1 :
名前は誰も知らない:
テーマはなんでもあり、
孤独がテーマじゃなくてもいいです
孤男の感性で自由に書いて披露していただければと思います
詩の投稿
それについての論評、感想
ぼちぼちやっていきましょう
2 :
コドッキー中佐 ◆E3Fo.t2xw6 :2008/10/27(月) 20:55:30 ID:xTWtJFmoO
つゆと生き
つゆと消えゆく我が身かな
そうめん作りに五十年
浮き世の事も夢のまた夢
>>2でいきなりこのクオリティだとなかなか書けないwww
お疲れ様です。
4 :
タイトル:そののち、すそに血:2008/10/27(月) 21:01:08 ID:4m+PzIS2O
交差点の無表情なコンクリートのうえ
無数のあるく二本足達の その進行方向が複雑に交差する
あし あし あし
うごく 足達
上半身載せる 足達
交差点のうえで
ワラワラワササと
足とズボンとズボンのすそ
の 群れが
たがいに擦れる
太ももとふくらはぎとが
ズボンのなかでなめらかに動く
その足足の間を
するすると素早くくろねこが
音もたてずに縫うようにすすむ
すすんですすんで たまに踏まれて
胴がふまれてだんだんぺちゃんこ
に つぶれてく
頭はふまれずぽこりとにゃーにゃー
躯はひらめのようにたいらくなって
背中に頭をにゃにゃにゃとのせて、
足脚のあいだを時に傾きながら飛行しすすむ
丸い頭をのせ ひらめのからだは
ズボンのひしめき
の
隙間をぬけていく
ついに頭 首からモゲ
もげたあたまを背中から落とし置き去りにして
青く点滅する信号の向こうへとひらめは空中をおよいでいく
置いていかれたモゲ球は
静かに微笑み 革靴に
踏まれ潰れてスイカのように、
赤いしこりを
汚くちらす
「にゃあ」
(おわり)
5 :
タイトル:空白の奥のクジラ:2008/10/27(月) 21:02:07 ID:4m+PzIS2O
均一に白いかべ
だけ
がすべての部屋は
その深い奥行きどおりに長細くて
秘密のように静かだ。
天井は高く、
赤いなまこに似た小さなクジラが
その部屋の片隅でくずれかけたトウフのようになりながら腐っていて、
ときにぷしゅりと水を吹く。
草の緑色の血
の匂いのするそのクジラのなかには、
少し空気のはいった
透明なビニール袋が収まっていた。
わずかに凹凸のある肉
に密着するそのビニール袋は
上半分に斑な小さい穴をあけていて、
そこから染み入ってきた生臭い血を
年月をかけて 袋の底に
すこしずつ溜めている。
それは小さな痙攣のようなクジラの温度無い呼吸
に あわせて
微細な伸縮をつづけながら。
皺寄るふくろの底で
ひどくぬめる血は
緑色にすこし腐っていた。
赤いクジラのやわらかくひび割れた皮膚に
ひとつだけしずむようについている目玉が
視点をさだめずに見つめる向こう
の
先には
空白の人の身体をサインペンで縁取ったような輪郭が
かすれながらぼんやりと立っていて、
そいつはそいつのなかでうかぶその
コンパスで描いたような 口らしき小さめの円から
ポツポツと単語や欲望や線を
はきだして、
遠くなる部屋の隅にゆっくりと
暗く小さく消えていく。
( その意味も
なにも無く)
この光景を
クジラはずっと覚えていた。
部屋のくらいところでその体が
音なく崩れきるまでは。
(おわり)
咲かない花は大地に深く深く根をはる
誰も知らない
名前も知らない
やがて時が経ち枯れていく
太陽の下 仁王立ちしながら
7 :
コドッキー中佐 ◆E3Fo.t2xw6 :2008/10/27(月) 21:21:43 ID:xTWtJFmoO
野に咲く名も無き花ならば
気楽に風にも吹かれましょ
私は気高き薔薇のさだめに生きる者
棘よ棘よ、棘達よ
あのにっくき風を切り刻んでおやりなさい!
純白の翼は血で染まり
僅かな光も殺すだろう
瞳の中で輝く星は
罰で痛みを跡に残す
愛さえも生存本能なら
醜さに意味などない
笑みは捕われた果てしない闇
もがく僕を傷つけるなら
「生きたい」だなんてもう言わない
動かない 動けない
黒く染まる未来
9 :
名前は誰も知らない:2008/10/28(火) 01:11:29 ID:Ac6eYV4i0
祈り 願い
明日こそはと思う
怒り ねだる
自分が嫌になっていく
痛み 誤解
心を突き刺していく
祈り 願い
明日こそはとまた思う
色の無い瞳のその少女は
私を見るなり笑った
まるで狂ったかのように
私がどうしたのだと尋ねれば
彼女は私の目を見て
眼に涙を浮かべた
覚えの或る顔だった
私は彼女に言った
どこかであったことはありませんか、と
やっと思い出したの
そうあなたが優しい顔をして言った時
既に私の首は
あなたによって締め付けられていた
11 :
名前は誰も知らない:2008/10/28(火) 08:50:34 ID:M+0I2n07O
チクタクチクタク
時計はずっと回ってる
チクタクチクタク
24時間動いてる
チクタクチクタク
チクタクチクタク…
12 :
名前は誰も知らない:2008/10/28(火) 20:22:22 ID:3H6iI8Nf0
<喋ってる>
心は喋ってる
明日への不安や
未来への夢や
太陽が昇るときも
月が照らすときも
終わらない言葉たち
心は喋ってる
世界への嘆きや
君への想いや
草木が眠るときも
つぼみが開くときも
つかめない真実たち
真っ暗闇の舞台
嫌われ傀儡人形
観客は無いまま舞い続ける
朽ちた体 果てるまで
【列車】
片思い列車に乗り込んだ
君への思いの終着駅は今はもうない
あてもなく窓の景色を眺めるだけの旅だ
水が川上から川下へ流れるように生きてる
それはスムーズな流れじゃなくって
途中で流れが止まったりするんだ
水は濁った色で
それはとてもじゃないけど飲めるようなものじゃなくって
それでもどこかへ流れようとする
どこか知らない海へとやがてたどり着く
そして役目を終えていく
16 :
名前は誰も知らない:2008/11/15(土) 03:27:56 ID:iV05avUK0
【ぼろ】
不景気だ 不景気だ
どこかの誰かが毎日つぶやいている
俺の生活は相変わらずで
世の中の何がどう変わっていき
世界の片隅で誰がどんなことに苦しんでいるのかすら知らない
たえまなく俺の前には情報が流れてくるようだけど
それは全て右から左へ突き抜けていく
俺の中に残るのは何もない
俺の生活は相変わらずで
あいつらの何が嘘で何が本当なのか気づかない
この街の真ん中で女がどんなものを物色しているのか知りたくもない
俺の生活は相変わらずで
寝て食って飲んで
薄汚れたジーンズをひきづって
そしてまた戯言を心の中でつぶやいている
理不尽だ 理不尽だ
どこでも俺が毎日つぶやいている
俺の生活は相変わらずで
何も変わらない
やがて死んでいくのをただ待ち続けてる
また明日も また明日も
四畳半で俺が毎日つぶやいている
俺の生活は相変わらずか
それすらもわからない
17 :
NEO戰車 ◆DuCKQjrhEY :2008/11/15(土) 05:15:49 ID:g6QHXTAL0
灰色の空黄土色の地
降り積る純白の雪は
彼等の罪や
恥の記憶を覆い隠すかのよう
でも天地を映す鏡の上で
頸を擡げる純白の鳥だけは
その果てし無き愚行を
甲高い声で嗤うのでした
18 :
NEO戰車 ◆DuCKQjrhEY :2008/11/15(土) 05:22:19 ID:g6QHXTAL0
人の命は儚くて、
人の心は移ろうもの
だけどAcheronの、
漆黒のAcheronの流れだけは
時間からも、
空間からも
解放ってくれる
僕たちを
永遠に
19 :
名前は誰も知らない:2008/11/15(土) 15:14:56 ID:9aQMPYsNO
確かに俺はGLAYを1曲も知らない
確かに俺はモー娘。の名前を一人も知らない
お前らはこれから金も女も車も勝利もフカフカカーペットも知ることになるだろう
だがお前らはペタシの歳を知ってるか?ペタシが何故スリッパを持ち歩いていたか知ってるか?
ペタシが角を交換しないことを知ってるか?ペタシがどんな気持ちで一人食堂で「いいとも!」を凝視していたか知ってるか?
カラオケボックスで
6番と2番が
キスしていたとき
俺はペタシと
爆弾をこしらえていた
それをお前らは
知っているのか?
20 :
名前は誰も知らない:2008/11/15(土) 16:00:08 ID:9aQMPYsNO
ギャンズ・アンド・リーゼズの宣伝カーが鈍く這い回る
人工のカラフルはグロテスクと同義だって
それだけ教えてくれる
この街を這い回る
ギャンズ・アンド・リーゼズ! 「俺洋楽聴くんだぜ!ギャンズとかさぁ!」
「きゃーかっこいい!私を抱いて!」
そんな中学生のための
健全なロックバンド
ギャンズ・アンド・リーゼズ!
喫煙所に蹲る
全てケチくさい
この街の色と言葉の配列
灰皿に檸檬置いて立ち去るような
そんな繊細さ
とうに失った
あの宣伝カーの
ギャンズ・アンド・リーゼズの文字をMC5に変えてくれ
ただそれだけ
21 :
名前は誰も知らない:2008/11/15(土) 20:16:05 ID:KNCRg7zh0
>>18 とても面白い。
ただ、GLAYとモー娘というのは、いささか古いのではなかろうか。
22 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 00:39:48 ID:RgbO45d1O
「オータム・ソニック」
ダフ屋と交渉済ませたら
オータム・ソニックにゴー!
中でびっくりしたぜ
俺は度肝抜かれたぜ
「アブリル可愛いー」と「マザー・ファッカーかっけー」
は別の意味だと思ってたんだが
どうやら同じ意味みたいだぜ
「言葉」と「字面」が違うってだけでどうやら中身は一緒みたいだぜ
人が舞台にいるだけで
頭空っぽ大ハシャギ
フォーフォーフォーフォーヤベーヨヤベーヨ
「学校とかに縛られたくないしー」
ここでは全てに縛られてるねフォー!
「俺達はロックで繋がろうぜ」
「達」に俺を入れるなヤベーヨ!
23 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 00:51:21 ID:RgbO45d1O
さあさあ時間だ
次はどいつだ
ヤバいバンドが出てくるぜフォー!
舞台の上のロックスター
「テレビや雑誌で見たことあるってだけでー、いちいち何も考えずに…まあ、表現のディテールとか何も考えねえんだなっつうか、その…
まあ、こんな客ばっかだとこういう催しは簡単に金になってラクっつうか、その…な…」
一斉に拳が挙がるぜ
フオオオオォー!
超ヤベーヨ!超ロックだよ今のMC!
フォーフォーフォーフォーヤベーヨヤベーヨ!
フォーフォーヤバいぜオータム・ソニック
日本の未来だオータム・ソニック
24 :
ネオ抹茶 ◆DuCKQjrhEY :2008/11/16(日) 01:16:43 ID:+0hvMjHn0
夢を見ることを
夢の世界に囚われることを
怖れ続けた少年の
窶れきった死顔は
あたたかな笑みを湛えておりました
25 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 01:19:26 ID:RgbO45d1O
>>21 ペタシと出会った頃に流行ってたものをそのまま使ってみたのだが、
これから書き込む際はあなたが指摘してくれたことも考慮する。
26 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 01:44:50 ID:+Wpas4hI0
右を見ても
左を見ても
何も見えない
ハンカチを振る手が
からからと音を立てて
木琴とバイオリンと
羽とマウスと
親密なあの世界
ああ
なんて
あったかくて
やわらかで
すぐに届きそうだけど
それは死ぬってことだから
僕のママが言ったのさ。
「うつ向き、前を見れないのは堕落したから」と。
僕は違うと拒むけど、きっと何でも知っていたママは、
現実事態が灰色だって知っていたんだ。
夢を見ることを許せないから、きっとママは堕落したんだ。
僕はきっと、ママを憎むよ。
28 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 03:09:36 ID:Bo+ds0pLQ
また一日と過ぎていく
希望の無い一日が
話せる仲間はいる。ただ心から
強がりな自分がいる。意味もなく
素直になれるそんな自分になりたい。
29 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 03:11:55 ID:L14YbsSE0
じゃ、なりましょう
終了・・・
30 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 03:23:35 ID:L14YbsSE0
地図に無い道をもと〜め♪迷い歩い〜てもいい〜だろ〜♪
31 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 03:34:05 ID:L14YbsSE0
恋する雪〜♪愛する空〜♪
32 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 03:36:25 ID:L14YbsSE0
「テンぱる」の意味がやっとわかった俺・・・
真っ直ぐに生きてきた
ただ真っ直ぐに生きてきた
俺の中では曲がったことなど何もない
気がつけば隣には誰もいなかった
この寂しさに耐えられなくなったとき
やがて俺は曲がっていくのだろう
そういえば昨日見かけた猫の轢死体が今日には無くなっていた
地面に残る血の臭さだけがいつ間でも残っているような気がして
大げさな嫌悪感とそれの裏返したかの様に憧れに似た親和性を感じた
杯の中に残る気の抜けたソーダを滲み込ませたかのような締まりの無い身体を
面前に晒す事に戦いて
今日も部屋の窓を開けることすらせずにパソコン越しに窓を開く
咳が止まらない
何処からとも無く猫の声が聞える気がする
ふと開かれた目に映る物全てが認識の前で滑り落ちていく気がした
行き交う岐路の中ですれ違う旅人の独り言のように
昔から何も見ていなかったかの様に思い出すたびに隔たりを感じる
部屋の窓越しに見える道路なんて無いのに俺は何処で猫を見たのだろう
血の匂いがツンと鼻について
ふと手を見ると黒く汚れている
そんな幻を昔か良く見る
この世は並べて事も無し
玄関越しに聞えてくる町の喧騒はそう呟いた
それなのに何処か色めき立っている
心がざわめいている
乗りそびれたバスを見送る時と似ている
気が付くといつも知らない町に一人
染み込んでくる気配に押し潰されそうになりながら親を探している
道の端と言う端に猫が轢かれているような気がして
喉の奥から錆びた鉄の味が込みあがってくる
何処までも開けているのに何処にも繋がっていない
どうしようもなく閉じた系中で猫の腐れて行く様を体現しながら
ただ部屋に蹲るふやけた俺が一人
35 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 09:14:01 ID:RgbO45d1O
マイクのボリューム最大にして中原昌也を朗読しながら竹下通りを歩きたい
そこにいる全ての人の鼓膜を破りたい
36 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 12:19:53 ID:RgbO45d1O
「はっぴいえんどは浮いていた」
シェキナベイビーロッキンベイビー 彼らはみんな当事者さ
はっぴいえんどは浮いていた はっぴいえんどは観察者
確かな詩的教養を 小脇に抱え佇んだ
退屈ならばロックやれ 退屈ならばバンド組め
心の叫びを歌にしろ 彼らはそれこそ退屈だった
はっぴいえんどがやることは 淡々とその退屈を
眺めてスケッチ それだけさ
はっぴいえんどを見たかった ライブハウスの片隅に
腕を組んで顔をしかめて 壁にもたれて煙草をくわえ
彼らにスケッチされたかった
37 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 13:30:32 ID:RgbO45d1O
「スーサイドのファーストアルバム」
『汚れた世の中でも いつも前向きに
私は私らしく 生きていきたいの』
君の歌で俺は 生きていけるんだ
君は純粋で まだ男を知らないだろう
君は優しくて いつもひたむきで
ジャンケンで勝ったくらいで 大袈裟に喜ぶだろう
いつも明るく笑顔で 皆を幸せにする
君みたいな人が 街に溢れるといいね
君のその歌で 生きていけるんだ
君のことが好きだ 世界の誰よりも
だから誕生日を 教えてくれないか
スーサイドのファースト 送ってあげるから
38 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 13:41:27 ID:RgbO45d1O
誰も分からない固有名詞を出してしまって申し訳ない。
無視してもらって構わない。
39 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 14:07:57 ID:RgbO45d1O
ここまでだと
>>4が俺は面白かった。よく分からないが前半が良いと思った。
37について
「スーサイド」の部分はニューヨーク・ドールズ、リチャード・ヘル、INU、裸のラリーズ、ジャックス、暴力温泉芸者などでも可
40 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 15:45:04 ID:RgbO45d1O
「要領」
三角食べができない健太君
一品全部平らげないと 次に移れないのさ
そんな彼にも夢がある それは作家になることさ
彼は毎日辞書読んだ
全ての言葉を知っとかないと
不安で何も書き出せないのさ
彼は毎日辞書読んだ 彼は死ぬまで辞書読んだ
健太の友達裕二君 彼の夢は野球選手
彼は毎日研究した 正しいスイングの軌道を研究した
一度もバットを振れぬまま 彼は死んでった
裕二を好きだった美里ちゃん 彼女の夢はお嫁さん
彼女は恋愛記事や恋愛マニュアルの収集家
毎日恋愛の計画立てた
男を知らず死んでった
41 :
名前は誰も知らない:2008/11/16(日) 17:40:11 ID:RgbO45d1O
「宣伝カー再び」
ギャンズ・アンド・リーゼズが今日も這い回る
「俺洋楽聴くんだぜ!ギャンズとかさぁ!」
「きゃー!ちょい悪!ブラ外して!」
そんなオヤジのための
健全なロックバンド
ギイヤアアアン!エンードゥ!……カチャ…シュ…フゥー……ルイイイイー!……ゼッズッ…センキュ
喫煙所に蹲る
あいつを思い出す
「よっデートか?」
言われたの7回目
全部床屋に行った翌日
「よっ元気か?」
あのオヤジは救急車に呼びかける
12月
ジョニ・ミッチェルのアコギが透き通る
風の乾いた夜
あのオヤジはハーパンで
コンビニに行けるだろう
42 :
名前は誰も知らない:2008/11/17(月) 01:07:01 ID:ZtPTiEGd0
うざいし
きもいし
臭いし
あの女のことを俺は「十字架の耳垢」と呼ぶ
あの女に近づくと俺は猛烈にウンコをぶっかけたくなる
だけど、あの女は強烈な屁を俺にぶちかます
そんなことを繰り返し
俺たちは味噌汁の具について議論する仲になる
来年には夏目漱石の物まねを一緒に練習をして
再来年には徳川家康のコスプレをするつもりだ
あの女のためなら俺はゴキブリになってやる
おまえらこのやろう!
おまえらどうなんだよ一体?
俺は俺は俺は
俺もそうだ
俺もそうだ
虫けらなのは俺のほうだ
左と右のどちらにも行けないのは俺のほうだ
紙くずを拾い集めておまえらに投げつけるくらいいいだろ?
オナニーした後の 喪失感
埋めるために 詩を書く
キーボードを叩く音と パソコンの起動音が
部屋中に響き渡る
45 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 08:21:04 ID:wiLRX0TiO
ギャンズ・アンド・リーゼズの宣伝カー
今日は見当たらず
言葉が出てこない
そんな日に思い出す
ボトルにキャップつける
それだけが人生の
「シュル」
B&Bの漫才
前振りの部分
オチがくる前に
吹き出したシュル
それが何故なのか
この世界にそれを
知る者はただ一人
「俺」
46 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 08:39:26 ID:wiLRX0TiO
「煙草を吸う幼女」
19歳から20歳になるとき
12時になった瞬間
私の体に何が起こるというの
ギャンズを聴きながら
今日の20本目
芥川って教養あるけど
人間理解が浅いのよね
私が作家なら芥川賞なんて
不名誉なだけよ
ポップコーンほうばって
今日の40本目
松本人志って笑いとるとき以外は
全く頭が機能してないのよね
もしかしたら真面目な話聞くほうが
よっぽど笑えて面白いかもね
ジッポにオイル入れて
今日の60本目
Gacktさんって頑張り屋さん
沢田研二とどっちがサウナに
長く入っていられるかしら
今日は100本にして寝るわ
47 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 08:49:51 ID:wiLRX0TiO
ルー・リードがニューヨークじゃなく
浅草を描いても
紙の上の文字は
きっと一緒だろう
色川武大が浅草ではなく
ニューヨークを描いたとしても
紙の上の文字は
きっと一緒だろう
その言葉を最後に
精神病棟に入った
あいつからの手紙
「ここもシャバと同じ匂いだ」
彼を殺してあげたい
返事の手紙に
「クランプス精神病棟ライブ」のビデオを
添えよう
爆弾のような
ビデオを
添えよう
48 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 09:04:00 ID:wiLRX0TiO
言葉が音だから
彼は死んでいった
この大観衆のざわめきが
ニール・ヤングのメジャーセブンスだったら
彼は何歳まで生きられただろう
清原が最後にシバキ上げた打球を
目で追いながら
そんなことを思った
49 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 09:07:27 ID:wiLRX0TiO
これでもうスッカラカン
何の言葉も出てこない
ギャンズの宣伝カーが
どうしても見当たらない
薄っぺらい中身のない人生
太宰が漱石「坊っちゃん」以上のモラリストだということだけ分かった
50 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 12:49:32 ID:wiLRX0TiO
「マクドナルドと電車」
マクドナルドでは 平日の昼間から
「蟹工船」の議論 皆楽しそうだ
この世に貧乏人などいない
全ては美しい
電車の中
「石に泳ぐ魚」を読んでいた女子高生が 突然蹲った
旅行者風の男が
「人生なんてディラン聴いてるうちに、すぐ終わっちまうさ」
そんな目で彼女を見てる
イマドキな大学生が タワレコの袋から
ザゼン・ボーイズの CDを取り出す
向井終得!
そんなくだらないダジャレ吐いて
全て終わりにするのが得策だろうか
51 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 13:02:48 ID:wiLRX0TiO
「デストラーデと東尾監督と正解」
『ピッチャー、デストラーデ』
アナウンスが響く 10点差の9回
『サービス精神がプロ』
『最後まで真面目にやるのがプロ』
意見は2つに割れた
世の中に正解などない 誰もがそう言う
だがこれに関しては 正解がある
生まれて初めて野球を見に来た
そしてこれが最後の野球観戦になる
地方からの旅行者
あの老人の意見が 『正解』である
あの老人に問うべきである
【キーワード】
キーワードは誰でも
知っていることば
拍子抜けするほど
ありふれたことば
そのことばを
口にしたら
誰もが微笑みだす
陽射しがあふれるカンジだ
キーワードは誰でも
知っていることば
拍子抜けするほど
ありふれたことば…
53 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 16:50:09 ID:wiLRX0TiO
「内田裕也とギャグ漫画と仁志」
本当のことしか言わない人を「馬鹿」といい
本当のことを言わない人を「利口」という
内田裕也は究極の「どちらか」だ
彼が「俺にはコミック雑誌なんかいらない」とシャウトする夜
俺にはロックンロールがいらなかった
除夜の鐘を聴きながら
ファンタで汚れたくだらないギャグ漫画だけが
必要だった
タイトルは忘れた
「女王はラクダ」…だっけ
あの夜全てはくだらないギャグだった
内田裕也を見ると震えと笑いの両方が起こる
繋ぎが求められる場面でフルスイングする
仁志を見る気分に似てる
54 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 20:43:40 ID:wiLRX0TiO
「野球観戦のなるほど」
サラリーマン風の3人組
17年前に買ったような色褪せたユニフォーム・シャツ
背番号はそれぞれ「11」「17」「18」
俺はそれを見て「なるほど」と思った
「11」と「18」は好きなシャツを身に付けゴキゲンな顔
「17」はジャンケンで負けてしまった人の顔
俺はそれを見て「なるほど」と思った
スタンドは17年前よりも空席が目立つ
俺はそれを見て「なるほど」と思った
その日巨人は負けた
俺は「なるほど」と思った
【くだらない】
くだらないコトが好きさ
くだらないコトが好きさ
くだらない歌をうたおう
くだらない歌をうたおう
意味のないコトが好きさ
意味のないコトが好きさ
意味のないコトバをがなろう
意味のないコトバをがなろう
56 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 21:10:26 ID:wiLRX0TiO
「2割8分6厘」
2割8分6厘 7打数2安打ペース
トレード補強や若手の台頭
それでも踏ん張りレギュラーを死守する
2割8分6厘
暖簾から出てきて赤ら顔で
野良猫に話し掛けた中年男
2割8分6厘に似てた
マクドナルドで流行の話題に何とか喰らい付き
仲間外れにされないように頑張る女子高生
2割8分6厘に似てた
2割8分6厘は街中の至るところにいる
2割8分6厘は今日も綱渡りできただろうか
寝る前に5秒くらい考える俺は
1割にも達することができず
戦力外通告
57 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 22:13:55 ID:AyjTJyHJO
「おそれみよわれらがまんこ」
まんこ まんこ まんこ まんこ
まんこ3姉妹
まんこ3姉妹
まんこ3姉妹
まんこ!
