>>1 lヽ ,、,、./ ,-、),-、 , '´ ⌒、ヽ
<)' ~´ハバ Y ;' A`) . l(((!((("メi . /゙Y /^ヘヘYヘ
| イノリノハ)) : : : :`ヽ/´ ̄ ̄ 从^ヮ^ メij .刀.、/,ィjミノレハ从リヾ .,'`》'´⌒`彡
ノ.人l|゚ -゚ノl| . : : : : : : : : : : : : : : :、:\/: : : く+ハ(!`Д´ノハ+>/ ,ィ∝ノノ)))))
/:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : ∪: :∪ : : : : ( ( ゝ(l!゚ -゚ノ|l
l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ , ミ ´.⌒.^ 、: : : : : : ,(_: :_:<(^!!つつ
/.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l. ⌒(((从从〉*⌒`7>f^⌒ヾY⌒>
. l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:| |l゚ヮ ゚ノ|l ! xくけ从ハル=ト<
. |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ V;;リ 'j.:.,' | ⊂!卯(⊃t/: : : :.リ、∀`*リハヽ
.... j:ハ.:.:..・ト :.ゝ ' /.:/レ| _ . 〈_|_ヽ.> /: : : : セ二/ ,-' ̄ ̄ ヽ
'´.r===ミ彡 V 7 彡'.:.∠ =。= ヘ. し'ノ /: : : : / ( ((ハル ヽ/ ̄ ̄⌒ヽ
ノ !リノノ))))|ヽ. ´ , イ! .:./i !!ノリノ))》. ,': : : : /. `ゝ^o ^ノ√i (《レノリノハ) )
. ( |.|゚ ヮ゚,l|ゝ . ト≧≦ュ| リ/ ノi゚リ.゚ ヮ゚从 i: : : : { 、 _☆ミつ介》ヽ :: ヾ #`‐´ノ
.. ∪ ̄ ̄∪ /|, '´⌒"vヽ、_.(つ)Ψ(^つ {:, -===、アヘヘ `ヘ___ノ: : : <( つ[!;つ
/ヽ::::::::::::::::/⌒(从从-;*⌒:::::::::::::::: ̄ヽ {7/^ー^ヘ.ノ八从ハ : : : :∠† _(†ヽ彡
|:::: ヘ ̄ ̄ {___ ル-_-*リ|(_j ̄ ̄"メ:::::::::| ∨ifノハヽhリ・ヮ・ノn : : : 又 !从从))))
|::::{ \ /' ∪⌒∪ \ ./ l::::::::| ルl| ゚ヮ゚ノル!弁{ ン ̄.〈y.リ(l|゚ -゚ノ|l!
/ll::::}\ ∨ \ ,VCV ∠ _∨ |::::/ハ / ,_厂})){ヒつつ 〈y ⊂^)!†i(^つ
{ }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖 l ::{{ } / /_j_j>j ¥ 《/、,、,、,ヘ¥
V__/ / / /:/`\r'〃ニフ }::V/. ん'(_ノノ、ノ .`~じフ~
{´ /了 ̄|l /:/  ̄ ̄`ヽ ヽ:/
実は最新タイプ胸の部分にヴィヴィオがいる
前スレの7でブレードのとこを読んでたら突如過去ログ倉庫送りに…カムバーック!
>>3 それは専ブラを導入しろという神のお告げだな
5 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:48:52 ID:v1SFLwPL
>>4 いや、なにせPSPなもので対処の使用が。 モリタポを…使うしかないのか…!
ふう、埋め終わった
>1
乙。
>5
同士よ!
>>1 乙
電王とのクロスますます面白そうだな
管理局の一部門に時の運行を管理してる部門は、、、あるのか?
リリカル本編そこまで見てないけど世界飛べ超えてたりはしてたけど
過去いったり未来(時の果て)までいったりしたことあったっけ?
なのは×モモタロス:「わたしは」『最初から最後までクライマックス』「なのっ!」『てめぇ、オイシイとこだけもってくな!』
エリオ×ウラタロス:「お前…僕に釣られてみる?」 …そのまんま。ストラーダでもソリッドアタック→デンライダーキックが普通にできそうだし。
はやて×キンタロス:「ふふん、あたしの強さは…泣けるでぇ!」 セリフに違和感ないのが怖い…。遠距離では大出力魔法を撃ちまくり、近接戦でも無類の強さを発揮する反則的スーパーパワーファイター。
ロストロギア:ガオウライナー
時の列車の通常路線を無視して移動できる神の列車
神の路線へのチケットとの併用で最悪全ての時間そのものを消去する
あれ?壊滅級にやばい存在だな
まあ、封印解除にはかなり手間がかかるみたいだけど(デンライナー占拠もそのひとつ
電王システムとかゼロノスシステムってデバイス的にはどういう分類なんだ?
電王にいたっては能力発揮には特異点である上にイマジンとの憑依融合まで要求しやがるし
カートリッジでチャージしてるとこはデバイスと似かよった部分もあるけど
>>9補足…武器はレイジングガッシャー・エクセリオン ソードモード(意味不明)
なのは/ティアナ×リュウタロス:「倒すけどいいよね?…答えは聞かないけど!」
性格的にはなのは、戦闘スタイル的にはティアナ。
キャロ×デネブ:「最初に言っておく、足の玉は…飾りだぁっ!」 いや、ケリュケイオンの一部だとは思うけど…多分。
というか普通にシグナム対ゼロノスはいい勝負になりそう。
武器の機能もそっくりだし。
レヴァンテイン・シュベルトフォルムの紫電一閃とゼロガッシャー・サーベルモードのスプレンデッドエンドが拮抗し、両者距離をとってシュツルムファルケンとグランドストライクが互いにヒットし…みたいな。
>>1です。
ところで…あの〜すんません
ちょっと書いてもよかばってん?
うさだとジョンとポールの三人と別れた後、ヴィータとでじこはまだ
まねきねこ商店街を徘徊し続けていた。と、その時だった。
「でじこお姉ちゃん待つぴょ!」
突然医者の格好をした犬耳の男三人を従えて、パンダ耳の帽子を被った金髪の少女が現れた。
「今日こそこのブラックゲマゲマ団がお姉ちゃんを誘拐するぴょー!!」
「また変なのが出やがった…。こいつ等何だよ…。」
「ブゲ団のぴよことリクカイクウにょ〜。」
「ブゲ団じゃなくてブラックゲマゲマ団ぴょー!!」
自分達の組織名を思い切り略されてしまい、ぴよこも手足をバタバタさせながら
怒っていたが、そこでヴィータの存在に気付いた。
「あれ? そう言えばお姉ちゃんと一緒にいるのは誰ぴょ? 見ない顔ぴょ。」
「コイツはヴィー太って言う迷子にょ。道に迷ってまねきねこ商店街に迷い込んだ所を
でじこが保護したんだにょ〜。」
「だからヴィータだって! って言うか迷子じゃねぇ!」
うさだの時と同じ事を言うでじこにヴィータも怒ってしまっていたが、
これまたぴよこ達はでじこの嘘を思い切り真に受けてしまっていた。
「うっうっ…可哀想ぴょ〜。迷子になってお家の場所が分からないなんて可哀想だぴょ〜。」
「世の中には可哀想な人は沢山いるんですね…。」
「そうです…。だからこそ負けてはならないんです! 己の不幸に!」
「お前…頑張れよ〜。」
「う…うん…。」
何かすっかり真剣に同情してしまっているブラックゲマゲマ団の面々にヴィータも
思わず頷く事しか出来なかったが、再び彼等はでじこと向かい合った。
「だからぴよこ達も負けないぴょ! お姉ちゃん勝負だぴょ!」
「面倒臭いにょ〜。」
「って何でそういう話になるんだ!?」
話の強引な切り替えにヴィータは戸惑いながらもでじことぴよこの間に
割って入っていたのだが…それがいけなかった。
「口からバズーカ!!」
「目からビーム!!」
「ギャァァァァァァ!!」
何とぴよこの口からも弾丸の様な物が飛び出し、それに対してでじこの発射した
目からビームと合わせて二人の間に割って入ったヴィータに直撃!!
ヴィータは忽ち真っ黒焦げになりながらどっか飛んで行ってしまった。
「(やっぱりここは魔界だ…もういっそ殺してくれ…。)」
百メートル以上離れた場所に落下したヴィータはその場に倒れこんだまま
身動きが取れなかった。が、そんな時にまた誰か近寄って来たのである。
「お前…そんな所で何してるにゅ?」
それは虎猫の耳の帽子を被り、水色のワンピースを着た五歳位の小さな女の子。
その子がその場に倒れこんでいるヴィータを指で軽くツンツンと突いていた。
「お前…行き倒れかにゅ?」
「…。」
ヴィータは返事がしたかった。しかし、声が出せない。と言うか息もまともに
出来ない。とにかく苦しい。何とかしてくれ。と、ヴィータがそう考えているのも束の間…
「コイツ…もう死んじゃってるのかにゅ…。人の命は儚いにゅ…。」
何かいつの間にか死んだ事にされてしまっている。そして小さな女の子は
数珠を取り出してお経を唱え始めたでは無いか。
「南無阿弥陀仏にゅ…。」
年齢不相応に見事なお経の唱えぶりであったが、ヴィータはまだ死んで無い。
とにかくヴィータは力を振り絞って起き上がろうとしていたが、
ここででじこがやって来た。
「あ! ここにいたかにょ〜!」
「でじこにゅ。今ぷちこ行き倒れの人にお経唱えてるにゅ。南無阿弥陀仏にゅ…。」
「ぷちこー! その人は行き倒れじゃないにょー! こらお前! しっかりするにょ!
寝たら死ぬにょー!」
「でじこここは雪山じゃないにゅ…。」
まあとにかく、でじこはヴィータを起こして揺さぶっていたが、そんな時に
ヴィータの目にある物が映ったのである。
>>17 GO
良太郎ってもしかして逆か?
ゼロノスの使用者は単独でも戦えてたし
つまり、良太郎は特異点というレアスキルしかなくコアがないため電王システムを起動してもほぼ無力
コア代用としてイマジンとの憑依融合を必要なだけとか?(特異点除けば運動神経、才能一切なしの凡人だし
バリアジャケ風にリデザインしたらフォームチェンジごとに髪型と色が変わってく変なやつになるなw
「あ…庵衣堂…。」
「気が付いたかにょー!?」
「チッ…まだ生きてやがったにゅ…。」
ヴィータの目に映ったのは目的地である和菓子屋、庵衣堂の看板だった。
「ここだ! 私はこれを探していたんだ!」
「にょ?」
「にゅ?」
ヴィータはまるで生き返ったかのごとく起き上がり、でじこもぷちこも首を傾げていた。
「お前、庵衣堂を探してたのかにょ?」
「そうだよ! ここでぷちこ焼きを買う為に来たんだよ!」
ヴィータは速攻で庵衣堂店内へと突撃し、庵衣堂を経営している老夫婦に注文した。
「じーちゃんばーちゃん! ぷちこ焼きをくれ!」
「すまんの〜。ぷちこ焼きは売り切れてしまったんじゃ〜。」
「え…。」
庵衣堂のじっちゃの一言にヴィータは硬直してしまった。
そしてでじことぷちこが後からやって来る。
「残念でしたにょ〜。ぷちこ焼きは商店街でも人気があってすぐに売り切れるにょ〜。」
「この子はでじこちゃんのお友達かい?」
「そんな…そんな…売り切れなんて…そんな…。」
せっかくここまで来たと言うのに目的のぷちこ焼きは売り切れ…
これでははやての頼みを叶える事が出来ない。そのショックにヴィータの目は涙で潤み始めていた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! これじゃあはやてとの約束が守れないよぉぉぉ!!」
「わぁ! 泣き出したにょぉ!」
ヴィータはついに泣き出してしまった。これには周囲の皆も困ってしまう。
だが、ただぷちこ焼きが売り切れていたから泣き始めたのでは無い。
ぷちこ焼きを買って帰る事が出来ずに落胆するはやてを見たくない…
しかしそれでももう売切れてしまったぷちこ焼きはどうにもならない。
このジレンマがヴィータを泣かせる結果となっていたのである。
「一体どうしたのか知らんけど…とにかく元気出すんじゃ!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
庵衣堂のじっちゃとばっちゃも何とか慰めようとするが、ヴィータは中々泣き止まない。が…
「お前にこれやるにゅ…。」
「え…。」
ぷちこはヴィータにある物を差し出した。それはぷちこ焼きだった。
「これは…。」
「今日じっちゃとばっちゃからおやつに貰ったぷちこ焼きにゅ。
でももう良いにゅ。これ、お前にやるにゅ。」
「い…良いのか? 本当に…。」
「良いにゅ。これ持って帰るが良いにゅ。」
「お〜、ぷちこは優しい子だのう。」
「あ…ありがとう…。」
「何はともあれこれで一件落着にょ〜。」
あんまり人に礼を言う事が出来る程素直では無い方のヴィータでもこの時ばかりは別。
ヴィータは素直に礼を言っていた。これではやても喜ぶだろうから…
「でも…お金は貰うにゅ〜。」
「そこはしっかり取るのか…。」
「当然にゅ〜。」
「…。」
ぷちこに貰ったぷちこ焼きのおかげで泣き止む事が出来たヴィータは
まねきねこ商店街の面々と別れを告げ、八神邸に帰って来た。
「ごめんはやて…もう殆ど売り切れてて…これ一個しか買って来る事が出来なかった。」
「別に謝る事はあらへん。ヴィータだって一人であんな遠くまで行って頑張って来たんや。
だから一個でも嬉しいよ。ありがとな。」
「はやて…。」
ヴィータは嬉しさのあまりはやてに抱き付いていた。
「でも…次はもっと沢山買って来てな?」
「う…。」
おわり
これでヴィータとデジにょのクロスは完結です。
次はまだかなり先になると思いますけど、
またヴィータメインで何か書きたいと思います。
>>20→
>>22 GJです! 鉄槌の騎士といえどもやはりあのメンツには勝てないかw
後はクロスしてあってしまいそうなのがロックマンXコマンドミッションとか?
X:通常は射撃武器中心の戦闘スタイルだがハイパーモード突入後の必殺技は零距離で全バスターENを直にたたきつけるチャージコレダー
ゼロ:高い機動性と強力な斬撃を主な戦闘スタイルとするが防御力は高くない。ハイパーモードは防御向上を捨て攻撃力と機動性をさらに上げた黒化
必殺技は技硬直等を一時的に無視した超高速連続攻撃(防御は専用の特殊バリアシステムで補う
あれ?どっかのだれかさんたちと似ているような似てないような
つーか、アクションゲーだとゲーム中の性能とムービーの性能違いすぎ
ロックマンゼロのCMにいたっては寝起きで敵陣を周囲の地形ごと爆砕+さも当然のように空飛んでる(どんだけ違うんだw
まあ、単独でその世界9割滅ぼしたやつより強いから実際はあんな実力なんだろうけど
ゲーム内でそんなバランスを再現するわけにもいくまいw
>>23 お疲れ様でした。完結おめでとうございます。
StS17話(12話以降未見なので色々違ってたらスマソ)の六課隊舎襲撃に際し仮面ライダーチームが応援に来ると燃える!
ゼスト&アギトvsアギト(紛らわしい)
ガリューvs電王ガンフォーム(対ウルフイマジン戦を参照)
トーレとその他ナンバーズ2、3名vsカブト 「こいつ…ライドインパルス以上のスピードだと!?」
>>27 ハイパークロックアップ使用したら完全に静止して見えるレベルだしな
>>23 お疲れ様でした
まぁ発想はまんまマスカレード氏なワケだけど
ルーテシアとの戦闘で負傷したヴァイスに止めを刺しに来るガリュー。そしてその前に現れた電王ガンフォーム…。
「お前倒すけどいいよね?」
「………?」
「答えは聞いてない!」
ドンドンドンドンドンッ!
怒濤の勢いでデンガッシャー・ガンモードを連射する電王。
「………!」
ガリューは背後のルーテシアをかばうように両腕でそれを弾いていく。
が、今日のリュウタロスはとにかく怒っていた。なにしろ大好きな『お姉ちゃんたちの家』が襲撃されたのだ。リュウタロスにしてみればまさしく「龍の逆鱗」に触れられたようなものだ。
そして、射撃ペースを上げた電王の弾丸が、ついにガリューの胴体にクリーンヒットする。
「…!!」
「ガリュー…!」
後ろに大きく弾き飛ばされたガリューに、ルーテシアが駆け寄る。
「最後いくよ…いい?」
「………」
電王を睨みつけるガリュー。
「だめ…!」
焦った様子で答えるルーテシア。
「…答えは聞いてない」
それらの反応を一切無視し、電王はライダーパスをベルトにかざした。
『Full charge』
音声とともにフリーエネルギーがデンガッシャーに集まる。
早くも、その9ですかぁ〜
>>1 乙
抗がん剤治療中で死にかけ&病室の爺さん達が元気過ぎ…何故かノートパソコンでCD-Rを見せてくれって、俺の病気と関係無いの見せられても困るぜ…
ジャバウォック戦書くの難しいなぁ
電王ガンフォームの必殺技『ワイルドショット』だ。
『ちょっとリュウタロス!あんな小さな子まで!』
『うるさい!』
良太郎の制止をも聞かず電王はトリガーを引く。
しかしその時、
「IS発動…ライドインパルス!」
「な…!?」
発射されたワイルドショットは、一瞬前までガリューとルーテシアがいたはずの空間を虚しく凪いだだけだった。
「あーあ、逃げちゃった…」
ひどくつまらなさそうにリュウタロスが呟く。
『他のナンバーズも来てたんだ…ってそれよりリュウタロス!代わって!』
「…はぁい」
気のない返事とともに電王はベルトをはずし、変身が解除されリュウタロスもデンライナーへ帰っていく。
「ヴァイスさん!」
良太郎は、負傷したヴァイスのもとへ走る。幸いにも、重傷ではないようだが…。
繰り返しますがStS12話以降未見です。いろいろ違うと思いますがすみません!
ちなみにこの後トーレ+他ナンバーズ数名はカブト&地獄兄弟の追撃を受け、ルーテシアを先に逃がして自分達は足止めを…みたいなことを妄想してます。
ライダーとのクロスが多くなってきたな……大半はなのは側として行動してるけど
敵側と共になのは達と戦うのは正義の味方的にまずいのかな
>>33 個人的にはゼロノス敵対フラグでvsシグナム、マスカレード氏は劇場版ZECTライダー敵フラグ…かな?
アナザーアギトとか王蛇みたいに原作で敵だったら普通にいけるってのもあるし。
というかライダーの必殺技が生身の人間に使うにはえげつなさ過ぎるからでは…。
>>35 普通に弾け飛ぶからな。
生身の人間につかったらスプラッタ確定だな
>>32 今マスカレード氏のSSではカブトが敵になりつつあるけどな
まぁそれが逆にカッコイイ訳だが・・・
つか、俺はそれより昨日の投下分の次回予告の最後のセリフが気になる。
次回電王参戦か?
はっ、そういえばまだオンドゥル王子が出ていない!
平成ライダーで単純威力が高いのは
アルティクウガ
装甲響鬼
キングブレイド
だと思っている
実際どうなんだっけ?
あとはファイズ正伝の人か、今のところ巧は六課にはいるけどこれからどうなるんだろ・・・
スバルに向かってクリムゾンスマッシュするとかマジありえねえことしたし
>>39 たぶんそんな感じだと思う。クウガはとにかく爆発が凄かったし。
それに比べりゃカブトのMAX-H・サイクロンは下手すりゃディバインバスターfbと同程度だもんなあ。
ただ電王クライマックスフォームが未だ未知数。
>>41 39だがクウガは単に
クウガの封印エネルギー+グロンギのエネルギーでああなっただけで・・・・
まぁアルティクウガは通常キック100tとかふざけてるがな!
>>42 すみません、勉強不足で…。
でもそんなアルティクウガが大好きだ!w
黒いところが特に。龍騎も絶対リュウガ、もっと言うならSICのリュウガサバイブの方がカッコいい!ってクチですし。ダークカブトは…ちと性格に問題がw
だからなのはもStSの限定解除では黒く…ならないでしょうけど。
>>33 敵にしても、ライダーは個人主義者ばかりだから単独で動いてる奴が多いよね
流れぶった切って悪いんだがネタを一つ考えてみた
まだ文章にしてないからあれなんだけど・・・
ちなみにネタは(リリカルsts×ギルティギア)
完成したらたら投下していいだろうか?
続きの無いカービィクロス短編ネタを書いたのだが投下よろしくて?
ある日ある日の事
ミッドチルダという国にZEROというとってもとっても悪い奴がやってきました。
そいつは瞬く間にミッドチルダを真っ暗にしてこの国で一番大きい塔に陣取りました。
そしてその塔に済んでいる強い魔法使いたちの集まり「キドーロッカ」の人たちが杖やガントレットを使って戦いましたがZEROには適いませんでした。
ZEROは自分が倒した人達を洗脳し、自分の配下にしてしまった。
魔法使い達はZEROの命令であちこちの世界に散らばり食料やお宝を奪っていきました。
その被害はポップスターという星にまで広がり、突如やってきた白いベレー帽の女の子がこの星で一番大きい城を乗っ取ってしまいました。
とうぜんその城に元から済んでいた大王様は怒って軍隊を差し向けましたがたった一発の攻撃でみんなやられてしまいました。
ベレー帽の女の子は仕方なく服従した大王様に食料とお宝を奪ってこいと命令しました。
一夜の内にポップスター中の食料とお宝が盗まれてしまい、みんなはとても困りました…
そんな時、グリーングリーンズの高原でお腹を空かせたピンクの球体が小さな星に乗り、お城へと向かいました。
暖かい、春風と共に。
忙しい時にふと思いついて書いたから短い短い
もし時間が出来たなら本格的に書いてみる
>>49 ZEROて…。左目で洗脳する人と受け取ってよろしいので…?
ちゃちゃーちゃちゃちゃちゃーちゃちゃーちゃー♪
アニメ版について一言
>>52 リリカル
声優さんいいよ声優さん
ピンク色の悪魔
あれはハマッた
スマブラでは白玉カラーで吸い込み→道連れ落下→途中で吐いて復帰ばかりやってた記憶が…。
やっぱキャロあたり吸い込むのだろうか…?
ガリュー吸い込んだらどうなんだろう?
ジャーマンスープレックスするクワガタみたいな扱いかな?
GJ!
このまま進むとはやてはヘルパーになったりするのだろうか?
各デバイスはカービィに喰われる運命になるわけだなw
アイゼン→ハンマー
レヴァンティン→ソード
クラールヴィント→ヨーヨー
バルディッシュ→カッター
レイジングハート→レーザーorビーム
コピー能力なら
シグナム・フェイト……ソード
ヴィータ……ハンマー
スバル・ザフィーラ……ファイター
ぱっと思いつくのはこのくらいかな?なのはは空飛べてビーム撃つからUFOかも。
というか絵的にキャロとかはやてとかを吸い込むってのが…なかなか想像しづらい光景
はやてを吸ったらリインフォースTになったりしてな。
吸い込まれた後はどうなるんだろう?
まさか二度と出てこれな…
>>43 そんなあなたには仮面ライダーBLACK RXをお薦めしますぜ
吸い込まれた後はどうなるんだろう?
まさか二度と出てこれないとか…
61,63 すみません、ミスった。
66 :
白き異界の魔王:2007/07/29(日) 18:22:09 ID:6Yug30mL
すいているうちに投下させていただきます。
67 :
白き異界の魔王:2007/07/29(日) 18:23:59 ID:6Yug30mL
マンション:フェイト・T・ハラオウン
「そういや、探しているステラってロストロギアはどんな物なんだ?」
湯飲みを片付けながら柊蓮司が聞いてきた。
そういえば、まだ伝えていない。
「こういう物です」
手のひらに乗せたバルディッシュにインテリジェンスデバイス・オッドの映像が浮かぶ。
オッドは杖状のデバイスである。
杖の右に付けられているのがステラ、左にはデバイス本体の球体という構造になっている。
「これがステラです」
フェイトが指し示すステラは瞳孔のような独特の模様が付いている。
柊蓮司がステラを睨む様子はにらめっこしているようにも見えた。
「それで、フェイトはこれからどう動くか決めているのか?」
「いいえ。手がかりがないんです」
「みんなと合流はできないんですか?」
困惑するフェイトにエリオが目を向ける。
「それはだめ。私たち、襲撃受けたでしょ?だから、あの場所には戻れない」
フェイトもはやて同様に再度の襲撃を警戒している。
「念話も通じないし、ここからは私たちだけで捜査をするのが一番いいと思う」
六課のみんなは心配だが今はステラの法を優先すべきだ。
「だったら、俺に心当たりがあるんだ。そっちに行ってみないか?」
「え?」
ステラをたどる糸がぷっつり切れてしまっている今、柊蓮司の心当たりには暗闇の光のようにも思えた。
「お願いします」
「決まりだな」
フェイト達は立ち上がり、ちゃぶ台を片付ける柊を待った。
石段:柊蓮司
マンションから歩いて30秒。
赤羽神社に続く石段を歩いている。
この時間にもなるとそろそろ空腹を感じるようになってくる。
近くの自動販売機でおでん缶を買って食べることにした。
「これ、昔テレビで見たことあるんですけど・・・初めてです」
「きゃ、熱い」
「キャロ、気をつけて」
地球の通貨を持っていないという3人に奢ることになってしまったが、これほどに喜ぶとは思ってなかった。
「テレビでって、あんた達の世界にもおでん缶あるのか?」
「そうじゃないんです。私、昔この世界に住んでいたんです。ときどき、ここに来たりもしてて、その時に」
「初めてじゃなかったのか。でも、ウィザードのことは知らなかったんだな」
「はい・・・」
フェイトがうつむいてしまった。
気まずくなったので話を変えてみることにする。
「あー、それで、あんた達はどこから来たんだ」
「ミッドチルダです」
「あ、あー、あそこか」
柊蓮司はその単語を聞いたことがあった・・・と確信した。
68 :
白き異界の魔王:2007/07/29(日) 18:25:25 ID:6Yug30mL
石段:フェイト・T・ハラオウン
「知ってるんですか?」
意外だった。
この世界には次元航行技術はないはずなのに。
「ああ、俺も昔ミッドガルドに行ったことあるんだ。無理矢理召喚された上に観光なんかする暇もなく戻ってきたんだけどな」
あり得ない話ではない。
召喚は次元世界を移動する方法の1つだ。
ただし、非常に珍しい方法ではある。
柊蓮司が世界の名前がなまって言っている所を見ると首都ではなく田舎の方に召喚されたのかも知れない。
「たしか・・・すげーでかい建物があったよな」
フェイトは管理局地上本局やミッドチルダの高い建物を思い浮かべた。
建築技術の違いから第97管理外世界にある物より高いビルも多い。
一方、柊蓮司は階層都市バルトロマイを思い浮かべていた。
「それから・・・空飛ぶ船もあったよな」
フェイトは次元航行船を思い浮かべた。
あまりない事だが、地上に降りてくるときもある。
一方、柊蓮司は虚無の翼九世号や戦艦・レーヴァテインを思い浮かべていた。
「だったら、今度ミッドチルダを案内してあげますよ」
エリオとキャロが柊蓮司を見上げる。
「そうだよね。シャーリーさんにいろいろお店教えてもらったし」
柊蓮司が立ち止まる。
二人を交互に見て、涙を流し袖で拭いている。
「どうしたんですか?」
あわててフェイトが駆け寄る。
「俺、異世界に呼び出せれると決まって無理矢理やっかいごとに巻き込まれてたんだよ。そいつら、いつも俺の都合なんか無視して。それなのに、それなのに、今度はこんなふうにしてもらえて・・・・なんか思わず」
なにかいろいろあったようだ。
フェイトはこの時、ミッドチルダ観光案内のために休みを取ることを決めた。
69 :
白き異界の魔王:2007/07/29(日) 18:26:53 ID:6Yug30mL
赤羽神社:柊蓮司
長い長い石段を登ったその先には赤羽神社がある。
常人でもわかるほど神妙にして清浄な空気がそこには立ちこめていた。
「フェイトさん、ここって」
「ええ。普通の場所じゃない」
「すごく澄み切ってる」
フェイト達にもこの場所が特殊性はわかるようだ。
柊蓮司は三人をつれて神社と同じ敷地内にある屋敷の玄関に行き扉を叩く。
「ごめんくださーい」
「はーい」
鍵を開ける音がして玄関が開かれる。
中から現れたのは柊蓮司の幼馴染みの赤羽くれは。
彼女もいろいろ複雑な運命を背負ったウィザードだ。
「お、くれはかちょうどいい。あのな・・・」
顔を出したくれはは柊がつれて来たフェイト達をすぐさま発見する。
「はわっ!!ちょっと待ってね」
「あ?ああ」
玄関を力いっぱい閉めたくれはの凶暴な足音が小さくなっていく。
すぐに今度は凶悪な足音が大きくなってきた。
恐ろしい速度で玄関が開かれると同時に、柊の脳天めがけて刃が降ってきた。
「のわあああああっ」
真剣白刃取り。
くれはが振り落とした薙刀の刃はかろうじて薄皮一枚を切ったのみで止まる。
「何するんだよ!!」
「この、け・だ・も・の・が」
「なんだそりゃ!!」
「なんの用事かと思ったら、子供ができちゃったからその相談?それとも結婚式?」
「なんでそうなるんだよ!!」
「よかったわね!美人で金髪の年上のお姉さんで。しかも子供は女の子が二人?」
「やめて下さい」
エリオが間にはいる。
「ぼくは男です!」
「訂正するのはそっちか!!」
刃がさらに薄皮一枚分迫る。
血がにじんできた。
「待って下さい。私、柊さんとそういう関係じゃないです。柊さんにお仕事を手伝ってもらってるんです」
あわててフェイトが間に入る。
「はわわわっ?そっかー、そうなの?」
「あのな・・・第一あの二人が子供だとしたらどう考えても年があわねーだろうがよ」
「それはまー・・・その、あんたの柊力を使ってどーにかこーにか」
「そんな便利な物なら苦労しねえよ!!」
なにかどっと疲れが出てきた。
70 :
白き異界の魔王:2007/07/29(日) 18:27:56 ID:6Yug30mL
今回はここまでです。
柊とフェイトが着々と誤解を深めていっています。
GJ!
やっぱりフェイトは肝心なところが抜けている…のか単に巡り合わせが悪かっただけなのか
45です、とりあえず完成しますた。投下おk?
OK
じゃあ投下します、久々に書いたのでだいぶおかしいかもしれんが、投下
二つの炎が燃え盛る戦場、静かに降り注ぐ雨に響き渡る剣と剣がぶつかり合う音。
雨に降られても燃え滾る熱き炎の音、それだけがこの空間を支配していた。
よく見れば彼らは服装こそ違いはしても、まったく同じ顔でまったく同じ炎でまったく同じ目的で闘っていた。
闘う理由はただ一つ、目の前にいるこの自分と同じ存在が心底気に入らない、ただそれだけである。
呆れるほど単純な理由で闘うこの二人。赤を基準とした黒で縁取ったジャケットを身にまとい少し変わった両刃の剣を使う男と、
白のマントに赤いインナーを身にまとい巨大な鉄の塊を振るう男。
二人の名前は同じ、“ソル=バッドガイ”。本来ならばぶつかり合うはずが無いこの二人、
不幸にも空間のゆがみに捕らえられ赤いジャケットの方のソルが未来から跳ばされてしまった。
それによって本来歴史には無いありえない闘いが生まれた。それがこの空間を生み出し
た原因である。
数え切れないほどぶつかり合った剣、相手を殴り飛ばした際に付いた、血が付いたガン
トレット、炎にこげたジーンズの裾。爆炎と衝撃でもっていかれた地面。それがこの戦い
の凄まじさを表現している。
どれだけの時間が過ぎたかはわからない、しかし今決着をつけようと己のみに人間とは
ないほどの法力を溜め込む二人、それを炎として解放し相手の身にたたきつけようと双方
構える。
時が止まる、降り続いていた雨の音も聞こえない、聞こえるのは己の鼓動、開放するた
めの術式もすでに完成している。お互いがお互いを見てニヤリと笑う。直後に開放される
力の渦、叫びにも聞こえるこのコエ、二人は同じ叫びを上げた。
「タイランレイブ!!!」
力はぶつかり合い空間を歪ませた。一人は正しき世界へ、もう一人はこの世界ではない
ところへと跳ばされていった。
こうしてソル=バットガイは2172年、聖戦の真只中にこの世界から消えてしまった。
気がついたらそこは街中のような場所。そこに自分ひとり倒れていた。(この時代にこん
な場所がまだあったのか?しかし誰もいねぇ。)と疑問に思いながら傷だらけの体と焼けて
すすけたマント姿で探索を始める。結局奴とは決着は着かなかったが久々に力を使ったの
で今はすっきりしている。しかし自分がなぜここにいるのかまったくわからない。
(さっきまで研究所の後付近で戦っていたはずだ。相手はおそらく未来から来た俺自身、
気に入らないから切りかかったら向こうも気に入らなかったのか切りかかってきやがっ
た。)
ふっ、と笑うソル。胸に入れていたタバコが雨で濡れてだめになっていたのにはイライ
ラした。「まったく、やれやれだぜ。」
そんな時、聞こえてきたのは悲鳴の様な、怒鳴り散らす様な女の声。
「人がいるのか、此処から割と近いな。此処が何処だか調べる手間が省けた。」
戦闘になるかもしれないと、先ほどその辺にある壊れたブロックを削ったものを肩に下げ
ソルは走りだした。
その頃
なのはは、ゴールに突っ込んできた二人をネットで無事キャッチ。スバルと再開を果たし
ていた。その時である、「何だ、此処には女子供しかいねぇのか?」
突如後ろから低い男の声がした。
「誰!?此処は私たち以外立ち入り禁止になってるはずだけど・・・」
いつでもデバイスを起動できるようにはしてあるが、ここにいる全員を守りながら闘える
だろうか・・・そう思いながら答えた。
「気がついたらここにいた、それだけだ。今はそんなめんどうなことをするつもりはない。」
ソルは、女の目から敵意を感じたので先に釘をさしておいた。後ろの二人はあまりの展開
についていけてない。リンフォースUのほうはいつでも大丈夫な様子だった。この男は何
いっているのかと思考をするうちに一つの結論が出た、(異世界から来た?そうすれば今ま
で会話とつじつまが合う。)そういきついたので、
「判ったわ、話を聞きましょう。」
「ちょ、なのはさん!?」
そこにいた人間は全員同じ声を上げなのはを見た。
「私は高町なのは一等空尉、貴方は?」
“この女、存外に出来るようだ”そう思うと少しおかしくなり思わずニヤリとしてしまう
が此処は答えておくべきだろうと思い、「俺はソル、ソル=バッドガイだ。」と答えた。
こうしてありえない出会いは再びありえない出会いを生み出した。「あの男」さえ予期し
なかった出来事だが、歯車はすでに動き出していた。
とりあえず今回はこれだけです。
>>77 GJ!
まさか、織田の方が飛ばされるとは思わなかったw
普通のソルならともかく、コミュニケーション能力がとても心配だw
この流れだと団長とかの他キャラは出ない方向なんですかね?
>70
ちょっ、お互いの理解度が下がってるwwwww
それはそれとして、くれはに来たのか。
てっきりアンゼロット様に繋ぎを取るのかと。
ソル=バッドガイ
直訳:太陽=悪い奴
↑ギルティギア知らない…
>>70 原作よく知らんけど主人公は不幸属性だってのは理解できたよ!8(マテ
>>77 ギルギア好きだから、続き楽しみにしてるぜ!
でも少し読みづらいから、改行増やしたほうがいいと思う。
>>78 とりあえず団長と某完成型第一号を登場させようと画策中です。
後はパワーバランスに気を付けなければ・・・
がんばって書くよ
>>80 wikiを読むと大体判るよ
>>81 サンクス、以後気をつけるぜ
最大の問題は両方とも作品がまだ終わってないというところなんだwww
>81
有無、常に登場するわけでも無いが、柊は出る度に酷い目に遭ったり、
レベルや学年や人間性や正気度や財布の残高が下がったり、
魔剣使いなのに魔剣を無くしてただの『使い』になったり、
大砲の弾丸として射出されたあげくお姫様の様に捕まったり、
今回出て来た巫女のくれはに秘密を握られたり、
同じプレイヤーの別ゲーム別キャラまで下がったり、
声優の小島めぐみことこじまめも、
原作を理解しないうちから彼が『下がる男』なのは理解しちゃったりする、
かわいそうな奴なのだ。
>>82 どうも。早速読んできました。
なるほど…最初思ったほど悪い人じゃなかったんですネ
まぁなのはメンバーと上手くいくかは確かに少し心配w
>>82 遅ればせながら、GJ!
自分的には、ファウスト先生がスカ一味と行動とか見てみたい。
あと、アクセルとか違和感無く登場させれそう。
>>82 ギルティキタコレ!
ディズィーはヴィヴィオと一緒に彷徨ってたり
ナンバーズのアナルを狙うファウスト先生
ダンディスレイヤーも鰤っ子も忘れちゃいやだぜ!
87 :
マスカレード:2007/07/29(日) 21:31:50 ID:tIb044AC
昨日アンケートをとった7人の戦鬼、そろそろ投下しようと思いますが、タイミング的にはぉKでしょうか?
侑斗「それと最初に言っておく。短い上にかーなーり、駄文だが言い訳はしない!」
問題ないっ! どうぞ!
『投下した』なら使っていいッ!!
しかし実際いきなり投下はあまり好かれないw
このツンデレどもめ!
91 :
マスカレード:2007/07/29(日) 22:19:26 ID:tIb044AC
遅れてしまって申し訳ないです(汗)
では、始まります
時は戦国時代。
戦乱の時代を戦い抜いた鬼戦士達がいた。
魔法少女リリカルなのは マスカレードと7人の戦鬼
「本当にこんなところに鬼がいるのかな……?」
彼女の名前は高町なのは。
鬼のような力が使える、言わば魔法使いみたいな存在だ。
そして彼女の村は人間を襲う魔化魍に狙われていた。
しかもよりにもよって今度の生贄に選ばれたのはなのはの親友である、フェイトだ。
大切な親友をあんな化け物に食べられたくは無いが、なのは一人では奴らには敵わない。
なんとしても仲間を集めて、村へ連れ帰らねばならない。
「この村に鬼がいるらしいよ……」
「本当なの……?」
彼女らはアリサとすずか。なのはと共に鬼探しの旅に出た、仲間で親友だ。
「ちょっと……アレ!」
なのはが指差す先にいるのは、赤い武者のような姿をした魔化魍、『火焔大将』だ。
火焔大将は次々と村人を食べてゆき、その命を奪ってゆく。
「酷い……!」
口を塞ぐアリサ。とても9歳の子供が見れた物では無い。
「……ッあの人は!?」
今度はすずかが指を差す。そこにいるのは、少し派手な着物を着た長髪の男性だ。
火焔大将の前に堂々と立ち塞がっている。
「随分と食い意地の張った奴だな。ってか食い過ぎは健康に悪いってな!」
火焔大将に向かう長髪の男。一体何を言い出すのか……
「……一度太っちまったら、ダイエットしてもリバウンドってのがあるんだよ」
男は火焔大将に向かって嘲笑うように言う。
「そんな話はいいですから、早く倒して下さい!」
「ラジャー……!」
村人に急かされた男はどこからか音叉を取り出し、それを額に当てた。
この男、名を『乾 巧』という。通称『歌舞鬼(カブキ)』だ。
「歌舞鬼……」
呟く男。次の瞬間、カブキの姿は変わっていた。
主に緑と赤の装甲に包まれ、それ以外はベルトから伸びる光り輝く赤いラインが特徴的で
顔は大きな黄色い目に、赤い二本の角というまさしく鬼の姿になっていた。
この姿を『ファイズ』と言うが、基本的に周囲からはカブキと呼ばれている。
火焔大将は口から豪炎魔剣という巨大な刀を取り出し、カブキに切り掛かる。
「フン、フン!」
だがカブキはその刀を受け止め、逆に二発のワンツーパンチを打ち込む。
そのまま火焔大将を村の隅まで追いやったカブキは、民家の柱を使って一回転、そのまま火焔大将を蹴り飛ばした。
「エッジ……!」
『Ready』
その隙を突いて、カブキは赤く光る剣『ファイズエッジ』を取り出し、そのまま火焔大将に斬り掛かった。
振る度に「ブォン」という音をたてるファイズエッジは、どこか未来的な印象だ。
カブキと火焔大将はしばらく斬り合いながら村中を駆け巡る。
お互いの剣が触れ合う度に「ガキィン」という鋭い音が鳴り、互角の勝負が続く。
カブキも火焔大将もなかなか決定打を与えられない。
「おりゃあ!」
それどころか、カブキの方が小さな打撃を多く受けている。どちらかと言うと不利なのはカブキだ。
92 :
マスカレード:2007/07/29(日) 22:34:17 ID:tIb044AC
しかしカブキが戦いながら民家に入りかけた時、火焔大将は狙いを外して家の柱を斬ってしまう。
「(……今だ!)」
そのまま火焔大将を民家の屋根の下まで誘い込み、カブキはファイズエッジでもう一本の柱を切り裂いた。
その家は二本の柱で支えられていた。その柱が二本共切り裂かれたということは……
「ぐぉあっ!?」
家の屋根は一気に崩れ落ち、火焔大将に直撃。それにより苦しむ火焔大将。
「エンドか!?」
ファイズエッジを構えるカブキ。火焔大将はカブキの声に反応するように一瞬で灰になって消えた……。
「ありがとうございました!おかげさまで助かりました!」
「これでもう魔化魍は現れねぇよ」
感謝の気持ちを表す村人に、巧は胸を張って言った。そしてそのまま村人に手を出す巧。
「……は?」
何かくれ、というような手つきに見える。
「は?じゃねぇだろ。礼だよ礼。そういうもんだろうが」
すると、村人の一人がペコペコとお辞儀をしながら何かを乗せた笊を持ってくる。
「何だこりゃ?芋じゃねぇか。しかも随分と痩せてやがる……」
笊に乗っているのは三本の痩せ細ったサツマイモ。
巧はそれを受け取り、本当に「ふざけんなよ」というような表情をする。
「すいません……何分、貧しい村な物で……」
村人の説明に、ため息をつく巧。しかしよく見れば子供が一人、物欲しげな顔で見つめている。
「なんだお前?コレが欲しいのか?」
芋を差し出して言う巧に、子供は嬉しそうに頷く。
巧も「ほらよ」と優しい顔で手渡そうとするが……
「やめな!鬼の触った物なんか!」
子供の母親が、巧が手渡そうとしていた芋を払いのけたのだ。地面に落ちた芋は二つに割れる。
「……な!?」
影から見ていたなのはも驚く。
この世界では鬼は人々から忌み嫌われているのだ。巧も「助けてやったのに……」と言いたげな、悔しそうな表情をする。
「あの〜……」
「あ?何だお前?」
そんな時、巧に話掛けてきたのはアリサだった。
「あ〜オロチだろ?俺はいずれあいつを倒さなきゃならねぇ奴だと思ってたんだ」
「じゃあ、協力してくれるの!?」
町の外れで、巧に事情を説明するなのは達。
幸先の良さそうな反応に喜ぶすずか。しかし……
「思ってるだけだ、慌てんな!さすがの俺も、今の奴には勝てねぇな」
座ったまま腕を組んで言う巧に、アリサとすずかは落胆する。
すると、巧は突然立ち上がって遠くを見る。
「あらまぁ……やっぱ欲しいんだよな?」
そこにいるのは、さっきの子供だ。
巧は「来い!」と手招きし、子供に芋を渡す。
「母ちゃんにバレねぇように、こ〜っそり食えよ」
言いながら子供の頭を撫でる巧。子供は嬉しそうに立ち去っていった……。
「さてと、行くか」
「行くってどこによ?」
突然言い出した巧に、どこに行くのかと問うアリサ。
「決まってんだろ、オロチを倒しにだよ」
「でも勝てないんじゃ……」
アリサの額を突きながら言う巧に、気まずそうに質問するすずか。
「だから慌てんなって。一人じゃ無理だな。けど仲間を集めりゃ何とかなる」
「じゃあ、協力してくれるの!?」
目を輝かせるアリサ。
「おぅ。人を助けるのが鬼の役目だからな」
巧はそう言い、「まぁやってみるわ」と言いながら歩いてゆく。
「おーい、響鬼いるかー?」
「ヒビキ?」
大きな声で言いながらとある民家に入ろうとしている巧に質問するなのは。
「おぅ。変わった奴でよ、腕は立つんだが今じゃ引退同然だ」
どうやらなのは達が今いるのは「響鬼」という人の家らしい。
「入るぞー、響鬼ー」
言いながら響鬼家の扉を開ける巧。だが……
ドカァンッ!
「うわっ……何だ!?」
開けた瞬間、凄まじい爆発が巧やなのは達を襲った。家の中からは煙りが立ち込めている。
「ゲホッゲホッ……いや〜……」
そして中から現れた一人の男。男は30代くらいの外見で、青い着物を着ていた。
酷くむせている……。
「お、おい響鬼……何だよこりゃあ……」
「新しい武器の実験中だったんだけどさ、失敗失敗っ」
響鬼は「ハッハッハッハッ」と大きく口を開けて笑う。
「(この人……まさか!?)」
だが、なのははそんな響鬼の顔に見覚えがあった……
雨の中、なのはの実兄である恭也の死体を持って帰ってきた響鬼。
「お兄ちゃん……!?」
変わり果てた兄の姿に涙するなのは。目の前にいるは黙って佇む響鬼。
なのははしばらく恭也に寄り添っていたが、やがて涙を流しながら響鬼を睨み付ける。
「貴方のせいで……!」
「…………。」
黙って俯く響鬼。
「貴方のせいでお兄ちゃんが!貴方の……貴方のせいでッ!」
泣きながら響鬼の胸を殴り続けるなのは。響鬼はなのはと顔を合わせることができなかった……
「あ……どうした少女?」
自分を睨み付けるなのはに気付いた響鬼。
「……ッ!!」
だが、なのはは黙って走り去ってしまった……
「ちょ、なのは!?」
「どうしたのよ?」
しばらく走ったところで転んだなのはに駆け寄るアリサとすずか。
「あの人だよ!あの人がお兄ちゃんを殺したんだ!恭也お兄ちゃんを、あの人が……!」
大きな声で叫ぶなのは。
「まさか……響鬼が人を殺すとはよ……」
「本当だよ!!」
信じられない様子の巧を制すなのは。
「お〜い、そこの少女!」
そんななのはの前に呑気な顔で現れる響鬼。
「思い出したぞ!お前確か、恭也の妹だったな。もしかして……まだ俺の事怨んじゃったりしてるワケ?」
「…………ッ!?」
相変わらず呑気な顔の響鬼を見たなのははさらに悔しそうに歯を食いしばる。
「良くないね〜いや、実に良くないね、そういうの。もう少し前向いて生きて行こうや。な?」
「うるさい!」
響鬼に向かって走り出したなのはを、「落ち着け」と言わんばかりに巧が止める。
しえんー
たった今二話第二部仕上がったけど先輩が終わるまで我慢…
支援。
96 :
マスカレード:2007/07/29(日) 23:00:04 ID:tIb044ACO
「こんな奴の力を借りるのはゴメンだからね!絶対嫌だからッ!」
巧の腕の中で叫ぶなのは。
「……何の話だ?」
力を借りる?何の話かさっぱり解らない響鬼は巧に質問する。
「それがよ、オロチを倒す為に仲間集めてんだよ」
「だったら他当たれよ。俺ぁもう鬼の仕事は辞めたんだ。面倒事はこりごりなんだよ」
そう言い、巧の申し出を断る響鬼。だいたい、あんなこと言われて協力するのも気まずいだろう。
「さてと、サンマでも焼こ〜っと♪」
そして響鬼はどこまでもマイペースな態度で、自宅へと戻って行った。
「何だお前食わねぇのか?」
「いらない……」
ここはとある城下町の団子屋。団子を注文したはいいが、なのははさっきの事で機嫌を損ねてしまっている。
「勿体ねぇだろ食え、コラ!」
「んぅ……!?」
そんななのはの口に巧は無理矢理団子を詰め込む。これも巧なりの慰めなのだろう。
「もしかして巧、なのはの事慰めてくれてるの?」
嬉しそうに割り込むアリサ。
「そんなんじゃねぇよ!ハエが止まってたんだよ」
「平気だよ!」
照れ隠しに咄嗟にハエが止まってたと嘘をついた巧。
だが、巧は「平気だ」と言うなのはに更なる追い撃ちを思い付いた。
「へぇ〜ハエが卵産んでたぜ?」
次の瞬間、なのはは口に含んでいた物を巧の顔に吹き出した。
顔面に直撃した巧は「うわっ!」と言いながら尻餅をつく。
アリサもすずかも爆笑だ。
「きったねぇお前……冗談だよ冗談!」
顔を吹きながら立ち上がる巧。なのはも同じように立ち上がる。
「もう……それよりどうするの?この先。鬼に会いにいくんじゃないの!?」
「心配すんなよ、すぐ会える!」
巧は冗談が通じなかったなのはに少しがっかりしながらも、そう言った。
「今度の奴は鬼の中でも一番の出世頭だ。戦で手柄を立てて、大名にまで上り詰めたんだからよ」
巧はそう言い、城を指差す。
「その方らか、世に会いたいと言っているのは。苦しゅう無い。表をあげい」
その言葉に、頭を下げていた巧となのは達は顔を上げる。
「ハハッ……なんだお前その格好?!」
「なんだ、巧じゃないか。久しぶりだな。」
笑いながら言う巧に、殿様は少し嬉しそうな顔をする。
彼の名は『天道 総司』。
別名を『兜』と言い、鬼である『カブト』に変身することができる。
「お前の力を借りてぇんだよ。鬼としてのな」
巧は堂々と天道に近寄るが……
「貴様ァ!無礼だぞ!」
近くにいた側近が、巧に急接近してきたのだ。やたらと顔が近い。
だが、もちろんそんな側近の言う事を聞く巧では無い。
巧は一瞬で側近を殴り飛ばす。
「ッ出会え出会えーッ!」
するとそれに反応し、刀を持った男達が大量に部屋に入ってきたのだ。
巧はなのは達を守りながら、近寄ってくる男達を弾き飛ばす。
「落ち着け、お前ら……!!」
しかし、それを制したのは天道だった。同時に刀を持った連中の動きが止まる。
「俺はこんな生活に飽き飽きしていた……。」
言いながら、やたらとゴージャスな衣服を脱ぎ捨てる天道。
「ッ!?と、殿様がご乱心じゃぁぞー!」
すると、天道を取り押さえようと再び刀を持った男達がやってくる。
97 :
マスカレード:2007/07/29(日) 23:06:16 ID:tIb044ACO
「フン!ハッ!」
天道はその男達を殴り飛ばし、一気に巧の前まで飛び上がる。
「フン!」
さらに追って来た男を殴ってこかし、腹に重い拳を叩き込んだ。
流石天道、容赦が無い。ここまでやれば十分だろう……。
「さ、行くぞ」
「おぅ!」
巧は天道の言葉に意気揚々と返事を返した。
「相変わらず気取ってやがんな、あの野郎」
天道をパーティに加えた巧は、4人目の鬼の元へ赴いていた。
4人目の鬼は、こちらを見る事無く、さっきからずっと経を読んでいる。
「鬼を通して仏に至るというのが五代のモットーだからな」
「ストーップ!何が仏だ。俺が試してやる」
天道の言葉を遮った巧は、おもむろに近くにあった石を掴み、4人目の鬼に向かって放り投げた。
「ハァッ!」
しかし石は途中で止まり……
「あいたぁッ!」
投げたはずの石は巧に帰ってきたのだ。まるで漫画のようにすっ転んだ巧は、痛そうにぶつけた所をさする。
「見たか、これが念動の力!修業次第ではこれくらい簡単な事なんだよ♪」
振り向いた男は嬉しそうに言う。
彼の名は『五代 雄介』……通称『凍鬼』と呼ばれている。
「さ、行こうか!」
「おい……行くってどこにだよ!?」
突然歩きだした五代に問い掛ける巧。
「たった今仏の声が聞こえたんだ。いたいけな女の子に魔化魍の手が伸びようとしてる!」
五代は話をする前から全てを理解していた。
五代もフェイトを救うために戦ってくれるという。
そして生贄の儀式、本番。
『生贄を捧げよ……』
声と共に海から、魔化魍の住家、鬼岩城が競り上がる。怯えた村人は生贄だけ置き去りにし、逃げ出した。
まったく薄情極まりない。
「ふん!」
そして鬼岩城から現れた童子と姫は、生贄の入った箱を破壊する。
「……何!?」
驚く童子。何故なら、そこにいたのは、フェイトでは無かったのだから。
「苦しゅう無い……あの世へ行け!!」
中に入っていたのは、天道総司だ。天道は一気に立ち上がり、音叉を額にかざす。
そうすることで、天道の体を赤い風が渦巻く。
「ハァッ!」
そして天道はその風を切り裂くように手刀を振り下ろす。
『Change beetle(チェンジ、ビートル)』
機械音声と同時に、カブトの頭にまさしく鬼の角、カブトホーンが現れる。
「鬼か……!?」
カブトに変身した天道を見て、童子と姫はすぐに飛び上がり、距離をとる。
98 :
マスカレード:2007/07/29(日) 23:09:12 ID:tIb044ACO
さらに巧と雄介、二人の鬼が走って登場、カブトの横に並ぶ。
「一気にブッ潰してやるぜ!」
「仏の元へ帰れ!」
言いながら二人はそれぞれ自分の音叉を額にかざす。
そして……
「「変身ッ!!」」
叫ぶと同時に二人の体を鬼の装甲が包んでゆく。
巧の周囲を桃色の桜吹雪が舞い、雄介の周囲では白く冷たい吹雪が渦を巻く。
巧は前回と同じ緑と赤のファイズ……『カブキ』に変身。
一方、雄介はクワガタのような外観だが、装甲は白く、青い大きな瞳が特徴的な姿となる。
腰には巨大な銀のベルトが輝き、頭には金色の鬼の角が生えている。
この姿を『クウガ』というが、人々はその名を呼ぶことは無い。
基本的に彼は『トウキ』と呼ばれている。
カブト・ファイズ・クウガ。
三人のライダーは横一列に並び、童子達に向かってゆっくりと歩き出した。
なのはを含む村人達もそれを影で見守る……。
巻之一「集結せよ!伝説の鬼戦士達!」
99 :
マスカレード:2007/07/29(日) 23:12:53 ID:tIb044ACO
投下終了……
駄文だ……orz
反省はしてますが後悔はしません
こんな形で始めたからにはこのまま続けていこうと思います。
今はまだ映画版をなぞってるだけに過ぎませんが、だんだん変わっていくつもりです
では厳しいツッコミを覚悟してます……
GJ!!
既存の仮面ライダーを映画版にぶち込みましたか、動いてるさまがイメージしやすい分
オリジナル要素があって少々クセがありますね。まぁ私は気にしませんが。
>99
おお、ここにどう、なのは分が加わるのか楽しみです。
>>マスカレード氏
今までにないなのは(性格的には一期より前?)!
いきなりカブキ=ファイズ!つか戦国時代でアリサとかエッジて…
そして天道!やはり奴は別格か…
いろいろと予想外過ぎな展開wに激しくGJ!
続きが楽しみです。
GJッス
ライダー愛してる俺にとってはちゃんとした鬼使って欲しかったですが…
マスカレードさんと違って文才のない僕には生意気なこといえませんです。上手いですよ先輩。
ところで僕も投下して良いですか?
支援射撃を開始する!!
二話第二部「機動六課」
RXと、大蜘蛛怪人達の激闘が続いていた頃、ティアナとスバルははやてに呼ばれ、本局に来ていた。
二人はそこで四年前の空港火災について、そしてはやてが新しい部隊を立ち上げようとしている理由を聞いていた。
二人が聞いたことは四つ…
火災はロストロギアを原因に起こったこと…
フェイトがスバルの姉ギンガ・ナカジマを助けていたこと…
空港火災には三人の仮面ライダーが救助に当たったこと…
そして、はやてが局の体制に不満を持ち、局を内部から変えていくことを決意し、新部隊設立を目指したことの四つだった。
フェイト「とまあ…こんなことがあって、八神二佐は、新部隊の設立のために奔走…」
はやて「四年程かかって、要約その第一歩を踏み出せた…というわけや。」
リィン「部隊名は、時空管理局遺失物管理部、機動六課!」
はやて「登録は陸士部隊、フォワード陣は、陸戦魔道士が主体で、特定遺失物の調査と、管理が主な仕事や。」
ティア「遺失物…ロストロギアですね?」
スバル「……」
話をスラスラと飲み込んでいるティアナに対し、スバルは話に付いていくことができなかった。
ティアナと違い、根っからの突撃思考であるスバルはこの手の話は苦手だった。(座学の成績は良かった方なのだが…)
スバル「「ティア…ティア…」」
スバルはついに我慢ができなくなり、話中にも関わらず、ティアナに思念通話を送る。
ティア「「何よ?」」
スバル「「ロストロギアって…何?」」
ティア「「うっさい!話中よ!後にして!」」
スバル「「…うぅ。」」
念話は強制的に終了させられてしまった…
はやて「で…スバル・ナカジマ二等陸士、それにティアナ・ランスター二等陸士。」
スバル・ティア「はい!」
はやて「私は、二人を機動六課のフォワードとして迎えたいて考えてる。厳しい仕事にはなるやろうけど、濃い経験はつめると思うし、昇進機会も多くなる。どないやろ?」
スバル&ティア「あの…えっと…」
フェイト「スバルは高町教導官に魔法戦を直接教われるし、執務官志望のティアナには私でよければ、アドバイスとかできると思うんだ」
ティア「あ、いえ!?とんでもない!というか…恐縮です…と言いますか…」
なのは「えっと…」
スバル・ティア「!?」
なのはが柱の影から現れ、二人は驚く。
なのは「取り込み中かな?」
はやて「ふふ、平気やよ。」
なのはははやての隣に座る。
なのは「とりあえず、試験の結果ね。二人とも、技術はほぼ問題なし。でも、危険行為や報告不慮は見過ごせるレベルを超えています。自分やパートナーの安全だとか、試験のルールも守れない魔道士が、人を守るなんて、できないよね?」
ティア「…はい」
なのは「だから残念ながら、二人とも不合格。……なんだけど」
スバル&ティア「え?」
なのは「二人の魔力値や能力を考えると、次の試験まで半年間もCランク扱いにしておくのはかえって危ないかも。というのが、私と試験官の共通見解」
リィン「ですぅ!」
なのは「ということで、これ。特別講習に参加するための参加用紙と推薦状ね。これを持って、本局武装隊で三日間の特別講習を受ければ、四日目に再試験を受けられるから」
「来週から本局の厳しい先輩たちにしっかりもまれて、安全とルールをしっかり学んでこよう?そうしたらBランクなんて、きっと楽勝だよ?ね?」
スバル&ティア「ありがとうございます!」
はやて「合格までは、試験に集中したいんやろ?あたしへの返事は、試験が済んでからって事にしとこっか。」
二人はソファーから立ち上がり、はやてに敬礼する。
スバル・ティア「すみません!よろしくお願いします。」
その頃…
【ミッドチルダ東部 ミランダ 結城研究所】
本郷「結城…」
結城「馬鹿な…信じられない…」
本郷猛と結城丈二は、研究所でミッドの情勢を調べていた。
現在ミッドチルダにはガジェットドローンと言う機械兵器が現れ、破壊活動を行っている。
リンディから得た情報では、「レリック」というロストロギアを狙って活動しているらしいが、「レリック」がどのようなロストロギアかは今も分かっておらず、それを狙うがジェット達の真意も不明である。
IQ600の天才本郷猛と、IQ201の頭脳を持つ結城丈二は、「奴」への対策の他にこれらの機械兵器の目的、そして「レリック」がどのようなロストロギアなのかも探っていた(本郷はレーサーの育成でほとんど研究所に来れないが)
だが、二人が驚愕した理由はガジェットの真意が分かったからでも、「レリック」の正体が分かったからでも、ましてや「奴」の復活が早まったからなかった…
結城「先輩…すぐに皆を集めて、緊急会議を開きましょう…」
本郷「ああ、そうだな…」
【本局】
話を全て聞き終えたスバルとティアナは、外の芝生で寝そべっていた。
スバル「あーあ…なんか色々緊張したぁ…」
ティア「まぁね。」
スバル「不合格は残念だったけど…まぁしゃーないか…」
ティア「まっ、再試験に引っかかれただけ、良かったじゃない。」
スバル「それもそうだね。」
翔一「再試験、おめでと。」
スバルとティアナの前に、頭に包帯を巻き、野菜が沢山入ったダンボールを抱えたコック姿の男が現れた。
翔一「良かったじゃない!これも皆俺に勝てたからなんだよ。俺に勝てる奴なんてそうそう居ないんだしさ、これぐらいの配慮があって当然だよ。
なんせ普通の試験より何倍も難しい試験だったんだからね。ちょっとした無茶で失格にされたんじゃ、悔しいよね。」
スバル・ティア「?」
スバルとティアナは起き上がる。
ティアナ「失礼ですけど、誰なんですかあなた?」
翔一「へ?ひょっとして覚えてない?しょうがないなぁ…」
翔一はダンボールを地面に置き、声の調子を変えながら喋りだす。
翔一「ここまでこれたことは褒めてやる、だが、ここが貴様らの墓場だ!」
スバル・ティア「…あ!?」
二人は思い出した。
そう…試験中にスバルが吹き飛ばした仮面ライダーだ。
スバル「あの時あたしが吹っ飛ばしたライダー!」
翔一「思い出してくれたんだ!嬉しいなぁ…確かスバルちゃんと、ティアナちゃんだっけ?
