【姫子】神無月の巫女ハァハァスレ その2【千歌音】

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897名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/14(水) 09:29:17 ID:b5DqNx9J
「千歌音ちゃんの日記」より その11

12月24日

「大神ソウマと早乙女真琴くっつけ作戦」が尽く失敗するなか、ついにクリスマスパーティーの日が来てしまったわ
精鋭部隊による「睡眠学習編愛の囁き」「変装成りすまし愛の告白」も失敗…
結局、警察を呼ばれる破目になって大変だったわ とっとと撤収よ、精鋭部隊
人の心って…精鋭部隊をもってしてもそう簡単には動かせないものなのね、欝…。

夜になってみんなが我が家に集合したわ
みんな…って、乙羽さん、早乙女さん、大神ソウマはともかく、レーコやコロナ、ネコ耳に怖い姉、馬鹿筋肉男、ホモ野郎まで来たわ
姫子、どういう事なのかしら?
眩暈がしてくる…

とりあえず一番危険な馬鹿筋肉男は鎖で繋いでおいてと…
ゴルァっ、ネコ耳、そんなにがつがつ喰うんじゃないわよっ みんなの料理が無くなっちゃうじゃないのっ
こいつはヒメコと同じケージの中の放り込むしかないわね
レーコとコロナは二人でイチャイチャ、レズってなさいな
言っておくけど、コロナの歌と踊りは厳禁よっ
ホモ野郎っ この家の中は禁煙よ タバコ吸いたければバルコニーに出てちょうだい
ついでにあなたの大好きな大神ソウマも一緒に連れていってね
鍵をかけて締め出し成功 ふふ、寒空の下で二人で好きなだけ暖め合いなさいな
乙羽さんと早乙女さんは酔い潰れてもらいましょうね
ウォッカにテキーラ、アルコール度数の高いものをしこたま飲ませるわ
姉…さすがに聖職者ね 静かに聖書読んでるから放置でいいかしら?
それにしても何てエロイ格好してるのかしら…ちょっと興奮…姉凄いわ姉…
おとなしくしていてくれたら、後でホモ野郎と二人っきりにしてあげるわよ

さあ、姫子、これであなたと私の二人だけの時間になるわ
あら、私にプレゼントくれるのね、ありがとう…何かしら
これは…手編みの「腹巻」ね 嬉しいわ
毎晩コソコソやっていたのはこれを作っていたからなのね…感激だわ
えっ!?姫子、どうして泣いているの?
うそっ、これって「腹巻」じゃなくて「マフラー」だったの…
ごめんなさいね…私が悪かったわ あなたが「超不器用」だって事忘れてたわ

いいの、気にしないで 大切に使わせてもらうわ
さあ、私からのプレゼントを受け取ってちょうだい
はいっ署名捺印した婚姻届…冗談よ、そんなに固まらないで
いくら私でもまだ国会を動かせるだけの力はないわ…そのうちにやってみせるけど
はい、指輪よ 気にしないで、たかが10ctのダイヤだから
左手の薬指にはめてね ポッ…
愛してるわ、姫子
さあ、邪魔者はほっといてベットにいきましょうね
みんなも結構楽しそうにしてるし、こういうのを大円団っていうのかしらね 
898名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/14(水) 23:04:59 ID:b5DqNx9J
6話で千歌音ちゃんと姫子の出逢いが描かれているが、
その中で千歌音ちゃんの正体を知った姫子がよそよそしい態度になって逃げるシーンがある
その時の千歌音ちゃん心情

『私が走るなんて。誰かを夢中で追いかけるなんて・・・。でも姫子と話したかった。

姫子のあのまっすぐな笑顔が欲しかった。そのためならどんなこともした』

この「どんなこともした」の部分が激しく妄想をかきたてるw「一体何をしたんだ?」ってw
というわけで、次回はここの部分を妄想してみたい


899名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 00:22:51 ID:99ozzrWr
大円団GJ!
次回も期待してますw
900名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 01:39:43 ID:pAQ3QV82
GJ!!宮様ww
のんびりと次回も期待してますよ

>ふふ、寒空の下で二人で好きなだけ暖め合いなさいな
ツバサ兄さん×ソウマを妄想してちょっと鼻血吹いちまったww
901名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 10:16:28 ID:CYUiDfFL
>>899-900 orz ドモ

6話「日溜まりの君」より妄想

ある日、突然私の前に降り立った春の日差しのような天使…来栖川姫子
同じ学年の隣りの隣りのクラスに在籍、入学時より学園寮に住む…
私は理事のひとりを通じて、彼女に関する情報を得た
成績は中の中、運動が苦手らしくクラブ活動も委員会にも所属していない
大勢の生徒の中ではほとんど目立たない平凡すぎる子…
でもあの日を境に、私にとってはどんなに大勢の中に紛れていても必ず見つけ出せる存在になっていた
誰かをこんなにも求めてしまうなんて、私にとっては初めての経験だった
もっと彼女の事が知りたくなった、もっと話したかった、もっともっと…近づきたいと、許されるのなら触れてみたいとさえ思うようになっていた

ある朝、私は下駄箱の前で彼女の姿を見つけた
「来栖川さん」考える暇もなく私は彼女の後姿に声をかけていた
ビクリとして振り向いた彼女の顔は驚きと戸惑い、少しの照れ笑い…
私の心は瞬時に高鳴った
「よろしかったら、昼休みに」昼休みに「薔薇の園」へ誘ってみようと思った
あそこなら確実に二人だけの時間を過ごせるから…
しかしその声を掻き消すかのように、私はすぐに大勢の人に囲まれてしまった
「宮様ーっ、ごきげんよう」悲鳴にも似た黄色い声があちこちから飛ぶ
私は彼女の姿を見失ってしまった