>>56 なんか好きだ
野球とは縁が薄そうな女子高生にもあてはめているのが面白い
そして、最後のオチもいいな
59 :
名前は誰も知らない:2008/11/18(火) 23:38:12 ID:OXjiMf0q0
ぼくは お茶漬け
おいで おいで
おそとは 寒かったろう
あったかい ごはんに
少し 渋みがある お茶と
ほんの すこしの 漬物を
ごはんに そそいで みてごらん
温泉に 浸ったつもりで お食べ
温泉は 用意できない けれど
この団欒が きみを 暖めてくれるから
湯気に めがねを 曇らせて
最初の 暑さも 似ているね
ごちそうさまでした
お茶漬けは こころの オアシスだね
60 :
ねお占者 ◆DuCKQjrhEY :2008/11/18(火) 23:46:59 ID:fg0y8mbV0
今日も路地裏喧嘩の試合
口上述べる兄さんの
言葉も聞かずゲンコが一発
それから兄さん蹴られて踏まれ
怒った兄さんドス出して
脇腹一突き血ィパッパ
負けた野郎はお陀仏さ
やがて死体に蛆が湧き
それ食う小鳥チィパッパ
今日も明日もちぃぱっぱ
Omnis habet sua dona dies.
すべての日は、それ自身の贈り物を持っている。
今日という日の贈り物を噛み締めろ。
例えそれが不幸であっても。
62 :
名前は誰も知らない:2008/11/19(水) 04:28:58 ID:ZEHKtwRjO
『cosmetic overkiller』
俺が最も恐れているのは他人の正義だ
錆びたハーモニカのラブシュプリームが聞こえる
ゴリラゴリラゴリラとフィラメントで綾取りをしたらボノボな俺の指がボロボロ落ちた
親指は実家に送った
小指は箸置きにした
人差し指は床に根を張った
薬指は泥棒猫に盗られた
唯一残った頼りの中指だけが俺にファックミーを送った
ゴリラゴリラゴリラは手を叩いて嘲笑する
ドアからゾンネンシュターンみたいな特公警察が怒鳴りこんで来て
俺をうら若き罵詈雑言で散々罵倒した
ゴリラゴリラゴリラの腹腹時計が正午を知らせて
世界中の世間知らずが日付変更線で体を宙吊りにした
街の窓が全て眼鏡なら
秘密はダニの数だけ茹だる
砂肝を敷き詰めた土俵の上でアルペン踊りを決めれば間接税のような愛が産まれる
善人の為の法で悪人が浮き足立ち
悪人の為の法で善人が足を掬われる
子供たちへ黒電話に似たメロンパンを配って歩く
財布が奈落の底に着く
ゴリラゴリラゴリラも愛想を尽かして溶けた
大勢の他人が串揚げの愛をかじりながら
正義で誰かの寝首を掻こうに夢中になっている
俺は秘密の穴に中指を突っ込んで
あの世の終わりをまさぐっている
63 :
名前は誰も知らない:2008/11/19(水) 05:11:43 ID:bZ0OPY/LO
>>58 お世辞ありがとう。
自分自身読んだことないようなスタイルで書いてたから、
誰にも伝わってないかもしれない、と思ってた。
64 :
名前は誰も知らない:2008/11/21(金) 09:37:27 ID:FnQm4nuAO
「ベスト・カップル賞」
『だめ連』にも馴染めず泣き出した女と
『蟹工船』を読む余裕もなく無差別殺人を犯した男が
もし何処かで出会っていたら
ベスト・カップル賞も夢ではなかったかもね
そんなこと考えてたら
全世界を破滅させるテロリストの爆撃!
歴史的瞬間!
BGMを急いで決めなきゃ!
ストゥージズ?!それともMC5?!
…どうやら生き残った
灰色の空 灰色の風景
焼け残った建物はCBGBと?…だけ?
彼女がパティ気取って詩を書き
彼がケイル気取って曲をつけたら
ベスト・カップル賞は
確実だろうね
65 :
名前は誰も知らない:2008/11/21(金) 09:53:22 ID:FnQm4nuAO
「俺は山崎ハコを歌ったことがあるが」
花田裕之がチバユウスケを見て
『内側で燃える石のようだ』と呟いた夜
俺は大江慎也で低温火傷した
椎名林檎がペンで
『浅井さん私をぶって』と綴った夜
俺は緊張と弛緩どちらを長く持続できるかの実験をしていた
鮎川誠がピースサインで
『ロックンロールは人類最大の発明』とうそぶいた夜
俺は殺人事件のニュース映像にハワイアン・ミュージックを合成し
中原昌也が渚よう子に
『カラオケで何歌うんですか?ブラック・サバスとか歌います』
と質問する記事を見て
ゲラゲラ笑い転げてしまっていた
「夕闇の目覚まし」
夕闇が僕の目を覚ます
ざらつく闇に「おはよ」と呼び掛けても
トラックの音にかき消される
赤紫に腫れたニキビ跡を引っ掻く
虫食いに似た破けた穴は
二度と治ることはないかも
体だけ肥えていく自分に
軽い嫌悪感を抱きながら
別にどうするわけでもない
笑い声も聞こえない
誰も怒らない
別に寂しくなんかないよ
今の僕には僕なりの正しさがあるから
もう少しだけ溺れさせて
さっき見た夢の内容は
まるで覚えてないけど
誰からも必要とされていなかったことだけは
よく覚えてる
ベランダには
手摺りに雪が積もり
路上では結晶が人を歓迎してる
都会でも色褪せない自然の美しさに胸が痛くなった僕は
カーテンを閉めその優しさを拒絶する
67 :
名前は誰も知らない:2008/11/21(金) 19:04:21 ID:FnQm4nuAO
「高田純次と性の低年齢化と優しい人」
『俺、尊敬する人高田純次』
と隣の若いサラリーマン
高田純次 本も売れてるらしい
分かるよ 分かる
一般社会常識がありながら いくらでも馬鹿がやれる
バランス感覚ね
そんな自分をアピールするための 絶好のアイテムさ
反対隣の女子高生 周囲に聞こえる大きな声でセックスの自慢
「早熟」と「幼稚」が 同じ意味に思える
速足で店を出る
永倉万治『星座はめぐる』は 優しい小説だった
自分には備わってない 歯ぎしりしたくなるような
立川談志が 桂三枝を評した『優しい』と同じ意味の
68 :
名前は誰も知らない:2008/11/21(金) 20:56:53 ID:FnQm4nuAO
「意外とそんなことかもよ、と思いながら歯医者へ行ってもどうってことないが、選曲は微妙にズレてたね」
あの解説者さ、前の対戦で内側の真っ直ぐが少し真ん中に入って打たれたという記憶がシュートを予定よりも内側に入れてしまってデッドボールになってとか言ってたけどさ、
バッターが昔ビックリマンシールのキラをパクった奴に似ててムカついたから当ててやれと…着いた
はにかむと はにがみ返す
さらにはにかむと 彼女は吹き出した
最後の通院日
名前も聞けなかった
それもいつものこと
どうってことないぜ
『安奈』歌いながら帰った
69 :
名前は誰も知らない:2008/11/23(日) 00:16:31 ID:7MlApygTO
「あれは店員の嫌がらせだろうか」
購入するレコードを選ぶときは
聴覚ではなく視覚と嗅覚を使う
何の景色も見えず 何の匂いもない
そんなレコードは 1枚も持ってない
去年の冬 ある喫茶店で
10ccの「アイム・ノット・イン・ラブ」がかかったとき
脱いだコートを 着直してしまった
音楽は室内温度も変える
その曲を俺は 「良い」と思ったが
このときは 夏を待って購入することにした
また冬が来て 今年の夏にそのことを忘れていたことを思い出した
来年の夏に この詩を思い出せればいいが
70 :
たおぱいぱい:2008/11/23(日) 00:19:55 ID:I/jXMMnx0
今日えろ小説を読んだ・・いいおもいしやがってこんにゃろう^〜
71 :
名前は誰も知らない:2008/11/23(日) 00:30:08 ID:7MlApygTO
「評論家は連鎖する、あの女は四国に帰って見合いしたらしいが、それでも評論家は連鎖する」
あの人理論派とか言われてるけど、
現役時代2流の投手だったから言うことがいちいち卑屈なのよね
あの人の文章から学べることって、文学じゃなくて権威を味方にする世渡りよね
あの人の音楽評論の論理だと、表現の縦軸を見失うわよ
評論家評論家のあの女の言うことに
いちいち反論する俺は評論家評論家評論家で
お前はだからいけない、ああいう女の話は黙って頷いて聞いてろよ、と
俺に助言したあいつは評論家評論家評論家評論家
にゃにゃにゃ〜
にゃにゃにゃ〜
子猫になった脳内のあの子がはしゃいでいるよ〜
僕はヒッチハイクしながら無精髭でダンス
にゃにゃにゃ〜
にゃにゃにゃ〜
子猫になった脳内のあの子に投げキッスを送るよ〜
キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!
歩道橋の向こう側の誰かが小声で言っているのは知っているにゃ〜
僕はスキップしながら臭い屁でジャンプ
にゃにゃにゃ〜
にゃにゃにゃ〜
気が狂ったと思っておくれよハニー
73 :
名前は誰も知らない:2008/11/23(日) 01:03:29 ID:7MlApygTO
「ゴミロッククズCDの利用法その1」
江戸川乱歩は推理作家としてより
恋愛作家として優れている
そう気づかせてくれた女と
駅前を歩いてた
募金活動の団体の声に吸い寄せられるように
よろよろと近づき100円入れた
『意外といいとこあるのね』と言われた途端
急に火遊びして破滅したくなった
吉本隆明が言ってた
『この感覚は自分にしか理解できないだろうと思わせることができて、
その数が多ければ優れた小説と言っていいんじゃねえか』
太宰は優れていると言っていいんじゃねえか
家に帰って『ナゲッツ』聴いた
飲めない酒飲んで寝た
<錆び>
俺の右腕に爆薬
俺の左腕に手榴弾
今日も味方を探している
いつまで経っても見つからないから無差別に暴発する
心の中には防波堤はない
どんなことでも受け入れる
なのに結局何も入ってきやしない
空白だけが無限に広がるだけで
誰かをひたすら待っている
いつまで経っても来ないから無機質に疲弊する
鈍い音をたてて
銀色の荒野が広がっていく
憎い顔を撫でて
死に神の牢屋が迫っていく
心の中には導火線はない
どんなことでも燃え尽きない
なのに結局焦げ付いた錆びの匂い
75 :
名前は誰も知らない:2008/11/25(火) 14:15:15 ID:QeLV/MLCO
「素敵じゃないか!M君!」
M君の家は周りに信号もコンビニもない山の中
俺は安物テレキャス背負って雪を踏んでったのさ
M君の部屋にはオーティス・ラッシュにハウリン・ウルフ、イアン・デューリーにスライ&ザ・ファミリーストーン!
中島義道が『田舎の百姓が仕事の後に一人哲学書を読んでいたら…』
と言ったのと同じように
素敵じゃないか!M君!
彼と出会ったのは小さな楽器屋の小さなホワイト・ボード
『鮎川誠に憧れてます』
ロックといえばビジュアル系かメロコアしかないこの街で
ストーンズでさえ不規則で不秩序な音の配列にすぎないこの街で
素敵じゃないか!M君!
76 :
名前は誰も知らない:2008/11/25(火) 14:23:46 ID:QeLV/MLCO
M君は頭をかきながら
『いや、下手なんだけど』と言いながらペンタトニック
予想してなかったつたない指の動きにのけぞった
でもM君は『鮎川誠に憧れてます』とは言ったけど
『鮎川みたいに弾ける』とは言ってないから
俺の早とちりだったのさ
急遽俺がリードに回る
M君のお母さんが二人分のラーメン運んできてくれた
ギタープレイは百万光年かけ離れてたけど
『サンキュ』と言うときの表情は
少し鮎川に似てたよ
素敵じゃないか!M君!
1曲もまとまらなかったけど
高校生活の唯一の思い出さ
ふきのとうが顔を出した頃
俺は街を出た
77 :
名前は誰も知らない:2008/11/25(火) 15:14:05 ID:QeLV/MLCO
「ウザイイタイキモイKYを尊敬しよう」
小林は言う
『人生が退屈だとはボードレールもいうし、会社員も言う』
人間にとって笑いがいちばん大事だとは
チャップリンもいうし オンエア・バトル審査員高校生も言う
ラブ&ピースは
ジョン・レノンも歌うし 高橋ジョージも歌うのである
秀雄は言う
『解るという事には無数の階段がある』
臆病な俺は いつも最初の3段くらいを
ウロウロと往復するだけだ
小林は言う
『女は俺の成熟する場所』
隣の席の若い男が言う
『高校で童貞捨てらんなかった奴は駄目』
段階が違う
秀雄を尊敬しよう
時間潰しにはもってこいだ
【そぞろ歩き】
まだ五時だというのに日はもう西へ傾いている。
暮色に彩られた都会の夕景は
漸次 寂寞たる夜の帳につつまれていくのであった。
そうするうちにかい麗な弦月が顔を出す。
木枯らしが目に染みたが かまわず歩き続けた。
見知らぬ公園に着く。
浮浪者がゴミを漁るほかに人影はなく
名状しがたい寂寥を感じさせるのであった。
さびた遊具 放埓に伸びた雑草 なおざりにされた電気灯…
春宵一刻値千金 といわれるけれど
感傷的で索漠とした秋の情緒も悪くない。
79 :
名前は誰も知らない:2008/11/26(水) 00:50:53 ID:mM4RNCkC0
【過去形】
僕が今大好きなものを
君は過去形で語る
「昔よく・・」
そんな話を聞くと、何故だかせつなくなる
君が卒業したのか飽きたのか
僕が卒業できずに立ち止まっているのか
執着?こだわり?マンネリ?
僕の中にあるものは一体何?
君はそしてどこへ行こうとするんだい?
僕がまだ好きでいるのを嘲笑っているのかい?
<めぐる>
金が無い
そんなことはどうでもいい
いつかはまためぐりめぐって戻ってくる
俺には愛が無い
それはめぐりめぐることはない
まぁ何て言うかこんなもんだ
と溜息と共に吐き出す様になったのはいつからだろう
気が付くと起伏も草花も無い平野にただ佇む
手の中の擦り切れたバッグからはみ出している骨は誰の物だろうか
時間の罅割れる音と良く似た鼓動だけが辺りを照らす唯一のランタンとなり
少しずつ爪先から底なし沼に嵌っていく自分をただ諦観の笑みの元で見つめる
耳の中に押し込まれたカナル型イヤフォンが昔を再生しようと何度も針で溝を摩る音を拾う
開いた小さな口から出たとは思えない泣き声をモノクロの私が上げている
しかし周りの溶け合う人ごみの中に此方を向く顔を見つける事が出来ない
映写機に飲み込まれるフィルムの様にコロコロと入れ替わる人々
空いっぱいに広がる花火から少し送れて届く爆音が私を吹き飛ばしてしまう
私はここに居る
ふと目を覚ますといつも通り冷たい布団の中に蹲っている自分を自分で見つける
まぁ何て言うかこんなもんだろ
溜息で白く濁る部屋の空気が埃に塗れている証拠だと知ったのはつい最近のことだ
82 :
名前は誰も知らない:2008/11/27(木) 12:16:16 ID:1Wxa7nbSO
「14歳」
明るく夢を持って生きろ
『明日飛び箱があるのにか?』
社会の役に立つために自分がどうすればよいか考えろ
『明日理科の実験があるのにか?』
楽しいことをしてのびのびと生きろ
『明日教科書の難しい漢字が出てくる部分を読まさせられるかもしれないのにか?』
君のやり方じゃ何も身につかないだろ向上心を持って長期的に考えてだな
『明日難しい数式を解かされるのにか?』
君は人間が教育者の手で完全に制度化されればよいと考えているのか?
『明日も学校があるのにか?』
無差別殺人でもやる気か?
『そんな暇ない』
83 :
名前は誰も知らない:2008/11/27(木) 13:31:16 ID:1Wxa7nbSO
「ブラック・マヨネーズが頂点に立った夜」
彼らはやってのけた 「自意識フォーエヴァー静止地獄そして破滅」!
俺がそう名付けるあの思考回路!
俺を休み時間自分の席で固まる地蔵にさせた そして教師に『落ち着いている』と勘違いさせた
あの思考回路! 「自意識フォーエヴァー静止地獄そして破滅」!
彼らは漫才ではなく 文学だった
太宰治であり 町田康だった
大竹まことが言った 『新しいことやらなくてもよい』
そうか 俺は休み時間
笑いの歴史を継承してたのか
こんな詩を書いて良いか 整形外科の先生に相談するわ
84 :
名前は誰も知らない:2008/11/29(土) 06:01:12 ID:7DOOJ6yvO
「ポイズン〜テレビを破壊せよ」
『GTO』とかいう胸糞悪いドラマの視聴率が34%だったあんな世の中じゃ ポイズン
窒息死寸前 便所でゲロ吐いた Oh!
今にして思えば 加藤の足音を
俺達はあのとき 聞いていたはずさ
85 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 01:11:28 ID:r/cSyCRvO
「中学の入学式」
『ここまでの人生で何も良いことがありません』と顔に書いてある
担任の教師が無表情に言った
『学校は楽しいところではないですからね、覚えておいてください』
無能者の為に舞い降りた天使よ…
教育者絶対主義堕落生活の幕開けだぜ…
月の香気への祈りが届いた
漁港のゴミための腐臭を放つこの教師が
俺の救いの女神だ
破滅のただなかで恩寵を待ち望んできた俺に
精神の裂目が沸騰寸前の俺に
ついに救世主が…
しかし
女神も相手が悪かった
GW前にクラスはパーティー状態
俺は将来社会に問題を起こす爆弾になろうと思った
86 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 01:26:51 ID:r/cSyCRvO
「決闘」
『何故ヤクザは南に一般人の犯罪者は北に逃亡するのか』
について考えていたときにうっすらにじみ出てきた汗が
『甲斐バンドファンのどのくらいの人が娘を安奈と名付けただろう』と考え始めたころには
瀧のように流れ落ちた
1、2、4、8と数を倍にしていき16384に到達したとき
意識が遠くなり『振り返れば奴がいる』最終回ラストシーンのように
崩れ落ちそうになった
酔っ払いのようにドアを開け水風呂に飛込むと
ドアの向こうでまだ毛が生えて間もないような餓鬼が
勝ち誇った笑みを浮かべていた
プロのサウナーの夢を諦めた
87 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 01:47:37 ID:r/cSyCRvO
「宣伝カー最終章」
ギャンズ・アンド・リーゼズの宣伝カーは
まだ這い回っている
新譜は出たらしいが 鈍く這い回ってる
『俺文化祭に出るんだぜ!ギャンズのコピーさ!』
『キャー!女子高の友達集めてくるね!』
そんな高校生のための
健全なロックバンド
ギイヤアアアン!……エンードゥ……シュ…シュ…ナンダコレシケッテンジャネエノ…
ニイチャンカシテクレヘン…シュ…サンキュ…フゥー…ルイイゴホッゴホッ……クアー!ペッ…フゥー…
ルイイイイイ!……ゼッズッ…メリークリスマス
喫煙所に蹲る
ドストエフスキーは自分の近くにいなければ
なかなかにコミカルな男だろう
意識が遠のく
88 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 01:57:02 ID:r/cSyCRvO
「詩を書こうと思った」
詩を書こうと思った
このスレに大量に書いてしまった
2ちゃんねるに紛れ込んでから 面白いことなど一度もなかった
ここに俺のセンスで できるだけ詩的な表現を避け
笑えるものを中心に 書こうと思った
簡単な言葉で
また恥を晒してしまった 恥だけが人生だった
だが偽の俺がプロファイリングされるのは癪だった
だから俺の感性をここに書かせてもらった
下手くそな詩を書いて
もうこれで全て終わりだ
89 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 01:59:01 ID:YJ5QgdqtO
I'm sorry,I did not mean to hrut my little girl.
It's beyond me,I cannot carry the weight of the heavy world.
So goodnight,
goodnight,
goodnight,
goodnight goodnight,
goodnight,
goodnight goodnight,hope the things work out all right.
90 :
名前は誰も知らない:2008/11/30(日) 02:05:37 ID:Kv1sJkZ1O
皆が俺のことを陰で笑っているけど今日に始まったことじゃないさ
絶望の時に手前を差し延べ回復の兆しが見えてきた時や少しだけマシな時にその手を戻した奴らから沢山のことを学んだ
嫌われてるかは知らないが俺は昔から独りだったってこと
奴らは単なるハイエナだったってことさ
92 :
名前は誰も知らない:2008/12/01(月) 02:18:21 ID:Y1PhU+niO
「高速を超えた秩序の暴発〜加藤智大に捧ぐ」
三角定規の真ん中に指入れて回転させ『この穴あける仕事なら俺にもできそうだな』
と呟いていた男の目に止まらなかったのは当然だが
だからといって正面の女のスカートの中を凝視していた男と
されていた女が気付いたわけでもなく
そうとは言えヨブのような問いを繰り返し
目を閉じた老人が感づいたということもなく
ブルキナファソに向かうネズミだって同じことだった
一瞬で街が灰色
瓦礫の山
俺は駅前でTシャツ頭上に振り回し
ニューヨーク・ドールズで踊った
秩序と不秩序の倒錯の果てで
93 :
名前は誰も知らない:2008/12/01(月) 02:30:48 ID:Y1PhU+niO
「規制された錯乱」
ポストモダンシティ
携帯にピース
自己顕示と自己顕示を押さえ付ける自己顕示
『この広い世界で 大切なものが 僕の未来と〜』
意味不明な歌
馴染まない
馴染めない
泥沼に片足突っ込んだまま
カラスを肩に乗せて
アイドルのコンサート会場に向かう
大観衆の同じ振り付けと同じ歓声の中
座ったまま微動だにしない
『あなたはそれで楽しいの』
『楽しくもないし楽しくなくもない』
『ずっとそうして座ってるの?』
『ああ、こうして踊り続けるのさ、規制された錯乱のダンスを』
94 :
名前は誰も知らない:2008/12/01(月) 02:39:30 ID:Y1PhU+niO
ふぅ
本気で書いてみたがこのレベルだ
駄目だ
やめる
「流れなき川」
寝て起きたらもうしばれる冬
路面は凍りつき宝石のように光ってる
まるで人から輝きを奪うように
思えばここ半年か
あの人の幻影に惑わされていて
壊れた恋心(こころ)の割れ目は
雪が埋めてくれたけど
あの熱い涙も
北風に吹かれ氷柱となりました
流れなき川の中で
僕は一体何を見つけるのだろう
面影を誰かに重ねたまんまで
憎まずに愛し合えるでしょうか?
