【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6

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1名無しさん@実況は禁止です
いつかまたやるであろう「マジすか学園」での復活を祈念して
もう一度ゲキカラさんを語ろう!!

前スレ

【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★5
http://hato.2ch.net/akb/1318234508/


【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★4
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1309434453/


【マジすか学園】ゲキカラさん★3【玲奈覚醒】
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1307123898/


【マジすか学園】甘口改めゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★2
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1304958118/


【マジすか学園】ゲキカラ改め甘口さん【玲奈覚醒】 ★1
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1302882552/
2名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:03:49.00 ID:w2bzm8uj0
ねぇ、怒ってる?
3名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:14:14.42 ID:osxc/jQ6P
かつてのマジすか学園を返せ運動。
4名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:14:38.28 ID:nFS/dno00
恋愛総選挙でゲキカラさんネタあったな
5名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:34:15.07 ID:gGwwLI3b0
>>1
6名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:45:19.66 ID:3xisNdnM0
7名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 21:59:06.36 ID:foa+hNg60
甘口さん萌える
8名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 23:13:36.49 ID:Q7y9QF270
>>6
なにこれほしい
9ゲキカラ:2012/12/24(月) 23:16:29.10 ID:VFZsKBQu0
>>1 (^ω^゛)
ふふふ!あはははは!ねえ?乙ってる?
10名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 23:43:10.50 ID:wyFDIPfa0
>>9
お前はコテ変えてる間あったら早く自分専用の松原応援スレを自分の手で立ててこいw


【スレに執拗に粘着するバルボロスの松原応援重複スレ立ての依頼】

松原応援スレが分裂し誰もいなくなった方を一人代行まで使って保守し続けるも落ちてしまい
それが余程悔しかったのか、もともとある応援スレは偽装スレだと嘘をつき
別に重複させてまで松原応援スレを立ててほしいとわざわざコテ住人にお願いをする

【依頼晒し無し】代行レスはここへ293
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/operatex/1351323246/740
740 名前:動け動けウゴウゴ2ちゃんねる[] 投稿日:2012/10/29(月) 15:51:18.26 ID:gRgtuoe3
ファティマさん、東通工さん、をっさん、なっつみぃ応援スレを立て直してください。お願いします!

★☆ 書き込めない人のレス代行します 93 ☆★
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1351414955/273
273 名前:Classical名無しさん[] 投稿日:2012/10/29(月) 17:12:40.14 ID:BO8J481w
>>359
あのスレは偽装スレです。ファティマさん、東通工さん、をっさん、なっつみぃスレを立ててください。何卒よろしくお願いいたします
11名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 23:55:17.17 ID:D24KQYTU0
>>5
おう!
12名無しさん@実況は禁止です:2012/12/24(月) 23:57:43.47 ID:mH8TYSHI0
続編に期待
13名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 00:11:38.97 ID:2pX98h/m0
メリー・クリスマス☆
今夜はおまえらの夢の中で、ゲキカラサンタが猛悪にあばれまくるゾ^_−☆
14名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 00:46:16.54 ID:m71seF110
pixivマジすか学園キャラ投稿数
◆はチーム名。
後ろの数字は出演したシリーズ。
黒い数字はそのシリーズの主演。

◆センネズ 366件(つの字27件)A
マジすか ネズミ 359件@❷
マジすか ゲキカラ 282件 @A
マジすか センター 222件A
マジすか サド 98件@
マジすか 優子 89件@A
マジすか 前田 81件❶A
◆チームホルモン 73件@A
◆ラッパッパ 72件@
マジすか ブラック 71件@
マジすか ヲタ 54件@A
マジすか 学ラン 47件@A
マジすか おたべ 43件A
マジすか トリゴヤ 36件@
マジすか ノブナガ 32件B
マジすか シブヤ 27件@A
マジすか ダンス 13件@A
マジすか アンニン 13件B
◆歌舞伎シスターズ 9件@A
◆チームフォンデュ 8件A
マジすか ピース8件 B
マジすか パル 5件❸
マジすか メッシ4件B
マジすか 小耳3件B
15名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 03:23:47.28 ID:H81CMBPt0
ゲキカラさん最強
16名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 03:40:57.95 ID:6YbyFAO70
17名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 03:58:14.90 ID:H81CMBPt0
>>16
甘口さん最高
18名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 12:45:40.79 ID:NEial1TAO
ゲキカラさん最狂
19名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 16:57:10.70 ID:DDEH0VYj0
>>16
これいい・・・
20名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 17:55:44.81 ID:wvdFKvIEO
21名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 19:59:38.27 ID:wXlV42kL0
1 マジすか学園ーゲキカラ伝説ー
2 マジすか学園ー最後の四天王ー
3 マジすか学園4ーレクイエムー
22名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 21:01:29.15 ID:2pX98h/m0
レナカラさん…復活希望!!

こういうのってスピンオフとかでやってくれないのかな?
指原の深夜ドラマみたいに15分でいいからやって欲しい。
23名無しさん@実況は禁止です:2012/12/25(火) 21:35:28.36 ID:EplIitXI0
スピンオフいいな
24名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 00:13:20.34 ID:BfOBGZUw0
ゲキカラさん留年編か、イカれたゲキカラさんが優子さんに出会うまでのエピソード0がいい。

最悪、優子さんやサドに負けて四天王が揃うまでの話しとか。
25名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 02:33:27.02 ID:K/hiEujC0
玲奈△
26名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 09:48:51.19 ID:OSFD3Bll0
>>20
いいね
27名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 12:33:32.43 ID:rTnQZNGp0
冬の風の匂いがする夕暮れ時、神社の境内に立つ2人の女性。
互いの顔は見ずに街の景色を2人は見つめていた。
「ゲキカラ、マジ女はどうだ?」
「楽しいよ。優子さんやお前と居た頃を思い出す。」
派手なネイルをつけ、サングラスをかけた彼女は、それを聞くと少し笑みを
こぼした。かつて同じ学校にいた2人は、“大島優子”を頂点に
集まった最強軍団ラッパッパの“四天王”と呼ばれていた。
「懐かしな。お前もやっと卒業か。これからどうするんだ?」
「・・・一度、名古屋に帰ろうと思う。ずっと会いたかった
 ダチがいるんだ。」
「へぇ〜。 お前にその傷付けたって奴か?」
「ああ、けど中学を卒業してから連絡が取れなくなった。」
「どうしてだ?喧嘩したのか?」
「・・・・施設の園長を殺したんだ。私は、“あいつ”を助けてやれなかった。」

ー「親友だったのに。」ー

名古屋のとある中学、綺麗な黒髪を編み込み、唇から血を滲ませながら
不気味に笑う1人の少女。
彼女の目の前には、同じく血を流す、銀色のオッドアイの少女。
その後ろには、彼女を慕う仲間がいた。

マジすか学園ーゲキカラ伝説ー  

完 
28名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 15:00:20.61 ID:27heZHHh0
まっ
センターじゃふざけすぎだからノブナガがいいところかも
29名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 15:03:22.67 ID:27heZHHh0
まっ
次回作は、ゲキカラ アンニン メッシ ビッチ OGトリゴヤ 主体でやってくれ。
30名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 17:36:17.54 ID:nB9JnfuM0
カッコイイ
31名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 21:45:02.87 ID:S9jIWzg90
>>29
1.2と3を混ぜるなぁ〜。
マジ女だけで十分。
32名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 23:26:36.52 ID:S9jIWzg90
>>27
続きがたのしみです。
もっと長めでもいいなあ。
33名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 23:28:11.00 ID:BBCosk2y0
学ランとゲキカラの場面が好き
34名無しさん@実況は禁止です:2012/12/26(水) 23:57:30.67 ID:RKAmLAtt0
センターは余計だった
35名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 00:17:41.35 ID:kEYmtBKc0
>>33
ピアノ引きずるゲキカラを止める学ランなんかグッとくるよね。
36名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 00:23:36.29 ID:18CHkABG0
あれは感動した
37名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 03:17:13.86 ID:SUzSSIpl0
かっこいいね
38名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 10:21:45.93 ID:FrG9ZPNnP
ゲキカラあげ
39名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 13:05:00.47 ID:Vp4JIpH10
ゲキカラ「きゃははっ、来いよ・・・“ノブナガ”」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」
いつから、こんな事になってしまったのだろう。私達は、2人で頂点を目指していた
はずだったのに。お前は、拳が痛くないのか?私は、痛い・・・。
目の前に立つ親友を前に、ノブナガはそんな事を考えていた。
ゲキカラ「いつか、こうなると思ってたよ。」
そんな事、私は思っていなかった。
ゲキカラ「決着つけるしかないんだよ。」
止めろ、それ以上言わないでくれ。
ゲキカラ「私を止めてみなよ。いつもみたいにさぁ〜、全員ぶっ潰すよ?」

不器用だな・・・お前は。いや、私もか・・・。

ー「ゲキカラァァァァ!!」ー
40名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 15:45:55.29 ID:Vp4JIpH10
“ノブナガ”と“ゲキカラ”
同じ中学にいる2人の最強。
次々に周りの中学を占めていったゲキカラとノブナガの名前
は、名古屋の中学で知らない者はいないほどだった。
その手段を選ばない喧嘩で、すでに気絶した敵を
笑いながら殴るゲキカラ。
それを止める事ができた唯一の存在“ノブナガ”。

“止めろ、ゲキカラ。もう終わりだ。”
ゲキカラの腕を掴み、周りを見渡した。ゲキカラを見る同じ
中学の仲間達の目が、少し怯えていた事にノブナガは気づき始めていた。
“くそ・・・”
ちゅりの横にいた敵が立ち上がると、それに気づかなかったちゅりは
“ドカッ”と殴り倒された
ゲキカラ「まだ、終わりじゃないみたいだね〜。あははっ。」
ノブナガに掴まれた手を払いその敵の方へ、ゆらっと歩くゲキカラ。
“バシッ”っという音と共に、ゲキカラの拳がこめかみに命中し、敵は吹っ飛び倒れた。
すると、ゲキカラは返り血を浴びた無邪気な笑顔で、倒れたちゅりに手を差し伸べた。
ゲキカラ「大丈夫〜?ちゅり?」

その姿を見て、ノブナガは少し安堵した表情を浮かべた。敵と認識した相手には残忍で好戦的だが、仲間には喧嘩の時とは違う優しい笑みを見せるからだ。
だが、そう見えていたのはノブナガだけだったのかもしれない。
手を差し伸べられたちゅりは、一瞬後ずさりしてしまった。無意識の内に。
ゲキカラの見せた無邪気な笑顔が、“怖い”と感じてしまった。
それを、ゲキカラは悟ってしまった。

ゲキカラ「・・・・ちゅり。お前・・・私が怖いのか?」
41名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 19:51:44.09 ID:Vp4JIpH10
それまで笑っていたゲキカラから笑みが消え、どこか悲しそうな表情を見せた。
ちゅり「いや、な、何言ってるんだよ!なんで仲間が怖いんだよ。ははっ・・・」
そう言って差し伸べられた手を掴み、立ち上がるちゅり。
その言葉は、本心ではなかった。
ゲキカラ「そうか・・・、あははっ。終わったし帰ろうよ。」
周りにいた30人ほどの仲間達はその言葉で、学校へと足を進めた。

仲間達の後ろで、1人歩くゲキカラの肩にポンっと手を置くノブナガ。
ゲキカラ「ノブナガ・・・・」

ノブナガ「あんまり気にするな。お前は・・・不器用だけど純粋な奴だ。
     皆、わかってるよ。」

ゲキカラ「私はただ、仲間を助けたかっただけなんだ・・・。」

ノブナガ「それもわかってる。ただ、ちょっとは加減しろ。」

ゲキカラ「ははっ、反省してるよ〜。けど楽しいな〜皆と喧嘩に行くのは。」
ただ、純粋にゲキカラはそう思ってた。ノブナガや仲間と一緒に何かを
している事が楽しかった。

―だが、一度植えつけられた恐怖は、そんな簡単に消える事はなかった―
42名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 19:53:52.22 ID:Vp4JIpH10
小木曾「いや〜ゲキカラ凄かったね。」

ちゅり「悪い事しちゃったなぁ・・・」

茉夏「なんでゲキカラって、ノブナガの言うことは聞くの?」

古川「一年の時は、すっごい仲悪かったんだよ、あの2人は。」
3年の教室で、七輪を囲み焼き鳥をしている四人。
ちゅり特製のタレをつけ、それぞれ口へと運んだ。
“おいしい〜!”と声を揃えたが、ちゅりだけは食べていなかった。

茉夏「・・・・で、そこからは?」

古川「ああ、2人は似てるんだよ。境遇が・・・」

小木曽「ノブナガは、施設で弟と住んでるんだけど、ゲキカラも今は母親と2人で
    暮らしていてさ、目の上の傷あるだろ?あれ、小さい頃に酒乱だった父親
    から母親を守った時に出来た傷なんだよ。」

古川 「ゲキカラがその施設へ、ノブナガとタイマンしに行った時、弟の姿を
    見て、仲良くなったらしいよ。弟と。ははっあの人子供好きだからな。」

茉夏「性格は違うけど、そういう境遇がやっぱり引き合わせたのかな?」

小木曽「だろうね。ノブナガがいなかったら、あの人は誰ともつるんでなかったよきっと。」

ちゅり「けど、正直私は怖いな・・・・ゲキカラが。」
ちゅりがそういった瞬間、4人は静まり返り、焼き焦げた焼き鳥の煙が
彼女達の目に染みた。
小木曽「喧嘩してる時のあの人の目は、正直怖いよね。」

茉夏「うん・・・。“ノブナガ”とはどこか違う・・・・。」

古川「おいおい何言ってんだよ〜。ゲキカラにどれだけ助けられたと思ってるんだよ。
   茉夏も、小木曽も、ちゅりも、私も、喧嘩で危ない時に助けてくれたのは、
   ゲキカラだったろ?忘れたのか?」

ちゅり「それは・・・わかってる。けどそれはただ、喧嘩を楽しんで
    ただけじゃないの?」
“ガタ”七輪を蹴飛ばした古川は、ちゅりの襟首を掴み睨みつけた。
古川「てめぇ・・・、それ以上ゲキカラの文句言ってみろよ?ぶっ飛ばすぞ。」
空気が張りつめる中、ちゅりも古川の襟首を掴み返した。
ちゅり「わかってないね。ノブナガがいなかったら、ゲキカラはきっとうちらも
    潰してたよ。」
その2人の空気を読まずに、茉夏が口を開いた。

茉夏「ノブナガとゲキカラ・・・・どっちが強いんだろう?」
 
その場は、沈黙した。互いに掴んでいた襟首から手を離し、静かに焼き鳥を始めた。
“どっち・・・・なんだろうな。” 
43名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 20:00:12.41 ID:Vp4JIpH10
その頃屋上では、景色を見つめているゲキカラと、ノブナガがいた
ゲキカラ「ノブナガ、お前卒業したらどうする?」

ノブナガ「そうだな。施設を出て、弟と二人で東京に行こうと思う。
     働きながら、弟を高校に行かせたい。」

ゲキカラ「いいなぁ。夢があって…。私には何もないや。」

ノブナガ「お前も・・・良かったら一緒に来ないか?
お前なら東京の高校でも“頂点”目指せるだろ。」

ゲキカラ「あはは・・・、何言ってるんだよ?そんなの無理に・・・」
そう言いかけた時、ノブナガの方を振り向くと
太陽の様な笑顔で、微笑むノブナガの姿が目に映った。
冷たい風が、やけに心地良かった。温かい笑顔に包まれて。
ゲキカラ「・・・・マジ、か・・・。考えておくよ。」

ノブナガ「楽しみにしてるよ。卒業してもずっと一緒だ。弟もお前の事気に入ってるし。」  

―その日の帰り道だった―
1人、暗くなった夜道を通り、ゲキカラが家へと帰る途中だった。
“ドカッ!!”後ろから、固い何かで殴られた衝撃で、ゲキカラは地面に手をついた。
振り返ると、そこには30人ほどの凶器を持った、それぞれ違う制服を着た生徒達がいた。
ゲキカラ「あははっ〜不意打ちか〜酷いね。けど・・・・」
ゆっくりと立ち上がり首を回すゲキカラは言葉を続けた。
ゲキカラ「私を倒すのに、その人数は少ないんじゃないかな?」
“おらぁぁぁ!!”“ゲキカラを潰せ!!”
ゲキカラを囲み、一斉に襲いかかってきた。
殴られても、怯むことなく周りにいる者を、ひたすら殴り倒していくゲキカラ。落ちていたバットを拾い、躊躇なく敵の頭を殴りつけた。背中を鉄パイプで殴られても、
振り返り、にやりと笑い殴り倒す。
敵を殴り倒し返り血を浴びながら、ゲキカラは不思議に思っていた。
どれも見た事のある制服。この辺りの学校は殆ど占めた。今頃私に喧嘩を売ってくる奴
がいたのか。
後ろを振り返り、殴りかかろうとした瞬間だった。ゲキカラは、その拳を止めた。
ゲキカラ「・・・・!どういう事だ?なんでお前が?」
それは、同じ中学の仲間だった。

桑原「ゲキカラ・・・・、あんた強すぎるんや。皆あんたに怯えとる。いつかあんたに
   やられるんじゃないかってな。
   ここらで、ノブナガに“頂点”譲ってあげたらどうや?」

ゲキカラ「冗談きついな〜みずき。ノブナガは知ってるの〜?」
“バキッ”後ろから、鉄パイプで殴られ、地面に手をついたゲキカラ。

ゲキカラ「お前も、かよ・・・・須田?」
44名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 22:44:11.25 ID:FrG9ZPNnP
支援
45名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 23:30:46.85 ID:s2BA/eIIO
ヲタ(指原)が鼻鉛筆やられるシーンは当時は怖いとおもったが今見るとナイスです。
46名無しさん@実況は禁止です:2012/12/27(木) 23:59:38.62 ID:Rz4hAWxS0
47名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 00:08:48.03 ID:Rq+FsQMu0
BPOがうるさいこと言わなければ、2でも鼻えんぴつあっただろうなー。
ネックレス、ビニール傘、鼻えんぴつはゲキカラの象徴みたいなもんだからね。
48名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 00:40:12.40 ID:APcp832QO
ゲキからのネックレスがAmazonで売られてるらしいな。握手会でもつけてる人見たことある。
49名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 03:34:21.46 ID:SMQ+v1ze0
ゲキカラさん超かっこいい
50名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 08:10:19.05 ID:RnbaHAco0
一番好きなキャラクター
51名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 11:41:26.98 ID:hZZafzbL0
須田「あはは、ここにいる他の中学の奴も、ノブナガなら付いていくってさ。 
   あんたのやり方じゃ誰も付いていかないよ。」
ゲキカラの周りに姿を見せる、同じ中学の仲間達。そして、その後ろには
最初に倒した敵とは違う制服を着た生徒が20人ほど集まっていた。
ゲキカラ「るみ・・・、真木子・・木下、・・・・ちゅりもか。」

地面に手をつき顔を上げ、自分を一瞬見つめたゲキカラの目は
悲しみに溢れていた。きっといつものゲキカラだったら、笑って
立ち上がっていただろう。どれだけ人を集めても、臆することなく立ち向かってきたはず。
地面に両手を着きながら、下を向くゲキカラは初めて見る姿だった。

ちゅり「ゲキカラ・・・・」
さっきのゲキカラの悲しそうな目が、バットを持ったちゅりの手を震わせた。
桑原「何しとんや!やらんか!今しかないんや!」
桑原の言葉で、さらに困惑したちゅりは・・・
「ゲキカラ・・・ごめん・・・・ね。」
そう言ってゲキカラをバットで殴りつけた。
こめかみから血が滴り落ちるが、顔を上げようとせず、黙って下を向くゲキカラ。
その血を見て、ちゅりは“カラン”とバットを地面に落とし、茫然と立ち尽くしていた。

木下「悪く思わないでね。“最強のゲキカラ”にはこれくらいしないとさ〜。」
黙って下を向いていたゲキカラの指が、ピクリと動くとゆっくりと拳を握った。

ゲキカラ「・・・ノブナガは、この事知ってるのか?」

―桑原「ノブナガは、“知ってる”」― 

あいつが・・・私を裏切った?そんな馬鹿な事・・・あるわけないだろ。
今日だって、ずっと一緒だって・・・・。

桑原「ゲキカラを潰せ。そう言ったんや。」

お前がそんな事言うわけないよな?なぁ・・・ノブナガ。
教えろよ・・・ノブナガ・・・

―「ノブナガァァァァァァ!!!」―
   
叫んだ瞬間と同時に立ち上がると、ゲキカラの拳は桑原の体をふっ飛ばした。
桑原「・・・くっ!」すぐに立ち上がろうとした桑原の目に映ったゲキカラの姿。

ゲキカラ「あははっ、きゃははは。誰が誰を潰すって?」
笑いながら、爪を噛みゆっくりと近づいてくる。
桑原「おらぁぁ!!」拳をゲキカラの顔面に入れた、口から血を流し
また笑みを浮かべるゲキカラ。
ゲキカラ「みずき〜。ワタシは誰だよ?言ってみなよ〜。」

桑原「て、てめぇ・・・っ!」
“バシ”桑原の顔面に拳を入れたゲキカラ。
力が抜けた様に膝から崩れ落ちようとした桑原の髪を掴み
すでに気を失っている桑原の顔を覗き込む様に言った。

―「私が、“ゲキカラ”だ。」―
52名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 13:56:00.51 ID:naT4nIgKP
支援
53名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 17:28:43.00 ID:naT4nIgKP
支援あげ
54名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 19:30:17.33 ID:4gVCYq+n0
>>51
カッコイイ
55名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 20:31:20.47 ID:naT4nIgKP
あげ
56名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 21:38:11.83 ID:naT4nIgKP
ハバネロあげ
57名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 23:34:32.66 ID:Rq+FsQMu0
支援
けっこう好き!
SSのゲキカラさんが、特攻の拓に出てくる来栖に見えるww
たぶん、ケンカのやり方や情緒不安定なところが似てるからだね。
「“」「”」や「!」なんかで場面を切り取る感じも拓の作者に似てるなあ。
58名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 23:45:51.89 ID:EYyJT4ts0
NMB学園vsマジすか学園

事務所的に無理だけど
怠慢はるんだったら誰と誰だろう?
59名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 23:49:46.21 ID:Rq+FsQMu0
>>58
みるきーvsとりごやを見たいような見たくないような。
60名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 23:54:12.53 ID:EYyJT4ts0
>>59
すっげー分かる
とりあえず喧嘩じゃない感じがするw
61名無しさん@実況は禁止です:2012/12/28(金) 23:57:54.44 ID:EYyJT4ts0
ゲキからと怠慢が見たいのは誰かな?

NMBで基地外キャラが似合いそうなのって誰だろう
62名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 01:06:59.42 ID:PKJ0mPmsO
けいっちは笑顔が可愛いからとことん残酷な役が似合うな
「血や!血やで!綺麗やわ〜♪ふふふふ」みたいな
63名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 02:15:06.85 ID:AKiSgDWz0
>>62
脳内再生できた(`・ω・´)
64名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 02:36:03.92 ID:iPHlzuNa0
こうして敵として立つゲキカラを目の前にして、彼女達は
ようやく理解した。ゲキカラの本当の怖さを。

ゲキカラ「ワタシの・・・“敵”って事でいいんだよね?」
一歩、また一歩と近づいてくるゲキカラ。

真木子「なんで、なんで私達が追いつめられてるんだよ・・・たった1人に・・・!」
“うわぁぁぁ!!”正面からバットで殴りかかろうとしてきた真木子を、
大振りの拳で“ドカッ”と殴り飛ばした。
倒れたその姿を見ると、“きゃはは”と笑い、またゆっくりと前に進むゲキカラ。

ゲキカラ「オトモダチ、やられちゃったね?あははっ。」

るみや木下を睨みつけるゲキカラ。その冷たい目に、思わず後ずさりした
2人は、後ろにいた他の中学の生徒に命令した。
“潰せ・・・・潰せ!!”
互いの顔を見て躊躇していたが、相手は1人・・・この人数で負けるわけがない。
“おらぁぁぁぁ!!”一斉にゲキカラに襲いかかっていった。

「きゃはははっ!」
その不気味な笑い声と共に、聞こえてくる、鈍い音。悲鳴、そして呻き声。
向かって行った奴らの怒声が、次々に悲鳴に変わっていった。
るみ、須田、木下、そしてちゅりは息を飲んだ。
あれだけの人数が、次々に倒れていき、見えてくるゲキカラの姿。
相手の髪を掴みながら、片手で殴り倒す。
顔に返り血を浴びながら、笑みを浮かべているゲキカラ。
るみと木下、そして須田は“それ”に恐怖を感じながらもその乱闘の中に入っていった。
“ゲキカラァァァ!!”
ちゅりだけが、前に進む事ができなかった。足がすくみ、動けなかった。

ほとんど一発で倒されていく仲間の姿を見ている事しかできずにいた。

須田「・・くっ・・、ゲキカラ・・・・・・。」
ゆらりと、爪を噛みながら、地面に手を着いた須田に歩み寄るゲキカラ。
須田「やっぱり、あんたは・・・器じゃないよ・・・・“テッペン”の。
ノブナガとは・・・違う。」

ゲキカラ「あはは、きゃはは、きゃはははは!!」
“ドカッ”髪を掴み地面に叩きつけ、須田は気を失った。
65名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 02:37:00.64 ID:G+R20gtA0
>>63
ただゲキカラさんは無痛症っていう裏設定があるから、タイマンはキツいだろ。
山椒姉妹みたいにひとり相手に多人数で、よってたかっていたぶるようなのはどう?
66名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 07:51:20.91 ID:AKiSgDWz0
>>64
なかなか面白いw

>>65
ハブの時とかなw
67名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 11:21:03.19 ID:+oGDoHPh0
ゲキカラさん大好き
68名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 11:57:34.98 ID:Gm19fJqK0
>>33
コンクリに顔を叩き付ける方が頭に浮かんだ俺は末期
69名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 12:16:10.16 ID:G+R20gtA0
>>66
ハブはさ、もっとチームワークよくゲキカラに攻撃をし掛けられたらよかったよね。
その方がハラハラしながらみれた。
70名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 15:18:21.96 ID:mt911CzBP
あげ
71名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 16:49:35.84 ID:6hXXxIoX0
神奈川の外れから後方支援
72名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 19:18:50.52 ID:iPHlzuNa0
乱闘が、終わる。
目に映る、1人の中学生。編み込んでいた髪がほどけ、綺麗な黒髪が
その顔を隠していた。
しばらくしてこっちに振り向いたゲキカラの目には、涙が浮かんでいる様にも見えた。
笑顔が、消えていた。
ゆっくりと、近づいてくる。恐怖より、罪悪感で一杯だった。仲間を、
手を差し伸べてくれたゲキカラを、こんな武器を使って殴ってしまった。
目の前に立つ、ゲキカラ。

―「・・・行けよ、私の前から消えろ・・・。」―
ゲキカラの目から涙が、頬を伝った。血と入り混じった綺麗な涙がポツリと地面に落ちた。

ちゅり「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「消えろ。」
言葉を遮る様に、そう言われた事よりも、
涙を見せたゲキカラの姿を、これ以上見る事ができなかった。
ちゅりは、立ち上がり背を向けた。ゆっくりと歩き、ゲキカラから離れ
その場から去った。そうするしかなかった。
その言葉が、優しさだと気づいていたから。

その背中を見ていたゲキカラは、頬に手を当て、自分の手についた涙と血を
不思議そうに見つめると“あはは”と笑った。

「似合わねーよ・・・こんなもの・・・」

―もう・・・元には戻れない、そう思った―
73名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 19:30:40.48 ID:ZBZic9nu0
あげ
74名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 23:01:42.38 ID:+oGDoHPh0
いいね
75名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 23:25:15.84 ID:G+R20gtA0
支援
ちゅりー、ゲキカラさんをバットでひっぱたくなー。
76名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 23:25:44.57 ID:BgOG/oL+0
77名無しさん@実況は禁止です:2012/12/29(土) 23:56:14.32 ID:7c/PSsSk0
ゲキカラ△
78名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 03:26:56.68 ID:YtXAZ2i00
来年の展開に期待だな
79名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 08:37:17.08 ID:kYv2fNLB0
神キャラ
80名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 09:13:10.85 ID:/qu8rNaS0
次の日、昨日の出来事は学校中に広まった。
冷たい雨が、校庭を濡らした。いつも皆で溜まっていた軽音楽部の教室。
アイツの好きだったギター。
適当に押えためちゃくちゃなコードで、音に合わせて弾いていたな。
楽しそうな顔で・・・。

“ノブナガ!・・・ノブナガ!”
真那の声が聞こえてきた。

ノブナガ「ああ・・・。」
振り返ったノブナガの目の前に、姿を見せる桑原みずき。
痛々しい傷が、昨日の出来事は真実だと物語った。
ゲキカラを襲った他の5人も、その後ろにいた。

ノブナガ「みずき・・・・なんでこんな事をした?」

桑原「こんな事?うちはきっかけを作っただけだ。
   ノブナガを“頂点”にするために。」

ノブナガ「私は、アイツのいない頂点なんて興味がない。」

桑原「あんたは強いからわからないかもな・・・ゲキカラの怖さが。
   うちらが占めてる他の中学の奴らから見れば、ゲキカラは
   恐怖そのものなんだよ。頂点なんかじゃない。」

ノブナガ「だから、ゲキカラを裏切ったのか?」

桑原「そうや。潰す必要があった。恐怖があったら、下の奴らは付いてこない。」

ノブナガ「そんな事をして、私が喜ぶとでも思ったか?」

桑原「いや・・・、あんたは怒るだろうな。」

真っ直ぐ見つめるノブナガの目から逸らさず、そう応えた桑原。
ノブナガを頂点にするために、ゲキカラを裏切った桑原には、覚悟があった。
“ドカッ!”
固く握り締められたノブナガの拳が、桑原の顔面を捉えた。
飛ばされた桑原の体は“ドン”と音を立て、教室の壁に背をぶつけた。
その強烈なノブナガの拳に、その場にいた者は思わず目を逸らした。
   
ノブナガ「・・・・後悔するなよ。」

床に手をつき、苦しそうに顔を上げた桑原。
寂しそうなノブナガの背中が、目に映った。
雨音が、強くなっていった。

沈黙を破る様に、真那が口を開いた。

真那「・・・今なら、今ならまだ間に合う。前みたいに、戻れるよ。
   ノブナガはそんな命令してないんだから・・・・。」

ノブナガ「今さらそんな事言っても、ゲキカラを余計苦しませるだけだよ。
     もう、後戻りできない。」

その時だった。“ガラッ”と教室のドアが開き、困惑した
顔で息を切らす、向田茉夏。いや、後藤理沙子。

理沙子「ノブナガさん!・・・学校中で、喧嘩が!」
81名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 09:42:00.80 ID:T3942c+h0
あげ
82名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 09:57:58.70 ID:dp7mTerx0
あげ
83名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 11:59:57.65 ID:/qu8rNaS0
桑原「なんでや・・・?」

ノブナガ「分裂したって事だよ・・・・そうなるだろうな。」

桑原「まさか、ゲキカラの方に付いた奴らがおるんか・・・・そんな・・・。」

ノブナガ「50人以上をたった1人で潰したんだ。
     その強さは本物だ。そりゃ付いていく奴らもいるさ。」
そう言ったノブナガは、少し笑みを浮かべていた。
ゲキカラを思う仲間がいた事が、嬉しかった。

“ノブナガ!!”
そう叫び、教室に入ってきた古川愛李。
怒りに満ちた目でノブナガを睨めつけた。

古川「てめぇ・・・・、ゲキカラを裏切ったってどういう事だよ?」

小木曽「止めろ!!ノブナガが、そんな事するわけないだろ!!」
古川をの肩を掴み、止めようとする小木曽。
その後ろには、どうしていいかわからないという顔をした茉夏の姿もあった。

ノブナガ「愛李・・・・」

ちゅり「ノブナガは何も知らなかったんだよ!私達が勝手に・・・」
黙っている事は、もうできなかった。自分達のせいで、バラバラになっていく
仲間達。真実を訴える事しか、今のちゅりにはできなかった。

古川「・・・・お前!」
掴まれた肩を振り払い、“バシッ!”ちゅりを思い切り殴り飛ばした。

古川「自分が何したかわかってんのかよ!」

ノブナガ「止めろ・・・・」

古川「だって・・・こいつら!!」

ノブナガ「止めろ!!」

いつも冷静だったノブナガが、そう叫ぶと皆が体をビクっと震わせた。
静まり返った教室、その時だった・・・

“キャハハッ”

階段の方から、聞こえてきた聞き慣れた笑い声。
誰もが、一瞬で悟った。

ノブナガ「来たか・・・。」

ゆっくりと、近づいてくる足音。
ガッ、ガッ、と雨に濡れたビニール傘を引きずる長い黒髪の少女。
バサッと傘を開き、無邪気にクルクルと回しながら“あはは”と笑った。
廊下にいた誰かが言った。

―“ゲキカラ・・・だ”―
84名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 13:28:33.74 ID:JzqXfGWU0
マジ、カッケー
85名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 13:47:10.03 ID:T3942c+h0
めっちゃいいw
楽しみだぜ
86名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 13:48:07.56 ID:eLmgOjjwO
87名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 15:40:35.27 ID:C0Z9ogt5P
あげ
88名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 17:22:24.74 ID:kvGcTPit0
玲奈スレから加工して転載(!?)
こんな娘が狂気のゲキカラを演じていたのか思うと不思議。

https://plus.google.com/u/0/102177105988330197362/posts/D9dKQiuiBhe

他のメンバーのレポを読んでも48Gはすごいことをしているんだなと感心した。
89名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 18:45:45.80 ID:oQ6jqVsF0
演技力半端ないな
90名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 20:24:51.00 ID:i9wSGr/90
玲奈△
91名無しさん@実況は禁止です:2012/12/30(日) 22:00:25.83 ID:kYv2fNLB0
ゲキカラさんの涙は美しい
92名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 00:05:57.79 ID:xwrbSaQG0
意外と熱い涙なんやで
93名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 01:22:07.87 ID:gsZUmju40
笑いながら暴れる残虐なゲキカラさんも
優子さんや学ランのために涙を流す仲間想いなゲキカラさんも
両方良い!
94名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 02:59:01.02 ID:gsZUmju40
ゲキカラさん愛してる
95名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 04:11:57.50 ID:gsZUmju40
おやすみ
96名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 08:25:31.88 ID:gsZUmju40
おはよう
97名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 09:20:39.50 ID:nXDZ/eVa0
おっはー
98名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 10:36:22.57 ID:vQtpJOtSP
ほす
99名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 12:32:50.43 ID:e4JLlekI0
ゲキカラ「邪魔だよ?」
“バキッ” 
目の前で喧嘩をしていた者達を、開いた傘で叩きつけ
たゲキカラ。
「や、止めてください!うちらはゲキカラさんのために・・・!」
怯えた表情をし、後ずさる者。

ゲキカラ「・・・知るか。」
―“ガッ”―
その瞬間、叫び声が響き渡った。
学校中で起きていた喧嘩が、止まっていく。
廊下にいる者達は、静かにその道を開けた。

ノブナガ「ケリを、つけてくる…。」
そう呟き、教室のドアの方へと歩いていくノブナガ。

真那「ケリって…、まさか本当に・・・・。」

ノブナガ「“タイマン”だ。そうだよな?ゲキカラ・・・・。」

ノブナガの視線の先には、血が付いた壊れた傘を手に、ノブナガを
見つめるゲキカラの姿があった。

ゲキカラ「そうするしか、ないよね?ノブナガ。」

―「もう、引き返せない。」―
2人は声を揃えた。
100名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 12:40:24.05 ID:e4JLlekI0
“ガッ”ゲキカラが、壊れた傘を壁に投げ捨てた瞬間だった。

“おらぁぁぁ!!”

ノブナガは、廊下に立つゲキカラに向かって走り、
高く飛び上がると、その拳を振り下ろした。

“バシッ!”その拳は、ゲキカラの額を深く切り裂いた。
流れる血。ぱちりと瞬きをすると、不気味に微笑んだゲキカラ。

その笑みを見た一瞬。ノブナガは、ゲキカラの強烈な拳を顔面に喰らい
“ガシャ!!”背をぶつけ、教室のドアと共に倒れた。


立ち上がるノブナガ、割れた窓がパリパリと音を立てる。
ペッっと口の中から血を吐きだしたノブナガを見つめながら、ゲキカラは言った。

ゲキカラ「きゃははっ、来いよ・・・・ノブナガ」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「いつか、こうなると思ってたよ。」
どこか、悲しそうな目をしているノブナガを挑発する様に、
言葉を続けた。
優しさの残した声で自分の名前を呼んだ、ノブナガの迷いをかき消す様に。
ゲキカラ「決着つけるしかないんだよ。」
本気の、ノブナガと勝負したかった。
ゲキカラ「私を止めてみなよ。いつもみたいにさぁ〜、全員ぶっ潰すよ?」

・・・もう、ワタシは独りだから。

―「ゲキカラァァァァ!!」―

大きく見開いた銀色のオッドアイが、やけに綺麗に見えた。
101名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 14:57:26.11 ID:gsZUmju40
wktk
102名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 17:39:29.95 ID:PJOYT9Sv0
ゲキカラ△
103名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 19:21:21.29 ID:ByadVJor0
ゲキカラネタは需要あるな
104名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 19:49:14.17 ID:xpTK0/DXO
俺はピアノを倒してほしかった
本当の 最凶を見たかった
105名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 21:01:46.40 ID:gsZUmju40
あげ
106名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 21:03:45.21 ID:OaTaEGdV0
マジかっこいいっす
107名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 22:06:50.17 ID:e4JLlekI0
マジすか学園ー番外編ー

手がかじかむくらい風が冷たい。けど、“この人”の傍にいると、
いつも温かった。
「う〜さみ〜。お前そんな恰好で寒くねーのかよ?ゲキカラ。」

「大丈夫。優子さんがいるから。」

「ははっ。なんだよそれ?あっ、お前らおせーぞ。」

「すみません、優子さん。ゲキカラと一緒だったんですか。」
トリゴヤと一緒に来た副部長のサド。普段はクールだけど、誰よりも
ラッパッパの事を考えている、熱い奴だ。
「ごめんね〜遅れちゃって。」
サドといつも一緒にいるトリゴヤ。正直、最初はなんでこいつがラッパッパ?
潰しちゃうよ?って思った。けど、人の心が分かる優しい奴。
「後は、ブラックとシブヤか。優子さん待たせるなんて何考えてんだ。」
白いファージャケットのポケットに手を入れながらサドが言った。
「いや、おめーもだろ!」
優子さんが、笑いながらツッコんだ。
「あっ・・・そうですね、すみません。」
顔に似合わず、優子さんの前では素直なサド。
ブラックとシブヤが来ない。いや、いた。私達が気付いていなかった。
黒いスカジャンを着たブラック。そのままだ。
「優子さん・・・すみません。温かい飲み物買ってきます。」
あっ、いつのまにか手にコーヒーがある。私の分は?って思ったけど、
その速い動きでいつでも買ってきてもらえるから、まだいいや。
「あっシブヤだ〜。」
赤いスカジャンを着たトリゴヤが、シブヤに気付いた。
「早いっすね。優子さん。」
いつもはひねくれてるけど、四天王の中で、一番涙脆いのはこいつかもしれない。
純粋な奴だって事を、私は知ってる。
「あ?何見てんだよ?ゲキカラ。」
怪訝そうな顔で、こっちを見つめるシブヤ。
「いや、別に。」
その薄いピンクのスカジャンが似合うのは、お前だけだよ。
「ははっ、揃ったな。じゃあ行くか、早く並ぼうぜ。」
えくぼを作りながら、無邪気に笑う優子さん。
「こういうのも、やっぱ一番じゃねーとな。」
明るい笑顔。この笑顔に、私は救われた。
“マジ女”の頂点。この人には、勝てない。喧嘩をするために生まれてきた
様な人だって、周りは言うけれど、きっとそれだけじゃない。
暗闇を彷徨う人がいたら、手を差し伸べ導いてくれる。いつだって。
「よっしゃー!一番だぜ!」
子供の様に、はしゃいでいる姿を見ると、とても“頂点”には見えないだろう。
108名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 22:11:27.47 ID:e4JLlekI0
辺りは、それぞれの大切な人と年を越そうという人達で賑わっていた。
トリゴヤの提案で、私達は集まった。ラッパッパの皆で。

「邪魔だよ!どけ!うちらが一番なんだよ!!」
10人ほどいるだろうか。女だけじゃなく男もいる。
ジャージを着たヤンキー達が横入りしてきた。

「あ?何言ってんだよ?どう見てもうちらが最初だったろ。」
優子さんが睨めつける。
「なんだ?このチビ?」
“ドカッ”
思わず殴ってしまった。
「・・・!て、てめぇ、なにすんだ!」
―“きゃはははっ”―

「あっ、ゲキカラの奴・・・しょうがねぇな。」
優子さんが困った顔で、こっちを見てる。

「まったく、気が短いですね。行きますか・・・・」
サドがポケットから手を出した。ラッパッパの皆がこっちに歩いてくる。
“おらぁぁ!!”

相手に、ならなかった。
「その“ROCK”のネックレス!も、もしかして・・・」
「スカジャンを着た4人・・・、白のファージャケット・・・・」
怯えた顔で、後ずさりしている。

「あんたら、マジ女の・・・“ラッパッパ”!!」

「って事は・・・このチビ、あっいや、この人が・・・・」
髪をかきあげた優子さん。え?なに?って顔をしていた。
「あの“大島優子”!・・・・さん!」

「す、すみませんでした!!」
私達に背中を向けて、逃げて行った。
“ゴーン、ゴーン”
除夜の鐘が鳴った。私達は、1番にお参りする事はできなかった。
たくさんの人達がこっちを見ながら並んでる。

「あっ!鳴っちまったじゃねーか!お前のせいだぞ・・・ゲキカラ!」

「喧嘩で新年迎えるなんて、ラッパッパらしいじゃないですか。」

「そんな新年やだ〜!」

「まぁ、いいんじゃないっすか。」

「ゲキカラのせいだ・・・」

―「怒って・・・る?」―

「ははっ・・・いや、“お前”らしいよ、“ゲキカラ”」
笑って、優子さんは許してくれた。

“行くぞ、並ぼうぜ?”

私の願いごとは、優子さんの病気が早く治りますように。
優子さんは・・・?

優子さん?振り向いてくれない。やっぱり怒ってるのかな?
109名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 22:12:10.61 ID:e4JLlekI0
優子さん・・・行かないで。優子さん!

“ゲキカラ、ゲキカラ!”
私を呼ぶ声、センター?
「目覚ましたか。」
ここは・・・マジ女か。
「留年決まったあんたのために、集まったんすよ。」

「行こか?ゲキカラ。初詣や。」
ネズミ、おたべ・・・。学ラン、尺、歌舞伎シスターズ、チョウコク・・・。
ホルモンにフォンデュの奴らも・・・。

「あれは、夢か・・・。」

「どうしたんや?ゲキカラ。行くで・・・あんたの願いごとは、
 卒業できますように、やろ?」

―「いや・・・」―
優子さん、私には分かるよ。きっと優子さんなら、笑顔でこう言う。

「お前達が“マジ”に生きられるように。・・・かな。」

私は、ゲキカラ。最強武闘派集団ラッパッパの四天王の1人。
今年も・・・“最凶”だ。


110名無しさん@実況は禁止です:2012/12/31(月) 23:34:06.57 ID:xpTK0/DXO
怒ってる?
111名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 00:39:17.12 ID:5xxoKLGF0
>>109
GJ
112名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 02:17:26.22 ID:tvJAixvp0
いいね!
113名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 04:12:53.61 ID:5xxoKLGF0
真剣な時の凛々しい表情がカッコイイ
114名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 09:52:10.15 ID:5xxoKLGF0
学ランのために鶴を折るゲキカラさん萌え
折ってる所を見てみたい
115名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 11:20:42.48 ID:5lk/y5uQ0
作者の方はセンターとネズミの人ですか?
116名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 11:25:56.55 ID:racqQ6ynO
>>104に同意
117名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 14:05:03.28 ID:5xxoKLGF0
またゲキカラさんが見たい
118名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 16:32:18.13 ID:xGonUs7a0
ヘビーなのが見たい
119名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 19:19:02.23 ID:5xxoKLGF0
あげ
120名無しさん@実況は禁止です:2013/01/01(火) 23:04:25.26 ID:Un0YQiqD0
スピンオフに期待したい
121名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 01:21:27.42 ID:knl/e3U10
ゲキカラさん
122名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 01:54:06.45 ID:ujDqhaNeO
>>104
ピアノを倒したら病院行きだったろうね。その後のヤバクネ連中に対する制裁も気になるな。
123名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 02:40:03.55 ID:Cf4OjIi40
>>115
センネズスレでは書いてないですよ 
124名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 02:58:51.79 ID:4sm+3vb00
続きが見たい
125名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 14:24:36.77 ID:OQXe21J20
新年になってもゲキカラ△
126名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 16:59:24.49 ID:HV+HCJJvP
ohホットチリ
127名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 18:52:54.74 ID:Cf4OjIi40
128名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 20:17:36.81 ID:Cf4OjIi40
“ドカッ!!”
ノブナガの固い拳が、ゲキカラの顔面に叩きつけられた。
横に体をぐらつかせたゲキカラは、その態勢のまま拳を繰り出した。

それを左腕でガードしたノブナガ。
“ガッ!” “バシッ!”
すぐにゲキカラの腹にその拳をめり込ませ、前屈みになったゲキカラの頭に
蹴りを叩き込んだ。
飛ばされたゲキカラは、綺麗に揃えられた楽器に倒れこみ、教室の風景は壊れた。
ノブナガの容赦のない攻撃に、その場にいた者は思わず息を飲む。
“あははっ”
倒れた楽器に手をかけ、立ち上がろうとしたゲキカラ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・これが私の“ケジメ”だ。」
それを許す事なく追撃した。
殴られても、笑みを浮かべながら立ち上がろうとする、ゲキカラを止める様に何度も。
“バシッ!”
自分を見上げたゲキカラの顔面に拳を振り下ろし、地面に手を着かせた。
床にポタポタと血が滴り落ちる。

“げほっ、・・・・・あは・・・きゃはははっ!”

不気味な笑い声が、静かな教室に響きわたる。

一瞬、背筋に冷たいものが走った。ノブナガが感じた“恐怖”。
ノブナガ「“ここから”だったな・・・お前の強さは。」
倒れた友の背中を見つめながら、ノブナガは言った。

ゲキカラ「あははっ、いいね〜。最高だよ・・・・」

ゲキカラの目に映った一本のギター。
そのネックを持ちゆらりと立ち上がると、
振り向きざまにノブナガに向かって振りかざした。
「ノブナガァァ!!」
“バキ!!”
パラパラと破片が地面に零れ落ちた。真っ赤な血と一緒に。
振り向いたノブナガの左の額と頬から、血が流れ出る。

ゲキカラ「きゃははっ。怒って・・・る?」

反射的に閉じた瞼を、ゆっくりと開けるノブナガ。
“ああ・・・・。”
銀色のオッドアイは、真紅に染まっている様にゲキカラには見えた。
ノブナガ「お前を止められない、“自分”にな。」
その真紅のオッドアイに、ゲキカラもまた初めての感情を感じた。
―“恐怖”―
ゲキカラから笑みが消えた。

ゲキカラ「・・・私には怖いものなんてないのに、おかしいなぁ。」

ノブナガ「いつもの余裕が消えたか?ゲキカラ。」

ゲキカラ「全部、お前のせいだよ・・・」
肩に手を当てぐるりと首を回すと、ノブナガを鋭い目つきが睨んだ。

―ゲキカラ「ぶっ殺す。」―
129名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 23:41:08.11 ID:3v/vcTFF0
ゲキカラ△
130名無しさん@実況は禁止です:2013/01/02(水) 23:51:41.94 ID:Cf4OjIi40
血にまみれた2人は、再び拳を交えた。
互いを殴る生々しい音が、教室にいた者の耳に入ってくる。

茉夏「・・・これ、まずいよ。」

理沙子「早く、誰か止めないと・・・。」

中西「この喧嘩を止められる奴なんて、いないだろ・・・」
―「ノブナガァァァァァ!!」―
“ドカッ!!”
床に倒れたノブナガは、すぐに立ち上がりゲキカラに向かっていった。
“おらぁ!!” “ガッ!”ゲキカラの体当たりで、倒れたノブナガ。
馬乗りになり、ゲキカラは殴り始めた。ガードを力ずくで開ける様に
何度もその拳を振り下ろした。

桑原「くっ・・・見てられん。」
思わず、目を逸らした桑原。

真那「ダメだよ、見なきゃ。ノブナガは・・・あんた達のケジメを付けてるんだよ?」
真那の言葉で、ノブナガの方を振り向くと、桑原はそっと呟いた。

桑原「・・・・・負けんな。ノブナガ・・・」

その桑原と真那の様子を見ていた古川達もまた、生々しい音が聞こえてくる方に
振り向き、2人の喧嘩を見守った。
―ノブナガ「おらぁ!!」―
前のめりになったゲキカラの制服を掴み、引き寄せてこめかみを殴るノブナガ。
馬乗りが崩れると、ゲキカラの髪を掴み、顔を床に叩きつけた。
“ドンッ”
古川「ゲキカラ・・・・!。」

小木曽「これが・・・“頂点”同士の喧嘩・・・。」

茉夏「友達同士なのに、どうしてあそこまで・・・。もう、充分だよ・・・」

古川「だからだよ・・・。2人は今でも親友だから、“マジ”になれるんだよ。」
―「そう…親友だから。」―
131名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 01:40:40.80 ID:v9KsWQTw0
いいね
メッシとかアンニンとかも書いてほしい
132名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 11:24:22.78 ID:8/HMjU500
続きを…
133名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 14:07:06.03 ID:7tO1xfOB0
読んでくれてありがとう 
134名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 18:25:34.58 ID:dzKKJsGm0
135名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 21:07:47.16 ID:7tO1xfOB0
もう少しお待ちを(>_<)
136名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 21:43:02.10 ID:JZLPoTa/0
保守
137名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 22:47:54.85 ID:7tO1xfOB0
互いに傷だらけの顔で、対峙するゲキカラとノブナガ。
2人の拳は血だらけで、見ている方が痛々しく感じるほどだった。
額や唇から血を流し、ゆらりと体を時折ふらつかせながら立っているゲキカラ。
ウエーブがかかった髪が頬に触れ、息を切らしながら、
ゲキカラを真っ直ぐと見つめるノブナガ。
その場にいる者達は息を飲んだ。
2人の呼吸だけが聞こえる。
張りつめた緊張感が、解かれた。

“おらぁぁぁ!!”

同時に繰り出したノブナガのハイキックと、ゲキカラの拳。
“ドカッ!”
一歩、また一歩と後ずさりするノブナガ。
ゲキカラもまた、その衝撃で体を横にふらつかせた。
今にも倒れそうになったゲキカラだったが、それを堪え
ノブナガの方を振り向いた瞬間だった。
目に映ったノブナガの背中。体を回転させ、蹴りを繰り出していた。
“ガッ!!”
ノブナガが放った後ろ回し蹴り、ゲキカラのこめかみにノブナガの踵が
叩き込まれた。
力が抜けた様に、ゲキカラは地面に膝から崩れ落ちた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・」
うつ伏せに倒れる友の名を、そっと呟いたノブナガ。

―終わった―
真那「・・・・ノブナガ!」

古川「ゲキカラ!!」

終わりを確信した仲間達は、2人のもとへ駆け寄った。
桑原「ノブナガ・・・・。」

真那「大丈夫・・・?ノブナガ。」
体をふらつかせ、今にも倒れそうなノブナガに肩を貸した2人。
“ああ・・・”と答え、ゲキカラを見つめていた。
小木曽「ゲキカラが・・・まさか負けるなんて・・・」

古川「ゲキカラ・・・、大丈夫か?ゲキカラ!!」

古川がゲキカラの名を呼んだ瞬間だった。
“ピクッ”ゲキカラの指が動いた。
地面に手をつき、ゆっくりと体を起こすゲキカラ。

桑原「嘘・・・やろ?」
肩を貸す2人の腕から、自ら離れるノブナガ。
目の前には、立ち上がったゲキカラの姿があった。
俯いたままのゲキカラ、長い黒髪がその表情を隠していた。
138名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 23:06:53.14 ID:zi5INKYo0
>>134
かわいい

>>137
いつも楽しみにしてます
139名無しさん@実況は禁止です:2013/01/03(木) 23:28:16.94 ID:7tO1xfOB0
古川「もう・・・いいだろ?ゲキカラ・・・・」

顔をゆっくりと上げるゲキカラ。
“あははっ・・・”

ノブナガ「来いよ・・・ゲキカラ。」

その目を真っ直ぐ見つめるゲキカラ。
ゲキカラ「もう・・・充分壊した。」
静まり返った教室、ゲキカラは言葉を続けた。

―「ワタシの・・・負けだ。」―

ノブナガ「・・・お前、やっぱり・・・」

体をふらつかせながら、1人教室を出ていこうと歩くゲキカラ。
小木曽と古川はその言葉に、一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、
すぐにゲキカラの後を追い、ゲキカラの腕を自分の肩にかけた。
古川「肩・・・・貸してやるよ。」
ゲキカラ「あはは・・・いい。1人で、歩ける・・・。」
そっと2人の肩から離れ、また歩き出すゲキカラ。
古川と小木曽は顔を合わせると、静かにゲキカラの近くへ歩み寄って行った。
茉夏と理沙子もどうしようという顔で、ノブナガとゲキカラを交互に見ると、
どこか寂しそうに見えたゲキカラの背中を追った。
そのゲキカラの背中を見つめるノブナガ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・お前、最初から負けるつもりだったのか?」
歩んでいた脚を止めるゲキカラ。
ゲキカラ「殺す気で・・・私はやってたよ。」

ノブナガ「途中で止めるなんて、お前らしくないだろ。」

ゲキカラ「勝ち負けに、興味ないだけだ・・・・」

ノブナガ「傘下の学校にまで広がる前に、終わらせようとしたんだろ?
     この“喧嘩”を、私達の手で・・・」
背中を見せたままのゲキカラ、隣にいた古川には見えていた。
ノブナガの言葉に一瞬だけ笑みをこぼしたゲキカラの顔が。

ノブナガ「私を“頂点”にして、お前は1人になろうとした。違うか?」

ゲキカラ「・・・ここの“テッペン”は、お前だ。」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「“マジ”でやって私は負けた、それだけだ。」

ノブナガ「・・・お前は1人なんかじゃないからな。」

自分の傍にいる仲間達の姿を見るゲキカラ。
傷だらけの顔で少し嬉しそうな表情を見せながら、ノブナガの方に振り向いた。

―ゲキカラ「みたい・・・だな。」―


2人の壮絶なタイマンは、傘下の学校はもちろん、すぐに名古屋中に知れ渡った。
ゲキカラに勝ったノブナガは、事実上、名古屋の“頂点”となった。
そして、そのノブナガと死闘を繰り広げた、ゲキカラの狂気と強さは、他の中学の生徒を含め伝説的存在となった。
それから数日後だった。
―ノブナガが姿を消したのは―
140名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 01:22:12.58 ID:8wEq35Nv0
応援してます
141名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 01:25:10.40 ID:y3hiL6WAO
喧嘩シーンとか参考になるなあ
ゲキカラ関連の妄想は果てしないわ
142名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 10:12:05.98 ID:7rSIM/+S0
作者に感謝
143名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 13:08:10.73 ID:/lfM9eJj0
ドアが壊れたままの教室。ノブナガと戦ったこの場所は、机や椅子が倒れ荒れたままになっていた。ギターの破片が散乱し、ネックと切れた弦だけになったギターが、
あの時の真紅のオッドアイを思い出させた。

真那「ここに・・・いたんだ。」

ゲキカラ「真那・・・・。ノブナガに何があったかわかったか?」

真那「それが・・・」
思いつめた表情をし、口を閉ざそうとする真那。

ゲキカラ「頼む・・・教えてくれ。あいつは、大切な存在なんだ。」
そう言ったゲキカラの真剣な眼差しに応える様に、真那は口を開いた。

真那「ノブナガの弟が、自殺した。って。」

“・・・・!”
驚いた表情を見せたゲキカラ。ノブナガの弟と遊んだこともあるゲキカラは、
信じる事ができない様子を見せた。
ゲキカラ「嘘・・・だろ?」

真那「警察や救急車が来ていたのを見たうちの生徒もいる。
私も孤児院の近所の人に聞いた。
   “自殺”だって・・・・。」

ゲキカラ「・・・ノブナガがいるんだぞ?あいつ残してそんな事・・・
     そんな事するわけない・・・。」

困惑した表情を浮かべるゲキカラ。当然だった。ノブナガと弟でよく遊んでいた
ゲキカラは知っていた。ノブナガによく似た太陽の様なあの子の笑顔を。
明るい2人のその笑顔は、2人を知る人なら誰もが口にした。
素直で仲の良い兄弟だと。

真那「孤児院に・・・行ってみる?いるかはわからないけど・・・・」

ゲキカラ「ああ・・・この目で確かめる。」

2人が教室を出ようとした時だった。
廊下の壁にもたれながら、2人を見るカチューシャをかけた少女。

「困りますよ、先輩。今行かれたら。」

ゲキカラ「誰だ?お前?」

幼さの残るその顔で、不敵に笑みを浮かべたその少女。

―「私はピース、ここの2年の頂点ですよ。」―
144名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 13:25:08.70 ID:rDCCNq2Y0
頂点w
145名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 14:57:48.87 ID:/lfM9eJj0
ゲキカラ「その2年の頂点が、何の用だ?」

両手を腰の後ろで組みながらゆっくりと歩き2人に近づくピース。

ピース「傘下の学校以外は、うちを狙っています。
ゲキカラさんがいないって知ったら、すぐに来ますよ。」

ゲキカラ「知るか。どけ。」

ピース「それに・・・隙を見せたら噛みつかれちゃいますよ?“その首”」

笑みを浮かべながら見つめるピースの目を見て、ゲキカラは何かを悟った。

ゲキカラ「お前も、その1人か?」
ピースを鋭い目つきで睨むゲキカラ。

ピース「冗談ですよ。けど・・・・ノブナガさんは、見られたくないんじゃないすか? 
    自分の弱い姿を。だから、学校に来ない。」

ゲキカラ「・・・・お前。」
その通りだった。弱い姿を見せる事のなかったノブナガ。何かがあっても、
仲間の前では笑顔を見せ、この学校の頂点の1人として、
“強き者”で在り続けようとしていた。
それを、見知らぬ2年に言われた事が何より悔しかった。
“私が、一番それを分かっているはずなのに。”

ピース「考え直してくれたみたいですね。じゃあね、先輩。」
そう言って背中を向け、階段の方へと歩いて行った。

1人、階段を下りるピース。不適な笑みを浮かべ、呟いた。

―「本当は、“ゲキカラ”が良かったんだけどなぁ。」―

真那「どうする?ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「あいつの言った通りだ。ノブナガを待つよ、私は。」

真那「そうだね。ノブナガは・・・きっと自分の足でここに来る。」

ピースが階段の方に姿を消したそのすぐ後に、
階段から“ゲキカラさん!”と呼ぶ声が聞こえてきた。
焦る顔つきで、2人の所に駆け寄る藤本美月。
ゲキカラのカリスマ性に以前から憧れる後輩の1人。

美月「ゲキカラさん!・・・理沙子達が、他の学校の奴らに囲まれて・・・!」
146名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 15:49:27.55 ID:/lfM9eJj0
真那「あいつの言った通りになった・・・・。」

ゲキカラ「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は私が守るよ。」

真那「ゲキカラ・・・・」

ゲキカラ「行くよ、美月。」

美月「は、はい!」
どこか近寄りがたい雰囲気を持っていたゲキカラに名前を呼ばれた事で、
嬉しさと比例して自然と声が大きくなった美月。

真那「そういえば、ピースもそこに行ったの?」

美月「え?ピース?ピースって・・・誰ですか?」
真那の言葉に、不思議そうな表情を浮かべながら美月は聞き返した。

真那「誰って・・・2年にいるでしょ?」

美月「いませんよ?ピースなんて人・・・」

ゲキカラ「さっき階段ですれ違ったろ?カチューシャをした奴に。」

美月「いえ・・・誰ともすれ違っていませんけど・・・・」
そう答えた美月が、嘘を言っている様には見えなかった。
困惑した顔で、真那はゲキカラを見つめた。

真那「そんな・・・うちの制服着てたよ?何のために・・・。」

美月「怖い事、言わないでくださいよ・・・。」

ゲキカラ「・・・・あいつが“誰”なのかは後だ。
     今は、ノブナガのいないこの学校を守る。」

真那「幽霊・・・?」

ゲキカラ「止めて!!」
そう叫び、両手で耳を塞いだゲキカラ。最恐にして最凶、周りから
そう恐れられるゲキカラにも弱点があった。怖い話が大の苦手だった。

真那「あははっ、冗談だよ。ゲキカラ。」
真那は、それを知っていた。だが、それを知っていても口にする者はノブナガ以外にいなかった。
“バシッ”真那の頬を殴るゲキカラ。

ゲキカラ「次それ言ったらぶっ殺すよ?」

こうなるからだ。

真那「・・・痛いよ、冗談なのに・・・」

ゲキカラ「行くよ。」

美月の後を追い、ゲキカラと真那は理沙子達を助けに向かった。
ノブナガのいなくなった穴を埋めるために。
147名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 18:09:44.95 ID:8wEq35Nv0
怖い話苦手なゲキカラさん可愛いw
148名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 21:29:46.22 ID:8wEq35Nv0
ゲキカラさんの舎弟になりたい
149名無しさん@実況は禁止です:2013/01/04(金) 23:53:44.40 ID:8wEq35Nv0
続き期待
150名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 04:00:47.28 ID:wW6Y/WJm0
あげ
151名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 05:13:34.62 ID:akXoVvPp0
作者に感謝
152名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 08:17:15.68 ID:stm56D3w0
あげ
153名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 11:08:49.02 ID:xWLvL9nk0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
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154名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 15:49:04.36 ID:aCyw70UH0
ピースはネズミみたいなキャラなんだね?
155名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 20:43:54.16 ID:54caR8HC0
これは展開が楽しみだわ
156名無しさん@実況は禁止です:2013/01/05(土) 23:21:14.11 ID:hEdVJ0kt0
あげ
157名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 00:27:41.15 ID:lLk20+ua0
20人近くの人数に囲まれた2年の後藤理沙子、管なな子、そして古畑奈和。
ゲキカラ達が学校から出た頃、彼女達は苦戦を強いられていた。
それでもまだ、戦うその目は死んでいなかった。
ノブナガやゲキカラ、そして桑原達の背中を見てきた後輩達は、
先輩達の創ってきた“最強”の看板を守ろうとしていた。

なな子「・・こいつら、なんなん?」

古畑「ノブナガさんがいない事に気付いたんでしょ、狙われてるんだよ・・・“うち”は。」
“バシッ”理沙子の後ろにいた敵を殴る古畑。

理沙子「ちょっと、多すぎる・・・・ね!」
“ドカッ”目の前にいた敵を蹴り倒す理沙子。
多勢に囲まれ、10人近くまで敵の数を減らしていた彼女達だったが、その顔には疲労が
見えていた。敵がじりじりと彼女達を追いつめる。

古畑「まいったなぁ・・・、50人倒したとかゲキカラさんバケモンだね。」

その時、理沙子と古畑の耳に聞こえた“うっ・・・!”という呻き声。
その声の方に、思わず振り返る2人。
膝を地面に着け、腹を押さえる管なな子の姿。

“なな子・・・!!”