せめて…同じクラスだったらと思う
数分の時間さえあれば、私は彼女を「薔薇の園」へ誘うことが出来るのに…
私は常に大勢の人に囲まれる 休み時間も移動する時もトイレに行く時でさえひとりになる事は出来ない
彼女が…この輪の中に混ざっている事は決してない
私はいつも遠くからでしか彼女の姿を見ることが出来ないのだ
どうすれば良いのだろうか?私は毎日毎日そのことばかり考えるようになっていた
偶然のチャンスを待つしかないのだろうか?
902名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 11:26:04 ID:CYUiDfFL
私は少し古典的だけれど、手紙を書いて彼女の下駄箱に入れるという方法をとることにした
『来栖川さんへ お話ししたいことがあります 昼休みにあの薔薇の園で待っています 姫宮千歌音』
これはラブレターだと自分でも思って少し赤面していた
ラブレターの類は今まで数え切れない程、貰ってはいたが自分で書いたなんて初めての経験だ
私は高鳴る胸の鼓動を押さえながら、その日はいつもより少し早めに学校へ行き彼女の下駄箱の中に手紙を入れた
その日の昼休みまでの時間がとても長く長く感じられた…

昼休みの終わりまであと五分…。もう校舎に戻らねばならない
結局彼女は来なかった 私はいいようのない脱力感に襲われて薔薇の園を後にした
手紙を読んでくれなかったのだろうか?それとも私に逢いたくないということだったのだろうか?
悲しかった…無性に悲しくなった
ただほんの数分でもいい、彼女の顔が見たかったのに…

私はその日の午後、彼女の姿を意外な場所で見かけることとなった
大量の本を抱え、ひとり旧校舎の中に入っていくその姿を…
私は夢中で後を追った
彼女は今は古い本の置き場となっている旧図書室に入っていった
どうやらそこで古い本の整理をしているらしい
声を掛けようとした時、バタバタと走ってくる足音に私は思わず物陰に身を隠していた
「姫子ーっ」息を切らせながら図書室に飛び込んで行ったのは、確か…
そう、彼女とよく一緒にいる、そう、陸上部で目立っている早乙女さんという子だ
確か寮でのルームメイトでもある
「クラスの子から聞いて飛んできたんだけど、アンタ本当にこんな事やらされてたの?」
「マコちゃん…」
「イズミのヤツ許せないっ…何であんなヤツの仕事を代わりにやってるんだよっ」
「だって…イズミさん、体調が悪いからって…今日中に整理しなきゃダメだからって…その…代わりにやってって、頼まれたから…」
「アホかっ、あいつならピンピンしてるよ あのバカ三人組で街まで限定品のなんとかを買うって元気に下校して行ったってさ」
「…」
「…昼休みもずっとやってたんだろ?どうしてアタシに話してくれなかったのさ」
「ごめんね…マコちゃんには迷惑かけたくなかったし…」
「本当…バカだよアンタってば…お人よしにも程がある」
そう…そういう事だったの
「ほらっ さっさと片付けて帰るよ 手伝うからさ」
「でも…あの、マコちゃん、部活が…」
「いーの、今日はサボリ だってさ…」
「部活よりも姫子の方が大事じゃん」
「マコちゃん…」
「バーカ 泣くなっ」彼女を優しく抱きしめている早乙女さん…
私はそのやりとりを盗み見して、心が締め付けられる思いだった
悔しかった…正直悔しかった
私はただ遠くから彼女の姿を見ているだけで、実際、早乙女さんのように彼女に手を差し伸べてあげることも抱きしめてあげることも出来ないのだ
私は…早乙女さんに嫉妬していた
903名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 14:24:35 ID:CYUiDfFL
心優しく、気弱で嫌な事もはっきり嫌と言えない子…だからクラスのいじめっこ的存在にいいように使われてしまうのであろう
イズミさん…そういえば私の取り巻きの中に必ずいる
私はそれとなくイズミさんに注意を与えた
「イズミさん、ご自分の仕事はご自分でなされた方がいいと思うわ」
本当はもっと言ってやりたかったが、逆恨みで彼女がどんな報復を受けるかもしれないという恐れもあったので私は出来るだけ柔らかく言ったつもりだったのだけれど…
イズミさんは目を丸くしていた 少しは自覚して反省してくれればいいのだけれど

彼女を守ってあげたい…そんな想いが日々強くなっていく
どうしても彼女と逢って話しがしたかった
しかし思いとは裏腹に彼女とはすれ違う日々が続く
朝は通学路でそれとなく待っていてもすぐに囲まれてしまう為、彼女がその横を慌しく通り過ぎて行ってしまう
休み時間に彼女のクラスの前を通って様子を伺うも、早乙女さんがベッタリとくっついている為声さえ掛けられない
放課後も部活動をやっていない彼女はすぐに下校してしまうし、私と言えば生徒会やら部活やらで遅くなってしまうので逢えるチャンスなどほとんど皆無だった
一体、どうすれば? さすがの私も思案に暮れる
意地悪な神様を恨み始めてた頃…

私は放課後の人気の無い音楽室でピアノを弾いていた
生徒会の仕事などで多忙だった日はここに来て一曲奏で、心の平穏を取り戻す
(来栖川さん…)私はただ彼女に思いを馳せて曲を奏でていた
「失礼します…」小さな声と共に扉が開いた時、私の指は止まった
彼女だ…紛れもなく、私の追い求めている人、来栖川姫子
「あっ…」彼女は私の存在に気づき入り口のところで固まっていた
私は真っ直ぐに彼女を見、近づいていく
(逢いたかった…)
「あ、あの…音楽の時間に忘れ物して…取りにきたんですけど…その」
私は彼女の手を掴むとやや強引に中に引き入れて扉を閉めた
夢にまで見た二人だけの時間だ
掴んだ手から彼女の体温が伝わってくる 胸が高鳴る
「明日の昼休み…あの薔薇の園に来てくださらないかしら?」少し声が震えてたと思う
「あ、あの…」赤くなっている彼女の表情が何とも愛しい
このまま抱きしめてしまいたい衝動に駆られる
「あなたとお話しがしたいの…誰にも邪魔されずに あの場所は立ち入り禁止区域だから他の人は来ないわ…」
「もしかしたら…迷惑?迷惑なら…仕方ないけれど」
「ごめんなさい…」ああ、拒否された 私は掴んでいた手を離した
そう…か、嫌なんだ 心が凍り付いていくようだった
「あの…この前は…行けなくてごめんなさい」
「?」
「手紙貰って嬉しかったんだけれど…用があって行けなくて…行かれないって伝えたくても…その、み、宮様の周りにはいつもいっぱい人がいて…だから、気を悪くさせちゃったかなって…気にしていたんだけれど
どうやって伝えていいかもわからなかったし…」赤くなりながらも一生懸命に伝えようとしている
可愛い…素直にそう思った 凍りかかっていた心が一気に溶けてゆく
「いいの、気になんてしてないわ…あなたが用があって来られなかったこともわかってる」
「明日、ゆっくりお話ししましょうね 約束よ」
「はい…」ニッコリと笑う彼女
そう、この笑顔…私はこの笑顔が欲しかったのだ
904名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 15:10:43 ID:CYUiDfFL
乙羽さんに頼んで用意して貰った二人分の昼食と暖かいお茶
私はシートの上にそれらを並べ、彼女が来るのを今か今かと待っていた
(ここのところお元気がなかったので安心しました…そうですか、親しいお友達が出来たのですね…ようございました)
今朝の乙羽さんの言葉が甦ってくる
(友達…か…)でも…側に居られるのならそれだけの関係でも十分だった