96 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 02:27:33 ID:/v/fttOAO
「一夜限り復活!宣伝カー・リターンズ」
ギャンズ・アンド・リーゼズの宣伝カーが鈍く這い回る
『俺も若い頃はロックやってたんだぜ!ギャンズとかさ』
『父ちゃんカッケー!父ちゃんの子で良かった!』
そんな親子の為の
健全なロックバンド
ギイヤアアアン!……エントゥルルル…モシモシ…ン?イクツクライ?ニジュウニ…ジョシダイセ…イマイク!…
エンリーゼ!バタバタバタ…ドケヨ…ガチャ…バタン…アイテテテ
喫煙所に蹲る
自己主張を押さえ付けて生きてきた険しい表情が
何よりも自己主張になってる親父と
『実技課目に関心ありません』と顔に書いてある息子
血生臭い夕日
97 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 02:39:25 ID:3ymkRrZb0
しばらく歩こう
98 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 10:38:27 ID:/v/fttOAO
「ワカラナイ」
何故あいつが俺をつけ狙ったのかワカラナイ
どう対処すれば良いかワカラナイ
とりあえず誘き寄せて捕まえようとしたら
人員が何故増えたのかワカラナイ
人員を確認しようと闇の中の手探りで言葉撒き散らしたら
何故俺の知らない人まで参加していたのかワカラナイ
包囲網や情報伝達速度など調べたいが
どんな言葉撒き散らせば良いかワカラナイ
適当に言葉撒き散らしてたら
何故どんどん現状が悪化するのかワカラナイ
何故初対面の人も全員俺を知っているかワカラナイ
だがもう全部ワカッタ
でもどうすればいいかワカラナイ
99 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 11:29:56 ID:pRGvtIdAO
「狂乱チンポ」
調子悪いけど大丈夫ですか。まぁ松尾が牛丼だったんだよ。町田高校時代は読解出来ないよ。昼飯が牛丼。昼飯が牛丼。
必殺で堂々と街を喰うな。
必殺で堂々と街を喰うな。
彼岸までクリスマスツリーになぎ倒す。
100 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 12:10:21 ID:pRGvtIdAO
「高校」
國學院久我山高校
開成高校
八王子東高校
桐光学園高校
都立永山高校
都立西高校
桐朋高校
桜美林高校
都立日野高校
高校高校高校高校高校高校
101 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 12:44:36 ID:/v/fttOAO
「全ての言葉を記憶」
自分の発した全ての言葉を 記憶しなきゃならないのさ
意味内容中身より 記憶できるかが重要なのさ
馬鹿に思われたり 利口だと勘違いされたり
面白いと勘違いされたり つまらないと思われたり
そんなことよりも
奴らを調べるために
記憶することだけが 必要なのさ
やり方があるんだよ
リズムとメロディーさ 音楽的に全て覚えておくのさ
こんな状況じゃ 心が弾むわけないけどね
それはもともとか
全て記憶すれば 奴らの動きが見えるよ
どす黒く透き通って 全て鮮明に
最悪の調査結果 未来は見えない
102 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 12:59:04 ID:/v/fttOAO
「ストーカー」
空になった煙草のソフトケースを
潰してゴミ箱に捨てた
これと
ストーカーの体バラバラにしてゴミの日に出すのでは
何が違うのだろう
一緒だと思うが
いや
ストーカーは野放しにすると危険な害虫なので
むしろそうするのは 良いことだと思うが
実際にそうしたら 表彰してもらえるだろう
103 :
コドッキー中佐 ◆E3Fo.t2xw6 :2008/12/03(水) 14:01:18 ID:mn0ys4h1O
人は生涯のどこかでポエムしてしまうものです
それは光射すことのない黒歴史
いえむしろ射してはいけないのです
黒歴史ですから
ブログで公開してはいけないのです
黒歴史ですから
自費出版してはいけないのです
よけいに黒歴史ですから
もっと自覚して下さい
俺は
ひとりだ
ひとりでいい
淋しいくらいが
ちょうどいい
105 :
名前は誰も知らない:2008/12/03(水) 17:21:31 ID:3ymkRrZb0
私は遥か遠く・・・
以上
どうも。
>>1です。
こんなに伸びてビックリしています。
正直、短編小説を披露するスレの二番煎じですが、
引き続きどうぞ・・。
107 :
名前は誰も知らない:2008/12/05(金) 03:04:15 ID:odhFB/oRO
「巻き起こせ荷風ブーム」
巻き起こせ荷風ブーム
近田春夫プラス7度くらいに斜に構えて
世の中を鼻で笑え
不秩序に規制されたこの現代で
規制された錯乱のダンスを踊れ
独り言で世を憂え独り言の合間に飯を掻き込め
挨拶もせずすれ違い
目も合わせず群れろ
黒みががった夕陽を背に
悲しいくらいくだらない
情報が頭上飛び交うこの東京で
言葉も交さず群れろ
巻き起こせ荷風ブーム
巻き起これ荷風ブーム
108 :
名前は誰も知らない:2008/12/05(金) 09:51:25 ID:odhFB/oRO
「土田」
昼過ぎふらっと定食屋に入ったら テレビが付いていて
うるさいなあ、それにしてもテレビ見るなんていつ以来だろうと
目をやったら 彼が出ていたのさ
太田が総理に 上田が蘊蓄王になるのは
別に驚かないけど
ボキャ天視聴者のどれくらいが 彼のしぶとさを予想してただろう
生き残れ!土田! 下の名前知らん!
踏ん張れ!土田! 調べる気にもならん!
生き残れ!土田! 下の名前知らん!
踏ん張れ!土田! だからこの詩のタイトル2文字!
彼の生存を確認した俺は
運ばれてきたカレーを涙で薄めた
109 :
名前は誰も知らない:2008/12/05(金) 10:04:20 ID:odhFB/oRO
「田代よ…」
土田がランナーいないのに送りバントみたいなトークをキメてるのを見て
彼のことを思い出した
静観する眼…座り直した…準備に入ったようだ…
胸が踊る血が騒ぐ…まだ周囲の様子を伺っている…
タイミングを計っているようだ…
動いた!彼が動いた!
そして繰り出したのは!
ただのダジャレ…なのに知的な印象
してやったりの表情
あぁ 彼がいればどんな低俗番組も
見てはいられる画になった
バラエティ腐敗は 彼の不在から始まった
戻ってこい!田代!
田代…週プレ読んだよ
110 :
名前は誰も知らない:2008/12/05(金) 10:17:58 ID:odhFB/oRO
「ぐれろ!」
ぐれれ!ぐれろ!
こんな満たされた世の中で 幸せに生きるなんて味気ない
ぐれろ!ぐれろ!
歯医者が痛くするから 年上好きなのにロリ系売女が出てきたから
ぐれろ!ぐれろ!
男便所におばちゃん入ってくるから ビリー・ジョエル「アップ・タウン・ガール」が「おっちゃんガール」に聴こえるから
ぐれろ!ぐれろ!
町田康のように落語調に頓挫し
車谷長吉のように部屋の調度品を投げ捨て
野坂昭如のように小心にビクビクし
中原昌也のようにポップにコミカルに
ぐれてぐれてぐれてぐれてぐれてぐれてぐれまくれ!
111 :
名前は誰も知らない:2008/12/05(金) 10:25:56 ID:odhFB/oRO
「もうやめる」
宣伝カーネタも尽き 本当に言葉が出ない
俺の詩はつまらないが これがプロファイリングされても
それは仕方ない
別に構わない
「あの事情」とは無関係の「俺の言葉」を吐いた
ここにだけ俺がいて
他のどこにもいなくて
これで全て終わり
もう本当に終わり
ここだけにしてくれ
ここだけにすればいい
俺はこれから 思考盗聴下の生活を
考えなくてはならない
教科書売ってない
かなり手強そうだ
112 :
名前は誰も知らない:2008/12/07(日) 22:13:25 ID:oL1trT8L0
【秋霜烈日】
烈日の 恋焦がれること幾星霜
しんしん 我が身と心におりるは秋霜
春ぞ恋しき師走の宵かな
詩とか書くのはじめてだからよくわかんねーや
114 :
名前は誰も知らない:2008/12/10(水) 02:19:48 ID:nwNsz+CFO
「『アトミック・ハート』が300万枚を越えた夜から15年」
あの頃の桜井は スリリングだった
時代を象徴するポップスターは 『SPA!』を選択した
ポップスターとしての己の胡散臭さを 『SPA!』を武器に逆手に取った
『SPA!』を詩化し 時代を描写した
見事だった
それ以後の桜井を俺は知らない
あれから15年
夜の街は暴走を続け
『SPA!』も必死に加速し続ける
時代と『SPA!』のデッドヒート
もう歌い手達は 誰も速度に追いつけない
115 :
名前は誰も知らない:2008/12/10(水) 02:27:54 ID:nwNsz+CFO
「吠えろ!向井秀徳」
女性専用車両があるなら
広告を見たくない人専用車両も作れ!
俺はただ移動したいだけだ 何故車内で強制的に
情報処理をさせられるのだ
嗚呼!大量の中吊り広告が 俺に襲いかかる
文字がうるさい!
俺の視覚が騒音をキャッチする
うるさい!文字がうるさい!
う!る!さ!いー!がたがたがたがたがたがたがたがた!
それ以上のうるささで反逆しろ!
吠えろ!向井秀徳!
116 :
名前は誰も知らない:2008/12/10(水) 03:12:13 ID:4CC9Psag0
永久の島
永久の楽園へ 理想卿 そして
楽園・・・楽園・・・楽園・・・
117 :
名前は誰も知らない:2008/12/10(水) 03:17:14 ID:b0+lXX7K0
118 :
名前は誰も知らない:2008/12/10(水) 08:51:32 ID:nwNsz+CFO
「モノマネ上手いよ、俺」
イシダイラの恋愛エッセイを読んで『何言うとんねん、たにし!』
町田町蔵の真似ね
麻生のボケ発言を聞いて体が斜めに崩れ落ちるのは久米宏の真似
Jポップ聞いて足組み体斜めにして理屈捻るのは近田春夫の真似で
不機嫌な表情で遠くを見るのは高田渡の真似
針すなおは8点だろうけど 定岡は10点出すかもしれないぜ
マイケル・ジャクソンの真似が出来たら 人気者になれるかもね
ドストエフスキーの真似が出来たら 社会から排斥されるだろうね
幸か不幸か 両方出来ないぜ
「ちょろい」
ちょろい!ちょろい!
中二のときに大嫌いだった奴の口癖
全てをなめてかかり
全てを茶化した奴
風の噂では
奴は行方不明らしい
俺の脳内では
奴は地獄行き
ちょろい!ちょろい!
俺の中のあいつが囁いている
120 :
名前は誰も知らない:2008/12/16(火) 10:29:46 ID:DvxLOOEnO
「キャラ立ち若者」
ゆるキャラキレキャラ天然キャラ
チャラキャラ硬派キャラ何でも一通りマヨネーズかけて喰うキャラ
町中カーニバル
大声で呼んでみよう「おい!キャラ!」
全員一斉に振り向くぜ
ライブハウスに到着したぜ
ステージ上ではセーラー服を後ろ前に着た男が
「消しゴムと一緒に別のゴムも常備で通学ロケンロー!
これが俺らの世代さロケンロー!」
緑と赤のモヒカン振り乱し
レトルトシチューで太鼓を叩く
8分の6拍子ビートを刻む
俺は呟く
「平凡キャラだな」
帰宅し音楽誌をめくる
スピッツがいちばんキャラ立ちしてる
121 :
名前は誰も知らない:2008/12/16(火) 11:24:51 ID:nKEKUHrxO
「無題」
いつからここにいるのか。
タールに満たされた闇の底。
堕落、憎悪、疑い、孤独。
永遠に沈んでいく。もうあの日の感情はない。
友情、愛、信じる心。
手放すべきじゃなかった。
今さら気付いた。
永遠を感じる。
永遠の闇を。
123 :
名前は誰も知らない:2008/12/16(火) 12:31:22 ID:DvxLOOEnO
どうもありがとう。
俺なりに時代を描写してみた。
やめようと思ったが思いつくと書き込んでしまう。
124 :
名前は誰も知らない:2008/12/16(火) 12:32:20 ID:DvxLOOEnO
ヤヤユメオチコミギミクソカエレ
ヤミクモハシルソラウスラアメモヨウ
泣きつかれた分
忘れかけた分
イチイチナニモカモオボエテナイヨナイヨ
ヤミヨカミヨ
アメヨユメヨ
ソラヨカゼヨ
全部消えちゃえ
キエチャエ
ヤミクモニハシルソノイミヲ
ボクハナニモツカメナイ
噛めない
イミワカンナイ
ソラニヒロガル暗号
解読フカノウ
カノウ?
イミワカンナイ
ユメオイカケレナイコレナイ
夢追いかけてたあの頃思いだせば
感動
カンドウ
勘当
コノ世カラ
126 :
李杜 ◆9473TootX. :2008/12/24(水) 20:59:06 ID:Cz7Wgb++0
ある日目覚めると、静かに微笑んだ少女が横に座っていた
見たことも無いくらいに優しい笑み
あなたは誰なのだと問おうとすると、
私の目の前に手を差し伸べて、こう言った
「今まで大変だったね、疲れたでしょう? 寂しかったでしょう?
私がずっと一緒にいてあげるから、安心してね――」
目覚めると、握りかけた手は空気を掴み
窓からこぼれ落ちる光の欠片は
部屋の中へ明るい光をもたらし
私はその絶対的な影の中に蹲っていた
どれほど歩いたものか
もはや想像のしようも無かった
私の脚はぼろぼろで
限界は間もなくだった
崖に不自然な教会が見えた
外装には巨大な男の像が建っていて
中に見覚えある女が入っていくのが見えた
誰かも知らず追いかけた
血の止まらぬ脚で追いかけた
地の果てにある西の教会にたどり着き
その扉をくぐっていった時
時計の針はもう動いていなかった
そこにいたのは、死んだはずの母
私を産んですぐに死んだ母
彼女は私を優しく抱きしめ
私は天へと共に昇った
128 :
名前は誰も知らない:2008/12/25(木) 01:35:29 ID:J2cC2XfZO
「町田康を初めて読んだ夜」
途方に暮れていた 涙がこぼれ落ちた
捨て方が分からない どうやってゴミに出すのだ
洗濯物を干す引っかける部分がゴムであとはプラスチックと金属の奴
大学2年の夏 皆はデートや飲み会
青春の夏 俺は捨て方が分からない
洗濯物を干す引っかける部分がゴムであとはプラスチックと金属の奴
これを捨てなければ E7も弾けない
映画も観れない 目玉焼きも作れない
もう2週間経った 捨て方が分からぬまま
そんな日にたまたま彼の本をパラパラ捲った
洗濯物を(以下略)を公園のゴミ箱にぶん投げ 一晩中読んだ
[昔の自分へ]
恋のかどっこに
そっとインクに浸けて
想うままに気持ちを表す
想うようにインクが
伸びないときは
なんども、なんども
書き足せばいい
少しぐらいのミスで
投げ出したり
破り捨てたり
書き直さなくてもいい
小さな欠点ぐらい
認めてくれるような
人じゃないとしんどい
この世界に少なくとも
1人はそう思っている。
ただ
甘えたいだけ
なのかもしれないけどね。
失敗を恐れないで、
もし、砕けたら
破片を集めるのを
少しぐらいなら
手伝えるから
聞こえますか?
聞こえてますね
では、一つお願いです
いや、命令です
愛をください
安っぽくてもいいんです
温もりをください
いや、冗談です
寂しいのは嫌ですよ?
本当に嫌ですよ?
泣いちゃいますよ?
いや、冗談です
「クリスマスプレゼント」
って、僕が渡した人形
喜びはしゃいでみせるキミ
翌日、ゴミ箱で泣いてる
昨日キミに渡した筈の僕の片割れ
ハ ハ
( 'w`)
ノ( o o
コーラとミルクティーどっちにしようかな
ミルクティーにしよう
ゴクゴク…
やっぱりコーラの方がよかったかな
でもコーラにしたらきっとミルクティーの方がよかったって思うんだろうな
ゴクゴク…
あーうまかった!
133 :
名前は誰も知らない:2008/12/31(水) 22:03:34 ID:gRdMOQ1lO
土田ワロタw
135 :
名前は誰も知らない:2009/01/01(木) 21:05:46 ID:tHhIpXKuO
「正月も子供の頃のことを思い出していた」
不良少年から届いた 1枚の年賀状
住所と名前はきっちりした字で書かれてるのに
寒々とした文面
「正月 ねずみ」だけ
しかもふにゃふにゃした殴り書き
彼を「危険人物」と世の中は言う
「若者のコミュニケーションが云々」と オヤジは説教垂れる
だが俺はあえて 「含羞」と言いたい
不良にしか分からない
「あけおめことよろ!」などと今どきぽく書けない
そんな種類の「含羞」と言いたい
24才のある日 彼に路でばったり
「俺まだ童貞なんだよ、女と付き合えねえ」と彼ははにかんだ
寂しかった街並みも今では賑やかだというのに
私の心はあの頃のままだ
自分の存在理由も解らないまま時は過ぎてゆく
こらえきれずに崩れそうになるけど
それでも朝は訪れる
138 :
名前は誰も知らない:2009/01/02(金) 02:06:24 ID:1Z1G1byWO
「ついでにと言ったら悪いがあいつのことも思い出した」
卒業アルバムが配られた放課後
みんなが白いページに寄せ書きしあう
居場所がなくなり挙動不審になった俺の
視界に入った問題児のあいつ
あいつになら頼める「何か書いてくれ」
彼は腕組んでフレーズを考える
トイレに行きたくなった俺は退室する
戻ってくるとそのページの端に小さく5文字「特にないわ」
全ての大人から嫌われてる彼にも
こんな「含羞」がある
25才で彼は 結婚したらしい
賽銭箱破壊するときの堂々とした態度とは真逆の
オドオドしたプロポーズだっただろう
139 :
名前は誰も知らない:2009/01/02(金) 02:58:26 ID:1Z1G1byWO
>>137 どうもありがとう。
ようやく自分にとって大事なことを2つ書けた。
詩じゃくて小説みたいになってしまったが、
一応思ったことは書けたので良かった。
140 :
名前は誰も知らない:2009/01/03(土) 01:05:48 ID:twbstUPsO
「加トちゃんケンちゃん」作曲:浅井健一
『加トちゃんケンちゃん』というテレビを
見たことがないならそいつは可哀想だと思うぜ
俺の血はそいつでできてる7才の
細胞に流れこんだまま
まだ抜け切れやしない
お笑いは好きだけど 『エンタ』は見たくない
げんなりしてくるぜ あのネタときたら
不幸せになるのさ
あいつらのつまらないネタで
141 :
名前は誰も知らない:2009/01/05(月) 08:38:22 ID:4i3Nqt4mO
「げんなり」
試験で良い点がとれても 何も嬉しくない
だって俺は優等だろうが劣等だろうが
人生はげんなりだと知っていたのだから
自分が金持ちになろうと貧乏になろうと どっちでも関係ない
どっちにしろ人生はげんなりだなんて
分かりきってるじゃないか
踊りそうな心もすぐに抑える
だって直後にまたげんなりが始まるに決まってるのだから
漠然とした不安? そんなものはない
具体性のある不安の永遠の無数の連鎖
それがあるだけ それらを切り抜けるだけ
生まれて死ぬまで
げんなりしながら
ただそれだけ
「ブロック塀の上」
子供の頃、ブロック塀の上を歩くのが好きだった
両腕をちょっと開いてバランスを取りながら、そろりそろりと歩く
友達もみんな、この遊びに熱中した
しかしふと気づくと夕暮れで、他には誰もいない
僕だけが、この塀のどちら側にも飛び降りれずに、そろりそろりと歩き続けていた
「おいしいラーメン」
口に合いおいしいので、よく行くラーメン屋がある
ふと思いついて、その店の評判をネットで検索してみた
スープは熱々じゃなく、味にもまとまりがなく、麺も伸びきってコシがなく、がっかりした
ある麺通氏のコメントには、そんな風に書かれてあった
他の客の意見もだいたい同じで、評価も低い
でも私にとって、そのラーメンはとても落ち着く一杯だ
日曜の午後、家族分のラーメンを一つの鍋で作ってくれた、母のラーメンに似ているからなのだろう
「はは」
5年ぶりに実家に帰った
母の手料理はマズい
中学のとき、弁当の時間によくDQNにネタにされたものだ
5年ぶりに食べた母の手料理
鍋にやきそばを入れて茹でた創作料理
義理の姉が遊びにきてたが、目が点になっていた
ノビノビの麺とまだ生のシイタケ
この不協和音が懐かしい
帰るべき「家」がある自分は幸せ
静まりかえった僕の部屋
時計の針だけが鳴り響く
僕はドアを開けて外に出る
次こそはチャンスがあるんじゃないかと
だけどドアの向こうは同じ部屋
何度試しても同じ部屋
時計の針が無機質に時を刻み続ける
結局僕は同じ場所にいるんだ
結局僕は同じ場所にいるんだ
あなたの運命の人は意外と近くにいます
と星占いに書いてあった
じゃあコンビニのレジ係のあの娘か
俺は素直にそう思った
『遺灰』
火花は指から始まり
手を腕を群れて
密度を増しながら踊る
混ざり合う熾き
流れる火に
抱きすくめられて
煤の肌へ
煤の肉へ
煤の私へと至り
ただ平温の眼が
ありふれた灰を見ている壺に落ちる前の
私だった
まだ暖かい灰を
逃げるな!
逃げとらん!
避けるな!
避けとらん!
じゃあ何だ?
じゃああれだ!
それか!?これか!?
あれだ!?どれだ!?
あ〜もう知るか!!
ふん!つまらん!くだらん!寝る!
だから逃げるな!
逃げとらん!
149 :
名前は誰も知らない:2009/01/12(月) 04:07:07 ID:dAUxccsLO
「宗教の塔と歩道橋の男」
歩道橋の上で
人の群れと車の流れを
ぼんやり見下ろし
途方に暮れる一人の男
歩道橋の側にある巨大な塔は
あたかも宗教のような姿でそこに立っていたのだ
その塔の滑稽な姿に
男はやがて苛立ちを感じはじめた
しばらく経つとその男は歩道橋から消えていた
宗教のごとくその塔は
変わらずそこに立っていた
相も変わらず立っているのだった
150 :
名前は誰も知らない:2009/01/12(月) 04:09:35 ID:dAUxccsLO
「夜の部屋」
白い壁 深く 沈む
暗い部屋
見えない希望
つかの間の安らぎ
私の回りに響く人の音
煩わしくて遠くへ逃げた 不安 孤独 隠す
静かな部屋
151 :
名前は誰も知らない:2009/01/12(月) 04:56:21 ID:dAUxccsLO
「クソ野郎」
ある人は言う
君は自分の殻を破るべきだよ、と、
よけいなお世話だ
クソ野郎
俺は初めから殻なんて被っちゃいないぜ
お前が殻に篭っていると感じる俺の心はいつだって丸裸さ
上から目線で俺を語るな
クソ野郎
俺は賽を投げる前に出る目の数を決めたりしないぜ
投げる賽が見あたらない
それだけのことさ
Believe
I'm ganna see.
