1 :
お兄ちゃん:
2 :
名無し募集中。。。:02/11/27 18:08 ID:LDwxdtjc
2
3 :
:02/11/27 18:12 ID:83M7BbvO
(´ι _` ) あっそ
4 :
4:02/11/27 18:26 ID:nY3A8CNz
はずれ
5 :
:02/11/27 21:57 ID:FaxBv0dt
(´・∀・`)ヘー
_ _ ___.._
/:::::::::::::::Y:::::::::::::ヾ :::::::::::::::::::::::ヽv_
/::::::/  ̄⌒Y⌒ ̄ヽ::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|::/ ο ヽ:| /::::::::::::::::::::::///| \::::ヽ
|:| . | . |::| |:::::::::::::::::::::/ | |:::::|
_|| i _. ._ i .||_ |:::::|:|:|:::::|| | /.|::::|
| .| ´/・ | .・ヽ` |. | |:::::| / ヽ |:::|
ヽヽ ´ /| |ヽ / / .|::::ヽ_>。. .。<_ /:::|
し|ヽ ( !_;.) /|J .ヽ(  ̄´ ./| |ヽ ` ̄ )/
| .iill_llii.| | しヽ. ( !_;.) /J
\ σ ノ/ .| ヽ /._.\ ./ | < 兄さん、ここ糞スレじゃないか・・・。
.\__lllll_/ \l ー `ノl/
| i  ̄ノ | .\___/
/|\_.._/|ヽ |i ノ|
/| |∨▽∨| |\ . /|\_.._/|ヽ
/| >| ∧ | < |ヽ ./| ̄ ̄ ̄| |∨▽∨| | ̄ ̄ ̄|ヽ
| | .\| | .| |./ | | .| | __ >| ∧ | < ┌┐| |
7 :
96:02/11/28 16:33 ID:y0NdxpD1
見ちゃった・・・
4. 投稿目的による削除対象
雑談系以外の専用板では、全く情報価値の無いもの・真面目な議論や話し合いを目的としないもの・
板の趣旨よりネタを優先するもの・客観的な意見を求めないもの・等の、複数の状態に当てはまる時、削除または移動対象になることがあります。
dat落ちまで放置にご協力ください。
9 :
m:02/11/29 09:35 ID:xfrqVoYV
で、なんなの?
11 :
KL:02/12/02 10:28 ID:IJ7qdhbC
だれか見てください。
hou
このスレッドかりてもいいですか!
前使ってたのがどっかいっちゃいました!
14 :
かります!:02/12/12 21:38 ID:4xF7r2QO
『ひとりぼっちのクリスマス』
「亜依〜ののちゃん起こしてきて!」
「まだねとんのかい!まったく…」
母親に促され亜依は2階にいる希美を起こしに階段をあがった。
「おいっのの、おきんか〜い!!」
「むにゃ…まだ7時半…7時半!?あいぼぉぉぉん」
「ののが起きへんかっただけやろっ!!遅刻するでぇぇ♪」
「あぅ〜〜」
そう言って亜依はヒラリと階段を降りていった。
希美はぐちゃぐちゃの頭をかきながら
制服に着替えた。
「あぁぁ…リボンが縦になるよぉぉぉ」
「おばさん、おはようございます。」
「あっ、ののちゃんおはよう!食べたらながしにおいといてな〜」
「ぁい。」
もぐもぐ。
「のの!まだ食べてんの!?うち先いくでぇ?ほなな〜」
「あっ!あいぼん〜…。」
仕方ない、私がとろいからいけないのだ。
「また学校でねぇ…」
私は力なく返事すると、顔を洗った。
16 :
『ひとりぼっちのクリスマス』:02/12/12 21:39 ID:4xF7r2QO
「行ってきます〜」
私は8時15分に家をでた。
…遅刻かなぁ…。
ありったけの力で走る。
私は、辻希美といいます。
さっき私があいぼんとゆっていたのは
いとこの加護亜依ちゃんです。
私は12歳の時に事故で両親をなくして
あいぼんの家にひきとられてきました。
兄弟もいたけど
2人もあいぼんちでは引き取れないので
「別々になってごめんね」と
あいぼんのお母さん(おばさん)が言いました。
「っつ…食べたばっかりだからお腹痛いよぉ…」
−キーンコーンカーンコーン…−
「やっやだぁ…また遅刻…」
月、火、水遅刻してしまった。
木曜日、今日も遅刻です。
門で名前と学年組を言って
先生にいれてもらって
自分のクラスに入る。
朝の会は終わっていて、先生はもういなかった。
クラスは1時間めがはじまるまで
放課の雰囲気。
「のの〜やっぱり遅刻やったなぁ、ほらなぁ!」
「ほんまや!」
「ふふ、今日で4連続記録やんなぁ、あははは」
あいぼんが話だすと
あいぼんと仲の良い子達が笑いながら私を見る。
「てへへ、明日遅刻しないようにするからねぇ」
「どうせなら5連続目指したほうがおもろいやん!ははっ」
あいぼんと仲良しの子がちょっときつい事を言う。
私はあいぼんの友達がちょっと苦手だから
学校ではあんまり一緒にいないけど…。
1時間めがはじまる。
「おぉ〜辻さんまた遅刻〜??」
「すいません…」
出席簿を見た先生が私をひやかす。
「せんせー!ののは今週5連続遅刻をめざすんやで〜」
「きゃははは!」
あいぼんの友達がおかしなことをゆうから、
クラスのみんなが笑った。
「今日は漢字テストをするから、教科書しまってね〜」
「えぇぇぇぇ!!」
みんなおきまりでブーブーゆっている。
私は焦って最後の見直しをした。
………………
「はぃ!となりの人と交換ね〜」
ざわざわざわ
「辻〜お前やばいぞ〜」
隣の男子が私の解答をして笑ってゆった。
さんてん…。
私はあいぼんの方をちらっと見た。
9てん…。
すごいなぁ。
昼放課、私はあいぼん達とは違うグループの子達と
ご飯を食べている。
ランチルームから帰ると
教室であいぼん達が騒いでいた。
「あの子はあかんなぁ〜」
ドキッ…
私のことだと私は直感でわかった。
教卓の上に今日の漢字テストがおいてあった。
帰りの会に日直がくばるのだ。
「3てん〜!あいぼん確か9てんだったやんな!」
「そやでぇ〜、ののはあかんなぁ。」
「わっ…私トイレいってくるね」
私は同じグループの子にそうつげると
トイレに逃げ込んだ。
学校が終わって、おうちに戻った。
もうあいぼんは先に帰ってきていて
おばさんに何か頼んでいる。
「なぁ〜ええやろ〜???」
「うぅぅ〜ん…自分達で片付けるん??」
「やるよ!うちちゃんとかたす!」
「まぁんならええけど…」
「いやったぁぁぁ☆」
「なにをやるの?」
上機嫌で階段をのぼるあいぼんに聞いた。
「あ、のの〜、うちみんなでクリスマスすんねん!」
「みんな?」
「うん!Aちゃんとな、Yちゃん!」
「あぁ…」
「ののもおるやんなぁ!?」
「あっ…私はKちゃんのところのクリスマスパーティお呼ばれしてるから…」
「あっ!そうなん?ほなしゃあないわな〜」
ふんふふんふ〜ん♪
あいぼんは鼻歌を歌いながら自分の部屋にもどっていった。
とっさに嘘ついちゃった。
Kちゃんのとこなんてお呼ばれしてないのに。
「い〜ちにぃ…」
今日13日だから、あと11日。
一番最後に家族でクリスマスをやったのは11歳の時だっけ?
12歳のクリスマスはあいぼんちのみんなとやったけど
寂しくなって泣いちゃって迷惑をかけてしまった。
それからちょっとクリスマスは苦手なんです。
金曜日、今日は遅刻せずに着いたので
朝の会に久しぶりに居ました。
「辻さん、ちょっと来て〜」
朝の会が終わってなぜか先生に呼ばれた。
「あぃ」
「辻さん、進路希望調査の紙がでてないけど。」
「あ…、あの…学校って絶対に行かなくちゃ行けないんですか…?」
「えっ?」
「私就職したいんです。」
「辻さん…保護者の方と話し合って来週の保護者会の時に教えてね」
「は、はい…」
学校の終業式の前にはいつも保護者会があって、
保護者と2人で先生とお話をする。
私は3年生なので、進路の話。
もう12月なので、私立高校で受けるところを決めないといけない。
あいぼんは私立の高校に行きたいってゆっていたので
私立を推薦で受けるけど、
私はあいぼんが私立を受けるから高校を受験しようか迷っている。
公立の高校だって、中学行くよりお金がかかるから。
「ののちゃん、きて。」
おうちに帰ってからすぐ、私はおばさんに呼ばれた。
「高校行かへんつもり?」
「どぉして…。」
「先生から電話もらったんよ、おばさんなんも聞いてへんよぉ?」
「あ、あの…。あぅ…」
私は気を使っているのをおばさんに知られたくなかったから
話から逃げた。
「また、後で話すからぁ…」
自分の部屋に逃げる。
「あっののちゃん!…ふぅ」
高校に行きたくない。だって迷惑をかけてしまうから。
お金の事とか、けいざいてき?に迷惑をかけたくないから…。
けどそれを聞いたらきっとおばさんは悲しむだろう。
だから言えないの、うぅぅ〜ん。
コンコン
「のの〜おる〜??」
「なぁに??どうぞ。」
「おじゃま〜、なぁののって高校いかへんの?」
「う、うん…そのつもりだけど…」
「それってうちが私立行くから??」
「ちがっ…」
「高校に行きたくないわけじゃないけど、うちが私立に行くもんだから
経済的に苦しくなるから遠慮しとるけど、ママが聞いたら悲しむと思て
気を使って言えへんの??」
「いっ…」
す、鋭い…あいぼんはなんて頭が良いのだ…。
なんて頭の回転が早いんだ…。
「ママ、かわいそぉ〜。」
「あいぼん…。で、でてって。私いろいろ考えることがあるんだから!」
ぐぃぐぃぐぃ。
私はそうゆうとあいぼんを部屋から追い出した。
クリスマスの事だけでもブルーだったのに
なんでまた考えることが増えるんだろう…。
考えるの嫌いなのになぁ…。
そういえば、クリスマスはどうしよう。
Kちゃんちに呼ばれる予定はないし、おうちにもいられないし。
うわ〜い!
ひとクリさんハケーン!
いきなりたくさんスレ無くなっちゃってビックリしましたよ!
更新楽しみに待ってま〜っす!!
>31さん
よろしくお願いしますm( )m
>地蔵さん
また続けますので
よろしくお願いしますv
ご飯の時間におばさんが、
「ののちゃん、考えたらでいいからののちゃんから話をしてね」
と言った。
こんなに理解してくれているのに、
って思って胸がつまった。(でもご飯は全部食べた。)
ごちそうさまをした後に
お部屋の中で1人で考えた。
考えても考えても考え終わらなくて、
だんだん眠くなってきたぁ…。
あ、お風呂入ってないよぉ……
明日、休みだからいいかぁ………。
起きるとお昼近くてあいぼんはクリスマス会の買出しにいくところだった。
「あ、ののおはようさん!10分待っとってあげよか?
Kちゃんちでパーティーやるんちゃう?」
「あ…いいや、お風呂入ってないし…。」
「そか、ほないってくるわ〜!!」
Kちゃんちになんて本当は行かないから…。
週末はボケッとしていたら過ぎてしまった。
明日はまた学校だ。今日はAちゃんとYちゃんが来て一緒にいろいろ決めている。
隣のお部屋は賑やかだ。
何か音楽をかけながらやってるみたいで
どんな話をしているのかは聞こえないけれど…。
「ののちゃん、ちょっと頼んでもええ??」
おばさんがドアの向こうで私を呼んだ。
「はい。なぁに?」
ドアをあけて私はゆった。
「おばさん、亜依の友達ちょっと苦手やねん、だからこれ渡したってくれへん??」
そういってジュースやらののったお盆を私に渡した。
「ほなよろしくなぁ〜♪」
「…………。」
私も苦手なんだけどなぁ…。
36 :
作者☆:02/12/14 20:41 ID:0WnouqUl
>地蔵さん
ちなみに『ひとりぼっちのクリスマス』は
この小説の題名です…w
ので私は作者☆となのりますね!
>作者☆さん
まじでつか!?フツーに名前だと思ってました。ごめんなすって。
ちょっとくだらない話しなんですが、
密に私も小説書き始めました。
自分で読んでて寒気がするほど駄作で、誤字脱字もひどいですが
暇な時にでも読んでくれれば幸いですです。。。
おもしろいッス。作者さんガバーテください。
コンコン♪
「なにー?」
「わたしです。」
「のの?どうぞー!!」
「辻さんこんにちは〜。」
「ののこんちは!ってすっげ〜頭ボッサやん!」
Aちゃんにつっこまれる。
私はハッとして頭を抑える。
「こ、これおばさんが。」
そういってお盆を下に置いて慌てて出て行こうとした。
「ありがとな〜、」
あいぼんが全部言い終わる前に
私はドアを閉めた。
41 :
『ひとりぼっちのクリスマス』:02/12/16 21:23 ID:QzbaupfH
「ふぁっ。」
私は息を思い切りはいた。
ずっと息を止めていたみたいに。
「おばさ〜ん、置いてきたよ。」
「おおきに♪ど〜してもねぇ…」
「わかります」
「え?ええ??」
疲れた。
せっかくの休みだってのに。
また明日から学校なのに…。
私とあいぼんの保護者会は木曜日の同じ日だ。
そうじゃないとおばさんが大変だから。
保護者会のある日は4時間授業でいつもよりも早く終わる。
早く帰ってきたらどこか行こう。
だってどうせまた隣でクリスマス会の計画たてるんだから。
月曜日。また遅刻しちゃった私は、
罰として掃除をして帰ったので少し人より帰りが遅くなってしまった。
「ただいまぁ」
私は玄関に入ってギクッとした。
靴がいつもより多い。
台所がいつもよりもにぎやか。
「ののちゃん、おかえりなさい〜」
おばさんがキッチンの方にむかい忙しそうにしながら言った。
「ただいまぁ。」
お皿とスプーンとコップといつもより多い。
そして…
「おかえり!」
あいぼんと。
「おじゃましてます〜」
AちゃんとYちゃん。
今日のお昼はオムライス。
おばさんが腕によりをかけてつくったもの。
牛乳が入っているけど美味しい。
けど私は1皿分食べてお皿を流し台に置いた。
「あら?ののちゃん、もぉええのん?」
「そぉやん!ののいつももっと食べるのに」
「えー!まだ食うの〜!?」
「いつもわな!」
…余計な事を。
私は自分の部屋に戻った。
多分、Aちゃん達は私の食欲について語っているのだろう…。
最近自分のなごめる癒しの場所がなくなってる、きがする。
「ふぅぅ〜」
自分の部屋で自分にしか聞こえないようにちっちゃくためいきをついた。
それから10分くらい。
また隣の部屋がにぎやかになってきたから
私は家から出た。
AちゃんとYちゃんの自転車がなくなるまで
家に戻る気はしなかった。
それからいつものようにAちゃんとYちゃんは遊びに来ていて、
私はいつものように立ち読みをしていた。
おかげでもう読む本がなくなってしまった。
そして明日は…問題の保護者会…。
47 :
作者☆:02/12/16 21:28 ID:QzbaupfH
>地蔵さん、いつもありがとうございます。
お互い頑張りましょうv
>七人の名無しさん
読者が増えてうれしいです、
ありがとうございます。
48 :
◆JiTidxOYco :02/12/16 21:44 ID:XVMqUlhh
ののの虜 ◆/Ynono2P..さんてまだ削除人になれないのか・・・
出世のために必死で努力してるリーマンみたいで
コツコツ頑張ってる姿に泣けてくるよ
個人的には応援してます
ガンガレ!
49 :
名無し募集中。。。:02/12/16 21:54 ID:LsjgLCEG
「失礼しましたぁ〜」
あいぼんが教室からでてきた。
おばさんが中で待っている。
「次、ののの番やでぇ〜」
「あ、うん…。」
まだ進路希望調査の紙は出してないし、
おばさんとも話してないし、どうしよう。
「失礼しまぁす…。」
「辻さんは、まだ調査の紙がでてないけど持って来てくれたかな?」
「まだ、書いてないです…。」
「ののちゃん、どうするかちゃんと決めてな。」
「こ…高校には行かないつもりで…います。」
「辻さん…、加護さん、高校に行かないと今の景気の悪さからして…
大学に行ってても就職難なんですよ。高校も出ずには…。」
「そうですよねぇ…。」
「けど、行きたくないんですせんせい。」
だってあいぼんは私立に行くんだよ?
高校ってお金かかるんだよ?
私頭悪いから受けても受かんないかもしれないし。
けど…。
頭の中がパンクして。
涙が溢れ出した。
「ののちゃん…。すみません先生、ののちゃんとは家で
よく話し合って3学期までには決めますから。今日はこれで…」
「はぁ。」
「ののちゃん、帰ろう。ごめんね。」
おばさんがなんでごめんねってゆったかわかんなかった。
自分がしっかり考えなかったからいけなかったんだとわかった。
車に戻る時もずっと涙はとまらなくて
車で待っていたあいぼんがびっくりしていた。
「のの!どないしたん!」
けど私は涙がとまんなかったから、話せなかった。
車では、ラジオからクリスマスの音楽が流れていた。
その日は疲れちゃっただろうって
ご飯とお風呂と終わったら、
話すことかくごしていたのにおばさんが
「今日はもうおやすみ。」
といってくれた。
おばさんに感謝しつつ今日はもう寝ることにした。
その日は夢を見て
AちゃんとYちゃんがいて、私を指差して笑っている、
あいぼんがおばさんとこっちを見ている。
死んだママとパパが、真っ暗な中で
「 。」
ののタン、ガンガレ!!
しかし、この切り方は…。
はよ続き読みたいっス。
あぁ…続きが気になる。
目が覚めるともう8時をまわっていた。
やばい!今日は終業式なのに!!
