新・一緒に暮らすならどの娘?part8(何でも有り)

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1我犬。 ◆HhN0E.Nono
作品については↓こちらへ。
       批評批判版
ttp://jbbs.shitaraba.com/game/2329/gogogo.html
2我犬。 ◆HhN0E.Nono :02/10/11 10:59 ID:+tyfC5nm
過去ログ
一緒に暮らすならどの娘?
http://teri.2ch.net/mor2/kako/982/982416193.html

一緒に暮らすならどの娘?part2(何でも有り)
http://teri.2ch.net/mor2/kako/983/983866543.html

一緒に暮らすならどの娘?part3(何でも有り)
http://teri.2ch.net/mor2/kako/987/987403157.html

一緒に暮らすならどの娘?part4(何でも有り)
http://teri.2ch.net/mor2/kako/993/993374187.html

一緒に暮らすならどの娘?part5(何でも有り)
http://teri.2ch.net/mor2/kako/998/998304509.html

一緒に暮らすならどの娘?part6(何でも有り)
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3我犬。 ◆HhN0E.Nono :02/10/11 10:59 ID:+tyfC5nm

新・一緒に暮らすならどの娘?(何でも有り)
http://tv.2ch.net/ainotane/kako/1000/10009/1000956932.html

新・一緒に暮らすならどの娘?part2(何でも有り)
http://tv.2ch.net/ainotane/kako/1011/10111/1011178986.html

新・一緒に暮らすならどの娘?part3(何でも有り)
http://tv.2ch.net/ainotane/kako/1014/10149/1014922137.html

新・一緒に暮らすならどの娘?part4(何でも有り)
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新・一緒に暮らすならどの娘?part5(何でも有り)
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1019264062/

新・一緒に暮らすならどの娘?part6(何でも有り)
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1023189839/<HTML待ち

新・一緒に暮らすならどの娘?part7(何でも有り
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1028689392/
4我犬。 ◆HhN0E.Nono :02/10/11 11:21 ID:+tyfC5nm
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1028689392/838-840 の続き。

保田は笑った。
楽屋でメイク用の大きな鏡にその姿が映る。

「今回は飽きないよ。」

「何で言い切れる?」

「ないしょ。」

「なんやねん。 あ!!!!!!
 オマエ!まさか男、出来たんか!」

「ふふふっ
 お〜しまい。
 それじゃ、裕ちゃんお先に。
 私これから勉強しなくちゃいけないから〜」

「・・・」

─バタン

ドアが閉じられた。
そして私は一人取り残された。

「アカン、胃が痛くなってきた。
 おい!ちょっと保田!!圭ちゃ〜ん〜今度は胃が痛いよぉ〜。
 1人にしないでやぁ〜」

〜終わり〜
( ;´D`;⊂ <すいません。誘導できませんでした。
5      :02/10/11 11:25 ID:BqBKWG82
なっちの妹
6名無し募集中。。。:02/10/11 12:39 ID:n0cmMw8L
飯田の妹
7ふぅ:02/10/11 15:59 ID:x1Y9N1hE
よかったスレ見つかった・・・
8 :02/10/11 17:29 ID:mP9K9xrO
新スレおめー
9TMC:02/10/11 17:51 ID:fbMPqes1
前スレの759からです。

2人とも何が起きるのか不思議そうな顔で見合わせていた。
それから保田さんは一回ゴホンと咳払いをして
鞄から何やら書類のような物を取り出した。
「えーと、この書類にはとても重要なことが書いてあるの。」
2人の顔をじっと見ながら話を始めた。
「日付は今日付けで2人のお父様、
 つまり寺田社長と石川社長の署名と印があります。」
俺と梨華はまだいったい何の話か想像がつかない。
どうして、俺達の親父が関係しているのか。
そして保田さんは無機質な声でとんでもないことを言い始めた。
10TMC:02/10/11 17:51 ID:fbMPqes1
「寺田家の長男である寺田慎一と、石川家の長女の石川梨華は
 本日をもって許嫁として共同生活を始める。
 そして両者が二十歳になった時に結婚することを決定した。」
淡々とした口調で保田さんは読み上げた。
しばらくの間何が起きているのか理解ができなかった。
確か、今の文章の中には許嫁とか結婚とかそんな単語があった。
「えーーーーー!!!」 
やっと俺は理解することに成功する。
「えーーーーーーー!!!」
ワンテンポ遅れて梨華が理解した。俺より驚いている。
11TMC:02/10/11 17:52 ID:fbMPqes1
今日はここまでです。
12関西人Z:02/10/11 20:34 ID:wz0aL1Gz
俺は今、逃げてる途中だ。

脚は痛いし眠いし腹も減っている。
疲労もピークに達している状態。

でも止まって休んでる暇はない。
でないと奴が…


「ゼーッゼーッ」

酸素不足の状態でフラフラになりながら、建物の裏に隠れ周りを見渡した。
人通りは全くなく、気配もない。

「に、逃げ切れたか…?」

ホッと一息つき、後ろを向いた。
そこには!

「か、圭織!!?」

確かに人はいなかったはずのそこに、圭織は立っていた。

「ふふ、逃がさないよ」

不適な笑みを漏らし、一歩ずつ近づいてくる。

「う、うわああああ!!」

俺はあまりの恐ろしさに、大声を上げその場から逃げ出した。
13剣士:02/10/11 20:35 ID:reCD4Ne3
「支え」

私には、娘。になる前から彼氏がいる。
その人は凄く優しくて、ずっと相談のってくれたり、愚痴聞いてくれたり、助けてくれたりした。
例えば、娘。に入ってすぐ、メンバーになじめないで孤立してた時。
私はメンバーの人にどう接したらいいのかわからなかった。
「そんな時は、何でもいいから、話しかければいいよ。曲のこと、ダンスのこと、趣味のこと」
あなたの言った通りに、色々な話題をメンバーと話してみた。すると、すぐに仲良くなれた。

それから、娘。に入ってからイジメられてた時。
あなたはその現場を見て、凄い勢いで走ってきてくれたね。途中でこけながら。その勢いに、私をイジメてた人達はびびって、逃げ出しよね。
「大丈夫か?怪我ないか?」
私より、こけたあなたの方が血を流してたのに、笑えちゃった。

さらに、4,5期メンバー増員の時。
仲良くなれるか、どんな人達か不安だった。それなのに、あなたったら
「大丈夫だって!娘。増員で入る人に、悪いヤツぁいねぇって」
と、気楽に言ってたよね。その時は、もっといいアドバイスが欲しかった。でも、あなたの言った通り、いい人ばかりだった。ヨッスィーっていう親友も出来た。

そして・・・一番辛かった、卒業の時。
皆と別れたくない。もっと一緒にいたい。プッチでも活動したい!ずっとあなたに叫び続けたよね。でも、あなたは
「いつかこういう日が来るんだよ。それが早いか遅いかだけ。皆とも、携帯でも連絡とれるし、会えるだろう?お前が悲しんでると、メンバーも暗くなっちまうだろう。私は一人でも頑張るってとこ、見せてやれよ」
厳しいようで、優しい言葉。あなたの言ったとおり、私が明るく振る舞ったら、皆も自然と明るくなった。

あなたの言葉って、不思議。気楽に言ってるようで、実は深い。あなたの言うとおりにやると、何もかもうまくいく気がする。そうあなたに言ったら
「バーカ。俺の言うとおりばっかやってたら、進歩ねぇだろうが。お前の考えで、突き進まなきゃいけねぇだろ」
って、怒られた。そうだよね。私、自分の考えで頑張るから、あなたに頼ってばかりいないから・・。
これからも、ずっと私と一緒にいてね。私を支えてね。

( ´ Д `)<んあ〜・・終わり。
14関西人Z:02/10/11 20:35 ID:wz0aL1Gz
「はあ!はあ!はあ!」

砂利道に足を取られ、もつれ転けそうになりながら、それでも全力で走る。

(ふ、振り切ったか!?)

そう思い、走りながら振り返った。
そこで見たものは!

「ふふふ」

もの凄いスピードで、宙を浮いてやってくる圭織の姿。
あまりの怖さに一瞬気を取られ、石につまずき転けてしまった。

「いってぇ」

起きあがろうと顔を上げた目の前に、立ちふさがっていた圭織。

「ふふ、だから言ったでしょ。私から逃げることはできないんだから…」

そう言って俺に手を伸ばしてくる。
それからの記憶は、無い…。
15剣士:02/10/11 21:09 ID:reCD4Ne3
Zさん、かぶってしまいました!すいません!
16 :02/10/12 00:42 ID:dOtxOrVC
>>10
許婚キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>13
(・∀・)イイ!!
17こうもり:02/10/12 01:15 ID:osRtXQEp
譲は家に入るととりあえず、圭の事を寝室のベッドへ降ろす。
圭はすでに寝てしまっているので
譲はそのままリビングに行き、ソファーに腰を下ろした。
さっきまで圭を背負って歩いていたため全身に汗をびっしょりとかいていた。
譲はそれを拭いながら大きく息をついて、エアコンのスイッチをオンにする。
五分くらい経つとやっと部屋の中が涼しくなってきた。
涼しくなると、喉が渇いてきたので譲は冷蔵庫から麦茶を出して
それを一気に飲み干す。
譲はその後シャワーを浴び、寝室に行く。
18こうもり:02/10/12 01:16 ID:osRtXQEp
譲が寝室に戻ると圭はベッドの上を全て使うように
大の字を書いて寝てしまっている。
譲はどうしようか少し思案した後、強引に端に寄せて無理矢理横になる。
横になった後圭のほうを見ると、ぐっすり眠っているようだったので
譲もそのまま目を閉じる。

「みっちゃん、まだねたらあかんて全然終わってないんやから」
亜依はそう言いながらみちよの事を起こそうとする。
しかしみちよは、ソファーの上に横になったまま全く動かなかった。
亜依はその後何度か起こす事を試みたのだが、効果がなかったので
諦め、そのまま近くにあった毛布を被り寝てしまった。

更新終了。

我犬。さんスレ立て御疲れさまです。
19_:02/10/12 02:38 ID:kXdsBF+m
剣士さんおひさですね。
20 :02/10/12 16:10 ID:Wuhghu3f
もしかして前スレ落ちたのでせうか?
1読者ですが、なるべくヲチ・保全で協力させていただきます。
21ラムザ:02/10/12 21:03 ID:T89+zjGu
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1028689392/740から

伯父「聰くんも飲もうや!」

まだ一口も飲んでいないはずなのになぜか赤ら顔の伯父さんがビールを勧めてくる。

俺「あ、いただきます…」

目の前に置いてあった空のコップを差し出す。
普段一緒に飲む人がいないからだろう、ビールを注ぐ伯父さんの顔は嬉しそうだ。

酒豪の父親の遺伝なのだろうか、俺もかなり酒に強い。
正月など親戚の集まる時を始め、
何かあるごとに小さい頃からかなり飲まされていた。
もちろん法律上は問題あるのだが。

「「乾杯!」」

グラスをカチンと鳴らすと一気に飲み干す。

ウマイ!この一杯のために生きてるよなぁ…なんて言葉が頭をよぎる。
それを口に出すほどおっさんではないが。
22ラムザ:02/10/12 21:03 ID:T89+zjGu
愛「私も飲みたいなぁ…」

2杯目を注ぐ俺達を見て愛ちゃんが小さく呟く。

伯父「なんや、愛も飲むけ?」

益々上機嫌の伯父さんが差し出す瓶を料理を運んできた伯母さんが制す。

伯母「もう、お父さんあかんって!
   愛は私と一緒で全然飲めんのやから!」

伯父「でもちょっとぐらい…」

伯母「あかん!!」

愛ちゃんと伯父さんは小さく「えー」と不満の声を漏らしたが諦めたようだ。
相変わらずこの家では伯母さんの権力は絶対らしい。
俺は家族じゃないのに自由に飲ませてもらっていることを考え、少し恐縮してしまった。
23ラムザ:02/10/12 21:03 ID:T89+zjGu
伯母さんは約束通り、夕食にご馳走を用意してくれた。
こんな豪勢な夕食は久し振りだ。
そして何より、こういう家族っぽい雰囲気で食事をとるのも久し振りだ。
やっぱり和気藹々とした食卓ってのはいいもんだ。
俺は昔から家族揃っての食事というのに縁遠かったからなぁ…

もちろん友達とガヤガヤ騒ぎながら飯食うのとか…真希と二人っきりってのも悪くないんだが。


伯父「しかしアレやな、聰くんみたいな息子がいたらいいんやけどなぁ…」

俺「ふぇ!?」

茹でダコみたいな顔色の伯父さんの言葉に思わずビールを吹き出しそうになる。

伯母「ほやのぉ。
   聰ちゃんが愛と結婚して息子になってくれたら最高やのぉ」

伯父「ほや!愛、聰くんと結婚せぇ!」

あまりの展開に言葉が出ない…
24ラムザ:02/10/12 21:04 ID:T89+zjGu
愛「え…」

愛ちゃんも呆気に取られている様子だ。
しばらくしてようやく我に帰ってくる。

愛「あ……もう!お父さん飲みすぎやって!!」

伯父さんにクッションを投げつける愛ちゃんの顔は
伯父さんに負けないくらい真っ赤だ。

伯母「お母さんは飲んでないよ〜
   どうなの、愛?」

愛「ど、どうって……」

愛ちゃんはどう答えていいものか悩みつつ、
伯父さんと伯母さん、そして俺の顔をチラチラ見つめる。

伯母「聰ちゃんはどうなんや?」

俺「は、はい!!……あ、いや!」

俺はまるでテレビの中の出来事のように愛ちゃん一家のやり取りを
口を半開きにしたまま見ていたが、突然話を振られて思わず返事してしまった。
25ラムザ:02/10/12 21:10 ID:T89+zjGu
俺「いや…その…まだ高校生ですし……
  そう、それに愛ちゃんだってまだ中学生じゃないですか!」

少し酔いがまわった頭で必死で答える。

伯父「ほやな、まだ高校生やしなぁ」

俺「そうですそうです」

伯父「ほんじゃとりあえず許婚やな!ガハハハ!」

俺「アハハハ…」

アハハハじゃねーよ。

伯母「ほんでも聰ちゃん、愛は結構奥手みたいやからよろしくの〜」

よろしくって言われても……

愛「もう!ごちそうさまでした!!」

愛ちゃんは真っ赤な顔で勢いよく立ち上がると、
そのまま自分の部屋に戻ってしまった。

これから毎日こんな状態なんだろうか…?

伯父「まぁ聰ちゃん飲みーな!ガハハハ!」

アハハハ…
26ラムザ:02/10/12 21:10 ID:T89+zjGu
ここまでです。
新スレおめでとうございます。
早いですね…
27 :02/10/12 21:46 ID:Qk6vV4dT
ラムザさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
萌え萌え萌え萌え(;´Д`)ハァハァ
28名無し募集中。。。 :02/10/12 23:30 ID:H/T0MyFN
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
愛ちゃんとってもキャワ(・∀・)イイ!!
29名無し募集中。。。:02/10/12 23:52 ID:eEK7VWal
ラムザ(・∀・)イイ!!
30こうもり:02/10/13 00:20 ID:BEjDrczs
――――ピンポーン――――ピンポーン―――――
「おかしいなあ」
譲は亜依の家のインターフォンを何度か鳴らしながらそう呟く。
そのまま五分ほど待っていたのだが何の反応もないので
――――ピンポーン――――
もう一度インターフォンを鳴らす。
そしてドアの前に立っていると、ドタドタと大きな音が聞こえてきて
その後「ガチャリ」乱暴にドアを開ける音と共に亜依が現れた。
「じょ、譲さんおはようございます」
そう言った亜依の表情はまさに起きたてのものだった。
31こうもり:02/10/13 00:21 ID:BEjDrczs
「あいぼん、寝坊しちゃったの?」
「はい、みっちゃんも、まだ寝てて、ついさっきのインターフォンで
目が覚めて………」
「まあ、とにかく急がないと学校遅刻しちゃうよ」
「わかりました」
譲と亜依は、走って車まで移動した。
二人は車に乗り込み、すぐに出発した。
「その制服は前の中学校の?」
譲は亜依がセーラー服を着ているのが不思議だったので尋ねる。

更新終了。
32?:02/10/13 16:27 ID:FDwgehrQ
かわいいねぇ
33名無し募集中。。。:02/10/13 16:39 ID:RV+MQ0hd
前スレ512k越えたんだね
検索でかからなかったけど何とか見つけれた〜
作者さんこれからもガンガレ!
34silent suzuka:02/10/13 22:37 ID:HE4PgoPl
皆さん凄いですね、感心します。

私は今書ける状況にいないので見守らさせていただきます。

月並みな言葉ですけど身体に気をつけて完結させてください。
35こうもり:02/10/13 23:30 ID:ak7qu81S
「そうなんですよ、制服が間に合わなくて」
「とっても可愛いよ」
「そ………そんなこと」
亜依は恥ずかしいそうに顔を譲と反対側に向ける。
譲もなぜか恥ずかしくなってしまいそのまま何も言わずに車を走らせている。
「ついたよあいぼん」
譲は車を中学校の少し手前に止め、亜依に車から降りるように促す。
36こうもり:02/10/13 23:31 ID:ak7qu81S
「なんとかまにあったけど、もうギリギリだよ」
車の窓を開けて、辺りを見回すと皆急いでいるようだった。
亜依は鞄を持って車から出て、すぐに走り出さずに
「ありがとうございました」と大きく譲に頭を下げてから走り去っていった。
譲は中学校の校舎に入るまで亜依を見送った後、すぐに取引先に向かう。

更新終了。
37ケメタン:02/10/14 04:15 ID:rhKMveAw
◎  ◎
( `.∀´)<心が寒い時はこのスレで暖まるわ。
38MARIA:02/10/14 09:44 ID:dLDw7n9Y
やっと見つけた
まだ俺は受験勉強中なので書けませんが、ここに書き込んでいる人
もしくは書き込もうとしている人
皆さん頑張ってください
以上!
39 :02/10/14 23:15 ID:OyZDcjyW
皆頑張れー
40ee:02/10/15 01:12 ID:uPd/Mfgs
キタキター
41_:02/10/15 16:50 ID:5WoHiE+o
☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\( ´D`) <  続きはまだれすか?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |  愛媛みかん   |/

42TMC:02/10/15 19:14 ID:iB36Y2T3
>>10からです。

「許嫁」結婚の約束をした相手、婚約者、フィアンセ。
古くは、まだ幼少のうちに、双方の親の合意で
結婚の約束をした子女の間柄をいった。
辞書にはこう書いてある。説明することでもないけど、、、
たった今、俺と梨華はその許嫁とやらになってしまった。
「あ、あの〜保田さん、冗談ですか?」
「こんなこと冗談なら言わないわよ。」
軽くハジかれてしまった。
43TMC:02/10/15 19:14 ID:iB36Y2T3
梨華はさっきから平気な顔で落ち着いた態度をとっている。
突然に許嫁になれと言われてこんなに落ち着いていられるのだろうか?
普通なら俺みたいにあたふたすると思うけど。
「そういうことで。じゃ、私は仕事があるから。」
保田さんはそう言い放つと俺達を部屋から追い出した。
相変わらず梨華は落ち着いている。
とりあえず俺の部屋で話してみることにした。
何を話すかと聞かれれば答えられないけど、とりあえず。
44TMC:02/10/15 19:15 ID:iB36Y2T3
ちょっとですが更新です。
45 :02/10/15 20:42 ID:Jm/QQqkr
何を話すんだ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!???
46こうもり:02/10/16 01:55 ID:zxoU2M9X
初めて会った時は別になんとも思わなかったのに………。
譲は再び煙草に火を付けて、大きく煙を吐き出す。
そして、少女の方を見ると幸せそうな顔で寝息を立てている。
少女が寝ている所は譲が圭と何度も愛を確かめ合ったベッドの上。
しかし今日はそこには圭の姿はない。
今日は取材で帰ってこない筈だ。
譲は少女の髪を優しく撫でながら、ずっと少女の顔を見つめている。
そして、2ヶ月前のある出来事の事を思い返していた。
47こうもり:02/10/16 01:56 ID:zxoU2M9X
「うわっ、最悪だな」
譲は一仕事済ませて、取引先から出ると外は大雨が降っていたので
急いで車に乗りこむ。
雨で濡れてしまった体をタオルで適当に拭いてから、会社に電話を掛ける。
「はい、こちら経理課です」
「もしもし」
「もしもし、秋月さんですか?」
「うん、斎藤さん今課長いる?」
「会議中で席を外しているんですよ」
「そう、じゃあさ取引先から直帰するって言っておいてくれる?」
「はい、わかりました」
「じゃあよろしくね、お疲れ様」
「お疲れ様です」
譲はそう言うと電話を切って車を走らせる。
48こうもり:02/10/16 01:57 ID:zxoU2M9X
更新終了。
49 :02/10/17 00:01 ID:/nqaNs+5
保全
50_:02/10/17 05:31 ID:EDWSXA7S
萌えです、期待しております。
51TMC:02/10/17 16:47 ID:OcJqTXu/
>>43からです。

部屋のベッドの上にちょこんと腰掛けた梨華は
落ち着いた表情から少し笑みがこぼれた。
「あのね、慎ちゃん。」
椅子の逆向きに座っている俺を見ながら梨華が言った。
「実はね、お父様から許嫁のことは聞いてたの。
 でもそれが誰かは教えてくれなかった。
 だから、すごく嫌だった。顔も知らない人と結婚するなんて。」
少しずつだが瞳に涙がたまってきた。
52TMC:02/10/17 16:48 ID:OcJqTXu/
「でもね、もう決まった事だからしょうがないって。
 その人のために花嫁修業をがんばろうと思ったの。」
そう言えば亜依が梨華は一通り花嫁修業をやったと言っていた。
梨華は涙をこらえながら話を続けた。
「わ、私ね、その人が慎ちゃんだってわかって、、、」
ついにこらえきれなくて泣き出してしまった。
そうだよな、俺みたいな男が許嫁じゃ泣きたくなるよな。
「ごめんな、梨華。」
「どうし、、て、謝るの?」
手で拭っても梨華の涙は止まらない。
「嬉しかったんだよぉ、、、すごく、、、すごく。」
力を振り絞ったような声で言った。
「俺もだよ。嬉しい。」
53TMC:02/10/17 16:49 ID:OcJqTXu/
俺達はそれから今後のことを話し合った。
一緒に生活していることは別に話しても構わないことにした。
しかし許嫁のことは混乱を招くので言わない。
これらのことを決めその日はもう遅いので2人とも寝た。
俺は夜中これからの暮らしの不安と希望でなかなか寝付けなかった。
亜依にはこのことは次の日の朝に伝えた。
何となく感ずいていたらしくあまり驚いてなかった。
54TMC:02/10/17 16:49 ID:OcJqTXu/
今日はここまでです。
55ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/10/17 21:35 ID:BAO6PaVG
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1028689392/824 からの続きです。

小川さんと別れた後、ボクは教室に戻った。
すると、ボクの席の前には、女の子達が恐い顔をして立っていた。
(ボク、なんか悪いことした?)
ボクは、目を合わせないように、コソコソと席に着こうとした。
すると、
「ちょっと、信治!」
誰かがボクを呼んだ。
後藤さんだ。
「な、なに?」
ボクは、恐る恐る上目遣いで後藤さんを見る。
(こ、恐い…)
ボクは、後藤さんを見ると、すぐに目を逸らした。
「あんた、どこ行っていたのよ!」
後藤さんの声に、クラス中がこっちを見る。
56ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/10/17 21:36 ID:BAO6PaVG
「しょ、食堂だけど…」
「なに!? 聞こえない!?」
「…食堂!」
ボクがそう言うと、後藤さんの表情はいっそう怖くなる。
「誰とよ!?」
「…誰とって?」
「誰と行ったか、聞いてるの!?」
「…小川さん」
ボクは、もう泣きたくなってきた。
「信治! 私はあんたのために、毎朝5時に起きて、お弁当作ってんの!」
後藤さんがそう言うと、周りの女の子達から、
「私だって!」
「私もよ!」
という声がする。
しかし、
「あんた達は、黙ってて!」
と、後藤さんが言うと、みんな黙ってしまった。
57ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/10/17 21:37 ID:BAO6PaVG
すると、後藤さんはまたボクを睨みつけ、
「それなのに、小川と一緒に食堂に行ったって、何!?
 私はどうなんのよ!?」
後藤さんは、1歩、ボクに近づく。
ボクは思わず、1歩下がった。
すると、後藤さんはもう1歩進む。
ボクも、1歩下がる。
それの繰り返しで、とうとうボクの後ろは壁になってしまった。
しかも、後藤さんの後ろには女の子達がいる。
(ど、どうしよう…?)
「ねえ、信…」
と、後藤さんが言いかけた時だった。
誰かがボクの手を引っ張った。
58ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/10/17 21:38 ID:BAO6PaVG
…吉澤だ!
「何よ、あんた?」
後藤さんが、吉澤を睨みつける。
すると、吉澤は、
「さっきから、あんた達、うるさいんだけど。
 堤が可哀想じゃん?」
吉澤は、クールに答える。
すると、後藤さんは何か言おうとしていたが、
「行こっ!」
と、吉澤はボクの手を引っ張った。


更新です!
59_:02/10/17 23:53 ID:EDWSXA7S
うらまやすぃ・・・
60 :02/10/18 00:01 ID:/1CS4rfG
(・∀・)イイ!!
61リカタソ:02/10/18 10:47 ID:QuxXKIe6
◎  ◎
( ^▽^)<萌えるよ
62マキタソ:02/10/19 00:52 ID:doFw62eX
◎  ◎
( ´ Д `)<んあぁ
63みんな大好きっ子:02/10/19 15:04 ID:B3yfQcdk
ラムザ 剣士 SOS こうもり さん達の作品がいっきによめる
ところってありますか?
64名無し募集中。。。:02/10/19 16:23 ID:kT0MrW+6
ここ。
65保全代わり:02/10/19 17:18 ID:ehM/n30U
「いったー」
「ったく、いい歳して…」
「歳は関係ないでしょ!」

芝の上に座り込んでいるなつみは、膝を押さえながらプーッと顔を膨らました。
膝からは血が出ている。
俺は呆れながら、

「いくら何でもサッカーボールを追いかけて転ぶことはないだろ」

と言うとなつみは、

「だって男の子が早く取って欲しそうに見えたんだもん!」

と怒りながら主張した。
66保全代わり:02/10/19 17:21 ID:ehM/n30U
「わかったわかった。立てるか?」
「立てない」

即答に対し俺は一つ溜息をつくと、なつみに背中を向けてやった。

「ほら、乗れよ」
「え?おんぶしてくれるの?」
「仕方ないだろ。はよ乗れ」
「はーい♪」

何とも嬉しそうななつみ。
背中に乗ったのを確認し、ゆっくり立ち上がると、

「わー、たかーい」

無意味に無邪気になった。

「何言ってんだ。行くぞ」

なつみは俺の背中に身を委ね、
俺はなつみを感じつつ、秋の日差しを受けながら歩き始めた。
67 :02/10/19 18:33 ID:2xOaAljs
素朴だが(・∀・)イイ!!
68剣士:02/10/19 20:02 ID:HE2JQHh8
「一緒に・・・」

夏も終わり、秋だな、と感じるぐらい涼しい季節だった。
俺は、仕事を終え、車に乗って家に帰っていた。信号に何度もかかり、イライラしながら。
と、その時、携帯が鳴った。
「はいよ。何だ、亜依か」
「何だ!はないやろ。はよ帰ってこないと、ののに晩ご飯全部食べられてまうで!」
電話の主は、俺の娘の、亜依。以外としっかりしてて、家のことはテキパキと色々やってくれる。
「げ!まずいな・・・わかった、急ぐよ」
俺は電話を切り、急いで家に向かった。
そして家に到着し、扉を開けた。すると
「てやぁ〜!」
「うわ!な、何すんだ希美!」
いきなり体当たりをかましてきたのは、もう一人の娘の、希美。可愛いのだが、よく食い、よくじゃれてくるという厄介者。
「えへへ〜!お父さん遅いのれす!お腹すいたのれす!」
「お腹すいたって・・・お前もう食っただろう!?」
それを聞くと、希美はムスっとして
「食い足りないのれす!」
と答えた。呆れるのを通り越して、驚いた。まだ亜依から電話があって20分。食べて20分しかたってないのに、それかよ。
「わかったよ。ちょっと分けてやっから」
希美はそれを聞くと、ニッコリ笑って走り去っていった。まったく、何なんだか・・・。
「おかえり〜!あ、晩ご飯できてるで」
亜依がタイミングを見計らったように出てきた。
「あ、サンキュ!腹減ってるし、先食うよ」
亜依は急にニヤニヤし始めた。何だ?一体。
「今日晩ご飯作ってくれたん、飯田さんやで。まだリビングにおる」
「え?圭織さんが?それを先に言えよ!」
俺はカバンをほったらかしにして、リビングに向かった。
「おかえりなさい、勇治さん」
69剣士:02/10/19 20:07 ID:HE2JQHh8
女性にしては長身で、スラっと長い髪。まぎれもなく圭織さんだった。圭織さんは、隣に住んでいて、いつも俺達の身の回りの世話をしてくれる。
「ああ、ただいま。すいません、晩ご飯作ってもらっちゃって」
それを聞くと、圭織さんはニコリと笑い
「いいんです。勇治さんに晩ご飯食べてもらいたかったし、あいぼんやののにも会いたかったし。さ、ご飯作りますから、座ってください」
圭織さんはエプロンをつけ、ご飯を作り始めた。見てると、死んだアイツに似てるよなぁ・・・。 アイツも長身な方だったし、髪もロングだった。
「どうしました?」
圭織さんが俺に問いかけてきた。ジっと見過ぎたか。
「い、いや・・何でもないです」
死んだ妻に姿をダブらせてたなんて、言えるはずもなかった。
「そうですか。体調が悪くなったのかと思いました」
その心遣い、凄く嬉しい。

その俺と圭織さんの光景を遠くから見てる二つの視線があった。
「再婚するんかなぁ?お父さん」
「わかんないのれす。それより、早くののに食べさせて欲しいのれす!」
亜依は頭をおさえながら
「今、ののは食べもののことだけしか頭にないみたいやな・・・」
と、呆れてため息をついた。



久しぶりに更新終了です。
70  :02/10/19 22:25 ID:4LbpwXQw
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
今までに無い展開に期待
71みんな大好きっ子:02/10/19 22:39 ID:ww8ZZaTt
ラムザ 剣士 SOS こうもり さん達ってそれぞれ 
ホームページとかもってないんですかね?
もし良かったら教えてちょ
72名無しさん:02/10/19 22:41 ID:PNl6NXMY
73特攻野郎名無しチーム:02/10/19 22:42 ID:ehM/n30U
>>71
>>1から行け
74名無し募集中。。。:02/10/20 00:16 ID:1jeoW+Hd
>>71
メール欄に半角でsageと入れましょう。
75ノノタソ:02/10/20 06:59 ID:LsAwZU9l
◎  ◎
( ´D`)<れた!!!
76みんな大好きっ子:02/10/20 09:17 ID:XHqM4kib
72でも1でもページ開けないんだけど
77名無し募集中。。。:02/10/20 11:39 ID:zoqPDxHB
みんな大好きっ子
78ノノタソ:02/10/20 11:40 ID:LsAwZU9l
◎  ◎
( ´D`)<最初のhttpのhをこのhに変えてトライれす
79TMC:02/10/20 21:06 ID:NgfV1nPR
>>53からです。

しばらく平穏な日々が続いたけど
ついにその日がやってきた。一緒に暮らしていることがばれた。
発端はどうやら梨華のことが好きな男が梨華の家を調べたら
そこからちょうど俺が出てきた現場を見られたらしい。
その日の学校新聞は特ダネを載せた週刊誌のようだった。
もちろんのこと学校側からもお呼びがかかった。

俺と梨華は職員室で厳しい顔をした教師に囲まれていた。
別に悪いことをしているわけでもないので
涼しげな顔で立っていることが俺はできたのだが
梨華はけっこうビビっているようだった。
「今朝の学校新聞に載っていた記事は事実かね?」
「はい、そうです。俺と石川さんは一緒に生活しています。」
キッパリとした態度に少し教師側も驚いていた
80TMC:02/10/20 21:07 ID:NgfV1nPR
「君達がしていることがどういう事か解っとるのか!!」
突然怒鳴った体育教師を教頭がなだめていた。
「一緒に暮らしちゃダメですか?石川さんの妹もいるんですけど。
 あ、それと石川さんのお父さんの秘書の人も。」
それを聞くと厳しい顔から、さっぱりわからんという顔になった。

「寺田君、どういう事か説明してくれないかな?」
今まで黙って聞いていた校長が初めて口を開いた。
「えっとですね、俺の親父と石川さんのお父さんが知り合いで・・・」
俺は長々とこれまでの経緯を説明した。
もちろん話を解ってくれそうな校長にだけ視線を向けて。
81TMC:02/10/20 21:08 ID:NgfV1nPR
今日はここまでです。
82 :02/10/20 21:59 ID:OKPbnVXO
(・∀・)イイ!!
83剣士:02/10/20 22:37 ID:KkcT+LJl
>69の続き
「ごちそうさま」
食事を終えて思ったけど、圭織さんの料理、本当にうまい。
「ごちそうさまなのれす!」
コイツはよく食うし・・・。でも、その食べっぷりを見てニコニコしてんだよなぁ、圭織さん。
「おそまつさま。じゃ、片付けるから、お風呂入ってきたらどうです?」
「あ、悪いですよ、そんな」
さすがに、亜依、希美の
相手をさせ、料理も作ってもらい、片付けまでさせると悪い。
「いいんですよ。お疲れでしょう?」
優しいのはありがたいけど、何か悪い。あ、そうだ。
「希美!圭織さんの手伝いしなさい。あんだけ食ったんだし」
これを聞くと、あきらかに不機嫌そうな希美。
「そんな、のの、いいのよ。私やるから。それと、のの。もうちょっとハッキリ喋ったほうがいいよ?いいらさんとか、〜れすは子供っぽすぎるからね」
「ハーイ!大好き〜!いいら・・・いや、飯田さん」
ふう、仕方ないな。ここまで圭織さんが言うんなら。
「じゃあ、風呂入ってきます。圭織さん、ゆっくりしていってください」
そして俺は風呂場に。すると、洗濯物や着替えがキチンとされていた。おそらくこれも圭織さんのおかげだろう。
(何か悪いなぁ、何から何まで。何かお礼しなきゃな)
風呂に入りながら、圭織さんへのお礼を考えていた。何をすればいいか。
(あ!そういやぁ・・・もうすぐだっけ。よし、これは使えるな)
俺はさっさと風呂から出て、着替え、圭織さんのいるリビングに向かった。
「あ、疲れはとれましたか?コーヒー入れてます」
その気遣い、すばらしい。圭織さん神認定。じゃなくて!
「あの、今度の日曜、時間ありますか?もしあったら、ウチに来てもらえないですか?」
「いいですよ。でも、何で?」
う゛!作戦をバラすわけにはいかないから・・・。
「秘密です!お願いいますね」
圭織さんは首をかしげたまま、コクリとうなずいた。

更新終了です。
84剣士:02/10/20 22:38 ID:KkcT+LJl
改行おかしくなった。読みにくくてスマソ
85_:02/10/21 17:01 ID:GLC48Z0r
かおりん系期待しちょりまふ
86 :02/10/21 20:23 ID:DrUe54fv
(・∀・)イイ!!よ凄い
87ぷるぷる:02/10/22 03:45 ID:xH7ESFNX
僕も書いてイイ?
88TMC:02/10/22 16:38 ID:Sayx6Urv
「As white as snow」

今でも考えることがある、あれは恋だったのかと。
それは、にわか雨のように突然始まり
雪が溶けていくように終わってしまった。

おそらく僕のせいで別れてしまったのだろう。
君は優しい微笑みで僕を包んでくれたのに
不器用な僕はそれに応えることができなかった。
初めての彼女にどこかとまどいを感じていた。

「お前、松浦と付き合ってるんだって?」
この質問を友達からされる度に曖昧な態度をとっていた。
悪い噂が自分を傷つけてしまうのではないか、と
寒くなるにつれて段々と二人は離れていった。

その年の冬は例年よりも寒さが増して
久しぶりに雪が積もったりもしていた。
初めて一緒に帰った日の歩道も白く染まっていた。
その時初めて繋いだ手の温もりは忘れられない。
クリスマスも一緒に過ごすって決めてたっけ。
89TMC:02/10/22 16:40 ID:Sayx6Urv
クリスマスになっても雪は少し残っていた。
待ち合わせ場所は駅の前にした。
僕はその日急用ができて時間に遅れてしまった。
連絡もしないで2時間も待たされれば
おそらく彼女もすでに帰ってしまっただろう、
そんな考えが頭の中をよぎっていた。

でも、君はずっと待っていてくれた。
雪のように真っ白なコートを着て白い息を吐きながら。
向こうから僕のことを見つけると
「遅いよ!」と言いながらも笑顔で手を振ってくれた。
もう片方の手には袋があった。
中身は僕へのプレゼントのマフラーだった。

それから2ヶ月後ぐらいだったろうか。
ついに別れの日がやってきてしまった。
いつものように一緒に帰っていると君はやけに明るかった。
君の家の前まで来ると「ちょっと待って」
うつむいた君は「やっぱり、言えないよ」と呟いた。
そしてとびっきりの笑顔で手を振ってくれたっけ。
「バイバイ!」
90TMC:02/10/22 16:41 ID:Sayx6Urv
あれが恋かどうかは今はまだ解らないけど
ねぇ、初めて繋いだ手の温もりが忘れられないんだ。
ねぇ、最後のあの笑顔が忘れられないんだ。
雪のような君の姿が頭から消えないよ。
でも、雪は何も知らずにただ溶けていくだけだよね。

だからあの別れは必然的なモノだった気がする。
だけど、偶然でもいいから今度会えるときには
2人とも笑って話せるといいな。

Fin.
91TMC:02/10/22 16:43 ID:Sayx6Urv
まだちょっと早いのですが、冬の短編を書いてみました。
ちなみに作者の実体験を元にしました。

>>87
ぜひ、書いてほしいです。
92ラムザ:02/10/22 18:34 ID:ReUfXuxP
>>25から

・・・・・・

俺「お風呂あがりましたー!」

伯母「は〜い」

いつもはシャワーだから湯船に入ったのは久し振りだ。

あの後伯父さんはハイペースが祟ったのか酔い潰れてしまった。
明日の会社は大丈夫なのだろうか。
俺は風呂に入ったらあっさり酔いも醒めたけど。

寝室として用意された客間に行くと、既に布団が敷いてあった。
なんとなくそこに倒れ込む。
肌に擦れ合うシーツの冷たい感触が心地よい。
そのままグッタリしていると次第に意識が遠くなっていった…
93ラムザ:02/10/22 18:35 ID:ReUfXuxP
愛「聰ちゃん…」

俺「あれ、どうしたの愛ちゃん?」

気が付くと愛ちゃんが目の前にいた。
真剣な目でこちらを見ている。

俺「どうかし…!」

俺の言葉を遮り、愛ちゃんが胸に飛び込んでくる。

俺「ちょっ…愛ちゃ…」
愛「好きなの!!私聰ちゃんのことが好きなの!!」

突然の告白。
胸に響く声。
鼻をくすぐるシャンプーの香り。
肌を伝う温もり。

愛「だから…だから私のこと好きにしていいよ…」

いつの間にか愛ちゃんは服を全て脱いでいる。
94ラムザ:02/10/22 18:35 ID:ReUfXuxP
上目遣いで俺に迫ってくる愛ちゃん。

愛「ねぇ…」

俺はたまらず彼女を押し倒した。
そのまま愛ちゃんの上になる。

俺「ほ、本当にいいの…?」

俺の質問に愛ちゃんはニッコリ笑ってこう答えた。

愛「うん…」

真希「好きにしていいよ…」

え…?

愛ちゃんの顔が瞬時に真希へと変わった。
95ラムザ:02/10/22 18:35 ID:ReUfXuxP
俺「真希!?」

布団から飛び起きる。

俺「……?」

辺りの見覚えのない景色を見まわす。
しばらくしてからそこが愛ちゃんの家の応接間だと気付いた。

俺「夢か…」

いつの間にか眠っていたらしいな。
すごい汗かいてるし、息荒いし。
どんな夢見てたんだっけ?
たしか愛ちゃんと………で、なぜか真希が出てきて……

ふと下半身に体中の血液が集まっているのに気付いた。

とりあえずロクでもない夢だったらしいな。
96ラムザ:02/10/22 18:43 ID:ReUfXuxP
しばらくぼんやりと放心状態だったが、頭をすっきりさせようと洗面所へ行くことにした。
歯も磨かなきゃいけない。
立ち上がると一瞬平行感覚が崩れた。

俺「血が下に集まりすぎだよ…」

独り言を呟いてドアを開ける。

愛「あ…」
俺「おわぁ!!」

ドアの外には愛ちゃんが立っていた。
例の夢のせいもあって大袈裟に驚いてしまう。

俺「どど、どうしたの?」

俺は必死に心を落ちつけて話し掛けた。
心の奥底では「あの夢は正夢だったんじゃないか」という半ば妄想のような気持ちが支配している。

愛「え?あ…ただおやすみを言いに来ただけなんやけど…」

俺「あ、そう。それだけね…」

なんとなくガッカリしてしまう。
そんな自分にまたガッカリなわけだが。
97ラムザ:02/10/22 18:43 ID:ReUfXuxP
愛「うん、じゃあおやすみ」

俺「はい、おやすみ」

挨拶を終えると愛ちゃんはニッコリ笑って廊下を歩き出した。
その後ろ姿を見つつ俺も部屋を出る。

愛「あ!そうや!」

急に何かを思い出したかのように愛ちゃんが振り返った。

俺「え、なに?」

愛「さっき血がどうこう言ってたけど怪我でもしたの?大丈夫?」

俺「……ダイジョブ」


あと1週間こんな生活が続くんだろうか。
これはこれで結構しんどいぞ……



ここまでです。
>>87
どうぞ。
98 :02/10/22 19:45 ID:pFzz7Bgu
やっぱり(・∀・)イイ!!
99剣士:02/10/22 22:04 ID:Ahdco1m8
>83の続き
その後、俺と圭織さんはたわいもない話を続けた。仕事のこと、亜依や希美のこと。そして、そうこうしてるうちにもう21:00になっていた。
「あ!もうこんな時間。それじゃあ、そろそろ失礼しますね」
「あ、はい。色々すいません」
俺が頭を下げると、圭織さんはクスリと笑い
「いつものことじゃないですか。もうお礼は聞き飽きましたよ」
確かに、もう何度お礼を言っただろうか。そう突っ込まれては、少しばつが悪い。
「じゃあ、おやすみなさい」
「ああ、おやすみなさい」
圭織さんは扉を閉め、行ってしまった。さて、どうするか・・・。
「お父さん」
後ろから俺を呼んでいるのは・・・亜依か。
「何だ?何か用か?」
亜依の顔を見ると、何か、ニヤニヤしてる。こういう時の亜依は、何かイタズラを思いついた時の顔だ。
「お父さんなぁ・・・飯田さんのことどう思ってんの?」
はあ?何言ってるんだコイツは。どう思ってるって言われてもね。
「優しい人で、色々お世話になっちゃって、悪いな、と思ってるよ。やかましいお前らの相手させちゃってるし」
それを聞くと、亜依は少しふくれながら、二階へ上がっていってしまった。一体なんなんだ?
「ま、いっか。さて、仕事の残りを今からするか」

一方、亜依は・・・。
「鈍感鈍感!ま〜ったく何でウチのお父さんはあんなに鈍いんやろ?飯田さんが何で毎日クルのか、わからへんのか?」
亜依は枕を殴りながら、ブツブツと愚痴っていた。

更新終了です。
100s;:02/10/23 00:45 ID:2yryglxp
⊂( ⊂(=´ω`)ヒャ〜ク〜
101TMC:02/10/23 16:40 ID:kb2Ixi9Q
「坂道にて」

学校からの帰り道に一本の坂道がある。
ゆるやかな傾斜の少し長めの坂道だ。
俺は生まれた時からここに住んでいるから
ずっと俺の成長を見ていた坂でもある。
悲しい時も嬉しい時も、ちょっと切ない時も・・・

坂から夕焼けが一番大きく見えるころ
いつもなら乗っているはずの自転車を押しながら歩く。
隣に同じクラスの辻さんがいるからだ。
好きな子と一緒にいる時の独特の緊張感で胸がドクドクと鳴っていた。

「つ、辻さん!」
緊張のせいで声が裏返ってしまった。
「あはは!どうしたの?」
彼女の笑顔から可愛らしい八重歯がこぼれる。
実際はそんなことないのだけれど
だんだんと傾斜がきつくなってくるような気がした。

「付き合ってください!!」
覚悟を決めて出したのはありきたりなこの一言だった。
その瞬間からのしばらくの沈黙の間背中に冷や汗がつーっと流れていた。

辻さんはナゼか優しく笑っていた。
返事までの時間をどれだけ長く感じただろう。
「えーっとぉ・・・」

今からこの坂道に新しく刻まれる僕の姿は
果たして笑っているだろうか?それとも泣いてるのか?
その結果がわかるのは数秒後だ。
102TMC:02/10/23 16:41 ID:kb2Ixi9Q
以上です。2日連続で短編です。
103_:02/10/24 19:38 ID:pY6k8D2k
短編もまぁまぁだね
104_:02/10/25 04:06 ID:MgU+Tf5j
みんながんば(^-^)
105_:02/10/25 22:04 ID:E7pbFxoE
ウマーです。
106 :02/10/26 21:03 ID:3x8s/AdP
もう3日も更新が無い・・
107TMC:02/10/26 22:37 ID:CRF2BQof
「そう言う事なら仕様がありませんね。学校側も認めましょう。」
話を聞き終わると校長はにっこりとそう言ってくれた。
「しかし、校長、、、」
あの体育教師は最後まで認めたくなかったらしい。
そりゃ、梨華のこといやらしい目で見てりゃ俺と暮らすの認めたくないよな。
と言ってやりたかったけど、心の中で叫ぶだけにした。

「校長先生、優しかったね。」
もう暗くなった帰り道の踏切で梨華が言った。
「ああ、たぶんあの学校で一番話を解ってくれるな。」
「慎ちゃん、あのぉ手を・・・」
梨華が何か言おうとしたが同時に電車が来たので聞こえなかった。
「あぁ?何だって?」
「ううん、な、何でもないよ。ほら行こう。」
108TMC:02/10/26 22:38 ID:CRF2BQof
亜依がすでに学校から帰っているはずなので
チャイムを押したら、2階からドタドタと足音が聞こえてきた。
思い切りドアが開いて亜依が出てきた。
「慎一、お客さんやで!!」
亜依はそう言うと俺の手を取り部屋へ引っ張っていった。
部屋の近づくに連れて客の笑い声が耳に入った。
その笑い声からするとおそらくあいつらか。

予想通り部屋には金髪の小さい女と美形の青年がいた。
「キャハハ、おじゃましてまーす!」
「やぁ、慎一。お邪魔してるよ。」
あの学校新聞が出たのに今日こいつらから一度も話しかけられなかった。
まぁ、こんな事だろうとは思っていたけど。
109TMC:02/10/26 22:39 ID:CRF2BQof
変な所で区切っちゃいましたが今日はここまでです。
110 :02/10/26 22:46 ID:gZyki0iL
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
恋する梨華ちゃんカワ(・∀・)イイ!!
111剣士:02/10/26 23:42 ID:XTGGtr29
>99の続き
その後、俺は持って帰ってきた仕事を片付けていった。気づけば、もう23:00。
「もうこんな時間か。ん?メールがきてる・・・。誰だ?」
俺は、メールを読んで、冷や汗がタラリと、頬をつたった。

『オイコラ!電話に反応しろよ〜!何度もかけたのに。明日会社で覚悟しろよな〜!』
・・・矢口だ。このアドと、文体は。
矢口真里。ウチの会社のOLで、よく言えば明るく、悪く言えばやかましい。よく俺に突っかかってくるが、いまだに理由はわからない。
「ヤバイ!メール送っておかないと!明日マズイことになる」
俺は急いでメールを送り返した。謝罪の文を。と、その時、またメールがきた。
「誰だ?矢口にしては早いし。あ、圭織さんだ・・・」
夜中に圭織さんからのメール。何だろうと、少しドキドキしながら開いた。
『まだお仕事やってなさるんですか?寝てたらごめんなさい。日曜、何があるか楽しみにしてますね(^^)じゃあ、おやすみなさい』
何か、矢口とは全然違って、安らぐなぁ。しかし、俺の安らぎをブチ壊しにするメールが、矢口から。
『許してやってもいいけど、明日昼飯おごれよ〜!じゃないと、どうなるかわかるよね!』

なんだかなぁ・・・。可憐な文の圭織さんと、あきらかにガサツっぽいのは矢口。この差はどっからくるのだろう?
「おっと、余計な事は考えず、と。やるべき事は終わったし、寝るか」

その夜、圭織さんのメールでまったりしたり、矢口に明日何おごらされるかビクビクしながら眠りについた。

更新終了です。
112ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/10/27 00:48 ID:LaKRHD0c
>>58 からの続きです。

「この辺でいいかな?」
と、吉澤は人気(ひとけ)のない廊下まで引っ張った。
「ったく、あんたはホント、ハッキリしないんだから」
「ごめん…」
そう言われて、ボクは何も言えなくなってしまった。
「今度からは、ハッキリ言いなさいよ」
「う、うん、わかった…」
ボクは、オドオドとした感じで答える。

「ホント、バカなんだから」

吉澤はそう言うと、中指でボクの口元をそっとこすった。
「?」
ボクが、吉澤が何でそんなことしたのかわからず、考えていると、
吉澤はその指を口元に持っていった。
そして、吉澤は歩き出した。
(もしかして…ご飯粒?)
ボクは、口元を押さえた。
すると、吉澤は振りかえり、
「何やってんの? 授業始まっちゃうよ!」
と言って、また歩き出した。
その表情は、いつもクールな吉澤とは違って、赤くなっているように思えた。


更新です!
113 :02/10/27 01:07 ID:0vQZ91b8
皆キタ━━━━━━\(^▽^)/━━━━━━ !!!!!
114ダイ:02/10/27 19:40 ID:N7zz/xaG
「ふぅ〜疲れた。今日も部活疲れた〜。
 ったく、なんで来週試合があるからって
 なんでこんな遅くまで練習があるんだよ。」
「試合で勝つためには仕方ないことだよ。
 私だってがんばってるんだから。」
いきなり愚痴をこぼしているのは、この物語の主人公。
高校に入って半年が経った。名前を橘 優介という。
そしてとなりでなだめているのは、優介の幼馴染の安倍なつみ。
俺たちは小さい時からずっと一緒にいる。
学校に行く時遊びに行く時何をする時も一緒だ。
お互い家が近いせいか、他の男友達とは合ってる回数が違う。
115ダイ:02/10/27 20:00 ID:N7zz/xaG
「だけどさ〜、なんでなつみはテニス部はいったんだ?
 おまえ中学の時は吹奏楽部だっただろ?」
そうなのだ。なつみは吹奏楽部で全国大会の出場経験をもつほどの腕前なのだ。
それがなぜか高校に入ってから俺と同じテニス部に入部したのである。
「だってホントは中学の時もテニス部はいりたかったけど先生の誘い断りきれなくて
 吹奏学部入っちゃったんだよ。でもこれからは優ちゃんとずっと一緒だよ?」
「ああ・・・、ってか今までもずっと一緒だっただろ?いまさらなに言ってんだよ。」
「違うよ。今まで部活のときは一緒じゃなかったじゃん。これからは部活も一緒だから
 もっと一緒にいようねってこと。」
「お前なんか言ってることよくわかんないぞ。」
「もぉ〜優ちゃんの意地悪〜。」
116ダイ:02/10/27 20:06 ID:N7zz/xaG
>>115

そんな他愛もない話をしているとなつみの家に着いた。
「じゃあね優ちゃん。明日も迎えに行くから寝坊しないでね。」
「わかってるよ。じゃあな。」
俺は自分の家に足を向けた。
「(明日も学校いくのめんどくさいなー)」
そんなことを考えながら家の玄関を開けると、そこでまっていたのは・・・

117名無し募集中。。。:02/10/27 20:32 ID:80FK9c0E
上げてんじゃねー!!この糞作者が!!
118剣士:02/10/27 20:35 ID:UrCN5q1o
>111の続き
翌日、俺が会社に行くと、俺の机の前で矢口が待っていた。
「おっす!や〜っと来たね。
ご機嫌な矢口。こっちは鬱・・・。
「わかってるよ。昼飯おごるって」
それを聞くと矢口はニヤリと笑い、黙って自分の机に行ってしまった。
(なんなんだか・・・ったく)
俺は少々機嫌を悪くした、がそのイライラをぶつける相手もいないので、淡々と仕事をこなすことにした。

そして、昼休みとなった。
「お〜っし!行くぞ〜!何おごってもらおうかなぁ」
何おごらされるんだろう?高い物はヤダなぁ、という不安にかられながら連れられて着いた先は
「なになに?定食屋・・・って、お前!これだったら自分の金で食えるだろうがっ!」
「いいじゃん、ここの定食好きなんだからさぁ。さ、行こう!」
矢口は扉を開け、ずんずん中に入っていった。しかし、ホントに何で定食屋なんだ?
(まあ、いいか。安くすんだし、さて、俺も入ろう)
119剣士:02/10/27 20:47 ID:UrCN5q1o
入ってみると、なかなか繁盛していて、料理の種類も豊富。
「へぇ、いい店みたいだな」
「でしょでしょ!ここ、結構お気にいりなんだよ〜。さ、注文しよう!」
矢口は、トンカツ定食、俺は天ぷら定食にした。そして、料理が来るまで矢口と雑談をしていた。
「おまたせしました。天ぷら定食と、トンカツ定食です」
見てみると、何とも美味しそうなにおい、カラっと揚がった天ぷら。美味しそうだ。
「いっただきま〜す!」
矢口はトンカツをパクパク食ってる。なんとも、幸せそうな顔してるよ。
「そういや・・・お前彼氏できたんだってな」
「ングッ!何ぃ?突然」
いきなりこんな質問すれば、そりゃ驚くだろう。ちょっと反省。
「いや、噂に聞いたからな。本人に聞くのが一番だろうと」
矢口は食べている時もごきげんだったが、その話題になると、さらにごきげんになった。
「そうなんだよ〜!で、その人ってね〜」
俺は食べながら矢口の彼氏の自慢話をたっぷり聞かされた。言わなきゃよかったと思う、この頃。と、その時。
「ん?メールだ。誰からだろう?」
メールを見てみると・・・
『飯田です。ちょっといいですか?実は、希美ちゃんが熱だしちゃって。今は寝てますが、まだ熱がひきません。すいませんが、帰りにお薬買ってきてくれませんか?看病は私がしておきます』
「どったの〜?」
矢口は、あまりに俺が真剣にメールを見てたので、声をかけてきた。
「あ、いや。娘が熱だしたらしい。まあ、隣の家の女性が看病してくれてるけど、クスリを買ってきて欲しい、だって」
それを聞くと矢口は、心配顔、ではなくニヤっと笑った。
「へえ・・・彼女?その人」
「ちち、違うよ!」
俺は必死になって否定した。でも、圭織さんが彼女、か。悪くないかもね。・・・否定しなくてもよかったかも。

更新終了です。
120 :02/10/27 21:04 ID:EL1HjVDn
>>117
そんな言い方しなくても・・
新作者さん期待してます
>>119
これからに期待すね
121?:02/10/28 20:55 ID:eFDum7wQ
イイッス
122ダイ:02/10/28 22:20 ID:c7azT57m
「お兄ちゃんお帰りー!!」
と言っていきなりある少女が抱きついてきた。この少女はと言うと加護亜依。
なぜ名字が違うかと言うと小さい頃に両親が死んで仲の良かった
俺の両親が引き取ったらしい。
「うわっ!!いきなり飛びついてくるなって。危ないだろ。」
「へへっ、ゴメンね。そういえばさっき矢口さんから電話があったよ。
 お兄ちゃんまだ出かけてるって言ったら帰ってきたら電話してってさ。」
「ああ、わかったよ。後で電話しとく。」
矢口と言うのは中学からの友達で本名を矢口真里。ちょっとうるさいけど
ちっちゃくてかわいい奴。と言われてるらしいが俺と話すときはすごく
おしとやかでうるさいなんてイメージは全くない。まあたまにテンションがおかしくなったりするが
おれはそんなところを結構気に入ってたりする。
部屋にもどって着替えるとさっそく矢口さんに電話をかける事にした。


123名無しさん:02/10/28 22:38 ID:iHBIzR7a
上げるなって。聞いてないの?
もしかして下げ方わからない?メアドのとこにsageってするんだよ。
もしかしてワザとやってる?
124ダイ:02/10/28 22:44 ID:c7azT57m
>>122

(トゥルルルルル ガチャ)
「もしもし矢口ですけど?」
「優介ですけど。矢口さん今日俺の家に電話した?」
「うわっ優介君?!あービックリした。いきなり電話かけてくるんだもん。」
「いや驚いたのは俺のほうなんだけど。大体電話してくれって言った
 の矢口さんじゃん。それで俺に何か用?」
「別に用はないんだけどちょっと話がしたいなーって思って。迷惑だった?」
「いやそんなことないよ。」
「ほんと?良かった。あのね・・・・・」
矢口さんと電話でしばらく話していると矢口さんが急に妙なことをいい始めた。
「ねぇ。優介君って好きな人いるの?」
俺は何をいきなり言い出すんだ。と思いつつも話しを続けた。
「いや。今はいない。かな?」
「かなって何?ほんとにいないの?」
「ああ、今はいないよ。」
「ホントに?!やった。あっなんでもないや・・・・・。もうこんな
 時間だから勉強して寝るね。いきなり変なこと聞いてごめんね。じゃあ明日
 また学校で。バイバーイ。」
「あっうん。それじゃまた。」
なんだったんだ?と思いつつ眠かったのでそのまま寝ることにした。
「(明日なつみにでも聞いてみるか。)」
などと思っていると、しだいに意識が遠のいていって気がつくと朝になっていた。


 
125ダイ:02/10/28 22:58 ID:c7azT57m
「おにいちゃーん!朝だよー!!」
「あーもう朝か。なんかあんまり寝た気がしないな。」
「そんなこと言ってないで起きた起きたー。」
おれは朝の支度に時間をかけないほうだ。だいたい起きて
20分くらいで家を出る。
「さーってと、なつみでも迎えに行くとしますか。じゃあな亜依。いってくるよ。」
「行ってらっしゃいお兄ちゃん。」
なつみの家は俺の家からほんとにすぐだから「朝はやっぱ寒いなー」などと思っていると
すぐなつみの家についてしまった。
126 :02/10/29 00:40 ID:Z9WDa2Sq
頑張れ
127名無し募集中。。。:02/10/29 10:41 ID:FtfLD6Kq
>>123
当方、初心者なもので教えて。
下げるとどんな意味があるの?
128名無し募集中。。。:02/10/29 14:28 ID:yyBc771S
小説スレはsageとかないと他のスレの邪魔になるから
こういうのは来てる人が固定されてるから
129silent suzuka:02/10/29 21:50 ID:gbaw4Fj+
>>124-125
めげずにがんばれ
130ダイ:02/10/29 22:15 ID:XQD6xg9w
>>125

(ピンポーン)
「はーい。どなたですか?」
「優介ですけど。なつみいますか?」
「優介ちゃん?!ちょっと待ってね。なつみー!はやくしなさーい!!
 優介ちゃん待ってるわよー。」
なんとインターホンに出てきたのはなつみの母だった。なつみの母もなつみと同様
小さい頃からいているため仲が良い。まあ高校生にもなって「ちゃん」付けで呼ぶのは
やめて欲しいが。
などというくだらないことを考えていると、なつみがすぐに出てきた。
「ごめーん、待った?ちょっと寝坊しちゃって。」
「いや、そんなに待ってないよ。じゃあ行こうか。」
「うん。」
学校に向かい始めて歩き出したがなぜかしばらく沈黙が続いてしまった。
そんな空気が絶えられなくなって、昨日の矢口さんからの電話のことを
なつみに聞いてみることにした。
131ダイ:02/10/29 22:58 ID:TFT8+zjQ
 >>125

