【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッタードラゴン【NO.4】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ロボゲー板からアニキャラ総合に引っ越しました。
スレタイにある通り、ゲッターロボ以外の石川作品メインの出張(クロス)SSやネタ話もOK


●初代スレ
マブラヴ オルタネイティヴにゲッターロボが来たら
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1181725106/l50

●2代目スレ
ゲッター線が他作品に出張するようです。
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1216866614/l50

●前々スレ
ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター2
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1223820400/l50

●前スレ
【虚無戦記】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター3【魔獣戦線】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1231600805/l50


●関連スレ
エヴァの主人公が真ゲッターの竜馬だったら〜5号機
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1203512738/l50

●保管庫
ゲッタークロスオーバーSS倉庫
http://wikiwiki.jp/gettercross/
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 20:20:38 ID:ynfwlJyd
申し訳ありません。前スレを食いつぶしてしまいました。
書きこみは不可能だったのでスレタイの相談や誘導ができませんでした。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 11:00:07 ID:6VtEfgUV
>>1

まだ早いだろと思ったら容量完走してたのか
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 11:18:53 ID:/3/zVmor
儒生歴18244 爆烈王、馬頭竜を率いて>>1乙!!

儒生歴20789 虎の軍団アンドロメダ大群を率いて>>1乙!!

5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 16:06:20 ID:B/iL+h/L
ちょっと疑問に思うんだが
真ゲとか新ゲとかって普通に亜光速や超光速で戦闘してるんだよな?
なら、それを乗りこなすパイロットも同様に生身での反応速度や動体視力が
亜光速や超光速並になっていると考えてもいいんだろうか?

少なくとも軽減されているとはいえ、亜光速や超光速に近いGには
余裕で耐えているように見えるけど…
あとマグマの熱とかにもね…

クロスオーバーの参考にしたいんで、そこの所をハッキリさせておきたいんだ
意見を求む
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:59:11 ID:YaZEOl6a
超光速戦闘の時は「考えるな、感じろ」状態になってるのかも
実際、フルパワーの真ゲは竜馬達でも操縦桿を動かすことが不可能なほどの荷重がかかってるから
心で操縦しろみたいなことを真ゲと號終盤で言ってたし、「計器など見えなくても関係ない」とか言ってたし
続き貼り。
スレタイはロボゲー板のゲッタースレを参考にしましたがこれで良かったでしょうか。



そのうちに、中継ヘリが到着したのか、映像が上空からの物に変わる。

5つの色とりどりな人の形をしたものが、奇妙なポーズをとっている。
その後ろにはクレーターと、まだ形を保っている隕石。

「まさか……隕石の映像を拡大しろっ!」

カメラが隕石に寄り、その様子がはっきりと映し出される。

事前の調査通り、直径3mほどの球形。
あちこち焦げていて、表面からブスブスと煙を上げている。
窓のような透明な部分があり、その奥には機械らしきものが見える。

「まさか、あいつら……!?」

その時。
一瞬眩い光が画面を覆ったかと思うと、激しい音とともに画面は砂嵐となった。

「中継ヘリが撃墜されました!」

その報告を受けた時、竜馬が動いた。
ゲッターロボGを特戦隊のもとに走らせる。

「竜馬待て!相手は得体が知れないんだ!もうちょっと様子を見ようぜ!」

「うるせえ!ヘリまでやられて、黙ってられるか!正体なんざ直接聞いてやらあ!」

竜馬は弁慶の制止も聞かずに特戦隊の前に躍り出ると、

「やいてめーら!人様の家なぎ倒して変な踊り踊るたあ、いい度胸だな!」

と、叫んだ。
すると、赤い男がこれに答えた。

「変な踊りでは無い!SPF(スペシャルファイティング)ポーズだ!!」

モヒカン男と青い男がさらに叫ぶ。

「なかなか手荒い歓迎をしてくれるじゃな〜い?」

「おかげで自慢の宇宙船がまっくろくろすけだ……」
「だが、その方が半年もかけてこの辺境の星に来た甲斐があるってもんだぜ」

それを聞いた竜馬が一喝する。

「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
「何が宇宙船だ!てめぇらは宇宙から来たってのかあ!?」

緑の男と角男が答える。

「まあ、こんな辺境の星じゃあ、知らなくても無理はないなぁ〜」

「ならばっ!改めて教えてやろう……いくぞっ!!」

「「「「おうっ!!!!」」」」
モヒカン男が叫ぶ。

「リクゥーーームッ!!!」

後ろを向いて右手を右上に伸ばし、左手を曲げ、手は肩と平行に。
脚を開いて、肩越しに前を見ろ!



青い男が怒鳴る。

「バァーーータァ!!!」

両手を水平に、指先をピンと伸ばし、右足で片足立ち。
左足は折り曲げて、若干前かがみに、でも視線は前を向く!



赤い男が声を張る。

「ジィーーースッ!!!」

左手左足を対角線に、左腕は曲げて。
拳を頭の横に置き、左足は90°!



緑色の男が絶叫する。

「グゥルドッ!!!」

脚を肩幅に開いて、左拳をあごの前に。
右手で左手首を掴んで、顎を引く!



紫角男が吼える。

「ギニューーー!!!」

右膝立てて、左膝をつき。
両手を握り、斜め下に開き、前を見据える!



「みん」「な」「そ」「ろ」「って!!」

「「「「「ギニュー特戦隊!!!!!」」」」」

そのあまりのエレガントさに、辺りに華が舞うように見える……気がする。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 20:21:28 ID:/3/zVmor
鋼鉄ジーグ→マジンガー

次は…次はゲッターであって欲しい…っ
バラバラバラバラ……
新しい中継ヘリのローター音が響き渡る。
バラバラバラバラ……

「……それで、何しに来たんだ?」

呆然と見ていた一同だったが、弁慶の言葉で気を取り直した。

「そ、そうだ!一体何しに半年もかけて来たんだ!?」

竜馬の問いかけにリクームと名乗ったモヒカン男が答えを返す。

「宇宙からの来訪者と言えば、決まってるじゃな〜い?」

そう言うとリクームは手の平を顔の前にかざした。
その手はなんとなく……いや、確実に光を帯びている。
今度は気のせいでは無い。

「まさか……」

隼人の呟きに答えるかのように、リクームが叫んだ。

「侵略よっ!!!!」

それと同時に、手を前に突き出した!
そして、眩い光が辺りを覆う!

「うっ!!」「なんだっ!?」「うわっ!」

リクームの手から光線が走り、ゲッター達の間を通り抜けた。
そして、その奥の山脈に向かって伸びていき……



  ド  ワ  オ  !



ズズズズ……ブワオオ……

「う、嘘だろ……」
「山が……消しとんじまった……」

激しい爆発の後、煙が晴れたその場所に、山は無かった。



終わりです。
ちょっとグダグダ書きすぎちゃったかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
12名無しさん@お腹いっぱい:2009/03/10(火) 22:59:55 ID:sS8FS7cM
エヴァとのクロスはすでに大傑作があるからいいとして、今、PS2のラーゼフォンをゲットしてプレイしているから、
ラーゼフォンとのクロスはどうだろう?クロスは新ゲで、時期的には新炉心に交換してテストのときにロストした時の出来事で。
竜馬の姿があらゆることを変えていく姿がみたいです。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 23:39:24 ID:4XAw2GIO
>>6
確かにマンガ版ではそんな感じだったなぁ…
でも、だとしたらOVA版はどうなんだろうか?
新ゲとかチェンゲとか最後の方どう見ても超光速戦闘(?)だし
見たところ普通に操縦できてるしなぁ…
14名無しさん@お腹いっぱい:2009/03/11(水) 07:05:52 ID:v9ebOjLx
>>13
多分、ある領域まで突き抜ければGなどの制約から解放されるのでは?
もっともそこまで行くのが大変なのだが。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 19:05:27 ID:+SYHJvvO
ゲッター線に見込まれるには?
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 20:18:44 ID:y+nbXTCU
>>15
よほどの天才かよほどの馬鹿であること
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 20:43:51 ID:PiyVzLmq
宇宙空間でもGってうけるの?
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 00:59:15 ID:Xj17eq/5
>17
もちろん
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 01:22:58 ID:W4kG6QjA
正直あのレベルになってしまえば通常の物理法則が本当に通用するかどうかなんて分からんと思うよ
あくまで予想でしょ?だって亜光速に到達して実験したことなんてないんだから、しかも有人で

トップをねらえ!でも受けてなかったなそういえば
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 15:36:11 ID:I8xbZ4Tj
「やばいよこれは!?」がツボに入った
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 18:38:29 ID:Zqk/vS/3
あれって
ブレーキぶっ壊れた→加速し続けて光速へ→ウラシマ効果で未来へ
ってことだよな?ゲッター恐ろしい……
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 20:58:11 ID:Jak7GV3o
今さらだが>>1、スレタイに虚無戦記と魔獣戦線が入ってねえど。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 21:32:23 ID:+d1w7qFK
>>22
ロボゲー板のスレタイを参考にしました
ゲッター3の次はドラゴンかなって思って
「すばら4い事さ」みたいな形式も考えたんですけど、字数的に無理かなと
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 19:33:03 ID:iAYE2Zy0
虚無戦記は絡めるのが難しそうだ
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 00:46:16 ID:gK/7GYAJ
>>21
キング兄妹&シュワルツ 「ゲッターチームはイッちゃってるよ。あいつら未来に生きてんな」
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 01:18:21 ID:R/TiJEjb
ゲッターが最終的に戦う相手はラ=グースなのか時天空なのか…

もしゲッターが全宇宙を平定してしまったらどうなるんだろう?
ブライ大帝もゴールも取り込まれてゲッターの一部になっているみたいだから、今戦っている奴らもゲッターの中に居ることになるよな
(ゲッターが存在していた)全宇宙を一つのゲッターにして虚無戦記に参戦!!だったのかね
27もう石川賢にFF7リメイクしてもらおうよ。:2009/03/14(土) 11:30:22 ID:mf9uIhNk
「わはは! 生物は魔晄の力で宇宙を喰ってゆくまでに進化するのだ!!」
社長
「きさまらジェノバどもは進化を戦略兵器として使ったのかぁ〜〜!」
セフィロス
「ああ……そうか……俺達はこのためにここまで生きてきたのか……
クラウド
「わかる……全てがわかるぞ……ザックス……エアリス……」
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 17:59:22 ID:CD+D+f9v
人類はそもそも、古代種が宇宙からの災厄・ジェノバを滅ぼすべく作った「自己進化する兵器」!
ああ!だが人類の進化は古代種の手綱を放れ!星の枠組みすら超え!
星を食らう怪物・ジェノバをも凌駕する、宇宙を食らう怪物と化してしまったのだ!!
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/14(土) 18:07:49 ID:KRMJDwXV
進化スゲー
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 00:29:43 ID:fg7vS4jY
そうだよね、進化って凄いよね。ね、スティンガーくぅん
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 03:27:12 ID:SI55mdLB
そ、そうだよねコーウェン君
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 08:52:20 ID:ZeYj/2u6
アクセス規制はインベーダーの仕業か
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 15:53:21 ID:B4G8Ys6I
おのれインベーダー共め

暗黒劫洞をくらいやがれ〜〜〜っ!!
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 16:39:55 ID:C1jqs5Iq
         ハ,,ハ  
        ('(゚∀゚∩_   おいらを他の世界に送って!
      /ヽ   〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/
       | . 士 ..|/ ユウスケ キバーラ 鎌田 MG参謀 だんご大家族 ゲッター炉心 ドグラ
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 18:20:18 ID:DruGRE7N
>トップをねらえ!でも受けてなかったなそういえば
エクセリオンやエルトリウムを見れば判るが、慣性制御が完全に実用化してる世界なのよ
(特にエルトリウム内の描写では個人レベルで制御が可能なくらいになってる)
作中でも「イナーシャルキャンセラー最大」とか言ってただろ
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/15(日) 18:44:47 ID:fg7vS4jY
ZOEみたいに?あれぐりぐり空中を動けて爽快だったな
あの作品は火星木星に人が住めるようになってたよな
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 11:01:57 ID:PZfpRdtZ
そして火星には謎のゲッター岩が
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 20:52:36 ID:AjYNtB35
エンペラー1は真ドラゴンなのか火星の真ゲッター由来なのかどっちなんだろう
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:06:07 ID:PnSTOzhC
デザイン的にドラゴンっぽいけど、そうなると火星の真ゲッターはなんなの?っていう
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 21:11:21 ID:ko1o8tSr
溶けて混ざり合い、進化しました
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/16(月) 22:35:10 ID:II9Yb49N
>>37
メタトロン→ゲッター線の塊
と、言う事か。
42妄想ネタ:2009/03/16(月) 23:57:51 ID:3Dn8hjrZ
実は『ターミネーター』でスカイネットが自我に目覚め人類を攻撃したのも、
『マトリックス』でマシーンが人間に反抗して敵対したのもゲッター線の影響。

人類と機械どちらが勝とうが、勝者はより強大な存在に進化するため大いなる意思にとっては都合がよい。
だがマトリックスではネオが人類と機械の和合の可能性を示したため、それを潰すための計画が発動する。

ゲッター線はスカイネットに指示を出し、タイムマシンを応用した時空間干渉機械・スターボーダによって、
ゲッター炉心を動力炉とする巨大殺戮破壊マシン・T-G1、ゲッターロボを『マトリックス』の地球に送り込む。

現実世界においても仮想空間においても破壊の限りを尽くすゲッターロボに、人類とマシーンは大混乱へ陥る。

だがそこにジョン・コナーと過去のサラ・コナー、そして『T2』のT-850が乗ったゲッターロボも現れ………
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 10:06:07 ID:NpA13l0o
>>39
ゲッタ−ドラゴン→エンペラーイーグル
真ゲッター→エンペラージャガー
ゲッターロボアーク→エンペラーベアー

だと思ってた
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 14:12:47 ID:tNt8GkMu
「新しいゲッターはゲッターイーグルとかゲッタージャガーとかそんな名前」
こんな風に考えてた時期が俺にはありました
ドラゴンかぁ…みたいな
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/17(火) 23:11:46 ID:mBaPV1gW
>>42
見たいに適当にネタ投下して、書けそうな人がssにしていくってのもありだと思うんだが
いわゆるネタの提供
まあ、今までとあんまり変わらんけどな
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 00:10:58 ID:Xg09vA9b
もし良太郎に憑いたのがモモタロス達ではなく竜馬、隼人、弁慶だったら。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/18(水) 21:46:36 ID:IqeXLR5R
くっ…ドグラに制圧されている!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 09:17:14 ID:aGlsQBZG
仮面ドグライダーSAIZO
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 12:16:54 ID:MEqm+4fz
もし、カービィがゲッターエンペラーを吸い込んだら、カービィはどんなのになるんだろ?というか大きさが違いすぎるから、カービィ裂けちゃうか。
そんな事考えてたら、カービィは時天空の幼体または、輪廻転生した存在でメタナイト卿はそんなカービィを、監視したりしている存在。みたいなことを妄想しちゃったよ。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/19(木) 19:45:42 ID:fgaMFCUZ
実は「星々を喰う化物」はカービィの事だったんだよ!!
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 01:20:44 ID:DqeO/ob+
な、なんだってー!!!
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 04:25:07 ID:OLjjtVk4
>>50
むしろダークマター族のほうでは?
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 12:54:52 ID:+tCLelEe
ゲッターの最終目的が、全てを一つに戻すことだったなら……
ゲッターは進化の果てに、時天空と同じような存在になるかもしれない…
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 19:09:46 ID:d7DbKip6
宇宙を受け入れれば全てが理解出来るはずだ
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:21:37 ID:QtD8wUcd
ザンボット3ってかなりの鬱アニメだよな…友達が人間爆弾にされるとか…極道兵器じゃないんだから
そのうえいとこでずっと一緒に戦ってきた二人も自分を助けるための特攻するし…
挙句の果てに、「お前のしたきたことは全くの無駄」とか言われるし…

こういう作品を不死身のゲッターチームで悲劇を回避して欲しいものだ。スパロボっぽいけどさ…
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/20(金) 21:47:30 ID:D/2MPm0m
ゲッターってかなりの鬱作品だよな…いとこが魔王鬼にされるとか…早乙女ミユキじゃないんだから
そのうえずっと一緒に戦ってきた三号機パイロットはみんな特攻したり地下に潜ってったり取り込まれたりするし
挙句の果てに、「このまま人類が進化を続ければ宇宙は消滅する!」とか言われるし
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 02:10:00 ID:zFV6qX73
なにをどうしようが超未来には熱的エントロピーを迎えて宇宙は自動的に滅亡するので
それまでに現宇宙を脱出するほどに進化してしまいそうなゲッターは正しい存在
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 02:32:22 ID:EbjbTexb
なんで三号機のパイロットだけ先に取り込まれちゃうんだろう
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 03:09:03 ID:6JcEFVGI
ところで>>53ってどうなの?ありえるの?
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 10:39:23 ID:BXUQeFIz
>>59
どちらかというとゲッターは全てを一つに戻すというより、一つの形に支配しようとしてる気がする。
時天空を倒せるということはそれ以上の化け物ということになるから、
そいつを倒すためにまた無限に戦いが繰り広げられるかもしれない。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 11:54:50 ID:KCpoRmNf
そもそも、ゲッターが時天空を倒そうとしてるってのは確定情報なのか?
実はゲッターの進化の先が時天空やラグースかもしれない

ゲッターの話は虚無や魔獣に比べて恐竜帝国に感情移入できすぎるから
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 13:12:52 ID:BXUQeFIz
>>61
新説・魔獣戦線のラストでおそらくゲッター(らしきもの)対時天空兵器をにおわせるものがあった。
それとゲッター=ラ・グースは
ゲッターはどちらかというと物質よりでラ・グースは精神体的な存在だからあんまり考えれない。
まあ、進化の先が似たような存在になるのだろうけど。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 13:57:20 ID:YMsGwefB
時天空の核を破壊すれば全てOKな訳だが、探知能力に優れた作品って何があるかしら

最も、破片一つであのすごさだ、核は更に凄まじい物に違いない
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 19:17:31 ID:6JcEFVGI
>>63
おいおい、あの時天空だぜ?核なんかあるのか?
きっと全ての細胞が本体である同時に、分体でもあるとかいう設定が隠れてるんだろう
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 20:08:26 ID:YMsGwefB
>>64
「ビッグバンの爆発が収まるまでに時天空の核を見つけ攻撃せねば」的なセリフがあったじゃあないか

無限の時天空の中から核を見つける…文字通り気が遠くなるな
続き



「おいリクーム、あまり星を傷つけるなよ」

「すみません隊長〜なにせ半年も眠ってたもんで、体がうずうずしてまして……」

リクームが悪びれもせずおちゃらけて言う。

「しかし、こりゃあっという間に終わっちまいそうだぜ」

ジースと名乗った赤い肌の男は、そう言うと耳に付けている機械をいじくった。

「戦闘力50ちょっとが2つ、30ちょっとが4つ……お、あっちにも戦闘力50ぐらいの奴がいる」
「この程度じゃ、体ほぐす暇も無さそうだぜ……」

「あのおもちゃがどれだけやるかだなあ」

「ああ、ロボットなんて乗ってる奴、今時いねえぜ」

特戦隊の会話を聞いていた竜馬は、ついに我慢できなくなった。

「黙って聞いてりゃこの程度だのおもちゃだの好き勝手言いやがって!!」
「すげえ武器持ってるからって調子に乗りやがって、ぶっつぶしてやるぜ!」

そういうと竜馬はゲッタードラゴンを動かした。
前に踏み込みつつ、ビーム砲を放り捨てて両手を肩に伸ばす。

「ゲッター!ダブルトマホーク!!!」

ジャキン、と両肩から巨大な両刃の斧が出てくる。
そこから出てくるには明らかに無理な形状に、特戦隊の面々も些か驚いたようだ。

「わわ!竜馬さん、無茶しないで下さい!」

Gの乗員が抗議するが、構わずトマホークを掴み、両手で振り下ろす。

「くらえ!」

トマホークが地面に刺さる。
が、そこには誰もいない。

「竜馬さん、右です!」

「うおりゃあ!」

トマホークを地面から引き抜き、右手を振り下ろす。
しかし、またも回避される。

「この……っ!」

両手でトマホークを闇雲に振り下ろすが、ことごとく避けられてしまう。

「そらっ、こっちだ!」「鬼さんこちら〜〜!!」
「どうしたどうした!」「かすりもしねえぜ!」
「どこを見ているのだ!」

「この……っ!小さいのが……っ!ちょこまかと……っ!」
「なら、こいつでっどうだ!!」

左手のトマホークを地面と水平にし、地面スレスレを薙ぎ払った。
これなら簡単に避けられないはず、だったが……

「!? いない!?」

どこにもいない。前後左右、トマホークの上にも、下にも。

「こっちだよー」

いた。ゲッタードラゴンの、まさに『目』の前。
高さ30mの上空に、彼らは居た。

「う、嘘だろ……」
「飛んでる……!」
「あわわ」

「終りだ」

ギニューがゲッタードラゴンに向けて手を突き出す。
その手に光が宿っていき……

「トマホォォォクブゥゥゥゥメラン!」

ゴウ、と音を立ててトマホークが特戦隊めがけて飛んでくる。

「おおっと!」

ギニューは辛うじて避けたものの、体勢を崩し、その手は輝きを失ってしまう。

「俺達を忘れてもらっちゃ困るぜ!」

「べ、弁慶、すまん……」

「落ち着け、リョウ!冷静になれば捉えられない相手じゃないはずだ!」

そこに隼人からの通信が入る。

「みんな、どうやらあいつらは……生身らしいぞ」

「生身?ってことは、武器も何も持ってないってことか?」

「そんなわけあるか!現にあいつら、ビーム撃ってるし、飛んでるじゃねえか!」

「宇宙人の体がどうなってるか知らんが、映像を見ても左耳の機械以外そういったものは
なにも付いてないし、特に異常な熱源も無い。生身以外考えられん」

「そんな馬鹿な……」
「「「「「ハーーハッハッハッハッハ!!!!!」」」」」

突然響く特戦隊のバカ笑い。

「な、何がおかしい!」

「クククッだってよー、戦闘力のこともしらねーってよー」

「どんだけ田舎もんなんだよ!」

「しかも、『冷静になれば捉えられる』?冗談キツイぜまったく!」

「こんな辺境の星じゃ、仕方ないんじゃないか?」

「ま、あんなおもちゃに乗ってるぐらいだしな!!」

「「「「「ダーーハッハッハッハ!!!!!」」」」」

それを聞いた竜馬は怒り心頭。

「あのヤロー!!もう許せねえ!!!!」

「落ち着けリョウ!!悔しいのは分かるが、それではさっきの二の舞だぞ!!」

「ぐぬぬ……!!」

「みんな、一度戻ってくれないか」

「何フ抜けたこと言ってんだ隼人!ここで退けるか!!」

「俺もドラゴンに乗る!」
「信じられないが、あいつらの強さはとんでもない……」
「実戦経験の少ない今のチームでは、とても敵わないだろう」
「だが、俺、リョウ、弁慶がドラゴンに乗れば、真のゲッターの力が出せれば……」
「あんな奴らに、負けはしない!」

「……そうだな、ああ、その通りだ!!」

「おう、百鬼帝国を潰した力、見せてやろうぜ!!」

「そういうわけだ!ギニューだかギューニューだか知らねえが、首を洗って待って居やがれ!!」

「ふん、そっちこそ逃げるんじゃないぞ!!!」



ここまで。
読み返してみて気づいたけど、弁慶と隼人は「リョウ」と呼ぶことと、
スカウターの存在を忘れるという痛恨のミスが……orz
あと、どうしても竜馬が単細胞のバカになってしまう……
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/21(土) 23:41:46 ID:V22FUm3Z
時天空に核があるかなんてわからないけど
あるっていう一縷の望みに賭けてるって感じがするな。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 13:28:11 ID:v36DCuMu
三つの力が一つになれば…
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 15:05:40 ID:2F6EhQ/9
ドワ乙
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 15:49:09 ID:1qnkagGN
1st Priorityを聞いていたら、これってゲッターに合うかな?なんて思ってしまった。
なんて言うのかな・・・きれいなゲッター?って感じ?
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 16:41:56 ID:x76IJIIO

しかし真のゲッターの力が出たところで、ドラゴンでは勝てる気が・・・
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 21:07:22 ID:9S2gaofa
スケールや勢いが凄まじいせいかクロスだとよく組み込み先になりそうな(実際はどうか知らないが)
石川世界を敢えて別作品世界に組み込んでみる暴挙ネタを思いついた

・デモベ×石川作品
大いなる意思・ゲッター線:
 ナイアさんの一形態
石川世界:
 無限螺旋の中の宇宙
時天空:
 ナイアさんのうっかりで途中から手がつけられなくなるほどになった極限
対時天空存在:
 時天空のトンデモ具合に「こいつはやべえ」と焦ったナイアさんが急遽ビッグバン起こして進化を促した極限候補

てな感じで書こうとしてたんだけど、
自分の実力じゃ読者はおろか自分を納得させられるだけのものを書けるのか?と思い挫折
魔を断つ永遠の剣状態の全石川キャラにフルボッコにされるナイアさんは書いてみたかったんだけどなあ
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 21:29:07 ID:v36DCuMu
>>75
ゲッター艦隊は言うに及ばず、虎の軍団や爆烈率いる人類軍、羅王を始めとする仏の軍団が大暴れ
ついでに親父とマリアを取り込んだ慎一が現れたり、ヤマト・セイクンらも現れて宇宙を造ったどうのこうのでごちゃごちゃに
ついでに聖魔伝な奴らも乱入、神よ悪魔よと大暴れ
時空を越えてルシフェルな柳生十兵衛と黄金艦を引き連れた柳生十兵衛が現れたり、永遠の時の狭間の八犬士も活動開始とかなんかそんなん


なーに、何かあったら極道兵器が全部何とかしてくれる
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 21:36:59 ID:kwRKrJ4c
極道兵器が二巻と三巻しか見たことないから結末が分からん
そんなにやばいのか?極道兵器
よければ誰か教えて欲しい
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/22(日) 23:58:51 ID:A9d1FPIF
>大いなる意思・ゲッター線:
> ナイアさんの一形態
ナイアルラトホテップみたいなザコがそんな大層なもんであるかよ
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 00:02:27 ID:acaWeCHJ
いろいろと凄いのは確かだけど、そこまででもないような気がする。

ちなみに全三巻だから
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 01:01:34 ID:GYYUosAB
ダーレスとかデモベとか朝松健のニャルはアレだけど、本家御大辺りのニャルはかなり不気味な存在だぞ。
何が不気味って、何をやりたいのかがさっぱり理解できない(苦笑)。
設定がアレだから、色々深読みできすぎて怖いんだよな、アイツ。
全てが、人間には理解できないレベルで張り巡らされた巨大な謀略の一部であった……的に。


後、個人的な意見だが、デモベ世界と虚無戦記をクロスするなら、
逆に石川世界にデモベ世界を組み入れる方が楽だと思う。
アザトースをラ・グース的存在にして、デモベ世界の住人はアザトース世界の住人にしてしまえば良いだけだからね。

前の世界の神々が、時天空に吸収されない異質な世界構造を持つ神(兵器)のプロトタイプとして『アザトース』を、
その空間構造に乗員となる自分達が影響されない様にコントロールするための運営システム&管理者として『外なる神々』を作った。
(例えば、時間構造をコントロールする為のシステムがヨグで、空間構造に干渉するシステムがダオロス、異質な世界を的確に操るためのヒューマンインターフェースがニャル)
 本来は、この宇宙全体をアザトースに食わせて、その内部に自分達のシェルター空間を作成。
 その後、アザト−スで時天空に突入する事で、その内部から解析、対時天空兵器の開発を行う予定だったが、
制御に失敗、アザトースは周囲の空間を食らって自らの空間構造に書き換え、ラ・グース的な成長をはじめる。
この時は辛くも、内部にいたアザトース製作スタッフたち(ノーデンスたち旧神)の手により、
輝くトラペゾへドロンの中にアザトースの世界法則を封印、通常空間に復帰させる事に成功した。

危険且つ捨てるには惜しいアザトースはそのまま神々の手で保管されていたが、
敗色濃厚な戦況からビックバン、新宇宙構築の間の混乱で行方不明となってしまう……。

とかさ。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 01:21:26 ID:lBQAMuby
>>78
うん、なんていうかそういう意見をねじ伏せられて突っ走れるだろうかっていうのが断念した理由
個人的にはナイアさんならアリかもとは思ってるが
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 07:07:09 ID:FjV8F1Ko
極道兵器なら〜ってのは半ば冗談で、もう半分は本気で思ってる

なんか色々超越してるもんあの人
83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 08:39:32 ID:1/F5AZw7
極道兵器の連中なら旧神を目の前にしても
もっけの幸いと襲いかかるだろうしなあ……
SANチェックとか存在しない世界
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 21:45:42 ID:h7iSxjso
ゲッターをはじめ石川作品って異世界等をまたにかける話が多いからクロスには困らんなぁ
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/23(月) 22:29:21 ID:4/ZbxgnC
住みよい星を作ろう 火星

名所その@ 『ゲッター岩』

『ゲッター岩』は道しるべとして また恋人達の約束の場所として
そのドワオな外見とはうらはらに火星人に親しまれている
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 03:47:51 ID:p4rVbaan
ゲッターアークで、ゲッターは遠い未来で忘れ去られたって言ってたじゃん?
あれってなんでかね
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 08:41:33 ID:Y6YdU2JB
ゲッター関連の騒動がアーク以降に超長期に渡っておさまり
ゲッターエネルギーよりも安定して効率の良いエネルギーが開発され
人類はかつてない発展をおこなって外宇宙へ進出したんだろう
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 12:06:54 ID:rpgfCEZR
>>86
忘れ去られているのは地球圏じゃなかったけ?
まあ、数百年もたったら兵器の名前は忘れさられるだろうし。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 16:53:24 ID:cKAovvCi
少し質問していいかな? 
ここってゲッター同士のクロスはOKなのか?
どちらかというとIFものっぽい感じになりそうなんだけど。

>>86
カムイがバグで人類に反抗しない、本来の時間軸ではゲッターロボの仮想敵が長い間現れなかったんじゃないか?
それがアンドロメダと百鬼残党の時空超越のせいで改変されたんだろうけど。
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 17:46:29 ID:ziMWw33s
良いに決まってる、存分にやって下さい
91新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:12:06 ID:cKAovvCi
んじゃ、19:20から投下するよー
飛焔側の人物がちょっと扱い悪いけど、楽しんで貰えたら幸いです
92新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:20:21 ID:cKAovvCi
ゲッター多重螺旋(新ゲッター×飛焔)


超時代/超宇宙/超次元的――新たなる世界の始まりを告げる、おぞましき鋼の獣たち。
狂気と進化の交じり合う、宇宙の果てという終わりへ向けて走り続ける、<進化の意志>の尖兵。
すなわち――無量大数に及ぶ“ゲッターロボ”の群れ、群れ、群れ。
果て無き増殖を続ける戦闘機械どもが、無数の宇宙に広がっていく。
喰い合い、滅ぼし、同化していき、その宇宙に終わりをもたらす絶対的殲滅者こそ、ゲッターだった。
多元に跨る軍勢の数は膨れ上がり続け、何時しか『皇帝』は己が生まれた宇宙を超えて存在し続ける悪夢となり。
数多の宇宙が、“ゲッター”によって侵され/犯され/冒されていた。
破壊されていく宇宙に住む数千億の生命が、壊れていく/輝きを放つ/同化されていく。
また幾つかの銀河系が消し飛び、恒星が一瞬で破裂し、絶大なエネルギーを放ちながら、滅んでゆく。
嗚呼、嗚呼、嗚呼――これぞ、進化の叙事詩なり。我らは<進化の意志>の軍勢であり……


―――滅び行く現世を救う“救世主(メシア)”だ。


刹那、馬鹿げた量の進化因子を含んだ緑光――光の大戦斧が超光速で迫り、数百機のロボが破裂する。
機械の内臓をぶちまけて炸裂するゲッターの尖兵たちは、己の死すら理解せずに消えていった。
いまだ、拡大を続ける軍勢『ゲッター艦隊』の旗艦、太陽を飲み込む超ド級機動兵器たる『皇帝』―――“ゲッターエンペラー”が、それを捉える。
宇宙を喰い滅ぼす最強最悪のゲッターの乗り手は、底冷えするような瞳でそいつを見て笑う。

「来たな……遥か並行宇宙、次元の狭間より……時空(とき)を越えて!」

男の声は全宇宙に響き渡る声(ヴォイス)であり、エンペラーそのものである男こそ、超人類たる不死の存在だった。
なおも暴虐を続けるたった一体の“それ”は、別の時空で戦い続けたゲッターの成れの果て。
虚空より現れ、すべてを引き裂く斧を振るいて、艦隊を沈めていく巨人もまた“ゲッターロボ”なのだ。
真紅の装甲/緋色のマント/鋭角的パーツで構成された頭部=かつて開発されたどのゲッターにも似ていながら、何処か異なる異形。
男が感じるその存在の形質は、ひどく、ひどく――自分に似ていた。だから男は笑いながら、そいつに告げた。

―――さて、やり合おうじゃないか――“流竜馬”!!

『うるせぇぇぇ! これだけの宇宙を食い潰すだと? ふざけるなァァァ!!』

ゲッター線を通じて互いを認識し合う、同一存在たる二人の男=二人の流竜馬が、吼えた。
片やすべてのゲッターを統べるゲッターエンペラー、片やゲッターでありながらゲッターを否定する異形のゲッターロボ。
すなわち、相反する存在同士の対峙であり、宇宙を揺るがすほどのおぞましい闘争――太陽そのものの大きさである『皇帝』に対し、
反逆の巨人はあまりに小さく、せいぜい50メートルほどだ。にも関わらず、互いの力量は拮抗しており、無限の並行宇宙を舞台に争い続ける。
エンペラーが放出したエネルギー量=無限熱量は天地開闢に勝る絶望。周囲の宇宙空間を丸ごと崩壊させるそれを、ゲッターロボは時空転移で辛うじて避けた。
ゲッターのコクピット内において、竜馬は牙を剥いてエンペラーを睨む。

『糞が! ゲッタァァァ―――ビィィ―――ム!!』

ちっぽけな巨人が吐き出した緑色の光。その閃光は空間構成を不安定化させ、超重力の壁に守られたエンペラーに向けて突進、
進路上のあらゆる概念構成と同化することで、ありとあらゆる認識範囲から隔絶した一撃を叩き込んでいた。
93新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:21:39 ID:cKAovvCi
だがしかし、ありとあらゆる兵器を取り込む絶対防御――ゲッター線の持つ同化概念――は貪欲にそれを取り込み、エンペラーの巨体は揺るがぬ。
超克すべき存在と互いを認識した二機の超宇宙的加速によって、次元の壁は容易く撓み、歪み、螺子くれ、光や時間は意味を無くして消え去る暗黒の空間。
<進化の意志>に祝福されし巨人は、音もなく駆ける。

―――お前の攻撃は無意味だ。すべてのゲッターは俺に帰結するのだから。

『へっ、やってみなきゃわからねぇだろ!』

竜馬にとってこの時空を超えた戦いは、すでに己の天命と受け取るしかない状況であった。
帰るべき故郷もクレーターに変わった地獄の戦いの後、竜馬に残されたのは『戦う』か『逃げる』かの二つだけだった。
彼の生き方において重要だったのは、消して挫けないことであり――闘志を燃やし続けた先こそ、この永劫に続く争いの世界なのだ。
だから。

『お前なんざに負けられるかってんだ!』

―――愚かだな。並行世界の流竜馬! いや、俺自身よ!

『うるせえ! テメエが俺でも関係ない! 俺は、テメエらが気に入らないだけだからなァ!』

エンペラーの外殻装甲の極一部が変じた砲身=ゲッタービームの照射と、星を切り裂く大戦斧の衝突。
何度目になるかわからない激突の果て――時空湾曲を引き起こすほどの空間振動を以って、戦いの幕は閉じた。
次元の穴に吸い込まれていく、『反逆者のゲッター』。勝者も敗者も無く、ただ暗黒の虚空に、ゲッターエンペラーは存在していた。
争いの運命の中……虚空を仰ぎ見る。


■■■


遠くにそそり立つ、塔(タワー)のような巨大な植物の幹。それが、絶望を告げるように。
走れ、走れ、走れ。足を止めてはいけない。あいつらに捕まったら、身体から養分を抜かれて殺される。
いいや、殺されるなんて“人間らしい”死に方は出来ないだろう。植物の化け物に、肥料にされて取り込まれるのだ。
彼の友人や、母親のように。種を埋め込まれれば、この街を壊滅させた化け物の仲間入りだ。



“彼の父のように”。



自我も無くして、苗床になる人間を襲う食人植物の一部になる――まったく、ぞっとしない話だった。
だから彼の味方はもういない。みんな食われて消え去った。頼りになるのは自分と、自分が作った火炎放射器だけだ。
ああ、くそ、まったく――ろくでもないな、この状況は。だから、竜牙剣(りゅうが つるぎ)に出来るのは、せいぜい苦笑しながら火炎放射器を構えることだけだった。
十代半ばの少年である彼の肉体は頑強そのもので、眼光は異常なまでに鋭く、ぎらついた獣に似ていると言っていい。
94新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:22:33 ID:cKAovvCi
瓦礫の山が続く廃墟の街並み。そのあちこちから顔を覗かせるのは、数十メートルはある巨大な植物である。
ひまわりの花のような先端部には、悪趣味なことに無数の眼球が存在しており、周囲の動物を取り込もうとそのセンサーに似た目を光らせている。
そいつの動物的な眼球が剣を捉えた刹那、廃墟の壁をぶち破って五本ほどの触手が彼に迫る。ほとんど亜音速のスピード。
ざんばらの黒髪を揺らして、剣は笑った。
トリガーを引く。

「舐めんなぁ!」

ボウ、と炎が火炎放射器から噴出し、一瞬で触手を構成する筋繊維を燃やし尽くした。
ちりちりと焼け焦げていく触手の成れの果てを踏みつけると、剣はそのまま風のように走り去った。
こんな状況で貴重な燃料を使用したのは痛い。次に燃料が補給できそうな場所が見つかるのは、何時になるやら見当もつかない。
触手が襲ってくる気配も無かったので、とりあえず剣は廃墟の陰に隠れた。今夜の寝床を見つけるのも一苦労だ、こうなってしまっては。
さて、あの化け物の目に見つからない場所は無いかな――そう思いながら火炎放射を抱えて空を見上げると、ひどく不吉な色が見えた。
成層圏で燃えるナニカ――徐々にスピードを上げて落下していくもの。

「なんだ、ありゃ?」

そいつは、遠くのほうに落下していくように見えて


突如として落下角度を変えた。


具体的には竜牙剣の今いる街=D市に向けて、物理法則を超越したUFOじみた機動で飛んだのだ。
あまりにも桁違いの大きさである。50メートルはある巨大な人型なのだと剣の直感が告げたときには、亜光速に迫る勢いでそいつは着地した。
植物獣が根を張る地面と、圧倒的な衝撃波によって廃墟の街並みは一瞬で吹き飛び、爆音と砕け散った構造物の破片が宙を嵐のように舞う。
それは大地に深く根を張る怪物も例外ではなく、宙に放り出された後に“それ”が放つ高濃度のゲッター線によって消滅。
当然植物獣そのものが衝撃波で大きくダメージを受けており、悲鳴のような甲高い咆哮が響き渡った。


PIGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!


街の中央にタワーのように聳える植物獣の本体が、無数の根っ子と触手を引き千切られる痛みに絶叫した。
硬い殻に覆われていた天辺が大きく花開き、内部から人間の顔に似たグロテスクな物体が現れている。
爆風で派手に吹き飛ばされた少年が顔を上げると、街の風景は一変していた。廃墟の街並みは崩れ去っていて、巨人が着陸した跡には巨大なクレーターが穿たれており、
そのアリ地獄のような深いすり鉢状の空間には何もかもが飲み込まれている。街の残骸、ガラクタ、植物獣の一部……ひどく嫌な光景だ。


そして。


竜牙剣は驚いたように顔を歪めて、乾いた唇が吐き出すざらついた言葉を聞いた。
95新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:23:38 ID:cKAovvCi
「……ゲッター……ロボ?」


そうだ、こいつは歴史の授業で見たことがある。かつて人類に絶滅戦争を仕掛けた異種族、ハチュウ人類の国家=恐竜帝国。
その尖兵たちを薙ぎ払い、人類を勝利に導いた人造の巨人=ロボット兵器――“ゲッターロボ”。
授業の記録映像で見た如何なるゲッターにも似ていない、不気味なほど雄雄しく神々しい鋼鉄の人型。
重力制御なのだろうか、その巨体に似合わない俊敏な動作で立ち上がった赤の戦神は、次の瞬間、振り返って剣を“見た”。
巨体に積まれているであろう、ゲッター炉心からは緑色の光が溢れ出し、鋭い菱形のツインアイはただ何も言わずに剣を一瞥。
真っ赤なマントを羽織った異形の巨人は肩から大きな鉄球を射出、質量保存の法則をあっさりと打ち破って、鉄球から長大な柄と重厚な刃が飛び出す。
馬鹿でかい戦斧を形作る鉄球の威容――その大きさは40メートルをゆうに超えるほどである。

『ゲッタァ――トゥォマホォォォク!!』

トマホーク(投げ斧)と呼ぶにはあまりにも巨大な武器を、その真紅の巨人は軽々と振り回し、背後から伸びていた触手の束を引き裂く。
触手どもがドボドボと血飛沫を噴き、抉られ蹂躙された都市の成れの果てをその体液で染め上げる。

GYOGYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

この世のものとは思えない、耳障りな咆哮を響かせる食人植物の王は、ついに自ら触手を山のように射出して、四方八方からゲッターに襲い掛かる。
竜牙剣の父親だったモノ――異形の怪物へと変じたかつての人間が、グロテスクな頭部も露にゲッターロボを飲み込もうと口を開き

『温ぃいんだよ!』

一瞬で全天を覆い尽くしていた触手の群れはバラバラに砕け散り、ゲッタートマホークの切っ先が、植物獣の本体=巨大な人面を綺麗に寸断していた。
斜めに切断されてなお、無数の眼球を動かし触手を操って抵抗しようとする、植物獣本体――それを左足で踏みつけると、ゲッターは腹の装甲をスライドさせ、
凶悪なフェイスで睨みつけながら、トドメの一撃を放つべくエネルギーをチャージングし


植物獣が、僅かに呻いた。


TU……RUGI……!


「親父ぃぃぃぃぃぃぃ!!」


『ゲッタァ―――ビィィィィムッッ!!』


閃光が、跡形も無く――D市ごと――植物獣を消滅させた。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 19:24:25 ID:H4e/JpdP
>>89
真ゲッターを超えるゲッターを作れる人材がいなかったからかもしれない
97新ゲ×飛焔:2009/03/24(火) 19:25:15 ID:cKAovvCi
剣が呆然とゲッターロボを見上げていると、天に穿たれた巨大な虹色の穴に、ゲッターロボが吸い込まれていく。
まるで最初から、異形の巨人などいなかったと言わんばかりに。緋色のマントを揺らし、その巨躯が消える瞬間。
万華鏡のような無数の空間の割れ目より、幾度と無く/無限に連なる/虚無へと至る戦いが垣間見えた。
空間を支配する民がいた。
空間を支配する異形がいた。
すべてを取り込む魔獣がいた。
全次元を侵略する絶望的な脅威があった。


「ああああああああああああああああああ―――――!!!」


脳がオーバーヒートしてしまう、人知を超えた争いの時空。
故に少年は気を失い、意識を夢の彼方へ漂わせた。


■■■


竜牙剣が早乙女研究所に保護されるのは、それから数時間後のことだった。
彼がゲッターの乗り手となる前の、ささやかな物語は、これで終わりである。




あとがき
ゲッターロボ飛焔の主人公、竜牙 剣の目の前に現れたのが、もしも別世界のゲッター(異世界で戦い続ける新ゲ竜馬)だったら、というお話。
竜牙 剣の出番がほとんどなく、巻き込まれる側なのは、ちょっとした実験です。ゲッターでこういう話は私が書いたことが無いので。
短編ですが、以上でした。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 19:32:14 ID:H4e/JpdP
割り込んでスマンかった

素晴らしく乙です。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 19:36:07 ID:ziMWw33s
乙、良かったぜ

それにしても竜馬vs竜馬とは興味深い話だな、新の竜馬からするとゲッター線に取り込まれたサーガの竜馬は「弱い奴」と映るのだろうか
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:08:35 ID:RWHe8R2f
DASHのゲッターも平行世界か
あっちのがエンペラーとは戦いそうだな
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:35:01 ID:rpgfCEZR
GJ 貴重な飛焔SSですね。

>>99
新竜馬は頼光に「犠牲の上に成り立つ〜は嫌」とか言ってたからな
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:51:32 ID:OgPfNOZT
乙!飛焔好きなんでうれしいぜ
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 12:57:28 ID:VvFJjmcq
こんなにも悪役が似合う主人公機って斬新だな<ゲッターエンペラー
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 13:25:35 ID:ZIu51zqU
パイロットの竜馬はむしろ石川主人公の中じゃ狂気度は少ないほうなのにな
慎一とかヤクザとかに比べれば
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 20:11:54 ID:TVUTdK+/
セイントデビルのユンクなんて見た目ザコだもんな
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 04:10:13 ID:t7Q8VeGD
大決戦2出ないかなぁ……
ネオゲ、新ゲ、アーク、飛焔、ダッシュを新規参戦させて可能なら他石川作品も
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 12:41:41 ID:4x91K980
飛焔の新刊読んだが、見事に虚無ったな。
たとえ掲載紙がもう少し生きてても最後の化け物がちょっとだけ正体がわかる程度だったんだろうな。

ところで、飛焔の進化形体でカオシックルーンを思い出したのおれだけ?
108名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/26(木) 18:07:50 ID:Ub4i70DG
DASH、どこかの雑誌で拾ってくれないかな―
出来ればアワーズ
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 13:25:19 ID:bmu2fNX1
涼宮ハルヒが超憂鬱


ハルヒ「ただの人間には興味がありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい!」

竜馬「ククク、面白いじゃねえか。ゲッター乗りに な ら な い か」
慎一「ふんっ、獣人ならここにいるぜ」
弥勒「お前も空間を半支配できるようだな……」
将造「けったいな女じゃ! わしゃ改造人間だがどうだ」

ハルヒ(さすがの私もこいつらは引くわ…………('A` ))
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 13:33:31 ID:H+lshp6G
宇宙人、未来人、異世界人、超能力者って全部ゲッターの敵じゃん
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 15:03:31 ID:QUMbWk20
慎一はいい子だったんです、昔は
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 20:56:55 ID:imFPyTEp
テイルズ

ゲッター線満つるところに我はあり
虚無の門開くところに汝あり
出でよ 虚無の雷! ゲッタービーム!!
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 21:27:13 ID:+C7XX1Xq
>>112
呪文詠唱モノに感じられる
厨二病的イタさがあまり感じられない…!
普通にカッコイイと思えてしまうw
不思議だ…
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 21:44:05 ID:U8KSvNpu
SOS団が校舎を占拠
ハルヒの校舎として怖れられる

そして無理矢理ジャガー号に乗せられるみくる
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/27(金) 23:34:46 ID:m1NEb9p7
常にがんばれムサシのようなテンションで進みそうだなそれはw
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 00:51:46 ID:9+o9mIFk
むしろ、みくるはゲッターを見たらどう思うんだろ。
「ああ、この世界の神様(ゲッター)は目覚めてないのか」だとやばいし。
「げったー? ああ、大昔の兵器ね」だと、まだアンドロに攻め込まれてない時期だろうし。
そもそも作品が違うし、過去の改変の重さが違うし。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 00:55:27 ID:6wNiycsh
>>112
>>113
淡々と事実を語っているように感じるからだと思われる
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 08:47:38 ID:eVGf2RO4
ゲッターエンペラーを厨二病的に説明したい
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 10:54:51 ID:J2p2B4CS
破壊神の異名を持ち進化を自在に操る暴虐なる虚無戦艦
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 12:11:21 ID:9+o9mIFk
>>119
やっぱり、説明文になるな。厨二病ぽっさて
幻想殺し(イマジンブレイカー)
一方通行(アクセラレータ)
神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)
風紀委員(ジャッジメント)
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
とか無茶苦茶な読み方をすれば出るのか?
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 13:49:21 ID:1ncvN6oS
「破滅に抗う進化の意思(ゲッター)の依代(ゲッターロボ)」

でどうだろう。
あとは、
「世界を侵す邪心(ドグラ)」とか、
「宇宙を喰らう虚無なる神(ラ=グース)」とか。
いまいち捻りが足りないが。


「十三使徒」や「神の軍団」はとてもシンプルだが、文章によっては厨二っぽくなるな。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 14:28:08 ID:eVGf2RO4
あとラ=グースを説明するのも厨二っぽくなりそう
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/28(土) 16:59:22 ID:0Tgh86cN
>>121を見て改めてゲッター(というか石川作品主人公大半)は『破滅に抗う為の』破壊の化身なんだなと思った
ても破壊じゃスケールが小さすぎる気もする……やっぱ主人公組も破滅そのものなんだろうな
上手く言い表せられんのは勘弁してくれ
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 01:22:09 ID:sxtHy7dN
「宇宙侵す機械神(ゲッターエンペラー)」
「虚無にたゆたう者(ラ=グース)」
でいいじゃないか
あ、でも下は時天空っぽいな
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 01:59:00 ID:99XKuUwh
読み返して思ったんだけど、ゲッターって境界線みたいだなって思った
殺し、吸収同化することでより純粋な命にしてゲッターのその先へと促しているんではないだろうか
侵略、滅ぼすってのはどう見ても悪だけれど、そういった感情を抜いてもっと大きな、気の遠くなるほど大きな目で大局を見なくてはならないのかもしれない
126激突!! ゲッター対ガイアー 第九話:2009/03/29(日) 05:39:41 ID:Ka08qcGl
随分と間が空いてしまいましたが、久方ぶりに投下します
127激突!! ゲッター対ガイアー 第九話@:2009/03/29(日) 05:43:59 ID:Ka08qcGl
――拓馬達が日本を飛び出してから、丸一日。

岩倉は日本の巡洋艦の甲板にあって、黒煙を噴き上げる隆起島を、じりじりと睨み続けていた。

ゲッターがエジプトへ向けて飛び立った直後から、自衛隊は秋の島新島の調査へと乗り出していた。
マーズの目覚めた同地を探る事で、未知なる六神体に対抗する術を得る事が出来るかも知れないと言う
岩倉の提案を受ける形での派遣であった。

だが……

「やはり、調査は難航しているようですね」

「ウム……」

岩倉の問い掛けに、指令の男が苦い顔で応じる。
今回の派兵に、常ならぬ使命感を持って挑んでいる彼らだったが、
タイミングの悪い事に、ここにきて秋の島近辺の海底火山が、再び活動を活発にしていた。

度々鳴動する自然の脅威を前に、調査は難航し
島内の捜索はおろか、まともに島内に留まる事すら困難な状況となっていた。

「ともあれ、現状ではこのまま待機しておくしかありませんな
 火山の活動が沈静化するのを待って、第二陣を派遣するとしましょう」

「その、次回の捜索に、僕も加えてはもらえませんか?」

「えっ?」

司令が思わず聞き返す。
いずれ岩倉がその言葉を口にするであろう事は、彼にも予想が付いていたものの
現在の島の状態を考えれば、民間人である彼を上陸させる事はためらわれた。

「いや…… 危険すぎます。
 島内は、いまだに隆起が続いているし、
 火口付近は、素人がまともに近づける状態ではありません」

「ですが、こうしている間にも、エジプトでは戦端が開かれているかもしれないのです。
 早いところ、監視者達に対抗する術を見つけなければ、全てが手遅れになるかもしれません」

「…………」

「お願いします!
 マーズの第一発見者は僕です。
 彼の居た正確な位置を分かるのは、この僕しかいません」

岩倉の熱心な懇願に、指令がひとつため息をつく。
地球の、ひいては友人の運命を背負う岩倉の熱意を、元より止められる筈も無かった。

「……分かりました、でも、決して無茶だけはしないで下さいよ」

「ハイ!」



128激突!! ゲッター対ガイアー 第九話A:2009/03/29(日) 05:45:27 ID:Ka08qcGl
「成程、確かに随分と周囲の景色も違うな」

未だ地鳴りの止まぬ大地に降り立った岩倉が、ゆっくりと周囲を見渡す。
吹き上がる黒煙と凝り固まった溶岩が凹凸を成し、平時とは異なる緊張感を一同にもたらす。
後から降りた自衛隊の隊員が、おっかなびっくりに岩倉に語りかける。

「岩倉さんは、こんな危険な状態の島を取材していたのですか?」

「いや、そうじゃないよ
 この間は火山も活動を休止していたし、島だってもっと……」

そこまで言ったところで、はっ、と何事かに気付いた風の岩倉が、突然駆けだした。

「い、岩倉さん!? 危険ですよ!」

「そうだ、どうりで周りの風景が違うはずだ!
 島全体が隆起しているんだから、マーズと出会ったのは、もっと火口付近だったはずだ」

未だ島全体が断続的に鳴動する中、隊員達の止めるのも聞かずに、岩倉が頂上へと登っていく。
やがて、彼の眼前に、見覚えのある風景が広がってきた。

「やはりだ、間違いない
 マーズが居たのは、確かにこの辺りだった」

「岩倉さん、引き返して下さい! 辺りの様子が変です」

「何だって? ……うっ!?」

突如として一行を襲った強烈な地鳴りに、岩倉が驚きの声を漏らす。
直後、轟音とともに、赤々と灼けたマグマが、火口より勢い良く吹き出した。
恐慌をきたす一行の頭上目掛け、大小さまざまな岩石が降り注ぐ。

「だ、ダメだッ! 退避だ!」

「岩倉さん! 早く戻ってください」

「くっ、せっかく手がかりを得たって時に」

灼熱の火山弾を避けつつ、岩倉が火口から駆け降りようとする。
だが、繰り返す大揺れと不安定な足場に阻まれ、まともに動く事すらままならない。

意を決し、前方の大きな岩盤に跳び移った瞬間、ズンッ、という一際大きな縦揺れが岩倉を襲った。

「う、うわあぁぁ――!!」

「い、岩倉さん!?」

地震の衝撃で足もとの岩盤が大きく崩れ、バランスを失った岩倉が深い亀裂の底へと転落する。
咄嗟に駆け寄ろうとした隊員達の頭上に、岩石が容赦なく降り注ぐ。

「くそ、仕方ない
 火山の活動が沈静化するまで、ひとまず退避だ!」

隊長の言葉に、隊員達は後ろ髪を引かれる思いをこらえ撤退を始める。
この時点で、誰もが口にこそ出さなかったものの、岩倉の生存は絶望的なものと考えられた。



129激突!! ゲッター対ガイアー 第九話B:2009/03/29(日) 05:46:46 ID:Ka08qcGl
「……むぅ」

どれ程の間、気を失っていたのか。
頭をひとつ振って、岩倉がゆっくりと上体を起こした。

「ここは……?」

岩倉の眼前に広がっていたのは、天然の隆起島には似つかわしくない乳白色の内壁に
正方形に区画化されたタイルの床、
そして、コンピュータと思しき巨大な機械が立ち並ぶ、秘密基地のような一室。

「これは! 間違いない、ここだ
 ここにマーズがセットされていたんだ!」

ゆっくりと身を起こし、辺りを見回す。
程なく、大小の岩石が散らばる床と、長方形の溝が入った壁が目に映った。

「どうやら、ここから飛び込んできたようだな
 岩盤の奥にこんな空間が広がっていたなんて」

扉とおぼしきその外壁を、様々に押し引きしてみるが、壁はビクともしない。
そもそもが降り注ぐ岩石をシャットダウンするほどの隔壁である。
正しい開け方が分からなければ、人力ではどうしようもなかった。

「やれやれ、助かったは良いが、これでは閉じ込められたも同然だな」

「……なんだ、騒がしいと思ったら、もう目を覚ましていたのか」

「――!?」

後方からの慮外の問いかけに、岩倉が思わず振り返る。
咄嗟に言葉を返そうとした彼であったが、
相手の顔を見た途端、ただパクパクと口を動かすことしか出来なくなった。

「あっ、あ……」

「こんな危険な状態の島に取材か? 新聞記者の岩倉さん
 いや、こんな危険な状態だからこそ、か」

おそらくは、岩倉が気絶しているうちに抜き取ったのであろう名刺を、
片手でひらひらさせながら、ゆっくりと男が近付いてくる。
だが、今の岩倉には、男の言葉は耳に入らない、何故なら……、
130激突!! ゲッター対ガイアー 第九話C:2009/03/29(日) 05:47:53 ID:Ka08qcGl
「ト、ト、トカゲ……」

「…………」


トカゲ呼ばわりされた男は、既に辟易した風に大きくため息をつくと、
ぬぅ、と岩倉の眼前へと顔を寄せた。

「ひ、ひィ!」

「やれやれ、あるいは、この島の関係者かと思って介抱したものの
 なんだ、本当にただの職務熱心な記者だったか……」

「か、関係者……?」

「……チッ!」

緑顔の男は一つ舌打ちすると、興味を失った風にくるりと背を向けた。
過ぎ行く男の後姿を、岩倉はしばし、呆然と見送っていたが、
やがて、かつての拓馬達の言葉を思い出し、いそいそと男の後を追った。

(――で、俺達にはもう一人仲間がいたんだが、ここに来る途中ではぐれちまったのさ)

(岩倉さんも、もしそいつと会っても、迂闊にハ虫類呼ばわりしちゃいけねぇぜ
 アイツがキレたら、それこそ血祭りどころじゃすまないからよ)

部屋の奥には、人一人が横たわれるほどのカプセルがあった。

(マーズの眠っていた部屋だ……!)

岩倉が思わず息を呑む。
一方、件の男は岩倉を顧みもしない。
カプセルに腰を下ろし、機械じみたヘッドギアを被って、
移り変わる大型モニターの映像を、ただ黙々と追い続けていた。

(今の映像は……、タイタン!
 あのヘッドギアは、本来はマーズが使うはずだった、学習装置という事なのか?)

「……まだ、俺に用があるのか」

男のぶっきらぼうな物言いに、岩倉の思考が現実へと引き戻される。
岩倉はためらいつつも、やがて、意を決して口を開いた。

「……カムイ君、なのか?」

「何……!」

岩倉の問いかけに、男が始めて意外そうな驚きの声を上げて振り向いた。
数瞬の沈黙の後、赤みがかった瞳で、まじまじと岩倉を見つめながら、男が口を開いた。

「岩倉……、アンタ、もしかして拓馬たちを知っているのか?」

「やはり、君がカムイ君だったのか……」



131激突!! ゲッター対ガイアー 第九話D:2009/03/29(日) 05:49:12 ID:Ka08qcGl
秋の島新島にて、岩倉とカムイが邂逅を果たしていた頃、
拓馬達はエジプトの地で、惨劇の跡を目の当たりにしていた。

「……これを、六神体がやったってのか」

「一体一体が大陸一つを吹っ飛ばすほどの能力を持つロボット、だったな
 この間のダルマ野郎は吹雪、そして今度のは……」

拓馬達の眼下に広がるのは、無残に焼け落ち、あるいは、蕩けて崩れた生活の跡。
見通しの良くなった街並みを分断するかのように、幅200メートルにも及ぶ巨大な溝が、地平の果てまで永遠と続く。

「運河が……、蒸発してやがる」

「クソッ! 何だってんだ
 このままじゃあ、本当にエジプト全土が焼き尽くされちまうぜ!」

ガン、と、拓馬が手元の計器を叩く。
ゲッターアークの超音速巡航により、二時間足らずでエジプト上空へと到達した二人であったが、
土地勘の無さに加え、敵の凶悪なまでの破壊活動により、一切の情報を得ることが出来ず、
敵の足取りを掴めぬままに、丸一日が経過していた。

「落ち着け、拓馬
 このまま敵の破壊活動の跡を追っていけば、いずれは……」

その時、突如として響いてきたノイズが、獏の言葉を遮った。
即座にふたりは会話をやめ、無線の内容へと集中する。

コックピットに満ちる言葉は、日本語ではなかった、が、背後の爆音とけたたましい会話、
そして何より、その意味も分からぬ言葉より伝わる必死さが、彼らの置かれた状況を如実に語っていた。

「拓馬! どうやら向こうでドンパチやってるみたいだぜ!」

「分かっているさ、行くぜッ! アーク」

無線の発信源へ向け、アークが疾風となる。
やがて、上空から見下ろした広大な砂漠に、鉄隗が転々と姿を見せる。
現況へと近付くほどに、鉄隗は数を増し、赤々と灼けた生々しい姿へと変わっていく。

「戦車が、熔けてやがるのか……、近いぞ!」

「た、拓馬! アレを見ろ」

「!?」

開けた砂丘の先、二人の眼前に、巨大な砂嵐が近付いてくる。

「間違いねぇ! 無線の発信源はあの中心だ」

「出迎えの準備は万端ってか
 乗ってやるさ! ゲッタートマホークッ!」

両肩から飛び出した大斧の柄尻をドッキングさせ、頭上でブンブンと旋回させる。
機体に満ちたエネルギーにより、双刀諸刃の戦斧が変形を始め、
ジャキリと構え直した時には、長柄の斧槍へと変貌を遂げていた。

「行ッけええぇぇェェ―――ッ」

斧槍の無骨な刃で暴風を二つに切り裂きながら、アークが漆黒の竜巻の中心へと飛び込んだ。
132激突!! ゲッター対ガイアー 第九話E:2009/03/29(日) 05:50:04 ID:Ka08qcGl




「オオッ!」

拓馬が叫ぶ。
黒旋風の中枢にいたのは、まさに見紛う事なきスフィンクスそのものであった。

全長はゆうに70メートルはあろうかという、人頭四足のモンスター。
だが、その外見は拓馬の知る、岩石を積み上げただけの旧世代の遺物ではない。
滑らかな曲線を描く、堅牢そうな漆黒の金属で全身を包んだ、
まさしく【西方の守護者】を体現するかのような威容を誇る、鋼の魔獣であった。

『フッフッフ、来たな、ゲッターロボ』

スフィンクスの瞳が真紅に瞬き、内部より男の重低音が響く。
ヘン、と拓馬が鼻先をこする。

「ダルマ野郎に続いて文化遺産が相手とはな、趣味が悪いぜ六神体
 お次は大仏でも出て来るんじゃぁねぇだろうな?」

『フン、威勢だけは良いようだが、お前は次の事を考える必要は無い
 どうせ貴様らは、この地で果てるのだからな!
 ……時にマーズは、ガイアーはどうした?』

「お前らごときじゃあ役者不足だとよ!
 それこそお前が心配する事じゃあねぇさ!」

拓馬の威勢の良い啖呵を、サングラスの監視者はスフィンクスの中で聞いていたが、
一瞬の沈黙の後、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

『……そうか、どうやらウラヌスのじいさまは、十分な仕事をしてくれたようだな』

「何だと!?」

『フフ、このスフィンクスは、火力こそ六神体随一だが、巡航能力に少々難があってな
 はじめから北アフリカでひと暴れして、貴様達をおびき寄せる腹積もりだったというワケだ』

「…………」

『貴様らをうまい具合に分断させることが出来ようとは、まさにもっけの幸い
 今頃は他の四つの神体が、日本を目指して動き出している事だろうよ』

「フン、ベラベラうるせえぞ、人面犬が
 戦力分断が目的だって言うんならよォ……」

言いながら、拓馬が迷いもせずに手元のレバーを倒す。

「テメェを瞬殺して、日本にトンボ返りするまでだッ!」

133激突!! ゲッター対ガイアー 第九話F:2009/03/29(日) 05:51:22 ID:Ka08qcGl
直後、アークの頭部から一条の閃光がドシュゥと飛び出し、戦いのゴングを鳴らす。
近距離から不意打ちで放たれたゲッタービーム、対手に避ける余裕は無いように見えた。
……が、

「何ッ!」

炸裂直前で、漆黒のボディが蜃気楼の如く掻き消え、目標を失った光が空しく彼方へと消えた。

「消えた、だと…… ぐっ!?」

「拓馬! 後ろだッ!?」

「くそっ!」

予期せぬ後方からの体当たりに弾かれ、アークがかろうじて体勢を立て直す。
振り向いたその先には、確かに先刻まで前方にいた筈の、スフィンクスの姿があった。

『危ない危ない、いきなりの不意打ちとは、えげつない事をしてくれる』

後方から現れたスフィンクスが言う。

『なるほど、ラーの奴が警戒するワケだな』

右方向から現れた二体目のスフィンクスが言う。

『だが、その程度の不意打ちで、六神体を欺けはせんよ』

右方向から現れた三体目のスフィンクスが言う。

『さてゲッターよ、貴様にこのスフィンクスのエニグマが解けるかな!』

さらに後方、先ほど消えたはずのスフィンクスが現れると、
それを契機に、四体のスフィンクスの体が輝きを放ち始めた。
目も開けていられないような輝きの中、アークを包む周囲の熱が急上昇していく。

「くっ、こ、これが、街を焼き払った力の正体か!」

「や、やべぇぞ拓馬、このままじゃ……」

急激な放熱の効果は、外装よりも先に内部を襲った。
コックピット内部が熱波に包まれ、直ちに蒸し風呂状態と化し、尚も温度上昇は止まらない。

『このスフィンクスの放つ高熱は六千度、実に太陽の表面温度に等しい!
 さあ、このまま地獄の業火に灼き尽くされるがいいッ! ゲッターよッ!!』



134激突!! ゲッター対ガイアー 第九話G:2009/03/29(日) 05:52:53 ID:Ka08qcGl
――同時刻、東京。

朝焼けの彼方より飛来した、強大な乱入者の姿がひとつ、郊外の病院の静寂を破る。
その招かれざる客のため、先日の事件から、現場に詰め掛けていた自衛隊員たちも、慌しく動き出した。

周囲を軍用ヘリに取り囲まれながらも、その機体の動きは一切の淀みを見せない。
どのような構造をしているのか、後光を背に受け、直立不動、祈るような姿勢で飛び続けるその姿は、
見る者に、ある種の神々しさすら感じさせた。

「パパ、あのロボットは、一体……」

「うむ……、まさか、あれがマーズ君の言う、六神体なのか?」

窓の先に映る乱入者の姿を、不安げに春美が見つめる。
自衛隊の護衛があるとはいえ、六神体の前では、現在のマーズは無防備に等しい。
今、病院が攻撃を受けたなら、地球は一巻の終わりであった。

「大丈夫、あれは、僕達の敵ではありません」

「―― マーズ!?」

思わず春美が驚きの声を上げる。
いつの間にか室内には、先日重症を負って昏倒していたはずの、マーズの姿があった。
ゆっくりと、ふらつく足取りで、マーズが窓際へと近付く。
未だ体力が回復していないのは、傍目にも明白であった。

「マーズ君、今はまだ安静にしていなさい」

「そうよ、マーズ、無茶はしないで」

「いえ、そうも言っていられませんから……
 ようし、こっちだ、ガイアー!」

主の指令を感じ取り、乱入者・ガイアーが、ゆっくりと病室に近付いてくる。
三人の眼前に、貝や藤壺に覆われた不気味な外装が迫る。
135激突!! ゲッター対ガイアー 第九話H:2009/03/29(日) 05:54:49 ID:Ka08qcGl
「一体、どうしようって言うの、マーズ?
 ……あなた、まさかエジプトへ!?」

「だ、駄目だ!? 君が死ねば、地球は消滅するのだろう?
 ムチャはよしなさい! マーズ!」

思わず取り乱す二人に、マーズは静かに首を振る。

「神体は、いまだ五体も残っています。
 もし今ゲッターを、拓馬達を失えば、僕らの勝機は失われるでしょう。
 それに、他の神体が僕の命を狙ってくる以上、いつまでもここに留まるわけにも行きません」

「でも、だからってそんな体で……!」

「それに……」

窓から身を乗り出しながらマーズが静かに呟く。

「……それに、僕にもケジメがあります。
 本来、この世界とは無縁だった拓馬達ばかりに
 この戦いを背負わせるわけにはいきませんよ」

「え……?」

思わず春美が聞き返した一瞬をつき、マーズがひらりと窓から飛び出し、
差し出されたガイアーの掌の上へと着地した。

「マーズ! 聞いていたのね、拓馬君の言葉を!」

マーズは答えない、ただ一度振り返り、穏やかな笑顔を少女へと向けた。

「マーズ……」

主人を懐に抱えた神体は、再び緩やかに上空へと舞い上がり、空の彼方へと消えていった……。



136激突!! ゲッター対ガイアー:2009/03/29(日) 06:00:23 ID:Ka08qcGl
以上、投下終了です。
仕事が忙しくて書く暇が無かった、と言うと言い訳も立つのですが
実際には、仕事が忙しい合間を縫ってアマガミをやっていたら
投下が大幅に遅れてしまいました。
ゲッター線濃度15倍の部屋で鍛えなおしてきます。
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 10:39:09 ID:roR7Z0Vz
これは…乙トサイキック!