ガサゴソと音を立てて茂みの中から彼女が姿を現した
あの初めて出逢った日と同じように…
「待っていたわ さぁ、どうぞ」
待ちに待った二人だけのランチの時間
「わぁ、おいしそう…あの、本当にこれ食べてもいいんですか?」
差し出したサンドウィッチを照れながらも屈託の無い笑顔で頬張る彼女
私はそれだけでとても幸せな気分になれた
「あの…宮様は」
「ねぇ、その呼び方は好きじゃないの…初めて会った時みたいに名前で呼んで欲しいの せめて二人っきりの時だけは」
「あ…じゃ、その千歌音…ちゃん」
「なぁに?姫子…」私はクスリと笑った「こう呼んじゃダメかしら?」
「う、ううん…嫌じゃない…嬉しいかな…お友達になれたみたくて」
「そう…じゃあ姫子、お茶をどうぞ」
柔らかな日差しが降り注ぐ中、私の心は安らぎに満ち溢れていた

私達は周囲の人に知られる事なく、親しい友達になることができた
私は彼女の事を知れば知る程に好きになった
好き…それは始めから友達としてではなく、恋愛感情としての好き
でもこの想いは決して打ち明けてはいけない想いだという事も十分にわかっていた
想いを口にすれば、きっと私は友達としての彼女も失ってしまうであろう…永遠に
今は…側に居られるだけでそれだけでいい…それだけで…
905名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/16(金) 22:01:12 ID:hJvtuFQ/
全米が泣いた
906名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/16(金) 23:12:35 ID:LkafWk2K
映画化決定
いや神無月の乙巫女決定か
907名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/17(土) 00:25:48 ID:9lU+iil9
>>905[;´Д`] …。
これが黒い千歌音ちゃんだと、精鋭部隊を使って工作→姫子を手なづけ→軽くイズミに報復のヤキ入れ
になるんだわw

「もしも」一話で誕生日にオロチの襲撃が無く、二人だけの誕生日が行われていたら…
を妄想してみた↓この千歌音ちゃんの言葉だけでもハァハア度の高さが伺えるw
(明日は今までの誕生日とは違うの
 明日のことを思っただけでこの胸の高鳴りが押さえられないくらい
 本当に、特別な一日)

毎年、繰り返されるもはや義務的となった行事
姫宮邸の大広間に村や学校、姫宮の仕事関係の人々を招いての誕生会
代表者からの型どおりのお祝いのスピーチに始まり、粛々と進行されていく誕生会に少し飽き飽きしていた
しかし…今年は違う 心がときめいていた
千歌音の視線は常に一人の人を追っていた
会場の隅っこで目立つ服装でいるわけもなく、静かに佇んでいる少女…来栖川姫子
そう、彼女の存在だけが今日の千歌音の心の全てを占めていた
908名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/17(土) 23:26:09 ID:9lU+iil9
あと数時間の後、二人っきりの時間がもてる
千歌音は一刻も早くこの退屈な時間が過ぎることを願っていた
姫子といえば、そんな千歌音の心を知ってか知らずか、早乙女真琴と離れることなく時折、屈託の無い笑顔を見せていた
(あの笑顔を自分だけのものにしてしまいたい…)