「のの!起きんと!そろそろ出るでぇ〜」
「あっ!あいぼん、待って!」
結局あいぼんには置いていかれちゃって(私がわるいんだけど)
また1人で走って学校にむかう。
「おはよぉ〜!」
チャリ通のKちゃんが声をかけてくれる。
「荷物持ってってあげるよ!」
そういって荷物を持っていってくれた。
あと学校まで200m。チャイムが鳴る中、また息を吸い込んで
全力疾走した。
「せぇぇぇぇふ!はよ並ばんと出発やでぇぇ!!」
あいぼんが廊下で私に言った。
荷物はKちゃんが持っていってくれたから
私はあいぼんの後ろに並んだ。
「ののぉ、今日は背の順じゃなくって出席番号順やでぇ」
そうだった。終業式だから。
私はAちゃんの後ろに並びなおした。
校長先生の長い長い冬休みにむけての話と。
生徒会長の話と。
誰も歌わない校歌と。
寒い体育館でそれが終わったらみんなが楽しみにしていた通知表。
あんなのもらってもな〜んもおもしろくないよぉ
だってどうせ1と2しかないんだから…。
「安部さぁん〜」
先生が出席番号順に呼び始める。
「飯田さぁん〜」
もらった人から順にクラスがざわざわしはじめる。
「加護さぁ〜ん、頑張ったね。」
「まじでぇ??」
あいぼんが受け取る。笑顔がぱぁっと明るくなる。
成績が良かったんだ、いいなぁ。
「辻さぁ〜ん」
はぁっ。
ため息が出た。
やっぱり通知表には1と2しかなくて。(体育は5で音楽は4だった。)
家に戻って交換したあいぼんの通知表は3,4,5が並んでいた。
やっぱりすごいなぁとおもった。
あいぼんが私立を受けたいのは制服が可愛いからって言っていたけど
本当はその学校に音楽科があるからだって私は知ってる。
あいぼんは頑張りやさんなのだ。
私は、高校に行く理由も見つからない、おばかさんなのだ。
学校も終わって土日があって。
土日は久しぶりにあいぼんと2人でカラオケ、買い物とかして
めっちゃおもしろかった。
プリクラもたくさんとって半分コした。
そのときあいぼんのプリ帳を見せてもらったら
AちゃんとYちゃんとプリクラとってて
なんか悔しかった。
何か恋してるみたいに、やきもちやいたみたいに悔しかった。
そして24日。
朝もはよからAちゃんとYちゃんが
「おはようございます〜」
とやってきたので私は
「じゃあKちゃんちにいってきます」
と家を飛び出した。
…どこ行こうかな。
電車で乗り継いで、一番大きな駅の近くの
一番大きな本屋さんで私は立ち読みを開始した。
お腹がなり始めるころ、ティーン向け雑誌のところを
全部読み終わったので、いったん本屋の外に出て
マックを探した。
今日はクリスマスイブだから、街の中はカップルがいっぱいで、
しかもちょうどお昼頃にマックに入ったもんだから
いちゃいちゃした人たちで
マックはぎゅうぎゅうになっていた。
「グラコロとぉ…」
選んで席を探そうとすると席が1つも空いていなかったから
「やっぱりこれお持ち帰りにしてください。」
ってお持ち帰りにしてもらった。
それで、公園を探してベンチに座って食べた。
火曜日だってゆうのに頭がちょっとはげたおじさんが
はとに餌をあげていた。
私も真似してポテトをはとにあげた。
まだまだ今日は終わらない。
だってAちゃんたちは5時頃まで帰らないんだもん。
「あと…4時間か…。」
リストラされても家族に言い出せなくて
会社に行くフリをしているお父さんはこんな気持ちなのかなって
となりのおじさんをチラッと見た。
「いらっしゃいませー」
またさっきの本屋に入って立ち読みを続けた。
どれくらいたった頃か、背中をとんとんとたたかれて。
「君、学校は?」
と聞かれてビクッとして振り向くと
「へへ、」
とKちゃんが笑っていた。
「どうしたの?クリスマスなのに…。って私もか。」
さっきのマックでKちゃんと話す。
「あ…家にAちゃんたちがいるの。」
「あぁ!ののちゃん苦手だってゆってたもんねぇ。
私はねぇ、塾☆クリスマスなのに塾なんだよ〜ママ熱血だから。」
「塾!大変だぁ…。」
今自分がKちゃんちにいることになっているのも
Kちゃんに話した。
「どうして?」
「だってあいぼんきっと私が1人って知ったら、無理にでもパーティにいれようとするよ。」
「そっかぁ。OK!話あわせるからさっ」
「ありがとう〜><」
Kちゃんはその後、塾に戻って。(これから夜の部だって)
私は時計を確認して、6時をまわっているのに慌てて
電車を乗り継いで家まで戻った。
けど駅から帰る途中の道で。
「のっ!ののーーーー!!おったぁ…。」
「あっ、あいぼん?!」
「ばかぁ!今日1日どこにおったん!?」
「へっ!?Kちゃんち…。」
「嘘!Kちゃんちはあっち!」
あいぼんは今来た道と反対を指さした。
「ののちゃん…。」
家に戻った、その瞬間。
パシッ!
「いっ…。」
私はおばさんにほほをひっぱたかれた。
そして。
「ののちゃん、嘘はあかんよ…?亜依にはええ。けどおばさんに嘘ついて
どこかに行っちゃうのはやめて、おばさん言わんでって言われたら
亜依にも言わん。けどおばさんにはちゃんと伝えて行くの。」
そうゆうとおばさんは瞳から涙をこぼした。
「おばさ…ご、めんなさ…」
「そうやで!なんで今日Kちゃんちに行くなんてゆったん?!
あんまり遅いからKちゃんちに電話かけたらKちゃん今日ずっと
塾ってゆわれたんよ!」
「ごめ…、あいぼ、に…気を使わせ…たくなかっ…」
おばさんが初めて私をたたいた事。
久しぶりに怒ったあいぼんが、いつもと違う怒りかたなこと。
きっとそれは私を心配してたこと。
きっとそれは私を大事にしてくれてるってこと。
私のために泣いてくれる人がいる。
「心配したんやからぁぁぁぁ!!!!!」
あいぼんが私に泣きながら抱きついた。
涙が止まらなかった。
今日の夜はおじさんが遅いから
パーティーは明日が本番。
今日はあいぼんと私が夜ご飯を作った。
あいぼんがグラタンが食べたいってゆったから、
「2人で作ってみたら?」
っておばさんがゆったから。
おばさんは横に立って指きんなや〜とか、こげるで〜とかゆっている。
おばさんの助言もあって、おいしいグラタンが出来た。
その日、初めてあいぼんの家に来た日以来に
あいぼんとお風呂に入った。
クリスマスイブだからっておばさんが泡お風呂にしてくれた。
「見てみて、サリーちゃんのパパ!」
「ありがちやなぁ…今年はベッカムやろ!」
「あははは!おぼっちゃまくんみたい!」
「なんでやねぇぇぇん!」
あいぼんと背中をながしっこして今日はあいぼんと一緒に寝ることにした。
「はいりまぁ〜す」
「はいぃどぉぞぉぉ」
「あいぼんの部屋いい匂い…。」
「そぉかぁ?久しぶりにはいったからちゃう?」
「そっかなぁ。」
ふふふ。と2人で向き合って布団にもぞもぞはいる。
「のの足つめたっ!おばちゃんやん!」
「うるさいなぁ〜ほれほれ」
「つめたぁ!あ!のの〜あっちむいとって!」
「なんで〜?」
「いいからいいから。」
ごそごそと机の1番下の引き出しから何かをだしている。
そして私の頭にちょこんと乗せた。
「ん・・・?」
頭にのったものを手に取った。
「あいぼん、これ…。」
「ふふん、ののへのプレゼント♪」
綺麗にラッピングされたそのプレゼントはメッセージカードがついていた。
『☆☆☆ののへ☆☆☆
メリークリスマス!略してメリクリ!
ののは最近元気がないから
あいぼんからののに元気の出る薬に
これをあげるよ!お返しのプレゼントはいつでもいいからね(笑)
じゃあにぃ〜ん
★★★あいぼんより★★★』
「な、中あけていい?」
「ええよぉ」
ガサガサ。
「じゃじゃ〜ん」
あいぼんの音つきで開けた袋の中には、
「かっかわいい〜!!」
クローバーの鍵型のネックレス。
「そやろ〜!!ののに似合うと思って買ってきたんやでぇ〜」
「あ、ありがとぅ…。」
「…ゆっとくけど、AちゃんのよりもYちゃんのよりも、のののが一番高いんやでぇ」
!
「なんで…??」
「あいぼんには何でもわかるんだよぉ〜ん。」
あいぼんはベーっと舌をだした。
「さて、もう寝よか〜」
「うん〜、寝よ寝よ。」
あいぼんが電気を消す。私は少しだけ目をつむる。
「あいぼん、ありがとう。」
「ええけど、今日みたいなことまたしたら絶交や!死ぬまで口きかへんぞぉ」
「ごめんね、あいぼん。」
「しゃあなぁいなぁ、まぁうちとののの仲ならいいけどねっ!」
「ふふふ。」
「なぁ、のの。通信制の高校って知ってる?」
「?なぁにそれ」
「週の1日か2日学校にでて、あとは家で勉強してればいいってやつ。」
「そんなんあるの?」
「あんでぇ、ありまくりや。何か入学金一回払ったらあとは払わんでええねん」
「へぇ…。」
「だからな、その最初の入学金だけママに借りて。その学校のない日だけ
バイトしてな、お金ためてママに返せば?それなら負担はかからんとちゃう?」
「あいぼん…。」
「ののが学校いきたがらんからうちが調べたった!」
「うん…ありがと、何かそれなら行きたくなってきた。」
「そやろ!なぁ、あいぼん様のおかげや」
「頼んでないけど〜」
「のの〜、感謝しなさい、うりゃっ!」
あいぼんの冷たい手が私の背中に入った。
「つめたぁぁ!」
「なぁなぁ、今日家におりたなかったのってやっぱ
あの2人がいたから?」
「うん…。そんなとこ。Aちゃんがののを馬鹿にすると
あいぼんが神妙な顔するから。」
「…ののはうちの事大好きなんやなぁ、うんうん。」
「…自惚れって知ってる?」
「素直になれやぁ〜」
「あいぼん大好き!これはホント!」
「うっちもやぁ、のの大好き〜。眠い!寝る!うちは寝るでぇ、ぐ〜」
照れ隠しなんだけど、隠れてないよあいぼん。
ふふってちょっと笑ってわたしも目を閉じた。
こないだと同じ夢をみた。
AちゃんとYちゃんがいて、私を指差して笑っている、
あいぼんがおばさんとこっちを見ている。
死んだママとパパが、真っ暗な中で
「 信じなさい。 」
ってゆった。
ママとパパが消えて、
おばさんがキッチンに向かいながら
「おかえり」
ってゆって、あいぼんが
「はよぉ、ママの手作りケーキ!」
ってゆった。
『ひとりぼっちのクリスマス』
なんかじゃなかった。
77 :
作者☆:02/12/19 19:42 ID:CNdjQOdD
終わりです!
読んでくれていた優しい方達ありがとうございました。
感想など書き込んでいただけたら
幸せです!
ハッピーメリークリスマス( ´D`)( ‘д‘)
うぅっ…。
染みるねぇ〜。
泣きそーになりますた。
また何か書いてちょ〜!
やっぱぶりんこマンセー!ですな。
MUSIXのQUIZも楽しそやったし。
まず始めに作者さんお疲れさまでした。とても面白かったです。ありがとうございました。
めちゃくちゃ面白かった!
出だしから最後まで涙滲ませながら読んじゃったよ
設定なんかも短編に近い割りに良くできてたと思います
次回作あればまた期待して待ってます
81 :
作者☆:02/12/20 19:00 ID:dtbSgOUC
何かたくさん感想がかいてあって
とても感動です、
今度は書きなれない人物での小説に挑戦しますので
今まで以上にへたれな小説が出来ると思うのですが
よかったらお付き合いください。
『クリスマス・ドリーム』
「ふぅ、寒い寒い。」
わたしはつぶやきながら、渋谷の街をせかせかと歩いた。
この時期はみんな忙しそう。彼氏彼女を焦って作って
LOVELOVEでいたがる。
とかゆう私も、テニス部のOBの人に紹介してもらった、
男の子と付き合った。
過去形なのはこの間フられてしまったからで…。
−3日前−
「梨華ちゃん、梨華ちゃん聞いてる?」
「え?あ、なんでしたっけ??」
「…俺はクリスマス用なわけだ。そんなずっとぼんやりなんてね。
からかうのもいい加減にしてくれ。」
「あ…。そゆわけじゃ…。」
「そう、それ、そのとぼけたみたいなやつ俺大嫌いなんだよ。
もう別れよ。じゃあね、頑張って他の奴探しなよ。あと3日でね。じゃあね」
…唖然。
何よ何よ。こうゆう性格なんだからしょうがないじゃない。
たまに話聞かずに考え事してるのもしょうがないじゃない。
何よ…。
クリスマス用に付き合ったわけじゃないなんて言い切れないけど。
みんながあんまりゆうんだもん。
そんなの、みんなに悪いから付き合っただけじゃない。クソォ!
とゆうわけで今日はクリスマスイブである。
なのに1人ぼっちでさびしく街を歩いているのである。悲しいッ。
で何をやっているかとゆうと…。
「クリスマスケーキに○○のケーキはいかがですかぁ〜?」
とサンタさんの格好でやっているわけである。
…虚しい。
今日限定のバイト。ギリギリのギリギリで見つかったバイト。
本当は部活があったけど、彼とクリスマスをする!と断言したばっかりに
部活に行くにいけなかったとゆう悲しい話。見栄?うるさいっ
なので私がフられてから3日。必死こいて探したのは彼じゃなくバイトでした。
もう男なんていいです、こりごりです。
「○○のケーキいかがですかぁ〜?あ、どうもありがとうございます♪」
なんて言いながら私はまたバイトに打ち込み始めた。
そぉしてイブもだんだん終わりに近づくほどに街は活気を増していった。
10時までバイトをして事務所に戻って、今日のお給料をもらって
渋谷の街をひとり寂しく歩き始めた。
グッスン。
けど、けどけどそこから私のイブははじまったのです。
86 :
作者☆:02/12/20 19:06 ID:dtbSgOUC
でもクリスマスまでに終わらなかったりして…。
わ〜い。新しい小説だー。ガバッテください。
やっぱ終わりそうにないです
実は今から旅行にいってくるので
帰ってきたらまた再開します!
それまでこのスレッドがありますように…
ダイジョブデース。無くならないように保全します。
ほぜ
なんかこれってスレの無駄使い?
そろそろかな?
まだかな?
94 :
作者☆:02/12/27 16:37 ID:0QTrhshD
戻ってまいりました!
保全してくれてありがとうございます!
これから続きかきはじめます、
季節はずれてるかもしれないけれど
楽しんでいただけるとうれしいです^^
車のヘッドライド。
街のイルミネーション。
きらきらきらきら。
目にしみるくらいにキラキラ。
横断歩道をわたりはじめたとき、
後ろで「危ない!」って聞こえたような気がした。
白い。
目の前が白い。
ここはどこ?
「こんばんは」
「…?」
「僕こうゆうものです。」
「は、はぁ。」
その人が差し出した名刺に、
−天使4級 よっすぃ−
と書いてあった。
悪夢だ。
そう思ってまた私は目を閉じた。
「寝ないでくださいよ〜。起きて起きて。」
「な、なんなんですかあなたは!」
「さっき名刺渡したでしょ、天使です。」
「あほな…。」
「あなた現実をみつめてください。ほら、下を見て。」
「え…。」
下を見る。
おかしい、私が街頭と同じ高さにいる。
「な、なにこれ…。!!!!」
私がいる。
私が倒れている。
車からドライバーが降りてきて何か声をかけている(聞こえないけれど)
「あなた、死んでしまったんです。」
「へ…」
「今、あなたは信号が赤だったにもかかわらずぼぉっと渡ってしまったばっかりに
車とぶつかってしまったんです。」
「へ…?!?」
死んだ?わたし??
どうゆう事…。
さっき、バイトを終えて。
遅くなっちゃったけど家でケーキでも食べて
クリスマス気分でも味わおうかと思ったのに。
「私…。死んだの?」
頭整理できない。
なんだかよくわからない。
「あの…これから私はどうなるんですか?ってか私誰?」
だってあっちの死んでる私が私。でも私も私。
「あなたは霊体になっています、1晩あなたに考える時間が与えられる。
その時間でお別れを言いたいひとや行きたい場所なんかをさがして行けるんです。」
「結局明日の朝には死んでしまうってゆうこと?」
「そうです。明日の朝まで僕、天使4級よっすぃがガイドとしてお供します。」
そういってよっすぃとゆう私と同じ年くらいの羽の生えた男の子は
私に手を差し出した。
あっ!おかえり。
作者☆しゃんにカムバック賞を贈呈すますた。
101 :
作者☆:02/12/28 18:17 ID:+TkNfF7C
>100さん
ありがとうございますw
「よっすぃさん、これからどこに行くか決めて良いですか?」
「どうぞ、けれどご両親の近くにはいけません、あなたの遺体が近くにあるので…。」
「それじゃ意味ないじゃん!!」
「すみません、決まりなんです。」
なんでよぉ…彼氏もいないのに、家族に会えないなんて・・・。
「わかった…でもじゃあ他の人はどこへ行ったりするの?」
「…そうですね、昨日亡くなった5歳の女の子は遊園地で遊んでいました!」
「ごっ…5歳の子と一緒にしないでよっ…」
「すっすいません…」
「あなたいくつなんですか?」
「僕は16の時、交通事故で死んでそのまま天使になりました。」
「…私は17歳。一度彼と遊園地なんていってみたかったの。いいわ遊園地に行きましょう!」
「遊園地…でももう10時ですよ、開いてますかね…」
「今日はクリスマス…なのよ、オールナイトしてるとこあるよ!」
「じゃあ探してみましょうか。」
「私も飛べるの?」
「背中を見てください」
そこには。
よっすぃ君に比べると小さいけれど羽根があった。
もしかしてと思って頭をさわってみると、わっかの手応え。
「わぁ…すごい…」
「じゃあ行きましょう、1・2の3!」
よっすぃ君の掛け声で私はその場所から飛び出した。
「綺麗…。」
少し人よりうえからみる景色は、クリスマスのイルミネーションきらきら。
夜の黒映えてとても綺麗。
眼を細めるとどの光も星型にひかった。
「天使は毎晩こんな空を見られていいね。」
「そんなんばかりじゃないよ…」
「着いたっ!ここがオールナイトしてる遊園地!」
「何から楽しみますか?並ばなくても乗れますよ、霊体ですから」
「そういえばそうよね、…最初は、観覧車!」
「あ。こんにちは」
よっすぃが羽根の大きな人に会釈をした。
「あの人も…天使?」
「そう、後ろにいるのが今日死んじゃった子じゃないかな?」
私はさっきの天使をながめた。
その後ろの子も。小さい、幼稚園ぐらいかな、まだ小さいのに。可哀相。私もだけど。
106 :
age:02/12/29 19:31 ID:UyBCRNi4
age
「じゃあのりましょ〜♪」
私達は観覧車に乗った。さっき飛んだ時に見た夜景が見えた。
「よっすぃ君…よっすぃ君はどうやって天使になったの?」
「僕は、死んだ時天使に誘導されて、その時色々、本当に色々死ぬ間際なのに色々学んだんだ。だから天使に」
「ふ〜ん…あ、4級とかって…」
「さっきすれ違った人は2級天使。どれだけ人を誘導してるかなんですけど。僕も今日あなたをきちんと誘導出来たら3級になれるんです!」
「へぇ…よっすぃ君は嬉しいのね。私自分が死んだの今も実感出来ないけど悲しいわ」
「あ、す、すいません」
「冗談!こうなる運命って生まれた時から決まってたのよ!ふふ、タダで遊園地楽しめチャッたし!」
そういうとよっすぃ君がホッとした顔を見せて、私もホッとした。
「次は?」
「メリーゴーランド♪」
「メルヘンチックなんですね。」
「いいじゃないのよ。最後に来た時は恥ずかしくて乗れなかったから記念に!」
私達はそういってメリーゴーランドを目指した。
「あの人も…?」
メリーゴーランドにはおばあさんと小さい子と天使。(1級らしい)
「話し掛けてみてもいいの…?」
「大丈夫ですよ。」
私はおばあさんの傍に寄った。
「こんにちは。」
「あらあらこんにちは?誰だったかしら?」
「いえ、あの知り合いじゃないんです。あの、どうして遊園地に…?」
「この子とねぇ…一緒にいたかったからだよ。」
そういっておばあさんは傍らの子供さんを一瞥した。
「少しだけ思い出が欲しかったんだよ、この子も生まれ変わって私の事は忘れてしまう、けどそれは嬉しい事さ。だから今だけ。ここでこの子との思いで作り」
「ばぁさん、そろそろ時間がきちまった。」
「そうですか、なっちゃん行くよ〜。お姉さん、あと少しの時間楽しんでね。」
「あっ…」
そこには一瞬光の泡ができてやがて消えた。
そんなの…かなしすぎない?私自分の事を忘れてしまうなんて…。
何で?