見事なコンビネーションだったよ。
あーあ…氷川さんもこの二人みたいに、コンビ戦で役に立ってくれればなぁ…」
スバル「あの…その頭の包帯は…」
スバルは恐る恐る聞く。
翔一「ああ、君に吹っ飛ばされた後、落下してきた時に頭ぶつけちゃってさぁ…
全治一週間だって。」
スバル「ご…ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
スバルは土下座して激しく謝る。
翔一「そんなに謝んなくて良いって。それよりさ、この野菜食べてみてよ!二人に食べてもらいたくて、今日隊舎の菜園から持って来たんだ!」
翔一は二人に野菜が入ったダンボールを渡す。
ティア「は…はぁ…」
スバル「い…いただきます…」
スバルはトマトを、ティアナは胡瓜をダンボールから取り出し、口に運んだ。
ティア「あ…美味しい。」
スバル「美味しい!」
二人は野菜の美味しさに舌鼓を打たれ、笑みをこぼす。
翔一「でしょでしょ!俺の自信作だからね!」
スバル「凄く美味しいです!えーと…」
翔一「あ、俺、津上翔一。機動六課の食堂のコックだよ。」
翔一は胸を張って自己紹介する。
翔一「二人も六課に誘われてるんだよね?二人が来るの、俺も楽しみにしてるよ。
その時は、腕によりをかけて美味しいサラダ作るよ!」
スバル「はい!よろしくお願いします!津上さん!」
ティア「…」
ティアナは迷っていた。
機動六課はなのは達のようなエキスパート、そしてスバルのような才能を持つ者、そして翔一達のような変身能力を持った仮面ライダーが属する部隊である。
そんな部隊に自分が居て良いのであろうか…と。
翔一「ティアナちゃん?」
ティア「え!?…あ、はい!」
翔一「どうしたの?何か悩んでるとか?」
ティア「いえ…別に…」
翔一「嘘」
ティア「え…?」
翔一「俺分かるんだよね、そう言うの。」
ティア「あたし…本当に六課に入って良いのか分からないんです…あたしみたいな凡人が、こんなエキスパート部隊に入って良いのか…」
スバル「何言ってるのティア!?ティアは凡人なんかじゃ…」
翔一「気にすることないよ、そんなこと。」
ティア「え?」
翔一「俺だってさ、調理師学校の先生に料理の才能はあるって言われたことはあるけどさ、戦うこととか、魔法については、全然知識ないし、君達みたいに仲間と良いコンビネーションが取れるわけじゃない。
魔法が使えたり、息の合ったコンビプレーが出来る分、君達の方が俺より凄いよ。」
ティア「でも津上さんには変身能力が…」
翔一「その変身した俺を倒したの、君達なんだよ。」
スバル・ティア「!?」
翔一「二人が強いって証拠じゃないか。そりゃ確かに手加減はしたけど、Bランク前の人に簡単に倒されるほど、手は抜いてなかった。君達の強さは、本物だよ。凡人にはとても出来ない。」
ティア「…」
翔一「それに、ティアナちゃんの幻影だって、凡人に作り出せるような出来じゃなかったよ。」
ティア「あれは…ただ単に努力を繰り返して鍛えただけで、天性の才能なんかじゃ…」
翔一「だったら、努力の天才ってことでいいじゃない?努力嫌いの俺からすれば、努力をする事だって立派な才能だよ。
だから、努力が出来るティアナちゃんは俺なんかよりずっと天才だ。六課に入っても、大丈夫だよ。」
ティア「…」
ティアナの心の中で何かが吹っ切れた。
翔一「…もう悩んでないよね?」
ティア「…ありがとうございます。あたし…六課に入ります。」
スバル「ティア…」
ティア「それに、六課に入って経験を積めば、執務官への夢の短縮コース…スバル、あんたのお守りはごめんだけど、ま、我慢するわ。」
スバル「そんなこと言って実はあたしと一緒に入れて嬉しいくせに…」
ティア「!!」
ティアナはスバルの頬を思い切りつねる。
ティア「うっさい!!何が悲しくてあんたとずっと一緒に居なきゃならないのよ!!このバカスバル!!脳天お花畑!!」
スバル「ひ…ひぃたぁい!!ごぉおめぇんなぁさぁい!!ゆぅるぅぅしてぇ!!」
翔一「ああもう!喧嘩しないの!」
突如始まった二人の暴力コントを翔一が止めに入る。
そしてその様子を上から見ていた三人は…
はやて「あの二人は、まぁ、入隊確定かな?」
なのは「だね」
はやて「なのはちゃん、嬉しそうやね」
なのは「二人とも育てがいがありそうだし、時間かけてゆっくり教えられるしね」
はやて「ふふっ。それは確実や」
なのは「正規のフォワード候補は、あと二人だっけ?そっちは?」
はやて「二人とも別世界、今シグナムが迎えに行っとるよ。」
フェイト「なのは!はやて!」
フェイトとリィンが、二人の元へやってくる。
フェイト「お待たせ。」
リィン「お待たせですぅ〜」
リィンははやての肩に止まる。
はやて「ほんなら次に会うんわ、六課の隊舎やね。」
リィン「お二人の部屋、しっっっかり作ってあるですよ!」
なのは「うん!」
フェイト「楽しみにしてる。」
なのはとフェイトははやて達と別れ、本局を後にした。
その頃…
【ミッド駅】
運命に選ばれた少年が…また一人…
エリオ「お疲れ様です!私服で失礼します!エリオ・モンディアル三等陸士です!」
シグナム「遅れてすまない…遺失物管理部機動六課所属、シグナム二等空尉だ。長旅ご苦労だったな。」
エリオ「いえ!」
シグナム「…もう一人は?」
エリオ「はい…まだ来ていない見たいで…あの、地方から出てくるとの事ですので、迷ってるのかもしれません。探しに行ってもよろしいでしょうか?」
シグナム「…頼んで良いか?」
エリオ「はい!」
エリオはもう一人のメンバー「キャロ・ル・ルシエ」を探すため、シグナムと別れ、捜索に向かった。
シグナム「今時礼儀の正しい少年だな。大介の奴も、あそこまで律儀になってくれれば嬉しいのだが…」
【地球 東京】
風間「ハクシュン!」
ゴン「大介どうしたの?風邪?」
風間「いや、何でもない。」
風間はティッシュを取り出し、鼻をかむ。
風間「シグナムの奴が、「会えなくて寂しい」とでも、噂したんだよ。」
ゴン「ありえない…500%ありえない…」
風間「なんで500なんだ?」
ゴン「それくらいありえないからよ。第一シグナムさんみたいな人が、大介みたいな浮気魔に会いたいなんて思うわけないじゃない。」
風間「お前、四年一緒に居ても、全然俺のこと分かってないんだな。俺がシグナムを差し置いて他の女に走るわけ…」
風間はそう言い終る前に目前を歩いていた二人の女子校生に気付く。
風間「そこ行く可憐なお嬢さん!」
女子校生1「ねぇ、あれ風間大介じゃないの?」
女子校生2「ほんとだぁ〜」
風間「美しい…貴女方はまるで荒野に咲いた二輪の…二輪の…えっと…」
ゴン「花」
風間「そうそう!それそれ!どうか私にメイクさせてください!貴女方なら…」
風間の浮気は今日も続く…
ゴン「これで百二十五回目…レヴァンティンの錆決定だろうなぁ…」
【ミッド駅】
エリオ「ルシエさん!!管理局機動六課新隊員のルシエさぁーん!!」
一方、駅の方ではエリオが「キャロ・ル・ルシエ」を探していた。
しかし、何度も大声で呼んでいるが未だに彼女は見つからない。
エリオ「何処に居るんだろう…ルシエさん!!ルシエさぁーん!!」
?「はい!私です!!」
すると階段からフードを被り、バッグをもった少女がこちらに向けて走ってきた。
どうやら彼女が「キャロ・ル・ルシエ」らしい。
キャロ「遅くなりまし…」
キャロは急いで走っていたたため、足を滑らせ、階段から落ちてしまう…
キャロ「きゃあぁぁぁあ!?」
エリオ「!?、ストラーダ!」
ストラーダ「Sonic Move」
エリオは高速移動魔法「ソニックムーブ」を使い、キャロを救出する。
だが、フェイトと違い、エリオにはまだ完全に使いこなすことが難しく、キャロを抱きかかえたまま転倒してしまう。
エリオ「イタタタ…すみません…失敗しました…」
キャロ「いえ…大丈夫です…ありがとうございました。…ん?」
エリオ「!?」
エリオは硬直した。
なぜなら、エリオは不可抗力とはいえ、キャロの胸に触っていたのだ。
エリオ「あ…あ…」
キャロ「…あ、すみません、今どきます。」
エリオ「あ!あのこちらこそすみません!…ん?」
キャロが持っていたバッグがゴソゴソと動く。
そして中から小さな龍が出てきた。
キャロ「フリードもごめんね、大丈夫だった?」
フリード「キュクル〜」
エリオ「龍の…子供?」
キャロ「あの…すみませんでした…エリオ・モンディアル三等陸士ですよね?」
エリオ「あ、はい!」
キャロ「初めまして、キャロ・ル・ルシエ三等陸士であります。それから、この子はフリードリヒ、私の龍です。」
フリード「キュ〜」
これが、少年と少女の出会いであった…
【ミッドチルダ市街地 広域結界内】
ミッドチルダの市街地、今世間を騒がせている「ガジェット・ドローン」がここに現れ、鉄槌の騎士ヴィータ、盾の守護獣ザフィーラ、湖の騎士シャマル、仮面ライダーパンチホッパー・影山瞬がガジェットを迎撃していた。
シャマル「「ヴィータちゃん…ザフィーラ…追い込んだわ…ガジェットT型…そっちに三機!」」
ヴィータ・ザフィーラ「了解!」
ヴィータとザフィーラはガジェットに追いつき、それぞれの得意技で二機をあっという間に殲滅する。
そして残り一機は二機が撃破されたと同時に撤退しようとしたが…
ヴィータ「逃がすか!」
ヴィータが発射したシュワルベフリーゲンにより、撃墜された。
ザフィーラ「片付いたか…」
ヴィータ「シャマル、残りは?」
シャマル「ちょっと待って…」
シャマルはトランシーバーを取り出し、影山に連絡を入れる。
シャマル「瞬…瞬、聞こえる?」
影山「ハァ…ハァ…シャマ姉、こっちは片付いたよ。変な奴も一緒に倒しておいた…」
シャマル「変な奴?」
影山「とりあえず来てみてよ、そいつの残骸が残ってるんだ。ほんとは残骸持ってそっちに行きたいけど、俺、脇腹に喰らっちゃって、今歩けそうに無いんだ…」
シャマル「ちょっと、大丈夫なの!?」
影山「俺は…ワームだもん…こんなんじゃ死なないよ…」
シャマル「瞬…」
影山「でも結構痛いから…早く来て治療して…」
シャマル「分かったわ!待ってて!」
シャマルは通信を切る。
シャマル「ヴィータちゃん!ザフィーラ!瞬が怪我したらしいの!」
ザフィーラ「ガジェット相手にか?」
ヴィータ「情けない奴。」
シャマル「どうやらガジェットじゃないらしいのよ。」
ヴィータ「なんだって?じゃあ一体何なんだよ?」
シャマル「分からないわ、でも、瞬が居るところに残骸があるみたいだから、とりあえず行ってみましょう。」
ザフィーラ「分かった。」
ヴィータ「ったく、ワームの癖に世話焼かせやがって…」
シャマル「!?、ヴィータちゃん!!瞬は人間よ!!」
ヴィータの不謹慎な発言にシャマルは怒る。
ヴィータ「ご…ごめん…」
シャマル「…」
少し険悪な雰囲気になりながらも、二人と一匹は影山が待っているエリアへと向かった…
一方影山は…
影山「ハァ…ハァ…」
出血している脇腹を抑え、壁に寄りかかりながらシャマル達が来るのを待っていた。
かなり傷が深く、普通の人間のままだったら死んでいただろう。
影山「シャマ姉達まだかな…それにしても、こいつは…」
影山が倒した「変な奴」の残骸…
それは以前ゲルショッカーに所属し、暴れまわった怪人の一人「ハエトリバチ」の残骸だった…
投下終了ッス。
相変わらず超未熟ですができればご感想を…
GJ!!
影山に兄のほかに姉がいるだとッ!!何だその新展開は!!珍しいじゃないか!!
あぁアナザーアギトの活躍が早く見たいぜ。
>>マスカレード氏
GJ!
やっぱり貴方は予想外なことをするw
まさか既存のライダーを鬼として活躍させるとは!
音撃とかはどうなるんだろう・・・
本編のガンフォームアクションにも期待してますwww
>>なのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!
できれば最初の方の会話シーンを減らして戦闘シーンにもうちょっと力を入れたほうがいいかな?
せっかく仮面ライダーという戦闘メインの作品とのクロスなんだから、パンチホッパーvsハエトリバチを見たかった・・・
でもストーリーとしては十分面白いし、このままでも状況はわかります!
次回からも期待してますね
GJ〜!
影山「シャマ姉」て…通好みというかなんというかwでもそんな地獄弟・影山が大好きだっ!
大介×シグナム=吹いたw
しかしライダー達の配置が絶妙ですね!
カブトは出てくるのか?大介の立ち位置は?そしてライダー達を相手にスカリーチームがどこまでやれるのか?
非常に楽しみです!
118 :
マスカレード:2007/07/30(月) 00:16:54 ID:ryiNnwoU
GJです
>>俺は……ワームだもん
ワームになってしまった影山が切ないですね……(泣
地獄兄弟溺愛な自分としてはネイティブである自分への葛藤がどう描かれていくかが楽しみです
あと、自分も歌舞鬼とか羽撃鬼とか西鬼は大好きなので出したかったんですが、
そこに巧達も入れると短いストーリーでキャラ出過ぎになるので既存のライダーを鬼にしました……
いつかどこかで本物の歌舞鬼を使いたいとは思ってます
>>StS+ライダー氏
フリードの表記は一応「竜」のほうみたいです。
…リュウタロスはどっちだろ?
ライダー系の投下が増えるのは喜ばしいんだが…
俺、天道やシュウ・シラカワみたいな俺様キャラは死ぬほど嫌いなんだよね…
>>119 竜人太郎か竜の子太郎だから竜だと思うよ
>>120 じゃ、マスカレード氏の作品アウトじゃんw
>>120 えっと、「だから?」
としか言いようがないぞ、それは…。
>>120 難しいところですね…そういう『大物系俺様キャラ』に限って強かったり重要人物だったりで終盤まで粘ることが多いのも事実ですし…。
まぁ塩加減がちょっと濃いめ、くらいにとらえておくのがベストでは?
天道さんはよく知らないからともかくシュウは俺様キャラとは違う気がするのだが
>>25 ロックマンXシリーズは強さにムラがありすぎる
Xもゼロも敵の能力を学習進化能力、自己再生搭載(漫画版だとほぼ無から復活しやがったし
ものすごく強いはずなのに…
なんか敗北しまくってる印象しかないんだよな
VAVAさんの…VAVAさんさえ登場してくれれば…
バーボン持って
ゲルショッカーの怪人が何故…!?
ちょっと脳内で受信した
おーいナンバーズ 聞こえるか
おーいナンバーズ とんでこい
SOS、SOS、SOS、SOS
ルーテシアがあぶない
SOS、SOS、SOS、SOS
ナンバーズ ナンバーズ ディープダイバー!
ヴィータがまねきねこ商店街に行くを書いてた者ですが…
(今回からトリップ付ける事にしました)
ローゼンメイデンとクロスやっちまってもよかばってん?
これも前回と同じ仲の人クロスと言うか…そんな感じで
いつかやって見たかったのですけど
>>白き異界の魔王氏
くれはって人にフェイト達が何か勘違いされるシーンは吹いてしまいました
>>マスカレード氏
舞台が戦国時代になってる所やアリサ・ずすかもいる所が
何か新しい物を感じさせてくれました
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
>努力をする事だって立派な才能だよ
これは良い事言ったって思いました。
他にも様々な視点から物語が進んでいますがどうなるのでしょうか?
>>130 投下した、なら使っていい。
つまり、
書くことを許可する!!
と言うことですw
「ここ…何処だよ…。」
ヴィータは一人見た事も無い空間を飛びまわっていた。
宇宙空間…の様にも思えるのだが、空気はあるし、重力? も感じる。
そして何より、周囲に色んな物が浮いて漂っている。
管理局の仕事で様々な世界を見て来たヴィータにとってもこんな世界は初めてだった。
「って言うか何で私こんな所にいるんだよ…。」
それ以上に分からないのがこれだった。何故自分がこんな意味不明の場所にいるのか。
分からない。とにかく気付いたらヴィータはここにいた。
しかも管理局に連絡を取ろうとも通信が繋がらない。
時空間通信が可能で当たり前の管理局の通信が…である。
「と…考えると…管理局の感知しない世界の一つ…と見るべきかなここは…。」
そりゃ管理局の感知する範囲内だけがこの世の全てでは無い事はヴィータにも分かる。
例えば、死者の霊が行く場所とされる死後の世界、俗に言うあの世の存在は
管理局の力を持ってしても未だ解明されていない。とそう考えれば
今ヴィータのいる世界もまた管理局の感知しない範囲の世界と考えるべきだろう。
「だが…何もしないワケには行かないな…。」
「はぁ…みんな…心配してるだろうな〜…。」
とにかくヴィータは彼方此方を飛びまわったが、皆と通信出来る目処は立たず、
ヴィータはほとほと困り果てていた。と、そんな時だった。
「あ〜ら〜こんなを一人で何してるのぉ?」
「誰だ!?」
突然背後から声がした。ヴィータが後を向くと、そこには銀髪で黒い服を着て、
何より黒い翼を生やした小さな少女の姿があった。しかし、彼女は人間では無い…。
「に…人形?」
それは人形。俗に言うアンティークドールと呼ばれる代物だった。
これが人形だとすれば、じゃあ先程ヴィータに話しかけたのは誰なのか…
「な〜に私の事ジロジロ見てるのよぉ…。」
「うわぁ! 人形が喋った!」
なんと目の前の人形が喋っているでは無いか。しかも表情まで人間と違わぬ位変わるのである。
これにはヴィータも驚いてつい後に下がっていた。と、それと同時に何か小さく黒い物が
ヴィータの頬を掠めた。そしてその黒い物はヴィータの背後に漂っていた物体に
まるでダーツの矢の様に突き刺さる。
「これは…羽!?」
先程の黒い小さな物とは黒い羽。そう、今ヴィータの目の前にいる銀髪で黒い服を着て
黒い翼を生やした少女人形から放たれた物だった。
「あ〜もぉ! 避けちゃダメよぉ。せっかく可愛い顔をもっと可愛くしてあげようと思ったのにぃ。」
「こらぁ! いきなり何をする!」
「あらぁ〜ごめんなさぁい…。私ぃ…赤い物が大嫌いなのぉ。だから…
全身赤ずくめの貴女を見てると…壊したく…ジャンクにしたくなっちゃうのよぉ!!」
少女人形はまるでムシケラを見るような凶悪な目で襲い掛かって来た。
確かにヴィータの髪の毛は赤いし、騎士服も赤い。目の前の少女人形が
本当に赤が壊したくなる程嫌いと言うのなら…襲われても仕方が無かった。
「くそっ! こんなワケの分からない所でやられてたまるか!」
ヴィータに襲い掛かる少女人形の黒い翼をグラーフアイゼンで振り払い、
今度は逆にヴィータが飛びかかった。
「最初に攻撃して来たのはお前だからな! ちょっと痛い目にあってもらうぞ!!」
ヴィータはグラーフアイゼンを振るうが…当たらない!
少女人形は軽やかにその一撃をかわしていた。
「何!?」
「無駄よぉ。nのフィールドで私に勝つ事は出来ないわぁ〜。」
「ん!? nのなんとか…!? 何だそりゃ!」
「nのフィールドよぉ。もしかして貴女それを知らなくてここに来たのぉ?」
「そ…そうだよ…。」
ヴィータは苦しそうに答えるが、それに少女人形は気を良くして笑い始めた。
「何なら私がここから出る方法教えてあげましょうか?」
「何!?」
「貴女がここから出る方法…それは死ぬ事よぉ!!」
少女人形は恐ろしい顔となってヴィータに再び襲い掛かった。が…突如少女人形は飛び退く。
そして先程少女人形のいた空間を赤い薔薇の花弁が切り裂いていた。
「何の関係も無い人間を襲うなんて…貴女らしいわね水銀燈。」
「真紅!」
突如として二人の間に何者かが割って入る。それもまた人形だった。
金髪で紅い服を着た少女人形。
「また人形が出やがった!」
しかし、この紅い服の少女人形は少々様子が違った。黒い少女人形とは人形同士で仲間なのかと
一瞬思ったが、そうでは無い。それどころかヴィータを守るかのように彼女の前に立っていたのである。
「お父様が仰っていた事を忘れたの? ローゼンメイデンは人間を傷付ける存在じゃないと…。」
「(ローゼンメイデン?)」
「うるさいわねぇ真紅…。貴女が私に意見するのぉ? でもまあ良いわ。ここは退いてあげる。
けど、次に会ったらその時こそ本当にジャンクにしてあげる…勿論そっちの人間もね!」
そう言い捨てると共に黒服銀髪の少女人形は何処へと立ち去って行った。
「もう大丈夫よ。」
「お…お前は一体何なんだ! 人形なのに喋るなんて!」
ヴィータは思わずグラーフアイゼンを構えていたが、紅服金髪の少女人形は恐れずに近寄って来た。
「怖がる事は無いわ。だからそれを下ろして頂戴。」
「う…。」
確かにその通りだった。黒服銀髪の少女人形からは殺気が放たれていたが、
こちらの紅服金髪の少女人形からは殺気の類は全く感じられなかった。
「私はローゼンメイデン第五ドールの真紅。貴女は…?」
「ヴィータだよ…。」
「そう…。ならヴィータ。貴女はどうしてここにいるの? 見る限りドールのマスターでは
無い様子だけど…。」
「そんなのこっちが聞きたいよ! 気付いたらここにいたんだからな!
それにさっきの黒い奴が言っていたnのなんとかって何だよ!」
「nの何とかでは無く…nのフィールドよ。説明しても貴女には分からないでしょうけど…。」
「それよりここから出る方法は無いのか!?」
「そう…なら付いて来なさい。」
真紅は何処かへと飛び始めた。しかし、ヴィータの心の中には疑いが少々残っていた。
「信用しても良いんだろうな? あの銀髪黒服の奴みたいに私をどうこうしようって
魂胆じゃないだろうな?」
「信用するか否かは貴女の自由よ。ただし…ここを出る事が出来ずに野垂れ死にたく
無かったら…私に付いて行った方が良いわね。」
「わっ分かったよ! 付いて行けば良いんだろ!?」
もうこの状況では真紅を信用する他は無かった。そして真紅の後を付いて行くまま
飛んで行くと、突然何も無い空間に扉の様な物が現れたでは無いか。
「ここが出口よ。」
真紅はそのドアを開くと共にその中へ入り込み、ヴィータもそれに続いた。
そして出た先は…薄暗い部屋の中だった。おまけにその部屋の中にある
大きな鏡から二人は出て来たのである。
「え!? か…鏡から出た…? どうなってるんだ?」
ヴィータはその鏡に手を当てるが、別に何か仕掛けの類は無いただの古い鏡。
だとするなら、管理局で使用されている次元移動方法とはまた別の方法だと
考える他は無かった。
「さ、付いて来なさい…って貴女…さっきと服が変わってなる様な…。」
「ああ、あんまり気にするな。」
ヴィータは先程までは赤い騎士服に身を包んでいたが、今はドクロマーク(?)の付いた
シャツや小さなスカート、シマシマのニーソックスなどの普段着に変わっていた。
投下しました。とりあえず今回はここまでです。
GJ!
水銀燈凶暴すぎるw
>>127 VAVAさんはナンバーズ側に付きそうだなぁ。
ナンバーズにとってはぶっきらぼうな兄貴になりそうだけど
いいぞ ベイべー!
今週のStSを観ても設定をなおさず初期構成のままSSを続けられるのはクロスSS職人だ!
今週のStSを見て泣く泣く設定を作り直すのは訓練されていないクロスSS職人だ!!
ホント 連載中作品のクロスSSは地獄だぜ! フゥハハハーハァー(AA略
・・・いやマジでどうすんのこれ
>>134 GJ・・・というか中の人がまた被ったーー!?
>>135 我らがVAVA兄貴はエックスを倒す事しか考えてない復讐鬼なんだぜ?
立場的に味方であろうと、他人のことなぞ頭に無い筈だ。
むしろエックスを始末しようとした数の子を殺してでもエックスと闘う、とかの展開の方が似合う。
>114
ハエトリバチ……偽ライダーか!偽ライダー編の始まりか!
……って早すぎるか。
あと、シャマ姉で無くてシャマ義姉だったりしません?
>>114 GJです。ミッドにゲルショッカーの怪人が出てきましたが何かの伏線でしょうか?
影山カッコイイ!!シャマ姉フイタ。
訳あって一週間ネットとTVから離れてたらまた取り残されちまいましたよ。
ところでボルテールってユニクロンに似てません?
見かけちょっと獣っぽいけど。
>>137 カプコン系のキャラって一貫してるというか迷いがない連中多いよな
ゼロ:親友のボディが目の前で破壊されても、自分がコピーだと判明しても動揺まったくなし
自分のオリジナルボディを躊躇なしで破壊、自分は戦うことしかできないってわかってるから友との約束を守り続けるために戦い続ける
天照大神:結果的に自分の世界を滅亡させた男を救うために、次元航行中の船から敵道連れに異世界にダイブ
異世界にて数百年間悪と断じられてもひたすらにその男の予言を信じつつ成就後の決戦にて一回死亡
復活後世界を救う旅に再出発
お前ら、少しは悩めよw
特に下のやつ、よく信じ続けられたな
カプコンといえば鬼武者とのクロス誰か書いてくれないかな。
1から3まではやったけどどけも結構面白かった。
2と1では火縄銃数発で幻魔が倒せたのに3では
アサルトライフルの銃弾を雨と喰らっても幻魔が死なないという矛盾。
ゲルショッカーの怪人が出てきたという事は…もしかしたら、登場予定になってる大幹部の中で…。
ブラック将軍の登場が気になるところですね。
>>142 カオスな強さ関係になるのはよくあること
どっかのRPGじゃ神すら素手で殴り倒せるほど強い少年がサンシャイン60からダイブしただけで瀕死になるんだぜ?
120階ぐらいの場所から飛ぼうとすると命はないと表示される
カプコンといえばアニメでもやってるDMCがあったな
魔界の武器はデバイスっぽいの多かったな
魔人化すればバリアジャケ着込むのとほぼ変わらないしクロス面白そう
問題は下手な魔王よりマジで強いくせに、借金まみれ+金運女運なし
ダメニートってレベルじゃねえぞというダンテなんだけどなw
万魔を切り魔帝すら打ち倒し魔界をその世界もろとも封印した親父より潜在能力あるのに
人間であろうとするから魔法はあんまし使わないんだよな、兄貴と違って
そこがダンテのいいところじゃね?
一瞬クラウザーさんの方かと
>147
あ、おれも。
管理局の魔王とデスメタルの魔王、この二人が出会えば……
>>142 新鬼武者でも良いんでないか?
灰燼の蒼鬼でも。
>>149 個人的には
3で幻魔がパリの代わりにクラナガンに侵攻してくるってのを希望。
ジャックの代わりはシグナムとかフェイトあたりで。
新だとガジェットだろうと魔導師だろうと戦闘機人だろうと造魔化してしまうであろう
アンモナイト頭のあの人が死んじゃってるんで。
>>145 アマラ深界では二銃を掲げる底なき力の剣士の異名を持つ悪魔狩人か
母親が悪魔に殺されてるからな
魔力関連のことはあまり好きではないのだろう
>136
どうやってグゥにナンバーズをおちょくらせようか悩んでいましたが今回の展開のおかげで大助かりです
なので、最終展開をみてから投下したくおもいます
>>145 というか、魔人化どころかBJもいらねぇよww
心臓に剣が突き刺さっても死なないヤツだぞ、ダンテは
>>153 3とかだとOPステージデモで全身串刺しに近い状態になってもピンピンしてたからなw
>>149 ああ、たしかに死んでるねι
しかし、戦国時代の主人公を魔法世界とクロスさせるって楽しそうだなww
157 :
マスカレード:2007/07/30(月) 18:27:39 ID:ryiNnwoU
>>134 GJです
なるほど、ヴィータ一人ならローゼンとのクロスにも無理はありませんね
自分は生粋の水銀党なので今後の水銀燈の活躍が楽しみですw
・・・また例の愚妹にPC持ってかれました。申し訳ありませんが、更新はしばしお待ちを・・・
それはそうと、職人の皆様方GJです
職人さん、ごっつGJ
俺もクロス考えようかな
言った以上是非考えてくれ
StSのDVD全巻出てから考えるw
今のところ、クロス候補はビーストウォーズメタルスとかかな。
でもビーストウォーズじゃ難しいなぁ、やっぱりw
さっき言った鬼武者とかでも良いんだろうけど。
鬼武者や無双とかBASARAとか昔の時代の人が魔法世界に行くのは面白そうだけど。
>>158 リリカル@龍騎さん
次回更新楽しみにしています!
トランスフォーマーのクロスなら悪くないかもねぇ。
機動六課&サイバトロンvsスカリエッティ&デストロンとか…。
165 :
魔装機神:2007/07/30(月) 21:54:15 ID:IklyJLxy
一瞬ソウルキャリバーとのクロスを考えた俺は一体……
シグナムならあの世界にあうと思うんだ……武器も剣だし
>164
トランスフォーマーはアニメ準拠のリリカルスクリームさんがいるので、
実写映画版が見たいな。
勿論、まず映画そのものを見たいw
ナノの使い魔
LIGHTER THAN WHITE 白の魔導士
…突発的思いつき。
アウトロースター
ロスト・ユニバース
シェリフスターズ
サイレントメビウス各種
169 :
45:2007/07/30(月) 22:14:25 ID:KF+lqGO0
GJな作品がいっぱいきてる
職人様方GJです。
第二話出来たポー
CLANNANO
Nanon
Sir(byバルディッシュ)
…愚にもつかないタイトル(のみ)ばかりが次から次へと!
実写版はオプティマスの吹き替えが玄田哲章氏だってことしか解って無いんですよね。
個人的には速水奨氏(アイアンハイド役)とか塩屋翼氏(バンブル(バンブルビー)役。)
デストロン勢には加藤精三氏(メガトロン役)島香裕氏(サンダークラッカー役。
実写版ならボーンクラッシャーかブロウル役向きかな?)とか
江原正志氏(スカイワープ役。実写版なら多分ブラックアウトかバリケード役向き)といった
他の初代メンバーの方々にもやってほしいなあ。
スタースクリームは鈴置さんが亡くなってしまったのでGFでスタスク役だった黒田祟矢さん希望。
そこは惨劇の舞台。
何処を見ても地の水溜りだらけ、ヒト型が転がっている。
血の臭い意外感じられない・・・惨劇の舞台。
此処に「アレ」が現れることは当初考えられていなかった。
本来上級ギアの殲滅と街の守護が任務だった。
しかし上級ギアはおらず変わりにいたのが「アレ」というわけだ。
ソルが消えてから数日、聖騎士団はかなり戦力を奪われていた。
こうなってくるといくらイヤな奴だったとは言え、
その存在がかなり貴重だったことが身を持って再認識させられる。
上級ギアが相手であれば何とかなる。
だが相手が「アレ」となると話は変わる。
ヒトでは決して届かない力を「アレ」は有している。
“どうすれば・・・どうすれば生き残りを逃がせる・・・”
聖騎士団団長カイ=キスクは必死に考えたそれでも答えは出ない。
「団長此処は私たちが引き受けます、だからその隙に逃げてください。」
部下数名がその身を捧げると言い出す。
「バカを言うな!!貴方たちを犠牲にしてまで生き残って何が団長だ!!」
「しかし!!」
そんな中「アレ」が声を発した。
「クックック、自己犠牲か、なんとも美しいものだな。」
「貴様!!!」
部下達が怒りに任せて飛び出す
「よせ!!」
カイは止めようとするが、少しばかり遅かった。
次の瞬間彼らは大きな穴を胸に開けて絶命した。
「ジャスティス!!!」
奴の名を叫ぶ。しかし意に介した様子もなく、
「この程度か、なんと脆い・・・・雑魚しかいないのか?」
「だまれ!!雑魚などいるものか!!」
「クックック、威勢のだけは見上げたものだな。さてそろそろ終わらせようか・・・
安心しろ、一瞬で終わる。痛みは無い。感じる前に塵になるからな。」
ジャスティスが法力を開放する。背中のから勢い良く蒸気が噴出される。
肩の部分のパーツが開き、力が溜まっていく。
まずい、アレだけは打たせてはいけない、街どころか大陸の形が変わってしまう。
「皆さん!!全力で結界を張ってください、私はアレを止めます!!」
「しかし隊長、そ「これは命令です!今すぐ結界を張り、街を守護しなさい!!」
「了解・・・」
「それだけは打たせない、絶対に!!」
「いい目をしている、戦いしか知らぬ目だ。さて、
覚悟は出来たか?」
「させないと言っている!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「さらばだ・・・KYOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
「止める!!ライド・ザ・ライトニング!!」
全力で力の収束点へ突進する。
「何!?間に合っただと。これでは、くっ!!!」
力が解放される前にカイが間に合ったがために、
力は行き場をなくし逆流も出来ず収束された力はヒカリとなり拡散した。
ヒカリは空間を切り裂き、それは次第に大きくなり二人を飲み込みその空間ごと
消失した。
“私は死んだのか?民は守れたのか?己の正義は貫けたか?”
そんなことばかりが頭を回る。しかしジャスティスの気配がする。
奴はまだ生きている。“追わなくては・・・奴を倒さなくては・・・”
そう思うと一筋の光が見えた。
そこからジャスティスの気配がする、もう一つも気配もする。
“これは奴の・・・”
次第に意識が消えていく・・・
その中で彼は願う。
全世界に恒久の平和が訪れることを・・・・
「それであんな廃墟で寝てたのか・・・これだから坊やは・・・」
「それよりもお前、なぜここにいる!!此処はどこだ!!街は、民は、世界は!!」
「うるさい坊やだ・・・質問は一つずつにしろ。俺も知らん、これから話を聞くとこだ。」
「ふざけるな!!貴様が突然消えたせいでどれだけの民が!!」
そこまで言いかけたとき扉が開いた。
「はいはい、喧嘩はそこまでにしとき。」
「っ・・・失礼しました。ところで貴方は・・・」
「うちか?うちは時空管理局所属 古代遺物管理部 機動六課部隊長 八神 はやて陸上
二佐や、よろしくなカイさん。」
「ジクウカンリ?それはどういう・・・それよりなぜ私の名を?」
「そこのヒトが教えてくれたんや。」
“ソルが!?”かなり意外だったが今回はありがたい。
「そうですか。ソル助かる。」
そういってソルをみると、本人はめんどくさそうな顔をして「ああ。」
と言うだけだった。
「ほんなら、場所を変えるから、着いてきてや。」
見たことの無い部屋の作り、ところかしこに置かれる機器、それらにカイは圧倒された。
“これは機械・・・ですか?なぜ廃止された機械がこんなに・・・ツェップか?”
そう思ううちに会議室らしき場所に着いた。
そこには女性ばかりだったが皆、瞳の奥に宿る強い意志が見えた。
「さて、みんな集まったさかい、はじめよか。」
今回はこれだけでつ
ソル一人では話の流れが作りづらいのでカイさんに
登場してもらいました
GJ!
1のジャスティスは強かった・・・俺が弱いだけかも知れんけど
しかし、GJ
ディズィーとジョニーまだー?
融合前より銀色な Silver than before hayate
181 :
217:2007/07/30(月) 23:22:47 ID:0YmcwkJm
リリカルsts×ギルティギア氏
GJです!会議室にいた女性たちは、やはり魔お(ry
失礼しました
やっとこさ試験期間から脱出できたのでこちらも投下します
182 :
217:2007/07/30(月) 23:25:16 ID:0YmcwkJm
第五話「ハラオウン家(後編)」
『ご馳走様でした』
やがて夕食が済み、空になった皿に手を合わせる一同。
食後のお茶(もちろんアレ)を飲んでいたリンディ。
ホッと一息ついて椅子から立ち上がると、
「さてと、お腹もいっぱいになったし。フェイトさん、お風呂いただきましょうか」
「え?」
言われた意味をよく理解できないフェイトは首を傾げる。
「だ・か・ら。一緒に入りましょう♪」
ニコニコ顔のリンディさん。明らかに『娘とのスキンシップ』を楽しみにしている。
(これは・・・断れる状況じゃないかな・・・?)
彼女の表情と無言の呼びかけにそう判断したフェイトは、
「ご、ご一緒します・・・」
顔を朱色にしながら同意した。
正式にハラオウン家の仲間入りしたものの、本人としてはまだ恥ずかしいらしい。
「ふふっ、それじゃ行きましょうか♪」
いかにも上機嫌で浴室へ向かうリンディ。
それにしてもこの艦長さん、ノリノリである!
「母さん、食器の片付けはどうするんです?」
未だに食卓に並んでいる皿・・・後々は洗い物になるであろう食器類を見て
クロノが問う。
まさか風呂を済ませたあとに洗おうなどと考えているのでは、と不安になる。
「あら?クロノ。あなたレディに上げ膳据え膳させるつもり?」
「な!?」
「今どき家事の一つもできないと、男としてやっていけないわよ?」
色々な意味で衝撃的な言葉を放つ母に絶句するクロノ。
男として否定されたような気分になり、おもわず1、2歩ほど後ずさった。
「リンディさん。その単語、使い方が間違ってるんじゃ・・・」
それを言うなら下げ膳ですよ、とフェイトが真面目に訂正を入れる。
リンディの言い放った単語だと微妙に妖しいことになってしまうのだが、
人一倍に無垢な心と知識を持つ彼女は、まだ恥じらいを覚えなかった。
183 :
217:2007/07/30(月) 23:26:24 ID:0YmcwkJm
その後、洗い物お願いね〜と言い残し、リンディはフェイトと共に浴室へ。
やや広いリビングには男性陣のみが残された。
しばらく沈黙が続く。
「で、どうすんだよ?」
沈黙に耐え切れなくなったのはイッキだった。
腕を組み考えるクロノ。といっても、やるべきことは一つしかない。
「・・・片付けるしかないだろう。キミも手伝え」
「はぁ!? なんで俺が〜!」
「やっかいになっている身だろ、それぐらいはしてもらわないとね」
「ちぇ・・・」
正論を言われたため、不満げながらもイッキは食器を運び始めた。
「ん〜。メダロットがいない他は、オレたちの世界とちっとも変わんないな」
「ん?」
パサリ
「なになに・・・27時間テレビ?『今回のテーマはなまか』か、面白そ〜」
「おぃ、メタビー」
パサリ
「あれ?この記事はさっき読んだっけ・・・」
パサ 「こらーー!!お前も手伝え!」
ガツンッ!! 「ふんぎゃっ!?」
脳天への一撃。
頭を抱えてうずくまったメタビーはすぐさま拳を振り上げる。
「おい!人が新聞読んでるのに殴るやつがあるかっ!」
「うるさいな。お前ばっかり楽させられるかってんだ、ほら」
イッキは目で食卓を示す。
4人分の食器類はけっこうな量がある。それをイッキはせっせと運んでいた。
「えー?やっぱりオレもやるの?」
椅子の上で足をプラプラさえてメタビーがぼやく。すると今度はクロノが、
「イッキと同様、キミもやっかいになってるんだ。少しは手伝ってくれ」
エプロンを着け、泡のついたスポンジで皿を洗いつつ背中ごしに言った。
「ったく仕方ねーな」
これも義理だと言いながらイッキに倣い、流しまで食器を運ぶメタビー。
ちなみに、エプロンをつけたクロノの姿に違和感を覚えたメタビーだったが、
そのエプロンはリンディのもの(明らかに女性モノ)だったからなわけで。
ギルギアキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
で、「ぶるあああああああああ!」な紳士はマダー??
185 :
217:2007/07/30(月) 23:28:00 ID:0YmcwkJm
「ふぅ〜」
白く曇った空間のなかでフェイトは息を吐いた。その音にエコーがかかって響く。
やっぱりお風呂はいい。一日の疲れが暖かいお湯に吸い込まれていく感じだ。
はやてが言ってたっけ、シグナムはお風呂大好きやねんっ!って。
今ならその気持ちがよく分かる。いつまでも入っていたいって思う・・・
湯船に身をゆだねてそんなことを考えていたため、気付けなかった。
「フェイトさん?」
「え?は、はい!」
リンディが自分を呼んでいることにようやく気付き、慌てて返事を返すフェイト。
「もう、今日はよっぽど疲れてたようね」
「あ、いえ。ちょっとボーっとしてて・・・」
呼ばれているとき自分はどんな顔をしてたんだろうと考え、少し顔が赤くなる。
「ところで」
リンディは小さい椅子に腰掛け、体を洗っている。
泡でよく見えないが、ラインのはっきりした彼女の肢体を眺めていたフェイトは
「あ、何ですか?」
視線をリンディの顔に戻した。
いつかは私もあんな風になれたら、などと頭の隅で想像する。
まぁ、結果として将来は・・・みなさんもご存知のように成長するのだが。
「クロノとあの子たち、ちゃんとやってるかしらね?」
「イッキたちのことですか? うーん、なんだか仲悪いみたいでしたけど」
「そうなのよねぇ・・・」
アースラで話をしてから今までのやりとりを思い返す。
見る限り、彼らはちっとも噛み合っていない。互いにケンカをふっかけてばかりだ。
そんな2人、いや3人を残して正解だったのだろうか。
「でも、イッキもメタビーも根はいい子だし、きっと大丈夫ですよ」
食事中に色々と話をしたが、二人とも素直に喋ってくれていた。
そのことを思い出し、リンディの不安顔を見るフェイト。
それにクロノももう15歳なんだし、と付け足す。
「そうねぇ、まぁリビングに行けば分かることよね」
と言ってリンディは再び体を洗い始めた。
「あ、そうだわ!フェイトさん背中流しっこしましょうか!」
「え・・・あ、あの、それは・・・」
186 :
217:2007/07/30(月) 23:29:56 ID:0YmcwkJm
一方、話題の元である彼らのいるキッチン。
流しの前に3人で並び、洗い物をする野郎たちがいた。
誰が喋るわけでもなく、ただカチャカチャと食器のぶつかる音だけがしている。
クロノとイッキが食器を洗い、乾いた分からメタビーが戸棚にしまっていく。
それを数回ほど繰り返したとき、クロノが口を開いた。
「そういえばイッキ、一つ言いたいことがあったんだが」
「何だよ?」
また嫌味でも言うつもりか、と身構えるが返答はなかなか来ない。
「だから〜、なんなんだよ言いたいことって!」
イッキがイライラしながら催促すると、クロノは彼の目を見据えた。
「キミ、フェイトと自己紹介をしたとき、鼻の下を伸ばしていただろう」
「な!? 伸ばしてねぇよ!」
本人としては自覚はないらしい。ただ「可愛いな」と思っていただけなのだが、
「いーや、確かに伸ばしてたぜ? オレも見た」
相棒が追い討ちをかけてきた。
「ほら、証人もいる。正直に言わせてもらうと、こちらは非常に不愉快だった」
「なんだよ!人の顔見て失礼なこと言いやがって!」
「いや、キミがどんな顔をしようと別に構わない。ただ・・・」
と、いったん言葉を切るクロノ。そして訝しがるイッキをジッと睨み、
「妹の前でああいう顔をされたのが、非常に不愉快だということだ!」
グイと顔を近づけて言い放った。その迫力にイッキは思わず気押される。
彼はそれを追うように更に口を開く。
「もし今度ああいうことをしたら・・・覚 悟 し て も ら お う」
完全に迫力に負け、カクカクと頷くイッキ。しかし、
187 :
217:2007/07/30(月) 23:32:32 ID:0YmcwkJm
(あれ? こいつもしかして・・・)
一つの思考が頭をよぎる。もしかしてこれは――
「妹が心配だ、とか?」
「なにっ!?」
バッと顔が赤くなるクロノ。見るからに「図星です」と言っているようなものだ。
それを確信したイッキはニマーっと顔をニヤつかせる。
「そうかそうか〜! ただの固いやつだと思ってたけど、いいとこあるじゃん!」
バシバシと彼の背中を叩くイッキ。
「や、やめろ! 別にそういう意味で言ったんじゃないっ!」
「いいっていいって! 妹思いのいい兄貴じゃねーか、オレは気に入ったぜ!」
真っ赤になったままイッキを振りほどくが、今度はメタビーが肩に手を乗せる。
急に馴れ馴れしくなった二人に、彼は動揺を隠せない。
(くっ、こいつら!)
何とか状況を打開しようと考えるが、
「まぁ心配すんなって。こいつが変なことしようとしたらオレが止めるからさ」
「おいメタビー、なんだよ変なことって?」
「そりゃお前、ストーカーしたり、こっそり覗きをしたりだな・・・」
「俺がそんなことするわけないだろ〜!!」
元の話題から脱線してギャアギャア言い合う二人。
そんな彼らを見て、クロノは自分が無意識に彼らを警戒していたことに気付く。
(なんだ、僕のとり越し苦労か)
何に対してこんなに気を張っていたのか分からないが、フッと息を吐く。
おそらく、フェイトに変な虫が付くのを防ごうとしていたんだろう。
「あいつらの言う通り、僕はいつからこんな妹思いになってしまったんだか・・・」
クロノは自嘲気味に呟く。そして軽く咳払いして、
「イッキ、メタビー。母さんたちが来るまでに終わらせないと大変だぞ?」
「あ、そうだった洗い物の途中だ。メタビー急ぐぞ!」
「あたぼうよ!」
仕事を再開する3人。ちょっと前までのギスギスした空気は消え失せていた。
188 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 23:33:19 ID:WxrScab2
189 :
217:2007/07/30(月) 23:34:39 ID:0YmcwkJm
その光景をリビング入り口の壁から傍観する者が2人。
「うまくいってるみたいですね」
気付かれないように少しだけ顔を出して様子を窺うフェイト。
その横でリンディも満足げに頷く。
「よかったわ。でもフェイトさんも幸せよね、あんなに妹思いの兄さんがいるんだから」
「えと・・・はい」
そう言われたフェイトも、どことなく嬉しそうだった。
その後、タイミングを見計らって女性陣がリビングへ入ると同時に
4人分の洗い物は無事終了した。
リンディからクロノと一緒にお風呂に入るよう勧められたイッキは躊躇ったが、
以外にも彼の方から誘ってきた。そして2人で浴槽に浸かることに。
「そういえばクロノって何歳なんだ?」
「いきなり呼び捨てか・・・まぁいい、僕は今15歳だが」
「えーー!!?」
「なんだその驚きは? 15歳じゃ何かおかしいのか?」
「い、いや・・・身長とか見た目とか・・・」
「な!? やっぱりキミは信用できない・・・覚 悟 ぉ ! !」
「わーっ! やめろって風呂の中で!」
「うるさい! 人が気にしてることをーー!!」
バッシャン! ドバーッ!!
「なんだよアイツら、風呂なのにうるっせーなぁ」
「お湯でもかけ合って遊んでるのかな? クロノにしては珍しいけど」
「ま、なんでもいいさ」 パサリ
「ところでメタビー、なんで一週間分の新聞読んでるの?」
「いやぁ、4コマ漫画が面白くてな」
数分後。
リンディが様子を見に行くと、入浴前より薄汚れたイッキとクロノが発見された。
191 :
217:2007/07/30(月) 23:37:07 ID:0YmcwkJm
翌朝、カーテンの隙間からの日差しでイッキは目を覚ました。
昨日は空き部屋に布団を用意してもらい、風呂から上がったあとすぐに寝てしまった。
パジャマはクロノのお下がりを貸してもらったが、貸した本人は微妙な表情だった。
起き上がると、体のあちこちがズキズキする。
「ったくクロノのやつ・・・」
痛む体を引きずってリビングへ行くと、すでに人がいた。
「あ、おはようイッキ。顔洗ってきてね、朝ご飯あるから」
「お前なぁ、相変わらず起きるの遅ぇぞ」
フェイトはトーストを用意している。
メタビーは朝刊を広げていた。相変わらずなのはお前もだぞ、メタビー。
そして、
「おはよイッキくん、寝グセ立ってるよ?」
椅子に座りお茶を飲んでいたのは、昨日の白い服の子。なのはだ。
「ん〜、あれ?なんでなのはが居るの? ふぁ〜」
未だ眠そうにアクビをするイッキ。チョンマゲもなんだか元気がない。
「うん、ちょうどお休みだからみんなに紹介しておこうと思って」
「紹介する? 誰を、誰に?」
寝ぼけ眼をこすりながらイッキが聞くと、キッチンにいたリンディが出てきた。
「あなたたちの世界なんだけど、見つかるまでしばらく時間がかかりそうなの。
だから、八神家やなのはさんのお友達にも紹介しておこうと思ってね」
あなたたちのことをね、とリンディは言うが、その『八神家』というものが
分からないイッキとメタビーは「はぁ」と応えるしかない。
朝食を終え、昨日の服に着替えたイッキ。一張羅なのでこれしかない。
「はい!ここが八神家、はやてちゃんの家だよ」
なのはたちについて行くことしばらく、表札に「八神」と書かれた家に着いた。
珍しい名字だなと思っていると、フェイトがインターホンを押す。
ピンポーン 「はーい、今開けます〜」
「ナダ子?」
なまりの入った独特の喋り方。
ふと、カネハチを相棒に日本一のたこ焼き屋を目指す少女が頭に浮かんだ。
自分の知っている関西弁を話す人といえば、彼女一人だけだ。
しかし、彼女がここにいるはずがない。
(いったいどんな子なんだ?)
と、玄関が開きショートカットの女の子が出てきた。
「おはよう、はやて。朝早くにごめんね」
「構へんよ。なのはちゃんもおはよ〜」
「うん、おはよ! あ、そうそう昨日言ってた二人も一緒だよ」
ほら、と言ってイッキとメタビーの背中を押すなのは。
あれ? 昨日もこんなことがあったような気がする。
「あんさんらが、なのはちゃんの言うてた子たちやね?
八神はやてです、よろしゅう頼むわ」
小学生にしては落ち着いた雰囲気で、はやてはニコッと笑った。
192 :
217:2007/07/30(月) 23:41:28 ID:0YmcwkJm
投下終了です
しばらく来ないうちにスレ9に移行してたんですね
職人の皆さん本当に乙です!
寝る前に一言
GJだ!
>>217氏
GJ!シリアス展開が多い中どこかほのぼのとした雰囲気…クロス元(先?)ゆえですね
195 :
184:2007/07/31(火) 00:34:03 ID:xh4oex5u
>>192 うああ、やってしまった!
orz
割り込みスミマセン。
そしてGJですよ!!
職人さんGJごっつんこ、いいなあほのぼのして♪
うーん。クロスさせるとしてG1メガトロンとBWメガトロンどっちが味のある悪役かな?
>>196 まじめに悪役させるならG1、ノリやギャグ方面も有りならBW
とまじめに答えてみる。
って、BWの方もあんなセリフでもちゃんと自分で考えて悪党してるのですよw
「ククク、ブラックウィドーめ。簡単に裏切れると思っているとはな……そうはイカのきんたま。ナビ子ちゃん、ちょっと出掛けてくるから留守よろしくー」
って言ってても悪なんだよねぇwww
>>198 メ「お前らぁー!機動六課とはなんだー!?」
デストロン一同「でべその集団ー」
メ「白い悪魔とはなんだー!?」
一同「ブスー(Σやべぇ、悪魔がきたっス。皆逃げ−−(じゅっ」
な「ちょっとお話良いかなぁ?」
メ「Σな、なぬぉふぁさぁん!?これはそ−−(ジュッ」
デストロン一同は桜色の光に包まれたそうな。
BWデストロンならこんな感じだろうww
デムパ到来
CastleVorken
舞台は平和な海鳴。この街には「魔王なのはは百年に一度、淫獣の力が弱まる頃に、邪悪なフェイトの祈りによって復活し、復活のたびに力を増していく」という伝説がある。
なのはは過去に一度復活したが、その時は英雄ヴィータによって倒された。しかし、それから100年が過ぎた頃、管理局がレイジングハートの亡骸にカートリッジシステムをそそぐ儀式を行い
なのはを復活させてしまった。復活したなのはを倒すため、ヴォルケンリッターの烈火の将シグナムが、不思議な力を秘めたレヴァンテインを手に、一人なのは城へ乗り込む。
シグナム「鞭ですね・・・私ですね・・・」
はやて「二つとると射程のびるから、頑張って」
シグナム「いえあの、音楽とか色々悪魔城伝説のほうが好きでああ始まった」
ででででででででで〜で〜で〜、でででで〜で〜
クサリ メイン武器であるレヴァンテインは初期状態では威力も低くリーチも短い剣だが、このアイテムを1つ取るとチェーンになり威力が上昇、2つ取るとロングチェーンになりリーチも伸びる。
リンカーコア スコアがアップする
カートリッジ サブウェポンの使用に必要なハートが1つ増える。
クイックローダーカートリッジ サブウェポンの使用に必要なハートが5つ増える。
紫電一閃 画面上の敵が全て消滅する。
透明薬 黄色のビン。一定時間透明になり敵からダメージを受けなくなる。
肉 体力を6メモリ分回復させる。
呪い兎 スコアがアップする。特定ポイントに移動、または一定条件を満たすと出現する隠しアイテム。
サブウェポン
↑+Bボタンで使用。懐中時計以外はハートを1つ、懐中時計はハートを5つ消費する。別のサブ武器を取ると取得中の武器は無くなり、連射アイテムも取り直しになる。
クラールヴィント 前方に向け一直線に飛ぶ武器。スピードは速いが、威力は低く敵の貫通もしない。
グラーフアイゼン 放物線を描いて飛び、敵を貫通する武器。上空の敵を倒すのに便利。
聖水 聖なる水が入った瓶。敵を貫通して落下し、接地すると燃え上がる武器。射程は短いが炎で連続でダメージを与えられるため威力が高い。
バルディッシュ 十字架鎌 直進し、敵を貫通しながら飛行し、ある程度の距離を進むと手前に戻ってくる武器。
バインド 敵の動きを少しの間止める。ハートを5つ消費する。ブロック3以降のボスには効果が無い。停止中はBGMも止まり、時計の秒針のSEのみになる。
アルフ 巨大なオオカミ。空を飛びまわりながら変身しつつ攻撃してくる。ブロック1のボス
淫獣 バインドになっている鎖で攻撃してくる。普段はフェレットに姿を変えている。ブロック2のボス
勇者王 ブロック3のボス。カードを飛ばして攻撃してくる。2体いる。
クロノ アースラとコンビを組んで出現するブロック4のボス。アースラは攻撃しても動きが一時的に止まるだけで倒せない。
フェイト 管理局の嘱託魔導師。ブロック5のボスとして登場。多数の鎌を発生させ投げつけてくる。フェイトとの対決は多くの作品で高難易度を誇った。
なのは 強大な力を持つ魔王。ゲーム中では最後の敵。初期の設定では100年に一度復活するとされた。一定のダメージを与えると成長する。
シグナム「これはあれですね、高難易度とかいう次元じゃないでしょう」
はやて「ファミコンは皆そんなもんや・・・」
シグナム「悪魔城伝説にしましょう!!仲間もいますし!!」
はやて「駄目や、それとも影の伝説行きたいんか?」
シグナム「それはテスタロッサ向きの様な気がしますが・・・ところで他の皆は・・・?」
魔法少女リリカルなのは ホットスクランブル
なのは「ガンシュー風の砲撃と艦内破壊なの」
「ここは…普通の家だな…。」
薄暗い部屋から出ると廊下に出た。先程の様な不思議な空間では無く、至って普通の木造の廊下。
「あ〜、真紅が帰ってきたの〜。」
廊下の向こう側からまた新しい少女人形が現れた。ピンク色の服を着て、頭にリボンを付けた少女人形。
「また人形か…。」
「この子は雛苺よ。」
「あれ〜、そっちの目付きの怖そうな子は誰なの〜?」
「この子はヴィータ。nのフィールドで迷子になって一人泣いていた所を私が保護したのだわ。」
「へ〜、目付きは悪いけど意外に泣き虫さんなのね〜。」
「だから泣いてないって!」
「二人ともうるさいわ。」
とまあこんな感じで騒いでいると、また誰かやって来た。しかしそれは人形では無い。
高校生位で眼鏡をかけた人間の少女であった。
「何だ…ちゃんと人間もいるじゃないか。」
「真紅ちゃんお帰りなさい。あれ? そっちの女の子はまた新しい真紅ちゃんのお友達?」
「のり、この子はヴィータよ。nのフィールドで迷子になって泣いていた所を私が保護したのよ。」
「だから泣いてない!」
「あらあら、なんて可哀想。親御さんと離れ離れになってしまったのね?
そうだもんね。だってまだこんなに小さいのにそんな目にあうなんて…泣いて当然よね。」
「だから泣いてないって!」
真紅にのりと呼ばれた眼鏡の少女は真剣にヴィータに同情していたが
ヴィータにとっては迷惑でしか無かった。
それからヴィータは居間に案内され、事情を説明した。
勿論、時空管理局の事を言ってもどうせ信じては貰えないだろうから
そこを含めない範囲内での説明である。
「まあなんて可哀想な子…。親御さんと離れ離れになって…ヴィータちゃん何て可哀想!」
のりに話の内容が理解出来ていたか怪しい所だったが、真剣に同情して涙を流している事は
ヴィータにも分かった。そしてのりはヴィータを抱きながら叫ぶのである。
「ヴィータちゃん! 良いのよ! お家に帰る方法が見付かるまで家にいても良いのよ!」
「ちょっとまてぇぇぇぇぇ!!」
突然一人の眼鏡の少年が現れた。どうやら彼も人間の様子だが…
「ただでさえ人形どもの世話が大変なのにこんな得体の知れない奴まで住まわせる
なんて僕は反対だ! って言うかこいつ人間なんだから警察に頼めば良いだろ!?」
「ジュン君!」
厳密に言うとヴィータは人間ではなく人型のプログラムなのだが…
話した所で信じてもらえそうに無いからヴィータは黙っておいた。
とにかく、このジュンと呼ばれた少年はヴィータに対して快く思ってはいない様子だった。
しかし、そこで何と真紅がヴィータに対するフォローを入れる。
「ジュン、この人間はnのフィールドで道に迷い、水銀燈に襲われて泣いていた所を
私が保護したのよ。nのフィールドにいた時点で彼女もまた私達の関係者になってしまったわ。
それに…nのフィールドなんて警察に説明しても信じてもらえるかしら…。」
「だから泣いてないって言ってるだろ!」
相変わらず「泣いていた」に拘る真紅にヴィータもついついカッとなってしまうが、
真紅は表情一つ変えずにジュンを見つめ、その説明も説得力に溢れる物だった。
「くそ! 勝手にしろ! 僕はどうなっても知らないからな!」
ジュンはそう言って部屋から出て行ったが、その後でまたヴィータはのりに抱かれた。
「と言う事で…よろしくねヴィータちゃん!」
「分かったからそんなに抱くな!」
とりあえずヴィータは管理局に帰還する目処が立つまでこの家でお世話になる事になった。
そして、今度はこの家の状況について教えてもらった。
この家は地球の日本(と言っても、海鳴市の存在する世界とはまた別の並行世界だろうが)に
ある桜田家。そこに高校生の姉のりと中学生の弟ジュンの姉弟が住んでいる。
ちなみに両親は仕事の都合で海外にいるらしい。それで、弟ジュンが諸事情により不登校+ひきこもりに
なってしまった事を除いては何処にでもある普通(?)の家庭だったのだが、そこである日突然
ローゼンメイデンと呼ばれる不思議な生きたアンティークドールである真紅がやって来る事で
ローゼンメイデン同士の戦い、アリスゲームに巻き込まれたのだという。
ヴィータがnのフィールドに迷い込んだ時に襲って来た銀髪黒服の少女人形は
真紅のライバルに位置する水銀燈と言うドール。ただ、ローゼンメイデンの全てがアリスゲームに
対して積極的と言うワケでは無く、その積極的では無いドールである雛苺と翠星石が
真紅と一緒に桜田家で生活している。ヴィータが理解出来たのは大体こんな感じである。
「さて…ここから通信が通じれば良いんだけど…。ってダメかよ…。」
ヴィータは再度管理局に時空間通信を送ったがダメだった。
通信を妨害する何かがあるのか、はたまた管理局の管轄外の世界なのか、
単純に圏外なのかはヴィータには分からなかったが、帰還するのは時間が掛かりそうな予感がした。
と、そうこうしてるとヴィータの前に翠色の服を着たドールがやって来た。
彼女もまたローゼンメイデンの内の一体で、名前は翠星石。
「やいチビ人間U号、何やってるやがるですか?」
「はっ?」
ローゼンメイデンの中では一番淑やかそうな雰囲気を感じさせながら、
意外にも口の悪い翠星石にヴィータは思わず苦笑いした。
「それ…もしかして私に言ってるのか?」
「お前以外に誰がいやがるですか! このチビ人間U号!」
「誰がチビだ! って言うかU号ってなんだよ!」
「ヒィィ! チビ人間U号が怒ったですぅ!」
口が悪いワリに怖がりなのか、翠星石は悲鳴を上げながら逃げ出したし、ヴィータは怒ってその後を追った。
「確かに私は小さいけどよ! それでも私より小さい奴にチビなんて言われたかねぇよ!」
確かにヴィータの背も低い方だが、翠星石はもっと小さい。自分より大きい相手に言われるなら
まだしも、自分より小さい相手にチビ呼ばわりされるのはプライドが傷付くだろう。
とはいえ、ヴィータはワリとあっさり逃げる翠星石を捕まえていた。
「ほら捕まえた!」
「ヒィ! チビ人間U号はチビ人間と違って運動神経が良いですぅ! これは失敗したですぅ!」
「誰がチビだって!? って言うか私がU号って事はT号がいるわけだよな…それは誰だ?」
「そ…それはジュンの事ですぅ! チビなくせに毎日部屋に引きこもる最低野郎ですぅ!」
「ジュンって…私に難癖付けて来た奴か…。」
「まったくチビチビ揃って嫌な奴です! おまけに声まで何処か似てやがるです!」
「そんなに声似てたか…?」
と、その時だった。ヴィータがジュンの声と自分の声の比較について
考えていた隙を突いて翠星石が爪先でヴィータのスネを蹴り上げていたのである。
「痛ぁ!」
弁慶の泣き所をモロに蹴られたヴィータはスネを抑えて座り込んだ。ここはかなり痛い。
「それ今ですぅ! 乱暴なチビ人間U号だってスネは痛いです! 逃げるです!」
翠星石はそのまま何処かへ走り去ってしまった。ヴィータが追おうにもスネが痛すぎて
走る事はおろか立つ事さえままならない。
「畜生…あいつ…今に見ていろ…。」
ヴィータは復讐を誓いつつもとりあえずそれは後に置いて、今度はジュンの方に行って見る事にした。
次回でやっと本格的に中の人クロスになります。
あと、マジでスバル×ウォーズマンのクロスやってみたくなりました。
当分先になるでしょうけど…
>>45 (リリカルsts×ギルティギア)氏
ギルティギアはロボカイくらいしか知らなくて済みませんが、
カイは管理局と出会う事で一体どうなってしまうのでしょうか?