マーズ読みたくなって買いに行ったら一巻だけ置いてないんだもんなあ
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 12:12:34 ID:aFLmxJ0S
GJ
そういえば、キミキスを石川風にした漫画があったな。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 18:24:08 ID:1fvBAUCi
ダーク・乙砲発射!
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 19:12:42 ID:RA2oazbo
>>138
そんなゴムまりが胸についている男ばかりのギャルゲーは嫌すぎるwww

いや、全員がテレサとか真理阿とかドールとかゴールド・ラン(ただし全て連載当時の絵柄)だったらともかく……ねぇ。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 19:58:03 ID:3jJR114T
ドワ乙

綾波にゲッター線をあてるとモグ波に! ………なるわけないか。
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 00:57:26 ID:nxZGZOiA
どんな作品でも日本が出てきて戦うやつなら無理矢理に虚無戦記とクロスできそうだよな
ギアスとかだとCの世界が馬頭竜のシステムの一部でスザクとか神楽耶あたりが阿邪羅王の血を受け継いでて〜
みたいな感じで、ついでに極道が日本奪還を考えていたり、邪鬼王も眠っていたり、魔獣も租界をうろついてたり
そんな奴が見たい!!
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 01:00:54 ID:dAxpK7tE
おまいさんはギアスに恨みでもあるのか?w
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 01:07:14 ID:nxZGZOiA
>>143
いや、ギアスは好きだよ
自分で考えてみたんだけどさ、どうやっても最後はドワオな終わり方になっちゃうんだよね
あと、フリーダバグも絡めたい
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 01:16:22 ID:dAxpK7tE
大体早乙女研究所だけでもヤバイのにその他もろもろの石川人達がいるんだから、そもそもの植民地化は起きないだろww
途中で出張ってきてもゲッター線の暴走による昇華エンドとか、人類全滅とか現状より悲惨になること請け合いですよ
兎にも角にも今以上に戦火は拡大し、死傷者は増え阿鼻叫喚の世界になることだろう
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 01:57:26 ID:nxZGZOiA
ゲッターは暴走直後で、極道は戦ったけどさすがにナイトメア相手だと無理で、邪鬼王と魔獣は眠っている
その隙を突いてとか考えてた
ついでに中国大陸で絞龍がバグの起動させようとしててみたいな感じでね
で、ゲッターはネオゲッターが作られ、極道は極道兵器となり極道連合とともに反撃開始
邪鬼王と魔獣も目覚めるが、皇帝が阿邪羅王の血を研究開発しドグラを開放、ついでに魔界転生もしちゃって
最後は神の尖兵やらラ・グース細胞やら時天空の細胞やらが出てきてドワオ
こんなの絶対に書けないので諦めた
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 01:59:12 ID:Ql0bd5a7
極道兵器なら、将造が傭兵で海外で戦ってるうちに日本占領され、ブリ相手に喧嘩を挑むために潜伏。
時期が来たと暴れ始め、それをカマキリが利用しようとして破天荒な将造のせいでハチャメチャなことに
そして、なぜ日本にサクラダイト? が多いのは馬頭竜の自己改造システムのせいであり。
馬頭竜の存在を知った将造が、無人島でラ・グースを呼んで世界を壊そうとする皇帝と戦うため
さすがに馬頭竜を動かすわけにいかずサスケが乗っていたメカで戦いを挑み
皇帝とマリアンヌをブラックホールで島ごと吹き飛ばし
新しい皇帝になったカマキリとその兄を天空要塞でまとめて爆殺して、
人口が数億人まで激減し荒廃した地球には敵がいないと
理解した将造はナビゲーターとして覚醒した扇を脅し
全人類を詰め込んだ馬頭竜を飛ばして、新たな天地(戦場)を目指す
……そして続く エンド
というほかの作品でもできそうな展開しか思いつかない。
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 18:30:37 ID:f0bFXl5C
なんというカオス
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 23:40:11 ID:ViziqPfi
ゲッターチームって涼しい顔して爬虫人類や鬼のケツを掘りそう。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 00:04:08 ID:czunpvRQ
誰も掘らなさそう。
竜馬はどの作品も、度が行き過ぎた熱血漢だけど、比較的常識あるし、のんけ。
隼人は後に婚約者ができる当たりのんけだろうし、そんなことより解剖や尋問(拷問)
ムサシはそんなことよりゲッターだろうし。
弁慶は子供好きらしいし。
ゴウはどう見てものんけ
ガイはメカ命
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 01:13:33 ID:tC0s50G+
掘るっていってもケツに拳銃(敷島製)でズドンって感じだろうな
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 03:39:59 ID:At0IG1JV
くそみそでそんなのあったな
ケツにズドン
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 14:11:12 ID:Mx4NGuEZ
ゲッターはダイナミック系ではかなり腐人気があるほうなんだぞ
そりゃあグレンダイザーには負けるが
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 15:36:08 ID:T3zl5w2K
鉄也スレではキラを輪姦していたような………>ゲッターチーム


そんなゲッタアッーチームはいやだアッー!!
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 15:37:54 ID:9WFaoPny
お前らいっぺんゲッターに取り込まれて反省して来い
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 17:51:55 ID:tC0s50G+
ゲッター線攻めってことですね
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 19:09:20 ID:7ORD9fAr
ゲッター線×イデの陵辱物
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/31(火) 21:42:00 ID:9WFaoPny
みんなラ=グースの狂気にあてられて発狂してしまったようだな
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 01:43:26 ID:aUWHzaCN
こんなのを描いちまったじゃねえか。

う〜〜〜〜目だ! 耳だ! 鼻だ!
今、裏切り者を粛清している俺は
隼人の校舎を陣取る、ボインちゃん好きの高校生
強いて違うところをあげるとすればテロリストということかな――――
名前は神 隼人
そんなわけでマッドに目をつけられスカウトがやって来たのだ
ふと見ると
ふっと見るとに化け物に部下が惨殺されていた
うっ!いいトカゲ人間…
ハッ
何とか闘って、竜馬の協力もあり撃退た
俺の見ている目の前で でかい化け物が後者を壊し始めていた…
カリ
やら(共闘)ないか?…
そういえば最近妙な行方不明事件が多発していて
早乙女研究所はそのころから力を持ったことで有名だった
漏らすぐらいにビビってたに俺は変なヘルメットをつけられ
ホイホイとゲットマシンに乗っちゃたのだ
彼らーー
ちょっとキチ○イっぽい
早乙女研の所長とパイロットで
流竜馬、と名乗った。
トカゲとも戦い慣れているらしく
ゲットマシンを飛び出したなち、合体させて蹴散らしてしまった
よかったのかホイホイゲッターにかかわっちまって
俺らは女子供だって容赦なく食っちまう化け物と戦うんだぜ

160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 01:45:34 ID:aUWHzaCN
こんなこと初めてだけどいい…。
俺、こんな戦場を求めていたから……。
うれしいこと言ってくれるじゃないの。
それじゃあ恐竜帝国を倒すのにとことん戦わせてやるからな。
言葉どおり、凄まじい戦いだった。
ムサシはというとゲッターに乗れる快感に身を震わせて喜んでいた。
しかし、その時予期せぬ出来事が…。
うっ、竜馬…!
りょまが記憶喪失になった…
ん、もう、恐竜帝国が攻めてきた!?
ム、ムサシ…
一人で乗りやがった、むりなのにか?
そうだ、いいこと思いついた。
「兄弟。炉心を抉り出せ。」
えーっ!?道ずれですかぁ?
男は度胸。何でも試してみるものさ。
きっと、あいつらが遺志を継いでくれるさ。
ほら、遠慮しないで来ていいぜ。
ムサシはそう言うとゲッター線を撒き散らしながら、メカザウルスはゲッターに向かって駆け出していった。
自分の命を犠牲にするなんて、なんて勇敢なんだろう。
ムサシの残してくれた意志と新ゲッターを見ているうちに、きっと恐竜帝国を倒せる希望が…
それじゃ…ゴール行くぞ!
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 01:46:40 ID:aUWHzaCN

や、やった、ゴールを追い詰めたぞ。
ああ…次は百鬼帝国だ

ううっ!でも強い…!
鬼はいままで戦ってきたどんな恐竜帝国よりも強い。
さらに古代からの敵
そして共闘

いいぞ…百鬼の野郎、うろたえてやがる…!
しっかり、ペダルを踏んで…
シャイン・スパーーーーークぅッッ!!」
くうっ!やったぞ…!
この戦いでおれは、テロでは味わえない絶頂感を俺にもたらした。
あまりに激しい戦いの数ヶ月後、真ゲッターの完成と同時に宇宙からの刺客との戦いで早乙女研はあっけなく果ててしまった。

十数年後

こここで死ぬくらいなら今死なせてやった方が親切ってやつだ。
どうした、ランドウの自爆ロボ!?
あまりに突然なことでゴウたちがアラスカに…
だろうな、あいつらも初めてだよ。
ところで、このサポートメカ見てくれ、こいつをどう思う?
すごく…クジラです…
アラスカを攻略したのは良いけど、このままじゃ勝てないんだよな
今度は真ゲッターだろ?
いいぞ…まだいきてやがる。
で、出る…
なにぃ? また、俺を置いいくのかってのか? 一人ぼっちにする気か!?
ち、…ちがう、ゲッターとは……
しょうがねえなあ、いいよいいよ、竜馬の息子をスカウトするから、行っちまえよ
取り残されて、遺志を継ぐのもいいかもしれないからな

と、こんなわけで俺の青春は、血みどろの戦いという、ドワオ結果に終わったのでした…

なんかすまん、
一応「くそみそ」とのクロス
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 02:48:52 ID:hu23L+7z
不覚にも
>取り残されて、遺志を継ぐのもいいかもしれないからな
の前後でジンときちゃったじゃないか

>>152がくそみそなんて書くから……
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 15:22:11 ID:TVQrwZg8
おまえら全員ゲッター線量15倍の部屋行き
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 16:01:26 ID:zfmTOKVZ
そういえば前に「女の子が線に犯されてる画像下さい><」ってスレ見たな
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 18:53:48 ID:aUWHzaCN
いっそのことゲッターを女の子にしよう。

容姿
最初の漫画版での初登場シーンは研究所の都合で全身が描かれなく三頭身しかなかったが、
後の書き下ろしで全身スケスケの姿が描かれ、これはゲームでの初登場シーンにも使われた。
どんどん体が巨大化し、アークでは恒星が豆粒ぐらいに見えるほどに進化。
だけど、まだまだ育ち盛り。

擬人化すると最初は子供かなと思っていたら、あっという間にあっち、こっち大きくなって、すぐに衣類のサイズが合わなくなるタイプ

性格
ちゃんと扱っていれば、力(エネルギー)になってくれるが、体(ロボ)はそう誰でも許すものではない。
認めた相手(竜馬)にはデレ(とことん尽くす)、
別れても、十数年拒絶されても、女を作られても、子供を作られても尽くした結果、和解でき、縁りを戻し一緒に道を歩むことができた。
逆に邪魔な相手(トカゲや鬼)にはツン(厳しい)かと思いきや
体をメタメタに滅ぼしても魂はきちんと保護する面も、しかも、彼らから協力することも。
さらに、竜馬の息子(別れていたころのカレと別の女との子)を探すのを
最前線で忙しい上、大勢いる部下を使わず直接迎えに行くのに協力するあたり、器は広いのかもしれない。
部下からはカルト宗教のように祭り上げられているが、ちゃんとした理解者(ゴウやタイール)はいる。
さすがにストーカー(隼人)に対しては9割がたツン(おいてけぼりにしまくる)。

擬人化すると、大勢の人から好かれるが行動のせいで、恨まれたり、変な信者が沸くアイドル、
ヤンデレ気味で、ストーカー気質があるがストーカー(隼人)は嫌。
ドSに見られているが、そうでもないのかもしれない。

家庭
家は常に広がり続けている。が地上げ(時天空)に狙われている。
親は宇宙神
魔獣が起こす最近まで眠っていた、ねぼすけ。
兄弟に暴れん坊で積み木遊びが大好きな幼稚園児、ラ・グース君がいる。

こんな感じで、だいたいあってるよな?
……くそみそといい、いい加減に自重しよう
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 20:09:56 ID:mmV4A27W
傲慢かもしれんが、凄惨な展開・結末の作品にゲッター送り込んで助けたい。

ゲッターも凄惨といえば凄惨だが。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 20:17:42 ID:HF+H/gEk
さぁ、マブラヴクロスの人を待つんだ
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/01(水) 20:37:37 ID:1RCm5xcN
一応ハッピーエンドだがその前に終盤辺りで大カタストロフを迎えるマクロスFとか
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 00:14:58 ID:QwFzO0Ve
一応トップをねらえも入るのかな
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 00:31:23 ID:ozbRl1Wt
ちょうど、マブラヴの世界にゲッターが来る展開のSSが理想郷にあった。
コミカルな多重クロスもので、オリ主人公ものであり、その中の短編的な話。
内容はマブラヴの世界を救うため、主人公が戦艦を持ち出してきたという展開だ。

以前あった、マブラヴとのクロスは竜馬たちが戦死する話であっただけに胸がスカッとした。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 00:41:03 ID:5eKmOJ4U
見たい。タイトルは?
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 00:43:58 ID:ozbRl1Wt
チラシ裏にある、「朝起きたら〜」ってやつ。
十時に書かれた奴だから、すぐ見つかると思う。
ただ、チラシ裏。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 00:53:05 ID:5eKmOJ4U
見つかった。感謝
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 01:03:46 ID:5eKmOJ4U
読んでてふと思ったけど、極道兵器ならマブラヴ世界の圧倒的物量でも平気で蹂躙しそう
「誰に断ってわしの日本を好き勝手荒らしとんのじゃぁ〜!!」   ドワオ
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 02:15:52 ID:umoOUD6i
やあ。やっとゲッターオルタネイティブの続きを書いたよ。
かなり時間がたち過ぎて悪いと思ってる。こんな僕でもこのスレは許してくれるだろうか
よかったら投下しようと思ってるんだが、いいかな?
正直投下していいものか悩んでるんだ
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 02:22:04 ID:khejngIm
>>175
もちろんです
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 02:33:30 ID:umoOUD6i
>>176
ありがとう。それじゃあ投下させてもらうよ。
楽しんでくれれば幸いだ。
178ゲッターオルタネイティブ:2009/04/02(木) 02:34:18 ID:umoOUD6i
「ミチル!まだ凄乃皇の遠隔操作はできねえのかよ!?こいつら、斬っても再生しやがってる!」
凄乃皇に近づくBETAを次々と斬り払っていく赤い巨人、ゲッター1。
だが、やられているBETAの様子が先ほどとはかなり異なっていた。
今までの奴とは違い、今ゲッターが戦っている奴らはかなり人型に近かった。
2本の腕に、2本の脚。
人間との明確な違いはその大きさ、口元に生える凶悪な牙、鋭利な爪。黒い体表皮。
そして無数の目玉・・・。
頭にあたる部分をやられれば通常のBETAと同じく即死するが、こいつらは腕一本程度なら再生が可能だった。
また、スライム状になり、他の個体と合体し、より巨大な個体となることまでも出来るのだった。
「まだだ!ML機関とゲッター炉を無理やりリンクさせてるもんだから、少し手間取ってる」
「早くしろよミチル!
それにしてもこいつ等、ゲッター線で進化したなんてこたぁねぇよな!?」
手当たりしだい、斧で新種のBETAを斬り殺しながら竜馬が叫ぶ。
「わからん!だが可能性はある!!ここ最近のゲッター線照射量の増加と無関係とは思えん!」
「だがよ隼人!生き物がそんなに早く進化するもんなのか?」
「弁慶、こいつらBETAは宇宙から来た未知の生物だ。オレたちの常識が通用するとは思えん!」
「け!じゃあ目の前にいるこいつらはさしずめベータの進化したインベーダーってトコだな!」
ゲッターの拳がインベーダーの頭部を砕く。
今、凄乃皇は内部で伊隅が自爆装置の遠隔操作の不調を調査し、外ではゲッターが単機で凄乃皇を守っている。
武は00ユニット―鑑純夏―を回収し、他の者たちとともに母艦へ撤退していた。
インベーダー達が襲来したのは武たちが撤退してすぐだった。
竜馬たちはBETAのことは詳しくないので、こいつらのような種類もいるのだと認識したが、通信で報告すると新種だと判明したのだった。
インベーダーはBETAよりも強く、こいつらのせいで各隊の進軍が思うようにいかなくなってきてもいた。
だが、この佐渡島ハイヴでも遭遇率は低く、この周囲にいたインベーダーはゲッター、そして凄乃皇に集中していた。
「まるでこいつら、凄乃皇とゲッターを狙ってるようだな!」
竜馬があまりのインベーダーの執拗さに愚痴る。
179ゲッターオルタネイティブ:2009/04/02(木) 02:34:59 ID:umoOUD6i
「もしかしたらその通りかもしれん。他の隊からの奴らのスキャン情報によると、奴らから微量のゲッター線反応があったそうだ」
「じゃあまさか!?」
「神の言うことが本当なら、奴らはゲッター線を摂取している可能性があるか・・・」
弁慶と伊隅が驚きをしめす。
「ただでさえ、ゲッター炉のように強大なエネルギー源に利用できるゲッター線だ。
生物に与える影響も計り知れぬということか・・・」
凄乃皇の調整をしながらも、伊隅は仮定を述べる。
「かもしれんな。だが今はそんなことを言ってる暇はなさそうだ!」
ゲッター2にチェンジし、即座にインベーダーたちに隼人は風穴をあけていく。
ドリルの回転する甲高い音と、インベーダーどもの断末魔の叫びが気味の悪いハーモニーを奏でる。
と、ゲッター2の脚を触手がからみつく。
「何!?しまった!」
絡みついた触手は岩に擬態していたインベーダーのものだった。インベーダーは絡みついた触手を力まかせにふりまわす。
「ぐおおおお!?」
「があああ!?」
岩に何度も叩きつけられ、竜馬たちはたまらず声をあげる。
「流!神!武蔵坊!大丈夫か!?」
芳しくない状況に伊隅は不安を覚える。先ほどまで圧倒的有利だったゲッターでさえ、手こずる敵の出現に。
BETAの新種の噂は聞いていたが、まさかここまで強力なものだとは想像だにしていなかった。
と、触手インベーダーに弾丸が撃ち込まれ、爆散した。
「な、何が起こったんだ?」
ピンチから脱したが、先ほどの手助けが何処からされたのか隼人は確認する。
見ると、丘の上に戦術機が立っていた。
そしてその戦術機からゲッターに通信が入る。
「あっぶないトコロだったねー。大丈夫だった?」
「な!柏木ぃ!?てめえなんで戻ってきやがった!」
「ちょっと推進ユニットを損傷しちゃってね。
どうもこのままじゃ帰還はムリそうだったから流クンたちのゲッターにでも乗せてもらおっかなーって」
「ふ、何にしても助かったぞ柏木。正直危ないところだった」
半分地面に埋もれた機体を立て直す。窮地を脱したとはいえ依然敵の数は多い。
180ゲッターオルタネイティブ:2009/04/02(木) 02:35:48 ID:umoOUD6i
「まったく柏木が来てくれなきゃヤラレちまってたぜ。まったく情けない」
「あはは〜。グッドタイミングだったわけね」
ピンチが去り、ふっと気を抜くゲッターチームと柏木。
「なぜ勝手に戻って来た!黙って戻ってくるヤツがあるか!」
「すいません。無線封鎖中でしたから・・・」
「まったく・・・。低出力通信は許可していたはずだがな」
「あ、はは。忘れてました」
柏木が無断で戻ってきたことを伊隅が咎める。
「だがおかげで助かった。何にせよ、あのままじゃ不味かったからな」
そんな柏木を隼人がフォローする。
そんな中で大物をやられたからか、インベーダーたちはまるで様子を見るかのようにじっとしている。
そのお蔭で、隼人はゲッターの損傷状況の確認をゆっくりとすることが出来た。
そうしていると、先ほど倒したはずのインベーダーが再びスライム状となり、あろうことか柏木機の背後で要塞級の姿となっていた!
地面を這うように進んでいたため、レーダー捉えきれなかったなかったソレに、柏木は反応が遅れる。
「しまった――!?」
すでに敵は触手を柏木に向かって振り始めていた――。
衝撃が柏木を襲う。が、要塞級の攻撃を喰らったにも関わらず自分の意識がはっきりしている。
死とはこんなものなのかなーと考えていると、隼人の声が聞こえてくる。
「これで貸しは返したからな」
見ると自分の機はゲッター2に助けられていた。
自分を襲ったインベーダーはゲッター2のドリルをモロに食らい、今度こそ絶命したようだ。
「あっちゃー、せっかく神クンに貸し作ったのにあっという間に返されちゃった」
軽口を叩いてみるが、どうやらさっきのインベーダーの攻撃はわずかにかすっていたようだ。
損傷を確認すると左腕が吹き飛んでいる。今の自分の怪我の軽さも運が良かったと言えよう。
「もうその機体はダメだ。早くこっちに乗り移れ」
「じゃあお言葉に甘えて」
ゲッターのハッチが開き、柏木は即座に乗り移る。
「せまいが我慢してくれ」
どうやらジャガー号での隼人との相乗りになるようだ。
181ゲッターオルタネイティブ:2009/04/02(木) 02:36:28 ID:umoOUD6i
「大丈夫か、柏木?」
伊隅が柏木の身を案じる。それに柏木は無事であることを伝える。
「ミチルさんよう、それよりそっちはどうなんだ?」
いつの間にか下の名を呼び捨てにしている竜馬を咎めようと思ったが、今はそれどころでないと割り切り、伊隅は答える。
「駄目だな。遠隔操縦は無理なようだ。手動操作での自爆しかない――。」
「な――」
凄乃皇の遠隔操縦装置はエラーにより、使用不能となっていた。
その場合、手動での自爆しか道は残されていない。
凄乃皇をこの場に残すことはオルタネイティブ4存続をも脅かすことになる。
伊隅はそれを知っており、苦渋の決断をするしかなかった。
「しかたあるまい。作戦の開始前から、こうなる可能性も考慮していた。
なぁに。大量のBETAをみちずれにするんだ。犬死じゃあない」
自分を納得させるかのように伊隅は語った。
「――いや。まだ手はある」
その考えを遮るかのように隼人がつぶやく。
「隼人!全員が助かる道があるってのか!流石隼人だ!」
その言葉に弁慶が喜ぶ。
「どういう手なんだ?てめえの思いついた手ってのはよ?」
「そうだ。手動操作以外に何か方法があるのか?」
竜馬と伊隅が隼人にその方法を尋ねる。
「ああ、だがその前に香月副司令に聞かねばならんことがある。柏木、通信を副司令に繋げてくれ」
「わ、わかった」
隼人の膝の上に乗る形で同乗している柏木のおかげで、一部の操作パネルは柏木が操作する方が簡単となっていた。
隼人の言うとおりに本部との通信を開く。
「なに?私に聞きたいことって?」
「凄乃皇に積んでいるゲッター炉心、あれはオレがあんたに教えた通りの構造か?」
「―ええ。あなたが提出してくれた資料通りに作ったものよ。一部のパーツは間に合わせで少し違うけど」
「だが機能や構造はオレの設計図通りというワケか――。なるほど流石はあんただ。
あれだけのものを短期間に作っちまって凄乃皇に搭載するとは」
「それ、誉めてるつもりかしら?でもあなたの言う通り、構造はあなたの設計と同じよ」
2人の間での会話を聞いていても、他の者にはこの状況を打破する方法が見えてこない。
「えっと、神?そろそろ私たちにその方法を説明してくれないか?」
182ゲッターオルタネイティブ:2009/04/02(木) 02:37:07 ID:umoOUD6i
しびれを切らした伊隅が隼人に説明を求めた。
「ああ、すまない。何、簡単なことだ。オレの設計したゲッター炉はまだ不完全でな。
サイズもだが―。まず出力をある一定以上にすると暴走してしまうんだ。
今回はその欠陥を利用させてもらう」
「ああ成程な」
「そっかーそれなら何とかなりそうだね」
伊隅と柏木はどうやら理解したようだ。が――。
「あ?どういうことだ!オレにも分かるように説明しろぉ!!」
「情けない。さっぱりだ・・・」
どうやらこの2人にはピンとこないらしい。
「ようは、だ。凄乃皇のML機関を再始動させる。この際ML機関の減速剤を投棄する作業を手動操作でせねばならんが
ML機関を暴走させ自爆させるためにはもう一つ手がある」
「だからそれがなんなんだよ!」
「ゲッター炉心だ。これを暴走させ、起爆剤がわりに使う。
その場合の威力はG弾を軽く超える計算になる。だがこの方法にはひとつ欠点がある」
「なんなんだその欠点てのはよう」
隼人は一拍おいて再び語りだす。
「ゲッター炉心を暴走させるためにゲッタービームで火をいれねばならんことだ。
一定出力で暴走する炉心だ。暴走しないために当然リミッターをもうけてある。
このリミッターを一瞬でも超えるために外部からエネルギーを与えなくてはならんのだ。
だからゲッターでビームを撃ちこんだあと、爆発から逃げきれるかどうかの賭けとなる」
隼人の言葉に伊隅と柏木が驚いている。
「な、危険だ!私一人で済むかもしれんことにお前たちを巻き込めるか!」
伊隅が即座に抗議する。
「だが、さっき本部から来た情報によると一部にBETAが本州に向かっているらしい。
やつらも巻き込むにはこの方法しかないのも事実だ」
「それは――。」
隼人の言い分に口ごもる伊隅。すると、
「へっ!ならその方法とやらをさっさとやろうじゃねーか!」
「流クン!いいの?巻き込まれちゃうかもしれないんだよ!?」
「柏木ぃ〜大丈夫に決まってるじゃねえか」
柏木の反論に余裕たっぷりで弁慶が言う。そして竜馬がニヤリとしながら言い放つのだった。
「オレたちが死ぬわきゃねーだろ?」
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 02:58:08 ID:nHgvu5B1
乙かな?
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 08:19:43 ID:TLnsYh5r
偽書が復活ですってね、めでたいわぁ
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 18:22:30 ID:+JzPBnJD
ダーク乙砲発射!
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 18:32:02 ID:ozbRl1Wt
DASH復活!! ただし、ヤングアニマル嵐で……
マガジンZよりエログロを期待していいのか?

マブラヴの人お久しぶりです。
おこがましいかもしれませんが、
投下完了なら、それを一応知らせたり。
「?」や「!」の直後に文章を書くなら、一字あけるといいですよ。
187名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 19:24:37 ID:YSp/nJ8K
>>186
あー投下したら寝落ちしてたよ。報告忘れはスマソ
勢いで書いてたからそういう細かい点の指摘は非常に参考になります。
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 19:57:12 ID:ZccwU+va
やっとあく禁が解けたかこれもまたゲッター線の意思によるものだな。
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/02(木) 20:20:16 ID:TLnsYh5r
ゲッター線は2chをも支配下に置いているのかっ……
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 00:08:37 ID:Lg1x8qyn
さて皆様にお聞きしたい恐竜帝国と百鬼帝国どちらが人類の危険だろうか?
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 00:15:25 ID:INIcdN5O
>>190
恐竜帝国。百鬼帝国は奴隷として人類を生かしてくれそうだけど、恐竜たちはそうはいかない気が。

さてここでゲッターオルタの続きを投下させていただきます。
192ゲッターオルタネイティブ:2009/04/03(金) 00:16:43 ID:INIcdN5O
「よし各部異常ないな?」
「うん、オールグリーンだよ! いつでもいける状態!」
「竜馬あ! 頼んだぜえ!」
「流、失敗は許されん。必ず成功させるぞ!」
隼人・柏木・弁慶・伊隅がそれぞれに機体のチェックを終える。
全軍の撤退はすでに完了しており、文字通り準備完了となっていた。
ここで伊隅は凄乃皇の主機の調整をしたあと、ベアー号に乗り込み不本意ながら弁慶と相乗りとなった。
ゲッタービームを放ち、そのまま離脱する以上、メインパイロットとなる竜馬の邪魔をしないためだ。
「へへ! 任せとけっての! どうやらこっちのゲッター炉心も心無しかさっきより出力上がってやがるぜ!」
竜馬の言うとおり5人乗りとなり、生き残るという一つの目的でまとまった影響なのか、ゲッター炉の出力は高い値を示していた。
そして凄乃皇のML機関、ゲッター炉心に惹かれ島中のBETAとインベーダーが集結しつつあった。
「さあて、そんじゃま、おっぱじめるとすっか!」
ゲッターに乗る全員の意識が集中する。すぅーと深呼吸を竜馬がする。そして次の瞬間勝利のために叫ぶ!
『ゲッタァアアアアア!!! ヴゥィイイイイイイイィム!!!!!!』
竜馬の叫びとともに放たれたゲッタービームは凄乃皇のゲッター線収集アンテナに命中し、その炉心の出力を一瞬ではあるが跳ね上げる。
それにより炉心は暴走状態となり、その影響で凄乃皇の全身が緑色に光輝く。
「よし! 反応が始まった!! 計器でもML機関の暴走を確認した。退避するぞ!」
「よっしゃあ! ゲッタァアア、ウゥウィンングッッッ!」
凄乃皇の自爆シークエンス開始を確認し終え、ゲッターの背から紅の翼がはえる。
「相変わらず、どういう構造してんのか謎ねえ」
ゲッターの無茶変形に慣れたとはいえあまりの無茶苦茶ぶりに柏木は呆れる。
「柏木、しゃべってると舌を噛むぞ」
隼人が言い終えるやいなや、グッとゲッターが屈伸したかと思うと足が伸びる反動を利用し、大きくジャンプする。
そして空中にある壁を蹴り飛ばすかのような動きをし、直角に曲がる!
「ぐっ!」
急激な動きに流石の伊隅もうめき声をあげる。
強化装備があってもこれ程の衝撃だ。生身であったなら体がバラバラになっていたかもしれない。
193ゲッターオルタネイティブ:2009/04/03(金) 00:17:18 ID:INIcdN5O
同乗し、後ろで自分を支えている弁慶はさぞ辛いだろうとなんとか振り向いてみると、
なんと弁慶は予想と違い、余裕綽々といって感じでこちらにむけて
「隊長ぉ、だいじょおぶか?」
と微笑を浮かべながら答える始末だ。これには、だいじょうぶだ、と小声で伝えたあと
こいつ等は一体どんな強化装備を施してるんだ?と疑問に思わずにはいられなかった。
それは柏木も同じで、伊隅と違い、隼人の心配をする余裕もなかった。
無論、隼人も心配される必要はなかったのだが。
こうして全速力で逃げるゲッターだったが凄乃皇の爆発の速度の方が早いのか、すでにゲッターに追いつきそうになっていた。
「ありゃ、ゲッタービームの出力が高すぎたか?」
先ほどのビーム照射に少し気合いを入れすぎたかと反省する間もなく、ゲッターが徐々に光に包まれる。
「やっべぇえ! こりゃやっちまったか!?」
「え、嘘!? 嘘でしょーーー!!」
「だから言ったんだ! 無茶だってーー!」
柏木と伊隅が叫び声をあげる。そしてゲッターは完全に光に飲まれたのだった――。




「げ、ゲッターロボの反応消失!」
「な、嘘でしょう!? そんなはずないでしょう!!」
母艦のレーダーでゲッターの反応消失を涼宮遙が告げる。
その事実をありえないと、武が叫ぶ。
その後ろでは伊隅たちの安否を心配していたA-01部隊の面々が揃っていた。
「まさかあんなに自身満々に啖呵切っておっ死ぬなんて許さないわよ・・・」
これには冷静な夕呼も動揺を隠せないでいた。
「竜馬・・・。そなたたちは死なぬのだろう・・・?」
冥夜が祈るように呟く。
全員が伊隅たちの生存を絶望視していた。
「――! いえ、反応ありました!! ゲッターです! ゲッターロボです!」
遙の言葉にその場がどよめく。見るとレーダーにゲッターの反応を示すマーカーが写っていた。
だが、消失寸前にいた位置とはずいぶん違う場所にその反応はあった。
「応答してください! 聞こえますか!? 伊隅隊長? 流少尉?」
遙がゲッターにコールする。そしてしばしの静寂の後――
194ゲッターオルタネイティブ:2009/04/03(金) 00:17:54 ID:INIcdN5O
「あー、こちらゲッターロボなんとか無事だ。だけどさっきの爆発の影響で動けなくなった。
だが全員無事だ。隊長も柏木も、もちろんオレら3人もピンピンとはいかねえが・・・。
出来れば迎えに来てもらいてぇんだが、その手配をよろしく頼む。以上」
竜馬の報告にA-01部隊の全員が安堵し、胸をなでおろす。
「了解。ご苦労様。すぐに回収部隊を向かわせるわ。みんなあなたたちの帰りを待ってるわ。
それと、生きててよかった」
「了解。どうも通信機の調子も悪いみたいだ。あとは任せた」
遙からの労いの言葉を聞き、通信を切る。
遙も竜馬たちが疲れているのを察して通信機を置くことにした。
「――――。隼人、弁慶。気絶してねえか?」
2人に意識を保っているかどうか問う。
「ああ、大丈夫だ。柏木は気絶してるようだがな」
「こっちも平気だ。爆発に一瞬巻き込まれたんだ。流石にオレも打撲しまくりだ。
隊長さんも出血してる。今手当し終わったところだが――」
3人の間に無言の静寂が流れる。あおの静寂を破るように竜馬が言葉を紡ぐ。
「見たか?あの爆発に巻き込まれた瞬間に」
竜馬の言葉にギクリとしつつ2人は答えた。
「ああ、見た。この目でしっかりとな」
「ありゃ一体何なんだ。オレには、まるで――」
「ゲッター・・・。だろ?」
3人は混乱していた。あの閃光の中で見たモノ・・・。その姿に。

時は少しばかり遡り、爆発に巻き込まれる瞬間。
「ちくしょう! ダメだったか!!」
機体を激しい衝撃が襲う。計器もショートし、コクピット内で小規模だが爆発が起きる。
ゲッターはすでに右腕と左腕が崩壊いており、このまま行けば全壊は免れなかった。
「情けない!! こんなところでオダブツとは!」
弁慶が無念、と言ったようすで念仏を唱える。
「くっ! まさか計算よりも爆発の規模が大きいものになっているとはッ!」
隼人が予想外の事態に愚痴る。あまりの衝撃に伊隅と柏木はすでに意識を手放していた。
「いいやまだだぁ!! まだこんなトコロで死んでたまるかよお!!
てめえら、力かしやがれええ!!!」
だがまだあきらめない竜馬はグリップを握る手に力を入れ、気合いを入れる。
「そうだ。ここまで来たんだ。まだ死ぬわけにはいかん!」
195ゲッターオルタネイティブ:2009/04/03(金) 00:18:32 ID:INIcdN5O
隼人も操縦管を握りしめる。
「けっ。こうなりゃヤケッパチだ! やってやろうじゃねえか!」
弁慶も2人にならい気合を入れる。
「「「うううおおおお! たかが爆発ごときに殺されてたまっかあああ!!」」」
そして3匹の獣の叫びが響きわたり、ゲッターの全身を緑の光が包み込む。
すると先ほどまでゲッターを襲っていた衝撃がやんだ。
まるで壁か何かがゲッターを守っているかのように。竜馬たちはその“壁”を見つめた。
見れば、それは光の巨人であった。いや、どこかで見覚えのあるモノだ。
『死なせる訳にはゆかぬ。この世界でのお前たちの役割はまだ残されている』
どうやらソレは爆発のエネルギーを防いでいるのではない。それどころか、吸収しているのだった。
「な、なんだてめえはぁああ!!」
未知の存在に竜馬たちは警戒した。
『知っているはずだ。リョウマ、ハヤト、ベンケイ・・・。思い出せ。思い出すのだ』
ソレは竜馬たちに向き直る。
その姿はまるで――。まるで―――。
「オレの知らないゲッターだとぉお!?」
そう、ゲッターロボだった―――。
『さあ、再びお前たちの場所へ戻りこの世界の人類を導くのだ。そして、その時は近い』
謎の光のゲッターは竜馬たちのゲッターをその手で握りしめ、爆発圏外まで放り投げた!
『忘れるな――。その時は近い・・・』
「うおおお!? てめえは一体ナニモンなんだぁあ!!?」
こうしてゲッターはレーダーの反応消失のポイントから離れた別のポイントへと移動していたのだった。

「一体アレは何だったんだ・・・。いつか、コレと同じことがあったような・・・。
いや、ありえねえ。ありえねえのになんだ? このぬぐいようのねえ既視感は」
「デジャビュ・・・か。だがそれにしては見覚えがありすぎる」
「オレは逆にアイツの視点からああいう事をしたような気が・・・」
あまりの突飛すぎる出来事に3人はこれ以上言葉が出ない。
見たことはない筈なのに、いつかどこかで見たおぼえがある。
これが武の言っていた因果導体というものなのであろうか?
だとすればアレは自分たちがこの世界に招き寄せたモノなのか?
それとも自分たちがあの存在のようなモノによってこの世界へ送り込まれたのだろうか?
あまりに大きな謎に頭悩ませていると、回収部隊がもう着いたのか、通信を送ってきていた。
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 00:18:44 ID:Yb8qHfjc
銀河中心殴りこみ艦隊しえん
197ゲッターオルタネイティブ:2009/04/03(金) 00:19:07 ID:INIcdN5O
「考えても分からねえもんは仕方ねえ。今はあいつ等に無事だってこと見せつけねえとな」
回収部隊に連絡をとるべく、竜馬は再び通信機のスイッチをいれる。
その時は近い―――。一体その時とは何なのか。そしてあのゲッター。
すべては未だ謎のままであるが、今はそれよりも優先することがある。
ひとまずこのことは置いておこう――そう竜馬は判断するのだった。
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 00:20:42 ID:INIcdN5O
今日はここまでで投下終了です。
なんとかこのペースで一気に完結させたい!でもなかなか終わらない!
当初の予定の10倍くらい延びてる気がするなあ。SSって難しい。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 01:02:30 ID:BJJSMc/c
乙です。
弁慶、この状況下じゃなかったら……
 
ところで、三点リーダ(…)は二文字分だと、いいらしいですよ。
……ということで。
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 01:10:02 ID:INIcdN5O
>>199
そうなの?SSはコレが初めてだから色々と勉強になります
次から直してやってみます
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 01:12:12 ID:Yb8qHfjc
頑張ってよいものを書こうとする意思はゲッターに認められるはず
応援してるぜ
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 02:14:43 ID:BJJSMc/c
>>200
自分はSS書いてないから詳しくはないんですが。
例えば
誤「―弁慶?死んでやがる…許さん!」
正「――弁慶? 死んでやがる……許さん!」
多少読みやすくなるそうです。

他に
誤「あっ!!! ミチルさん!!!! 今日も美し様で!!!!」
正「あっ! ミチルさん! 今日も美しいようで!」
「!」や「?」は加えるときは語尾に一つだけ加えるとすっきりしていいらしいですが
やりすぎるぐらいがちょうどいいゲッターですから、あえて破るのも手かもしれません。

そのほかにもいろいろあり、文章の書き方に興味があるなら、
小説の書き方を教えてくれるサイトを探すのもよいかもしれません。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 02:30:40 ID:INIcdN5O
>>202
いや〜勉強になります。
そして次回はおもいっくそ説明回になりそうで、ちょっと気が重い・・・。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 12:53:00 ID:oba8EOWm
ブーン小説の物だけど、参考になる…かも

http://vipmain.sakura.ne.jp/end/45-top.html
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 17:53:21 ID:OKlYWHrz
>>191
どうやら学年誌(桜多)版を知らないとみえる……
百鬼帝国は人間を殺してから死骸を意思を持たない「どれい鬼」に改造して
その上、そのどれい鬼を合体させて戦闘用メカ百鬼「害竜鬼」にもするんだぜ?
「いちばん安上がりなメカ百鬼だ」と笑うグラーに恐怖を覚えたわ。
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 20:32:10 ID:Yb8qHfjc
学年誌にそれを掲載してたほうがなお恐ろしいわ
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 22:05:06 ID:TIfB+NnP
質問します!カムイはゴールの息子にしては頭が良すぎませんか?
もう一人のゴール三世は少し間が抜けてるところが似てるけどカムイはどうも。
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 22:06:46 ID:6TjR5Gj7
つ「母親の違い」
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/03(金) 22:16:29 ID:qPB2tO11
俺結構ゴール三世好きなんだけどなぁ……
ていうか、空竜元帥にカムイを推す云々の時の反応を見るに、
カムイ自身も必ずしも単純に母親が人質になってるから三世に渋々従ってるって感じでもなかったし、
むしろ反対も結構いただろうに、それでも反対派を抑えて隼人ら人類と手を組むって決断できたあたり
中々のトカゲだと思うんだが
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 01:07:43 ID:Hj7UtczI
根本的に考えたらゴールは帝王の器かどうか考えたらいい。
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 16:00:43 ID:WZoQS9O2
>>210
日本語がおかしいぞ
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 18:04:46 ID:hBgwmKw2
そういえばゲッターのクロスSSで完結している作品て何?
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 19:22:15 ID:eP8EryLx
この辺りでトランスフォーマーと石川賢の融合をだね……

コンボイ「皆聞いてくれ! 私に良い考えがある!!」
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 19:38:59 ID:dC7UH1Ld
スーパーロボット系の中でゲッターの強さって何番目ぐらい?
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 20:11:52 ID:iFTPfR9H
>>214
関脇くらい
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 20:42:04 ID:2TV692g3
>>212
エヴァとのクロス。アスカが極道兵器の娘になってる。かなりハッピーエンドで面白かった
申し訳ありません。諸事情で続きが書けなくなってしまうので、途中ですが終了します。
まだまだ書きたいことはいっぱいあるんですが……。
未完で終わらせるのは本当に残念なので、またいつか機会があったら書こうと思います。
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 21:10:34 ID:WZoQS9O2
>>217
リハビリにゲッター線を浴びるんだ!
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/04(土) 22:06:59 ID:C2sezyDO
>>213
あ〜、トランスフォーマーとのクロスは普通に見たいな
ユニクロンクラスなら普通にエンペラー艦隊とか出しても規模がつりあうし、
普通のゲッター連中なら別に普通のTF出しておけばいいし。

>>214
一応、エンペラーがベスト30には入ってた筈

>>217
そうですかorz残念です

220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 02:31:35 ID:rmGZ9UUc
>>219
>トランスフォーマーとのクロス
それより寧ろ「石川賢によるトランスフォーマー(竜馬や隼人などは参加)」
をやって欲しいんですよね。
221参考。:2009/04/05(日) 02:33:42 ID:rmGZ9UUc
187 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 13:02:11 ID:tt2+b9SUO
全てのトランスフォーマーが合体してトランスエンペラー。

188 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 13:04:35 ID:qH4Rp8Z90
そういうことじゃなくてw
コンボイ司令官がうまく描かれそうな気がするね個人的に。
「みんな私にいい考えがある」

189 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 16:51:27 ID:b4Pg72BnO
物凄い考えなしになると思うんだがww

191 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 19:37:09 ID:5YyyRElPO
なんつうか、本能に任せた感じだしトランスフォーマーじゃなくなりそう…
気付けば変形出来ない筋肉質なロボットでキモチ程度にバンパーとか着いてるみたいな

193 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 19:51:17 ID:qQ5EFpWn0
大丈夫
変形完了寸前に「ズン!」という書き文字とともに筋肉が膨らむんだよ

194 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 19:51:50 ID:2ypGr1X90
ちゃんと変形すると思うよ、ゲッター並みに。

195 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 20:07:29 ID:5YyyRElPO
そのゲッター、たぶん真ゲッターだよ!
モコモコウネウネして肩辺りから真ゲッター2…じゃくて車が飛び出して来るんだって!

196 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 22:05:10 ID:qH4Rp8Z90
スタースクリーム様がアニメより格好良くなりますね。

197 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 22:40:51 ID:L04ytS+k0
ギチギチの素敵生命体に寄生されて誕生するんだろうな>トランスフォーマー
それで動力は蒸気と歯車。
デストロンよりサイバトロンの方が頭悪くて過激。あるいはガルバトロンあたりが主人公か。
ラストは星を捕食吸収進化するユニクロンに向かって「戦いはこれからだ!」

198 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/07/15(土) 23:59:28 ID:qH4Rp8Z90
武器開発係が良いキャラになりそうな気がするんだが。
敷島博士系というか山本勘助系の。
222不謹慎ネタ:2009/04/05(日) 11:40:21 ID:efqVgSsF
ゲッターエンペラー。飛翔体が北○鮮から飛んできています…

任せろ 北○鮮ごと吹っ飛ばしてやる!!

ギシュ――ドシュオ!!
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 11:48:49 ID:Gaq2sSEx
きやがれ!!
224時天空関係についてちょっとした異議。:2009/04/05(日) 11:51:05 ID:rmGZ9UUc
皆さんは頻りに他作品との関連性を指摘していますが
俺は「単なる読者サービス」というのが大きいんじゃ?と心の半分では思っているんですよ。
何よりも魔獣戦線は無理に虚無らせなくても独自の話として終わらせた方が良かったのではないかと思うし。
もし「少年キャプテン」での魔獣戦線の再開が何の滞りも無く進んでいたとしたら
今頃漫画界は違ったものとなっていたと断言出来ますね。何と心惜しい事か……

まあ、それも作者とそれを取り巻く環境の都合で仕方の無い事なのかもしれませんがね。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 12:08:54 ID:ijz+Ply2
何らかの攻撃で遥か未来に吹き飛ばされた自軍がそこでゲッター艦隊と戦闘になり
あと少しで勝てるという時にエンペラー登場
敵味方関係なくビームの一撃でドワォ

とかスパロボでやってくれないかなぁ
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 17:21:05 ID:Gaq2sSEx
もし据え置きでチェンゲが参戦したならば、真ドラゴンのシャインスパークは合体技にしてほしい
そして、シャインスパークのトドメ演出としてエンペラーの援護砲撃があるとなおうれしい
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 18:41:25 ID:xQySO88M
ならゲッターENDが必要だな。
228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 20:11:53 ID:45rPh+vc
Kでゾイドが参戦したのにゲッターが出ないでがっかりだ、ゲッター線をゾイドに浴びせたかった。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 20:12:34 ID:2M4Sr2Jr
イデみたいな宇宙\(^O^)/な展開より、ゲッター號のラストみたいな展開の方がいいよな。
ゲッターEDやってくれないかなぁ(´・ω・`)
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 20:23:40 ID:FwHgTNfi
アンサイクロで「ゲゲル」のページをみていたら、
ン集団にン・リウマ・ゼダを加えたくなった。
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 20:31:15 ID:Gaq2sSEx
もう(原作漫画版)なんて表記には騙されない
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 21:38:55 ID:PLUITWr0
真メガテンとのクロスを考えているが文章化するのが難しい
元々、神やら悪魔が支配領域の拡大を狙っている作風だから
ゲッター他、石川作品との相性は良いから、楽なはずなんだけどな〜
STEVEN=隼人,ケルベロス=邪鬼王,超人ゴトウ=極道ショウゾウとか
キャラの置き換えもポンポンできるんだが、いかんせん言葉が出てこない
感じてばかりで行動に起こせない人間はゲッターには無価値ってことなのか!
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/05(日) 23:37:11 ID:45rPh+vc
そうかもしれないゲッターが求めるのは進化=行動
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 12:32:44 ID:nRnUaVtu
>>219
>トランスフォーマーとのクロス
ゲッターエンペラー内部でマトリクスを開くロディマスコンボイとか
思いついた
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 12:47:45 ID:wethHMr0
宇宙怪獣vsゲッター艦隊の目が眩みそうな戦い
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 15:51:06 ID:uwkvN0Zc
宇宙怪獣はゲッター艦隊の敵としては少々規模が小さいような……
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 16:51:35 ID:zol0CQGS
>>235
で、その戦闘の模様は白黒で描かれるんですね。わかります。
とりあえずゲッターオルタの続きできたんで投下させていただきます
238ゲッターオルタネイティブ:2009/04/06(月) 16:53:08 ID:zol0CQGS
ゲッターが回収されてすぐ、A-01部隊全員で無事だったことを喜びあい、お互いを讃えあった。
どうやら作戦は無事に成功したらしく(といっても爆発により佐渡島も消滅してしまったが)、
この作戦に参加し、生き延びた全ての将兵は勝利に沸き立った。
もちろんインベーダーとの初の本格的な戦闘など、これから対策を立てねばならぬ事態も発生したことは無視できない。
だが、この瞬間だけは勝利に酔っていたい――そう考える者が多かったのだ。
この戦闘により被害は当初の計算ではゲッター線関連技術を用いた強化型戦術機により被害は軽くなると思われていた。
が、インベーダーの大量出現によりその計算は打ち崩され多数の被害が報告された。
だが、もし戦術機が強化されていなければ被害はさらに酷くなっていたはずであった。
A-01部隊も部隊員全員が生還したが伊隅と柏木は命に別条はないもののしばらく安静にせねばならぬ負傷を負った。
治療室へ運ばれる寸前、伊隅は新たにA-01の隊長に速瀬を指名し、しばらく戦線離脱せねばならない事を詫びた。
「それじゃあ速瀬、私がいない間部隊を頼む」
「はい! おまかせください!」
速瀬がビシッと敬礼しつつ返事をする。
「頼んだぞ。……だが同乗していた貴様らはまるでピンピンしてるとはな。はあ」
そして負傷した自分たちと違い、軽傷で済んでいたゲッターチームを見て、伊隅は思わず嘆息した。
「そこらの兵より頑丈なはずだと自負していたが、お前たちの化け物じみた頑丈さをまのあたりにすると
一体どうすればそんな身体になるのか考えるだけで頭が痛くなるよ」
言葉の内容のわりには笑顔をうかべつつゲッターチームの頑丈さを皮肉る。
「へへ。隊長もまだまだ鍛え方が足りねーのさ」
「まったく……。お前たちのような怪物にはかなわないよ。
これでも私はか弱い女なんだからな」
伊隅の言葉に全員が笑みを浮かべる。
「伊隅隊長、隊長の留守中は任せて下さい。BETAたちになんて負けませんから!」
「お、言うねえ白銀ぇ〜。じゃあそんな元気そうなあんたは直々に私がしごいてあげるわ」
「え、ちょ、速瀬中尉! そりゃないですよ〜」
「ははは。じゃあ代わりに流たちに鍛えてもらうのはどうかしら?
隊長ですら鍛え方が足りないそうだからそれはスパルタンでしょうけど」
「うむ。榊の提案もいいかもしれんな。どうするタケル?」
239ゲッターオルタネイティブ:2009/04/06(月) 16:53:28 ID:zol0CQGS
「委員長も冥夜も勘弁してくれよ〜。オレだけ不公平じゃないか!」
伊隅に心配かけまいと言ったつもりがおもわぬ所からの奇襲で武は慌てふためいている。
「し・か・た・ね・え・な・あ・〜。じゃあオレらが全員を一から鍛えなおしてやろうかぁ〜?」
その冗談に竜馬が便乗し始めた。
「え〜そんなの断固お断りだよぉ。リョウマたちに合わせたらボクたちとてもじゃないけどもたないよ。あ、タケルは別ね」
「そうですよ。竜馬さんたちには流石に追いつきませんよぉ」
「……ムリ」
「てめえらまでオレらをバケモン扱いかあ? 流石に凹むぞ?」
美琴、壬姫、慧からの反対にあい、竜馬がオーバーに大きく肩をすくめる。
それを見て武たちは笑い合っていた。
「ふふ、まさかここまでとは思わなかったよ。それに伊隅大尉に鍛え方がたりないって言い放つなんてね」
「ふ、竜馬はそういう奴なんですよ。宗像中尉。これからはもっと大変になるんだ。
今この間くらいは奴も軽口を叩きたいんでしょうね」
「そういう神は冷静じゃないか。白銀とはちがってからかいがいのないやつだ」
「残念でしたね。すくなくともオレはあんたにだけは付け入る隙を与えないよう心掛けるよ」
「なかなか言うじゃないか、神」
「ふふ、美冴さんも一本取られたわね」
竜馬たちの様子を少し離れてみつつ、隼人、宗像、風間も談笑していた。
「それじゃあみんな、悪いけどあとは任せたね。白銀クンもさっき言ったこと実行しといてよね?」
「ん、ああ。任せとけ柏木」
「そうだぜ。白銀が情けねえこと言わねえようきっちりと見張っててやるから安心して休んでろ」
「うん。ありがとう武蔵坊クン。じゃ、もう行くみたいだから、じゃね」
こうして2人が治療室へ運ばれたあと、新たな隊編成は追って伝えるという速瀬の連絡のあと、各自解散となった。
表面上は元気そうに装っていても、全員(一部除く)今回の戦闘で疲れきっており、基地までの短い間だが、自室で休憩を欲していた。
解散の合図のあと各々が部屋へ戻ろうとすると、竜馬たちは武を呼び止めた。
「武。ちょっと悪いが少しばかり付き合ってくれねえか?」
「? いいですけど? どこに行くんです?」
「ま、ついてくりゃ分かるって」
240ゲッターオルタネイティブ:2009/04/06(月) 16:54:18 ID:zol0CQGS
そのまま武を加え4人はゲッターが収容されている格納庫へと向かう。

格納庫。
そこには夕呼がすでにいた。
「先……生?」
「あら? 白銀もついてきたの? ま、別にイイケド。それにしても―――。
ずいぶん派手にヤラれてきたものねぇ。ま、あの爆発から生き延びたこと自体奇跡だからマシだと言えるケド」
その視線の先にはボロボロになったゲッターがあった。
両手両足を失い、達磨、という状態だ。右側のツノも根本から消失している。
体中の様々なところからオイルが漏れだしており、あたかも出血しているかのようだ。
損傷がかなりのレベルであることは一目瞭然である。
「この修理にどれだけの時間がいるのかしらねえ?」
ゲッターを眺め他まま4人に背を向けながら夕呼が言い放つ。
ゲッターは貴重な戦力だ。しかも現状では凄乃皇に次ぐ強力な。
それが今回の一件でしばらく使用不能になるのは自分にとっても不都合だ。
武はボロボロのゲッターを見つめ、これからのことを考えると非常に困ったことになったな、と思っていた。
「あい変わらず意地が悪いなアンタも。予備のパーツをいくらか用意させておいたつもりだがな?」
そんな夕呼に隼人が問いかける。そうすると夕呼は、お見通しってわけ、とでも言いたそうな笑顔でふりむく。
「そう。ここまでボロボロだけど横浜基地に戻ればすこ〜し時間はかかるけど元通りよ。
それよりも先刻の爆発の中での記録を見せてもらったんだけど――」
夕呼の言葉に武以外の3人の表情が一瞬にして曇る。
一体何を言ってるんだ?と武は少々困惑する。
「どうやらその様子だと、ただ爆発の影響で錯乱して幻覚を見たってワケじゃなさそうね。
詳しく聞かせてもらいましょうか? ここなら私以外に話を聞いてる人間はいないわ。
白銀を連れてきたのもその話を聞かせるためでしょう?」
見れば整備兵もゲッターに関してはここで出来ることはないと判断し、他の機体の整備に手いっぱいのようだ。
「そうだな。あんたや武に言えば少しはすっきりするかもしれねえからな」
そして3人は語りはじめた。あの閃光の中で出会った謎のゲッターのことを。

241ゲッターオルタネイティブ:2009/04/06(月) 16:54:53 ID:zol0CQGS
「なるほどね。そのゲッターらしきモノにあなた達は救われた、と」
「やすやすと信じられませんけど、たしかにレーダーでの反応の理屈は通る」
「そうね。あたしも、にわかには信じられないけど。
でもゲッター側の戦闘記録でもソレが観測されているから信じるしかないわね。」
ここで夕呼は一拍おき3人に尋ねる。
「で、あんたたちはアレは何だと考えてんの?まずはあんたたちの考えを聞かせてほしいんだけど」
「仮説だが、あれはオレたちに引き寄せられて現れたものじゃないかと考えている。
そう、武が因果導体として並行世界に影響を及ぼしたように、
オレたちも何らかの形でこの世界に影響を与えているのやもしれん。
だが、俺達の場合はあれに見覚えはあるが見たことがあるはずがないということだ。
これが一応のオレの考えだが……。竜馬たちはどうだ?」
隼人が最初に答え、竜馬たちも考えを述べることを促す。
「悔しいが、ワケわかんねえってトコだな。
あんなバケモン見たことなんざ一度もねえ。だが見覚えはある。これが引っ掛かるんだ」
「オレの場合はああいう風にしてお前たちを助けたような気がするんだが、そんなハズねえよな?」
竜馬と弁慶が自分たちの考えを述べるが、隼人ほど具体的なものではなかった。
「先生、一体これはどういうことなんですか?まさか竜馬さんたちも因果導体なんて……」
因果導体――並行世界の因果を他の世界に持ち込み、世界を崩壊させるかもしれない存在――が自分だけでなく、
まさか竜馬たちまでもそうだとしたら、この世界も下手をすると危険であることは明白だ。
それだけは真実であってほしくない、この考えを否定する考えを武は夕呼に欲した。
「そうね、さっきの話を聞く限り、流たちが白銀と全く同じ因果導体ではなさそうね。
むしろ、似て非なるものよ」
「それはどういうことだ?」
「いい? 白銀とあんたたちは他の世界の因果を持ち込む存在ということで似ているわ。
でもその因果の流れ込む方向と、流れ込む因果の世界の種類が違うの。
まず、白銀の場合。白銀はこの世界の因果を干渉した並列世界へと流し込んだ。
このときの方向は一方通行で、今この白銀がループしたっていう世界から白銀の元の世界へってこと。
でもあんたたちは少し違うわ。あんたたちは白銀とは違って、この世界に因果を流し込んでる。
それもおそらくは複数の別の世界から。共通点としてはゲッターがからんでると見ていいわね。
まあそれがどこまでのものか今は分からないわ。すくなくとも、白銀のように似た世界同士じゃないってこと。
それが似て非なる理由かしらね?」
242ゲッターオルタネイティブ:2009/04/06(月) 16:55:33 ID:zol0CQGS
「それがアンタの考えか……。なるほど。何にせよオレたちはこの世界では厄介者のようだな」
隼人が夕呼の話から一応の結論を出す。
「ええ。でも悪いことばかりでもないわ。たとえばゲッター線関連技術はあなたたちがこなければ発展してなかったでしょうね。
ゲッター炉がなければ凄乃皇の自爆も伊隅が必ず犠牲になってたでしょうし。
全てがすべて悪い方向へ流れてはいないわ。むしろいい方向に導かれてるとも言える。
もしかしたらあんたたちはこの世界のゲッター線によって呼ばれた導き手なのかもね……」
「それは大胆な仮説だな。だが、これでオレたちも武と同様になぜ自分たとがこの世界に来たのか、
その理由を見つけねばならんようだ」
「じゃあオレと竜馬さんたちも同じ……になるんですね」
武は少々不安げな態度を示す。自分が因果導体故に元の世界をめちゃくちゃにしたという体験が、不安を感じさせたのだ。
するとそんな背中を竜馬が思いっきり叩き、肩を組み語りかける。
「けっ! シケた面すんなよ武。わけのわからねえ因果なんざ、お前の分もまとめてぶっとばしてやんぜ!
だからてめえはオレらを信じろ! 今までもそうだったろうが?」
理屈としては無茶苦茶だが、竜馬の言葉を聞き安堵感を覚えた。
何故かは分からない。だが彼らならやってくれそうな、そんな気がしたのだ。
「わかりましたよ竜馬さん。でも竜馬さんもオレのこと信じてくださいよ?
逆にオレが竜馬さんたちの助けになってやりますよ!」
「白銀もいうじゃねえか! 竜馬、お前よか白銀のが頼りになりそうだ!」
「んだとクソ坊主! やんのか?」
「おうやったろうじゃねえか」
「はいはい、喧嘩はよそでやってよね。ま、話はここまでよ。あとは基地に帰ってからゆっくりやって頂戴。
それじゃ私は艦長と話があるから失礼するわ。じゃあね〜」
夕呼が立ち去った後、竜馬たちも自室へ戻り休憩するため、格納庫を去ることとした。
立ち去る時、ゲッターがこちらを見ているような気がした武だったが、すぐに気のせいだと思い、部屋へと急いだ。
ゲッターにより世界が導かれつつあるという話を聞いたあとだからそう感じたのだ。
そう、ただの気のせいだ。
そのわりにはやたらと気にかけてるな、と武は自分を笑った。
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 16:56:50 ID:zol0CQGS
今回はこれで投下終了です。
んー、ラストシーンはちゃんとできてるのにそこに至る経路を描くのがここまで難しいとは…
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 19:10:43 ID:Wfr86CGp
宇宙怪獣とインベーダーの混同艦隊ならあるいは・・・
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 20:00:38 ID:C/ge/scq
乙!
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 20:52:41 ID:GeDMygj5
乙です!

>>244
それでもゲッター艦隊相手だと雑魚に思えてしまう不思議・・・
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 23:24:12 ID:JTw2MXdY
っというか、宇宙を守る存在の宇宙怪獣はゲッターをどう見るんだろう。
ゲッターも広い目で見れば宇宙を守るために破壊行動をしてるわけだし、
どっちも本能的に行動してるわけだし。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 23:26:49 ID:MpP+2cmi
ゲッター線は人間大好きだから敵
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 15:24:20 ID:+nsrtWyK
宇宙怪獣の黒とゲッター艦隊の赤で宇宙が五分五分
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 21:56:12 ID:NmFt7JlT
誰かゲッターロボの時系列をまとめた年表があるサイト知らないか。
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 21:58:44 ID:+nsrtWyK
ゲッターロボ全書を買えばいいじゃない
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 21:59:44 ID:RStZTwwm
さらにプロトンデビルに昆虫艦隊も加えた連合艦隊なら・・・そうか!
宇宙怪獣はゲッターを危険だと感じて知的生命体を滅ぼそうとしているんだ!
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 22:03:04 ID:WblxPAZc
ゲッターの歴史か
全部読むのに永い時間がかかりそうだ
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 22:18:10 ID:HqvviMBi
>ゲッター線をゾイドに浴びせたかった
基本恐竜だから滅ぶんじゃねえのか
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 22:33:53 ID:E3okdGiX
うおお!てめぇら爬虫類どもにこの地球を渡してなるものかッ
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 23:24:00 ID:B4VdtEkB
マヴラヴとガイアー、どっちも乙
楽しみにしてるんだぜ

宇宙怪獣は、大いなる意思が時天空に対抗するために生物同士を争わせる際に
この強さは超えてほしいという最低ラインとして設けた門番的な何かだと予想
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 23:33:52 ID:RStZTwwm
ゾイドは哺乳類が居るぞ!
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/07(火) 23:41:03 ID:NmFt7JlT
>>251
大全に年表あんの!? 買わなくては
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 03:07:00 ID:bQBJJ2CZ
ゲッターDASH復活してほしいなぁ
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 03:27:48 ID:8ok1u5gx
>>259
するぞ。ヤングアニマル嵐で。
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 11:22:36 ID:vIIOTTTg
ただ偽書ゲッターロボダークネスってタイトルはどうにかならんのかw
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 11:56:08 ID:w22iC11P
なんだっけ?光のゲッター線と闇のゲッター線だっけ?
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 12:48:54 ID:vIIOTTTg
光も闇もクソも無いのがゲッター線だが、そこらへんどう料理するかね
面白ければ全然問題ないけど、ゲッター線そのものに善悪はつけて欲しくないんだよね
そもそもが善悪もクソも生存競争なワケだし
そういう意味じゃ非石川ゲッターでも飛焔は結構よかったかも
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 16:54:42 ID:w22iC11P
光も闇も無いと言うか、まぜこぜ
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 17:01:31 ID:p2QWJITK
ていうか善悪を超越してる
最終的に善悪なんて小さいものに囚われないのが石川ワールドの面白いところ
悪も善もないけど敵はある
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 18:22:23 ID:qU6fgWLr
結局、ゲッター線は理解超えてるから、本当に理解できるのは取り込まれてからだからな。
飛焔の敵(マニウス)はガイアを結局制御できてなかったし、
インベーダーもゲッター線に選ばれてるのじゃなくて寄生してるだけだから。
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 23:27:46 ID:p2QWJITK
石川作品では重火器が重要な部分を占めてるよな
ほかの漫画とかだと近接兵器のが映えるから、銃器が疎かになりがちだけどね
微妙なリアリティーがあって、覆せない現実みたいなのが伝わってくる、様な気がする

そういうところが、インフレ起こしてもアンバランスにならないところだと思う
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 23:29:56 ID:cHPGFyyb
ゲッター線ならぬゲッター戦だな。
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 04:49:02 ID:A4iuQ4Wm
いつかスパロボでアニメゲッターと漫画ゲッターとアニメゲッターGと漫画ゲッターGとアニメゲッター號と漫画ゲッター號と真ゲッターとチェンジゲッターとネオゲッターと新ゲッターとアークと飛焔と偽書が同時参戦しないかなぁ
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 04:58:39 ID:K1/IyIF1
それスパロボちゃう、ゲッターロボ大決戦2や
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 14:41:29 ID:soEveCvH
流一刀流でしたっけね
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 17:59:13 ID:220CBfsk
竜馬がテイルズシリーズにきたらどうなるだろ?
無理にクロスさせなくてもいいから

竜馬VSバルバトス

これはガチで見たい
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 19:27:13 ID:eoxnEA3s
>>269
ゲッター線すら存在しないアニメ版號がゲッターに呑まれる様が目に浮かんだ…
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 21:47:39 ID:mLFsIS1f
ゲッター線はどこの世界にも存在している。ただ活動してないだけだ。
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 13:33:51 ID:VWKWqDy2
不思議惑星ゲッター
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 18:08:55 ID:93EYMWUZ
新ゲ竜馬とFF5の世界にきたら…
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 19:03:26 ID:GsXI7sm0
ゲッターが実写化したら……スターウォーズだな
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 20:04:56 ID:4Q2i2nUx
エピソード3冒頭の艦隊戦みたいな感じか
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 20:15:17 ID:6Uta2pXJ
>>267
それは少し違うんじゃ無いかと思うがな。
第一覆せない現実と言うが……
280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 21:43:35 ID:CRqtPk7P
スクライドとクロスさせて、アルターとしてゲッターを登場させる場合
あくまででかいロボとして出した方がいいのか、人型の人形として出した方がいいのか、それとも人体に装甲を纏わせる形でだせばいいのか
どれが一番いいかなコーウェン君?
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 22:37:39 ID:DlHKAPyy
むしろ、虚無戦記
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 22:42:31 ID:Yi/Wuha/
石川先生の漫画には銃で撃たれた程度で死ぬキャラの方が少ない。
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 00:16:33 ID:lpITqD7C
だから石川賢によるトランスフォーマーの執筆はまだなんですかと。

コンボイ「みんな聞いてくれ!! 私に良い考えがある!」
284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 04:36:20 ID:XJX1bDug
>>283
流石にしつこい
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 10:46:08 ID:/1cHx+TY
やっぱりゲッター線に同化したのが早すぎるンだよ石川先生…
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 15:29:40 ID:DHEjbzGz
そういや、飛焔三巻でゲッターガイアを喰った兵器って、やっぱりバグの進化形なんだろうか?
バグらしきシルエットと時空超越ゲートがあったから、そうなんだろうと思ってたんだが。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 18:34:34 ID:fNKvITJL
>>280
スクライドか……そういえば漫画版に、アルターとは進化する力という描写があったな
アニメの結晶体は一応意思を持ってるようだし、設定が意外と似てるなぁ。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 01:03:08 ID:QAgPGIVq
実はショッカーに属する科学者だった敷島博士。
仮面ライダーによる組織壊滅後、ゲッターロボの兵装開発に関して
その手腕を買われ、早乙女博士にスカウトされて研究所にやって来た。

そして恐竜帝国や百鬼帝国と戦う現在、再起を狙うショッカー残党を追う
本郷猛と一文字隼人は、浅間山付近に存在する秘密研究所の情報を掴み………
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 01:12:20 ID:LH//rATr
ゲッターロボはでかいから出さないで、極道兵器、魔獣辺りにすればいいんじゃね?
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 10:39:42 ID:sH7ftHJ4
>>283
マーヴェルコミック版トランスフォーマーG2は実に石川テイストだぞ。
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 10:52:46 ID:6QQCgP34
あのマシンロボをメガトロン様が闘技場で刺し殺すやつか
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 17:38:23 ID:qjDOOZvc
>>289
仮面ライダーvs十三使徒?
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 19:34:39 ID:VLyeDkBM
SPIRITSだと仮面ライダーの本質は戦いの中で進化することだとか
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 19:50:20 ID:qjDOOZvc
「ゲッターはね‥‥風の様に現れて‥‥嵐の様に戦って‥‥そして‥‥必ず朝日と共に帰ってくるんだ」
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 20:00:33 ID:COE0sQbl
それは作った男達だw
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 21:38:18 ID:EkZcwtbr
「信じてみねえか、たとえ神や仏がいなくても、 ゲッターはいるってな」
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 22:11:13 ID:VLyeDkBM
「強くなろうとしない生命など、有りはしないよGETTER」
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 22:39:12 ID:LH//rATr
ゲッタアアアアァァァァッビィィーーーームッッ!(ライダーキック風に)
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 23:52:41 ID:bnTTYQ44
むしろTV版ゲッター1はゲッターキックを多用していたから問題ない
300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/13(月) 00:21:24 ID:OY+uLAfm
ていうか普通にライダーキック風にゲッターキックって叫んでた気がするw
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/13(月) 16:18:11 ID:XRGYkSeO
ゲッター卍キック
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/13(月) 22:08:06 ID:WNHRgJK+
「ゲッターロボ DYNAMIC」

原作:石川賢/永井豪
脚本:今川泰宏
作画:村枝賢一


漫画、TVアニメ、OVA、小説、ゲーム、アンソロジーなどに登場したすべてのゲッターとすべての竜馬、隼人、武蔵、弁慶、早乙女博士らが
一堂に会し、さらには他のあらゆる石川作品からも様々なキャラクターが参上するクロスオーバー。凄まじい戦いを繰り広げる!!
新たなるゲッターサーガ………開幕。

儒生歴2010年4月1日よりゲッターエース創刊号にて連載開始! 乞うご期待!!
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/13(月) 22:26:37 ID:9CzjdZ5W
……っという夢を見たのか……チクショウ、うらやましい。
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 06:15:21 ID:EGEMWHqa
ゲッターロボ飛燕はアークより強いのか?バグを押していたし。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 10:24:11 ID:fZlD+eY1
ラ=グースは時天空に勝てるか否か
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 10:56:30 ID:rChVAp3n
>>304
 多分、アークの最終話でバグと戦っていた時点では、

進化飛焔>(越えられない進化の壁)>ゲッター炉活動飛焔>(リミッターの壁)>アーク

だと思う。
 真ゲッターと同時期に作られた、しかも、ゲッター線が勝手な事をしない機体であるアークに対して、
飛焔はそれよりずっと後に、別のエネルギーを補助に組み込んだ上で作られた機体だから、
素のスペックではそれこそ対抗しようが無いだろう。
 バグの乗り手や隼人の発言、それに、ゲッターガイアの出現を見るに、
そもそも飛焔世界はアークより未来か、或いはパラレルな世界のようだからね。

>>305

勝てんだろ。
アレはもう成長するだけで進化はしないらしいしな。
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 11:27:27 ID:L04AT0hJ
>>306
ゲッター飛焔と言えば、ゲッターガイアを喰った超巨大兵器はなんだろうな?
最初はゲートの存在からバグの進化形かと思ったが、シルエットがゲッターぽいような気もするし。
それに、飛焔を生かしていた意味も分からないしね>バグの進化形だった場合

飛焔世界の地球って外伝を読む限りパラレルワールドっぽいが、
地球樹以外の植物が消滅って、何気に地球の危機だよな……
アレが原因で外宇宙への移民船団が創られた、とかだったら面白いが。
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 12:24:03 ID:fZlD+eY1
>>306
ラ=グースは成長はするが、進化はしないって発言を見かけるけど、石川先生がそう言ってたの?