寮生活をしている生徒達の門限が9時である為、6時から始まったパーティーーは2時間を経過したところで終わりを告げる
千歌音は出席してくれた人々を見送った
姫子は今頃、乙羽の手引きにより千歌音の部屋に通されているはずだ
千歌音は最後の人を見送ると、急いで自室に向かった
「姫子!!」
部屋に入ると姫子は中央に置かれているソファに腰を掛けていた
千歌音の顔を見るとニコニコと太陽のような笑顔で迎えてくれた
やっと二人だけの時間…千歌音は部屋の鍵を掛けると姫子の隣りに腰を降ろした
テーブルの上には乙羽によって用意されたワインとグラス、幾つかのオードブルにケーキがある
「さぁ、二人だけの誕生会をはじめましょうか?」千歌音はグラスにワインを注いだ
「あの、千歌音ちゃん…私、ワインは無理だよ」姫子は手を振って断る
「一口ぐらいだったら大丈夫よ お祝いだもの、少しだけつきあって」
「う、うん…」
「せっかく蝋燭に火が灯ってるし…」千歌音は部屋の電気を消した
ぼーっと蝋燭の明りが浮かび上がり、神秘的な雰囲気を醸し出す
「お誕生日おめでとう、姫子…」千歌音はグラスを掲げた
「お誕生日おめでとう、千歌音ちゃん…」グラスが交わった
「蝋燭の明り…凄く綺麗だね」うっとりとしてグラスに口をつける姫子
可愛い…その横顔を見ながら千歌音は思った
口に含んだワインも味もいつもよりは格別に美味しく感じられた
「あ、千歌音ちゃんの今日のドレス姿も凄く綺麗だよ 本当に見とれちゃったし…」
「そう…姫子だってそのワンピースとても似合ってるわよ…可愛いわ」薄いピンクが姫子の肌の色にピッタリだと千歌音は思った
姫子は照れくさそうにワインを口に含む
「私ね…本当に嬉しいの 千歌音ちゃんと同じ誕生日でこうして二人でお祝い出来るなんて」
「私もよ 姫子…」
「千歌音ちゃんの誕生日が凄すぎて、仲のいいマコちゃんでさえ私の誕生日忘れてるみたいだったし…あ、でも大神くんは覚えてくれてたな」
「大神さん…が?」
「うん…本当は今日二人で会えないかって誘われてたんだけど」そこで姫子はアッと口を手で押さえた
(千歌音ちゃんと大神くんって…つきあってるっていう噂…)
909名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/18(日) 11:02:50 ID:p1IfGYIO
まずかったかな…千歌音の気を悪くさせたと思って姫子は慌てた
「あ、あの…特別な意味はないと思うよ 大神くんとは幼馴染で…それだけだから…その、千歌音ちゃんと大神くんが親しいのは知ってるし、
別に二人の仲を邪魔するつもりなんてないし…」
「姫子?私と大神さんって何でもないわよ ただのクラスメートだけれど?」
「でも…みんなが言ってるよ お似合いのゴールデンカップルだって…」
千歌音はクスクスと笑った
「そんなのただの噂でしょ 彼とは本当に何もないもの」
「それより…」千歌音はグラスを傾け少し目を伏せながら言った
「姫子と大神さんが幼馴染だなんて始めて知った…もしかして彼の事…好きなの?」
「えっ…そういうわけじゃないけれど…」姫子はあきらかに動揺している、と千歌音は思った
「小さい頃から…守ってくれたから 嫌な事があっても…大神くんがその後で楽しい時間を作ってくれたの…」
そう、そういうことなの…姫子の恋愛感情は大神ソウマに向けられている
千歌音の心は沈んでいく
二人の間に暫しの沈黙の時間が流れた
「あ、あの…」姫子は千歌音が急に黙り込んでしまったことに戸惑っていた
「ち、千歌音ちゃんは…好きな人いる?」千歌音はハッとして顔を上げた
「千歌音ちゃんは私と違ってみんなからモテモテだし、色んな人から告白されてるって聞いてるから…その、選ぶのも大変かなあって…えへへ」
千歌音はグラスのワインを飲み干すと姫子の方を見た
「好きな人…いるわよ 誰か知りたい?」その熱っぽく潤んだ瞳を見て、姫子はドキっとした
910名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/18(日) 19:32:51 ID:p1IfGYIO
千歌音の顔が近づいてくる
気がつけば千歌音の艶やかな唇が目の前にあった
(えっ…)姫子は瞬間的に目をつぶっていた
「姫子…」千歌音は姫子の耳元で囁く
「やっぱり…教えてあげない…」耳に直接かかる千歌音の熱い息…ゾクゾクとする
「大神ソウマに心を奪われているあなたなんかに…教えたくない」
「!?」(千歌音ちゃん…怒ってる)姫子は千歌音を見た
(千歌音ちゃん、やっぱり大神くんの事が好きなんだ…だから、私の事怒ってる…どうしよう)
長い黒髪に隠れて千歌音の表情を知る事は出来ない
姫子はただ戸惑うばかりだった
「あの…千歌音ちゃん…ごめんね、私…」
「姫子…」千歌音の手が伸びてきて姫子の頬を触る
「私からの…誕生日プレゼント、受け取ってね」
返事をする間も無かった
千歌音の顔が目の前にきたかと思うと、生暖かく湿った感触が姫子の唇に重ねられていた
「!?」(うそ…キスしてる…千歌音ちゃんと…)
重ねられた唇は少しずつ動いていた
やがてヌルッと千歌音の舌が姫子の唇を押し入ってきた時に姫子は体をビクリと震わせ、彼女から逃げていた
「そんなに…嫌…なの?」千歌音は酔っているのだろうか?瞳を潤ませ上気した顔つきで迫ってくる
「ど、どうして…何でこんな事するの?」姫子はたじろぎソファから立ち上がった

911名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/18(日) 23:51:50 ID:p1IfGYIO
サカーを見てた千歌音ちゃんはまたご乱心なされました
912名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/19(月) 11:38:48 ID:CLZA+tk3
やっぱりあんたさん神だよ!!最高だよ!
913名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/19(月) 14:46:54 ID:UtT/kSiI
>>912
ドモ でもsageて[;´Д`]
914名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/19(月) 15:42:05 ID:UtT/kSiI
「ごめんね…」千歌音の手が伸びて姫子の手首を掴んだ
痛い程、強い力…
「こんな想い…絶対口にしてはいけないと思ってた でもね…」
千歌音は姫子を引き寄せると抱きしめた
「このままじゃあなたを誰かに盗られちゃう…」
「ち、千歌音ちゃん…」
「好き…あなたが好き…好きよ、大好き」耳元で何度も囁かれるその言葉に姫子の頭は混乱していた
千歌音は姫子から見たら仰ぎ見上げることしか出来なかった憧れの対象…
親しい友達になれただけでも信じられなかったのに、それが今は愛を囁かれてるなんて…
「嫌なら…嫌だったら言って…もう二度とこんな事しない あなたにはもう…近づかないから…」
「そんな…」もう近づかない?それって今までみたいな二人の関係が終わってしまうって事なの?
嫌だ…そんなのは絶対に でも言葉が上手く出てこない どうしよう…
姫子の目から涙が零れ落ちた
「姫子…」姫子が体を震わせ泣いているのに気がついた千歌音は体を離した
悲しげな目をして姫子の顔を覗き込む
「…そう…やっぱりあなたを苦しめてしまったのね…」
千歌音は扉に向かってゆっくりと歩き出した
ガチャッと鍵が開けられる音がする
「まだ…寮の門限には間に合いそうね 車で送らせるから…行きましょう」
千歌音は振り向く事なく言う
「ごめんね…せっかくの誕生日だったのに 嫌な思いをさせてしまったわ…本当にごめんね」
915名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/19(月) 23:58:24 ID:UtT/kSiI
(きっと千歌音ちゃんを怒らせてしまったんだ…)
昨日、玄関先で見送った千歌音の表情が頭から離れない
悲しげな、苦悶に満ちた表情…今まで見た事のない表情…
本当なら昨日は千歌音の家に泊まって楽しい時間を過ごすはずだった
今朝だって二人して仲良く登校していたかもしれないのに…
結局、あれだけ悩んで買い求めた誕生日プレゼントも渡せず、未だ姫子の鞄の中にあった
嫌なんかじゃない、ただ驚いただけ…自分にとってはファーストキスだったわけだし、そう、まだ自分の気持ちがハッキリとわかっていないだけ
頭が混乱してるだけ…だからもう一度ちゃんと向き合えば…姫子は思った
(千歌音ちゃんと…ちゃんと話したい…誕生日の続きもちゃんとしたい)