「なあ、なつみ。もし好きな人いるか誰かに聞かれたらどうする?」
「えっ、なに言い出すのいきなり。」
何の前触れもなくいきなり聞いてしまった。当然なつみはビックリしているようだ。
「いやもしだよもし。好きな人いるか誰かに聞かれたらなつみならどうするかと思って。」
「優ちゃんもしかして誰かに聞かれたの?」
うっ、さすがなつみ。なんで誰かに聞かれたってのわかったんだ?まああの場面じゃそう
思うことが普通だけど。最初は全部話さないでおこうと思ったけどやはりなつみには全部話しておくことにした。
「ああ。昨日電話で矢口さんに。」
「ふーん。それでなんて答えたの?」
「おれは今はいないって答えた。」
「そうなんだ。優ちゃん今好きな人いないんだ。へー。」
132ダイ:02/10/29 23:01 ID:TFT8+zjQ
 >>131

なつみならもっと聞いてくるかと思ったが意外に質素な反応にちょっとガッカリ?した。
「ああ。なつみならなんて答えたんだよ?」
「私は・・・・。」
しばらくの沈黙あと、なつみが口を開いた。
「いるよ。」
「えっ?!」
まさかの返答に思わずアホのような声を出してしまった。
「それ誰だよ?」
「あっやっぱ気になる?」
なつみがちょっと茶化して聞いてくる。
「いや。なんとなく気になっただけだよ。」
恥かしかったのでつい愛想のない言い方をしてしまった。
「私の好きな人はねー・・・・。優ちゃん!!。」
「はっ?!」
さっきと同様またすっとんきょうな反応をしてしまった。
「「はっ」て何よ「はっ」って。私の好きな人は橘優介君です。」
今度ははっきり言いやがった。おれがなんていおうか迷っているとなつみが、
「優ちゃんは私のこと嫌い?」
また変なこと聞いてきやがった。嫌いなわけないけどめんと向かって言うのは恥かしい。だけど
「俺もなつみのことが好きだよ。」
「えっ?!ホントに?」
今度はなつみがすっとんきょうな声を出した。
「「えっ」て何だよ「えっ」って。俺の好きな人は安倍なつみさんです。」
133ダイ:02/10/29 23:02 ID:TFT8+zjQ
131の125っての130のまちがいっす。
134TMC:02/10/30 15:22 ID:wE+0r8mu
>ダイさん

初めまして、これからもがんばってくださいね。
俺の方は更新サボり気味なもんで・・・
135 :02/10/30 19:00 ID:sfAeUAUa
両思いキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
136ダイ:02/10/30 20:13 ID:o/J08t4W
TMCさんも忙しいでしょうが更新がんばってくださいね
137ダイ:02/10/30 20:36 ID:o/J08t4W
  >>132

さっきのお返しでそっくりそのまんまかえしてやった。
みるみるなつみの顔が赤くなっていく。多分俺の顔も相当赤いであろう。
しかし小さい頃から思っていたことをやっと口に出せて俺はうれしくなった。
そしてもう一度・・・・
「俺はなつみのことが好きだ・・・・。俺と付き合ってくれないか?」
ついに言ってしまった。やっぱ恥かしいな。などと思っていると、なつみもすぐに
「私も優ちゃんのことが大好き。こんな私でよければよろしくお願いします。」
なつみはこの言葉を言った瞬間安心感からか座り込んでしまった。
「大丈夫か、なつみ?」
心配になって聞いてみる。
「なんか急に力抜けちゃってさ。でもありがとう。」
普通のような言葉に聞こえるが俺は疑問に思ったことがあった。
「ありがとう?なんだ、ありがとうって?」
なつみはうれしそうな顔をして
「だって優ちゃんが(大丈夫か?)って聞いてくれたから。優ちゃん中学に入ってからちょっと
 私とかに冷たくなちゃったから心配されるのとか久しぶりだな〜と思って。」

138ダイ:02/10/30 21:03 ID:o/J08t4W
なつみがうれしいような寂しそうな顔をしていってきたので
「なに言ってんだよ。俺はなつみのことずっと心配してたよ。」
なつみはさっきの顔がウソのように明るい顔に変わって
「ホントに?!」
と聞いてきたので、俺は
「なつみはドジだからな俺が見てないと心配で心配で。」
カーッ素直じゃないねー俺は。しかしなつみは
「なによそれ〜。優ちゃんの意地悪〜。」
といいつつも顔はうれしそうだった。そんななつみの顔を見て俺は
「よし、じゃあ急いで学校行くぞ。」
と言って走り出そうとした時、なつみが
「ちょっと待って。あのね優ちゃん・・・。ちょっとお願いがあるんだけど・・・」
なつみはちょっと顔を赤くしながらうつむいている。
「なんだよ。お願いって。言ってみろよ?」
と言ったがなつみはうつむいたまま口を開かなかった。
俺はちょっとの間考えてみてやっと俺はなつみのして欲しいことを察知して・・・・・
139 :02/10/31 00:11 ID:vBU9grYv
(・∀・)イイ!!
140><:02/10/31 02:00 ID:DT8JfDtX
すんごく(・∀・)イイ!!
141_:02/10/31 10:36 ID:P2NdEpGC
あげたヤシはもう二度とここに来るな。

by.一緒に暮らすならどの娘?委員会
142TMC:02/10/31 16:28 ID:4VaGHhyi
>>108からです。

「まさか、梨華とあんたが一緒に暮らしてるなんてねぇ。」
俺が出してやったジュースをストローで吸いながら真里が言った。
「親父から言われたことだ。しかたないだろ。」
許嫁のことが勘づかれないように俺は平静を装う。
「でも、まんざらでもないみたいだね?」
史也は笑顔でさらっと言ってきたので
俺も「ハハハ」とできるだけ爽やかな笑顔で流した。
ドアに近づいたら急に服の袖が引っ張られた。
143TMC:02/10/31 16:28 ID:4VaGHhyi
狭い隙間から亜依が顔を覗かせていた。
2人はおしゃべりに夢中になっていて気付いてないようだ。
「ねぇ、あの人が松原史也さんだよね?」
袖を引っ張る力を弱めながら亜依が聞いてきた。
「そうだけど・・・」
また袖に力が入ってきている。
「慎一、そこの可愛らしい子は誰だい?」
歯をキラッとさせ史也がこっちを向いた。

「えっと、こいつは・・・ぬぉ!」
突然開いたドアを避けきれず俺は挟まってしまった。
「初めまして!石川梨華の妹の亜依です。中学3年です。よろしく!」
目にも留まらぬ速さで亜依は視界から消え
俺が振り向いた時にはすでに自己紹介を終えていた。
144TMC:02/10/31 16:29 ID:4VaGHhyi
5日ぶりの更新です。
145ダイ:02/10/31 19:01 ID:FazZaOUG
TMCさん久々の更新ですね。がんばってください。ボクにもそんな
文章が書ければいいんですけど・・・。とにかくがんばって更新してください。
146ダイ:02/10/31 19:33 ID:bg0/kgQ1
>>138

「(ギュッ)ほら、なつみ行くぞ。」
俺はなつみの手をとった。
「んっありがと。」
だが、なつみはなんだかうかない顔をしていた。どうしてかは俺には分かっていた。
たぶん俺のしたことがなつみのして欲しかったことと違ったからだろう。だが、
おれにはなつみにそれをする自信がなかったからだ。だから俺はあえて自分に自信を
持てるまでそれをお預けすることにした。
学校の近くまで二人で手をつないで走って行くと、なつみの顔はすっかり笑顔になっていた。
学校に着くと二人で教室に行くことにした。教室に二人で行くのはいつものことだが
いつもとは違う新しい気がした。やはりなつみとのグっと距離が縮まったことが理由であろう。
教室に入るとそこにはすでに矢口さんがいた。矢口さんは俺に気付くと満面の笑みで
「おはよー優介君!!」
と元気よく俺に挨拶した後、俺の顔をみて
「ねぇ優介君。なんかいいことでもあった?」
俺は一瞬ドキッとした。やはり女の勘はすごいなとおもいつつ照れくささから
「いや。別に何にもないよ。」
と言うと矢口さんは納得?したのかどこかに行ってしまった。なつみはというと
俺たちの会話を聞きながら(何で隠すの?)と言う顔をしながら俺の横に立っていた。


147ダイ:02/10/31 19:57 ID:/DAK8dtI
>>146

そんななつみを気にしないようにしながら
「じゃあな、なつみ。また後でな。」
「うん。じゃあね。」
といってそれぞれ自分の席についた。といっても俺となつみの席はほとんど
離れていないのだが。
つまらない午前の授業も終わりお昼になった。するとすぐに矢口さんが
俺の隣に来て
「ねぇ、お昼一緒に食べない?」
と恥かしそうに聞いてきた。しかし俺は今日だけはなつみと一緒に食べたかったので
特になつみと約束もしてなかったのに
「ごめん矢口さん。今日はなつみと食べる約束してるんだ。だからまた今度でいい?」
そういうと矢口さんは寂しそうな顔になり
「そうなんだぁ。じゃあまた今度でいいや。じゃあね。」
矢口さんが席にもどった後なつみのほうを見ると、なつみはニコニコしながら
「じゃあ、一緒にお昼食べよっか。」
と言ってきたので
「ああ、じゃあ屋上にでも行こうか。」
と少し顔を赤くしながら矢口さんから逃げるように屋上に向かっていったもちろん
教室から出たあとは手をつないで・・・・。
そのときなつみが俺に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で
「ありがと・・・。」
と言ってきたので、俺も小さな声で
「ああ、別にいいよ。
となつみに言った。
148 :02/10/31 23:20 ID:EvdVSlGP
(・∀・)イイ!!
149剣士:02/11/01 22:27 ID:gaU9Z6qx
>119の続き
昼食後、会社に戻った俺。が、希美のことが気になってしまい、仕事が手につかなくなってきた。
(でも、早退はできない・・・こうなったら、急ぐしかないのか)
と、俺が苦悩していると、誰かが背中をポンと叩いた。振り向いてみると、いたのは矢口だった。
「私も手伝ってあげるよ。私はもう終わったし」
「い、いいのか?お前、デートとかないのか?」
矢口はニコッと笑い、
「いいから。ホラ、急ぐよ!」
俺は初めて矢口に感謝した。コイツ、いいとこあるな・・・。

そして、仕事に取りかかって2時間後、やっとのことで終わらせた。しかも、まだ17:00。余裕だ。
「終わった・・。矢口、サンクス!」
矢口は笑いながら俺を蹴り
「ホラいったいった!希美ちゃん、元気になるとい〜ね!」
ホントに助かったと思いながら、俺は車を飛ばし、薬を買い、急いで家に戻った。
「ただいま!」
俺が急いで中に入ると、飯田さんが亜依と家事をしていた。
「おかえりなさい。薬も買ってきてくれたんですね。じゃあ、希美ちゃんとこ行きましょう」
俺たちは二階に上がり、希美の部屋に入った。希美は寝息を立てて寝ていた。
「熱は下がってきてます。ゆっくり休めば大丈夫でしょう」
俺はホっと胸をなで下ろした。と、その時、希美が寝言を呟いた。
「お父さん・・・ずっと一緒にいてほしい・・・。お母さん、なんで・・・」

更新終了です。
150 :02/11/01 23:34 ID:7BwebM+f
期待
151ムンチッチ:02/11/02 19:30 ID:0qVDwwR0
(´Д` )フオオオォ
152TMC:02/11/02 20:38 ID:64sWau49
>>143からです。

「へぇ、石川さんに妹がいたんだ。僕は松原史也。よろしくね。」
「よろしゅ、よろしくおねがいします!」
亜依は差し出された史也の手を持ってブンブンしている。
ちょっとは俺の心配もしてもらいたいのだけど・・・
「おいらは矢口真里。よろしく。」
「はい、よろしく。」
明らかに史也の時とは違う態度は真里に接している。
すると亜依はそそくさと部屋を出ていった。
153TMC:02/11/02 20:39 ID:64sWau49
それと入れ違いに梨華が部屋に入ってきた。
「し、慎ちゃん!大丈夫?」
ドアに挟まれて数分が経っていたが
初めて心配してくれたのはやはり梨華だった。
「あぁ、何とか生きてます。」

「松原君に矢口さん、いらっしゃい。」
私服に着替えた梨華が改めて2人に挨拶をしていた。
「う〜ん、やっぱり梨華はカワイイ!!」
ちっちゃな矢口が梨華に飛びつきほおずりしていた。
矢口はそっち系の趣味でもあるのだろうか?

「こらこら、真里。石川さんが嫌がってるだろう。」
「だって〜・・・」
あまり慣れていないと、この2人のペースは辛い。
当然転校したばかりの梨華はとまどいを隠せない。
「まぁ、慣れればこいつらも面白いよ。」
俺は引きつった笑顔の梨華にそっと耳打ちをした。
154TMC:02/11/02 20:41 ID:64sWau49
今日はここまでです。
155こうもり:02/11/03 00:14 ID:usDz96/S
しかしこりゃ凄い雨だな。
まあ車だからあんまり関係ないか。

譲は信号待ちをしながら辺りを見ていると
突然の雨に急いで帰っている中学生の姿が見える。
横断歩道を横切る中学生の中にびしょ濡れの
亜依の姿を見つけたので譲はクラクションを鳴らす。
すると亜依のほうも譲に気付き車に駆け寄って来る。
譲は車の中から手招きをしながら亜依にドアを開けるように促す。
亜依は急いでドアを開けて、助手席に座る。
156こうもり:02/11/03 00:15 ID:usDz96/S
譲は取りあえず亜依にタオルを渡した。
亜依は体を拭いてから、譲に
「譲さんどうしたんですか、こんな時間にあそこにいるなんて」
と尋ねる。
「いやたまたま取引先に来てたんだ」
「でも良かったですよ、このまま濡れて帰らなきゃいけないところでしたから」
譲は窓から外を見るとやはりまだ雨がずっと降り続いている。
「学校にはもう慣れたの?」
「はい、なんとか一応、友達も出来ましたし」
亜依は濡れている前髪を触りながら譲の方を向く。
「それに、いいお隣さんも出来たんで凄く嬉しいです」
「そう言ってもらえると嬉しいよ俺も。あ、着いたよ」
「はい」
譲と亜依は車を降りて、自分たちの部屋のある階に向かった。
「じゃあね、あいぼん」
譲はそう言うと家の中に入り、取りあえず濡れている服を脱ぎ着替える。
家の中を見ると、圭はまだ帰っていないようだった。

更新終了。
157名無し:02/11/03 14:39 ID:+bvF7wMz
みんな大好きっ子
158ダイ:02/11/03 22:59 ID:F5cqFqWX
>>147

屋上に着くまでしばらく沈黙が続いた。なつみはうれしそうな顔をしていたが、
俺は正直恥かしかった。うれしくないことはないが、なつみにあんなことを
言ってしまった自分が恥かしかった。屋上について腰を下ろすとなつみが
「ねぇ、今度の休みに二人でどこか行かない?」
俺は突然のなつみの誘いに驚いた。しかしなつみから誘ってくれたことがうれしくて
「あぁいいよ。で、どこ行く?」
「う〜んとねぇ〜・・・・・。優ちゃんと一緒ならどこでもいいよ。」
うれしい。しかし恥かしい。よくこんな恥かしいこと平気でいえるよな、なつみは。
「何言ってんだよ。どこか行こうって言ったのはなつみだろ?どこか行きたい
 とことかないのか?」
「え〜、だってわたしが行きたい所と優ちゃんの行きたいところって違うじゃん。
 もし優ちゃんに“そこは行きたくない”とか言われたら、なっちすごい悲しいもん。」
「お前そんなこと考えてたのかよ。」
俺はちょっと呆れ顔で言った。
「優ちゃんひど〜い。私結構真剣に考えてたんだから。」
「そんなこと言うわけないだろ。」
「えっ?」
なつみは不意打ちを食らったような顔をしている。
「だ〜か〜ら〜、おれもなつみと一緒だったらどこだっていいって。」
つい勢いに乗って言ってしまった。こういうこと言って後で落ち込むんだよなー俺って。
とくっだらないことを思っていると・・・・。
159こうもり:02/11/03 23:58 ID:usDz96/S
――――――ピンポーン、ピンポーン――――――
ソファに座ってコーヒーを飲もうと思っていた
譲だったがインターフォンが鳴ったのでとりあえず玄関のドアを開ける。
するとそこにはさっき家の前で別れたはずの亜依が立っている。
しかも服装も濡れた制服のままだった。
「どうしたの?あいぼん」
譲がそう尋ねる。
160こうもり:02/11/03 23:59 ID:usDz96/S
すると、亜依は俯き少し恥ずかしそうにしながら
「あのですねー、実は………鍵を忘れてきちゃったみたいで」
と言う。
「なんだ、そうなのじゃあ上がりなよ」
「すいません」
「いいの、気にしないで」
「お邪魔します」
亜依は靴を脱いで譲の家に入る。

更新終了。
161 :02/11/04 08:13 ID:uxKLuHNh
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
162ダイ:02/11/04 13:59 ID:lWeNie99
>>158

(ドンッ)「いてっ?!」
「優ちゃんだーい好きっ!!」
いきなりなつみが俺に抱きついてきた。
「いきなり何するんだよ?痛いだろ。」
俺が顔を赤くしながら言うと
「だってうれしかったんだもん。」
「うれしいからって抱きつくことはないだろ。」
俺に抱きついているなつみをどかそうとすると
「ねぇ、このままじゃダメ?優ちゃん変わったよね。昔はよくこうしてたのに。」
「ああ・・・・・。そういえば昔はよく抱き合ってたっけ。」
勘違いするなよ。抱き合ったと言ってもただ抱き合ってただけだ。別に行為とかそういうのはなかったからな。
「やっぱりこのままじゃダメかな?」
となつみがまた聞いてきた。“俺はたまにはこういうのもいいかな”と思って
「別にいいよ。」
となつみに言い、俺はちょっとためらいながらもなつみの肩に手を回した。
「優ちゃん!?・・・・・・。ありがと・・・。」
なつみはちょっとビックリして俺の顔をみた後、うれしそうな顔をしながら言った。
それからしばらくの沈黙が流れた後、昼休みを終わりを告げるチャイムが鳴った。
よく考えてみると、俺たちは昼飯を食べていないことに気が付いた。まあ、
何も食べてはいなかったがおなかは空いていなかった。


163剣士:02/11/04 20:30 ID:tXLEC6kK
>149の続き
お母さん。この言葉で一番衝撃を受けたのは、俺だったかもしれない。
「希美・・・」
俺は唇をかんで、希美の手を握った。申し訳なさ、自分の不甲斐なさに、腹を立てながら。
「希美ちゃん・・・」
圭織さんも、泣きそうな顔で座り込んだ。
「希美、ごめんな。寂しかったんだな・・・お前」
「そうですね。私じゃ、悲しさを癒すこと、出来なかった」
そう言うと、圭織さんは部屋を出ていってしまった。しまった、と俺は思った。圭織さんのせいじゃないのに、圭織さんのせいになっちゃった、と。俺は急いで追いかけた。
「待ってくれ!圭織さん!」
圭織さんはリビングで泣いていた。やっぱり、責任を感じたのだろう。
「圭織さんのせいじゃない!俺が・・悪いんだ。仕事ばかりで」
「うっ・・グスッ・・でも、私が何もできなかったから」
圭織さんはそう言うと、さらに声を上げて泣いてしまった。このまま泣かれると、近所に聞かれてもやっかいだ。
(え〜い!ままよ)
俺は突然、圭織さんの体をこっちに向けて、抱きしめた。圭織さんは泣きやんで、驚いた表情で俺を見ていた。心なしか、頬が赤くなっている。
「ごめん。でも、これだけは言いたい。圭織さんのせいじゃないんだ、絶対に。いいこと教えてあげるよ。希美はね・・・」

更新終了です。




164 :02/11/05 00:00 ID:Nq3oyjgC
皆(・∀・)イイ!!
165こうもり:02/11/05 00:16 ID:h5w2gc9o
「あいぼん、その格好のままだと風引いちゃうから
着替えて、ついでにシャワーも浴びてきちゃいな」
そう言いながら譲は亜依にタオルを渡してバスルームのドアを開ける。
「いいんですか?」
「別に構わないよ、着替えはあいぼんがシャワーあいてる間に
圭のでも用意しておくよ」
「ほんとにありがとうございます」
亜依は深々と頭を下げてから、バスルームに入って行った。
譲は圭の部屋に入り、亜依に合いそうな服を探す。
166こうもり:02/11/05 00:17 ID:h5w2gc9o
どうしようかな………。
圭の部屋で少し考えてから譲は亜依の着替えを選び部屋から出た。
そして、シャワーを浴びている亜依に声を掛ける。
「あいぼん、ここに着替え置いておくから」
「はーい」
譲は洗濯かごに入っている、制服を無造作に洗濯機に入れ洗濯機を回す。
その後譲はキッチンに行って亜依のために温かい紅茶をいれて
シャワーから出るのを待っていた。

更新終了。
167ラムザ:02/11/05 12:54 ID:Rm80hFhh
>>97から
第13章 〜ボディガード(後)〜


それから3日がたった。

相変わらず愛ちゃんとは仲良く登下校しているし、
相変わらず教室では真里&真希の冷たい視線をくらってるし、
相変わらず伯父さん伯母さんには愛ちゃんとの仲をいじられている。

…そして相変わらず毎日ストーカーの気配を感じている。

どうやら愛ちゃんが男と一緒にいるところを見れば
ストーカーの方も諦めてくれるかもしれないという
俺のささやかな望みは叶わないようだ。
となると、どうにかして強制的にストーキングをやめさせるしかない。

具体的な方法は何も思いつかないのだが…

とにかく約束の期間は1週間。
学校がある土曜日までと考えると今日を入れてもあと2日。
俺としてもあまり長期戦にはしたくないので何とかケリをつけたい。

いざとなったら気配を感じた瞬間に追いかけてとっちめてやるさ。
もちろん少々リスクを伴うけど。

朝から色々考えつつ家を出た。
168ラムザ:02/11/05 12:55 ID:Rm80hFhh
愛「今日は少しあったかいの〜」

俺「そうだね。天気はイマイチだけど」

二人でいつもの道をいつものように歩く。

愛ちゃんとは最初の日以来ストーカーの話はしていない。
忘れているのか意図的に話題にしないのかはわからないが、
下手な嘘をつかないで済むので助かっている。


俺「じゃあまた帰りに」

愛「うん、電話するの〜」

中等部校門前で愛ちゃんと別れてから一人で歩き出す。
そろそろ早起きするのも慣れてきた。
高等部の門をくぐり、下駄箱で靴をスリッパに履きかえる。
誰もいない廊下のど真中を歩き、階段を2段飛ばしでのぼる。
そして誰もいない教室の扉を開け……あれ?
169ラムザ:02/11/05 12:57 ID:Rm80hFhh
教室内は珍しく既に電気がついていた。
俺は恐る恐るドアを開けた。

・・・

俺「…何してんの?」

教室の中では真里が一人雑誌を読んでいた。

真里「あぁ、おはよ〜」

真里はこちらを見向きもせず答える。
170ラムザ:02/11/05 12:57 ID:Rm80hFhh
俺「…いや、だから何してんの?」

俺は再度質問しながら真里の席の方(というか俺の席の方)へ歩き出した。

真里「うるさいわね〜!見りゃわかんでしょ!
   雑誌読んでるのよ!!」

突然癇癪を起こした真里に思わず退いてしまう。
そういうことを聞いたわけじゃないんだが…

真里「大体こっちがおはよ〜って挨拶してるんだから
   あんたも挨拶くらい返しなさいよ!!」

俺「あ、すいません…おはようございます…」

別にそれくらいで怒らなくてもいいじゃん…
なんか機嫌悪そうだな。

一通り怒り終えると真里はまた雑誌を読み出したので
俺も静かに真里の横を通って自分の席に座った。


ここまでです。
171 :02/11/05 17:29 ID:GDUBItYZ
ラムザさんキタ━━━━━━(^▽^)━━━━━━ !!!!!
172名無し募集中。。。 :02/11/05 23:38 ID:tQd2vqyR
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
173名無し募集中。。。:02/11/06 21:29 ID:4lgR99o7
hozen
174:02/11/07 20:30 ID:r4i+VMt/
おいっす
175ダイ:02/11/07 22:02 ID:5k1IklhO
>>162

チャイムが鳴ったので急いで二人で教室に戻り授業の用意をしていると、
机の中から一枚の紙切れが出てきた。なんだ?と思って差出人をみると矢口さんからだった。
“今日の放課後に大事な話しがあるので体育館の裏に来て下さい。 矢口”
文章を見て俺はビックリした。ホントに俺宛てか?と疑うと“優介君へ”と書いてある。
昼からの授業はまったく身が入らなかった。まあいつものことだがいつも以上にボーッとしてしまった。
なぜかと言うのは言うまでもないが、あの手紙が原因である。話と言うのが気になってしまったからだ。
まあ大体の予想はつくが。授業が終わりなつみが俺に
「一緒に帰ろ!」
と言ってきた。もちろん俺もなつみと一緒に帰りたかったが
「ゴメンな。なんか矢口さんが大事な話しがあるって言うから行かなくちゃならないんだ。
 だから今日は一人で帰ってくれ。」
俺が手紙のことを言うとなつみは驚いた顔をしながら
「えっ!?ほんとに?!!そんなこと言われたの?!!!」
とすごい勢いで聞いてきた。俺はそんななつみもかわいく思いながら
「ああ。そういうことだから一緒に帰れないんだ。すまん。この埋め合わせはいつかするからさ。
 今日は一人で帰ってくれ。」
と言うとなつみは諦めたのか
「そう。じゃあいいや。でも・・・・。」
となつみは言いかけ途中で止めた。まあ大体言いたいことは分かるが。
「心配するなって。俺が好きなのは安倍なつみだ。だから安心しろよ。そういうことだからじゃあな。」
となつみから逃げるように走って体育館の裏に向かった。
行く前にチラッと教室を見たが矢口さんはすでにいなかった。俺も急いで体育館裏に向かった。
そこにはすでに矢口さんがいた。

176剣士:02/11/08 22:23 ID:Cye2i0DF
>149の続き
「希美は、圭織さんのことが凄く好きだったんだよ」
俺は、希美から話していたことをすべて話した。圭織さんのことが、大半だったが。

「そう・・・そうだったんだ。それなのに、私は早とちりを」
圭織さんは泣きやんだが、頬が真っ赤になった。自分の早とちりがよほど恥ずかしかったんだろう。
「だから、これからも・・・お願いします。希美や、亜依のことを。アイツラ、圭織さんが好きなんですよ」
圭織さんは黙ってうなずき、そして・・・
「あ・・か、圭織さん?」
俺に、抱きついてきた。しかも、力強く。
「しばらく、こうさせてください。何だか、落ち着くんです」
今度は俺が赤面してしまった。まあ、こういう状況じゃあな。
「日曜日、楽しみ・・・にして・・・ます」
圭織さんは、よほど安心したのか、眠ってしまった。俺は圭織さんを抱き上げ、俺のベットに運んだ。
(圭織さん・・・。圭織さんとなら、か)
俺は、このとき初めて「再婚」ということを考えはじめていた。妻が死んで、1年。もう、木枯らしがふく寒い夜だった。

更新終了です。
177 :02/11/09 02:05 ID:xHhGDVj9
(・∀・)イイ!!
178たまには:02/11/09 06:10 ID:4ARbAOPg
あげ
179[ 2ちゃんねるの一:02/11/09 07:56 ID:nfasdk/N
すげぇ!
180_:02/11/09 08:02 ID:pBjmLqm/
よし子!
181保全さん:02/11/09 23:20 ID:6EQXnWsY
ほぜむ
182ダイ:02/11/09 23:23 ID:/YiFZdcF
>>175

俺が近づいていっても矢口さんは俺に気づいていない様だった。
目を閉じて何か考え事をしているように見えた。矢口さんがいつまで立っても気付かなかったので
「矢口さんゴメンね。待たせちゃったかな?」
と聞くと矢口さんは驚いた表情で
「うわっ優介君!!全然待ってないから気にしないで。」
「そうそれならいいんだけど。それで話って何?」
俺はいきなり聞いてみた。すると矢口さんは今までになく真剣な表情で
「うん。そのことなんだけどね・・・・。前から優介君のことが好きだったの。
 ・・・・・私と付き合ってください。」
といってきた。予想はしていたもののいざ言われるとやっぱり恥かしい。それに
昨日電話の時は好きな人はいないといったのにまさか次の日になつみと付き合うことになるなんて
なんか矢口さんに気の毒で言いにくかったがなつみと矢口さんの二人と同時に付きなうわけにはいかないので
「ゴメン矢口さん。昨日矢口さんから好きな人のこと聞かれて寝る前にちょっとだけ考えたんだ。
 その時にやっぱり俺は“なつみが好きなんじゃないかな?”ってちょっと思ったんだ。それで・・・・・。」
俺は矢口さんにすべて話した。なつみと付き合うことにしたことも含めて。すると矢口さんは思ったより明るく
「そっか。じゃあ仕方ないね。ゴメンねこんなとこに呼び出して。じゃあ私は部活あるから。」
と言って矢口さんは振り返って歩いていった。その時一瞬矢口さんの目に涙のようなものが見えた。
気になった俺は
「矢口さん!!」
と名前を呼んだが矢口さんは振り返らずそのまま歩いていった。
“矢口さんになんか悪いことしたな”と思いながら家に帰った。今日も亜依が抱きついてきたが
今日は亜依とじゃれている気になれなかったので、亜依をどかして、そのまま部屋のベットに寝転がった。
寝転がってしばらく今日のことを振り返っていると、俺の部屋のドアをノックする音がした。


 
183HEROの名無し:02/11/11 00:44 ID:BtdXgSnn
人気(ひとけ)のない店内に、グラスの中の氷がウィスキーと混ざり合い、時間が経つと音を立てて割れた。

私はこの店に昔から通っている。いわゆる常連。
もともとは彼が一人で通ってた店。
付き合い始めた頃に、私も連れてきてもらい通うようになった。

でも、今その彼はいない。
私を置いて、海外へ行ってしまった。

一緒に行きたかった。
今私が持っているもの全てを捨てでも。

でも彼は、連れていってくれなかった。

「必ず迎えに戻ってくる。だから、信じて待ってて」

…そう言い残し、彼は行ってしまった。
184HEROの名無し:02/11/11 00:45 ID:BtdXgSnn
なぜ、私はついて行かなかったんだろう…
無理にでも、一緒に行きたかったはずなのに…

…いや、本当はわかっている

彼を信じているから…
大好きな彼だから…
待ってみようと思った。

でも…

(…もう、疲れたわ…)

それが本音だった。
ウィスキーを一口飲み、深いため息を吐く。

(アカンアカン、どんどん鬱になってきた。こうなったらとことん飲もか!)

その後、勢いに任せてウィスキーを飲んでいった。
185HEROの名無し:02/11/11 00:50 ID:BtdXgSnn
「……う…ん…?」

顔に冷たい風を感じた。

(ここ…は?…ああ…そっか、私飲み潰れたんやな…)

思考をゆっくり動かし、自分がどうなったかを理解した。
でも、この冷たい風はなんなのか?

(外におるんかな?でも私…店で飲んでたはず…)

ふと気づいた。

(誰かの…背中?)

ゆっくり顔を上げ見てみると、背中がそこにあった。

「起きたか?…ええ歳してまったく、あんなところで寝てたら風邪引くやろ」

…見なれた背中…
…聞きなれた声…
…暖かい体温…

今までの辛かった日々を思い出し、こう言った。

「…あほ…全部あんたのせいやからな…」

辛かった思いを全てを包み込んでくれる彼のぬくもり…。
嬉しい涙が、頬を伝って彼の背中に溶け込んでいった。
186(・∀・)イイ!!:02/11/11 16:04 ID:OPxNGlze
(・∀・)イイ!!
187こうもり:02/11/12 00:08 ID:oUjbO21B
どうしようかな………。
圭の部屋で少し考えてから譲は亜依の着替えを選び部屋から出た。
そして、シャワーを浴びている亜依に声を掛ける。
「あいぼん、ここに着替え置いておくから」
「はーい」
譲は洗濯かごに入っている、制服を無造作に洗濯機に入れ洗濯機を回す。
その後譲はキッチンに行って亜依のために温かい紅茶をいれて
シャワーから出るのを待っていた。
188こうもり:02/11/12 00:09 ID:oUjbO21B
―-―-カチャリ―――
ドアノブをまわす音が聞こえたので、譲はそちらのほうを見る。
そこにはシャワーから上がって来た亜依が立っていた。
亜依は譲の用意したTシャツとジャージに身を包み
髪はいつもの様に上で纏めないでそのまま下ろしている。
その姿を見て、譲は胸が高鳴っていた。

なんか変だな……、なんだろうこの感じ。
前にもあったような感じだけど昔の事だから覚えてないな。

更新終了。
189こうもり:02/11/13 00:29 ID:W8zya0WT
譲は亜依の向かいに座って、一緒に紅茶を飲みながら話をしている。
話もそこそこに譲は気付かれないように亜依の事を目で追っていた。
「それでですね譲さん今日学校で………」
「う、うん」
「だったんですよー」
そう言って亜依は微笑む。
「へー」
譲は生返事でそれを返す。
190こうもり:02/11/13 00:30 ID:W8zya0WT
その時亜依は譲の様子が変だと思い
「譲さん、どうしたんですか?なんか変ですよ」
と尋ねる。
「えっ、いやなんでもないよ」
「そうですか」
「ああ」
亜依は心配そうな顔をして譲の顔をのぞき見る。
「大丈夫だよ、心配しなくても、元気、元気」
譲は力こぶを作りながら、笑ってごまかした。

更新終了。
191きえふ:02/11/13 00:48 ID:e8Y+cora
萌え
192ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 01:11 ID:Ouf4IhxQ
>>112 からの続きです。

信治と別れた後、麻琴は教室に向かった。
泣いた顔を見られるのが嫌だったので、できるだけ人気(ひとけ)の無い場所を通った。
そのおかげで、廊下を歩いてる時には、誰にも誰にも会わなかったが、
教室に入り、誰かがその顔を見れば泣いていたのがわかってしまう。
そう思った麻琴は、顔を洗うことにした。
「…こんなもんかな?」
洗い終わった麻琴は、そう言った。
(そうだ、鏡で見ていこう)
と思い、トイレに入った。
誰もいないかと思っていたら、人がいた。
しかし、なんだか様子が変だ。
よく見ると、女子生徒が、一人の女の子を囲んでいる。
しかも、その子は泣いてるようだ。
(…いじめかな?)
気付かれないように様子を疑いながら、麻琴はそう思った。
しかし、次の瞬間、麻琴は声を上げた。
193ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 01:12 ID:Ouf4IhxQ
「愛ちゃんっ!」
そう、女子生徒に囲まれているのは愛だったのだ。
女子生徒達が、一斉に麻琴のほうを見る。
「なによ、あんた?」
一人の生徒が、近づきながら言った。
「なによ、はこっちのほうよ! あんた達こそ、なにやってんのよ!?」
と、麻琴も言い返す。
「別に、何もしてないけど…」
と、女子生徒は面倒くさそうに返す。
「何もしてないって、あんた達、寄ってたかって愛ちゃんのこと、いじめてるじゃない!?」
と、麻琴は女子生徒達を睨みつける。
その後、麻琴と女子生徒は睨み合いにあったが、女子生徒の一人が、
「行こっ!」
と言うと、全員トイレから出ていった。
194ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 01:13 ID:Ouf4IhxQ
「愛ちゃん、大丈夫!?」
麻琴は、愛に駆け寄った。
愛は、涙を拭いながら頷いた。
「あいつらに、なんかされたの?」
と、麻琴が聞くと、
「教室に…いた…ら…、いき…なり…呼び出されて…、このトイレに…連れて…こられて…、色々と…言われて……」
と、愛は泣きながら言った。
「ごめんね、ごめんね…」
愛は、そう繰り返す。
「愛ちゃんが、謝ることなんかないよ!」
と、麻琴は言った。
「ほら、行こっ! 授業始まっちゃうよ!」
麻琴はそう言うと、手を差し出した。
「うんっ!」
愛は泣きながらも笑って、その手を握った。
195ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 01:13 ID:Ouf4IhxQ
そして、二人は歩き出したが、次の瞬間、
「あっ!」
と、愛が止まった。
「愛ちゃん、どうしたの?」
麻琴が振りかえる。
「麻琴ちゃん、ごめん…」
愛は、呆然とした様子で言った。
「ん? どうしたの?」

「私、まだ、手…洗ってなかった……」

「……」

その日、学校中に麻琴の叫び声が響き渡った……。


更新です!
196 :02/11/13 18:56 ID:9C2wgLGS
愛ちゃんをいじめるとは(`・ω・´)
197ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 23:09 ID:db9ICjsQ
>>195 からの続きです。

その日、授業が終わってから、ボクは一人で帰ることになった。
今日は部活もなく、愛ちゃんは小川さんと遊びに行くらしい。
学校から駅までを一人で歩く。
このまま、家に帰ってもいいが、なんだか気が進まなかった。
ふと立ち止まると、目の前に喫茶店があった。
この店は、よくウチの学校の生徒が寄るらしいが、ボクは一度も寄ったことがなかった。
少し立ち止まってから、ボクは一人でその店に入っていった。
店に入ったはいいが、どうしていいかわからず、立っていると、店員さんが話し掛けてきた。
「あっ!」
店員さんは、ボクだと気付くと、少し驚いたみたいだが(なんでだろう?)、すぐに、
「こちらへどうぞ」
と、歩き出した。
ボクもその後に続く。
198ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 23:10 ID:db9ICjsQ
歩いていると、
「あっ! 堤先輩だ!」
という声がした。
ボクがその子のほうを向くと、その子は恥ずかしそうに下を向いた。
「こちらの席へどうぞ」
ボクは、窓際の席に案内された。
その後、適当に注文を済ますと、ボクは窓から外を眺めて見た。
そこからは、駅へ向かうウチの学校の生徒や社会人など色々な人が見える。
ウチの学校の生徒の中には、ボクに気付いて手を振ってくれる子もいた。
ボクも、手を振り返した。
すると、注文したレモンティーが来た。
ボクは、レモンティーを飲みながら、外をまた眺めた。
199ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/13 23:10 ID:db9ICjsQ
昨日の夜、愛ちゃんから言われたこと……
今朝の母さんの誤解……
結局、教えてもらえなかった、加護ちゃんが顔を赤くした理由……
電話での母さんの様子……
小川さんの涙……
そして、吉澤のあの赤い表情……

色々なことが、ボクの頭の中を駆け巡った。
なんだか、ここ最近、たくさんのことが重なりすぎてる……、
ボクはそう思った。
その後、しばらくいてから、ボクはその店を後にした。
レジでお金を払う時に、
「先輩、また来てくださいね」
と、真っ赤な顔で言う店員さんが、妙に可愛かった。
その帰り道、あの店員さんが、あの店でバイトしているウチの学校の生徒だということにようやく気付いた……。


更新です!
200 :02/11/14 00:33 ID:UfQ/qQnu
モテ男うらやますぃ
201:02/11/14 23:03 ID:Zx+cYgTX
作品待ちホゼム
202ダイ:02/11/14 23:43 ID:YBa6aVIp
>>182

「お兄ちゃん、亜依だけど入ってもいい?」
「ああ、いいよ。」
亜依の相手をするのはいつもなら全然良いんだが今日だけは相手にしたくなかった。
でもなんだか亜依が寂しそうな声で言ってきたので断るわけにもいかず部屋に入れた。
「どうしたんだ?」
いつもとは明らかに違う声で亜依に言うと亜依は
「お兄ちゃんは私のこと嫌い?」
「そんなことない。」
聞いてきた亜依の顔は今にも泣き出しそうだ。
「だって帰ってきてから私のこと相手にしてくれないじゃん!今だって私と話すのを
 嫌そうな顔してるし!いつものお兄ちゃんならどんなに疲れてても亜依と一緒に
 お話してくれたじゃんか!!お兄ちゃんが亜依のこと嫌いなら私はもうお兄ちゃんに
 話し掛けたりしないから・・・・。お兄ちゃんのバカーーーーーーーーーーー!!!」
そういうと亜依は自分の部屋に走っていってしまった。俺にはとめることもできたが
今日はいろんなことがありすぎて頭の中で整理しきれていない。しかしベットの中でしばらく考えた後
俺は亜依の部屋に行き謝ろうと思った。立ち上がって亜依の部屋の前まで行きノックしようとした時
亜依の部屋からうめき声のようなものが聞こえた。耳を澄ませて聞いてみると亜依は泣いているようだった。
亜依はずっと泣いていた。いつまでも泣いていた。何度も何度も俺の名前を呼びながら。
亜依がやっと泣き止んだ時、俺は亜依の部屋のドアをノックした。しかし返事はなかった。
何度呼んでもみてもやはり返事はなかった。それでも俺は亜依を呼び続けた。
「なあ、亜依俺の話しを少しだけ聞いてくれないか?言い訳をするようだが聞いてくれ亜依が怒るのはよく分かるけど話を聞いて欲しいんだ。」
「・・・・・。」
やはり亜依からの返事はない。それでも俺は諦めない。
「ゴメンな亜依。今日の俺はどうかしてたんだ。いろんなことがありすぎて頭の中が
 グチャグチャになってたんだ。だから俺のことを嫌いにならないでくれ。頼む。」
と言い終えて部屋に戻ろうとすると亜依の部屋から始めて返事が返ってきた。


203名無し募集中。。。:02/11/15 14:31 ID:S1aYyPhv
ゔ〲〰
うらやましいな
204ダイ:02/11/16 23:24 ID:yyggWjE2
>>202

「ちょっと待って・・・・・・。・・・私のことホントに嫌いじゃない?」
亜依はまだ泣きそうな声だ。
「ああ、俺が亜依のこと嫌いなわけないじゃないか。」
俺はすぐ返事を返した。
「ホントにホント??」
まだ疑っているのか再び聞いてきた。
「ホントだよ。俺は亜依のこと好きだよ。」
「・・・・・・・・。」
亜依は俺の言葉が恥かしかったのか黙ってしまった。
しかししばらくして亜依は小さな声で
「お兄ちゃん・・・・。ありがと。」
俺は嬉しくなった。そして
「なあ亜依。もうこんな時間で悪いんだけど今から俺と話さないか?ほら今日亜依と話してないから
 なんか元気が出なくて。」
「うん、いいよ。じゃあ亜依の部屋で話そう。入っていいよ。」
(ガチャ)
「亜依さっきはゴメンな。」
部屋に入ってすぐ俺が再び謝ると亜依は
「私のほうこそゴメンね。」
亜依の声はすっかりいつもの声に戻っていた。しかし目は赤くはれていた。
「お兄ちゃんそんな所に立ってないでこっちおいでよ。」
と亜依が掛け布団を上げながらいってくれたので俺は
「じゃあお言葉に甘えて。」
と亜依の布団に入っていったのだ。こんなことがなつみに知られたら面倒なことになるな。
などと思っていると亜依が横から
「お兄ちゃん大好きだよ。」
いきなり抱きついて言ってきた。
「俺も好きだよ。」
と言い亜依を抱きしめた。ほかからみれば俺たちは恋人のように見えるだろう。
205ダイ:02/11/16 23:25 ID:yyggWjE2
>>204

「ねぇお兄ちゃん。キスして。」
「はっ?!」
いきなりのことに俺は驚いた。しかし亜依のほうを見るとすでに目を閉じて俺のことを待っているようだった。
ここでキスをしないと、また亜依に嫌われてしまいそうなのでなつみに悪いと思いながら亜依に口付けをした。
口を話して亜依のほうを見ると顔を真っ赤にしながら
「お兄ちゃん大好きだよ。今日一緒に寝よ?」
また亜依はどえらいことを聞いてきたが今日くらいは仕方ないと思い
「ああ、久しぶりに一緒に寝るか。」
と言うと亜依は満面の笑みで
「やった。」
と言った。その姿はかわいく天使のように見えた。この瞬間なつみか亜依のどちらかを選べと言われたらもしかしたら、
亜依を選んだかもしれない。
206ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:46 ID:k1vIYwRU
>>199 からの続きです。

色々なことを考えながら帰ったので、あっという間に家に着いてしまった。
ケータイで時間を確認すると、結構遅くなっている。
(心配してるかな…?)
そう思いながら、ドアの前に立った。
「あっ、鍵掛かってる…」
仕方ないので、持っている鍵で開けることに…。
「……ない」
どうやら、今日は鍵を忘れてしまったようだ。
「あっ!」
しかし、今、家には誰かしらいることに気付いた。
ピンポーン!
チャイムを鳴らす。
すると、ドアが開いた。
「お兄ちゃん、お帰り〜!」
「先輩、お帰りなさい〜!」
愛ちゃんが、出迎えに来てくれた。
しかし、ボクはその隣にいる人に驚いた。
「ん? どうかしました、先輩?」
そう、そこには小川さんがいたのだ。
207ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:48 ID:k1vIYwRU
>>199 からの続きです。

色々なことを考えながら帰ったので、あっという間に家に着いてしまった。
ケータイで時間を確認すると、結構遅くなっている。
(心配してるかな…?)
そう思いながら、ドアの前に立った。
「あっ、鍵掛かってる…」
仕方ないので、持っている鍵で開けることに…。
「……ない」
どうやら、今日は鍵を忘れてしまったようだ。
「あっ!」
しかし、今、家には誰かしらいることに気付いた。
ピンポーン!
チャイムを鳴らす。
すると、ドアが開いた。
「お兄ちゃん、お帰り〜!」
「先輩、お帰りなさい〜!」
愛ちゃんが、出迎えに来てくれた。
しかし、ボクはその隣にいる人に驚いた。
「ん? どうかしました、先輩?」
そう、そこには小川さんがいたのだ。
208ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:50 ID:k1vIYwRU
「あれ、小川さん? どうして…?」
ボクがそう聞くと、
「実はですね〜、今日、泊まる事にしたんです!」
と、小川さんで笑顔で言う。
「え〜!!」
ボクは、思わず驚いた。
「……ダメですか?」
小川さんは、訴えるような瞳で首を傾げる。
「ダメじゃないけど…」
ボクみたいな奴がいる家に、年頃の女の子が泊まるなよ、と密かに思ったが、口には出さなかった。
「やった〜! 先輩、大好き!」
小川さんが抱き付いてくる。
「ちょ、ちょっと、小川さん…」
ボクが戸惑っていると、愛ちゃんが
「ちょっと〜! お兄ちゃんから離れてよ!」
と、小川さんを引っ張る。
「何すんのよ! 愛ちゃん!」
それでも、小川さんはボクから離れない。
「離れてよ〜!」
「離れない〜!」
と、二人はケンカになってる。
209ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:51 ID:k1vIYwRU
「ちょ、ちょっと二人とも、やめなよ」
ボクが止めようとすると、
「お兄ちゃんは、黙ってて!」
「先輩は、黙ってください!」
と、二人に言われて、
「ハイ…」
と、黙ってしまった。
どっちにしろ、小川さんがボクから離れてくれたので、ケンカをしている二人を置いて、
ボクは、リビングのほうに向かった。
「ただいま〜!」
ボクが、ソファーにカバンを置くと、
「あっ、シンちゃん、お帰り〜!」
と、母さんがボクに気付いた。
210ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:52 ID:k1vIYwRU
「麻琴ちゃんのこと、聞いた?」
と、突然、母さんに言われて、
「麻琴ちゃん?」
ボクは、思わず聞き返した。
「あの子よ、あの子! 小川さんよ。麻琴ちゃんっていうのよ」
と、母さんに言われて、
「そりゃ、知ってるけど…」
と、ボクは答えた。
「いいの? 泊めちゃったりなんかして…」
ボクが、そう聞くと、
「いいじゃない? 人数が多いほうが楽しいでしょ?」
と、母さんは言う。
そりゃそうだけど…、と思ったが、やはり、言わないで置くことにした。
211ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/16 23:54 ID:k1vIYwRU
すると、ケンカが終わったのだろうか、二人がリビングへやって来た。
「とりあえず、お風呂入るね」
と、ボクが言うと、
「私も入っていい?」
「私も入ってもいいですか?」
と、二人がまたとんでもないことを言い出した。
「え〜!!」
思わず、ボクを声を上げた。
「なに言ってのよ! お兄ちゃんと一緒に入るのは、私!」
「そっちこそ! 先輩と一緒に入るのは、私よ!」
と、二人はまたケンカを始めてる。
母さんのほうを見ると、母さんはニヤニヤしている。
「はぁ〜…」
ボクは、ケンカしている二人を置いて、バスルームへ向かった。


更新です!
それと、>>206>>207が、2重カキコになってしまいました。
申し訳ありません!「(__;)
212silent suzuka:02/11/17 00:15 ID:cQLVu0Rh
>>211
ドンマイ。
互いにがんばって完結させよう。
213ますね:02/11/17 22:37 ID:T5jZo3X2
あげ
214名無し募集中。。。:02/11/17 22:44 ID:Rnyy6Q30
上げんでも。
215 :02/11/18 00:23 ID:LoG3oKY7
从‘ O‘从皆頑張れぇ―
216ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/18 00:57 ID:kSx/CN9m
>>211 からの続きです。

「はぁ〜……」
お風呂に入りながら、ボクは溜め息をついた。

どうして、あの二人はケンカばっかりしてるんだろう…?
どうしたら、あの二人は仲良くなってくれるんだろう〜…?

そんなことを考えていたら、かなり時間が経っていたらしく、
ボクはのぼせてしまったので、風呂から出ることにした。
ジャージに着替えて、リビングへ行くと、愛ちゃんと小川さんは二人仲良く、
ソファーに座って、テレビを見ていた。
二人は、ボクに気付くと、
「あっ、お兄ちゃん、出たんだ」
「長かったですね、お風呂」
と、言った。
(な〜んだ、仲良いんじゃん)
と、ボクは思った。
ケンカするほど仲が良いと言うし、ボクはちょっと考えすぎていたのかも知れない。
217ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/18 00:58 ID:kSx/CN9m
「じゃ、私、お風呂入ってくるね」
と、愛ちゃんが立ち上がった。
「じゃ、私も〜!」
と、小川さんも立ち上がる。
「え〜、ヤダよ〜! 麻琴ちゃん、一人で入りなよ〜!」
「ヤダ〜! 愛ちゃん、一緒に入ろう〜!」
「ヤダ〜! 麻琴ちゃんのエッチ〜!」
どうやら、二人は風呂のことで揉めているらしい。
すると、
「ねえ? お兄ちゃん?」
と、愛ちゃんに呼ばれた。
「なに? 愛ちゃん?」
と、ボクは振りかえる。
「今、私と麻琴ちゃんが一緒にお風呂入るところ、想像してなかった?」
愛ちゃんは、とんでもないこと言い出す。
「し、してないよ! そんなこと!」
ボクは、大袈裟に手を振る。
218ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/18 00:59 ID:kSx/CN9m

「なんか、ムキになって否定するところが怪しいよね」
小川さんまで、一緒になって言い出す。
愛ちゃんは、真っ赤な顔をして、
「も、もう〜…知らない!!」
と言って、バスルームへ行ってしまった。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 愛ちゃん! 誤解だよ!!」
ボクは、愛ちゃんを追いかける。
すると、
「先輩が、そんなエッチな人だなんて知りませんでした!」
と、小川さんに言われてしまった。
「ちょっと待ってよ! 小川さんまで…」
と、ボクが言うのも聞かず、小川さんまで行ってしまった。
「はぁ〜……」
仕方ないので、ボクはソファーに座って、テレビでも見ることにした。


更新です!
>>212
そうだね! お互い頑張ろう!(^^)v
219 :02/11/18 19:58 ID:BvBrTTg0
(・∀・)イイ!!
220剣士:02/11/18 21:54 ID:cMIwygBK
そして、日曜日。
俺、亜依、希美は圭織さんが来るまでに、家を飾っていた。圭織さんの誕生日を祝うために。
「あ〜!のの、そこはもうちょい横や横!」
「横・・・横っと。出来た!」
希美と亜依は凄く楽しそうだ。圭織さんを祝うってのが楽しみなのと、圭織さんが好きな気持ちがいっぺんにでて、興奮してんだろう。

そして、30分後、家のベルが鳴った。
「おじゃましま〜す!」
どうやら、圭織さんが来たようだ。さて、どんな反応するか。
「ああ〜!これって・・・ええ?」
凄い驚いてるみたいだ。ま、頑張ったかいあったな。
「誕生日、おめでとう〜!」
俺たちは、一斉に圭織さんを祝福した。圭織さんは、驚きながらも、理解したようで・・。
「グスッ、ありがとう。私、自分でも誕生日忘れてたのに、こんなに・・ありが・・グスッ」
どうやら、感激のあまり泣いてしまったらしい。それを見た俺、亜依、希美ももらいなきしてしまった。

そして、その後俺らは誕生日会を楽しんだ。希美は料理をよく食うし、亜依は圭織さんに突然甘えるし・・・圭織さんはずっとニコニコと笑顔だった。

そして、俺も決断の時はせまっていた。

久々に更新終了。
次回が最終回の予定です。
221K:02/11/20 00:04 ID:Qh/STuMw
(´Д` )えぇ・・・
222K:02/11/20 20:50 ID:Qh/STuMw
(´Д` )やめちゃいや・・・
223ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/20 22:56 ID:Bna8T1yU
その後、ボクはしばらくテレビを見ていた。
キッチンでは、母さんが忙しそうに、夕食の準備をしている。
すると、リビングにお風呂から上がった愛ちゃんと小川さんがやって来た。
「あ、愛ちゃ…」
と、ボクが、愛ちゃんを呼ぼうとすると、

「フンッ!」

と言って、愛ちゃんはボクの前を通り過ぎてしまった。
小川さんを見ると、クスクスと笑いながら、小川さんもボクの前を通り過ぎてしまった。
ボクは、どうしていいか分からず、その場に立ち尽くしていると、
「シンちゃん、ご飯よ〜!」
と、母さんに呼ばれた。
そう言われて、ボクは食卓に向かった。
席に座ると、ボクの隣は母さんで、正面が小川さん。
そして、小川さんの隣が、愛ちゃんだった。
224ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/20 22:56 ID:Bna8T1yU
「いただきます〜!」
と言って、ボク達は食べ始めた。
「おいしいね、これ」
と、母さんに言うと、母さんは嬉しそうだった。
しかし、さっきから、愛ちゃんがボクと目を合わしてくれない。
どうしようかと、考えていると、
「お兄ちゃん、なにさっきから、私のほうをジロジロ見てるの?」
と、愛ちゃんが言った。
そして、ボクが何も言わないうちに、
「どうせ、私のこと見て、ヤラしいこと考えてるんでしょ」
と、愛ちゃんは言う。
ボクが、何も言えないでいると、
「愛ぃ〜! いい加減にしなさい! シンちゃんが可哀想でしょ!」
と、母さんが言った。
225ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/11/20 22:58 ID:Bna8T1yU
「だって…」
と、愛ちゃんは言うが、
「だって、何よ?」
と、母さんは言う。
「…何でもない」
と、愛ちゃんは言った。
すると、愛ちゃんはなんだかシュンとしてしまった。
ボクがどうしようかと考えていると、
「……してくれたら、許してあげる…」
と、愛ちゃんが言った。
「ん? 何?」
と、ボクは聞き返すと、
「歌、歌ってくれたら、許してあげる…」
と、愛ちゃんは言った。
すると、小川さんも、
「私も、先輩の歌、聞きたいなぁ〜」
と、言い、母さんも、
「シンちゃんの歌、聞きたい〜!」
と、言った。
ボクは、
「いいよ」
と、答えた。
そして、夕食を食べ終わると、ボクは部屋へギターを取りに行った。


更新です!
それと、>>218 からの続きです。
すいません…「(__;)
226 :02/11/21 01:29 ID:lv+CsRTP
相変わらず(・∀・)イイ!!
227リカ:02/11/21 23:17 ID:oYFCV2YA
ヾ(;^;▽;^;)ノ゙誰か泊めて
228 :02/11/22 20:55 ID:IAGHsLty
(ノ○^〜^)ノ おいで梨佳ちゃん!
229こうもり:02/11/22 22:30 ID:FBoP7rLw
Z&こうもり合同企画。

視点変更小説。

『トライアングル』

主人公1、榎田俊夫。

230こうもり:02/11/22 22:31 ID:FBoP7rLw
その日は凄く晴れていてが空気は少し冷たいようだった。
しかし俺は額の汗を制服で拭いながら、今日から入学する高校に自転車を走らせる。
家から高校までは自転車で二十分。
自転車できたことを少し後悔しながら、さらに自転車を走らせる。
それから漕ぐ事五分、やっと目的地の高校に着いた。
俺は自転車を自転車置き場に止めて、とりあえず一息つくために
近くにあったベンチに腰を下ろす。
(はぁー、疲れたこれから毎日これかよ……、まあトレーニングにはいいかも
しれないけど)
俺はそんな事を考えながら息が落ち着くのを待った。
それから、周りを見回すと20メートルくらい先に人垣が出ているのを見かけた。
俺はなんだろうと思いベンチから立ち上がり人垣のほうに行く。
人垣に近づくとなにやら、ガヤガヤと騒いでいる。
俺はなんだろうと思い、人垣を掻き分け前のほうに行く。
するとそこにはクラス分けの紙が貼ってあった。
(ああ、そうかクラス分からないと動きようがないもんな)
俺は自分の名前をボードから探す。
(あ、あった、1−Aか、知り合いは……勿論いないな)
俺は自分の名前を見つけた後、他の名前を見たが知っている名前は一個も無かった。
231こうもり:02/11/22 22:31 ID:FBoP7rLw
「新入生の皆さんは体育館に集まってください」
頭の少し禿げ上がった教師がそう言うと、ボードの前に集まっていた
人垣が徐々に体育館の方に向かっていくので俺もその流れに逆らわずに
体育館に向かった。

「1-Aの人はこっちに集まって下さい」
体育館に入ると、さっきとは違う教師が入り口の近くに立っていて
それぞれのクラスの人間を集めている。
俺は自分のクラスの集まっている場所に行ってとりあえず立っていた。
その後、担任の教師が来て俺たちはパイプ椅子に座らされ
そのまま入学式が始まる。

(ふぁー、早く終わんないかな何にもしないで座ってるのって苦手なんだよ)
欠伸をかみ殺しながら、俺は次々と教壇に立って祝辞をしている、言葉を
聞くともなしに聞いていた。
それからしばらくして、ようやく退屈な入学式も終わって次は
教室に行くようだった。
教室に行く途中同じクラスの他の連中は同じ中学の奴と
色々話していたが俺には知り合いもいなかったのでただ黙って
その列について行く。
しばらくするとようやく四階の一番端っこの1-Aと書かれた教室に着いた。
232こうもり:02/11/22 22:33 ID:FBoP7rLw
(しかし遠いなこの教室、日当たりだけは良さそうだけど)
俺はやっと教室に着いたと思い、くだらないことを考えている。
周りの連中も俺と同じような事を考えているようで
「ここじゃあ、ギリギリに着ても間に合わないな」とか
「俺窓際の席がいいな」と口々にいっていた。

しばらくすると「自分の名前が書いてあるところに座ってください」
と担任の声が聞こえてきたので、俺はその通りに自分の名前の
書いてある所へ行き、席についた。
(こりゃいい、窓際の特等席じゃねえか、しかも一番後ろだから
寝てもばれそうじゃないし)
233こうもり:02/11/22 22:34 ID:FBoP7rLw
「私がこのクラスの担任の和田薫です」
担任の和田先生はそう言うとクラス全員の顔を
見まわしながら大きな声で話し始める。
和田先生の話はさっきの入学式で聞いた話よりも
分かりやすかったので、俺はその話に聞き入っていた。
「じゃあ出席番号1番の会田から自己紹介しようか」
和田先生は15分ほど話した後、そう言って皆に自己紹介を始めさせる。
俺の出席番号は六番だったので結構早く、順番が来る。
(何、言おうかな……まあいいや適当で)
俺はそう思い他のクラスの連中がする自己紹介をぼんやりと聞いていた。
「はい次、六番の榎田」
和田先生が俺の名前を呼んだので俺は立ち上がり
「榎田俊夫と言います、よろしく」
とだけ言ってそのまま席に着いた。
「榎田それだけか?」
和田先生は少し不満そうな顔を浮かべて俺の方を見たが、特に気にせずに俺は
そのまま黙っている。
234こうもり:02/11/22 22:36 ID:FBoP7rLw
「まあいいや。次、七番の岡山」
自分が終わった後は適当に聞き流しながら、俺は何もしないで座っていた。
「次33番、藤本」
「はい」
しばらく経つと、和田先生に藤本と呼ばれた女の子が立ち上がる。
俺はそっちの方は見ないで前を向いていると俺の前に座ってる男が隣の男に小声で
「おい、あの子すげーかわいくない?」
と言っている。
すると話し掛けられた男のほうも
「ほんとだ可愛いな、この学校入って良かったな」
と言いながら藤本の方を見た。
俺もその話を聞いて少し気になったので立って喋っている藤本の方を見た。
235こうもり:02/11/22 22:39 ID:FBoP7rLw
「藤本美貴、バレーボール部に入ろうと思ってます。
好きな食べ物は焼き肉です。皆、一年間よろしく」
明るい声で藤本はそう言いながらおじぎをする。
その後顔を上げた時に彼女の顔をはっきりと見る事が出来た。
(結構……可愛いな)
俺は藤本の顔を見てそう思っていた。
「次、34番宮内」
「はーい」
俺はその後またすぐに視線を前に戻し集中しないで話を聞いていた。