すれちがう天使と幽体達はみんなわらって…
どうしてわらっていられるの?だって死んじゃったのに…。
「石川さん、石川さん!」
「!やだもう私何考えてんだろう」
−お知らせします、まもなく閉園です。お知らせします。まもなく閉園です−
「終わり…?」
「場所を変えましょう、夜が明けたらあなたも消えてしまう。」
ぁぁ…そうかもう私終わってしまうのね…。
「友達にサヨナラがいいたいわ。」
「かしこまりました。」
私達は一通りサヨナラを言った後、病院の近くに来た。
「もうすぐ夜が明けます。あなたを天まで連れていくための一応の確認をします。」
「ハイ。」
お父さん
お母さん…
ううん、考えない。
次の命を楽しんでやる!
ポジティブポジティブ!
「石川」
ドキドキ
「梨奈」
え?
「今なんて…」
「石川梨奈さん」
「わ、私石川梨華…」
「えっ?!けど確かにあの場所であの時間…」
「でも私石川梨華なのよ。」
「えぇぇ?!」
その瞬間。
からだがいきなり重くなって。
意識がなくなった。
おっ!急展開。
自壊交信が楽しみでつ。
乙カレーです。
後、遅ればせながら[ひとりぼっちのクリスマス]
完結おめでとうございますです。
がんがってください!
良いお年を!
あ〜やっとつながった。 でわでわ、あけましておめでとうございます。
とてもおもしろいです。更新楽しみにしています。
116 :
作者☆:03/01/04 19:40 ID:EavW9Vyt
あけましておめでとうございます、
更新さぼっててすみません><
また再開いたします。
>地蔵さん
地蔵さんも頑張ってください!
>112さん、115さん
ありがとうございます。
ちまちまですが読んでください。
>七人の名無しさん
いつもありがとうございます、
励みになります。
「ん・・」
白い天井
清潔そうな布団
ここは・・・
「梨華!あんた恥ずかしい事してるんじゃないわよ!車とぶつかってたんこぶ1つで救急車のって・・・」
「お母さん・・?」
「何よ。」
「私、生きて・・」
「あったり前でしょ!たんこぶ1つなんだから!」
「じゃ、じゃあ・・」
生きてる??なんで??
私確か車にひかれて死んだからあの世にいきそうになったんじゃ…。
なんか…。
そうだ!!!!
「よっすぃ!!」
「なによっ!??」
お母さんがびっくりして叫ぶ。
「い、いやなんでもないの…。」
そんな話信じるわけないよ…。
けど確かあの時…間違えて名前をよんでたのよね。
−その頃。−
「吉澤っ!お前ってやつは!また間違えおって!次やったら首じゃあ!!」
「すっすいませんんんん」
「今から彷徨っている『石川梨奈』殿を探してこぉぉぉい!!」
「はっはぃぃぃぃぃ!!」
「よっすぃって事はよしおとかそんな名前だったのかなぁ。」
病院でクリスマスを寂しく終えた私は、退院後事故現場に戻ってつぶやいた。
多分名前を間違えるくらいなんだからだいぶドジな天使だったんでしょう。
「ふふ。」
少し笑えた。
そういえばクリスマスイブ、あんまり寂しくなかったなぁ。
だってよっすぃクンがデートしてくれたし。
そういえば、私を無事連れて行けたら3級にあがれるって言ってた。
多分このぶんじゃまだ4級のままなんでしょう。
「ふふふ。」
人ごみで不気味に笑うわたしは、事故現場に花束をおいた。
私は生きているけれど。
イブを一緒にすごしてくれたよっすぃクンに、プレゼント。
メリークリスマス!
−END−
お疲れでした。
俺が糞小説をなかなか書けないでいる間にも
日本を書き上げてしまうとは・・・。
よかったでつ。。。
次回作の予定はあったりしますか?
前作から一気に読ませて頂きました。
すげくよかったです。
次回作にも期待していますo(≧∇≦)○
123 :
作者☆:03/01/05 22:07 ID:dqlPn/mK
>地蔵さん
地蔵さんの小説おもしろいですよぉ。
ドキドキとするストーリーがかけるのはうらやましいでつ。
自分の小説もあるのに読んでくださってありがとうです。
>122さん
ありがとうございます><
期待するほどの物でもないですがまた書きました。
楽しんでいただけるとさいわいでつ。
次の小説、前々回前回と出てくる人間がかぶりますが
別物です。ややこしくてすいません…。
『考える娘。』
つまらない。
毎日がつまらなくてたまらない。
今。
「加護ちゃぁん!」
「はいはぃ〜」
「はい!この間撮ったプリクラあげる♪なんかプリクラある?」
「あ、ごめん今はないや。」
「そっか!ならいいや、あ!麻琴〜プリクラ!」
3時間目の放課。今クラスで一番仲のいい愛ちゃんがプリクラをくれた。
あさ美ちゃんと隣のクラスの里沙ちゃんとうつっている。
私はプリクラ帳にプリクラをはってまたしまおうとした。
「あ、加護ちゃん、プリ帳見せて〜!」
愛ちゃんがまた戻ってきて私に言った。
「いいよ、はいどうぞ」
愛ちゃんは自分の写っているプリクラをじっとみてうっとりしている。
彼女はそうゆうところがあるから。
−きーんこーんかーんこーんー
「あっ!終わった〜!じゃあねえ!」
「ばいば〜い」
愛ちゃんはチャイムと同時に自分の席に戻っていった。
ちょっとして4時間目の古典の先生がやってきた。
つまらない古典のはじまり。
ののにメールでもしようか。
私はポケットから携帯をとりだした。
『のの〜今古典だよ!めっちゃつまんない><
変わってくれ〜〜。ののは今なんだ?体育以外なら返事くれよぉ。』
送信。
送信して、私は窓の方を向いた。
うん、今日もいい天気。
5時間目に体育がある。
体育館ならいいけど、このくそ寒いのに外でテニスだからなぁ。
あっ!しまったな…ローファーできちゃった。
先生に怒られるかも。
ぶーっぶーっ。
ポケットの中で携帯が震える。
メール受信。
『あいぼん!のの今日すごいことしたよ!なんと学校はつさぼり!(^^)
楽し〜い♪今日ひまだからののと久しぶりに遊ばない?』
…さぼり?
ののが?そんな馬鹿な。
遅刻は多かったけどさぼったりは絶対しなかったし、
髪だって耳から下で結んでくつしたは三つ折りだったののが?
『わかった、いつもの場所に学校終わったらいくから☆』
送信。
最後にののに会ったのはいつだっけ?
確か夏休みにプリクラとった以来?
結構たってるな。
メール受信。
『OK!じゃあ待ってます★(^^)』
「加護さん!」
…やば、ばれた。
「携帯しまいなさい。」
「はいぃ…」
ちょっときまずい空気の中で愛ちゃんと目があった。
「ぶー」
と愛ちゃんが口パクで言ったから
「あちゃー」
とゆうアクションをしてみせた。
めんどくさい。
高校に入ってからひねくれたきがする。
そりゃ元からひねくれた性格だったのだけれども。
ののと居たあの生活はもう戻らないと。
無理に気の合わない友達と合わせてる高校生活に嫌気を感じつつも
こなしていかなくてはいけない義務感と。
…めんどくさい。
めんどくさいってよく思うようになった。
5時間目体育の時間怒られつつも終わって
6時間目の歴史は寝てすごして。
やっと帰りがやってくる、今日も長かった。
「加護ちゃぁん、あのさ今日も残って話していかない?」
「ごめん、今日はちょっと用事があって…」
「そぉ、残念。まぁいっか!麻琴〜、残ってくよね〜」
愛ちゃんは、自分の思うとおりにならないと結構すねる。
「ごめんねじゃあね。」
そういって私は片道40分かけてまた家に戻っていく。
着いたらもう5時近い。
ぶぶぶぶぶ、ぶぶぶぶぶ。
携帯が震える。メールじゃなくて今度は電話だ。
「もしもし〜。」
『あぁ、あいぼぉんまだぁ?』
「今駅着いたからもう少しで着くよ、待ってて。…お土産にポテチ買ってく」
『…わかった〜待ってる〜。』
ぷっ。つーつー。
私はポテチを買うためにコンビニに走った。
約束の場所はいつもの場所で、いつもの場所っていうのは団地の広場。
ののの家でも私の家でもない…けど。
たまに同級生の男子が通ったり、仲悪かった子が通ったり
それでもやっぱりなごむからこの場所が大好き。
いつもここで座ってご飯の時間まで話した。
「のの!おまたせ!」
「おぉそぉぃぃぃ。」
「だってあんた学校さぼってたんでしょ?」
「ぎゃーん!するどいつっこみ…。」
「はいポテチ!ねぇ何でさぼったか教えて♪」
ののはニヤリと笑った。
「ふふふ…。あいぼん。私高校入ってからつまんない日々だったわけ」
「…私もそんなもんよ。」
「でしょ?あいぼんみたいにサ、気の合う友達がいなかったから」
「うん。で?」
ののはカバンをごそごそと探り始めた。
「あいぼん。誰にも内緒だからね」
ののが初めにそういってカバンから手をだした。
たくさんの1万円とともに…。
イイヨーイイヨー
「クリスマスドリーム」完結お疲れさまでした。おもしろかったッス。新小説『考える娘。』ガンガッテクダーサイ。 あぁカゴチャンの気持ちよくわかる〜。
新作キター!!!
いますよね。。。実際
高校行って変わっちゃた奴・・・。
無性に切ないこの気持ち・・・
137 :
作者☆:03/01/06 10:15 ID:YYpzh+4N
みなさんの反応がうれすぃでつ;;
あいぼん主人公だとやっぱり何かとかきやすいです、
「こ…これ…。」
「ふふ。すごくない?」
「なに?宝くじでも当てたの?」
「ふふ〜。あいぼんでもそうゆう変なこというんだね。」
「ふざけてないで!」
いい加減もったいぶるののに腹が立ってきた私は言い放った。
「いくらあんの?」
「じぅまんえん♪」
「じゅ…。」
私は開いた口がふさがらなかった。ぽか〜んだ。
「これどうしたのわけ?…何か悪いことしたの?」
「…するどいね、あいぼんさすがだ。」
「…のの!何したの?!」
のの、何か悪い事するような子じゃない。
まじめで優しくて人一倍感受性が豊かで…関係ないか?
「あいぼんはわるいことと思うかな?」
「のの…。」
私のイライラはまた爆発しそうだった。
「ごめんって!言うから!えんじょこうさい。っていうのかな?したの。」
私はののの言葉を聞いて目の前が真っ暗になった。
悪い事するような子じゃなくて、まじめで優しくて人一倍…なんでもいい。
ののが…援助交際…??
信じられなくて何か言いたいのに口はぱくぱく。
「あいぼぉぉん。おーい」
「なっなによっ、そっそなことして良いっておもて…」
「あいぼん、おちついて。」
お前にそんな事言われたくないわぃ!
思ってるのにいつもみたいに口にでない。
喉がカラカラに渇いてきた。
ののに言われたとおり落ち着きたかった。
「のの…援助交際って何か知ってるの?」
「うん、わかってるよ。大丈夫」
「なにが大丈夫なのっ!あんた…。」
「あいぼん、聞いたらびっくりするとおもう。」
「なっなにを!」
もう大抵のことはびっくりしないと思う。
「ののなんにもしてないの」
「は?」
「これ、社長さんからのメール。」
『=TO ふみこちゃん=
今日学校をさぼって僕と遊ぶ気はないかな?
暇が出来てしまったから退屈なんだ。
学校をさぼってもらうのだからお礼はたくさんするよ』
「…で?この人となにしたの?」
「カラオケしただけ。」
「正直に!」
「ほんとうなの。信じてあいぼん。カラオケしただけで10まんなの。」
…嘘だ。
こんな不況な世の中で。
そんなうまい話があるはずない。
けど。
「のの嘘ついてないよ。」
ののは嘘つくと鼻がぴくって広がる。
…嘘じゃない。
「あいぼんさっきたいくつだって言わなかった?」
「……。」
「あのね、ののの同じクラスの友達の梨華ちゃんて子がこのおじさんを紹介してくれたの。」
リカちゃん、この人が元凶。
「それでね、はじめてあったときなんてね、個室で梨華ちゃんとののと3人でごはんたべただけで2人に2まんずつ…。それでつぎにあった時はくるまで話しただけで4万。
きょうが3かいめなの。」
「…で、今日カラオケ行っただけで10万?」
「うん。まえにもらったお金、ぜんぶ服にしちゃった。」
そういえば今日来てる服、見たことない。
「あいぼん、さっきたいくつだって言ったよね。」
「何が言いたいの?」
「いっしょにしない?梨華ちゃんにののきいてみるから。」
もう1度ののがかばんの10万をちら見した。
「なっ…なに馬鹿いってんの?」
私は冷静を装った。
ののたんが援交なんて・・・ ゚・(ノД`)・゚・。
面白いですね、頑張ってください
人の小説読んでると、なんだか参考になります
やべー、気になる!
それにしても更新のスピードが速いですね。
見習いたい事です。。。
わーい!あいぼんが主人公だ〜\(^o^)/
作者さん新作がんがって下さい。
う〜ん、先が気になう...
146 :
作者☆:03/01/07 17:42 ID:5AbeKrWy
わぁぁ、うれしい;;
感想が増えている。ありがとうございます。
「あいぼん!嘘だよごめんね!あいぼんそんなことしないよね!」
ののは下を向いた。
「ついでにこんなことするののも嫌いだよね…。」
「ののを嫌いにはならない!絶対…。」
「あいぼん…いっしょにこの10万つかっちゃわない??ほら!中学のときにまえにならんでた高校生のひとがい〜っぱいプリクラとっててうらやましくなかった?」
「10万プリクラに全部使うのってかなり難しくない?」
「いいじゃん!あきるまでとろうよ!ね!いこ??」
ののは近くのアミューズメントパークの方向を指差した。
ののは多分早くこの10万も使ってしまいたいんだろう。
前にもらったお金もすぐ使ってしまったように。
手元にあると不安なんだろう。
「…いいよ、いこっか。後ろ乗って!」
「わぁ〜い!あいぼん大好き!」
「調子いいな〜…。」
うちらの出かける時はいつも2人乗り。
ののと私で1つみたいに。
中学の時はいっつもそうだったの。
いっつもばか笑いして、楽しかったの。
「はぃっあい〜ん!」
「あい〜ん!」
本日10回目のプリクラ。
さすがに飽きてきた。
ポーズも似たり寄ったりで、マンネリ化している。
「のの…そろそろ疲れた。」
「…だよねぇ、ののも疲れちゃった。」
『最後の撮影だよ!』
機械が促す。
「あいぼん!最後いのきー!」
「ぁんだこのヤロー!」
「どうする?まだ9万6千円も残ってんじゃない?」
ののは黙った。
「これだけあると困るんだねぇ、ののはらへったなぁ。」
「のののおごりで何か食べよぉ〜」
「さんせい〜!!」
「ご注文はお決まりですか?」
「いちごパフェとぉ…オレンジジュースにうにいくらどん、はんばーぐらいす。」
「のの、気持ち悪くなるんじゃないの?」
「だいじょうぶ!のののいぶくろは宇宙だ〜。あいぼんはなに?」
「…フライドポテトにアイスココア。」
「かしこまりました。」
「あいぼん、そんだけでいいの?」
「多分うちにもご飯があるし…。ののは良いの?家のご飯。」
「ありゃくうけど、今おかあさんとケンカちゅうだからごはんないと思う。」
「…喧嘩?おばさんと?あんな仲良しなのに?」
「ののはぁ、なつやすみがあけたころから好き勝手しほうだいだから。だって。」
リカちゃんとゆう子の影響なのではなかろうか。
やっぱりののは私と同じ高校じゃないといけなかったんだ。
…ののには入れなかったけど。
「あいぼん、おっきな声ではいえないんだけどね」
「なになに」
「梨華ちゃんはえんじょこうさいってやつをほんとうにしてるんだ。」
「ののもなんでしょ。」
呆れてしまった。のののやってる事も立派に援助交際だとゆうのに。
「ちがうの!ううぅんと…。」
もしや。
もしやして。
「その子、おじさんとかとHしてるって意味・・・?」
「そう!そうゆうことなの!」
頭がくらくらした。
私が何も言えないでいるとののが言った。
「だからあんしんなの。」
「何が?!」
何が安心だとゆうのだ、親父とHなんぞしてる奴のどこが安心なのだ!