What you ganna be?
I'm ganna see.
What you wanna see?
Can you make me free?
Can you make me through the lonely, lonely night?
I don't get it need.
What wrong me?
I don't get it. please teach me again.
What you get it mean to believe whole world?
I don't get it that need to believe.
I don't get it that need to believe.
I don't get it that need to believe..
怒鳴り声 胸ぐらを掴む手
敗北 馬鹿にする者達
増えていく責任 押し付けられる価値観
繰り返す作業 孤独
絶望 失望
死
「どうでもいいこと」
世界のなべあつって
ジャリズムの片方だったんだね
『野蛮人』
どうせキチ外
どうせ非常識
キミのストレス
噴火寸前、スンゼン
カエレカエレカエレカエレカエレ
このヨに捕らわれた野蛮人
闇に捕らわれた魔物は叫ぶ
『モウジョウシキナンテ、イラナイ』
カエレカエレカエレカエレカエレ
このヨを捨てた野蛮人
156 :
名前は誰も知らない:2009/01/16(金) 08:53:49 ID:+VhJ3W+nO
「砂渡し爺に砂を売る親父」
毎週金曜閉店間際 あの爺がやってくる
少し猫背で淡を吐きながら
新宿3丁目の裏寂しいビルの一室
あの爺がやってくる
砂の補充さ 婆の為に
「爺、『愛』って何だろうね?」
爺は照れた表情浮かべ
「めんどくさいってことだろ、
ま、一生あいつに砂渡すだけ、
他は何やる気しねえし、
それだけで俺はいいんだ」
フトコロからくしゃくしゃの五千円札出し
立ち去ろうとする爺
渡すだけなのに もう腕が棒のようだ
来週は サロメチールをおまけに付けようかな
エアーサロンパスのほうが 喜んでくれるかな
157 :
名前は誰も知らない:2009/01/16(金) 09:25:08 ID:jq1U9OjEO
生きとし生ける物全てが憎い
158 :
156:2009/01/16(金) 10:15:47 ID:+VhJ3W+nO
最高傑作でミスしてしまった。
「何もやる気」だった。
159 :
名前は誰も知らない:2009/01/17(土) 02:08:11 ID:qXdB3bX/0
寄ってきて見ては離れる猫の子の、我の香を知らず逃げるのが、少女のようでいじらしく
畳の上で横になり、貴様が寄るのは恋なのかと、尋ねたい気持ちを枕にし、
少しばかりか寝たふりすれば、忍び足も良く聞こえ、今だ来たぞと捕まえたのは
逃げだす猫の尻の影
寄ってきたのは貴様じゃないかと、癇癪おこすのも馬鹿らしく、二度と戻らぬその尻を
想い慕いてつく溜息は、いつもと同じ恋なのだ
馬鹿な呑み助が星の王子様に言っていたんだ
「恥ずかしいことと、それを忘れようとしたことを忘れるために酔っているんだ」と
理屈屋の大人を僕は王子様と一緒に不思議な目で見ていたのに
眠ろうとする頃には、もうすっかり何故眠れないのかわかっていて
それでも寝なきゃいけないとお酒を飲む僕を王子様が見ている
ごめんなさいごめんなさい
僕は寝なきゃ
それ以外何も望まなくなった僕はただ眠りたいだけ。ずっと忘れていたいだけ。
『セオリーと罠』
すり抜け師は
いくつもの壁を
すり抜けた
公園のモザイク画の壁
重要文化財の古びた壁
セピアグリーンの
アパートの壁
ゴミ屋敷のゴミの壁
いくつも壁を
すり抜けるが
普通の人が壁の向こうで出会うものには
一度も巡り合えなかったしかし
すり抜け師にも
通過不能な壁が
現れた
すり抜け師はその壁で
家を建て
一生涯
そこから出なかった
壁は壁を壁とする者にだけ、秘密の花園に招き入れ、そうでない者には
壁という用途の戒めすらあたえぬ、梅毒の淫売なのだ。君も壁の中で死にたまえ。壁をしらぬ、同情に値しない愚者として。
裸で寝てくれ
肋の階段を
音もなく登る
揮発性の蛇
土を掘り起こして
月のありかを探す
夢遊病の猿の為に
夢は緩んだ瞼から
夜の窓に触れ
雫になる
ガラスのおののき
錆びた自転車のブレーキ
空き缶は死んだ
雲は乳房を洗う老婆の姿
夜
果てしなく夜
暗闇が瞳にかける情け
私はここにいない
建物は息を停め
住む人を
うっかり呑み込んでしまわぬよう
窓の灯が落ちるのを待つ
空気が震えると
それは言葉に似ていた
点滅信号の
終わりない媚態は
思わずアクセルを踏み込ませる
もしもし
あなたはもしや
有名人ではありませんか?
みんな、良く知ってますよ
ええ、勿論理由はもうしあげられませんが。
夕闇のなか
雨がざらざら降っていて
それでも外は
負けないくらいに騒がしい
明かりを全て消す
このまま一緒に
消えてしまいたい。
「仕事がなくて居場所もないんだ」って言ったら
「アタシも居場所がなくて仕事がないんだ」って言って
寂しそうに彼女は笑った
166 :
名前は誰も知らない:2009/01/25(日) 15:49:21 ID:ecESYe0JO
「ブランキー・ジェット・シティ『ディズニーランドへ』を
初めて聞いた夜」
SFファンタジーの世界は 俺を動揺させる
現実逃避は 焦慮を掻き立てられる
非現実的な世界は 「明日も学校がある」という現実にかき消される
俺はいつも緊張していた
そんな俺も年頃になると ロックンロールを聴いてみたくなる
浅井健一を選んだ
容赦なく残酷なまでに現実だけを突き付ける
浅井健一を選んだ
気が狂った友達とディズニーランドへ行く約束
一緒にいるのが恥ずかしいから破ることになるだろう
そして冷たい人間の仲間入り
俺は現実にも引き裂かれた
167 :
名前は誰も知らない:2009/01/26(月) 15:33:20 ID:HR62RM81O
「俺は教師の奴隷だった」
『分かりません』と言うのが
恐くてたまらない
『出来ません』というのが
恐くてたまらない
皆と遊ぶのが
恐くてたまらない
ストUやるのが
恐くてたまらない
ゲーセンに行くのが
恐くてたまらない
ボーリングに行くのが
恐くてたまらない
オシャレするのが
恐くてたまらない
女子と話すのが
恐くてたまらない
でも登校拒否になるのが
恐くてたまらない
恐怖に震える以外
何の能力もない
それが奴隷の才能
俺は天才奴隷だった
168 :
名前は誰も知らない:2009/01/26(月) 15:42:11 ID:HR62RM81O
「小学5年ある算数の授業」
ついにこの時が やってきてしまった
準備は万端だったはず でも問題を読み間違えてた
指されて言った俺の答えが 間違っていた
向上心などない 切り抜けるだけの毎日
ついに今日 それも得意な算数で
「切り抜け」に失敗した ついにこの時がきてしまった
頭が真っ白になった
サウナにいるみたいに
汗まみれだった
その問題が載っている
算数の教科書は
押入れの奧に眠っている
俺が間違えた問題のページは
汗で茶色に変色している
169 :
名前は誰も知らない:2009/01/26(月) 15:56:39 ID:HR62RM81O
「だが、意外と問題児とは息が合うことがあった」
『何で君があんな子といるの』
なぜ意外に思うのか
逆に俺が聞きたい
要は逸脱の振り幅
方向ではなく振り幅
170 :
名前は誰も知らない:2009/01/26(月) 16:15:19 ID:HR62RM81O
「14才パート2〜学校に住みたかった」
『学校に住みたい』なんて
冗談に取られるけど
もう限界だった
学校に住みたかった
家には備品がない
実践準備が足りない
学校に住みたかった
何でもできるから
誰もいない夜の校舎で
明日の時間割通り
全てリハーサルしてみる
夜が明けて皆が登校してくる
俺はだいぶ楽な呼吸で
始業チャイムを聞けただろう
学校に住みたかった
学校が大嫌いだったから
大嫌いな学校を切り抜けるために
学校に住みたかった
統制しましょう
逸脱は愛嬌
変則は規則の下僕
全ての色違いの葉は
幹にすがる末梢
世界はここにしかない
それが教育の
永遠のテーゼ
水の色と空の色
色は色でなく
質量の属生
どうぞ、反逆者さん
私たちが
ご入り用でしょう
教師、議員、弁護士、CEO、警官、医者etcetera私たちがあなた方の
欠陥のスペア
ようこそ、革命
ようこそ、反逆
永遠に逃がさない
私たちも怖くて堪らないから
173 :
名前は誰も知らない:2009/01/26(月) 23:43:37 ID:0N6R9WQjO
「孤独を糧に」
孤独な今に何があるのか
未来はちゃんと見えてるのか
感動しても分かち合うこと
それがないから また泣く
孤独が僕に話しかけては
ぬくもりモドキ置いていった
かつての友もどうしてるのか
知るわけなくて また泣く
一本道は険しくはないけど
やっぱり引き返したいな
あの頃に戻りたい・・・けども
歌が流れるんだ
こんな生き方の男の歌が
今の自分を表す
そんなため息の似合う歌が
一つの夢に意味はふんだん
時代錯誤でかっこつけて
とっくに心 限界なのに
死んでしまうか ってね 嗚呼
綺麗な空に殴りかかっていく
気持ちは若いんだなんて
言ってみたりしながら・・・奥に
歌が流れるんだ
まるでエンドロールからの歌が
先のラストを表す
深い闇夜へと誘う歌が
糧に 風に 果てに なぜに
糧に 風に 果てに なぜに
糧に 風に 果てに なぜに
糧に 風に 果てに なぜに
散って ちぎって 花を 心を
置いてけぼりのまま
歌が流れるんだ
こんな生き方の男の歌が
今の自分を表す
そんなため息の似合う歌が
日々の孤独を表す
撫でてるような優しき歌が
「犬と子供と」
うちの犬、ほんとうるさいんだ、誰でもかまわず吠えるんだ
うちの犬、ほんと馬鹿なんだ、芸はお手しかできないんだ
うちの犬、ほんと弱いんだ、こないだ猫にも負けちゃったよ
見た目ばっかり大きくなっちゃって、昔はかわいかったのにね
餌も散歩もしっかりやってあげてるのに、どうしてこうなっちゃったんだろう
175 :
名前は誰も知らない:2009/01/27(火) 20:57:00 ID:9i0UZcMaO
「ゴーゴー合同コンパ」
テレビジョンを買いに 家電ショップへゴー
若者雑誌を買いに コンビニエンスへゴー
話題を欠乏させぬよう 用意ができたらゴー
「やっぱさあ、『あいのり』視聴率64%って聖徳太子が予見してたよね、
なんつうの、ルート3に黒船掛けたら64になるじゃん?
SMAPの吉永君のドラマ毎週見てるけど、
鎌倉幕府に洗礼を受けた王様のブランチって感じだよね!
『小悪魔アゲハ』と『anan』の温暖化議論は画期的だったなあ!
右端の姉ちゃん、俺とたにし定食喰いに行かへん?』
ガールハントの結果を申せとおっしゃり奉るのか?
言わぬが花でしょう!
176 :
名前は誰も知らない:2009/01/28(水) 03:03:21 ID:h8FkLbHvO
「残飯を喰らえカラス」
死にもの狂いで残飯を喰らえカラス
市中の全てから嫌われろカラス
そうなれば俺はもっとカラスを好きになるよカラス
首をカクカクさせて残飯を喰らえカラス
高速でカクカクしろよカラス
光速を超えたカクカクを見せろカラス
カクカクで異次元にトリップしろよカラス
俺が寂しくなるからカクカクしながら戻ってこいカラス
死にもの狂いでカクカクしろよカラス
時をこえるカラス
眠りの森のカラス
6番サードカラス
ギター!小林!ベース!吉田!ドラム!カラス!
マリア・カラス
明け方の路地裏いつもの場所でな
177 :
名前は誰も知らない:2009/01/29(木) 08:37:46 ID:kz/eXQY1O
「どうにかなるけどどうにもならない」
含羞だけを武器に 人に好かれた男
含羞は商売になると 意識し始めればそれは下心
どうにかなるけどどうにもならない
生まれたときからとびきりの「いい子」 完璧主義がほころべば恥ずかしい
完璧主義故の無能を 特権化するのはもっと恥ずかしい
どうにかなるけどどうにもならない
自意識異常に強くって 自意識とだけ対話する
自意識に対する自意識も 膨れあがって永遠に一人相撲
どうにかなるけどどうにもならない
178 :
名前は誰も知らない:2009/01/31(土) 07:42:31 ID:edUTppGW0
暗雲は世を覆い月を魅せる
私だけを見ろと月が言うのだから
夜に融ける身は左右も知らず
在るがままに月を慕う
夜を従えた月の我侭を恋し
蒼い夜明に乞う
どうか明けてくれるな
時には私の我侭も聞いてくれないかと
思うばかりで相成らん
出会ってもう幾年にもなるのだが
朝になれば消えてしまう君が
なお恋しい
179 :
名前は誰も知らない:2009/01/31(土) 13:21:35 ID:cCfJ0XcxO
「いいこと言うぜ!コステロ!」
『人間は矛盾する生き物。マイナーコードに明るい詞、メジャーコードに暗い詞をつけると人間の本質が出る』
いいこと言うぜ!コステロ!
すぐさま青春パンク的曲調を奏で
『あなたと生きるは地獄の苦しみ〜
あなたと死ぬのはもっと苦しい〜
でも一人では生きられぬ〜』と歌った
次に悪魔的マイナーブルースを奏で
『さあ世界の全てを見下そう!俺は最強の男さ!
世界中の全ての男は俺の前に平伏して
女は誰もがパンツ脱ぐ!』
と歌った
窓を全開大声で歌った
数分後
俺の家の前に救急車が止まった
『一人晩餐会』
豆電球
古畳
ラジオに溢れる砂嵐
空襲よろしく締め切った暗幕は一度も開かず
コケラに埋もれて朮の俺の
命並みに安っぽいお茶碗の
脳味噌並みに皺の無い生ッ白いお豆腐へ
血反吐並みに臭い泥めいたお醤油を垂らし
垂れて落ちて流れて底
下流の下層の下民に似合う最期の晩餐を前に
怨み辛みも素寒貧
汚れちまったお豆腐に
脛毛を抜いて、植える
鼻毛を抜いて、植える
陰毛を抜いて、植える
食べ物を粗末にしてはいけないので、食う
箸ではすくえない
空いた腹からむくわれない
のろい頭がのろいを垂らす
蚊か蝿かカナブンかゴキブリかコーカサスオオカブトかヤンバルクイナテナガコガネが
何十何百何千と
繁殖しながら飛び回って
俺の生殖器は飢饉で縮む
そろそろ
罵詈雑言の空襲が来る
「ギャグ」
うんこはギャグ
皆ギャグを出している
そのギャグをギャグと認めない
それ自体がギャグ
豚を食べるのに豚を見ながら食べれない
ギャグ
弱いもの苛めは駄目と言いつつ完全にはやめない
皆よそよそしく
ぎこちなく
気付かないふりをする様はギャグコント
そして私もまたギャグ
182 :
名前は誰も知らない:2009/01/31(土) 16:44:35 ID:cCfJ0XcxO
「プライバシー皆無」
あの日あの時から
起きてから寝るまで
考えるのは全てあいつらのこと
誰よりも壮絶な無意味!
誰よりも多忙な怠惰!
誰よりも苛烈な虚無!
嗚呼!
破滅寸前植物人間!
それとも今が破滅後なのか!
誰よりも壮絶な無意味!
誰よりも多忙な怠惰!
誰よりも苛烈な虚無!
笑われても
馬鹿にされても
好かれても
すり寄られても
考えるのはあくまで被害内容
思考の全てはあくまで被害状況
巻き添え喰らった無関係な人々へ
『どうもすみませんでした!』
以上、ご静聴ありがとうございました。
完
183 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 00:48:20 ID:duUcdVHiO
「焼却直前昔書いてた日記の断片アトランダム抜粋」
人間関係は冷淡なほうが良いが冷淡なら
関係を持つ必要がない/『松紳』というテレビを見た。
紳助は直線的に話し松本は往復的に話す。
二人の会話は永遠に噛み合わない/喫茶店で冷淡そうな男が
恋人に優しく話しかけていた。なかなか
スリリングだ。優しい男が優しく話すのは
つまらん/俺はアクセサリーをつけられない。
何であれ何かになるのが恐い/全部好きになる
のも全部嫌いになるのも容易いが、
いちいち決定するのが面倒で仕方ない
184 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 01:19:19 ID:duUcdVHiO
暑苦しい人が恐い。熱狂とか感動
とかを対象化しないでいられる人が恐い/俺は
図星を突かれて傷付くことがない。逆に
褒められると申し訳なくなる。とにかく
内面が何もない/マクドナルドで恋人に振ら
れて失望しきった女が友達に胸中を愚痴っ
ていた。告白の段階でいつも振られる人もいる
のに。実に贅沢だ。腹立たしい。死ね/服を
買いに行っても髪を切りに行っても専門
用語がよく分からない/ボディランゲージと
スキンシップの区別がたまにつかなくな
る/死にたくなったので死にたい理由を
考えてたら1日が終わった
185 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 01:39:22 ID:duUcdVHiO
ドリアン助川は人生相談に向いていない。
真面目すぎる。自分の人生を他人に相談
するような奴の責任などとらなくていい
のに/ロック雑誌に対するアンチ
テーゼとしてロックンロール雑誌を創刊
したい/呼吸してるだけで疲れる/何をやる
にも技術が足りない。練習も足りないが
時間も足りない/セックス・ピストルズ
は1枚だけレコード出すならライブ盤に
するべきだった。なんでこんなウィーザー
みたいな音で録ったのか/情緒に流され
ずに生きるのは可能だが、流されるフリ
をせずに生きるのは社会の構造上不可能
だと思う/疲れた
186 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 01:57:50 ID:duUcdVHiO
とにかく恐い。常識を知らないから常識外れ
のことをしていても自分で気づけない。何も
したくない/中島らもの『桜嘆歌』は良い。
北原白秋でも読んでみるか/とにかく恐い。
俺は常に論理的な行動をしてきたつもり
だが、その論理が全ての人間に通用しない
ことを自分で知っている/常磐線に乗ると
川上弘美の『溺レる』を思い出す。松戸
辺りで/自分の頭の悪さにうんざりする/岩波
文庫は駅前の喫煙所で人間観察するときに
役に立つ/とにかくムシャクシャする。誰も
ムシャクシャしてないことに対してムシャクシャ
する
187 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 02:14:38 ID:nBIiITjRO
大きな空虚の海に言い訳が浮かんでは消える
身体に突き刺さったナイフを抜くことすら出来なくて
僕が弱かった
僕は弱かった
楽しげな世界に投げ捨てられた石
それが僕
パステルのシャツに着いた染み
それが僕
188 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 02:30:07 ID:duUcdVHiO
3日ぶりに声を出した。煙草を売らない
コンビニで『キャスターマイルド』と言って
しまった/横断歩道の真ん中辺りでゆらゆら
揺れながら考え事をしていたら、赤になって
慌てた/野球場は合理的にできてる/なぜ
フォークは打者の手元で落ちるのか。25メートル
地点とか7メートル地点で落ちるフォークを
投げる投手はいないのか/政治家の不祥事に
何も腹が立たない。政治家が何も俺に関係ない
ことばかり話すから腹立つ/小泉は話芸の基礎
ができてる/深夜2時に雑居ビルの放射線科
の階でエレベーターが止まった。何故だ
?/林檎食う
189 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 05:57:07 ID:duUcdVHiO
どうも文体というのは実験なしには身に
つかないらしい/銭湯帰りの立ち食いそば
ほど美味いものはない/外食は汚い店が
よい。精神衛生を考えると/今日は赤の
Tシャツを着てしまったので落ち着かなか
った。500円でも精神衛生上悪いものは
買わないほうがいい/椎名林檎は才能が
あるが、席替えで隣になった俺は登校拒否に
なる/ポーズとしてやるのか、感情的に
やるのかを先に決めるのが辛い。『どっち
でもいい』と言えない/『何とかクリスタル』
ほど自分と関係がない小説も珍しい/お前全部
ポーズだろと指摘されると否定できない
190 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 05:58:20 ID:hiySp/RUO
何でも自分の手でやろうとする人は
はたから見ていて時々痛々しい
何でも他人任せな人は
はたから見ていて欝陶しい
俺は、はたから見ているだけ
人間観察が趣味だとかほざいて
高見の見物をしている
近寄りたくないし
近寄ってほしくない
そうやって距離を置いて生きてきた
そんな俺自身は自力で生きてきたのか他力本願で生きてきたのか
自分でもよくわからずに
ここにいる
もう嫌だ
人を見るのが嫌だから
鏡にうつる自分すら見ない
191 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 06:09:23 ID:duUcdVHiO
『才能がなくても努力するのが大事』と
言い張る人が小さなライブハウスに行く
と努力がハタ迷惑なケースがあることが
分かると思う/最も不幸な仕事は
A地点からB地点に石を運び続けることだ
というのは信じがたい。それでいいなら
それだけやっていたい/どう見てもクラスの
人気者に馬鹿にされてたであろうネクラな
お笑い芸人が滑り倒すのを見ると泣きた
くなる/あらゆる幻想を消去すると、現実を
見ない夢見がちな人と思われる/とにかく
生きなければならないことだけ分かって
いる/人と喋れない。喋る必要も感じない
192 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 17:02:35 ID:duUcdVHiO
モテないコンプレックスのおっさんが精神的に
なるのを見ているのが耐えられなかった。
偏狭な思い込みで若者論人生訓垂れてやがる。
陰で笑われることと思うが、同類の擁護を得て
暴走する危険がある。コケにする能力がない
自分が情けない/ともかくアンテナが悪い
奴は嫌いだ/誤解というのは前提の知識が
違いすぎることによって起こる。
できる
だけメカニカルに生きたいものであるが、
学校の教科書だけで生きさせてくれるほど
世の中甘くないので辛い/ともかく自分の
欠落部を特権化したおっさんの若者論は
聞くに耐えられない
193 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 17:22:43 ID:duUcdVHiO
攻撃性不細工童貞症候群の『わがまま』は
聞き飽きた。お前がいちばん『見た目重視』
なんだよ/高校生カップルがミスタードーナツ
で体くっつけて囁き合ってた。恐らく自分が
喋ることに自分で突っ込んだりせずに生きて
きた人種なのだろう。羨ましいが、あんな
ふうにはなりたくねえな、と思った/喋る
ことの全てに(笑)を付けられれば楽になる
ような気がする。いや、そのほうが辛い
か/お前のことなんて誰も気にしちゃいない
んだよ馬鹿が、と言ってやりたかったが
気持は分かるのだ。そんなこと言ってられ
ない状況も
194 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 17:42:07 ID:duUcdVHiO
成子坂よりも面白い芸人はまだ出てきて
いない/久しぶりに女と喋ったが『あゆ』の歌
とか鈴木あみとかよく知らないのでタジタジ
になってしまった/じっとしていたい/とに
かく疲れる/『不幸自慢や自虐自慢は嫌い
だ』という人も、『電車で転がってる空き缶、あれいつも
絶対に俺の足元で止まるんですよね』と俺が言うと
『俺も、俺も』と返す/ラルフ・ローレンを
かっこよく着こなす人になぜがイラッとする
ときがある/引きこもりは銭湯と図書館が
良いと思う/あいつの土俵に上がるとアホ
みたいなこと言うはめになる/全部駄目だ
195 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 20:58:37 ID:duUcdVHiO
『しゃらくさアレルギー』にかかった。『し
ゃらくさ』を感じとるととにかく恥ずかし
くなる。さぶいぼが出る。羞恥心の有り様
が少し違うのだろう。東京
ベスト路地裏とかうまい立ち食いそば屋とか
そういう話がいい。お前の人生が何だって
んだ/ 要するに中身より文体が命綱なのだ。話す
にしろ書くにしろ。生き延びるためには/と
にかく自分を賢そうに見せるな
と言いたかった。お前が賢くないことなんて
お前以外全員知っていると。ロックンロ
ールは今日のような日の
ためにある。ジョン・レノンは馬鹿を隠さ
ないからいい
196 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 21:59:06 ID:duUcdVHiO
一般的なロック・ジャーナリズムに沿えば
ストーンズに似ていることを『下手』、