>>217氏
のどかな展開はほのぼのさせていただきました。
>>200氏
確かに昔のファミコンソフトの難易度は理不尽でした。
>>136 ぶっちゃけた話もう原作設定を完全に無視しても構わないと思うんだ
……つかなのはStSとクロスしてる人たちは本当に大変だと思う
表に出てこない設定だらけと漫画とかSSとかでばかり出てくる重要な話
そしてお世辞でも面白いとは言えない本編、とどめとなった都築の発言・・・
なのはStSとクロスしようとしてる(あるいはしている)皆さんには本当に頑張ってほしい
>>204 >そしてお世辞でも面白いとは言えない本編、とどめとなった都築の発言・・・
前者はともかく後者kwsk
なんか言ったのか?
>>205 「他の脚本家の人間に書かせたらなのははなのはじゃなくて別キャラになる」
とか言ってた
>>197 ビーストメガトロンはうわべユーモラスだけど本質的には残虐という
実際に居たら一番怖いタイプのワルですね。
それにビーストメガトロンは基本的に自分以外を一切信用しません。
G1メガトロンとかデスザラスは手下の働きを褒めたり手下が死んだら悲しんだりしてますが
彼は初期メンバーの中でほぼ唯一自分に対して忠誠を誓っていた
スコルポスが死んだ時もデストロン随一の実力を誇るランページが死んだ時も
殆ど無反応…。
>>206 ?
いやそりゃそうだろ・・・なんか問題でも?
>>207 案外ボケてるようで天然キチィは一番怖いぜ・・・
バルフォのゲンハ兄さんとか・・・あれは丸ごとキチィか・・・
関係ないけどあっちでもレジアスの中の人頑張ってるんだよね・・・成田さん役にはまり過ぎです・・・
言うの忘れてた
>>203 GJ、ローゼンは原作読んでからアニメ見ようと思ってたら原作が・・・
おかげでアニメに手が出せませんぜ・・・
やっぱり別の脚本家が書いたなのは達も見てみたかったなぁ
脚本を書く人のキャラへの解釈の違いもあるしキャラが壊れるかもしれないが
行動の幅が広がってさらに愛せるかもしれなかったし
・・・インタビューを見た限りじゃ都築氏はそれが大っ嫌いなんだろうけど
あの人“原作”だからなぁ・・・涙を飲むしかないのかな・・・
原作者の言うことなんてくだらねぇ!俺のSSを読めぇ!!
くらいでいいんじゃね?
>>211 それ位の意気込みがなきゃ二次創作なんて出来ないんじゃねーか?と思ってみる
逆に原作でキャラが作りこまれていればいる程、二次創作で壊し甲斐があるなんてチャレンジャーもいるがwww
時間と体が空いたのでこんな時間に書いてみました。
投下させていただきます。
マンション:???
柊蓮司とフェイト達が去った部屋で異変が起きた。
潰れてしまったタンスの唯一形が残っている引き出しが軋みをあげながら開く。
中からは巨大な手が出てくる。
白手袋を付けたりなんかもしている。
手首から下がなんか金属の棒になっているところを見るとマジックハンドというヤツなのだろう。
親指には何故か「柊専用」と書かれている。
マジックハンドは柊のベッド・・・今はベッドだった残骸わしづかみにするとタンスの中に戻っていく。
静かになった。
しばらくするとタンスの中から黒いドレスを着た銀髪の少女が出てくる。
少女は部屋をくるりと見回すと。
「ガッデム」
だとか
「ジーザス」
だとか
「地獄におちやがれ」
だとか言いながら地団駄をふみまくる。
さんざ暴れたら落ち着いたのだろう、少女はタンスの中に戻っていった。
そして部屋は元のように静かになる。
いや、もとよりさらに酷いことになっていた。
赤羽神社書庫:フェイト・T・ハラオウン
赤羽神社には書庫がある。
それも、けっこう大きい物だ。
蔵書は和綴じの古い本や巻物がほとんどで洋書はあまりない。
その入り口で柊蓮司とフェイト達はくれはが本を探し当てるのを待っていた。
「柊さん、なにを探してもらってるんですか?」
「さっき見せてもらったステラってやつな。ここで見たことあるんだよ」
「え?そんなはずはないと思います。だって、ステラがこの世界に入ってきたのは今日が初めて・・・あ」
否定しながらもフェイトは自分の言葉を分析していた。
頭の中で言っていることとは違う可能性が表れ、組み立てられていく。
「どうしたんですか?」
キャロがフェイトが思わず出してしまった声に驚いている。
「もしかしたら、ステラを持って逃げたあの犯人、この世界でなにかするつもりで来たんじゃないかって思ったの」
「でも、それはクラウディアが追い詰めたからじゃ・・・」
「そう思ってた。でも、逃げて隠れるだけなら少しコースを変えたらもっと都合の良い世界だってある。それに、犯人はあらかじめ計画してたみたいにスムーズに次元障壁に穴を開けていた・・・だったら、この世界が目的地なのかも知れない」
この世界にはフェイトが知らない未知の部分がある。
それに対応するには今まで前提としていたことを次々に書き換えなければ行けない。
「でも、柊さんよく覚えてましたね。こんなにたくさんあるのに」
エリオは本の置かれた棚を興味深げに見ている。
そういえば、エリオが和綴じの本や巻物を見るのは初めてだ。
「そういうわけじゃねえんだ。昔な、小さい時にクレヨン買ってもらったんだ。で、くれはん家で画用紙に書いてたんだけど、そのうち画用紙が無くなってな。その時くれはが紙がたくさんある場所があるってここに連れてこられたんだよ。それで・・・」
「落書きしちゃったんですね」
「おう」
「・・・」
「あの時は、半年小遣い抜きにされたな。何故か俺だけ」
「・・・」
柊蓮司は苦笑いしていた。
赤羽神社書庫:柊蓮司
書庫の奥から声がする。
「おーい、柊、見つけたよー」
くれはが本棚の影から走ってくる。
部屋の隅ある古風な机でくれはの持ってきた和綴じの本をひらく。
「やけにきれいだな」
「うん。貴重な本だから、あの後修復したんだって。スイス銀行に振り込んだってお母さんが言ってた」
「・・・よく半年の小遣い抜きだけで許してもらえたな」
折り目をつけないように丁寧にめくっていく。
「あった。これだ」
墨で書かれた絵は、ステラの特長をよくあらわしていた。
瞳孔のような特徴ある模様は特に丁寧に書かれてている。
「えーと」
絵の周りに書いてある文に目を通す。
目を通す・・・・
・・・・・・・・
「・・・読めん」
古い本の字など簡単に読める物ではない。
ミミズのはった後にしか見えない。
「しょーがないなー。柊は。私に任せて」
柊をどけて、本の前に陣取る。
「えーと・・・」
・・・・・・・・
「は、はわっ?」
「どうした」
「はわー」
「読めないのか?」
「はわわわっ」
「読めないんだな!!」
「ちょ、ちょっと待って」
深呼吸1つして、くれはは本をもう一度凝視。
くれはのからだから青い炎が立ち上る。
「うわっ」
「きゃっ」
驚いたエリオとキャロが声を上げる。。
「柊さん、あれって・・・」
フェイトが声を潜めて聞いてくる。
「くれはのやつ・・・本気になっていやがる」
「本気になるとああなるんですか?」
「ああ。しかしあそこまでするか、普通」
くれははプラーナを燃やしていた。
赤羽神社書庫:エリオ・モンディアル
そうか・・・本気になるとああなるんだ。
「僕はあんなに本気になったことはないな」
エリオは納得していた。
少し解説しよう。
ファー・ジ・アースのウィザードは生命の源とも言えるプラーナを使うことで能力を上げることができる。
これを本気で使うと体から個人ごとの色の付いた炎のような物が見えるのだ。
しかし、プラーナの存在を知るものは少ない。
ウィザードはプラーナの存在を自覚して、自らの意志で使うことができる。
赤羽神社書庫:柊蓮司
「わかったよ!!」
額に汗したくれはがものすごい勢いで振り返ってきた。
「これはね、昔どっかのウィザードが魔王を封印したときの記録ね」
「ほうほう」
「昔、滅ぼす者と呼ばれる蝗を操る魔王が居たんだって。その魔王は配下の蝗が食べた物のプラーナを自分の物にできる。その力を使って世界を滅ぼそうとした・・・と」
「蝗!?」
フェイト達を追っていたのは蝗だ。
「で、その魔王は倒した後に魔王の力の核になっている頭蓋骨と両目が残ったんだって。両目の片方は壊したんだけど、もう片方は行方不明になった。で、その目がこれ」
くれはがステラの絵を指す。
「片目では復活できないけど、頭蓋骨だけでも危険だから封印した・・・と書いているよ」
「柊さん」
フェイトが本から目をあげる。
「ああ、そいつだ!ベルの狙いは」
「あ、待って柊」
部屋を飛び出そうとする柊蓮司をくれはの声が止めた。
「ここで最後だから。魔王の名はアニエス・バートン。魔王アバドンに相当する者、だって」
柊蓮司は振り向く。
瞳孔が開いているように見えた。
「なにぃいーーーーーーーーっ」
名のある魔王。
それは、強敵であることを示していた。
今回はここまでです
情報収集でした。
アニエス・バートンはオリキャラですが意味のある言葉は何一つ喋らせるつもりはありません。
>217
ほほぅ、蝗王アバドンという事は、すごかがで言うところの仮面ライダーか。
【すごかがでは蝗王はバズズ。アバドンは『俺の足には鰓がある』のほう】
良くぞしでかした、悪いぞ貴様。(モモ王式褒め言葉)
219 :
名無し三等兵:2007/07/31(火) 12:36:17 ID:qAc3G4y5
うわっ、つまんねーSSwwwww
アバドンが元ネタか・・・凄まじい大物だな。
ちなみにヘブライでは元々は蝗に限らず
ありとあらゆる害虫と毒虫をコントロールできる強力な魔王として
ある意味サタン以上に恐れられていた。これは
蝗の害は身近でかつ最悪レベル(直接の食害の他にも作物の伝染病の媒介)
だった事からきている。
>>207 たしかに無反応、しかもタランスの反逆を利用してから抹殺とか……
やっぱりG1メガトロンとBWメガトロンは本質は違うんですねぇ。
そういえばBWメガトロンってG1メガトロンのスパーク使って最後ドラゴンになってましたね。
こんな低レベルのSSで満足できるなんて可愛そう
軍事板を見習って少しはまともなものを書いてくださいキモオタくん
>>221 最終戦までメガトロンのスパークを取り込んだままだったけど
その状態で傷を負ったりしてメガトロンのスパークに何かあったら
どうするつもりだったんだろうな。
>>223 そのまま取り込んで自分が真のメガトロンになってデストロン本部に反抗するんじゃないかな?
>>223 >>224 日本語版だと放送時間の都合でカットされましたが原語版にはコンボイ達がドラゴンメガトロンから
初代メガトロンのスパークを抉り出して(!)元のボディに戻すシーンがあります。
しかし中の人効果でアドリブと台詞回しに力が入りすぎ、微妙にコンボイに勝てない!!
早口言葉で勝負したら連戦連勝なんだがな〜
そしてそれとは全く関係がないんだが、中の人補正がどれほど恐ろしい物かを示す動画を貼る。
(たぶんネタバレになるかもしれないので、注意してください)
p://jp.youtube.com/watch?v=YcE2tdNmfaI
>>225 よかった、ホッとしたw
G1メガトロンは生きてた(?)安心した。
228 :
19:2007/07/31(火) 14:51:46 ID:NjFa2TDI
職人の皆様GJです
>>白き異界の魔王氏
柊が子持ちに……見えなくもないですね
魔王がどう絡んでくるのか楽しみです
>>マスカレード氏
このなのはの性格は新しいですね
ライダーが集まってきて楽しみです
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
いつのまに大介×シグナムに…いいですね
次回も楽しみにしています
>>◆e4ZoADcJ/6氏
そういえば中の人同じでしたっけ
中の人のクロスって…とても楽しみです
>> 45 (リリカルsts×ギルティギア)氏
会議室についたら女性ばかり……
うらやましいですね
>>217氏
まぁイッキはストーカーしないですよね女装はしたけど
スカートとか着物とかドレスとかメイドとか女子制服とか…
続きできたんで投下しますね
229 :
19:2007/07/31(火) 14:53:19 ID:NjFa2TDI
前回の戦いからだいたい一週間くらいが過ぎた
ここ最近俺は蒐集活動に参加していない
まぁ理由を言えばはやてに心配を掛けたり寂しい想いをさせないためだ
はやてには蒐集活動のことは秘密なのでたびたび誰かいなかったり
帰るのが遅くなったりしたらはやてを一人にすることになる
時空管理局にこの前見つかったため長時間同じ場所で蒐集したりはできない
そのため頁を稼ぐためには今までよりも時間が掛かってしまう
そうなってしまうと家にははやてが一人だけという状況になってしまう
それを避けるために俺が蒐集活動を休んでいる
俺ができるのが戦闘だけというのもあるけど、みんなの負担を減らすように
戦闘の大半を俺が引き受けていたのでみんなが俺に少し休んだらどうだって言ってくれた
俺自身そんなに疲れたとは感じていなかったがみんなの厚意を受け取った
やな感じがしたり危なくなったりしたら俺に連絡くれるように頼んでおいたので
大丈夫だと思う
みんな強いしね
そんな訳で今ははやてと二人で留守番をしてるんだ
そういえばはやて何かうれしそうだけど何かあったのかな
「はやて、何かいいことでもあったの?」
「今日友達が来るんよ。」
「そうなの?」
「うん。」
「あ、それじゃあ俺はお邪魔かな?」
「そんなことあらへんよ。悟飯のことも紹介したいんや。」
「わかった。それでその友達はいつ頃来るの?」
「そろそろ来る頃やと思うんやけど…。」
そうはやてが言ったらインターフォンが鳴ったみたいだ
「あ、来たみたいや。」
「それじゃ、行こうか。」
俺ははやての乗った車椅子を押しながら玄関に向かった
230 :
19:2007/07/31(火) 14:55:21 ID:NjFa2TDI
「いらっしゃい、すずかちゃん。」
「お邪魔します、はやてちゃん。」
この子がはやてが言ってた友達か
なんかお嬢様って感じだな
そういえばお嬢様といえばブルマさんもそうだっけか
まぁブルマさんはお嬢様より博士ってイメージが強いかな
色々な発明品が作れるし
武天老師様は当たり外れが大きいとか
天才なのか馬鹿なのかようわからんって言ってたっけ
「はやてちゃん、この人は?」
おっと、少しボーっとしてたみたいだ
「こっちは私の親戚で悟飯って言うんや。」
「初めまして、孫悟飯です。よろしくね。」
「月村すずかです。こっちこそよろしくね。悟飯君。」
「自己紹介も終わったことやし、ささ上がって上がって。」
「う、うん。」
はやても友達が家に来てとてもうれしそうだな
談笑したりゲームしたりしながら遊んでた
俺もとても楽しかった
ただ、ババ抜きやって殆ど負けたのがなぁ
そんなに俺って引っかかりやすいのかな
戦闘中はそんなことないのになぁ
前にブルマさんに
『悟飯君ってしっかりしてるけど孫君に似てどこかぬけてるのよねぇ。』
って言われたっけか
トランクスの面倒少し見ててって言われたとき
一緒に昼寝して俺が起きた時トランクスがいなくって
大慌てでブルマさん家探しまくったけど
実は一緒に寝てた部屋のソファーの下に入って寝てたってことがあったからなぁ
否定できないんだよなぁ
231 :
19:2007/07/31(火) 14:57:20 ID:NjFa2TDI
楽しい時間っていうのはすぐに過ぎてしまうもので外もだいぶ暗くなって来た
「あ、私そろそろ帰らなくちゃ。」
「けっこう暗くなってきとるもんな。」
「家まで送ってこうか?」
「迎えが来てるので大丈夫です。」
「そっか、なら安心だ。」
「それじゃ、すずかちゃんまた来てな。」
「うん。またね、はやてちゃん。悟飯君。」
「またね。」
「気ぃ付けてなぁ。」
そろそろ晩ご飯作る時間かな
「そろそろ晩ご飯作ろっか。」
「そやね。」
今日は鍋物を作ってみました
冬だし温かい物がおいしい季節だしね
しっかしみんな遅いな
………何かあったのか
「…なぁ悟飯。」
「え、何?」
「ここ最近みんながいないこと多い気がするんよ。」
「そうかな?」
「うん。悟飯もやけどみんながやりたい事があったらそっち優先してええんよ。
元々この家も私一人やったんやし……。」
…やっぱはやては強いな
自分より他人を優先してる
だけど目を見ればわかる
怖いんだな、一度できた繋がりが無くなることを
俺にはわかる
みんなが殺されたあの時
232 :
19:2007/07/31(火) 14:59:22 ID:NjFa2TDI
お父さんが死んだあの時
胸の中に何かがポッカリ空いたあの感じ
つらくて、悲しくて、苦しいあの感じ
あんな想いははやてにしてほしくない
はやてももう少し自分の意見を優先してもいいと思うけどな
だけどはやてはそうしないだろうな
俺にできることははやてを安心させることぐらいか
「はやて。」
「何?」
はやての傍いってはやてを抱きしめた
「え、あ?え!?ご、ご、ごごごごごはごはごは悟飯!?」
「大丈夫。誰もおまえを一人にはしないよ。ただ、最近は少し立て込んでるだけだ。
すぐにまたみんな揃って過ごせるようになるよ。」
そう言いながらはやての頭を撫でる
「…ほんまに?」
「ああ、本当だ。俺を信じろ。」
「うん。」
そう言ってはやては俺に少ししがみついてきた
そんな状態で少し時間が過ぎた
………………
冷静になってみれば何か俺凄い事してないか
あ、急に顔が熱くなってきた
「え、あ、ごゴメン。急に抱きしめて。」
「べべ別にええんよ。き気にしてへんよ。悟飯やったし。」
あー何か気まずい
何か話題は……
ん
家の近くに気を感じるな…
この気は……シャマルさんか
何かあったのか
233 :
19:2007/07/31(火) 15:01:20 ID:NjFa2TDI
「はやて。」
「え、あ、何?」
「みんなが少し遅いみたいだから探してくるよ。」
「え、でも大丈夫なん?」
「大丈夫だよ。これでもそれなりに強いしね。」
「うーん、わかった。気ぃ付けてな。」
「うん。ちゃんと戸締りしてね。」
「うん。悟飯、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
そう言って俺は家を出た
「シャマルさん!!」
「悟飯君!!ごめんなさい急に。」
「構いませんよ。何があったんですか?」
「すごい異変というか胸騒ぎを感じたの。みんなの身になにかあったような…。」
「わかりました。すぐそちらに向かいましょう。」
「わかったわ。」
そのまま俺達は転移した
「これは…結界ですか?」
「ええ、捕獲結界というものよ。」
「みんなとの連絡は?」
「私のクラールヴィントで連絡はとれてるけど状況はよくないみたい。
この結界をどうにかして撤退したいんだけど…。」
「ならその結界は俺が破ります。」
「え!?悟飯君この結界破れるの?」
「ええ。まかせてください。このことをみんなに伝えてください。」
「わかったわ。」
そう言ってシャマルさんはみんなに連絡をとってくれてるみたいだ
…なにか気配を感じた
234 :
19:2007/07/31(火) 15:03:20 ID:NjFa2TDI
「はあ!!」
「何!?」
シャマルさんの後ろを蹴り上げたらデバイスらしき物に当たった
その持ち主は時空管理局の人間のようだ
シャマルさんを守るように俺はそいつに立ちふさがる
「怪我はありませんか?」
「ええ、ありがとう。私は大丈夫よ。」
よかった
そのまま相手を睨んでいたら向こうの方から口を開いてきた
「捜索指定ロストロギアの所持、使用の疑いで、あなた方をを逮捕します。
抵抗しなければ、弁護の機会がある。同意するなら、武装の解除をしてください。」
そうは言ってくれてるがこちらもつかまる訳にはいかない
相手も相当の実力者だ
気を抑えながら戦えばかなりの時間が掛かる
ここは気を開放して一気に
「ふ!!」
「何!?」
いきなり仮面を付けた男が目の前の相手を蹴り飛ばした
現れるまでまったく気を感じなかった
お父さんの使ってた瞬間移動みたいなものか
「誰だ、おまえは?」
「使え。」
「何?」
「闇の書の力を使い結界を破壊しろ。」
「なぜそのことを知っている!?」
「でも、あれは。」
「使用して減った頁はまた増やせばいい。仲間がやられてからでは遅かろう。」
何を企んでるんだこの男
だが、目的がわからない以上この男の口車乗るのは危険だ
235 :
19:2007/07/31(火) 15:05:24 ID:NjFa2TDI
「シャマルさん。」
「何?」
「結界を破壊するので少し離れてください。」
「え、でも…。」
仮面の男に言われたことを気にしてるのか
「俺とあの男のどちらを信じますか?」
「…わかったわ。悟飯君を信じる。」
そう言って少し離れてくれた
あの仮面の男はさっき吹っ飛ばした奴の相手をしている
何が目的かわからないが…考えるのは後だ
気を開放するか
「はあ!!」
俺を中心に周りに突風が吹く
「キャア!!」
「あ、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。」
「みんなに…砲撃魔法の類が来るので避けるように伝えてくれませんか。」
「わかったわ。」
本当は超サイヤ人になって放ちたいが
あの仮面の男がいるからなぁ
用心にこしたことはない
ノーマル状態でも破れるだろ
「かぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇはぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇ波あああああ!!!!!!」
俺の放ったかめはめ波は一気に結界をぶち抜き破壊し崩壊させ夜空に消えていった
その後俺はシャマルさんの転移でここから脱出した
色々転移しながら俺達は家に戻った
「ただいまー。」
「あ、お帰りぃ。」
そう言ってはやてが出迎えてくれた
236 :
19:2007/07/31(火) 15:07:20 ID:NjFa2TDI
「もう!!遅いから心配したで。」
「ゴメン。」
「申し訳ありません。主はやて。」
「ごめん、はやて。」
「ごめんなさい。はやてちゃん。」
「申し訳ない。主。」
みんなが三者三様にあやまる
俺が出てってから結構時間たってるなぁ
「でも、みんなが無事でよかったで。さ、手洗ってご飯にしよ。」
今日は鍋だっけか
みんなで鍋を食べた後、はやてとシャマルさんとヴィータはお風呂に入っていった
その次にシグナムさん
最後に俺という順番だ
三人がお風呂に入ってる間に俺達はちょっとした会議を開いていた
「シャマルと孫を助けた男についてだが。」
「二人は仮面の男について何か心当たりはありますか?」
「私はないな。ザフィーラはどうだ?」
「俺もないな。」
そうなるとシャマルさんとヴィータも心当たりはなさそうだな
「孫、おまえの見立てではどうだ?」
「俺のですか?」
「ああ。」
「多分最後の最後でこちらに危害を加えるでしょう。」
「根拠は?」
「経験則です。」
「経験則?」
「はい。今とは状況も立場も違いますが途中から協力してくれた第三勢力が最後の最後で
裏切ろうとしました。」
ナメック星でドラゴンボール集めてた時途中からベジータさんがフリーザに対抗するため
協力してくれたけど今思えばナメック星の神龍…ポルンガが出てきたら俺やクリリンさんを
殺して自分の願いを叶えてたと思うな
237 :
19:2007/07/31(火) 15:09:19 ID:NjFa2TDI
「まぁ、用心するにこした事はないと思います。」
「そうだな。」
そう言いながら夜空を見た
「そういえばおまえへの礼がまだだったな。」
「へ?お礼ですか?」
何かお礼言われるようなことしたかな
「おまえが結界を破壊してくれたおかげで闇の書の頁を減らさずにすんだ。
ありがとう。」
「え?いや、そんなお礼を言われるようなことじゃないですよ。」
「そう謙遜するな。」
「いや、その…でもみんなが無事でよかったですよ。」
そんなこんややってるうちにはやて達が上がって来たみたいだ
「それじゃ、先に入らせてもらうぞ。」
「ええ、ごゆっくり。」
支援
239 :
19:2007/07/31(火) 15:12:48 ID:NjFa2TDI
投下完了です
今回はこんな感じでした
時に、
俺は軍板住人だが、低レベルとは思わない。
みんな頑張れ。
まぁ荒らしてる香具師は荒らしだけしか興味ないやつだからどこの住民とも呼べんわな
荒らし、煽り等はスルーしてください。
新シャアの08スレに湧いてるボケどもとかな
GJ!!
さすがかめはめ波ですね、威力が半端じゃない。
このスレに居たのもそうだろうけど軍板と他の板との
関係を悪化させようとしている奴らが居る気がしますよ。
東亜板とか鉄道板なんかにも時々この手のが出て来るんですよね。
まあ、スルーの方向で。
GJです!
かめはめ波、一体どのレベルの威力があるんだろう?
職人さん、ごっつGJです♪
質問、BWのダイナボット+メタルスダイナボットの強さをなのはのキャラクターで表したら誰ぐらいの強さかな?
>>247 その前に上(最強)と下の基準をだいたいでいいので決めた方が判断しやすいかと。
ダイナボットってデストロン裏切った奴だっけ?
そしてBWの時の子安のコンボイ声は糸申
>>248 一番強いのがドラゴンメガトロンとパワードコンボイ
一番弱いのはワスピーターとかクイックストライクとかあの辺ですかね。
といってもBW時代のトランスフォーマーは小型(地球人はじめ
他の異星人とコンタクトをとるのにデカいボディだと不都合が多いため)だから
全体的にあまり強くないんですよね。
メタルスメガトロンが全力で攻撃してもスクラップ状態の初代コンボイに頭部が半壊する
程度のダメージしか与えられなかったし。
パワードコンボイも武器は胸のバルカンとミサイルくらいのもんだし
ゴッドジンライとかビクトリーセイバーに比べると
最終進化形態としてははっきしいってかなりショボい。
内部構造に関してはBW時代のトランスフォーマーの方がはるかに進歩しているハズなんだけどなあ…。
>>248 あぁ、そうだね。じゃあ
上)なのは、フェイト、はやて
中)シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、ギンガ
下)スバル、ティア、エリオ、キャロ
の中で。
>>249 うん、デストロン裏切って最後はデストロンに抹殺されそうになった人類の祖先達を守るために戦死した(声は藤原啓治
確かに子安コンボイは良かった(特にツッコミw
バナナがない!?
セイバートロン星に戻る途中、うっかり伝説のバナナの種をミッドチルダに落としてしまった!
たまたま居合わせた機動6課とナンバーズを巻き込んでの伝説のバナナの種争奪戦!
メガ「ちわ〜嫁入り新聞ですー」
フェ「Σあ、あなたはメガトロンさん!?」
メガ「ち、やっぱりこの格好(ビーストモード)で新聞集金はバレるか!フェイトちゃん、覚悟ー!」
フェ「バルディッシュ!!フェトン・ランサー!」『FetonLancar』
メガ「Σしびればびれぶー!?」
SS考える中こんなやり取りを思いついてしまいましたー
はやて「闇の書のはみだしの欄にはこうあるんや。
伝説のバナナの種を手に入れた者は、全次元世界に平和をもたらすって・・・」
>>250 戦闘特化だけが進歩じゃないやい
てな所じゃないかと。
おはようございました。
ゼロォォォ!
やっとこさ、退院できそうだ…8月3日に(;ω;)
昨日まで吐きまくりだったぜ。
>>リリカル龍騎氏
パソコン奪取ご愁傷様ですOrz
更新可能になられたら、私の投下しますのでよろしくお願いしたします。
>255
いや、それたった今リィンが鉛筆で書いた奴じゃありません?
>>253-255 Σちょwww
コンボイ「バナナの種を渡すわけにはいかん!先生、本気と書いてマジで怒っちゃうぞ!?」
スバル「Σご、ゴリラだ!?」
ティア「……頭痛い」
>>254 ×Feton Lancar
○Photon Lancer
日本語版でBWメンバーの強さ云々を問うのは不毛な事のような気すらしてきたw
原語版(シリアスなのか?)で見ると分かるのかもですが…
ですねw
最終回は神だったけど
>257
理解は幸せ!
退院出来るとは実になによりでした!
そう!ならばこそ…オゥ〜ルハイルブリタ〜ニア!
最終回の2話で自分の中のオレンジ株は急上昇しました。
>>257 8月3日
俺のテスト最終日だw
終わったら投下したいな
それはともかく、退院おめでとうございます!
アルフとティアナの魔力光はオレンジ色
スカリエッティのアジトでオレンジ色の液体に浸っているオレンジ卿…違和感ねぇw←いやあるだろ
うっかりランスシリーズなんかどうだろうと思った自分
「それじゃなのはが犯られちゃうだろ」と思った御方あいや待たれい!
奴はロリコンではないので9歳なら手は出さない筈だ・・・多分・・・
キャロとウィータ以外の女性陣全員に手を出すなランスなら
どうでもいいが自分のIDが一瞬、Z G cross S2U=Zガンダム×S2U
に見えた…コレってどーやって決まってるんだろ
というかこの題材でクロス書けってことなのだろーか、新シャアで。
>>267 ランスがロリ以外に手を出さんはずがない
やるのはいいけどそうなるとエロパロに・・・
>>269 いってらっしゃーい!
無印なら被害はゴージャスリンディ、アルフ、プレセアの三人までとどめられる筈・・・!
ランス「昔の娘より俺様と新しく娘を作ればいーのだー!!」
プレセア「や、やめなさい!このケダモノッ!!」
更正しそうで困る
自分で言っといてなんだが何だか新シャアはちと怖いことになってるみたいなので…
どのみちPSPで投下なんて無謀にも程があるw
リィン壱を他作品パワーでStSに出すハッタリでも考えときます…(意味不明)
ギルティに触発されたのか
カプコンやSNKで何かやってみようか・・・ と思い始めた
初心者な俺が居る
>272
そのクロスでリィン壱は仮面をつけて出てくるんですね
>253-259
今調べたんですが、
現在食用とされているバナナは種が無くて、株分けで増やすそうですよ。
「そやったら全次元世界に平和は来ないと言うんか!?」
「私にいい考えがある。
だから、闇の書を貸してくれないか?返すから」
【返さない】
>>275 食用には確かに無いな、そうなるように品種改良したから
ただ、ジャングルの奥地にあるバナナの原種には種がある
>49
いまさらなんだがその場面ってZEROじゃなくてダークマターじゃね?
まあでもカービィはコロコロの漫画全巻持ってるから期待
作者鬱病なんだよな・・・
>277
コロコロの漫画か…。
最初の方に出てたカービィにくっついてた白くて角の生えてるキャラ(なんて名前だったっけ?)が
カービィと決別したシーンがあまりにもショックだったんで覚えてる。
あれはトランスフォーマー・ザ・ムービーでプロールとかアイアンハイドが死ぬシーンとか
逆襲のシャアでアストナージが死ぬシーン並みにショックだった。
質問、ビースト戦士が意味無しビーストモードで街中歩いていたら騒ぎになるかな?
リィン壱ってどんな喋り方でしたっけ?
>>279 コンボイ、チータス、メガ、目からビーム→普通に考えてまず論外
ラットル→見た目はともかくサイズ的に苦しい
シャマ中の人蜘蛛、ごっつんこ、ワスピーター→上記と同様の理由で×
デプスチャージと仮面の人の蟹は水族館ならギリギリ…いけるのか?
>>279 コンボイ、チータス、メガ、目からビーム→普通に考えてまず論外
ラットル→見た目はともかくサイズ的に苦しい
シャマ中の人蜘蛛、ごっつんこ、ワスピーター→上記と同様の理由で×
デプスチャージと仮面の人の蟹は水族館ならギリギリ…いけるのか?
ミスすみません
すまない、前々スレの554で、なのはAs×真・女神転生VNOCTURNEマニアクスを
書くと言った者だが1つ聞きたいことがあるんだ。
プロローグを書いたはいいんだが、なのはの影も形も無いんだ。
ぶっちゃけ真・女神転生V NOCTURNE マニアクスの連中のみなんだ。
なのは達が出てくる一話も完成させてから投下したほうがいいだろうか?
意見を求む。
エイと蟹は大丈夫か。
機動六課内でビーストモード。
街に出る時だけトランスフォームはまだ大丈夫かな?
一つの正義貫く。見た目は動物。中身はロボット。
その名はビーストトランスフォーマー。
投下どうぞー
>>284 大丈夫だと思います。プロローグ的な物と判断されるでしょうから。
サンクス!なら投下するよ。あとここからは、NOCTURNEって名乗るよ。
怒れる神の黙示、あるいは悪魔の王の寓話。
俺たちの世界は死んだ。
邪宗の男が告げた破滅、光は呼ばれおこる。
混沌-カオス-は、地底の底より這い出す。
死が死を襲う焦土。
祈る神を探そうにも、いるのは悪魔と死神だけだ。
嘲笑う闇が、俺に虚言する。
真実は、燭台の火の中に浮かび上がると。
「異界に消えたある男の手記」より。
…少年は、世界を生まれ変わらせる為の儀式『東京受胎』にまきこまれた。
…少年は、ある存在から『マガタマ』と呼ばれる虫のようなモノを与えられ悪魔の体を得た。
…少年は、『受胎』によって出来た『ボルテクス界』と呼ばれる世界を巡る事になった。
…少年は、ボルテクス界を巡る最中、メノラーと呼ばれる物を集めて欲しいと頼まれた。
…少年は、メノラーを奪った『魔人』と呼ばれる悪魔と戦い、メノラーを奪い返した。
…少年は、魔人を倒しメノラーを取り戻した礼として色々な真実を知らされた。
…少年は、その教えられた真実によってそる存在へ怒りを覚えた。
…少年は、その怒りのままに心まで悪魔へと変えてしまった。
…少年は、その身に宿る悪魔の力と心で、友人を、幼馴染を、『受胎』を起こした男を殺した。
…少年は、最後に世界を生まれ変わらせるための光。無尽光・カグツチ呼ばれるものと戦いそして…
―― 世 界 を 殺 し た ――
少年は、紅い空間で目を覚ました。
(ここは…?、俺はたしか、カグツチを倒して…それで…!?)
目覚め、立ち上がると背後に突然、金髪の子供がいた。
そう、彼にマガタマと呼ばれる物を与え悪魔の力と体を与えた者が。
金髪の子供は少年に向かい語り始めた。
「カグツチはその光を失ってしまった。
ひとりのアクマのてにかかって。
せかいはもううまれかわれない。
もうソウセイはできなくなってしまった。
うまれ、そだち、ほろび、……そしてまたうまれる。
それがこのセカイのあるべきすがただったのに。
ひとりのアクマがそれをゆるさなかった。」
突如、子供の影が伸びその先には車椅子の老紳士がいた。
メノラー奪還を少年に依頼し、アマラ深界の最奥にて、彼の人としての心を奪い、悪魔としての心を与えた者が。
車椅子の老紳士も金髪の子供と同様に語りだす。
「世界が生まれ、人が現れ、そして滅んでいく……。
その輪廻が時を刻み、輪廻の死が時を止める……。
今また、時が死を迎えた。
創りかえられるはずだった世界と引き換え生まれてきたのは、
混沌を支配し死の上に死を築いてきた、闇の力だ。
もはや、おまえには解ってはいないだろう。
自分の意思の向かう先、力の向かう先がな。
大いなる意思は、その意に逆らったお前を呪い……、罪科の償いを永遠にせんとするだろう。
案ずるな。お前は、その呪われた身をもって初めて真に世界を征服する道を歩むことができるのだ。
だが、そのためには最後に、おまえの内なる闇の力を見なくてはならん。
そう、大いなる意思の生んだ、最高の闇の力をもってな……。」
そう言い終えると、子供と老紳士の影がゆらめき交ざり少年の背後に巨大な存在を形作る。
それは、かつて明けの明星と呼ばれ神の右に座ることを許されていた者。
天界において、『ルシフェル』と呼ばれていた存在。魔王・ルシファーだった。
少年にとって最後にして、始まりの戦いが始まった。
しばらくして、その死闘を征したのは、少年だった。
「キミのちから、みとどけさせてもらった。みごとだったよ。」
そう言って子供は目の前で老紳士へ姿を変える。
そして老紳士は宣言する。
「闇に潜み、刻が来る日を待ち続けた者たちよ。
今、新たな闇の悪魔が誕生した。……刻が来たのだ。」
そう言うと同時にカラスが二羽、少年の背後へ飛び去る。
その先には黒い太陽があった。そして少年はそうするのが当然と言うが如く黒い太陽のほうへ向きを変える。
「つどえ!そして行こう!」
その瞬間、老紳士が高らかに告げる。
それと同時に少年の目が血の様に紅く輝き、背後に無数の悪魔が出現する。
そして少年がそれらを引き連れるように歩き出す。
そう黙示録に記された神と悪魔の最終決戦…、《アポカリプス》とも《ハルマゲドン》とも呼ばれる戦いの始まりだった。
――あの天使は……、
己が心の形に似せて新たな悪魔を創りたるか。
ならば、私は滅びをおこう。
わたしと、おまえの間に。わたしの末と、おまえの末の間に――
あらゆる可能性を秘めた存在であるがゆえに完全な悪魔となった少年。
だが、唯一絶対なる大いなる意思にも、少年を悪魔へ変えた魔王にも、予測することは出来なかった。
世界の定めにない存在であった少年が持つ《無限の可能性》。
無限であるが故の可能性の一つ、《完全な悪魔となったはずの少年が人の心を取り戻す》などということが起こるとは…。
少年が完全な悪魔となり最終戦争が始まってから、どれだけの時間がたったのだろう。
数ヶ月?数年?数十年?それとも数百年だろうか…。
それは少年にもわからず、覚えている事といえば、
戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して
殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って
戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して
殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って
戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して
殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って
戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して戦って殺して
そう、『戦って殺す』ただそれだけだった。
そして、少年はいつからかその行為に疑問を持つようになった。
(何故、自分はこんな事をしているのだろう。こんな事をしたいがために悪魔になったんだろうか?)
だが、それは在りえるはずのない疑問。
(最初は、理不尽な運命を押し付けカミサマが腹立たしかっただけなのに。)
人間であるならともかく《完全な悪魔》となったはずの少年が持つはずのない疑問。
(悪魔になって、力を得る事が、敵と戦う事が、…殺す事がとても楽しかったはずなのに。)
そう、持ってはいけない疑問。
(ナゼイマハコンナニモ…、ココロガサメテシマッテルンダ?。)
持つことが許されない疑問。
それでも、その疑問を抱えたまま少年は戦い続けた。
そうしていれば、この胸のモヤモヤも消えると考えて…。
だが、その疑念はいつまでも消えず、日を追うごとに強まっていった。
そしてその思いが最大にまで膨れ上がった時、少年は…、戦場から消えた。
戦場から逃げ出した少年は、マガツヒと呼ばれる紅い魂のような物の海を漂っていた。
(ココはどこだ?俺は一体どこにいる?)
少年は戦場を抜け出しさ迷い行くうちに、《ココ》ヘ辿り着いた。
彼がかつて人から悪魔となった世界のあった場所へ…。
(まあ、いいか…。もう…疲れた。もう戦うのも…面倒だ……。)
そして少年は、目をとじ……ようとして、すぐに開く。
(誰か……、来る!!)
何者かが少年の方へ向かってきていた。
そう、少年に対して《殺意》を持った何者かが。
それは見覚えのある男だった。
両手に二挺の大型拳銃を下げ、背に大剣を背負った赤い服の男。
かつて、少年が世界を殺す前に一時とは言え共に戦った事もある男。
「久しぶりだな。会えてうれしいぜ少年。お前もそう思うだろ。」
悪魔狩人のダンテであった。
「……"大当たり"ってヤツだな。この辺りで戦ってりゃいつかは来ると思っていたぜ少年。」
少年をにらみつけ、その両手に持つ巨大な拳銃の片方を向けながらダンテはさらに続ける。
「正直、お前にはがっかりしたぜ。なかなかガッツがあるヤツだと思ってたのにな。」
そう言って、銃を連射する。
もちろん少年も黙って当たるわけはなく、ダンテが放った弾丸を回避する。
「ハッ!そうこなくっちゃな!さっきまでの気が抜けた顔が少しはマシになったじゃないか!」
「クッ!ダンテ…。」
少年は、小さくうめきながら、何故だと思う。
悪魔として戦っていた自分なら嬉々として応戦したであろう今の状況を、逃げ出したい、と感じている事に。
だが、そんなことを考えている間にもダンテは攻撃の手を緩めることなく次々と銃弾を放ってくる。
「どうした、人を捨ててまで手に入れた力は逃げ回るだけのものか!?」
そう言って銃撃を止め、背中に背負った大剣『リベリオン』で切りつけてくる。
「クソッ!」
悪態をつきながら身をひねってその斬撃をかわし右拳を打ち込もうとするが、
「甘いな、少年。」
そんな声が聞こえ、やばいと感じた瞬間、少年は吹き飛ばされていた。
返す刃で、横薙ぎが叩き込まれたためだ。
だが、吹き飛ばした少年のほうを向いたダンテは不敵な笑みを浮かべた。
「なるほど、伊達に場数は踏んじゃいないということか…。」
視線の先の少年は、左手に魔力で作った青白い光を放つ剣を握っていた。
直撃すれば、悪魔の身といえど大きな痛手となったであろう先程の横薙ぎをその剣で受け止めたのであろう。
そして、少年にも変化が現れていた。
「ハァ…、ハァ…、ハァ…、ハァ…、フッ、フフフフッ…。」
そう、笑っていた。
戦うことに疑問を持ち戦場から逃げ出した時以来、久方ぶりの高揚感だった。
「結構ギラギラしてきたな!分かるぜ、楽しいんだろ?……俺もそうだからな!」
そう言って、リベリオンを握りなおし少年に向かって走ってくる。
少年も、その高揚感を抑えることはせず、魔力剣を出したままそのままダンテに向かって駆け出す。
両者が剣が火花を散らし激突する。
そしてそのまま、剣での殺陣が始まる。
常人の目には見えない剣の舞。
誰も見る者のいないこの場所で、二人はまるで舞うように剣を振るい続ける。
少年が正面から切りつけ、ダンテがそれを一回転してかわし、
ダンテがその勢いを利用して首を狙った横薙ぎを放つ。
少年はそれを弾き飛ばし再び切りかかっていく。
それを繰り返していくうちに、お互いの身は細かく傷つき、その身に流れる血が流れてく。
永遠に続く輪舞《ロンド》と思われたその殺陣も終焉の時が訪れた。
一際大きい金属音がしたかと思うと両者の体は大きく弾き飛ばされ、離れた。
「なかなかだぜ、少年。俺とココまで斬りあうなんてな。」
そう、かつてダンテが少年と共に戦っていた時、少年は剣の心得などまったく無いという話を聞いていたからだ。
そして、ダンテは『最強の魔剣士』とまで呼ばれた悪魔・スパーダを父親としてもち、そのスパーダから剣術を教わっている。
そのダンテの剣を少年は凌いで見せた。己の腕だけで。
今までの殺し合いの中で、無意識にどういう風に戦えばいいのか考えてきたのだろう。
その結果が今この少年をここに立たせていた。
だが、やはり何の心得の無い者と剣の扱いを教わった者の差は出ており、少年のほうがダンテよりも多くの傷を負っていた。
「だが…、これでフィニッシュだ。少年。」
そういったダンテの体から、真紅の魔力が噴きだす。
「そういえば…、ボルテクスでは見せることはなかったな…。俺の『悪魔』としての姿を。」
そう言ってダンテはさらに魔力を高める。
それでも少年はあわてた様子はなく、うつむき、肩で息をしている。
うつむいているため様子はわからないが、その顔は笑っているようだ。
そしてダンテは少年を気にも止めず、高めた魔力を解き放つ。
それは悪魔へ変じる為の引き金、《デビルトリガー》だった。
……まさしく、悪魔と呼ぶに相応しい姿だった。
四枚の蝙蝠がごとき羽を広げ、元から大きかった体躯はさらに巨大になり、
その両腕にはオーラで出来た剣が伸びており、その顔は彼の面影も残していなかった。そして…、
『征くぞ。』
そう聞こえた瞬間、すさまじいスピードでダンテが迫ってきた。
「アアアアアアアアアアアアアッ!ダァァァンテェェェェッ!!」
少年は、無意識に叫んでいた。
それは恐怖から叫んだのか、それともまた別の何かなのか…。
ただ少年は、その両手に魔力剣を出しダンテに向かっていく。
だが、その決着はすぐにつくこととなる。
スピードも、パワーも、全てが違いすぎたからだ。
『懺悔の時間は終わったか?少年。』
ダンテはいつもと変わらず、冷静に問いかける。
少年は何も答えず、その血まみれの体を無理やり立ち上がらせる。
『さすがだな、掃き溜めに堕ちたにしちゃかなりガッツあるぜ…。だが…、終わりだ。』
そう言ってダンテは魔力を集中させる。
少年のほうも傷ついたその体で、魔力を高めていく。
そして、極限にまで高められた両者の魔力は解放される。
――マグマ・アクシス――
―― ドゥームズデイ ――
両者が放った魔力の奔流は激突し、両者が存在している周りの空間をも歪めていく。
ぶつかり合った互いの魔力は凄まじい爆発を起こし、少年もダンテも吹き飛ばされる。
そして、少年が覚えているのは、そこまでだった………。
――これは、この二人がうちら三人と出会う前の物語。
――これから奏でられる夜想曲《ノクターン》の結末がどんなものになるかそれは私達にもわかりません。
――でも、必ず素敵な演奏になると信じて…、
魔法少女リリカルなのはA's −NOCTURNE− 始まります。
支援
以上です。つたない文章だとは思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
でも投下後に、誤字発見orz
では住人の皆さん…、
オヤスミノアイダ アクマニ カラダヲ ノットラレヌヨウ オキオツケテ...
GJ!!
誰がどちらサイドにつくのか気になるぜ!!
GJです!
が、この血生臭い戦いっぽいになのは達はついていけるのかw!?
続きを期待してます。
GJです! 難しそうな話ですね……でも期待してます!
私もそろそろ投下しようと考えていたのですが……
今は皆さんのNOCTURNEさんへの感想を言うべき時だと思うので
そちらを優先させたほうがいいですね、私の投下は明日中ということで
GJ!
この人修羅はアバタールチューナー1の隠しボスモードでなのは世界に参戦するのだろうか!?
あの鬼スペックと凶悪な血母の晩餐が凄く見たいです!
301 :
7-398:2007/07/31(火) 23:29:06 ID:jMiLkd9L
職人の皆様、クオリティの高い作品の投下、激しく乙です。
>>257 療養激しく乙です。退院おめでとうございます。
>>264 テストが終わってからの投下に期待します。wktk!
>>294 GJです!血なまぐさい戦いの序章という雰囲気がよくあらわれていますね。
今後の展開に激しく期待です!
さて、SIRENクロスネタの続きを投下しようかと思います……が控えた方がいいですかな……?
よければ、5分後にいきます。
一応自分はOKです…どぞ。
303 :
7-398:2007/07/31(火) 23:35:01 ID:jMiLkd9L
では、お言葉に甘えまして……投下いきます。
―Lylycal Nanoha StrikerS × SIREN 〜Welcome to Hanyuda vil〜―
キャロ・ル・ルシエ 蛇ノ首谷/折臥ノ森
初日/0時27分45秒
じりじりと歩み寄ってくる……目から赤い液体を流したバケモノ。
わたしは思わず両手で自分の顔を覆った。
ぶんっ!
振り下ろされた鎌は……空を切って……わたしの真横にある木に深々と突き刺さった。
そいつは突き刺さった鎌をふらふらとしながらも、懸命に抜こうとしながら……わたしをじっと見ていた。
にたりと……不気味な笑みを青白い顔に浮かべたまま。
「いやあああああああ!」
その瞬間、わたしは悲鳴をあげて、一目散にその場から立ち去った。
まるで金縛りが解けたかのように。
後ろを振り返らずに、わたしはただ全力で走り出していた。
行く当てなんて全く無い。
でも、とにかく……ひたすら走った。
ふと目をつぶった時に……また、ノイズの混じった風景が見えた。
そこに映っていたのは……。
304 :
7-398:2007/07/31(火) 23:36:38 ID:jMiLkd9L
異様なまでの息遣いで、ふらふらしながらも……ある一点をめがけて走っていた。
わたしの後姿をじっと見つめて!
そこで再び、目に映る光景がが元に戻る。
ふと、後ろをふと振り返ると……。
「……こらこらぁ……待でええええ!」
あのバケモノが鎌を振り上げながら、わたしを追いかけてきていた!
ひ、ひぃ……。
わたしは思わず悲鳴をあげそうになりながらも、前を向きなおした。
目の前には茂み。
すかさず、その中に潜り込んで、さらに前へ進んだ。
――!!
その先には地面が無かった。
急な斜面になっていたのか、わたしの体は勢いよく転がり落ちた。
気付いた時にはすでに遅かった。
高さはそんなに無かったものの……斜面の下の潅木の茂みに体が突っ込み、全身に痛みが走る。
体を動かすことすら出来ない。
気絶しかけたものの……そこでまたあのノイズの混じった画像が。
305 :
7-398:2007/07/31(火) 23:37:41 ID:jMiLkd9L
さっきの鎌を持ったバケモノのやつだった。
斜面の上からじっとわたしの姿を探しているのだろう。
じろじろと斜面の下に広がる茂みを眺め回していた。
ただ、わたしの姿はどこにもなく……諦めたかのように視線を別の場所に移して……ふらふらともときた道を戻り出した。
そこでまた砂嵐が走り、もとのわたしの視線に戻る。
……どうやら逃げ切れたみたい……。
ほっとする気持ちとともに、疲れがどっと噴き出す。
だが……視線にまた砂嵐が走り……。
息遣いは荒く、ふらふらとしながらゆっくりと歩いてくる誰かの視線。
どうやら……さっきと同じような……別のバケモノ。
右手には……シャベルものらしきを手にして。
「……せんせー……せんせー……」
そんなことをしわがれた声でうつろに呟きながら……そいつはゆっくりと歩いていた。
目の前には潅木の茂みが広がっているが……。
――!!
ちょうどそいつから見て……右手の茂みから白い布がはみ出ていた。
まさか……これって……!?
306 :
7-398:2007/07/31(火) 23:40:16 ID:jMiLkd9L
そこで視点はわたしのものに戻る。
慌てて、後ろの方を見る。
わたしのマントが……茂みからはみ出ているようだった。
しかも動いた時に、がさがさと木の葉の音が立ったものだから……。
「せんせー……いるの……」
遠くから……あのしわがれた声がした!
視線が切り替わり……わたしがいる茂みが映る。
白いマントがはみ出た箇所にじっと視線を集中させて!
「……せんせー……大丈夫でずがぁ……」
そいつは、ものすごくゆっくりとした動きで……茂みとの距離を縮めていく!
視線が元に戻り……耳を済ますと、なにか金属のようなものを引きずる音がした。
恐らく手にしているシャベルを引きずっている音。
不規則に立てるがらがらという音は……着実に大きくなっていく。
さらには荒い息遣いまで……!
もう……いや……許して……。
わたしはただ……じっとそいつが近づいてくるのに何も出来ず……じっと息を殺して固まっているだけだった。
>>297 実は、すでに決めていたり…あとそれの関係で1話は前後編になるかも。
>>298 どうでしょうww、逆に彼らがのんびりマッタリするところも書いてみたかったり。
>>なのはStS+φ's正伝様
そういっていただけるとありがたいです。
あなたの作品も当方、とても楽しみにしているので。
>>300 アバタールチューナーは、やっていなかったりorz
一応隠しで出ることは知っていたのですが…、あとマガタマについてはちょっと考えが。
>>301 期待していただけてなにより、そちらもがんばってください。
SIRENはやったことがありませんが、かなり怖いと聞いたことが…。
308 :
7-398:2007/07/31(火) 23:41:32 ID:jMiLkd9L
※※※※
セイン 蛇ノ首谷/折臥ノ森
初日/0時18分36秒
本当にどうなってるの……マジでわけわかんない!
あたしはただ、木陰に身を隠しながら、目の前にいる奴が通り過ぎるのをじっと待つしかなかった。
手には猟銃らしきものを持って、ボロボロの服を着た……目から赤い液体を流した奴。
あたしを探しているのか、しきりにキョロキョロしながらふらふらと歩いていた。
あのサイレンが鳴ってから、なぜか地面に突き落とされて……目が覚めたら、こいつに銃口を向けられていた。
とっさにISのディープダイバーを使って、その場はやり過ごしたけど……正直気分のいいものじゃない。
おまけにものの数分で息苦しくなって、地中に潜りきれなかったし。
おかげで、奴には速攻で見つかってしまって、銃を乱射されながら追い回される羽目に。
なんとかここまでは逃げ切っているけど……異様に体が疲れてロクに走れなかったし。
今までこんなことはなかった。
マジでロクでもないよ。
あたしは訳がわからず……ただひたすら逃げるしかなかった。
309 :
7-398:2007/07/31(火) 23:42:46 ID:jMiLkd9L
トーレ姉やクア姉にセッテ、さらにはルーお嬢様も心配だけど……正直それどころではない。
レリックや管理局の連中なんて、どうでもよくなってきた。
とにかく、今は目の前の奴から逃げるのが先決!
じっと息を殺して……ふと目を閉じると……いきなりノイズが走った。
え?何?
何が起こったかまったく理解できないまま、映像が切り替わった。
そこに映っていたのは……猟銃を手にして、やたらと周囲を見回している誰かの視線。
「……バケモノはどこだ……撃ち殺してやるぞぉ……」
荒い息を立てながら、そんな事をしわがれた低い声で口にしている。
恐らく……あたしを追いまわしている奴の!
奴が目にしている景色の中には……あたしが身を隠している木も映っていた。
再びノイズが走り……あたしの視線に戻る。
い、今のは……一体何なんだよ……。
あたしはさっき自分の身に起こったことが何なのかを思い起こす。だが、一瞬で訳がわからなくなってしまい、考えるのをやめた。
てか、バケモノはどっちだよ!
思わずツッコミたくなるものの、今はただじっとしているしかない。
310 :
7-398:2007/07/31(火) 23:43:52 ID:jMiLkd9L
「……あっちか……」
奴がそう呟くのが聞こえた。
思わず体を小刻みに震わせるものの、すぐにじっとする。
やがて、奴はあたしがいるのとは別の方向へ歩き出していった。
「…………」
しばらくはそのまま身動きせず、奴の姿が完全にいなくなったのを確認して、あたしは木陰から身を乗り出した。
そして、すかさず奴が行ったのと正反対の方向へと、駆け出していく。
とにかく、まずはルーお嬢様を探して……。
そう思っていた、その時。
ボコッという音ともに。
脇の地面が盛り上がり出して……人の手が突き出した!
「ひぃっ」
情けない声を上げながら、すかさず近くの木陰に身を隠す。
ち、ちょっと待ってよ……どこかの下手なホラー映画じゃないしさ……勘弁してよ!
さらに、地面から突き出た手の周囲の地面が勢いよく盛り上がったかと思うと……中から人の体が勢いよく突き出てきた!
青いシートが頭からかぶさっていたものの、そいつは手でそれを手で撥ね退ける。
311 :
7-398:2007/07/31(火) 23:45:30 ID:jMiLkd9L
そこから出てきたのは……人間の女のようだった。
土にまみれた白いワンピース状の服に角張った帽子……そう病院なんかにいる看護師の服装の……女だった。
ただ、顔や肌は青白く……目からは赤い液体を流していた!
半そでの服から突き出た腕や、靴が片方脱げている足も、まるで死体のように生気がない。
さっきの奴と同じじゃない……てことは何?
こいつらゾンビか何か?
そんなのが堂々といるなんて……何て世界に来ちゃったんだろ。
マジでレリックどころじゃないよ、これ。
「……せんせー……どこですかー……ひどいですよぉぉ……」
そいつはしわがれた声で、叫びながらしきりに周囲を眺め回す。
しばらくはそれを繰り返していたが、やがて近くに突き刺さっていたシャベルを手にすると、自分が出てきた穴を掘り返し出した。
「せんせー……中にいるんですかぁぁ……」
そいつはのんびりとした動きで、ふらつきながらも延々と地面を掘り返していた。
こ、こいつマジでバカ?
あたしは少し唖然としながらも、なんとか逃げ出す隙をうかがっていた。
やがて、そいつは掘り返す手を止めて……周囲を眺め出した。
その中にはあたしが隠れている箇所も含まれていて、思わず視線が合いそうになったのでとっさにしゃがみこんで、身を隠す。
312 :
7-398:2007/07/31(火) 23:47:24 ID:jMiLkd9L
ああ……なんていうか心臓に悪いよ……。
「……わかった……病院に帰ったのね……行かなきゃ……」
やがてそんなことを呟き出すと、そいつはふらつきながらも、シャベルを手にしたままどこかへ歩き出していった。
姿がなくなったのを確認して、あたしは動き出した。
木陰から出て、そいつが行った方向とは別の向きに歩き出す。
――!?
まもなく、道の上に何かが落ちているのを見つけた。
薄汚れた……白い靴……?
あたしは何気なくそれを拾った。
ま、まさかこれってさっきの奴の?
そいつが片方の靴を履いていないのを思い出し、思わず投げ捨てようとした。
が。
「……いやあああああ……」
どこからか、女の甲高い悲鳴が聞こえた。
それにびっくりしてしまい……あたしは一目散にその場を後にした。
靴を手にしたままで……。
―to be continiued―
猿対策のため、投下は一旦ここまで。続きは日を跨いだ後にでも。
313 :
魔装機神:2007/07/31(火) 23:56:54 ID:HiHloxYU
投下しちゃってもいいですか?
314 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:00:10 ID:HiHloxYU
って、横槍すみません
いいよ
何故かこのタイミングで投下ラッシュ!?
もちOKですが皆、準備はいーですかー?
317 :
7-398:2007/08/01(水) 00:01:23 ID:mrRV9I0C
どうぞ!遠慮なく。
GJ!!
参加人数に脱帽です。でもコレだけ多いと誰かが屍人かしそうで
怖い。スカ組となのは勢のタッグとかも見たいです。
こえええええええええええ
これではっきりしたサイレンをプレイするのは俺には無理
しかし、GJです。
SDKはいるのだろうか・・・・
なんか、邪魔してる…orz
すいません。
322 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:13:27 ID:50DCOW8b
スーパーリリカル大戦(!?)外伝 魔装機神 THE BELKA OF MAZIKAL 5話 絶望
「え?今日この町を出て行く?」
翠屋で、マサキとリィンフォースはここには探し人がいなかったため、そろそろこの町を出て行くと桃子に言った。
ちなみに、今恭也とそのすずかの姉の忍はなのはのところへ行っている。
シュウを探すこと自体は、はっきり言ってしまえばずっとここにいても大丈夫だ。
しかし、人を探すといった以上はいつかは離れないといけないし、何より今は管理局の人間と常にいる状況でもある。
前述のとおり、リィンフォースが管理局の人間にばれると少々厄介なので、そのためにも、そろそろ離れる時期なのかもしれない。
「はい、いろいろとお世話になりました」
リィンフォースはそういって礼を言う。
本当にここには世話になった。
「なのはさんには……また後で言っておいてください」
マサキの話と桃子の話である程度の事はさっしたので、なのはの事を話しておいて二人は翠屋を後にしたのだった……
その数日後のこと……
「う…ん……」
高町なのはは目を覚ました。
ゆっくりと、自分がどうなったのか思考するが、なかなか頭が回らない。
それどころか体を動かせない。
体を無理やりに動かそうとすると
「う!」
といううめき声ともに激痛が走る。
何とか動く首を使い周囲を見ると、自分には包帯やチューブがたくさん巻かれていた。
ここは医務室で、今は誰もいないようだ。
(そうか……私……)
なのはは思い出す。あのときの事を。
あのアンノウン02に一撃でやられた事を……
なのはは痛むのを我慢しながら布団のシーツを握り締める。
べつに、自分は最強だなんて思ってはいない。
けど悔しかった。何も出来なかった自分が。
このときなのはは思った。もっと強くなりたいと。
その時、ドアの向こうから何か声が聞こえた。
それも聞きなれた声。
(お兄ちゃんに……お母さん?)