古畑「・・・てめぇ!」
そう叫び助けに行こうと一歩足を踏み込んだ古畑。
その肩が掴まれ、“バシッ!”という音と共に古畑は地面に手を着いた。

古畑「・・・くそっ・・・おらぁ!」
口を押え、立ち上がる古畑。声をあげ、敵に立ち向かっていった。
理沙子「奈和!」
その背中を一瞬確認する事が理沙子には精一杯だった。ほとんど手を出す
事ができずに、身を守る事しかできなかった。
“ダメだ・・・負ける・・・”
理沙子がそう思った時だった。
“ドカッ”と敵の頭にどこからか投げられたバックが当たる。
「・・・っ!なんだ?てめぇ?」
敵のその声に、ガードしていた両手を下げ顔を上げた理沙子。
理沙子が大好きな先輩の姿が、そこにはあった。

―向田茉夏―
158名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 00:44:22.79 ID:MSr0jgHD0
マジなんなん?w
159名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 02:52:08.69 ID:lLk20+ua0
理沙子「茉夏さん・・・・」

茉夏「頑張ったね・・・・理沙子。」
そう言って笑った茉夏の笑顔は、いつもの様に優しかった。
苦しそうに地面に手を着く古畑となな子。
その姿を見た茉夏は、ぎゅっと拳を握り締めた。

茉夏「2人を連れて逃げて。」

「誰だよ?お前。ここから逃げたいなら、ノブナガ“級”の奴連れてこい!」
“おらぁ!”敵の拳を喰らいながら、その襟を掴み殴り返す茉夏。
“バシッ!”
茉夏「うちの学校は・・・ノブナガやゲキカラだけ、じゃないんだよ?」
自分に言い聞かす様にも聞こえた茉夏の言葉。
立っていた全ての敵の視線が、茉夏へと向いた。

茉夏「私が、相手だ。」
“おらぁぁぁ!!”
叫びながら、後輩達の近くにいる敵の所へと向かっていった茉夏。

理沙子「茉夏さん!」
理沙子は知っていた。茉夏は殴る事が嫌いで、普段は決して喧嘩ができる様な人間
ではない事を。捨て身で、自分達を逃がそうとしている事を。
何度殴られても、敵に食らいつく茉夏。がむしゃらだった。
敵の意識が茉夏へと向いている隙をついて、理沙子は古畑となな子の所へと歩いていった。
“立てる?”と声をかけると、こくりと頷く2人。
理沙子「ここから、逃げるよ。」

なな子「茉夏さん・・・」
3人は立ち上がり、茉夏の方を振り向く。

茉夏「早く・・・・!行って!」
敵を掴みながらそう叫んだ茉夏の顔は、傷がつき赤い血が流れていた。
そして、無理をして作った笑顔で言った。

茉夏「私は・・・大丈夫だから。」

その笑顔を見た3人は、後ろ髪をひかれる思いでその場から走り去った。
茉夏の笑顔を、救うために。

“バシッ”敵の蹴りで、地面に両手と膝をついた茉夏。すでに限界だった茉夏は、
役目を果たしたかのように、どこか安堵した表情で俯き、地面を見ていた

茉夏「頑張ったよね?私・・・。」

敵が拳を振り下ろそうとした、その時だった。
“ドカッ”
敵が背後から蹴られ、地面に手を着いた。
「あんた達、なに勝手な事してんの?」
茉夏は顔を上げ、その声の聞こえた方へ視線を向けた。
“どういう・・・事?”
茉夏がそう思うのも当然だった。その声の主は、それまで自分を
囲んでいた敵と、同じ制服を着ていたのだから。

「・・・・アンニンさん!」

綺麗な顔をしていた。長い黒髪が、その冷たい目を際立たせていた。

アンニン「ダサい事するなって、言ったよね?私。」
160名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 02:58:18.75 ID:tb0bPcLn0
さー、ややこしくなってきましたよっ♪
支援♪支援♪
161名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 05:02:59.29 ID:zH/LAY6f0
読んでまっせ
162名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 10:52:56.93 ID:MSr0jgHD0
ゲキカラが何歳の時代だ?
163名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 13:42:57.47 ID:tb0bPcLn0
>>162
>>40を読むと中学生。
あとピースが中学二年生の設定で、ゲキカラを>>143で先輩扱いしてるから、ノブナガも含めて主要メンバーは中学三年生。

だから15歳ってことでいいよね。
164名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 14:14:29.82 ID:MSr0jgHD0
>>163
サンクス
165名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 15:45:48.89 ID:lLk20+ua0
解説ありがとう その通りです 
166名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 18:45:42.15 ID:j47qE4h50
ゲキカラ△
167名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 19:11:25.41 ID:PVuP1dPVO
ゲキカラのミニスカお尻に頬擦りしたい
168名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 19:29:52.50 ID:MSr0jgHD0
>>167ズタズタにされる
169名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 20:04:30.78 ID:lLk20+ua0
“バシッ!!”アンニンは目の前にいた仲間を殴り飛ばした。
“ザザッ”と横にふっ飛び、地面に手を着かせた。
「・・・うっ・・・・す、すみませんでした・・・」
仲間を睨めつけたアンニンの冷徹な目が、彼女達を抑えつけた。
その光景に驚きの表情を浮かべる茉夏。“こいつ・・・”

アンニン「あんた、1人でうちの奴ら相手にするなんて
     根性あるね。・・・何人かやられたみたいだけど。」

「そいつの仲間もいたもので・・・・」

アンニン「へぇ?何人いたの?」

「そいつ入れて4人です。」

アンニン「4人で20人相手にここまでやったんだ?凄いね。」
微笑を浮かべながら、茉夏を見下ろすアンニン。
アンニン「悪かったね。立ちなよ。」
そう言いながら、茉夏に手を差し伸べた。
その手の真意を掴めないでいた茉夏は、その手をすぐに掴む事はできなかった。
後輩達を酷い目に遭わせた敵を許す事ができず、敵意剥き出しの目で睨めつけた。

アンニン「そんな目しなくていいよ。何もしない。」

茉夏の心を見透かすように言った、アンニンのその言葉に茉夏の心は揺らいだ。

茉夏「お前達は・・・何が目的でうちらを狙った?」

アンニン「・・・ただ、人を探してるだけだよ。」

茉夏「狙いは・・・ゲキカラか?」

アンニン「違うよ。そのゲキカラを倒した“ノブナガ”の方だよ。」
“狙いは、ノブナガだけ?・・・。学校にいない事をこいつらは知らない。”
神妙な顔をしてアンニンを見つめた茉夏。

茉夏「ノブナガに会って、どうするつもり?」

アンニン「それは会ってから決める。この地区で頂点と言われる奴が
     どんな奴か見てみたい。」

茉夏「ノブナガは・・・・今はいない。」

アンニン「いない?どういう事?」

茉夏「それは、言えない。」
茉夏の言葉で、微笑を浮かべていたアンニンの目つきが変わった。
鋭い目つきで茉夏を睨めつける。

アンニン「教えろ、と言ったら?」

茉夏「力ずくで、吐かせてみなよ。」
そう言って、茉夏も鋭い眼光に変えた。
170名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 20:18:17.19 ID:6oyO1V+H0
支援
171名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 21:03:44.33 ID:lLk20+ua0
睨み合う2人。沈黙が続いた。
それを破る複数の足音が茉夏の背後から聞こえてきた。
アンニンは、その顔をあげ、視線をその足音が聞こえる方へ向けた。

“茉夏!”
そう叫びながら、駆け寄ってきた者達。
ゲキカラ、真那、美月、そして途中で合流した理沙子達だった。
茉夏「ゲキカラ・・・皆も・・・・。」

“茉夏さん・・・・ありがとう”と声をかけながら、肩を貸す理沙子となな子。
ゲキカラと真那は目の前に立つ敵を睨めつけた。

ゲキカラ「ずいぶんと、可愛がってくれたみたいだね〜?」
ぐるりと首を回すと、ゆっくりアンニンに歩み寄るゲキカラ。

アンニン「へぇ?あんたが・・・あの“ゲキカラ”か。」
笑みを浮かべたその顔に在る、冷たい目。
接近した2人が睨み合う。
“やばい・・・ノブナガと戦ったばかりのゲキカラが、今こいつとやったら…・”
アンニンの拳を見た瞬間に、茉夏の頭によぎっていた。
“こいつは・・・ノブナガやゲキカラと同じ”

沈黙を破る様に茉夏が口を開いた。
茉夏「ゲキカラ、“この人”は私を助けてくれたんだよ。」

真那「え?・・・」
不思議そうな顔で、アンニンを見た真那。
だが、ゲキカラは未だその鋭い目つきを止めなかった。

ゲキカラ「理沙子達をやった事に、変わりはないよ?
     このままじゃ終われないよね〜?」
“あははっ”

ゲキカラの不気味な笑い声。茉夏の顔に焦りの色が見えた。
“ゲキカラのスイッチが入る前に、なんとかしないと・・・”

アンニン「あんた、私を殴っていいよ。こいつらがした事は、私の責任だからね。」
そう言って茉夏の方に視線を向けたアンニン。

茉夏「私が・・・・?」

ゲキカラ「へぇ〜。それでいいの?茉夏や理沙子達は?」

顔を合わせる茉夏や理沙子達。
まだ傷の癒えてないゲキカラの事を考えると、これ以上“コト”を大きくする事
はできなかった。“はい・・・”そう言って頷く理沙子達。

アンニン「思い切り、殴りなよ?」

茉夏は迷いを振り切るように、固く拳を握り締めた。

“バシッ!!”その拳がアンニンの頬に叩き込まれた。
足を一歩も動かす事なく、アンニンは顔を上げ、口の中から
“ペッ”と血を吐きだし、微笑を浮かべた。

アンニン「なるほどね・・・。“熱い拳”だね。」
172名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 21:04:46.00 ID:lLk20+ua0
茉夏「お前・・・・」

アンニン「ゲキカラ。あんたにも興味が湧いたよ。けど、今じゃない。」

ゲキカラ「いつでも、来ていいんだよ?私は。」
笑みを浮かべるゲキカラ。
アンニン「“ノブナガ”が先だ。戻ってきたら、会いに行く。」

ゲキカラ「私と戦う前に、ノブナガにやられるけどな。」 

アンニン「ふふっ。面白いね。・・・・楽しみにしてるよ、
“あんた達”と決着つけるのを。」
“行くよ”と仲間達に声をかけ、アンニン達はその場から去って行った。

だが、アンニンとノブナガが“外の世界”で戦う事はなかった。
2人はまた別の場所で出会う事になる。
―プリズン―
ゲキカラとアンニンの姿を見ている人物がいた。
物陰に隠れているカチューシャをかけた少女。
そして、もう1人。
腕を組みながら大きなブーツをカッ、カッ、と鳴らす
パーカーを着た少女。

「うまく、いかないもんっすね。」

ピース「アンニンがゲキカラ相手にどこまでやるか、
“資質”を知るチャンスだったんだけどなぁ・・・」

―「ね?“ネズミ”」―
173名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 21:23:29.38 ID:7PFM7+y40
新展開きたーーw
174名無しさん@実況は禁止です:2013/01/06(日) 23:54:34.82 ID:xRLEesAe0
いいぞ!
175名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 00:32:24.51 ID:sWU81KfP0
ネズミさーん!
176名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 00:41:17.34 ID:KJV+50JeP
ねずず
177名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 00:43:19.37 ID:sWU81KfP0
センネズまだあ?
178名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 01:00:44.37 ID:AMh5ufyT0
センネズ・・・ネズナガならできれば考えます
179名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 01:02:24.33 ID:KJV+50JeP
待ってます!
180名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 01:03:07.45 ID:UO39c/VV0
百合ならノブゲキが見たい
181名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 02:10:13.11 ID:AMh5ufyT0
ネズミ「ノブナガの方は、大丈夫なんすよね?」

ピース「大丈夫。ノブナガには、“真実”を教えてあげた。今頃、弟の日記
   を探してるよ。後は、ノブナガが園長を殺すだけ。」

ネズミ「嫌な・・・仕事だ。早く、自由になりたい。」
空を飛ぶ鳥を見つめながら、どこか悲しそうな顔をしたネズミ。

ピース「ネズミは、この仕事が嫌いなの?」

ネズミ「この件は、父親との交換条件で手伝っているだけさ。あいつの選んだ今の中学は
    吐き気がしてくる。高校は好きに選ばせてもらう。」

ピース「へぇ?あんたみたいなお嬢様にもあるんだね?反抗期ってやつ。」

ネズミの目の色が変わった。
ネズミ「お嬢様?お前に、何が分かる?」

ピース「そうでしょ?好きに選ぶって言ってもお金を払うのは、
    あんたが嫌っている父親。ただのお嬢様でしょ?」

ネズミ「・・・兄を殺された憎しみが、まだ消えていないみたいだね。ピースは。」

その瞬間、ピースの顔つきが厳しい表情へと変わった。
“ザッ”ピースの蹴りがネズミの頭へ向かった。
それをサッと体を仰け反らせ交わすネズミ。
だが、続けて繰り出されたピースの回し蹴りが、ネズミを狙った。
“ガッ”それを左腕でガードしたネズミ。

ピース「私は、必ずお兄ちゃんの復讐をする。」

ピースの蹴りを受けたまま、ネズミは言った。
ネズミ「あっしは、“自由”を選ぶ。」

睨み合う2人。ピースが脚を下ろした。
ピース「私達は、普通の子達とは違う。自由を選んでも、あるのは“孤独”」

ネズミ「分かっている。私は・・・ずっと1人で、いい。」
兄を殺された憎しみだけが、今のピースの生きる力となっていた。
そしてネズミは、“プリズン”に資金提供をする父を憎み、それに加担している
自分も憎んでいた。それゆえ、自由と孤独を望んだ。

ネズミ「その憎しみ、いつか消える事を祈っているよ。」

ピース「消すつもりは、ない。それが私の“宿命”」

そう言ったピースの目をしばらく見つめると、ネズミはサッと背中を向け
手を振り、歩いて行った。ネズミの背中を見つめるピース。

ピース「自由なんて…私には、もうないんだよ・・・」

林の中で1人、片足でタッタッと飛び、パッと両手と両足を大きく広げたネズミ。

ネズミ「孤独・・・ね。そんなものは、とっくに慣れているさ。」

ネズミの足下に、小さな子犬が寄ってきた。腰を下ろし、子犬の頭を優しく撫でるネズミ。

ネズミ「お前も・・・1人なのか?私もだ・・・。」
子犬を抱きかかえたネズミ。悲しそうな顔をしながら、その温かいぬくもりを
噛みしめていた。
182名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 02:11:36.83 ID:KJV+50JeP
ネズミたんかわゆす・・・!
183名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 02:12:51.96 ID:sWU81KfP0
ネズミぃぃ!!!
184名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 05:47:25.78 ID:A5LQ29Tv0
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
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185名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 13:37:30.62 ID:k0IqqJ080
盛り上がってきた
186名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 17:57:39.84 ID:/bG59XRe0
玲奈△
187名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 21:16:33.64 ID:f5hm8S0T0
続きが気になってる
188名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 22:11:16.93 ID:AMh5ufyT0
その頃、ゲキカラ達は学校に戻り、怪我をした茉夏や理沙子達を
保健室へと連れていった。安心した表情を浮かべながら、眠る理沙子達。
その寝顔を見て、ゲキカラもまたいつになく優しい笑みを浮かべた。
真那が茉夏の傷に消毒液をかけ、ガーゼを当てる。

ゲキカラ「茉夏、カッコよかったよ?」

茉夏「やる時はやるよ。私だって、ノブナガやゲキカラと一緒にいたんだもん。」

ゲキカラ「そうだな・・・・。」

ガラッ、保健室の戸が開いた。
振り返るゲキカラ達。
目に映った仲間達の姿、顔にアザをつくり、唇や額から血を流していた。

桑原「あんたらもか、どうなっとる・・・」

真那「みずき・・・・、まさかあんた達もやられたの?」

桑原「どうって事ないき。返り討ちにしてやったわ。」

木下「不意打ち喰らって危なかったけどね。10人くらいいたかな。」

須田「へへ、亜香里ね〜3人は倒したよ〜。」

傷だらけの姿で、笑った須田。しかし、真那とゲキカラの顔はそれとは逆に、
神妙な顔をしていた。

真那「この調子で狙われ続けたら、うちら・・・もたないよ。」

ゲキカラ「私が・・・なんとかする。」

真那「なんとかするって・・・ノブナガなしじゃ無理だよ?やっぱりノブナガに助けを・・・」

ゲキカラ「ダメだ。」
真那の言葉を遮る様に、ゲキカラは言った。
ゲキカラ「今のあいつに、そんな事言えない。」

「その通りだよ。」
保健室のドアの所に立つ、古川愛李。そしてその後ろに立つ、
小木曽汐莉、松本梨奈、高柳明音、矢方美紀、他数名。

古川「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は皆で守る。」

松梨奈「中西も今、佐和子と2年の所に行って呼びかけてるよ。」

仲間達の姿を見ながら、嬉しそうな笑みを浮かべたゲキカラ。
ゲキカラ「ははっ、こういうのなんだか懐かしく思えるよ。」

桑原「ゲキカラ・・・すまん。あんな事して。」

ゲキカラ「いや、気にしてない。私はノブナガとマジで戦えて嬉しかった。
     あいつもきっと、そう思ってるよ。」

“バリッ!”保健室にバットが投げこまれた。
驚いた表情で、外を見る真那。
真那「ホントに、休む暇がないね。30人・・・くらいかな。」
視線の先にいる、武器を持った他の中学の生徒達。
189名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 23:36:44.59 ID:AMh5ufyT0
ゲキカラ「30人?私1人で、充分だね。」
笑みを浮かべなら立ち上がったゲキカラ。喧嘩の時の不気味な笑顔ではなく、どこか嬉しそうな、そんな笑顔だった。

古川「ゲキカラは、ここで真那と待ってて。ノブナガとの喧嘩の傷、
   まだ治ってないでしょ。」

ゲキカラ「・・・大丈夫だ、すぐ終わる。」
足を前へ進めようとしたゲキカラの肩を掴む小木曽。

小木曽「私達に、やらせて。」
真剣な眼差しで、ゲキカラの目を見つめた。
その眼差しに、ゲキカラは笑顔で応えた。

ゲキカラ「・・・やられそうになったら、邪魔しに行っちゃうよ?」

桑原「ゲキカラの出番は、今回なしや。」
保健室を出た、桑原達。そしてドアにいた古川達も共に外へと
続く廊下を歩いた。

桑原「ぶっ潰したるわ。」

古川「余裕だね。そんなの。」

校舎の入り口に立った桑原達。
校庭には、武器を持った敵が大勢立っていた。
「あ〜!?ゲキカラ出せよ?“その他”には用ねーんだよ!!」
「ノブナガはどーした?あっ、いねーのか。あははっ!」
桑原「どいつもこいつもゲキカラ、ノブナガってうるさいわ。」

矢方「誰が“その他”や。」

ちゅり「うちらもやれるって事、教えてあげようよ。」

古川「行くよ!!」

―“おらぁぁぁ!!”―
桑原達は皆、声をあげ向かって行った。

それを保健室から見るゲキカラと真那。

真那「大丈夫かな?皆・・・」

ゲキカラ「負けないよ。マジになったあいつらは、“強い”。」

そしてその乱闘を校門の影から見ている者。
ネズミ「どうしてそんなに熱くなれるんだか・・・・」

“おらぁ!”“ドカッ!”
傷を負いながらも、その敵の数を確実に減らしていく桑原達。
「こいつら・・・・!」
“バシッ”襟を掴み、殴り倒した小木曽。
小木曽「うちらに勝てない奴らが、ノブナガとゲキカラに勝てるわけねーだろ!」
喧嘩の疲れからか、少しかすれた声で小木曽はそう叫んだ。

―ネズミ「ふーん、ノブナガ・・・ね。」―
190名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 23:38:00.74 ID:sWU81KfP0
そのあとちゅりも収監されるわけだな
191名無しさん@実況は禁止です:2013/01/07(月) 23:42:18.71 ID:7Z4ARYcr0
センターでもノブナガでも何でもいいけど体制によって作られた人造ヒロインに対して
民意を受けて勝ち上がって来たゲキカラが勝負して打ち負かすところを国民は観たがってるんだよ
192名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 01:37:43.27 ID:p08vFHac0
それから数日後、河川敷から聞こえてくる叫び声。
“おらぁぁ!”
「ノブナガはいなくなったはずじゃ…くそっ!」

ノブナガ「“あいつら”の所には、行かせない。」
“バシッ”最後の敵を蹴り倒した。倒れた敵を、思いつめた表情を浮かべながら見つめる。
サッと後ろに気配を感じたノブナガは、振り向きざまに拳を向けた。
“おらぁ!”“ガッ”
それを受け止め、ノブナガの拳を掴むパーカーを着た少女。
ネズミ「学校にも行かず、1人でこんな事をしていたとはね。
    ずいぶんとまぁ、健気な頂点だ。」

ノブナガ「誰だ?お前・・・・」

ネズミ「あっしは・・・、ただのファンですよ。あんたの。」
掴んでいた拳から、手を離したネズミ。
ノブナガ「ふざけるな。何の用だ?」

ネズミ「用・・・。なんでしょうね?名古屋の“頂点”と言われる
    ノブナガを、見ておきたかった。ってところですかね?」

ノブナガ「頂点?私には・・・もう、そんな資格はない。」

ネズミ「学校の皆さんは、今でもあんたの帰りを待っているみたいですよ。」
ノブナガの顔色が変わった。ゲキカラ達の顔が思い浮かび、思いつめた表情をした。
ノブナガ「やる事がある、戻るわけにはいかない。」
 
そのノブナガの姿を見て、ネズミは呆れた様な顔をして言った。
ネズミ「織田信長も、本能寺で今のあんたみたいに逃げていたら・・・
    天下を獲れていたかもしれませんね。」

ノブナガ「違うな。信長は、逃げようとしたが、逃げられなかったんだよ。」

ネズミ「だが、最期まで戦った。あっしは・・・・敵に首をとらせなかった信長の勝ちだと、」 
    思ってるんすよ。本能寺の変は。」

ノブナガ「何が、言いたい?」

ネズミ「戦う事から逃げなかった信長が好きでしてね。あんたも、逃げずに
    会いに行ってあげたらどうですか?待っていますよ、お友達が。」

弟の日記を見つけ、“真実”を知ったノブナガ。
“あいつの顔を見たら、きっと私は・・・弟の復讐ができなくなる。”
そう思っていたノブナガは、仲間達の所へ戻る事ができなかった。
日記を見る度に、沸々と湧き上がる“殺意”。
それをギリギリの所で止めていた存在・・・・
“ゲキカラ・・・・。”
また、顔が思い浮かぶ。ネズミの言葉で、ノブナガは、迷い始めていた。

ノブナガ「・・・・答えを、出したらな。」

ネズミ「1人で悩むと、嫌な事しか出てこないですよ。」
そう言って、ノブナガに背を向けたネズミは、ポケットに手を入れ歩きだした。
ノブナガ「お前・・・いったい、何者なんだ?」

ノブナガの声に、足を止めたネズミ。

ネズミ「言ったでしょう?ただの、ファンっすよ。」
そう言って階段を上り、ノブナガの前からネズミは姿を消した。
193名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 02:30:32.71 ID:gKBHd0si0
ノブネズぅ!!!!
194名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 02:45:36.37 ID:p08vFHac0
ノブナガ「・・・くそっ!」
“ガッ!!”枯れた桜の木に、拳をぶつけたノブナガ。
拳から、血が滲み出る。
ノブナガ「ちくしょう…」
桜の木に背をあて、もたれかかるノブナガ。ずるずると腰を下ろし、地面に座った。
空を見上げると、青空が広がっていた。
ノブナガ「ゲキカラ・・・・教えてくれ。私は、どうしたらいい?」
銀色のオッドアイから、涙が零れた。
膝を抱え、顔をうずめるノブナガ。
―「みんなに、会いたいよ・・・・」―

最強と呼ばれたノブナガが、誰にも見せる事のない一面だった。

歩道を1人歩くネズミ、ガードレールにもたれたピースの姿があった。
足を止めたネズミ。
ピース「まだこっちにいたんだね。東京に帰らなくていいの?」

ネズミ「どうなるか、見届けたいんでね。」

ピース「・・・・ゲキカラと会せたら、ノブナガは復讐を止めるかもしれないよ。」

ネズミ「そうなる・・・かも。」
そう言って笑みを浮かべると、またその足を前へと進めた。
ピース「どういうつもり?」
後ろを振り返ったネズミは、厳しい表情をするピースを見て皮肉交じりに言った。

ネズミ「ただの“反抗期”ってやつかな?」

そう言い残したネズミはピースのもとから去っていった。
195名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 12:42:46.58 ID:QyYDoDFP0
続き気になる…
196名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 17:23:09.07 ID:31HrO+E+0
あげっ
197名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 20:27:45.24 ID:p08vFHac0
ネズミがノブナガに会った日から、三か月後。
三か月という時間は、ゲキカラがノブナガに出会う前の、
“ブレーキ無しのゲキカラ”に戻るのに充分過ぎる時間だった。
仲間を狙った敵を、完膚なきまでに叩きのめすゲキカラを、誰もが恐れた。
次第に、この学校を狙うものはいなくなった。
“ゲキカラに殺される”
そんな噂が立つほどに、ゲキカラの暴力は全ての者を遠ざけた。
同じ学校にいる者だけが、その恐怖に怯えずにすんだ。
ノブナガがいた頃の様な優しい笑みを見せる事がなくなったゲキカラ。
あの頃に戻れるようにと、仲間達はノブナガの帰りを心から望んだ。

真那「ノブナガ・・・このまま戻らないつもりなのかな?」
この三か月の間、孤児院へとノブナガに会いに行った日もあったが、
ノブナガの姿はそこにはなかった。
中西「わからない・・・・うちらはただ待つ事しかできないのかよ。くそっ!!」
“ガッ!”机を蹴飛ばした中西。

ちゅり「結局この学校は、ゲキカラに救われたね。私達は、何もできなかった。」

桑原「あいつから笑顔を奪ったのは、何もしてやれなかったうちらのせいかもな。」

真那「それは、違うよ。皆が立ち上がった時、ゲキカラは凄く嬉しそうだった。
   “あいつらは強い”ってそう言ってた。」

須田「そんな事言ってたんだ・・・それなのに私達は。」

小木曽「ゲキカラを頼った。」

茉夏「あの頃に・・・戻りたいね。」

その時だった。教室のドアが“ガラ”っと開く。
理沙子が血相を変えて入ってきた。
理沙子「ノブナガさんが…、ノブナガさんが来ました!!」
“・・・・!”
理沙子のその言葉を聞き終えたと同時に、皆が一斉に教室を飛びしていった。
校舎の入り口へと走った。
“ノブナガ!!”
真那達にはひどく懐かしく思えた。
その顔には、ゲキカラとのタイマンで付いた傷跡が残っていた。
スカーフェイスのノブナガが、そこにはいた。

ノブナガ「皆・・・・ごめん。」

どこか照れくさそうにそう言ったノブナガ。
仲間たちは駆け寄り、真那は泣きながらノブナガに抱きついた。
198名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 21:25:21.16 ID:p08vFHac0
真那「今まで何してたの!?・・・・皆心配したんだから!」

ノブナガ「・・・・すまなかった。」
そう言って仲間達の顔を見つめたノブナガ。

古川「ノブナガ。弟の事だけど・・・」

ノブナガ「もう大丈夫だ。答えは出した。」

真那「・・・・答え?」

ノブナガ「ああ。ゲキカラは、いるか?」

真那「うん・・・・。“あの場所”にいる。」

ちゅり「ゲキカラ、きっと喜ぶよ。ずっと待ってたから。」

ノブナガ「・・・・あいつに会ってくるよ。」
そう言って真那達に笑顔を見せたノブナガは、階段を上っていった。
廊下を1人歩くノブナガ。壊れたはずのドアが直されていた事に、
ふっと笑みを浮かべた。“当然か・・・。”
“ガラッ”そのドアを開いたノブナガ。
ゲキカラと戦ったこの教室は、元の綺麗な風景に戻っていた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・・。」
外を見つめていたゲキカラが振り返った。
いつものように左側を結ったその髪型は、ノブナガとのタイマンで付いた
額の傷跡を際立たせていた。
ゲキカラ「その傷跡、消えなかったのか。」

ノブナガ「まぁな。お前もだろ。」
互いに顔を合わせると、ふっと2人は笑みを浮かべた。
するとノブナガは、顔を真剣な表情へと変えた。
ゲキカラもそれを察し、口を開いた。
ゲキカラ「聞いたよ。弟の事。」

ノブナガ「その事で、お前に話がある。」

ゲキカラ「話?」

ノブナガ「ああ。お前には、本当の事を話しておきたくてな。」

ゲキカラ「本当の事って…どういう事だ?」

ノブナガ「弟は殺された。孤児院の園長に。」

ゲキカラ「殺され・・・た?そんな・・・警察は自殺だって・・・・」

ノブナガ「日記があったんだ、弟の。そこにはあいつの苦しみが書かれていた。
私に助けを求める声が・・・・今も聞こえてくる。」

ゲキカラ「そんな・・・・警察には言ったのか?」

ノブナガ「いや、私はこの手で“復讐”する。」

ゲキカラ「・・・復讐って、お前何をする気だ?」
その問いに、しばらく沈黙した後ノブナガは言った。
怒りに満ちた目で。

ノブナガ「あいつを、“殺す”」
199名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 21:33:30.58 ID:p08vFHac0
ゲキカラ「・・・!何を言ってる?そんな事したら・・・お前・・・・!」

ノブナガ「捕まるだろうな。だからその前に、お前に会いに来た。」

ゲキカラ「やっと会えたのに・・・そんな事、私がさせない!」
両手でノブナガの襟を掴み、悲しそうな顔でそう叫んだゲキカラ。
ノブナガは、その手にそっと触れた。
ノブナガ「そんな顔しないでくれ・・・・ずっと考えて出した答えなんだ。」
困った顔をしながら、ゲキカラの目を見つめ、その手を優しく包んだ。

ゲキカラ「頼む・・・止めてくれ・・・。」
涙を零しながら、ノブナガの胸に顔をうずめたゲキカラ。
ゲキカラの手を、そっと襟から離したノブナガは、目を閉じゲキカラの髪に触れた。
そして、ゆっくりとその目を開けた。
それは、覚悟を決めた目だった。

ノブナガ「・・・お別れだ、ゲキカラ。」
ノブナガがポケットから取り出したネックレス。
“ROCK”の文字が象られていた。
それをそっとゲキカラの首にかけるノブナガ。
首にネックレスの冷たさを感じ、ゲキカラは顔を上げた。

ゲキカラ「なんだよ・・・これ。行かせない・・・絶対に、行かせない!」
その“ROCK”のネックレスを握り締めながら、ノブナガの目を見つめ
叫んだ。

ノブナガ「優しい奴だよ、お前は・・・。」
そう言って、ノブナガは笑顔を見せた。

“ドンッ!”ゲキカラの腹に、拳を入れたノブナガ。
“うっ・・・”一瞬息が止まり、意識が途切れそうになったゲキカラは、
膝を地面に着け腹を押さえ、ゆっくりと顔を上げた。

ゲキカラ「・・・ノブナガ・・・、行くな・・・」

ノブナガは両手を組み高く上げると、それをゲキカラの首の後ろに振り下ろした。
“ドカッ!”
薄れていく意識の中で、ノブナガの声が聞こえた。

―「遠くにいても・・・私達はずっと親友だ。」―
200名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 21:50:12.07 ID:gKBHd0si0
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
201名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 21:53:03.54 ID:ym20KDF50
ノブナガあああああああああああああ
202名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 21:53:48.22 ID:ym20KDF50
ノブゲキ萌え
203名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 23:30:01.94 ID:p08vFHac0
リアクションありがとう
204名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 23:32:43.33 ID:gKBHd0si0
>>203
これで終わり?
205名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 23:41:16.24 ID:p08vFHac0
>>204
いえ、後少しかと(>_<) 今日はちょっと書けないかもしれませんが
206名無しさん@実況は禁止です:2013/01/08(火) 23:51:12.41 ID:1fighuA90
ここにきてすべて繋がったー

これはまじオモロイでw
207名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 00:35:17.61 ID:mCkxJe/00
マジすか4のプロットですね・・・
208名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 00:53:34.69 ID:PCd1qNYO0
うん
209名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 01:06:37.08 ID:QmfMUXak0
“う・・・”
ゲキカラ「くそっ・・・・」
目を覚ましたゲキカラ。手を着き体をゆっくりと起こす。
はっと思い出した様な顔つきで、辺りを見回した。

ゲキカラ「・・・ノブナガ!!」
いない。教室には静けさが漂っていた。首にかけてある
“ROCK”のネックレスを握り締める。

ゲキカラ「バカヤロウ・・・・!」
そう言って立ち上がると、ゲキカラは教室を飛び出した。
血相を変えて、階段を下りていく。
真那達のいる3−Bの教室のドアを、“ガッ!!”っと勢いよく開けたゲキカラ。

ゲキカラ「ノブナガは!!ノブナガはどこ行った!?」

ゲキカラの何かに焦る表情とその声に驚く真那達。

真那「え?どうしたの?ノブナガなら、さっき帰ったけど・・・・」

―“まだ間に合う”―そう思ったゲキカラ。
真那達に背を向け、ゲキカラは走り出した。
“あいつの行く所は孤児院。今なら・・・走れば・・・あいつを止められる!”
真那の“さっき”という言葉に希望が見えたゲキカラ。
孤児院へと続く道を、全力で走った。
流れていく街の景色。
曇に隠れた太陽が、ゲキカラの目に映る。
ノブナガの太陽の様な明るい笑顔が頭によぎった。
“あいつの笑顔は・・・・私が守る・・・”

孤児院まで、後・・・・少しだった。
210名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 01:47:55.99 ID:rXvp/YC80
やめてぇぇぇ!!!
211名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 03:25:07.59 ID:aNIbI1910
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
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212名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 14:56:36.77 ID:vqIUDG+70
作者さん乙
213名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 19:50:01.83 ID:JdZnrd5m0
ゲキカラ△
214名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 22:52:56.91 ID:FPkPC4Sn0
やっぱ強いわゲキカラさん
215名無しさん@実況は禁止です:2013/01/09(水) 23:55:25.83 ID:qIGouAZ/0
公式でも本当にこんな裏設定があったとしたら、優子さんはどうやってゲキカラを更生させたんだろう?
216名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 00:29:58.64 ID:FRpgE/zu0
すべてのほしゅにありがとう
217名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 00:36:38.04 ID:FRpgE/zu0
“キーッ!!”
聞こえて来る大きなブレーキ音。その方向へ振り向いたゲキカラ。
目の前に迫るコンテナトラック。
“ドンッ!!”という音と共に、ゲキカラは宙に舞った。
“ガッ”地面に叩きつけられるように落ちたゲキカラ。
避けようとしたトラックは、電柱にぶつかり止まった。
コンテナ部分がベコリとへこんでいる。
その衝撃を物語っていた。

“やばい・・・轢いちまった・・・・”
信号は赤だった。眠気で意識が朦朧としていた運転手は、
ゲキカラの姿に気付いてブレーキを踏んだが間に合わなかった。
運転手はハンドルに顔をうずめ、恐る恐る車から降りると
道路の方に歩いていった。
“あれ?いない・・・。”
辺りを見渡した運転手。いつのまにか辺りは人だかりができていた。
皆が一点を見つめている。
よく見ると人だかりの中を、1人の少女が足をひきずりながら歩いていた。

ゲキカラ「どけ・・・」

トラックに轢かれても歩いているゲキカラの姿に、
そこに居た人達は目を疑った。
「お、おい・・・君病院に・・・」
群衆の中の1人が、ゲキカラの肩に手を置いてそう言った。

ゲキカラ「私に・・・触るな。」

その手を払うと、前を見てまたゆっくりと歩き始めたゲキカラ。
運転手はその光景に呆然としていたが、
我に返るとすぐにゲキカラの所に駆け寄った。
運転手「だ、大丈夫か?すぐに救急車呼ぶから・・・」
“ガッ”運転手の胸ぐらを掴むゲキカラ。
ゲキカラ「・・・・信号は何色だった?」

運転手「・・・・え?」

ゲキカラ「・・・・運転していたのお前だろ?」

運転手「は、はい・・・・」
“バシッ!”運転手を殴り飛ばしたゲキカラ。
地面に手を着いた運転手を見下ろして言った。

ゲキカラ「赤は“止まれ”だ。」

そしてまた前を向いて歩き出すゲキカラ。
“私は・・・止まるわけにはいかない・・・”
ゲキカラに言葉をかける者はもういなかった。
その場にいた者は、皆沈黙し、驚いた顔で静かに道を譲った。
218名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 00:37:31.77 ID:FRpgE/zu0
人だかりの後ろでゲキカラを見つめている者がいた。
カチューシャをかけた少女とパーカーを着た少女。

ピース「あいつなら、一番最初のクリーナーになれたかもね。」

ネズミ「だが、プリズンに選ばれなかった。」

ピース「ノブナガが選ばれたのは、どうしてかな?」

ネズミ「さぁ?大人の考える事はよくわからない。日記は回収してきたのか?」

ピース「うん。これが警察に見つかったら、厄介だからね。」

ネズミ「そんなものよく作ったもんだ・・・プリズンは。」

ピース「真実を、目に見える物にしただけでしょ。」

ネズミ「それだけで・・・2人の人生は大きく変わる。そして、周りにいる人間も。」

ピース「・・・・私達もね。」

ネズミ「そういう事。」


“もう少し・・・・”
ゲキカラの横を、警察の車が通った。
“あれは、孤児院の方・・・・まさか・・・”
ぽたぽたと地面に血が滴り落ちる。
民家のブロック塀に手をかけながら、ゆっくりと前に進むゲキカラ。
騒がしい音が聞こえて来る。
“ここを曲がれば・・・”
ゲキカラの目に映った光景。
孤児院の前に群がるたくさんの人。
警察官が、慌ただしく孤児院から出てくる。
救急車へと運ばれていく“誰か”。
―間に合わなかった―
219名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 01:23:07.46 ID:e2DsF1PZ0
ノブナガぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
220名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 01:43:43.51 ID:FRpgE/zu0
ゲキカラ「どけ!」
人ごみの中をかきわけて前に進む。
孤児院の中から、子供たちと関係者らしき人が出てきた。
ノブナガの姿がそこにあった。
警察官に何かを聞かれている。手錠はまだされていない。
“まだ、捕まっていない・・・”
ゲキカラは、それを見守った。出入りを繰り返す警察官と関係者。
ノブナガと子供たちは孤児院の中へと戻っていった。
次第に減っていく人の数。
騒がしかった光景が落ち着きを取り戻していく。
警察官が車に乗り込んだ。そして警察は誰も連れずに帰って行った。
ゲキカラは胸をなでおろした。どれくらい待っただろうか。
ノブナガが孤児院から出てきた。
ゲキカラの存在に気付いていたかのように、真っ直ぐ歩いてきた。

ノブナガ「まさかここに来るとな。こっちで話そう。」
そう言ってゲキカラに背を向け、歩き始めたノブナガ。
何も言わずに黙って歩くノブナガの後をゲキカラも歩いた。
静かな公園、辺りはすっかり暗くなっていた。
221名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 01:44:26.13 ID:FRpgE/zu0
ノブナガ「カッコよく去ったつもりだったんだけどな。」

ゲキカラ「ふざけるな。あんな別れ方あるか・・・。」

ノブナガ「お前の顔を見たらやった事を後悔しそうでな。」

ゲキカラ「本当に、殺したのか?」

ノブナガ「ああ。私が殺した。」

ゲキカラ「・・・逃げろ、今すぐに・・・・」

ノブナガ「ダメだ。」

ゲキカラ「私も行く・・・・だから一緒に逃げよう?」

ノブナガ「私は、逃げない。」

ゲキカラ「そんな・・・どうして・・・」

ノブナガ「捕まるのは時間の問題だ。静かにその時を待つよ。」

ゲキカラ「じゃあ、自首するんだ・・・・そうすれば・・・」

ノブナガ「人を殺したんだ。自首して罪を軽くしようなんて思わない。
     私は犯した罪の重さに苦しまなければならない。」
真っ直ぐ自分を見つめてそう言ったノブナガに、ゲキカラは聞いた。
ゲキカラ「・・・どうしてお前はそんなに強い?」

ノブナガ「それが私の“マジ”だからだ。」
強い眼差しだった。
それは、弱さを誰にも見せないノブナガらしい姿だった。

ノブナガ「もう行くよ。そのネックレス・・・大切にしろよ?」

ゲキカラ「ああ・・・・。私はお前との約束を守る。東京で、待ってるから。」

ノブナガが背中を向けた時だった。
ゲキカラには見えた、銀色のオッドアイから零れた一筋の涙が。
ノブナガは足を踏み出した。

ゲキカラ「お前・・・・」

初めて見た。ノブナガの涙だった。
“ROCK”のネックレスを握りしめる。
ゲキカラは涙を零しながら去りゆく友の背中に向けて叫んだ。

ゲキカラ「ずっと待ってる!・・・・私はお前を待ってるよ!」
ノブナガが振り返る事はなかった。
孤児院のドアノブに手をかけたノブナガ。

―ノブナガ「お前の泣き虫が・・・うつっただろ?ばか・・・」―
222名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 01:47:48.29 ID:FRpgE/zu0
ゲキカラ「その数日後、ノブナガは警察に捕まった。」

シブヤ「そうか・・・。けどお前、トラックに轢かれて歩いたってバケモンだな。」

ゲキカラ「あははっ、たいした事ないよあんなの。優子さんやノブナガの方が強いよ。」

シブヤ「いや、そういう問題じゃないだろ。」

“DearJ〜”シブヤの携帯電話が鳴った。
シブヤ「はい。わかりました。すぐ行きます。」

ゲキカラ「仕事か?」

シブヤ「ああ、レコーディングの時間だ。」

ゲキカラ「そっか。次のCD買うよ。」

シブヤ「ただでやるよ。サイン付きでな。」
そう言って笑ったシブヤ。
矢場久根を卒業したシブヤは、SHIBUYAとしてテレビで大活躍の
人気歌手になっていた。

ゲキカラ「名古屋に帰ったら皆に自慢するよ。」

シブヤ「ああ。じゃあな、ゲキカラ。」
そう言ってサングラスをかけると、神社からシブヤは去っていた。

ゲキカラ「ノブナガ・・・・。」

ゲキカラは腰をあげ、家に帰ろうと足を踏み出した。

“遠くにいても〜空は続いてる〜”
ゲキカラの携帯電話が鳴った。
223名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 02:00:38.43 ID:FRpgE/zu0
慣れない手つきで、携帯の画面を触るゲキカラ。
“はい。”と携帯を耳に当てる。
ゲキカラ「その声は・・・・真那?」

“久しぶりゲキカラ、元気?”

ゲキカラ「ああ、元気だよ。お前は?」

“元気だよ。あのさ、ピースって覚えてる?”

ゲキカラ「ああ。学校に一度来た奴だろ?」

“うん。実は今、目の前にいるんだけど・・・・ノブナガの事で話があるって。”

ゲキカラ「なに?・・・・変わってくれ。」

“・・・・もしもし。ゲキカラ、久しぶりだね。”
ゲキカラ「ピース、久しぶりだな・・・ノブナガの事ってなんだ?」

“・・・詳しくは電話じゃ話せない。会って話がしたい。”

ゲキカラ「話せないって・・・・どういう事だ?」

“・・・・ちょっと待って。仲間に変わるよ。”

―“もしもし、私はパル。ノブナガを助けたい。あんたの力を貸してくれ。”―

ゲキカラ「助けるって・・・あいつになにがあった?」

“それは・・・会ってから話す。それじゃ駄目か?”

ゲキカラ「いや・・・・わかった。どうすればいい?」

“私達が会いに行く。どこに行けばあんたに会える?”

―ゲキカラ「“マジ女”で待ってる。」―



プリズンの奥深く、暗い闇の先。
独房の中で鎖に繋がれ、椅子に腰をかけ目を瞑っている者。
その目がゆっくりと開く。
闇を見る銀色のオッドアイ。手首にはNo.A-0001の腕輪。

「パル・・・・。」

―「お前を、“殺す”」―






舞台は・・・マジすか学園4へ
224名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 02:41:34.69 ID:bR9e3sZ60
>>223
乙!
マジすか4が気になる
225名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 02:44:00.09 ID:5hHHMlsz0
何度か泣きそうになりました。
ありがとう。
今後も楽しみ。
226名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 07:06:51.86 ID:FRpgE/zu0
>>224
ありがとう 気になりますね
>>225
そう言ってもらえると書いたかいがありました
こちらこそありがとう
227名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 10:37:01.78 ID:gHROcCeGO
知るか
228名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 15:03:46.76 ID:gHROcCeGO
何故お前は
229名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 17:30:50.05 ID:O00EadpP0
保守
230名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 20:24:56.30 ID:bR9e3sZ60
>>226
また小説を書く予定はありますか?
231名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 22:08:49.96 ID:FRpgE/zu0
>>230
はい 博多編か4かZERO2かセンネズを
読んでくれた人ありがとうございました
232名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 22:10:58.17 ID:gHROcCeGO
わ〜い
233名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 22:17:01.03 ID:bR9e3sZ60
>>231
そちらも楽しみにしてます!
234サーモン ◆pdlO7HZYuo :2013/01/10(木) 22:33:07.24 ID:FRpgE/zu0
>>233
ちゃおっす
235名無しさん@実況は禁止です:2013/01/10(木) 22:45:52.28 ID:YbO56RLs0
お、やっぱり書いてたのはサーモンさんでしたか
いつも楽しく読ませてもらってます♪
自分にもこんな文才が欲しい・・・
236名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 00:20:55.67 ID:85WvA6G20
作者様 ありがとうございます。

映像化は難しい(技術的には可)な、センターとノブナガの格闘とか色々小説なら可能ですね。

次作も楽しみにしております。
237名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 01:20:06.01 ID:5/vJw6Tt0
保守
238名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 02:36:57.71 ID:85WvA6G20
保守
239名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 09:12:04.33 ID:6tzGZ2Ld0
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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240名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 14:20:54.67 ID:sgXDjRil0
ゲキカラさんの小説もっと沢山読みたい
241名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 15:59:56.28 ID:Le9yu16K0
あげとく
242名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 19:28:22.05 ID:85WvA6G20
保守
243名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 22:10:18.52 ID:6yf5yxai0
ゲキカラのま●こ舐めたい
244名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 22:25:35.62 ID:ASOifNEf0
>>243
お前のち○こギタギタにされるぞw
245名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 22:47:52.13 ID:9vo8vyS7O
ハッキリ言うと
ゲキカラさんを裸にして
体中を舐め回したい
おもちゃにしたい
傘をアナルに入れたい
246名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 22:55:36.37 ID:GPZ8pCcSO
ゲキクサ
247名無しさん@実況は禁止です:2013/01/11(金) 23:00:10.25 ID:sgXDjRil0
恋愛総選挙でもゲキカラさんが出てくるね
ゲキカラさんにストーカーされたりする
248名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 00:43:42.50 ID:8TnL16gx0
なにそれ気になる
249名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 00:50:54.68 ID:+Zd1cAhW0
ゲキカラさんとキル・ビルのGOGO夕張を戦わせてみたい
250名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 01:34:50.03 ID:/zutlfyD0
それはいい勝負過ぎるww
251名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 01:36:09.15 ID:GQw5h5vBP
GOGO夕張めっちゃ好きだったわー
あれ見たくてキルビル見に行った。
1で死んだから
2見てないんだよ。
最後どうなったの?
252名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 08:47:04.25 ID:XoXYTvMxO
2は見てない…
253名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 08:52:17.52 ID:kumJ4tnMO
合成写真かなんかでゲキカラさんと玲奈のツーショット見たい
254名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 10:44:18.50 ID:nok4YAky0
>>243
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
255名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 14:58:28.00 ID:CVDdmDUq0
ゲキカラさんの強さや迫力は素晴らしい
おしとやかそうな松井玲奈がこういう役を演じるというギャップも良い
256名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 17:26:24.69 ID:CVDdmDUq0
かわいくて美人でカッコよくて強いゲキカラさん最強
257名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 19:39:02.01 ID:c5wlbkWh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 00>

ラッパッパの部室。「バーン」ドアが勢いよく開く。
優子「よっ、みんなおはよう。今日もいい天気だな」
窓から外を眺めていたサド、振り向いて「お疲れ様です」
トリゴヤ、ブラック、シブヤも立ち上がりいっせいに「お疲れ様です」
サド「でもおはようって・・・もう昼過ぎですよ」
優子「サド、お前は一言多いんだよ。ぐっすり眠れていい気分なんだから、
おはようでいいじゃんか?」
サド「すみません」

優子はすぐにソファに座り「なぁ聞いてくれ、みんなに紹介したい奴がいる。
"ゲキカラ"って言うんだ。四天王として迎えるつもりだ。仲良く頼むな。
特にブラックとは気が合いそうだな」
ブラック「えっ、いきなり四天王・・・?」
トリゴヤ「サドが四天王筆頭、ブラック、シブヤ、私で、
その人入ったら五天王になっちゃう。ねぇ私、降格するの嫌だよ〜」
優子「心配すんな。サドには四天王抜けて、副部長をやってもらおうと思う。
私もちょこちょこ外出歩くんで、留守中はサドに全部任すよ」

さっきからイライラしているシブヤ。貧乏ゆすりが止まらない。
「実績無しで四天王っていうからにはそれなりに強いんでしょうね?
そいつどこに居るんですか?ちょっと試してみますよ」
優子「やめとけ。もう私が戦ったよ。結局ゲキカラには”勝てなかった”。
お前らもゲキカラには”勝てない”よ」

いつも陽気な太陽のような優子、
しかも日差しの良いソファに座っていたので気が付かなかったが、
よく見ると優子の全身に異様な生傷だらけ・・・「もしやこの傷はゲキカラに?」
4人の背すじに底知れぬ緊張が走る。
サド「・・・・・ゲキカラの事、詳しく聞かせて下さい」
258名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 19:45:27.25 ID:c5wlbkWh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 01>

晴れた日の朝、川沿いの土手を歩く美しい少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。
極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャンのポケットに左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘をひきづっている。
孤独を楽しむように微笑しながら、
ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いていく。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくないい着こなしで
「ガガガッ」と傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。

いつの間にか草むらから飛び出してきた子犬が少女の後を追いかける。
少女は子犬に気が付くとベンチに腰を下ろし、ポケットから菓子パンを取り出す。
子犬が足元で”お座り”をして少女を嬉しそうに見上げる。
「”チビ”お前とはいつもここで会うな。仲間はいないのか?
私もずっと1人ぼっちだけどな・・・」
菓子パンをちぎってベンチに置く。
子犬がベンチに飛び乗って少女の横で食べ始めた。
「雨風をしのぐ家に帰れるだけ私の方がマシか?
悪いな、お前を飼ってやれないんだ。明日また来るよ。
食べたらすぐに草むらのすみかに戻るんだぞ」
ベンチにかじりかけのパンを置き、少女はまた歩き出す。
子犬はしばらく夢中で食べていたが、大好きな少女がいないことに気づき、
自分の顔よりも大きなパンを咥えたまま夢中で少女についていく。

頬をなでるそよ風が心地いい。少女の足取りが少し軽くなった。
「今日は久しぶりに学校に行ってみようかな」と歩いていると、
前からバイクが3台で道を遮るように走ってくる。
「ここは遊歩道だろ、あほか?」と少女は道端に寄る。
バイクを見る少女の眉間にしわが寄る。
折角の朝のいい気分が台無しだ。
259名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 21:14:16.09 ID:fnP1xCTC0
ゲキカラ△
260名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 21:33:35.62 ID:c5wlbkWh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 02>

バイクが少女を取り囲むように止まってきた。
この3人は全方位外交で他のチンピラとも親しくし、
最近一番勢いのある不良チームの中心メンバーである。
少女の眉間のしわが深くなった。
「リーダー」が声をかけてくる「ねぇ1人でどうしたの〜。遊びに行こうぜ」
少女が「今から学校行くんだ。どいてくれ」と答えると
「凄く可愛いのに冷たいなぁ、まずはカラオケとか・・・」
刹那、リーダーは少女の眼の奥にある”異様さ”を感じ、言葉に詰まった。
この目つき、服装、晴れているのに持っているビニール傘・・・
「何か変だ、こいつ。行こう」と言い残し、3人は走り去っていった。

少女から眉間のしわが消え、何もなかったように歩き出した。
再び頬にそよ風を感じ始めた時、
自分のかなり後ろで「キャン」という悲鳴を聞いた。
嫌な予感が少女の全身を貫く。
振り向くとさっきのバイク3台が止まっている。
男達の会話が駆けつける少女の心に激しく突き刺さる。
「よたよた歩きやがって邪魔なんだよ」
「動かねえし、もう死んだんじゃねえ?」
「バイクに血がついちまったよ、汚ねえな」
リーダーが草むらに蹴とばした赤色の塊・・・変わり果てた”チビ”だった。
少女がチビに駆け寄る。
抱きしめて呼びかけても鼓動も呼吸も全く感じない・・・即死だ。
「だからすみかに帰れって言っただろ・・・」
少女はスカジャンを脱ぎ、チビの亡骸を包んだ。
261名無しさん@実況は禁止です:2013/01/12(土) 21:34:56.91 ID:c5wlbkWh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 03>

何事もなく走り去ろうとしている男たちに、少女が告げる。
「チビの墓をつくる、手伝え」
「うるせえな、お前、調子乗ってんじゃねえぞ。
たかが野良犬ごときに墓って?お前やっぱり頭おかしいだろ」
「いいから地面を掘る棒、それから墓にする石を探せ」
という少女をリーダーが後ろから小突いた。
地面に倒れこんだ少女。
すぐそばのチビの亡骸から発する血の匂いが鼻に突き刺さる。
地面についた自分の手を見る。
チビを抱きかかえた時についた血の色が目に入った。
少女の視界の全てがブラッディ・レッドに染まっていく。

「ふふふふ、あははは、キャハハハ」
少女の眼の奥で狂気が弾けた。
「チビが死んだよ。・・・轢いたの、誰?」3人を睨む。
さっき、チビの亡骸を蹴とばしたリーダーだけがバツが悪そうに目をそらした。
即座に、少女は「破壊」すべき「敵」を認識した。

「おらぁ」少女はリーダーにぶつかるように全体重を乗せた右パンチを叩き込む。
もんどりうって倒れたリーダーは後頭部をうったらしく抵抗してこない。
お構いなしにすぐさま馬乗りになった少女。
左手で髪の毛を掴み、右手でパンチを連打する。
「あははは、血だ〜、真っ赤〜。きゃははは」
「ガキッ」「バキッ」「ゴツッ」鈍い打撃音が響く。
262名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 00:08:18.14 ID:mNpg6TIy0
ゲキカラさああああああん
263名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 01:03:33.32 ID:9HyqAY600
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 04>

「てめぇ、いい加減にしろ。殺す気か?」
もう1人の男が襟首をつかんで少女を後ろに引きづり倒した。
馬乗りで凹られたリーダーは顔面血だるま、全身が痙攣している。
「きゃははは、血が出て震えてる、あははは」
と再度馬乗りになろうとした少女に、
「おい、お前調子に乗りすぎだ」
と男から鋭い左パンチが放たれた。
まともに顔面にヒットし、少女は後ろに吹っ飛ぶ。
拳が最短距離でヒットしてくる本格的な左ジャブ、
少女には全くパンチが見えなかった。
最後の1人が叫ぶ「元プロボクサーのパンチは効くだろう」

それから何度叩きのめされたか、少女には分からなかった。
左目は血で見えていない。鼻からも口からも血がとめどなく流れる。
しかし元ボクサーは得体の知れない恐怖を感じていた。
「俺は人間でなく、死神や亡霊を相手にしているんじゃないか?
「この戦いは永遠に終わらないんじゃないか?」
志半ばでボクシングを諦め、チンピラ稼業で鈍りきった格闘本能でも
この戦いに”勝算”が極めて低いと悟った。もう戦いを終わらせたかった。

「もう左ジャブだけでは倒せない」と思い、目を塞ぐように左ジャブを連打してから
右ストレートを少女の顎に打ち抜き、とどめの左フックをコメカミに叩きこんだ。
少女の両膝がカクンと折れ、前のめりに顔から地面に崩れ落ちた。
危険な倒れ方・・・「やっちまった」過去の経験から完全KOを確信した。
こんな華奢な女の子を本気で殴るなんて・・・。
元ボクサーは後悔し自分を責めた。
264名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 01:06:35.68 ID:9HyqAY600
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 05>

しばらくして急に風が強くなった。木葉が舞い上がり、川面にさざ波が立つ。
そんな中「ふふふ」地獄の底から響くような笑いが聞こえる。
だんだん大きくなってきた「あはははは」
・・・元ボクサーは不気味さに戦慄した。
少女の両手がピクッと動き、顔を上げ、ゆっくりと立ち上がってくる。
血だるまでふらつき、ちょっと風が吹いただけでも少女は倒れてしまいそうだ。
元ボクサーはもう戦いたくなかった。少女に近づいて言う。
「おい、もう十分身にしみただろ?この辺で止めとこうか?」
少女は立っているのがやっとで、
爪を噛みながら何かブツブツ言っているが何も聞き取れない。
口内から流れでる血があまりにも大量だ。
「なあ、大丈夫か?病院まで連れて行ってやろうか?」
元ボクサーは心配するあまり不用意に近づきすぎた。
既にそこは少女の「殺戮圏内」・・・。

少女の右目が光った刹那、「あー」という少女の大声が上がり、
直後に元ボクサーから「ギャー」という悲鳴が上がった。
少女のロングブーツが元ボクサーの股間を蹴り上げていた。渾身の股間蹴り。
元ボクサーは声にならない悲鳴を上げ、股間を押さえうずくまり、もがいてる。
少女は元ボクサーの髪の毛をつかみ顔を覗き込み、「ねぇ、痛い?きゃははは」
と聞くが、元ボクサーは痛さでうめき続けるだけで答えにならない。
少女の口から流れおちる大量の血が元ボクサーの顔を赤く染めていく。
少女はよろよろと立ち上がりロングブーツで「あはははは、どうしたの?」
と元ボクサーの顔面を何度か踏みつけたが、もう反応が無いので飽きてしまった。
265名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 03:14:02.24 ID:mNpg6TIy0
続き期待
266名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 08:20:30.46 ID:xpoW74tH0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 06>

最後の一人、「パシリ」は戦う前から心が折れていた。
自分よりはるかに強いリーダーと元ボクサーが
揃って「破壊」されたので当然かもしれない。
自分から土下座し、「すみません。許して下さい」と言ってきた。
「あははは、何だぁ、こいよ〜」イライラと爪を噛む少女、明らかに不機嫌だ・・・
いきなりロングブーツが唸りを上げて腹を蹴りあげた。
「バシッ」「うぐうっ」戦意喪失している人間ほど脆いものはない。
パシリはヒィヒィと声にならない悲鳴を上げ、
腹を押さえ亀のように地面にうずくまる。

「この負け犬が、今度は頭を踏み潰してやろうか」と少女が足を上げた瞬間・・・
「クーン」「キューン」という鳴き声が背後から聞こえた。
振り向くとチビの亡骸に悲しげに寄り添う親犬と子犬がいる。
少女の視界から血の色が洗い流されて・・・徐々に天然色に戻った。

少女は自分のスカジャンからチビの亡骸を取り出し、2匹に会わせた。
「ごめんな、チビ」少女は墓をつくり、自分のスカジャンで包んだチビを埋葬した。
唯一の友達「チビ」を失い、少女はまた一人ぼっちになった。
全身血だらけで「ガガガッガガガッ」とビニール傘を引きづり歩いていく。
親犬と子犬はずっと少女の後ろ姿を見ていたが、
やがて見えなくなると草むらの奥へ去って行った。
267名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 08:23:22.99 ID:xpoW74tH0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 07>

もう風はやんでいた。日差しが強くなってきた。
淋しかった少女は、ちょっと口笛を吹いてみた「フー、フヒュー」
「やっぱり今日も駄目だ・・・」
すぐに「ゲロゲロ」と蛙が鳴き、水面を魚が「バシャ」とはねた。
蛙や魚に笑われた気がして、恥ずかしくて頬が真っ赤になった。
傷だらけの少女が真っ赤に照れてビニール傘を引きずって歩いていく。
明らかにミスマッチな風景を、川面のキラキラする光がやさしく包む。
「やっぱり、学校行くのは明日にしよう」

「パシリ」は今やこの街の顔役の1人であり、
マジすか女学園を率いる大島優子の「人となり」をよく知っていた。
優子は強い奴がいると聞けば絶対挑戦するであろう、と。
だから優子を使って、先日負けた少女に復讐しようと考えた。
優子と戦いフラフラになった少女を拉致してアジトに運び、乱暴し、
全裸写真を撮って脅迫でもすれば・・・ 自分の言いなりになるだろう。
愛人兼ボディガードに出来るのでは、と自分勝手な妄想をしている。
優子とてあの少女と戦えば五体満足ではいられまい、
日頃から優子を目障りだと考えている奴らと手を組めば、
この際、優子を再起不能に叩きつぶすことも出来るだろう・・・。

パシリは優子がよく行くゲームセンターに張り込み、優子に接触した。
「優子さん、1週間くらい前に化け物みたいに強い女に会ったよ」
優子「あぁ?何だと?この街の奴か?」
パシリ「さあ?俺は何とか動けるようになったが、仲間の2人はまだ病院だ。
優子さんには悪いが・・・あいつが最強だろうな」
優子「お前の仲間って確か元プロボクサーがいたろ?あいつも負けたのか?」
パシリ「何回殴っても倒せず、最後に股間蹴られて気絶したよ。
川沿いの土手に遊歩道あるだろ、あそこでその女をちょくちょく見かけるな」
優子「そいつの名前は?どこの学校だ?」
パシリ「知らねぇ、深緑のスカジャンに黒のロングブーツ、
長い黒髪、「ROCK」のネックレス。晴れなのに何故か傘を引きずってた」
268名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 08:27:49.98 ID:xpoW74tH0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 08>

マジすか学園の頂点に立つ大島優子は
強いと噂のヤンキーを片っ端からしめていた。
自分がてっぺんを取り、マジで生きる仲間を増やすために。
そんな仲間の唯一の楽園「マジ女」を守るために。
「そんなに強い奴がいるなら、サドから報告があるはずだが?」
優子が土手のベンチに座ってぼんやり川を見ていると、
・・・「ガガガッガガガッ」と遠くで音が聞こえ、少女がこちらにやってくる。

「スカジャン、ロングブーツ、長い黒髪、ROCK、ビニール傘・・・こいつだ」
自分の前を通り過ぎていく少女の眼の奥にある”異様さ”を見て
優子は「こいつは今まで会ったことのない人間だ」と確信した。
「よぉ、お前、めっちゃ強いらしいな。私はマジスカ女学園の大島優子。
タイマンで勝負してくれよ」
少女が「・・・何のために?」と静かに聞くと
優子は「私がテッペンとるためさ」と爽やかに笑った。

先日の元ボクサーとの激闘から癒えていない上、
怒りのモチベーションが上がらない少女は優子の攻撃を浴び続けた。
「どうした?元ボクサー達3人を倒したわりに迫力ねえぞ」
「・・・お前、あいつらの仲間か?・・・そうか、それならば・・・ぶっ潰す」
と少女がつぶやき、眼光がいきなり鋭くなった。
優子の右ロングフックに全体重を乗せた右ストレートをカウンターで放つ。
少女はその場でよろけながらも踏ん張っている。
優子はもんどりうって後ろにぶっ倒れた。カウンターが一瞬早かった。
口内を切ったらしく、血が口から流れ出てきた。
「まさかカウンターとはね・・・効いたよ、やっと本気だしたな」
と嬉しそうに口の血をぬぐった優子「おらぁ」少女に飛びかかっていく。
269名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 08:58:52.96 ID:XcnlkwdC0
続きが楽しみです!!!
ワクワク。
270名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 11:19:10.35 ID:mNpg6TIy0
期待
271名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 11:54:11.78 ID:Rl5RgYaO0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 09>

まるでタイプの違う2人。
明るく、情熱的に、躍動感のある攻撃を仕掛け、
その拳にまるで相手への「友情」を乗せている優子。
それを、あくまで冷静に「敵」を「破壊」する為だけに反撃し、
相手との心の交流を「断絶」するカウンターを放つ少女。

「こいつ一体何者なんだ?何でこれだけ冷酷に戦えるんだ?」
とフト思った優子の眼に体勢を低くする突っ込んでくる少女が見えた。
「タックルか?」優子が腰を後ろに引き、
タックルを受け止めるポジションを取った瞬間・・・
黒い影が優子の左側頭部に「バキッ」と食い込んだ。
「狙いは右ハイキックだったのか?」
崩れ落ちていく優子の眼に、少女の冷酷な微笑が見えた。

少女が「はははは、どうした、おらぁ」と優子の腹を何度も蹴り上げた。
「ガツッ」「バキッ」「ドカッ」その衝撃で優子がハッと我に返った。
何度目かの蹴りを両手で掴むと「うわぁぁ」と大声と共に立ち上がった。
左足を取られ、右足一本でバランスを取る少女に優子が告げる。
「お前さぁ、喧嘩して熱くなるか?楽しいか?」
「あはははは、何言ってんの?きゃはははは」
「もう、身体で覚えてもらうしかないな」と優子は呟く。
そのまま左足を上に持ち上げ、バランスを崩した少女に接近し、
その黒髪を左手で掴む。
ずっと禁じ手にしていた・・・右ひじ打ちを顔面に叩き込む。
少女の左目上がバクっと裂けて血が流れ出す。
少女の動きが止まった・・・。
272名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 11:56:40.00 ID:Rl5RgYaO0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 10>

「本当に強い奴には仲間が集まるはずなんだ。お前には仲間がいるか?」
優子の言葉に少女がピクッと反応した。
「仲間なんて・・・信じないよ、あはははは」
よろよろと少女が近づいてくる。
「こいつまだ戦う気か?」
優子は両手で少女の首をかかえてロックした。
「マジに生きるってのは、熱くなれるんだよ、自分も仲間も」
これが本当に最後・・・今まで使った事がない禁じ手の中の禁じ手、顔面への膝蹴り。
左目上にもう一つ大きな裂傷が出来、血がブシューと噴き出した。
少女の動きが完全に止まった・・・。

「なぁ、お前とは分かりあえると思うんだ」と一生懸命伝える優子。
少女の顔は下を向いているので、流れ出る血が地面にボタボタと落ちる。
流血で殆ど見えない少女の眼に優子がすぐそこまで近づいているのが分かった。
「おい、聞こえてるか?」優子の言葉が近くに聞こえた。
・・・既にそこは少女の「殺戮圏内」