―――キンコーンカンコーン、キンコーンカンコーン―――
クラス全員の自己紹介が終わり、明日の事を説明し終わった所でチャイムが鳴った。
「よし今日はここまで」
と和田先生はそう言って教室から出て行く。
すると他のクラスの連中は席から立ち上がり中学時代からの
知り合いと話しを始めていたり、家に帰ったりしている。
俺は少しの間自分の席で座っていたが、帰ろうと思い席から立ち上がり
一人で教室を出た。
236こうもり:02/11/22 22:40 ID:FBoP7rLw
(今日はこれで終わりか、まあ初日だしこんなもんだろ)
俺はそう思いながら廊下の窓からグラウンドを眺めていた。
(まだ野球部の練習は始まってないみたいだな、明日確かオリエンテーリング
あってその後部活決めるんだったな確か。まあ野球部に入るだろうけど)
俺は小学校の頃から野球をやっている。
とはいってもそんなにうまくないので中学の頃もレギュラーにちょっと
及ばないくらいだった。
この学校の野球部は確か地区予選でいっても3回戦くらいで負けるとこだから
そんなに練習もきつくないだろう。
しばらく春の風を感じながらグラウンドを見ていたが、それにも飽きてきたので
俺は家に帰ることにした。

(これから三年間ここに通うのか……まあ悪くないかもな)
俺はそんな事を考えながら自転車を漕いでいた。
237こうもり:02/11/22 22:45 ID:WKQC2i1C
更新終わり。
Zさんあとよろしくね
238 :02/11/23 02:31 ID:rIr/scQW
何か凄い試みキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
239ラムザ:02/11/23 13:11 ID:NYAn6ghY
>>170から
・・・・・・

嫌な空気だ。

朝の冷たい空気と後ろの金髪女が醸し出す鋭利な空気の見事なコラボレーション。

背中にじんわりと汗が滲む。

すげぇ落ちつかないよ。
針の上の筵って感じだな。
まな板の上の鯉…これは意味が違うか。


真里「早朝稽古に行こうと思ったのよ」

俺「は、はい!!……え?」

突然の真里の声に後ろを振り返る。

真里「だから早朝稽古!」

俺「はぁ…」

俺は真里が何を言っているのかわからないまま相槌を打った。
真里はこちらを気に留めるでもなく、視線は雑誌のまま話を続ける。

真里「でもなんかめんどくさくなっちゃってさ〜、
   やる気しないっていうかモチベーター?が上がらないって言うか…」

モチベーター……
俺はとりあえずうんうんと頷いて続きを聞いた。
240ラムザ:02/11/23 13:12 ID:NYAn6ghY
真里「で、しょうがないから学校に来たってわけ。終わり」

俺「はぁ…」

ようやくわかった。
真里はさっきの俺の「何してんの?」という質問に答えてくれていたのだ。
えらいタイムラグがあったけど…

真里は相変わらず雑誌から目を離そうとしない。
逆に本当に読んでるのか疑わしくなるくらいだ。

話も終わったし、このまま前を向こうかとも思ったが、
また嫌な空気の中で時間を潰すよりは、と決心して真里に話しかけてみた。

俺「でも…珍しいな。
  真里が稽古やる気しないなんて」

真里「………まぁそういう時もあるわよ」

俺「…ソウダネ」

・・・

やばいやばいやばい!話終わっちゃったよ!
どうしよう?もうこのまま前向いて寝たふりでもしようかな。
いや待て、この教室に人が来るまであと10分…下手すりゃ20分だ。
耐えられるのか、俺?
……トイレ行くふりして逃げちゃおう作戦なんてどうだろう?
いやいやいや!その後めちゃめちゃ教室入りにくくなるじゃん!
どうしようどうしようどうしよう???
……えーい、仕方ない。何でもいいから話せ俺!
間をあけずになんとか喋り続けろ!!
241ラムザ:02/11/23 13:12 ID:NYAn6ghY
俺「……日本の未来ってさぁ…」
真里「それよりちょっとこれ見てよ!」
俺「は、はい…」

俺の言葉を遮って真里が差し出した雑誌のページを見る。
女性誌によくあるファッション関連のページだ。
何人かのモデルの子がポーズをとっている。

真里「あんたどの子がカワイイと思う?」

俺「え……?」

真里の言葉にもう一度まじまじとページを見つめてみる。
そのページには見開きで1ページに4人ずつ、8人の女の子が写っている。

…どう答えたらいいんだろうか?
そもそもカワイイの定義ってなんだ?
顔で判断すりゃいいのかファッションに注目すべきなのか…
真里の質問の真意がさっぱりわからないのが怖い。
242ラムザ:02/11/23 13:13 ID:NYAn6ghY
ここまでです。
更新遅くて申し訳ない。
243 :02/11/23 15:10 ID:xTUmYR9y
マイペースで( ・∀・)b
244ターム:02/11/23 22:24 ID:IwCMSVe2
いいねぇ〜期待してまふぅ〜
245TMC:02/11/23 22:50 ID:36Ty4vFk
>>153からです。

「いいよね〜、お父さんが社長なんて羨ましい。」
これは2人に俺と梨華が小さい頃のことや
今回、一緒に暮らすようになった訳を話した時に
真里が一番最初に発した言葉である。
もっと違う感想とかないのかねぇ・・・
しかしこれより厄介だったのが史也の感想だった。

「慎一と石川さんの関係って昔で言う許嫁みたいだね。」
許嫁という言葉を聞いた瞬間、俺の背中に冷や汗がたれた。
いつもなら勘が鋭いのは真里の方なのに
今日は史也が一番ついてほしくない所ついてきやがった。
「ハハッ、許嫁とは少し違うんじゃないかな。なぁ、梨華。」
梨華は、どうして私に振るのって顔をしていたが
「そうよ、それとは違うと思う。」
これまた引きつった笑顔で答えた。
246TMC:02/11/23 22:51 ID:36Ty4vFk
それからというもの真里はそうでもなかったが
史也の言うことはどれも鋭く俺と梨華に突き刺さるようだった。
俺達はそのたびに冷や汗をかきながら
苦笑いで何とか流すことはできた。
「バイバ〜イ!また来るからね〜!」
「じゃ、また明日。」
その後、俺達がそろってため息をしたのは言うまでもない。
「はぁ〜。」

夕食の席では亜依も同じようにため息をついていた。
「ハァ〜。」
さっきからずっとこれである。
保田さんも、そっちの方をチラチラと見ている。
「亜依、具合でも悪いの?」
その時一番最初に亜依と会話したのが梨華だった。
「別に何でもないわ。」
そう言ったあと、もう一度深いため息をついた。
247TMC:02/11/23 22:52 ID:36Ty4vFk
久しぶりに更新です。
248 :02/11/23 23:24 ID:XHdyJg0t
久々キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
249ボイヤー:02/11/24 09:03 ID:zs0lfYU8
みんながんばって〜〜〜
250TMC:02/11/24 22:42 ID:eg5qNSm+
>>246からです。

「そういや、史也あの子とどうなったかなぁ。」
俺が思い出したように言うと突然亜依が咳き込んだ。
そしてそのまま席を立った。
「食欲がわかへん。ごちそうさま。」
亜依はそそくさと自分の部屋に戻ってしまった。

「あれじゃ亜依がかわいそうじゃない。」
梨華は俺のおかわりの分のご飯をよそいながら言った。
「何が?」
俺はあくまでもとぼけたフリで梨華から茶碗をもらった。
「松原君って彼女いないんでしょ?」
「お前も気づいてたのか。」
「当たり前でしょ。何年間姉妹やってると思ってるの?」
少し顔を膨らませて梨華が言った。

姉妹だから何となく気付いてはいると思っていたが
何となくどころでなくドンピシャに気づいていた。
「だって亜依の反応がおもしれぇから。
 それじゃごちそうさん。」
「もう!知らないからね!」
俺が自分の部屋に戻ろうとした時に保田さんの方を見ると
?マークがいっぱい浮かんでるように見えた。
251TMC:02/11/24 22:44 ID:eg5qNSm+
1レス更新です。
252ボイヤー:02/11/24 23:04 ID:zs0lfYU8
俺も書いてみようかな・・・初めてだけど・・・
253 :02/11/24 23:41 ID:7Q4DoW8H
>252
ageるな、ヴォケが!
254 :02/11/25 00:10 ID:liuiihlQ
>>251
(・∀・)
>>252
大歓迎です
255名無し:02/11/25 15:52 ID:wvpX+Qyo
>>253
ageにこだわりすぎ。
書いてくれるって言ってるんだしいいじゃん。
256関西人Z:02/11/25 19:48 ID:FZ5kzfs2
視点変更小説 『トライアングル』

第2主人公:宮内祐介
257関西人Z:02/11/25 19:50 ID:FZ5kzfs2
「今日から高校生か…」

制服を着て鏡の前に立つと、実感が沸いてきた。
髪を軽く整えながら部屋を出て階段を降りると、

「あら、結構似合ってるわね」

階段の下にいた母親が、俺の格好を見て言った。

「そう?なんか少しだけ違和感感じるんだけど」
「そんなことないわよ。高校生らしいじゃない」

そう言われると少しホッとする。

「あ、そうだ。外で友達が待ってるわよ」

母が思い出したように言い出した。

「もうそんな時間か。じゃあ行ってくる」
「気をつけてね」
「へいへい
258関西人Z:02/11/25 19:51 ID:FZ5kzfs2
靴を履き外へ出ると、友達が3人自転車に乗って待っていた。
中学時代からの友達。
何をするにしても気心が知れてる。
軽く手を挙げながら声をかける。

「おーっす」
「おっす、祐介」
「あのさ、誰か後ろ乗っけてくれない?」
「なんで?お前自転車は?」
「いやそれがさ、パンク修理するの忘れちゃって乗れないのよ」
「ったく、しゃーねーな。ほれ、後ろ乗れ」

友達の一人が促す。

「いやー、持つべきものは親友だなぁ」

大げさに言うと、皆笑い出した。
友達といると、こういうときが一番楽しい。

「よし、それじゃ行くべ」
「おお」

そして俺達は、これから3年間通う高校へ向かった。
259関西人Z:02/11/25 19:53 ID:FZ5kzfs2
学校に近づくにつれて、桜の木がよく視界に入ってくる。
それを見ると、「あ〜春なんだなぁ」と思えてくる。

俺の家から学校まで自転車で10分〜15分くらい。
その間俺達はくだらない話で盛り上がっていたため、時間がとても短く感じた。


学校に着き自転車を止め、校舎のほうへ向かった。
すると、校舎の入り口付近に人だかりができていて、みんなの目線の先にはクラスの分けの紙が貼っていた。
近づき、自分はどのクラスか確かめてみる。

(えっと……1−A、か)

自分の名前を確かめると、隣にいた友達が話し掛けてきた。

「お前どこ?」
「1−A」
「なんだつまんねぇ、俺は1−Cだよ」

あとの二人に聞いてみると、一人は俺と同じ1−A。
もう一人は1−Dだった。

「みんなほぼバラバラだな」
「こればっかりは仕方ないだろ」
「だな」

3人はつまらなさそうに言った。
確かに俺も同感なんだが…。
260関西人Z:02/11/25 19:54 ID:FZ5kzfs2
「まあでも、教室に行けばそれなりに知り合いがいるだろ。多分」

この高校は、ウチの中学からよく生徒が受けていると聞く。
全体の3〜4割近くくらいかな?(もしかしたら普通かもしれないけど)

それを裏付けるように、それぞれのクラスには見知った名前がちらほらある

「そうだな、まあいなかったらそれでまた友達作ればいいか」
「そういうこと」
261関西人Z:02/11/25 19:55 ID:FZ5kzfs2
クラスを確認したそのあとも、俺達は適当な場所で喋っていた。
すると、学校の先生が「体育館へ集合してください」
と、声を掛けているのが聞こえ体育館へ向かうことに。

そして体育館に行くとまた違う先生が、「クラスごとに分かれて座ってください」と声を掛けていた。
俺と友達が1−Aの場所に行くと、よく見知った顔がいくつか顔を揃えていた。
お互い目が会うと、

「よう元気?」
「それなりに元気だよ」

などと笑いながら声を掛け合う。

(これなら、今年一年楽しく過ごせそうだな)

などと安心すると、校長の話など聞きもせず友達と喋っていた。


おかげで周りの先生から冷たい目線を感じてしまった…。
ちょっと反省…
262関西人Z:02/11/25 19:57 ID:FZ5kzfs2
無事(?)入学式も終わり、教室へ向かうことになった。
クラスごとの移動の際も、喋って笑いあう。
こうやってると、中学時代となにも変わっていない感じがする。

それが良いのか悪いのかわからないが…。

「しかし、えらい端っこだな」

教室の前に着き俺が思ったことを口にすると、友達がうんざりしたように、

「これじゃあギリギリに来ても間に合わないな。四階の端っこって」
「でも日当たりは良さそうじゃん。窓際の席になんねーかな」
「そう上手く行かないのが世の中なんだよ祐介君」
「お前誰なんだよ…」

などと喋っていると、担任が声を掛けてきた。

「自分の名前が書いてあるところに座ってください」

どうやら男女混合の出席番号順らしく、俺は希望していた窓際の正反対で廊下側の近く、それも後ろのほうになった。

(ちぇっ、あいつの言った通りになったな)

恨めしそうに友達に目をやると、「ほら、言ったとおりだろ」とジェスチャーをしてきた。

(…ちぇっ)
263関西人Z:02/11/25 19:59 ID:FZ5kzfs2
「えー私が担任の和田薫です」

生徒全員の顔を見渡しながら自己紹介する和田先生。
見た目は、まあ特に変わったところは無く普通の先生っぽい。

簡単な話をした後、和田先生は、

「じゃあ出席番号1番の会田から自己紹介しようか」

と言った。

(自己紹介か…無難なこと言うだけでいいか)

自分の番までまだまだあるので、
ゆっくり他の人の話を聞くことにする。

真面目にきっちり話すやつ、簡単にすませるやつ、軽く笑いを入れるやつ…

そして、とうとう俺の前の女子まで番がやってきた。
立ち上がり、自己紹介を始める。

「藤本美貴、バレーボール部に入ろうと思ってます。好きな食べ物は焼肉です」

席が真後ろなので顔は見えないが、声がよく透り、耳に残る。
(そんな感じを受けるのは俺だけかな?)
264関西人Z:02/11/25 20:00 ID:FZ5kzfs2
「皆、一年間よろしく」

言い終わり席に座ると、気のせいか他の人より拍手が多い感じがする。
特に男…。

(なんかやりづらいなぁ)

と思っていると、和田先生から声を掛けられた。

「次、34番宮内」
「はーい」

立ちあがって紹介を始めた。

「えー宮内祐介です。中学時代はバスケット部に所属していました。
 それ以外は特に大したことはないですが、とりあえず1年間よろしくおねがいします」

言い終わり席に着くと、軽い拍手が聞こえてきた。

(明らかにさっきより少ないな…)

仕方ないと思いつつも、ちょっとショック…。
265関西人Z:02/11/25 20:02 ID:FZ5kzfs2
一通り自己紹介も終わり、和田先生が明日の説明をし終えると同じにチャイムが鳴った。

「じゃあ今日はここまで」

先生は教室を出て行き俺は帰り支度をしていると、友達がやってきた。

「帰ろうぜ祐介」
「ああ、じゃあ行くか」

席を立ち教室を出ると、友達は思い出したように

「なあ、お前の前の席の女子可愛くなかったか?」
「は?」

俺は思わず聞き返した。

「だから、お前の前の席の女子可愛かったよなって言ったんだよ」
「そんなこと言われてもなぁ」

俺は真後ろだったから見えなかった、と言おうとしたが、友達はそのまま続けた。

「いや〜可愛かったな。藤本って言ったっけなぁ、あんな女と付き合ってみたいぜ」
「ふ〜ん」

そんなに可愛かったのか。
今すぐ教室に帰って顔を見てもいいのだが、どうせ明日からいやでも顔を見るんだ。

(明日でもいいか)
266関西人Z:02/11/25 20:03 ID:FZ5kzfs2
駐輪場へ向かうと、違うクラスになっていた友達2人がすでに待っていた。
俺は行きと同じように後ろに乗せてもらい、帰ることにした。
その途中、

「そうだ、祐介。お前バスケ部に入るのか?」
「ん?そうだなぁ。まあ明日のクラブ説明を受けてから決めてみようかな」
「入れよ。お前結構上手いんだから」
「そうだよ、それにお前の副キャプテンぶりは外から見てても良かったと思うぜ?」
「確かに」

自分では意識してないからわからない。
でもそこまで言われると、入ろうかなと思う気持ちが出てくる。
が、

「ま、明日決めるよ」

と返事をしておいた。


〜続く〜
267ボイヤー:02/11/25 23:22 ID:DKUeN3Su
これからかきたいとおもいます。
268ボイヤー:02/11/25 23:23 ID:DKUeN3Su
俺の名前は、高橋 亮。まぁどこにでもいる高校生だ。
まぁひとつ違うとこは・・・
「りょうっ!!おきっろ〜〜〜!!」
と、毎朝、俺のことはおこす女がいる。そいつの名は・・・
「高橋 愛」という子だ。えっ!?なぜ一緒に住んでるかって?
それは、まぁ簡単に言うと俺のお父さんの妹の子で、愛の両親
はかなり有名な人で一年中海外にいるのだ。だから一緒に暮らして
いるのだ。
「りょうっ!!はやくおきないと遅刻するぞ!」
と、もう制服を着た愛が俺のベットの横に立っている。ちなみに
愛と俺は一緒の学校だ。なぜか愛は俺と一緒の学校しか行かないと
いったらしい・・・
「愛、あと10分だけ寝かしてくれ」
「ダメ!!いつもそういって全然おきないじゃん」
と、いって愛はいつものように俺の布団をとった
「わかったよ、おきればいいんでしょ」
「さぁはやくリビングにいってご飯食べてきて、おばさんもリビングで
まってるよ」
「へいへい、わかりましたよ」
269ボイヤー:02/11/25 23:24 ID:DKUeN3Su
 リビングに行くとお母さんがいた。
「りょう!!いつも起きんの遅いわ!!たまには愛ちゃんに起こされず
自分で起きて来い!愛ちゃんいつもごめんね〜〜」
と、ちょっと関西弁がはいった人は(ほんのちょっとだけね)高橋 裕子
という。まぁ旧姓は中澤とかいったかなぁ〜〜忘れた・・・
「いえいえ、いつもの日課みたいなってますので・・・」
と、愛がいう。そしたら母さんが
「なんか新婚さんみたいだなぁ〜あんた達結婚しちゃえば?」
「なっ!!何いってんだよ朝っぱらから、俺はまだ結婚できねぇよ!」
飲んでいた牛乳を俺は吐きそうになった。母さんが
「ふぅ〜〜ん。それは残念」
といった。愛は何も喋らなかったので愛の方をみた。そしたら愛は下を向いて
顔を赤めて照れていた。
「(なんで照れてんだろう・・・まぁいいや)あっ!もうこんな時間、愛、早く
いかないと遅刻するぞ」
「あっ!!本当だ、りょうがいつも起きるのがおそいからじゃん(怒)」
「まぁまぁ、そんなに怒んないで、いいから早くいくぞ」
「うん!」
「はい、いってらっしゃい」
と母さんがいった。
270ボイヤー:02/11/25 23:26 ID:DKUeN3Su
今日はここまでです。初めて書くんで文章が
変なところは許してください。
ちなみに主人公は愛ちゃんです。まぁほかにも
ハロプロメンバーをだそうと考えています。
271名無し募集中。。。:02/11/25 23:46 ID:BZVqXo0B
メール欄に半角で「sage」と打ってね☆
272名無し募集中。。。:02/11/26 01:03 ID:3L6Hpjdc
名無し。娘suzukaさんのよっしーの小説は続きはないですか?
気になります。
273silent suzuka:02/11/26 21:51 ID:q4wk6ep2
>>272
>よっしーの小説は続きはないですか?
ないよ、今のところ。
今、違うの書いているんで勘弁。
274名無し募集中。。。:02/11/26 21:56 ID:PoEozogQ
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ・∀・)< また一人よがりの意味不明な作品だよ。
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ・∀・)<え?自分で作れって?
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

       ∧_∧コレデイインダロ
      ( ・∀・) <マンセー!マンセー!ボイヤーさんマンセー
      (    ) 
       人  Y
    ((( し'(__) 
275名無し募集中。。。:02/11/27 00:18 ID:I+OkEskk
ボイヤーさん続きがんばれ〜
276M・P・D:02/11/27 00:41 ID:kRA0W+BE
お久しぶりです。
今まで此処で長編を書かせていただいていましたが、
別スレでやることにしました。
理由は批判板に書きますが、ここでは長編を書くのを止めます。
今まで非常にお世話になりました。
本当に感謝してます。
ありがとうございました。


http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1037563395/l50
↑此処でまた最初から載せていくようにします。
ヒマがあったら覗いてやってください。
277名無し募集中。。。:02/11/27 03:59 ID:Zdxzeoik
名無し。娘suzukaさんサッカーの試合の続きだけでも
書いてもらえないですか?
パート6で終わってますので、お願い!
278名無し募集中。。。 :02/11/27 12:28 ID:Nw4xwj8T
↑silent suzuka氏のHPへ
279silent suzuka:02/11/27 21:24 ID:5F72WYP1
280名無し募集中。。。:02/11/28 01:15 ID:RDUuUMIj
名無し娘。suzukaさんありがとうございました!
小説がんばってください!
281うに:02/11/28 16:11 ID:D5G8CYSO
まだかー!
282:02/11/29 01:12 ID:K2G/PQI+
suzukaも我犬も自分のHPで書いてるし
コンボも書かない
このスレの人気作家はどうしちまったんだ?
283某作者:02/11/29 19:51 ID:r8/eLkAX
>>282
人気作家でなくすまんかった
284TMC:02/11/29 21:09 ID:St7qD3kA
>>250からです。

次の日、学校でいつものように昼飯を食っていると
「慎一にお客さんだよ。」
友達がやけにニコニコして俺の所に来た。
ドアの方へ目をやるとそこには辻ちゃんがいた。
辻ちゃんはいつかみたく手招きをしている。
俺は焼きそばパン片手にそっちに向かった。

辻ちゃんは真面目な顔で俺の手を引いて屋上へ上がった。
「ここでお昼ご飯を一緒に食べましょう!」
こちらを向いてやっと笑顔になってくれた。
あの日は風が強かったが今日はそうでもなく
昼飯を食べるにはちょうどよい感じがした。
辻ちゃんはやっぱりクリームを頬に付けていた。
285TMC:02/11/29 21:12 ID:St7qD3kA
ちょっと更新です。
286silent suzuka:02/11/29 21:30 ID:bPXXLV8R
>>282
漏れの場合、「HP1周年記念」での小説なのでここに書くのはどうかと思ってね。

ただそんだけ。
287ゴリ:02/11/30 00:08 ID:6eTSNPCP
silent suzuka さんのHPはどこにあるんですか?
288silent suzuka:02/11/30 00:30 ID:L1PbHnwY
>>287
>>1のリンク先に行ってくれや
289コンボ:02/11/30 00:41 ID:Z5xqNRCI
>>282
やっぱり、書いた方がいい?
290282:02/11/30 13:13 ID:ekLnFLX2
YES
291伊集院信管:02/11/30 16:52 ID:9SLckOEo
>>289
おながいします
292勃起:02/12/01 13:38 ID:T5F/pmEc
保存
293ギアリング:02/12/02 01:44 ID:7e/9Fd1X
未だのすか・・・
294TMC:02/12/02 21:39 ID:c23QooJq
>>284からです。


「せんぱい。」
2個目のパンにありつこうとした時に
辻ちゃんがさっき見たく真面目な顔をして話しかけてきた。
「最近、あいぼんは元気がないんです。」
それを聞いて俺はビニールを破いていた手を止めた。
「授業中も休み時間もずーっとボーッとしてるんです。
 ののは親友として何かしてあげたいんですけど・・・」

「そうかぁ。そういう時はいっぱい話しかけてあげな。」
俺は自分の記憶の中から似たような経験を引っ張り出してきた。
たしかその時はこの方法で解決したはずだ。
「無視されてもいいから、いっぱい話しかけるんだ
 その子が元気になるまで、毎日。」
辻ちゃんは真剣な顔で聞いてくれている。
「わかりました。そうしてみます。」
顔にクリームを付けながら真剣な顔をしてたのに
少し笑いそうになったが笑わないでおいた。
295TMC:02/12/02 21:40 ID:c23QooJq
でも、どうして辻ちゃんは俺に亜依のことを話したんだろう?
俺と亜依の関係を知っているわけでもなさそうだし。
疑問に思って聞いてみた。
「せんぱいならいい答えをしてくれそうだったから。」
彼女は俺の顔を見てハッキリそう言った。
俺は後輩に信頼されてることが嬉しかった。
296TMC:02/12/02 21:40 ID:c23QooJq
中途半端な更新(w
297ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/12/03 14:04 ID:kn5W52Rr
>>225 からの続きです。

ボクがギターを持って、リビングへ行くと、3人はニコニコしながら待っていた。
「な、なんだか、恥ずかしいな…」
そう言って、ボクはソファーに座った。
「じゃ、弾くよ」
そう言って、ボクは弾き始めた。

 ♪ちょっとぐらいの汚れ物ならば
 ♪残さずに全部食べてやる
 ♪Oh darlin 君は誰 真実を握りしめる

ボクは、ミスチルの「名もなき詩」を歌うことにした。
「どうして?」と聞かれても困ってしまうが、敢えて言うなら、昨日、ミスチルを歌ったら、ウケたからだ。

 ♪愛情ってゆう形のないもの 伝えるのはいつも困難だね
 ♪だから darlin この「名もなき詩」を
 ♪いつまでも君に捧ぐ

「…どうだった?」
と、ボクが聞くと、
「お兄ちゃん、上手〜!」
「先輩、上手です〜!」
と、愛ちゃんと小川さんは、拍手をしながら喜んでくれた。
しかし、母さんは違った。
「母さん…なんで、泣いてるの?」
そう、なぜか母さんは泣いていたのだ。
298ネオ生茶 ◆FZMAKOqMbk :02/12/03 14:05 ID:kn5W52Rr
「ボクの歌…そんなに下手だった?」
と、ボクが聞くと母さんは、首を横に振った。
「ち、違うの…。この…歌が……主題歌だっ…たドラマ…、思い…出して…」
と、母さんは言った。
「そっか、良かった、良かった」
と、ボクは安心した。
「お兄ちゃん、もっと歌ってよ〜!」
「先輩、もっと歌ってください〜!」
と、二人がそう言ってくる。
「え〜、でも…」
と、ボクが言うと、
「お兄ちゃん、お願い〜!」
「先輩、お願いです〜!」
と、二人は甘えるような瞳で訴えてくる。
「じゃ、じゃあ、もう一曲だけだよ」
と、ボクが言うと、二人は、
「「ヤッタ〜!」」
と、二人は喜んだ。

結局、その日はそれの繰り返しで、ボクは深夜まで歌わされることになった……。


更新です!
>>283さんと、全くの同意見です。
悪かったね、人気作家じゃなくて。
299TMC:02/12/03 15:55 ID:NitRDVUf
>>295からです。

昼飯を食べ終えたので辻ちゃんと別れて
自分の教室に戻る途中で真里に会った。
軽く挨拶を済ましそのまますれ違おうとしたら
真里は急に俺の腕を引っ張って空き教室に連れ込んだ。

「何か用か?」
「うん・・・あのね・・・」
いつになく真里が真剣な顔をしている。
2人きりの教室に漂う不思議な空気のせいもあり
俺の胸は次第に速く鼓動しだした。

「・・・好き・・・」
俺はすでに妄想の世界にトリップしてたので
真里がポツリと呟いた言葉がそれだけ聞き取れた。
「え?好き!?」
突然のことに驚き、俺は真里の顔を見れなかった。
「い、いやぁ困るなぁ。突然そんなこと言われても。
 俺にだって心の準備とやらが必要だし。
 それに俺にはいいなず・・・っと!」
俺は慌てて口をふさいだ。
300TMC:02/12/03 15:56 ID:NitRDVUf
ちょっと早い更新です。
301 :02/12/04 00:49 ID:NxDgb1/7
皆頑張れー
302uu:02/12/04 18:55 ID:Uts4CSV+
xzホゼム
303こうもり:02/12/04 23:38 ID:oPOJL61P
視点変更小説『トライアングル』

榎田俊夫編
304こうもり:02/12/04 23:39 ID:oPOJL61P
―――ジリリリリリリ―――
俺は中学の頃から使っている目覚まし時計で目を覚ます。
時間は朝の七時。
冬場とは違いポカポカとした陽気なので、すぐに起き上がりジャージ姿に
着替えて、顔を洗いその後、日課になっているジョギングをするために外に出る。
外の空気はとても暖かくて、俺は気分良くジョギングを始めた。

(やっぱり春とか秋はジョギングしてても気持ちいいな
適度に暑くも無いし、寒くも無い)
俺はそんな事を考えながら三十分くらい走った後、家に戻る。
「俊夫、朝ご飯出来てるから食べちゃいなさい」
家に戻るとお袋が朝飯を作って待っていた。
「わかったちょっと待ってて」
俺はシャワーを浴びてから食おうと思い、風呂場に行く。
305こうもり:02/12/04 23:40 ID:oPOJL61P
「それで、学校はどうだったの?」
朝飯を食べている途中、お袋は俺に質問する。
「どうって……別に一日だけじゃわかんね」
適当に答えて、俺は味噌汁を飲んでいる。
「まあ、高校時代なんて一生に一度しかないんだから
それなりに何とかしなさいね、後で後悔してもどうにもならないんだから」
「わかってるよそんぐらい」
「分かってるならいいのよ、じゃあお母さんはもう仕事に行くから
洗い物だけしておいてね」
「ああ」
お袋はキッチンのテーブルから立ち上がり家を出て行った。
内の家は共働きで、俺が学校に行く前には親父もお袋も家にいない。
俺は朝飯を食い終わったので、台所に行き、洗いものを済ませてテレビを見ていた。
(はぁ、そろそろ行かないとな)
俺は壁に掛かっている時計を見る。
時間は八時十分だった。
うちの高校は朝のHRが始まるのが八時四十分なので少し余裕を
もつために俺は家を出て自転車に乗り込む。
そして、昨日と同じような事を考えながら学校に着いた。
教室に入ると、まだ十人くらいしか人がいなかった。
何人かは集まってなにやら話をしているようだったが
俺は別に声をかける奴もいないので、そのまま自分の席に着く。
(やっぱり疲れるな、駐輪場からここも遠いし)
そのまま机に突っ伏し、チャイムの鳴るのを待っていた。
306こうもり:02/12/04 23:41 ID:oPOJL61P
「ちょっといいか?」
それから少し経ってから前の方から
男の声がしたので俺は顔を上げてそいつの顔を見る。
そいつの顔を俺は見た事があるような気がしたがどうにも思い出せない。
「俺の名前は飯村栄治っていうんだ」
飯村と名乗った男はまだ来ていない前の席に座りそう言う。
俺はその言葉に何も反応せずにただ黙ってそいつの顔を見ていた。

(うーん、どっか見たような気がするんだけど……どうだったかな)
記憶の底をたどりながら少し考えていると、飯村が
「やっぱり覚えてないか、そりゃそうだ一回対戦しただけだからな」
と言う。
俺はその言葉でやっと飯村の事を思い出した。
307こうもり:02/12/04 23:41 ID:oPOJL61P
(あ、そうかこいつ中学最後の大会の一回戦で当たった奴だ)
「お前、あの飯村か」
俺はそう言うとニヤリと笑い飯村の方を見る。
「最後の試合で大暴投してサヨナラ負けの原因を作った……」
「そう、その飯村だよ」
飯村は少し不機嫌そうな顔をしながら、俺にそう言う。
(やっぱりあのエラーの事まだ気にしてるんだろうな)
こいつ、飯村は中学三年の時、夏の大会の一回戦で
当たった中学でショートを守っていて、その時エラーをしてしまい
チームを敗北に導いてしまったのだ。
そのお陰で俺の中学は三年の夏にして最高の成績、
準々決勝まで進む事が出来んだが。
308こうもり:02/12/04 23:43 ID:oPOJL61P
「で、俺に何の用だ?」
俺は何故飯村がわざわざ俺の席に来たのかが分からなかったので、聞いてみる。
「いや俺このクラスに知り合いいないし、それに野球部でこの高校来たの
俺一人だし、それで……」
「それで?」
「それでお前は野球部入るのかどうか気になってな」
飯村は頭を掻きながら俺に尋ねる。
「俺は入ろうと思ってるけど」
俺がそう言うと飯村は明るい顔で
「やっぱりお前も入るんだ、良かった一年に誰も知り合い
いなかったらどうしようかと思ったよ」
と言う。
その後しばらく飯村と話しているとチャイムが鳴り飯村は席に戻った。
「おはよう」
和田先生がそう言いながら教室に入ってくる。
そして、出席を取った後今日の流れを説明する。
これから体育館で部活紹介のオリエンテーションがあり
その後部活ごとに集まるので自分の入りたい部活の所に行くらしい。
「それで何かやりたいことあるか?」
和田先生は説明し終わった後、クラスの皆に聞く。
どうやら部活ごとの準備で三十分ほど時間が空いているらしく
何かする事が無いかを聞いているようだ。
309こうもり:02/12/04 23:43 ID:oPOJL61P
するとクラス中がザワザワとし始めてみんな口々に
何かを言っている。
俺は別にこのまま座っていればいいだけだと思っていたので
ただ黙って外を見ていた。
その後すぐに大きな声で一番前に座っている男が
「席替えがしたい」と言い出した。
そうすると一斉に自分の席に不満がある他の連中も異口同音で
同じ事を言い始める。
俺はこの席が気に入っていたので席替えはしたく
なかったのだが、クラスの大半の連中は席替えをしたかったらしく
結局席替えをすることになってしまった。

「じゃあこのクジを出席番号が後ろの方から順に一枚づつ取れ」
和田先生はすでにクジを用意していたのか机の下からそれを出す。
(そうすると俺は最後のほうだな……この席残っていればいいけど)
俺は次々とクジを引いていくところを見ながら自分の番が来るのを待っていた。
(やっと俺の番だな)
席を立ち上がり和田先生の机の前に行く。
「よし引いていいぞ」
もうほとんど残っていないクジをかき回してから、和田先生は俺に向かって言う。
(まあもうないからどれも一緒だろう)
俺はそう思いながら適当に一枚クジを引いて自分の席に戻る。
そして席に戻ってからクジを開くと真ん中にEと書いてあった。
自分の番号を確認した後、黒板に書いてある席順表を見ると
なんと今座っている場所と同じ場所に6と数字が書いてある。
(よっしゃ、動かなくて済んでよかった)
俺は小さくガッツポーズをして、他の奴が移動を始めるのを見ていた。
310こうもり:02/12/04 23:44 ID:oPOJL61P
「じゃあ皆移動は終わったな」
和田先生がそう言うと同じくらいに席の移動は終わっていた。
俺の前の席は飯村。
飯村は自分の席に着くなり後ろを向いて俺に話し掛けてくる。
俺はそれを適当にあしらい隣の席を見る。
隣は昨日ちょっと可愛いと思った女の子藤本だった。
後、斜め前の席は……なんか五月蝿そうな男がいて
そいつは隣の席の男と話している。
(まあ別に関係ないだろうからいいか)
俺はそう思い視線を前に戻そうと思ったとき藤本の方を見ると
反対側の隣に座っている女の子と笑って話している。
笑顔も可愛いなと思いながら俺はまた前を向いて、飯村の話を聞いていた。
311こうもり:02/12/04 23:46 ID:oPOJL61P
「で、どうするんだ結局?」
オリエンテーションも終わり教室の戻って飯村と入る部活の事を話している。
「ああ、入るよ、多分」
「そうか、このクラスお前以外野球部に入る奴居なさそうだったから
仲間が出来て良かったよ」
飯村は笑いながら俺の肩を叩く。
「じゃあ行くかそろそろ」
「そうだな」
俺は飯村と一緒に立ち上がり、教室から出ようとしたときに後ろから
「あ、ちょっといい?」と声を掛けられたので振り向く。
するとそこには藤本が立っていた。
「なんか用?」
俺は何故声を掛けられたか分からなかったので藤本に向かって尋ねる。
「ちょっと頼みがあるんだけど良いかな?」
「……話の内容にもよるからとりあえず話してみて」
「榎田君と飯村君って野球部に入るんでしょ?」
「なんで知ってるの?」
「いや、さっき二人で話しているのが聞こえたから」
「ふーん、それで?」
「それでね、一人連れてって欲しい子が居るんだけど良いかな?」
そう言うと藤本は後ろに立っている女の子を前に出るように促す。
「この子石川梨華っていうんだけど野球部のマネージャーになりたいんだって」
そう言うと石川と呼ばれた女の子が頭を下げて
「石川梨華って言います」と言う。
「俺は榎田って言いま……」と言い掛けた所に
飯村が俺を押しのけて入ってくる。
「俺は飯村栄治って言います中学時代はショートストップを守ってました
どうぞよろしくお願いします」と言いながら石川の手を握って笑っている。
312こうもり:02/12/04 23:47 ID:oPOJL61P
(そうかこいつはこう言う子が好みなんだな)
俺はそう思いながら藤本に
「分かった後は俺と飯村に任せておいて」と言う。
すると藤本は俺に向かって頭を軽く下げてから「じゃあよろしく」と言って
その場を離れ別の女の子と一緒に教室から出て行った。
「じゃあ俺たちも行こうか」
「ああ」
「はい」
二人の返事を待ってから俺は教室を出て野球部の部室に3人で向かう。
その間中飯村はずっと石川の方を向きながら話掛けている。
石川の方はそれを笑顔で返している所を見ると、どうやらそんなに嫌でもないようだ。

俺と飯村、それに石川はそんなこんなで野球部の部室に入る。
部室にはすでに7〜8人くらいの人が集まっている。
飯村はまだ石川とに話をしているので俺は他の野球部入る連中の事を眺めていた。

(ほう、結構みた事があるやつがいるな……)
名前は知らないが、顔が見たことのあるような奴や
実際に練習試合で戦った相手などの姿がある。
それからしばらくして、さっきのオリエンテーションで顧問だと言っていた
木村先生が部室に入ってきた。
先生が入って来ると、今まで喋っていた他の連中や飯村も喋るのを止めて
木村先生の方を向く。
313こうもり:02/12/04 23:48 ID:oPOJL61P
「私が野球部顧問の木村だ。よろしく」
「よろしくお願いします」
木村先生が挨拶をすると俺や他の連中も挨拶を返す。
「じゃあ早速だけど今日は練習を見て貰おうか」
「はい」

―――キーン、キーン―――
外に出てグラウンドに行くと、もうすでに先輩たちがノックを始めている。
人数は大体20人くらいだろう。
ノックをしているのを見ながら木村先生が色々と説明をしている。
俺はその話に耳を傾けながら、野球部の練習をじっと見ていた。
(結構皆ちゃんとやってるな……これなら楽しそうだ)

「よし今日はここまで」
木村先生は一通り説明を終えた後、俺たちはグラウンドを後にして
また教室に戻る。
教室には何人か人がいてそいつらも今日自分たちが行った
部活の事を話しているようだった。
俺と飯村と石川も3人でしばらく今日の感想を話していた。
それから少しすると、藤本が教室に戻って来る。
「あー、梨華待っててくれたんだ」
藤本は石川が居る事がわかるとすぐに駆け寄って来る。
飯村はその時に他の友達が来たようで「じゃあな」と言って先に帰ってしまった。
そして二人で色々と話をしているようだったので、俺はかえろうと思い席を立つ。
すると藤本はそれに気付いて俺に
「今日はありがとう、梨華を連れてってくれて」と言う。
「いや、それなら俺よりも飯村に言って上げてくれ」
俺はそう言って教室を出て行く。
その時ふと後ろを振り返って見ると藤本が俺に向かって笑顔で軽く手を振っている。
俺は手を振り替えそうかと思い一瞬右手を上げかけたが、気恥ずかしくなったので
手を下げてそのまま歩き出した。
314こうもり:02/12/04 23:49 ID:oPOJL61P
更新終了でございます。

Zさんタッチ
315名無し募集中。。。:02/12/05 13:39 ID:fa3tlXZo
316 :02/12/06 17:46 ID:7GC2OQDy
>>314
(・∀・)イイ!!
317:02/12/07 03:30 ID:TuC/40x6
気長に待ちますです・・・
318剣士:02/12/07 15:08 ID:IsPrUlad
>220の続き
そして大分騒いで、一時間が過ぎた。亜依と希美は疲れてすうすうと眠ってしまった。
(今なら・・よし!)
俺は今こそチャンスだと思った。そう、圭織さんに告白するチャンス。
「あの〜」
圭織さんに突然呼ばれたので、俺はビックリしてしまった。
「ちょっとお話があるんですけど・・・」
「ちょうどよかった。俺も話があるんだ・・・」
俺と圭織さんは外に出た。ちょっと肌寒い。
「あの・・話って?」
俺が聞き出そうとすると、圭織さんはうつむいた。
「あの・・・私と、結婚してください!」
これにはさすがに驚いた。俺が言おうとしてたことをあっさりと言われちゃった。
「俺の話もそれだったんだ・・・もちろん、俺OKだよ!」
圭織さんは笑顔で泣いていた。その姿がいとおしくて、俺はそっと抱きしめた。
319剣士:02/12/07 15:16 ID:IsPrUlad
3年後。
俺と圭織さんは結婚して、さらに子供まで授かった。名前を亜弥と名付け、可愛がっている。
「のの、学校行くで〜!」
「待って〜!」
希美と亜依は高校生になった。なんともういういしい。
結婚にあっさりと賛成してくれた二人だが、子供が出来た時は大騒ぎしたな・・。
「どしたの?考え事なんかしちゃって」
圭織さんがひょっこり顔を出してきた。
「ん?いや、色々思い出してた」
圭織さんはフフっと笑い
「まだまだこれからだよ!思い出いっぱいつくるのは」
俺もフっと笑い、コクリと頷いた。
そして、圭織さん、いや・・圭織を抱きしめ、そっと口づけた。

           〜END〜
320剣士:02/12/07 15:17 ID:IsPrUlad
遅くなりましたが、これで完結です。
とりあえず、この作品を後に、冬眠します。またいつか戻るかも。
では、さようなら〜!
321関西人Z:02/12/07 16:50 ID:LowBA+K0
12月ということで、ちょっと早いけどクリスマスに関連(?)したものを
だそうと思います。
前・後編の短編です。

個人的理由で文体はいつもと違うので見づらいかもしれませんが、お許しを。
322関西人Z:02/12/07 16:52 ID:LowBA+K0
一人の青年が、一つの墓の前に立っていた。
「……」
黙って墓を見続ける。吐く息は白く、冷たい風が青年を包み込む。
手袋をしたその手には花と線香が握られていた。
しばらく見つめた後、手袋を脱ぎ花を入れ替え、線香を立てた。
「……」
青年はしゃがんで手を合わせす。そしてゆっくりと口を開いた。
「あさ美、久しぶりだな。帰ってきたよ…、今日」
穏やかに話しかける。
「お前が描いた夢を実現するために、10年間走り続けたよ。ちょっと疲れたけどな」
そう言って少し笑った。寂しそうに、とても悲しそうに…。
「こうやって喋ってると思い出すよ。お前と過ごした日々を−」
323関西人Z:02/12/07 16:55 ID:LowBA+K0
「あさ美、入るぞ」
「あ、お兄ちゃん」
病室のベットの上で勉強していたあさ美は、部屋に入ってきた俺に抱きついた。
「お、今日も勉強してるのか?」
「うん」
頭をなでてやると、あさ美は少し照れ笑った。
「ほら、シュークリーム買ってきてやったぞ」
「本当に?」
「ああ、だからベットに戻りな」
「うん」
返事をすると素直にベットに戻り、
そしていつものようにたわいない話をしながら、買ってきたシュークリームを食べた。

あさ美は生まれつき心臓が弱く、入退院を繰り返していて、ここ2、3年はほとんど入院していた。
14歳という一番の成長期に、病室内に閉じこめられるのは地獄というものだ。
そんなあさ美のために、俺はほぼ毎日見舞いに来ている。
両親は共働きをしているためなかなか来れないが、時間が空けば必ず見舞いに来るようにしていた。
324関西人Z:02/12/07 16:57 ID:LowBA+K0
「それでね、お医者さんになるために今日はこういうのを教えてもらってたの」
「なになに?」
それはいつの間にかあさ美の口癖になっていた。
『お医者さんになる』
私みたいに小さい頃から思うように遊べない人達のためにお医者さんになって治してあげたい、
と語ってくれたことがあった。
それからは、担当医や看護婦さんに色んな質問をしてはメモをしていき、今ではノート3冊使い切っていた。
「−ていうことなんだって。わかった?お兄ちゃん」
得意げに言うあさ美。
「ああ、わかったよ」
そう答えるととても嬉しそうな顔をする。
そんな顔を見ていると普通の女の子だ。心臓が悪いなんて思えない。
『元気を分けてやりたい、代わってやりたい』そう願う。
325関西人Z:02/12/07 16:58 ID:LowBA+K0
しばらく喋っていると、いつの間にか外がオレンジ色がかかっていた。
「もうこんな時間か。じゃあそろそろ帰るな」
「う、うん…」
少し悲しそうな顔、いつも帰るときになったらそんな顔をする。
それは俺も同じだった。一緒にいてやれればと思う。
しかしそんな思いは顔には出さず、あさ美を元気づけるように言う。
「そんな顔するなよ。また明日来るから」
「うん。絶対だよ」
「ああ」
別れ際のあさ美は少しだけ元気を取り戻していた。
「じゃ、また明日な」
部屋を出ると、担当医が丁度部屋の前を通り過ぎようとしていた。
「お、今日も見舞いかい?」
「はい」
その担当医は病院内でも結構有名で、とても頼りになる先生だ。
見た目は30半ばだが、実年齢は43歳。それでも結構若い。
「帰るのか?」
「ええ、もう時間なので」
「それじゃあ、外まで一緒に行っていいかい?」
「構いませんよ」
そう言って二人で歩き出した。
326関西人Z:02/12/07 16:59 ID:LowBA+K0
「最近あさ美ちゃん元気になってきたね」
「ええ、先生のおかげです」
「いやいや、俺は何もしてないよ。むしろあの子自身が頑張ってるさ」
「というと?」
「生きる希望があるから元気になるのさ。医者になるという夢がな」
「そうですね」
「それに付け加えて、君たち家族の応援があるからどんなことでも頑張れる」
「…」
「このまま行けば、今年中には退院できるな」
「ほ、本当ですか?」
「ああ、とても順調だから大丈夫だろう」
「ありがとうございます、先生」

この時はとても嬉しかった。また家族4人で暮らせる日が来るんだと思っていた。
でも、そんな思いも長くは続かなかった。
327関西人Z:02/12/07 17:00 ID:LowBA+K0
数ヶ月後−

「あさ美、見舞いに来たぞ」
部屋に入ると、いつもは抱きついてくるあさ美は、ベットの上に座って窓を眺めていた。
最近はいつもだ。
「あ、お兄ちゃん」
笑顔で迎えてくれる。しかし以前のような元気さはなかった。
心なしか、ただでさえ小さいその身体が、さらに小さく見える。
「どうしたんだ?ずっと外を見てるけど、何かあるのか?」
尋ねると、あさ美は顔を横に振った。
「違うよ、違う…」
俯くあさ美。
いつものようにたわいのない話をしても、いつものように笑ってくれない。
あまりにも心配になってきたので尋ねてみた。
「一体どうしたんだ?」
するとあさ美は、今までメモしてきたノートを膝の上に置いた。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん?」
「もし、私…死んじゃったらさ、…このノート…無意味になっちゃうんだよね」
328関西人Z:02/12/07 17:01 ID:LowBA+K0
「な、何言ってるんだあさ美!」
あさ美の言葉に、思わず声を荒げてしまった。
驚いた表情でこちらを向くあさ美の顔を見て、
「ご、ごめん。つい大声出して…」
謝り、一つ咳払いをした。
「でもな、簡単に死ぬなんて言っちゃダメだ」
「…」
「お前は生きるんだ。約束しただろ?医者になるって」
「…うん」
「何も心配するな。お前は必ず元気になる。な?」
それは自分にも言い聞かせるように言った。そうでもしないと、耐えられなかった。
「…うん、わかった」
あさ美は俺の手をギュッと握った。
329関西人Z:02/12/07 17:02 ID:LowBA+K0
数日後
日曜日の昼過ぎの事。
今日は両親が見舞いに行ったので、俺は久々に家でくつろごうと思い、家でテレビを見ていた。
その電話を受けるまでは…。

「はい、もしもし」
『もしもし、俺だ』
「あ、親父。どうしたの?」
その声は切羽詰まっていた。
『すぐに病院に来い。あさ美が倒れた』
「何だって?!」
『とにかく早く来い、いいな』
そう言い終わると激しく電話が切れた。
受話器を持ったまま、先ほどの父の言葉が頭の中で繰り返された。
『あさ美が倒れた』
信じられなかった。
(早く病院にいこう)
急いで着替え、病院に向かった。
330関西人Z:02/12/07 17:03 ID:LowBA+K0
勢いよく病室の扉を開けると、入り口前に父、ベットの近くには母、看護婦が2人。
そしてベットの上には、点滴を受けながら眠っているあさ美がいた。
「あさ美!」
ベットに駆け寄る。
「どうして…どうして」
あさ美の顔を見ながら、誰となく尋ねた。
「詳しくは先生に聞いてみないとわからない」
親父が答えた。
「どこで倒れてたの?」
「そこの通路だ。胸を押さえ苦しがって倒れていたいるところを、看護婦さんが見つけたらしい」
「私たちが着く前の事よ」
母も答えた。
どうしても信じられなかった。ついこの間まで元気に回復してたのに…。
そんなことを考えていると、後ろでドアの開く音がした。
振り返ってみてみると、担当医が部屋に入ってきた。
その顔は神妙だった。
「みなさん、ついてきて下さい」
331関西人Z:02/12/07 17:05 ID:LowBA+K0
診察室に着くと、担当医はみんなを座るように促した。
「あさ美ちゃんの病体のことなんですが」
「はい」
親父が答える。
「確実に心臓が弱まっています」
「なんだって?!」
俺は声を上げ驚いた。
「そんなはずないでしょ?だってこの前まで順調にいってたじゃないですか」
「…」
黙って顔を背ける担当医。
「何で黙ってるんですか!?」
担当医は親父の顔を見た。すると親父は静かに言った。
「実はな、お前に隠していたことがあるんだ」
「えっ?」
「あの子はな、もう寿命なんだ」
「!!」
身体に衝撃が走った。
「な、何言ってんの…、そ、そんなことが」
震えた声を、懸命に出す。
母は嗚咽を漏らしていた。
「本当のことなんだ。半年前から、言われていたんだ」
厳しい表情の親父の胸倉を、強く掴んだ。
「何で、何で言わなかったんだよ親父!!」
「…」
「なあ、答えろよ!
332関西人Z:02/12/07 17:08 ID:LowBA+K0
「…言えなかったんだ」
捕まれた状態で答える。
「お前達二人が楽しく話しているのを見ていたら、言えなかったんだ」
「…」
「…先生にもそう言って、黙っていてもらった」
「…てめぇ!」
俺は我慢が出来ず、親父の顔を右手で思いっきり殴った。
その拍子に、椅子から落ちる親父。
「やめろ!」
担当医は俺を羽交い締めの状態で止めに入ったが、俺はそんなの気にせず言った。
「楽しく話してたから黙ってただ!?俺の気持ちを考えたことがあんのかよ!」
「…」
「答えろよ親父!」
「もう止めて、お願い」
母が間に入った。…涙を堪えながら。
「だって母さん」
「仕方なかったのよ。あなたにもあさ美にも心配をかけたくなかった。だから黙ってたの」
「そんな…」
何も考えられない。突然のことが続いたので思考がついていけなかった。
親父は俺に何も言わず、椅子に座り直して担当医に尋ねた。
担当医も座り直している。
333関西人Z:02/12/07 17:10 ID:LowBA+K0
「あさ美は、あと、どれくらい生きられるのですか?
「…」
医師は顎に手をあて、しばらく考えてから言った。
「…クリスマス辺りでしょう」
「あと一ヶ月くらいですか…」
「…」
俺はどうしても信じられなかった。
あさ美が寿命というのと、そのことに対して親父が淡々と話してることが。
「…親父、なんでそんなに冷静に話せるんだ?俺には、親父の考えてることがわかんねぇよ」
すると親父は背を向けたまま言った。
「ここで悲しんだところで、あさ美は元気にならんだろう。
 俺はな、あさ美が最後まで笑っていて欲しいんだ」
(だからって、そんな…)
言葉が出ない。
「あさ美には黙ってるんだぞ、いいな」
親父は言った。
「それでは先生、私たちはあさ美を見に行きますので」
「わかりました」
両親は出ていった。
334関西人Z:02/12/07 17:12 ID:LowBA+K0
「君は行かないのか?」
動かず、その場に立ち尽くしていた俺に、担当医は訊いてきた。
「…先生…あさ美は、本当に後一ヶ月しか生きられないの?」
俯いた状態で訊く。
「……残念だが、もう…」
「なんで…、なんでユリカが!!」
頭を抱え叫ぶ。
あんなに優しく、必死で生きようとしているのに。
「…そんなの…可愛そうだよ」
堪えられない涙を流し、小さい声で呟いた。
「…今の君に出来ることは、彼女に対し、いつも通りの対応をし、そして不安がらせないことだ。
 こんな事を言っては医者失格かもしれんが、せめて最後まで笑顔でいさせてやろうじゃないか」
俺の肩に手を置き、担当医はそう言った。
「さあ、妹さんの所へ行ってきなさい」
俺は無言で頷き、涙を拭いてあさ美の病室へ向かった。
335関西人Z:02/12/07 17:19 ID:LowBA+K0
部屋に入ると両親はベットの横に座っていた。その目線の先にはあさ美が眠っていた。
近くまで行き、寝顔の顔を見つめる。
その顔は穏やかで、とても苦しんでいたようには見えなかった。
「…あさ美」
静かに呼びかけるが起きない。
あさ美の額に手を当て、じっくりその顔を見る。
(…もう、あさ美の苦しむ顔は見たくない)
そして、俺は一つの決心をした。

決して、あさ美を悲しませないと…


次の日、あさ美は目を覚まし元気になっていた。
とは言っても、立ち歩くことは出来ず座って話せる程度。
俺は毎日病院まで足を運び、あさ美を見舞う。
自分の気持ちが悟られぬよう、出来るだけ自然体で話す。
あさ美が笑顔になる度、胸が痛んだ。泣きそうになった。
それでも、毎日病院へ通った。
それが、使命であるように…。
336関西人Z:02/12/07 17:22 ID:LowBA+K0
申し訳、更新し過ぎた…
前・中・後で分ければよかった…

あと>>334名前間違ってますので、そのことも申し訳…
337boiya-:02/12/08 00:29 ID:OlKSrmfs
「ふぅ〜なんとか間に合った。けど朝からつかれたなぁ〜」
といって教室で机を置こうとしてると、一人の男が話しかけてきた
「よっ!りょう、今日は遅刻しなかったな。」
と話しかけるやつは俺の親友で鈴木慶太という。こいつは俺と
違って頭がとてもいいしスポーツもできる。しかもバスケをやっていて
かなりうまい。まぁ俺も人並みだけどね・・・
「うるせーよ。俺はいつも遅刻するわけじゃねぇよ」
「まぁまぁそんなにおこんなよ。ところで今日は愛ちゃんと一緒
にきてないの?」
「えっ!?愛とは一緒に家をでて一緒にきたよ」
「だって愛ちゃんいないじゃん」
教室を見渡すと愛の姿が見えない・・・ちなみに愛とは一緒のクラスだ。
「やばっ!!遅刻しそうだったから思いっきり走ってきて愛のこと
おいてきちゃった」
そうすると泣きそうになった愛が教室に入ってきた。いやな予感・・・
「どうして私をおいていくの?あんなに早く走っていくことないじゃん!
もうりょうなんて嫌い!」
と泣きそうになりながら席に座った
338 :02/12/08 00:29 ID:+PeLTKyD
>>320
お疲れ様でした。いつでも復帰してください(・∀・)

>>336
ついついのめりこんで読んでしまいました・・
339boiya-:02/12/08 00:30 ID:OlKSrmfs
「愛ゴメン!許してくれ!遅刻しそうだったから仕方なかったんだよ」
「けど私をおいていくことないじゃん!(怒)もう知らないんだから」
やばい、愛がこんな感じになると機嫌がよくなるまで時間がかかる
どうしよう・・・う〜んじゃあれでいきますか
「愛、今日なんでもゆうこと聞くから許してくれ」
「本当になんでも聞いてくれるの?」
「俺ができることであればな」
「じゃ、今日学校終わったら買い物に付き合って?」
「うっ!?そんなことでいいのか?それならOKだ」
「やったー楽しみにしてるからね♡」
「(なぜ♡マーク?)おうわかった」
そんな会話をしていると担任が教室にはいってきた
340boiya-:02/12/08 00:30 ID:OlKSrmfs
 つまんない授業も終わり放課後になった。さっそく愛の声がした
「りょう、かえろー」
と愛が俺の腕にしがみついてきた。としたときにどこからか俺を呼ぶ
声がする、もしかして・・・
「りょう君、もう帰るの?じゃ一緒に帰ろうよ?」
と話しかけてきた子は隣のクラスの松浦 亜弥だ。この子は中学のときに
俺に告白したことがある。そのとき俺は誰とも付き合う気がなかったので断
った。けど亜弥はまだ俺のことを諦めてないらしい・・・この事は愛も知っ
ている。この事があって二人はあまり仲が良くない。とすると亜弥も俺の
腕にしがみついてきたということは彼女がだまってる訳がない
「亜弥やめて!!りょうが嫌がってるでしょ?しかも今日は私がりょう
と一緒に帰るんだから」
「え〜〜!りょう君、今日は愛と一緒に帰るの?じゃ私も一緒に帰る」
「ダメ!!今日はりょうと帰り買い物して帰るんだから」
「え〜〜!本当なの?りょう君?」
「うん、本当だよ。だから一緒には帰れないよ」
341boiya-:02/12/08 00:39 ID:OlKSrmfs
>>271
親切にありがとうございます。

>>275
がんばりたいと思います。
342boiya-:02/12/08 00:40 ID:OlKSrmfs
更新遅くなりました。
まぁ文章とかへたくそですけどそれなりに
がんばりますのでみなさんよろしく!!
343boiya-:02/12/08 00:55 ID:OlKSrmfs
親友の慶太くんは亮と同じクラスです。書き忘れた〜〜
ごめんなさい、何回も書いちゃって・・・
これから気をつけます。
344コンボ:02/12/08 01:06 ID:IyQxJlr+
前後編の予定です。