ジェフ・ベックに似ていることを『上手い』
と言うらしいのだが、やってみると両方
難しい/優先順位が分からない。北朝鮮より
恐いものなんて1000個以上すぐに挙がる/何を
考えればよいか分からない/ベルトコンベヤーに
追いつけない。しばらくまた技術論の世界
だ。辛い/汚くすることを『浄化』と言うん
だよボケが/意見とか主義主張を持ちすぎると
感度が悪くなるのが困りものだ/恋愛とい
うのはどうやってやるのか。マニュアル本
は役に立つのかな
197 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 22:06:31 ID:WWOP9vQU0
>176
かっこいい
198 :
名前は誰も知らない:2009/02/03(火) 22:09:58 ID:duUcdVHiO
普通の仕事をしていると好き嫌いの分類が
自己表現になるのだが、決め方がよく
分からない/『上を向いて歩こう』は情報
量が少ないから誰しもが共感できる普遍性が
あると聞いた。その意味で言えばシロップ
16gの『不眠症』は名曲だ/とにかく眠い。
緊張が強く眠りが浅い/共感能力がな
さすぎる/とにかく疲れる/ショーペンハウアーとか
何言ってんのか一つも分からないのでゴミ
捨て場から拾ってきた人気らしいケータイ小説
を読んだが、もっと意味分からねえ/頭が
悪すぎて疲れる。自分と付き合うのが嫌になる
199 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 06:42:03 ID:KyBRgdLrO
あれもこれもそれも俺には似たようなものに見える
今までに見たことがある別の何かに置き換えて物事を見ようとしている
新しいものをあるがままに受け入れる目と気持ちを俺に授けてください
200 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 09:56:02 ID:91Gde0CJO
続き
はっきり言ってどうとでもできるのだ。
自分なんてものないのだから。ケータイ恋愛小説
などどうでもいいが『スイーツ(笑)』とか
言ってる奴もどうでもいい。共感能力がない。
俺はあれを絶賛しても構わない。どうせ
俺はその世界に住んでないという前提が
あるから/『いいことが何もない』とか
ほざきさらしゃあがるから『じゃあ"いい"と思う
ことを箇条書きにして全部やれよ!』
と怒鳴り散らしたくなった。何が『いいこと』
なのか自分で分からないのだ。完全に
ドーゾク嫌悪/好きな動物ランキングの入れ換えを
してみた
201 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 10:08:22 ID:91Gde0CJO
クソックソックソックソックソックソッ
と独り言を連発しながら三鷹から荻窪まで
歩いた/鈴木いづみと架空討論してみた/中島
義道の作家のぐれ方分類は何度見ても笑え
る/技術論生活が終わってからは余生な
感じがする/自分が好きなレコードや小説を
全部売って嫌いなものと入れ替えをしても
何の不都合もないかもしれないと思う。
理由をこしらえて逆転させれば良いだけの
こと。虚無的になる/ゴミ捨て場が視界に
入ると、ゴミ全部ぶちまけてゴミの中に
頭突っ込んで狂犬の物真似をしたいという
衝動を抑えるのに苦労する
202 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 10:26:00 ID:91Gde0CJO
気が狂って自殺するなんてことあるのだろ
うか。死ななければいけない状況と判断
できなければ死ねないだろう。具体的な理由
がないのに死ぬことなどあるのだろうか/泉谷
さんは元気だなぁ。俺が女ならこんな人が好き
かもしれないと思う/『地獄谷』とか『キン
グ・オブ・ザリガニボイス』とか言って
分かる人はどのくらいいるだろうか/自分が
聞いたら胸糞悪くて嘔吐するくらいのポジティブ
な言葉をまくしたてたい衝動を抑える
のが大変だ/Bボーイというのか、ZEEBRA
みたいな。普通の人からあのキャラに移行
する期間に興味がある
203 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 10:58:15 ID:91Gde0CJO
宮崎アニメを見て分かるのは『理屈屋では
あるが大した理屈ではない』というのが
表現者にとっての最大の武器だというこ
とだ/とにかく何も意味がない/小倉優子
とかいうアイドルは、いくらけなされても
自分ではなく『戦術上の自分』がけなされてる
のだから自分は傷付かないという感覚なの
だろうか。それで芸能生活に味わいがある
のだろうか。まあ、興味ないが/嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼腹立つ、何で
こんなに腹立つのか分かってるから腹立
つ/植物は好きだ。これに関しては理由
を考える必要がない。だから好きなのか
宇宙のうた
空気がおいしい
例えこの腐りきった私の
腐りきった部屋であっても
空気がおいしいです
ひきこもる以前によく聴いていた音楽が
その空気を楽器にかえる
この空気はどこにも流れない
私の部屋は真空状態だ
205 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 17:26:20 ID:QpvL7/8t0
>>204 いいですね
カミの国
この日本はカミの国
カミはカミでも便所紙
トイレットペーパー
それは僕達 糞をふきとるよ
Asshole
そりゃおまえのことだよ
マンガのように偉そうに
Bitch侍らせる
おまえだよ おまえ
山岸正裕
僕
僕は誰よりも僕が好きで
誰よりも僕が嫌いだ
きっとこれから色んな出来事が僕を苦しめるかもしれないけど、僕は僕を擁護して、卑下して、慰めて、叱咤するだろう
いつでも僕は僕を肯定する
僕の摂理を肯定する
207 :
名前は誰も知らない:2009/02/04(水) 21:48:00 ID:91Gde0CJO
「実験」
自力で一人で実験で
状況ほとんど把握した
自分の粘りを褒めてあげたい
映画館の席座っていても
俺は映画など見ていない
全ては状況把握すりため
朝から晩まであいつらに
何されてるか把握するため
今日も何人もの人間が首を斬られ脱落していくそれはまるで地獄絵図
勝ち負けで分けられた国僕は今日もいかれた物差しではかられる
学歴だの能力だのもうまっぴらだから終わりにしよう
決行当日の夜ベッドで人生の回想寂しいけどさぁ終わらそう
考えてるうちに気を失い気づけば窓から朝日が差す無限ループ
209 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 04:06:54 ID:9b5y2bUkO
『深い考え』なんてものを持ってる奴は
楽なんだろうな。表面の世界は壮絶だ/全ての
『好き』と『嫌い』を逆転させても何の不
都合もない/パチンコ狂にもラリ公にもブランド品
あさりにも裏で悪さ
する政治家にも何一つ反発はない。欲望の
ベクトルがない奴がいちばん社会的に迷惑な
存在なのだ。俺とか/何やってもいいと思うけど
やってることに言葉を持たせないというこ
とだけはしたくない/とにかく疲れる/死に物狂い
でうろたえるか/精神医学的落語鑑賞をすると
かなりグロテスクなものを感じるのもまたおかし
210 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 04:24:54 ID:9b5y2bUkO
何をやっても楽しくない。楽しいフリを
せにゃいかんからむしろ苦しい/『保守』に
限らず『背中の文化』なんてもう死滅し
た/べらんめえ口調で女にまくしたてて
『お兄さん東北でしょ?』と言われてみ
たい/マクドナルドで4人組の女子高生が
『包茎』についてなごやかに明るく語り合って
いた。興味深い内容だった/創作能力が
ないバンドがミスドで創作会議していた。
『海外に行って日本に入ってきてないCD買
って全曲パクればいい。クラッシュはその
やり方で成功した』と教えてあげようと
思ったがやめた/胸が常に圧迫されてる
211 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 04:39:28 ID:9b5y2bUkO
『私ぃ、私の気持ちをぜーんぶ理解してく
れる男の人が好きなのね』要するに考え
かたが一緒ってことか…/なぜ下町の人は顔
だけでそうと分かるのか/何を言っても
後から恥ずかしくなる。悪いこと何もして
なくても謝りたくなる/おいしいパスタの
お店というのは何処にあるのか/哲学をすると
街中の全ての文字は資料でしかなくなる。
俺はその世界で粘れない/全てはポーズだが
本気のポーズ/『才能がない』というのは
『スノッブな欲求を満たしてくれない』の
意味らしい。彼女たちの話を要約すると
212 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 04:49:41 ID:9b5y2bUkO
いろいろ知ってると勘違いされるが、おいしい
パスタのお店を一軒も知らない/ネット喫茶と
いうのは雑誌『ぴあ』に載らないマイナーな
会場、公演を調べる為にあるのか/マリファナ
が欲しい/練習せずにはしゃいだり自然な笑顔
ができたりってそれだけで才能だと思う/何故
求人広告には『重苦しく暗い表情で同類の
仲間を求めています』とかいうのがない
のか/『ミサイルマン』は甲本の最高傑作
だ。マンハッタンていくらくらいで買える
のだ?/キャレキシコというバンドのファン
になろうと思った/女性誌はつまらん
213 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 05:40:42 ID:9b5y2bUkO
『純粋な人が好き』と言う人は、いつも
相手を馬鹿にしていたい願望を持ってい
る/文学など役に立たない。まあ『坊っちゃん』
とか芥川は読んでおいたほうが良い気も
するが/『中学生のための社会科』は面白
かった/好きな書物トップ3は国語辞書、
現代用語の基礎知識、フロムA。これは
不動だ/経済学部を出たのに経済学の本が
ほとんど意味分からない。要するに『切り
抜けた』だけで『身についてない/新聞は
たまに図書館でまとめて読めばいいや。情報が少し
遅れても不都合はない/夏が
終わった。ネクラには秋は辛い
白馬何様
白馬何様
白馬神様
白馬真紅のスポーツカー?
みんな僕達に『王子でいろ』と
王様は気持ち悪い
白馬何様
白馬いったいだれ
白馬?そんなやついた
白馬あの高級車?
みんな僕達に『王子でいろ』と
王様は醜い
何が違う
教えてくれません?
何が偉そう
教えてくれません?
僕達あなたに
姫君でいろと言いました?
白馬より黒馬
だって格好いい
王子より狼
やっぱり暗黒騎士
そういうと決まってあなた達
妄想だと騒ぐんです
人間は弱いと
嘆くんです
あなたの王子様は
決して弱くないのですね
誠実でいることに疲れました
ただの仮面
薄い仮面
タテマエ仮面
変身したくない
三分で戻りたい
タテマエ仮面
優しさの仮面
僕は王子じゃない
アナタのモノじゃない
だからアナタも
誰のモノでもないんだ
もう無理しないで
もう泣かなくて
もう演じなくて
全部いいから
ぎこちなくてもいい
笑ってみせてよ
215 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 09:46:28 ID:9b5y2bUkO
『所詮男なんてどいつもこいつも体目当て』
とか嘆いてる女はどれだけ自分の内面
に自信があるというのだ?と思った/と
にかく本など読まないほうが良い//文体
の違いだ。世の中と文体が合致しない。レ
コード屋や本屋のポップ書いてる人は、あ
の文体で日常的に思考しているのか?ネットの馴れ
合いの人達も。いや、やろうと思えば合わ
せられるが意思力が必要だ。自然発生的に
ああならない/一人相撲取らない人間の迫力
というか生命力の強さには圧倒される。
引きこもりは一人相撲の名人だ。Aと言った
瞬間すぐBと思う
216 :
名前は誰も知らない:2009/02/05(木) 22:57:32 ID:L/Oy08qb0
「鈴木健二のエアコン修理」
おもむろに花を食べたり
風に吹かれて転んだり
雪に埋もれてクスクス笑ったり
彼は誰ですか?
鈴木さんです。ご存知ないのですか
あなたも日本人なら覚えておいた方がいいですよ
彼は普段 特に何も して、いない のですが・・・
サラリーマンをされていたことがあります
それくらいですね
え、それって・・・
「なんじゃワレ!なんか文句あンのかコラ」
イエ、別ニ。
「言いたいことあるならこっち来て言え、おー」
・・・
「逃げるかボケェ ハゲェ チクショー」
「 ウソウソ エアコンでしょ? 直すヨ、直すから ぉ〜ぃ 」
217 :
名前は誰も知らない:2009/02/06(金) 05:36:43 ID:ISxkWroGO
街に出ると若者、特に女の話題はほとんど
異性。つまり恋愛や性行為の経験がないと
同性の友人も作れない。壮絶なものを感じ
る/ファミレスで女子高生の4人組がそれ
ぞれ初めての性行為のときの感想を述べて
いた。その横の席では実在する女に関心を
失った30才前後くらいの
3人組の男が『萌え』云々と盛り上が
っていた。この光景はアートだ…ビデオ撮影
したい/例えば身近な誰かが何か言いかけて
止めたときの戦慄などについて思うと、人間
この地点でしか生きられないと腹をくくる
しかない。うろたえるだけ。『教養』が何になる?
218 :
名前は誰も知らない:2009/02/06(金) 05:53:04 ID:ISxkWroGO
とにかく『すみません、すみません』と連呼
しながら世界中回って死にたくなる/ほと
んど読んでない本について話す限界を感じ
る。情報として間違ったことを言ってしま
った後の『あたたたたた、わきゃあ』に耐
えられない。でも話さないと読む気が起こ
らない本もある/ずっと沈黙の中に自分を
置いて沈黙の中でその幹に枝葉を付けてい
く。そして実際に発する言葉、他人に見せ
る自分を別に用意しておく…のは有効だろ
うか/何かをやれば全部恥ずかしいのだ。
恥ずかしさを取り繕うためまた恥をかく。恥ずかしがり屋と恥知らずは紙一重
219 :
ぬんた:2009/02/06(金) 06:00:12 ID:yrWRoXdJ0
小鳥のさえずりのようにくすぐったくて
金木犀のように甘くて
陽ざしのように暖かい
あの人の唇
大人の戯れ
ほんの一瞬の快楽
永遠の温もり
私が背を向けたのは
あの人に対してではなく
自分自身へだった
爽やかな夢見の後のすがすがしい
あの人にも似た優しさの余韻が包んだ
新しい春の訪れと またひとつ
あの人から遠ざかる私がいる
220 :
ぬんた:2009/02/06(金) 06:02:47 ID:yrWRoXdJ0
** * ** *** * ボクの支配者
敵にも味方にもなれず
戦うことすら出来ない
武器は自分自身に向けられ
自傷に走る孤独と戦う
自分が特別だと自分自身を差別する
こんなにも可愛げのないボクを
あの人は抱いてくれる
そこに訳があるわけではなく
支配するために抱くのだ
こんなボクを支配しようとしてくれるのだと思うと
涙がこみあげてくる
あの人の荒い息を耳元に感じながら
いやだいやだと突き放すふりをして幸せと涙をこぼす
身体の一部に痛みを感じている間のボクは
あの人に支配された幸せな人間であり
一人きり何処にいても孤独なんかではないと思えるのだ
敵も味方もいない けれど
ボクはあの人の孤独の一部
221 :
ぬんた:2009/02/06(金) 06:08:38 ID:yrWRoXdJ0
***** * ** ** ハイヒール
りこうなやりかたも おしえてくれない
じゆう ほんぽうがきょういくほうしんのうちのおや
よるおそくまであそんでも おこらない
みんなのパパやママはおむかえにくるのに
なんで ボクだけひとり カラスとなくのかな
おうちにかえっても だぁれもいない
テーブルのうえにママのおきてがみ
「ケイちゃんおかえりなさい
ごはんチンしてシチューたべてくださいね」
おねーちゃんも おにーちゃんもかえってこない
ゆうやけが窓からぬれて じゅうたんまっかっか
とつぜんのあらしに かみなりごろごろ
こわくてこわくて テーブルのしたでふるえてた
まっくらなおへやで ふるえてた
おじかんきたらバスていにはしってく
ママがかえってくる
ママがかえってくるからまってるの
皮のコートにくるまって バスからおりるママを
めいいっぱいにだきついて
よみちをふたりであるいてかえるんだ
ママのおくつの音がかこんかこんって
かっこいいんだよ
222 :
ぬんた:2009/02/06(金) 06:41:20 ID:yrWRoXdJ0
** ** *** *ルル・ら・ラ
ルル ラ・ラ さやさやが
何処から聴こえる彼方から
三ツ葉が揺れる川べりで
足を浸かればヒヤリと雪どけの
寝転んで眺める山川景色と青青の
空へと浮かんだあの方の
まんまる笑顔に涙がチヤプン・
緩やかな川の流れに落ちまして
嗚呼なんて透き通つた音色なのでありましよう
風が奏でた森は歌い空は映し響きあう
大合唱の始まりです
トランポリンに弾む子供のやうに
小魚はピヨンピヨンとジヤンプをして
三ツ葉は葉の衣装を広げて石ころの
ステイジで謙虚なダンシング
虫達がわたくしを囲めばまるで主役の女優スタア
あの方と彩つた世界を詠えば詠うほどに
その合唱はさらに盛大なオーケストラとなり
晴天の彼方へと鳥達が運んでゆく
ルル ラ・ラ
ルル ラララ
この大自然を華麗に余す所なきほどに纏い
流れゆく夏のさうぞうしい都会のむこうがわ
あの方の住む街の方へと
223 :
名前は誰も知らない:2009/02/06(金) 09:05:15 ID:ISxkWroGO
ネット喫茶で2ちゃんねるを見た。何を語る
にせよレッテルありきでなければならない。
リア充DQNスイーツウヨサヨ。これは安易
だが俺には向いてない。何にせよディテール
を眺めたいのだ。レッテルありきで考える
ほうが俺にはハードルが高い。難しい、
2ちゃんねるは/ 本から教訓を見出すのは
有意義なことかもしれないが、教訓を先に
用意して読むのは俺の趣味には合わないし、
向いてない。『本質は細部に宿る』は誰の
言葉だったか/加藤亮太のガストロンジャー批判、
正確にはロックジャーナリズム批判だが、
素晴らしい問題提起だ
自炊
俺のくそのような人生の
罪を犯したときをみじん切りにして
つい最近までのことををらん切りにして
ぐつぐつ煮込んだ思い出のない空白の期間にいれて
研いで炊いたもっともつらかった時期にかけたらできあがり
比較的ましだった期間をお皿のわきにそえる
さあこれからいただきますというところで
自分は福神漬けが嫌いなことを思い出した
おわかれ
君は星型をした星をみたことがあるのかい?
なに?みたって?、なら君は世界崩壊の合図をみたことになる
川が円をつくって、くじらはそらを飛ぶ
昔話の登場人物が新たな壮大な物語をつくりあげる
ポスターをはがした跡はみんなを励ます
バスに乗って20メートル先の停留所までいこう
せつなさ
生まれる
↓
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
↓
死ぬ
蟻さんがうかびあがり
みみずが木から落ちる
僕は溺れて、浮かび
ハンマーブロスは金鎚を両手に握って平泳ぎする
彼は亀だった
僕は馬鹿だった
今となっては冷たい土の中で回想するだけの僕は
228 :
ぬんた:2009/02/08(日) 21:43:15 ID:paR9CVZs0
脱走を図りカーテンを上る
天井手前でしがみつき じっとする
イグアナ
け落とすものは
何もない
け落とされるものも
何もない
自由と
孤独
僕はまたケースに戻す
脱走の為の隙間は埋めない
229 :
名前は誰も知らない:2009/02/09(月) 19:04:11 ID:5yae9RcV0
「ACID」
遥かか遠くに僕は居て、今も僕はここに居る。
過去が未来になる瞬間をしかと待つ。
何光年もの日々が紡ぎだした『僕』という内外的要素は、宇宙の摂理が生み出した胎児なのかもしれない。
春が生きると僕は無になる。
季節に対抗出来るのは、また季節によってのみなのかもしれない。
眼を閉じるとそこは確かに世界の中枢。
世界は廻り廻って僕。
僕はそこに在って、そこに居る。
世界は1つの脳で、僕はその中の前頭葉の一隅に位置するみたい。
規制される木々も、このセメントの塊も、世界でさえも、
僕を讃える賛美歌を合唱している事を確信する。
風が吹いた。
空は高い。
中空にある核は僕を射る。
保護色に彩られた世界は、輝く事を命題にして知を燈す。
神か、神と呼ぶに相応しい者によって外郭を為す俗物星。
一片の花びらが、美しい角度で落ちる。
僕はその目標物を見送る。
笑う。愛でる。卑しむ。沈む。
世界も自然も動物も与えるのみによって、その行為を収束させる。
所詮使われるだけの道具は花火を思わせる。
僕は顎を上げた。
空を見上げた。
目が眩む。
少し生きよう。
>>229 ラストに少しだけでも希望のある詩で良かった
また披露してください
231 :
名前は誰も知らない:2009/02/10(火) 21:19:46 ID:B6aoYcmn0
『探し物』
ふとした拍子に
ベッドの下を覗き込む
「こんなところにあったのか…」
捨て去りたいほど
使い慣れ
憎たらしいほど
愛着を持ち
忘れたいほど
馴染みが深く
狂おしいほど
忌み嫌った
ベッドの下で見つけた物は
無残に崩れた私の体
233 :
名前は誰も知らない:2009/02/11(水) 13:10:24 ID:3t2hBZY00
傷だらけの人生
何から何まで まっくらやみよ すじの通らぬ ことばかり
右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい
どこに男の夢がある
好いた惚れたと、けだものごっこがまかり通る世の中でございます
好いた惚れたはもともと「こころ」が決めるもの・・・
こんなことを申し上げる私も、やっぱり古い人間でござんしょうかねえ
なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが
そういう私も日陰育ちのひねくれ者
お天道様に背中を向けて歩く、馬鹿な人間でございます
まっぴらご免と 大手を振って 歩きたいけど 歩けない
いやだいやです お天道様よ 日かげ育ちの 泣きどころ
明かるすぎます 俺らには
(すみません、自作じゃないです)
ここの詞を本にまとめたら良い本になると思うな。誰も買わないと思うけど。
世間で流行ってる三行ラブレターなんかよりも洗練されてて、リアリティーがあるし。
少なくとも俺は買う。
スレチ、チラ裏スマン
呼ぶは無しの
昼下がりの道
穴だらけの空を
よろけた遠吠えが
狩りのお遊び
お愛想悲鳴
滑り台に夢中で
お尻に鉄の匂い
はためく時間は
影を伸ばしながら
公園に覆い被さる
何も無い地面に
蛇の姿を探すのは
退屈な笑い声に
厭きてしまった
君の何時までも続く
長い長い
昨日の始まり
聞こえたら引き返して
私も後で行きます
時間がかかっても
236 :
ぬんた:2009/02/12(木) 06:36:29 ID:0HENMnj30
** * 夜のあいだ
時々孤独
そんな時間が
時々愛おしくなる
何からも束縛されず
ただ落ちてく夕日を眺めながら
孤独な夜に
ひとり
何が悲しいわけでもなく
まるでそこに泣ける映画があるかのように
暗闇に映し出す終わらない過去に
ごめんねと呼びかけながら
満足のいくまで
夜に落ち続ける
するすると
滲む場所を求めてる間にも
また一滴また一滴
夜の間
落ち続ける
いつしか自分の涙に溺れ
我に返る頃には
朝はいて
あの人が目を擦りながら
おはようを言う
237 :
ぬんた:2009/02/12(木) 06:59:18 ID:0HENMnj30
*** * プラスチック
春の朝の香りは少し甘い
暖かい風と甘い香りの導く優しさ
今は必要がない
誰にも優しくできない そんな自分でいい
この体を透明のプラスチックで囲んでしまおう
傷がついたら、目の前が見えなくなるくらいが丁度いい
明日、通風孔を作ろう 息くらい出来るように
「ゴウスツライフ」
いったい私がなにをしたというのか
どうして迫害されなければならないのか
誰にも迷惑をかけないように生きてきたつもりなのに
周囲は完璧を求めたがる
嘆きはどこにも届かない
伸ばした手を掴むものは誰もいない
願いは叶わない
疲れた
もう本当に疲れた
抜け殻の生活が私から心を失わせてゆく
私の人生はただの幻影なのだろうか
239 :
名前は誰も知らない:2009/02/14(土) 02:45:40 ID:GP1QYebLO
「運動音痴の日常」
運動音痴は完璧を 究極の合理化を目指す
その全てがことごとく合理的でなく ズレる
世の中は言う
『長嶋の運動神経は本物だね!
