としては、準執行委員くらいの扱いを受けてます。
執行部室自由に出入りして、初春と一緒にハッキング防止プログラムを作ってたら、うっかりハックしようとした相手に自動的にクラックかますプログラムができたり。
すぐに執行部室内で実力行使しようとする相手への抑止力になってたり。食べたことない食べ物食べたり。積んだ異世界ギャルゲーこなしたり。結構楽しくやってる模様。
長瀬さんについて。
もし次回正式に執行部ネタ書く時が来たら、最初からいたかのよーにしゃべってくれると思う。
まほら武道祭とかでもかなり派手なことやってたし、ネギま!の世界ではもうバレてる人にはバレてるんじゃなかろうか。くー老子は普通の人間だし、適応力は高いはず。
エヴァ様は昔のこともあるから隠れててって言われたことにしといてほしいなぁ。
おまけについて。
みくるちゃんがおかしいことになってるのは仕様。
学従連は学メ連にしようかとか思ってたこともありました。本職の従者さんたちによる、己の技術向上のための組織だとでも思っといてください。
キョンは大概の危機的状況には慣れてるはずですが、人間以上の大きさの刃物っていう見た目に現実離れした凶器とか持ってる人間見ちゃったんでちょっとトラウマ。
そのため輝明学園生にはちょっと苦手意識アリです。
あくまでちょっと心理的に壁がある、というか、あんまり関わりになりたくないと思ってる、くらいですが。見たら逃げるなんてことまではしません。
さて、本日はこのへんで失礼します。
また何か書きました時にでも。
釣った魚に餌をやらないと言うか、魚が釣れている事にも気づいていないと言うか。
あ、あとこの世界にまともな病院はあるんだろうか。
まともな病院はなくとも、普通の医者以上の腕を持った人物がゴロゴロいる可能性もなくはない
投下乙です。
平和な一日も良いですね〜。みんなの絡みも読んでて楽しいです。
>人当たりの変わったところ
原作準拠だと…みゆきちさんが大変な事になるのでw
他のみんなと少し打ち解けててくれてよかったよかった。
…そういや確かに「回復のエキスパート」って発想はなかったなあ。
>病院
学園都市と麻帆良のものくらいかしら?
大学付属病院みたく学園付属のものがあれば来てるかもしれないけどそういう作品はあったかな。
28 :
罵蔑痴坊(偽):2009/05/16(土) 00:05:18 ID:PJqW6I5M
乙。
その後の報告を受ける顧問の先生たち、と言うネタが浮かびました。
今ちょっと書いてますんで。
『話は全て聞かせて貰った』
「なるほど、勧誘に成功したか」
管理棟職員室。
執行部顧問の目同樹里亜は、イリヤと美遊からおおよそのあらましを報告されていた。
因みにこの目同先生、本来は“ライダーのサーヴァント”という、一種の使い魔のような存在なのだが、学園世界に適者生存して教師をしている。
「ふぅん、忍者、ねぇ……」
横から保険医の香椎先生がファイルを覗き込む。
「やはり、こういうクラスは珍しいですか?」
目同先生が水を向けるが……
「いや、一山いくらで雇えるし、忍者みたいな挙動の生徒は山ほどいたし」
(香椎先生の学校って、普通系ですよねぇ?)
(魔法使いも魔物もいなかった筈だけど……?)
思わずヒソヒソ話を始める三人。彼女らは佐々木絵真ファンクラ部の存在を知らない。
* * *
児童二人が去った後で……
「もしもし、荻原校長をお願いします……あ、目同です。実は、執行委員に麻帆良の……既に御存知でしたか」
『まぁ、二足の草鞋にもなりかねなかったが、カゲモリの正式なメンバーでもないのでな。
調整役として誰かを加える事も考えていた所だ、手間が省けたよ』
「しかし、うちの衛宮や遠坂、或いはマスターが推薦されるんじゃないかと気が気じゃありませんでしたよ」
『穂群原や冬木の関係者は、本来扱いにくいものだからな。
君やあの子達、或いは氷室君の様な存在はあそこでは珍しいんだよ』
“在り得ざる者共の中で、在るべくして在り得ざる者”
目同たち4人をそう評したのは誰だったろう。いわゆる“ジジイ四天王”の一人だったろうか。
少なくとも、目同の記憶の中では曖昧にされており、操作された可能性は辛うじて認識出来る。
ふと、門矢と目が合った。
彼もまた、ある意味では“在るべくして在り得ざる者”だ。
(あるべき時間軸の中に戻った時、この慌しくも捨て難い日々はどうなるのだろう?)
今はまだ、その答えを知る時では無い……
30 :
罵蔑痴坊(偽):2009/05/16(土) 00:15:29 ID:PJqW6I5M
……えー、謎だけブン投げておきました。
“”で括った与太は、自分でも意味が分かりません。
スピンオフ作品の扱いって、厳密に言うときっとややこしいのに誰も気にする事が無い。
学園世界の懐の深さを思い知らされました。
……後半、ちょっとNWキャラがいないとアレかな?と思って、荻原校長にお出まし願ったらこうなったんですよ?
カゲモリ云々は、完全に口からでまかせ。麻帆良からは既にエヴァが出てますしね。
お二方投下乙です
>>24 回復のエキスパートと聞いて、真っ先に東方仗助が浮かんだ俺はもうダメかもしれぬ
>>24 投下乙、なんとなくだけどキョンの考え方がいいですね〜
学園世界とか多重クロスものだと必然的にほとんどのキャラクター達が“普通”や“常識”って事を忘れがちなのに、普通のままで(自分の)常識を保ってるキョンがすごく魅力的に見えました
輝明学園みたいなトンでも系と一度でも関わった普通の人間なら苦手意識ぐらいもつと思いますし(笑)
投下乙です。
平和、いい響きですね。(棒読み)
ところで、学校があればいいんですよね!
もって来たい所が学校があるんですがしているのはクラブのみというところで・・・
乙乙
回復のエキスパートか……ついにこのリビングレジェンドの出番ね!
回復のエキスパートで学園物……王大人でどうか。塾長代理だし。
「柊蓮司、死亡確認!」
「おお、助かったっすね、柊。生死判定にファンぶった時はまた王子の悪い病気が出たかと冷や冷やしたっすよ」
「ほんと、王大人がいてくださらなかったら道返しの玉のお世話になってるところよ、あなた」
「次のシーンの登場判定、失敗しないように注意すること」
王大人「…orz」
エリー(アトリエの錬金術師)なら回復アイテム作れるような。
夜ねこ氏が詳しくないのかもしれないし、『回復専門要員』ではないだろうけど。
夜ねこ氏が知ってそうな作品っつうと…麻帆良の近衛このかがヒーラーだね。今なら漏れなくお嬢様をお守りするせっちゃんもついてお得w
アトリエ系は回復アイテムは半分以上が食べモノというのが微妙かと
魔人学園から引っ張ってくれば、美里や高見沢が回復型だわな
ま、前者は生徒会長やってるからおそらく暇がないってのと
後者はそもそもこっちに来てるのか?という問題がw
>>37 このかは積極性高いから学園世界の住人と結構深く関わってそうだし、来てるヒマとかなさそうに思う
保健委員とかにとられてそうだし。いるのか知らないけどね保健委員
ユーノくんも回復魔法使えるけど、彼はどちらかというとヒーラーというよりディフェンダーだからなぁ。
各種防御魔法と捕縛魔法、加えて転送系魔法も使えるから喧嘩の仲裁にはうってつけ。
さらには書類仕事もかなりのレベルでこなせるから初春とノーチェの負担も減ってあれ何この高性能フェレット。
問題は火力が低いから『学園の敵』とか相手だと火力担当と組まないとどうにも出来ないことですか。
あとは作中でも言われてた通り友人関係のしがらみだけど…よく考えたら彼学校に通ってなくね?学園世界には来てるっぽいけど。
同じことがはやてちゃんとこの守護騎士とフェイトちゃんの使い魔にも言えるかも。
>>40 ヴォルケンリッターの連中は「はやての所有物」って扱いだと思えば問題ないと思うけど……
学園世界の中で学校に所属してない人物って、どういう扱いになるんだっけ?
>>41 巻き込まれて来ちゃったってのはいるみたいだな
少数みたいだけど
>40
>問題は火力が低いから〜
火力担当の増援が来るまで持ちこたえられそうだから何とかなるんじゃね?
何気に「時間稼ぎができる」っていうのは結構重要だぜ。
学園都市や麻帆良学園とかは中にある店や店員とかごと転移してそうだ
「学園世界」の事を聞きつけて出店しに来る人も稀にだがいるんじゃないか?
居酒屋ろんぎぬすの様に。
>>43 言われて見ると確かに。
上手くスカウトできれば東棟に住んでるんじゃね三人目になりかねないけど原作アニメ以上に活躍できるかもだねっ!
StrikerSでは殆ど出番無かったもんなぁ…。A’sでも後半はほぼ図書館に篭りっきりだったし…。
そういえば、何スレか前に所属うんぬんの話誰かがしてたような気が……
この辺は共通認識にして決めておいた方が作者さんたちも書きやすいんじゃないかな、と言ってみる
線引きは大事にしようぜ。
それでも登場させるなら、ユーノにしろヴォルケンにしろ納得のいく巻き込まれ方で出してくれ。授業参観とか。
>>46 しかしユーノのことだ、図書館島で探険三昧かもしれん
ユーノくん+図書館島とか言われると
トラップにでも引っかかって、再び(なぜか)フェレット化して戻れない
→現在はカモ(ネギま共通)やモツ&チシミ(ネギま!?)と同列扱い中
みたいな不幸状態になってる光景しか思い浮かばない、ボスケテ
>>49 どんぺりを加えれば動物のみクロスが出来るのかも
ふむ、つまり学園世界とは別にカオスガーデン的な動物王国クラスだな!
>>51 まず学園世界とそれが別のシェアワールドとして存在させたいなら、
自力で、ナイトウィザードのキャラを絡ませた上で、書いてみればいいのでは?
さすがに『学園世界』なのに学生や教師とか学校に所属してない動物とか入れるよりは、別もので(シュアとか別にして)作品がいいと思ったんだぜ
問題は最後の敵が自然破壊で人間になりそうな事だが(笑)
>>53 頑張れ。
で、思ったのだが
ろんぎぬすという便利な舞台ができたんだから、ここは共通点を持つ奴3〜4人くらいを集めると面白い話ができそうな気がするわけですよ
なんか面白い共通点もった組み合わせとかないかね?
ふと、学園世界に来てから春の召喚の儀式やったせいで学園世界中のイロモノ動物召喚してえらいことになったトリステインの庭の光景が頭をよぎったw
で、誰がかわいそうなアレを呼び出すんだ
あかりんの弁当を召喚するルイズが浮かんでしまった
サイトがすでにいるから時期的に1巻でちらっと出てきたケティと同学年が召喚儀式することになるんだよな
チャージマン研も学生であったことを思い出した。
>>55 巨乳ハーフエルフのテファが記すこともはばかれるという虚無の最後の使い魔を召喚する光景が浮かんだ。
>>41 >学園世界の中で学校に所属してない人物って、どういう扱いになるんだっけ?
学生だったら確か、輝明学園に所属だったな。
学生以外の場合は決まって無いけどね。
あと、ユーノは保管庫の短編の「とある魔法少女の憂鬱」によれば麻帆良の図書館島で蔵書整理のアルバイトをしているらしい。
まぁ、スカウトするのには問題無いとは思うけど。
つまり、病床のなのはの治療費を稼いでいるんですね
>>60 ……?
学園世界で所属のない「学生」って……誰?
学生外で、ってことならぱっとノーチェが思いつくけど、あいつの所属ってどうなってたっけ?
>>60 >記すこともはばかれる
天……もとへグィードが使い魔と申したか
連想したとたん大惨事の予感ががが
>>62 横島達GS組みとか。
学園世界の戦い(魔神皇編)
第04話:玲子の一日
にその光景があった。
>60
それは、「所属する学校の(やって来て)無い」学生と言う意味なら、とりあえず輝明学園とか。
ユーノの現状は「麻帆良学園の臨時司書」かな?
>62
柊蓮司は一応「輝明学園OB」にして「肩書き:学生」だったな。
ノーチェは……「肩書き:ノーチェ」でいいよ、もう。
>64
横島達は彼らの学校の生徒でね?学校の名前忘れたけど。
>所属の無い「学生」
>>64に補足するなら当の玲子さんもそうなるかと。
軽子坂学園は学園世界と繋がってるのとはちょっと違うし。
>ノーチェ
「特別執行委員」かな。柊と一緒で非学生の執行委員、だったかと。
>GS美神の横島たち
調べてみた。
机妖怪の愛子さんの内部にある異界の学校内にいる時に
その異界の学校が学園世界と繋がった、そうな。
あの面子は男子と女子で学校違ってるし。
…ところで何でくれはは学園世界にいるんだっけ?
柊がいる理由づけなら見つかるんだけど。
>>66 そりゃあ天文部OGなんだから出張って当然ジャマイカ。
天文部なら銀星学園のキャラを! 六つ星きらりを! 天さんを!
鳥坂先輩並みに暇があると入り浸って、守護者代行の仕事は寝てる間に仕事してくれる妖精さんに任せてるとか。
くれはの初出がすでに
「(カゲモリ探しで)忙しい校長の変わりに理事長をやって輝明学園トップとして動く」
という微妙にズレた立場で柊を肩書き学生にしてるシーンだからなー
それが色んな人に通しで受け取られてる以上、
1 柊と同じく最初から転移に巻き込まれた(巫女クラブは赤羽の本筋が関わるって話があるし、そう無理はないはず)
2 校長に呼ばれた
のどっちかで通すべきじゃないかな?
あと、ちょっと調べてみたら「ノーチェの一日」で
「学生でない」上、学校の付属物(学食のおばちゃんとか)にも「所属」のない人物は、
「極上生徒会」の管理下におかれることになるって書いてあるね。
ノーチェは管理下におかれた後、執行部に配属が決まったみたいな感じかな?
嵐を呼ぶ幼稚園児との絡みを妄想してみる……って、幼稚園って学び舎なんだろうか。
保育所よりは学び舎っぽいような気もするが……どうなんだろう
見たいか見たくないかで言えば、激しく見たいのだが
保育園から大学院までカバーする巨大学園があったような気がするし、大丈夫じゃね?
しんちゃんのクラスは「勇者」なんだろうなあ。
劇場版限定でな
何かあるたびに世界結界からご指名がかかる
魔物使いじゃね? 豚と合体して変身ヒーローになるし
【それは電王コラボだ】
野原さんちのしんのすけくんは基本勇者/ディフェンダーじゃないかと思う
ただ、仲間を庇うというよりは敵の妨害をする、といった感じのよーな…
あ、あと保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省の管轄なので学園世界に登場させるならば幼稚園の方が妥当かと。
つまり野原しんのすけは登場できるけど榎木実は登場できないという<『赤ちゃんと僕』なんて憶えてねえよ
幼稚園から大学まで一貫となるとリリアン女学園が思い浮かぶ…正確には大学院まであるらしいけど。
けどレイニー止めしてる自分には登場させようが無いぜHAHAHA!(w
ダイス目操作能力のに長けているのか
納得した
>77
カオスフレアだと軸が「攻撃」「防御」「味方支援」「敵妨害」なんで解り易いけど、
NW2ndだと軸が「武器攻撃」「魔法攻撃」「防御」「味方支援」だから「敵妨害」ポジションの奴を
どのクラスにするかが悩みどころだよなぁ。
やっぱりキャスターじゃないか?異能者吸血鬼の
ネイティブギフト+血の呪い+始祖の血脈+タンブリングダウン+スロウ
そろそろ卓ゲでやれば?
さすがにちょっと脱線しすぎだと思うけど
学園世界でフードファイト(普通に大食い的な意味で)とか考えてみたけど、肝心のナイトウィザードに大食いキャラがいたっけ?
逆に考えるんだ。
料理を作る側になればいいと。
そう。最終難関はあかりん弁当10個とか。
>>82 絶対あかりん弁当ネタがくると思って予防線張ったんだよ。なんで出すかな
>>83 あー、現行版だとスクメズパーソナリティのあの子か。いけるかもなー
他の学校からだと誰がいけそうかな
今出てきてる作品のキャラだと…
リルカ=エレニアック(WA2)、タバサ&シルフィード(ゼロの使い魔)、サクソ(ぱすてるチャイム)
この辺かな?大食いキャラとして認識されてそうなのは。
まだ未登場の作品のキャラだとまあ、探せば結構いるんじゃないかってくらい。一般的な属性ではあるし。
あ、あとは学園都市のインデックスもそうかな?
長門もなにげに大食い
>>85 ヒーラー見っけ。スゲエ書きづらそうだけど。
>>81 おむすび限定でマユリ
一応ライフパスでハラペコ取ってる
あ〜る君は五合飯を一気食いしたよ。
国府高専の仁村桐生(BREAK-AGE)も、甘い物なら幾らでも。
おっと、ならばきぐるみのあの人を!
>91
軍曹に大食い属性なんてあった?
【銀猫にも無かったと思う】
モノを限定して良いならカレーでシエルとかな。
後は・・・るーさまw
アゼルは大食いと言っていいんだろうか
は、そういえばベル様は暴食をつかさどる、腹ペコキャラだった!
刃牙もかなりの大食い。
保管庫見てきたら学園世界内の組織ページが改造されてた
そこ見て疑問に思ったんだが
例の闘技場的な同好会(いい略称欲しい)、D-2級までは会場借りない・観客もいないみたいなんだよな
ってことは野試合なんかでランキング決まってくのかなー、とか思った。
さすがに審判いないと判定荒れるだろうからいるんだろうが、現れるのが遅いと野試合の場合結構な被害出るよな
大門高校のKファイト方式に、魔法使い的な技術による携帯型複層式結界とか設置してジャッジしてるのかね?
げ。
執行部って、世界の敵自体に対しては動かないのか。
んー、どうしよう。
>>98 あくまで「組織的には」行動しないってだけみたいだが……<保管庫
まぁ、別に作者さん自身が項目作ってるとは限らないし、業務内容変わっても問題ないんじゃないか?
業務内容が変わるだけの理由がきちんとあればいいと思うけど
執行委員の連中は割とお人好し揃いだから、委員の誰かが
「ちょっと世界の危機と戦ってくるから力貸してくれないか?」
って言ったら大抵手伝いそうな気もするけど
かりんお嬢様とかいたら大喜びしそうなレギュなんだがのう>D‐1〜3
>>97 特別じゃない会場借りるとか、立会人呼んで迷惑かからんとこでやるとかジャマイカ
あれだ、激しく野試合とかやると執行委員だの選抜委員だの出張ってきて勝敗とか有耶無耶になりがちだから、ガチにやりたい奴は相応しい場で闘るという意識が根付きつつある。とかそんな感じで
かりんと聞いて増血鬼の方が真っ先に出てきた俺って・・・
呼ばれた気がしたので来ました。前回語れなかった設定をつらつらと。
>>97 D−2は大量にいる(1000人のうちの半分以上がD−2)ので突発的にストリートファイトが発生したり、
邪魔の入らないところで果たしあいやったり、D−1の試合の前座でやったりと色々です。
一般人に被害だすと極上委員会に目をつけられるので注意しましょう。
ちなみに、基本自主的な同好会活動なので勝っても金銭等が支払われたりはしません(たとえD−1同士の試合でも)
あくまで“強い奴と戦える”がメリット。好きでなきゃやってられない設定です。
(試合者同士が負けた方は勝った方にメシをおごるとか約束したりするぐらいはあったりしますが)
なのでよっぽど勝ち負けにこだわる奴以外はお互いの合意で勝敗が決まります。動けなくなったり降参したりと。
>>100 ちなみにD−3はマイナーリーグと言うわけでは無く、あくまでも“格闘技”にこだわりたい方のために用意しました。
D−3の上位はそこら辺のD−2よりも強かったりします。あとはD−3からD−2に移ってあっという間にD−1になったり。
しかし改めて学園世界って優秀だよな、昔は作者さんが来なければスレ止まってるのも珍しくなかったのに
話題が尽きないとこの事か……クロススレが学園世界スレになりそうな危機感は相変わらずだが
確かにw
東方の人や聖剣の人も復活してほしいな・・・
スレが動き続けるというメリットはでかいと思う
>>96 …そういえば刃牙はまだ高校生だったか…
完璧に忘れていた…w
107 :
98:2009/05/18(月) 15:45:06 ID:MPfS+kei
>>99 「組織として」動かないんだと、ちょっと困るなあ…と思っただけ。
まあ、そういうシーンはまだ書いてないから、修正しようと思えばいくらでも修正できるんだけどね。
執行部以外で、ある程度組織的に動くとしたら何がいいかなあ。
カゲモリはあんまり堂々と動けないだろうし…… うーん、執行部の特別任務にしちゃうのがエレガントかしら。
通常任務ではない、くらいがいいかも
ふと、学園世界で1Lvサンプルキャラ作成と言う電波がよぎった。
輝明学園以外の所属だとどこの学生をどのクラス相当でつくると良いんだろう?
サンプルキャラならどの所属かはPC側に決める自由があった方がいいかも。
適当言ってみるが、
ファンタジー系、現代(超常能力)系、現代(科学技術)系とかで大きく分類して
それぞれにアタッカー・ヒーラー・ディフェンダー・キャスターの4種を用意するとか。
どの学園所属か、さらにどんな組織に所属してるか(どんた立場か)とかは
PLに設定してもらえばいいんじゃない?
>>110 となると…こんな感じかな?
0.正義の味方(アタッカー/勇者) :ザ・主人公。世界系統の指定は無し。
1.喧嘩自慢(アタッカー/龍使い) :拳1つで喧嘩に明け暮れてきた、不良学生。現代系推奨。
2.探究の使徒(キャスター/錬金術師) :研究者。現代系でもファンタジー系でも可。
3.神の使徒(ヒーラー/聖職者) :いわゆる神官。ファンタジー系推奨。
4.魔法の担い手(キャスター/魔術師) :いわゆる魔法使い。ファンタジー系推奨。
5.軍の狗(アタッカー/強化人間) :特殊な訓練を受けた兵士。現代系推奨。
6.傍らに立つもの(ディフェンダー/魔物使い):何か守護霊的なもの(スタンドやペルソナなど)がついたキャラ。どちらでも可。
7.呪われし牙(アタッカー/人狼) :キュマイラや悪魔憑きなど、人外に変身する能力の保持者。正体を隠している。現代系推奨。
8.秘伝の継承者(ヒーラー/陰陽師) :元の世界ではほとんど知られていない秘伝の伝承者。現代系推奨。
9.迷宮の探索者(ディフェンダー/忍者) :シーフやスカウトなどと呼ばれる、ダンジョン探索の専門家。ファンタジー系推奨。
>>111 「実は人間じゃありません」キャラ分が不足してるので
大いなるものとか吸血鬼を足してもいいかなと思う。
後はいい感じかしら。
前に出てた学園世界ライフパスとか使えばなかなかいけそうな気がしてきた。
魔法の担い手に被るかもしれないけど、魔法少女分と異能力者分も欲しいな
「実は人間じゃありません」
て人は表舞台に出ることを嫌いそうだよなあ
>>100 確かに、派手にやると執行委員とか選抜委員とかの待ったがかかりそうだよな>野試合
そういう邪魔が嫌なときに、予めD-xの試合であるという体裁をとっておくのはいいかも
>>112-113 じゃあ…
10・夜の貴族(キャスター/吸血鬼) :長生きして力をつけたデイウォーカー。現代系推奨。
11.世界の代弁者(キャスター/大いなるもの):強力な力を持つ何かに選ばれ、力を獲得したもの。どちらでも可。現代系では魔法少女がこの分類。
12.癒しの巫女(ヒーラー/異能者) :強力なヒーリングの力を持つ超能力者。現代系推奨。
この辺を追加かな?
>>114 そこでカゲモリに所属ですよ
目同先生と門矢のつかちゃんは執行部顧問だそうだが、執行部の顧問ってどんな仕事するんだ?
Kファイト実行委員会の出番か。
ぶっちゃけ責任者は柊だからいらないっちゃいらないよね
拾うかどうかはいつも通り書く人次第ってことで
士は通りすがりの仮面ライダーとしていろんなトラブルに巻き込まれては解決する
柊的ポジションで使えそうだな
ときに、目同さんとやらは同人ネタらしいが、そういう三次創作的なのも有りなの?
>>119 一応スマートブレイン学園の学生だったときがあったからなw
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 13:50:18 ID:ldm2dIRe
>>120 士は世界を渡るたびにいろんな職業になってるから、学園世界では『執行部顧問』という役割もありだと思う。
>>121 出てくるたびに職業を変えるのもいいかもしれない
「今回俺に与えられた役割は三つ編み眼鏡委員長か」
>>119 作者氏的には「二次キャラじゃねぇか(笑)」ってツッコんでほしかっただけらしいが<目同なんたら
要は「ただのネタ」ってやつだな。拾う必要はないですよーってことらしい
>>122 それ面白いなw
しかし仮面ライダーのいない学園世界では士の最終目標は何になるんだろう?
リンカイザーでファイナルフォームライドゥか?w
>>124 そりゃ、悪魔になって世界を破壊するだ
柊を上げたり、くれはの残務を手伝ったり、まゆりにおにぎりを食わせなかったり
士……つかディケイド先週ネタでこんな電波受信した
士「あれが侵魔ってやつか……新しい力、試してみるか」
『ウィザードフォームライドヒヒヒヒイラギサガルッテユーナ!』
士「下がるってゆーな!」
侵魔A「………え?」
侵魔B「別に言ってない……よな?」
士「ゔ……ち、ちょっと待ってろ」
『エンジェルフォームライドカカカカノンミパミパー』
士「みぱみぱー!」
侵魔A「ヴォーティカルショット」
侵魔B「ヴォーティカルショット」
士「みぱみぱー!みぱみぱー!(あ……あの馬鹿野郎共ー!!)」
一応8thエンジェルのカノンは原画家のサイトにある8th学園からって事でw
顧問…当人達が勤しんでる様子が描写されてないから
(やったのは自己紹介と「何か秘密を持ってそうなロールw」くらいか?)
何の仕事をしてるのか全然分からんのよね。
責任者は柊(非学生)がいて極生への報告は初春さんとか事務出来る人がやってるようだし。
必要性が現状感じられない。
特別執行委員で一緒に闘う方がまあ分かりやすいかなあ。
俺が受信したのは
FINAL FORM RADE メメメ メカ沢
というメカ沢バイクの電波だった
まあ、物語の主体が学生だからこその学園世界って部分もあるしなあ
先生で作中描写された人って誰がいたっけ?
ネギは覚えてるんだが……
>>130 「執行委員の交流」に小萌先生とベッキーが
まほうせんせいが「如月ジローの初恋」にちょっと出てた。
あとはカゲモリ関連に爺さん四天王達かな。
第3話を書きあげるのにえらく時間がかかりました。7時半から投下します。
―――通学路
「…戻れ。パワー」
気絶したパワーをアームターミナルに戻し、佐藤は舌うちをする。
「クソったれ!」
その心の中に宿るのは、大切な仲魔を攻撃された憤りと…殺すこと無くそれを成し遂げたものへの恐れ。
「とにかく、ユミとチャーリーにも知らせないと」
そう呟くと、佐藤はその姿を獣へと変え、辺りを異界化させる。
「…急いで戻らないと」
辺りに“何の気配”も無いことを確認し、佐藤は夜の街を駆けた。
…その時、佐藤は未だ理解していなかった。
―――更に1時間後
「やれやれ。ゆうなの奴、輝明学園でモンスターに襲われる、なんてな」
先ほど天使を放置した場所へと舞い戻り、マモルは溜息をついた。
「しかも椿でも斬れないなんて…」
学園内で行われていた“送別会”の最中の襲撃。
突然『家庭科室の冷蔵庫』から現れたそれに椿は文字通り手も足も出ず、苦戦していた。
一応こっそり手助けしたあとは椿の知り合いらしき、大きな刀を持った女の子が仕留めたので後は任せて戻ってきたが…
「…まさかあいつ、“あれ”なんてことは無いよな」
マモルの頭に浮かんだ突拍子のない考えに自分自身で吹き出す。
椿が斬れない相手。そう考えたら、何となく思い浮かんでしまったのだ。
「いやいやどこの世界に人を襲う“あれ”なんてもんが…ん?輝明学園ならありえるのか?」
これ以上考えても仕方がない。そう考え、先ほど思い浮かんだ、多分正解なんだろうな〜と言う“答え”を打ち消す。
「さてと、どうやら、網にはかかったみたいだな」
気を取り直してその場から消えた天使を確認し、マモルはすぐそばにいる、迎えに行ってたそれに話しかける。
「ぶる丸。追えるか?」
―――ばうっ!
一声なき、マモルの相棒である忍犬がしゅばっと消える。
「さてと、さっさと見つけないと」
続いてマモルもしゅばっと消える。
そう、佐藤は気づいて無かった。それはある意味において当然のこと。
彼らが敵に回して戦っているのは、カゲモリと言う名の“組織”だってことを。
支援
―――エヴァの茶室
「…分かった。少し待ってろ。作戦を立てる」
玲子とマモルのから0−phoneで報告を受け、エヴァはこの部屋にいるもう1人の“教育係”に目を向ける。
「聞いた通りだ。悪魔が玲子と接触してきた。“罠”にもかかったらしい」
「…やっぱり、巻き込まれたか」
吾妻玲二はため息をついた。
「出来れば取り越し苦労で終わって欲しかったんだがな」
日常から非日常…平和から闘争へ。その事の意味を“実体験”から痛いほど理解しているだけに、玲二の声は暗い。
「それで、どうするんだ?他の奴らにも声をかけるか?」
玲子を狙う“敵”が動き出したのが2週間ほど前。今までは玲子に気づかれる前に“処理”してきたが、
相手が直接接触してきたとなれば、今の人数ではこれ以上玲子を蚊帳の外に置いておくのは難しい。
「そうだな…いや」
エヴァは少しだけ考え、そして結論を出す。
「これ以上長引かせるのも面倒だ。明日の昼、今の人数でかたをつける。お前は妹と一緒に玲子と行動しろ」
エヴァが飄々と玲二に命令を下す。
それに、玲二は納得いかないと言う顔でエヴァに問う。
「…どういう事だ?護衛としてならマモルの方が俺たちよりはるかに優秀だろう」
玲二とて“襲う”方の元プロとして、護衛もその応用である程度はこなせる。
だが、持てる才能と努力全てを“護衛”につぎ込んだ忍者が相手では、明らかに見劣りするのも事実だ。
「せっかく相手の尻尾を掴んだんだ。マモルも“潰す”方に回す」
その玲二の問いかけに、エヴァはいつもの皮肉げな笑みを浮かべ、宣言する。
「いいのか?俺は“潰す”方が得意なんだが。それに輝明学園の中でまで護衛は必要ないだろう?」
玲二が問い返す。“俺たち”とは言わない。エレンには、あまり手を汚させたくない。
例え2人ともあと戻り出来ないほどその手を血で染めていようと。
だが、そんな玲二の問いに、エヴァは言う。
「聞いて無かったのか?私は、玲子と“一緒に行動しろ”と言ったんだ。“守れ”なんて、誰が言った?」
「…そう言うことか」
エヴァの出した“答え”を理解した玲二が顔をしかめる。
「あいつはよくやったよ。正直、1ヶ月で課題まで乗り切るとは思っていなかった。
週末か来週の頭くらいまではかかると思っていたんだがな」
そんな玲二に言い聞かせるように、エヴァは初めて玲子を褒めてみせる。
「…気が進まないな。俺は殺しをさせるために銃を教えたつもりはないんだが」
「知るか」
それでも浮かない顔のままの玲二の言葉を、エヴァは一刀のもとに切り捨てる。
「あいつ自身が選んだんだ。“光”の中で生きる道を捨て、“陰”として悪魔と…“闇”と闘りあう、とな。
本当にそのつもりがあるのなら、桜花以上のお守りは必要あるまい?」
玲子をいつまでも守っているだけの“お姫様”扱いなど、してやる気は微塵も無い。
この案件の当事者でいたいなら、“戦士”として、実力を示せ。
それがエヴァの出した答えだった。
「…つまりは卒業試験、って奴か…」
玲二が苦々しげに吐き出す。脳裏に宿るのはかつて、初めて人を殺したときの記憶。
自分が“暗殺者”として完成されるために行われた、儀式のこと。
「そんなところだ」
―――どうやらコイツはまだ玲子を“護衛対象”と認識しているらしい。
そんな甘い考えをエヴァは鼻で嗤い、言う。
「心配するな。闇を食い破るための“牙”はこの私が直々に研いでやった。
あとはそれを使いこなす“頭”と“覚悟”があるか。それだけだ」
今回の案件、“魔人皇との戦い”に参加するだけの資格があるか。それを見極める。
「なければ…死ぬかも知れんがな」
例えそれが、どんな結果を招こうとも。
―――輝明学園 通学路
「う〜ん。家庭科室が謎のモンスターによって崩壊したので調理実習中止だなんて〜実に残念でしたね〜」
昨日の出来事など、嘘だとでも言うように、桜花が務めて明るく振舞う。
「…まさか、佐藤君が…」
一方の玲子は通学路を歩きながらも、浮かない顔をしていた。
正直今でも信じられない。あの日、玲子たちが魔界で見たこと。
佐藤が、ケルベロスと合体した魔人になり、魔神皇の手下になっていたこと。
そして…再び玲子の前に現れたこと。
「他の2人も、やっぱり魔人になってて…ハザマ君に従っているのかな?」
そう考えるのが妥当だと言うのは分かっている。分かっているが…認めたくない。
今の自分は“カゲモリ”なのだ。
カゲモリのことはまだ全てを知ったと言うわけでは無いが、カゲモリが何をしようとしているかは知っている。
玲子が自分の知る情報を伝えてすぐ、“カゲモリ”に1つ案件が発生した。その案件は…魔神皇の討伐。
今も各方面での情報収集や『旧校舎』を経由しない潜入ルートの確立に動いているメンバーがいると言う。
『参加するのなら、恐らく貴方にとっては実力的にも精神的にも辛い任務となる。
戦力は足りている。貴方が参加する必要は無い。どうするかは貴方が選んで』
カゲモリに加わるとき、タバサから発せられた問いかけ。その問いかけに玲子が一晩悩んで選んだ道は、自らも参加すること。
覚悟はしたつもりだった。だが…
「…やっぱり戦わなくちゃいけないんでしょうか?」
知り合いの登場で決心が鈍った。そんな不安を打ち消すように玲子は桜花に聞いた。
「そうよ」
だが、その答えは、桜花からでは無く、その背後から返ってくる。玲子には余り聞き覚えのない、澄んだ声。
玲子が泡を食って振り向く。そこには…
「戦いなさい。死にたくなければね」
セーラー服に身を包んだ、吾妻エレンが立っていた。
―――居住区 無人学生寮
「おはよう。茶室以外で会うのは初めてだったか?」
エレンに連れられてやってきた玲子と桜花に、玲二は軽く挨拶をする。
「玲二さん…その格好は?」
見慣れた顔にほっとし、ついで玲二の格好に眉をひそめる。
玲二が身につけているのは急所を覆うプロテクターがついた黒いボディースーツ。軽装ながらいかにも戦うための格好だ。
「ああ、今回の“任務”は人目は気にしなくていいって話だったからな。準備してきた。何でも輝明学園の世界の特殊戦闘服って奴らしい。
エレンと玲子の分は隣の部屋においてある。着替えてきてくれ」
「分かったわ。玲子、ついてきて」
何でも無いことのように2人に促す。エレンが頷き、玲子を隣の部屋へと連れて行く。
「…玲子まで呼ぶ必要は無かったんじゃないんですか〜?」
部屋に残った桜花が、訝しげに玲二に問いかける。
「すまないな。桜花」
その問いかけに、玲二は心底すまなそうに謝る。
「エヴァの意向でな。今後、本当にあいつらとやりあえるのかを見極める。
ダメならこの案件には関わらせない。なんならカゲモリをやめてもいい、だそうだ」
玲二は淡々とエヴァに伝えるよう言われたことを口にする。
「…酷い“試験”もあったものですね〜」
桜花がため息をつく。かつて、ウィザードとして多くの侵魔と戦ってきた身としては、何をしたいのかは分かる。
もしもの時、躊躇しない覚悟。それがあるのかを見極めようと言うのだ。
「頼りにしている。玲子を守ってやってくれ」
「言われなくても。今の私は玲子のガーディアンですから〜」
2人して、示し合わせたように笑いあう。短いやり取りだが、お互い理解した。
“守護霊”と、“教育係”。2人とも、玲子のことを守りたいと思っている。
「…着替え終わったわ」
笑顔で見つめ合う2人に僅かに目を開き、戦闘服に着替えたエレンと玲子が入ってくる。
「よし、あとは武器の点検をしたあとは学生の登校と人ばらいが済むまで2時間はこのまま待機だ。適当に寛いでてくれ」
「似合ってますよ玲子〜」
主に玲子に聞かせるために玲二が今後の予定を確認し、桜花が玲子の格好を褒める。
「あの、一応は年頃の女の子としてはそれは複雑です桜花さん…」
ボディラインがくっきり出てしまう格好に玲子は恥ずかしそうだ。玲二がいるのでなおさらだ。
「…武器の点検?」
一方で同じような恰好でプロポーションもかなりのものであるエレンは慣れたものでその手の照れは見受けられない。
淡々と、玲二に疑問点を尋ねる。
「ああ、整備はちゃんとしてるが、今回は普段使わないような大物も持ってきてるだろう?
時間はあるんだ。お互いの武装を確認する意味でも、ちゃんと見ておいた方がいい」
「…分かったわ」
玲二の答えに納得し、エレンが頷く。
そして2人は次々と“虚空から”大量の武器を取り出した。
「ええっ!?」
その光景に思わず目を見開き、玲子が声を上げる。
「…何を驚いているの?」
むしろ玲子が驚いたことを訝しみながら、エレンが玲子に尋ねる。
「え?だって今何も無いところから銃が…」
「…すまん。俺のミスだ。まだ教えて無かった」
混乱する玲子に玲二がため息をついて教える。
「“時空鞘”って言う、武器とかを異空間にしまって見つからずに持ち歩けるようになる装備があるんだ。
武器を使う、ウィザードじゃないカゲモリは大体持ってる。茶室の武器庫に予備が何タイプかあったはずだから、あとで貰ってくるといい」
そう言うと玲二は床に並べられた武器の中からエレンの取り出した拳銃を拾う。
「俺のデザートイーグルじゃあ玲子には重すぎる。いいか?」
「…構わないわ」
エレンに確認を取った後、玲子にそれを放る。
「っと!」
反射的にそれを受け取った玲子に、玲二が説明する。
「そいつはベレッタ。玲子がずっと練習に使ってたのと同じ型だ。中には一応侵魔用の月衣貫通弾が入ってる。
まあ、茶々丸の話じゃあガンの効かないタイプの悪魔には効かないらしいから、気休め程度だけどな…さてと」
伝え終えると玲二は自分の持ってきた武器を1つ1つ手に取り、確認していく。エレンと共に。
「あ、あの…?」
「ああ、玲子はそいつを確認したら終わりでいい。まあエレンが普段使ってるやつだから大丈夫だとは思うけどな。整備の仕方は前に教えただろ?」
もはや玲子の方を見ようともせず、玲二は銃を確認しながら呟くように言う。
「あ、はい…」
その、引きしまった玲二の真剣な表情に何となくドキドキしながら、玲子も手にした拳銃の確認を始めた。
―――2時間後
「…そろそろだな」
腕時計を確認し、玲二が立ち上がる。それと同時に玲二の0−phoneに連絡が入る。
「―――“ルーク”の玲二だ。ああ、“ポーン”の2人も一緒だ。いつでもいける。分かった。10分後だな」
エヴァからの連絡を受けて玲二が頷き、電話を切る。
「“キング”から連絡があった。ついさっき“クイーン”がターゲットの周辺に残ってた一般人を全員眠らせて運びだし終わった。
ターゲットの半径300m以内に一般人はいない。人目は気にしなくても良いが、時間はかけるなだとさ。執行部が動く前に片をつけるらしい」
淡々と必要事項を3人に伝える。エレンが無表情に、桜花は心なし険しい顔で、そして玲子は緊張しながら、頷く。
「よし。行こうか」
命令を伝え終え、玲二は時空鞘から取り出したアサルトライフルを手にする。そして。
「…ルーク、ポーン、行動を開始する」
作戦の開始を宣言した。
今日はここまで。ちなみに編成は…
キング:エヴァ&茶々丸、クイーン:マモル(withぶる丸)、ナイト:一狼&ライズ
ビショップ:タバサ&シルフィード、ルーク:吾妻玲二&エレン、ポーン:玲子&桜花
で構成されています。さっちんはお休み。
『居住区ならばほとんどの人間が学校行ってる昼間の方が人目につかない』ってのと
さっちんの『吸血鬼なので昼間の行動は不得手』ってのが重なった結果です。
さて、前回の話のフォローをば。
最初に言っておきますと、隊長殿は強いです。少なくとも一狼よりは上です。
タイマンで隊長を“倒せる”人はあまりいません。
ナイトメアや柊に匹敵する実力者です。これははっきり決めてます。
ただし、エヴァが『バグキャラ』と呼ぶ理由は別。
マモルがバグキャラと言われる由縁…それは『お隣を 守り続けて 400年』の忍者であるためです。
どうしてなのかは、次回。
>>613 むしろ原作で磨きがかかりました。
アニメ版は原作5巻まで+オリジナルですが、6巻以降色々アレなシーンが多かったのです。
(ちなみに全12巻。疲れてるときとかに何も考えずに読むのに向いてます)
今回はそれを忠実に再現すると大変なので、やりませんが。
そして、椿の知り合いのウィザードは、侍つながりであの人。詳細は、この話の終了後に書くかも知れません。
>>614 殺さなかったのは隊長殿がそっちに特化してるからだったりします。
ちなみに忍猿は…そうなったら魔法使いぶつければ勝てるんですかね?流石に魔法まで忠実に再現したら笑いますがw
>>615-616 マモルの場合スペックがやたら偏ってます(基礎能力が高いのも事実ですが)。
ビックワン状態にならないよう気をつけるつもりではあります。
>>617 とはいえ普通にPT組ませると明らかにバランス崩壊するんですよねこの人。単独任務に特化してる分。
てなわけで普段はゆうなの護衛でいっぱいいっぱいです。学園世界に来てから巻き込まれる確率もウナギ登りなので。
>>618-619 不快にさせてすみません。気をつけますんでご容赦を。
>>620 どうなんでしょうね。実のところ隊長殿は火力はそんなに高くないです。
あくまでお隣を『守る』のが仕事なので。
投下乙〜 知らない作品が多いなりに楽しませてもらってます。
そして思いつきのディケイドネタ
ある日「え〜今日から3年2組に転入してきた門矢士君です。」
後日「え〜何故か、3年2組から2年1組に編入された門矢士君です。」
後後日「え〜何故か、2年1組から1年3組に編入された門矢士君です。」
そして…
「貴様、何者だ」士「通り下がりの…いや、通りすがりの仮面ライダーだ」柊「…」ベ「なんか柊さんが表現しにくい顔してるッスよ。」
ノ「あれは自分と同じ境遇に陥っている士を不敏に思いながらも、仲間が出来た喜びを感じている自分に気付いてしまっている顔でありますよ。」
ベ「よくわかるッスね。」ノ「蛇の道は蛇と言うでありますから(中の人的に)。」士「いいからお前等も戦え!」
141 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 01:39:48 ID:TeaGfj3V
>>140で思いついたネタを即興で書いてみました。
良太郎「なんで僕たち小さくなっちゃったんだろう」
ハナ「時空のゆがみのせいかしら?」
オーナー「いいえ、違います。実は柊力が作用して、良太郎君たちの年齢が『下がって」しまったのです」
一同「……………」
モモタロス「テメーのせいかーーーっ!」
柊「なんでだーーーーっ!!」
映画「超・電王&ディケイド」とのクロスですw
でもデンライナーに柊姓の人はいないから、サイモン・マーガスの仕業かも。
なんというスレストッパーな
>>140-141。
最近は1日カキコないとかめったになかったのに
しかし、学園世界も色んな学園が転移してきたよなー。
ここはひとつ、何かしら祭をやってみたい気がするが……
文化圏がかなりごちゃごちゃしてるから通常の文化祭だの体育祭だのは開催が難しいと思うんだよね
何かしらルール作って、「学園(学生)同士の交流」を主目的とした祭りは行えないものだろうか?