あと石川先生自身が「時天空はラ=グースより強い」と言う発言をしたというのも本当?
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 17:24:53 ID:ykaRvk0E
いやそれは弥勒が言ってた進化に行き詰った生物云々って発言がもとでしょ>ラグースが進化しない
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 20:04:34 ID:zxoowlh7
まあ空間支配という能力的にラ=グースは完成された存在だからな。
勝つ方法はラ=グースより巨大な空間を支配するのみ。

ひとつの宇宙であるラ=グースがあれより大きくならない限り、
サイズが無限大の時天空には勝てんだろう。

あるいは時天空内部に侵入して無限の空間の中から核を探しだし、
それを支配空間に取り込むなら勝てるかも知れないけれど。



ところでエヴァ板のスレが過疎りまくっているわけだが、
エヴァンゲリオンネタはこっちで語っても良いのだろうか。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 21:07:09 ID:aD3VSvfr
デビルマンと魔獣戦線のクロスって有りそうで無いな
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 21:27:42 ID:Mx+bfFy3
限られた空間内ならなんでもありだなんての以上に進化するって普通にチートだよな……普通なら
てかそれに勝てる時天空もどんだけだよ
時天空に勝つ方法なんて、時天空よりも上位の次元に達する存在に進化するしかなくね?
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/14(火) 21:48:34 ID:buOcBapn
>>310
そろそろゲッターの意思に従って同化するほうがいいとおもう。
314名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/15(水) 11:59:55 ID:qYXdJXNk
ゲッター線が人間以外に力を貸してくれる生き物は居ないだろうか?
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/15(水) 16:41:00 ID:Kkn+ejux
>>307
もうバグ+ゲッターで、バグッターでよくね?
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/15(水) 16:47:14 ID:DVtvzsxl
>>314
植物
317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/15(水) 17:19:40 ID:ra4hOXZY
無農薬野菜よりも体に良い、ゲッター線をたっぷり浴びて育ったゲッター野菜
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 01:11:01 ID:mgE7sO2k
>>314
インベーダー


いくらただの寄生虫とはいえ一定の量までは吸収しても殺さないということは力貸してるのだろう
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 01:15:32 ID:CGYAurCj
>>318
あいつらは寧ろ、ゲッター線から最も見捨てられた生物なんじゃないか?
ハチュウ類にせよ実際にはゲッター線の中で生きてるし、そもそも完全に見捨てられてるんなら
カムイやらネオゲの檜山みたいな多少なりともゲッター線に適応できるハチュウ類が誕生できんだろう
それに対して、インベーダーは鬼や爬虫類みたいに溶ける→取り込まれるんじゃなくて
吸収しすぎて自己崩壊を起こしてるわけだし
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 03:50:45 ID:mgE7sO2k
アンドロメダといいインベーダーといい虫はゲッターに嫌われてるということだろうか
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 03:55:21 ID:UDzZd6BJ
ゲッター線メカフェチだからナマモノとか駄目なんですよ
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 08:37:26 ID:dB+nxMEm
むしろゲッター線は「人類に力を貸す」というより「人類に寄生している」意味合いが強いんじゃね?
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 11:37:29 ID:KoQWj4TB
>>319
アークの2巻18ページ付近に、"人間もゲッター線を大量に浴びると危ない"旨の記述がある。
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 11:53:44 ID:o+gaTcCj
真の早乙女博士みたくアレな人になっちゃうとか?
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 20:46:54 ID:GnAXVd6T
ゲッター號のラストを初めて読んだときは、まだゲッペラーなんてモノが存在するなんて知らなかったから
素直に感動できたけど、
真を読んだ後に號を読み返したら、
「でもこんなに感動的なラストでも、この先に待ってるのは永劫に続く闘争なんだよなぁ」
って思うようになってちょっと複雑だったな。なまじ綺麗にまとまってたから。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 20:58:11 ID:o+gaTcCj
號のスーパーロボット軍団もいいなぁ
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 23:34:16 ID:u5ZINuhI
>>323
人間がゲッタービームを喰らうとやばいだろ?
そういうことだ
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 01:39:46 ID:PyqEBwDu
ゲッター線の全てを受け入れられるほど人類が進化していないだけだ
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 02:51:51 ID:/42wgoDh
ゲッター線のデレデレっぷりには参っちまうよ
330名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 09:04:40 ID:QUfJ4Xo8
俺ら愛され過ぎワロタwww
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 12:59:33 ID:GkksNjsh
>>322
ゲッター線が人類に寄生、いやむしろ俺達の方が寄生してんじゃない?
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 13:51:18 ID:tOgOqPb3
寄生というよりミトコンドリアみたく共生関係じゃなかろうか?

333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 19:05:26 ID:oJfnDt88
そうかんがえると
ゲッター線は人を進化させて強くして、
人間はゲッターという器を造りそれを強化、ともにつよくなる存在か。
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 20:25:16 ID:QUfJ4Xo8
でも器と言っても人類じゃ精々真ゲッターまででしょ?エンペラーにまで強化されたのはゲッター線による進化のおかげ
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 20:33:08 ID:ZwlpHF3H
うざいコバエをゲッター線で皆殺しにしてやりたいです。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 22:31:47 ID:MYAPw6SM
てか、ゲッターはゲッター線で進化してるのになんで人間は進化してないんだ?
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 22:57:58 ID:a/Yg8yGV
猿→人類
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 23:34:08 ID:MYAPw6SM
>>337
人間の純粋な生物としての進化はそこで止まってるじゃないか
ゲッターがゲッターエンペラーになるくらいの時間があるなら、もう一段階くらい進化してもいいはずだろう
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 23:41:01 ID:JSPMJmYx
>>338
お前…アークに出て来てたじゃないか。
なんかゲッターみたいな人たちが。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 23:41:37 ID:QpKeB0oZ
いや正直ゲッター関係者はだいぶ人間の範疇を超えていると思う

ダイナミック系だとデフォだけどな!
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 00:44:06 ID:AIXqFs3Y
あいつら見た目人間でもゲッター人類だよな
多分みんな最低でもゲッターロボパイロット並の身体能力になってる
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 02:22:18 ID:JxyQDbZh
てか、そもそも拓馬と獏が人間の進化系でしょ?
田中伍長が世界中でゲッター線の影響を受けて特殊な能力を持った子供が生まれてるとかいってたし
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 02:50:46 ID:zc9yQzwD
>>339
あれは……宇宙服みたいなもんだろう

>>342
どの程度かハッキリしていない
アークの描写だと、兵士は自分と同じくらいのサイズの生物を殺すのに
レーザー銃のようなものを使ったほうが効率がいい程度の進化しかしていない

人類ゲッターの進化に追いついてない、まったく追いついてない
少なくとも初期のゲッターくらいの能力はあってほしい
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 02:56:27 ID:rKHM25iq
そこまでいくと最初から人類以外の奴を目的にしたほうがいいんじゃねェの?
どっちかっていうと戦闘能力低いけど闘争心があっていろんな兵器を作って敵に対抗してきた事のほうが重要っぽいし
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 12:09:11 ID:ALu9zZP4
人類全てが慎一みたいになれば追いついたっていってもいいのかな?
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 13:34:20 ID:5ZQKNV2r
進化し過ぎだろw
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 19:05:44 ID:4WCSD0N8
精神が肥大化していくのさ…そしてその先にあるものが、進化ッ!!
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 20:33:45 ID:+UEEwSSw
突然だけど
受け入れてくれるかわからないけどネタ投稿していい?
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 20:36:32 ID:4WCSD0N8
とりあえずどういうの?
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 21:08:45 ID:LtCqqKCF
最近できた古本屋でスーパーロボットコミックゲッターロボ編手に入れたんだけど、
飛焔の「今日は良き日だ」って「帝王の帰還」の最後のセリフからとったのかな?とふと思った

というかゴールとゲッターチームの奇妙な絆、最後のシャインスパークの美しさ、ゴールの最期のセリフと
あの中で一番好きな話だ
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 21:41:09 ID:kVPQ0FG3
>>348
いいよ。
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 22:06:17 ID:5ZQKNV2r
きやがれ!
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 22:09:21 ID:+UEEwSSw
………………………8年前、一人の科学者によって引き起こされた浅間山麓の爆発事件によって、日本は全てが蕩けてしまった。
そして現代…
爆発事に発生した超エネルギー「ゲッター線」の暴走により 地球上はゲッター線汚染されてしまった。
その結果、人類はゲッター線に汚染され、その力に溺れてしまい、異形の怪物「イデア」が出現し、暴虐の限りを尽くしていた。
もはや、地球上はイデアにあふれ、人類は絶滅しようとしていた。…………………
ゴゴゴゴゴ!!!
大空に我が物顔で移動している物体があった。万能移動要塞「ゲット・ボマー」であった。
「オラァァ!こんな作戦でイデアをぶっ飛ばせるか!」
ゲット・ボマーの作戦室で一人で騒いでいる男「了」がいた。
がさつで無鉄砲だが、鋼の精神を持っている。両腕はサイボーグ化されていた。
了が一人で暴れていると一人の男が入ってきた。そしてすかさず
バギっ!
了の顔に一撃食らわした。
了は吹き飛ばされて壁に激突する。
「いってえ!ハヤト!なにしやがる!」
そこにはヴィジュアル系の格好をした細身の美青年「ハヤト」が了を睨みつけていた。
「るせんだよ!一人で騒ぎ過ぎなんだよ!バカが!」
すると持っていたケースから一つ薬を取り出した。
薬をかじりついたハヤトが了に言い放った。
「なあ…了…大人しくしてねえと殺すぞ 」
了はその言葉についにキレた。
「ハヤトォォ!!もういっぺんいってみろ!」
了はハヤトに襲いかかった。
するといきなり
「ちょっ!ちょっとぉ、やめなさいよ」
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 22:15:29 ID:+UEEwSSw
ツインテールの美少女「ムサシ」が二人の喧嘩を止めにかかった。
「あんた達!今はそんなことしてる場合じゃないのよ!こんなことしてる間にイデアが暴れているのよ!」
「ち…ムサシ、邪魔すんじゃねえよ!」
「あんた達がバカなことしてるとチーム・ゲッターとして成り立たないのよ」
「へっ…むかついたから俺、部屋に帰るわ」
ハヤトは作戦室から出ようとした。
「あっ、ハヤト待って!」
ムサシはハヤトの後を追いかけた。
「ちっ…勝手にしやがれ!」
了は作戦室に置いてきぼりにされた。
ハヤトとムサシは通路を歩きながらしゃべった。
「ハヤト、なんでそんなに苛立ってるの?」
「…」
ハヤトは無表情だった。しかしムサシはまた問いかける。
「そういえばハヤトがいつも口にしてる薬…いつから服用してるの?」
「…子供の時からだ。だからどうした…」
ムサシは驚いた。
「子供の時から!?何でまた?」
ハヤトは止まり、ムサシを睨みつけた。
「うるせえな!どうだっていいだろ!これ以上うるせえと殺すぞ!!」
ハヤトはすぐそこにあった自分の部屋に入った。
「はあ〜…あとが思いやられるな…」ムサシをため息をついた。
ハヤトは部屋に入るとイスに座り、背もたれにもたれかかった。
「はあ…どいつもこいつもうるせえな…」
ハヤトは立ち上がると机の方へ向かった。
すると
「ん…なんだこれ…」机の隙間から折りたたんだ紙をみつけた。
ハヤトは紙を拾い、開いてみた。すると、
「これは…俺が小さい時に描いた絵じゃねえか!」
それはハヤトが小さい頃に描いた絵だった。
「懐かしいな…なんでこんな所にあるんだ?
しかし…下手くそだな…くっくっく…」
ハヤトは絵を見て少し笑った。
「ん…誰だこいつ…」
絵の中に自分と友達の絵があったが一人で見慣れない人物の絵があった。奇妙な服を着ていた。
「これって…ん…」ハヤトは悩んでいた。全く思いだせない。
しかし
(マ………)
「あれ、なんだか少し思い出してきたぞ!」
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/18(土) 22:17:36 ID:+UEEwSSw
ハヤトはあの時の思い出を思い出してきた……………………
この物語はハヤトがまだ五歳の時のあった超不思議な体験の話である。

「偽書 ゲッターロボDASH外伝 ハヤトのちょー嵐を呼ぶ!金矛の勇者」
序章 完

こんなネタです
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 13:20:32 ID:9vZA1Ohq
久しぶりのしんちゃんネタか……

最近、○○とのクロスは〜とかの話題が少ないな。
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 13:49:08 ID:Xh7AVJ/I
金矛のマタタビは出てきた瞬間から男装美少女と看破させていただきました
本当に可愛かったのぉ
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 13:55:30 ID:bsAJ4UAQ
>>356
ゲッター分をウランスパークで弱めねば
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 18:17:55 ID:SDHipGN+
ええい、ガイアーの人はまだか!?来週の月曜日には燃え尽きる日の最新刊も出るのだぞ!
360ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/19(日) 18:30:32 ID:blbILbe4
………………………
ここは浅間山のふもとにある町の施設。子供たちが元気に施設の校庭を走り回っていた。
そこで砂場で一人遊んでいる子供がいた。
「ハヤトォ!遊ぼう!」
「えっ…、ボクはいいよ…」
ハヤトは浮かない顔をしていた。ハヤトは元々捨て子であり、内気な性格で友達は少ない方であった。
「ちぇっ、ハヤトはいつもそれだ」
子供達は去っていった。
ハヤトは一人で遊ぶのがいつもだった。 「ハヤト、何してるの?」
一人の男の子が話しかけてきた。のちのチーム・ゲッターのリーダーでハヤトと犬猿の仲になる了だった。
「砂遊びだよ…。了どうしたの?」
了は笑いながらいった。
「ハヤトと遊びたいから来たよ」
「いいよ…了はみんなと遊んできなよ」
「オレはハヤトと遊びたいの!」
ハヤトの顔は赤くなり、施設の中に走って行った。
了はそんなハヤトを見て、呆れた。
「あいつ……ホントに根暗だよな…」

バタン!
ハヤトは自分の部屋に入るなり、ベッドに倒れた。
「ハァ…ハァ…ハァ…なんでボクはこんなに臆病なんだろ?うう…」
ハヤトの目から涙が溢れてきた。
ハヤトはベッドから起き上がると机に向かった。
「ん…なにこれ…?」
床に一本の定規が落ちていた。
「定規…なんでこんな所に?」
ハヤトは定規を机に置くと部屋を出て行った。
誰もいない部屋。すると定規が光だした。
(見つかったわ!この子こそ「選ばれし者」よ!)

その頃、暗黒の世界「ドン・クラーイ」では…
「ダーク様〜」
不気味な生き物達が一斉に叫びだす。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 18:31:33 ID:blbILbe4
するとピエロみたいな姿をした謎の人物が姿を表した。
「マックよ、「金の矛」の位置は分かったか?」
すると紳士の格好をした影が喋りだした。
「「銅鐸」を使っておりますので「金の矛」を持つ「選ばれし者」は直に分かるかと存じます」
すると、セクシーな女の形をした影が喋り出した。
「間もなくでございます、ダーク様。今は我々も影としてしか向こうへ行けませんが…」
「扉さえ開けば全てはダーク様の思うがままでございます。もうしばらくお待ち下さい」
ダークという影は後ろへ向いた。
「ふむ…待とう…」
(地球はこのドン・クラーイの支配者、アセ・ダク・ダーク様の物だ!!」

その頃、施設ではハヤトは相変わらず一人で砂場で遊んでいた。
すると
「クゥゥ〜ン…」
一匹の黒い子犬がハヤトのそばについてきた。
「うわぁ〜かわいい!どうしたの?」
ハヤトはいつもより笑顔になった。
「クゥゥン…」
ハヤトは頭をなでた。
「ごめんね…。ここじゃあ犬は飼えないんだ。ホントにごめんね」
ハヤトはそう言うと、部屋へ戻ろうとした。
しかし、子犬はハヤトに付いてきた。
「駄目だよ!ついてきちゃダメ!!」
ハヤトはいうもまだま子犬は付いてきた。
「もういい加減にして!」
ハヤトは怒って施設に入っていった。
「クゥゥン…」
子犬はハヤトを見つめていた。

ハヤトは自分の部屋に入るなりベッドに倒れた。
「もう…けどあの子犬、何か不思議な感じが…」
ハヤトはそうゆうと眠たくなったのか、そのまま寝てしまった。

今日はここまでです。
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 19:05:45 ID:9BGk9af6
sageじゃあなくてsageですよ。
363激突!! ゲッター対ガイアー :2009/04/19(日) 20:56:29 ID:7nChOdv/
>>359
待たせたな!
スマン、俺がゲッター線濃度15倍の部屋でアマガミをやっていたばっかりに……

などという寸劇はさておき、投下します。
364激突!! ゲッター対ガイアー 第十話@:2009/04/19(日) 20:58:09 ID:7nChOdv/
荒涼たる山々の風景を眼下に、ガイアーに抱かれたマーズが、西域のさらに果てを目指す。

先のウラヌスとの一戦で受けたダメージは、未だに癒えてはいないのだろう。
磨かれたように冷たい大気に曝されているにも拘らず、額にはうっすらと脂汗すら浮かんでいたが、
その瞳には一切の迷いの色も無く、地平の先、遥かなエジプトの地を見つめ続けていた。

「……それにしても」

マーズがゆっくりと辺りを見渡す。
日本海上空まで彼を護衛してきたF15戦闘機に代わり、現在は中国籍の戦闘機の編隊がガイアーの周囲に展開していた。

「僕が眠っている間に、状況も随分と変わったようだな
 いや、それだけ事態も深刻になったと言う事か……」

やや深刻な含みを持たせ、マーズが一人思考する。
現在優先すべきは、拓馬達との合流し、エジプトを襲った神体を撃破する事である。
だが、他の神体がこの差し迫った状況を、黙って静観し続けるとは思えない。
既に事態はマーズ達でのみで収められる範疇を超えている。
神体の、そしてゲッターの存在を知った世界とどのように協力していくか、マーズは今後の行動についても考えておく必要があった。

「うん?」

両翼に展開していた殲撃七型が、慌ただしく動き出したのを見て、マーズが思考を中断させる。
顔を上げた先には、逆光を背にゆっくりと近づいてくる、奇妙な浮遊物が見えた。

「あれは…… 神体なのか?」

前方の障害を排除すべく、編隊を組み直した一団が先行する。
その不用意な行動に、マーズが思わず声を荒げる。

「いけないッ! うかつに近付いては……!」

マーズの叫びは、爆発の衝撃によって遮られた。
閃光と爆音、黒煙が視界を塞ぎ、色めきだった編隊が散開する。
やがて爆風が過ぎ、大きく開いた視界の先に、巨大な神体が姿を露わにした。

それはまるで、今しがた遺跡から発掘してきたばかりと言った風の、古ぼけた巨大な土偶であった。
サーチライトのようにチカチカと瞬く、シンプルで大きな二つの目。
空を飛んでいること自体が悪い夢としか思えないような、ずんぐりむっくりとした体系。
巨大な粘土質の赤土を練って、そのまま窯の中に放り込んだかのような、素朴な赤茶けたボディ。

だが、マーズは知っている、この人を喰ったデザインのロボットが、
各国の軍隊が採用する現役の戦闘機を遥かに凌ぐ、凄まじい戦闘能力を秘めている事を、

仲間の敵を討たんと、合流した一団が空飛ぶ土偶目掛け、一斉掃射を浴びせる。
もし眼前のデカブツが、外見通り素焼きの装甲であったなら、瞬く間に粉微塵と化していたであろう猛攻…… だが

「ダメだ! この場から離れるんだ」

まるで子供の悪戯でも咎めるかのように、無傷の神体がゆっくりと首を回す。
直後、両眼から眩い怪光線が照射され、前線の一機が避ける間もなく消滅する。
土偶はガイアーの存在を気にも留めず、算を乱した一団を、首を振って尚も追撃する。

「クッ、そうか、アイツの狙いは……」

マーズがぐっ、と身を震わす。
現状、ガイアーのバリアに守られたマーズに、神体の光線は届かない。
だが、逆に言うならば、マーズを懐に抱えているうちは、ガイアーは反攻に転ずることが出来ない。
敵はそれを知っているからこそ、ガイアーの前で隙を見せて誘っているのである。
365激突!! ゲッター対ガイアー 第十話A:2009/04/19(日) 20:59:27 ID:7nChOdv/
「仕方ない、ガイアー、僕を地上に降ろすんだ」

「…………」

しばしの間、ガイアーはマーズの指令が聞こえないかのように、用心深くバリヤーを展開していた。
あるいは、この時のガイアーには、満身創痍の主を守るため、何らかのセーフティが働いていたのかもしれない。
だが、ガイアーはじめ神体の行動は、原則的に主の指令を最優先とする。

「どうした? ガイアー、早く地上に投げ降ろせ」

二度目の指示を受け、ガイアーが高度を徐々に下げ、右手の拘束を緩める。
思いもよらぬ大胆な行動に、スキンヘッドの監視者が、神体の中で驚きの声をあげる。

「なんと! ガイアーの懐を離れるとは
 信じられん、マーズは状況が分かっていないのか?
 自分が死ねば、そのまま地球が消滅すると言うのに……」

慌ててスイッチを操り、神体の両眼を合わせる。
地上へと降り立ったマーズは、モニター越しにも疲労の色がありありと伺えた。

「いや、そうか…… 今のマーズはガイアーの能力を知らないのか!
 ガイアーのバリヤーの堅固さを知らないから、攻撃する事しか頭に無いのだな
 よし! それならば、この【シン】にも、十分な勝機がある」

一抹の希望を得た監視者が、ピアニストのような流麗な指使いで、手元の操作盤をまさぐる。
同時に土偶の扁平な頭部が開き、何物かがプシュゥと勢い良く飛び出す。

「ムッ」

神体の奇妙な変形を、地上のマーズが油断なく見上げる。
だが、射出された物体はマーズでもガイアーでも無く、周囲へ広範囲に拡散する。
そのミサイルのような物体は、地表に落下すると直ちに回転を始め、
さながら小型のドリルのように土中へと沈みだした。

「なんだ、これは攻撃では無いのか?」

敵の怪しい行動に、マーズが疑惑の声を漏らす。
監視者は応じない、言葉の代わりに、神体はくるりとガイアーに背を向けた。

「……? 逃走する気か
 よし! 追撃しろ、ガイアー」

主の指示を得たガイアーの全身が煌々と輝き、すかさず土偶に対し光弾が放たれる。
元々ガイアーと他の神体では、根本的な出力が違う。
バリアー越しに突き上げる衝撃に、土偶のコックピットが激しく揺れる。
六神体の防御能力ではガイアーに拮抗できない事は、先の一戦で証明済みであった。
だが、愛機を襲った危機に対し、スキンヘッドは不敵な笑みを浮かべた。

「グッ…… フ、フフ……
 元々シンの能力で、真っ向からガイアーと渡り合えるとは思ってはいなかったさ」

「アイツ…… 一体、何を?」

「ガイアーがシンのバリヤーを破るのが先か、シンが地下のエネルギーを探知するのが先か……
 地球を掛けた鬼ごっこと行こうか、マーズ!」




366激突!! ゲッター対ガイアー 第十話B:2009/04/19(日) 21:02:36 ID:7nChOdv/
―― マーズが第四神体・シンと接触する三時間ほど前、

ゲッターチームはエジプトの地にあって、灼熱地獄を前に苦戦を強いられていた。

「ク、ウゥゥ……ッ」

視界を包み込む眩いばかりの輝きに、さしもの拓馬も唸り声を上げる。
六千度、実に太陽の表面温度に匹敵するほどの熱を放つスフィンクス達の包囲により、周囲が白一色の白光に覆われる。
いかに変幻自在のゲッターの装甲であろうとも、近距離で放熱を浴び続ければ、物の数分と持たない事は明白であった。

だがこの時、真に危険に曝されているのは、むしろ機体の内部の方であった。
空調の処理能力を超えて際限なく上がり続ける室温が、拓馬達の思考と体力を容赦なく奪い去っていく。

「た、拓馬、騙されるな、コイツらは……」

「分かっているさ! 孔明と戦った時と同じだ」

焼けつくような高熱に包まれながらも、拓馬の瞳は冷静にモニターを追っていた。
四方は四体のスフィンクスに囲まれ、目も開けられぬほどに白熱していると言うのに、
画面に映る熱源は、前方の一つのみであった。
すかさずアークが身を翻し、後方の神体目掛けて高速で飛び込む。
モニターのデータが故障であるなら、ゲッターは蒸発をまぬがれないところであったが……

「見ろ、拓馬! 光源が引いていく」

「フン! やっぱり幻か、チンケな手を使いやがって」

ゲッターの飛行速度に合わせ、光源が蜃気楼をように、等距離を守って引いていく。
この幻こそが、エジプトの軍隊を壊滅させた、スフィンクスのもうひとつの武器であったのだ。

「ほぅ、気付いたか…… だが、だからと言ってどうするつもりだ!
 逃げてばかりでは勝負にならんぞ」

「うるせェ! こうするまでだよッ!」

言うが早いか、アークが振り向きざまに頭部からビームを放つ。
前回の戦いで、神体が攻撃と防御を同時にはこなせない事を、拓馬は学習していた。
以前の雪山のような、ビームを遮るものも無い。
ゲッターロボの代名詞たる光線は、一直線に敵の装甲を貫くものと思われた…… が!

バシュウゥゥッ

「……!」

強烈なはずのゲッター線の一撃は、対手の装甲にぶつかると、
まるで放水を浴びせたかのように幾重にも分かれ、後方へと消えた。
閃光が収まり、静寂が戻った砂漠には、まるで何事も無かったかのように佇立する、人頭獅子の黒色のボディがあった。
367激突!! ゲッター対ガイアー 第十話C:2009/04/19(日) 21:05:41 ID:7nChOdv/
「ゲッタービームが、効かない、だと……?」

「フフッ、いやいや、そう悲観したものでは無い
 先のビームは、人類には十分過ぎるほどの出力を持っていたよ
 ――六千度の放熱に耐えられるスフィンクスの装甲でなければ、致命傷だった」

「!?」

「分かるか? この神体は、そもそもバリヤーなど必要とはしないのだ
 この機体を破壊出来るもがあるとすれば、それはガイアーだけだ!」

「クッ!」

再び発光を始めたスフィンクスを避け、アークが旋回する。
逃走を始めた獲物を追って、漆黒の獅子が無人の砂漠を駆ける。

今のアークでは、敵を叩くどころか、近づく事すら敵わない。
距離をとったところで、ゲッタービームも相手には通じない。
といって、トマホークを投げ打ったとしても、チョコレートのように蕩けた鉄塊が、
スフィンクスのボディで潰れて張り付くのみであろう。

「どうしたゲッター、このまま日本に逃げ帰るつもりか?
 それならそれで構わぬぞ 
 こちらはこのまま、リビア、スーダン、エチオピアと、順繰りに地上を焼き尽くすのみだ!」

監視者の言葉は、裏を返せば、スフィンクスはゲッターを追う手段を持たない事を意味していた。
だが、その内容はブラフでは無い。
ここで拓馬達が引けば、この神体は、北アフリカ一帯に灼熱地獄を拡大し続けるだろう。

だが、男の挑発に対し、拓馬は不敵な笑みを見せた。

「逃げるだと? フザけるな!
 この程度の焚火で、ゲッターを焼き尽くせると思うなよッ!!」

「何だとッ!?」

突如としてUFOのような鋭角的な軌道を見せ始めたゲッターに、監視者が思わず叫ぶ。
アークは体勢を立て直してスフィンクスに向き直ると、直後、超高速での突撃を始めた。

「うおおおおおっ!!」

「……馬鹿なッ! 死ぬ気か、ゲッターッ!?」

監視者の眼前に、真紅の悪魔の姿がぐんぐん迫る。
それはあたかも、太陽に挑むイカロスの如き無謀、
瞬間、男は見た、得物を掲げるゲッターの、その槍投げのような構えを……

「……!? し、しまっ」

「いッけえェ――ッ!! トマホォーク ボンバァァ――ッ!!」

368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:07:57 ID:M1XRCecY
しえん
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:08:03 ID:Xh7AVJ/I
うおお!支援ビィィーム!
370激突!! ゲッター対ガイアー 第十話D:2009/04/19(日) 21:08:10 ID:7nChOdv/
拓馬の咆哮に合わせ、斧槍の刃がバチンと稲光を発し、たちまち眩い輝きを放ちだす。
同時にアークの両足が大地を踏みしめ、機体に急制動を掛ける。
強力な慣性が、膝、腰、肩、肘、そして指先へと連動し、つんのめるような体勢で、アークが白刃を投げ放つ。
帯電する斧槍が光弾と化し、燃え尽きる間もなく一直線に神体を襲う。

「ウオォォ!!」

刹那、閃光が炸裂音と共に大地に満ち、衝撃が投擲したアーク自身をも襲う。
バリヤーを持たぬスフィンクスには耐えられぬ一撃。
いや、元よりあの高速が相手では、バリヤーを展開する余裕すら無かったであろう。

「グッ……、ま、まだ、まだだ……」

胸甲を貫いた斧槍に串刺しとされ、ドス黒いオイルを噴出しながら、
スフィンクスは尚も抵抗せんと、その身を再び発光させようとする。
よろめく身体にとどめを刺すべく、アークが灼熱地獄の中へと飛び込む。

「往生際が悪いんだよォー!」

スフィンクスの周囲は未だ余熱が引かず、胸元から背中へ貫いた斧槍は、早くもグズグズと蕩け始めていたが、
アークは構いもせずにその柄を鷲掴みにして、帯電する避雷針のような翼を扇状に展開した。

「サンダーッ ボンバァーッ!!」

拓馬の叫びと共に、今度はアークの全身が白光し、その身を中心として驚異的な放電現象が巻き起こる。
痛烈な電撃は両腕から斧槍を通し、高熱の渦となってスフィンクスを体内から襲った。

「グッ グオオオォォォ…… これが、ゲッター、か」

「…………」

「だ、だが、これでいい、
 お前らが滅んでも、我らが滅んでも、結局は同じ こ と……」

「……何だと?」

サングラスの男の奇妙な言葉に、拓馬が呟きを漏らす。
だが、その疑念に答える声は、既にない。
放電が止んだ後も、スフィンクスはしばしの間、あちこちをショートさせながら、生物のように全身を痙攣させていたが、
やがて、グズグズに熔けた関節が自重を支え切れなくなり、大地にどうっ、と崩れ落ちた。

六神体の一柱
太陽にも等しき力を持った灼熱の人頭獅子は、皮肉にもその身を内側から灼かれて果てた。




371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:09:44 ID:M1XRCecY
大雪山支援
372激突!! ゲッター対ガイアー 第十話E:2009/04/19(日) 21:10:27 ID:7nChOdv/
バラバラと言うローターの音が砂漠に響く。

騒ぎを聞きつけたエジプト軍の生き残りが現場へと到着したのは、
ちょうど周囲の熱が引いたのを確認した拓馬たちが、ゲッターの外装を点検している時だった。

「流拓馬くんに、山岸獏くんですね」

ヘリから出てきた中年が、流暢な日本語で喋ったことに、二人がほっ、と胸を撫で下ろす。

「私は日本の大使館の者です。
 あなた方のことは、日本政府からの連絡で聞いています。
 どうか、この場は我々に同行して
 六神体に関する情報を提供して下さい」

「日本政府が……」

拓馬の脳裏に、病室で出会った指令の顔がちらりと浮かぶ。
日本を飛び出してから一日半の間に、ゲッターを取り巻く状況は好転しつつあった。
もっともそれは、六神体の猛攻を前に、手段を選んでいることが出来なくなっただけの話ではあったが。

「よろこんで、と言いたい所だが、実はあんまり時間がないんだ。
 これから急いで、日本にトンボ返りしなきゃならねぇ」

「マーズ君の事だね、それなら大丈夫。
 つい今しがた、彼もこちらへ向かっているという連絡が入ったところだよ」

「何! マーズが目を覚ましたって言うのか!?」

男の報告を聞いた拓馬は即座に顔色を変え、ゲッターのコックピットへと駆け上る。

「点検は終わりだ、行くぜ、獏」

「あ、ああ、分かった!」

突然の空気の変化に、驚いた大使館の男が、拓馬を引き止めようと慌てて声をあげる。



373激突!! ゲッター対ガイアー 第十話F:2009/04/19(日) 21:11:42 ID:7nChOdv/
「ちょ、ちょっと待ってくれ!
 大した準備もなしに、一体どこに行こうって言うんだ?」

「六神体の狙いはマーズだ!
 敵が既に動き出している以上、一刻も早くガイアーと合流したい」

「そ、そんな、無茶だ!
 下手をすると行き違いになるかもしれないし、
 それに、このロボットだってメンテナンスをしないと……」

男の言葉に、乗り込みかけていた獏が動きを止め、困った風に振り返った。

「それがよ…… そういうワケにもいかないんだ」

「えっ?」

「つまりさ…… この世界はまだ、ゲッター線の研究が進んでないから、
 傷ついたコイツを直す技術が無いんだ。
 どれほど時間をかけたとしても、根本的なダメージの修復は、多分できないよ」

「そ、そんな!」

『急げ、獏!』

「オゥッ!」

つい今しがたの話が無かったかのように、獏が威勢の良い掛け声をあげる。
呆然とするエジプト軍の兵士達を尻目に、真紅の悪魔は風のように東の空へと消えた。



374激突!! ゲッター対ガイアー 第十話G:2009/04/19(日) 21:13:07 ID:7nChOdv/
幸運の女神は、人類に味方したかに思われた。
チベット近郊で中国空軍の救難信号を探知したアークは、ガイアーの居場所を補足する事に成功したのだ。

連戦のダメージをものともせず、高速航行を続けるアークの前に
やがて、空中に悠然と貯立する偶像が姿を現す。

「見ろ、拓馬! ガイアーが居たぞ!」

「ああ、だが、マーズはどこに……」

スピードを落とし、アークが周囲を巡回する。
ガイアーが無事である以上、マーズの身もひとまずは安心な筈である。
ただ、近辺で中国軍が遭遇したという、土偶型の神体が姿を見せぬ事に、一抹の不安はあったが、

「拓馬、居たぞ、マーズだ!」

獏の通信を受け、われに返った拓馬がモニターに視点を戻す。
そこには確かに、周囲の様子を伺う赤毛の少年の姿があった。

「マーズ! 無事だったかッ!」

巨大な影に気づいたマーズが、ふと上空を見上げる。
その視線が、高速で接近するアークの姿を捉えた瞬間、彼は、思いもよらぬ言葉を発した。

「来るなッ! ゲッター!! これは――」


 ドワオォ!!


マーズの叫びは、突如、地の底から轟いた爆音によって遮られた。

「な……!?」

拓馬にも驚いている余裕は無かった。
謎の爆発を契機に、大地が鳴動し、広大な山脈に次々と亀裂が走る。
轟音が一帯に響き渡り、大地を襲う衝撃が、上空にいるゲッターまでにも突き上げてくる。
震動で大地が砕け、なすすべも無いマーズが、岩盤と砂煙の中に姿を消す。
それはあたかも、黙示録の1ページを体現したかのような絶望的な光景であった。

「マ、マーズッ!!」
「クソッ、返事をしろ! マーズ!?」


――チベット地震。

後にアメリカの研究チームによって名づけられたその地震は、
震度7、マグニチュード9.7という、驚異的な測定結果が報告され、
同チームによって、有史以来の最大級の地震であると結論付けられた……。
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:16:36 ID:Xh7AVJ/I
いったいゲッターは何所へ行こうとしているんだっ…!
376激突!! ゲッター対ガイアー :2009/04/19(日) 21:17:56 ID:7nChOdv/
以上、投下終了です。

あえて言い訳をするならば、横山先生が六千度とか凄い事を描くので
オリジナル必殺技で対抗せざるを得なかった。
ハルベルトでもジャベリンでもなく、あくまでトマホォーク!! で。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:29:01 ID:bsAJ4UAQ
どうでもいい話だけど、六千度って美勒に浴びせた火柱の温度と一緒だな
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:43:50 ID:TfZj1Jc8
ドワ乙

ちなみに太陽の表面温度と同じでもある。>六千度
何万度、とかいう単位に比べショボイように思えるが、大抵の物質は蒸発する温度。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 21:51:25 ID:TfZj1Jc8
ってよく読んだら本文に書いてあったorz


______
|← ドグラ|
|  古墳 |
. ̄.|| ̄ ̄       ┗(^o^ )┓          三
  ||           ..┏┗            三
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 23:02:27 ID:Shg1UI/r
>>379
早まるなw

ガイアーの人乙!まさか半ば冗談で催促したら本当に来るとは思わなかったぜ!
てか、そういやこの世界じゃアークの補給は出来ないんだよな。しかも未だパイロットは二人だし
ガイアー相手するときはどうすんだろ
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 23:57:24 ID:m9Kqqssk
>>376
ゲッター乙!
シンの地震でゲッターがらみの何かが出てくるような……


>>379
ドグラは止めとけw せめて浅間山早乙女研究所跡にしとけ。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 12:40:05 ID:A6+PkC7b
唐突だけど、石川作品の敵のボスって両手を上げて高笑うのが似合う奴が多いよね
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 13:18:23 ID:/M5wpW7q
ラ=グースと時天空が両手を上げて高笑うだと・・・・・・
ビックバン以上のエネルギーが発生するのは確実だろ
宇宙が無くなっても十分お釣りがくるな
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 14:56:56 ID:LKXT7uB8
>スマン、俺がゲッター線濃度15倍の部屋でアマガミをやっていたばっかりに……
ゲッター線に萌えて炉心がメルトダウンしそうな環境だwww
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 16:25:53 ID:rcVZ4iBZ
ゲッター線は他のエネルギーに比べると圧倒的に人類にデレデレ
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 17:15:09 ID:jdwpOUtU
> スマン、俺がゲッター線濃度15倍の部屋でアマガミをやっていたばっかりに……
ゲームの登場人物が幽霊となってうろついてるんですね羨ましいです
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 18:13:34 ID:racdSGPv
ていうかアマガミってなんだよw
ゲッターアークに甘くかまれるのか?
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 18:30:43 ID:fbloqSWO
アマガミ<確かギャルゲーだね!
つまりヒロイン全員イシカワキャラのギャルゲークロスをだね(ry
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 18:34:35 ID:D8fOxuIx
ドMの変態紳士向けのゲームだよ!
これがPS2で出てるっていうんだから世も末だよね、スティンガー君
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 18:47:20 ID:racdSGPv
>>389
さんくす。そ、そうなんだコーウェン君

>>388
魔空八犬伝の壮姫なんかは普通にかわいいと思うぞ
あと一コマぐらいしか出てないけど真ゲんときのミチルさんとか
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 18:50:56 ID:A6+PkC7b
>>389
そ、そうだね、世も末だねコーウェン君
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 22:16:00 ID:fsQ0Qjny
コーウェンくんがゲームやってる姿を想像してしまったじゃないか
393ハヤトの金矛の勇者 続き貼ります:2009/04/20(月) 22:22:06 ID:cS8CM3KF
………夜中12時
「ん…」
ハヤトはふと目が覚めた。あたりは真っ暗だった。
「ふぁぁ…夜中の12時…?変な時間に目が覚めちゃったな…」
ハヤトは目をこすり、ぼぅ…としていた。すると
チリーン…チリーン…
どこからか鐘がなる音がした。
「ん…何この音…?」
ハヤトは鐘の音が気になり、恐る恐る部屋のドアに近づいた。
ドクン…ドクン…
ハヤトの心臓の鼓動はドアに近くなる度に大きくなる。
「うう…何だか怖いよ…」ハヤトはドアに手にかけた。
カチャ…キイ…

「うああ……」
ドアを開けた景色は今まで見たことのない空間だった。
ぐにゃぐにゃとした壁、魚達が宙を泳いでいたり、まるで絵本の世界のような廊下だった。
「うわぁ〜スゴいな〜」
ハヤトは不思議な景色に興奮してきた。ハヤトは不思議な廊下を歩き出した。
見るもの全てが新鮮で五歳のハヤトにとってはとても楽しい出来事だった。
チリーン…
するとまた鐘の音が聞こえてきた。
「ん!?」
ハヤトは後ろを向いた。すると
にゅう〜…
チリーン…
「うあああ!!!?」
ハヤトは驚いて尻餅を付いた。
なんと壁から人かすり抜けてきた。長いシルクハット、奇妙な服、肩にイタチを乗せ、小さい銅鐸を持った紳士風の男だった。
男はハヤトの方に近づいていく。
「ああああ……」
ハヤトは恐怖のあまり、体が震えていた。
男はハヤトの前に立つとハヤトを見つめた。
「驚かせてしまったかな?坊や。私の名はマック・ラ・クラノスケだ」
マックという男はハヤトに話しかけた。
「えっ…?」
ハヤトはまだ震えていた。
「ハヤト君、怖がらなくて大丈夫だよ。おじさんは別に怪しくないから」
マックはさらにハヤトに話しかける。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 22:25:57 ID:cS8CM3KF
「ところでハヤト君、君は「選ばれし者」だね?」
「選ばれ…し者?なにそれ…?」
ハヤトは突然の発言に戸惑う。
「おじさんと契約していくつかの物を渡してくれないかい?
もちろんタダとは言わないよ!お礼に札束を上げよう」
するとマックは契約書とペンを出して、ハヤトに差し出した。
「さあ、この契約書にサインして」
しかし、ハヤトは困った顔をした。
「えっ…まだボクお名前書けないよ」
バタン…
マックは倒れた。
「そっ…そうかい?それなら「うん」て言うだけでいいんだよ!」
しかしハヤトは、困った顔をした。
「お札って何?」
ガクっ
マックは崩れた。
無理もない。ハヤトは物心をつく前に捨てられてからずっと施設にいたため、お金のことはあまり知らなかった。
「このガキぃ…」
マックは今まで紳士の顔が一気に怒りの顔になった。
「ひいぃ!!」
ハヤトは怖くなり、体中が震えていた。
「このクソガキぃ!お前も暗くしてやろうかぁ!」
マックは憤怒の顔でハヤトを脅した。
「う…うわああああ!!!」
怖くなったハヤトは泣きながら自分の部屋へ全力疾走した。
マックも全速力で追いかけてきた。
「まちやがれ!」
マックはハヤトを捕まえようとした。しかし
すかっ…
マックの手はハヤトの体をすり抜けた。
「ちっ!!」
マックは追うのをやめた。
バタン!
ハヤトは部屋に入るとドアにもたれた。
泣いたせいか目が赤くなっていた。
「怖かったよぉ…ひっく…」
ドッドッドッ
心臓の鼓動はかなり早かった。

今日はここまでです。ちょうと映画のストーリーにそりつつ、マガイモノの力を見せたいと思います。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:17:23 ID:Xq02Rvuw
乙!
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:35:52 ID:zp0tv6hx
以前、魔獣×HELLSING構想中とかカキコしてたやつだけど、1話が書き終わったんで投下します。
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:37:23 ID:fsQ0Qjny
ゲッターエンペラーが主食のやつか
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:37:54 ID:zp0tv6hx
第1話 「魔獣咆哮」




 深い闇が横たわる夜――――――霧の都、ロンドン。その中心街で一人の少年が彷徨っていた。
年の頃は10代後半。ボロボロのコートに真っ赤なマフラーを纏い、両拳にはバンテージ代わりなのか包帯を巻き付けている。
イーストエンド辺りにいそうな浮浪者の態だが、たとえ深夜といえど此処はその手の連中が大手を振って歩ける路ではない。
にもかかわらず、彼を咎める者は誰もいなかった。 否、咎められる者はいなかった。
彼の瞳は暗いが眼差しは鋭く、そこには激しく燃え盛るのを抑えて静かに白熱している強い感情と意志が込められていた。
だがそれだけが理由ではない。人々は少年から“獣臭”が、獰猛な獣の気配が吹き出ているのを無意識に感じ取っているのだ。
それ故に少年に近付く者も、進んで関わろうとする者もいないし、少年もまた周囲に関わろうとはしなかった。


少年の名は来留間慎一。

幼き頃、己の父に禁忌の実験のモルモットとされ、その身を化物へと堕とされた少年。
怪物に作り変えられた愛しき母に助けられ、その命と引き換えに生き永らえた哀れな鬼子。
その内に怒りと憎悪をたぎらせ、敵(かたき)を引き裂くべく爪を研ぎ続ける復讐の獣。

彼が追い求める敵は自身と母を化物に改造した父、来留間源三と十二人の科学者――――異形の天才たち、神の使徒。

.
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:39:24 ID:zp0tv6hx
あれから、「あの夜」から4年も経った。
あの嵐の晩。 暴風が吹き荒び、豪雨が降りしきり、稲妻が落ち続けたあの夜から。
自分が化け物に成り果て、母がおぞましい怪物へと変えられたあの忌まわしい夜から。
父が本当の貌をさらけ出し、自分を殺さんとし、母を惨殺したあの血みどろの夜から。
母の命が自分へと流れ込み、新たな生と肉体を授かったあの奇跡の夜から――――!!

母の仇、そして“まだ人間だった自分”の仇である父たち十三人の科学者、神の僕(しもべ)たる『十三使徒』を慎一は探し続けた。
ずっと探し続けた。あの夜からずっとずっと。 復讐するために。やつらにこの爪と牙を突き立て、引き裂いてやるために。

やつらの影を忍耐強く探し、執念深く追い続け4年。 しかし十三人の科学者の行方はようとして知れない、まったくわからない。
生まれた国を探しつくし、少しでも僅かでも“らしい”噂を聞いて海を越え、広大な大陸に渡り探し続けた。それでも見つからない。
その間に様々なことがあった。騙されたことも多くあったし、殺されかけたことも多々あった……そして、殺したことも沢山あった。
慎一はすでに殺人を経験していたのだ。だがそこには一片の後悔も無い。
その行為の理由はすべて自己防衛のためであるが、そんな事情が無くとも慎一は一切悔い改めることはなかっただろう。
彼の心は獣と同じになっていた。 野生の獣は自衛のために殺そうが、食うために虐殺しようが後悔などしない。
後悔するのは人間だけ。そして「復讐」をするのも人間だけ…………

あの夜から慎一の精神はずっと夜のままだ。夜明けが来ることは無い。朝を迎えることは無い。
夜の闇が晴れ、太陽を見ることが出来るようになるのは復讐を完遂できたその時からだろう。
その時まで慎一の心は暗闇よりも黒く、機械よりも冷酷なままだ。
.
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:43:13 ID:zp0tv6hx
 こうして流れ流れていく内に慎一は英国へとたどり着いた。故郷と似た島国『グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国』に。
けっして何の当てもなく漂着したわけではない。今、この国には奇妙な噂が流れているのだ。それも尋常ではない、怪異な噂が。

いわく 「北部のはずれの村で吸血鬼が現れ少女の血を吸った」
いわく 「田舎の農村の住人がみなゾンビとなって屍肉を喰った」
いわく 「それらは悪魔崇拝主義者の仕業で、そいつらは地獄の扉を開こうとしている」

『吸血鬼』に『ゾンビ』、『悪魔崇拝』、『地獄の扉』。どれもこれもよくある与太話だ。この世紀末にあふれかえる終末思想の産物。
前ふたつは根も葉もない創作。残りふたつもカルト集団の犯罪行為などよくある事件。 どこにでも転がっている都市伝説レベル。
オカルトかぶれの馬鹿なやつらが、何でも知っているかのような口ぶりで吹聴しているアホらしい噂。 最初はそう思っていた。

だがより詳しく聞いていると、これらの噂には元となった事件があった。大量の血が流れた事件が起きているのだ、実際に。
それらはギャングや強盗団の仕業だとか、IRAのテロ活動の一端であるとか報道されていたが、これがどうにもくさい。
そんな現実的な事実が知れ渡っているというのに、どうして吸血鬼だのゾンビだのといった怪奇的噂が発生するのだ?
世間に流れるそんな噂に対し、マスコミがとうに終わった事件の『現実的』内容をしきりに報道し続けているのもまたうさんくさい。
国民の意識を対テロ戦争へと向けようとしているのかもしれないが、むしろこれはまるで事実を隠さんとしているかのような―――――

そして吸血鬼とゾンビ。

そんなものは創作、空想のもの。ありもしない存在。 だが『ありもしない存在』を創りだせるやつらがいる。あの悪鬼どもが!!
やつら……十三人の科学者ならば神話の怪物とて生みだせるだろう。 自分を“こんなに”したように、化物をこの世に送りだせる!

怪異の噂は十三人の科学者の手がかりだ。 慎一が知る限り、現実に非現実的事象を引き起こせるのは彼らしかいない。


 だから慎一はここにいる。
英国にきて半月。怪異の噂を聞き集め、その源泉たる事件にたどり着き、現場へと趣いてみたが手がかりは少しも掴めなかった。
しかし慎一は諦めない。心が折れ、くじけそうになっても。 目を閉じるたびに母の顔が、狂笑する父の顔が浮かび絶望を打ち払う。
そして心に不安を焼きつくす怒りと憎悪が燃え盛る。それが慎一の原動力だ。
.
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:44:19 ID:jdwpOUtU
おっ!初のゲッター以外のssだ!!期待支援
402名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:45:46 ID:zp0tv6hx
 慎一はふと夜空を見上げる。闇にぽっかりと開いた穴のごとく、神々しい満月がそこで輝いていた。

こんな晩は血が騒ぐ。 自分の内の獣がざわめく。

『自分の内の獣』――――――それは比喩でも何でもない。 それは事実。 まぎれもない、どうしようもない事実なのだ。

その獣たちがさらにざわめいた。不意に血の臭いをかぎ取ったからだ。霧に乗って辺りに漂う濃密な血の臭いを、ヒトの血の臭いを!
血! 血!! 血!!!  およそ人間の支配する平安な都会においてはめったに存在しない、流血の臭いが大気に充満している。
それに付け加えてこの屍臭だ。腐り濁ったような屍の臭気も猛烈に嗅ぎとれる。 血の臭い、屍の臭い……大量の『死の臭い』がする!!
普通じゃあない。 尋常じゃあない。 まともじゃないことが起きている。
だがこれこそ慎一が待っていたものだ。 これを待っていたのだ。待ちわびていたのだ!

臭いの源はすぐに解った。地下鉄への入り口。 まるで奈落に通じる穴か、悪魔の顎かのようなそこから死臭が吐き出されている。
すでに消灯されているのか、底の見えぬ暗闇に包まれたそこへ慎一は躊躇することなく飛び込んだ。
階段を降りるほど臭いが強くなる。沢山の人の死が、悲劇が待ち受けているに違いないのに、慎一の顔には笑みが浮かんでいた。

「臭うぞ、臭う……! “やつらの臭い”がする!! 近い、近いぞ! あいつらに近くなった!!」


.
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:47:33 ID:zp0tv6hx
 地獄絵図――――地下鉄駅のホームで繰り広げられるこの光景を表現するのにぴったりの言葉だ。

 床は血であふれかえり、そこには百に近い死体があるいは散らばり、あるいは積み重なっていた。まるで血の池地獄。
そしてさらなる地獄の光景の一片。 それら無数の『倒れている死体』の間を血まみれの『立っている死体』が歩いていた。
半死半生の重傷者などではない、彼らは間違いなく死んでいる。 死んでいるのにも関わらず立って歩いている。活動している!
“歩く死体”、“生ける屍(リビングデッド)”、“ゾンビ”。そいつらがまだ生きている人間を襲い、死にかけの人間を貪り食っている。

そしてそいつらの中央に、この地獄の中に君臨した魔王のごとく起立している男がいた。
鴉か蝙蝠みたいに真っ黒い修道服を着て、青ざめた土気色の顔の中で両眼が燠のように赤く光っている。

アングリカン・キャソックと呼ばれるその修道服に、首から十字架を下げているから聖職者なのだろう。ここは英国だから牧師か。
とてもそうは見えないが、名も解らぬのでとりあえず便宜上『牧師』と呼ぶことにする。 その牧師はボソリとつぶやいた。

「ふん、こいつらで少しは時間が稼げるか………」

牧師は自分が作り出したこの光景に対し、無感動な声でそう言うと改めて辺りを見回す。そしてそこで初めて『異物』に気づいた。
裾が擦り切れたコート、同じく端がほつれたみすぼらしい赤いマフラー。傍目には襤褸を纏った浮浪児のように見える。
だが、そんなことはどうでもいいことだ。 重要なのは、なぜ死んでもいないし死にかけでもない人間がここにいるかだ。
ここいる人間はみな死にかけで倒れているか死んで倒れているか、死んで歩いているかのはず。生者はいない、自分を含めて。
進んでこの地獄に入ってくる『マトモな奴』はいない。
この地獄を目の当たりにした奴は腰が抜けて動けぬまま死者の仲間入りをするか、悲鳴をあげて逃げ出すかのどちらかだ。

だから牧師は少しだけこの浮浪児に驚いた。ほんの少し、わずかだけ。すぐにこの不運なまよい子をどうするか考え始める。
哀れな犠牲者にどれだけの恐怖を味あわせながら殺してやろうか。いずれにせよどうとでもできる、とるにたらぬ人間など。

「…………これをやったのは、おまえか?」

そのとるにたらぬ人間が小さく低い声で訊ねた。気に食わないことに声がまったく震えていない。腹立たしいことだ。
人間風情が自分という存在を前にして恐れを抱かぬなど、あってはならない。 怯えて戦慄きながら命乞いするのが正しい。
.
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:51:10 ID:zp0tv6hx
「その通りだ、とるにたらないゴミのような人間よ。 私がやった。この私が。
 高貴なる夜の一族! ミディアン! 吸血鬼―― ヴァンパイアである私がやったのだ!
 私がこのゴミどもの血を吸い、喰屍鬼(グール)にしてやったのだよ。
 実にくだらん者どもだが、私の糧となったことは光栄に思うべきだ。
 おまえもすぐこいつらの仲間入りになる。なに、私に血を吸われる必要はない。
 こいつらに襲われて、こいつらに食われればおまえも同じになる。同じ喰屍鬼になるのだ」

そう言って笑いながら吸血鬼の証である長く伸びた犬歯を、獲物の喉笛を切り裂いて血を吸うための牙を見せつける。
浮浪児は俯いていて表情が見えないが、肩が震えていた。吸血鬼を、自分を恐れている。 良い徴候だ。怯えろ。恐怖しろ。
小便を漏らしながら神に祈り、それが無意味だと知ってガクガク震えながら不様に這いつくばって命乞いするがいい。


牧師は圧倒的弱者を支配下に置き、生殺与奪を自由にできる喜びに勝ち誇った。
…………だが、それが間違いであることを、取り返しのつかない誤りであることを牧師はすぐに知ることとなる。


「ク、ク、ク、ク、ク、ク ………」

浮浪児が肩を震わせながら嗚咽 ――――― いや、違う。 これは、これは。

「ク、ク、ク、ククククククフフ、クフフフふふふふひゃヒャヒャヒャハハははは、はあ―――ははっはあ!」

地下にあふれるこの血生臭い空気も凍りつくような、ぞっとする狂笑。
そして浮浪児――― 慎一は顔を上げる。 そこには満面の笑みが張り付いていた。
口が耳まで裂けているかのような笑みが。まるで猛獣が牙を剥いているかのような笑みが。

牧師はその笑みを見た瞬間、奇妙な感覚に襲われた。 思い出せない奇妙な感情。
まるで轟音をあげて突っ込んでくる大型ダンプカーを前にしたような、自然と身がすくんでしまう感覚。
人間の時は常々感じ、吸血鬼になってからは滅多に感じることの無かったこの感覚は。この、感情は。
.
405名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:54:25 ID:zp0tv6hx
「ク、ククク、ググ、グワハハハハハハハハハァハァハァハァハァッ!!!」

慎一はなおも笑い続ける。獣の咆哮のような声で。
慎一は叫ぶ。 心の底から愉悦に満ち満ちた声で。

「吸血鬼!? グール!? ああ、そうだ! こんなことが出来るのは、こんなのを造れるのはあいつらしかいねえ!
 見つけた、見つけたぞ……ついに見つけたぞ!! 俺の旅は間違っちゃいなかった! 無駄じゃなかった!!
 あとはおまえらのいるところに行って、ぶち殺すだけだ! 待っていろぉおおおお、親父いいいいい!!」

そして歓びの次に顔に表れたのは憎しみ。毒炎のごとく身を焦がす憎しみ。 どんな慈悲も憐みも燃やしつくす憎悪。


慎一の身体から放射される“それ”によって、牧師はやっと理解できた。
あふれ出るこの感覚が。全身を侵す悪寒のようなこの感情が、何であるかが。

これは恐怖だ。 それも人間であった時にたった一度だけ感じた、凄まじい恐怖。
自分が圧倒的弱者として支配下に置かれ、己の生殺与奪を自由にされているという恐怖。
意識で理解するよりも肉体で、本能で感じ取った恐怖。 生命そのものが悲鳴をあげている恐怖

人間よりも遥かな高みにいるはずの牧師は、獅子の前のウサギと同じ感覚を味わっていた。
意識でそれを必死に否定しようとしても、皮肉なことに吸血鬼の本能がそれを告げている。
『このままでは恐ろしいことになる』、と。
その『恐ろしいこと』が何であるかは解ったが、牧師は決してそんなことは認めたくなかった。
.
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/20(月) 23:57:51 ID:zp0tv6hx
 そしてその“恐れ”の感覚を得たのは牧師だけではなかった。
彼が造り出した喰屍鬼。 理性など無く、まともな思考など出来ぬはずの喰屍鬼もまた恐怖を感じていた。
そして理性無き下等な化物ゆえに牧師の命令を待たず、ただ恐怖に駆られて無策に慎一へと襲いかかる。
恐怖の源泉を排除すべく突進する喰屍鬼たち。 通常ならば、またたく間にそれは成功していただろう。
慎一が普通の、まともな人間であったならば、喰屍鬼によって引き裂かれ叩き潰され、食いつくされていただろう。
だが…………


 ボ ン ッ !!


爆裂音―――― そうとしか形容できない音とともに、喰屍鬼たちの身体が吹き飛んだ。
上半身は原形を留めないほどに破壊され、下半身の腰から下や二本の脚は倒れこんでいる。
運よく形が残った頭と腕は、蹴り飛ばされたラグビーボールのようにそこらへ飛んで行った。

銃器? 違う、撃鉄の音も硝煙の臭いもしていない。
何が喰屍鬼を吹き飛ばしたのかはすぐ解った。 鉤爪だ。 『 鉤 爪 の あ る 毛 む く じ ゃ ら の 真 っ 黒 い 腕 』 だ。
その『腕』が振り下ろされ、喰屍鬼の身体を抉りとり、吹き飛ばしたのだ。 だがどこから? どこにそんな腕をもつ存在が?
それもすぐ解った。いや、すでに牧師の眼には映っていたのだ。それが理解できなかっただけで。
巨大な『腕』は慎一の身体から、腹から服を突き破って生えていた。 信じがたい光景――― だが牧師はさらに驚愕する。

慎一の胸部が蠢き、何かが浮かび上がる。何か別の生き物の気配が、息遣いがしてくる。
服を破って現れたそれは、『熊の頭』だった。 鯱のように鋭い牙を持つ熊の大きな頭が、慎一の顔のすぐ下にあった。
這い出るようにして慎一の身体から現れた熊は、己の『腕』にへばり付いていた肉片を口に持っていき、咀嚼し始めた。

喰屍鬼の屍を喰らう―――― それだけでもおぞましく身の毛もよだつのに、牧師はさらに気づいてしまった。
この怪物のような熊だけではない、慎一の身体からはまだ何頭もの獣の鼓動が、獰猛で凶暴な気配がしているということに。
.
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 00:00:12 ID:zp0tv6hx
 慎一は手近にいた喰屍鬼の頭部を、左手で鷲掴みにする。
人間ではなく、化物の悲鳴をあげながら喰屍鬼はそれを外そうともがいたが、まったく意味の無いことだった。


「うー、でろゴールド……」

 慎一の手がズ、ズ、ズと何かが這いずるような音を立てながら変形していく。

「ううっ、ゴールド……でろ!」

 指が牙に、手の甲が鼻先と口蓋に変じ、腕全体が膨れ上がってコートの袖を内側から引き裂く。
 その腕も金色の毛で覆われていき、そして百獣の王たる証のタテガミとその力強い双眸が現れ――――

「出ろおおおっ! ゴールド――――!!」

 雄々しく勇猛で、そして何より美しい獅子の顎が、喰屍鬼の頭を噛み砕いた。


目玉の無い眼窩と鼻孔より腐った血が水鉄砲のように噴き出すが、慎一の左手より現れたライオンはそれを意に介せず、
卵よりもたやすく割った頭蓋を口内でさらに細かく砕き、あふれでた腐血とこぼれ落ちた脳漿といっしょに骨片を嚥下した。

「まさか――――おまえは、まさか――――」

牧師は『あの方たち』から聞いたことを思い出していた。
本当の、真(まこと)の吸血鬼は……その身を霧や無数の蝙蝠へと変じさせる変幻自在の魔物であり、
その肉体から“使い魔”と呼ばれる凶悪な獣たちを出すことができる、本物の悪魔(ドラクル)であると。

「お、おまえ……おまえは、本物の――――!?」

否。 慎一は、慎一という存在とは。


「 そ う い う こ っ た !  魔 獣 よ う !! 」

地下に響き渡る慎一の叫び。その声(ボイス)はまさしく、魔獣の咆哮だった
.
408【復讐鬼と吸血鬼】第1話:2009/04/21(火) 00:02:49 ID:BmHoj8Ka
以上で投下終了です。支援ありがとうございました。

タイトルはとりあえず【復讐鬼と吸血鬼】でいこうと思います。
感想、批評などありましたらよろしくお願いします。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 00:07:25 ID:5R9gsODU
なかなか本格的でびっくりした
ほんのちょっぴり中二臭いけど石川作品とヘルシングを合わせたらこうなるよな
おつ 
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 00:07:50 ID:30BTrMF8
うぉおおおお!面白ぇぇぇぇぇ!魔獣もヘルシングもどっちも大好きだからこりゃあ続きが楽しみだ
セラスはどうなるんだ?
乙でした。
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 00:56:58 ID:+GjcIcTc
祝・偽書ゲッターロボ復活
ヤングアニマル嵐で偽書ゲッターロボ ダークネスとして復活する事が決定
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 02:34:59 ID:Y/7nsI+r
>>411
情報遅すぎるぞ
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 07:05:12 ID:+vLNWHz7
こいつは面白ぇ!この先どうなるか楽しみだぜ!
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 08:49:55 ID:LAmHZhyp
ヘルシング…読んでみようかな
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 10:00:15 ID:mi3DkeDp
うぉぉぉ、これは面白い! どっちの作品も好きなだけに、期待です。
GJです、作者さん。

……真説魔獣×仮面ライダーアギトとか書いてみようかなあ。
敵が“人類の進化を望まず、進化した人類を殺して回る神の尖兵”だし。
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 10:04:48 ID:JceXpuEf
>>408
GJ
西洋風では魔獣はキメラだな。

>>415
でも、アギトはもう一人の神がさせた不当な進化だからという解釈もある。
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 10:11:02 ID:LAmHZhyp
特撮は結構相性いいかもわからんね
人工太陽プラズマスパークはゲッター線を出すとか
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 10:14:46 ID:mi3DkeDp
>>416
でも、マリアとか慎一とか、どう見てもアギトレベルかそれ以上にヤバイ進化してないかw
慎一はどう見ても魔獣だし、マリアはバベルタワー吹っ飛ばすし。
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 14:35:43 ID:vToLQMDk
5000光年の虎×ウルトラマンとかな。
キングクラスなら十分ラグースとも戦えるし
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 20:46:09 ID:PZ8rd49L
DBとのクロス止まってるのいくつかあるけど、俺が新しいの書いちゃってもいいかな?
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 20:58:39 ID:f/3VKduf
>>420
どんどんいけー
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 22:27:20 ID:LAmHZhyp
石川作品って強力だよね
何とクロスさせようとしてもクロス先が虚無戦記の一部になってしまう
逆に石川世界を組み込むってないなーと思って

そこで考えたんだが、
虚無戦記を川上世界のOBSTACLE内に全部まとめられないだろうか
世界崩壊因子が竜とか
壊れる世界に腹を立て、都市世界に再生する際に生まれたのがラグースとか

…恐れ多いですね
すいません
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/21(火) 23:08:29 ID:Hkq2sDwN
元祖インフレチート小説菊池作品主人公の一人、混沌コックさんがラ・グースを調理します
味と狂気度の判定を下すのは真一、竜馬、時天空の三名です
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 00:03:05 ID:G19JUegK
ところで、魔獣クロスはどこにまとめればいいんだ?
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 00:06:45 ID:6e8du9t3
普通にゲッタークロスSSでいいんじゃね?
てか、まとめ方知らないから覚えないといかんな
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 09:59:15 ID:ofFPzZTA
ゲッターロボ飛焔のラストで、ゲッタードラゴンとか目覚めたら面白そう。
と思ってしまった。これはSSしかないな。
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 18:02:01 ID:ofFPzZTA
よし、書けた。ゲッターロボ飛焔ネタなんだけど、投下して良いかな?
後編が出来たら、理想郷にも投下したいと思っている奴なんだが。
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 18:50:07 ID:mw5hXIbk
来やがれ!!
429地球最後の日:2009/04/22(水) 18:51:39 ID:ofFPzZTA
ならば行くぜ!