少女が右によろけた。
「大丈夫か、お前?」と心配する優子には少女の眼が鋭く光ったのが見えなかった。
少女はよろけたのではない。少女が右アッパーを放つ準備だったのだ。
白い影が下から上にヒューと空気を切り裂き、その白い影が優子に突き刺さる。
273名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 14:03:42.47 ID:mNpg6TIy0
wktk!
274名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 16:17:48.13 ID:wGYK59cg0
エグいっ!
エグいケンカだね♪
275名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 16:18:59.27 ID:De0/hqMa0
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
276名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 17:09:48.67 ID:zgbgqEHT0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 11>

「やばいっ」本能的に顔を右にそむけた優子の左胸上部に、
白い影が・・・少女の白い拳が強烈な右クロスアッパーとなり、
めり込んだ「バキッ」「ぐあぁ」。
優子は4〜5歩よろめきながら自分の左胸を押さえた。
まだ全身が痺れている。・・・間一髪、命拾い。
「あれが顎に入ってたら?」流石の優子もぞっとした。
「もう半歩おびき寄せてたら・・・」少女は思わず舌打ちした。
2人は思った「戦いは、まだまだこれからだ」と。

そして、それからもこの戦いは果てしなく続いた。
何時間たったか?もう2人ですら分からない。
血まみれの少女を見て、優子は元ボクサーと同じ恐怖を感じていた。
「この戦いは永遠に終わらないんじゃないか?」
「こいつは死ぬことを恐れていない。むしろ戦いの中で死にたがっているのか?」
と優子は少女の心の奥を見抜いた。
「こいつは、死ぬまで戦いをやめない」

優子が笑って言った「・・・おい、もう止めとこう」
ドクドクと左目上から流血していることなどお構いなしに少女は
「あははは、まだ終わってないよ〜、逃げんのか?、きゃははは」
優子「この喧嘩を売ったのは私だ。もういいって」
少女「あぁ?今更何言ってんの〜、あはははは」
優子「もう、参った参った。お前には”勝てない”よ」
少女「・・・・・?」優勢である優子が戦いを止める意味が分からない。
277名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 17:14:59.61 ID:zgbgqEHT0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 12>

実は、優子は今の状況を早く少女に事態を理解させる必要があった。
先程からずっと2人を遠くで見ている影。しかも武器を持っている。
「パシリ」の謀略・・・この戦いで2人が共倒れになることを望んでいる奴らがいて、
疲れ切った2人にとどめを刺す用意をして既に周囲に潜んで、
この戦いの一部始終を見ている、と察したからだ。
優子が少女に小声で告げる。
「草むらに7〜8人潜んでいる敵がいる。皆武器を持ってそうだ。
5人は私が何とかするから、2〜3人倒してくれ」

一方、少女も周囲に敵がいる気配を既に感じていた。
しかし、そいつらはどうせ優子の仲間だと思っていたので、
優子が本当に正々堂々とタイマン勝負をのぞんでいて、
今から自分の味方になってくれることは・・・嬉しい誤算だった。
「ちゃんと半分倒すよ。私の分だからね、あははは」
「お前、ふらふらのくせに何言ってんだ」
「ホントだ、足がガクガクしてる、きゃははは」

優子は自分のセーラー服のスカーフを取り、
少女の左目上、バックり裂けて血が噴き出している傷口に巻いた。
「今から、私が草むらに飛び込んで奇襲をかけるから、
こっちに逃げてきた奴を仕留めてくれ。それまでは少しでも休んでろ」
優子とて、少女との果てしない激闘でまともに動ける状態ではなかった。
全身が軋むように激痛が走っている。それでも笑って
「じゃあ、行ってくる」と言い残し、草むらに潜む影に飛びかかった。
「おらぁ、どうしたお前ら、全員かかってこい」
優子の奇襲で戦いの幕が開いた。
278名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 17:27:56.87 ID:zgbgqEHT0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 13>

少女は優子が言った通り、左目上を押さえ止血をしながら呼吸を整えた。
これから始まる戦闘の準備をする。しかし、少女の体力も流石に限界だった。
元ボクサーとの激闘の傷も癒えぬまま、優子との果てしない死闘・・・。
4人が草むらから飛び出してきたが、少女は立ち上がるのがやっとの状態だ。
大量出血のせいか・・・全身が鉛のように重く、息が苦しい。
眼がかすんで見えなくなってきた・・・動けない・・・

4人のうちの1人があの「パシリ」だ。
少女にとって最悪のタイミングでの再会である。
逆にパシリは少女を自分のものにする絶好のチャンスを掴んだ。
パシリは仲間の3人に言う。
「こいつが例の化け物だ。フラフラのうちに地面に倒して裸にしてしまえ」
動けない少女はたやすく3人に囲まれた。
後ろから木刀で後頭部を殴られ意識が飛びかけた瞬間、
次の1人により正面からタックルで倒され、
後頭部を地面に打ってしまった。意識が遠のいていく・・・
男はそのまま馬乗りになり、少女の顔をすぐさま2、3度殴ったが、
少女には応戦する体力は・・・もう残っていなかった。

血だらけの顔で、穏やかに微笑を浮かべ、両目を軽く閉じて、かすかに呼吸をしている。
馬乗りになった男が両手首を頭の上に地面に縫うように押さえつけた。
すぐ近くで少女の顔を見ると、化け物どころかあまりの可愛らしさに驚いた。
「これが化け物?ただの可愛らしい女の子じゃないか?俺達何てことしてるんだ?」
男の良心の呵責を無視するように、
パシリが残酷に叫ぶ「まずスカートを脱がせろ」
279名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 17:30:56.92 ID:De0/hqMa0
やめてー
280名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 19:14:53.50 ID:Nqh/TGIq0
ゲキカラ△
281名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 19:25:30.90 ID:wPbd0I1NO
やっぱりゲキカラだなっ
(`・ω・´)
282名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 19:55:25.20 ID:hXZ9FbED0
期待
283名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 20:36:08.18 ID:95QnL2zj0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 14>

残りの2人が、少女の脚を1本ずつ抱えこんだ。
「おい、暴れるなよ」パシリが少しスカートをめくる。
あの殺戮兵器のような少女が、
今や息絶え絶えになって、こんなに真っ白な太腿をさらしている・・・
あまりのギャップに興奮したパシリが
一気にスカートを引きずり下ろそうとした瞬間、
急に激しい雨が降ってきた。天が泣いているようだ。
「なんだよ、いきなり降って来たな」「こりゃ、なかなか止まないぞ」
パシリ達の少女への淫らな欲望が一瞬そがれた。

「ザー」血だらけの少女の顔を徐々に洗い流していく。
少女の眼がゆっくりと開き、徐々に意識がはっきりしていく。
自分に馬乗りになっている男がいる、
そいつに両手を頭の上に押さえつけられている、
そいつの顔がすぐ近くで自分をぼんやり眺めている。
少女は今すぐ「破壊」すべき「敵」を認識した。
「ギラッ」と少女の眼の奥で狂気が弾けた。
・・・しかも、そこは既に、少女の「殺戮圏内」。

突然「うわあああぁ、やめろー」という悲鳴が上がった。
少女が馬乗りになった男の左耳にいきなり噛みついていた。
喧嘩の最中に少女に見とれて顔を近づけ過ぎた報い。

慌ててパシリが少女の顔を引き離そうとする。
その結果、耳がちぎれそうになり、さらに男の悲鳴が大きくなる。
今度は背後から木刀で叩いても、
少女が衝撃に耐えるため歯を食いしばるので、噛みつきがさらに食い込む。
男の悲鳴が絶叫に変わる「ぎゃああああー」
「打つ手が無い」パシリが叫ぶ「こいつは狂犬か?悪魔か?」
284名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 20:38:53.79 ID:95QnL2zj0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 15>

少女は噛みつきを続けたまま、
男を左に押しのけながらポジションを上下入れ替え、
今度は自分が馬乗りになった。ペッと吐き出すように噛みつきを止めた。
耳が数センチ、バックリと裂けて血が噴き出している。
「あはははは、痛い〜?」少女は雨の中、左右の拳を振りおろし続ける。
「グバッ」「ゴツッ」「バキッ」と不気味な打撃音が地獄の底から響く。

「この化け物が!」残りの2人が木刀で少女を後ろから一斉に叩く。
少女は殴られていることを全く意に介さず、今の「敵」を「破壊」し続けた。
ぐったりと動かなくなった「敵」に飽きると、ゆっくりと立ち上がり振り向いた。
「あははは、いいもの持ってるな〜」血だるまの少女が大雨の中で叫ぶ「貸せ!」
その不気味さに背すじが凍る。2人は木刀をいとも簡単に奪い取られた。
2人は次に「破壊」されるべき「敵」と「認識」されてしまった・・・
「おらぁ」2人は向う脛(弁慶の泣き所)を木刀で何度も殴られ、
「ぎゃああ」「痛えぇ」その場にうずくまって脛を押さえながら悲鳴を上げ続ける。

「はははは、お前ら何人で来たの〜」2人は痛さで答えられない「ぐあっ」「うぐぅ」
少女はイライラして爪を噛み、木刀で2人の脛を更に叩く「ゴツッ」「ガキッ」
「ぎゃああぁ、痛い」「やめて、やめて下さい」
おびえる2人の脛を木刀の切っ先で小突きながら聞く「何人?」「は、8人です」
「それじゃ全然足りないね〜、きゃはははは」

少女は、ふと自分が倒した相手を数える
「1、2、3・・・あと1人で半分だ〜、あはははは」
ニヤッと笑った少女の眼が、
木の陰に隠れているパシリを最後の「敵」として完全にロックオンした。
かなり近くに大きな落雷・・・天が怒っている。
その雷光の中、少女はゆっくりとパシリを「破壊」するために近づいていく。
既に倒された3人の男達が発する恐怖と激痛の悲鳴をBGMに。
285名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 20:41:17.15 ID:De0/hqMa0
怖えええええ!!!!!ハァハァ
286名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 20:41:40.49 ID:95QnL2zj0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 16>

「やめてくれ、もう逆らいません、助けて下さい〜」
とパシリはこの期に及んで少女の脚にすがりつき、許しを請う。
戦意を見せないパシリに、少女はいらいらしながら爪を噛み、
「こいつ、髪の毛を引きづりまわして川にでも捨ててやろうか」と考えた。
パシリは「助けて、助けて」と言いながら少女の脚に両手でしがみつく。
その邪悪な眼に、怪しい光を帯びながら。

その刹那、パシリの手の中で超強力スタンガンのスイッチが押され、
100万Vの高電圧が少女の膝裏から全身に流れた。
「バチバチバチバチッ」雨に濡れた白い肌に
かつて経験したことのない衝撃が走る。
「ビクビクビクッ」とスリムな身体が跳ねるように揺れたのち、
「きゃああぁぁ」という高い叫び声とともに、
糸が切れたマリオネットのように少女がヘタヘタと崩れ落ちた。
「この化け物め、くたばれ」とパシリは
少女の白い肌に狂ったようにスタンガンを効かせ続けた。
最初は「バチバチッ」「ピクッ」と小さな反応があったが、
何度か繰り返すと、少女の身体は・・・とうとう全く反応しなくなってしまった。
残念ながら、この卑怯者が一枚上手だったのだ。

「やった、ついにこの化け物を倒したぞ」パシリが勝利を確信し、
少女を仰向けに寝かせ直した。顔が見たかったのだ。
この「華奢で清楚な色白美少女」がいったん戦闘モードになると
「悪魔や狂犬さながら」の残虐性・攻撃性を発揮するのかが
パシリにはどうしても分からなかった。
しかし、そのギャップ萌えゆえにこの少女に執着しているのであろうか?
血と泥で汚れた少女の顔をそっと拭うと、その可愛らしさに目を奪われた。
スカートをめくってみる。やはり真っ白な太腿が眩しい。
「息を吹き返す前に、アジトに連れ込まなければ」
287名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 21:15:13.61 ID:De0/hqMa0
おいおいおい
288名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 21:41:09.60 ID:mNpg6TIy0
ゲキカラさんゴメン
ちょっとエロい展開を期待してしまうw
289名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 21:43:11.82 ID:wbMfA02W0
パシリはピアノで潰したいw
290名無しさん@実況は禁止です:2013/01/13(日) 22:23:19.02 ID:De0/hqMa0
エロ展開でパシリがパンツ脱いだ瞬間にゲキカラの目がさめてあそこに噛み付くんですね?
291名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 00:07:59.35 ID:jEo/X0m00
ゲキカラさああああああああん
292名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 01:04:12.24 ID:1js/LRbh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 17>

そこへ、フラフラの優子が向こうからやってきた。
すかさずパシリは身をひそめる。
「武器持ってる男が4人がかりだと流石にきついな〜。私も年かね?
さっきあいつとガンガンやりあった後だしな。あいつは大丈夫かな?おーい」

優子は、スカートをめくりあげられ、太腿が露わになったまま、
地面に仰向けに横たわっている少女が雨に打たれている光景を目にした。
あわてて駆け寄る。
「うわぁ、まさか負けた上に乱暴されちまったんじゃ?おいお前、大丈夫か?」
優子が少女を抱きしめた瞬間、優子の全身に衝撃が走った。
背後から雨の中、首筋に100万Vのスタンガンを当てられたのだ。
「バチバチバチバチバチッ」「ぐうああっ・・・」優子が前のめりに崩れ落ち、
激しい雨でびしょ濡れの土砂に顔から沈み込んで・・・気を失った。

「ついにこの街のてっぺんを取った」パシリは大喜び。
ぐったりとして動かない少女に駆け寄る。
そして、両手、両足を手際良くロープで縛る。
「あとは、こいつを俺の言うことだけを何でも聞く”奴隷”に仕込むだけだ。
アジトに連れて行き、全裸写真を撮って脅せば・・・」

長い黒髪、透き通るような白肌、抱きしめたら折れてしまいそうな華奢な身体、
近くで見ると人形のような可愛い顔・・・見れば見るほどパシリの妄想は膨らむ。
パシリは少女をお姫様だっこの状態で嬉々として車の方に運んでいく。
「もうすぐ、こいつが俺の奴隷になるんだ」
293名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 01:05:22.91 ID:1js/LRbh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 18>

すぐ近くに二度目の落雷、衝撃で地面が大きく揺れる。
天の怒りが最高潮に達したのか?
・・・落雷の衝撃で少女にゆっくりと意識が戻る。
両手両足を縛られ、抱きかかえられて運ばれている、
これから車に連れ込まれるのか、
と少女は「状況」と「破壊」すべき「敵」を理解した。
・・・すでに少女の「殺戮距離内」である。しかし手足が使えない、どうする?
「一発でこいつを倒すしかない」

パシリが車のドアを開け、少女を車内に押し込もうとかがんだ瞬間、
少女は両手をパシリの首にかけ、両足でドアを思い切り蹴った。
パシリは少女を抱えながら後ろに倒れ込む。バックドロップ自爆のように。
「ガツンッ」パシリは少女の両手で後頭部を地面にうちつけられ、
続きざまに、少女の全体重をかけた肘打ちを鳩尾に食らった「グエェェッ」。

「この卑怯者だけは許さん」
ともうぐったりと動かないパシリにとどめの頭突きを振りかぶった時、
向こうで水溜りに顔を突っ込み、うつ伏せで全く動かない優子が見えた。

「まずい」と少女は必死に這って優子の方に近づく。
少女が手足を縛られた不自由な身体で必死に優子の顔を水溜りから上げた。
ほんのかすかだが息をしている・・・まだ生きている!
「おい、大丈夫か?起きろ、起きてくれ」
肩を揺すり、頬や胸を懸命に叩くが、優子からは全く反応が無い。
完全に気絶してしまっているのか。
294名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 01:07:19.61 ID:1js/LRbh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 19>

少女は背後に嫌な気配を感じた。
振り向くと、そこにはパシリが左手にあのスタンガンを持って笑っていた。
「もう遊びは終わりだ」右手でフォールディングナイフを取り出し開いた。
「優子を刺し殺されたくなかったら、大人しく言う通りにしろ」

パシリは少女にうつ伏せになるよう命令し、
背中に馬乗りになり、ナイフで制服を切り裂き始めた。
「少しでも動いたら、身体ごと切り刻むぞ」
土砂降りの中、ナイフが不気味に鈍い光を放っている。
パシリが冷酷に告げる。
「お前はあまりに危険すぎる。手足をしばったまま服を切り裂いて、
ここで全裸写真を撮らせてもらう」
「スー」とナイフが背骨に沿って縦に動くと、
服の中から真っ白な背中が露出した
・・・絶対絶命!

その時、そのナイフの光に吸い寄せられるように、
優子のすぐ後ろの大木に雷が直撃した。
「危ない」少女は背中に乗っているパシリをはねのけ、
覆いかぶさるように優子を庇った。
少女にはねのけられ後ろに仰向けにひっくり返ったパシリが
倒れてくる大木に下敷きになる恐怖で叫ぶ「ギャー」。
「バキバキバキ」へし折れて、倒れてきた大木「ズダン」
・・・・3人は下敷きになった。

嘘のように雷雨が止み、「チュン、チュン」バタバタバタ・・・近くで小鳥が飛んだ。
少女は我に返った。優子と自分が何とか助かったことを理解した。
大木の根元に倒れていた優子と優子をかばった少女は、
丁度エアポケットに入ったように、命拾いした。
しかし、根元から遠かったパシリは折れて落ちてきた大木の下敷きになり、
必死で助けを求め、もがいている。
天はマジを貫く2人を助け、卑怯者のパシリのみを制裁していた。
「痛い、助けてくれ」・・・少女は軽蔑するように言う「知るか」
295名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 02:23:39.11 ID:1yhnWhj50
パシリw
296名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 03:40:50.95 ID:jEo/X0m00
「知るか」きたー!
297名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 04:22:38.65 ID:9QV3Zl2o0
妄想イラネ
298名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 09:28:03.06 ID:4V8ijrYW0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 20>

少女の必死の叫びかのお陰か、パシリの耳障りな悲鳴のせいか、
・・・・ようやく優子が正気に戻った。
涙ぐみながら抱きつく少女の手足を縛るロープを解き、
血と泥で汚れた顔を拭いてやりながら、優子は思った。
「こいつは私達と同じ、マジに生きてる。熱い情熱をもった奴だ」と。

「痛い、何でもする、助けてくれ」と叫び続けるパシリを見て、
少女はため息をつきながら先程の戦闘で使った木刀を2本拾ってきた。
大木の下に差し入れて「うらあああああ」と持ち上げ始めた。
真っ赤な顔の少女が「今だ、出ろ」と言うと「ヒィヒィ」とパシリがはい出した。
直後に、バキッと木刀が折れ、「ズシーン」と大木が元の位置に落ちた。

「おい、助かったら何でもするって言ったよな?」と少女が聞くと
「そりゃあ必死だったから思わず出た言葉で・・・
まあ出来る限りの事はしますよ・・・」ととぼけるパシリ。
濁りきった眼でペラペラと平気でうそをつき、
隙あらば欲望に満ちた目で自分を見るこの男を、
少女は心底嫌悪した。
「こいつ、このまま生かしておいてもろくなことが無いな」
299名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 09:30:04.02 ID:4V8ijrYW0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 21>

「おい、あの車はお前のだな?」
と近くに止まっている車を指さすとうなずくパシリ。
いきなり少女の強烈なボディブローがパシリに突き刺さる「うげぇぇ」。
そのまま襟首をつかみ、車に引きずる。
パシリがボディブローのダメージで歩けない。
「あははは、自分でちゃんと歩かないと駄目、はははは」
と止まる度に容赦なく地獄のボディブローを食らう。
「うぐぅ、ぎゃぁ、げえぇ」と胃液を吐きながら、助手席に乗せられた。
パシリは「何が始まるのか?」もう生きた心地がしない。

「きゃははは、シートベルトしないと、知らないよ」と少女が言うが、
まだボディブローのダメージに呻いているパシリはなかなか出来ない。
手際よく少女がシートベルトを装着してくれるのが、逆にパシリは怖い。
「ここからは勝手に動くと・・・殺すよ、きゃはははは」と言うと、
少女はパシリをシートに、さっき自分が手足を縛られたロープで
ぐるぐると固定した。

何でシートベルトをしてるのに、固定するのか?
パシリはこれから始まる「地獄」を考えるだけで発狂しそうだ。
「なあ、今から何をする・・・」と聞こうとして横にいる少女を見た途端、
「ははは、動いちゃダメ」「ドガッ」「うげぇぇ」
と地獄のボディブローで再度悶絶させられる。
パシリはもう、よだれと胃液まみれである。

さっと運転席に乗り込み、サイドブレーキを解除すると
「きゃはははは、あとは祈るんだな、あはははは」
と少女はパシリに告げ、車を降りてしまった。運転席には誰もいない。
「もう、やめてくれ、何をするんだぁ?」
300名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 09:31:19.15 ID:4V8ijrYW0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 22>

少女は、後ろから車を押し始めた「うおおお、うらあああああ」。
車が少しずつ動き出した。パシリは戦慄した。
「もしや土手の斜面から河原に転げ落とすつもりか?」
「あはははは、行けえ、きゃはははは」少女の笑い声とともに車が加速していく。
パシリが見る窓から流れる風景がどんどん早くなってくる。
本当にここから落とされるのか、嘘だろ?
「うわあああ、助けてくれー」
バックミラー越しに見える少女の不気味な笑顔が遠くなっていく。
「きゃははははは・・・」

道を乗り越え、車が土手から河原に落ちて行く。
「ぎゃああああああああ」とパシリの悲鳴が響きわたる。
暫くは何とかタイヤで走ったが、一度回転するとそのまま
土手を「ガタン、ガタン、ガタン、ガタン」と車ごと回転しながら落ちていき、
「ガーン」河原の流木群に当たり、やっと止まった。

気絶していたパシリは、少女の平手打ちで意識が戻った。
パシリのロープはすでに解かれていた。
「死にたくなければ・・・外に出ろ」という少女が言った。
パシリの身体が痺れて、なかなか外に出ることが出来ない。
少女は鉄パイプを持っていた。
先程の戦闘でパシリの仲間が使っていたものだろう。
301名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 09:33:41.85 ID:4V8ijrYW0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 23>

少女は「きゃははは、あはははは」と言いながら、
ボンネットに飛び乗ってフロントガラスを叩き割った「ガシャン」。
ガラスの破片をまともに食らったパシリは「うわぁ、待って、今すぐ出ます」
と転げ出た。
少女は、サイド、リヤ、サイドと一周すべてのガラスを割ると、
「あはははは、おらあ、きゃはははは」とボンネットやドアも滅多打ち。
「ドガッ」「バコン」「バキッ」と少女の鉄パイプにより
僅か数分でパシリの車は原型をとどめない状態に「破壊」された。

「おい、火」と少女が不機嫌に言うと、パシリはサッとライターを差し出す。
「ほらっ」と少女が丸めた新聞紙に火をつけ、
シートに投げ込むと「ボワー」と車内が燃え出した。
「うわぁ、どうすんだよ〜」と半泣きのパシリに少女が言った。
「あはははは、お前、もし今度嘘ついたり裏切ったりしたら、
この車みたいに完全に破壊するよ、きゃははは」

そう言うと、「そこにいろ」と少女は1人鉄パイプを持ってパシリから離れて行く。
「きゃはははは、動いたら、死んじゃうかも、あはははは」
というやいなや鉄パイプをパシリに投げつけた。
回転しながら飛んできた鉄パイプはパシリの頬をかすめ、
車体に「ドスッ」と突き刺さった。「ヒィッ」パシリが怯える。
パシリの頬からツーと血が落ち、暫くすると、「ドカーン」と車が炎上した。
「ぎゃああああ」パシリは驚いて叫んだ。
302名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 09:56:00.49 ID:rvMGymoV0
まさに「美狂気」という名が相応しい
303名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 10:32:07.24 ID:1yhnWhj50
ゲキカラぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
304名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 10:42:06.83 ID:WjnfRN4a0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
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 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )
305名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 10:46:07.83 ID:fPSiReGfO
ゲキカラの顔文字を作ろう(゚ ∀ ゚)
306名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 10:59:44.01 ID:jEo/X0m00
>>305
(ゲキ・ω・カラ)
307名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 11:13:10.90 ID:fPSiReGfO
(゚ ∀ ゜)
308名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 12:34:41.08 ID:yZoJKzrG0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 24>

その時、パシリの仲間が2人、
少女の後ろ側から草むらごしに忍び寄って来た。
優子に倒された後、息を吹き返したようだ。
2人とも既にナイフを持って、臨戦態勢である。
「ナイフ2人がかりならこの化け物のような少女に勝てるかも?
でも失敗したら、俺も一緒に制裁されるだろう。
ならば、後ろに敵がいます、仲間を売ってでも、少女につくのか?
ナイフ2人と少女、どっちが強いんだ?」
パシリは悩む、どうする?どうする?
暗闇の中で孤独に怯える。光が見えない。

ウラギリモノ

暗闇の中から・・・いきなり怒った少女が現れて言った。
「うっぎゃあああぁぁぁ」パシリは腰を抜かした。
「ふふふふ、お前早速裏切ったね、仲間を呼んだのか?あははは」
少女は既に2人の接近に気づいていたのだ。
「いや、違います、誤解です、信じて下さい」
必死に懇願するパシリに
「じゃあ、あいつら止めてこい、失敗したら・・・分かるよな、きゃははは」

パシリは仲間を止めに行く。しかし、必死の説得も失敗に終わった。
「この裏切者め、どけ」とパシリを突き飛ばし、ナイフ2人組が少女に近づく。

2人組は、ナイフvs素手の優位を活かして、じりじりと距離を詰めてくる。
少女は2人に広角度から同時に狙われないよう、
どちらか1人の陰に少しでももう1人が入るよう、
巧妙に「鋭角の三角形の頂点」の位置をキープしていた。
309名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 12:35:58.41 ID:yZoJKzrG0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 25>

そして、近い方の1人が大きく1歩踏み込めばナイフがあたる距離まで近づいた。
確実に勝つ為「もう半歩近づこう」と更ににじり寄った2人は
まるで手品のように、少女の右袖口からスルスルと鉄パイプが落ちたのを見た。
・・・・そう、ここは、既に少女の「殺戮圏内」。
追い詰められていたのは逆、そう2人組の方だった。

「うらぁ」少女が近い1人に踏み込む。
銀色の影がナイフを持つ手に吸い込まれるように、
鉄パイプ先端がナイフを叩き落とした「バキッ」。
即座に黒い影が・・・黒のロングブーツがうなりをあげ、
相手の鳩尾を蹴り込み、後ろに吹っ飛ばす「うげぇぇ」。
相手はもんどりうって倒れた。

「しまった」と遠い1人がナイフで刺そうと
倒された見方をよけて前進した瞬間、
既に”返す刀”で銀色の影・・・鉄パイプが唸りを上げ
ナイフを持つ右手にヒット「ガツッ」。
しかし、確実に相手を仕留めるために
ナイフをテーピングでぐるぐる巻きに固定していたせいで、
ナイフは手から落ちなかった。

・・・「こいつ、確実に私を殺す気だったのか?」
少女の逆鱗に触れた。
少女の視界が即座に「ブラッディ・レッド」一色になり、
眼の奥の狂気がMAXになった。
そう「破壊」すべき「敵」はこいつの「右腕」。もう止められない。
310名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 12:36:45.85 ID:yZoJKzrG0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 26>

ただひたすら、この「右腕」だけを鉄パイプで殴打する。
「ドカッ」「ガンッ」「バキッ」「バチッ」「グチャッ」「ガツッ」
「うわああああ、やめてくれ〜、ぎゃあああ」
男は右腕を庇いながら逃げ回る。
・・・結局、男は激痛に泣き喚きながら、自らテープを剥がす羽目になった。

あとは、少女主演の「殺戮ショー」と化す。
その相手役・・・「破壊」される「敵」は惨めだった。
向う脛(弁慶の泣き所)を徹底的に叩かれた
「ガン」「ガキッ」「ゴツッ」「バキッ」
「あははは、今度刃物使ったら・・・本当に殺すよ、きゃはははは」
「ぎゃあああぁぁぁ」「誰か助けて〜」
2人は悲鳴を上げながらのたうちまわっていた。
そのうち、あまりの恐怖に2人は悲鳴すら発しなくなった。
魂を抜かれてしまったように、呆けていた。

仲間が心身ともに「破壊」されていく一部始終を
恐怖の表情で見ているパシリに、少女は近づいていく。
「ひゃあ、ああああ」と腰を抜かして怯えている。
「あはははは、袖の中に鉄パイプ隠す時間を稼いだから、お前は味方?」
「ハイ、信じて下さい、裏切ってません」とパシリが言うと
「あはははは、次は甘くないよ、裏切者は潰すよ、きゃはははは」
と少女はそう「宣言」した。

少女は、落ちているナイフ2本をつまらなそうに拾うと、
腰を抜かして動けないパシリ目がけて、立て続けに投げつけた。
「ヒュー」「シュー」とそれぞれ顔の左右をすり抜けていき、
「バスッ」「ザクッ」と燃えている車のタイヤに突き刺さった。
「ひゃあ」パシリが悲鳴をあげると「こんなもん、ニ度と使うなよ」
とまだ眼の奥に凶気を帯びたまま、すぐ近くまで来て睨みつけた。
少女を見るパシリの眼からはもう「濁り」「欲望」は消え去り、
「恐怖」だけになっていた。

「あはははは、次は許さないよ、きゃははは」と少女の不気味な笑い声が響く。
「ズダン」大きな音がして、炎上している車が崩れ落ちた。
タイヤの空気が全部抜けたのだろう。
「うわあああ」パシリの叫び声が聞こえる。
しかし、少女はもう振り向かず、優子がいる場所に戻っていく。
311名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 12:40:13.31 ID:1yhnWhj50
こえええええええええええええええええええ
これで捕まるのか?
312名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 12:46:40.91 ID:jEo/X0m00
ドキドキ
313名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 13:57:44.68 ID:6qPyqH5L0
おもしろい
314名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 17:45:36.34 ID:jEo/X0m00
ゲキカラさんに会いたい
315名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 20:58:30.35 ID:jEo/X0m00
ゲキカラさああああん
316名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 21:49:26.18 ID:QX5U2v+R0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 27>

優子と再会直後、全ての戦いを終え安心したのか、
流石に少女は出血多量と疲労でぶっ倒れる。
今度は優子が必死に少女を病院に担ぎこみ、
少女は左目上の大きな裂傷を2つ、それぞれ数針ずつ縫った。
そして病院の血液ストックが足りず、優子からも輸血を受ける。

輸血の最中、優子が隣のベットの少女に話しかける
「おい、腹減ったな。後で飯行こうぜ。何食いたい?」
少女「辛い物だったら何でも・・・だけどお肉は嫌い」
優子「肉駄目で激辛料理って?おいおい、何食えっていうんだ?
お前面倒な食生活してんな」

この夜、尋常でない激辛料理をバクバク食べて
「これ本当に辛い」と嬉しそうにシャックリする少女に優子が言った。
「お前の名前聞いてなかった・・・まあいいや今日からお前は”ゲキカラ”だ。
ところでどこの学校行ってんだ?」
「・・・2カ月前、名古屋からステゴロ高校に転校してきた」
「あれ?ステゴロって最近内部抗争で壊滅状態ってサドが言ってたが・・・・。
もしかして・・・ゲキカラ、お前が潰したのか?」
「・・・くだらない奴ばっかりだったから」と静かにゲキカラが答えた。
「ゲキカラ、やっぱりすぐにマジ女に来い。面倒な手続きはこっちでやるから。
うちは強くていい奴がいっぱいいる、マジに生きてるよ。
特に四天王のサド、ブラック、シブヤ、トリゴヤ・・・でも喧嘩すんなよ」

「それにしてもゲキカラ、お前さ・・・
左目の上ちょいちょいっと縫って、輸血したら、
『ところで私何でここにいるんですか?帰ってもいいですよね?』
みたいなすました顔でケロッとしてっから、
『あとは塗り薬とガーゼ、テープだけ出しときます。毎日変えて下さいね』
で終わり・・・?
『かなりやばい状態だったから、ちゃんと診てくれよ』
って私が医者に言っても
『脳も眼も鼻も口も耳も内臓も骨も診ましたが、特に問題ないですね。
そんなに心配なら一応点滴します?要らない?ああそうですか、お大事に。
抜糸は1週間後、ちゃんと来てくださいね』
って、お前あれだけボロボロになるまで戦って、どんだけ頑丈なんだよ?
しかも、病院いる間に勝手に1人だけみるみるうちに回復してよ。
『先生、こいつ死にそうなんだ、早く助けてくれ』
って運び込んだ私の立場を考えろってんだよ。あはははは」
と優子は爆笑した。
317名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 21:50:11.48 ID:QX5U2v+R0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 28>

「私、病院苦手だから早く逃げ出したくて。
それに優子さんが・・・血をくれたから」とゲキカラがつぶやく。

「私なんてな、待合室で『付き添いです』
って何度も言ってんのによ、
『あなた傷だらけで心配なんで一応全部診ときます』
なんて連れまわされて、
『右手薬指・小指にヒビ、右目に損傷あり、鼻腔・口腔内に裂傷多数、
暫くは要通院。全身打撲と擦過症がひどく、これは暫くは熱出ますよ』
なんて抗生物質だとか注射された上に、
痛み止めやら目薬やら湿布やら、いっぱい買わされたよ。
『特に右手はしばらく安静にして下さいね』
なんて添え木なんかしやがって、笑っちまうよな。
『右目に眼帯しておきますから、触らないように』
だってさ。あんな邪魔なもん、病院から出た途端に両方とも取っちまったよ。
もうゲキカラが帰り支度して『本日のお会計は・・・』
なんてやってんのにさ、私だけとっつかまって
『あなた、体力落ちてるから点滴しなさい』
だってよ。それなら待ってる間に言ってくれよ。
早く終わらそうと思って点滴のコック全開にしたら吹き出してきて、
うわーって言ったらばれちまってさ。
看護師が点滴終わるまでずっと見張ってんだぜ。
暇だな?あの病院。今に潰れるぞ、あはははは」
と優子が楽しそうに明るく笑う。

「もし本当にお姉さんがいたら、こんな感じなのかな?
温かくって優しくって面白くって」 ゲキカラはふと思った。
思わず「お姉さん・・・」と呟いてしまったゲキカラ
「あぁ、何?ゲキカラ、ちゃんと言えよ」と優子。
「・・・もう、いいです」口ごもるゲキカラに対して優子は言った。
「私もさ、強くて、ヤンチャな、可愛い妹が出来たみたいで凄く嬉しいよ」
「やっぱり、聞かれてた・・・」と下を向き、ゲキカラは真っ赤になって照れた。
318名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 21:51:07.07 ID:QX5U2v+R0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 29>

僅か数日のうちに、この街の不良連中の間では
「ステゴロ高を1人で壊滅させたゲキカラが、マジ女テッペンの優子についた」
と最強と最凶のコンビ結成が話題になっていた。

転校手続きには予想以上に日数を要した。
マジ女がこの「超危険人物」を受け入れたくなかったのか?違う。
実は、ステゴロが転出を渋ったのである。
ゲキカラが学校に来ると、不良生徒が全員学校から逃げるので、
授業がはかどり、部活動が楽しい。
よって、教師やまじめな生徒から見ると、
あのゲキカラが何と「平和のシンボル」だった。
だから、教師とまじめな生徒から「転出不許可」を
学校長に強く要望していた・・・・。

転校手続きに日数がかかった本当の理由を、
ステゴロにもゲキカラを必要とする大勢の人たちがいた事を、
ゲキカラは知っていたのだろうか?

ともあれ、翌月の1日、家まで迎えに来てくれた優子に連れられ、
ついに、ゲキカラがマジ女に初めて登校する日を迎えた。
319名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 21:52:22.53 ID:QX5U2v+R0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 30>

これを見る為に周辺高校の不良幹部連中が正門前に集まり、
人だかりが出来る。多くの不良同士が集まれば、
あちこちで小競り合いが起きるのが常だが・・・
その騒がしさが一瞬で静寂に変わった。誰かが叫んだのだ

「ゲキカラが来た!」

「これが、ゲキカラか」名の売れた不良達が最強・最凶のオーラに気おくれして
後ずさりし、2人が歩いていく方向に道が出来ていく恐るべき光景が見られた・・・

これに嫉妬したのが、隣のヤバクネ女子商業である。
ただでさえ「目の上のたんこぶ」であるマジ女へ
よりによって「最凶ゲキカラ」の加入が不愉快で仕方ない。

幹部の1人が小柄な優子に対して
「おい、チビ。小さすぎて何も見えないぞ」
とペットボトルを投げつけて挑発した。
瞬時に気が付きスッと身をかわし「ニヤッ」と明るく笑う優子。
ペットボトルが飛んできた方に向かって
「制球まあまあ、球威なし、君はピッチャー失格!あはははは」と大笑い。

一方、対象的に「今投げたの、誰〜?」
即座にぶち切れ、周囲を睨みつけるゲキカラ。
投げた張本人がゲキカラの視線から隠れるように仲間の後ろにそっと下がった。
みすみす「敵」を見逃すゲキカラではない。

「あははは、見〜つけた、お前か」
と言いながら、その「敵」に一直線に走り、左手で肩口を掴み、右パンチ一閃。
一撃で崩れ落ち、痛さと恐怖で「ギャー」と大きな悲鳴が上がる。
「おらぁ」腹を蹴り上げると悲鳴が止まり失神、「破壊」完了・・・・秒殺!

「うおおおぉぉぉ」周囲がどよめく「何だ、今の?」「まるで野獣の狩りじゃねぇか?」
320名無しさん@実況は禁止です:2013/01/14(月) 22:21:30.06 ID:jEo/X0m00
照れるゲキカラさん可愛い
321名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 00:41:45.88 ID:W2fVTAfi0
もっとお願いします
322名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 03:25:10.51 ID:SezMTO4M0
ゲキカラは魅力的な神キャラ
323名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 08:06:03.66 ID:AtWB4H0X0
最強キャラやで
324名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 13:09:10.03 ID:SezMTO4M0
暴れてる時とマトモな時のギャップが好き
325名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 17:45:13.75 ID:x0BFA1It0
ゲキカラ△
326名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 20:44:25.43 ID:/CgpOzvD0
期待age
327名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 21:25:17.60 ID:SezMTO4M0
今日は大量卒業でスレ乱立してるから保守しっかりしないとな
328名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 22:09:46.89 ID:bX+kfK2P0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 31>

「うわぁ、やっちまった。転校初日だってのに。よりによって正門前で・・・」
戸惑う優子がゲキカラに近づくより早く、
「てめぇ、ヤバクネなめんなよ」
とヤバクネ幹部残り全員が木刀、鉄パイプ、チェーンなどの武器を手に
ゲキカラ目がけ一斉に襲い掛かった。
「うおー、いけー」と他校の不良連中が思わぬ「ビックファイト」に大歓声を上げ、
ゲキカラたちを十重二十重に囲み、この戦いを盛り上げる。

「おい、どいてくれ。ゲキカラ、大丈夫か?今行くぞ〜」
と大興奮の群衆をかき分ける優子をガシッと羽交い絞めする白い影
・・・ファーコートのサドだ。
「サド?何してんだ、放せ!ゲキカラは仲間だぞ」
「・・・ちょうどいいじゃないですか。私達にも四天王ゲキカラを見せて下さい」
と冷静にいうサドの後ろから・・・ブラック、シブヤ、トリゴヤが出てくる。

「けどさぁ、仲間が1人で戦ってるのに、誰も助けないのもおかしいだろ?」
と納得しない優子にサドが告げる。
「・・・ゲキカラはステゴロ高をたった1人で壊滅させた、らしいですね。
それに元プロボクサーを含む男3人組を1人で倒した、とも聞いてます」
武器持った男8人を優子さんと2人で潰した、っていうのもありましたね」
「知ってたのか?」優子が聞くと
「四天王入りと聞いてからキッチリ調べさせてもらいました」サドが詫びる。
「・・・それに、絶対負ける訳がない、とゲキカラと何時間もタイマンした
優子さんが一番良く知ってるんじゃないですか?」

サドの言葉に
「サドは何でもお見通しか?分かったよ。じゃあ、今日は応援に回るよ」
優子が正門の上にさっと飛び乗った。
「おーいゲキカラ、ここだ。疲れたら言えよ、すぐ私が交代するから」
と手を振る。ゲキカラはニヤッと笑う
「あははは、これは私の分、きゃははは」。
そして、1人が10数人をボコボコにする「逆リンチ」が続いていく。
329名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 22:10:32.17 ID:bX+kfK2P0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 32>

ゲキカラが「敵」と認識した相手を「破壊」するために襲いかかる。
その間、後ろから2〜3人が武器で攻撃しているのに、意に介さず、
今の「敵」を「破壊」すると、振り向いて、次の「敵」を認識して「破壊」しに行く。
これの繰り返しで、1人また1人とヤバくネ幹部が力尽きていく・・・。

優子「おい、みんな、あれが最凶のゲキカラだよ。どうだ?」
トリゴヤ「すごく可愛くて、スリムなのに、あんなに強くてかっこいい。
私ゲキカラ好き〜。早く仲良くなりたい」
ブラック「ちょっと相手の攻撃をもらい過ぎだと思いますが、
あんなタフな人間は今まで見たことがありません。
確かに滅茶苦茶強いです、心も体も・・・。敵に回したくありません」
優子「おい、どうだ?」ちょっとふてくされているシブヤを見る。
「実際戦ってないからわかりませんが、
・・・まあ、四天王に入るレベルだとは思います」とシブヤ。

皆の意見を聞いた後、サドが言う
「優子さんの明るさは味方はおろか敵にも好かれてしまう。
だから一度負けてもまた挑戦してくるようなことがある。
あの熱い戦いをもう1回してみたい、と。
でも、ゲキカラと戦った相手は二度と関わろうと思わないでしょう。
優子さんの喧嘩が熱く、眩しい太陽のイメージとするなら、
ゲキカラの喧嘩は・・・冷たく、暗闇を切り裂く日本刀・・・かな?
マジ女がテッペンであり続けるにはゲキカラの恐怖は必要です」
優子「よっしゃー、満場一致でゲキカラ四天王ってことで、よろしく」

最初は「おらぁ」「いけー」「倒せ」と囃したてていた他校の不良連中も
素手のゲキカラが武器を持った10数人を1人ずつ確実に「破壊」していく
恐怖シーンを見せつけられ、徐々に声が出なくなる。
330名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 22:12:25.20 ID:bX+kfK2P0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 33>

ゲキカラの右カウンターストレートで相手が顔から前のめりに崩れ落ちる
・・・「おい、あれ、やばい倒れ方だろ?」

ゲキカラの右クロスアッパーで相手が正門横の花壇に吹っ飛ぶ
・・・「殴られた人間が宙に舞うって実際にあるのかよ?」

後ろからチェーンで首を絞められたゲキカラが激怒し
チェーンを奪い取り、相手の首にかけて自分の肩に背負うように”絞首刑”
・・・「本当に止めなくて大丈夫なのか?下手すりゃ死人が出るぞ」

最後の1人は頑張った。効かないと見るや、武器を捨て、
正々堂々の殴り合いをゲキカラに仕掛け、大健闘。
ゲキカラの右パンチを3発までフラフラになりながら耐えて、
4発目でとうとう力尽き、撃沈した。

結局、ヤバクネ幹部10数人が全員マジ女正門前でぶっ倒れて、
その中で自らの流血と敵の返り血で血まみれになったゲキカラが
1人イライラしながら爪を噛んでいた。まだ物足りなかったのか?

取り巻く他校の不良幹部も、騒ぎを聞いて出てきたマジ女生徒も、
・・・ゲキカラの恐怖に完全にドン引きしている。
「おい、早く救急車呼べよ、まずいぞ、これ・・・」
「っていうか、そもそも、ああいう人間を普通に街に出していいのかよ?」

「・・・これで、他校も当分マジ女に喧嘩を売ろうとは思わないでしょう。
仲間であるうちの連中ですら、ゲキカラの恐怖に完全に支配された。
これなら、ラッパッパを頂点とする規律がしっかり守られる。
最高のデビュー戦になりました」とサドが優子に言う。

「サドは理屈っぽくてなぁ」
と思う優子はそんなサドの言葉を聞きながし、すでにゲキカラに駆け寄っていた
「おい、ゲキカラ、大丈夫か?」
「ははは、あいつら・・・ヤバクネ?・・・根性あった、
最後の1人まで逃げずに戦ってきたよ、あははは」
と答える血まみれのゲキカラ。
「だって、最後の1人はヤバクネのトップだぞ。プライドがあったんだよ」
と優子。
331名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 22:39:23.15 ID:SezMTO4M0
かっけえ!
332名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 22:45:01.26 ID:nwSvU8EQ0
このあと2でゲキカラが学ランとできるなど誰も予想だにしないのであった………
333名無しさん@実況は禁止です:2013/01/15(火) 23:23:22.88 ID:SezMTO4M0
学ランとゲキカラがラブラブな小説も読みたい
334名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 00:14:44.96 ID:0ovCAJZu0
あげ
335名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 01:32:54.89 ID:0ovCAJZu0
学ランを助けに来た所は名シーン
336名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 01:35:52.12 ID:diQVBgr1O
ゲキカラが立ち上がるとこで鳥肌立つ
ヤンキーソウルのオーケストラVer.?と同時に立つところ
337名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 03:01:20.50 ID:42s721sW0
ポニシュ
338名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 08:04:43.34 ID:0ovCAJZu0
>>336
いいよな
339名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 08:21:22.56 ID:u+giS+yDP
学ゲキ
340名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 09:52:20.90 ID:PBAprMFP0
緊急保守
341名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 12:28:53.67 ID:42s721sW0
保守
342名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 14:50:24.99 ID:0ovCAJZu0
ダンスに煎餅わたしたのは礼のつもりなのかな
343名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 17:44:50.88 ID:0ovCAJZu0
age
344名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 20:07:54.91 ID:NdKMWhHI0
センゲキがみたい!
345名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 20:44:22.97 ID:Xqb2AkyZ0
いいね
346名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 22:03:04.53 ID:0ovCAJZu0
不器用な折り鶴をプレゼントされたい
347名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 22:13:23.26 ID:32Rh6T52O
今日はセンネズゲキカラが仲良く3トップでしたね
348名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 22:38:46.58 ID:QtxGJB8g0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 34>

「でも、ゲキカラ今日は動きが悪かったじゃないか?
この前と比べたら絶不調だったろ。まだどっか痛いのか?
見ててヒヤヒヤしたぞ」と言う優子に
「・・・・・」と恥ずかしそうにうつむくゲキカラ。
「何だよ、もじもじせずにちゃんと言えよ」と問い詰める優子に
「・・・おなか空いてて、全然力が出なかった」
と恥ずかしそうにゲキカラが答える。
優子「何だよ、朝飯くらいちゃんと食ってこいよ、折角の登校初日なんだから」
ゲキカラ「・・・だって、優子さんが約束より1時間も早く来たから・・・」

優子「そっか?悪い悪い。だって今日からゲキカラがマジ女来てくれると思ったら、
つい嬉しくってさ。早く会いたくなっちまったんだ。
ああ、そういや、パシリも来てたな。
『ゲキカラの姉貴、気をつけて、行ってらっしゃい』
って火打石持って来て、やくざ映画の見すぎだろ?あのバカ。
でも、あんなどうしようもない奴にも、ゲキカラの”マジ”は伝わったんだな?
目つき良くなってたじゃないか?チンピラ1人更生させて、大したもんだよ。
なあ、ゲキカラの姉貴?」
ゲキカラ「・・・やめて、それは駄目。絶対、皆には言わないで下さい」
と消え入るような声でやっと言うと、真っ赤になり、下を向いた。

優子「まあ、腹減って動けないって言っても、
結局1人でヤバクネ幹部全員倒したからな、さすがゲキカラだ。
・・・そっか、ゲキカラお前、最後にイライラしてたのは、
身体が思うように動かなくて、絶不調が悔しかったからか?」
2人は顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
お互いを知りつくし、一緒に死線をくぐりぬけてきた、戦友同士のように。

サド、ブラック、シブヤは
「・・・これで絶不調?こいつが本気で暴れ出したら何人かかっても
絶対止められないぞ。優子さんいない時はどうすんだよ?」
と顔を見合わせたが、
「ねぇ、ゲキカラがおなか空いてるって。サド、お寿司取ろうよ〜。
それともピザがいいかな?ゲキカラって何が好きなんだろ?聞いてみよっ」
と無邪気にはしゃぐトリゴヤの天然っぷりに吹き出して、
「まあ、その時はその時だ」と腹をくくった「よし、この四天王でやっていく」と。

・・・その時、周囲がざわめきだした。
倒れているヤバクネ幹部10数人を道端の安全なところへ優しく避難させ、
手に武器を持ってこちらに向かってくる7〜8人の男たちが・・・・
349名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 22:40:13.02 ID:QtxGJB8g0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 35>

ゲキカラの戦いを見た後で、しかも正門の前で負けるわけにはいかない、
最後の1人をサドが殴り倒し、激闘に終止符が打たれた。
「シブヤ」「ブラック」「トリゴヤ」・・・そして「サド」か。
ゲキカラは”仲間”の戦いをしっかりその目に焼き付けた。

「よっしゃー、さあ皆で行こうぜ。ゲキカラ初登校だ。気合入れてくぞ」
優子が言った。

ゲキカラの眼に、これから通うマジ女の正門が映る。
「優子さんと、そしてこの仲間とやっていくんだな」

その時、目付きの鋭い、全身筋肉の分厚い鎧で覆われた大柄な男が
スッと背後から近寄り・・・・

不意にブラックの髪の毛を後ろから掴んで引きずり回した。
体勢を整えようと踏ん張ったブラックに、あまりに強烈なボディブローが突き刺す。
「ドスッ」「ぐわっ」、「ドスッ」「うっ」、「ドスッ」「・・・」
3打目でブラックが前のめりに崩れ落ちた。

「おめぇ、何やってんだ」と飛びかかるシブヤにカウンターの前蹴りを叩きこむ。
「ドカッ」「ぐうっ」、腹を押さえたシブヤに、間髪いれず右ラリアート「バスッ」。
軽量なシブヤがこの男の右腕をまるで逆上がりでもするかのように
1回転して背中から地面に落ちた「ドウッ」。
「ガツッ」後頭部を打ち、起き上がれない。

走りながら、トリゴヤを後頭部への裏拳一発で吹っ飛ばす
「ガンッ」「きゃあー」。トリゴヤがよろよろと前のめりに崩れ落ちる。

男は一気にそのままサドの前に。
サドが先制の右ストレートを放つが、この男は左手でブロックして、
冷酷この上無い、打ちおろしの右ロングフックを叩きこむ「バキッ」「くっ」。
サドが何とか耐えたが、男は左手で白いファーコートの肩口を掴み、
残酷すぎる右ストレート速射砲をサドの顔面に容赦なく叩き込む。
「ガキッ」「ゴンッ」「バチッ」「ガツッ」「バキッ」「ガチッ」「バコッ」・・・
男が左手を放すと、サドは右斜め後ろに崩れ落ちていった。
350名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 22:48:15.90 ID:QtxGJB8g0
大変申し訳ありません。先程の35は36の間違いです。
34と35の間にこちらを読んで下さい。

<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 35>

「お前らさ、男御法度だか硬派だか知らねえけど、こっちは仲良くやってんだよ。
彼女や妹ボコボコにやられて、黙って帰る訳にはいかないだろ?」
最近このあたりで幅を利かせている族のメンバーだった。
日頃からヤバクネと親しい交流があるらしい。面倒な連中だ。

「あぁ?」即座に戦闘モードに入るゲキカラを、優子が止めた。
「あいつらも血がたぎってるんだ、お前の戦いを見たから。譲ってやれよ」

すると、”ピンクのスカジャン”が真っ先に族に突っ込んでいく。
優子「あいつがシブヤ」ゲキカラ「派手な奴だな・・・」

ふと、既に族の後ろに驚異的なスピードで回り込み、
襟首を掴んで引きづりおろして倒している”黒のスカジャン”がいた。
優子「あいつがブラック」ゲキカラ「名前そのままだな・・・」

この乱闘に全く馴染んでいない”赤のスカジャン”が「キャー」と言いながら股間蹴り。
優子「あいつがトリゴヤ」ゲキカラ「強いのか?・・・」

武器を持った7〜8人の男達と互角以上に戦っている。
ゲキカラは嬉しかった。
優子「ゲキカラ、お前とあの3人で四天王として頑張ってな」

ゲキカラの視線の先に、背の高い”白いファーコート”が華麗に戦っていた。
相手が振り下ろす木刀を「ガッ」と掴むと、
自分よりも1周り大きな男を右のパンチ1発でよろめかす。
2度3度と殴ると、ついに相手がぶっ倒れた。強い!
優子「副部長のサドだ」ゲキカラ「副部長、か・・・」
351名無しさん@実況は禁止です:2013/01/16(水) 23:52:34.40 ID:0ovCAJZu0
wktk
352名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 01:06:25.70 ID:gn+2pJWs0
いつも楽しみにして読んでます
353名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 03:44:03.90 ID:gn+2pJWs0
あげ
354名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 08:34:29.20 ID:gn+2pJWs0
ゲキカラさんとデートしたい
355名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 10:52:20.78 ID:V+xmmKJ60
保守
356名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 14:38:27.59 ID:gn+2pJWs0
辛い料理むりやり食わされたい
357名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 17:35:22.73 ID:jfGY9+HC0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 36>

ゲキカラの戦いを見た後で、しかも正門の前で負けるわけにはいかない、
最後の1人をサドが殴り倒し、激闘に終止符が打たれた。
「シブヤ」「ブラック」「トリゴヤ」・・・そして「サド」か。
ゲキカラは”仲間”の戦いをしっかりその目に焼き付けた。

「よっしゃー、さあ皆で行こうぜ。ゲキカラ初登校だ。気合入れてくぞ」
優子が言った。

ゲキカラの眼に、これから通うマジ女の正門が映る。
「優子さんと、そしてこの仲間とやっていくんだな」

その時、目付きの鋭い、全身筋肉の分厚い鎧で覆われた大柄な男が
スッと背後から近寄り・・・・

不意にブラックの髪の毛を後ろから掴んで引きずり回した。
体勢を整えようと踏ん張ったブラックに、あまりに強烈なボディブローが突き刺す。
「ドスッ」「ぐわっ」、「ドスッ」「うっ」、「ドスッ」「・・・」
3打目でブラックが前のめりに崩れ落ちた。

「おめぇ、何やってんだ」と飛びかかるシブヤにカウンターの前蹴りを叩きこむ。
「ドカッ」「ぐうっ」、腹を押さえたシブヤに、間髪いれず右ラリアート「バスッ」。
軽量なシブヤがこの男の右腕をまるで逆上がりでもするかのように
1回転して背中から地面に落ちた「ドウッ」。
「ガツッ」後頭部を打ち、起き上がれない。

走りながら、トリゴヤを後頭部への裏拳一発で吹っ飛ばす
「ガンッ」「きゃあー」。トリゴヤがよろよろと前のめりに崩れ落ちる。

男は一気にそのままサドの前に。
サドが先制の右ストレートを放つが、この男は左手でブロックして、
冷酷この上無い、打ちおろしの右ロングフックを叩きこむ「バキッ」「くっ」。
サドが何とか耐えたが、男は左手で白いファーコートの肩口を掴み、
残酷すぎる右ストレート速射砲をサドの顔面に容赦なく叩き込む。
「ガキッ」「ゴンッ」「バチッ」「ガツッ」「バキッ」「ガチッ」「バコッ」・・・
男が左手を放すと、サドは右斜め後ろに崩れ落ちていった。
358名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 17:36:11.75 ID:jfGY9+HC0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 37>

流石のゲキカラもあっけにとられた。
喧嘩慣れした全く無駄のない動きに。あまりの手際の良さに。
格闘技をやりこんだ者が醸し出す「独特の雰囲気」に。
「こいつは強いぞ」と皆、息を飲んだ。その沈黙の空間に響いた。

「お・お・し・ま・ゆ・う・こ・ち・ゃ・ん」

幼稚園児の出席を取るような馬鹿にした声・・・もう1人の男が現れた。
この男は、さっきの男と同様に屈強な肉体を持ち、
そして何より不気味な、「危険なオーラ」を放っている。

「あぁ?」ゲキカラと優子が同時にぶち切れ、歩み寄っていく。
そこへ、倒れたまま、サドが声を振り絞る。
「こいつらは県内最強の族”豹鬼”の頭、”イチ”と”ダイマ”、危険だ・・・」
優子がサドを見た
「私以外でサドをぶっ倒した奴なんて、今までいなかったよな」
やっぱり、こいつら危険だ!

「マジ女のてっぺん大島優子?ゲキカラ?
女の子同士でキャッキャッはしゃいでるだけなら可愛くていいんだけど、
あんまりこっちのショバにまで出て来られると・・・困るんだよ。
今日見に来たら、「最強だ」「最凶だ」って盛り上がってるし・・・。
可哀想だけど、みーんなが見える前で、ゆうこちゃんをお仕置きするよ」

イチの眼が残酷に光る「行け、ダイマ」。

サド達4人を瞬殺した”ダイマ”が優子の方へ歩いてくる。
近くで見ると、大きい。180センチはゆうに超え、90キロくらいあるだろうか?

何か、嫌な予感がする・・・
359名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 17:37:38.74 ID:jfGY9+HC0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 38>

そんなことはお構いなく、すっと優子の前に入ったゲキカラが、ブチ切れた。
「おい、お前いきなりてっぺんに挑戦って調子乗り過ぎ、きゃははは」
「今日お前の戦いをずっと見ていた。確かにお前は強いと認めるが、
そのダメージで俺と戦うのは無理だ。今日は止めとけ。勿体ない」とダイマ。

「あははは、そうか私が怖いんだ、きゃははははは」ゲキカラが言うと、
「そうか、残念だな」とダイマが残酷かつ冷静な眼でゲキカラを見た。
「一生後悔することになっても、知らないぞ」

大きな黒い影が、もの凄い速さでゲキカラを襲う。

ゲキカラの左太腿内側に激痛が走る「ぐあっ」
さらに右太腿内側にも激痛が走る「うっ」・・・・
ダイマのノーモーションのローキックがゲキカラを潰しにかかった。

あっという間に、左右太腿の内側が真っ赤になった。
ゲキカラもローキックに合わせ得意の右カウンターのストレートを放つが、
体格差のせいでパンチが・・・届かない。

ローキックの連打でゲキカラの両脚は腫れあがり、痺れて、
立っているのも限界になってきた。

もう倒れないように両脚を踏ん張るだけのゲキカラ。
そう、生まれたての小鹿のように・・・。

ついさっきまで「強すぎた」ゲキカラだったのが、
今では可哀想なほど「弱弱しい」。思わず目を覆いたくなる。

・・・「最凶ゲキカラ」のこんな姿を見たくなかった。
360名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 18:00:02.07 ID:wxe+Gh2X0
支援
361名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 18:42:02.83 ID:gn+2pJWs0
ゲキカラさあああああああああん
362名無しさん@実況は禁止です:2013/01/17(木) 21:37:15.53 ID:gn+2pJWs0
手料理を食べたい
363名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 00:22:49.00 ID:yMz+ziQh0
保守
364名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 00:28:03.90 ID:YE4OZWSkO
ゲキカラさん写真集「ピラニア」
ゲキカラさんDVD「ピラニア鉢」



とか出ないかなあ
365名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 01:34:42.98 ID:H3odb6IL0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 39>

ローキック地獄でフラフラのゲキカラは、不意にスカジャンの右手袖口を掴まれた。
もはや足が動かないゲキカラの眼に、ダイマの右腕が自分の右脇を差し、
自分の両腕を抱えて、背を向けて沈みこんだのが見えた。

「一本背負いだ」

誰かが大声で叫んだ。ゲキカラは本能的に右に飛んだ。
「ビリビリビリビリッ」と大きな裂ける音がした。
スカジャンと制服の袖がいっぺんに肩口から引きちぎられ、
真っ白な右腕をむき出しにしたゲキカラが立ち上がる。

ダイマはゲキカラのスカジャンの袖を「チッ」と言いながら、放り捨てた。
ゲキカラが右に飛び、ダイマの腰の上に完全に乗らなかったので、
一本背負いが不十分だったのである。
右腕が綺麗に袖から抜けたのは、ゲキカラがスリムだったのが幸いしていた。
間一髪命拾い、だが、スカジャンと制服の袖を引きちぎるとは、何という怪力・・・

「こいつは柔道を使う。服をを掴ませたら危ない」

また大声が聞こえた。
再び、ダイマのローキック地獄が始まり、続いていく。
ゲキカラの両脚はいよいよ動かなくなる。
こんなに弱弱しいゲキカラを見たことがあるだろうか?
「透き通るような真っ白な肌」であるゲキカラの太腿は、
今や無残に赤黒く腫れあがり、見る影もない。

「この怪力で、アスファルトに叩きつけられたら、死ぬぞ?」周囲が騒めく。

今度は、左手袖口を取られた。ダイマが左手でゲキカラの左脇を差し、
左腕を抱え背を向けて沈みこむ。

「一本背負いだ」

また大声が響く。しかし、ゲキカラは・・・今回は反応が遅れた。絶対絶命!
366名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 01:42:20.81 ID:3McMpAMQ0
この展開からゲキカラが勝つのは難しいから・・・・・
他の男達と比べて筋が通ってそうな二人が劣勢でも
気持ちの折れない、ラッパッパを認めて終わるか、
それとゲキカラがありえないほど狂って鑑別所送りになるか
どちらかのような
367名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 01:50:50.35 ID:vJEpfRqT0
鑑別所だな。もちろんプリズンなw
368名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 10:26:19.19 ID:+LYJ6QjKP
支援
369名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 10:30:15.17 ID:wrJx+wPQ0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
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370名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 14:24:03.54 ID:5WuJCK8i0
がんばれ!
371名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 19:41:55.72 ID:5WuJCK8i0
あげ
372名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 20:05:34.80 ID:m+z1oTkg0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 40>

周囲が息を飲む。さっきと逆の一本背負いが決まった・・・?
「ガインッ」と鈍い大きな音が聞こえ、ダイマが投げの動きを続けるように倒れこみ、
頭からまともに地面に落ちた。ゲキカラは・・・そのダイマの背中に乗ったままだ。
「何が起きたんだ・・・?」周囲には全く理解出来なかった。

実は、あの一本背負いのモーションに入られた刹那、
ゲキカラはダイマに襟首を掴み、引きつけられる勢いをそのまま利用し
カウンターの頭突きを背を向けているダイマの後頭部に入れていた。
・・・何という本能的反射神経。
一瞬脳震盪になったダイマは自らの投げの鋭さが災いし、
投げの動作のまま、更に背中に乗ったゲキカラの重さが加わり、
頭からまともに地面につっこんで完全に「自爆」してしまった。

まだ両膝がガクガク震えているが、ゲキカラは立ち上がり一歩また一歩、
片膝立ちになり頭を押さえ、まだボーッとしているダイマの横に回り込む。
「おらあ」ゲキカラの黒ロングブーツが唸りをあげて、
ダイマの喉を下から蹴り上げる「バキャッ」「がはぁっ、げほっ、げほっ、げほっ」。
喉を押さえ咳込むダイマの脇腹に蹴りの追撃「バゴッ」「ぐえっ」。

ゲキカラは両手で髪を掴み、片膝をつき下を向くダイマの顔面に
右膝蹴りを突き上げる「バキャッ」「うぐぁ」悲鳴があがる。
鼻からおびただしい大流血、地面にボタボタ流れ落ち、真っ赤に染まっていく。

どうやら後頭部への頭突きと地面への「自爆」で既に意識が朦朧となり、
殆ど視界も判断も利かない状態でまともに鼻骨を砕く膝蹴りを食ったので、
尋常でない痛みのようだ。「ぐおぉぉ」「うがぁ」という、重いうめき声が響く。
その時、ダイマの右手がゲキカラの左脚を取った。グランドに引きずり込まれる!

しかし、ゲキカラは右脚を後ろに引き、左手でダイマの髪を掴んだまま、
狂ったように渾身の右ショートアッパーを顔面に連打で叩き込む。
「きゃはははは、あはははは」不気味な打撃音だけが、周囲に響き渡る。
「バキッ」「ゴツッ」「ガキッ」「バチッ」「ガツッ」「バコッ」「グチャ」「ベキッ」・・・

なんと、ダイマがついに両手でゲキカラの左膝を抱えこんできた。
血だるまの中の両眼が鋭く光る!何かを狙っている!
もしも連打が一瞬でも止まれば、待っているのは、・・・グランド地獄!
373名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 20:55:53.16 ID:m+z1oTkg0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 41>

止まれば待つのは地獄!ゲキカラの「狂気の右アッパー」は果てしなく続いた。
そして、ついに恐れていた「右アッパー空振り」・・・待つのは、グランド地獄!
「くっ?」ゲキカラが慌てて全身を下げながらダイマを見る。

・・・そこには、全身からぐったり力が抜けたダイマがいた。
ゲキカラが左手を放すと、「ドサッ」と前のめりに崩れ落ち、もう動かなかった。
止めに「おらぁ」側頭部を蹴っても、何も反応がない。・・・完全KO!