姫子の背後で黄色い声が上がった
「宮様ーっ」
振り返ると千歌音が颯爽と登校してくるところだった
(千歌音ちゃん…)
千歌音は周りの生徒たちに「ごきげんよう」と優雅に声を掛けながら真っ直ぐに歩いてくる
姫子は立ち止まり千歌音を待った
「あ、あの…」一瞬の風を感じた「えっ…」
千歌音は姫子の存在など全く眼中に入らないかのように足早に横を通り過ぎて行ってしまった
(もう近づかないから…)千歌音の言葉が甦る
姫子はその時、初めて理解した
千歌音が自分から離れてしまう事が現実におこっているのだと

「姫子ーっ、どーしたボーッとして」
「マコちゃん…」
姫子は校庭のベンチに座っていた
その視線の先にはテニスコートで打ち合っている千歌音と大神の姿があった
「いつ見てもあの二人はお似合いだなぁ」真琴のその言葉に心が痛む
そう、誰だってあの二人を見ればお似合いだと思うだろう
自分だってあの二人はお互いに好意をもっているものだと誤解していたのだから

「おー、神さまがこっちに来るぞ」
テニスを中断した大神が足早に姫子たちの元にやってきた
「来栖川…ちょっといいか?」
「大神くん…」
真琴はニヤニヤ笑いながら手を振りその場を離れていく
「今度の日曜日、村の祭りがあるだろ?その…誕生日に渡せなかったものがあるから…一緒に行かないか?」
「え、でも…」
「五時に迎えに行く」大神は赤面しながらそう告げるとコートに戻っていった
姫子は次の瞬間、千歌音の姿を探していた
千歌音の姿はいつの間にかコートから消えていた





916名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/20(火) 23:30:43 ID:t84rFRPx
つ、続きを…
917名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 09:34:39 ID:6IOzQc2g
(神さまに誘われたのに行かないって!?アホかアンタは…せっかくのチャンスなのに)
躊躇い、行かないと言った姫子に真琴は呆れていた
(大事なものってのは失くしてからその大事さに気づくんだよ)
大事なもの…それは自分にとって本当は何なんだろうか?
午後から降り出した雨
傘を用意していなかった姫子は真琴をアテにしていたが、部活のミーティングがあるというので仕方なく一人で帰宅する
暫く玄関先で雨が弱まるのを待っていたが、変わらない様子に姫子は諦めて寮まで走った
10月の冷たい雨が体を濡らした
ただでさえ走れば転ぶという特技を持っている姫子のこと、後ろから来た車を避けようとして案の定、足を滑らせた
そして…かなり豪快に転んだ
「イッター…」鞄が飛び中の荷物が飛び出てしまった
「あっ…」水溜りに浸かってしまったそれは姫子のとても大切にしているもの
千歌音がくれたアルバム…
あわてて拾い上げたが、泥まみれになってしまっている
「ヤダ…こんなに汚れちゃって」姫子は袖口を使って拭いたが、白い表紙なのでかえって汚れが広がってしまった
「どうしよう…どうしよう…」涙が溢れてきた 
姫子はアルバムを抱きしめていた そう、本当に大切な大事なもの
(大事なものってのは失くしてからその大事さに気づくんだよ)真琴の言葉が甦る
自分にとって大事なものはこのアルバムの中で笑顔を向けていてくれるこの人だったのに…
姫子は雨にうたれながら泣き続けた



918名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 12:08:02 ID:6IOzQc2g
「ごめんね、私やっぱり一緒には行けないから」
日曜日、大神の誘いを断った姫子はひとり祭りの会場へ向かった
普段は静かなこの村もこの日ばかりは一気に賑わう
近郊の街からも人が集まってくるので、祭り会場はかなりの人でごった返していた
姫子は人の波に揉まれながら、ただひとりの人の姿を探して彷徨っていた
手紙を読んでくれたらきっと来てくれる…姫子はそう信じた
昨日、姫子は姫宮邸を訪れた
千歌音は不在だったが、応対に出た乙羽にこの手紙を千歌音に渡して欲しいと頼んだ
(千歌音ちゃん…)
篝火で囲まれた特設舞台では神楽が舞われていて観客が大勢集まっていた
その中で人々の熱気と篝火の暑さで姫子の頭はのぼせそうだった
なんだか頭がくらくらしてくる…
(!?)…その時、暖かい手が指に絡みつくようにしっかりと姫子の手を握った
姫子は横に立つその人の顔を確かめると、寄り添い肩にもたれかかった
「千歌音ちゃん…来てくれてありがとう…」
あとは言葉にならなかった
千歌音に引っ張られるようにしてその場所から離れ、人気の無い場所へと移動する
「汗…すごいわよ 具合悪いの?」千歌音は姫子の額に浮かぶ汗を指先で拭った
「熱…あるみたい」千歌音は自分の額をつっくけた
「千歌音ちゃん…」心臓が高鳴る
熱っぽいのはきっと千歌音ちゃんのせいだよ、と姫子は思った
「風邪ひいたかもね…雨の中…濡れてたでしょ」千歌音は額をくっつけたまま言う
「知ってたの?…」
「姫子のことは…いつも見てるから いつも姫子の姿を探してしまうから」
熱い息がかかる
「ごめんね…あの時だってすぐに飛んでいって助けてあげたかったのだけれど
もう…姫子に近づいちゃいけないって…」
「ヤダ…そんなの嫌だ」姫子は千歌音の背中に腕をまわした
「千歌音ちゃんが離れていってしまうなんて絶対に嫌っ…側に居て…お願い」
「姫子…」
「…すき…千歌音ちゃんのことが好き…大好き」
「姫子…でも」千歌音は姫子の頬に手をあてた
「姫子の好きと私の好きは…きっと違う 私の好きはね…友達としての好きじゃない あなたを抱きしめてキスしたいって…そういう欲望の塊の好きなのよ」
「違わないよ…私も…私も」姫子は目を閉じて顔を上向きに上げた
919名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 20:34:56 ID:6IOzQc2g
「姫子…」
「千歌音ちゃんの事考えただけでドキドキが止まらない…千歌音ちゃんに嫌われたら…私、たぶん生きていけないよ」
千歌音の指が姫子の唇をなぞる
「本当にいいの?」千歌音の言葉にそっと頷いた
ほどなくして熱い唇が重なった
ただ唇を合わせるだけのキスだったけれど、それでも二人の気持ちがひとつになれた瞬間だった
「誰かに…見られちゃうわね」千歌音は唇を離すと少し照れ笑いをした
見られても構わないと思って姫子はギュッと強く千歌音に抱きついた
「千歌音ちゃんと一緒に居られるのなら…どんな辛いことにだって立ち向かえるよ…例えね学校のみんなに虐められても平気…」
「あなたにもう辛い思いなんてさせないから…私が守ってあげる、絶対に」
少しだけ遠回りしたけれど、私達の気持ちは重なり合った
思えば私はあの最初に薔薇の園で出逢った頃から、彼女に恋をしていたんだと思う
ただ…少しだけ自分の気持ちに自信が持てなかっただけ、確信が持てなかっただけ…
「ねぇ…千歌音ちゃん…誕生日の続き…ちゃんとしたい」
「ええ…姫子」二人はしっかりと手を握り合って、祭り会場を後にした
920名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 20:51:38 ID:0P/HRsW7
オロチがいようがいまいが
くっつく運命って素敵やん
921名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 20:57:02 ID:pHN+Ajk5
ほんと素晴らしい
922名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 21:13:06 ID:6IOzQc2g
>>920-921
orz スマソ 暑さで文がまとまらず中途ハンパになってしもた
お口直しに↓ドゾ