>>139 遅まきながら投下乙でした。
決戦前の静けさというところでしょうか。玲子さんは正念場がもうすぐ…
それはさておき人を襲うナタデココw
>>142 うーん。バザーとか考えたけどもうやってる場があるしなあ。
交換留学生とか? 祭りじゃ無いけど。
つ こみっくパーティ
いやさすがに無茶だと思うけどなっ!(w
>>142 男塾名物「愕怨祭」ですね。分かります。
音楽祭とかはどうかなっ?
もちろん普通の歌唱部門のほかに、破壊力を競う部門も設けておりますw
瀬戸花の燦・留奈が大有利じゃね?
……どっちの部門で、とは言わんが
>>148 プロのいる学園も多いんだぞ
独走にはならん
>>149 それもそーだな。うん、失礼した
音楽祭ってことは他にトルバス神曲学院とか、ブラスバンド系部活のあるとことか、ハルヒバンドとかもできそうだな
しずかちゃんのバイオリンとかもいけるか?
で、あの日本刀相当歌声を持つお嬢さんは秋葉分校生だっけ?
>>150 桜高軽音部とハルヒバンドで対バンktkl
音楽祭かー
B0YのFIRE GUNSとか、キラ☆キラの第二文芸部とか、そんなネタで書いてみるのもおもしろいかなあ
d2bキター!
バンドメンバーにCVがこじまめのキャラもいるし、TRPG的にもディ・モールト・ベネ……かな?
ぴちぴちボイスでライブスタートですねアンゼロットさま
美星学園でランカとシェリルがアップを始めました。
>154
と……当然でやんすよ、英麻さま!
そう言えば、柊をはじめとした執行部の面々って休日はどんなことをしているんでしょうか?これってトリビアになりませんか?
学園世界の柊に、休み……?
なにそれ、ギャグ?
それはもう、トリビアと言うか人それぞれ。
小太刀右京ノ介でカゲモリネタが出来そうだが、NWをどう混ぜていいかわからないでゴザルよ。
>>158 いや、『学園世界の休日』における執行部。
学校同士の喧嘩は無さそうだけど、学園都市やら居住区やらではやっぱり休日ならではの騒動があんのかなって。
>>160 あいつらの仕事って「学校同士のケンカ」じゃなくて「学生同士(おそらく教師含む)の大規模なケンカ」をなんとかすることだろ?
学生が授業受けてない日の方が、むしろ仕事は多いんじゃないのかね
で、なんでトリビア?
>>157は、トリビアを「役に立たない豆知識」ではなく「小ネタ」と覚えてるのでは?
理解。感謝を。
>>160 その辺はどちらかというと選抜委員の範疇になるのかもな
一番必要な「頭数」をキッチリ揃えてるみたいだし
蓬莱学園やリオフレードの風紀委員はそこらの警察組織より強力だから、頭数の問題はないだろう。
クエスターやオーヴァードや悪魔憑きの生徒がトラブル起こしても大抵は身内で処理するだろうしね。
強力か否かではなく、「休日は休ませろ」的な意味で頭数は要るんじゃね
ローテーションできるだけの人員確保は、学園世界生活の長期化の可能性を考えると最優先事項だろうし
もともと執行部は学園間の調停をおこなうための組織だから、各学園の領域内でのトラブルは基本的に
各校の風紀委員や生徒会が対応するんじゃないの?
それで対処しきれなければ(よそから来たやつが暴れてるとか)執行委員なりに支援要請がくるんだろうけど。
たとえば輝明学園の生徒会長はスクールメイズやコロシアムで鍛えてアホみたいなレベルに達してるし、
対外的な問題がなければたとえ魔王級が暴れても自分で処理できるだろう。
>>165 蓬莱の風紀委員会はもう無い……90年動乱から転移なら問題ないか。
でも俺は公安委員会・校内巡回班・学園銃士隊の方が好きだな。
いや、蓬莱あたりだとあらゆる世代から集まるだろう。
こう、マギウスのとか。
マギウス言われると『リナの魔法教室』を真っ先に思い出してしまう自分は大分アレだと思うw
マギウス関係のリプレイってコレとエヴァと天地無用くらいじゃなかったかなぁ?
だんじょん大作戦は、ミニゲームのギミックとしては素晴らしい。
魔法教室は……その、魔法リストが……。
時々ふと思う。
創作版辺りに「学園世界だけどNWキャラ出てこない話」のスレを立てたら、需要はあるんだろうか?
似たようなスレはあるが…思いっきり過疎ってるぞ
>>172 いやさ、そっちのスレだとこっちの学園世界的な設定は無いわけじゃん?
だからさ、今の極上生徒会やら何やらの設定は使うけどNWキャラが出てこない話ってのを投稿するスレって感じ。
この手のネタはわざわざ別スレ立てても過疎る予感。
>>170 俺、モンスターメーカー学園思い出した。
MMの有名キャラ(ネームド)は何回も転生していて、ファンタジー世界で邪神を封印したりしたディアーネとかが
MM学園ディアーネとかに転生してるんだよな。最終的には宇宙商人になるわけだが。
ホリィアックス(テニスラケット)で魔王をぶっ飛ばすディアーネを見たいような、原作レイプのような
ジャッカルとかモーレ=アモーレとかを吹っ飛ばすんなら問題ないか。
背景に一人ぽつんと出しておけばいいだけだし
そんなにNWキャラなしにこだわる必要ないんでね
>>176 ギャグモードならベル吹っ飛ばしてもいいだろ
とりあえず柊を巻き込まさせてエラい目に合わせておけばいいと思うよ。
>176
今の今までMM学園を完全に忘却してた・・・
>>178 レベルがどうのとかバランスブレイクしすぎとか言う人必ず出るだろ
やるならやるで、そこまで納得出来るように書けてれば問題ないと思うがな〜
ぶっちゃけ学園世界って保守ネタみたいなモンだからさ、個々の設定云々より参加してネタ出しする事に意義があるモンだと最近になって理解しだした
>>182 中身の出来なんてどうでもいい、SS同士繋がりなんてなくていい。ネタだけぶちこんで保守代わりにしよう、保守なんだからネタ成分だけありゃいいよ
……という趣旨の発言ってことでおk?
その通りだ……そう言えば、キミの気はすむのかい?(池田秀一風に)
まぁ冗談はともかく、随分トゲあるな〜。そもそも最初から投下作品くるまで皆で参加出来る保守ネタ代わりじゃなかったっけ?
趣旨としては、そういう初心者でも誰でも気軽にネタを書いていけますよ。一人一人が話題に乗る事に意義があるんですよ。って感じ?
悪気があったわけじゃないのだろうけど、
現状学園世界に則っていくつも作品が投下されているのに
学園世界ネタ=保守のためのネタ、という扱いととれる言い方は
作者さん方に失礼ではないかと思う。
そうなんだが垣根の低さは言っておきたいってのはあるよな
学園世界のSS全部読まずに投下したっていいんだし
学園世界に入れ込んで書いてる作者さんもいるのに『保守ネタ』の一言で済ませるのは失礼だと思うよ。
多重クロスになればなるほど手間が掛かるというのに。
………もしかしてさ、学園世界って今はこのスレ的に、葉鍵ロワみたいにスレのメイン作品として考えた方がよさげ?
ただ一つだけ教えてくれ、ここは『NW学園世界クロスSSスレ』じゃなく『NWクロスSSスレ』だよな?上手く言えないけどさ、俺が“保守ネタ”代わりって言った理由はそれだけなんだ
多重クロスって皆が納得出来るように書くのも、一人一人のキャラクターを生かすのも難しいから普通は嫌われる傾向があるけど、学園世界ならNWキャラクターが背景だけに登場するとか、あまり深く掘り下げなくても許される傾向はあるでしょ?
ぶっちゃけ俺も普通のクロスSSなら学園世界の細かい事はどうでもいいんだよ!なやり方とかあんまり好かないけれど、学園交流とか、カゲモリとか、そういう皆と深く考えなくても話題にしていけるのが楽しいと思ってる。
……多分上手く言えてないな、とりあえず保守ネタって言い方は確かに作家さん達に失礼だったな。作家の皆さん、本当にすみませんでした
クロスSSスレでこの作品がこのスレのメインってのはありえないだろ
他のSSと同列
なんかずれてる気がするなぁ
学園世界のネタ=共通認識で気軽に参加できる、保守もしやすいネタ
学園世界のSS=他のクロスSSと同様にこのNWクロスに投下された立派な作品
こういうことだろ? 別に保守ネタって言ってるやつは学園世界SSまで含めてるわけじゃないと思うんだが
>>190 ID:xBNzwYZWは一応謝罪してるんだから横から変な口出しすんなよ。
ID:xBNzwYZWもお前も難しく考えすぎだ。
よくわからんけど、気楽に考えればいいんじゃね?
要するにアレだ。NW絡みのネタで面白い作品が読めて盛り上がるんなら、オールおk。
流れを読まずに小ネタ
聖「書」戦争…それはFEAR関係者が著作物を媒介にキャラを召喚し、有給・ボーナス・各種特典をかけて戦うゲームである
参戦者
菊田たけし…キャスター/ベール=ゼファー
矢野俊策…バーサーカー/諏訪原真也
井上純弌…ライダー/ヴィオレット
小太刀右京…???/織田信長
鈴吹太郎…???/???
まで考えて力尽きた
おもしろいは正義!
いやマジで
>193
天がアサシン/ダンディだな。
後、矢野先生の諏訪原は伊藤和幸に奪われるとか。
O畑のベネットはこじまめに奪われるために召喚されたんですね
「くやしい、でも感じちゃう、ビクビク」
197 :
みつやん:2009/05/24(日) 16:03:37 ID:GrKP9Bw2
仕事でパソコン使うようになったら、しばらくパソコン恐怖症になってました(挨拶)
そんなわけで、どうもお久しぶりのみつやんです。
久しぶりに覗いたんで、レスの伸びっぷり(というか寧ろスレ立ての勢い)にびびりましたよ!?(汗)
後で一気読みするのが楽しみですw(前スレはもう見れないんで、まとめサイトの方ですが)
え〜と、本日は、久々にLOMクロスの続きを持ってきました。
一応、四章と称していますが、番外編的な内容です。そして、どうにも文章力がいつもに増してスランプ気味です……
そんなんでもいいぜ、という方がいらっしゃいましたら、どうぞ、支援をお願いします〜。
《コクハク 〜Confess/Admit〜》
「バド、コロナ。こいつはくれは、赤羽くれは。俺の幼馴染だ」
簡潔極まりない柊の紹介に、双子はぱちくりと目を瞬いた。
場所は、ユカちゃんが営む“マナの祝福亭”の一室である。
“空き家”の前での再会の後、柊が三人を何とか宥めた時には、既に日が暮れていた。そこで、今夜は丘の家に帰るのを諦め、ドミナの町に一泊することにしたのだ。
今、四人は二部屋取ったうちの一室に集まり、備えつきの小さなテーブルを囲っている。柊は、双子とくれはに、改めてお互いのことを紹介しているのだった。
「で、くれは。こっちはコロナとバド。見ての通り、双子の姉弟だ。色々あって、今は俺と一緒に暮らしてる」
「はわ、色々って……? まあ、何となく想像つくけど……柊のことだし」
肝心なところを思いっきり端折った柊の説明に、呆れたようにくれはは呟く。
それから、双子に向き直り、笑顔で告げた。
「よろしくね、バドくん、コロナちゃん。あたしのことは、くれは、って呼んでくれたらいいから」
明るいくれはの笑みに、戸惑い気味だった双子の雰囲気が解れる。コロナが、応えて頭を下げた。
「こっちこそよろしくお願いします、くれはさん」
「ども、くれはさん! 柊師匠の一番弟子、バドをよろしくっす!」
おどけたようなバドの物言いに、くれはは軽く首を傾ける。
「はわ、弟子? ……柊、剣でも教えてるの?」
「いや……その……」
がりがりと頭を掻いて言い淀む柊に代わり、バドが元気よく答えた。
「違うっすよ、くれはさん。師匠は俺の魔法の師匠っス!」
その言葉に、くれはが固まる。一瞬、不自然な沈黙が落ち――
「――はわぁ〜〜〜〜ッ!?」
硬直から脱したくれはの悲鳴が、その沈黙をぶち破った。
「柊が魔法の師匠!? なんで!? どうして!? っていうか、柊、魔法に関しては教えるどころか教わる立場じゃない!」
「それは言うな! 成り行きだったんだからしょうがねぇだろ!」
驚愕から取り乱すくれはに、柊は苦い顔で応える。
「あっちとこっちじゃ、魔法の系統が全然違うらしくてな。こっちじゃあ、魔法楽器っつー道具を媒介にするのが普通らしいんだ。それなしで魔法を使えるのは、伝説級の魔法使いくらいなんだそうだ」
柊の説明にくれはは目を見開く。柊やくれはの使う魔法は、当然の如く魔法楽器など必要としない。
「……え、それじゃあ何? あたしも柊も、こっちの人たちから見たら、伝説級の魔法使いに見えちゃうってこと!?」
「……まあ、そういうこったな……」
溜息まじりの柊の答えに、くれははもはや絶句する。
と、落ちた沈黙を縫うようにして、幼い声がおずおずとかかった。
「……柊さん……? あの……あっちとかこっちとか……一体、何の話を……?」
「っていうか……今の話、くれはさんも師匠と同じで魔法楽器なしで魔法が使える、みたいに聞こえたんだけど……」
あ、と呻いて、柊は双子の戸惑い顔を見やる。
双子が戸惑うのも当然だろう。今まで、柊は自身の素性を二人に話してこなかった。
俄かに信じられる話ではないだろうし、そもそも説明しようにも、柊自身がこちらに来る直前の記憶を失っていたからだ。
だが、これからも一緒に生活するなら、おそらくは常識の違いから遠からずボロが出る。だったら、先に話しておいた方がいい。――いつか来る、別れの時のためにも。
柊は面持ちを正して双子に向き直る。そうして、口を開いた。
「……俺は今まで、俺自身のことをお前らに話してこなかったけど、いい機会だから、今日話しとく。――正直、信じられないような話だろうけどな」
いつになく真剣な柊の様子に、バドとコロナは一瞬顔を見合わせ、姿勢を正して柊に向き直る。
しゃっちょこばった二人の様子に、思わず柊の頬が苦笑気味に緩む。だが、その笑みを意図的に引っ込め、口を開いた。
「――俺は――俺とくれはは、この世界の人間じゃねぇ」
え、と目を見開いて固まる双子に――そして、その双子と柊を案じるように見やるくれはに、柊は語りだした。
◇ ◆ ◇
柊は、そう多くは語らなかった。元々柊は話が巧い方ではない。詳しく話そうとすれば話そうとするほど、おそらく相手を混乱させてしまう。だから、単純に、詳しい事情は省いて、あったことだけ話した。
元々住んでいた世界の魔性との戦いの最中、こちらの世界に落ちてしまったこと。
こちらに落ちてすぐ、今住んでいる家の主――ユウに助けられたこと。そのユウは、柊を助けたことで人の姿を失ってしまったこと。
この世界に落ちたときの事故で、柊自身、こちらに来る前の記憶の一部が失われていたこと。そのため、事情を話そうにも、うまく話せないだろうと黙っていたこと。
しかし、今日、あるきっかけで記憶を取り戻し、こちらに来る際にはぐれてしまっていたくれはと合流したことで、話す決心がついたこと――
「……と、まあ、つまり、俺は大魔法使いなんかじゃなくて、ドジでこの世界に落っこちてきちまったマヌケな異邦人って訳だ。元々、使う魔法の種類が違うんだから、魔法楽器なんか要らない、ってだけでな」
悪いな、黙ってて、と柊が話を締めくくると、沈黙が部屋を支配した。
双子は、絶句したように硬直していたが――俄かに、ひゅっ、と奇妙な音がバドの喉から漏れた。
それが、驚愕の余り思わず止めていたらしい呼吸を再開した音だと、柊達が認識するより早く、
「――ッスッゲェェェェェェェェエエエエエッ!」
椅子を蹴って立ち上がったバドの雄叫びが響き渡った。
不意打ちの絶叫に、真横に居たコロナは身をよじった拍子に椅子ごと引っくり返り、くれは「はわっ!?」と首を竦め、柊も思わず仰け反った。
しかし、当のバドは、そんな周りの反応などお構いなしだった。引っくり返った姉の肩を掴んで、がっくんがっくん揺さぶりながら興奮気味にまくし立てる。
「スゲェ! スゲェよコロナ! 俺、異界の魔法使いに弟子入りしてたんだぜ! こんなの、きっと魔法都市にいたって出来なかったよな!」
「ちょ、バッ、ゆらっ、やめっ」
ちょっとバド揺らすのやめて、と言いたいのだろうが、揺さぶられるコロナの言葉は、本人の意思にかかわらず、ぶつ切りだ。
「あー……バド、感動してるとこ悪ぃんだけどよ……」
「はいッ! なんでしょう、師匠!」
柊に声を掛けられ、バドは目をきらっきらさせながら振り返る。放り出される勢いで肩を離されたコロナを、慌ててくれはが受け止めた。
期待と尊敬の念を具現化したような輝きを両目に宿すバドに、柊は言いにくそうに、非常に言いにくそうに、告げた。
「……俺は……殆ど魔法が使えねぇんだよ」
「………………は?」
バドの表情が、固まった。
そのことに、非常に申し訳ないような思いに駆られつつも、柊は言葉を続ける。
「俺が使えるのは、せえぜえ剣に炎か風を宿すとか、風を纏って速く動くとか、それくらいなんだよ。直接敵をふっ飛ばしたりとか、傷を治したりとか……そういう魔法は全く使えねぇんだ」
元々俺はこっち専門だから、と背中の魔剣を示してみせる。
一瞬、バドと柊の間に、寒い風が吹きかけるが……バドは気を取り直したように、勢いよく声を上げる。
「え、えーと……じゃあ、そっちの世界の魔法理論とか教えてもらえれば!」
「俺はただ丸暗記で覚えてるクチだからな。理論とか理屈とか、小難しいことは俺には教えてやれない」
ひゅぅ〜……っ、と今度こそ、二人の間に寒々しい風が吹いた気がした。
「……意味ねぇ……! 全然意味ねぇッ……!」
がっくりと膝を突くバドに、悪いな、と苦笑しつつ柊は付け足した。
「ただ、剣とか体の使い方なら教えてやれる。前に殴りかかられた時に思ったけど、お前、結構いい動きするんだよ。こっちの魔法じゃ体術と組み合わせるのは難しいだろうけど、俺らのとこの魔法と組み合わせれば、結構な使い手に慣れると思うぜ」
「って、カンジンの魔法を習う相手がいないじゃないっすか……」
目の幅涙を流して見上げてくるバドに、柊は意地の悪い笑みを浮かべ、
「おい、バド。ここにもう一人、俺の同郷のヤツがいるんだけどな。そっちに話聞く前に諦めるのか?」
その言葉に、バドは弾かれたようにくれはを見た。いきなり話が飛び火してきたのに、くれはは目を見開いて幼馴染を見やる。
「……は、はわ? 柊っ?」
「くれはは巫女の家系だからな。あっちの術とか、系統立ててきちんと学んでるぜ。当然、魔法の素質も知識も、俺なんかよりよっぽど上だ」
にっ、と笑い、幼馴染の問いを無視して告げた柊に、バドは顔を輝かせた。
「――くれは師匠ぉ〜〜〜〜〜ッ!」
「はわぁ〜〜〜〜ッ!?」
以前柊も食らったバドのタックルで、綺麗に引っくり返るくれは。何とか上半身を起こして、状況の元凶を睨んだ。
「ちょっと、柊!」
「しょうがねぇだろ。“魔法”に関して俺には教えてやれることなんかねぇし。だからって、成り行きとはいえ弟子にしちまったのに、代わりの師匠も紹介しないで放り出すのは無責任すぎるだろ?」
バドがかわいそうだろうが、と言われ、くれはは自身の腰にしがみついている少年に視線を落す。
途端、きらっきらした目と視線が合って――くれはは抵抗を諦めざるを得なかった。
「……あ〜〜……もぉ〜〜〜……教えるからには、厳しく行くからね! 覚悟するように!」
「はいッ! くれは師匠!」
立ち上がり、びしっ、と直立不動でバドは答えた。
と、くれはの隣でへたり込んだままだったコロナが、おずおずと口を開く。
「……って、ことは……私たち、これからも柊さんのところでお世話になっていいんですか?」
「あ? 当たり前だろ?」
何でそんなこと訊くんだ、と言わんばかりの柊の答えに、コロナは安堵したように息を吐いた。
その様子に、くれはの方は何となくコロナの心境が判ったような気がした。柊は単に「これからも一緒にいるんだから知っておいてもらおう」と話したのだろうが、彼女にはそれが、別離の挨拶のように聞こえてしまったのだろう。
その後に、「俺はバドに何も教えられない」などと、「俺の弟子を辞めてくれ」と言わんばかりのことを告げられれば、不安が増すのは当然だ。
「はわ〜……ごめんね、コロナちゃん。柊ってば、話し方下手だから。不安にさせちゃったね」
その葡萄色の頭を撫でながらくれはが笑いかけると、いいえ、とコロナも笑った。
「私がそそっかしいんです。柊さんなら、こんな遠回しなお別れの挨拶するわけないですよね」
その言葉に、コロナが柊の行動パターンを察していることがわかって、くれはは目を瞬いた。幼馴染が単純なのを差し引いても、この少女は随分敏いらしい。
その分、バドだけではなく、この敏いコロナまでもが柊の話を欠片も疑っていないということに、くれはは意外の念を抱いた。
その表情に気付いたのか、コロナはくれはに苦笑を向けて、告げる。
「そもそも柊さんがこんな嘘をつく理由がないですから。これで、『もうお前達とは暮らせないんだ』とか言われたり、バドから『異界の魔法の授業料だ』とか言ってぼったくるなら別でしたけどね」
そもそも柊さんにこんな嘘が思いつくとも思えないし、と小声で付け足すのを訊いて、くれはは思わず吹き出した。
「はわ〜、そうだねぇ。柊にこんな壮大な嘘を考えるのは無理だねぇ〜」
「……お前らなぁ……」
二人の会話を聞いていた柊が憮然と呻く。だが、その口許は笑っていた。
と、コロナが少々バツが悪そうに、ふと思いついた風で話を変えた。
「でも、そうなると、私たちは今まで通り、それにくれはさんもあの家に住むんですよね?」
「ああ、まあな。別行動する理由ねぇし」
柊も素直に変った話題に乗って答える。その答えにコロナは首を傾けて、その問題を提起した。
「……部屋、どうするんですか?」
あ、と男性陣がハモって呻いた。
主寝室は柊が使っているし、屋根裏は双子が使っている。くれはが使える部屋がない。
「えーと……柊師匠の部屋を男部屋にして、屋根裏をコロナとくれは師匠で使うとか……」
「いや、いくらくれはでも、ちょっとあそこは狭いんじゃないか」
バドの提案に、柊が異を唱えた。子供二人ならともかく、小柄とはいえ成長期を終えたくれはの体格では、寝るだけならともかく、身支度に不自由する。
柊より小さいくれはが無理なのだから、当然柊も無理である。
「となると、屋根裏は双子で使うしかないな……。でも、そうすっと、今俺が使ってる部屋しか寝室に使える部屋ねぇしな……こりゃ、また俺が寝袋か?」
「ね、寝袋?」
柊の言葉に、双子が呻く。ああ、と柊は苦笑気味に頷いて、
「こうなったら、俺が今使ってる部屋をくれはに回すしかねぇだろ。俺はリビングで寝袋でも使うさ。着替えだけなら、書斎でも出来るだろうし」
こともなげに言う柊に、双子は呆気に取られた。
双子は、魔法都市からこのドミナに来る間に、何度か宿が取れずに野宿し、寝袋を使ったことがある。お世辞にも、あれは寝心地のいいものじゃない。
「……し、しばらくならともかく、ずっと寝袋じゃ体が痛くなるぜ!?」
「しょうがねぇだろ。部屋がねぇ以上、俺かくれはがあぶれちまうんだから」
バドの言葉に、柊は苦笑気味に言う。――そこで当たり前のように自分があぶれるほうに回るのが、この男だ。
確かに、柊の言うことは道理だろうが、コロナは少々顔をしかめて、
「でも……今柊さんが使ってる部屋は、ちょっと……くれはさんには……」
柊が寝袋というのとは別の点で憂慮しているらしいコロナの物言いに、柊は眉を寄せる。
「なんだ? なんかまずいのか?」
「あの部屋、何の仕切りもないでしょう? 鍵どころか、ドアもないじゃないですか。柊さんは気にしてないみたいですけど、階段を上がったらすぐに室内が見えちゃう、っていうのは、ちょっと女の人には落ち着かないんじゃないかと」
う、とコロナの言葉に一同が呻いた。それはくれはも落ち着かないだろうが、男性陣にとっても少々気まずい。特に、バドは屋根裏に上がるために、必ずその部屋を通らなければいけないのだ。
「えと、じゃあ、さっき柊が言ってた書斎は? 着替えに使う、とか言ってたくらいなんだから、ドアがないとかはないでしょう?」
ぽんと手を打つくれはに、柊はがりがりと頭を掻く。
「確かにドアもあるし鍵もついてるけどよ、あの部屋、本で埋め尽くされてるからなぁ。寝るスペース作るとなると、本を移動させるっきゃないが……どかすにしたって、どこにどかすか……」
ユウの書籍だから、勝手に売ったり捨てたりは出来ない。
「あ、なら、家の裏にある小屋に移そうぜ! あの小屋、一部屋は魔法楽器の工房だったんだ。それなりに広いから、壁際に本棚並べれば、何とかなるんじゃないかな。設備も魔力で動くものだから、水気や火気で本が痛むこともないし」
ふと思いついた風で提案したバドに、柊は一瞬目を見開き、その後、一転して笑顔を浮かべた。ぽん、と撫でるように少年の頭に手を置く。
「そうか、それなら何とかなりそうだな。よくやったな、バド。これで問題解決だ。――けどな……」
くすぐったそうに俯いて頭を撫でられていたバドは、柊の声のトーンが変わったのに気付き、視線を上げる。
そこには、わざとらしく満面の笑みを浮かべつつも、目に呆れの色を宿した師匠の顔。
「な・ん・で、お前が裏の小屋の仔細を知ってんだ? 危ないから勝手にあちこち入るなって言ったろーが!?」
「いででででっ!? くび、首がっ! 背ぇ縮むっ!?」
ぐぐぐっ、と頭を上から押されて、バドは悲鳴を上げる。うっかり悪戯を自白してしまったことに、今更気がついた。
「ったく、まあ、今回は助かったからいいけどな。けど、もうやるなよ」
「……ふぁい……ごめんなさ〜い……」
柊の言葉に、離してもらった頭を自ら下げて、バドは項垂れた。
柊はその葡萄色の頭を見つめ、苦笑する。
「よし。……さて、明日は大仕事になりそうだからな。とりあえず、今日はもう寝るか」
「はわ、そだね〜。じゃ、おやすみ〜」
くれはがコロナを伴ってもう一室の方に移動し、場はお開きとなった。
◇ ◆ ◇
翌日は、柊の言った通り大仕事になった。
しかし、柊達が町でくれはのベッドや生活雑貨を調達したことで、この『引越し』は町の人達の知ることになり、ドゥエルやティーポ、バイトが休みだったレイチェル、それに、同じ宿に泊まっていた魔法学園の生徒までが手伝いを申し出てくれた。
彼らのお陰もあり、何とかその日の夕方までに、書斎をくれはの寝室とすることができたのである。
その夜、二階にいながらも、一日中一階の騒がしいやり取りを聞いていたサボテンが、休む直前の柊に一言。
「コロナが来てから『カカア天下』、くれはが来てから『はわ天下』?」
一日中、くれはの指示で動き回っていた柊がこの言葉にどう答えたかは――推して知るべし、である。
《ショク 〜Food/Job〜》
「――信じらんないッ!」
「おい! くれは!」
くれはが合流してから数日経ったある日の昼前。外から聞こえてきた声に、コロナは掃除の手を止めて目を瞬いた。
紛れもなく、くれはと柊の声だ。今日、彼らは朝食の後、二人でドミナまで買出しに行っていた。声が聞こえると言うことは帰ってきたのだろうが――どうも、様子がおかしい。
そっと、玄関を開けて隙間から外を窺う。ずかずかと荒い足取りで道なりにこちらへ向かってくるくれはと、大分離れて、大荷物を抱えた……というか、大荷物に埋もれた柊の姿があった。
「記憶がなくなってたとは聞いたよ!? けど、そんなことまで忘れちゃってたなんて……!」
「しょ、しょーがねぇだろ!? 俺だってわざと忘れてたわけじゃねぇんだから!」
どこか泣きそうなくれはの声に、言い訳するような柊の声。
(も、もしかして……これが“シュラバ”……!?)
ぐっ、とコロナは箒を持つ手に力を込めつつ、緊張半分、期待半分で二人を見つめる。
柊とくれははお互いを『ただの幼馴染』といって憚らないが、コロナにはとてもそうは思えなかった。街中のカップルのようなイチャイチャとした空気はないけれど、亡くなった両親の間にしばしば見た強い絆のようなものを、二人の間に感じていたのだ。
そして、今の二人の様子は、どう見ても、痴話喧嘩以外の何物にも見えない。
(やっぱり、二人は特別な関係……!?)
どうも、柊が何かを忘れていたために、くれはがそれに怒っているらしい、というのが聞こえた会話の内容でわかる。おそらく、柊がこちら来た時の事故で失くしてしまっていた記憶のことだろう。
(もしかして、二人の大事な約束とか、思い出とかを柊さんが忘れてて、それでくれはさんが怒っちゃったとか……!?)
そんな想像――というか、空想がコロナの脳内に展開される。
しっかり者と称されようとも、そこはコロナも女の子である。色恋沙汰には興味津々だ。――年相応、と言うには少々マセた興味だが。
ドキドキハラハラ見守る(?)コロナの前で、二人の言い合いは更に加熱していく。
「ずっと持ってて、忘れてるなんてありえないでしょ!?」
「しょうがねぇだろ!? 持ってたって存在そのものを忘れてたら、出てこねぇんだから!」
んん? とコロナは首を傾げる
(ずっと持ってて、忘れてたら出て来ない?)
どうも、会話の内容が読めない。「ずっと持ってて」というのは肌身離さず持っていたように聞こえるが、「出てこない」というのはどこかにしまい込んでいたように聞こえる。どうにも、ちぐはぐだ。
混乱するコロナの心境など知る由もなく、視線の先で、くれはが心底情けなさそうな表情で天を仰ぎ、叫んだ。
「普通中身くらい把握してるもんでしょう!? ひーらぎ、月衣の中どんだけごちゃごちゃしてんの!? こっちに来る前の夕飯の買出し、突っ込みっぱなしで気付かないなんて!」
「――夕飯の買出しっ!?」
完全に予想外の言葉に、思わずコロナは声を上げ――
「……コロナ、何やってんだ?」
ホウキ片手にドアの隙間から外を窺うという奇妙な姿を柊にツッコまれ、この上なく、気恥ずかしい思いをした。
◇ ◆ ◇
──月衣。
柊やくれはのいた世界――ファー・ジ・アースの魔法使い(ウィザード)が例外なく持つ、一種の個人結界である。
ファー・ジ・アースには、魔法の存在を否定し、拒絶する“世界結界”が存在する。それを遮断し、魔法を使えるようにするための個人結界が、月衣だ。
また、月衣は一種の異空間であり、そこには無尽蔵とは行かずとも、荷を収めることが出来る。自身の正体を世間に対して秘匿するファー・ジー・アースのウィザード達は、自身の得物などをここに納めて持ち運ぶのである――
「……で、なんでその結界に、夕飯の買出しが入ってるんですか」
素直に立ち聞きを認め、月衣とは何かと訊ねたコロナは、柊とくれはの説明を聞き終え、開口一番、半眼でそう訊ねた。
リビングのテーブルに着き、コロナの入れたお茶をすすりつつ解説を終えたウィザード達は、お互い気まずそうに顔を見合わせる。
「いや、くれはが重いならそうしたらどうだって言うから……」
「あ、汚い! ひーらぎ、あたしのせいにする気!?」
「そもそもお前が俺一人に全部持たせたからだろ!?」
「う……っ! きょ、今日まで忘れてたのはひーらぎの責任でしょー!?」
「――ストップ!」
ぎゃあぎゃあ、と放っておいたらいつまでも続きそうな喧嘩を遮り、コロナは溜息をつく。
「理由はもういいです。……で、結局何が問題なんですか? 入れてたのを思い出したなら、結界の中から出せばいいじゃないですか」
コロナの言葉に、柊とくれはは再び顔見合わせた。そうして、同時に硬い仕草でコロナに向き直った。
「……コロナ。お前らと、俺が会ってから、今日で何日経った?」
「えぇと……もう一週間は経ちましたけど」
「で、コロナちゃん。一週間以上も放っておいたら、お肉は一体どうなるでしょう?」
「…………」
事態を理解し、コロナは絶句した。
しばしの後、自分のカップを手に取り、一口。そうして、静かに口を開いた。
「……つまり? 柊さんが記憶を失い、更に自身の結界内の整理を怠ってたせいで、二週間もその中の食材の存在を忘れていた。それで、その食材をダメにした、と?」
にっこりと訊ねる、その笑顔が恐い。背後に、「片づけをちゃんとしないから……!」とか「食べ物を粗末にして……!」とかいう怒りのオーラが見えたような気がして、柊とくれはは思わず凍りついた。
「すみません、掃除の続きするんで、お二人とも外に出ていてもらえますか? ──ついでに、結界の中の掃除も外でしてきて下さい。あ、やるなら“牧場”で。バドが掃除サボって本読んでるでしょうから、手伝わせるなら、あいつに」
「…………ハイ」
二重三重の意味で静かに怒れる幼い主婦を前に、十以上年上はずの二人は、しかし反目も出来ずに従うのだった。
◇ ◆ ◇
「あれ? 師匠たち、帰ってきてたんすか」
コロナの言葉通り、バドは本を片手に敷地内にある“牧場”にいた。ただし、もう片手には魔法楽器らしい笛がある。
“牧場”といっても、実際に家畜はいない。開けた牧草地は、現在もっぱら、バドの実験場と化していた。
「お前なぁ、掃除サボるなよ。コロナが怒ってんぞ」
「俺、掃除下手だから、やってもどうせ怒られるし。だったらサボったほうが得じゃないすか」
柊の苦言にバドはけろりと言い放つ。ある意味、正しい選択かもしれない。
「で、師匠たちは何しに来たんすか?」
「いや――」
「――あ! そうだ!」
バドに答えかけた柊を遮って、くれはが手を打った。
「バド、それが魔法楽器ってヤツでしょう? あたしたちのとこの魔法を教えるにしても、一度こっちの魔法を見ときたかったんだよね〜!」
と、いうわけで! とくれはは満面の笑みで柊を振り返ると、
「ちょうどいいから、あたしはバドとあっちで魔法講義してくるから! 柊も頑張ってね〜!」
「あ! おい――!」
柊が呼び止める間もあればこそ、くれははあっという間にバドを引き摺ってその場から去っていった。
「に、逃げやがった……」
がくりとその場に膝を着き、柊は呻く。
まあ、彼女がいたところで、月衣は基本的にその持ち主自身でしか干渉できない(たまに他人の月衣に干渉してくる例外もいたが)。結局は自分でやるしかないのだが――
(……手ぇ入れたくねぇぇぇぇぇぇえええッ!)
気分は、生ゴミの入ったゴミ箱に手を突っ込むのと変わらない。
「……唯一の救いは、こっち来てから魔剣を月衣に入れてないことだよな……」
思わず、背に負う魔剣に向けて、柊は呟いた。
ユウが姿を変えた宝玉が埋まっているのに遠慮して、柊はこちらに来てからずっと、魔剣を月衣に収めていない。
結果として、魔剣を生ゴミの中に入れずに済んだことになるのだろうが――逆を言えば、それこそが、こちらに来てから月衣を使わなくなった最大の理由でもある。
先日くれはが合流するまで、柊は自身が異邦人であることを、双子たちにも明かしていなかった。当然、こちらの世界にないだろう月衣を、彼らの前で使うことも避けていた。当然、街中ではなおさら使えない。
相棒の収納にも使わない、日常で使用するわけでもない。記憶が戻ってからも、今日くれはと買い物に行くまで忘れていたのは、そのせいでもあるといえる。
唯一、こちらに着いてから月衣を使ったのは、双子と出会うその日の朝、中の着替えを出した時だけだった。
「――あん時に思い出してりゃ……っ!」
空腹と戦っていた当時の状況もセットで思い出し、柊は二重の意味で泣きたくなった。
しかし――過去を悔いても仕方ない。
見据えるべきは、先のこと。放っておけば、事態は悪化することこそ有りはすれ、好転するわけもないのだ。
柊は、大きく息を吐き、深く吸って、止める。
「――いざ、勝負ッ!」
お前は誰と戦ってんだ、と脳内の冷静な部分で自らツッコみつつ、柊は裂帛の気合と共に、自身の月衣にその右手を突き入れた。
◇ ◆ ◇
「……くれは師匠、柊師匠おいて来ちゃって良かったんすか?」
「いーのいーの! ひーらぎはひーらぎでやることがあるからね!」
にこにこと、妙に上機嫌に答えられ、納得はしなかったもののバドはそれ以上問うことをやめた。正直、バドとしても、待ちに待ったくれはの講義の方が重要だったからだ。
今まで何度か、雑談のような調子でくれはたちの世界の魔法について聞いたことはあったが、きちんと“講義”してもらうのは今回が初めてだ。否が応でも期待が高まろうというものである。
バドは口を噤むと、濃い緑の上に腰を下ろしたくれはに倣い、その向かいに座った。
二人は、柊のいる“牧場”とは、家を挟んで敷地の反対側にある“林”にいた。林というほど広くはないが、ここだけ樹木が密集しているので、そう呼んでいる場所だった。
「え〜と、今までバドには軽くあたしたちの使う魔法のことを説明したけど、よく考えたら、こっちの魔法との差がわからないと、うまく教えられないと思ったのね」
言って、くれははバドの手にした楽器を指さす。
「だから、一度こっちの魔法を見てみたいな〜、と」
「……見るだけでいいんすか?」
理論とか、理屈とかは? というバドの言葉に、くれはは笑う。
「『魔法楽器は、精霊のコインから引き出した精霊の力をその中に宿している。楽器を演奏することでその力を引き出し、周囲の魔力(マナ)と共鳴させ、魔法として発動させる』――前に、バドが話してくれたじゃない」
くれはの言葉に、バドは軽く赤面する。
確かに以前、雑談のついでに話した気がする。ただ、自身の語った言葉は、もっと蛇足がだらだらとくっついて、話があっちに言ったりこっちに言ったりと、到底わかりやすいものではなかった。それを思い出して、恥ずかしくなったのだ。
同時に、くれはがそれをきちんと聞いてくれていて、話の要点を捉えていてくれていたことが嬉しかった。
「ただ、『周囲の魔力と共鳴』って言うのがいまいちピンと来なくって」
それで、こちらの魔法が見たいんだよね〜、とくれはは言った。
「わかりました! それじゃあ、不肖ながらこのバド、くれは師匠のために演奏させていただきます!」
ぐっ、と握り拳を作りバドは高らかに宣言した。
しかし、くれはのためとは言いつつ、バドの内心は、
(やった! 今日読んだ本のヤツを試してみよう!)
である。
柊やコロナに怒られるため、この家に来てからバドの魔法使用回数はぐっと減っている。それでも数日に一度は魔法がらみのトラブルを起こすのだから、以前はどんなだったんだ、という感じだが。
しかし、客観的にはどうであろうと、主観的には結構我慢しているのである。とどのつまり、バドは魔法が使いたくて使いたくてうずうずしている状態、というわけだ。
そこに、くれはの『お願い』という大義名分である。暴走するな、という方が無理な話だった。
そう、くれはは、バドの『問題児』ぶりを正確に理解してなかった。それは、くれはが来てからバドが比較的おとなしくしていたため。バドは彼女の話す魔法の話で気を紛らわすことで、『悪戯』の発作を抑えていたのだ。
それ故に――くれはは、自分がバドという爆弾の導火線に火をつけてしまったことに気付けない。
そして、バドは立ち上がり、木の精霊(ドリアード)の笛を口に当てる。――その足で、今日読んだ本にあった『増幅の印』をこっそり踏みながら。
間もなくして――重い地響きが、大地を揺るがした。
◇ ◆ ◇
「…………」
柊は、呆然と月衣から出てきた荷を見つめていた。
出てきた荷の姿は……何というか、柊の予想をぶっちぎった形で――柊は、もはや固まるしかない。
「いや、これは……なんつーか……」
と、呆然とぼやきかけた時。
「――ぅをッ!?」
突如大地が大きく揺れて、柊の声は悲鳴に形を変えた。
覚えのある揺れ方――いつぞやの、カボチャたちが地から根を引き出そうとしていた時と同じような揺れに、柊は苦虫を噛み潰したような顔をした。
「――今度は何したあのイタズラ小僧ッ!?」
叫んで、柊はバドとくれはが向かった方へ駆け出す。
途中、家の前を通った時、やはり驚いて家を飛び出して来たらしいコロナと鉢合わせした。
「柊さん、これ……!?」
「俺にもわかんねぇよ! けどとりあえず、思いつく原因はあいつっきゃねぇだろ!」
「ああもう! バカバド、今度は何やったのよ!」
柊のさり気に酷い発言に、フォローどころか、すかさず同意する双子の片割れ。こと、この手の事態において、バドの信用値は底割れ状態らしい。
毒づきながら、二人は震源地らしい“林”に向かい――ちょうど木々の中に飛び込んだ時、揺れはぴたりと収まった。
「あ……? ──って、くれは!」
「あ、柊!」
唐突な揺れの収まりに戸惑いつつ、柊は見つけた幼馴染に呼びかけた。振り返ったくれはも困惑顔だ。
「なんか、バドが魔法楽器演奏したと思ったら、いきなり揺れて……」
くれはの言葉に、柊とコロナは、バツが悪そうに縮こまっている悪戯小僧を見やった。
「……何したんだ、おい」
「え〜……あ〜……その〜……」
もはや半眼での柊の言葉に、バドは引きつった笑顔で口ごもる。
「全く! 何度やったら――」
と、悪戯小僧に姉からの雷が落ちかけた時――
「――おぉ……」
聞き覚えのない、枯れた声が、辺りに響いた。
驚いて、声の方を振り返った一同の視線の先。そこにあったのは、老いた巨木だった。
(こんな木、ここにあったか……?)