ゲキカラ、奇跡の大逆転勝利!周囲が「うおおおぉぉぉ」どよめきを挙げる
「やっぱ、ゲキカラ無双!強えぇぇ強すぎだろ?」
「おいおい、県内最強の族に勝っちまったぞ!マジかよ」

そんな中「パチ、パチ、パチ、パチ」とわざとらしい拍手の音が響いた後、
「げ・き・か・ら・さ・ん」イチがまた幼稚園児を呼ぶように馬鹿にする。
「おめでとう、よく頑張ったね」と歩いてくる。

「綺麗な黒髪、透けるような真っ白な肌、身体つきもスラッとしてるし、
喧嘩ばっかりじゃ勿体無い思うんだ。君は磨けば光るタイプ。
どんどん綺麗になるよ。こうしてみると顔も凄く可愛いじゃないか?」

値踏みするような嫌らしい眼でイチはゲキカラの全身を舐め回すように見る。
ゲキカラは服の上からでも全裸を見られているようで気味が悪い。
こいつだけは生理的にどうしても”無理”だ。そばにいるだけで鳥肌が立つ。

「華やかな世界だってあるよ。キャバクラでも高級クラブでも、頑張ってお金稼ぐなら風俗だって紹介するよ」イチは妄想の中で、ゲキカラをどう見ているのだろうか?
馴染みのキャバクラ嬢?それとも、好みのソープ嬢?

ゲキカラは、イチの言動、そして、このおごり高ぶった、破廉恥きわまりない、
邪心に満ちた目つきにゾッとした。本能的に嫌悪する。
こいつは、心が腐りきっている、どう考えても、まともな人間じゃない。

今すぐ「破壊」しておくべき「敵」だ!
ダイマと同じか、それよりやや大きいイチの全身を・・・・「ロックオン」した。
374名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 20:57:14.32 ID:m+z1oTkg0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 42>

ゲキカラ「優子さんと戦いたいなら私を倒してからだ、さあ来い」
イチ「君はあとで2人きりで優しくしてあげるから、先にシャワー浴びて待ってて」
ゲキカラが「ああっ?」と切れ、もはやボロボロの足でイチへ詰め寄る。

しかしイチには全く闘志がない「可愛い顔して、そんなに怒っちゃ駄目だよ〜」
と言った途端、何と、嫌らしく右手を伸ばして、ゲキカラの胸に触ろうとする。
「Bカップ?それともCかな?触ってみてもいい?」「はっ?えっ?」
喧嘩以外男に免疫のないゲキカラは動揺し「うわわわっ、ちょ、ちょっと、何っ?」
身をよじり右手で胸を隠しながら、左手でイチの嫌らしい右手を必死で払いのけた。
・・・もはや、最凶ではなく隙だらけ、”ただの”清楚な色白美少女に”成り下がった”。

これでイチの罠に完全に嵌った・・・払われた右手を空中で翻し、ゲキカラの
左手首を掴み、すっと引き崩し、イチは左手に隠し持っていた催涙スプレーを
至近距離からゲキカラの顔に吹きつけたのだ。
完全に意表をつかれ、まともにスプレーを顔に浴びてしまった。
焼けるような痺れと激しい痛みに「うううっ」
と両眼を押さえるゲキカラの左肩口をつかんだイチは右手を振り、
3段特殊警棒を「シャキン」と伸ばすや、機械のように頭部を連打する。
「ガン」「ガン」「ガン」「ガン」「ガン」「ガン」・・・・・・・
何連打したか、ついに正門横の花壇までゲキカラを押し込む。

警棒の連打を食らって流血し、その上まだ眼が見えないゲキカラは
必死で警棒を掴んだ。やっとの思いで奪い取り、反撃開始!
・・・その時、イチはスッとサイドに回り、両拳を組んで後頭部に鉄槌を叩き落とした。
「ガツッ」「あっ」ついにゲキカラは花壇に崩れ落ちる。
更に、両肩口を掴まれ、身体が浮上げるような膝蹴り連打を何度も鳩尾に食い、
ついに沈んだ。頭部からは夥しい出血、ピクリともせず、全身がグンニャリしている。
・・・・完全失神。

ゲキカラが秒殺された!

イチは返り血を拭いながら、笑っている「さあ、ゆうこちゃん、あ・そ・ぼ?」
375名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 21:38:31.01 ID:5WuJCK8i0
おっぱい触られそうになって動揺するゲキカラさん萌え
376名無しさん@実況は禁止です:2013/01/18(金) 23:43:27.35 ID:5WuJCK8i0
がんばれえええええええええええ
377名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 00:07:24.60 ID:fzzDUWUy0
なんか変な方向になったなw
378名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 00:19:35.11 ID:e3xmYarH0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 43>

周囲で「殺人マシンだ」「人として最低限のルールすら無ぇ」どよめきが起こる。
「この体格で格闘技の心得がある奴に躊躇なく武器を使われたら勝てない」
サドがトリゴヤに必死で叫ぶ
「相手が悪すぎる。優子さんを部室に逃がすんだ!いったん立て直す」
そして、よろよろと立ち上がるサド。
「逃げるだけの時間は・・・私が何とか稼ぐ。さあ早く」
トリゴヤが「うん」と言い「優子さん、こっち」と優子の腕を引っ張る。

しかし、大島優子は動かない・・・泣いていた。
「サド、トリゴヤ・・・駄目だよ、ここで私が逃げちゃ、マジ女はおしまいだ。
ここにどれだけの血が流れたか?例え、倒されると分かっていても、
お前らの・・・ゲキカラの”マジ”を裏切ることは出来ない」

そう言うと、肩をぐるぐる回して、イチに近づいていく。
いつもの明るさは無く、悲壮感いっぱいの優子の顔を見てサドが呟く。
「優子さん、死ぬ気なんじゃないか?」

優子がイチを睨みつける。イチがニヤニヤしながら言う。
「優子ちゃん、可哀想だけど、みんなが見てる前でお仕置きするから。
ちょっとだけ痛くするけど、泣かないでね」
優子「お前はやることなすこと、ペラッペラッだな?そんなんでよく「頭」張ってるな。
さっきの”ダイマ”の方が全然カッコイイよ」
イチ「ダイマはちょっと頭悪いんだよ。だからあれだけ圧してて負けたでしょ?
それより優子ちゃん、あんまりガラの悪い事言うと、お仕置きの最後に
お尻ひんむいて、「お尻ペンペン」しちゃうからね」
優子「例え喧嘩が強くても、お前みたいになっちゃ、人間おしまいだな」
イチ「ふーん・・・じゃあ、お仕置きを始めようかなっ」その眼に残酷は光が宿る。

優子がさっと身構え、緊張が走る。どちらか仕掛けるか?
優子は心の中で叫んだ「サド、ブラック、シブヤ、トリゴヤ、そして・・・ゲキカラ!
・・・私がつぶれても、マジ女を頼むぞ」覚悟は決まった「ここでこいつと刺し違える!」

「ゲキカラ、見てろよ!」いよいよ優子が先制攻撃を仕掛ける「おらああぁぁ」。
不敵に笑うイチ「さあ、おいで〜」。
379名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 00:23:23.56 ID:e3xmYarH0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 44>

その時 「ボトッ」とペットボトルが両者の間に落ち、「ころころっ」と転がった。
「うっ!?」あわてて、優子もイチもサッと飛びすさる。

ナ・カ・マ・ニ・イ・レ・テ

2人がペットボトルが飛んできた方向を見ると・・・そう呟くゲキカラがいた。
「ふふふふふ、今日の喧嘩はこのペットボトルから始まったからね。
ここからは”アンコール”かな?きゃはははは」
血に染まった顔で、口から血を流しながら、よろよろとゲキカラが歩いてくる・・・

ゲキカラが甦った!

呆気にとられる周囲をよそに、ゲキカラがサドに小声で伝える。
「優子さんは右拳が使えない、右眼もあんまり見えていない筈だ」
「馬鹿な?」とサドが驚く。トリゴヤ、ブラック、シブヤも動揺を隠せない。

「私は一緒に病院にいた。添え木も眼帯もすぐ捨ててた。
暫く通院って言われてたのに。皆を心配させたくなかったんだろ?
優子さん怪我してるのがバレたら、よそが攻めてくるし」
そう言うと、ゲキカラはよろよろとイチに向かって歩いていく。

「大丈夫、私はまだ戦える。でも”もし何かあったら”優子さんを頼む」
「・・・ゲキカラ、お前」
「あとは頼んだぞ、・・・副部長」
ゲキカラは微笑みながらサドの肩をポンと叩いた。
サドが、トリゴヤが、ブラックが、シブヤが、・・・ゲキカラの”マジ”を見た。

サドが優子に近寄り、後ろからサッと両腕で抱え込む。
「放せ。もうゲキカラが戦えるわけないだろ?あいつ、ホントに死ぬぞ」
「もしゲキカラがつぶれたら、次は自分が行きます。それまでは待って下さい」
サドは泣いていた。ギューと優子を抱きしめる。全身が震えている。

「サド・・・分かった・・・・ゲキカラ死ぬなよ」優子も全身で泣いていた。
380名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 02:21:45.51 ID:hL/h8Jkj0
おおおお!
381名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 03:08:12.22 ID:guIuDull0
ANN終わりついでに保守
382名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 03:08:49.27 ID:LgAKDXgF0
383名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 08:54:37.69 ID:hL/h8Jkj0
期待age
384名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 10:04:11.32 ID:d/Ry14+I0
すごい展開!
385名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 13:38:22.71 ID:hL/h8Jkj0
楽しみ
386名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 16:41:48.53 ID:hL/h8Jkj0
あげ
387名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 19:46:47.18 ID:hL/h8Jkj0
ゲキカラさんは何気にオシャレだよな
388名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 21:22:19.66 ID:KkdAWbyD0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 45>

ゲキカラは首を「コキッ、コキッ」と鳴らせながらイチのすぐそばまで近づく。
闘志のないイチは慌てて「ちょっとタイム、駄目じゃないか?スカートが裂けて下着が見えてるよ」
とゲキカラに言う「ほら、そこ」と指さしてゲキカラの注意を下に向かせた。
にやっと笑ったイチの巨体が黒い影のように高速タックルを狙う「もらった!」

・・・同時に、この影を迎撃するように黒い影が。「!?」イチが慌てて左側頭部をガード。
「ガツッ」衝撃で右によろける。ゲキカラの右ハイキックだ!イチの卑怯さは読んでいる。
「ふふふふ、おい3流ホスト、次の手品は?もうネタ切れ?客が飽きてるぞ、きゃはははは」
イチの眼が血走る「死にたいのか?」
「ふふふふふ、お前みたいなクズには私は倒せないよ、あはははは」
ゲキカラはスプレー、警棒の他に何かもう1つ隠し持っている、と見ていた。
挑発して早目に引き出そうと考えたのだ。

しかし、イチには通じなかった。
「作戦立てちゃダメ。女の子はちょっと馬鹿なくらいが可愛いんだよ〜」
というや、イチはゲキカラの両太腿内側へローキックを連打する。
「バキッ」「ウッ」、「バコッ」「グッ」最悪の展開になってしまった。
・・・すさまじい衝撃がゲキカラを襲う。

既にダイナに赤黒く腫れ上がらされた脚ではもう踏ん張れず足が泳ぎ、
これ以上イチの蹴りに耐えられず、ガクガクッと両脚が棒立ちで揃った。
イチはこれを見るや、踏み込んで左脚外側へのローキック。
両脚ごと刈って地面にぶっ倒すつもりだ。・・・危ない!

「来た」ギラッとゲキカラの眼が光る。
左足を大きく前に踏みこみローキックのヒットポイントをずらすや、
「うらあ」全体重をかけた右カウンターストレート一閃「バキッ」。
「ウワッ」イチが後ろに吹っ飛ぶ。カウンターが一瞬早かった。
「おらあ」ゲキカラが止めを刺すため馬乗りに・・・

その時「ヒュン」銀色の光が、ゲキカラのむき出しの真っ白な右上腕を切り裂く「ビシッ」。
刹那、激痛が走った「ううっ?」肉がバックリ裂け、血がドクドクとあふれ出てくる。
イチの最後の隠し武器”メタルウィップ”・・・・ベルトバックルをグリップ代わりに、
2m程のワイヤーがついた、携行目的で開発された金属製の鞭だ。

・・・射程距離と破壊力を兼ね備えた、あまりにも危険すぎる凶器!
389名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 21:43:36.63 ID:KkdAWbyD0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 46>

「脚を揃えて、外側ローキックを誘発させて、カウンターパンチ・・・
やってくれたな。女の子は馬鹿なくらいが可愛いって言ったよね?」
イチは怒りの表情で鞭を右腕や両太腿を打ち据えていく。
「ビシッ」「ぐっ」、「バシッ」「んっ」、「バチッ」「うっ」
イチにはゲキカラの悲鳴が心地いい。
ゲキカラの真っ白な肌がどんどん切り裂かれ、真っ赤に腫れ上がっていく。

「痛いだろ、ほら、泣け、叫べ」とイチが鞭を打っても
逆に打たれる度にゲキカラは、少しずつ少しずつ近づいてくる。
「こいつに痛さを感じないのか?」イチは気味が悪くなって来た。
「あはははは、きゃはははは」笑いながら近づくゲキカラに
「この化け物め」と強く打とうと思い切りバックスイングした。

ゲキカラの眼が光る「かかった!」
素早く左足を大きく一歩踏み込み、右ロングブーツが唸りを上げる。必殺の股間蹴り!
「バコッ」「ウッ」イチの巨体が地面から大きく浮き、衝撃で鞭が手からすっぽ抜けた。

しかし、何故かイチには効かず、すぐにゲキカラに胴タックルでしがみつくや、
空中に抱え上げた。イチの太い両腕が、ゲキカラの華奢な胴体に食い込む。
両腕ごと背骨を締め上げられ、背骨が「ミシッ、ミシッ」と悲鳴を上げる。
強烈無比なベアハッグが極まった「ぐうっああぁ」流石にゲキカラの悲鳴が漏れる。

イチは分厚い金属製ファールカップをしていたので、股間蹴りに耐えられたのだ。
「女の子は馬鹿な方が可愛いって、さっきも言ったよね〜」拷問が始まる。
背骨を「ガキッ」と締め付けられ、空中で「グラグラ」と揺すられる。

時折ゲキカラが「はうっ」「くっ」「ああっ」と小さな悲鳴を上げると、イチは大喜び。
「背骨折れたら一生寝たきりだよ〜でも可愛くごめんなさいしたら許してあげる」
とイチはゲキカラを弄ぶ。背骨が「ギシギシギシッ」不気味な音を立てている。
口内の出血が泡立って唇からブクブクとあふれ出てきた「グッ、ゴボッ、ゴボボッ・・・」。

まるで、白鳥が巨大ワニに飲み込まれ血まみれで泥沼に引きづり込まれるように
見えてきた。辛い、残酷すぎる。・・・ゲキカラ死なないでくれ!
390名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 22:45:23.54 ID:hL/h8Jkj0
がんばれ!
391名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 23:10:18.40 ID:y8NY8fKU0
きたい
392名無しさん@実況は禁止です:2013/01/19(土) 23:18:57.77 ID:PBjjtA550
ゲキカラちゃん負けないで
393名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 00:43:46.15 ID:jGbCPfpb0
どうなってしまうんだ
394名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 01:43:42.76 ID:m6+y46770
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
395名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 07:53:32.54 ID:jGbCPfpb0
あげとく
396名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 08:36:34.90 ID:hHV91EDM0
ゲキカラぁぁぁ!!
397名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 10:15:26.30 ID:SIFnkKWt0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 47>

「そり投げだ」

誰かが大声で叫んだ。そり投げ、プロレスの「フロントスープレックス」で
イチがゲキカラを抱きかかえたまま斜め後方に投げつける。
ゲキカラは本能的に足をイチの膝裏にフックし、かろうじて投げを防いだ。

「こいつはレスリングを使うぞ、離れるんだ」

また大声が聞こえた。イチはなかなか屈服しないゲキカラを地面に叩きつけ、
グランド関節技でいたぶり、もっと大きい悲鳴を聞く気だったのだ。
「くそっ」バランスを崩してふらついたイチの両腕のロックが少し緩んだ。

ゲキカラの眼がギラッと光った。
・・・そう、既にここはゲキカラの「殺戮圏内」。
傷ついた白鳥が、卑怯な巨大ワニをも食い殺す空間!

鼻で大きく息を吸ったゲキカラが、イチの両眼に向かって、
口から血を「ブフーッ」と吐き出す、プロレスーの「毒霧殺法」のように。
ゲキカラの背骨の軋みを弄び、その悲鳴を聞いて楽しんでいた、
女の悲鳴が何より好きなイチは・・・完全に油断していたのだ「うわっ?」
その隙に抱えられた両腕をイチのベアハッグから引き抜く。

すぐに両手を中指だけ第二関節を立てた「中指一本拳」にして、
まだ眼が見えていないイチの耳の下の急所に左右同時に叩き込む
「ガツッ」「ぐあああ」もう止まらない「ガツッ」「ガツッ」「ガツッ」「ガツッ」「ガツッ」
・・・・ついにイチのベアハッグが解けた。ゲキカラはすかさず後ろに飛び降りる。
目が見えない状態で、耳の下の急所を連打されたイチは
「ぐわぁぁ」と呻きながらフラフラしている。

ゲキカラはスッとサイドに回り込み、左肩口を両手で掴むと
渾身の右膝蹴りを自分よりはるかに大きいイチの左膝横に叩き込む。
「おらあぁ」「グチャッ」嫌な音が響き、イチはバランスを失い、立っているのがやっとである。

ゲキカラの眼がギラッと光る!
398名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 11:11:18.16 ID:m6+y46770
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
399名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 12:26:46.71 ID:0sHjZ3xC0
ゲキカラ△
400名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 14:18:05.58 ID:jGbCPfpb0
おおお!さすがゲキカラさん
401名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 14:42:48.57 ID:kc/CJyvfO
お尻にロウを垂らしてアナルをいじりたい
402名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 15:26:10.16 ID:1EpXhxgU0
ゲキカラ=アサシンって感じだ。
もはやドラマではなく映画化きぼう
403名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 15:28:28.89 ID:nbTvi5yO0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 48>

今度は後ろに回り込み。黒のロングブーツが唸る、渾身の右股間蹴り。
イチの身体がもの凄い勢いで跳ね上がった。「ひぎゃあああ、うあおおお」大絶叫が響く。
金属製ファールカップをした「金的」でなく、「肛門」を狙ったのである。しかも爪先で。

ニヤリと笑ったゲキカラはイチの左腕を両手で掴むと、
自分の全体重をイチの左肩に乗せて、うつ伏せに地面に引きづり倒した。
脇固め!・・・「バキャッ」嫌な音が響いた「うぐあああああ」。
左肩関節を脱臼されられたイチは痛みに呻いている。
「きゃははは、折ってないよ、外しただけ、あはははは」ゲキカラは笑う。

ふと、ゲキカラは冷めた眼で落ちている金属製の鞭を見て、・・・拾った。
「おらあ」滅多打ちにする「ビシッ」「バシッ」「ビチッ」・・・
首筋、そして、半袖のシャツから出た腕を徹底的に打って行く。

「あはははは、痛いの?、きゃはははは」「うっ、グワッ」
うめき声が悲鳴に変わり、そして、命乞いの懇願に変わっていく。
「ぎゃおあぁ、やめて、助けて〜」

しかし、ゲキカラは赦さなかった。
イチの眼の奥にまだ”邪悪な感情”が残っていると察知したからだ。

「ビチッ」「ビシッ」「バシュッ」「バシッ」「ビチッ」「ズバッ」・・・
泣こうが喚こうが叩き続けた。
「ブチャッ」「ブシュッ」傷口から血しぶきが異様にあがり始めた!
何と、ゲキカラは傷の上に、更に正確に鞭打って傷を深くしているのだ
「うぎゃあああ」イチの絶叫が響く。

傷ついた血だらけの白鳥は、今や天を覆うような大きな「火の鳥」と化し、
「虫けら」程度に小さくなった卑怯な巨大ワニを、
怒りの炎で焼き尽くしていく。

そう、この卑劣な男に対する「処刑」はまだ始まったばかり!
404名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 15:43:27.18 ID:m6+y46770
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
405名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 15:46:15.72 ID:n5ftRXGK0
これはもうホラーや
406名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 15:55:39.51 ID:kc/CJyvfO
ふともも舐めたい
ローション塗りたい
407名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 19:09:46.15 ID:jGbCPfpb0
続き楽しみ
408名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 19:35:57.35 ID:dSsTedws0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 49>

ゲキカラによるイチへの「鞭打ち」の処刑が続く。
「ビチュッ」「ぎゃあ」、「バシュッ」「うごあ」、「ズビュッ」「ひゃあー」・・・
傷の上に更に打ち込むので、血しぶきが舞っている。
あたかもイチの全身から血が噴き出しているかのように。

もうシャツは裂け、引きちぎれ、はだけ、惨めな半裸状態である。
新たに皮膚が露出した途端、
「あはははは、また新しいところ見つけた〜、きゃはははは」
とゲキカラの笑いと共に鞭で新しい傷を増やされるのだからたまらない。
傷が増えればまたそこを狙われ、血しぶきが舞うのである。

その時「ピュッーン」いきなり、金属製の鞭のグリップからワイヤーがすっぽ抜け、飛んだ。
あまりの強打の衝撃で、ついに金属製の鞭がぶっ壊れたのだ。

その一瞬を、イチは見逃さない。

足を引きずり「ヒイヒイッ」と走り出し、そばにいた小柄な少女を人質に取った。
登校途中、騒ぎを聞いて見ていたマジ女の1年生である。
不自由な左腕を人質の首に巻き付け、自由の利く右手で
慌ててポケットから取り出した鍵を、人質の右眼につきつけた。
「すぐにタクシーを呼べ、早くしろ。この女の眼を潰すぞ!」

人質の女子生徒は「きゃあー」と悲鳴を上げる。やはり、こいつは人間の屑だ。
鍵の先端が涙袋の上あたりをグリグリと強く押している。
女子生徒は爪先立ちになり、痛みと絶望で泣き喚く「きゃあああ、痛い、やめて、助けてぇ」

その悲鳴に興奮したイチは更に鍵を押し込む。「あっっ、ぎゃあああぁぁぁ」
女子生徒は大きな悲鳴を上げる。もう鍵は右眼の下睫毛の上から眼球を押しているのだ。
痛さと恐怖で女子生徒が叫ぶ。「早く言うことを聞いて!殺されるー」

大好物の「女の悲鳴」の余韻にうっとりと浸っていると、全身の軋むような痛みでふと我に返る。
憎きゲキカラを見たイチの眼が、残酷に笑った!

「タクシーが来るまでの余興で・・・ゲキカラ、全裸で土下座でもして貰おうか?
申し訳ありませんでした、もう二度と逆らいません、ってな」

周囲が一斉にゲキカラを見る。
409名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 19:50:48.72 ID:n5ftRXGK0
その女子生徒ごと殺っちまえオラァ
410名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 20:32:13.77 ID:HPmYd7TW0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 50>

「ゲキカラがいない?」

慌てて眼で追うと・・・

もうイチとの中間程度の距離まで何の躊躇も無く、ゲキカラは淡々と歩いていた。
「おい!それ以上近づいたら、本当に眼を抉るぞ。脅しじゃないぞ!止まれ」
イチが叫ぶと、人質の女子生徒が泣き叫んだ
「嫌〜、来ないで!言う事を聞いてぇ!」
周囲がざわめく
「駄目だ、ゲキカラ、無茶するな」

・・・その時、地獄から”悪魔の処刑宣告”が聞こえた。

「ふふふふふ、きゃはははは、それ以上ちょっとでも鍵を眼に近づけたら、
お前をこの世から抹殺するよ、もうどっちが強いか分かってんだろ?あはははは」

何と、逆にゲキカラがイチに脅迫を始めた。
両眼の奥に狂気が弾け、「敵」を「破壊」する殺戮モードに入っている。
脅迫した者が、まさか逆に脅迫されて、優位でった筈のイチにどんどん恐怖が増す。

「あはははは、お前今すぐその子を放さないと・・・本当に殺すよ、きゃははは」
ゲキカラは、どんどんイチに近づいていく。

「ふふふふふ、死にたくなければ放せ、あはははは」
ゲキカラの怒りがピークに達している。

「きゃはははは、さあ放せ、あはははは」
ゲキカラの眼が”マジ”で怒っている

「放せ!」

「おい、俺は県最強の族”豹鬼”の頭だぞ、両隣と3県で結成した”三國連合”の幹部で・・・」
イチが狂ったように叫んだ時、ゲキカラは・・・もうイチのすぐ目の前にいた。

「知るか」
411名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 20:47:42.10 ID:m6+y46770
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!
412名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 21:56:34.86 ID:3sZBElh90
ゲキカラ△
413名無しさん@実況は禁止です:2013/01/20(日) 22:48:25.53 ID:9BW9V9j30
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 51>

その言葉と同時に、人質の女子生徒の髪がふわっとなびき、
右横を白い光がすり抜けていた・・・女子生徒が横を見ると、
ゲキカラの怒りを込めた渾身の右ストレートがイチの右眼にめり込んでいた。
「うぎゃおー」右眼を押さえて泣き叫ぶイチに
「肩書きで喧嘩するようになったら・・・終わりだな」と冷酷に告げた。

ゲキカラは唖然とする女子生徒に「離れてろ」と避難させると、イチの右腕を両手で掴む。
そして、自分の全体重をイチの右肩に乗せて、うつ伏せに引きづり倒した。脇固め!
「ガクンッ」今度は、右肩関節を脱臼させたのである。

ゲキカラは脇腹を蹴り仰向けに裏返すと、そのまま馬乗りになる。
しかし通常の「マウントポジション」ではない。マウントから更に顔側にシフトし、
両脚で両上腕を踏みつけるように動けなくして、両腕を防御に使わせない。
・・・過去、総合格闘技で使用され、地上波放送禁止になった
あまりに残酷な変形マウントである。
ゲキカラは、変形マウントから怒りの拳をイチに落とし続けた。
「ガツッ」「ゴスッ」「バチッ」「バコッ」「ガキッ」「バキッ」「ガチッ」・・・
イチがぐったり動かなくなると、
「さあ、仕上げだな」ゲキカラがニヤッと笑った。

ゲキカラは奇襲攻撃で食らった催涙スプレーを拾ってきた。
スプレー中身の原料はカプサイシン・・・唐辛子エキスである。
変形マウントから、躊躇なくイチの鼻の奥へスプレーを吹きかける。
「ぎゃっひいぃぃー、あがあぁぁ」イチが声にならない悲鳴を上げ七転八倒する。

顔の皮膚にかけられても、その激痛に暴漢が何も言えずうずくまるのだから、
鼻の穴の中に吹きかけられては、敏感な粘膜の痛さにはとても耐えられない。

イチが痙攣して大人しくなってきた頃、再度スプレーを吹きかける。
「うっぎゃー、あっひゃああ」とイチが鼻を押さえて泣き叫ぶと、
「あれ?まだ残ってた、きゃはははは」とゲキカラが笑い、
しばらくするとまた鼻に吹きかけた。「ぎゃおあああ」「きゃはははは」・・・。
414名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 00:04:48.66 ID:m6+y46770
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!

残酷w
415名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 00:11:24.53 ID:eOKii9X00
つええ!
416名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 02:11:59.83 ID:6d5Ee9kW0
クレイジー!!!!!
417名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 04:39:07.01 ID:qBnOE1KGO
話はいいのにでてくる男の発言が変態すぎて涙が出てきた…
418名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 05:38:18.28 ID:mR1zufeJ0
ゲキカラ△
419名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 11:04:19.43 ID:eOKii9X00
最強
420名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 14:12:05.26 ID:eOKii9X00
あげ
421名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 17:09:22.70 ID:NGeuoHSp0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 52>

催涙スプレーのダメージで動けないイチを残し、今度は正門横の花壇に行き、
ゲキカラは自分が失神に追い込まれた特殊警棒を拾ってきた。
警棒の先端を地面に押し付け全体重をかけると携帯用に縮んだ。
今度は、手に持って下に振ってみる「シャキン」と攻撃用に伸びた。
ゲキカラが笑った・・・

両手を殺す変形マウントで乗り、「ふふふ、しっかり咥えてないと知らないよ、きゃははは」
と警棒の先端をイチの口に押し付けた。イチは意図が分からないまま取り敢えず噛んだ。
垂直に立てた警棒のグリップに体重をかける、先端がイチの喉の奥まで入り込んだ。
「うげええ、げほん、げほん、うぎゃん」と涎と胃液を吐きながら、悶絶する。
「あはははは、使ったらちゃんとしまわないと〜」と今度は胸に先端を当てて、
全体重をかける。「うぎゃあああ」先端が胸に食い込む痛さで、イチは絶叫する。

「ねえ、怒ってる?」

ゲキカラが言うと、イチは怯えながら首を横に振った。「私は・・・怒ってるよ!」
自分の大切な優子さんを馬鹿にしたイチに・・・
喧嘩の最中に、全身を舐め回すように視姦し、嫌らしい言動をするイチに・・・
怖さもロクに分からずに、凶器で人をいたぶり、悲鳴を喜ぶ悪趣味なイチに・・・
何より、そんな卑劣なイチに一度は叩きのめされた自分の不甲斐なさに・・・
そう、イチに関する下らない記憶は全て消滅させる・・・完全に「破壊」するしかない。
ゲキカラの心が叫ぶ。

「みんな、壊れちゃえばいいんだ!」

イチの髪を掴み、顔めがけて警棒を思い切り、突き立てる。「やめて、やめて、ぎゃあー」「ガキッ」
左耳の横で警棒は収納されていた。ぐったりするイチをよそにゲキカラは観衆の1人に歩み寄った。
「それ、くれないか?」手に持っていた吸いかけの煙草を貰う「・・・ありがとう」。

そのまま、変形マウントの姿勢に入ると、「バシッ」全身を震わすイチにビンタする。
そして、間髪入れずイチのヒタイにおもむろに煙草の火を押し付けた。
「ジュー」「うぎゃああ」イチの大きな悲鳴が響く。
痛くても、怖くても、肩関節を外され、変形マウントで固められた両腕は使えない。
ゲキカラのなすがままだ。

今まではまだ「準備運動」。これからイチの全てを「壊す」!・・・ゲキカラの眼が光る!
422名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 17:10:28.35 ID:NGeuoHSp0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 53>

「あはははは、お前さ、どうせもう不良失格だから、ひたいにバッテン書いといてやるよ、
”不良品の不良”ってすぐ分かるだろ?、きゃはははは」・・・卑怯者を裁くのは悪魔!
ゲキカラは笑って、少しずれたところに2回目を押し付ける。
「ジュー」「ぎゃわー」イチが泣き叫ぶ「ぎゃあ、助けて〜」
3回目「ぎゃあー、熱い、痛い、これだけはやめてくれ〜」とイチが叫んだ。

「きゃはははは、バッテン嫌か?・・・なら、目玉焼きでもいいんだぞ、あはははは」
殴られて殆ど見えない右眼でも、煙草の火が近づいて来るのが分かった。
ゲキカラの血が「ポタッ」「ポタッ」とイチの顔にしたたり落ちる。
「うぎゃぁぁ、助けて〜、うわああぁぁぁ」「チリチリッ」煙草が睫毛を焦がすと、
「ぴっぎゃー」イチは失禁して、呆けたように動かなくなった。

「ふふふふふ、次に私を怒らせたら、この世から消すからね、あはははは、、
お漏らし程度じゃ済まさないよ、はらわたを引っこ抜くからな、きゃはははは」

ゲキカラは右の手の平に煙草を乗せ、ギュッと握り火を消す。イチの眼からは”邪心”は消え、
ただ”恐怖”しかなかった。口は半開き、虚ろな目で放心状態、心も体も「破壊」された。
「捨てとけ」煙草をイチの口に投げ入れた。反応は無い。ゆらりと立ち上がるゲキカラ。
ついに、県内最強の族の頭2人に完全勝利!「うおぉぉぉ、ゲキカラ凄えぇ、やっぱ最凶だぁ」

周囲がどよめくの中、優子が真っ先に駆け寄り、抱き付く。
「カッコ良すぎだろ、もうお前には誰も勝てないよ、ゲキカラ、ゲキカラ〜」号泣していた。
流石のゲキカラももはや優子に支えられないと立っていられず、優子の胸に寄りかかって甘える。
優子はゲキカラの髪を「ポンポン」としてから、優しく顔の血を拭く。
「ゲキカラ!」サド、トリゴヤ、ブラック、シブヤも2人を囲むように抱き合い泣いた。

・・・しかし、その歓喜が大きな悲鳴に変わる「キャー」「うわぁ」「やばいぞ」
何と、意識を取り戻した血まみれのダイマが鼻を押さえ、必死の形相で、鉄パイプをついて、
もう動けないゲキカラの方へ一直線に歩いてくる・・・「くそっ、あいつだ!」「まずい」
優子がゲキカラを庇うように抱きしめ、逃げ場を探す。
サド、トリゴヤ、ブラック、シブヤがその前に必死の形相で立ちはだかる。
ついに、ダイマの巨体がつくる大きな影の中に、もはや動けないゲキカラがおさまった。
しかし、ゲキカラは、静かに微笑を浮かべている。 優子の顔が緊張でひきつる「どうする?」

ゲキカラはもう戦わず、”運命”を受け入れる覚悟をしてしまったのか?
423名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 17:21:06.22 ID:AWa5dPeN0
ちょw優子さんも優子さんだよ……
424名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 18:41:22.95 ID:eOKii9X00
どうなる
425名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 19:17:01.02 ID:vXvoofUT0
他のメンがスゲー弱く見える
426名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 21:29:19.16 ID:31r5Qjlz0
ゲキカラ△
427名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 22:23:29.67 ID:ROvBvklh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 54>

サドの合図で4人でダイマに玉砕覚悟で攻撃し、その隙に優子が正門内側までゲキカラを避難させる。
戻って来た優子とダイマがタイマン・・・これしかない。優子とサドが目で会話した。「いくぞ!」

その時・・・
「背負い投げを頭突きで潰すとは流石だ。”ゲキカラ”って言うのか?珍しい名前だな」
「滅茶苦茶辛いものが好きだから、優子さんにつけて貰ったんだ。気に入ってるよ。
でも”ダイマ”も珍しいけどな?」とダイマとゲキカラが話し始めた。

「えっ?」周囲は呆気に取られて2人のやり取りを見る。

「ダイナマイトみたいな戦い方で、怒ると大魔神みたいな顔だから、
”ダイマ”って、仲間がつけてくれたよ」と答えるダイマ。
「あの馬鹿は・・・何でも一番でないと気が済まないから”イチ”。
あんなに汚い手を使って、済まなかった。仲間として恥ずかしい」
イチの言動を詫びるダイマ。「気にするな」とゲキカラ。

・・・そして、ゲキカラが言った。
「なあ、ダイマ、正々堂々素手でタイマンしてくれて、”ありがとう”な」

ビクッと全身に電流が走ったように、ダイマがゲキカラの前に正座をした。
手をつき、無言で頭を下げた。ゲキカラは微笑んでいた。
ゲキカラは死闘を通じて”分かりあえた”ダイマがもう襲って来ないと
信じていたのだ。「ダイマは”あの戦い”を絶対大切にしてくれる」と。

トリゴヤ「今更、謝ってるの?土下座?」殴られた恨みからご機嫌斜めだ。
サド「違うよ。武道でいう”礼”だな。指導してくれた先生や先輩を敬う・・・」
トリゴヤ「えっ?ゲキカラはダイマの先生だったの?」
という天然っぷりに優子、サド、ブラック、シブヤが思わず吹き出し、大笑いした。
ゲキカラはそんな皆の笑い声を、安らかな顔で聞いていた、優子の胸で。

「なあ、ゲキカラ。あの袖、貰ってもいいか?」と言うダイマの視線の向こうに、
戦いで引きちぎれたスカジャンと制服の袖が落ちている。
「・・・勿論」ダイマは大切そうに袖を拾うとフトコロにしまい、
名残り惜しそうに何度も振り返りながら、イチを連れて帰って行った。

・・・長い戦いがようやく終わり、やがて、周囲から割れんばかりの歓声・拍手が起こった。
「うおおおぉぉ最凶ゲキカラ、無双!」他校の不良たちにもゲキカラの”マジ”が伝わったようだ。
428名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 22:24:27.81 ID:ROvBvklh0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 55>

ゲキカラが観衆の中にいる”1人”に向かって言った。
「おい、何度も叫んでくれたな。助かったよ」そこには「姉貴、ゲキカラの姉貴〜」
とゲキカラの勝利に感激して泣き崩れている、あの”パシリ”が居た。
パシリは朝ゲキカラを見送った後、やはり初登校の「晴れ姿」を見たくなり、
先回りし正門で待っていた。そこに県内最強の”イチ”と”ダイマ”が現れ、
2人の恐ろしい喧嘩を何度も見ていた経験から、ゲキカラを心配するあまり、
誰よりも大きな声で絶叫していた。今ではすっかりゲキカラの”第一の舎弟”気分。
先の河原で車炎上の大事件も、「むしゃくしゃして自分でやりました」
とゲキカラの事は警察に一切言わなかったのである。

ゲキカラの”マジ”で一番変わったのは、このパシリだったのかも知れない。

ダイマは鼻骨骨折が完治し退院すると、県内最強の暴走族”豹鬼”をすぐに解散。
そのお陰で、マジ女VS豹鬼の抗争に発展せずに済んだのだ。
そして、今まで喧嘩の道具として練習していた格闘技に、
ダイマは生まれ変わったかのように心を入れ替え真剣に打ち組む。
数年後、アメリカに渡り、「GEKIKARA」のリングネームで
総合格闘技プロデビュー。”折れない心”で快進撃を続ける。
リングネームの由来を聞かれ、「暴走族だった自分をタイマンで叩きのめし、
更生させてくれた少女の名前です」と誇らしげに答えた。
やがて、小さい団体ながらもチャンピオンになり、その勝利インタビューで
「自分はまだ2番です。1番にはいつも本物のゲキカラ、あの少女がいるんです」
と答えた。ダイマはいつもあの「片袖」をお守り代わりに大切に持ち歩いていた。

ゲキカラの”マジ”はダイマの生き様にしっかりと伝わっていたのである。

イチはあまりの恐怖体験に廃人となり、数ヶ月間引き籠りになる。
しかし、ダイマが貴重な格闘技修行の休みに足繁く激励に来てくれた為、
アルバイトを始め、徐々に社会復帰していく。翌年、やっと念願の就職も果たし、
職場では「気は優しくて、力持ち」のキャラで重宝される。そこには、
あのおごり高ぶった、破廉恥きわまりない、邪心に満ちた目つき、はもう無かった。
こつこつ貯金して、ダイマのタイトルマッチにアメリカまで駆け付け、
その勝利インタビューに涙し、いつまでも真面目に頑張る決意を固めた。

ゲキカラの”マジ”はダイマを通じ、あの卑怯者の権化のようなイチにさえ・・・届いたのだ。
429名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 22:55:43.95 ID:eOKii9X00
おおお
良い話や
430名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 23:08:18.89 ID:AWa5dPeN0
まさかの展開w
431名無しさん@実況は禁止です:2013/01/21(月) 23:10:01.93 ID:eOKii9X00
ageてくれ
432名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:06:17.50 ID:st9pfruL0
ゲキカラさんは黄門さまだったのか。
433名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:09:27.12 ID:BcIC1Nt/0
この『ROCK』が目に入る?あはははは。

本当に入れてきそう………
434名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:14:16.02 ID:zY6A6S1y0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 56>

「ゲキカラ、ようこそマジスカ女学園へ。血まみれになっちまったが・・・
記念すべき登校初日だな」と優子がゲキカラを正門に入るよう促す。

「今日から四天王になったゲキカラだ。みんなよろしく」
と優子がラッパッパ配下の生徒に大声で言うと「お疲れ様です」
そして、その後ろから「よろしくお願いします」
いつの間にか集まっていた全校生徒が一斉に頭を下げて挨拶した。
「そして、サドが副部長、皆、言う事聞けよ」と嬉しそうに優子が言った。

全校生徒の挨拶に戸惑うゲキカラの肩を「ポン」「ポン」「ポン」
と次々に軽く叩くトリゴヤ、ブラック、シブヤ。
「さあ、マジ女のテッペン、ラッパッパの部室に行こう。皆で一緒に」
ふらふらのゲキカラに、ブラックとシブヤが両側から肩を貸す。
その周りを楽しそうにゲキカラのビニール傘を開き、
くるくる回してはしゃいでいるトリゴヤがいる。・・・信じあえる仲間たち。

突然「ぐうぅー」と音がする。「ゲキカラ、おなか空いてたもんね」とトリゴヤ。
頬を真っ赤にして下を向くゲキカラ。ブラックもシブヤも両側で笑っている。
「トリゴヤ、”ゲキカラの姉貴”にすぐ食事を用意して」と優子がふざける。
「あっ?優子さんそれは駄目、内緒の約束・・・」と耳まで真っ赤になるゲキカラ。

その時、さっき人質にされていた女子生徒がチョコレート菓子を差し出して来た。
「さっきはありがとうございました。あの、こんなので良ければ」
ゲキカラ「・・・ありがとう」早速一口食べると、トリゴヤが”天然”丸出しで
「あー?ゲキカラなのに甘い物食べた・・・もしかしてビジネスゲキカラ?」
流石にゲキカラがギロッと睨むと「許してやって下さい”ゲキカラの姉貴”」
と優子がからかう「優子さん、それだけは止めて・・・」と一層真っ赤になった。
サド、シブヤ、ブラックが「優子さん、他には?」とワクワクすると、優子が思い出し
「おもむろに”お姉さん・・・”って傑作だったな?」「いやっ、優子さん、もう許して・・・」
とゲキカラは首まで真っ赤にして、顔を両手で覆って恥ずかしがった。

・・・ゲキカラはやっと本当の仲間を、居場所を見つけた。
「”チビ”、私だけ幸せになってごめんな、お前も天国で仲間見つけろよ」
ゲキカラは晴れ渡る空に浮かぶちっぽけな雲にチビを重ねていた。
マジ女に転校して、すごい遠回りになってしまっても、
ゲキカラはチビと遊んだあの「川沿いの土手の遊歩道」を
これからも毎日通るのである・・・。あの川の「風」が好きだから。
435名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:15:14.02 ID:zY6A6S1y0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 57>

「・・・ゲキカラは、”冷たく、暗闇を切り裂く日本刀”では無かった。
”どんな絶望の暗闇にでも希望をもたらす、絶対に消えない一筋の光”だった」
サドの言葉に優子は嬉しそうに頷いた。そして優子が言った。
「サド、お前は何だかんだ言ってもゲキカラの為に動いてくれたんだな?
凄いじゃねえか、生徒全員に集合かけて挨拶させるなんてよ・・・」
「いえ、自分は副部長として、ラッパッパを頂点とするマジ女の規律・・・」
優子がそのサドの言葉を遮って、ハグする。
「やっぱり、さすが副部長サドだ。これからもゲキカラの事、よろしく頼むな」
とサドの髪を「くしゃくしゃ」とすると
「もう勘弁して下さい」とサドは前髪を直しながら下を向いて照れた。

残念ながら、転校初日登校時、正門前での「この大騒動」は見逃されず、
授業前に停学処分を受け、強制下校となったゲキカラ・・・
しかし、この日から数年に渡り、この街はおろか県内・近県にまで
「最凶」の恐怖伝説を残すことになる。

「何があってもゲキカラとだけは敵対するな」
これが県内・近県の不良たちの「合い言葉」になっていく。

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、美しい少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。
極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャンのポケットに左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘をひきづっている。
孤独を楽しむように微笑しながら、
ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いていく。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくないい着こなしで
「ガガガッ」と傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。

「ふふふふ、あはははは、きゃはははは・・・・ねぇ、怒ってる?」

「ゲキカラが来た!」

<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日 完>
436名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:15:54.71 ID:zY6A6S1y0
<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ登校初日>
を長い間読んでいただき、ありがとうございました。色々レスいただき、励みになりました。

マジすか学園2の終了直後に「マジすか学園0 ゲキカラ 主演松井玲奈」
を映画化したらどんな話になるだろう?と自分なりに書き留めていたものに、
その後に見聞きした事を新たに付け加えながら、投稿しました。

パシリとイチをどれだけ最低最悪に描くか?により、下品な会話・シーンも
度々発生しました。気分を悪くされた方もいたと思います。失礼しました。

他メンの単なるやられ役化、その他誤字脱字も含め、いろいろ不手際がありましたが、
ゲキカラを好きな方々と時間を共有出来て嬉しかったです。

20日大阪握手会で見た限り、玲奈ちゃんは火傷と熱で体調悪そうでしたが、
「映画ゲキカラ 主演 松井玲奈」で映画化してもまだまだ大丈夫なくらい、
綺麗な肌で、脚も細かったです。是非、映画「ゲキカラ」見たいです!
437名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:23:19.56 ID:SimXy8Iq0
お疲れ様*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
438名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:24:02.35 ID:bbgCsm2n0
>>436
お疲れ様です。凄い面白かったです。
439名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 00:42:14.83 ID:DoNEInzE0
>>436
お疲れ様でした!
毎回楽しみにして読んでました
面白かったです!
440名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 06:07:45.50 ID:DoNEInzE0
ゲキカラ主役のマジすか見たいな
マジで映画化してくれ
441名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 11:29:01.46 ID:BcIC1Nt/0
>>436お疲れ様です!

あと玲奈ちゃん火傷してるんですか!?
442名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 13:09:13.71 ID:Rx7Sv7u50
>>441
先週、手をジュッとやっちゃった、そうです。
握手会では、無理してギュッと握ってこないよう、
「UTA-TUBEの紅白スペシャル、凄く良かったよ」
と言って、こちらからすぐ手を放したので、
どのくらい悪いかは分かりませんでした。
でも火傷した手で2日間握手会だったのでキツかったと思います。
443名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 14:52:40.46 ID:DoNEInzE0
握手会に行けてうらやましい
火傷した手で握手会は大変だっただろうね
444名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 17:53:07.37 ID:DoNEInzE0
ゲキカラさんに勉強を教えてあげたい
445名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 19:10:00.79 ID:WAQLDmua0
解けずに一生懸命「うーん?・・・」って唸ってるのも
解けて「出来た」って喜んでるのも
すごくかわいい
446名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 20:11:55.37 ID:DoNEInzE0
age
447名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 21:44:53.14 ID:h1LPmorB0
ゲキカラ△
448名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 21:45:09.89 ID:DoNEInzE0
一緒に煎餅食べたい
449名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 22:57:17.80 ID:DoNEInzE0
たまに傘を持ってるのは枯葉を意識してるのだろうか
450名無しさん@実況は禁止です:2013/01/22(火) 23:16:24.96 ID:Sz3aYgt20
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
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451名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 00:52:26.73 ID:hcMMCF5B0
マジすかの衣装で歌う枯葉のステーションが見たい
何かで見た気がするけど
452名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 01:00:49.30 ID:w5bzJHmh0
453名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 02:46:16.67 ID:8AV//1n60
ポニシュ
454名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 08:04:40.88 ID:1biY2KGp0
ゲキカラ△
455名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 11:36:21.35 ID:hcMMCF5B0
>>452
おお、それだわ
少ししか映らないのが残念
フルで見たいな
456名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 11:41:13.92 ID:R8E62zXk0
>>436
面白かった!
おつかれさま
457名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 14:50:59.74 ID:hcMMCF5B0
センターがゲキカラの見舞いに来るシーン見たかった
458名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 18:09:43.97 ID:hcMMCF5B0
ボコボコにされた学ランを見てキレて覚醒するシーン好き
459名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 20:49:41.10 ID:hcMMCF5B0
あげ
460名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 22:18:17.02 ID:hcMMCF5B0
また新しい小説こないかな
461名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 22:48:46.27 ID:w5bzJHmh0
チョコの奴隷じゃなくてゲキカラの奴隷になりたい
462名無しさん@実況は禁止です:2013/01/23(水) 23:43:15.70 ID:hcMMCF5B0
俺も
463名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 01:46:06.29 ID:l5a/sBWS0
不毛聴きつつ保守
464名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 06:49:09.55 ID:2InqqQE80
保守
465名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 09:44:20.67 ID:2InqqQE80
1の時は片目にカラコン入れてたけど2では入れてないね
466名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 12:43:39.49 ID:thTY7Z5x0
ゲキカラ△
467名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 15:59:28.32 ID:2InqqQE80
目元の傷痕とか片目カラコンとかそういうとこが少しノブナガに似てる
468名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 18:25:35.22 ID:2InqqQE80
リクアワでマジすかの曲きてほしい
469名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 18:43:58.31 ID:9JXPYWtY0
出てほしいw
470名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 18:57:47.04 ID:3PbZy8O40
ヤンキーソウルきて欲しいな
471名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 20:52:12.88 ID:2InqqQE80
またゲキカラさんが見たい
472名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 20:56:50.11 ID:3PbZy8O40
so longのMVがもろセンネズがいっぱい出てくるw
473名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 22:17:42.52 ID:GB/PZohT0
いつだっけかやってたラッパッパ四天王が歌った歌のタイトルなんだっけ?
ゲキカラさんのパートで、あのゲキカラさん笑いがあるヤツ。
SSAだったか、なんかのイベントだったか忘れてしまった。
ヤンキーの歌のくせにやたら歌詞が良かったんだよなー。
474名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 22:55:56.13 ID:KL5qC9Lw0
>>473
「クラスメイト」かな?
475名無しさん@実況は禁止です:2013/01/24(木) 23:22:21.05 ID:GB/PZohT0
>>474
おっ、あとで探して聴いてみるよ。
ありがとう。
476名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 03:59:52.54 ID:zphv0zLb0
本名は中の人と同じく松井玲奈だけど、
玲奈ちゃんって呼んだらどういう反応するのかな
別に何も変わらないかな
477名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 07:54:48.17 ID:9JFD/OQx0
ゲキカラ△
478名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 11:44:43.86 ID:zphv0zLb0
入院してる時でも髪型のセットは欠かさないオシャレさん
479名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 14:47:50.04 ID:H0Uf1BfM0
玲奈を4天王に抜擢し、ゲキカラという役を与えたやすすはやっぱりすごい
480名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 18:59:43.85 ID:zphv0zLb0
うむ
481名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 21:22:02.71 ID:Qkj1aFMd0
ゲキカラ期待age
482名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 22:55:02.83 ID:zphv0zLb0
新ラッパッパのメンバーと打ち解けるようになった経緯が知りたい
そういう小説も読んでみたいな
留年してラッパッパに残留する事になったとき敦子達とどんなやり取りをしたんだろう?
かなり気まずいと思うんだが
483名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 22:58:44.75 ID:Dzr+dj1jO
形の良いおっぱいと可愛いお尻をローション塗って
後ろからヌルヌル揉んで
アナルとオマンコ舐め舐めしたい気持ちは
全てのファンの総意。
484名無しさん@実況は禁止です:2013/01/25(金) 23:00:02.16 ID:Dzr+dj1jO
ゲキカラさんで何回も抜いた奴居るか?
485名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 00:19:47.80 ID:GQLwgYHQ0
>>482  考えてみた。

“皆・・・前田に付いていけよ”
ゲキカラの脳裏によぎる優子の言葉。
だが、ゲキカラには言えなかった。
留年しちゃった〜、なんて言葉を。
“私は最恐ゲキカラ、ラッパッパ四天王の1人”
そのプライドが邪魔をして、どんな顔をして部室に入ればいいのかわからなかった。
吹奏楽部のドアの前に立つゲキカラ。背を向け去ろうとした時
部室の中から聞こえた声。

学ラン「どういう事だよ!お前優子さんに託されただろ!
    なんだよ、副部長って!」

大歌舞伎「そうだよ〜。優子さんからあんたに付いてく様に言われたんだよ?」

前田「私は…優子さんのようにはなれない。ふさわしい奴がいる。
   そいつに付いて行ってほしい。」

中から聞こえた前田の声。ゲキカラはその言葉に険しい表情を見せた。
ゲキカラ「優子さんとの約束を・・・・前田ぁ・・・・」
怒りの目つき。
その時、階段を上る足音が聞こえた。
ゲキカラの目に映る黒いカーディガンを着た少女。
ゲキカラ「あんた、何勝手に“その階段”上ってるんだよ?」

少女が言った
少女「すまんな。けど上らなあかんのや。この階段を。」

ゲキカラ「そこの階段上るにはラッパッパの許可が必要なんだよ?」

少女「ラッパッパ?なら問題ないわ。うちは部長やからな。」

ゲキカラ「部長?きゃははっ、それ“マジ”で言ってるの?」
階段を上がりゲキカラの目の前に立ったその少女。
少女「“マジ”や。…うちはおたべ、今日からこの学校の“てっぺん”や。」

ゲキカラ「きゃはははっ、冗談は…名前だけにしときな!!」
ゲキカラが遅いかかろうとした時だった。
“ガチャ”ドアが開かれ、前田や学ランたちが叫んだ。
「てめぇ!!ゲキカラ!なんでここに!」

ゲキカラは言った。
「きゃはははっ、留年しちゃった。」
486名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 05:04:08.61 ID:RuVGbBWF0
>>485
おおっ、さっそくktkr!
続きどうなるのか気になるw
487名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 09:12:40.31 ID:C0iR881zO
>>484
ゲキカラでチンポ しごいた事はあるよ
488名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 13:08:46.01 ID:8FZDejuq0
ゲキカラ△
489名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 14:31:55.84 ID:wHam5VXrO
まぁ渋谷だって卒業したのに高校生に逆戻りしたんだから
ゲキカラの留年ぐらい何でもない
490名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 16:26:16.59 ID:C0iR881zO
誰かゲキカラの、パンチラ画像貼って
491名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 18:49:12.30 ID:c9JEn1jD0
作家さん乙です
492名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 21:37:24.01 ID:RuVGbBWF0
ミニスカで戦うからたまにパンツ見えてたな
493名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 22:55:47.60 ID:jlkNCoig0
>>492
ウソ イクナイ!
494名無しさん@実況は禁止です:2013/01/26(土) 23:18:06.73 ID:d/yKq3F50
>>492はスパッツとおパンティーの差もわからないドーテーなんだからしょうがないでしょ。
495名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 00:47:23.37 ID:GuzpdwS/0
入院してた時のパジャマって私物?
普段からああいう格好で寝てるのかな
496名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 02:00:23.11 ID:kSTXLA1A0
ゲキカラvsおたべ
死闘 
学ランびっくりする。前田「私が呼んだんだ。」前田が出てくる
ゲキカラ「前田ぁぁ!」掴みかかる
ゲキカラ「優子さんは、優子さんはお前にラッパッパ託したんぞ!」
前田を殴る
皆騒然とする
前田「探したいものがあるんだ。
それが見つかるまで、優子さんのいたこの部室をおたべに守ってもらいたい。」

ゲキカラが前田の胸ぐらを掴む
ゲキカラ「きゃははっ、前田ぁぁ!」
殴ろうとする
前田「ゲキカラ、お前も守ってくれないか?」
拳を止めるゲキカラ。しばらく見つめ去る。

ゲキカラとおたべの死闘。
それを見た者は数少ない。だがそれを見た者達は言う。
おたべは強い。
そしてゲキカラは次の日部室にやってきた。
ゲキカラ「きゃははっ、私は優子さんとの約束守るだけだ、勘違いしないでね。」
ゲキカラの首には“POP”のネックレスがかけられていた。

こんな感じだと思う
497名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 04:26:05.15 ID:zgh81Qn2O
ゲキカラのパンチラはスパッツだけど松井玲奈のパンチラはGoogleで
「 松井玲奈のパンチラ」で 検索したらプライベート生パンチラが見れるよ
チンポしゃぶってもらいたい
498名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 10:28:08.99 ID:GuzpdwS/0
刺されて入院したせいでまた出席日数たりなくて留年になったりして
499名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 14:25:44.74 ID:WDRIPLUd0
ゲキカラ△
500名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 15:29:27.91 ID:8ZB2fezKO
>>498
有り得るw
501名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 15:52:22.97 ID:HXxUXOd+0
>>497
粗チンは例外なくネジきられるから安心しろ。
502名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 18:37:49.03 ID:GuzpdwS/0
「優子さんごめんなさい…また卒業できませんでした…ちゅーん(´・ω・`)」
503名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 20:41:17.58 ID:GuzpdwS/0
ゲキカラさんの怒った顔が好き
かっこいい
504名無しさん@実況は禁止です:2013/01/27(日) 22:08:46.50 ID:GuzpdwS/0
2でも鼻鉛筆やってほしかった
ヤバクネの連中とかに
505名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 00:19:46.19 ID:DQAlGk4p0
かわいくて強くてカッコいい
506名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 01:49:48.53 ID:gVKiiGUg0
危なさそうだから・・・保守
507名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 07:23:09.14 ID:L1uQEYZx0
あげ
508名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 14:19:21.34 ID:DQAlGk4p0
age
509名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 16:04:19.87 ID:Ify/oCQh0
保守保守
510名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 18:58:25.59 ID:DQAlGk4p0
家族いないのかな?
511名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 21:50:51.68 ID:W0QWLXxZ0
ゲキカラ△
512名無しさん@実況は禁止です:2013/01/28(月) 23:53:26.58 ID:DQAlGk4p0
学校以外でのプライベートはどんな感じなのか知りたい
513名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 02:51:42.49 ID:wCEx/cr20
どんな人生おくってきたのか知りたい
514名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 09:24:01.68 ID:wCEx/cr20
保守
515名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 09:32:17.63 ID:e2AB5Ngyi
(^ω^)人(^∀^)ノセンネズがこのスレの監視に来ました
516名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 14:47:44.18 ID:wCEx/cr20
マジすかの続編やってほしい
517名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 18:37:03.75 ID:+OlkAFba0
春ドラやるのならマジすか0にすればいいのに…
518名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 18:39:00.31 ID:wCEx/cr20
ゼロも良いんだが個人的には2の続きが見たい
519名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 21:28:02.27 ID:wCEx/cr20
age
520名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 21:50:31.50 ID:+OlkAFba0
ゲキカラの奴隷になりたい
521名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 23:21:37.38 ID:wCEx/cr20
俺も
522名無しさん@実況は禁止です:2013/01/29(火) 23:52:31.44 ID:wCEx/cr20
また何か小説きてほしい
523サーモン ◆pdlO7HZYuo :2013/01/30(水) 01:15:18.03 ID:x0if/G1G0
マジすか学園4−プロローグ―

「はぁ・・・、はぁ・・・・あはっあははっ、きゃはははっ!!」
“そいつ”は馬乗りになって、何のためらいもなくゲキカラを殴っていた。
「・・・うっ!きゃははっ!」
あのゲキカラがここまで追いつめられてる。
信じられなかった。
ネズミと私はただ、黙ってそれを見ている事しかできなかった―
“初期四天王狩り”それを聞いた時、最初は噂だと思っていた。
マジ女にいたあの最強の四天王を狙う奴がいるなんて
都市伝説の類だと私は笑っていた。
だけどそれを話すネズミの目は、いつになくマジだった。
「その話が本当なら、最後に狙われるのは現ラッパッパ部長のセンター、
 お前かもしれない。」
そう言ってネズミは深刻な顔をしていた。
「ネズミは心配症なんだよ。」ラッパッパの副部長として、
ネズミは私を心配してくれているのかもしれない。
もしネズミの話が本当だとしても、ここにいる最凶のゲキカラには勝てるわけない。
まぁ今は眼鏡かけて受験勉強なんかしてるけど、こいつの強さは
今でも伝説そのものだ。
けど・・・・“そいつ”はこの階段を上ってきた。
シブヤ、トリゴヤ、ブラックが着ていたあのスカジャンを持って。
―「ゲキカラさんですよね?次は・・・・あんたの番だ。」―
そいつは、うちの1年だった―

524名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 06:12:41.06 ID:jiUDpgbS0
意味深なプロローグ
525名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 13:43:57.01 ID:jiUDpgbS0
age
526名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 14:14:57.63 ID:JHouinhe0
> >>388 よく知らないけど石田あんにゃは高校行ってないのかな? まあ、もっと力をつけていずれはって言う妄想だからw
527名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 15:13:29.25 ID:oooLmy6T0
アマクチは見慣れた廊下を歩いていた。
ふと教室から笑い声が聞こえる。
「ヲタ、お前のマニアックなモノマネうまいな!」
どうやらチームホルモンが誰かのモノマネをしているらしい。
こっそり覗き見するアマクチ。
「えー続きまして、ゲキカラになったアマクチの笑い方」
一瞬ゲキカラになりかけるが、優子さんとの約束を思い出し、抑える。
ま、これくらいは許してやるか。
「続きまして、髪をかきあげるも、髪の毛を洗っていないのか、途中でひっかかって上手くかきあげられない優子さん」
「キャハハハハハハっ!」
ゲキカラが拳を握って飛びかかった。
528名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 17:34:27.97 ID:56WQQD/q0
ワロタw
529名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 18:05:26.73 ID:jiUDpgbS0
>>527
再び鼻鉛筆ですね
530名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 20:36:14.83 ID:jiUDpgbS0
お仕置きされたいっ!
531名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 21:59:34.36 ID:dhfGbYWmO
ゲキカラさんのアナルに
アナルバイブ入れて遊び、浣腸してウンコしてる姿をみたい。
532名無しさん@実況は禁止です:2013/01/30(水) 23:49:02.27 ID:jiUDpgbS0
留年した理由は少年院に入ってて出席日数が足りなかったからだと思うし、
あの学校みんな全然勉強してないから、
学校さえ来てれば勉強してなくても卒業できそうなのに、
真面目に勉強してるなんて偉いよな
533名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 01:33:49.52 ID:NUpQEdhDi
アマクチはネズミの家庭教師で勉強していた。
「ったく、頭悪いっすねぇ」
「・・・ふふふふふ」
「優子さんとの約束忘れたんすかぁ〜?」
「くっ・・・」
「はい、国語にするっす!まず、この文を読んでくださいっす。夏目漱石の坊ちゃんっすね」
「・・・読んだ」
「はい問題。キヨの坊ちゃんへの思いが表れている文を5文字以内で探しなさい」
「そんな短い言葉でまとめられない」
「そういう問題なんすよ!」
「去っていく坊ちゃんを見送るキヨ・・・坊ちゃんに熱い思いを持ってたと思う・・・それは、私の優子さんへの思いに似た感情・・・」
「あのなぁ・・・」
「ネズミだって!センターがいなくなったら・・・その思いを5文字以内で表れせるのかよ!」
「それは・・・」
「この問題の答えは・・・ない」
「・・・なんで留年するのか分かった気がするっす」
534名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 07:29:05.84 ID:7y+2DOZO0
家庭教師してやるなんてネズミ優しいなw
535名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 10:45:16.52 ID:7y+2DOZO0
授業もちゃんと受けてるのかな
536名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 14:09:54.86 ID:7y+2DOZO0
てかなんで廊下で勉強してたんだろ?
537名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 18:46:18.47 ID:7y+2DOZO0
age
538名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 20:01:42.75 ID:7y+2DOZO0
age
539名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 20:55:34.70 ID:7y+2DOZO0
地下が荒れてるからこまめに保守
540名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 21:51:27.64 ID:X1TBoOli0
落ちたらあかん
541名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 23:01:52.28 ID:7y+2DOZO0
保守
542名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 23:19:34.46 ID:sLV1nl3X0
ゲキカラは坊主にするなよ
543名無しさん@実況は禁止です:2013/01/31(木) 23:47:11.21 ID:s0qhVryB0
ちょっと落ち着いた頃に現れようと思う。
544名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 00:37:24.36 ID:yEm142aJ0
保守
545名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 01:16:47.89 ID:cEj/I2cPi
アマクチは、いつものようにラッパッパの部室に入った。
上着をそこらへんに掛けて、楽器の下に隠しておいたゲキカラセンベイを食べる・・・
「あれ・・・?ない・・・私の・・・せんべい・・・ふふふふふ・・・あーっはっはっはっはっはっ!」
大声に気づいてセンターが飛んで来た。
「ど、どうしたんだ!?」
「センターちゃん、怒ってるか聞いて・・・?」
「いや聞かなくても怒ってr」
バキィ
「ちょっ・・・何すんだよ!」
「ふふふふふ・・・」
「くそっ!ゲキカラ!タイマンだっ!」
「やめろセンター落ち着け!」
ネズミがセンターを部屋の隅に引っ張り込む。
「放せネズミ!」
「ああなったら私たちじゃ止められない!あの人に来てもらう!」