畠中裕太は沈んだ顔で図書館へ向かった。
「嫌やなあ……」
直ったはずの関西弁が口から出た。
こっちに来てからもう4年目になるのだ。
折角直したにも関わらず、愚痴や独り言になるとぽろっと出てくる。
今のは愚痴でも独り言でもあった。
別に、図書館が嫌いなわけじゃない。
確かに本は読まないが、それで図書館が嫌いになるわけじゃない。
それに今日は本を読むというより、話をしなければならないのだ。
それも楽しくもない話だ。
鞄には何冊もの資料が入っている。
担任が貸してくれた物だが、重くて仕方が無い。
「先生の本だから大事に扱うんだぞ」
と言っていたが、そんなに大事なら貸さなければいい。
第一、図書館には山のように本があるのだ。
図書館に到着する頃には、鞄を持っていた右腕がじんじんと痺れていた。
――こんなことならアルバム委員なんかになるんちゃうなかった。
裕太はしきりにそう思うのだった。
345コンボ:02/12/08 01:06 ID:IyQxJlr+
ほとんど行かないために知らなかったが、図書館は案外広かった。
見渡すと、本棚や雑誌の棚に混ざっていくつかの机と椅子がある。
高橋愛は椅子の一つに座っていた。
机の片隅には分厚い資料が積まれている。
近付くと、高橋はレポート用紙にペンを走らせていた。
女子に声をかけることからして苦手だから、裕太は無言で高橋の向かいに立った。
「遅かったね、畠中くん」
高橋は裕太をちらと見ると、落ちついた口調でそう言った。
怒ってはいないが、機嫌が良さそうでもない。
――これやから嫌やねんなあ。
裕太は鞄を机の上に置いて、椅子にどっかと腰を下ろす。
「取りあえず1日目はできたんだけど」
高橋はレポート用紙を2枚、裕太の眼前に滑らせる。
一枚を手に取ると、その日の出発から就寝までが整然とまとめてあった。
もう一枚には訪れた各所の案内が、これも丁寧な字できちんと記されている。
「これでいいかな」
「別に、いいんじゃない」
裕太はそっけなく答え、鞄から資料を取り出していく。
「じゃあ私2日目書きかけてるから、畠中くんは3日目書いて」
高橋はレポート用紙の束を差し出す。
裕太は無言でそれを受け取り、資料を開きはじめた。
346コンボ:02/12/08 01:07 ID:IyQxJlr+
しばらく沈黙が続いた。
女子と話をするくらいなら、黙った方が数段ましなのだ。
そもそも裕太は資料をめくりながらレポートを書くのに必死で、喋る余裕などない。
書き始めてから15分して、初めて裕太が喋った。
「それ貸して」
高橋が読んでいた本に、3日目の内容が含まれているのだ。
「ごめん。ちょっと待って」
高橋はレポートに走り書きする。
裕太に本を手渡しながら、高橋が喋り出した。
「嫌だよね、こんなの。
 私、今日クラブ休んできたんだ」
裕太は黙って本を受け取る。
「畠中くんって何部?」
高橋は話を繋げようと喋り続ける。
「サッカー」
「ふーん。そうなんだ」
「高橋は?」
裕太も高橋に悪いと思って話しかけた。
「私、陸上。
 今日まで皆勤賞だったんだけどね」
何か返事をしようと思ったが、思いつかなかった。
347コンボ:02/12/08 01:08 ID:IyQxJlr+
「でもなんで、アルバム委員なんかあるのかな」
高橋は会話が途切れないうちにすかさず口を開いた。
「修学旅行の資料まとめるだけなんだから、先生がやればいいのに」
「まあな」
裕太はそれ以上言葉が浮かばない。
「パソコンに打ちこむのも私たちなんだって。
 畠中くんパソコンできる?」
「いや」
「私もできないんだけど」
裕太はサンドバッグのように話しかけられるだけだった。
「そういえばテストどうだった?」
「中間?」
「うん。
 私は理科やばかったんだけど」
「へえ」
「理科難しくなかった?」
「結構、難しかった」
「平均点いくらぐらいだったっけ?」
「知らない」
348コンボ:02/12/08 01:09 ID:IyQxJlr+
「クールだね」
とよく言われる。
その言葉が冗談なのか本気なのかは知らないが、決してクールなわけではない。
男友達といる時はむしろよく喋るのだ。
これも男子校にいたせいかもしれない。
関西にいた時、はずみで私立の男子中学校に受かってしまったのだ。
中学を卒業すると同時に東京に越してきた。
東京に来てからも男子とはそれなりに仲良くなったが、もうすぐ冬休みだというのに女友達と呼べるものが一人もいない。
高橋ともこれまでほとんど喋ったことがない。
高1ともなると、友人も彼女持ちが増えてくる。
特にサッカー部では半分以上の部員に彼女がいる。
裕太は部内では少数派なのだ。
それに加えて女子とまともに話せないなんていうのは、学年でただ一人かもしれない。
裕太も内心彼女は欲しい。
友人達の話を聞いても、女子受けは悪くないらしい。
しかし、どうしても男を相手にするようには話せないのだ。
349コンボ:02/12/08 01:10 ID:IyQxJlr+
とうとう会話が途切れ、二人とも黙りこくった。
沈黙に平気なせいもあって、裕太は口を開かない。
淡々と仕事をこなし、3日目のレポートを完成させた。
「3日目終わったけど」
やっと図書館から逃げ出せるのだ、という快感が口調に滲み出ていた。
「私も丁度2日目終わったから、写真の整理やろうか」
あ、しまった。
まだその仕事が残ってたんやった。
裕太は突然の事態に焦った。
「どうしたの?」
「いや、何もないけど……」
アルバム委員の最も重要な仕事は、アルバムに載せる写真を選ぶことである。
高橋はどこからか写真の束を取り出した。
これを切り貼りして、アルバムの紙のサイズに収めなければいけない。
どうしても、高橋と会話しなくてはならないのだ。
冷や汗さえ流れそうな気がしたその時だった。
「あ、裕太じゃーん」
すがるような思いで声のした方を振り向く。
短い金髪が目に入り、裕太の顔がさらに強張った。


ここまでです。
ちょっと休んでましたが、また書かせてもらいます。
350けめたん:02/12/08 04:15 ID:1NChJqFN
おぉ!!お世辞抜きでコンボさんかなりうまいよ。
マジで一気に読んだ。続き期待してます。

でもなんか、他のみんなもレベル高くなってる気が・・・
なんだか凄く嬉しいなぁ( ´д`) y―┛~~~~

351 :02/12/08 08:00 ID:K0x84zd3
>>342
割りこんでしまいすみませんm(_ _)m
期待してます
352TMC:02/12/08 10:10 ID:HkjVxE+j
>>299からです。

「ねぇあんた大きな勘違いしてない?」
呆れかえったような目で真里が俺を見る。
「もしかして、私があんたのこと好きだと思ってる?」
「え?違うの?」
その瞬間にみぞおちの部分を殴られた。
「私は慎一みたいなのに告るほど落ちぶれてないわよ。」
なんかすごく馬鹿にされてるような気がした。

「だから、あんたも気付いてるんでしょ?
 梨華の妹が史也のこと好きだって。」
「なんだ、そんなことか。」
俺はせっかくの妄想を破壊されて落ち込んでいた。
「そんなこととは何よ?少女の純粋な恋愛じゃない。」
「あいつに純粋という言葉は似合わんがな。」
再びみぞおちの辺りに衝撃が走った。
353TMC:02/12/08 10:11 ID:HkjVxE+j
「と、いうわけで今日は梨華&慎一の家でパーティーでーす!」
真里はその場でピョンと飛び上がった。
これまでの話の流れとまったく関係のないことなので
俺はなんのことだか理解できなかった。
「どういうことだよ?」
「だからぁ、あんたの家に史也を連れてきて
 亜依との距離を近づけるためよ。」
「何でそんなことすんだよ?」
「だっておもしろそうじゃない。」
真里はケロッと言い放った。
354TMC:02/12/08 10:12 ID:HkjVxE+j
今日はここまでです。

>>349 コンボさん
お久しぶりです。相変わらず上手いですね。
これからも期待してます。
355関西人Z(後編):02/12/08 15:08 ID:pVBJzm1r
クリスマス二日前
俺はいつものように見舞いに来ていた。
この一ヶ月の間、あさ美は徐々に体力が落ちてきて、座ることさえ辛くなっていた。
今では、横になって会話をするようになった。
「ねえ…お兄ちゃん」
「ん?」
リンゴを剥いていた俺は、あさ美の呼びかけに手を止めた。
「もう明日はクリスマスイブだよね。早いなあ」
「そうだな。今年はサンタクロースに何をお願いするんだ?」
「んーとねぇ…、内緒…」
「なんだよ、言ってくれてもいいじゃねーか」
「そうだなぁ…、明日になったら、教えてあげる…」
「わかった、それまで待っててやるよ。その代わり、ちゃんと教えろよ。…はいリンゴ」
「ありがと、お兄ちゃん…」
ゆっくりと体を起こすあさ美。
356関西人Z:02/12/08 15:10 ID:pVBJzm1r
「大丈夫か?」
「うん、平気だよ…」
皿に入ったリンゴを受け取り、食べ始めた。
「おいしい…」
笑顔で食べるあさ美を見て、俺は胸をなで下ろした。
「それじゃあ、俺服を取りに家に戻るから」
「うんわかった」
俺はクリスマスが終わるまで、あさ美と一緒に過ごそうと考えていた。
担当医からの許可も貰っている。
「すぐ戻ってくるからな」
「うん」
俺は急いで病院を出た。
家に帰る途中両親と出会った。両親もイブからクリスマスにかけては一緒に過ごす予定だ。
357関西人Z:02/12/08 15:11 ID:pVBJzm1r
軽く話した後別れた俺は家に向かった。
家に着き、バッグの中に適当に服を詰め込み早々と病院へ向かう。
(早く戻ってやろう)
そう思い、軽く走る。
病院に到着し、軽く息を弾ませながらあさ美の病室へ向かうと、
「?」
なぜかあさ美の病室前に両親が座っていた。
(まさか!?)
嫌な予感が頭をよぎった。二人の所へ行って聞いてみる。
「なあ、なんで廊下にいるんだよ?」
「…それが、あさ美の意識が、急になくなって…」
(…あさ美!!)
母が答えるのを聞いて、俺は急いで病室へ入ろうとすると。親父が俺の腕を強く掴み止めた。
「なにすんだよ!」
「今は先生と看護婦さんが見てくれている。俺達は黙って外で待ってなくちゃならない。
 …中に入っても邪魔になるだけだ」
「…」
俺は黙って腕をふりほどいた。
358関西人Z:02/12/08 15:13 ID:pVBJzm1r
待つこと数時間。
辺りは暗くなっていて、外では冬の寒さの中急いで帰宅する人が増えていた。
そんな中、黙って待っている俺達。
すると、部屋のドアが開いた。
「先生。娘は!?」
親父がとても心配そうに聞いた。
「…とりあえず中へ」
そう言って3人を部屋に入れた。
3人の目線の先には、酸素マスクを外されたあさ美がいた。
少しだけ苦しそうな感じ。
「…最後に、言葉をかけてやって下さい」
「そんな!!」
衝撃が走った。『最後』と言う言葉…。
「あ、あさ美ー」
母が泣きながらあさ美の手を握ると、あさ美は少しだけ目を開けた。
「…お母さん、泣いてるの?」
細く小さい声で尋ねてくる。みんな声が出ない。
「そんなに…、悲しい顔、しないで…」
息が荒くなっていた。とても苦しいのだろう。
「…あさ美…」
俺は言葉をかけてやった。
その行為がとても辛かった。大声を出して泣きたかった。
しかし、歯を食いしばって涙を堪えた。
あさ美の前で、泣くことは出来ない。
それは、あさ美を悲しませるだけだから。
359関西人Z:02/12/08 15:14 ID:pVBJzm1r
「あのね…、お兄ちゃん」
「ん?」
「お兄ちゃんに、さっき言った、サンタさん何をお願い事をするか、教えて上げる…」
「…うん。サンタクロースに、何をお願いするんだい?」
「…それはね、世界中の人達に、あさ美のような、病気の人達を、治して欲しいって」
「…」
「ほんとはね、元気になったら、自分の力で治してあげたかったんだけど、もう無理だから」

悲しそうに涙を流すあさ美

「お兄ちゃん…サンタさん、願い事聞いてくれるかな…?」
少し沈黙の後、俺は出来る限り元気づけるように言った。
「ああ、当たり前だろ。あさ美の願い事は必ず聞いてくれるさ。だから泣くなって」
「…うん」
「俺も一つ、サンタにお願いするよ」
「…何?」
「あさ美がいつまでも、笑顔でいれるように、てね」
「…お兄ちゃん」
あさ美は少しだけ笑った。
「…ちょっと眠くなっちゃった。…お兄ちゃん、私が眠るまで…、横にいてね」
「…ああ、わかった」
すると、あさ美は静かに目を閉じた。
360関西人Z:02/12/08 15:15 ID:pVBJzm1r
「…あさ美?」
呼びかけてみるが返事はない。
「あさ美?なあ、あさ美?」
呼びかけても起きない。すると担当医があさ美の脈を取った。
「……残念ですが…」

!!

「あ、あさ美ー!!」
母は泣き崩れ、親父は涙を見せまいと後ろを向いていた。
俺はしばらくあさ美の顔を見ていた。
あさ美の、少しだけ微笑んだ顔を…。
(不思議だな、さっきまで苦しんでたのに…)
しばらくあさ美の顔を見た俺は、静かに部屋を出た。
行き着いた所は屋上。
俺は寒い夜空を見上げた。
「あさ美、俺がお前の願いを聞いてやるからな。サンタクロースになってやるからな。お前も笑顔で見ててくれよ」
堪えていた涙が、止めどなく流れてきた。そして、
「――――!!!!」
俺は空に向かって咆吼した。まるで、星空まで届くように。
361関西人Z:02/12/08 15:16 ID:pVBJzm1r
「あれから俺は頑張ったよ。そう、お前のサンタになるために」
青年は立ち上がった。
「まだ夢の途中だけど…まだまだこれからたくさん頑張るからな。あさ美と同じ境遇を持った人達のために」
青年はその場から立ち去ろうとし、歩き始めた。
2,3歩歩いたところで、あの頃と同じように空を見上げた。
「お前は今でも笑っているか?それが俺に願いなんだからな」
空に向かって問いかけた。
すると、風が穏やかに吹いた。まるでそれはあさ美が答えたように。

「メリークリスマス…あさ美…」


〜END〜
362 :02/12/08 16:21 ID:RTI2FOgj
もう素晴らし過ぎて何も・・・


              。・゚・(ノД`)・゚・。


363コンボ:02/12/08 21:05 ID:IyQxJlr+
>>349より

「何やってんの? 宿題?」
金髪は声高に近付いてくる。
近付くにつれて女性だと分かった。
「知り合い?」
高橋は怪訝そうに裕太の顔を見る。
「いや、まあ……」
口篭もる裕太を尻目に、金髪の女は裕太の横に立った。
「何やってんの、あんた。
 あ、これ修学旅行の写真?」
「いいからどっか行けよ」
裕太は金髪が写真に手を伸ばそうとするのを制した。
「何よ、いいじゃん。
 あ、もしかしてアルバム委員?
 そっか、前にアルバム委員になったって言ってたからね」
裕太はふてくされたような顔になる。
同時に金髪が高橋に視線を向けた。
「あ、私ね、裕太の姉貴」
364コンボ:02/12/08 21:05 ID:IyQxJlr+
畠中ひとみと名乗った女性は、高2だった。
裕太や高橋とは違う高校に通っている。
ひとみは傍らの椅子を引き寄せて腰を下ろした。
「今日はなんで来られてるんですか?」
「友達と宿題やりに来てるの」
「じゃあ早く行けよ」
裕太はひとみと目を合わせないように言う。
「大体片付いちゃったから遊んでたんだ」
高橋は親しみとも尊敬ともとれる視線をひとみに投げかけている。
「アルバム委員なんでしょ?」
「はい」
「だったら仕事やらなきゃ」
「はい、そうですね。
 畠中くん」
高橋に呼ばれて、裕太はゆっくりと振り向く。
「ほら。仕事やらなきゃ」
ひとみは裕太の肩をぽんと叩いた。
365コンボ:02/12/08 21:06 ID:IyQxJlr+
「いや、こっちよりこの写真の方がいいよ」
「でもそっちより綺麗に写ってますよ」
「えー、そうかな。
 じゃあね、これだったらもっと綺麗に写ってるよ」
ひとみは机の上に散らばっている写真のうちから一枚を取り上げる。
アルバムの写真を選びはじめてから10分、裕太は一言も喋っていない。
選んでいるのは主にひとみで、高橋はたまに注文をつける。
「お城が写ってるやつ、ありませんか」
「3枚ぐらいあるけどどうする?」
「うーん。
 全体が写ってるのがいいんですけど、無いですね」
「まだこれだったら写ってる方じゃない?」
「そうですね。これにしましょう」
二人は楽しそうに写真を切り貼りしている。
すでに紙の半分ほどは埋まっていて、裕太が口を挟む余地は無かった。
突然、裕太が立ちあがった。
「どこ行くの?」
「トイレ」
裕太は出入り口に向かって一直線に進んで行った。
366コンボ:02/12/08 21:07 ID:IyQxJlr+
ひとみは高橋に耳打ちするように言った。
「あいつはね、嫌なことがあるとトイレ行くのよ。
 うちでは私と同じ部屋だから、トイレでしか一人になれないんだ」
「お姉さんがいるのがそんなに嫌なんですか?」
「それもあるけど、やっぱり高橋さんがいるからだと思うよ」
「私ですか?」
高橋は不思議そうな顔をする。
「うん。
 中学の時は男子校通ってたから、女の子は苦手なのよ」
「そうなんですか。
 サッカー部だから女の子は得意だと思ってました」
「全然。超硬派だから。
 ろくに顔も見れないんだから」
「でも女子には人気あるんですよ。
 サッカー部で運動神経いいし、かっこいいですし」
「うん。
 小学生の頃なんか結構モテたらしいんだけど、中学入ってからあんなになっちゃって。
 あ、そうだ。いいこと教えてあげようか……」
367コンボ:02/12/08 21:08 ID:IyQxJlr+
裕太が戻る頃には写真の切り貼りは終わっていた。
ひとみの姿もない。
「姉貴は?」
「終わったから帰っちゃったけど」
思わずほっとした。
家に帰るときまでいられてはたまらない。
「もう帰っていいよな」
「うん。私が先生に渡しておくから」
高橋はレポートを鞄に片付けて立ちあがった。
「畠中くん」
歩きかけていた裕太を呼びとめる。
「なに」
「小学生の頃は彼女いたんだってね」
368コンボ:02/12/08 21:09 ID:IyQxJlr+
裕太の脳裏に姉の顔が浮かんだ。
「姉貴が言ってた?」
「うん。
 でも中1の時に振られたんでしょ?
 だから今でも女子が苦手なんだって言ってた」
裕太がげんなりしているのが、傍から見てもよく分かる。
「誰にも言わんとけよ」
思わず関西弁が出る。
「前は大阪にいたっていうのも聞いたんだけど」
「なんだよ」
裕太はむっとする。
「私も中学の時に東京に来たんだ。
 こっち来る前は福井にいたんだけど」
「だから、なに」
「いや、同じ関西だなって思っただけ」
高橋は少し陽気だった。
「知らんわ」
そう呟きながら、図書館に入った時の緊張が無くなっているのに気付いた。


終わりです。
369silent suzuka:02/12/08 22:49 ID:8Akr3ZNG
  ∧_∧   ∧_∧   \   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)  (´∀` )   |<関西人Zタソにはかなわんな
 (    )__(    )  _| │
_∧  ∧_∧ ̄ ̄ ̄/.//|  \__________
  ) (    )  /┃.| |
  ̄ ̄ ̄\ )_/   |__|/
そうだモナー|| ┃
      |_)

370コンボ:02/12/08 23:30 ID:IyQxJlr+
  ∧_∧   ∧_∧   \   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)  (´∀` )   |<silent suzukaタソも相当すごいな
 (    )__(    )  _| │
_∧  ∧_∧ ̄ ̄ ̄/.//|  \__________
  ) (    )  /┃.| |
  ̄ ̄ ̄\ )_/   |__|/
全くだモナー|| ┃
      |_)

371M・P・D:02/12/08 23:43 ID:huaxDBfg
スイマセン>>276で別スレを用意していたんだけど、出張中に落ちたっす。

http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1037612784/l50
↑此処でやるようにします。申し訳ない。
372 :02/12/09 10:27 ID:BVxgzQyu
福井は関西じゃないし・・・
373_:02/12/09 10:29 ID:BVxgzQyu
sage
374コンボ:02/12/09 14:26 ID:ja/pqFc9
>>372
漏れも書いてからそう思った(w
375テイテン:02/12/09 20:34 ID:Gt9OuCVV
更新ご苦労様です

376silent suzuka:02/12/09 22:21 ID:dqdkfCT0
>>370
∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)  <そんなことないモナー
 ( ∪ ∪    \__________
 (_)_)




∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`) <と謙遜してみるテスト
 (つ   つ  \________
 | | |
 (__)_)
377_:02/12/10 22:50 ID:TBnLo0pZ
ずれてま(略
378サカー:02/12/11 19:53 ID:fborM8xA
ほぜむ
379:02/12/12 21:45 ID:0E4FBtvC
是無是無
380a:02/12/13 16:36 ID:65mN9WpG
teat
381:02/12/13 21:16 ID:kSK5zh+i
作者のみなさん!!更新まってます
382_:02/12/14 15:36 ID:j4JrpOOX
ぼよよ〜ん
383 :02/12/14 20:35 ID:TEw2dV3q
もう1週間も更新が無いっす。。
384名無し募集中。。。 :02/12/14 22:36 ID:z83JR4C8

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´.∀`\ )< というお話だったとさ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´Д`)/ 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        =完 =




385ダイ:02/12/14 23:32 ID:3xBRlu4R
>>205

朝、目が覚めて横を見てみると亜依はまだ寝ていた。これ以上亜依と一緒にいるとなつみに
悪いと思いベットから起き上がろうとした瞬間誰かに腕を掴まれた。誰かにと言っても一人しかいないのだが。
「待ってお兄ちゃん。もうちょっと一緒に寝ようよ。」
「でもそろそろ起きないと学校に遅れるから。」
と言ってベットを出て行く言い訳をしたが
「なに言ってんのお兄ちゃん。今年から土曜日も休みになったでしょ。だから今日は休みだよ。」
おれは(しまった)と思ったがもう遅かった。それでもおれは出て行こうとすると亜依は
「やっぱりお兄ちゃんは私のこと嫌いなんだ。ヒック・・・うえ〜〜〜ん。」
と泣き出してしまったのだ。これではさすがに出て行くわけにはいかなかったので
「ゴメン亜依そんなつもりじゃないんだ。なっもう少し一緒に寝てやるから元気出してくれよ。」
と俺が言った瞬間
「ホント?!やったー。」
といって泣き止んだ。(おいおい今のはウソ泣きか?)と思ったが一度言ってしまったからには
一緒に寝ないわけにはいかないのでおとなしくベットに戻ることにした。
386ダイ:02/12/14 23:53 ID:wiYCxpZa
>>385

ベットに再び戻り亜依の顔をみるとすごく嬉しそうだ。
「なにがそんなに嬉しいんだ?」
と聞いてみると
「そんなのきまってるじゃん。お兄ちゃんがそばにいるから。」
(まあそういってくれるのは嬉しいんだけどなつみがな・・・・・)
となつみのことを思っていると
「お兄ちゃん・・・・」
亜依が俺を呼んだのでふと我に帰り亜依を見ると目を瞑って唇を突き出している。
(あ〜あ、やっぱりしないとだめだよな)と一瞬迷ったが(これで終わりにするからなつみすまない)と思い
チュッと亜依の唇に触れた。
「ヘヘッ。ありがと、お兄ちゃん。」
と言ってきた亜依の顔は真っ赤で満面に笑みだった。そんな亜依を見た俺まで恥かしくなってきてしまい
「眠くなってきたからもう寝るぞ。」
と言い頭から布団の中にかぶってしまった。
「そんなに照れなくてもいいじゃんお兄ちゃん。私も眠くなってきたから寝るね。」
と言って二人とも寝てしまった。まあ俺はしばらく寝付けなかったのだが。


387 :02/12/15 01:13 ID:FO50Vr0a
更新キタ━━━━━━(^▽^)━━━━━━ !!!!!
388a:02/12/15 12:02 ID:PVhG/QNu
test
389ROI:02/12/15 21:02 ID:cuDgPYoE
どうも新人ですが書いてみようかなと今考えています。どうしましょうか?
390北島:02/12/15 21:23 ID:gsrw32u0
>>389
書きましょう!!待ってますよ
391boiya-:02/12/16 15:19 ID:pa5Sz5Yi
といった、すると亜弥が
「う〜んじゃ今日は諦める、じゃ一緒に帰れない代わりに今日
りょう君の家行くからね」
なんでそういうことになるの・・・まぁ昔からウチに遊びに
きてるからいいか、けど愛はいつも亜弥が家にくると不機嫌に
なるからなぁ〜〜と考えてると愛が
「今日は特別にきてもいいよ」
と愛から以外な言葉がでた、愛がいいって言ってるからいいだろう
「本当に!?やったー!じゃ、家行くからまっててね。バイバイ」
「おう、じゃあな」
といって亜弥は帰えっていった。
「じゃ、りょう行こっか?」
「おう、ところで愛は何を買いたいんだ?」
「最近寒くなってきたからコートがほしいな」
「コートか、じゃ駅前の繁華街のあたりでいいな?」
「うん!」
といって愛はまた俺の腕にしがみついてきた。

ふぅ〜けど愛と亜弥が二人そろうと大変だな。しかも家に二人がそろ
392boiya-:02/12/16 15:19 ID:pa5Sz5Yi
うとなると・・・あ〜〜考えると嫌になるな、とブツブツいってると
「りょう!何一人でブツブツ言ってるの?」
「えっ!?別に何も言ってないよ」
「ふぅ〜んそれならいいんだけど・・・ところでりょうは亜弥の
ことどう思ってるの?」
「どう思ってるって言われても、別に昔からのただの友達と思ってるよ」
「本当にそうなの?」
「たぶんそうだよ」
「たぶん!?」
「いやいや、本当だよ」
「よかった〜〜〜」
なぜそこで喜ぶ・・・けどこのとき亜弥のことをすぐにただの友達とは
言えなかった自分がいた。なぜなら亜弥はかなり可愛いと思う。学校でも
かなり可愛いと評判がいい。けど愛も同じく可愛いくて亜弥とタメをはって
るぐらいだ。そんなことを考えて歩いていると(てゆうか今日は一人で考え
てる事が多いな・・・)いつの間に駅前の繁華街についていた。

393boiya-:02/12/16 15:20 ID:pa5Sz5Yi
「やっとついたぁ〜〜りょうはどこのお店にいきたい?」
「どこって言われてもな、愛が買うから愛にまかせるよ」
「もうっ!りょうも一緒に考えてよ!」
「わかったよ、じゃあの店は?」
といっていろんな店を俺たちはまわった、しかし・・・2時間後
「まだ決まんないのかよ?早く決めろよ」
「ちょっと待ってよ、今悩んでるんだから」
といって愛はさっきから2つのコートを持って悩んでいた。
「りょうはどっちがいい思う?赤と白」
「う〜ん俺的には愛はどっちも着ても似合うと思うよ・・・どっちかと言う
と赤かな」
「じゃ、赤にしよっ、お金払ってくるからまっててね」
と言ってコートを会計しにいった。結局2時間以上かかった、と愛が会計
を済まして笑顔で俺のところにやってきた
「じゃ帰ろうか?外も暗くなってるし」
「そうしますか、俺も腹減ったし、それと俺が荷物もつよ貸して」
「ありがとう、りょうはいつもやさしいね」
と話しながら家に向かって歩いて帰った。
394boiya-:02/12/16 15:20 ID:pa5Sz5Yi
 数十分後、家についた。玄関を開けた
「「ただいま〜」」
と二人でいった。そしたらリビングがから亜弥が走ってきた
「おかえり〜〜りょう遅かったじゃん!!さぁ早くはいって」
早く入ってって・・・ここウチの家じゃん、しかも愛のこと完全に
無視してるし、愛はすぐに二階の自分の部屋にいってしまった。俺は
というと亜弥に腕を引っ張られてリビングにいった。リビングに入ると
母さんはテーブルに料理を並べていた。と母さんが
「りょうおかえり〜今日は遅かったな」
「ただいま、今日は愛と買い物してから帰ってきたんだよ」
「そうか、ところで愛ちゃんは?」
「愛は二階に行ったよ」
「じゃご飯できたから呼んできてよ、あ、亜弥ちゃんも食べていくでしょ?」
「はい!もちろんです」
「(やっぱ食べていくんだ・・・)愛を呼びにいきますか」
俺は愛を呼びに二階にいった。愛の部屋は俺の目の前の部屋だ
395boiya-:02/12/16 15:26 ID:pa5Sz5Yi
久しぶりに更新したっす。
いや〜〜テスト大変でしたね〜〜
まぁこれからがんばりますのでよろしくね
396ROI:02/12/16 17:36 ID:oM+KKvgd
それじゃあ書いてみたいと思います!でも更新は遅いです・・・
主役は誰がいいですか?リクエストがあったらぜひ言ってください!
397名無し募集中。。。:02/12/16 18:44 ID:rOpsu+W3
矢口でお願いします。
398 :02/12/16 20:18 ID:eXqYG7jY
>>395
ファイト!
399ROI:02/12/16 20:35 ID:oM+KKvgd
>>397
ん〜矢口ですか〜。もしかしたら変わるかもしれないけどよろしいですか?
400名無し募集中。。。:02/12/16 21:03 ID:GxwJeiVg
>>399
リクエスト訊いた意味あったのか?ふとした疑問。答えなくていいよ。
401ROI:02/12/16 21:22 ID:oM+KKvgd
>>400
どうもすみません!
402397:02/12/17 02:09 ID:QY0c3X47
別に構いませんよ、とにかく今は過疎化が進んでるのでヨロシクお願いします。
403boiya-:02/12/17 15:16 ID:zvYNuTcM
 部屋の前についた俺は愛の部屋のドアを開けた。けど部屋の中は真っ暗だ
愛はベットの上で膝を抱えて座っていた、と俺が
「愛、どうしたんだ?飯できたぞ」
「りょうはやっぱ亜弥のこと好きでしょ?」
「何言ってんだよ!?急に、そんなわけないじゃん」
「嘘!!さっきだって私のこと無視して亜弥とリビングいちゃったじゃん」
「なんでそれだけで亜弥の事を好きになるんだよ」
「だって私りょうのこと好きなんだもん!だからりょうが他の女の子と
話してるのが嫌なの」
初めて知った・・・愛が俺のこと好きなんて・・・俺は愛のことは妹にし
か見えてなかった。と返事に困ってると愛が
「りょうは私の事どう思ってるの?」
どう思ってるっていわれても・・・よしっ!今思ってることをすべて言うか
「ごめん、俺は今まで愛の事は妹にしか見えてなかった、けど今、愛の
気持ちを知った。だからこれからは愛の事を一人の女の子として見る
だから返事はまだできない」
「うん、わかった、りょうが私の事を好きになるまで待つ」
「わかった、じゃ飯でもに食べますか」
404boiya-:02/12/17 15:17 ID:zvYNuTcM
「うん!」
 俺と愛は下におりた。リビングでは母さんと亜弥がもう座ってる
「りょうたちおそ〜い、もうお腹すいたよ」
「そうだよ、りょうと愛ちゃん遅いぞ、二人で何してたのかなぁ〜」
「何もしてないよ(さすがに愛に告白されたとは言えない)じゃ食べようぜ」
「「「「いただきま〜す」」」」
と4人はみごとにハモった、俺も腹がへっていたので黙々とたべていた
すると亜弥が
「りょうと愛〜、本当にさっきは何していたの?二人で」
「本当に何もないよ、ただ愛と二人で話していただけだよ、な、愛?」
「うん!そうだよ」
「え〜〜いいなぁ〜私もりょう君と二人でお話がしたい!?」
「二人で!?みんなと一緒でいいじゃん」
「やだ!二人がいい」
う〜んどうしよう、さっき愛とあんなことあったし、しかも愛の方を見る
とめっちゃ睨んでるし・・・けどOKしないと亜弥かなり怒るし、まぁ
仕方ない、あとで愛に何言われるかわからないけどOKしますか
「わかったいいよ、けど少しだけな、あと今から風呂はいってくるからそれ
まで待って」
405boiya-:02/12/17 15:18 ID:zvYNuTcM
>>398
がんばりますよ〜〜
更新しました。まぁ見たことあるようなストーリーですが
みなさんみてください
406 :02/12/17 18:29 ID:O6Rem1Me
(・∀・)イイ!!
407 :02/12/17 18:41 ID:AYzv1VlZ
(・A・)イクナイ!!
408( ゚皿゚)カ:02/12/18 00:50 ID:kEGG5JTa
( ゚皿゚)リ
409boiya-:02/12/18 22:28 ID:m7gF7MB9
「お風呂入るの?じゃ私も一緒に入る」
と亜弥がとんでもないこと言い出した。すると愛が
「何言ってんの亜弥?私がりょうと一緒に入るんだから」
「いやいや俺は二人とは一緒に入りません」
「「え〜〜なんで?」」
二人同時に言った。と俺が
「いやいや、なんでって言われても普通は入らないでしょ?一緒に絶対にはい
らないからね」
と俺は言って風呂場に着替えを持って行った。後ろから二人がなんか言ってる
けどそれを無視した。で、俺は湯船につかった。
「ふぅ〜やっぱ風呂は気持ちいいな」
と思わず言葉を発してしまった。ところで今日の愛の告白にビックリした。
愛が俺のこと好きなんて・・・けど亜弥も俺の事まだ好きなんだろな、俺は
どっちを選んだらいいんだ・・・そんな事を考えると頭がボーっとしてきた
なので俺は風呂を出た。着替えて俺は自分の部屋に戻った。すると
「りょう、お風呂から出たの?じゃ話でもしよっ?」
と亜弥が俺の部屋に入ってきた

410boiya-:02/12/18 22:29 ID:m7gF7MB9
>>406
ありがとうございます
>>407
書く力がなくて申し訳ない
411boiya-:02/12/18 22:30 ID:m7gF7MB9
今日は少しだけ更新です。
412特攻野郎Aチーム:02/12/19 01:00 ID:s2R6hOdN
413 :02/12/19 22:33 ID:qpTuyaZS
>>411
頑張れ!
414_:02/12/20 19:52 ID:5TkrZg7n
保全
415silent suzuka:02/12/20 22:59 ID:EIPXiABp
>boiya-さん
初めまして、今後ともよろしくです。
これから嫌な事良い事があると思いますが、
さじを投げ出さずにUpしていってください。
416保全変わりに・・・:02/12/20 23:42 ID:rq87Qduj
「初恋と失恋」

夏になると思い出す。高校時代の、あの甘酸っぱいというか、切ない恋。何年たっても忘れられない。
「ここだったかな」
今年で23歳、社会人となった俺は、その思い出の地を再び訪れた。
「ここで出会って、別れたっけな。・・懐かしい」
俺はボーっと海を見ながら、昔を思い出した。

     
      真希と出会った、あの夏の思い出を。

417保全変わりに・・・:02/12/20 23:48 ID:rq87Qduj
6年前の夏、俺はダチと海に来ていた。サンサンと照る太陽に、多い観光客。俺は正直ウンザリしていた。
「お!あの子達なんかいいかもな!おい、行くぞ!」
俺は何を?って顔でダチを見た。
「バカ!決まってんだろう?ナンパだよ!行くぞ!」
気乗りしない。正直な俺の感想だった。だけど、このナンパがなければ、真希と出会わなかったな。

ダチはさっそうと、女性二人を連れて戻ってきた。
「おい!紹介すんぜっ!この人が矢口さん!で、この人が後藤さんだ!」
俺が顔を上げると、真希が凄くまぶしく見えた。この人だ!と感じた。
「あの、どうかしましたか?」
あんまりジっと見過ぎたためか、声をかけられた。俺としたことが、と思ったっけ。



418保全変わりに・・・:02/12/20 23:53 ID:rq87Qduj
その後、ダチは矢口さんとどっかに行ってしまった。メールで『こっちも頑張るから、そっちも頑張れよ』だって。余計なお世話だ。
「どうしましょうかぁ?私疲れたんで、ちょっと休みませんか?」
メールを見ていた俺の前に、ヒョコっと顔を出す。そしてフニャっとした笑い。なんとも可愛い顔だ。
「そうだな・・・じゃあ、あそこの浜茶屋で、何か食うか」
俺たちは浜茶屋でメシを食い、一緒にどこの行くか決めた。
「じゃあ、とりあえず・・・どこ行きましょう?」
すると、真希は焼きそばをほおばった状態で
「ほうれふね〜。らあ、わらし達の宿行きまひょうよ」
何言ってるか、半分ぐらいしかわからないが、まあ・・相づちうっておいた。

そして、宿に着くと、すっかり夜になっていた。
419保全変わりに・・・:02/12/20 23:58 ID:rq87Qduj
「はぁ・・疲れたぁ」
さすがに俺も疲れた。荷物が重かったし。
「ね〜ね〜!聞きたいんだけどさぁ?」
・・・疲れてたんじゃなかったのか?と思う俺。
「付き合ってる人、いるのぉ?」
やっぱりな。いつか聞かれると思ったよ。
「いないです」
俺はサラリと答えた。まあ、気になる人なら目の前にいたんだけどね。
「ほぇ?じゃあフリーなんだ・・へぇ、フーン・・・」
意味ありげな顔で俺をジっと見る真希。この時、俺はそうとう鈍かったな。
「じゃあ、俺は休みますよ。疲れちゃったし」
俺はそう言うと、ザコ寝してしまった。この時の真希のふくれっ面が忘れられない。

そして次の日、メルアドと携帯番号を交換して、俺たちは別れた。
そして何ヶ月かして、向こうからメールで告白してきた。俺はその場でガッツポーズしたっけなぁ。

420保全変わりに・・・:02/12/21 00:05 ID:ZmTw8U+8
そして、何度かデートして、キスまでした。なのに・・・
「どうしてそうなのよ!アタシはねぇ!」
「そっちこそ、何でなんだよ!」
ささいな事でケンカになっちまって、たった半年で別れたっけなぁ。

「懐かしい・・けど、何か思い出すと俺もバカだったよな」
俺は海をボーっとながめながら、苦笑い。と、その時、突然目の前が真っ暗になった。
「だ〜れだ?」
この声・・・まさか!?
「真希、か?」
すると手を目からスっと離し、あの頃と変わらない、フニャっとした笑いを見せた。
「久しぶりだねぇ」
俺は何か不思議な気分だった。今思い出してた、その本人が今出てくるなんて。

その後、俺と真希は車で帰宅した。その途中、真希が突然
「ごめんね」
と謝ってきた。俺が何で?と聞くと
「私の誤解でケンカになっちゃって、別れたじゃん」
俺はフっと笑い、気にしてない、ということを告げた。
「ちょっとは気にして欲しかったなぁ」
このふくれっ面も、なつかしいな。
「ねぇ」
俺が何だ?と聞くと、真希は頬にキスしてきた。
「もう一度、やり直さない?」

    長くなりましたが、Fin
421boiya-:02/12/21 00:28 ID:Edz8UeoO
「おう、いいぞさっき約束したしな」
「りょうやさし〜〜い」
といって亜弥は俺に抱きついてきた。、おいおいこんなとこ愛に見ら
れたらやばいぞ・・・けど今、愛は風呂に入ってるようだ。
「亜弥離れろって!」
「いいじゃん別に、まだ私、りょうの事好きなんだよ、中学のときフラ
られたけどまだ諦められないんだ」
と亜弥からも告白された。どうしよう・・・今日、二人からも告白されて
しまった、この二人は自分でもかなり可愛いと思う、けど昔から知ってるか
ら妹としか見れていなかった(同じ学年だけどね)ここは愛に言ったように
自分の思ってること言おう
「今まで亜弥のことは妹にしか見れてなかった、だから中学のとき断ったん
だ、けど、亜弥気持ちはわかった、これからは亜弥のことを一人の女の子とし
て見るから、だから返事は待ってくれないか?」
と愛と同じようなことを言った、すると亜弥が
「うん!わかった、りょうが私の事好きになるまで待つね」
好きになるまでって・・・
422boiya-:02/12/21 00:28 ID:Edz8UeoO
 それから数時間話していた。愛は、俺と亜弥が話をしているのを知って
いるので俺の部屋には来ない、と亜弥が
「もう遅いから家に帰るね」
「おう、わかった、遅いから家まで送っていこうか?」
「別にいいよ、家近いしね一人で帰れるよ、じゃ明日学校で、バイバ〜イ」
「じゃあな」
と言って亜弥は俺の部屋から出て家に帰った。
「俺もそろそろ眠くなってきたから寝るか」
と言って俺はベットに入った。ベットの中で今日のことを思い出していた
愛と亜弥の告白、てゆうか二人いっぺんに言われるとは思わなかった・・・
俺はどっちを選んだらいいんだ?そんなことを考えているといつもにか寝ていた


423ボイヤー:02/12/21 00:31 ID:Edz8UeoO
>>413
がんばります
>>415
こちらこそ初めましてです〜〜こちらこそ
よろしくお願いします。
424ボイヤー:02/12/21 00:32 ID:Edz8UeoO
今日はここまでです。
最近書いてないな・・・(意味深(笑
425 :02/12/21 14:32 ID:rTKNP4sa
二人とも(・∀・)イイ!!
426_:02/12/22 01:59 ID:pfRVfT0g
ホゼム
427_:02/12/23 15:58 ID:xmU29xwW

ho(
428名無しさん:02/12/23 16:33 ID:BcLgDzMI
なあ、その小説、メンバー本人に見せられるか?ファンの中には自分で作った
妄想120%の小説を同人誌にして、ファンレターと一緒に送る奴もいるそうだ
が、ページをめくるうちに困惑していくメンバーの顔が目に浮かぶぞ。

その妄想小説を見て、送られたメンバー本人が思うことは何だ?以下の3つから
選択せよ。
@・・・(ひたすら吐く音)
A「こんなに熱心に応援してくれる人がいるなんて・・・(感涙)」
B「ビリビリ・・・ドスンッ(ゴミ箱に投げ込まれた)」
429_:02/12/23 17:25 ID:xmU29xwW
>>428
別に誰も本人に送ってなかろーに。
2ちゃんで好きな事書いて遊んでるだけジャン。
430名無しさん:02/12/23 19:01 ID:EsCsaKXT
>>428
4:メンバーまで届かない
431カム:02/12/24 04:10 ID:OzSS0caa
保全しマース
432関西人Z:02/12/24 16:09 ID:pLc0Ev33
吹雪が一段ときつくなる中、俺と後藤は歩いていた。

「・・・!」

肩に支えられながら、後藤は何か言っている。
しかし吹雪で良く聞こえない。
顔を近づけ、聞きなおす。

「何?!」
「私たち、助かるのかな?!」
「…多分な!」

俺にも分からなかったがそう答えた。

―俺達は遭難していた。

今日はクリスマスイブ。
クラスの仲間と一緒に、スキーツアーにやってきたのだが、
滑っているうちに、俺と後藤は仲間とはぐれてしまった。
またタイミングの悪いことに、天候が荒れてきて前が見えないくらいの吹雪が俺達を襲ってきた。

本来なら、クリスマス限定ツアーということで、楽しめるはずだったのに、
何でこんなことになったんだろう、と思ってしまう。

後藤に目をやると、足取りが重そうだった。
雪が深いので、歩きにくいのだ。
なんとか後藤を支えながら、ただ歩くだけしかできない。
433関西人Z:02/12/24 16:10 ID:pLc0Ev33
「あ、ねえ見て。あそこになにかあるよ」

俯き加減で歩いていた俺に、話しかけてきた後藤。
顔を上げると、何やら建物らしきモノがあった。
近づいて見てみると、どうやら避難所用の小屋らしい。
中に入ってみる。

部屋には暖炉があり、その横には薪の束が積まれている。
他には大きな箱も置いてあった。
それだけしかない、とも言えるが。

「誰もいないね」

そりゃそうだ。そんな頻繁に遭難する人もいないだろう。

「とにかく、火を焚こう」

俺は暖炉に木を入れ、薪の束の後ろにあった新聞紙も入れる。
そして、同じく置いてあったライターで火をつけた。

パチパチと燃えていく。
434関西人Z:02/12/24 16:10 ID:pLc0Ev33
「この箱何かな?」

後藤が興味を持ち開けていた。
中には、水の入ったペットボトル、コップ
数種類の缶詰多数、スプーン、毛布などが入っていた。
これだけあれば、しばらくは何とかなるだろう。

俺は缶詰を確かめていると、

「くしゅん!」

後藤がくしゃみをした。
見ると少し寒そうだ。

「服脱いだ方がいいぞ。そのままじゃ風邪引くから」
「う、うん。…でも」

何かこっち向いてモジモジしてる。

(あ、そうか)

俺がジッと見てるからだ。そりゃ脱げねーよな。

「ちょっくら外の様子見てくるわ」

急いで外に出た。
435関西人Z:02/12/24 16:11 ID:pLc0Ev33
相変わらず吹雪いている。

(生きて帰れるんだろうか…)

真っ白な景色を見ていると、不安になる。
多分この状態である限り、この不安は取り除けないだろう。
俺は迷っていた。
吹雪が止めば、自力で歩いていくか。
もしくは救助が来るまでここで待っているか。

(後藤がいるからやっぱり救助待った方が無難か)

一人ならまだしも、女の子を危険な目に遭わすわけにもいかない。

(そろそろいいかな?)
436関西人Z:02/12/24 16:21 ID:pLc0Ev33
「入るぞー!!」

大きい声を出し聞くと、中から「うん」と返事が聞こえた。
部屋にはいると暖炉の前で、毛布にくるまって暖まっている後藤の姿があった。
脱いだ服は暖炉近くで乾かすように置いている。
よく見ると、下着もあった。

ということは、今の後藤の姿は…。

(考えるな俺考えるな俺考えるな俺考えるな)

と呪文のように何度も頭の中で注意する。
俺も服を脱いで毛布にくるまろうと思い箱の中を見ると、

(…無い)

どうやら毛布は1枚だけらしい。
かなり寒かったが仕方ない。
暖炉前にいればそのうち乾くだろう。

果物の缶詰とスプーンを持ち、後藤の横に座った。

「食べる?」
「うん」

二人で缶詰を分け合って食べる。
これが甘くて美味い。缶詰もバカにできないな。
437関西人Z:02/12/24 16:22 ID:pLc0Ev33
缶詰も食べ終わり、お腹もそれなりに満腹になった後藤は少し眠そうな顔をしていた。

「眠いのか?」
「うん、ちょっと」
「寝てていいぞ、俺ずっと起きてるから」
「いいの?」
「ああ」
「…じゃあお言葉に甘えさせていただきます」

後藤は毛布ごと丸くなり、横になって眠りについた。


「スー…スー…」

部屋内には後藤の寝息と木が燃える音しか聞こえない。
定期的に暖炉の中に薪を入れてると服も多少乾いて、部屋内も暖かくなってきた。
しかしそれでもまだ寒い。

「へっきしっ きしっ!!」

2連続のくしゃみ。

(うー寒!)
438関西人Z:02/12/24 16:23 ID:pLc0Ev33
「ん…」

後藤が目を覚ました。
どうやら俺のくしゃみで起こしてしまったらしい。

「悪ぃ、起こしちまったな」
「別に良いよ。それより、寒いの?」
「…ちょっと」
「そういえば、毛布これ一つしかないんだよね」

後藤は身体に巻いている毛布を見た。

「気にすんなって。俺は大丈夫だから」

無意識に出た言葉に、自分で驚いた。

(あんまり大丈夫じゃないのに)

男というものは、女の前ではついつい強がってしまう生き物である、と
どこかで聞いたことあるが本当らしい。
まあここで弱音吐くのもどうかと思うが。

しばしの沈黙。
後藤は何か考え込み、こう言った。

「ねえ…一緒に、毛布にくるまろうよ…」
439関西人Z:02/12/24 16:23 ID:pLc0Ev33
「な、何言ってんだ」

たまに後藤は本気か冗談かわからない事を言うときがある。
だから今言ったことは冗談だと思っていた。

「だってそのままの格好じゃ風邪引くって言ってたじゃん。それに…」

後藤は恥ずかしそうに言った。

「人肌なら、すぐに暖まると思うよ」

恥ずかしがりながらも真剣な目で見てくる後藤。
その目を見て、俺は断ることが出来ず、

「いいのか?」
「…うん」

またもしばしの沈黙。

(…考えても仕方ないか)

俺は少し覚悟を決めた。
440関西人Z:02/12/24 16:28 ID:pLc0Ev33
「あの、あっち向いててくれる?服脱ぐから」

少し照れながらお願いした俺。

「あ、うん」

後藤は慌てて目を反らした。

俺は全ての衣類を脱ぐと、暖炉の前に置き、
後藤の身体を見ないように毛布に入り込んだ。

「……」

なんとなく気まずい。
誘ってくれた後藤もそうなのか、ずっと俯いている。
とりあえず、薪を暖炉の中へ入れる作業を続ける。
441関西人Z:02/12/24 16:29 ID:pLc0Ev33
「…今ごろみんな、どうしてるかなぁ」

後藤が、ポツリと呟いた

「大騒ぎじゃないか?俺達いないし」
「そうだよねぇ」
「まったく、とんでもないイブになったな」
「そう?」
「そう?って」

後藤のほうに顔を向けた。

「遭難してるんだぜ?それに助けが来るかわかんないし」

そう言うと、後藤はくすくす笑った。
どうして笑えるんだろう?
疑問にしか思わなかった。

「私はあんまりそうは思わないな」
「どうして?」
「だって…、好きな人と…二人きりなんだもん…」

…は?
俺は耳がおかしくなったのか、それともただの聞き間違いか。
先ほども言ったが、後藤はたまに冗談を言うときがある。
しかし表情が変わらないので、わからない。

多分不思議な顔をしていたのだろう、後藤は俺の顔を見てまたくすくすと笑った。
442関西人Z:02/12/24 16:31 ID:pLc0Ev33
「驚いた?」
「驚いたって…、うそだろ?」
「どうしてそう思うの?」
「だって…」

俺は後藤から目をそらし、暖炉の火を見つめながら言った。

「こんななんの取り柄も無い男を好きになるなんて…ありえないと思ったから」
「そんなことないよ」

そう言う後藤の目を、横目で見てみる。

「もしそうだとしても…私が…あなたのこと好きなことに…変わり無いから」

その言葉と、火の明かりでオレンジ色に染まった顔に、一瞬ドキッとした。
思考が固まったまま、後藤の顔を見る俺。
後藤も俺のほうに顔を向けてきた。
お互い数cmのところで見詰め合ったまま止まっている。
まさに、時が止まったように。
横顔が、オレンジ色に照らされている。
俺も同じであろう。

そして、時が動き出すと同時に俺達も動き出した。
徐々に顔が近づいてくる。

そして―
443関西人Z:02/12/24 16:32 ID:pLc0Ev33
突然、大きな音と共にドアが開いた。

「大丈夫か!」

俺達はハッとして振り向いた。
そこにいたのは、防寒具が雪まみれになっている男性が三人。
1番前にいた人が俺達を見てこう言った。

「お邪魔…だったかな?」
 

その人達は救援隊で、友達が電話して助けを求めてくれたらしい。
俺と後藤は安堵を浮かべ、救援隊の人達に連れられ
なんとか宿泊先のホテルに着くことが出来た。
男友達は俺の肩を叩いて喜び、女友達は無事で安心したのか泣いていた
444関西人Z:02/12/24 16:35 ID:pLc0Ev33
しばらく話し込み、気がつけば午前0時をまわっていた。
色々あり過ぎて疲れたので、各自部屋に戻ることに。
俺も部屋の鍵を開け部屋に入ろうとした時、

「あ、ちょっと待って」

後藤に呼びとめられた。

「どうした?」
「あの、えっと…無事に帰って来れて良かったね」
「そうだな」
「それで、あの、さっきクリスマスプレゼント渡せなかったから、今渡すね」

(さっき?そんな渡せそうな時あったっけ?)