良く見てみたら、ここははやてが入院していたときに使っていた病室に似ている。
アースラに収容された後、なのははこの病院に移されたのだ。
そのほうが家族のほうも都合がいいだろうという事にいたったからだ。
よく見ると母のバックも置かれている。
おそらく先ほどまでここにいたのだが用事でもあってここを離れたのだろう。
ガチャリとドアが開くと、やはりそこには4人がいた。
「お母…さん……」
323 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:14:36 ID:50DCOW8b
なのはの言葉に、シャマルの話を聞いていた桃子は驚いてなのはの方を見る。
いつの間にか目が覚めていたのだ。
「なのは……」
桃子は急いでなのはのほうへ駆け寄る。
「よかったあ……」
目を開けているなのはを見て、本当にほっとした桃子。
すぐに恭也もやってきて、なのはが目が覚めた事に喜ぶ。
何故も桃子と恭也がここにいるのかと言うと、話は少しさかのぼる。
「すみません桃子さん恭也さん。ちょっといいですか」
シャマルは二人をを面会室に連れて行った。
その顔は非常につらそうな顔だった。
シャマルが桃子をアロビーへと連れてくると、そこには既にリンディと石田医師が待っていた。
二人ともどこか浮かない顔をしていた。
二人も席に座ると、リンディが重い口をあける。
「なのはさんの事で、重大なお話があるんです。
そう言って、リンディはある資料を渡す。
「なのはさんが怪我を負ってから、今日までの身体に関する記録です」
そこには専門的は用語がずらりと並べられていて、桃子にはさっぱりわからなかった。
「二人も見たあの戦いで、なのはちゃんの体……特に足のダメージがひどいんです。私達も一生懸命治療しましたけど……」
声をかけづらい雰囲気で石田医師はふと黙り込んでしまう。
それほど重症なのだろうか。
包み込む重い空気。
「それで、なのははどうなんですか?」
その中で、桃子は勇気を出して尋ねる。
一体なのは葉これからどうなるのか……
勇気を搾り出すようにシ石田医師は事実を告げる。
「なのはちゃんは……二度と歩けない可能性が極めて高いです。
歩けるようになるには、かなり激しいリハビリをしないといけません後はほとんど運のようなものです」
医師の言葉に、そうですか……と桃子は下を向く。
その目からはぽたぽたと涙がこぼれている。
「それで、しばらくはなのはちゃんが目が覚めても、その事は黙っててくれませんか。しばらくはまだ落ち着いてないでしょうし……心の整理がついてから、私のほうから説明します」
リンディの言葉にわかりました、という桃子。
リンディは、今の彼女の気持ちが痛いほどにわかる。
は自分の夫が亡くなったと聞かされた事を思い出すリンディだった。
「そんな……」
話を聞いて、美由希はショックを隠せないでいる。
その挽、桃子は家族を集めて昼間の出来事を話した。
「それで、歩けるようになる可能性は限りなく低いって……」
桃子はまだ涙を流しながら絶望的な事を言う。
桃子の話を聞いて、家族はただ俯く。
ただ一人を除いて。
「なのはなら大丈夫さ、心配要らないよ」
士郎は家族を励ますように、いつもどおりの笑みを浮かべながら言う。
「なんたって父さんの子供だからね。恭也とおなじで体の丈夫さなら折り紙つきさ」
324 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:16:40 ID:50DCOW8b
そう、父士郎も一度生死の境をさまようほどの怪我をした。
だが、今はこのとおり完全に完治している。
そんな士郎の血を引いているなのはだからこそ助かったのだろう。
おそらく、士郎がいつもどおりにいるのも、家族を励ますためのものだろう。
本当は士郎もつらいはずだ。
「だから、みんなも元気出して。桃子も、なのはにもそんな顔で会いたくはないだろ?」
まるで子供をなだめるように桃子をなぐさめる士郎。
本当にこの人が夫でよかったと、桃子は心から思った。
その数日後。
「なのは、大丈夫?」
フェイトとはやてがなのはの見舞いにやってきた。
「フェイトちゃん、はやてちゃん」
二人はあれから毎日なのはの見舞いに訪れている。
今日は習い事でアリサもすずかもいない。
なのははまだ体を動かせない状態であった。
「体の調子はどう?ちょっとはよくなった?」
そういいながらフェイトはなのはの体を見る。
まだ体には栄養を体に補習するチューブがつながれている。
以前までの元気いっぱいの顔が、今では嘘のようにやせ細っている。
「かまないものなら食べられようにはなったよ。あんまり量は食べれないけど」
シャマルの話しによれば、あと1週間もすればほとんどのものは食べられるといわれた。
この痩せ細っている体も、いずれは元の元気そうなすがたに戻るだろう。
「フェイトちゃん、はやてちゃん、どうしたの?」
なのはの言葉に、ふたりはえ?となのはのほうを向く。
何かを考え込むような表所を二人はとっていた。
「あ、いや…なんでもないよ」
「う、うん……」
二人は苦笑いを浮かべながらあははと渇いた笑い声を出す。
それは昨日の事だった。
「やっぱり、無理なんですか……」
フェイトと八神家のメンバーは、アースラでリンディとクロノ、そしてシャマルの説明に愕然とする。
「うん……まだ絶対とうわけじゃないんだけど、歩けるようになるのはほとんど絶望的なの」
シャマルの言葉に、ただ俯くしかない一同。
その中、はやては違う
「そんなことない……何とかなるはずや。私やってあの時はもう歩けへんと思ったけど、今ではこのように自由に歩ける。
せやから、なのはちゃんやって歩けるようになるはずや。元気になるはずや」
はやては自分の事を思い返してみて、自分だって何とかなったのだから、なのはだってどうにかなる。
そう思っている。
「はやて……うん、そうだよね」
フェイトもはやてと同じ気持ちになる。
「勿論、ぼく達もなのはの回復を心から願う。そのためにも、絶対にアンノウン02を捕らえないといけない」
325 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:18:35 ID:50DCOW8b
そう、なのはをこんな目にあわせた張本人であるアンノウン02。
これ以上なのはのような人を増やさないためにも、送球に見つけなければいけない。
ヴィータの話からすれば、アンノウン02は魔道機械ではなく、人が変身したようなものだと思うといっていた。
自分達がバリアジャケットを着ているのと同じように。
「そこで、どうにかしてアンノウン01と接触を図りたいんだが……」
02が人なのなら02もそうである可能性が高い。
アンノウン01は02となにかかかわりがあるかもしれない。
そして、まだ断言できないが、敵である可能性はそんなに高くはない。
でなければ、あの時なのはを助けるようまねはしなかっただろう……
などということが先日行われた。
それで、なのはにはしばらくはふせて置くようにといわれたが、隠し事が苦手な二人はこんな顔になってしまう。
「しばらくお風呂に入ってないから早く入りたい。体がべとべとする」
なのはがちょっとした愚痴をこぼし、二人はほほ円だ。
「もうちょっとしたら、お風呂に入れるようにもなるし、おいしいご飯も食べれるようになるよ。そうなったら、私がめいっぱいご馳走したげるわ」
「だから、まだそんなに食べれないって」
いつしか3人には笑顔が戻り、いつもどおりの話などに戻った。
学校ではどうなったのか、など。
「だいぶ暗くなってきてるわよ」
話し込んでいると、ドア越しから石田医師の声が聞こえてきた。
石田医師の声で二人は時計を見てぎょっとする。
既に6時を回っている。
かなり話し込んでしまったようだ。
「すんません。なのはちゃん、また明日な」
フェイトもまたね、といって病室を出る。
誰もいなくなって少したつと、さっきとは打って変わって暗い表情になる。
そして自分の足を見る。
よくドラマなどで、重い病気を抱えた老人が「隠さんでもよい、自分のことは自分がいちばんしっとる」というが、
なんとなくその意味が分かったような気がした。
みんなはなかなか言わないが、おそらく自分の足はかなりの怪我を負っているのだろう。
未だに足がずきずきと痛むのだ。
家族や友達が来るときは何とか元気な姿を見せようと元気に振舞ってはいるが、その間も足が痛む。
黙ってたって言えばみんなに怒られるかもしれない。
みんなは自分のこと心配してくれるのはわかっているが、どうにも強がってしまう。
これも自分の性格のせいだろう。
なのははこれからどうなるのだろうと思い、もう一度布団にスッポリとかぶさった自分の足を見つめるのだった。
326 :
魔装機神:2007/08/01(水) 00:21:51 ID:50DCOW8b
「なのは、かなり無理してたね」
フェイトの言葉にはやてはうんと頷く。
フェイトとはやては、なのはは笑ってはいたものの、いつもの笑みではない事にも気付いたし、ちらちらと自分の足の様子も伺っていた。
もしかしたら自分の足の容態に気付いているのかもしれない。
「アリサちゃんたちにはどう話す?」
はやての言葉にうーん、と考える。
「アリサの場合、すぐにでもなのはのところに飛んでいくだろうなあ……」
まだアリサとすずかにはなのはの足の事は言っていない。
すずかはともかく、アリサに言えばすぐになのはのところへ飛んで行って事情を聞くことだろう。
おそらく、なのははまだ何も足の事は知らないだろう。
だから、数日たって落ち着いたらリンディや石田医師のほうから話してくれるといっている。
そういうことに関しては自分達よりも大人に任せたほうがいいだろう。
ただ、普通に話していたのがまずかった。
「で、私に言われたくない事って何?」
後ろからのいきなりの声にギク!と急に足を止めた二人はおそるおそるおそる後ろを振り向くと、そこには腕を組みながら仁王立ちしているアリサが二人を睨んでいた。
そこにはさりげなくすずかもいた。
「取りえず聞くけど、いつから聞いてた?」
ためしにフェイトが聞いてみると、不機嫌そうな顔をくずさずにアリサは言う。
「いつからって……二人が病院から出てきたけど様子が変だったからつけてきたんだけど」
いつの間に…と二人は呆れながらアリサの行動力に感嘆する。
「それで、私達に聞かれたくない話って何よ。なのは関連だって事はわかってんのよ」
すずかもこちらを見つめている。
もはや退路は絶たれた。増援もない……
観念して、二人は現状を話す事にした。
「わかった。けど、なのはもまだしらないことだから、絶対になのはには黙っててね。なのは自体も気付き始めてきてるとは思うんだけど。
それと、話はアリサの家でするけどいい?」
フェイトの提案にアリサも頷き、アリサのほうも時間が時間だから帰りは鮫島に送らせることにした。
そしてフェイトとはやては二人に話した。なのはの足の事を……
投下完了。
今日はグリリバ成分が低い気が……その分恭也兄さんにもご出演いただいたけどいかんせん空気扱い。
GJ!
SRWでは大好きなシュウ&グランゾンに何となく怒りを抱くのはなぜなんだろう…w
あ、丁度こんなところにラダ○樹が…
…ぶるあああああああっ!!!
↑ってオメガかよ
久しぶりにスレ除いたら混沌王来てるな
2度生まれた存在だから、一人で世界に喧嘩うって勝てるぐらいの強さになってるはず(設定上では成長性無限
単独で宇宙つくれるような存在の力を最低でも4体ほど取り込み、膨大な死闘を超え死という概念すら超えかねない化け物だからな
羽入蛇村の恐怖…恐るべし。
サイレンの音と共に現われ、機動六課やナンバーズを恐怖に陥れる屍人達…。
キャロみたいな年端もいかない女の子には怖すぎるでしょうねぇ。
あのクールなルーテシアでさえも恐怖を感じるとは…。
キャロ…フェイト…ルーテシア…トーレ…セイン…さぁて次は…誰が屍人に襲われるのかな…?
そういや、マガタマって虫のような存在だけど生物というわけでもないんだよな(悪魔の力の結晶だったっけ?
24個ものマガタマの力を取り込んで正気でいられる主人公ってかなり異端な存在だったような
なんかウジウジした人修羅には違和感あるな
やつはどんな選択をしても、割り切ってやっていけるやつだと思ってる
>>331 まあ、たしかに自分の世界が滅んだことが判明しても顔色ひとつ変えず半ズボンで世界を歩き回り
悪魔とだって平然な顔をして交渉できる感情処理のうますぎる鋼鉄のような精神の持ち主だな(どこのアカギだよw
邪教の館の悪魔合体にて仲魔を生贄に捧げまくったりしてるけど外道さんでもあるけど
もっとも、これは大半がプレイヤーの凝り性によるせいです。本当に(ry
333 :
7-398:2007/08/01(水) 02:40:58 ID:mrRV9I0C
さて、SIRENクロスネタ続編できましたので投下します。
―Lylycal Nanoha StrikerS × SIREN 〜Welcome to Hanyuda vil〜― part6
宮田司郎 蛇ノ首谷/折臥ノ森
初日/0時36分24秒
「ばかな……」
俺は目の前の光景に呆然とした。
な、なんてことだ……。
ぽっかりと地面に開いた穴。
脇に乱暴に投げ捨てられたブルーシート。
使ったシャベルもいつのまにか無くなっている。
お、俺は確かに埋めたはずなのに!
…………を!
先程のサイレンがして、地震が起きたかと思ったら気絶していた。
どこからか女の悲鳴が聞こえて、目を覚ましたら……この有様だ。
気絶している間に何が起きたのかを把握しようとした。
まさか、俺が気絶している間に誰かが掘り起こして……?
そんなことは……。
俺は冷静になろうと、目を閉じた。
その時、奇妙なことが起こった。
いきなりテレビの砂嵐のような画像が映ったかと思うと、すぐに別の映像が映る。
>魔装
GJですw丁度良くOGsに熱中していますw
そういえば、もし機動6課にスバルじゃなくテンザン・ナカジマが来たら…嫌、やめておきます;
335 :
7-398:2007/08/01(水) 02:43:25 ID:mrRV9I0C
どこかを走っている……誰かの視線。
見た限り、長袖の濃い青色系統の服を着ていて、黒い手袋をしているようだ。
そして、左手には……ナースシューズ!?
そこで再び砂嵐が映りこみ、元通りの俺が見ている視線に戻る。
な、何なのか、これは?
一瞬俺は何が起こったのか分からなかった……。
他人の視点で物を見る能力が備わったとでも?
馬鹿馬鹿しい。
幻覚か……と思ったが、先程見えた映像に気になるものが映りこんでいたのを思い出す。
あのナースシューズに書かれていたイニシャル……明らかにあれは……。
てことはまさか……こいつが地面を掘り起こして……?
そうでなくとも、一部始終を見ていて、証拠として持ち去った!?
まずい!
これは想像の域を越えないものの……こいつは俺のしたことを知っている可能性が高い。
処理しておいた方がよさそうか……。
俺はすぐさま駆け出した。
336 :
7-398:2007/08/01(水) 02:45:04 ID:mrRV9I0C
※※※※
トーレ 上粗戸/眞魚川護岸工事現場
初日/1時02分42秒
まさに最悪。
今の私の状況をいえば、こんな形になるのだろう。
ISは全く使用できず、体自体も疲労のあまりろくに動けず……。
おまけに左腕は撃たれて、目の前には私に銃口を向けている警官が……。
意識を朦朧とさせながらも、私は視線を周囲に向けた。
――武器に使えそうなものは……ない……。
内心でため息をつく。
万事休す……か?
「……抵抗するなら……射殺だ……」
警官はゆっくりと拳銃の引き金に力を入れだした。
――いや……この体の状態でやるにはリスクは高すぎるが……やるしかない。
私は力を振り絞って……警官の足をめがけて蹴りを入れた。
パーン!
銃弾が発射される乾いた音。
337 :
7-398:2007/08/01(水) 02:46:30 ID:mrRV9I0C
ただし、警官が狙っていたのとは、まったく違う方向に向けて。
そのはずだ。
蹴りを入れて、警官が姿勢を崩して倒れる際に発射されたのだから。
警官は手足をじたばたさせながらも、私をぼんやりと眺めていた。
私はすかさず、重い体をゆっくりと起こすと、ふらつきながらもその場を後にする。
「……こらぁ……逃亡するなら射殺だ……」
背後から警官の恨めしげな威嚇の声がする。
が、私はそれに振り返ることなく、ひたすら木の茂みの中に飛び込んだ。
パーン!
再び乾いた音。
「うっ!」
右足に激痛が走る。
銃弾が掠ったのだ。
痛みのあまり立ち止まりそうになるが、それを押してなおも前進を続けた。
背後からは私に向けた懐中電灯の光が差し込む。
く、くそ……なんとか逃げなければ……。
正直、抵抗する体力はない。
逃げるだけでも精一杯だ。
茂みを掻き分けながら、なおも前に進むが……。
338 :
7-398:2007/08/01(水) 02:47:59 ID:mrRV9I0C
――!!
足を踏み出したときには遅かった。
地面が……なくなっていて、私の体はそこから下へと転げ落ちていった。
し、しまった……。
崖を転げ落ちながら、そう思った。
受身の姿勢なんか……到底取れそうに無い。
やがて、水に飛び込んだ感触とともに、落下した衝撃が体に伝わると……そのまま意識を失った……。
※※※※
クアットロ 刈割/切通
初日/1時44分42秒
な……どうなっているのよ、これ……。
目の前に広がる光景に、呆然としてしまうあたし。
山の斜面に作られた段々畑。
捨てられて、荒れ果てていた畑だが……それら全ては真っ赤に染まっていたのだから!
下らないホラー映画のセットか何かのつもり?
一瞬、あたしはそんなことを思ったが、それはすぐには違うと実感させられた。
339 :
7-398:2007/08/01(水) 02:49:01 ID:mrRV9I0C
「……ぐああああああ……はがを荒らすなぁぁぁ……」
背後からババアらしきしわがれた声。
後ろを振り返ると……血に染まったナイフを持ったゾンビが!
ぱっと見、人間の老婆らしいが、服はボロボロ。
おまけに肌は青白く、白目を剥いていて、明らかに死んでいると分かる……
そいつが赤い液体を流した目で、あたしを睨みつけ、息を荒げながら、あたしにナイフを突き刺そうとしていた。
「うざいのよ!いい加減にして!」
あたしはすかさず手にしていた鉄パイプをゾンビババアの頭に振り下ろした。
ぐしゃりという嫌な感触とともに、ババアは一瞬ひるむものの、すぐに立ち直り、ふたたびあたしに襲い掛かってきた。
あたしは容赦なく、何回も老婆の頭に鉄パイプを叩きつけた。
「……ぐえええええ……」
低いしわがれ声の悲鳴とともに、ババアの体はすぐに崩れ落ちた。
頭は形が崩れて、砕けた骨が外に覗かせている状態。
とっくに死んでいるだろう……それが普通の人間だったなら!
あたしはそれを見て、すかさず逃げ出した。
そのままいても……数分もしないうちに、また立ち上がって、何事も無かったかのように襲い掛かってくるんだから。
本当に鬱陶しいったらありゃしない。このゾンビどもは。
340 :
7-398:2007/08/01(水) 02:50:22 ID:mrRV9I0C
一体、何してるんだろ……あたし。
赤い水の張られた畑の脇の畦道を駆け出しながら、ふとそんな事を思った。
あのサイレンが鳴ってから……おかしくなっちゃったみたい。
いきなり、ISの効果がかき消されて、地面に墜落して気絶。
目覚めて、お嬢様やトーレお姉様に妹達を探していたのだけど……出会うのはこのゾンビどもばかり。
最初はシルバーカーテンで姿を消してやり過ごそうとしたが、ものの数秒で効果が切れてしまう有様。
おまけに胸が締め付けられるぐらいに息苦しくなって、思い切り疲れるものだからたまったものじゃない。
しばらくは木陰に身を隠して、やり過ごしていたが、ふとしたはずみで崖底にこのゾンビを突き落としてしまった。
最初こそ、やっちゃった……なんて思ったけど、すぐさま自ずと傷を回復させて、何事も無かったかのように歩き出す様を見たときは、正直驚いちゃった。
さすがに埒があかなくなって、落ちていた鉄パイプを拾って、襲ってくるゾンビどもを殴り倒している。
ドクターの指令とは……到底かけ離れたことをしている、そんなあたしだった。
本当に、サイアクよ!
レリックどころじゃないわ!
心の中で恨み言を呟きながら、なおも走っていると、頬に冷たいものが濡れる感触がした。
どうやら、雨が降り出してきたみたい。
支援
342 :
7-398:2007/08/01(水) 02:51:50 ID:mrRV9I0C
そう思って、ふと空を見上げようとしたとき……その様子にまたびっくりさせられた。
何せ……赤い雨が降っていたのだから!
気色悪いわよ!何、これ?
どこまでふざけているのよ、この世界は!
ホントにサイアクよ!
このまま、赤い雨に濡れているのも気持ち悪いので、とにかく雨宿りが出来そうな場所を探す。
やがて、目の前に大きな建物が見えた。
聖堂教会の分教会の建物とよく似ている。何かしらの宗教施設?
まあ、いいわ。ここで雨宿りさせてもらおうかしら。
やがて、入口らしきドアの前まで辿り付く。
鍵は掛かっているようだった。
ちなみに周囲にはあのゾンビどもはいない。
「誰かいるの?開けてよぉ!」
あたしはドアを乱暴にたたきながら、ひたすら声を掛けた。
だが、数分くらいそれを続けても、ドアが開かれる気配は全く無い。
「いないの?だったら、窓を叩き割るけどいいの?」
あたしはすかさず、脇に廻って、本当に窓を鉄パイプで叩き割ろうとした、その時。
ギギギ……。
重苦しい軋みとともに、ドアがゆっくりと開く。
またまた支援
344 :
7-398:2007/08/01(水) 02:58:44 ID:mrRV9I0C
「だ、誰ですか……」
開いた入口から顔を覗かせたのは……一人の男性。
髪をオールバックにして、黒い服を着た……見るからにひ弱そうな若い男だった。
顔に生気はあり……どうやらまともな人間のようだった。
「いるなら返事してよぉ。とにかく中に入れて!」
「え……あ、あなたは……」
あたしはすかさず、入口に駆け寄ると、あたしに尋ねかける若い男に構わず、中へと入り込んだ。
―to be continiued―
本日の投下はこれにて終了です。感想および支援に激しく感謝。
なお、今回までで、SIRENから撲殺ドクター宮田司郎、ヘタレ求道師牧野慶、屍人ナース恩田美奈が登場です。
SDKや志村も今後絡ませる予定です。それでは。
>>魔装機神氏
さて……なのはは立ち上がれるのか……行く先にwktkです。そして、乙!
SIREN投下お疲れ様〜
トーレ姉・・・屍人化決定!?まさかSDKと同じになるのか?
クワ姉・・・けっこうパニック。
八尾さんが居ないって事はSDK救出へ向かっているんですね。
志村のおじいちゃんはフェイトと行動するか?
GJ!!
セインにまで死亡フラグが・・・まぁサイレンの世界に来た時点で死亡フラグなんですが。
347 :
19:2007/08/01(水) 03:12:32 ID:BxgicbcR
GJです!!
>>NOCTURNE氏
この二人がどちらの陣営でどう戦っていくのか楽しみです
死人がでなきゃいいけど
次回も楽しみにしてます
>>7-398氏
相変わらず恐怖が渦巻いてますね
リアルでああいうの見たら硬直しそうだな
キャロは無事でいられるかな?
>>魔装機神氏
ちゃんとなのは生きてたみたいですね
よかったよかった
なのはがどう復活していくか楽しみです
サイレンの世界、まさにどうあがいても絶望
なんか世界全体が大神のたたり場にみたいな世界ですね(各種能力の阻害、装備機能不全、ENが0までどんどん減っていくという最悪な空間
ノイズを認識してるあたり変質が始まってますな
眠い目をこすり上げ……
『リリカル某 第二話中篇』
只今行きます!
あと、職人の皆さんの作品いけますね!!!
GJです!
第二話中篇
浮遊感と落下感。
急激な上昇と重力になされるがままの自由落下する感覚の中、ボクは眼を覚ました。
……魔法瓶のような太さの腕の中から外を眺めると、電柱の先っぽを足場にして、5〜6本先の電柱の狭い先っぽにジュンプして移動してるのが判って……怖くて……ま、また気を失いそうになる……。
さっきのジェル・シード暴走体を魔力を使わず殴り倒した事といい、この世界の人ってこんなに身体能力に優れてましたっけ!?
あっれ〜〜?管理局発行の資料には、惑星「地球」住民の平均的身体能力はミッドチルダの一般市民のそれと同じはずなんだけどなぁ〜。
ま、まてよ……資料の隅っこに「"突然変異体"及び"その他の脅威"がやや多い」とかなんとか注意書きが小さく記されてあったような……。
……なんなんだよ「その他」とかって!!
ああ!こんなことになるんだったら、ちゃんと管理局の人と一緒に来れば良かった……orz。
「ムッ!目覚めたかフェレット君!!」
「はい、おかげさまで……。助けてくれた御蔭で、残った魔力をケガの治療に当てる事ができて、このとおり傷もスッカリ治りました。……それより地面に降りて話をしませんか?」
(立ち止まったは良いんですが、電柱の小さな頭を片足で立ってるのは、見ていて結構怖いです……!)
「おお〜、高町さんとこの某じゃないけぇ。なしたぁ?ま〜た、どこぞの悪党退治でもしてたかあ?」
突然下から声を掛けられたのでビックリしました。
見ると、如何にも人の良さそうなおじいちゃんが、電柱下の歩道から見上げています。
ボクの姿を見たら、丸眼鏡の中の目を細め、この土地の民族衣装だと思うゆったりとした服を震わせてカカカと笑っています。
「やっ!これは市長!!」
え?この高さをゼロモーションで降りれるんですか!?
足首は?膝関節は?
それよりも市長って!
「失礼なところを見られてしまいました!申し訳ありません!!」
深く頭を下げたので、勢いボクも一緒に頭をペコツと下げてしまいました。
それを見た市長と呼ばれたおじいちゃんは、見事なバーコード頭を掌でペシっと叩いてまた笑います。
「カカカッ!この町で人の目はばからず電柱の上に立っておれるのはおまいさんくらいじゃて。
だからわしらの国は、おまいさんのために『緊急時電柱間跳躍移動特別許可書』とかゆうのを発行したじゃないんか?
おまいさんが世のため人助けのために東奔西走してるおのを知らんもんはこの町にはおらん!
おったらこのワシが追い出しちょる!!」
「いやッ!市長、そんな事を大っぴらに言ってはまた非難が……」
「生きとるうちに一度やってみたかった「むらおさ」じゃ。いつでも辞める気概じゃなきゃぁ、町のぎょーせー改革なんざ出来ん。
もっとも、それもおまいさんがアクメツと一緒に任侠の「任」の字を忘れおったゴロツキどもや、その取り巻きで小金掠め取ろうとする輩を、ひとまとめに縛り上げてくれたから出来たんがね。
ワシが今こうして此処におって、おまいさんに会えたのも、おまいさんがやっておる……ほれ、修行の成果というやつや。誇ってええ!」
「ハッ、いえ!市長を前にすれば、まだまだ己の未熟さを痛感する次第であります!!」
ビシッと直立するので、ボクも思わず背筋伸ばしちゃいました。
「そーかしこまるな、かしこまるな。おまいさんは馬鹿でっかい声で笑っておるのが一番よう似あう武士(もののふ)じゃ。……そう思うじゃろ?ちっこいの」
「キュ……キュウ……」
いきなりボクの顔を覗き込んで言われたのでちょとドキドキ。
さっきの会話、聞かれてないよね……。
「カカカッ!某、おまいさんが連れているちっこいのは、"今度"はしゃべらんのか?」
「まさか!あのネコは、"たまたま"人語を話せるネコであっただけであり、このフェレット君も"たまたま"出会っただけです!!」
「ふ〜ん"たまたま"かあ。"たまたま"で手投げ弾を破裂させたか……」
ギクッ!
動物形態なんですが、ボクの背筋に変な汗が流れるのがわかります。
だってこのおじいちゃん、笑いながらすっごい冷たい目をしてボクのほう見てるんですもん!
「やッ、聴こえておりましたか………さすが高柳飛翔鳳凰十二宗家当主」
「前、じゃよ。前当主。もうワシには何の後ろ盾も無いただの耄碌じゃ。
ワシをそうしたのは、おまいさんが修行と称し、男塾、大門、米軍、闇の一族、世界中の退魔機関を巻き込み統道で滅茶苦茶に大暴れしてくれたおかげじゃがの〜。
……おかげで"真の武"の計画も何もかも破綻させられた。
白紙じゃ……十二宗家の歴史も何もかも白紙に戻しおった。
この国の生まれでもなく、西洋思想にどっぷりつかった唯一人のドイツ人の男に、な……」
し、市長さん……怒っていらっしゃいませんか?
なんか頭に血管が浮き出てピクピク言ってるんですが!!
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
「のお、ちっこいの……おまいさんは運が良いぞ〜。
この男、日本では『武乱知得 某』というフザケタ名前を名乗る、本名はボー・ブランシェと言うネオ○チのお笑い芸人じゃ」
「しッ市長〜〜」
あ、ちょっと泣きそうな声がボクの頭上から聞こえた。
そっか、この人の名前はボー・ブランシェって言うのですね。
それにしても……お笑い芸人?
……でも失礼と思っちゃったんですが、なんか当てはまりそうな気がする。
「この数年間、一度も勝った事がない男じゃ。
敗北まみれの戦士じゃ。
じゃが"慣れれば"頼りになる漢ということが、よ〜く判ってくるじゃろう……」
「ハイ。それはもう、さっきも魔法を使わずスゴク強くて……はっ!」
しゃ、しゃべっちゃったあ!!
「カカカッ、悪霊の類いじゃないのはようわかっとるから安心せい。
それに、いち市長であるワシはこれ以上個人の問題に"収まっているうち"は関われんからのう。
そうじゃ、自己紹介をしておこう。ワシは高柳道元というただの市長じゃ」
「ボクの名前はユーノ・スクライアと言います。スクラアイアは部族名なので、ユーノと呼んでくださって結構です」
「うんうん。ようこそ日本国海鳴市へ」
またさっきの温和な顔に戻り、市長はボクの小さな右手を取って握手してくれました。
が……手を離した途端、口元の微笑みはそのままで、某さんに鋭い視線を向けて言いました。
「ということじゃ。某、どうせお主のことだから、闘いに余裕があっても己の名を名乗らず、ユーノ殿の名前も聞こうとせんじゃったろ?」
「〜〜ッ、面目ありません!」
ボーさんが持っていた、あの時の自信満々な空気が完全に消し飛んでしまっちゃいました。
「……そういう風に己の非を感じ取れれば、また一歩成長できるというものじゃ。が、本当ならワシが言う前に気付ければ良いんじゃがなあ」
これがいわゆる毒舌というやつですか……。
言葉以前にこの市長さんから発せられる空気がピリピリします。
「ふ〜む。それにしても、今度もまた町を留守にするようじゃの」
「必ず戻ってきます!御神流はまだまだ学ぶべき物がありますので!!そして弱者を守ることは私のッ、ネオ○チの責務でありますからッッッ!!!」
「よかよか、おまいさんは何処に行ってもおまいさんじゃ。「むらおさ」の椅子にのっかっておれば、嫌でも武勇伝は聞こえてくるものよ。
よかったの〜ユーノ殿。コヤツ、勝負事には滅法弱いが人助けのためなら"世界の理論"を腕力で捻じ曲げるような輩じゃ。ビシバシこき使ってやってくれ」
老人もとい市長はボクの頭を撫でながら、またカカカと笑っています。
それにしてもしゃべる動物ってこの世界では珍しいらしいはずですが、二人とも思いっきり慣れているようですね。
過去の話と言い、ちょっと興味が沸いてきちゃいました。
そのあと市長は、某さんを少し哀しそうに見つめて話し始めます。
「……明朝にも発つんか?」
「フェレッ…ユーノ君の詳しい話はこれからなので、まだどうとも……。ですが、私とユーノ君が居続けると、町の皆さんに御迷惑をかけてしまう可能性がでてきましたので……」
「今回はワシらに手伝える事はないんかの?昔のツテで結構な数の者に声掛けられるんじゃがの〜。
ほれ、この前の"五月に降った雪"の時みたいに、アーカム財団や御坊財閥と協力してな……」
「その必要が出来たら、その時にまたお願いしようと思います!」
「ん……じゃあ老人のワシはもう退散するとしよう。そうじゃ。そこの公園にはだれもおらんかったからの。落ち着いて話をするには格好じゃ」
「お心遣い、感謝します!」
ボクも感謝したくなりましたのでおじぎしたら、またカカカと笑いながらグリグリ頭を撫でて去っていきます。
カランコロンとゲタと言う靴を鳴らして去っていく市長さんの背に向け、改めて某さんは深く頭を下げました。
よく判らない会話をだったんですが、助けてくれたこの人も市長さんもスゴイ人だということが良くわかりました!
あと、思っていたより深い洞察力を持っていることも……。見た目で判断してゴメンナサイ!
でも、こんな理解力がある方がいらっしゃるのに、どうして管理局は駐留部隊とかを送ったりしてないんだろう?
静かな公園のベンチに座り、ボクが知っている限りの知識を教えました。
異次元の存在、時空管理局のシステム、魔法の原理、その他イロイロなことについて。
某さんは熱心にメモを取りながら色んなことを質問してきます。
特に管理世界の教育福祉を重点的に聴きたがりました。
でもボクは考古学が専門なんで、そんなに詳しく話せませんでしたが……。
それでも質疑の繰り返しの中で、逆にボクもこの世界について様々なことを教えていただきました。
ボクがこの世界について調べてあることを話させることで、かえってボクの持っていた知識のあやふやさが判明できました。
聴くと某さんは、ネオ○チの大いなる理想の下、世界を股に駆けて活躍してたとのことで、ボクの話もすんなり受け入れてくれました。
この世界には時空管理局の危険なロストロギア捜索封印する古代遺物管理部に取って代わるシステムとして、アーカム財団というのがあるのですが、世界中の国家は軍事バランスを崩しかねないテクノロジーを秘めた古代遺跡を巡り、争いを起こしている事も……。
……これじゃあ管理局が下手に介入したら火に油を注ぎこんじゃうかも。
ボク達の世界は質量兵器禁止の上、一部の例外を除き原則不介入主義だし、それにこの地球には、へたなロストロギアよりも凶悪極まりない『存在』がうじゃうじゃ居るみたいです。
これじゃロストロギア関係は、アーカムに任せて放置しようとする管理局も間違ってないかも……。
時空管理局は慢性的な人手不足で、やっかいごとはあんまり関わりたくないという話を耳にした事もありました。
それからどれくらい時間がかかったのかわかりません。
ようやく最後にボクがこの世界に来た詳しい訳を言ったとたん、突然某さんが立ち上がりました!
「ということは、ジュエルシードを散らばらせた責任を感じ、たった一人で見ず知らずの世界で回収にあたろうとしたのかッッ!!」
「ヒィッ!す、すみま」
「なんという責任感!!!君は将来、多くの者を導く良き指導者となる素質があるッ!!クウウウッ……それに引き換え、我が世界の若者はたるんどる!!
実力主義の管理世界の爪の垢を煎じて飲ましてやりたいわあッッッ!!!」
「あの〜」
「やはり教育改革の実行を……いや、その前に教師の意識改革をだな…そのためには少人数学級を増やし教師一人あたりにおける対処能力を上げ……予算編成……世界規模で実行…、
いち早く管理世界レベルに教育福祉を……むうう、やはり地球規模で考えると……だが各国GNP比率における……ブツブツ」
「もしもし?某さん?」
「ブツブツ……効率の妨げとなるのはやはり途上国の紛争が最大のネック……しかし………いや教育レベルと各国の産業育成……労働市場ではなくだな………そうかッ!!
やはりッ、宇宙開発こそが人類に残された道となるか!!!それを最短距離で行くには世界を最高意思決定機関のみ統合し、各国を地方自治体にさせることで……管理世界と国交を結び、技術革新を起こさなければッッ!!
つまり時空管理局と接点を結ぶことこそが急務!
ユーノ君!今この時を持って君は、ネオ○チ公認の超時空特使に決定したァッッッ!!!!!」
「えええ〜〜!?」
い、いきなり何を言い出すんですかこの人は!?
「ま、待ってください。まずは危険なジュエルシードを捜すのを最優先課題に!」
「うむ、狂戦士級…とはいかんが確かにあの力は厄介だ!まずは腰を沿え、休養をする必要があるな!それに我が"相棒"を呼ばなければ!!
そのためには高町家宅の道場に戻る事こそが目下の最優先課題!!
フハハハハハッ!私の思考過程に一点の曇りがないことが証明されたッッ!!!」
悪い人じゃないんだ……悪い人じゃないんですが……。
………どっかの世界で発掘しているでしょうスクライア一族のみなさん、やっぱりちょっと心配になってきてしまいしたorz。
★帰宅描写は省いて高町家リビングッッ!!!
「うわぁ〜〜かわいい〜〜〜!!」
「こらこら、なのは。某さんの客人なんですから、そんな無礼な事をしてはいけませんよ」
「あ、どうぞお構いなく。ボク慣れてますから」
ボクと同い年の女の子にナデナデされるのには、もう半分諦めました。
その前に桃子さんと美由希さんに、思いっきり抱きしめられたりしてて……でもちょっと幸せだったかも(ポッ)。
某さんが下宿させて頂いてる高町家に着くや早々、庭で稽古をしていた高町家の人に会うや正々堂々と某さんが、いきなりボクの自己紹介をはじめたときは、正直どうなるかと冷や汗が流れました。
その後は高町家の皆さんが、一家揃ってのお出迎えです。
皆さんしゃべる動物にあっても、全然なんとも思わないことにむしろ驚かされました。
むしろ驚いたのが、その後某さんと家主の士郎さんとの会話!
「師範、単刀直入に申します!世界的規模の危険性がある落し物を捜す間、お暇を下さい!」
「よっし分かった。見つかるまでゆっくりしていきなさい」
……なんか某さんに負けず劣らず色々と凄い方でした。
「どうだ!高町家の方々は良い人たちであったろう?」
道場に到着した某さんは、道場の倉庫に置いてある自分の荷物から様々な機械を取り出し、配線を繋いで操作しながらボクに言いました。
「はい。みなさん優しい方でした。ボクが人間って知ってても抱っこされちゃっいましたが…ところで某さんはさっきから何をしているのですか?」
「無線機に盗聴防止用装置を取り付けて、それにさらにノートパソコンを接続する事で……ユーノ君、この単語は通用するか?」
「通信機に情報処理端末のことですね?同じような装置はボクの世界でもあります。それに魔法でもできますよ。こんな風に」
ボクは空間に手を指して各種モニターを出現させると、某さんは便利な魔法もあるもんだと言いました。
後で教えますと言えて、ちょっと鼻高々です。
「無線機を通じて無線LANに接続し、この捜索において最も信頼できる組織と人物……忌々しいが今の所はアーカム財団と情報屋をいくつか、そして我が生涯の"相棒"に直接連絡を取る!
フンッ、アーカムの現会長ならば時空管理局と異次元魔法技術については知りたかろう!交換条件で捜索を手伝わせてやるわッ!!
それに、だ。正直言って、さっきの戦闘が各国の偵察衛星に察知されていないと考えられなくてな。特に日本の動向も知っておきたい!
政府お抱えの霊能力者なら、ジュエルシードのことも予知されていると考えるべきだろうしな……。
アーカムの情報網ならならすでに何かを掴んでいるやもしれん。
日米双方、素晴らしき指導者が首席になったとはいえ、哀しい事に国家に良心は期待出来んからなッッ!!
……ネット接続確認。ファイヤーウォール、暗号通信の準備はよし!
アーカム本社接続パスワード……」
支援した方がいいかな?
支援
リリカル犬狼伝説氏の最終書き込みが06:01:44で、現時点では
もう8:00を超えてしまったので、もう書き込みは無いと判断して
私が書かせていただきます。
二階にあるジュンの部屋までやって来た時、そこではジュンが部屋に閉じこもってパソコンをしていた。
「本当に引きこもってるんだな。」
「何だよ…文句あるのかよ?」
ジュンはヴィータの顔を睨み付ける。睨めっこなら元々から目付きの悪いヴィータの方が上手だが
ヴィータは別に睨めっこをする為にここまで来たのでは無い。
とりあえずヴィータはジュンのベッドの上に座った。
「なに人のベッドの上に勝手に座ってるんだよ。」
「別に良いだろ? 今お前パソコンやってんだから。」
「ダメな物はダメだ! 第一お前居候のクセに…。」
と、ジュンが怒って立ち上がろうとした時に突然ドアが開いて雛苺がやって来た。
「わ〜い! ジュ〜ン! あ〜そぼ!」
「わっ! 雛苺! 何でこんな時に!」
雛苺はジュンの頭に飛び乗っており、もはやヴィータに対して怒りをぶつけるどころでは
無くなってしまった。しかしそれだけに終わらない。今度は真紅が来たのである。
「ジュン、紅茶を淹れて来て頂戴。」
「あーもー! そういうのは姉ちゃんに頼めば良いだろ!?」
「一々煩い下僕ね。私はジュンに頼んでいるのよ。早く紅茶を淹れてきなさい。」
「わ〜い! ジュン登り〜!」
「あーもー!」
「な…何なんだいきなり…。」
突然大騒ぎになり出してヴィータも唖然としていたが、そこで翠星石までやって来るでは無いか。
「女神の様に優しい翠星石は卑しいチビ人間にも分け隔てなく慈愛を与えるです。
さあ翠星石の作ったスコーンをありがたく頂くが良いですよ!」
と、何か翠星石は焼きたてのスコーンをジュンに渡していた。
「え? 一体どうなってるんだ?」
先程ヴィータに対してチビ人間U号呼ばわりしていた時はジュンの事をチビ人間と
馬鹿にし、まるで毛嫌いしている様だったと言うのに、今はまるで違う。
確かに口は相変わらず悪いが、まるで大切な人にプレゼントを贈るような…そんな感じだったのである。
「早く食べやがれです!」
「ジュン登り〜!」
「ジュン、早く紅茶を淹れて来なさい。」
「あーもー! 何で三人一度に来るんだよぉ!」
誰かいませんかー?
色々あって真紅・雛苺・翠星石の三人がジュンの部屋から出て行き、
またもヴィータとジュンは二人きりになった。先程人形達に振り回された為に
ジュンはヴィータに対して文句を言う気力も無くなる位疲れたのか
相変わらずジュンのベッドに座るヴィータに文句を言う事無くパソコンに向かっていた。
「全く不思議な奴だなお前は…。」
「何だよいきなり…。」
「だって考えても見ろ。お前学生なのに学校にも行かずに部屋の中に引きこもって
ずっとパソコンばっかしてるんだろ? 普通ならそういう奴は嫌われる。」
「何が言いたいんだよ…ああそうだよ! 僕は引きこもりだよ! それがどうした!」
ジュンは逆切れしていたが、ヴィータは手を左右に振った。
「まあ待て待て。まだ話は途中だ。」
「何?」
「普通ならお前みたいな引きこもりは皆に嫌われて相手にされないはずだが…
実際はどうだ。あんなに人形達に好かれてるじゃないか。一体どんな魔法を使ったんだ?」
「はぁ? 何を言ってるんだ! あれの何処が好かれてるって言うんだ!
むしろ迷惑してるのが分からないのか!?」
ジュンはやっぱり怒っている様子だったが、ヴィータは呆れて眉を細めていた。
「お前それ本気で考えてるんなら…おめでたい事だな。」
「はぁ?」
「だってそうだろ? 本当に嫌われてるなら相手にされないって。」
「…。」
ジュンは黙り込んだ。
「それだけお前は大切にされてるって事だ。だから不思議なんだよ。普通なら嫌われる
要素の方が大きいはずなのにお前はあんなに好かれてる。」
「別にあんなのに好かれたって嬉しくない! だって相手は人形だぞ!」
「それがどうした。」
「…。」
これは双方の文化の違いと言う奴なのかもしれない。
ミッドチルダには使い魔やらの人造生命はいくらでもいるし、
ヴィータもまた人型のプログラムと言う人造生命。そしてミッドチルダの文化は
余程の事が無い限りこの手の人造生命にも人権が与えられる。
だからこそヴィータは例え人形であろうとも生きているのならば…
と言う事でローゼンメイデンと人間を同一に見ていたのだが、
そういう文化の無いこちらの世界の人間であるジュンにその考えは受け入れられない様子である(?)
「(はぁ…はやてはプログラムの私も家族として扱ってくれたのに何かこいつは…
まあ色々な奴がいるって事か…。)」
ヴィータが一階に下りると、真紅・雛苺・翠星石の三人は居間でソファーに座り、テレビを見ていた。
その番組は「くんくん」と言う犬の探偵が主人公の推理人形劇。
「人形が人形劇見てやがるよ…。」
ヴィータにとって眉を細めてしまう光景であったが、三人は手に汗握る程
真剣に見入っているのだからそこまで否定するつもりは無かった。
そして番組も終わり、三人が一息付いた時に雛苺がヴィータの方に気付いていた。
「あー! ヴィータがいるの! ヴィータ抱っこしてなのー!」
「ええ!? いきなり何言ってるんだよ!」
「嫌なのー! 抱っこしてくれなきゃ嫌なのー!」
「あーもー! わかった! わかったから!」
三人の中でも雛苺が一番外見的にも内面的にも子供な事はヴィータも悟っていた事だが、
あんまり泣き声がうるさい事もあってヴィータは仕方なく雛苺を抱いてソファーに座った。
「これで良いんだろ? これで…。」
「わーい!」
「おい…。」
先程まで泣いていたのが嘘のように雛苺は笑い出し、ヴィータは呆れてしまった。
「あのね、あのね、ヴィータってジュンに似てるのー。」
「はぁ? 何処がだよ。」
突然の雛苺の言葉にヴィータは呆れて眉を細めながら首をかしげた。
「え〜? でも本当なの。本当に似てるのー。」
「だから何処がだよ。」
普通ならそう考えるだろう。ヴィータとジュンは全く似ていない。
容姿だって性格だって全然違う。なのに雛苺はヴィータが雛苺と似ていると言う。
「とにかく何処が似ているのか具体的に説明してもらおうか?」
「うんとね〜、声が似てるの!」
「声…翠星石の奴も言ってたけどそんなに似てるか?」
「似てるのー!」
雛苺は笑いながらそう答えるばかりだったが、そこで真紅が割り込んで来た。
「二人とも静かにしなさい。」
と、真紅達は今度はビデオに録画していた方のくんくんの視聴を始めていた。
>>360のタイトル番号間違えました。正しくは5では無く6です。
ちなみに、作中でヴィータとジュンの声が似てると表現しましたが
声優が同じとは言え、声色的にはそこまで似てません。
>>NOCTURNE
ダンテと少年はなのは達と出会う事でどうなってしまうのでしょうか?
>>魔装機神氏
なのはがちゃんと生きていて良かったです。
しかし、傷跡は大きい様子ですから、リハビリの方はどうなるのでしょう?
>>7-398氏
これは怖いですね。ホラーものはこういう不可解と言うか
恐ろしい事が起こりますから怖いです。
>>リリカル犬狼伝説氏
地球に元々ある脅威がさらに事態を大きくしそうな予感がしました。
あと、さりげなく男塾が出てくる所吹きました。
やっと人が来たこととSSにGJ!
考えてみればヴィータって年齢はジュンより遙かに上でしたね、なんか含蓄のある台詞をジュンにw
リリカル犬狼さんのところにさりげなく『御坊財閥』って……
……おはヨーグルト!
すみません
>>362で
>>NOCTURNE氏に「氏」をつけるのを忘れてしまっていました。
>>NOCTURNE氏
やたらと強力な火力、あまり大怪我しないバリアがなのはキャラの特徴ですが……、
相手は魔帝殺しに世界創造できる神(×4)殺しですからねぇ。地母の晩餐なぞやったらクラナガン壊滅しそうだし。
スペックが大きく劣るなのは達がどうやっていくのか楽しみです。
>>7-398氏
ぎゃあああいきなりナース来たああ
スカ陣営も六課も混乱状態ですね。安否確認できないのはセッテ、スバル、エリオ?
ガジェットは現状一番戦力になりそうだけど……そのへんでガラクタになってそうですね……。
某さんはカチャカチャとせわしなくキーボードを叩きます。
これはもう某さんに任せた方が良いですね。
それに……やっぱり疲労が溜まっちゃたんでしょうか。すごく眠たくなってきてしまいました……。
「ユーノ君。君は先に休みたまえ。君が疲れていればジェルシードの探知もおぼつかまい?
それに、優れた指導者という者は来るべき日に備え、己の体調を万全に管理するのも仕事だからな!
この家の守りは安心しろ!世界最高レベルのトラップの達人にして冒険者から学んだ技術を駆使し、敷地内外には赤外線探知機とブービートラップは設置済み!
しかも家長にして我が師範はスプリガンに匹敵する剣の達人だ!だから安心して休みたまえ」
「はい……それではお先に休ませていただきます。おやすみなさい……ファ」
ああ、桃子さんが見繕ってくれたクッションが温かくて柔らかくて気持ちいい……。
物音がして目が覚めると、窓から差し込む光が見えました。
耳を澄ますと、昨日会ったこの家の長男、恭也さんと某さんの掛け声が聴こえます。
「セイッ!」
「ですから、その足運びの斬撃ですと飛天御剣流になっちゃうんですよ」
「むうぅ……」
「ほら、踏み込みすぎちゃうから二の手に入るまでに隙ができてしまうじゃないですか?
某さんの持っている技術なら一撃で仕留めるのはわけないですが、相手が多人数であった場合には鋼線や手裏剣、周りにあるもの全て駆使して戦わなければならないんです」
「な、ならば、こう初撃で、天 翔 龍 閃 ッッッ!!!」
「隙あり」ポカ
「ぬううう……」
……何を言ってるのかサッパリです。眠いんでもう一回寝させて戴きます。
★八束神社
「は〜今日もいい天気です〜」
私の名前は神咲那美。風芽丘高校三年生です。
学校が終ったあとは、こうして八束神社の巫女兼管理代理人のアルバイトをしています。
季節も秋になりましたので落ち葉集めが大変で……なんですか、この空気は!?
神社の入り口鳥居の方から突然何とも言えない力が漂ってきました!
妖気?でも違う感じです。
「久遠!急ごう!!」
「クウッ!」
私は横にいた狐の久遠に声を掛け、鳥居の方に駆け出しました!
そこで見たのは、信じられないくらいに巨大な犬のような魔物と、そして拳銃を撃っている外国人の男性です!!
ブスッブスッと男の人が、円筒が先っぽにくっついた拳銃を撃つたびに魔物が襲い掛かります!
それを鮮やかな身のこなしで男性。
「ガアアアア!」
「……やはり9ミリ程度では効果がありませんか。ギャラリーも集まりだしてきてしまったので、速攻でケリを着けさせていただきます!
モード変換、戦闘モード起動!」
男の人の身体が盛り上がり、ベリベリと外套を内側から破いていきます!
露になったその姿を見てしまった私は、魔物よりも男の人の方が怖いと思ってしまいました!!
だって、その身体は……。
「まずはコレくらいの出力のを喰らいなさい。100万ボルトです」
バシッ!
「きゃッ!」
男の人の、真っ黒な機械の腕から雷が出て、それが魔物に直撃するのを見た私は、恐怖で思わず叫んでしまいました。
魔物は全身に火花を一瞬に噴出すと、痙攣して倒れてしまいました。
……本当に怖いくらい、とんでもない威力です!
リスティさんの電撃よりも強そうでした!
怯える私と、唸り声を挙げる久遠を他所に、男の人は携帯を取り出して何か言いはじめました。
「……サンダーボルトより横田ABへ。モルモットを一体捕獲しました。輸送ヘリと護送部隊の手配を頼にます。現在の場所は……そうです。この通信機の座標で……。
……はい。はい。日本側は全く気付いて……大統領が?なるほど……さすがあの方。は、いいえ。私は命令された通りに動くだけです。
はい……わかりました。目撃者は……ですので私に任せください」
電話を切った男が、私の方へ向き直りました。拳銃はすでに収めていますが、とにかくこの人の目が怖いです〜!冷たすぎます!!
変な気を起こさないように久遠を抱いています。
「そこのお嬢さんは、神咲一灯流の肩とお見受けしますが、このモンスターをどうお見受けしましょうか?あ、私はたまたま休日を満喫中の米国陸軍のサンダーボルト少佐と言います。
あそこに倒れているご婦人なら大丈夫です。怪我もないですが、飼い犬突然変化して凶暴になった衝撃が強かったのでしょう。
気を失ってしまいました」
「ホッよかった。あ、は、はじめまして!私は確かに"祓い"を専門にする神咲一族の神咲那美と申します。ですが……これは、いえあれは一体なんなのですか?
物の怪…にしては、気が違いすぎます。妖気とは違い……その何と申すればいいか……そう"純粋な力"のように感じました」
「なるほど、なるほど。ということは貴方達の"祓い"では、この犬が飲み込んだものを吐き出させるのは無理ですかな?」
「へ?あの〜何かサンダーボルトさんが、何を飲み込んだか知ってるような口ぶりですね」
「一応我々はそれをジュエルシードと呼んでおり……来ましたね当事者が!」
「へ?」
< 後半に続く >
すみませんでした!
失礼しました!
うああああやってしまったorz
高町隊長に「永遠に頭冷やそっっか」されてきます。
今回の反省点
『徹夜明けで書き込むな』
やっと…更新終わった… ̄|_|○
それはそうと、職人の皆様GJです。
数が多いので一つ一つ感想書けないことをお詫びします…orz
職人さんごっつGJ!
リリカルなのは+BWのSSが出来たので投下良いですか?
どうぞー
夜に私も投下しますね。
>>リリカル龍騎氏
更新お疲れ様です。
OKだ
しかし、スマン
これから出かけるから感想は帰ってからになる
コンボイ「やあ、皆元気かな?元気がないときはバナナを食べると良いぞ。さぁ、ゴリカルなのはBeastStrikerS(ビーストストライカーズ)の始まりだっ!」
なのは「ゴリカルなのは、始ま−−Σってゴリカルぅっ!?」
リリカルなのはBeastStrikerS、プロローグ
はぁ……はぁ…はぁ
苦しそうな呼吸音が渓谷に響く。
(くそっ駄目だ……身体のあちこちがイカレてやがる……このっ動けよ……)
ダイノボットは仰向けに地面に倒れていた。
(ハチ野郎なんざ屁でもなかったが……蟻や蜘蛛野郎の……攻撃が)
手や足を動かそうとするが反応が鈍くなっているのが感じられる。ダイノボットにはソレが『もう死ぬ』というのを自覚させるには充分だった。
そして、ノイズが入りだした聴覚センサーに憎いあの男の声が聞こえる。
「おやおや、裏切り者のダイノボット君、まだお寝んねには速いよ〜ん?」
自分よりも大きな体格を持つメガトロンはダイノボットを見下ろしながらどこか憎めない口調で尋ねる。
そしてニヤリと口の端を吊り上げて、悪辣な笑み浮かべると取り外し可能であり武器になる自身の機械仕掛けの尾をダイノボットに突き付ける。
「ダイノボット……残念な事にお前のおかげで人類抹殺の夢がちょこっっっと時間喰っちゃたんだよ。」
「へ、ざまぁみろ……」
「これはなあの世で残業だなぁ……野原くん。」
そう言うと共にメガトロンは尾の先に最高威力のエネルギーを収束させる。
システムが傷つき、スパークの輝きが弱くなっているダイノボットにも収束されているそのエネルギーが発射された時の威力は容易に想像出来る。
放たれればすぐにあの世で残業するハメになるであろう……。
だがダイノボットは倒れている自分の後方に、この世界の原住民達であり人の祖先が住んでいる事を忘れてはいない。これほどの高エネルギーが放たれれば自分はおろか人の祖先はもちろん未来の人々の命が塵にされる事になる。
(俺がゴールデンディスクを渡したから……俺のたった一つのミスでこの世界の……いや未来の世界までの命が消される……そんな事……俺がさせやしねぇ、身体がイカレてるからなんだってんだよ!!)
すると先程まで弱まっていたスパークの光がダイノボットの身体の中で強く輝きを放つ。
スパークの光はダイノボットの身体を透かす程に強く輝く。そんな状況に見下ろしていたメガトロンはダイノボットに脅威を感じてしまう。
「俺は野原係長じゃねぇ!!俺はサイバトロン戦士ダイノボット様ダァー!!……命は……命は俺が護ってみせる!!」
そう叫び、彼は瞬時に起き上がり軋む駆動音を無視してメガトロンを蹴り飛ばし。メガトロンを見据えてから自分の目にエネルギーを集中させる。
「ぐうっ!(馬鹿な……なんだと言うのだ!?ダイノボットのスパークは弱まってたはず!)このくたばりぞこないがぁぁ!!」
蹴り飛ばされて距離を空けられるもメガトロンは収束していた高エネルギーをダイノボットに放つ。だが、それと同時にダイノボットの目からもエネルギーが放たれ、エネルギーとエネルギーがぶつかり合い、爆散を起こす。爆散の衝撃は白い光と共に広がっていく。
光に巻き込まれ行くなか、ダイノボットはゴールデンディスクに記されていた事を思いだしていた。
「何て光だよ、こいつぁ……(確か……俺達が居る世界の名前って確か……ミッ−−−−……」
その光はまるでクオンタムサージが発生した時のように衝撃を放っていた。
「ん、何だ……あの光は。こっちに来る、この反応は!?皆、気をつけろ−−ぐわぁぁぁ!!」
「コンボイ!?だなぁぁぁ!!」
ダイノボットの元に向かっていたサイバトロンやデストロンを……その時漂着した新たな戦士を。衝撃と光は世界をおおう。
その衝撃は新たな世界を舞台にした闘いの幕開けであったのかもしれない。
あの……大丈夫ですか
(…っ……ここは……私は一体……)
高い音程であるが冷静さを感じさせる声に意識を揺さぶられる。
そして次第にセンサーが動き出す、すると一人の幼い少女が心配そうに自分を覗き込んでいる姿が写し出された。
青紫色の長い髪に白いリボンを飾っている少女……
「き…みは……?」
なんとか力を振り絞って少女の名を尋ねると。
少女は安心したように微笑むと名を教える。
「あ……私はギンガ・ナカジマです。 貴方は?」
「私は……コンボイ。」
力が入る事を確認したコンボイはゆっくりと手をギンガに差し延べる。ギンガはそれに応えコンボイよりも小さな手で彼の大きな手を握る。
それがコンボイにとって久しぶりに遭遇する少女、そして初めて経験する文明の世界であった。
コンボイがギンガと出会った頃、時空管理局本部の医療室のクリーンルームでは一匹のチーターが眠っていた。
それを心配そうにルームの外で見遣る時空管理局の制服を着た八神はやてとそのチーターを治療するためにルームの中で白衣を着たシャマルがいた。
しばらくするとルームからシャマルが出てくる。
はやてはシャマルに歩み寄ってチーターの容態を尋ねる。
「シャマル、あの子大丈夫?」
「ええ、たいした傷もないから。大丈夫」
心配そうに尋ねるはやてにシャマルは優しく微笑んでそう答えるが「……ただ」と繋げ、彼女が想ってもみなかった
「……はやてちゃん。この子ロボットみたい」
「…………ろ、ロボット!?」
素っ頓狂なはやての声が静かな管理局の廊下に響く。
以上です、とりあえず。コンボイとチータスは先に来ましたー。
GJです
最初のゴリカルで盛大に吹いたのは俺だけでは(ry
ダイノボット…最後の最後でかっこいい事してくれますね…
StS×BW…なんという凶悪な組み合わせ…
BWメンバーのカオスな会話についていけるのでしょうかw
とにかく…GJ!
GJ!
あの世で残業ww
やっぱダイノボットは格好良いな…。
ところでチータスの中の人はハッカー役で、タランスの中の人は秘密工作員役で
実写版トランスフォーマーの吹き替え担当するらしいですよ。
他にはマイクロン伝説版スタースクリームの中の人も出るとか。
383 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 14:41:23 ID:d7omgIRP
そういやビーストのリターンズでopの冒頭でコンボイがイボンコと連呼されてた
GJです!
ダイナボット係長に敬礼!
ビーストウォーズってことは、メタルス化してないってことかな?
シャマルのセリフから判断
>>379-384 感想ありがとうございます、これからもちょくちょく頑張って行きます。
>>384 メタルスやメタルス2に関してはこれから書いて行きますがデバイスみたいな扱いにしようと。
投下準備完了。NANOSING投下準備完了。
投下許可をお願いします
ヘルシングろくに知らない自分だがOKw!
投下完了までにwikiあたりで予習しときます…
許可する!
「投下許可」を許可する!
そんで改めて申し訳ありませんでした……
「アローアロー、もしもしあんちゃん聞こえてるー?