柊がそう訝しんだ時――再び声が響いた。
「――大地に、マナが満ちている……」
感じ入るようなその声は、太い幹に入った一文字の切れ目から。その上には、長い枝が鼻のような形で伸びる。木の瘤が眉の輪郭を描く下の洞は、虚ろな空洞でなく、穏やかな瞳だった。
顔を持つその老木は、その“唇”を静かに開く。
「お前たちか、わたしを眠りから覚ましたのは」
礼を言おう、と告げる、枯れた、しかし穏やかな声に、しかし、一同は咄嗟に応じることが出来なかった。
しかし、そこは悲しくも“非常識慣れ”してしまった柊である。真っ先に硬直から脱して、口を開いた。
「……もしかして、あんたがガイアの友達か?」
そう訊いたのは、以前、“大地の顔”から聞いた『私の友人が、君の住む家の庭に眠っている』という言葉を思い出したからだ。
老木は面の皺を深くする。どうやら、笑ったらしかった。
「いかにも。私はトレント、ガイアの古い友人だよ」
わたしも彼も動けないから、会ったことはないけどね、と笑って言う。
「……それ、友達っていうのか?」
「かけがえのない友だとも。彼は大地そのものであり、わたしたち植物は大地に根付くものなのだから」
柊の無遠慮なツッコみに、トレントはどこまでも穏やかに答えた。
わかるようなわからないようなその物言いは、確かに件(くだん)の賢人を髣髴とさせて、言葉そのものよりもその話し方で、柊は彼がガイアの友人なのだと納得した。
「しかし、なるほど。ガイアに会ったという事は、君が、この家の新たな主か」
そう言って目を細めるトレントに、柊は微かに顔をしかめた。
「俺は、ユウから借りてるだけだ。必ずちゃんと返すぜ」
その言葉に、トレントは意外そうに目を見開く。ややあって、穏やかに笑った。
「――すまない、失言だったようだな。しかし、ユウが帰るまでは君がこの家の主。この土地に住まうものとして、わたしは君に力を貸そう」
言われて、柊は首を傾げる。疑わしそうな顔になって、言った。
「……悪ぃけど……あんた、何ができるんだ?」
率直な柊の問いに、老木は心底楽しげに笑った。
おお、久しぶり支援〜
久々ですなー
…さるさん? うん、ごめん。とりあえず支援
さるさんだな、こりゃ
よし、あなたに「さるさんの人」の称号を与えよう支援
「最もな質問だ。わたしに出来ることは、大地に宿るマナを汲み上げ、実りとすることだよ」
最もそれには種が要るのだがね、と言い添えるのに、柊は眉を寄せた。
「……種?」
「植物の種ならば、何でもかまわない。わたしはわたしの中でその種にマナを注ぎ、実りとすることが出来る。そうだね、数日もあれば実るだろう」
「――はやっ!?」
これには思わず、柊だけでなく、一同が声を揃えてツッコんだ。
と、そこで柊は以前レイチェルから聞いた話を思い出し、
「……もしかして、ダメになっちまったユウの『果樹園』って……」
「ああ、それはおそらく、わたしのことだ。ユウがこの家を去った後、わたしは眠りについたからね」
なるほど、と柊は納得して、ふと思いついて聞いてみた。
「……あんた、さっき種なら何でも、っつったよな?」
ああ、と肯定するトレントに、柊は悪戯っぽく提案した。
「……それって、異界の種でもいけるか?」
やっぱ故郷の味が食いてぇしなぁ、という柊に、トレントだけでなく、くれはや双子も目を見開いた。
◇ ◆ ◇
「……まさか、一週間以上放っといて、腐ってなかったなんてねぇ……」
牧場に広げられたビニール袋の中身達を眺め、くれはは呆れたように呟いた。
そう――柊の月衣の中で忘れ去られていた食材たちは、月衣に放り込まれた時の姿のままで出てきたのである。
そもそも『腐敗』というのは、有機物が微生物によって分解されて起こる現象だ。一種の異界である月衣の中には、その微生物が存在しない。
ようは、月衣の中に入れるということには、真空パックにするのと同じような効果があったらしい。
一家の主婦であるコロナも、新しいもの大好きなバドも、興味津々で異界の食材を手にとって見ている。
これはどう調理するのか、このソースみたいなのはどういう味なのか――そんな風に、口々に柊たちへ尋ねてきた。
と、双子の質問に答える合間を縫って、くれはが言った。
「……でもさぁ、さすがに、“これ”は無理じゃない? 確かに種かもしれないけどさぁ、もう芽になる部分とか取っちゃった後じゃない」
“それ”を示して言われ、柊も苦笑して言った。
「まあな、多分無理だろうけど。けどまあ、ダメ元でやってみるのもいいんじゃねぇかと思ってな」
しかし、数日後。
その予測を見事に裏切り、レントはその“実”を実らせたのである。
「……はわ〜……まさか、こういう形で実るとは……」
「……言い出しといてアレだけどよ、これはねぇだろ……」
トレントの枝からたわわに実る、一抱えはあろう“米俵”の姿に、柊とくれはは思わずそう呻いた。
しかも、切り開いてみれば、中身はびっちり、白米。
「……ご丁寧にというか何というか……」
「……なんで精米済みなんだよ……」
「……何かおかしかったかな?」
トレントの言葉にツッコむ余力もなく、異邦人二人はがくりとその場に膝を着いた。
《カタリ 〜Tell/Fraud〜》
「始まったようだね」
深い色の夜の下、月光を浴びた長身の影が、言の葉を紡ぐ。
その背には、枯れた道を塞ぐ巨大な岩壁。見渡す限り命の気配のないその場所で、その影は、語りかけるように、謳うように、そう告げた。
「ああ。“夢から生まれた現の子”は、道を歩みだしたよ」
答えるもののないはずのない場所から、答える声があった。岩陰が揺れ、低く穏やかな地鳴りのような声を紡ぐ。
「彼方より来たりし闇に、狂った歯車。英雄という名の道化に慣れなかった役者は、新たな役者に道を託さん。“夢から生まれた現”は、悲しき連鎖の道を辿るか、新たな希望の道を拓くか」
ばさり、と纏った外套を翻し、片手を月に翳す語り部の影。その嘴(くちばし)が謳うのは、未だ結末の知れぬ史劇。
「それは、もはや私たちに測れるものではないよ」
穏やかな、しかし重い響きを伴った声が、応えた。
その言葉に、影は初めて岩壁を振り返った。笑みを含んだ声で返す。
「知っているとも。いかに偉大な七賢人と謳われようとも、所詮我々は世界に組み込まれた歯車だ。定められた役目を果たすだけの道化。役者ですらない、舞台の一部。決められた道筋が辿れなくなってしまった今、我々はもはや、新たな流れに身を任せるしかない」
再び月をその手で示して、語り部は謳う。
「流れを生むは、異邦の夢。泡沫(うたかた)の幻を、時と想いで実(まこと)にした人々。夢から始まり、現と成った子ども達」
月を見上げ、岩壁に問うでもなく、問いを投げた。
「夢から成った子ども達は、果たして異界の傀儡(くぐつ)となり、道化と化してしまうのだろうか? それとも、真に尊き名もなき民達のように、己の道を拓いていくのだろうか?」
「それは、彼らが決めること」
影に応えるでもなく、岩壁が答えた。
「そう。けれど、彼らは既に脚本にない即興劇を始めている。本来なら退場している役者をも巻き込んで」
「ならば、もはや傀儡ではないのだろう」
岩壁の答えに、影は月から視線を下ろす。
「例え辿る道筋が違っても、行き着く場所は同じかもしれない」
「どちらにせよ、彼らは、彼らが望む場所を目指すだけ」
端的な答え。影は束の間、沈黙した。
そうして、重々しく、口を開く。
「……そう。彼らは彼らが望む場所を目指すだろう。彼らが想う人々が皆、幸福(シアワセ)になれる結末を」
被った鍔広帽のその陰に、その表情(かお)を隠して、影は言う。
「願わくばその結末が、忌まわしき闇の綴った台本通りでなく、女神の見る夢の形であらんことを」
謳うように紡がれたその祈りは、ただ夜の闇に溶け、風に流れた。
211 :
みつやん:2009/05/24(日) 17:13:05 ID:GrKP9Bw2
今日はここまでです! 何か、いつにも増してまとまりがなくオチが弱い……
精進します……
支援ありがとうございました!
「さるさんのひと」……そんなあの方と同じなんて、恐れ多い!
プレステが、新しく来た子までご機嫌斜めです。っていうか、斜めだとご機嫌です(汗)
……動くだけ、いいんですけど……ロードが長くて無駄に時間がかかります(汗)
えー、学園世界の方はどうにも軍曹さんがうまく動かせないので、えらく時間かかりそうです(汗)
……自分は、キャラへの愛情が深すぎると文章が空回る傾向があるようです……
そんなんで、どっちにしろ、次はいつ投下に来れるかわかりませんが、気長に待っていただければ幸いです。
ではでは〜
投下乙&GJ!
米俵噴いたw
次回以降も期待して待ってます。
というか米俵ごと与えたのかよとww
投下乙でした。
社会人生活大変でしょうが、作者氏と新プレステの健康を祈ってます
ついにキター
乙乙乙
復帰待ってましたー! おつです!
頼りになるパパさんと明るく面倒見のいいママさんとしっかりもののお姉ちゃんとやんちゃなボクと
家庭菜園を営むおじいちゃんとあとなんだかよく判らない喋る観葉植物いう仲良し家族が素敵です。
買い物の中にお米の袋が入ってたけど、アレを使ったか。
米俵は笑ったけど、変な形になってなくて幸いだったかもしれず。
乙です、実に和みますね〜。
色々大変みたいですけどのんびり待ってますよ〜。
これはいいものだ……
「はわ天下」にワラタ
>>211 便利だな、トレント・・・・。
一人暮らししてると米代も馬鹿にならねぇぜ・・・・ww
ともあれ、GJでした。月衣って本当便利ですねぇw(そればっかかい
んでは、1レスほどお借りして、以前書いた学園世界用HOテンプレの続きを投下させていただきたく思います。
本当は二週間前には投下してるはずだったのに、PCが壊れて・・・・ww
00,凡例
説明文
<<追加特殊能力名>>,特殊能力詳細
代表的NWキャラ
代表的な他作品キャラ
07,死んでいた!
あなたは学園世界に来る前に、既に死んでいた。それが今、何故学園世界に所属しているのだろうか。
<<精神存在>>,あなたは生死判定時、[精神]の値を基準としてよい。また、その最初の出目は、自動的にCとなる。
倉沢桜花
ユウ(マテリアル・ゴースト)、相坂さよ(魔法先生ネギま!)
08,転生体
あなたは一度死んで、そして蘇った。せっかく拾った命を、何故、戦いの中で危険にさらすのだろう。
<<前世の記憶>>,あなたがジャッジでFするたび、次からの全てのジャッジの達成値に+5される。この効果は累積する。
至宝エリス、真行寺命
ユウ(クイズ・マジックアカデミー)、七村紫帆(ダブルクロス)、風江冬馬(CLAMP作品)
09,生まれつき
あなたは生まれつき、特殊な力を持っていた。その原因はわからないが、学園世界で明かされる、の、かも知れない・・・・。
<<素質>>,あなたはキャラメイク時、任意の能力値に5点追加できる。
結城マサト
上条当麻(とある魔術の禁書目録)、八神はやて(魔法少女リリカルなのは)
10,魔法少女
あなたは魔法少女だ。自分にしかない不思議な力を駆使して、あなたは戦う。大事な人たちを、守るために。
<<奇跡の価値>>,あなたは全てのジャッジにおいて、任意のダイス1つをひっくり返すことができる。ただし、プラーナを3点消費する。この効果は1シナリオ2回。
不在
木之元さくら(カードキャプターさくら),イリヤスフィール=フォン=アインツベルン(プラズマ☆イリヤ)
11,魔砲少女
あなたは"魔法少女"として、周りの人々を守ってきた。・・・・一応。あなたは、魔法少女として、戦うのだ。自分が魔法少女だと認めさせ、ついでに大切なものを、守るために。
<<全力、全開!>>,あなたはダメージジャッジの達成値を、そのまま相手へのダメージとしてよい。ただし、あなたは[転倒状態]になる。この効果は1シナリオに1回だけ使用可能。
不在
高町なのは(魔法少女リリカルなのは)、ベホイミ(新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん)
12,人外
あなたは人間ではない。それが何故学校なんぞにいるのか。その目的は、あなたしか知らない・・・・
<<真の力>>,1Rにつき一回、任意のジャッジにおいて出目をCとしてよい。ただし、毎R[HP]を5点失う。この結果[死亡]若しくは[重傷状態]になることもある。解除は通常タイミングで行う。
ノーチェ、九条水希
エヴァンジェリン=AK=マクダウェル(魔法先生ネギま!)、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)、瀬戸燦(瀬戸の花嫁)
投下終了。
なのはさんやベホイミが10番ではなく11番送りになったのは、いろいろと大人の事情のせいです。
主に年齢とか。性格とか。
あと、wikiのほう見やすく整理してくれた方、GJでした。
早速今回の分、追加してきますノシ
待て、学園世界にいるなのはさんは10番の筈だ!
まだ。一応。
米俵吹いたw
米俵www
>>220 野暮かもしれないけど特殊能力のバランスが悪いかなぁ……いや、面白いですけどw
そういやさ、極上生徒会の上層部…各学園の代表って林水閣下以外にどんなキャラがいそうかな?
本家極上とかは会長だろうし、確かエルクレストはプリフェクト2人だった気がするけど。
あとは輝明学園だったら、代表に一番向いてそうなのは誰なのか…学生限定だと難しい希ガス。
>>226 基本は各生徒会長とかなんだろうけどなァ……
輝明学園は仮面の生徒会長じゃなくて、決闘大好き・スクメズ入り浸りの人だな。陰謀方向に弱そうだ。
リオフレードはバラの指輪をしてる人だね。ウテナが元ネタっぽい。
聖華学園@メガテンリプは結城柊前生徒会長かな。退魔生徒会は実働部隊って感じ。
蓬莱は…一番面白そうなのは半期だけトップに立ってた、中の人がハッタリの人か?
あ、忘れてた。
男塾:大豪院邪鬼
230 :
ネタ話ですが:2009/05/26(火) 00:41:12 ID:MYatGLSw
投下しに参りましたよっと。
……いつになったら規制って終わるのかな
休日の昼下がり、学生達が街にあふれ出す時間帯。
学校が休みということもあり、街には華やかな雰囲気とどこか浮き足立った空気が流れている。
にも関わらず、『そこ』には別の空気が流れていた。
シャッターは固く閉ざされ、携帯で険しい顔をしながらたくさんの少年少女がやり取りをし、KEEP OUTとかかれたテープがぐるぐると周囲を覆っている。
『指揮車より全隊員へ。 現場配置はどうなってる?』
『こちらるーじゅ1ナリ〜。るーじゅ1計5名、裏口にきちんと配備完了ナリよ』
『同じくコバルト2。表シャッター前に12名、その他出入り口になる可能性のある窓、通気口に各2名ずつ配備完了済み……』
『はいはーいそんないい子ちゃんなお前さんたちに追加情報だっ。
立てこもり犯は1人、大振りなナイフを持って小学校高学年くらいの女の子を人質にしている。他に、一緒のフロアに閉じ込められた一般生徒が男女合わせて10名。
あのふくらみのサイズだと小口径だろうけど、おそらくはポケットに拳銃もあるな。人が殺せる武器だ』
『指揮車より情報員へ。 犯人の特徴は?』
『若い男。私服。趣味悪い。
それ以上は今データベースにアクセスしてるけど、正確な照合にはもうちょっと時間がいるな』
『微妙な役立たず』
『……それ酷くないッスか、たいちょー』
シャッターの前に立っている者たちの手には、それぞれ透明な盾だの閃光手榴弾だの催涙弾入り投擲機だの洞爺湖の木刀だの魔法のこもった札だのが握られている。
物騒な装備で身を固め、相互にやりとりを繰り返す彼らは『各校選抜執行委員』。
最近では『選抜委員』と呼ばれる、この学園世界の治安維持を趣旨とする委員たちである。
彼らが今いる場所はC区画のとある銀行前。
十数分前に銀行強盗が発生。銀行の職員は即座に非常ボタンを押し、シャッターを閉じた。
犯人が出られなくなったのはいいものの、中にいた者たちも全員閉じ込められてしまったわけで。
最寄の選抜委員『第158・159番隊支部』が解決に乗り出し、今に至る。
現在はとりあえず包囲を完成し、まだ機能している監視カメラの映像で中を探っている状態だ。
配備完了後、相手の能力・戦力を把握後突入経路を確保。
人質の安全を優先で作戦行動を行うのが大原則。
緊張感で痛くなりそうな頭を押さえながら、作戦の指揮を取る隊長は一つ重々しいため息をつく。
『指揮車より情報員へ。 何かしら有用な情報を掴むまでは話しかけてくるな』
『うわ酷っ!? ちょ、ちょっと隊長―――』
『命令だ。黙れ』
『……へいへい、わかったよわかりましたよ』
ため息が通信機越しに聞こえて通信が切られそうな雰囲気になった時、通信機の向こうから不思議そうな声がした。
『ん……? あれ、おかしいな』
支援なんだホ
『どうした、状況が変化したか?』
『……なんか、監視カメラの調子が急に悪くなった、みたいな?』
通信機の向こうの声が一気に緊迫感を増す。
どういう意味だ、と問えば、キーボードを叩きまわす音が続き、少し焦りをにじませた声が続く。
『なんだこりゃ、砂嵐……っ!? いやでもちらちら映るってことは妨害電波かっ!?』
『―――そちらが尋常でない状況だということは判断した。さっさと正確な報告をしろ』
ち、と舌打ちする音。
そして通信機の相手は語りだした。
『なんだか知りませんが、電気信号的な妨害が行われている模様です』
『相手は単独犯ではないということか?』
『……調査してないんではっきりしたことは言えませんが、自分の考えを信じるなら答えはNoです』
『理由は』
『監視カメラを電気的にイカレさせることができる協力者がいるなら最初からやってるはずです。
ついでにカメラだけじゃなくてこっちの通信機器にも被害が出せるはずですしね。
そもそも、そんな力があるなら銀行強盗じゃなくてもっと効率のいい金の稼ぎかたがいくらでもあるでしょう』
少し冷静さを取り戻したようだと判断。
安堵のため息をつきながら、指揮のトップは一人呟く。
『外部からの干渉ならば通信にも支障がでるはずだ。
ならば監視カメラの電子的妨害は店の内部でだけ起きているはず……』
いったい何が起きているんだ、というこの場の誰もが持つ疑問を口に出すことはせず、次の指示を出す。
『考えていてもわからんもんはわからんっ。
人質の安全確保が最優先だ、なんとしてでも中の状況を把握しろ!』
了解!と返る声を聞いて、先は長そうだ、とため息をついた。
***
ある晴れた昼下がり。
こっちでできた友人と、前から話していた『バザール』でショッピングをする計画を実行に移すことにした彼女。
待ち合わせ場所で会ってから、お金をおろそうと(『バザール』では現金・物々交換などはできるがカード払いがほとんどできない)銀行に行ったところ。
「……なーんでアンタと一緒にいるとトラブルに巻き込まれるのかしらねー」
「その言葉バットで打ち返すッスよ」
「なによ、私のせいだって言いたいわけ?」
「美琴さんがわたしに全部責任あるみたいに言うからッスよ」
「うっ……わ、わかったわよ。じゃあ責任は半々ってことで」
銀行強盗に巻き込まれたのだった。
にも関わらず、微妙に緊張感のない話をしている彼女こと御坂美琴と友人ことベホイミに、強盗がテンパった声を上げる。
「そこの地味とガキ! 何くっちゃべってやがる、黙れって言ってんだろうが!」
「……どう思う?」
「しゃべりがすごく三下ッスねぇ……警報装置のこと考えてないあたりすごくマヌケッスし。
ストレスから万引きするような精神構造の奴の規模がでかい版みたいな感じじゃないッスか?」
「ストレスから銀行強盗ってのはすごく迷惑なんだけど……」
「学生には最低限の保障があるッスけどあくまで最低限ッスし、学生外は仕事しないとお金支払われないでしょ?
お金ないし働きたくない、でもお金は降ってこない。だから強盗、と。学園都市にもそんな人いるらしいじゃないッスか」
「人の街を無法地帯扱いしないでくれる?」
「何言ってんスか、無法地帯ってのはバギーに乗ったモヒカンがヒャッハーしてる場所のことッスよ」
「あ、そうか」
「人の話を聞いてんのかテメェらっ!?」
強盗、再びのツッコミ。
美琴とベホイミを除く8人はおびえたように縮こまって、目に涙すら浮かべている。人質にとられている少女に至っては今にも泣き出しそうな顔をしている。
まったく面倒だ、と思いながら美琴はため息。
早いところ終わらせてバザールに向かいたいものの、ベホイミが動くには少し距離がありすぎる。人質がいる以上、彼女が怪しい動きをすることはできない。
美琴にしたところで、電撃を撃てば間違いなく当たるだろうが犯人と人質が接触している以上は下手に撃てない。
人質に電流が流れる可能性もあるし、最悪電流による筋肉硬直でナイフの刃が人質の少女に食い込むかもしれない。
さてどうしたものか、と美琴が考えていると、不意にベホイミが立ち上がった。
「犯人さん、人質取り替えてあげてくれないッスか。
そんなちっちゃな女の子が泣きそうなとこなんて、あんまり見てたくないんスよ」
彼女は美琴と犯人の視界から隠すように立ち、犯人から見えないように黒い粉の入った小さな袋を投げ渡すと、両手を上げた。
「ほら、武器なんてどこにもないッス。
それに自分よりも小さなその子を支えながら歩くよりは、ある程度自力で立てるわたしの方が逃げやすいッスよ」
「う、うるせぇ黙れっ! 近づいてくんな!」
許可なく数歩の距離を詰めたベホイミに、強盗は一歩退りながらナイフを彼女に向け、再び人質の少女に向けなおす。
それにはぁ、とため息をついて気づかれないように美琴の視界を確保するために一歩横に移動、立ち止まる。
「なーにを警戒してるんスか、こんな丸腰の女子高生相手に。
なんなら脱いでみせましょうか? 武装解除してるか確認のために」
「うるせぇってんだよ! 近づくなっつってんだろっ!?」
「だからほら、ちゃんと止まってるじゃないスか。ほらそっちの要求は飲んでるッスよ、ちょっとくらいこっちの話を聞いてくれてもいいと思うッスけど」
「なんなんだよっ! お前人質だろっ!? だったらそれらしくそのへんの隅にがたがた震えてろっ!」
その言葉にちょっと内心で青筋を立てるベホイミ。
風呂入る前にもういっちょ支援だホ
だがしかし、ひとつ咳ばらいをして耐える。
「だーかーら、さっきも言ったじゃないッスか。
目の前で小さな女の子が泣き叫んでるの見てるのは気に食わないんですって」
「黙れよ! ちょっとは怖がれ、こっちは凶器持ってるんだぞっ!?」
「そうッスね。そしてこっちは丸腰ッス。何度も言ってるように、その子を連れて逃げるよりはちゃんと立って走れるわたしの方が楽ッスよ?」
犯人はしばらくベホイミと少女を見比べて―――言った。
「断る! いざとなりゃ、このガキ殺して逃げりゃ済む話だ!」
捕まっている少女がひ、と喉を鳴らした。
無理もない。先ほどから命の危機がごく近くに迫っている上、殺害宣言が出たのだ。おそろしくないはずがない。
それを聞いて、ベホイミはなるほど、と呟いた。
「―――じゃあ、遠慮はいらないッスね?」
彼女の言葉には? と犯人が尋ね返そうとしたその時。
右手に握った凶器の重みが、不意に半分以上なくなった。
急に軽くなった手を不思議に思い、少女の頭越しに右手を見ると、そこには。
柄からすっぱりと刃ごと無くなっている、黒いグリップだけになったナイフの残骸が握られていた。
彼は気づかなかった。
ベホイミの後ろから何かに導かれるようじわじわと黒い何かが線となって自分の足元に伸びていたことを。
彼女が立ち上がる際に後ろにいた美琴に渡したものが何であったかを。
そして何より、後ろにいる少女の異名と能力を。
黒い線は、美琴の能力の一部である磁力操作の影響を受けた砂鉄。
ベホイミの渡したそれを犯人の足元まで伸ばし、合図とともに流れるように動かしチェーンソーのように砂鉄を高速運動させて、グリップからナイフを2つに両断した。
この程度のこと、学園都市の第3位、発電能力者(エレクトロマスター)の頂点『超電磁砲』にとってはたやすいことだ。
黒いチェーンソーで両断された刃先は、直後に刃の状態から掴むように変化させられた砂鉄の群れによって美琴の足元に運ばれ、踏みつけられている。
そして。
驚いた彼がグリップを投げ捨て、人質の少女のことなど忘れて少し拘束が緩み、それでも右手で左胸の隠しポケットから隠してあった小口径の拳銃を引き抜こうと―――
「遅いん」
したその時にはすでに人質の少女を自分の後ろにかばって男の右手を捻り上げた、眼鏡を外して桃色の髪の少女が―――
「―――ッスよぉぉっっ!!!」
重い重い、肉を叩く音とともに、彼を全力で殴り飛ばし。
彼はその一撃でなす術も無く強烈過ぎる衝撃に意識を飛ばした。
……壁まで吹き飛ばされて頭をぶつけた上、その後2、3度ボディブローを受けた彼にとっては、その一撃だけで意識を失ったことはある意味僥倖だったかもしれない。
***
選抜委員第159番隊支部。
その応接間にて、銀行強盗に先ほどまで巻き込まれて(解決して)いた二人の少女にお茶を出していた少女が、がちがちに緊張しながら応接間の扉を開け、外に出た。
同時。
「おつかれー。どうだった? 大丈夫だった? 変なことされなかった?」
「へ、へへへへ変なことって何ですかっ!? ジャンケンに負けてお茶出しする程度であたしは何をされるかもしれなかったんですかっ!?」
「そーいえば超電磁砲って『学園都市』内のかわいい子は根こそぎ食べちゃうって噂を聞いたことがあった」
「ふむ。その情報は例の風紀委員のテレポーター経由のまったくのデマだと聞いているが」
「ていうか、なんで『暴れ牛』と『女雷帝』なんだよ。執行部が中にいるならイリヤちゃんと美遊ちゃんにいてほしかったっつーの」
「わ、わたしは……相良軍曹がよかったのです、じゃなくて、であります」
外に待機していた10人ほどの選抜委員が彼女を取り囲み、話し出す。
「ていうか、あんな人間兵器ども連れてきたの誰だよいったい。いつこの支部吹っ飛ばされるかわかったもんじゃねぇよ」
「滝野 智と朱野 ユリでーす」
「特攻型馬鹿と、異様に順応力の高いイノセントか。で、そいつらは今?」
「なんでも重要参考人として支部まで『連行』って形でつれてきたらしくて、今隣で隊長に超しぼられてるよ」
「あわわわ、こ、この支部吹っ飛んじゃうんですかっ!? ぼーん! なんですかっ!?」
「お、落ち着くです、じゃなくて、であります。
色々と噂は流れていますが、執行部は結局いい人たち、であります。機嫌を損ねなければ、おびえる必要はない、であります」
「いやいや、でも『暴れ牛』と『女雷帝』れすよ? 執行部の中で一番強引な類の人たちれすよ?
こう、うっかりお茶を零したらそのまま地獄を見せられそうな感じの」
全員硬直。
そろーり、と応接間の窓を全員で伺い見る。
20近い目が中の二人の少女を捕捉。それに気づいたらしい髪色の明るい少女―――御坂美琴がぎこちなさげに手を振る。
彼らはそれになんとか愛想笑いを返し、手を振り。
全員で円陣。
「ちょ、ちょっとどうするよ目ぇ合っちまったよドキドキしてんよコレが恋か!」
「……単に危機を感じて心拍数が上がっているだけだと思うがな、生命的な意味で」
「あ、ダメかも。わたしあの方ならスカーフを直していただきたい……」
「アンタんとこの制服スカーフないじゃん」
「は、しまった! ……わかりました。今から中央に行ってスカーフのある学校との交換留学届けを出してきます!」
「いっそ常盤台行って来るといいんでないかね?」
「それもそうで」
「無理だよこいつ高校生な上常盤台は女子中学だって」
「愛があれば性別の差なんて!」
「女子校にいく同僚は見たくない、安らかに眠るといいです、じゃなくて、であります」
***
その頃の応接室。
「……アレ、聞こえてないと思ってると思う?」
「静かに。ここで暴れると奴らの思うツボッスよ」
「そういう割には、マグカップが悲鳴上げてるみたいだけど」
「気のせいッス。少なくとも私は冷静ッスよ、そう、例えタンクローリーとロードローラーから鬼焼き→ちょーしんちゅー→ガントレッドハーデスを決めたくても冷静冷静」
「自分に言い聞かせ始めたら負けだと思うわよ」
呆れたようにコーヒーを一口すする美琴であった。
***
応接室の外。
「しかし、執行部付きの連中がウチの支部でお茶飲んでるとはなぁ……感慨深いモンがあるな」
「写メってうpしときます? ます?」
「やめとけ、勝手に触ると支部が吹っ飛ぶ」
「あ、じゃあわたし後で御坂お姉さまに一緒に写真をとってもらって」
「ちょ、ちょちょちょやめてくださいよ絶対御坂さんに支部が吹っ飛ばされちゃいますよっ!?
『蒼雷の女帝』ですよっ? 『女雷帝』なんですよっ!? あまつさえ『超電磁砲』さんなんですよぅっ!?」
「それは全部同一人物を指す言葉だろう。
それに『超電磁砲』と仲良くなれば例の朴念仁とも知り合えるかもしれんぞ」
「へぅあぁぁぁっ!? な、なんですか朴念仁ってなんですかっ!?」
「気づかれてないとでも思ってたのか?
お前が一度助けられてから定期入れに『バザール』で買ったブロマイドとファンクラブ会員証を後生大事に持っている例の―――」
「いやぁぁぁぁああっ!? や、やめてくださいやめてくださいやめてくださいぃぃぃっ!!」
「ストップ! ちょ、ノーパソの角とかはどう考えても凶器だろ! ほら白目むいてるじゃない!」
「衛生兵、衛生兵ー!」
「だめだ血じゃなくて虹色の液体が噴出してやがる……っ!」
どこからかやってきた担架で眼鏡な選抜委員が運び出され、あわてて惨劇のあとを掃除する選抜委員たち。
この支部ではよくあることなのか、大きな騒ぎにはならない。
「ていうか、やめてくれよもうこういうの。俺はバイオレンスの世界には生きてないんだよ、小さな女の子に囲まれて笑って暮らすのが俺の夢だ」
「氏ね炉利コン」
「コンクリ漬けで学園海沈めちまえ」
「いや武偵高の狙撃科(スナイプ)の的に提供だな」
「牙の塔の魔術訓練の的だろ」
「輝明学園スクールメイズの最下層行きトンネルに落としちまえ」
「くくくくく……その程度で炉の志を止められるとでも思っているのか!
俺の背中にこの胸に、一つになって生き続ける! 見ているがいい、第二第三の炉の心を持つ者が必ずやお前たちの前に現れ」
「変質者なの。黙れなの」
再びの担架出動。
『何してるんスかねこの支部』『本部に報告した方がいいんじゃね?』と担架を担いだ隊員達が動かなくなった委員を病院に連れて行く。
血文字で『実は超電磁砲も胸平らでいいとおも……かゆ……うま……』とか書かれているが、その文字もごしごしとモップでこすって消される。
***
「お、落ち着くッスよ。なんでいきなりオモチャのコイン取り出してるんスか!?」
「……なんとなーく、今とてつもなくコイツを撃ちたい気分になったのよね」
「何となくで破壊兵器級の一撃を屋内でぶっ放すのはやめてほしいんスけど!」
「そうね。携帯から相手の携帯データが復旧できないようにしてからボンくらいで許しておいてあげることにするわ」
「それはそれでヒドい話だと思うんスけど……まぁ、怪我人が出ないならいいんじゃないスか」
おっけ、と返して美琴は自分の携帯を取り出し運ばれた相手の携帯の捜索を開始した。
風呂上がり支援
***
病院にて一人の青年の携帯がただの箱になっている頃。
「あーもう、なんだって今日はこんなに掃除必要なんだよ。めんどくせー」
「す、すすすすみません、わたしがうっかりノートパソコンで人を殴り倒したばっかりに……」
「とりあえず犯人さんの護送は終わっちゃってるから、隊長がバカコンビにお説教終えてむこうの二人になんか言うまではあたしらここで待機なんだよね」
「まぁ、ここは生執行委員とお話できるチャンスだと思ってさー」
「つまりお姉さまとわたしに語らいの時間が生まれたってことなんですねっ!?」
「黙れ高校生オス」
「そうなの。どうせ執行委員ならウチは最近入ったニンジャさんが見たかったの。本物のシノビを見たかったの」
「麻帆良の長瀬だったっけ?」
「むしろニンジャなのに堂々と正体バラシてんのとかいいのか?」
「大丈夫だよ。世界忍者とか紙忍者とかいるじゃん」
「世界はSTGで紙は格ゲーキャラだろーが」
「待ちな、そもそも紙忍者は自称じゃないだろ」
と、忍者の定義について話していると、一人が言った。
「ボク、執行委員ならエルフィールさんが……」
「そういやおまえエリーFCの会員だっけ」
「何言ってんの、あたしなんか『バザール』の『執行委員非公式FC』に入会して『バッチセット』と『携帯用メタルストラップ』と『ちびキャラ湯のみ』持ってるもんね」
「バカ」
「馬鹿」
「アホなの。欲しくないキャラも入ってるかもしれないのに、抱き合わせで買わされてるの」
「ふ、いいのさ。公式に踊り狂わされてやるのさ」
「非公式って自分で言ってなかったっけ?」
「うっさいっ! つーかぁ、今度やるっつってたじゃん『学園世界認可ファンクラブ決定戦』!
あれに出て認可取ってくれればいいんだよ、別に!」
『学園世界認可ファンクラブ決定戦』とは。
学園世界の有名人には必ずと存在すると言っても差し支えないファンクラブ(以下FC)。
そのFCがあまりに多くなり価値がインフレしまくり、ジンバブエドル並に価値のないものとなってしまった。
一人を対象としたファンクラブがいくつも乱立し、また同好会活動というほどに何かをしているというわけでもないFCの数は増加の一途をたどっている。
しかし、一山いくら程度に思われたくはないのが人の性。
極上生徒会で認可してほしいという意見が通り、極上生徒会主催の『学園世界認可ファンクラブ決定戦』で上位3チームになれば極生の認可を勝ち取れる、という事に。
……恐ろしいことに、一週間後の大会に向けエントリー数はすでに3万7千件を超えているという。
「そういえばそんなんあったなぁ。オレら駆りだされるじゃん、めんどくせー」
「いいじゃないですか。ケンカと祭りは学園世界の華ですよ」
「ファンクラブ決定戦って何やるんだっけ。10キロ障害物マラソンがあるのは知ってる」
「プレゼン対決とかじゃなかったっけ」
「爆砕点穴覚えるの」
「愛を物体に変えるんだよね、たしか」
「……よくわからんが大惨事になりそうなことだけはわかる。清掃委員も大変だな……」
「あら、清掃委員に彼女さんがいる人は大変ですねぇ」
「ばっ……彼女じゃねーよ! ただの幼馴染だよバッカじゃねーのバーカバーカ!」
「図星ー」
「図星ー」
「馬鹿はそっちなの」
一人壁とお話する寂しい少年を放っておき、話は続く。
「そういえばさ、お前武器ほんとにそれでいいのか? バズーカとかお勧めだけどさ」
「いや、アンタのみたいにマイナスイオンが出るだけで開発者が『人に優しい武器』とか言っちゃうバズーカはどうかと思う」
「そうそう。日本刀は淑女の嗜み、重火器は乙女の作法なんて言葉があるくらいだしね」
「いや、アンタの格言はアンタしか言ってないから。そもそもわたしの両方とも違うし」
「そ、そそそそうですよね! やっぱり女の子なら暗器使うべきですよね!」
「いや、アンタみたいに顔に似合わず体中に暗器仕込んでるのは女の子って言わないっしょ」
「なんなら魔法覚えてみる? ボクも今勉強中だし、一緒にがんばろうよ」
「いや、わたし普通の女の子でいたいから」
「普通の女の子の武装が木刀ってどーよ」
「大丈夫! 竹箒振り回して教頭吹っ飛ばしたちっちゃい女の子知ってるし」
「あぁ、例の209にいる川添さんだっけ?」
「そうそ、部活終わってから活動に参加してくれてんだけどあの子はすごいねー。
純粋に剣道技だけでレベルが低いとはいえ学園都市の能力者とかウィザードとかねじ伏せる規格外は怖いわ。
あそこまでにはなれなくても、この木刀があればなんとかやれそうな気がしない?」
「でもそれどっかの生徒会長が持ってるのとは違って、ただ頑丈なだけの木刀らしいじゃん」
「頑丈だからちょっと力込めると大砲の砲身もぶち抜けるよ?」
「……それは、ちょっとどころの話じゃないと思うの」
そうかなー、と手元に3文字の漢字が彫られた木刀をぶんぶんと振ってみる少女。
そんな彼女を横目に、話は続く。
「あ、そういえばさ。この間いい豚鍋屋みつけたんだけど」
「豚鍋ってなんだよ」
「豚の薄切りを煮立った湯につけてソースにつけて食べる食べ物」
「日本ではそれ一般的に豚しゃぶしゃぶって言うんだぞファンタジー世界の住人め」
「あーじゃあそのしゃぶしゃぶ屋。食べ放題1時間半で980円の店」
「乗った」
「待って、今月お小遣い厳しいんだよぅ……」
「+300円でデザートも食い放題」
「ウチも行くの」
「デザート! あんみつ! わんこソフトクリーム!」
「どうなんだそれ」
「うし、隊長帰ってきたら提案してみるか今日の打ち上げそこでって」
さんせーい、と支部中に声が響いた。
と、その時。一人の小学生くらいの少年が支部の戸を叩く。
「すみませんっ! うちの妹見ませんでしたかっ!?」
「ん? なにかなボーヤ、妹ちゃん迷子ー?」
「は、はい……一緒にこのへんまで遊びに来てたんですけど、さっきの銀行強盗騒ぎではぐれちゃったみたいで……」
「ありゃりゃ。じゃあ行くかー」
「実際ボクたちあぁいうドンパチ向けじゃないですしねー。こういうのの方が性に合ってます」
「あ、あのあのあのボク。妹ちゃんの名前教えてくれる? 近くの監視カメラから探してみるから」
「君はここにいるといいです、じゃなくて、であります。ちょっとしたジュースくらいなら、出すであります」
「奥の応接間……は子ども向けじゃないし、ここで飲むかい?」
ばたばた、と動き出す選抜委員たち。
それでも心配そうな少年に、それまで壁と話していた高校生くらいの少年がぽん、と背中を軽く叩いてやる。
「任せろよ。ちゃんと妹ちゃんは無事に連れてくるからさ、大人しくここで待ってな」
「そうそう、ボクら対して力はないけど、迷子探しとかなら専門家に近いんだよ?」
「一人の女の子を兄ところに戻すことくらいなら、朝飯前なの」
「心配なのはお兄ちゃんとしてものすごく正しいことだけどね」
言いながら数人が外に出て、彼らは気合を入れる。
「うっしゃ、じゃあ行きますか!」
「じゃあ、ウチは例の銀行の周囲まで行ってくるの」
「わたしは人通りの多いあたりかな。後方支援よろしくね」
「うーん、人に流された可能性もあるし、人ごみの流れたどってみるかなー」
「探査魔術、上手く発動するといいんだけど」
そして彼らは街に散る。
それぞれ違う自分の学校の制服を着ながら、一つの笑顔を取り戻すために。
そうやって、彼らは今日も街角の笑顔を守っている。
fin.
***
その頃の応接間。
「ねー」
「なんッスか?」
「私たち忘れられてない?」
「どうでもいいから早く開放してほしいッスねー」
「帰っていいかしらねー」
空になったマグカップを机に置いた二人の少女が、黄昏ていた。
今度こそ終わる。
243 :
夜ねこ:2009/05/26(火) 01:23:21 ID:MYatGLSw
柊が落ちた……(挨拶)。
どうもー、ろーてんしょんな夜ねこですー。理由は前述の通りー。
生死判定させてやりたいが、おいらは規制されてるんですよくっくっく……。生死判定成功してこそ柊だと思うけどね!
さて、今回のはもう究極です。ナイトウィザード分は『朱野ユリ』って人名のみ! こんなんでナイトウィザードSSと言えると思うなよ的な話ですよ!