「だってだれがどんなおじさんかわかってるから。この人はヘンなことしたがる、この人はおしゃべりだけでよろこんでくれる。とか」
あ、なるほど…。
「…ごめん、あいぼんにはかんけいないんだけどね。」
そういってののはパクパクと料理をたいらげた。
152 :
作者☆:03/01/07 17:46 ID:5AbeKrWy
「のの」のセリフがひらがなだらけで読みにくいのを
お詫び致します・・・。
更新、乙です。
やっぱり話が面白いですね
がんがってくださいO(≧∇≦)O
154 :
作者☆:03/01/08 21:11 ID:Bzx/YuVg
今日は更新できないので保全します。
もうしわけありません。
155 :
age:03/01/08 21:15 ID:GL6oRTza
age
「あいぼん!つぎはあそこ!」
そういってののは近くのデパートを指差した。
「ののこないだここで服かったから、あいぼんもかお!」
あんまり乗り気じゃない。
やっぱり後に残るものはこわい。援助交際って犯罪でしょう?
「のの、私はいいよ。」
ののは一瞬説得しようとしたみたいだったけど、私の気持ちがなんとなくわかったらしく
「じゃああいぼんはみててね、ごめんね」
と言った。
「これとこれとこれとこれと…。」
ののはちゃんと見ずにかごにいれている。
見てるだけっていっても、見てるとほしくなる。
あ、このオーバーオール可愛いな…。
このかばんも可愛い。学校にいいかも…。
「…あいぼんも欲しいものあるの?」
「…ううん!早くかいなよ!」
「あ、ごめんね。あとこれも。」
ぽいっぽいっぽいっ。
見てないみたいだけど可愛い服いれてる。
ののセンスいいから。
あ、あのオーバーオール…買うんだ。
ぽいっぽいっぽいっ。
「…こなもんかな、これお願いします。」
店員さんが驚いている。
「ありがとうございます。」
ぴっぴっ。1つずつレジに通している。
「9万6千円になります。」
「あ、足りないや、」
えへへ、ってののが笑った。
大きい袋をよいしょよいしょかついでいたから私も1つ持ってあげた。
「こんくらいなら、2回カラオケ行くだけだよ。」
ののがボソッと言った。
口の中が渇いた、ゴクリと音をたててつばがのどを流れた。
「本当になんにもしなかった?カラオケだけだったの?」
「ののは嘘ついてないよ。よっ!」
ののはずりおちてくる大きな袋を持ち直した。
「ふぅ。さすがに買いすぎたね!自転車に乗るかなぁ。」
「そうだね。」
頭では全く違うことを考えていた。
服が気にせず買える。
今までの私にありえないステータス。
ののは手に入れてる。
高校に入ったらおしゃれになるって決めてた。
ののだけおしゃれになっちゃう。
置いてかれる。
私は、そんな事をする自分よりも、
ののについてゆけない自分の方が恥ずかしかった。
明日またののと会う約束をした。
ののとリカちゃんに会う約束を。
更新、乙です☆
あいぼんの葛藤がなんとも微妙ですね。
う〜先が気になる。ガンガッテくださいo(≧∇≦)O
てすとてすと。
>159さん
いつもありがとうございます。
次には梨華ちゃんとYさんがでてきます、
メルヘソの次は社会派でつか?
作者しゃんの多才さに拍手。
162 :
山崎渉:03/01/10 04:28 ID:WMf2v4nq
(^^)
163 :
山崎渉:03/01/10 16:47 ID:WMf2v4nq
(^^)
次の日。
学校にいる間もずっとそわそわしていた。
「かごちゃん、か〜ご〜。」
「わっ!愛ちゃん!なに!?」
「昨日地元の子と遊んだんでしょ?プリクラ撮った?」
「あ、とったよぉ…。」
私は昨日とったプリクラを全部だした。
「好きなだけもってって〜…。」
「わっ…すごくない?いっぱい…。ありがと〜!!麻琴〜!あさ美!くれるって!見てみて!」
「わぁすご〜い!」
私は少し、麻琴ちゃんたちにまであげるとは言ってないけど。
って思ったけどすぐまたもとのことを考え出した。
−エンジョコウサイ−
「愛ちゃん、援助交際とかしたことある?」
「あっ?!あるわけないしね〜!」
「だよね〜やっぱ」
「あ!あの噂聞いた?あれ、隣のクラスのさぁ、吉澤さん。学校来なくなったじゃん?」
「あぁ、そうだね最近見ない。」
「あれさ、援助交際しててさ子供出来ちゃったんだって!」
「へ?!」
「だから最後あんなに太ってたの!誰の子かもわかんないんだって〜…。悲惨だよねぇ」
「…それ本当なの?」
「本当本当!里沙が言ってたんだよ!同じクラスじゃん?里沙と吉澤さん。」
…どんな根拠だ。
思ったけど口にはださない。
高校ってめんどくさい、ののに会いたい。
「愛ちゃん、チャイムがなるよ。」
ていのいい言葉で追い払った。
吉澤さんが本当に援助交際で子供が出来たんだったら、こわい。
けどもうののに言っちゃったことだから…。
私は意地っ張りだ。
学校が終わるのが待ち遠しかったり怖かったり。
けど自分がかわる気がした。
良いほうにか悪いほうにかはわからないけど、
めんどくさがりに変わった自分がもう一度変わりそうな気がした。
「あいぼん!こっち!」
「のの!」
地元の駅から電車で10分くらい。都会に出る。
そこでののとリカちゃんと待ち合わせた。
「こんにちは。」
「あっ!こんにちは…。」
「石川梨華です、よろしくね。」
「梨華ちゃんはののとおなじクラスで、席がとなりなの。あと、ほんとうは1ことしうえ。」
「そうなの、留年。」
「あ、そうなんですか…。」
この人がののを変えた梨華ちゃん…。
良くも悪くも私を変えてくれる梨華ちゃん…。
まるで2歳も3歳も違うかのように大人っぽい。
「私は加護亜依です。よろしく。」
「じゃあみんなでプリクラとり行こうよ。私が稼ぎでおごるよ♪」
梨華ちゃんは言った。
プリクラをとった後梨華ちゃんに連れられてあるマンションに入った。
「ここは…?」
「矢口さんのいえだょ。」
ののが言った。
矢口さんて?って聞こうとしたけどエレベータが着いたからやめておいた。
表札に『503 矢口』とかいてある部屋のチャイムを梨華ちゃんが押した。
“どうぞ”
インターフォンから声がして鍵がひらいた。
梨華ちゃんがドアをあけると小さい女の人の後ろ姿が見えた。
今日はここまでです。。。(。。)
ほぼ毎日の更新乙です。
矢口さん・・・どんな事をしてる人なのか・・・?
続き楽しみにしてます!
いつもながら更新、乙です☆
やっと、まりっぺ登場ですね。
先の読めない展開が楽しみですo(≧∇≦)O
おい、マリッパねーちゃん!
欝なあいぼむを何とかしたってや!
「矢口真里さん、私達の先輩。ふふふ。」
梨華ちゃんが愛想のいい笑みを浮かべた。
矢口さんはパソコンの前に座っている。
金髪でヤンキーみたいだ。
「どうもぉ〜。矢口です。今度の新人も若いねぇ」
「私と1こしかかわらないわよ〜〜!矢口さんとは3歳も違うけどね!」
パソコンの画面を見る。
メールの作成画面だったから慌てて目をそらした。
部屋をながめる。よく見ると色々な学校の制服がかかっている。
なんでだろう。
「をぃ!新人、自己紹介しなよ。」
矢口さんが厳しい口調でこっちを向いていった。私は慌てて自己紹介をはじめた。
「加護亜依です!よろしくお願いします。」
「高校何年なの?」
「1年生です。」
「辻と同じなんだ!わかった、加護ね。加護も辻と同じで何もしない人がいい?」
「あっ!はい!お願いします。」
「やっぱりH込みのほうがもらえる値段は高いけど。」
「いいんです。なにも無しの人がいいです…。」
「わかったよ。加護も処女?」
「しょっ…そうです。」
「OK!安全な人さがしてあげるよ。今日は無理、明日連絡するわ。携帯おしえて」
私は矢口さんのパソコンに携帯電話の番号を入力して
ののと梨華ちゃんと家をでた。
「私、今日も仕事なの。じゃあねぇ〜」
そういって梨華ちゃんは街へ消えていった。
残されたののと家への電車を待った。
私は今日あったことが刺激的すぎて外の風が涼しく感じるくらい気持ちよかった。
「のの、矢口さんて…。」
「なんかね、梨華ちゃんがつれてっておんなのこに、おじさんをしょうかいするみたい。
自分もそうゆうことしてるからお金もちなんだよ。」
「あの部屋にかかってたたくさんの制服は?」
「…ぷれい?とかいってた。」
ののが顔を真っ赤にしていったから、私も恥ずかしくなった。
なんにしろ変われるのは明日以降みたいだ。
ぶーっぶーっぶーっ。
ポケットの中でさっきからずっと電話が震えている。
わかっている。矢口さんだ…。
さっき見たから間違いない。
そうとういらだってるに違いない。
怖い。
けど出られない、なぜなら今は授業中だから…。
きーんこーんかーんこーん
このチャイムをどんだけ心待ちにしたことか!!
走ってトイレにかけこんで電話をとりだした。
ぴぽぺ。
リダイヤルで矢口さんにつなげる。
ぷるるるるる
『あ、加護ぉ?なんででないわけ?』
「すいません!授業中だったもんで…。」
『あ。そうか。ごめんごめん何回もかけて。メールアドレス教えて。』
「あ、aibon…です。」
『OK!じゃあそこにそのおじさんのデータ送るから。返信して』
「はい、わかりました!」
がちゃ、ぷーっぷーっ。
−サトシさん 54歳。 コンピュータ関係の仕事。
会って食事で1回2万円。制服で遊んでくれる子を募集。−
制服でって…。警察とかに会ったときすぐバレるんじゃ…。
自分一人で決めるのが心細くなった。
「のの…。」
『件名 ののへ
本文 今日もしよかったら会えない?
やっぱり1人で全部決めるのは不安だからののにいろいろ聞きたい。』
メール送信。
秘密の作業を学校のトイレで行う。
そのことにドキドキした。
「かごちゃぁーん??いるの〜〜!?」
「ひっ…。」
心臓がとびだすかと思った。
ドンドンドンドン!
トイレのドアを思いっきりノックする音。
「はっはい!何?」
「あっ!いた!次体育だよ!何してんの?」
「あっ…ごめん、まだなんも用意してない、先行ってて!」
「えぇ〜わかったぁ。麻琴!いこう。」
愛ちゃんの声が遠ざかってゆく。
ほっとする。
私はトイレの水を無造作に流してドアを開けた。
更新しますた。
まだまだ鬱なあいぼんが続きますが、
これから少しずつ話が変わってゆきます。
たくさんの感想とても嬉しいです><
わーい更新乙です☆
やっぱ、あいぼんの感情表現がうまいですね
がんがってくださいO(≧∀≦)O
ぷはーっ!
なんか、悪いことする時って
無意識に息止めちまうぜ。
漏れは読んでるだけなのにね…。
@ノハ@
( ‘ д‘)<めっちゃドキドキしたぁ〜
ってのありましたよね?天空の(ry
「すいません、遅れました。」
体育の先生に一言いってから準備運動の輪に入る。
ののからの返事はまだきてないみたい。
時々ジャージのポケットに手をつっこんで震えてないか確認する。
「かごちゃん、さっき何してたのぉ〜?」
「おっきぃ方じゃないのぉ〜!!あははは。」
愛ちゃんと麻琴ちゃんが私のほうへ近づいてくる。
「ちゃんと体操しないと注意されるんじゃない??」
愛ちゃんと麻琴ちゃんに言い放った。
「かごちゃん最近冷めてない?なんかぁ。」
「ねぇー。」
私は今冷めたわけじゃない。
ずぅっとずぅっと、冷めっぱなしだ。
「かごちゃん、今日はひま??プリとり行かない?」
「今日はちょぉっと…」
「最近付き合い悪くない〜?最後にプリクラとったのいつよ〜。」
「中間始まる前??」
「そぉぉんな前!?しゃあないか、また2人で行くか、愛!」
「だなっ麻琴!」
二人はしゃべるだけしゃべって離れていってしまった。
それと同時にポケットの携帯が震えだした。
『☆あいぼんどの☆
いいよ♪ののはヒマだからねっ^^
がっこう終わったらいつもの場所にいてね(>◇<)』
良かった。ののに会える。
どうしてこんなにもほっとするのか。
自分でもわからないくらい私の気持ちは安らいでいた。
学校の帰り道も、ののに会えるってわかるといつもと違う。
私はまた途中コンビニによってお菓子を買ってからあの場所に向かった。
「…あれ?」
私のほうが早かったのかののはまだ約束の場所にいない。
お菓子の袋を開けて先に食べ始めた。
「あいぼぉ〜ん、ごめんねぇ〜」
間延びした声。
私はまた1つホッとする。
「遅かったねぇ。」
「ちょっとぉ…社長さんとあってた。」
ののの首元でキラッと何かが光った。
「それいくら?」
「2まんかなぁ…、きょう社長さんがもってきてくれた。」
「ふぅん…、そうだ、聞きたい事がたくさん…。」
「なになに?」
私はその社長さんの事とか会うときの事とか色々聞いたけど、
そのときずっと首元でキラキラしているネックレスが気になってしょうがなかった。
184 :
『考える娘。』 ◆SAKUgUdd02 :03/01/16 18:01 ID:4BkcKdSF
色々聞いて私はこの人で妥協することに決めた。
早く会ってお金が欲しかった。
ののの相手よりかはランクが低いらしい。
なんせののの相手は社長さんだから。
このさいそんなんどうでもいい。
2万ももらえるんだから。
ののといるときに矢口さんにOKのメールを送った。
ののといるときじゃないと何かおじけづきそうだったから。
しばらくののと話していると矢口さんから返事が入った。
『サトシさんに加護のアドレスを送りました。
あとはメールを待っていてくれればOKです、』
「ののぉ、」
「あいぼん、矢口さんのしょうかいはかなりしっかりしてるって梨華ちゃんがいってたからだいじょうぶだよ!…たぶん。」
「多分…。」
ののは1個めのメールがくるまで一緒にいてくれるといった。
私はその言葉に甘えることにした。
ぶーっぶーっぶーっ。
それからしばらくしてから携帯が震えた。
「のの…メールきたぁ…」
「受信受信。」
『こんにちは。
リマちゃんに紹介してもらったサトシです。
よろしく。
実はまだメールにもよくなれてないからときどき間違ったら
ごめんね、
名前と年を教えてね』
「…リマ?リマって誰?」
「矢口さんのぉ…げいめい?ほんみょうだとイロイロあるからって梨華ちゃんが言ってたかな?
梨華ちゃんはちゃーみぃって言うの。ののはふみこ…」
「それってのののお姉ちゃんじゃ…」
「返信返信。」
『サトシさんへ。
メールありがとうございます。
私は、アドレスからわかるようにあいぼんって言います。
年は15歳、高校1年生です。よろしくお願いします。』
「あいぼんでいいの?」
「他に思い浮かばないよ。アドレスにもあるし…。」
…やっぱりののと居ても送るのためらう。
本当にこんなこといいのだろうか?
ママやパパにばれないだろうか。
愛ちゃんや麻琴ちゃん達が知ったらなんてゆうだろうか。
ポチ。
−メール送信−
「あぁぁぁぁああああああぁぁぁ!!!」
「あいぼんいつまでたっても押さないからかわりにののが押してあげた。」
「……。」
パパ、ママごめんなさい。
私は自分を変える道を1歩ふみだした。
前半トリップ付け忘れました、すいませんm( )m
天空のレストランのあいぼんはめっちゃ可愛かったぁ…
しかし千円で売れますた…すまんあいぼん。
あぁ、あいぼむとうとう一線を越えてしまった。
鬱ですな〜(☆Д☆)
( ´D`)保全。
そのあとののと別れて、
私は自分の部屋でメールをしていた。
『あいぼんちゃんはどんな女の子なの?
私はシステムエンジニアといってパソコンの仕事をしています。』
どんなって…。
私はどんな女の子なんだろう。
頭は普通より少し悪くて
顔は十人並。
スポーツあんまり得意じゃないし、
何かがすごく得意ってものもなくて。
中学のとき少しだけののとバレーをやったけど、
先輩がこわくてやめちゃったり。
何事もあんまり長続きしない、今の生活に嫌気がさして
くさってる女の子?
『普通の女の子で〜す♪
システムエンジニアなんてすごいですね!^^ 』
システムエンジニアってなんだろ。
その後も順調にメールは続いて、
ついに今日会うことになった。
初めてなので矢口さんがついてきてくれるらしい。
矢口さんは仲介人みたいな役らしくて
結婚紹介所みたいなもんではないかな?と私は理解した。
おじさん→矢口さん→女子高生
みたいに女子高生と遊びたいおじさんが矢口さんのところに誰かを紹介してもらいに行くんだろう。
矢口さんは自分も援助交際をしてるに加えて仲介人だから
かなりもうけてるはず。
私は今になってこの間ののが話した事をようやく理解しはじめた。
今、私は学校も終わって矢口さんを駅で待っているところだった。
学校帰りの人たち、仕事帰りの人たち、ティッシュを配る人たち、
駅に住む人たち。
イロイロな人でごった返す街は、私の地元とは違う匂いがする。
こうゆう時、私はののに会いたくなる。
「加護!ごめんよっ。」
明るい声と共に矢口さんが手をあげてこっちに向かって歩いてきた。
「これからどこ行くんですか?」
「普通のファミレスだよ、加護のパパは金もってないからね」
「パパ?私の?」
「あぁ、あんたら無垢だねぇ。あんたにお金を出してくれる人の事。サトシさん。」
「ほぉ…」
あんたらってゆうのはののも入ってるんだろう。ののも同じ事を聞いたんだ多分。
「ふふ。」
「何笑ってんの?キモッ。着いたよ!」
ここに…。いるんだ。
「リマちゃん?」
どこか所在なさげに一人の中年男性が私たちの席の前にたった。
「そうです。サトシさんですか?座って下さい。」
矢口さんに促されてサトシさんは腰をおろした。
「こちら、サトシさん。OK?」
「はい。」
「で、こっちがお相手のあいぼんです。契約は手を出さない事。守れない場合はうちの会員から抜けていただきますので。」
「承知しております。」
「じゃあ紹介金1万お願いします。」
紹介金?!そんなものもとってるのか…。
サトシさんは1万円を矢口さんに手渡した。
「毎度!じゃあおいらはここで、後は二人の好きなように。ここじゃ周りの目が気になると思うよ、じゃあに〜」
そうゆうと矢口さんは店をでて私とサトシさんだけが取り残された。
普通のオジサンだ。
パパよりは年寄りだけど…。
「こ、ここ出ようか」
おじさんは上ずった声で伝票と上着を持った。
「ご馳走様でした。」
店をでてカラオケに行く事にした私たちは変なツーショットで歩き出した。
「やっぱり若い子はカラオケが好きなんだね、うん。今日は練習して来たからちょっと披露しちゃうよ」
オジサン一人しゃべってる。
カラオケに入るのは好奇の目で見られないから。だって外から見えないもん。
「アッ!カラオケあった」
「あ、本当だね。入ろうか」
入る時少し店員さんにジロジロ見られたけど、私は恥ずかしくて顔をあげられなかった。
「お部屋ご案内致します。」
曲を一生懸命探すオジサン。
よく見ると少しはげてる。あと汗かいてる。
気が弱そう。
自分で自分が信じられないのと同時に私は妙に自分が冷め切っているふりをして慣れてますオーラをだすよう努めた。
「あいぼんちゃんは何歌ったりするの?あゆとかかな?」
「私は…サトシさん先に歌ってください。」
「じゃあGLAY練習してきたから!」
ぴぴ!