アーアーこちらHELLSINGブッ殺し大軍団長ヤンでーす。オーイエー」
ヤンが携帯電話を手に、兄のルークへと報告している。
現在地は2階、警備室。周りには血の海と死んだHELLSING局員が存在している。
「こっちは1F、2Fの制圧はほぼ終了ー。
あとは3階指揮中枢、円卓会議場に突っ込んで、アホ女とバカジジイ共をブッ飛ばすだけでスよ」
ヤンの報告によると、1階と2階は壊滅状態。グールの軍勢によって占拠されている。
そこにいたHELLSING局員は…当然のごとく皆殺しにされ、ヤンとグールの餌にされた。
そして報告に対し、ルークの返答が返ってくる。
『そのまま状況を進行しろ。決して気を抜くな。俺はこれから地下階に向かう』
そう言ってルークは電話を切った。ヤンもそれに合わせて再び行動を開始する。
切られた電話の向こう側で、ルークがこう呟いていた。
「さて、貴様の能力、確かめさせてもらうぞ。吸血鬼アーカード」
第四話『DEAD ZONE』(2)
一方その頃、円卓会議室では。
「一体これは何だ!?どういう事だ!?説明しろインテグラ!」
ペンウッドがインテグラへと詰め寄る。彼は臆病なので、この状況が恐ろしいのだろう…いや、臆病でなくとも恐ろしいが。
その剣幕にも動じず、インテグラが答える。
「敵が来ます。しかもすぐにも。一階二階は制圧され、我々に逃げ場はもうありません」
「そんなことを聞きたいんじゃない!どうするのだ!?この責任は…」
「ペンウッド卿、今はそんなことを言っている場合ではない」
インテグラにさらに詰め寄るペンウッド。だがアイランズがそれを制し、さらに言葉を紡ぐ。
「もしその時が来たら、自分のみは自分たちで防がねばならんということだ。
そうだな?インテグラ」
「Ja.」
現在の状況が理解できていたのは、円卓メンバーではインテグラとアイランズだけだったようだが、この言葉で全員が状況を理解した。
だが、ペンウッドはグール相手では勝てないと思い込み、未だに気弱な発言を繰り返す。
「あ…相手は不死身のグールじゃないか!無茶苦茶だ…どうせ…どうせみんな死ぬんだ…」
ペンウッドの言葉で意気消沈しかけていた円卓会議室。だが…ペンウッドの頭上の通風孔の蓋が突然動き出し…外れた。
蓋が外れた通風孔からスバルが現れ、顔を出す。ちなみに蓋は落下し、そのままペンウッドの頭に直撃。スバルも多少驚いているようだ。
「スバル!」
「えーっと…すいません、遅くなりました」
『投下した』なら(ry
驚いているインテグラに遅くなったことを謝り、通風孔から出ようとするスバル。だがマッハキャリバーのローラーが引っかかったのか、出られない。
マッハキャリバーをセットアップさせた状態だったのは、万一を考えてのことだったのだが…それが仇となり、引っかかって出られない。
何とか出る努力をした結果、出ることはできたのだが…勢いよく飛び出してしまい、着地にも受け身にも失敗。ついでに言うとローラーがペンウッド卿の頭を直撃。
スバルが出た後、ティアナ、ウォルターの順に通風孔から出て着地。ちなみにのびているペンウッド卿は完全無視。哀れペンウッド卿。
そしてウォルターを見たインテグラが、状況を問う。
「ウォルター、下の状況はどうだった?」
「守備隊はほぼ壊滅してしまったようです。地獄絵図ですな、まるで。
誰もグールに武装をさせて組織的に行動させようなどと考え付きませんでしたから…どこの誰か知りませんが、やるものですな」
「ウォルター、率直に聞く。我々はもうおしまいか?」
「ノー!ありえません!一世紀前の初代ヘルシング卿に比べればこの程度、ピンチの内にも入りませんぞ」
そう言うと、ウォルターが不敵な笑みをし、作戦を話す。
「地下階からアーカードが、そして3Fから我々が迎撃…いや、出撃いたします。
お嬢様のご命令通り、一匹たりともこの館から生かして帰しませんぞ。
あの小僧に我々の授業料がいかに高額か、教育してやりましょう」
「あーアーアームカつく。ほんとーにムカつく、本当。英国は貧富の差が激しすぎるんだよなー」
一方ここはインテグラの私室。グールの軍勢を引きつれたヤンが陣取り、インテグラの葉巻を一本吸っている。
「いい葉っぱ使ってやがんなァ。ブルジョアーっつうのか?ブルジョアジーッ」
葉巻を吸いながら歩き出し、部屋のドアを蹴破りながら進む。
「あの女だきゃあ簡単に殺すだけじゃダメだな」
そう言いながらも進む。円卓会議室へと進む。グール軍団を連れて進む。
「犯して殺して、もっかい死体を犯してやらあ。
HEY、豚共(ピッグ)をズタに放り込んで一発で終わり。骨までしゃぶって夕げのおかずで一巻の終わり」
歌いながらヤンは進む。円卓会議室へと進む。そこから何かが現れたのを見て止まる。
影がゆらりと動く…そして葉巻が真っ二つになり、後ろにいたグールが一体両断された。
何が起こったかわからず、驚いて口から葉巻を落とした。
「外したか…やはり昔のようにはいかないものだ」
先ほどの影が近づいてくる。グールの血をまるで糸のように纏って…いや、血のついた糸だろうか。
驚いて固まっているヤンに対し、先ほどの影…ウォルターが名乗った。
「ウォルター・クム・ドルネーズ。ヘルシング家執事。元HELLSINGゴミ処理係…行くぞ」
そう言うと、手袋に付いた鋼線を振り上げた。
ヤンはそれに対し、グールへと攻撃命令を出す。それに従ったグール達が銃を構え、一斉射撃を仕掛けた…
が、この程度の攻撃など、ウォルターには当たらない。一斉射撃の連射といえど、グールの攻撃に当たるほどウォルターの実力は衰えてはいない。
素早く近づき、鋼線を数体のグールへと巻きつける。
「のろい!やはりグールはグールですな。
グールの頑強さに目をつけたのはいいアイデアですが…これでは!不死身の無敵軍には程遠い」
そう言うと同時に、鋼線を引っ張るウォルター。それと同時にグールの体に鋼線が食い込み、そしてバラバラに解体した。
「小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」
ウォルターは相変わらず不敵な笑みを浮かべている。対するヤンも汗を垂らしながら笑う。
「フヘハ…ハハハヒヒヒハハアァハアハハハア…そうそう、そうこなくっちゃなァ。
楽勝すぎてつまんねーと思ってたトコなんスよジイさん」
そう言って、ヤンが指を鳴らす。それを合図にグール達が盾を前に出し、銃を構える。
「行進!」
ヤンの掛け声にあわせ、グール軍団が前へと前進する。
ウォルターもそれに対抗し、ドアの影に潜むティアナに合図を送った。
「ティアナ嬢、直接火砲支援(ダイレクトカノンサポート)開始!」
「ヤ…Ja.」
ドアの影からティアナが返事を返す。ヤクトミラージュは現在通常モードのため、直接銃撃支援(ダイレクトガンサポート)とでも言うべきだったのだろうが…それは置いておく。
「行くわよ、クロスミラージュ」
『マスター、今の私はヤクトミラージュです』
「…っと、そうだったわね」
そういったやり取りの最中にも、ヤクトミラージュを前方へと構え、カートリッジロードを行う。
それにより周囲に魔力弾を作り、そして…
「クロスファイア…シュート!」
クロスファイアシュートとして魔力弾を飛ばす。それらは一撃でグールの盾を破り、その向こう側にいたグールを吹き飛ばすほどの威力だった。
…まあ、吸血鬼となった今の魔力と、見るからに強力そうになったヤクトミラージュ(某デビルハンターの銃を大型化したような感じだが、どうでもいいので置いておく)を見れば納得もいくだろうが。
…隣のドアの影から、唖然とした表情でスバルが見ている。まあ、これ程の威力を叩き出したのだから驚くのも無理はないが。
「第2射!スバル嬢、目標は敵戦列中央!使用魔法『ディバインバスター』!」
「…ヤ、Ja!」
唖然とした表情のままだったスバルも、ウォルターの指揮でようやく目が覚めたらしい。すぐにチャージし、構え、そして…
「一撃必倒!ディバイィィィィィン…バスタァァァァァァァ!」
敵戦列の中央に、渾身のディバインバスターを放つ。
シャーリーによる出力強化と、さらに教会の法儀式により、この程度の化け物軍団相手ならたやすく吹き飛ばせるようになっている。
事実、ここまでの攻撃でグールの大半が吹き飛んだ…だが、ヤンはグールの死体を足場にし、ウォルターへと飛びかかって強烈な蹴りを放った。
当のウォルターは蹴りを回避したものの、吹き飛んだ壁の残骸に道を塞がれ、動けない。
…そして、ヤンがウォルターに近づき、グレネードランチャーを突きつけた。
「ジジイ、くたばれ」
そしてウォルターにグレネードを撃ち込もうとするが…それは阻止された。
スバルがヤンに近づき、腹に全力の蹴り。さらに…これは意図していなかったが、命中と同時にマッハキャリバーのアクセルが全開になり、結果車輪がフル回転。
ヤンが腹を押さえてのた打ち回っているところに、ティアナが接近。両手両足にバインドをかけ、動きを封じた。ちなみに右肩の間接が極まっている。
「いッいたッ、痛痛痛痛ーーーーッ!なん…なんだコラァー!!」
「大丈夫ですか?ウォルターさん」
「いやはや、昔のようにはいきませんなァ」
バインドで間接が極まって痛そうなヤンを尻目に、ウォルターを心配して声をかけるスバル。それに対して答えを返すウォルター。どうやら心配は要らないようだ。
「何が目的だ?これだけの軍、お前だけでは準備できまい。後ろで誰が糸を引いている?」
ウォルターからの尋問が始まった。だがヤンは答える気などさらさら無いようだ。
「俺のケツにキスしたら教えてやるぜ、老いぼれ!」
答える気が無い。そう理解したウォルターはヤンの右手を踏み砕き、再び聞いた。もはや尋問から拷問に変わっている。
「もう一度たずねる、小僧。次は左手だ」
「…ケッ、俺らが言われたのは2つ!
特務組織『英国国教騎士団』と『円卓会議』への攻撃!そして吸血鬼アーカードの完全破壊!」
「俺ら?俺らと言ったな貴様?」
ウォルターが『俺ら』という点に食いついた。つまりまだ仲間がいる。そういう事らしい。
それに対し、ヤンが笑いながら答えた。
「フヒェヘヘヘハハア…今頃はオレの兄貴が、アーカードをブッ殺してるトコロさ」
TO BE CONTINUED
投下終了。しまった、名前直すの忘れてたorz
ヤクトミラージュの通常モード…作中でも言っているとおり某デビルハンターの銃です…
というか、まんまエ○ニー&アイボ○ーです。ゴメンナサイorz
>>「Ja.」
グラーフアイゼンまだー?w
なんかスバ&ティア、かなりヤバそーな人達のなかにいますが…
そして、ヤクト・ミラージュと言えば某F.S.Sの(ry
GJ!
うーん…ダークですね。
しかしそこがいい。
GJです。
まさに相手の力量を判断できないグール部隊の敗退(ry
そんじゃ投下しちゃいましょうか…微妙にグダグダですが許して!
リリカルスクライド//G.U.
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険
最終話「優しく君は微笑んでいた」
激突し合うナイトによるミストルテインの槍と、絶影最終形態の紫紺の鋭利な手甲がぶつかり合う。
超震動によるナイトの槍による粉砕能力を、劉鳳はアルターの分解し再構成する能力応用し対抗している。
『我が槍ミストルテインの威力に対抗するとは、貴様の力侮っていた。我の全力を持ってして、相手をしよう!』
「俺の前に立つ者は、如何なる理由があろうと切り裂くのみ!」
互いのエネルギーがぶつかり合った事で、爆発が起こり互いにビルの壁に吹き飛び埋まってしまう。
瓦礫が落ちてくる中、立ち上がる劉鳳。
「まだ、まだだな!」
同じく立ち上がるナイト。
『あぁ、まだだ!』
互いにスピードを上げながら衝突し合う光の槍と銀色の閃光。
劉鳳の手甲がナイトの左肩のアーマーを削ると、お返しとミストルテインによる突きが彼の左脇の装甲を削る。
互いに痛みを受けるが、そんな事など気にもせず追撃に出る二人。
ナイトの槍を避ける劉鳳だったが、続けざまに左足による蹴りを右手に集約された手甲に受けヒビが入る。
敵対する相手ナイトの装甲は、ARMS中最大の硬さを誇るためアルターで作った装甲だとしても、その硬さによる蹴りの威力を防ぎ切れない。
右手に痺れが走る劉鳳だったが、気にせず相手の左肩と盾との合間の装甲の薄い場所に対し斬刃切りし盾を斬り落とす。
疾風の如き斬撃によって左腕兼盾を切り落とされたナイトだったが、ARMSとしての痛みへの耐性があるため気にせず
ミストルテインの槍を劉鳳へ振るう。
瞬時に右手の手甲で防ぐ劉鳳だったが、力の使い過ぎで再構成出来ず先端部分を分解されてしまう。
咄嗟に後方へ逃れ胴体への致命傷を避けるが、息が上がる一方だ。
ARMSであるナイトにとって、連続戦闘などで能力の低下など無く徐々にだが劉鳳を追い詰めていく。
このままでは何れ、あの槍によって己の肉体が分解されてしまう。そう考えた劉鳳は、次の一撃に全てを賭けるため再度右手の手甲を再構成する。
「貴様と遊んでいる時間は無い。この一撃で終わらせる!あぁ、そうだ。あの二人を断罪するまで立ち止まらん!!」
銀色に輝き出す劉鳳に人間で言うと悪寒を感じたナイトは、左腕の修復を諦めミストルテインの槍に力を込める。
『よかろう、貴様の全力の攻撃を我が槍ミストルテインで粉砕して見せようぞ!』
互いに一気に上空へ飛び、己の最大の武器にエネルギーを貯め輝き出す。
その一撃が相手の身体に当たれば、死または再起不能は必至。
だが、二人は躊躇しない。この戦いに気遣いなど不要。
「正面から切り裂く」
『真正面から粉砕する……我の槍を受けるが良い!』
光輝く槍を突き出しながら下肢の膝から先のパーツから圧縮空気を放出し加速するナイト。
「見せてやる。俺の核心を!!」
右手の手甲から噴出するエネルギーによって加速し、銀色の槍と化す劉鳳。
「斬り裂かれて塵と成れぇぇぇ!!」
『ミストルテインの錆と成れ!!』
二つの槍がぶつかり合い、膨大なエネルギーが周囲を覆い尽くし辺りにある物を巻き込んでいく。
光の放出が納まった跡にはボロボロとなりアルターが解けた劉鳳と、右肩から先を失ったナイトが立って居た。
『我が槍を破壊するとは……貴様の力は本物のようだ』
そう言いながら徐々に崩壊して行くナイト。
『このまま我は崩壊する…だが、貴様が無常矜侍に会うためには我が主と戦い、勝利する以外に方法は無い。困難な道だが行くのか?』
「……当然だ。奴を断罪し、オーヴァンにも罪の重さを教えてやらねばならん。俺の信念がそう言っている」
『ふ、要らぬお節介だったか。なら行け、劉鳳よ!我を倒した力なら我が主に一矢報いる事も出来ようぞ!』
そう言い終えると、砂の如く崩れ去るナイト。
先ほどまで戦っていた相手が崩れ去っていくのを見つめる劉鳳だったが、まだ先に敵がいると感傷に浸る事を拒み先に進むことにした。
そう、この男の信念は簡単には崩れない。
上空を飛びまわり、音速を超える速度で移動する白兎に立ち向かう二つの巨人。
一つはピンク色の配色で、ひび割れた左右の翼を持ち格闘技の構えを取るパイが操る憑神タルヴォス。
そして、オレンジ色と金色の配色で仏像風の姿をした八咫の操る憑神フィドヘル。
通常の動体視力では対応できないほどのスピードで動くホワイトラビットに対し、フィドヘルへ変身した八咫は頭部にある虎輪刃のようなものを飛ばす。
円を描くように白兎へ迫る虎輪刃だったが、圧倒的なスピードにかわされ逆に接近されソニックブームの衝撃波と鋭利な刃と化した翼に、周りに浮く
円盤の一つを切断され粉砕されてしまう。
その攻撃で、アスファルトの道路へ叩きつけられ呻き声を上げるフィドヘル。
『(八咫様!)』
『(気にせず、奴を叩け!パイ)』
念話による会話で敵に感づかれないようにする八咫。
上司の覇気に押され、左右の翼を盾としホワイトラビットへ急接近する。
急な突撃に反応が遅れた白兎は、その翼の盾の打撃に押されビルに押し込まれてしまう。
『ここなら彼方のスピードは殺せる。はぁぁぁ!』
タルヴォスの両手によるラッシュがホワイトラビットの全身に叩き込まれていく。
『オラオラオラオラァァァ!!』
オリジナルARMS中最も防御力の低いホワイトラビットにとって、タルヴォスの連続打撃は装甲をボロボロにしてしまうほどの威力だった。
震えながらも、第一形態に戻り両手で立ち上がる白兎だったがタルヴォスに肩を掴まれ外へと引きずり出される。
『ぐ、我をここまで追い詰めるとは……アバターとは恐るべき力か』
全身にヒビ割れが起こっている中、何とか脱出しようとするが突如タルヴォスに反対車線のビルへ投げられたと思った瞬間5つの杭に刺され
外壁に縛り付けられる。
『勝負あったな。これ以上敵対するのなら、ホワイトラビットよ……お前の機能を停止するしかない』
白兎の目前に浮くフィドヘルは、これ以上の戦闘は無意味と言い放つ。
『大人しく我々の質問に答えるなら、破壊せずに……な、何をするつもりだ!?』
目の前の者から情報を引き出すことを前提とした会話を始めた瞬間、ホワイトラビットは光を発し始める。
『我はホワイトラビット。貴様たちに屈する事などせぬ!』
両腕と両足、そして左翼に刺さった杭を強引に引き抜いた事で串刺し状態だった部分が千切れ落ちる。
しかし、ホワイトラビットは残った推進機を使い浮かびながら全身を光輝きだしながらフィドヘルへと特攻する。
『我が一撃受けるが良い!!』
『くっ、だが!』
瞬時にフィドヘルも手を合わせ力の収束を行い、ホワイトラビットの進行方向へ波動空間を発生させる。
上下に現れた波動空間の壁に押しつぶされるかと思いきや、更に速度を上げられフィドヘルの攻撃は避けられ、
光輝くホワイトラビットの特攻が直撃する。
『八咫さまぁぁぁ!?』
パイの叫び声が木霊する中、フィドヘルとホワイトラビットは光と爆音の中へ消えていく。
数秒後、激しい輝きが消え去った跡に残ったのはアバターへの変身が解けボロボロとなった八咫と頭部と胸のみが残った白兎が残っていた。
『情報…収…集…完了……我が使命は、完了……主よ……』
ホワイトラビットは、まるで砂のように崩れ去った。残ったコアらしき物も砕け散り粉雪の中へ消えて行く。
「……データ収集が目的だったということ?……はっ、八咫さま!」
アバター状態から元の人の姿へ戻ったパイは、ホワイトラビットの行動に驚きながらも倒れ伏した上司を抱き起こすのであった。
魔獣がフェイトへ向け、コンクリートを砲弾とする砲撃を放つ。
直撃すれば、戦闘ヘリなど一撃で爆散する程の威力が彼女の左腕付近を掠めて行き、砲弾は後方のビルに直撃し崩れ去る。
フェイトは魔獣の懐へ入り、雷属性の魔力による斬艦刀を左下から振り上げるように斬り上げる。
魔獣ことジャバウォックの胴へ向けての斬撃が掠めるが、若干の傷など躊躇せず左腕の爪をフェイトへと振り下ろす。
その攻撃をバルディッシュ・ザンバーの魔力刃が受け止める。
「はぁぁぁ!」
覇気と共にザンバーへ力を込めたフェイトの斬撃は、ジャバウォックの手を粉砕すると距離を取る。
先ほどまでフェイトが居た空間に凄まじい速度で振り下ろされている右手の爪を見たフェイトの額から冷たい汗が流れる。
“少しでも気を抜いたら致命傷になりかねない”
軽く息を上げながらも、冷静に敵対する魔獣にトラップを仕掛けるため高速で移動するフェイト。
『いくら逃げようと、我の滅びの力を避けきれると思うか!』
大型化した肩や背中などの推進装置から圧縮空気を放出し浮き上がると、取り込んだコンクリートを砲弾とし両腕に砲身を形成すると、
フェイトへ向け凶悪な砲撃を発射し始めた。
凄まじい爆音と共に発射される砲撃に、ソニックムーブを使用し避け続けるフェイトだったが徐々に初速が上がる圧縮空気による砲撃に押される。
『The completion of installation(設置完了しました)』
「ありがとう、バルディッシュ」
バルディッシュからの報告を受けたフェイトは、ある位置へジャバウォックを誘導し始める。
「彼方は何故、こんな戦闘を続けるんですか!?これも無常矜侍による命令ですか!?」
『ふん、そんな者の命令では無い!我を打ち負かした者以外に我は忠誠を誓わん。我に命じられたのは、汝の力を知ることのみ!』
更に速度を増すジャバウォックだったが、急に両手両足に金色のバインドを括り付けられ身動きを封じられる。
『これは!?』
「ライトニングバインド」
フェイトの持つ最大級の設置型バインドによって、身動きを封じられたジャバウォック。
バインドを使用したためザンバーフォームからハーケンフォームへチェンジしたバルディッシュを構えたフェイトは、金色の鎌を魔獣へ向ける。
「勝負はつきました。即刻、戦闘を停止して下さい。時空管理局は、貴方がこれ以上の戦闘行為をしないことを誓えば身の安全を保障します」
真剣な瞳でジャバウォックを見つめるフェイトだったが、相手の心の中には『負け』と言う言葉は無かった。
『ふん、その程度の力で我は引かぬ。我は破壊の魔獣……敗北など無い!』
邪悪さを増した顔つきとなったジャバウォックは、リングバインドを粉砕したように筋肉を増加しライトニングバインドを粉砕しようとする。
その行為に焦りを感じたフェイトは、仕方がないと顔を伏せ相手の身動きを止める行動に出た。
「この、分からずやぁぁぁ!!」
投球のようなフォームでバルディッシュを振り、ハーケンフォームの光の刃を飛ばす技『ハーケンセイバー』を投射した。
三日月のような形をしたハーケンセイバーを連続で4回投射し、ジャバウォックの肩を、そして膝を切り裂いていく。
『ぐぉぉぉっ!?』
四肢を切り裂かれ本体が地表へと墜落し、2m台のクレーターを作り出していた。
身動きが出来なくなったジャバウォックの近くへ降り立つフェイトは、バルディッシュを構え再度による通告を言い放つ。
「もう、いい加減に戦うことを止めてください!こんな無駄な―」
そう言い終える瞬間、周囲の空気が一変する。
『我がキサマに負ける?笑止!!我が名はジャバウォック。貴様の攻撃などに屈せぬ、滅びぬ!』
ジャバウォックの斬り落とされた部分が再生し始める。
『見せてやろう…本当の破壊の力を!』
凄まじい速度で再生した右腕による滅びの爪が数m先に立って居たフェイトを傷つける。
「なっ!?」
突如受けたダメージに驚くフェイト。急な身体への痺れに胸を押さえる。
目線を上に向けたフェイトは、自分が受けたダメージの意味を理解した。
目の前に居る敵から雷撃を覆っているのだ。邪悪な目を持った魔獣が、再生を済ませた状態で口元を歪ませる。
『お前の力を我が取り込んだ。この雷撃の力を、その身で受けよ!』
左腕の砲身から放たれるサンダースマッシャー級の攻撃に身体の重心を移動させ避けるフェイト。
更に追い打ちをかけるように右手の爪を彼女へ振り下ろすジャバウォックに、カートリッジ2発消費のディフェンサープラスを使用し受け止める。
雷の爪と金色の盾がぶつかり合い、周囲に火花と雷撃が飛び散る。
埒が明かないと踏んだ二人は、同時に後方へ飛び互いに技を繰り出す。
「プラズマランサー!」
『ぐぉぉぉっ!』
フェイトによる高速直射弾を迎撃しようとしたジャバウォックだったが、速度に差があったため左腕の砲台が先に突かれ爆破される。
爆炎が破損した左腕を覆いながらも、突っ込んでくるジャバウォックは右手の爪を再び振り下ろす。
バルディッシュ・アサルトの柄部分で受け流すも、右肩のバリアジャケットを爪によって切り裂かれ若干血が飛び散るフェイト。
痛みに耐えながら、上空へ飛びあがりバルディッシュの形態をザンバーへ変更したフェイトは息を上げながら思考を駆け巡らしていた。
“これ以上戦っていたら、相手が強くなる……なら方法は一つ。この一撃で完全に機能停止にするしかない!”
相手を破壊することに躊躇があったフェイトだったが、母と姉に会うため。そして、仲間たちとの合流のため覚悟を決める。
「バルディッシュ、行くよ!」
『Yes ser』
カートリッジを全弾装填し直し、全弾消費するフェイトの足下に出現する金色のミッドチルダ式魔法陣。
「撃ち抜け、雷神!」
『Jet Zamber』
天空から伸びる雷光の刃が地上の魔獣の胴へと振り下ろされる。
危険を察知したジャバウォックは、真剣白刃取りの要領でフェイトの切り札ジェットザンバーを両方の手で受け止める。
だが、フルドライブ状態のフェイトの攻撃に両手が粉砕されるジャバウォック。
そのまま金色の魔力刃が魔獣のコアがある付近へと埋め込まれる。
電撃によるダメージが直接コアへ受けたため絶叫するジャバウォックは、徐々に崩壊し始める。
『我がコアへ傷を付けたか……ふははは!まぁいい…だが貴様にも滅びの痛み、受けてもらおう!』
崩壊し始める身体に鞭打って右腕のみ再生させると、更に右手を異質な形へ変化させるジャバウォック。
変貌し10本の爪を持ったジャバウォックの手に集中される高エネルギー物質。
『我の攻撃により共に滅びよ、魔女よ!』
「くっ!?」
ジャバウォックが何をしようとしているのか分からないフェイトだったが、相手が撃ち出そうとする物が危険だと感じる。
「バルディッシュ!」
『Ser』
高出力の魔力刃をザンバーフォームのバルディッシュから切り離し、即時に膨大なエネルギーを魔獣の胴体へ集約させる。
雷撃の塊と化したジェットザンバーの魔力を起爆させるフェイト。
「雷撃爆砕!」
フェイトの呼びかけと共に強力な電撃がジャバウォックを巻き込んでいく。
『わ、我は……了解した…主』
崩壊しながら右手に溜められた小さな物質は、発射されずに地表へと落とされ……爆発した。
「なっ!?」
自分が行った攻撃以外の膨大なエネルギーによる爆発に驚きながらも、左手で魔法障壁を張るフェイトだが異常な熱量による爆風に顔を顰める。
「バルディッシュ、この爆発は?」
『It seems that it is anti-matter(反物質だと思われます)』
「反物質って、そんな物を生成できるなんて……」
打ち破った敵の力に戦慄を覚えるフェイトだったが、今は仲間たちの居る場所へ行くことが最重要だと考え移動を開始した。
薄暗い室内で一人鉄パイプの椅子に座っていた男性は立ち上がると、出口へと歩いて行く。
“魔獣、騎士、白兎よ……ありがとう。お前たちの掴んだ情報は無駄にしないよ”
出口から外へ出た男性は、外の冷たい空気を吸い気持ちを落ち着かせると相手の居る場所へ移動を開始した。
右腕を押さえながら覚束無い足取りで移動する劉鳳。
ナイトとの戦闘でアルターを使い過ぎたのが原因なのか、顔に生気が無い。
「…くっ、力を使いすぎたか。しかし、休んでなど……」
しかし、流石の劉鳳も戦闘での体力消耗に耐えきれず足を滑らせてしまう。
地面に顔をぶつけると思った瞬間、誰かに抱き上げられる。
「大丈夫かね、君?」
劉鳳の肩を担ぎ、帽子の鍔を上げ己の顔を見せる男。見た目の年齢は四十から五十歳頃だろうか。
「誰だ?」
突如現れた男に警戒心を抱かないのは、御人良し、もしくは、ただのバカだ。
「ふむ、確かに…」
考え込むようなポーズをとる男に不信感を更に積もらせる劉鳳だったが、次の言葉に唖然とする。
「ただの通りすがりのサラリーマンさ」
「……ふざけているのか?」
「いや、本当に単身赴任中のサラリーマンだよ。さて、ここでは休めないだろう。あそこの喫茶店で休もう」
サラリーマンが指さした先には、暗くなったままの喫茶店があった。
「何故キ…あなたに助けられなければ成らない?今会ったばかりではないか!」
「そうかい?傷ついた人が道端で倒れそうに成っていたら助けてあげようとするのが人として当然な行為だと思うがね?」
その一言に何も言えなくなった劉鳳は、サラリーマンの言うとおり喫茶店で休むことになってしまった。
本当は力ずくで話を聞こうと考えていた劉鳳だったが、相手にまったく隙が無い事に焦りを感じたからだ。
「そうか、そんな事があって…確かに許せるものでは無いね」
喫茶店に入ってからサラリーマンがテキパキとコーヒーを入れたりなどをするのを見ながら劉鳳は、今までの事を相手へ話していた。
「当然です。あの男…無常矜侍は父を死に追い込み、同僚で…いや、大切な人を死に追い込んだ外道を俺は許せない」
コーヒーを注いで来たサラリーマンは、まぁこれでも飲んで落ち着きたまえと言い劉鳳の上昇するボルテージを抑え込む。
「…すいません。熱くなりすぎました」
「いいや、若い頃はそれ位の熱さが無いとね。しかし、冷静さも兼ね備えないと周りが見えなくなる」
室内は外の冷気で寒くなっていたが、彼が注いで来たコーヒーの温かさに劉鳳の心に若干だが余裕が出来た。
「ところで君は、この先どうするつもりなのかね?このエリアに居る誰かを倒さなければ成らないのだろう。心当たりなど無いのかい?」
「いいえ、奴は相手がいる…と、しか言わずに俺をこのような場所へ飛ばしたので」
先ほどまで戦っていた敵は人の形は取っていたモノの、機械だ。
無常が送りつけてくる相手は、人の精神を操り人形のようにしている事を前提としている劉鳳には、
目の前の人物が何かを企んでいるとは考えていない。
「ふむ、君のやりたい事は分かった。それじゃあ、私と共に一緒にここを脱出するかい?」
目の前の人物の突然の発言に唖然とする劉鳳。
「驚かしてしまったかな。今の君では、その宿敵を倒すことが出来ると考えているのかな?それ以前に、この場所から脱出することも出来ないだろう」
「それは…ですが、貴方にそんな事が」
帽子の鍔を上にあげ、貫禄の在る目線で劉鳳を射抜くサラリーマン。
「ちょっとした裏技があってね。それを使って私もここへ来た。君たちのように、この世界を守りたい人物がいるってことさ。どんな世界でもね」
少し胡散臭いセリフだったが、今はどうすべきか考えた劉鳳は可能性がある方に望みをかける。
「…わかった。だが、通りすがりのサラリーマンでは…」
「ああ、だったら『ウインド“風”』と呼んでくれ。友人達からは、そう呼ばれているよ」
「ウインド…」
何故か信じたくなるようなウインドの笑みに、劉鳳は憧れの様な感情を抱く。
それからのウインドの行動は早かった。劉鳳を休ませながら、喫茶店に残っていたと思われる非常食をどこからか集めてきた。
彼の動きには無駄な物が無く、ホーリー在籍中だった頃に体術など教わった人物以上の身のこなしだと感じる劉鳳。
乾パンを開けたウインドは、劉鳳に食べなさいと言う。体力を回復させるには食事が一番だと言うことだ。
ウインドとの出会いから30分ほどしてから、喫茶店を出る二人。
「これから、君の仲間が居ないかどうか調べようか。君だけがここへ飛ばされたとは考え難いからね」
「なら、俺のアルターで」
「その必要は無いよ。これを使えばね」
ウインドが取り出したのは小さな棒だった。
その棒には導火線があり、それに火をつけたウインドは劉鳳へ建物の蔭へと言い放つと同時に棒から赤い花火が打ち上げられる。
「行き成り何を!?」
「まぁ、隠れてなさい。気づけば、相手の方からやってくるさ。敵の方もね」
その一言にはっとした劉鳳は、急いで物陰へ隠れる。
無闇な破壊行動でのアピールは、体力と精神力を削るだけということを忘れていた劉鳳にとってウインドの行動は
彼の精神を冷静なものへと変えていく。
それから2分後、負傷した八咫を連れたパイと金色のオーラを纏ったフェイトが現れたのだった。
「これで全員ってことかしら?それと貴方は」
「ウインドと呼んでくれ。通りすがりのサラリーマンさ」
パイは呆れた様な顔つきに成りながらも、劉鳳の信じてくれと言う言葉に仕方ないわねと答えフェイトに顔を向ける。
「フェイト執務官。このエリアの結界は破壊できそうかしら?」
「ザンバーを使えば何とか…でも、無闇に壊せば何が起こるかどうか」
「そうね…八咫が気づいていれば良いのだけど」
ホワイトラビットとの戦闘で気を失っている八咫を頼る訳にも行かず、途方に暮れるパイに話しかけるウインド。
「脱出方法なら知っているよ。これを使えばね」
彼が取り出した物は化石に成りかけた爪のような物と、コンパスのような物だった。
「これが何に?」
「一つは空間を切断する事が可能な爪。そして、このコンパスには空間の歪みを知ることが出来る機能がある」
そんな機能があるデバイスなど知らない管理局組は、驚きの表情をする。
「なに、仕事柄…ね」
そう言い終えると、コンパス状の空間の歪みを調べる装置を使用しある場所へ向かう一行。
徒歩で移動している中、フェイトに脳裏に残るジャバウォックとの戦闘時に見た相手の爪。
“ウインドさんが持つ爪…あのジャバウォックと言っていた者の爪と似ている。何故だろう…現場には彼はいなかったのに”
そう考えながら歩いていると皆立ち止まりウインドの行動を見守っていた。
このエリアの中心部に位置する場所にある、古びた大きな噴水の周りを調べ始めて数分。ウインドは何かを見つけたのか皆を呼んで見せた。
「この位置に空間の歪みがある。ここに空間の断裂を加えれば、自然とこの空間は消失するはずさ。まぁ…」
急に周囲に敵意による視線が全員の肩に注がれる。
「妨害する者もいるだろうがね」
建物の上に銅像として飾られていたと思われる物が突如、息を吹き返したかのように動き出していた。
『この場所に立ち入る者…全て排除』
動き出した銅像の姿をしたガーゴイル7体は、小悪魔のインプやゴブリンなど小型の悪魔の姿をして襲いかかってきた。
素早く八咫を木陰に隠したパイは、即座にデバイスを構え迎撃に移る。
そのしなやかな女体から繰り出される連撃は、襲ってくる1体のガーゴイルを身体に拳痕を残し最後にはバラバラにしていく。
フェイトもハーケンフォームのバルディッシュによって、襲ってくる2体のガーゴイルを光の鎌により切断していく。
劉鳳も絶影を呼び出し、そのしなやかな紫紺の触手によって2体のガーゴイルを捕まえ地表へ叩きつける。
残った2体がウインドへ襲いかかろうとしたのを見た劉鳳は、逃げろ!と叫ぼうとした時、その光景に唖然とした。
凄まじい速度で手に持った槍や剣で襲いかかってきたガーゴイルが、ウインドの軽く両腕を交差させる仕草の後にお互いの武器で首を粉砕していた。
まったく見えない動きに口がふさがらない劉鳳達。
「その動きはいったい……」
「少々…忍術をね」
通りすがりのサラリーマンが忍術など使えるのかと突っ込みをする者は、この場には居なかった。
「さて、早速始めるよ。私の後ろへ」
ウインドの命令に従う4人。
彼の持つ爪から光が放たれたと思うと、空間の歪みがあると思われる場所へ振り下ろされる。
するとエリア全体が揺れ始め崩壊し始めたのだった。
「皆固まって!ディフェンサーで皆を包む」
カートリッジを2発消費し、皆を半円球のバリアで包みこむフェイト。
崩壊していく世界は幻想的で、そして不安を煽る光景だった。
その後強烈な光と共に、元居た場所…そう、無常矜侍に飛ばされる前にいた劇場のホールへ戻ってきたのだ。
「戻って来られましたね。でも……なのは達は居ないみたい」
バルディッシュ・アサルトによってサーチ機能を使用してみるが仲間の反応は無いようだ。
「仕方が無いわ。あの無常って男、顔からして嫌らしそうだったもの…性格とか」
パイの容赦ない突っ込みに、頬を掻きながら同意するような表情をするフェイト。
そんな彼女たちを尻目に、ウインドと目覚めた八咫、そして劉鳳の男3人は今後について意見を交えていた。
「…なるほど、貴殿は秘密裏に潜入してきたと?」
「ええ、時空管理局だけがこの事件へ関わっている…と言うのは浅さかでしょう?」
「確かに…寧ろ、貴殿以外にエージェントが見当たらないのも変な話だ」
八咫の推測に相槌をするウインドに劉鳳は、今後どうするつもりか聞く。
「あぁ、君たちと行動を共にしたいと考えているよ。そう、時期が来るまで」
「時期?」
「…ただの言葉の誤りさ。さて行こうか」
帽子の鍔を整えるウインドの眼には冷たいモノを感じたような気がした劉鳳だったが、今は無常…そしてあの男への怒りが勝っていた。
そう、この時気づいて入れば何かが変わっていただろう。
ウインドと劉鳳との関係についてだけだが……。
投下終了
規制になるのか分からないのでここに書いときます!
最後グダグダで【ごめんなさい】
>リリカルスクライド//G.U.
最強父ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJ!
>最後グダグダで【ごめんなさい】
いや全くそんなことはないと思いますよ。
これがグダグダなら俺の作品なんか常時グダグダですとも。
GJです
…誰なんでしょう、ジャバウォックとかに感謝してた人って…(いや分かれよ
空間を切る爪とか空間の歪みを知るコンパスとか忍術とか…ウインド凄…
W(クア)「はーいそれじゃ、私より先に作られたお姉様たちを紹介しまーす!」
W「一番目のお姉様、ウーノ姉様〜♪」
T「どうも」
W「三番目のお姉様、トーレ姉様〜♪」
V「・・・ふん」
W「おしまーい♪」
U「ふふふふ・・・TとVの間はミステリーね・・・」
Magical Flower 555・・・・・In a Flash!
というわけであと20分くらい経過したら投下します
おお、久々にライダーの風が吹いた
『言ってたんだ、あの人……あまりにも弱過ぎて仕方ないからいろいろ言ってやったって』
『“今まで何やってたんだか”“こんなんでよくレリック回収できたよな”……』
『“教えてる奴に問題が……”とか、そこから先は私も頭に来てたからよくは覚えてないけど』
『ひどい悪口ばかり言ってたら向こうが怒り狂ったからこっちもそうした、って。』
『最後に“今回のことは俺が発端だ、あいつを叱るのはそれこそ筋違いだ”』
『それだけ言い残してどこかに行っちゃった……あの人、いったい何を考えてるんだろう……』
わたしが気絶している間にそんなことを言っていたなんて思わなかった。
事実無根なことだけを述べ、しかも自分の評価を貶めているあの人が信じられなかった。
なぜそんなことをするのかがわからなかった……だからどうしても知りたくなった。
訓練が早めに終わったので話を聞こうとしたけど、どこにもいなくて……だから……
「おまえ……まさかそんな事聞くためにわざわざこんなとこまで来たのかよ!?」
「だってあれは、どう考えたってわたしからやったことなのに……!」
「だからってこんな状況で突っ込むかよ普通!! 状況を考えろこのバカ!」
「バカじゃないよ! それよりどうして君はこんなところにいるの!?」
スバルが全力全開で蹴り飛ばしたカイザは文字通り一撃必倒で倒れて気絶したが
またすぐ追ってくるだろうと踏んで巧と共に逃げ出している最中だった。
もしカイザの正体がドラゴンオルフェノク――木村沙耶の言う通りだとしたら
あの男のしつこさは計り知れない……今は様子がおかしいのでなおさらしつこくなっているだろう。
「俺は晩飯の材料を買いに来ただけだ!」
「晩御飯……!?」
「この辺はまだ歩き慣れてないからな、道を覚えることのついでだ!」
「じゃあなんであいつらに襲いかかられてたの!?」
「知るかそんなの! いつのまにかこうなってたんだ!」
横で懸命に走り続けるスバルを見ながら巧は足も口を止めないがさすがに口を止めた。
聞かれるたびにいちいち詳しく説明してたら身体よりも口と顎のほうが先に疲れる
もうひとつの姿を見られたのかと思ったがどうやらそんなことはないらしい。
そこから後はひたすら走り続けるが今度は巧から言葉を投げかける
「しっかし物好きだな、おまえの憧れが言ったことを信じないなんて!」
「だって今回のことは全面的にわたしが悪いから……」
「素直に俺のせいにしとけばよかったんだ!」
「そんなことできるわけ……もしかして、わざと?」
わざと自分が悪いように言いふらしてわたしを庇った……? そういうことをする人には見えない。
でも違うとしたらなぜわざわざ自分を貶めるような言い方をしたのか理由がわからない
そもそも第一に“挑発された”覚えがないのだから間違いなく彼の出任せであろう。
わたしのせいにすればいいのにどうしてわざわざ……考える前に巧が口を挟んでくる。
「さあな! 口を動かす前に足を動かせ!」
「な・・・口も足も動かしてるよ! 君ももう少し速く走れないの?」
「悪かったな!!」
言い争いをしながらも走り続ける2人。多少傷つけられたとはいえ走るのには支障のない巧。
しかしスバルは先程の回し蹴りのせいで間違いなく足に負担があるはずだった。
……なのにスピードはまるで落ちない、しかも巧に離れずにくらいついている。
こんな時になんだがちょっとだけ男である自分が情けなかった。巧にだってプライドがある。
背後からずっと聞こえていた足音が追いついてくる、誰の足音なのか考える必要などなかった。
「嘘!? もうこんな近くに?」
「……追いつかれたか」
目の前に着地して振り返ったそれは紛れもなくブレードモードのブレイガンを握ったカイザ。
足を止めた二人に向かって振り下ろされるカイザブレイガンを見て反射的にスバルを突き飛ばす巧。
少しすりむいたスバルは巧に文句を言おうとしたがそこに再びカイザが斬りかかる。
握られた黄色の剣が2度3度と振られ対象物を切り裂こうと迫り来る。
「って斬ってきた!?」
「よせ草加! こいつは人間だぞ!」
「……敵はどこだぁ」
「聞けよ草加! おい!」
巧はカイザを羽交い締めにして話しかけようとしたがまるで通じないどころか逆に投げられてしまう。
『Ready! Exceed Charge』
「ぐっ・・・草加ぁっ!」
右拳にデジタルカメラ型パンチングユニット『カイザショット』を装着、携帯のENTERを押し
眩き黄色の光が全身を繋ぐライン―ダブルストリーム―を伝って右拳に送り込まれる
倒れた巧に向かってフォトンブラッドを集めた右拳が振り下ろされる。
支援する!
「させない! 一撃・・必倒っ!!」
寸前に放たれたスバルの延髄斬りがそれを妨害することに成功し再びダウンするカイザ。
何度も思うが生身なのに草加を倒すほどの力を持つこの女はいったい……
肩で息をしながら倒れている巧に向かってスバルは手を伸ばす。
「……これで模擬戦のことはチャラだよ?」
「まだ足りねえよ、これくらいじゃ」
「ぷっ……」
「・・・ふん」
巧の素直じゃない言葉にどことなくティアナに似たようなものを思い出して
吹き出しつつも笑顔で巧に手を差し伸べるスバルと憮然とした表情が変わらない巧。
しかし巧は手を掴んだ、自分一人でも置き上がれたのだが親切は受け取ることにしておく。
あの高町なのはだったら間違いなく拒否していただろうが巧は目の前の少女が嫌いではない。
「さ、速くここから逃げないと……」
『Exceed Charge』
「!! 危ない!」
再び思考に割り込むのは鳴り響いた機械音声と辺りを照らす金色の光・・・
双眼鏡型のカイザポインターから放たれたポイント弾がスバルの背後で四角錐状に広がり
巧が放った技に似ているとわかった瞬間には既にその中心に向かって蹴り込むカイザがいた。
直撃は免れないと思った瞬間何かに押されてバランスを崩すがスバルを庇うように倒れ込んでいる巧。
ほんの少しの動作で地面を易々と抉ったその技の強さに呆然とするスバルだが
巧があのエネルギーキックから守ったことを理解するとなぜか安心する。
「あ、ありがとう……大丈夫?」
「これでさっきの借りは返したからな」
「……浪漫がないよ」
巧の腕の中で少しむくれるスバル、彼女も乙女なのでこういうシチュエーションに憧れたこともある。
「気にするな」とか「当然のことだ」とかもう少し気の利いたことを言えないのだろうか
あるいは「おまえの受けた傷に比べればこの程度たいしたことないぜ!」とか言えたらかっこいいのに。
(でも……言えたならなのはさん達相手に無遠慮でいられるわけないよね)
「何間抜けな顔してんだよ? さっさと逃げるぞ!」
「ちょっとは気遣ってよーー!!」
しーえん!
文句を言いながらも身を起こして再び逃げようとする巧たちをカイザは再び狙う
カイザドライバーの中心部であるホルダーからシステムの中枢である
携帯電話型トランスジェネレーター『カイザフォン』を取り外し携帯銃フォンブラスターに変形。
『Single Mode』
やや遅め入力された『103』のコード入力と同時に逃げる2人を見るカイザ。
発射された黄色の弾は2度も自分を蹴り飛ばした少女に向けて迫る。
(くっ…草加の野郎…!)
「きゃあっ!?」
カイザの敵意に反応した巧は並んで走っていたスバルを突き飛ばして茂みに隠すが
そのせいでフォンブラスターの弾丸が伸ばした腕に当たるが歯を食い縛って耐える巧。
なんとか茂みに逃げ込んだまま立ち去ろうとするが迂闊に動けばやられる……
(このままじゃいつかはやられる……でもこの状況で草加と戦って無事でいられるかは……)
仮に草加雅人を追い払えたとしてもドラゴンオルフェノクが黙ってはいないだろう。
木村沙耶は草加雅人を心から愛している、その心が狂ってしまうほどに。
……だからもしカイザを倒せたとしても間違いなくドラゴンオルフェノクがやってきて終わる。
顔を顰めながら考える巧の腕の怪我に気付いたスバルは思わず声をあげそうになるがなんとか押し留めた。
「君……! ケガしてるじゃない」
「おまえもな」
「わたしの足はケガに入らないよ! けど……」
「だったら俺のこれもこの間に比べりゃたいしたことはねえよ」
言われて口篭もる、巧の大怪我はマッハキャリバーで踏みつけてしまったことが始まりだったから。
それに今回の敵はガジェットとは違い1体だけなのでなんとかなるのかもしれないが……
しかしカイザの攻撃力はガジェット達とは段違いであることは間違いない、それでも巧の意思は固まる。
「当たらなきゃどうってことねえよ! 俺が囮になるからとっとと逃げろ!」
「それじゃこの間と同じだよ! そうするくらいならわたしが」
「ふざけたこと言うな、デバイスもないくせに」
事実を言われて黙り込むスバル、現に今の巧もファイズメモリーは持っていない。
あの時の戦闘のせいで修理が必要になったのでシャーリーに預けたままだ。
支援!
状況を打開するためにどうすればいいのか迷うスバルに巧は強い口調で話しかける。
「だから言っただろ、俺が時間を稼ぐ」
「そんな……! また死ぬつもりなの?」
「なんでそうなる」
誤解されるかもしれないが巧は別に死ぬつもりなどない、一定時間引きつけておいて逃げるだけだ。
しかし巧が初任務のときにやったことを頭に焼き付けていたスバルの声が鋭くなった。
「ダメ! 行かせないよ、絶対に行かせないから!」
なぜかはわからない、けど彼をこのまま行かせたらあの列車の時の繰り返しとなる気がする。
彼があのガジェットを倒した後に血の水溜まりの中に倒れた時は心臓が急激に冷えていく感覚を味わった。
誰かを守れる自分になりたいのに……また助けられたままでいた自分が嫌にもなった。
リニアレールの時でもきつい言葉を浴びせながらも決して逃げなかった青年。
少しばかり自己犠牲が過ぎると思って殴ってしまったが
それでも未熟な自分を守ろうとしてくたのは、頼ってくれたのが素直に嬉しかった。
(このままこの人を行かせたら……けどどうしたらこの状況を……)
必死に悩んでいるスバルを巧は珍しく……というか菊地クリーニングでは見せなかった真剣な顔で見つめる。
やっぱりこいつは悪い奴じゃないと思う、諦めこそ悪いがいい人間だと思っていた。
口が悪くて人当たりも悪くいい人間とは決して思えない自分を庇おうとするだけならともかく
無視すればいいだけなのに自分を危険にさらしてもただがむしゃらに助けようとしてくれる少女。
……でたらめな発言をそのままとればいいのに
そして改めて思う……こういうやつをこっちの事情に撒き込むことはできない。
悩みに捕らわれて視線にようやく気付いたスバルが巧を見る。巧の目に自分が写っていることがわかった。
「……おまえ、名前は?」
「え・・・スバルだよ、スバル・ナカジマ」
「素直なやつだな」
スバルの瞳に自分を見詰めたままだが、ほんの一瞬だけとても優しくなった巧の瞳が写り
「俺は乾巧だ」
彼は少しだけ、笑った。
支援。
突然の事で虚をつかれてしまったスバルに隙ができる、その間に巧は自らカイザの前に飛び出した。
「待って! 行っちゃダメだよ!」
「これ以上お前の邪魔はしたくないんだ!」
「そんなっ・・・!」
「おい草加! 俺はこっちだぜ! ここまで来い!」
邪魔って……何も邪魔したことはない、むしろあの時邪魔をしたのは自分だ。
彼にケガをさせていなければ・・・マッハキャリバーの制御がきちんと出来ていたら・・・
巧はカイザを誘き寄せるために危険に飛び込んだのに
スバルの考えを余所に巧との距離は次第に離れていく、悔やむことすら許されない
(わたしはまた、何もできない……助けられてばかりの、無力な……)
遠ざかっていく巧とカイザの姿がついに見えなくなる、逃げろと言われたけど逃げられない。
4年前のあの事件でもう泣くのを止めて強くなるために戦ってきたスバル。
……けど今の自分はあの日までの自分と変わっていない。
泣いてばかりで何もできない自分が情けなかったから強くなると決めた、だけど。
(今のわたしは、ただ泣いてないだけ…これじゃ何の意味もないよ…!)
悔しみの力で握り締めていた土くれの感触も嫌に生暖かくて気持ち悪くなる。
今の中途半端な自分の気持ちがそのまま乗り移ったかのようで。
少しの間が合って……手から零れたその土を半端な自分の気持ちごと踏み潰して立ち上がる。
弱虫な自分を押し殺して、震えていた身体を押し止め・・・心は決まっている。
掌から零れ落ちている土ではない何かが彼女の決意と共に風で舞い上がる・・・
「くそっ! おい草加! 聞こえてるならなんとか言えよ!」
「……ゆるさない、オルフェノクはてきだ」
「草加!!」
「ぼくのまりちゃんを狙う、だからたおさなきゃ」
(草加のやつ・・・! 木場にやられておかしくなったのか!?)
カイザの目を引きつけることに成功した巧は無数の攻撃を避け続けて時間稼ぎをしている。
何度もカイザに話しかけたがまるで聞く耳は持たないが声を聞く限りは間違いなく草加雅人のようだ。
だが以前のようなただでさえ気に入らなかった喋り方がさらにおかしくなり聞いていて虫唾が走る。
本性を覆い隠すかのような快活さは微塵も見られずもはや暗い部分しか見えなかった。
支援しなきゃ!
支援
『Burst Mode』「たおさなきゃ・・・まりちゃんは・・・」『Ready』
フォンブラスターを発射したカイザは接近しながら再びカイザショットを装備
背中の痛みを必死に堪える巧、痛いなんてものじゃない。
オルフェノクの姿だったとはいえカイザブレイガンで切り裂かれたところに
先程スバルを庇ったときに背中に掠ったゴルドスマッシュの痛みが重なり広がっていく。
『Exceed Charge』
カイザドライバーに再びセットしたカイザフォンのENTERボタンを押して
先程巧を狙った時と同じようにフォトンブラッドがカイザドライバーから右拳に集まる。
動こうとする巧だが既に疲れが限界へと来ていたせいで膝をついてしまう
(ちっ、こんな時に……!)
「―――!!」
大地を駆けるカイザが振った右拳のグランインパクトが巧に向かって放たれる。
最悪だ、よりによってこんな奴に殺されるなんて。死んでも死にきれない。
毎晩化けて出てやろうか……そう思っていた巧が異変に気付くのは少し遅れてだった。
(どうした……?)
変だ、足音が止まった。来ない……いつまで経っても攻撃はやってこない。
地面を蹴る音も草加の癇に障る呻き声もまるで聞こえない、聞こえるのは風の音と・・・わからない。
巧が顔を上げるとそこには夕暮れの森の中にはある意味似合いの幻想的な光景が広がっていた。
身構えたまま棒立ちとなっているカイザを取り囲むように撒かれた無数の薔薇の花弁が舞っている。
“花より団子”を地で行く巧ですら惹きつけられそうになるその異様にして奇妙な光景。
巧も薔薇を見たことはある、しかし巧が見た薔薇はどれもこれも鮮やかな赤。
目の前を覆い尽くしている薔薇の色は紛れも無く……透き通る空のような青。
土を踏む音がカイザが紫の視線を別方向に向けると同時に巧もその方向を見たがカイザが邪魔で先が見えない。
刹那、不意に取り囲んでいた薔薇の花弁が爆発を起こしカイザだけを傷つける
カイザが倒れたことで遮るものが無くなった巧が見たものは……
(あれは……オルフェノク、か?)
生えている薔薇の棘、剥き出しとなっている歯、透けている頭部の中にあるのは脳の代わりの薔薇の花。
近づいてくるその力に震えを感じた巧は薔薇の特質を持つローズオルフェノクを目に焼き付けた。
そしてローズオルフェノクも巧を見据えるが即座にに向かってくるカイザに視線を写した。
再度支援。
……てっきり、巧はまた何処と無く転送されたとばかり思ってました。
あの、薔薇の香りと共に。
「邪魔するなああああ!!」
カイザが立ち上がって右のカイザショットを叩き付けようとローズオルフェノクに迫る。
そこからは一方的だった、当たらない。何発放ってもすべて腕で軽くいなされる。
逆にローズの握った拳が腹部を突き上げる、カイザが軽く浮き上がったところに肘が入る。
腹部に膝、拳が突き刺さる。速き連撃を全身へと打ち分けカイザを弱らせたところに回し蹴りが放たれた。
1・2・3、数に比例してさらに速さが増し8発目で吹き飛ばされたカイザを目で追う巧。
「なんだあいつ・・・強い?」
「ぐっ……!」
巧が思わず口から漏らすほどの強さ、何が起こったのかカイザには理解できていないだろう。
ホースオルフェノクとの時はその図体の違いから押されていたのかもしれないが
あのローズオルフェノクは人間とほぼ同じ姿にも関わらず完全に圧倒した。
「まだぁ……たたかう、うっ!」
再びカイザが立ち上がろうとするが途端に胸を押さえて再び倒れ込んでしまう。
様子がおかしい、息切れを起こしているのか呼吸音もおかしい
何なのか分からない音がカイザから漏れている……草加雅人は喘息の持病があったことを思い出す。
「雅人! 雅人っ!」
雅人の異常を知ったのかドラゴンオルフェノクが駆け付けてカイザの肩を抱き締める。
巧の目も霞み始め全身から力が抜けたのか土の上に倒れ込んでしまう
「また発作が……その身体に慣れるまでは無理しないでって言ったのに!」
「てきはたおす……まもる……」
意識が途絶える瞬間に視界に入ったのは向かってくるドラゴンオルフェノクの姿と
手に茨の鞭でそれを追い払いながら立つローズオルフェノクの後ろ姿。
不意に薔薇のオルフェノクがまるで自分を守るために戦っているように感じる。
ローズオルフェノクから感じた雰囲気で自然にそう思えたのが、自分でも不思議だった。
支援!
投下完遂、そして支援感謝・・・月の始まりの日に投下するのは緊張する
ついにローズオルフェノクまで登場させました……果たして誰なんでしょうか?
>>204-212の方々の意見を見ましたが……正直な話私も今の本編には首を捻りがちです
私は本編の余計な設定はなるべく省いたり改変したいと思ってますが・・・
少なくとも原作そのままでは絶対に行かないとだけ宣言しときます
今の私は某「神の目をめぐる野望」みたいにやってみたいと思ってますので……
無謀かもしれませんがこんな私の作品でも期待してくれる人がいるなら
その人たちのために少しずつでも面白くしていきたいと考えます
毎度毎度職人の皆さんにGJ!と感想をくれる方々に感謝を
他の皆さんのライダーとのクロスSSを超えられるようにこれからも精進します!
GJ!
アクセル!アクセル!マッハ50!マッハ50!
>>426 GJ!草加………体が治っても頭は悲惨………
今の面白さが更に増えていくのを期待して次回を待ってます!
GJです
草加…完璧に頭が逝ってしまってますね…
…バラフェノクまで出るとは…ってバラフェノクTUEEEEEE(ry
GJ!
カイザよ、何処へ行く! 今後の復活フラグに期待w
ある意味原作以上に御都合主義なのが二次創作…と言うのはちと言い過ぎかもですが、そこは面白さ重視ってことでいいんじゃないでせうか。
てかそうでもなきゃクロスなんて成り立たんw
>>なのはStS+φ's正伝氏
GJです。心理写生もうまい!
草加の退行化は何かの不線かしらかしら
>>405-407 感想ありがとうです!
フェイトの技の最後にOGs風味入れてみたけど気づいたかな?
ヒント:3体合体のフェニッシュ技
天上
ごっつGJ!カイザがもうなんというかいっちゃってるw
リリカルなのはBstsの続きできたので投下良いですか?
待ってました!GO!
全員が全員草加の異常にしか触れてないのにコーヒー吹いたw
巧とかスバルにも可愛いとかかっこいいとかそういう・・
チータス「生涯一教師!グレイトティーチャーチータス。略してGTT始まるじゃん♪」
フェイト「GTT始まりま−−Σちょ、番組がちがうよチータス!?」
第0話「月は出ていない」
(……っ、あれ。ここ、どこじゃん?)
医務室のベットに横たわるように寝ていたチーターは目を覚ます。
ゆっくりと身体を起こしてから辺りをキョロキョロ見回す。
(俺達の艦じゃないや……そもそもベットなんて無いし。じゃぁ−−あれ?)
そこで目に入ったのは医務室の強化ガラスに反射する自分の姿。何気ない状況ではあるが何かが違っていた。写っていた自分の姿が前のチーターになっていたからだ。
調度その時、ガラスの向こうに見える廊下にはやてとリィンUの二人がが通り掛かろうとしていた。
「あの子起きたかなぁ?」
「元気になってると良いですね♪はやてちゃん」
「そやなぁ、傷は無いみたいやねん。けどロボットってのは驚いたわ−−『あっれえぇ!!目暮警部、僕、メタルスじゃないじゃないですか!?』
「な、なんやあの声!?」
「は……はやてちゃん……今言ってたロボットのチーターってあの子ですよね?ι」
リィンUにちょんちょんと肩を叩かれて、彼女の指差す方を向くと強化ガラスの向こうでチーターが腕を組んでベットの上で座っていた。
「な、なあリィン?」
「な、なんですか?はやてちゃんι」
「チーターって猫型ロボットみたいにポケットないやんな?」
「いや、あの子にはないんじゃないですか?」
(もしもボックスは使われへんか)
そんな珍妙な光景に呆気にとられたが、すぐに気を取り直した二人は医務室に入っていった。
(やっぱりあの時の光が関係してるんじゃん?)
「目覚めたみたいやな?よかったわ〜♪」
自動ドアが音を立てて開くと共に入ってきた少女二人に気付いたチータスは振り向く。
だが、チータスも入る前の二人みたいに彼女達を見た瞬間固まる。
「え、君ら……人間…じゃん?それに……妖精?」
「うん、貴方から見たらそうなんるかな?私の名前は八神はやてや。よろしくな♪で、こっちが」
「よ、妖精だなんて恥ずかしいです〃〃。私はリィンフォースUといいます♪」
「ああ」
固まるチータスとは反対にほがらかに名前尋ねる二人に恥ずかしくなったチータスは照れながら答える。
「お、俺はサイバトロン軍所属のチータス。よろしくじゃん。」
440 :
魔装機神:2007/08/01(水) 22:06:32 ID:50DCOW8b
支援
ビーストウォーズはじまったな! 支援。
すると二人はチータスの言った所属名に驚きをみせて互いの顔を見合う。
チータスは二人が何に驚いたのか気になった。
「な、なんか変な事言ったかな俺?」
「い、いや変な事は言ってへんかったで?ただ……」
「そのサイバトロン軍って言うのがちょっと……ですね」
「もしかしてチータスくんってトランスフォーマーなんかな?」
はやての質問にチータスは「ああ」と頷く。
すると今度ははやての表情が引き締まりゆっくり説明する。
「ちょっと重要な話にかなるからチータスくん、ごめんな。」
「いや、謝らなくて良いじゃん。はやてはなんにも悪くないじゃん。」
「優しいな、チータスくん♪」
チータスに微笑んでからはやてはベットに腰掛けて一つ一つ丁寧に説明していく。
「今、私らやチータスくんが居てるこの世界はミッドチルダって言う世界やねん。
昔話になるけどミッドチルダが遥か昔の頃にトランスフォーマーのサイバトロンとデストロンが戦ったって伝説があんねん。」
「そのデストロン軍さん達がミッドチルダを始めとした色んな世界の人達のご先祖さま達を撃とうとしました、そうすれば反抗する知能と力をもった脅威を取り除く事ができるからです。
でも、その時サイバトロン軍さんのトランスフォーマーがデストロン軍を迎え撃って今に生きる私達、これから生まれる皆を守ってくれたんです。……これが伝説です。」
支援すべし。支援すべし。
こんにちは豊臣秀吉です。支援します。
支援
はやてからのバトンを受けたリィンはそう言い、話を締める。
二人から聞いた伝説を聞いたチータスは思い出していた。あるトランスフォーマーの事を。
裏切ってしまった責任を……命を救う為にたった一人でデストロンに立ち向かっていったサイバトロン戦士を。
(そうだ……俺達はダイノボットを助けようと−−って待てよ、遥か昔?っていうことは俺ってば未来に来ちゃったって事じゃん……まさか、いやでも)
ある結論に纏まったチータスは思い切って二人に尋ねてみる事にした。
この二人は信じてくれるかもしれない。と何故かそう感じるからだ。
「なあ、今から言うけど。俺の話聞いてくれるかな?はやてちゃんにリィンちゃん」
同じ頃、コンボイはナカジマ邸において出会った少女ギンガ・ナカジマとリビングで話を交えていた。
その話は時空管理局の話からミッドチルダに伝えられているトランスフォーマーの伝説であった。
その話を聞き、コンボイは自分が居た世界は今いる時代の遥か昔だという結論を出したのであった。
続く
次回予告
メ「メガトロンです。おのれサイバトロンの馬鹿どもばかり目立ちおって……くやちぃぃー!
なのは、ユーノを消す
フェイト、新聞配達を体験
もう夏ですね。の3本です、お楽しみに。
なのは「Σ嘘嘘、しないしない!!」
以上ですー。メガトロンの出番はまだまだ先(ぇ
GJです
投下ペースはえええええええええ
帰ってきたから感想をば
やっぱ最終回はあれで決着が着くのかな?
ちょwww
>>(もしもボックスは使われへんか)て…
StSチームを壊す方向ですかw
ユーノが消されるんですかっ
と、本気にしておきます
>447
え〜〜と、サブタイトルも声優ネタかいw高木さん大活躍だな。
あと、コンボイ入るって、どんだけでかいんだナカジマ家とか。
ビーストだからそれほどでも無いのか。
そういえばブラックウィドーだっけ蜘蛛女?