じゃあ出展ー。
滝野 智 @あずまんが大王
朱野 ユリ 輝明学園秋葉原分校@ナイトウィザード
川添さん <川添 珠姫(かわぞえ たまき)> 室江高校@BAMBOO BLADE
今回の話。
ただのネタです。
ナイトウィザード要素を取っ払ってここまでグダグダでも許されるのかという限界を極めてみた。
……うんゴメン。次はまともなナイトウィザードのクロス書くよ。
選抜委員については、とりあえずともちゃんとユリ以外名無し。
んで、執行委員やカゲモリが『大きな悲劇を止める』のが役目ならこいつらは『小さな幸せを守る』のが仕事です。こいつらいないと世界は守られていきません。
選抜委員は極上のイベントにも協力要請されることが多いです。数が多い上、ちゃんと武装させると戦力になりますので。
こんなに頑張ってるのにうわーだめだ要員に便利なもんで、なかなかネームドを出せない。
ともちゃんは『ICPOに入りたい』という言葉から。暴走しながら楽しくやってるんじゃないかな。
ユリは結構非日常への適応力が高い子だと思います。鎧になったり幼馴染の変わりっぷりを受け入れたり。
ただし、ウィザードになったわけじゃなくてあくまで『トンでも武装をしたイノセント』です。
輝明学園生については色々と扱いが難しいのですが、ユリちゃんについては深く突っ込まないでいただけると助かります。
とりあえずネタを突っ込んだだけの話です。すみません。
違う視点を取り入れてみたかったともいいます。
形になってると、今までイメージつけ辛かったものもイメージできるんじゃないかな、と思ってます。
さて。とりあえず柊落ちてローテンションですが、次は何を書こうか迷い中です。
夜ねこ的には
1 嘘予告(柊蓮司、お屋敷に雇われる的ストーリー)。
2 猫と執行委員ネタ(ほのぼのなストーリー)。
3 執行委員と○○の下げられた代表(ほのぼの&バトル)。
くらいなら思いついているのですが、どれを書こうか迷い気味。どれ書くか決めてから書くんでちょっと時間がかかるかもです。さて、どれが一番いいかな。
いずれにしてもナイトウィザードっていうか柊分多めです。そこ、全部とか言うな。
ではまた。
乙ー
そういや、銀魂って学園物な小説が出てたな。
3年○組銀八先生ってやつ。<洞爺湖の木刀
乙ですー。
やっぱりこーいう人たちがいないと社会って回らないよねー。無法地帯まっしぐらというか。
この数千年で人類が手にした進化とは社会性である、みたいな。違うか? うん違うな。
それにしてもたまちゃん、ウィザードすらねじ伏せるとは……スゲェ。
学園世界の名物ヒーロー、リンカイザー
とか思い浮かんだ…
あの硬さは執行委員の盾として役立ちそうだ
『暴れ牛』と『女雷帝』か……。
他のはどんな渾名で呼ばれてるのやら
乙っすー。
物語では主役しか語られずとも現実にはいなくてはならないのが脇役。
その脇役でも魅力的に語れる貴方に乾杯。
などとよく分からんこと言ってますがまあ、まとめると、いちいち語尾に
ありますを付けようとしてる子がかわいい。ってことなんですが。
249 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:26:51 ID:e4DqFuvv
すいません。21時50分から投下よろしいでしょうか?
遅レスですまないが
>>193 「フリーでもFEARの関係ならいいでござるか?」
三田誠…ランサー/ヤワラベ・ティアン
「ヤワラベ=シンカゲ流最強の武器をひっさげての参戦でござる!」
「まて、それは2PCだろ!」
※ヤワラベ=シンカゲ流最強の武器…レイファス・ガリエ・ビークッド(PL:合鴨ひろゆき)
251 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:29:21 ID:e4DqFuvv
すいません下げわすれました。
投下は大歓迎
ばっちこーい!
それでは、そろそろ投下を始めます。
クロス先は『マジンガーエンジェル』及び『デビルマン』です。
255 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:47:40 ID:e4DqFuvv
「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
森の奥、月の光も当たらぬ漆黒の闇の中、悪魔の咆哮が響き渡る。
悪魔の足元には悪魔に殺された化け物達の屍が、散乱している。
その様はまさに地獄!
化け物たちに五体満足な死体はなく力任せに無残に引きちぎられ
皆一様に苦痛と恐怖の混ぜ合わさった表情で絶命している。
そして、ついに最後の一匹に悪魔が止めを刺そうとしていた。
「ギ、ギィィ!?ナゼ!?ナゼダ!!!キサマハワレラト同ジ存在ノハズ!??」
今正にとどめを刺されようとしている化け物が疑問の叫びを上げる
いきなりの事だった。
夜の闇にまぎれて人間たちの寝床を襲撃するために学園世界に侵入した直後、『奴』が現れたのだ。
奴は初め卑怯にも人間に擬態していた。
だから「運の無い奴だ」と思って襲い掛かった
256 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:49:12 ID:e4DqFuvv
コイツは餌だ!
これから始まる虐殺の宴のオードブル!
コイツを前菜として喰って更に先にある学生寮の人間共皆食い殺してやる!!
歓喜の笑みを浮かべ皆が一斉に奴に襲い掛かる。
だが、その瞬間!! 奴は悪魔になったのだ!!
悪魔は一瞬で自分達の半数をその鋭い爪で引き裂き、
顔面を握りつぶし50はいたはずの仲間達をあっという間に惨殺してしまった。
自分達では相手にもならない、恐ろしい事に奴はいまだ傷一つ負ってないのだから!!
ナンダ!?ナンナンダコイツハ!!????????
「ナニモノナノダ!?オマエハ!?侵魔デハナイノカ!???ナゼワレラの邪魔ヲスル!?ナゼ!!」
―――――――人間ヲ守ロウトスル???――――――――――――――
「・・・・・ごちゃごちゃうるせえよ雑魚が。」
その疑問に答えることなく
グシャリと最後の化け物の頭を握りつぶしながら、悪魔がボソリとつぶやく。
「まったく・・・倒しても倒してもキリが無いな。」
こいつら一匹一匹は雑魚でしかないが、毎度毎度懲りずに学園世界を狙ってくるのは正直めんどくさい。
極生の執行部も色々と防衛手段を取ってるらしいが、それをかいくぐって侵入してくる奴等のまた多い事多い事
とはいえ、放っておくわけにも行かない事情がこちらにもある以上いちいち駆除せねばならないのも仕方あるまい。
「・・・・・とはいえ、いい加減うんざりしてきたんだがな。」
そう言うと、悪魔は再び振り返り自分の作り出した化け物たちの屍骸のほうに目を向けた。
「それは申し訳ありません。ですが、少々お伝えする事がございましたので。」
悪魔の愚痴に返答したのは、いつの間にかその場に現れた女性。
褐色の肌に虐殺の行われたその場には似つかわしくないメイド服を着込んだ年のころ20台と思われる女性。
彼女こそ、今まで悪魔が相手していた化け物―――エミュレイターのなかでもトップクラスの脅威として恐れられる魔王と呼ばれる存在。
誘惑者エイミーである。しかし並みの人間なら名前を聞いただけで震え上がる魔王と言う存在もこの悪魔にとってはどうでもいいらしく特に戦闘態勢を見せる事もなく
「で?いったいなんの用だ。
まさかこいつ等の敵討ちとか言い出すわけじゃあるまいし・・・」
とジト目で睨みながら先を促すだけであった。
チョイスに超☆意表を突かれただがそれがいい支援
「まさか。こんな取るに足らない連中がどうなろうと関係ございませんわ。
それに・・・・私達魔王をこんなゴミと一緒にしないでくださいませ。私、とても傷付いてしまいますわ。」
どうも一緒くたにされたのが気に喰わないらしく、よよよと涙を流すしぐさをして珍しく反論してくるエイミー。
「ああ、そうかよ!分かったから。とっとと用件を言え。」
適当に返答しなからさっさと先を促す。
少し不満そうにしながらもエイミーはおとなしく続きを切り出した。
「いえ、たいした用件ではないのですが・・・・・・」
「たいした事無いなら別にいいだろう。お前等の都合なんぞ知った事じゃない。」
そういって寮の方へ振り返り歩き出そうとして
「いえそれがですね・・・・・『あの者』がウィザード達と揉め事を・・・・」
ガクッ!!
っと足元からずっこけた。
体制を整え直し、呆れ「はあぁぁ〜」と長いため息を吐きながらエイミーに聞き返す悪魔
「・・・・・・・ま・た・か?またなのか!?あの馬鹿は!!」
「ええ。申し訳ありません。・・・・それで?どうなさいますか?」
「・・・・・・くそ!!どこだ!?場所は!!」
「ここから東へ50キロほど行った先・・・・ちょうど麻帆良の大樹の辺りですね。
戦闘も行われております。どうやら雑魚のようですが・・・・・相手は冥魔ようですね。」
やれやれ、と呆れを隠そうともせずにエイミーが告げる。
「ちっ!面倒な・・・・・わかった!!」
言うが早いか即座に駆け出し、そのままの勢いで悪魔は空へと飛ぶ。
それを見届け、恭しく一礼しエイミーが呟く。
「お気をつけ下さいませ・・・・・・・『不動明』様・・・・いえ・・・・」
―――――『デビルマン』―――――――
「デビルウィィィング!!!!!!」
赤い月を背に血のように赤い悪魔の翼をはためかせデーモン族の勇者デビルマン―――不動明は魔帆良の大樹へと向かった
259 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:52:55 ID:e4DqFuvv
「大丈夫!!みんなで力を合わせればきっと食い止められるよ!!!」
えい!えい!お〜!!
と少女が力強く拳を天に振り上げた・・・・・・・言った本人一人だけ・・・・。
ここは魔帆良の大樹前の広場。
その場にいる者達・・・・・20人程度の集団『極上生徒会執行委員と魔法使いの連合軍』は、巨大な闇と対峙していた。
形をもたない不定形な闇・・・・・冥魔。
大樹の魔力を狙った冥魔が現れ、近くにいた執行委員達と麻帆良の魔法使いが冥魔に対して戦闘を開始したのだが、
冥魔に対して致命傷を与えられず、とうとう広場まで押さこまれてしまったその時
行き成り現れ、膨大なプラーナを乗せた強力な一撃で一気に覆したのがこの少女だった。
歳のころ14程度、輝明学園の制服に胸当て、頭に鉢巻という滑稽な格好
それだけなら変わった少女で済むが、驚くべきは先ほどの一撃・・・明らかに人間の出せる一撃を超えたそれは
彼女が人ならざる存在である事を物語っていた。
「??あれ?どしたの皆?ほら!!元気だして!!気合だよ!!」
えい!えい!お〜!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再び沈黙。
「・・・・・え〜っと。・・・・・お、お〜〜。」
少し遅れてその場にいた集団の中で一人だけ、
極上生徒会執行委員の一人、少し茶色の入ったロングヘアーにピンクのカチューシャの少女
弓さやかが困惑の表情を浮かべながら同じように拳を上にあげた。
「もう!気合が足りないよ皆。もっと熱血でいこうよ!熱血で!!」
周囲の困惑を気にせず(気づいてないのかもしれないが・・・・)
三度目の正直!
と、三度気合を入れようと拳を振り上げる少女・・・・
「あ〜あのね!ちょっとまって!」
しかしそんな少女にさやかが慌てて声を掛ける。
「うん??なに???」
「え〜とね。気合を入れるのはいいんだけどね?
そもそも・・・・・・あなた・・・・・だれ?」
「私??ああ!そういえば自己紹介してなかったっけ!私の名前は・・・ムツミ!ムツミ・アマミ!!よろしくね!!!」
その名前を聞いたとたんその場にいた執行委員たちの一部にどよめきが上がる。
ムツミ・アマミといえばラビリンス・シティに住むエミュレイター
・・・・・それも最悪の存在魔王級のエミュレイターの一柱だ。
執行委員の一部・・・・輝明学園所属のウィザード達にとって魔王は天敵である。
『勇者魔王』と呼ばれ、人々にも進んで手を貸す変わり者の魔王であるムツミ・アマミとは言え
油断できる相手ではない。ウィザード陣に動揺が走る。
デビルイヤーは地獄耳支援
デビルチョップはパンチ力って変じゃね?支援
262 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:55:24 ID:e4DqFuvv
「あ、ムツミちゃん・・・ね?私は弓さやか、よろしくね。」
しかし魔王の事など知らないさやかにとっては
変わった娘だな程度の感想しかない。
「うん!よろしく!さやか!!」
そういって元気よく手を差し出し握手を求めるムツミ。
それに困惑しながらも求めに応じるさやか
ガシ!と(ムツミが一方的に)結んだ握手に気を良くしたのか
今度は握手をしたまま手を上にあげだした。
どうやら
「あ〜〜だから!ね?ムツミちゃん。気合入れるのもいいけどとにかくあいつを何とかしなきゃ〜」
このままでは同じ事の繰り返しになると慌ててさやかがムツミに注意を施す。
ムツミも言われてやっと冥魔の存在を思い出したらしく、ようやく冥魔のほうに目をむける。
「あ・・・・そうだね!ごめん!!・・・・・って?あれ???」
既に冥魔はある程度ムツミに受けたダメージも回復したらしく、再び魔帆良の大樹の魔力を奪うべくさっさとこちらに向かってきていた。
気が付けばさやかや動揺していたウィザードの一部以外の執行委員のメンバーや魔法使い達も既に交戦状態に入っている
「あ〜!!いつのまに!?そんな!私の気づかない内に動き出すなんて!!
なんて卑怯な奴なんだ!!さやか!油断しないで!コイツすごくずる賢いよ!!!」
自分に気付かれず再び暴れだした冥魔に驚愕しながらも慌てて戦闘態勢に入るムツミ
「ム、ムツミちゃん・・・・・はあぁぁ〜。まあいいわ。とにかくアイツを何とかしなきゃ。・・・・・そうだ!!!ネギ君!!」
ムツミの天然ぶりに呆れながらも気を取り直して、
今現在この広場内にいるメンバーの一人、
魔帆良の教師でありメンバーの中でも数少ない冥魔にある程度ダメージを与えられる火力をもつ存在でもある
ネギ・スプリングフィールドに声を掛けるさやか
「はい?なんですか?さやかさん」
呼ばれて箒を操りながら上空からさやかの前に下りてくるネギ。
「・・・・ネギ君。たしかある程度時間を掛ければ大技が打てるって言ってたわよね?」
「え?あ、はい。・・・・ただ・・・・・僕の力だけじゃアイツを倒すのは・・・・」
悔しいが冥魔を倒すにはネギの最強魔法だけでは足りない。
高位の魔物を完全に打ち滅ぼす超高等呪文――――――ネギの持つ魔法の中で取っておきの一撃だが
そもそも異世界の魔物たる冥魔を打ち倒すにはいささかネギ本人の自力が足りない。
己の力不足を嘆くネギにさやかが言う。
「・・・・確かにネギ君だけじゃ辛いかもしれない・・・・でも、さっきのムツミちゃんの力を合わせれば!」
「ええ!?」
「?うん??」よ〜し!と冥魔に向かって突撃しようとしたムツミがさやかに呼ばれて振り向く
ようするにさやかはネギとムツミによる同時攻撃を提案してきたのだ。
単純な発想ではあるが、それゆえに効果は高いのは理解できる。
「二人でタイミングを合わせて一気にあいつに攻撃して!
それが出来るのは多分・・・この場には貴方達二人しかいないわ!!」
まさかの勇者魔王。支援
264 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:57:14 ID:e4DqFuvv
「とにかく!冥魔に反撃の機会を与えないで!!あの二人の時間を稼ぐよ!!」
実際問題、冥魔に対してこちらは今まで碌なダメージを与えてられていない。
「なるほど!よし!!やろう!!ネギ君!!」
さあ!!!とネギの方に期待の目を向けるムツミ
しかしネギも魔法使いの一人である以上、ムツミと言う存在の恐ろしさも理解できる
はっきり言ってかつて自分の村を襲った魔族達でさえここまでの力は持っていなかった
正直な所、力を合わせると言われてもムツミに対する恐怖が先に立つのが本音である。
とは言え、他に冥魔を倒すすべもない。
元々特に特殊な力を持たないさやかがこの場にいる理由は、元の世界においての彼女の経歴
特殊な犯罪者達と戦う秘密組織『マジンガーエンジェル』のリーダーポジションであった事を買われての事である。
ただでさえ学生達の集まりである執行委員において彼女のような特殊な訓練を正式に受けた存在は希少なのである。
その彼女が言う以上、他にすべもないだろう。
「・・・・・わかりました・・。僕!やります!!」
ネギが決心を決める。
「うん。ありがとうネギ君。
みんな!聞いたわね!!とにかく二人のチャージの時間を作って!!」
ネギの返事を聞いてさやかが、他のメンバーに指示をだす。
中には魔王との共闘にいささか不満を持ってる者も多いようだが、そもそも今の戦力ではほとんど致命傷を与えられなかったのだからしかたない。
さやか自身も自分の持つ数少ない武器『光子銃』を手に冥魔に向かう。
たとえダメージを与えられなくても、ネギとムツミが力を溜める時間さえ稼げればいい。
「よし!いくよ!ネギ君!!!」
「は、はい!!ラス・テル マ・スキル マギステル・・・・」
ムツミの合図にネギが答える。
意識を集中し魔力を蓄えるネギ
同じようにムツミも力を蓄える
その間二人は完全に無防備となる。
「とにかく!冥魔に反撃の機会を与えないで!!あの二人の時間を稼ぐよ!!」
さやかが声を上げる。
攻撃こそ最大の防御!
とにかく攻撃して冥魔の反撃の機会を奪う
しかし冥魔とて、致命傷にならないと判っている攻撃なぞ意識すらしない!!
デビルカッターは岩砕くって切れ味悪いね支援
266 :
学園世界ネタ:2009/05/26(火) 21:58:50 ID:e4DqFuvv
「まずい!!」
さやかがさけぶ!!
冥魔も本能で理解しているのだ。
今、自分に攻撃している雑魚どもなぞより、力を溜めている二人が脅威である事を!!!
周囲の攻撃を無視して二人に肉迫する冥魔!!
攻撃を喰らえばムツミはともかく、ネギは一溜まりもない!!!
「二人とも!!逃げてぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
間に合わない!!!
さやかの叫びも虚しく二人に迫る冥魔!!!!!!!!!!!!
・・・・・・しかし!!!
「デビルカッター!!!」
グギャアアァァァァ!!!
今、正にムツミとネギにその牙を振りかざさんとしていた冥魔を強力な刃をまとった斬撃が襲った!!!
「い、今のは??!!」
突然の援護攻撃にネギが疑問の声を上げる。
それは執行部や魔法使い達にとっても同じだった。
「あ、あれは!?」
魔法使いの一人が斬撃の放たれた方を向いてさけぶ。
目線の先にいたのは宙に浮かぶ一人の人影
「だれだ!?」
だれだ!!と口々に疑問の声が上がる。
そこにいたのは緑色の人影
「あれは!!!!」
さやかが声を上げる!
忘れはしない!かつて共に戦った彼のことを!!
蝙蝠に酷似した頭!!!
赤い悪魔の翼!!!
彼は!彼こそは!!!!
「デビル」
「「デビルマン!!!!!!!」」
さやかと共にムツミが叫ぶ!
えっ?と、デビルマンという彼の名を知る事実に思わずお互いの声に顔を見合う二人
「!なにやってる!!さっさと片づけろ!!!」
デビルマンが二人に対して叱咤する。
「!そ、そうね!ネギ君!!」
「ハイ!!いけます!!!」
「よ〜し!いくよ!!ネギ君!!」
いける!!と言うネギの返事にムツミが即座に攻撃の合図を送る!
そして!!!
「いっけえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」
「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
ムツミとネギの攻撃が濁流となって冥魔に迫る!!
慌てて避けようとする冥魔!!が、しかし!!
「逃がさん!!!デビルアローーーーー!!!!!!!!!」
グギヤアアアァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!
デビルマンによって逃走を阻まれた冥魔はそのままムツミとネギの魔力の濁流に飲み込まれる!!
「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
圧倒的な魔力が冥魔にたたき込まれる!!
「「あああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
グギゥラァァァァGFR4345H#$%&‘()!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
直撃をうけ断末魔の叫びをあげながらとうとう冥魔は消滅した。
後には、影も形も残らない。
無事な魔帆良の大樹とその静寂だけが人間側の勝利を証明していた。
「・・・・・や、やったの??」
さやかが疑問の声を上げる。
「…は、はい。・・・・・僕たちの勝ちです!!!!」
「うん。あいつのプラーナももう感じないし完全に消滅したと思う。私たちの勝利だよ!!!」
ネギとムツミがさやかに答える。
やっと終わった……さやかにも安堵の笑みが浮かんでいる。
執行部員や魔法使いにも大きな被害は出ていない、これは人間側の完全な勝利といえるだろう。
ところが……
「……………まだ終わってませんよ。弓さん」
「え?」
「早く離れるんだ!弓さん!!」
冥魔を倒し安堵していたさやかに執行委員のウィザード達が反論する。
周囲のメンバーを見れば一部の者達が戦闘態勢を解除せず、ある二人・・・・ムツミとデビルマンに各々の武器を向けていた。
「ちょ!ちょっと!!!なにをしているの!あなた達!!??この二人は敵じゃないのよ!?!?!?!?」
周囲の面々に対して声を荒げるさやか。
だが、彼らはさやかの声を聞こうとはしない。
「・・・・・冥魔を倒すのに協力するのはただ単にそれが俺たちウィザードとの決まりで当然だからだ。
・・・・でもな!!こいつらはエミュレイターだ!人間を餌として襲う化け物共なんだ!!!
しかも、こいつらはどう言うわけかファージ・アースじゃなく何故かわざわざこの学園世界に進入してきている・・・・。
わざわざこっちに来るなんてこっちの人間を襲うために決まってるんだよ!!!!!」
そう言ってムツミとデビルマンを睨むウィザード
彼らは魔王の恐ろしさを理解している。
いくらムツミが人々を助けようと、ウィザード達にとっては魔王とは恐るべき敵でしかない。
さらに、それに追随するように一部の魔法使い達も武器を構え直す。
魔帆良の魔法使い達にとっても魔王や悪魔といった存在は敵なのである。
故に、彼等は二人に対して油断なく武器をかまえる。
今だ周囲には緊張した空気がただよっていた。
「な、何を言ってるの貴方達!??
ムツミちゃんがそんな事するなんて・・・私は思わない!!
それに彼は・・・・・デビルマンはそのエミュレイターとかいう存在じゃないわよ!!」
さやかは魔力を感じられない・・・・・・だからこそ魔王の恐ろしさを理解できない。
故にムツミがそんな存在だといわれても正しいかどうかは判らない。
しかし、デビルマンに関しては違う!!
彼は、かつて共に戦った仲間であり、彼が人を守る為に戦い続けた戦士である事を知っている。
その彼がムツミと共に行動しているのだ!
それだけでも、さやかがムツミを信じるには十分だ!!
だからこそ、さやかはウィザード達に反論する。
「彼は・・・・デビルマンは私の世界で共に戦った仲間よ!!
私達と一緒に人を助けるために命をかけた!!ね!!
だから判る!!二人は敵じゃない!!」
叫ぶようにさやかが訴える。
そのさやかの気迫に押されうろたえるウィザード達・・・・・だが・・・・・
「う、うるさい!!キミが何を言おうとそいつ等は化け物だ!!
俺たちの倒すべき敵なんだ!!!邪魔をするな!!引っ込んでてくれ!!!」
彼等は聞く耳を持たない。
元々魔王との共闘に不信感を持つものは多い。
しかもここはファージアースではない、アンゼロットの代行の赤羽くれはがいるとはいえ
世界が違う上ファージアースと繋がっていないここでは協定はほとんど意味を持たない。
だから、彼等も不安なのだろう。
いつ魔王に襲われるかも判らないという不安が彼等を突き動かしていた。
>>265 去年くらいだかに深夜やってたウルトラセブンのアイスラッガーが
命中時に「ガコン!」とか打撃音して噴いた事思い出した支援
「さ、さやかさん・・・・・・」
ネギが不安そうにさやかを見る。
いまだ他の魔法使い達も武器をおろしていない。
「み、皆さん・・・・どうして?
だって、ムツミさんは助けてくれたんですよ?」
「・・・・それは判っている。
だけどね、ネギ君・・・・だからと言って相手が人を襲う可能性がある存在である以上
彼女達を信頼するわけにはいかないんだ。」
「そ、そんな・・・・」
魔法使い達もまた元の世界で悪魔達と戦う者達である。
だからこそ魔王と言う存在を味方として扱う事は出来ないし、彼等を信頼する事も出来ない。
「・・・・大丈夫だよ。ネギ君・・・・なれてるから・・・・・そんな悲しそうな顔しないで?」
・・・・・うろたえるネギに答えたのは非難されている当人たるムツミ自身
ラビリンス・シティにおいても迫害されている彼女にとってはこの程度の非難は慣れっこであった。
「でも!!」
「気にしないで。私は皆が助かっただけで満足だから!ね?」
己が非難されながらあくまでネギを気遣うムツミ・・・・
「ふんっ!!!誘惑は貴様等魔王の十八番だからな!!!
そうやってこちらの油断を誘うつもりだろうが!そうはいかんぞ!!!!!!!」
あくまで魔王と敵対しようとするウィザードや魔法使い達
そうだ!!そうだ!!!とムツミを非難する
彼らにとってあくまで魔王は敵でしかない
彼等の顔には魔王に対する殺意と・・・・・恐怖が浮かんでいた。
「………ちっ。」
舌打ちするデビルマン・・・・・・・
判っているのだ、こうなる事は・・・・・・・
「・・・・・・いくぞ・・・・・・・ムツミ。」
「え?」
「さっさと逃げるぞ!!デビルウィィィィング!!!!!!!!」
「!?ふわあぁ!!!」
デビルウイングを展開し、ガシッ!!!っとムツミを捕まえ音速で空に舞うデビルマン
敵意を向けられているからとは言え、彼等と敵対する訳にはいかない。
「なっ!!!に、にがすな!!!!!」
慌てて追おうとするウィザード達
だが!
「!やめなさい!!!!」
逃がすまいとするウィザードを銃を構えて威嚇して止めるさやか
「な!邪魔をするな!!!」
「行って!!!デビルマン!!!」
「!?さやか!?!?」
叫ぶムツミ!
「くっ!!あいつは大丈夫だ!!行くぞ!!!」
デビルマンは元の世界でマジンガーエンジェルの一員たるさやかの強さを知っている。
それにウィザード達も仲間に危害は加えないだろう・・・・
だからこそ、今はここから離脱する事を優先する!!
「くそ!!!所詮は魔法関係に関しては素人か!!邪魔だ!!!」
さやかを振り解こうとするウイザード
だが!!!
「ラス・テル マ・スキル マギステル!!」
「なっ!!ネギ君!!何を!!!」
「フランス サルタティオ・ブルウェレア」
轟!!
ネギの起こした協力な風がそれを妨害する。
「な、なにをする??ネギ君!!」
魔法使いたちが非難する。
「・・・・・・・・」
ネギはそれに答えずただデビルマンとムツミの去ったほうに目を向ける。
ネギが稼いだ一瞬ですでに二人はこの場から離脱していた。
「・・・・やれやれ・・・・なんとか無事に離脱できたか・・・・」
デビルマン・・・人の姿に戻った不動明が安堵の息をもらす。
「・・・・さやか・・・・ネギ君・・・・・」
ムツミが心配そうに逃げてきた方向に顔を向ける
「・・・・心配するな。あいつらだっていくらなんでも仲間を襲ったりしないだろう。」
そう言ってムツミに気休めの言葉を掛ける明。
「・・・・うん。」
「全く、お前は・・・・。だからあまり連中と関わるなといったろう。
あいつ等だって決して無力な連中じゃない
おまえが関わらなくても後しばらくは持ったろうし、そうすれば援軍だってきたはずだぞ」
呆れながらやれやれと苦笑いで明がぼやく。
ムツミが学園世界のトラブルや戦いに首を突っ込むのは何も今回に限った事ではない。
毎回毎回同じように首を突っ込んでは、余計に事態を引っ掻き回したり、
一緒になって戦って、今回みたいにウィザードに追いかけられたり、
戦い以外でも迷子を捜して本人も迷子になったりと
余計なトラブルを普段から巻き起こしているのが彼女だった。
ちなみに、明はそのたびにムツミの尻拭いをしていたりする。
「・・・・ごめん。」
さやかとネギの事が気に掛かっているらしく、いつもの元気もなくただあやまるムツミ
その姿は勇者魔王と呼ばれる彼女からは想像できないほど弱弱しかった・・・・
「・・・・・まあ、気にするな。
それにあの子供の方はともかく、さやかは俺の知り合いだからな。心配なら学校で様子見て来てやるよ。
お前はいつもみたいに馬鹿みたいに笑ってりゃあいいんだ」
この話はもう終わり。と、ぽんっとムツミの頭を軽く叩いて明は自分の寮の方へ帰っていく。
それで、少し安心したのかムツミにもほんの少しだけ笑みが戻る。
「うん・・・。ありがとう・・・・それじゃあ、また・・・・・。」
礼を言ってそのままムツミが闇に消える。
恐らくはラビリンス・シティーか裏界に戻ったのだろう。
「また、か・・・やれやれ・・・・・。」
恐らくこれからもムツミはこの世界に来るだろう。
二人の事で今は落ち込んでいるが、無事を教えてやればどうせ懲りずになにかとトラブルに関わっていくだろう。
そして・・・・・また、その度に自分はアイツの尻拭いをするハメになるのだろう。
「全く・・・・・あいつらしいといえばらしいが・・・・・・まだしばらく面倒事が続きそうだな。」
もう慣れたといえば慣れたが・・・・・はあ、とため息を漏らす。
すると・・・・・・
「あら?そう思われるのでしたら、あの者など放っておけばよろしいのではございませんか?明様」
いつのまにか現れたエイミーがそう明に声を掛ける。
「あの者とて魔王の端くれです。明様のお手を煩わせずともあの程度の事態、切り抜ける事など容易ですわ。」
それは判っている。判ってはいるがしかし・・・・・
274 :
しまっちゃうおじさんが多すぎる:2009/05/26(火) 22:13:24 ID:ug21zt4l
楽しいのはどうして終わってしまうのだろう…
普通の時は歩いているときだ
楽しい時は走っているときだ…
走り続けているといつかは疲れてしまう、そうして楽しいのは終わってしまうのだ
アライグマくんもシマリスくんも、きっと僕より速く長く走れるのだろう
ひいらぎくんも、うぃざーどだからきっと長く速く走れるに違いない
でもいつかはアンゼロットがやってきて任務に連れて行かれてしまう
だから誰よりも楽しいのが早く終わってしまうに違いない
そうだ、きっとそうなんだ
ひいらぎくんは可哀想だぁ〜…っ(泣
「あ〜あぁ、そうだろうよ。でもな・・・・・」
・・・・・皆に非難の目を向けられながら、それでもなお、人々のために戦う彼女。
それはかつてデーモン族を裏切り、ミキのために戦い続けた自分に良く似ている。
化け物と呼ばれ、孤独に戦う事の辛さを知るデビルマンにとって、ムツミは放っておく事のできる存在ではないのだ。
「・・・・放っておけないんだよ・・・・危なっかしくてな・・・・。」
小さく・・・・しかしはっきりと呟く明。
「まさかそれは・・・・・愛!ですか?」
「阿呆。どっちかつーとありゃ世話の掛かる弟だ。」
エイミーの軽い冗談に呆れながら答える。
「弟?妹ではないのですか?」
「ふん。あんなおてんば、女とは思ってねえよ。」
「あらあら。」
エイミーはただ静かに笑いながら明の後を付いて来る。
「・・・・・所でおまえ。」
「はい?なんでしょうか。」
ふと、振り返りエイミーに何か聞こうとする明
しかし、しばらく考えて・・・・・
「・・・・・・いや。てか!さっさと帰れよお前!もうすぐ寮に付いちまうだろうが!!」
既に寮は目の前になっていた。当然学生寮なのだから男子寮である。
こんな所に女それも“メイド”なんて連れてきたらどんな誤解を生むか判ったもんじゃない
「いえいえ。私はこのまま明様のお部屋までご一緒するつもりですよ?」
「やめろ!!!ただでさえ最近ムツミと一緒にいる事が多い所為でミキに誤解されてんのに!!!!」
やいやいがやがやとエイミーと言い合いながら寮へと帰る明
後日しっかり寮生に目撃されていた事が発覚してまた恋人の牧村ミキに誤解されるわけだが・・・・
「はわあぁぁぁ〜〜〜大変だったみたいだねぇ。
ごめんねぇ。ネギ君もさやかさんも。」
輝明学園の理事代理であり現在学園世界におけるウィザード達の責任者でもある赤羽くれはが二人に詫びる。
デビルマンとムツミが逃走してすぐ、柊と二人駆けつけたくれはが目撃したのは、
ネギとさやかに非難の目を向けるウィザード達と魔法使い達
そして、どちらに付く事も出来ず双方を見守る残りの執行委員たちの姿だった。
あわてて魔帆良の学園長に連絡を取り、自らの権限と学長の権限においてこの場を収め
二人に事情を聞いた彼女がまず最初に行ったのがこの謝罪である。
「ったく!!あいつ等!!頭に血が昇りすぎだぜ!!」
ぱんぱんっ!と手をはたきながら柊蓮司がこちらにやって来る。
今さっきまで不満の収まらないウィザード達の相手をしていたのだ。主に拳で
因みに魔法使い達も急遽この場に駆けつけた学園長自らに説教を受け、皆既に解散している。
「やれやれ・・・・。
まあ不信がる気持ちはわからんでもないが・・・・・・手を差し出した相手に刃を向けるとは・・・・・。
『偉大な魔法使い』を目指す者の取るべき振る舞いではないのう・・・・。」
いくら相手が悪魔とはいえ・・・・・・これでは昔『エヴァンジェリン』を迫害し追い詰めた者達や、
以前の関東魔法協会と関西魔術協会の衝突の頃と全く変わらない
しかも、逃した事に腹をたて、
感情のままにネギとさやかを非難するとは・・・・・・
「全く・・・・・情けない話じゃ・・・・・。
いや、わしの方からも謝罪させていただこう。
ネギ君、弓君、本当にすまなかったのう。
同じ魔法使いとして恥ずかしい限りじゃ。」
そういいながら学園長はさやかとネギに頭を下げた。
「い、いえ!そんな・・・・私たちは大丈夫ですから。」
「そ、そうですよ!頭を上げてください学園長先生!!」
学園世界のトップ二人の謝罪に恐縮しながら、二人は返答する。
実際、別に睨みあっていただけで、攻撃されたというわけではない
・・・・・・くれはと柊が来なければ時間の問題だったかもしれないが。
「うん。ありがとうね二人とも!」
「ふむ・・・・。そう言ってもらえるとわし等も気が楽になると言うものじゃ。ありがとうネギ君。それに弓君も」
あらためて感謝の意を告げるトップ二人。
正直こうも謝罪や礼をいわれると逆にこちらが困ってしまうくらいなのだが・・・・・
ネギなどすでに緊張のあまりカチンコチンに固まってしまっている。
「それにしてもよ。あいつ等にも困ったもんだぜ・・・・・・
行き成り魔王に喧嘩売ろうとするなんてよ。いくらなんでもムチャってもんだろ!?」
柊がイライラしながらウィザード達の無茶を非難する。
柊自身幾度となく魔王達と戦ったベテランのウィザードであるが、
だからこそ魔王達の恐ろしさは身をもって理解している。
「ん〜。ほんとこまっちゃうよねぇ〜。
まあ、あの子達もまだ若いからさ〜無茶しようとしちゃうのは仕方ないのかもしれないけどさ〜」
やれやれとくれはが柊に続く。まあ、本人もまだ若いはずだが・・・・。
学生が多い・・・・というより、ほとんど学生しかいないウィザード達には、当然無茶をする者も多い。
しかも、厄介な事にストッパーになれる経験豊富なウィザードは数が少ない。
だからこそさやかのような他校の戦闘経験豊富な人材に、なるべくチームを組んでもらっていたのだが・・・・・・
「ごめんなさい・・・・・。私だけじゃ彼等を抑えられなかった・・・・・・。」
少し顔を伏せながら、こんどはさやかが謝罪する。
今回のような場合に彼等を抑えるのも自分の役割だったはずだ、
もしも相手が、デビルマンやムツミでは無く他の相手だったら恐らく全滅していただろう・・・・・・。
「は、はわあぁぁ!!そんな事ないよ!!さやかさんが抑えてくれたから下手に戦闘にならずに
こちらの被害もなかったんだから!!」
悔やむさやかを精一杯励まそうとするくれは。
「うむそうじゃ。自信を持ちなさい。さやか君・・・君は上手くやっておるよ。」
学園長もそれに続く
「それに君が魔王達との間を取り持ってくれたから皆無事にすんだのじゃ。
それに不満を言うのはあやつ等の未熟ゆえの驕りじゃよ。
ウィザードとわし等魔法使いの・・・・・な・・・・」
ウィザードや魔法使いにとって一般人は守る者・・・弱者でしかない。
一般人を軽く見がちな者達がいるのも事実。
そしてさやかは特殊訓練を受けているとは言え、
ウィザードの区別ならばイノセントに分類される・・・・・・一般人の扱いだ。
だからこそ、ウィザード達も魔法使いも、特別な力をもたないさやかを軽視し、制止を聞く事はなかったのである。
「そ、そんな事・・・・・」
「事実じゃよネギ君。
マギステル・マギを目指すものとしては恥ずべき事ではあるがのう・・・・・。」
そんな事はない!と反論しようとするネギをさえぎるように学園長が悲しげに呟く。
実際これは特殊な力を扱う者達を導く組織においては永遠の問題であった・・・
沈黙が辺りを包む。
その沈黙を破ったのはやはりこの男であった。
「ん〜・・・・まあ、過ぎた事は考えてもしょうがねえだろう。
さやかもあいつ等止められなかったからって、気にすんなよ?
さっき俺もこってり!絞っておいたし、じいさんも同じだろ?
あいつ等だってあんだけ絞りゃあ、いいかげん、さやかの言う事だってしっかり聞くさ!!」
柊の励ましにくれはが続く
「はわ!そうだよさやかさん!!
まあ・・・・・・それにほら!こうゆうのって、よくある麻疹みたいなもんだし!
その内ちゃんと皆、反省してくれるって!
だからさ。ネギ君も元気だして!ね?」
結局の所、この手の問題は多かれ少なかれ、力を持てばよくある事であろう。
自分達に出来るのは、ただその過ちに気付く手助けぐらいなものだ。
「それよりもさあ。その助けてくれた二人にちゃんとお礼しないとね!!
・・・・・・う〜ん。たしか勇者魔王ってラビリンス・シティにいる魔王だよね?柊」
さるか
ぬー、止まっちゃった?
未だ復旧ならずか
そろそろいけるかな? さるさんこわい
では続きです。まだ半分もいってないOrz
気を取り直して手を貸してくれた二人の事を考えるくれは。
「へ?・・・・・・そうなのか??
いや、わりいんだが、俺ラビリンス・シティの事は全くしらねえから」
あいにくとラビリンス・シティとファージアースが接触を計った頃は
すでに他の世界でどんぱちをやらかしてたのが柊である。
と、いうかここに帰って来るまでラビリンス・シティどころか
『金色の魔王ルー・サイファー』の復活もしらなかったのだから、
柊に魔王の話を聞くなど無駄でしかなかった。
「はわあぁぁ〜。そ〜だよねぇ〜。ひ〜らぎだもんね〜。知ってるわけないかぁ」
「おい!俺だからってのはどうゆう意味だよ!?」
「はわ?口に出して言って欲しい??」
「・・・・・いや・・・・いい。」
どうせ口ではくれはに勝てないのは判っているのだから・・・・とはさすがに口に出さない。
「う〜ん。でも困ったなぁ。怒ってないといいんだけどその二人・・・・」
彼女にしても、ただでさえ人手の足りない学園世界でわざわざ魔王級
しかも、こちらに協力的な相手に喧嘩を売る気など無い。
出来る事なら、これからも協力してもらいたいのが本音である。
まあ、魔王との協力に否定的な連中はまた何か言ってくるかも知れないが、
そう言う相手を黙らせるのもまた、責任者の務めである。
とはいえムツミ・アマミはおそらくラビリンス・シティ
デビルマンとやらはさやかの話だと正体不明
学園世界からラビリンス・シティに行く術などエミュレイターではない自分達には無いし、
デビルマンはそもそも居場所がわからない。
多分あんまりこういうことに詳しくない作者さんなんでないかな
ゆっくり待とうや
「・・・・・あの〜もしかしてデビルマンの居場所判ったり・・・・しませんよねぇ?」
一抹の望みを掛けて、学園長に問うくれは
だが・・・・・
「むう・・・。調べられん事もないとは思うが・・・・あれだけの力の相手が今まで隠れていたわけだしのう・・・・。
時間が掛かる上、少々大人数で調べる事になるぞ。」
そうなれば、彼の存在が公のものになってしまう可能性がある。
・・・・・・正体を隠している以上、無理やり白日のもとに正体をさらせば
デビルマンがこちらに危害を加えださないとも限らない。
「はわわわわ!!!ダメダメダメ!!!!今のなし!!今のなし!!!!」
そんな事になれば、それこそやぶへびである。
侘びを入れようとして敵対されてはかなわない。
「まあ、デビルマンの方はともかく、そのムツミって奴は、学園世界のあっちこっちでトラブルに首突っ込んでんだろう?
それならその内また会う事もあんだろ。礼ならその内、俺が言っとくさ」
同じようにあっちこっちに首を突っ込む柊が答える。
デビルマンの正体を突き止める事が危険である以上、もう片方、ムツミに的を絞るしかない。
それなら普段からいろんな事件に首を突っ込んでいる柊が適任である。が・・・・・
「・・・・・でも柊あの子の顔知ってるの?」
じと〜と半眼でくれはが柊を睨む。
うっ!と言葉に詰まる柊。
実際、マジカル・ウォーフェア以降現れた魔王であるムツミの顔など柊が知るわけなかった・・・・。
「全く!ひ〜らぎはぁ。一応執行部室にだって魔王の簡単なデーターぐらいはあるのに
全然見ようとしないんだから・・・・」
「・・・・・・すまん・・・・・。」
柊蓮司・・・・・・調べ物の苦手な男である・・・・。
「はあぁぁ〜。まあいいわ・・・・明日、資料見せてあげるから。柊、それ見て探してきてね?」
とはいえ手がかりが無い上、ほかの手段が危険な以上、柊に期待するしかないだろう。
「ふむ。どうやらそれが一番安全そうじゃのう。
さあ、それではもう夜も遅い・・・みな寮に帰りなさい。
ネギ君はわしが送るとしよう。このかやアスナちゃんも心配しておるじゃろうしの。」
見ればそろそろ時計が夜の12時を指そうとしている。
リロミスorz
支援。3〜5分おきに投下すると引っかかりづらいよ
あと、リセットは1時間の始まりにかかる(=○時ちょうどに連投規制が解除される)よ
「あっ!そういえばアスナさんに帰るの遅くなるって伝えてない!