地球最後の日 前編(ゲッターロボ飛焔×ゲッターサーガ)


「―――大いなる意志は言ってくれたのさ」

神官のような装いの青年――マニウス・ジャコフは、脇に並ぶ己が母を見て微笑んだ。
母は一度死に、大いなる意志の導きで蘇った。これが奇跡か。
ならば、私は大いなる意志に従おう。

「“新たなる世界で共に生きよう”とね」

新生ゲッターチームのメンバーたる少年は、驚愕に目を見開いてその言葉を聞いていた。
少年の名は天草弾。目の前で父と母をジャコフ一味に殺され、帰る場所を無くした者であり、そのショックで白髪となった繊細な男だ。
震動。地震に等しい、凄まじい揺れが要塞島を揺らし――とんでもない早さで崩れていく。
足場が崩れていく中、弾は確かにマニウスの声を聞いた。

「―――聞こえるか、これが大いなる意志の―――」

《弾! とっととゲッターに戻れぇ!》

戦友――竜牙剣の声に現実へ意識を取り戻した弾は、急いでゲッターのコクピットへ走る。
コクピットハッチを閉めると同時に、ゲッターロボが黒い翼を広げ、推進炎を吐いて崩れゆく要塞島から脱出した。
遠離っていく風景の中、巨大な触手――否、樹木の蔦が海底から伸びていた。
弾は呆然と呟く。

「なんだ……アレは」


■■■


海水がまるで津波のように持ち上がったかと思うと、海が割れた。
敵の本拠地たる要塞島が崩壊していく。代わりに土煙と水飛沫を巻き上げるのは、天を割る巨大な“樹木”。
異常進化した植物=植物獣による人類へのテロリズムを行っていた狂気の科学者、プロフェッサージャコフ。
その討伐のために派遣された国連軍は、圧倒的な生命力を誇る植物獣の前に壊滅寸前であった。
流線形の装甲で機体を覆った可変人型マシン――米国製スーパーロボット『エクスカリバーU』のパイロット、ロザリオは信じられない気持ちでそれを見た。
それは寓話を連想させる光景だった。『ジャックと豆の木』の、天まで届く豆の木のような悪夢。
五十メートル級ロボット兵器であるエクスカリバーUが、酷く小さく見えるほどの太さ、大きさ――直径数キロメートルにも及ぶ、天へ届く樹木。
海底を断ち割って発生した樹木が巻き上げる海水、その衝撃波によって揺らされる機体を制御しながら、ロザリオは呟いた。

《ハハハ……もう、わけがわからねぇ》

このとき、世界中の植物が枯れるという怪現象が、地球のありとあらゆる場所で起こっていた。
森林は痩せ細り、相次いで朽ち果て、枯れ木は力なく倒れていく。鳥獣は逃げ惑い、昆虫は示し合わせたように、天を突く植物が発生している海域へ去る。
まるで地球の生命力が、ある一点へ集められているかのように。南太平洋の異変は、今や世界中に波及し、地球全土から植生を消していた。
そして。

マニウスは母の胸に抱かれながら、恍惚と呟く。

「―――これが、“地球樹”。私と母さんの未来を約束する、ガイアの苗床だ」

上空三万メートルの高度に君臨する、巨大な植物の塊。
天を突き、海水も放射線も、極低温すらものともしない、究極の植物。
それこそが――“地球樹”。
430地球最後の日:2009/04/22(水) 18:52:38 ID:ofFPzZTA
青年は赤子のように母の裸体へ指を這わせていた。

「母さん……」

「時間ね……」

それは別れを告げる言葉。
否、そうすることで永久の命を得るための儀式。

「また後で……抱いて上げる」

「わかったよ、母さん……」

名残惜しそうにそう言うマニウスの目は、既に人間のものではない。
額には異形の証のように第三の目が出現している。
マニウスの母はずぶずぶと沈んでいく。

「あとは」

母は尊い存在へと同化されていくのだ。
この地球樹の――いいや、“ガイア”の核になるために。

「父上、貴方のゲッター炉心が必要だ」


■■■


地球樹をゲッター1のコクピット=頭頂部から眺め、竜牙剣から発せられた言葉は一つ。

「この鬱陶しいクソ雑草園の――番人さんが出てきたぜ」

それはさしずめ巨大な甲殻虫に似ており、体内のゲッター炉心を光らせながら、植物獣の王として地球樹の上に君臨していた。
硬い甲羅の内側に、試作ゲッターロボのゲッター炉心を取り込んだ植物獣の進化形――ナイトメア。
その頭頂部で笑う、猿顔の異形/人外――プロフェッサージャコフ。

『今日は良き日だ』

天へ両手を掲げ、植物と同化した科学者は極楽浄土の表情。
そう、まさに――。

『人類滅亡日和♪』

瞬間、剣の中で自制心が弾けた。
絶対的殺意が心を塗り潰し、吠え声が声帯から迸る。

「ヒヒジジィィィィ!」

歯を食いしばりながら、ゲッターへコマンド入力/ゲッター1の手の甲が開く/かぎ爪=全力の打撃としてゲッターロボが拳を振り下ろす。
音速を超えた巨人の拳がジャコフへ向けて迫る、迫る、迫る――!

「死ねぇぇぇ!!」
431地球最後の日:2009/04/22(水) 18:54:09 ID:ofFPzZTA
対するジャコフの動きは、人間離れした跳躍による回避。
推進器と化した背部植物より、合成燃料を噴出してゲッターロボへ襲いかかる。
そう、ゲッター1の頭頂部、コクピットへ向けて恐るべき突進を行っていたのだ。

『キヒヒヒ!』

衝撃音――ゲッター3のパイロット、鋼轟鬼が弁髪を揺らして叫ぶ。

《なにぃ!? おい、剣!》

ガッシリした体躯の彼が驚く理由は、単純。ジャコフが突っ込んだのは、剣が乗っている場所であるためだ。
天草弾もまた、戦友の危機に焦りを浮かべ、その名を呼んだ。

《大丈夫か、剣!?》


■■■


歯を剥き出しにした猿顔の半人半植の化け物。
醜悪な老人のドアップ。コクピットのキャノピーを割って飛び込んできたのは、ジャコフその人だった。
その異形と化した鋭い爪がヘルメットに食い込むのを感じながら、竜牙剣は気丈に笑った。
いきなりクソ爺の顔たぁ、ついてねぇな俺も。

『――剣(つるぎ)? お前は何者だ? 何故ワシの邪魔をするぅ!?』

白目の部分までどす黒く染まった、人外の瞳が剣を睨む。
ビキビキと割れていくヘルメットの音、漏れ出す空気の音、呼吸が苦しい。
だがしかし――。

「俺の名は竜牙剣。けどよ」

殺意はそれ以上に激しかった。
父親を化け物の苗床にされ、友人達を虐殺された恨み。

「理解する前に」

左手が掴むものは、敷島印の改造リボルバー。かつて初代ゲッターチームが使ったという曰く付きの拳銃だ。
強装弾仕様の変態拳銃、一体何に使うんだかわからないような、化け物専用のそれを抜き打ちでぶっ放した。

「死ねぇッッ!!」

反動で腕が痺れた。
炸裂する暴力/とんでもない轟音/大口径銃に相応しい破壊=ジャコフの顔面が吹き飛ぶ――飛び散る肉片をものともせずにさらに右ストレート。
顔から肉と脳漿の混じったミックスジュースを撒き散らし、虚空へ投げ出されるジャコフの悲鳴。

『ひぎゃああああああぁぁぁ! 痛い、いたぁぁぁぁい!』

「思い出せねぇだろうから言ってやるよ! テメエに化け物にされた親父の仇だ!」
432地球最後の日:2009/04/22(水) 18:56:10 ID:ofFPzZTA
ジャコフは顔面を吹き飛ばされても生きていた。
最早人間ではないと言うことなのか、彼はそのままナイトメアのコクピットへ収まり、呻く。
どろりと零れた脳漿を掻き集め、ギギギと歯軋り。

『……竜牙! そうか、ワシが種を埋め込んだラボの警備員か!』

「へっ、脳味噌吹っ飛ばされて思い出したか、化け物爺っ!」

ゲッター1のキャノピーが修復材で再生され、戦闘可能モードへ再度移行。
剣は凄まじく暴力的な笑みを浮かべると、他の二人の仲間へ呼びかけた。

「あの爺をぶっ殺すぞ、弾、豪鬼!」

《……元からそのつもりだ》

《応よ!》

左肩装甲展開、バレルオープン。プラズマ炉からのエネルギー供給完了、発射準備良し。
高速で遠離っていくナイトメアへ向けて、砲身が光を放つ。

「プラズマ―――ノヴァァァ!!」

超高温の激流が迫る中、ゲッターを模した醜悪な頭部が開き、凄まじい出力のゲッター線が解き放たれた。

『このナイトメアには大いなる意志の加護があるぅぅぅ! ゲッタービームゥ!!』

ゲッタービーム。本来、ゲッターロボしか持ち得ない最強の砲撃。
ナイトメアがビームを持つことは、ゲッター炉心が盗み出されたときの追撃戦でわかっていたが、これほどの出力とは。
一瞬でプラズマノヴァを喰ってゲッターロボへ襲いかかる光。それに対抗するように、ゲッターロボの右肩装甲が展開される。
現れるのは長大な砲身。恐るべき光を照射する、最強の兵装。
竜牙剣の咆哮――トリガーを引く。

「ゲッタァァァビィィィィムッッッ!!」

『キヒ、やはり炉心を積んでいたか!』

激突する光の強さは互角、ならばと巨人と植物獣は交差する。
ゲッターは長大な大鎌を手に衝突覚悟で突進し、ナイトメアは両腕の爪を振りかぶり。

“地球樹”が、突如として震えたのは、そのときだった。
433地球最後の日:2009/04/22(水) 18:57:59 ID:ofFPzZTA
■■■


“地球樹”を冒すものがある。
たったそれだけの事実に、マニウスは驚愕して叫ぶ。

「馬鹿な! 国連軍は壊滅状態、なにかできるわけがない――」

事実、国連軍の艦隊は戦力の八割を失い、まともに戦闘できるのは護衛艦数隻とエクスカリバーUのみという有様だった。
では、何が動いているのか――それはある意味、最も来てはならない存在であり、禁忌であった。
マニウスの超感覚が捉えたのは、凄まじいゲッター線の塊。これはまるで、ゲッター核分裂を起こし続けているような――!?

「真逆! 真逆、そんな――大いなる意志が!」

あり得ない。これはゲッター線が選んだ未来ではないのか、それをゲッター線自らが否定する?
とにかく、とマニウスは決断した。最早、私怨で父を残酷に処刑するのは諦めよう。
故に――触手群がびゅるびゅると伸び、ナイトメアを貫いたのは、必然だった。
父の断末魔が聞こえた。

『ま、マァァニウスゥゥゥ!!』

「さあ、生誕だ――“地球の意志”。地球最強の生命よ!」


■■■


ジャコフの駆るナイトメアが触手に貫かれ、地球樹に取り込まれた直後。
突然の幕切れにゲッターチームが呆然としていると、再び地球樹が震えた。
まるでそれは地震であり、脈動であり、胎動だった。まず最初に、山と見紛う巨大な丘が二つ現れた。
剣は最初それが何なのか分からなかったが、すぐに思い至る。

「でけえ……巨乳ってレベルじゃねぇな」

続いて現れるのは、巨大な胴体/角が生えた複眼の頭部/細くしなやかな腕/柔らかく丸みを帯びた下半身/各部から生えた翼。
すなわち――数十キロメートルはあろうかという、異形の女性だ。まるで女神のような姿のそれに、掠れた笑い声を洩らす。

「ちょ……青少年には刺激が強すぎねぇか?」

通信――早乙女研究所の神隼人からの一方的なもの。
画面に映る壮年の戦士は、剣が初めて見るほど驚愕に満ちた表情だ。

《敵は高濃度のゲッター線を放っている。ガイア理論の権化……さしずめ“ゲッターガイア”か》

「……アレもゲッターなのか?」

《わからんが――》

初めて隼人の顔が歪んだ。まるで自らが、戦場にいないことを悔やむように。

《――地底でメルトダウン、ゲッター核分裂を繰り返していたドラゴンが、そちらへ向かった。
とんでもないことが起きるぞ……剣、弾、豪鬼。精々心して望め、ゲッタードラゴンは人間の手には負えないモノだ》
434地球最後の日:2009/04/22(水) 19:00:03 ID:ofFPzZTA
荒々しい気性の少年、その顔が笑みを浮かべた。

「へっ、今更だぜ。此処まで来たら、アレをぶっ殺す以外やることなんて残ってねぇよ!」

《人類の未来はお前らに掛かっている。戦え!》

「とーぜんっ! そのためのゲッターだっ!」

プラズマ炉とゲッター炉心が唸りを上げ、巨人は天を引き裂く刃を手に駆け抜けた。
ただ一つの信念によって突き動かされる、永劫の時を戦う“進化の巨人(ゲッターロボ)”。
その戦いの幕開けは、近い。


■■■

――遙か未来、或いは時空の狭間

「ゲッタードラゴンが動いた?」

「ええ、虫けらとトカゲの兵器――“バグ”の影響で出来た並行宇宙の一つです。
“皇帝”は特異点そのもので時空の因果崩壊から免れていますが、この世界は特別でして」

「ゲッター線が人類以外を選ぶ、ねぇ……例の世界でサルベージした奴を出せ。“バグ”が出る前に、“特異点”に潰させる」

「真ゲッターか……どうなっても知らんぞ?」

男は笑った。

「このくらいでゲッターは――いや、進化は止まらねぇよ」

斯くして、“進化の物語(ゲッターサーガ)”は廻る。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 19:04:12 ID:ofFPzZTA
文体とかでばれてそうですが、某所でゲッタークロス書いている者の妄想でした。
後編はゲッタードラゴンとかチェンゲとか、色々ぶち込む予定。
個人的には、飛焔はドラゴンが出てないのが不満でして。
早乙女研究所地下のアレは、ガイアに反応しなかったのか、とか気になりますしね。
創作の動機は、そんなところです。

楽しんでいただければ幸いです。
ではでは。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 19:22:40 ID:3QhSo7kI
乙! 飛焔読んでないからこれを期に買おうかな。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 20:47:45 ID:IiEfWU0T
乙乙。てか普通に飛焔もサーガに組み込まれてると思ってたけど
こういう解釈もあるのね
次の日
「みんな〜!!」
ハヤトは珍しく子供達の方へ行った。
子供達はハヤトを見て驚いた。
「ハヤトぉ!?珍しいね!君から来るなんて」
「みんな聞いてよ! 今日の夜中ね…」
ハヤトは夜中にあった出来事を話した。
「…ということなの。みんな信じてくれるよね?」
しかし、みんなは大笑いした。
「わっはっは!!そんなの嘘だあ!」
「夢でも見たんじゃないの!?」
ハヤトは必死に話した。
「違うもん!嘘じゃないもん!」
しかしみんなは信じようとしない。
「絶対作り話だって!この嘘つきハヤトぉ!」
「ハヤトの嘘つき!」
みんなはハヤトを軽蔑した。
「うう…うわぁあああ!!」
ハヤトは泣きながら施設内に戻っていった。
「嘘つきが泣いてるぞぉ〜 わいわい!」子供達はハヤトを見て笑った。
しかし
バギっ!
笑う子供を殴る子がいた。了だった。
「てめぇ、ハヤトを泣かすんじゃねえ!」
了は子供の胸ぐらを掴んだ。
「ひいぃ!!」
子供は今にも泣きそうだった。
「了君やめて!!」
みんなで了を止めに入った。
やっとのことで子供達は了達をとめた。
「ハヤト…」

一方、ハヤトは部屋で一人泣いていた。
「ひっく…みんな…ひどいよ…」
ハヤトは悔しくてたまらなかった。必死で話しているのに誰も信用してくれない。
ハヤトは泣いてる内にまた泣き疲れて寝てしまった…………
………その夜………
こんこん…
突然ドアを叩く音が聞こえる。
「ハヤトく〜〜ん♪開けて〜♪」
「ん…何…?」
ハヤトは声に目を冷ました。
「ハ〜ヤ〜トくん♪開けて〜♪」
どうやら女の子の声のようだ。
「ん…誰…?こんな時間に…」
ハヤトは眠たそうにドアを開けた。
カチャ…
「ハヤト君こんばんは〜〜♪あたしはプリリンってゆうの♪」
そこには誰もがビックリする超ナイスバディな綺麗なお姉さんが立っていた。
「っ………」
ハヤトは見た瞬間、鼻血が流れた。流石のハヤトも綺麗なお姉さんを前に「反応」してしまった。
しかし
「はっ…」
ハヤトは何かに気付いたかのようにドアを閉めようとした。 「あらん、どうしたの?」
ハヤトは震えてプリリンというお姉さんの方を見ていた。
「お姉さん…まさか昨日の怖いおじさんの仲間?」
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 22:20:54 ID:XpH/g5KG
「え〜〜っ!?そんなワケないじゃなァ〜い!!」
「ちょっと借りた物を施設の倉庫へ返しに行きたいだけよォ!
けど倉庫のある所は分かんないし、こんな夜中に女の子一人じゃ心細いでしょ♪
だからハヤト君についてきてもらいたいワケ♪」
「えっ…それじゃあ明日、返しにいけばいいんじゃない?
何でこんな夜中に返しにいかないといけないの?」
(ギクっ…)
プリリンはかなり焦った。
「そっ…それはアレよ!明日中に返さないといけないの!!
だから今返したいのよ!お願ァい!」
「う〜ん…」
ハヤトは間を置くと、ドアから出てきた。
「…うん、いいよ」
「ありがとぉ♪助かるわァ♪」
こうしてハヤトとプリリンは倉庫へ向かった。

「……」
子供達が寝静まった夜の廊下はいつもより嫌な気がした。
「ハヤト君、君はなんでこの施設にいるの?」
プリリンはそう質問すると、ハヤトは首を横に振った。
「知らない、気がついたらここにいたんだ」
「ふう〜ん…そうなんだ…」
そんな会話をしていると倉庫へたどり着いた。
「ここだよ!倉庫は」
「ありがとぉ♪助かったわァ!ハヤト君、ドアを開けてくれる?」
「いいよ」
カチャ…
ハヤトはドアを開いた。
「ハヤト君♪ありがと!君のおかげだよ♪」
「どうもいたしまして」
(ニヤリっ!所詮子供はこんなもんよ…)次の瞬間
カッ!!
突然、倉庫の中が輝きだした。もの凄い光だ。
「うあああああ!」ハヤトは強烈な光で目をつむり、尻餅を付いた。
「ん……」
ハヤトは恐る恐る目を開けた。しかし目の前は普通の倉庫の中だった。
「あれ…?お姉さんは?」
気付いたらプリリンの姿がどこもなかった。
ハヤトは急に不安を感じた。
「うわあああ〜〜っ!!」
ハヤトは急いで部屋へ戻っていった。

その頃、ドン・クラーイ世界では…
「ダーク様、扉が開きました。」
プリリンはダークに報告を伝えていた。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 22:29:29 ID:XpH/g5KG
「よくやったプリリン、これで向こう側「地球」のものに触れる事ができる!
ドン・クラーイ世界と地球がつながって我々の意識が向こうに流れ始めた。
しかし、それだけでは足りぬ!!」
ダークはそばにいたマックに命令を下した。
「マック、「選ばれし者」を捕らえろ!!そして「金の矛」と「銀の盾」を取り戻すのだ!!」
「御意!!準備が整いしだい、さっそく!!」
ダークは手を上げ、叫んだ。
「生きとし生ける者を全て、夜の民にするのだ!!!」

その頃、夜中に施設の校庭には
ピシッ、ゴオオ!!
校庭の真ん中に大穴が発生した。
ポン!
穴からなにやら箱みたいなものが飛び出した。
コロコロ…
箱は地上に落ちるとまるで意思があるかのごとく、施設に向けて転がっていった。

一方、ハヤトはベッドに入ったがさっきの怪奇現象が気になり、眠れなかった。
「うう…眠れないよ…」
ぶるぅ!
ハヤトに突然、尿意が襲った。
「うう…オシッコ…」
ハヤトはトイレに向かった。

ジョボボボ……
ハヤトは尿を出したせいか、かなり安心した。
「ふぅ…助かった…」
ハヤトはリラックスしていると
「安心するのは早いと思うよ」
突然ハヤトの後ろに声がした。
「!!だ…誰!?」
ハヤトが振り向くと床にあの箱があった?
「箱…?」
ハヤトは不審そうに見ていた。すると
キュルルルルルル…
なんと箱が分解し、粒子と化した。
「えええ!?」
ハヤトは不思議な光景に驚いた。
粒子は段々、人の形を作っていく。
そして奇妙な服をきた少年の形になった。
「うわあああ!!」
ハヤトは驚き、後ずさった。
すると少年はハヤトに喋りだした。
「驚いた?ボク達の世界では「ヘンジル」っていうんだよ」
ハヤトは震えながら言った。
「君は…一体誰…?」
「ボクの名前はマタ・タミ!」
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 22:30:43 ID:XpH/g5KG
「マ…マタ…タミ?」
「そう!君の名前は?」
「ぼっ…ボクはハヤト」
そうゆうとマタという少年は笑った。
「そっか!ハヤト君だね」
しかしハヤトはもじもじしていた。
「…トイレ流していい?」
「あっゴメン!!外で話そうか」
マタは顔を赤くし、後ずさった。

そして…
「君に大事な話があるんだ!」
「大事な話?何?」
マタは間を置き、話しだした。
「ハヤト君、君は「扉」を開いてしまったんだよ!
この世界と「ドン・クラーイ世界」とをつなぐ扉を!」
ハヤトは聞き慣れない言葉に疑問を持った。
「ドン…クラーイ…?」
「君は敵に狙われている!敵は「アラ・コラ・マイッタ・マ・イッカ法術」、略して「ア法」を使うんだ。
魔法みたいな物さ!」
「ア法…?プッ…くっくっく」
ハヤトは変テコな名前で少し笑ってしまった。
「わっ、笑い事じゃないよ!!君はア法の恐ろしさを知らないからだ!」
ハヤトはマタに問いかけた。
「それでボクはどうすればいいの?」
「それは…今考えているところさ…」
するとマタが光だした。
「うわあ!」
ハヤトは驚いた。そしてマタの体が透明になっていく。
「ボクが活動できるのは夜の間だけ…それは敵も同じ…
心配しないでハヤト君、君はボクが守ってあげる!それがパパとの約束だから…」
そうゆうとマタは消えていった。いつの間にか朝になっていた。
「……………」
ハヤトは呆然としていた。

その日の午後…
ハヤトは1人で砂場で遊んでいた。
「…?」
ハヤトは何かおかしいことに気付いた。子供達同士で睨み合いしているように思えた。
「なんかみんな変だな…」
すると了がハヤトの横にいた。
「了…」
「ハヤト…見ろよ、なんかみんな1人1人避けてないか…?全員嫌いみたいに…」
「うん…」
ハヤト達は何かの異変に気付いていた。
「了…そういえば…昨日ね…」
ハヤトは夜中のことを伝えた。
「ふう〜ん。そんなことがあったのか…」
「了…信じてくれる…?」
了はハヤトを見て笑った。
「ああ!信じるぜ!」
「ほっ本当に!?」 「ああ!あのお前が必死でみんなに喋っている姿見たのは初めてだったしな!」
ハヤトはその言葉に嬉しくなった。
「あっ、ありがと!」
「何かあったらオレにいってこい!聞いてあげるよ」
そうゆうと了は去っていった。
「了…」
ハヤトはなんだか心が温かくなった。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 22:35:03 ID:XpH/g5KG
自分の話を聞いてくれる人がいた。それだけでも嬉しかった。
ハヤトは部屋に戻るとあの定規が床に落ちていた。
「あっ…また落ちてる…どうしてだろ?」
ハヤトは定規を机の引き出しに入れた。
その夜中…
スっ…
ハヤトが寝ていると何かが部屋に入ってきた。
ハヤトは目を覚めた。
「ん…?気のせいか…?」
すると
「気のせいじゃないかもしれないぞ!ハヤト君」
突然声がしたのでハヤトはすぐに立った。
「うわあああ!!」
ハヤトの目の前にあの男、マックが逆吊りになっていた。
「ちょっと聞きだい事があってまた来たんだ」
「ひいい……」
ハヤトは本当の恐怖を感じた。
「わあああ!」
ハヤトは焦って部屋から出ていった。
「フフ…」

ドンドン!
ハヤトは別の子供部屋にいって必死にドアを大きく叩いた。
「みんなぁ!!起きて!!助けてぇ!!」
しかし全く反応がなかった。
「起きるわけないぜ!この施設内の時間をゆっくりにした」
ハヤトの真後ろにマックが現れた。
「俺様の「ア法」はすごいだろ?超高等魔術だぜ!今大きな声で叫んでも起きるのはまぁ…二時間後かな?」
「………」
ハヤトの体はかなり震えていた。
「あっ!あれなんだ!?」
ハヤトは右の廊下側を指差した。
「ん…なんだ!?」
マックは右を見た。しかし、ただの廊下しかなかった。
マックは振り返るとハヤトは左の廊下側を全速力で走っていった。
「ほぉ…このマックとカクレンボしたいのかい?
いいとも、やろうぜ!命がけのカクレンボをな!」

ハヤトはロビーに行き、テーブルの下に隠れた。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
するとマックはロビーにやってきた。
「どこだぁ〜〜い!?ハ〜ヤ〜ト君!」
マックはロビーを通り過ぎていった。
「ふぅ…行ったかな…?」
443ハヤトの金矛の勇者:2009/04/22(水) 22:50:48 ID:XpH/g5KG
自分の話を聞いてくれる人がいた。それだけでも嬉しかった。
ハヤトは部屋に戻るとあの定規が床に落ちていた。
「あっ…また落ちてる…どうしてだろ?」
ハヤトは定規を机の引き出しに入れた。
その夜中…
スっ…
ハヤトが寝ていると何かが部屋に入ってきた。
ハヤトは目を覚めた。
「ん…?気のせいか…?」
すると
「気のせいじゃないかもしれないぞ!ハヤト君」
突然声がしたのでハヤトはすぐに立った。
「うわあああ!!」
ハヤトの目の前にあの男、マックが逆吊りになっていた。
「ちょっと聞きだい事があってまた来たんだ」
「ひいい……」
ハヤトは本当の恐怖を感じた。
「わあああ!」
ハヤトは焦って部屋から出ていった。
「フフ…」

ドンドン!
ハヤトは別の子供部屋にいって必死にドアを大きく叩いた。
「みんなぁ!!起きて!!助けてぇ!!」
しかし全く反応がなかった。
「起きるわけないぜ!この施設内の時間をゆっくりにした」
ハヤトの真後ろにマックが現れた。
「俺様の「ア法」はすごいだろ?超高等魔術だぜ!今大きな声で叫んでも起きるのはまぁ…二時間後かな?」
「………」
ハヤトの体はかなり震えていた。
「あっ!あれなんだ!?」
ハヤトは右の廊下側を指差した。
「ん…なんだ!?」
マックは右を見た。しかし、ただの廊下しかなかった。
マックは振り返るとハヤトは左の廊下側を全速力で走っていった。
「ほぉ…このマックとカクレンボしたいのかい?
いいとも、やろうぜ!命がけのカクレンボをな!」

ハヤトはロビーに行き、テーブルの下に隠れた。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
するとマックはロビーにやってきた。
「どこだぁ〜〜い!?ハ〜ヤ〜ト君!」
マックはロビーを通り過ぎていった。
「ふぅ…行ったかな…?」
ハヤトはため息をついた。しかし
「そこにいるのは分かっているぞ!」
「!!」
ハヤトは横をみると、マックがハヤトを見つめていた。
「うっ、わああ!!」ハヤトは必死で逃げようとするも、やはり五歳児では大人からは逃げられなかった。
マックはハヤトの頭を掴んだ。ハヤトの体は恐怖で硬直していた。
「カクレンボは終わりだよ♪ハヤト君」
「い…いやっ…やだっ…」
「万事休すだな!ハヤト君!」
突然
「やめろ!!」
するとあの少年マタがやってきて、マックにけりかかった。しかしマックはそれを素早くよける。
「マタ!!」
444ハヤトの金矛の勇者:2009/04/22(水) 22:52:12 ID:XpH/g5KG
マックは体勢を立て直す。
「おやおや、父親同様にやられにきたかマタちゃん!」
マタはハヤトをかばうようにハヤトの前に立った。
「ハヤト君はボクが守ってみせる!!」
(ニヤっ!)
マックは後ろに下がると何やら言い始めた。
「ヘンジル!!」
ギュオっ!
次の瞬間、施設内の見える全てのものが変わり、別の空間に変化した。
「うわっ!?」
「しまった!!ヘンジラれた!!!」
周りは地平線のような空間だった。
「なっ…何これ…?」
「ドン・クラーイ世界から空間が染み出しているせいさ!
「「ア法」を使って自分の好きな空間に置き換える事ができるんだ!」
ハヤトは驚いた。
「そんなことができるの!?」
「夢だと思うかもしれないけど、現実は現実なんだ!
こうなったらボクもヘンジルよっ!!」
「えっ…?」
ダダダダダダ!!
マックは全速力でハヤト達を追ってきたのでハヤト達も走り出した。
「ボクがハヤト君と力を合わせれば何にでも変身できる!」
「おお!」
「念じて唱えて!!「ヘンジル」って!」
ハヤトは目をつぶり、心に念じた。
「ヘっ…ヘンジル!!」
ビュっ!
マタは粒子になり、ハヤトを取り込んだ。
ボン!!
「こっ…これは…」
なんとマタは「ヘンジル」で戦闘機に変身した。
「すごいよマタ!ヘンジルって凄いね!?」
ハヤトは今までにない程の興奮をしていた。
「いくよ!ハヤト君!しっかりつかまって!」
ブオオオン!
ハヤト達は大空へ飛び立っていった。
「フフ…甘いな」

ハヤト達は上空に上昇し、雲を突きぬけた。
「マタ!このまま逃げちゃおう!!」
「そんなに手ぬるい相手じゃないよ!!」
ブオオオン!
雲の下から何やら大きいプロペラ音が聞こえる。
「ん…何か来る!」
すると雲からハヤト達の後ろに巨大な戦闘機がハヤト達を追いかけてきた。
445ハヤトの金矛の勇者:2009/04/22(水) 23:00:59 ID:XpH/g5KG
「逃がさないぜ!!」
戦闘機にヘンジたマックだった。
「くらえ!!」
ダダダダダダダダ!!
マックは戦闘機に武装している3連装の機関砲を発射してきた。
「うわああ!」
マタは高い運動性能を生かし、攻撃を避ける。
「くああっ!体が動かない!」
ハヤトは戦闘機の運動に体がついていかなかった。
「ハヤト君!ちゃんと操縦桿を握って!」
「ぐああ…」
マックは照準をマタに定めた。
「お尻がガラ空きだぜ!!」
ダダダダ!!
ズドドド!
マックの攻撃がマタに当たった。戦闘機に穴が開いた。
「うあ…しまった…」
「マっ…マタ!大丈夫!?」
マタはダメージを受け、落ちはじめた。
「「うわあああ!」」
「へっ、もう終わりだな!」
ひゅううう!!
ハヤト達は真下を落ちていた
「うわああ!!ハヤト君大丈夫!?」
ハヤトは恐怖で前が見えなかった。
「もうだめだぁ〜!!」
ハヤトは諦めかけた。突然…
ズキン!!
「いっ…頭が…」
ハヤトはいきなり頭痛に襲われ、うずくまった。
(ジャマダ、ザコ!!オレトカワレ!!)
(えっ……?)
ハヤトに異変が起きた。
「あっ…ひへっ…これがぁぁ…オレのカラダぁぁ…くっくっく…」

「ハヤト君大丈夫!?返事して!!」
マタはハヤトに問いかけた。
「はっ……あれ…マタ!?」
ハヤトは汗をかいていた。
マタは全くハヤトの異変に気付かなかった。
「勝負はこれからだ!!いくよ、ハヤト君!!」
ハヤトはその言葉に勇気づけられた。
「マタ……うん!いくよ!!」
マタは体勢を整え、通常の飛行に戻った。
しかしまだマックは追いかけてきた。
「さぁ坊やたち、お片付けですよ〜〜!!」
ハヤト達は前方にあるブリッジ状の橋に突っ込んだ。
マックは上に、ハヤト達は下に潜り込んだ。
「!?」
橋を過ぎるとマックはハヤト達を見失った。どこを見渡してもハヤト達が見当たらない。
「ガキども、どこ行った!?」
ハヤト達はなんと、マックの真下にへばりついていた。マックはハヤト達に気付いた。
「なにぃ!!!!」「ハヤト君!今だ!!」
「うん!!」
ダダダダダダダダ!ハヤト達はすぐさまマックに方へ向き、機関砲の集中砲火を浴びせた。
マックはダメージを受けまくり、ついに墜落し始めた。
「そんなまさか…この俺様……マック様がぁぁぁ!!」
446ハヤトの金矛の勇者:2009/04/22(水) 23:04:04 ID:XpH/g5KG
マックは墜落していった。そして
ドワオオオオっ!!
マックは大爆発を起こした。

ハヤト達は爆発した方向を眺めていた。
「やった…マックを倒したよ!」
「はあ…はあ…」
ハヤトは汗だくだった。
「頑張ったねハヤト君!」
すると
パァ…
マックの空間がなくなり、元の施設に戻った。
マタ達は元に戻り、施設の外に出た。もう明け方だった。
「ハヤト君、これは終わりじゃなくて始まりなんだってことを覚えててね」
しかしハヤトは困った顔をした。
「えっ…?ボクもう怖いのやだな〜!」
「大丈夫!ボクが必ず助けてあげる!」
ハヤトはマタに甘えたいのかマタに抱きついた。
「けどマタがいれば怖くないもんね…ん…」
ムニュ!
ハヤトは何かマタの胸に違和感を感じた。
「あれ…?」
ハヤトはマタの胸を触ってみた。
プニュ!
マタの胸が妙に柔らかい…ハヤトは何かに気付いたのかマタにきいてみた。
「もしかして…マタって…女の子…?」
マタは顔を赤らめらしていった。
「…うん…ボクは女だよ…」
次の瞬間
「マタが女の子…?ってええええ!!!!?」
「気付かなかったの?ボクが女だって」
「マタが自分のこと「ボク」てゆうからお兄さんかと思った。 お姉さんなんだね」
「うん!男なのに私ってゆう人と同じ事だよ!」
「そっかあ!」
「あっ…もう朝だ…じゃあね!ボクは夜しか君を助けられないから行くけど…
敵も夜しか現れないはずだよ!またね!」
そうゆうと軽快な動きでハヤトから去っていった。
「マタ…………」
ハヤトはマタの方向を見ていた。しかし浮かない顔していた。
(ジャマダ、ザコ!!オレトカワレ!)
(なんだ…あの声…なんか嫌な予感が…)

以上です。マタは女の子とわかったときはなんか残念な気がしました。
しかし本気のマガイモノを診せたいと思います。
447【復讐鬼と吸血鬼】:2009/04/23(木) 00:03:51 ID:QrnjtDsk
wikiにまとめてくださった方、ありがとうございます。


>>409-410
>>413-416
ありがとうございます。

>>409
厨二っぽいセリフを独特の平野節で魅せて読ませるのがHELLSINGの醍醐味だぜ!
単純豪快なパワー全開の石川作品も単語だけほじくると、厨二っぽくなってしまうが。

>>410
ちゃんとセラスも出ますよ。ヘルシングの吸血鬼として。

>>414
マジでおすすめ。2巻のバレンタイン戦や8巻の死の河展開シーンは圧巻。

>>415
サイボーグ009の天使編の補完的な作品だったアギトの、
圧倒的神・創造主への反逆ってテーマは良いですね。


>>435
乙! >>434の会話シーン、敬語の人間はひょっとしてTV版リョ(ry

>>446
乙! ひさびさの本郷監督だってのに金矛はまだ未見だからDVD借りよかな……
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 05:08:50 ID:lyK4B+4W
金矛の作者です。
442のスレは誤りです。
443から読んでください
すいませんでした。
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 12:05:20 ID:3mQg0Nv5
442スレ……凄い長寿なスレだな
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 13:15:56 ID:DFDzg9cz
このスレが442まで行ってる頃には他の板で「そろそろ時天空と闘うそうだが」とか
「昨日ラグースと会ったんだが強すぎてワロタ」とかありそうだな
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 13:20:33 ID:blMI3Dra
もしも石川世界に2chがあったら的な
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 14:37:56 ID:JSQKY87C
バキクロス書いた
ttp://dec.2chan.net/up/up.htm
のf0572
パスはgetter
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:10:49 ID:yOj8TKDR
面白かったぜー
郭の爺さん出てきた辺りで全く先が読めなくなったがあっさり終わって驚いた
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:22:32 ID:blMI3Dra
虚無戦記の中じゃ美勒が一番好き、次が虎
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:29:22 ID:oHx0jUB1
>>450
既に時間など意味を成さないのだよ
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:39:57 ID:g10TgUjG
>>452
点線とってないけど、WIkiに保存しておいたぜ!
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:40:59 ID:oHx0jUB1
>>452
出来ればここに投下してくれるともっと盛り上がるとも思うんだけど
458オーガの作者です:2009/04/23(木) 23:52:14 ID:naIhtktN
>>453
ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい
郭海皇好きなんだよねー
オリバを出す余裕がなかったのが残念…

>>454
うちには虚無戦史MIROKUしかないから他の記憶があいまいなんだぜ
でもMIROKUはよく読む

>>456
ありがとう。助かりました
点線はそのままでいいです

>>457
完結しちゃったから…
ごめん
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/23(木) 23:59:04 ID:rKMA0zHq
ベルセルクと魔術戦線って似てない?
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 09:10:22 ID:M5DcYMN0
似てるか?
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 09:12:26 ID:9kKkEdNj
>魔術戦線
ハリー・ポッターと賢ちゃんの意思みたいな
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 09:14:46 ID:umJDpD99
だれがうまいこといえと
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 11:31:03 ID:RHjv3VKO
ハリー・ゲッター
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 12:12:28 ID:M5DcYMN0
俺は今更ながら飛焔を読み終わった…が、それからの事は?

あ…?あ…?まるで「俺たちの戦いはこれからだ!」をかんじますよ
465ハヤトの金矛の勇者 続き貼ります。:2009/04/24(金) 22:33:18 ID:x+ugScXF
その日の午前中、了とハヤトは校庭の隅の木の陰で話をしていた。
「ふう〜ん…、夜中にそんなことがあったんだ…」
「なんか夢と本当がわからなくなってきたよ…」
「ハヤト、そのマタってお姉さんに会わせてくれないかな?
もし本当にそんなことが起こっているならオレもハヤト達を助けてあげたい!」
「了…うん!ありがと!」
すると
「ワン!」
ハヤト達の所にあの時の黒い子犬がやってきた。
「あっ…あの時の子犬だ…どうしたの?」
ハヤトは子犬を抱き上げた。
ペロペロっ…
子犬はハヤトの頬を舐めた。
「ひぁっ…くすぐったいよぉ!あはっ!」
了は黒い子犬を珍しがった。
「へえ〜、全身黒い子犬って珍しいな!ハヤトになついているな」
「この子、よくボクの後をついてくるんだ。 エサをあげたわけでもないし…」
「ふぅ〜ん…」
了は少し間を置いて、ハヤトにこういった。
「こいつに名前を付けてあげないか?ここじゃあ飼えないけど名前ぐらいなら!」
了はそうゆうとハヤトはうなづいた。
「名前かぁ…えっと…よし!お前は全身黒いからクロだ!」
そうゆうと子犬は嬉しそうに尾を振った。
「そうか!じゃあクロ、よろしくね♪」「ワン!」
夕食の時間
ハヤトは子供達と夕食を食べていた。
ここの施設は色々な事情で親がいなくなった孤児たちを養子としてもらってくれる人が現れるまで育てられる。
子供の人数は少なくとも100近くはいる。従業員たちは子供達が早く誰かにもらって幸せになって欲しいと願っている。
ハヤトや了達もその孤児の1人だった。
「わあい!今日はハンバーグだあ!」
子供達はわいわい騒いでいた。
「ハヤト、どこ行くの?」
ハヤトは席を立った。
「ちょっとトイレぇ〜!」

ジャアア…
ハヤトはトイレから出てきた。
「ふうっ…すっきりした…」
ハヤトは食事に戻ろうとして、廊下を歩き出した。すると
「こ〜んばんワ〜♪プリリンよ♪」
ハヤトの前にあのプリリンが再び現れた。
「あっ…プリリンのお姉さん!!」
「この間は先に帰っちゃってごめんネ?」
ハヤトは恥ずかしがった。
「気にしないで…下さい…」
「ふふっ…かわいい子ね♪」

「実は大変な事が起こっているの…」
プリリンが顔を変えてハヤトに話しかけた。
「大変な事…?」
「とりあえず、その事をみんなに話すから案内して!」
「うん…分かった…」
ハヤトはプリリンをみんなのいる場所まで案内した。
466ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:35:32 ID:x+ugScXF
「みんなぁ!ちょっと話があっ…」
ハヤトは戻ると信じられないことが起きた。
なんと子供達はまるで時が止まったかのように硬直していた。
「み…みんなぁ…と…止まっている!!!」
ハヤトには全くわけがわからなかった。
「やっぱり!!あいつのせいだわ!!」
現場を目撃したプリリンは叫んだ。
「あいつのせい?」
ハヤトはそうゆうとプリリンはしゃがんでハヤトを見つめた。
「ハヤト君になぜこうなったのか話しておくわ!」
ごにょごにょ!
プリリンはハヤトに小さな声で教えた。 「なっ…なんだって!?」

同時刻、何かに察知したのかマタは施設に入ってきた。
「ハヤト君!大丈夫!?」
ハヤト達はマタが来たことに気付いた。
「お前は…プリリン・アンコック…?」
マタはプリリンを睨みつけた。
「ハヤト君、言った通りでしょ?」
「………」
ハヤトはうなづいた。
マタはハヤトの様子が変だと気付いた。
「ハヤト君…?どうしたんだい?」
ハヤトは拳を握りしめマタを睨みつけた。
「マタの嘘つき!!」
マタはその言葉にびっくりした。
「え!!?何で!!?」
「プリリンお姉さんから聞いたよ!本当はマタが悪者だって事!!」

(ニヤっ…ハヤト君、この調子よ♪)
プリリンはにや笑いしていた。
「ちがうよハヤト君!!」
「「ア法」で時間をゆっくりにしてみんなを動けなくしてるのはマタだって!!」
「そ〜なのよそ〜なのよ!!色々変な事が起こるのはみんなこの子のせいなのよ!!」
ハヤト達はマタを責め続ける。
「ハヤト君!!プリリンに騙されないで!!ボクを信じて!!」
「ん〜〜……」
ハヤトはマタの必死の訴えに少し戸惑ったがプリリンがそれを容赦なくかき消す。
「騙されないで!!封印するわよハヤト君!!」
「はっ…はい!!」
プリリン達は封印の体勢をとった。
「ヘイ!フーイン!フーイン!ボイン!!ボイ〜ン!」
シュワ〜!!
呪文を唱えるとマタの周りが歪み始めた。
「ああっ!!やっ…やめてぇ!!!」
「フ…フーイン!フーイン!ボイン!ボイ〜ン」
ハヤトも呪文を唱えるとマタが段々粒子と化していく。
「うわああ〜〜〜っ!!!」
フュルルルル…
マタの体は粒子になり、下じきと化してしまった。
プリリン達は大喜びではしゃぎ回った。
「やった〜♪悪いやつを封印したわ!これで地球は平和になるわ!ありがとう!!これもハヤト君のおかげね!♪」
467ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:42:21 ID:x+ugScXF
「本当に…平和になったかな…?」
「うん!これでもう安心よ♪」

そして…
「じゃ、またね♪ハヤト君、一緒にいい世界にしていこうね!」
そうゆうとプリリンは施設から去っていった。
「…………」
ハヤトは思っていた。なんか酷い事をした気がするが、これで世界が救われるなら…と。
すると…
ズキン!!
「うっ…」
ハヤトはまた頭痛に襲われた。頭を押さえ、うずくまった。
(頭が…いたいっ…)
突然
「ハヤクオレトカワレ!カワレ!カワレ!カワレ!カワレ!カワレ!カワレ!カワレェェ!」
ハヤトの心に叫びが聞こえた。
「なっ…何っ…?」
すると頭痛は治まった。ハヤトは立ち上がると嫌悪感に襲われた。
(はぁ…はぁ…、何なんだ?この頭痛は…)
すると
「美味しいね♪今日のご飯」
子供達が元に戻ったようだ。
ハヤトは何もなかったかのように席に戻った。

そして次の日…
子供達が遊んでいると、施設の従業員がみんなを呼び集めた。
「皆さんにお知らせがあります。今日から少しでも時間に遅れるとお仕置きを受けることになりましたので注意してください。」
それを聞いたハヤトと了は驚いた。
「「え!?」」
「あとむかつく子がいれば、どんどんいじめてもよくなりました。みんな、ありのままの自分でいきましょう」
その言葉にハヤト達はびっくりした。
「「え〜〜〜〜〜!!?」」
「いじめていいとか有り得ないだろ!何だ?このきまり!?」
「了…何かおかしいよ」
ハヤト達は信じられなかった。
それを聞いたあと、みんなは校庭にいくと
「お前、むかつくんだよ!!」
バキっ!
「やあ〜い!バ〜カ!」
「なんだと!こいつめ!」
子供達は一斉にいじめ始めた。
そして…乱闘みたいに殴り合い、ある子は蔑み、もう子供達の仲は崩壊した。

「「…………」」
ハヤト達はそれを驚いた表情で見ていた。
「ハヤト…これって何かの間違いだよな…?」
「うん…」
ハヤト達は呆然としていた。
「ハヤト、多分ここにいたらオレ達も巻き込まれる!どこか安全な場所に行こう!」
「了、ボクの部屋に来て!」
二人はとりあえずハヤトの部屋に戻った。
「ここでじっとしてるしかないな…」
「うん…」
チカチカっ…
ハヤトは部屋の片隅に何やら光っている物に気付いた。
「………?」
ぺりっ…
ハヤトは光っている物をはがしてみた。すると…
パリ…パリパリ!
468ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:43:41 ID:x+ugScXF
何とハヤトの目に前にひびが生じた。段々ひびが大きくなっていく。
「こっ…これは…」
ガシャァァン!!
ひびが割れ、ハヤトの周りの空間がすべてが割れ、別の空間が生じた。
「なっ……」
「ハヤト!何だこれは!」
ハヤト達は外に出てみた。すると外が昼間だったにも関わらず、真っ暗な夜のままだった。
「ハヤト!一体どうなってるんだ!?」
「まさか…敵の空間…?」

ハヤトは了に今までのことを全て話した。
「…オレはプリリンって女が絶対に怪しいと思う。」
「…うん…」
「お前が封印したマタお姉さんはどこに行ったんだ?」
「下じきになってどっか行っちゃった…」
すると了は何かに気付いた。
「下じき?まさかあのカラフルな下じきか?それなら落ちてたからそこの机の中にしまったよ!」
「えっ…本当!?」
ハヤトはすぐそこの机の引き出しを開けた。するとマタが封印された下じきを見つけた。
「よおし、マタお姉さんを復活させるんだ!!」
「でもどうやって?」
「オレに聞かれてもなぁ…」
ハヤト達はどうしたらいいかわからなかった。

すると
…………
了は何かに気付いた。
「ん…、ハヤト?この下じきから何か聞こえないか?」
「えっ?」
469ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:47:25 ID:x+ugScXF
ハヤトは耳を下じきに傾けた。
すると…
「…呪文を反対に唱えて……」
「!!」
微かだか、下じきからマタの声が聞こえた。
「マタ…呪文を反対に…よおし」
ハヤトは封印をとく体勢をとる。
「ンイボ!ンイボ!ンイーフ!ンイーフ!!」
し〜ん…
辺りは静寂な雰囲気になる。
了はすこし呆れた。「何だその呪文?本当にきくのかよ!?」

ボン!モクモク…
何と下じきが爆発、煙が上がる。
「ちょ…まさか…?」
煙からマタが現れた。しかしマタは浮かない顔をしていた。
ハヤトはマタを見て、少し気まずくなった。
「マっ…マタ…大…丈夫?」
マタはハヤトを睨みつけた。
「ハヤト君、ボクは君を見損なったよ!」
ハヤトはその言葉にショックを受けた。 「えっ……?」
「君はプリリンにそそのかされ、ボクの事を信じてくれなかった…
その挙げ句にボクを封印して、世界がめちゃめちゃになったじゃないか!」
「そ…そんな……」
ハヤトはとても深刻な顔になった。
「今、世界はドン・ クラーイに侵され始め、世界がめちゃめちゃなんだ!君はその責任を取れるのかい!?」
ハヤトはその言葉でプリリンに騙され、世界を混乱させたのは自分だと自覚し、罪悪感と後悔でいっぱいになり、涙が込み上げてきた。
「ごっ…ごめん…なさい……」
ハヤトから涙がこぼれてきた。しかしマタはハヤトを一方的に責める。
「ハヤト君、謝って済む問題じゃないんだよ!君がしたことはとても重いことなんだ!」
「うっ…うっ…」
ハヤトはもう泣き崩れた。

しかし
「やめろぉぉ!」
ドン!
いきなりハヤト達のやり取りを見ていた了はマタを押し倒した 。
「つっ…何するんだよ!」
了の顔は怒りで赤くなっていた。
「あんたなぁ!ハヤトばかり悪くゆうけど、あんたは一度も騙されたり間違ったりした事がねえのかよ!!?」
「なっ……?」
「そもそも、そんな大事なことをなんでハヤトみたいな子供にやらそうとすんだよ!?」
「……………」
その言葉で静寂な雰囲気に包まれる。

「うう…ボクの……せいだ…」
ダッ!
ハヤトは泣きながら机の引き出しを開けた。
ハヤトは机の中からハサミを取り出した。
マタ達はとっさにハヤトが何をしようとしてるか気付いた。
470ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:49:47 ID:x+ugScXF
「ハっ…ハヤト…お前…まさかっ!!?」
ハヤトはハサミを逆に持ち、手を上げた。
「ボクのせいだぁぁぁ!!!!!」
クチュ!!
「くああああああ!!!!!!」
何とハヤトはハサミを振り下ろし、足に突き刺した。
「やめてぇぇ!ハヤト君!!!」
「ハヤトぉ!バカかお前は!!!」
マタ達は急いでハヤトを止める。
しかしハヤトは混乱していた。足から大量の血液が流れた。
「ボクのせいなんだぁ!ボクのせいなんだぁぁ!!」
「ハヤト、落ち着け!!これ以上すると死ぬぞ!!!」
「ヘンジル!!」
マタは「ヘンジル」で巨大な救急箱に変身した。
「了君、これを使って!!」
マタは包帯を取り出した。了はそれを使ってハヤトの受傷部位に巻いた。
しかしハヤトの混乱は止まらない
「うわああああ!!」
「落ち着けっていってんだろ!!!」
「ハヤト君!!!」
しかし
ズキンっ!!!!
「あがぁぁっ!!!」
ハヤトはまた頭痛に襲われた。しかも今までと比較にならない程の…
「ハヤト!!どうしたぁっ!!!」
「ハヤト君!!大丈夫!!!?」
(また…頭が…痛い!痛い!)
(ハヤクココカラダセェェェェ!!オマエニカワッテオレガコノカラダヲシハイシテヤルァ!」

「いやだぁ!いやだ!いやだ!いやだ!いやだぁぁっ!!」
マタ達はハヤトの異変に気付いた。それを見た二人の顔が青ざめた。
「しっかりしろっ!!!」
「ハヤト君!!」
「…あうっ…」
ドサッ…
ハヤトはその場に倒れた。どうやら気を失ったようだ。
「ハヤト…」

「…ん…っ」
ハヤトは目覚めた。すると目の前にマタ達がハヤトを見ていた。
「ハヤト、気がついたか!」
「大丈夫?」
ハヤトはかすれた声でしゃべった。
「あれ…ボクは一体…」
「君は気を失ってたんだ。かなりうなされてたよ…」
471ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:55:52 ID:x+ugScXF
マタがそう言うとハヤトは黙り込んだ。 「マタ…ごめんね…もう騙されたりしないから…」
ハヤトがそうゆうとマタは手をハヤトの肩に置いた。
「ううん、もういいよ…君がそこまで責任を感じているならもうボクには君を責める権利はないよ…
こちらこそ一方的に責めてごめんね…」
「マタ…」
了もハヤトに目を輝かせていった。
「ハヤト…お前がここまで思い切ったことをするなんて凄いよ…」
「了………」
空気は少し穏やかになった。

「ねえ、マタお姉さん何でハヤトがこんな目に遭うんだ?」
「そういえば、マックがボクのことを「選ばれし者」っていってたけど一体何なの?
あとなんでボクが敵に狙われたりするの?」
ハヤト達は疑問になってた事を聞いてみた。
「そっか…まだそのことを話してなかったね…わかったよ、教えてあげる。」
マタはハヤトが敵に狙われる理由、「選ばれし者」とは何か、その全てを話した。
………………………それはマタの生まれ故郷ドン・クラーイ世界に伝わる言い伝えから始まる。
「暗黒の世界ドン・クラーイに「金の矛」と「銀の盾」あり。ドン・クラーイ世界が乱れし時、「金の矛」と「銀の盾」は失われる………。
それを見つけられるのは「銅鐸」のみ。
「銅鐸」が「金の矛」と「銀の盾」の場所を示す時、新たな地平が開け「選ばれし者」が現れ、ドン・クラーイ世界に平和をもたらすだろう……。」

ドン・クラーイ世界…
ブウウウウ…ン
ブトムシみたいな生物と巨大な竜が追撃戦を繰り広げていた。
パウっ!
竜の口から巨大な光弾をカブトムシめがけて発射された。
ドワッ!
「うわっ!!」
光弾はカブトムシに直撃し爆発した。
「くう…なんの!!くらえっ!!」
ビィィィ!!
カブトムシは竜にめがけて光線を発射した。
しかし
バリバリバリっ!
竜の周りにバリアが展開し、光線を遮断させる。
「ぬははは……効かんぞ!!貴様の負けだ!!」
ズババババババ!
竜は光弾を無数の光弾を拡散発射した。 そして
ズドン!バン!
光弾たちがカブトムシに直撃する。
「うわあ〜〜っ!このままじゃ…」
すると
カシャ!
カブトムシは腹部から金色の矛を取り出した。
「オドュルー・アフォー・ニィー・ミルッア・ホー!!」
ピシッ!オオオオオ…
472ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 22:57:23 ID:x+ugScXF
カブトムシが呪文を唱えると、空間に歪みが生じ、穴が発生した。
ぶんっ!
しゅるるる!
カブトムシは金の矛を穴に向かって投げ、穴に吸い込まれた。
「これで「金の矛」が「選ばれし者」を捜してくれるはずだ!!」
しかし
ドワオオオ!!
「ぎゃああ!!!」
無数の光弾はカブトムシに直撃し、大爆発を起こした。
「た…頼むぞタミ!伝説を甦らせるのだ……!」
爆発が治まるともう、カブトムシは消滅していた。
「ふん…」
竜は変身を解いた。竜の正体はドン・クラーイの王「アセ・ダク・ダーク」だった。
「無駄なあがきをしおって…。
「金の矛」がどこへ行こうとこの「銅鐸」さえあれば簡単に突き止められるわ!!」……………………

「そう…そのカブトムシこそが「ヘンジル」で変身したボクのパパ、「マタ・タビ」だ…
ボクはパパの遺志を継いで、「選ばれし者」を命がけで守ってるわけ!」
ハヤト達は驚いた。そんなことがあったとは全く知らなかった。
「それじゃ「金の矛」」は…」
「そう…「金の矛」はハヤト君、君が持ってる。だから君が「選ばれし者」なんだ!
敵は「金の矛」を所持している「選ばれし者」を狙っているから君が敵に狙われているんだ!」
「けどボクは「金の矛」なんか見たことないよ」
「「金の矛」は目立ちやすいからあのままでは敵に見つかってしまう。
だから「金の矛」に「ヘンジル」をかけて別の姿でハヤト君の身近にあるはず」
了は疑問をマタに聞いてきた。
473ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/24(金) 23:02:36 ID:x+ugScXF
「けどなんでハヤトが「選ばれし者」に選ばれたんだ?」
「くじに当たる人がいるよね?それと同じでただの偶然だよ!
これは現実だよ!君達がドン・クラーイ世界の影響を受けなかったのはハヤト君が「選ばれし者」だったからなんだ!
了君も無事だったのはハヤト君の近くにいたから君も影響を受けなかったんだよ」
ハヤト達は頭がこんがらがった。
「う〜ん…、なんかアニメみたいだな…」
「うん…」

突然
ビュワ!!
「!?」
ポン!
なんとのハヤト達の服装が変わった。
ハヤトはウサギのぬいぐるみ、了はネコのぬいぐるみに変えられていた。
「なっ……なに…これ…?」
「何だ何だぁ!!?」
マタはとっさに気付いた。
「空間をヘンジられた!!敵が来る!!」
すると
ビュワ!!
突然空間が歪み、マックの時同様、別の空間に変えられた。
今日はここまでです。 中盤戦に入りました。ハヤト自身もなにか異変が起こってますね…
どうなることやら…
474ハヤトの金矛の勇者 訂正:2009/04/24(金) 23:35:13 ID:x+ugScXF
〉471
ブトムシ×
カブトムシ〇
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/24(金) 23:37:08 ID:8rYZFPCm
とりあえず乙しとく
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/25(土) 13:00:54 ID:sCbwmDAL
ゲッターロボが剣を振り回してる設定画があったが、違和感が拭えなかった
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/25(土) 13:08:07 ID:ZnlFYEd9
>>476
つソードトマホーク

ゲッターオーガはハンマー使ってたがあんまり違和感なかったな
「おとなしくしてればよいものを……もう少しでこっちはドン・クラーイの物になるのよ!」
「!?」
ハヤト達は後ろに振り向いた。そこにハヤトを騙した張本人、プリリンが待ち構えていた。
「てめぇがプリリンかぁ!!よくもハヤトを…世界をめちゃくちゃにしやがって!!」
「ガキがあたしにえらそうな口きくんじゃないわよっ!」
「なんだとぉ!?」
「この世界がこっちの手に堕ちれば伝説の矛とか盾とか関係なくなるのよぉ〜〜〜!」
マタ達はその言葉に立ち向かう。
「そんなはずはない!!矛と盾はドン・クラーイを救うんだ!!」
しかし一番怒っていたのはハヤトだった。
「プリリンお姉さん…よくもボクを騙したな…よくもマタを酷い目に合わせてくれたな!
ボクはもう許せない!!」

しかしプリリンはハヤト達の言葉を聞くはずがなかった。
「…もういいわ!「選ばれし者」ごといただいちゃう!」
するとプリリンはいきなりしゃがみ込んだ。
「ヘンジル!!」
ボウン!
「プリリン・ザ・スピードキング!!」
プリリンはヘンジルで奇妙な形をした車に「ヘンジ」た。
「さあ…あたしを楽しませてよね♪」
ブロロロ!!
プリリンは高速でハヤト達に突進してきた。
「危ない!!」
「「うわあ〜〜〜っ!!」
ハヤト達は間一髪で突進を避ける。
「こうなったボク達もヘンジるよ!!二人とも、走って!!」
ハヤト達は全力疾走で走り出した。
「待ちなさぁ〜〜いっ!」
プリリンも負けじとハヤト達を追いかけてきた。

「いくよっ!ヘンジル!!」
ギュンっ!!
マタは粒子と化し、二人を取り込んだ。そして
バン!!
マタも奇妙な車に「ヘンジ」た。しかしプリリンの車と比べて変だった。
ハヤト達がタイヤの上で走ることにより、タイヤもその連動で動く、なんとも情けない動力を持った車だった。
「あ〜〜ん!格好悪いよぉ!!」
「これ本当に速いのかぁ!?」
しかしマタだけは絶対的な自信を持っていた。
「二人の強い意志の元で作られた「マッタ轟」はプリリンに負けるはずがないよ!!」
「「うう……」」
二人ともマタの感覚を疑った。

しかし明らかにプリリンの性能が良かった。もうすでにマタの後ろにまで追いついていた。
ガバァ〜!
プリリンの車の前面が、鋭い牙の生えた巨大な口に変形した。
「あれはっ…オレたちを喰う気か!!」
「いやだぁ〜っ!!」
479ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/25(土) 17:21:24 ID:EJ2Gc1d9
ガブッ!
ついに口はハヤト達に噛みついてきた。「ひぃぃっ!!」
「二人共、最大出力で行くよ!
「マッタ・ゴー!」」「ゴー!」
「ゴー!、……ネタが古いよぉ〜っ…」
これより、ハヤト達とプリリンの激走!カーチェイスが始まった。

ブロロロォォ!
「もひもひィ、今ぁ?ウン平気ィ〜♪」
プリリンは余裕そうに化粧とケータイしつつ、パンを食べながらハヤト達を追ってきた。
もうマナーもくそもなかった。
「てめぇ!マトモな運転をしやがれ!」
了はそんなプリリンに叱りつけた。
「うるさぁ〜〜〜い!!そんなのあたしの勝手でしょ〜〜〜っ!!」
プリリンは急にキレだした。
「了!!余計に怒らせてどうするんだよ!!」
ハヤト達が必死で逃げていると先に曲がり角があった。
キキィィ〜!
マタ達は何とか曲がった。しかし、
「うっ…うわあ〜〜!」
ハヤトは曲がった時の衝撃に耐えきれず、マタ達から離れ、空へ宙を舞った。
「ハヤトォォ!!」
ひゅううううっ
飛ばされたハヤトはプリリンの方にめがけて落ちてきた。
「うわあ〜〜!」

プリリンはハヤトを見逃さなかった。
「ハヤト君♪食べちゃうわよ♪」
プリリンは巨大な口をハヤトに向けて、食べる体勢をとった。
「食べられたくないよぉ〜〜!!」
ズキィ!
ハヤトは頭痛に襲われる。今度は頭が割れそうな程の激痛だった。
「あがぁぁ〜!!頭がまた…」
空中でハヤトは頭を押さえる。
(クウナラオレガクッテヤルゥゥ!!」
(うわあ〜〜!)

ドン!
ハヤトは何と喰われず、プリリンの目の前に着地した。
「あれっ?ちゃんと位置を確かめたのに…まあいいわ♪「選ばれし者」が目の前にいるから手間が省けたわぁ〜っ♪」
ハヤトは顔を下に向けたままだった。
「ハヤト君?どうしたのぉ〜♪お姉さんがかわいがってあ……ん?」
ハヤトは顔を上げた。
「!!!!!!!?」
プリリンが見たのははいつものハヤトではなかった…いや、見てはいけないものを見た。
「ひぃぃぃぃっ!!」プリリンの顔は恐怖で一気に青ざめた。
「ダーク様ぁ〜〜!!!」
グシャア!!