などと思っていると、後藤が少し背伸びして

― 頬にキスをしてくれた

「メリークリスマス。…お休み」

後藤はそう言って、部屋に入っていった。
俺は、ただ呆然とその後姿を見送った。
445関西人Z:02/12/24 16:37 ID:pLc0Ev33
〜END〜

今回の作品について色々言いたいことはありますが、
とりあえずメリークリスマス♪
446ROI:02/12/24 16:56 ID:zYVZzS3I
どうも、初めて更新します。

「お客さん着きましたよ」
「はい」
俺はお金を渡してタクシーを降りた。
「帰ってきたか・・・」
俺の名前は藤沢尚人、普通の高校2年生だ。
「なつかしいな〜全然変わってないな〜」
俺は昔ここに住んでいたことがある。でも引っ越しちまったけど・・・
(あれからもう3年か・・・)
「みんな元気にしてっかな〜」
そんなことも考えながら俺はマンションに向かった。
2LDKのしかも風呂とトイレとキッチンも付いていた。
(以外にいいところだな)
しかし!
「うわっ、すっげ〜量の荷物だな・・・」
あまりの荷物の多さに俺は唖然とした。
(まあ、考えてもしかたないし・・)
「さて片付けるか!」
(でもこんな量一日で終わるかな・・)
しかし、テキパキと片付けると以外に早く終わった。
(俺って天才かも)
晩飯はそこらへんのコンビニに行って適当に買って食べた。
「さあって明日は転校初日の登校だし、寝るか」
そして俺はベットに潜り込んだ。
(明日学校大丈夫かな・・)
そんなことを考えながら目を閉じているといつの間にか寝てしまっていた。

447(´・ω・`):02/12/24 17:32 ID:OzSS0caa
はあぁ・・・待ってました作者様。
そうかぁ、クリスマスかぁ・・・グッスシ・・・
448名無し募集中。。。:02/12/24 17:34 ID:4FSFNO8a
ごっちんかわいいよごっちん
449コンボ:02/12/24 18:02 ID:oeTO7Sjo
「寒いですよ、やっぱり」
川村は両手でカイロを揉みながらひとりごちた。
もうすぐ正午になろうというのに、暖かくなる気配がない。
「これ、本当に暖房ついてるんですか」
「ついてるに決まってるだろ、バカ」
隣のデスクに座る先輩が答えた。
暖房がついている割には寒すぎる。
現にこの部屋にいる社員は全員寒がっているのだ。
ひとえに川村が寒がりなだけではないはずだ。
「暖房の温度上げてもいいんじゃないですか」
「無理だな、多分」
そう言って先輩は編集長を見やった。
編集長は突き出た腹を机の下に押し込め、短い煙草を吸っている。
ケチで通っている編集長に頼むこと自体が無謀なのだ。
川村は諦めてカイロを擦りつづけた。
450コンボ:02/12/24 18:02 ID:oeTO7Sjo
女性編集者の休みが目立つ。
――クリスマスイブだからなあ。
昼休みになって、川村は一人でコンビニ弁当を食べていた。
同室の編集者は川村を除いて、全員外で昼食をとっている。
一人きりになるんなら、俺も行ったほうが良かったな。
川村はそんなことをぼんやりと考えながら、箸を動かす。
すっかり冷たくなったかまぼこを口に運んだ。
去年はいたんだけどなあ。
去年、イブの夜をともに過ごした彼女の顔を思い浮かべる。
もう川村も25である。
友人の中には身を固めている友人も多いのだ。
大学からの同年の友人などは、離婚を経験してさらに再婚している。
今更新しい彼女など、望むべくもないのだろうか。
そもそも女性との付き合いが薄いのだ。
その数少ない女性の知人も、ほとんどが既婚者である。
――このまま一生独身かな。
弁当を食べ終えた途端に、部屋のドアをノックする音がした。
451コンボ:02/12/24 18:04 ID:oeTO7Sjo
「はい、どうぞ」
川村は座ったまま素早く返事をする。
「失礼します」
ドアの向こうからは、長い黒髪の女性が出てきた。
「なんだ、飯田さんか」
川村は立ちあがり、女性に近付く。
「あれ?
 川村さんだけなんですか」
「だって昼休みだもん」
飯田は部屋の片隅のソファに腰掛けた。
川村も向かいのソファに腰を下ろす。
「クリスマスなのに暇だね」
「ちょっと待ってくださいよ、川村さん。
 それセクハラですよ」
「なんで?」
「だって、彼氏いないってことでしょ?」
「いるの?」
「別に、いないですけど」
452コンボ:02/12/24 18:04 ID:oeTO7Sjo
飯田は持参の原稿用紙を取り出しながら答える。
「それで、今日は何本持ってきたの?」
「2本です」
飯田は原稿用紙の束を二つに分ける。
「少なくない?
 やっぱり持ち込みで作家目指してるんだし。
 折角顔が利くんだから、もっと持ってこないと勿体無いよ」
「分かりました」
飯田は生真面目に答える。
持ち込みというのは、作家志望の素人が出版社に、直接自分の書いた原稿を持ってくることである。
それをプロの編集者に読んでもらい、実力を認められれば作家デビューできるのだ。
飯田は半年近くこの出版社に通い詰めていて、川村とも顔なじみなのだ。
「じゃあ、早速読ましてもらうよ」
川村は原稿用紙を手にとり、ページをめくっていった。
どのページにも絵が描いてあり、片隅に数行の文章が添えてある。
いわゆる、大人が読んでも楽しめる絵本なのだ。
教訓めいた印象を与えずに社会に対して主張できる、というのが魅力の一つである。
絵本であれば時間をとらないし、可愛らしい絵が女性に受ける場合が多いから、この先も売れる。
飯田は以前にそのようなことを熱弁していた。
そういう時、飯田の目は光り輝いているのだった。
453コンボ:02/12/24 18:07 ID:oeTO7Sjo
飯田は持参の原稿用紙を取り出しながら言う。
「それで、今日は何本持ってきたの?」
「2本です」
飯田は原稿用紙の束を二つに分けた。
「少なくない?
 やっぱり持ち込みで作家目指してるんだし。
 折角顔が利くんだから、もっと持ってこないと勿体無いよ」
「分かりました」
飯田は生真面目に答える。
持ち込みというのは、作家志望の素人が出版社に直接、自分の書いた原稿を持ってくることである。
それをプロの編集者に読んでもらい、実力を認められれば作家デビューできるのだ。
飯田は半年近くこの出版社に通い詰めていて、川村とも顔なじみなのだ。
「じゃあ、早速読ましてもらうよ」
川村は原稿用紙を手にとり、ページをめくっていった。
どのページにも絵が描いてあり、片隅に数行の文章が添えてある。
いわゆる、大人が読んでも楽しめる絵本なのだ。
教訓めいた印象を与えずに社会に対して主張できる、というのが魅力の一つである。
絵本であれば時間をとらないし、可愛らしい絵が女性に受ける場合が多いから、この先も売れる。
飯田は以前にそのようなことを熱弁していた。
そういう時、飯田の目は光り輝いているのだった。
454コンボ:02/12/24 18:07 ID:oeTO7Sjo
2本の作品を読み終えた時には昼休みは終わっていた。
室内には昼食をとっていた編集者が戻ってきていた。
「あの、時間は良いんですか?」
「大丈夫。今日は忙しくなさそうだから」
今日はなんとなく仕事が少ないようで、編集長もゆっくりと煙草を吸っている。
「腕はちょっとづつだけど上がってると思うよ。
 ただね、やっぱり何を伝えたいかっていうのが明瞭に分からないんだ」
川村はそういう風に飯田に指摘する。
こうやって指摘するのも、飯田に将来性があると踏んでいるからだ。
上手くなる見こみがなければこんな面倒なことはしない。
売れる作家を確保できれば出版社にとってこれより嬉しいことはない。
飯田は始終、真面目な顔をしてうなずいていた。
持ち込んでくる素人も、それを見る編集者も必死なのだ。
川村はこのところ飯田の腕が上がっていると思っていた。
絵本にとって重要なのは構成であり、すなわちアイデアである。
飯田はなかなかの構成力を身につけてきているのだ。
一瞬、飯田の視線を盗み見る。
飯田は尊敬と緊張の入り混じった視線を川村に投げかけていた。
455ROI:02/12/24 18:08 ID:zYVZzS3I
「ふぁ〜〜」「寒いな〜」
俺はふらふらしながら洗面所に向かった。
顔を洗って歯を磨き髪を洗ってリビングに向かった。
朝飯食べて身支度をしていると時間がたっていた。
「さてそろそろ行くか」
鍵も閉めて下に降りて昨日送ってもらった自転車に乗って学校に向かった。
行く途中に同じ制服を着た生徒を見たが誰も知っている人はいなかった。
「おいおい大丈夫か・・」
不安になりながらも学校へ向かった。
学校に着いてすぐに職員室に行った。
「すいません。今学期から転校してきた者なんですが」
1人の先生が気づいてくれて
「君が新しい転校生?」
「はい。藤沢尚人って言います」
「私は中澤裕子よ。よろしく藤沢君」
「よろしくおねがいします」
「君は私のクラスだから一緒に行きましょう」
「はい、わかりました」
雑談をしながら教室に向かった。そしたらいつの間にか教室の前まで来ていた。
「大丈夫緊張してない?」
「大丈夫です。転校は慣れてますから」
「なら私が呼んだら教室に入ってきて」
「わかりました」
そう言い残し先生は教室に入って行った。
(大丈夫かな・・さっきは強がってしまったけど・・)
456コンボ:02/12/24 18:10 ID:oeTO7Sjo
ROIさん、どうぞ。
457ROI:02/12/24 18:10 ID:zYVZzS3I
初めてカキコします。更新はならべくはやくします。
>>コンボさん
すいません割り込んでしまいました。すいません。
458コンボ:02/12/24 18:10 ID:oeTO7Sjo
一通りの指摘を終えると、飯田は原稿用紙をまとめて鞄に放り込んだ。
「そうそう。今日は川村さんにクリスマスプレゼントがあるんですよ」
「え?」
飯田は長い黒髪をかきあげ、鞄の中に手を突っ込む。
さっきまでの姿とは全く違う様子だった。
緊張に凝り固まっていた表情が和らいでいる。
鞄から出てきたのは緑と赤のマフラーだった。
「はい、どうぞ」
飯田は机の上にマフラーを置いた。
「え……なんで」
「えーっと、友達に編んでって頼まれたんだけど、できたのを見せたら嫌だって」
「飯田さんが使ったら?」
「私、マフラーしないんです」
飯田はきっぱりと言った。
「だからあげます」
川村は机の上のマフラーと飯田の顔を見比べる。
「いやあ……」
飯田はじっと川村の目を見ていた。
459コンボ:02/12/24 18:14 ID:oeTO7Sjo
結局、マフラーは受け取った。
触ると毛糸の柔らかい感触が心地よい。
断るわけにもいかず、飯田の視線に押しきられたようなものだった。
「それじゃあ失礼しますね」
飯田はソファから立ちあがると、さっさと部屋から出て行った。
デスクに戻ってマフラーを鞄に片付ける。
「あの子、お前に気あるんじゃないか」
先輩が軽薄な口調で話しかけた。
「そんなことありませんよ。
 友達から頼まれて編んだらしいですし」
「お前、そんなの嘘に決まってるだろ」
「そうですかね」
そう答えながら、思わず笑みが浮かんだ。

>ROIさん
この調子で頑張って更新して下さい。
460名無し募集中。。。:02/12/24 18:20 ID:4FSFNO8a
クリスマスイブなのにこの更新ラッシュはなんだ。
嬉しいじゃないか。
461名無し募集中。。。:02/12/24 18:36 ID:9rtQknJQ
このスレのサンタからのプレゼントでしょ?
462ROI:02/12/24 18:48 ID:zYVZzS3I
「今日はみなさんにうれしいお知らせがあります」
「なに〜?」
「このクラスに転校生が来ました」
「マジで〜」
「さっそく紹介しましょう。いいよ〜入って」
ガララ
「あれ、あれって尚人?」
「今学期から転校してきた藤沢尚人っていいます」
「昔はこのへんに住んでいました。・・まあ、これからよろしく」
「あれ藤沢じゃん!よう元気だったか?」
「よう雄基久しぶり。」
「やっぱ尚人じゃん!元気だった?」
「おう、なつみも元気だったか?」
「藤沢君。吉崎君と安倍さんのこと知っているの?」
「はい。幼なじみです。雄基となつみは」
「それじゃあ藤沢君は吉崎君の後ろの席に座って」
「わかりました」
さっそく席に向かうと
「久しぶりだな。3年ぶりだな」
「久しぶりだね。尚人」
この男は吉崎雄基。隣の子は安倍なつみ。幼なじみそして俺の大切な親友。
「こらちゃんと前を向きなさい!」
「「「は〜い」」」
「後で3人で話しようぜ」
「O.K]
463ROI:02/12/24 19:07 ID:zYVZzS3I
無事(?)HRも終わり雄基となつみが俺のところに来た。
「よう。どうだった向こうの学校は?」
「最悪。誰も知らね〜し話せないし・・唯一楽しいのはバスケだけだったかな」
「向こうでもバスケやってたのか!?」
「当たり前だ!俺の唯一の特技はバスケだけだぜ」
俺と雄基は中2の時共にレギュラーでチームを全国大会に導いたことがある。
「Gの雄基と俺のCは最強だったよな〜」
「ああ、あの時は凄かったよな。まさに敵なしだったな」
「でも俺が全国大会前に転校しなければ・・・」
「気にすんなよ!また高校で一緒にバスケできるんだから」
「ああ、そうだな。次は全国優勝だ!」
「頑張ってね2人共」
「「おう!」」
チャイムが鳴り雄基となつみは席に戻った
464ROI:02/12/24 19:22 ID:zYVZzS3I
授業が終わり飯の時間になった。
「雄基、なつみ飯食おうぜ」
「ああ、いいぜ」
「うん、いいよ。あっ、ちょっと待ってて」
なつみはそう言うと1人の女子を連れてきた。
「この子も一緒に食べてもいい?」
「この子は?」
俺がそう言うと。その女子は。
「始めまして矢口真里です」
「ああ、始めまして俺は」
「あっ吉崎くんですよね。大丈夫です知ってますから」
「なんで俺の名前を?」
「中学校の時のバスケの大会の時に見たんです」
「ああそうなんだ」
「お前結構有名じゃん」
「お前も有名だろ雄基」
言い争いになりそうなとき。
「さあ、行くよ。もう置いてっちゃうよ」
「「ちょ、ちょっと待って」」
465名無し募集中。。。:02/12/24 21:10 ID:ssoYFvmE
ROI氏
更新するときはエディターなどに書いてから
スレに貼り付けるといいぞ
それと更新終了は書いておいたほうが
あとから書く人やレスを書く人のためになるよ。

466ROI:02/12/24 21:24 ID:V+d1koQy
エディターってなんですか?
467boiya-:02/12/24 21:25 ID:lLSU/Mi0
次の日、俺は昨日早く寝たせいか愛に起こされずに自分で起きた
俺は起きると下のリビングにいった。リビングでは母さんが朝食を
作っていた。
「おっ!?今日は起きるの早いな」
「まぁな、たまには早く起きないとな」
「まだ朝食できてないからちょっとまってて、あと愛ちゃんまだ起きて
ないから起こしてきてくれない?」
「わかった」
と言って俺は愛を起こしに2階に行った。と、ドアの前で俺は
「愛っ!起きろ!朝だぞ」
と言ったが返事がない
「(めずらしいな、愛が起きてないなんて・・・)おい!起きろって」
と次はドアを叩いてみた。すると、愛の部屋のドアが開いた
「おはよ〜〜寝坊しちゃった」
といってパジャマを着たまま出てきた。
「(可愛いな・・・)おっ、おはよう、そろそろ飯できるからな」
「うん、わかった」
と言って愛は下に下りていった。てゆうか昨日の告白があってか知らな
いけど愛のことを見る目が変わった、たぶん亜弥も同じになるだろう・・・
まぁ仕方がないか、と俺も下へおりた
468boiya-:02/12/24 21:26 ID:lLSU/Mi0
俺はリビングにいった。リビングではもう愛と母さんが飯を食っていた。
俺もイスに座り飯を食った。食っているときに愛が
「りょう、今日部活あるの?」
と言ってきた。言い忘れたが俺は親友の慶太と同じバスケ部だ。中学か
ら慶太と一緒にやっている。俺と慶太は中学のときに県大会に出場したこと
がある。俺はバスケだけはうまいみたいだ。と俺が
「今日はあるからでるよ」
「じゃ私もでようかな」
出ようかなって、毎日出ろよ!ちなみに愛と亜弥はバスケ部だ。と話してるうち
に学校に行く時間になった。
「愛、そろそろ行くぞ」
「うん、今日はおいていかないでね」
といって俺たちは家を出た

469boiya-:02/12/24 21:28 ID:lLSU/Mi0
今日はここまでです。
関西人Zさん、コンボさん、ROIさん、みなさんとても
楽しいですよ〜がんばってくださいね
470名無し募集中。。。:02/12/24 21:39 ID:EoMTzVcl
>>466
ttp://www.forest.impress.co.jp/editor.html
いろいろあるから一通り試してみるといい。
471ROI:02/12/24 21:39 ID:V+d1koQy
俺たちは飯を食うために食堂へ行った。
「雄基何食う?」
「おれは・・弁当持って来た!」
「ちぇ。なつみは何食う?」
「私もお弁当持って来てんだ〜」
「なんだよそれ。矢口さんは?」
「私は持って来てないから一緒に食券買いに行こ」
「あと、矢口さんじゃなくて真里って呼んで」
「えっ!うん、わかった」
「それじゃあ行こ」
俺と真里は食券を買いに行った。
俺たちが食券を買いに行っている間雄基となつみは何か話をしていた。
「なあ、なつみ」
「ん?どうしたの?」
「お前尚人の事好きだろ?」
「えっ?!何言ってんの?」
なつみはとてつもない大声で言った。
「うるせーな。耳がイテーよ」
「ごめん」
「っでどうなんだよ?」
「うん。好きだよ尚人の事」
「やっぱりな」
「なんでわかったの?」
「だってお前授業中とか尚人の事しか見てねーもん」
472silent suzuka@大阪帰り+風邪:02/12/24 22:13 ID:Q1N46KYr
>>461
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~いい言葉だぜ………生憎俺は持っていないがな……


473にんにん:02/12/24 23:46 ID:BiN9SlcS
こんな風にハロプロメンバーのみんながそろうのっていつ以来だろう?
っていうか、本当の全員がそろうのって始めてかもしんない。
今日は毎年恒例となってるハロプロ慰安忘年パーティ。
なんと今年は豪華客船を貸しきって海上でリッチなディナーパーティーなのだ。
お偉いさんも粋なことやってくれるよね。
474にんにん:02/12/24 23:47 ID:BiN9SlcS
カオリはこんな豪華な船に乗るなんて初めて。
津軽海峡の連絡船くらいは何度か乗ったけどさ。
それにこの料理のすごいこと。見たこともないような超あでやかな・・・
フランス料理?ロシア料理?なんかよくわかんないけどとにかくすごい。
そんでおいしいの!
「辻加護、食べ過ぎるんじゃないよ! 紺野も!!」
なんて人には注意するんだけど、カオリもついつい食がすすんでしまう。
こんな豪華なパーティーなんかやっていいのかなぁ。なんか贅沢すぎて罰当たりだよ。
でも今年もほんと、すっごい忙しくて大変でみんながんばったもんね。
これはカオリ達へのご褒美なんだよね、きっと!
よぅしっ、今日はもう無礼講。堅いこと言いっこなしでみんな楽しもう!
「よーぅ、みんな楽しんどるかぁ!!」
ステージの方を見るとつんくさんが立っていた。
後ろには巨大なモニターがある。
画面に誰か映った。あ、山崎会長さんだ。
会長さんの挨拶でもあるのかなぁ。また長くなるのかなぁ。
「よぅ、ハロープロジェクトのメンバー諸君。今年も一年間本当にお疲れ様。
楽しんでくれとるかな?なんせ今夜は最後の晩餐じゃからなぁ」
いつもどおり、お決まりの挨拶文句だろうとカオリはほとんど聞き流しながら、
次は何を食べようかなぁと目で料理を物色していた。
ん? 最後の晩餐・・・?
475にんにん:02/12/24 23:47 ID:BiN9SlcS
「諸君らも知ってのとおり、近年ハロープロジェクトは娘。本体をはじめ、
他のユニットやソロの人気・売り上げともにかんばしくない」
ぐ・・・! そんな痛いとこ、ハッキリ言わなくても。
わかってる、わかってるよ。
ラブマシーンの絶頂期からモーニング娘。の人気がかなり落ち込んできてるってのも。
ソロの大型新人アイドルのぁゃゃや藤本も実際の売り上げはそれほどでもないってことも・・・。
「そんな状況を打破すべく、増員やシャッフル、はてはハロプロ大変革までも行ってきたが、鳴かず飛ばず。
そこでな・・・より一層・・・今まで以上に世間の注目を集めるためになぁ」
なぁに? また何かやるつもりなの? もう・・・命令ならしたがうけどさぁ、いい加減にしてほしいよねぇ。
「今までの大ドンデン返し!! 大減員を行う!!!!」
476にんにん:02/12/24 23:47 ID:BiN9SlcS
へ? げ・・・んい・・・ん?
人を減らす・・・ってこと? ハロプロの?
「くわしくはそこにいるつんくから話してもらおう」
ザ〜ッ・・・画面は砂嵐にかわった。
ざわざわ・・・会場のみんなもざわめきだしてる。
何なの?
いったい、わけわかんないんだけど・・・?
「えー、今 会長が言うたとおりや。結論から言うとハロプロメンバー減らしましょか。
まぁそういうこっちゃ。」
「ど、どういうことですかぁ、つんくさん!!減らす・・・って。第一、誰を減らすんですかぁっ!!」
矢口が先頭きってつっかかる。
すると他のみんなもさわぎはじめた。
477サンバ:02/12/25 00:01 ID:+Si4iJ+g
バトルロワイヤル!?
478boiya-:02/12/25 00:22 ID:+Si4iJ+g
家を出ると亜弥が立っていた。こっちに気づいてみたいで
亜弥 「あっ!りょうと愛おはよ〜」
俺 「おう、おはよう」
愛 「なんで亜弥がいるの!」
亜弥 「いいじゃん!いたって、だってりょうと一緒に学校行くんだから」
愛 「何いってるの?私と行くんだから」
俺 「まぁまぁ一緒に行けばいいじゃん、同じ学校なんだし」
と言って学校に向かって歩いていた、歩いてるとき後ろから
慶太 「よっ!りょうと愛ちゃんと亜弥ちゃんおはよ〜」
俺 「よっ!」
愛 「おはよう慶太くん」
亜弥 「おはよう〜〜」
慶太 「おっ!みんな朝から元気だね」
亜弥 「私はいつも元気だよ、ねぇ〜りょう?」
俺 「(なぜそこで俺にふる・・・)まぁな」
愛 「りょう、私もいつも元気だよ」
俺 「(愛もだ・・・)そうだね」
と慶太が俺のほうにやってきて小さい声で
慶太 「りょうは愛ちゃんと亜弥ちゃんの両方から好かれてるな」
俺 「てゆうか昨日二人から告白された」
慶太 「マジで!?まぁ俺は前から気づいていたけどね、で、どっちを選ん
だの?」
479boiya-:02/12/25 00:22 ID:+Si4iJ+g
俺 「まだ二人には返事してない」
慶太 「ふぅ〜んそうか、けどちゃんと二人には返事しろよ!どっち選んだと
してもな」
と話してるうちに学校に着いた。教室に入ると同じく先生も入ってきた。なの
俺は席についた。愛とかも席についたみたいだ。と先生がいきなり
先生 「え〜〜っと言い忘れたが来週から修学旅行に行くからな、班とか決めて
おけよ。場所は北海道だからな、以上、では」
俺「はっ!?」
と思わず俺は声を出してしまった。みんなも驚いたようで口々に声を出してい
た。いい忘れたってこの先生大丈夫か?こんな大事なことを言わないで・・・
と慶太が俺の席に歩いてきた
慶太 「りょう一緒の班になろうぜ?」
480boiya-:02/12/25 00:25 ID:+Si4iJ+g
更新しました。なんかラムザさんと書き方が同じになってしまったん
ですけど・・・ラムザさんごめんなさい。書き方パクッてしまって・・・

>>にんにんさん
バトロワ!?
481 :02/12/25 00:50 ID:lQa3gAw8
>>476
今までに無い展開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
482ROI:02/12/25 09:56 ID:J1AkUTMa
「きっきからお前ら何話してたんだ?」
「別に〜。なっなつみ」
「うん・・」
「なら別にいいけど・・」
(やっぱりこいつは鈍感だ・・・)
「それじゃあ飯を食いますか?」
「それもそうだな」
「「「「いっただっきまーす」」」」
みごとに4人の声が一致した。
「藤沢今日これからどうするんだ?今日4時間だからもう終わりだぜ」
「ん〜そうだな。部活を見に行こうかと思うんだけど・・」
「来いよ。道具は持って来てんのか?」
「あっ!忘れた・・」
「まあ、部室のを貸してやるよ」
「わりぃな。ていうより俺が部活に出てもいいのか?」
「大丈夫。俺がコーチに言っとくから気にすんな」
「O.K。わかった。あとで一緒に行こうぜ」
「おう!」
「なつみと真里は何の部活入ってんの?雄基はバスケ部として」
「わたしもバスケ部だよ!」
「おいらもバスケ部だよ!」
「うっそ〜!真里はわかるけど、なつみが?」
「私も一応レギュラーなんだけど!」
「そうだよなっちはすごいんだよ」
「1年でレギュラーを取ったんだぜ。俺もびっくりしたぜ」
483ROI:02/12/25 10:03 ID:J1AkUTMa
これから人数がどんどん増えていくので言葉の前に名前を入れます


藤沢=藤
雄基=雄
なつみ=な
矢口=矢
後藤=後
吉澤=吉

まあこんな感じです。たぶんまだ増えます・・・
484ROI:02/12/25 10:37 ID:J1AkUTMa
藤「それじゃあ行きますか」
飯を食い終わった後俺たちは体育館に向かった。
俺らが歩いていると
矢「あっ!お〜いごっちんとよっすぃ〜」
吉「あっ矢口さん」
後「あっまりっぺ〜」
藤「この人は?」
矢「こっちが後藤真希。そしてこっちが吉澤ひとみ。一つ下の1年生よ」
後「この人誰ですか?」
矢「この人は藤沢尚人。今日転校してきたんだ」
吉(たしか吉崎さんと一緒に中学時代に全国大会に行った・・」
藤「まあ、そうだけど・・・」
吉「やっぱり。中学生の時あこがれていたんですよ。会えてうれしいです」
雄「やっぱりお前は有名人だな」
藤「なんか恥ずかしいなぁ」
な・後「「まあ、立ち話もなんだから体育館に行こう」」
雄「それもそうだな」
ということで俺達は体育館へ向かった
485ROI:02/12/25 10:55 ID:J1AkUTMa
「「「「「こんにちわ〜」」」」」
コ「おう」
雄「コーチ今日からこいつを練習に参加させてもいいですか?」
コ「誰だ?こいつは」
藤「初めまして藤沢尚人って言います」
その瞬間周りが一瞬のうちに静かになった
コ「藤沢ってあの藤沢か・・・」
雄「コーチいいですよね」
コ「・・ああ、いいだろう」
藤「ありがとうございます」
コ「いや礼を言うのはこっちの方だよ。すごい戦力になるよ」
雄「まあそういうことで。じゃあ練習しようぜ」
藤「おう」
さっそく俺は練習に参加した。
2on2の時雄基が
雄「なあ、一緒に組もうぜ」
藤「おういいぜ。久々にゴールデンコンビの復活か」
な「あれ?男子の方なんかおもしろそうだから見ようよ」
矢・後・吉「「「うん見よ」」」
雄「相手はレギュラーの2人か・・」
藤「おい、大丈夫なのかよ・・」
雄「大丈夫だ!心配すんな」
コ「じゃあ始めるぞ」
そしてホイッスルが鳴った。
486ROI:02/12/25 11:16 ID:J1AkUTMa
「ピィーーー」
雄(さてどう攻めるかな)
藤「雄基こっちだ!」
雄基が俺にパスを出し。そして逆の方に雄基が動いた。
雄「藤沢!」
俺は雄基の声が聞こえた方にパスを出した。
雄「もらった!」
フリーになっていた雄基はそこから3Pを打った。
「スパッ」
みごと円を描くようにゴールに吸い込まれた。
雄「よし!」
藤「ナイッシュ」
周りの人「すげ〜!」
先「なんだよいきなりかよ。こっちも攻めさしてもらうぜ」
とっ言って先輩の1人が突っ込んできた。
先「もらった!」
しかし
藤「あまい!」
俺は先輩のシュートをブロックした。
雄「さすがだな」
3分後
コ「あと10秒だぞ」
雄「藤沢!」
と雄基が俺に上空にパスを出した
雄「そのまま叩きこめ」
おれはそのままアリウープダンクを決めた。
周りの人「なんだよあれ・・・NBAを見てるみたいだよ」
な「すご〜い尚人」
487ROI:02/12/25 11:35 ID:J1AkUTMa
雄「さすがだな。やっぱり俺のパートナーはお前だけだ」
藤「久々にやったから正直やばかった・・」
な「すごい尚人!やったじゃん!」
矢「藤沢君スゴイ!」
吉「やっぱりスゴイですね!」
後「かっこよかったですよ」
そんなことを話しているとコーチが
コ「やはり君はスゴイ。君はもうレギュラーだな」
藤「ありがとうございます」
コ「今日はこれで終わりだ。解散!」
一同「はい!」
そしてその帰り道
俺は雄基となつみと一緒に帰った
雄「それじゃあまた明日がっこうでな」
藤「おうじゃあな」
な「バイバ〜イ」
俺となつみは2人っきりになってしまった。
488ROI:02/12/25 11:57 ID:J1AkUTMa
な「尚人はどこに住んでんの?」
藤「俺はマンションで1人暮らし」
な「お母さんとお父さん元気にしてる?久しぶりに会ってみたいな〜」
藤「・・・・・」
な「どうしたの?」
藤「親父とおふくろは2年前交通事故で亡くなった・・」
な「えっ!ごめん・・・」
藤「いいんだもう気にしてないから」
2人の間に沈黙が流れた
な「・・・・・」
藤「・・・・・」
そしていつの間にか俺のマンションの前まできていた。
藤「じゃあおれはここだから・・」
な「うん。じゃあね。また明日」
藤「ああ、じゃあな」
な「ねぇ今度尚人の家行ってもいい?」
藤「ああいいぜ」
な「じゃあ今度行くね。バイバイ」
藤「ああ、じゃあな」
なつみはそう言い残し帰って行った。
俺はエレベーターの中で考えていた。
藤「両親か・・・」
そんなこと考えているといつも間にか着いていた。
藤「おっとあぶね」
ドアが閉まりそうな瞬間俺は手でドアを開いた
藤「あれ?あれはまさか」
誰か俺の部屋の前に座り込んでいた
489ROI:02/12/25 12:44 ID:J1AkUTMa
藤「あさ美!」
あ「お兄ちゃん!」
藤「なにしてるんだよこんな所で」
あ「だって・・・」
藤「だってなんだよ?」
あ「お兄ちゃんに会いたかったんだもん」
あさ美はいきなり俺の胸に飛び込んできた。
あさ美は俺の妹だ。俺の親父は離婚してあさ美の母と再婚した。
両親が死んで俺とおさ美は親戚の叔父さんの所に引き取られた。
俺は叔父さんの反対を押し切ってこの町に帰ってきた。
俺はこの町が好きだった。雄基やなつみも。
藤「叔父さんはどうしたんだ」
あ「そういえば叔父さんがこれをお兄ちゃんに渡せって」
そう言うとあさ美は手紙を取り出して俺に渡した。
手紙にはこう書いてあった。
  尚人へ

元気にしているか?ワシは元気にしているぞ。
あさ美がお前と暮らしたいと言っての、ワシは最初は反対したんだけど
よく考えて決めたんじゃ。やっぱり兄弟は一緒にいたほうがいいと。
と言うことであとはまかせた。あさ美の荷物は宅急便でそっちに届いている。
健康に気をつけて。元気でな。たまには帰ってこいよ。

と書いてあった
490姿勢 - 死生 ◆W0SHISEI0A :02/12/25 13:09 ID:4YZCPytX
エピローグ

 僕  とぼとぼ・・・
こども「ねぇママー   なんであの人寂しそうなの?クリスマスなのにー」
母親 「ホントね〜 クリスマスなのにね。」

ホントにそう思う。
聖夜なのに。
なんで泣いてる人がいるんだろ・・・

幸せになるには資格が必要なの。
たいがいの人はそれを持っていて、僕も持っていたと思う。
何時からだろうね?   上を向いて歩けなくなったのは。
どうしてだろうね?    人の顔を見れないのは。

自分から手放して、「無い」って嘆いてる。
そんな自分に気づいた・・・クリスマスの夜
491姿勢 - 死生 ◆W0SHISEI0A :02/12/25 13:16 ID:4YZCPytX
誤爆
492ROI:02/12/25 13:48 ID:J1AkUTMa
藤「なんじゃそりゃ!」
あ「ということだからよろしく」
藤「まあ、わかったけど・・・学校はどうすんだ?」
あ「近くの中学校に行くことに決めたの。もう入学手続きもしたし」
藤「ふ〜ん。まあ、中入れよ」
あ「は〜い。おじゃまします」
あ「けっこう広いんだね。いい所じゃん」
藤「荷物はどこにあるんだ?」
あ「たしかもう着く頃なんだけど・・・」
そのとき
「ピンポーン」
藤「あっはい」
宅「すいませーん。藤沢さんってこちらでよろしいでしょうか?」
藤「はいそうですけど・・」
宅「荷物が届いています」
藤「あっわかりました」
藤「おい、あさ美も手伝えよ」
あ「わかってるよ」
俺たちはあさ美の荷物を取りに下へ降りた
藤「以外に少ないな」
あ「そうかな〜。結構持ってきたつもりなんだけど・・」
藤「とっとと終わらせて飯食おうぜ。腹へってんだよ」
あ「そうだね。早く終わらせよ」
片付けを初めて2時間ぐらいで片づいた。
493ROI:02/12/25 14:34 ID:J1AkUTMa
藤「あ〜終わった終わった。飯にしようぜ」
あ「それもそうだね。ご飯は私が作るから」
藤「いいのか?」
あ「うん。お世話になるんだからこれぐらいはしないと」
藤「悪いな。じゃあ生活費お前に渡しておくよ」
あ「えっいいの?私が持ってて?」
藤「ああ、飯とかは全部お前にまかせたからな」
あ「うん。まかしといて」
あさ美が料理を作っている間俺はアルバムなど部活道具の整理をしていた。
藤「おっ懐かしいなこの写真」
あ「見して見して〜」
その写真は俺と雄基が全国大会の選手権を決める大会の時の写真だった。
あ「お兄ちゃんこの時かっこよかったよね」
藤「俺が一番幸せな時だったなこの時は・・・」
あ「あっ!お肉が焦げちゃう!」
藤「おいおい、しっかりしてくれよ(笑)」
そんなこともありながら飯の準備ができて。
「「いっただっきま〜す」」
あ「どうお兄ちゃん?」
藤「うん。うまい!」
あ「本当!よかった〜」
あさ美はとてもうれしそうだ。
494ROI:02/12/25 15:10 ID:J1AkUTMa
飯を食べた後
藤「あさ美風呂先に入れよ」
あ「うん。わかった」
あさみが風呂場に行く途中に。
あ「お兄ちゃん」
藤「なんだ?」
あ「一緒に入ろ」
藤「はっ!何言ってんだよ!」
あ「嘘だよ〜♪お兄ちゃん顔真っ赤だよ」
と言ってあさ美は風呂場へ向かった。
藤「・・・はめられた」
あさ美が風呂に入っている間俺は部屋でボーっとしていた。
藤「暇だな・・・」
何もすることがないのでバッシュを磨いていると。
あ「あがったよ〜」
藤「早いな〜。あがるの」
あ「うん。私早風呂だから」
藤「じゃあ入ってくる」
俺は風呂場に向かった。いつもシャワーですましているので俺は5分であがった。
藤「俺はもう寝るからな」
あ「わかった。オヤスミ〜」
藤「ああ、おやすみ」
部屋に戻ってすぐにベットに潜り込み5分もしないうちに俺は寝ていた。
495名無し:02/12/25 15:39 ID:U8H0ur99
>ROI氏
メモ帳かワードに更新分くらい書いてから、それをスレに貼りつけてやったほうがいい
間隔を開けた更新は他の作者さんが載せづらくなる
496ROI:02/12/25 16:11 ID:J1AkUTMa
次の朝俺が起きていつも通り洗面所に行ってリビングに向かった。
「ジューー」
藤「あれ?なんの音だ?」
あ「あっおはようお兄ちゃん」
藤「あっそういえば昨日からあさ美が来ていたんだ」
あ「もう、忘れないでよ」
あさ美が作った朝飯を食べて学校へ行く準備をした。
藤「あさ美ちゃんと学校いけるか?」
あ「うん。だいたいの場所はわかるから」
藤「ならいいけど・・・なんかあったら俺の携帯に連絡しろよ」
あ「わかった」
少々不安だが俺とあさ美は学校へ向かった。
雄「うっす」
藤「よう、雄基」
俺と雄基が教室で話しているとなつみが来た。
藤・雄「よう、なつみ」
な「おはよ〜」
な「尚人昨日はあの・・・ごめんね」
藤「いいんだ気にすんな。俺も気にしてないから」
雄「おいおい、なに話したんだ?」
藤「別に何もない。気にすんな」
雄「まあいいけど・・今日は持って来たのか?道具」
藤「おう。ばっちし!」
そんな事を話しているとチャイムが鳴ったので俺たち3人は席に戻った
497ROI:02/12/25 16:14 ID:J1AkUTMa
更新終了です。
>>495
すいませんあまりそういう事はわからないんです・・
498名無し募集中。。。:02/12/25 17:06 ID:joqf/9M3
批判要望板に説明用のスレたてた方がいいんだろうか・・・。
499名無し募集中。。。:02/12/25 18:01 ID:75Ae02mK
何にしろ間が空きすぎ。
1レス分書くのに1時間近くもかけると他の作者に迷惑。
割りこまれたくなかったらエディターを使え。
エディターの意味ぐらい、調べればすぐに分かるぞ。
500:02/12/25 18:23 ID:ojWqRozM
つか単純にパソコンの中のメモ帳に書きだめして
タイミング見計らってスレに一気に書き込みしる。
501名無し募集中。。。:02/12/25 20:08 ID:MMae9ROe
昔はそのタイミングを見計らっているにも関わらず
よく被って更新してたことあったよな。

サムザ、コンボ、こうもり、etc...どこ逝っちゃったんだ?
502名無し:02/12/25 20:54 ID:U8H0ur99
>>501
コンボさんは更新してるじゃん。
サムザさんはいないけどね。
503silent suzuka@大阪帰り+風邪:02/12/25 21:35 ID:4S//tz5s
>>502
まぁまぁ
504名無し募集中。。。:02/12/26 00:01 ID:Q7RB1Xtl
ラムザさんじゃなかったっけ?
違ったらスミマセン
505名無し募集中。。。 :02/12/26 01:04 ID:vvK+73Zj
ラムザ・ベオルブ
506:02/12/26 09:04 ID:n8M6x2XD
カオリン小説なんか面白そう。
はよ続きが読みたい。
507TMC:02/12/26 12:21 ID:gVBoc0B/
「友として」

クリスマスの一日後、通りで偶然真希に会った。
彼女はこちらに気付くと手を振りながら歩いてきた。
「久しぶりだねぇ〜。元気だった?」
前と変わらない柔らかい笑顔だ。

真希は自慢気に指のリングを見せてきた。
「へへ。彼からのプレゼントなんだ。」
keep on loving. リングにはそう彫られている。
今の彼女はあの時より幸せそうだった。

彼が真希のことを愛し続けるのなら
僕は真希が幸せでいられるように祈ろう。
ずっと幸せでいられるように心から祈ってるよ。
それが友として僕にできることだから。

別れ際真希は僕にこう言った。
「一日遅くなったけど、メリークリスマス!!」

Fin.
508TMC:02/12/26 12:22 ID:gVBoc0B/
お久しぶりです。
勝手ながらちょっとだけ休んでおります。
再起動は年明けになるかもしれません。
509ROI:02/12/26 13:11 ID:UU/9ROMg
>>496より

つまらなかった授業が終わり雄基と2人で食堂へ向かった。
藤「今日も弁当持って来たのか?」
雄「いや今日は持ってきてない」
藤「なら、食券買いにいこうぜ」
雄「おう」
俺と雄基は食券売り場に行ってみると。
後「あれ?先輩」
藤「あれ?後藤さん。吉澤さんも。」
吉「先輩達2人ですか?」
藤「うんそうだけど」
後「よかったら私たちと一緒に食事しませんか?」
藤「いいよ」
吉「なら、あそこに座りましょう」
俺たちは食券を買った後にテーブルに向かった。と後藤さんが。
後「先輩達はいつからバスケットを始めたんですか」
雄「俺はミニバスをやっていたから小学校からやってたね」
藤「おれは雄基に誘われて中学から始めた」
雄「始めたばっかりの時は凄かったよなお前!」
藤「ああそうだな〜。まともにドリブルができなかったもんな」
後「以外ですね・・・」
雄「始めたばっかりの奴はみんなそうだよ」
そんな事を話しながら食事をしていた。
藤「じゃあ俺たちは行くよ後藤さん」
後「わかりました。あと年上なんだから後藤さんじゃなくて真希って呼んで」
吉「わたしもひとみって呼んでください」
藤「わかった。それじゃあ」
俺たちは食堂を後にして体育館へ向かった。
        

510ROI:02/12/26 13:28 ID:4yWE9j/Z
藤「こんちわ〜」
コ「お〜来たか」
藤「今日もよろしくお願いします」
その時コーチが。
コ「急で悪いんだけど・・試合に出てくれないか?」
藤「試合ですか!?」
コ「相手の高校がもう来ているんだ。たのむ!」
藤「まあ、いいですけど・・」
コ「それじゃあよろしくたのむよ」
と俺の所に雄基が来た。
雄「どうしたんだ?」
藤「いや、なんか試合にでてくれって言われた」
雄「本当か!よっしゃ〜これで勝ちは決まったな」
藤「相手はどれくらい強いんだ?」
雄「ん〜たしか去年のインターハイ優勝校かな」
藤「・・・本当に大丈夫なのか?」
雄「大丈夫だ!俺とお前がいれば絶対勝てる!」
藤「えらい自信があるな・・」
審「それでは試合を始めます」
そしてホイッスルが鳴った。
511ROI:02/12/26 13:31 ID:4yWE9j/Z
更新終了です。
今度からは2個ずつ更新していきます。
512 :02/12/26 22:37 ID:PmK3Dgxk
頑張れ!
513:02/12/27 02:35 ID:OTsUzEPz
まだぁ?
514ROI:02/12/27 10:26 ID:6tfCDW0y
「ピィーーー」
ジャンプボールは俺が勝ち雄基にボールが渡った。
雄「さてどう攻めようか」
相手のディフェンスはマンツーマンディフェンスだった。
相手「お前には俺を抜けないよ」
「ブチッ!」
雄基の中で何かが切れた。
相手「えっ!」
その瞬間雄基は驚くべきスピードで相手を抜いた。
「パサッ」
雄基は何もなかったような顔で自分のコートへ帰って行った。
藤「さすがだな」
雄「楽勝だあのぐらい」
藤「このまま行きますか」
雄「おう!」
俺達はこのままの勢いで点を入れ続けた。
「ピィーー」
前半が終わる頃には60−23で勝っていた
藤「楽勝だな」
雄「だから言っただろ。勝てるって」
ベンチで休んでいると。
審「後半開始まであと1分です」
藤「よっしゃ!頑張りますか」
雄「もうひとふんばりだな」
審「それでは始めます」
そして後半が始まった。
515ROI:02/12/27 10:42 ID:6tfCDW0y
そして
審「試合終了」
試合が終わってみると128−68で勝っていた。
雄「やっぱりお前がいると助かるぜ」
藤「俺もお前がいると助かるぜ」
試合が終わって帰っていると
あ「お兄ちゃ〜ん」
藤「お〜あさ美」
雄「あさ美ちゃん久しぶりだね」
あ「あっ雄ちゃん!」
雄「どう元気だった?」
あ「うん、元気だったよ」
そんなことを話していたら。
雄「あっ俺こっちの道だから」
藤「おうじゃあな」
雄「また明日な。あさ美ちゃんじゃあね」
あ「バイバ〜イ」
雄基はそう言って帰って行った。
あ「お兄ちゃん」
藤「どうした?」
あ「明日友達呼んでもいい?」
藤「まあ呼んでもいいけど・・もう友達できたのか!」
あ「うん。みんないい人だったよ」
藤「何人ぐらい来るんだ?」
あ「3人」
藤「まあそれぐらいならいいだろ」
あ「じゃあ、明日楽しみにしててね」
藤「ああ楽しみにしてるよ」
あさ美と楽しく話しているといつの間にか家の前まで来ていた。
516TMC:02/12/27 11:46 ID:TBF01raO
>>353からです。

そんな急に言われても「いいよ」と言えるわけがない。
まず梨華に承諾を得なければならない。
梨華がそんなことに賛成するとも思えないけど。
「大丈夫。梨華ならもう話したから。」
「どうせダメだったろ?」
「全然オッケーだって。」
おそらく梨華は真里の勢いに押されて
断れなかったのだろう。可哀想に・・・

家に帰ると玄関には見なれない靴があった
「遅いぞ!慎一!」
さっそく真里が飾り付けを始めていた。
高いところの飾り付けのため椅子の上に立っている。
「ちょ、ちょっと梨華、い、椅子押さえといて。」
「え〜、手が離せない。」
台所に顔を出すと梨華がエプロンを着けて
なにやら料理をしていた。
鼻歌混じりにやっているのを見ると
もしかしたら意外とノリ気なのかもしれない。
517TMC:02/12/27 11:46 ID:TBF01raO
「お帰り、慎ちゃん。」
「ただいま。亜依はまだなのか?」
「うん、今帰ってる途中だと思う。」
その時リビングから大きな音が聞こえた。
「いったー、、、死ぬかと思った。」
やはり真里が椅子ごと倒れたようだった。
「変わりなさいよ。」
そう言って俺の方に飾りを差し出す。

結局高い所の飾り付けは俺が、低い所は真里が担当になった。
「そう言えば今日は何のパーティーだ?」
突然パーティーをやるにも理由がいるはずだ。
何もなしにそんなもんをやる方が不自然だ。
「慎一引っ越しおめでとう&梨華よろしく」
「梨華が来たのって、もうだいぶ前じゃ・・・」
俺が言おうとしたら真里がキツイ目で睨んできた。
518TMC:02/12/27 11:48 ID:TBF01raO
更新終了です。
昨日は年明けに復活と言いましたが
何とか年内には長編を完結できそうです。
519q:02/12/28 00:36 ID:Q73i5Jp5
更新ご苦労さまです。
520ROI:02/12/28 10:56 ID:9PbuspLy
藤「腹減った〜。あさ美飯〜」
あ「はいはい、ちょっと待ってて」
ソファーで横になっていると俺はそのまま寝てしまった。
あ「お兄ちゃん。お兄ちゃん!」
藤「んっどうした?」
あ「ご飯できたよ」
藤「ああわかった。今行くよ」
俺もあさ美もテーブルへ着いて。
「「いっただっきま〜す」」
飯を食べた後。
藤「あさ美。風呂入れよ」
あ「今日はお兄ちゃんから入って。疲れているんでしょ」
藤「ああ悪いな。なら今日は甘えさせてもらうよ」
と言って風呂場に向かった。
風呂から上がった後音楽聞いているとあさ美が部屋に来た。
あ「お兄ちゃん」
藤「どうしたんだ?」
あ「・・・・・・・ない?」
藤「何?なんて言ってんだよ?」
あ「だから・・一緒に寝よ」
藤「ん〜いいぜ」
あ「えっ!」
藤「今日は先に風呂入らしてくれたからな今日は特別だぞ」
あ「やった〜」
藤「こっちにこいよ」
あ「うん・・」
あさ美は俺のベットに入ってきた。
あ「おやすみ。」
藤「おう。おやすみ」
俺は疲れていたせいかすぐ寝てしまった
521ROI:02/12/28 11:08 ID:9PbuspLy
俺が起きたとき隣にあさ美も姿はなかった。
藤「あれあさ美は?」
リビングへ行ってみるとそこにはあさ美の姿があった。
藤「あさ美おはよう。」
あ「あっお兄ちゃんおはよう」
「これがあさ美のお兄ちゃん!?」
「かっこいいじゃん!」
「背が高いな〜」
そこには3人の女の子がいた。
藤「この子達は?」
あ「あっこの子達は私の友達」
あ「高橋愛ちゃんと辻希美ちゃんと加護亜衣ちゃん」
加「はじめまして加護亜衣って言います。あいぼんって呼んでください」
愛「はじめまして高橋愛です。呼び方はお兄さんに任せます」
辻「はじめまして辻希美です。ののって呼んでください」
藤「はじめましてあさ美の兄の藤沢尚人っていいます」
一通りの自己紹介が終わって質問攻めがはじまった。
522ROI:02/12/28 11:09 ID:9PbuspLy
更新終了です。
523:02/12/28 20:42 ID:tcD3M1Ea
乙彼様でございます。
524コンボ:02/12/29 01:02 ID:O3hUY5xT
前スレ>>343より
もう誰も覚えてないだろうな(w


18

それから何回か試合があって、うちの部員はことごとく負けていった。
2回戦が終わっても残っていたのは、原田くんともう一人だけだった。
上に上がってからは樋口くんを見物しようと思ったけど結局見失ってしまった。
「なんか悲しいな」
まこっちゃんは溜息をつくように言った。
「こんなに負けると思わなかった」
「この次、女子だよね?」
「そうだよ」
「女子は強いの?」
「まあ男子よりは強いかな」
男子個人は準決勝が終わった時点で一旦中断する。
その次に女子個人が始まるらしい。
今は男子個人の3回戦で、これに勝てばベスト16だそうだ。
「あとどれぐらいで終わるの?」
「多分、まだ30分はかかると思うよ」
「そうなんだ」
「私、竹刀の点検でもしようっと」
まこっちゃんは竹刀袋を漁って竹刀を取り出した。
私も話し相手がいなくなってしばらく試合を見ていたが、知らない人同士の試合を見てもつまらない。
5分もしないうちに飽きて、席を立つことにした
525コンボ:02/12/29 01:02 ID:O3hUY5xT
行く当てもなく、応援席を出る。
女子剣道部にはまこっちゃん以外に友達がいないから、誰かを誘うこともできない。
一人で一階に下りることにした。
試合をやっているところに出れば、もしかしたら樋口くんが見つかるかもしれないと思ったからだった。
一人で階段を下りる。
途中、何度か剣道着を着た人とすれ違った。
制服姿なのは私ぐらいで、ちょっと浮いているのが自分でも分かる。
試合場のドアを開けると、歓声や掛け声が入り混じった音が、上で聞くより一層大きかった。
試合場に来るのは今日で2度目のはずなのに、このやかましさにはなかなか慣れない。
一部の学校では応援団らしき集団が応援席でうごめいていた。
ちょっと勝ったり負けたりしただけで歓声や怒号を上げたりする。
よっぽど剣道にいれこんでいる学校なのだろう。
一通り辺りを見まわすが、樋口くんの姿はない。
取りあえずは見つからなかったが、樋口くんを見つけるのはそんなに難しいことじゃないように思えた。
だって、コートは四つしかないのだ。
コートのどれかで試合を見物してるかもしれないし、体育館の中をざっと探せばT中の名前は見つかるはずなのだから。
そういう気楽な気分で館内をうろつくことにした。
526コンボ:02/12/29 01:04 ID:O3hUY5xT

案の定、T中の一団はすぐに見つかった。
たまたま通りかかった人の垂れにT中の名前があったのだ。
中学の名前の下には『服部』という刺繍もある。
その服部さんは背がそこそこ高く、すらっとした男の人だった。
原田くんほど男臭くはないが、精悍な顔つきをしている。
その人についていけば、きっと樋口さんにも会えるはずだ。
同じ学校なんだからいつかは見つかるに違いない。
そう思って足を踏み出してから、ふと気付いた。
なんでこんなに熱心に樋口くんを探してるんだろう。
別に知り合いでもなければ、前から話を聞いていたわけでもない。
ここに来るまでは興味を持つどころか存在さえ知らなかったのに、今では樋口くんに会うために同じ学校の人をつけている。
そう思うと無理にでも樋口くんに会おうとしていた自分が変に思えた。
誰に対して恥ずかしいわけでもないのに、急に背をそむけなければならないような気がした。
ただ廊下ですれ違った人の試合を見ただけじゃない。
別に好きになったわけでもないのに、追いかけるなんて恥ずかしい。
わざわざ自分を説得して、服部さんの背中を見送った。


ここまでです。
これからは読んでもらってた方に少しでも思い出してもらうために、なんとか更新していきたいです。
もう全部忘れちゃったって人も多いと思うんで、頑張ります(w
527名無しのえりー:02/12/29 01:18 ID:QoT++UCc
>コンボさん
ガンバレー!
528名無し募集中。。。:02/12/29 01:39 ID:b7E3P5/9
コンボ復活、良いよぉ。
辻がどう効いて来るのかが気になってんのよ、前から。
529TMC:02/12/29 18:37 ID:yF5auicZ
>>517からです。

「た、ただいま。」
ちょうど亜依が帰ってきた。背後にはもう1人いる。
「お邪魔します。」
その人影から爽やかな声がした。
そいつは相変わらず歯が白い史也だった。
「ちょうどそこで亜依ちゃんに会ってね。
 慎一、今日は招待してくれてありがとう。」
「ハハハ・・・」
主宰でない俺は乾いた笑いしかできなかった。
530TMC:02/12/29 18:38 ID:yF5auicZ
「カンパーイ!!」
実の主宰である真里が乾杯の音頭をとった。
しかし、学生の俺達はジュースなのであまり実感はないけど。
それでもパーティーはそこそこの盛り上がりをみせた。

梨華と真里はずっと何か話してるし、
亜依はさっきから史也にピッタリくっついて質問攻め。
何故か途中参加の辻ちゃんはバクバク食べてるし、
どうやら亜依が電話して誘ったらしい。
亜依が史也にくっついてるのを見て
最近の様子の原因が解ったようだ。

俺も最初はドンチャン騒ぎに加わっていたけど
そのうち、梨華と真里のキンキン声のせいで
頭が痛くなったのでベランダで風に当たっていた。
しばらくそうしていたので皆が帰ったのに気付かなかった。
真里が帰り際に玄関で怒鳴ったので我にかえった。
ジュースなんだから酔っぱらうはずはないんだけど。
531TMC:02/12/29 18:39 ID:yF5auicZ
更新終了です。
532コンボ:02/12/29 22:08 ID:O3hUY5xT
>>526より

19

気にしていたことが実現してしまった。
やはりと言うか、2回戦も勝ってしまったのだ。
足立が勝っていれば、次の試合は足立とである。
当然、足立が負けているはずもなかった。
「おい、大丈夫か。
 緊張するなよ」
面をつけてから、大山が無茶なことを言う。
「分かってるって」
自分だって緊張しないように意識しているのだ。
何しろ、去年負けたということもある。
足立の実力と比べると、自分の力が及ばないのは目に見えている。
それでも一矢報いたいとは誰もが思うだろう。
「それじゃ、俺ももう行くか」
大山も試合が近いため面の下の顔が強張っている。
竹刀を持って立ちあがると、他のコートへと歩いて行った。
試合に勝つにつれて強い選手との試合になるのだから、徐々に緊張するのは当たり前なのだ。
そろそろ俺の試合も迫ってきた。
大きく息を吐いて、立てかけてあった竹刀を手に取る。
はずみで竹刀の先が視界に入った。
「あ……」
そこで思わず声が出た。
「ささくれてる……」
533コンボ:02/12/29 22:09 ID:O3hUY5xT
いつのまにか竹刀の物打ちの部分がささくれていた。
ささくれた竹刀の使用は、危険なため厳重に禁止されている。
ささくれが相手の目に入ったりして怪我があってはならないからだ。
もう一本の竹刀は練習の時にすでにささくれていた。
部室にあった適当なのを持ってきたのがいけなかったのだ。
周りを見まわすが、俺以外は誰も同じ学校の生徒がいない。
もし無断で竹刀を借りれば、借りたやつに何か起こった時に替えの竹刀が無い。
こうなれば、何とか同じ学校の生徒を探して借りるしかない。
その時、見覚えのある顔が目に止まった。
垂れには『原田』と書いてある。
一回戦で俺の試合をじっと見ていた男だ。
見ず知らずの相手だが、とにかく今は竹刀を手に入れなければならない。
満を持して声をかけてみた。
「あの、すいません」


ここまでです。
534>:02/12/30 03:20 ID:0AhFMv7m
竹刀でしないで
535コンボ:02/12/30 13:52 ID:CaXi3rEQ
20

樋口くんを探すのをやめた私は、試合場に居てもつまらなくなってきた。
かと言って2階に上がっても仕方ない。
樋口くんだけじゃなく、原田くんも見つからなかった。
試合に出ているのかも知れないが、そうだとしてもおかしいぐらいにどこにもいない。
丁度その時、足立くんのことを思い出した。
一回戦であれだけキャーキャー言われていたのだから、きっと次の試合でも騒がれるのだろうな、と思う。
順番から行くと、そろそろ足立くんの試合かもしれない。
もしかしたらまたあのあっという間の試合展開が見られるかもしれない。
どうせ何も見るものが無いんだから、どうせなら少しでも面白そうなものを見たい。
よし、足立くんの試合を探そう。
そう思った時、もしかしたら私は結構ミーハーなのかもしれないと思った。
536コンボ:02/12/30 13:54 ID:CaXi3rEQ
足立くんの試合はすぐに分かった。
他のコートより一層人が多いんだから、分かりやすい。
人込みを掻き分けて何とかコートの様子を垣間見た。
相手はまだ来ていない。
足立くんは手持ちぶさたに手足をぶらぶらさせていた。
もう前の試合も終わりかけている。
相手が来なければ不戦勝になるのだろうか。
放送で呼び出すくらいはするのかな。
そんなことを考えていると、当の相手が人込みの中からやってきた。
「すいません、次の試合に出るんです」
何度もそう口走りながら人の波をかいくぐる。
どうにか間に合ったようだったが、そんな調子で勝てるのだろうか。
素人の私でも大丈夫かと不安になる。
まこっちゃんにでも話そうかと思って、垂れの名前を見た。
『樋口』
いきなり、頭に固い物でもぶつけられたような気がした。
それと同時に、樋口くんってこんなだったかな、という気もした。


ここまでです。
537名無し募集中。。。:02/12/30 19:39 ID:yiWYewB+
いいよぉ。コンボいいよぉ。連日更新とは実にステキなことかな。
538TMC:02/12/30 20:53 ID:FcubfxAO
>>530からです。

「ごめんね、騒ぎ過ぎちゃったかな?」
「そんなことないよ。楽しかったし。」
梨華がすまなそうな顔で隣に来た。
おそらくリビングはまだグチャグチャの状態だろう。
憧れの人との時間を楽しんだお姫様はもう寝たようだ。

「ねぇ、これからどうなるのかな?」
梨華は手すりに体を預けながら言った。
「どうなるって?なるようになるだろ。」
俺も同じ体勢で梨華の隣にもたれる。
「二十歳になったら私達結婚するんだよね?」
「もしかして、いやか?」
こんな事を言われてしまうと不安になってしまう。
539TMC:02/12/30 20:54 ID:FcubfxAO
「全然そんなことないよ。」
すると梨華は俺の方を向きニッコリ笑った。
「他の人には味わえない人生だから楽しまなくっちゃ♪」
「ああ、そうだな。」

「キスしようよ。」
そう言うと俺の返事を待たずに唇が重なった。
「へへぇ〜ん、もうやっちゃったもん。」
梨華は顔を真っ赤にして走っていった。
俺はその場で呆然とするしかなかった。
銅像になった俺を元に戻してくれたのは
帰宅した保田さんの悲鳴だった。

「何なの、これは?」
俺と梨華は怒られた子供のような表情をしていた。
と言うよりも実際怒られていたのだが。
「まったく、勝手にパーティーなんでやらないで。」
「だって〜。」
「罰としてトイレ掃除一ヶ月ね。」
保田さんはそう言って部屋に戻っていった。
540TMC:02/12/30 20:54 ID:FcubfxAO
「はぁ〜、トイレ掃除か。一ヶ月も。」
梨華が嫌そうにため息をついた。
「しょうがないだろ。それに・・・」
俺はその言葉を言うべきかどうか迷った。

「それに?」
「トイレ掃除もできないようじゃ、結婚しないぞ。」
「えぇ〜、そんなぁ〜。わかりました。トイレ掃除します。」
梨華は満面の笑みを浮かべていた。
「これからもよろしくね。あ・な・た☆」
「ば〜か。」
「ひどーい!!バカって何よ。」

2人の甘い生活はまだまだ続きそうです。

第一部 完
541TMC:02/12/30 20:59 ID:FcubfxAO
どうにか年内に終了させることができました。
この第一部完という形を取らせてもらったのは
いろいろと事情があり、このような形で終了とさせていただきました。
第二部以降はいつか書くと思います。(w
年明けには新作を載せていこうと考えてます。

ではみなさん、良いお年を。
( ^▽^)ノ<グッチャー!
542 :02/12/30 21:57 ID:cR9lCEQx
もっと長く見たかったっす(笑)
お疲れ様でした。第2部楽しみにしてます
543ノム:02/12/31 00:56 ID:SyEE1sOc
お疲れ様でした。
次回作、期待しております。
544関西人Z:02/12/31 23:59 ID:VFksUcE1
「もうすぐ今年も終わりかぁ」

俺は一人部屋でTVを見ながら、呟いた。
今TV番組はカウントダウンをするための前振り的なものをやっている。
はっきり言っておもしろくない。
壁に掛けている時計を見ると、新年を迎えるまであと10分程度になっていた。

「そろそろ行くかな」

立ちあがり、コートを手に部屋を出た。
台所にいる母に一言掛け外に出ると、冷たい風が頬に伝わってくる。
寒さに一瞬身体を震わせ、手をコートのポケットに手を入れ歩き始めた。
向かう先はすぐ近くにある神社。
別に初詣をするわけじゃない。
ただいつのころからか、新年を迎える時は神社に行くことにしていた。
その神社には、裏に大きい木があり、薄暗く気味が悪いそこはあまり人が入らない。
俺はいつもそこで一人時間を過ごす。
自分でも何故かはわからない。

「おー、人が集まってるなぁ」

神社に着くと、既に長蛇の列が出来ている。
俺はそれを横目に、裏手に回った。

「ふー、寒」

木にもたれるように座り、ポケットから来る途中で買ってきた缶コーヒーを取り出した。
軽く振り、フタを開けようとしたその時、
545関西人Z:02/12/31 23:59 ID:VFksUcE1
「ん?」

何か人の気配を感じた。
しかし周りを見渡しても、誰もいない。
気のせいかとも思ったが、気配は確かに感じる。
どこだろうと思い、立ち上がって木の後ろ側を覗いてみた。
するとそこには、俺より歳上だろう女性が一人座っていた。

「…こんばんは」

思いもしない出来事に、俺は驚いて声も出ない。

「どうしたん?」
「い、いや、別に…」

とりあえず平静を少し取り戻しながら女性を見ていると、俺のほうをじっと見ながらニコっと微笑んだ。

「横に座りぃや。ここで年越すんやろ?」
「は、はぁ」

横に並んで座る。

「もうあと1分で年越すで。一緒にカウントダウンしよう、な?10、9、8、7、6、5」

親しみを持てるような表情に、俺は初対面ということを忘れてカウントダウンを始めた。

「4、3、2、1」
546:03/01/01 00:01 ID:iWIfCHXP
「明けましておめでとう!」

女性は喜んだ表情を浮かべ、俺に握手を求めた。
俺は少しその女性の手を見て、握手した。

「あけましておめでとうございます」
547コンボ:03/01/01 00:41 ID:E/cvjQYW
年越し記念に、何回かに分けての短編です。
短編の割にはかなり長いんで、読まれる方は覚悟して下さい(w
なんとか三箇日のうちに終わらせたいと思います。

1年ぶりにやって来た実家は、屋根が青くなっていた。
庭を掃除していた母親の話では先月、近所の大工に瓦が古いと言われたらしい。
「そんなもん嘘に決まってるだろ」
「でも、この家ももう建ててから20年超えてるしねえ」
「瓦なんて何年でも持つんだよ」
太一は適当なことを言うと、家の中に入ろうとした。
「ちょっと待ってよ、私も入るから」
母親はいそいそとほうきを立てかけ、先に家の中に入っていった。
太一は後について靴を脱ぐ。
ふと気付けば、家の中が小綺麗だった。
「あれ、今年はもう大掃除したの?」
「うん。あんたは面倒くさがってやりたがらないから、業者に頼んだんだよ」
「またそんな、金のかかることして」
不機嫌そうな声を上げながらコタツに足を突っ込んだ。
母親も太一の向かいに足を突っ込む。
548コンボ:03/01/01 00:41 ID:E/cvjQYW
「親父は?」
「なんか、年始の挨拶とか言って柴田さんとこ行ったよ。瓦替えたお礼も言いに行かなきゃいけないし」
「ふうん」
柴田とは、この家が建っている土地の地主である。
きっと瓦を取り替える時に地主の許可が必要だったのだろう。
「いつ頃帰るの?」
「さあ。お昼食べてから出て行ったけど」
「今、まだ2時だぞ」
「じゃあ5時頃まで帰ってこないかもね」
「俺がここ来るの、正月の三箇日しかないんだから確認しとけよ」
「どうせ明後日までここにいるんでしょ?
 だったらいいじゃない、別に」
母親は特に悪びれる様子もない。
「それよりもあんた、もう22なんだから来年で大学卒業じゃない」
「そうだな」
「あんた、そろそろ結婚を視野に入れる時期じゃないの?」
「何言ってんだよ」
かごの中に入っているミカンを手に取る。
「だって、あんたが一生独身だったら小沼家が終わっちゃうじゃない」
「いいだろ別に」
「良くはないよ、子供はあんた一人なんだから」
「だから、小沼家が無くなっても別に困りはしないだろ」
太一は無理矢理母親を丸めこんだ。
549コンボ:03/01/01 00:42 ID:E/cvjQYW
「そうだ、あんたお父さんの所行ってきてよ」
「なんだよ、いきなり」
太一は2個目のミカンに手をかけた。
「だってお父さん、もしかしたら柴田さんの所でお酒飲んでるかもしれないじゃない。
 向こうで酔っ払ったりしてたら大変でしょ」
それもそうか、と太一は思う。
正月のうえに柴田家は金持ちだから、昼からでも酒が出るかもしれない。
うちならまだしも、他人の家で酔いつぶれられてはたまらない。
「そうだな。行ってくる」
太一は食べかけのミカンを置いて、コタツを出た。
さっき来たばかりだというのに慌しい。
母親は後ろから声をかける。
「ちゃんと挨拶するのよ」
「分かってるよ」
「柴田さんに迷惑かけちゃ駄目よ」
「はいはい」
母親の過保護っぷりに呆れながら、太一は家を出た。
550コンボ:03/01/01 00:42 ID:E/cvjQYW
しばらく歩いてから、太一ははたと困った。
柴田家がどこにあるか忘れてしまったのだ。
何しろ地主の家など5年近く行っていない。
足に任せて歩いているうちに、違うところに来てしまったような気がする。
5年も行っていないので、家の外観さえ忘れてしまった。
地元の人間に地主の柴田の家はどこかと聞けば分かるだろうが、辺りに人はいない。
それほど田舎ではないはずなのだが。
家に帰るのも面倒くさい。
どうせそう遠くはないのだから、うろついていればすぐに分かるだろう。
太一はそう思って辺りを散歩することにした。
地主なのだから家は大きいに違いない、という考えの元に家々の表札を見ていく。
10分ほどそうしていたが、柴田家は全く見つからない。
当然のように誰とも会わなかった。
家の中から喋り声がすることはあったが、人の家に上がり込んで道を聞くほどではない。
しかし、こんなに人がいない所だったかな、と思う。
大学に入ってからはずっと都会暮らしのせいか、雑踏に慣れきっているのだ。
のどかな場所に来ると、不自然ささえ感じる。
太一は静かな町を、違和感を感じながら歩いて行った。
551コンボ:03/01/01 00:44 ID:E/cvjQYW
家を出てから30分ほどして、ようやく道の向こうに人影が見えた。
ダッフルコートを着た女性が向こうから歩いてくる。
年は高校生ぐらいに見えるが、化粧っ気がほとんど無い。
この辺りでは珍しく、髪は茶髪だった。
「すいません」
声をかけると、相手は少しびくっとした。
「なんですか」
女性はぶっきらぼうに答える。
「この辺に地主をやってる柴田さんのお宅って、どこにあるかご存知ですか」
言ってから、どう見ても年下の相手にそこまでガチガチの敬語を使う必要も無いかと思った。
女性は少しためらっていたが、ちゃんと答えてくれた。
「知ってますよ」
「失礼なんですけど、どこにあるか教えて頂けませんか」
「案内しますよ。私の家なんで」
「え?」
太一は間の抜けた声を出した。
女性は構わず、その横をすり抜けて行った。
552コンボ:03/01/01 00:45 ID:E/cvjQYW
「じゃあ、柴田さんの娘さんですか?」
「そうですよ」
太一が慌てて訊くと、女性は変わらず無愛想な口調で答えた。
言われてみれば、地主の柴田に娘がいたような気がする。
自分よりいくつか年下だったということしか覚えていないが、目の前にいるのがそれなのだろう。
小学生や中学生の時に何度か柴田家を訪れたことがあるから、初対面ではないはずだ。
太一は試しに自分のことを訊いてみた。
「僕、小沼の息子なんですよ。
 お父さんから土地をお借りしてる、小沼家の。
 小沼太一って言うんですけど、知ってます?」
「いえ、知りません」
女性はひたすら不機嫌そうな態度をとる。
人と話すのが嫌なんだろうか。
太一はなんとか会話をしようと言葉を続けた。
「あの、お名前をまだ聞いてないんですけど」
「柴田あゆみです」
「ああなるほど、なんだか覚えのあるような気がします」
太一はいい加減な返事をして、あゆみの後ろを歩く。
553コンボ:03/01/01 00:46 ID:E/cvjQYW
「まだ遠いんですか?」
「5分ぐらいです」
あゆみは太一の質問にいちいち即答する。
太一に振りかえろうともしない。
会話するのが嫌いか、それとも太一が嫌いなのかのどちらかだとしか思えない。
「……あの、小沼太一って漢字で書いたらものすごく画数少ないんですよ。
 16画なんですけどね。
 今まで俺より画数少ないやついなかったんですよ」
「そうなんですか」
あゆみは心底興味の無い返事をする。
太一だって無理に話す必要はないのだ。
無愛想なあゆみの態度につられて、太一も口を閉ざした。
黙ったままあゆみの後ろにつく。
歩いているうちに、学校の帰りかな、とぼんやりと考える。
いや、大晦日にまで授業をやるような学校は無いだろう。
だとすると、友達と遊んでいたのだろうか。
いやいや、年頃の娘が昼間から家に帰るわけがない。
地主でそこそこ金持ちの柴田家のことだから、規則が厳しいのかもしれない。
それにしても、2時というのは酷すぎないか。
小学生よりよっぽど早い。
「着きましたよ」
気付けば、目の前には和風の門がそびえ立っていた。
木の表札には黒々と『柴田』の文字が筆書きされている。