〜♪〜♪〜♪
うまくもない歌を聞いてキャッキャッしてる自分に少し腹がたった。
その後自分も普通に歌をいれたり歌ったりして2時間とゆう時間は結構あっとゆうまだった。
「また、会ってくれるかな?」
「はい、楽しかったです」
ニコリ
「よかった…これ今日のお小遣い。無駄遣いしないようにね。今日は初めてだからサービス」
「ありがとう…」
私の手の中に4万円が振り込まれた。
保全ありがとうございます(;;)
みなさんの感想が明日への労働力?です。
モーニング娘。だいぶ増えてしまいましたね。
明日もこのスレッドがありますように…。
>>200 200ゲトオメ&交信乙。
て言うか、フツーにあるやろ?明日も。
カラオケ2時間4万円かぁ…。
SEってそんな金持ってるのかね?
どーよ?モーオタSE諸君。
あ、煽りとか嵐とかじゃないよん。
気悪くしたらスマソ。
>201さん
明日は圧縮がかかるんではないかと不安なので…。
あと相場がどんなもんだかわかんないんです。
リアリティーなくてすんません、
ちょっと家族に飽きられててあいぼんにつくしちゃう寂しいおじさんだと
思っててください。
う〜ん、あいぼんなら尽くしたいのれす…。
更新乙です。リアリティー追求なら
カラオケ2時間1万円ってとこですね。
そう言えば昔、学校の友達が援交してたな〜
とりあえず、作者さんがんがってo(≧∇≦)O
本当に何事もなかった。こっち負担も1つもなかった。
「楽かも…。」
帰り道に可愛い指輪を見つけたから買った。
5千円だった。
お腹がすいたからいつもはマックだけど今日はモスに行ってみた。
お金を早く使ってしまいたかった。
持ってるとこわいから。
ののの気持ちがなんとなくわかってきた。
服を2着かった。
それでも2万残った。すごい。まだ残ってる。
「加護!」
「ヒッ…」
後ろから急に肩を叩かれてめちゃどきどきして声のぬしを見た。
「梨華ちゃん…」
梨華ちゃんだった。
なんと彼氏をつれている。
「偶然だねぇ!これ私の彼なんだぁ♪じゃあまたネ!」
ふるふると手をふる梨華ちゃんを見つめた。
彼氏いたのか。
美人だからいて当然か…けどこんなバイトしてるからいないって思ったな。
それから私は学校の自分とその後の自分をうまく使い分けた。
サトシさんとのデートはいつもカラオケで1週間に1、2回会ってる。私はすっかりエンジョコウサイにはまっていた
そんな日が続いて久しぶりにののと会う事になった。
「あいぼん!」
「こっちー」
今日はののがおつとめ帰りだから駅で会ってる。
「久しぶり!社長さんとはどう?」
「ふつうだよぉ。あいぼんは?アクセふえてるねぇ」
私たち二人は景気のよさそうな恰好で駅を歩いた。それは中学の時思い描いてた自分だった。
おしゃれな恰好して街を歩く。
「のの、この仕事いいね。紹介してくれてありがと!」
「あ、うん…。」
「どうしたの?」
「あ、あれ…。」
…後藤さん…。
「あいぼん、あれって、」
「後藤さんだよ、ののよくみつけたね…。」
後藤さん。
私たちが少しだけバレー部にいたときの先輩。
バレー部だけじゃなくて学校全体もしきってたバレー部の部長。
すごく威厳があってはなしかけることすら出来なかったけど。
とにかくこわいイメージで私たちはそこから動くことが出来なかった。
後藤さんがこっちむかって歩いてきたから。
「辻?加護?でしょ?」
「こ、こんにちは。」
「こんにちは。」
「久しぶり。あんたら最近なんかやってない?このへんでよく見るんだけど。」
「か、買い物とか…。」
「バイトでもしてんの?」
「はい、ちょっと…。」
「高校生にしてははぶりいいよね。ディオール?このかばんはプラダ?」
「あっ…。」
「誰もあんたらのなんて取らないよ。どんなバイトか知らないけど
後先考えてやらないと知らないよ。親は泣かせちゃいけないんダカラ。じゃね。」
「あっ…」
急に後藤さんに話しかけられた私たちは話が終わった後もしばらく動けなかった。
「後藤さんなんで知ってるんだろう…」
「やっぱりあればれてるのかなぁ。」
「じゃなきゃあんなこと言わないでしょ…。」
とりあえずそのあと私たちはマックに入って会議中。
「けど後藤さんからお母さんとかに話がくるってことはまずないよね。」
「…そうだよね。」
……。
その日は後藤さんにあったってことで気持ちがおびえきって
さめてしまったからおひらきにした。
『サトシさんへ☆
学校の先輩にばれちゃいそうだから今度のデートは
もう1つ先の駅で会いませんか?あいぼんそれがいいなぁ☆』
メール送信。
つぎのデートは1つ先の駅からになった。
後藤さんも出てきますた。
もう収集がつきましぇん。
>204さん
1万か!しかしもう遅い。
バブル崩壊前とかにあった話とかにしてください><
明日から3日、旅行です。帰ってきたら更新します。
≫210さん
更新乙です。
気にせんで下さいm(_ _)m
自分の周りでのことなんで。
3日間待ってますよ〜o(≧Д≦)O
交信乙です。
うちの学校では可愛い娘は
ほとんど援交しててワッショイです。
旅行楽しんで下さい。
作者しゃん交信乙彼&旅行も乙彼。
めちゃどきどきしてるあいぼん萌え〜。
>>地蔵さん
マジっすか?
まったく今時の若いモソときたら…。
帰ってまいりました、
小説かきしだい、更新しますので少々お待ちください!
−学校−
「加護ちゃぁん、今度はなぁにこれ??」
愛ちゃんに話しかけられる。
「これ?…ディオールのペンダント。」
「ふーん、今度は誰に買ってもらったの。」
「…おばあちゃん。もうすぐ誕生日だから。」
「私も欲しいなぁ、麻琴!これディオールだってよ!」
「アッ…。」
ここ最近毎日のように増えていくアクセサリに愛ちゃんは不信がってるらしく増えるたびに聞いてくるようになった。それでその後には麻琴ちゃんと秘密会議。私もいつか吉澤さんみたいに噂されてしまうんだろうかと不安になった。
後藤さんは、こんな事もわかってて私達に忠告したんだろうか?
<件名:ののさぁん
本文 何か金遣いが荒いからかな、クラスの子に噂されてるみたいダヨ。ののはないの?>
メール送信。
愛ちゃんは麻琴ちゃんのそば。私の周りには誰もいない。めんどくさくなくて逆にせいせいしてるよ。メールにも集中出来るし!
ぶぶぶ。
<件名:あいぼんっ(・△・)
本文:なにげに梨華ちゃんいがいの友達はあんまいないからキラクかもだよ、梨華ちゃんとはいがいと気があうんだよ☆>
…寂しい。
たまには思うけど。
「あいぼん!次はラルクいきま〜す!」
「頑張って〜!」
サトシさんとのカラオケももう10回ぐらいになって慣れてきた。まだ慣れないのはカウンターの時くらい。
「あいぼぉん」
歌の途中にサトシさんが隣にくる。
おじさんのニオイがする。
「なんですか?ジュース?」
「もう1万プラスするから胸さわらせてよ…」
「えっ…。」
「………冗談冗談!さ、次はポルノだ〜」
予想外の展開にドギマギした。
それから私は3分おきに携帯の時計を確認して早く終わるのを祈った。
「じゃあここで!」
「さよなら」
手のひらは汗でベットリしていた。
私は矢口さんの家に向かうために電車を乗り継いでいた。
いきなりあんなこと言われるなんて…。
やっぱりこんなことやめよう。私まだ変わってないけど、でもやっぱりあれは気持ち悪い。ののにも悪いけど…。
いろいろ考えてると矢口さんの家の前に着いた。
そこには久しぶりに見た梨華ちゃんの姿。
でもそれは初めて見る泣き顔だった。
「梨華ちゃん…?」
「加護ぉ…。」
顔をあげた梨華ちゃんの頬は涙に濡れていた。
「どうしたの?外寒いのに…こんなとこで…」
矢口さんのアパートは家と家とか向かいあっている道に建っているから風がよく通って寒い。
そういう自分も少し震えた。
「私、彼氏、ひっく。いるのよ。あ、こないだ会ったよね、ヒック…。あいつね、今日ね…ふっ…うぇぇ…。」
梨華ちゃんはそうゆって泣き出すと地面に崩れ落ちた。
「ちょっ…梨華ちゃん待って!落ち着いて話して!ね?」
私達は近くのファミレスに入った。
梨華ちゃんはまだしゃくりあげていたけど落ち着きは取り戻したみたいでまた話を続けた。
「あいつ、今日私が矢口さんちに行ったらいたの。なんでかしんないけど…けどね…私が矢口さんちに入るよね、こう…。」
梨華ちゃんはドアを開ける仕種をしてみる。
「うんうん。」
「二人ね…何か…なんていうの…?覚せい剤みたいなのしてたんだぁ…。」
「かっ…。」
「何か粉みたいの火であぶって煙すいこんでた…あれってそうだよね…。」
「そんなこと…」
驚いて言葉にならない。私は口をぽかんとあけたまま梨華ちゃんを見つめていた。
♪〜♪
「アッ。私だ…もしもし?…わかった…すぐ行くから…じゃあね」
「…誰だったの?」
「…彼氏。矢口さんちの前にいるから来てって。」
「…そぉ…。大丈夫?」
「加護、良かったらついてきてくれない?」
「うん、一緒に行く!」
「じゃあ…ここでいいよ。」
梨華ちゃんはゴクリと唾をのみこんだ。
「私、話終わるまで待ってるよ。」
「加護…ありがと、うん行って来る。」
梨華ちゃんは前をピッと向いて歩き出した。
矢口さんちのアパートの角で私は様子をみることにした。
梨華ちゃんの彼が矢口さんちの玄関からでてくる。
梨華ちゃんも気付いて一瞬からだをこわばらせた。
「あっ…!」
次の瞬間彼はわけのわからない事を叫び梨華ちゃんの胸ぐらを掴んで地面に押し倒した。
「梨華ちゃん!!」
「チッ…わかったな?ちゃんと持ってこいよ!」
彼は私に気付きまた矢口さんの部屋に戻っていった。
「ひっぐ…ふぅっ…」
「梨華ちゃん…」
梨華ちゃんは地面にうずくまって動かない。涙がとまらないみたいで肩を震わせて息をはいていた。
「あいつっ…にね、私のっ…ね、稼ぎはんぶん…くらいわたしてたっ…の。んぐっ…。」
私は背中をさすって頷く。
「こんどのねッ…デートのっ…ね、かせぎはっ…全部も…てこいって…」
そこまで言うとおっきく息をはいた。そして私の肩をグッと掴み、
「加護っ…次に会うまでに10万なの!協力して!お願い!私あんな奴だけど好きなの…お願い、お願いっ…」
「梨華ちゃん…」
今日はここまでです、長い間書かなくってごめんなさい、
書き込んでくれていたかたありがとうございました><
ふてぇ男だ。
最初はあいぼむ主役であまあまなのかと思ったけど
これってめちゃめちゃイタめですね。
やぐは一体何すってんのさ。
すごい展開。はらはらする。
お〜作者さんオカエリ\(^O^)/旅行は楽しかった?
なんか梨華ちゃんって、不幸なの似合うよね。
更新乙彼さま。
228 :
山崎渉:03/01/28 13:59 ID:/DUnawM5
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
その日は結局矢口さんにも断りに行けず、ただ梨華ちゃんの背中をさすっては溜息をついた。
援交をやめてしまったら梨華ちゃんを助けてあげられないし、梨華ちゃんもどんだけ頑張っても限界があるだろうし…。
いろいろ考えて、帰り道に一人で決めた。
あと1回。それで最後にしよう。ちょっと気持ち悪いけどなんとかなる。1回だもん…。
梨華ちゃんも大変なんだから…。
好きな人に必死な梨華ちゃんが痛々しいから。1回分だけ協力。
そう心で整頓して私は携帯でメールをうちはじめた。
「加護ちゃん!あのね、聞きたい事あんだけどぉ。」
次の日学校で愛ちゃんが聞きにくそうに私に話し掛けた。
「どうしたの?」
「…いやぁやっぱなんでもないよ!加護ちゃん最近一緒に居ようとしてくれないからさぁ、心配になったんだよね、ネ?」
愛ちゃんは隣にいる麻琴ちゃんに同意を求めた。
「そんな事ないよ、ありがとう。」
心配そうな顔して本当はまた秘密会議でしょ?私は言葉を飲み込んで微笑んで見せた。
今日5時からカラオケ2時間でもう終わる。全部終える。
待ち合わせの場所に向かいながら口の中でつぶやく。
明日梨華ちゃんにお金を渡したら矢口さんとこ行って止めますって言うんだ。
「あいぼん!」
「あ、サトシさん…」
顔を見て少し鳥肌がたった。
けど最後だから。
これで最後だから。
<件名☆ののへ☆
本文 今回でコレやめます。ののより先にやめてごめんね。>
メール送信。
カラオケに入る前にののに1つメールした。
そしてカラオケに入った。
「いらっしゃいませ〜♪」
店員のそろった声。
下を向く私。
顔をなるだけ見られないようにさげる。
「105号室になります〜、お部屋ご案内いたします〜。」
ちょい年の、みんなとオソロの制服を着たおばさんが部屋に案内してくれた。
他の店員とすれ違った時も頭をさげっぱなしだった。
「ごゆっくりどうぞ〜」
ドアがしまりかかった時にすれ違った店員が何がしゃべったような気がした。
「…か………?」
「にっぽんの未来は♪」
「wowwow〜♪」
カラオケで定番の歌を歌って、もうすぐ2時間が終わろうとしていた。
足を組み替えたのがいけなかったのかもしれない。
「あいぼん、スカートのたけ短いんじゃない…?」
「そっそうですか?」
私は咄嗟にスカートをひきのばした。
「ねぇ、もう1万だすからっ……!」
「やっっ…やめっ…!」
234 :
作者☆ ◆SAKUgUdd02 :03/01/28 21:44 ID:OxgjyZCd
今回はここまでです。
旅行楽しかったです〜^^
カステラたくさんたべてきました〜(´・ω・`)
分裂するんですね。めざまし見てびくーり。
成功すればいいですけど…。
交信乙彼でーす!
2日たってもレスがない…。
皆さん分裂ネタに夢中なんですかね?
235さん
レスありがとう;;
本当ですねぇ…飽きられちゃったのかねぇ…。
はぁあレスもつかない小説更新させていただきますわ…(がくっ)
やっ…、気持ちわるいよぉ!
「きゃっ、いやぁぁ…」
サトシさんの手が私のスカートの中に入って来る。
「もぉいやぁぁぁ…やめてくださ…ぃ…」
もうダメ。
こんな事するんじゃなかった。
お金はたくさん入るけどそんなんじゃない。
初めては好きな人としたかったな…。
「あいぼん、可愛いなぁ…」
サトシさんの左手が胸に近づいてきた。
パパママごめんなさい。
ごめんなさい…。
「お待たせいたしました〜、オレンジジュースジョッキで〜す。」
へ…?
「たっ…頼んでないぞ!」
「あっ、それは失礼しました、サービスです、どうぞ!」
バシャアッ!!
店員はジョッキの中身をサトシさんにぶちまけた。
「うわっ…つめっ…何するんだぁっ!」
「警察に電話致しますよ?料金払って退店してくださいますか?」
「…くっ…クソッ!」
「毎度ありがとうございました〜♪」
どうなってるの…?
店員がお札をひらひらさせながらこっち側に振り返った。
「ごと…さ…」
なんで後藤さんが…?
「あんた何やってんの?」
「あ、あの後藤さんは…」
「バイト。みりゃわかるでしょ?ここでてよ、掃除するから。あ〜あ怒られちゃうよ。」
「…助けてくれたん…ですか?」
「別に、エロおやじが嫌いなだけ。」
そう言っていったん部屋を出るとモップとバケツを持って戻ってきた。
「あの…」
「会計すんだから帰れば?」
「…はい…」
どうして私なんか助けたんだろう。
どうしてあんなにけなしてたのに助けたんだろう。
私は頭の中でよく整理出来ずに混乱していた。
「あ、矢口さんとこ…」
私はカラオケを出て矢口さんちに向かった。
アパートの前に見覚えのある顔があった。
「梨華ちゃん…。」
「加護…」
「ごめん、私今日失敗しちゃって稼げなかったの、だから貸す事が出来なくて…」
「いいの、いいの加護。ごめんね迷惑かけて、ごめん。私矢口さんとも彼とも縁切る事にしたの。けど…ここに来たら動けなくなっちゃったから…。」
「…私、矢口さんところ行くけど一緒に行く…?」
「…加護…ありがとね」
ぴんぽん♪
”だれー?”