"ガッと踏み込んでバーン"ぐらい
のことしか言ってないのにあんなに
打てるんだから!』
運動音痴の目には
全ての人が長嶋レベルの天才に見える
240 :
名前は誰も知らない:2009/02/14(土) 06:09:01 ID:T4GvmUtR0
ガキが狂ったように叫び
男は気だるそうに芝生で寝ている
女は肌を露出し
老害は光悦した顔で歩く
こいつらは皆太陽光でイカれてる
俺は陽炎を追う
捕まえたのは蜻蛉
七色の羽は幻かもわからない
こいつは俺のような変態だ
そうと決れば抜け殻がある
昔の俺はどこにいる
この蜻蛉に汚い抜け殻見せてやれば
面食らって自害するに違いない
やい蜻蛉
探してる間に死んじまった
小せえな
241 :
名前は誰も知らない:2009/02/14(土) 13:47:17 ID:8S8oWT7M0
『きぼう』
わすれたものはきっとない
おぼえたことすらきっとない
しんでたことすらしりもしない
ひとは『しりしよく』をもとにいきてます
おもにたんぱくしつとしぼうです
じぶんがいちばんとさけんでます
でもさけびたくないじぶんがいます
だれかのためにいきたいと
ねがえばなみだがでてきます
でもそれをやめろと
いいません
みなやさしいから
いいません
みかえりなんかいりません
むなしくなるからいりません
もすこしわらっててくださいよ
ぼくがだいきらいなぼくでも
ぼくのいきるもとなんです
『きぼう』というなのもとなんです
242 :
名前は誰も知らない:2009/02/15(日) 16:09:58 ID:kr8PepU9O
「体だけ大人の幼稚園児」
義務として課せられた教育に
完全従属し
技術論の連鎖を
血ヘド吐きくぐり抜け
気づいたら何もない
慌てて何かあるフリしても
本当は何もない
体だけ大人の幼稚園児
いや
人間ですらない
作家物書きミュージシャン役者芸人映画監督ふんぞり返ったインテリさん
好感持ったり共感したり
そんなフリしてみても
「所詮お前ら義務以外のことを思考対象に
してたからその職業に就けたんだろう?」
俺が本当に
好感を持ち
共感するのは
死体のような
引きこもり
だけ
本音言えば
243 :
名前は誰も知らない:2009/02/15(日) 20:50:45 ID:kr8PepU9O
「アウトサイダー・アート」
不良になれ餓鬼ども
明日の時間割から目をそらすな
全てにおいて失敗するな
不良になれ餓鬼ども
社会規範から目をそらすな
血を吐いてでも完全遵守しろ
それ以外のことを考えるな
テレビに視線を向けてるときも
それだけ考え続けろ
17才になりゃ
自分の居場所がなくなるだろう
20才過ぎた頃にゃ
社会はお前排除運動を起こすだろう
バリゾウゴンがお前を襲う
努力しない若者リア充DQN白痴キチガイ怠け者知的障害スイーツ
この地点だ
この地点から動くな
反逆の資格はお前だけにある
さあ、始めろ
244 :
名前は誰も知らない:2009/02/15(日) 21:56:50 ID:tZCly6XfO
「埋葬」
葡萄たちが駆使えなかったほど褐色し
妾を孕んだ掉尾文を如実に描く
僕の胸に意思が凝っと埋もれ
ひどく尖鋭化された生涯を振り返ると
はばむ譬話に前髪を掴まれる
閊える言葉が溢れる世界に一人立って
245 :
名前は誰も知らない:2009/02/15(日) 23:49:02 ID:kr8PepU9O
「不良になれ餓鬼ども」
死に物狂いで無能を証明しろ
逃げるな明日の時間割から
逃げたら無能を証明できない
『やればできるのに』と言われて終わり
死に物狂いで無能を証明しろ
死に物狂いで社会のルールを守れ
逃げるな大人の言うことから
完全完璧に守らないと
『完全完璧に守ったら生活が成り立たない』ことを証明できぬ
死に物狂いで社会のルールを守れ
さあ
この地点だ
俺はここにいる
反逆の資格を持って
俺しか持たない反逆の資格
お前も欲しくないか?
さあ
餓鬼ども
俺のような不良になれ
ここで創ろう
246 :
名前は誰も知らない:2009/02/17(火) 06:07:31 ID:/lsuXOZf0
友もいなく冴える雪夜に一人歩けば寄り添う人の影も疎ら
凍てる手を慕う雪が愛おし
247 :
名前は誰も知らない:2009/02/17(火) 06:54:20 ID:d1zEqhNjO
「『ミーハー』は嫌いじゃなかったが、やっぱり
嫌おう、いや呪おうという決意の詩」
10代は誰だって流行に敏感さ
流行音痴だって
流行音痴という立場に敏感なのさ
ゲバラが誰なのか知らずに
Tシャツ着れちゃう子
どんな人か調べてコメント用意しないと
Tシャツ着れない子
速度が違いすぎる生きる速度が
恋愛格差友達格差
速度で立ち位置決まる
遅い子たちの逆襲を
俺は待っている
「空白」
生まれてきた時はまっさらだったんだろう
何も分からない、何も知らない、何でも描いていける空白
きっと最初は誰でもそうだったんだろう
小さい頃おぼろげでも夢があったり、大きくなって具体的な目標ができたり
いろんな人と出会ったり、様々な経験をしてその人の色ができていくんだ
最初から「自分」や「夢」なんて無かったよね?
一番最初は空白だったよね?
いつからそういうものができたのかな?きっと気がついたらできていたんだよね
うらやましいな、良くも悪くも何かがあるっていうのは
時が流れて、月日がたって、大きくなって…
空白、時が流れた空白、あの頃とは違う空白
でもまだ空白だよね?絵の具やインクがあればなんでもかけるよね?
それとも、空白っていう色なのかな
『航海旅行』
その海へ
睫毛をそよぐ風に
肌に零れ陽
砂まみれの死体を
洗う手の白さ
その海へ
瞼の裏にある地図で
帆の無い船で
針の無いコンパスで
書き尽くされた
航海日誌を持って
その海は
美しく
辿り着けず
苦い砂混じりミルクを
呑みながら
浜辺でカメラを売る
誰かが代わりに
その海に行く時の為
250 :
名前は誰も知らない:2009/02/18(水) 19:54:37 ID:JdZbM7UsO
「死ね」
完全リアリストが
白痴の狂人扱いされる
こんな社会に
何の用がある?
死ね
想い人へ
貴方の幸せが僕の幸せ
だからいつものように
教室の片隅で空を見上げています
交わることのない運命の赤い糸
そもそも僕の小指は何処にあるのでしょうか
腐り落ちたのでしょうか
ああそうだ
絡んだ糸を煩わしく思い
鋏でチョキンと切ったことを思い出しました
人との関わりを断ち切りました人としての関わりを断ち切りました
252 :
名前は誰も知らない:2009/02/20(金) 16:31:29 ID:eEXslyQaO
「堂々と」
悪いことも
恥ずかしいことも
何もしていない
それが悪いことで
恥ずかしいことだと
錯覚してただけ
錯覚させられてただけ
俺は堂々と死ぬ
253 :
名前は誰も知らない:2009/02/20(金) 19:39:47 ID:d7zcjrgcO
生まれるときも、独り
死ぬときも、独り。
独り不幸を身に纏い、妻もめとらず、子も成さず
独りの女を、想いつづける
滑稽かな 我が人生
254 :
名前は誰も知らない:2009/02/25(水) 08:40:54 ID:JQXAAx7SO
「実録・リア充の条件」
世にリア充の種尽きまじき
『許さん!』
俺は穴蔵にこもり以下を執筆した
『イヨッフー』『ウイイイヨッフー』
『ウイッヨッフー』『イイイイ!ヨッフゥ』
怒声が飛ぶ
いや『怒』ではない
『嘲』のようにも『求』のようにも聞こえる
もう少しこの声に埋もれてみよう
『ウィ!ヨッフゥ』『ウィィィィイッヨッフウウウウッ!』
分かった
これは呪文だ
『メラ・メラミ・メラゾーマ』
『ヨッフー・イヨッフー・ウイヨッフー』
希望の呪文で
空よ割れろ
全ての人に富と恵を
全ての人間がマンモスうれピくなれ
しゃかりきコロンブス!
呪文が止んだ
何のことはない
リア充たちが洋平を呼んでいただけ
俺が関わりを絶っても世界は何も変わらない
絶望なのか
安心なのか
どちらにしてもずっと前から
わかりきっていること
256 :
名前は誰も知らない:2009/03/02(月) 01:59:08 ID:0WhCcV0HO
「中学の陸上大会200メートル走」
2位との差がひらく
40メートル70メートル90メートル
ぐんぐんひらく
彼の運動神経は中の下
その彼が独走する
さあ行け
誰でも人生で1度くらいは
スターになれるものさ
時を超えて世界の果てで踊れ
光惚を放て
両面焼き玉子を喰らい
宇宙論的な絶望から脱却しろ
しゃかりきコロンビア!
高速で振り続けるその腕で
あの娘のハートを射抜き
その足で
あの娘の胸をかけずり回れ
おめでとう!Y君!未来は君のためにある!
120メートル地点で彼は立ち止まった
やっとフライングに気づいたようだ
実話
何処へ行かば救われるかと
誰に縋れば安らげるかと
街の光の影の中
夜を知らせる鐘響く
冷たき雨の中独り
壊れたガラスに写る人
我は如何して醜いのだと
誰も無き朽ちた聖堂で独り死す
258 :
名前は誰も知らない:2009/03/06(金) 04:48:50 ID:G0fZIYfr0
髪を梳く君の手先に触れようと
水面を掬えば夢も滴る
259 :
ピンククリムゾン ◆dOTU2GmrD2 :2009/03/06(金) 15:07:41 ID:zt6rqxYK0
狂人「ネクスト・コナンズ・ヒントルクメニスタン、パキスタン、アフガニスたんぱんこぞうがしょうぶをしかけてきた!たんぱんこぞうはカービィをくりだしたカービィはなんでも
すいこムスカ大佐ハッハッハ見ろ人がゴミのようだいもんじ!きゅうしょにあたった!こうかはばつぐんだいたい物体実体合体生態一体全体なぜぼきがタイーホされにゃならんのだ
これは不条理だ実存主義だ限界状況だアンチ・ロマンだ!かかよわくてせせせ繊細な文学青年であり哲学青年であるぼきをタイーホするなんて文学・哲学への冒涜だいやだいやだ
助けてくれタースケテクレー『くりかえす♪このポリリズム♪あの衝動は♪まるで恋だね♪』おっとケータイの着うたが鳴ってやがる電話に出るためおしゃべりを一時中断します
(10分後)実家の母親からだったまったく人がノリノリでしゃべっている時に流れを中断しおってこの手のおしゃべりに必要な連想妄想幻覚幻聴が途切れちまうじゃねーか糞食らえ!
あ、汚い言葉ですまん言い直す、うんこを食べなさい!うんこいすてふ/わがなはまだき/たちにけり/ひとしれずこそ/おもいそめしカラシニコフ銃で全員撃ち殺してやんようわははは
(つづく)
260 :
ピンククリムゾン ◆dOTU2GmrD2 :2009/03/06(金) 15:10:25 ID:zt6rqxYK0
(
>>259の続き)
はははははははははっぱ64はっく74あれ74でよかったっけまあいいやああ金がない金がない誰でもいいからおれに6474円札を一枚でいいからめぐんでくれヨンしんちゃんの
ぶりぶりざえもんと便座便座衛門との決闘が今まさに始まろう としている立会人のおれにも緊張が伝わってくる……静寂な空間にはりつめた空気ドガガガガガガジジジダ
ジジダダダダダ!うるせええええええええええええええ
近くの工事現場のドリルだか何だかがいきなり耳をつんざくようなあこぎなうすらトンカチなばかなあほなドジなマヌケな失禁な脱糞なガキな中2病な
宇宙人未来人超能力者がいたらあたしの所に来なさいみたいな騒音を出してわめきちらしはじめやがった雰囲気台無しじゃねーかおれはもう知らん決闘なんかもう気にしない
おれの部屋の窓に鉄格子がはまっててドアもおれの意思ではあけられないことも気にしな……
うわははははははははははははははははははそうだよおれはそういう状況なのだよ人間失格恥の多い生涯を送ってきましたただ、いっさいは過ぎてゆきますドグラマグラ
ブウウーンチャカポコお兄様お兄様モヨ子ちゃん萌え〜なのだよそれにしてもおれはよくしゃべるな
ただしゃべるだけしゃべるだけ♪しゃべって毒を吐き散らし♪毒がなくなりゃゲロを吐き♪ゲロもなくなりゃ血を吐いて♪ああうるわしき七五調♪ギャハハハハハハハハハ
あはは僕の命はあと5行ぐらいだ。もう終わりなのかなあ……いやそんなことはない僕はヒューマニズムだの個人主義だのといった海の向こうからはいってきた狂気
に精神を汚染されて自分は特別だと思ってしまった馬鹿なのだあははそうさ僕は特別な存在でただのフィクションの登場人物じゃない残り約2行半が埋まった後も
僕のおしゃべりは無限に続くたとえこのスレが落ちても
2chが閉鎖されても人類が滅んでも宇宙が終わってもぼくのおしゃべりは有無相対をこえ宇宙の法則をこえて虚空の海に響き続けるのだ!永遠に!
永遠に永遠に永遠に永遠に永遠に永遠にちゃんねクスト・コナンズ・ヒント……………………………………………………………………………………………………………
261 :
名前は誰も知らない:2009/03/06(金) 17:41:47 ID:D6J6P78T0
あほが詩を書く
あほが詩を書く
カシャカシャ、キーボードを打って
あほが詩を書く
カシャカシャ、キーボードを打って
シーを書いて、ひとりニヤリと笑う
雨音が響く
今日も独り
。
263 :
名前は誰も知らない:2009/03/08(日) 05:25:21 ID:N6PDHvMn0
雪白く地覆い踵が低く音をあげれば
先行く人の軌跡も斑
心細く跡を辿れば爪先から身も冴えて
灯火を想う夕闇をどこまで歩めば会えるのやら
五月雨はまだかな
冷静になってみてみるとダサいな
このベスト
「両親へ」
俺はあなたたちに親孝行する気はない
ただ、一つだけ誓う
俺は犯罪者には絶対にならない
子育てが間違っていたなんて
絶対に思わせない
俺は親孝行しない
俺は生きる
それだけだ
266 :
名前は誰も知らない:2009/03/09(月) 05:12:23 ID:vt4ZJuCaO
「喫茶店」
喫茶店に行きました
一人でスパゲッティ食べてました
隣に3人組がいました
AとBとCとしました
俺は話を聞いていました
俺はあることに気付きました
AとBは友達でした
AとCは友達でした
でもどうやらBとCは友達ではないようでした
AはBに話しかけます
AはCに話しかけます
でもBとCは話しません
Aがトイレに行きました
俺は緊張してあああああってなりました
267 :
名前は誰も知らない:2009/03/09(月) 13:00:57 ID:vt4ZJuCaO
「言ってない、言わされたが、」
ピアノは痙攣し ロマンチックな糖菓になり果て
脅迫者に言わされた 無数の言葉と無数の確率論は
鎮静剤用の 水にすらならない
奴らの偏狭に 対処する術もなく
解いた数式の 意味は覚えてる
「手の平返す」は強烈だった!
言語分析確率論は正解だった!
奴らは嘲笑う
嘲笑らわれてる奴を
俺はもはや知らない
北風が鼻孔に吹き込む
一刈りのポン引き
一群の危険な喜劇女優
今日も臓腑を散歩
俺は正気
だから全て見える
誰よりも多忙な怠惰!
誰よりも苛烈な虚無!
誰よりも壮絶な無意味!
268 :
名前は誰も知らない:2009/03/09(月) 13:56:52 ID:vt4ZJuCaO
たまたま不運で
ぼくは監視された
包囲網の中で
単独調査した
ぼくは呼吸器がおかしくなった
数式と言語分析の中に閉じこもって
日々が過ぎた
夜々が過ぎた
ぼくは可能性があることをすべてやってみた
予想通りだった
苦しかった
ぼくは奴らとの関連性で言葉を話してみた
自分を殺し
奴らに呼応させた語を口にして
それとも新たに出会った人を判断するために
地獄にそっくりな無法地帯で
ぼくは大地をかけずりまわった
何をされているかを知るために
真実のすべてを知るために
ぼくは恐怖と嘲笑のうちに生きた
ぼくは埋葬された
269 :
名前は誰も知らない:2009/03/09(月) 15:30:36 ID:6tmZg8TmO
まむこ‥
舐めたい
270 :
名前は誰も知らない:2009/03/10(火) 00:26:49 ID:2+tRf17JO
もう何もないなんて
5年前から知ってたけど
昨日それが
真実だって気づいた
もう何もない
もう何もいらない
頼むからもう
希望を見せないでくれ
愛なんていらない
命なんていらない
ただ欲しいのは
誰をも凍らせる悪意
笑みを浮かべた様な
凍り付いた悪意
わかってても行動には移せないのよ
あと何日同じ日常を繰り返す気ですか
蹲ってても世界は見えないのよ
そもそもなんで世界を見ようとするのですか
なんでだろう
視界ってのも 世界の一部分で 行動する度に変わるじゃないですか
変わるんですよ
何か動けば必ず変わることができるんですよ
ならば
私は変わりたいんじゃなかろうか
だから世界を見たいのかな
だけど
わかってても行動には移せないのよ
272 :
名前は誰も知らない:2009/03/10(火) 09:57:48 ID:nf06uSzBO
I沢 則子のアナル
舐めたい
みんなにはthe back hornとか合いそう
サビ
魂の波動よ 我を求めよ
道なき道を抜ける術を存じているのなら
魂の波動よ 正なる道へ
導け ON MY HEAT
Aメロ
ずっと籠り続けてた
流されていれば傷つくことはないから
ずっと守り続けてた
俺にとってなにものにも代えがたい幼き誇り
Bメロ
俺が 俺であるために
幼き頃からの居場所を離れてはいけない
俺の脆いウォールは押されただけで滅してしまうから
サビ
魂の波動よ 我を求めよ
道なき道を抜ける術を存じているのなら
魂の波動よ 正なる道へ
導け ON MY HEAT
C
俺は 俺であるために
今まで何かを賭してきたのだろうか?
流されただけの青春は何も残らず 俺の自我を破壊せしめた
我は求める 魂の波動を
道なき道を作る術を存じてせしめよう
俺の波動よ 己の道を
導け ON MY HEAT!!
>>267 よかったら年を教えてくれないか?
色々と探ってみたい。
276 :
伝あ:2009/03/11(水) 00:19:02 ID:FcjORlJwO
みんな死んでる
なんででせう。
あんなに楽しそうなのに。
277 :
名前は誰も知らない:2009/03/11(水) 03:49:34 ID:HPBBkXBr0
君ゆえに白紙を黒く穢すのだから、ペン先は長く定まらず、言葉を濁し綴りあぐねる
宛先の無いこの紙を、夢に托すのも不本意なれば、白紙に白く文字を書き
君の枕に置いてやりたい
278 :
名前は誰も知らない:2009/03/11(水) 04:24:33 ID:MRky6HoxO
お前のこと
別にな 無職だから嫌いとか
だらしないから嫌いとか言ってるんじゃないんだよ
本当に 言ったとおりなんだよ
俺とお前とは何もかもが違う世界を生きている
そしてその世界を互いに腹の底では軽蔑してるだろ
だから何年も互いに疎ましがり傷つけあって来ただろ
そしてこっからが肝心だ
お前には仲間がいて俺にはいない
お前は誰とでも友達づきあいができファンも多い俺にはそんなもんない
お前はドッグランに通えるが俺は望まずして一匹狼だ
もう傷つきたくないんだ
それともお前、まだ傷ついても平気なのかい?
5年は 長過ぎたんだよ
俺のつまらない生き方を軽蔑しないか?
俺を笑い者にしないか?
それがお前にはできるか?
せめてどうかよく、考えてくれ
279 :
名前は誰も知らない:2009/03/12(木) 07:02:46 ID:rJ4fDJBqO
気が乗らなければ筆は踊らない
意のままに踊れないなら踊らないままに終えたい
それでも紙と向き合えば書くべき言葉を無暗に探る
拾い上げた詩は出来損ない
意の無き詩はカタワの傍らキチガイの傍
言いたい事は山ほどある
見つからないなら不幸を舐める
詩の無き人世は死に等しい
書けば八百万屍も詠う
栄光
ただ這いずりすすみ
掴み損ねた栄光
這いずり続けた
孤独の道走り
彼女に重いは届かず
すべてに囲まれ
本気すら出せず縮まり
俺はやれる
俺は何もできない
あの人に思いつくすことかなわず
栄光の釜
回想
彼女は離れていく
ただの気まぐれと気づき
俺の真相に気づいた
俺はひとりなんだと
あからさまな地球の回転に俺は知を流した
孤独こそ真理
俺が突き進は俺が掲げた道だけ
それを糧に俺だけの城を手に
毎日が同じ色。
どれだけあがいても、得られるのは虚しさのみ。
大衆は洗脳。統べる者の奴隷。
糞みたいにマンネリ化したこの世界。
救いは死のみ。救世主はいない。
282 :
名前は誰も知らない:2009/03/15(日) 04:30:16 ID:vjLbEIo30
土曜日の夜に一人考える
なぜ生きるのか
誰でも一度は考えるに違いない
一度考えたらやめるべきことをいつまでも
考えていたら夜が明けた
眩しくて閉めたカーテンの外では
人々が蠢く
俺は寝る
そして日曜日が終わる
また一日を失う
窓の外はもう見たくない
283 :
名前は誰も知らない:2009/03/17(火) 07:49:30 ID:wy4WgXDY0
なにもしらずになにをするのだ
なにもないのになにもしないのだ
なにものにもなれずなのないなみだ
ながしながらになりつつある
なるようになるようになれば
ながるるままになきがらをなす
なくなくならくのはなとなるのだ
284 :
伝あ:2009/03/17(火) 08:05:12 ID:0PCdkiHaO
285 :
名前は誰も知らない:2009/03/17(火) 08:58:26 ID:3aIB27100
摩天楼 靴音だけが こだまする
286 :
ピンククリムゾン ◆dOTU2GmrD2 :2009/03/17(火) 13:49:34 ID:EWt8Ff1vO
>>284 読んでくれてありがとうございます!