マタ達は必死で逃げていた。
「マタお姉ちゃん!ハヤトはどうなった!?」
「分からない!逃げるのに夢中だったから…」
「あのなぁ…」
480ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/25(土) 17:26:52 ID:EJ2Gc1d9
突然
ドワオオオ!!
プリリンの車は大爆発を起こした。
「!?」
「そんなバカな!?」
すると
ひゅううううっ…
ハヤトが飛ばされてきた。
「マタ〜っ、助けてぇ〜!!」

マタ達はハヤトを発見した。
「ハヤト!!大丈夫かぁ!?」
「ハヤト君!!無事だった!!」
ボン!
マタはヘンジルを解いた。
そして
ボフッ!
マタはハヤトを受け止めた。
プニュ…
ハヤトはマタの胸に当たる。
「マタの胸、柔らかぁい〜〜!」
「あう…………っ」
マタの顔は恥ずかしさのあまり、真っ赤になった。
「……いいな……」
その光景を見ていた了は羨ましがった。
「ハヤト君、どうしてプリリンの車が突然爆発したの?」
ハヤトは首を横に振る。
「ううん…分かんない…気がついたら爆発して、空へ飛んでた」
「そっか…なんでだろうね…?まっいいか」
「プリリンをやっつけたのか?」
「うん!!でもまだ安心はできないよ。敵のボス、「アセ・ダク・ダーク」が残っているはず…」
マタ達が話していると
ポッ!キュルルルル!
「うわっ!」
さっきの空間がまた違う空間に変化した。とても真っ暗でほぼ何も見えない。
「何だここは!?」「暗くて何も見えないっ!」
マタは深刻な顔をしていた。
「奴が……アセ・ダク・ダークが来る!!」
すると
ゴゴゴゴゴゴゴゴっ!!
すると地響きがなり始め、床から塔みたいな物が伸び出てきた。
「こいつが…敵の…ボス…」
「あ……っ」
塔から筋肉質の奇妙な格好をした男が出てきた。
「お初にお目にかかる。私はアセ・ダク・ダーク、こっちの世界も暗くしてあげよう……」
ハヤト達は呆然と見ていた。
「お前が…ダークかっ!?」
するとダークは歩きながら話した。
「私は選ばれしエリートだ。代々、人民を支配、贅沢な暮らしをしてきた……
貧乏でバカなお前ら下等生物は私の指示通り生きるのが幸せなのだ!
何にも考えず私に従え!!」
ダークの言葉にハヤト達は当然納得するはずがなかった。
「なんだとぉ!?んなバカな考えがあるか!!?普通に生活をして普通の幸せを送るんだ!」
了はそうゆうとダークはあざ笑う。
「ちっぽけな望みだ…たかが子供にここまでナメられるとはな…
貴様らは捨て子で親の顔も知らず、可哀相だな…クックック!」
その言葉にハヤト達はキレた。
「なんだとぉっ!!!人のことをバカにしやがって!何様だてめぇは!!?」
481ハヤトの金矛の勇者:2009/04/25(土) 17:28:11 ID:EJ2Gc1d9
「ボクはもうお前を許せない!!みんなと力を合わせて、お前を倒す!!」
「ダーク!お前の好きにはさせないぞ!!」
しかしダークは余裕そうに笑っていた。
「ムダだな…、愚か者に何を言っても時間の無駄使いだな…」
ダークはハヤト達を睨みつける
「ヘンジル!!」
ヒュルルルル!
ズドドドド!!
ダークは「ヘンジル」を唱えた。すると粒子に変形し、どんどん巨大になっていく。
「ウオ〜〜〜〜〜ッ!!!」
ドォォン
何とダークは超巨大な竜に「ヘンジ」た。
「「わあ〜〜〜ッ!!!」」
「こうなったらオレ達もヘンジルを使おう。マタお姉ちゃん!!頼むぜ!!」
「うん!!」
三人の心を一つにした。
そして
「「「ヘンジル!!」」」
ギュルン!
カッ!
「ダーク!!これがお前がナメていた子供の本当の力だ!!」
光の中から、見るからにとても強そうなロボットが出てきた。
「これなら…勝てるかも!」
「ダーク、いくぞ!!」
ダークは口を開け、パワーを収束させた。コオオオオ!
「死ねえっ!!」
ズハバババババハ!
ダークは無数の光弾を拡散させた。

「了、ボクに任せて、ゲッタァァァビジョン!!」
シュン…
ロボットは目に見えぬ程の高速移動で避けまくる。
ゴゴゴゴ
ダークはロボットを追ってきた。
「了、ダークが追ってくるよ!」
「オレにまかせろ、ゲッタァァァウィングゥ!!」
ぶわっ!
ロボットは背中からマントを展開し、空中に浮上した。
「よおし!!マタ、お願い!!」
「うん!!任せて!!」
ギュルルルル!!
ロボットは手を広げて回転し始めた。
ゴオオオ!!
ロボットの高速回転で巨大な竜巻が発生した。
「いっけぇ!!マッタ・トルネード!」
ロボットは竜巻をダークに投げつけた。ズゴゴゴゴっ!
「ぐわあああっ!」ダークは竜巻の直撃をくらい、上空へ吹き飛ばされた。
「今度はボクの番だ!!」
ジャキン!
ロボットの腕が巨大なドリルに変形し、ドリルをダークに向けた。
「ドリルゥ!アタァック!!!」
ドシュン!
ロボットはドリルをダークめがけて発射した。
ズガガガガガ!!
「ぎゃあああ!!」ドリルはダークの腹部を貫通した。ダークは地上へ落下する。
「よおし!今度はオレの番だぁ!!」
ウィーン…ジャコっ!!
ロボットの両肩が開き、中から巨大なキャノン砲が出てきた。
482ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/25(土) 17:50:12 ID:EJ2Gc1d9
シュイイイイン!
キャノン砲にエネルギーが収束し、落下中のダークに照準を合わせる。
「くらえぇ!!プラズマァァ!ノヴァァ!!」
ズギャアアア!
キャノン砲から高出力のビームを発射した。
「ぐええっ!!」
ゴオオオ…ン
ダークは直撃をくらい、地上を叩き落ちる。
「了!マタ!三人の力を合わせるんだ!!」
ハヤトのかけ声で3人は心を一つにする。
「おう!(うん!!」
ガシっ!
ロボットは手を平行にして、力を溜める。
ギュオオオ!
平行にした手を広げると巨大な剣が発生した。
「「「ソゥゥドォ・トマホォォク!!」」」
ロボットは剣を振り上げ、ダークに突進する。
「「「いっけぇ!!!」」」
ザン!
「あ゛あ゛あ゛あ゛〜!!」
ロボットはダークを容赦なく斬った。
「ば…ばかなぁっ!!」
ドワオオオオン!!ダークは大爆発を起こし、消滅した。

………
「これで全ては元通りになるんだよね?」
「ボク達が世界を救ったんだね?」
すると
ガシャアアアン!
空間が割れ、元の施設の風景に戻っていく。
「あっ…元に戻っていくよ!」
マタは2人をみて笑う。
「2人共、本当にありがとう!ダークがいなくなれば「金の矛」や「銀の矛」も簡単に見つかるはずだよ!」
ハヤト達も思いっきり笑う。
「ハヤト、お前がこんなに笑うなんて初めてみたぞ!!」
「うん♪」
辺りは明るい雰囲気に包まれた。

しかし…
「はっ!?」
マタは何かに気づいた。
「ハヤト君!!了君が!?」
「えっ?」
ハヤトは了を見た。「!!?」
了は時間が止まったかのように体が硬直していた。
「うわあっ!ま…また止まってるぅ!!」「時間がゆっくりになっているんだ!!」
グーン!
次第に了はハヤトから遠ざかっていった。
「了!!」
ハヤト達は周りを見まわすとまた別の空間に変化していた。
「これは…ダークのヘンジル空間だ!!」
ハヤトは驚いた。
「ええっ!ダークはさっき倒したんじゃないの!?」
「さっきのダークは…偽者?」
「ええっ!?ボク…怖くなってきた…」
「大丈夫!!ボクが守ってあげる!」
マタはハヤトを勇気づける。
「フッフッフッフ……」
「!?」
ハヤト達が振り向くと、目の前に2つの鏡が現れた。すると鏡の後ろからダークが出てくる。
483ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/25(土) 17:51:25 ID:EJ2Gc1d9
「ドン・クラーイの王、アセ・ダク・ダークを倒したと思うとは…」
「おめでたい奴らだ……」
「なっ!!」
ついに本物のダークが現れた。
「ひい!!」
ダークはチョキにした両指を合体させる。
「ハヤト君!!危ない!!」
マタはハヤトをいそいでかばう。
「ダーク!!」
ビィィィィィ!
「うわああああ!!」
ダークは指から黒い光線を発射し、ハヤトをかばったマタに直撃させた。
「マタぁぁぁぁっ!!」
カチン!
何とマタはダークの攻撃を受け、石化してしまった。
ハヤトはいそいで石化したマタに駆け寄る。
「マタ!!マタ!!返事してよ!!いやだよ!!」
ハヤトは恐怖で体中が震えていた。
「フッフッフッフ…ギャ〜〜〜ッハッハッハ!」
ダークはハヤト達を見て高笑いした。
「ひいい…」
「確かにお前達は強かった…しかしマタが石化した今、もうお前を助ける者は誰もいない!
「金の矛」と「銀の盾」の伝説など、お前には何の意味もなかったのだ!
ちなみにマタの父親を葬ったのもこの私だ!」
「…………」
ハヤトの顔はものすごく青ざめていた。恐怖感と絶望感が残酷なまでに体中が震えらせる。
ハヤトは石化したマタを見ると、マタの目から一滴の涙が流れていた。
よほど悔しかったのだろう、ハヤトを守れなかったことを後悔しているのだろう、その思いがハヤトにどんどん伝わってきた。
「マタ……」
ハヤトはダークを睨みつけた。
「よ…よくもマタを…ボクはお前を封印してやる!」
その言葉にダークは焦る。
「そ、それだけはやめてくれぇ!!」
ハヤトは体勢をとる。
「フーイン!フーイン!ボイン!ボイ〜〜〜ン!」
「ぐあああああ!!!」
ハヤトは呪文を唱えるとダークはのたれうちまわった。
「や…やった…!」
しかし
ダークはピンピンしていた。
「……なんてな!!オレ様の空間で「ア法」が使えるわけないだろうが!この阿呆ぅが!!」
「うあ……」
シュ…
ダークは顔をハヤトの顔に近づけて脅した。
「「どうする」?、ハヤト君…?」
ハヤトの精神は恐怖で限界にきていた。
「うわあああああっ!!!」
ハヤトは一目散にダークから逃げ出した。
(もういやだ!!これは夢なんだ!早く覚めてお願い!!」
しかし
ミヨイン…ミヨイ〜ン…
床から大量のダークの部下達が飛び出してきた。たちまちハヤトは囲まれ、逃げ場を失った。
484ハヤトの金矛の勇者 続き:2009/04/25(土) 17:55:55 ID:EJ2Gc1d9
「もう終わりだ!」
「!!」
振り向くとダークが待ちかまえていた。 「いやっ…いやっ…」
「たった五年しか生きていない、何の役にも立たんガキだ…ましてや泣き虫で弱気なお前はなおさらだな…
もういい!こんなガキはこの私が直接手を出すまでもない!
我が部下達よ!このガキを始末しろ!」
「はい…ダーク様…」
「うっ…」
ハヤトは何もかも諦めかけた。
突然
ズキィィィン!
「ぎゃああああっ!」ハヤトはこれまでにない頭痛に襲われた。
「あがああああ!」
ハヤトはその場でうずくまった。
(なんか…変なモノが…コミアガッテクルァァ!ウギャアア!」

「ん……?」
ダークはハヤトの異変に気づく。ハヤトが明らかに苦しそうだ。
「フハハハハ!恐怖でもう混乱しているのか!いい眺めだ!!
よし、部下達よ!いけ」
「はい…ダーク様…」
ガサガサっ!
ダークの部下達はハヤトに襲いかかる。
そしてハヤトのいた場所はたちまちダークの部下達に覆い尽くした。
「フッフッフッフ…!これで「選ばれし者」も終わりだ…」

しかし
ズバアアアアン!
ダークの部下達は一気に吹き飛ばされた。「なっ!!なんだ!!?」
ダークはハヤトのいた方向を見た。
「なっ…なんだとぉ!!?」
ダークは見たのはとても信じられないことだった。
なんとダークの部下達の体がバラバラにされていた。
そこにはダークの部下の首を食べている血まみれのハヤトの姿があった。
「キっ…キヒ!!」
今回はここまでです。
ついにラストバトルへ突入します。この先どうなるかまだ考えてません。
けど必ず完結させて見せます。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/25(土) 23:44:03 ID:rjNmfGog
486ハヤトの金矛の勇者 ラスト貼り:2009/04/26(日) 19:01:26 ID:kVNTOzIP
………………………
ここは万能移動要塞「ゲット・ボマー」の指令室。
そこに8年前、浅間山山麓での大事故の元凶である科学者「早乙女賢」の血縁関係を持ち、
この要塞の司令官「早乙女達人」とメカニック部門の権威で、宇宙最狂のマッドサイエンティスト「敷島博士」が話しをしていた。
ブゥーッ!ブゥーッ!
突然サイレンが艦内に鳴り響く。
「どうした!?」
モニターに出たのはムサシだった。
「司令!ハヤトがまた暴走してます!」
達人は頭を押さえてため息をつく。
「はあっ…またか…、スーパートランキライザー(強力精神安定剤発射装置)で落ち着かせろ」
「はいっ!」
プツン!

「どうしたんじゃ?またハヤトか…?」「そうです…」
達人は崩れるように椅子に座り込む。
「しかしハヤトのあの性格に困ったものです…」
少し間を置いて、敷島博士は立ち上がり、指令室からゲッターロボの格納庫を眺める。

「ゲッターロボ」は対イデア用最終兵器で、「アンチゲッター線(闇のゲッター線)」というエネルギーで起動するスーパーロボットである。
「ゲッターロボ」は三機の戦闘機「ゲットマシン」から構成し、ゲットマシン同士が後ろから合体することにより、ゲッターロボになる。
さらに、ゲッターは三形態あり、合体する順で攻撃力が高い空戦用「ゲッターT」、高速戦闘を得意とする陸戦用「ゲッターU」、パワー、装甲が高い海戦用「ゲッターV」となる。
まさに変幻自在、無敵で開発者、敷島博士にして「究極の殺戮兵器」と称されるほどの能力を秘めたスーパーロボットだった。
そのゲッターロボを操縦するのが「了」、「ハヤト」、「ムサシ」の「チーム・ゲッター」である。
その中でもハヤトは要監視人物であった。

敷島博士はゲッターロボを見ながら口を開いた。
「奴の特性を生かせば、イデアなんぞ敵じゃないんだがのう」
「ハヤトの出生によると、奴は検査で生まれてすぐに脳波に異常があったらしいですね」
「ふむっ…物心つく前に親に捨てられて…可哀相な奴じゃ」
敷島博士はさらにハヤトについて話し出す。
「奴は本当は「チーム・ゲッター」のリーダーになれる素質は充分にあるんだがなぁ…
戦闘能力、特に殺戮に関しては三人の中ではダントツでハヤトが高い。」
487ハヤトの金矛の勇者 ラスト貼り:2009/04/26(日) 19:03:12 ID:kVNTOzIP
「しかし、問題は奴の性格ですね…」
「ああ…、奴は普段は冷静だがその本性は「凶暴にして凶悪」だからな…。「キチガイ」と言われても仕方がない。
だから奴はいつも精神安定剤を随時服用して、本性が現れるのを防いでいるワケじゃ」
「しかし奴がいつからあんなに精神が不安定になったんでしょうね…?」
「それなんじゃが、ハヤトは子供の時に施設にいたらしいがな…そこで本性が現れて、子供を数人虐殺したらしい…。
それでハヤトはその後、精神病院に行かされたらしい。
安定剤を飲み始めたのもそこからじゃろう。
奴を戦闘時に「覚醒」させてやるのも良いが…全く手がつけられなくなるのがたまにキズだがな…」
「ふむっ…」

その「本性」は「凶暴にして……」
「凶悪!!」
………………………
「…………」
ダークは今の現状を見て、 大量の冷や汗をかいていた。

グチャっ!ズバア!ザクっ!
「ぎゃああああっ!」「ダークさまぁぁ!!」
ハヤトはダークの部下達を素手で胴体をバラバラにしていく。
ある者は引きちぎられ、ある者は咬みちぎられ、そしてある者は爪で引き裂かれた。
「俺はお前達が好きだぁぁっ!!こんなに醜く殺せるんだからなぁぁぁ!!」
ハヤトの顔はもう今までのハヤトの顔ではなかった。
顔中に血管が浮きまくり、目も興奮過剰で充血していた。
ハヤトは今「狂気にとりつかれた」。
「ひぃぃ…!」
部下がハヤトを恐れ、逃げようとした。 ガシッ!
「楽しんで」いるハヤトから逃れることはできなかった。
「めえぇぇぇぇぇぇぇっ!」
ザクッ
「うぎゃあああ!」
もうそこはバラバラ死体と飛び散った血だらけで地獄絵図のようだった。

「お前は一体何者だ!?」
「あ!?俺かぁ!?俺はハヤトだぁ!」
「なっ何!?」
「これが俺の「本性」だ!!」

ついにハヤトは「狂気の本性」を覚醒させた。
「ふっ…ふざけるなぁ!!」
ダークはまたチョキを重ねる。
「ダークっ!」
「!?」
シュン!
ドゴオオオ!
ダークの攻撃が炸裂した。辺りに粉塵が巻き起こる。
しかし
「!?」
ハヤトは無事だった。そこにいたのはあのクロだった。
「クウ〜〜!!」
キュイイ〜ン
クロは何と「ヘンジル」を使った。
「ハヤト君を僕を使って!」
なんとクロは銀色に輝く盾に「ヘンジ」た。
488ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:10:52 ID:kVNTOzIP
「「銀の盾」だとぉ!?」
ダークは驚いた。
「ボクの本当の姿は「銀の盾」のギンギンさ!!」
なんとクロの正体は伝説の「銀の盾」だった。
「僕はハヤト君を選んでよかったよ、五歳児ハヤト君のおか……ん?」
ギンギンはハヤトを見た。しかし今のハヤトは今までのハヤトと全く違っていた。
「誰だクソてめぇはよぉ!!殺すぞ!!」
ギンギンはびっくりした。ハヤトから威圧感と危険な匂いが伝わってきた。
「ハっ…ハヤト君…?
しかしハヤトは狂気的な笑いをした。
「しかしまあ、役に立つなら使ってやる!!しかし使えないんならお前を捨てるぞ!」
「ひぃぃいいい!!」
ギンギンはハヤトに対しての恐怖感を覚えた。

ダークは攻撃体勢に構えた。
「ダーク!!」
ビィィィィィィ!
バリバリ!!
ギンギンはダークの光線を受け止める。 「安心して!!ボクはダークのあらゆる攻撃も前からなら防いでみせるよ!」
「当然だぁ!!俺の役に立たねえ奴はいらねえな!!」
「うう………」
ギンギンは段々ハヤトが「選ばれし者」でよかったのか不安になってきた。

一方、攻撃が効かないことが分かったダークはいらいらしてきた。
「お〜の〜れ〜!!
封印できずとも痛みつけることは出来るぞ!」
しかしハヤトはその言葉に興奮した。
「ひゃはあっ!キサマを俺が醜い姿にするまで遊んでやるァァ!」
しかし、ギンギンはハヤトを止めに入る。
「てめぇ!!邪魔するならこの場で捨てるぞ!!」
「ハヤト君、「金の矛」を持っていない君がダークと戦っても圧倒的に不利だ! 「金の矛」はハヤト君の近くにあるはずだから探すんだ!」
「ちぃ!ふざけやがってぇ!俺は俺のやり方でやらァ!ごちゃごちゃいってっとぉ…」
「頼むよハヤト君!ダークを倒せるのは君しかいないんだ!」
ふとハヤトは思いついた。
(けどもし「金の矛」を手に入れたら……くっくっくっ…)
「分かった!その代わりに「金の矛」まで案内しやがれ!伝説の物ならお前達は自分達の居場所ぐらい分かるだろぅ!」
「えっ…ムリだよそんなこと…」
「ほぉ!そうかぁ!ならお前は役に立たなかったなぁ!!」ハヤトはギンギンを投げ飛ばそうとした。
「ちょっ!!待ってよ!!探してみるよ…」
(うう…このハヤト君コワイよぉ〜っ!!)

それを聞いたダークは部下達に命令を下す。
「「金の矛」を見つけさせてたまるかぁ!!お前達!全力であのガキを始末しろ!」
489ハヤトの金矛の勇者:2009/04/26(日) 19:12:14 ID:kVNTOzIP
「うおおおお!」ダークの部下達は全力でハヤト達に襲いかかった。
「いいぜぇぇ!!そっちから向かって来るなんてよぉぉ!!」
ハヤトは急激に興奮した。
ドクン!ドクン!ドクン!
ハヤトの脈拍はすごぶる早かった。

ザシュ!!バキ!ブシャアァ!
「ハアッハ!!ハアあああハアアあああっ!!!!」
ハヤトは鬼神のごとく、奇声を漏らしながらながら部下達を「喰って」いく。
「ドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリィィ!!!!」ズドォォ!!

「ハヤト君!「金の矛」を探すのが先だよ!!」
「んなら早く案内しやがれぇ!!」
「うう………っ」

ギンギンはハヤトの部屋へ行かせた。
ダークも必死で後を追いかける。
「ガキぃ!どこだ!!」
ダークはハヤトを発見した。しかしハヤトは「銀の盾」の他に何かを持っていた。
「何だそれは…」
ハヤトが持っていた物…それは部屋に落ちていた何の変哲もない定規だった。
キュイイ〜ン!
定規は「ヘンジル」で別の物に変化した。
キラキラっ…
ハヤトの手には黄金色に輝く物…「金の矛」があった。
「これが「金の矛」かぁ!」
「はじめまして、ハヤト君!私は「金の矛」のキンキンよ!」
490ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:17:20 ID:kVNTOzIP
しかしハヤトはなぜかキレていた。
「てめぇ!気持ちワリぃ声出すんじゃねぇ!吐き気がするぜ!」
ハヤトの言葉にキンキンはショックを受けた。
「なっ…!?レディーに向かって失礼よ!」
「おめぇはもうオレに喋んな!ムシズが走る!!」
「何ですってぇ!!」
喧嘩勃発寸前でギンギンが止めに入る。
「二人ともやめなよ!ダークがすぐそこにいるんだよ!」
「あなたは…ギンギン!?久しぶりね♪」
「うん、1582年ぶりだね!」
キンキンとギンギンが話していると、 ハヤトはしびれをきらす。
「ガタガタうるせぇぇぇ!!てめぇら、分解されてぇぇのかぁぁ!!」
(うう…)
キンキン達は黙り込む。
(ねえ…この子が本当に「選ばれし者」…?)
(もしかしたら「選ばれし者」を間違えたかもしれない…)

一方、ダークは「金の矛」がハヤトが持っていたことに驚いていた。
「伝説の矛と盾が揃っただとぉ!?
こしゃくな!!」
ジャキーン!
何とダークは背中から光輝く二本の大剣を取り出した。
「ダークブレード!!伝説の武具などドン・クラーイには必要無いのだ!!」
ズバッ!!
ハヤトは一瞬でダークを真っ二つにした。
「不意打ちとは…卑怯だぞ…!」
しかしハヤトは聞いてはいなかった。
「これがぁぁ…オレの力だぁ…これがぁぁ…オレの力だぁぁぁああ!!」
ハヤトは伝説の武具を手にしてたことにより、狂気の声を上げていた。

しかし、
「フフフフ…」
「フフ…」
ダークは死んではいなかった。しかも二人に分裂していた。
ハヤトはダークを見るなり、歯を出して笑った。
「ウレシいぜ…俺をここまで楽しませてくれるなんてよぉ…お礼にキサマらを喰ってやるよぉぉ!!!」

「「だあっ!」」
二人のダークは一斉に襲いかかる。
キン!ガキィ!キンっ!
もの凄い接近戦の応酬だ。ハヤトは矛と盾を駆使してダーク達に立ち向かう。
「「だあっ!」」
ドゴオオオン!
ハヤトはダーク達の攻撃に弾かれ、壁に激突する。
「ククク…何が伝説の武具だ!恐れる事などなかったな…」「ガキをやった後で溶鉱炉で溶かしてしまおう!」
「くっ……」
ハヤトは立ち上がったがふらふらだった。無理もない。狂気を覚醒させたとはいえ、体はまだ子供だ。
力的にも体力的にもダーク達と比べたら圧倒的に不利だった。
「お前一人の力などその程度の物だ!」
「自分の力の無さを呪いながらここで散るがよい!」
491ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:18:54 ID:kVNTOzIP
ダーク達はハヤトをあざ笑った。

「ハヤト君!大丈夫!?」
「しっかりしてハヤ……えっ!?」
ハヤトの体は震えて笑っていた。
「おれをぉぉ…あざ笑ったなぁああっ!!おれをぉぉぉあざ笑ったなぁあああああっ!!」
ハヤトはついにぶちギレ、キンキンを空にかざした。
「めぁぁぁぁああああ!!」
グサッ!
ハヤトは何とキンキンを自分の肩に突き刺した。
「なっ…!?何するのハヤト君!?」

ハヤトの肩から大量の血液が流れ出てくる。
「ケアアアアアアア!!ギャアアアアアアアアア!!」
ついにハヤトは暴走した。その顔はもう人間の顔をしていなかった。体中に血管が浮き出ていた。

ギンギン達、ダーク達はハヤトを暴走を見て、一瞬で震え上がる。
「「ハッ…ハヤト君……」」
「こ…こいつ…」
「狂ってやがる……っ!」

「ウギャアアアア!!」
暴走したハヤトはダーク達に襲いかかる。
ズドォォ!ドゴオオオン!
ハヤトはダーク達を圧倒していく。もう五歳児の身体能力ではなかった。
さらに伝説の武具の力も相まって、ハヤトの力は異常なまでに増大する。
「ぐああああ!!!」
「なんだ…っ?こいつの力は!?」
ハヤトは笑っていた。しかし普通の笑い方ではない。「狂暴にして狂悪」のハヤトにふさわしい狂気の笑い方をしていた。
「ドワオォオオオ!!!」
ドギャアアア!

「「ヤバい!!一時退散だぁ!!」」
ダーク達は明らかに不利と分かり、逃げようと背を向けた。
グシャアア!!
「ぐああああ!!」
一人のダークから悲痛の叫び声が聞こえた
ハヤトはダークの腹部を突き刺していた。
バシュュウ!
一人目のダークは粒子となり、消滅した。
残ったもう一人のダークは今までにない恐怖にさらされた。
「バカなっ…?こんなガキにこのドン・クラーイの王がぁ…っ」
「アヒァヒァヒァァァァァァ!!」
そして…
ドグシャ…
…………………………

「あっあれ…ボクは…?」
ハヤトは元のハヤトに戻っていた。
「こっこれは…?」
ハヤトの手に持っていたには伝説の「金の矛」と「銀の盾」だった。

「ハヤト君、元に戻ったの?」
すると銀の盾は喋り出した。
「うわあああ!盾がしゃべった!!?」「そっか…君はあれから知らないのか…。ボクは「銀の盾」のギンギン。そして…」
「ハァイ!私は「金の矛」のキンキンよ!!」
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/26(日) 19:22:56 ID:5AeRGGjY
493ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:24:22 ID:kVNTOzIP
「君達が…「銀の盾」と「金の矛」…」
ハヤトは何かに気付いた。
「あっ!そういえばダークは!?」
「ダークはもう消滅したよ!君がダークを倒したんだよ!」
ハヤトは驚いた。全く何があったかわからなかったからだ。
「ダークは…ボクが倒した…?けどどうやって…?」
キンキンとギンギンは少し落ち込む。
「それは…君は知らない方がいいよ…絶対…」
「うん…」
「?」
ハヤトはギンギン達の態度に疑問をもった。

ハヤトはふと金の矛を見た。黄金色に輝き、神々しい存在感があった。
「……ヒッ………」
ハヤトはギンギン達にきいてみた。
「でもどうして二人はボクを選んだの?」
「一目惚れかしらね…「愛」よ。好きになったってこと!君ならきっと世界を救うことができると思ったのよ!」
「そうそう!ボクらは伝説を作り続けている。「伝説」って人の物語だからね…たいてい好きになったか嫌いになったかのお話なのさ!」
「ハヤト君は本当によく頑張ったわ!私達から何か贈り物してあげる!」
「どんなに高いおもちゃでも大丈夫だよ!!」
ハヤトは迷う。いきなりそんな事を言われてもわからなかった。
ハヤトは決断した。
「ボクは…高いおもちゃなんていらない…ただ……マタを…マタを元に戻して!!」
ギンギン達は大喜びで答えた。
「「モチロンだよ!!」」

ハヤト達は石化したマタの所にいった。
ギンギン達は力を集中する。
「「せーのっ…「キンキンがギンギン」!!」
「え〜〜?そんなのが呪文なの?」
シュワワワ…
すると石化したマタが段々元に戻っていく。
「ん……ボクは……?」
マタは元に戻った。そしてすぐにハヤト達に気付いた。
「「金の矛」に「銀の盾」に……ハヤト君!!」
ハヤトはマタが元に戻り、嬉しかったのか、涙が溢れていた。
「マタァ――!また会えたぁ〜〜っ!!」
ハヤトはマタに泣きながら抱き付いた。
494ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:29:30 ID:kVNTOzIP
マタはそんなハヤトを優しく受け止めた。
「マタァ!元に戻ってよかったぁ!」
「ありがとう、ハヤト君…大変だったろうね!」
マタも少し涙が溢れた。
辺りは暖かい雰囲気に包まれた。

しかし
「……………」
ハヤトは急に無口になった。
「ハヤト君、どうしたんだい?」
するとハヤトはマタにこういった。
「…ねえ…マタ、お願いがあるんだけどいい?」
「えっお願い?いいよ!君は世界を救った英雄だ!何だって言って!」

ハヤトはするとこういった。
「じゃあいいかな…この「金の矛」の切れ味、試していい…?」
「え?」
ドスっ!!
「なっ…がはっ…」
何とマタの腹部はキンキンに貫かれた。
「ハっ…ハヤ…ト…くん…?」
「「マタァァァァ!!!」」
ギンギン達は叫んだ。
ズブっ…
ハヤトはキンキンを握りしめ、マタの腹部に押していく。
「イヒっ…ヒッヒッ!」
「うわあああ!!痛い!痛い!痛いぃ!」
マタはあまりの激痛にのたれうち回る。
「まっ…まさか…」ギンギンは気付い。た
そう……ハヤトはまだ狂気をはらんだままだった。

「ひっ…酷い!!なんてことをすんのよぉ!!」
キンキンはハヤトに怒るがハヤトは聞いてなかった。

マタは腹部を押さえてなんとか立ち上がり、ハヤトを見た。今まで知っているハヤトではなかった。
「ハヤト…君…なんで…?」
するとハヤトは口を開いた。
「るせんだよぉ!!このアマが!何様のつもりだバカがぁ!!」
「なっ…」
「これがぁぁ「本当」のオレ様だぁぁ!!」
「なっ…なんだってえ…?」
マタの腹部から血が大量に溢れでてきた。出血で目が霞む。
するとハヤトから衝撃の事実が明らかになった。
「オレ様はなぁ、今まではコイツの意識下で潜んでいただけだ!
こいつは今までは弱虫で泣き虫でどうしようもねぇクズなハヤトだった。
しかしなぁ…それはオレ様が作り出した仮の人格だ。本当のコイツの人格はオレ様だぁ!
あと、プリリンてウザい女を殺ったのもこのオレ様だぁ!」「「「!!!!?」」」

そう…最初の内気なハヤトは偽物だった。今のハヤトこそ、「正真正銘」のハヤトだったのだ。

「ありがとよぉ!楽しませてくれてぇぇ!しかしな…もうテメェらはもう用済みだぁ!!」
495ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:31:13 ID:kVNTOzIP
マタはこれ以上にない恐怖感と絶望感、そして激痛を味わった。

「キ…ンキン…ギンギン…ボ…ボクを助け…て」
しかしキンキン達はなんの反応もない。
「どっ…どうしたの…?」
すると
「アヒァヒァヒァ!」
「!?」
ハヤトはいきなり笑い出した
「こいつらはもう死んだよ!さっき、こいつらの核を見つけて潰した。
グシャ!てなぁ!!」

「……………」
マタは涙が込み上げてきた。
「こんな…奴を…「選ばれし者」に…したなんて…」

「今さら後悔すんのがおせぇんだよぉぉぉ!!!マタァァァァ!!」
ズボっ!
「目だぁ!耳だァ!鼻ぁ!」
「ぎゃああああぁぁ!!!!」
マタはキレたハヤトによって顔の各部位を潰されていく。
バタっ!
マタは倒れるが、それでも這いつくばって逃げようとする。
目も潰され、耳も鼻も無残に引きちぎられ、マタはもう人間の顔をしてなかった。
「うう……誰…か…助け……っ」

しかしハヤトはそのまま逃がすはずがなかった。
「逃ィげんなよぉ!マタお姉ちゃぁぁん!!」
ガシッ!
ハヤトは瀕死のマタを掴み、引きずり回す。

バキッ!!ゴキッ!グシャァ!!
「イイっヒッヒッヒッ!!アヒァヒァヒァァ!!!」
ハヤトは素手で瀕死のマタを容赦なく襲いかかる。
「……………」
マタはもう意識がなかった。それでもハヤトの暴虐は止まらない。

……「選ばれし者」をハヤトにしたのが間違いだったのかもしれない。
結果的にはハヤトはドン・クラーイを救ったかもしれない。
しかし、ハヤトの本性を知らなかったばかりに、キンキンやギンギン、そしてマタまでもが狂気の犠牲になった。
しかし、本当の犠牲者は事件に巻き込まれ、その挙げ句に凶暴と化した「ハヤト」だったかもしれない……

…………
「……くん…ヤトくん…ハヤト君!!」
「はっ…!!」
ハヤトはハッと気がついた。
496ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 19:34:34 ID:kVNTOzIP
ハヤトはベッドで寝ていた。ハヤトは全く状況がつかめなかった。
「ここは…どこ……」
ハヤトの目の前に白衣を着た医師だった。
「ここは病院だよ。もう落ち着いているね」
「えっ…、何…?」
ハヤトはダークとその部下達に囲まれてから、それ以降の記憶が全くない。
「君は全く知らないのかい?あんな事をしといて…」
「あ…んな事…?」
「とにかく君は絶対安静が必要だ!もし感情を抑えられなくなったら、そこにいる看護婦さんがいるから大丈夫だよ」
「……?。ボクは一体……?」

ハヤトはあのあと看護婦さんから何があったか話をきいた。
朝、施設の従業員が仕事に来た。
するとそこに無残な姿で倒れている子供達と子供の頭を地面に何度も叩きつけている血まみれのハヤトを発見した。
従業員はびっくりしてハヤトを止めようとしたが暴れて手のつけようがなかった。
そこで病院と警察に要請してもらい、強力な鎮静剤を打ってなんとか落ち着き、精神病院に運ばれたらしい。

「了は…マタは…どうしたのかな…?」
ハヤトはベッドの中でいつもそう思っていた。
今までは全て夢だったのか…しかし妙に感覚があった。
了は何故か施設の倉庫で気を失っていたが、これといった怪我はなかったらしい。
ハヤトはそれを聞いてホッとした。

ある日、ハヤトは病室で絵を描いていた。
それは自分と了、そしてマタの事を描いた絵だった。
(ボクはすごい冒険をしました。このことはずっと…ずっと覚えていこうと思います。
大人になっても覚えておこうとおもいます。マタにまた会えるといいなあと思います。)………………………

ハヤトはあの時の絵を見て感傷に浸っていた。
「そうか…あれからだったな…オレが精神安定剤を飲み始めたのは…
そしてあの大事件が起きて、世界中でイデア共が生まれちまった。
ふっ…夢だったのか現実だったのか知らねえがな…マタはもうこんなオレとあってくれねえな…ふふ…」
ブゥーっ!ブゥーっ!!
突然サイレンが鳴り響いた。
すると部屋のモニターに了達が写る。
「ハヤト!ニューヨークにイデアが出撃した。「チーム・ゲッター」出撃だ!」
ハヤトは立ち上がった。
(マタ…遠くでオレの生き様を見ていてくれ…)
「ああ!今行くぜ!イデア共!テメェら はオレが八つ裂きにしてやる!」
497激突!! ゲッター対ガイアー :2009/04/26(日) 20:54:18 ID:kMz47uzS
終了でしょうか?
投下乙です。

宜しければ、第十一話、投下します。
498激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話@:2009/04/26(日) 20:56:29 ID:kMz47uzS
地上の光景は一変していた。

荘厳なる吐藩の山々はそこには無く、山脈には幾重にも亀裂が走り、
壁面の如く切り立った断層が、さながら終末の光景すら思わせる。

そして、人類の生死を背負う赤髪の少年の姿も、そこには無かった。

「くそッ! 返事をしろ、マーズ!!」

「落ち着け! 拓馬、ガイアーは無事だ」

土埃を掻き分けアークを飛ばす拓馬に、獏が注意をうながす。
上空を見やると、両腕を胸元でクロスさせたガイアーが、機械特有の冷めた視線で下界を見下ろしていた。

「ガイアーがああして静止している以上、マーズはまだ生きているハズだ
 もっとも、マーズの身に何かあったなら、今頃地球はガイアーごと消滅していただろうけどな」

「そんな事は分かってるさ!
 だが、マーズが本当に無事なら、脱出のためにガイアーを動かしているハズだ
 アイツは気を失っているのか、あるいは、ガイアーを呼べない程に消耗しているのかもしれねぇ」

「そ、そうか! それじゃあ急いで探さないと…… おい、拓馬、アレは何だ?」

「何だと…… うおっ!」

地上の有様に意識を奪われ、二人は【それ】の飛来に備える事が出来なかった。
レーダーに気付いた時には、それは既にゲッターの後方まで迫っていた。

「くっ」

かろうじて機体をよじらせ、間一髪で直撃を避ける。
瞬間、拓馬の視線が謎の飛来物と交錯する。

それはさながら、空飛ぶ生首。
ヒラメ、あるいは手足の無いゴキブリといった方が近いか、触覚の代わりに二本の角を備えた流線形の物体。
メタリックな外装は髪の毛のように幾筋かに分かれ、
そして、甲虫ならば腹部に当たる部分には、中性的な顔立ちのロボットの頭部が存在した。

「コイツ…… ぐっ!? グアアアァァッ」

直後、強烈な放電がすれ違いざまに拓馬達を襲う。
白色の閃光がスクリーンを覆う中、反射的に拓馬がレバーを倒す。
だが、神体は一瞬にして前方へと逃れ、闇雲に振るわれた巨拳がむなしく空を切る。

「クソッ! あの図体で、なんてスピードしてやがる」

「――!? ヤベェぞ、拓馬! ヤツの狙いはマーズだ」

強力な加速でアークを引き剥がした神体が、低空飛行で電撃を周囲へ撒き散らす。
狙いもへったくれもない稲光の暴力が、大地を抉り瓦礫の山を吹き飛ばす。
このまま神体のなすがままにしておいては、いずれは身動きのとれないマーズが巻き添えとなる事であろう。

「バカ野郎ッ! テメェの相手は俺だろうがッ!!」

拓馬が叫び、神体の背面目掛け一条のビームを放つ。
だが、神体もその行動は予測済みであったのだろう。
いち早く機体を旋回させて光線を避け、再び雷鳥と化してアークの眼前へと迫った。
499激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話A:2009/04/26(日) 20:58:11 ID:kMz47uzS
「ウオオォォォッ!!」

電撃が両腕の筋肉を強張らせ、閃光が視界を、轟音が聴覚を奪う。
それでも尚、白刃を振り下ろそうとするアークの右腕をかいくぐり、神体の渾身の体当たりが腹部へ直撃する。
衝撃でアークの胸甲が蕩けて爆ぜ、傷口から、無骨な機器に覆われた炉心がチラリと覗く。

「グッ ううっ…… ゲッターの外装を砕いた、だと!?」

「電撃だッ! あの電撃が金属を溶かし、装甲を劣化させているんだ」

獏の推測、だが、それだけではない。
ウラヌスの真空波、スフィンクスの超高熱、そして今、三体目の高電圧。
度重なる神体との連戦が、傷口を癒す事の出来ないゲッターの鋼鉄のボディを、徐々に蝕んでいたのだ。

「――ついに底が見えたな。ゲッター!
 ウラヌス、ミロ、シンよ、お前達の仕事は無駄にはせんぞッ!!」

神体の中で、男の片眼鏡が怪しく瞬く。
ブスブスと金属の灼ける匂いを漂わせたゲッターが、ガクンとひとつ痙攣し、両肩を落とす。
抵抗の術を失った空中の獲物目掛け、男が機首を翻し、猛烈な加速をかける。

「もらったぞッ! ゲッタァ――ッ!!」

「……バカめッ! かかりやがったなァ、生首野郎ッ!!」

「何……!?」

突如、ゲッターの背面が展開し、八枚の鋭利な翼が扇状にバサリと開く。
その時、雷神の風貌を宿した悪魔の胸元が、奇妙な緑色の輝きを放つを、監視者の男は見た。
直後、バチバチと帯電する翼が、一斉に発光を始める。

「サンダァアァァ ボンバアァアアァァ――――ッ!!」

「グムッ! ウ、ウオオッ!?」

電撃と稲妻、閃光と衝撃、轟音と爆音が激突し、両機体の周囲から全ての情報が消える。
慣性のまま、猛スピードの神体の頭部は、身動きのとれないゲッターの胴を両断するかに思われた。
が、予想された手応えは無く、神体は無為に閃光の雲を突き抜けた。

「これは…… ヤツらは何処に……?」

監視者の男が周囲を見渡すが、視界には一面の青空と、崩壊した大地が広がるのみであった。
それでも監視者の男は取り乱すことなく、手元の操作盤を動かす。
神体の中から本体同様の、小型の流線型の機体が幾つも射出される。
それは、高速戦闘を行う本体をサポートするための、無数の監視ロボットであった。

――だが、結果的には、男がロボットのカメラ操作に意識を移した一瞬が、死闘の明暗を分けた。

「――! しまった! 上か!?」

「一発勝負だッ! いくぜ、獏!」

「オオッ!!」

「 チ ェ ン ジ !! ゲ ッ タ ー カ ー ン だ ッ !! 」


500激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話B:2009/04/26(日) 20:59:32 ID:kMz47uzS
片眼鏡が見上げる遥か上空より、恐るべき速度で三体の戦闘機が迫る。
一機を包み込む形で二台が上下からドッキング。
おぞましき異世界の乱入者が、神体の頭上で巌の如き変貌を遂げる。

「クッ、回避を」

「遅ぇぇ――!!」

引力に引かれるままに、岩石の如き巨体が加速する。
両肩の大型スパイクが勇ましく回転し、カーンの全身をすっぽりと包み込む。
見るからに頑丈そうな体躯を備えていた三体目のゲッターは、瞬く間に頑丈そうな砲弾そのものと化した。

「グオッ くっ、こんな…… 監視者を、六神体を舐めるなァ――ッ!!」

「ウルせぇ! このまま擦り潰してやらァ!!」

規格外の弾丸の衝突に、平べったい神体のボディが大きくえびぞり、機体が急速に落下を始める。
唸りを上げるスパイクが容赦なく火花を散らし、眼下に地面がみるみる迫る。

「うおおおおお!?」


ドワォ!!


痛烈な衝撃が再び大地を揺るがし、砕けた岩盤が土柱と共に巻き上がる。
カーンと地面にサンドイッチされた神体は、強固な装甲のド真ん中を穿たれ、やがて、その機能を停止した。

「や、やった…… あとはマーズを……」

「まだ終わっちゃぁいねぇ!!」

「た、拓馬!?」

摩擦熱で蒸気を上げるカーンのハッチをこじ開け、拓馬が瓦礫の海と化した地表に降り立つ。
相方の突然の暴走に、驚いた獏が素っ頓狂な声を上げる。

「野郎、地表スレスレで脱出しやがった! マーズを狙っていやがるんだ!」

「まさかっ!? いくら何でもそんな事……」

出来るかもしれない、と、マーズと出会った時の事を思い出し、獏が考え直す。
無性生殖人間は、風のような速さで走り、十メートル以上もの高さまで飛ぶ事が出来ると、マーズ本人が語っていた。
彼らの身体能力を持ってすれば、落下速度を殺して大地に降り立つ事も可能かもしれなかった。

「待てよ! 拓馬、俺も」

脱出のスペースを空けるため、獏がカーンを動かそうする。
しかし、落下の強い衝撃で、機体は砕けた岩盤の窪地にはまり、容易に脱出できない。

「クソッ! パワーが上がらねぇ」

「お前は残れ、留守になったゲッターを奪われでもしたらシャレにならねぇ」



501ハヤトの金矛の勇者 ラスト:2009/04/26(日) 21:01:12 ID:kVNTOzIP
ハヤトは急いで部屋を出て行った。

人には知られたくない過去がある。しかし、それを糧に今を生きる人もいる。
ハヤト達「チーム・ゲッター」は今日もイデア達からうばわれた全てを奪取すべく、戦いの渦中に飛び込んでいく。……………………


「偽書 ゲッターロボDASH外伝 ハヤトのちょー嵐を呼ぶ!金矛の勇者」
おしまい

これで終わりです。文章下手くそですいませんでした。
マタごめんね…
502激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話C:2009/04/26(日) 21:01:45 ID:kMz47uzS
ゆらめく視界。
雲ひとつない青空の中に、逆光を背に受ける黒い影が浮かぶ。

(ガイアーだ……)

マーズは空を見ていた。
先刻、第四神体・シンの生み出した大地震により、岩盤の間に押し潰されながらも。
彼は無性生殖人間の膂力でもって、地上へと這い出す事に成功していたのだ。

もちろん、無傷ではない。
雪山の一件より蓄積していた疲労に加え、全身の打撲、おそらくは肋骨も何本かは折れている。
更に、頭部への衝撃と体力の消耗で、気を抜くと意識の方も危うい状態であった。

本来ならば、ここまでくればダメージを心配する必要はない筈だった。
マーズがひとつ念じたならば、たちどころにガイアーの引力装置が働いて
彼を安全なところまで自動的に運んでくれる筈であったから……。

だが、その為にはまず、目の前に現れた障害を取り除かねばならなかった。

「……監視者、か」

「随分と酷い様だな、マーズよ」

カチャリ、と、片眼鏡の男が銃を構える。
脱出の衝撃で、セットした長髪は大きく乱れ、一張羅のスーツの裾も破れてはいたが、
その身には傷一つ負っていない。

ガイアーは地上に比肩する物が無い、極めて強力なロボットであるが、
それ故に兵器としては、やや大雑把な代物だった。
光弾にせよ引力装置にせよ、威力が強大すぎるために、マーズに危害の及ぶ状況では使用できない。
先ほど、圧倒的な戦力差を持ちながらシンの術中に嵌ってしまったのも、その欠陥を突かれた為であった。
ゆえに現在、ガイアーは動かせない。
監視者とマーズ、両者の間で、既に状況は詰んでいた。

「待て、僕の話を聞け……」

「問答無用だ、貴様の余計な誤作動のせいで、同志の血が無駄に流れた
 その報い、貴様の死と地球の消滅で償ってもらおうか」

「クッ」

殺気を感じ取ったマーズが、渾身の力で横に跳ねる。
直後、狙いをわずかに外した熱線が、マーズの右腿を貫く。

「グ、グアァ!」

「フン、限界だな、これで終わりだ、マーズよ」

再び倒れ込んだマーズ目掛け、男が銃口を構え直す。
既にマーズの全身は悲鳴を上げ、まともに体を動かすことも出来ない状態であったが、
それでも尚、生き残る術を求め、ざわざわと長髪を波立たせ始めた。

「無駄な足掻きを…… もう良い、死ね! マーズッ!」

「!!」

本能のままにマーズが髪の毛を針のように打ち放つ。
監視者は横っ飛びで難なくかわし、再びマーズに銃口を向け、銃爪を弾く。
ドゥッ! と言う銃声が、中空に響き渡る。
503激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話D:2009/04/26(日) 21:03:27 ID:kMz47uzS
「な、何だとォ!?」

監視者が驚きの声を上げる。
吹っ飛ばされたのは、彼の右腕の方であった。
横合いから打ち込まれた銃弾が右肘に直撃し、根元から抉り取られたのだ。
光線銃を握り締めた肘先がドスンと地面に落ち、放たれた熱線が無意味に天空を焦がす。

「クソッ! 今一歩の所で」

監視者がとっさに振り返る。
そこには、銃口を構えて飛び込んでくる拓馬の姿があった。

「このエセ紳士がッ! マーズから離れやがれッ!」

少年が再び銃爪に手をかける。
リボルバー式の、使い込まれた感のあるクラシカルな拳銃である。
本来の監視者ならば慌てる場面ではない。
銃口から弾の軌道を予測し、直線状から身を逸らす。
彼ら無性生殖人間には、それだけの行動をとれる身体能力がある。
だが、先の一撃の威力を思い出した男は、本能的に後方へと大きく飛び退いた。

直後、第二射。
銃弾が中空で散開し、面の攻撃となって空間を通過し、射線上の岩盤を跡形もなく消し飛ばした。

「散弾だとォ!? 小癪な真似を!」

状況の不利を悟った片眼鏡が、隻腕の手負いとは思えぬ身軽さで岩影へ消える。

「見たか! マーズッ!?
 人類の生み出す兵器のおぞましさよッ!
 これほどに手の込んだ武器を嬉々として生み出す生物が、宇宙の何処にいるというのだ!」

「好き勝手言ってんじゃねぇぞ!
 それが、他人様の星に爆弾置いていった一味の言うセリフかッ!?」

油断無く周囲を見渡しながら、拓馬が弾倉を変える。
リボルバーから弾丸が数珠繋ぎに延び、小型の散弾銃がマシンガンへと変貌する。

直後、死角から飛礫が飛来し、のけぞった拓馬が大きくバランスを崩す。
一瞬の隙を突いて飛び出した監視者が、その手を光線銃へと伸ばす。

「全ては宇宙の秩序のため!
 貴様ら人類を生かしておけば、生命の未来は……!」

「クソッタレがーッ!!」

二人が同時に向き直り、銃爪へと手をかける。

「……ッ! グアァ!!」

―― だが、その銃爪が弾かれることは無かった。

カツン、と、乾いた音を立て、光線銃が地に落ちる。
痙攣する監視者の左腕には、一筋の赤い針が、深々と打ち込まれていた……。



504激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話E:2009/04/26(日) 21:04:10 ID:kMz47uzS

「それが、お前の答えか、マーズ……」

大地に両膝を屈し、痙攣する左腕を振るいながら、監視者が恨みがましい視線をマーズに向ける。

「人類など、お前が思うほどのものでは無いぞ
 これはプログラムでは無い、今日に至るまで地球を監視し続けてきた、俺個人の感想だ」

「……それでも、僕は」

「まだまだ、人間はそう捨てたもんじゃねぇよ、おっさん
 高みから地球人を見下し続けてきたアンタらにゃ、分からねぇ話だろうがな」

やや言いよどんだ風のマーズに代わり、あくまでぶっきらぼうに拓馬が言い放つ。
あれ程の死闘の後にも関わらず、拓馬の瞳は、マーズには奇妙に澄んだものに思えた。

「お前らがそう思うなら構わんさ、若造ども
 だが、俺はあくまで監視者の……」

「……テメェ!」

震える指先で、再び銃を拾い直そうとする男に、拓馬が容赦なく銃口を向ける。
――と、

「どけえぇェ―――ッ! マーズ! 拓馬ッ!!」

咆哮と共に、男の周囲を黒い影が多い、飛び散った砕石が頭上に落ちる。
呆然と片眼鏡が見上げた先にあったのは、巌の如き巨体の、大きな大きな腕――。

「うおおおおおおおお!!」

ドゴオン、と、三度大地が鳴いて、監視者の男が瓦礫の底へと沈む。
それで漸く、周囲には静寂が戻った。



505激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話F:2009/04/26(日) 21:04:55 ID:kMz47uzS
「これが、ゲッターカーン…… ゲッターの三号機」

驚愕を通り越し、やや呆れた風な表情で、マーズがその無骨な巨体を見上げる。

高い飛行能力と多彩な武装を持ち、あらゆる状況に対応できるアーク。

驚異的な運動性能を誇り、一撃離脱に長けたキリク。

そして三機の中でも、圧倒的な重装甲を有するカーン。

訓練を積んだパイロットが乗り込み、状況によって変形を使いこなしたならば、この機体に死角は無いだろう。
それはまさしく、単独で戦場のあらゆる局面に対応できる、究極の兵器の形の一つであった。

(見たか! マーズッ!?
 人類の生み出す兵器のおぞましさよッ!
 これほどに手の込んだ武器を嬉々として生み出す生物が、宇宙の何処にいるというのだ!)

どくり、と、不意にマーズの心臓が脈打ち、片眼鏡の言葉がトゲのように突き刺さる。
反射的に頭を振るい、不意に胸中にわいた負の思考を雲散させる。

(何故だ? 拓馬達の辿ってきた道も、
 人類がゲッターロボを作らねばならなかった理由も、今の僕は知っている。
 それが何故、今更になって、あんな言葉に揺さぶられるんだ……?)

「……どうした、マーズ?」

「あ、ああ、いや……」

拓馬も声に我に返ったマーズが、何とか言葉を返そうとするが、彼に出来たのはそこまでだった。
張り詰めた緊張の糸が切れたマーズは、ついにその場に、どうっ、と崩れ落ちた。

506激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話G:2009/04/26(日) 21:05:57 ID:kMz47uzS
「―― マーズ!?」

慌てて二人が駆け寄り、ダメージを確認するため、破れかけた上着を脱がす。

「うっ!?」

「こ、こりゃあ……」

予想以上の深刻な状態に、二人が絶句する。
先のウラヌス戦で負った裂傷が、今回の戦いで再び開き、
背中の傷口はグズグズに崩れ、紫色にただれ、腐り始めていた。

「マーズ! しっかりしろ、急いで病院に……」

「……無駄だろうな、僕は地球上の生物とは、根本的に体のつくりが違う
 生きながら腐っていく肉体を治療する医学は、今の地上には存在しない」

「そ、そんな……」

「それよりも、僕を、ガイアーへ……」

頭上を指差すマーズに促され、拓馬が上空を見上げる。
主の意思を汲み取り、中空のガイアーがゆっくりと降下を始める。

「……先の神体との戦いの折、ガイアーは僕の命令に背くそぶりを見せた。
 おそらく僕の指示とは別に、主の生命を守ろうとするプログラムが働いているんだ」

「……それで?」

「僕の身柄をガイアーに任せ、行く先をアイツに委ねて欲しい。
 あるいは、ガイアー、なら、傷を癒す術、を……」

「おい! マーズ!!」

必死に呼び掛けを続ける拓馬を遮るように、ガイアーがゆっくりと両手を差し出す。
マーズは不意に、奇妙な安心感に包まれ、安らかな表情で瞳を閉じた……。
507激突!! ゲッター対ガイアー 第十一話:2009/04/26(日) 21:09:40 ID:kMz47uzS
以上で投下終了です。

>>501さん

あわわっ! 割り込みスイマセン
あれは事故だったんだ!
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/26(日) 21:19:02 ID:AiNvpUmR
GJ!
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/26(日) 21:33:09 ID:JLM+ailZ
GJです
マーズ知らないからどうなるのか楽しみです
510ハヤトの金矛の勇者の作者です:2009/04/26(日) 21:34:12 ID:kVNTOzIP
ガイヤーの作者さん。割り込んですいません。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/26(日) 22:05:00 ID:ljiyE1Nn
金矛の人、ガイアーの人どちらも乙でした
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/26(日) 22:59:46 ID:sTFztnwx
おおおお乙うううう
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 14:06:11 ID:kH8XliDR
ここの小説は面白いですな!ところでゲッター・オーガでゲッターがラ・グースの手下は違和感がありますなあ…
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 18:19:13 ID:m5AKLoYq
ラ=グースに滅ぼされた宇宙ってどうなんの?同化されるの?
515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 18:51:25 ID:Pc/Dg70r
そもそもラグースの真理って何
良いのか悪いのか
あいつら「わかったぞ!そうか!」とかで台詞を切るからぜんぜん分からんw
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 20:05:38 ID:W9uHBZAk
「そうか…そうだったのか」

「俺達の戦いはこれからだ!」
以外の終わり方をする石川作品って何がある?
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 20:09:07 ID:QL7gn2zr
武蔵伝
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 20:11:51 ID:m5AKLoYq
魔空八犬伝
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 20:29:45 ID:Uxwb5kQ3
伊賀淫花忍法帳
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 20:54:56 ID:vhidS8Bs
意識で理解してるんじゃなくて感性で感じ取ってるから、言葉に表せないんじゃない?
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 21:45:19 ID:03AlKzBA
今の人間の頭ですべてを理解するには宇宙の終わるまでの時間をかけても足りないから
ああやって描写するしかないんだろ、JK

知りたければ進化の階梯を登り、上位次元で賢ちゃんが書き遺してくれたゲッターを読むしかないね
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 22:07:12 ID:Pc/Dg70r
>>516
勝海舟とか
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 23:30:47 ID:MNovFeOa
逆に
そうか……そうだったのか!
で終わる作品は?
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 00:28:16 ID:NoSiiomD
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 07:25:03 ID:M0iq81Wv
まとめでゲッターロボ鬼(オーガ)を読んできたがゲッターがラグース側というのは初めてみたな。
真魔獣の機械の化け物発言からゲッターも抵抗側と思っていたんだが、たしかに描写としてはあっち側でも違和感無いな。
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 10:07:42 ID:ubh/7OIo
>>516
あとサムライたちの明治維新も
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 12:24:42 ID:paRsH7Ey
>>525
ラ・グースも対時天空兵器の可能性があるから、エンペラーの仲間といえば仲間かもしれん
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 13:45:23 ID:s2G0WBws
豚インフルエンザ発生で人類が次のステップを踏む時が来たようだ
そう!ウィルスによる突然変異!進化だよ!!
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 13:48:17 ID:B06PQ5rK
>>528
キバヤシさんなにやってんッスか
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 14:02:11 ID:+9Xvvv3B
実はレジデントオブサンは神の軍団の手先だったんだよ!
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 14:39:43 ID:s2G0WBws
そこから導かれる答えは、そう!!
豚インフルエンザこそ!ゲッター線だったんだよっ!!
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 16:46:48 ID:+9Xvvv3B
ΩΩ ΩΩ<な、なんだってー!?
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/28(火) 17:38:15 ID:v9OeHnM/
ああ、知ってしまったのか。
知らなければ良かったのに。
穏やかな幸せを失うこともなかったのに。
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/29(水) 07:28:22 ID:twXBCN0x
またクレしんネタを考えたけど投稿していいかな?
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/29(水) 12:41:19 ID:oJWuDmgt
いいですとも
536新作ネタ行きます。:2009/04/29(水) 13:19:34 ID:twXBCN0x
しんのすけとカムイ 第一話「突然、空から落ちてきたゾ!」@

「来た!」
竜牙剣、天草弾、鋼轟鬼の駆るスーパーメカ、「ゲッターロボ」の見つめる先には…
ゴゴゴゴゴ!!
虚空の彼方から巨大な物体が舞い降りてくる。
「ほう…ゲッターロボか…ゲッター線がこのバグを導いたのか?
ゲッター線を追い続ける運命に私にあるのか…
……まぁいい…今やる事は一つ…『ゲッターロボの消滅』!!」
ドドドドド!!
バグはゲッターロボに対して攻撃を開始する。
その攻撃の範囲は後方のゲッターロボの基地、早乙女研究所にまで及ぶ。
「うわぁ!」
剣達は強大な謎の敵「バグ」を前にする。
「んっだぁ!!コイツはぁ!!」
「研究所の方は無事のようだ」
「植物どもの隠し玉か?」

「――いや、違う。―しかし…」
早乙女研究所の司令官で元初代ゲッターチーム「神隼人」にしてもあいての正体は分からなかった。
ガシャ!
ゲッターロボの両肩部からキャノン砲を展開し、照準をバグに向ける。
「消えて無くなれぇ!!」

‘プラズマノヴァ!!’
ズオ!!
収束した高密度のプラズマエネルギーがバグを襲う。

しかし…
ゴウン…ゴウン…
ゲッターロボの目の前に巨大なリングが出現する。
「なんだこのリングはぁ!?」
「ゲッターよ!一緒に来てもらうぞ!!どことも知れぬ時空の果てに!!」
ゴゴゴゴゴ!!
リングは膨張し、ゲッターを取り込む。
「うわあああっ!!」

早乙女研究所では…
「ゲッターロボ、ロスト!!」
「サテライトスキャンにも反応ありません!」
不可思議な現象に神隼人も驚くほかはなかった。
「ーー一体どこへ?」

…一方、ゲッターロボは…
「こ…これはぁ何だぁーー!?」
剣達が目にしたのは今まで見たことのない巨大な物体だった。
ーーそれは惑星をも喰らうほどの大きさを持った、機械の化け物だったーー

(なぜここに来た?)
突然、剣達に謎の声が聞こえた。
「だ…誰だ?ここって…ここはどこだ!?」
(幾重をも流れ進む時間を生きるものよ……ここは一つの終着点…人類がたどり着くであろう終着点!)
剣達がその言葉に呆然としていた。
「人類がたどり着く…」
「終着点…」
「見ろっ!!星が…」
轟鬼が叫んだ方向はあの巨大な物体がゲッターロボのように合体し、隣接する惑星をことごとく破壊する。
「う…宇宙を食いつぶしているのか…コイツはぁ…!?」
さすがの剣もこのおぞましさに驚愕した
537しんのすけとカムイ 第一話A:2009/04/29(水) 13:20:40 ID:twXBCN0x
しかし
「こんな未来など!!ゲッターの野望など、私が打ち砕いてくれる!!」
ガシッ!
バグはゲッターを捕まえ、握り締める。
バキ!
「プラズマ炉がっ!」
バグはゲッターロボの動力源である『プラズマ炉』を握り潰す。

「これでまた一つの未来が守られた…これでお前たちを倒し、今一度『ゾーン』を使い、ドラゴンを潰しにいく!
さらばだゲッターロボ!!」
バキ!バキ!バキ!バグはゲッターロボをとどめの一撃を喰らわそうとした。

「勝手に決めんなぁーー!!」
ズワッ!
剣が叫ぶとゲッターロボに異常なエネルギーが発生し、バグの肢体を粉々にする。
「なっ……」
ゴウン…バチ…
封印されてゲッターロボの本当の動力源『ゲッター炉』と潰された『プラズマ炉』が復活する。
「ーーゲッター炉に火が入った…」

バグが目にしたのはさっきのゲッターロボとはまた別の異形の姿に変わっていた。

ギュワ!
ゲッターロボは両手から高密度のエネルギー球をバグ目掛けて放つとあのゲッターロボを吸い込んだリングが発生した。
「こ…これは…ゾーン!?」
リングは次第に膨張し、バグを取り込む。
「ぐが…吸い込まれ…る…」
バグはリングの中に吸い込まれていった。
538しんのすけとカムイ 第一話B:2009/04/29(水) 13:23:54 ID:twXBCN0x
ーーーここは日本、埼玉県春日部市ーー
「春日部防衛隊ファイヤー!!」
「「「「ファイヤー!!」」」」

公園で元気に遊んでいる5人組の幼稚園児がいた。
「今日のリアルおままごとは…」
5人組の中の紅一点、ネネちゃんが指揮をとる。
「…………」
4人は黙りこんだ。ネネちゃんのおままごとはかなりドロドロしていて、かなり疲れるからだった。 「それより今日は惑星破壊ごっこをしよう!」
5人の中で一番のトラブルメイカーで後にとんでもないことに巻き込まれる幼稚園児、野原しんのすけがワケの分からない遊びを提案する。
「どうゆう遊びだよ!!?」
この中で一番の常識人、風間君が反論する。

「こうやって…泥でお団子を作って…『チェェェンジ!ゲッタァァァ!エンペラァァァァ!ワンッ!』」
グシャ!
泥だんごは粉々にされた
「こんな遊び!」
「これのどこが面白いんだよ!!」
「もう、リアルおままごとはどうするのよ!?」
いつもまとまりがつかないのが普通だった。

「そういえばさ…ボク最近、変な夢見るんだよね」
「ボクも……」
5人の中で一番泣き虫のマサオ君と無口だが何かかくしてそうな子、ボーちゃんが夢について話し出す。
「へえ…どんな夢?」
「なんか…巨大ロボットがボク達の街をめちゃくちゃにする夢なんだけど…」
「ボクも……同じ…」
マサオ君は何かに怯えていた。
「ほうほう…それは土偶ですなぁ〜」
「…奇遇だろ…?」
「で…それからどうなったの?」
「それで夢から覚めたんけど…ボク…なんか怖くて…」

ビクビクするマサオ君にボーちゃんが話し出す。

「…大丈夫…夢は所詮、夢だから…」
「ボーちゃん…」

「けどね、正夢ってこともありえるのよ!ネネもこの前、新しいウサギの人形を買ってもらう夢を見たの!
そしたら、次の日にママがデパートで新しいウサギの人形を買ってきてもらったの」
ネネちゃんがそうゆうと風間君がくだらない顔をする。

「ふっ…そんなバカな、いくらなんでもロボットが街をめちゃくちゃにするワケな……」

ゴゴゴゴゴ!
突然、陽向が日陰になった。
「ん?」
5人は空を見上げた。
「「「「「うわぁぁ〜〜〜っ!!!」」」」」
何と空から巨大な物体が公園目掛けて落ちてきた。

5人は一目散にその場から離れた。
そして、
ドゴオオオ!!
「「「「なっ……何だこれはぁ〜〜!!」」」」
「ほほ〜っ」

539しんのすけとカムイ 第一話C:2009/04/29(水) 13:24:52 ID:twXBCN0x
巨大なロボットの首みたいな物が公園に墜落していた。
そう……それはあのゲッターロボと戦った謎の敵、バグの首だった。
「あわわわわ…っ」
しんのすけを覗く4人は謎の物体に怯えていた。
「これはスゴいゾっ…」
しんのすけはバグの首に近づこうとした。
「しんのすけ!!危ないだろ!戻ってこい!!」
「もう、みんな臆病なんだからぁ〜!!」
しんのすけはみんなの言うことを聞かず、バグに近づく。

すると
「ウィーン…ガシュ…」
バグの口が開き、中から謎の人物が出てきた。
「ちっ…忌々しいゲッターロボめ…ここはどこだ…バグがここまで損壊したら自己修復に時間がかかるな…ん?」
すると、謎の人物はしんのすけに気づいた。しんのすけも謎の人物に気づく。
「あんた誰?」

カチャ!
「動くな!動くと撃つ!」
謎の人物は銃を取り出し、銃口をしんのすけに向ける。

第一話終わりです。しんのすけとカムイが出会って珍騒動が繰り広げる予定です。
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/29(水) 21:08:01 ID:RKnZSsXK
俺の所にもバグこねぇかなあ(フリーダーバグの方の)
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/29(水) 21:59:32 ID:sYa7AU62
天地創造でもする気か
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/29(水) 22:50:32 ID:ujxFdR0R
しかし、しんのすけとのクロスも三つ目だけど大丈夫なのかなあの世界
そろそろ許容範囲超えてドワオしそうなんだけど
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/30(木) 13:32:16 ID:pvAJGBsL
宇宙を喰っていくのだ!
544しんのすけとカムイの作者です:2009/04/30(木) 17:31:23 ID:yYZM+CaJ
続き行きます
545しんのすけとカムイ 第2話@:2009/04/30(木) 17:35:52 ID:yYZM+CaJ
‘名前はカムイ・ショウだゾ!’

「おじさんここに住んでんの?家賃いくら?」
ガクっ!
「違うわ!ここはどこだ!?」
「ここは春日部だゾ!?
「春日部…?ここは日本か…」
謎の男はしんのすけに近づく。
この周辺は不思議にしんのすけと謎の人物以外は誰もいなかった。

「しんのすけぇ!戻ってこい!」
「しんちゃん!なにされるか分からないよ!」
「不吉な……予感…」
風間君はしんのすけに警告するが、しんのすけは聞こうとしなかった。
「お?」
謎の人物はしんのすけの目の前に立つとしんのすけを見つめた。
「お前、俺が怖くないのか?」
しんのすけは首を横に振る
「おじさん…それ新しいファッション?」「…………」
カチャっ!
謎の男はしんのすけに拳銃を向ける。
「「「「ひぃぃぃぃ!!」」」」

「……………」
銃口をしんのすけに向けたまま、無音の時間が過ぎる。
しかししんのすけは銃口を前にして、全く臆することはなかった。

スッ…
謎の人物は銃口を下ろす。
「……私の負けだ…人類の中でもこんなに肝が据わっている子供がいたなんてな…」
「いやぁ〜っ、照れますな〜っ」
カパっ…
謎の人物は被っていたヘルメットを取った。
「「「「!!!?」」」」
しんのすけ以外の4人は驚いた。
謎の人物の素顔はとりあえず人間の顔をしているものの、人間にはないものを持っていた。
「かっ顔に…」
「ウロコが…」
「ついてる!!!!」
「ボ〜〜〜っ!!」「おお!スゴいゾ!おじさんどこで買ったのぉ〜?」
ガクっ
「お前、俺の顔が怖くないのか?こんな緑色のウロコがついたこの俺が…」
しんのすけは怖がる様子は全くなかった。
すると謎の人物はしゃがみ、しんのすけの頭をなでる。
「君だけだな…初対面で私の顔を怖がらないのは…」
謎の人物は少し笑った。
「ふうん…おじさん、名前は?オラ、野原しんのすけ!好きな女の子の好みは…」
「俺の名前はカムイ…カムイ・ショウ…」
「ほほ〜っ!じゃあカムカムですな〜!!」
ガクっ…
「…君は本当に変わった子だな…」

「………」
カムイは向こうで怯えている4人組を見て、笑った。
「もういいよ!悪い事をしないからこっちにおいで!」
「そうだよみんな!カムイのおじさんは心配ないぞ…」
すると
「………」
風間君達はゆっくり近づいてきた。
風間君達はカムイを見た。
546しんのすけとカムイ 第2話A:2009/04/30(木) 17:37:02 ID:yYZM+CaJ
確かにウロコがあり、人間と少し違う顔をしていた。が、それを除けばすっきりとした顔立ちで、むしろ美形に部類に入る。
「うわあ…」
ネネちゃんはカムイに惚れたのか、顔が赤くなった。
「みんな…驚かして悪かった。俺の名前はカムイ・ショウ。カムイって呼んでくれ」

そして、5人とカムイの関係は溶け込んだ。
「カムイお兄ちゃんってどこからきたの?」
カムイは返答に困る。
「どこから…うん…空から!」

しかし風間君は信じなさそうだった。
「そんな空から来るわけな…」
ハムっ…
しんのすけは風間君の耳を噛む
「あっ…あひぃ〜〜っ…て、しんのすけぇぇぇ!!!」
「もう…風間君のオ・マ・セ・サ・ン〜」
まるで恋人のようにしんのすけと風間君は顔を赤くする。
「あ…あ………」
カムイは二人を見て呆れる。
「……この二人っていつもこうなのか……?」
「…気にしないで……特にしんちゃんはいつもあんなんだから……」
マサオ君も呆れながらカムイに説明した。

「カムイ…お兄さん…なんで…ウロコが…ついてるの…?」ボーちゃんがみんなが気になっている事を聞いてみた。
「えっ…これっ…?それは……」
カムイは返答に悩む。
「まあまあっ〜人に話せない秘密はあるよ〜」
しんのすけは珍しく空気を読んだ。
「で…なんで顔にウロコがあるの?」
ガクっ
カムイ達の肩は崩れた。

「そ……そんなことより、俺からも聞きたい。君らはいつも5人で遊んでいるのか?」
「うん!!」
「ボクたちはいつも一緒だよ!」
「いつもはリアルおままごとを…」
「いやいや!!とにかく仲良しだよ!」
「まっ…オラのおかげです!」
5人の純粋な気持ちを聞いて、少し心が温かくなった。

今まではゲッターへの復讐と憎悪でしかなく、カムイの素性上、複雑な気持ちだった。
しかし5人の笑顔を見て、そんな気持ちも徐々に浄化されつつあった。
(人類が…こんなんだったら…私も妙な考えを興さなかったろうに…)

カムイと5人は延々と話しをした。
547しんのすけとカムイ 第2話B:2009/04/30(木) 17:39:02 ID:yYZM+CaJ
そして夕方になり…
「もう家に帰らなくちゃ…」
「そうだね…」
「カムイお兄ちゃんはどうするの?」
「そっ……それは……」

カムイは困った。バグがあれだけ大破するとゾーンは使えない。かといって知っている人もいなければ、身を寄せる所もない。

(バグをこのままにしていれば、あとで面倒なことになるな…今のバグの力を収束して時空間に隠すことはできるけど…問題は俺だな…)

すると
「ウチにくれば?」
しんのすけがカムイを誘う。
「えっ…?」
「ウチには父ちゃんと母ちゃん、ひまわりにシロもいるゾ!」
しかしカムイは首を横に振る
「けど…しんのすけの家に勝手に入っていいのか?俺は知らない人だぞ?」
「ううん…まっ…なんとかなるよ!」
(…ホントにいいのかな…?)