〜〜!!!どうしよう!!!」
さっきまでまだ沈み気味だったネギがアスナの名前を聞いたとたん、それまでの表情を一変させ
半泣きになりながらうろたえだす。
アスナとこのかはネギのルームメイトであり、授業の時以外は基本この二人がネギの現在の保護者である。
当然二人ともネギが魔法使いとしてパトロールに出ている事は知っていたが、
まさか冥魔と戦ったり、その後いろいろあって今まで帰るのが遅れているとは思わないだろう。
下手をすれば帰ったとたんアスナのカミナリが落ちるかもしれない。
部屋でアスナ達と帰りを待っているオコジョ妖精のカモが何とかアスナを説得してくれているかも知れないが・・・・・
まあ無理だろう。正直、さっき冥魔と対峙したり他の人達に睨まれた時より帰ったときのアスナのカミナリのほうが怖い。
「ほっほっほ。安心なさい。此処に来る前にネギ君が遅くなる事はわしがこのかに伝えておいたから」
「!!ほ、本当ですか!?学園長先生!?!?!?!?」
震えるチワワのような瞳で学園長を見つめるネギ。
よっぽどアスナのカミナリが怖いのだろう
「うむ。安心なさい。それでは行こうかのう。くれは君達も早く帰りなさい。
柊君。すまんが彼女達を送ってやってくれ。」
「ああ。わかったよじいさん。
ほら、いくぞくれは、さやか。」
「それじゃあ学園長、これで失礼しますね。」
「うむ。それではのう。ゆくぞ。ネギ君」
「はい。それじゃあ皆さん、お休みなさい!」
ぺこり、っと一礼してネギが学園長に連れられて去っていく。
「応!じゃあな。ネギ!」
「はわ!それじゃあね。ネギ君!」
柊とくれはがネギに別れを告げる。
しかし、さやかはその後ろで黙り込んでいた。
「・・・・さやかさん。大丈夫??」
心配そうに声を掛けるくれは。
「え?ええ・・。」
「・・・・・もしかして・・・・まだ気にしてる?」
曖昧な返答をするさやかにまだ先ほどの事を気にしているのかと不安になるくれは。
しかし・・・
「うん?ああ・・いえ。そうじゃないんです。 ちょっと考え事してて・・・・・。」
「考え事?」
「・・・・・ええ。あ、別に対した事じゃないんで気にしないで下さい。」
「はわ?そう??」
「はい。・・・・それじゃあ、帰りましょう二人とも!!」
そういってさっさと歩きだすさやか。
「はわ〜??」
「ん〜??」
そのさっきまでと打って変わった態度に少し疑問は残るが、
まあ元気を取り戻したならいいか、と二人もさやかを追ってその場を去っていった。
魔帆良の大樹の影に隠れ、彼等をずっと見つめていた存在に気付かず・・・・・
「・・・・・・やれやれ。デビルマンの正体・・・・・か。
・・・・・・さて?どうするのだ?」
影に隠れていた存在・・・・薄いローブを身にまとい緑の髪を夜風にたなびかせながら
魔王の一柱『風雷神フール・ムール』はここにいない相手に問いかけた。
―――――――なあ? よ・・・・・・・・
届くはずの無い相手への呟きは、彼女自身が起こした風の音にかき消され
誰にも聞こえることは無かった。
おかえりなさい支援
翌日 さやか達の学校
「ふあああぁぁぁ〜・・・・・・。眠い・・・・・。」
半分ほど寝ぼけながら明は恋人のミキと共に登校してきていた。
昨日あの後、エイミーを追い返すのに手間が掛かってしまってほとんど眠る事が出来なかったのである。
いくら人並み外れた体力をもつデビルマンと言ったって、眠いものは眠いし、あくびも出るというものである。
「全くもう。夜遅くまで遊んでるのがわるいんでしょ!明君!!!」
ミキが呆れながら明をたしなめる。
元の世界でもちょくちょく夜に家を抜け出していた明ではあったが、
こちらに来てからは余計にその回数が増えた気がする。
「いやだからぁ〜。そうじゃないんだってミキ。
どうしても抜けれない用事があって、しかたなく・・・・しかたなく!!夜出かけたんだってば!!」
「ふ〜ん?ど〜だか!!夜に、一体どんな大切な用があったのかしら!?」
ジト目で明につめよるミキ
「う〜あ〜。あの、だから・・・な?なんといえばいいか・・・・」
「いいわけは聞きたくありません!!男なら正直に本当の事いいなさい!!!」
(トホホ・・・・・。それが言えたら苦労はしないって・・・・・。)
デビルマンの正体はミキにも秘密である。
当然昨日の事を話すわけには行かない。
さて、どうするか?と考えあねぐ明
「どうしたの!さあ、はっきりいいなさい!!」
腰に手を当て顔を明にぐっと近づけて迫るミキ
「(や、やばい・・・・)い、いやその・・・・だからな?用事ってのはさぁ・・・」
その時
おおお。萌え魔王成分大目ですな。
遅ればせながら支援
「あ!不動君!!昨日はごめんね〜色々手伝わせちゃって。」
「え??」
「!!」
声の方を振り向くとこちらに近づいてくる人影・・・・さやかが片手で謝るしぐさをしながらこちらにやってきた。
「・・・・・さやか??」
突然の乱入者に疑問符を浮かべ困惑するミキ。
「・・・・・・・・」
明はただ無言でさやかを睨む。
どうゆうつもりだ!?と。
だが、さやかもこの手の視線には慣れたもので
まあ、まかせなさいって。とウインクしながらアイコンタクトで返答する。
「ねえ?さやか・・・・もしかして昨日明君と一緒にいたの?」
ミキがさやかに疑問を投げかける。
「うん。そうよ。」
あっけらかんとこたえるさやか
「なんで!?」
明はここの所ずっと夜に出かけていて、どこに行ってたのか全然教えてくれない。
そして昨日はさやかと一緒にいた。
まさか!!・・・・・それは一番考えたくなかった可能性。
しかも・・・・その相手が友人のさやかだなんて・・・・・そんな!!!!
「うん???あ、ああ!ちがうわよミキ。
いや〜ほら。私、今執行委員やってるでしょう?
それで夜、数人でパトロールしてるんだけど人手全然足りなくて困っちゃっててさあ・・・・・。
だから、たまに不動君にも手伝ってもらってたのよ。昨日もそれでパトロール手伝ってもらってただけ。」
「へ?執行委員のパトロール?明くんが??」
明はどちらかというと一匹狼を気取って、人の集まりを嫌う不良である。
無論、執行委員のような集団行動はもっとも苦手なはずだが・・・・
「うん、そう!」
「いや、でも・・・・」
信じられない・・・と疑わしい視線をさやかに向けるミキ
だが・・・・
「いや。ほらやっぱ学園世界って、なんだかんだ言って物騒だし。
不動君も『どっかの誰かさん』が心配なんだってさ。そのためにしかたなく私達に力を貸してくれてるの。」
ぼん!!とミキの顔が真っ赤になる。
「!!!!お、おいこら!!??」
「あれ??違ったっけ??」
思わずさやかに詰め寄ろうとした明だが、ニヤニヤしたさやかにあっさり反論されてたじろいでしまう。
「うっ!」
「ねえ?どうだったっけ?」
ふふ〜ん。とわざととぼけながら問いかけるさやか。
見ればミキも赤い顔をしながら、何かを期待するような目で明を見つめている。
「いや!だから!!その・・・・・つまり・・・・・・なんだ。
いや、まあ・・・・・そうゆう事だ」
顔を真っ赤にしながらやっとそう答える明。
「ミキは俺のモノ!」と普段から豪語している彼だが、こういうのははずかしいらしい。
「ね、ねえ・・・・・明君。そ、そうゆう事って・・・・・つまり・・・・」
ミキも顔を真っ赤にしながら答えを聞こうとする。
「う、うん・・・・・まあ・・・・な?」
恥ずかしさのあまりそっぽを向く明。
恥ずかしがりながらも明にそっとくっつくミキ。
二人の間にはなにやら甘い空気が流れはじめていた。
おそらく二人だけの世界に入りこんでいるのだろう。
ただ・・・・・
「・・・・・・お〜い。二人共〜。朝っぱらからお熱いのはいいけど、場所考えなさい〜。」
ここは学校の中である。
「はっ?!!!うっうわああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「え?あ!き、きゃあああああぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!!」
さやかの一言で気が付いたらしくはじかれるように離れる二人。
「全く・・・・・朝っぱらから見せ付けてくれるわねぇ。あ〜あ、うらやましい。」 なんで私の周りには・・・・・・とさやかがぼやきながら恨みがましい目でじ〜と二人を見つめる。
弓さやか・・・・彼女の周りで言い寄ってくる男はボスとか直次郎とか何故かゴツい男ばっかなのである。
支援
「い、いや!これは!!違うっ!違うぞ!!なあミキちゃん!?」
「う、うん!!そう!!そうなのよさやか!!ねえ明くん!?」
慌てて否定する二人
まあ、顔を真っ赤にしている時点で説得力はないのだが・・・・・
「はいはい、ごちそうさま!!ま、そんなわけだからそっちの方も心配しなくていいわよ。」
ぼんっ!とさらに真っ赤になるミキ
明も顔を真っ赤にしながら、目で「もう勘弁してくれ。」と訴えていた。
それを見て、さやかも本題に入る
「と、それでね?悪いんだけど。
今からちょっと不動君貸してもらえないかな?」
お願い!とミキに手を合わせて頼むさやか
「え?貸すって・・・・」
「いやその・・・・ね?ここしばらくずっと手伝ってもらってたし、執行委員の上司が不動君にお礼したいって。
まあ、たぶん勧誘も半分入ってるけど。」
「って、今からなの?」
「うん。なんだかんだで忙しいだから、悪いんだけど出来れば今から来てくれないかって。」
ごめんね〜。と軽く明に対して謝罪するさやか
「うん・・まあ、私は別にいいけど・・・・」
ミキが心配していたのは明が不在の理由を言わない事だけである。
別に悪い連中と吊るんでいるわけではないなら、まあそれで一安心である。
ちらり、と明の方に瞳で問いかける。
「・・・・・しょうがないな。いいぜ。行ってやるよさやか。」
「明君・・・・」
「悪いなミキ。そう言うわけだから、ちょっと行ってくるわ。
・・・・・・黙っててごめんな。」
「・・・・・ううん。いい。変な事に関わってないなら。
あ。と言う事はあの女の子の事も?」
ミキが言うあの女の子とはムツミの事である。
「・・・・まあ、そんな所だ。」
「・・・・そっか。そうだったんだ・・・・」
それを聞いて安心するミキ
「それじゃあごめんね。不動君、付いてきて」
そういってさやかが歩きだす
「ああ。そんじゃあちょっと行ってくる。」
「うん。いってらっしゃい。」
いつも、家でしていたように挨拶をし合い、明はさやかの後に付いて行った。
「で?一体何のつもりだ?」
しばらく歩いて、人目に付かない所で明が話しを切り出した。
ここは寮へと続く森の中、周りには誰もいない。
「う〜ん。まあ、ここなら木が邪魔で上からも見えないだろうし・・・・・大丈夫かな?」
周囲に誰か隠れていないか気配を探りながらさやかが呟く。
「・・・・・さっきの話・・・・ありゃ一体なんの事だ?」
「なんの事って・・・・言ったでしょう?昨日はありがとうって。」
「・・・・俺は昨日お前に会ってないはずだが?」
そう、不動明は昨日さやかにあってはいない。
―――――――不動明としては・・・・・・・
「そんな事ないでしょう?一緒に冥魔を倒すの手伝ってくれたじゃない。ねえ?」
―――――――デビルマン
と、さやかが確信を突く。
ふぅ、と風が吹き周囲の木々がざわざわと揺れていた。
「・・・・・・・」
黙り込む明
しばらく二人の間に沈黙が訪れた。
そして
「・・・・・・・・くっ、くっくっくっくっく・・・・・くはははは!・・・・はぁ〜!はっはっはっはっはっは!!!!!」
突然笑い出す明
さやかはただじっと明を見つめている・・・・・
「はぁ〜ははははは!!はあぁ〜。なんだよ?ったく。やっぱ気付いてたのか?さやか?」
笑いながらさやかに問う明
それを聞いてやっとさやかも、ふっと笑みを浮かべ
「と〜ぜん。とっくの昔に気が付いてたわよ。」
えっへん!と胸を張ってさやかが答える。
実の所、さやかは前元の世界でのデビルマンとの共闘の後で正体には気が付いていたのだ。
あの事件の時、さらわれDr・ヘルの人質にされた女性達、
その中に牧村ミキもいたのだが、彼女だけは何故か助けられた人々の中にいなかったのだ。
それに・・・・・
「私の仲間、ジュンとマリアが貴方の名前を聞いてたしね。」
「ああ。そりゃそうか。」
くくく、と笑いながら明が満足げにうなずく。
あの時Dr・ヘルの飛行要塞に忍び込んだエンジェルの二人
『炎ジュン』と『マリア・フリード』の二人には名前を聞かれている。
それにミキだけはこっそり自分が連れ帰っているのだ。
他のエンジェル達はともかく、同じ学校に通うさやかには自分とデビルマンを繋げるのは簡単な事だ。
「って、いうかこれで気付いてなかったら私、凄いまぬけじゃない?」
「違いない。」
あれだけヒントがあって気付かない方がどうかしている。
どうやら、まぬけなのは自分の方だったようだ。
「・・・・それで?目的はさっき言ってたお前の上司との面会ってわけか?」
「・・・・うん。ていうか・・・・・謝罪。」
「謝罪?」
「昨日さ。私の仲間達が二人に武器を向けたでしょ?その謝罪」
・・・・・・どうやら昨日のことを気にしているのはムツミだけではなかったらしい。
それにしても
「それはお前の所為じゃないだろ?」
さやかはあの時俺達をあのネギという少年とともに庇った側だ。
敵意を向けられるのにはなれているし、何より今回襲い掛かってきた連中は・・・・・
「さやかぁ〜〜!!!」
「え?!!きゃ!!」
と、その時どこからとも無く行き成りムツミがあらわれて、さやかに抱きついてきた。
恐らくさやかが心配で放課後までまてなかったんだろう。
行き成り抱きつかれて倒れ込むさやか
「っ!!いった〜ぁぁ!!」
「ああ!ごめんさやか!!!私ったら嬉しくてつい・・・・・・」
あわてて飛び起きて謝罪するムツミ。
「ム、ムツミちゃん?ま、まあ別に気にしないでいいから・・・・ね?」
「!許してくれるの!?」
相変わらずテンションの高いムツミに気圧されるさやか。
「え、ええ。別に怪我もないし。」
「ほんと!よかった〜。」
・・・・・・どうやら昨日の落ち込みはさやかを見たとたん吹っ飛んだらしい。
やれやれとため息をもらす明
「ん?あれ??そういえば何でさやかと明が一緒に・・・・・・・
はっ!!まさか私、今来たらまずかったんじゃ!?」
「今気付いたのか!?」
考えなしに飛び込んできたらしい
「ご、ごめ〜ん!!!」
涙目になって謝罪するムツミ
「〜〜っ!!はあぁぁぁ〜。・・・・・・まあいい。どうせさやかにはばれていたからな・・・・・。」
「へ?そうなの???」
「ええ。まあ・・・・・・・・」
「ただし!次からは気を付けろよ!!さやか以外は知らないんだからな!!!」
「うん!わかった!!」
呆れながらも念を押す明。
・・・・・・・・正直不安だが・・・・・・
支援
「あ!そうだ!!さやか、昨日は大丈夫だった??ごめんね。私の所為で・・・・・・」
さやかに昨日の事を詫びるムツミ
「え?いやそんな!!こっちこそ助けてもらったのに」
お互いに詫びをしあう二人
二人とも相手を心配し合っていたのだろう。
お互い謝り合うという滑稽な状態に
お互い顔を見合わせてどちらからともなく笑い合う二人。
「ふ、ふふふ。」
「あはははは。」
その二人の姿を見ながら苦笑する明。
お互いを気遣うやさしさ・・・・それこそがかつてデビルマンが心を打たれ、デーモン族を裏切ったきっかけだった。
この人間の持つやさしさを信じられるから・・・・・・俺は・・・・・・っ?!?!!!!
「危ない!!さやか!!ムツミ!!!」
「「え?」」
突然、明が叫ぶやいなや二人の腰に腕を回し、超人的な脚力でその場から飛び退ける!!
次の瞬間!!今まで彼等がいた場所に強力な雷が打ちこまれた!!!
「くぅっ!大丈夫か?二人共!!」
「う、うん。」
「一体なにが・・・??」
「それは・・・・・あいつ等に聞いてみるんだな!!」
言うが早いか、明は立ち上がり雷の飛んできた方向を睨みつける。
それにつられてさやかとムツミもそちらに目をむける。
「え、何で!?」
「そんな!?いつの間に??」
二人が目を向けた先にいたのは50人ほどの人間達・・・・・・
昨日の連中をふくむウィザードや魔法使いの一部・・・・・更には他の学校の戦士達の集まった集団だった。
皆、昨日と同じようにこちらに向けて殺意を発している。
「あ!貴方達!!!一体何のつもりよ!?」
さやかが彼等に声を掛ける。
結界も何も張らず、しかも自分達に向けて魔法を撃ってくるなど正気の沙汰ではない。
だが、彼等は悪びれもせずに
そろそろエンディングかと思ったらまだクライマックスであった支援
「・・・・・・・ふん。何のつもりだと?この裏切り者共が!!
貴様等こそ魔王と密会して何を企んでいる?」
「魔王に魂を売った愚か者共め!貴様等を生かしはせんぞ!!!」
「魔王の犬共め!!」
こちらに対して罵倒を投げかけてくる。
そこにあるのは自分達に対する・・・・・・・殺意
「裏切り者・・・・・って。何を言ってるの貴方達は!?私はただ昨日の誤解を解くために!!」
「黙れ!!!」
さやかの弁明にも彼等は耳を貸さない。
それどころか武器を手に部隊を展開して、こちらを包囲してくる。
「・・・・・・・ちっ!無駄ださやか!!!こいつらどうやら聞く耳持たないらしい!!」
拳を握り閉めファイティングポーズをとり周囲を威嚇しながら明がさやかに叫ぶ。
こいつ等は、完全にこちらを敵として見なしている。何を言っても無駄だろう。
「そ、そんな・・・・・」
「ま、まって!!貴方達!私が狙いなんでしょ!?
二人は関係ないはずよ!?」
彼等は明とさやかを一括りにしている。
恐らくデビルマンの正体はまだ知らないはずだ。
なら彼等の狙いは自分だけのはずだ。
ムツミが狙うなら自分だけを!と叫ぶ
しかし・・・・
「ふざけるな!!つるんでいた以上、二人も同罪だ!!」
「悪魔の手先共め!!!」
彼等の狙いはすでにこの場にいる三人全員に向けられていた。
しかし
(ちっ!!・・・・・・とはいえ・・・・やはり、すぐには攻撃してこない・・・・・か。)
そう・・・・明は気が付いていた。
50人もの人間が相手なら一斉に掛かってこられれば魔王たるムツミはともかく、
ただの人間と考えられている自分とさやかは、一溜まりもないのは判っているはずだ・・・・・。
だが、奴等は周囲を包囲して威嚇はしてきても、攻撃は最初の一撃以降行われていない。
(こいつ等は俺達に攻撃させる為に威嚇してくるんだ。
ウィザードや魔法使い達・・・・・・この世界を守る者達と敵対させるために!!)
その対象はムツミではない・・・・・エミュレイターとして、以前から敵と見なされている彼女に攻撃させた所で意味はない。
つまり!!
(この茶番のターゲットは・・・・!!!)
その時!!
ビヨオオオオォォォォォォ!!!!!!と激しい突風が吹き
「うおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!エンチャント・フレイム!!!!」
「ヴォーテックス・トライデント!!!!!!」
圧倒的な火力をまとったウイッチ・ブルームの一撃と、三方向に撃ち込まれた冥属性の攻撃が明達を包囲していた集団に撃ち込まれた!!!
「「「「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
ウィザード達の悲鳴が上がる!!!
その悲鳴の中を駆け抜けて明達の前に飛びだしてきた人影が二つ!!!
「大丈夫か!?お前等!!??柊蓮司!!ただいま参上!!!!!!」
人影の一つは柊蓮司
何度も世界の危機を救ってきたベテランのウィザード!!!!
「大丈夫!?さやかさん!?それにムツミ・アマミちゃんだよね!?
助けにきたよ!!もう大丈夫!!!!!」
もう一人の人影は赤羽くれは
ファージアースを守る世界の守護者代行であり輝明学園の理事代理のウィザード
幾度と無く世界を救ってきた二人の戦士がウィザードを含む世界を守る戦士達から
魔王達を守るために駆けつける!!!!!
「え?え?ええ!!」
「く、くれはさんに柊さん???ど、どうして???」
支援
矢薙柊と王子柊はやっぱりイメージ的に別物だなぁ支援
ムツミとさやかが疑問と驚愕の声を上げる。
なぜ!?どうして!??と
しかもくれはは学園の理事代理だ。こんな場所に現れるなんて・・・・
「いやあ〜昨日別れるときのさやかさんの表情が気になってさあ〜。
どうしても心配になってね?様子を見にきたんだよ〜。」
くれはがあっけらかんと答える
「全く、くれはの奴・・・・仕事ほったらかしてきたんだぜ。まぁ、来て正解だったみたいだったけどな!!!!!」
そう言いながら柊がウィッチ・ブルームを構える。
この世界におけるウィザードのトップたるくれはとベテランの柊の登場にうろたえる戦士達。
「な、何のつもりだ!?赤羽守護者代行!!!」
「世界の平和を見捨て,魔王に組するつもりか!?」
ウィザードや魔法使い達がムツミを庇うくれはを非難する。
しかし!!
「なんとでも言いなさい!!世界を守るために共に戦ってくれる彼女を・・・・・仲間を襲う貴方達を、
たとえウィザードだろうと私は許さない!!!!!!」
くれはが堂々と叫ぶ!!!
たとえ魔王だろうと、共に戦ってくれる仲間を彼女は見捨てない!!
己が欲望に身を任せて、仲間に牙を向くものを彼女は許さない!!!!!!
それに・・・・
「大体、妙なんだよなあ。お前達・・・・・・。
何だって、こいつ等を敵視するんだ!?」
柊が確信を突く。
そもそも、昨日の時点でおかしかったのだ。
いくら魔王とはいえ、雑魚冥魔相手にもまともにダメージを与えられなかった連中が
妙にムツミとデビルマン相手には強気だったのは、いくらなんでも不自然と言うものだ。
確信……ここは核心だよね?支援。
ツッコむのは全部投下し終わってからにしてやろうぜ支援
「うっ!!!!」
「なんであの二人相手には強気で攻められたの?」
「そ、それは・・・・」
彼等に答えられるわけはない・・・・・・
「昨日から不思議に思ってたけど、ようやく分かったわ。
・・・・・知っていたんでしょ?ムツミちゃんとデビルマンが『攻撃してこない』って。」
くれはが、止めを刺す。
そう・・・・あの時デビルマン達を攻撃しようとした連中は初めから知っていたのだ。
ムツミとデビルマンがあの場に現れるのも・・・・・・二人がこちらに手を出さないことも!!!!
包囲している者達に動揺が走る。 それは、知られてはならない事実。
そもそも、此処に柊と赤羽くれはが来るなんて聞いていない。
「さあ!どうなんだ!?はっきり答えやがれ!!!!」
柊が吼える!!
「く、くそう!!!」
「うるさい!!魔王に手を貸す愚か者がぁぁ!!!貴様等も裏切者だ!!!!」
矛盾点を突かれた愚者達が吼える。
それは説得力の欠片もない暴言、ただのやけくそで放たれた言葉
しかし、それゆえに彼等のブレーキをいとも簡単に破壊する言葉
「こうなれば!お前達も同罪だ!!!
魔王に手を貸した事を後悔しながら死ねぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
自暴自棄になりながら愚者の大群が一斉に襲い掛かってくる。
もはや、彼等を止める術などない。
「ちっ!!馬鹿野郎どもが!!!!」
一斉に襲い掛かってくる愚者達を睨みながら、明が変身するために構える
「デッ!ビィィィ「駄目!!私達に任せて!!!!」っ!!!?!?!!?!」
しかし、それをさやかが止める!!
この場にいる者達が、何か裏があってムツミや自分達を襲ったのは判った。
彼等の作戦の中には、恐らく明に変身させる事も含まれているはずだ。
それを彼等が知っているかどうかは知らないが、それでは黒幕の思いのままになってしまう!!!
「!!!そう言う事か!!それならお前はおとなしくしてろ!!!」
直感で理解した柊がさやかに続く!!
「そうだよ明!!ここは私達に任せて!!!」
支援
おお、柊が鋭い。支援。
さらにそれにムツミが続く。
彼等を殺してしまうつもりは無いが、何者かに操られているのなら、気を失わせれば何とかなるはずだ!!
「ごめんね!!!」
意識を奪う方向で、ムツミも手加減しながら迎撃する。
明に変身させない。そのためにも!!!
「そうだよ!!不動明君!!!私達にまかせておきなさいって!!!!」
くれはもそれに続く!!!
「お、お前等・・・・くっ!!!すまん!!!!!」
デビルマンに変身すればもっと早くこいつ等を鎮圧できる。
だが、さやかが!!ムツミが!!!柊が!!!!くれはが!!!!
皆がデビルマンの正体を隠すために力を振り絞っているのにそれを裏切る事は出来ない。
黒幕の・・・・アイツの策に乗るわけにはいかないのだ!!!!!!
「ち、畜生!!!!
怯むな!!!相手は魔王を含むとはいえ、たかだか5人だ!!!魔王以外に的を絞れ!!!!」
愚者達が声を荒げる。
やられてたまるか!と、ここでばれてたまるか!!!という自己保身のために
「かかってきやがれ馬鹿野郎共!!!!昨日の説教の続きだああぁぁぁぁ!!!!!」
柊が吼える!!!
「はわ!!いくよ!!!ダンブリングダウン!!おまけにヴォーッテクス!!!!」
くれはも魔法を惜しみなく放つ
「く、くそう!!それならせめてあのイノセント二人だけでも!!!死ねぇぇぇぇ!!!!」
特に特殊な力を持たないさやかと明に狙いを絞る者達。
しかし、
「そんな攻撃!!当たりはしない!!!エンジェルロッド!!!!」
「ふん・・・。甘いぜ!!!これでもくらいな!!!!」
さやかは強力なスタンロッドである携帯武器エンジェルロッドを駆使して、
明は変身せずとも持っているその超人的な体と鋼の拳を駆使して、それぞれ確実に一人ずつ敵を昏倒させていく!!!
さらに
「いっ!!!けええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」
勇者としての膨大なプラーナを惜しみなく使い、それでもなお命を奪わないように気を使いながら
心やさしい魔王・・・・勇者魔王の一撃が哀れな愚者の群れを包み込む!!!!!!!!!!!
彼等の怒涛の攻撃に、包囲していた愚者達は一たまりもなかった!!!!
愚者達が叫ぶ
「「「「「「「「「「「「「「うわぁぁぁぁ!!!!!!!!もう駄目だああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」
支援
「・・・・・それじゃあくれは・・・・。私達は彼等を護送してくる・・・・・・・。」
「くれはさんと柊先輩も後で詳しい報告お願いしますね。」
「うん、お願いね、あかりんに命くん!!」
『緋室灯』と『真行寺命』くれはの信頼できる仲間達である。
ほらさっさと行くぞ!!とくれはや柊の知り合いのウィザードやロンギヌス、この学園世界で知り合った仲間たちが
明達を襲った連中を連行して行く。
「ずいぶん大変だったみたいね?柊蓮司??」
やってきた者達の一人・・・・・あきらかに見物に来ただけの銀髪の少女がからかうように声を掛ける。
「ベルか。まあな・・・・・・」
はあ〜と疲れたため息を漏らしながらベルと呼ばれた少女に同意する柊
そこに
「あ、あれ??なんで『蠅の女王』がこんな所に!??」
ムツミが疑問の声を上げる。
「ああ、そういえばあなたもちょくちょくこっちにきてたのね『勇者魔王』。」
ふう、とため息を漏らしながらベルと呼ばれた少女・・・・・輝明学園の生徒であるベル・フライがムツミの疑問に答える。
「まあ、普段から他の魔王とあまり関わらない貴方が知らないのも無理ないわね。
いろいろウィザード達に気を使って、くれは達には接触しないようにしてたみたいだけど・・・・・・
元々、学園世界が出来てすぐ私やアゼルは輝明学園に生徒として入り込んでいたのよ?」
「え?ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!」
ベル・フライ―――――――大魔王ベール・ゼファーのあっけらかんとした回答に驚愕するムツミ
散々今まで、この学園世界においても数々の事件に首を突っ込んで来た彼女が、極上生徒会や世界の守護者代行のくれはに
接触を計らなかったのは・・・・・裏界やラビリンス・シティにおいて、今まで迫害されていた事実が大きい。
自分が関われば協力を求めた相手に迷惑が掛かると思い込んでいたのが、今まで接触を計らなかった理由だ。
「アンゼロットならともかく、お人よしの赤羽くれはが、貴方を拒むわけがないでしょう?」
そんな事にも気が付かなかったのか?と呆れながらベルが補足で説明する。
くれはは魔王相手でも苦しんでいれば、それが世界の危機に関わらない限り手を差し出すほどのお人よしだ。
それも魔王として幾度となく敵対した自分にすら手を差し出すと言う筋金入りのお人よし。
そのくれはが、魔王だからと言う理由だけでムツミと敵対するわけが無い。
現に今回もムツミ達を助けるために、ウィザード達とすら戦ったではないか。
「要するに、あんたの取り越し苦労だったのよ。残念だったわね、今までの苦労が水の泡に成って。
・・・・・・まあ、おかげで私は、面白いものが見れたけど・・・・・・・」
「そ、そんなあああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜。」
へろへろへろ、とムツミが力なくその場に崩れ落ちる。
基本的に猪突猛進な彼女だが、彼女なりにいろいろ気を使っていたのだ。
それが、自分の気にしすぎでしかなかったのだからこうなるのも仕方がない。
「は、はわわ。
ド、ドンマイ!!ドンマイだよムツミちゃん!!!それにさあ、こうして会う事ができたんだから!!気にしないで!?ね?」
「そ、そうそう!!過ぎたことはもういいじゃない!!」
「ううぅ〜。くれは・・・さやか〜。」
半泣きになりながら二人にすがり付くムツミ。
・・・・・・・これが魔王だなどと、誰が思うのだろう。
その場に駆けつけた人々も皆面白いものを見る目でムツミを見ていた。
「はわあぁぁ〜。・・・・・・あっそうだ!!ムツミちゃん。今からお茶しよっか!?お茶!!!もうお昼だし!!!!
私おいしいお茶いっぱいもってるんだよ!!ね?おいしいお茶いっぱい淹れてあげるから元気だして!!ね?ね??お菓子もあるよ?」
くれはがムツミを元気付けるためにお茶会を提案すろ。
「お茶いれてやるって・・・・・・いつも淹れてんの『グリーンティー』の連中じゃねえか。」
『特務戦隊グリーンティー』その任務は赤羽くれはの為に日々おいしいお茶を入れることである。
「柊うっさい!!あっ!!さやかさんも来るよね?」
グリーンティーの連中まで来てるのかよ。支援。
「え、ええ!もちろん!!!さ!行こう!!ムツミちゃん」
「ううぅぅ〜。うん。わかったぁ〜・・・・・。」
自分の努力が無駄だったのが悲しいやら、くれはとさやかの気遣いが嬉しいやらで、
半泣きの表情のままでくれは達についていくムツミ
「お〜いひ〜らぎぃ!それに明君も!!付いてこないと置いてくよ〜!!!なんならベルも一緒にくる?」
くれはが残りの三人に声を掛ける。
「あら、私もいいのかしら?」
「当然!!あかりん達も後でくるよね?」
「・・・・・・行く。」
こくりと灯がうなずく。
「そうだ!!エリスちゃんやアゼル・イブリスもよんじゃおっか!!」
せっかくのお茶会だ、どうせなら大人数の方が楽しいというものだ。
「・・・・・・ふふふ、そうね。折角のお誘いだし、受けるとしましょうか。
ついでにリオンも呼んでいいかしら?」
ファージアースでならともかくここではベルも魔王ベールゼファーではなく、
輝明学園の生徒ベル・フライである。
折角のお誘いをわざわざ断る必要もあるまい・・・・・・それに
(まあ、アゼルまで呼ばれちゃったら・・・・・断れないわよねぇ。)
ふう、と心の中でため息を付く。
自分が断ればアゼルも辞退するだろう・・・・・どれだけ参加したくても。
「やれやれ。しょうがないわね。
ほら、柊蓮司行くわよ。」
「お、おう。・・・・っておい。お前は来ねえのかよ?」
皆が撤収するなかその場から一歩も動かない不動明に柊が声を掛ける。
「・・・・・ああ。悪いな・・・・。俺はちょっと・・・・・な。」
支援
支援っす
そういいながらふと空を睨む明。
「・・・・・そうか。そんじゃあ・・・・・・・俺も、ちょっと残ろうかな?」
その明の表情に何かを感じ、自分も残ろうとする柊・・・・・・だが
「だめよ。あんたは私と一緒にさっさと行くわよ。」
ぐっ!と柊の腕を掴んでくれはの方に引っ張っていくベル
「お!おい!!なにすんだベル!!!」
「いいから!!無粋な事するんじゃないの。」
「無粋??何がだよ???」
「・・・・・はあぁぁ〜。これだから柊蓮司はぁ・・・・・・・。と・に・か・く!余計な事しないの!!」
ほとんど小さな子供に言い聞かせるような感じで柊に言い聞かせるベル。
「・・・・・・・いいのか?」
そんなベルに明が声を掛ける
「・・・・・見くびらないでくれる?異界の悪魔ごときが。
たしかにさっきよりも更に面白いものが見れるかもしれないけど・・・・・私、出場亀なんてする趣味はないの。」
「・・・・・・すまん。」
「ふん。まあいいわ。今の失言は貸しにしとくわ。」
そう言いいながらベルはくれは達の後を付いていく。
掴む所を腕から首根っこに変えてズルズルと柊を引きずりながら。
「ぐっ!ちょ!!おい!!・・・・・あ〜もう!!おい不動明つったなお前!!!」
引きずられながら明に声をかける柊
「あ、ああ・・・・・。」
「詳しいことはわかんねーけど・・・・・無茶はすんなよ!?」
引っ張られながらも明の心配をする柊。
「・・・・・・・ふっ。」
「って、おい笑うな!!」
「すまんすまん。・・・・・心配するな・・・・・ただちょっと話をして来るだけだ。」
「・・・・・・・そうかよ。気をつけろよ?明」
「ああ、ありがとう。蓮司。」
「おう!ってベル!!いつまで引きずってんだぁぁ〜〜〜〜!?!?!?!?!」
「あ〜もう!うるさいわねえ。あんたが、ちんたらしてるからでしょうが!!」
やいやいがやがや!!と言い合いながらベルと柊もこの場を去った。
とりあえず、今はここまで
核心やら出歯亀やら、漢字ミスとか多そうなので
今日休みなんで残りもう一回チェックし直します。(それでも出るとは思いますが)
とりあえず半分は投下終わりましたが、まだ半分くらいあるので
チェック終わってから投下します。
おつかれー。
これで半分か。
急転直下な描写は見事ですな。
正直長すぎですよね?これ。
何話かに分ければよかったです・・・・。
長々と失礼しました。
支援していただいた皆様、アドバイスくださった方本当にありがとうございました
一回の投下分が長すぎると規制の関係で面倒かもね。
そーいや学園都市内の魔王って何かしない限りは存在知られても監視だけなんだろうか
FtEの敵だからといって学園世界の敵とは限らないし、他の世界からしてみれば喧嘩は元の世界に帰ってからやってくれって感じだろうし
それを言い出すと、そもそも『学園世界の敵』って何だろうね?
元の世界に帰るために学園世界を破壊しようとする者とかは違うと思うし……そもそも普通の生徒とか、元の世界でやる事がある奴らにしてみれば、学園世界は無くなった方がいいんだろうな
でも、その過程で誰かを傷つけるような奴らが『学園世界の敵』なんかなと妄想してみたり
>>325 確か
「魔王が本気出して暴れると世界結界のないこの場所だと厄介極まりないから、監視をつけてリスクをコントロールする」
って説を扱ったssがあったな。
この説は納得できた。ただし、あくまで上層部の考えだけどな
一般のウィザードが納得いかなくて騒動が起きるって話も作れるし、そもそもベルたちが学生として存在してない設定で話を作ったって自由なはずだろ?
>>326 言葉に定義がないからな
つーか、単に「世界の敵」とするところを、
狭界である「学園世界」のみを対象としてる、ってのを強調するために融合させた造語だと思うが
つまり
「学園世界と呼ばれる世界」の「敵」が「学園世界の敵」(中にいる人間たちごと破壊・消滅という崩壊させるもの)であって
秩序を解体して「学園世界という日常」を終わらせようとしてるのはむしろ「敵」っていうより「解体者」って感じ?
自分のエゴ>世界の崩壊をとってしまった相手が「世界の敵」かな。この辺はブギーポップっぽい解釈だが
だから、侵魔も魔神皇も「学園世界の敵」。
……ま、名無しじゃなくて作者氏方が決めるべきところだろうけど
ある程度指すものが広範な方が、作者氏方が話作りやすいだろうしのう。
そして学生達が各種委員として力を合わせるのと同様、敵方もユニオン組んでたら楽しいなと妄想したり。
あんまり広範すぎると逆にその設定からはじめなきゃいけないから困るかもしれないけどね
一応、方向性としては「みんなに迷惑かける奴」「みんなに危険を及ぼす奴」くらいで問題ないと思うけどどうだろう
スキル欄に「学園の敵」って書かれてるから一発だよ!【迷キンの「人類の敵」のノリで】
魔王ったって、カオスフレアならPCに普通にいるし、メガテンなら仲魔や悪魔PCで普通にいるし。
コラプサーやアウトサイダーに「おのれ、魔王め!」って斬りかかるウィザードも面白そうだけど。
そこでキングフロスト登場
学園世界の敵か…ガンパレの連中が来てるから
セプテントリオンは暗躍してそうだな
オクタヘドロンと繋がってそうな気がメッチャするがw
学園世界の敵…別にそこまで難しく考えなくても、単純に『住人に何かしらの危害を加える者(物)』で良いと思う。
そういえば、リスト見たら『足洗邸の住人達』の私立万魔学園や『ハリー・ポッター』のホグワーツ魔法学校、『鋼殻のレギオス』の学園都市・ツエルニに『美少女戦士セーラームーン』の私立無限学園もこの世界にあるんだよな。
特に私立万魔学園の責任者って、ベルゼビュートだし(汗)
ベルの同位体なんだよな。
ラスボスは、「この時間が永久に続けばいい」と願ってしまった異星人電撃鬼娘だっちゃ
>>334 リストにある「だけ」の学校も、リストになくても活躍してる学校もあるけどね
つか、そもそもなんの役にも立ってなくね?
あと、そういう話見たければ書けばいいんじゃね
>328
とりあえず、学園世界の悪役を列挙してみよう。
蓬莱学園の狂科研に黄昏のペンギン他、春高OBの成原博士、豪巌帝国、リオフレードの黒薔薇騎士団。
ガンパレの幻獣に麻帆良と敵対する『完全なる世界』他、穂群原のワカメ、等など……
>331
スフレの魔王がベルに「やあご同輩!」ですね、分かりました。
【これでもくらえ!】
>333
セプタオクタ……ナインシュタイン?
【せめてナインライブズで】
>337
あのリスト、ある意味役に立ってないしねぇ。
簡単な学園解説つきでまとめてもいいかもね。
まあ全学校知ってる人はいないだろうからそれぞれが知ってる学園を少しずつって形かな。
流をぶった切ってすいません。
話の後半のチェック終わったので、15時50分頃から投下を再開してよろしいでしょうか?
>>341 どーぞ
ちなみに1レスにつき60行がスレ限界な
1レスに詰める量増やせば、それだけさるくらう可能性減るから、助言だ
>>342 アドバイスありがとうございます。
それでは、さるさんに気をつけつつ投下していきます
先ほどまでの喧騒とは打って変わって静寂が森の中を包む。
「・・・・・さて、もういいか。なあ、そう思うだろ?」
と、明がそう呟いた瞬間、世界が赤く染まった・・・・・。
「デッ!ビイイィィィィルゥ!!!!」
赤い闇に飲まれる瞬間デビルマンへと変身する明。
赤い月が昇る闇の世界・・・・・裏界よりの侵略者エミュレイターの結界――月匣
この赤い世界の中でデビルマンの前に現れたのは3つの人影。
誘惑者エイミー
風雷神フール=ムール
そして
「・・・・・・久しいと・・・・言うべきなのだろうか・・・・のう?」
それは幼い少女の姿をした金色の闇。
かつて、その驕りから神々に反旗を翻した古の神
裏界の魔王達を統べる恐怖の大魔王
「デビルマン・・・・・・いや・・・・不動明」
「・・・・・・・ルー=サイファー」
裏界第一位の魔王・・・・他の世界においては『ルシファー』とも呼ばれる『金色の魔王ルー=サイファー』がデビルマンの目前に現れた。
「こうして会うのは、私は始めてだったかな?デビルマン?」
デビルマンと魔王達・・・・無言で対峙する双方の間からフール=ムールが一歩踏み出しデビルマンに声を掛ける。
「フール=ムール・・・・・だったよな?たしか」
「ああ。」
「ん?お前がいるって事は・・・・・そうか!柊達をあそこに誘導したのはおまえかフール=ムール?」
ぽん!と手を叩きながらデビルマンがフール=ムールに問う。
ムツミと同じようにファージ=アースへの侵攻にあまり積極的でない彼女は基本的に他の魔王とも関わりはしない。
そんな彼女がここにいるのは恐らく・・・・
「・・・・まあ、そうゆう事だ。
なかなかあれで骨が折れたよ。
気付かれないように誘導するというのは・・・・・。
気付かれれば罠だと誤解されたかもしれないからな。
いらぬ節介だったかもしれんが、あまり良い結果になるとは思えなかったので・・・ね。」
あっさりと答えるフール=ムール
横でエイミーが苦々しい表情をしているが、どこ吹く風で気にもしていない。
「なるほどな。まあ、礼をいうぜ。
あのままじゃどうなってたか分からんからな・・・・。」
柊達が現れなければ・・・・いや後少し、来るのが遅れていたら不味い事になっていたかもしれない。
例えば・・・・さやかがムツミを守る為に連中に手を出したかもしれない。
それが威嚇だろうと、こちらから手をだせば、奴等は一気にさやかと自分を襲っただろう
・・・・・・ムツミを避けて。
そしてさやかを・・・・・殺していたはずだ。そう・・・・・・・
『あの時』のミキのように・・・・・・・・
そうなれば自分は怒りに任せ、必ず奴等を皆殺しにしていただろう・・・・・・デビルマンに変身して
後は奴等の一人が逃げ延びて執行委員に報告するなり、柊達が、虐殺を行う自分を目撃するなりすれば、
晴れてデビルマンは学園世界の敵になる
「ふん。ご苦労な事だぜ。
俺を引き込むためにこんな茶番を仕掛けるなんて・・・・・・な。」
ルー=サイファーを睨みながら呆れたようにデビルマンが呟く。
そう、今回の一件・・・・ムツミや明達をウィザード達が襲ったのは全て、
デビルマンを裏界に引き込むための罠。
あのウィザード達をデビルマンに襲わせ、学園世界と敵対させる事が目的だったのである。
「あいつ等はエイミー・・・・お前の差し金だろ?」
誘惑者エイミー・・・・人間達を誘惑して堕落させる事が得意な魔王。
当然、堕落しきった者達はエイミーのいいなりとなる。
奴等は誘惑者エイミーによって撒かれた餌。
エイミーの手によって誘惑され、エイミーの言うとおりに動く、操られている事にも気が付かない人形達。
彼等こそが、彼等自身の言う『魔王に組みした裏切者共』だったのである。
「そ、それは・・・・・。」
「諦めよ。エイミー
こやつはとっくに貴様の茶番の全容に気付いておったのだよ。・・・・最初から・・・・・のう?」
ふっ、と嘲笑の入り混じった笑みを浮かべながらルーがデビルマンに同意を求める。
驚愕の表情でデビルマンを見つめるエイミー
「・・・・・まあな。柊達が言ってたようにあまりに俺達に対して強気だったし・・・・・
普通魔王級相手に疲弊した戦力で挑んでこようとするか?