ここまでです。
大体、あと4,5回で終わるつもりです。
554コンボ:03/01/01 00:53 ID:E/cvjQYW
肝心なこと言うの忘れてた(w
555名無し君:03/01/01 01:20 ID:wNEDKszE
>>554
乙&あけおめ
556こうもり:03/01/01 14:44 ID:2aXIgjhW
――――ピルルルルルルル――――
しばらくの間話をしていると、携帯のなる音がしたので、譲は自分の携帯を見たが
それは譲のではなかった。
どうやら亜依の携帯が鳴っているうようだ。
最近の中学生は携帯電話を持っているのか。
俺が中学の頃は持ってる奴なんて一人もいなかったからな。
譲はそんなことを考えながら、亜依の電話の声に耳を傾ける。
どうやら電話の相手はみちよのようだった。
557こうもり:03/01/01 14:45 ID:2aXIgjhW
「うん、分かった」
亜依はそう言うと携帯を切り、席を立つ。
そして譲に
「みっちゃん、帰ってきたみたいなんで家に戻りますね」
と言った。
「ああ、そうなんだ」
譲はまだしばらく一緒に話していたいような気もしたが
玄関まで亜依の事を見送りに行く。
「あ、そうだ制服もう乾いてたから」
そう言って譲は亜依に乾いた制服を手渡す。
「ありがとうございます、いろいろと」
亜依はそれを受け取りもう一度頭を下げてから、譲の家から出て行く。

久しぶりに更新終了。
558コンボ:03/01/01 15:38 ID:E/cvjQYW
あゆみが先だって門をくぐる。
門から家の玄関までが数メートルあり、中庭には松の木が林立していた。
「失礼します」
広々とした庭を渡り、摺り戸を開ける。
内装は割合普通だったが、やはりだだっ広い玄関だった。
あゆみは太一を置いて家に上がる。
「あの、すいません。父が来てるはずなんですけど、呼んでもらえませんか」
太一が慌てて言うと、あゆみは少し振りかえった。
「小沼太一さんですよね」
太一が頷くと、あゆみは家の奥に声をかけた。
「小沼さん所の太一さんが来てるけど」
あゆみがそう言うと、すぐにその母親らしき人がやって来た。
「あらあら、どうもこんにちは」
母親と入れ違いにあゆみは玄関の脇の階段を上っていく。
「中学生の時から来てないんじゃないの?」
「あ、はい」
「太一くんが大学生になったって言うのは聞いてたけど、やっぱり立派ねえ」
あゆみの母はやけに笑顔で受け答えをする。
559コンボ:03/01/01 15:38 ID:E/cvjQYW
「それで、父がここにお邪魔になってるって聞いたんですけど」
「ああはいはい。そこの畳の部屋でお父さんと飲んでますよ」
やはり昼間から酒をあおっていたのだ。
和室に行くと、父親はまだ泥酔とまではいかなかったが、酒はかなり回っているようだった。
「なんだ、まだ挨拶は済んでないんだぞ」
父親はろれつの回らない口調で言う。
結局、家に連れ戻すことはできなかった。
まだしばらくは柴田家にいると言う。
「すいません、ご迷惑かけちゃって」
太一は礼を言うと、父親の横に腰を下ろした。
「なんだ、お前も飲むのか」
「飲まないよ。俺が飲んだら親父が酔っ払った時にどうするんだよ」
「だったら出て行け。飲まないんだったら出て行け!」
父親は他人の家でわめきはじめた。
「あの、部屋はまだありますから、そこで待つ?」
あゆみの母が気を利かせてそう言った。
「じゃあ、そうさせてもらいます」
酔っ払いとはまともに話せない。
そう思って太一はその部屋を出た。
560コンボ:03/01/01 15:40 ID:E/cvjQYW
「こんな部屋で良ければどうぞ」
太一は2階に通され、和室の一室に案内された。
旅館のようにこざっぱりとしている。
中央に机と座布団がある以外は何も置いていない。
大きな窓がついていて町を一望できるが、民家の屋根しか見えなかった。
「それじゃ、帰られる時になったら呼ぶから」
「ありがとうございます」
あゆみの母は女将のように去っていった。
さて、どうしたものか。
太一は取りあえず足を投げ出し、畳の上に寝転がった。
どうにかして暇を潰さなければならない。
他人の家で昼寝するのも気が引ける。
暖房はついているが、コタツはない。
さっぱりしているために暇つぶしさえできないのだ。
本屋にでも出かけようかと思う。
そうだ、母親に連絡しておかなければならない。
携帯は持ってきていたはずだ。
そう思ってポケットを探ると、案の定携帯が出てきた。
実家の番号を探している途中で、いきなり襖が開いた。
561コンボ:03/01/01 15:40 ID:E/cvjQYW
太一が反射的に上体を起こすと、あゆみがお盆を持って立っていた。
お盆の上には急須と湯呑と菓子の入った皿が載っている。
「あ、どうも」
しどろもどろになりながら返事をしたが、あゆみは気にも留めずにお盆を机の上に置く。
恐らく母親に言われて持ってきたのだろう。
あゆみは黙って急須のお茶を湯呑に注いだ。
「どうもすいません」
太一はあゆみに平伏しながら湯呑を手に取った。
「小沼さん」
「あ、はい」
あゆみは唐突に口を開いた。
「母から聞いたんですけど、東京からいらっしゃったそうですね」
「まあ……一応」
「お仕事は何かされてるんですか?」
「バイトはやってますけど、大学生ですよ……」
「大学生なんですか」
あゆみは興味ありげに答える。
562コンボ:03/01/01 15:43 ID:E/cvjQYW
太一はあゆみの先程までとは真逆の態度に呆気に取られていた。
家に来るまではぶっきらぼうな受け答えをしていたあゆみが、いきなり饒舌になって質問を繰り返すのだ。
「私も大学生なんですよ。一年生ですけど」
「あ、そうなんですか」
童顔で、高校生くらいに見える。
厚ぼったいコートといい、化粧っ気が無いのといい、どうも『洗練された女性』というイメージはなかった。
「すぐ近くにあるんですよ。だから家から電車で通ってるんですけどね」
「あの、ちょっといいですか」
太一はあゆみの喋っている最中に口を挟んだ。
「何ですか」
「失礼ですけど、東京に何かあるんですか」
あゆみの態度は、どうやら太一が東京からやって来たのを知ってから変わっている。
「いえ、あの、東京って言うか……」
あゆみは突然言葉を濁しはじめた。
太一は何となく、この町がどういう所か分かりはじめていた。
そして、あゆみが東京に対してどう思っているかも、薄々勘付いていた。
「もしかして、都会に憧れてるとか?」
「はあ、まあ……」
あゆみはよく分からない返事をした。
563コンボ:03/01/01 15:43 ID:E/cvjQYW
話を聞くと、やはりあゆみは都会に憧れているようだった。
生まれた時からずっとこの町で暮らし、高校までは都会というのは恐いところだと思っていた感もある。
それが、大学に通うことになって多くの都会の人間と接するようになったのだ。
「じゃあ、大学に上がるまでは都会のことをよく知らなかったんだ」
太一がそう訊くと、あゆみは首を縦に振った。
太一は決して都会以外の人間を馬鹿にしているわけではない。
そういう場所に住んでいれば都会とあまり接さないのは当然のことだし、事実、彼もこの町の出身なのだ。
むしろ、都会がなんぼの物だ、というところである。
「あゆみさんも大学に上がるまでに都会には行ったことあるんでしょ?」
「ええ、でも大学生になるまではほとんど……」
幼稚園から小中高とこの町で過ごしたあゆみも、都会に行ったことがないわけではない。
だがそれは都会の断片を見ただけで、むしろ恐怖感が増したと言っていい。
「じゃあ大学に上がって都会としょっちゅう触れるようになって、それまでの反発が出てきたんだ」
だから茶髪なのか、と太一は一人で納得した。
「あの、余計なことかもしれないけど化粧はしないの?」
あゆみは昨今の女子大生に比べればすっぴん同然の顔だった。
「私、化粧下手なんですよ。口紅とか塗ってもはみ出しちゃうし」
「今まで化粧してなかったの?」
「はい、ほとんど……」
太一は改めてあゆみの顔をしげしげと見た。
童顔ではあるが、よく見れば確かに大学生の顔に見えないこともない。
「化粧しないで正解なんじゃない?」
「そうですか……」
「うん。下手に化粧すると肌が荒れるって言うし、化粧なんかしなくてもいいでしょ」
「そんなに綺麗ですか? 私って」
「え?」
あゆみは太一の言葉に気を良くしたのか、笑顔で訊きかえした。
「だって、化粧しなくてもいいってことは、それだけ美人ってことでしょ?」
その時、太一はあゆみにちょっと勘違いの癖があるというのがよく分かった。
564コンボ:03/01/01 15:45 ID:E/cvjQYW
「太一くん、ちょっと」
あゆみの母親が襖を開けて顔を出した。
太一は思わず立ちあがる。
「何ですか」
「小沼さんが寝ちゃっただけど、どうしましょう」
その「どうしましょう」はどう考えても「迷惑だから連れて帰ってくれ」という意味に聞こえた。
「分かりました。連れて帰ります」
太一は素直に従う。
部屋を出る間際、太一はあゆみの方を振りかえった。
「あの、それじゃあまた」
軽く手を挙げて部屋を出る。
一階の和室では、太一の父親が正体を無くして熟睡していた。
「おい親父、起きろって。
 ここ柴田さんの家だぞ」
声をかけても起きないので、体を揺する。
「ほら、起きろよ」
父親はうめき声を上げながら目を覚ました。
それから何とか父親を立たせて、玄関まで運ぶ。
「それじゃあ、失礼しました」
太一は出迎えにきたあゆみの母に礼を言って、父親を担ぎ出した。
柴田家の門を出た時、太一は一瞬背後の家を振り返ったが、当然、何もなかった。


ここまでです。
まだまだ続きます(w
565  :03/01/01 21:40 ID:3fv/UoIQ
新年1発目にふさわしく(・∀・)イイ!!
566コンボ:03/01/01 21:53 ID:E/cvjQYW
話を聞くと、やはりあゆみは都会に憧れているようだった。
生まれた時からずっとこの町で暮らし、高校までは都会というのは恐いところだと思っていた感もある。
それが、大学に通うことになって多くの都会の人間と接するようになったのだ。
「じゃあ、大学に上がるまでは都会のことをよく知らなかったんだ」
太一がそう訊くと、あゆみは首を縦に振った。
太一は決して都会以外の人間を馬鹿にしているわけではない。
そういう場所に住んでいれば都会とあまり接さないのは当然のことだし、事実、彼もこの町の出身なのだ。
むしろ、都会がなんぼの物だ、というところである。
「あゆみさんも大学に上がるまでに都会には行ったことあるんでしょ?」
「ええ、でも大学生になるまではほとんど……」
幼稚園から小中高とこの町で過ごしたあゆみも、都会に行ったことがないわけではない。
だがそれは都会の断片を見ただけで、むしろ恐怖感が増したと言っていい。
「じゃあ大学に上がって都会としょっちゅう触れるようになって、それまでの反発が出てきたんだ」
だから茶髪なのか、太一は一人で納得した。
567コンボ:03/01/01 21:53 ID:E/cvjQYW
「あの、余計なことかもしれないけど化粧はしないの?」
あゆみは昨今の女子大生に比べればすっぴん同然の顔を太一に向けた。
「私、化粧下手なんですよ。口紅とか塗ってもはみ出しちゃうし」
「今まで化粧してなかったの?」
「はい、ほとんど……」
太一は改めてあゆみの顔をしげしげと見た。
童顔ではあるが、よく見れば確かに大学生の顔に見えないこともない。
「化粧しないで正解なんじゃない?」
「そうですか……」
「うん。下手に化粧すると肌が荒れるって言うし、化粧なんかしなくてもいいでしょ」
「そんなに綺麗ですか? 私って」
「え?」
あゆみは太一の言葉に気を良くしたのか、笑顔で訊きかえした。
その時、太一はあゆみにちょっと勘違いの癖があるというのがよく分かった。
「太一さん、ちょっと」
あゆみの母親が襖を開けて顔を出した。
太一は思わず立ちあがる。
568コンボ:03/01/01 21:54 ID:E/cvjQYW
「何ですか」
「小沼さんが下で寝ちゃったんだけど、どうする?」
その「どうする?」はどう考えても「迷惑だから連れて帰ってくれ」という意味に聞こえた。
「分かりました。連れて帰ります」
太一は素直に従うことにした。
部屋を出る間際、太一はあゆみの方を振りかえった。
「あの、それじゃあまた」
軽く手を挙げて部屋を出る。
一階の和室では、太一の父親が正体を無くして熟睡していた。
「おい親父、起きろって。
 ここ柴田さんの家だぞ」
声をかけても起きないので、体を揺する。
「ほら、起きろよ」
父親はうめき声を上げながら目を覚ました。
それから何とか父親を立たせて、玄関まで運ぶ。
「それじゃあ、失礼しました」
太一は出迎えにきたあゆみの母に礼を言って、父親を担ぎ出した。
柴田家の門を出た時、太一は一瞬背後の家を振り向いた。
569コンボ:03/01/01 21:55 ID:E/cvjQYW
おせちの残りをつまみながら、父親はまた酒を飲んでいた。
「親父、アル中になっても知らないぞ」
太一は雑煮と筑前煮を交互に食べる。
「太一、もうお風呂入っちゃってよ」
洗い物をしていた母親が言った。
太一は「分かった」と答えて箸を置く。
丁度その時、家の戸がガタガタと鳴った。
「お客さんかしら」
母親は椅子に座る間もなく玄関に出る。
この家にはインターホンがついていないから、来客者はドアを叩いて知らせるしかないのだ。
太一が湯のみの茶をすすっていると、玄関から声が聞こえてくる。
「あらあら、どうもこんばんは」
「こんばんは」
紛れもなくあゆみの声だった。
「どうしたの、もう夜なのに」
「余計なことかと思ったんですけど、昼間に太一さんが携帯電話を忘れて行かれたので」
それまでのやりとりを聞いていた太一は、急いで椅子から立ちあがって玄関に出てきた。
570コンボ:03/01/01 21:57 ID:E/cvjQYW
あゆみは昼と同じコートで玄関に立っていた。
「いや、どうもありがとうございます」
太一が携帯を受け取ると、母親が横から口を開いた。
「あんた、早くお風呂入ってよ」
「分かってるよ」
太一はそう答えて、また奥に引っ込むしかなかった。
しかし、なんだかよく分からないが、あゆみが玄関で何を話すのか気になる。
太一はまた食卓に戻って、あゆみと母親の会話を聞くことにした。
「今日は本当にお父さんが迷惑になっちゃってねえ」
「いえ、父も喜んでいましたし、また明日にでもお越し下さい」
あゆみは今時珍しいぐらい、きちんとした敬語を使っていた。
太一は自分にはできないなと思いながら話を聞く。
「明日までお邪魔しちゃ、悪いでしょう」
「いえ、明日は父の知人が結構集まるんですよ。
この辺りの方たちも沢山来られますし、もしよろしかったらお越し下さい」
あゆみはよどみ無く喋り続ける。
「太一は今日、そちらでお酒飲んだのかしら。
 本人は飲んでないって言ってるんだけど」
「お茶しか飲んでいらっしゃらなかったと思いますよ」
「ああ、そう。
 だったらいいんだけどね」
結局、太一についてはそれだけで、それからは他愛の無い世間話だった。
「それじゃあ失礼します」
そう言ってあゆみが帰ったのは、やってきてから10分ほど経ってからだった。
太一がようやく終わったかと息をついた時、父親が口を開いた。
「お前いい加減、風呂行けよ」
571コンボ:03/01/01 21:57 ID:E/cvjQYW
布団の中で、太一は昼間のことを思い出していた。
あゆみは自分が東京から来たと知って、それまでのぞんざいな態度をころっと変えた。
あの違いはやはり、都会に対する憧れであって、自分個人に対する好意じゃないんだろうなあ。
家に来てからは極端に口数が増えたのも、やはり都会のせいだろうか。
自分個人の魅力ではないんだろうなあ。
いやいや、何を考えているんだ。
確かに年は3歳しか違わないし、彼女はいない。
だからと言ってほとんど初対面のあゆみにそんな期待をするのはお門違いだ。
都会に対する憧れで自分に近寄ってきても、別にいいじゃないか。
俺だって東京に帰れば何とかなるさ。
そんなに焦ることはないんだ。
うん、そんなに焦らなくてもいいんだ。
それはそうと、あの調子だと親父は明日も柴田さんの所に行くんだろうな。
だとすると、俺もついて行くのか。
なんだか気の進むような、進まないような……

太一は考えながら眠りについた。


とりあえず今日はここまでです。
572たまには:03/01/02 01:10 ID:oqDTmaYv
あげ
573_:03/01/02 02:18 ID:WmoWY93V
コンボうざい。
574名無し募集中。。。:03/01/02 02:40 ID:kw0z456q
そうゆう事言うなよ。
575_:03/01/02 06:17 ID:oqDTmaYv
>>573
くだらんいちゃもんつけるな
576ROI:03/01/02 17:24 ID:FWuPpOts
>>521から
愛「スポーツはなにしているんですか?」
藤「バスケット」
辻「好きな食べ物は何ですか?」
藤「基本的にはなんでも好きだな」
そして究極の質問がきた。
加「彼女はいるんですか?」
藤「・・・いない」
「「「うっそー!」」」
藤「本当だよ。女の人を好きになったこともないし」
加「じゃあ私と付き合いません?」
藤「えっ!」
加「冗談ですよ」
その後もいろんな話をした。
学校はどんな所か部活はなにをしているかとか。
愛ちゃんは俺と一緒のバスケットだったらしい。
ののちゃんとあいぼんは陸上部らしい。ちょっと以外だったが・・
藤「あさ美はなんの部活に入るんだ?」
あ「わたしもバスケ部に入ろうかなって考えてる」
藤「そうか」
話を続けているともう日が沈みかけていた。
愛「あっもう帰らないと」
辻「あっ私もだ」
加「私も」
愛「じゃあねあさ美」
あ「ばいば〜い」
と言って3人は帰って行った。
577ROI:03/01/02 17:26 ID:FWuPpOts
更新終了です。
あけましておめでとうございます。
こんな未熟者ですが今年もどうかよろしくお願いします。
578 :03/01/02 18:51 ID:hhmz8VAB
ヨロシクお願いしますm(_ _)m
579boiya-:03/01/02 22:25 ID:g9bqQGn0
俺 「おう!いいぜ!」
と言ったあとに愛も俺のほう歩いてきた
愛 「私もりょう達の班にいれて?」
俺 「てゆうか愛は一人なのか?」
愛 「違うよ、美貴ちゃんもいるよ」
と愛は美貴を呼んだ。美貴の名前は藤本美貴という。愛と美貴は同じバス
ケ部なので仲が良い、しかも隣のクラスの亜弥は美貴と親友なのだ。亜弥はミキ
ティと呼んでいる。なのでたまに俺とは遊んだことがある。まぁ昔の話だけどね
美貴 「愛ちゃん何〜〜?」
愛 「りょう達と同じ班でもいいでしょ?」
美貴 「いいよ!どうせ慶太もいるんでしょ?」
慶太 「どうせってなんだよー」
美貴 「けど、愛はりょうが一緒であればいいんだよね〜〜(私もそうだけど・・・)」
愛 「うん!そうだよ〜」
と言って愛はまた俺の腕しがみついてきた。てゆうかこのパターンって最近かなり
みるような・・・まぁ気のせいか。で、授業が始まり先生がやってきた。
580boiya-:03/01/02 22:26 ID:g9bqQGn0
俺 「う〜ん、やっと全部の授業終わった〜〜さぁ部活でも行きますか」
と、俺は慶太のところに行った
俺 「慶太、部活でも行きますか?」
慶太 「じゃ行きますか」
と言って俺たちは体育館に行った。体育館についたらすでに部活が始まっていた。
なのでウチラ急いでジャージに着替えた。準備体操とか終わったら
慶太 「りょう、久しぶりに1オン1やんないか?」
俺 「いいねぇ〜やりますか。てゆうか負けないからな」
慶太 「おっ!自身満々だね」
といって俺たちは用意をした。そしたらかなりのギャラリーが集まってきた。まぁ
ウチラは最初に言ったとおり、中学からかなりうまくて有名だったのでウチラのプレ
イを見たいんだろう。まぁ自慢はここでやめておいて、俺たちは試合を始めた
(試合は省略で・・・・)
試合が終わって、結局俺は2点差で負けてしまった
慶太 「今回は俺の勝ちだな」
俺 「くっそー次は負けないからな」
と美貴がタオルをもってやってきた
美貴「りょうお疲れ様、ハイ!タオル」
俺 「おう、悪いな」
581boiya-:03/01/02 22:26 ID:g9bqQGn0
美貴「りょうはやっぱバスケうまいね」
俺 「いやいや、慶太のがうまいし、ところで愛はどうしたの?」
美貴 「愛はね、なんか風ぎみとかいって家に帰ったから今日は部活は
おやすみだよ。もしかして聞いてないの?」
俺 「マジで!?聞いてないよ。う〜ん愛が心配だから俺も帰ろうな?」
美貴 「そのほうがいいかもね。ところでさ、私も風ひいたらりょうは私のことも
心配してくれる?」
と美貴は恥ずかしそうに顔を下に向けて言った。
俺 「急に何いってんだよ!どうせ美貴は風ひかないだろ」
美貴 「うわぁ!!失礼ね!私だって風ひくことぐらいあるわよ」
と言って顔を赤めて俺のことをぶってきた
俺 「ごめんごめん、嘘にきまってんじゃん。美貴が風ひいたら心配するに決まって
るだろ」
美貴 「本当に?やったね」
と美貴は満面な笑顔でよろこんでた。で、俺は喜んでる美貴を無視して帰る支度をし
ていたそしたら「りょう〜」と言う声が聞こえてきた。まぁ誰かはわかるけどこいつ
につかまったら大変だ。なので、俺は美貴と同じで無視して帰ろうとしたら俺のこと
を呼んだ本人が俺の前にきた。呼んだのはみなさんわかるとおり亜弥ですけどね

582boiya-:03/01/02 22:26 ID:g9bqQGn0
亜弥 「りょう〜〜もう帰るの〜?」
俺 「うんそうだよ、なんか愛が風ひいたみたいなんだよ」
亜弥 「え〜〜そうなの?私知らなかった、じゃ私も帰ろうかな」
俺 「いやいや、亜弥はちゃんと最後まで部活にでなさい」
亜弥 「え〜〜なんで〜?なんか私も頭が痛くなってきちゃった」
と言って亜弥は頭を痛そうな演技をしていた。なので亜弥が演技をしてる間に俺は
体育館を出て、家に帰った。
 数十分後、俺は家に着いた。着いたと同時に俺は愛が心配だったので愛の部屋に
向かった。部屋に入ると愛はぐっすりとベットの中で寝ていた。と母さんが
母 「おかえり、今日早いな、部活はどうしたん?」
俺 「ただいま、部活はね、愛が風ひいたって聞いたから早めに上がってきた。
ところで愛は大丈夫なのか?」
母 「愛ちゃんはさっき薬飲んだから大丈夫よ、明日には治ってると思うわよ」
俺 「ふぅーそうかそれならいいわ」
母 「りょう、母さんは愛ちゃんのご飯作ってるから起きたらたのむわよ」
と母さんはニヤリといって下に行った。たのむって何をたのむんだよ・・・俺は
寝ている愛を見ていた。
583boiya-:03/01/02 22:29 ID:g9bqQGn0
みなさん!あけおめです。最近忙しくて更新できませんでした。
まぁ今年は更新がんばりたいとおもいます。
ではでは
584こうもり:03/01/02 23:49 ID:nJ67lcA/
あの時から俺はこの娘に恋をしていたんだな。
寝ている少女……、亜依はあの時と同じように髪を下ろしている。
「ううん」
不意に亜依は寝返りを打ち、譲の方に顔を向けていた。
譲は煙草を灰皿に押し付けて火を消し、亜依の柔らかい唇に
自分の唇を押し付けた。
「ふう…ん、ん」
亜依は息をもらして少し喘ぐ。
585こうもり:03/01/02 23:49 ID:nJ67lcA/
譲は亜依が目覚めたのかと思い、唇を離し亜依の事を見る。
しかし亜依は一瞬目を開け、譲の事を一目見ると安心して
すぐに目を閉じて再び寝てしまったようだ。
そしてすぐにまたさっきのように規則正しい寝息が聞こえてくる。
譲はそれを確認するとベッドから降りて窓のカーテンを開け、外を眺めていた。
空は曇っているようで、月は隠れている。
しばらく空を見た後、譲は住んでいるマンションの近くにある公園を見下ろした。
そこは一月前亜依と初めて、キスをした場所。
譲と亜依の運命を決めてしまった場所。

更新終了。
586コンボ:03/01/03 00:32 ID:5t0dK3CY
>>571

翌朝の朝食は、やはりおせちの残りだった。
太一は食後の雑煮を食べながら、父親を見る。
昨日かなり飲んだせいか、父親は頭を押さえていた。
「親父、今日も柴田さんの所行くのか?」
「どうするかな」
父親は昨日の酒がかなり残っているようだった。
「なあ、行っといた方がいいんじゃないか。
 なんか近所の人も来るみたいだし」
「誰が」
「柴田さんの娘」
「あゆみちゃんか?
 そう言えばお前、昨日あゆみちゃんとなんか話してたらしいな」
「そうだけど」
「お前、変なこと考えてるんじゃないだろうな」
「そんなことないって」
口ではそう言いながら、微かな期待は持っていたかもしれない。
「まあ、今日はやめとくわ」
父親はそう言って水をすすった。
「あ、そう」
太一は黙って雑煮を食べるしかなかった。
587コンボ:03/01/03 00:33 ID:5t0dK3CY
昼間まで、太一はずっとコタツでテレビを見ていた。
三箇日だけあって、各局がお金のかかっていそうな番組を朝からバンバン流す。
太一はそれを横目に見ながらだらだらと過ごしていた。
11時ごろ、突然携帯が鳴った。
もしかして三箇日から仕事かと思って、慌てて携帯を取り出す。
掛けてきたのは『柴田あゆみ』だった。
まさか、と思いながら電話に出る。
「もしもし、小沼さんですか」
「そうだけど」
「ちょっと、時間いいですか」
「なに、いきなり」
「今、外に出れます?」
「出れるけど」
「じゃあ、どこかお昼ご飯食べに行きませんか?」
「え?」
太一の頭にいくつもの疑問符が浮かんだ。
588コンボ:03/01/03 00:34 ID:5t0dK3CY
「なんで?」
「だっておせち食べ飽きちゃったんですよ」
「なんで俺と行くの?」
「だって一人じゃつまらないじゃないですか」
「でも、友達とかいるじゃん」
「大学の友達は皆遠いんですよ、家が。お昼食べに行くだけなのに呼び出せませんし。
 小沼さんだったら近いですし」
「あ、そう……」
確かに、太一もおせちに飽きはじめていた。
まだ昨日の夕食と今朝の朝食にしか食べていないが、それで充分飽きる。
たんぱく質が少ない上に甘かったりして飯は進まない。
外に昼飯を食べに行くのは名案だった。
太一は台所の母親を一瞥してから、答えた。
「いいけど、そっちの昼飯代は自分で持てよ」
「分かってます。
 それじゃあ12時に家の前で待ってますね」
電話はそこで切れた。
電話を切った時、太一はかなり、浮かれぎみになっていた。


>>573
正直、スマンカッタ。
確かにかなりやりすぎの感はあったと思うんで、一回の量を減らすことにします。
出せば出すほど良いって物でもないですしね。
589j:03/01/03 00:49 ID:45JfNIGZ
またーりいきまっしょい(麗奈
590名無し募集中。。。:03/01/03 01:00 ID:0ViRbJhx
>コンボ
でもやっぱり早く続きを読みたい
591名無し募集中。。。:03/01/03 05:09 ID:hujkNMB4
>コンボ殿
573みたいのはただの荒らしなんだからいちいち反応しなくてもいいと思うよ。
俺もはやく続きみたいし。出せば出すほどいいってモノっすよw
592ROI:03/01/03 12:00 ID:CJ0c8CoM
>>576から
藤「あ〜疲れた〜」
あまりにも疲れていたのか俺はソファーの上に倒れた。
あ「ご飯とお風呂どっちにする?」
藤「疲れたから先に風呂入る」
と言って俺は風呂場に向かった。
風呂から上がって。
あ「あっ丁度ごはんできたよ」
藤「本当か!グットタイミングだな」
あ「はやく食べよ」
「「いっただったきま〜す」」
藤「やっぱりあさ美の飯はうまいな〜」
あ「本当!うれし〜♪」
飯を食い終わった後、部屋に戻ったらあさ美が来た。
あ「お兄ちゃん」
藤「どうしたんだ?」
あ「明日なんか予定ある?」
藤「特にないけど。どうした?」
あ「明日買い物に付き合って」
藤「いいけど何買うんだ?」
あ「服とかいろいろ」
藤「んっわかった」
あ「明日楽しみにしてるからね」
藤「俺もだよおやすみ」
あ「おやすみお兄ちゃん」
そう言ってあさ美は部屋に戻って行った。
あさ美が部屋へ戻った後俺は疲れていたのですぐに寝てしまった。
593ROI:03/01/03 12:02 ID:CJ0c8CoM
ひとまず更新終了です。
また午後9時ぐらいに更新すると思います。
594ROI:03/01/03 22:58 ID:RfYjy/vu
>>593から
次の朝
あ「起きろ〜!」
藤「んっどうしたんだこんな朝早く」
あ「なに寝ぼけてんの。今日買い物に付き合ってくれるって言ったでしょ!」
藤「あっそうか」
あ「早く用意して!もう私準備できたんだから」
藤「ん、わかった少し待ってろ」
あさ美を不機嫌にさせないため俺はすぐに準備をすました。
藤「さてと行くか」
あ「早く、早く」
俺たちは電車に乗って市内に出かけた。
藤(こうやってあさ美を見るとけっこうかわいいな)
あ「お兄ちゃん」
藤「ん、んっどうした」
あ「いやお兄ちゃん今変だったよ」
藤「だ、大丈夫だ」
そんなことを言っているうちに駅に着いた。
藤「さてどこに行きたいんだ?」
あ「ん〜まず服買いに行こ」
俺達は一軒の服屋に入った。
「いらしゃいませ〜」
あ「こんにちわ〜」
藤「こんにちわ〜。あっ!」
??「あっ!尚人」
藤「こんな所でなにしてんだよ美貴」
美「あんたこそなにしてんのよ」
595ROI:03/01/03 23:12 ID:RfYjy/vu
>>594より
こいつの名前は藤本美貴。
おれの従兄弟だ。俺の親父と美貴の母さんが兄弟らしい。
あ「あっ美貴ちゃん!」
美「あさ美ちゃん久しぶりね」
藤「お前こんな所でなにしてんだ?」
美「私はバイトよ。バ・イ・ト」
藤「お前ちゃんと学校行ってんのか?」
美「行ってるよちゃんと。尚人と同じ学校よ」
藤「嘘〜!」
美「本当よ!一昨日試合の時尚人見たよ」
藤「お前もバスケ部なのか?」
美「そうよ」
俺と美貴が話をしている間あさ美は服を選んでいた。
あ「お兄ちゃん」
藤「どうした?」
あ「ねぇ似合う?」
そこには赤のコートを着たあさ美がいた。
藤「おっ!似合うじゃん」
あ「本当!じゃ買っちゃお〜」
とあさ美と俺はレジに向かった。
美「5800になります」
藤「おい美貴。ちょっとはまけてやれよ」
美「ん〜じゃあ5000円にしてあげる」
あ「ありがとう美貴ちゃん」
藤「サンキュー美貴」
美「いいよ。あっ尚人とあさ美ちゃん携帯の番号教えて。今日中に連絡するから」
俺達は美貴に番号を言った後礼を言って店を出た。
596ROI:03/01/03 23:15 ID:RfYjy/vu
更新終了です。
また明日も更新します。
597ROI:03/01/04 01:42 ID:i80+nQ4P
俺とあさ美はその後アクセサリーショップへ行った。
あ「お兄ちゃん。お兄ちゃん」
そこにはシルバーのチョーカーがあった。
あ「かっこいいね〜これ」
と言ってあさ美は指輪があるの方に行ってしまった。
藤(どれどれ。値段は・・おっ結構安いじゃん。よし)
藤「すいませんこれください」
店員「あっ!はい」
店員「3000円になります」
俺はお金を手渡したあとプレゼント用に包んでもらった。
藤「あさ美行くぞ」
あ「うん」
藤「ほかに行きたい所あるか?」
あ「う〜ん・・もう特にないから買い物して帰ろう」
藤「そうだな」
俺達はスーパーへ向かった。
あ「ちょっと買いすぎたかな?」
藤「ちょっとな・・」
俺は重いスーパー袋を持ちながら言った。
藤「あ〜重い重い」
あ「大丈夫?」
藤「なんとかな」
あ「先に入ってきなよお風呂」
藤「じゃあ先に入らしてもらうよ」
そう言って俺は風呂場に行った。
598ROI:03/01/04 01:54 ID:i80+nQ4P
>>497から
風呂場からあがってみると。
藤「あれ、あさ美寝ちゃったのか」
あさ美はソファーに体を丸めて寝ていた。
藤「しかたないな」
俺はあさ美をお嬢様抱っこで部屋まで運んだ。
あさ美をベットに寝かした後、俺は今日買ったアクセサリーをベットの横に置いた。
藤「おやすみ」
と言って俺は静かに部屋の扉を閉めた。
藤「さて俺も寝るかな」
とそこへ俺の携帯が鳴った。
藤「んっ?誰だ?」
そこには知らない番号が表示されていた。
藤「もしもし」
美「あっ!尚人?」
藤「なんだ美貴か・・」
美「なんだとはなによ〜」
藤「いや別に・・なんか用か?」
美「・・・頼みごとなんだけど・・・」
藤「ん?どうしたんだよ。はっきり言え」
美「え〜とね・・・・・だめ?」
藤「何言ってんだよはっきり言えはっきりと」
美「だから・・・尚人の家に住んじゃあだめ!?」

599ROI:03/01/04 02:10 ID:i80+nQ4P
>>598から
藤「はっ!?な、何言ってんだよ?」
美「やっぱりだめだよね・・・」
藤「いやちょっと待て別にだめじゃないこともないけど・・・」
美「今からちゃんと説明するから聞いてね」
藤「・・わかった」
いきなり今日、美貴の父さんが転勤することになったらしい・・
それで美貴はこの町から離れたくないと言って拒んだらしい・・
美貴は1人暮らしをすると言ったが父さんが止めたらしい
そしたら美貴の母さんが「誰か知り合いの所に住むんだったらいい」って
条件を言ったらしい。
美「と言う事」
藤「なるほどな・・」
美「ねぇお願いもう行く所がないの」
電話の向こうで美貴の泣きそうな声が聞こえてくる。
藤「わかった。俺はいいけどちゃんとあさ美にも許可とれよ」
美「あさ美ちゃんにはもう許可とったよ」
藤「もう準備が早いな」
美「じゃあ明日から行ってもいい?」
藤「わかったじゃあ明日学校で待ってろ」
美「うんわかった。ありがとう尚人♪」
藤「俺もう眠いから寝るからな」
美「うんわかった。明日楽しみにしてるね。じゃあオヤスミ♪」
藤「おうオヤスミ」
と言って電話を切った。
藤(ふぅ〜まっいっか。人数が増えてにぎやかになるしな)
そして俺は眠りについた。
600ROI:03/01/04 02:25 ID:i80+nQ4P
>>599から
次の日の朝、俺はいきなり目が覚めてみたら目の前にあさ美が立っていた。
藤「あっあさ美おはよ」
いきなりあさ美が抱きついてきた。
藤「ど、どうしたんだ?あさ美」
あ「ありがとうお兄ちゃん」
あさ美が離れると昨日俺が買ったチョーカーを見せてきた。
藤「あっこれな。あさ美が欲しそうにしてたから買ったんだよ」
藤「俺からのプレゼントだ」
あ「ありがとう」
あさ美は本当にうれしそうだ。
藤「さぁ飯だ飯」
あ「そうだね早くいこ」
俺達はリビングへ向かってテーブルに座ってみると、もう朝食はできていた。
「「いっただっきま〜す」」
藤「そうだあさ美」
あ「ん?何?」
藤「美貴の事聞いたか?」
あ「うん聞いたよ。お兄ちゃんがお風呂に入っている間に。その後すぐ
  寝ちゃったけど(w」
藤「本当にいいのか?」
あ「うん。私はいいよ1人増えたら家族みたいになるから楽しいじゃん」
あさ美は満面の笑みで答えた。
藤「そうかそれならいいんだけど」
朝食を食べた後すぐに身支度をして学校へ向かった。
601ROI:03/01/04 02:40 ID:i80+nQ4P
藤「ぎりぎりセーフか」
俺は息を切らしながらも教室に入った。
雄「おっす!」
な「おはよ〜」
藤「おっす!」
雄「なんか今日転校生が来るらしいぞ」
藤「本当か?」
雄「ああ俺の耳に聞き間違えはない」
と言ってると先生が入ってきた。
中「は〜い席に着きなさ〜い」
そしてHRの最初に先生が。
中「今日このクラスに転校生が来ます」
「イェーーー」
クラスの奴らが騒ぎ出した。(特に男子)
中「それじゃあどうぞ〜」
「ガララララ」
「おいおい結構かわいいじゃん」
中「それじゃあ自己紹介をどうぞ」
「初めまして松浦亜弥って言います」
中「じゃあ松浦さんは藤沢くんの隣に座って」
亜「あっわかりました」
そして俺の隣に座った。
亜「よろしくね」
藤「ああ。俺の名前は藤沢尚人。よろしく」
雄「俺の名前は吉崎雄基よろしく」
な「私の名前は安倍なつみよろしくね」
亜「よろしくお願いします」
602ROI:03/01/04 02:53 ID:i80+nQ4P
>>601から
HRが終わった後松浦さんの所に男子が数名やってきた。そして恒例の
「ねぇどこから来たの?」
「血液型は?」
「好きな食べ物は?」
質問攻めが始まった。俺の時はなかったのに・・・
とそこへ美貴がやってきた。
美「亜弥!」
亜「ミキたん!」
美「久しぶりだね。1年ぶりだね」
亜「ミキたんこの学校だったんだ」
藤「おい美貴どういう事?」
美「え〜とね私と亜弥は中学校の時の親友」
藤「ふ〜ん」
雄「でお前と藤本はどういう関係?」
藤「はっ!?」
雄「だってお前今藤本の事美貴って・・・」
藤「俺と美貴は従兄弟だ」
亜「そうなんだ〜」
あ(・・・そうなんだ・・・初めて聞いた・・・)
とその時チャイムが鳴ったので美貴は教室へ戻って行った。
603ROI:03/01/04 02:55 ID:i80+nQ4P
ひとまず更新終了です。
また今日中に更新すると思います。あと>>497じゃなくて>>597でした。
604名無し募集中。。。:03/01/04 15:23 ID:coSgVa46
>>603
おつかれさまです。
更新が速くて嬉しいです。
605ROI:03/01/04 20:23 ID:pKgoH1lG
授業が終わって雄基が俺の所に来た。
雄「早く部活行こーぜ!」
藤「ああ行くか」
俺と雄基は走って体育館へ向かった。
体育館に着いた後着替えていると雄基が。
雄「なあ今日2on2しないかなつみとか呼んで」
藤「いいぜ。どれだけなつみがうまくなったか見てみたいし」
着替えた後俺はなつみの所へ向かった。
藤「おい、なつみ〜」
俺が呼んだらなつみは気づいたらしく俺の所に来た。
な「な〜に?」
藤「雄基が2on2をしないかって」
な「う〜ん・・いいよやろう」
藤「よし決定だな!あともう1人必要なんだけど・・・」
とそこに美貴が来た。
美「私でいいならやろうか?」
藤「おう、いいぜじゃあさっそくしようか」
と俺は雄基の所へ向かった。
藤「呼んできたぜ」
雄「よしじゃあやろう」
俺達が始めようとすると周りの人は練習をやめこっちを見ている。
藤「なんか緊張するな〜」
雄「じゃあ始めるか」
チームは俺と美貴、雄基となつみという感じでわかれた。
606ROI:03/01/04 20:36 ID:pKgoH1lG
試合の流れは俺のチームは美貴の3Pと俺のダンクなどで得点をかさねた。
一方雄基のチームはなつみの3Pと雄基のスピードで得点をかさねていた。
そしてあと10秒。
藤「これで終わりだ」
俺は美貴のパスをそのままアリウープできめた。
「ビィーーー」
藤「俺達の勝ちだな」
雄「くっそー!あともう少しだったのに」
結果は20対19で何とか勝った。
「やっぱすげ〜な」
周りからそんな声が聞こえていたが気にせずに俺達は部室へ向かった。
藤「あ〜疲れた」
雄「久々だなこんなに燃えたのは」
着替えながらそんな事を話していた。
藤「じゃあ俺急ぐから」
雄「んっわかったじゃあな」
藤「ああじゃあな」
俺は急いで校門に向かってみるとそこには美貴が待っていた。
美「遅いよ!」
藤「わりぃわりぃちょっと話していてな」
美「もう、早く行こ」
藤「そうだな」
俺と美貴は2人並んで帰った。
な「あれ?あれってまさか」
なつみはその光景を見てしまった。
607ROI:03/01/04 20:38 ID:pKgoH1lG
更新終了です。
これからちょっと更新が遅くなると思います(・・たぶん・・)
608boiya-:03/01/04 23:36 ID:n7QKn4rC
か、かなり可愛いな。前も思ったが愛はかなり可愛いと自分は思う、最近なんか
愛にひかれてるような気がする・・・と、愛は俺がいるのに気づいたみたいで眠
たそうに起きた
愛 「あれ、りょうどうしたの?まだ部活の時間じゃん」
と言って愛は時計を見た
俺 「部活はね、愛が心配だったから早めに上がってきちゃった」
と言った後に愛は俺に抱きついてきた
愛 「うれしいっ!私のために帰ってきてくれるなんて」
俺 「いやいや、それほどでもないよ、ところではなれてくれないか?愛」
愛 「あっ!ごめん」
と言って愛は顔を赤めて恥ずかしそうにしていた。う〜んそのしぐさ可愛いな・・・
あれっ!?やっぱ俺って愛にひかれてるな、それで愛は布団の中に顔をうめた。と、
どっかから携帯の着メロが聞こえてきた。この着メロは俺のからだな。俺はディスプレイを見て松浦 亜弥と書かれていた、やばいな、さっき無視して帰ったからきっと怒ってんだな、まぁ出ないとしょうがないから出るか
俺 「もしもし」
亜弥 「なんでさっき無視して帰ったの〜!?」
俺 「まぁまぁそんなに怒るなよ、明日一緒に学校行くからさ」
609boiya-:03/01/04 23:36 ID:n7QKn4rC
亜弥 「う〜んそれなら許してあげるよ〜」
それだけで許してくれるのか・・・(笑)
亜弥 「愛は大丈夫なの〜?」
俺 「大丈夫だぞ、明日には治るそうだ」
亜弥 「それならよかった〜じゃ明日一緒にいこうね、じゃ〜ね」
と言って電話が切れた。と、愛が
愛 「誰から電話だったの?」
と布団から少し顔を出して聞いてきた。
俺 「んっ!?亜弥からだよ。愛が心配で電話してきたみたいよ」
愛「そっか!亜弥も少しは優しいところあるね」
少しはってなんだよ・・・話してるうちに母さんが飯を持ってきた
母 「愛ちゃん、おかゆなら食べれるでしょ?」
愛 「はい、食べれます」
と言って母さんはおかゆをテーブルの上において、下に降りていこうとしたと
きに、何かを思い出したように

610boiya-:03/01/04 23:37 ID:n7QKn4rC
母 「そういえば、今日、町内会の集まりがあるんだった、なんでりょうあと
まかしたで〜」
と言って出かけてしまった。てゆうか出かけるのはやっ!!なので俺達
愛の部屋で二人っきりになってしまった。と愛が布団の中から顔を出して
愛 「ねぇねぇ、一人じゃ食べれないから食べさして」
とまたまた爆弾発言を愛がしてきた。てゆうか自分で食べれるだろ・・・
俺 「いやいや、自分で食べれるだろ」
愛 「食べれないよ、だからりょうが食べさしてよ」
と、愛は目を少し潤まして見つめてきた。その目はやめろよ。俺は愛のこの目
に弱いのだ。本当にやめてくれ〜可愛いじゃないか
俺 「わかったよ、食べさしてやるから」
と言って俺はおかゆが入ってる鍋を持って食べさせようとしたら
愛 「熱いからフーフーしてよ」
俺 「はっ!?何言ってんだよ!熱くねぇよ」
愛 「りょうがフーフーしてくれないと食べないからね」
と言って愛は横を向いてしまった。おいおい勘弁してくれよ。食べさせるだけで
も恥ずかしいんだからさ・・・けどフーフーしないと食べてくれないだろうな

611boiya-:03/01/04 23:45 ID:n7QKn4rC
今日はここまでです。
612名乗れません:03/01/04 23:47 ID:iZPyotSR
乙彼っす。
613ROI:03/01/05 20:41 ID:GnM4D4iw
>>606から
美「あっ!そういえば一回家寄らないと」
藤「何しに?」
美「服とかいるでしょ」
藤「ああそうか。じゃあ寄らないとな」
美貴の家に来るのは3年ぶりだ。
美「ただいま〜」
藤「おじゃましま〜す」
伯母「おかえり〜。あっ!尚人ちゃん久しぶりね」
藤「どうもお久しぶりです」
伯母「ごめんね今回美貴が世話になって・・・」
藤「いえそんなことありませんよ」
その時美貴が2階から降りてきた。
美「おまたせ〜」
藤「やっと来たか」
伯母「美貴、尚人ちゃんに迷惑かけないのよ」
美「わかってるよ」
藤「じゃあ行くか。叔母さんおじゃましました。お元気で」
伯母「尚人ちゃんも元気でね」
美「早く、早く〜」
藤「おう、それじゃあ」
伯母「じゃあね」
と言って俺が伯母さんと別れた。
美「もう遅いよ〜」
藤「わりいわりいじゃあ行くか」
俺と美貴は俺の家に向かった。
614ROI:03/01/05 20:50 ID:GnM4D4iw
「「ただいま〜」」
あ「あっ!おかえりお兄ちゃんと美貴ちゃん」
藤「あさ美帰ってたのか」
美「こんばんはあさ美ちゃん」
藤「飯はどうするんだ?」
あ「大丈夫!もう3人分作ってあるよ」
俺達はさっそくテーブルに着いた。
「「「いっただっきま〜す」」」
美「おいし〜!あさ美ちゃん料理の才能あるよ!」
藤「だろ!あさ美の料理は天下一品だぜ」
あ「照れるな〜」
あさ美はとてもうれしそうだ。
藤「先に風呂入っていいか?」
あ「うんいいよ」
美「先に入ってきなよ」
藤「わりいなじゃあお言葉に甘えて」
さっそく俺は風呂場に向かった。
615ROI:03/01/05 21:05 ID:GnM4D4iw
>>614から
風呂場から上がって。
藤「次あさ美入ってこいよ」
あ「うんわかった」
と言ってあさ美は風呂場に向かった。
美「あさ美ちゃんいい子ね」
藤「まあ、俺の妹だからな」
美貴と話していると俺の携帯に電話がかかってきた。
藤「あっ!ちょっと待ってて」
俺は違う部屋に行って電話に出た。
藤「もしもし」
雄「もしもし尚人か?」
藤「あっ雄基かどうしたんだ」
雄「真剣に聞いてくれよ」
藤「どうしたんだ!?」
雄「今日帰りになつみが泣いてた」
藤「えっ!」
雄「詳しい事はわかんね〜けど・・・」
藤「わかった。明日なつみに聞いてみる」
雄「じゃあ、それだけだ。頼むぞ」
藤「わかったじゃあな」
と言って電話を切った後部屋に戻った。
藤「わりぃ美貴俺もう寝るわ」
美「えっ!もう!ん〜わかったオヤスミ」
藤「悪いなオヤスミ」
と言って俺は自分の部屋へ行った。
藤「明日なんて声かけよう・・・」
そして俺は眠りに着いた。
616ROI:03/01/05 21:09 ID:GnM4D4iw
更新終了です。
617boiya-:03/01/05 21:58 ID:exYObMoF
俺 「わかったよ、するから食べてくれよな?」
愛 「うん!」
と言って俺はおかゆをフーフーして食べさしてあげた。それで愛は食べ終わって
とても満足そうな顔をしていた。ってゆうか愛ってこんなに甘えん坊っだったけ!?
う〜ん最近になって俺に甘えるようになってきたな。まぁいいや
俺 「じゃ俺は下いくからな、愛は静かに寝てるんだぞ。またあとで来るからさ」
愛 「うん、わかった。」
と言って俺は下に行って飯を食いに行った。飯はテーブルの上に置いてあったので
それを適当に食べた。食べ終わって風呂に入ろうと思い二階に着替えを取りに行こ
うとしたら、俺の携帯が鳴った。またかよっ!(三村風・・・寒)とこんなツッコミ
を入れながら電話に出た
俺 「もしもし、誰ですか?」
美貴 「あっ!?りょう?美貴だよ、ごめんね、突然電話しちゃって」
俺 「別に全然かまわないよ、ところでどうしたんだ?急に」
美貴 「うん、ちょっと今話しがあるから会えないかなっと思ってさ、りょう今か
ら会えないかな」
俺 「う〜ん今ちょっと無理かな、今、家に愛と二人だけだし、愛は風ひいてるから
愛を一人にして外に行けないよ。」
618boiya-:03/01/05 21:58 ID:exYObMoF
美貴 「そっか、わかった。ところで愛は大丈夫なの?」
俺 「大丈夫だよ。明日には治るんじゃないかな」
美貴 「そっか、じゃ、愛によろしくね、じゃあね」
俺 「その前に話って・・・」
と美貴に聞く前に電話は切られていた。話ってなんだったんだろう・・・別に
電話で用件伝えてもいいような気が・・・まぁいいや、早く風呂に入ろっと、
俺は風呂に入った。風呂から出ると愛が心配だったのですぐに着替えて愛の部屋
に行った。部屋に入ると愛は寝ていたので愛を起こさないように自分の部屋に
戻った。そういえば来週は修学旅行だな。けどなるべく早く二人には返事をしな
いとな。俺はどっちを選ぶんだろう・・・俺は寝てしまった。

619boiya-:03/01/05 21:59 ID:exYObMoF
今日はここまでです
620:03/01/05 23:50 ID:zdeAowxd
621 :03/01/06 01:11 ID:v7oqOEJU
新人二人の定期更新(・∀・)イイ!!
622ROI:03/01/06 01:53 ID:o9nOwbul
>>615から
俺はなつみの事が気になりいつもより早めに起きた。
俺がリビングへ向かうと。
あ「あっお兄ちゃんおはよう。今日は早いんだね」
藤「まあな」
10分後
あ「お兄ちゃん美貴ちゃん起こしてきて」
藤「ほいほいわっかりました」
俺は美貴の寝ている部屋へ行った。美貴はすやすや眠っていた。
藤「お〜い美貴起きろ〜」
美「う〜ん。あっ尚人おはよう」
藤「おはよう。って事はいいからはやくリビングに来い。もう飯できてんぞ。」
美「んっわかったすぐに行くから待ってて」
リビングに戻って5分後美貴が来た。
「「「いっただっきま〜す」」」
俺はいつもより早めに学校へ行く準備をした。
藤「美貴。お前がここに住んでいること誰にも言うなよ」
美「えっなんで」
藤「絶対言うなよ!」
美「わかった」
藤「じゃあ行ってくる」
あ「いってらっしゃ〜い」
俺はなつみの事が気になって急いで学校へと向かった。
623ROI:03/01/06 02:06 ID:o9nOwbul
>>622から
藤「ふぅ〜まだ誰もいね〜かな?」
と俺が扉を開いてみるとそこには。
藤「な、なつみ!」
な「あっ尚人おはよう」
俺はなつみに近づいて。
藤「おいなつみ聞きたいことがある。ちゃんと答えてくれ」
な「・・うん」
藤「なんで昨日泣いてたんだ?」
な「えっ!?」
いきなりの質問になつみは驚いていた。
な「えっ私昨日な、泣いてないよ」
藤「嘘だ!雄基が昨日見たって言ってたんだ!なんでだ?」
そしたらいきなりなつみが泣き始めた。
な「・だって・・だって・・昨日尚人美貴ちゃんと一緒に帰ってたじゃん・・」
藤「・・・・・」
俺は何も答えられなかった。
藤(一緒に住んでいるから家の場所を教えたって言えないしな・・)
な「なんで一緒に帰ったの?」
藤「いやぁ〜それは・・・」
な「なんで?なんで?」
藤「何だっていいだろ!なつみは何が言いたいんだ!」
俺は逆ギレをしてしまった。
な「私はただ尚人のことが好きなだけなのに・・・ひどいよ!」
藤「えっ!」
なつみは泣きながら教室を出ていった。
藤(なつみが俺の事を・・・)
俺は1人悩んでいた。
624ROI:03/01/06 02:10 ID:o9nOwbul
今は終了です。
もしかしたら今日中にもう一回更新するかも・・?
625boiya-:03/01/06 09:05 ID:BwpB1xeB
次の日俺は昨日はやく寝たのではやく起きてしまった。
俺 「う〜んよく寝たな、そういえば愛、風治ったかな」
と俺は布団から出て愛の部屋に行った。すると愛はベットの中にはいなかった。
俺 「あれっ!?なんでいないんだ?」
と俺は急いで下に行った。リビングに行くと愛がソファーの上に座ってテレビを
見ていた。
俺 「愛!もう大丈夫なのか?愛の部屋行ったらいなくてビックリしたよ」
愛 「うん!もう大丈夫みたい。」
俺 「本当に大丈夫か?どれどれ・・・」
と言って俺は愛が熱がないかオデコを触ってみた。う〜ん熱はないみたいだな
俺 「愛〜熱ないみたいなんだけど今日学校どうする?」
愛 「う〜んどうしようかな・・・」
俺 「じゃまだ熱下がったばかりだから今日は休めば?」
愛 「そうだね。まだちょっとだるいし、そうするね」
俺 「おう、わかった、じゃ、そろそろ学校の用意でもするかな」
と言って俺は学校の用意とかをして家を出た。

626boiya-:03/01/06 09:05 ID:BwpB1xeB
家を出たら昨日約束したとおり亜弥がまっていた。
亜弥 「りょうおはよ〜〜」
俺 「おはよう、じゃ行くか」
と言って俺たちは学校に行った。それで午前の授業が終わり昼ごはんの時間に
なった。いつもは愛と食べているが(いつも無理矢理、愛の机までつれていかれ
ているんだが・・・)それと今日弁当持ってくるの忘れたわ(笑)どうしようか
と迷ってると美貴が
美貴 「りょう、一緒にご飯たべる?」
627boiya-:03/01/06 09:08 ID:BwpB1xeB
今日は以上です、てゆうか明日から学校なので更新ちょっと
遅れます。けどなるべくはやくします
628ROI:03/01/06 11:38 ID:/Vz3TfS1
>>623から
俺が悩んでいるとそこに。
雄「おっす!」
藤「・・・おう・・・」
雄「おいおいどうしたんだ?元気ねぇな」
藤「いや今なつみと会って話したんだけど・・・」
雄「でっどうだった・・・」
藤「なんか『どうして美貴ちゃんと帰ったの?』って言われてな」
雄「・・・・・・・で?」
藤「俺が逆ギレしちまってそしたらなつみが」
雄「・・・・・・」
藤「『私はただ尚人の事が好きなだけなのに』って言ってさっき出ていった・・」
雄「ついに言っちまったか・・・」
藤「えっ!雄基お前知ってたのか?」
雄「ああ、お前が藤本と帰っているのを見てよっぽどショックだったんだな・・」
藤「・・・・・・」
しばらく黙っているといろんな人が教室に入ってきたので話をやめた。
HRの時もなつみは教室に帰って来なかった。
藤「雄基なつみ帰って来てないぞ」
雄「本当だな後で先生に聞こうぜ」
俺達はHRが終わった後先生の所へ行った。
藤「先生なつみはどうしたんですか?さっきから帰って来てないんですけど・・」
中「ああ、安倍さんなら体調が悪いって帰ったわよ」
藤「えっ!そうですか・・・」
と言って俺は元の場所に戻った。
629ROI:03/01/06 11:40 ID:/Vz3TfS1
更新終了です。
僕も明日から学校なので更新が遅れると思います・・・
ならべく早く更新したいと思います。
630:03/01/07 00:51 ID:QamD5C+Q
更新ご苦労様です
631boiya-:03/01/07 22:07 ID:C+lsmgMm
家を出たら昨日約束したとおり亜弥がまっていた。
亜弥 「りょうおはよ〜〜」
俺 「おはよう、じゃ行くか」
と言って俺たちは学校に行った。それで午前の授業が終わり昼ごはんの時間に
なった。いつもは愛と食べているが(いつも無理矢理、愛の机までつれていかれ
ているんだが・・・)それと今日弁当持ってくるの忘れたわ(笑)どうしようか
と迷ってると美貴が
美貴 「りょう、一緒にご飯たべる?」
632boiya-:03/01/07 22:07 ID:C+lsmgMm
俺 「そうだな、ちょうど一人だし」
と、俺たちは屋上に行った。
俺 「美貴、今日、俺弁当持ってくるの忘れた。」
美貴 「ったく、本当にりょうはだらしないんだから、そう思ってご飯誘ったん
だからね。ありがたいと思いなさい」
俺 「はい、ごめんなさい」
美貴 「よろしい、はいじゃお弁当、今日亜弥っぺが学食いちゃったから余った
んだ」
俺 「ありがとう」
と言って俺は弁当を空けた。弁当の中には玉子焼きとかいろんなのが入っていて
とてもおいしそうだった。弁当を食ってみると
俺 「うまい!!」
と本当においしくて声を出してしまった。
美貴 「本当に?」
俺 「おう、本当にうまいぞ、いつも美貴は亜弥の家に行くとご飯炊いてるも
んな(笑」
美貴 「そうなのよ、ちょっと聞いてよ、亜弥っぺはいつも家にいくと炊飯器
洗ってとか意味不明なことを言うんだよ(怒)」
俺 「まぁ自分のことが好きとか言ってるしな、いつも(笑)」
とうちらは他愛のないことをしゃべっていたら午後の授業が始まるチャイムが
なったので教室に戻った。
633boiya-:03/01/07 22:09 ID:C+lsmgMm
以上です。もう一人増やすかもしれませんw
それは誰でしょう〜wあはっ(爆)
634:03/01/08 01:55 ID:mD1H6ouF
635かき:03/01/08 06:12 ID:y4nbbLBf
あげまさておみ
636名無し募集中。。。:03/01/08 18:26 ID:FemIjxmQ
コンボ続きキボ(ry
637名無し募集中。。。 :03/01/08 22:19 ID:mA17fqKM
同じく
638_:03/01/10 01:28 ID:664n6mDi
ほぜ
639山崎渉:03/01/10 04:31 ID:wKQQgnQA
(^^)
640TMC:03/01/10 15:25 ID:AjgXmqKy
人間は「仮面」を被ることがよくある。
そう考えるのは僕だけだろうか?
いつのころからだろう、「仮面」を被り始めたのは。