しばらくして・・・

「シブヤから突然の連絡が入って驚いた。ネズミ、マジ女の危機だって?」
「サドさん、ゲキカラが突然に暴れ出したんすよ」
「そんなの今に始まったことじゃないだろう?」
「そりゃまぁクレイジーっすからねぇ。でも最近は落ち着いてて・・・」
「とにかくゲキカラのところに連れて行ってくれ」
部室に入ると、血だらけになったゲキカラが荒れ果てた部室の真ん中で笑っていた。どうやら暴れすぎて古傷が開いたらしい。
サドさんの登場で何とか落ち着いてアマクチになったゲキカラ。傷の手当を受けながら集まったみんなにせんべいがなくなった事を話した。
「ゲキカラ、そんなことのために暴れてたのか」
「センターちゃん、殴るよ?」
「おう、タイマンなら買ってやるからこいよ」
「いいよ・・・?ふふふふふ」
「やめろセンター!やっと落ち着いたのに」
「とにかく、犯人を探した方がいい。部室に入れるのはラッパッパのメンバーだけだから、犯人はすぐに分かるだろう」
「サドさん、犯人の目星はついてるんすか?」
「ここにいないメンバーはいるか?」
「そういえばウナギが・・・」
「ウナギは何もしてない!」
ヲタが否定する。
「ヲタ、嘘ついてたら鼻鉛筆な」
「ああ、構わない!ウナギは絶対に」
そのとき、部室のドアが開いた。
「ウナギ!」
「ひょーしらの、ひんな?(どーしたの?みんな)」
「なんでちゃんと話さないんだよ?」
「くひのなひゃひゃひりひりしてひゅかひゃかくひゃとうなめへる。あのひぇんべいかひゃい!(口の中がヒリヒリするから角砂糖舐めてる。あのせんべい辛い!)」
「ウナギ・・・」
「ねぇ・・・怒ってるか聞いて・・・?」
「怒ってないですよね・・・?せんべいな、また買えばいいし」
ゲキカラは何も答えず、笑顔でヲタとネズミに近づいた。鉛筆を握りしめて。
546名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 01:17:13.68 ID:cEj/I2cPi
>>545
最後、ネズミじゃなくてウナギね
547名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 01:21:01.33 ID:kLvQtkLiO
ゲキカラさんなら峯岸をどう処分するだろう?ハバネロ風呂とか?
548名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 03:28:50.52 ID:zbhytG400
>>545
ヲタ何もしてないのに、余計なこと言ったばかりにw
549名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 08:45:14.23 ID:zbhytG400
峯岸といえば尺はネックレスを返したのだろうか
最終回でも返してなかったようだけどもしかして貰っちゃったのか
550名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 12:08:00.91 ID:zbhytG400
age
551名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 14:48:38.30 ID:zbhytG400
age
552名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 19:07:50.81 ID:zbhytG400
保守
553名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 21:50:40.57 ID:zbhytG400
こまめに保守
554名無しさん@実況は禁止です:2013/02/01(金) 23:19:09.37 ID:zbhytG400
age
555名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 01:00:06.30 ID:A51VN4Qf0
hosu
556名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 01:59:03.52 ID:sy8HTWxM0
昔ラッパッパのスカジャン売ってたけど、誰か買った?今でもアメ横で売ってるのかなー?
557名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 03:20:02.54 ID:sy8HTWxM0
おやすみー。
558名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 08:22:14.87 ID:3kedTtrC0
マジすかのスカジャン欲しいな
559名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 08:27:26.93 ID:chJGaG+x0
>>556>>558
俺は持ってるぜ、買っちゃえ買っちゃえ
http://www.yokosuka-jumper.com/
560名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 11:58:07.79 ID:TXcW+eBT0
ゲキカラ△
561名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 14:54:30.03 ID:3kedTtrC0
>>559
スカジャン専門店があるのか〜
今度買ってみようかな
562名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 14:58:57.99 ID:DDhg3lCbO
ゲキカラさんとDir en greyのコラボはよかったぜww
563名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 15:04:05.34 ID:Jp4fTyk40
スカジャンは今でもあるんだ
ROCKネックレス欲しいわー
564名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 15:22:48.95 ID:sy8HTWxM0
>>561
通信販売なんてもったいないことするなよ
アメ横はビックサイトで握手会があったついででいいからよってみれ。
カオスで楽しいぞ。

で、なんでアメ横はアメ横っていうの?
いまでも米軍の横流し品があるの?
米軍基地近くの商店街の売り物ってなんかいいよね。
565名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 15:31:55.26 ID:o3ncT10sO
ゲキカラはこの動物さんを可愛がってくれるかな?餌あげたり

http://i.imgur.com/Y2ITB.jpg
566名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 17:03:32.41 ID:WoozbLEe0
>>559
たかみなw
567名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 19:51:44.70 ID:3kedTtrC0
>>565
かわいい
568名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 22:50:48.51 ID:3kedTtrC0
あげ
569名無しさん@実況は禁止です:2013/02/02(土) 22:55:26.68 ID:o3ncT10sO
>>567
(*-ゝ-)
570名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 01:19:07.96 ID:H+winQu/0
age
571名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 03:33:28.03 ID:+c/7YO8b0
ああ〜、BPOさえいなければ…。
2でも最凶ゲキカラ笑うの回なみに血まみれやれたのにな。
572名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 03:47:15.47 ID:T6pzyn2p0
なるほど、このスレではマジすか1のゲキカラが好きなのか
573名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 04:33:46.52 ID:H+winQu/0
いや、2のゲキカラも好きだぞ
574名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 09:40:15.96 ID:4vr5z0PiO
ローションたっぷり塗ってゲキカラとヌルヌル遊びをしたい
575名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 13:07:33.78 ID:+c/7YO8b0
>>573
1派
2は鼻鉛筆ないし、血まみれないし。
返り血あびながら笑うゲキカラさんがキレイだったのに2にはそれがないから迫力不足。
576名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 16:28:36.78 ID:H+winQu/0
age
577名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 19:48:26.80 ID:H+winQu/0
age
578名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 22:09:46.48 ID:1nu+oREd0
age
579名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 23:37:25.83 ID:Rg+dBW9a0
>>575
同意。
返り血のないゲキカラなんてただのれなたむ。可愛いだけなら松井玲奈スレでこと足りる。
580名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 23:50:17.04 ID:H+winQu/0
個人的には2のゲキカラのほうがカッコよくて好き
581名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 23:56:22.30 ID:+c/7YO8b0
>>579
同意いただきありがとう、
松井Rじゃなくてゲキカラが好きなんだもんな。
582名無しさん@実況は禁止です:2013/02/03(日) 23:56:56.14 ID:qoORF2HI0
2はあそこでピアノを倒せばよかった
583名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 00:17:45.38 ID:35Qzfbf50
優子さんを中心とするラッパッパのメンバーが部室に集まっていた。
突如、扉をノックする音が聞こえた。
空気が凍る。ラッパッパの扉をノックするということは優子さんへの挑戦を意味するからだ。
誰だ?優子がサドに目で合図を送り、答えるように扉を開ける。
そこにいたのは、明らかに弱そうな中学生だった。地元の進学校の制服に身を包み、丸いメガネをかけた小さめな彼女は明らかにマジ女には似合わない。
驚いて顔を見合わせるメンバー。
サドは彼女に目線を合わせるように屈んだ。
「いったいどうしたの?」
「あの・・・ゲキカラさんに会いに来たんです」
「ゲキカラ・・・?」
サドが振り返りってゲキカラを見る。
ゲキカラは笑顔で手に持っていたフォークをねじ切って遊んでいた。
「悪いけど、人違いじゃないかな?ゲキカラはあなたを知らないみたいだ」
「そうかもしれないですね・・・でも、朝お会いしたんです」
そういうと、サドの隣をすり抜けてゲキカラの前に行った。
ゲキカラは椅子に座ったまま自分の目の前に来た女の子を興味深そうに見ていたが、その子が突然、土下座を始めたので驚いて目を見開いた。
「お願いです!私を弟子にしてください!」
「えっ・・・!?」
ゲキカラは立ち上がると、女の子を置いて部屋を出て行った。
「あっ!待ってください!ゲキカラさん!」
追いかけようとする女の子を優子さんが止めた。
「まぁ、ゆっくりしていけよ」
「でもゲキカラさんが!」
「ゲキカラは初めての事態に驚いてるだけだ。落ち着いたら帰ってくるから安心しろ」
「それならいいんですけど・・・」
「名前はなんだ?」
「さくらといいます。」
「さくらよろしく。私は優子だ。朝にゲキカラとあったらしいな?」
「はい。私はいつもいじめられてるんですけど・・・今朝も公園の奥に連れていかれて脅されていたんです」
「そこでゲキカラに助けられた・・・ってことか?」
「はい。ゲキカラさんは本当に強くて・・・いじめていた人たちもゲキカラさんを一目見ただけで"ゲキカラだ!"って言いながら逃げて行きました。でもゲキカラさんは追いかけていってフォークを片手にみんなをやっつけていました
そこでおもったんです。ゲキカラさんの弟子になろうって。私も強くなりたい」
「そうか」
優子は笑顔で女の子の頭を撫でて隣の部屋で待つように言った。
サドが心配そうに優子に近づく。
「優子さん、どうしますか?ゲキカラはあの子を助けようとしたわけではないと思います」
「あいつのことだから、何となくだろうな」
「それに、ゲキカラはあの子を弟子にはしないと思います」
「じゃあ、追い出すか?」
「それは・・・」
「それはゲキカラに決めさせよう」
584名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 00:21:22.51 ID:dD1rf/dW0
さくらたん…?
585名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 00:42:26.38 ID:35Qzfbf50
そのとき、シブヤが窓際に優子やサドを集めた。
窓から校庭を覗くと校庭に200人くらいの中学生が集まっていた。
「うわーすごいねー」
「そうでもないぞ?トリゴヤ。恐らくゲキカラが朝にケンカ売った奴らだ」
「優子さん、私が行きましょうか」
「いや、ブラックは後からだ。それより外にゲキカラがいるだろうから呼んで来てくれ」
呼ばれたゲキカラは校庭で大声をあげている奴らを見て大声で笑いながら窓から飛び降りようとした。しかし、優子さんはゲキカラをとどめた。
「ダメだ。ゲキカラは待機」
「えっ?何で?」
「あいつらはさくらを狙ってきてるからな。さくらは私の弟子だから、私が一人でやる」
トリゴヤは少し考えていたが、隣と部屋のさくらの腕を掴んで優子さんの前に連れてきた。
「優子さん、さくらは私の弟子になりました」
「そうか・・・じゃああいつらはゲキカラに任せた」
「行ってきまーす!あははははははっ!」
勢いよく窓から飛び降りた。
優子は笑顔でその様子を眺めながら、さくらの方に向き直った。
「弟子だろ?師匠の戦いぶりを見てこい」
「・・・はい!優子さんありがとうございます!」
さくらが部屋から出るのを見届けながら、サドは心配そうに優子を見た。
「いいんですか?」
「まぁ、見てな」

さくらは大きな笑い声をあげながら戦っているゲキカラをみた。
大勢に囲まれても、楽しそうに戦うゲキカラ。
攻撃には遠慮やためらいはない。
ゲキカラの拳を受けた奴は血を流しながら吹き飛ぶ。
返り血を浴び、それを汗のように拭いながら、ゲキカラはさくらに近づいた。両手に気絶した奴を掴んで。
さくらは本能的に後ろに引き下がった。身体が恐怖を感じていたのだ。
「げ、ゲキカラさん・・・」
「弟子だよね?教えてあげる」
ゲキカラは鉄パイプを掴んで、襲いかかってくる奴らに向きなおり、容赦無く殴りつけた。
「ケンカを楽しむの♪」
血が滴る鉄パイプを握り、笑い声をあげて襲いかかっていった。既に奴らに攻撃の意思はなかったが、ゲキカラには関係ない。
震えるさくらの肩を、優子がポンと叩いた。
「これがゲキカラだ。どうだ、弟子になるか?」
「いえ・・・その・・・」
「いいか?強くなりたいなら、人に頼るな。自分で自分を磨くんだ。そうすれば本当の意味で強くなれる。ゲキカラみたいにな」
「優子さん・・・ありがとうございます。自分の力でがんばってみます」
「ゲキカラからには私から言っておくから。さくら、もう行け」
「そうします。みなさん、ありがとうございました」
さくらは頭をぺこりと下げ、笑顔で去って行った。
「ゲキカラの奴、わざとああやって、さくらが去るようにしたんだ」
「これで一件落着ですね、優子さん」
「そうだな。さ、私らもいこう」
「はい!」
ゲキカラの笑い声が響いていた。
586名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 05:20:34.52 ID:Tj9d5iIt0
age
587名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 11:28:15.80 ID:tUwn8+nw0
>>585
おお!小説きてた!

さくらたん、弟子が無理ならメロンパン同盟ならぬ激辛同盟を作ってもらってそこに入ろうぜ
入部条件は激辛料理が好きなことだけど
588名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 15:13:08.31 ID:tUwn8+nw0
(激・ω・辛)
589名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 18:57:21.48 ID:tUwn8+nw0
あげ
590名無しさん@実況は禁止です:2013/02/04(月) 21:41:16.02 ID:tUwn8+nw0
あげ
591名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 00:03:31.56 ID:jeq3qPGL0
小説書いてくれる人がチラホラいて嬉しい
ありがたい
592名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 03:47:12.20 ID:jeq3qPGL0
保守
593名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 09:32:33.20 ID:jeq3qPGL0
煎餅を出し入れしてたけどあの上着の中どうなってんだ
てゆーかいつも煎餅を入れてあるのだろうか
594名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 14:00:00.19 ID:C4u3hoobO
浮上
595名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 15:29:25.86 ID:jeq3qPGL0
また地下が荒れてるなあ
マメに保守
596名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 16:58:13.14 ID:jeq3qPGL0
age
597名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 18:32:41.92 ID:jeq3qPGL0
age
598名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 20:06:08.54 ID:6pKEEDSH0
ふむふむ
599名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 22:12:49.73 ID:jeq3qPGL0
age
600名無しさん@実況は禁止です:2013/02/05(火) 23:33:18.48 ID:jeq3qPGL0
age
601名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 01:13:09.99 ID:jcMf81Rr0
(ゲキ・ω・カラ)
602名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 03:11:55.02 ID:Ym0+adhP0
れなたむ
603名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 08:20:13.32 ID:jcMf81Rr0
げきたむ
604名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 11:54:12.00 ID:jcMf81Rr0
保守
605名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 12:52:38.18 ID:oNSENgcWi
 〃∩ ∧_∧   zzz
 ⊂⌒つ甘-ω-口)つ
606名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 15:08:44.06 ID:jcMf81Rr0
>>605
甘口さん!
607名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 18:37:32.00 ID:jcMf81Rr0
あげ
608名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 20:48:44.46 ID:jcMf81Rr0
あげ
609名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 22:31:17.26 ID:5rYiM0OI0
ふふ
610名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 22:50:57.57 ID:t6Hiik0S0
あはははは。ねえ、起こってる?あはははは。
611名無しさん@実況は禁止です:2013/02/06(水) 23:59:09.52 ID:jcMf81Rr0
おこって…ないよ…////
612名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 01:35:25.04 ID:7NwtEG920
保守
613名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 04:59:11.53 ID:7NwtEG920
(甘・ω・口)
614名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 11:07:00.32 ID:7NwtEG920
(中・ω・辛)
615名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 15:43:48.88 ID:7NwtEG920
(激・ω・辛)
616名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 18:39:05.30 ID:7NwtEG920
(激・ω・甘)
617名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 21:25:06.56 ID:7NwtEG920
(激・ω・怒)
618名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 21:29:25.68 ID:9VN5rTtZO
ゲキカラです(゚ ∀ ゚)
619名無しさん@実況は禁止です:2013/02/07(木) 23:17:49.55 ID:7NwtEG920
(辛・ω・甘)
620名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 01:12:55.03 ID:55js5Sf80
保守
621名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 04:38:54.18 ID:55js5Sf80
622名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 10:01:10.91 ID:55js5Sf80
スカートとニーソの間から見える太ももが良い
623名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 12:39:51.42 ID:55js5Sf80
保守
624名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 15:34:49.06 ID:55js5Sf80
こまめに保守
625名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 17:34:11.33 ID:Gk5440nI0
ゲキカラ△
626名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 18:55:31.75 ID:R5WAXDfA0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )
627名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 22:15:49.84 ID:0DJuS6vz0
>>585
いいね
628名無しさん@実況は禁止です:2013/02/08(金) 23:56:57.06 ID:55js5Sf80
あげ
629名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 03:13:57.94 ID:xAOrKKn00
泣いてるゲキカラさんの手を握ったおたべ羨ましい
630名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 10:05:30.52 ID:baNtcMp70
うらやま
631名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 10:11:47.88 ID:qeVr9gsa0
メロンパンに激辛わさびを塗って食べてるそうですね
632名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 13:47:53.52 ID:c0wdAmER0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝00>

病室の扉を開き、担当看護婦のいつもの明るい声が響く。
「さあ、点滴終わりましたか?もし熱が下がっていたら
ラウンジまで出てもいいか、先生に頼んでみましょうね」

「あれ?」ついさっきまでベットに横たわり静かに点滴を受けていた患者が居ない・・・

背後から問診に来た執刀医が慌てて声を荒げる。
「おい、戸島君、一体どうしたんだ?この患者はまだ寝てないと駄目な状態なのに」

同じ病室の患者が言う。
「あの女の子、フラフラしながら外に出て行きましたよ。10分くらい前かな?」
「数日前に意識不明の重体になって、まだ食事も出来ず、熱も下がってないのに、
どうして無茶な事をするんだ?おい、すぐ病院の周囲を探しなさい。急いで!」
執刀医が看護婦に叫ぶ。

担当看護婦がナースステーションに応援を頼み、自らも上着を羽織って外へ走る。
・・・点滴をする前に「ちょっだけでも外が見たい。制服に着替えさせて」
と珍しく駄々をこねられたので、”年頃の女の子らしい感情の可愛いらしさ”
に気を許し、気分転換になると思い、着替えさせてしまった事が悔やまれる。

「一体何をしようとしているの、あの子は?」

その頃、病院裏の住宅街の裏路地に揺らめくような人影が・・・

長いストレートの黒髪が風になびく。
極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャンのポケットに右手を突っ込み、
左手に点滴をしながら点滴スタンドを押して行く。
孤独を楽しむように微笑しながら、
ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくりフラフラと歩いていく。
清楚な色白美少女が、眼の下に真っ黒なクマをつくり、
イメージと真逆の似つかわしくないい着こなしで
「カラカラカラ」と点滴スタンドを押して歩く違和感、
否が応でも脳裏に焼き付く。

・・・・ゲキカラだ!
633名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 14:49:53.49 ID:/J7fCUxQ0
キター
634名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 16:52:31.67 ID:xAOrKKn00
>>632
GJ
点滴しながら駆けつけて戦う姿はインパクトあったな
それでも相変わらず強いのがカッコいい
635名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 18:32:52.08 ID:71l46lQL0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝01>

入院部屋から出ることすら禁止されるような病状においても、
ゲキカラはマジ女の為に、そして優子との約束を守る為に、
決戦の場所であるヤバ女に行かなければならない。
今回の喧嘩では、ヤバ女はマジ女の数倍の人数を抱えている。
圧倒的不利な状況からマジ女が勝利するには、
1人で数十人は倒せるであろうゲキカラがどうしても必要なのだ。

早々に病院を抜け出したゲキカラは、大通りを避け、すぐに裏路地に紛れていた。
ここから隣町のヤバクネ女子商業高校まで5〜6kmほどある。
歩くには容易な距離ではないが、病院関係者に見つからないように、
住宅街の細い路地を歩く手段を取った。

シブヤと決闘するはずだったあの日、
入院患者を装ったヤバ女・ミソのナイフにより刺された腹の傷は、予想以上に深かった。
その傷は内臓にまで達しており、緊急手術を受けて入院するも、
数日後容態が急変し、意識不明の重体に陥った。
天国の優子に「100万年早い」と現世に送り返して貰ったので一命は取り留めたが、
死んでしまってもおかしくない状態だった。
今もまだ高熱が続き、投薬と1日数回の点滴で、やっと「回復に向かい始めた」に過ぎない。

歩き始めてから数分後、ついに、目まいからゲキカラはよろけて地面に崩れ落ちた。
「ふふふふふ、私が自分から倒れるとはね、あはははは」
両手で点滴スタンドにしがみ付き、何とか立ち上がったゲキカラの眼に
武器を持ったステゴロ高校の不良連中4〜5人が歩いてくるのが映った。
「何でステゴロの連中がこんなところに?」

点滴スタンドで何とか立ち上がったゲキカラを見たステゴロの不良達が
「刺されて入院したゲキカラだ、今なら勝てる」とばかり、一斉に襲ってくる。
先制の鉄パイプは、点滴スタンドで何とか受けた。
しかし、ほぼ同時に来た木刀をまともに頭に食らった。
一斉に流れ落ちる血で、ゲキカラの顔は血まみれになった。
すかさず取り囲んで一斉にゲキカラの全身を殴打する。
「ガキッ」「ぐっ」後頭部にまともにバットを受けて・・・
左手で点滴スタンドを、右手を右膝につき、下を向いた顔からは
血が滴り落ち、地面を赤く染めていく。

両眼をゆっくり閉じたゲキカラは・・・もう動けない。
636名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 20:03:54.24 ID:xAOrKKn00
どうなるんだ!?
637名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 21:13:01.17 ID:Ok2fKDZg0
いやあのときのゲキカラ無傷で元気そうだったのに…
638名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 21:19:34.52 ID:d1rWQdSh0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝02>

「何だぁ、”伝説のゲキカラ様”もポンコツか?マジ女も大した事ないな」
ステゴロの1人がゲキカラの髪を掴んで、顔をのぞき込む。
「ゲキカラ、お前はここで寝とけ。これからうちらはヤバクネ側について、
マジ女潰してくるから」右膝についたゲキカラの右手がピクッと動いた。

頭の傷から眼に流れ込んだ血でゲキカラの視界は
既にブラッディレッドになっている。視界が赤く染まれば「殺戮モード」だ。

「・・・そうか、それならば”悪い芽”は今すぐ摘んでおくしか、ないよね?」
消え入りそうに小さく肩で呼吸していたゲキカラがかすかな小声で呟いた。
ゲキカラは今すぐ「破壊」すべき「敵」を認識した。
既にステゴロ不良達は全員、ゲキカラの「殺戮圏内」・・・。

「ぴぎゃっ」

突然、小動物の断末魔の悲鳴のような音が聞こえて、
不良達は、ゲキカラの髪を掴んでいた仲間の1人が後ろに吹き飛んで行くのを見た。

下を向いたゲキカラの眼に偶然映った「敵」の木刀、
ゲキカラはこれを右手で掴むや斜め下から顔めがけて逆袈裟に斬り上げていたのだ。
右顎から左ひたいに向けて顔面を掻き毟るように木刀の切っ先が走った。
「ステゴロがヤバクネと組む?」・・・ゲキカラの逆鱗に触れてしまったのだ。

完全に油断していたステゴロ不良達は
・・・殺戮モードのゲキカラには対応出来なかった。
1人目を逆袈裟で顔面を斬り裂いた木刀は文字通り返す刀で
2人目の左首筋に打ちおろされた「ズバッ」「あうっ」。
更に3人目に木刀の柄頭(グリップエンド)を顔面に叩き込む「ゴツッ」「ぐあぁぁ」
4人目が鉄パイプで反撃するも、左手で点滴スタンドを盾にして、
右手によるカウンターの「突き」がまともに鳩尾に食い込む「ドズッ」「ぐえぇ」。
呆気に取られた5人目に強烈な脛打ちが叩き込まれる「ガツン」「ぎゃん」

相変わらず点滴スタンドにもたれかかりながらも、右手に持った木刀だけで、
「きゃはははは、まだ私に逆らう馬鹿がこの街に居るんだね、あはははは」
1人が5人全員をボコボコにする逆リンチが続く。

・・・ゲキカラに逆らった愚か者は、まだ地獄のほんの入口を覗いただけ。
639名無しさん@実況は禁止です:2013/02/09(土) 23:02:40.62 ID:GXlZ1UbT0
カッコイイ!!
640名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 00:56:48.35 ID:Mtt0qqo+0
さすが
641名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 05:10:01.02 ID:Mtt0qqo+0
age
642名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 06:14:55.27 ID:7SOdJaGA0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝03>

血まみれのゲキカラの笑顔の中で、その両眼がまだ「敵」を許していないのだ。

5人とも首筋、両腕、両脚を嫌と言うほど叩かれた。
「気絶出来たらどれだけ楽だろう、この恐怖から逃れたい」
5人が同じ事を考えた、その時
「ふふふふふ、ねぇみんな、携帯電話出して、きゃはははは」
ゲキカラが爪を噛みながら呟いた。戸惑った5人のリアクションが遅れた。
ゲキカラが不機嫌になる「携帯!」木刀で小突かれた1人が慌てて差しだす。
ゲキカラが余計に不機嫌になった「みんなの携帯!」残りの4人も差し出した。
「あはははは、これは壊しておくよ、仲間呼ばれたら面倒だから、ははははは」
5人の携帯電話を木刀で粉々に破壊した。
5人はまるで自分達が粉々にされてしまったかのように
「いやー」「助けて」と言いながら怯えている。単純に「恐怖」からの叫びだった。
もう2度とゲキカラに逆らう気力は無いだろう。

「きゃはははは、今ここで起こった事、誰にも言わない?ふふふふふ」
ゲキカラが聞くが、5人が怯えたまま、お互い顔を見合わせ、何も言えなかった。
ゲキカラが不機嫌になる「内緒にする?」爪を噛みながら
1人の髪の毛を掴んで顔を寄せていく。
「はい、言いません、誰にも言いません」と答えても
「ふふふふ、もし嘘ついたら、身体じゅう粉々にするよ、きゃはははは」
と更に念押ししてくる。「二度と逆らいません。もう許して下さい。言うこと聞きます」
と懇願すると「本当?」とゲキカラが聞いてきた。5人が一斉に頷く。

「あはははは、じゃあ、今日ヤバ女の助っ人に行くの、何人?ふふふふふ」
中堅どころの5人には全員の正確な人数が分からなかった。「何人?」ゲキカラが怒った。
「はい、幹部が全員で10人、あとは自分達みたいな兵隊が50人近く居る筈です」
慌てて答えると「本当〜?」木刀で脛の骨をゴツゴツ小突く。
「痛い、止めて、本当です。今朝の集会は60人くらいでした」ゲキカラがフッとため息をついた。

「ステゴロで60人、ヤバ女は卒業生とか応援含めて250人は居る。全部で310人か?
前田・おたべ・センター・優香さん・優希さんが30人ずつ倒してくれるだろう。
ネズミと新四天王で30人、その他生徒全員で何とか30人倒しても、
私の分は・・・310-(30×7)=・・・310-210=・・・100?」

ゲキカラの覚悟が決まった。青空を見上る。そよ風で長い黒髪がなびく。
「そうか、私は100人道ずれにすれば・・・いいんだな?
優子さん、今度はそっちに迎え入れてくれるよね?」
643名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 08:52:35.10 ID:bn1dM9iM0
道連れワロタ
644名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 10:01:37.77 ID:GwpcRfJv0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝04>

「グチャ、バキッ、ミリミリッ」とゲキカラは5人の携帯の残骸を踏みつけて去って行った。
「あはははは、もし私を裏切ったら粉々に砕くよ、きゃはははは」
5人は”悪魔の後ろ姿”を見ながら「もう堅気になろう・・・」と呟いた。

ゲキカラは「あはははは、100-5=95・・・あと95人、きゃはははは」
と言いながらも、疲労困憊の表情で点滴スタンドに寄りかかって歩いていく。
こんな調子で5kmも歩けるのだろうか?

この光景をずっと見ていた奴が居た。ステゴロの幹部の1人である。
すぐにステゴロトップの仲俣に連絡を取り、ゲキカラ包囲網を張る。
仲俣は「最強のマジ女を潰せば、ヤバ女はいつでも潰せる」と考えていた。
その為には、この悪魔いや死神・・・ゲキカラを絶対に倒す必要があるのだ。

そこから数10分歩いただろうか?
後ろの車の中から、ゲキカラの耳に聞き覚えのある声が届いた「姉貴、ゲキカラの姉貴?」
昔、卑怯の代名詞だったような男、ゲキカラに心身とも破壊され、
今は「ゲキカラの一の舎弟」を自称する、元暴走族の”パシリ”であった。
「・・・どうしてお前が?」というゲキカラにパシリが応える。
「どうして、じゃないですよ。病院中大騒ぎしてます」
腹を刺され意識不明の重体になった知らせを聞き、
心配で見舞いに来たところ、病院で「ゲキカラ脱走」の話を聞き、街中を車で探していたのだ。
「このまま高熱が続くと、後遺症が残るかも知れないそうです。
それより傷が悪化してまた意識不明の重体になれば命も危ないって聞きました。
さあ、病院に戻りましょう」というパシリの言葉が聞こえていないのか、
ゲキカラはまた歩き始めた。パシリが慌てる。
「どこに行くんですか?・・・そこまで車で送ります」
ゲキカラが立ち止った「・・・ヤバ女まで、行ってくれ」
ゲキカラは後部座席に倒れ込んで言った。心身とも限界だったのだ。
「分かりました」パシリが車を発進させた。
到着までに少しでも体力を温存したいゲキカラはそのままウトウトとしている。

「ゴォオオオン」「ププゥー」かなりの速度で大通りを走っている気配に、
ゲキカラがガバッと跳ね起きた。窓から見た景色に絶望する。
・・・そこは、病院のすぐそばの国道、交差点を曲がれば病院入口。

「お前、裏切ったな?」ゲキカラがキッとパシリを睨む。
「ゲキカラの姉貴、駄目です。すぐ病院に戻らなきゃ」とパシリ。
既にゲキカラは点滴スタンドを掴み、後部座席扉のロックを解除して、
ドアを半びらきにし、後方を確認している。

まさか・・・走っている車から飛び降りる気か?
645名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 11:17:02.48 ID:unqwCZfk0
ゲキカラ△
646名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 12:03:23.74 ID:tJUvyrg90
パシリきたー!
647名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 15:02:53.60 ID:EHMooJL60
age
648名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 17:21:58.75 ID:EHMooJL60
続き気になる
649名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 20:00:36.73 ID:EHMooJL60
age!
650名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 21:30:22.31 ID:EHMooJL60
age
651名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 21:32:24.57 ID:g7l2Unz8O
Dir en greyは?
652名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 22:23:15.56 ID:kMdeaaeE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝05>

「うわぁぁ、分かりました。待って下さい。すぐ止めます」
パシリが慌てて、大通り沿いのコンビニ駐車場に入り、車を止めた。
「お前を信じた私が・・・馬鹿だったよ。二度と顔見せるんじゃないぞ」
ゲキカラが怒って車から出た。

「ヤバクネに行く道には、ステゴロがかなりの人数で待ち伏せしています。
どうしても行くなら・・・挟み撃ちで囲まれないように気をつけて下さい」
パシリの言葉にゲキカラが振り返る。

「お前、何でそんな事知ってんだ?」ゲキカラの言葉にパシリが言う。
「途中まではヤバクネに向かっていました。でも、何箇所かで
見張りが居て、通り過ぎるとすぐに電話していたので・・・。
今の姉貴の状態だったらヤバクネと戦う前に潰されてしまいます」
「そうだったのか?お前を誤解してたよ、悪かった。でもな・・・」ゲキカラが続ける。

「命張ってでも守らなきゃいけないものも・・・きっとあると思うんだ。
優子さんとの約束。マジ女の仲間たち。そして私自身のプライド。
ナイフで不意打ち食らって、入院してるから戦えません・・・って訳にはいかない。
不意打ちとは言え、一回やられているんだ。卑怯者の勝ち逃げは許せないよ」

「一生刃物に怯えて生きていくのは、まっぴらご免だから」
と疲労困憊で生気のないゲキカラであるが、その両眼だけはギラッと光った。
「今日の私の獲物は100人も居る、急ぐんだ。じゃあな」
とゲキカラがよろよろと歩き出すと、パシリが言った。
「分かりました。ヤバクネまで飛ばします。乗って下さい。
ずっと外で待ってるので、終わったらすぐに病院まで送ります」

ゲキカラは「そうか、助かるよ」と微笑し、後部座席に乗り込んだ。
「ステゴロってのはいつまで経ってもピシッとしないな」
ゲキカラはマジ女に来る前に、ステゴロの生徒だった時期がある。
転校から僅か2ヶ月、1人で不良グループを壊滅させた事もゲキカラ伝説に綴られている。
「ふふふふふ、殆どが戦わずして逃げた負け犬だから、二度と逆らわないように、
たっぷりおしおきするかな、きゃははははは」

ミラー越しに見えるゲキカラの両眼の下の大きなクマに、疲労困憊の笑い声に、
パシリは一抹の不安を覚えた。・・・嫌な予感がする。
653名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 22:25:24.84 ID:kMdeaaeE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝06>

「止めろ」ゲキカラが言った。まだヤバクネまでは少し距離がある。
公園入口脇に慌てて停車したパシリが聞く「どうしたんですか?」
「ここに居るよ、かなりの人数が。多分ステゴロだろう」
大勢の敵の気配を感じ、ゲキカラの両眼がギラッと光る。
「いいか、3分後にクラクションを5回思いっきり鳴らすんだ。
文句を言われたら”故障した”で押し通せ。絶対窓は開けるな、
下手に対応すると危ないから。今から3分後だ、いいな?」
そう言うと、ゲキカラは点滴スタンドを握り、車から降りた。
ゲキカラはそのまま裏の方へ回って行った。
「何をする気なんだ?」
ハンドルを持つパシリの両手が、緊張から汗でびしょ濡れになる。

3分後・・・「プーーーー」パシリが思い切りクラクションを鳴らした。
3回目あたりで、いかにも柄の悪そうな連中が公園から出てきた。
20人くらいは居るだろうか?
「てめぇ、うるせえぞ、殺されてぇのか?あぁぁ?」
その手には鉄パイプ、木刀、バット等が握られている。
4回、5回・・・自分の任務を終え、ホッとしたパシリの眼の前を、
1人がサッと吹っ飛んでいった。後ろでゲキカラが笑っている。
尻でも思い切り蹴飛ばしたんだろう。

「きゃはははは、私がゲキカラだって知ってんだろうな?あはははは」
いつの間にか奪い取った木刀で2人目を打ち据える。
「おらぁ」「ぎゃん」すぐに3人目、4人目と一撃で倒していく。
「どうした、来いよ」「ぐあぁ」、「邪魔だ」「うげぇ」・・・
どうして点滴スタンドに寄りかかって、右手で木刀を振るだけのゲキカラに
ステゴロの不良達が倒されていくのか?パシリは不思議に思った。
「・・・そうか、重さが違うんだ。背負っているものの重さが」

後ろや横から殴られバックリ開いた頭の傷から夥しい流血を見せながら、
ゲキカラの「殺戮の舞い」が続いていく。
公園の滑り台、ブランコ、ジャングルジム・・・あらゆるものを舞台にして。
「狂気の主演女優」はもう既に、20名近くは倒しただろうか?

しかし・・・突然、その美しい舞いが止まった。
654名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 23:17:07.43 ID:EHMooJL60
ドキドキ
655名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 23:26:23.85 ID:bn1dM9iM0
ゲキカラぁぁぁ!!!!
656名無しさん@実況は禁止です:2013/02/10(日) 23:35:08.25 ID:1VN0ZkNY0
殺戮機械激辛制御不能!!!
657名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 01:15:49.70 ID:seKgbnnY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝07>

後ろから石をぶつけ、本能的に振り向いたゲキカラに、
ステゴロ幹部「チャッカ」が消火器を噴射し、顔から上半身を泡まみれにしたのだ。
すぐ火が着くようにキレ、見境ない無茶をするから「チャッカ」、
ゲキカラ相手にブチ切れるとは・・・チャッカの本領発揮である。

「ううっ?」思わず両眼を押さえたゲキカラの頭部に消火器をぶつける。
「ガキン」「ぐあっ」ゲキカラは左手で点滴スタンドを、
右手で頭を押さえたまま、ジャングルジムに顔から突っ込んだ。
そして、そのままよりかかり動けなくなった、その一瞬・・・

チャッカは、ゲキカラの背中から腰を金属バットでフルスイングしていく。
「ドガッ」「ガツッ」「ドウッ」流石に仲間が止めに入った。
「止めて下さい、本当に死んじゃいますよ」
チャッカが無表情でバットを地面に放り投げると、
ゲキカラはジャングルジムに顔を突っ込んだまま、全身を痙攣させている。
頭部からは夥しい流血。両眼を閉じ、口を半開きにしたまま
・・・ジャングルジムが真っ赤に染まって行く。

「たった1人に20人やられたのか?やっぱりゲキカラは潰しておかなければ。
おい、腕を折っておけ」まだ倒されずに居た3人が顔を見合わせる。
「そういうところなんだよ、お前らがイマイチなのは」

「左手を押さえておけ」2人に指示を出す。
点滴スタンドを掴んだ左手を2人が抱え、肘が上を向くように固定した。
「お前は・・・バットで思い切り打ちおろせば良い。
肘の少し上だ。簡単に折れるよ」チャッカが冷酷に言う。
最後の1人が仕方なく金属バットを拾う。顔が引きつり、脚が震えている。
「あのゲキカラにトドメをさすんだ。明日から幹部候補だな」チャッカがニヤリと笑う。
「ふうー」”幹部候補”は深呼吸するとバットを思い切り上に振りかぶり、
ゲキカラの左腕に叩き落とした。大きな「嫌な音」が公園に響き渡った。

「バキッ」
658名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 01:41:35.22 ID:fPNKMDBm0
うぎゃああああああああああああああああああああああああ
659名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 06:32:20.99 ID:GpE4m9Ug0
おいおい
660名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 10:42:28.17 ID:GpE4m9Ug0
玲奈ちゃんは激辛料理は好きだがワサビは全然ダメらしいしゲキカラもワサビは苦手なのかな?
661名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 11:24:16.43 ID:a3XW8I+70
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝08>

「ぐっ!?」ゲキカラの全身が、大電流が走ったかのようにビクッとした。
その衝撃にゲキカラの両眼がカッと開く。
振り向くと、チャッカが「もう一発行っとけ」とニヤリと笑っている。
幹部候補が金属バットを大きく振りかぶる。ゲキカラの両手を2人が震えながら固めている。

その時「おらあああ」という叫びと共に5人目掛けて、鉄パイプを振り回しながら突っ込んでくる影。
パシリだ。尊敬してやまない”姉貴”のピンチに駆け付ける。背後からの奇襲でもあり、
ステゴロ不良達が一斉にひるんだ「うわああ、なんだこいつは?」「さっきの車の奴だ」

その刹那「バキャッ」「ぎゃあ」、「ドカッ」「うげぇ」左手を押さえたいた2人が
立て続けに顔から砂場に突っ込んでいった。ピクリとも動かない。
ゲキカラの右ストレートが炸裂していた。
続いて、「バキッ」「ぐあっ」幹部候補が宙に舞い地面に落ちた。ゲキカラの右クロスアッパーだ。
「ぐおあああ、ぐふ、ぐふ」顎を押さえてのたうちまわっている。

あっと言う間に味方を失ない、茫然とするチャッカが信じられない言葉を聞く。

「きゃはははは、こいつは私の獲物なんだがら、横取りすると怒るよ、あはははは」

パシリが叫ぶ「ゲキカラの姉貴!大丈夫ですか?」ゲキカラはニヤリと笑う。
チャッカが後ずさりながら周囲を見渡す。新たに倒された3名を追加し、
20人以上の味方が・・・公園の至るところに死屍累々と横たわっている。

その中を左手で点滴スタンドを握り、「カラカラカラ」と押し進めながら、
血まみれのゲキカラが笑いながら近づいてくる。
地獄の底から悪魔のメッセージが・・・チャッカに届いた。

「あはははは、生まれてきた事を呪うくらい、ぐちゃぐちゃにするよ、きゃはははは」

既に倒された仲間達の絶望の呻き声がこの舞台を引き立てる。
ここでは「主演女優」ゲキカラが悪魔に徹する、そうなると
「助演女優」チャッカには行き地獄をのたうちまわる役しか貰えない。

「カラカラカラ」点滴スタンドのタイヤの音がだんだん近づいてくる。
チャッカの絶望の悲鳴が響く

「きゃあああああ」
662名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 12:02:09.42 ID:a3XW8I+70
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝09>

「ひゃあああああ」その場でへたりこんだチャッカが・・・すぐ横に消火器を見つけた。
まだ使い切っていない筈だ。慌てて飛び付き、消火器を抱え上げた。この切り替えの早さ、流石チャッカ。

まっすぐに、ただまっすぐにこちらに歩いてくるゲキカラ目がけ、
「畜生、これでも食らえ」と消火器を噴霧した。
すぐにゲキカラは右前腕で両眼を覆った。「ざまあ見ろ」更に消火器を噴霧する。

しかし、ゲキカラは右前腕で両眼を覆ったまま、まっすぐにチャッカに近づいてくる。
更に噴霧を続けるチャッカの耳に「シュウゥゥゥン。プスン」消火器が切れた音が聞こえた。
そしてその両眼には・・・ゲキカラがすぐそこまで来ているのが映った。

そう、既にそこはゲキカラの「殺戮圏内」・・・。

「くそっ」消火器を振り上げるチャッカは、銀色の十字の光を見た。
ゲキカラは点滴スタンドの底を消火器を振り上げたタイミングに合わせ顔に押し付けたのだ。
消火器の重さでバランスを崩し、尻もちをついたチャッカの顔には
まだ”シルバークロス”が追従していく。最早、運命には逃れられまい。
点滴スタンドがそのまま押しつぶすように顔に乗ってくる。

「ぎゃあああ」点滴スタンドの底で顔を地面に押し付けられたのだ。
「きゃはははは、ねぇ重たい?ふふふふふ」
「やめて、痛っ、痛いぃぃ」と必死に押しのけようとしても
「あははははは、どれくらい押したら顔の骨が折れるか、知ってる?きゃはははは」
十字の形に顔を押されて、鼻骨や頬骨がミシミシ鳴っている。
覗きこむゲキカラの顔から滴り落ちる血がチャッカの両眼に入り、
見えにくい状態で顔に激痛が走るので、恐怖心がどんどん増していく。

「ふふふふふ、まだ折れない?折れたらちゃんと手挙げてね、あははははは」
「ギシ、ギシ、ギシ」骨が軋む音が聞こえる。
「きゃはははは、まだ折れないの?じゃあスタンドを踏んでみようか、はははははは」
ゲキカラのブーツが顔の上に来て、ゆっくりと降りてくる。
スタンドに足をかけた。既に限界の痛さに、更にこれからの恐怖が加わり
「ぎゃわああああああ」と悲鳴を上げ、チャッカは気絶した。

ゲキカラは爪を噛んで明らかにイライラしている。まだ許さないのか?
663名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 12:28:11.28 ID:fPNKMDBm0
全人類が滅びるまで闘い続けろゲキカラ
664名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 13:49:53.85 ID:3RAViA3mi
すごい・・・読むたびに背筋が凍る・・・
665名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 16:07:16.47 ID:GpE4m9Ug0
つえええええええ
666名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 18:16:20.46 ID:GpE4m9Ug0
あげとく
667名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 19:55:05.01 ID:GpE4m9Ug0
更にあげとく
668名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 21:47:35.43 ID:9+F4eU4V0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝10>

ゲキカラは点滴スタンドをチャッカの顔に乗せたまま、
仰向けに横たわるチャッカの顔の左横に移動する。
「ゴツッ、ゴツッ、ゴツッ」ブーツのつま先で左耳下の急所を小突く。

暫く続けると、「うううう・・・ぎゃあああ、痛い痛い」とチャッカが飛び起きた。
「ふふふふふ、ねぇお前らのトップは誰?今どこにいるの?あはははは」
チャッカが呆けたように黙っていると「すぐ電話!」とスタンドをグリグリ押しつける。
「うぎゃあ、します、します、待って下さい」とポケットから携帯を取り出した。
顔をつぶされながらの操作が遅く、ゲキカラは「早く!」と余計不機嫌になった。

チャッカが慌てて電話する「仲俣だ、どうした?」という落ち着きのある声がゲキカラにも聞こえた。
「正直に今の報告をする!」と更にスタンドに体重を乗せた。
「ぎゃうあああ、待って、します、許して。
・・・・チャッカです。ゲキカラ襲撃に失敗しました。公園待機チーム、全滅です」
「これからどうするか聞く!」ゲキカラがブーツで左耳下を小突く。
「あぐっ、自分達はどうすれば良いですか?」「もういい、帰って寝てろ」
と電話を切られた。勘の良い仲俣はこれ以上通話をすることで
ゲキカラに情報を与えたくなかったのだ。
「これからどうしろって?」とゲキカラが更に小突くと「すぐ帰ります」とチャッカ。

「ふふふふふ、私もう疲れたからすぐ帰って、1分以内、きゃはははは」
チャッカがゲキカラを見ると「0まで行ったら、また1人ずつ潰すよ。60・59・58・」
「早くしろ」とチャッカが皆に声をかけ、木刀や鉄パイプを杖にしてよろよろと
入口に歩いていく。チャッカが金属バットを拾うとゲキカラが不機嫌になった。

バットを足払いで蹴飛ばす「武器は全部置いてく!」ゲキカラが告げると
「おい、武器は使うな、自分で歩くんだ」とチャッカが仲間に大声で叫んだ。
「あれ、どこまで数えたっけ?まあいいや、37・36・35・」
「きゃあああ、早く」と一様に這い出すように帰って行った。

チャッカが出入口を出た時に、恐怖心からもう追って来ないかとゲキカラをチラッと見た。
すぐに銀色の光の輪が近づいてくる。鉄パイプが回転しながら飛んできて、
チャッカのすぐ横の大木に突き刺さり揺れる「ブスッ、ビィィイン」「ひゃああああ」

「あはははは、お前、次にこっち見たら頭割るよ、きゃはははは」
例え今後何が有っても、もうチャッカ達は二度とゲキカラに逆らわないだろう。
そして一生忘れられないだろう、悪魔に出会ったこの日の事を。
669名無しさん@実況は禁止です:2013/02/11(月) 22:06:25.96 ID:GpE4m9Ug0
さすがですな
670名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 00:05:46.43 ID:3RAViA3mi
これは私の妄想だけど。
ゲキカラも小さな頃は普通だったと思うんだ
でも中学生ぐらいのときに両親を亡くして、親戚の家を転々とするようになって、学校でもいじめられるように。
ある日、何もかもが吹っ切れた玲奈はゲキカラに覚醒する・・・
みたいな
671名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 00:20:26.09 ID:zDgSQ2os0
ちがうだろ。
ゲキカラは小さい頃から父親にDVを受けていた→これで耐性?がついた。

母親を守るために父親を刺し殺す→前科1

こんな感じだろう
672名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 00:31:51.22 ID:HU2Xg5iGi
>>671
なるほど〜
しかしそうなるとお母さんがゲキカラさんを庇って警察に出頭すると思うんだ
こうして悲しい過去を心にしまって、ゲキカラが覚醒しないように抑えるようにすると思うんだ
ところがその悲しい過去を誰かにほじくり返されてからかわれて・・・
673名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 00:37:00.55 ID:bYgAIeuM0
イヤイヤイヤイヤ父親殺したら母親ブチ切れて「あんたなんか産まなきゃよかった」って言われて母親も殺して前科2
674名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 01:07:38.90 ID:HU2Xg5iGi
なんとなくだけど、ゲキカラさんはもっともな理由がないと人を殺すことはないと思う
半殺しにはするけどねwww
675名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 01:09:23.60 ID:8/nFw58V0
さすがに人を殺した事ないだろう
なんだかんだ言っても死なない程度に痛めつけてる
676名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 03:44:11.41 ID:8/nFw58V0
age
677名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 07:17:32.21 ID:8/nFw58V0
age
678名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 13:11:44.60 ID:8/nFw58V0
age
679名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 16:49:03.08 ID:8/nFw58V0
age
680名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 20:01:29.69 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝11>

「ゲキカラの姉貴、折れた左腕は?痛くないんですか?」心配して駆け寄るパシリに「えっ?」不思議そうなゲキカラ。
ジャングルジムに突っ込んだまま金属バットで叩き折られた筈・・・?「ふふふふふ、夢でも見たのか?あはははは」
「でもバキッって凄い音がしてましたよ」というパシリにゲキカラが言う「持ってた点滴スタンドが軋んだんだろう?」
「ちょっと失礼します」それでも心配なパシリがゲキカラの左腕に触ってみる。少し腫れているが全然大丈夫だ。
滅多打ちにされた背中が心配だ「背中は?」スカジャンの下から背中に手を突っ込む「ひゃっ?」ゲキカラが悲鳴を上げ、
飛び上がった。「すいません、痛かったですか?」「急に人の背中とか触んな、しかも直接・・・」
制服の下から直接背中を手で触られたのでビックリしたのだ。ゲキカラが真っ赤になって恥ずかしそうに俯いている。

そんなゲキカラの"萌えポイント"を見逃し「あれだけ貰って無傷?やっぱり、姉貴は化け物だ」パシリが感心すると
ゲキカラがパシリをギラッと睨む「きゃはははは、ねぇ私を化け物扱いしたね?ふふふふふ」
いつものゲキカラに戻ってしまった。「違います、良い意味で」「はあ?化け物に良い意味なんてあるのか?」
「うわぁぁ、勘弁して下さい」と逃げるパシリにゲキカラが言った。

「なあ、お前が来てくれなかったら、折られてたかもな?ありがとう、助かったよ」
それだけでパシリは嬉しかった。「当然です、俺はゲキカラの姉貴の一の舎弟なんで」
「もう”姉貴”とか”舎弟”とかは許してくれよ」ゲキカラが照れた。
「さあ、これからが本番だ。ヤバクネまで送ってくれ」「はい、”姉貴”」「それだよ・・・」
2人が車に向かう後ろ姿を・・・見ている奴が居る。

サドやチョウコクよりも1周り以上は大きいだろうか?
全身バネのような柔軟な筋肉に、彫りの深い、健康的に少し日焼けした美しい顔。
ゲキカラが和風・清楚系美少女なら、こいつは洋風なモデル系美女のイメージだ。
そのルックスに、アスリート然とした佇まい、厳しい世界にいる証が漂う独特のオーラ。
洒落っ気のないスエット上下にスニーカー、これが寧ろ異様な迫力を生んでいる。

・・・ステゴロのNO2「鯱」だ。ゲキカラを射るような眼で追いながら電話をかける
「仲俣だ」「鯱です。ゲキカラは圧倒的に強い。うちの兵隊では何人かかっても倒せません」
「お前が敵を無条件で認めるとは凄いな。戦闘に関しては私よりお前の方が上だ。
分かった。お前の言う通り、今日のゲキカラ狩りは止めておこう」
「私の戦闘能力をフルに発揮させてくれるのは仲俣さんの”頭脳”だけですから。
次の手が決まったら指示を下さい。いつでも動きます。それじゃ」

「ゲキカラ、今お前を潰すのは惜しい。ベストの状態で戦いたいからな」
鯱は、車に乗り込むゲキカラを見ながら言った。車に乗るとゲキカラが「ふぅ」と大きなため息をついた。
「ゲキカラの姉貴でも流石に疲れましたか?」というパシリに
「違うよ、公園にもう1人居たんだ。あいつは・・・恐ろしく強いよ」
ゲキカラも「強者の射るような視線」に気が付いていたのだ。
「今、襲って来なかった・・・ステゴロでもヤバクネでもない?どこの奴だ?」

マジ女包囲網の中、ゲキカラの命をかけた戦いは、まだ始まったばかり。
681名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 20:02:58.64 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝12>

「なあ、さっきの公園で何人くらい倒したか分かるか?」ゲキカラが聞くと
「最初に20人、ついで4人倒したので24人です」とパシリ。
「凄いな、よく見てたな・・・95-24=71・・・まだまだだ」ゲキカラの台詞にあらためてパシリは思った
「もう今日だけで24人倒したのか?しかも入院中でフラフラの状態で。
やっぱりゲキカラの姉貴は凄いな。ゲキカラ無双、推しがいある」

やがて「止めてくれ、ここでいい」と落ち着いた声でゲキカラが言った。
角を曲がって少し行けば、ヤバクネ女子商業高校。マジ女VSヤバ女、最終決戦の舞台だ。

パシリがゲキカラに聞く「ところでゲキカラの姉貴、点滴は外した方が?邪魔でしょう?」
「ああ?これはな、担当看護婦の戸島さんと『この点滴が済んで熱が下がったら
部屋の外に出る許可を執刀医にかけあう』約束してたんだ。
執刀医に急患が入ったとは言え、私は戸島さんとの約束を裏切って病院を抜け出した。
だから、せめて戸島さんがしてくれた点滴が終わるまで受けておこうと思ってさ・・・」
「喧嘩には邪魔なのにどうしてそこまで、戸島さんの気持ちに応えるんですか?」とパシリ。

「戸島さんは・・・見舞いに来てくれたサド、トリゴヤ、ブラック、学ラン、尺、歌舞伎、おたべそしてシブヤ、
みんなの事を褒めてくれた。『素晴らしい仲間、羨ましい、一生大切にしなさい』って」
ゲキカラが言葉を噛みしめている「・・・それだけ?」パシリが聞くと
「それで十分。仲間を褒めてくれたんだ。これ以上嬉しいことは無い」とゲキカラ。

「ゲキカラの姉貴、マジ女に入って変わりましたね?仲間思いになったっていうか」
「私が仲間を大切にしたら変か?」
「いいえ、俺は今のゲキカラの姉貴の方が好きですよ」というパシリに
「『好き』とか気やすく言って、人をからかうんじゃない」と照れるゲキカラ。
「あれ?ゲキカラの姉貴、真っ赤じゃないですか?」
「うるさい、ちゃんと前見て運転しろ、馬鹿」
「えっ?ここでいいから止めろって言いましたよね、ゲキカラの姉貴」
ゲキカラは耳まで真っ赤になって照れた「頼むから”姉貴”は勘弁してくれ・・・」

リラックスした時間が流れ・・・しばしの沈黙の後、ゲキカラが言った。
「お前にはいろいろと世話になった、ありがとう」
「喧嘩すんだらすぐ病院に戻りましょう、ずっとここで待ってますから」
「ああ」ゲキカラは車から降りて、ヤバ女の校舎に向かって歩いていく。

「あれ?」パシリは眼を擦った。ゲキカラの後ろ姿が薄く透けるように見えたのだ。
車のドアを開けて飛び出す「ゲキカラの姉貴が幽霊に見えた?縁起でもない」
ゲキカラは曲がり角をスーと消えていった。

「ゲキカラの姉貴、生きて戻って来てくれ」パシリはひどく不安を覚えた。
682名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 20:13:44.74 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝13>

「カラカラカラ」点滴スタンドを左手で押しながらゲキカラは進む。
校舎の中で戦っている気配がする。正門の内側から大勢の怒声が聞こえる。
「もう始まってる。遅かったか?」・・・ゲキカラの眼に通用門が映った。

塀沿いに通用門まで来た。耳を澄ます。すぐ近くの体育館の中から声が聞こえる。
「シブヤさんから合図が有ったら、武器を持って一斉に行くぞ。挟み打ちにする」
「今日、マジ女は50人くらいだ。うちらは250人は居るだろう。楽勝だ」
「ステゴロも助っ人に入るらしい、これで300人は下らない。マジ女も今日で終わりだ」
「結局、頼みの前田も逃げたらしいぞ。前田って空気読めるな、マジで」

「さっき、残り71人だったな?前田分30人足したら・・・今から101人?
『101匹わんちゃん大行進』じゃねえんだぞ、多過ぎだろ?」ゲキカラが微笑する。

「ギイィィィ」と通用門を開けて中に入る。
「カラカラカラカラ」点滴スタンドを押して歩くと、
前からヤバクネの1年が木刀を持って歩いて来る。
「お前、よそ者だろ?勝手に校舎に入って来るんじゃねえよ」
その言葉が終わる直前に白い閃光が通り抜けた。
ゲキカラのノーモーションからの右ストレートが顎を打ち抜く「ズバン」「はうっ」
1年生は音もなく前のめりに崩れ落ちた。
「あと100人」木刀を拾い上げたゲキカラが体育館に向かって歩いていく。

体育館を一周する。非常口の前には土嚢を置いた。もう出入口は1つだけだ。
ドアの隙間から中を見る・・・50人は居るだろうか?
皆、木刀、鉄パイプ、バットと言った物騒な武器を持っている。
「こいつらを全部潰せば・・・100-50=50?まだ50?どこかで計算間違ったかな?」
・・・さっき前田の30人を足した事を忘れている。

ゲキカラが「スー、フゥー」と大きく深呼吸した。
まだ点滴スタンドに寄りかからないとしんどく身体が鉛のように重い。
両眼下のクマは更に酷くなっている。公園で受けた傷口からの出血は
一応治まっているが少しでも追撃をもらえば、いつでも大流血になるであろう。

「優子さん、行ってくるよ」

青空を見上げたゲキカラ・・・死闘が始まる。
683名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 20:29:57.14 ID:8/nFw58V0
赤くなるゲキカラさん可愛い
パシリうらやましい
684名無しさん@実況は禁止です:2013/02/12(火) 22:45:18.60 ID:x8vcMCtq0
685名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 00:11:28.34 ID:bBZb1z3s0
応援してます
686名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 05:00:15.13 ID:bBZb1z3s0
今後鯱って奴とのバトルもあるのかな?
サドやチョウコクより一回り以上大きいって相当デカいな
687名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 10:01:45.28 ID:bBZb1z3s0
あげます
688名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 15:02:19.79 ID:bBZb1z3s0
あげ
689名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 17:11:29.53 ID:1N1FpVKXi
あげ!
690名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 20:21:06.70 ID:+RPq3W4l0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝14>

「フッ」体育館の照明が一斉に消えた。

外から中が見えないようにカーテンを閉め切っていたので、
眼を凝らさないとよく見えない。
「おい、誰だ照明消したの?すぐ点けてこい」
「大事な時に何やってんだよ、馬鹿」
「ブレーカが飛んだんじゃねぇか?電気使い過ぎだろ」
苛立った怒声が次々に聞こえる。

数名が携帯電話の明かりを頼りに出入口のスイッチを見に行った。
「あぎゃあ」「ぐああ」「ぎゃひぃ」「うぐっ」
と次々に悲鳴が起こる。

「おい、どうした?」また数名が見に行く。
「うわぁあ」「きゃああ」「ひゃああ」「うげぇぇ」
とまたもや悲鳴が続く。

「なんだ、なんだ」また数名が駆け付ける。
「ぎゃ、ぎゃん」「ぎゃひぃぃ」「うわあああぁぁ」「ぎゃあああ、助けて」
悲鳴が止まない。しかもだんだん大きくなってきている。

「何かおかしい。怪物でも居るのか?」
残り皆で携帯の明かりをかざしながら近づくと、出入口近くに人影が見えた。
慌てて体育館備え付けの懐中電灯を持ってきて、その人影を照らす。

細身の色白な美少女が、眼の下に真っ黒なクマをつくり、
長い黒髪をバラバラに乱し、頭部の傷口から血を顔に滴らせ、
返り血を浴びた木刀を右手に持ち、左手で点滴スタンドに寄りかかり、
暗闇の中、ギラッとした眼で獲物を見るように
・・・笑った。

「きゃはははは、ねぇ怒ってる?ふふふふふ、あはははは」

・・・ぎゃああああ、お化け、いや、ゲキカラだ。
691名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 20:22:22.72 ID:+RPq3W4l0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝15>

「うっぎゃああああぁぁ」一斉に悲鳴が上がる。
暗闇の中で「カラカラカラ」点滴スタンドのタイヤの音だけが響く。

「いやあああ」「助けてぇぇ」体育館を逃げまどうヤバクネの不良達。
薄暗い体育館の中でゲキカラに狙われる恐怖。
・・・恐怖映画そのもの、いやそれ以上である。

「バキャン」頼みの綱、懐中電灯が破壊された。
携帯電話の僅かな明かりでは、ゲキカラの恐怖には耐えられない。
非常口から脱出を試みるが、開かない。・・・後ろから声が聞こえた
「ふふふふふ、自分だけ逃げちゃ駄目でしょ?きゃはははは」
「止めて、助けて〜」「バキッ、グチャ、ドスッ」「きゃああああ」

今度は出入口を開けようとするが、これも開かない。
ゲキカラは鉄パイプをつっかえ棒にして、ドアを固定していたのだ。
照明を点ければ見えるのだが、
暗闇では開かない恐怖でパニックを引き起こす。開かない、開かない・・・後ろにゲキカラが!
「きゃはははは、何で逃げるの?ふふふふふ」
「いやああ〜」「ガツッ、ドカッ、ガキッ」「ぐああああ」
仲間が次々に潰されて行く。

見えない恐怖から携帯電話の小さい明かりをかざす。そこに・・・
ゲキカラが居た「バキッ」「ぎゃあああ」。その悲鳴に周囲が更に怯える。

そして恐怖のあまりまた携帯の明かりをかざすと
ゲキカラがその明かりで敵の位置を認識し、確実に仕留めてくる。
もう何人倒されたか分からない。ヤバクネ連中は発狂寸前である。

しかし、ヤバクネには極度に悪知恵が働く幹部「カデン」が居た。
「裏技から値切りまで」家電製品にやたら詳しい為ついた名前である。

ここに居るヤバクネの秘密兵器「追撃部隊」の頭であるカデンが
・・・ゲキカラを抹殺する準備を始める。
692名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 21:09:46.57 ID:WrOw30h70
ゲキカラ△
693名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 22:52:29.62 ID:bBZb1z3s0
いつも小説楽しみにしてます!
694名無しさん@実況は禁止です:2013/02/13(水) 22:56:05.09 ID:lLNgsxxO0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝16>

カデンはゲキカラの恐怖におののく仲間を尻目に、すぐさまステージ上に逃げ込み、
ステージ裏から放送室に潜り込んだ。ここからなら全部が見渡せる。
ここには体育館天井照明とは別に、ステージを照らす照明がある。
カデンはこれを100%出力にした。
ステージ照明で体育館内も全体的に少しずつ明るくなった。
ゲキカラが木刀でヤバクネ不良連中を潰しているのがはっきりと見えてきた。

すぐに放送を入れる「皆、落ちつけ。少しでも明るいところに移るんだ」
お互いの顔が何とか分かる為、恐怖が減り、パニックが収まってきた。
「ゲキカラの位置を見ろ。あいつは出入口から動けない。距離を取れば安全だ」
出入口近くに点滴スタンドに寄りかかりフラフラのゲキカラが居る。

「ゲキカラから眼を離さず、出来る限りの武器を拾うんだ。早く」カデンが言う。
ゲキカラに倒された者はもう40人近くは居るだろうか?
生き残った10人ちょっとで散乱した鉄パイプ、バット、木刀を拾う。
「よし、ステージ裏のパイプ椅子を出来るだけ多く持って、
2階通路に上がれ。東側、西側2人ずつだ。残りはゲキカラから絶対に眼を離すな」
1階出入口前のゲキカラに対して、左上・右上から挟み込むように2人ずつが配置された。

今やこの体育館内で”生態系の最上位”に一気に登りつめたカデンから、
ついにゲキカラに対する処刑宣告がなされる。

「今から私が照明を消す。すぐに上の4人は椅子をゲキカラに投げつけろ。
残りは木刀や鉄パイプをぶつけろ。一斉に投げれば確実にダメージを与えられる。
その後、すぐに照明をつける。そこで必ずゲキカラの位置を見るんだ。完全に仕留めるまでは、
むやみに近づくな。ここからは全部見えてる。私の言う通りに動けば大丈夫だ」

流石、ヤバクネが誇る頭脳派の悪党カデン、完璧なプランである。
ゲキカラになすすべはもう無い。

・・・これより、ゲキカラを処刑する。
695名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 00:03:29.91 ID:bBZb1z3s0
ゲキカラさん頑張れ〜!
696名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 02:01:11.55 ID:LjCwdxe00
保守
697名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 04:00:24.63 ID:QxvCTmC10
age
698名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 09:10:24.08 ID:BUDyjLBr0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝17>

カデンが更に続ける
「皆よくゲキカラの位置を見て覚えるんだ。照明が消えたら、
遠慮なくゲキカラにぶつければいい。それだけだ。落ちつけ」

フッと照明が消えた。2階通路から椅子が、正面からは無数の武器が
ゲキカラ目がけて飛んでくる。「ドカッ」「バキッ」「ガシャン」
いくつかは確実にヒットしている。すぐに照明が点いた。
ゲキカラのダメージが確実に増えている。出血量から明らかだ。

「いいぞ皆、落ちつけ。次のアタックの準備だ。武器を用意しろ。
ゲキカラの位置を覚えるんだ。さあ、いくぞ」

フッと照明が消えた。一斉に椅子や武器が飛んでくる。
「ガンッ」「ドカンッ」「バキャッ」「ガチャン」「バチン」
すぐに照明が点いた。
ゲキカラは点滴スタンドが無ければもう立っていられないだろう。

「まだだ。油断するな、次のアタックの武器を用意しろ。
ゲキカラの位置を見ておくんだ。行くぞ」

フッと照明が消え、一斉に椅子や武器が飛ぶ。すぐに照明が点く。
ゲキカラは・・・左手で点滴スタンドをつかんだまま、
うつ伏せに倒れていた。

「まだ近づいては駄目だ。こいつは化け物なんだ。次のアタックだ。
ゲキカラの位置を見るんだ。さあ、行くぞ」

照明が消え、一斉に椅子や武器が飛び、すぐに照明が点く。
ゲキカラは・・・もう倒れたまま動かない。
さっきの状態のままである。しかし床に流れる血の量だけが増えている。
一面に広がる血・・・致死量に達したのでは?