それまで雑魚冥魔に、碌に攻撃できてなかったような奴等が。
それも、逃がすまいと逃亡の阻止まで・・・・・・
以前もムツミに武器を向ける奴らがいなかったわけじゃないが・・・・・・
そう言う奴等はだいたいムツミを追い払ッたり、逃げ出すだけで精一杯だったぜ?」
くくく、と意地の悪い笑みを浮かべながら、デビルマンが答える。
いくらウィザードと魔王が敵対関係にあるとはいえ、あまりにも不自然な話だ。
「あいつ等には厳命しておいたんだろ?ムツミ=アマミとデビルマンを逃がすな!って・・・・・。
それにな、お前等と関わっているのに俺が執行委員や輝明学園の事、何も知らないとでも思っていたのか?
あそこには、元からあのベール=ゼファーとか言うのがちょくちょく顔覗かせてるだろ
それなのにムツミを敵視してるのは無理があるだろう?」
あの蠅女めぇぇ〜!!!と
エイミーが悔しさに顔を滲ませる。
普段敵対するベール=ゼファーが輝明学園にさんざん顔を出しているのに
勇者魔王として今までもラビリンス=シティでウィザードにも手を貸してきたムツミがあそこまで迫害されるのはおかしい。
「まあ、そう言う事だ。
残念だったな。学園世界にいるのは、悪魔を恐れる者たちだけでも、悪魔を憎む者達だけでもない。
柊やくれは、さやか達のようにムツミに手を差し出す奴等もいるんだ。
学園世界の人間達を悪魔に怯える弱いだけの存在だと見下していたのがお前等の敗因だ!!」
デビルマンが、キッ!!とルーを睨む。
エイミーの上司たる魔王、この茶番をエイミーが起こした原因は彼女だ
「!お、お待ちください明様!!今回の件は私が!!!私が独断で行った事です!!!
ルー様は関わりございません!!!!」
慌ててエイミーがルーとデビルマンの間に割ってはいる。
ムツミと明をウィザード達に襲わせたのはエイミーの独断だ。
ルー=サイファーとは関係ない!!
だが・・・・・・
「・・・・・よい。エイミー」
「しかし!!!」
「よいと言っている!!これ以上我の顔に泥を塗るなら貴様とて容赦はせぬぞ!!!」
「!!!!・・・・・・・・・・・っ!!!も、申し訳ありません・・・・・・・。」
悔しさに顔を滲ませ、涙を流しながらエイミーが呟く。
彼女にとって敬愛するルーの顔に泥を塗るなど万死に値する行為だ。
だが、
「だから、よいと言っているだろう。」
ルー=サイファーはエイミーに優しく答える。
かまわないと。・・・・・・更に
「・・・・・・フール=ムールよ。エイミーを連れて先に裏界に戻ってくれぬか?」
とエイミーとフール=ムールにこの場から去るよう言うルー=サイファー
「ふむ、・・・・・・それはかまわないが・・・・・いいのか?」
今のルー=サイファーは、とある理由で力のほとんどを失っている。
それでも人間相手なら遅れを取らないだろうが・・・・・
「かまわぬ。元より、いつかはこやつと顔を合わせねばならなかったのだ。ちょうどよい機会さ。
エイミー。貴様もご苦労であった。
今は宮殿で休め。貴様もまだ我には必要な存在だ。」
「ル、ルー=サイファー様・・・・・・!!もったいないお言葉でございます。私は・・・・・」
「何度も言わせるな。よいと言うのだ。フール=ムール、エイミーの事はまかせる。」
「・・・・・分かったよ。・・・・・・やれやれ、邪魔をする気はないが・・・・・・二人共エロスはほどほどに・・・・な?」
「おい!?」
「ふん。好きに言うがいい。残念だが、貴様の思っているような事は何も起こらんよ。」
デビルマンが焦りながら、ルー=サイファーが笑いながら反論する。
「そうか。それは残念・・・。では、な・・・・・・また会おうデビルマン」
「・・・・・それではルー=サイファー様、明様失礼いたします。
・・・・・・ルー様、どうかお気をつけて・・・・・・・」
しっぇーん!
そう言い残すと二人の魔王、エイミーとフール=ムールは闇に飲み込まれるようにその場から掻き消えてしまった。
この場に残ったのはルー=サイファーとデビルマンの二人だけ
たった二人だけの世界に静寂が訪れる
「・・・・・さて、これで邪魔者は無く、話しをする事が出来るな。デビルマン・・・・・いや不動明」
切り出したのはルー=サイファー
その幼い顔に浮かぶのは相手・・・・・デビルマンに対する慕情の感情
「ああ、そうだな。ルー=サイファー・・・・・・・・ルシファー、『大魔王サタン』・・・・・・」
悲しげにしかし淡々とデビルマンが相手の名を呼ぶ
「『飛鳥良』・・・・・」
『飛鳥良』・・・・とある世界において、デーモン族のトップであり頂点であった存在『大魔王サタン』の正体であり
そして、不動明の友人であり、彼を愛するが故に悲劇の引き金を引き、それ故に明と敵対した神の一柱
その真の姿は『ルシファー』・・・・・・・ファージ=アースにおける『ルー=サイファー』に相当する存在である。
「・・・・・・私はルー=サイファーだよ。
貴様が『アモン』ではなく『不動明』あり、『デビルマン』であるように・・・・・な。」
「・・・・・ああ、そうだな。」
そっと目を閉じて、『とある記憶』を呼び覚ますデビルマン・・・・・・・
その記憶の中では自分は不動明であり、デビルマンとは『デーモンの勇者アモン』の力を不動明が奪い、
その力で、親友である飛鳥良と共にデーモン達と戦いを繰り広げていた時の名前だ。
だが・・・・・
「・・・・・俺は最初からデビルマンだった。不動明とは、ヒマラヤの山脈において俺が人間世界に忍び込む為に
体を奪った人間の名前だ。そして・・・・おれは不動明の父である不動教授の友人での牧村夫妻の家に入り込み
そこでミキと出会い彼女を守るためにデーモン族と戦った。
そこには、飛鳥良なんて存在は、存在しなかった。」
そう、少なくとも元の世界において大魔王サタンも飛鳥良も自分は知らない。
だが、この世界・・・・学園世界に来てからは『何故か』飛鳥良の事も明確に思いだされる。
更に・・・・・
「いまだに夢に見るぜ・・・・。飛鳥良・・・・・・大魔王サタンの策略によって世界に悪魔狩りが横行し・・・・・
そして・・・・・そして!!!!!」
それは悪夢。デビルマンにとって、不動明にとって決して信じたくない光景。
燃える家。そこに群がる悪魔狩りの暴徒達
そして・・・・・大切な・・・・・・誰よりも守りたかった存在・・・・・牧村ミキの・・・・・・・
「・・・・・今も目に焼きついているんだ・・・・・あの光景が・・・・・あいつ等が!!!人間達が!!!!!
マサを!!!!ドス六を!!!!!!健作を!!!!!!!!!!!
そして!!!!そして!!!!!!!!!」
デビルマンは泣いていた。
あの光景を思い出し。
自分が知らないはずのあの悪夢・・・・・・それは、自分がこの世界においても、正体を隠し続けた理由
「ミキを!!!!!ミキの体を!!!!!!
バラバラに引き裂いて!そして首を掲げて狂気乱舞していた人間共の姿が!!!!!!!!!
汚らしい姿で!!!笑いながら!!ミキを殺したあいつ等の姿が!!!!!!!!!!!!!!!!!」
デビルマンが・・・・・・不動明が叫ぶ。
忘れられないと、この世界に来てすぐに見たあの悪夢が頭から離れないと
「明・・・・・・」
「信じたくない!!!!信じられない!!!!!!!!!!ミキは生きてる!!!!生きてるんだ!!!!!
あんな風に殺されてなんかいない!!!!!!!!!今だって!!!!!アイツはクラスメイト達と授業を普通に受けてるはずだ!!
普通に笑い!!!!!俺に怒って!!!!!!ムツミ達といる事に嫉妬したり、さやか達と笑い合ったりしてるはずなんだ!!!!!
なのに!!!それなのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「っ!!!明!!!!!」
がばっ!!!とルー=サイファーがデビルマンに抱きつく。
彼の心を落ち着かせるために、その小さい体を精一杯広げて、デビルマンの・・・・・不動明の恐怖を取り除くために
「あ・・・・・・」
「大丈夫だ・・・・・大丈夫だから・・・・・・・」
やさしく・・・・・赤ん坊をあやすようにルー=サイファーがデビルマンを慰める。
それは夢だと、やさしく語りかける・・・・自らと共にある『彼女』のように慈愛に身をゆだねて
「う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
デビルマンの咆哮が、絶叫が月匣内に響きわたる。
「俺の所為だ!!!俺がデビルマンなんかになったから!!!!!!!
その所為でおじさんとおばさんも!!!!!!健作達も!!!!!!!!ミキも!!!!!!!!!!!!!!」
力のままにルー=サイファーの幼い体に爪を立てて、引っかきながら・・・・
『なかったはずの悪夢』に苦しみながら叫ぶデビルマン
「大丈夫・・・・それは夢だから・・・・それは我とお前が見るただの悪夢だから!!!」
「うあ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
赤い世界のその中で、悪夢に苦しむ哀れな悪魔の嘆きの声がいつまでも、いつまでも世界に響き渡った。
彼を抱きしめ、必死に彼を慰める少女の、本来流れるはずのない魔王の涙に誰も気付かずに・・・・・・。
「・・・・・・落ち着いたか?明」
しばらくして、やっと泣き止んだデビルマン・・・・既に変身は解除されて不動明に戻ったその少年に
ルーはそっと声を掛ける。
「・・・・・・・・・ああ。・・・・・・・・・みっともない所を見せちまったな。それに・・・・・・」
明がルーの体に目を向ける。
パニックに陥っていた自分の所為で傷ついたその姿に、
自分に力のままに引っかかれた傷がルーの全身に痛々しく残っていた。
「すまない・・・・・。」
「なに、かまわんさ。しばらくすればこの程度の傷、すぐに回復する。」
「だが!!」
「かまわん!・・・といっておるのだ。
おとなしく言う事を聞け」
「・・・・・・・すまん。」
「ふふ、気にするなと我はいったはずだぞ?」
軽く笑みを浮かべながら、ルーが明に優しく語りだす・・・・・・。
「全く・・・・お互い難儀なものだな。
『他の世界の記憶』と言うものは・・・・・・・・。」
他の世界の記憶
それは、先ほどの明の身に覚えのないはずの悪夢や、
「私にも飛鳥良とやらの記憶があるのだよ。」
飛鳥良……大魔王サタンの記憶。
不動明を守る為にと、裏で暗躍を繰り返し、明を愛するが故に牧村ミキを人間達が襲うように仕向け
とうとう明との間に決定的な亀裂を生み、明率いるデビルマン軍団と戦った悲しい記憶が
「この学園世界は・・・・過去や未来、ifとif、現実と非現実の壁が、限りなく薄く、そして近く
全ての可能性と世界が『学校』と言うキーワードを介して混ざり合っている。
・・・・・・・ただの人間共ならともかく 我らのような元来唯一無二の存在は・・・・・互いに影響しあってしまう・・・・・。
・・・・・私たちの『体験したことないはずの記憶』もそんな世界が混ざり合った結果の一つだ。」
人と違い、ルシファー・・・・ルー=サイファーのような存在はただ存在するだけで世界そのものに影響を及ぼす。
故に、たとえ別々の存在だとしても存在そのものの根底は同じであり、
どれだけ世界が離れていても互いに少なからず影響し合っているのだ。
ルシファーもルー=サイファーも同じように神々に反逆したのがその最たる例だろう・・・・・・。
だからこそルーと明には『体験していないはずのもう一つ世界』における
『不動明』と『飛鳥良』の記憶が宿っているのだ。
「案外、明…貴様とムツミも同じ様な存在なのかもしれんぞ?」
茶化すようにルーが言う。
「・・・・おいおい、簡便してくれ。」
未だ力なく・・・・しかし確かに笑みを浮かべながら明がルーに反論する。
正直、他人のような気がしなかったのがムツミに手を貸し続けた理由ではあるが・・・・
「俺はあいつほど博愛主義じゃない。
何があっても諦めないあいつは俺には眩しく見えすぎる・・・・。」
明・・・・デビルマンは元々ミキを守るためだけにデーモンを裏切った存在だ。
エミュレイターだろうが人間だろうが苦しんでいれば誰でも助けようとするムツミとは違う。
自分はあいつほど崇高な理想など持ってはいない。
「しかし・・・・・あやつを放っておく事もできまい?
なんのかんのと言って、貴様はあやつに似ておるのだよ。」
思わず嫉妬してしまうほどにのう。と笑いながら答えるルー
「ふん。冗談はよせ。」
「冗談ではないよ。しらなんだか?我は嫉妬深いのだぞ?」
ふっふっふ、と本気か冗談かわからない笑顔で答えるルー。
その笑顔に明は何も答える事ができない・・・・・・・ルーの笑顔が美し過ぎて……
「それにしても……下に恐ろしきは、飛鳥良とやらの執念よのぅ。
我をここまで動かすとは……な。」
くくく、とルーが笑う。
ルーが明のために身を呈したのも、エイミーが明をなんとかこちらに引き込む為に今回の事件を起こしたのも
元をたどれば……明達の世界に似た、どこかの世界のルシファー・・・・・飛鳥良の、
明の手に入れる為ならば、どんな事でもすると言う恐ろしいまでの想い・……
執念と言うには美しすぎて、愛と呼ぶには醜すぎる・・・・・・情愛の念
本来ならば、互いに影響し合うとは言え、それだけでルーを動かすほどではないはずだった。
だが・・・・・
「まったく。学園世界の呪いとでも言うのかのう?
取るに足らないノイズ程度のはずの飛鳥良の記憶と想いが、我に貴様を手に入れさせようとする。
貴様も同じだろう?明」
「・・・・・ああ。」
こくり、と頷き明は話を続ける。
「俺の中にももう一人の俺・・・・・・別の世界の不動明の記憶と想いが確かにある。
ミキを殺した人間達を恨み、その引き金を引いた飛鳥良・・・・・大魔王サタンを激しく憎みながら・・・・・・
それでも、親友であった良を憎みきれない・・・・・
たとえ人の肉体は失っても、人間の心を失いはしなかった、もう一人の『不動明』の悲しい想いが・・・・」
そしてサタンとの最終決戦に敗れ、そして地獄に堕ちながらも、やがてサタンの手により現世に復活し、
神々の軍団を共に迎え撃った記憶が・・・・・
「ふん。面白い記憶だ。だからこそ、貴様を手に入れるのも悪くはないか・・・・・・とは、思うのだがな。」
いずれルーも神々・・・・『超至高神』に戦いを挑む事になる・・・・・・・
その時デビルマンの力は確実に強力な戦力となるだろう。
「もっとも、我は飛鳥良とやらではない。手に入れるとしても配下の者として・・・・・だがな。」
ニヤリと笑うルー。
「ふん。だからエイミーを俺に遣わせているのか?俺を堕落させるために。」
ぶす、とした不機嫌そうなジト目でルーを睨む明
「まあそう言うことだ。
もっとも今となっては、まったくあやつの誘惑に乗らない貴様に、エイミー自身が意地になっているだけだがな。」
かわいいものだ、とルーは語る。
「俺はいい迷惑なんだがな・・・・・。」
「まあ、そういうな。甲斐甲斐しいじゃないか。」
「その所為で俺は最近、寮の連中に女たらし扱いされてんだよ!?
まだばれてないけど、ミキにも誤解されるかもしれないし!!!」
「ふむ。それは我としてはむしろ望む所だな。」
「ふざけんなよ!?」
「何を言う。お前を配下に手に入れる為に、エイミーを遣わせていると言っておるだろう?」
「ぐわああぁぁぁ!!そういえばそうだった!!!!」
ああ、と頭を抱え出す明、
その姿をルー=サイファーは笑いながらずっと見つめていた。・・・・・ずっと。
明と軽口を叩き笑い合う
それは・・・・かつて飛鳥良・・・・大魔王サタンがずっと望んでいた、もう戻らない光景であった。
それから・・・・しばらくの時間が経ち・・・・・
「・・・・それじゃあ、な。・・・・・・・もう行くぜ。」
「そう・・・・・・か。」
それは軽い別れの挨拶・・・・・
二人に別れの時が訪れる。
すっと立ち上がり歩きだす明・・・・・ふとルーの方を首だけ振り返り・・・・・
「いいのか?」
俺を手に入れるんじゃなかったのか?と問う。
しかし
「ん?引き止めて欲しかったのか?」
くくく、と笑いながら逆に聞き返すルー
「・・・・・いや。」
そう言う訳じゃ・・・・と口ごもる明
「エイミーの策は貴様に破られたのだからな。今回はここまでだ。」
そう言いながら妖艶に微笑むルー。
そうかよ。と軽口を叩きながら歩きだす明。
今度は振り返らずに
「・・・・・・・案外、さっき抱きしめられた時なら・・・・・・そのまま堕ちてたかも・・・・・・な。」
そう呟いて・・・・明・・・デビルマンは学園世界へと帰って行った。
「・・・・・・・・そうか。・・・・・・・・それは、残念だ・・・・・・・・・。」
そのルーの呟きは誰もいない赤い世界の闇の中に消えていった。
その呟きに込められたルーの想いは・・・・・・・
「・・・・・・・・」
「よかったのかしら?」
元の学園世界の森の中に戻るとベール=ゼファーが声を掛けてきた。
空を見上げると既に時間は夜になっていた。
「出歯亀はしないんじゃなかったのか?」
「あら?私はただ寂しそうにこんな森の中で佇んでる誰かさんに声を掛けただけよ?」
「ふん。」
そういって歩き出す明。
「ああ、そうそう。くれはから伝言よ!『これからよろしく』ってさ。」
「おいおい。今回の事件は俺が原因だったんだぞ?いいのか?」
「いいんじゃない?くれはがいいって言ってんだから。
それにウィザードの間じゃ良くある事よ。魔王に操られるなんて。」
まあ、くれは達としても忍び込んでいた者たちを一斉検挙できて万々歳であろう。
喜びこそすれ、デビルマンを恨む必要はない。
「そうかもしれんが・・・・。」
「まったく。あなたも細かいわねぇ〜」
やれやれ、と呆れながら呟く。
「とにかく!執行委員はデビルマンとムツミ=アマミを歓迎するってさ。
正体ばれたくないなら、さやか辺りに仲介してもらって協力しなさい。」
そういって去っていくベール=ゼファー
「しかし、珍しいな。お前がメッセンジャーとは・・・・・。」
「別に。ただのお茶のお礼と、後はルーへの嫌がらせよ。
その為には、あなたには執行委員達と組んでもらった方がいいもの。」
「・・・・案外執行委員達とお前に牙を向けるかもしれないぞ?」
その挑発とも取れる発言にベルは、
ニヤリ、と普通の人間が見ればそれだけで恐怖のあまり気絶するような笑みを浮かべ
「望む所よ。ゲームの障害は多いほうが楽しいでしょう?だから・・・・・・」
―――――――その時はせいぜいあがきなさい。私を楽しませるために・・・・ね?
そう述べて、裏界第2位の魔王は闇の中へと消えていった。
「やれやれ。おれはゲームの駒かよ。」
苦笑しながら明は寮の方へ歩きだす。
ムツミの事、執行委員会の連中との事、・・・・そしてルーの事
色々考える事はあるが・・・・・・まあ、それは
「この学園世界にいる間、ゆっくり考えていけばいいか・・・・・」
学校とは学生達が悩み、考え、学ぶ場所だ。
この世界が続く限り・・・・・彼等との関係に自分は悩ませられるだろう
ルーは学園世界の呪いと言っていたが・・・・・
「どっちかっていうと学園世界からの宿題・・・・いや、課題だな」
あの別の世界の記憶が、過去のものか、未来のものかは分からない・・・・・
だが、自分達は彼等ではない・・・・・だからこそ彼等とは別の未来の可能性を掴む事ができるはずだ。
この記憶と想いはその為の・・・・・学園世界・・・いや、もう一人の自分達からの課題
「ま、せいぜい考えさせてもらうよ。
・・・・・・・やれやれ・・・・・できればさっさと元の世界に帰りたかったんだがなぁ。」
ま、答えが出るまでは・・・・・この世界に居たい・・・・かな?
こっからエピローグです。
数日後、学校の屋上。
「ふぁああ〜。眠い・・・・・。」
屋上で明はあくびをしながら昼寝をしていた。
執行委員と協力関係を結んだとは言え、それはデビルマンの身分を証明する為のものであり、
基本的に明は一人で動いていた。
昨日も、夜中にどっか別の世界のモンスター達と戦って一人寝不足である。
ぐ〜、と腹の虫がなった。
そういえば朝から何も喰ってない・・・・・。
「腹減った〜。」
「明様。軽い物ですが、お食事をお持ちいたしましたわ。あとこちらに食後のコーヒーも。」
そう言ってエイミーがホットサンドウィッチのセットを持ち出す。
月衣にでも入れていたのか焼きたてのままのサンドウィッチは明の胃を激しく刺激していた。
「おう。・・・・悪いな。」
そういって起き上がり、もぐもぐと食事を始める明。
朝から何も入れてなかった胃にハムサンドの味が染み渡る。
「・・・・・うん。うまい。」
「それはよかったですわ。」
明の横でコーヒーをカップに入れているエイミー。
「・・・・・・ところで、・・・・・・・・なんでお前がここにいる!?」
明がエイミーの存在に疑問を持ったのはサンドウィッチを全部平らげ、食後のコーヒーもしっかりいただいた後であった。
よっぽど腹が減っていたらしい。
「あら?ルー様がおっしゃってませんでしたか?
私“誘惑者エイミー”は意地でも明様を堕としてみせると」
たしかに、意地になってるとか何とか言ってた気がする。
前回の事件もエイミーの独断だったわけだし。
「・・・・・・確かに、前回の私は、いささか急きすぎていましたわ。
ですから・・・・・・今度こそ、じっくりと誘惑し堕とさせていただきます。」
覚悟してくださいましね?と笑顔で告げてくるエイミー。
「・・・・・・いや、なんというか・・・・・。まあいい。勝手にしてくれ。」
「ええ、当然、勝手にさせていただきますわ。」
どうせ何をいっても、エイミーのでかい面の皮を破ることは出来まい。
それに正直・・・・・飯作るのとか面倒くさいからありがたいし・・・・。
(・・・・・・・・・・って!まずい!!それじゃあ完全にコイツの思う壺じゃねえか!!)
慌てて考えなおす明
「おい!」
しかし・・・・・
「ところで明様。あの者がウィザード達とまたなにやら関わっているようですが?」
あっさりと別の話題をとりだすエイミー
「ん?そりぁあムツミの奴はウィザード達と行動してるはずだし当然なんじゃあ?」
ムツミはウィザード達に協力を惜しまずこの世界を守り続けている。
ちょくちょく自分を揉め事に引っ張り込んでくるのが悩みどころだが、
まあいつもの事なんじゃあ・・・・・・・・・っ!!ってちょっと待て!!!!!!!!
「ま、まさか・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」
嫌な予感が走る・・・・・・たしかに以前はムツミはウィザード達と一緒には行動していなかった。
だが、手を貸したウィザードの中には、今まで個人的にムツミと交流を続けていた者達も少しはいたのだ。
しかも、ムツミに共感した連中が・・・・・
「まずい!!!!!!!!!!」
あいつ等!!『アレ』を実現するつもりだ!!!!
別にあいつ等が勝手にやってるならかまわないが、自分をその仲間に勝手に加えられては困る!!!!!
今まではムツミが大っぴらに表舞台で動けなかったから実現してなかったが!!!!!
「明様?」
「どこだ!!!!あいつは今、どこに居る!!!?!?!?」
「え!?えっ、ええ。私の下僕の話では『まじしゃんず=あかでみぃー』の方に向かったとか・・・・・・」
「ちっ!!また人の多い面倒くさいとこに!!!間にあえよ!!!デッ!!ビイイイイィィ!!!!ルゥッ!!!!!!!!」
言うが早いか、デビルマンに変身して慌ててまじしゃんず=あかでみぃーの方に飛んでいく明
「デビルウイィィィィング!!!!!」
「あ、明様!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・行ってしまわれた。・・・・・・・・・誰かに見られたらどうするつもりだったのかしら?」
まあ、それならそれでエイミーとしてはありがたいが・・・・・・・・
エイミーの疑問に答える事無くデビルマンはまじしゃんず=あかでみぃーの方に飛んでいってしまった。
その頃、まじしゃんず=あかでみぃーは(ある意味で)世界の危機に瀕していた
「ふ、ふふふふふ!!!!!!は〜はははははははははは!!!!!!!!!!!!!!」
「なぁぁぁ〜はっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!」
「わあ〜はっはっは!!!なのである〜〜!!!!」
やたらテンションの高い人達(主に男二人)のせいで・・・・・・
学園に三人の笑い声が響く
はっきりいって凄くうるさい。
「よ〜し、いい笑いだ!!!タナロット君!!!!!!
さあ!!!この私の最新兵器!!!!『ミミガー00ライザートランザムすぺしゃる』を使って
この学園中を!!いや!!!!学園世界中をケモノミミで埋め尽くすのだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
暑苦しい叫びを上げながら学園の教授の一人・・・・
ケモノミミに命を掛ける漢フランクラム・シュタイン教授が生徒の一人タナロットに命令する。
「らじゃ〜なのである!!!!!」
元気よく教授の作り出したミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの砲台を背負うタナロット
・・・・・・・・あきらかに何やってるかは理解していないだろう。
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるに自らの有り余る魔力を
エネルギーチューブを通して充電していくタナロット
「よぉぉ〜し!!!いいぞぉ〜!!!!タナちゃん!!!
魔力の調整は任せろ!!!!」
そう言いながらタナロットの後ろで計器をガチャガチャやっているのは最後の一人佐久間榮太郎
萌えキャラをこよなく愛し、萌えに命を掛ける漢であり、トラブルに首を突っ込んでさらにしっちゃかめっちゃかにしてしまう
トラブル・ブースターでもある困った奴・・・・・・ちなみに、一応こんなんでも学園の準教師である。
「そう!!!!我がミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの力とタナロット君の魔力が重なればぁ!!!
学園世界中をケモノミミの楽園にすることなど!!!!!
巨神兵が世界を焼き尽くすよりも簡単な事だああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
「お〜う!!!今だ!!!火を放て!!!!である!!」
・・・・とりあえず凄いらしい。
「むっ!!!シュタイン教授!!!!執行委員達が来たようだ!!!!!!」
ドタドタ!!!といろんな武器を掲げながら執行委員達がこちらに迫ってくる。
まあ、こんだけ騒いでれば誰だって気が付くと言う者だろう・・・・・。
「ふん!!我々の崇高な野望。ケモミミ帝国の建国を阻む愚か者共め。
佐久間君エネルギーは!?」
シュタイン教授の問いに、グッ!っと親指を突き立てて力強く答える榮太郎!!!!!!
「エネルギー循環率100%!!!!!いけるぞ!!!!タナちゃん!!!!」
「よ〜し!!!タナロット君!!!!我が野望の邪魔をする愚か者共に正義の鉄槌を下すのだぁぁぁ〜!!!!!!!!」
シュタイン教授がビシィ!!!と執行委員達の方を指差して叫ぶ!!!!
「了解である!!!ケモミミライザーふるば〜すとおおぉぉぉ!!!!!!」
実に楽しそうに執行委員達にミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの攻撃をぶつけるタナロット
・・・・実の所タナロット自体並の存在ではなく『未分化魔神』と呼ばれる存在である。
そんなもんの一撃をまともに耐えれるわけも無く・・・・・・・
「「「「「「「「「うわあああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜もうだめだ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
ケモミミライザーの一撃が放たれたあとその場に残っているのは・・・・・・・
「ぎゃ〜!!!!耳が〜〜!!!!耳が〜〜〜〜!!!!」
「なんで豚ミミなのよ〜!!!!!!」
「み、皆落ち着くんだにゃ〜。気をしっかり持つんだにゃ〜!!!!」
「にゃ〜にゃ〜うるさいワン!!!!!!静かにしろワン!!!!!!!」
「ってまずいですよみぃ〜。だんだんなんかしゃべり方も動物っぽくなってきたですみぃ〜〜!!!!」
「あっ!なんかドックフ〜ド食べたくなってきた・・・・・。」
「マ、マタタビが〜!!マタタビがよう〜!!!マタタビが足りね〜んだにゃあ〜!!!!!」
「ヒヒ〜ン!!!私は馬です〜。もっと罵ってください〜!!!」
「いや〜猫的には、ネコミミ仲間が増えるのはグレートキャッツビレッジ的にもハッピ〜にゃんだけど〜。
イヌミミだけはノ〜センキュ〜。こう〜なんてゆうか?カレー的な意味で?」
「ガウ!ガウ!!ガア〜!!!!(みんなおそろい〜!!)」
「うっほっほ!!!ほっほっほっほ!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ゴリラ!!!!フレディー!!!!!!!!ちぃ〜まずいぜ。うっ!!!俺もだんだん・・・・・体がメカっぽく!!!」
「いや、君たち変わらないでしょ」
完全に阿鼻叫喚の図とかしたケモミミ人間達の姿
先ほどの一撃の範囲・・・・・少なくとも直線で十キロはこれと同じ光景が広がっているだろう。
まあ、元から動物だったり、動物みたいなもんだったり、そもそも生物じゃないものには効いてないようだが
「か、完璧だぁぁぁぁああああ〜〜〜〜!!!!!」
「やりましたね!!!シュタイン教授!!!!!!」
「うにゅ??」
「うむ!これも二人が私に協力してくれたおかげだ!!!!
さあ!!このまま一気に学園世界をケモノミミの楽園に作り変えてしまおう!!!!!!!」
「おう!!!!!」
「う〜みゅ。よくわかんないけど・・・・・楽しそうだからいいのである〜〜!!!!!」
ケモミミライザーの威力に満足し、さらに学園世界すべてに進軍しようとするバカ三人
しかし・・・・・・・
「よ〜し!みんな!!いくよ!?」
学園の塔の上に隠れていた4人の影の一人が答える
「ああ!!!いよいよだぜ!!!みんな!!!準備はいいか!?
ピンク!!ホワイト!!」
4人の中の一人、この中で唯一の男である少年が残りの二人に問いかける。
「・・・・・ね、ねえ。やっぱりやめない?」
ホワイトと呼ばれた少女が恥ずかしそうに答える。
「なにを言ってるんだよ。ホワイト!!あんな悪い人達、放っておけないよ!!その為に私達が居るんだから!!」
ピンクと呼ばれた少女がそれに反論する。
「い、いやあのね、マ「ピンク!!!」・・・・・はいはい。
ほら、まだグリーンも来てないし・・・・・それに、私ホワイトって言っても、ただ普段着が白いの多いだけで別に・・・・・」
「大丈夫!!!胸に熱い正義の炎があれば!!!キミは立派なホワイトになれるよ!!!!なあピンク!!!ブラック!!!」
「「うん!!!レッドの言うとおりだよ!!!!さあ!!!!!!!!!」」
そう言いながらホワイトに手を差し出すブラックとピンクの二人
・・・・・これだけ騒いでるのにばれないものだろうか?
まあ、下は下で騒がしいわけだし。
「それにグリーンなら大丈夫!!!!こっちに飛んできてるのを感じるから!!!!!!」
ブラックと呼ばれた少女が追い討ちを掛ける。すでにホワイトに逃げ場はない。
「う、うう〜〜。(誰か助けて〜)」
元々親友であるピンクの付き添いで巻き込まれたようなものである。
彼女だけが乗り気でないのは仕方ない。
もう一人・・・・グリーンと呼ばれる彼が来てくれれば、止める事も出来たかも知れないが・・・・・・間に合いそうもない。
既に、レッドが下の三人に向かって叫んでいた。
「待て!!!悪党共!!」
「うん?」
シュタイン教授達がその声を聞いたのは、学園の外に出ようと校門前に移動した直後である。
周囲にはケモミミライザーの一撃を喰らった者達が、完全に動物になりきってゴロゴロしている。
「己の欲望のために人々をケモミミにしようとする悪のケモミミ帝国!!!
お前達の野望も此処までだ!!!!!!!」
「な、なんだ!?」
「お〜!!!!なんだかわからないけどかっちょいいのである!!!」
「くっ!!!私の夢が悪だと!?だれだ!!?姿を見せろ!!!!」
シュタイン教授が叫ぶ!!!
「私達なら!」
「ここにいるよ!!!」
「何!?」
「!!!上だ!!アカデミィーの塔の上だ!!!」
「くっ!!!逆行で何も見えん!!!!!」
おおっと逆光支援
「ふん!!心配しなくても今からそっちに行ってやるよ!!!!!トウ!!!!」
そういって4人の内の一人が真っ先に飛び降りる!!!
「私達もいくよ!!ピンク!!!!ホワイト!!!!トウ!!!!!!!」
「うん!!!!行こうホワイト!!!!!!トウ!!!!!!!!」
「はぁぁぁぁ。しょうがないな〜。もう!!!!!!」
そういって次々と飛び降りてくる残り3人
「「な!?」」
「おお〜〜!!!」
普通なら自殺行為でしかないこの行為だが、彼等・・・・『ウィザード』達には関係ない!!!!
呆気に取られている教授達三人の前に降り立ち、それぞれのポーズを取るレッド達!!!
「ジャスティス=レッド!!山瀬京介!!!!!!」
「ジャスティス=ブラック!!ムツミ=アマミ!!!!」
「ジャスティス=ピンク!!蘭堂舞!!!!!!!!!!」
「・・・・ジャスティス=ホワイト。朔野美景・・・・・・」
「「「我等!!!!超☆正義戦隊『真・ジャスティスV』!!!!!!!!」」」
ドド〜ン!!!!と4人の背後で爆発が響き、彼等の名乗りは終了した。
『ジャスティスV』それはかつてウィザードの一人山瀬京介が所属していた
だが、互いに譲らないその激しいまでの正義性故に、わずか一日で解散した伝説のウィザード部隊である!!
その存在は、しばしば失われた過去として扱われ、人々の間から忘れ去られていった・・・・・
しかし!ここに京介とその新たな仲間のもとジャスティスVは新たな組織『真・ジャスティスV』として蘇ったのである!!!!
・・・・・・ちなみに・・・・・『中坊戦隊』ではないのは京介が中学を既に卒業しているからである。
「お〜かっこいいのである!!!!すごいのである!!!!!」
パチパチパチ!っと無邪気に感心して彼等に拍手を送るタナロット
しかし・・・・・
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
残りの二人は思いっきり胡散臭げな目を向けていた。
「ほ、ほらぁ〜。だからやめとこうって言ったんだよ。あの人達、呆れてるじゃない。」
ホワイト=美景が恥ずかしさから顔を真っ赤にしてピンク“蘭堂舞”に詰め寄る。
「あれ〜。おっかしいな〜????」
ピンク=舞も予想外に反応が薄いのに困惑していた。
「大丈夫!!きっと俺達のあまりのジャスティス性に声もでないんだよ!!!」
自信満々にレッド=京介が言い切る。
「その通り!!!と、いうわけで!!!貴方達のたくらみもここまでだよ!!!!
覚悟しなさい!!!!!」
ブラック=ムツミも京介に同意して、もう一度シュタイン教授達に向かって宣言する。
だが・・・・・・
「・・・・・・違う」
ボソリ、とシュタイン教授が呟く
「「「へ?」」」
「・・・・・・だから・・・・違うって。」
榮太郎が、むしろ可哀想なものを見る目で教授に続く
「大体ね?おかしいじゃないか?なんでVなのに4人しかいないんだよ?」
「「「!!!!うっ!!!!!」」」
「・・・・だから言ったのに。」
やれやれ、と呆れながら美景が呟く
残りの三人は、まさか行き成り核心を突かれると思っていなかったのか衝撃にたじろいでいた。
「Vなんだろ?Vなんだよなあ?Vってことは5人じゃないの〜?な〜んで4人なのよ?ん〜?
俺が間違えてんのかなあ〜?」
「い〜ち、に〜、さん、よん!大丈夫4人しかいないのである!!」
「だよねぇぇぇぇ??なんで4人なのかなぁ〜???ジャスティス『V』さん???」
榮太郎がいやらしい笑みでジャスティスVに詰め寄る。
「そ、それは!!ちょっとグリーンが遅れてるだけだ!!!!
グリーンがくればちゃんと5人になるんだよ!!」
京介が反論する。どっちにしろレッド、ピンク、ホワイト、ブラック、グリーンとかなりバランス悪いのだが・・・・・
しかし
「ふ〜んそう。でもさ・・・・・・・・」
榮太郎がさらに詰め寄る。
「な、なんだよ!?」
「戦隊なのにさあ・・・・・な〜んで5色のスーツ着てないのかなぁぁぁぁ〜〜〜!!!!!」
「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
ひぃ〜ひひひひひひいひひ!!!!!!
と、とても嬉しそうな笑顔で止めを刺す榮太郎
そう、ジャスティスVの面々はいつもの格好・・・・・・輝明学園の制服で現れたのである。
はあぁぁぁ。とため息しか出ない美景。
「そ、それは・・・・・」
「うううう。ま、まずいよレッド、ブラック、ホワイト。ジャスティスV始まって以来のピンチだよ!?」
「・・・・・舞ちゃん「ピンク!!!」・・・・・ピンク。始まっても何も、今日初めて出てきたばかりでしょ?」
「うう!!どうしよう!!!そうだ!!!この制服がユニフォームだって事にすれば!!!!」
「いや、それもまずいよピンク!!!だってグリーンは他の学校の学生だし!!!!」
「くそう!!!こんな所で俺達のジャスティス性が試されるなんて!!!どうすればいいんだ〜!!!!!」
「・・・・・・なんか、ほんとにgdgdだなキミ等。」
「・・・・ええ、まあ。お恥ずかしい事に・・・・」
すばらしいまでのgdgdぶりにあきれ返る榮太郎。
美景も思わずそれに同意する。
敵前の目の前で作戦会議を繰り返す戦隊という、かなりシュールな光景が繰り広げられていた。
「・・・・・・・まあいいか。さあ!!シュタイン教授!!!!!タナロット!!!!!!!!
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの再チャージはぁ!!!!!!!!!!??????」
「「「え!?」」」「・・・・え?」
榮太郎が突然後ろを振り返り、シュタイン教授に聞く。
驚いているジャスティスVの面々を置いて、
シュタイン教授がグッ!!!!と指を立てて答える。
「超オッケエエェェェェェ!!!!!!
いつでも発射できるぞ!!!!!」
「準備OKなのである〜!!」
そう言うタナロットの背負っているケモミミライザーの銃身は思いっきりジャスティスVの方を向いていた・・・・・
「「「「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」」」」
「な〜はっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!
愚かなりジャスティスV!!!!!俺が貴様等の気を引いている間にエネルギーの再チャージをしていたのだ!!!!!!
さあぁぁぁぁ!!!!貴様等もケモミミになってしまえええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!
そして!!!俺達を萌えさせろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
「よ〜し!!!タナロット!!!!!キミが勝利の鍵だあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
「よ〜し!了解である!!」
ニコニコとケモミミライザーを発射しようとするタナロット。
この距離ではジャスティスVに逃げ場はない!!
しかも・・・・・・ジャスティスVのメンバーはほぼアタッカーであり・・・・・ぶっちゃけガードが苦手だった!!
「ま、まずい!!!!」
「逃げられないよ!!!!!!どうしよう!?!?」
「と、とりあえず私が月匣を展開して!!!!!」
「だめ!!!間に合わない!!!!!」
ジャスティスVの叫び虚しくケモミミライザーの魔力が彼等にも降りかかろうとしていた
「ひっさ〜つ!!ケモミミ〜」
・・・・・その時!!!
「ライ「デビルカッター!!」ざ、あ?・・・・・・うにゃ?」
ぷしゅうぅぅ〜〜。と
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるとタナロットを繋いでいたエネルギーチューブが切断されて
そこから、チャージされてた魔力が風船の空気みたいに抜けていく。
「なああぁぁぁぁ!?!?!?ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるがああぁぁぁ!!!!!!!!!
俺達の希望があああぁぁあ!!!勇気の証がああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
シュタイン教授の悲鳴が轟く
「ば,馬鹿な!!!エネルギーチューブだけを狙うなど・・・・・。何ものだ!!!」
「む〜!これ動かなくなったのである〜。」
榮太郎が衝撃波の方向、遥か上空を睨みつける。
そこにいたのは・・・・・・・
「貴様は・・・・・・!??」
「「「ジャスティスグリーン!!!!!!」」」
「だれがグリーンだ・・・・・。」
ジャスティスVの三人の叫びに頭を抱えながらデビルマンが言い返す。
ふとホワイト=美景の方を見るとジェスチャーで“止められなかった。ごめんなさい”と詫びて来ていた。
やっぱり間に合わなかったらしい・・・・・。
山瀬京介、蘭堂舞、朔野美景の三人は、執行委員達からなるべく隠れていた頃に偶然出会い、互いに協力し合った仲だ。
その時、京介と舞、ムツミがやたら意気投合して、いつかやろうとしていたのがこの『真・ジャスティスV』というわけだ・・・・
美景と二人何とか止めようと、せめて俺たちと関わらない所でやるように説得したが・・・・・・・・・・・無駄だったらしい。
「くそうっ!!!!!よくも俺達の夢をおおおぉぉぉ!!!!こうなればぁぁぁ〜。
・・・・・・・・・タナちゃん!!!!!!や〜っておしまいなさい!!!!!!!!!」
「アラホラサッサ〜〜である!!!」
いうが早いがタナロットがエネルギーチューブを取り外しいつもの軽装な衣装でこちらに向かってジャンプしてくる!!!!