接する人物によってそれらを使い分ける。
先輩には先輩用、教師には教師用、親には親用
僕が「仮面」なしで接することができるのは
一部の親しい友人達だけである。
でもそれが本当の自分かと聞かれれば答えられない。

「仮面」を選ぶのに迷ってしまうことがある。
あの子と接するときはどんなのを被ればいいのか解らない。
それとも彼女とは被らずに接しているのだろうか?
彼女には本当の僕が見えているのだろうか?
641TMC:03/01/10 15:26 ID:AjgXmqKy
静まりかえった教室内では生徒達が一心不乱に
問題や解答とにらめっこしている。
「はい!そこまで!」
やけに甲高い試験官の声が響く。
すると生徒達は一斉に伸びをしたり、机に突っ伏す。
川島修一もそのなかの一人だった。
後ろの席の生徒が答案を回してきたので
修一は突っ伏すのをやめて顔を上げた。
今回もそれなりの手応えはあったはずだ。

その後いつものように自己採点をする。
予想通り5教科450点のラインは突破できた。
カバンに筆箱を突っ込んで席を立つと
髪の毛を二つに縛った少女が話しかけてきた。
「修一、今回はどうだった?」
同じクラスの辻希美である。
「自己採点だと450はいった。」
「大事なのは一の位なのよ。」
修一が背を向けて「7」と言うと
希美は悔しがり、その場で足をドタバタやっていた。
642TMC:03/01/10 15:28 ID:AjgXmqKy
どうも、新作です。かなり長くなりそうです。
643 :03/01/10 19:18 ID:6VQ5UEkx
新作キタ━━━━━━\(^▽^)/━━━━━━ !!!!!
644ROI:03/01/10 21:59 ID:39kUvcms
俺はなつみの事が気になって授業がまったく耳に入らなかった。
昼になって雄基が俺の所に来て。
雄「おい大丈夫か?」
藤「なんとかな・・」
雄「今日学校が終わった後なつみの家に行かないか?」
俺はしばらく考えた後。
藤「行ってみるか・・」
雄「よし!決定だな」
俺達はその日の放課後体育館へ向かった。
雄「すいませんコーチ今日俺と藤沢休みます」
コ「まあ、この前の試合頑張ったからいいだろう!今日だけだぞ」
藤「ありがとうございます。じゃ雄基行こうぜ」
俺達は学校を後にしなつみの家に向かった。
藤「何年ぶりだろうかなつみの家に行くのは」
雄「そうだなぁ。だいぶ行ってないよな〜お前は」
そんな事を言っているとなつみの家の前まで来ていた。
藤「・・行くぞ・・」
雄「ああ」
俺はなつみの家のインターホンを鳴らした。
645ROI:03/01/10 22:01 ID:39kUvcms
更新終了です。
インフルエンザでダウン中です!ちょっとやばいかも・・
646名乗れません:03/01/10 22:38 ID:j1INpROY
それはやばい。
無理せずに休んで下さい。
647boiya-:03/01/10 23:50 ID:WqgXvdEW
授業も終わり今日は部活がないので、愛が家で暇してると思ったので早く帰ろ
うとしたら慶太が
慶太 「今日、久しぶりにりょうの家行っていいか?」
俺 「う〜ん、愛が風ひいて休んでるしな・・・」
慶太 「まぁお見舞いも兼ねてだよ、ちょっと愛ちゃんにも話あるし」
俺 「そうか、それならいいぞ」
と言って俺の家に行った。家の中にはいると愛が元気よく走ってきた
愛 「おかえり!りょうがいなくて寂しかったんだからね」
いやいや、そんなこと言われても今日学校だったわけだし・・・それに愛は朝見
たパジャマのまんまだし。まぁ元気よく走ってきたから風は治ったんだろ。と俺
は思ったので、
俺 「愛はもう元気みたいだから、お見舞いはしなくていいぞ」
慶太 「そうみたいだね」
と、慶太は苦笑いをしていた。俺と慶太は俺の部屋に行った。部屋に入ってドア
を閉めるとなぜか一人多い。そしてかなり笑顔な愛がいた
648boiya-:03/01/10 23:50 ID:WqgXvdEW
俺 「愛、なんで一緒に入ってくるんだよ」
愛 「だって今日りょうと全然話してないし・・・」
とさっきと違った悲しい顔で愛は下を向いてしまった。慶太も複雑な顔で俺
を見ている。けどここで許してしまうとほかの友達が来たときにも勝手に俺
の部屋に愛が入ってきてしまうと思ったので、ここはガツンと言おうと思った。
けどこんなこと言うのもな可哀想だし・・・
俺 「まぁいいか、けどあんま俺の部屋に勝手に入って来るなよ」
と、言ったらさっきと同じ笑顔で俺の顔を見て頷いていた。慶太を見たらやれ
やれとした顔をしていた。
俺 「じゃ俺、下に行って飲み物とか持って来るから」
愛 「いいよ、私が持ってくるから、りょうは行かなくていいよ」
俺 「いや、愛は風治ったかもしれないけど、まだ安静にしてな、あと慶太が
   愛に話があるみたいだし」
と言って俺は下に行った。
649boiya-:03/01/10 23:51 ID:WqgXvdEW
今日はここまでです
650boiya-:03/01/11 13:07 ID:+4S1vCMc
ここからは愛と慶太の話してる様子です。ちょっとりょうの過去を振りかえりた
い思います。

慶太 「ところで愛ちゃんはりょうに告白したんでしょ?」
愛 「うん、そうだけど・・・まだ返事もらってないの」
慶太 「そうか、愛ちゃんにこんなことを言うのはあれだけどりょうってさ、僕
と長年、親友だけど好きな人を一度も聞いたことないんだよね、けどりょ
うって中学からモテたの知ってるよね、それで中学の頃は何回も女の子
に告白されてたんだけど全部断っていたのね、けど一人の女の子がかな
りしつこくて一回だけ付き合ったことあるんだよね。その女の子は後藤
真希っていう子なんだけどね」
愛 「けど、すぐに別れたんでしょ?それなら関係ないじゃん」
慶太 「いいや、りょうは付き合ってみて後藤の事を好きになったみたいな
    んだ、だからりょうはいつも後藤と一緒に帰ったり休みの日はいつも
    遊んでたんだって。けど1ヵ月後に後藤から別れ話を言われたらしい
んだ。りょうは本気で後藤が好きだったから別れ話を言われたあとに
すぐにね、僕のところに来て泣いたんだよ、それでね、僕はりょうに
ね、理由を聞いたんだけど、後藤は理由を教えてくれなかったらしん
だ。だから僕は不思議に思ったのね、後藤は同じバスケ部だったから
いつもりょうのことを聞かされていたからね、だから本当のこと
を聞くために、僕は後藤を近くの公園に呼び出したんだ」

651boiya-:03/01/11 13:08 ID:+4S1vCMc
ここからは後藤が出てきます。

後藤 「私ね、ちょっと両親の仕事の都合でね来週に引っ越すことになったの
本当は私もりょうとは別れたくなかったんだよ」
慶太 「けど、どうしてりょうに本当の理由を教えなかったんだよ。それと別に
別れることはないんじゃないの?遠距離恋愛でもできるわけだしさ、りょ
う本気で泣いてたよ。りょうがこんなに人を好きになったのは初めだよ」
後藤 「だって、本当の事を言うとりょうが悲しむと思って・・・私だって
本当は別れたくないよ、私だって始めてあんなに人を好きになった
んだよ、けど私には遠距離恋愛は無理だよ・・・グスッ・・・グスン」
と言って後藤は泣き出してしまった。しばらく後藤が泣いていた、と、突然後藤は
ポケット中から携帯を取り出した。
真希 「りょう、今から近くの公園来てくれないかな?」

652boiya-:03/01/11 13:08 ID:+4S1vCMc
ここからはりょうの視点です。

授業も終わり真希を呼びに行こうとしたときに真希が話しがあると言って俺を呼ん
だ。しかもいつもは真希は授業が終わっても寝てるので俺を呼びにくることがない
ので不思議に思った。いつもは笑顔なのに今日は顔が複雑な顔をしている
俺 「おい!どうしたんだよ、今日の真希おかしいぞ、しかもこんなとこ連れてく
るし」
と真希をいつも立ち入り禁止になっている屋上に俺を連れてきた。
真希 「ごめんね、こんなとこ連れてきて、あのね私もうりょうと別れたいの」
と言って真希は下を向いてしまった。
俺 「なんでだよ!?急に!俺は真希のこと好きなのになんでだよ!?真希は俺の
   事嫌いになったのか!?」
俺は何が何なのかわからなくてなって大きい声で言った
真希 「違うよ、りょうのことは本当に大好きだよ、けどこのままりょうと付き合
    うとりょうを悲しませてしまうから・・・」
俺 「なんでそんなことわかるんだよ!」
真希 「本当にごめんね・・・」
653boiya-:03/01/11 13:08 ID:+4S1vCMc
と言って真希は行ってしまった。俺はすぐに追いかければ真希を呼び止めたかも
しれないが、別れを言われたショックで動けなくなっていた。
俺は別れを言われてずっと立っていたがこのまま屋上にいるのはあれ
なのでバックを取りに教室に向かっていた。教室に向かうとき、別れ
を言われたときを思い出すと自然に目から涙が出てきた。
俺 「なんでだよ!!ちきしょっ!俺はあんなに真希のことが好きだっ
たのに、なんでだよ!!」
と言って俺は廊下の壁を何回も殴っていた。すると教室から慶太が出てきて
慶太 「おい!りょうどうしたんだよ!やめろって、手から血が出て
るぞ」
と言って慶太は俺の腕をつかんだ。俺も慶太に止められたことによって
を我に返った。手を見てみるとかなりの血が出ていた。
慶太 「どうしたんだよ、なんでこんなことをしたんだよ!?」
俺 「今さっき、真希に別れ話をされたんだ・・・だから・・・」
慶太 「それは本当の話なの!?」
俺 「本当だよ、さっき屋上に呼び出されて言われた・・・」
慶太 「でも、どうして・・・」
俺 「俺だって聞きたいよ!真希は理由も言わずにいちゃったんだから・・・
   なんでだよ!?俺はあんなに真希のこと好きだったのに・・・グスッ」
慶太 「りょう・・・」
と俺は子供のように慶太にしがみついて泣いてしまった。それで俺はかなりの
時間泣いたけど慶太は俺のそばにずっといてくれた。

654boiya-:03/01/11 13:13 ID:+4S1vCMc
ストックがかなりあったので更新しましたwww
今日はたぶん以上です。更新するかもしれない・・・
655名無し:03/01/11 18:42 ID:0bXgq4j6
>>654
気に障ったらスマン、
ちょっと「ね」が多すぎると思う。
656TMC:03/01/12 12:32 ID:csPbCFJF
>>641からです。

不意に希美の髪の毛が引っ張られた。
「はぁ〜、俺絶対クラス落ちたよ。」
萩原武昭はこの世の終わりのような顔でやってきた。
「引っ張るなって何回言えばわかるのよ。」
「いいじゃん。もう同じクラスじゃないんだし。」
そう言って武昭はもう一度希美の髪を引っ張った。
修一はそのいつものやりとりを見て笑う。
「そうだ!紺野ちゃんは何点だったかな?」
端の方の席で帰り支度をしている少女を見て希美が言った。

紺野あさ美はかなりの秀才である。
塾内ではもちろんのことトップを維持し続けて
聞けば中学校でもダントツのトップらしい。
しかしそれよりも修一は彼女の事を別の視点で見ていた。
657TMC:03/01/12 12:33 ID:csPbCFJF
「紺野ちゃん、何点だった?500点?」
希美があさ美の机に手をかけて聞いた。
「そんなわけないよ。ちょっと理科が失敗したかな。」
あさ美はにこやかにさらっと言った。
「失敗って何点ぐらいだ?」
修一は自分より成績のいいあさ美の点数は気になる。
「94点ぐらいかな。」
やはりにこやかにあさ美は言ってのける。
「それぐらいで失敗かよ・・・」
3人の背後から武昭のため息が聞こえてきた。
658TMC:03/01/12 12:34 ID:csPbCFJF
今日は更新終了です。
659ROI:03/01/12 19:25 ID:PxhXLd5n
『ピーンポーン』
伯母「はい」
藤「あっ!伯母さん、こんにちは」
伯母「あっ!尚人ちゃんこんにちは」
雄「すいません。なつみいますか?」
伯母「ええいるわよ」
伯母「なつみ〜尚人ちゃんと雄基くんが来てるわよ〜」
しかし2階から反応はない。
伯母「も〜ちょっと待ってて。あっ上がってていいわよ」
と言って伯母さんは2階へ上がって行った。
藤「じゃあ上がらしてもらおうか」
雄「そうだな」
と言って俺達は家に上がった。
リビングのソファーに座っていると。
『ドタドタドタ』
伯母「ごめんなさい。なつみどうしても会いたくないって・・・」
藤「・・・そうですか」
伯母「本当にごめんね・・」
雄「いいんです・・じゃあ行くか」
藤「ああ・・」
雄「それじゃあ、おじゃましました」
俺達がなつみの家から出て行った後なつみはその光景を2階から見ていた。
な「・・・ごめんね尚人」
なつみは泣きながら見ていた。

660ROI:03/01/12 19:35 ID:PxhXLd5n
雄「これからどうする・・」
藤「・・俺は家に帰って寝るわ」
雄「そうか・・・じゃあな気を付けて帰れよ」
藤「ああ、じゃあな」
俺はその後1人孤独に家に帰った。
藤「・・・ただいま」
あ・美「「おかえり〜」」
あ「お兄ちゃんご飯どうする?」
俺はあさ美の言葉を無視してそのまま自分の部屋に閉じこもった。
藤「はぁ〜〜〜」
俺は部屋に閉じこもった後もなつみの事を考えていた。とそこへ
美「尚人ちょっといいかな・・?」
藤「・・ああいいぜ」
と美貴がいきなり
『パァーン』
俺の頬を叩いた。
藤「いってーな!いきなり何するんだよ!!」
美「尚人!あんた何考えてんの!」
藤「何がだよ!」
美「あさ美ちゃん泣いてるのよ」
藤「えっ!・・何で」
美「尚人が無視したのがよっぽど悲しかったんだよ!」
藤「・・・・・・」
俺は何も言い返せなかった。
美「あさ美ちゃんに謝ってきな」
藤「ああ、わかった悪かったな!」
俺はあさ美の所へ向かった。
661ROI:03/01/12 19:36 ID:PxhXLd5n
更新終了です。
インフルエンザが完治してもうサイコー(^−^)
662ダイ:03/01/12 23:38 ID:ExLDfT7U
けめこ
663<(_ _)>:03/01/14 00:05 ID:hMV8WnKA
コンバンコ
664ROI:03/01/14 17:08 ID:33s0a3r4
俺はあさ美の部屋へ向かった。
あさ美はベットの中で泣いていた。
藤「・・・・あさ美?」
あさ美は何も答えなかった。
藤「おい?あさ美?」
あ「うるさい!もう出てって!」
あさ美はそう言うと俺を部屋から追い出した。
俺が廊下で呆然としていると美貴が来た。
美「どう?謝った?」
藤「謝ろうかと思ったら追い出されちまった・・」
美「もう何してんのよ!もう私に任して」
と言うと俺は美貴の言う通りにその場を離れリビングで待っていた。
そして10分後あさ美と美貴が来た。
美「さあ尚人、ちゃんと説明しな」
藤「ああ、あさ美今日は悪かった。俺も今日いろいろあってなもうめちゃくちゃだったんだ」
藤「だから俺はあさ美を無視したくて無視をしたんじゃないんだ。わかってくれ・・」
あ「うんわかったからもう。私の方こそごめんねちゃんとお兄ちゃんの理由を聞かないで・・」
藤「いやいいんだもう・・わかってくれんたんだから」
美「じゃあ仲直りしたところでご飯にしますか」
藤「そうだな。俺もう腹減ってしょうがないよ」
俺達は仲良くリビングへ向かった。
665ROI:03/01/14 17:22 ID:33s0a3r4
飯を食べて風呂に入った後俺はそのままソファーに寝そべっているとそのまま寝ていた。
美「お〜い尚人起きろ〜」
藤「あれ?あさ美は?」
美「あさ美ちゃんならもう寝ちゃたよ」
藤「そうか・・あと今日美貴助かったよありがとう」
美「いやいや。でもよかったよちゃんと仲直りしてくれて」
藤「なんかお礼しないとな・・・」
美「ホント!じゃあ何にしようかな〜・・」
藤「高い物は勘弁してくれよ・・」
美「じゃあキスして!」
藤「はっ!!!」
美「だからキスして!」
藤「なんで!?」
美「ん〜なんとなく」
藤「なんとなくでキスかよ・・・」
美「もう早くしてよ結構恥ずかしいんだから・・」
よく見ると美貴の頬は真っ赤になっていた。
藤「・・・わかったよ」
そう言うと俺は軽く美貴の唇にキスをした。
美「サンキューそれじゃあオヤスミ〜♪」
藤「・・ああ、おやすみ」
俺は部屋に戻った後もキスの事が忘れられずにいた。
藤「あ〜もう忘れよう」
そう考えていると俺はそのまま寝ていた
666ROI:03/01/14 17:25 ID:33s0a3r4
更新終了です。
今日からまた学校が始まってたいぎ〜!
             
667_:03/01/15 03:28 ID:H+LyTNqA
ホゼ
668:03/01/16 03:17 ID:rWlQm36q
669:03/01/16 08:32 ID:LzHvEEPV
670:03/01/16 10:43 ID:VPSyI1TG
671名無し:03/01/16 11:15 ID:204IR3yX
後藤真希と同棲萌えるなーー毎日セックスしたい
料理もうまいしカワイイしサイコーー
672TMC:03/01/16 16:38 ID:zDrPLrqH
>>657からです。

「フフフ。今回の理科は紺野ちゃんに勝ったよ。」
希美がいかにも怪しげに、自慢げに笑った。
「昨日夜中まで天体のプリントやってたからね。」
そう言った瞬間あさ美の垂れ気味の瞳がカッと見開いた。
「ダメだよ!希美ちゃん!」
「ど、どうしたの!?」
「変態のプリクラなんて・・・ダメだよ・・・」
修一はその会話を聞いてとっさに頭の中で考えた。

天体のプリント、変態のプリクラ
てんたいのぷりんと、へんたいのぷりくら

その時、修一は確信した。
やはり紺野あさ美は本物の「天然」だと。
秀才だけど天然である。非常に珍しい人物である。
修一は自分でも気付かないうちに
そんなあさ美に興味を抱いていた。
673TMC:03/01/16 16:39 ID:zDrPLrqH
駅前のやけに圧迫感のある通り、俗に言う「ビル街」
そこに修一達の通う平家学院がある。
平家学院は全国に支部を持つ大型進学塾だ。
この教室の塾長である平家みちよは社長の娘なのに
何故か小さな教室の塾長をやっている。
ちなみに、クラスは上位からS・SU・N
修一達は最高のSクラスに所属している。

「バイバーイ。」
「さよなら。」
4人で一緒に教室を出た修一達はバス停の前で別れた。
駅から近い修一と希美は自転車で
逆に駅から遠い武昭とあさ美はバスで塾に通っていた。
バスが来るまではバス停で話しているのだが
今日はたまたまバスが早かったのでそのまま別れた。
674TMC:03/01/16 16:39 ID:zDrPLrqH
今日はここまでです。
675 :03/01/17 01:52 ID:WGRGd60a
(・∀・)イイ!!
676名無し:03/01/17 18:13 ID:98GHvvER
これって、辻ちゃんも頭がいいって設定なんすか?
677ROI:03/01/17 18:41 ID:PKobwmW5
>>665から
次の朝俺はいつも通り3人と飯を食った後すぐに学校へ向かった。
藤「なつみ来てるかな・・・」
俺は意を決して教室のドアを開いた。
藤「・・・来てないか」
しかし意外な人がそこにいた。
亜「あっ!藤沢君おはよう」
藤「あっ!松浦さんどうしたの?」
亜「いや〜早く起きちゃって」
藤「ふ〜んそうなんだ」
俺は残念なような残念ではないような感じだった。
亜「ねえねえ藤沢君ってミキたんと一緒に住んでいるんだね」
藤「えっ!なんで知ってんの・・・?」
亜「昨日ミキたんに聞いた!」
藤「美貴の奴昨日言うなって言ったのに・・」
亜「大丈夫誰にも言わないから」
と言って俺にピースをした。
678ROI:03/01/17 18:43 ID:PKobwmW5
今日は終わりです。
いや〜学校が始まったので大変です(>−<)
679TMC:03/01/17 21:03 ID:qJnvi/b6
>>673
そういう設定になってます。
680 :03/01/18 00:10 ID:nolcrQ8i
>>678
ファイト
681:03/01/18 08:33 ID:KNXYMzZa
おつけれさまです。
682age:03/01/18 22:40 ID:wJPlN5JQ
sage?
683boiya-:03/01/18 22:54 ID:lzpcQKHb
それで泣き止んで
俺 「慶太、ありがとう、慶太がいなかったらやばかったかもしれなかった」
慶太 「うんいいよ、親友だろ、けどまだりょうは後藤のこと好きなんだよね?」
俺 「まだ好きだよ。あんな別れ方したけど俺はまだ真希のことは好きだ」
慶太 「そうだよね、ちょっと今日は一人で帰ってくれるかな?りょうには
    悪いけど、公園にいかなくちゃいけないんだ」
俺 「そうか、わかった、じゃ一人で帰るわ、今日はありがとうな」
と、俺たちは別れた、俺は、かなり重い足取りで家に向かってると、携帯から
着メロが流れてきた。真希からだ!俺は急いで電話に出ると
真希 「りょう、今から近くの公園来てくれないかな?」
俺は何が何だかわからなかったが、別れた理由も聞きたかったので
俺 「わかった、今すぐ行く」
と言って電話を切った
684boiya-:03/01/18 22:54 ID:lzpcQKHb
俺は公園につくと、真希を探した、真希はベンチに座っていて、
俺はベンチに近づいていくと真希を俺に気づいたようで立ち上がった
真希 「ごめんね、今日は・・・私ね、りょうと別れた理由はね、
    両親の都合で来週にはこの町から引っ越すことになったんだ」
俺 「なんでそんな大事なこと言わないんだよ!!」
真希 「だって・・・」
俺 「別に引っ越したって俺たちは恋人同士には変わりないだろ」
と言って俺は真希を抱きしめた。すると真希は顔を俺の胸に押し付けて
泣き出した。
真希 「グスン・・・グスン・・・グスッ・・・ごめんね、私が引越し
    ても私の事好きでいてくれるよね?」
俺 「あたりまえだろ、けど他に好きな人ができたらごめんな」
と俺は真希をからかう言い方をした。そしたら
真希 「もう!そんなこと私が許さないんだからね!」
と言って真希は顔の頬を膨らまして言った。
俺 「けどよかった、真希がいつもの真希に戻ってくれて」
真希 「けど、親の仕事が終わったらまたこの町に帰ってくるからね、
    だから、私が帰ってくるまで好きな子作らないでね」
俺 「さっき言ったとおりそれはわからない、けど待ってるからな」
真希 「うん!」
それで真希は引っ越してしまった。

685boiya-:03/01/18 22:55 ID:lzpcQKHb
慶太 「昔にこういう事があったんだよ」
愛 「けどりょうはその後藤さんのことまだ好きなのかな?」
と、愛はすごく暗い顔をしていた
慶太 「う〜んそれはわからないけど、りょうはちょっと愛ちゃんに
    惹かれてる気がするんだよね」
と慶太は笑顔で言った、それで愛もそれを言われてうれしかったのか笑顔
になっていた。
俺 「さてと飲み物も用意したし上に行くか」
と言って俺は飲み物を持って自分の部屋に行った。部屋に入るとなぜか不思議
に愛が笑顔でいた。愛って喜怒哀楽激しいな・・・と俺は思ってしまった(笑)
俺 「てゆうか慶太の話ってなんだったの?」
慶太 「えっ!?別に部活の話だよ、ね、愛ちゃん」
愛 「うん!そうだよ、りょうには関係ない話だよ」
なんかこういう会話ってむかつくな、俺には関係ない話って・・・俺だ
け取り残された感じで(笑)それから俺たちは部活の話やいろんな事
を話していた。楽しい時間はあっという間に過ぎ慶太が帰ってしまった。
なので俺は疲れていたのですぐに寝てしまった。
686boiya-:03/01/18 22:55 ID:lzpcQKHb
今日はここまでです。久しぶりに更新しますたw
俺も学校大変だ〜〜!!
687ダイ:03/01/18 23:05 ID:bmjOXzyq
>>386

しばらくして自然に目が開いた。
ふと横を見てみると亜依が寝息を立てている。
その顔はとても幸せそうな顔をしている。そんな亜依の顔をみているとこっちまで幸せな気持ちになってくる。
多分亜依にはそういう力があるんだろう。優香や井川遥ではないが人を癒す力を。
どのくらいの時間がたったのだろう。亜依の顔をずっとみていた俺だがしばらくして我にかえり時計を見てみるともう12時だ。
(そういえば今日は1時から部活があったっけな)
もうあまり時間がないので急いで支度をすることにした。まあ俺は身支度に時間はかけない方で
15分もあれば十分用意はできるのだが。亜依を起こすと面倒なので亜依に気付かれないようゆっくり
ベットから起き上がり部屋を後にした。15分後部活へ行く用意ができた。しかしまだ部活までには
まだ時間があったので俺は家でストレッチを済ましてから部活に行こうと思い、
ストレッチを開始した。それにしても俺は自慢ではないが体が硬い。小学生の時は軟らかかった方なのだが
中学、高校と時間がたつにつれどんどん硬くなっていってしまったのである。
体が硬いなりに一生懸命ストレッチをやって12:40くらいになったので家を出ることにした。
俺の家から学校までは自転車で20分くらいの距離なのだ。まあバスで行ったりもするのだが。
自転車で行くのがめんどくさい事このうえない。俺はとにかくめんどくさいことが嫌いだ。しかしこればっかりは
どうにもならないので仕方なく学校まで行っている。20分後学校に着くともうすでにほかの何人かの部員が来ていて
その中にはなつみの姿もあった。
688ダイ:03/01/18 23:08 ID:bmjOXzyq
今日はここまで。最近さぼり気味ですんません。
689ROI:03/01/18 23:25 ID:rVsj1fo1
HRが終わった後俺は美貴のクラスへ向かった。
藤「おい、美貴ちょっと来てくれ」
美「何?」
藤「いいから」
と俺は美貴を連れて人気のない屋上へ向かった。
藤「お前松浦さんに言っただろ!」
美「えっ!・・・うん」
藤「なんで言ったんだ?」
美「いや〜つい口が滑っちゃって・・・ごめん!」
藤「まあ、松浦さんは言わないって言ってくれているからよかったけど」
美「本当にごめん!もう言わないから」
藤「次からは気を付けろよ!」
美「は〜い♪」
藤(本当に反省してんだか・・)
その後チャイムが鳴ったので俺達はそれぞれ教室に戻った。
690ROI:03/01/18 23:34 ID:rVsj1fo1
>>689から
そして授業が終わり昼時間になった
雄「おい藤沢飯食おうぜ」
藤「ああいいぜついでに話したい事もあるし」
そして俺と雄基は屋上へ向かった。
藤「なあ雄基・・」
雄「何だ?」
藤「なつみの事だけどな・・・」
雄「ああ、なつみの事か。なつみなら心配ないぜ明日からちゃんと学校に来るってよ」
藤「本当か!?」
雄「ああ、昨日あの後心配でな・・またなつみの家へ行ったんだ」
藤「でっどうしたんだ?」
雄「俺が説得してやっと来るようになったんだ」
藤「・・・そうか。よかった」
俺がホッとしていると雄基がとんでもない事を言った。
雄「お前ちゃんと説明しろよ」
藤「何を?」
雄「藤本と一緒に帰った理由」
藤「え!」
雄「それが条件らしい」
藤「まじかよ・・・」
雄「俺も聞いてみたいしな。まっがんばれよ」
俺が呆然としているとチャイムが鳴り響いた。
691ROI:03/01/18 23:37 ID:rVsj1fo1
更新終了です。
今日から2日休みなのでちょっと更新です
692ROI:03/01/19 19:05 ID:lD2efvtA
そして放課後・・・俺は決心をした。
藤(よし!もうはっきり言おう!雄基にもなつみにも!)
とそこへ雄基がきた。
雄「部活行こうぜ」
藤「ああ、その前にお前に話しておきたい事がある」
雄「どうしたんだよ?」
藤「俺と美貴が一緒に帰った理由をお前に話しておこうと思ってな」
雄「ああ、聞かしてくれ」
俺は何も隠さず俺はすべての事を雄基に話した。
藤「という事だ」
雄「なるほどな。じゃあなつみにも今日中に話したほうがいいな」
藤「・・・そうだな」
俺が不安そうにしていると。
雄「じゃあ部活が終わってから行こうぜ」
そのあと俺達は部活へ向かった。
693ROI:03/01/19 19:06 ID:lD2efvtA
更新終了です。
また明日から学校だ〜!疲れる・・・
694TMC:03/01/19 20:03 ID:0FuE52x1
>>673からです。

「う〜寒い〜・・・」
もう11月、上着無しでは外出できなくなっていた。
しかも自転車で下り坂を下っていると風が余計に冷たい。
希美はそれを大げさに身震いする仕草で表した。
「早いね。もうすぐで私立の入試始まるよ。」
「そうだな。そろそろ本腰入れないと。」
そう言うが修一自身は受験生であるという実感が
この時期になってもあまりしなかった。

「やっぱり修一は西浜高?」
「今のところはな。」
西浜高は県内の最難関の公立校だ。
あさ美はすでに合格圏にいるが修一はあと少しだった。
私立は自分に合っていないと思い公立を選んだ。
「辻は朝陽女子なんだろ?」
「今のところはな。」
希美は修一の仕草を真似るように言った。
695TMC:03/01/19 20:03 ID:0FuE52x1

「確かに辻は頭いいけどあそこはなぁ・・・」
「私にはお嬢様学校が似合わないてっわけ?」
「よくわかってんじゃん。」
希美は修一の方を悔しそうな顔で見た。

修一はこの時間を純粋に楽しんでいた。
希美とは仮面を付けずに自然に会話ができる。
普段、仮面を多用している修一にはある意味至福の時だった。
しかしこれが恋愛感情ではないことは解っていた。
と言うよりも修一には何が恋愛なのか解らなかった。
696TMC:03/01/19 20:06 ID:0FuE52x1
今日は更新終了です。誤字スマソ。
それと住んでる地域により受験のシーズンが多少ずれると思いますが
とりあえずこれは俺の所のシーズンで書いてます。
697j:03/01/20 17:35 ID:61Ko87ak
?
698_:03/01/22 00:11 ID:RZ0LcO1s
         ,.、 ,.、
       i,!'; ,!i';
       ; lj: ;,リ;'
      ;' "´゙ヽ
      ;' ;. ‘,,λ)
     ;'  ( ^▽^)
    ,.;゙; (ノ   ';)
    `'ヾ;, ,.  , .;'
       '∪''∪
699名無し:03/01/22 23:25 ID:H4uSUBuj
完結してないのにやめる作者さんが多すぎませんか?
事情があるなら仕方ないと思いますけど、それならそうと読者に一言
というのがマナーのような気が。
今更新してない作者さん達の返事がほしいですね。
700boiya-:03/01/23 00:03 ID:1GzDGM1A
>>699
そうですねw
今、学校の検定やらテストやらでかなり忙しくて更新できません。
もう少しおまちください。
701こうもり:03/01/23 02:48 ID:H/guBW/R
「じょーう、今日の事覚えてるでしょうね?」
朝食をとりながら圭は、譲に向かって話し掛けている。
「覚えてるよ、みちよさんとあいぼんと飯を食いに行く話だろ」
「覚えてるなら別にいいのよ」
圭はそう言うと譲が作った味噌汁を「ずずずっ」と音を立てて飲む。
三日前にみちよが四人分の食事券をもらって、それに譲と圭を誘ったのだ。
「それにしてもついてるよな、みちよさんがあんな高級なレストランに
食事に誘ってくれるなんて」
「ほんとよねー、今日は本当に楽しみ、あっ、そろそろ時間だから行かないと」
圭は時計を見ながら慌しく席を立つ。
「後片付けはいいよ俺がやっとくから」
「ごめん譲、あとよろしくね、じゃあ行ってきます、私は待ち合わせの場所に
直接行くから譲もちゃんと来るのよ」
「わかってる、じゃあ仕事頑張れよ」
譲は箸をいったん置いて、圭に向かって手を振る。
702こうもり:03/01/23 02:50 ID:H/guBW/R
あの雨の日から一ヶ月、譲は一度も亜依と会っていなかった。
だが一ヶ月たっても譲の心の中ではまだあの時の、胸の高鳴りを覚えている。
「今日会ったら、俺どうなるんだろう?」
譲は食器を洗いながら一人呟いている。

おっと、そろそろいくか、確か約束は7時だったし。
譲は腕時計を見ると、時間は午後6時。
家から約束の場所までは電車で大体40分くらいかかるので
支度をして、家を後にする。

更新終了。

>>699さん
すいません、さぼってしまってちゃんと完結させます。
703ROI:03/01/23 17:26 ID:IY0rCDV5
>>699さん
すいません僕も今テストを控えているので・・・
更新できるときには更新します。
704こうもり:03/01/23 23:46 ID:H/guBW/R
あいぼんはもう出かけちゃったのかな?
譲は家を出て亜依の家を見ると、電気が消えているので
どうやらもう出て行った後のようだった。
あいぼんと一緒に行ければ良かったけど、まああとで会うからいいか。
譲はそう思いながら、待ち合わせ場所に向かった。

待ち合わせの場所に着くと、すでにみちよと亜依は着いていた。
亜依は譲の姿を見つけると、譲のほうに駆け寄って来る。
「譲さんこんばんは」
「こ、こんばんはあいぼん」
そう言いながら譲は亜依のほうに視線を移す。
亜依の格好はポロシャツにジーンズのミニスカートという格好だった。
譲にはその姿が凄く眩しくて、思わず声が上擦ってしまう。
それに一ヶ月前に感じた胸の高鳴りがまた戻ってきているようにも感じられた。
705こうもり:03/01/23 23:47 ID:H/guBW/R
「こんばんは、譲さん」
みちよは亜依に少し遅れて、ゆっくりと
みちよの方は、仕事帰りなのかスーツを着ている。
3人になると譲のほうも次第に落ち着いてきて、しばらくその場で圭の来るのを
待っていた。

……遅いな圭、どうしたんだろう?
もしかしたら待ち合わせの場所間違えてるのか。
時計を覗くともう約束の時間の7時はとっくにまわっている。
「ちょっと圭に電話をしてみますね」
譲は携帯を取り出し、圭の携帯に電話を掛けた。

更新終了。
706TMC:03/01/24 20:38 ID:1SZnRPY8
>>695からです。

「あれ?今の所曲がらなくてよかったのか?」
いつもなら今の曲がり角で別れるはずなのだが
希美はそのまま修一と同じ方向へハンドルを切った。
「コンビニで買い物してく。」
「そうか。」
気のせいか希美がこちらを気にするような目をしていた。
ちょうどコンビニの前で別れた。
修一の家はそこから100メートルほど先のマンションだ。

「ただいま。」
鍵が開けっ放しの玄関からリビングに向かう。
テレビを見ていた母親がこちらに気づいた。
「おかえり。何か食べる?」
「べつに腹は減ってないからいいや。」
このとき再び仮面を被った。親用の仮面を。
なるだけ苦労させないように心配かけないようにと
修一なりの親孝行でもあったのかもしれない。
707TMC:03/01/24 20:38 ID:1SZnRPY8
少しですが更新終了です。
708名無し:03/01/24 22:29 ID:JGA4DLaV
モーヨタ小説はもういいです。
709こうもり:03/01/25 01:15 ID:vHsG8YPV
――――トゥルルルル――――トゥルルルル――――
呼び出し音が三回くらい鳴った後に、圭が電話に出る。
「もしもし、譲?」
「ああ、どうしたんだ圭?もう時間過ぎてるけど」
「ごめーん、仕事が少し長引いちゃったから、まだタクシーの中なのよ
だから直接レストランに向かうから、みちよさんにも言っておいて」
「ああ、わかった」
譲がそう言うと圭の方から携帯が切れた。
ポケットに携帯をしまって、みちよに
「圭の奴遅れるみたいなんで、先に行ってていいそうです」
と言う。
「あ、そうですかそれじゃあ先に行きましょうか」
「ええ」
「うん」
3人はレストランに向かって歩き出した。
710こうもり:03/01/25 01:16 ID:vHsG8YPV
「本当に今日はありがとうございます、わざわざ誘ってくれて」
譲は道すがら、みちよに感謝の気持ちを表す。
「いいのよそんな気にせんで、亜依だって、うちだって世話になってるし
たまには恩返しないと罰が当たってしまうわ」
「いや……そんな」
譲は頭を掻きながら首を振る。
そんなことを話しながら五分くらい歩いていると、目的地のレストランに着いた。
そこは凄く有名なフランス料理店で一度食べにきた同僚が
『本当に頬が落ちるかと思った』というくらい美味しいらしい。
入り口の前には圭が立っていたので譲が
「あれ、圭もうついてたのか?」と言うと圭は
「うん、電話を切った後すぐにここに下ろされたのよ」と譲に言う。
そして、みちよの方に歩み寄り
「こんばんは、みちよさん今日はありがとうございます」
と言う。

更新終了。
711すげ:03/01/25 08:15 ID:BJIJHMnQ
わんばんこ
712 :03/01/25 08:19 ID:6tDt9oBv
きもい
713_:03/01/26 18:46 ID:8uC/em45
もきい
714こうもり:03/01/27 00:57 ID:HtAHU1Ru
そして、みちよの方に歩み寄り
「こんばんは、みちよさん今日はありがとうございます」
と言う。
「ええの、気にせんで、どうせ貰ったもんだしそれにたまには
お礼も兼ねてな」
と言いながら圭に微笑みかける。
「みっちゃん、早く、早く」
みちよの後ろで話を聞いていた亜依がもう待ちきれないと言った表情で立っている。
「じゃあ入りましょうか?」
譲が言い終わる前に、亜依が先に店の中に入って行く。
「じゃあ私たちも行きましょう」
圭がそう言うと3人も店の中へ入って行った。
715こうもり:03/01/27 00:58 ID:HtAHU1Ru
「へえ、こんなところなんだ」
「やっぱり綺麗なところよね」
みちよと圭は店員に案内された席に座りながら、色々と話している。
「譲さん、ここってそんなに美味しい店なんですか?」
亜依はきょろきょろと辺りを見回しながら、譲に尋ねる。
「うん、そうらしいよ」
「でも結構空いてないですか?」
店の中はまだ半分くらいしかテーブルが埋まってないので
不思議に思って譲に尋ねているようだ。
「いや、この店は完全予約制で、今開いてる席は予約席なんだって」
譲は亜依に向かってそう言うと亜依も納得したような表情で譲を見る。
亜依の表情はとても豊かでついつい譲は亜依の事を見とれてしまいそうになるが
圭やみちよに変に思われるのでなんとかこらえながら亜依と話を続けた。

更新終了。
716名無し募集中。。。:03/01/27 01:30 ID:DvNafFsX
こうもりの定期更新が再開して嬉しいよ。
また前みたいに盛り上がるといいんだけど、
新作者にパッとする人がいないからなぁ・・・。
がんがって欲しいですが。
717 :03/01/27 20:33 ID:V1hFTput
この時期忙しいのかな
718TMC:03/01/27 21:18 ID:DXm71Scp
>>706からです。

それから修一はシャワーを浴びて部屋に入った。
とりあえず今日のテストの問題を軽く見直す。
やはり数学の問題だけ難しいように感じられた。
自分でも文系の人間であることは自覚していた。
国語と社会は常に90点代だし
英語に至っては実は帰国子女ではないかと思うくらい得意だった。

しかし数学だけはどうにもならなかった。
今まで塾のテストで90点代をとった記憶がない。
頭が堅いので特に図形の問題は苦手だった。
柔軟な考え方ができないのだ。
西浜高への最大の壁はどうやら数学のようだ。

下の階から階段を上ってくる足音が聞こえる。
気になったので窓の方へ近寄った。
修一の部屋は一番隅にあるのでカーテンをめくれば
マンションの廊下が見えるようになっていた。
719TMC:03/01/27 21:19 ID:DXm71Scp
足音の主は加護亜依だった。
加護亜依は修一とは幼稚園児代からの付き合い
いわゆる幼なじみだ。
どうせ自分に用があるのだろう。
そう思った修一は亜依がチャイムを鳴らす前に
部屋を出て玄関のドアを開けた。

「わっ!ビックリするやないか!」
「驚かすつもりはなかったんだけどな。」
亜依は突然目の前のドアが開いたことに驚いていた。
「で、何か用か?」
彼女の手に何かが入ったビニール袋があった。
「これな、ばあちゃんちの奈良漬けや。
 ぎょうさん送ってきたから修一んちにもおすそわけ。」
亜依はそう言ってビニール袋をこちらにさしだした。
720TMC:03/01/27 21:19 ID:DXm71Scp
更新終了です。
721名無し募集中。。。:03/01/27 21:48 ID:tGLvlnlT
新メンがヒロインの話を書く作者はまだ現れないか…
コンボさん辺りに書いて欲しいな
722ナナ資産:03/01/27 23:39 ID:po6M6ebb
>>721
まだキャラとかほとんど分かってないしね。
道重はなんとなくわかる気がするが。
723コンボ:03/01/28 00:12 ID:dVnIrLwQ
>>588より

12時に柴田家の前に到着した。
間もなくあゆみが玄関から現れる。
「じゃ、行きましょうか」
あゆみは先立って歩き出した。
「どこか行くあてでもあるの?」
「うん。少し歩いたらファミレスがあるから、そこでいいでしょ」
近所にファミレスができていたなんてことは初耳だった。
「もしかして、コンビニもある?」
「はい、国道に出たらすぐの所に。あと、駅の近くにいくつもありますよ」
「あ、そう」
太一が住んでいた頃とはすっかり変わっていた。
「ファミレスっていつできたの?」
「3年ぐらい前かな? もうちょっと古いかもしれません」
3年前どころか去年の正月も来ているが、ファミレスのことなどちっとも知らなかった。
自分が居た頃より、はるかに都会になっているのだ。
「あゆみちゃん、ちょっと訊いていい?」
「なんですか?」
「なんでそんなに東京に憧れてるの?」
724コンボ:03/01/28 00:12 ID:dVnIrLwQ
「そりゃあ東京の方が服も一杯あるし、遊ぶ所だってここよりいくらでもあるんですよ。
 誰だって楽しい方がいいじゃないですか」
「ここでも充分じゃないの?」
「そんなことないですよ。
 車は全然通らないし、山ばっかりだし」
「いいじゃん、車が通らない方が。
 安全だし」
「どうでもいいんですよ、車は」
あゆみは段々むくれてきた。
「私は東京がいいんです、東京が。
 東京にはここにはない色んな物があるんです」
「無い物も多いと思うよ」
「そんなわけない」
あゆみは断定的に言って、そのまま黙った。
725コンボ:03/01/28 00:13 ID:dVnIrLwQ
20分ほどでようやく車道が見えてきた。
国道に出ると急に車やバイクが多くなり、さっきまでの閑静が嘘のように騒音が鳴りつづけている。
太一はあゆみの後について、オレンジの看板を掲げたファミレスに入った。
「何にします?」
あゆみはメニューを見ながら訊いた。
さっきまでの怒りはうやむやにしてくれるようだ。
「じゃあ、カレーライス」
腹が減り始めていた。
とりあえず腹に溜まる物を食べたい。
「私はコーヒーとチョコレートサンデーにしよう」
頼む物が決まったところで、店員が水を持ってきた。
「ご注文お決まりですか?」
その大学生ぐらいの女は電卓のような機械を持って注文を待っていた。
「コーヒーとチョコレートサンデーと、ハヤシライスだっけ?」
「カレーライス」
「じゃ、今のとカレーライス下さい」
店員は素早く注文を書き付け、店の奥へと去って行った。
「随分てきぱきしてるね」
太一が口にしたのは『カレーライス』の一言だけだった。
726コンボ:03/01/28 00:14 ID:dVnIrLwQ
「ぐずぐずしてるの嫌いなんだ。
 決まったらすぐに呼ばなきゃ」
大人しそうな第一印象とは違って、考えていることはくっきりとしている。
「ところで、聞きたいことがあるんだけど」
太一は机の上に手を置いて喋り出した。
「なんで俺を誘ったのかな、今日は」
「別に。他に誘う友達がいなかったからですけど」
「本当に?」
あゆみは不機嫌そうに眉を動かした。
「なんで?」
「いや、違ってたら怒らないで欲しいんだけどね。
なんか電話の口調がそれだけじゃないような気がしたんだよね。
昨日も、俺が東京から来たって知ってから態度が変わったような気がするしさ。
もしかして俺のこと誘ってないかなあ、なんて。
あ、別の意味で誘うってことね」
あゆみは黙って聞いているだけだった。
727コンボ:03/01/28 00:14 ID:dVnIrLwQ
太一は思わず弱気になる。
窓の外では、バイクが信号待ちの車の間をすり抜けている。
クラクションの音が店内まで聞こえていた。
「違った?」
首をすくめながら尋ねると、丁度店員がコーヒーを持ってきた。
「コーヒーをお持ち致しました」
さっきと同じ女の店員は、コーヒーカップを迷わず太一の目の前に置くと一目散に店の奥へと消えていった。
あゆみは視線を机の真ん中に定めたまま少しも動かさない。
太一は口を開きかけて、つぐんだ。
黙ってコーヒーをあゆみの前に押しやる。
太一が机の下に手を置くと、あゆみはコーヒーに手をつけた。
一度に半分以上飲み干す。
「……そうよ」
あゆみは辺りをはばかるような声で言った。
「それでまた、ちょっと不思議なことがあるんだけど」
太一は済まなさそうに訊く。
「東京に住んでるってだけで、なんでそんなに態度を変える必要があるのかな」
728コンボ:03/01/28 00:15 ID:dVnIrLwQ
東京にだって田舎者は住んでいる。
誰もが洗練されているわけではないのだ。
逆を言えば、田舎にだって数は少ないかもしれないが都会的な所はあるわけだ。
ましてや、ここには国道だってファミレスだってあるのだ。
都会だけに憧れるのは偏りすぎてはいないだろうか。
「カレーライスお持ちしました」
またもや同じ店員がやってきた。
カレーの器をぞんざいに太一の前に置く。
「ごゆっくりどうぞ」
マニュアルなのか嫌味なのかは分からないが、店員はそう言って去っていった。
太一は一瞬、途惑ってからスプーンを取った。
あゆみの顔を見る。
相変わらず、うつむいて机の真ん中を見つめていた。
太一はできるだけ音を立てないようにカレーを食べはじめる。
「……人の答え聞くのに、それは無いんじゃないの」
あゆみは声を抑えていた。
太一がカレーから顔を上げると、いつのまにかコーヒーカップは空になっていた。
あゆみの両目が太一の手にしているスプーンに視線を送っている。
太一は慌ててスプーンを置いた。
「ごめん、答えて」
729コンボ:03/01/28 00:18 ID:dVnIrLwQ
あゆみはもったいつけるように溜息をついた。
「なんかイメージと違うんだよね、太一さんは。
 都会から来たって言ったからもっと洗練されてて、身のこなしとかも格好いいと思ったのに」
「それは無いよ。
 俺だってここの出身なんだし」
太一の言葉にあゆみは暗い視線を投げかけた。
「私、田舎にコンプレックス持ってるんですよ。
去年大学に入ってカルチャーショック受けたんですよね。
皆、どこで売ってるのか分からないような服着てて。
カラオケぐらいは何回でも行ったことあったんですけど、数が半端じゃないですしね。
ここの町の名前なんか、誰も知らないんだから」
そうだろうなあ、と太一は思う。
「だから、バカにされないために都会的にならなきゃいけなかったんです。
田舎に依存できなくなっちゃったんですよ。
だから夏には髪の毛染めて、大学の友達をいっぱい作ったんです。
高校の友達も、都会に行った子以外は付き合うのやめました。
それで、冬に入ったあたりから彼氏が欲しくなってきて」
あゆみはそこで話を切った。
「チョコレートサンデーをお持ちしました」
例の店員があゆみの前にクリームののった器を持ってきたのだ。
そして足早に去っていく。
完全に同じ行動パターンだった。


ここまでです。
私的な用事のためかなり間が空いてしまいました。
なんとかこの短編だけでも終わらせないと、と思ってます。
730山崎渉:03/01/28 13:48 ID:Lb9JAYho
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉 
731 :03/01/28 15:18 ID:CxfMcmmN
>>729
待ってました!
732こうもり:03/01/29 01:29 ID:87lQbfaI
その後お喋りをしながら四人は出てくる料理を食べていた。
料理はうわさ通り凄く美味しくて、譲や圭、みちよは舌鼓を打ちながら食べている。
だが亜依のほうは味が薄かったり、少し口に合わない物があったらしく
少し不満そうな表情で食べている。
そしてデザートも食べ終わり、少しした後に四人はレストランを後にした。

「圭ちゃん、この後なんか予定あるんか?」
「え?別にないけど」
「いやなんか飲み足りないから飲みにでもいかへん?」
「うーんどうしようかな……」
レストランから出た後、駅に向かう途中でみちよは圭を飲みに誘っている。
圭は歩きながら考えているようだ。
733こうもり:03/01/29 01:30 ID:87lQbfaI
「圭、俺は別にいいよそれにお前明日休みだろ
たまにはおもいっきり飲んで来い」
譲はそう言いながら隣にいる圭の事をみちよの方へ押しやる。
「俺はあいぼんと一緒に先に帰ってるから、お前はみちよさんに
今日のお礼として付き合ってあげろ」
「それもそうね、みっちゃん、行こうか?」
「ええの?」
「うん、譲のお許しも出たしね」
圭はそう言いと、みちよの腕をとる。
「譲さん、亜依のことお願いします」
みちよはそう言うと、圭と腕を組んで駅とは別の方向に歩いていった。
「あんまり飲みすぎるなよー」
譲はこっちを向きながら手を振っている圭に大声で言う。
「わかってるよー」
圭も大声で譲に返した。

更新終了。
734:03/01/29 12:47 ID:GBSm59Hw
735ROI:03/01/29 16:28 ID:nNH3VAV/
>>692より

俺は部活の終わった後1人でなつみの家に向かった。
雄基は「1人で大丈夫か?」と言ってくれたが俺は「ああ、大丈夫だ。これは俺の問題だからな」と言って雄基と別れた。
そしてなつみの家に着いた。
藤(・・さてと行きますか・・)
俺は意を決してインターホンを鳴らした。
『ピーンポーン』
・・・そして
な「は〜い」
なつみが玄関に出てきた。
な「あっ・・」
藤「よっ!」
しばしの沈黙が続いた後なつみが口を開いた・・
な「どっどうしたの・・?」
藤「雄基から話は聞いた」
俺がそういうとなつみは何の事か気づいたようだ・・
な「・・まあ中に入ってよ、外寒いでしょ?」
藤「じゃあそうさしてもらうかな」
といってなつみの家に入った。

736ROI:03/01/29 16:30 ID:nNH3VAV/
更新終了です。
今日からテストなので少ない更新ですみません。
737こうもり:03/01/30 02:21 ID:2doItadC
「じゃあ俺たちもそろそろ行こうか?」
圭とみちよが見えなくなるまで見送ってから譲は亜依に話し掛ける。
「はい」
二人は肩を並べて一緒に歩きだす。
亜依はさっきの食事の不満をまだ譲にぶつけている。
「だからやっぱり美味しいには美味しいけど量が全然足りないんですよ」
「けどしょうがないよ、ああいう所ってそんなに量が多くないらしいし」
「そんなもんなんですか」
「うん」
譲がそう言うと亜依はまだ不満そうな顔を譲に見せたがその後は何も話さなかった
738こうもり:03/01/30 02:21 ID:2doItadC
譲と亜依はそのまま電車に乗って最寄り駅まで向かう。
電車は家に帰るサラリーマンや学生でごった返していて満員状態だった。
譲は亜依とはぐれないようにするために亜依の手を握り電車に入る。
手を握った時に亜依は少し戸惑いの表情を見せたが譲が
「はぐれないようにね」と笑いながらいうと、笑顔で譲の手を握り返してくる。
「あわわっ!!」
電車の中で亜依はそう言いながらバランスを崩しそうになっている。
譲は握っている手を引っ張り亜依の事を引き寄せる。
すると亜依の胸が譲のお腹の上あたりに当たる様な格好になってしまう。
譲はすぐにそれに気付いて体をずらそうとしたが、満員なのでそれも出来ない。
これは……気付かれないように落ち着いてないと。
亜依は譲の手をぎゅっと掴んでバランスを崩さないように堪えている。
譲は亜依の体を上手く支えるようにして何も考えずに駅に着くのをじっと待っていた。

更新終了。
739 :03/01/30 08:16 ID:inWnmYNj
胸キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
740TMC:03/01/30 21:33 ID:toND+HFP
>>719からです。

「ありがとな。」
「あんたにあげるくらいなら食べちゃいたいけどね。
 おばさん達にはいつもお世話になってるから。」
最初の方は嫌みったらしく聞こえた。
「それより明日の打ち上げ行く?」
「多分行く。」
「うちもいくから。よろしく。バイバイ。」
亜依は奈良漬けを渡すと足早に去っていった。

「亜依から奈良漬けもらったよ。」
リビングに向かい母親にさっきの奈良漬けを見せる。
「あらあら、じゃあお礼しとかなくちゃね。」
母親は立ち上がり受話器を持った。
これから1時間は電話は使えなくなるだろう。
741TMC:03/01/30 21:34 ID:toND+HFP
今日は日曜日、明日は祝日で休みと2連休なのだが
市立大島中学校の生徒達は3連休だった。
本来なら休みであるはずの土曜日が文化祭だったため
代休として火曜日も休日となるのだ。
その文化祭の打ち上げが明日の午後にある。

修一は勉強机から離れて座椅子に腰掛けた。
それからデスクトップ型のPCのスイッチを入れる。
お年玉と毎月の小遣いを貯めてやっと買った自分専用のPC
回線はケーブルテレビのものを使っているため結構速い。
前はゲームにしか使うことがなかったが
最近はインターネットに繋ぐ時間が増えてきていた。

ネットの世界の中では自分が誰だが特定されない。
そのため仮面を付ける必要もない。
だから修一にとってネットの世界は居心地が良かった。
それから2時間ほど仮想世界の住人となった。
742TMC:03/01/30 21:35 ID:toND+HFP
更新終了です。
743名無し様:03/01/31 03:48 ID:7wJ9krHf
しかし、過去の作者さんたちはいったいどこへ?
個人的には、L型さんやラムザさんの続きを
はげしくきぼーん!
744boiya-:03/01/31 22:05 ID:Py9N8WKj
>>685から
次の日、学校に行ってみると、クラスのみんなが騒いでいた。俺はどうし
たのかと思い、近くにいた友達に聞いた見た。
俺 「どうして、朝からみんな騒いでるの?」
友達 「りょう知らないのか?今日ウチのクラスに転校生が来るんだよ、しか
    も女の子らしいんだよ(笑)」
俺 「転校生か・・・」
俺は転校生には全然興味がなかったので、すぐに自分の机に行った。すると
先生もやってきた。
先生 「えーーみんな知ってるとおり今日転校生がくるから、じゃ入りなさい」
と教室のドアが開いたと同時に男子の歓声が上がった。あれっ!?なんかどこが
で見たことがある顔だな、俺はあんまり目が良くないので転校生のことがあんま
り見えなかった。しかし、斜め前に座ってる慶太がこっちをかなり見ていた。
先生 「えーーこちらが転校生の子だ、じゃ自己紹介したまえ」
と、言った同時にまた男子から歓声が上がっていた。

745boiya-:03/01/31 22:06 ID:Py9N8WKj
? 「私の名前は後藤真希といいます。2年前ぐらいまでこの町に住んで
   ました。けどこの町が好きなので帰ってきました。これからよろし
   くお願いします」
男子 「よろしく〜〜〜!!」
と、クラスの男子たちはどっかのアイドル(モーニ○グ娘。)のMCの答え
るかのように叫んでいた、でも、後藤真希・・・真希・・真希・真希ぃ〜〜
〜〜!?ちょっと待て、帰ってくる言ったとしてもこんなはやく帰ってくる
とは・・・だから慶太は俺の顔を見てたのか・・・って安心してる場合じゃ
ないぞ。どうしよう・・・
先生 「じゃ後藤の席は・・・りょうの隣な」
え〜〜!?と、真希はこっちにやってきた。真希は俺に気づいたらしく物凄く
笑顔で俺を見ていた。で、真希は席についた。それで授業が終わり、真希は
俺を呼んだ。
真希 「りょう、久しぶりだね、私の事忘れてなかった?私はりょうのこと
    忘れなかったよ、だって初めて好きになった人だもん、あはっ!」
やばい・・・この事を愛とか亜弥に知られたら何を言われるかわからない・・・
愛のほうを見たらかなり俺のことを睨んでた。と、愛は俺のところに来て
俺を呼び出した。
746boiya-:03/01/31 22:07 ID:Py9N8WKj
愛 「あの後藤って子、りょうの前の彼女なんでしょ?」
と、愛は今まで見たことないほどの、落ち込んだ顔をしていた。てゆうか
愛はなんで真希が俺の元彼女だってことしてるんだ・・・
俺 「愛なんで、真希のこと知ってるんだ?」
愛 「(真希って呼んでたんだ・・・)この前慶太くんが教えてくれたんだ」
この前って・・・慶太が家に来た日か・・・まぁ俺もいつかは真希が帰って
来る日がくるから、言おうと思ってたけど・・・
俺 「そうか、ゴメンな、愛に言わなくてさ」
愛 「それより、まだ後藤さんのこと好きなの?」
と、言ってきた、急にそんなこと言われてもな・・・けど今は、真希の事を・・・
今、自分が思ってる気持ちを言おう
俺 「昔は好きだったかもしれないけど、今は違うよ、今は愛のことが好き
   なんだ」
と、俺は初めて女の子に告白した。愛を見てみると、ビックリした顔をしていた
747boiya-:03/01/31 22:07 ID:Py9N8WKj
愛 「えっ!?嘘!?」
俺 「嘘なんかじゃないよ、愛から告白されてから俺は愛が俺に対する気持ちが
   伝わったみたい」
愛 「本当に!?」
俺 「本当だよ」
と俺は笑顔で答えた。すると愛はやったー!といって俺に抱きついてきた
愛 「これからずっと一緒にいてくれる?」
俺 「バーカ、一緒に住んでるんだから、ずっと一緒に決まってるだろ」
愛 「えへっ!そうだね」
と俺たちは笑顔で抱き合いながら笑った・・・・・・END