カデンが続ける「まだまだ行くぞ」・・・おい、殺す気か?
699名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 13:05:04.84 ID:QxvCTmC10
どいつもこいつもやる事がえげつないぜ
700名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 16:56:44.30 ID:9Av8n8ac0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝18>

2階の4人が降りてきた。「勝手な事をするな、戻るんだ」カデンが大声で叫ぶ。
「もう椅子が無くなった。それにこのまま続けたら本当に死んじゃうよ」
1階の数人も放送室の窓ガラス越しにカデンに訴える。
「こっちも武器が何も無い。全部投げて無くなってしまった」

カデンは放送室から全てを見渡した。
確かに投げる武器も無くなり、ゲキカラも夥しい流血のまま全く動かない。
やられた仲間の治療もしなければいけない。

マイクを切り、ステージから1階フロアに降りてきた。
ゆっくりとゲキカラに近づく。確かに床一面に大出血だ。
ピクリとも動かない「どうせマジ女は今日で終わるんだ、やり過ぎたか?」

その時・・・ゲキカラがゆらりと立ち上がった「・・・マジ女が終わり?」。
「うわっ、まずい、下がれ」カデンが叫び、全員でステージの方へ逃げた。

カデン達の頭上を銀色の光が通り抜けて行き、
放送室のガラスに突き刺さる「ガチャン」その後、何度も続いていく
「ガシャン」「バキッ」「ガイーン」「ドタン」「ベキッ」「バキャン」
血まみれのゲキカラが狂ったように鉄パイプや金属バットを投げ込んでいるのだ。
そのうち「バチバチバチ」という異音が響き渡り、
「ドカン」と大きな音がしてさっきカデンが操っていた照明設備用スイッチ卓が壊れた。

そして・・・フッと照明が落ちた。漏電してブレーカがトリップしたのだ。また暗闇に戻った。

「きゃはははは、今、お前達の武器は全部私が持ってるから、これから1つずつ返すよ、
凄く痛ーいところにね、嬉しくても泣かないでね、あははははは」「ぎゃあああああ、助けてぇぇぇ」

点滴スタンドの音が近づく度に、絶望の悲鳴があがる。
「カラカラカラ」「バキャ、グチャ」「ぎゃあああ」
「カラカラカラ」「ドスッ、ガンッ」「うっげぇぇ」
「カラカラカラ」「ガスッ、ドガッ」「ぐぅおおお」

暗闇の中、処刑が続いていく「嬉しいからって泣いちゃ駄目〜」

・・・ゲキカラは、もうお化けより遥かに怖い。
701名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 16:58:42.37 ID:9Av8n8ac0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝19>

そして、ゲキカラの耳には、逃げ回る足音が1人分しか聞こえなくなった。

「あははははは、最後の1人は誰かな?きゃはははは」
ゲキカラは天井の照明を点けた。暗闇に慣れた眼にはまぶし過ぎる光だ。
「あはははは、お前か?大当り〜ふふふふふ」そこには恐怖に怯えるカデンが居た。
実は、ゲキカラはわざとカデンを最後まで残していたのだ。

「ふふふふふ、お前がここを仕切ってる頭だろ?ケジメつけなきゃね、きゃはははは」
「違う、違います。今日はちょっと調子にのっただけです。すみません、すみませんでした」
ゲキカラが不機嫌になった「頭だろ?」木刀で思い切り右脛を叩く。
「バキッ」「うぎゃあああ」カデンが左脚けんけんで何とか逃げようとする。
「ガツッ」今度は左脛を打ち据えられた「あがあぁぁ」倒れて両脛を押さえ痙攣している。

ゲキカラはパイプ椅子を拾い上げた。そしてパイプ部分を足の指先に落とした「ぎゃひいぃぃぃぃ」。
「きゃはははは、痛い?あはははは・・・もう一回行くよ」
また足の指先にパイプ部分を落とし、今度はグリグリする。
「あっひゃああ」恐らく爪が砕けたのだろう。カデンが恐怖と痛みで痙攣している。

ゲキカラが今度は鉄パイプを持ってきた。
「あはははは、ねぇ口開けて、きゃはははは」カデンが震えていると
「口開ける!」と鉄パイプで脛を小突いた「ゴツン」「ガツン」。
「ぎゃああああ、止めて、します、します」
カデンは何をされるか分からない恐怖の中で口を開けた「もっと大きく!」
ゲキカラが不機嫌になった。鉄パイプを横向きに「ガボッ」と咥えさせた「うぐっ」。
「ふふふふふ、そのまま寝て、あはははは」意味が分からないまま恐怖で言う通りにすると、
何と・・・口で咥えた鉄パイプの両端にゲキカラが乗って来た。
鉄パイプが上唇と下唇を引き裂くようにめり込んでくる。
「あぐうぁぁ、あぎゃ、あおああ」カデンが言葉にならない悲鳴で命乞いをする。
「きゃはははは、このおしゃべりめ、二度と私に歯向ったら、口を引き裂くからな、
あははははは」覗きこむゲキカラから滴り落ちる血を顔に受け、恐怖のあまり、
「うわあああああ」カデンは気絶した。恐怖から逃れるにはそれしかなかっただろう。

ゲキカラは自分が「破壊」した「敵」の累々たる屍を数えている。
「・・・47、48、49、50、51、52?・・・おっ思ったより少し多い。
100-52=48、ここでだいぶ進んだな」
ゲキカラはフラフラと体育館を出た。流血と両眼の下のクマが相変わらず目立つが、
全身に軽い痙攣が起き、唇も真っ青に変わっている・・・やばいまでに痛々しい。

しかし、ゲキカラの命を削る死闘はまだ終わらない。
702名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 19:02:03.45 ID:QxvCTmC10
死なないでくれ!
703名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 19:58:04.45 ID:z2lv42dG0
残酷すぎワロタ
704名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 20:52:33.49 ID:aEbiQ9My0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝20>

校舎から体育館への渡り廊下に、ヤバクネの偵察隊2人が走ってきた。
体育館から聞こえた放送がかすかに聞こえた為、シブヤから見て来いと言われたのだ。

向こうから点滴スタンドに寄りかかり、フラフラと歩いてくる人影を見つけた。
「お前さあ、うちの学校にノコノコ入って来るなんて、度胸有り過ぎだろっ、ああっ?」
その言葉と白い閃光がクロスする。
ゲキカラのノーモーションからの右ストレートが顎を打ち抜いていた
「バキッ」「あぐっ」斜め右後ろに吹っ飛んで動かない。
「てめぇ」もう1人がかかってくる「ドガッ」「はうっ」
バックハンドの右裏拳が首にめり込み、よろよろっと前のめりに崩れた。
「2人追加、あと46人・・・か」ゲキカラが校舎に入り、怒声が飛び交う方に向かって歩いていく。

「カラカラカラ」点滴スタンドを押していくゲキカラ。「ゲキカラ!」学ランが戦線復帰に喜ぶ。
ふと、狭い通路でヤバクネ2人に前後から挟まれた。後ろから木刀で後頭部を殴られる。
ゲキカラはギロッと「破壊」すべき「敵」を睨む、「ロックオン」。
もう1人が前からつっこんできて右ストレートを打ってくると、
ゲキカラは即座に先に「破壊」すべき「敵」に右カウンターストレート「バコッ」「ぐあっ」相手が吹っ飛ぶ。
即座に振り向きざまに既にロックオン済のもう1人に右後ろ蹴り「ドカッ」「うっ」
相手が壁まで吹っ飛び崩れ落ちる・・・秒殺!
「2人足して、あと44人」

「ふふふふふ、皆怒ってる?あははははは」ゲキカラの笑い声が辺りに響き渡る。
以前、倉庫でゲキカラと戦い、完膚なきまでにボコボコにやられた2年生2人
「カムバック」と「まゆげ」は顔が引きつる。もうピアノで圧死されるような恐怖は味わいたくない。
カムバックとまゆげは少しずつゲキカラから遠ざかっていく。

少し離れたところで見ていたヤバクネトップのシブヤ、
旧友ゲキカラの化け物ぶりに感心して呟いた「・・・やっぱ、あいつはクレイジーだ」

「うわあああ、刺されたゲキカラが生き返った、お化け〜」ヤバクネに恐怖が広がる。
目の前の敵を前蹴り1発で吹っ飛ばす「おらあ」「ドカッ」・・・「あと43人」
ちょうど吹っ飛んだ相手が背中で開けた扉の中に、ゲキカラは入っていく「カラカラカラ」。

ゲキカラは「何か」を探していた。あたりを執拗に伺っている。
705名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 22:03:57.87 ID:z2lv42dG0
理屈じゃねえぜ!ヤンキーソウル!
706名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 22:43:02.64 ID:+t+9t1+A0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝21>

人数の少ないマジ女圧倒的不利の中、優子の三つ子の妹、優香・優希が叫ぶ。
「マジ女は・・・最強なんだよ、天国の優子に笑われるぞっ」
ゲキカラの耳にも届いた。分かってるよ、とばかり「ニヤッ」と笑う。
「そうだよね、優子さんはこの街全部のてっぺんだったもんね」優香・優希に優子の面影を見た。

その頃、シブヤが新たに送った偵察隊から報告を受けていた。
「何だと?体育館の追撃部隊が全滅?50人はいただろう?何やってんだ」シブヤが驚く。偵察が報告を続ける。
「ゲキカラ1人に追撃部隊・偵察で計54人がやられました。皆、心が折れてます。当分使い物になりません」
「大島優子とゲキカラ、前田敦子とゲキカラ・・・二代に渡って最強・最凶の二枚看板か。
やはり、マジ女は凄いな。それにしても、ゲキカラ・・・何て奴だ」
シブヤは、数日前に死にかけてたゲキカラがこの戦闘力を見せつけるのが理解出来ない。

「何か」を探してヤバクネを潰していくゲキカラの両眼に、黒いスカジャンが映った。
「ブラック!」ゲキカラが仲間との再会を喜ぶと、ヤバクネ3人が鉄パイプで襲ってきた。
ゲキカラが不機嫌になる「邪魔!」点滴スタンドで1人目を横殴りする「バキャ」「ぎゃうっ」
2人目・3人目をいっぺんに点滴スタンドでラリアットを喉にぶちあてる「ガコッ」「あぐっ」「ぎゃっ」
3人とも痙攣している「3人倒した・・・残り40人」

今度はトリゴヤが現れた。そしてサドも駆け付けた。久しぶりに見るサドの破壊力、凄い!
「ブラック、トリゴヤ、サド・・・優子さん皆そろったよ」ゲキカラは嬉しかった。
ふと見ると、点滴が全部終わっていた「・・・戸島さん、”元気”をくれてありがとう」
おもむろに点滴をむしりとるように外した。やっぱり相当邪魔だったのだ。右拳を握りこむ。しっくりくる。

「やっぱり・・・喧嘩が一番の薬だな」

仲間の為に戦う、仲間と共に戦う・・・その充実感で、ゲキカラの身体が急に軽くなった。
嘘のように身体が動く。ゲキカラは「何か」を探して、ヤバクネ狩りを黙々と続ける。
「うらあ」全体重を乗せた右カウンターストレートで、敵が壊れた人形のように前のめりに崩れる。
次に、全身のばねを使った右クロスアッパーで、敵は空中遊泳しながら壁にぶつかる。
そして、黒ロングブーツが唸りを挙げる、必殺の右前蹴り。
更に黒ロングブーツが相手の左首筋に巻き付き、引きづり倒すような、華麗なる右ハイキック。
また敵だ!「うらあ」右前蹴りが炸裂「うううう」腹を押さえて崩れ落ちる。
右横から右ロングフックの不意打ちを食う。全くノーダメージで即座に右ストレートを返す。
とどめの右前蹴りで敵を吹っ飛ばす「あははははは、ふふふふふ」
死角から「てめぇ」右ロングフックが飛んでくる。「ガッ」と左腕でガードすると、
「おらあ」右ストレート一撃、敵は崩れ落ちる。左から右ストレートを食らった。
ノーダメージのゲキカラは猛然と相手の右肩を掴み、右膝蹴りを突き刺す「ドガッ」「うっ」
そのまま相手を放り投げる。敵は頭から机を飛び越えていく「ははははは、あはははは」

ゲキカラの笑い声が響き渡る「ここで8人、残り32人、いけるぞ!」・・・最凶ゲキカラ絶好調!
707名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 22:52:17.86 ID:QxvCTmC10
かっけえ!
708名無しさん@実況は禁止です:2013/02/14(木) 23:25:13.31 ID:z2lv42dG0
『何か』はマジだな
709名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 00:43:45.40 ID:Ht4zQ3yY0
ジェイソン フレディ ゲキカラ
710名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 03:55:57.23 ID:M98bB4Y60
期待age
711名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 09:51:09.06 ID:M98bB4Y60
age
712名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 13:56:17.07 ID:M98bB4Y60
age
713名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 17:33:00.18 ID:M98bB4Y60
激辛
714名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 17:35:13.22 ID:ntn32QX10
<マジすか学園2 第12話 ゲキカラ外伝22>

そして・・・「きゃはははは、見ーつけた、ふふふふふ、お前随分探したよ、あはははは」
高らかに笑うゲキカラの視線の先にはずっと探していた「手錠のネックレス」

・・・「ミソ」が居た。

入院患者を装い、ナイフでゲキカラを刺したヤバクネの1年だ。
もうシブヤ率いるヤバクネ本体からは離脱していたが、戦いのスリルを求め舞い戻ったのだ。
ゲキカラがスカジャンのポケットに右手を突っ込み、何か取り出す。
おもむろに上から下に向かって振り下ろす。銀色の光がミソの右耳横にすり抜け壁に突き刺さる「ガツッ」
ミソの右耳たぶからツーと一筋の血が垂れる。あの日、ゲキカラを刺したナイフだ。
見舞いに来たブラックが見つけてゲキカラに渡していたのだ。

「あははははは、お前のだろ?ねぇ今度は最初から潰しに行くから、そのナイフ使ってもいいよ、きゃはははは」
ゲキカラはこのナイフに「リベンジ」したかったのだ。ミソの顔が引きつる。
「きゃはははは、可愛い女の子がよろめくから受け止めようと思ったら・・・お前みたいな卑怯者だったとは、
私も見る目なしだ、ふふふふふ、もうお前全然可愛くないから遠慮無く潰すよ、あはははは」
「ナイフが怖くない人間が居るわけが無い、所詮ハッタリだ」そう思い、ミソが不敵に笑う。
「ゲキカラ”大先輩”がそう言うなら、使っちゃおうかな」
壁のナイフを抜き、更にポケットからもう1本ナイフを取り出す。

・・・ダブルナイフ!

ミソはニヤッと笑い刃を上に向け直して、スッと構えた。明らかに人を刺す事になれている動き。
刃を上にされると触ったら即切れるので、防御が極めて難しくなるのだ。
「こいつ、まだナイフ持ち歩いてたのか?」ゲキカラの表情が険しくなった。
ゲキカラの敵であるヤバクネの連中ですら、息を飲む「ゲキカラ、無茶だ、死ぬぞ」
通路を挟んですぐ隣のエリアで戦っているセンターの顔が引きつった。
「おい、ゲキカラ、何やってんだ!死にたいのか?」
センターも過去にナイフで刺された苦い記憶があるので、今でも刃物を向けられるとパニックを起こす。
自らの体験上、ゲキカラの行動が全く理解出来ない。
そんなセンターと背中あわせに戦っているネズミが言った。
「もう、あたしにも分かりません・・・見てるしか無いっすね。
無駄死にするような馬鹿とは思えませんが・・・ゲキカラだけは読めないっす」

・・・ゲキカラ、どうする?
715名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 17:37:19.67 ID:ntn32QX10
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝23>

ミソもこの類の修羅場は相当潜っている。

「おい!」そばの4人に声をかける。ミソと行動を共にする”過激派”である。
あの日、ゲキカラを刺してヤバクネからも完全に浮いてしまったミソを
むしろ尊敬し、頭として担ぎあげ、ヤバクネ内で最強の結束力を誇る戦闘集団と化している。

「机を持って挟み込め」4人が頷き、机を腹に抱えるように持った。
これならばゲキカラが攻撃してきても、机の脚が邪魔をするので、
直撃は避けられる。

4人が机を駆使してゲキカラを部屋の角の方に追い込む。
こいつらもこの類の修羅場に慣れているようだ。
「これからミソがゲキカラを刺す」お膳立てを見事にこなす。
4人の動きがスムーズだ。

ついに、ゲキカラの背中が壁に触れた。角に追い詰められてしまった。最悪だ。
ミソがニヤリと笑う。
「ゲキカラ大先輩、『助けて下さい』って土下座したら、今ならチャラにしますよ」
ゲキカラは笑っている。単なる強がりなのか?

「やめろ!ゲキカラ、逃げるんだ!」
センターが狂ったように絶叫する。横でネズミがセンターをなだめながら、呟いた。
「ゲキカラは・・・最凶のカリスマか?ただの馬鹿か?」

不穏な空気を感じたサド、トリゴヤ、ブラックが集まって来た。
「ねぇ、サド、早く止めてっ」トリゴヤがサドの肩を揺すって訴える。
「駄目だ。ここで下手に動いたら、かえってゲキカラが危なくなる」
サドも冷や汗をかいて、かたずを飲んで見守っている。
ブラックがスカジャンの袖をめくる。目つきが座っている。旧四天王屈指のスピードで突っ込む気だ。
「ブラック、駄目だ。一瞬でもタイミング間違えば、お前のスピードでも切り裂かれるぞ。
失敗すればゲキカラもやられる。今は下手に刺激するな。分からないように少しずつ距離をつめるんだ」
ブラックは悔しそうに、胸にある十字架を握りしめた。

その時、ゲキカラが何とミソの方に歩き出した。

・・・無茶だ、ゲキカラ!
716名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 20:03:11.95 ID:M98bB4Y60
どうなるんだ!?
717名無しさん@実況は禁止です:2013/02/15(金) 22:01:45.81 ID:M98bB4Y60
age
718名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 00:21:48.05 ID:EQH/LKFg0
続き気になる
719名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 02:28:28.26 ID:EQH/LKFg0
(`・ω・)ノ
720名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 05:39:24.39 ID:BkozBHAu0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝24>

その時・・・・

「きゃはははは、お前には刺し殺されるより怖い思いさせてやるから、
ふふふふふふ、楽しみにするんだな、凄ーく怖いよ、あははははは」

地獄からの処刑メッセージが届いた。悪魔と化したゲキカラからミソに。
ミソが「ゴクッ」と唾を飲んだ。

「ふふふふふ、勿論お前たちも同罪だよ、きゃはははは」

歩きながら、左右の4人を睨みつける。
机でゲキカラを角に追い詰めている4人が冷や汗をかき、机を持つ手が少し滑る。
追い詰めたはずのミソ達が追い詰められている。ゲキカラがどんどん歩いてくる。

「てめぇ、なめんな」ミソが左ナイフを振りかざすフェイント、これに全く乗らないゲキカラ。
そして、ついに、ミソは右ナイフでゲキカラの腹を刺しに行く!

「うわあ、殺される」周囲から悲鳴が上がる「きゃあああああああ」
皆が眼を背けたその瞬間・・・

「バキャッ」「ドタッ」小柄なミソが仰向けに地面に叩きつけられていた。
ゲキカラはミソとすれ違って何事もなかったように笑っている。

「どうして・・・?」周囲が呆気にとられる。

ミソがゲキカラの刺しに行った時、ゲキカラは同時に助走して飛び上がり
ミソの顔めがけて右飛び膝蹴りを入れていた。
直前にミソは一瞬躊躇し、刺す狙いを腹から太腿に変えていた。
「これだけの人間が見てる前で殺人はまずい、太腿を抉るだけなら死ぬまい」
この考えが命取りになりナイフはゲキカラが飛んだ事で完全に空振りになり、
ミソは自分の突っ込む勢いのまま、ゲキカラのカウンター飛び膝蹴りの勢いを
まともに顔面に食らい、背中から地面に叩きつけられたのだ。

・・・命がけの修羅場、やはり、最凶ゲキカラが一枚上。
721名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 08:25:02.97 ID:zF1ud3wM0
ゲキカラ△
722名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 11:25:38.03 ID:EQH/LKFg0
つええ!!
723名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 14:47:33.13 ID:VVMgrE3BO
あげ
724名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 14:47:41.98 ID:EQH/LKFg0
保守
725名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 17:42:26.70 ID:SnijJGhK0
作者さんに感謝
726名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 20:31:26.72 ID:EQH/LKFg0
保守
727名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 21:38:29.13 ID:dx903IoG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝25>

ゲキカラがミソの両手を見た。
左手に握られたナイフは膝蹴りのカウンターの衝撃で部屋の隅まで吹っ飛び、
もう手の中には無かった。しかし右手はまだナイフを持ったままだ。
ゲキカラは少し不機嫌になった。爪を噛んでいる。

おもむろにブーツの底で思い切りナイフを握る右手を踏みつけた
「グチャ」「ぎゃあああ」「ドカッ、ドタッ、ガキッ・・・」と右手を徹底的に踏む。
「あはははは、一生人に向けて使わないって誓って放すまで止めないよ、きゃはははは」
あまりの痛さでナイフの感触が分からない上、
ナイフを握ったまま立て続けに踏まれるので、放したくても放せないのだ。
「ぎゃあああああ、放す、放すから止めてくれぇ、ひゃああああ」
激痛と恐怖にミソが失神した。

しかし最後までナイフが取れなかったのでゲキカラは不機嫌になり、
結局手でもぎ取った。折りたたみ式フォールディングナイフ「カシャン」と収納した。
カッコいい!

・・・「おっ?これいいな、没収!」

ゲキカラが笑いながらポケットに折りたたんだナイフをしまった。
すぐに残り4人を見る。机を持ったままで呆気に取られている。
それでもゲキカラが近づくと、机の脚でゲキカラを三方から取り囲み、
最後の1人が机を思い切りゲキカラの頭に叩きつける。
この4人やはり喧嘩慣れしている。流血したゲキカラが笑う。

「あはははは、お前らのお仕置きのテーマは・・・”机”だな?きゃはははは」

4人はゾッとしながらも、机を上手く使いながら、直接攻撃を貰わずに、
合間を縫って的確にゲキカラに攻撃を与えていく。
流石のゲキカラも体調不良に加え、激戦の疲れが出たのか?
攻撃をまともに身体で受けるようになってきた。無理もない。
「よし、行けるぞ、ゲキカラを倒せ」4人の攻撃が激しくなる。
ところが意外な言葉があたりに響く。

「きゃはははは、ねぇもう終わりにしていい?飽きちゃった、あははははは」
728名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 21:40:46.99 ID:dx903IoG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝26>

流血で顔を真っ赤に染めたゲキカラが突然叫ぶ「おらああ」
強烈無比な右前蹴りで1人を机ごとフッとばす「バキャ」「ぐあっ」
数メートル先の壁に背中を「ドウッ」と強打し、うずくまったままだ。

残りの3人が、いやこの戦いを見ている周囲の全員が思った。
この期に及んで机ごと人をフッとばすとは・・・やはりゲキカラは化け物だ。

「あはははは、次は誰にする?ふふふふふ」
次に「破壊」すべき1人の「敵」をロックオンした。真っ直ぐその敵に近づく。
「なめんじゃねぇぞ」「こらぁああ」残りの2人が横から机で殴りかかる。
「ガキッ」「ドカッ」「バコッ」「ガスッ」
全く関心が無いように、ロックオンした1人に近づいていく。

「うらあ」今度は走りながらの右飛び前蹴りだ。
「ガコォン」「うぎゃあ」机ごともんどり打って転がるように倒れた。
ピクリとも動かない。

「きゃはははは、ねぇ次はどっち?最後の1人はつらいよ、ふふふふふ」
2人いっぺんに机を投げつけ、飛びかかる。
「うぎゃああ」1人が空中を舞った。ゲキカラの右クロスアッパー。
顎を押さえて痙攣している「あぐぅぅ」

「あはははは、最後の1人になっちゃったね、きゃはははは」
最後の1人は「うわぁぁぁ」と叫びながら、ぐったりしているミソの
横に落ちていたナイフを拾った。
これはあの日ゲキカラが刺されたいわくつきのものである。

「こいつも・・・ナイフか?」ゲキカラは不機嫌になった。爪を噛んでいる。
面倒くさそうにポケットから取り出したフォールディングナイフを開いた。
「シャキン」と不気味な音が響く。
ただのナイフでもゲキカラが持つと怖い。

「ふふふふふ、こっちにもナイフあるよ、そんなに刺されたい?きゃはははは」

・・・馬鹿、もうゲキカラを怒らすな!
729名無しさん@実況は禁止です:2013/02/16(土) 22:52:11.64 ID:EQH/LKFg0
期待あげ
730名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 00:05:01.52 ID:EQH/LKFg0
最強や
731名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 01:50:58.81 ID:FI4CiaTE0
(げき・ω・から)
732名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 04:18:56.02 ID:FI4CiaTE0
あげ
733名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 08:52:39.03 ID:FI4CiaTE0
あげ
734名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 12:19:56.02 ID:4O+BH7dZ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝27>

「あはははは、1歩でも動くと死んじゃうよ、きゃはははは」
血まみれのゲキカラがフォールディングナイフを持って近づいてくる。
「シュッ、シュッ」とナイフを投げるフォームを「素振り」する。
ゲキカラの腕でこの距離から狙ったら、目玉でも喉でも心臓でも
確実に刺してくるだろう。投げないまでもフォームだけで怖い。

「ふふふふふ、今すぐ放せば、机のお仕置きだけで勘弁しておくけど、
放さなかったらナイフで全身ぐちゃぐちゃにするよ、あははははは」
血を滴らせた顔の奥に光る両眼と右手に持ったナイフの鈍い光がシンクロする。
・・・ぎゃああああ、もう、ジェイソンよりも怖い。

「きゃはははは、さあ、どうすんの?あはははは」
血とナイフが、いやゲキカラが一歩一歩近づいてくる。

「刺すよ」ゲキカラがほんの近くまで来ていた。
血まみれのゲキカラの顔の中で、血走った両眼とナイフが同時に光った。

「あっきゃあああー」恐怖で腰から崩れ落ち、思わずナイフを放した。
転がったナイフの位置を確認するやゲキカラの黒のロングブーツが鳩尾に突き刺さった。
「ドガッッ」「ぐぇえええ」あまりの痛さに泣きわめく「ぎゃああああ」今度は喉を蹴り上げた「バクッ」「ぐっふえぇ、ごほん、ごほん」
ダンゴ虫の様に丸まって震えている。ゲキカラがフォールディングナイフをポケットにしまいながら笑った。
「あはははは、間に合って良かったな、ギリギリセーフ、きゃはははは」

・・・どう見てもアウトのお仕置きだろ?とは誰も突っ込めない、緊迫した空気。

まず1人の髪の毛を掴んだ。ずるずると引きずる「きゃあああ、痛い、痛い」
壁に脳天をつけるように寝かせた「動いたら、お仕置きだよ」鳩尾を踏む「ぐえぇぇ」
2人目・3人目も同様に髪の毛を引っ張って壁に頭をつけて寝かせた。
「ふふふふふ、ねぇ皆ちゃんと並んで、きゃはははは」意図が分からず3人が困惑する。
「真っ直ぐ!」不機嫌になったゲキカラが2人目と3人目の脇腹をブーツつま先で小突く。
「ぎゃああ、はっ、はいぃ」丁度、3人が「川」の字になった。ガタガタと震えている。

「ふふふふふ、もう動かないで、きゃはははは」ゲキカラは壁沿いに淡々と机を積み上げていく。
3人の顔が1つずつ机の下に入り、首から下が机から出てこっちに伸びている。
机はそれぞれ4段ずみになっている。ちょっとでも押したらすぐ崩れそうだ。
「あははははは、震えちゃ駄目、崩れるでしょ?きゃはははは」
3人の脚がガクガク震えるので、「膝曲げて!」とゲキカラが怒って鳩尾を踏む「ぐおぉ、はい」。

「きゃはははは、1回勝負だからチャンとやってね、あははははは」
床にうずくまり震えたままのさっきナイフを使おうとした最後の1人に告げる。
4人ともこれから起こることへの恐怖で誰も声が出ない。
735名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 12:21:36.99 ID:4O+BH7dZ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝28>

机の下に顔を入れ、机の脚にしがみつき、膝を曲げた状態で3人が震えている。

ゲキカラが肩をクルクル回した。首もコキコキ鳴らしている。見てるだけで怖い。何をするんだ?
「ふふふふふふ、ねえ、皆で面白いことするから早くこっちに来て、きゃははははは」
最後の1人を睨む「いやあ、助けて」「さっさとこっちに来る!」すっと近づくと、髪の毛を掴み、
ドスッと強烈無比な右ボディブローが突き刺した「うぐああああ」腹を押さえてうずくまる。

「あははははは、言う事聞かないともっと痛くするよ、きゃはははは」
「これから何をするんですか、教えて下さい」「ふふふふふ、内緒、あはははは」・・・怖すぎる。

「ふふふふふ、1回勝負だから失敗したらお仕置きだよ、きゃはははは」
ゲキカラは最後の1人の髪の毛を右手で強く掴んで引き起こした。立った両脚が震える。
「何、何をするのか、教えて、教えて下さい」泣きながら懇願する。
「駄目」ゲキカラが笑う。クルッと壁の方を向かせた。味方3人が震えているのが見える。
ゲキカラが後ろに回り込み。歩幅を測りながら少しずつ遠ざかって行く。
「いやああああ、助けてぇ」思わず後ろのゲキカラを見た。

ゲキカラが怒って近づいてきた。髪の毛を掴んで耳元で脅す。
「ねえ、次にちょっとでも後ろ見たら・・・両眼潰すよ」「ぎゃああああ」
「胸の前で両腕をしっかり組んで」「助けてぇ」
「軽くお尻突き出して」「やめてぇ」
「深呼吸して、歯を軽く噛んで」「きゃあああああ、助けてぇぇ」
「ふふふふふ、絶対こっち見ないでね、きゃはははは」「嫌ぁ殺さないで〜」

ゲキカラが後ろに下がった「3・2・1」カウントダウン「ひゃああああ」絶叫の中、
「ゼロ!」助走をつけた右前蹴りで前方に吹っ飛ばす「ドカッ」。
勢いそのままで積み重ねた机に突っ込んだ「グシャアアン」。机が一斉に崩れ出す。
「ガラガラ、ドカン、ガシャン」「ぎゃあああああ」4人の絶叫が響き、机は全て倒れていた。

・・・人間ボーリング?「ストライク!」ゲキカラ大喜び、しかし周囲はドン引き。
736名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 12:25:38.67 ID:V1bOv9z10
俺もドン引き
737名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 13:11:56.65 ID:FI4CiaTE0
こええw
738名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 15:03:48.10 ID:FI4CiaTE0
あげ
739名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 18:19:26.89 ID:FI4CiaTE0
あげ
740名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 18:53:48.17 ID:A/s0erRG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝29>

恐怖と苦痛で呻く4人にゲキカラが詰め寄る。
「きゃはははは、今度私に逆らったら、どうなるか分かる?ふふふふふ、机は痛いよ〜、あはははは」
4人はカクカクと頷くだけ。恐怖で言葉が出ない。
ゲキカラがご機嫌斜め「分かる?」机を持ち上げて振りかぶる「ひゃあああ、はい!」

「・・・さて、こっちの方がメインだからな」と呟いたゲキカラがミソを見る。
さっきと横たわっている位置が少し違う。床に落ちた筈のナイフが見当たらない。
「殺気は感じなかったが・・・?」4人との戦いの間、反撃の気配は感じていなかったのだ。
試しに、ゲキカラはさっき持ち上げた机をそのままミソに向けて投げつける。
ミソが思わず避けた「きゃはははは、寝たふりは駄目、あはははは」
そして次の机を持ち上げる「ナイフを放さないと続くよ」とミソに机を投げつける。
「ナイフ?持ってない」必死で避けながら、ミソが主張する。

お見通しのゲキカラは、ミソに嘘芝居に呆れる。
「あはははは、嘘つくと、お仕置きがきつくなるよ、きゃはははは」
「本当に持ってない。本当なんだ」ミソがどこにナイフが落ちているか、探すように辺りを見渡す。

ミソが隙を見て仲間の4人に目配せする「今だ、行け!」
ところが4人は眼を逸らし、少しずつ後ずさりする。「イヤイヤ」と首を横に振る。
もう悪魔、いやゲキカラとはこれ以上戦いたくないのだ。お見通しのゲキカラが笑う。
「きゃはははは、お前の味方はもう居ないよ、あははははは」

「くっ」しかしミソには奥の手がある。
4人が人間ボーリングのお仕置きを受けてるどさくさまぎれに拾い、右手首の裾に隠してあるナイフ。
そして、左手首裾の隠し武器!

・・・いきなり恐ろしいまでの強烈な光がゲキカラの両眼に照射された。
アメリカはじめ世界の軍・警察で装備されている超強力な暴徒鎮圧用フラッシュライト。
一瞬でも見てしまうと数秒間は全く視界が効かない合法的な最強兵器である。
「うっ?」流石のゲキカラも耐え切れない。両眼を思わず押さえた。

既にミソの右手がナイフを握っていた。ミソがゲキカラ目がけて素早く突進し、
そして、両眼の見えないゲキカラの、今度こそ腹を切り裂く「死ね、化け物」

「ブシュッ」

「きゃああああああ」周囲は絶叫、騒然「ミソがゲキカラを刺した!」
741名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 20:43:19.36 ID:FI4CiaTE0
げきからあああああああああああああああああああああああ
742名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 22:32:04.34 ID:FI4CiaTE0
あげ
743名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 22:50:56.38 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝30>

ミソのナイフはゲキカラのスカジャンに突き刺さり、
背中から切っ先が少し突き抜けていた。
「うわあああああ、人殺し」「ぎゃああああ、救急車、いや警察呼べ、早く」

しかし、ゲキカラはニヤリと笑うと、ミソの右腕を自分の右腕で抱え込んだ。
左手で髪を掴むとそのまま動けないミソの顔面に頭突き一閃「グワン」「ぎゃあ」
頭突きの連打が続く。「ドカッ、ガキッ、ゴツッ」

ミソがその場に崩れ落ちる、いやしかし、倒れさせてもらえない。
まだ、ゲキカラの右腕はミソを解放していない。更に連打が続く。
「ガン、ゴキッ、ガチャ」その時ミソがやっとナイフを放した。
「カチャン」床に落ちたナイフ。
それを見て、ゲキカラはミソが崩れ落ちるのを許した。

・・・「ゲキカラは刺されたのに、どうして平気なんだ?」

フラッシュライトで眼潰しを食い、腹を刺されると感じた刹那、ゲキカラは必死で身を捻った。
極細ウエストと驚異的な防衛本能が功を奏し、
ナイフはスカジャンを貫通したが、その身体には掠り傷程度しか負わなかった。

「あははははは、お行儀の悪い子にはお仕置きが必要だね、きゃははははは」

ゲキカラはミソを壁に連れていく。
肩口をつかんだまま、強烈なボディブローが突き刺さる。
「ドスッ」「うげっ」
崩れ落ちて倒れる・・・いや、倒れさせて貰えない。
崩れ落ちる動きに合わせて再度ボディブローが突き刺さっていたのだ。
「ドスッ」「ぐぼっ」
ボディブローを食い、身体が浮き、つま先立ちになり、
膝から崩れ落ちそうになるところを、倒れ込む際にまたボディブロー。
「ドスッ」「うがぁ」

立ったままKOされ、倒れさせて貰えない・・・まさに地獄のボディブローである。
744名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 22:55:47.12 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝31>

ミソは口から血と胃液を噴き出しながら「うげぇぇ、助けて、ぎゃうっ、倒れさせて、うごああ」
ずっとつま先だちでボディブローを食い続ける痛みに死にたいと願った。
腹を太い丸太で串刺しにされたように、生きる気力が無くなる激痛、鈍痛がずっと続く。
ヤバクネの中でも肚の座り方では屈指のミソも、この無限地獄を耐え抜くことは出来ない。

「殺せ、殺してくれぇ」と繰り返すミソからゲキカラは手を放した。
ミソは前のめりに崩れ落ち、腹を押さえたまま痙攣している。

「さあ、仕上げだ」

ゲキカラはミソを仰向けにひっくり返すと。マウントで馬乗りになる。
そこから、顔の方へポジションを移し、両脛で両腕を動けないような
変形マウントになった。ポケットからフォールディングナイフを取り出す。
地獄のボディブローのせいで、身体をよじることさえ出来ない。

ミソの顔の上にナイフをかざす。切っ先が下を向き、右眼を狙っている。
「きゃはははは、一回放して空中キャッチするから、ふふふふふ
お前暴れたら失敗するよ、どうなるか知らないよ、あはははは」
おもむろにナイフから手を放す「ぎゃああ」さっと空中でキャッチした。
「あははははは、成功したから今度はもう少し低め、きゃはははは」
さっきより低いところからスタートする。「ひゃああ」キャッチ成功。
「じゃあ、もう1回」「誰か、誰か助けてぇ」「ギリギリセーフ、じゃあ次」
4回目で切っ先がまつ毛に触れ、ミソは気絶した。

ゲキカラは変形マウントを止め、ミソの髪の毛を引きづる「ううう?・・・ぎゃああ」
髪の毛を引っ張られる痛みで我に返ったミソを壁に押し付けた。地獄のボディブロー。
「ドスッ」「うぎゃ」「きゃはははは、動いたら死ぬよ、気を付け!あはははは」
そう言い残すとゲキカラはミソから距離を取って下がって行く
「ふふふふふ、絶対動いちゃだめ、きゃはははは」
10メートルは離れただろうか、ゲキカラが大きく振りかぶり右腕を力強く振る。
「ビュワー」銀色の光がミソの首に突き刺さる「ドスッ」ナイフがミソの右首筋を撫でるように通過し、
髪の毛がハラハラッと切れて落ちた。
壁に突き刺さり「ビィィィン」と振動するナイフがまた首筋に少し触れた。
「ぎゃああああ」絶叫するミソの両眼にはもう「恐怖」しか無かった。
ゲキカラはミソの髪の毛を掴み、血まみれの顔を近づけて言った。

「お前、いずれヤバクネのトップになるんだろ?一線を越えたらどうなるか?
そこだけは・・・絶対間違うなよ。お前とお前の仲間の為に」
・・・全く笑っていないのが、逆に怖い!
745名無しさん@実況は禁止です:2013/02/17(日) 23:00:35.93 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝32>

血まみれのゲキカラの顔の中でその両眼だけがギラッと光る。ミソはコクっと頷く。
するとゲキカラがニコッと笑った「あはははは、マジに生きろよ、きゃはははは」
ミソは膝から崩れ、床に倒れた。恐怖からの解放で完全に気絶したのだ。
この恐怖がトラウマになり、もうナイフで人を傷つけることは一生ないだろう。
「ふふふふふ、これは没収しとくよ、きゃはははは」壁に突き刺さったナイフを抜き、「シャキ」と収納し、ポケットに入れた。

・・・うおぉぉぉ、やっぱゲキカラ無双!

センターがフウッと安堵の息を漏らした「心配させんなよ、ゲキカラ、馬鹿野郎」
背中合わせのネズミが告げる。「まだまだゲキカラさんから学ぶことがありそうっす。それは認めなくては」
おたべが近づく「さあさあ、うちらももう一息頑張らんと」「当然だ」「そうっすね」
おたべ、センター、ネズミ新旧トップ3人が一丸となりヤバクネ連中に突っ込む「おらあああ」

サドがホッと胸をなで下ろす「やっぱり、ゲキカラ最凶だ。誰もあいつには勝てない」
「きゃああ、ゲキカラ、カッコいい」拍手で喜ぶトリゴヤ。十字架を握るブラックの手が感激で震える。
サドが言う「よし、こっちももう少しやっとくか?」ブラック「負けるか」トリゴヤ「私も頑張る〜」

・・・だが、ゲキカラが不機嫌になった。イライラしながら爪を噛んでいる「ふふふふふ、あれ?何人まで行ったか忘れた、
もう1回100人から行くか?きゃはははは」首をコキコキ鳴らす。それを聞いたヤバクネ連中が慌てる「さっき32って」
「本当?」「本当です」「じゃあ、32-5=27人、早く27人集まって!早く」
この死闘を見ていたヤバクネ連中は一斉に逃げだした「きゃあああ、ゲキカラが来る」心折れた者は哀れ、逃げまどうだけ。
ゲキカラの一撃必殺の前に、あっと言う間に屍の山が出来ていく。恐怖と絶望の叫び声をBGMに、ゲキカラは悠々と歩いていく。

周囲から「獲物」が減り、イライラするゲキカラが律儀にこの日のノルマ「100人斬り」を達成すると、
向こうから一際大きな声が上がった「前田だ、前田が来たぞ」最後はやっぱり主役・前田が決める。
シブヤを説き伏せこの戦争を終わらせ、この街の悪党切りの罪を全て認めて、警察に出頭していった。

おたべが言った「センターはん、ネズミはん、落ちついたら早目に世代交代の
儀式をしておきましょう。ラッパッパの部室で。もうあんたたちの時代や」
「ゲキカラはん、勿論来てくれますね?」ゲキカラは笑って言う「私はそういうの苦手だ、お前らトップ同士でやっといてくれ」

ゲキカラは窓ガラスを開け、サッシに両肘をつき、両手で頬杖をしながら青空を眺めている。
「優子さん、また生き残ったよ、まだそっちには行けないみたい」気持いい風が吹き込んできた
「馬鹿、当たり前だ、100万年早い」と優子が答えているように、風が顔に優しく触れてくる。ゲキカラはこの風が好きだ。

その時・・・廊下の角からゲキカラを射るような視線で見ている奴・・・ステゴロの「鯱」。
隣のステゴロトップの仲俣に告げる「ね、ゲキカラは本物でしょう?」
「ああ、入院中に100人斬りとは。化け物だ。しかも”ナイフ使い”相手に説教しながら戦っている。
あのミソだって相当強い筈なのに・・・しかし、それでも鯱、お前が勝つだろう。負ける要素が無い」
「楽しみは取っておきます。今日は帰りましょう」ステゴロが撤退していく。

・・・さあ、いよいよマジ女も新世代へてっぺん継承。次の時代が始まるのだ。
746名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 00:32:01.24 ID:5jEY53xvi
長編乙!
747名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 00:32:18.25 ID:JsPemzFF0
うおおおおお
さすがだ!
748名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 03:12:19.82 ID:JsPemzFF0
まだ鯱と戦ってないし続きますよね?
期待してます
749名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 08:22:08.63 ID:JsPemzFF0
age
750名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 12:39:53.27 ID:5hsaA0m7O
あげ
751名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 16:07:17.06 ID:JsPemzFF0
age!
752名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 18:16:17.76 ID:JsPemzFF0
age
753名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 19:41:30.39 ID:3ILJ3lMY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝33>

マジ女VSヤバ女最終決戦の後、皆と分かれ、パシリの車を見つけたところでゲキカラが倒れる。
高熱、嘔吐、眩暈により歩行困難となり、車を降りてからも、パシリに背負われ、
病院内に担ぎこまれるのがやっとの状態だった。

しかし、迎えた病院関係者の中に担当看護婦戸島の姿が無く、
不審に思ったゲキカラが尋ねると、「今回の件の責任を取り担当が変わった」と告げられた。
意識朦朧のゲキカラ、最後の気力を振り絞り、一切の診察を拒否し、転院手続きを要求する。
「命には代えられない」結局病院側が折れ、再び戸島が担当看護婦に戻った。

息を切らせて駆け付けた戸島に、搬送用担架に乗せられたゲキカラが言った。
「裏切って悪かった・・・時間が無かったんだ・・・でも点滴は最後までやったよ」
「仲間のところに行ってたんでしょ?さあ、これからは自分の治療に専念してね」
戸島がゲキカラの髪の毛を優しく整えると、ゲキカラが戸島に何かを差し出した。
・・・四葉のクローバー「公園で見つけたんだ。仲間を褒めてくれてありがとう。戸島さんも幸せになってよ」
チャッカ達との激闘の後、見つけてずっとポケットにしまっていたのだ。
「これを私に?・・・ありがとう」受け取った戸島は涙がこぼれないように上を向いた・・・。

ゲキカラはそれから丸3日間、寝た切りの状態になった。42℃以上の高熱と嘔吐が続く。
やっと口に入れた食物、飲物もすぐに吐いてしまう。「可哀相だが、このままでは身体機能に重大な後遺症が残る」
と診察されていた為、戸島は気が気でなかった。勤務時間外は家に戻らずずっとゲキカラの手を握っていた。
「何かあったらすぐナースコールして、絶対我慢しちゃ駄目よ」そう話しかけてもうわ言を繰り返すだけ。
時折、口からあふれ出る泡状の涎を拭きながら、涙が出てくる。勤務時間中は一緒に居られないのが悔しい。
ゲキカラに貰った四葉のクローバーに「神様あの子を助けて下さい」とずっと祈っていた。
4日目の未明、ナースコールが鳴る!慌てて駆け付けた戸島。・・・そこで見た光景は生涯忘れられない。

「おなかすいた。何か食べたい」

と恥ずかしそうに笑うゲキカラ。「えぇ〜?」額を触ると熱は下がっている。当直医も理解に苦しんでいる。
「ゆっくりと少しずつね」と出されたお粥に「味が全然無い」と自前の七味唐辛子をかけ、
「ズゾッ」とワンコそばのように平らげると、「うーん」と両手で伸びをして、
「もう元気になったから退院したい。病院って薬の臭いがするから嫌、頭が痛くなる」と言い出した。
「馬鹿な事言ってないで、もう少し寝てなさい。また熱が上がっても知らないわよ」
という戸島に「診察は何時?」とゲキカラが聞く「9時からよ」と言われ仕方なく二度寝した。

診察の時間『私元気なのに何で病院に居なきゃいけないんですか』オーラばりばりのゲキカラに
執刀医が唖然として呟く「確かに、もう完治している・・・現代医学では説明出来ないが」
平熱に下がり、嘘のように痣や切り傷も無くなっており、最早これ以上入院している理由が無かった。
「戸島さん、いろいろありがと、それじゃ」病院嫌いのゲキカラは「もうたまらん」とばかり、足早に帰宅していった。

・・・ゲキカラ、完全復活!
754名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 19:45:36.66 ID:3ILJ3lMY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝34>

ところが、折角退院したのに、ゲキカラはもう何日も登校していなかった。
毎日、大好きな「川沿いの土手の遊歩道」のベンチに座り、水面を眺めて時間を潰していた。
小さな子が大きな飴玉を無理して頬張った様に、右頬だけ「ぷぅ」と膨らましている「困った」

理由は・・・センターである。

戦う意味も無いのに事あるごとに「おいゲキカラ、どっちが強いか勝負しろ!」
と熱血漢オーラ出まくりで迫ってくるセンターが苦手だ。今度は左頬だけ「ぷぅ」と膨らむ。
「部長のおたべがてっぺんをセンター・ネズミに譲るって言ってんだからそれでいいだろ?」
今度は右頬が「ぷぅ」と膨らむ「何なんだよあいつは?」ゲキカラは「はあぁ〜」とため息。
その時偶然「ヒュー」と唇で小さな音が鳴った「あれ、口笛出来た?」
喜んで吹いてみる「スヒュー、フヒー」・・・やっぱ駄目だ。ゲキカラは口笛が苦手だ。
両頬を「ぷぅ」と膨らませ、真っ赤になって照れている・・・可愛い!

その時、パシリが向こうの車の中から叫んでいるのが聞こえた「姉貴、ゲキカラの姉貴!」
・・・気分台無し、可愛い表情から苛立ちの表情になる「あの馬鹿、姉貴とか人前で言うなよ、恥ずかしい」
車に近づき「お前な、あれだけ人前で姉貴とか言うなって・・」その言葉を遮るようにパシリが言った。
「大変です、ゲキカラの姉貴!ステゴロが近隣の暴走族と連合組んで、マジ女に殴り込みです」
「何だと?」ゲキカラの顔色が変わる「いつだ?」
「さっき正門まで入ってきていました、乗って下さい」ゲキカラが乗りこむや、すぐに車が走り出す。

「ステゴロか・・・仲俣はいいとして、あの大きい奴だな?厄介なのは」
ゲキカラはヤバ女との最終決戦に向かう最中、射るような眼で見ていた「大きい奴」を思い出した。
「あいつの名前は、鯱です。ゲキカラの姉貴が2カ月で壊滅させたステゴロ高校を
仲俣と鯱は1カ月でまとめ上げ、最近、近隣の族と同盟を結んで、今や県内最強勢力の1つです」
「鯱・・・か?あいつは恐ろしく強いよ。それで今、学校には誰がいるんだ?」
「新世代がまとめようとしていますが、旧世代残党が反発して、内紛状態のようです。
何か今日にでも新旧交代の儀式があるとか言っていましたが・・・統制取れずにバラバラでした」
おたべは世代交代の最中に他校に狙われるのを恐れ、早目に交代の儀式をやって起きたかったのだが、
最終決戦でその事をセンター・ネズミに言っていたのを仲俣と鯱に聞かれていた。
仲俣にピンポイントで狙われてしまったのだ。

「新も旧もねえ、同じマジ女の仲間じゃないか?何やってんだ?おたべ、センター」

「急げ、パシリ」ゲキカラがギュッと拳を握った。
「くそっ」ゴツッと窓ガラスに拳をぶつける「頼む、間に合ってくれ」
755名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 20:53:07.21 ID:JsPemzFF0
続きも楽しみ
756名無しさん@実況は禁止です:2013/02/18(月) 22:24:20.25 ID:JsPemzFF0
期待age
757名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 00:09:22.98 ID:4+uqHgWf0
もっと読みたい
758名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 01:46:02.75 ID:4+uqHgWf0
ほしゅ
759名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 07:41:28.15 ID:4+uqHgWf0
ゲキアマってのも見てみたい
甘口よりも更に甘いの
760名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 08:04:49.19 ID:AqJZHXy4O
アナルとマンコみたい
761名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 14:03:42.13 ID:4+uqHgWf0
げきたむ
762名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 18:44:53.43 ID:4+uqHgWf0
ゲキカラと玲奈ちゃんを対面させてみたい
763名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 20:03:44.28 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝35>

既に、マジ女はステゴロ高校を中心とした「ステゴロ連合」に校舎付近まで攻め込まれ、
世代交代の儀式に出席する予定だった部長おたべ、新部長センター、新副部長ネズミ、
立会人の学ラン、尺、歌舞伎シスターズがラッパッパの部室から反撃の機会を伺っていた。
ここには新四天王は居ない、まだ人選中なのだ。校庭から激闘の声が聞こえてくる。

センターが言う「そもそも、まどろっこしい儀式なんて・・・私達には向いてなかったんだ。
新旧幹部がこれだけガン首揃えてんだ。この喧嘩、派手に行こうぜ!」
おたべがたしなめる「揃いも揃って無駄死にするのは・・・好みまへんなぁ」
センターが「何だと?引退が決まってビビったか?おたべ」と苛立つと
「ネズミはん、どない思いますか?」とおたべ。

「まず・・・あたしが裏から脱出して武器と戦える者を集めましょう。
次に、合図と同時に、ここから本隊が飛び出して、同時にあたしらが後ろから襲う。
少なくとも前後挟み打ちには出来れば勝算が見えてくる・・・ってところっすかね?」
オタベが言う「確かに勝ちが見えるアイデアですな、よろしいか?センターはん」
センターが静かに答える「分かった・・・で、その”合図”はどうするんだ?ネズミ」

ネズミが言った「相手を混乱させるには・・・『ゲキカラが来た』と叫んでみますか?」
おたべが感心する「流石、ネズミはん、それが一番相手には効くでしょうな?」
センターが腹を括った「よし『ゲキカラが来た』で戦闘開始だな。皆、準備しろ」

早速、ネズミが窓ガラスを開け、ベランダ沿いに抜けだした。
センターが心配そうに見つめる「頼むぞ、ネズミ」そして・・・
「それにしても、ゲキカラ、肝心な時に何で居ないんだよ?」と呟いた。
いつも当たり前のように居たから事あるごとに突っかかっていたが、
最近ゲキカラは全く学校にも来てくれない。センターはそれが無性に寂しい。
「マジ女のピンチなんだ。タイマンは後でもいいから、一緒に戦ってくれたっていいのに。
お前が居ないのに『ゲキカラが来た』が戦いの合図なんて、空し過ぎるじゃないか・・・」

何とか校舎裏に抜けだしたネズミが見た光景は・・・あまりにも残酷だった。
ステゴロ連合はステゴロ高校本隊だけで150人以上、
連合を組む暴走族が250人近く応援に来ている。総勢300人はいるだろう。

その中でマジ女の生徒が1人、また1人とステゴロ本隊に倒されていく。
こんな状況で、武器や戦える者など、簡単に集まるわけが無い。
流石の策士ネズミも絶望して、立ちつくす。

・・・うわあああ、どうすりゃいいんだ?
764名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 20:05:49.84 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝36>

鯱と立ち話をしていた仲俣が、近くの数人に目配せした。

暫くするとネズミは不穏な気配を察知して、場所を変えようとした。
その時、パーカーのフードが何かに引っかかった。
取ろうとしたネズミの眼に・・・ステゴロ本隊が数人自分を取り囲んでいるのが映った。
「ギクッ」後ろを見ると、既に1人がフードを引っ張っていた・・・。
ステゴロ本隊数人は、何も言わずにネズミを袋叩きにしはじめる。

「バキッ、ボコッ、バコッ、ガキッ」しかし、既に副部長になる事が決まり、
センターと共にマジ女を守ろうと腹をくくっているネズミはその体格に似合わず、
意外な程の強さを発揮しだす。
相手のパンチ、キックを見切り、眼、喉といった急所に的確な反撃を入れる。
最初に取り囲んだ数人がみるみる劣勢になる。
その周りから、今度は武器を持った数人が攻め込んできた。
ここでもネズミは巧みに同志討ちを誘発させ、木刀を奪い取り、反撃する。
ネズミの周りには、既にステゴロ本隊の屍が10数名。

・・・ネズミ行けるぞ、流石、副部長!

その時、ネズミの背後から大きな影が忍び寄る。
「うっ?」ネズミがとっさに反応して、振り向き様、真後ろの敵に木刀を打ち込む!
相手はスッとバックステップして距離を外した。囮だった「しまった」

殺気を感じ、振り返ったネズミの正面で大きな影が沈み込み、小柄なネズミに両脚タックル。
そのまま、高々と抱え上げて、後頭部から地面に叩き落とす「ドスッ」「あっ」
流石のネズミも後頭部を強打し、気絶した。

このタックルを仕掛けた奴が「リュウキ」。女とは思えない筋肉の”隆起”ぶりに鯱がつけたのだ。
本人は”龍姫”だと言い張る。美人の鯱に無駄な対抗をして、まだ女を捨てていないのが残念だ。
そんなリュウキがネズミを倒せなかったステゴロ本隊数人を叱咤する。
「今の無様な戦いを・・・鯱さんが見たら・・・どうなるかな?」鯱は根性無しが大嫌いだ。
一様に震えだして、「次こそは気合い入れてやります。勘弁して下さい」
「もう一度、もう一度だけチャンスを」と懇願する。
「じゃあ、黙っておくよ・・・本気でやれ!」リュウキが叫ぶ。
「はい!」と口々に叫んで「うおおおお」とマジ女に襲いかかって行く。

・・・「出来るなら、最初から本気出せよ、馬鹿」リュウキが笑っている。
765名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 20:09:14.36 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝37>

「ははは、ネジ巻き過ぎだろ?」もう1人の女マッチョが笑っている。
さっき、後ろからネズミにフェイントをかけた奴だ。ルックスも戦闘力もリュウキと良い勝負。
「うるせえな、カイト」・・・海人(うみんちゅ)Tシャツに並々ならぬ拘りを持つ。
小学校でレスリング→中学校で柔道→高校で総合格闘技、とリュウキと同じ道を歩む幼馴染である。
最初「うみんちゅ」を「かいと」と読み間違い、そのまま名前にされた・・・鯱には逆らえない。
 
向こうでひときわ派手にKOの山を築いているのが、双子の黒帯空手家「フウ」と「コウ」。
オーソドックスが姉フウ、サウスポーが妹コウ。他人には全く同じに見えるが、
お互い自分の方が若干強いと思っている。涼しい切れ長の眼が印象的、鯱と比べなければかなり美人だ。
リュウキやカイトよりは細いが、その全身が鍛え込まれているのが一目で分かる。
フウは風、コウは光を意味する。その危険な戦いぶりから、やはり鯱がつけた名前である。

リュウキ、カイト、フウ、コウが現ステゴロ四天王、全員が鯱に直接スカウトされた格闘技のスペシャリスト。
その上に仲俣と鯱が君臨する一枚岩の県内屈指の戦闘集団。
ステゴロはこれら幹部が無傷のまま、兵隊と応援だけで既にマジ女をほぼ制圧していた。

鯱が四天王を集める「私がゲキカラを倒す。お前らは他の全員を潰せ。センターとおたべは強いようだ」
「鯱さんが出なくても、私らでゲキカラも含め全員潰します」とリュウキが言うと
「残念だが、お前ら全員がかりでもゲキカラには勝てないよ。ゲキカラを見つけたら戦わずすぐ教えろ」
と鯱が言い残して、ゲキカラを探しに校舎の中に入って行った。
「あそこまで言われたら・・・ゲキカラ狩り、やってやろうぜ」4人が不気味に笑う。
こうして、ゲキカラは「ステゴロ最強の鯱」「ステゴロ四天王」の二手に狙われる立場となってしまった。

突然、校庭を1台の車が暴走する「ブオオオン、キキー、グオオオン」スモークガラスで運転席が見えない。
仲間の誰かがトチ狂ったか?ステゴロ連合の暴走族仕様のバイクを片っ端からふっ飛ばし、スクラップにしていく。
「うわああ、おい、やめろぉ」「誰だ、運転してるのは?」あちこちで悲鳴が上がる。
逃げる暴走族メンバーを追い立てる暴走車、その改造マイク越しに、あの笑い声が聞こえた。

「きゃはははは、死にたくなければ1分以内に校庭から出ること、ふふふふふ、
60・59・58・57・・早くしないと全部ぶっ壊すよ、あははははは」

・・・ゲキカラだ。
連合の暴走族は、あくまでステゴロの助っ人であり、喧嘩のモチベーションが低かった。
いきなり、暴走車に追いかけられ、一斉に校庭から走って逃げていく。
「グチャ」「バキッ」「ドガン」次々とバイクが破壊され、歯向う人間ごと轢かれそうになる。
全力で逃げればギリギリ轢かれない程度のスピードで追ってくる。
無免許なのに運転が絶妙!裏で相当乗っていたのか?

「あははははは、早く逃げて、轢いちゃうよ、運転したの今日が初めて、きゃはははは」
766名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 21:37:21.89 ID:4+uqHgWf0
初運転wこわいw
767名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 23:23:11.28 ID:4+uqHgWf0
あげ
768名無しさん@実況は禁止です:2013/02/19(火) 23:34:21.01 ID:LTyoK+JgO
ゲキカラちゃんのおパンツ………
769名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 01:35:03.59 ID:kHa1pBJ90
期待
770名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 02:47:13.45 ID:ok8m7c73O
シブヤが見舞いに行った時、超甘口だったがシブヤに「 お前ら潰すよ 」 と言った時のゲキカラが渋くカッコよかった〜
その時俺はパジャマのズボンになってオマンコの匂いを嗅ぎたかった。
771名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 02:48:49.90 ID:ok8m7c73O
追伸
バッチが無いし と言った時も本物の不良だと俺の勃起したチンポがうなずいてた
772名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 09:59:38.11 ID:kHa1pBJ90
あげ
773名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 14:58:03.29 ID:2S1iU/Wy0
あげときますね
774名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 17:32:22.28 ID:uXhXq2ps0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝38>

応援に来ていた暴走族の殆どが、息を切らせて校庭の外に逃げ出して行った「助けてくれぇ」
雑魚は追っ払った。だが、連合の幹部達や血の気が多い連中数10人がまだ校舎の陰に隠れていた。
「あはははは、大掃除おしまーい、きゃはははは」ゲキカラが車から出てくる。
「ふふふふふ、校庭の中だったら、無免許でも大丈夫だよね?あはははは」

一斉に鉄パイプや金属バットで襲撃する連合の残党「なめんじゃねぇぞ、このアマ」
大柄な男達が叫ぶ。ゲキカラが「馬鹿だな」という顔をして車の中から鉄パイプを2本取り出す。

地獄の料理人が・・・憐れな子羊、いや、連合の幹部を・・・手招きして待っている。
ゲキカラは鉄パイプの先端を「カツン、カツン」と鳴らせて敵の動きを見ている。

先頭の1人がバットで攻撃する。鉄パイプ1本で受けながらもう1本で首筋を強打「バキッ」「ぎゃああ」
2人目が鉄パイプを持って突っ込んでくる。1本で右手に持つ鉄パイプを叩き落とし、
もう1本が脳天を一撃「ゴツッ」「うぎゃああ」3人目には鉄パイプを1本投げつける。
回転しながら飛んで行き、「ガキッ」と両脛にヒットした「ぐおおおお」地面に倒れ呻いている。
5〜6人が走って襲いかかってくる。ゲキカラがニヤッと笑った。スッと車に乗ると、
車でその5〜6人を次々追い立てる「うわああああ、止めろぉ」「ぎゃあああ」
そして、眼に入るバイクは全てスクラップにしていく「バンッ」「ドカッ」「ベキッ」「グシャグシャグシャ」

連合の奴らが疲れた頃合いを見計らい、ゲキカラが車から降りる。
落ちている鉄パイプ2本を拾い、まだダブルスティックで構えている。
バテバテで襲いかかる連合の奴らが、次々に倒されていく。
ゲキカラが「邪魔な連合の奴らもだいたい片付いたな」そう思った時・・・

「バスン」何かがゲキカラの右眼に突き刺さってくる?瞬間的に身を翻したが間に合わず右コメカミにヒット、
ゲキカラが数メートル吹っ飛んだ「うっ」・・・血が噴き出ている。まさか銃撃?

連合の大幹部「ジャッカル」が向こうで不敵に笑っている。持っている武器は「スリングショット」
Y字型の棹に強力なゴム紐を張って、金属弾とゴム紐を一緒につまんで引き、
手を離すと、金属弾が高速で飛んでいく狩猟具。非常に危険だ。まさか人に向けるとは?

遠距離でも相手に相当なダメージを与える狩猟具を、近くから平然と人に向ける。
これだけでジャッカルの残虐性が分かる。絶対、ドSだ。
額から血を流し、よろよろと起きあがったゲキカラを再度ショットする。
「バスン・・・バチッ」真っ白なゲキカラの太腿に500円玉大の裂傷が出来た「ぐうっ」
「バスン、バスン、バスン、バスン」ジャッカルがゲキカラの全身にスリングショットで
射撃していく「バチッ、ブツッ、ベチッ・・・」真っ白な腕や太腿に裂傷がみるみる増えていく。

・・・ゲキカラは「卑怯なハンター」ジャッカルに狩られてしまうのか?
775名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 17:36:19.58 ID:QKFHWNFj0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝39>

両手にショットを受け、鉄パイプを放してしまったゲキカラにはもう武器はない。
素手素足の丸腰・・・しかし、左前腕で両眼を、右前腕で喉を守りながらジャッカルに近づく。
ジャッカルは執拗にゲキカラの太腿にショットを集中した。
ゲキカラの両脚がダメージにより、止まった。

すると、ジャッカルが笑いながら歩いてくる。連続ショットはペースを落とさない。
「バスン、バスン、バスン、バスン」距離が近づきダメージは激増する。

次に、膝から脛に集中攻撃を受け、痺れた脚には、最早感覚が無い。
そしてついに、折れやすい鎖骨と肋骨に、まともに連打を食らってしまった。
折れたか?少なくともヒビが入ったか?「ビクッ、ビクッ」と全身に電流が流れたように震えた。
「調子に乗るなよ、このアマ」ジャッカルの嘲笑が響く中・・・ゲキカラがついに崩れ落ちる・・・

「!?」崩れ落ちたゲキカラが・・・前回り受け身2回転。
すっと片膝立ちになったゲキカラの手には・・・既に拾った鉄パイプが握られていた。
「うわっ」慌てて飛び退るジャッカルの脛に、銀色の光の輪が激突!
鉄パイプがヒットしていた「ぎゃあああ」悲鳴の中、また鉄パイプが飛んでくる。
「ぐああああ」ゲキカラは”飛び道具”を拾ってジャッカルに当てながら近づいてくる。
膝から崩れ落ちたジャッカルがうつ伏せになる「ひいひい」と呼吸を整え、
弾をスリングショットをセットし、ゲキカラに向ける「死ね!化け物」
・・・しかし、ゲキカラが居ない?どこだ?