中の人はシャマルと同じ人なんだよな、確か
>451
ビーストウォーズの頃のトランスフォーマーは初代TFのフレンジーより二回り大きい
ぐらいですから入らない事も無いかと。
皆様、感想ありがとうですー
>>451 ナカジマ邸のイメージがひそかに大きそうな感じがしましたのでーww
>>452 ええ、芸名は違いますが同じ声優さんです。
自分も十九話出来たんであとちょっとしたら投下します。
>>452 ブラックウィドー/ナビ子役でコレがデビュー作なんだとか(クレジットには違う名前で出てますが)。
「私は敵では無い…」
サウンドブラスターはレーザードライフルを脇に放ると、言った。
「おではボケじゃああああ…。あ…。弾がああ…」
サンダーガイストの全てを爆光に呑み込むがごとき一斉射撃はなおも続いていた。
しかし実弾射撃である以上弾切れには勝てない。それに威力は高くても撃っている本人が
何も考えずに怒りに任せて惰性で攻撃しているので対峙しているヴィータ達にしてみれば凌ぐのは
割りと簡単であった。
「今だ!ぶっとべ!」
「いで〜!首がぁ〜!」
その間隙を突いてヴィータがラケーテンハンマーを発動させた。
横殴りに頭を殴られてあらぬ方向を向いてしまった頭部を押さえてサンダーガイストは
全身の装甲を吹っ飛ばしたままの姿で工場の敷地の奥の方へ飛び去って行った。さらにその頃…
「スタースクリームの奴は逃げたが俺たちゃ手ぶらじゃ帰らないぜ。
こっちにだって意地って物があるんだ!」
ダージが叫んだ。
スタースクリームに置いてきぼりにされたダージ、スラスト、ラムジェットの三機は
なのは、クロノの二人と未だ空戦を繰り広げていた。撤退の機を伺う彼らだったが
クロノとなのはがそれを許すはずもない。
「いけ!」≪Stinger Snipe≫
「レイジングハート、お願い!」≪Accel Shooter≫
「そうはいってもダージ。火力では同格なのに向こうは小さいからこっちの攻撃はあたりにくいぜ。
それだけでも不利だ。なあスラスト。」
「だがまるっきり策が無い訳でもねえぜ。いいかおい…」
スラストが無線でラムジェットとダージに何事か耳打ちした。
「…よし解った。奴らに痛い目見せつつ撤退するとなるとそれしかなさそうだな。
じゃああの黒い服来た奴を狙おう。白い奴だと逆に尻を吹っ飛ばされかねねえ…。」
お互いに合図を出し合うと戦闘機形態で飛行していた三機は背後に迫っていたスティンガースナイプと
アクセルシューターの第二波を回避しつつ散開。クロノ達を素早くやり過ごすと
編隊を組み直して離脱するかのような機動をとる。
「逃げる!?させるか!なのは、僕が追う!あいつらの予測進路を砲撃してくれ!」
すかさず追いすがるクロノ、だがそれこそダージ達の仕掛けた罠だった。
「ここまで来て逃がしてたまるか。なのはの砲撃で止まったところを
ブレイクインパルスで内部から破壊すれば!何っ!?」
クロノが追いすがってくることを確認すると三角形の編隊を組んで飛行していたダージ達は
お互いの距離を狭め、減速した。三角形の中心を追うように飛行していたために
進路を塞がれる格好になってしまったクロノも当然彼らにならって減速する。
クロノの僅か数メートルの位置にまで戦闘機形態に変形したダージ達の機体後部、
つまりエンジンがある部分が迫った。
「うっ…?」
このままダージ達が逃走するものと考えていたクロノは
彼らの真意を測りかねて一瞬空中で制止してしまった。
しかしそれこそが命取りだったのだ。
支援
クロノの目に三基の双発エンジン、簡単に表現すると人間の上半身すらすっぽりと
収めてしまえそうな都合六個の馬鹿でかい筒だ。
そしてその六つの筒の中心にぽうっと火の玉が灯るのが見えた。
「消し飛びやがれええええええッ!」
そしてそれはコンマ数秒でスラストの絶叫、そしてジェットエンジンが唸る
轟音とともに数十倍の大きさに巨大化しクロノの視界を完全に覆った。
「うわあああああああああッ!」
…視界は完全にブラックアウトし、意識も一瞬吹っ飛んだ。
ボディブローをもろに喰らったような痛みと衝撃が体中に襲い掛かる。
一呼吸おいてバリアジャケット越しに凄まじい勢いで風を切る感触を感じ、
自分が吹き飛ばされている事が解った。
「ヒャーハハハーアざまぁ見やがれ!」
「…くん!…クロノ君!」
轟音が焼きついて離れない耳になのはと段々遠ざかっていくダージ達の声が
聞こえた。ダージ達は質量において上回っている事とクロノを利用し
アフターバーナーでもってクロノを吹き飛ばしたのだ。
スペック上は彼らを僅か二十秒で静止状態からマッハ2.5まで
加速させることの出来るエンジンが三基一斉に噴射したというのだからその威力は
筆舌に尽くしがたい物がある。いかなバリアジャケットを装備していると
いってもそのパワーの前には人間の質量など紙切れ以下と言って良い。
不幸中の幸い、クロノはあらかじめ定められた値以上の威力をもった衝撃が
かかると自動で防御魔法が発動するように愛用デバイス「デュランダル」に
プログラムしていたために重傷は負ったがとりあえず命までは持っていかれずに済んだのだった。
「だから言ってるだろ!俺達は敵じゃねーって!わっかんねー奴だな!」
カセットロンのリーダー格、フレンジーが人間ならば口から唾が飛んでいるような
勢いでまくしたてた。
「そう簡単に信用しろと言われてもなあ…。というかなぜあの黒い奴はさっきから黙りこくったままなんだ?」
「我らがボス…サウンドブラスターはお喋りがあまり好きではにゃいのだよ。解るかにゃ?」
フレンジーの剣幕に少し引き気味のシグナムがフレンジーを
おしとどめるように言うとジャガーが慇懃な口調で続けた。
「こいつの変な声気にいらないんだよなぁ。お前、スピーカーかどっかが壊れてるんじゃねーの?」
サンダーガイストを撃退して戻ってきたヴィータがグラーフアイゼンの先端を
サウンドブラスターに向けると言った。口調からは挑発してやろうという意思がみえみえだ。
「断じて壊れてなどいない。」
「おい!サウンドブラスターの悪口を言う奴には俺達が相手だ!」
「ああ、かかってきなこのゴスロリのチビ野郎!」
「面白いじゃん!スクラップにして粗大ゴミ回収業者に引き渡すぞ!」
「まあまあ…とりあえずお話くらいは最後まで聞こうよ。」
冷静に反論するサウンドブラスターと威嚇し合うランブル、フレンジーそしてヴィータを
いさめてフェイトが話を続ける事を促そうとしたその時。
「フェイトちゃん!クロノ君が、クロノ君が…。」
念話でなのはが会話に割り込んできた。
「なのは!落ち着いて!クロノがどうしたの?」
うろたえる親友の声にたたごとでは無いと直感したフェイトは落ち着かせようと
冷静に聞き返した。
ここまでで。
いや〜中途半端な終わり方どころの話じゃないな…orz
いやいやGJ!
>460
ここまでかよっ!
ひょっとして、サウンドブラスターの皮を剥いだらブロードキャストが!?
ってのを期待したんですが、サイバトロンは出ませんか?
なんか初代TFてデストロンがやたらバラバラに破壊されてたイメージが(混同かもしれんが)
ラケーテンはともかくギガントシュラークなんて食らった日にゃ凄いことになりそうな…。
>>リリカルスクライド//G.U.氏、GJです!
やはり人の心を持たないARMSでは、信念を持った戦士たちには勝てなかったか……
てか、最強サラリーマンがでたんなら、渋いオッサン繋がりで正義の味方になりたかった
『魔術師殺し』が出てきそうで怖い……
>>なのはStS+φ's正伝氏
まさかここで事あるごとに手首を切るやつネタとは……
>>7-398氏
機動六課及びナンバーズ4人&ルーテシアが訪れた羽入蛇村…。
キャロみたいな子には恐怖を通り越して刺激が強すぎますね。
ルーテシアも高遠先生と春海ちゃんを見かけた後、屍人に襲われ…。
一体どうなすのやら…。
ナンバーズ側もトーレ、セイン、クアットロも屍人と遭遇しましたね。
特にトーレなんか石田巡査に撃たれた上に、崖から転落…。
もし落ちた所が赤い水だとしたら、トーレはいずれ…。
クアットロは屍人から逃げた先で、牧野に出会いましたね。
機動六課とナンバーズ…この先どうなるやら…。
もしやあの中の誰かが屍人になってしまうなんて事は…!?
起き抜けに投下。
結局彼女は買ってしまった。
無論現金一括払いなど出来る訳はない。
フルローンの36回払い。手数料込み。金利3.1%
そんな寒風吹き荒ぶ懐と引き換えに手に入れたものはと言えば、襤褸々々の魔導書、給料手取り7か月分。
同時に買った古代ギリシア語辞書、6絆分。
貰い物の弾丸、0円。
割と疲れた買い物、プライスレス。
第三話 魔導書とティアナ
寮までの道を溜息を吐きながらとぼとぼ歩く彼女の背中は、煤けていた。
衝動買いで凄まじい金額を使ってしまったのだから、溜息が出るのも当然と言えよう。
まさに散財だったのだ。
しかし散財だとは思えても、何故か損をしたと思えないのが不思議だった。
寮に帰り着き、自室のドアを開けると、そこには静かに闘気を発する修羅が扉に背を向け佇んでいる。
―――ヤバイ。何がなんだかよく分からないが、兎に角ヤバイ。
ドアを閉めようとしたが、何故か出来なかった。
「……おーい、スバルー? 何怒ってるのかな?」
ギリリ、ギリリと金属が軋む様な音と共に振り向いたスバルの目は、怒りに染まっていた。
「ティーアーッ!!」
地獄の底から響くような低音の声。そして床を蹴る音。数瞬遅れてばたん、と人の倒れる音。
ティアナは床に押し倒されていた。マウントポジション、両手は頭上にてスバルの左手一本で拘束されている。
その有様、まさに俎上の鯉。
そしてスバルの右手には、朝にティアナが使った細身の油性ペン。つまりこれから行われるのは意趣返しである。
「ちょっとスバル、待って!」
「待ったなーし! だって今日、私がどんなに恥を掻いたかわかるよね? だから、このくらいはしてもいいよね!?」
有無を言わせぬ迫力。しかし、まだ瞼には落とし切れなかったであろうインクがうっすら微妙に残っているため、少し間抜
けに見えた。
ティアナはスバルの拘束から逃れようと必死に身をよじるが、その程度で常人離れした怪力を誇るスバルから逃げ遂せ
る筈も無く、顔に落書きをされるのであった。
その後スバルは、落書きだけでは解消し切れなかった鬱憤を、ティアナの乳房を存分に、容赦なく、盛大に、満足するま
で揉みしだく事で見事発散する事に成功していた。
その時のティアナは既にマグロ状態で、抵抗すら出来なかったとか。
これぞ因果応報。
洗面所で顔の落書きを丹念に落とす。
自室に戻って机の前に座る。ザクザクザクザクと四本の針が不快な音を立てる、棺の形をしたアナログ時計を確認すると、
時刻はまだ20時を少し回ったところだった。
スバルが戻ってくるまで多少の猶予があるだろう。
そう思い、彼女はポリ袋を机の下から取り出した。
袋の中身は、魔導書、辞書、弾丸。全てあのアンティークショップで買ったものだ。
それら全てを取り出す。そして用済みとなったポリ袋は、ゴミ箱へ直行と言う正しい運命を歩む事となった。
ふと、弾丸を見る。魔力カートリッジにも似た、ティアナの親指よりもなお大きい弾丸だ。
「んー、これ何処かで……」
彼女はこの弾丸に見覚えがあった。
兄が存命時に、よくご飯をたかりに来た貧乏探偵とそのパートナーが使っていた弾丸ではなかっただろうか?
幼い頃のことなので詳しくは覚えていないが、きっとそれと同じものだと言う確信が何故か持てた。
その弾丸は、多数の文字に彩られた12.7mm50AE(フィフティアクションエクスプレス)。
フィフティキャリバーとも呼ばれる強力な弾丸で、たとえ当たった箇所が手足であったとしても、その強烈な
衝撃力を以って血液を逆流させ、心臓を破裂せしめる脅威の弾丸だ。
更に、パウダーには霊的存在の物質化を促す霊薬『イブン・ガズイの紛薬』が混ぜられている。
洗礼とメタルジャケット化が施された弾頭に刻まれたる文字は『The minions of Cthugha』。ミッドチルダの文
字に似ているが、微妙に違っていた。
唐突にこの弾丸をプレゼントされた時に、女が言った言葉が再生される。
「この弾丸は……そう、言うなれば一種のお守りさ。ただし一回きり、一発きりのね。
どうしようもない敵に、どうしても倒さなければならない敵に出会った時、きっと君は使う筈さ。こいつをね」
疑問が生じる。弾丸だけでどうせよと言うのか? 弾丸だけでは使うことは出来ない。弾丸には対応する銃が
必要なのだ。
……だが銃ならある。規格こそ合わぬものの、銃はあるのだ。インテリジェントデバイス、クロスミラージュが。
そこで更に疑問が生じる。あの女は自分が銃使いだと言うことを知っていたのか? 答えは否だ。そんなことを
言った覚えは無く、そもそも魔導士であることすら伝えてない。
―――尤も、魔導書を買い求めた時点で、魔導士であると言うことだけなら解るかもしれないが。
そこまで考えた時点で思考を停止させた。これ以上は無駄だと悟ったからだ。
* * * * * *
気を取り直し、魔導書と辞書を開く。
「あー、やっぱり……」
魔導書の頁をぱらぱらと捲り確認したところ、およそ3分の1が焼失していた。
無事な頁もあったが、やはり彼女に読める文字ではない。
先ず無事な頁から翻訳することにした。
たった二行の文章。それを辞書とにらめっこしながら翻訳すること実に一時間。ようやく形となった。
ディスプレイにはこう映っていた。
That is not dead which can eternal lie,
And with strange aeons even death may die.
「――久遠に臥したるもの死する事無く、怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん――か。ちょっと変わった
言い回しよね……」
彼女は魔導書を広げたまま、その文章を音読してしまった。そう、『音読』してしまった。
そして……怪異が起こる。
ティアナの言葉が終るや否や、魔導書と辞書の頁が全て引き千切られ、空中へと舞い上がる。
魔導書の頁が舞う。辞書の頁が舞う。
それらの頁は、あたかも竜巻の如く渦を巻き、解け合い、溶け合い、混ざり合う。
それはとても幻想的で、とても神秘的で、とても冒涜的な光景。
空中をぐるぐると舞うだけだった頁は、確かな法則と秩序をもって重なり合い、ひとつの魔導書として新生した。
―――読める。表紙には『ネクロノミコン』と書かれているのが読める!
心臓が早鐘のように鳴り、目の奥が脈打つ。呼吸が荒くなり、顔面が紅潮する。
まるで熱病にでも侵されたかのように小刻みに震える指で、恐る恐る魔導書の表紙に触れた瞬間のことだった。
魔導書の頁がまた解け、今度はティアナを襲ったのである。
それらはまるで暴風のように、彼女の肉体を食らい、意識を食らい、精神を食らい、魂すらも喰らい尽くさんと殺
到する紙片、頁、紙束、表紙、背表紙、裏表紙。
やがて彼女は魔導書の頁に埋もれて行く。まるで埋葬されるかのように。
魔導書そのものに包まれると共に、流れ込んできたのは情報。質量を持つ――それこそ人間の限界など遥かに
超越する――狂気を孕んだ、否、狂気そのものの圧倒的な情報だった。
視界が明滅する。体が捻じ曲がる、神経が焼き付く、脳が灼ける。鈍痛、激痛、痒痛。
理解するな! 理解するな! 本能が放つ警告は次々に増え、警告が増えるたびに理性が発狂してゆく。
意思とも呼ぶべき彼女の根幹をなす部分は情報の奔流によって削られ、貫かれ、抉られ、侵食される。
「――――!!」
声にもならぬ悲鳴と共に彼女の意識は、情報に溶けていった。
「……ぁ。てぃ……。……ィア……ば!」
誰かが彼女を呼ぶ声がする。
懐かしい、とても懐かしい声だ。
――誰の声だったろう?
思い出せない。しかし、その声の主がとても大切な人のものであると彼女は感じた。
彼女の意識は既に、魔導書の忌まわしき知識に翻弄され、蹂躙され、破壊されている。
しかし、まだ意思は死んでいない。削られ、貫かれ、抉られ、侵食されながらも未だに原形を留め、生存して
いるのである。
呼び声だけを頼りに、意思が砕け散った意識の欠片を集め、組み上げた。
組み上げられた意識は、渦巻く狂気に幾度と無く砕かれそうになりながらも、深淵で眠っている記憶へと接続
(アクセス)する。
ここに己が再構成された。
「てぃ……ぁ。……ィア……ティア!」
ティアナを呼ぶ声。その声に導かれるようにして、つい今しがた組み上げられた意識が記憶を伴い、浮上を開
始する。
―――嗚呼、自分はこの声の主を知っている。スバルだ。パートナーとも、相棒とも言える大切な少女。失い
たくない存在だ。
そこまで思い出したところで目が覚めた。
「ん……っ、んっぅぅん……?」
スバルは机に突っ伏すように眠っていたティアナの背後から、乳房を異様なまでにエロい手つきで鷲掴みにし
ていた。
「おーい、ティアー。起きてよー、起きないと生で揉んじゃうぞー」
「……だぁぁぁぁっ!!」
怒声と共に頭を振り上げ、後頭部をスバルの鼻の下、つまり人体急所のひとつ人中へとぶつける。ぶつかった
衝撃でほんの少し頭がくらくらしたが問題はない。
「あんたはいつもいつもそうやってセクハラをーっ!」
鼻の下を押さえて床をゴロゴロ転がりながら悶絶するスバル。どうやら割りとシャレにならない痛みのようだ。
「ひ、酷い……」
「セクハラするあんたが悪い!」
抗議の声を上げるスバルを一刀のもとに切り伏せる。
未だ床を転がり続ける物体を無視して時計を見る。部屋に置かれているデジタル時計が示す時間は20:05。
矛盾が生まれた。
彼女が翻訳を始めてから優に一時間以上経ってる筈である。しかし時計は数分しか進んでいない。
ならばあの現象も、全て夢だったのだろうか?
そう考えながら机の上を見る。次の瞬間ティアナが凍りついた。
指が震える。膝が笑う。歯がガチガチと鳴る。口の中がからからに乾く。顔から血の気が引く。
「あ……ああ、ああ亜阿AHAAAAaaaァぁ!!」
絶叫と共に膝からくず折れるティアナ。自身を両腕で掻き抱き、震えている。
「ティア! どうしちゃったの!?」
余りにも尋常ではないティアナの様子に、スバルは悶絶から瞬時に復帰し肩を揺さぶりつつ問いかけた。
ティアナはただ震えるばかりで何も答えようとはしない。いや、答えられない。
ただ、その焦点の合わぬ目が見つめる先。
そこには、ティアナの体験した現象が現実であると言う証拠『ネクロノミコン』が鎮座していた。
ここは何処かの地下施設。
強化ガラスで構成された幾つものシリンダーが並んでいた。内部には女性のシルエット。
そんなところを一人の男がゆっくりとした速度で歩いている。ジェイル・スカリエッティだ。
男が大広間に行き着くと、まるで彼の到着を待っていたかのように通信が入る。
「ゼストとルーテシアが活動を再開したみたいだね」
通信を入れてきた相手はクライアントの一人だった。
蟲惑的なスタイルと妖艶な美貌を誇る女。アンティークショップを経営してる筈の女、ナイアだった。
その女の姿を確認すると同時に、彼の顔が苦虫を噛み潰したかのように歪む。彼はこの女が苦手だった。女の
目は、まるで何もかもを見透かしているようで得体が知れないのだ。
「おやおや、僕の顔が気に入らないのかい? これでも一応、容姿には自信があるんだけどね」
巫山戯たようにおどける姿も、彼からしてみれば不快以外の何物でもない。
「…………」
「他のクライアントからはゼスト、ルーテシアに無断で協力するなって言われてるらしいけど、それじゃ僕が詰まらないんだ。
だから、彼らを使ってもらうよ? まあ、使うと言っても今回はその内、二人だけなんだけどね。
ああ、楽しみだ……。あの二人を相手に彼らは如何立ち回るんだろう? 考えるだけでもワクワクしてくるじゃないか!」
その嬉しそうな言葉にジェイルの顔色が僅かに変わる。
彼らとは六人の魔導師の事だ。一人一人が恐ろしく強力で、残虐極まりない連中。
――冗談ではない。恐るべき機械の神を招喚し、使役する異界の魔導師を二人も使えと言うのかこの女は!?
「ああ、君が危惧するような事態には決してならないさ。出撃時には僕の方から、その二人に制限(リミッター)を掛けて置くからね。
勿論、招喚に関しても制限を掛けるから安心してくれていいよ」
「私の考えを読まないで頂きたいものだ」
「ははは、考えを読んでる訳じゃないさ。
ま、そんな事は如何でも良いんだ。
僕が訊きたいのは『巫女』の製造状況さ。
無ければ無いで何とでもなるんだけど、やっぱり予備は有った方が良いからさ」
ウェスパシアヌスの奴、完全にやる気無くしちゃってて使えたもんじゃないんだよね。と女は苦笑する。
「予備、と言うことは『巫女』候補が見つかった。と言う事になりますかな」
「その通り。中々のものだよ、彼女は」
その答えは全くを以って不愉快だった。片手間とはいえ、己の創造する筈の『巫女』が予備扱いされているのだ。面白い筈が無い。
「おや、気に障ったかい? そうなら謝るよ。
でも僕としてはね、もうちょっと早くに結果を出して欲しかったのさ。何しろ追われてる身だからね。
……おっと、もうこんな時間か。夜更かしは美容の天敵だ。これにて失礼するよ。
おやすみ、ジェイル君」
女との通信が切れ開放されたと思った瞬間、彼の鼻腔が吐き気を催す強烈な――大漁の魚介類、内臓、汚物をいっしょくたに詰め
込んで煮込み、腐らせたような――腐臭を嗅ぎ取る。臭いの出所は背後からだ。
振り向けばそこには、潰れた蛙のような緑色の仮面をつけた肥満体の道化師と、抜き身の刀の如き雰囲気を纏う着流し姿のサムライが立っていた。
「おこんばんわ、ジェイルちゃん」
道化師の悍ましい聲が広間に響いた。
投下した!
>>リリカルなのはBsts氏
最初っからGJだぜ。
はやて&リィンIIがてか、サイバトロンの事とか知ってる事にビックラコイタ(笑)
中の人ネタも所々にあってYesだね。
コンボイの姿を見て「ゴリラが何故!?」ってセリフはくるのか?(笑)
>>魔法少女リリカルスクリームの人
クロノ暁に死す。明日へ向かってレディーゴー!(違)
普通に喰らえば消し墨ですからねぇ・・・聴覚など障害が出て無いことを祈るぜ
>>なのはStS×デモベ氏
GJであります。
ティアナ…お金使いすぎ(笑)
デモベやったこと無いので色々設定不明ですが、楽しみながら読ませてもらってます!
GJ!
アンチクロス相手だと六課メンバーは苦戦しそうな予感。
ティベリウスは情操教育上キャロに見せてはいけないw
アンチクロスは鬼械神まで持ち出されると確かに厄介だが、生身なら六課でも十分に対抗できそうな気がするんだよなー
特にティトゥスとか、シグナムにタイマンで勝てると思えねえ
で、ヴィータはまたジュンの部屋まで来ていた。
「また来たのか…。」
ジュンはヴィータを睨み付けていたが、ヴィータはベッドに腰掛けながら言った。
「やっぱ…別にそこまで似てるワケじゃねーよな…。」
「何だよ。何が言いたいんだよ。」
「翠星石と雛苺に私とお前の声が似てるって言われた。」
「はぁ? 何処がだよ。人形の言った事なんか真に受けるなよ。」
「だよな…。」
ヴィータはそのままベッドの上に寝転ぶが、まだ解せない部分もあった。
では何故雛苺も翠星石も声が似ていると言うのか…。と、そんな重苦しい空気が部屋に流れる中、
その空気は突如として乱入した翠星石の手によって破壊される事となる。
「お前等また一緒にいやがるですか! いくらチビ同士気が合うからって限度って物があるですよ!」
「だからチビじゃないって言ってるだろ!」
「ヒィィィ!! チビコンビが怒ったですぅ!」
あんなに静かだった部屋が翠星石一人のせいでまた騒がしくなってしまった。
「とっとにかく! 翠星石はこれから相変わらず部屋の中に引きこもったままのチビ人間に
罰を与えるです! だからチビ人間U号は下でチビ苺と遊んでれば良いです!」
「はぁ? いきなり何を言うんだよ…。」
「早く行きやがれですぅ!」
「わかった! わかったから! でも何でそんなに必死なんだ…?」
確かにその時の翠星石は何処か違った。まるで最初からヴィータを部屋から追い出す事に
必死になっている様な…そんな雰囲気を感じたのである。
「あんな眼鏡の引きこもりなんかを苛める事にそんなに必死になるものかねぇ…。」
「うるせぇです! チビ人間U号はチビ苺と仲良くしてやがれです!」
ヴィータはまるで翠星石から追い出される様に部屋から出て行き、ドアを閉じた後で
翠星石は先程ヴィータが座っていたジュンのベッドに腰掛けていた。
「ジュ…ジュン…。」
「何だよそんな改まって…。」
先程の強気な所は何処に行ったのか、突然翠星石は顔を赤くさせながらジュンに
話しかけており、それにはジュンも少し呆れていた。
「チ…チビ人間U号とはべ…別に何も無いですよね…?」
「はぁ? 何言ってるんだ?」
「わ…分かったです…少し安心したです…。だから…これでも食いやがれです…。」
そう言って翠星石は恥かしそうにジュンにお菓子を渡そうとしたその時、突然ドアが開いた。
「ほ〜! それがこの世界流の罰って奴なのか! 面白いな。」
「チッチビ人間U号!」
ドアの開いた先にはヴィータが不敵な笑みを浮かべながら立っていた。
「ぬっ盗み聞きなんて卑怯です! やっぱりチビ人間U号は心もチビです!」
「うるせぇよ。」
ヴィータは部屋に再度入り、翠星石の前まで歩み寄った。
「あの引きこもりをチビ呼ばわりしたり、他にも色々ボロクソに暴言吐いて
相当毛嫌いしているのかと思えば…二人っきりになった途端に態度を一変させて…
どっちが本当のお前なんだ? と言うかお前本当はこの引きこもりが好きだろ?」
ヴィータにそう突っ込まれて翠星石の顔は真っ赤に染まってしまった。
「チッチビ人間U号ごときがなっなっ何を言いやがるですか! ローゼンメイデン一の淑女たる
翠星石がこんな卑しい引きこもりをすっすっすっすっすっ…。」
「じゃあこのお菓子はどう説明するんだ?」
「こっこのお菓子は失敗作ですぅ! 失敗作をチビ人間に処分させようとしたです!
卑しいチビ人間なんか不味い失敗作で十分ですぅ!」
「ほ〜、そうかそうか。」
「あっ! 何するです!?」
ヴィータは翠星石が持っていたお菓子を摘みあげて一口食べた。これがまた実に美味だ。
「嘘はもっと上手に付け。これが失敗作だったら店に並んでるお菓子の大半が失敗作と言う事になるぞ。」
「キッキィィィィ!! チビ人間U号ごときがつけあがるなですぅ!」
翠星石は拳を振り上げてヴィータになぐりかかろうとしていたが、
ヴィータはそれを軽く後に下がるだけの動作でかわしていた。
「要するにあれか。ツンデレとか言う奴だろ? だがまあ安心しろ。
私は別にそこの引きこもりなんかに興味は無いし、お前等の間をどうこうする
つもりは無い。だから思う存分乳繰り合ってりゃ良いだろ。」
「チビ人間U号のくせに偉そうな口を叩くなですぅ!」
「そもそも何で僕が人形なんかと!」
とまあ翠星石もジュンも顔を真っ赤にさせながらヴィータに突っかかっていたが、
そこで騒ぎをを聞き付けた真紅と雛苺もやって来た。
「一体どうしたの? うるさいわ。」
「ああ…こいつが引きこもりなのに妙に人形に好かれるなって話してたんだよ。」
「だからチビ人間U号が偉そうな口を叩くなって言ったです!」
「人形に好かれたって嬉しくない!」
「雛はジュン大好きなのー!」
翠星石もジュンも顔を真っ赤にさせて否定していたが、雛苺は笑いながらジュンの頭に登っていた。
「ジュン登りー!」
「わっ! こら! 登るな!」
「そんな事よりジュン、喉が渇いたわ。紅茶を淹れて頂戴。」
「もう何がなんだか…。」
また何かグダグダになってしまい、ヴィータも呆れてしまっていたが、そんな時だった。
「そんなに皆集まって何してるのぉ〜?」
「こっこの声は!」
「水銀燈!」
するとジュンの机に置かれていたパソコンのディスプレイが光を放ち、
そこから何と水銀燈が現れたでは無いか。勿論ジュンのパソコンは
至って普通のパソコンであり、そこから水銀燈が出てくるなどと言う事は
ヴィータがnのフィールドからこちらの世界に来る時に出てきた大鏡と
同じ理論による物だと考える他は無いと言う以前に、ただでさえグダグダの
騒ぎになっていた所で水銀燈まで乱入してきたのだからもう滅茶苦茶だ。
「ったくただでさえグダグダな所に出てくるなよ馬鹿!」
「誰が馬鹿よぉ! それはそうと…貴女あの時nのフィールドにいた人間じゃなぁい…
そう…貴女も真紅の言う絆とか言う言葉にぼやかされたのねぇ…。」
「はぁ? 確かに見ず知らずの土地を一人で行動するのは不味いから
地元の人にある程度頼った方が良いとは分かるけど…何故いきなり絆って言葉が出る?」
唐突にヴィータにとってワケの分からない言葉を放つ水銀燈に
ヴィータは首を傾げていたが、水銀燈は言った。
「まあいいわぁ。私の目的は真紅達のローザミスティカを頂く事だけどぉ…
あの時も言ったわねぇ…あんたもまとめてジャンクにしてあげるってぇ!!」
「やめなさい水銀燈! 私達ならいざ知らず、何故ヴィータを狙うの!?」
「そうです! コイツはチビ人間U号ですけどアリスゲームとは無関係です!」
「ヴィータ苛めちゃだめなのー!」
真紅・翠星石・雛苺はヴィータを庇う様に前に出るが、水銀燈は不敵な笑みを浮かべていた。
「それはねぇ…その人間が真紅…貴女と同じ赤いからに決まってるでしょぉ?
私はねぇ…赤い物が大嫌いなのぉ…。赤い物を見ると…真紅…貴女を思い出して腹が立つのよぉ!
だから私はそこの人間を壊してあげるの…ジャンクにしてあげるのぉぉ!!」
「水銀燈…人間を糧としか思わない貴女らしい言葉ね…。でもそうはさせないわ…。」
真紅と水銀燈は睨み合い、一触即発の事態となっていたが、ヴィータは
それを押しのけて前に出てきていた。
「まったく…そんな理由で恨まれたんじゃたまったもんじゃない…。
けど…自分の身は自分で守るのが私だ…。そっちがやる気なら相手になるまで。」
「ヴィータだめです! お前じゃ敵わないです! 子供の喧嘩とはワケが違うです!」
「雛達の後にいないとダメなのー!」
翠星石と雛苺はそう言ってヴィータを後ろに下げようと引っ張る。
まあこれは無理も無い話だ。ヴィータは元々時空管理局の事を話していないし、
皆もヴィータをただ髪が赤くて目付きの悪い人間の女の子としか認識していなかった。
「ちょっと待てよ! どうでも良いけどここは僕の部屋だぞ!」
そこで皆の会話を遮ったのはジュンだった。確かに今皆がいる場所はジュンの部屋の中。
元々そこまで広くない上に6人も集まってかなり人口密度が高い状態にある。
そんな部屋で戦えるはずが無い。
「そおねぇ…確かにこんな狭い所じゃ思い切り戦う事なんて出来ないわねぇ。」
「だからもう帰れよ!」
ジュンは水銀燈を睨み付けていたが、水銀燈は不敵な笑みを浮かべて何か思い付いた様子だった。
「ならぁ…皆で広い場所に行けば良いのよぉ…。」
「え!?」
と、その時だ。水銀燈がここに来る際に利用したジュンのパソコンのディスプレイに
作られたnのフィールドへの扉が開かれ、皆をそこに引き込み始めたでは無いか。
「ウフフフフ…nのフィールドで一人一人ジャンクにしてあげる…。」
「わあああああ!!」
「キャァァァァァ!!」
真紅が殆ど空気なのが自分的にorz
真紅好きなのに何でこんな事に…
>>リリカルなのはBsts氏
ドラ○もんと勘違いされるチータスに吹きました。
でもユーノは消さないで…おねがいします…orz
フェイトが新聞配達は面白そうですけど
>>魔法少女リリカルスクリームの人氏
クロノは重症の様子ですが無事に帰還出来るのでしょうか?
>>なのはStS×デモベ氏
やたらティアナを揉む事に拘るスバルにワロいました。
私もデモンベインは分かりませんが、どうなるのでしょう?
すさまじい投下数…もはや、流れについていけませぬ。
犬狼伝説氏のネ○ナチユカイ(というか、アクメツって!)や、
7-398氏のナンバーズも真っ青なサイレン、
ほほえましさ満載のヴィータinローゼン、
実はサイボーグも加わっていたNANOSING、
サラリーマンも来て最終決戦近づくリリカルスクライド//G.U…
まだ読み切れておりませぬが、皆様に惜しみなきGJを!
私も、これより重爆開始いたします。
駆けつけた現場は、あの日のような、火事だった。
今日のあたしは無力じゃない。
おかあさんとギン姉からさずかったシューティングアーツがある。
陸士訓練校で一緒にがんばったティアと、他のみんなもそばにいて…
そう、あたしは戻ってきたんだ! 炎の中に!
無力な誰かを助けるために。
あの日、あたしを抱いてくれた腕と拳にあこがれて、
追いかけ続けて、走り続けてきた毎日。
まだまだ背中は遠いけど。
護(まも)るんだ、あたしの五体(からだ)で!
止めるんだ、切ない悲鳴を!
「行くわよ、スバル」
「うん、ティア」
魔法少女リリカルなのはStrikerS 因果
第七話『昴』
ミッドチルダ南部、スラムの近郊、廃工場。
突然地下から現れた炎は、劣化した建物をすぐさま呑み込んで、
まわりの空き地にも火が回り始めた。
あたし達防災課が現場に到着したのは、外から火事が確認された七分後。
問題なのは、この工場周辺で、行方不明者が多発してるっていうこと。
ここ一ヶ月で十六人が姿を消していて、うち一人は事件調査に乗り出した管理局地上部の捜査官。
「火を消すだけなら建物を壊せばいいけれど」
「もしかしたら、中には行方不明の人達が!」
延焼する建物内へ強行突入、誰かいないか限られた時間で隅々まで調査するのが、今回まかされた任務。
あたしのシューティングアーツの突破力と、ティアの精密射撃放水で、道のない道を切り開いて、進む。
繰り出す拳、踏み出す足にかかっているのは、助かるかもしれない人達の生命だから!
炎におののいてなんかいられない! いられないんだ!
「スバル、突出しすぎ!」
「でも急がないと!」
「私達に求められているのは、よく探すこと!
急いで見過ごしたら悔やんでも悔やみきれないわよっ」
…また、ティアに言われちゃった。
突っ走りすぎるのを止めてくれるのは、いつもティア。
けど、あたしは知ってる。
ティアの胸には、絶対負けない夢が、静かに燃え続けてる。
こんな火事なんかより、ずっと、熱く。
だから、ティアと一緒になら消せない火なんか無い。
乗り越えられない壁もない。
あたしは、そう信じてる。
「…ねぇ、あれって」
「だ、大丈夫ですかっ?」
誰もいないことを報告しようと脱出する間際に、ティアが見つけた。
焼ける工場機械のそばで顔を押さえたままうずくまっている、首輪をはめた男の人。
そこの床に広がっていた黒いシミのわけは…助け起こして、すぐにわかった。
あまりのひどさに、あたしもティアも、ひきつった喉で息を吸い込んだだけだった。
「顔が…ない?」
「はがされたの、これ?」
起こした顔には、顔がなくて、むきだしの目がひからびてて。
鼻だった場所や、ほっぺただった場所から、どろどろになった血が垂れて。
「お、おーえん、か」
「生きてる!」
「今すぐ、外で応急処置を…」
「にぃ、逃ぃげら。
おぇ、ひ、火ぃ、つけて、やっと、ん逃ぃげ、た」
歯や喉がむき出しになった口から話される言葉は、舌が足りなくて。
そして、なによりも…
「……ぉ…ご、ご、うぇん…」
生き延びる生命(いのち)が足りなかった。
ここにつくまでに、足りなくなっていたんだ。
のこした言葉は、聞き取れなかった誰かの名前と、
多分、その人に対する、ごめん。
「スバル…」
「…まだだよ。
蘇生処置をするんなら、まだ遅くない!」
あたしが助かる見込みだって、ほとんど絶望的だったんだ。
こんなところであきらめがよかったら、あたしの今までに意味なんか全然ない。
「二手に分かれましょう、スバルはその人を急いで外に!」
「ティアは?」
「一人いたなら、まだまだいるわよ生存者!
私が探すから、早く戻って来なさいよ? もう、火が…」
うしろからすごい力でひっぱたかれたのは、そのときだった。
あたしもティアも壁まで飛ばされて、くずれた瓦礫に埋まりかけた。
もちろん燃えてる。 急いで低出力放水したティアに水をかけられながら後ろを振り向くと…
あたしは、焼け焦げかけた熱さなんか、またあっさりと忘れた。
「ダァ〜リィ〜ン あたしのダァ〜リィ〜ン
こんなところにいたのね。
ベッドから逃げ出すなんて、恥ずかしがらなくてもいいのにぃ」
さっきの男の人を手づかみにして、顔をベロベロなめている女の人。
…ちがう、人じゃない。 女かもしれないけど、人じゃない。
背丈と体格がブルドーザーくらいあって、ほとんど裸のヒモボンテージで
こんな火事の中を平気で歩き回る人間なんて、いるわけない。
それに、あの胸…乳首のところに縫いつけてあるのは、人の顔。
「あいつが、あの人の顔を…」
「なによこれ? こんなのが、この世にっ」
「いなくなった人達、まさか」
あたし達の見ている前で、そいつはあっさり答えを見せてくれた。
どうして、あのとき動けなかったのか。 悔やんだって遅かった。
あまりに現実離れした光景に、足がすくんで動かなくって。
「ひっとつっに、なりましょおーっ」
男の人は、頭からがりがりかじられた。
しぶいた血は、あっという間に蒸発して黒いススになっていく。
「これぞ究極の愛のカタチ!
あたしは破夢子(はむこ)〜っ
あなたととこしえに苦楽をともにすること、誓うわよぉーん!」
もうダメだった、腰がぬけて立てなかった。
ティアの様子も気になったけど、目が、あの怪人に釘付けになって、動いてくれない。
全部たいらげた怪人が、あたし達に、気づいた。
近づいてくる。 足音が、すごい。 重い。
「そぉ〜 あなた達の仕業ね?
ダァ〜リンを外に連れ出したのは?
二人がかりでダァ〜リンをたぶらかしたわねぇー?」
「…し、知らない、その人、知らない」
「おーだーまーりー!
愛を引き裂く者はゆるされないのよぉ〜
女王様のカカトをお浴びっ」
また、あたしは、おびえるだけに逆戻りしてた。
助けて、とすら思わなかった。
死ぬんだな、って思った。
その一方で、死にたくないって、歯をガチガチ噛み合わせてた。
あの日、以下だ。 三年間、何をやってたの? あたしは何をやってたの?
ティアと頑張ってきたのも、こんな、無茶苦茶な世界の前では、まるきり無駄な努力?
絶望 絶望 絶望
踵(かかと) 絶望
遠ざかる背中 絶望
終わる生命(いのち) 絶望
嫌(いや) 嫌(いや) 見たくない 見たくない
目を閉じても消えない現実 非情!
あたしの心は、完璧にくじけてた。
もう、死ぬ以外になかった。
だけど、次に上がったのは、あたしの断末魔じゃなくて。
「がばちょべばばばば!」
横から顔を殴られるみたいに転がされていった、怪人のうなり。
なんだ? と思ったら、やっと首が動いた。
すぐ右で、ティアが、怪人に向けて放水してたんだ。
最大出力で、コンクリートも砕く威力の反動を尻もちのまま受け止めて、
おしりを引きずって、ずりずり後退してた。
そんな勢いで出したから、ポンプの水も三秒で切れる。
切れた後になっても、ティアはトリガーをガチガチ引いてた。
肩で息をしながら、目を血走らせて。
「ティア?」
「こんなところで…こんなところで転べない。
こんなところで、私は転べないのよおっ!」
こんなところで、こんなところで。
そう、ひとつ言うたびにトリガーをひとつ引きながら、
ほとんど泣く寸前の顔で、ティアは。
そして。
「おごえええっ」
口を狙われて、しこたま水を呑まされた怪人は、
転げながら水とゲロをどばどば吐き出した。
大量の骨…どう見ても人骨。
その中に混じっていた、なにかちいさな固まりが、かぼそい声で、言ったんだ。
「おにい、ちゃん…」
手らしい場所をかすかに動かし、前に這う。
こいつが生み出した新手の怪物かと一瞬思って。
気づいてみたら、ショックなんて言葉じゃ言い表せなかった。
原型をとどめないくらいに溶かされた、小さな女の子だった。
声を聞いても、少しじゃわからないくらいの。
「たす、けて…さむいよ、みえ、ない…おにい、ちゃん」
こればっかりは、あたしにもわかった。
…もう、助からない。 ここには助ける手段がない。
それまで生命を持たせることなんか、できっこない…
そう思ったら、もう、ダメで。
悲しいとか、やるせないとか、色々気持ちはあったけど。
「大丈夫、大丈夫だよ」
「おにい…」
「お兄ちゃんが、助けに来るから!
それまで、あたしが守ってあげるから…だから!」
抱きしめた胸の中で、腕の中でこの子の身体は、ずるずると溶け落ちていく。
「だから、頑張ってよ…お兄ちゃんが来るまで、頑張ってよぉ」
「おにぃ、ちゃん…あったか…い」
顔ともわからない顔で、一生懸命笑ってくれたこの子の首は…
ぼろりと落っこちた。 こわれた人形みたいに。
もう、動かない。
「…むぅ〜ん」
怪人が、起きた。
それから、あたし達を見て、言った。
「ケーッ、吐き出されてんじゃあないわよぉ。
いい? あんたのお兄ちゃんはねぇ、あたしのお肉よお肉!
あたしのお美腹(なか)の中にいれば、ずぅーっと一緒だったのにぃ」
この子は、動かない。
もう、動かない。
あたしは、立った。
ゆるせない
「止めないわよ、スバル。
私も、あんたと同じ気持ちだから。
こいつは…許しちゃいけない、絶対!」
ティアがとなりに立つと、
あたしは無意識に構えをとっていた。
これは、シューティングアーツじゃない。
左腕は敵の正中線上にぴたりと伸ばし、
右肘は後ろに弓をひく。
あの日の、あの人と、同じ構え。
あたしの心に焼きついた、正義の形。
「なぁーにが許さないよ、エラッソーに。
女王様のキャンドルサービスをお受け!」
常に動き続けるシューティングアーツとは相容れない
地に足をつけた『待ち』の構えだってギン姉は言ったけど、
あたし、今ならわかるよ。
この構えは、許しちゃいけないやつを倒す拳を放つためにある!
あたしは こいつを ゆるせない!
吐き出される炎にはびっくりだけど、あたしの拳は勝つ! 正面から!
溜めの右、リボルバーナックルから薬莢をふたつ飛ばして、あたしは放つ。
閉ざされた空を拓(ひら)く拳。
神 聖 破 撃
ディバイン・バスター
『突破』、それ以外の何も考えず鍛え上げてきた一弾だから、
吹き付ける炎の風をまっぷたつに割って、あいつに至る道を作る。
そして、ブーツのローラーをフル稼動。 瞬時最高速。
あいつはもう一発、火を吐こうとしてるけど、
「させないっ」
「おふぎゃ?」
ティアがアンカーガンで鼻先を撃って止めた。
その一秒で、あたしはこいつの懐に入って、
さっきの右を振り抜きざま逆に溜めた左の素拳に身を沈め、
加速を乗せて、一気に放つ。
誰かの死を必殺するための拳。
「 因 果 (いんが)!」
入った水月(みぞおち)を、そのまま正面に振り抜ける。
めり込む拳の抜けたあと、手応えは充分。
「ごごげええええええっ?」
建物の壁をひとつ破り、ふたつ破り、
向こう側の空き地にまで怪人は吹き飛んで、大量のゲロを吐いた。
外には待っていた他のみんながいて、いきなりのことにパニックになっている。
あたしとティアは追った。 すぐに。
もう立てないだろう、ここで逮捕して、捜査班に引き渡す。
そう、思っていたんだ。
…でも。
五分後、あたしもティアも、ボロボロだった。
「痛かった、痛かったわよぉ〜
よくも本気にさせてくれたわね」
地面に転がされたあたしは、もう立つ力も残ってなくて、
隣に放り投げられたティアも、それは一緒。
あたしが撃ち込んだ全力全開の拳は、今まで呑気にやっていたこいつを
本気で怒らせるだけに終わって…
踏み止まって、みんなを逃がすまで戦ったのが、あたし達の精一杯だった。
「お美腹(なか)が空いたわ。
あんたらなんかじゃ、あたしの愛の足しにもならないけど!
バーベキューにして、おいしくいただくわよぉん!」
もう、二の腕さえも、上がらない。
これで終わりなの?
あたしも、ティアも、真っ黒に焼かれて、終わるの?
そんなの、いやだ、ゆるせないよ…
今、今、燃え尽きても、いい。
もう二度と動かなくてもいいから。
動いてよ、あたしの身体…動いてよ。
「あなたもあたしのお肉にするからぁ、
あたしったら、博愛・主・義・者!
んじゃあ、美食(いただ)くわぁん、ウフフフフ」
「否! きさまの愛は侵略行為!」
…え?
この、声…
「なによあんた? その女とどおゆう関係?」
「恩人だ! 私の生命の恩人なり!」
間違いなかった。
この声は、間違いなかった。
ちょっとだけ、力が戻った。
首を動かして視界を上げる…
あの顔も、間違いなかった。
あの、構えも。
…違います。
生命の恩人は、あなたです。
だって、あなたがいなければ、あたしはいなかった!
「なぁにが恩人よ、邪魔すんならあなたから愛してあげるわぁぁん」
「その言葉、宣戦布告と判断する。
当方に迎撃の用意あり!」
葉隠、覚悟さん。
三年と半年前、あたしを全力で守ってくれた人が。
ずっと追いかけてきた憧れが、今、目の前に。
あのときのような黒い鎧ではないけれど、
そのかわりに、白い学ランのバリアジャケットと、
あたしと同じシューティングアーツのブーツを履いて。
「あたしは今、愛に飢えているのぉぉぉ」
「爆芯!」
ブーツから、カートリッジの薬莢が飛び出して、
怪人の突進に合わせて、猛烈加速。
そして、すれ違いざまに。
「 因 果 !!」
これで、全部終わってた。
怪人は、下半身だけ立ったまま、上半身はばらばらに砕け散っていた。
同じ水月への一撃でも、これがあの人だった。
残った怪人の下半身が背後で倒れたのだけ確認すると、
あの人は、こっちに、寄ってきた。
ブーツを星印のボタンにしまって。
完全に、武装を解いて。
それから、あたしを見て、言ったんだ。
「戦いの道を選んだのか、きみは…」
どこか、残念そうな声だった。
あのときと同じで、イヤな気分を顔に出したりしないけれど。
危険から救ってくれたこの人に、あたしはある意味、恩をアダで返したのかもしれない。
だけど、あのとき生まれた気持ちは、あたしの初めてのゆずれないものだった!
「…ずっと。
ずっと、あなたの拳を追ってきました」
言葉が、勝手に零(こぼ)れ出てくる。
気がつけば、無理にでも身体を起こして訴えていた。
「嫌だったから…弱いのが、守られるだけなのが、嫌だったから!
だから、強くなりたくて、管理局を目指して、あたし…」
それが、あたしの決意だったはずなのに。
三年かけて、強くなれたはずだったのに。
…ああ、そうか。
零れ出たのは言葉じゃないんだ。
これは、涙だ。
くやしくて、泣いてるんだ、あたし。
「それなのに、それなのに…あたし、弱くて。
弱くて、弱くて、弱くて…
怪物が出たら、こわくて、すくんで…
守れなかった、誰も、守ってあげられなかった…あたし、あたしぃっ…」
力なく、地面を叩いて、すすり泣く。
みじめだった。 情けなかった。
そばで、ティアも泣いていた。
うつぶせになったまま、ぐすぐす鼻を鳴らしていた。
そんなあたし達に、あの人は。
「勝てぬ相手を前に一歩も引かざれば、すでに大敵『恐怖』に勝利したるなり。
おまえたちは今日、戦士の入り口に立ったのだ」
あたしとティアに、強く、命じたんだ。
「立つがいい。 戦士が立つのは己が力にて!」
あたしも、ティアも、うめくだけで動けないでいると、
あの人は、さらに強く。
「立て!
おまえたちの戦士たる決意、その程度のものか!」
「…っ、言われなくても!
あんたなんかに、言われなくても!」
「その怒り、両足に込めよ!」
がたがたふるえながら、前足を踏み出した。
あたしも、ティアも、一息に。
「弱きおのれへの怒りを込めよ!
それで足りねば、身命賭した願いを込めよ!」
もう、弱いのは、いやだ。
ひとり、おびえて泣き叫んだ、あたし。
弱虫で、なんにもできなかった、あたし。
怪物を前にして、全然動けなくなって。
腕の中で女の子が、おもちゃみたいに壊れて…
もう、弱いのは、いやだ!
あたしの願いは、あたしの願いは!
ティアが、立った。
あたしも、立つ。
もう、足は、ふるえない。
「立っておらねば遠くは見えぬ、歩けもせぬ。
立って、見据えよ。 征くべき道を」
見届けたあの人は、あたし達に背を向けて、
そのまま去っていった。
最後にあたしは、あの日、聞けなかったことを聞いた。
「お名前を!」
「…?」
「あなたの、お名前を。 あなた自身から!」
振り返って、あの人は、名乗ってくれた。
「正調零式防衛術(せいちょう ぜろしきぼうえいじゅつ)、葉隠覚悟(はがくれ かくご)。
…戦士よ、おまえたちの名は!」
「スバル・ナカジマ! あたしの拳は、シューティングアーツ!」
「ティアナ・ランスター、武器は…両手拳銃(トゥーハンド)!」
…その後。
十五分してやってきた管理局武装隊に、
立ったまんま気絶していたあたし達が発見されて。
気づいたら、ティアとベッドを並べて、二日経ってた。
これが、あの人との再会。
そして、機動六課での、戦いの始まり。
以上、投下完了せり。
覚悟のススメを読む人の第一関門、破夢子であります。
あれでドン引きする人は先を読んでくれぬので嘆かわしく思っておりまする…
>>487 GJ!
破夢子の描写はグロ全開ですからね。
戦術鬼がこっちに居るって事は、散様もミッドに居るのかしら。
氏のSSに影響されて完全保存版全巻購入しましたぜ。
GJ!
リリカルなのはには無いグロが見られたwww
リリカルなのはBstsの続きが出来たので投下良いですか?
どぞー
>487
仁王立ち、美事なり!
>489
許可する!
ラットル「一つの正義貫く、見た目は動物。中身はロボット。その名は名探偵はやて!」
はやて「じっちゃんの名にかけてやるでー♪」
ルーテシア「あ、あの二人呼んできたらどこにツッコミいれたら良いかわからないわι」
第1話「ごりねずみ」
「これが私の出した結論だ。」
普通の者ならコンボイの話を信じるには難しい話である。自分はその遥か昔の伝説の時代からやって来たというのだから無理もない。
だが。ギンガは違った。コンボイの話を真摯な表情で何一つ聞き落とす事なく聞いていた。
「気になります……コンボイさんやお友達が巻き込まれたその衝撃……。話を聞く限り、教書で載っている。
過去のロストロギアで発生した次元震に似ていますね。」
ロストロギア……進んだ文明の失われた技術の遺産。
それはコンボイの居た未来の世界でおいても脅威の存在として知られていたものであった。
それともう一つ。話をしていく中、コンボイはギンガに関心していた。
先程歳を聞けばまだ12歳だという。時空管理局も将来有望だと。ただ関心していた。
関心していたコンボイに気付いたギンガは?を浮かべて尋ねる。
「あの、私の顔に何かありますか?」
「あ、いや。本当にまだ若いのに立派だと思ってね。」
「きょ、恐縮です〃〃」
ギンガはコンボイの何気ない言葉につい照れてしまう。
褒められるのは父以外では初めてだったのもあるがコンボイの優しげな言葉からはどこか威厳を感じてしまう。
「バナナを食べればもっと立派になれるさ」
「いや、バナナは関係ないですよι」
すると上の部屋に繋がる階段から誰かが降りてくる足音が聞こえ、寝ぼけ声が二人のいるダイニングまで届いてきた。
「お姉ちゃん?誰と話してるの」
寝ぼけ眼を擦りながら青髪のショートヘアの女の子がやってくる。が、コンボイの姿を見た途端。その娘は固まった。
「あ、おはようスバル。コンボイさん、この子は私の妹のスバルです。」
「スバルか……はじめまして、スバル。私はコンボイだ。よろしく」
にこりと微笑んでコンボイは大きな手をスバルに差し出す。
思考が停止してしまったもののコンボイの笑顔から、身体から溢れ出す優しさにスバルは自然に笑顔を浮かべコンボイの手を握る。
バナナと言えば日ハムのセギノール?
支援。
「わ、私。スバル・ナカジマです。よろしくお願いします。」
「うん、ありがとうスバル。 さて、ギンガ君。会ってばかりで申し訳ないが。明日にでも時空管理局に向かいたいのだが、誰か知り合いは居るかな?」
コンボイの質問にギンガは直ぐさま敬礼して答える。私服ではあるものの、幼い姿でもその敬礼からエキスパートといった雰囲気が感じられる。
「は、明日、父に連絡した上で私が管理局を案内させて頂きます。コンボイ司令官」
「うむ、それと……二人とも、重要な任務がある。」
「あ、なんでしょうか?」
「?」
「バナナはあるかな?」
その『バナナ』の言葉でずっこけそうになるギンガであったが逆にスバルは吹き出してしまう。
「あはは、コンボイさん。バナナ持ってきてあげますね♪」
「すまないスバル」
台所に向かって行ったスバルを見遣っているとギンガがコンボイの顔を覗き込んで尋ねる。
「バナナお好きなんですか?」
「ああ、私は一日三食バナナだよ。」
「ふふ、じゃあ。買い物する時は買い置きの分もバナナ買っておきますね♪」
「そうしてくれるとは……ありがたいよ♪」
しばらくすると一房のバナナを持ってきたスバルに「ありがとう」と礼を述べてからバナナを一本貰い、皮を綺麗にめくってから頬張るコンボイ。
そんなコンボイの食べる姿につられたスバルも持ってきたバナナを一本ちぎる。
「あ、スバル私もバナナちょうだい。」
「はい、お姉ちゃん」
ギンガにバナナを渡してから皮をめくっているスバルがコンボイにある質問をする。
「コンボイ司令官、バナナカレー正道ですか?」
「正道だな、パイナップルカレーは許せないが。」
「あ、私もパイナップルカレーはダメι」
スバルがそう言っている中、何故かギンガは肩を落として沈んでいた。
(パイナップルカレー。ダメなんだ……)
(大きい……ユーノ君?でも、この子ネズミさんだよね?)
(うわぁ、久々に人見たよ)
コンボイやチータスがそれぞれの場所において邂逅をはたしていた同じ頃、一匹の大きなネズミ(ラットル)が高町なのはと顔を見合わせていた。
続く
次回予告
ユ「ネズミだなんて酷いよ。なのはι」
な「にゃはは、ユーノ君ごめんねι」
ラ「おーい二人とも。予告しようぜ予告♪」
な「あ、そうだねラットル君♪次回、リリカルなのはBsts。第3話、下着、バナナ盗難事件前編です。」
ラ「犯人は貴方だユーノさん!」
ユ「Σ何もかも違う!!」
以上です。次回もサイバトロン戦士となのは組の邂逅を書く予定です。
感想、まいどありがとうございます。
GJ!
しかしバナナまみれだなぁ・・・
スバルやギンガにバナナとは・・・なんていやらしい・・・
最近重爆多くて追いつかないぜ・・・
本編で脱落したヴァイスガストームレイダーを黒いトランザムにのせかえて大活躍・・・
と思ったけど、時空管理局の業務内容じゃ、ドリームカーだろうが何だろうが車は役に立ちそうになかった
>497
あれ?ラットルは山口勝平だよね?
パインカレーはじめ高山みなみネタはどこから……?
感想ありがとうございます
>>500 はい、ラットルは山口勝平です。
パインカレーは即興で考えたネタでコナンネタはBWメタルス本編から持ってきましたw
≫なのは×覚悟
まとめサイトでようやく更新を知った……不覚! 不覚なり!
そして相変わらずのお美事! 第一話の伏線である『覚悟と出会ったスバル』が出て感無量なり!
見よう見まねの因果の未熟さが、逆に覚悟を目指すスバルを表してて、ここにクロスオーバーの真髄を見たり!
っつーか、ヤベー! 防衛術の構えをするスバルが脳裏に浮かぶわ!
なのはさんとは別の方向で二人を指導していく覚悟の姿が見えた。StS本編が彼の参入でどうなるのか、気になって仕方が無い。
しかし、このスバルは最終的にハラワタをマフラーで押さえ込んででも戦いそうで……素敵じゃね?(ぉ
職人の皆様GJです
>>リリカルスクリーム氏
ちょ、サンダーガイスト瞬殺されてるw
クロノ…成仏せえよ…え?死んでない?
>>なのはStS×デモベ氏
え、ちょ、ティアナの家に九郎来てたんですか…
ティトゥスはともかく、ティベリウスは非常にヤバイです…確実にトラウマになりますね
>>◆e4ZoADcJ/6氏
水銀燈…とりあえず空気を読むという行動を憶えて…
赤が嫌いと言う言葉を聞いて新シャアの某スレを思い出したのは俺だけで(ry
>>リリカルなのはStS×覚悟のススメ氏
※この怪人には、いろんな意味でグロテスクな表現が含まれて(ry
ブーツからカートリッジの薬莢って…覚悟のブーツはベルカ式デバイスなんですか?
>>リリカルなのはBsts氏
重要任務バナナって…コンボイどんだけバナナ好きなんですかw
って、ちょ、なのはがBWのノリに染まってw
しばらく連続投下が続いたあとのこの間はなんなんでしょーね…
誰かいませんかー?
はいここに一人います。
前スレ
>>643です。現状、頑張って書いてます。
呼んでみたのはいいけれど…さて、何をするべきかw
皆さんGJです! と同時にやはり皆さんの文才を羨ましく感じています。
特に覚悟さんのは……文を見ていて心が震えたのは久しぶりです
もうSS初心者とかそういうのが言い訳にならないorz
>>436さん
確かに巧とスバルには誰にも触れられていませんね
やっぱりスーパー草加タイムは自重しておくべきだったでしょうか・・・
なんとなく思いついてしまったもの…
『守護獣ザフィーラ』
ダッシュ! ダッシュ!(ダンダンダダン)
ダッシュ! ダッシュ!(ダンダンダダン)
ダッシュ! ダッシュ!(ダンダンダダン)
スクランブル ダッシュ!
俺は 犬なんかじゃない(ダダッダー!)
狼だから 守護獣だから(ダダッダー)
だけど酷いぜ 新人フォワード
みんなそろって (台詞)『ザフィーラって喋れたんだ!』
必殺パワー アイゼン・ゲヴォルグ!
悪い奴等をぶちのめす 鋼(はがね)の頚(くびき)
嵐を呼ぶぜ!
俺はザフィーラ 守護獣ザフィーラ
…元:グレートマジンガーOP
何で僕は知ってるんだ?
>507
「えーい、
なんでこの仮面ライダー555の主役たる、乾巧の活躍を語らないんじゃよー」
「ライダーじゃ無いから」
「えーい、何でライダーになれんのじゃよー」
>>リリカルなのはStS×覚悟のススメ氏
その文才に敬意と物語の進め方に敬礼!
スバル&ティアナコンビの過去がここで見られるとは!
>>リリカルなのはBsts氏
そんなバナナ!!(良い意味です)
ギンガ12歳ってことは、はやて達は14〜15歳ってことか
空港火災が絡んできそうでワクテカ
>>507 あぁ心理写生ってとこで巧とスバルの事一緒に感想にしてしまって、ごめん。
スバルの乙女?もGJ
それで今ARMSを題材にStrikerS本編を・・・考えてたけど、
最終章終わってからが良いよね(;・ω・)
ヴィヴィオのパパ候補に高槻涼が良いなと考えちゃったからなのだが
てか、単位不足留年確定…腫瘍の馬鹿やろぉぉぉ!!