「もしも千歌音ちゃんがチャネラーだったら」

【姫子】神無月の巫女ハァハァスレ その2【千歌音】
1 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/21 13:42:59 ID:xr6chika
(*´Д`)ハァハァ姫子カワイス姫子

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 20:15:53 ID:Mnn9soma
姫子は俺のもんだぁぁぁぁぁ >>1氏ね


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/21 21:49:29 ID:xr6chika
( ´,_ゝ`)プッ能無しオロチ乙

923名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 22:33:22 ID:6IOzQc2g
4:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 22:28:11 ID:U2vv0t0
>>1立て乙羽でございます


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 22:32:09 ID:Kra7hime
>>1のハンカチになるよっ

6:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 22:48:15 ID:U2vv0t0
居候はお黙り!!

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/21(水) 23:12:25 ID:xr6chika
>>5(;゚∀゚)=3ハァハァ?
924名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 22:51:08 ID:6IOzQc2g
8:名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/21(水) 23:22:32 ID:xr6chika
>>6 イラネ
ところでオマイラ神無月のキャラで誰が一番好き?
(・∀・)オイラは勿論、姫子!!

9:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 23:25:33 ID:Mnn9soma
そりゃツバ…いや姫子に一票だぜぇぇぇぇ

10:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 23:48:00 ID:U2vv0t0
お嬢…いえ、千歌音様でございます ポッ

11:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 23:50:03 ID:Kra7hime
私はマコちゃんっ だって本当のファーストキスの相手だもんwww

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/21(水) 23:52:50 ID:xr6chika
……………(´・ω・`)このスレ




                           終了
925名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/21(水) 23:04:21 ID:pHN+Ajk5
千歌音ちゃん(´・ω・`)
926sageなかったたわけ者:2006/06/22(木) 01:34:10 ID:i8FJHrWb
なんかもう、最高です。ホムペとか持ってたら
是非そっちに乗っけて欲しいっす!!!!!
927名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/22(木) 12:10:55 ID:66Iee2nO
IDww
928名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/22(木) 18:16:18 ID:R4Zexf/S
〜「姫子の日記」より〜

●月●日

千歌音と一緒に暮らせる毎日はとても幸せ
優しくて綺麗で強くてとても素敵な千歌音ちゃん 毎日がドキドキだよ
でも時々、千歌音ちゃんが何考えてるかわからなくなる時がある…
千歌音ちゃん…サッカーの事詳しくもないし、あまり興味もないって言ってるんだけど
W杯の時はテレビ見ながら矢をへし折ってたし、画面の前で選手に色々と指示出してたし…
たぶん選手には(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい と思うけれど…
試合後にはどこかに国際電話掛けて、怒鳴っていたみたいだし…コワかったよ
それに…試合が終わると…日本が負けると…その、あの…凄く…恥ずかしい…。。。
千歌音ちゃんに「そんなにサッカー好きなの?」って聞いたら
「あら、好きなのは姫子だけよ」ってニコニコして言ってた

今夜のブラジル戦が…怖い
929名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/22(木) 20:39:46 ID:66Iee2nO
担任「来栖川、ブラジル戦後の日記事細かにkwsk書いて提出しなさい」
930名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/22(木) 21:12:45 ID:R4Zexf/S
〜「姫子の日記」より〜

●月●日

今日は職場の飲み会だった
私、お酒は呑めないんだけれど、飲み会の雰囲気が好きなので出来るだけ参加するようにしている
千歌音ちゃんは飲み会があるというと、あまりいい顔はしない
何でかな?遅くなるから心配してくれてるとは思うんだけれど…

で…予約を入れておいた居酒屋に入って私は固まった
「千歌音ちゃん…何でいるの?しかも、その格好…」
千歌音ちゃんが居酒屋の店員になっていた
聞けばここの居酒屋チェーンが姫宮グループの傘下に収まったらしく、千歌音ちゃんは視察にきているということだった…
よく…意味がわからないよ?