カムイはとりあえず しんのすけ以外の4人を帰らせた。
「しんのすけ…ちょっと待ってろよ…」
カムイはバグに向かい、コックピットに乗る。
「エネルギー集中…ゾーン発生まであと30秒…」
カムイはバグから降りると急いでこの場を離れた。
「しんのすけ…見るな…」
カムイはしんのすけをバグの反対方向に向かせる。

そして…
ゴウン…ゴウン…
ゾーンが発生し、バグを吸い込んでいった。
「よし…あとは自己修復させるだけか…」
「カムイのお兄ちゃん、何したの?」
「いや…なんでもない」

こうしてしんのすけはカムイを家まで案内した。

以上2話終わりです。次にカムイが野原家に行きます。
548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 00:39:57 ID:UTi42Ago
乙でした
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 01:11:14 ID:nerB219Y
>>500
>「グオッ くっ、こんな…… 監視者を、六神体を舐めるなァ――ッ!!」 
元ネタキャラが派生キャラの名台詞をパクりますかw
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 01:25:12 ID:eU4IKyp2
オマージュと思考すれば無問題
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 01:30:32 ID:S4unGDwE
ガイアー面白いけど、横山ファンとしてはすこしガッカリだな。アルベルトと監視者はあくまで別物。半端なパロはやめてほしい
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 09:36:03 ID:k9wzLnS3
ネタをネタとして楽しめないヒトには、(二次創作を読むのは)難しい。
553名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 12:45:11 ID:awUKvvD8
>>527
ゲッターとラ・グースは仲間ではなくお互いに滅ぼしあい、その存在を強くするんだよ。
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 16:27:59 ID:+xST9LjV
で、また人を殺します
で、また人を殺します
で、また人を殺します
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 18:54:01 ID:SOBONFvM
>>553
アーク読んでたら
ダークデス砲とか撃つ未来ゲッターが敵側にしか見えなかったんで
ちょっと面白いかなと思ってラ・グース陣営にしてみたんだ
OVAの竜馬はゲッター線から開放される側だし、ちょうどいいかと
新解釈のひとつとして気楽に考えてください

ところで、エンペラーと馬頭竜ってどっちが強いの?
556名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 18:56:11 ID:+xST9LjV
馬頭竜は飛び立っただけで地球どころか銀河が終わるとか言われてたな
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 20:36:41 ID:qQufJgjU
でも実際、日本列島くらいのサイズじゃあ色々キツそうだよな。
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 21:08:25 ID:b7Lh0rsS
日本列島サイズが小さいほうってスケールもどうだろう
まぁ、合体するだけで出るエネルギーがビッグバン並みのエンペラー
飛び立つだけで銀河が終わる馬頭竜
って並べるとエンペラーのが強そうに見える

ところで真ドラゴンのコクピットが馬頭竜と同じだったのは、ゲッター線が行き着いた理想的な
兵器の一つが馬頭竜だったという説はどうだろう
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 22:41:44 ID:+xST9LjV
でもラ=グースとまともにかち合える唯一の兵器と書くと凄そう
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 23:33:24 ID:KNIb3E8p
ラ・グースと刺し違えれるといっても、相手が生まれたばっかりの時
……十分すごいが。

クロススレらしい無茶ぶりだが
最近はやりのけいおんに石川因子入れたらどうなる?
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/01(金) 23:34:19 ID:g533lvd5
まず名前が「ばくおん!」に変わります
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 00:01:36 ID:HziEFue5
ドワオ!!
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 00:02:02 ID:x+HnEpZk
>>561
わずか一分でそれはwwwwwwwww

ゼノギアスを今頃やってるんだがサーガでもギアスでもゲッターいけそうだな(若干でかい気がするけど)
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 00:09:55 ID:g56PC9od
っていかバンプレはOVA、漫画、テレビ、大決戦の全てのゲッターを入れたハイパーロボット大戦をとっとと出すべき
他はFSSとかイデオンとかゼノギアスとかガオガイガーとかトップとかで
多分ガンダムからはGとターンエーしかだせないけど
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 00:21:29 ID:HSpji2Cm
ハイパーロボっつったらアレだな、ダイナミックサーガ
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 00:36:21 ID:z7pJNN/0
ダイナミックサーガはあの「全ロボの要素をぶち込んでおきました」感がいい。

あれでグロイザーも混じってりゃ最高だったんだがな……
567しんのすけとカムイの作者です:2009/05/02(土) 09:05:23 ID:SW3ejeYt
第3話いきます
568しんのすけとカムイ 第3話@ 貼り:2009/05/02(土) 09:07:41 ID:SW3ejeYt
‘カムイお兄ちゃんがいそうろーするゾ!’

「「……………」」
「「……………」」
カムイとしんのすけは2人の夫婦と無言で見つめ合う。
しんのすけの両親、野原ひろし(35)、野原みさえ(29)であった。

「ねえねえ、カムイのお兄ちゃん、父ちゃん、母ちゃん、何で喋んないの?」
沈黙の間を破ったのはしんのすけだった。
「しんのすけ…あっちにいってなさい…」
ひろしが続いて話し出す。
「ええ〜〜、何で?」

ひろし達はカムイの異様な雰囲気に不安 感を持っていた。
見る限り、10代なのだが異常なほどの落ち着き様と威圧感、なによりウロコがついた顔がひろし達を威圧する。
「アンタは一体何者なんだ…」
ひろしがそう言うと 、カムイも口を開く。
「…その前に…この赤ん坊は一体…?」
ガクっ
「たーぴ!!たーよ!エヘヘヘヘ!」
しんのすけの妹、ひまわりがカムイにへばりついていた。

「すいません!この子、イケメンに目がないんです…」
みさえが少し笑っていった。

話しに戻って…
「アンタは一体誰なんだ…?」
「…わかりました。話しましょう。私が見る限り、あなた達は信用できる…」
「しっ…信用…?」
カムイは間を置いて話し出した。
「私は…人間ではありません…」
「!?」
ひろし達は驚いた。
「私は…人間とハチュウ人類のハーフなんです…」
「はっ…ハチュウ人類…ってなんだ?」
「ハチュウ人類とは、人類は猿から進化しましたよね?それと同じでハチュウ類も進化をした先がハチュウ人類です。」
「ハチュウ類から進化したハチュウ人類か……ってそんなの信じられるわけねぇだろ!!」
ひろしは全く信用していなかった。
「信じられないかもしれないですが、本当です。
地球にこれだけの生物がいるんです。人類と同じ進化をしている生物がいてもおかしくありません。」
「けど…私はハチュウ人類なんて初めて聞いたわよ!」
「俺もだよ!」
「それはそうですよ!私はこの次元世界の者ではないんですよ!」
「「はあ!?」」
ひろし達は全くワケがわからなかった。
「ねえねえ、父ちゃん達何話してんの!」
「うるさい!お前はあっちにいってろ!」
「もう…我がままだな〜、ひま、あっちにいってよぉ〜」
「たーい」
しんのすけ達はその場から去っていった。
569しんのすけとカムイ 第3話A 貼り:2009/05/02(土) 09:11:22 ID:SW3ejeYt
「んで!その次元世界やらなんやら話してもらおうか…」
カムイはバグのことや、人類抹殺のことを秘密にしてそれ以外を話した。

「あなた達がいる世界は一つではないんです。実は幾つもの次元があり、人々はその存在すら知りません。
しかし私はある出来事で違う次元の地球からこの次元の地球にやってきました。」
「はあ?違う次元のから来たっていわれてもなぁ…」
ひろしは実感がわかなかった。
「例えば、漫画とかで『主人公がある日異世界に行って、世界を救う』って事がありますよね?
それと同じことです。」
「私、SF苦手なのよね…」
「大体、アンタがハチュウ人類とのハーフって証拠があるのか?そのウロコもただつけたかメイクかなんかじゃねえのか!?」
するとカムイが立ち上がった。
「そこまでゆうのなら証拠を見せてあげましょう」
「「え…?」」
カチャ!
カムイは自分の腹に持っていた拳銃を押し付けた。
「まっ…まさか…」ドキュン!
なんとカムイは自分の腹を撃ち抜いた。弾丸は貫通して、棚のガラス窓に突き刺さる。
「「ひいいいっ!!!」」
ひろし達は仰天した。
「アンタはバカか!!?」

しかし…
「ということです。信じてくれましたか?」
カムイはピンピンしていた。銃創があるものの、血はほとんど出ていなかった。「あわわわわ……(ゴクン…)」
ひろし達は驚きのあまり、体が震えていた。

「まだ信じられないならもっと証明させましょうか?」
カムイがそうゆうとひろし達はあわてて止めようとする。
「わっわかった!!アンタの事を信じるよ!!」
カムイはすっと座る。
「わかっていただけましたか?」
ひろし達は半信半疑だが、信じるようにした。

「ねえねえ…父ちゃん達何やってんの?」
「たあ?」
しんのすけとひまわりは銃声を聞いて駆けつけた。

「しんのすけ…なんでもないよ」
「うっ…うん!しんのすけもひまも心配ないわよ!」
しんのすけ達は怪しい目でカムイ達を見つめる。
「怪しい……」
「たっ…」
「ハハッハハ……」カムイは苦笑いする。

とりあえず、このまま話し続けても仕方ないので夕食にすることにした。
「カムイ君、ご飯食べれる?」
「あっ…はい…」
カムイはかなり控え目でいた。やはりいきなり押しかけみたいにしんのすけの家に入ったこともあるが
何よりさっきの行為は今考えてみれば、かなり非常識だったと後悔していた。
570しんのすけとカムイ 第3話B 貼り:2009/05/02(土) 09:13:36 ID:SW3ejeYt
しんのすけがそんなカムイを見て、肩を叩いた。
「まあまあ、カムイのお兄ちゃん、母ちゃんの飯は余り期待しないほうがいいから…」
ゴチン!
「なら食べるな!」「…うあ……」
しんのすけはみさえにゲンコツをくらい、伸びた。
「ハハ………」
カムイは少し呆れた顔をしていた。

すると
ピンポーン!
「「の〜は〜ら〜さ〜ん!」」
家に誰かやってきたようだ。
「その声は……ミッチーとヨシリン…留守を使うか…」
「だ…誰ですか?」
ひろしは嫌な顔をする。
「隣に住んでる奴らだよ…あいつらといるとストレスが溜まるんだよな…」
ピンポーン!ピンポーン!
「の〜は〜ら〜さ〜ん!いるんでしょ!?」
「よし…このままいけば奴らは帰ってい…」
「あの…もういるんですけど…」
バタっ!
ヨシリン達は勝手に家に入っていた。
「てめえら!何勝手にはいってんだよ!」
「いやいや!今日は野原さんと一緒にご飯を食べようかなぁ〜と。ねえミッチー♪」
「うん♪ヨシリン♪」

「…こんな奴らだ…分かったろ…」
「…はい…」
2人はため息をついた。 ミッチーとヨシリンは愛し合うのはいいが、いき過ぎに困ったものである。
571しんのすけとカムイ 第3話C 貼り:2009/05/02(土) 09:17:42 ID:SW3ejeYt
「野原さん、ところでこの人は誰ですか?」
ミッチーがカムイに気付いた。
「…この人はカムイ・ショウ君…しんのすけが連れてき…」
しかし、ヨシリンはあることに気付いた。
「うわあ…見てヨシリン、この人、顔にウロコついてる!」
「本当だあ!なんか化け物みたい!私、怖いわぁ〜、ヨシリン」
「バッ、バカ!失礼だろうが!!」
するとカムイは立ち上がった。
「カムイ君…?」
「…………」
突然
シュッ…ズバアア!
「がっ……」
カムイはヨシリンの懐に飛び込み、溝打ちをかました。ヨシリンは倒れこみ、悶絶している。
「ヨシリ〜〜ン!!!何てことことすんのよ!」
カムイの顔はかなり険しかった。
「あわわわわ…」
「ひいいい…」
「おお〜!」
「た〜い!」
野原家の反応はそれぞれだった。

すると、カムイはヨシリン達を睨みつけて、口を開いた。
「アンタらは俺の顔を馬鹿にしているのか…?また顔を馬鹿にしたら、次はその口を引き裂く!」
「なっ…」
「…………」
みんなは初めてカムイの怒りの表情を見た。
それほどヨシリン達はカムイにとって、とても気にしていることを傷つけたのだった。

「なっなんでよ!!目の前に変なモノがあったら気にしてしまうわよ!」
ミッチーはカムイに反論したが、カムイの方は冷静だった。
「確かにアンタの気持ちはわからんでもない…。だからと言って他人に化け物扱いされると誰でも不快感を覚えるだろう!」
「なっ…なに、学校の先生みたいなこと言ってんのよ!あなたは人間なの?それとも?」
ギロっ
カムイはミッチーを睨みつけた。その目は今にも殺しそうな恐ろしい目だった。
「ひいいい!!」
ミッチーはヨシリンを連れて、家を出て行った。

辺りは静寂な時間が流れる。
「カムイ君…」
すっ…
カムイは野原家の方に向いて頭を下げた。
「すいません…あんなことをして…」
カムイは謝るとみさえは気をつかい、手を振る。
「いっ…いいのよ!あの子達が悪いんだし、後で言っておくわ」
カムイはしんのすけの方を向いた。
572しんのすけとカムイ 第3話D 貼り:2009/05/02(土) 09:19:07 ID:SW3ejeYt
「しんのすけ、ありがとう…けど俺はもう出て行くよ。俺がここにいたら、またさっきのが起こるかもしれない…」
するとしんのすけは不満な顔になった。
「ええ〜!カムイのお兄ちゃん、いつでもここにいていいんだよ!」
「とりあえず、今日はここに泊まっていけ!!行くところないんだろ?」
「私はいつでもいてもいいわよ!ひまもあなたのことが気に入ったみたいだし」
「たたたい〜た〜ゆ!」
野原家は大歓迎だった。
「…すいません……」
カムイは申し訳ないようにいった。内心はかなり複雑だった。こんなに優しくされたのは生まれて初めてだった。どう表現していいかわからなかった。
こうしてカムイは野原家に居候することになった。

ざばぁ〜!
カムイとしんのすけは一緒に風呂に入った。
「ふう…極楽極楽ぅ〜〜!」
「君は年寄りみたいだな…」
しんのすけはカムイの体を見た。ハチュウ人類とのハーフなのか、体は人間であるものの、体は緑色のウロコで覆われていた。
「ほほ〜、カムイ君の体は緑色ですな…」
「ああ…半分人間で半分ハチュウ類だからな…」
「うあ!!!!」
しんのすけはカムイの体を見て、驚愕した。
「ん?どうした?」
「カムイ君……ちんちんが父ちゃんより大きい!!ナウマンぞうさんだゾ!!」
ガクっ!
「はは……」
風呂場は笑い声であふれた。

カムイとしんのすけは風呂から上がり、茶の間に戻った。
「母ちゃん!お風呂から上がったよぉ〜!」
「お風呂ありがとうございました」
「カムイ君、湯加減は良かった?」
「はい!」
突然しんのすけはみさえにこう言った。
「母ちゃん、カムイ君のちんちん、父ちゃんより大きかったゾ!」
2人の顔が真っ赤になった。
「バッ、バカ!!」
「………」
「父ちゃん父ちゃん、カムイ君のちんちんがね…」
しんのすけはひろしの所へ行った。
「本当にごめんなさい!あの子は昔からこうなの」
「いえいえ…しんのすけ君は元気があっていいと思いますよ。」
少し間を置いてカムイは話し出した。
「みさえさん…あなた達は本当にいい人達だ…いい家族をもって羨ましいです」
「あらぁ…そんなにほめなくていいのよ!」
「その点、俺ときたら…」
「えっ…」
しかしカムイは手を振った。
「いえ、こっちの話です…」
「………」
みさえは少し疑問をもった。
573しんのすけとカムイ 第3話E 貼り:2009/05/02(土) 09:20:05 ID:SW3ejeYt
カムイは二階の方で寝ることになった。
そして夜中…
カムイは二階のベランダで夜の空を眺めていた。
「こんなにいい人達なら…手を出したくないのだが…この世界にゲッター線の存在があるなら…私はのこの世界の全人類を抹殺しなければならない…
それがおぞましい未来を治療するオペになるからな…
しかし…この世界にゲッター線が存在がなかったらいいな…」
カムイは夜風に当たり、そう呟いた………

第3話終わりです。
次はカムイが〇〇〇〇しちゃいます。お楽しみに
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 09:46:32 ID:2xXtzuyl
これまでのクレしんクロスで一番面白いと思う
その文体だと日常描写のほうが合うね
575激突!! ゲッター対ガイアー :2009/05/02(土) 12:12:39 ID:ATfmD0jJ
第十二話、投下します。
576激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話@:2009/05/02(土) 12:16:22 ID:ATfmD0jJ
ガイアーが飛ぶ。
大陸を東に、舞台は再び日本へ――、

「ガイアー、お前は自分の主人を、どこへ連れて行こうとしているんだ……?」

並走するアークを寄せながら、拓馬が超神の懐を覗き込む。
マーズの状態は最悪に近い。
背面の傷口より始まった腐敗は徐々に拡大し、今や色男の面影もない。
体中のあちこちがむくれ、紫色のぶよぶよとしたただれに覆われていた。

もっとも、深刻なダメージを負っているのはマーズだけではない。
拓馬の駆るアークもまた、胸甲が無残に砕け、その出力はまるで安定していなかった。
日本−エジプト間の連続飛行と、息つく間も無い神体との連戦、幾度にも及ぶ大技の使用が、
ゲッター線兵器の傑作たるアークを蝕み、じりじりと限界まで追い込みつつあったのだ。

残す神体は、後二体……。

「拓馬、この方向は……」

「ああ」

レーダーの位置を確認しながら、拓馬が頷く。
当初、進路を北東にとったガイアーの目的地を、日本と考えていた二人だったが、
ここに来てガイアーの行先は本土を逸れ、本州の南海上を突き進んでいた。

「やっぱり、目的地は秋の島新島、か?」

「……!、 拓馬、前方に何かいるぞ」

「なんだと…… あれは?」

二人が疑念の声を漏らす。
遥か水平線の彼方、視線の先には、中に浮かぶ小さな黒点が一つ。
風に流され漂うようなゆったりとした動きで、二体の元へと向かってくる。
物体は近寄る程に大きくなり、外見も仔細になっていくが、その奇妙なシルエットは一切変貌しない。
ただひたすらに大きく、黒く、重厚そうな鉄の球体。
アークやガイアーに匹敵するサイズの黒球が、音一つ立てず中空を漂う様は、
あたかも皆既日食を目の当たりにした時のような、どこか非現実じみた違和感を少年達にもたらした。

「あれも、神体なのか……?」



577激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話A:2009/05/02(土) 12:17:47 ID:ATfmD0jJ
マーズの状態を知られぬよう、アークを動かし黒球の視界を遮る。
張り詰めた静寂が、両者の間に満ちる。
黒球はしばらくの間、ゲッターのダメージを観察するかのように、等距離を保ちながら後退を続けていたが、
不意についっ、と旋回し、北東の方角へと流れるように動き出した。

「野郎、俺達を誘っていやがるのか……」

「罠だぞ、拓馬」

獏が冷静に言う。
六神体とガイアーの間に、覆しようの無い性能差がある事は、先のウラヌスとの一戦で明白であった。
いかにマーズが昏倒しているとはいえ、ガイアーがバリヤーで周囲を庇護し続けている限り、神体は手を出す事は出来ない。
ゆえに敵は、まずはアークをガイアーから引き剥がし、各個撃破する作戦に切り替えたのであろう。

「そんな事は分かっているさ、だが、アイツがやろうとしている事はブラフじゃねぇ」

「…………」

黒球の向かった進路の先にあるのは、日本の首都・東京である。
人類殲滅をもくろむ監視者達は、計画の過程で文明を破壊する事も厭わない。
ゲッターが追走してこなければ、黒球は迷いもせずに東京を焼き払い、次の獲物を探すであろう。

「行くしかないさ。
 このまま秋の島新島について行ったところで、今の俺達は何の役にも立てねぇ
 マーズの事はガイアーに任せて、俺達はあの黒球を止めるんだ」

「……勝てるのか、今のアークで?」

「……行くぞ!」

きっ、と拓馬が顔を上げる、その瞳には、ある種の覚悟すら宿っていた。
アークはゆらりとガイアーから離れると、しばし、その背を見送った後、決闘の地を目指し、雄大に翼を広げた。




578激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話B:2009/05/02(土) 12:20:03 ID:ATfmD0jJ
「やれやれ、ようやく外へ出られたか……」

地の底より這い出してきた岩倉が、半日ぶりの太陽を眩しげに見上げる。
秋の島新島の火口は、今なお黒煙を噴き上げてはいたが、大地の鳴動はほぼ収まり、小康状態と呼べるレベルまで回復していた。

「しかし、自衛隊はどこに行ったんだ?
 彼等がいないんじゃあ、地下に閉じ込められているのと変わらんぞ」

高台に上り、周囲の海をぐるりと見回す。
先日まで付近の海域にいた筈の三台の巡洋艦は、既に影も形も無い。
いかに島が危険な状態であるとはいえ、秋の島新島の探索は、人類の命運を賭けた任務だった筈である。
こんなに簡単に捜査が打ち切られるなど、にわかには考え難い事態であった。

「やはり、カムイ君の推測した通り、本土で何かが起こったんだろうか……」

そこまで考えたところで、岩倉がふっ、と自嘲の笑みを漏らした。
わずか半日かそこらの間に、十近くも年の離れた異世界の少年に、頼り切りになっている自分に気付いたのだ。
事実、先行して島内を探索していたカムイの協力が無ければ、岩倉は未だ、地下室の密室で悪戦苦闘していた事だろう。
岩倉に出来る事と言えば、カムイが自衛隊の一団と鉢合わせになって一悶着おこさぬよう、
彼に代って地上の様子を探ることぐらいであった。

「まったく、我ながら情けない話だな。
 いかん、いかん、何とか彼の力にならなければな……」

――と、

ぼんやりと上空を見上げた岩倉が、不意に島に近づいてくる飛行物体に目を留めた。
あわてて岩陰に身を隠し、様子を探る。

「飛行機…… いや、あれはロボット、か……?」

機影が近付くにつれ、岩倉がその奇妙な外見に気付く。
六神体ではない、彼は地下のデータベースで、カムイと共にそのロボットの映像を見ていた。
外装こそ貝殻や藤壺の類にびっしりと覆われてはいたが、両腕をクロスし、祈るように飛ぶ独特の姿勢を、よもや見間違うはずが無かった。

「ガイアー! と、言う事は、マーズが乗っているのか!?」

喜色満面の岩倉が、上着を大きく振って注意を促す。
その動作に気付いたものか、ガイアーは機体を旋回させ、ゆっくりと近くの海上へと着水した。
岩倉も息せき切って海岸沿いへと駆け寄る。

「――うっ!? マ、マーズ!!」

ガイアーの差し出した右手を、興奮気味に覗き込んだ岩倉が、予期せぬマーズの変わり果てた姿に、思わず驚きの声を上げる。

「しっかりしろッ 何があったんだ!? マーズ」

「…………」

岩倉の必死の呼びかけにも、マーズは応じない。
予断を許さぬ状況である事は明白だった。

「何とかしなければ……、マーズ、気をしっかり持てよ!!」




579激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話C:2009/05/02(土) 12:21:12 ID:ATfmD0jJ
「彼がマーズ、ガイアーの操縦者、か……」

岩倉が背負ってきた赤髪の少年を、ハ虫人類特有の赤みがかった瞳が、まじまじと覗き込む。
マーズの腐敗は今や全身に広がり、全身が紫色のただれに覆われ、元の容貌を察する事すらままならない。

「こんな状態になっても生きているとは……、さすがは無性生殖人間の肉体、と言ったところか」

「そ、そんな事より、早く手を打たないと、マーズが……」

「落ち着け、岩倉
 この室内にある設備の機能は、先刻確認していただろう?」

「あ……」

言われて岩倉も思い出す。
かつてマーズがセットされていたこの部屋には、彼が傷を負った場合の、治療のため装置が存在していた。

「隣の部屋の水槽だ。
 学習装置の情報が正しければ、あの中に入っている緑色の培養液が、マーズの肉体を再生してくれる筈だ」

「そ、そうか! そうだったね」

「アンタは早くマーズを水槽へ
 その間に俺は、この島の防衛機能を調べておく」

「防衛機能を?」

「ああ、マーズをここまで追い込んだのが件の監視者達ならば
 やつらは必ず、無防備となったそいつを仕留めに、ここに攻撃を仕掛けてくる筈だ」

そこまで言って立ち上がると、
カムイは室内に据えられていたヘッドギアを被り直し、巨大なモニターの前へと向かった。




580激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話D:2009/05/02(土) 12:22:34 ID:ATfmD0jJ
――マーズを収めた円筒状の水槽が稼働を始めてから、八時間。

「マーズ……」

無音の室内に、ボコボコと言う水泡の音が響く。
岩倉の期待通り、回復は絶望的にすら思えた全身の膿も殆どが癒え、マーズの皮膚にはハリのあるピンク色が戻りつつあった。
が、いまだその意識は回復の兆しを見せない。

「マーズ、一体何があったんだ? 拓馬と獏は……、ゲッターは無事なのか?」

「…………」

「折角、カムイ君が見つかったって言うのに……」

ゲッターロボは、三人のパイロットがいてこそ真の力を発揮できる。
かつて拓馬が、岩倉に聞かせてくれた言葉であった。
だが、もしもゲッターが、真の力を発揮する事無く、六神体に破壊されていたならば、
マーズは今後、これ程の重傷を負わせた敵を相手に、単独で戦いを挑まねばならない事になる。

「早く目を覚ませ、マーズ、ガイアーも待っているぞ」

ポツリと呟きを残し、岩倉は静かに部屋を後にした。




「まだ寝ていなかったのか? 岩倉」

「カムイ君……」

室内に戻ってきた岩倉に対し、視線はモニターに向けたまま、ぶっきらぼうにカムイが尋ねる。

「襲撃は必ず来る。
 休めるうちに休んでおいた方がいい」

「……その言葉は、そっくり変えさせてもらうよ。
 防備も大切だが、根を詰めすぎて倒れてしまったら元も子もないよ、カムイ君」

「ああ、俺はもう、これで休ませて貰うよ」

ふぅ、と大きく息をつき、カムイがカプセルへと腰を落とす。
やがて、モニターに表示されていた島のマップに、グリーンのランプがちらほらと点り始めた。

「これで、防衛機能は働くのかい?」

「いや……、マグマの凝固や岩盤の堆積で、自動制御が働かないようだ。
 装置は手動に切り替えたから、万全とまでは言えないが、ある程度の抵抗は出来る筈だ」

「……それにしても、凄いな、君は」

淀みの無いカムイの説明に岩倉が深いため息をつく。
581激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話E:2009/05/02(土) 12:25:06 ID:ATfmD0jJ
「わずか十日足らずの間に、異星人の言葉を解読して、
 彼らのテクノロジーを使いこなして見せるなんて
 君たちの世界の人間は、みんな君みたいに頭の回転が早いのかい?」

「前にも行った通りさ、特に難しい事をやっている訳ではない」

さも当然、といった風にカムイがコンソールをまさぐる。
ブゥゥゥン、と言う音と共に画面が揺らぎ、そこに達磨型のロボットが映し出される。

「異なる文明とはいえ、同じ知的生物がまとめたデータだ
 言語のルール、資料を効率良くまとめるためのパターンと言ったものは、自然と似てくる。
 例えば、この文章なら、一番上はロボットの固有名称、
 そのすぐ下の項目は、体長に重量、出力といった基本スペックとなる」

「ふむふむ」

「それら、データ整理上の不文律と、添付された映像を照らし合わせれば、
 ある程度、意味の拾える単語が出てくる。
 そう言った単語の意味を別の文章に当てはめ、文章全体の意味を推測する。
 そこから未知の単語の意味を拾い、さらに別の文章に当てる。
 突き詰めていけば、膨大だが単調なパズルのようなもので、時間さえあれば誰にだって出来る事さ」

「いや……、それをこの短期間でやるのは、やはり普通は無理だよ」

つまるところ、知力や体力よりも執念の問題なのかもしれない、と、岩倉が思う。
絶対に元の世界に戻ろうという使命感。
カムイだけではない、拓馬や獏にしても、ゲッターのパイロット達はみな
性格や主張は違えども、信念を貫く意思、そして生に対する強烈な執念をその身に宿していた。

「それにしたって、まだ、全ての情報を把握できている訳ではないがな」

「えっ?」

「例えば、このガイアーに関する項目だ。
 意味の分かっている単語は『爆弾』『マーズ』それに『死』
 これだけを組み合わせても、全体の文章の意味にまとまらない。
 何か、重要な項目である事だけは、間違いが無さそうだが……」

「……!」

「どうした? 岩倉、心当たりでもあるのか?」

「そうか、君にはまだ知らないんだったね。
 それは多分、ガイアーの体内の爆弾が起動する条件を示しているんだ」

「何ッ! マーズの命令以外に、爆発の可能性があると言うのか?」

岩倉が切り出した深刻な話に、カムイが珍しく動揺を見せる。
ゆっくりと、岩倉がモニターの前に立つ。

「以前、マーズ自身が教えてくれた話だ。
 何らかのトラブルにより、マーズがガイアーに命令を下せなくなった時のために、
 あらかじめガイアーには、マーズの指令以外に爆弾を起動させる条件がプログラムされている、と」

「……まさか!」

582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 12:27:55 ID:ndt6HPgR
ミニクイ……
コレガニンゲントイウモノカ・・・・・・
ホシュ
583激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話F:2009/05/02(土) 12:28:01 ID:ATfmD0jJ
「ひとつはガイアーが破壊された場合。
 そしてもう一つは、マーズが死亡した場合……、おそらく、その項目の意味するところだ。
 ゆえに監視者は、マーズに対して闇雲に攻撃を仕掛けてくるんだ」

「何だとッ!? ……くそ! そんな事がッ!?」

ガンッ、と、カムイが右拳をカプセルへと叩き付ける。
普段の沈着冷静なカムイらしからぬ取り乱しように、岩倉が思わず目を見張る。

(いや、無理も無い……。
 彼は元の世界に戻ることを目標に、過酷な作業を一人で続けてきたんだ
 ここでマーズが死ねば、これまでの努力が水泡に帰す事になる)

カムイの動揺は、彼の持つ責任感の強さゆえと、この時、岩倉は推測した。
だが実のところ、この時のカムイが真に恐れていたのは、手中にある対ゲッター線用の兵器のデータが失われる事であった。

遥か未来に、あまねく宇宙の生命に仇を為すであろう人類を止めるため、ゲッターにまつわる全ての因縁を破壊する。
それこそが、岩倉にも語っていない、カムイの本当の目的であった。
そしてその目的のためには、ゲッターアークは、この地で六神体と相打ちになるのが望ましい。
ゲッター線研究の第一人者・早乙女博士の残した最後の遺産であるアークは、
カムイにとって、現状、もっとも危険な潜在能力を秘めた兵器であった。

だが、もはや事態を静観している訳にはいかなくなった。
監視者達は知らないのだ、遥かな時空の彼方にある、もう一つの地球の存在を。
仮にアークがガイアーもろとも消滅したとしても、別時空にあるゲッターの因果を葬り去る事は出来ない。
最終的に、ゲッターと人類を消滅させるためには、この場はアークを助け、マーズを勝利へ導かねばならないと言う事である。
ゲッター殲滅を誓いアークから降りてカムイにとって、痛烈な皮肉がそこにはあった。

「……ちょっと待て、岩倉、まだ二つだ」

「えっ?」

「ガイアーの項に関して、未解明の文章は三つある。
 これらが爆弾の起動条件を説明していると言うのなら、後の一つは何だ?
 ガイアーが爆発する条件は、もう一つある筈だ」

「な、なんだって!? それは、急いで調べないと……!」

「ああ、いくつかの単語は、既に意味が判明している。
 この文章が爆弾の起動条件を示しているというのならば、
 あとは、単語をを入れ込んでやれば……」

カムイが脇の手帳を取り上げ、したためられた単語をモニターの文章と照らし合わせる。
ややあって、白紙にペンを走らせ始めたカムイの指先を、息を呑んで岩倉が見守る。

「――ッ!! そんなッ! これが、事実だというのかッ!?」

「……恐らくは間違いない。
 仮に俺が異星人の立場であったとしたら、ガイアーが人類に奪われた場合の備えとして
 やはり、同様の措置を施しておくだろう」

「だが、これでは…… これが最後の条件だとしたら、人類に打つ手はないじゃないか!?」

「…………」

584激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話G:2009/05/02(土) 12:29:48 ID:ATfmD0jJ
その時であった。
突如として、室内にけたたましいサイレンの音が鳴り響き、沈黙を打ち破った。
思考を切り替えたカムイが、赤色灯の点滅を横目にモニターの前へと立つ。

「な、何だッ!? カムイ君!」

「チッ! 奴さん、ついにお出ましのようだ」

手早くスイッチを切り替え、モニターの映像を上空へと向ける。
三本のサーチライトが夜空を照らし、集結した焦点に招かれざる来訪者の姿を映し出す。

それは、まるで潜水艦、いや、UFOといった方が近いであろうか。
中華鍋をふたつ張り合わせたかのような、丸みを帯びた円盤型のフォルムに、
角のように突き出したレーダーと、頂部にそそり立つアンテナのような突起が見る者の目を引く。
その一方で、黒色のボディには、コミカルな目鼻の紋様が施され、
奇抜な外見と相まって、傍目には悠然と空を泳ぐ深海魚のように見えた。

「あのフォルムは、第五神体【ウラエヌス】か!」

「さっきの話は後回しだ、まずはアイツを何とかするぞ」

ウラエヌスの巨体を凝視しながら、迷いの無い動きでカムイが装置を動かす。
ウィーン、という機会音ともに、カモフラージュされた島中のハッチが開き、
マーズを守るべく配された、異星人のテクノロジーが姿を見せる。

「よし…… 行け!」

カムイのスイッチ操作に合わせ、銀色の砲塔から熱線が一斉に放たれ、
大型のポッドからはミサイルが、ドミノのような淀みない流れで次々と飛び出していく。
万全な状態ではないとは言え、手動制御による連続攻撃が天空の一点に炸裂する。
真昼の如き閃光が天を焦がし、爆音と衝撃が大地を襲う。

「おお! やったのかッ!?」

「いや、おそらくは……」

天を覆いつくす黒煙が徐々に晴れ、やがて、二人の前に絶望的な光景が現れる。
視線の先の映ったのは、球状をなして輝く金色のオーラと、その中央で静止する鋼鉄の神体であった。

「やはりバリヤー、情報通りだな…… ダメージはほとんど無し、か」

「れ、冷静に分析している場合では無いよ
 防衛機能が通用しないんじゃあ、ここが落ちるのは時間の問題じゃないか」

「……岩倉、俺がアイツを引きつけている内に、マーズを連れてガイアーの元へ行け
 覚醒したマーズがガイアーを動かしさえすれば、形勢は逆転する」

「何だって! ……だが、それでは」

岩倉が思わず二の足を踏む。
カムイの言葉を逆手に取るなら、マーズが目を覚まさない限り、現状を打破する手段は無いという事だ。
それだけではない、仮にガイアーを動かすことが出来たとしても、先にこの部屋が攻撃にさらされたなら、カムイの命は無い。

「構わん、行け! 俺もこんな所で死ぬ気は毛頭無い。
 しばらくヤツを足止めした後、隙を見て脱出を図るさ」

「……分かった、くれぐれも無茶だけはしないでくれよ、カムイ君」

カムイの覚悟を知った岩倉は静かに頷くと、マーズの眠る部屋へと踵を返した。
585激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話H:2009/05/02(土) 12:32:35 ID:ATfmD0jJ




「防衛装置、太古の昔からマーズを守り続けた忠実なプログラムが
 今や、すっかり狂ってしまった主人をかばい、我々の前に立ちはだかるとはな……」 

運命の女神がもたらした皮肉な現実に、長髪の監視者が舌打ちをする。
カムイ達の存在を知らない彼は、攻撃はあくまで防衛システムの自動制御によるものと判断していた。

「だが、ガイアーが出て来ないというと言う事は、マーズはまだ回復していないようだな。
 それならば、ヤツが覚醒する前に、一気にケリを付けてくれよう」

意気高揚した監視者がウラエヌスを動かす。
たちまち神体は空中を泳ぐが如く自在に旋回し、地上からの一斉放火をたやすく避ける。
そうして第三射への間隙を縫いながら、機体を降下させて反撃の態勢をとる。

男の操作に合わせ、頭部の突起が提灯鮟鱇のように輝きを放ち、
ピュピュッという独特の怪音とともに、熱線放つ砲塔の一つに炸裂する。
強烈な閃光が、砲身を周囲の岩盤ごと粉微塵に砕いて消滅させる。

「クッ」

カムイが、射角を調整し斉射を行う。
だが、神体は再びバリヤーをめぐらして、砲火の中を悠然と飛び交い、
防衛装置の死角に回りこんでは各個撃破を繰り返す。
ウラエヌスの執拗な攻撃に対し、攻撃は次第に散発的なものとなっていく。

「うむ、いかに強固な武装と言えども、所詮は対人類戦を想定したもの
 六神体の力ならば、赤子の手を捻るような物よ」

弾幕が薄くなったのを見た監視者が、本拠地に攻撃を加えるべくウラエヌスを駆る。
上空で静止してバリヤーを解き、攻撃態勢に移ろうとする神体に対し、
カムイも火力を集中させ迎撃を行うが、今や半減した防衛装置の火力では、敵の装甲を破るには至らない。
やがて、ウラエヌスの頂部が、再び眩い輝きを放ち始める。

「目標は島の中心だ、この一撃で……」

「よし! 今だ、ガイアー!!」

「何ッ!?」
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 12:56:09 ID:ndt6HPgR
さるさんか?
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 12:56:40 ID:s1XjnJmW
一応支援。  投下終了?
588激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話I:2009/05/02(土) 13:00:42 ID:ATfmD0jJ
怪光線が放たれんとした刹那、突如として後方の海中からきらめきが溢れ
流星群のような光弾が、無防備となった神体の脇腹を襲った。
ドゥッ、という重低音とともに、光弾の一つがウラエヌスを貫き、
反動で狙いを反らした光線が大地を抉る。

「さあ! 今だガイアー、岩倉さんを安全な所まで運ぶんだ」

「ぐっ…… し、しまった! すでに回復していたのか、マーズ」

水柱を上空に吹き上げ、マーズ達を抱えたガイアーが海上へと浮かび上がる。
体勢を立て直したウラエヌスが、追撃を加えんと反射的に機体を返す。

「何処を見ているッ! こちらの機能はまだ死んではいないぞ!」

「なッ!? うっ、グオッ!!」

監視者の注意がガイアーに注がれた一瞬を、カムイは見逃さなかった。
間髪いれずに撃ち込まれた、ありったけの砲弾が、神体の装甲の裂け目へと飛び込んでいく。
閃光と爆発が再び夜空を焦がし、黒煙を吹き上げる機体がグラリと傾く。
この一撃が致命傷となった。

「う、ううっ、おのれ、マーズ……」

電気系統がショートを起こし、黒煙がコックピットを包む中、
遠ざかっていくガイアーの背中を、長髪の監視者が食い入るように見つめる。

「もはや、このダメージではガイアーを追う事は叶わんか…… ならば!」

男の執念により、かろうじて持ち直した神体が、
弾丸を撃ち尽くし、無防備となった秋の島新島の大地にふらふらと迫る。
監視者が最後の力を振り絞り、手元のレバーを思い切り引く。
ガゴン、と言う音とともに、ウラエヌスの釜の底が抜け、投げ出された黒色の弾丸が、ゆっくりと地上に吸い込まれていく。

「フフ…… これで…… マーズは何も学べぬ……」

一瞬、大気に静寂が満ち……、

直後、視界を奪うほどの強烈な閃光が、秋の島新島の海域を包み込んだ。



589激突!! ゲッター対ガイアー 第十二話J:2009/05/02(土) 13:02:06 ID:ATfmD0jJ
「マ、マーズッ!? これは……!」

「ガイアー! 岩倉さんを守れ!」

閃光、爆音についで、凄まじいばかりの衝撃波が、バリヤー越しに二人を襲う。
轟音が耳をつんざき、目も開けていられない程の光が溢れる。
地上の終わりを迎えたかのような強烈な爆発が通り過ぎるのを、
ガイアーの掌の内で、歯を食いしばって二人が耐える。

―― やがて衝撃は突き抜け、周囲に再び静寂が戻った。

「岩倉さん、大丈夫でしたか?」

「あ、ああ…… しかし、今の爆発は…… うっ!?」

掻き消えていく黒煙の先に、信じがたい光景が広がっていく。
視線の先にあったのは、壊滅的な打撃をうけた秋の島新島、
いや、それは既に島と呼べるほどの物ですらない。
かろうじて残った陸地の中心には、黒煙を吹き上げる火口は既に無く、
天空から巨大なスプーンで抉り取ったかのような虚穴に、荒れ狂う海が大渦を巻き起こしていた。

「秋の島新島が消滅…… 核を、使ったのか」

「あ、ああ…… なんと、なんという事だ……」

眼下のおぞましいばかりの光景に、力無くした岩倉が、へなへなと倒れこんだ。
放心したかの様な岩倉に気づき、マーズが慌てて体を支える。

「岩倉さん! しっかりして下さいッ! 大丈夫です、秋の島新島は無人の……」

「いや、違うんだ、マーズ……」

「え……?」

「島には、カムイ君が……、未来から来た、拓馬君たちの仲間が残っていたんだ
 だが、この惨状では、もう……」

「――!? そ、そんなッ!!」

岩倉の衝撃的な発言に、マーズもまた、顔色を失い絶句する。
しばらくの間、二人は無言のまま、秋の島新島であった海上を見下ろしていたが、
やがて、岩倉はキッ、と表情を変え、頭を振るって立ち上がった。

「マーズ…… よく聞いてくれ、
 カムイ君が秋の島新島で調べ上げた、ガイアーに関する重要な情報を伝えておくよ」

「ガイアーに関する情報、ですか?」

ごくり、とマーズが唾を飲み込む。
その情報が極めて深刻なものであろう事が、どこか思いつめた表情の岩倉から、ありありと窺えた。

長い沈黙の後、岩倉は大きく息を吐き出し、その言葉を口にした。

「ガイアーの体内の爆弾が起動する条件は、実は、もうひとつ存在していたんだ。
 本来、ガイアーをサポートする筈だった六つの神体、
 それら全てが機能を停止した時、ガイアーのコンピューターは、マーズが寝返ったものと判断して
 その体内に眠る爆弾を、自動的に起動させる……」
590激突!! ゲッター対ガイアー :2009/05/02(土) 13:05:06 ID:ATfmD0jJ
以上、投下終了です。
ゲッター線の力を以てしても、さるさんには敵わないのか……

ともあれ、神体も残り一体、怒涛の後半戦突入、予定です。
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 14:11:12 ID:s1XjnJmW
ドワ乙!
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 15:52:01 ID:guzOpX9Q
おお、ついに6神体の秘密が出てきたか
ついでに前回もカーンの登場と拓馬のリボルバーのくだりもよかったぜ、乙!
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 20:27:19 ID:HSpji2Cm
2000年のゲッタースレを読んでいたのだが、みんな真ゲッターロボの終わり方に批難ごうごうなのな
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 21:50:47 ID:z7pJNN/0
大抵賢ちゃんは全ての伏線を回収して風呂敷畳んだ……と見せかけて
実は1本取りこぼしててラストで風呂敷ごとひっくり返しちゃうタイプだけど
真ゲッターはあのゲッターGがどうなるか分からないままだったしな。
アークで救われた感じ。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 23:10:59 ID:MmhzAmB2
結局初代ゲッターロボはどうなったの?
破壊されたの?それとも博物館行き?
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 23:14:19 ID:s1XjnJmW
エルリック兄弟が真理の扉の先で見たものがゲッターエンペラーだったら……


武蔵のように量産される生身のアル。錬金術師を、人体錬成の志を捨てるエド。

「見てよ、兄さん。これが真理の、大いなるゲッターの姿。その素晴らしい力の一部だよ」
「やめろ、やめるんだアル。この世界に奴等を、おぞましい虚無の戦いを持ち込むな!」
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 23:36:18 ID:6mjpulgl
それって、通行料の違いからアルの方が本質を理解してるよな。
でも、真理の扉の先にいそうなのは魔獣戦線の神だろうな。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 23:53:55 ID:6mjpulgl
連投ですまん
>>596
一応、飛焔で出てくる。
だけど、賢ちゃんのはどうなったかはわからん。
號ではゲッター線使っちゃいけないっぽいし、
アークでは量産型ゲッター部隊がいるからわざわざ旧型を出動する必要もないし。
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 01:20:31 ID:VjR0TRYb
ゲッターオルタネイティブの続き投下してもいいですか?
あと10分ほどで上げれる分くらい書けそうなんで。
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 01:21:21 ID:sAbAjjnq
OK
601ゲッターオルタネイティブ:2009/05/03(日) 01:31:35 ID:VjR0TRYb
横浜基地格納庫――。
ゲッターチームの3人は手すりにもたれながら、自分たちの操る機体を眺めていた。
「で、白銀のやつは?」
「知らねーよ。ま、あの様子なら大丈夫だろ」
弁慶が武の様子を聞いてきたが、竜馬はなんの心配もしていないといった様子だ。
佐渡島ハイヴ攻略作戦、甲21作戦から4日という時間が過ぎていた。
その間に武が小隊長に昇進し、部隊に00ユニット―鑑純夏―が新たに配属された。
もちろん部隊員のほとんどが純夏が00ユニットであることは知らない。
表向きは凄乃皇に代わる新兵器の制御に必要な人員であると説明されていた。
竜馬たちは彼女が00ユニットであることを知ってはいたが、彼らはそんなことで態度を変えるような人物ではない。
面識があるのもゲッターなどの新型兵器の開発で接触したことがあるという言い訳をしておいた。
他の者も様々な事情があろうが、そんなこと関係ないと、純夏を温かく受け入れた。
だが、なぜか純夏は、彼女は武に対してよそよそしい、と言える態度を取り始めていた、

竜馬はここ数日の出来事を思い出していたが、やはりあの時から純夏は武のことが心配でたまらなかったのだと思った。
「なのに、アイツはそれをぜぇんぜん見当違いしてやがんだもんなあ」
純夏の態度に戸惑っていた武の姿を思い出し、つぶやく。
「フ、女に疎そうな竜馬でさえ気づくのに、それに気づかんとはな。まったく武の奴は……」
竜馬のつぶやきに全くもって同感だという表情を見せつつ、すこし楽しそうな顔をする隼人。
「鈍感、だな!」
「「まったくだ」」
弁慶のことばに強く同意し、3人は笑いだす。
だが、その笑いの中に武を馬鹿にしたような気持ちは感じられない。
むしろ彼のことを祝福しているかのようである。
というのも先ほど、グラウンドで意気消沈しきった武を見つけたときのことである。
話を聞けば、純夏から「タケルちゃん邪魔なんだよ!」と言われたそうだ。
その時、少し前にプレゼントした木彫りのウサギのサンタも突き返されたらしい。
「オレ……邪魔だそうです。今のアイツには邪魔以外のなにものでもないって……」
完全に純夏から拒絶されたと思いこみ、竜馬たちに弱音、いや愚痴る。
「たしかにもうあれだけ人格を回復したら俺なんていらないすよね……ねえ、竜馬さ――ガフッ!」
602ゲッターオルタネイティブ:2009/05/03(日) 01:32:03 ID:VjR0TRYb
だが愚痴を続ける武に対し、竜馬が拳を振るう。
「な、いきなりなにするんですか! 一体何なんです!!?」
突然の出来事に武は怒りを隠せない。先ほど心底悲しいことがあったのに、今度は理不尽な暴力。
怒るなという方が無理かもしれない。
だがそんな武に竜馬は怒声を浴びせる。
「なにするだあ!? 何すっトボケたことぬかしてやがる! ボケた奴をぶん殴って何が悪いんだ! ええ!?」
全くもって理解のできない竜馬の言葉についに武はキレてしまった。
「いきなりワケのわからないこと言わないでください! オレの気も知らないで!!
守ると決めた女から邪魔だって言われたんですよ!?」
竜馬に殴りかかるが、さらりとよけられ、逆にまた拳をもらい、地面に這いつくばる形となった。
「ソレがボケてるってんだ! オメエはそんとき鑑の顔をちゃんと見てたのか!?
どうだ!? 見てねえだろ! どうせてめえのことだ、鑑の言葉聞いた瞬間から自分のことで頭いっぱいだったんだろうな!」
すぐさま立ち上がり反撃しようとしたが、その言葉を聞いた瞬間ハッとする。
そんな武の胸倉を竜馬はつかみ立ち上がらせる。
「武よう……よく考えてみろ。お前の知っている鑑純夏はいきなり自分を心配してくれてた人間につらく当たるような奴か?
答えはわざわざ聞きやしねぇ。だがよく考えてみるんだ。よぉくな」
「竜馬さん……」
伝えたいことは伝えたぞ、つかんでいた手から力を抜き、そのまま武に背を向け歩きだす。
後で一部始終見ていた隼人と弁慶は何も言わない。
しかし、その目を見れば何を言いたいかすぐにわかった。
考えればすぐに気付くようなことなのに、殴られて、他人から言われないと気づけないなんて、オレって馬鹿だよなあ、武はそう自嘲してからすぐに走り出した。
もちろん行く先は純夏の所だ。やっと気づいた。自分がまずやらないといけないこと。
自分、白銀武にしかできないことを。

「まさかお前が女心が分かってる奴だとは思わなかった」
意外だな、と隼人は付け加え、再び整備ハンガーの機体を見上げる。
「フツーだろ?流石の竜馬もそこまでニブくはねーよなあ。だが、あれはナイスだったぜ竜馬?」
「ほっとけクソ坊主。だがよ隼人、まさかお前が、いつのまにかこんなの作ってたとはなあ」
603ゲッターオルタネイティブ:2009/05/03(日) 01:32:24 ID:VjR0TRYb
少々照れてるのか、話題をすりかえるべく隼人と同じようにハンガーを見る。
その視線の先には2体の巨人。青と赤のスーパーロボット。
「まあな。だがここまで早く形になるとはな。こいつ等が完成すればBETAだろうがインベーダーだろうがあっという間だ」
「えらく自身満々だなオイ。初めて作ったモンだろ?大丈夫なのか?」
隼人の自身たっぷりな物言いに弁慶は疑問を感じた。
「因果導体――か。俺らも武と同じように別世界の情報をまた別の世界にもたらしてる。
だが俺達の場合はその情報が記憶として流れ込んできてるってことか」
弁慶の疑問に竜馬がなんとなしに答えた。
弁慶も思いあたるフシがあるのか黙り込んでしまう。
と、その時基地中に非常警報のサイレンの音が鳴り響く。
「なんだ!? まさか……」
『BETA接近の反応あり、各員は第一種戦闘配備に移行せよ。くりかえす――』
「BETAだと!? くそ!! このタイミングでか!! マズイことになった」
BETA接近の知らせを聞いて隼人は拳を手すりに叩きつけるゆがませる。
「お、おい隼人! まずいって何だよ」
「いいか弁慶。この間の戦闘から何日経つ?」
「4日、だよな。あ、まさか!?」
「そのまさかだ。まだゲッターは完全に修理出来ていない。特に炉心関係がな……。
無理もない。最大出力と言えるほどのパワーをアレで使ったんだ。
損傷したボディの修理なら予備パーツの交換でなんとかなっているが、炉心までは流石に手が回っていない。
今動かすと暴走の危険性も……」
隼人が最悪の事態を予想し、表情を曇らせる。
「バカヤロウ! 今はそんなこと言ってる場合じゃねえ! ともかく部隊に集合がかかってるはずだ! 急ぐぞ!」
そんな隼人の肩を叩き、竜馬がせかす。
そう、今は起こるかどうかわからないことを考えるヒマはない。
せまりくる脅威をどのようにしりぞけるか、それが最優先事項であった。
そしてこのあと、彼らは真の脅威と出会う。
あの宿敵との再会という形で。
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 01:33:14 ID:VjR0TRYb
一応投下終了です。
あと2〜3回投稿で終わりそう、かな?
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 03:01:14 ID:FYDICg1e
乙でした。盛り上がってきたw
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 17:50:46 ID:CdfLqNT+
>>597
また進化する兵器か
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 20:27:41 ID:V3w0nLeU
進化しない兵器なんて石川世界においてはゴミです
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 21:01:32 ID:N5V/wPNE
読者である我々も石川作品に対する抵抗力と理解を身に着けた進化した人類なのだ
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 01:08:31 ID:SZclMYvv
松岡修造にゲッター線を当てるとどうなるんだろうか?

前スレが1000行く前に容量を超えたり、mugen(虚無戦記だが)やアイマスとのクロスがニコ動であったり
飛焔が完結と思ったら、兄弟的な存在のマジンガーリメイクでのゲッターTV版への期待、西川ゲッターの再開など
ゲッターの人気が上がってるのかな?
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 02:12:50 ID:sGpfFx7z
最近なんか緑色一色すぎてヤバい
常にゲッターロボ!かSTORMかDORAGONかSAGAが脳内再生されてる
博士、見えます。新しい世界が……
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 08:20:31 ID:oR7E3N0i
おい、>>610の身体になんか光る緑の線が出てるぞ
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 09:33:19 ID:atFI8Brw
もっと同化されるべき
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 11:16:21 ID:7cOYkcwQ
新ゲの竜馬は同化したら暴走してましたね
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 12:05:40 ID:V6Y+VYFi
>>610
今がその時だとかHEATSとかCan'tStopとか21世紀少年とかも仲間に入れてあげてください
yeah! yeah! yeah!は別にいいや
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 13:16:15 ID:JaGeLypy
>>609
とりあえず某所でたまに立つスパロボスレでは漫画版ゲッター(サーガ)をきちっと出すか
チェンゲ、新のどれかをちゃんと出して、真のゲッターを知らない人たちに衝撃を与えてやりたいって意見は多いな

ゲッター、マジンガー?はっ!古くせぇんだよっていう少年少女が居るからさ
漫画版のやばさを味わって欲しい
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 13:30:45 ID:7cOYkcwQ
でもそれで手のひらを返したかの様に「ゲッター最高」とか思われるのもなー
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20:08:07 ID:JaGeLypy
別にいいと思うんだけどね、それはそれで
スパロボのアニメ版ゲッターしか知らないやつに漫画とチェンゲを見せたら驚愕して面白いって言ってくれたし…
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20:37:48 ID:7BSoBSU1
面白いって言ってくれるんなら素直に喜ぼうぜ
東映アニメのほうも普通に面白いと思うんだけどな
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 21:00:40 ID:atFI8Brw
東映版は見てみたいとは思うけどビデオ屋になかなか置いてないという
マジンガーはあるのになあ
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 21:44:40 ID:SAxu2sez
最近になってこのスレを知りました
面白いね

創作者の皆さん、楽しませて頂いております
元ネタを尊重しつつ、ゲッターとの融合…それはなんと素晴らしい事か!!
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 00:05:02 ID:Wf8CAy2R
>>615
>ゲッター、マジンガー?はっ!古くせぇんだよっていう少年少女
恥ずかしながら俺はそうだった、きかっけとしてはスパロボDからゲッターにはまった。
中学の時に「簡単な戦略シュミレーションやりてー」と思って、発売から半年以上たってそれなりに安くなったやつを買った。
ゲッターはその時『昔のスパーロボット』しか知らなくて、OPからのワイルドさに度肝を抜かれたのはいい思い出。

それにしても、OVA真ゲッターが参加したゲームって
スパロボD、ACE3、隠しで大決戦しかないんだよね。
622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 11:45:18 ID:NJWOHKiI
最近の作品では常に微妙な扱いで、ZのEDでは理由なくハブられ、Kでは参戦自体無くて……

正直、スタッフはゲッター嫌いなのではと疑ってる
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 12:12:33 ID:gVR6IA31
UCガンダムだってはぶられることがあんだからゲッターがはぶられることだっておかしかないだろ。

ちなみにマジンガーがいるだけ参戦であろうとしつこく出続けているのは
難色を示した永井に「今後スパロボには絶対にマジンガーを出し続けます」と
頼んでようやくOK貰えたから。
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 14:27:24 ID:cvomhelJ
そもそも忘れ去られてた&知名度低い真ゲッターを発掘したのはスパロボだしな
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 14:30:51 ID:BusGrg9n
>>623
冷奴先生、マジンガーの世界観あんまり壊したくないんだっけ?
626名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 14:54:10 ID:CBeXjAJ+
>>623
マジンガー云々はデマだぞ

>>624
忘れ去られたってかちょうど第四次の頃って漫画版の方のゲッター號が完結した時ぐらいじゃなかったか?
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 17:22:00 ID:Wf8CAy2R
>>626
號のアニメが91〜2までで、漫画はそれより長く続いて93まで。
っで第四次が95(3月)発売
確かに忘れ去られるには早い気もするな。

次のスパロボでゲッターに期待してもいいのかな?
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 17:34:23 ID:t5MH2HM1
俺はそろそろメダロットが参戦すると思っている。
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 17:38:42 ID:MMhKvxE4
ゲッター×メダロットか・・・

アキハバラアトム「そうか・・・そうだったのか・・・これがゲッター!」
630名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 18:39:51 ID:90eoQrBT
ナエさんがゴム毬つけた男みたいに…
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 18:41:45 ID:MJGy8vla
GET型メダロットか……メダルはなんだろう?
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 19:24:03 ID:90eoQrBT
メダロットはほるまりんの漫画版がいちばん石川作品と相性が良いと思う。
侵食は全ての生命共通の使命だとか
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 19:36:50 ID:UR4C5yE4
イッキ「メダチェーンジゲッターワン!」
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 21:02:32 ID:hDINSG0z
流れぶった切りしてスマンが、ゲッターオルタネイティブの続き投下させていただきます。
635ゲッターオルタネイティブ:2009/05/05(火) 21:03:02 ID:hDINSG0z
横浜基地を襲撃したのは佐渡ヶ島ハイヴの生き残りであった。
彼等はすでに甲21号作戦時には横抗を本土まで掘り進めており、それを通りあの爆発から逃れていたのだった。
突然の生き残りによる来襲に混乱が生じたが、それより驚くべきことに彼等は『戦術』を手にしていた。
今まで単純な突撃やレーザーによる攻撃しかしてこなかったBETAが、陽動作戦を行い、それを迎撃に向かった部隊の背面に穴を掘り進んできた主力が出現。
挟み撃ちとなった先遣隊は瞬く間に全滅し、現在では敵の基地敷地内への侵入を許してしまい、横浜基地全軍の必死の抵抗も、BETAの圧倒的な物量により、じわじわと押し切られつつあった。

「ちい! なんて数よ! BETA最大の武器はその物量って言うけれど、これだけの数を温存してたなんて……。
白銀の隊は補給のため後退! カバーはあたしらがするわ、急いで!」
次々とBETAを撃破しているものの、それより多い増援があとを絶たない。
形勢はこちらが不利、厳しい状況に水月が舌打つ。
戦術機隊の損耗率の上昇も激しく、次々と味方のマーカーが消えていく。
そしてゲッターも苦戦を強いられていた。
「くそ! まとめてぶっ飛ばしてやる!! ゲッターぁあ――」
次々と押し寄せるBETAの群れにゲッタービームを浴びせようと、ビーム照射のモーションをとる、がそれを隼人の叫びが止めた。
「待て竜馬! 今ゲッタービームを撃つと炉心がもたん! ゲッタービームは使えん!」
「ち! 炉心がギリギリだとは分かっちゃいたが、ビームまで使えんのか!」
ゲッタービームを撃つのをやめ、ゲッタートマホークへと切り替え、群れの中に突っ込む。
だが、そのスピードも佐渡ヶ島の時とは大違いである。
端的に言えばかなり遅い。
原因は佐渡ヶ島での炉心への過負荷だった。ボディの修理はパーツのストックが既に用意されていたので何の問題もなかった。
だが炉心は違う。ゲッターの心臓部であり、その構造も遙かに複雑であり、いくらパーツがあろうと修理には時間がかかるのだ。
その修理途中で無理やりに動かしているのだ。十分なパワーが得られないのは当然であった。
そのため、いつもならば避けられる攻撃も、テンポが遅れ食らってしまう。
それは要塞級などとの戦いでは致命的であった。
「しまった!?」
反応が鈍っているゲッターに要塞級の巨大なサソリの尾のような触手が振り下ろされる。
636ゲッターオルタネイティブ:2009/05/05(火) 21:03:37 ID:hDINSG0z
完全に直撃だと思い、すかさず防御態勢にうつる。
だがその動きも少し遅い。こままでは間に合わない、とその時要塞級の触手が吹き飛ばされる。
「大丈夫ですか、竜馬さん! 冥夜と彩峰はそのまま要塞級を撃破してくれ!」
「「了解」」
要塞級の触手をい吹き飛ばしたのは武の放った攻撃だった。冥夜と慧は武の命令通り、弱った要塞級を片づけにかかっている。
「すまねえな武」
竜馬が礼を言う。
「いいんですよ。それに竜馬さんには純夏のことでオレに気づかせてくれた恩がありますから。これで貸し借りなしです」
「へ、分かったよ。で、純夏とはどうだったんだ?」
態勢を立て直し、BETA掃除を再開しつつ、竜馬は武に聞いた。
「竜馬さんたちのおかげで仲直りできました。……でも今、純夏は過負荷のせいでODLが劣化して……。
今は緊急メンテナンス中らしいです」
「……そうか。ODLって00ユニット用の冷却液だったか? それが劣化したら鑑はあぶねえんだったな。
悪いな余計なこと聞いちまったようだ」
「いいんですよ。たぶん責任はオレにあると思いますから」
秘匿回線で通信しつつも、ちゃんとBETAは駆除してゆく。
ゲッターのサポートを武たちが行い、今度は逆にゲッターが武たちをサポートぢて戦ってゆく。
だが、依然戦況はこちらが不利だ。
と、そこに遥からの通信が入る。
「A−01全機に通達、A−01は基地内へ侵入したBETAから凄乃皇四型と新型機を防衛するため、格納庫へと向かえ」
凄乃皇四型は最終決戦に必要な機体だ。その防衛の命令を受けたA−01部隊は現防衛エリアを他の隊に任せ即座に撤退する。
無論、ゲッターも同じようにしようとした。
するとゲッターにだけ夕呼から別命が伝えられる。
「ゲッターは防衛任務から外れてもらうわ。ゲッターの図体じゃ格納庫内の屋内戦は不利よ。まして今のゲッターじゃ余計にね。
あなた達には基地地下の反応炉に行ってもらうわ。
詳しくは鑑から聞いてちょうだい」
夕呼が言い終えるやいなや画面が切り替わり、辛そうな表情の純夏が写った。
637ゲッターオルタネイティブ:2009/05/05(火) 21:04:05 ID:hDINSG0z
「大丈夫か? 鑑? ODL劣化でヤバいんじゃあ……」
弁慶が純夏を気遣う。
「今はそんなことよりも、もっと重大なことがあるの。
こればっかりはタケルちゃんにも頼めない。竜馬さんたちじゃないと絶対に無理」
純夏を横で支える霞が心配そうな目をしている。純夏の状態はかなりおもわしくないようだ。
「分かった。で、その重大なこととはなんだ」
そんな純夏を気遣ってか、隼人が先を促す。
「反応炉を壊してほしいの。私、気づいちゃったんだ。ODLの交換のたびに私は反応炉とつながる必要があるの。
でもそこから、ここの反応炉からBETAに情報が私から流れているの」
「なんだと……どういうことだ」
いきなりのことに流石の隼人も困惑する。すると夕呼が通信に割り込んで説明する。
「00ユニットに必要なODLは、BETA由来のものなの。現時点では、人類にそれを再現することはできない。
だからBETAの技術にすがるしかなかったのよ。でも今回はそれが裏目に出たようね」
00ユニットである純夏が彼女であるためには定期的なODLの交換が必要不可欠である。
だが、その交換と洗浄には基地地下の反応炉を通さなくてはならない。
基地地下の反応炉。それは人類が横浜にあったハイヴを占領し手に入れたもの。
生きた反応炉はBETAの技術の解明や、対BETAの技術開発に大きく貢献した。
だが、生きた反応炉は、その機能全てが生きており、オリジナルハイヴとのリンクも切れていなかったのだ。
それを知らず、純夏が基地の反応炉とつながることで人類側の情報がBETAに漏れ、今回のようにBETAへ戦術を覚えさせてしまったのだった。
だから、その原因となった反応炉を壊せというのだ。だが―――。
「だが、そんなことをすれば00ユニットである鑑、お前は――」
死んでしまう、と隼人は最後まで言いかけたが通信画面の純夏の表情を見て言葉をしまった。
純夏は微笑んでいた。
「だからタケルちゃんには頼めない。タケルちゃんだときっと躊躇しちゃう。
私が死んじゃうから、タケルちゃんはきっとできない。
だから竜馬さんたちにしか頼めないの。お願い。黙って私の言うことを聞いて……」
そしてしばしの無言のあと竜馬が口を開いた。
「分かった。これよりゲッターロボは反応炉へと向かう。いいんだな? 鑑」
竜馬の問いに純夏は無言でうなづき、小さく、ありがとう、とつぶやいた。
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 21:04:55 ID:hDINSG0z
投下終了です。なんかオレの文章って長ったらしいよなあ。
楽しんでもらえてるのか不安で仕方ないよ。
639名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 21:24:42 ID:UR4C5yE4
楽しんでますよ。
クレしんやDBは読んでて辛くなる時があるけど。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 21:47:17 ID:wx24X0D3
>>638
大丈夫。ゲッターとマブラブのクロスってのが面白いし、文章も下手じゃないと思う。
必要な情報量がちゃんと入ってるから。

>>639
誤解を恐れずに言わせてもらえば、クレしんの人はト書きが苦手なんだと思う。
戦闘が読みにくい。

みんな楽しく読ませてもらってるんで
特に貶めようという意図はないです。
641しんのすけとカムイの作者です。:2009/05/05(火) 22:51:15 ID:ZhIR7sRs
第4話前編貼ります。
642しんのすけとカムイ 第4話前編@:2009/05/05(火) 22:53:32 ID:ZhIR7sRs
“カムイ君が幼稚園に来るゾ!”前編

チュン…チュン…
日がまぶしい清々しい朝になり、スズメ達が元気に飛び回っていた。
「ホラ、しんのすけ!早く食べないと幼稚園に遅れるわよ!」
「ほ〜い…」
しんのすけはかなり眠たそうだった。
「おはようごさいます」
カムイは2階から降りてきた。
「あらカムイ君、おはよう!」
「カムイ君、おはようございマクリスティ〜♪」
「おはようしんのすけ、あれ…ひろしさんは?」
「もう会社へ出かけたわよ!」
「そうですか。早いですね」
するとしんのすけはテーブルから離れた。
「オラ、ウンコ…」
「もう…早くしなさい!」
カムイはテーブルに座った。
「昨日は本当にありがとうございました。」
「気にしなくてもいいのよ。ウチは賑やかの方がいいし」
「ハハ…」

カムイは朝食を食べていると
ピンポーン!
「野原さん!しんちゃんをお迎えにまいりました!」
しんのすけが通っているふたば幼稚園の先生、よしなが先生がもう迎えにきていた。
「あっ…もうこんな時間かぁ…しんのすけ、支度できたぁ?」
しかし
「まだぁ…あともう一本くらい出そう…」
しんのすけはトイレにこもっていた。
カクン…
「はあ…またか…」
みさえは肩を落とした。
「…どうしたんですか…?」
「あの子、またバスに乗り遅れるわ…」
「えっ…?」
そう…しんのすけはいつもトイレ(大)で幼稚園のお迎えバスに乗り遅れるのが日常茶飯事なため、みさえにとって大きな悩みだった。
「すいません…今日も無理みたいです…」
みさえはよしなが先生にペコペコ謝った。
「今日もですか…わかりました…」
ブロロロ…
バスは去っていった。