ドアの向こうから矢口さんの声がする。
「加護です。話があってきました。」
カチャ。
「入っていいよ。…石川…」
「こんにちは。」
「今日いないよ、アイツ。」
「うん…もうこの仕事やめるね。」
「…ふ〜ん。アドレスかえときな。」
「わかった。加護ありがとね、じゃあ行くね」
「梨華ちゃん…。」
私は何もかける言葉が見つからずに名前を言うだけだった。
「石川!」
矢口さんの声に梨華ちゃんは振り返った。
「悪かった、アイツとは本当なんでもないから」
梨華ちゃんは何も言わずに無理矢理作った笑顔で返した。そして階段を降りて私に手を振った。
多分仲良かった2人なんだろうな。私は胸が痛んだ。
「で?加護はなんだったの?中入りなよ。」
「おじゃまします…」
私は矢口さんの部屋に入った。
部屋にはたくさんのアルミホイルみたいなのと小さい薬瓶みたいなのがたくさんおちていた。
「これ…?」
「石川に聞かなかった?」
覚せい剤…。
私は下を向いた。
「もう駄目なんだよねこれがないと。オイラ金はあるから買っちゃえるんだよね。アイツとも本当なんでもないんだ。石川にオイラの事聞いて金持ってると思ったんだろ。だからオイラんとこ来たんだ。」
矢口さんは聞きもしないのに話をしだした。
「でさぁ、アイツの持って来たクスリにオイラもはまっちゃったわけ。金食うけど今はないと無理。」
「はぁ…」
多分梨華ちゃんに話せなかった事を私に話したんだ。本当は梨華ちゃんに聞いてほしくて考えてたんだ。
私はなんとなくだけどわかったから、いつか梨華ちゃんに話してあげようと思った。
「ごめんごめん、加護はなんだった?」
「私…あの、梨華ちゃんもやめたんで悪いとは思うんですけど…」
「やめるの?そっかぁ、じゃあアドレスかえときなよ。うん。」
何に うん だかよくわからないけど矢口さんは頷いた。
「でもなんで?」
「あの…サトシさんが手を出したってゆうか…。」
「はぁ?駄目じゃん。退会だね、あのおっさん。」
「すいません…」
「なんであんたが謝るの?カモはまだまだいっぱいいるんだ。大丈夫だよ、」
矢口さんの手が瓶に伸びる。
「はい…」
「加護はオイラみたいになっちゃいけないよ。もう行きな。」
矢口さんはそう言うと瓶から煙を吸い込んだ。
「…ありがとうございました、お世話になりました。」
私は矢口さんの家をでた。
更新ご苦労さまッス。
ちゃんとチェックしてますよ〜>作者さん
ありがとう;;>レスくれた方。
みなさんのレスが希望とやる気でした;;
私は家に帰った後にアドレスを変えるために携帯を開いた。
<着信あり 1件>
…?
<不在着信 ☆のの☆>
私はすぐにののにかけ直した。
ぷるるるるぷるるるる…
『あいぼんッ』
「のの〜…着信があったから…気付かなくてごめんね。」
『梨華ちゃんもいきなりやめるっていいだすしなんかあったんじゃないの?』
「私はサトシさんに手出されたから…かな。ごめんねいきなり辞めるなんていいだして」
『あいぼん…ごめんなさい!ののがへんなコト紹介したからら…ひっぐ』
ののは泣き出してしまった。
電話ごしに鼻をすする音がする。
『ののね、なかまがほしかったの…ひぐ。あいぼんなら一緒にわるいコトしてくれるとおもったのれ、ひぐひぐ。けろそれはヒキョウなんらよね、ひっぐ。』
私はののをなだめて、辞める事をちゃんと話して電話を切った。
ののが卑怯と言ったことを。もし私が先にこの事をはじめたなら私も同じ風にののを誘っただろう。
私も一人じゃ出来なかっただろう。
わかってるから私はののの親友でののは私の親友で。
私はアドレスを変更してそれを一番にののに知らせた。
エピローグ
三日後くらいに後藤さんにお礼をしに行った。
「後藤はぁ、自分が正しいかなんてわかんないよ、でもエンコーやってる加護が嫌そうに見えたしさぁ、だからオヤジにジュースぶっかけたわけ。もしかして迷惑だったかなとも思ったけど今日加護がお礼に来たわけだから良かったんだね。だから良かったよ」
と言っていた。
つまんなくなったりしたらいつでも遊んであげる。とも言っていた。
ののとも会った。またあのいつもの場所で。
「梨華ちゃん、ちゃんとがっこうきてるよ!でねぇ、いきなりお金がはいってこなくなっちゃったから
今までかってもらったものとかうってやりくり??してるんだって。たいへんだなぁ。ののはねぇ…まだパパとなかよしだよ。
もうほんとうのパパと同じくらい。パパはおくさんがいなからののがおくさんになってあげるって言ってるの。」
そりゃすごい話だ。
「加護ちゃん、今日ヒマ?」
「ひまひま〜」
「へっ?!本当に?!」
久しぶりに誘いにのった私に自分が聞いたくせに驚いていた愛ちゃん。
「じゃあみんなでプリとり行こうよぅ!」
と麻琴ちゃん。
めんどくさい
と思うトコとか援助交際して変わったかとゆうと、
かわっちゃいない。変わらなかった。人間の汚い部分知ったぐらいだ。
けど私は今日もまた学校へ行き愛ちゃん達と話し、生活している。
今から変わるつもりだから。今度はもちろん援助交際以外でね。
「あのディオールのペンダントは?」
「もうつけないよ。」
余談
この間ののと駅前で遊んだ時に赤ちゃんをだっこしている吉澤さんを見掛けた。
隣には同じ年くらいの男の人がいて、とっても幸せそうに笑っていた。
終わり。
作者さん乙彼さまですm(_ _)m
最後は、みんなハッピー?\(^o^)/でよかったです。
次回作もガンガッテ下さいo(≧∇≦)O
期待してもい〜い?
御疲れ様です。。。
最終的に辻は足洗わなかったのか・・・(´・ω・`)
次回作も楽しみにしてま〜す!
254 :
:03/02/02 01:15 ID:pUb4OMIw
お疲れ様です。
とにかくごっさんがかっこよかった!
あいぼんの葛藤の姿も印象が強かったっす。
次回作も楽しみにしてます。今度は明るいのがいいかな〜
完結おめーーー!
娘。小説の中では「萌え」や「エロ」の比重が低い作品でしたね。
それでも、自分的にはカナーリ面白かったです。
「あいのの」「いしよし」のカプの次がコレですからね。
作者しゃん、懐広いっすよ!
早くも次回作に気体台です。
メンバーが誰をなんと呼ぶかとか書いてあるスレとか
ご存知ないですか??
誰かお助けくだされ…。
例えば 矢口なら 圭織 圭ちゃん なっち ごっつぁん?
石川 よっすぃ 加護 辻 とゆう感じで…。(違ってたらすいません)
>257さん
多謝☆ありがとうございます><
完結→お疲れさまッス。次回作もあるんですか?あったら嬉しいッス
>>256 の如き質問をなさっておられるからには
次回作の構想がおありなんでせうか?
マターリ待つとしまっか。
261 :
○:03/02/11 08:54 ID:JKRR1V4f
HO
『APART』
「新メンバー増員、大大大決定です!」
ぽかーん。
開いた口がふさがんなかったぁ…。
私はその決定事項を聞いてからぽけぽけしながらうちに帰った。
「ただいまぁぁ。」
「おかえり。」
お母さんにドライな声で返される。
「んぁ?何で家にいんの?」
「今日は定休日、どうしたの。」
「…モーニング娘。増えるんだって。」
「…へぇ。」
またまたドライな返事が返ってきたから話す気を失った私は自分の部屋に戻った。
「まきちゃん!」
「ちょぉっとぉぉ!ノックしろっつってんでしょ!」
「ふぇぇぇぃ。すみませんでしたぁ。」
「なによ。」
「腹筋しないの?俺もするから。」
「ぁあ。しよっかな。」
弟のユウキが私のMDコンポをつけた。
だららだららだららだららだっだ♪
リズムに合わせて体をあげさげ。
ユウキが毎日誘ってくれるおかげで私の腹筋は今にも6つにわれそうだ。
「…はぁっ、はぁっ。まきちゃん、」
「なに。」
「なんでイライラしてるっぽいの。」
なんでわかるのよ。
私は曲が終わるまできちんと腹筋を続けて、それから話し出した。
「モーニング娘。が増えるらしぃ。はぁあ。」
「何で息切れしないの…ぜぇぜぇ」
「お前がヒヨワなんだよーだ。」
「まぁ、まきちゃん頑張れば大丈夫だよ。」
「…そうかな。」
「そうだよ、じゃあね。」
腹筋するためだけにきたユウキは腹筋が終わるとかえっていった。
私はまたため息をついた。
『ため息わぁ!1回つくと幸せが1個逃げてくんですよ〜ん♪』
?!?!
何かいまどっかから声がした気がする。
けど、気にしないことにした。気にしてないフリをした。
カサコソ、カサコソ。
「もっもしや…。」
後から考えるとなんでそう思ったのかはわからない。
一瞬でさっきの声のことなんて忘れたのかもしれない。
そばにあったティッシュの箱をつかんで高くふりかざした。
「でぇぇぇぇいいい!!天誅っっ!!(?)」
『ぎぃやぁぁぁぁぁ!なにすんね〜んっ!!』
声が聞こえたのは勘違いじゃなかったらしい。
『考える娘。』終了後のみなさまのコメントありがとうございますm( )m
あと、263、264のINDEX嬉しかったす。ありがとうございます。
〜〜〜〜〜 I N D E X Part3 〜〜〜〜〜
§§§ §§§
§§§ 「APART」 §§§
§§§
>>265-268 §§§
§§§ §§§
§§§ (INDEX Part1
>>263 §§§
§§§ 〔「ひとりぼっちのクリスマス」・ .§§§
§§§ 「クリスマスドリーム」目次〕) §§§
§§§ (INDEX Part2
>>264 §§§
§§§ 〔「考える娘。」目次〕) §§§
§§§ §§§
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お、始まってる!期待してますよ〜
作者さん、オカエリ。新作おめ!
また、ガンガッテ下さい。
「なっ…なに?!」
『ししょ♪こんにちはぁ』
目の前にあらわれたソレは人の形をしていて、ちゃんと声もでてて。
昔可愛いってゆってた、キキララのララに似ている気がする。
私は親指と人さび指をひらいてソレの横にあてた。
10cmくらい…?
『なんやねん!』
「あ、いや…。そりゃこっちのセリフ…。」
『あ、すんません、じゃあ自己紹介から♪亜依っていいます☆』
は?ララじゃねぇの?
『なんで自分がこんなにちっちゃいのか、なんでここにいるかは良くわかんないんですけど、でも多分ししょぉに会うために来たっぽいんで今日からお世話になります。よろしくお願いしまぁすっ!』
ララはそう言って手を<敬礼っ>の位置にあてた。
「…?????????」
わかんない。
なんだかわけわかんない。
そうだこうゆう時は寝よう。
寝たら見えなくなるかも。
そうだよ、幻覚だ。
今日あんなびっくりな事があったから疲れてて幻覚見るんだ。
「…おやすみなさい。」
『ああっ、ちょっ、ししょぉ〜…』
ちゅんちゅん。
すずめの鳴き声がする。
カーテンの間から朝の日差し。ちょっとまぶしいけれど目をひらく。
「ふあぁぁぁ」
『おはようございますっ☆』
……。
「ぐぅぅ。」
『寝ないでくださぃっ』
「…今何時、」
『9時半ですけど』
「っっ!お母さん!なんで起こしてくれなかったの!!!やばい!遅れるっっ」
『あっ、あの、』
「よくわかんないけど、話は後で聞く!」
『ししょ…』
いったいなんなんだよぉ!
新メンバー募集だし、部屋になんかいるし、遅刻するし!!
スタジオについたときは汗だくではぁはぁいっていた。
「ごっちん、おせぇよ〜」
「あ、やぐっつぁん!疲れたよぉ〜」
「メイクしろよぉ〜。」
たわいもない話で今日も始まったってゆう気分になった。
「あのさ、やぐっつぁん。」
「なに??」
「…や、なんでもない。」
「忙しいんだからよぉ〜」
危うく私はララのことをいいそうになった。
一瞬考えて多分キ○ガイ扱いされるの間違いなしだと思ったから、やめた。
「お願いします〜…ぐぅ。」
「後藤〜、寝てない??」
「ねっ、寝てないよ〜…。」
しばらく無言でメイクをしてもらうわたし。
隣にいるのはいちーちゃんだ。
やっぱりララの事言おうと思ったけど、やっぱりやめといた。
本当に気のせいかもしれないし、朝急いでたし。
昨日はイロイロ考えがごちゃごちゃしてたからかもしれないし。
そういえばなに考えてたんだっけ…?
あぁ、そうだ。増員のことだ。
「後藤?やっぱ寝てんでしょ。器用だな、目ぇ開けたまんま…」
「寝てないよっ!起きてるってば!」
「…なんで怒るの…」
いちーちゃんはちょっとムッとしたみたいだった。
「あ、ごめん…。」
「…新メンバーの事?」
さすがいちーちゃんだ。
「私さぁ、後藤がはいってきたとき自分から教育係になったじゃん。」
「うん。」
「ちょっと目立ちたかったのもあったんだけど。」
ちょっとじゃないだろ。
「ねぇ、後藤。新しい子が入ってきても後藤よりもすごいってーか…
なんかそうゆう子ははいってこなさそうだよ。なんかそんな気がする」
「なんでわかんの?」
「それはねぇ…私が後藤の教育係だからだよ、だから後藤が沈んでるときには
後藤を励ますのさ!それも仕事だからねぇ。」
・・・・・・。
アリガトウ、
照れくさくていえなかったけど。
「後藤も新メンバーが入ったら先輩になるんだぞ。」
「うん。」
「しっかりしないと私目はなせないじゃない。」
「え?」
「ほら、前向いて!」
「あ、うん…」
いちーちゃんに促されてメイクのために前を向く。
いちーちゃんの顔がちょっと難しい顔になったのを、わたしはちゃんと見ていた。
ゲッ・・・間違えた・・・
〜〜〜〜〜 I N D E X Part3 〜〜〜〜〜
§§§ §§§
§§§ 「APART」 §§§
§§§
>>265-268 >>273-277 §§§
§§§ §§§
§§§ (INDEX Part1
>>263 §§§
§§§ 〔「ひとりぼっちのクリスマス」・ .§§§
§§§ 「クリスマスドリーム」目次〕) .§§§
§§§ (INDEX Part2
>>264 §§§
§§§ 〔「考える娘。」目次〕) §§§
§§§ §§§
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
三日たったし、保全。
誰もいないのね...
いないよ。
po
保全してくれてありがとうございます;;
保全してくれてる方がいるのに更新しなくてすいません。
保全してくれてる人がいるのは書き続ける理由になるよなぁ…??
がんがる。
さっきのいちーちゃんの表情も気になったけど今はあのララの方が気になったから
私は気にせずにララの事を考えることにした。
後で後悔することになるんだけど。
あいつはそもそもなんなのか。
問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
ゴキブリなのか、妖精とかだったりするのか。
そういえばししょうとか呼んでたな。師匠って事なんだよね??
師匠って…拳法?中国3千年の歴史??
あ〜やっぱりわかんない!
「んぁ〜…」
「後藤!撮影行くよ!」
「いちーちゃんのとなりぃ?」
「そうだよっ」
「わぁぁぁい☆」
私はひととき、ララのことは忘れていちーちゃんの腕に腕をからめた。
カシャカシャカシャ!
カメラの音が響いてたくさんのライトが私たちをてらした。
私はまた気づかないうちにぼぉっとしてたようで、
「はーい!後藤さんこっち向いてくださ〜い!」
と言われて隣のいちーちゃんにひじでこづかれた。
「おつかれさまでしたぁぁ」
スタッフの人たちに挨拶をしつつぞろぞろとスタジオをでていく私たち。
早く家に戻ってあいつを確かめるんだ。
私は撮影中ずっとそのことを考えていた。
今日のお仕事はこれでおしまい、私はハイスピードで帰る用意をして楽屋を出ようとした。
「あっ!後藤!今日これからなんかあんの?」
「あっ、いちーちゃん…今日はのっぴきならねぇ野暮用が…」
私はその場かけあしで答えた。
「どっちだよ!…じゃあいいや、また今度の撮影のときにでも言うよ。」
「…?うん、ごめんねぇ、バイバーィ!」
「…圭ちゃん、ちょっといい?」
「おぅ、どした?」
とりあえずここまでです。
かいたらすぐ更新するので!