小ネタ「ヴァイス強化計画」投下させていただきます。
板を見ている人の平均年齢をハナから無視してます
わかる人は元ネタのOPを脳内で流しながら読んでください。
悪魔的天才・スカリエッティ博士の発明した超音速攻撃用ヘリコプター・ストームレイダーは、その公開実験の日、スカリエッティ博士自身の手で北ベルカ某国へ運び去られた。
時空管理局機動第六課部隊長八神はやての依頼を受けたヴァイス・グランセニックは友人のアルトと北ベルカへ潜入。
スカリエッティ博士と対決し、ストームレイダーを奪い返すが、そのままミッドチルダ西部の砂漠地帯に隠してしまう。
ヴァイスが、機動第六課に示したストームレイダーの返還条件は、職務中に殉職したティアナの兄、ティーダの名誉を回復すること。
一方八神はやては、ディーダの名誉を回復する代わりに機動第六課の作戦にストームレイダーの協力を要請。
こうして、地上最強のヘリ・ストームレイダーは、世界の各地で活躍することとなったのである
********************
わかる人居るかなー
居ないかも
>>512 エアウルフなのかなー?
ヘリコプターが前面に出てたものって、これしか知らんのですわ。
ストームレイダー変形機構追加で復活フラグに一票
>513
おおあたりです
>514
もしやその変形機構はスーパー追跡モードというのでしょうか
え…あ、いや、元ネタわからなかったのでテキトーなこといってました…すみません。
どちらかというと
安直に「トランスフォーム!」
か、
「三身一体…走れ、ムラサメソード!」
あたりのつもりで←黙れ
>>リリカルなのはStS×覚悟のススメ
おお、待っておりました。
スバルとティアナの奮闘はもとより、戦闘後の覚悟に叱責されて立ち上がる姿などは
正直心がふるえまくりました(打ち倒されて、それでも立ち上がるというシーンが大好きなので)。
これからも投下期待しています!!
普段より短いですが、NANOSING4話の続きができました
誰か投下許可を!HURRY! HURRY!
では、許可します
「ゲハハハッハハハハァ!」
ヤンの下衆な笑い声が響く。バインドがかかっている上に肩が極まっているのに、この余裕は一体何なのだろう。
「俺らの目的は2ツ!円卓会議のフンサイと、吸血鬼アーカードの完全破壊!」
「なっ、何!?」
バレンタイン兄弟の目的、それは円卓会議の破壊、そしてアーカードの抹殺だったという。
だが、今ここにいるのはヤンのみ。ということは、もう一人がどこかにいると考えるのが自然だろう。
…もっとも、複数の吸血鬼が来ているのを知るのがもっと早ければの話ではあるのだが。
「ヒェフェハハハァ…今ごろは俺の兄貴がアーカードをブッバラしてる頃だろうさ」
第四話『DEAD ZONE』(3)
一方その頃、地下室へと向かう階段前。
轟音とともにドアが吹き飛ばされ、白スーツに長髪の男…ルークが現れる。
地下室にアーカードがいるとにらみ、自身も地下へと向かっていたのだ。そしているであろうアーカードに呼びかける。
「吸血鬼アーカード、いるのだろう?出て来い!」
そう言いながらアーカードを探し、階段を降りる。その間も呼びかけるのを忘れない。
「いるのはわかっている。姿は隠せても貴様の強力な『気』が地下階から立ちのぼってくる」
呼びかけながら、どんどんと地下深くへと降りる。
そして、最下層付近で「どこだ」と再び呼びかけたとき、彼は何かに気付いた。
最下層の廊下の一番奥で、ワイングラスを手にたたずんでいるアーカードを見つけたのだ。
「姿は隠せても?私は逃げも隠れもしない。ただ少し待ちくたびれただけだ」
「成程、そうか。ならばお待ちかねといこう」
その言葉がきっかけとなり、互いが互いの得物を取り出す。
アーカードの得物はもはや見慣れたカスールに、先ほど受け取った新型拳銃ジャッカル。
対するルークの得物は、片手でも扱える小型の散弾銃…ポケットショットガンとでも言うべき銃だ。
「このときを私も待っていた。あのアーカードとの対決!
確かめるとしよう…私の能力を!!」
そしてルークが駆けだす。壁を蹴り、床を蹴り、天井を蹴り、アーカードへと飛びかかる。
対するアーカードもカスールを構えるが、その時にはすでに零距離。互いの体に銃が突きつけられていた。
その速力に、アーカードも感嘆しているようだ。
「私を今までの即席どもと一緒にしてもらっては困る。私は貴様を超える第一号となる」
そして全く同時のタイミングでの発砲。アーカードの脳天とルークの腹に一発ずつ入る。
普通の人間ならどちらも致命傷だが、あいにく彼らは吸血鬼。この程度では死なない。
「ク…クハ…ックハハハハッハハハ」
「クク…ククク…クククックククックックックククッ」
その証拠に、どちらともなく笑い声が起こる。お互いこの戦いを楽しんでいるようだ。
そして次に仕掛けたのはルーク。懐から同じ銃を取り出し、アーカードの体に弾の連射を叩き込む。
アーカードもカスールを連射するが、当たらない。先ほど同様の超高速移動でかわされ、間合いを離された。
「私を今までの連中のように考えるなと言ったはずだぞ。
貴様達吸血鬼の持つ能力を、私はすべて備えている…否!それ以上の能力を、だ」
その頃、3階の廊下。ヤンへの拷問は未だ続いていた。
「おまえ達は一体何者だ?誰の差し金で動いている?おまえ達を吸血鬼にしたのは誰だ?」
答えないつもりなら、先ほどのように手の骨を踏み砕くという脅しも含まれた質問をするウォルター。
だが、ヤンは答える気などさらさら無いようだ。ヘラヘラ笑いながら言い返す。
「わかんねえジジーだナ?俺様ちゃんはHELLSINGブッ殺し隊長ヤン・バレンタイン様々だっつーてんだろがい?
オレたちゃお前らをブッ殺すために生まれてきたのさぁ。だから!お!ま!え!ら!さっさとおっ死んじゃえっつーの」
「ほざけ、そのザマで何ができる」
「ヒャハハァハハハハァァ、やっぱ老いぼれたみたいだわ。アンタ」
絶体絶命のこの状況。なのにヤンは不敵な笑みを崩さない。まだ何か切り札があるのだろうか。
…と、次の瞬間…殲滅したはずのグールの咆哮が聞こえた。
ありえないはずの声に驚き、そして最悪の事態を想像し、一瞬だけ隙ができた。
ヤンはその一瞬の間にバインドを引きちぎる。吸血鬼の怪力ならこれくらいは可能だ。もっとも、今ので肩は外れたようだが。
そして円卓会議室へと駆け出し、そのついでにティアナを無事な左腕で殴り飛ばす。
拳がみぞおちに入ったらしく、少しの間むせかえっていたようだが、ティアナは治ってから立ち上がった。
…そして、階段の方から恐るべきものを見てしまう。これくらい近ければスバルやウォルターでももうすぐ見えるだろう。
「さぁー、共食いショーの開幕ですぞ。タップリとご堪能してくださいネー」
そしてスバルとウォルターも見た。グールと化し、迫ってくる…HELLSINGの局員たちを。
「!! なんて事を…!」
「パーティーはこれからだぜィ御三方!」
そう言うとヤンは高く飛び、最後尾にいたウォルターを飛び越えた。このまま会議室へと行く気だ。
一方のティアナは突然の出来事に驚き、会議室の方向へと逃げている真っ最中。だが、グールに足をつかまれ転んでしまう。
そして無数のグールに埋もれ、もみくちゃにされてしまっている。
「ティア!」
それを見たスバルが走る。友を助けるために。
ウォルターの方はというと、鋼線でヤンの右腕を絡め取り、動きを止めようとする。
だがヤンはそれにも目をくれず、右腕を捨てて円卓会議室のドアをこじ開けた。
…その目に飛び込んできた光景を見たヤンは、さぞ驚いていたことだろう。
なにせ…部屋にいた全員がヤンに銃を向けていたのだから。
「ようこそHELLSINGへ」
インテグラが歓迎の挨拶とばかりに「ようこそ」のフレーズを口にする。おそらく歓迎の証として弾雨をプレゼントとでもいうつもりだ。
「…Shit.」
ヤンが悪態をつくと同時に、本当に弾雨がプレゼントされた。
悲鳴を上げ、吹き飛ばされるヤン。全員で部屋の外まで追撃し、銃を構えてヤンを追う。
そして、インテグラは見てしまった。グールと化したHELLSING局員たちのなれの果てを。
「な…なんだと…ッ」
視点は再びアーカードに戻る。
再びカスールを構え、アーカードが狙い撃つ。照準はルークの頭だ。
だが、ルークは余裕の表情でかわす。外れた弾丸は壁に当たって止まったようだ。
「素晴らしい。素晴らしい反射能力だ」
「ほざけ!」
そしてアーカードが満を持して立ち上がった…今までは座ったまま戦っていたのである。
「楽しい!こんなに楽しいのは久しぶりだ。貴様をカテゴリーA以上の吸血鬼と認識する」
その様子に、ルークも多少驚いているようだ。なにせ…
(弾をよけようともしない…不死身かあいつは!?)
こう考えていたのだから。だが、次の思考ですぐに上書きされ、ルークに自信が沸く。
(否!不死身などこの世に存在しない!余裕をかましているだけで、ダメージは奴の方が多いはずだ。
勝てる…勝てるぞ!吸血鬼アーカードに!)
そして自信が崩れるのは、それからまもなくの事であった。
「拘束制御術式第3号、第2号、第1号、開放。状況A『クロムウェル』発動による承認認識。
目前敵の完全沈黙までの間、能力使用限定解除開始…」
アーカードの体がどす黒く変色し、胴体には無数の目が。さらには何かざわめきのようなものまで聞こえる。
「では教育してやろう。本当の吸血鬼の闘争というものを」
刹那、アーカードの体が崩れ、足下一帯に黒い何か…強いて言うなら『闇』といったところか。それが広がる。
闇は双頭の犬を象り、既にすくみあがっているルークへと向かっていった。
ルークも何とか犬の牙をかわすが、その表情には先ほどまでの自信などどこにも無い。
そんな中、アーカードの頭部分だろうか…それが無数のムカデとなるのと同時に、犬がついにルークを捉えた。
もはや恐怖にあえぐことしかできないルーク。恐怖の対象である犬の口からアーカードの腕が生え、ジャッカルを構える。
そして、一発の銃声が響いた。
TO BE CONTINUDE
投下終了です。うん、短いorz
うわ、闘争の狂喜に満ち満ちてる
わらいすぎだーー
原作もヒートアップしてるし、大尉と殴りあうティアナが早くみたいです!
GJ!
スバ&ティアがどんどんヤバそうな状況にw…でもそんなダークさもGJだと思います
ってか、HELLSINGにデモンベインに覚悟のススメ…スバ&ティアコンビは何故かグロ描写のある(というか伝奇的?)作品とのクロスが多い…なにゆえ?
ヘルシングな闘争をくぐり抜けたスバティアなら17話の襲撃も大丈夫ですね!
>>527 微妙な弱さが丁度いいものと愚考いたします。
そして、龍騎氏、GJであります。
短いのではなく濃縮されたとお考えなされませ!
ヒラコーのスタイルに準拠したと!
というか、私のような遅筆にしてみれば、
皆様の速度は驚愕に値しまする…
デモンベイン氏>
アンチクロスが出ると、さしものスカリエッティも顔色を変えますな。
世界が侵されまくりそうにあって心配(たのしみ)であります。
Bsts氏>
トランスフォーマー系もわからぬこの身、万死すべき。
まだまだ平和な時期…しかし空港火災に出くわすならば?
遅くなってすみませんです。
三話Aパート出来たんで投下おkですか?
>>NANOSING
うおぉぉ闘争GJww
まだまだ、平和な時期です。空港火災にまでまだまだ掛かります。
続きが出来たので投下良いですか?
お、ライダー氏どうぞ先にー。
三話「集結」Aパート
【時空管理局遺失物管理部機動六課隊舎 部隊長オフィス】
リィン「うふふふふ♪やっとこのお部屋も、隊長室らしくなったですねぇ〜」
リィンは新品の自分専用のデスクを指でなぞりながら嬉しそうに喋る。
はやて「そやねぇ〜リィンのデスクも、丁度ええのがあって良かったなぁ。」
リィン「えへへ♪リィンにぴったりサイズですぅ〜」
電子音「ビービービー」
部屋にインターホンが鳴り響いた
はやて「ん?はい?」
はやてはスイッチを押してロックを解除する。
そして開いた扉の向こうには…
なのは・フェイト「失礼します。」
陸士部隊の制服に着替えたなのはとフェイトの姿があった。
はやて「お、二人ともお着替え終了やな!」
リィン「お二人とも素敵ですぅ〜」
なのは「あはは♪」
フェイト「ありがとう、リィン。」
はやて「三人で同じ制服姿は、中学校の時以来やね。なんやなつかしいわぁ。」
なのは「えへへ。」
はやて「まぁ…なのはちゃんは飛んだり跳ねたりしやすい、教導隊制服で居る時のほうが、多くなるかも知れへんけど…」
なのは「まぁ、事務仕事とか、公式の場ではこっちってことで。」
はやて「うふふ♪」
リィン「ふふ♪」
フェイト「さて…それでは…」
なのは「うん。」
なのはとフェイトは背筋を伸ばし、はやてに敬礼する。
なのは「本日ただいまより、高町なのは一等空尉」
フェイト「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官」
なのは「両名とも、機動六課へ出向となります」
フェイト「どうぞ、よろしくお願いします」
はやて「はい、よろしくお願いしますぅ」
はやても二人に敬礼を返す。
はやて「この後、私からメンバー全員に挨拶があるから、二人ともロビーに集まってや。
フォワード四人と、ロングアーチスタッフ、津上さんや木野さん達も、もう皆集まっとる。」
なのは「結構早かったんだね。」
はやて「皆張り切っとるんよ。ほんなら、なのはちゃん、フェイトちゃん、部隊の皆にご挨拶や。」
なのは・フェイト「うん!」
【機動六課隊者 ロビー】
その頃、機動六課隊舎のロビーには、フォワード部隊、ロングアーチスタッフを含めたメンバー全員が集っていた。
その中には矢車想、影山瞬、木野薫の姿もある。
そして、はやてが皆の前に現れ、挨拶が始まる。
はやて「機動六課課長。そして、この本部隊社の本部隊長、八神はやてです。
平和と法の守護者、時空管理局の部隊として事件に立ち向かい、人々を守っていくことが、私たちの使命であり成すべきことです。
実績と実力に溢れた指揮官陣。若く可能性に溢れたフォワード陣。それぞれ優れた専門技術の持ち主の、メカニックやバックヤードスタッフ。全員が一丸となって、事件に立ち向かっていけると信じています。
まぁ、長い挨拶は嫌われるんで、以上ここまで。
機動六課課長及び部隊長、八神はやてでした!」
挨拶の終了と同時に沢山の拍手がはやてを祝福する(矢車だけは拍手をしていなかったが)
【機動六課隊者 通路】
フェイト「シグナム。ほんと、久しぶりです」
シグナム「ああ…テスタロッサ。直接会うのは半年振りか」
ファイト「はい。同じ部隊になるのは初めてですね。どうぞよろしくお願いします」
シグナム「こちらのセリフだ。だいたいおまえは私の直属の上司だぞ」
フェイト「それがまた…なんとも落ち着かないんですが…」
シグナム「上司と部下だからな。テスタロッサにおまえ呼ばわりもよくないか。敬語でしゃべったほうがいいか?」
フェイト「あぅ…そういういじわるはやめてください。いいですよ、テスタロッサで…おまえで」
シグナム「ふっ…。そうさせてもらおう」
フェイト「うぅ…」
フェイトは内心仕返ししてやりたいと考えた。
そして、シグナムを怯ませる最善の方法を思いついた。
フェイト「あ、そうだ?」
シグナム「?」
フェイト「一つ聞きたいことがあったんですけど、良いですか?」
シグナム「なんだ?」
フェイトは微笑みながらシグナムに問いかける。
フェイト「風間さんとは最近連絡取ってるんですか?」
シグナム「!?」
シグナムは風間の名を聞いた途端ひどく赤面し、先程までのクールな表情を崩してしまう。
シグナム「な、な、な…貴様!何故そこであいつの話が出てくる!?」
フェイト「だって気になるじゃないですか。最近二人が会うのは、早くて三ヶ月に一回、遅くて五ヶ月に一回の単位でしょう?自然消滅してないかどうか心配で…」
シグナム「余計なお世話だ!!第一自然消滅も何も、私達は付き合って居ない!」
フェイト「じゃあ、なんで風間さんにメイクをしてもらうんですか?シグナムはメイクになんて興味が無さそうなのに…
ああ、好きな人にメイクをしてもらうなら断れないか。」
シグナム「そんなことじゃない!私も女だ!たまには化粧ぐらいする!それに、どうせ化粧をするなら上級のメイクアップアーティストに頼んだ方が良いだろう!あいつは女に甘いから、頼まなくても化粧をしてくる…」
フェイト「へぇ…意外と可愛らしい所もあるんですね。いつもだったら断っちゃいそうなのに…
まぁ、彼氏の前では可愛らしくしてないと嫌われちゃいますしね。」
シグナム「だから彼氏じゃない!!第一プログラムと人間が結ばれるわけが…」
フェイト「風間さんはワームだった間宮麗奈すら守ろうとした人なんですよ。そんなこと気にしなくても大丈夫ですよ。」
シグナム「!?」
フェイト「それに、風間さんが間宮麗奈にアプローチしていたとき、一番むしゃくしゃしていたのはシグナムの方…」
シグナム「記憶に無いなそんなこと!!もういい!!話にならん!!良いか!?私はあんなスケベトンボのことなど何とも思っていない!!あいつと私の関係は単に「メイクアップアーティストとクライアント」それだけだ!!」
シグナムはそう言って何処かに行ってしまった。
フェイト「(うわぁ…耳朶まで真っ赤だ…仕返しにしてはちょっとやりすぎたかな?)」
シグナムの後姿を見ていたフェイトはそう思うのであった…
そして別の通路では…
なのは「そういえば、お互いの自己紹介はもう済んだ?」
スバル「あ…えっと…」
ティア「名前と経験とスキルの確認はしました。」
エリオ「あと…部隊分けと、コールサインもです。」
なのは「そう…じゃあ訓練に入りたいんだけど、良いかな?」
新人四人「はい!」
【医務室】
その頃医務室では…
影山「ちょ!?ドクター!もう治療終わってるんだから大丈夫だって…」
木野「バカを言え、いくらお前の肉体が常人より強化されていようと、あの傷の深さでは手術が必要だ。黙ってついて来い…」
影山「嫌だ!手術なんて嫌だ!」
木野「子供みたいなことを言うな。あきらめてついて来い。」
影山「嫌だったら嫌だ!」
木野「チッ…しょうがない…」
木野はデスクの引き出しから紐を取り出し、影山の体を縛りつけた。
影山「ひ…卑怯だ!」
木野「黙って手術を受けない貴様が悪い。」
木野は影山を引っ張って隣の部屋にある手術室に連れて行こうとする。
影山「あ…兄貴!シャマ姉!助けて!」
影山は矢車とシャマルに助けを求めるが…
矢車「相棒…光があれば闇がある…今日は闇に引っかかったと思って、あきらめろ。」
シャマル「木野先生の言うとおりよ。回復魔法といっても、大掛かりな傷は治せないわ。
あきらめなさいて手術を受けなさい。」
影山「そ、そんなぁ…」
木野「…気は済んだか?行くぞ影山、既に向こうにはスタッフが待機している。」
木野は影山を手術室まで強引に引っ張っていった。
影山「うわあぁぁぁぁあ!!アニキイィィイ!!シャマ姉えぇぇぇえ!!」
影山は木野に引かれ、手術室の中に消えていく。
最初は扉の向こうから影山の悲鳴が聞こえていたが数分後に声は消える…
やがてドアの上にある「手術中」のライトに明かりが灯った…
シャマル「もう、あんなに騒いで…私達の教育がなってなかったのかしら?」
矢車「…気色悪いことを言うな。」
シャマル「そりゃどーもすみませんでした。」
矢車「ところでシャマル…」
シャマル「何?告白?」
矢車「…蹴るぞ。」
シャマル「暴力反対。…分かっているわ、瞬がこの前倒した怪物について…でしょ?」
矢車「ああ…あの怪物は、ワームでもトライアルでも無い。津上にも残骸を見せてみたが、奴が戦ったアンノウンとも違うらしい。」
シャマル「五代さんが戦った、未確認生命体とも違っていたわ。だから私も気になって調べてはみたんだけど…」
矢車「どうした?」
シャマル「関連データは確かに見つかったわ。でも、プロテクトが強すぎて開くことが出来なかったのよ…」
矢車「何だと?」
シャマル「それほどあの蜂とハエトリソウの怪人は重要機密みたい…あれは、はやてちゃんでも開けそうにないわ…」
矢車「そうか…まぁ、プロテクトがかかってちゃ、とやかく言っても仕方がないか…」
矢車は話が終わると通路を歩き始める。
シャマル「何処に行くの?」
矢車「散歩だ。」
シャマル「夕飯までには、帰ってきてね。」
矢車「俺はガキじゃねぇ…」
矢車はぶっきらぼうにそう言うと何処かへ行ってしまった。
【ミッドチルダ東部大都市「ミランダ」 結城研究所】
その頃、ミランダにある結城丈二の研究所では、本郷と結城に呼ばれ、10人の仮面ライダーが集まっていた。
茂「やれやれ…今日も仕事休んで会議かよ…生徒達に嫌われちまうぜ!」
一文字「俺も、今日は写真を取りに行く予定だったんだがなぁ…」
風見「まぁまぁ、一文字さんも茂も、そう言わないで。きっと何か重要な話の筈…だろ?結城。」
結城「ああ。」
結城はモニターのスイッチを入れる。
画面に映ったのは写っていたものはただの宇宙の写真だった。
茂「なんですかこれ?単なる宇宙の写真じゃないですか?」
結城「これはラルゴ元帥からSSSクラスのプロテクトをかけられて送られてきた写真だ。」
一文字「SSSクラスで?一体何が写っていたんだ?」
結城「…見てください。」
結城は写真に写っている鳥の大群のような影を指差す。
本郷「これが俺と結城がお前達を呼んだ理由だ。」
一也「鳥の大群?しかし、宇宙に鳥など…」
アマゾン「ミッドに生息している鳥類にも、宇宙で生きられる鳥なんて居ない。」
結城「…拡大する。」
結城は写真を拡大した、そしてそこに写っていたものは…
洋「これは!?」
茂「オイオイ…マジかよ…」
風見「デストロン翼軍団…火炎コンドル!」
そう…鳥の大群の正体は、かつて仮面ライダーV3・風見志郎が倒した怪人、火炎コンドルの大群だったのだ。
結城「ラルゴ元帥の指揮下に「あった」巡洋艦が偶然写した写真に、写っていたそうだ。」
敬介「「あった」?」
本郷「…その巡洋艦は火炎コンドルの大群に気付かれ、奴らの攻撃を受け、撃沈したそうだ…」
結城「巡洋艦の艦長は船が撃沈する直前、映像データをラルゴ元帥の元に送り、そのまま船と運命を共にしたそうだ…」
茂「クソ!俺達が変身さえできれば…」
茂はデスクに思い切り拳を叩きつける。
風見「本郷さん!この火炎コンドル達はどうなったんですか!?」
本郷「その直後に次元転移し、地球に出現…だが、光太郎の奴が米軍と力を合わせ、全て撃破したらしい。」
風見「そうですか…光太郎、よくやってくれた…」
良「…」
光太郎の名を聞いた途端、良は表情を曇らせた。
本郷「良、どうした?」
良「…本郷さん、そろそろ光太郎に、俺達が生きているって事を教えてやりませんか?」
本郷「何だと?」
良「確かに、今の俺達は足手まといにしかならないし、俺達が生きていることを知ることで、俺達の仇を討つために燃え上がっているあいつの闘志に陰りを与えてしまう可能性もあるということも十分に知っています。
しかし、もう黙っているのも限界です。
十三年間ずっと耐えてきましたが、これ以上仲間を騙し続けるなんてことはもう嫌です!教えましょう、本郷さん!」
本郷「駄目だ。」
本郷は迷いなく答える。
良「なぜなんですか!?もう光太郎だって若くない。戦いを中断し、地球を空にして俺達に会いに来るような事なんて…」
本郷「俺達の生存をあいつが知れば、あいつは余計な邪念を抱く。地球では、「奴ら」の攻撃が日に日に強くなっている。
滝からの連絡だと、この間のサハラ砂漠での戦いでは、光太郎の奴は危うく死に掛けたそうだ。」
一文字「馬鹿な!最強のライダーであるあいつが!?」
本郷「それほど戦いは激化しているということだ。今あいつに俺達が生きていると言えば、言葉では「地球を守り続ける」と言っていても、心の何処かで「先輩達に会いたい」と思ってしまう。
その思いは確実にあいつの闘志を削ぎ、命取りになる。
だから…あいつにはまだ教えてはいけないんだ。」
良「しかし!」
本郷「良!いいかげんにしろ!!」
良「!?」
本郷の怒号に良は言葉を失う。
本郷「俺だって辛い…だが、この辛さは正義を守るための辛さなんだ。
光太郎は、この十三年間たった一人でこの辛さと戦ってきたんだ。俺達が耐えることが出来なくて…どうする。」
良「クッ!」
風見「良、本郷さんの言うことは正しい…悔しいが今地球を守れるのは光太郎だけだ。
それに、俺も本郷さんと一文字さんが一時期生死不明だったからこそ、強くなることが出来た。
俺に出来て、光太郎に出来ない筈がない。
だから、奴の決意と闘志を鈍らせないためにも、今は我慢しよう…」
良「風見さん…」
風見「しかし…ミッドでも怪人が発見されたということは…やはり十三年前から地球に定期的に現れるようになった怪人達を送り込んでいる黒幕は、やはりミッドに?」
結城「それはまだ分からないが、可能性は高い。この世界は転移技術にも長けているし、管理局に気付かれないよう、重度のジャミングをかけて怪人を送り込めるほどの技術もあるだろう。
だがそんな物が行えるのは…」
風見「大物の時空犯罪者ぐらいだ…だろ?」
結城「そうだ。そして俺が怪しいと睨んでいる人物が…こいつだ。」
結城はモニターに一人の男のデータを写す。
敬介「ジェイル・スカリエッティ…生態改造に通じた、トップクラスの次元犯罪者の一人か…」
結城「そうだ。この男は犯罪者であるが、天才科学者だ。
そしてプロジェクトFの基盤をつくの挙げた男であり、一説には戦闘機人の開発に関わっていると聞いたことがある。
改造手術や蘇生手術も、こいつなら可能だろう。」
一也「問題は、どうやって局に気付かれずに怪人を地球に送り込めるか、か…
いくら天才とはいえ、生命工学の研究者に、高度なジャミングが作れるとは思えない。
それに、怪人達のデータは全てSSSクラスのプロテクトをかけられ、そのデータを閲覧することができるのも、俺達の内の誰か、もしくはリンディさんかレティさん、それに伝説の三提督の十五人のみ…
データを盗むのはまず不可能だ。
これでは怪人の蘇生もできない。考えられる可能性としては…」
茂「だれかスポンサーが後ろにいる…だろ?」
一也「はい。」
本郷「一也の言うとおりだ。それに、この男が怪人を生き返らせていたとして、何の得があるかもハッキリとは分からない。
それを知るためにも、これから俺と結城は、スカリエッティについて調べてみる。
何か分かったら連絡するから、その時はまた集まってくれよ。」
全員「はい!」
会議終了後、それぞれのライダー達はそれぞれの仕事場に帰っていった。
本郷「結城、俺も明日からクラブを休みにして、お前を手伝う。」
結城「よろしくお願いします、本郷先輩。」
本郷「…」
本郷は、胸に言い様のない不安を抱えていた…
何かとんでもないことが起こりそうな、そんな予感を…
本郷「…嫌な予感がする。どうか…予感であって欲しいが…」
【ミッドチルダ近郊 廃棄都市街】
矢車「…」
矢車は廃棄されたビルの屋上で寝そべっていた。
ここは矢車と影山のお気に入りの場所だった。
北欧で白夜を見た後、新たな光を求めてミッドに来た彼らではあったが、光にばかり憧れて痛い目をみないよう、光を求めると同時に闇の心も忘れないよう心がけているのだ。
この廃墟は四年前の自分達によく似た雰囲気を持ち、闇を見つめなおすには最適な場所であった。
そしてこの場所はホームレス達が集う場所でもあった。
ここに住んでいるホームレス達は家や仕事はなくともお互い助け合って生きており、常に笑いの絶えない者達であった。
矢車と影山も彼らとは親しく接しており、同時に六課という居場所を得た自分達と違い、居場所がないという闇の中でも光を必死に探し出し、幸せに生きている彼らに憧れてもいた。
矢車「ここの風は、いつ来ても心地が良い…」
矢車は柄にもなく心の中で祈った。
「どんなことがあっても、この場所から笑いが絶えないように…」と
だが…
?「や…矢車さん!」
矢車「?」
突然屋上に汚い服装をした二十代後半くらいの男が青ざめた表情で現れる。
矢車「ユウか…どうした?」
彼の名はユウ。
矢車と影山が親しく接しているホームレス達の一人であった。
ユウ「み…皆が…皆が…」
矢車「落ち着いて話せ。」
ユウ「あ…ああ、すまねぇ…皆が…蠍に喰われたんだ!!」
矢車「!?」
ユウ「俺達、この先で昼飯食ってたんだ…そしたら、沢山蠍が出てきて、尻尾から変な液体発射して…皆を…皆を…」
矢車「…何処だ?」
ユウ「へ?」
矢車「そこは何処だと言ってるんだ!!案内しろ!!」
ユウ「お…おう!」
矢車はユウの案内でホームレス達が昼食を食べていた場所に向かった。
そしてその場所の近くに到着すると矢車は危険を避けるため、ユウをその場所で待たせ、自分だけ現場に向かった。
そこで待っていたのは体をドロドロに溶けた沢山の肉塊だった…
矢車「これは…」
矢車は掌を握り締める。
矢車「だれが…こんな…!」
ユウ「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
矢車「!?、しまった!」
矢車は大急ぎでユウを残してきた場所に向かう。
だが既に遅く、ユウは他の死体のように体を溶かされ、肉塊となっていた…
矢車「ユウ…」
そして蠍達は矢車に気付くとユウの死体から離れ矢車に向けて一斉に尻尾から赤い液体を発射する。
矢車「!?」
矢車は間一髪で液体を回避する。
液体は矢車の後ろにあった瓦礫に当たり、液体を浴びた瓦礫は跡形もなく消滅する。
矢車「この液体で皆の体を…」
?「キッシッシッシッシッシ…」
矢車「!?、誰だ!?」
?「まだ生き残りが居たか…まぁいい。」
地面から蠍のような怪物が現れる。
矢車「お前は…」
蠍男「ふん、このホームレス共が、我らの縄張りで堂々と飯を食って…愚かな奴らよ。」
蠍男はユウの死体を足で踏みつける。
矢車「どうしてここの奴らを殺した?」
蠍男「餌のためだ。この人食い蠍たちのな。」
矢車「…それだけか?」
蠍男「ああそうだ。汚く、何の取り柄もない奴らなど、駆除しても誰も咎めまい。」
矢車「取り柄ならあったさ…」
蠍男「あ?」
矢車「ここには沢山の笑顔と「闇の中の光」があった…それを…!」
蠍男「ハ…ハッハッハッハッハ!笑顔だと?光だと?馬鹿馬鹿しくて笑いが止まらんわ!!」
蠍男は更に強くユウの肉塊を踏みつける。
矢車「!」
蠍男「世迷言はもう飽きた!貴様の肉を貰うぞ…ゆけ!人食い蠍達よ!!」
人食い蠍は矢車に向けて一斉に飛び掛る。
矢車「…!」
(BGM・FULL FORCE)
矢車は左手をかざし、ホッパーゼクターを呼び寄せる。
ジョウントして現れたホッパーゼクターは人食い蠍達を一匹残らず打ち砕き、矢車の左手に止まる。
蠍男「な!?蠍達が…貴様は一体何者だ!?」
矢車「ここの奴らを笑ったな…俺も笑って貰おう…変身…!」
ホッパーゼクター「HENSINN! Change!Kick hopper!」
矢車はライダーアーマーが装着され、仮面ライダーキックホッパーに変身した。
蠍男「仮面ライダー!?この世界にも仮面ライダーが居るのか!?」
キックホッパー「そんな大層なものじゃないさ、俺は単なる、ろくでなしだ。」
蠍男「ええい、死ね仮面ライダー!」
蠍男は腕の大型の鋏でキックホッパーを攻撃するが簡単に回避されてしまい、体制を崩したところにニーキックを喰らう。
そしてキックホッパーは怯んだ蠍男に容赦なく蹴りの乱打を叩き込む。
フロントキック、踵落とし、ミドルキック…様々なキックが蠍男にぶち当たる。
キックホッパー「!!」
そして最後にサマーソルトキックを叩き込み、顎を砕く。
既に蠍男は満身創痍であった。
蠍男「キシシ…シシ…キシ…シ…」
キックホッパー「止めだ…」
ホッパーゼクター「Rider jump!」
キックホッパーはゼクターレバーを操作し、左足にタキオン粒子をチャージし、ジャンプする。
キックホッパー「ライダーキック!」
ホッパーゼクター「Rider kick!」
キックホッパー「…セヤッ!!」
キックホッパー止めのライダーキックが蠍男に直撃する。
だがこれだけではまだ終わらなかった…
キックホッパー「…!!」
キックホッパーは左足のアンカージャッキを稼動させ、再び反転する。
そして急降下し、二激目のライダーキックを直撃させる。
だがこれでもまだ終わらず…
キックホッパー「…!!…セイッ!…デヤ!!」
三激目、四激目、そして五激目のライダーキックを蠍男に叩き込み、キックの雨は上がる。
蠍男「ギエェェェェエエ!!…お、おのれライダー…またしてもおぉぉぉお…!」
蠍男の体はドロドロに溶けて消滅する。
そして変身を解除した矢車は青空を見上げ呟くのだった…
矢車「お前等…柄じゃないが、一応仇は取ったぞ…」
Aパート投下終了です。
説明ばかりですね…反省。
訓練のほうはまた後ほど…
次、ビーストさんどうぞ。
今回の刺客はショッカーの蠍男ですか。
歴代組織の怪人達の復活は、どうやらスカリエッティが関わってるかもしれませんね。
それにしても…木野さん、生きてたんですねぇ〜。
と言う事は…もしかして剣坊ちゃまも生きてます?
>>543 GJ! 影山涙目ww
それに木野さんもktkr!アナザーアギト大好きです。
ヴィータ「よ、皆元気にしてたか?元気ない時は−−」
インフェルノ「ちょっと待った、ごっつんこ!」
シグナム「Σ貴様、誰だ!?」
インフェルノ「ごっつんこ、誰だと聞かれたら−−」
シャマル「答えてあげるが世の情け。……シャマルちゃん♪」
インフェルノ「インフェルノ!」
シャ&イン「「ミッド・チルダを駆ける二人には」」
インフェルノ「ホワイトホール、白い明日が待ってる、ごっつんこ♪」
リィン「リィンでにゃーす♪」
ヴィータ「これやったら元気になるからな♪んじゃ、リリカルモンスター始まるから♪」
ザフィーラ「シャマルとリィン、ノリノリだな。」
シグナム(……私も誰かに手伝ってもらいたいな)
第2話「じゃんちゅー」
どうしたものか。とラットルが悩んでいる中、先に声をかけたのはなのはであった。
「私、高町なのはっていうの。君のお名前は?」
「オイラは……サイバトロン軍所属のラットルってんだ。」
「…っ…。と言うとラットル君はトランスフォーマーなのかな?」
ラットルがなのはの問いに頷くとなのはは数時間前にはやてに紹介してもらったチータスの事を思い出した。
もしかしたら……いや、チータス君と何か関係があるかもしれない。とそう思ったからだ。
「ねえ、ラットル君。もしかしてチータス君の事知ってる?」
思い切ってなのはが尋ねてみるとラットルは「変身!」と言い、ロボットに姿を変えると嬉しそうになのはの肩に手を置いて尋ねる。
「本当!?チータス居るの?」
「うん、私がラットル君と出会う数時間前に私の友達のはやてちゃんが紹介してくれたの。」
そう答えてから微笑んで彼の手を取って握る。
「ラットル君、優しいんだね♪」
「あったり前田愛、大切な仲間なんだから。生きて会えて色んな事経験できんだから」
そう答えるラットルの言葉に胸を熱くしたなのはは力強く微笑み、ラットルに言う。
「今からチータス君に会いにいこうよ。ラットル君」
「おう、ありがとうなのは!……にしてもさ、くんくん。匂うな〜」
「へ?あ、汗の匂いしちゃうかな〃〃、ちょっと走ってきたばっかりだからごめんね。」
ラットルが鼻を動かして匂いを嗅いでいる事に気付き、顔を赤く染めたなのははすまなそうに苦笑いを浮かべる。だが、ラットルは顔を横に振って否定する。
「今日、佐藤さん家カレーだな♪」
「……Σふえ!?か、カレー?佐藤さん?(あ、でも今日フェイトちゃんが作って来てくれてたっけ。」
そうカレーの事を思い出したその時、お腹の虫が低く鳴ってしまう。それは自分と眼の前にいるラットルから発せられたアラームであった。
「あ〃〃…あ、あはは。そうだラットル君。チータス君もはやてちゃんと食堂に行ってるみたいだから私達も行こう♪」
「だねー、腹が減っちゃって猫型ロボットの耳食べちゃいそうだよ♪」
恥ずかしそうになのはがラットルに誘いの手を差し延べるとラットルは「おーう」と元気善くいつものように応え彼女と一緒に部屋を出る。
だが、明るく振る舞うラットルの心はどこか晴れやかではなかった。
仲間であるチータスと会える事に安堵するものの、コンボイやライノックスにシルバーボルト。そして……ダイノボットの事が。1番の友である彼が。気掛かりであった。
隊舎の食堂においてカレーのスパイスの匂いが漂っていた。
白いテーブルが並ぶ一角の席にははやて、チータス、リィンUが着いてる。
そこへ、ピンクのフリルエプロンをブラウスの上から着たフェイトがカレーライスを盛られた皿を3人前分お盆に乗せて持ってくる。
「うっわー、良い匂いするじゃん♪」
「ほんまやー♪フェイトちゃんのカレー美味しそうやなぁ。」
「本当に美味しそうです♪」
「ふふ♪ありがとう、自信はあるから味は保証するよ。あ、チータスはスプーン居るかな?」
リィンサイズ用の小さいお皿をテーブルにおいてからフェイトはチータスに尋ねる。
「あ、忘れてたじゃん。スプーンもらうよフェイト」
念のために持ってきていたスプーンをチータスに「はい」と渡す。
スプーンを前右足の肉球で受け取ってからチータスは背筋をのばし、前右足を高く掲げ、前左足を腰に沿えてから。
「変身!」
ロボットモードになって改めて席に着く。
「ロボットモード今初めてみたけど。なんだかカッコイイねチータス」
「い、いやぁ照れるなぁ」
「は、化学捜査隊ですかー。チータスさん?」
「当たりー♪」
「なかなか上手いなチータス♪ じゃ、改めて皆で言おか。」
「「「いただきます」」」
スプーンでご飯をルーに絡ませてから頬張る3人に3人のコップに水を入れながらフェイトは少し緊張しながら尋ねる。
「味はどう…かな?」
「うっわぁ、美味しい〜♪なぁリィン?」
「はい、はやてちゃんと同じくらい美味しいですー♪」
屈託のない笑顔が言葉と同じほどにフェイトのカレーの美味しさを物語っていた。
「そ、そんな//// ありがとう二人とも。」
「辛さもええ感じになっとるし。フェイトちゃん腕上げたなぁ、私も負けてられへんわ♪ってチータスどうしたんや?」
「チータスさん大丈夫ですか?ι」
「お、美味しくなかったかな?ι」
フェイトのカレーを頬張ってから黙り込んでいるチータスに気付いたはやてとリィンが尋ねる。
フェイトも心配そうにコップをチータスに差し出す。
「いやぁ、すっげぇ美味いよ!言葉が中々みつからなかったじゃん♪フェイト、嫁に来て欲しいじゃん♪」
「Σお、お嫁さん!?〃〃」
驚きのあまりコップを落としそうになるが慌ててキャッチする中、はやてとリィンはにやにやとフェイトのリアクションを見ていた。
支援。
>543
なるへそ、シャマルが兄貴にゾッコンなのかな?
支援すべし。支援すべし。
「うわぁ、チータス漢やなぁ。」
「こ、これが運命の出会いになるんでしょうかはやてちゃん?ι」
「も、もう二人とも!〃〃。チータスもいきなりそんな事言われたらびっくりしちゃうよι」
「たはは、悪い悪い。それぐらい美味いって事じゃん♪」
悪びれた風に笑うチータスに恥ずかしそうにフェイトが怒っているとちょうど3人が背中を向けた方向の廊下の方からなのはの声と少年のような声が聞こえてくる。
続く
次回予告
ライ「いやぁ、皆元気でなによりなんだな。ね、フェイトちゃん♪」
フェ「うん、二人とも嬉しそうで少し感動してしちゃった……。」
ライ「そういえばフェイトちゃん新聞配達体験したの?」
フェ「はい、ソニック・ムーヴで♪では次回、第3話「マジカルセルリアンブルー(水城さやか)」お楽しみに」
な「Σって、そんなんで配達してたの!?」
以上です。次は外伝でも書こうと思います。
>>ライダー氏GJ!本郷の予感が気になります。
>554
あや、マジカルセルリアンブルーって、もしや……
……ところで、皆がいる隊舎って、まだ六課じゃあ無いですよね?
556 :
230:2007/08/03(金) 02:07:08 ID:aOLyG+Xx
空の上からクロスSS撒き散らして〜♪
このスレから悲しみ消したかった〜♪
核廃棄物を投下しに参りました、いいでしょうか?
『投下した』なら使っていいッ!!
はやて「ええなぁ・・・皆が家族のように協力して任務に打ち込む姿は、汗を流す隊員、それを時に厳しく時に優しく見守る隊長!まさに青春・・・ああ、ウチもあの気持ちをもう一度味わいたいものや・・・なんで解散したんやろ・・・
ヴォルケンリッター・・・」
十五話 なのはとセクハラ部隊長
はやて「あかん、あかんで、こんな弱気でどうするんや!そう、ウチも六課隊員とコミニケーションを取ればいいんやないか!!そうや、皆の健全なバストアップはウチの仕事や!!」
「・・・隊長ー!」
はやて「ウチを呼んだか?」
グリフィス「ヴィータ副隊長、今度の訓練の際、ロングアーチとの通信の演習を兼ねたいのですが良いでしょうか?」
ヴィータ「別に良いぜ、後ろから喝が飛んでくれば新人供も本気になるだろ、頼りにしてるぜ」
グリフィス「お任せください、ではなのは隊長にもそう伝えてください・・・」
はやて「別に・・・羨ましくもなんともないで・・・
ウチの・・・嘘つきーーーーーーー!!!!!」
翌日
リイン「エリオさ−ん、キャロさーん」
エリオ「おはようございます、リイン曹長」
リイン「二人は朝が早いんですねぇ・・・まだ皆着てないですよ」
キャロ「でも、今十分前ですからそろそろ集合なんですよ・・・ほら」
スバル「おはよー」
ティアナ「おはよ」
シグナム「少し遅れたか?」
フェイト「おはよう」
エリオ「でしょう?」
リイン「そうなんですかー、それじゃ今日も頑張ってください」
なのは「グッモーニンエブリワン!!」
(バリアジャケットの上に黄色の蛍光作業着ジャケット、レイジングハート指示棒(交通整理の赤い棒)モード)
「ダサあああッ!」
なのは「今日は絶対雨降ると思ったんだけど、失敗しちゃったよ・・・かさばるったらありゃしない」
フェイト「なのは、その棒何・・・?」
クロノ「おおーい、冥王八卦集じゃないか」
フェイト「あれは兄さん」
エリオ「おはようございます」
なのは「久しぶりだなぁ、ハラオウン王国」
クロノ「ふふふ、また別の物を育てようと思っているのさ」
キャロ「今度は何を植えてるんですか?」
クロノ「デバイスだ」
シグナム「・・・育つと良いな」
フェイト「・・・良いデバイスが出来ますように・・・」
「(育つかーっ!!)」
クロノ「おや、君は確か・・・」
リインU「リインフォースUです、皆さんのデバイスの調子を見たり・・・色々やってます」
クロノ「そうか・・・それなら人間側も精神面で支えになる人材が欲しいな・・・」
なのは「精神面?」
クロノ「ああ、和み系というかドジッ子要員というか・・・ムードメーカーかな?」
フェイト「いるでしょう、和み系、緑」
シグナム「ああ・・・確かに和むな・・・」
559 :
230:2007/08/03(金) 02:16:55 ID:aOLyG+Xx
シャマル「ど、どうしちゃったんですか?はやてちゃん・・・こんなに目が腫れて・・・」
はやて「なんでもないよ〜ちょっと書類仕事してたら夜更かししてしもてな・・・」
シャマル「とりあえず・・・目薬差しますから・・・休んでてね?」
はやて「あはは、ごめんなシャマル・・・
(一晩泣きはらしたらこんなに目が腫れてしもたわ・・・)」
シグナム「シャマル、いるか?」
シャマル「あらシグナムと皆・・・どうしたの、またクヌソ?」
ティアナ「いえ、その、今回はちょっと・・・っていうか」
シグナム「実はかくかくしかじかでこちら側に来ないか?」
シャマル「最初からドジとか和みを期待されて来いといわれて普通の返事が返ってくると思う?」
エリオ「すいません・・・」
シャマル「まあ確かに・・・結構身元というか出自に関しては問題児が多いし・・・というか全員よね」
シグナム「だからこそ、皆に頼りにされる人間が欲しいんだが・・・」
はやて「!!!?」
シャマル「私は六課の皆の医療面でそういう人材だから・・・ごめんね」
シグナム「気にするな・・・ではまたな・・・」
シャマル「あれ?はやてちゃん寝てなきゃ駄目ですよ」
はやて「シャマル!シグナム達は何を必要・・・じゃなく、しようとしとるんや!?」
シャマル「え?ああ確か・・・」
なのは「それじゃ冥王八卦集、午後の訓練張り切っていこう」
ス・テ・エ・キ「イエッサー!」
はやて「本当や・・・なのはちゃん達、士気を高めるために六課での独立部隊つくっとったんか・・・ちょい見て見るか」
なのは「それじゃあ今日は・・・」
はやて「やほー、皆元気か?」
リイン「あ、はやてちゃん!」
ティアナ「や、八神部隊長に敬礼!」
なのは「いらないよ」
エリオ「もはや造反ですよこの人!!?」
はやて「アハハ、ええねんええねん、訓練はなのはちゃんフェイトちゃんにまかせっきりやから、こっちから口出しでけへんわ」
キャロ「そ・・・それで良いんですか?」
はやて「そこは皆を 信頼 しとるからな」
フェイト「・・・もう少し、現場に出れれば良いんだけどね・・・やっぱり忙しいし」
はやて「そうやな、でもまぁ・・・皆を 頼りに しとるから頑張ってえな、じゃまた」
なのは「なんか・・・変だね」
フェイト「うん・・・やたら絡んでくるね」
シグナム「そうか・・・?」
560 :
230:2007/08/03(金) 02:20:08 ID:aOLyG+Xx
更に翌日
なのは「全員集まった?」
ス・テ・エ・キ「はい!」
はやて「うんうん、元気があって良い事やな!」
なのは「じゃあまたね、はやてちゃん」
リイン「お出かけの時に呼んでくださいね」
フェイト「はやてもお仕事頑張ってね」
はやて「(わかっとる・・・ウチはわかっとるで、本当は皆ウチの気持ちわかっとるって事、わかっとるよ・・・)」
フェイト「ところでなのは、昨日言ってた新メンバーの件は?」
なのは「うーん、実はもういなくてもいいかもって思うんだけど・・・」
シグナム「これ以上引き抜くと流石に問題だろう・・・」
はやて「(やっぱり!待ってるんやな!ウチの事を!!)」
はやて「氷結の息吹!」
エリオ「うわ寒ッ!!凍る!凍ります部隊長!!」
フェイト「な、なんなのはやて・・・敵?」
なのは「はしゃぎたい年頃なの・・・?」
はやて「いやー、デバイスもたまには使わんと錆びついてまうとおもてな、あははははは」
シグナム「な、なぁ・・・もしかして主は仲間に入れて欲しいのではないか?」
フェイト「ま、まさか・・・」
なのは「はやてちゃん・・・もしかして、仲間に入りたいの?」
はやて「いややわーもう、そんなんやないって!」
なのは「違うってさ」
はやて「くはーー!!!
ウチまた嘘ついたーーー!!!
そうや、本当はもっと前線でブイブイ言わしたい・・・Asの頃の熱い心意気を皆と一緒に感じたいんやあああーーーーー!!!!」
フェイト「はやて・・・」
なのは「はやてちゃん・・・それならそうと、最初から言ってくれればよかったのに・・・一緒にやろう・・・?」
スバル「はやて部隊長!」
エリオ「部隊長・・・!」
ティアナ「はやて部隊長!」
シグナム「主!」
はやて「皆・・・よし、まずは皆で訓練いこか!!」
「イエッサー!」
なのは「それじゃあスターズの二人は回避の練習だね」
フェイト「ライトニングは私と体力つけるための強行軍行くよ・・・シグナムもお願い」
シグナム「了解した」
はやて「・・・やる事、一つもないわ!」
はやてはとりあえず、ユニゾンした。
とりあえず広域結界も張った。
はやては今凄く暇だった。
なのは「はやてちゃん、訓練の邪魔しないで」
561 :
230:2007/08/03(金) 02:24:10 ID:aOLyG+Xx
なのは「魚の骨が喉に刺さった時は飯を丸呑みするといいの!飯が詰まったら医者にGO!手遅れに注意なの!!」
投下完
塵も積もれば邪魔になる
スレ汚し申し訳無いです・・・
しかしアニメ版までは全制覇を目指す・・・!(全50話近く)
最近職人が増えて何よりですが
感想やっぱり追い付かNEEEEEEEEE!!!
>感想やっぱり追い付かNEEEEEEEEE!!!
全くの同意w
そしてなのはさんヒデェww
>>リリカルなのはBsts氏
いいなぁこの流れw
なのはキャラはスカ陣営含めBWのノリに対抗できない……むしろ感染しそうな気もする。
>>なのはStS×デモベ氏
ウェスパシアヌスやる気無いんですかww
飛翔の時点でまるっきりダルダルになってたもんなぁ超人紳士。難易度上がると鬼の強さでしたが
ティベは喜びそうだなぁ、敵も味方?も女性陣ばっかりで。
鬼械神アリとなると戦力差すごいですね。魔王の砲撃が大したことないレベルですし。
>>511 ARMS!ARMS!
でもキースシリーズとかジャバは強すぎる気が……反物質生成は気まぐれで星がなくなるらしいからなぁ。
シリーズ最弱のレッドや量産クラークもナンバーズには特攻みたいですし。
完全体を封印しておけばパワーバランスは釣り合うかと>ARMS
そして絶体絶命の危機に“くれてやる!!”発動
圧縮空気砲を使ったらGDなんて的じゃないな。
タティアナサンの代わりに誤射したら大変なことになるぜ。
空気砲とか聞くとドラえもんしか思い浮かばんよ・・・
のび太の射撃の上手さは管理局に入る価値があると思うんだ・・・
さて、カートリッジシステムみたいなものが他にないかと思って探してみたんだが
FF[ ガンブレード
されど罪人は竜と踊る 呪式具
案外無い、結構斬新な発想だったんだとびっくり
他に知らないか?
ある意味、ピームライフルのエネルギーCAPシステムが
それに近いと思うが。
アルトアイゼンと漫画版スクライドのカズマかな。
電王とか?
ライダーパスと変身用カードで必殺技シーケンスを始動させる
弾丸状の物体で効果をUPするっていう定義だと
パイルバンカー系全般がそれに当てはまるような……ファンタジー限定?
いや、弾丸を武器の加圧(ブースト)使用に使うような作品・・・
アルトは結構近い・・・と思う
カズマは・・・スバル?
アニメ版だと必殺の拳を出すのに翼が一枚ずつ減るけど、
漫画版だと肘から薬莢が出てきてアルターで弾を作れる限り撃てるみたいな感じだったと思う。
間違ってたらごめんなさい。
>>565とかぶるけどPE2のガンブレード
通常時も高振動ブレードだけど内蔵ショットガンの銃口を閉じて発射と共に斬ると分子真っ二つ、ボス一撃のゲームバランス破壊武器
あとモンハンのガンランスとか
弾丸じゃないけどビッグ・オーのサドン・インパクト。
一応、圧縮空気による打撃力UP。
ティア「ビッグスバーーーーーール!!!アアアアアクション!!!!!」
ティア「訓練の最中、教導官の言うことを聞かない人間がいてもいい・・・自由とはそういうものだ!」
なのは「頭冷やそうか」
>>544 生きてます。
今はディスカビルコーポレーションの理事長やってます。
出るのはもうちょっと後でしょうけど。
>>545 僕も木野さん死なせるのは勿体無いと思ったんですよ。
え?草加?
…あんな血も涙も通ってないような奴僕は大嫌いです。
よって草加は原作通り死なせてあります。
>>551 まぁ…四年も一緒に仕事すれば色々とある訳で…
ただ今は二人ともただただ冗談を言い合うくらいの仲かなぁ…
>>570 都市シリーズだと結構多い
あと、され竜の咒弾はブーストと言うか、変化させる元素を密閉したものだから少し違う気が
……され竜クロスは危険過ぎるんじゃないか?
ヴィヴィオ=アナピヤという構図が浮んだ
>>574 テラビッグオーwwwww
誰がドロシー役なんだ?
弾丸状のアイテムで……逆転イッパツマンの弾丸ヘッド&ブースター号!
……冗談はさておき、『天羅万象』シリーズの珠武器はそのものだね。
魔法的な金属を加工した『珠(オウジュ)』を武器にセットし、
引き金を引くと珠が砕けてそこに封じられた魔力が解放され、
武器の与えるダメージが増えるという、
これは我々卓ゲ者が十年前に通過した道よ!
あ、同じ作者ではあるが、きっぱりなのはをモデルにした、
『アルシャードガイア』のチャンバースタッフは脇に避けておくね。
「またここに逆戻りか…。」
ヴィータが気付いた時には最初にいた不思議な空間…つまりnのフィールドにいた。
ここが一体どういう所なのかは分からないままであるし、時空管理局で一般的に
使用される転移方法も使用出来ない。その上先程の騒ぎで真紅達とはぐれてしまった。
とにかく自分よりもここについて詳しいであろう真紅達を探した方が良いと探索を開始した。
しかし…そのヴィータの背後に水銀燈の姿があった事は気付かなかった。
「ふふふ…油断大敵よぉ…。」
水銀燈は笑みを浮かべながら黒き羽を飛ばした。刃物の様に鋭い羽がヴィータの背中へ向けて突き進む。
ヴィータが防御魔法を展開していれば防げるかもしれないが、
完全に不意打ちとなったこの状況ではどうにもならない…が…
「危ない!」
突如何者かがヴィータを突き飛ばした。それは何とジュン。しかし、代わりにジュンが
水銀燈の羽を受けて腕が若干切られてしまった。
「うっ!」
「おっお前! しっかりしろ!」
ジュンの腕の傷は深くは無いが、それでも血が流れ出ている。とにかくジュンを見捨てる事は出来ない。
ヴィータは倒れたジュンを起き上がらせて運ぼうとするが、水銀燈がそれを見逃すはずがない。
「あららぁ〜。見捨てて逃げれば良いのに…。」
水銀燈の翼からさらに黒き羽が放たれた。しかも一発だけでは無い。
何十発と言う羽が一度に襲い掛かって来たのである。まさに散弾銃。
「くそっ!」
ヴィータはとっさに防御魔法を展開しようとしたが、黒き羽が二人に襲い掛かる事は無かった。
「水銀燈…相手なら私達がするわ…。」
「ジュンをこれ以上傷付けさせないですぅ!」
「水銀燈ダメなのー!」
そこには真紅と翠星石と雛苺の三人の姿があった。
「さあ! 私達が食い止めている間にジュンを安全な所に運んで頂戴!」
「すっすまねぇ!」
とにかく今は真紅達に任せ、ヴィータはジュンを肩に抱えて少しでも遠くへ撤退した。
ヴィータとジュンはnのフィールドの中を漂っている大きな塊物の陰隠れていた。
「まったく…あんなにドライで引きこもりで…とんだ自己中心的な奴かと思えば私なんかを庇って
怪我までしてよ…どっちが本当のお前なんだ?」
「何だよ…何か文句あるのかよ…。」
「いや? 別に…。あいつ等があんなに必死になってお前を助けようとする理由が
何となく分かった気がしただけだ。それはそうと、その傷の方も何とかしないとダメだな。
とにかく止血しないと…。」
しかし、ヴィータは治療系の魔法は使えないし、治療道具の類も持っていなかった。
ポケットに入っていた物と言えば…はやてから貰ったハンカチのみ。
「これははやてに買ってもらったハンカチ…。くそっ! 今はそんな事言ってる場合じゃない!」
ヴィータは断腸の思いでハンカチをジュンの腕に巻いた。
はやてに貰ったハンカチを大切にする事よりもジュンの傷を止血する方を選んだのである。
「あ…ありがとう…。これでかすかに楽になった…。」
ジュンはヴィータに礼を言っていたが、そこでヴィータは立ち上がっていた。
「おい、何処へ行くんだ?」
「そんなのお前を守る為に戦ってるお人形さん達の所に決まってるだろ?」
「何を言うんだ! 相手は水銀燈だぞ! お前なんかが敵うもんか!」
ヴィータをただ目付きと口の悪い女の子としか認識していないジュンはそう言うが…
「え!? ええええええ!?」
直後、ジュンは信じられないと言った顔をしていた。
何しろ目の前でヴィータの服装が赤い騎士服へ変化していたのである。
「じゃ…行って来る。」
ジュンが唖然とする中、ヴィータはグラーフアイゼンを片手に飛んで行った。
その頃、真紅・翠星石・雛苺は何とか水銀燈を足止めしようとしていた。
「何故そうまでして必死になるのぉ? あんな人間なんか守る為にぃ…。」
「ジュンもヴィータも傷付けさせないのー!」
「それに必死なのは水銀燈だって同じじゃないですか! 赤いと言うだけで
命を狙おうとするなんて…逆恨みも甚だしいですぅ!」
「だからこそ…そんな事はさせないわ…。」
「言ったわねぇ…。」
決意を新たに水銀燈に立ち向かおうとする三人に水銀燈は不敵な笑みを浮かべていたが…その時だった。
「頑張れ! 負けるな真紅・翠星石・雛苺!」
突然何処からともなく響き渡るジュンの声。これには三人は青ざめた。
何しろジュンを逃がす為に戦っていると言うのにジュンの方から自分の居場所を
水銀燈に教えている様な物なのだから…
「フフフ…そこにいたのねぇ…。」
「チビ人間の奴余計な事するなですぅ!」
「ジュン逃げてなのー!」
「水銀燈やめなさい!」
真紅が止めようとするのも空しく水銀燈は声の来た方向へ飛んだ。
そして翼を広げて切り裂こうとしていたのだが…
「え…。」
その時の水銀燈は信じられないと言った顔をしていた。
何しろジュンの声がしたと思って飛び込んだ場所にはジュンの姿は無く、代わりに不敵に笑うヴィータの
姿があったのだから。その上水銀燈の顔面スレスレにグラーフアイゼンを付き付けていた。
「フッフッフッフッ…私の声真似に引っかかったな…? いや〜似せようと思えば似せられるもんだな。」
先程の声はジュンの物では無く、ジュンの声色を真似たヴィータの物だったのである。
「人形なら多少壊れても修理が出来るよな…なら多少壊れてもらうぞ!!」
ヴィータは水銀燈目掛けてグラーフアイゼンを振り下ろした。
「これで終わりだぁ!」
「それは困りますね…。」
「え!? うわぁぁぁ!」
突如として出現した何者かにヴィータは弾き飛ばされてしまった。
「いきなり何だお前は!?」
そこにはスーツに身を包み、シルクハットを被った白ウサギの獣人(?)と思しき不思議な生命体だった。
「ラプラスの魔!」
「困るのですよ。貴方の様な第三者にアリスゲームを妨害される事を…。」
「なんだと!? いきなり現れて何を言うか!」
ラプラスの魔は突如現れては消える謎の存在。ローゼンメイデン達にとっても得体の知れない
彼はヴィータの存在を快く思ってはいない様子であった。
「この世界は貴女の様な方が存在してよい世界では無いのです…。元ある場所に帰りなさい。」
「何を言う!? ってうわぁ!」
ラプラスの魔が手を翳すとその空間に扉が現れ、ヴィータはそこに吸い込まれてしまった。
「あー! ヴィータが消えちゃったの!」
「チビ人間U号を何処へやったですか!」
「事と次第によっては貴方でも許さないわ! ラプラス!」
「ご安心なさい…先程も仰った様に…私は彼女を本来いるべき場所へ送り返しただけです…。」
「え…。それは一体どういう…。」
しかし、ラプラスの魔はそれ以上答える事無く姿を消し、そして先程のどさくさに紛れて
水銀燈も何処ぞへ飛び去っていた。
ジュンと合流した真紅達はラプラスの魔によってヴィータが何処かへ飛ばされた事を話した。
「そうか…そんな事が…。」
「でもラプラスの魔の言う事なんか信用出来ないですよ!」
「ヴィータ可哀想なの〜。」
「でも…今回だけは信じたいわ…。あの子が元いた場所に帰っている事を…。
さあ帰りましょう…私達も…。」
ヴィータが目を覚ました時、そこは時空管理局の医務室だった。
はやてに聞いた話によると、ヴィータが行方不明になった事は管理局でも騒ぎになり、
捜索隊が派遣されるも中々見付かる事無く、はやて達も途方にくれていた時に
突然管理局内にヴィータが気を失った状態で転移して来て、医務室まで運ばれた次第だと言う。
いずれにせよ今回の事はヴィータにとって分からない事だらけだった。
何故自分が突然あの不可解な世界に飛ばされてしまったのか…そしてその世界から
自分を元の世界に戻した白ウサギとは何者なのか…。しかしこれだけは分かる。
時空管理局の知り得る範囲内だけがこの世の全てではないと言う事が…
ジュンと真紅達がnのフィールドから桜田家に帰って来た時、のりが夕食の準備をしていた。
「おかえりなさい。あれ、ヴィータちゃんは?」
「ああ…あいつなら帰ったよ…。」
「あの子の帰る目処が付いたらしいわ。」
「そう…。でも少し残念…。ヴィータちゃんにも花丸ハンバーグ食べて欲しかったのに…。」
「わーい! 花丸ハンバーグなのー!」
「チビ苺ヨダレ垂らすなです! きたねぇですよ!」
こうして…また桜田家は元の日常(?)に戻っていたが、ジュンの腕には
ヴィータから貰ったハンカチが結ばれていた。
おわり
これで終わりです。
結局オチに困ってラプラスに収拾付けてもらいましたスマソ
>>リリカルなのはBsts氏
チータスとはやての絡みが何か良い感じだと思いました。
>>NANOSING ◆l5ZL/l4pJY氏
他の色んな人もグールになってますが
スバル&ティアナはどうなってしまうのでしょうか?