もう一作アイデアが浮かんだので、明日うpします。
287 :
名前は誰も知らない:2009/03/17(火) 20:17:53 ID:yx4YLz55O
気が狂う
ここにいると
全て消えて
しまえばいいのに
笑顔を見せないで
吐き気がするから
死んだ眼で
空を見上げて
信じないで
悲しくなるから
頼むからせめて
絶望させてくれ
嘆け 悲しめ
有象無象の叫び声
私の心に癒しを与える
悔いれ 焦れ
塵芥の咽び泣き
私の心に潤いを与える
私の心に亀裂が入る
289 :
ピンククリムゾン ◆dOTU2GmrD2 :2009/03/18(水) 13:24:30 ID:zumv5Lkt0
わわわわたしはわたしは失失失失語症失語症失語症という病気病気にかかかっていますいます言語言語障障害の一種種種種種種でありましてありまして大脳
脳脳脳脳脳大脳皮質大脳皮質皮質のとあるとある部位を犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯
犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯犯されている者者であります
こんなこんなわわわわたしをよろよろよろしくしくしくしくしくしくしくしくええいめそめそすんなしくしくすんな泣くんじゃねーよしくは四九36だろ
よろしくおねがいおねがいおねがいしますおねがいしますおねがいしますしますします
290 :
名前は誰も知らない:2009/03/18(水) 15:50:02 ID:0EXfxKfTO
沢山の幸せを与えてくれたあなたは
最後に相応の悲しみを置いて
僕の前から去って行った
この先いつか ありがとうと言える日が来る事を
今はただ祈り続けるばかりです
291 :
名前は誰も知らない:2009/03/19(木) 15:23:08 ID:Q/P2SmCj0
身を寄せる人もなき雪道
292 :
名前は誰も知らない:2009/03/22(日) 20:58:56 ID:vAzbJMNvO
生まれたときから才能があった
馬鹿にされ
嘲笑され
舐められ
コケにされ
見下される才能が
世間知らずの俺が知らない
新型の尺度で
新型の物差しで
俺は計られ
馬鹿にされ
嘲笑され
舐められ
コケにされ
見下され
反抗すると攻撃される
「馬鹿にするな!」
「嘲笑するな!」
「舐めるな!」
「コケにするな!」
「見下すな!」
でもそんな暇人どもの国だから
馬鹿にされ
嘲笑され
舐められ
コケにされ
見下されないように
自分殺して蹲っていられる
人目につかない路地裏で
ずっと蹲っていられる
感謝感謝感謝感謝感謝
293 :
名前は誰も知らない:2009/03/23(月) 02:40:22 ID:fdbzFydsO
あの人が亡くなった知らせが届いた とても親身になってくれて優しかった
あの人が
奥さんの字はスラスラとまるでそっけなく
受け入れるとか思い出とかどうしてとか…
それがやってきたのは後のこと 死ぬべき奴はあいつの方だ 白髪のまじった髪どうしてラーメン食べにいく約束果たさなかったのだ
世の中がなんとなく嫌になったのも
本当の後悔を知ったのも
貴方がいなくなったからかもしれません
294 :
名前は誰も知らない:2009/03/23(月) 03:25:14 ID:wRrC4zuWO
抑えつけられ生きてきました
忘れたいよりも消えたいから
分かったふりの君達を見て笑い返す
目の前の君達は笑いながら生きてる
明日は良い事あるって言うけど・・・
君達とは始めからどこか心(ここ)が違う!!
295 :
名前は誰も知らない:2009/03/23(月) 04:08:47 ID:3W+FKMemO
磐石に鍬を振るい
石と木と鉄と骨の激しい軋みも筋肉の灼熱も
全て俺の裡にだけあって皮から外は静かなうつろ
296 :
名前は誰も知らない:2009/03/24(火) 07:01:56 ID:btPCE1m4O
「緊張」
生まれ落ちてすぐ
ピストル頭につきつけられた
全ての人間は俺に襲いかかる
産声あげながらそれだけを悟った
『一つの世界観に固執しすぎではないかね』
世界観ではない
事実そうなのだ
縮こまった手足でオタオタ
ぜぇぜぇぜぇぜぇ生きてきた
引き金引かれるその瞬間を
待つだけそれだけそれが人生
飯食う俺の隣の席では
『藤野さんって童貞なんだってー!私食っちゃおうかなー!』
『私が貰う!』
反対隣では
『このキャラ超萌えるよ!』
『萌えー!』
大嵐だ
大嵐だ
大嵐だ
オムライスのケチャップは
血の味がした
297 :
名前は誰も知らない:2009/03/24(火) 09:02:09 ID:759MXLny0
人生の奴隷になるな
あの頃の僕はギラギラしていた
何かを成し遂げてやろうとか
チャンスを掴んでやろうとか
活気に満ちていた
だけど今の僕にはそんな力は残されていない
ただ椅子に座って天井を見上げるやつれた男がそこにいるだけだ
環境が悪いのか
自分が悪いのか
もうそんなことはどうでもいい
やがて何もかもが幻影と化すのだから
毎日がぼっち
たまに人と接して
ちょっとしたコミュニケーションがとれただけで
僕は顔には出さないけど嬉しくなる
でも、だから何?
コミュニケーションとったから。で、その先は。
仕事が終わると死について考える。
人は一人。一度孤独になったら色々考えてしまう。
300 :
名前は誰も知らない:2009/04/01(水) 00:02:33 ID:HPY979fD0
「すずろそぞろ」
いやだいやだ
僕を連れて歩くのは
臭うんだよこいつは
だいたいにして
ね
奇異の目よこす
街往く人
エスカレーターで屁をこいた隙に
肛門から脱出
や、すっきり
吉野家で牛丼でも食べよ
クーポンもあるからね
『アポカリプス』
シーソーに
独りで乗ってる
あなたと私
板ガラスの寝床で
裸の夜空を
見上げて眠る
屋根が欲しい
尖った棒切れ
こっそり作った
細い腕だが
自分の影に躓き
ポケットの中で指を無くす
身代わりを下さい
身代わりを下さい
二度だけ呟き
頭に袋を
被せないで
切除します
不要な部分を
私たちは一つの肉体
統合失調の
脳の総体
ラズベリジャムの血液
マジパンの筋肉
そしてブラマンジュブレイン
夢の皮膜を食い破り
悲しみを孕ませる
忌まわしい精虫から
死者が生まれ
墓穴は掘られる
ゲイの淫売
ヤク中のバーテン
失職した企業戦士
ガンマニアの弱虫
行列が出来るぜ
最後尾を見るのに
天体望遠鏡が必要
酔い醒ましに最適な
預金残高は幾ら位か
高すぎても
低過ぎても
酔っ払う理由にはなる
いつだって俺を楽しませるのは俺
一人遊びしながらガキの頃から生きてきた
紙ヒコーキさえ俺だけの創造物
俺だけのものが俺の中のイメージで別の何かに変わっていく
想像だか創造だか空想だか妄想だか
なんだっていいさ
一人でも世界で遊び続けていられる
そうやって生きてきた
そうやって生きている
そうやって生きていく
そうやって死んでいく
いつだって一人で飛んでいける
僕はヨソからやって来た異邦人
どこへ行ってもはぐれ者
気が付けば独りぼっちになっているのさ
僕はただ安らぎが欲しいだけなんだ
対等に語り合える存在が欲しいだけなんだ
だけどいつもみんなの後を付いていくだけ
その距離はどんどん遠くなってゆく
誰も振り返る奴なんていない
頑張って前に出てみる
だけどそれは同じこと
僕の存在は空気そのもの
ああ、いつまでこんなのが続くのだろうか
もうたくさんだ!
『オペラグラス』
リンゴが
落ちていくのを
みんな見てる
触れもせず
騒ぎもせず
落下物が
風を鳴らすのに
耳を傾けながら
アイマスクの売り子が
金を受け取る
「ありがとう。家には女房と五人のガキが腹を空かして待ってるんでさ」拍手、或いは喝采
そして
リンゴが
地で砕ける音は
かき消された
生命のスープ
この世の毛細血管のひびきを聴きながら、私は私に同化する
あの日、真上に太陽が輝く正午に置き忘れた私に
こういうことをしなければいけないものなのか、私にはわからない
光に目がくらむとき、空虚な気持ちがよみがえり
不協和音の風が心にひびく
光の天使は不敵な笑みを浮かべている
『不味い夜』
今夜もあんただけが
泣いているのか?
そんなに泣いちゃあ
他人の涙が見えないのも
無理はない
自分の心臓を
冷蔵庫から取り出し
一切れだけ食べる
冷たいが、
悪くない
善くもないが
残念だ
悪いが
もう続けられない
俺はよそでやるから
鍵を渡そう
鍵が落ちた床に
掃除人
夢にでた
見知らぬ顔
時間がきただけ
待ってたんだろ?
笑おうぜ
もう聞こえてる
ネットでわめく弱虫
それは俺
それはおまえ
どうして言いたいことを言いたい相手に言えない
こんちくしょうめ
詩人のふりして今日も部屋に一人
空気の読み方を教えてくれ
空気の読み方を教えてくれ
俺が間違った態度をしているのか
おまえたちが間違った態度をしているのか
俺にはわからない
空気の読み方を教えてくれ
教科書には書いてあるのだろうか
先生は教えてくれるのだろうか
親は教えてくれるのだろうか
上司は教えてくれるのだろうか
同僚は教えてくれるのだろうか
自分で学習するしかないのか
空気の読み方を教えてくれ
どうやらそれをわからないと生きづらい世の中らしいから
空気の読み方を教えてくれ
神様、頼む
幸運な丸い粒
不運な四角い粒
そんなこと誰も教えてくれるはずもなく
どっちがどの粒がわからずに
私は四角い粒をポケットに入れて家に帰った
それからそれを肌身離さず持っていた
私が死の病を宣告されるころになると
そのつぶは少し角が丸まっていた
死期が迫っていることをさとった私は
その粒をどこか適当な地面に捨てた
魚群が海面をジャンプするときに聴こえてくるメロディ
スピードは速く、脳細胞はゆっくりと活動する
オルゴールの中に卵をみつけたら、それを割らずにとっておこう
あなたが長い間座っていた座布団もいつも元通りの姿に戻るから
ふと過去を振り返ってみる
いつも見下されていた
どうせお前はそこまでだと思われていた
金に困ったら要求されてきた
どうせお前に金は必要ないと思われていた
いつも人並み以上の責任を求められてきた
得られるものも得てないのに
誰も俺に感謝する者はいない
罪人扱いする者はたくさんいるのに
俺が一体何をした?
俺が何か悪いことでもしたのか?
俺は努力してきたし他人の為にも行動した
なのに何故みんなは俺を馬鹿にする?
もうたくさんだ!!
15年
幼い頃、バスに乗っているときだとか
近所を歩いているときだとか
スーパーの商品棚の間を歩いているときだとか
そんな何気ないときに
僕は未来の自分がここを同じように歩き座っているのをみた
でもその頃思い描いていた俺は俺じゃなかった
こんなだめな人間を子供が思い描けるはずがない
俺はあのときの幼い自分にだまされた
子供はだまされやすく
ときには平気で大きな嘘をつく
313 :
名前は誰も知らない:2009/05/01(金) 03:01:44 ID:cQz3h4/s0
クローンは元の細胞があり。
その細胞からクローンをつくる。
たった一つの細胞がその「元の生物」の情報をすべて持っている。
遺伝子。
生きた証。
歴史、年表。
細胞すごいなぁ、ヤバイ、でも細胞ってなに?
細胞っていまだに1から人工でつくることはできない。
いくら時間をかけても偶然にはできない。
生命の起源は最大の謎。
でも僕は存在してる。
謎すぎる。
自分の事なのにわからない。
教えて細胞。
僕たちは何処からきて、何処へ行くのか。
>>306 いいですねこれ好きだ
というか、みんなレベル高いと思った
才能というのか分からないが結構どれを読んでも心にシュンとくる
315 :
名前は誰も知らない:2009/05/01(金) 08:03:19 ID:FOqG5PX9O
飲み終えた缶ビール
べこっとつぶす
中身を守り抜いたはずのその姿は
ほこらしげにするのかと思いきや
つぶれてどこか寂しそう
まるで定年退職後のサラリーマン
感謝の一つくらい言え
働くだけ働かせ役目が終わったらポイ
まぁ いいや後は静かに眠らせて
おもむろにつかみ
リサイクル箱に投げ入れる
残念でした
もう一周
生まれ変わっても生まれ変わっても
こんな人生
やだ もう生まれたくない
『ねえ』
『オマエコノママデインデスカ』
ひとつも浮かばない対処法、処方箋
オマエはそれなりに幸せです
やりきれないぐらい幸せです
でも幸せの掴み方まるまる全部ヤミにわすれました
すいませんスイマセンすいません
謝る事だけ覚えたこの口
喉が渇くまで絞りとるまで
はきちらすくだらない言葉
忘れたわすれたワスレタわすれた
たわしなんかきちんと洗っとけ
『オマエコノママデインデスカ』
泣き崩れかけた鉄壁の壁
静かに叩くヤミの声
お前の背中がヒカリだとしても
まだ泣き崩すワケに行かないんだ
317 :
名前は誰も知らない:2009/05/01(金) 09:16:12 ID:QcFkQDqO0
生きること楽しい
歩くこと楽しい
太陽のよく輝くこと眩しい
草木映え花芽吹く
風に揺れる水面波たつ
小鳥は詠う天の祝福
雲が誘うから僕も詠う
心配ないよ前へ進もう
涙はいずれ乾くから
顔を覆う手をよけて
求める人に差し伸べて
君が笑えば楽しい
君がいれば楽しい
一人は寂しいから
共に逝こう
ここは地獄の三丁目
帰りたい・・・何処に?
戻りたい・・・何時に?
死にたい・・・どうして?
319 :
名前は誰も知らない:2009/05/01(金) 10:25:12 ID:qR4D7YyiO
「饅頭」
饅頭喰った、中学の頃セックス・ピストルズが
再結成来日した、俺はふと思った、会場に
集まる餓鬼ども、夜遅い時間に出掛けるには
行き先を言わなければならん、チケット代、大金をはたくにも
親に説明がいるかもしれない、まあ普段から
夜遊びしてる糞餓鬼なら問題ないが、いや
しかし気になる、会場に集まる餓鬼どもの
それぞれの難関実技試験、セックスという
単語をどう誤魔化すかが、俺はふと思った、こ
れは文学になる、それぞれの夜を連作短編に
し、芥川賞は俺がもらった、
そんな中学時代の俺の考え方くらい甘かった
職を失った若者も
家族に見捨てられた老人も
親に虐待受ける子供も
自殺寸前のあいつも
みんな似ているわけじゃない
それぞれの苦しみがあって生きていて
それぞれの苦しみの性質や量は違っていて
ただとにかく苦しんでいて
俺も苦しんでいて
ただひたすら叫んでる
どこかに向かって叫んでる
どこにも届かない
誰も助けにこない
それぞれの気持ちはわからない
誰とも助け合わない
そんな世界だ
わかってくれなくていい
せめて10分くらい安らぎをくれ
ヒーロー
変形巨大ロボット 戦う 戦う
地の果てまで突き進み 戦う 戦う
誰も乗っていないのに 戦う 戦う
神も驚く まだやる?まだやる?
未来を破壊する巨人
同化の儀式は終わらない
『ある孤男の心情』
僕は天使
醜い人間たちとは分かり合えない
いやあいつらは分かり合うとはどういうことか分かっていない
僕は孤独だけど何かと分かり合っている気がする
僕以外の天使はみたことないけれど
僕は天使だから何かとわかりあっているはずなんだ
『落書き』
さあ
どうだろう
バランスを失っても
落ちないものが
在るかどうか解らない
解ってるのは
地面は酷く固く
重力は働き者だ
それも
割れる前の頭で
考えたんだ
今は、
もう
さあ
どうだろう
美しいものに虐げられても
美を崇拝できるかどうか
考えたくもない
考え得るのは
時として美は
それを
守るために
いいや、
何でもない
ただの落書き
乾いた舌で
歯の裏に描いた
ただの落書き
『されたがり』
言葉は逸れ
器を外したんだ
言葉だけが転がってる
急いで拾いに走って
転んで
知らない奴にもってかれた
ありがとう
ごめんなさい
愛してる
死んでしまえ
的は小さくないのに
なんべん投げても当たらない
機械の舌で
巧みに手繰る
喉から延びるコンベアー
不良品だらけ
だから
処分費払うから
受け取ってください
でも
財布が空っぽになっても
心から溢れる軋む音
ノイズを分析すると
誰かの名前
みたいだった
「うそつき」
咲かない花はあるよ
やまない雨はあるよ
気休めの例え話はやめてくれないかな
昨日の俺は鬱気味で何だか小賢しく
飛べない鳥だとか枯れた花だとか
そんな詩ばかり作ってた
明日になれば輝くはずだと 密かに笑いながら
今日の俺は本も読めてやけに穏やかで
くだらない愛の詩やちっぽけな幸せのドラマも
笑いもせず頷きながら見てる
今なら分かる 俺は永久にクソなんだ
あいつはやるべき事をなしたって
誰かが俺の大切なあれに落書きをした
星の数ほどある死の中で 一際輝いていたって
今日の俺は手洗いも少なく何だか静かで
晴れた空を見つめながらネコを撫でてた
母の声にも電話の音にも苛立ちもせずに
今なら分かる 俺は永劫に焼かれるべきなんだ
おまえはやるべき事をなせばいいと
誰かが配水管を壊した
俺は漏れる液体に手をかざし必死に止めようとした
誰かが正義の烙印を欲しがった
路上であいつは一際輝いていたって
今なら分かる 俺は永遠を喰らうんだ
そして炎に包まれながら奴らに正義の烙印を与えて回るんだろうさ
内側に毛の生えた
トンネルを
睨んで向こう側に
見える
電話ボックス
蛍光灯が切れそうな
部屋から
溜め息が湿らす
月の肌
坂道のてっぺんに
煌々と
ヘッドライト
片目で急加速
側道は混雑
合流車線は事故多発
減速指示守れ
フラットアウトのまま
ハンドルを握るな
しがみつけ
ボリュームを
上げろ
歩道橋で
誰かと誰かが
車道見下ろしてる
煙草を探す振りをして
二人の顔を見なかった
衝突音
耳の穴にガラスの破片
キラキラ光って
そよぐ産毛越しに
誰かがこっちを
ずっと睨んでるよ
もしも社会が間違っているとして、
それに馴染もうとしない俺はきっと負け組の烙印
そうやって生きてきて
そうやって生きていく
幸せって何?
誰かに聞くものじゃないよね
社会が間違っているかどうか
そんなの考える必要は無い
俺は俺を生きる
「独り」
独り、旅に出て
しらない街で一杯ひっかけ
ほろ酔い加減で彷徨うのさ
網戸の奥から聞こえるナイター中継
多分一生顔を会わせることもないその顔を
想像し、独り微笑む
ぎちょんぎちょんと草むらで鳴く虫の音
羽虫がぶつかる街灯のしたを歩く足音で気づく
自らの存在
しらない街を夜、独り彷徨う
自分以外、誰もいない
330 :
名前は誰も知らない:2009/06/03(水) 22:47:54 ID:yXfRgxhtP
「幽霊」
人気の無い山道
俺の頭は酷い有様
全生命を持ってしてお前を狂わす
一家であれば心中さす
死ね
オラッ
高い車乗りやがって
働けガキ
事故れ
見ろ
おい
「・・・まあ、幽霊だからね。」
風が俺を吹きぬいた。
331 :
名前は誰も知らない:2009/06/03(水) 23:32:19 ID:uwXJ320yO
「回想」
昔を思いだす
懐かしみながら悲しみに落ちる
あの頃の自分に今の自分がいたなら
きっと救われた
懐かしさと悲しさと変わった自分を思いながらそこに僕はいる
332 :
名前は誰も知らない:2009/06/03(水) 23:40:31 ID:uwXJ320yO
偽善が成立するためには善と言う前提が無くてはならない
では偽善者と罵る貴方の善の定義は何?