〜〜〜〜〜 I N D E X Part3 〜〜〜〜〜
§§§ §§§
§§§ 「APART」 §§§
§§§
>>265-268 >>273-277 >>284-285 §§§
§§§ §§§
§§§ (INDEX Part1
>>263 §§§
§§§ 〔「ひとりぼっちのクリスマス」・ .§§§
§§§ 「クリスマスドリーム」目次〕) .§§§
§§§ (INDEX Part2
>>264 §§§
§§§ 〔「考える娘。」目次〕) §§§
§§§ §§§
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
投げ出したのかとおもいますた。がんがって!楽しみにしてます。
期待保全
「何か今日のいちーちゃんなんかヘンだったな…ただいまぁっ」
「おかえりー。」
「店行かないの?」
「まだ昼なんですけどー。」
「あ、そっか。」
私は自分の部屋へとかけ戻ってベッドにかばんを放りなげて自分も倒れこんだ。
『うごぉぇあ?!』
「えぇぇぇぇ?!」
私は寝ていたからだを起こしてベッドに座った。
『きぃつけてくださぃよぉ…』
「あっ!あはごめん、あははは」
『早いんですね、今日はお仕事はないんですかぁ?』
「さっき行ってきたでしょ。ってか…あんたと話すために帰ってきた。」
『あぁ…そうだったんですか…おおきに。』
「…関西の子なの?」
『そうです、奈良県からぁ、…わけあって東京に出てきたんです』
「ふぅぅぅぅん。で、どうして私のとこに?どうしてそんなに小さいの?」
『わかんないんですけど…けどうちはししょぉの事知ってました。』
「…?」
『後藤真希さん、モーニング娘。のエースですやん?』
「え、エースかはわかんないけど…。」
『にっぽ〜んの未来は♪ですやん?』
「あんた…、何者?」
『うちはぁ、加護亜依12歳。奈良で普通に学校行ってて普通にテレビのモー娘。とかも
知ってて、普通に…。よぉわからんのですけど、ここにきたら、ここにきたらちっちゃくなってました。そいで、ししょおにあっていました。』
「…わからん。」
『ですよねぇ、ほなもん、よぉうちもわかりませんわ。』
「うー。」
『でもここにいるのもきっと何かの縁だし、仲良ぉしてくださいよ。』
「…よくわかんないけど、いっか。じゃ、握手ね。」
こうして、わたしとララ(もとい加護)は人差し指と、小さな右手とで握手を交わした。
奈良県の中学生だった加護。
なぜか小さくなって私の部屋に出てきた。
未だにわからないことがたくさんだけれど、加護もあんまりわかっていないみたいなので
とりあえず仲良くしてみようと思った。
『なぁ、ししょぉ』
加護が小さな手で私をパシパシたたく。
「ん?」
『あんなぁ、うちのこと誰にもいわんとってな。』
「え!?なんで!?」
私は市井ちゃんにメール作成中だったので焦った。
『…人疑うみたいで悪いんやけど、自分でもおもうんやけど、うちなんかおもろいやん?』
「…は?」
『いや、なんか人間なのにちっこくて。そやから色んな人に知れたら色々面倒なことに
なると思うんや』
「面倒?」
『ししょぉってクールに見えてただの天然やったんやな…ま、とにかく
いわんとって!お願い〜』
「…わかったぁ…よくわかんないけど承知した。」
『おおきに。さ、交流を深めましょぉ〜!!』
加護は大きく手をあげた。
それから私たちはいろんな話をした。
加護の家族のこと。私の家族のこと。
加護の学校でのこと、私の娘。でのこと。
私は色々話してるうちに加護が娘。にいたら楽しいだろうなと思った。
『でな、うちが…ししょぉ聞いてる??』
「それよ!」
『!?』
「なんで師匠なの?なんか聞こうと思っててど忘れして気持ち悪かったのよ!」
『なんで怒るねんっ!いやぁ、何かな、後藤さんみたらししょぉ!って感じがしてん!』
「意味わかりまへんな。」
『真似すんなや〜、うちもわからへんけど、ふふふ。』
「ふふふ。」
加護との話は寝る前までつきなかった。
加護が私の枕のとなりで小さな寝息をたてるまで。
なげだそうかと思ったんですけど
保全してくれた方がいて嬉しかったんで続けました。
ありがとうございます><
投げたらアカソ! by300勝投手
『ししょ〜!!朝でっせー、携帯のアラームが3回ぐらい鳴り終わりましたよぉぉ』
「…えぇぇえ??」
『8時ですけど、ししょぉ学校とか行ってへんの?』
「!?!?8時!?おかぁぁぁっぁぁさん!!!」
だだだだだだ…
『ほんっま…ははは…ししょぉが楽しい人でよかったわ…ええ人やし…』
だだだだだだだ…
「か、帰ってくるまで待ってて、じゃね!」
『はぃな。』
「おか〜〜〜〜〜さん!起こしてっていったじゃん!」
「言ってないわよぉ、だってあんた昨日帰ってきてから居間に来てないじゃない。」
「あ…そっか、いってきまーす!」
私は玄関をでたあとほんの少し自分の部屋の窓を見た。
もし妹がいたらあんな感じなのかな…
長い長い学校も終わって(まぁほとんど寝てたんだけど。)私は家に戻った。
今日は家に戻って少ししたら雑誌の撮影のお仕事がある。
帰りが遅くなるし、行くまでの間加護と話していよう。
なんて考えながら自分の部屋に入った。
『あ、おかえりなさ〜い』
「あ、加護。ただいま。ねぇねぇ、私がいないときって何してんの?」
『…ん〜…まぁいろいろと』
「あっ!部屋荒らさないでよ!ぜっったいに!」
『んな事しませんっ!!ししょぉひどいわぁ。』
「ごめんごめん、今日はさぁ、6時にスタジオ入りなの」
『なんのお仕事なんですか??』
加護は本当に楽しそうに話を聞いた。
私も話してて楽しかった。
加護は芸能界の裏話?みたいのをよく聞きたがった。
そりゃそうかもね、私もゲイノウジンになるまでそういう事気になってたし。
ぴぴぴぴぴぴ。
『あ、アラーム鳴ってますよぉ、5時やて。』
「あ、じゃあそろそろ行かなキャ。」
私はかばんにいるものをほおりこんでドアを開けた。
『いつ帰ってくるんですか??』
「ん〜…わかんないけど…遅くなるかも、なんで?」
『あっ、いやなんでもないんです。行ってらっしゃい!』
加護はちっちゃな手をあげた。
私も軽くあげて、ドアを閉めた。
寂しいのかな?
加護本人もここにどうやってきたかわかんないんだもんね。
早めに帰ろう。うん。
「後藤、今日は帰り暇?後藤んち寄ってこっかな?」
「えっ!う、うち??!今ちらかってんだよね、しかも今日遅くなるし…」
「じゃあ泊まってくし。」
「明日平日じゃん!私学校あるし…」
「…だよね、ゴメンヨッ!またいつか行かせて!」
「うぅ〜…ごめんね〜…」
市井ちゃんごめんなさい、嘘つきました。
うちはヤバイようちは…。
「後藤、ちょっと。」
その後、圭ちゃんに睨まれて自販機の前に呼び出された。
「…な、なぁに?」
「今日どうしても駄目なん?」
「え?何が?」
「サヤカが後藤んち泊まるのさ。」
「え、何で圭ちゃんが。」
「答え!」
「あ、あぁ、今日はちょっと…」
「今度さぁ、サヤカが話あるって言ったら聞いてあげてよ。」
「…?話があったの?市井ちゃん。」
「…あ。とにかくそうゆうことなの!じゃね。」
わけわかんない。
市井ちゃんが話があるのに何で圭ちゃんがいうの。
はい!がんばりますですがす。ありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・
あ、300ゲトですな。ありがとう。
301 :
:03/03/03 22:35 ID:D0OGyC5d
age
更新乙です!
続きがね...めっちゃ楽しみです。
そんでもってなんか釈然としないまま撮影に入った。
「だって、話があるなんていってなかったし…ううむ」
「何ブツブツ言ってんの?ほら、後藤こっち。」
市井ちゃんに手を引かれて移動する。
ほら、いつもの市井ちゃんじゃん。
話なんてなさそうじゃん。圭ちゃんめ。
「市井ちゃん、なんか変わった事とかあったの??」
「…なんで?」
「圭ちゃんが、なんか市井ちゃんが話があるらしいって。」
「あ〜…ううん、ないよ!後藤!前向けっ!」
「はいっ!」
ほら、いつもの市井ちゃん…。
ふと、隣にいる市井ちゃんが私に耳打ち。
「あ、なんかね。今結構もう決まってるらしいよ?」
「何が?」
「ほら。新メンバー。」
忘れてた。
「あぁぁぁぁ、加護起きてる?」
『寝てまふ。』
「起きてんじゃん。」
『遅かったやないですか。』
「そりゃ仕事だから…って寂しかったの?」
『ちゃうわぃ!』
「あら〜、加護ちゃん可愛いでちゅね〜。んふふふ。」
『…ししょぉ。今度新メンバーが入るやんか。』
「…そんなことも知ってたの?」
『ASAYAN見とるさかい、なぁどんな子がはいるんやろ。』
「私もそう思ってるんだぁぁぁ〜。それ今師匠の悩み。」
『師匠も悩むんやな…。』
「こら!そこ!さりげに失礼だよ!」
加護が笑った。
帰ってきたときは心なしか曇って見えた表情がいつもの加護に戻った。
(良かった。)
お母さんってこんな気分なのかな…。
『何で新メンバーが入るのにししょぉが悩むん?』
「…そりゃ、仲良くなれるかとかもあるしさぁ、やっぱ…追い抜かれないかとかさ。」
『エースが気弱でんがな。』
「エースって…そうでもないよ。なっちもいるしさ。」
『なぁなぁ。ししょぉ、聴いて?うちもー娘。はいれるかな?
あんたにゃっもぉったいないっ♪あたしゃホントなーすばでばでばで♪』
「ん、結構うまいんじゃないの?なんか物まねはいってる気もするけど。」
『物まねも趣味やしな☆』
「あ、じゃあカオリの真似!圭織ぃえっとぉ。」
『あ、似とるな!うちも犬とかなら得意なんやけどな。』
あぉぉぉぉん
「あ、うまい、普通にうまい。」
夜もふけて。
布団の中で少し話したあと。
『ししょぉおきてる?』
「寝てます。」
『パクんなや!なぁ、うちどうしてここに来たんやろ。』
「…さぁ。」
『身も蓋も無い返事やな。』
「どうゆーいみぃー?」
『なんでもあらへん。おやすみなさい〜〜ぃ』
「…おやすみ。」
加護はどうしてここにきたんだろう。
どうして私のところにいるんだろう。
加護の質問を私は頭の中で考えてみたけど。
私は知らない間に眠りについていて、やっぱり次の日も寝坊した。
ごまかごキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
p.s.作者さん交信乙&300ゲトオメ。
309 :
:03/03/09 15:52 ID:B8gwJWOj
ほぜむ
『けほっ。けほけほ。』
「どうしたの?風邪…とかあるんかな?」
『いや、なんでもあらへ、けほっ』
「…ゆっくり休んでなよ。今日は学校だけだから。」
『ならすぐ帰ってくるんやぁ、いってらっしゃい、げほっ』
「おぅ。まかせて。」
私は加護の頭に小さくちぎった濡らしたティッシュをのせて
カバンを持った。
「じゃあ、行ってくるけど…なんかあったら…そだな。」
Pipipi。
「このリダイヤルボタン押して、そしたら携帯にかかるからさ。」
『あぃ』
あの不思議な状態で風邪とかあるんかな…。
ってゆうかそもそもあの状態はなんなのさ。
ってゆうかってゆうか…。
〜ぶーっぶーっ〜
加護!?
私は震えた携帯を先生に見つからないようにこっそり取り出した。
〜着信 ☆市井ちゃん☆〜
市井ちゃん…?
「先生〜トイレ行ってきまぁ〜す。」
「もしもし??」
「あ、後藤?ごめんね、学校?」
「そうだよ、しかも授業中だよ。」
「ごめんごめん…ねぇ、今日オフでしょ?もう予定はいってる?」
「あ…特に予定が入ってるわけじゃないんだけど…」
加護が…。
「…そっか!しゃあないわな!じゃあまた明日ね、遅刻すんなよ!」
「わかってるよぉぉ、じゃあね、ごめんね。」
Pi!
電話を切った後に、
圭ちゃんが言ってた話を思い出した。
市井ちゃんはなんか私に話すことがあったんかな…?
でも加護が…。
今日は加護がなんかヤバそうだし、仕方ないよね。
市井ちゃんとはまた明日もあえるんだし。
明日からは仕事が毎日のようにはいってるから、いつでも話せるし。
私はそう思いながら教室へと戻っていった。
私は授業もそこそこに、早退の理由もないのに家に帰ってきてしまった。
や、理由がないわけではないんだけどね?
「ただいまぁ〜…」
「あんた学校は。」
「早退した〜。」
「今日は仕事ないでしょうが。」
「ないけど…、早退したかったの〜」
「…ま、いいわ。」
「んぁ。ありがと〜」
自分の部屋に入るとベッドを確認。
加護が小さく横たわっていた。
「お〜い…加護ぉ〜…?」
『…ししょぉ?がっこは??』
「なんかアンタが心配で帰ってきた。」
『…そですか、おおきに。』
「どうなの?体調は?」
『ん〜…咳もとまったし、大丈夫ですわ。』
「あ、良かったじゃぁん。なんだ早退することなかったぁ。」
『でもちょっとラッキーって思ってへん??』
「思ってる。…っくく。」
『あはは。ししょぉらしいわ』
それからまた私たちはいろんな話を続けた。
市井ちゃんから電話があったことなんて忘れて。
>>308さん ありがとうございます、出来れヴァ読者様がとってほすぃ…かな。
>>309さん 感謝です;;
ちっちゃいあいぼむ、なんかイイネ(�∀�)
それからちょっとたって。
たまに暖かい日があるようになった頃。
加護とすごく仲良くなった頃。
4期メンバーが加入した。
1人目は石川梨華ちゃん。教育係は圭ちゃん。
私より1学年年上で、お嬢様みたいで、声が高い
(市井ちゃんいわく声優さんのよう。だそうだ。)
2人目は吉澤ひとみちゃん。
私と同じ学年で、美人さんだ。でもちょっとかっこいい。
そして3人目は辻希美ちゃん。教育係はカオリ。
まだ中学1年生で八重歯の可愛い女の子。
この子が私に代わって最年少になった。
この10人でしばらくは活動してゆくんだ。
このときはまだそう思っていた。
「ただいまぁぁ。今日ね、辻ちゃんと話したよ。」
『うちと同い年の?』
「そうそう、何か天然っぽくって可愛い。」
『ほぉ、うちと仲良ぉなれそぉ??』
「そだねぇ、加護はツッコミっぽいからね、漫才が出来そう。」
『アイドルちゃうやん!なんでやね〜ん。』
「はは、まぁ私からしてみたら加護の方が可愛いけどね。」
『…何か嬉しいことゆうてくれるやん、でへへ。』
何かツボにはまったらしく加護はお酒を飲んだ裕ちゃんみたく
だらしなく笑った。
そんな加護が最近よく言う質問がある。
『うちがもしモー娘。入れたらうまくやってけると思う?』
加護は娘。にはいりたくてはいりたくてしょうがない普通の女の子だったから
なんかの拍子に私のところにきてしまったんじゃないかって、
最近思い出した。
それからまた少し。
4期の子がたまに敬語じゃない言葉で話しかけてくれるようになった頃。
加護と何でも言い合える仲になってきた頃。
私たち10人はミーティングと言われてある部屋に集められた。
「じゃ、市井、こっち。」
つんくさんとマネージャーさん達。そして市井ちゃんが前に立った。
彩っぺを思い出した。
喉がカラカラになった。
胃が痛くなった。
頭が真っ白になった。
市井ちゃんの顔が見れない。
そして、圭ちゃんのあの一言が頭の中でうずまいた。
「私、市井紗耶香は5月の武道館ライブを最後にモーニング娘。を卒業します。」
にわかにざわつくミーティングルーム。
声がでない。
涙も出ない。
どうして?
どうしてなの?
「い…ち、ちゃ、」
「後藤ゴメンネ。」
涙が溢れた。
「なんや、ごっちん知らんかったんかいな!」
「もうサヤカが言ってると思った…。」
先に知らされていたと思われるメンバーからの言葉。
「後藤さん…。」
手が震えてるくせに背中をさすってくれる辻ちゃん。
心配そうにのぞきこむメンバー達。
そしてまた、
「ゴメン」
私はたまらずに会議室を飛び出した。
どうして?
どうして?
どうして?
私は走りながら考えた。
多分、すごく泣いてたと思う。
ねぇ、どうして?
「後藤!」
圭ちゃんの声がした。
「け、ちゃ…。」
「後藤、あんた…。」
「けぇぇぇぇちゃぁぁぁ…」
私は思わず圭ちゃんに抱きついた。
どうして私はあの時、市井ちゃんの話を聞こうとしなかったんだろう。
>>315さん
ありがとうございます、文章から可愛さが出てれば嬉しいです。
323 :
:03/03/13 20:29 ID:UfvtF1GA
泣くだけ泣いて、圭ちゃんと私は荷物の置いてある場所に戻った。
市井ちゃんのカバンはもうなくて
他のメンバーももう帰ろうとしていた。
辻ちゃんが心配そうな顔で私を見ていた。
「大丈夫。」
そういうと少しホッとしたような顔でお疲れ様です。と言って
帰って行った。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫…ほんと。」
「うん…じゃあまた明日の撮影でね。」
「お疲れ様。」
本当は誰かと居たかった。
本当は誰かに話を聞いていてほしかった。
帰れば…加護に会える。
「ただいま。」
しん、とした家の中。
ユウキはこんな時間までどこに行っているんだろう。
こんな日に限ってお母さんもお店らしい。
私は足早に部屋へと入った。
「…加護?」
返事がない。寝ているんだろうか??
「加護?」
もう一度呼んでベッドの方に歩いてゆく。
「…んん…」
「寝てんのか。…はぁ。」
もうあんなに泣くほどではなくなったけれど
冷静に考えれるようになったから余計辛い気がする。
確かシンガーソングライターになるためだっけ??
シンガーソングライターってなんだよ。
このままうちらと一緒にいて何がまずいんだよ。
ねぇ。なんでやめちゃうの?
ねぇ。なんで?
「ふっ…」
また涙が出てきた。
私が悪いだけ。
私はあのあと泣きつかれたらしく机につっぷして寝ていた。
それに気づいたのは朝方の事。
『…ぉ、ししょ、ししょぉ〜』
「んあ!?」
『風邪ひくで!』
「…加護、何で昨日寝てたの?」
『え?』
「あんた、居候の身でしょう?主人が帰ってくるまで起きてなさいよ!」
『…へ?』
「自分ばっかり話したがって何で私が話ししたいときだけ寝てんのよ!!」
『…ごめ、な、さ…』
加護が泣いた。
「あ…ごめ…ちがう…。」
最悪だ。もう何もかもが最悪だ。
あのあと私はメイクもしずに昨日帰ったカッコウのまま家をとびだした。
そういえば財布も携帯も置いてきちゃった。
「あはは。」
なぜか笑いがこみあげた。
多分加護は私を嫌いになっただろう。
もうあの楽しい関係には戻れないんだ。
妹が出来たみたいで楽しかったな。
市井ちゃんの話もきいてあげられなかった。
加護にもやつあたりしてしまった。
「あはは、私駄目駄目だ。」
私は歩いて事務所まで向かった。
今日は4時から。充分間に合うよ。
よく見てみるとサンダルだし、ユウキのだし。
ショップのウィンドウにうつる私はひどい顔をしていた。
「アイドル失格じゃん。」
無事に4時までにはついたものの酷い顔だった分
メイクさんに迷惑をかけ、結局は時間は押してしまった。
迷惑かけこだ、私は。
途中市井ちゃんが話しかけてこようとしていたのを
避けてしまった。
怖い、今は。怖いの。
市井ちゃんがいなくなるのも。加護に嫌われるのも。
撮影が終わって事務所に戻ると辻が声をかけてきた。
「後藤しゃん。」
「…辻、どしたの??」
「面白いもんが見れるのれす、こっちきてくらさい!」
私は辻にひっぱられるがままに連れて行かれた。
着いたのはいつもの応接室だ。
「何があんの?」
「これれす、すごいれすねぇ…。」
それはたくさんの履歴書とテープの山だった。
「これ…。」
「それな、オーディション落選したやつの。」
「つんくさん。」
「元気ないんやて??これみてみ、後藤には負けませんってのがいっぱいおる。
今の後藤じゃこの子ら負けてしまうかもしれんなぁ。」
「…。」
私は辻と一緒に履歴書に目を通した。
「この子、つぃとおないどしなのれす。かわいい。」
「おっ、辻、お目が高いな。その子最終審査までのこっとった子やねん。」
「どの子?」
私は履歴書を見て自分の目を疑った。
「その子なぁ…病気やったんやて、今入院してんねん、俺目つけてたんやけど。」
「こっ…これ、貸してください!お疲れ様でした!!!!!!!」
どうゆうこと?!だってこれ…。
加護じゃん!!!!!!