だが・・・・・
「・・・・・・・・・」
更に高くまで上がるデビルマン
「はにゃ??」
ひゅ〜〜んと落下していくタナロット・・・・・地面に付いたらまたジャンプしてくる。
飛ぶタナロット・・・・・避けるデビルマン・・・・・落下していくタナロット・・・・また飛ぶタナロット・・・・・・
「しぃまつったあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
空中戦闘用のロケットウェポンぐらい用意しておけばよかったああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「なああぁぁぁんてこったああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴょんぴょん飛んでるタナロットを尻目に馬鹿二人が、頭を抱えて叫んでいた。
それを呆れた目で見ているデビルマン。
「むうぅぅぅ!!卑怯であるぞ〜!!!正々堂々と降りてきて勝負するのである〜!!」
タナロットが下で喚いているが、あんな子供とやりあう気はない
それに・・・・・
「・・・・・・・・お。どうやらここの『用務員』がやっとここまで来たらしいな・・・・・。」
ニヤリっ、と珍しく悪魔らしい顔をしながら榮太郎達に向かってある忠告を行う。
「別に戦ってもいいんだがな。・・・・けどいいのか?ぼやぼやしてると用務員がここにやってくるぞ?」
「「えっ・・・・・???!!」」
榮太郎とシュタイン教授の顔が固まる。
更に・・・・デビルマンは周囲で完全に動物になってるケモミミ人間達を見ながら・・・・・・
「なかなかおもしろい事をしてたらしいが・・・・・・さて『ヤツ』はどうなっているのかな?」
「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
と、とんでもない事を言ってくるデビルマン
「「「「?????」」」」
「お〜い!!なんでもいいから降りてくるのである〜!!!」
事情が分からないジャスティスVのメンバーとヤバさに気が付いていないタナロットを傍目にみながら
「さて、俺もあまり、あんなのと関わりたくないからな・・・・・さっさと退散させてもらうぜ。
ジャスティスV!!!お前等も早く逃げた方がいいぞ!!!」
「「「「へ?」」」」
「じゃあ、おれは注意はしたからな!!!デビルウィーング!!!!!!!!」
「あ〜〜〜!!待つのである〜〜!!!!!!」
「あ、ちょっと!!!!」
一目散に去っていくデビルマンとよっぽど相手にされてないのが悔しく
それを追って去っていくタナロット・・・・・・まあ、タナロットは飽きたらすぐに戻ってくるだろうが・・・・・・
「・・・・なんなんだ?一体???」
「さあ??」
京介と舞が頭を捻る
「デビルマン・・・・急いでたみたいだったけど?」
「うん。それに早く逃げろって・・・・?」
美景とムツミもなんの事かと頭を捻る。
「・・・・まあとにかく!!この機械を破壊しないと!!」
「うん!!そうだね!!!」
と、ジャスティスVの面々がミミガー00ライザートランザムすぺしゃるを破壊しようと各々の武器を月衣から取り出した
・・・・・・・・ちょうどその時
「あっら〜〜ん。何か騒がしいと思って来てみれば〜〜!!!!!
なんてかわいらしい格好で吾輩を向かえてくれるのかしら〜〜!!!!
もう!!!!!我輩その格好見てるだけでイっちゃいそう〜〜!!!!」
きゃ〜〜!!と気色悪い野太い悲鳴を上げながら・・・・・・ナニカガヤッテキタ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だ?
何だあれ・・・・・?・・・・・・・・・何なんだあれ!!!
それは、6対の純白の羽を持っていた。
それは、一般の人間が想像するような天使のリングを頭に付けていた。
それは、やたら盛大なファンファーレと共にやって来た。
それは・・・肉だった。
ただの肉ではない。・・・・・・筋骨隆々としたムキムキマッチョマン。
しかもそれがやたらとピッチピチのスパッツを穿いて下腹部のへその辺りから鈴をたらして
くねくね腰を振りながらこっちにやってくるのだ!!
おまけにさっきのケモミミライザーをしっかり喰らっていたらしく
その頭には美しい豹柄のネコミミと尻尾がしっかりと付いていた・・・・・・・・。
「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
榮太郎とシュタイン教授はそれを見て声にならない悲鳴を上げていた。
さらに!!!!
「あら?大変。怖がらなくていいのよ〜。それじゃあ〜吾輩がたくさんかわいがってあ・げ・る」
筋肉はそこらへんで本能から縮こまっているケモミミ人間達を一匹ずつ捕まえ、
ハグして、テッカテカに光ってる分厚い唇でディープな口付けを行いだしたのだ!!!!!
やめてくれ!!!!と言う事も動物化しているからできない周囲に散らばるケモミミ人間達
筋肉天使の接吻のショックで皆、悲鳴を上げながら深い・・・・・・不快、眠りに落ちていってしまう・・・・・・・
榮太郎とシュタイン教授は恐怖のあまり真っ白になってガタガタと震えていた。
ジャスティスVの面々もあまりのおぞましい光景に固まっている。
デビルマンが言っていたのはコレか!!!コレの事なのか!!!!!!!
・・・・・・・・今更気付いてももう遅い!・・・・ヤツは・・・・まじしゃんず=あかでみぃーの用務員ハプシエルは
既に皆の目の前、榮太郎とシュタイン教授の目前にたどり着いているのだから!!!!!!!
「あ〜らもう!!二人とも吾輩の愛をずっと待っていてくれたのねぇ〜。かわいらしい〜〜!!!
いいわぁ〜吾輩の愛でいっぱい甘えさせてあ・げ・る。」
語尾にハートマークが付く勢いで二人を抱きしめるハプシエル
「「〜〜〜〜〜!!!!〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
「あん!もう。そんな激しくじゃれついちゃってもう〜甘えんぼさん達なんだから〜!!!!」
「「!!!!!!!!!!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!ブクブクブクブクブク・・・・・・・ (ガク!)」」
段々と体の色が真っ白から真っ青に・・・・とうとう真紫になった所で泡を吹いて気を失った二人
「あらあら。安心したら寝ちゃったのね〜。」
ほんと子供なんだから〜と微笑みながら、残りのターゲット・・・・・ジャスティスVの面々に目を向けるハプシエル
「あらあらまあまあ〜!!!!!!今日は本当に千客万来ね〜。
でも、大丈夫。貴方達にもちゃ〜んと愛を分けてあ・げ・る」
「「「!!!!!!!」」」
恐怖のあまり声もでないジャスティスV
しかし
「げっ月匣〜!!!!!!!!」
「あら?」
間一髪!!!!ムツミの展開した月匣が間に合い、ハプシエルを月匣内に封印する事に成功した。
へなへなへな〜。とその場に崩れ落ちるムツミ
「な、なんとか間にあった〜。」
「・・・・・・・・助かった・・・・・のか?」
京介が問う
「うん・・・・・多分・・・。」
「そ、そっか・・・・・・美景ちゃ〜ん怖かったよぉぉ〜〜。」
そう言いながら美景に抱きつく舞。・・・・・・よっぽどの恐怖だったのだろう・・・・いまだに体が震えている。
「そ、そうね。恐ろしい相手だったわ。ムツミちゃんがいなかったらどうなっていたか・・・・・・」
正直、美景の体も震えていた・・・・・もしかして以前戦った冥魔なんかよりよっぽど恐ろしかったんじゃないだろうか?
「ま、まあ、とにかく・・・・・悪人も滅んだみたいだし!!これで解決だな!!!」
京介が榮太郎とシュタイン教授の亡骸にちらっと目をやって締める。
本当はこの後勝利のポーズとか色々考えてたんだけど・・・・・・今は、一刻もはやくこの場から離れたい!
それは、残りのメンバーも同じだった。
少し早歩きで去っていこうとするジャスティスV・・・・・・・しかし
ピシリッ!!
嫌な音が空間に響き渡った。
「「「「・・・・・・・・え?」」」」
ピシリッ!!ピシリッ!!!!!
音が段々大きくなってくる・・・・・・これは・・・・・まさか!!!!!!!!!
ガッシャーン!!!!!と空間が割れる音がしてそこから丸太のように太い腕が出てきた
その腕にはしっかりと『ラブ&ピース』の文字が!!!!
「に!!!!「うふううぅぅぅん!!!!吾輩こんな拘束プレイなんて初めて〜!!!!
初めての感覚に吾輩ちょっぴりDO・KI・DO・KI〜!!!!!」逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「「「「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」」
皆が一斉に逃げ出す!!!!
ヤツから少しでも逃れるために!!!!
「あらあら〜。今度は鬼ごっこなのね〜。
うっふっふ〜。おまちなさ〜い、子猫ちゃん達〜〜。」
「来るなああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「「「嫌ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」
学園世界に少年と少女達の悲鳴が響きわたった。
『真・ジャスティスV』・・・・彼等がこの最大の危機を乗り越える事が出来たかどうかは・・・・・・・誰にもわからない。
「きゃああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ムツミ達の悲鳴が聞こえてくる。
学園世界のはるか上空で腕組みをしながらデビルマンはムツミ達を眺めていた。
「やれやれ。ま、死ぬわけじゃないし・・・・・精々頑張れよ?」
まあ、美景ぐらいは助けてやったほうがよかったかな?と思わなくもないが
あそこのメンバーのウィザードの中では彼女が一番経験豊富だし大丈夫だろう・・・・・・・
「ああ!!京介君が〜〜〜〜!!!!!!」
「お、俺の事は良いから逃げろおおぉぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!!!!!!!!!」
ふと、他の所に目を向けると、別の所ではまたこことは別の事件が起きていて、
それを執行委員達や、他の者達がそれぞれ、時に必死に、時に面白おかしく解決している。
「まったく・・・・。騒がしい世界だ。」
クスリと笑いながらデビルマンは呟く。
あちこちで精一杯生きる学園世界の住人達。
皆、泣きながら、笑いながら日々を仲間達と共に楽しく生きている。
「・・・・・やっぱり。美しいな」
精一杯に生きる人々の・・・・・そんな人間達が作っていくこの世界のなんと美しい事か・・・・・・
この美しい世界(もの)を守りたいと思ったからこそ、デビルマンは戦うことができた。
そして・・・・・・これからも・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「・・・・・さて!行くか!!」
そう言ってデビルマンは赤い羽根を広げてこの学園世界の空を飛ぶ。
この世界を守る戦士として・・・・・・・・
今日もどこかで。
「はわ?さやかさん。あれって・・・・・・・」
「あ!そうですね。」
「どこに行かれるんでしょうか?」
「馬っ鹿!!簡単じゃねぇか、ネギ。そうゆう事は本人に聞けばいいんだよ!!」
「はわぁ。ひ〜らぎらしいと言うか何というか・・・・・・」
「「あはははは・・・・・・」」
「いいじゃねえかよ。お〜〜い!!!」
―――――――デビルマン―――――――
「・・・・・よかったのか?」
「うん?何の事だ・・・・・」
赤い・・・・赤い闇の中・・・・・・・・・フール=ムールがルー=サイファーに問う
「・・・・・・・・デビルマンの事だ。・・・・・・・求めてたんじゃないのか?」
“風雷神フール=ムール”時に男女の仲を取り持つ為に奔走する彼女だからこその疑問をルーにぶつける。
これで良かったのかと・・・・・・・・・・一緒に居たかっんじゃないのか?と・・・・・・・・だが・・・・・・・・・
「ふん。笑わせるなフール=ムールよ。あやつを求めるのは、ただ戦力としての事・・・・・・貴様の思っているような事はない・・・・・・・・・」
そう言いながらルー=サイファーは、学園世界が映っている水晶を眺めていた。
水晶の中ではムツミ達が必死にハプシエルから逃げており、それをデビルマンが笑いながら見ている。
「・・・・・・・まあ、それならばよいのだがな。」
やれやれと、ため息をつきながらフール=ムールが去ろうとする。
男女の仲を取り持つのが彼女の生きがいだ。
この学園世界に数多くの学生達がいて、恋愛を育んでいる以上、彼女にルーだけにかまっている暇はない。
「ああ、そうだ。・・・・・・以前はご苦労であった。」
「別に。ただ・・・・・・アレではデビルマン・・・・・不動明は私達にも牙を向くだろうと考えた結果だよ。」
アレ・・・・以前のエイミーの策の時、万が一、柊達が間に合わず、デビルマンが学園世界の敵になっていたとしても、
裏でエイミーが動いていた事に気付いてた以上、ルーの配下になる事は無かっただろう。
それこそ、飛鳥良の記憶の中にある牧村ミキの時のように。
単にその対象が、ミキからさやかに変わっただけだろう。
それでは、意味がない・・・・・・
デビルマンはただ、ウィザードにもエミュレイターにも牙を向く存在として、打ち倒されるだけだったろう。
それでは、あの記憶の世界と同じ、ただの繰り返しだ。
「・・・・・・それで、デビルマンの事はまだ諦めてないのかい?」
フール=ムールが問う
「当然だ。あれだけの存在。今後の冥魔共や超至高神との戦いにおいて、放っておくには惜しい存在だ。」
あくまで、戦力としてデビルマンを欲するルー
「・・・・・戦力として・・・・ねぇ?」
「ふん。なにが言いたい?」
「いや別に。・・・・・・それでは、今度こそ、私は失礼させてもらうよ。」
「ああ、せいぜい人間共を交わらせてやればいい。」
「ふふ、そうさせてもらおう。」
軽口を叩きながらフール=ムールは闇に消えた。
恐らく、今頃学園世界のどこかで新しいカップルが出来上がっている事だろう。
「ふん。可笑しな奴だ。」
男女の仲を取り持つことに生きがいを感じる彼女、
だからこそ、自分とデビルマンの間に関わってくるのだろう。
己の好奇心を満たす為に・・・・・・・・・。だが・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・あいにくと、我は奴だけに関わっているほど暇ではない。」
そう、ルーには他にやるべき事が山ほどある。
己が力の回復、裏界の統治、冥魔共への対処などなど・・・・・・・・
少なくともデビルマンだけに絡んでいる暇は彼女にない。
だが・・・・・
「まあ、だからこそ、我を楽しませる為に頑張ってくれよ?」
明―――と、水晶を見ながらルーが呟く。
彼との記憶はあくまで、この学園世界が見せる夢でしかない。
しかし・・・・・・
「貴様を求めるのもまた、この学園世界の見せる幻とはいえ・・・・我の本心なのだからな。」
笑いながら、ルー=サイファーは囁く。
飛鳥良の影響とは言え、彼にある程度の好意を向けているのも事実・・・・・だからこそ
「せいぜい、我に飽きられないようにな?明」
そう笑いながら、ルー=サイファーは学園世界に生きる者達をやさしく見守る。
彼女は魔王、裏界を統べる史上最悪の魔王。
だからこそ、
「さあ、我を楽しませてくれ、学園世界よ」
我が愛しき者達が、幸福の内に生きていけるように。と、金色の魔王は学園世界に語りかける。
彼女は金色の魔王ルー=サイファー・・・彼女こそ学園世界を見守り、人々を慈しみ見下す最悪の魔王
魔王はただ、妖艶に、美しく、優しく、そして冷たく世界を見つめ続ける。
いつか来たる神々との戦いのその日まで・・・・・・・・・
Fin
乙でしたー!
NWウィザード勢魔王勢他クロス勢うまくちゃんぽんしててたのしかったっすー
というわけでようやく投下終了しました
逆光・・・吾輩・・・・Orz
正直話がなげえよ!?とか
ルー様はこんなんじゃねえ!!!別の世界の記憶ってなんじゃ!!??とか
ってか、最後の方別の話じゃん!!!!とか
色々思うところはあると思うのですが・・・・・許してください。
今後はもっと短いのや、ちゃんと話数を分けて投稿するよう注意いたします。
それでは、昨日から、長い間失礼しました。
昨日の分も含めて支援くださった方々本当にありがとうございます。
投稿の際のアドバイスを下さった方々も本当ありがとうございます。
それでは失礼します。
あ、あと終盤の『マジシャンズ=アカデミィー』組は
アニメのイメージで作ってますので、小説版と違ってもご容赦ください
ではでは〜またいつか
373 :
@学園世界:2009/05/27(水) 21:16:32 ID:5DlTYUC6
>>340 学園の方。ってなわけで書いてみた。
学園名 :私立輝明学園秋葉原分校
原作 :ナイトウィザード!
主要キャラ:柊蓮司、赤羽くれは他多数
解説 :オタクの聖地、秋葉原にある現代系の学園。小等部から大学まである。
生徒の大半は特殊な能力を持たない一般人だが、彼らに紛れて「ウィザード」と呼ばれる異能力者が学生生活を営んでいる。
ちなみに「ウィザード」の能力は千差万別のため、ひとくくりに語るのは難しい。
学園名 :トリステイン魔法学院
原作 :ゼロの使い魔
主要キャラ:平賀才人、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール、タバサ
解説 :生まれつき魔法の才能を持つ貴族階級「メイジ」が魔法の技術を学ぶ異世界系の学園。
学園の生徒及び教師はほぼ全員が「地水火風」の4つのうちのどれかの扱いに長けた魔法使いである。
貴族の子弟であるこの学園の生徒の多くは元の世界においては魔法の才能を持たない「平民」を見下していた。
学園名 :ザールブルグアカデミー(王立魔術学校)
原作 :エリーのアトリエ(マリーのアトリエ)
主要キャラ:マルローネ、エルフィール=トラウム、ドルニエ
解説 :錬金術師の卵たちが学ぶ、異世界系の学園。通常は卒業まで3年だが、優秀者はマイスタークラスに進むことで5年まで在校することができる。
作れるアイテムは爆弾から空飛ぶ箒、果ては賢者の石までかなり幅広い。
ちなみに学園世界においては「カゲモリ」の集会所がこの学園内にあったりする。
学園名 :麻帆良学園都市
原作 :魔法先生ネギま!
主要キャラ:ネギ・スプリングフィールド、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、犬上小太郎
解説 :複数の学園とそこに通う学生たちのための各種施設で構成された「学園都市」の1つ。
基本的には現代系の学園の集まりだが、一部現代科学を超えた超テクノロジーがあったり、本物の「魔法使い」が教師や生徒の中にいたりするのが特徴。
ちなみにネギが先生をやっているのは麻帆良学園中等部。クラスメイト31人全部にちゃんと設定がある辺り、作者は凝り性だと思う。
学園名 :浅間山学園高校
原作 :陰からマモル!
主要キャラ:陰守マモル、紺若ゆうな、雲隠ホタル、服部山芽
解説 :東京都の片隅にある、ごく普通の現代系の高校…のはずが天性のトラブルメーカーとそれをこっそり守るすご腕忍者を中心に
美人女剣士やら非常に仲が悪いくのいちやら天性のトラブルメーカーやらが通っている面白系の学園。
時代劇部なんてもんがあったり罠だらけの隠し地下室があったり、ちょっぴり変わっているのは、秘密だ。
学園名 :光綾学園
原作 :ぱすてるチャイムContinue
主要キャラ:薙原ユウキ、ルーシー・ミンシアード、竜胆リナ
解説 :冒険科と言う冒険者になるための訓練を行う学科のある異世界系の学園。
冒険科の生徒は戦士、スカウト、魔法使い、神術士の4種類のスキルを学び、3年生は週に1度実習用のダンジョンに潜るダンジョン実習が行われる。
基本的には剣と魔法の世界だが、魔導技術が発達した世界のため文明レベルは現代系の学校と同程度である。
補足とか、他の学校とかは大歓迎です。
さすがに輝明学園の解説は不要だと信じたいw
>>373 テンプレ作ってみた
学校名:通称(正式名称)
出典:作品名/所在地(世界属性:ファンタジーもしくは現代)
学校の形態:共学もしくは男女別/普通もしくはあれば専門過程/通学年齢(小・中・高など)
説明文:<三行程度にまとめること>
代表的な所属者:<三名程度>
こんなもんでどうだろう?
マリーとエリーの錬金術は原初の炎(宇宙の始まり)まで作っちまうくらいだからな、パネェ。
>372
乙。ルー様にはきっとカオスフレア分もあるでしょうか。
【ハッタリ某仕事しろ】
後、ケモミミだけでは不満だと、ド・ジーコ・メイドスキーが見てます。
>373-374
分かりました。付け足しましょう。
学校名:春高(私立春風高校)
出典:究極超人あ〜る/東京都練馬区(世界属性:現代)
学校の形態:共学/普通過程/高校生
説明文:伝説の部活「光画部」をはじめとして、訳の分からぬクラブが群雄割拠するリベラルな校風を誇る。
制服は無いが世界征服を謳うOBはいる。
代表的な所属者:R・田中一郎、鳥坂先輩、柳昇校長
学校名:城南大学
出典:複数/東京都内(世界属性:現代)
学校の形態:共学/四年制/大学生
説明文:仮面ライダーやウルトラマンなど、多くの作品に登場する架空の大学。
類似品として城北大学もある。
変わったところでは『男はつらいよ』の寅さんの甥がOBらしい。
代表的な所属者:本郷猛(仮面ライダー)、高山我夢(ウルトラマンガイア)、亀山薫(相棒)
学校名:番長学園(国立番長学園)
出典:番長学園!/東京都(世界属性:現代)
学校の形態:共学/普通科及び商業科、看護科/通学年齢はあって無きが如し
説明文:日本中の高校を支配しようとする豪巌帝国に対抗する為、東京湾埋立地に設立されたマンモス学園。
様々な異能を持つ“番長”達が多数在籍する。
日本中から高校難民を受け入れる。
代表的な所属者:権田原権三、001、レイ番長
学校名:リオフレード魔法学院(リオフレード・マジカルアカデミー)
出典:異界戦記カオスフレア/始原世界オリジン(世界属性:ファンタジー)
学校の形態:共学/初等科・中等科・本科/6・3・3
説明文:三千世界の叡智を学び教える巨大学園。元世界の事情もあって様々な生徒が群雄割拠している。
おかげで課外授業や各種クラブも多種多様極まりない。
その正体は宇宙怪獣リオブレードン(PL:鈴吹太郎)。
代表的な所属者:大賢者アウゼロン、マリア・カスタフィオーレ、エスカロップ教授
……こんなものかな?
代表的な所属者と同時にわかったらでいいからすでにSSで使われたキャラもあったらいいかも
じゃあ俺もついかー
学校名:都立陣代高校
出典:フルメタルパニック/現代(SF要素含む)
代表的な所属者:林水敦信(林水会長閣下) 相良宗介(相良軍曹)
学校の形態:(ほぼ一般的な)普通の共学高校
学園自体は特に目立つような特色はない、ごく普通の現代系の高校
一部を除いて、ほとんどが良識ある(ノリのいい)一般人なのだが、戦争バカ(相良軍曹)が転校してきた事から大概の騒動には慣れている
戦争バカや閣下の他に、チェーンソーを振り回す用務員や殺人拳を継承している空手同好会会長など、ぶっ飛んだ奴らが結構いる
学校名:熊本要塞(尚敬高校・第62高等戦車学校)
出典:ガンパレードマーチ/現代(SF要素含む)
代表的な所属者:芝村舞(極上生徒会メンバー?) 森精華(開発部所属?)
学校の形態:学兵養成機関、プレハブ校舎、軍事基地と軍学校が混ざったような感じ
幻獣によって追い込まれた日本政府が14歳から17歳までを少年兵として強制召集して時間稼ぎ的に設立した急造の要塞
第62高等戦車学校の5121小隊には、なぜか特殊な能力や経歴などを持った人物が集まっており、しかも新型兵器である人型戦車・士魂号が配備されている
(実は生徒のほとんどがクローン体/強化体で並みの人間を遙かに超えていると言う設定もあるが、とてもそうには見えなかったりする)
>>243 だいぶ遅レスだが
>(柊蓮司、お屋敷に雇われる的ストーリー)。
……夜ねこ氏の趣味からいくと遠野か三千院のどっちかかと予想してみるが予想外なところもきそうと予想してみる
すいません!!今気付いたんですが飛鳥了の了を間違えて良にしてますねこれ
重要キャラだったのにOrz
名前間違い失礼しました・・・・・・全然気が付かなかった・・・・・・
まとめwikiに登録したときにこっそり直してもよかったのに
兜甲児もだそうと思えば出していいんだろうか
>384
というかもう出てた。
活躍させようと思えば、リートフェルト教練学園@エンブリオマシンRPGでマジンガーっぽいエンブリオマシンでも
作るしかないかな?ロケットパンチとかもあるし。
BKや鋼機の工場は輝明学園には流石になさそうだし。それともヴィヴィ先生あたりなら工房で作ったりできるのかな?
前もロボット関連については揉めた覚えがあるんだがな
そもそもマジンガーZじゃなくてマジンガーエンジェルなんだぜ
小学校を基地に改造しちゃうエルドランなら何とかしてくれる。
とりあえず今までのSSからありそうな感じだったのは士魂号とナイトメアフレームくらいか?
流れを読まず更に学園解説ついかー
学校名:学園都市
出典:とある魔術の禁書目録/現代
代表的な所属者:御坂美琴、初春飾利、不幸だーの上条さん
学校の形態:能力開発、外部と隔離された科学巨大都市
能力者の育成を主とする、「複数の学園や施設で構成された都市」ではなく都市自体が学園といえる「学園都市」
能力開発の関係により、最先端の科学が研究されており、外部との科学技術に数十年の開きがある
学生や教員による治安維持が行われており、また潜水艦や戦闘機、超高度並列演算処理器など、都市と言うより国と言った方が近いものがある
学校名:エルクレスト学園(エルクレスト・カレッジ)
出典:アリアンロッド/ファンタジー
代表的な所属者:アルヴィン=ケンドール(報道委員)
学校の形態:冒険者育成、全寮制
賢者の街エルクレストにある、冒険者養成学院。
神学、法学、魔法学、錬金学、探索学、戦闘学など、さまざまな学問を学ぶ事ができ、必ずしも冒険者育成とは限らない点も
6人の偉人の名が付けられた寮(という名の派閥)に分けられたり、パーティとしてギルド(班)を組むなど、学生同士の交流が大いに行われている
学校名:穂群原学園
出典:Fate(氷室の天地・プリズマイリヤ含む)
代表的な所属者:氷室鐘(軍師) イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(魔法少女プリズマイリヤ)
学校の形態:(おそらく)普通の共学高校
裏も表も至って普通の学園。ただし、本編では魂を溶かす結界が張られたり、元殺人鬼が教師をしていたりと何かと火種になる事が多い舞台
何気に教師の戦闘力が高水準だったり、一般生徒のノリがかなり良かったりするが、まぁ学園世界ではよくある一般的な学校と言える
(注意・これを書いている本人はプリズマイリヤは未読です。そのへんの追加誰かヨロシク!)
そういや禁書世界の学園の能力開発という名前の人体実験はさすがに学園世界ではNG行為なんかな?
>>393 他人様のとこの教育方針に口出すようなことはしちゃいかんと思うがな
つーか、勘違いされてるかもしれんがあそこの開発って一般的には「安全に用法用量を守った記憶術」みたいなもんだぞ?
人間の新しい脳分野での研究開発って言われてるようなもんだ
まず第一に親御さんがきちんといて学校にきちんと通ってる子には「安全な能力開発」が行われてるよ
どこを問題視してんのか知らないが、それなら「命のやり取りの仕方」を教えてる輝明学園以下戦闘技術を教える場のある学校だって非人道的だろ
相手の世界の事情を知らないのに「人道的じゃないからやめなさい」とかどこの勘違いなら言えるんだよ
まあ、ガチで生徒を下僕バリアーにする技がある不思議暗黒学園なんてのもありますしな。
>>394 とりあえず、「安全な能力開発」とか言いたい事は山ほどあるが禁書アンチっぽくなるから自重する。インデックス可愛いよインデックス
でもぶっちゃけそれが一番平和なFAなんだろうなぁ>>他人のところの教育に口出し云々
オーフェンの「牙の塔」だって卒業までにごろごろ死んでるらしいし
各学校は、元の世界に帰るためにある程度の協力体制を取っているだけで、教育方針云々に干渉し合うほど馴れ合ってはおるまいて。基本的には。
結局のところよその学校の人間巻き込まなきゃ文句は言えないし、言うべきじゃないってことなんだろうな。
>>396 一般的なレベルでやられてることとそうじゃない連中は違う、と言い返せることは山ほどあるけど禁書厨っぽくなるからやめる。これでいい?
価値観の相違がありまくるところもいくらでもあるけど、受け入れず拒否しようって考えるより
少しずつでも歩みよって理解してもらおうという方向に変換しようと考えてる連中の話の方がよっぽど面白いと思う
実は悲劇の種なんていくらだってあるんだよな
一般的な人間の形をしてない連中なんかモロ迫害対象
エルクレスト他ファンタジー系大変だねだし、「吸血鬼」なんて人間を食う化け物を、そうと知ったら許容できないって奴も絶対いるだろ
力があるから他の奴と違うって勘違いも、力がないからある奴が恨めしいって勘違いもある
だったらそのちっちゃなわだかまりの山をどういう手段で解消しよう、って話考えた方が、よっぽど楽しくないか?
>>400 個人レベルの話と組織レベルの話と社会レベルの話がごっちゃになっとらんか?
>>401 どこらへんを指して言ってる?
例をあげてるところなら、ごっちゃにしてるというよりはピンキリあるって言いたかったってところがある
迫害って言葉は社会問題に使う言葉だってことなら、それは確かに用法間違いだな
書き方が悪かった。差別視、くらいに変換しといてほしい
解消しようと動くことについては間違ってないと思うけどね
>>402 いや、各学校ごとの価値観の相違や設定がもたらすわだかまり(コンフリクト)
が話のタネになるという主旨に否やはない。
ただ、
>>393-399が組織あるいは社会レベルの話(いわゆる人の集団が共有して
いる、あるいは支配されている概念や風潮、傾向や方向性の話)であるのに対し
て、
>>400が概ね個人レベルの話(特定の事柄に対して一個人がどう考えるかと
いう話)になってるのが、ちょいと気になってのう。
この辺は違うモノと認識して話さないと、往々にして不幸なすれ違いや混乱が起
こったりするでな。
吸血鬼とか元の学園では差別対象の生徒がリオフレードみたいななんでもアリの学園に転校希望するパターンはありかもな。
>>403 立場や価値観の根本となる基盤があるのはわかるが、それをもとに何か言い出すのは個人だと思ってるからなぁ
というか、組織的には表面上だけでも協調の路線をとっていかないと、
この世界内でのライフライン的なところに関わってくる可能性があるから、協調できない方向性は組織としてはとれないだろうと
メタ的にはそれが行きすぎて組織的で決定的な不和が生じるのは誰も望まないだろう
だから組織上層部的に表立って対立しようとすることはないと思って、
わだかまりが表出するのは、「個人のわだかまり」だと考えてたから色々間のプロセスが抜けたまま話してたな。
うん、前提からして想定が違うな。俺が悪いわ、すまん
>>405 自前でライフラインや強戦力持った学校が出てきて非協調姿勢をとる、みたいな可能性は考えてなかったわけか
それにしてもあれだ、現状は国際連合ならぬ学園連合みたいな状態っぽく見えるんだよな
飽く迄それなりの協調体制っていうか、総体としてはともかく個々の学校間では蜜月だったり反目だったりみたいな関係図が出来てそうっていうか
良く言えば冗長性のある柔らかな共同体、悪く言えば烏合の衆、みたいな
……「手に入れた1校だけが元の世界に帰れる秘宝がある」みたいな噂を広められりするとヤバそうなイメージがあるんだよなァ……
>>406 数って強いんだぜ?by社長
っていうか、そんな崩壊系のネタやっていいのは実際書く人だけだと思ってる
それに、一部だけ帰れるネタはすでにやられてるだろ?
そんな手段があるなら開発した学校が帰るだろうから争いにならないとか、
また取り込まれる可能性がある以上無意味だとか色々議論されてた覚えがあるけど
他の作者さんたちにはあんまり拾われてないみたいだけどね
>>406を見て、「学園世界戦国時代」ってヤな言霊が脳裏をよぎったよママン。
でもまあ確かに、全体としてはともかくそれぞれの学校ごとに反りの合う学校と合わない学校はあるだろうなあ。
噂攻撃は……個人だと対応しにくいもんなあ。極上生徒会や報道委員あたりにスポット当てるネタとして恰好やもしれぬ。
学園脱出手がかりネタってのはあるんだ
一話目からのクロスは難しいんであとからクロスにすること前提でまず導入部だけはクロスなしってのはいいのかな?
>>409 『紅き月と滅びの花』がそんな感じだな>導入部はクロスなし
>>399 学園都市なら研究のために誘拐の一つや二つするんじゃね。
>410
導入しか書いてないけどな。
……筆が進まない。
>>411 裏の連中はそうゆう事をすることに躊躇いはないだろうけど、でもそれをした時の
リスクのでかさも弁えているからやろうとはしないだろう。その中で特にいかれたヤツか
三下な奴らが暴走する事やそれに乗じて暗躍するぐらいはあるかも知れんが。
>>413 学園ごとの管理能力に差がありすぎるまするよ。
リスクつったってセキュリティショボいとこ狙えばいいし。
んで執行委員に見つかってフルボッコにされるSSが投下されるんですね、わかります。
ぶっちゃけその手の倫理観を捨てた行動は「学園世界の敵」にやらせた方が面白いSSになるよなぁ
>>400 うむ、それでいいのだ。アンチっぽい事言って悪かった、さぁ一緒にインデックスの服を剥いで愛でる作業に戻ろうぜ。なぁに、今日は俺とお前でW幻想殺しだ、簡単だろ?……あ、ロリミサカでも俺は一向に構わないぜ!!
そもそも学園都市を例に出したのはあそこが正に自前でライフラインを確立出来る学園の一つだと思ったからだったりする……東京の半分少々の面積しかないのにあの充実っぷりは反則というか異常
まぁ絶対その方が面白いし楽しいだろうな、俺も嫌いじゃないぜ?……何時かは帰るためだけの関係だろうから個々の人間関係以上は厳しいだろうけど>>歩みよって理解云々
ただ俺が単純に思ったのは受け入れずに拒否とかじゃなく、他の学園と違い薬とか暗示とか、詳しく説明しなくてもガチで良い印象もたれない事柄が学園世界じゃどういう認識されてんだろ?
って疑問で、やっぱり薬とか暗示とか良い印象もたない学園多そうだからNGなのかな?と発言したんよ
悲劇とか迫害とかそこまで大きなダーク話のつもりじゃなかったからこの流れにちょい戸惑ってるw
>その手の倫理観を捨てた行動
やった途端に「学園世界の敵」認定されそうだわなあ。だがそれもいい。
敵は、外にも中にも、そして私の心にも。そういうことなんだねエリーゼ!
>414
そこでカゲモリですよ。
>>417 学園都市のカリキュラムは基本的には外には機密扱いだから、親にも薬物投与だのされてるかは詳しくは知らされてないはず
体内にナノマシン入ってるとかも詳しくは知らない
あの御坂父でさえ、ミサカのことは確定的な情報としては掴めてない
そもそも一般的な学校の教師が、カリキュラムの一端を知ることができるかは激しく疑問が残る
それを踏まえた上で、学園都市で行われてることを「全世界的な認識」とできるかは
前提からして難しいと思われるが、どうだろうね?
つーか個人的には、「非人道的に子どもをいじるのが問題視されるかどうか」っていう問題についての議論は
学園都市の場合「学園都市のカリキュラムが漏洩する」のが問題の前提にあるから、「前提に無理がある」で終わっちゃうんだよな。
>>419 落ち着くんだ。
>>417は
>>411からの流れでな。つまり「余所に手を出した場合」を前提とした話。
その場合はミドルフェイズで色々リサーチされるんだろうなあ、と思ったのさ。
秘密の漏洩と聞いてリオン様の落とし子一堂がアップをはじめまs…………
………いや、どこぞの部室でのんびり本ばっか読んでないで
たまには力貸してください、泣きますよ、ねえってば。
あああ、そいつぁまるっとお見通しだなあ。
秘密侯爵、いつでもどこでも恐ろしい子……!
そろそろ言ってもいいよね?
禁書厨ウザい
>>421 リオン「現在のわたしは“人間”ですから……(微笑)」
>>408 そういや『境界線上のホライゾン』がそんな感じだよな>学園世界戦国時代
日本の上で各学院が歴史上の国に対応して世界史再現。
ノリで紹介テンプレ書いてみんとす。
学校名:K.P.A.Italia
出典:境界線上のホライゾン/瀬戸内(異世界じみた未来の)
学校の形態:共学/登場するのは戦科の生徒が多いが、他も多いと思われる/上限なし
説明文:歴史再現により、瀬戸内を支配するイタリアの教導院。
キリスト教の再現であるツァークの総長を有する。
一下において、主人公たち『武蔵アリアダスト教導院』と敵対する。
代表的な所属者:総長インノケンティウス(教皇を兼任)副長《地動説》ガリレオ(赤褐色の甲殻の魔神族)
今日も今日とてついーかーだぜー
学校名:県立北高校
出典:涼宮ハルヒの憂鬱/現代
代表的な所属者:群田理生(SOS団員)、長門有希(非常勤執行委員)、古泉一樹(カゲモリ)
学校の形態:一般的な共学高校
学園自体はただの高等学校。それ以上でもそれ以下でもない
宇宙人未来人異世界人超能力者がいたり本編ではよく色々と改変されたりするが、やっぱりただの学校
学園世界では主に群田理生(リオン)の居城として扱われている
学校名:白皇学院
出典:ハヤテのごとく/現代
代表的な所属者:綾崎ハーマイオニー(対超☆魔剣狩少女要因)
学校の形態:大富豪の子女や天才の集まる名門、エスカレーター式一貫教育機関、飛び級・編入・学費免除など特待生制度あり
内部に路面電車が設置されるくらい広大な敷地を持ち、またそれに相応しい膨大な施設や環境のある超私立学校
その超セレブな環境のためか、なかなかぶっ飛んだイベントやらなにやらがよく行われているようだ
なお、ここの執事(コンバットバトラー)は、果たして学園世界で一般人に含めてもいいのだろうか…?
……そろそろ主要な学園が尽きてきた
いっそ趣味に走って学園世界関係の薄い学園の解説を書くべきか…
待て、ハーマイオニー優先なのかw
>>427 学校紹介書く事そのものが目的になってどーするw
そういやアシュフォード学園は時期によって(主にルルーシュの周りの)設定がかなり違うけど、どの時期の説明するのが一番良いんだろうな?
うーん……まとめ人氏が困ることはやめといた方がいいんでないかな
学園紹介付き学校プロフィールはどこまでを可とするべきなのかね
そもそもが一覧に乗ってるのを整理しようってとこから始まってるけど、
中にはSSに登場したキャラをのせてほしいって要望もある。一方で、一覧のまま整理なんてしなくてもいいって人もいる
まず現状の一覧をどうするのか、今のテンプレのものに書きかえるならどこまでの作品をOKにするのか、またテンプレはこのままでいいのか
どこまでネタよりにして、どこまでを実際に書かれてる学園世界ものに合わせるかのさじ加減、決めといた方がいいと思うな
>>430 GMの都合のいいように時間は流れるんだぜ?
冗談はさておき
そこを舞台にした話がない以上、中にいるキャラのことはあんまり語らずに学校全体のことをさらっとながしとけばいいんじゃないか?
そこを使った話を書いた人が出た時に、あらためればいいよ
3レスくらいの小ネタを投下します。
深夜。いつもならばとうの昔に床についている時間にも関わらず、トリステインの女王、アンリエッタは待っていた。
ここは王宮の最奥、厳重に守られた女王の寝室。
深夜とは言え交代で魔法衛視隊や銃士隊を出し抜いてここにたどり着くことなど、普通の人間…否、メイジでも不可能。
だからこそ、アンリエッタはその女が言う事を信用した。
それから、彼女は時々訪れる。こんな、“紅い月だけ”が輝く晩に。
「ういっす。いつもの奴、届けに来たよ」
ざっくばらんな口調で話しかける、くわえ煙草に革のピッタリした服を着こんだ女。そう、彼女こそ―――
「…お待ちしておりましたわ。パトリシア…」
“挟間の渡り手”パトリシア=マルティン。アンリエッタには知る由もないが、裏界の公爵の1柱…魔王である。
「はいこれ。いつものね」
早速とばかりに、パトリシアはそれをアンリエッタに渡す。
「いつも御苦労さま」
労いの言葉もそこそこにいそいそとアンリエッタは文机のペーパーナイフで封筒を開封する。
そこに入っていたのは…
『姫様へ―――』
いつもの調子で始まる、日本語で書かれた手紙。
本来ならばアンリエッタには読めようはずもないが、翻訳の魔法が掛けられており、アンリエッタが目で追えば内容が自然と頭に入ってくる。
『―――平賀才人より』
「…お元気そうでなによりですわ。サイト様…」
色々あって恐ろしく強い獣人と決闘をしたことなど、“向こう”で起こった出来事を面白おかしく伝えてくるサイトの手紙。
ガリアやロマリアとの外交や、いまだ戻らぬ子息を心配する貴族たちの陳情に日々心労を溜めているアンリエッタにとってパトリシアが運んでくる手紙は、
大切な支えとなっていた。
「パトリシアも御苦労でした。これを」
手紙を読み終え、アンリエッタは代わりとばかりに手紙を託す。王家の花押でもって閉じられた、手紙。
その中にはサイトやルイズなど“向こう”に行ってしまった者たちへの言葉が綴られている。
「はいよ。そんじゃ、料金はいつも通りね」
そう言うとパトリシアは手をかざす。
「はい、どうぞ…」
アンリエッタが頷くと同時に、アンリエッタを脱力感が襲う。
「…うん。プラーナ1日分。確かに受け取ったよ」
パトリシアが“プラーナ”と呼ぶ、魔法を使うための精神力を1日分。
これを取られると一晩休んでも翌日はほとんど魔法が使えなくなるが、その翌日には回復するし、
そもそも王宮で暮らしている限り、アンリエッタが自ら魔法を使う機会はそう多くは無い。
「それと、頼まれてた奴、買って来てやったよ」
そう言いつつ、パトリシアは前回来た時に“プラーナ3日分”を報酬として受け取り、代わりに持ってくることを約束した
モノが入った小包みを取り出す。
「本当は連れ出せりゃよかったんだけどね」
学園世界の“中”の人間は、魔王たるパトリシアの力を持ってしても連れだすことはできない。
それが、あの挟界に定められたルールだった。
「…まあ」
中に入っていたものにアンリエッタは驚いた。それは…
「こんなに精巧な絵姿…向こうには凄いものがあるんですね」
まるで今にも動き出しそうなほど精巧に描かれた、サイトの絵姿。
それも普通の立ち姿の他にも一身に稽古に励む姿や赤毛の少年と一緒に街中を歩いている姿、果ては疲れて居眠りした寝顔など、
様々な情景をリアルにとらえていた。
「いや、普通のブロマイド…写真だけどね?」
『バザール』ではこの手の“有名人”の写真がブロマイドと称して売られている。
大抵は女の子のもの(ちなみに本人には秘密と言うのが大半)だが、稀に男にも関わらず女の子にも負けない数売れるブロマイドがあったりする。
“ありとあらゆる武器の使い手”平賀才人のブロマイドは、執行部の面々や不幸だーの少年と並び良く売れる品なのだ。
「ああ、あとよく分かんないけどそのサイトのことを描いた漫画も売ってたから一緒にいれといた。んじゃ」
そう言うとパトリシアは次の運び先である世界へと向かうため、虚空へと消えた。
「…マンガ?」
聞き慣れない単語に首をかしげながら、アンリエッタは小包の中に入ったそれを取り出す。
「これは…絵物語?」
先ほどの“ブロマイド”とは違う、独特のタッチで描かれた薄い本。
その表紙にはサイトと先ほどのブロマイドに写っていた赤毛の少年が描かれている。
「―――『サイ×ナギ 禁断の課外特訓 作者:天法院みやび』…?」
ご丁寧にもこちらにもちゃんと翻訳の魔法が掛かっていたらしく、何が書いてあるかは分かる。
だが、その意味は良く分からなかった。
「いったいどんなお話なのかしら…?」
そう言いつつ、アンリエッタは何気なくページをめくり…
「さーてあとは今日はメリダ島のテレサに遠野家の琥珀、それに三千院家のマリアっと…」
ずらりと並んだ『お得意様』リストに目を通しながらパトリシアは1人ごちる。
「にしてもまさか頼まれた人が題材の漫画が全部売ってるってのは驚いたわ」
あんまし期待しないで探してみた『バザール』の懐にちょっとだけ関心する。
「しかも売ってるのも買っているのも全員“女の子”だったしねー」
「受け」だの「攻め」だの良く分からない単語が飛び交う異次元空間と化した一角。そこには頼まれた人物の漫画が全部売っていた。
どれが良いのかは分からないので表紙の出来が良かったのを適当に、だが。
「…ま、喜んでもらえたからいいけどさ」
これがあるから、自分は格安で手紙の運び屋なんてやってるのだ。
「さ〜って、お仕事お仕事」
気合いを入れて次の世界へと駆ける、魔王パトリシア。
彼女に依頼を出したいときは休日『バザール』にて営業中、である。
…ちなみに後日、パトリシアはアンリエッタを始めとした複数の人物より『本の作者』へのファンレターを託されることになるのだが、それはまた、別の話。
*
今日はここまで。
元ネタは―――
パトリシア=マーティン@ナイトウィザード!(ラビリンスシティ)
アンリエッタ@ゼロの使い魔
テレサ・テスタロッサ@フルメタルパニック!