「喪失」
どんなに側にいても
届かない私の声
風にさらわれて
離れてしまった
白い光はいつしか
虚無に変わった
目が眩んだだけなのに
全てを見失ってしまった
いつかまた隣に行くときは
今度は、今度こそは
信じていよう
334 :
名前は誰も知らない:2009/06/05(金) 01:38:19 ID:g9c5ROWUO
いつもの遅い夕食
みそ汁の中に虫がダイブした
一瞬で不様な形のまま動かなくなった
こんな所で死ぬのは嫌だなと思ったが
虫にとっては大きな湖か
価値観なんてそんなものだ死でさえ
明日の休みはまたひとりぼっち
でもゆっくり寝れるさと
電気を消した
335 :
名前は誰も知らない:2009/06/05(金) 02:28:06 ID:COI7g+MZO
うんち
糞程に笑えない人生を糞まみれみたいに汚れた人間が
糞ったれた現実味あるくそやろうにやけくそ気味にやらいでか
ファッキンロードを歩む僕は必然だったと思い愚かな糞を慰める。誰も臭くて近寄らない。誰も僕を人と見ない。
僕はただ求めるだけの存在・・・
蝿にたかられ嬉しくなる・・・・うんち・・・・・
思い出させてくれ
失望の後には喜びが待っていたことを
夕闇があたりを暗くし、家々に灯りがともるころ
一日が終わり、自分だけが一人残される
「雑草」
ほんの数ヶ月前までは茶褐色だった空き地
の一面に雑草が生えている
おそらく夏の盛り頃には、あのブロック塀
が見えなくなるまで伸びるのだろう
そして秋の終焉と共に枯れて、茶褐色だった
空き地に戻る。その繰り返しに逞しさと畏怖
を感じる。
今、僕はあのブロック塀のどの辺まで伸びて
いるのだろうか
『2009/2/30』
視神経潰し
向こう側
触手だけ伸ばす
墓石の共振
月の手触り
あるべき姿
幻で幻 探る
いつか目は覚め
部屋の中には
埃の山 意味の無い記録
電磁波 臭う箱 アングラ本
発癌物質 黒化石
狙撃用スコープ覗き
全て破壊する
振りをする
(全て幻)
俺はここに居ない
心臓だけが
ここにある
【雨】
雨は嫌いだ
傘ささずに歩いた日なんか
濡れたシャツが身体にへばりついたりしてさ
昨日、前を歩いてるお婆ちゃんの買い物袋から
玉葱が転がり落ちたので、拾って渡したらお礼を言われた
雨が染み込んだシャツは身体にまとわりつき気持ちが悪い
雨は嫌いだ
>>339 これ弧男が書いたことに意味があるな、すごく新鮮
マボロシを歌い
煙草の灰を喰らう
マルボロの苦いスモークが
夜を包みこむ
孤独は、
嘘を与える
さながら
斧を湖に落としたマヌケな男のように
黄金の扉も 白銀の鍵も
俺たちには無いのに
どこにも
どこにも
俺たちが失くしたものは・・・
孤独は、
嘘を育てる
さながら
風の谷の巨神兵のように丸まって
青白い怒りを 赤黒い悲しみを
その身にブクブク溜めて大きく見えたって
少しずつ
少しずつ
朝陽の前に腐ってゆくんだ・・・
孤独は、
嘘を渇かす
蛹から
生まれ変わりたいと願った茨の可愛い息子のように
ゴルゴダの丘も 蝿のたかる台所も
死を食べ生に変容する所に変わりは無い
美しいマボロシも
芳しいマホロバも
生臭い匂いにただ奪われるのみ・・・
この部屋に満ちるスモークと夜
黄金の扉も 白銀の鍵も
俺たちには必要無い
俺たちが求めるのは、
ただの鉄
柔らかい目蓋を切り裂くための
小っぽけな鉄
過去・現在・未来
脳の中にある無意識の領域
脳の中は真っ暗だ
決して光が射すことがない
手探りで探索するしかない
西日が射しても
俺の世界は真っ暗だ
光が俺に無数のタッチをしても
俺は自分が真っ暗な場所にいると感じる
そう遠くない未来、俺が死んでから
俺の人生も真っ暗などこかにあるだろうきっと
そうして俺は暗闇に同化するんだ
暗闇から暗闇へうつろう魂
やわらかい「存在」
手の届かないところを走る電車は
遅く走っているようにみえる
手の届くところまで近づいたら
あっという間に手の届かないところまで行ってしまう
追いかけても届かない
遥か遠いどこかの駅で停車するけど
僕が着く前にまた走り去ってしまう
電車が走り去った駅で休もう
その駅には僕と同じように電車に見捨てられた人が大勢いて
その人たちは皆僕の名前を知っていた
あるおばさんにもらったみかんを皮ごと食べたあと
僕は周りにだれもいなくなっていることに気がついた
『完璧な公園』
木製のブランコと滑り台がある
ごくふつうの公園だった
しかし、その公園には特別なルールが
存在していた
一切の持ち物持ち込みを禁止するというものであった
ボールや犬はもちろん、衣服・帽子・靴さえも持ち込み禁止
利用者は全裸でその公園に挑まないければならない
ある日その公園に土地を買い上げようとした富豪が
スーツ姿で、強面の男をひきつれてきた
それをみるやいなや、公園で遊んでいた全裸の男女は
その富豪と強面の男2人のスーツを取り上げた
暴力としてそうしたのではなく
一緒に遊ぼうという最高の好意からそうしたのだった
近道を探したら
通行止めだった
いつも通りに進めば
渋滞だ
誰かが事故起こしてふさいでしまってるらしい
君は笑う
汽車に乗りなよ、と
乗ってみたら
弁当のにおい
ガキの騒ぐ声
人の多さに酔ってしまった
あそこに行きたい
どこにも行けない
『人体の勉強』
脳みそはその構成する物質が、筋肉のそれに近いらしい
いわれてみれば確かにそんな感じがする
脳みそは動かない筋肉だ
空気をみつめながら
脳みそは弛緩する
自分を見つめるまなざしにあいながら
脳みそは収縮する
そういう反復を乗り越えた先に
ユートピアは存在するのだろう
『パルプ・紙・ペン』
たまに
夜見つけたりする物が
朝になると無くて
もう夜も無くなってるし
また夜を待って
探そうか
朝露かわいた後
頬掻いたら崩れ落ちる
顔の破片の裏側に
今日も言えない事が
書いてある
たまに
昼借りたものが
夜になると壊れていて
組み立てかた解らないし
謝り方かんがえようか
空が薄まる頃
眼差しが透明過ぎて
眩しくて思わず
もう一度
瞼閉じかける
いつも
何で
何で
どうするの
ここで待ってるのに
道とか橋がなくても
何となく歩けりゃ
それでも
『旅』
誰だって旅人でいたいはずだ
それには誰かが旅をやめて
旅人たちの道を作らなければならない
旅をする特権を与えられたのは
ぎりぎりの自殺願望者かこの世で大きな成功を収めたものだ
君はそのどっちでもないのに
旅が旅がという
そういう旅人には道がない
349 :
名前は誰も知らない:2009/07/18(土) 18:37:33 ID:mzkyeL6s0
はこ
白い部屋に「ぼく」はいた
白い部屋の中心に白い「はこ」がある
「ぼく」は「はこ」になにをすればいいのだろう
正方形の「はこ」になにをすればいいのだろう
座ればいいのか、
開ければいいのか、
蹴り飛ばせばいいのか、
動かせばいいのか、
触ればいいのか、
全てやればいいのか、
でもその「はこ」はどれか一つでもやってしまえば
もうなにもできなくなる
そんな気がした
根拠は一つもない
でもそんな気がした
白い部屋に置かれた、白い「はこ」
白い部屋に置かれた、「ぼく」
できることなら「はこ」の正体を
「ぼく」におしえてほしい
この出口の無い、白い部屋で
出口の無い、「コタエ」を
ただひたすら探し続ける
ひょっとすると「コタエ」なんてないのかもしれない
でも、探し続けなくてはいけない
そんな気もする
白い「はこ」は消えていた
これでもう「コタエ」は探せなくなった
本当に「コタエ」は「はこ」にあったのだろうか
まだ「コタエ」はあるのかもしれない
もとから無いのかもしれない
分からなくなってきた
脳がとろける
なにも考えられない
「ぼく」は「はこ」になろう
出口のない「コタエ」を探しながら
出口のない「はこ」になろう
白い部屋の中心の白い「はこ」になろう
「コタエ」を探すために
「コタエ」を見付けてもらう為に
何時だって空は遠く
廻る世界に私は要らない
踏み潰した虫の数より
積み重ねた無駄な日々
その中で何を探せばいいのだろう
昨日みた夢を詩にしてみる
いつものなんでもない休日に
いつものなんでもない仲間と一緒に
いつものなんでもない近所に
世界の重大時を探しにいった
車に乗って3秒くらい走っていると
それは簡単にみつかった
南極が氷壁を海に次々に落としているのがみつかった
俺は興奮してそれをビデオカメラに収めた
近所には海なんてないのに
南極がそこにあった
その風景はなぜか白黒で
世界は実は白黒なんだなと俺は思った
外国
どこか外国に行きたい
そこはいつも快晴で
そこにいると色彩が私に迫ってきて
世界の問題を直接解決することが
できて
あれ?ここも外国から見たら外国なんだ
いや、ここは外国なんかじゃないよ
いつもと同じこの部屋
何一つ変わらずに
私を待っている
変わりゆく世界
変わらない場所
かえれない世界
カエレナイ場所
いつもと同じこの部屋
何一つ変わらずに
私を待っている
俺は
>>351だけど、またまた昨日(今日かな)みた夢を詩にしてみる
大学の研究室で、その准教授は
「あなたの視界はすべて赤い!!あなの視界はすべて赤い!!私が断言する!!」
と豪語した
もちろんそんなはずはなく、私の視界はごくふつうの研究室に囲まれ満たされていた
私が反論しようとしても、准教授はまるで聞く耳を持たない
客観性とはなんなのだろう、他人の心はのぞけないのに客観性なんてあるんだろうか
詩というか説明文になってしまったなw
私の卵はプラスチックのようなものでできていて
いつもこんにちはとおはようをいう
その卵を地球の裏側まで投げてみたけれど
ある日欧米人の漁師がそれを返してくれた
「その卵は大事にするもんだ」
「いやだ、これのおかげで地球に悲惨な出来事が起こるんだ」
すると、その漁師は本当のプラスチック製の卵を私に渡してくれた
それからは平凡な日常だった
356 :
名前は誰も知らない:2009/08/06(木) 00:08:16 ID:fpN5JBQHO
『子供がいたら』
俺に子供がいたら
不良少年にしよう全ての人間に
敬語で話させよう
厳粛は盾 静謐は刃物
なれなれしい奴らを
蹴散らす自由主義者
集団主義のファシズムに
抵抗するアナーキスト
厳粛は盾 静謐は刃物
下級生にも女にも
全部敬語で話せ
誰からも舐められない
囲いを纏い歩め
片時も身を崩すな
隙を与えるな
厳粛は盾 静謐は刃物
くだらない流行にも
くだらない世間話にも
くだらない芸人の真似事にも
くだらない街並みにも
耳を貸すな
一点だけ守ればいい
全て敬語
厳粛は盾 静謐は刃物
357 :
名前は誰も知らない:2009/08/06(木) 01:44:48 ID:J+o0FAFSO
『てんてん』
あの晴れた空の穴の奥
あの深い海の穴の奥
きっとふたつの穴は
同じところへ続いてる
遠くの国では女たちが愛を語り
遠くの国では男たちが戦争で死んでいるというのに
なぜその奥にいる彼は
我々を救ってくれないのか
あの晴れた空の穴の奥
あの深い海の穴の奥
きっと彼はそこから私たちを見ている
358 :
名前は誰も知らない:2009/08/06(木) 03:17:26 ID:UxgbAn7cO
独りだった
独りになりたかった
独りが辛かった
非常に辛かった
太陽は孤独者の魂を容赦なく灼き尽くす
癒されたことなど寸分もなかった
総じて僕の人生は暴風雨の連続であった
ただ細々した木漏れ日に慰安の色を見いだすことがあっただけだ
359 :
名前は誰も知らない:2009/08/06(木) 08:55:30 ID:dSfkTVgJ0
高輪プリズンホテル
公共サービス
垂直の金網
肉は焼けず
異国の科人
桜も桐も嫌い
コーラ飲みたい
360 :
名前は誰も知らない:2009/08/08(土) 03:39:36 ID:w5yOJuOlO
「加藤智小」
彼は千本ノックそれ自体に意味があるのかそれとも
千本ノックで上手くなることに意味があるのかについて考える
ことができなかった、なぜなら千本ノックに切れ目
はなかったから
彼は成人になって始めて世の中見回した、彼のような
必死の顔つきの人間は誰もいなかった、自分だけ違う世界で
生きていたことに気づいた
彼の居場所はどこにもなかった、窒息しそうだった、漫画喫茶に
逃げ込んだ、全ての出版物が俺のことを笑いものにする、と
彼は思った、3時間パックを30分で退店した、ヤクザ映画館は潰れていた、
殺した
使命
クイズ探検隊の後を追って
僕たちはピラミッドをみつけた
でも中はAV撮影に使われているということで
結局僕たちはこの追跡劇に幕を閉じた
そのクイズ探検隊だけが
ピラミッドの中でAV撮影を見学することができたらしい
ごしごしこすると白い液が出るものは?
とかそういう下衆なクイズを編み出すためだろう
でもそれで彼らが楽しいのなら僕は彼らを止めない
362 :
名前は誰も知らない:2009/08/09(日) 04:39:12 ID:meUS5a3AO
「すべての歌に土下座しな!!」
イケメン歌手見りゃ涎を垂らして 算盤はじきだす
○○フェスにも縁を切られたぜ ザマミロ様がいる
パチパチ殺したその腕で 同種のタクトを振り回す
ジャーナリズム勝者になれたのは
世渡り上手と金まかせ
作戦成功とふんぞり返って 手の内自慢する
商売道具と気づかぬロッカーが それでも良しとする
ロックはとっくに勝ったから 評論なんかに興味ねぇ
思い通りにいかぬ歌手に 誘導尋問はお手のモノ
今は君のために泣こう 僕も風と共に行こう
すべての歌に土下座しな!!
363 :
名前は誰も知らない:2009/08/09(日) 05:00:08 ID:meUS5a3AO
続き
硬派なロッカーをテレビ局に連れ込み 笑い者にさせる
それ見て餓鬼どもはしゃげばガッツポーズ また俺が儲かる
子供の頃から小器用で その上美術部では部長
作品のイメージとは違う 写真を撮るセンスにたけている
チケット完売社長はほくほく ステージで挨拶
どっかと比較して自分の優しさ 餓鬼どもに染み込ます
ロックはまだまだ走るけど 反体制時代は帰らない
'ロックは摩擦'と言ったけど 自分が摩擦をおこされる
今は君のために吐こう 僕も同じ夢を見よう
すべての歌に土下座しな!!
364 :
名前は誰も知らない:2009/08/09(日) 05:22:33 ID:meUS5a3AO
「スロー馬鹿者」
あの夜社長のテレビを見た
あのロッカーが出てるから
普段はテレビになど出る機会がない
彼は焦って頓珍漢なことを言う
カーラジオからスロー馬鹿者
テレビへの反響を紹介し始め
悪い予感のカケラはあるさ
作戦成功!と高笑いするのを聞いたよ
ほんとさ
たしかに聞いたんだ
生命
この世はすごく生きにくい世界だから
生きるとは刻一刻己の生命を持続させることで
生命の崩壊はどんな時間より早いことがあって
夏のけだるい暑さに
ふと涼しい風が後ろから吹いてきたら
僕は振り返らずにそのまま前へ歩こう
366 :
名前は誰も知らない:2009/08/10(月) 15:36:32 ID:Quiyisun0
『プラスチックファンタジー』
イチゴ味で愛します
それはそれはピンク色の日々
君が君から溢れ出して
僕はそれを飲み込んであげる
僕が僕をさらけ出して
君は声にならない音をあげる
泣きついた壁から零れる無情が
二人を二人にして
後戻りのできない人生ゲーム墜ちていきます
敬礼はすませましたか?
残さず食べていきます
それがルールブックの最低規則
僕が僕にドリルをさして
君はそれを楽しみにしている
君が僕にしがみついて
僕は全てを壊してあげる
ぶつかった刹那から切り取った頭
大人を子供にして
喋り方すら分からない猿同士で溺れます
右に倣えで狂った世界
求めて 与えて 狂って 腐って
笑って 悶えて 死んで 繰り返して
そんな夢を見ていた
回転
それはそれでいいんだ
妥協してみたが 何も変わらねえ
そんなもんだろう
言い慣れたな 次も早そうだ
見つかって失って回転
棺買って牛買って売店
興味無いとか作った声で
死にたいだとか鬱喰った声で
重い荷物 ヒトデナシ
拾わないよ 永遠にね
1K
僕の行動範囲はすべてこの7畳の部屋
欲しいものは手に届くところに置いてある
お気に入りの場所は西日が当るイスのある場所
誰にも邪魔されずただ時間を刻む
Ah 外はもっと広いのに
Ah 休みの日もここに居座る
殻に閉じこもっても周りから聞こえてくる生きてるリズム
それに惹かれ それに導かれるように玄関の前で立ち止まる
扉を開けようとしたらなんかめんどくさくなっちゃって
いつものように部屋に引き返す
369 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 06:07:26 ID:08V7HHYZO
「代打・立浪」
『野球は選手が主役』
HIROは動かぬ監督だ
付加価値なんか信じない
本物の勝負師HIRO
この日一度だけHIROは動いた
彼の名を告げるために
「代打・立浪」
アナウンスなどやめろ
みんな知ってるさ
この場面
TATSUしかいない俺は汗をぬぐう
選手のユニフォームシャツを着る趣味など俺にはないさ
俺は選手ではないのだから
たかが客なのに自分が頑張ってるような錯覚
そんな傲慢さはあまり好きじゃないね
そんな俺でも衝動買いしてしまった
TATSUタオルで
顔をぬぐう
快音が響く
白球が抜ける
センター前へ
370 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 06:10:16 ID:08V7HHYZO
×
TATSUしかいない俺は汗をぬぐう
○
TATSUしかいない
俺は汗をぬぐう
371 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 08:52:27 ID:08V7HHYZO
「代打・立浪U」
『先輩の暴力が嫌だった』
野球部では入退部を繰り返した
体育会系気質もなけりゃサービス精神もない
無愛想な自由主義者HIRO
ガンダムは反戦
HIROはオレ流
平和な島国でHIROがこだわるのは
勝ち負け
それだけさ
彼が告げる
後継者の名前を
「代打・立浪」
アナウンスなど不必要さ
みんな分かってる
この勝負キメるのは
TATSUしかいない
後ろの席の女も
性的な会話をやめた
そうさ
TATSUの一振りを見逃した後にする
ホテルでの性交なんて
ワサビ抜きの寿司みたいなもの
白球が飛ぶ
スタンドに飛込む
372 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 09:25:42 ID:08V7HHYZO
「代打・立浪V」
『ガンダムは戦争はいけないって話だから』
平和って何か知ってるかい
HIROが合理的に勝負できる環境のことさ
平和が何のためにあるか知ってるかい
TATSUの一振りを見るためさ
塁は埋まった
HIROが告げる
「代打・立浪」
それ以外ねえだろ
アナウンスなどやめてくれ
スタンドはとっくにざわめいてる
俺はまばたきもせず
TATSUを見つめる
合唱が聞こえる
ネーラーイーウーチー
下手な歌を歌うな
TATSUは狙い打つさ
言われなくても
幸福を噛み締めよう
平和な島国の左翼線を
TATSUの打球が
鋭く襲う
373 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 11:50:23 ID:08V7HHYZO
「代打・立浪W」
『HIROは勘違いしているのではないか?いくら強くても球場に
足を運んでもらう努力をしなければ意味がない』
HIROの実力を認めたうえでNOMUが言う
『なら俺は球場に行く。ものは単純に考えよう。客席の人数が多くなれば
勘違いはNOMUのほうだということになる』
NOMUのボヤキサービスの面白さを認めたうえで俺は言う
「代打・立浪」
客席の熱は最高潮
さあ打てTATSU
TATSUの一振りで
明日の客は増えるはずさ
HIROの正しさを証明しろ
打球はショート正面
最悪のゲッツー
だが次は打つはずさ
また俺は見に行く
374 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 11:53:30 ID:jZXwhVV1O
年収スクリプトが欲しい。
ちょいと泥くさめのやつ。
でないと、逆に困るw
375 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 12:02:04 ID:jZXwhVV1O
あ、駄目だ。
年収叩きだすようになったら、崩壊するわ。
花も儚さがあるから、
美しい。
376 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 12:06:21 ID:jZXwhVV1O
我ら水星メッセンジャーは、どこにでも行けるが、どこへ行ってもダサい。
ここ日本?
ここJAPAN?
明日はTODAY
昨日はYESTERDAY
未来はFUTURE
PARANOIA PARANOIA
すべては幻 FANTASY
仮説を立ててみる
自分が見てる世界は 自分だけしかわからない
他の人が見てる世界は まったく別の世界かもしれない
僕の目で絶対に見ることのできない自分自身
鏡に映った自分は本当に自分か?
この顔は誰だ?僕は一体何者だ?
この手は足は口は鼻は全部本物か?
ああ考え出したらキリがなくなってPARANOIA
ああ悩みだしたらキリがなくなってPARANOIA
378 :
名前は誰も知らない:2009/08/11(火) 21:47:37 ID:SUtAJC9E0
ありがとう、ごめんなさい
本当に楽しかった
ボクは消えます
またいつかどこかで!
世界の回転速度に自分も合わせようとして
一生懸命回っていたら
目が回ってしまった
強いめまいの中
植物たちの声が聞こえた気がした
鉄が響きあう音を合図に
まちへとびだそう
時代に溺れ足掻く俺を射る
虫を眺める群集の視線
浮世歩む瞳が映すは
愚かな俺、醜い俺
虚像に縁取られた実像
現実気取りの妄想
尻を叩かれて土を蹴散らす
ゴールは無残にも斬頭台
浮世歩む口が語らうは
愚かな俺、醜い俺
虚像に縁取られた実像
現実気取りの妄想
棚の上から揚げ足をすくう
貴様らの愚行にはうんざりだ
浮世歩む愚者が描くは
愚かな俺、醜い俺
虚像に縁取られた実像
現実気取りの妄想
此処に沈む俺が望むのは...
381 :
名前は誰も知らない:2009/08/13(木) 10:00:33 ID:RBAMyrReO
「篠塚と荒木」
かっぺの楽しみは
飯時の巨人戦中継だけ
俺はある発見をする
巨人選手が打った瞬間
センターに抜けると判断できる打球
テレビ画面を見ながら感覚的に掴める
だがその感覚でセンターに抜けると判断できる打球が
巨人が守りのときはセンターに抜けない
篠塚が好きだった
球場に行くようになった
中日の選手の打球を相手セカンドが飛びついて捕った
スクリーンにはファイン・プレーの文字
馬鹿言え
前の回中日のセカンドは
今のような打球をほぼ正面で捕ってたぜ
私は劣等感の塊
苦しい
地球の酸素がなくなればいい
皆等しく享受している酸素の恩恵を
奪い取ってほしい
あの美少女が吸っている空気も
私が吸っているそれも同じ
でもきっと何かがちがう
何かが
孤独だよ 弧男じゃない 孤男だ
あ、川柳になっちまった。
384 :
名前は誰も知らない:2009/08/16(日) 13:09:01 ID:UcwjkhVTO
「何が何でも中日を応援する詩」
HIROには夢がない
みんな口を揃えてそう言う
馬鹿言え
社交性がないけど
技術を持った子は
世の中にたくさんいる
そんな子に夢を与えるのがHIROだ
どいつもこいつもあっち側から見るから
それが分からねえんだ
付加価値よりも確かな価値を掴めHIRO
つまり優勝だ
夢を与える優勝だ
385 :
名前は誰も知らない:2009/08/16(日) 13:19:25 ID:u2tpNVKrO
TODAYは今日な
マンホールがたくさんならんだ道路で
ワルツを踊ったら警官に怒られた
怒られた
怒られた
怒られた
つらい
つらい
つらい
月でワルツをおどったら
誰も怒ってくれなかった
くれなかった
くれなかった
くれなかった
つらい
つらい
つらい
永遠の落下時間の中で
人類の歴史をダイジェストでみた
それが一通り終わったら
次は新人類の歴史をダイジェストでみた
それらのレクチャーが終わると
私は人類と新人類の融体となった
石鹸で手を洗っていると
手が気持ちよくなった
でもその快感もすぐに消え
非常な現実が私に襲い掛かる
石鹸でみんなの全身・こころを永遠に洗って
永遠に気持ちよくなれないかな
彼は見ていた、海に降り注ぐ雨を
彼は見ていた、波に飲み込まれる町を
彼は見ていた、動かなくなった人間を
彼は見ていた、彼を見ていた
気前のいい黒人男性と一緒に
マラソンをしていたら
宇宙人に二人はさらわれた
と思ったら普通の生活に戻っていた
戻った生活ではみんなどこか疲れた顔をしていた
宇宙人はさわやかなことを嫌う
日常の退屈、絶望感とかそういうもろもろのものが好きなのだ
なれのはて
欠伸ばかりしている
寝れるなら ずっと寝てたいな
冷蔵庫の中 腐り始めた物の声
そろそろ捨てなきゃなぁ
カーテンの隙間から夕焼け
もう寝なくてもいいや
今日が終わった街の夕飯の香り
飯でも食べるか
したいことがないわけじゃなくて
やる気が出ないだけ
死ね なんてひどい
俺が悪い訳じゃないのに!
壊れかけたクーラー
変な唄で訴える つまんねぇ
壊れかけたオバサン
変な唄で訴える つまんねぇ
したいことがないわけじゃなくて
やる気が出ないだけ
働け なんてわかってる 探してんだよ 死ねよ!
したいことがないわけじゃなくて
やる気が出ないだけ
死ね なんてひどい
俺が悪い訳じゃないのに!