あいぼむ病気すか〜
ん?なんか嫌な気配がするぞ(・∀・)
>>330さん
しーっ!もう少し待ってください(w
作者さん分かりマスタ。
おとなしく待ってます(≧∇≦)
333 :
丈太郎:03/03/19 06:04 ID:WHUM3Ap2
えっ!?な、何だろう
元ネタがわからないんで…。でも楽しみにしてよう(^^)
「加護!!!」
『ししょぉ…げふっげふっ。きのぉは、ごめんなさい…。』
「あ、あのね、これ…」
『あ…。』
私は加護の前に履歴書を広げた。
『あかんの…正体がばれてしもた…』
「え??」
『神様とのお約束やねん…ばれたら元の場所にもどらなあかん…。
まだ若いうちに神様がくれたプレゼントやってん。憧れの…ししょぉのところへ。って』
「…憧れの?」
加護のからだが微かに光を帯び始めた。
私はそれが何を意味しているのか悟った。
「加護…消えちゃう…。」
『うちな、ずっとモーニング娘。が憧れやってん、入りたくってママにも内緒で
オーディション送った!けどな、ちょっとして、うち病気やってわかった。』
「なんの!?」
『心臓のやって。そんなにたくさん説明されなかったけど、うちきっともうすぐ…。』
「…そんな…。」
『本当のうちは大阪の病院のベッドでねてんねん、きっともう何日も。』
「……。」
『そやから…お別れや…。』
「え!待って!イロイロ…私なんか話したいことあったような…。」
『…へ…??』
加護の小さなカラダが光を放った。
「加護!待って!!!!」
『おおきに、ねぇ生まれ変わったら、うちししょぉの子供になれるかな?』
「なっ、なれるよ!!!ねぇ、ごめんね!昨日!!!」
『うちもごめんなさい、今度会ったらきっとたくさん話すんや。』
「当たり前だよ!!!加護…。」
ぱしゃっ!!!
水がはじけるような音がして、
加護が消えた。
光の粒がキラキラ、ベッドの上で光って消えた。
「加護ぉぉ…。」
私は次の日、市井ちゃんと話す決意をした。
逃げていたんだ、私は。
そりゃ市井ちゃんがいなくなるのは辛いけど…。
それでも加護みたいにいきなり離せなくなるのは嫌だ!!
加護はそれを教えてくれたの…??
「圭ちゃん、圭ちゃん、私ね、市井ちゃんと話すよ。」
「…ふぅん。」
「!なぁんだ、ほめてくれると思った!!」
「ばっっかねぇ。それが当たり前でしょ〜。あんたが聞かなかっただけ!」
「…ま、そなんだけどね。」
「あ、さやか来たよ。いっといでよ。」
「…うん、話聞いてくれてありがと。」
「ううん、…なんかあったの?」
「何で??」
「すっきりした顔!」
「…そうかなっ!大事な事を教えてくれた子がいたの!!」
「市井ちゃん。」
「…後藤…。」
「市井ちゃん、お話聞かせて!!」
「…うんっ!」
私たちは自販機が並んでいる前にある椅子に座った。
「なんか飲む??」
「じゃあ…くー。」
私はQOOのオレンジ。市井ちゃんはウーロン茶。
一口飲んで市井ちゃんが ふうっ と息をはいた。
「ごめんね、後藤になんにもいわなかったこと。」
「…私こそ…聞こうとしなかったし…。いつでも話せるって、思ってた。」
「うん。」
市井ちゃんはウーロン茶を口のところに持ってって、止まった。
「私ねぇ、シンガーソングライターになりたいんだ。」
「…うん。」
「自分の言葉でみんなに伝えたいの。」
「それは…娘。じゃ出来なくなっちゃったの?」
「うん。きっと私がメインになれる事はないわけよ。」
「プッチがあるじゃん!?」
「伝えたいもの違いかな。はは。」
市井ちゃんは止めていた缶を口につけてかたむけた。
「けどさ、シンガーソングライターになった時にさ。」
「うん。」
「自分の言葉でみんなに伝えられるの!わかる?」
「そりゃわかるけど…。」
「私は今からそれが楽しみでさぁ…。」
私は市井ちゃんをチラっとみて思った。
何て素敵な顔で笑うんだろう。
「う〜ん、止めても無駄だってわかった。」
「うん、わかってくれたか、ありがとう!」
「頑張ってよね!がんばらないと承知しないから。」
「当たり前でしょ、誰があんたみたいに生意気な子を育ててきたと思ってるの。」
「はは。」
「根性はあるからさ。母さん頑張る。ふふ。」
市井ちゃんが一息ついて言った。
「私がさ、今一番気がかりなのはあんただよ。」
「…私??」
「いい先輩になりなよ。」
「…うん。なる。」
「うん。よし。じゃあみんなのとこ戻るか!」
「待って、頭なでなでして。」
「…甘えん坊さんねぇ〜、おいで。」
市井ちゃんの手が頭をなでてくれる。
それがもうグッときてしまった。
「ひぐ。えぐえぐ。」
「もぉ〜。泣き虫さんなんだから…。」
「最後はっ、笑顔でっ、送りだすもん、えぐえぐ。」
>>333さん
元ネタがあるわけではなくて330さんが気づいてしまっただけですよ><
更新乙です。
作者☆さん申しわけm(_ _)m
余計なこと言っちゃたかな?
343 :
丈太郎:03/03/21 21:29 ID:JIvIfi/C
あ…いま思い出した。
南君の…?
>>342さん
いえいえ!どうなるかはまだわかりませんって(w
>>343さん
元ネタはないんですよ〜(w
>>343 元ネタ探りみたいなことして楽しいですか?
そういうことを連載中にされると迷惑です(少なくとも俺は
元ネタ探りなんてしないで、作品を楽しみましょうよ
346 :
丈太郎:03/03/23 09:50 ID:85BnKjRp
>>345 いや別に。気になっただけです。
お気を悪くさせたらすいません。
「後藤!今日こそイロイロ話そうよ!」
「…市井ちゃん、私今日は…そうだ!!一緒に行こう!!!」
「どっ、どこに!??」
「奈良!!」
「えええええええええええ!!!???」
私たちは仕事が終わったあと、電車に乗って奈良へと向かった。
電車の中で市井ちゃんに今までの加護とのことを話した。
にわかに信じがたいとゆう顔をしていたけれど
私があまりにも熱心だったから市井ちゃんも観念したようだった。
私の手には加護の履歴書。
つんくさんに下さい。と言って困る、と言われて今日一日だけの約束で借りたもの。
その住所を頼りにとりあえず加護の家を探すことにした。
「どうすんの?会えなかったら…。」
「会える。会えるって市井ちゃん。また会うって約束した。」
「うんうん。ごめんね、意地悪言ったね。」
私たちは奈良に着いてタクシーに乗って加護の家についた。
時間はもう夜の8時を過ぎていた。
「加護って、かいてある。」
「うん。」
私たちは決心してチャイムを押した。
「はい、どちら様ですか??」
チャイム越しに聞いた声は少し加護に似ていた。
「あ、あの、後藤真希っていいます。モーニング娘。の…。」
「…は??」
「あの、亜依ちゃんに会いに来たんですけど…。」
「…ちょっと待ってな。」
ちょっとして玄関がひらいた。
加護に似てるような似ていないような。
多分加護のお母さんが顔をのぞかせた。
「ほんまや…ちょっと!!お父さん!!すいません、もう少し待ってください」
「はい。」
私たちはもう少し待って、そして家にあがらせてもらった。
お茶なんかもだされて、どうして。といわれた。
本当に驚いているみたいだった。
しまった。理由を考えてなかったのだ。
私が思わず焦っていると市井ちゃんのナイスフォローが私を救った。
「ファンレターが来てたんですよ、私たちのファンだって。」
「そ!そうなんですよ!」
「そうですか…ほんまおおきに…。オーディションなんかも受けてたみたいで…。
電話がかかってきたんですよ、2次オーディションに来てくださいって。
けどそのときにはもう…。」
加護のお母さんは言葉をつまらせながらも私たちにわかりやすいように
話してくれた。
ちょうど履歴書を送ったぐらいに入院したらしい。
色々病気のことも話してくれたけれど、私にわかったことは命にかかわる病気だってこと。
でもそれもなんとなく予想出来ていたことだった。
私たちは明日また病院に案内してもらう約束をして
加護の家を後にした。
「…どうしよっか。」
「こっちに泊まってくかいったん東京に戻るか。かな。」
「うん…。」
市井ちゃんは市井ちゃんで本当に加護とゆう人物がいたことに驚いているみたいだったし。
私は私で予想が当たっていたことに少しへこんでいたりだった。
「明日はさ、午後からじゃん。だからこっち泊まってくか。」
「うん。」
市井ちゃんの提案で私たちは奈良に滞在することにきめた。
>>348 お父さん→パパ の間違いです。スマソ
>>345さん 大丈夫です、ありがとう!怒っちゃ(` )━ダ(Д` )━メ(´Д`)
>>346さん いえいえ、楽しんでくだされば><
おお〜更新乙彼ちゃんです。
あれ、もしかして、自分やっぱり余計なこと
言ってたみたいですね…気をつけます。
ハンカチ5枚必要なヨカーン!
少し駅の方まで戻ってホテルをとった。
「ふ〜。何かさ、同じ部屋とか久しぶりじゃない??」
「ん〜。だねぇ。」
市井ちゃんは冷蔵庫をあけてアクエリアスをだした。
「ね、今まで話す時間がなかったのはその加護…さんのせい?」
「うん、まぁそうなんだけど」
「そうか。色々あったんだね、母さん彼氏でも出来たかと思っちゃったよ」
ふふふと笑って市井ちゃんがおどけた。
私も笑った。
「不思議だね。どうして加護さんは後藤のところに現れたんだろうね。」
「うん、私もずーっと考えてたんだぁ。なんでだろーって。」
「うん。」
「けどねぇ。多分私に憧れてたんじゃない?ぷぷ。」
「自惚れんなよ〜!ははは。」
「だね。…ねぇ、命にかかわるってどんなんなのかな…加護もうすぐ死んじゃうって、
何か加護も言ってたんだ。ねぇ、加護めっちゃいい奴なの。市井ちゃん。」
「うん。」
「でねぇ、何かねぇ、めっちゃ私になついてきたの、めっちゃ可愛かったの。」
「うん。」
「わかんないかも知れないけどね、わかんないかもしれないけど…私…、
なんなんだろ、本当…涙がでてくんだ…。」
「うん…。」
市井ちゃんは小さく返事をすると私を抱き寄せていつもみたいに撫でてくれた。
「うっ…加護といっぱい話したこと覚えてるの…えぐっ。」
「うん。」
「加護が私に色々聞いてきたこともっ、ふっ、私が色々っ教えた事もっ…。」
「うん。」
私が話すと市井ちゃんは返事をしてくれる。
ちゃんと聞いてくれている。
全然わかんないだろうに多分色々イメージして聞いてくれてる。
あぁ、市井ちゃんももうすぐ居なくなってしまう。
それで加護まで居なくなっちゃったら私はどうしたらいいの。
また泣けてくる。
泣いて泣いて泣きつかれて眠ったときまで、
ずっと市井ちゃんが撫でていてくれた気がする。
朝起きたらやっぱし私はすごいまぶたが腫れていて、
市井ちゃんと目があったときにブッと吹かれてしまった。
「ひど〜い。」
「それじゃあ加護さんは後藤だってわからないかもね。」
なんていわれながら
2人でまた加護の家まで戻った。
病院に案内してもらうために。
「亜依も喜ぶわぁ…ほんまにありがとうございます。」
って言われて2人で照れつつ、病院に向かった。
−207 加護亜依 様−
「ここです。」
そういって加護のおかあさんがガラガラと扉を開けた。
「どどどどうしよう、何か緊張してきた。」
「落ち着け、はい、すってーはいてー。」
「すーはー。よし!こんにちはぁ〜…。」
点滴につながっている加護の腕は、
私の部屋に居たあの加護よりもずっとずっと細くて。
私の部屋に居た加護よりもずっとずっと小さく見えた。
「亜依、お客様!ふふ。きっとすごくびっくりするわ」
「こんちわ〜…。」
「…!!ししょお!!!」
その懐かしい呼び方に、(っていってもほんの2,3日だけど)
私は思わず泣いてしまった。
「加護…、会いにっ、来たよ。たくさん、話しに!」
「ぶえー、ししょーやー、ママ〜、ししょおがきたぁぁぁ!!!」
感動の再会です。
やっぱり市井ちゃんは不思議そうな顔をしていたし、
加護のお母さんなんて意味不明って顔をしていたけれど。
そんなの気にせずに私と加護は抱き合って喜んだのです。
私達は、市井ちゃん、加護のお母さんそっちのけで
時間いっぱいいっぱいまで話した。
お互い覚えていたこと、加護は自分の夢だと思っていたこと。
とか、まぁいろいろ。
帰り際にまた来ることを約束して私達は病室をでた。
加護のお母さんが、病院の入り口に向かうまでの短い間に
加護がもうすぐ手術を受けることを話してくれた。
今受けないと体力的な問題で受けられなくなってしまうらしい。
完璧に成功するかは賭けの様なもので。
けれど受けないと確実に寿命が短くなるため、受ける事を決意したらしい。
「今日はほんまにありがとうございました…良かったら、またきてやってくださいね。」
「はい!絶対来ます!」
「ありがとう、じゃあまた…。」
「さようなら。」
「市井ちゃん、ごめんね、着いて来てくれたのに加護と喋ってばっかで。」
「いいよ〜、母さんは真剣に驚いてるから!どうゆう現象なんだろ…。」
市井ちゃんはあごに手をあてて、ううむ。とうなった。
私は笑った。
「でもな〜。母さん正直ちょいとジェラシーだけどね。」
「え?」
「だってもうすぐ脱退だってのにさぁ〜。」
「市井ちゃん!大好き!こんなところまで着いてきてくれてありがとぉぉ〜♪」
「ざぁとらしいんじゃあぁ。」
でも、ほんと。
市井ちゃんが教育係で良かった。
言わないけどね。
>>353さん
だいじょぶ( ´∀`)
気にしないでけらさい。
>>354さん
ラストまでつっぱしりますZE
私はそれからも時間を見つけて加護のところへお見舞いに行った。
今度はメンバーのサインとか持って。
加護はとっても喜んでくれた。
お土産よりも私のお土産話に喜んでくれてたり。
私は加護のところに行くためにたくさん話を考えたりして
加護も加護で病院であることを話してくれたりして。
「じゃあね、またくるから。」
「…うん、わかった、ほななぁ」
もう結構何回か来てるけど、
加護とバイバイするときはやっぱり慣れない。
今日はいつもよりも暗い気もするし。
「…どうかした?」
「…あんな、ししょぉ、うち、手術の日が決まった。」
「いつなの?!」
「5月の、21日。」
「…その日は…ライブなの。市井ちゃんの最後の。」
「…そらあかんなぁ!来れる筈ないやんっ!うち頑張るから、ししょおも頑張ってな!」
「うん…。」
加護は明らかに強がってた。
−5月21日−
私は武道館に居る。
加護はきっともう、手術室だろう。
モーニング娘。のみんなは最後の確認に入っている。
私ももうはじめなくちゃ…。
「後藤。」
「市井ちゃん…。」
「大丈夫。ここであんたは加護さんに伝えるんだよ。」
「どどどどうやって…。」
「あんたが精一杯このライブを成功させるの。その精一杯がきっと、
加護さんに伝わる。そのパワーがきっと加護さんに届くよ。」
「…うん。そうだよね。」
「そうだよ、ね??私もパワーいっぱいの後藤に見送ってほしいし。」
「!そうだよね、うん。頑張るね。」
そう、このライブは市井ちゃんのモーニング娘。としての最後のライブなんだ。
ふぬけてちゃあ市井ちゃんにも加護にも失礼だよね。
<がんばっていきまっしょい!!!>
そして…。
加護、ライブはねぇ、大成功だったよ。
みんな最後の力を出し切ったの。
それで市井ちゃんを気持ちよく送ることができたよ。
最近ね、よっすぃ〜(吉澤)なんかとよく話すよ。
よっすぃ〜は市井ちゃんの後継ぎとしてプッチにはいったの。
タンポポには梨華ちゃんが。
辻ちゃんはまだどこにも入ってないけどね。
市井ちゃんが抜けてちょっと寂しいけど、プッチとか次のシングルとかあるから
落ち込んでもいられないんだけどね。
加護の事も…、私はずっと忘れないから…。
私、頑張るよ!
加護がどっかで見てる気がしてさ、この広い空で…。
「こらこらこらこら。勝手にころさんといてーな。」
「…あ、間違えた。こっちは加護がお亡くなりになった時用のだった。」
「縁起でもないっ!!」
「いやいや、手術成功おめでとー。ぱちぱち。」
「実は不成功だったほうが良かったとかおもてるやろ?そやろ?」
「思ってないってばぁー!もう加護さんたらっ。」
「ししょお!!!」
「…んぁ?」
「うちな、次のオーディションまでに完璧元気になってな。」
「うん。」
「モーニング娘。入るねんっ!!!」
「…やれるもんならやってみなー!!!あはははー。」
「…ちきしょー!見てろよ〜〜〜〜〜!!!!」
<終わり>
ありやとぉーございやしたぁぁぁ
(σ´Д`)σ・・・・…━━━━☆ズキューン!!
レスがねぇ…なかった時とかあったんですけど
それでも保全してくれてる人がいたりして
それがすっっっごい支えになったです。
ありがとうございましたm( )m
作者☆さん乙彼様ですm(_ _)m
最後に自分の予想を大きく裏切ってくれて
大満足です。
どの作品もやっぱりおもしろです。
次回?もがんがっちゃってくだせ〜
作者☆さんおつです!
毎回レスつけなかったけどちゃんとチェックしてましたぜ。
俺もあいぼむ死ぬかと思ってたんで予想裏切られましたw
ハッピーエンドは俺好みなんで逆によかった。
またいいのできたらゆっくりでいいんで発表よろしくです。