琥珀@月姫
マリア@ハヤテのごとく!
天保院みやび@ぱるてるチャイムContinue
以上『多分学園世界にはいないであろう登場作品キャラ』+2にてお送りしました。
乙です
パトリシアをこういう形で出すとは
その手があったか!
パト姉ーっ(笑)!?
と、とりあえずGJ。フール=ムール様に並ぶ友好的魔王パトリシア様がまさか運び屋をして下さっているとは……!
それにしても同人誌はダメだ、早くなんとかしないとw
つーか、この場合のナギって誰?
赤毛でナギと言うと……魔法使いの方の子供先生(の年齢詐称状態)じゃないか?
いや、学園世界に登場できないキャラをこういう形で出すとは、
そしてパトリシア様をこう絡めるとは、目から鱗ですな。GJ!
そして今日もまたついか…は一旦自重
以下解説を予定していた学園リスト
桃月学園(ぱにぽに)
軽子坂高校(女神転生)
トルバス神曲学院(神曲奏界ポリフォニカ)
都立クロマティ高校(魁!!クロマティ高校)
牙の塔(魔術士オーフェン)
死神武器職人専門学校(ソウルイーター)
…書くべきか、書かざるべきか。それが問題だ
(や、全部は書くつもりないけどね
別にいーんじゃね?
文句言ってるの1人だけだし、なんかマズいことしてるわけでもないじゃん
本当に使用された学校だけ書くも、今と同じ遊びだらけのあんまり実用的じゃない一覧にするもあなた次第ってことになるが
>>436 遅まきながら乙ですー
サービスの行き届いた親切な魔王さまw
そして有名人も大変だなあ……w
>>438 描写と作者さん(SS作者さんと劇中内の同人誌作者、のどちらも)から考えるに
ぱすてるチャイムContinue主人公の“薙”原ユウキではないかと。
解説したいものをとりあえずついかー
学校名:私立軽子坂高校
出典:女神転生IF/現代(半ファンタジー)
代表的な所属者:赤根沢玲子(カゲモリ)、狭間偉出夫(魔神皇)
学校の形態:共学、ミッション系
軽子坂高校消失事件により魔界に引きずり込まれた高校
IQ256相当の天才が複数いたり見よう見まねでアームターミナルを作成する数学教師がいるなど、天才奇才の巣窟
魔界に繋がっているため、学校内に悪魔が徘徊していたり、体育館から魔界へ行けたりする
学校名:トルバス神曲学院
出典:神曲奏界ポリフォニカ/ファンタジー
代表的な所属者:コーティカルテ・アパ・ラグランジェス(始祖精霊)、タタラ=フォロン(トルバス神曲学院特別講師)
学校の形態:神曲楽士養成校、4年制、留年制度なし(進級できなければ退学)、13歳以上入学可
将都トルバスにある第三神曲公社の管理下の神曲楽士養成校(簡単に言うと精霊魔法的な音楽学校)
生徒の年齢層が広く比較的自由な校風ではあるが、学内の学生食堂以外はアルバイト禁止
(卓ゲ的にはSRSシステムを用いているため、アルシャード世界と繋がっている設定になっている場合もある)
学校名:牙の塔
出典:魔術士オーフェン/ファンタジー
代表的な所属者:SS登場キャラに該当無し、強いて上げるならハーティア(海老男)
学校の形態:黒魔術士の総本山、学費制度無し、任務制度
タフレム市内にある大陸魔術士同盟の総本山
入学には真に優れた素養が必要であり、生存競争も激しい。また、<教室>同士の抗争も行われている
キリランシェロ在学中は主にアザリー・ティッシ・コミクロン・ハーティアが学園内での騒ぎの火種
乙ー。
じゃあこのへんで話題振ってみるか
つ「学園世界で縁日的なことをやったらどんな珍事件が起きるだろうか」
すでにバザールなんて便利な舞台があるわけだし、ここは活用してみようかと。
長門がナギ(ハヤテ)の書いた同人屋の前で立ち止まったり、翠が重宝されてたり、本物のメイドによる本式メイド喫茶があったりとか
あ、あかりんは飲食店出せない&厨房にも入れない&飲食店でバイトできない設定でよろしく
446 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 05:39:45 ID:C2L9ms3I
>>445 学従連主催メイド喫茶とガチで張り合える天使の夢in学園世界とか、屋台荒らしと化してる鈴鹿葉月とか、
取り仕切りに顔出しまくりの瀬戸組とかだなw
打ち上げや二次会で酔った奴ら(無理に飲まされた執行委員含む)による大惨事 も忘れてはならない……
縁日と言えば酒は欠かせん!
つっても学園世界は圧倒的に未成年が多いんだがw
くだ巻きまくる少数の大人達も見たくはあるが
……流石に小中学生に無理に飲ませた場合、あとが怖いと思うの
※この物語に登場する人物は全員18歳以上です
>>448 学長会議で日頃のうっぷん晴らしまくりの校長sに、ただ1人若干19歳の某理事長代理が「はわ〜」とか言ってる図が思い浮かんだw
>>450の勇気が世界を救うツッコミ待ちと信じて……!
つお酒は二十歳になってから。
ワインならザールブルグのアカデミーの出番だな。
おっと生徒が余裕でワイン飲みまくりのトリステインを忘れてもらっちゃ困るぜ?
…そういやあ、某菌を見ることができる大学生がいる大学が来たら、異世界の菌を使ったすげえ酒とか作れんのかな?
ご丁寧に大学内に発酵用の施設も一通りそろってるわけだし。
>>454 特殊能力バレたらいろんなとこが狙いそうだな、あいつはw
「キャラに飲ませるくらいなら、私が飲む。
きくたけ、飲むから金と酒を出せ」
おーい、日本だと20歳からってだけだぜ。
現実世界を見渡しても、飲酒に年齢制限が無い地域だってあると聞く。
逆に年齢に関係なく飲酒がダメってところだってある。
つまり現代日本の学校のキャラはダメじゃん
>>458 年齢が公表されてない方々は問題ない
主に18の銀色シールが付いたゲームの人たちとか。
つまり、公表されてたら却下ってことだよな?
結局はその辺は判断の問題だし、誰かに許可が必要なわけでもないんだから言い争うことでもないか
すまんな
しかし酒が入るというのは面白いかもしれん
柊をはじめ、執行委員やカゲモリの面々が酔っ払ったら
一体どういう酔い方するんだろう?
常識や法律が違う、っていうのは旅
行ネタ、異世界ネタでは定番っすよ
>>461 まずその前に強いか弱いかが知りたいでーす
>463
柊はふつう〜強いくらいだと思うけど、未成年だから断りそう。
>>448だけど、確かに異世界系の学園も多いのに視野の狭い発言だったね
申し訳ない
てことは会場は異世界系学園にしておけばそこの法が適用されて
低年齢層でも呑めるって事かしら
>>464 不良学生! 元不良学生だよ柊さんは!?
しかし、何つーか
見事に執行委員とカゲモリの連中しか話題に出んな。
他に組織とかないのか?
ダンジョンの調査をする調査隊とか、規模が小さかったり、無名なの
>>466 無ければ作ればいいんじゃない?開発部みたいに
>465
柊はそういうとこモラリストだよ。
「未成年だろ!?」はお約束なので魂の底まで刻まれたツッコミ属性が反応してるだけという話もあるが。
>466
一応、『しのキャラ何でも屋』やってますが。
組織かー…極上生徒会関連だと
1.冒険者ギルドっぽいところ。依頼とダンジョン探索者の管理がお仕事。
2.学生の悩みの相談に乗ってくれる、悩み相談所
3.学園世界にある、食堂の管理。うまい飯の提供が仕事。
辺りは考えたが、さて、どれを掘り下げるべきか…
>>471 学食はまとめる必要あるか?
各学校には必ずあるし、食事を出す場ならいくつでもあるじゃん
>>468 >ツッコミ
納得せざるを得ないw
学園世界なら周囲(の年下面々)に配慮して自重、ってのもありうるかも
組織というと学園世界の未踏地域を探索する組織もあるんじゃないかな
危険な生物とかいたら一般学生が踏み込んだら危ないし
いつの間にか新たな学園がひっそり転移してきてたりしたら早く見つけてあげないといけないし
469は作者乙って言わない方が優しい対応になるのかな
保健委員の人は目のつけどころは良かったな。話自体はともかく、「保健委員」というのは面白い題材だと思う
人命救助はどの学園でも協力し合える名目だしね
>>475 貴公、学食食べ歩きのロマンを否定されるおつもりか
6時から投下します。
―――キング
『戻ったよ。吹き矢の眠り薬は強めの奴使ったから全員昼までは目を覚まさないはず。これから一旦合流する』
『ナイトチーム、所定位置で待機中です』
『…ビショップ。準備完了』
『ルーク、ポーン。行動を開始する』
「―――皆様、準備が整ったようです」
各チームの報告を受け、茶々丸が自らのマスターにそれを告げる。
「そうか」
居住区に乱立する寮の1つ、その屋上、そこでターゲットがいると言う部屋を眺めながら、エヴァはニヤリと嗤う。
「時間どおりか」
隊長を含めた腕利きを集めたカゲモリの精鋭部隊。
この人数で一度に動くのは不安もあったが、どうやら連携に心配はなさそうだ。
「では始めるぞ…」
そして、エヴァは宣言する。
「狩りをな」
作戦の開始を。
…そして、陰たちは動き出す。静かに、大胆に。
―――学園世界居住区 無人寮
魔人たちの朝はあまり早くない。
10時。
平日の学生の起きる時間としては遅い時間に起き出してきたチャーリーが眠そうにしながら手を挙げる。
「…うーす」
「チャーリー。遅いよ」
それに派手な見た目に似合わず真面目なところのあるユミは眉をひそめる。
「んだよ。いいだろ?ど〜せ俺らにはガッコ無いんだし、毎日が休みみてえなもんだろ?」
彼らは学校に通わなくなってからはもう4ヶ月経つし、魔神皇に命じられた仕事もこの時間には出来ない。
(彼らが学園世界に来た当初、玲子がいると言う輝明学園に送り込んでみた悪魔はものの数分で発見された揚句に、抵抗しようとして倒され、送り込むだけ無駄と言う結論が出た)
そんなわけで玲子が学校から出てくるまでの間、彼ら魔人は何処にでもいる若者のような暮らしをしていた。
「あん?」
眠そうだったチャーリーはそれを見咎めて、由美に尋ねる。
「何やってんだ?」
「さあ?何か魔人皇のところで研究してた奴を使うって…」
困惑気味に話す2人に気づき、熱心にアームターミナルをいじっていた佐藤が言う。
「ああ、僕らも『守り』を固めておかないとって思ってね」
「守り…だぁ?」
「うん。僕らが相手にしてる"カゲモリ"って連中は、僕らが思ってた以上に厄介な連中みたいだ。
今までは僕らが人間より遙かに強い"魔人"だからって油断してたところがあったと思う」
昨晩の出来事を思い出し、佐藤はわずかに身震いする。
「んだよ…ブルってんのかよ?ダセエ」
そんな佐藤の震えをチャーリーは嘲笑する。
「こんな身体にされちまったことは気に食わねえけどよ、俺らが人間より遙かにつええのは事実だろ?
大体よぉ、あの魔神皇だって魔人に1回"ぶっ殺された"んだぜ?」
かつて、自らを打ち破り、殺して見せた魔人と悪魔召喚師…サマナー。この2つを魔神皇は恐れ、それゆえに重用している。
「…ああ、そうだ。だからこそなんだ」
そんな、チャーリーの指摘に佐藤は頷き続ける。
「打てる手は打っておかないと」
そう言って再び準備にかかったその時だった。
バリィン!
何かの突撃を受けて、窓のガラスがはじけ飛ぶ。
「なんだぁ…!?」
その音に気づき、外を見たチャーリーが息を飲む。
「あれは…竜族!?」
ユミも驚いて声を上げる。魔界でも滅多に見られない種族である"竜"が覗きこんでいることに。
「あれは…」
佐藤は竜には驚かない。それよりも驚くべきものを見たから。
「あの時の…!?」
竜に乗った、大きな杖を持った小柄な少女。その青い髪とメガネは見間違えようも無い。
「伏せろ!」
慌てて2人に言った瞬間。
寮の部屋を、氷の矢の嵐が蹂躙した。
―――ビショップ
時は、数分だけさかのぼる。
『では始めるか…狩りをな』
エヴァの合図を受けて、タバサは行動を開始する。
「シルフィード」
人気のなくなった寮の屋上に出て、ついてきた自らの使い魔…一糸まとわぬ人の姿を取ったシルフィードに声をかける。
「了解なのね!きゅい!」
一声鳴き、次の瞬間、先住魔法を解いたシルフィードが本来の姿、身の丈6mの風韻竜の姿へと戻る。
「…静かに近づいて」
その上に乗り、タバサはターゲットのいる無人寮を指さす。
「分かったのね!」
シルフィードが1度だけ羽ばたいたあとは翼を動かさず、滑るように空をかける。
(このスピードなら数秒)
その身に風を受けながら、タバサはごく小さな声で詠唱する。
たどり着いた瞬間に、発動するように計算しながら。
「…ウィンディ・アイシクル」
果たしてシルフィードがその場所に到達し、尻尾で窓を破壊するのとタバサが呪文を完成させるのは同時だった。
タバサの氷の矢が部屋に一気に叩き込まれる。その数はざっと数十発。マシンガンのように部屋に飛び込んで部屋を破壊する。
「…行って」
きゅい!
魔法を叩き込んで、中にいた男の1人…髪を金色に染めた男が怒りに燃えて立ち上がるのを確認し、タバサはシルフィードに指示を出す。
「てめえ!待ちやがれ!」
怒りを迸らせ、人間離れした脚力で追ってくるその男を、追いつかれないように、同時に見失わせないようにタバサは冷静に"誘導"する。
『いいか、1チームで倒せるなんて考えるなよ。必ず2チーム以上で戦え』
それが、指揮を務めるエヴァからの指示だったから。
―――ナイト
「追い詰めたぜ!」
開けた広場に出たところで、地面に降り立ったシルフィードにチャーリーが吠える。
シルフィードがこちらを向く。その上には先ほど青い髪の小さな少女…タバサ。
「てめえらが…カゲモリとか言う連中か」
その姿を見ても、チャーリーは油断しない。悪魔がそうだった。見た目と力は比例するとは限らない。
「たかが2匹で挑んできたこと…後悔させてやるぜ!」
そう言ったチャーリーの肌が紫へと変わる。魔人としての本領…"悪魔の力"を開放した証として。
「…ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ!」
チャーリーの背後の路地裏から物音1つ立てずに出てきた2人の姿を視線を向けずに確認しながらタバサははっきりと呪文を詠唱し、作り出した"ジャベリン"を解き放つ。
「…っは!当たるかよ!」
チャーリーが余裕の表情でバックステップでかわした瞬間だった。
「ぐわっ!?」
背中から刺し込まれた痛みと、鋭い刃物で斬られた痛みに顔をしかめる。
とっさに距離を取って、悔しそうに言う。
「待ち伏せ…だと…」
そこに立っているのは、急所を刺し貫いた細剣の血を振り落とす黒髪お下げの少女と、日本刀を油断なく構えるあまり特徴のない少年。
「…しぶといわね」
「エヴァさんの読み通り、魔王級の相手みたいですね」
人間…否、並の悪魔なら確実に死んでいるであろう2人の一撃を受けてなお致命傷には程遠い様子のチャーリーを、ナイトチーム…一狼とライズが油断なく見据える。
「クソったれ…弱いくせに、群れやがって…」
「逆」
怒りのままにチャーリーが呟いた言葉に、タバサが首を振る。
「弱いから、協力しあう」
そう、それが負けることを許されぬ、カゲモリの戦い方なのだから。
―――ルーク
ターゲットのいる寮から離れた、同じ階の一室。
「…部屋に残ったのは2人か」
その部屋の窓際で銃を構え、ターゲットの様子をうかがいつつ玲二が言う。
玲二が手にした武器はM−16A2。突撃銃とも呼ばれるこの銃の有効射程はおよそ300m。
ちょうどここからターゲットまでの距離。
「一応言っとくが…多分倒せない」
この学園世界に来てからの"常識"に照らし合わせ、玲二が冷静にその事を告げる。
それは玲二の元いた世界の常識ではありえないことだった。
5.56mmのフルオート。その威力の前ではちゃちな障害物など紙くず同然。
だが、それは玲二の世界の常識…"人を殺す"ときの常識に過ぎない。
この世界には銃弾を弾き返したりたとえ眉間に風穴が開いても死なない"化け物"がごろごろいる。
それ故に当てれば死ぬと言う発想は非常に危険。そんな、今までに学んだ教訓が玲二にアサルトライフルを選ばせた。
この世界の"化け物"を殺そうと思うなら、遠くからの1発では無く、動かなくなるまで削り切る"連射"が事が必要となる。
「仕留めることもおびき寄せることもできなかった場合は、斎堂たちと合流する。そのつもりでいてくれ」
静かに照準を合わせながら、玲二が宣言する。
「分かったわ」
エレンは気負いも何もなく、まっすぐに玲二の横顔を見て言う。
2年間、玲二と共に歩んできた彼女の心に宿るのは、ただ1つの意思。
何があっても、何を犠牲にしても目の前の男を守り抜くと言う、ただ1つの誓い。
その誓いがある限り、エレンは折れない。
「了解です〜」
桜花がいつもの間延びした声で答える。
生前も、死後も数多くの戦いと修羅場を越えてきた、歴戦の"勇者"である彼女に、恐れはない。
ここにいる皆を守り抜いて、勝つ。それ以外のことは考えない。そして。
「…はい」
玲子が最後に頷く。緊張と恐怖、そして迷いで顔を青くしながら。
(…やはり、相手が相手、か)
そんな様子の玲子に、玲二は内心で思う。
玲子は戦闘経験自体は魔界で積んでいる。実戦は初めてではない。問題は別にある。
(エヴァも酷いことをする)
今回の"敵"…魔人たちが玲子の元仲間だと言う話を玲二がエヴァから聞かされたのは、昨日。
それを聞いた時は思わず本気かと聞き返した玲二へのエヴァの答えは…
『…言っただろう。頭と"覚悟"があるか試すと。魔神皇と殺しあうなら遅かれ早かれぶつかることになる。
…何も玲子に殺せとは言わん。お前らの足を引っ張らずに動ければ合格にしてやるさ』
(だからって、わざわざ玲子にやらせるか?)
玲二自身リズィやクロウディア、後はありえないがキャルを自らの手で殺すことになったら正直まともに動ける自信が無い。
…対象があの腐れ蛇野郎だったら躊躇も何もなく殺せるが。
「…なあ、玲子」
そんな考えを振り払い、玲二は玲子に言う。
「な、なんですか?」
「…安心しろ。今回は俺たちも…"幽霊"もついてる」
幽霊…その言葉にエレンがピクリと反応する。
「…そうですね。桜花さんもみんなもいます」
(そうだ…私は一人じゃない)
組織1位と2位の銃の使い手と、玲子を守る守護霊。これ以上に頼もしい仲間はそうは無い。
その事を思い出した玲子がふぅ…と息を吐く。心が落ち着き、緊張が解ける。
「守るのは桜花、お前に任せる。だから俺は…」
自分が守るなんてことは言えない…それは過去に2回失敗しているから。
「全力で、敵を倒す」
玲子が血に染まる前に、自分が自らの手を血で染める。玲子にやらせるよりは、よっぽどいい。
「…立ちあがったか」
スコープの先の相手が"狙える状態"になったのを確認し、焦らず玲二はゆっくりと狙いを定める。
(…人の姿か…やりにくいな)
そんな内心の思いは口には出さない。玲子に不安を与えるから。そして。
ズガガガガガッ
無慈悲な"2番目"だった時のように、絞るように引き金を引いた。
こんな朝っぱらからなにをやってるんだ支援
―――無人学生寮
「…まずいな」
チャーリーが飛び出して行ったことに、伏せの体勢を取ったまま、佐藤は顔をしかめる。
「どういうこと?」
佐藤にユミがたずねる。
「分断された」
立ち上がりつつ、佐藤が簡単に説明する。
「きちんとした連携さえできれば、強力な悪魔が相手でも勝てる。それはユミも知ってるだろう?」
「…ああ。そうだね」
同じく立ち上がったユミが頷く。かつて、4人、桜花が加わって5人で戦っていた頃、そのことは嫌ってほど学んだ。
非力な人間が悪魔に勝つには、協力して『頭』を使うしか、無い。
「…そう、僕らは勘違いをしていたんだ。今、僕らが戦っているのは…」
佐藤の、ケルベロスと合体してから大幅に強化された感覚がそれをとらえる。
ここからかなり離れたところから漂う、嫌な気配。
「っく!?」
とっさに獣の姿となりユミとアームターミナルを蔽うようにして立つ。
ユミならばくらっても平気だろうが、どうせくらうなら、1人の方がいい。
「…っぐう!?」
背中や頭に次々と刺さる、強い痛みに佐藤は顔をしかめながら、佐藤はユミを抱えて部屋を飛び出す。
流石にコンクリート製の壁を撃ち抜くほどの力は無いらしく、佐藤たちが飛び出すと同時に銃撃がやむ。
「だ、大丈夫かい!?メディアラハン!」
慌ててユミが回復魔法を佐藤に使い、佐藤の傷を癒す。
「…ありがとう。これで分かっただろ?」
ユミの魔法に感謝したあと、佐藤は先ほどの話を続ける。
「僕らが戦っているのは…『人間』だ。強いけど、それだけじゃない。力を合わせ、策略をめぐらし、強い悪魔が相手でも戦うことができる。そう言う連中なんだ…」
それは人間より遙かに強い力を持つ悪魔には無い戦い方。
そんな悪魔たちとの戦いを行ってきた元は人間である魔人たちにとって戦術を巡らせる『頭』で上回るカゲモリは、未知の相手であった。
「人間…待って、と言うことは」
その意味を飲み込んだユミの顔が曇る。
「ああ、多分今頃はチャーリーも苦戦しているはずだ…」
佐藤がユミの言わんとしていることを理解して頷く。
チャーリーは佐藤よりも遙かに強い悪魔…最強の種族たる"魔王"の一柱と合体した魔人だ。その強さは文字通りの意味で魔王に匹敵する。
カゲモリとてそう簡単に倒せるような相手では無い。だが。
「向こうもそれは分かってるはず。だからこそ、こうして分断して来たんだ」
おびき出された以上その先には罠なり待ち伏せなりがあるだろう。数で押されれば、いかに魔人と言えども苦戦は免れない。
「じゃあ、すぐにチャーリーと合流しないといけないってこと?」
ユミの問いかけに佐藤は首を振る。
「いや、チャーリーがどこに行ったか分からない。それに、僕たちを攻撃してきた連中がいる。探している間に間違いなく襲われるよ」
危険な状態だからこそ、佐藤は冷静に考える。何とかして相手を出し抜かなければ、勝機は無い。
「じゃあ、どうするのさ」
「これを使う」
ユミの問いかけに、佐藤はその腕に付けられたアームターミナルをさらす。
「魔人皇のところで作らされたプログラム。桜花さんをこっちに送り出した時に使った奴を改造したんだ」
先ほどまでの改造のお陰で、短時間なら佐藤のアームターミナルでも動かせる。その効果は…
「この辺一帯を"魔界"に繋ぐ。完成したのは桜花さんと玲子さんが逃げたあとだし、悪魔が出現するようになるから混乱させられるはずだ。
膨大なマグネタイトが必要だから、僕のマシン内のマグネタイトじゃあ精々1時間ってところだけど、それでも逃げ出すなり戦うなりするには十分だ」
そして、佐藤はそれ…『魔界召喚プログラム』を起動させ、同時に悪魔を召喚する。
「…行け」
手元にベストメンバーを残し、佐藤は自らの仲魔たちを解き放った。
通りすがりの支援ライダーだ
―――ポーン
「…出てくる気配は無いな。移動しよう」
玲二がライフルのマガジンを慣れた手つきで交換しながら、3人に言う。
「あの…」
いきなりの銃撃の後も冷静さを保ったままの玲二に玲子がおずおずと尋ねる。
「なんだ?」
「今回の"敵"って…やっぱり…」
「…ああ」
歯切れの悪い玲子に、玲二は無表情に頷く。
「魔人が3人…多分全員が玲子の元仲間だ」
隠せば返って対峙した時に余計な動揺を与えるだけ。ショックを受けても大丈夫なタイミングは、今しか無い。
玲子の目が大きく見開かれ、ついで息をのむ。
「…このまま、戦うか?時間がない。今決めてくれ」
強制するつもりはない。むしろ、断って普通の学生として暮らしてくれる方が、ありがたいとすら思う。
それが、玲子の教育係であった玲二の、偽らざる考えだった。
そして、その場に沈黙が訪れる。全員が真剣な表情で玲子を見る。そして―――
「…やります」
玲子がただ一言、言う。
「…いいんだな?」
溜息をつき、玲二が確認する。
「はい。私は、最後まで見届けなくちゃいけない。ここで逃げるわけには、いかないんです」
その目には、確かな決意が宿っていた。例えどんな結末でも、最後まで見届けると言う決意。
「分かった」
玲子の顔を見て、玲二もまた、決意する。玲子を…一人前として扱うことを。
「十分気をつけて…!?」
そして、歩きだそうとしたその時だった。
「…なに?」
なんとも言えぬ奇妙な違和感を感じたエレンが、一言だけ言葉を発する。
「これは〜!?」
桜花はその慣れ親しんだ感覚に桜花が驚きの声を上げる。
「この空気、異界化…いや、魔界?」
玲子がその違和感の正体をつかむ。
「…分断されたと言うことか」
外を見た玲二がその光景に冷静さを取り戻す。
外に広がるのは、寮の立ち並ぶ煉瓦の道…それだけならば先ほどと変わらない。
だが、先ほどまで見えていたゴール…ターゲットのいる寮は見えなくなり、更に道は奇妙なほどに入り組んだものとなっている。そして。
ぎゃあぎゃあ!
空には不快な鳴き声を上げる人面鳥が飛びかい、地は多種多様な異形が這いまわる。
路地の暗がりにはいくつもの怪しげな瞳が輝き、何かが息をひそめて佇んでいる。
「これは…?」
エレンが茫然と呟く。
「こいつが魔界って奴か…」
常識ではありえぬが、かつて見た侵魔の月匣とやらによく似た光景に、玲二はかえって冷静になる。
「ここから先は…向こうのターンと言うことですね〜」
気負わず、されど緊張感をにじませながら、桜花が呟いた。
―――クイーン
「魔法による異次元空間の形成…いや、異世界の強制結合と言ったところか」
異様な気配に包まれ、さながらダンジョンと化した下を見ながらエヴァは分析する。
「マスター。魔力異常により通信障害が発生しました。他チームとは交信不能です」
「分断された…か」
相手もどうやら少しは出来るらしい。エヴァは不敵に嗤う。
「向うも隠し球の1つや2つ用意する知恵はあると言うことだな」
ピンチであるこの状況。だが、これぐらいの修羅場なら、数え切れないほどくぐりぬけているエヴァに焦りは無い。
「いいだろう。そう来るならば…」
シュバッ
エヴァの傍らに突如現れた"気配"に目を向け、エヴァが言う。
「マモル。お前は敵の斥候…怪しい動きをしている悪魔をつぶせ。終わったらこっちと合流…判断はお前に任せる」
漆黒の戦闘装束を身にまとい、エヴァの指示をあおぎに来たマモルに指示を出す。
「それは構わないけど、いいのか?」
「ああ。連絡もままならん以上、下手に命令するよりお前の判断に頼った方がマシだ。それに、元々お前は単独で動く方が得意だろう?」
「…分かった。行くぞぶる丸」
ばう!
傍らにいたぶる丸が一声鳴くと同時にマモルが姿を消す。
「さてと、こちらは…」
空を見上げる。
きゃっ!?
空からじっと様子をうかがっていた腕が翼となった女が慌てて逃げ出す。
「捕捉されたか」
今、エヴァが使える魔力はタバサと同等程度。正直茶々丸と2人だけで魔人と殺しあうのは少し骨が折れる。
「移動する。ルークと合流だ。大体の位置は分かるな?」
「了解しました。失礼しますマスター」
茶々丸がこくりと頷き、エヴァを抱き上げる。
「さて、ここからが本番、と言ったところか」
これから始まる戦いに思いを馳せ、エヴァが呟くと同時に、エヴァを抱きかかえた茶々丸が移動を開始した。
しえーん
―――無人学生寮
―――ここから西に行った広場でチャーリーを発見。現在人間3人と竜を相手に交戦中。戦況は5分5分
―――黒い服を着た男をはっけ(ここで交信が途切れる)
―――玲子と桜花を発見。銃で武装した男と女が一緒(ここまで報告したところで銃撃され死亡)
―――悪魔の気配を持つ、人形を連れた10歳くらいの女の子がいた。多分こいつがボスだと思う。
―――気絶中。交信不能
「…参ったな。例の黒い男もいるのか…」
放った斥候は全部で5体。そのうちの1体が死に、2体が殺すこと無く"無力化"されている。この調子だとすぐに斥候は使えなくなるだろう。
「とはいえ、大体状況は分かった」
敵は玲子を入れて全部で11。例の"黒い男"が未知数すぎて厄介だが、他は魔人ほどには強くなさそうだ。
「それで、どうするんだい?チャーリー助けに行く?」
ユミの提案に佐藤は首を振る。
「いや、今無理に合流しようとすると危険だ」
「じゃあ、どうするんだい?言っとくけど、チャーリー見捨てるってのは無しだよ」
苛立った声でユミが言う。軽子坂学園のみんなを助けるために戦ってきたユミに取って、仲間を見捨ててのうのうと生き残ると言う選択肢はあり得ない。
「そうだな…」
佐藤は考える。生き残るための方策を。
一番簡単なのはすぐに魔界へ逃げることだ。玲子を捕まえて魔界に連れ戻すための帰還用の装備は渡されている。
だが、ロクに情報も持ち帰れずにおめおめと尻尾を巻いて逃げれば佐藤たちの立場は最悪になる。
そうなれば、結局佐藤たちに明日は無い。それを防ぐには…
「僕ら2人で、玲子さんを捕まえるしかないと思う。玲子さんを捕まえた後、チャーリーと一緒に撤退すれば、最低限の任務は果たしたことになる」
淡々と佐藤は自らの結論を告げる。それにユミは溜息をついて答える。
「―――それはそれで難しいよ?玲子には桜花さんがついてるし、それに、何か別の護衛もついてるらしいじゃないか?」
玲子と一緒にいる"銃を持った男女"とやらの強さは未知数だが、この場にいる以上決して弱くは無いはずだ。
桜花だけでも厄介だと言うのに、更に他の奴を相手にするのは難しいだろう。
「ああ、だから、ちょっとした作戦で攻める。ユミさん、手伝ってくれ」
そして、佐藤は説明を始める。自らの作戦を。
…数分後
「…分かった。任せときな」
そう言い残し、ユミは佐藤に背を向けて力を入れる。
ビリィ!
服を裂いて、ユミの魔人たる証…2枚の"女神の翼"が背中から飛び出す。
「…くれぐれも、無茶はするなよ。アタシら全員が生き残るのが、当面の目的なんだから」
言い残し、ユミは飛び立つ。玲子たちの方へ向かって。
「…無茶はするな、か…」
1人残された佐藤が呟く。
「ごめん。それは無理だ」
その心に、2人にすら明かさぬ、静かな決意を込めて。
「僕は、許せない。悪魔や人間を玩具みたいにする、アイツのことが」
魔人…魔神皇に逆らう事を許されぬ身となった今となっては果たせぬ、この願い。
「だから…僕はそのためならなんだって利用する。敵だろうと、仲間だろうと…」
怖いけど、方法は他にはない。
「…自分の命だろうとね」
そのために、今まで生きて来たのだから。
べ、別にあんたのためにこんな時間から2ch見てるわけじゃないんだからねっ!
―――居住区
ガガガガガッ
パン!パン!
ひっきりなし続く銃声。それが響き渡るたびに、玲子たちに襲いかかってきた悪魔たちが物言わぬ緑の液体へとなり果てる。
「…強い」
「私たち、出番ありませんね〜」
玲子と桜花がそれを為している者たち…吾妻兄妹を見ながら言う。
玲二と、エレン。2人共に人間の限界近いところまで鍛え抜かれているものの、
彼らにはさつきのような怪力や一狼のような素早さ、玲子のような魔法の技…人間離れした能力は無い。
2人の最大の武器は、抜群のコンビネーション。玲二が的確に相手を選んで攻撃し、エレンが玲二の心を読んだかのようにサポートする。
無駄が一切ない2人の動きに、悪魔たちはたやすく制圧されていく。
2人に恐れを為して、襲ってくる敵がいなくなったところで玲二が後ろを向く。
「大丈夫か?玲子」
玲子の無事を確認する。
「…はい」
「って言うか〜強すぎですよ〜」
「そんなことはないさ」
桜花の言葉に、玲二は真顔のまま答える。それにエレンが頷いて続ける。
「訓練を受けていない上に"撃てば死ぬ"程度の相手だから、何とかなっている。それだけよ」
「元々大勢を相手に不意打ちするのには慣れてるからな」
2人の戦闘スタイルはとにかく"攻める"方に向いている。如何に早く護衛に守られた"ターゲット"を殺した上で生きて帰るか…そんな、"暗殺"の技を追求してきた結果だ。
「だから…」
目の端でそれをとらえた玲二がすっと銃を向けて引き金を引く。
ガガガガガ…バスバスバスバスッ!
その銃弾を翼を盾代わりに強引に突破して飛びこんでくるのは、1人の女。先ほど、スコープ越しに見た顔に、玲二は確信する。
「…銃弾喰らっても死なない"魔人"なんかの相手には、あまり向いていない」
油断なく銃を女に向け、打ちつくしたマガジンを交換しながら、玲二が言った。
バサリと、銃弾を受けて血がにじんだを広げ、女が姿を見せる。
茶色に染められた髪に、着崩されたブレザーとスカートの制服。背中から翼が生えていなければ、どこにでも居そうな普通の女子高生。
「…由美さん」
あの頃とまるで変わらないその姿に、玲子は悲しげにその名前を口にする。
「…久し振りだね。玲子、桜花」
歯切れ悪く、ユミが応じる。
「その姿、やっぱり〜」
「ああ、そうさ」
桜花の問いに頷いて、答える。
「佐藤だけじゃない。アタシとチャーリーも、魔神皇の手で魔人にさせられた。ご丁寧に逆らえないように呪いつき。魔神皇に定められた"ルール"に反すれば、呪いで死ぬ」
ばさりと翼を鳴らす。もはや自らの新たな手のように自在に動かせるようになった、それを。
「それに、アタシだけじゃない。アタシが死んだらまだ生きている2−Dの…アタシのクラスのみんなも殺す。そう、魔神皇に言われてんだ」
すぅっと息を吸い込む。これからやろうとしていることへの、決意のために。
「…そんなわけだからさ、手は抜けないよ。だから…」
玲子に告げる。別れの言葉の代わりに。
「死にたくなけりゃ、アタシをぶっ殺すんだね」
闘いの、始まりを。
誤爆が響いて、さるになりました。
投下は完了です
乙
ハードな展開にドキドキですわ
乙〜……しかしこうなってくるとペルソナ使いとデビリサマナーと魔人で夢の共演とか見てみたくなるなww
しかしカゲモリにハザマを“倒す”事が出来るのだろうか?
もしかしたら、ハスキー犬を連れた少年の代わりにヒーローとなっていたかもしれないほどの才能と力を持った、心の弱い孤独な最強の男を
一度打ち破ったタマキちゃんが来てくれたら或いは……
と、ここまで考えてレイコが一度死んでキョウジがガーディアンなったら面白そうと考えた俺は疲れてるな、うんw
投下乙です
…Phantom兄妹が悪魔と闘う度に
「ガン反射に気をつけて!」とか心配しているのは俺だけだろうか
玲子さんの決断とそれを慮る玲二にクロスの醍醐味を感じたりしたですよ
>>494 じゃあ葛葉ライドウも連れて……そういや学生だっけあいつも
投下乙ですー。
ペルソナ使いは呼びたいんだけど、1&2と3&4で設定が大幅に変わるからすりあわせが難しくて…
いっそ東方仗助呼ぶか!<それはスタンド使いだ
>…Phantom兄妹が悪魔と闘う度に
>「ガン反射に気をつけて!」とか心配しているのは俺だけだろうか
俺も俺も
特に鳥系悪魔には銃がよく効く、という情報を聞いてると危険度が跳ね上がるよね
カマソッソ「呼んだ?」
>葛葉ライドウ
そういえばライドウが通っている学校に魔人アリスが出現するというサブイベントがあってだな…
設定のすり合わせか〜……扱いとして女神転生と女神転生ifな感じにするとか?世界崩壊しなかった未来と崩壊した未来で別れた感じで、どこかを1&2と3&4の分岐点にしたりって考えたら面白いかも……一応南條くんも両方の世界出てると言えなくないしw
>>492 GJ。そろそろ敵方の事情も見えてきましたね。
魔神皇の狙いが気になってくるところですw
ところで、蘇生魔法とかってうっかり出すとまずいかな?
聖華学園退魔生徒会を考えてて、姫巫女さまがサマリカームとか超回復するメディアとか飛ばしたりすると
生きるか死ぬかの緊張感が薄れるかな、と。
>>499 それを言ったら万色学園の《イドゥン》持ちのクエスターの立場が無いから、良いんでない?
まあほら、死亡と消失は違うんだよ的な。
そこでカブトボーグ。
で? っていう
まぁ、保険委員として回復魔法の使い手は所属していそうだな。
学園世界に病院みたいな施設が必要かな?
各学校の保健室だけじゃ足りなくなることもあるし。
まともな病院っていうと、学園都市みたいに都市ごと来たのしか無いだろうからな。
あとは大学病院か?
病院云々について書いてあるSSって何かあったっけ?
誤爆しました。誤爆先に気づいた方は…どうかそっとしておいてくださいorz
と、言うわけで前回出来なかった分だけだとなんなので、学園解説とレス返し
学校名:ドルファン学園
出典:みつめてナイト/中世欧州風異世界(非ファンタジー)
学校の形態:共学/普通科/小中高一貫
説明文:国民の識字率を上げる目的で設立された、ドルファン王国唯一の公立学校。小等部から高等部まであり、基礎的な教養を教えている。
基本的には庶民が通う学校という位置づけで、貴族やブルジョワは私立のドルファン学院の方に通ったり、家庭教師をつけたりしているようだ。
ちなみにドルファンのある世界には魔法やモンスターは(一般的な認知では)存在しないので、非ファンタジーとした。
代表的な所属者:ライズ・ハイマー、ソフィア・ロベリンゲ
学校名:篠倉学園
出典:Phantom of Inferno/現代日本
学校の形態:共学(元女子高)/普通科/高校
説明文:元はミッション系の女子高だった影響で神学系のサークルや礼拝堂があったり、帰国子女、留学生がやや多いと言うのが特徴と言えば特徴の、普通の学園。
そんな学園だったせいか、アメリカから逃亡してきた伝説の暗殺者コンビの潜伏先になっている。
…組織の追手も、まさか学園ごと転移して逃げられる、なんて夢にも思っていなかっただろう。
代表的な所属者:吾妻玲二、吾妻エレン
>>140 そう言ってもらえるとありがたいです。登場キャラが複数にまたがっているのでどうしても作品数も多く…
>>143 人を襲うあれはある意味輝明学園名物ですw
>>461 エヴァ様と玲二は割と強そうな印象があります。結構いくらでも飲める的な。
>>493 ハードな人生送ってる人たちがメインになったせいか、ちょっぴり重めの話になってますね。
>>494 ガーディアン変化は1回は入れたいところですね。桜花さんがガーディアンじゃなくなったときどうするかってのも含めて。
>>495 玲二も玲子さんと同い年くらいまではごく普通の一般人でしたからね。その分こういう裏の仕事に巻き込むのは抵抗があるのでしょう。
>>496 今回はifの世界なのでカマソッソはいませんが、相性問題は十分注意しているでしょうね。前にライズさんがそれが原因で死にかけてますし。
とりあえず、1つ目の象を見かけたら魔法使いに任せろ的な。デビルアナライズ無しで、正体不明の悪魔とやり合うのは割と勇気と根性がいります。
最初の1匹さえ気をつけてればとりあえず攻撃が効くかどうか位は分かるのですが…
>>505 世界間の病原体の感染をチェックしてるSSがあったはず
508 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 10:28:46 ID:2hE70L0b
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名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 10:28:47 ID:UX0aTjhZ
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名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 10:28:48 ID:tGXfgFu+
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名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 10:29:54 ID:UX0aTjhZ
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名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 10:29:54 ID:2hE70L0b
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