「コ・コ・ダ・ヨ」

何とジャッカルの真上からの声、髪の毛を掴みあげられた。・・・そして、右ショートアッパーが
右耳下の急所に突き刺さった「ぎゃおおおおおおお」ジャッカルが激痛で転げまわる。
ダメージで地面を転げまわるジャッカルが仰向けになった時、
ゲキカラは冷めた眼をして「ドスッ」と鳩尾を踏み抜いた「うごおおおお」
ゲキカラはそのまま両脛でジャッカルの両腕を殺す変形マウントポジションに入る。

「きゃはははは、ねぇそれ見せて?あははははは」
スリングショットを奪い取った。変形マウントのまま、空でスリングショットのゴム紐を思い切り引き、
放してみた「バスン」手応えがいい。

・・・ゲキカラがニヤッと笑う。どうする気だ?
776名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 17:37:57.01 ID:QKFHWNFj0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝40>

「ふふふふふ、今度は弾見せて?きゃはははは」
ジャッカルが取られないよう身を捩るとゲキカラが不機嫌になった。爪を噛んで・・・何か考えて・・・ニヤッと笑った。

弾をセットせず、スリングショットのゴム紐を思い切り引き、
ジャッカルの顔に向けて、手を放した「バヒュン」「あっぎゃあああ」ゴム紐が唇を切り裂いていた。
「弾!」ゲキカラが怒鳴ると、ポケットから弾を1つ取って渡した。
無言でスリングショットをまた空撃ちした。今度は鼻に直撃し、鼻血が流れ出る。
「バヒュン」「ぎゃうあああああ」「弾、全部!」ジャッカルは持っている限り渡した。

ゲキカラがスリングショットに弾をセットし、地面に撃ち込む。
「バスン」「ズボッ」弾はかなり深く埋まり、「うおおおお!」ゲキカラが喜んだ。
すぐに次の弾をセットした。何気なくジャッカルの胸板に撃ってみる。「バスン、ダウッ」「うがあああああ」
「あはははは、ねぇ痛い?きゃはははは」スッと立ち上がる「バスン、ガキッ」今度は脛に当てた「ぎゃひぃぃぃ」
激痛で転げまわるジャッカルの全身に「バスン、バスン、バスン、バスン」と連続して撃ち込む。
「ぐあっ、うごっ、あぎゃあああ、ぎゃひぃ」泣き叫ぶジャッカルにまた変形マウントで乗る。

「きゃはははは、今度は我慢出来るかな、ふふふふふ、歯を噛んでおいてね、あははははは」
無造作に口に撃ち込んだ「ぎゃっおおお」歯が折れたか、口の中が血だらけだ。
「あははははは、最後の1個だ、ふふふふふ」
スリングショットに弾をセットし、思い切りゴム紐を引く。
右眼を狙っている。理解したジャッカルが泣き叫ぶ「やめてくれぇぇ、誰か助けてぇぇ」
「バスン、ドスッ」右コメカミにかすり、弾は地面にめり込んでいた。

「あははははは、次にこんな玩具で私を狙ったら、両眼潰すよ、きゃはははは」
ゲキカラはスリングショットのゴム紐を思い切り引っ張り「バチン」と引きちぎった。
それを見たジャッカルは廃人になったように「えへっ、えへっ」と泣き笑いしている。
もう二度とゲキカラに逆らう事はないだろう。というより社会復帰出来るのか?

半開きで涎を垂らす口にガポッとスリングショットの残骸一式を入れ「ちゃんと分別して捨てとけ」
そして、ゲキカラが「下らない奴だ」という表情で立ち上がる。

・・・やっぱりゲキカラ強い!危険な狩猟用飛び道具にも勝った。
しかしその時、4つの大きな黒い影がスッとゲキカラを取り囲む。

「お前には恨みは無い、ただ邪魔なだけだ、この場から排除させてもらう」

リュウキ、カイト、フウ、コウ・・・ステゴロ四天王、死闘の連続、まずい奴らに囲まれた。
777名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 18:32:55.63 ID:pzr2Avni0
ゲキカラ△
778名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 20:37:26.51 ID:ok8m7c73O
>>772>>773有難う
779名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 22:24:18.33 ID:kHa1pBJ90
かっこいい
780名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 00:32:16.16 ID:GeG9yKyE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝41>

・・・ネズミの意識が戻った。「話せない?動けない?」猿轡をされ、両手両足を縛られていたのだ。

眼の前にゲキカラ、既にステゴロ四天王に囲まれているのが見えた。
流石のゲキカラも、自分がやられたように前後から挟まれ、タックルで持ち上げられ、
後頭部から落とされてしまったら・・・・「離れろ、距離を取れ」とネズミが必死で叫ぶが
猿轡のせいで呻き声にしかならない「ああえお、ほいおおえ」

半身で構えながらも隙あらば攻撃しそうな・・・フウとコウ。
前傾姿勢で隙あらば組み付いてきそうな・・・リュウキとカイト。
いずれにしても、危険な状況である。4人のゲキカラ包囲網が狭まってくる。
4人の力量を肌で感じ、ゲキカラも余裕が無くなった。

リュウキが前からタックル、ゲキカラは腰を引いてタックルを切る姿勢に・・・
その瞬間、真後ろからカイトが膝裏目がけタックルを仕掛けた。
「!?」ゲキカラがこのカイトの動きを察知して、タックルを切る姿勢から
カイトを避けるよう前に逃げた。しかし前にはリュウキが待ち構えている。

「馬鹿め!罠にかかったな」リュウキの眼が光った。

リュウキのタックルが・・・ゲキカラを捕えた。
しかし、急にリュウキが前のめりに崩れ落ちた。まるで糸の切れたマリオネットのように。
ゲキカラはクルッと後ろを振り返り、すぐにカイトのタックルに備える。

「!?」フウとコウはその一部始終を見ていた。

リュウキのタックルに合わせ、ゲキカラが膝を突き上げていた。
腰をホールドしに行ったリュウキの顔面とゲキカラの右膝が激突。
リュウキは自らの驚異的な突進力のせいで、自爆した形で崩れ落ちたのだ。

「何という防御本能!」フウとコウが感心する。

「くそっ」カイトがいったん止まる。しかし、「ニヤッ」としてまた突進を始めた。万全の体勢でゲキカラがカウンターを狙う。

ところが・・・半失神のリュウキが本能でゲキカラの両脚を掴んだ「くっ?」ゲキカラ動けず。
「計算通り」そこへカイトが全身をあずけるようにショルダータックル!
「ドカッ」ゲキカラはまるでダンプカーにでも跳ねられたように後ろに吹っ飛んだ。
全身を地面に打ち付け、「ううっ?」とフラフラ立ち上がったゲキカラにもう既にカイトが迫っていた、両脚タックルが炸裂!

そのまま高々と持ち上げ、後頭部から地面に叩き落とす!「死ね、ゲキカラ」
781名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 00:35:43.35 ID:GeG9yKyE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝42>

ゲキカラが・・・後頭部から地面に叩きつけられた!「ぎゃあああ」
ところが、この悲鳴を上げたのはカイトだった・・・?
片膝立ちで、苦痛に耐えるのが精一杯。

ゲキカラは叩き落とされると察知した途端、カイトの髪の毛を両手で掴んでいた。
カイトがそのままゲキカラを叩きつけようとしたのでゲキカラの全体重が
髪の毛を引っ張る形になり、叩きつける直前に激痛で力が抜けたのだ。
ゲキカラは背中で受け身を取り、後頭部を打たなかったので、無傷で済んでいる。

立ち上がるゲキカラの両手にはカイトの髪が大量に絡まっている。
「パッ、パッ」と手から髪を払い落して「ふふふふふ、毛先が傷んでるな、きゃはははは」と笑うと
今度は右前蹴りを片膝立ちのカイトの叩きこむ「おらあ」「うぎゃ」
そして右膝をカイトの首筋に突き刺す「ガツン」「あぐっ」
カイトがうつ伏せに倒れ、動かなくなった。

すぐに半失神のうつ伏せ状態のリュウキの首筋にも右脚で蹴りを入れ、
「うらああ」と脇腹を蹴ってトドメを刺す「バキッ」「ぐああ」

ゲキカラが半身で腕組みをしているフウとコウを睨む。
「きゃはははは、自分達だけ高見の見物とはいい御身分だな?あははははは」

腕組みを解いたフウとコウが無表情で距離をつめてくる。
「ゾクッ」ゲキカラが本能的にこの2人の強さを察知した。
「全身、刃物みたいな奴らだ」

2人に挟まれたらヤバい。どちらか一方にもう一方が隠れ同時攻撃を受けないよう、
必死でポジションを取るゲキカラ。対複数ナイフ用の戦法。しかしこれを嘲笑うように、
確実にゲキカラを包囲していく。流石双子、アイコンタクトすら無しで完全に意思疎通している。

突然、ゲキカラの左内腿を、フウの鋭い左ローキックが襲う。
必死に左脚を下げてかわしたゲキカラの右側頭部には
・・・既に強烈な衝撃が走っていた。
フウの背後からの飛び込みざま、コウの右ハイキックが決まっていた。

ゲキカラが前のめりに崩れ落ちた。ピクリとも動かない。フウ・コウ強し!
2人の切れ長の涼しい両眼が、ゲキカラを見下ろし、そして、冷たく笑った。

「伝説の最凶ゲキカラが・・・この程度か?」
782名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 01:25:26.85 ID:5TJD9j8h0
783名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 04:37:13.86 ID:pem2xqHe0
がんばって!
784名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 08:29:40.33 ID:pem2xqHe0
あげ
785名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 08:30:48.67 ID:trFqp96k0
786名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 08:32:17.05 ID:trFqp96k0
可愛がってあげてください ゲキカラさん
787名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 11:52:38.14 ID:AeNlZ7350
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝43>

「ドサッ、ドサッ」

その時、校舎1階のベランダ付近から大きな物音が聞こえた。
暫くすると、扉から両肩に「尺」と「小歌舞伎」を乗せた鯱が現れた。
ベランダから放り投げられたのは「学ラン」と「大歌舞伎」。
鯱がゲキカラを呼び寄せる為の囮として、四天王を狩ったのだ。

そのまま、学ランと大歌舞伎の髪の毛を無造作に掴み、
肩に尺・小歌舞伎の2人を乗せたまま、2人いっぺんに引き摺ってくる。
長身とは言え、全然マッチョには見えないのに・・・何という怪力!

近づいてくる鯱の眼に・・・腕組みして立っているフウとコウが映った。
その横には、リュウキ、カイト、そしてゲキカラが倒れている。

肩からドサッと尺と小歌舞伎を放り投げる「ドサッ、ドサッ」
そして、大歌舞伎と学ランの髪の毛を放した。4人はその場に横になったまま動かない。
「おい、お前ら、勝手な真似をしてくれたな?」
太陽のような美貌の中でその両眼がギラギラとしている・・・鯱が怒っている。
「鯱さん、お言葉ですが、ゲキカラは鯱さんに挑戦出来るレベルではありません。
我々だけで十分でした」「もういい、知らんぞ。覚悟しておけよ?」鯱が笑う。

「ゲキカラ・・・大丈夫か?」何とボロボロの学ランがゲキカラの方へ必死の形相で這ってくる。
フウが「邪魔だよ」と脇腹に蹴りを入れる「ドカッ」「うっ」
そしてコウが学ランの左肩をドカッと蹴り上げた「うぐぁぁぁ」
脱臼してしまったか?学ランが悲鳴をあげて痛がっている。

それでも、少しずつ少しずつゲキカラに近づいていく。
「ゲキカラ・・・お前が倒されたら・・・マジ女はどうなる・・・」
面倒くさそうにコウが学ランの左腕を引っ張った。
やはり脱臼していたのだろう「うわああああ」学ランの悲鳴が響き渡る。
そしてとどめの蹴りを首筋に入れると、学ランが最後「ゲキカラ〜!」と叫び、
あとゲキカラまで数メートルのところで残念ながら力尽きた。

「ふん、世話を焼かす奴だ」と残酷な眼をしているフウとコウ。
「これで四天王を名乗れるんだから、マジ女も終わりだな」

その後ろで、ユラッと黒い影が動いた「マジ女がどうしたって?」

・・・ゲキカラだ。
788名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 11:54:38.31 ID:AeNlZ7350
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝44>

立ち上がったゲキカラが学ランにフラフラと歩み寄る。唖然とするフウ、コウ。

「学ラン・・・尺、歌舞伎も・・・鯱相手に頑張ったんだな?」
ゲキカラは本能的に鯱の強さが分かっている。学ラン達では勝てない、と。
学ラン、尺、歌舞伎シスターズはネズミからの合図が無い為、
おたべ、センターと別行動で校舎内を回っていたのだ。
そこで最強の敵である鯱と出くわし、全力で立ち向かったが、力尽きた。
ゲキカラの両眼がギラッと光り、今すぐ「破壊」すべき「敵」を認識した。
・・・ここは既にゲキカラの殺戮圏内!そして処刑のメッセージ!

「きゃはははは、おい前座、ここからはマキマキで行くからね、あははははは」

ゲキカラが笑って2人の方に近づいていく。フウとコウはまだ現実が理解出来ていない。
「きゃはははは、ステゴロ四天王って・・・そんなに強いの?あはははは」
突然、フウに向かってダッシュで距離を詰めた「うおおおお」右飛び膝蹴りか?
戦闘態勢に入ったフウ「死ね!」両眼が光り、左に一歩踏み込み得意の右ハイキック、空中で撃墜するつもりだ。
ゲキカラの両眼が残酷に光り、体勢を急に沈みこませスライディングして、
全体重をかけた両踵をフウの左足首にぶつける。
右ハイキックの動作は急には止まれない。軸である左足にゲキカラ全速力の
スライディングキックをまともに受け、「バキャッ」「ぐあっ」とフウが吹っ飛ぶ。
その勢いのまま、頭から地面にまともに叩きつけられた「ドサッ」
ゲキカラが「暫く寝てろ、下っ端」と飛び上がりブーツの踵でフウの鳩尾を踏む。
「ドスッ」「うぐぁ」もうフウは動かない。
ゲキカラは「パッ、パッ」とスライディングで汚したスカートの泥を払い落し、コウを睨みつけた。

まだ眼の前で起きた光景を理解出来ずにいるコウ・・・次に「破壊」すべき「敵」に対して、
ゲキカラが猛然とダッシュする「うらあああ」体勢が低い、魂の弾丸タックルだ!
コウが腰を引き、タックルを捌く体勢に入る・・・「甘い!」ニヤッと笑ったゲキカラの狙いは、
潜り込むような右ロングフックだった。コウの左首筋に斜め上から強烈な電撃が走る。
「バキッ」「ぐおっ」そして「シュッ」と黒い影が飛んだ。ゲキカラがニヤリと笑う「さっきのお返し!あはははは」

・・・もう既に右ハイキックが左後頭部を巻き込むようにヒットしていた。
「きゃはははは」ゲキカラの笑いが子守唄のように聞こえたコウ、前のめりに崩れ落ちていく。
「利子もつけとく!」崩れていくコウの顔面にとどめの前蹴りを入れる。
「ドカッ」「ぐぎゃっ」・・・怒りのゲキカラ、ステゴロ四天王2人を秒殺!
「きゃはははは、前座にもならないな、あはははは」
ゲキカラが首を「コキッコキッ」と鳴らして、最後に「破壊」すべき「敵」を睨みつける。

「次はお前だ、鯱」
789名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 13:47:15.98 ID:pem2xqHe0
かっけえええええ!
790名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 16:29:19.83 ID:pem2xqHe0
ファイト!
791名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 20:14:17.85 ID:pem2xqHe0
あげ
792名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 20:15:21.22 ID:Uu84DNog0
尺は髪の毛残ってるのか?w
793名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 22:29:26.11 ID:pem2xqHe0
あげ
794名無しさん@実況は禁止です:2013/02/21(木) 22:37:58.44 ID:JCU2Kt2Q0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝45>

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、 右手の爪を噛んでいる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いて行く。

・・・マジすか女学園、いやこの街最凶のカリスマ、ゲキカラ!

全身バネのような柔軟な筋肉に、彫りの深い、健康的に少し日焼けした美しい顔。
太陽のイメージがぴったりの洋風なモデル系美少女、いや美女。年齢より大人びて見える。
その抜群のルックスに、アスリート然とした隙の無い身のこなしや佇まい、
厳しい世界に身を置いている証(あかし)が漂う独特のオーラ、
洒落っ気のない黒系スエット上下に、極端に靴底の薄い超軽量スニーカー、
無造作につけられた襟元のステゴロの校章、これら全てが異様な迫力を生んでいる。
これから狩る獲物を、異様な程の眼力で見ながら近づいて行く。

・・・ステゴロ高校、いや近隣暴走族を含むステゴロ連合1000人の頂点、鯱!

ついに、ゲキカラと鯱が対峙する。
160センチを少し超えた程度、和風でスリムな清楚系色白美少女、まるで月のようなゲキカラ。
180センチ近い、柔軟な筋肉で覆われつつスタイル抜群、少し日焼けした洋風美少女、まるで太陽のような鯱。

ネズミがその光景を見て唖然とする・・・「あのゲキカラさんが・・・公開処刑されてる」
今までどんな相手に対しても、見劣りすることなど無かったゲキカラ。
スリムな清楚系美少女が最凶であることは究極のギャップ萌えだった筈。
残念ながらここでは・・・ルックス、戦闘オーラともに鯱が圧勝している。
眩いばかりに輝く太陽の前には、月の光など無意味に思える・・・ゲキカラがまさかの脇役だ!

「少し休んでからにするか?ベストのお前と戦いたい」と鯱。
「きゃはははは、私はいつでもベストだよ、あはははは」と全く取りあわないゲキカラ。
「じゃあ、行くか?これだけ待ち望んだ対戦だ、少しは楽しませてくれよ」
美しい鯱の顔の中で、その両眼だけがあまりにも鋭く光った!鯱が告げる。
「格闘技やりこんでいるうちの四天王を倒したんだ・・・弱くは無いよな?」

・・・ついにゲキカラVS鯱、マジ女とステゴロ連合の頂上対決!
795名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 01:08:56.72 ID:P+3Hg1w50
がんばれ〜!
796名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 01:33:56.07 ID:UM+eu7kl0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝46>

「ハッ!」鋭い気合と共にいきなり、ゲキカラが左に数メートル吹っ飛んだ「!?」
鯱の左ミドルキックが炸裂したのだ。かろうじて腕でブロックしたので、
倒されずに済んだが・・・肋骨直撃ならばへシ折れていただろう?
しかもスイッチステップしている、完全なムエタイ仕込み。
すぐに立ち上がったゲキカラ、右腕がまだビリビリと痺れて動かない。

鯱が襲いかかる。左ミドルキックの連打だ。
ゲキカラも両腕で受けてはいるが・・・鞭のような本格的なミドルキックに
見る見るうちにダメージを受けていく。あまりの衝撃に腰砕けになる。
その時、鯱の眼がギラッとゲキカラの右側頭部を見た。
今までのミドルの軌道より高い「ハイキック?」ゲキカラは必至で顔面をガードする。
鯱がニヤッと笑った。一度上がった起動が急激に下がり、
ゲキカラの右脇腹に強烈な左ミドルキックが炸裂していた。

「ドウッ」「ぐあっ」ゲキカラが衝撃で吹っ飛ぶ。

脇腹を抉られ、全身が痺れて、もう脚が言う事を聞かない。完全に効いている。
やっと立ち上がったゲキカラ、まだ両脚がよろよろとしている。

鯱の左ミドル!ゲキカラが大きく踏み込んで右カウンターストレートパンチ!
しかし、左ミドルから変化しての左前蹴りをまともに鳩尾に食らう。パンチは空振り。
「ドスッ」「うっ」まるで腹から背中を丸太で串刺しにされたような強烈なダメージ。
鯱の「極端に靴底の薄い超軽量スニーカー」は自由自在に蹴りを使いこなす為の物だったのだ。

鯱の攻撃は止まない。スイッチステップからまた地獄の左ミドルキック。
右腕でガードして踏ん張るゲキカラ・・・あざ笑うかのように
蹴りが軌動を急降下させて、打ち下ろしの左ローキックとなり、ゲキカラの右外腿に食い込む。

「バキッ」「うっ」ゲキカラの全身に電撃が走った。

今度は、鯱が右ローキックで左外腿を狙った。
「危ない」ゲキカラが左脚を必死に引いてかわす。しかしフェイントだった。
右脚をそのまま右斜め前につくと、左ハイキックがゲキカラの右側頭部に食い込む。
「ガキッ」「ズシャッ」ゲキカラが前のめりに倒れた。まともに顔から落ちる危険なKOシーン。
鯱は最凶ゲキカラを倒した。しかも左脚だけで。汗ひとつかいていない。

「ゲキカラもこの程度だったか?・・・残念だ」倒れたゲキカラを背にして、寂しそうに鯱が言った。
797名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 04:56:38.99 ID:P+3Hg1w50
強敵だな
798名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 05:09:54.00 ID:vsBUKggU0
行け、ゲキカラ
負けるなよ
799名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 07:30:04.35 ID:vRteI9Gi0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝47>

すぐに仲俣が寄ってくる。「鯱、お前が強すぎるだけだ。女で180センチ近くあってムエタイを
使いこなす奴なんて・・・私はお前より強い奴を見た事無いよ。この街最強と言われた
大島優子も前田敦子もお前と戦っていないから、テッペンだったにすぎない」

鯱がビクッと怯えるように周囲を見る。今、恐ろしいまでの強い殺気を感じたのだ。
「どうした?」と仲俣が聞くと「気のせい・・・か?」鯱が答える
「さあ、ラッパッパの部室まで行き、おたべとセンターを潰して、とっとと帰ろう。
マジ女ももう終わりだ」仲俣が鯱の肩をポンと叩く。

また鯱が周囲を見渡す。「一体どうしたんだ?」と聞く仲俣に
「誰かが私を狙っている」・・・もの凄い殺気で誰かが見ている?どこだ?鯱がブルッと震えた。その時・・・

「コ・ロ・ス・ヨ」

鯱の真後ろに、髪がバラバラに乱れ、鼻と口から血を流すゲキカラが立っていた。
”大島優子””マジ女”ゲキカラの前で馬鹿にしてはいけない”2大NGワード”!
「ぎゃあああぁぁ」虎の尾を踏んでしまった仲俣の絶叫「鯱、後ろ、ゲキカラ、ゲキカラだ」

「くっ」鯱が振り向き様に右ストレートを叩きこむ「ガツッ」
まともに当たったのにゲキカラは倒れない。
「ドカッ」「バキッ」「ガキッ」連打してもゲキカラは笑っている「きゃはははは」
「くそっ」鯱が一撃必殺の全体重を乗せた右ストレートを放つと・・・
ゲキカラは何と・・・鯱の右拳そのものを目がけて全体重を乗せた右ストレートで応戦。

「グシャ!」

と大きな音がして「うううう」うずくまっているのは鯱。
右拳同士の衝突!折れないまでも、右拳をかなり痛めたようだ。ゲキカラは笑う。

「あははははは、骨の弱い子はもっとカルシウム食べなきゃ駄目、きゃははははは」

ゲキカラが「おらあ」と鯱の顔を蹴り上げる「ガツッ」「ぶふっ」鼻血が噴き出す。
「まずい、状況を立て直さなければ」鯱が冷静になって、距離を取る。
スイッチステップからの左ミドルキック!すうっと半歩前に出たゲキカラが
強烈な右ストレートを顔面に叩き込む「バキッ」「ぐああ」
もんどりうって後ろに倒れる鯱「さっきまで面白いように効いたのに、何故だ?」
理屈でなく、戦いの本能で、ゲキカラは鯱の左ミドルを見切ってしまったのだ。
苦痛にその美貌をゆがませる鯱を・・・ゲキカラが笑う。

「ふふふふふ、おやつに煮干し食べてる?あはははは」
800名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 09:51:13.46 ID:P+3Hg1w50
いいぞ!
801名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 14:46:07.00 ID:P+3Hg1w50
期待あげ
802名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 18:29:24.81 ID:k2pwJZro0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝48>

鯱の左ミドル!ゲキカラが脇腹をガードする。「かかった!」左ミドルを空中で止め、
左脚を後ろに引きながら、その反動で左ストレート一閃。極めて高度なテクニックだ!
「ガキッ」「バキッ」しかし笑ったのはゲキカラ。鯱がもんどりうって後ろに倒れる。
「・・・?」鯱の左ストレートに上からかぶす右ストレートを叩き込んでいたゲキカラ。
完璧なクロスカウンター!鯱が口から流れ出る血を拭いながら立ち上がる。

鯱は左ジャブでけん制し、踏み込んで右ローキック。
鯱の眼の前にもうゲキカラの右ストレートが唸りをあげて飛んできていた!「バキッ」「ぐおおお」
鯱の右ローキックよりも1歩踏み込んで右ストレートを返したゲキカラが一瞬早かった。
何年も磨き上げた蹴りが効かない?・・・鯱は作戦を変える。

左ローキックで左内腿を狙う「バシッ」「ぐっ」
体勢の崩れたゲキカラの首を、鯱は自分の両腕でロックするや、強烈な膝蹴りを
ゲキカラの腹に連打していく「ドスッ、バキャ、ゴスッ、ドカッ」
ゲキカラが体勢を整えようとしても、鯱の長い腕はゲキカラの首を更にロックし、
長い脚で膝蹴りを叩き込んでいく「ガツッ、ドウッ、バキッ、ドスッ」
ゲキカラの華奢な身体が膝蹴りの衝撃で跳ね上がる。

・・・膝蹴り地獄!

必死の思いでゲキカラが鯱の両腕のロックを解くと、
ゲキカラの顔面を袈裟がけに閃光が走った・・・必殺の右肘打ち!「ゴスッ」

スッと鯱が離れる。その途端「ブハー」と吹き出るように流血。
血まみれで視界が不十分なゲキカラを再度膝蹴り地獄が襲う。
必死で腕を内側に差し入れ、どうにか鯱を突き放すように逃れたゲキカラに左肘打ちが襲う。
今度は右こめかみにヒットし、フラフラっとゲキカラが前のめりに崩れた。

鯱はゲキカラの横に回り込むと、脇腹に蹴りを叩きこむ「ドカッ、ドスッ、バキッ、ドカッ・・・・」
あまりの衝撃に、ゲキカラの身体が秋風に吹かれた木の葉のように、地面を転げていく。
鯱が蹴りを止めるとゲキカラの全身が痙攣していた。
鯱の眼が「ギラッ」と残酷に光り、髪を掴み、引き摺りあげた顔面に思い切り膝蹴りを突き刺した。
血だるまのゲキカラ、グニャリと全身の力が抜け、顔から地面に倒れ、全く動かない。

・・・ゲキカラ、鯱の膝蹴りに散る!
803名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 19:48:31.91 ID:P+3Hg1w50
優しくゲキカラの傷の手当てをしてあげたい
804名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 21:42:01.79 ID:f1oxwLS60
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝49>

ところが、鯱の全身から震えが止まらない。
「どうした?」仲俣が聞くと「誰かが私を食おうとしている、寒気がする」と鯱。
大海原を獲物を狩りながら縦横無尽に泳ぐ「海の王者」鯱、気が付けば海だと思っていたのは
実は巨大な化け物の口の中、僅か一飲みで、鯱は闇に消えて行く・・・そんな恐怖。
「珍しいな、余程疲れたんだな?」仲俣が鯱を抱きかかえる。その仲俣の眼に、

・・・ふらりと立ち上がる血まみれの化け物、いやゲキカラが見えた。

「うわああああ」仲俣が腰から崩れ落ちた「ゲ、ゲ、ゲキカラ、化け物だ」

ゲキカラは額から吹き出す血で視界もままならない。
鼻からも口からも血がとめどなく流れている。
それでも立ち上がってくる「あははははは、まだまだ終わらないよ、きゃはははは」

鯱は得体の知れない恐怖を感じていた。
「私は人間でなく、死神や亡霊を相手にしているんじゃないか? ならば勝てる訳がない」
「こいつは死ぬことを恐れていない。むしろ戦いの中で死にたがっているのか?」
「この戦いは永遠に終わらないんじゃないか?・・・私が死なない限り」
絶望的な思いが頭を巡る。この戦いに”勝算”が極めて低いと悟った。早く終わらせたい。

両手でゲキカラの首をロック。膝蹴り地獄を再開する。
今度は腹ではなく、背と脚の長さを利用して顔面に膝蹴りを叩きこんだ
「ボコッ、ガキッ、バキッ、ドカッ」
流石のゲキカラもこれには崩れ落ちる。しかし、すぐに・・・

「きゃはははは、まだまだ、あはははは」

更に血まみれになったゲキカラが起きあがって来るのだ。顔面への膝蹴りも効かない?
ゲキカラが血まみれになるほど、逆に鯱が追い詰められていく!
この異様な空間、明らかに生態系が狂い始めている。
鯱に飲み込まれた白鳥が、腹を食い破って出てくる、火の鳥、いや悪魔となって!

「ふふふふふ、お前、そろそろ潰すよ?きゃはははは」
805名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 22:38:55.19 ID:1e9EbGZR0
ゲキカラ△
806名無しさん@実況は禁止です:2013/02/22(金) 22:57:05.49 ID:f1oxwLS60
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝50>

仲俣が叫ぶ「鯱、仕方ない、最後の手段だ」鯱に武器を投げて渡す。
トンファ・・・50センチ弱の棒の片端近くに、握りになるよう垂直にグリップが有る。
左右の手にそれぞれ1つずつ持って扱う、古くから主に刀を持つ敵と戦うために作られた、
攻防一体の沖縄の古武道発祥の武器である。

鯱には呪われた過去があった。

幼い頃から祖父・父に代々伝わる琉球武術を叩きこまれ、
いずれ父の流派を継ぐことを夢に、一心不乱に稽古に励んできた。
2人の兄は週2回程度一般稽古に出席する程度、普通に学生や社会人生活をしてきた。
鯱は、対他流派も視野に入れ、本場でムエタイ修行も行い、流派継承の刻を待っていた。
父が病に倒れた。すると・・・事業が軌道に乗り、豊かな暮らしをしている二番目の兄が継承者となった。
安定した経済力が重視されたのだ。「何故?」と食い下がる鯱に、父が言った。

「女の子には無理だ」

2人の兄に勝負を挑み、共に秒殺勝利したが、届いたのは流派からの「師範資格剥奪」
「段位剥奪」のあまりに悲しい処分。「破門」「除名」にしなかったのが唯一の父の温情だった。
しかし、物心つく前から、24時間365日武術修行に自分の全てを費やした少女「鯱」を
絶望させるには十分な仕打ちであった。その日限り、家を出た鯱。
何の因果か、沖縄旅行に来ていた仲俣に拾われ、ステゴロに転入。
ポッカリ空いた空しい心を満たす為に喧嘩に明け暮れていた。
戦っている時だけ、自分が生きている気がするのだ。

仲俣から渡された”ずっと一緒だった”トンファー。これでゲキカラを潰すのか?
「お前はもう負けられない。負けたらお前の居場所はもう無いぞ」
家を出て身寄りのない自分を拾ってくれた仲俣の言葉に・・・もう従うしかなかった。

鯱が言う「息の根を止める前に聞いておく。お前の根底にある格闘技は何だ?」
ゲキカラが答える「・・・何もない、強いて言えば『喧嘩』かな?」
鯱がため息をつく「実戦のみでそこまで鍛え上げたお前には敬服する。
しかし、私の身体に染みついた琉球武術が、お前に屈することを許さない。だから、お前を倒す」

「きゃはははは、面倒くさいな、どっちが強い?それだけだろ、あはははは」

ゲキカラが笑う。しかし、その両眼は鯱をロックオンしたままだ。
807名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 00:35:23.38 ID:G6l7INGv0
期待あげ
808名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 03:50:37.28 ID:G6l7INGv0
あげ
809名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 07:50:23.46 ID:AKxjiw8k0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝51>

鯱が両手に本赤樫製のトンファーを持った。
そしてゲキカラに言う「お前も得意な武器を取れ。何でもいいぞ」
ゲキカラはつまらなそうに「じゃあ、これでいいや」
戦闘中に誰かが落とした木刀を拾った。切っ先を鯱に向けて構えようとした時・・・

鯱の両眼が光る「それでは無理だ」トンファーで木刀の上下を挟むように打ち、
へし折ってしまった。周囲のステゴロ連中がどよめく。
「流石、鯱さん、これは勝負にならない」

ゲキカラが、ステゴロの1人を見た「それ貸してくれ」。
・・・剣道用竹刀?木刀でも駄目なのに下位互換してどうする?どうして鉄パイプじゃないんだ?

鯱の顔が引きつった「ゲキカラ、お前、私を馬鹿にしてるのか?」
ゲキカラは「おっ?まだ新しいな」と言いながら竹刀の切っ先を鯱の喉首に向ける「正眼の構え」。
鯱が「死にたいのか?」血走った眼でゲキカラを睨む・・・

その時、ゲキカラが不意に「スススッ」と距離を詰めた。いつの間にか上段の構えになっている。
そこから竹刀が脳天に恐るべきスピードで振り下ろされる。

「面!」

あまりにも鋭い攻撃!「くっ?」しかし鯱が左手のトンファーで受け、
右手のトンファーで竹刀を持つ手首にカウンターを入れようと、本能的に反応する。

しかし、竹刀は振り下ろされずに・・・スッと切っ先が下がって

「突き!」

ゲキカラの強烈な突きが鯱の喉に入った。後ろに吹っ飛び、もんどり打って倒れた鯱が咳き込む。
「げほっ、げほっ、ごほっ」鯱の美貌が苦痛に歪む。危険を察知して後ろに飛ばなければ死んでいた?
両手で喉を押さえて「全く見えなかった、剣道?居合?いずれにしても師範レベルだ。五段いや六段か?」
と呟くと、ゲキカラが言った。

「あはははは、そうだ?中学の時、剣道3級貰ってたよ、きゃはははは」
810名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 09:54:00.28 ID:G6l7INGv0
そういえば玲奈ちゃんは剣道部だったな
811名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 12:48:41.22 ID:4Bl4MNen0
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/akb/1361588397/
「そろそろグランドチャンピオンを決めようか」投票よろしくです。
812名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 12:51:00.41 ID:G6l7INGv0
>>811
なんでsageてるの?
813名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 14:05:21.34 ID:SWbnRbSx0
しかもC言語つかい。
あ…ケンカとプログラムは関係ないか。
814名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 17:08:59.84 ID:9z11idlO0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝52>

そのままゲキカラは鯱の右手首を蹴り上げる「おらあ」「ぐあっ」
ついで左手首を蹴り上げた。「うらあ」「うわっ」衝撃で両手ともトンファーを放した。
そして、ゲキカラは竹刀をポイッと放り捨てる・・・

両手首の激痛に耐える鯱に、ゲキカラがトドメを刺しに行く。
すかさずマウントを取り、鯱の顔面にパンチを連打する。
マウントから更に頭の方へ上り、必殺の変形マウント、両脛で鯱の両腕をコントロール!
「甘い!」両手のダメージが回復した鯱が、身体を捻りながら片脚を抜き、ハーフガード。
そして反対に身体を捻りもう片脚を抜き、ガードポジションに移行した。

初めての動きに戸惑うゲキカラ。これはブラジリアン柔術の動き!

鯱は対他流派対策でムエタイの他にブラジリアン柔術も習得、何と日本人で数少ない黒帯だ。
そんなことはお構いなしにガードポジションでも無謀にもパンチをふるうゲキカラ。
しかし、鯱の長い脚にコントロールされ、パンチが届かない。

ゲキカラが鯱にのしかかるように右パンチを打つと、顔に当たった。
「よし!」更にのしかかって右ストレート。
「愚かな!」そのパンチがすこし流れた瞬間、鯱の眼が光った。
ゲキカラの右腕を右手で固定し、ゲキカラの首にその長い右脚を巻き付ける。
「・・・?」ゲキカラが逃げようとするが、左手で頭を押さえたまま
今度は左脚を右脚にフックした・・・・「三角絞め」

ゲキカラが呼吸困難でみるみる動けなくなる。
首輪を嫌がり、後ろに首を抜こうとする子犬の様に抵抗するが、
鯱の細く長い脚が余計に首に巻き付いてくる。

ついに、首を抜こうともがく両脚の力が抜け・・・ゲキカラの両眼がうつろに宙を泳ぐ
・・・鯱の腹にゲキカラが顔をつけるように崩れ落ちる・・・絞め落とされた!

「ゲキカラ衝撃の一本負け!」
815名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 17:19:30.65 ID:ecuf/MJm0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝53>

長い死闘が終わった。

勝ちを確信し、ぐったりするゲキカラを鯱が押しのけ立ち上がろうとすると、
「フヒュー、フヒュー」呼吸音が大きくなり、そして、ゲキカラの両眼がギラッと光った。
「まずい」鯱が慌てて技をかけ直すが・・・既に遅かった。

息を吹き返したゲキカラが右拳を握り、「ゴツン、ゴツン」と脇腹を叩き出した。
「ゴツン、ゴツン、ゴツン」何度目かで「バキッ」という音が響く。
「ぐおおおお」鯱が苦痛に呻く。

今度は左拳で同じように脇腹を叩き続ける「ゴツン、ゴツン、ゴツン」
暫くすると「ベキッ」「ぐああああ」鯱の悲鳴があがった。
おそらく左右とも肋骨をへし折られたであろう。

ふらりと立ち上がったゲキカラ、やはり化け物だ。
「きゃはははは、やっぱりカルシウム足りなかったね、あははははは」
首をコキッコキッと鳴らしながら、鯱を睨みつける!

その言葉に、鯱が最後の力を振り絞り、立ち上がった。
「ほんのガキの頃から、琉球武術の稽古づけの毎日だった。ここで負けたら、
私の人生そのものが否定されてしまう。だから私には負けはあり得ない」
鯱の眼が血走っている。

ムエタイ特有の後ろにやや重心をかけた左脚前のオーソドックスのアップライトスタイル。
ここから、後ろの右脚を大きく一歩踏み込み、同時に右拳で打ち抜く。
いわゆる右追い突きで勝負をかけた。ムエタイ、ブラジリアン柔術を駆使してきたが、
最後はやはり琉球武術だ!

鯱の全体重を乗せた右拳がゲキカラの顔面を襲う!
「私の・・・人生の重みを知れ!」

迎え撃つゲキカラの両眼がギラッと光る。
「知るか!」

鯱の誇りをかけた右拳がゲキカラの顔面に突き刺さる。
と、同時にゲキカラも右ストレートでカウンターを放っている。黒い影と白い光が交錯。

・・・勝者は、どっちだ?
816名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 18:28:03.45 ID:G6l7INGv0
どっちだ?
817名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 19:43:01.96 ID:2gCeGPJD0
ゲキカラだろ
818名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 19:58:26.63 ID:lhNL//P10
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝54>

「ガツッ」「バキッ」・・・右ストレートの相打ち!

ゲキカラがフラフラと後ろによろめいた。やはり、リーチの差、鯱の勝ち?
ゲキカラが何とかバランスを取り、倒れずに済んだ・・・その時、鯱が膝から崩れ落ちた。
ゲキカラは鯱のパンチが見えていたので額の固い骨でパンチを受けた。よって一瞬ごく軽い脳震盪を起こしたに過ぎない。
しかし、鯱はゲキカラの高速カウンターが見えなかったのでまともに食らったのだ。

「ぐおおおお」鯱が必死に立ち上がり、ゲキカラへ右ストレート「うおおお!」
これに対し今度は左ストレートを上からかぶすように繰り出したゲキカラ「うらあ!」

「グバッ」「ガキッ」・・・右ストレートに対する左クロスカウンター。

互いの拳が相手に食い込む。フラフラとよろめくゲキカラ。しかし、やはり倒れたのは鯱。
「ううう」必死の形相で立ち上がる鯱が、今度は右ロングフックを打ち込む「だあああ!」
ゲキカラは右に体重をシフトし、全身のバネで右クロスアッパー「おらあ!」

「バスッ」「バッキャッ」・・・フックVSアッパー、命がけの攻撃が交錯。

鯱のパンチを右肩で受けたゲキカラはノーダメージ、逆にゲキカラのフルスイングの右クロスアッパーを食った鯱は倒れ、口から血を流している。
宙に浮き、地面に叩きつけられたのだ。それでも、両手を地面に踏ん張り、立ち上がってくる。

それから、2人の攻撃が何度交錯したか分からない、何10分か?あるいは何時間か?

体力も限界、完全に追い詰められた鯱が最後の勝負に出る。
左ジャブのフェイントから、そのままゲキカラの左手をはたきつつ引き込み、全体重をかけた必殺の右肘打ち「死ね!」
ニヤッと笑ったゲキカラ「馬鹿だな」引かれる勢いを利用し全体重を乗せた頭突きのカウンター!「ガチン」「ぐああ」
片膝立ちになる鯱に右肘打ちを返す「バクッ」額が斜めに裂け激しい流血、血飛沫の中、鯱が前のめりに崩れ落ちる。

「美しい」ネズミは驚嘆する「月であるゲキカラさんが、太陽である鯱よりも、圧倒的に美しく輝いている。
結局、最後には『ゲキカラさんが鯱を公開処刑』してる。最凶のカリスマだ!」

今や「残酷なほどに美しい」ゲキカラが、鯱の背中からマウントポジションを取った。バックマウント!
無理だ、ブラジリアン柔術黒帯に素人の絞め技が極まるわけが無い!ところが・・・
鯱の後頭部に頭突きを入れ、首の下から右腕を差し込み、自分の左腕にフックし、左手で後頭部を固定した。
両腕を絞め上げる。両脚をクロスして胴体を挟んだ。完璧なチョークスリーパー!ゲキカラがニヤッと笑う。

「自分の運命を呪うな、これからは運命を切り拓くんだな」

というや、ゲキカラは「グッ」と鯱を絞め落とす。ゲキカラ、気迫の喧嘩柔術!この狂った生態系でも、
最早、逆転は無い。鯱の全身がピーンと伸び、そしてぐったりとした。血が混じった泡を吹く鯱、完全失神!

・・・うわああああ!やっぱり、最凶ゲキカラ無双!
819名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 20:38:04.02 ID:2gCeGPJD0
前田vsサドを彷彿とさせるな
820名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 21:26:05.99 ID:G6l7INGv0
かっこいい
821名無しさん@実況は禁止です:2013/02/23(土) 23:24:42.31 ID:G6l7INGv0
最凶かつ最恐かつ最強
822名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 00:06:35.27 ID:bOzQWObHO
最狂
823名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 03:08:01.14 ID:8nwG+/sh0
奴隷になりたいです
824名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 08:30:31.94 ID:8nwG+/sh0
ほしゅ
825名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 10:07:36.54 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝55>

しかしその時、ステゴロトップの仲俣が叫ぶ!

「ゲキカラを倒した奴に賞金を出す。50万、いや、100万円だ。
幹部の椅子も用意する。誰でもいいぞ、何人がかりでもいい。早い者勝ちだ」

この戦いを見ていたステゴロ連合残党が凶器を手に数十人集まってくる、100万円の賞金首に。
ゲキカラは笑っているが、鯱との戦いで流石にフラフラである。武器も無い、もう戦えまい?

「あははははは、こいつら全員潰したら、賞金は私が総取りだよ?きゃはははは」

ゲキカラの笑い声も、流石に強がりに聞こえ、逆に痛々しい。折角のメインイベント名勝負の後に、
よりによって賞金をかけたリンチとは?・・・仲俣、何て奴だ、この卑怯者め!

「ゲキカラが来た〜!」

その時、校庭はおろか校舎内にも響き渡るような大きな叫び声が聞こえた。
猿轡を何とかずらし、両手両足を縛られ、寝たままの姿勢で、ネズミが絶叫したのだ。
・・・すると、校舎の中、ラッパッパの部室からこれに応える様な大声が響き渡る。
センターだ!「おらあああああ、マジ女をなめるなよ、うおおおおお」
おたべと共に髪を逆立てステゴロ残党に突っ込んでいく。
「うらああああ」流石、マジ女の新旧部長、迫力が、格が違う!

マジ女VSステゴロ連合の最後の激闘が開始される。
新旧トップ、おたべとセンター、おそらく最後の共演になるだろう。
お互いに負けるわけにはいかない。片っ端からステゴロの残党を狩っていく。
「バキッ」「ドカッ」「ガチッ」「バクッ」2人が進んだ後にはステゴロの屍が増えていく・・・。

激闘に沸く校庭の片隅、ゲキカラは完全失神した鯱を抱きかかえると木陰に運んでいた。
校舎に入り、何かを持って出てきた・・・教室からむしり取ったカーテン。
「汚いけど勘弁な、地べたよりはマシだろ?」1枚をくるくると巻いて枕にし、もう1枚を鯱にかけた。
それに気付き、唖然とするステゴロ四天王「ゲキカラ・・・?」
そして、ゲキカラは何も無かったかのように、戦いの荒野に戻っていく・・・。

「余計な事しやがって、このクズ」仲俣が手足を縛られ地面に転がっているネズミを鉄パイプで叩く。
ゲキカラの勝利を見届け、センター・おたべを呼んだ、もうネズミは満足だった。
仲俣の鉄パイプによる殴打を運命として受け入れた。血まみれのネズミが微笑んでいる。
「ガツッ、バキッ、ゴンッ」トドメだとばかりに振り上げた仲俣の鉄パイプが、ピクリとも動かない?

仲俣が振り返ると、そこに居たのは・・・ゲキカラ!
826名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 10:16:26.17 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝57>

「ぎゃああああ」仲俣が飛び退る。奪い取った鉄パイプを右手で持ち、
「うらああああ」と思い切り投げる。仲俣の顔のすぐ横をすり抜けた銀色の光の輪が連合のバイクへ、
そのシートに突き刺さった「ズボッ」
その衝撃でバイクがユラーと倒れる「ガチャン」仲俣が叫ぶ「ひゃああああ」

「ふふふふふ、もし逃げたらああなるよ、呼んだらすぐ来てね、ふふふふふ、
お前には”大事な役”があるから、今は手を出さずに取っておくよ。きゃはははは」

ゲキカラの台詞に、仲俣の両脚がガクガク震える・・・「これからどうなるんだ?」
ゲキカラはネズミを抱き寄せ、少しずれた猿轡、そして手足の縛りを手際良くほどいた。
「流石副部長、一声で形勢逆転だ、助かったよ」背中を軽くポンと叩く「ゲキカラさん」と嬉しそうなネズミ。
「さあ、これからお前らの時代だな!」ゲキカラが戦闘の中に入って行く。背中の「龍と富士」が頼もしい。

「バキッ、グシャ、ドカッ」ステゴロ残党狩りをしながら、「この辺かな?」ゲキカラは付近を1周した。
その円の中心に入り「あはははは、死にたくなければ・・皆どいて、きゃはははは」
と片っ端からぶっ飛ばす。「最強の敵」鯱と死闘した後では、ザコ相手では手応えは全く感じない。
自然にゲキカラを中心に半径5〜6メートルくらいの丸いスペースが出来た。
拾った鉄パイプをガラガラガラと引き吊りながら、一周すると綺麗な円が描けていた。
周囲が恐怖で沈黙する「一体、何が始まるんだ?」

「ふふふふふ、ねぇ仲俣、ちょっとこっちに来て、きゃはははは」仲俣は恐る恐る歩いてくる。
「あはははは、センターはどこ?ふふふふふ」「こんな時に何だよ?」不服そうにセンターが来る。

地獄の閻魔大王から”恐怖の宣告”が来る・・・

「きゃははは、センターと仲俣、てっぺん同士でデスマッチ、ふふふふふ、
負けた方が勝った方の言うこと聞く、それだけ、あはははは」

唖然とする、ステゴロ連合の残党。センターとおたべの活躍に、マジ女も少しずつ集まって来ている。
その数十人の群衆をゲキカラがギロッと睨んで、威圧する。

「ふふふふふ、誰か文句ある?きゃはははは」

一斉にウサギのような可愛い眼で「絶対ありません」と首を横に振る。不良もこんなにも真面目な顔が出来るのか?
・・・というか、もう、悪魔いやゲキカラには誰も逆らうまい。
827名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 10:26:33.66 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝58>

「よっしゃー、来い」センターが指をパキパキ鳴らして準備する。肩をグルグル回す。
もうザコ相手に飽きていたのだ。血が騒ぐ。しかし、仲俣が不服そうな顔をした。
「うらああああ」すぐにゲキカラが持っている鉄パイプを右膝に押し当てひん曲げた。何という怪力!
周囲がどよめく。「あははははは、ねぇタイマン嫌なら、こうするよ、きゃははははは」仲俣がゴクッと唾を飲む。
「分かった、やる、やります」最凶ゲキカラに破壊されるより、次世代てっぺんセンターに挑む方がまだ可能性がある。

「ふふふふふ、もし円の中に入ってタイマンの邪魔する奴がいたら、ぐちゃぐちゃにするよ、きゃはははは」
群衆は一斉に「絶対入りません」という絶対服従の表情をする。ゲキカラが教師なら不良ゼロかも?
それを見届けると、ゲキカラは自らも円の外に出た。

「部長、後は任すよ」おたべの肩をポンと叩き、ゲキカラはそのまま向こうに歩いて行った。
「・・・やっぱり最凶ゲキカラはん、流石やわ」

次に、ネズミに声をかける。耳打ちする内容にネズミの顔がどんどん険しくなっていく。
最後まで聞くとネズミは「ゴクッ」と息を飲んだ「”お前ら”なら絶対出来るよ」と去って行く。
「ゲキカラさん」ネズミは、その後ろ姿に頭を下げた「ありがとうございます」
ゲキカラに聞こえたのだろうか?振り向かずに軽く手を振っていた。

ついに、センターVS仲俣、マジ女とステゴロ連合のトップ同士のタイマン。最終決戦だ!

ネズミは、すぐにゲキカラの言葉を思い出し、何度も反芻した。
「あの仲俣が嫌々でもタイマンを受けた・・・どういう意味か分かるか?
勝てるネタを最低1つは持っているという事だ。センターの弱点は・・・刃物。
追い込まれた仲俣は必ず刃物を出す。そうしたら、やる事は3つ。
まず、確実に刺されない距離をキープして、刃物だけでなく仲俣の全身を見ておく。
次に、隙を見て鉄パイプをセンターに渡せ。出来れば先が尖って軽いもの。
最後に、その鉄パイプで刃物そのものでなく、前腕から手首を狙って叩き落とす。
標的が小さいと外すから。無理して奪い取ろうとするな。刃物さえ落とせば、センターの楽勝だろう?
あいつは強いよ、大丈夫だ。しかも最高のセコンドが居る、そうだろネズミ?」
ネズミは、先端の尖った鉄パイプを見つけ、群衆がつくる輪の中に入って行く。

その頃、ゲキカラは正門前に大挙集まったステゴロ連合応援部隊を見た。300人以上は居るだろうか?
「きゃはははは、これじゃ喧嘩終わっても皆帰れない、掃除しなきゃ、あはははは」・・・まさか行くのか?

「うっ?」鋭い視線に気付いたゲキカラが振り向くと、背後に大きな黒い影が5つ。
鯱、リュウキ、カイト、フウ、コウ・・・ステゴロ連合本隊の最強部隊が復活。
ゲキカラと連合300人を厳しい表情で見ている。倒した後に時間をおき過ぎたか?だいぶ回復したようだ。
鯱の裂けた額と痛めた肋骨はテーピングで固められ、両手にはあのトンファー・・・木陰に助けたのがアダに?
他の4人も鉄パイプや木刀を持っている。格闘技スペシャリストが躊躇なく武器を使う、危険だ。

・・・丸腰で、しかも流石に疲労困憊のゲキカラ、絶対絶命!
828名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 10:35:35.56 ID:sCklRisL0
いくらなんでも復活は無理だろ
829名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 11:58:01.75 ID:bOzQWObHO
前田とゲキカラをタイマンでもう一度やってほしい
学ラン歌舞伎姉妹前田と、四人がかりだった。
830名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 12:17:46.50 ID:sIXl9eLnO
それ言うならブラックシブヤともタイマンしてほしいわ
831名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 12:39:49.91 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝58>

「鯱ら5人は格闘家としてのプライドをかけて、私にリベンジを挑んできている?
一方、外の連合の奴らは単なる暴力集団、なりふり構わず来るだろう。
まずは外の奴ら300人を片っ端から潰して、最後にこの5人と1人ずつタイマンか?」
ゲキカラの覚悟が決まった。青空を見る。風は吹いていない。

「優子さん、今度こそは・・・そっちに行くよ」

ゲキカラの300人との壮絶な死闘が・・・今、始まる。閉まっている正門に飛び乗り、
「うらあああ」と言いながら飛び降りて、連合の応援部隊を「1撃1殺」で破壊して行く。
「バキッ、ドカッ、ドスッ、ガキッ・・・」パンチ・キックの高速連打が続く。
ゲキカラが敵の木刀を奪い取った。これで少しは楽になるか?

その時、鯱の眼がギラッと光り、その獰猛すぎる牙をむく。
ゲキカラ目がけて5人が一斉に突っ込んで行く・・・まさかここで?見損なったぞ、鯱?

「くそっ」ゲキカラが5人の攻撃に備えると、鯱がニヤッと笑った。
そして、何故かそのままゲキカラの横を通り抜けて行く「先に行くぞ」という言葉を残して。
リュウキ、カイト、フウ、コウも次々に左右を通り抜ける。皆、激闘の後、身体は重そうだが、
何故か満足そうに笑っている。ゲキカラの長い黒髪が、5人の勢いでフワッとなびいた。
「ん?」理解出来ないゲキカラ、振り向いて通り過ぎた5人を眼で追うと・・・
何と、連合の幹部らしき奴らに突っ込んで行き、片っ端から戦いを仕掛けている。

「連合なんてカスの集まりだ、私達は今から”最凶ゲキカラ”につく。
300人・・・上等だよ?1000人全員呼んで来い。今ここでぶっ潰す!死ぬ気で掛かって来い」
鯱も全身テーピングだらけ、よく見ればダメージが残る身体で動きは悪い。しかし
「乱闘が始まった時、真っ先に安全な木陰に運んでくれたのは・・・ゲキカラ」その話を聞いただけで
鯱の心は決まった「ここでゲキカラを見捨てたら、私もまでカスになる。ゲキカラの為に戦おう」と。

連合1000人最強の鯱、ここでまさかの脱退宣言にどよめきが起きる。
「・・・鯱?」ゲキカラが呟いた「仲間になってくれるのか?一緒に戦ってくれるのか?」
鯱ら最強部隊5人が幹部連中を襲撃して連合が大パニックになる中、
「きゃはははは、ねぇ私の敵は誰?あははははは」笑いながら木刀で襲いかかるゲキカラの恐怖が更に連合を襲う。

「ぎゃああああ、助けて、助けて」次々に連合の奴らが四方八方に逃げて行く。
鯱らが連合を切り裂くように最後部に居た幹部まで攻め込む。その後を追うゲキカラの進んだあとに、
恐怖と絶望で呻く屍が積み上げられていく。果てしない死闘を経て、ゲキカラと鯱、まさに”最強タッグ”が結成されたのだ。

激しい戦いの中で研ぎ澄まされたゲキカラの動きは、今まさに”白刃舞”
月夜で白く光る日本刀が、まるで闇夜を切り裂くが如く、残酷なまでに美しく舞う。
「仲間と共に、仲間の為に」戦う、その「切れ味」は恐ろしいまでに研ぎ澄まされていく。
832名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 12:44:56.72 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝59>

連合の大幹部が数人で鯱に問いかける。
「鯱さん、どうして?」鯱がスエットに無造作につけてあったステゴロ高校の校章を外し、叩き付けた。
「連合のように卑怯なカスが何100人居たって駄目なもんは駄目だ、
ゲキカラのような”本物”が1人居るマジ女の方が絶対強い。それが今日分かった」

「仲俣さんは知っているのか?」大幹部の1人が鯱に問う。
「仲俣・・・か?もういいだろ、昔の事は感謝してるが、今は興味無いよ」もう”さん”が取れている。
自分との死闘に勝ったゲキカラに賞金を懸け、潰そうとした仲俣に、呆れ果ててしまったのである。

「あはははは、ねぇ皆で何の話してるの、私にも教えて?きゃはははは」
すぐ後ろに・・・血まみれのゲキカラが居た「ぎゃあああああ」
ゲキカラが進んで来た道沿いには、もう何十人もの屍が見える。
すでに血まみれだが”新しく出来た仲間”とともに戦うゲキカラは
この戦闘前よりも明らかにエネルギーレベルが上がっている。もっと戦いたいのだ。

ゲキカラが鯱と四天王を倒した闘いを見ていない大幹部が言った。
「鯱さん、ここでゲキカラを倒せば、今日は見逃してくれるよな?」
ずっと鯱を見て来て、鯱よりも強い人間が居るとは想像すら出来ないのだ。
「そこだよ、連合がカスの集まりだってのは・・・誰が本当に強いかも分かってない」
鯱が苦笑いする「勝手にしろ、知らんぞ」。

「ゲキカラさん、後はお願いします」鯱がスッと1歩下がった。逆に”さん”がこっちについた。
まるで、忠誠を誓ったかのような振る舞い。完全に敬意を表している。
「きゃはははは、ねえ鯱、こいつらを粉々に砕いていいの?あははははは」
「はい、こいつらが連合の大幹部の残党なので、こいつらがここで潰れれば連合は終わります。
もうここで息の根止めて下さい」鯱の美貌が冷たく告げた。

しかし、連合大幹部には、まだあまりにも危険な「武器」が残っている。

・・・ゲキカラと鯱は気づいているのか?
833名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 12:52:34.96 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝60>

「おらあ」ゲキカラの全体重を拳に乗せた「魂の右ストレート」が炸裂する。
「バキッ」「ぐあっ」1人が数メートル後ろに止めてあった数台のバイクまで吹っ飛び、
「ガシャン」「ガシャン」「ガシャン」と次々にバイクと共に倒れた。ピクリとも動かない。

「次!」突進したゲキカラに「うわっ?」と顔をカバーした大幹部の1人。
「ニヤッ」と笑ったゲキカラの「恐怖の右前蹴り」が唸る。「ドスッ」「ぎゃあ」
先程倒れたバイクに重なるように仰向けに倒れ込んだ。

「うらああ」怯える3人目に「戦慄の右クロスアッパー」を入れる「ガキッ」「ぐえっ」
殴られた相手が宙に舞う、格闘技のスペシャリストである鯱たちも「うおおおお」と驚嘆の声を上げる。
「どしゃっ」と地面に叩きつけられた音と同時に・・・鯱がゲキカラに叫んだ。

「危ない、後ろ!」その声とほぼ同時に、本能的に背後に極めて危険な雰囲気を察知し、
ゲキカラが前に飛んで逃げる。
「シュバッ」銀色の光が右上から左下に走る。大幹部の1人が日本刀を振り下ろしていた。

ゲキカラは間一髪難を逃れたが、かすっただけでスカジャンとその下の制服はバックリと切れていた。
切り裂かれた「龍と富士」の間から、背中の真っ白な肌が見える。
血は出ていない、皮膚は切れていなかったようだ、かろうじて助かった。流石の鯱も顔色が変わる。
「喧嘩で、躊躇いなく人を殺そうとするとは・・・あいつか?」鯱の美貌が引きつる。

ニヤッと笑い、再度上段に構えた長身の男、ステゴロ連合大幹部「テロ」。
元々、何の躊躇いもなく、容赦ない攻撃をテロリストのように遂行する事で
のし上がって来たが、最近居合道場に忍び込み盗んだ真剣を喧嘩に使うとは・・・狂っている。

10メートルほど距離を取ったゲキカラが「鉄パイプ、2本」とテロから眼を離さずに鯱に言う。
「こいつは本当に危険だ、気をつけて下さい」と鯱が拾った鉄パイプを手渡した。受け取るゲキカラ。
両手に1本ずつ鉄パイプを持ち、先端同士を「カツン、カツン」と当てて感触を確かめる。

「きゃはははは、ねぇ、見えない、喋れない、おしっこ出来ない、どれがいい?選んで、あははははは」
・・・地獄からの処刑予告!

理解が出来ないテロが唖然とする。鯱らも「何をするんだ?」と見守るだけ。
ゲキカラはテロに向かって歩き出す。「こいつのは脅しじゃない!殺される」鯱が叫ぶ!
眼が血走っているテロが、上段に構えてゲキカラが近づくのを待つ。

・・・振り下ろされた時、ゲキカラは死ぬ!
834名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 15:51:38.69 ID:8nwG+/sh0
仲間が増えた!
835名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 19:12:16.49 ID:8nwG+/sh0
あげ
836名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 22:31:36.40 ID:8nwG+/sh0
あげ
837名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 23:01:50.83 ID:LinWJUBC0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝61>

しかし、ここは既に、ゲキカラの「殺戮圏内」!

銀色の光の輪がテロを襲う。
ゲキカラが投げた鉄パイプが横向きにテロの両眼に当たる「ガツッ」「ぎゃあ」
右手で両眼を押さえたテロの喉に、今度は銀色の光の輪が突き刺さる「ドガッ」「ぐげぇっ」
眼が見えないテロの喉に、やはり横向きにゲキカラが投げた鉄パイプが食い込んでいた。
「うぎゃん、げへっ、げほん」と苦しがるテロの刀を持つ左手を・・・ゲキカラが掴んだ。

そのまま、刃を上にして、テロの下腹部に突き刺す。
「ぎゃああああ」テロの悲鳴が上がる「駄目だ!殺すな」鯱が叫ぶ!
「ドスッ」日本刀が木製の壁に突き刺さった。腹を突き抜けた?

必死に爪先立ちするテロの股下ギリギリに、日本刀が刺さっている。刃が上向きで。
「ちょっとでも下りると・・・おしっこ出来なくなるよ」
ゲキカラが笑う。爪先立ちで震えながら「ひゃあああ」テロが泣き叫ぶ。

ゲキカラが日本刀を壁から抜くと「ひいぃぃぃ」同時にテロが崩れ落ちる。
ゲキカラが「あははははは、銃刀法違反は重罪だよ、きゃはははは」
右手に日本刀を持つゲキカラが、左手でテロの髪の毛を掴んで、仰向けに押し倒した。

両脛でテロの両腕を殺す変形マウントを取ると
「ふふふふふ、ちょとでも動いたら・・・もう知らないよ?あははははは」
日本刀の切っ先で喉首を撫でる
「あはははは、ねぇ剃り残し見つけた、きゃはははは」
日本刀の切っ先で喉に生えた髭を剃られる恐怖。
「やめて、やめてくれぇ」
ゲキカラが頷く「・・・じゃあ、止める」ホッとしたテロが恐怖で震える一言。
「きゃはははは、じゃあ、今度は眉毛整えてみる、ふふふふふふ」
日本刀の切っ先が眉毛の下の産毛を「ジョリ、ジョリ」と剃る。
「あがががが」最早恐怖で言葉にならない「たひゅけて、やめへぇ」掠れ声を聞くと
「・・・じゃあ、止める」と素直なゲキカラ「はひぃ、はひぃ」と呼吸もままならないテロ。

・・・しかし次はもっと恐ろしい悪魔の、いやゲキカラの仕打ちが。
838名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 23:03:07.00 ID:LinWJUBC0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝62>

「ふふふふふ、ちょっとでも動いたら、目玉無くなるかもね、きゃはははは」
何とゲキカラが眼と眼の間、眉間の下の方を剃り始めた。
「あぐううううう」「次は逆さ睫毛そってやろうか?」切っ先を左右眼球に交互に向けて
ゲキカラが笑うと、テロが恐怖で失神した。ゲキカラの頬から血がテロの顔に滴り落ちたが反応なし。
テロはもう二度と逆らえまい、地獄からの使者ゲキカラには。

・・・うおおおおお、やっぱりゲキカラ最凶!