ジャアアア…
「ああ…スッキリした…」
しんのすけは満足そうにトイレから出てきた。
「もう!アンタはいつもいつも、間に合わせる気はないの!?」
みさえは叱るがしんのすけは全く効いてはいなかった。
「ふ…妖怪おベンピ−…」
ゴチン!
「うう……」
しんのすけはげんこつをくらい、その場に倒れる。
カムイは呆れてモノも言えなかった。
「…たくぅ…またしんのすけを送ってこなくちゃ…」
すると
「みさえさん!俺がしんのすけを送ってきましょうか?」
カムイはこう言い出す。
「えっ…?」
「昨日お世話になった事だし、俺も恩返しとまでいかないけど、役に立つことぐらいしたいです!」
643しんのすけとカムイ 第4話前編A:2009/05/05(火) 22:55:00 ID:ZhIR7sRs
しかしみさえは悩んでいた。
「だけど…カムイ君幼稚園の場所分かるの?」
するとしんのすけが立ち上がった。
「オラが教えるゾ!カムイ君、いこ!」
「しんのすけもそう言ってることだし、送ってきてもいいですか?」
内心、みさえにとって、とても嬉しいことだった。
「わかったわ…じゃあカムイ君、お願いね」
「はい!」

「じゃあしんのすけ、幼稚園まで案内してくれ!」
「ブ・ラジャー!!」

しんのすけはすぐに制服に着替えた。
「じゃあ行ってくるゾ!」
「しんのすけを送ってきます」
「カムイ君、頼んだわよ」
しんのすけとカムイは家を出て行った。「フフ…それにしてもカムイ君って礼儀正しいし、誠実でいい子よね…」
みさえはカムイに対しての印象が良かった。

ズババババ!
カムイは自転車を借り、全速力で幼稚園に向かった。
「うおお!カムイ君速すぎるゾぉ〜!!」
「遅れたんだから、間に合わせる!ハジをかかないようにな!」「ハジ?」
「あっ…いや…こっちの話だ…」

キキーッ
しんのすけ達はふたば幼稚園に到着した。
「おお〜い!只今オラ参上!」
するとみんなはしんのすけ達に気づく。
「あっ…しんちゃん!」
「よおしんのすけ!今日も自転車か?」
644しんのすけとカムイ 第4話前編B:2009/05/05(火) 23:00:07 ID:ZhIR7sRs
「うん!今日はカムイ君が送ってくれたんだゾ!」
すると、みんなはカムイに気付いた。
「あっ、昨日のカムイお兄ちゃん。おはようございます」
「おはよう、昨日はしんのすけの家に泊まったんだ」
風間君達はカムイが来て喜んだが、カムイを知らない子は顔を見てびっくりした。
「あの人…誰?」
「顔にウロコがついてるよ…なんか怪しい人…」
カムイを知らない子達はひそひそ話を始めた。
するとそこによしなが先生がやってきた。
「あらしんちゃん、今日も自転車?」
「おお!よしなが先生、今日はカムイ君に送ってもらったんだゾ!」
よしなが先生はカムイを方を見ると面食らった。
(げっ…怪しい人…顔にウロコがついてる…)
カムイの方も
(うっ…こっち見てる…)
少し気まずい雰囲気になった。

すると、よしなが先生が口を開いた。
「あのぅ……、あなたは…?」
「えっ…俺は…ある事情で昨日、しんのすけ君の家に泊めさせてもらった者です…」
「あら…そうなんですか…?」
二人の話がぎこちなかった。
するとしんのすけがしびれを切らす。
「んもう…カムイ君はウロコがあるだけであとは普通の怪しい人だゾ!」
バタっ…
「怪しくないわ!!」

「しんのすけ、俺もう行くから」
カムイは帰ろうとしたがしんのすけは引き止めた。
「カムイ君、せっかくだし幼稚園に遊んでいこうよぉ!」
カムイはしんのすけの言葉に戸惑う。
「えっ…でも俺がいたら迷惑じゃないか?しかも外見もアレだから変に思われないか?」
「大丈夫!オラに任せて!よしなが先生、カムイ君を幼稚園に入れていい?」
するとよしなが先生も困った顔をした。
「えっ…いきなり言われてもねぇ…この人の素性が分からないし…」
「よしなが先生、カムイ君はいいお兄ちゃんだゾ!顔がアレだけど」
「こっコラ!!」

すると
「…わかったわ。園長先生に相談してくるわ、少し待ってて」
カムイは顔を赤くした。
「すっ…すいません…」
そんなカムイにしんのすけは生意気に肩を叩く。
「ここはオラのおかげってことですなぁ」
「………」

しばらくして、よしなが先生は戻ってきた。
「園長先生が入園していいそうよ!こっちに来て入園手続きして下さい。」
するとしんのすけは大喜びだった。
645しんのすけとカムイ 第4話前編C:2009/05/05(火) 23:01:59 ID:ZhIR7sRs
「おお!組長太ももぉ!」
「それを言うなら太っ腹だろ!本当にすいません…」
「いいのよ、しんちゃんがそう言ってるし、園長先生がいいってゆうなら否定は出来ないわ」
カムイはよしなが先生に頭を下げた。

カムイは入園を許可されて、幼稚園に入っていった。


一方、女の子と黒いスーツを着た男がカムイ達を見ていた。 「黒磯、しん様のそばにいたあの男…どう思いますか?」
「個人的にあの男は得体がしれません。しんのすけ様と何か関係あるのでは…」
「私は見ず知らずの得体のしれない男が私のしん様のお家に泊まったのが許せません!
私はあの男を監視します」
「お嬢様、いけません。万が一お嬢様の身に何かあったら…」
黒磯という男が心配するも女の子は振り払う。
「心配は無用です!しん様の将来の花嫁、酢乙女あいがあの男の正体を掴んでみせますわ!」


以上前編終わりです。酢乙女あいの登場で大波乱が巻き起こりそうです。
646名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 23:06:59 ID:ZhIR7sRs
しんのすけとカムイの作者です。

このスレ見る限り、ここの作者さんとか文章作るのすごいと思います。
自分はここの作者さんよりかなり下手ですけど頑張りたいと思います。
647名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 00:10:29 ID:+YB8KiXp
>>646
頑張れ!ゲッターという危険分子をあえてほのぼの?ギャグ作品に投入するという心意気!
すげぇと思ってんだからな!
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:07:16 ID:fMSbQHg3
ははは。今日はいい感じだ。
あとは決戦を残すのみ!!
というわけでゲッターオルタネイティブ続き投下です。
649ゲッターオルタネイティブ:2009/05/06(水) 01:08:18 ID:fMSbQHg3
竜馬たちが反応炉に着くと、そこは既に異界と化していた。
反応炉をインベーダーたち体が覆い、反応炉の制御施設はすでに跡形もなく消え去っていた。
なるほど、反応炉の奪回ではなく、破壊をあの夕呼が許したのもコレが理由か。
隼人は夕呼が反応炉の破壊を許可したことに同意しかねていたが、目の前に広がる光景に納得した。
「うじゃうじゃいやがるな。ゲッタービームすりゃ撃てたらあっという間なのによう……」
想像以上のインベーダーの多さに動揺を隠せない竜馬。
今の状態のゲッターではこれは骨の折れる仕事である。
「だがやるしかねえだろう。他のみんなは俺達の分も凄乃皇やアレの防衛をやってくれてんだ。
ここで弱音を吐いてりゃ、あいつ等に顔向けできんぜ?」
「へ、わかってらぁ、弁慶。今は目の前の害虫駆除に集中しねえとな!
行くぜ! ゲッタートマホーク!!」
幸い、目の前の敵は反応炉からのエネルギー補給に集中しており、こちらには無関心だ。
時間はかかるが、一匹残らずしらみつぶしにすべく、ゲッターの肩口からトマホークをとりだす。
そしてインベーダーに斬りかかるべく飛びかかろうとしたその瞬間、全てのインベーダーの目がこちらを向く。
「な!?」
インベーダーの突然の行動にひるんだ瞬間、数多の触手がゲッターに襲い掛かり、身動きが出来ぬように拘束する。
「クソッ! てめえらはなしやがれ!」
触手を引きちぎろうとするが、パワーが不足している今のゲッターではそれはかなわない。
『ふははははは! 情けないものよのう。ゲッたーロボぉ』
触手に悪戦苦闘していると、聞き覚えのある声が空間内にこだまする。
「まさか……この声は――!」
声の主がここにいるはずはない。そのありえない事態に隼人の額から汗が流れる・
「う、嘘だろ!? あいつはオレらがやったはずだ!」
信じられぬ現実に弁慶は叫ぶ。
『忘れたとはいわせぬぞ、この私をなぁ〜』
またどこからともなく声が聞こえる。
「てめえは……安倍晴明ぃい!!!!」
竜馬が憎々しげにかつて倒した敵の名を呼ぶ。
『そうだ! ひさしぶりよのう、ゲッターチームぅうう』
インベーダーたちの肉体があつまり、だんだんとヒトの形をなしてゆく。
650ゲッターオルタネイティブ:2009/05/06(水) 01:08:38 ID:fMSbQHg3
そして現れたのは上半身のみの安倍晴明であった。
下半身は存在しておらず、インベーダーたちの身体から生えているかたちとなっている。
「晴明ぃいい! なんでてめえが生きていやがる!!」
『簡単なことよ。貴様らと同じようにこの世界へと飛ばされてきたのだ。
だが貴様らと違い私は精神のみ送りこまれたのだがなあ! こうして受肉するのもインベーダー達の力を借りねばままならん。
だが、こうして貴様らへ復讐することができるのだ。感謝せねばなあっ!!』
ハンマーの如くかためられたインベーダーの触手がゲッターを打つ。
「「「がぁあ!」」」
とてつもない衝撃に竜馬たちは悲鳴をあげる。
『そうだ! もっと叫べ! そして私に許しを乞うのだ!! 私をこんな姿にしたことをなあ!!』
竜馬たちの叫びを聞いた晴明は次々とゲッターを攻撃を浴びせる。
一撃、また一撃と食らうたびにゲッターはボロボロになっていく。
「晴明、てめえに聞きたいことがある……」
竜馬がそう告げると、攻撃がピタっと止まる。
『なんだ? 流竜馬。何が聞きたい? 冥土の土産に教えてやらんでもないぞ?』
余裕たっぷりに生命は言い放つ。その言葉に舌打ちながらも竜馬は続けた。
「てめえがこの世界に来たのはいつだ。てめえの本体はどこにいる。
そしてこのインベーダーとはナニモンだ…」
『ふふふ、良かろう。何も知らぬ貴様らにすべて教えてやろう。
まず私がこの世界へ来たのは貴様らと同じ時期だ。正しくは貴様らに引きずられてきたのだがなあ。
まさか私の開いた門を別世界へ繋げるとはのう。いや、これはゲッターの成せる業か……。
私がこの世界へ来たとき、その精神はこの星にいるBETAと言ったか?
それの本拠地、この世界の人間がオリジナルハイヴと呼ぶ場所に囚われた。
肉体を持たぬ私は何とかしてそのオリジナルハイヴを乗っ取ることに成功した。
だが、それだけでは私の肉体を形作ることはかなわなんだ。そのために呼んだのだ!
インベーダーをなああ!』
「安倍晴明、貴様が呼んだのかインベーダーを……!」
驚愕の事実に隼人が反応した。インベーダーの出現の原因がまさか晴明だとは思ってもみないことだった。
『そうだ。私がBETAどもの反応炉のエネルギーを利用し、インベーダーたちのいる空間を繋いだ。
インベーダーはゲッター線に寄生し、生きる種族であり、ゲッター線を滅ぼそうとする私と目的が異なると思っていた。だが』
651ゲッターオルタネイティブ:2009/05/06(水) 01:09:03 ID:fMSbQHg3
「だが?」
あまりの事実に驚きながらも弁慶は晴明から話を聞き出そうとした。
『彼らこそ真に選ばれた種族なのだ! 貴様ら人類ではなく! インベーダーこそゲッター線に選ばれたのだ!
彼らから力も手に入れた! あとは貴様ら人類を滅ぼすだけよ! それが私がこの世界へ来た理由なのだ!
そのためにはまず、貴様らには死んでもらう。なぁに、すぐに貴様らの仲間も送ってやろうぞ。心配はいらぬ。
ふははははははは!!』
晴明の笑い声が響きわたる。
「へへへ、じゃあオリジナルハイヴをぶっつぶしゃあてめえをぶっ殺せるんだな?」
『そのとおりだ。だがこれから死ぬ貴様らには不可能な話だ。ん?』
晴明が異変にやっと気づく。反応炉のある空間内のゲッター線濃度が上がっているのだ。
すると先ほどまで手も足も出せていなかったゲッターが軽々と触手を引きちぎる。
『な、貴様ら!? まだ動けたのか!?』
「あたぼうよ。ま、炉心を暴走させてやっと、て所だがなぁ。」
「だが安心しろ。貴様を倒すのは俺達じゃない」
「そうだ。お前を倒すのは俺達の仲間だ」
竜馬、隼人、弁慶が晴明に言い放つ。
『まさか貴様ら……ここで死ぬつもりか!?』
「ああその通りだ。てめえをこの手でぶっ殺せねえのが残念だがなあ!!」
そして言うが早いか、トマホークを晴明に振りおろす。
『ぎやあああああ!! おのれぇぇえ、ゲッターロボぉお!
だが貴様らは無駄死にだ! 残りのもの達では私を倒すことなぞ叶わぬ!!』
真っ二つに切り裂かれ、血を噴き出しながらも晴明が言う。
「無駄死に? ちがうぜ。俺達は偉大な遺産を残すために死んでいくんだ。俺達の死はムダじゃない!」
それに弁慶が反論する。
『ククク、まあいい。ここで貴様らを葬れるのだからなあ! 貴様らの遺産とやら、楽しみにしているぞ! ふははははは!』
笑い声の中、晴明を構成していたインベーダー達が崩壊してゆく。
多量のゲッター線を浴び、この空間内のインベーダーたちは次々を滅してゆく。
それを静かに見たあと、ゲッターは本部へ通信を入れる。
「あーあー、聞こえるか〜。聞こえたら応答どうぞ」
ザザ、と少しのノイズのあと、通信がなんとかつながった。
『竜馬さん!? 大丈夫ですか!?』
652ゲッターオルタネイティブ:2009/05/06(水) 01:09:24 ID:fMSbQHg3
通信にまず出たのは武だった。後ろに聞こえる銃撃の音からして、まだ防衛は続いているようだ。
「どうだ。そっちの様子は?」
『それが……、速瀬中尉、宗像中尉、風間少尉と負傷して、ちょっとキツクなってきてます。そっちはどうなんです?』
「んー。まあ順調だ。そうだ、てめえらに頼みがある。たぶん、これが最後になるだろうがな」
『?最後って……まさか!?』
竜馬の物言いから、彼らが死ぬつもりであることを武は感じ取った。
そしてそれを止めるべく言葉を紡ごうとすると、それにかぶせるように隼人が言った。
「この世界を救うために、オリジナルハイヴを早々に叩け。そのための遺産はもう用意してある」
『遺産って、まさかアレですか?』
「そうだ白銀。アレを使ってお前たちの手でこの世界を救うんだ。
情けないが、オレたちはココでリタイアさせてもらうわ。ほんと情けない」
深々と弁慶が頭を下げる。
「ま、そういうことだ。じゃあな」
『ちょ、待って――』
武の言葉を遮り、通信を一方的に切る。そして先ほど繋げていた夕呼にかえる。
「よう先生。今まで世話になったな」
『気持ち悪いわね。貴方がそんなこと言うなんて』
「最後くらい、礼を言ってもいいだろう?」
これから死ぬ人間とは思えぬ軽いノリで夕呼と竜馬は会話する。
「もう時間がないんでな。詳しいことはオレたちをずっとモニターしてくれてた鑑にでも聞いてくれ。
それと、アレの最終調整を頼む。オレの部屋に詳しい資料を置いているからソレを見ながらやれば何の問題もない」
『最後だってのにあんたはいつも通りなのね神。まあいいわ。任せておきなさい』
竜馬と違い、いつも通りの様子の隼人に思わず笑みを浮かべる。
「博士、いつかあんたのハートを射止めようと思ってたが、残念だぜ」
『あらそうなの武蔵坊? でも私、あなたみたいなのはタイプじゃないの。残念だったわね〜』
そりゃないぜ、とがっくり肩を落とす弁慶。
それに全員が笑う。
「じゃ、そろそろ炉心の限界だ。通信切るぜ」
『ええ。あとは任せておいて。あなた達の死、無駄にはしないから』
653ゲッターオルタネイティブ:2009/05/06(水) 01:09:44 ID:fMSbQHg3
夕呼が言い終えると通信が切られる。
ゲッターはすでに限界をはるかに超えており、先ほどの晴明の攻撃により左のツノ、左腕を無くした姿が痛々しい。
「それじゃそろそろいくぜ」
「「ああ、派手に行こうや」」
次の瞬間、竜馬は残った右腕をゲッターの腹に突き立てる。
突き立てた腕を使い、穴を広げつつ、あるものを取り出した。
ゲッター炉心だ。ゲッターロボの力の源。驚異のエネルギー源。
それを腹からえぐりだしたのだった。
そしてそれを高々と持ち上げる。
炉心から直接漏れるエネルギーの奔流がゲッターの表面をじわじわと溶かしていく。
竜馬は今までこの世界で仲間と過ごした日々を思い返した。くだらないことから、重大なことまで。
その行為を終え、操縦機を再び握りなおし、力を込める。
ゲッター自ら、炉心が握りつぶされてゆく。握りつぶされ、行き場を無くしたエネルギーが外部へ出ようと光を放つ。

「アバヨ。ダチ公」

完全に炉心を握りつぶすと共に爆発が起きた。
その爆発はエネルギーの柱となり、基地外部から見ても分かるほどの巨大な柱のエネルギーの塊となった。
その緑に輝く柱がそびえると、そのエネルギーにさらされた基地内の全てのBETA、インベーダーが塵と消えていく。

「竜馬さん……」
竜馬の最後の言葉が聞こえたような気がした武は、目の前で消え去っていくBETAたちが彼らの最後を示していることを悟った。
そして、最後の戦いは自分たちでだけで戦い抜くことを、散っていった彼らに誓った。
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:11:06 ID:fMSbQHg3
投下終了です。
ゴール見えてきたなあ。帝王じゃない方の。
さてさて、竜馬たちのいなくなった状態で武たちはどう晴明に挑むのか。
おたのしみに!(関智一風に)
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 11:14:25 ID:bHvLy1hU
スイッチ・乙!
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 12:23:33 ID:ApGSF78z
オーツプンゲット!
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 14:05:06 ID:y0aoZtG/
今投下せずにノロノロと書いてるけど、なんか他の人の読んでて自分の欠点が分かってきた気がする
どうも俺は漫画的な展開に拘ってしまうようだ
658激突!! ゲッター対ガイアー :2009/05/06(水) 19:44:20 ID:I/5QlXxO
第十三話、投下します。
659激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話@:2009/05/06(水) 19:47:56 ID:I/5QlXxO
「ウラエヌス…… 逝ったか」

ほの暗いコックピットの内部で、オールバックの男が深い溜息を漏らす。
手元のスイッチを切ると、ザーッ、という砂嵐のノイズが掻き消え、室内には静寂が戻った。

第五神体・ウラエヌスとの通信が途絶えてから、既に五時間。
最後に発せられた仲間の言葉と、直後の強烈な爆音から推測すれば、
ガイアーとの戦いに敗れたウラエヌスが、搭載していた核爆弾の使用に踏み切った事は明白だった。
だが、今や夜明けを迎えようと言う時間帯になっても、一向に地上は消滅する気配を見せない。

「つまり、ガイアーの破壊は不可能と判断して、秋の島新島の爆破に踏み切ったと言う事か」

誰に聞かせるでも無く、監視者の男が呟く。
最上の形とは呼べぬものの、それでも現状、監視者達の計画は予定通りに進んでいた。

まず第一段階、先行して日本に到着した男の神体【ラー】がマーズ達と接触し、
東京に攻撃を加えるとみせてゲッターを引き離し、両者を分断して時間を稼ぐ。
その間、残る神体・ウラエヌスは、秋の島新島へと急行し、身動きのとれない再生中のマーズを襲う。
最悪、マーズが回復し、ガイアーの破壊が不可能となった時は、
秋の島新島に核攻撃を敢行し、マーズの拠点を奪う……。

ガイアーの奇襲により深刻なダメージを受けながらも、ウラエヌスは自らの任務を全うした。
残る神体は、ラーただ一機、ラーとガイアーのどちらが滅んでも、地球は消滅する。
人類抹殺を目指す監視者達の決死の戦いは、ついにその実現を間近にしていた。

「だが、奴との決戦の前に、全ての不確定要素を取り除いておこう」

監視者達の計画に大きな波乱を与えた、異世界からの乱入者・ゲッター
ウラエヌス到着の時間を稼ぐため、ラーは、かの真紅の悪魔を相手に
東京、名古屋、大阪と舞台を変えながら、散発的な戦闘を繰り返していた。
そして接触の結果、ゲッターには既に神体に抵抗するだけの力は残っていないと、男は判断していた。
660激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話A:2009/05/06(水) 19:49:39 ID:I/5QlXxO
東より高速で接近する物体をレーダーに捉え、男が装置を動かす。
オブジェクトのように動きを停止していた黒球が、魔法のように音も無く宙に浮き、
ガシャリと開いた各部のハッチから、銀色の触手がニョキリと生え揃う。

「さあ、どうしたゲッター! この広島の地を、丸ごと焼き払われたいのか!?」

男の操作に合わせ、六本の触手はまうで生物のように自在にうねり、白色の輝きを灯し始め、
閃光と共に放電現象を巻き起こしては、無人と化した広島の中心地を丸ごと薙ぎ払っていく。

「うるせぇ! ちょこまかと逃げ回りやがって」

「来たか、ゲッター!」

「うおお! ゲッタービィームッ!!」

真紅の流星をカメラに捉え、黒球が放電を止め、周囲にバリヤーを展開する。
直後、視界を白色に染める一条の矢が、黒球目掛けて一直線に放たれる。
バシュゥッ、という音と共に二つのエネルギーが炸裂し、なお強烈な光が一面に広がる。

強烈な力の奔流は障壁の対消滅を引き起こし、両エネルギーが掻き消え、不意に視界に朝焼け空が戻る。
間髪を入れず、アークの悪魔の如き異様がラーの目前へと迫る。

「バトルショットカッタァーッ!」

「バリアを貫いただと? ……だが!」

拓馬の叫びに合わせ、アークの右腕の分厚い刃がラーを襲う。
広島の空にギンッ、という金属音が響き……、

やがて、ズンッという重低音を鳴らし、根元より圧し折れた無骨な刃が、無人のビルに突き刺さった。




661激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話B:2009/05/06(水) 19:52:00 ID:I/5QlXxO
「クソッ! カッターが…… うっ!?」

「フフ、惜しかったな、ゲッター
 その程度の刃では、タイタンはいざ知らず、このラーには通用せんぞ」

対手が反動でよろめいた隙を突き、ラーの触手がアークの右足を絡め捕る。
元々、ラーは神体の中でも、特に堅牢な装甲を有する機体である。
間隙の無い球面のボディは衝撃を分散させ、相手につけいる術を与えない。
それでも、仮にアークが戦斧を有した万全の状態であったなら、ある程度のダメージは見込めたであろうが……。

「ぐッ ぐあああァァッ!?」

「電撃か……! ううッ! やべェぞ、拓馬」

触手が力強い動きで翻り、右足を一本釣りにされたアークが宙に舞い、近くのビルへと叩きつけられる。
高電圧でショートしたアークに、崩れ落ちるコンクリートが容赦なく降り注ぐ。
尚も瓦礫の山から身を起こそうとするアークの頭上に、黒球の威容が影を成す。

直後、黒球が一個の砲丸と化し、急降下してアークを襲う。
ドゴン、という轟音が炸裂し、衝撃でくの字に折れ曲がったアークが大地にめり込む。

「フハハ! どうしたゲッター! お前の力はそんなものか?」

「ぐあっ! な、なめんじゃぁねぇ!」

全身のダメージをものともせず、万力を込めて押し返そうとするアークの虚を突き、
黒球はふわりと浮きあがると、再び加速をかけ、その全身を、幾度も幾度も幾度も容赦なく叩きつける。

爆音がテンポよく無人の都市に響き、衝撃でアークの頭部がひしゃげ、前面の装甲が砕け散り、
肩口からドス黒いオイルが吹き出し、ねじ曲がった肘先から火花が散る。

やがて、痙攣するアークが反攻の予知を失った事を確認すると、黒球は音も無く飛び上がり、遥か上空で静止した。

「ゲッターよ、我ら六神体を相手取り、単独でここまで戦い抜いた事、最後に見事と言っておこう
 だが、ここまでだ! 貴様はこのヒロシマの地で、人類の業の深さを知って滅ぶのだ」

「なんだと?」

「お、おい! 拓馬、アレは……」

キリキリと言う音と共にラーの底部が観音開きを始め、
アームで固定されたラグビーボール状の鉄塊がゆっくりと姿を見せる。
ヒロシマ、人間の業、滅亡。
監視者の言葉が、拓馬の脳内で一つの答えを導き出す。

「……まさか!?」

「さあ、地球が滅ぶ前に、まずは貴様を地獄に送ってやる、ゲッター」

ガタン、とアームがひとつ大きく揺れ、黒色のラグビーボールが自由落下を始める。

「うおおおおォォ―――ッ!!」

かろうじて上体を起こしたアークだが、翼を広げ損ね、大きくたたらを踏む。
型膝を付いたアークの上に、ゆっくりと黒色の爆弾が迫る。

662激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話C:2009/05/06(水) 19:53:49 ID:I/5QlXxO
と、不意に、爆弾の動きが緩やかになり、中空でピタリと静止すろ。
一同があっけにとられるなか、爆弾は地上の細かな瓦礫を巻き込みながら、ゆっくりと上昇を始めた。

「これは…… 重力装置か?」

「しまった!? 来たのか、ガイアー!」

爆弾の行方をラーが見上げる。
上空には既に、両腕を掲げて爆弾を迎え入れる巨神の姿があった。

「今だ! ガイアー、核を安全な所まで運ぶんだ!」

「くっ、どこだ! マーズ!」

慌てた監視者が地上を見渡す。
しかし、マーズは一面の瓦礫の中へと巧みに身を隠しているようで、姿を捉えるのは容易ではない。
その間にも、爆弾を抱えたガイアーは見る見る上空へと飛び去っていく。

「くそっ、核を大気圏外に捨て去る気か! ……ならば!」

キッと上空を見上げ、監視者が手元のスイッチを動かす。
黒球はただちに加速を始め、驚くべき急上昇でガイアーの行方を追った。

「アイツ、一体なにをする気なんだ?」

「分からねぇ、だが…… ヤツを追うぞ、獏」

「待て! アイツをこれ以上追撃してはダメだッ!」

「――ッ!? マーズ!」

かろうじて体勢を立て直し、上空へ飛ばんとしたアークの足元に、マーズが姿を現す。
663激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話D:2009/05/06(水) 19:56:03 ID:I/5QlXxO
「ヤツを追うな、とは、どう言う事だ?」

「今は詳しい事情を話している暇はない。
 だが、六神体が全滅した時、ガイアーの爆弾が起動する事が判ったんだ」

「な、何だと!?」

「神体は残り一体…… ヤツを倒してしまうと、自動的に地球は消滅する」

「だ、だが、それじゃあ、打つ手がないじゃねぇか……?」

弱気な獏の言葉に、マーズが沈黙する。
しばし、静寂が周囲を包んだが、やがて拓馬が、はっとした表情で頭上を見上げた。

「ダメだッ! やはりここは、アイツを追いかけるぞ!」

「拓馬!」

「マーズ、アイツは核を奪い返して、そのまま自爆する気かもしれねぇ!」

「!?」

望外の拓馬の言葉に、マーズが目を見張る。
確かに、監視者たちの狙いはあくまで地球の消滅であり、マーズの抹殺は手段の一つに過ぎない。
神体が残り一体となった現在、自らの兵器による自爆は、乱暴だが最も効率の良い裏技と言えた。

「だが! どうやってヤツを追撃しようって言うんだ?
 ゲッターは、もう……」

「へっ、ゲッターの本気は、これからさ!!」

「ああ! やってやれ、拓馬!」

アークが大きく腰を落とし、両腕を広げて静止する。
大きくひしゃげた頭部の。かろうじて残っていた隻眼に光が宿り、
やがて、半ば骨格標本と化した胸元から、緑色の輝きがあふれ出す。
ギュイイイィィィンという機械音と共に、高温の蒸気がマーズを吹きつけ、奇妙な高揚感が辺りを包む。

「もっとだ! こんなもんじゃねぇだろう、アーク!
 残りのゲッター線エネルギーを、ありったけ炉心に注ぎ込め!!」

「――ッ! 無茶をするな、拓馬!
 それに、そんなボディで大気圏外に出たら……」

「構わねぇ! やれッ!!」

「うおおおおッ! 行けッ、いけぇッ! アーク!!」

マーズの叫びも空しく、炉心をフル回転させたゲッターが、八枚の翼を雄大に広げる。
緑色の輝きに包まれ、あたかも一個の生命のように胎動する悪魔の姿に、ぞくり、とマーズの本能が震える。
直後、衝撃と熱風を吹き上げながら、緑色の流星が、天空を目指し一条の光となった。



664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 19:58:55 ID:y0aoZtG/
支援
665激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話E:2009/05/06(水) 19:58:55 ID:I/5QlXxO
「我ながら迂闊だったものだ。
 ガイアーに核を奪われるまで、この手段を思い付かなかったのだからな」

高速飛行を続ける神体の中で、監視者が自嘲の笑みを漏らす。
マーズ達は知らない事だが、ガイアーの爆発条件は、六神体の『外部からの破壊』でなければならない。
自爆や内部からの攻撃では、神体の故障と判断され、ガイアー体内の爆弾は起動しない。
その意味で、一度投下した核に自身をぶつけるというのは、まさしく考慮外の裏技であった。

尤も、装甲の厚さでは六神体随一を誇るラーである。
下手をすれば、機体を破壊し損なって、貴重な核を無駄にするだけかもしれない。
仮に思い付いていたとしても、現実に核を奪われるような事態にならなければ、実行しない策であったろう。

「む! しまった、間に合わなかったか!?」

監視者がモニター越し舌打ちをする。
宙の彼方に捉えたガイアーは、既に爆発寸前となった核を投下した所であった。

「まだだ! こうなれば、核爆発の中心に飛び込んで――」

その時、不意に機内に警報が鳴り響いた。
慌てた監視者が省みたレーダーに映っていたのは、通常兵器にあるまじき加速で、神体に肉薄する熱源であった。

「な、何だッ!? こんな物体は、つい先刻まで……」

「ジ ャ マ だ あ ア ァ ア ア ア ァ ァ ―――ッ!!」

男には驚く暇さえなかった。
一瞬の内に地上から駆け上がってきた緑色の稲妻が、強烈な衝撃波と共に神体を追い抜き、眼前へと立ちはだかる。

「げえッ!? ゲ、ゲッターッ!」

「うおああああ――ッ!!」

息つく暇もなく、再び雷光と貸した悪魔が神体を襲う。
ゲッター炉心のフルパワーがもたらした強烈な一蹴りにより、
最強の神体は勢いよく弾き飛ばされ、重力に惹かれるままに、急速に地上へと落下していく。

「ゲ、ゲッタアアァアァァ――!!」

監視者の彷徨。
だが、敵を重力圏へと叩き落したゲッターにも、それに応える余裕は無かった。
渾身の一撃を叩き込むと同時に、衝撃でアークの各部位を支えていた関節が砕け、
人形の糸が切れたかのように、アークが機能を停止した。
ラーとは逆に、反動で重力圏から突き飛ばされた巨体は、成すすべも無く地球から遠ざかっていく。
慣性に流されるままとなった二人の前に、忌まわしき、黒色のラグビーボールがゆっくりと近付いてくる。

「くそっ、今度ばかりは……」

「仕方がねぇな、すまねぇ、獏……」

拓馬の眼前で、鉄塊が一瞬、終わりを告げる閃光をあげる。

「クソったれぇ! 地球を頼むぜッ マーズゥッ!!」

閃光は瞬く間に周囲を白色に包み、やがて、全ての音を奪い去った……。



666激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話F:2009/05/06(水) 20:00:33 ID:I/5QlXxO
「な、何だ……? 僕は一体、何を見ているんだ?」

突然の異常事態に、マーズが驚きの呻きを漏らす。
彼は広島の大地から、アークが核の閃光の渦に飲み込まれる様を見ていた。
勿論、本来ならばそんな事ができるはずも無い。
地上から捉える事ができるのは、朝焼けの空に星のように煌く、爆発の残滓が精々といったところであろう。

だがこの時、彼の体は地上にありながら、手を伸ばせば届きそうな位置にアークを捉え、
眩いばかりの閃光を、瞼の裏に感じていたのだ。

(これは…… この視界は僕のものではないのか?
 まるで、何者かが目にしている光景を、ダイレクトに脳に送られているようだ……)

我が身を襲った異変に戸惑いながらも、光が薄れていくのを感じたマーズが瞳を開ける。
この高熱の中、すでに大破寸前だったゲッターが無事である筈も無いが、
せめて、その痕跡だけでも探そうと、必死になって目を凝らす。

(……なんだ? あの光)

白一色の世界の中に、ポツンと浮かんだ緑の点に、マーズが視線を落とす。
美しくもおぞましい輝きが、光の収束と共に、徐々に鮮明なものとなっていく。

(あれは…… ゲッター……?)



667激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話G:2009/05/06(水) 20:02:39 ID:I/5QlXxO
(獏…… こいつは、一体……?)

(わ、わからねぇ、 俺に聞くなよ……?)

コックピットの中で、二人が呆然と言葉を漏らす。
眩いばかりの閃光に、彼岸を感じて瞳を開けてみれば、そこはいまだ核の放つ輝きの中で
にも拘らず、シートも計器も蕩けもせずに、そこに存在した。
モニターの先では、鋼すら溶かす超高熱の輝きから守るように、緑色のヴェールが視界を包んでいた。

(なあ獏…… 何だかこの光、ガイアーに似てないか?)

(まさか! 緑色のコイツは、ゲッター線のバリヤーだとでも言うのか!?
 だが、俺たちは一切の操縦をしていないし、それに、そんなをエネルギーどこから……)

そこまで言いかけて、モニターを見た獏が気付いた。
力の全てを使い果たした筈のアークの炉心に、膨大なエネルギーが注ぎ込まれているのを。

(翼だ! 拓馬、
 背中の八枚の翼が、宇宙に満ちたゲッター線を取り込んでいるんだ!?)

(何だと! だが、神さんはそんな事は一言も言わなかったぞ)

(……もしかしたら、アークを建造した研究所のヤツらすらも、
 こんな能力が備わっている事を知らなかったんじゃないか?)

(そんな筈が……)

だが、目の前の現実に対し、二人にそれ以上の推測が出来る筈も無い。

呆然とモニターを見つめる二人の前で、緑のヴェールが怪しいうねりを見せ始め、
やがて、映画のスクリーンのように、奇妙な映像を投影し始めた……。



668激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話H:2009/05/06(水) 20:04:13 ID:I/5QlXxO
『百鬼帝国 これで最後だ!』

『太陽のおかげでエネルギーが上昇しているぜ!!』

(な、なんだ!? この映像は)

アークの周囲の宇宙がうねり、拓馬達の眼前で、別の宇宙、異なる戦いが次々に展開されていく。
視線の先、太陽の如き金色の輝きを纏ったゲッターが、
己の体をエネルギーそのものとして、巨大な戦艦めがけ、流星となって突っ込んでいく。

『ゲッター最後の武器 シャインスパーク!!』

ゲッターの全身より放たれた一撃は、小型の太陽のように戦艦を包み、やがて閃光が周囲に満ちる。

(シャインスパーク…… スゲェ威力だ……
 やっぱりゲッターは、宇宙で戦うための潜在能力をそなえているのか……?)

(……親父)




『さあ、旅立ちだ!!』

(兄貴!?)

視界がうねりモニターに現れた坊主頭の少年に、獏が驚愕する。
その少年の名はタイール、十数年前にゲッターを導き、地球の危機を退けた謎の少年。
そして、写真や映像でしか知らない、獏の兄であった。

(敵を…… 喰っている。 あれも、あれもゲッターなのか?)

いや、その様は喰うと言うよりも、同化すると言ったほうが正解に近いかもしれない。
強大な敵を丸ごと取り込み、機械の殻すらゲッターが、一つのエネルギーとなって虚空と飛び立っていく。


『友よ、また会おう!』


遥か虚空に、一個の意思となった男達の声が響き渡った……。

669激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話I:2009/05/06(水) 20:05:36 ID:I/5QlXxO
『エンペラー、敵がサードムーンから出撃してきます』

『まかせろ! 月ごと吹き飛ばしてやる!!』

(うっ!?)

眩い閃光と共に再び視界が揺らぎ、
気が付いたときには、二人は凄惨なる宇宙戦争の渦中にあった。
人知を超えた凄まじい兵器の数々、虚空を覆いつくさんばかりゲッター達。

そして……

『ああ、ダビィーンが押し潰されるッ!?』

『ゲッター線指数が上がっていく! ウォォ、この指数はビッグバンを引き起こすだけの!?』


『 チ ェ ー ン ジ   ゲ ッ タ ー エ ン ペ ラー !!』


(エンペラー!?)

そして……、星一つを押し潰しながら合体を敢行する、究極のゲッターの姿。

拓馬たちは知っている。
これは、幻でも、先ほどまでの過去の記憶でもない、
拓馬達とアークが到達するであろう、遥か未来の光景である事を。

『なぜ、人類が存在するのか
 宇宙はゲッターに何を求めているのか
 かつて人類がそうであったように、ゲッターの進化はとまらぬ!!』

拓馬の脳裏に、かつて未来で出会った男の言葉が響く。

『見てみようではないか…… ゲッターの行き着く先を……
 そこに結論が待っているやもしれぬ!』



670激突!! ゲッター対ガイアー 第十三話J:2009/05/06(水) 20:07:33 ID:I/5QlXxO
やがて光は消え去り、虚空に静寂が戻った。
軋みを上げるアークのコックピットの中で、憔悴しきった拓馬が大きく息をつく。

「アーク、お前は……」

悄然として拓馬が呟く。

元来、宇宙空間に満ちたゲッター線を、宇宙開発のエネルギー源とする事すべく開発されたゲッターロボ。
そして、ゲッター線研究の第一人者たる早乙女博士が作り上げた最後の遺産、ゲッターアーク。
先のバリヤーは、それらの因子が神体と出会った事で急速に発現した、ある種の必然だったのではあるまいか?

「お前は、既に進化を始めているのか……?」

噴出す疲労と睡魔が、拓馬から思考を奪い去っていく。
やがて、力の全てを出しつくし、その機能を停止したアークが、
引力に導かれるままに、ゆっくりと青い惑星へと吸い込まれていった……。




「何だったんだ…… 今見た光景が、全ての真実だと言うのか?」

がくり、と、マーズが両膝を大地につく。
彼の問いに答えられるものは、そこにはいない。
彼もまた、何者かの眼を通じて、先の光景を見ていたのだ。

遥かな星の海に飛び出し、生物のように無限の進化を続けるゲッター
そして、その庇護の元、宇宙の脅威となって文明の破壊を重ねる人類。

怒り、迷い、戸惑い――。
たちまちマーズの心中に、様々な感情がうねりを上げて吹き上がり、脳中を割れんばかりに刺激する。

(な、何だ、この感情の奔流は……)

マーズの体内に溢れる奇妙な怒り、
自分は何に怒っているというのか、気を抜くと意識すら朦朧として、まともに思考を巡らす事が出来ない。

(この怒りは何だ? 人類の監視者であった頃の残滓なのか……?
 あるいは……、あるいは、嫉妬……?)

それは嫉妬。
プログラムとしての性分を捨て去り、自らの意思で進化を始めようとしているロボットに対して。
そして、自身の役割を失う事を恐れ、自らの意思を得られずにいる自分自身の……

「違う……! これは僕の……、僕自身の感情ではない!?」

不意にマーズが気付いた。
遥か空の彼方でマーズの眼となり、
今また彼の思考に、強烈な感情を流し込んでいた自我の持ち主。

「お、お前か…… ガイアー……?」

意識が混濁し、視界が揺らぎ、どすんと頭部が地面に横たわる。

「ゲッターとの遭遇が…… お前を変えたと言うのか? ガイアー……」

マーズの意識は、そこで途絶えた。
671激突!! ゲッター対ガイアー:2009/05/06(水) 20:09:21 ID:I/5QlXxO
以上、投下終了です。
ゲッター線の本格的な出張により、いささかラーが空気気味になりつつも続きます。
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 20:15:24 ID:iL4pn2J4
おおお、オリジナル要素が強くなってきましたなぁ。乙です
どうでもいいけど「げえッ!? ゲ、ゲッターッ!」 が横山節過ぎてフイタw
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 20:19:09 ID:y0aoZtG/
乙!
すごい盛り上がってきたなあ
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 23:31:47 ID:ZQRgWQeS
進化を始めたゲッターロボなら核の一つや二つ、喰って見せねばならんわなw
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 00:38:13 ID:9dL+Wuga
アークは本来、勝手に進化したり火星に飛んでったりしない安定性の高いゲッターの筈なんだが……と言うのは無粋な話か。
まぁ、壊れた結果箍が外れて、今までの反動でかっとんだんだよね、きっと。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 02:41:46 ID:9YCaTrhX
あんま面白くないかも知れんけど、ネタ投下させてもらう。
677涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 02:42:38 ID:9YCaTrhX
サンタのことをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じいさんを信じていたかと言うと
これは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。
そんなこんなでオフクロがサンタにキスしたところを目撃したわけでもないのに、その存在を疑っていた賢しいオレなのだが、
ハチュウ人類や鬼やアトランティス人やアンドロメダ流国やインベーダーや悪魔人間や
それらと戦う永井豪的石川賢的ダイナミック的スーパーロボットたちがこの世に存在しないのだと気づいたのは
相当あとになってからだった。

(中略)

そして中学を卒業するころにはこの世の普通さにも慣れ、オレは大した考えもなく高校生になり、ソイツに出会った…。

「東中出身、涼宮ハヤト。ただの人間には興味はない。この中にハチュウ人類、鬼、昆虫野郎、インベーダーがいたら私の所に来い。地獄をみせてやる。以上」
ふりむくとエライ恐ろしい目つきの女がソコにいた。
目があった瞬間、目と耳と鼻がもがれるかと思ったぜ……。

(中略)

こうしてオレたちは出会っちまった。しみじみと思う、ゲッター線の導きではないと信じたい、と。

OP:ゲッターロボ!

 涼宮ハヤトは黙ってじっと座っていると一美少女(?)高校生(?)に見えないこともないので、
席がたまたま真ん前だったという地の利を生かしてお近づきになっとくのもいいんじゃないかと
一瞬血迷ったオレを誰が責められよう。
「なあ、しょっぱなの自己紹介のアレ、どのへんまで本気だったんだ?」
涼宮ハヤトがギロリとこちらを睨む。あの、なんでそんな目に殺気がこもってんすか……。
678涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 02:43:26 ID:9YCaTrhX
「アレ、とは?」
いや、だからなんでさんなに殺す気満々なんすか。
「いや、あの、だからハチュウ人類がどうとか…」
もう喉カラカラだぜ?まだ超序盤なのに……。
「貴様…、は虫類か?」
「あ、いや、違うけどさ」
すこしかすれ気味の声でやっとこさ答える。
「だったら話かけるな。時間の無駄だ」
思わず「後生ですから殺さないで下さい」と命乞いしそうになるくらい冷徹かつ冷酷な口調と視線だったね。
 そして、まるで革命をゲームだと思ってた奴を見るような視線をフイと逸らすと、またどこか違うところを睨む。
 クラスの何人かがオレを憐れむような目で見ていたが、それが涼宮ハヤトと同じ中学の連中だと知ったのは後の話だった。

「ハヤトさん気があるなら、悪いことは言わん。やめとけ」
 こんなことを言ってるのは谷口、谷口竜二。なんか鬼に改造されて魔王鬼にされちまいそうな奴だ。
 つかあのやり取りでそう思えるお前はすげえよ。どう見ても肉食獣の前の草食動物だったじゃねえか。
「ハヤトさんの天才ぶりは常軌を逸してる。聞いたろ、あの自己紹介」
「ハチュウ人類がどうとかってやつ?」
 弁当をつついていた国木田が口を挟む。あ、お前はキャスティング変わらんのな。
「そうだ、有名なのが早乙女研究所前大臣襲撃。表向きにはリーダー不明のテロって報道されたが、
たぶんハヤトさんがやったんだと思う。あの人自身は明言してないが」
 アレ?話がかなりヤバイ方向に行ってない?中学でテロてw……マジ?
「ああ、新聞の一面に載ってたねー。大臣、謎の集団に襲われる!って」
 そのあとも涼宮ハヤトの奇行が竜二の口から話されたが、オレはこう思った。流石にコレでラブコメ展開はムリじゃないかと。
 バイオレンスジャックな事態に巻き込まれるのは御免だぜ?

(中略)
679涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 02:43:48 ID:9YCaTrhX
こうして、何故かはわからんが、何か大いなる意思による影響を受けたのか、俺は涼宮ハヤトに毎日のように話しかけていた。
 ホント、生きた心地のしない瞬間だったぜ。なんで俺、そんな目にあいながらも話しかけてるんだろうね?
 これがゲッター線の導きなのだろうか?
 そんなこんなで少しは仲良くなった(?)頃には、席替えとなっていた。
 いや、ホント助かるよ。なんで話しかけてるのか自分でも分からんけど、やっと涼宮ハヤトから解放されるんだ!
 たぶん、ライオンから逃げきった草食動物はこんな気持ちなんだろうな。さらばダチ公、フォーエヴァー♪

 ……嘘だよな。なんでまたコイツの真ん前の席なんだよ。窓際後ろから2番目という絶好のポジションながら、
ここはまるでいつ死ぬか分からないアラスカの最前線の気分だぜ。

(中略)

 ある日、いつものように授業を受けていると(後ろの奴が怖くておちおち居眠りも出来んおかげで俺の授業態度はかなりマジメなものだった)、
いきなり首根っこをひっつかまれて、「ああ、殺されるのかな俺」と思っていると涼宮ハヤトがいきなりこう告げた。
「そうだ。気がついた」
「え、えっと……何に?」
「無ければ作ればいいんだ」
もう何を言ってるのか分かりません。妙に目をギラギラさせないで下さい。怖いんで。
「だ、だから何を?」
「私の校舎をだ!」
たぶん体をぶつけて痛いんじゃないな。心が痛いんだな(ストレスで)。
「そ、そうか。と、とりあえず手を離してもらえないか……?」
「どうした。貴様も喜べこの発見に」
 狂気を孕んだ視線が俺を貫く。誰だよ、こいつをこの学校に入学させたの…。
明らかに革命起こす気マンマンじゃねーか。
「その発見についてはあとで聞かせてもらうから、今は落ち着いて」
必死にハヤトをなだめようとする俺。たぶんこいつの相手するよりランドウの作った自爆メカの解体する方が楽そうだ。
「なぜだ?」
680涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 02:44:09 ID:9YCaTrhX
「じゅ、授業中だから…」
オレの言葉にしぶしぶながら納得してくれたのか、やっと手を離し席に着いてくれた。
まだ俺、生きてるよな?ふー、生きてるってこんなに素晴らしいことなんだな。
 そして何事もなかったかのように授業が再開される。なんでこのクラスの連中は肝が据わりきってるんだ?普通人の俺がこんなにビビってんのに。
それともハヤトにビビる俺がダイナミック的には異常なのか?

(中略)

なんやかんやで、ハヤトの校舎をつくる手伝いをしろと頼まれた(半ば脅されたとも言う。)オレは、放課後いきなり涼宮ハヤトとに連れられ旧校舎へときた。
 旧校舎、通称部室等。(すでにハヤトの校舎と言ってもいいかもしれんが)
 音楽部や美術部といった特別教室を持たないクラブや同好会の部室のある棟だ。その文芸部室の前にオレたちは来ている。
「えっと、ハヤトの校舎を作るのになぜ文芸部に?」
 まず浮かんだ疑問を口にする。一体ハヤトはどういうつもりでここに来たのだろうか?
「まずは、ここを最初の足がかりとする。あからさまに大きく出れるほど、まだ規模は大きくないのでな。
なに、ここの部員の承諾はすでに得ている」
えっと、承諾って、脅したんじゃないよな?
「ん?ここを使ってもいいかと聞いたら二つ返事で快諾してくれたぞ?」
そ、そうか……。こいつに迫られたらたいていの奴は何でも承諾しそうだが、などと考えているとハヤトが部室のドアを開けた。
 中には一人の真っ黒い(というより少し赤い?)アンダースーツを着こんだ少女がいた。
「ゴウ……。長門ゴウ……」
 短く彼女は自己紹介をした。そ、そうか。長門役はチェンゲのゴウさんですか。
たしかに無口キャラってのが共通してるよね。
 そしてゴウに対し、俺はハヤトが自分の校舎を作るためにここを占拠しようとしていることや、
下手をすれば革命組織の構成員にされるかもしれないことを告げたが、その全てに即答され、半泣きになってしまった。
 もうやだ。元の世界が恋しいよう……。
「フフ。これでまずは活動拠点を手に入れることができた。だが、まだ人数が足らんな。最低あと2人はいるか……」
 完全に自分の世界にこもり、野望を膨らませてるハヤト。
 ああ、オレはこんな無茶な世界でやってくことができるんだろうか…?  つづく。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 02:46:03 ID:9YCaTrhX
とりあえず、あの人気作にハヤトとかぶち込んでみた。
正直反省している。こういうの書いてる暇あるならゲッターオルタネイティブ完結させろって話ですよねー。
そしてたぶん、このネタどっかでかぶってるだろうなあ。
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 12:39:35 ID:DPq+gxZ5
転載コピペ

337 名前:1 ◆KLfTFBYvKk :09/04/07 22:04:55 ID:WI6+xyxW
思いついたのでオープニングソング
        , -, - 、
  ,、 ,、 ,イ!〃 , ='‐ \__ト,__i、_
 l T! Tl'lT_-r-、ィ_‐_7´ l l! l!  |               ダンダダダダン
 l、` ` lヽ_lー〈!_,. - ´j  _ -, !               ダダンダダダン
  \`丶!、l  ̄ l /,ィ ´  /                ニートをやめたらバンババン
   \ i、!  ̄ l´ ,ィ ヽ/                  就職するのかバンババン
  _ _ ,.l lヽ‐_7´ ll   ゝ- .,, _   _          社会を見てみろ就職事情は
‐ ´// (! l!  ll   ll ノ  //  >'´   ``丶、      全滅だ!
  ,','   ヽ、  !l__,.,. -'´  //   /        ヽ     こもれ〜バンバンババン
 i l     77 ̄      //  ,'            ',     こもれ〜バンバンババン
 !l       l !      ,','   l     ,. -―- 、l     毎日休日やる事は無い
 !l   _   !l   _    !l     ',   / , _,、'" ト=、ヽ    警備員!バンバンバンバン
 !l  (O.)  !l  (O.)  l !   _. ヽ / /ヽ ', '、 !〈    警備員!バンバンバンバン
 l !_,.. ---.!.!-- ..,,_ l l   (O.) ヽl∧ヘ ヽ_j  ヽJ ',    バラバラババンバン
_,ニ - , ―  ''ヽ ―-`.,_ ‐- .,    ヽヽJ,. -,.ニニ 、ヽl   ババンババンバンバンバンババンバン
   / , ⌒ ヽ.ヽ    ` ‐ 、`ヽ、 〉v' /´ ,.、 `ヽ ヽ  オヤジが荒れてるババンバン!
_,,.. j /、jー'^、,、', L _      `ヽレ' /' _  i  l   く  オフクロ家出るババンバン!
_,. -‐ii'r'  ,-、 ー,ー-, ..,_`` ‐ .,  !  ! l ',  !  l  ,ヘ ! 明日から本気だ警備員ニート
..ll   llr'  !  ! ー, ll  `! ‐ 、 .>′ ! l  l  !  !  l l l
. !!  ll r' !  l ‐, .ll   ll   ll !    ! l  ! .l l  l / /
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 12:42:09 ID:G2vx/5Lx
GJ、マブラヴの人だったのか。
こんな物騒な世界はいやだー
これを何人も作ってたらさらにいやー
684しんのすけとカムイの作者です:2009/05/07(木) 14:54:21 ID:Pv++GRGV
第4話 後編貼ります。
685しんのすけとカムイ 第4話 後編@:2009/05/07(木) 14:56:15 ID:Pv++GRGV
“カムイ君が幼稚園にくるゾ!”後編

――酢乙女あい――
しんのすけをこよなく愛するふたば幼稚園に通うお嬢様。
可愛く、礼儀正しく、同年代の男の子を虜にしているがお金持ちゆえ、時折人を小馬鹿にしたような言動が目立ち、ネネちゃんとは犬猿の仲である。
いつも黒磯というボディーガードと一緒に行動している――――

「カムイ君、一緒に遊ぼぉ!!」
「ああ!しんのすけ!」
「カムイお兄ちゃんと遊ぶ人、集まれ〜!!」

カムイは子供達から一気に人気になった。元々、異生物同士のハーフということを除けば、常識にある普通の青年である。
しんのすけ達と出会ってから、今までのカムイより心が和らぎ、性格が変わりつつあった。

一方、日陰の草むらであのあいちゃんと黒磯が遊んでいるカムイを見ていた。
「む〜ん…顔にウロコがついてるカムイって男…明らかに怪しいですわ」
「何か病気なのでしょうか?」
「黒磯、あなたはあの男に一体何者か聞いてきてください」
しかし黒磯は困った顔で否定した。
「おっお嬢様!それはちょっと…」
「何故ですか?」
「それは…いきなり前に現れて何者か尋ねるのは失礼にあたります」
するとあいちゃんは立ち上がった。
「もういいですわ!黒磯、私自ら行って聞いてきます!」
ダーッ!
あいちゃんはしんのすけ達の方へ走っていった。
「あっ!お嬢様!!」

一方、しんのすけ達はというと…
「今日のリアルおままごとは…」
ネネちゃんの恐怖のリアルおままごとが始まろうとしていた。
「ええ!?まじで言ってるの?」
ギロっ…
「何か…言った…?」
「いっ…いいえ…」
「「「はぁ……」」」
もうしんのすけ達はネネちゃんのペースにはまってしまった。
「なぁ…しんのすけ、リアルおままごとって何だ…?」
カムイは小さな声でしんのすけに聞いてみた。
「…やってみればわかるよ…」

ネネちゃんは《台本》と書かれた物を取り出した。
「じゃあ…カムイお兄ちゃんは初めてだから、江口洋介風のトレンディー俳優役ね!
あたしはアッキーナ風のグラビア系タレント役で私達は結婚して4年経ってる子供持ちのラブラブ夫婦よ」
「はっ?何だって?」カムイは全く役割が分からなかった。
686しんのすけとカムイ 第4話 後編A:2009/05/07(木) 14:58:47 ID:Pv++GRGV
「で、しんちゃんは二人の間に生まれた、とても可愛い男の子役、
風間君は私と二股かけてるJanne Da Arcのボーカルのyasu似のヴィジュアル系バンドマン役、
マサオ君は私の夫に恋してる一途な一般女性役で、ボーちゃんは…私達に忠実なペット犬でゴールデンレトリバー役ね」
さすがはネネちゃん…。リアルおままごとの考案者だけあって、役割がかなりドロドロしていた。
「「「「「…………」」」」」
男組は一気に黙りこんだ。いや…落ち込んでいた。

「さあ、始めるわよ!内容はいつもはラブラブな夫婦が仕事上、ストレスの関係で両方とも愛人を作り……(以下省略)」
(なっ…なんだこれは…本当に幼稚園児の考えるままごとか…? )
カムイは心の中で唖然としていた。

するとあいちゃんがカムイ達の方へやって来た。
「あっあいちゃん!ど…どうしたの…?」
マサオ君の顔は赤くなっていた。
「ちょっと…あんた、何しにきたのよ!!」
ネネちゃんはあいちゃんを睨みつけた。しかしあいちゃんはビビることなく平静としていた。
「あなたなんかに用はないですわ!」
「何ですって!!?」
2人とも犬猿の仲だけあって、今にも(ネネちゃんが)暴発しそうだ。
687しんのすけとカムイ 第4話 後編B:2009/05/07(木) 15:02:25 ID:Pv++GRGV
「二人ともやめなよ!!見苦しいよ!!」
風間君が2人の仲裁に立つ。が、
「「うるさいわね(ですわ)」」
「う……」
風間は2人の威圧に圧倒され、後ずさる。
「しんのすけ……あの子は一体誰だ…?」
カムイはまたしんのすけに小さい声で聞いてみた。
「あの子は酢乙女あい。お金持ちでオラのことが好きなんだゾ…」
「へぇ…良かったじゃん…
しかししんのすけは嫌な顔をする。
「ちっとも良くないゾ…オラ、あいちゃんは苦手だゾ…しつこいし、子供に興味ないゾ」
「お前…とんだマセガキだな…」
カムイは呆れてものが言えなかった。

するとあいちゃんはカムイの方へ向いた。
「私はカムイという方に用があるのです!」
「お…俺に…?」
カムイは驚いた。二人共、全くの初対面なのに用があることに。

「あなたは一体何者ですこと?顔にウロコがあるので気になってしょうがありません!」
「こっ…これは…」
カムイは黙り込んだ。
「しん様、あなたはこの方を昨日お泊めになったそうですね…」
「う…うん…」
あいちゃんはカムイを睨みつけた。
「あなたは見ず知らずの分際でこの私を差し置いて、私のしん様の家にお泊まりだなんて、勝手もいい所ですわ!」
(この子…何を言ってるんだ…?)
カムイは苦笑う。
「私はあなたを断じて許せません!決闘ですわ!」
あいちゃんの果たし状宣言にカムイは呆れる。
「はあ!?決闘!?」
「黒磯!例の物を!」
すると黒磯は草むらから飛び出してきた。
「いけませんお嬢様!このような所で!!」
「黒磯、私の言うことが聞けないのですか!?」

カムイ達は無言であいちゃん達を見ていた。
「なぁ…なんか変なことになってないか…」
「うん…」
「……変な予感……」

すると汗だくで黒磯は2本のフルーレ(フェンシング用のレイピア)を持ってきた。
あいちゃんはフルーレを持つと、剣先をカムイに向ける。
「私の得意分野であるフェンシングで勝負ですわ!さあ、フルーレを持ちなさい!」
あいちゃんはもう一本のフルーレをカムイの目の前に投げた。
「バカなまねはやめろ!」
カムイは止めようとしたが、あいちゃんはもうその気だった。
「私は生まれた時からフルーレを持っていましたのよ!フェンシング勝負で私に負けたらしん様にはもう関わらないで!」
688しんのすけとカムイ 第4話 後編C:2009/05/07(木) 15:04:34 ID:Pv++GRGV
(生まれた時からって…親はなんで持たしたんだ…?)
そんなやり取りをしている間に先生達と子供達が集まってきた。
「あいちゃん何やっているの!?カムイ君まで!」
よしなが先生はカムイ達を止めようとした。しかしあいちゃんは振りほどいた。
「よしなが先生、心配は無用ですわ!私はこの方に勝たないと気が済みませんわ!」
「何言ってるのよ!!上尾先生、何か言ってやってください!」
「あわわわわ……」
バタっ!(よしなが先生が倒れる音)

上尾先生はすっかり怯えきっていた。
「上尾先生!それでも幼稚園の先生ですか!?」

園長先生やばら組のまつざか先生まで駆けつけてきた。
「こらこら!一体どうしたんですか?」
「何やっているのよ一体!?」

「園長先生、まつざか先生!あいちゃんとカムイお兄ちゃんがフェンシングで決闘するんだって!」
「「なっなんだって(なんですって)!?」」
マサオ君がそう伝えると2人とも唖然とした。
仁侠顔の組長…いや園長先生とキツい性格のまつざか先生にはわけが分からなかった。

「子供が大人相手に決闘するなんていけません!!」
「そうよ!!どうみてもあいちゃんの方が不利よ!!」

園長先生達はあいちゃんを説得するもあいちゃんはもう本気モードに入っていた。
689しんのすけとカムイ 第4話 後編D:2009/05/07(木) 15:06:34 ID:Pv++GRGV
(あの子はもう本気だ…仕方ない…)
スッ…
カムイはフルーレを拾った。
「分かった…君がそこまでゆうなら相手をするよ!」

「「ええっ!!?」」
カムイの答えにみんなは驚いた。
「ダメですよ!大人が子供と決闘なんかしちゃあ!」
よしなが先生はカムイを説得するもカムイは聞き流した。
「もし君が勝ったら俺はこの幼稚園を去って、もうしんのすけとみんなには会わない!しかし俺が勝ったらもう決闘なんかしないでほしい!!」
その発言でみんなは驚愕する。
「よろしいですわ!その条件でいいですのよね?」
カムイはうなづいた。

「あわわわわ……」
上尾先生はパニック状態になりつつあったが…
すぽっ!
しんのすけは上尾先生のメガネを外した。上尾先生の目つきが変わる。
「おいっ!!ウロコ男と金持ち女、決闘頑張れよ!!」
なんとさっきの気弱な上尾先生から急変して、かなり男勝りな性格へと変貌した。
「うあ…上尾先生……」
先生達と子供達は上尾先生を見て、顔が青ざめた。

もう先生達や黒磯でも2人を止められなかった。
カムイ達の周りに風が通り過ぎる。

以上4話終わりです。
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 18:07:49 ID:9YCaTrhX
>>680の続き。投下します。
691涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 18:08:37 ID:9YCaTrhX
 次の日、俺はハヤトの「先に部室へ行っていろ」という言葉に従い、部室へと足を運んだ。
 そろそろ俺の胃にゾーンが開いて諸葛孔明とゆかいな仲間たちが出てきそうなストレスを感じつつ、重い部室のドアを開いた。
 中にはすでにゴウがおり、昨日と同じように読書をしていた。
「……何を読んでいるんだ?」
 沈黙に耐え切れず、俺はそう訊いてみた。長門ゴウは静かに表紙をこちらに向ける。虚無戦記、と書いてある。
「面白い?」
長門ゴウは静かに何の感慨もないかの如く答える。
「ドワオ」
いや、その感想はおかしい。正直読んでない人が聞いたら意味が分からんと思う。
「どういうとこが?」
「全部」
「本、好きなのか?」
「わりと」
「そうか……」
「………」
はい、会話終了。本編以上にヘビーな沈黙だぜ。まさか、次の瞬間ドワオ!ってなったりしないよなこのSS?
 ドワオしとけばとりあえず石川漫画的だとか勘違いしてないだろうな……。
 この数十秒の間に満身創痍となったオレは鞄を机に置き、その辺のパイプ椅子を引き寄せて腰を下ろそうとすると、ドアが蹴り飛ばされて開いた。
「待たせたな。こいつを捕まえるのに手間取ってな」
 みると後ろの手には縄が握られており、その縄の先にはぐるぐる巻きにされた人間らしき物体が存在している。
 どこから突っ込めばいいんだろう。つか、突っ込んだ瞬間に目だ!耳だ!鼻!されないよな?それくらいは仲良くなってるはず、自身ないけど。
 ハヤトはそのままずるずると引きずって部室へ入ってくる。どうやら縄に巻かれてるのはこれまた少女(?)のようだ。しかもすんげー感じの。
「なんなんだ! ここはどこだ! 私に分かるよう説明しろ〜〜!!」
「黙れ」
ハヤトの殺気のこもった声をうけても、その少女は全くひるまなかった。こりゃすげえぜ。
「紹介しよう。朝比奈リョウマちゃんだ」
 それだけ言って、朝比奈リョウマ、とやらの縄を解き始める。もう紹介おわりかよ?
692涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 18:08:58 ID:9YCaTrhX
 縄から解かれた朝比奈リョウマとかいう謎の少女は、今にもハヤトに襲い掛かりそうなピリピリした空気を醸し出す。
 俺は今にも泣きそうな顔でおどおどしてるし、ハヤトはふんぞり返ってるし、ゴウは何一つ反応せず読書を続けてるし…。
 これ、役割が逆だよね?普通、朝比奈さんがビクビクするべきで、朝比奈さんがこんな野獣みたいなのとか無理があるだろ。
 あ、そうか、朝比奈さん役はチェンゲの竜馬ってワケだな。確かにチェンゲで未来に飛んだから未来人かもしれない。うん、無理ありすぎ。
 この殺伐とした空気を和ませるべく、俺は決死の覚悟で口を開いた。
「で、どこからさらってきたんだ?」
 タメ口聞けるなんて、なんて命しらずなんだオレ。
「二年の教室から出てきた瞬間の隙をついて捕まえた。素手で気のたったイヌの首を刎ねた所を見てな。いい人材だと思いつれてきた」
 とりあえず、イヌの首刎ねるってどんだけよ。いや、そんなことより、
「じゃ、上級生?」
「そうだ」
 いや、そうだ、じゃなくて、そういや俺は何を聞けばいいんだろう。犬の首の刎ね方とか?
「ええっと、じゃあ犬を素手で倒せるから連れてきたんだな?」
「それもあるが、よく見てみろ」
 ハヤトは朝比奈リョウマさんに指を突きつけ言い放つ。
「胸がデカイだろう?」
 確かに胸はデカイ。まるでゴム毬だ。
「空手も出来て胸もデカイとくれば組織の一員として不足はない。おまけにリョウマだ。これ以上ない条件だろう?」
 ええと、このハヤトさんは頭が良いんでしょうか?悪いんでしょうか?
「リョウマ、お前他に何かクラブ活動しているか?」
「あん?空手部とサッカー部に……」
「じゃあ、それらをやめろ。我が部の活動の邪魔だから」
 重ーい沈黙が流れる。なんて自分の野望中心な考えなんだ。ほら、リョウマさんを見てみろ。怒りのボルテージMAXといったご様子じゃないか!
「言いたいことはそれだけか……ん?」
 今にもハヤトに飛びかからんとした、リョウマさんだったが、長門ゴウの存在に初めて気づき、目を見開いたかと思うと「そうか。そういうことだったのか」と静かに呟き、
「解った」
 と言った。どうやら血を見ないですんだようだ。つか何が解ったんだろう。
693涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/07(木) 18:09:22 ID:9YCaTrhX
「空手部とサッカー部は辞めてこっちに入らせてもらう……」
 あっれー?さっきとは打って変わってめちゃくちゃ楽しそうな目をしてるんですけどー?
「だけど、文芸部ってのは何をするんだ? 私は体育会系だから……」
「我が部は文芸部ではないぞ?」
 目を丸くしてるリョウマさんに俺が説明する。
「じつはかくかくしかじかでして」
「…へ?」
 状況をのみ込めていないのか、かなり困惑してる。正直、俺も困惑してんだから当然だよな。
「フ、心配するな。名前ならすでに考えてある」
「えっと、とりあえず聞かせてもらおうか?」
 出来れば聞きたくない、というか今すぐ脱退したい俺だが、とりあえず名称くらいは聞いてみたい気がする。
 そして涼宮ハヤトは高らかに宣言するのだった。

 お知らせしよう。おそらくは何かしらの命名の理由があろう我が部の名は今ココに決定した。
NIhonwoSuzumiyhayatogAtenisuRutameno団。
略してNISAR。そこ笑っていいぞ。流石にむりやりすぎるよなコレ。
こんな名前を考えちゃうハヤトはおそらくゲッター線でおかしくなってるんだろう。
反対すべきなんだろうが、反対して命名センスを疑うと言えばその瞬間、俺の首は体とサヨウナラせねばならんだろう。
 こうしてNISARはめでたく発足したのでした。
もうそろそろ俺を解放してくれないかなあ(泣) つづく
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 18:10:20 ID:9YCaTrhX
投下終了です。なんだかオラ、楽しくなってきたぞ。
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 18:59:57 ID:C6oiZ0GO
石川絵を想像しないように努力したが…駄目だw
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 20:33:44 ID:OmQQbOfZ
石川絵のハルヒか……
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 20:48:02 ID:5G+uYb2b
>>石川絵のハルヒ
これですな
ttp://asame7.web.infoseek.co.jp/harustf7.html
698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 22:04:42 ID:/ZggAMIS
ハヤトの憂鬱面白い
感心する
ギャグものはネタを詰め込んだ割りにあんまり突っ込みいれてもらえないのが常なんで
ちょっとコメントすると
ゴウの時点ですでにアレだったが、
「なんなんだ! ここはどこだ! 私に分かるよう説明しろ〜〜!!」
の破壊力がおかしい。
ぜひ見習いたい。そのほかにも
NISARとか空手部とサッカー部とかゾーンとかちょっと盛りだくさん過ぎて
もうどこから突っ込めばいいのか
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 22:24:36 ID:KgtDOjEV
穴があったら突っ込めと竜馬さんも言っていた
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 14:54:24 ID:/w/9+P/e
逆にミチルさんやゴールド・ランをのいぢ絵に
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 18:54:14 ID:E3OjUmn5
>>700
http://imepita.jp/20090508/677810
ハヤトなんだかハルヒなんだかよくわかんないポンチ絵。絵心ないって大変だね。
つかこんな落書き書くんならゲッターオルタネイティブかハヤトの憂鬱の続き書いた方がいいですよね・・・
>>698
突っ込んでもらえてうれしい。すごくうれしい。NISARは隼人が組織作るなら名前はこれしかないって思ったけど、
ちょっと無茶だったかもですw
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 23:26:21 ID:ZW/6/vjT
この子が失禁したりゲロ吐くのか
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 01:47:11 ID:q6Aarf7B
主に髪型的な部分が隼人成分

>>701
俺もギャグ書くから気持ちはわかるよー
さりげなく入れた小ネタに突っ込みがあるとうれしいよね
NISARは…あのぐらい無茶なほうがシュール面白い
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 10:30:35 ID:pGBps6ye
自分もへたなりに涼宮ハヤト書いたらやばいのができてしまった。
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 10:43:34 ID:/HBjdDMp
逆に考えるんだ。やばくない涼宮ハヤトなんて涼宮ハヤトじゃないと考えるんだ。
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 11:10:03 ID:FYmaR8Dw
萌えもあったもんじゃねえな
707しんのすけとカムイの作者です:2009/05/10(日) 09:32:15 ID:13dpznH5
第5話貼ります
708しんのすけとカムイ 第5話@:2009/05/10(日) 09:33:46 ID:13dpznH5
“カムイ君とあいちゃんだゾ!”