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
蟻男は退治できた様子ですがまだ戦いは始まったばかりの様子ですね
>>230氏
トホホな光景の中にも正直に気持ちを伝えたくても伝えられない
はやての苦悩が見えました。
>>576 最後にヴィヴィオは愛されたいと思いつつ死んでいくのか……。
それ以前にされ竜の世界観はなのはの世界観とかみ合わないだろうな。
>>583 世界観的には結構相性良い気もする。
StSの世界観を突き詰めれば、多分され竜になるぞ。
一般人の戦闘型魔導師に対する嫌悪とか、魔導師が犯罪者になった時の危険性が描かれれば。
あとアンチスレだが、
901 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/30(月) 21:13:39 ID:+4aXcxRy
>>891 され竜のアナピヤみたいな精神操作系の魔法を使ってるのか。
あれみたいな欝エンドになるならStSを神アニメと呼んでもいい
958 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/30(月) 21:35:50 ID:+4aXcxRy
>>921 操られてるとしか思えない愛情をヴィヴィオに向けるなのは=ガユス
精神操作能力(仮)を持ってるヴィヴィオ=アナピヤ(聖王の器=暴帝)
ヴィヴィオの実験をするスカリ=アズルピ
実は死人?のゼスト=メルツァール
蟲使いルーテシア=バモーゾ
似てる要素が結構あったり
こーゆーネタもあってな。
>>575 草加視点で555の物語を辿ると
水難事故で母親を失って孤児院へ、元来の内気な性格のせいで友達も出来ず。
真理に惚れたけど告白出来ないまま卒業。そして数年たって新しい道を歩き始めた
ところで同窓会があると言うんで出てみたらクラスメートが突然化け物に変身して真理や自分を含む
その場に居た全員を殺傷しまくり。気がついてみたら周りは仲間の死体だらけの霊安室のような部屋に自分一人。
命からがら逃げ帰って全てを夢だと考えて少し時間が経過したところで死んだとばかり思っていた真理から
「ねーねーちょっと草加く〜ん!どうして同窓会来なかったのよ?」などという内容の電話がにこやかにかかってきて
「そんな馬鹿な!あの出来事は一体なんだったんだ!」と恐怖に震えつつ会って見れば
真理はじめ学友達は事件の事など綺麗さっぱり忘れてしまっていて
しかも真理は訳の解らん男と良い感じになっていた。
ちょっとしたホラーですな。これらの事情で彼の行動が許される訳では無いが
一概に彼が根っからの卑劣漢とは言えないのでは?
草加を血も涙も無いって切り捨てられんのは、結構好きなだけにちょっと残念なんだぜ
どの辺が好きだって? 血も涙も無い卑劣漢なところかな
……あれ?
やっぱり草加ってまだ嫌われてるんだな。血も涙もあるからオルフェノクを心底憎んだり
自分たちの仇を討とうとしたんだと思ってたんだが……
まあ流石に味方サイドまで騙すのはどうかと思ったが自分が嫌う奴は邪魔なだけだし
……しかしこうしてみると最後まで筋は通ったキャラだったな草加は
マスカレード氏の草加がこれから物語を引っ掻きまわしてくれることに期待する
残念ながら正伝氏の雅人にはそういうのが期待できそうにないw
>>584 StS見るの途中で止まってるんだが今そんなことになってるのか……。
そういくとギギナポジは誰になるんだろうか?
でも基本的にされ竜は純然たる殺し合いの世界だからなぁ。どちらかの死以外に決着はつかないし。
>>588 『操られてるとしか思えない』とかはまあネタなんだがな。
ギギナはシグナムじゃね?
『殺しはしない』の後に『手足の二三本は構わんだろう?』って付くが。
>>585 全部知っているです…
でも草加嫌いな僕がもっとも捻くれているのか僕には草加が自分の過去の傷を制御できない弱者にしか見えないのですよ(草加ファンの皆様本当に申し訳ありません)
本郷も一文字も心の傷は草加よりずっとずっと深いはずなのに憎しみを愛に置き換えて、他がために戦ったから余計に草加が小さく見えてしまうんです…
それに草加が生きていた場合瞬や剣に「ワーム風情」とか言って喧嘩しそうだから余計出したくないんですよ。
僕ライダーバトルは少なめにしたいんで。
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
いや、まぁそれぞれのSSにそれぞれの都合と趣向がある訳で…そこが面白いのも事実な訳で…
だから気にしなくても(参考にするのは別として)いいと思いますよ?
「嫌な奴?だからいいんじゃないか」って意見もあるくらいだしw
ヴィータと不思議なお人形達氏、GJ!
リリカルなのはBsts外伝が出来たので投下よろしいですか?
おk!
「投下した」なら以下略
なのは「皆、元気にしてる?元気がないときは」
ナっちゃん「俺様が慰めてやるぜ〜♪」
なのは「じゃあ、極上時空管理局はじまります♪」
チータス「おおー、なのは腹話術(インフェルノの頭で)うめぇじゃん♪」
フェイト「な、なのは。楽しそうだねι」
外伝「いぬかにさい合戦」
ここは海鳴市自然公園。
市内に住む人々の多くは幼い者からお年寄り、様々な者まで緑の豊かなこの公園に訪れている。
ミッドチルダで多くのトランスフォーマーが発見されていく中、夕暮れ海鳴市の自然公園においても二人の少女とトランスフォーマーが邂逅を果たしていた。
それはほんの数分前、少女達が学校帰りに自然公園に立ち寄った時の事だった。
少女達は何気ないその日の学校生活で起きた事を楽しげに話していた。だが
「ね、ねえアリサちゃん?草むらに何かいるみたい」
アリサと呼ばれた少女は言われた方向の草むらを見遣る。
微かに揺れていた。まるで何かが居るように。
「アリサちゃん、なんだろう?」
「わ、わからないわ。見てみなくちゃ。」
恐る恐る、慎重にアリサは揺れる草むらに近づいていく。その後ろからもう一人の少女も心配そうに草むらに歩み寄る。
そして意を決し、アリサは思いきって草むらの中を覗き込んでみる事にした。
そこに居たのは……
「ね、ねえ。すずか?」
アリサはそこから視線を外せずに後ろにいたすずかに尋ねる。
「ど、どうしたの?」
「狼……翼ついてる」
「お、おおかみさん!?」
アリサの言った言葉に驚いたすずかは直ぐさま草むらの中を見る。
そこには灰色の見事な毛並みに翼が生えた狼がふらふらと立っていた。普通なら狼を見た瞬間に怖くなって逃げてしまうだろう。
だが、二人は逃げない。
傷ついた命をそのままにして逃げるような事はしない、それに二人は動物が好きであったからだ。
「あんた、ふらふらじゃない……」
「おおかみさん、大丈夫?」
怖がりもせずに二人は狼に駆け寄る。二人は眼を見てこの狼の優しさを感じたからだ。他を敬っているような優しさを。
一方、狼は困惑していた。
(ひ、人……だ。記録でしか見た事な…い…デス。どう……したら)
意識が朦朧とする中、狼はしばらく考えこみ。心配そうに背中をさすってくれている二人に告げた。
「すいません……ぼくのことは………ないで−−」
だが、狼の意識はそこで途絶えてしまう。
「ちょ、ちょっと大丈夫!?すずか、ここからだとあんたの家が近いでしょ?」
「う、うん!」
狼が喋った事に何の疑問も浮かばなかった。二人は「事情があるのだろう」と直ぐさま思い浮かんだからだ。すずかは狼を自分の家に連れていくために家に連絡して車を呼び寄せる。
連絡してから数分程でリムジンが迎えにきた。
「ゆっくり……」
「う、うん」
翼を傷つけないように優しく抱き上げて二人は狼を抱き上げる。運転士も手伝ってなんとか車の後部座席に乗せ、直ぐさま
運転士も運転席に戻る。
「家まで急いで下さい!」
すずかの声に頷き、運転士は狼の身体に障らないようにスピードを出して月村邸に向かう。
(……ダイノボットさん……駄目です、……生きなきゃ駄目です)
狼は夢を見ていた、それはダイノボットが一人でメガトロンの人類抹殺計画を打ち破りに行った時の。サイバトロンのメンバーで助けに行った時の……夢を。
(ダイノボットさん!……っ。ここは?)
眼を覚ました狼は暗い中部屋で自分が高級ベットで寝かされている事に気付く。
(そうです……僕はあの時、人に…女の子達に助けられて……)
そこで狼は自分の前足が誰かの手に握られている事に気付く。
暗い中、眼を懲らして眼の前をよく見ると気を失う時に自分を見つけてくれた少女の一人がすやすやと寝息を立てていた。
その頃、すずかの家から車で送ってもらったアリサは再び自然公園に訪れていた。
すずかの家で狼を寝かせてからはしばらく居たがなかなか起きるそぶりも見せなかったのでアリサは「起きたらすぐに教えて」と言い。帰路についたのだが、
途中、もしかしたらあの狼は時空管理局で働いているなのは達の仕事に関連するのでは。とふと考えてしまう。
そして今、狼が倒れていた草むらに何か落ちてないか見ていた。
「何もない……か。」
一息ついて立ち上がるアリサは草むらから出る。だが、その時彼女は声をかけられる。
「かわいこちゃんはっけーん♪」
「うわ、聖祥中等部の制服着てんじゃん、しかも上玉。」
いやらしい男達がにやにやとアリサを見て声を漏らしていた。
それは地元でも有名な不良達であった。
「何の用よ、あんた達。」
だが、アリサは怯える事なく。キっと男達を見据える。見たところ男はざっと5人。
「うわぁこわいこわい。ちょっと俺達と遊んでかない?」
「楽しいぜ?」
「良いわ、私帰るから」
アリサはそう言い、公園を出ようとするが前を遮られてしまう。
「つれない事言わないでさ。俺達と遊ぼうよ?」
前を遮った男はアリサの顎に手を沿えてくいっと上げる。
すると、アリサは男の頬をビンタし一喝する。
「私は暇じゃないのよ!帰るからさっさとどきなさいよ−−ぐぁっ!!」
だが、その瞬間。お腹に激痛が走る。
アリサの行動に逆上した男がアリサのみぞおちに拳を入れたからだ。
アリサは余りの激痛にうずくまってしまう。
「おいおい、やり過ぎだろ」
「うるせぇっ!!ちょっと優しくしてやりゃ調子に乗りやがって、ぶっ殺してやろうか!!」
「うほーーちょうど殺人ってやってみたかったのよ♪」
今だ意識が激痛に襲われるアリサを男は髪を掴みあげてナイフをちらつかせる。
「痛っ、ぐ……な、何すんのよ!!」
怒声をあげるも男達は気にせずナイフでアリサの制服を切り刻む。
「い、いやぁぁぁ!!」
「うわっ超興奮するぜ♪」
「やっぱ、ばりびびった顔して死ぬんじゃね?あっはっはっは!」
「なんでよ…なんでこんな事になんのよ……っ!?」
アリサの悲鳴に興奮した男達は互いに嫌な笑顔を見合わせるのだが、その時。アリサは眼の前の男の背後に信じられないものがそこにいた。
「おい、お前……後ろ」
他の男達も固まった表情で後ろを指差す。
言われて振り向こうとした男はいきなり何かに掴まれ持ち上げられる。
「お前ら恐怖味わいたいんかぁー?ならワシがばきばきにしてちょっきんしちゃるけんのーう!!」
支援!
ランページ・・・お前ナイスガッツ!!支援
支援!蟹キターーーーー!!
「か…蟹−−ぎゃあぁぁ!!」
持ち上げられた男はそのまま近くの木にたたき付けられる
暗闇から姿を出したのは蒼い中に赤い甲羅を持つ巨大な蟹であった。
「た、助けて!化け蟹だぁぁ!!」
「くらえ、蛇王炎殺黒龍波パンチじゃコラー!!」
それをみた残った男達は逃げようと背を向けるが直ぐに大きなハサミに掴みあげられたり、ハサミで殴り飛ばされたりなど次々に駆逐していった。
「何じゃつまらんのう、もう終わりか人間相手はブチつまらんわ。」
どこか訛りがある喋り方で呆れたように気を失った男達を見遣って告げる。
一人取り残されたアリサは蟹を眼に収めたまま先程から固まっていた。
そんなアリサに気がついた蟹は「変身じゃい!」と言ってロボットに変形し、歩み寄る。
「もう、大丈夫じゃ人間。怪我は……ちょっとまっとれや。」
「あ、あんた!!……誰よ?」
ようやく言葉が出たアリサは蟹−−もといロボットに名を尋ねる。
ロボットは気を失ってた男から上着を剥ぎ取り、アリサに投げる。
「それより、これ着て父上隠しとけや」
「父…上?……Σっ〃〃!!」
ロボットの言葉の意味を理解したアリサは茹蛸みたいに顔を赤く染めて切り裂かれた制服の上から渡された服を慌てて着る。
「ワシはランページじゃ。(しかし……まさか、また人間世界に送り込まれるとはのう……)」
「あ、わ、私はアリサ・バニングス。あ……ありがと。ランページ……〃〃」
「弱いもんいじめが嫌いなだけじゃ、んじゃな」
そう、ぶっきらぼうに答えて背を向けるとアリサに声をかけられる。
「ま、待ちなさいよ!!、話はなんとか通してみるから家に……きてよ。お礼するから〃〃」
「紅葉まんじゅうだしてくれるんならいっちゃる。」
しーえん!
この日、海鳴市においての出会いは後に新たな戦いを巻き起こす火種になる事を誰も解らない、想像もしていないだろう。
ここで再び、舞台をミッド・チルダ戻そう。
コンボイがギンガ・ナカジマとの邂逅、チータスとラットルがなのは達と邂逅する数日前に遡る。
時空管理局第4訓練校のSランク試験においてにすで到着していた一人のトランスフォーマーが合否の判定を受けていた。
「またせたなライノックス一等陸尉。」
「コラード三佐殿。いえ、大丈夫なんだな。」
「そうか、では判定だ。防御力、魔法、応用力、指揮力、どれも申し分無く見事な成果だ。合格だ。Sランクおめでとうライノックス。」
合格、と普通なら浮かれてしまうものであったりしたがライノックスは違った。直ぐ様、この第4訓練校の学長であり今回の特別教導官であるファーン・コラードに敬礼する。
「まだまだ。未熟ではありますがこれに浮かれないように精進いします。なんだな。」
「ははは、普段はのんびりしているが戦う時は戦士としての力量を見せ付ける……。君みたいな生徒は初めてだよ。頑張りたまえライノックス」
肩を手を置かれ威厳ある笑みでファーン・コラードにエールを送られ。ライノックスは彼が退出するまで敬礼をしていた。
そして、ライノックスが時空管理局に入った経緯が後に現れるトランスフォーマーに語られる事となるまで。彼は過去の事件、歴史、他のトランスフォーマー、レリックの情報収拾を行っていた。
……残るサイバトロン戦士はあと一人。その名はダイノボット。
彼もまた見えぬ場所にて新たな戦いに身を投じる準備をしていたのであった。
ナーター:フェイト・森本・ハラウオン
もう450kb行きそう・・・最近は投下が多過ぎるな、それこそ感想が追いつかないほどに
ナーターってナレーターの間違いすッか?
一週間に1スレ消費というペースはあんまり変わってないけど・・・
今日で使い切るだろうな、きっと
それは聖王教会の模擬室
で剣戟が鳴っていた。
「ダイノボット、いい加減その口調をなんとかしなさい!!」
「うるせぇぇ、シャッハ。俺には俺の戦い方があんだよ!!ダァーー!!」
外伝1・完
おまけ
な「ね、ねぇ。フェイトちゃん。私のレイジング・ハートおかしな所ないよね?ι」
レ『わちきは壊れてないでありんす。ごっつんこ!』
フェ「わ、私も。バルデッシュの調子がι」
バ『窮屈だぶーん』
チータス(あれってインフェルノとワスピーターだよな?)
ラットル「直ぐにモンゴルの岩塩で除霊をする事を薦めるぜ。二人ι」
以上です。ランページが丸くなってますがそこはご容赦願いますww
む、投下終了か?
GJだ
ランページキター!中の人は勇者王だぁぁぁぁ、光に(ry
しかし、ランページって犯罪者じゃなかったっけ?いやに紳士だな
トランスフォーマー……ビーストウォーズは映画まで見に行ったのに記憶の彼方でコメント出来ねえ……
『ARMSクロス、ただし主人公はシルバー』の一話Aパートが完成しました。
投下します。
……していいですよね?
<<C'moooooooon!!>>
どぞー
■
―――あばよ、兄弟……
惑星の核にも似た灼熱/最期に至った闘争の丘で、俺の意識は消え去った。
―――その筈だった。だが、
「ここは……何処だ……?」
乾いた空気―――アリゾナを思い出させる砂漠の匂い。
上体を起こす。コンクリートの天井/閉じた硝子窓/昼過ぎを示すデジタル時計/木枠の扉―――寝台に仰向けに寝かされていたらしい。
右腕に点滴のチューブ―――研究所時代/カラーネームの無かった頃を思い出させる。引き抜いて放り捨てた。
肌に触れているのは慣れた感触/軍用コート。
右腕/左腕/右足/左足/胴/感覚器官=全身余すところ無く正常―――左腕?
『永遠に人の姿に戻らぬこの左腕こそが―――』
ARMSコアは体内に存在する。全身に分散したナノマシンは待機状態を維持。
顎に手を当て、考える。
―――俺は、死んだ筈だ。
ジャバヴォックの爪、コアを破壊されない限りは不死とも言えるナノマシン群に死を植え付けるARMS殺し。
それによってコアを抜き出された以上、自分が生き残る可能性は完全にゼロだ。統括者を失った組織は崩壊するしかない。
―――どういうことだ?
再生―――ありえない。
記憶の複製―――『死亡した』記憶は採取のしようがない。
ARMSコアの再移植による記憶の引継ぎ―――自分の中に不適合だったキースシリーズの記憶が無い以上、それもありえない。
と、廊下側に足音/ドアノブが回る音/蝶番の軋む音―――入ってきたのは白衣/眼鏡の女性/四十代前後/『ベティおばさん』を思い出させる風貌。
「……起きましたか?」
「ああ……ここは、何処なんだ?」
「第87観測指定世界の遺跡発掘所です。貴方は半日前、砂漠で倒れていたのを発掘員が保護しました。
……思い出せますか?」
「第87……観測指定世界?」
■
日誌 2/13
例の意識不明者が覚醒した。アレックスという名前らしい。姓は無いそうだ。深く聞くのはやめておこう。
どうやら第97管理外世界の住人だったらしい。時空管理局のことも知らなかったのは当然だろう。
だが、何らかの次元災害に巻き込まれただけの一般人しては妙な事がある。
そもそも、第97管理外世界において、人間が外に弾き出される類の事件が確認されていないのが一つ。
そして、彼の話す『自分が死んだ』日付―――死因については教えてくれなかったが―――は大きく前のもので、現在とは十年前後の開きがある。
元の職業は軍人だと言っていたが、彼の身体には傷痕が一つとして存在していなかった。単に幸運だったか、後方指揮官だっただけかもしれないが。
また、運び込まれた際の血液検査で、体内に無数のナノマシンが存在しているのが分かっている。それについては明日にでも聴く予定だ。
■
寝台の上で目覚めてから、四日が経った。
白衣の女性/医務官/リール女史との質疑応答―――血液検査のみで非活性のARMSを検出された事には驚いた。
何が出来るかという質問―――治癒のみだと応える/目の前でその効果を見せる/前腕の肌を手刀で切り裂き二秒弱で再生。
地球にそんな技術は無い筈だという疑問―――極秘に開発されていたとだけ回答。
こちらからの質問/『地球』はどのように認識されているのか/複数の世界が存在するのか/今後、自分はどうなるのか―――etc。
リール女史の回答―――その全てが淀みなく。
第97管理外世界/時空管理局なる組織について/所在世界が判明しているので、そのまま送還するとの事。
書類関係の処理がある為、迎えが来るのは一週間後になる/追加の質問=帰還後の身の振り方について―――回答=そこまで世話は見れない。
それが二日目―――多少は疑っていた。何らかの手段で自分を甦らせた兄/ブラックの悪趣味な冗談か、或いは実験の一環かと。
だが、あれを見ては納得するしか無かった。
三日目―――リール女史から暇潰しにと誘われた発掘現場の見学/そこで見たもの。
空間展開型ディスプレイ/キーボード―――それはいい。実用性はともかく、エグリゴリでも研究はされていた。問題はもう一つだ。
魔法。
Magic/魔術/妖術という言葉が一般に持つイメージからはかけ離れた―――魔法。
装飾用としか見えない杖―――放たれた砲撃が、厚さ半メートル余りの石壁を粉砕する光景。
感想を聞かれる―――戦術兵器としての運用法がまず思い付く/自重する/無難に驚嘆を述べる。
四日目―――再度見学。チェス盤すら無いのではそれ以外に暇の潰しようがない。
何やら騒がしい―――聞き耳を立てる/「……ックが発見された!」「……物管理課に連絡は!?」
右から足音―――顔を向ける/リール女史/ありありと浮かぶ焦燥。
「大変な事になりました。早く避難しないと……」リール女史/顔に浮かぶ焦り。
「……何があった?」
「そうですね……発信機の付いた金塊が発見された、とでも言えば良いんでしょうか?
金塊を狙っている犯罪組織があり、私達の中に発信機を止められる人はおらず、対応出来る戦力も無い。
専門の部署に連絡を入れたけれど、到着するのは早くてもあと三十分後……敵は、今すぐに来るかも知れないのに……っ!」
突然の揺れ―――出口側から悲鳴。
その場にいた全員が顔を振り向ける/こちらへと駆けて来る発掘員達四十名余りを見る/その内数人の頭が青い光弾に吹き飛ばされる―――死。
逃げ惑う人垣越しに見える機械の影/身の丈ほどもある縦の楕円形/中央に配された黄色のカメラアイ/左右から伸びる赤い触手―――影の数は無数。
杖を持つ発掘員/八名が左右に散開した。正面の敵に対して最大数の射線を徹せる陣形。
内側四名が障壁を張り、残り四名が先頭の一体に一斉砲撃―――だが、四色の光条は、その全てが霧散する。
声―――「AMFだ! 純粋魔力砲では効かん!」「ベルカ式の奴はいないのか!?」
「……あれが敵か」自分の質問/至って冷静に/しかし高揚していることに気付く。
「ええ、そうです! 早く逃げないと!」リール女史の返答/焦燥と共に。
「逃げた所で、あの様子では三十分どころかその半分も持たんぞ―――俺が足止めする。逃げておけ」
砲撃を行った内の一人が胸を射抜かれ倒れ伏す/自分の言葉を証明するように二人目=障壁を熔かされ頭を鞭で潰される。
「無茶です!」焦燥に怒りが上乗せ「幾ら強力な再生能力があったとしても、素手では……!」
「再生能力しか無いと言ったが―――すまんな、あれは嘘だった」
「それは、どういう―――」リール女史の声/背中を向ける。
臨戦態勢へ移行/右腕のARMSを活性化/ナノマシンが増殖し配列を変換―――漆黒の外殻と長大な指/爪を備える腕へと変貌させる。
微かな悲鳴/「ひ……!?」「化物……!?」「何だあの男は!?」―――全て気にも留まらない。
キース・ブラックの呪縛/戦闘生命としての生は、あの闘争の丘で終わった。
故にここからは、あのオリジナル共と同じ―――自分の意志による戦いだ。
かつて、俺が出来なかったことを。
そう、右腕を構えて跳躍した。
■
投下終了です。
「おお、炸裂よ―――!」とか「御奉仕致しますわぁ―――!」とか言い出しそうなのは仕様です。ご了承下さい。
六課の出番はBパートからで。
職人さんGJ!
GJ!
アレックスってことは帽子屋さんか
確かにモロに冲方文体だなw
しかしシルバーというチョイスは渋いね
ARMSの中では強者の部類には入るが、汎用性に欠け、最大の武器にも弱点が存在する、人間的に未熟な部分を持っている、
と、なのはとのバランスを崩さないレベルの絶妙な人選だと思う
621 :
19:2007/08/03(金) 18:02:50 ID:haXVO9MT
職人の皆様GJです
>リリカル犬狼伝説氏
市長で某シティのマッチョな市長を一番最初に思い出しましたよ
>◆e4ZoADcJ/6氏
ここぞって時には声マネって使えますね
>リリカルなのはBsts氏
ゴリカルって……なんかゴロいいですね
>リリカル龍騎氏
戦って戦ってっていうのはいい感じですね。
>リリカルスクライド//G.U氏
あのサラリーマンが来るとは…。次も意外な人物が来るのかな?
>なのはStS+φ's正伝氏
草加……。次回も気になる展開ですね。
>魔法少女リリカルスクリーム氏
クロノは生きてるみたいですね。クロノ、がんばれ。
>なのはStS×デモベ氏
スバル、第二のはやてになったりするのかな?
>リリカルなのはStS×覚悟のススメ氏
グロが入った!!はてさて、次はどうなるのか楽しみです
>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
俺的には風間とシグナムの今後に期待
>230氏
なのは、もうちょい優しく…
>613氏
次はおお暴れになるのかな?楽しみです。
>612
ランページはスタースクリームのクローンですよ。
何回破壊されてもスパークだけの状態になって復活するというスタースクリームの
特殊能力を再現するべくサイバトロンによって作られました。
犯罪者のスパークを元に作られたのは初代TFのコンバットロンとかですね。
>>613氏GJです。
個人的には大暴れの後の、発掘所職員の化け物を見る瞳が気になる
職人の皆様GJ!!です
俺もがんばって続き書かなきゃ
投下おk?
構わん、存分に投下したまえ!
支援
サンクスw
では続き
いつもはあまりしゃべらないソルだが、今回は状況が状況ということで最初に声を出した。
「さて、まずはこれを聞きたい。此処は何処だ?」
「ここはミッドチルダ。貴方たちは何処から?」
“高町なのはだったか、最初にあった奴だったな。”
「俺がいたのは地球という惑星だ。」
「地球って、私たちの出身と同じ星の名前だね。」
「そうか。地図はあるか?」
“ちょっと待って”といって何かを操作し始めた、あれも魔法の産物か?
そうすると突如目の前に地図が出てきた。
かなり高度な文明のようだ。
「これは・・・私たちの世界地図と同じですね。」
カイがそう答えたが、どこかに違和感を感じる・・・
「ジャパンが表記されている、違和感はこれか。」
「ジャパンって日本のこと?」
「そうだ俺たちの世界にジャパンはもう存在しない。」
「どういうこと?」
「破壊されたからだ。それによって戦争が開戦した。」
何人かが言葉をなくした。
ふと見ると世界地図の隅のほうに年代が書いてあった・・・
「これは・・・」
「俺たちの世界と百年以上違うだと。まさか・・・」
「どういうことだ?」
それに疑問を持ったヴィータが聞く。
「俺たちがいたのは2172年だ、そしてジャパンが破壊されたのは百年前あたり、この地図は俺たちのいた世界の遥か昔姿にあまりにも酷似している。」
というより実質、寸分違わない。
「未来の世界から来たとでもいうの?遥か時空を超えて?」
「可能性としてはそれもある。それか平行世界からだな。」
「でもなんでまたそんなことに?」
「しらん、神様にでも嫌われたか?」
そう言うとカイは機嫌が悪そうだった。
「とりあえず、なんとなく話はわかった。せやけど自分たちこれからどうするん?」
「そうですね、ココが異世界だとすると私たちは自分を証明できるものは何もありません。
それに、いやな気配も感じますし・・・」
「いやな気配?それは何のことや?」
「アイツがココに来ている、ということです。」
「あいつ?それは貴方たちの知り合い?」
フェイトはこの人たちと同じように迷い込んだ者が居るのかと心配して聞いた。
「知り合いというより「敵」です。」
「どういうことでしょうか?いまいち話が理解できないのですが・・・」
カイは「聖戦」について話し始めた。
あの後坊やが話した、長ったらしい坊やの視点からの聖戦の話。
ココの隊長さんが言ったこの世界のありかた。
坊やと向うの何人かは、互いの話にかなりショックを受けたようだ・・・
向うもアレに備えてそれなりの対策を立てるようだ。
「しかし、その歳で組織のTOPを勤めるとは・・・いわゆる天才という奴か。」
シグナムが感心したように、カイを賞賛する。
「いえ、あなた方のほうがすばらしい。このような誇り高い仕事をしているのだから。」
騎士は騎士同士、何か感じるものがあるのかもしれない、話に花が咲く。
一人で状況について考え込んでいると、なのはが話しかけてきた。
“人間離れした法力を持っていやがるな。ジャパニーズか?”
“此のヒト、ちょっと魔力量がおかしい。”
「ソルさんも、カイさんと同じ組織ですよね。同じ部隊なんですか?」
「違う。」
「違うんですか?」
「ああ。」
「何処の担当ですか?」
「遊撃。」
「遊撃手なんですか?」
「ああ。」
「それはどうして?」
“ああっ、次から次へと・・・・・・・ヘヴィだぜ”
この世界で自己を証明できるものが無い俺たちは、しばらく管理局の世話になるらしい。
心底めんどくさいが下手をして捕まるわけにもいかん、今回ばかりは従うことにした。
それでも身体検査は受けなかったがな。
夜空を見ながら一服はいつも以上に不味かった。
「貴方は、またそんなものを・・・」
「けっ・・・それよりもお前、封雷剣はどうした?」
「怪しまれるとまずいので郊外の方で結界にしまっておきました。貴方は?」
「捨てた・・・今回は坊やにしては頭使ったほうだな・・・」
クッと笑いをかみ殺す。
「うるさいです、ところでなぜ貴方は此の世界に?」
「坊やが知る必要は無い。」
クックックと笑うと、
「馬鹿にするな、お前はそうやっていつも私を・・・」
「説教ならごめんだ・・・坊やはもう寝る時間だろ。」
少々怒りながら部屋に戻るカイの背中を見送る。
いつも見る夜空とは違う空。
まだアイツは動き出していないようだ。
おそらく此の世界でも同じことをやるだろう・・・・しかし場所はどうでもいい。
「どんなことがあってもアイツと奴だけはこの手で・・・・」
全ての始り【生態系強化計画:『GEAR計画』】・・・もう二度と同じ過ちは繰り返させない。
星空を見上げながら拳を握る・・・タバコは燃え尽きて塵となり風に消えた。
本編は今回ココまでです。
↓おまけ
おまけ
「・・・・アイツの気配がまったく感じられんな・・・死んだとでもいうのか・・・?」
「彼はそれほどやわではない。それは貴殿が良く知っているだろう?」
「これはこれは異種殿。もう見抜いておられたか。それより出迎えも出せずに申し訳ない。」
「何、気にすることは無い。突然の訪問だ。申し訳ないのはこちらの方だ。」
「すまない。」
「彼は久々に見つけた原石だ、此処で潰れはせんよ。」
“実に磨きがいがある。年寄りの楽しみがまた増えたよ”と、子供のように笑う老人。
「一つ、お手柔らかにお頼みします。」
「何、彼は直に「 」を超える。それは貴殿の望みであろう。」
「そう。この先に待ち受ける闘いにはアイツの力が必要となる。」
「ふむ、そう一人で気負うものではない。これは彼が選んだ道でもあるのだ。」
「・・・・すまない。」
「さて、来て早々だが妻が待っているのでな、これにて失礼するよ。」
「ヒトはヒトを、ギアはギアを超えなければならない、アイツもまた然り。」
「これもまた試練か・・・・・・死ぬなよ、フレデリック。」
今後の方向性がまったく決まらないですorz
stsメンバーを使ったオリ話を作るか、
stsの話に沿って展開させていくか・・・どうしよう
職人の皆様GJです
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
影山…子供じゃあるまいし、そこまでびびらなくても…
しかし、オレンz…もとい、スカリエッティが怪人製造…なるほど、それは盲点でした
>>230氏
はやて…そこまで泣くくらいなら、はじめから解散しなければいいというのは言わないほうがいいんですよね…
…うわ、なのはさん酷…
>>◆e4ZoADcJ/6氏
中の人ネタってこういう使い方もできるんですね…勉強になります
ラプラス…一体どこから沸いて…
>>リリカルなのはBsts氏
ランページ最高にGJです。邪王炎殺黒龍波で吹(ry
ライノックス…リンカーコア持ってたんですね…って森本!?
>>616氏
ARMS知らないのでよく分かりませんが…シルバー…なんという超再生…
で、次回はシルバー大暴れタイムですか?
>>45氏
…あいつ…っていうのは、やっぱりジャスティスですかね?
ソル…武器捨てたとなると、戦いのときどうするんでしょう…
NANOSINGの最新話が完成しました。他に投下が無ければ21:00に投下します。
リリカルなのはBsts氏GJ!!
ランページが地球にいるとは思いもしなかったです。
撃退された奴らは、ビーストモードなだけマシですな。タンクモードだったら死亡フラグ一直線だぜ。
>>616氏
シルバーが主人公とは、斬新ですね。彼の撃つ砲撃は魔力ではないですから
GDなんて瞬殺ですね。最終形態で暴れたら止められる奴いるのかな?
>>45氏
聖騎士団時代のカイの年齢って、16〜18くらいでしたっけ?
確かにかなり若い年齢で大きな組織のトップにいますね。
ちくしょう、マジで投下が多過ぎる・・・どういうことなんだこれは
まだスレが立って一週間も経っていないというのに
>>636 あー…言いにくいことなんですが、このスレは大体いつもこんな感じです
>>636 だって、シリーズが放送中だもん
それに大体こんな感じだよ、前回も前々回も
その代わり雑談自重とテンプレ守ればモラルは高い良スレ
なんならおまいさんも 書 か な い か
ウホッ!!いいSS作家・・・
>>637-638 マジっすか……職人さん達がひしめき合っている状況は喜ぶべきなのでしょうが
感想を書いていくのがぜんぜん追いつかないのは・・・むう
>>639-640 だが断るっ!
そろそろ次スレですね・・職人さんの作品の続きがどれも楽しみですが
職人さん方は特に楽しみにしている作品ってありますかね?
自分が特に期待している作品はライダー系ですね。
『ダブルクロス・リプレイ・ストライク』で主人公の回りに集った四人の美少女がそれぞれの世界に帰った後に、
今度は機動六課の八人が彼のアパートを間借りするというのを考えた。
ダブクロの世界には感染すると超能力者になるウィルスが蔓延しているのでうかつに帰られないのだが……
明らかに元ストーリーの主人公、国見以蔵が蔑ろにされる。
そして地下スレすれすれだがそうならない、それが天からのクオリティ。
では、宣言どおり投下します
侑斗「それと最初に言っておく。前回同様かーなーり、短い!」
支援
「ハァ、ハァ、ハァ…」
HELLSING本部地下階。ルークが必死の形相で逃げている。
ジャッカルで撃たれ、左足を失いながらも、死にたくないという一心で逃げ続ける。
そして階段前まで逃げることには成功したが…再びジャッカルで撃たれ、無事な右足も失ってしまう。
足が無くては立つことは不可能。そのまま転倒し、階段に激突した。
足を失い、座り込むルーク。その顔は恐怖で引きつっていた。
「一体…いっ一体…お前は…お前は一体何なんだ!」
アーカードに対し、その言葉を投げかける。もはや元が人型だったとは到底わからないような形状になってしまっているが…
第四話『DEAD ZONE』(4)
アーカードだったものが寄り集まり、再び人型に戻る。
アーカードの上半身に、胸部の大きな目。そして下半身は無数のムカデ…いや、たった今人の下半身になった。
「さあどうした?まだ足が二本ちぎれただけだぞ。かかって来い!」
そう言うと、銃で撃ってちぎったルークの両足を見せ付ける。
…無くなった自分の足を笑顔で見せびらかすものを見て、恐怖を感じないものはいない。ルークもまた然り。
だが、アーカードはそんな事は無視し、立ち上がって再びかかってくるよう言う。
「使い魔達を出せ!体を変化させろ!足を再構築して立ち上がれ!銃を拾って反撃しろ!
さあ夜はこれからだ!お楽しみはこれからだ!HURRY! HURRY HURRY!! HURRY HURRY HURRY!!!」
アーカードは笑顔で戦いを促す。先ほどまでの戦いがよほど楽しかったのだろう。
一方のルークはもはや戦意は無く、ただ死にたくないという感情のみだ。
「ばッ…ば、ばッ化け物め!」
さすがに戦意が無いことを感じ取ったのか、ひどく失望した表情となるアーカード。そしてルークに罵声を浴びせる。
「そうか、貴様もそうなのか、小僧。出来損ないのくだらない生きものめ」
「ほざくな!HELLSINGのオモチャめ!英国国教会の犬に成り下がった貴様に吸血鬼としての「やかましい!」
失望の次は怒り声。アーカードを見ると、右腕が巨大な犬…いや、無数の目が付いた犬型の異形へと姿を変えていた。
「おまえは犬の肉(エサ)だ」
そう言って、右腕の犬を切り離し、ルークへと飛ばす。
ルークは死を感じ取り、とっさに拾った銃で撃つ、撃つ、撃つ。
「う、あい、う、うお、う、あ、お、お、ああ、あああ」
もはや呂律すら回らない。さらに銃を撃っても犬には効かない。
そんなことをしている間に、犬がルークへと近づき…喰らいついた。
そしてルークはそのまま断末魔を上げ、犬に捕食された。骨ひとつ残さずに。
「所詮こんなものか小僧。おまえはまるでくそのような男だ。犬のくそになってしまえ。
この調子では上の奴も程が知れるが…存外に苦戦しているようじゃあないか」
そう言うとアーカードは、自分の棺へと戻っていった。
一方、3階。こちらはこちらで大変なことになっていた。
足を掴まれ転倒したティアナが、元HELLSING局員のグールの群れにもみくちゃにされているという状態である。
何とか脱出すべくもがくが、いかんせん数が数だ。そう簡単に逃れることはできない…はずだった。
『Set up. Dagger Mode.』
その声とともに、腕の無くなったグールが一体宙を舞う。
それからさらに数秒、ティアナは未だグールの群れからの脱出できず…いや、脱出する気が無いのだろう。
片っ端から体術とダガーモードの刃でグールを粉砕している。しかも赤い瞳で、狂気じみた笑顔をして。
暴走か、はたまた闘争の狂喜に取りつかれたのか。そんな親友を見て、スバルは唖然とするしかない。
一方のインテグラは、この惨状に固まってしまっている。
「そんな…なんて事…部下達が…うちの職員たちまでもが…グールに…ッ!!」
そうこうしている間にも、ティアナは未だ大暴れしている。
あるものは肘で頭を砕き、あるものはダガーモード(もはやダガーとは名ばかりの長剣だが、それは置いておく)で両断し、そしてあるものは踵で脳天を割る。
そしてグールを踏み砕こうとしたとき、誰かがティアナを止めた。
「ティアナ!もういい、もう十分だ!」
その誰かとは、インテグラである。さすがに職員をこれ以上手酷く殺させるわけにはいかないとでも思ったのだろうか。
「もう…もうやめてくれ…」
インテグラの真意はわからない。ただ、ひどく悲しそうな…それこそ今にも泣きそうな目をしている。
インテグラの静止により、ティアナが正気に戻る。瞳も元の色に戻り、そして周囲の惨劇に絶句した。
その頃、ウォルターがついにヤンを止めた。
渾身の蹴りで壁にたたきつけ、さすがの吸血鬼も動けないほどのダメージである。
だが、ヤンはそれでもゲラゲラと笑っている。死ぬのも覚悟していたかのように。
「もうチェックメイトだ、小僧」
一方のウォルターは、怒りを隠そうともしない。表情は怒りに満ちており、鋼線を歯に銜えている。
「殺りなよ、ご老体」
「殺さんよ。これだけの事をしたのだ。誰の差し金か吐いてもらってからたっぷりと殺してやる」
「甘いよねェ、あんたらつくづく」
そういったやり取りの最中、インテグラが近づいてくる。怒りを面には出していないが、雰囲気が怒りを表している。
そしてヤンの目の前まで歩き、止まった。そのインテグラをヤンが挑発する。
「よう、ビッチ」
刹那、インテグラが弾丸を叩き込む。その数5発。心臓や頭には当てていないが、相当痛いだろう。
…その証拠に、ヤンが銃創を抑えながらうずくまっている。
「軽口を叩くな。私は怒っている」
「くっくふくふふはひはははははは」
うずくまったまま高笑いをあげるヤン。もうすぐ拷問の末に死ぬというのに、どういうつもりか。
「おまえらは一体何なんだ?一体何の真似でこんなことを?後ろで誰が糸を引いている?答えろ!」
銃を向けたままインテグラが問う。だがヤンは相変わらず高笑いをあげ続けていた。
「笑うな!答えろ!」
インテグラの怒声が響き、ようやくヤンが高笑いをやめた。
そしてインテグラに対して話し始める…が、彼女らの意図したものとは全く別の答えだった。
「あんたらももう知ってんだろうが、俺の内に埋め込まれた機械類は、今こうしている時も連中に情報を送り続けているんだぜ。
作戦が失敗した事だって…この会話も筒抜けなのさ!
連中が作戦に失敗して、今全部ゲロしようとしてるこの俺を…生かしておくと思うのかい?」
そう言い終わらないうちに。ヤンの首から炎が吹き上がる。
その炎はどんどん燃え広がり、あっという間にヤンの全身を覆った。
「な…ッ!?」
「はぁはははぁ!やっぱなあッ!ひはははははァ!
ひひひははバカ共、教えてやる。一ッコだけ教えてやるヒヒヒヒ。せいぜい頑張るコトだな、ビッチ!」
そう言うと燃え残った左手の中指を立て、最後の一言を残す。
「ミレニ…アム…」
そしてヤンは真っ白な灰になり、この世から姿を消した。
死に際にひとつの手がかり…『ミレニアム』という言葉を残して。
「ミ…ミレ…ミレニアム?」
ミレニアム。普通に考えれば『1000年』とか『十世紀間』とか、そういう意味だろう。
だが、実際には違うはず。そうでもなければヒントとは到底いえないだろう。
…それはさておき、この一件で憔悴しきったインテグラをウォルターが気遣う。
「大丈夫ですか、お嬢様」
「ああ、私は…それより彼らを楽に…させてくれ…」
彼らとは、言うまでもなくグールにされたHELLSING局員の事である。
先ほどのティアナの暴走で大半は死…いや、楽になったが、まだそうなっていない者も結構いる。
「は…」「いや、それはダメだ。ウォルター」
突然の声に振り向くウォルター。今まできれいさっぱり忘れられていたアイランズがいた。
銃身を持ち、インテグラに渡そうとするアイランズ。安全装置は外してある。
「指揮官の仕事だ…インテグラ、君がやるべきだ。その義務がある」
「アイランズ卿、それはあまりにも…」
「否、『仕方が無かった』は通用しない。何か準備や方法があったはずなのだ」
ウォルターがアイランズをたしなめるも、そのアイランズは聞く耳を持たず。逆にインテグラを追い詰める。
「すべての責任はおまえにある。おまえが指揮者なのだから。違うかね?
彼らが死んだのも、死にぞこなっているのも、全ておまえのせいだ」
そう言われたインテグラはアイランズから銃を受け取り、グールへと近づき、銃を突きつけた。
「…許してくれとは言わない。全部…私のせいだ」
そしてグールの頭に発砲し、楽にした。
「ウォルター、ミレニアムとやらを調べろ。速やかに、徹底的にだ」
「はっ、無論です」
「この落とし前は兆倍にして返すぞ」
その頃、某国某所。幾人もの人間が集まり、何かの相談をしている。
何の相談かはわからないが、時折『吸血鬼』や『軍事』、『グール』という単語が聞こえる。
おそらくは、バレンタイン兄弟を送り込み、HELLSING機関を壊滅寸前にまで追いやった張本人達だろう。
…と、眼鏡の男性がこの相談を止めた。
「まあいい、諸君。研究を再開しよう」
TO BE CONTINUED
投下終了です。
ダガーモード…ええ、もはやダガーじゃありません。まるっきり某FF8のガンブ○ードです
とりあえず「HURRY! HURRY HU(ry」ができたので満足ですが…
ここ数話ほどティアナ・スバル両名の影が薄いような気が…orz
>>641 やっすぱりライダー系かなあ…。
あとなのはBstsも楽しみにしてます。
×やっすぱり
○やっぱり
リリカル龍騎氏GJ!
GJ!
ティアナも狂気の闘争の世界に足を踏み入れ始めたようだな。
GJでございました!
読解は幸せ!
さて、それは置いといてティアナ覚醒キタ――――!
GJ!!アーカードたちの存在感がありすぎるからしょうがない。
GJです!流石に上手いですなぁ。
>>651 楽しんでいただいてるとは……励みになります。
チータス実はプログラムが1番若いんです。(リインUぐらいの若さ
475Kb越えましたか?
失礼。
あと2kb
もう超えるな
次スレもう建ってましたっけ?
建てて来ても構わないですかね?
規制に引っかかると思うけど。
構いませんぜ?
662 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 22:11:24 ID:QWVkgGlm
頼みます…くどいようですがPSPなんで
乙です
あー、剣客商売とクロスとか、
キムタクとかやってみてー。
埋めるついでにちょっとだけ……本編の執筆があまり進まないので苛々してたら
いつの間にかこんな話を書いていました、原型はまるでありません
もしあれならばまとめサイトには乗せなくても結構ですので、それじゃいきます
それと最初にごめんなさいと謝りながら……いきます
太陽の光が一段と強くなる中で、いつものような長話はようやく終わりに近づいてきた。
「さて、皆さん……私の話はここで終わりますが皆さんはスマートブレインの学生です」
「その誇り高き称号に恥じぬよう、上の上たる夏休みを過ごすように」
あーちくしょう! 暑い、暑い! 蒸し暑い……いったいなんなんだ今日の暑さは
いくら夏だからってこれじゃいつか絶対に倒れちまうぞ!
自慢にはならないがもう少し話が延長されていたら倒れる自信がある。
「……ったくなんでクーラーが効いてないんだよ」
「外にクーラーがあるわけないだろ・・・何を言ってるんだ」
俺は乾巧、18歳。高校2年生……なんだよ、年が合わないって?
他人より高校に入学するのが遅かっただけだ! 別に留年したわけじゃねえ!
とにかくこの『私立スマートブレイン高校(通称“脳学”)』に通っている高校2年生なんだよ!
「けど今日さえ我慢すれば、明日から夏休みだしいいんじゃないかな」
俺の後ろで話しているこいつは“澤田亜希”って名前で俺より2つ年下の16歳だが同じく高校2年生だ。
いつもヘッドフォンをつけて音楽を聴いている、手先の器用さは一級品で特に折り紙は上手い
さすがにこの場では身につけていないがまるで音楽が身体の一部になってるかのようだ
この名門中の名門である高校に入るにはそれなりに厳しい試験が必要なはずなのだが・・・
俺が普段バイトしている『菊地クリーニング店』で配達に行っていた時のこと
先程まで全校生徒に向けて挨拶をしていた“村上峡児”という校長の家に配達しに行った瞬間
[おお・・・素晴らしい、あなたは上の上を超えられる資質が充分にある]
と言われて半ば強制的に入学が決定されてしまったのだ、こっちの話も聞かずに。
当然バイトのこともあるし店長である啓太郎と店員その2である真理に相談したが
『いいじゃないそれ! タッ君ならきっと学校でも楽しくやれるよ!』
『そうだよ! 店のことは何も心配しなくていいから』
『いやバイトには出るけど……俺そろそろ19だぞ? もう遅いんじゃないか?』
『何言ってるのさ? だからこそ昔あの日に失った青春を取り戻す時なんじゃないか!』
真理も啓太郎も反対しないどころか賛同しやがった、あいつら俺をなんだと……ただのアルバイトか。
普段はあまり連絡をとらない親父達のところにも連絡してみた、すると
『是非入りなさい! 風来坊のおまえもいい加減落ちつかないとな!』
『応援してるわ! もし恋人ができたら連れてくるのよ!』
『できねえよ!』
――驚くどころか電話の向こうで涙を流して喜んでやがったのだ。
とどめに何時の間にかいやがった居候兼バイトの男が近づいて来ていつもの顔で言った。
『いいんじゃないかな? 君がいなければ俺達も幾分か平和に過ごせるし』
『君は学校生活を満喫するといい、少ない友達も少しは増えるかもしれないしな』
もちろんその後も金がないとか相応しくないとかいろいろ断る口実を使ったが
問題点はすべて向こうが解決してしまいそれどころか贈り物……というか賄賂を押しつけやがった。
ちなみに決して金関係の物を渡されたわけではない、しかし俺はそれが気にいった。
ついつい貰っておくと言ってしまいその時点でここに入学することは決定事項となってしまったのだ。
「……確かにあれは役立つけど、なんであんなものくれたんだろうな?」
「ん? ……ああ、あれかい? さあね、あの校長の考えることはわからないから。」
「そりゃそうだよな、知ってる奴がいたら顔を見てみたいぜ」
「まったくだね」
俺達の話し声に気付いたのか村上校長がこちらを睨む、すると怒鳴り声と共にいつものあれが飛んでくる
「こらそこ! 私語を慎みなさい!」
普通教師が投げるものはチョークと相場が決まってるのだがあろうことかこの校長は薔薇を投げつけてくる。
しかもスピードが速く人間の身体を討ち抜きかねないほどの鋭さを秘めている
一度誰かに大怪我させたこともあるという噂があるがその時にこんなことを口にしたらしい
『上の上が予想外のことに冷静に対応するのは当然。あの程度を避けれない下の下の生徒が悪いのです』
真実かどうかはともかく言いそうだ……まったく末恐ろしい校長だよな。
なぜここが最難関と呼ばれるのか今更ながらわかった気がするぜ
そして終業式も終わり明日から夏休み……なのだがまるで予定を立てていなかった。
澤田とは帰り道が一緒というか学生寮で暮らしているのだから一緒でも仕方ない。
歩きながら取り留めのない話をして寮までの道を歩いている。
「通知表はどうだったのかな、総合評価がどれくらいなのかを教えてほしい」
「中の上」
「へえ、やるね。俺は上の下だったけど」
「……つーかそのヘッドフォン付けてて暑くないのか?」
俺の突っ込みも澤田は馬の耳に念仏でまるで聞く耳を持たずにいつものように音楽を聴いている。
そしてまたもやこの単語がでたが脳学では通知表を数字ではなく言葉で表している
「上の上」から「下の下」まで9段階ほどある・・・ちなみにこれは校長の独断らしい。
私立だからたぶん問題はないのだろうが……わかりにくいのかわかりやすいのか。
「おや?」
「どうした澤田?」
「見ろよ、あいつは……」
立ち止まった澤田は真正面にいた一人の人間を指差していた、その後ろ姿は見間違え様もない
少しキノコっぽいような髪型といかにも真面目そうに制服を正しく着ているその男は……
「おいそこの偽善者!」
「・・・おれは木場勇治だけど」
「ああそうだったか?」
自分達よりひとつ上の学年にいる木場勇治だった。俺は偽善者と呼びがちだが
こいつはよくクリーニングを頼みに来る言わば常連客というやつだ。
真理のやつがどことなく気に入っているがそれがあの草加雅人は気に入っていない。
「……乾君、一応おれは先輩なんだけどな」
「年は俺と同じぐらいだろ、それより……また勉強か?」
「うん。そろそろ大学受験も近いからね」
「たしか建築技師になるとかって言ってたな……あんま無理すんなよ」
「ああ、ありがとう。」
「別に・・・」
誰かに礼を言われるとつい反射的にこんな態度を取ってしまうのはもう癖だった。
しかも俺は口が非常に悪い、少し口を開いて本音を喋っただけで学園中の人間から距離を置かれた。
それでもまだ普通に接してくれるのは木場と澤田を除けば殆どいない。
これではまた草加雅人にバカにされる、あいつの行動すべてが俺は気に入らなかった。
どうにかしてあの男を見返してやりたいと思ったが方法がない……そう考えていたときだった。
『ディエチ、クアットロ! 無事か……じっとしてろ、今行く!』
どこからか幻聴が聞こえてきた……と思ったがどうやらそうではないらしい。
木場も澤田も驚きながらも周囲を見渡しているが何も見えない
今度は声の聞こえてきた方向を見ると・・・猛烈な勢いで砂煙を上げながらなにかが迫ってきた。
『IS機動……! いくぞ、ライドインパルスッ!!』
「えぇっ!?」
撒き上がった砂煙の奥に見えていた人影が消えたと思った瞬間弾き飛ばされていた……木場勇治が
宙を舞い回転しながら美しい弧を描き地面に叩きつけられた、ああおしい
着地さえ成功していれば高評価・・・って違う、そうじゃねえ!
「おい大丈夫か、木場!? おい!」
「約束、して・・・俺の・・・俺のできなかったこと、君が・・・」
「ふざけんな! 俺が建築技師になれるわけねえだろ!!」
「確かにそれもそうだね……あ」
少々の打ち身ですんだことを運が言いと喜びながら制服についた泥を払って立ち上がる木場。
しかし手に持っていたはずの参考書は……不運なこと近くの川に落ちて流されていった
木場は笑顔でいるが少々落ち込んでいる、あの参考書は大事なものだったらしいが……
「……不運でしたね、木場勇治」
「ううん、いいんだ。俺の身体をあの参考書が守ってくれたみたいだから」
「だけどあんたは受験のことも……」
「仕方ないさ、また新しいのを買うことにするよ」
やはり落ち込んでいる……無理も無い、木場の奴は暇があればあの参考書でいつも勉強していたのだから。
あれは同じく建築技師である親から貰ったものでとても大切なものだと言っていた。
……買い直せるわけがない。参考書は買い直せてもあの本の本当の価値は戻せない。
意気消沈している木場を見ての俺の頭にだんだん怒りと血が登ってきて顔が真っ赤になっていく。
熱に弱い俺の頭はほとんどオーバーヒート寸前だったが不思議なことに行動は冷静だった。
「……おい木場、そこでじっとしてろ」
「乾君?」
「澤田は木場を見張っててくれ」
「おい…?」
俺は静かに呟きながらポケットの中から携帯電話を取り出す――それはただの携帯じゃない
“φ”のマークがついたその電話に特別な暗号を入力する。
"5821"『Auto Vajin Come Closer』
特殊音声が鳴り響いた数秒後、一台のバイクが無人走行して俺の傍にやってくる。
それは銀色のオフロードバイク[SB-555V]通称“オートバジン”と呼ぶハイテクメカだった。
「乾君? 何を・・・」
「……ちょっと行ってくるぜ」
「行くってどこに!?」
「乾君!!」
木場の言葉を聞こえないふりしてハンドル部分に下がっていたメットを被りオートバジンに乗った。
エンジンを吹かして走らせるとすぐにミラーから澤田と木場の姿は見えなくる。
もう何も聞こえない、聞く気もない……走り出した理由はたったひとつ。
あの時通り過ぎていった声の主を見つけること、それ以外にない
「許さねえぞあの野郎……絶対にとっ捕まえて、あの偽善者に謝らせてやる!!」
たとえどんな理由があったとてもあいつの大切な物を奪ったことだけは許せない。
俺は怒りと共にオートバジンのスピードをさらに上げて、怒りを乗せるかのように走り続けた。
投下完遂・・・何やってるんでしょうか私は、熱で頭がやられたんでしょうか?
番外編でも書こうかなと考えてたのにいつのまにか学園ものになっていた・・・
続きを書く気は今のところない……ってこの言葉初投稿の時にも使いましたね
以降こういうことはやめます、そしてもしも心を害したのなら
これはまとめサイトに乗せなくても結構ですので・・・重ね重ねすいません
原作知らんからさっぱりだが投下した勇気を否定することなど出来ない!
GJ
674 :
マスカレード:2007/08/04(土) 17:34:46 ID:7SKLDosU
今気付きました、かーなーりGJです!
まさか澤田君を出してくれるとは感激です……!
木場の劇場版の台詞とかも面白かったですw
たまにはこういう一発ネタみたいのもいいと思いますよ〜
なにがどうなっているのやら。
555は正伝の方は読んだことないがこんなお話なのか?
番外編を投下してくれるのはいいのだが、なのは関連の話が殆ど無いしφ's正伝の方も独自設定満載となるとかなり食傷ぎみ
なのはStS+φ's正伝本編は楽しみにしている作品なので頑張ってください
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ミ ((・∀・x))ミ もふもふやでー?
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ミ ((・∀・x))ミ もふもふやでー?
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ミ (( ・∀・x) プイッ
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ミ (( ・∀・x) ?
;(ノ~r‐‐、 ';)
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チビたぬき隊長だったモノ
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. \. \ /\|. |.: :|: : |: :| 弋ェタゝ|: /l. / |: : ∨: :.|
. \. \ 〈 \|\|: :|、 l. レi :レ'ー-、____/ ̄`ヽ: : | よく見てなさい・・・
\ }\___/ ̄`ヽ .|.: | \ ‐- .ィ´|.:| }. }. | \| スレがまた一つ終わる・・・
/ ̄\__ノ \ \ レ' .\__ -‐ ´/ |.:| / / ! \
. _/. \ \ \ }ヽ |`ー┬r‐' /レ' // |
./{ 〈. \ \ ./ 〉 〉 |`ー| |一'´/ く. く |
_| \. /´ ̄\. | | }. / 〈 〈. l. | | ./ > > .|
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\ /::::斗:ト \:::::::| xァ示ト、|\/|、::!ヽ/
r───────- 、 ヽ|:::l:::::レfラ示.\ ! i辷ソ |/\| j:|、 ヽ
 ̄¨Z ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\ |:∧ :|ヽ辷ソ, イ::::::::::|ノ゙| l │
 ̄¨つ ::.::.::.::.::.::. \ レ小;:_\ ` | :::::::::|::::| | │
‘ー‐-z::.::.::.::.::.: \ |│l圦 ` ` |:::::::::,':::::! | │ /.::..
ー‐、.::.::.:: \ |│ |> . / | :::::/::: ∧W /::.::..::..
`丶、::.:\ |│ | :::: ム≧r <,__|::::厶-)| ∠ -――
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__ , -==ニ三三\ |`|-/゚V_/_/゚ j/| :| `丁 ̄ ̄ `
三ミヽ、 x彡" 三三 三三ヘ , -──ォ|. |││ /|_/ |
三三ミ∨彡三ニ≡=¬ ¨¨¨´ ̄ \ / /^∨ \l / ∧ !
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. // /: : : : : /⌒V ヽ.扎_爿\\{ / 扎_爿 ノ ,' }: }: :}` ー- __\
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|: :/ |: / }ハ ____ /´ }ノ
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/ \ /三三三三三三三三三ム / `T´ ̄ ̄
T V を 見 る と き は 、部 屋 を 明 る く し て
近 づ き す ぎ な い よ う に し て 見 て 下 さ い
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|/ l:.:.:.:.:./元:x ヘ:.:.:.|x云ハ:.:.:|:.:|、! | 斗x:示 示:x ト、 | /
.ハ:.:.:.:| 辷」 ヘ:.:|辷ソ {:.:.:ト、! T ┴- ...」_.ヒzリ___ ヒzリ ハ. |/
x|:.:./lヘ、 ' 、/|:.:/| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7ー ..___
イ ∨ へ、 ` ` イ |/'| | // /`ヽ
. イ |. | |:.∧ ̄:::/:.:.:.| | | ___ // /
. イ ハ. レ ̄ヽ|、:. |::::::/:.:/レー、| |_r‐┬―‐r< >`「「 T ー-く/ /
. イ } V:.:.Vヽ/`く:.:.:} /ハ/| レ‐‐ゝ‐‐/―、| ト、  ̄``¨
> '" V\/ハ:.:.:.:. /:.:/ヽ.|\―‐'|ハ.、!ルヘヘ ∨ ∨ル' }
> " V || ノ:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:| / | | >r‐ハ_ イト、_/-―‐ハ
{ _. - " ̄ ̄ `ヽ、 \ 埋めるぞ
__ヽ / \====ミ、\
⌒> ′ '^ヽ、 }ハ '´「 「_.`ヽ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `
/ \ r Y'|、 |/ ヽ < \\
./ | \ 、 V´r' | \_./ ', \ \\ /^!
l / / ハ. 、\\ヽ> ∨ | | | ;'┐ _|___/^ヽ、 / 、〈 / ./
| ./'l ,' l ||∧ ト、>示| |^V `| | |〈 >‐<__/__/ 、 \ / / ', //! 死に体に二人がかりは卑怯じゃないか?
|/ | | ハ | rr.ミヽ ヘ.' Vzリ }ハ | / | | V」┴/ ` ヘ `<./__,/イ V|
| | V∧V〉 \ | |'__ |.∠ _ / /^ / 、 | |/ rx V――-、
ヘ∧ | ハ ′ _ /| レヘ / / / | l \ ヽ | || 、 rj ̄ 「´
\ ト、 |> `、__,/x'| l 〉/ / ; ′,イ ! ト、 x:≦、l !ト、_キノ |;'
. ヽl/| | /::::::| l lノ /,//| | | ト|、 ト、 |< r'::ハ | | | | |/
|「ハ! イ:::::::::| | | | | | |<fホ. \ ヒz:リ ! ! / |/
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