とりあえず千歌音ちゃんに案内されて座敷に向かう
それにしても千歌音ちゃんはどんな格好してもよく似合う…店員さんの格好でもステキだよっ
何だか頼んでもいないものがどんどん出されたけれど、誰も突っ込まないのでそのまま飲み会は始まった
そういえば編集長が「椎茸焼」って注文したら、千歌音ちゃんがお盆で殴ってた…そんなことしていいの?
私以外の人はみんなお酒を飲んでいた
でも、みんなバタバタと倒れていくんだけど…どーして??
千歌音ちゃんがそのお酒に火を近づけたら引火したの…ビックリ
みんな何を注文したんだろう?てか、これも勝手に出されたんだよね
「さぁ、姫子帰るわよ」帰るって、みんな泡吹いて倒れてるのに…
千歌音ちゃん、私どーしたらいいのかな?とりあえず救急車呼んだ方がいいよね
「大丈夫よ」って千歌音ちゃんがパチンと指を鳴らしたら、黒ずくめの人達が現れてみんなを連れていった
何?あの人達は誰なんだろう?
千歌音ちゃんと手を繋ぎながら歩く帰り道…楽しそうに微笑んでいる横顔を見て思った
…やっぱり千歌音ちゃんが何考えてるかよくわからない

でも
931名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/22(木) 21:55:13 ID:R4Zexf/S
>>929
先生…あの、その…きっと放送コードにひっかかると思います
932名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/23(金) 08:55:38 ID:sIedvtDb
〜「姫子の日記」より〜

ブラジル戦を終えて

「4点も取られるなんて取られ過ぎだ、ゴルァ!!」明け方、千歌音ちゃんは吼えていた
千歌音ちゃん…言葉遣いが物凄く悪くなってると思うよ…なんか怖い…
私は仕事に行かなきゃいけないから、仕度を始めたんだけど
千歌音ちゃんがすっごく鼻息荒くしてやってきて…
えーっ、何、何なの??嘘でしょーっ…いやあぁぁぁぁ…
その、あんな事やこんな事を…ゴニョゴニョ…
×××××××
(以下自主規制)
グッスン、千歌音ちゃん、会社に遅刻しちゃったじゃない
…私、サッカーなんか嫌いだ
933名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/23(金) 13:40:19 ID:sIedvtDb
千歌音ちゃんは只今、姫子の日記を盗み見中です…。
934名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/23(金) 23:44:11 ID:sIedvtDb
〜「姫子の日記」より〜

●月●日

今日も仕事で忙しい一日だった
(腰がイタイ…チョットやりすぎだよ、千歌音ちゃん)
さあ、早くお家に帰ってゆっくりお風呂でも入ろうっと

家に帰るとお客さんが来ていた
何か貫禄のある渋いおじさん…誰??
よく見ると顔が千歌音ちゃんに似てる…えぇっっ、千歌音ちゃんのお父さんなの?
ビックリ…ちゃんと挨拶しなきゃ…もう何かパニックだよっ
でも千歌音ちゃんのお父さんだけあってカッコイイ…千歌音ちゃんが男だったらきっとこんな感じなんだろうな
お父さん、怖い人かと思ったけど意外と気さくな感じでホッとした
私の事可愛いって言ってくれて(ポッ)娘がもうひとり出来たみたいで嬉しいって…
私達の事、認めてくれるのかな?だと嬉しいんだけれど…
「おじさんと結婚して姫宮の籍に入らないか」
千歌音ちゃん…何?それってボーガンってヤツでしょ
どうしてお父さんの頭に突きつけてるの?お父さん、顔蒼くしてるよ…
お父さんは冗談だよって笑ってたけれど…千歌音ちゃんは笑ってないし

お父さんはとても忙しい人だからもうアメリカに帰らなくちゃいけないらしい
やっぱりひとり娘の千歌音ちゃんが心配だったんだね…何か少し羨ましいな
帰り際にお父さん「今度は一緒にお風呂入ろうね」って…
千歌音ちゃん…それって踵落としって技??
凄いよ、いつの間にか習得したの?K1の選手みたいだね
あのぅ…お父さんに直撃したんだけど…

お父さん、フラフラしながら帰っていったけれど大丈夫かな?
でも色んな意味でこの親子は似てるって思った

935名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/23(金) 23:51:27 ID:sIedvtDb
自分では書いた記憶が無いんだけれど…
日記の隅に「千歌音命」って書いてある…何で??
936名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/23(金) 23:55:48 ID:J127VZY1
WWWW
937sageなかったたわけ者:2006/06/24(土) 00:18:13 ID:jLqnS3Je
ぶはー(爆笑)もう、貴方最高っす!!
ギャグとシリアスどっちも凄すぎる!
脳内に壊れ宮様定着してしまいました!
938名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 19:49:28 ID:jX8j+FV9
>>936-937( ゚∀゚)アヒャヒャヒャ

懲りずに…スマソ

【姫子】神無月の巫女ラブラブスレ 【千歌音】

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/24(土) 12:40:55 ID:xr6chika
(;´Д`)ハァハァ姫子マジカワイス姫子 マジ嫁にシタス

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 14:55:50 ID:Mnn9soma
>>1 またクソスレ立てやがって市ね
姫子は今俺と一緒にベツトで寝てますがwwwやってる最中ですが何か?

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/24(土) 15:41:22 ID:J127chikapapa
>>1娘よ、姫ちゃんは私が貰った
>>2クソガキ視ね 姫ちゃんは今私と入浴中だ ハハハ 勿論、合体中ですが何か?

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/24(土) 16:10:12 ID:xr6chika
>>2脳内妄想乙、ツバサとカマ掘ってろwてか、イッペン シンデミル?
>>3エロオヤジ乙、ママに言いつけるけど?つーか、コロスよ

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:06/06/24(土) 20:17:35 ID:xr6chika
(*´Д`)ハァハァ姫子は今、オイラのチソコ咥えてますが何か?

6:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 21:10:03 ID:Kra7hime
>>1-5全員、死ねっ キモス

(´・ω・`)…・……。

                            このスレ終了










939sageなかったたわけ者:2006/06/24(土) 21:04:49 ID:+zIUn4Ar
神無月で検索かけて人生で初めて2ちゃんに来たんですけど、
こんないいもんを拝めるとは思ってもいませんでした。
これからも、期待してます!  
940名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 22:02:19 ID:z/DpUFpj
ちかねちゃんが必死すぎるwwwww
941名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 22:09:36 ID:EgQ4JM40
パパ参戦かよw
942名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/25(日) 00:30:04 ID:pqPAcJVg
>>939そうですか…初めての2チャソがここですか、そうですか…orz ご愁傷様ですw
>>940-941 ( ゚∀゚)笑ってやってくれぃw

5.5話より もしもこんな「愛のオロチ懺悔室」があったら

「迷える子羊たちよ 入りなさい」
「さあ、神の前で汝の罪を告白なさい」
「ちょっとお尋ねしたいのですがさっき、ここに鼻の下を伸ばしたエロい中年オヤジが可愛い女の子を追っかけてやってきませんでしたか?
そのオヤジは顔は私に似ているのですが、とにかくエロくて大事な大事な『私の姫子』にチョッカイ出しやがる不届き者で、『結婚しよう』だの
『一緒にフロ入ろう』だのふざけた事ばかり言いやがるので、一度ヌッコロしてやろうとは思っているのですが、財産分与の件で迂闊には手を出せ
ないので、いずれ精鋭部隊に暗殺させようとは思っているのですが、そのうち姫子の下着を盗んで(*´Д`)ハァハァするんじゃないかって、
それは私の趣味なので絶対にさせるかって!!姫子の匂いを嗅いでいいのは私だけなのよっ!!
…こんなとんだ変態オヤジを追跡中なのですが」
「は?…存じませんが…」
「そうですか…では、ごきげんよう」
「…」
どっかーんどっかーん(←懺悔の効果音)
「似た者親子だっつーの!!」
943名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/25(日) 06:32:43 ID:IlfFZvl5
ドラマCDまでもwww
朝っぱらからコーヒー吹いた
944sageなかったたわけ者:2006/06/25(日) 13:41:37 ID:5jjSXb/2
あんたさんのSS出鱈目に面白いよ!
今後の親子が気になる・・・・
原作では宮様が地球ごとためらいなくブッ殺してるし・・・
945名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/25(日) 20:07:07 ID:pqPAcJVg
>>944マンガバージョンではパパじゃなくて千歌音ちゃんの祖父さんだよ

5.5話 「君の舞う舞台」より もしもオロチの襲撃が無く、学園祭の舞台が行われていたら…の妄想


マコちゃんから冷たい態度を取られて、落ち込んでいる姫子が千歌音ちゃんの待つ講堂へ向かうところから話しは始まる…

「姫子…」講堂へ向かうと千歌音ちゃんが私を迎えてくれた
その優しい笑顔を見たら、涙が溢れそうになった
「…どうしたの?何かあった?サイン会…楽しくなかったの?」千歌音ちゃんにはどうしてわかってしまうんだろうか?
彼女には私の心が見透かせるのだろうか?でも…駄目…せっかくサイン会の整理券をくれて、「楽しかったありがとう」って御礼言わなくちゃいけないのに…
千歌音ちゃんはこの後、大事な舞台が控えてるのに…頑張ってねって、笑顔で言ってあげなくちゃならないのに…
すごく不自然な笑顔を向けてたと思う
「ううん…楽しかった…ありがとう…」涙で霞んで千歌音ちゃんの姿もよく見えてなかった
「姫子…」千歌音ちゃんの真っ直ぐな目は私を捉えていた
「こんな時に…悪いのだけれど…姫子にお願いがあるの…聞いてくれる?」
「えっ…何?」千歌音ちゃんのいつになく真剣な表情に私の胸は激しく鼓動した
「大神さんがね、体調を悪くして病院に運ばれたの」
「ソウマくんが!?」
「安心して…盲腸らしいから命に別状があるわけじゃない…ただギリギリまで我慢していたのね…舞台のこともあったから…」
「…」
「心配することは無いわ…後でお見舞いに行きましょうね ただ…」
千歌音ちゃんの手が伸びて私の頬を触った
「彼も…ああいう責任感の強い人だから、舞台に穴を開ける事を気にしていてね…代役を立ててでもちゃんと最後までやり遂げて欲しいって、頼まれたの」
「姫子…あなたにお姫様役をやって欲しいの」
「…!?」
「二人で…台詞の読み合わせの練習、ずっとやってたでしょ?舞台袖でいつも真剣に見ていてくれたのもあなた…だからあなたが一番の適任だと思うの…王子様は私がやるから…」
「そんな…私なんて…とても無理だよ…」
「これは大神さんの希望でもあるのよ」千歌音ちゃんはそう言って私の手を取った
「あなたがお姫様役やってくれたら、私は王子様役をちゃんとこなせると思うの…だから、お願い…」
「千歌音ちゃん…でも、でも…」
「あなたは私の動きに合わせてくれればいい…台詞なんてちゃんと言えなくてもどうにでもなるわ 私が…ちゃんとリードするから」
「きっとこれは…あなたじゃなきゃ出来ない事よ…姫子」
946名無しさん@お腹いっぱい。
千歌音ちゃんの頼みに私はただ従う事しか出来ずに、気がついたらいつの間にか控え室でお姫様の衣装に着替えさせられていた
(何で…何であんな子が宮様の相手役なの!!)そんな周りの人達の不満げな空気を私は痛い程、感じとっていた
「来栖川さんは一生懸命に私の練習の相手をしてくれたわ だからきっとちゃんとやってくれるはず…だから皆さんも来栖川さんをしっかりフォローをしてくださいね お願いします」
千歌音ちゃんのその一言に皆の態度が変わった
あの宮様からお願いされたのだから…というところであろうか
「姫子…」王子様の衣装を身につけた千歌音ちゃん…皆が感嘆の声を上げ憧れの眼差しを向けていた
本当に素敵だった
誰が見てもウットリしてしまうだろう
「あなたはやれば出来る…私はそう信じている、だから自信を持って…そして私を信じて」
千歌音ちゃんの優しい眼差し…
あの練習の時と同じだ…ドキドキが止まらない
「さぁ、姫子」千歌音ちゃんに手を取られて控え室を出る
思いも寄らない展開にただ戸惑うばかりの私
でも伝わってくる千歌音ちゃんの手の温もりに「あなたを信じている」と言ってくれた想いがこもっている事を感じていた
(千歌音ちゃん…私)
舞台の幕はもうじきあがる