「………」
「………」
これよりあいちゃん対カムイのフェンシング対決が始まろうとしていた。
「黒磯、あなたが審判になって」
「お嬢様…」

みんなは2人の無事を祈っていた…1人以外は…
「おいウロコ男、金持ち女!!どっちも負けたら承知しねえぞ!!」
上尾先生だけはやけにハイテンションだった。
スっ…
しんのすけが上尾先生のメガネを付けなおした。
「おろろろろ……一体今まで何があったのでしょう……?」
メガネを付けた上尾先生はまた気弱な性格に戻ってしまった。

そして、黒磯が不安になりながらも審判の位置に立つ。
「プレ!(準備はいいか?)」

2人の集中力はもう勝負のことに集中していた。どっちも負けられない…そんな思いが2人の頭の中にぐるりと回っていた。

「アレ!(始め!)」
黒磯が試合の合図を叫ぶと2人の威圧感がいっそうに強くなった。

カムイは構えた少したりとも動こうとしない。
まるでスキを探しているのか、はたまたとりあえず守りに徹しているのか。
しかし、カムイの目から、確実に相手を仕留める狩猟者(ハンター)の威圧感がじわじわと伝わってくる。
元々ハチュウ人類とのハーフであるカムイの目はとても人間と比べてハチュウ類に近い瞳をもっていた。

それに対してあいちゃんはカムイと違い、少しずつカムイに近づいていく。
お金持ちのあいちゃんは多種多様のお稽古に通っているため、五歳児の女の子にしては並外れた運動神経やスキル、思考能力をもっていた。
その中でも赤ん坊の時からフルーレを持っていた(あいちゃん談)こともあり、フェンシングは得意中の得意で、同時で誇りでもあった。

しかし、ハチュウ人類のハーフの青年と能力が高いが普通の人間である五歳児の女の子では圧倒的に差があり、あいちゃんはかなり不利な状況だった。
それでも、あいちゃんからは大好きなしんのすけのためにも、負けられない思いがじわじわと伝わってくる。

全く動かないカムイとじわじわと近づいてくるあいちゃん。その異様な雰囲気に見ている先生やみんなは息を呑んで見守っている。

突然
「キャアアアア!!」
幼稚園の表門から女の子の叫び声が聞こえた。
「なっ……なに…?」
709しんのすけとカムイ 第5話A:2009/05/10(日) 09:37:43 ID:13dpznH5
みんなは振り返った。すると、女の子がナイフを持った男に捕まっていた。
「おい!この子を殺して欲しくなかったら金を渡せ!」
男はナイフを女の子にちらつかせた。女の子も恐怖で全身震えていた。

「あっ!なんてことを!!」
「バカな事をやめてその子を離しなさい!」」
よしなが先生達はそう言うも男はナイフを女の子の喉に当てる。
「動くなよ…動くとこのガキの喉からプシャー!だ!」
「ひぃぃ〜」
男は興奮し、少しでも刺激すると女の子の喉を切り裂きそうな状態だった。

カムイ達もそれに気づき、男の方を見た。
「何だと!?」
「まずいですわ…あのままじゃ…」

しかししんのすけは何故か興奮していた。
「おお!お祭りですなぁ〜オラにも混ぜて!」
しんのすけは男の方に近いていった。男もしんのすけに気づく。
「ん?何だお前は?」
男はドスの効いた声でしんのすけを脅した。
「おじさん……その子が好きなの?」
ガクッ(肩が崩れる音)
「違うわ!オレはこのガキを人質に!」
「いやあ〜おじさんもロリコンだなぁ〜」
「ぐぅぅぅ!」
男はしんのすけの発言に少しづつ怒りを覚えた。

「しんちゃん!刺激しちゃダメよ!!」
「しんのすけ君、戻ってきなさい!!」
園長先生達がそう言うとしんのすけは渋々戻ってきた。

「早く金を持って来い!ガキを血祭りにされたいか!?」
状況が悪化するばかりで、一刻の時も許されない状況だった。
すると
「やめろ!!」
カムイが決闘をやめて、男に近づいてきた。
「誰だオメェは?近づいくとこのガキは死ぬぞ!!」
しかしカムイは男の脅しに臆することなく少しずつ近づいてくる。
「殺るなら今すぐ殺れ!」
《!!?》

カムイの言葉にみんなは全員凍りついた。
「アナタなに言ってるの!?」
「何、あの男を刺激すること言ってるのよ!!!」
よしなが先生達はカムイの発言に納得がいかなかった。

しかしカムイはそんなことをお構いなしにさらに言っていく。
「殺すか殺さないかハッキリしろ!まあ殺した時のお前に待っているのは「死」だけどな」
「なっ……」
男は焦りながら後ずさっていく。
「お…お前は一体何者だ!?」
「お前にそれを知る権利はない…何故ならお前の行動次第でお前は死ぬからだ!」
「なっ何ぃ!?」
男はカムイの言っている意味が分からなかった。男の興奮はピークに達した。
710しんのすけとカムイ 第5話B:2009/05/10(日) 09:42:56 ID:13dpznH5
「くっそう!!そんなに殺してほしかったら殺してやらぁ!!」
男はナイフを上に上げた。
「ひい!」
みんなは目をつぶって覚悟を決めた。

シュ…
突然カムイは消えた。
「ん?」
するて男の目の前にカムイの顔があった。
「何ぃ!?」
カムイは女の子を奪い返した。
「もう安心だ。大丈夫か?」
「うっ…うん…」
女の子は何があったのかわからず、きょとんとしていた。
しかし納得いかないのは男の方だった。「この野郎!!こうなったらあのガキから殺してやる!」
男はナイフを振り回しながら近くにあいちゃんの方に向かってきた。
「なっ……」
「お嬢様ぁ!!」
あいちゃんは目をつぶった。
ドスっ…
鈍い音があいちゃんの方から聞こえる。
「まっまさか…あいちゃん!!?」
みんなはまさかと思い、あいちゃんの方へ向いた。
「大丈夫か…」
「えっ?」
目を開けるとなんとカムイが自分を包んでいた。
「あっ…あなた…は」
後ろでは、男はカムイの背中にナイフを奥深く突き刺していた。
「あなた!大丈夫ですの!!?」
「ああ…」
みんなもカムイが刺された事に気づいた。
「カムイ君!大丈夫!!?」
「あわわわわわ……」
カムイは立ち上がると物凄い目つきで男を睨みつけた。今にも自分を殺しそうな瞳をしていた。
「ひっ…ひいいい!!」
男は恐怖を感じ、逃げ出した。しかしカムイは逃がすハズがなかった。
シュ…
カムイは男の目の前に現れた同時に、態勢を低くした。
「うあああ!!」
バキィィィ!!
カムイは男の顎目掛けてアッパーを繰り出した。
男はまるで野球ボールをバットで打ち上げたかのように上空に上がっていく。
ドサッ!
男は10メートル先の地面に叩き落ちた。男は鼻血と口から泡を吹いて気絶していた。
「ふん…」
カムイは背中に刺さったナイフを抜き、地面に落とした…………

あの一見からカムイは幼稚園の人気者になった。特に…
「カムイ様ぁ〜!!私とデートしましょう!」
「やばい!あいちゃんだ!」
あの一見以来あいちゃんはカムイに心を奪われてしまい、執拗にカムイを追いかけるハメになった。
「しんのすけ!助けてくれ!!」
「もう、カムイ君も罪深い男だなぁ〜!」
「ふん…男ってみんなそう…」
「いいなぁ…あいちゃんに追いかけられて…」
「ボー…」
5人ともカムイを見て笑っていた。
711しんのすけとカムイ 第5話C:2009/05/10(日) 09:47:25 ID:13dpznH5
「ちきしょう…誰か変わってくれ…」
カムイは必死であいちゃんから逃げまくる。
「黒磯!カムイ様を追いますわ!ああ…しん様とカムイ様を両方お好きになるなんて…私はなんて罪深き女なんでしょう…」
あいちゃんからは物凄いカムイLOVEパワーが伝わってくる。
「これにて一件落着!!」



………その頃、この世界での浅間山山麓では…
「素晴らしい…こんなエネルギーが見たことがない…」
一人の科学者がある新エネルギーの発見により、発狂していた。
「ふははは…宇宙から無限に降り注ぎ、さらに微量で膨大なかエネルギーになる魔法のようなの光体…
こいつは使える…こいつは使えるぞぉ!!わはははは!」
科学者は新エネルギーを流している真空管を見て、高笑いしていた…

以上第5話投下終わりです。
いやあ…話の展開作るのは難しいです。
マブラヴさんとかガイヤーさんの文章力には自分も見習いたいものです。
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 09:56:48 ID:A4jojDx9
>>711
朝早くから、乙。マブラヴさんか…。悪い気はしないんだぜ
まあ、なんだ、ガンガレ。超ガンガレ。楽しんでるから。
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 10:39:03 ID:lxEUvF/G
>>711
そんなに気にするな
そもそも、書いてくれるだけ相当ありがたいんだから
それに、その向上心があるんだからそれだけで十分
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 16:54:30 ID:Vp7pibCs
自分もお話が作れたから投下して良いですか?あんまり面白くないかも知れませんが。
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 17:02:27 ID:gLKDiEPa
来やがれ!
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 17:13:23 ID:Vp7pibCs
日本ドワオ話 題名「ゲッターロボ」

昔々、浅間山に早乙女という老人が居りました。
ある日、早乙女は麓の川に散歩に出かけました。
すると川の上流から ドワオ ドワオ と炉心が流れてきました。
早乙女博士は嬉々としてそれを炉心を家に持ち帰りました。

家に着いた早乙女は早速、炉心の解体を開始しました。
すると炉心の中から、鮮血の如き真っ赤な悪魔のようなロボットが出てきた
ではありませんか。
早乙女はこのロボットに、ゲッターロボという名前をつけてたいそう改造していきました。

月日は流れ、ゲッターロボは早乙女による改造も相俟って驚異的に進化していきました。
そんなある日、鬼ヶ島の鬼が悪さをして人々を苦しめていることを知った早乙女は、
三人の男たちを集めました。
一人目は 狂犬 流竜馬
二人目は キジ害 神隼人
三人目は 猿並みの頭 巴武蔵
の三人である。



717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 17:15:29 ID:Vp7pibCs
三人はゲッターエンペラーに乗り込み鬼ヶ島に出撃しました。
そして三人の視界に鬼ヶ島が入った瞬間、エンペラーはゲッタービームを放ち
鬼ヶ島を粉微塵に吹き飛ばしました。

エンペラーはその後、隼人を地上において宇宙に旅立っていきました。

めでたし めでたし



718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 17:48:32 ID:NEJfSRKg
これはひどいwww
GJ!
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 21:00:09 ID:lxEUvF/G
つっこみきれない作品だなwwwwwwww
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 21:21:58 ID:gLKDiEPa
どちらかと言うとゲッターが鬼

あれ?新ゲッター?
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 21:43:41 ID:PBHlWFPJ
やべえ糞ワラタwwwwwwwwwwww
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 21:59:19 ID:C4LtBKby
>>エンペラーはゲッタービームを放ち鬼ヶ島を粉微塵に吹き飛ばしました。
地球も吹き飛ぶだろwww
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 22:49:23 ID:RlG4oaTD
作者の脳がキジ害wwwwwwww

保管しといた
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 23:22:07 ID:+ovXUxfe
見える!見えるぞ!  オープニングで馬頭竜に跨がり、御神器を持った弥勒の絵が!!
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 23:53:32 ID:APJ+eghq
暗黒神話とのクロスで、馬頭竜=馬頭観音=馬頭星雲なんてどうだろうか。
56億7千万年後の地球で弥勒になった武と弥勒王を絡めるとか
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 00:01:25 ID:+ovXUxfe
>>725
稗田教授が土暗古墳を探索するんですね、わかります。

古墳で思い付いたがスプリガンとのクロスはどうじゃろ。
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 00:25:27 ID:Ztlu8D6L
稗田=隼人
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 01:38:24 ID:CjjKkHos
ゲッターオルタネイティブの続き投下させて貰います。
決戦も近し、かな?
729涼宮ハヤトの憂鬱:2009/05/11(月) 01:38:49 ID:CjjKkHos
「これから、オリジナルハイヴ攻略作戦『桜花作戦』について説明を行うわ」
横浜基地、ブリーフィングルーム。現在、ここで夕呼から武たちへの作戦の連絡が行われている。
先の戦闘により、横浜基地は壊滅的な打撃を被った。
基地内の戦術機はそのほとんどは消耗しきり、動ける戦術機はごくわずかである。
中でも、ゲッターロボとそのパイロットの損失はかなりの痛手となった。
A−01部隊の損耗も激しく、幸い戦死者は出なかったものの、武、純夏、冥夜、千鶴、慧、壬姫、美琴、以上の7名以外は次の桜花作戦に参加できない状況である。
純夏は参加できるものの、今行われているブリーフィングには来ていない。
ODL劣化をこれ以上防ぐため、彼女は作戦開始ギリギリまで安静にしているからである。
「――というわけで、ウチの基地から桜花作戦に参加できるのはあんた達A−01部隊のみよ。何か質問は?」
千鶴が手をスッとあげる。
「桜花作戦に私たちだけが参加するのは分かりましたが、肝心の戦力はどうなるんですか?
使える戦術機はもう残ってないと思うんですが……」
「いい質問ね。それについては今から説明するわ。
榊の言う通り、現在横浜基地にろくな戦術機はないわ。あっても旧式の激震程度。
とてもじゃないけど、凄乃皇のハイヴ侵攻の護衛には力不足ね。
でも、最後の隠し玉が残されていたの。彼らが……、ゲッターチームが命をかけて守り抜いてくれた遺産がね……」
「……副司令、その遺産とは何なのでしょうか。私たちにはまだその存在は知らされていないのですが?」
冥夜が未だ説明されぬ『遺産』の正体を尋ねる。
ここにいるA−01の全員がまだ知らされていない事実。
竜馬たちがその命に代えても遺してくれたものを。
「実はまだこれは秘匿される予定だったのよ。少なくとも今の段階で使用するつもりはなかった。
なんせまだシュミレーションだけでテストもろくに済ませてないんだもの。
でも、これを今回使わないと、私たち人類に未来(あす)はない……」
「そ、そんなにすごいものなんですか?」
「ええ。素晴らしいものよ、珠瀬。なにしろ、人類初の量産型ゲッターロボですもの」
「「「「「「えええーーー!?」」」」」」
あまりの驚愕の事実に全員が驚きの声をあげる。
「驚くのは無理ないわね。だって極秘事項だったんだもの」
そんな中夕呼はケロリとした表情で続きえを話しだす。
730ゲッターオルタネイティブ:2009/05/11(月) 01:39:22 ID:CjjKkHos
「開発は、そうねぇ、神のゲッター線の戦術機への利用あたりくらいから始まったのかしら。
機体設計は神がものすごく早く仕上げてくれてね。そのついでに戦術機へのゲッター線加工も行われたの。
で、設計図は出来てシュミレーションも早い段階で終わったんだけど、肝心のゲッター炉心の量産が遅れてね。
一体はゲッター炉心を使わないタイプとして造ってたんだけど、もう一体に手間取ってね。
最近やっとゲッター炉心の量産に成功、ついでに凄乃皇にも流用して戦力アップ。
あとは組み立てるだけ、って所までこぎつけてたの。だからあとはゆっくり時間をかけて完璧に仕上げようと思ってたのよ。
でも今回の戦闘で戦術機はほとんどパア。桜花作戦の戦力として組み立てが急ピッチで行っているの。
でも完成させるためにパーツが少し足らなくてね。基地内の全ての物資をつぎ込むハメになってもまだたらなくて。
でも近衛衛士隊の月詠中尉の計らいでね、彼女たちの部隊の武御雷と、倉庫にあった武御雷から部品を提供してもらったの」
「月詠たちが……なんと」
意外な人物たちの名と、その行いを聞き、冥夜は思わず涙ぐむ。
「……それで、やっと完成したわ。人類の希望。彼らの残したおおいなる遺産。
ゲッターロボG、そしてネオゲッターロボが」
「…ゲッターロボG。ネオゲッターロボ……」
武が思わずつぶやく。
自分たちの新たなる力。そして人類の希望。
この2機のゲッターと凄乃皇でオリジナルハイヴを攻略する。
流石に不可能かと思ったが、もしかしたら、出来るかもしれない。
そんな期待に胸が膨らむのを確かに感じていた。
「この2体のゲッターの説明を簡単にするわ。
ゲッターGは量産も視野に入れたゲッター炉心式のその名の通り立派なゲッターロボよ。
彼らの使用していたゲッターロボと同程度か少し劣る程度と思ってちょうだい。
本当はゲッターを超えるつもりだったんだけど、時間がなくてね……。
次にネオゲッター。こっちはゲッター炉心を使わないタイプのゲッターロボよ。
プラズマ駆動にすることで新たな可能性を見出そうとした機体よ。
まあ詳しい話は格納庫で直接メカニックから聞いてちょうだい。
で、なんであなた達がこのゲッターのパイロットとして選ばれたかというと、答えは簡単。
この基地でゲッターと作戦行動を共にしたり、シュミレーターや同乗の経験があるのがあなたたちだけだからよ」
731ゲッターオルタネイティブ:2009/05/11(月) 01:39:53 ID:CjjKkHos
夕呼の説明に全員が納得する。なるほど、確かにゲッターに乗ったことがある人間はゲッターチームの3人を除けば自分たちしか居ない。
そして凄乃皇の護衛という任務にもA−01部隊は適応している。
これ以上の人選はありえない、と思える内容だったからだ。
「で、最後に各ゲットマシンのパイロットを任命するわ。言っとくけど、これはあなたたちのこれまでの戦績とシュミレーションのデータで決めたから。
異論は認められないわ。いいわね?」
全員が静かにうなづくのを見てから、さらに続ける。
「まず、ドラゴン号には白銀武、ライガー号には珠瀬壬姫、ポセイドン号には鎧衣美琴よ」
「「「了解!」」」
「よろしい。次に、ネオイーグルには榊千鶴、ネオジャガーには御剣冥夜、ネオベアーには彩峰慧」
「「「了解!」」」
「いい?桜花作戦の成否に人類の命運がかかってるわ。くれぐれもこのことを肝に銘じておきなさい。あと、白銀には凄乃皇の操縦サポートも行ってもらうから。
あとは格納庫で実機で確認してちょうだい。以上、解散!」
解散の声のあと、敬礼をし、格納庫へと向かうべく、武たちはブリーフィングルームをあとにしようとした。
そこを武だけ、夕呼が呼びとめる。
「なんですか? 先生」
「白銀、わかっていると思うけど、凄乃皇には鑑が乗っているわ。しかも今回は彼女とあなたを繋ぐために、社も同乗する。
守りながら攻める、辛い戦いになると思うけど、それでも覚悟は出来てるわね?」
「今更なにを言ってんですか先生。オレはこの世界に戻ってきた時に決めたんです。もう逃げないって。
それに、今までなんの関係もないのにオレに協力してくれた竜馬さんや隼人さん、弁慶さんに顔向けできるようにも、必ずこの作戦、成功させますよ!」
武の言葉に、夕呼は表情を和らげる。
「聞くまでもなかった、ってトコかしらね? じゃあ行きなさい。ただでさえ、あんたは他の連中より大変なんだから!」
「了解!」
ビシッと敬礼を決めると、足早に格納庫の方へと走り去る。そんな武の背中を夕呼は頼もしく感じた。
「ふふ。あいつらのおかげかしらね。あんなにたくましくなっちゃって」
そう一人呟くと、彼女は今、彼女がやるべきことを成すため、研究室へと向かう。
はたして、人類に未来(あす)はあるか?その答えを知る者はまだいない。
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 01:41:13 ID:CjjKkHos
>>729
おおっと、>>729のタイトルミスったぜ。こりゃ大失態。
正しくはゲッターオルタネイティブです。
と、いうことでとりあえず今回は投下終了です。
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 07:25:33 ID:d8+HNyjl
涼宮ハヤトとSOS団がなんでハイブを攻略してるのかと思っちまったぜ
734名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 09:11:35 ID:HtOIeTia
ちょっと待て、ガオガイガーが混ざらなかったか?
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 12:16:41 ID:wHpLjLED
>>722
合体後なら下手すりゃ太陽系が丸ごと吹き飛ぶ気がする。
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 18:23:57 ID:/70lWGHO
エンペラーが全力戦闘したらそれはそれは凄い事になるんだろうなぁ
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 23:08:23 ID:ljA45xoL
天の川銀河はきっと無事だろ
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 23:14:54 ID:CjjKkHos
>>737
進化のために取り込まれてるかもしれん。
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 12:26:36 ID:L6NtHp/Z
大決戦2出ないかなぁ……
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 18:44:19 ID:MHy5zjrW
サーガのアニメ化は?今の技術なら號のラストだって再現できるだろ
741名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 20:27:28 ID:NW8cnY5n
白黒で宇宙怪獣軍団を描き切ったガイナなら……と思ってるんだが
天元突破グレンラガンってあんまり巨大感を感じなかったんだよなあ
最終話見たあと、ネットで「銀河を凌駕する大きさ」って聞いてやっと気づいた

エンペラーは今読み返してみても大きさの説得力がすごい
742名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 20:31:37 ID:a9vyt5nW
最近だと真マジンガーが見ていてデカイ!って感じがする
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 21:19:44 ID:YbIBIb0F
>>741
ゆっくり動いた方が巨大感が出るからじゃない?
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 22:12:20 ID:MHy5zjrW
石川作品ってデカい=強いを地でいってるよね
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 22:19:23 ID:o0y1X+7x
>>744
石川作品はそれ見た瞬間に「コイツつええ!」って思える。
画に力がこもってるというかなんというか。
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 22:30:31 ID:9uliYg54
>>745
外人人気どうなんだろう
マッチョであれば満足な向こうさんには石川漫画は受けそうだが
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 22:46:48 ID:yAUhHzbk
マーベル版のトランスフォーマーは
終盤で豪ちゃんのライガーみたいな話になるからな。
賢ちゃんの漫画はなんでもおkだと思う。


ところでここでは虚無戦記の原典たる
石川版タロウはノータッチ?
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 00:37:42 ID:sHDdyyB6
ゲッターオルタネイティブの続きです。
なんかすごい長くなりそうだなあ。桜花作戦。
でも終わりまでもう少し!
749ゲッターオルタネイティブ:2009/05/13(水) 00:38:50 ID:sHDdyyB6
横浜基地ではゲッターGとネオゲッター、そして凄乃皇の打ち上げ準備が進められていた。
大気圏外からオリジナルハイヴへ接近するためだ。
ゲッターはなんとか完成し、今はゲットマシンの状態で三段式の発射台に載せられている。
「いよいよだな……」
すでにドラゴン号に搭乗している武が、感慨深そうに言った。
「そうね。この作戦が成功すれば、BETAと人類の戦いはひとつの区切りとなるでしょうね。
だからこそ、私たちはこの戦い、負けることは許されないわ」
「おいおい、委員長。重要な作戦なのは分かってるけど、そんなに気負うなよ。
あんまり緊張しすぎても、ダメだろう?」
「ふふ、そなたの言うとおりだなタケル。榊、少し肩の力を抜いてもいいのではないか?」
「分かってるわ、そんなこと。でも、どうしても緊張しちゃうのよ。自分でも分かってるんだけどね」
千鶴が告げるとそれに対して慧が言う。
「……隊長だからって気負いすぎ。大丈夫、私たちならきっと成功する」
「あら、彩峰、あなたから気遣われるなんて珍しいこともあるのね。でも大丈夫よ、そんなこと分かり切ったことだもの」
「……分かってるならいい」
「へへ、きっと慧さんも緊張してんだよ。僕だって緊張してるんだもん」
傍目にはまったくリラックスしてます、と言った様子で美琴が言う。
「そうですよ。壬姫も緊張しっぱなしです」
「はは、そうだよな。緊張するよな。かく言うオレもガッチガチに緊張してんだけどな!」
武の一言にみんなが「なんだぁ」「やっぱり」などと言い、笑う。
みな、この一戦がどれほど重要かは理解している。だからこそ、冗談を飛ばしたり、雑談することによってその緊張をほぐそうとしているのだ。
「白銀さん、凄乃皇の準備も出来ました。純夏さんもいつでも行けるって言ってます」
「分かった霞。委員長、いや隊長どの、部隊全員、用意できました!」
「もう、白銀ったら。まあいいわ。こちらA-01、準備完了しました。いつでも行けます」
武から連絡を受け、千鶴は管制に報告する。
その報告をうけ、発進カタパルトの角度も大きくなっていき、発進カウントダウンが始まる。
「――5、4、3、2、1……よし! ゲッターロボ、発進!!」
「「「「「「発進!!!」」」」」」
カウントがゼロになった瞬間、全機が一斉に飛び立つ。
それを基地にいるすべての者が見送り、そして彼らの帰還を信じ、空の彼方へと消えてゆく姿をみつめつづけたのだった。

750ゲッターオルタネイティブ:2009/05/13(水) 00:39:32 ID:sHDdyyB6
大気圏外。今、ゲッターと凄乃皇たちは他の打ち上げられた部隊と合流し、オリジナルハイヴへと向かっていた。
「――となるから、戦況からしたハイヴへの侵入口はここになるから、各自確認を怠らないで。
それと、この作戦は凄乃皇の防衛が最優先事項になっているから、それを忘れないこと。
残念だけど、私たちのゲッターにはオリジナルハイヴのコアを破壊できるほどの高火力兵器は搭載されてないわ。
現状、オリジナルハイヴのコアを破壊できるのは凄乃皇のゲッター荷電粒子砲のみよ。
でもこれは、今の不安定な凄乃皇のML機関の都合で1発ないし2発のみしか撃てない。
発射の最終判断は白銀に任されてるけど、何にせよ凄乃皇への過剰な負担は与えられない。
だからこそ私たちがゲッターで守り抜くの。凄乃皇が人類最後の希望だということ、肝に銘じておいてね。
以上が、作戦前の最終ブリーフィングよ。いいわね?」
「「「了解」」」
千鶴によるブリーフィングも終了し、大気圏への再突入のタイミングも迫っていた。
そして再突入の時が来た。
武たちだけでなく、各国から集合した部隊もともに再突入を開始し、段々とオリジナルハイヴに近づいていた。
が、その時地平の彼方より無数の光が飛んできた。
光線級の攻撃である。
「なんてことだ! 奴らこんなとこまで攻撃を!」
「おちつけタケル! そんなことより、このままでは我らは全滅ぞ! 何か手はないのか!?」
武が愚痴るが、冥夜がそれをいさめ、事態の解決法を考えていた。
すでにいくつかの部隊がレーザーにより迎撃されかけている。
「仕方ないわ! みんな少し無茶だけど、大気圏を突入しながら合体よ!
凄乃皇の防衛は他の部隊が身を持って防いでくれるらしいから、私たちは合体して地上の光線級撃破をする!
フォーメーションはゲッターライガー、並びネオゲッター2!」
「「「「りょ、了解!」」」
千鶴の一声のあと、ゲットマシン各機が最大加速に移る。
超高速で、大気圏を突入しつつ、レーザーを回避しながらの合体と、非常に無茶ではあったが彼らはそれを躊躇うことなく実行へ移したのだった。
幾筋のも光を避けつつ、大気との摩擦により、ゲットマシンは赤くなる。
そのままスピードは落とさずにそれぞれが直列に並ぶ。
751ゲッターオルタネイティブ:2009/05/13(水) 00:40:13 ID:sHDdyyB6
そしてライガーに乗る壬姫、ネオジャガーに乗る冥夜が右手のレバーを押しながら叫ぶ!
「チェーンジ! ゲッターーーァア、ライガーーーっ!!」
「チェンジ、ゲッター―ットゥーー!!」
そのかけ声のあと、各機がドッキングする!
あっという間に変形をしたかと思うと、先ほどよりもさらに高速で地上へと降り立っていく。
後続の部隊からみれば、それは一瞬にして姿を消したかのごときものだった。
2機のゲッターが見えなくなり、しばらくすると、光線級の攻撃が徐々に止んでいく。
こうして残った部隊は、無事に地上へとおりることが出来たのだった。
それを見ていた霞も驚きを隠せない。
「すごい。あれが白銀さんの、ゲッターロボの力。純夏さん、私たちもしかしたら出来るかも知れません」

地上に、オリジナルハイヴへと凄乃皇が降り立つころにはライガーとネオゲッター2は侵入路の確保を済ませていた。
どうやら待たせたようだ、と霞は思った。
「よし、それじゃあハイヴ内部への侵攻を開始するわ。いい? 凄乃皇の防衛は最優先よ。これがやられたら私たちに打つ手はないんだから」
「わかってるよ委員長。じゃ、行くとしようぜ!」
「よし、じゃあ全機、突入!」
千鶴が命令を発するとゲッター2機が先に、凄乃皇がそのあとにつづく形で横抗に侵入する。
案の定ハイヴ内部には無数のBETA、インベーダーが、その行く手を阻んでいた。
「わわ、タケルさん! すごい数です!」
「大丈夫だ、たま! ここはオレに任せろドラゴンで近接戦闘だ!」
「分かりました! オープーーン、ゲット!!」
「チェンジ! ゲッターードラゴン!」
ライガーが分離し、ドラゴンへと再合体を果たす。
「冥夜! ドラゴンとネオゲッター2で凄乃皇のために道を切り拓くぞ! ダブルゥ、トマホークッ!」
「うむ、我らならそれも可能ぞ! プラズマソード!」
ダブルトマホークをゲッタードラゴンが、プラズマソードをネオゲッター2がその手に構え、敵の群れへと突っ込んでゆく。
空戦タイプの2機だからこその3次元的な機動で、次々と敵を斬り倒してゆく。
「よし、このまま一気に、ってどわっ!」
一瞬動きを止めた武のドラゴンに突撃級と融合した巨大インベーダーがぶつかる。
752ゲッターオルタネイティブ:2009/05/13(水) 00:40:54 ID:sHDdyyB6
「タケル! む!?」
それを見て、冥夜も隙をさらしてしまう。それを敵も見のがさず、突撃を仕掛けてくる。
「油断したぜ。どうやら今度は突撃級の攻撃みたいだな…」
吹き飛ばされた両機はいったん凄乃皇の近くまで撤退する。どうやら、奥から大量の突撃級が迫ってきているらしい。
「タケル! ここは僕に任せて! ああいうパワータイプ相手なら僕の出番だよ!」
「よし、わかった美琴。とりあえず任せるぞ!」
「……御剣、こっちもネオゲッター3で対抗しよう」
「うむ、その方が賢明だろうな。では彩峰、そなたの腕前とくと見せてもらおう」
「「オープンゲーット!!」」
「チェンジ、ゲッターポセイドン!」「ネオゲッタースリー!」
また、ゲッターがそのフォルムを大きくかえる。
ゲッターポセイドン、ネオゲッター3。両者とも水中戦を想定された機体だが、そのパワーは3形態の中で一番強い。
よって、この場合のような突撃級とのぶつかり合いではうってつけと言っていい形体であった。
そして2機はキャタピラモードで敵と真正面からぶつかってゆく。
先ほどはゲッタードラゴン、ネオゲッター2をふき飛ばした突撃級だったが、今度は逆にどんどん突き飛ばされていた。
その様子はまさに、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、といったものだった。
「慧さん! ちまちま相手してたら間に合わない! 一気にやっちゃおう!」
「……賛成。このままじゃラチがあかない」
再びゲッターが敵から距離をとる。
だが、今度はゲッターチェンジではないようだ。
「行くよ慧さん!」
「……いつでも!」
するとポセイドンの胸部装甲が上に跳ね上がり、中にあるタービンが回転を始める。
ネオゲッター3も同様だ。
「いけ! ゲッターサイクロン!」「ゲッタートルネード!」
二つの竜巻がゲッターから巻き起こる!その竜巻は1つになり、さらに巨大な渦となる。
閉鎖空間であるハイヴ内でこれを避けることは到底かなわない。なぜなら、渦は通路全体を覆い尽くすほど巨大だからだ!
通路にいたすべてのBETAが巻き上げられ、渦の中心へと集められていく。
「ストロングミサイル!」「プラズマブレイク!」
そしてその中心にストロングミサイルとプラズマブレイクが撃ち込まれる。
巨大な爆発が起き、そこにいたBETAたちのほとんどが爆散する。
753ゲッターオルタネイティブ:2009/05/13(水) 00:41:34 ID:sHDdyyB6
「どうどう? タケル! すごいでしょ?」
「ああ、やるなあ美琴。それに彩峰も」
「……どうも」
「じゃ、この調子で先へ進むわよ。でもその前にネオゲッターは凄乃皇から補給を受けましょう。
大気圏突入から、さっきの先頭で大分エネルギーを使ったわ」
千鶴が全体に命令を出し、その通りにA−01は動いていく。
まだまだハイヴ攻略の序盤ではあるが、全員、ゲッターの力がどれほどのものか実感し、この先の激戦も、これならいけると確かに感じた。

こうして、A−01部隊は順調に攻略してゆき、あ号目標、オリジナルハイヴの反応炉まであとわずかまで近づいていた。
「霞、純夏の調子はどうだ?」
武は、ここまで順調ではあったが、何度か被弾している凄乃皇の負担がどれほど純夏にかかっているか気になり、凄乃皇のサブコントロールをしている霞に通信を送った。
「はい、純夏さんは大丈夫だ、って言ってます。シュミレーションの時より、白銀さんたちが頑張ってくれているおかげで負担も少ないそうです」
「そうか。ならよかった。でも、正直こっからが正念場だよな」
そういい、目の前のレーダーに目をやる。
そこにはこの先に無数のBETAの反応。先ほどまでとは比にならないほどの数だ。
「大丈夫ですよ武さん。私たちなら、竜馬さんたちがの遺してくれたこのゲッターなら、きっとやれますよ!」
壬姫が屈託のない笑顔で武を勇気づける。
「そうだよな。ここでおじけづいてちゃあの人たちに示しがつかないよな。
よし、みんな行こう! ここさえ切り抜ければあとはあ号目標のみだ!」
全員がうなずく。そして、この戦い最後の補給を済ませると、最大戦速で敵の真っ只中へと突っ込むのだった。
今此処に、最終決戦が始まろうとしていた。
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 00:43:25 ID:sHDdyyB6
はい、今回は以上です。あと2〜3回の投下くらいで終わりでしょうかね?
って、言ってだんだん延びてるワケですが…。
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 00:50:42 ID:Vj/b2uHB
ストロングミサイルってドラゴンの足だっけ?
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 01:51:26 ID:IogOM0l6
>>741
グレンラガン パラレルワークス 第八回
http://www.youtube.com/watch?v=gPaLTkajcHA&feature=PlayList&p=DFC9A21F88215A08&index=0&playnext=1
こんなの見つけた。1:30あたりがゲッターっぽいかも
もっと線に力があれば脚本今川、作画ガイナで

オルタのひと乙です
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 11:09:32 ID:7HUTva/Y
ところでヘルシングの続きはまだかのう
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 11:49:21 ID:tEGqBbcE
>>747
円谷プロに封印されてしまったアレかw
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 14:56:37 ID:Mnb5kS4o
スパロボの新作で学園モノ(版権キャラ有り)が出るそうだが、隼人の校舎はあるのだろうか?

もしあるのなら1D買う
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 15:35:03 ID:Cmr4V7ho
隼人の校舎を初めて映像化したのが
大決戦だったんだよな。
いっそのことまりもちゃんが隼人みたいなきちがいになれば…
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 16:44:01 ID:47/qJcbj
おや>>760の目と耳と鼻が無くなっている
762しんのすけとカムイの作者です:2009/05/13(水) 18:52:37 ID:S3RPwtQJ
オルタネイティブの人、非常に乙でした。
自分も張ります
763しんのすけとカムイ 第6話@:2009/05/13(水) 18:56:10 ID:S3RPwtQJ
“オカマ喫茶へ行くゾ!」

……カムイが野原家に居候して一週間くらいたった。カムイは居候の身として、手伝える事は全て手伝っていて、野原家にとってはかなり高評価だった。
近所でもカムイの存在は知られていて、「クールで誠実な青年」として、なかなかの評判だそうだ………

「みさえさん、今からしんのすけと一緒にシロの散歩に行ってきます。」
「あら、ありがとう!カムイ君いつも悪いわね」
「いえ、居候の身ですから手伝いぐらいはしないと」
するとシロはカムイの声に反応して起きた。
「くかぁぁ…」
「シロ、散歩に行くか?」
「アン!!(うん!)」

カムイとしんのすけはシロの散歩に出かけた。
「ねえカムイ君、そんなにオラんちに気を使わなくていいゾぉ」
しんのすけはそう言うもカムイは首を振る。
「いや、居候の身で気を使わない方が失礼だよ」
「ふぅん…オラ達家族はカムイ君のことは好きだゾ!ひまもカムイ君から離れないし」
「ひまわりちゃんは本当に凄いな…あそこまで男が好きなんてな…」
「もしかしたら…将来はひまわりの花婿になるかもしれないですぞ…」
「それはないな!俺よりいい男はいっぱいいるぞ!」
「またまたそんなこと言って…本当はひまわりに好かれて嬉しいんでしょ?」
「ち…違うわ!!」
カムイの顔が赤くなった。
「ウソだゾ!U・SO!」
「くっ…」
しんのすけとカムイは冗談まじりの話で笑いながら散歩していた。

すると、
「Oh〜、チンノスケ、カユイクン!」
前から白人のアメリカ人男性がやってきた。
「おお、ロベルト君!よっ!」
「ロベルトさん!」

〜〜彼の名はロベルト・マクガイヤー。野原家の隣に住む北本さんの姉とアメリカ人の間で生まれた息子。
日本の大ファンで北本さんを頼って日本に来日した。
日本人でしんのすけと初めて親切(というより勘違い)された経緯からしんのすけと仲がいい。
しかししんのすけの勘違いのあまり、ロベルト君の日本への探求心はいつも間違った方向にいってしまうため、ロベルトの日本の知識はズレた知識として認識してしまう。〜〜

「今日は二人ともどこに行かれるんですか(英語で喋ってます)」
(やべぇ…俺、英語分かんねえ…)
カムイは英語教養がないため、英語を理解出来なかった。
「ほほ〜、今から喫茶店に行きたくて場所がわかんないだな!」
764しんのすけとカムイ 第6話A:2009/05/13(水) 18:57:16 ID:S3RPwtQJ
しんのすけはデタラメにロベルト君の英語を訳した。
「しんのすけ、英語を訳せるのか?」
「んん…ただ何となく」
「……だと思ったよ…」

とりあえずこのまま帰るのも気まずかった。
「散歩の途中だけどな…どうしよう…」
「もしかしてあなた達はシロ君と散歩ですか?(英語で話してます)」

「やっぱり喫茶店に行きたいのかぁ!よ〜し、オラが案内するゾ!」
ガクっ(カムイの肩が崩れる音)
「おい…どうなっても知らねえぞ!」

「おお、僕についてこいと言っているんですか?分かりました!(英語で話してます)」

そして…
「ここがいいゾ!」
「うっ……なんだここは…」
しんのすけが案内した喫茶店は普通の喫茶店ではなかった。
喫茶店の名は「ニューハーフ喫茶 男たちの挽歌」
つまり、オカマ喫茶だったのだ。

カムイは呆然としていた。
「ニューハーフ喫茶…オカマのいる喫茶か…」
「Oh〜、ナイスカフェテリアネ!」
「ここにオラの知り合いがいるゾ!」
「う…うそ…」
カランカラン…
しんのすけ達は喫茶店の中に入った。
するとカウンターにゴツい顔にゴツい体、厚化粧した顔のオカマがいた。
「あらぁん、しんちゃん!いらっしゃい!」
「スーザンお元気?」
「すっスーザン?お前、この人知っているのか?」
「日本人は散歩の時、ここの喫茶店に立ち寄るのか…(英語で話してます)」

…スーザン小雪……
本名は玄武岩男。ニューハーフでまたずれ荘というアパートに住んでいる、喫茶店「男たちの挽歌」のマスター。
野原家とはまたずれ荘で暮らしていた時からの知り合い。
実は様々な過去を持っていて、本人曰わく「過去は捨てた」らしい…………

「今日はどうしたの?」
「ロベルト君が喫茶店に行きたいといってここに来ちゃった」
「へえ。あらぁ!アメリカ人なの?」
「うん!」
するとスーザンはロベルトの方へ向いた。
「アンタが望む喫茶店はここなの?(英語で喋ってます)」
「なっ…あの人、英語を喋れるのか!?」
カムイはスーザンが英語を話せることに驚いた。

「おお!英語を話せる人がいたとは驚きです(英語で喋ってます)」

「アンタはどこの喫茶店に行きたいの?(英語で喋ってます)」
「喫茶店?なんのことですか?(英語で喋ってます)」
「えっ?」
765しんのすけとカムイ 第6話B:2009/05/13(水) 19:01:06 ID:S3RPwtQJ
スーザンはロベルト君から詳しく聞いた………………………
「わはははは!。ロベルト君はただアンタ達の散歩に付き添いたいだけだったのよ!」
「だからしんのすけ!、お前が適当なことゆうから!!」
「もう…だからオラ言ったゾ!散歩に行こうって…」
「そんなこと言ってねえだろ!」

「スーザンさんは英語を喋れるなんて凄いですね。」
カムイがそういうとスーザンは恥ずかしがった。
「いやん!誉めても何も出てこないわよぅ!」
「スーザンさんは英語が得意ってことは何かやっていたのですか?(英語で喋ってます)」
ロベルト君がそう聞くとスーザンは恥ずかし笑いをした。
「実は…私は元グリーンベレー隊員だったの(英語で喋ってます)」
「ええ!!?あのグリーンベレー隊員!!?(英語で喋ってます)」
ロベルト君はかなり驚いた。

しかし、カムイ達は何を話しているのかさっぱり分からなかった。
「どんな話をしてるの?」
「さあ…」

4人は話をしている内にもう夕方になっていた。
「もう夕方だし、帰ろうか?」
「うん!早く帰らないと母ちゃんにやられるゾ!」
「あらん?もう行くの?」
「はい!元々シロの散………あ―――っ!!!!」
「カムイ君どうしたの?」
「シロの散歩を忘れてた……」
カムイ達は喫茶店に行っている内にシロの散歩を忘れていた。

その頃、野原家では
「クゥ〜ン」
シロは一人で家に戻っていた。
「あのおバカ達…帰ってきたらタダじゃおかないわよ!!」
みさえの怒りゲージを半分以上を超えていた。


話は戻って喫茶店。
「…シロがいない…どうしよう…」
不安になったカムイにしんのすけは肩を叩いた。
「そんなに心配しなくもいいよ!、シロは賢いから家に帰っているゾ。」
「えっ…?そうなのか?」
「うん。シロはほとんど一人で散歩にいくゾ!」
「お前…それってシロの散歩をサボってないか…?」
「あっ…そうともいう…」
ガクっ…(肩が崩れる音)
「あのなぁ…」

…そして
「じゃあまたね!」
「バイバぁイ!」
「今日はありがとうごさいました」
「ベリィセンキュウネ、クソヤロウ!」カムイ達はスーザンにお礼を言って、帰っていった。
「ふふ…本当に仲がいいわね♪あの3人…」

スーザンは羨ましそうに帰っていく3人を見ていた。

以上6話終わりです。つまらないと思いますけどよろしくお願いします
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 20:26:27 ID:r62gDElJ

ところってスーザンってアニメに出てないよね?
過去(族の頭、社長、軍人など)がすごい乙女だったかな?
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 22:53:18 ID:bFzlJC8M
>>757
すいません、初めから終わりまでのプロットは出来ていますが、
それを本文として文章に書きあげるのはまだ出来ていません。

自分のSSを楽しみにしてくださってる方がいてうれしいです。
オルタやマーズの方々と比べメチャクチャ遅くはなりますが、
きちんとしっかり書きあげますので、お許しください。


>>765
乙!
ですが自分のSSを卑下するのは(・∀・)イクナイ!!
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 23:50:38 ID:7HUTva/Y
>>767
自分のペースで頑張ってくれ
気長に待ってるわ

我が儘いってスマンカッタ
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 17:01:31 ID:TD8AU8zt
仲良く同化しようぜ
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 17:36:39 ID:Yh3w96p5
やだよバカたれ
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 17:55:19 ID:mfW5CBzp
出たな!新・ゲッターロボッ!!
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 20:19:22 ID:OdauHaF6
でも石川タロウはもったいない
東京の地下が怪獣になる話なんかもろオルタのハイヴだし
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 20:21:20 ID:Yusq7Tkk
流石に石川タロウは読んだ事ないんだよなぁ
あとアステカイザーなんかも読んでみたいんだが
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 21:18:33 ID:LV//FZP3
インドで野グソしてたら背後から現れたボロを着た男に「一体化しないか?」と言われた事がある
必死に逃げた
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 00:13:33 ID:U90uaJf5
アステカイザーのアニメがみたいwww
桂言葉とか吉良大和と正面で闘う奴がいい
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 00:15:08 ID:U90uaJf5
因みにコミック版アステカにも
猪木でてたぞ
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 01:49:43 ID:zG+83tQZ
引退戦でグラウンドコブラをドンフライに極めて勝った人?
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 12:00:16 ID:ndGcolQh
やばいっす。ゲッターオルタ、最終決戦がめちゃくちゃ長くなってます。
もうすでに通常の3倍以上の量に……
たぶん今日明日中にはなんとかなりそうなんですが、容量まだまだ大丈夫ですよね?
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 16:04:56 ID:MJ+O69Dn
現在476kb
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 16:14:08 ID:GqZaIM6y
すげえな
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 19:51:47 ID:FHc4+pde
次スレこんな感じだろか?


【虚無戦記】ゲッター線が他作品に出張!! 第5章【魔獣戦線】

スレタイにある通り、ゲッターロボ以外の石川作品メインの出張(クロス)SSやネタ話もOKです。


●初代スレ
マブラヴ オルタネイティヴにゲッターロボが来たら
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1181725106/l50

●2代目スレ
ゲッター線が他作品に出張するようです。
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1216866614/l50

●3代目スレ
ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター2
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1223820400/l50

●4代目スレ
【虚無戦記】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター3【魔獣戦線】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1231600805/l50

●前スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッタードラゴン【NO.4】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1236597306/l50


●関連スレ
エヴァの主人公が真ゲッターの竜馬だったら〜5号機
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1203512738/l50

●保管庫
ゲッタークロスオーバーSS倉庫
http://wikiwiki.jp/gettercross/
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 20:04:54 ID:gE/VJKNJ
なになに?
マブラヴの人がこのスレを食い潰すの?
まるでゲッターだな

冗談はともかく、結構容量いってるなぁ
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 20:30:07 ID:LvNnokot
>>781
第五章も分かり易くてもいいが、やっぱりライガーの方がしっくりくる
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 20:32:08 ID:OxWE52Tg
アークと飛焔の開発時期で揉めそう
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 20:35:51 ID:FHc4+pde
>>783
何スレ目かわかりやすいのと、ゲッターの名称じゃスレタイが長くなって、
【虚無戦記】とか【魔獣戦線】とか入れられないから「第5章」としてみた。
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 20:53:44 ID:LvNnokot
へたに、「虚無戦記」とかだすと、一見さんお断りみたいな空気がしそうだから
外したほうがいいんじゃないか?
そもそも、「アニメ」じゃないから、ここではスレタイにお勧めできないと思う。
でも、一応魔獣はしてるらしいな
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 21:24:51 ID:Xhip1MQT
>>782
純粋ゆえに宇宙(スレ)を喰らっていくのだ!!

>>786
一応テンプレに石川作品全般のクロスでもOKです、みたいなのを入れておけば大丈夫なんじゃないだろうか
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 21:33:43 ID:LvNnokot
>>テンプレだけでもいいだろうけど、ただ、一応「アニキャラ総合」だから気になってね。
このままだと、本当に容量が危ないな。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 21:57:50 ID:teIVfeMa
【石川作品】ゲッター線が他作品に出張!!その4【全般おk】

とかどうだ。



気づいたら480KB
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 22:14:27 ID:8iifUMSJ
>>786
虚無戦記もアニメ化してるんだぜ、弥勒編だけだけど
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 22:17:01 ID:dC5JUS90
保管庫も結構作品増えてきたね
俺が見始めたときはエヴァとあと少しだった
もう楽しくて仕方がない

「石川作品」より、「石川賢」って入れたほうが検索にかかりやすいと思う
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 22:25:02 ID:Xhip1MQT
>>790
実は魔獣戦線もアニメ化してたんだぜ
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 22:26:00 ID:8iifUMSJ
>>792
しかも三回もな
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 23:33:42 ID:FHc4+pde
結局次スレどうする?
マブラヴの方が投下すれば19KB程度あっという間に埋まるだろうから、
今のうちに何とかしといた方が良いような……
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 23:45:32 ID:03qQZhAy
>>793
全3巻のOVAとアポなんたらの他に魔獣戦線のアニメってあったの?
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 23:46:15 ID:ndGcolQh
>>794
うんそうしてもらうと助かる。
かなり書きたまった。
でも投下するにはまだ早いよね?次スレ議論も終ってないし。
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 02:43:34 ID:GY2Fj216
【ムォ!!】ゲッター達が他作品を食らいに来た【ドワオ!!】
でよくね?
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 05:27:06 ID:2dGO1gCz
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!5右衛門【クロスSS】
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 11:13:24 ID:Rp3RPtZZ
【顔が】ゲッター線が他作品に地獄を見せるスレ5【くずれていく】
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 14:42:30 ID:5F+hsXGZ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第5章【クロスSS】

もうこれで立ててくるが、良いですか?
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 17:52:50 ID:5F+hsXGZ
まだ建ててないから良いなら良い、ダメならダメと言ってくれええええええええ
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 18:01:01 ID:rbt7XvBp
>>801
遠慮なく建ててこい!
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 18:31:11 ID:NeufYe75
もっとも無難な回答!
だがそれがいい
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 18:52:52 ID:5F+hsXGZ
たてたぞ! 新スレを……たてたぞ! これで俺は……>>1だ!!

【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第5章【クロスSS】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1242467419/l50
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 19:44:32 ID:acxNkdOO
>>804
乙!
これでなんの遠慮もなく投下出来るな!
と言ってもまだ少し掛かるから夜中になるけど
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 20:01:06 ID:NeufYe75
                  ,-―-、  イl.ト    ,-―-、
                 r´:::::::::::::ヽ | | |   /:::::::::::::ヽ
                 /::::::::::::::::::::::| .| |  /:::::::::::::::::::::ヽ     .   ___
      ___      |::::::::::::::::::::::::| .| | /:::::::::::::::::::::::::::ヽ    ,-‐''"´    `"''ヽ
  ,-‐''"´     `"''ヽ、  |::::::::::::::::::::::::| .| | /:::::::::::::::::::::::::::::::::| ,-''"
,-''"        l`ヽ、 "'ヽ,|::::::::::::::::::::::::|  | |l::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,;'' ,-‐''"´l
          ヽ、`"''、 ヽ、::::::::::::::::::|  | .|ヽ、:::::::::::::::::::::::::,-‐''",-‐''"´ >>804
            `ヽ、`ヽ、ヽ:::::::::::/|  | .| /ヽ:::::::,-‐''"  ,‐''´ヽ、 というわけで、スレ埋めの時間だぜ
           r´  ヽ、 ヽ、`ヽ/ヽ,| . | .|/  ヽ''"  ,-‐''" ヽ  ヾ、
          /   /´ `ヽ、 `ヽ、 〈,/.==ヽ〉r‐''" ,‐''"     ヽ  ヾ
          /  ,/     `\  ヽ.r´l  lヽ-  /ヽ       |  |
         .|  /       /´ヽ、.__ヽヽ/ /__ /ヽ  ヽ      |  |
        . |  |      /_,-‐〔l.ヽ、>―<_ / l〕‐-、_ ヽ     |  |
          |  |     / .` ̄ヽl lヽrvf/.l |/ ̄´  |     ノ  ノ
         . |  ト   イ   人 `ヽl_,y^y、_l/ 人   ヽ   ./  / ,r==´^`==
          | . ヽ   /   =二ニヽ〔、l.,〕/ニ二=    `ヽ/  //   /´
、         |   ヽ_ノ    /.==ニ二二二ニ==ヽ       ノ/
 ヽ、       ヽ        /   |::::::::/\::::::::|  .ヽ     / /
   ヽ、      ヽ     /    |::::r    j:::::| /ヽ ヾ、 / ./
   ノ´`""''―''""´ ヽ、  (   /ヽ |::::l    l::::/ l / ノゞ   |
―'"´           ヽ、 ヽ  | |、ヽ:::\// ノ l /<´   /
  |               ヽ、|、 ヽ ヽ、ヽ::/ /./ /      |
 /                 ヽ、 `ヽ_〕   ヽ´_/     . |
>>804
というわけで、スレ埋めの時間だぜ!
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 22:35:00 ID:CJPuyH2C
埋めが始まったか…
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 22:50:03 ID:5F+hsXGZ
まて! 待つんだ! 埋めは板の負担になる!!
809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 23:51:27 ID:c+cWoEWW
とりあえず、オルタの続き投下しようと思うんだけど、あっちに投下した方がいい?
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 23:56:11 ID:Cj+UgOQA
要領が厳しいと思われるので、あっちのほうが良いと思うよ

そいういえば、ハヤトの憂鬱がwiki登録されていないよね
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 00:02:48 ID:BHTqAMCk
オルタも3までしか登録されてないな
812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 00:08:49 ID:kBChYDkM
>>810
そうか。了解だ。
まあゲッターオルタもこのスレの分登録されてないしね。
やり方もよー分からんから、お任せするしかないのが・・・
813しんのすけとカムイの作者です:2009/05/17(日) 11:44:08 ID:HeuIBL89
第7話を作ったけどここか次スレのどっちに投稿した方がいいかな?
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 16:40:23 ID:7kL5jLAo
>>813
容量キツいから向こうのがいいとオモワレ
815しんのすけとカムイ 第7話@:2009/05/17(日) 16:46:11 ID:HeuIBL89
「風間君のヒミツだゾ!」

高級マンション「マングースマンション」。
優等生でしんのすけの友達、風間君がそこに住んでいる。

「トオルちゃん宛てに荷物が届いてるわよ!」
(はっ…こっこれは…)
風間君は焦った顔でやって来た。
「こっこれは僕のだ!」
「トオルちゃん、それなんの荷物なの?」すると風間君は焦った顔で部屋に入ろうとする。
「こっ…これは…教材の道具だよ…」
バタン!
「?」
風間君の母親は何か違和感を感じていた。

「…………」
風間君はため息をつき、 荷物を舗装している紙をしわくしゃに破り捨てた。
「ふふふ…」
風間君は怪しい笑い方をしている。気味が悪いニヤニヤ笑いだ。
「つ…遂に…遂に当たったぞぉ!!!もえPステッキが!!」
風間君が取り出したのは先に星の飾りがついたステッキ状の玩具だった。

………………………
今、女の子の間で大人気の少女アニメ「ま・ほー少女もえP」。
その番組プレゼントで応募すると、主人公「もえP」愛用の魔法ステッキ「もえPステッキ」が抽選で当たるのだ。

風間君は実はもえPの隠れファンでコスプレに手を出すほどの熱狂っぷりだった。
風間君は有頂天だった。

「これで…あれが出来るな!!」
バン!
なんと風間君はもえPのコスプレをして(これも懸賞品)、ステッキを持って踊り始めた。
「私はま・ほー少女もえP!」
クルクル!
器用にステッキを回して踊り始めた。
「もえもえピピピ!もえピピピ!うふふふ…」
もう…優等生で通っていた風間君とは別人で、アブナい子供になっていた。

「しかし…これがみんなにバレたら…」
…そう。風間君が一番恐れているのはこれだった。
もしみんなにバレたら沢山の意味で自分の人生は転落してしまう…これだけは避けたかった。
なのでこの「コト」は自分の部屋だけにとどめておき、外ではアニメには興味ない優等生キャラを演じているのだった…。
「特にしんのすけにバレたら……うあああ!!考えただけでも寒気がする!!」
風間君は恐怖にさらされていた………………………

…その頃、公園では、カムイは亜空間に隠蔽したバグの修理状況の確認に来ていた。
「なん……てコト…だ…」
カムイはバグのコックピット内で汗を流していた。
816しんのすけとカムイ 第7話A:2009/05/17(日) 16:50:42 ID:HeuIBL89
「やはり…この世界に……ゲッター線が…」
そう…信じたくはなかった。が、やはり予想と全く一致していた。
バグのゲッター線ソナーが微量ながらも反応していた。
そう…この世界にもゲッター線は存在していたのだ。

ダン!

カムイは拳を壁に叩きつけた。
「ゲッター線が…存在するということは…俺は…未来のためにも全人類を抹殺しなければならない……
けど…野原家の人達やここの人々には優しくしてもらった……
手を出したくないが…おぞましい未来を回避するには……どうすればいいんだぁ!!」
カムイは深く嘆いた。予想はしてたといえ、現実になると酷なことである。
「…………」
カムイは落ち込んだ顔で出てきた。
しんのすけ達には手を出したくない。しかしこのままいけば、人類は確実にカムイが「あの時」見た残酷な未来の人類の二の舞になってしまう。
すると
「カムイ君?なにやってるの?」
落ち込んでいたカムイのところにしんのすけがやって来た。
「いや…しんのすけ…何もない…」
「今から風間君の家に行くんだけどカムイ君も行く?」
「いや…俺はいい…しんのすけだけいっといで…」
しんのすけはカムイの様子がおかしいことに薄々気づいていた。
「カムイ君…何か隠してない?」
「いや…なんでもない!早く風間君の所に遊んできな!ハハハ…」
「ふうん……」
しんのすけは変な目をしたあと、風間君の家へ去っていった。
カムイは去っていくしんのすけを物悲しい目で見る。
「………………」


その頃、風間君の家では…
「今日のもえPは…葉月ちゃんと遊園地かぁ…楽しみだなぁ〜」
風間君は自分のテレビを付けようとした。
ピンポーン

突然、インターホンが鳴り出す。
(ん…誰だろ…?ママはいないみたいだし)
風間君は玄関に行き、ドアを開けようとした。
「風間君!遊ぼー!!」
それはしんのすけの声だった。
(しっ…しんのすけ…マズい!!)
風間君は留守を使おうと静かに後ずさり、部屋の中に入った。
(ふう…留守として使えば…あいつも諦めてく…)
すると
ドンドン!!
「風間君!遊ぼーよ!!」
しんのすけが部屋のドアを叩いていた。
(ギクっ!!勝手に家の中に入ってくるなよぉ!!!)
しんのすけはいつも勝手に家(特に風間君の家)に侵入するため、風間君はしんのすけを嫌っていた。

風間君はかなり焦っていた。しんのすけにこの部屋を見られたら……そんな考えが脳裏を横切った。
817しんのすけとカムイ 第7話B:2009/05/17(日) 16:51:57 ID:HeuIBL89
(こ…こうなったら…)
風間君は急いで部屋にある、もえP関連の物を全て隠せる所に無理やり押し込んだ。

かちゃ…
「もう…いるならちゃんと返事してよ〜…ん?」
しんのすけが部屋の中に入ると風間君がぐったりしていた。
「はあ…はあ…」
「風間君どうしたの?なんでそんなに疲れてるの?」
「お…お前のせいだろ…勝手に人の家に入るなよ…」
「まあまあ、堅いことは言わずですな〜ぁ」
風間君は呆れていた。

「ん…?」
しんのすけは床に落ちてる物に気付いた。
「これは…」
(ドキッ!)
風間君は焦った。しんのすけが拾ったものは、風間君が大切にしていたもえPのシールだった。
「風間君…なんでここにもえPのシールがあるの?」
「こっ…これは…いやあ…誰かの落とし物を拾ったから、とりあえず預かっているんだよ…ハハハ…っ」
しんのすけは風間君を変な目で見る。明らかにぎこちない喋り方だ。
「じゃあなんで拾った時、交番に届けないの?まさか風間君…もえPが好きなんじゃあ…」
風間君は必死で否定する。
「ち…違う!!なんでこんな子供っぽいモノが好きになるんだよぉ!ボクはなぁ…」
挙動不審の風間君には勘が鋭いしんのすけを騙し通せるハズがなかった。
「怪しい…」
「ハハハ…あっ…もうこんな時間だからしんのすけも帰った方がいいんじゃないかぁ!?」
時計を見ると、もう夕方の5時だった。
「…………」
しんのすけは変な目をしながら帰っていった。
(ふぅ…なんとかしんのすけには帰っていってもらった……あっ!そうだもえPの見なくちゃ!)
風間君は急いで部屋に戻り、テレビを付けた。
しかし…
「来週もまた見てねぇ♪もえもえピピピ!!もえピピピーっ!」
もえPは終わっていた…。
風間君は崩れ落ちる。
「も…もえP…見逃しちゃった…ハハハ…」
風間君は燃え尽きて灰になった……………。

以上です。
引き続き、番外編に移ります。
818しんのすけとカムイ 番外編:2009/05/17(日) 16:55:07 ID:HeuIBL89
《番外編》「ひまわり!だゾ!」

………野原ひまわり……
0歳。しんのすけの妹で野原家最強の人物。
ふたば幼稚園の園長にして「将来、しんのすけをはるかに上回る問題児としてこの幼稚園に君臨するだろう」と言われるほど。
親のみさえに似て、非常にイケメン好きで宝石好き。

今日はそのひまわりの日常について話す。
*注意書き
(ひまわりは普通に話しますが、あくまで幼児語を訳しているので決してとてつもない能力を持った赤ちゃんとは思わないで下さい。)………………


「ふぁぁぁ…」
ある日の午前中、野原家の茶の間で寝ていたひまわりが起きた。
「眠い…あれ…お兄ちゃんは…?」
ひまわりは当たりを見渡した。
茶の間には汚れた洗濯物の固まりと、カムイが眠っていた。
「あっ!カムイお兄ちゃんだぁ!」
ひまわりはカムイに近づき、カムイの顔を見た。
「うわあ〜っ!ひまの好みの顔〜」
ひまわりはカムイの顔を見とれていた。
「ううん…母さん…」
カムイは寝言を言うと、ひまわりはカムイの声にうっとりしていた。
「ひまも将来、カムイお兄ちゃんとケッコンしたいな…」

ひまわりは眠りを邪魔するのをやめ、洗濯物の所にいった。
「なにか面白いものないかなぁ…」
ひまわりは洗濯物の中に突っ込んだ。
すると
「くっ…臭い…なにこれ…」
ひまわりの顔に何か当たった。
「こっ…これ…お兄ちゃんのパンツじゃない…しかもうんち付いてる!ゲェー!」
しんのすけはいつも尻をあまり拭かないため、いつもパンツは汚れていた(略してうんちおパンツ)。
怒ったひまわりはうんちおパンツをどこかへ投げつけた。
ぺちゃ…
うんちおパンツはカムイの顔に命中した。
「お…おのれぇ…ゲッタァぁ…」
カムイは悪夢にうなされて、苦痛の表情をしていた。

一方、ひまわりは画像の寝室にいって、みさえの化粧台をあさり始めた。
「こっ…これは…」
ひまわりが見つけたもの…それは綺麗な真珠のネックレスだった。
(これはひまのものにしよう…)
ひまわりは真珠のネックレスを自分の服の中に入れた。

するとひまわりは眠くなったのか、すぐそこの布団に潜り込んだ。
「ふぁぁぁ…また寝よう…今日もいいことがあったなぁ…」 ひまわりは寝てしまった。

…このあと、みさえは真珠のネックレスを探しに家中が嵐になったのは言うまでもない…

以上終わりです。
オルタの人、クライマックス頑張って下さい。
819名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 20:10:07 ID:BHTqAMCk
乙でした
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 21:45:32 ID:kBChYDkM
乙!!
さて、埋めるぜ〜〜〜!!
俺の今現在の個人的願望。

ゲッターエンペラーに近所までせまった新型インフルエンザなんざ不況とまとめてふっとばしてほしい!
その後の地球がどうなるかはお察しだが、ゲッターならゲッターならなんとかしてくれる!
821名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 21:54:42 ID:YtAwz8I3
インフルエンザウイルス「心弱き者どもよ、我が力を授けようぞ」
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 21:56:46 ID:YtAwz8I3
すまん、これインベーダーのセリフじゃなかった
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 22:59:08 ID:BHTqAMCk
>>820
それはインフルエンザがゲッター線に反応、進化するという前フリか?
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 23:05:35 ID:LRT5wyEH
ドワオッ!
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 23:32:02 ID:kBChYDkM
>>823
インフルエンザにこれ以上進化されるとたまったもんじゃないねえ・・・
マジでシャレにならん。
下手したらオレがドワオする危機だしなあ
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 23:57:53 ID:LRT5wyEH
       ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \   インフルエンザこそ
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >   
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /    
       l   `___,.、     u ./│    /_  ゲッター線だったんだよ!!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../ 
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 01:05:55 ID:1oiUJRAL
うめ
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 15:01:15 ID:zY7lmtMc
うめてやる!
ゲッターの力を信じるんだ!!
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 16:12:31 ID:lk4v4WkD
さあ 旅だちだ
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 17:00:17 ID:QoQnbCVL
>>826
な 、 な ん だ っ て − − !

                                        , -‐- 、
                          _, _- 、-、_,_-、_, /ハ : : : : \
                        /:ィ´ , -'ーゝ=‐、_イ |└ -、: : : :ヽ
                   /:/ l /j-i〈_'/ ̄ l |/     ヽ : : : ヽ   ___
                  /:/   / ヘ/ー'ー〈L._/|      l: : : : : l r'〈   ヽ
          / ̄ヽ_     !:l     lーソ     ー-、ヽ',     , -――y' L/   」
          |   〈/、  r' ̄´ヽ   Y         l |L._ /  ,rー-| {〔   /!
         l__ノ |-‐'ヽ_   ヽ_」_  , -- 、/‐'´ ゙̄〈  ハ   j、 ゝ=='/
          〈 ___ノ‐---ゝ!__ノ /、 L ノ r' 二〈!     ヽ 〉r' ̄  >ーt_'_
          , rノ\__. ィ|     |ー'     ´ _l_       `」ーtーく: ̄ヽ. ヽ、
          /:::〈 /´」| l \ , -{!      /´,r‐'¨丶____ノ  」\、 ´|::::ヽ |::ヽ
      /::; -'´ヽ l \ ヽヽ/l!  ヽ、   l / ヽ r―-、 ̄l ̄´    ! /丶::| /:::::::丶
     /:/      \ ¨/ /ヽ、_ ゝ--‐'|    !: : : : : ̄丶ト、   /'   /'´丶::::::::::丶
    /:/          __./ /      /     ヽ   |: : : : : : : : :ヽ ヽ-、   /     ´丶::::::\
  /'´         /´ /:|       /       ヽ !: : : : : : 、: : :', l―'ー-、         丶:::\
 /'        /   /: |__ , -'´           ゝ!: : : : : :\丶! ヽ     \          丶ヽ
831名無しさん@お腹いっぱい。
うおおっ!出たな、ゲッタードラゴン!!