「凄い、流石だ」鯱たちがゲキカラに駆け寄り、歓喜の輪が出来た、その時・・・「バン、バン、バン」
ゲキカラの額から突然「ブハッ」と激しい流血が!その衝撃で、ゲキカラが持っていた日本刀が吹っ飛ぶ。
ゲキカラの後ろで「ズブッ、ズブッ」と2回鈍い音が響いた。

「うっ?」ゲキカラの視線の先に、モデルガンを違法改造したタクティカルハンドガンを構えた男が居る。
ステゴロ連合1000人の中で最も残虐な、人の心を全く持たない男・・・大幹部「プリズン」。
使用しているのは鉛弾、当たりどころが悪ければ、死ぬ可能性もある非常に危険なものである。
ゲキカラの後ろで、木製の看板を易々と貫通し、コロコロッと鉛弾が2つ転がっている。

プリズンは前科持ちで、スリングショット使いの卑怯者「ジャッカル」が絶対的に尊敬する兄貴分。
プリズンを見た鯱、即座に顔色が変わる「まさか、こいつ、出所してたのか?」
鯱はどうしてもこのプリズンと反りが合わず、仲俣不在時には一切の関わりを禁止されていた。
「暫く出て来れない罪を犯した」と鯱は仲俣から聞いていたのだ・・・。

プリズンの改造ハンドガンの照準が・・・またゲキカラを捕えた。
「危ない!」ゲキカラに覆いかぶさるように庇った鯱の側頭部に・・・鉛弾が直撃。
「ぐうああああ」血を流しながら「その角まで、早く」鯱がゲキカラを連れていく。
「バンッ、バンッ、バンッ」何発も頭に食いながらようやく曲がり角に隠れた。
「ニヤッ」と笑った鯱がゲキカラの胸に倒れる。頭部から尋常でない流血!
「おい、鯱?」自分の胸で動かなくなった鯱をゲキカラが抱きしめる。そして叫んだ。
「早く病院に連れて行くんだ、ここで私が食い止めるから、裏道から逃げろ、早く!」
リュウキとカイトが鯱に肩を貸し、病院を目指して立ち上がる。
あの太陽のように美しかった鯱の顔は流血で、もう見る影も無かった。

「あの飛び道具に勝つには、出来ればさっきの日本刀、最低でも鉄パイプが欲しい」
そんなゲキカラの心を知ったかのように・・・フウとコウが告げる。
「そこで待っていてくれ、刀は取って来る」「どうやって?」「・・・まあ、見ててくれ」
839名無しさん@実況は禁止です:2013/02/24(日) 23:06:23.03 ID:sCklRisL0
警察仕事しろよ…………
840名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 01:40:09.44 ID:LHOeRmVh0
age
841名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 01:57:51.24 ID:kLG2u1GyO
>>771のバッチ無いしのレスに賛同する
学校時は敵だが、プライベートは今でもダチと言う意味合いだろうな〜
四天王として修羅場を潜ってきた仲間なんだろう


ゲキカラが病室でおたべに怖さを語った時、おたべが「 しゃべり過ぎや 」の台詞は 暖かかった。
842名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 07:26:42.30 ID:LHOeRmVh0
敦子も見舞いに来てほしかった
843名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 12:19:57.02 ID:LHOeRmVh0
age
844名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 17:24:15.95 ID:TAnrf01JO
激辛です(゚ ∀ ゚)
845名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 17:39:54.04 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝63>

流石双子、合図無しで同時にフウとコウが飛び出し、道の両端を走る。なるべく的を絞らせない。
フウが日本刀を掴んだ「よし」しかし、その瞬間、フウが改造ハンドガンの餌食になった。
まともに額に鉛弾を食い、後ろに吹っ飛ぶ。脳震盪を起こしながらも、近寄ったコウに刀を渡す。
「早く・・・行け」倒れるフウ。コウが刀を受け取り、ダッシュでゲキカラの元へ戻る。
あと3、4歩のところで、コウが崩れ落ちていく。後頭部に鉛弾を連打で食らったのだ。
「頼むぞ」コウが刀をゲキカラに投げると前のめりに倒れた。

眼の前で起こった光景・・・ゲキカラの理解出来るレベルを完全に超えていた。
人の頭部に改造ハンドガンで容赦なく鉛弾で撃つ?一体、何考えてるんだ、あいつは?何なんだ?
フウもコウも頭部から出血して倒れている。長時間放置するわけにはいかない。

「ふふふふふ、お前だけは・・・人間扱いしないよ、きゃはははは、
虫けらのように殺してやる、あははははは」
仲間が命がけで託してくれた日本刀を掴む。刃をプリズンに向け、刀を垂直に立てた状態で構える。
視界はとっくにブラッディレッドに染まり、「殺戮モード」MAX。
今すぐ「破壊」しなければならない「敵」を睨みつける「貴様だけは、許さん!」髪が逆立つ。
今までの晴天が嘘のように、にわかに真っ黒に曇り、急に激しい雨が降り出した。
「ゴロゴロゴロ」すぐ近くに雷が鳴る。天も怒っている、この卑怯者に。

「ぶっ殺す」ゲキカラはプリズン目がけて走り出す「うらああああ」
「馬鹿め、死ね!」プリズンが改造ハンドガンを連射する「バンッ、バンッ、バンッ」
「カイン、カキン」2発が前に立てた刃に当たり、それていった。しかし、
「ブシュッ」1発がコメカミに当たった。血が噴き出す「うっ」

しかし、ゲキカラは全く止まらない「おらあああ」と更に突っ込む。
プリズンはまた「バンッ、バンッ、バンッ」連打する「カキン、カイン」
2発が刃に当たり、1発が「ズブッ」首筋に当たる「ズブッ」鮮血が激しく舞い散る「くっ」
「カチャ、カチャ」弾切れだ。素早くマガジンを替えたプリズンが「死ね、化け物」照準を見る。

・・・照準の中で、ゲキカラは柄を握った両手を自分の顔の右に置き、刃全体を天に、切っ先をプリズンの喉首に向け、
日本刀を地面に平行に「刺し殺す動作に特化した」異様な構えをしていた。

そう、ここは既にゲキカラの「殺戮圏内」。

「ゴロゴロゴロ、ピシャー、ドカン」ゲキカラの後ろに落雷!
切っ先から刃全体が「キラッ」と光り、ゲキカラの両眼は更に恐ろしい光を放つ「ギラッ」!
「ひゃあああ」プリズンはゲキカラへの恐怖と落雷の衝撃に思わず改造ハンドガンを落とした。

「死ね!」
846名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 17:41:35.38 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝64>

「止めるんだ!」叫び声がした。鯱だ。病院に運ばれる途中で「プリズンを殺してしまうのでは?」
ゲキカラが心配になり戻って来た。「こんな下らない奴でも殺せば罪になる。駄目だ」鯱が必死で叫ぶ。

ふと見ると、フウとコウもリュウキとカイトに助けられ、
立ち上がっていた。流血は多かったものの、大事には至らなかったようだ。

しかし、ゲキカラはその構えのままプリズンに近づくと、「駄目だ」鯱の絶叫の中、喉を突き刺す!
「うわああ。やめてぇ」「ヒュッ」刀はプリズンの右首筋を通り抜け、引き戻された。
抜身の日本刀の刃文が首を撫でる冷たい感触に、プリズンが絶叫する「ぎゃああああ、人殺し〜」
「黙れ!虫けら」ゲキカラのブーツの右爪先がプリズンの鳩尾に食い込む。
「ぐえぇぇ」腹を抱えて崩れ落ちるプリズンをギラッと睨んだゲキカラ、
「ヒュバッ」と横一文字に日本刀を振る。「殺すな、止せ!」鯱が叫ぶ。

ハラハラと落ちてくる髪に「ひゃああああ」とプリズンが泣き叫ぶ。
プリズンの頭頂部だけ髪を切り落としたのだ。長髪のプリズンは、雨でまさに河童ヘアー状態。

「ふふふふふ、大切な仲間の言葉だ。お前は殺さない。でも殺してくれと泣いて頼むくらい、
ぐちゃぐちゃに潰すよ。きゃはははは」ゲキカラが睨みつける。
無造作に日本刀を投げると、掲示板にズブッと刺さり、微かに揺れる。

つまらなそうに、改造ハンドガンを拾ったゲキカラ。
プリズンに連射する「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
その全てを口に集中させる「ぎゃおおおお」血まみれの口でプリズンが叫ぶ。
「ふふふふふ、弾全部出して、きゃはははは」プリズンが怯えている。
「弾!」ゲキカラのつま先がプリズンの喉を蹴り上げる。
「ぎゃっはあああ」口から血を流しながら、予備のマガジンを差し出す。

「ガシャン」マガジンを挿入すると再びプリズンを連射。口だけを狙う。
「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」「うぎゃああ」もう止まらない。

「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」

地獄が続く。「ひゃああああ」プリズンが泣き叫ぶ、その前歯がもう殆ど無い。
847名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 17:43:07.10 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝65>

・・・しかし、ゲキカラはまだプリズンを許していない。
「おらあ」ブーツの右つま先をプリズンの口に突き刺す。
「ぐぎゃあ」つま先が口の中に入った状態で、ゲキカラはプリズンを冷めた眼で見た。

「ふっ」右つま先を口に入れたまま、下顎に全体重をかけた「ガコッ」
顎が外れたプリズンが「うがああああ」顎を押さえたままのたうちまわる。

「立て!」更に鳩尾に蹴りを入れて、脅して無理やり立たせると、
右腕を掴んで、全体重を乗せて引きづり倒す「脇固め」。
「ゴキッ」「ぎゃあああ」右肩が外れた。
もう一度無理やり立たせて、今度は脇固めで左肩を外す。
「ゴキッ」「ぐああああ」顎と両肩が外され、激痛で呻く。

ゲキカラはプリズンの脇腹を蹴り上げ、仰向けにする。
左脚で右内腿を踏み、両手で右脚を抱える右肩に担ぐ。そのまま全体重をプリズンの右脚にかけ倒れた。
「ゴキャッ」「ぎゃっひいい」股関節が外れたのだ。

顎、両肩、股関節を外され、前歯も殆ど無くなり、寝たままで呻くことしか出来ないプリズン。
襟首を掴んで引き摺っていき、曲がり角にあるゴミ収集場に放り捨てた。
ゴミ袋に埋もれ「はふへへ(助けて)」と懇願するプリズンにゲキカラが告げる。
「きゃはははは、あちこちからカラスが見てるな、死臭がするのか、お前を狙ってるよ、
目玉食われないように気を付けろ、朝になれば収集車が助けてくれるかも、頑張れ、あはははは」
「カアァ、カアァ」血肉の臭いがしたのか、カラスが数羽降りてきた
「ああああああ、はふへへ、はふへへ」外された顎、前歯無しでは満足に喋れない。

「ふふふふふ、何言ってるか分からないよ、カラスに頼んでみれば?きゃはははは」

ゲキカラが笑う。ギロッと周囲のゲキカラに潰された”屍”に告げる。
「きゃはははは、もしこいつを助けたら、地獄の底まで追い詰めるよ、あはははは」
皆一様にビクッと全身で怯える。そしてプリズンに言った。
「あはははは、お前が仲間の為に凶器を使っていたなら誰かが助けにくる、
でも自分の欲の為だけに使っていたなら見殺しだ、”通信簿”が見ものだよ、きゃはははは」

背後で「ひゃああああ、いっほころしへふれ(いっそ殺してくれ)」プリズンの悲鳴だけが響いていた。
カラスがプリズンに近づいて来ていた。周辺の木の上にもカラスが集まっている。
間もなく陽も暮れる。動けず喋れないプリズンはどうなるのか?「もう帰ろ」と笑うゲキカラ。

・・・その時、ゲキカラの前に立ちはだかる、あまりにも大きい影!
848名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 21:09:14.30 ID:LHOeRmVh0
期待あげ
849名無しさん@実況は禁止です:2013/02/25(月) 23:32:16.23 ID:RJihmVw30
おもしろい!
850名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 01:59:01.34 ID:BYkvGOPwP
あげ
851名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 08:18:27.42 ID:K8PrVzO70
age
852名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 13:48:58.69 ID:K8PrVzO70
853名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 15:28:44.28 ID:+doeFIaz0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝66>

ステゴロ連合の大幹部とは、全く違う雰囲気が漂う、全身黒づくめの大男。首の太さが圧倒的だ。

「跳ねっ返りもほどほどにすることだな?お嬢さんたち」

低いシャガレ声が不気味すぎる。サングラスを取ると・・・絶対に危険すぎる、「人を殺した事がある」特有の眼。
天使時々悪魔、清楚で細身の色白美少女が血まみれで戦うのがギャップ萌えなゲキカラに対して、
この大男は悪魔だけ、存在そのもの全てが凶悪、外見・中身ともに危険過ぎるのが誰の眼にも明白。近くに居るだけで怖い。
「こいつは裏社会の人間だ・・・関わっては駄目だ」鯱がお構いなしで歩いていくゲキカラの肩を止める。

この凶悪そのものの大男は・・・「ゼロ」

自分に歯向う全てを破壊し尽くし、通った後に何も残さないから「ゼロ」なのか?
その圧倒的な暴力に人の心が全く残っていないから「ゼロ」なのか?・・・詳しい事は誰も知らない。
元々プロ格闘家だったがその残忍な性格から「反則負け」があまりに多く若くして引退、
傭兵で数年間食いつないだ後、今は暴力団の用心棒をしている・・・らしい。
裏社会に生きる人間であるなら「喧嘩最強は?」と聞かれれば、真っ先に「ゼロ」と答える、伝説の怪物。

ゼロはステゴロ連合の後継人として「少なくない謝礼」を貰っていたので、今日の様子を見に来ていた。
逃げてくる連合の連中から「ゲキカラという化け物にやられた」と聞いた・・・そう、ゼロの目的は1つ、ゲキカラ抹殺!

「ゲキカラってのはお前だな?」ゼロはゲキカラを見る「そうだよ。で、お前は?」ゲキカラが笑う。

いきなり黒い巨大な影がゲキカラを襲う!もう既にゼロの圧倒的な暴力が始まっていた。いきなりゲキカラの左肩口を掴むと、
容赦ない顔面パンチの連打。あまりにも強烈過ぎる不意打ち、そして体勢を立て直す間も与えず、
ただ一方的にパンチ連打を叩きこむ。20発目くらいか?肩口を掴む手を放すとゲキカラの身体が壁に吹っ飛んだ。

まるで車にはねられたかのような衝撃で壁に叩きつけられ、ふらつくゲキカラ。既に口、鼻から夥しい流血。
すかさずゼロが歩み寄り、両肩口を掴むと膝蹴りの連打。ゲキカラの身体が膝蹴りを食う度に浮き上がる。
いくら軽いゲキカラとは言え、人間の身体ってこんなに宙に浮き上がるものなのか・・・?
10度目くらいで手を放すと、宙に浮いたゲキカラは顔からうつ伏せに地面に落ちた。

更に、倒れたゲキカラ目がけ、顔や腹を狂ったように蹴る。
蹴る度にゲキカラも身体は数メートルは吹っ飛び、転がり、それをまた反対側から蹴飛ばして戻ってくる。
人間のキック力を遥かに超えている。1人が1人を集団リンチしている?どうなってんだ・・・?
地面に寝たまま全身痙攣する血まみれのゲキカラ。呆気に取られる鯱らの方に振り向き、ゼロがサングラスをかける。
そして、ゼロがゆっくりと歩き出した時、ゲキカラは血の海に沈んで、全く動かなくなった。
「人は俺をゼロと呼んでいる」・・・遅い、今更答えても、もうゲキカラの耳には届くまい?

・・・最凶のカリスマ、ゲキカラが全く勝負にならず秒殺?最凶伝説ついに崩壊!
854名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 15:32:40.90 ID:+doeFIaz0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝67>

ステゴロ連合1000人の頂点、琉球武術の達人の鯱ですら一歩も動けなかった、その圧倒的な暴力の前に。
しかし、眼の前でゲキカラをやられて、このまま生かして返すほど、鯱も「甘くは無い」のだ。
スッと本赤樫のトンファーを取り出すと、両手に持って構える。同時に四天王も武器を用意した。

腰に手をやったゼロが、上に振り上げた両腕を下に振る。「シャキン」・・・特殊警棒?
違う。これは・・・「トンファー型特殊ポリスバトン」。しかも3段収縮式の鋼鉄製。
特殊警棒とトンファーの役割を併せ持つ、暴徒鎮圧用の危険すぎる武器である。

すぐに四天王がゼロを囲む。
鉄パイプを持つリュウキ・カイトが前後からフェイントで揺さぶり、
フウ・コウが同時に木刀と空手技で襲いかかる。ステゴロ四天王の息の合った同時攻撃!
しかし、僅か数秒後、4人は次々と数メートル吹っ飛はされ、崩れ落ちた。

・・・まるでスローモーションのようだった。

リュウキ・カイトの前後からのタックルのフェイントに対し、ゼロは90度回転し、
特殊ポリスバトンを左右同時に回転打ち「バキッ」「ドカッ」とリュウキ・カイトの顔面に炸裂。
2人はほぼ同時にうつ伏せに崩れ落ちた。
すぐにもう90度回転し、フウ・コウの攻撃に備える。フウの木刀による顔面突きからの金的蹴り、
コウの木刀による脛打ちからハイキック、その同時攻撃をやはりポリスバトンの左右回転打ちで粉砕した。
2人は後ろに吹っ飛び仰向けに倒れた。後頭部から激しく落ちた為、脳震盪を起こしている。

ステゴロ四天王の同時攻撃が・・・全く通用しなかった。
しかし、四天王の決死の特攻で、ゼロの動きを客観的に見る事が出来た鯱。何かヒントが掴めたか?

「・・・ゼロ?」鯱が覚悟を決めてゼロに歩み寄る「そう言えば噂は聞いた事があったが、実際に戦うことになるとは?」
その美貌が強張る。対峙してゼロのあまりの大きさに驚いた。背の高さだけではない、筋肉の鎧も、今まで戦った人間とはまるで違う。
異種の生物のようだ、こいつ人間じゃない!特殊ポリスバトンVS本赤樫トンファー、裏社会喧嘩最強VS琉球武術達人、どちらが勝つのか?

・・・ゼロVS鯱の激突。もうお前しかいない、頼む、敵討ちだ、鯱!

鯱の両眼がギラッと光る。そして・・・今、鯱にゲキカラの魂が確かに乗り移った、唸るトンファー!「うらああああ」
855名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 15:47:55.80 ID:UFFXelZ/0
登場人物がみんな濃いねー
856名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 18:52:46.63 ID:XXQvc+x00
マジすかじゃなくなってるな。敵が男とかありえん
857名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 19:37:42.28 ID:i6AbaPm10
ゲキカラ△
858名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 21:17:17.49 ID:HVUvgNAR0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝68>

「ガツン」「ガキッ」「バキッ」「ガンッ」武器術に関しては、鯱が僅かに上。命がけの琉球武術修行が生きている!
激しい攻防の中、「ゴツッ」ついに鯱のトンファーがゼロの顔面をかすめ、サングラスが吹っ飛ぶ。
左眼下が赤く腫れ、裂傷が見える。互角以上の攻防!「よし!」攻略の糸口が見えてきた鯱に、
「折角のべっぴんさんだから手加減したのに・・・調子に乗るとは勿体無い」ゼロが冷たく言った。

ゼロは戦法を変える。すっと接近し、ポリスバトンをトンファーに絡め、無力化すると、そのまま鯱の首を抱えて、
膝蹴りの連打が始まる。腹を丸太で串刺しにされるようなあまりの衝撃で腰砕けになりトンファーを放してしまった鯱。
何とかムエタイ仕込みの首相撲で応戦するも、圧倒的な体格差でついに脚をかけられ、地面に倒された。ピンチ!

しかし鯱はブラジリアン柔術黒帯、マウントを取られないようにガードポジションをキープ。
そして「ギラッ」と鯱の両眼が光った。鯱を掴もうと無造作に伸ばしたゼロの左手首を両腕で抱えると、
下からの腕ひしぎ十字固め!「ガキッ」片膝立ちのゼロの左腕が伸び切った「うらああああ、くたばれ!」

「よし、極まった!」・・・左肘関節が軋む。流石、鯱、へし折れ!大金星だ!

・・・ところが、ゼロは鯱を左腕にぶら下げたまま、何事も無かったように立ち上がる。
そのまま鯱を軽々と自分の頭上まで持ち上げ、思い切り地面に叩き落とす。
「ガツン」「ぐあっ」後頭部を強打した鯱の全身が痺れる。しかし執念でこの「腕ひしぎ」だけ放さない。
そのまま左腕を極め続ける「死ね!」ゲキカラの化け物ぶりが乗り移っているかのようだ。
すると、ゼロはもう一度鯱を高々と持ち上げて、今度は電柱に横殴りに叩き付けた。「ドカッ」「ぐあっ」
背中を強打した鯱。息が止まる程の衝撃が全身を襲う、しかしニヤッと笑って放さない。まるでゲキカラだ!
命と引き換えに左腕はへし折る!無表情のゼロが今度は顔面から電信柱に叩き付ける「バキャッ」「ぎゃっ」

・・・血吹雪の中、とうとう鯱が失神KO負け。

意外な粘りにイラついたのか?サングラスを壊されたのが気に入らなかったのか?左眼下と左肘を気にしながらも、
鯱の腹を思い切り蹴り込む。その衝撃で意識が戻った鯱、腹を粉々に砕かれるような蹴りを連打され、
地獄の責め苦を味わう。血だらけの美貌が悶え苦しむ・・・この激痛には耐えきれず・・・ついに再度失神した。

ゲキカラ、鯱、ステゴロ四天王・・・ゼロにより完全粉砕!

やはり「裏社会喧嘩最強の男」から見ればゲキカラや鯱ですら、その辺にいくらでも居る「女の子」に過ぎなかった。
ポリスバトンを腰のケースに収めたゼロがごみ捨て場で動けない大幹部「プリズン」を肩に担ぎ上げる。
その時、また近くで雷が鳴った。小降りだった雨が強くなる「困ったな、タクシーでも呼ぶか?」
と携帯電話をポケットから取り出したゼロの背後、揺れる「黒い影」がだんだん大きくなってくる。

・・・うわああああ、ゲキカラだ!!
859名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 22:20:32.07 ID:K8PrVzO70
次々と色々なキャラが出てくるし戦闘の描写も凄いし、作者さん想像力豊かだな
860名無しさん@実況は禁止です:2013/02/26(火) 22:38:22.67 ID:MUL+xz9r0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝69>

既にゼロを「破壊」しなければならない「敵」とロックオンしているゲキカラ。雨に打たれて意識が戻ったのだ。
・・・そう、ここはゲキカラの殺戮圏内、呑気に携帯電話などかけている余裕などゼロには無い!

「ゼ・ン・ブ・コ・ワ・ス・ヨ」

悪魔、いやゲキカラの言葉に、ゼロが「うっ?」と気がついた時、ゲキカラがニヤリと笑い、そして強烈な一撃!
「うらああああ」「ドガァッ!」「ぐおおお」ゲキカラの右拳から凄まじい打撃音が響く。ゼロの巨体がよろめく!
そのまま連打が止まらない「バキッ、ガスッ、ドカッ、ガキッ、グチャッ・・・・」
その全てが眼、顎、耳下、鼻、こめかみといった急所に叩き込まれる。
自らの流血、そして、返り血を浴び、ゲキカラの視界は完璧にブラッディレッド一色・・・殺戮モードMAXだ。

「くそっ?」両眼のダメージで殆ど視界が効かないゼロ、それでもガードしながら本能的にパンチを振り回す。
「チッ」とかすった感触「そこだ!」と右ストレートを打つゼロ。「ゴツッ」ついにゲキカラにヒット!
・・・ところが、ゼロのパンチを額で受けたゲキカラ、右カウンターストレートをゼロの喉に深々と突き刺している。
「ゲハッ、ゴホッ、ギャハアッ」とゼロが苦痛に呻く・・・いや、その時間すら与えない。相打ちでふらつく姿勢を立て直し、
「ドカッ、バキッ、バキャ、グバッ、ガチッ、ゴンッ・・・・」すぐに凄まじい連続した打撃音がゲキカラの拳から響き渡る。

百戦錬磨のゼロが必死の反撃を試みる。今度は振り回すような豪快な右フック「ブオォォン」掠っただけでも首がもぎ取れる!
危ない!すかさず、身体を右にシフトしながらその右フックをかいくぐる。U字を描き、左に重心をシフトしたゲキカラ、
その両眼がギラッと光る!「バキッ」「ぐおおお」ゲキカラの左フックがゼロの右耳下に直撃、激痛に呻くゼロ。
追撃の右ストレートが顔面にめり込む、そして「グバッ、ドカッ、ガチッ、ゴンッ、バキッ、バキャ・・・・」地獄の連打が再開。

今度はゼロがゲキカラの両脚にタックル。この体格差で組み付かれたら終わりだ、逃げろゲキカラ!
ゲキカラは両脚を下げ、タックルを切る姿勢から、右膝蹴りを顔面に突き刺す「バキャッ」「ぐあああ」
鼻を押さえ呻くゼロ。ゲキカラはそのまま左・右・左・と「地獄の膝蹴りマーチ」を顔面に叩き込み続ける。
「バキッ、ゴンッ、グバッ、ガチッ、ドカッ、バキャ・・・・」ゼロの巨体が崩れ落ち、引き起こされ、崩れ落ちる・・・。

倒れ込んだゼロに、今度はゲキカラの黒いロングブーツが唸る!右爪先がゼロの耳下の急所に突き刺さる「バキッ」「ぐおおお」
転がるように逃げるゼロの反対側に回り込んだゲキカラ、今度は顔面へ踵で強烈なストンピング(踏みつけ)。
「グチャ」「うおお」転がって行く方には既にゲキカラが待ち構えている。爪先が顎に突き刺さる!「ゴスッ」「あがああ」
あのゼロの巨体が地面を転げまわる。逃げる先には悪魔、いやゲキカラのブーツによるお仕置きが待ち構えている。

「くそっ!」血まみれのゼロが、「連続蹴り地獄」の隙を見て、何とか腰からポリスバトンを取った「死ね!」
片膝立ちになりながらゲキカラの首筋目がけて2本同時に振り下ろす!「ブオンッ」風を切る、凄まじい音!
・・・当たれば木っ端微塵、ゲキカラ危ない!ところが、ゲキカラは姿はゼロの前に無かった「どこだ?」
その時、斜め上から黒い影が・・・ゲキカラの右飛び前蹴りがゼロの顔面に突き刺さる「バキャッ」「ぐあああ」
衝撃で後ろに吹っ飛ぶゼロ、遅れて2本のポリスバトンが地面に転がった。

「きゃはははは、こっちは刀や弾丸と戦ってきたんだ、今更ぬるいよ、こんなおもちゃ、あははははは」
861名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 00:15:46.04 ID:KvQtl1Mz0
わくわく!
862名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 00:35:53.83 ID:oUWq2QhQ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝70>

ゼロに残された戦法はもう無い「うおおおお」ゼロが本能でゲキカラにしがみつく、そのままベアハッグだ。やばい!
ゲキカラのウエストよりも太そうなゼロの両腕で絞められたゲキカラの背骨がギシギシと嫌な音を立てる。ついに捕まってしまった。
最悪の事態・・・ところが、ゲキカラが両腕を振り上げ、両肘打ちを2回叩き込む「バキャ、ゴキッ」ゼロが両手のホールドを解き、痛さに呻く。
ゲキカラは初撃で両耳、ニ撃目は鎖骨に強烈な肘打ちを入れていた。両耳付け根はざっくりと裂け、両鎖骨は折れたようだ。
「気易く触んな」すぐに殺戮の連続打撃が再開。そして、この殺戮劇がエンドレスで続く、「狂気の主演女優」の輝きは増していく一方。

どのくらい経ったか、すぐ近くに落雷!その衝撃で鯱に意識が戻る。抱き起した仲間と一緒に見た、あまりにも衝撃的な光景。
雨の中、ゼロの髪の毛を掴み、壁に押し付けて、ゲキカラが一瞬も休まず右パンチを連打している。
殴られているゼロは血まみれで片膝をつき激痛と恐怖で呻き続けるだけ。もう大声も出せないようだ。
「バキャッ、グチャッ、ドカッ、ガチッ、グバッ、ガキッ、バキッ、メキャッ、ドバッ、バクッ・・・・」
巨大で屈強な男が、細身の色白美少女に、完全に壊されていく!羆が白鳥に食われる?この生態系は狂っている!
「あのゼロをこれだけ一方的に破壊?何が起きたんだ?さっき私と戦った時より全然強くなってる?」唖然とする鯱。

「あはははは、もういいだろ?楽にしてやるよ、きゃはははは」・・・この生態系ではゲキカラが最上位!

髪の毛を放しながら「おらあ」「バキャッ」ゲキカラの必殺右ストレートが打ち下ろし気味にゼロの顎を打ち抜いた。
プリズンが倒れているゴミ収集場の方へよろけるようにふらつくゼロ、追いかけながら「うらああ」
崩れゆくゼロの顔面に駄目押しの右前蹴り「バキッ」尻もちをつくように倒れたゼロの顔面に右膝蹴り「グシャッ」
そして仰向けに倒れたゼロの喉元にとどめの右拳「ズドッ」その衝撃でゼロの巨体がビクッと跳ねた。全身痙攣。
白眼をむいている。完全失神!「最凶のカリスマ」ゲキカラが「裏社会喧嘩最強」を噂されるゼロを、ついに完全に破壊!
・・・うおおおおお、最凶ゲキカラ無双!強い、強すぎる!

「きゃはははは、ついに自分が壊れてゼロになったな?ふふふふふ、今日から人生やり直せ、あはははは」

どこで覚えたのか?空手の騎馬立ちの構えで「残心」を極め、そうゼロに告げると、
自然体に戻りながら右拳についた血を居合道の「血振り」のようにヒュッと払い飛ばすゲキカラ。
危険すぎる美しさ。「狂気の主演女優」が演じる舞台「白刃舞」・・・鯱ら5人の眼が釘付けになった。
「それにしても、裏社会喧嘩最強の男を武器無しでここまで徹底的に破壊するとは?」振り返りニコッと笑うゲキカラ。
我に返った鯱ら5人が泣きながらゲキカラに抱きつく。その涙は感激か?安堵か?喜びか?ゲキカラは仲間の輪の中で嬉しそうだ。

丁度その時、マジ女の校庭から「うわああああ、やった、センター、ネズミ」と大歓声が上がった。
ゲキカラの予想通り、劣勢になった仲俣はナイフでセンターをギリギリまで追い詰めたが、
ネズミの的確な助けによりセンターが盛り返し、壮絶な頂上決戦はセンターが勝利したのだ。
「よっしゃー」右拳を高々と天に向けるセンターを中心に、その周りを十重二十重に
マジ女生徒が囲み、一緒に拳を振り上げる。マジ女も一本に纏まった、センターを中心に。

いつの間にか雨は止んでいた。なのに、ゴミ収集所の横に立てかけてあったボロボロな透明ビニール傘を見つけ、
嬉しそうに引きずっていく「ガガガガガッ」・・・やはりゲキカラには傘が似合う!
「良かったな、センター・ネズミ」ゲキカラは歩き続ける。大好きな風を頬に受けながら。
そして、「ガガガガガガッ」傘が、長かった死闘のコーダ(終奏)を奏でる。拾って貰った恩返しのように。
863名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 00:54:30.61 ID:6uJW5A2q0
もっとお願いします(`Д´)
864名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 06:02:02.34 ID:8tkruDD60
>>862
もしかして終わり?
まだ続いてますよね?
865名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 11:31:56.46 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝71>

あの時、四天王の決死の特攻が鯱に戦いの閃きを与え、鯱の命がけの腕ひしぎがゲキカラに勝機をもたらした。
・・・「仲間の為に、仲間と共に」戦ったからこその勝利、とゲキカラは思った。
「鯱、お前たちのお陰で命拾いしたよ、助かった、ありがとう」
鯱は相手が強い程、死闘を生き抜く程、強くなるゲキカラの覚醒ぶりに脱帽していた。人間が刀や弾丸に勝つなんて?
「もうゲキカラさんには誰も勝てない。最凶のカリスマだ。生涯の目標にして武術修行します」

すると「姉貴、ゲキカラの姉貴!」場違いなその声は?・・・やっぱり、パシリだ。
バックリと裂けたスカジャンの背中を見て心配になり、1人で大騒ぎする。
「うわっ、大丈夫ですか?身体は斬られてませんか?」とその裂け目から手を入れて背中の真っ白な肌に触る。
「きゃっ?」ゲキカラの悲鳴があがる。「勝手に人の背中とか触んな、馬鹿、しかも直接・・・」
真っ赤になって恥ずかしがるゲキカラ。パシリは「一の舎弟」としてゲキカラの身体が純粋に心配なのだ。

除菌用ウエットティッシュでゲキカラの腕の傷を一生懸命拭いているパシリを見ると「まあ、こいつも悪気は無いんだな?」
と思うゲキカラ。「ひゃっ?」ゲキカラの悲鳴。今度はパシリがかがみこんで傷だらけの太腿の血を拭いている。
「だから、お前は勝手に人の太腿とか触るって言ってんだろ?」「心配なんですよ、傷が悪化したら大変ですよ?」
という一途なパシリの眼にゲキカラは何も言えないが、内腿を触られるくすぐったさに我慢出来ず、
ビクッと飛び上がり「きゃあ?駄目だ、やっぱり一切身体に触るな、放せ、馬鹿」
「駄目ですよ、姉貴の身体がこれ以上ボロボロになるのを見過ごせません」「ああ?誰がボロボロだって?」
「うわあ、すみません。でももう少しですから」やっぱり内腿は苦手だ「ひゃあ?だから人の太腿とか勝手に触んな」
・・・いいコンビだ。

「えっ、姉貴って?高校生なのにもう若い衆がいるんですか?流石だ」鯱が悪戯っぽく笑う。
「じゃあ、私らも若い衆にして貰おうかな?いいですか、ゲキカラの姉貴?」
「鯱まで・・・そういう事言うな・・・」耳まで真っ赤にしてゲキカラが照れる。皆の笑い声が響く。

そして「そのスカジャン、貰えますか?」と鯱。
「・・・?」ゲキカラが脱いで、バックリ裂けた背中を見せて、鯱に渡す。
「いいけど、これ、もう着れないぞ。そもそもサイズも合わないだろ?」
「いえ、これで良いんです、いや、これが良いんです」
鯱は大切そうに背中がバックリ裂けたスカジャンを畳んだ。

この日2人はお互いを心底認め合い、強い握手で別れた。鯱が最後に言った。
「沖縄に来たら、鯱はどこだ?で分かるようにしておきます。いつでも寄って下さい」

鯱は晴れ晴れとした笑顔で言った。ゲキカラは笑っている。
866名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 11:33:19.99 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝72>

その僅か数日後、鯱は共に退学したリュウキ、カイト、フウ、コウを連れ、故郷沖縄に戻る。
まずは、小さな道場を構え、住居を兼ねて住み込む。そして徹底的に琉球武術を稽古する。
その上、あえて危険な地域を選び「パトロール」と称した「チンピラ狩り」を行ない、実戦で磨く。
「鯱という恐ろしく強い奴が居る」
その評判があっという間に沖縄全土に拡がっていった。

数年後、とうとう流派を興す。あの日見たゲキカラの
「月夜で白く光る日本刀が、まるで闇夜を切り裂くが如く、残酷なまでに美しく舞う」
ような戦いぶりを目標に”白刃舞”という流派名に込める。
4人も師範として、生涯鯱について行く。

その圧倒的な強さとモデル並みの美貌で、道場は沖縄県から全国、世界へ広がっていく。
今や沖縄で武術家”鯱”を知らない者など誰も居ない程である。
ゲキカラへの最後の言葉、有言実行したのだ。

そして、徒手空拳の型「激」武器術の型「辛」を編み出す。
その究極の実戦性が評判となり、マスコミ取材を受ける。
型につけられたその”あまりにも変わった名前”の由来を聞かれ、
今まで戦った中で一番強く、生涯の目標でもある「ゲキカラ」という少女から命名したと、鯱は胸を張った。

いつもゲキカラの肘打ちでつけられた額の傷を誇らしげに写真撮影に応じた。
「折角の美貌が台無しだ、簡単な手術で綺麗に傷跡を取れますよ」
と名乗り出る医療関係者は多かったが、鯱は「これでいい、いや、これがいい」と生涯この傷を大切にした。

ついに、念願の総本部道場完成。
かけられた世界の道場生の名札、「代表師範」鯱の更に上位に
・・・「白刃舞・創始」としてゲキカラの名札。

そして、バックリと裂けた「龍と富士」・・・あのスカジャンが道場の神殿代わりに掲げてあった。
867名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 11:35:17.10 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝73>

裏社会喧嘩最強のゼロは、ステゴロの後見人を辞める際、裏社会からも引退。
その激動の人生を作家として表現していくこととなる。
特に、自伝「ゼロ」はあまりのリアルさが評判となりベストセラー。コミック化でも大ヒット。
ついに・・・映画化、「ゲキカラ」役のオーディションに立ち会ったゼロ。
各大手芸能事務所が「この仕事は絶対取る」と若手トップ女優を全力で推してくるも、
「この子達ではゲキカラを演じられる訳がない、ゲキカラの場面は映画化しない」と猛反対する。

しかし、ゲキカラとの対決シーンをカットする訳にいかず、「この子で駄目ならばゲキカラ役の女優はいない」
と関係者が口を揃えた「若手トップの清純派女優」がその大役を勝ち取った。原作者ゼロはもう撮影場所には来なかった。
その演技の殆どをCG処理され、プライドを傷つけられたその女優がある地方都市に舞台挨拶に訪れた際、
上演後「ゲキカラはあんなもんじゃない」という非常に多くの観客の不満を聞いた。ここはマジ女の近くだったのだ。
そこで、誰が撮ったのか?ゲキカラが戦っている姿が収まった1枚の写真を貰ったその女優が驚嘆する。
・・・その危険過ぎる美しさ。背後に崩れゆく敵、振り向き拳を握り、次の敵を睨むその眼!全身から漂う最凶オーラ!
映画「ゼロ」は大ヒット。しかしその後、その女優はいくら売れても、どんなに賞賛されても、どんな賞を取っても、
「上には上がいる」と謙虚に演技の勉強を欠かさなかった。常にあの「1枚の写真」を持ち歩いて。

ゲキカラに壊滅状態に追い込まれたステゴロ連合は、最強の鯱と四天王の脱退、
プリズン、テロ、ジャッカルら大幹部の大量引退が響き、
センターへのリベンジに燃える仲俣の孤軍奮闘空しく解散。仲俣はステゴロ高校から虎視眈々とセンター・ネズミを狙うのである。

結局、この街のてっぺんはマジ女、それを追うライバルのヤバ女、3番手がステゴロに落ちついた。

センター・ネズミはマジ女を立派纏め上げ、その名を県内に轟かせた。
唯一の弱点であった刃物をもついに克服したセンターの強さは抜群であった。
その陰には、いつもネズミの頭脳があったのは、近い者達は良く知っていた。
センターの気が緩むと「ゲキカラさんはあの時・・・」と話し、上には上が居ると諭した。
また、ネズミは四天王の下にラッパッパ直属精鋭部隊を配置し、その功績が著しければ、
四天王昇格もあり得るという完全実力制度を導入する。これにより、部員全員、そして、
全校生徒ののモチベーションが高く維持され、マジ女史上最強とも噂される「戦闘集団ラッパッパ」が結成された。

衝撃のニュース!そんなマジ女てっぺんのセンター・ネズミが、登校中に転校生に襲撃される。
流石、今や「この街最強」を噂される程のセンターが即座に応戦し、最終的にはボコボコにするも、
何度倒しても立ち上がってくる、倒しきれない・・・人間離れした心身のタフネスが驚異だ!

「あの最凶ゲキカラさんに比べたら・・・どんな奴もカスに見える。その程度じゃ全然効かないよ」

・・・こいつは誰だ?
868名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 12:35:47.79 ID:8tkruDD60
お、まだ続くんですね
よかった
869名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 14:39:32.24 ID:KvQtl1Mz0
あ〜にゃかな?
870名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 17:32:23.24 ID:8tkruDD60
誰だろな
871名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:03:42.87 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝74>

全身血だるまになりながら立ちあがってくる新2年生、ヤバ女から転校して来た「ミソ」。
センターの圧倒的な攻撃を食らい出血多量、フラフラのミソを心配して抱えて支えたネズミに対して、
「ネズミか?ちょっとキャラ被ってるな・・・気安く触んな!」
と血まみれで凄むミソに、新3年生センター・ネズミは「次世代テッペンはこいつか?」
とあまりにも強烈な衝撃を受けた。最凶伝説は手錠のネックレス、ミソが引き継ぐのかも知れない。
「狙う者が狙われる者へ」時代は常に変わって行く、それがマジ女なのだ。

いつになっても、この街いや広く県内で「不良談議」が始まると、やはり一番人気はマジ女。
優子・サド、おたべ・前田、センター・ネズミと歴代の部長・副部長で人気を分け合った。
「この3世代が黄金時代だ」と皆が口を揃える。そして、必ず誰かが言うのだ。
「でもゲキカラは別格だったな?最凶のカリスマだよ。結局ゲキカラに勝てる奴は誰もいない」
異論を唱える者は1人もいなかった。

そんなゲキカラは今・・・?

1年目の少年院生活、2年目の入院により出席日数・取得単位が不足し、2度に渡る3年生生活も留年確定していた。
しかし3月中旬「因縁をつけられていたが、ゲキカラの一睨みでチンピラ3人を追っ払ってもらったサラリーマン」
が新聞の地方欄に「暗闇を切り裂いた謎の天使」という御礼の記事を投稿するや、大反響を呼ぶ。
「夜遅く追いかけてきた変質者を、出くわしたゲキカラの眼光により助けられた若いOL」
「不良学生にカツアゲされそうな場面を、ゲキカラの恐怖の笑い声だけで助けて貰った中学生」
「ゲキカラさんが街を歩くと、不良が姿を消すので平和になる。毎日寄って欲しい、という商店街の店主達」
とゲキカラへの感謝の声が次々とマジ女や管轄警察署に寄せられ、社会に多大に貢献したことにより、
校長の特別な計らいで、急遽卒業が決まった。3月31日、たった一人の卒業式。
「あなたには、もう次のステップが待ってる」校長はゲキカラを送り出した。

この日も、ゲキカラはあの大好きな「川沿いの土手の遊歩道」で1人で青空を見ていた。

「優子さん、やっと卒業出来たよ」

卒業証書が入った筒を持ち「うーん」と天に伸びをする。今日も風が優しい。ゲキカラはこの風が大好きだ。
結局、「裏社会喧嘩最強」ゼロとの死闘が、ゲキカラの高校生活ラストマッチ、
ゼロの喉元へ放ったとどめの右拳が「最凶ゲキカラ伝説」のラストシーンとなったのである。

それから暫くして、こういう話を聞いた・・・
872名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:04:12.03 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝75>

土曜の夜、国道沿いのファミリーレストラン。運悪く県内最強をかけて抗争中の暴走族同士がかち合った。

「ああ?ここが誰のシマか分かってんだろうな?」
「何だと?今日はたまたま大勢居るからって田舎もんが調子乗るなよ?」
「来いや、おらああ」「なめてんじゃねぇぞ、死ね、こらああ」

ファミレスの他の客が悲鳴をあげる中、大乱闘が始まる。店内は数10人同士の対決で修羅場と化す。
落とした玩具を暴走族に踏まれ、壊れた玩具を見て泣き出す3歳くらいの幼女。通路に居ては危ない!

「ここで大人しくしてるんだよ。目を瞑って、ゆっくり100まで数えて待ってて」

1人の店員が幼女の頬の涙を拭いた。家族とはぐれたのだろうか?その幼女をシートの奥に座らせた。
その店員は、まず、先に喧嘩を仕掛けた族のリーダーに向かって、真っ直ぐ歩いていく。
何回かの会話のやり取りの後、リーダーが恐怖で膝から崩れ落ちて、悲鳴を上げながら泣き出した。
店員は、面倒くさそうに髪の毛を掴み、ズルズルと店の外に引き摺り出す。絶叫が響き続ける。
次に、もう一方の族のリーダーの前に行き、いくつか言葉を投げかけるが、効果が無いようだ。
リーダーの肩を掴んで少し経つと、いきなり全身が宙に浮き上がり、腹を押さえてうずくまり呻き声すら出ない。
口から血を吹いて痙攣している。店員は髪の毛を掴んで、店外へ。敵対するリーダー同士が身を寄せ合い、怯える。

県内最強を目指し抗争している族同士の乱闘の最中、何か「明らかに異様な空間」を感じ、
敵・味方無く、外に出てみると・・・恐ろしい会話が聞こえてくる。

「あはははは、次に私を怒らせたら、この世から消すって言ったよね?きゃはははは」
先にやられたリーダー「違う、違うんです、知らなかった、お願いです、信じて下さい、助けてぇ」
「ふふふふふ、お前は私の怖さをまだ知らないようだね、内臓抉りだしてやろうか?あははははは」
1発のボディブローで心が折れたもう一方のリーダー「ぎゃああああ、もう嫌、嫌だぁ、勘弁してくれぇ」
「きゃはははは、こっちは仕事で忙しいんだ、次は本当に殺すよ?あははははは」
「すみませんでした。すぐ帰ります」両リーダーが逃げるように言うと「・・・帰る?店の片付は誰がするんだよ?」

「暴走族同士の大乱闘、店内は滅茶苦茶」・・・緊急呼出に駆け付けた店長の眼に、怯えながら片付をする数10人の暴走族。
そして・・・「ちゃんと隅まで拭け。折角だ、皿も全部洗っとけ」と仁王立ちの店員。肩車された幼女は笑っている。
「壊したものは全て弁償させていただきます」両リーダーが恐怖に震える手で、店長にお金を差し出す。
全員の持ち金をかき集めたのか?あるいは慌てて下ろして来たのか?・・・かなりの金額だ。
どんな恐怖を味わったのか?眼が怯えきっている。ちょっとした物音にもビクッとする。人間はここまで追い込まれるものなのか?

唖然とする店長「君は一体?」

・・・ゲキカラだ!
873名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:04:45.71 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝76>

こんな話もあった・・・

都市開発に巻き込まれ、立ち退きを要求され、日々地上げ屋に脅されている保育園。
「ここはもうすぐ取り壊すから、違う保育園に移った方がいいなあ?」
「大事な子供が怪我したら困るよね?お母さん達、分かるよね」
「ねぇ皆、もう明日からここに来るの辞めようね?」
地上げ屋に雇われたのだろうか?チンピラ3人が保育園を壊していく。

「うわああああん」「ぎゃああああ」子供達の激しい泣き声。
「きゃああ、子供には手を出さないで」母親達の悲鳴。
「やめて下さい。何度売らないと言えば済むんですか。帰って下さい」園長の叫び声。

保育園が絶望に包まれる中、1人の新人保育士がチンピラの方へ歩いていく。
「危ない、戻って」ベテラン保育士が叫ぶ「園長先生、今日入った新人の子が!」

何と新人保育士がボス格らしいチンピラに歩み寄る。胸倉を掴んで威嚇し、睨みつけるチンピラ。
「きゃああああ」悲鳴が上がる「早く逃げて」皆が叫ぶ・・・いや、悲鳴をあげたのは何とチンピラ?

すると、子供達が泣き止み、一斉に新人保育士に集まって行く。「危ない」「戻って」母親達の悲鳴の中、
「これからお姉ちゃんが変身してあいつらを全員やっつけるんだぞ」
「そうだ、手からビーム出して悪者をバラバラにするぞ」「キックで崖から蹴り落とすんだ。悪者は爆発するぞ」
「違うよ、悪い奴を宇宙までパンチでぶっ飛ばして、破裂させるんだ」
純粋な子供の心には、どちらが味方か?どちらが強いか?・・・よく分かっている。
もう「正義の味方が悪者をやっつける」ところを見たい一心なのだ「お姉ちゃん、早くこいつらを退治して」

「ふふふふふ、次に私に逆らったら、この世から消すって言ったよね、覚えてる?きゃはははは」
「知らなかったんです、許して下さい、お願いします」両脚がガタガタ震え、顔が引きつっている。
「あはははは、良い子のリクエストは聞かなきゃね?どうやって死にたい?ふふふふふ」新人保育士が笑う。
「ひゃあああ」慌てて逃げ去るチンピラ、以前余程怖い眼に遭わされたようだ。3人が我先に車に乗り込む。
「あはははは、今度会ったら・・・知らないよ、きゃはははは」車のドアに前蹴り連打「ドカッ、ボコンッ、バキッ」
「ぎゃあああ、助けて〜」揺れる車体に、蹴りの跡がクッキリと残っている。逃げていく車。もう二度と来ないだろう。

園長が歩み寄る「あなたは一体?」

・・・ゲキカラだ!
874名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:05:28.43 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝77>

他にも、県内はおろか近県にまで存在する多数の熱心な「ゲキカラファン」から様々な噂を聞いた。

「香港・上海で大物政治家を警護する女性ボディガードとすれ違ったが、ゲキカラそのものだった」
「フランスで見た映画にゲキカラと瓜二つの女優が出ていたよ。着物姿で刀振り回して戦ってた」
「イタリア・シチリアのマフィア抗争をたった1人で治めた女ボスがゲキカラとそっくりだった」
「今、スペインで大人気の女マタドール(闘牛士)、あれってどう見てもゲキカラだろ?左目上に傷あったし」
「ゲキカラはその狂気さが認められ、小さいながらも劇団を主宰し、全国公演で旅しているらしい」
「この前、ゲキカラはモンゴル草原を馬に乗って放浪していた。『きゃはははは』と駆け抜けて行った」
「ゲキカラが米国特殊部隊に居た。「生存・回避・抵抗・脱走」総合サバイバル術SEREの特別教官で雇われたんだって」
「タイ・ミャンマーの国境でムエカッチューア(素手の喧嘩ムエタイ)に飛び入り参加し、
相手をKOしたが、その後マウントで殴ったので反則負けになっていた。ゲキカラは変わらないな」

数えきれない程の噂話。皆ゲキカラが好きなのだ。ここまで来るともうどれが真実なのか?誰も分からない。
全部作り話かも知れないし、本当の話もあるような気もしてくる。しかし・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いていく。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!
「ふふふふ、あはははは、きゃはははは・・・・ねぇ、怒ってる?」

「ゲキカラが来た!」

・・・「俺たちのゲキカラ」はここに居る。いつまでも、ずっと。

<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝 完>
875名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:06:01.97 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝>に長い間お付き合い下さり、どうもありがとうございました。

投稿開始当初『松井玲奈 NHKドラマ「放送博物館危機一髪」主演』を記念し
1時間ドラマを想定していましたが、最初は究極の敵役として登場させた「鯱」に感情移入し出して、
鯱の成長ぶりも書こうと思い直し、映画化をイメージしたので、前作以上の長編になってしまいました。

当初「鯱との死闘〜新たな友情〜最強ゼロとの対決」と最後の2つのミニエピソードは
「続マジすか学園2 その後のゲキカラ〜そして伝説が残った〜」として書こうと思っていたネタでしたが、
一人で盛り上がって、この作品と合併してしまいました。

ゲキカラや鯱に勝てそうな女キャラが思いつかず、「マジ女」なのに敵役は男ばかり、
オリジナルのゲキカラ好きな方は違和感を感じたかも?と思います。

でも、どんなシチュエーションでも良い、やっぱり映画版「ゲキカラ」見たいです。
これからも「女優松井玲奈」を応援します。
876名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 19:16:29.01 ID:h2Os4AnN0
面白かった!最後のくだり良かった(^^)/
877名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 21:01:28.55 ID:8tkruDD60
お疲れ様でした!
読み応えがあって面白かったです
878名無しさん@実況は禁止です:2013/02/27(水) 23:07:56.00 ID:8tkruDD60
やっぱりゲキカラは良いキャラだよなー
879名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 01:38:29.61 ID:hZvdowrd0
>>875
乙!
ゲキカラさんの活躍がたくさん見れて面白かった
ファミレス店員や保育士になったゲキカラさんも見てみたいw
880名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 02:03:25.54 ID:lL/jzWmy0
ゲキカラ△
881名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 09:54:35.36 ID:6LIcoaU3O
ゲキカラのおパンツ
882名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 13:11:52.61 ID:hZvdowrd0
age
883名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 17:39:03.16 ID:kmUMQmj10
ゲキカラ△
884名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 20:20:39.89 ID:B/XNvhy/0
アンチにも正義の鉄槌を
885名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 22:56:31.18 ID:hZvdowrd0
age
886名無しさん@実況は禁止です:2013/02/28(木) 23:28:48.01 ID:YYZk203q0
今日は中の人もゲキカラ状態になってましたな
887名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 01:57:15.40 ID:zC7LpKDC0
リアルゲキカラ
888名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 02:01:21.74 ID:MRAKBNYpO
ゲキカラさんがキレたら、変な噂の発信元のヤツはピアノ曳きにされるかもな。
889名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 04:20:25.97 ID:7QsNAbkw0
かっこいい!
890名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 10:57:39.08 ID:zC7LpKDC0
あげ
891名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 13:42:28.25 ID:3KEdTZlu0
>>886
SKEを守るためでもあるしね
892名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 18:28:27.84 ID:zC7LpKDC0
玲奈さんカッコイイ
893名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 20:58:42.45 ID:29mNYte70
ゲキカラ△
894名無しさん@実況は禁止です:2013/03/01(金) 23:21:18.98 ID:zC7LpKDC0
あげ
895名無しさん@実況は禁止です:2013/03/02(土) 01:56:19.51 ID:WY8UEEyX0
保守
896名無しさん@実況は禁止です:2013/03/02(土) 08:56:25.68 ID:vToCO0FF0
あげ
897名無しさん@実況は禁止です:2013/03/02(土) 13:20:05.87 ID:vToCO0FF0
あげ
898名無しさん@実況は禁止です:2013/03/02(土) 17:17:24.80 ID:vToCO0FF0
あげ
899名無しさん@実況は禁止です:2013/03/02(土) 21:39:59.09 ID:vToCO0FF0
保守
900名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 01:16:15.87 ID:xnOegZMOi
あげますね
901(・ω・):2013/03/03(日) 01:19:45.93 ID:uA+cCmtn0
玲奈たむのゲキカラの演技△
902名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 07:56:05.96 ID:STNUSWV60
903名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 10:56:13.25 ID:STNUSWV60
美しくて強い
904名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 14:59:55.57 ID:STNUSWV60
age
905名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 16:27:30.05 ID:yUdIR2WE0
良スレに出会うとうれしいもんだな
906名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 20:01:03.34 ID:STNUSWV60
age
907名無しさん@実況は禁止です:2013/03/03(日) 22:55:26.88 ID:STNUSWV60
age
908名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 02:09:37.69 ID:fsZeTzVl0
age
909名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 07:12:57.00 ID:lXuu1GdV0
910名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 12:09:16.71 ID:lXuu1GdV0
踏まれたい
911名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 12:25:04.95 ID:igxioX850
色んな小説が生まれたこのスレも終わりか
912保守:2013/03/04(月) 17:45:07.98 ID:0mgF/thQ0
663: 【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6 (911)
913名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 17:46:31.72 ID:Tq3yj/Nr0
ドラゴンボールのランチさんみたいに
甘口さんが何かの拍子に突然ゲキカラさんに覚醒するストーリーやれば
間違いないだろ
914名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 21:04:54.18 ID:m0T5amTO0
くしゃみか
915名無しさん@実況は禁止です:2013/03/04(月) 23:04:43.86 ID:lXuu1GdV0
キレて覚醒するシーンかっこよかった
916名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 00:50:43.02 ID:Ls/ehyd50
よく考えたら、友達ボコボコにされてキレて覚醒するってのは1の前田と同じポジションだな
かつては前田の友達ボコボコにする側の立場だった彼女が、逆に友のために怒って戦うようになったのは
成長を感じる
917名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 06:30:56.96 ID:Ls/ehyd50
そして、かつて自分が酷い目に合わせた相手である学ランとの間に友情が芽生えて
今度は学ランのために戦ったってののが良い
918名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 06:33:31.81 ID:Ls/ehyd50
× 戦ったってののが良い
○ 戦ったってのが良い
919名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 11:11:36.44 ID:dIzcnJRM0
ゲキカラ△
920名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 14:14:47.05 ID:RoZtMgH00
んーゲキカラROCK!
921名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 15:29:08.97 ID:Ls/ehyd50
あげ
922名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 18:48:19.75 ID:Ls/ehyd50
あげ
923名無しさん@実況は禁止です:2013/03/05(火) 22:18:33.37 ID:Ls/ehyd50
あげ
924名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 00:12:56.36 ID:C9Na/3R30
(げき・ω・から)
925名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 02:59:32.34 ID:C9Na/3R30
甘口さんにデレられたい
926名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 11:42:52.88 ID:C9Na/3R30
保守
927名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 15:26:36.44 ID:C9Na/3R30
928名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 18:41:40.07 ID:hOzChISA0
age
929名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 20:50:07.50 ID:UMKc1xpU0
ゲキカラ△
930名無しさん@実況は禁止です:2013/03/06(水) 23:19:00.21 ID:xq8hu4r00
スピンオフに期待したい
931名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 01:42:30.07 ID:Mqz9EULc0
保守
932名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 07:36:36.40 ID:Mqz9EULc0
(`・ω・)ノ ←小森作ゲキカラ
933名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 12:20:55.02 ID:Mqz9EULc0
保守
934名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 15:33:01.42 ID:Mqz9EULc0
あげ
935名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 18:34:35.51 ID:Mqz9EULc0
あげ
936名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 21:11:44.53 ID:v0Z+UHe00
ゲキカラ△
937名無しさん@実況は禁止です:2013/03/07(木) 23:43:58.92 ID:Mqz9EULc0
卒業騒ぎでスレ乱立しとるな
938名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 01:20:16.86 ID:unm1y7Xc0
激辛さん引退記念に
主演マジすか映画一作欲しいな
939名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 09:38:34.40 ID:YDRsEIOu0
940名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 12:10:11.00 ID:SqT4+4jh0
危機の時こそゲキカラを
941名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 15:45:00.54 ID:YDRsEIOu0
会いたい
942名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 18:08:34.11 ID:YDRsEIOu0
ゲキたむ
943名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 18:09:50.26 ID:/4mHo8p30
名演技だった
あの演技は彼女以外では無理だろ
944名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 20:30:24.60 ID:YDRsEIOu0
うむ
945名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 21:27:07.82 ID:KQoqAfhyO
うん。
ゲキカラだけが甘口やゲキカラと1人二役的の中で、様々な顔の表情の演技をしていた。
ゲキカラとセックスしたかった


ちなみにトリゴヤは前田戦の僅かな時間だから除外させてもらう。。
946名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 23:45:46.15 ID:YDRsEIOu0
また見たい
947名無しさん@実況は禁止です:2013/03/08(金) 23:45:58.33 ID:8+hT7enq0
ゲキカラ△
948名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 00:21:36.76 ID:ETywULKW0
返り血を浴びたゲキカラさんて綺麗
949名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 03:04:21.06 ID:pAVk4qIS0
1もいいが2は更に表情の演技が上手くなった気がした
シリアスな表情や怒りの演技や泣く場面の演技も良いし、
狂気に満ちた表情を作るのも上手くなってる気がする
950名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 10:00:09.02 ID:pAVk4qIS0
怒った顔も泣き顔も美しい
951名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 14:12:09.68 ID:uaeAPgFo0
2はゲキカラ覚醒がピークだった
952名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 17:18:55.32 ID:s/l0Rk3f0
それしか見所無かった印象
953名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 17:44:35.29 ID:QEwtpAoiO
ゲキカラは前田学ラン歌舞伎姉妹と四人も相手にして結局 負けでは無かった。 最後まで笑っていた
もしかしたら優子さんより強いかもな。喧嘩にはタフさが一番大事。
954名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 21:13:31.57 ID:pAVk4qIS0
友情に目覚めて学ランのために涙を流し、怒りで覚醒するシーンと
優子と再会するシーンが良かったな
955名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 21:19:12.89 ID:pAVk4qIS0
ゾンビのような耐久力と女性離れした怪力
そして強力な攻撃を容赦なく繰り出す凶暴性
同じ四天王だったシブヤからも「化け物」と評されるほどの強さ

まさに最凶かつ最強の敵だったが、味方になると最強の味方って感じでとても頼もしい
だからこそ刺されて強制退場させられたんだろな
あのままシブヤと戦ってたら普通にゲキカラが勝っちゃってマジすか終わっちゃうし
956名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 21:50:54.47 ID:waMXdGcU0
現存する地下最古参スレ記念パピコ☆
957名無しさん@実況は禁止です:2013/03/09(土) 23:59:27.03 ID:pAVk4qIS0
>>956
一番古いスレは乃木坂の川後って人の応援スレじゃないか?
958名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 00:00:29.98 ID:jgdi7oFsO
俺的の強さランクは
格闘ファイターチョウコク優子さん
ゲキカラ
前田
959名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 00:08:23.67 ID:jgdi7oFsO
1つだけ言いたい。
ゲキカラは刺される前は、死ぬ事は怖くなかったが、刺された後は怖くなったので凶暴性は無くなったと思われる。しかし精神的な強さは備わったはず。
http://www.youtube.com/watch?v=nA3VoAeZktQ&sns=em
960名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 01:24:03.15 ID:49Xxnn/30
>>957
Thx
やり直してきた
961名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 03:28:47.34 ID:+DOcHo+R0
戦いのとき狂ってるぶん、マトモな時のゲキカラを見るとギャップに萌えてキュンとする
962名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 10:15:49.41 ID:0+QxKvhI0
あるある
963名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 13:38:19.65 ID:+DOcHo+R0
どんな部屋に住んでるのか、家族はいるのか、学校以外ではどんな生活してるのか、どんな私服を着るのか
色々と気になる
964名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 16:28:41.63 ID:+DOcHo+R0
玲奈はどことなくミステリアスな雰囲気があるしこういう役も似合う
965名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 20:23:08.84 ID:CsLEvnZB0
age
966名無しさん@実況は禁止です:2013/03/10(日) 22:57:38.21 ID:+DOcHo+R0
ほしゅ
967名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 04:42:05.66 ID:jagkftHb0
968名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 04:42:13.29 ID:q2MCI9xm0
age
969名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 10:16:27.49 ID:9l6yJw1z0
あげ
970保守:2013/03/11(月) 14:45:10.92 ID:jagkftHb0
654: 【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6 (969)
971名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 17:46:00.74 ID:9l6yJw1z0
あげ
972名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 21:45:23.07 ID:jvnCFW100
ふふ
973名無しさん@実況は禁止です:2013/03/11(月) 23:57:59.32 ID:zzF9Sb8iO
山田町にゲキカラ好きな子いたね
974名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 00:11:54.44 ID:HMOa1Sf50
>>973
うん、マニアックだよな。
でも、それでいいんだと思う。
ゲキカラの強さと涙もろさに憧れてくれれば、将来いい娘になるよ。
975名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 00:21:09.78 ID:D1aAoT5L0
ゲキカラは魅力的なキャラクター性と圧倒的な人気を持つ神キャラ
976名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 00:30:46.63 ID:EEGAHLbjO
>>959
同意
ただ凶暴性が無くなったと言うより狂気さが無くなった気がする
977名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 04:01:07.52 ID:D1aAoT5L0
>>976
でもシブヤは復活して戦うゲキカラを見て「やっぱりクレイジーだ」って言ってたぜ
978名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 09:55:46.32 ID:DPEapsiD0
979名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 15:24:57.48 ID:oQxLFisP0
天使の顔した悪魔
でも仲間想いだからやっぱり天使
980名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 18:06:19.84 ID:D1aAoT5L0
だんだん1000が近くなってきたけど次スレは立てずにこのスレ終わりにしたほうがいいのかな?
もうドラマ終わってだいぶ経つし話題が尽きただろうから小説が来ないと保守ばかりなるし
981名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 20:47:21.88 ID:P2IpIyYT0
終了でいいよ。
982名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 20:58:09.97 ID:EEGAHLbjO
>>977
それは点滴中でも喧嘩をやりにきた喧嘩好きなゲキカラを見て言ったまで。
それにゲキカラとしては理由がある喧嘩だから参戦したしな。

病室でゲキカラがオタベに話した通り確実に本当の強さを知った事により、やみくもに理由がない喧嘩をしなくなったと同時に狂気が薄れたのは間違いないはず
983名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 21:54:00.95 ID:HMOa1Sf50
えっ!?
次スレ立てられるように忍法帖で修行したのにorz
984名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 21:55:28.13 ID:P2IpIyYT0
まあどっちでもいいやw
985名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 22:02:15.08 ID:Naq/2Pwg0
もし次スレ立てるとしたらスレタイの玲奈覚醒のところを松井玲奈にしてくれ
986名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 22:03:28.78 ID:P1F/uMFB0
伝説は蘇る
987名無しさん@実況は禁止です:2013/03/12(火) 22:15:59.97 ID:P2IpIyYT0
さあ寝るか?
988名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:05:59.27 ID:G6LY/UzU0
入院して弱気になってるところを優しく励まして恋心をいだかせたい
989名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:07:41.85 ID:wzy2qQWPO
>>982
ふむ
深いな
990名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:10:50.69 ID:ZgKTOd8o0
次スレですよ

【マジすか学園】ゲキカラさん【松井玲奈】 ★7
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/akb/1363100937/l50
991名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:11:23.45 ID:CLNjyRAw0
992名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:12:11.73 ID:wzy2qQWPO
1000まで行ってからたてろや
993名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:15:20.04 ID:sRnONOUJ0
>>990
乙です
994名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:31:19.56 ID:ZgKTOd8o0
ゲキカラさんって1と2だとどっちが人気あるのかな?
995名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:40:38.00 ID:jBEhdhaP0
>>990
乙です。

ラッパッパがまるで狼の群れだった、一番ギラギラしていたあの頃・・・

<マジすか学園ゼロ 最凶ゲキカラ転校初日>より2カ月ほど経ち、
今や、マジ女はおろかこの街のてっぺんとして君臨する大島優子、
誰よりも優子をラッパッパを信じ愛するマジ女最高の守護神サド、
餓狼そのままに、喧嘩に明け暮れ、敵に噛み付くシブヤ、ブラック、トリゴヤ。

そして、転校初日に県内最強の暴走族を1人で叩き潰し、
この街はおろか県内まで最凶伝説を響き渡らせたゲキカラは、今何を考える?

突如ゲキカラに襲いかかるあまりにも大きい事件、
鉄の結束を誇ったラッパッパの悲しい不協和音。

ゲキカラはまさか本当にマジ女を裏切ってしまったのか?

<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ>

鋭意投稿準備中、次スレにてお世話になります。よろしくお願いします。
996名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:45:49.51 ID:0BXJCmwn0
おおー!
続編に期待が高まります!
997名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:51:27.01 ID:KW9+O+mMO
ゲキカラ!ゲキカラ!
998名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:52:10.44 ID:7YCqGHCT0
>>994
まあ1でしょうな

でも2の優子さんと逢うところは泣ける泣ける。。。
999名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:53:29.72 ID:KW9+O+mMO
ゲキカラ最高!
1000名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:54:07.24 ID:CLNjyRAw0
>>1-999
ねえ、怒ってる?
10011001
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