748boiya-:03/01/31 22:12 ID:Py9N8WKj
最悪な終わり方でしたけど一応これで終わりたいと思います。
初めて書いたのですが最悪な結果になって申し訳ないです。
これから続きを書きたいと思ってますが・・・もしよろしければ
書きたいと思います。では
749名無し娘。:03/01/31 23:06 ID:vgQzmy4i
乙カレーしょん
750名無し募集中。。。:03/02/01 01:05 ID:w4XNy9AE
ボイヤーはもうちょっと小説書く練習した方がいいと思う。
このスレだからまだ許容されてるけど、内容が薄っぺらすぎるよ。
平叙文はただ簡単な状況説明するだけじゃなくって、
もっと色々要素を盛り込めるんだから上手く活用すべき。
偉そうなこと言ってすまん。けどとりあえずお疲れ。
751名無し募集中。。。:03/02/01 18:42 ID:ItRImEeA
>>743と同じくラムザさんの続きを強く希望!!
752/:03/02/02 21:11 ID:bihysBO4
753sage:03/02/03 20:34 ID:TIwh0Bzl
一度でいいから見てみたい。石川ウムコするところ。
保全です。
754こうもり:03/02/04 01:04 ID:Li3cwd+2
譲はやっと降りる駅に着いたので安堵の表情を浮かべながら人ごみを掻き分け
電車から降りる。
その時亜依の手を離そうとしたが、亜依が離そうと
としなかったので繋いだままで駅を出る。
駅を出ると秋の風が電車の中で汗ばんでいた二人の体を優しく撫でる。
755こうもり:03/02/04 01:05 ID:Li3cwd+2
「はぁー、気持ちいい風だねあいぼん」
「はい、それにしても東京の電車っていつもあんななんですか?」
「大体あんなもんだよ、けど夜より朝の方が大変だって圭が言ってた」
「えー、そうなんですか?」
譲と亜依は手を繋いでそんな話をしながら歩いている。
譲のほうはいつのまにか亜依と手をつないでいる事が自然に感じてきた。
しばらく歩いていると亜依がコンビニを見つけて
「譲さん、あそこのコンビニよって行きませんか?
私お腹が空いちゃったからなんか食べたいんですよ」
と言って譲の手を引っ張る。
譲の方はさほどお腹は空いていなかったが別にいいと思ったので
「いいよ」とだけ言って亜依に着いていく。
756こうもり:03/02/04 01:05 ID:Li3cwd+2
更新終了。
757_:03/02/04 14:32 ID:U/YAvrAB
真希は本当にだらしがない。
掃除もまともにやらないし、料理も満足にできない。
おまけに朝寝坊。案の定、今日も俺が朝食を作っている。

「ふぁ〜、よく寝た〜。あ〜、いつもゴメンね。」
いつものように真希は俺より遅く起きて、いつもの台詞。
「あ、なんかいいにおいだね〜。今日の朝ごはんはな〜に〜?」
「うん、今日はね…」
と言いかけた俺の後ろに真希がひっつく。
腕を俺の腰に回し、背伸びをしながら俺の肩ごしにフライパンを覗く。
「わぁ〜っ、おいしそうな目玉焼き。お腹すいたよぉ〜っ。」
真希は甘えた声でじゃれついてくる。

背中ごしに伝わる二つの柔らかい感触、髪から香る甘いにおいが俺を包み込む。
昨晩あれほど激しく愛し合ったのに、またもや愚息が目を覚ます。
(ああ、もう駄目だ。我慢できない!)
振り返って真希を抱きしめようとしたが、あっさりかわされてしまった。

「うふふ、おあずけだよっ!それにもう時間ないし〜。」
真希は無邪気に笑い、小犬のような瞳で俺を見つめている。

そうやって真希は俺のココロにまた鎖を巻いていく。
もう俺からは真希とは離れられそうにない…。
758ROI:03/02/04 17:14 ID:buB+IG8B
>>735から
俺は家に入るとリビングに向かいなつみと正面になるように座った。
しばしの沈黙のあとなつみが口を開いた。
な「・・ちゃんと説明してよね一緒に帰った理由・・・」
藤「ああ、そのためにここに来てるんだからな・・」
そして俺は口を開いた。
一緒に帰った事、美貴が俺の家に住んでいることを隠さずに話した。
藤「・・という事だ」
な「・・そうだったんだ」
なつみはびっくりしたような表情を浮かべていた。
な「ごめんね。ちゃんと理由を聞かないで」
藤「いや、いいんだ俺の方こそ悪いんだから」
しばらく雑談をしていると俺は聞きたい事を思い出した。
藤「なつみ一つ聞いていいか?」
な「どうしたのいきなり?」
そして俺は話を切りだした。
藤「俺の事好きって言ったのあれってマジ?」
なつみは顔を真っ赤にしながら言った。
な「・・・うん。本当だよ」
759ROI:03/02/04 17:26 ID:buB+IG8B
しばらくの間沈黙が流れた後なつみが口を開いた。
な「尚人は私の事どう思っているの?」
俺はしばらく黙った後答えた。
藤「俺はなつみの事は好きだ」
なつみは驚いていた。
な「本当?」
藤「ああ本当だ、でも・・」
な「でも?」
藤「今は付き合うことはできない!」
な「えっ・・・何で・・!?」
藤「今は恋よりバスケの方が大事なんだ・・雄基にも迷惑をかけたくはない。あの時の事が忘れられないんだ」
俺は今の気持ちを正直に言った。
な「そっか・・」
藤「ごめんな」
な「うんいいの。でも私の気持ちは変わらないよ。いつまでも待ってるからね」
藤「ああ、俺の気持ちも変わらないからな」
な「ねぇ・・キスして」
藤「えっ!!!」
な「誓いのキス♪」
なつみが顔を近づけてきた。
藤(しょうがないな・・)
俺はそのまま軽く唇を重ねた。
760名無し募集中。。。:03/02/04 20:49 ID:xPAJzHg0
>>757
懐かっすぃな
761test:03/02/04 23:22 ID:94e7Zvrd

 その日は大雨だった。
 1ヶ月ぶりに降った雨は、今までの分を一気に降らせるかの
ように、大粒の水滴をまんべんなく降り注ぐ。街の通りを行き
交う人々は、傘をさして足早に通り過ぎていく。
 その傍らの路地で少女がひとり、傘もささずに道端に座り込
んで、行き交う人たちをボーッと眺めていた。すらっと細い身
体、肩口で切ってある髪、整った顔、質素な服、全てが雨と泥
にまみれていた。

 ーー雨は嫌いだ。
 あの人の事を思い出す。50年前の雨の日、たった10才で
自分を置いて死んでしまった少年(マスター)。自己破壊でき
ないようにプログラムされているこの身体が苛立たしかった。
 なぜ壊れないのだろう?
 なぜあの人と一緒に死ねないのだろう?
 なぜあの人がいないのに生きているのだろう?
 あの人に歌うためだけに作られた、オルゴール(歌人形)な
のに…。もう、あの人のための歌もなくしてしまった…。思い
出すのはあの人の笑顔だけ。

 行き交う人の中に主人の姿を探してみる。無駄だと、IC回路
がいっているのを聞きながら、それでも探してしまう。
 人ごみの中にあの人の笑顔を…。
 自分を呼ぶあの声を…。
 『リカ』と呼ぶあの声を…。
762test:03/02/04 23:23 ID:94e7Zvrd

「ねぇ、寒くない?」
 不意に、人ごみの中から男が一人抜け出した。そして自分が
さしていた傘を、道端のアンドロイドの上にかざす。このどし
ゃ降りの雨で、すぐに傘のない肩や背中が濡れ始めている。
 顔の照合をするが、記憶にはない。とういうことは、見ず知
らずの人のはずだ。だが、男はとても心配そうに言う。
「ずぶ濡れだね。このままじゃ、病気になっちゃうよ?」
「…病気には、なりません」
「?」
「…アンドロイドですから」
 リカはそう言って、人工皮膚が剥がれて中の機械が見えてい
る手を見せた。
「あ、そうなんだ。でも、それでもさ、やっぱり早く雨宿りし
ないと、そこから雨水入っちゃったら錆びるんじゃないの?」
 それを聞いて、リカは機械的に微笑んだ。人と接する時はそ
うするようにプログラムされているから。
「いいんです。もう要らない物ですから。この身体もなにもか
も」
「そうなんだ」
「はい」
「じゃあさ、俺に頂戴?」
 無邪気に笑って男がそう言った。
 突然の言葉に、リカは驚いたようにじっと男を見る。男は無
邪気な笑顔を浮かべたまま、
「ダメ? 大事にするから」
 恋人に言うような台詞をさらっと言ってのけた。
763test:03/02/04 23:23 ID:94e7Zvrd

 ――手伝い人形(メイド)が欲しいのだろうか? それとも
、玩具(ペット)?
 よく見ると、綺麗な顔立ちをしている。女に不自由している
ようには見えないから、セクシャロイド(性人形)が欲しい訳
ではないだろう。第一、メイドにしてもペットにしてもそうだ
が、それだったらこんな壊れかけの人形なんかより、もっと綺
麗な人形を求めるはずだ。
 相手の意図が読めない。だが、それはどうでも良い事だった
。どうせ要らない物だ。人にあげたところで不都合はない。
 リカはそう思うと、こくんとうなずいた。
「…いいですよ」
「ありがとう。俺はアキラ。君は?」
「…リカ」
「リカ、よろしくね!」
 アキラは嬉しそうに、にっこり笑った。

 それはきっと異様な光景だったに違いない。雑誌から抜け出
してきたような綺麗な男が、泥まみれで壊れかけのアンドロイ
ドを、大切な人を扱うようにエスコートしている。道を行く人
やすれ違うカップル達が皆、二人を見て眉をひそめて振り返る

 リカの上だけにさされた傘。雨は泥まみれのアンドロイドで
はなく、綺麗な人間のアキラを濡らしていく。リカがいいと言
ってもアキラは「いいから」と言って嬉しそうに笑うだけだっ
た。
 理解不可能な情報は『疑問』として回路が処理する。こんな
壊れかけのアンドロイドを連れて、この人はなにが嬉しいのだ
ろう…?
764キター:03/02/04 23:29 ID:mPYpCmXx
アランドロンリカッチ━─━─━─━(゚∀゚)━─━─━─━ !!!!!
765名無し募集中。。。:03/02/04 23:34 ID:FVkP0aCZ
ひさびさに面白い。
766silent suzuka:03/02/05 21:30 ID:SFpdUYfc
新しいスターの誕生です、
そして君の時代です。
767名無し募集中。。。:03/02/05 21:50 ID:7xnCmyzL
>>suzuka 居たのか。負けじとおまいも書いてくれ。書いてください。
768test:03/02/05 21:59 ID:hmFeD9G4

 アキラがリカを連れてきたところは、半スラム街の路地
にある、小さな機械病院(クリニック)だった。ドアに「
クローズ」の看板がかけてあるのにもかかわらず、アキラ
は当然のように、暗証番号を入力して中に入っていく。

「マデルー、起きてる? ねぇ! マデリーン!」
 そう呼ぶと、二階に続く階段からだるそうにして、20
歳くらいの小柄な女性が降りてきた。真っ赤なチャイナ服
に身を包み、髪を金髪に染めた東洋系の女性。右目だけ義
眼らしく、血のように赤い色をしていた。
 女性は寝起きのようで、ムッとしたようにアキラを睨み
付けた。
「なんなのよぉ、朝っぱらから。看板見えなかったの?」
「見えてた。で、この娘の人工皮膚を直して欲しいんだけ
ど。あと、シャワー貸して」
 悪びれた様子も無くそう言って、リカを紹介する。
「リカっていうんだ。君と同じアンドロイド」
「…あたしはサイボーグよ。一応人間。何度言ったらわか
んの?」
「あ、そうなんだ。ごめん」
「ーーったく」
 そう言って、マデリーンと呼ばれた女性がリカに視線を
移し、そしてわずかに驚きの表情を見せる。
「ずっと昔に製造されてたオルゴール(歌人形)の初期型
じゃん。よくこんな昔のやつが残ってたね」
 一目で識別出来るという事は、彼女の赤い義眼には高性
能のスキャナーが内蔵されているのだろう。
「でもさー、この娘を直すくらいなら新しいオルゴール新
調した方がいいと思うけど?」
769test:03/02/05 22:00 ID:hmFeD9G4

 それは彼女だけでなく、リカ自身もそう思った。が、ア
キラはムッとして、
「直してくれないなら他当たるよ」
 そう言ってリカの手を取って出ていこうとした。それを
マデリーンは直ぐに止める。
「直さないなんて言ってないじゃん。――こっち」
 そう言うと、奥の扉へと先導しようとして、ふと足を止
めて振り返った。
「…あっと。その前に二人とも上でシャワー浴びてきてく
れる? そんなずぶ濡れで店の中歩かれたら、店が汚れち
ゃうからさ。特にそっちのオルゴール」
「リカだよ」
 アキラがすかさず言う。
「じゃ、リカ、先にシャワー浴びてきて。それとも、二人
で入るの? 言っとくけどベッドは貸さないよ」
「違うよ。そんなんじゃないんだってば」
 その言葉に、マデリーンは少し意外そうな表情をした。
「え?セクシャロイドとして拾ってきたんじゃないの?」
「リカは違うよ。第一、女には困ってない」
 アキラはわずかにムッとしてそう言うと、次にリカを見
てにっこりほほ笑んだ。
「リカ、先に入ってきなよ。俺、着替え買ってくるから」
 もちろん、リカは困る。
 回路に組み込まれたプログラムが、”人間を優先させろ
”と言っている。
「ですが…」
「いいから。マデル、リカのこと頼んだよ」
 そう言うとひとつ、リカににっこりほほ笑んで、雨の中
、クリニックを出て行った。
770test:03/02/05 22:00 ID:hmFeD9G4

「んじゃ、とにかくシャワー浴びてきて」
「…はい」
「あ、それとID持ってる?」
 IDとは身分証明書のことで、それがなければ不法者と
して罰せられるか、アンドロイドの場合は不法放棄物とし
てスクラップにされる。この無法地帯と呼ばれる『6番都
市』でも、医療機関や政府の公的機関をID無しに利用す
ることはできない。
 少年(マスター)が生きていたころには持っていたが、
それも長い時の中で、いつのまにか無くなってしまってい
た。
 言いよどむリカを見て、マデリーンは持っていないと解
釈した。
「無かったら無いでいいよ。ここ、表向きはちゃんとした
クリニックだけど闇医者もしてんの。IDがなくても治療
はしてあげる。…ただ、ちょっと高くつくけど」
「でも、私にはそんなお金は…」
「あんたは気にしなくていいよ。払うのはアキラ。大丈夫
。あいつ人の上前はねて、だいぶ稼いでるからさ。それよ
り、早くシャワー浴びてきて。じゃないと店がいいかげん
汚れる」
「すみません」
「こっち」
 そういうと二階に上がる階段を上っていった。
771test:03/02/05 22:01 ID:hmFeD9G4

「分からないことがあったら言ってね。バスタオルはここ
においとく」
 そう言って、バスタオルを籠に入れてそのままバスを出
て行った。
 バスタブに入ると、シャワーを浴びてしばらく身体や髪
の泥を洗い流した。よくこんなにも、というほどの泥が湯
と一緒に流れる。床が汚れないかと内心心配になるほどだ
った。
 シャワーを止めて脱衣所に入ると、そこにはアキラの言
った通り、着替えの服が置いてあった。あれから20分ほ
どしか経ってないのに、彼が買ってきてくれたのだろうか
? サイズはちょうどぴったりだった。

「へぇー、泥落とせばけっこうイケてんねー」
 バスから出ると、リビングのソファでくつろいでいたマ
デリーンと、その横に立つアキラが、リカに気付いて振り
返った。
「売ればかなりいい値がつくんじゃない?」
 それを聞いたアキラが、わずかに鋭くマデリーンを見る
。彼女は全く悪びれた様子もなく、
「冗談だって」
 そう言ってクスクス笑った。
 アキラは”やれやれ”としたあと、リカに視線を移し、
にっこりほほ笑む。
 アキラのボトムのすそに、少し泥がはねていた。

 ーーこの雨の中を走ってきたの…?
772test:03/02/05 22:03 ID:2RuaMh4e

「やっぱりその服、とっても似合ってる。サイズもぴった
りだし」
「ありがとうございます。…もしかして、この雨の中走っ
てらっしゃったんですか?」
「あー、うん。リカに似合う服がなかなか無くてね、結局
大通りの店まで行ってたんだ。そしたら結構時間食っちゃ
って、慌てて帰ってきた」
 無邪気に笑って、なんでもないような口調でそう言う。
隣にいるマデリーンは、呆れ顔でひとつため息をついた。
「どーでもいーけどさー、早くあんたもシャワー浴びてき
てよ。これ以上ソファと床、汚すんなら掃除してってもら
うけど?」
「はーいはい。分かったよ」
 軽い返事をして、アキラは言われた通りシャワーを浴び
にいった。
「で、あんたはこっち。アキラがシャワー浴びてる間にと
っとと治療済ませちゃお」
773test:03/02/05 22:16 ID:a/rjGRtG

 ーー不思議な人だと思った。

 最初はペットか、メイドか、性人形にでもするつもりか
と思っていたが、そうじゃないらしい。ペットのように束
縛するのでもなく、家事をやれと言うのでもない。まして
や夜を強要する訳でもなかった。それどころか、部屋をく
れてベッドや家具や服も全て揃えてくれ、それのうえ自由
に出歩けるようにと部屋の合鍵までくれた。
 初めて会った日から、一週間が経つというのに、まだ彼
の意図が読めない。

 アキラは、一日のほとんどは家にいた。本を読んだり、
テレビを見たり、一緒に買い物に行ったり。だが、大抵は
リカと喋っている。と言っても、ほとんどアキラが喋って
いて、リカはただ静かに聞いているだけだった。それでも
楽しいのか、無邪気によく笑う。

 アキラを見ていると、時々、少年(マスター)を思いだ
した。
 病に侵され、外に出る事も出来ず、ずっとベッドの上だ
けの生活だったのに、あの人もいつも無邪気に笑っていた
。病になどかかっていないかのように…。
 今も、マスターの声が耳を掠めている。

 ――リカ
 僕のリカ…
 大好きだよ
774test:03/02/05 22:16 ID:a/rjGRtG

「…リカ、聞いてる?」
 不意に呼ばれて現実に戻された。
「はい。聞いてます」
 人格プログラムにしたがって笑みを浮かべながら、リカ
はそう答える。
「で、どうなの? 行きたくない?」
 ピクニックの事を言っているのだ。
 今の時代に、ピクニックなど行く人なんかめったにいな
い。大体、行くとしてもこの6番都市にはピクニックに行
くところなどない。行くとしたら、一番治安のいい8番都
市だろう。あそこなら公園もある。だが、リカにはIDが
ない。無法地帯の6番都市と違って、「鎖国都市」の異名
をとる8番都市には、IDが無ければ絶対に外部から入る
事は出来ない。
 だが、リカはプログラムにしたがってにっこり笑う。
「あなたのお気に済むままに」
 この言葉さえも人格プログラムから来るものなのに、ア
キラは嬉しそうにそれを聞いて笑った。
「じゃ、決定!」
そう言ってソファを立ち上がった。
「今すぐ出かけよう!」
突然のことにも、リカは平然とうなずく。
「はい」
 全ては、人格プログラムどおりに…
775test:03/02/05 22:18 ID:fB3zPRHA

「ちょっと待ってて。車持ってくるから」
 アキラはリカを置いて、地下の車庫に車を取りに行く。
女を扱うかのように気をを使ってくれている。
 これだけじゃない。他にも、家にいる時にも、話す時に
も、アキラの言葉の全て、向けられる笑顔の全てが、リカ
の事を大事にしてる事が伝わってくる。
 リカがもし、気持ちを持った人間だったなら、きっとそ
のさりげない優しさに、心が惹かれたことだろう。しかし
、機械にいくら優しくされても、応えることはできない。

 ――そう。なんの得にもならないのに…
 それとも、あんまりにも道端にいた自分が哀れで同情し
てくれたのだろうか?
 
 アキラの車の音が聞こえてくる。車はリカの前に止まり
、運転席のアキラがリカに笑いかける。
「さ、乗って」
 リカが乗り込むと、車は待ちきれないようにすぐに発進
した。
「リカ、ダッシュボード開けてみて」
 助手席のダッシュボードを開けると、中にはカードが二
つ入っていた。取り出すと、それは緑色のIDカードと、
銀色のパスポートだった。
776test:03/02/05 22:18 ID:fB3zPRHA

「これは…?」
 リカがカードを手にアキラを見ると、アキラは前を見な
がらいたずらっ子のような笑みを浮かべた。
「リカのIDとパスだよ。昨日出来たばっかなんだ。びっ
くりした?」
「ええ。…でも、どうやってこれを…?」
「ちょっとね。IDがなかったら不便でしょ? これでど
こにでも行けるし、堂々と医者にも行けるよ」
 リカは少しの間カードを見つめた。
 パスはともかく、IDは偽造だ。偽造するにはそれなり
の金が必要なはずだ。
 それをわざわざ自分のために作ってくれて、一体彼はな
にを望んでいるのだろう?

「リカ?」
 少し黙り込むと、とたんに不安そうな声で聞いてくる。
 リカはとっさに機械的にほほ笑む。
「ありがとうございます」
 そう言うだけで、アキラは本当に嬉しそうに笑う。

 ――何もかも、思い通りに生きているようなこの人が望
むものは…?
777silent suzuka:03/02/05 23:33 ID:SFpdUYfc
                  / ̄>
                  |゚U゚ヽ|〜
                0|⌒⌒||0)
   + 激しく名作 +  (⌒(⌒")つ
                
778名無し募集中。。。 :03/02/06 02:51 ID:sTo1wP2W
779 :03/02/06 08:38 ID:SAX3Q002
驚異の新人━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
780名無しです。:03/02/06 13:08 ID:uciC0+H8
>>778
おもしろかったよマジで。
感動した!

…で、その作品書いた人とtestさんは同一人物なのか?
ま、どっちでもいいか。
良い作品だし。
781test:03/02/06 13:43 ID:BDGGl8q7
>>778
あー、ネタばれしちったか
続きはそっちで見てね。ではこれにて
782名無しです。:03/02/06 13:55 ID:uciC0+H8
確か初期の頃にも盗作があったな。
その時にも思ったけど、よく元ネタ見つけられるなぁ。
783名無し募集中。。。:03/02/06 20:46 ID:vjnWacvN
>>782
小説の一文だけ抜き出してググったら見つかる
784 :03/02/06 21:13 ID:SoIsoucj
石川革命だね
785:03/02/07 16:10 ID:6SR5OyoO
786TMC:03/02/07 21:06 ID:fQClWdNF
>>741からです。

翌日の午後、修一は早めに昼食を取り家を出た。
打ち上げの集合場所は駅前のカラオケボックスだ。
自転車を小屋から引っ張り出して乗った。
どんなに駅までの道路が危険だろうと
バス代はもったいないから自転車を使うのが修一のポリシーである。
天気は快晴だが風が突き刺さるように冷たい。
早めに出たおかげで焦ることなくゆったりとペダルをこいだ。

ボックスにはすでに何名か級友達が来ていた。
しかし全員が女子という居づらそうな状況のようだ。
修一はその中にいた希美と目があった。
希美は修一に気がつき手を振りながらこっちへ来た。
「こんちわっす!」
「よぉ。」
希美は何故かいつも運動部のような挨拶をしてくる。
やはり夏までバレー部にいたせいだろうか。
787TMC:03/02/07 21:06 ID:fQClWdNF
「あれ、亜依はまだ来てないのか?」
希美と亜依は学校では常に行動を共にするほど仲がいい。
亜依の姿が見えないなら今日は一緒じゃないらしい。
「ちょっと遅れるって。気になるの?」
希美はニヤニヤしながら聞いてきた。
「・・・昔の話はよしましょうや。」
修一はその問いに苦笑いで答えることしかできなかった。
もう、過去のこと。アレは過去のことなんだ。
あの時を思い出す度に修一は心でこう言い聞かせた。
788TMC:03/02/07 21:07 ID:fQClWdNF
更新終了です。
789名無し募集中。。。 :03/02/07 21:15 ID:l9Nfs3eD
790 :03/02/08 01:02 ID:k3EszIw7
(・∀・)イイ!!
791m:03/02/09 00:37 ID:MRzDTOQG
792 :03/02/11 00:11 ID:EBdzdq2e
保全
793.:03/02/11 20:36 ID:a7T1HFBL
794L:03/02/12 23:59 ID:3iYJsIgK
     曰     .●
     | |    | |
    ノ 八  〆⌒ ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ||水||  (´ Д `) < じぃやぁ! じぃやぁ! 水おかわり・・・
  _ ||道||  (つU )   \_________________
  \ ||水|| ̄ ̄ とノ  ̄\
  ||\`~~ (>・巛((<)   \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
     .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
795名無し:03/02/13 01:53 ID:vMXSRquo
ネオ生茶さんの作品はあれで完結?
796j:03/02/14 08:17 ID:1fOODecj
797名無し@:03/02/14 17:05 ID:WQuSTb3r
今過去ログ見直したんだけど、去年の14日は3作者で14レス消費してたんだな。
で、今の時間までに半分の7レスを消費してた。
それに比べ、今の現状は…
798TMC:03/02/14 20:46 ID:9HM+8jnz
>>787からです。

クラスの打ち上げという名目でも集まったのは約半分。
修一も含めほとんどが受験生である自覚のない奴ら。
少しでも自覚があるならこんな所には来ずに
自宅で勉強机に向かっているはずだ。
しかし、ここにいる中3は参考書ではなく
モニターに出る歌詞ばかりを目で追っている。

部屋には人数の都合上、男子と女子に分かれた。
男ばかりのむさ苦しい雰囲気の中で
次々に曲が予約され、マイクが持ち主を変えていた。
修一はトイレに行きたくなり部屋を抜けた。
「一人だけ女子の所行くんじゃねぇのか?」
「トイレだよ。トイレ。」
本当は少し様子を見てみようかと思っていたのだが。
799TMC:03/02/14 20:47 ID:9HM+8jnz
このボックスはかなりの部屋数のため
通路が迷路のように入り組んでいる。
男子部屋からトイレまでの道のりは複雑だった。
慣れない人間なら下手をすると迷ってしまうかも。
修一が用を済ましてトイレから戻ろうとすると
遅れてきて女子の部屋に入ろうとしている亜依とはち合わせた。

「よぉ、遅かったな。」
「ちょっと用事があったから。」
亜依はこちらに視線を送らずに部屋に入っていった。
昨日といい、今の会話といい、どうもぎこちない。
それでも最近では元通りになりつつある。
そこまで考えて修一は少し反省した。
今日はいつもよりあの頃を思い出してしまう。
やめよう。歌ってスッキリしよう。
800TMC:03/02/14 20:48 ID:9HM+8jnz
修一はついつい激しい曲ばかりを予約して
いつもの3倍は歌ってしまった。後半は叫びに近かったが。
そのせいで部屋を出て女子達と合流した時には
普通にしゃべるのでさえ辛くなってしまった。
「大丈夫?かなりノッてたみたいだけど?」
そんな修一を見て希美は半ば呆れたような顔で言った。
「女子の部屋に行けば癒されたかも。」
「かすれた声で冗談言ってもおもしろくないよ。」
希美は苦笑した。
801TMC:03/02/14 20:49 ID:9HM+8jnz
更新終了です。
802/:03/02/14 23:34 ID:98R0gXNg
更新乙
803ROI:03/02/15 12:15 ID:cKfrJUmG
>>759から
なつみとキスした後しばらく雑談しているといつのまにか10時を回っていた。
藤 「やべ!もうこんな時間か・・じゃ俺は帰るとするか」
な 「あっ本当だ!話しすぎたね。あさ美ちゃんも今ごろ心配してるよ〜」
藤 「そうだな、じゃあまた明日な」
俺が帰ろうとした時なつみが
な 「ねぇ、明日一緒に学校行こうよ」
藤 「ああ、いいぜ。じゃあ明日8時くらいに迎えに行くから待ってろよ」
な 「うんわかった。じゃあ明日待ってるからね〜」
俺は急いで自転車をこいだ。
藤 (やべ〜・・・あさ美と美貴心配してっかな・・)
マンションの前に着くと俺は階段を駆け上った。
804ROI:03/02/15 12:23 ID:cKfrJUmG
>>803から
藤 「ただいま!遅くなってすまん」
そこには怒りに満ちたあさ美と美貴が立っていた。
あ 「もう何時だと思ってんの!!」
美 「遅くなるんだったら電話してよね!もう、私達心配したんだから」
藤 「本当にすまなかった。許してくれ」
といきなりあさ美が俺に抱き着いてきた。
あ 「本当に、本当に心配したんだからね!」
あさ美は俺に抱きつきながら泣いていた。
藤 「・・・悪かったな」
俺はやさしくあさ美を抱きしめた。
美 「じゃあ一軒落着した所で・・・もう寝よっか」
藤 「そうだな。いいだろあさ美」
あさ美は満面の笑みで
あ 「うん」
俺達はそれぞれの部屋に戻って行った。
805ROI:03/02/15 12:24 ID:cKfrJUmG
久々の更新です。
明後日から入試だ〜!絶対合格するぞ〜!!
806名無し募集中。。。:03/02/15 12:31 ID:A80ojycY
このスレもそろそろ潮時だな…
807あ名無し娘。:03/02/15 16:42 ID:mqLQMIeS
そういや我犬タンはどこいったべ?
しかし淋しいな〜
808名無し:03/02/16 01:19 ID:zuyp2Q9l
入試がんがれ!
809ダイ:03/02/16 23:42 ID:ARDy/THd
>>687

「優ちゃん来るの遅いよ〜。何かあったんじゃないかって心配したんだから。」
なつみが心配そうに言ってきた。
「ごめんな、ちょっと寝過ごしちゃって。まあ間に合ったんだからいいじゃん。」
「まあ今日は許してあげるけど今度からは遅れるときはちゃんと連絡してね。」
「分かった。今度からはそうするよ。」
なつみと話しているとをしているとみんなそろったので練習を始めることにした。
最初はウォーミングアップからだ。
コートの周りをみんなで走ってからコート半面で打つ、慣れてきたら半面でなく全面を使って打つ。
うちの部活はコートの数の割りに人数が少ないので比較的たくさん打てる。
俺が誰と打とうか考えているとなつみも打つ相手がいなさそうだったのでなつみを誘った。
「なつみ打つ人いないなら俺と打とうぜ」
「いいよ〜。」
なつみは笑顔で走ってきた。
なつみはテニスを始めたばかりだが結構うまいのだ。
まあ俺ほどじゃないけど。
ってか当たり前か。
俺は中学の時テニスで全国まで行ったし、そんな俺といっつも打ってればなつみもうまくなるか。
それからいつものように練習メニューをこなして今日の練習も終わりを迎えた。
帰りは行きよりも時間がかかるので30分くらいで家に付く。
なぜかというとなつみと一緒に帰るからだ。
一人なら坂道も自転車に乗っていくのだがなつみが一緒だとそういうわけには行かないので、
一緒に自転車を押していく。
帰り途中なつみと話していると急に夏見がうかない顔になった。
そして俺に言った。
810ダイ:03/02/16 23:43 ID:ARDy/THd
>>701

「ねえ優ちゃん。今度団体のメンバーを決める試合があるんだって。もちろん女子は女子男子は男子で。」
俺はどうかしたのかと思って
「ふ〜ん、そうなんだ。でどうしたんだなつみ?お前なら誰と試合しても勝てるって。」
と言った。それでもなつみはまだうかない顔をしていて
「そうかな。でもなっちまだテニスを始めたばっかりだし。試合とかしたことないし・・・。
 それにもし負けて団体に入れなかったら優ちゃんと一緒じゃなくなっちゃうよ。」
「なんだそんなことか。」
「えっ、優ちゃんはなっちと一緒じゃなくてもいいの?」
泣きそうになりながら聞いてくる。
「いやそういうことじゃなくて、もしなつみが団体は入れなかったら俺も試合には行かないから心配するなって事。」
「え〜、そんなの駄目だよ。なっちのためにそんなの・・・・・。」
「いいって別に。試合は今回だけじゃないんだから。」
「そうだけど・・・・・。ゆうちゃんはそれでいいの・・・・・・?」
申し訳なさそうに聞いてくるなつみ。
「別にいいってそれになつみが負けなきゃいいんだから。」
「そうだね。なっち負けないようにがんばるね。だから優ちゃんもがんばってね。」
やっと笑顔になって言った。
「ああ当然だ。」
それからまた他愛もない話をしてそれぞれ家に帰った。
しかし大変なのはこれからだった。
そんなことは知る由も無い俺。
「ただいまー」
ドアをあけるとそこには亜依が泣きそうな顔で立っていた。
811ダイ:03/02/16 23:44 ID:ARDy/THd
今日はここまでです。最近忙しいな〜。
812名無し@:03/02/17 01:56 ID:KQl+bRNp
とりあえず言っておこう

              2周年おめ!

813ROI:03/02/17 18:37 ID:52GJ1Hgf
>>804から
部屋に戻った後雑誌を読んでいたら美貴が部屋に来た
美 「ちょっといいかな?」
藤 「ああ、入れよ」
俺は美貴を部屋に招き入れた
俺が口を開こうとした時先に美貴が口を開いた
美 「ねぇ、今日どこに行ってたの?」
美貴の質問に俺は正直に答えた
藤 「なつみの家に行ってたんだ」
美 「なつみって安倍さんの所に?」
藤 「ああ」
美 「ふ〜んそうなんだ。じゃあおやすみ」
藤 「って用はそれだけかよ!」
美 「うん!じゃあオヤスミ〜♪」
美貴はそう言うと自分の部屋に戻って行った
藤 「・・・・寝るか・・」
俺はそのまま深い眠りについた
814ROI:03/02/17 18:38 ID:52GJ1Hgf
更新終了です。
2周年オメデトウゴザイマース(^−^)
815TMC:03/02/17 21:31 ID:uqbW31EG
>>800からです。

次にクラスの皆で向かったのはゲームセンターだった。
ここでもやはり男女で分かれてしまった。
大抵の男子は格闘ゲームかビーマニ系のゲームに
女子はほとんどがプリクラのマシンに並んでいた。
修一は少し麻雀が得意なために少数の下品な奴らに
脱衣麻雀をやってくれるように頼まれた。
「頼むよ〜。一枚につき100円払うからさ。」
何と楽な金稼ぎだろう。修一はそう思った。

「修一、何やってんの?」
脱衣麻雀の機械にコインを投じようとした時
突然希美が向こう側から顔を出してきた。
周りにいた奴らは何知らぬ顔で去っていったようだ。
「こ、これはだな。あいつらに頼まれてだな。」
慌てた修一は椅子に足をぶつけてしまった。
「バッカじゃないの。それよりこっち来て。」
希美は修一をプリクラの近くの女子軍団に招く。
816TMC:03/02/17 21:32 ID:uqbW31EG
更新終了です。もしよかったら批評批判版もご覧下さい。
817silent suzuka:03/02/17 21:34 ID:95Yu5m79
( ´Д`)
↑このスレに2年近くいる人
818j:03/02/18 07:37 ID:Pu1R9ari
おめれとうでし
819ROI:03/02/18 14:31 ID:84j8uebq
>>813から
翌日・・
藤 「じゃあ行ってくる」
あ・美 「「いってらっしゃ〜い」」
俺は急いでなつみの家に向かった
『ピーンポーン』
な 「ハーイ!あっ尚人!」
藤 「よぉ!早くしろよ遅刻するぞ!」
な 「ヘッヘーもう準備できてるよ〜♪」
藤 「おっなつみにしては珍しいな。早く後ろ乗れよ」
な 「うん」
そしてなつみは自転車の後ろに乗った
な 「とばせ、とばせ〜♪」
そしてあっという間に学校に着いた
教室へ行くと雄基が寝ていた、そこでなつみが
な 「ねぇ、ちょっと驚かさない?」
藤 「よし!やるか!」
俺達は静かに雄基の後ろに回り込み
せーの
藤・な 「「起きろー!!!!」」
雄 「うぉ!!なんだお前らかびっくりさせんなよ」
藤・な 「「おっす」」
雄 「お前らちゃんと仲直りしたんだな・・」
藤・な 「「あったりまえじゃーん♪」」
雄 「・・・あっそういえばなんか放課後ビックニュースがあるらしいぞ!」

820ROI:03/02/18 14:44 ID:84j8uebq
そして放課後・・・
俺達は体育館に集まった
藤 「なんだよバスケ部の奴らしかいねぇじゃねぇかよ」
雄 「まあ黙って聞いてろよ」
約5分後担当の先生がきた
担 「え〜突然だが来週から男女バスケ部には合宿に行ってもらう」
全員 「「「「「マジで〜!!!」」」」」
担 「来週の休みから行ってもらうからな!以上!」
と言って先生は帰って行った
藤 「まじかよ!やったぜ〜!!」
と俺の所になつみが来た
な 「やったね〜尚人!」
なつみはすごい嬉しそうだ
藤 「ちょっと待て何日宿泊するんだ?」
雄 「たしか一週間だったような・・・」
藤 「学校はどうするんだ?」
雄 「なんか特別に休みを貰ったんだってよ」
藤 「ふ〜ん」
俺は部活をしたあと何人か残って合宿について話をした
821K:03/02/19 03:44 ID:TUew3B/e
ひいぃ
822..:03/02/20 02:47 ID:jj9Pwi9T
わんばんこ
823:03/02/20 21:21 ID:am8NOvnC
うあああかきこできねーよ
824TMC:03/02/20 21:52 ID:ZzpbhDyV
>>815からです。

非常に入りづらい華やかな群に入ると
正面からは驚いた視線が背後からは羨む視線が感じられた。
「はいはい、中に入って。」
希美は修一をカーテンで仕切られた狭い空間に押し込み
自分も入り素早く設定を入力をする。
「俺と2人でプリクラでも撮りたいのか?」
修一の言葉を無視して希美は設定を終了した。
ガイドの声が撮影までのカウントダウンを始めた。

3,2,1,カシャ。
「ふぇ!?」
明らかに不自然なシャッター音と共に聞こえてきたのは
すっとんきょうな悲鳴だった。
驚いて隣を見るといつの間に希美が亜依になっていた。
「な、何?どうしたん?」
「それはこっちが聞きたいよ。辻は?」
カーテンを開けると希美がこちらを向いてニヤニヤしていた。
825TMC:03/02/20 21:53 ID:ZzpbhDyV
それから集まった奴ら全員でプリクラを撮り、解散となった。
亜依も含めたほとんどの奴らはバスで来ていたので
修一と希美は必然的にいつものように2人で帰宅となった。
まだ夕方の4時だというのに辺りは暗い。
「なぁ、さっきのは何だったんだ?」
「えっと修一とあいぼんが両方とも吹っ切れたかなって。」
さっきので通じると言うことは希美も気にしていたらしい。
修一はそんな優しさにも内心は半分感謝、半分腹を立てていた。
826TMC:03/02/20 21:53 ID:ZzpbhDyV
更新終了です。
827silent suzuka:03/02/20 22:52 ID:u0k8sOkP

 深夜、人気(ひとけ)のない路地裏を歩く独りの長身の男がいた。

?「この辺だよな確か……」

 その通りには深夜にもかかわらず4〜5人でたむろしている若者がいたり、
 壁などにひどい落書きがしてある。

 その男はそんな周りを気にする様子も無く何かを探し回るように歩いていた。


「おい、そこのオッサン」


 道端でたむろしていた若者らがその男に声をかけてきた、
 どう見ても好意的ではないのは明らかだった。

「なぁこんなとこに何のようだい、オッサン」
「残業遅くまでお疲れさん」
「いっぱい働いたんだろ?ちょっと俺達にも分けてくんない?」

 カツアゲ見え見えの脅しの言葉がその男に向けられたようだ、

?「ハァ……今の日本はバカばっかだな……」

 その男は呆れたような仕草でポツリとつぶやいた、

「あぁ!ゴタクはいいから黙って金置いて行き…」

 まだある若者が喋っている時だった、
828silent suzuka:03/02/20 22:54 ID:u0k8sOkP

 バキ!

「ゲハッ」

 その男の左フックが顔面に入り、その場で大の字で失神していた。

「この野郎!」

 と喋り終わった後には既にもう2人が大の字で失神していた。

「クッ…ブッ殺してやる!」

 残り一人がナイフを取り出した時のことだった、


 カチャ、

 その男は既に眉間に銃口を向けていた。

「うっ……」

 さすがその若者は動揺の色を隠せなかった。

?「俺も怪我したくないんでね、さっさとその刃物を置いて消えな」

 妙に威圧感のある声がいっそうその若者の恐怖を煽り立てた、

「チッ!お…オモチャなんかで騙されねぇゾ、コラ!」
?「なら試してみるか?」

 そう言い放つとその男は一気にトリガーを引いた、
829silent suzuka:03/02/20 22:55 ID:u0k8sOkP
 
 ガチャン!


 しかし弾は発射されずにコックの音が空しく辺りに響いた、

?「チッ…弾ぁ入れてなかったか…」
「ヒッ!ひぃぃ〜」

 その若者はその場に尻餅をつき、這うようにその男から逃げ出していった。



?「とんだ物見遊山だったな、早く行こう」

 その男は何も無かったかのようにまた歩き始めた。
830:03/02/21 01:36 ID:MoqObE1W
新作きたー!
831携帯から:03/02/21 07:49 ID:MoqObE1W
変な規制掛かって書き込みできない。
新作期待してます。
832 :03/02/21 09:48 ID:go6fTUFy
suzukaさんついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
833剣士:03/02/21 21:53 ID:uhJvDVwl
「自転車置き場で」

ある、冬のもう終わり春が来るかな、と思っていた日だった。
この日は風がビュウビュウ吹き、肌寒い。風の音に紛れながら、学校のチャイムが鳴った。
「ん〜っ!やっと終わりだ・・長い一週間でした、っと」
俺はグッと背伸びをして、カバンを抱えて教室を後にいた。
「おう!またな〜!」
すれ違う友人に声をかけながら、ローカを走る俺。寒くて、ポケットの中のカイロを取り出すが、もう熱がない。
「は〜・・・さすがに朝からずっと持ってたし、しょうがないかなぁ」
俺はため息をつき、再びローカを走った。

そして、自転車置き場に到着した。
急いで返りたいと思っているのだが、自転車のカギが見つからない。
「う〜!寒いのに・・・どこだぁ!?」
と、その時、俺の頭に何か当たった。


834剣士:03/02/21 22:04 ID:uhJvDVwl
「あたっ!」
振り返って下を見ると、俺の自転車のカギ。

「バカじゃないのぉ?カギを落としていくなんて」
バカにしたような口調だが、フニャっとした笑い顔。
「ウッセーな!ってか、これ・・どこで見つけたんだ?真希」
真希と呼ばれた女の子は、俺もビシッ!と指さした。
「それはズバリ、カイロをとろうとした時に落としてたでしょ〜!で、気づかずアンタは走って行っちゃったわけ。教えてあげようと、走ってきてあげたんだから、この後藤様に感謝しなさいよぉ〜」
真希の口調で笑いそうになったが、とりあえずこらえた。
「そっかぁ・・・サンキュ!じゃ、俺帰るわ」
俺は自転車のカギを開け、またがって帰ろうとした。
「ちょ〜〜〜っと待った!」
真希が俺を呼び止める。何だってんだ?
「可哀想なアンタに、これあげるわ」
と、真希が俺に投げた物は、キレイに包装された箱。何だ?これ、という顔を俺がすると
「義理チョコしかもらえなかったアンタに、後藤様から本命チョコだかんね!まあ、日にちはちょ〜〜っと送れちゃったけど、アンタがさっさと帰っちゃったのがいけないんだからね!」

固まった。というか、顔が熱い・・。本命チョコっておい・・・。
「・・あ、サンキュ」
さすがに口調が堅くなった。と、真希がまたフニャっと笑い
「お返しは・・・デート一回ね!約束だからね〜!」
と、言い残し、真希は去っていった。俺はしばし固まってしまった。頭をフル回転して考えついた結果は

「・・・また、アイツらしい告白の仕方だなぁ」
俺は苦笑いし、自転車にまたがり、学校を出た。
梅の花が開きはじめ、春が近いこの日、俺は生まれて初めて、しかも可愛い彼女が出来た。

・・・ちょっとナマイキなとこもあるけどさ。


        〜END〜
835剣士:03/02/21 22:05 ID:uhJvDVwl
お久しぶりです。
久しぶりに短編を書いてみました。
返りたい→帰りたい、の誤字があります。すいません。
836silent suzuka:03/02/21 23:00 ID:HLalrrST

 ここはある部屋の一室―

 電気もつけず、暗い部屋の中でただ黙々とパソコンに向かっている男がいた。
 部屋の周りはあちらこちらにミリタリーグッズが所狭しと置かれていた。

??「フーッ、」

 男は深くため息をつき席を立った時のことだった、



 コンコン



 深夜、不意に玄関のドアが鳴った、
 どう考えても風のせいではない、人為的なノックの音だ。

??「誰だ、こんな夜遅くに?」

 男はドア越しに話し掛けた、
 もちろんドアは閉まったままだ。


?「坂本……坂本だな?」

 ドアの向こうから野太い男の声が聞こえた、

??「そういうアンタは誰だ?人に名前を聞く前に自分から名乗るのが礼儀だろ?」

 ドアの向こうの男は一息おいてからこう言った、
837silent suzuka:03/02/21 23:01 ID:HLalrrST

?「“S”って言えば分かるかな……?」
??「!?」

 男はその言葉に驚き急いでドアを開けた、
 そこには190cm以上あろうかという長身の男が立っていた。

??「アンタが“S”……どうしてこんなところに…?!」

 男は驚きを隠せない様子だった、
 だからと言ってそのSという男に危機感や殺気を感じているようには見えなかった。

S「やっと見つけた。もう一度聞く、坂本龍(さかもとりゅう)だな?」

坂本「ああ……そうだ…」
S「上がらしてもらうぞ、込み入った話しなんでね」
坂本「ああ……」

 坂本はSを上がらせドアを閉めた。
838silent suzuka:03/02/21 23:04 ID:HLalrrST
YahooBBで 書き込める板

○実況系の板(番組chなど) ○神社仏閣板 ○ラウンジクラシック ○文房具板 ○批判要望板


書き込めない板

×美術系学校板 ×ラウンジ ×ゲサロ ×ラノベ ×DOWNLOAD
×ニュー速+ ×ニュー速 ×自作PC ×CDR,DVD板 ×モバイル板
×モ娘(狼) ×独身男性 ×新Mac ×失恋板 ×ビートルズ
×料理 ×お笑い小噺 ×シャア専用 ×軍事板 ×ジャニーズ
×Jr. ×カップル板 ×ISP板 ×声優 ×芸能有名人
×ネトゲ実況2 ×大学受験板 ×競馬板 ×モ娘(羊)

ヤホーBB人は書き込めない様子。
839.:03/02/22 07:55 ID:7Wlg7Fo8
乙です。
840silent suzuka:03/02/22 16:33 ID:wgup/cJt

S「……すげぇ物多いな」

 Sは部屋の中のミリタリーグッズの多さに驚いていた。

坂本「しょうがないだろ、置く所が無いんだから」

 物が多いと言っても別に散らかっているわけではないせいか、
 座れるスペースはあった。
 むしろ整理整頓が部屋の隅々まで行き届いている感じだ。

S「早速だが本題だ」

 Sはその場に座り込み話し始めた。

S「お前、明日から仕事に行くだろう?」
坂本「よく知ってるな、誰から聞いた?」

 坂本は関心と驚きが混じった表情をしていた、

S「俺は“裏”の人間なんでね、情報は早いんだよ」
坂本「正確に言うと今日の昼なんだけどね、そこに行くの」

 確かに、日付を既にまたいでいるから坂本の言う通りになる。

S「揚げ足取りはいい、今度のお前の依頼と今の俺の依頼にある共通の組織が絡んでいる」
坂本「…なるほど、その組織を捕まえるために俺に協力しろと?」
841silent suzuka:03/02/22 16:33 ID:wgup/cJt
 坂本の読みとは裏腹にSは鼻で笑い、

S「フッ別にお前の協力はいらん、ただ少しお前の依頼に首を突っ込ませろということだ」
坂本「結局俺が協力しないとジャン」
S「あのなぁ別にな……」

 Sがムキになって反論しようとしたが、

坂本「まあいいや、その代わりアンタの情報網を使わせてくれよ」
S「……図々しい奴だ」

 今度は坂本が鼻で笑い返した。

S「よし、もう寝るぞ」
坂本「なに?泊まって行くつもりなのか?」
S「そんくらいケチケチすんな」
坂本「……どっちが図々しいんだか…」


 坂本は渋い顔をしながらも結局はSに寝床を提供したのであった。
842:03/02/22 22:24 ID:RdMohAJi
規制されまくり
843:03/02/22 22:24 ID:aOcgjNsf
規制されまくり
844:03/02/23 16:36 ID:V8UmwEUc
845:03/02/24 16:35 ID:tx4PJ1BC
はあ
846silent suzuka:03/02/24 21:22 ID:CJOk68cf

S「おい、起きろ」

 朝、Sが坂本を起こす頃にはSの準備ができていた。

坂本「ぅん?はぇえなアンタ」
S「睡眠なんて4〜5時間あれば十分だ」

 その言葉に坂本は渋い顔をした、
 もっとも、眠かったに起こしやがってと言うのが正しいのかもしれない。

坂本「はいはいちょっと待ってね〜」

 坂本は起き上がり準備に取り掛かった、





坂本「よし、ちょっと早いが行くか」
S「早く行くのは当たり前だろ」
坂本「ヘイヘイ」

 坂本はややスネ気味に返事をした。
847silent suzuka:03/02/24 21:26 ID:CJOk68cf

 坂本が車を運転し依頼主の先まで向かっている時のことだった、

S「おい」

 Sが不意に坂本に呼びかけた、

坂本「なんだ?」
S「今、俺の追っている組織は近々日本で一暴れするらしい」
坂本「ほう……それを食い止めるのが仕事か?」
S「バカ言え、真の目的は別だ。そのことを十分に理解しておけって事だ」
坂本「で、その“真の目的”って何だ?」

 坂本の問いにSは

S「そんなことお前には関係が無いことだ」

 冷たくあしらったのであった。

坂本「あーそうかい」

 そんなSの態度に既に諦めたような反応を坂本は示した。
848silent suzuka:03/02/24 21:26 ID:CJOk68cf

坂本「さてと…この辺だったような……」

 と間髪いれず

S「そこを右だ、依頼主の場所ぐらい正確に覚えておけ」

 と言い放った。

坂本「何だ、知ってるんだったら言ってくれてもいいのに」
S「今言ったじゃねーか」

 Sの性格にもう慣れたのか坂本は何も言い返さなかった。


 と言うより、やっぱり諦めだろうか?
849silent suzuka:03/02/24 21:27 ID:CJOk68cf

 2人は車を降り、あるビルの中へ入っていった。

 受付には会長自らがおり、2人を応接室へと向かえた。

S「(会長自らとは…相当やばい事を頼んむな…)」

 Sは独り裏側を読み始めていた、
 最も坂本に依頼する時点で相当やばいことだと思うのだが。

S「(あの組織とこの依頼が繋がっているという情報はつかんだが、
  依頼自体何なのかは掴めなかったな……)」

 と、会長がいきなりこう口を開いた。

会長「あのー、御一人という風に伺ったのですが……」

 すかさず坂本がこう言った、

坂本「サービスですのでご安心を、料金はこれ以上取りません」
会長「そうですか、安心しました」
S「(金目のことは抜かりが無いな……そうでないと会長なんてやってられねぇか)」

 3者3様の思惑が工作する中、次に坂本が口を開いた。
850silent suzuka:03/02/24 21:28 ID:CJOk68cf

坂本「早速ですが、用件の方を御願いします」
S「(お、早速入ったか)」

 会長は少し見をこわばらせ、依頼の内容を次のように話し始めた。

会長「最近、脅迫がひどくて困っているんです」
坂本「脅迫?」
会長「ええ、怪文章から始まってコンサートを中止しろと言う脅迫電話とか、
   最近はタレント宛に爆弾まで送られてきました」

 するとSがこう口を開いた。



S「モーニング娘。宛の脅迫の事か………」
851 :03/02/24 22:10 ID:cAK02s1Y
期待
852silent suzuka:03/02/25 22:48 ID:Q/0E19me

会長「え!?なぜそのことを……」

 会長は驚きを色を見せた、
 まだその事は世の中には公表されていないからだ。

S「そんな事は既に分かっている、下手な隠し事は止めておくんだな」
坂本「(ほーぅ、さすがだな)」

 うろたえる会長を尻目に2人は平静だった、

会長「そ、それでは話しが早い…依頼はおっしゃる通りメンバーを守って欲しいのです」

 2人ともフーンといった様子で依頼を聞いた。
 そしてやや間を置いて、


坂本「分かりました、お受け致します」
S「……」
会長「そうですか、それではよろしく御願い致します」

 会長は軽く頭を下げた。

坂本「それでは準備がありますのでこれで失礼します」

 2人は席を立ち、いったん引き返した。



 そして帰りの車中でのことだった、

S「……しかし、分からんな」
853silent suzuka:03/02/25 22:50 ID:Q/0E19me

坂本「ん?」
S「いやな、お前の依頼と俺の追っている組織が共通していることが分かった。
 しかしお前の依頼はアイドルのボディガードだ。
 一体どの辺がどういう風に絡んでいるのかがよく分からなくてな。」
坂本「………そうなのか…?」

 Sの仕事の内容がわからない坂本にとってはそう答えるしかなかった。

S「…まぁ、何事もやらなきゃ分からんからな、しょうがない」

 Sは自分を納得させるようにこう言った。


 そして少し間を置いて坂本が話し始めた、

坂本「明日から早速仕事だそうだ」
S「場所は?」
坂本「とりあえず、いったん事務所の方に来てくれだそうだ、
   モー娘。は明日日テレで収録があるんだけどな」

 Sは特に疑問をもたずに聞き流した、
 事務所の人間と一緒に行くことで2人の身分を隠そうという事なのだろうと。
854silent suzuka:03/02/25 22:50 ID:Q/0E19me

S「……スマンがこの辺で降ろしてくれ、ちょっと気になることがある」
坂本「おう、分かった」

 坂本は駐車禁止の所に車をいったん止めた。

S「7時くらいまでには戻る」

 そう言うとSはすぐに走り始めた。

坂本「(……何か気になる事があったんだろうな……
   明日の仕事に引っかかることかも知れんな……)」

 何となくだが坂本はこう予想していた。
855silent suzuka:03/02/25 22:52 ID:Q/0E19me
そろそろ次スレが必要と思われ。(容量が)


それにしても改行制限がうるさいヽ(`Д´)ノ
856名無し募集中。。。:03/02/25 22:57 ID:pPWN2bun
>>855
今の所、全スレ数が532でこのスレが421kBなんで、可能ならば圧縮まで待った方がいいかと思われます。
1日4kB消費するとして20日は持つはずですし。
857 :03/02/25 23:45 ID:kBWyXjVC
しかしこのスレ長かったね〜
でも新スレの最初にsuzukaさんの作品が続くとなると何か安心出来るね(・∀・)
858silent suzuka:03/02/26 21:43 ID:ZyqWoulq

 そして、坂本が夕飯も風呂も済ませた8時30分位の事だった、


 コンコン

坂本「はぁい」
S「俺だ、Sだ」

 坂本は除き口から姿を確認した後ドアを開けSを入れた。

S「フーッ、悪いな遅くなっちまった」

 一つ大きなため息をつき座り込んだ。

坂本「で、どうだった?何か分かったのか?」
S「おう、分かりすぎたくらいだ」
坂本「何?」

 Sの言葉に坂本の表情が険しくなった、
859silent suzuka:03/02/26 21:45 ID:ZyqWoulq

坂本「どういうことだ?」
S「明日日テレに小隊が突っ込んでくるらしい、人数は不明だがな」
坂本「何だって?!」

 熱くなる坂本をよそにSは淡々と話しを続けた、

S「俺独りでその小隊を今日にでもやってしまおうかと思ったが、
 消息が掴めなくてな。明日日テレで奴らを迎えるしかない」
坂本「どうする、一応警察に言ってみるか?」
S「アホ言え、もうやったよ。俺にだって警察と繋がりはあるからな。
 でもダメだった、情報が不確定すぎるだと。」
坂本「そうか……」

 やはり迎え撃つ方法をどうしても取りたくなかったのであろう、
 「警察」という手を使えばある程度は被害を抑えることができるからだ、
 少なくとも日テレで迎え撃つとなるとこちらが不利なのだから。

S「……」
坂本「……」

 2人とも考え込んだのか、黙り込んでしまったようだ。
860silent suzuka:03/02/26 21:46 ID:ZyqWoulq

S「考えたってしょうがねぇ、2人で何とかするしかねぇな」
坂本「……そうだな」

 数分の沈黙の後、2人がたどり着いた結論だった。

S「おい、お前はそれを持っていけよ」

 Sは坂本の後ろにあった「MP5A4」を指した、
 MP5A4…ttp://www.yo.rim.or.jp/~mimiro/hobby/gun/mp5a4.html

坂本「オイオイマジかよ、こんなモン持っていくのか?」
S「向こうは小隊がくるんだ、ハンドガンなんかじゃやられるぞ。
 それに向こうが“まともに突っ込んでくるか”なんて保証は無いからな」

 Sは万一の事態にも大丈夫なようにという事でこう言ったのだろう、
 さすがプロといったところだろうか?

坂本「そちらはじゃあどうするつもり?」
S「フン、俺はいつもの愛用品を持っていくからお前は自分の心配をしろ」
坂本「へーへー」

 坂本は適当な返事でSの言葉を流した。




坂本「(しかし本当にそんなのが日テレに来るのか……?)」

 坂本は向こうの作戦に疑問を浮かべていた。
861silent suzuka:03/02/26 21:47 ID:ZyqWoulq
>>856-857
めにーさんくす
862ミミ:03/02/27 07:49 ID:qOZSscwY
乙狩れ
863ROI:03/02/27 18:17 ID:TnWCn4qk
>>820

美 「ねぇねぇ合宿になに持ってく?」
美貴がいろんな人に聞いて回っていた
俺は暇だから帰ろうとした時雄基が話しかけてきた
雄 「なあなんかどっかの中学校も来るらしいぞ」
藤 「ふ〜ん。所で何でそんなにいろんな事知ってんだ?」
俺は疑問に思っていたので雄基に問いかけた
雄基の口からとんでもない事を聞いた
雄 「まあ、この合宿を考えたのは俺だからな」
藤 「マジで!」
雄 「まあ、インターハイ予選も近いことだしな」
雄基の言うことももっともだった
俺らの高校はいつも決勝で負けているらしい
今回はこそと言う事で合宿を考えたらしい
藤 「そうか・・っでどこの中学校が来るんだ?」
雄 「それはいくら俺でも知らないな」
藤 「そうかそんじゃあ俺は帰るわ」
雄 「じゃあな」
俺は学校を出てそのまま家に戻って行った

864ROI:03/02/27 18:19 ID:TnWCn4qk
今日は終わりです。
試験が近いから更新できません(>−<)
865silent suzuka:03/02/27 21:10 ID:aY2xi5Jd

坂本「そう言えば、クライアントに話していないな」

 と、

S「それならもう話した」
坂本「っと……打つ手早いな。で、何だって?」
S「俺は一応止めるようにと言ったんだが向こうが断った」

 坂本は怒りと疑問が混じった顔をしていた、

坂本「それは一体どう言う事だ!?メンバーを見す見す殺す気か!?」
S「まぁ落ち着けよ」

 いつものトーンで坂本をなだめた。

S「まぁ向こうの考えは置いといてだ。
 俺はこれが警察に促す警告のチャンスと思っている」
坂本「チャンスだと?」
S「そうだ、危険すぎるがこれを凌げば否が応でもモー娘。にはガードがつく。
 そして相手方の身元が割れれば……」

 しかしSは話を途中で止めた。

坂本「何だよ?身元が割れると?」
S「そっから先は俺の都合だ、お前には関係が無いから話さん」
坂本「そっ」

 坂本は気にかけず素っ気無い返事をして返した。
866silent suzuka:03/02/27 21:11 ID:aY2xi5Jd

 そして翌日、
 2人は事務所に向かい、そこから日テレへ向かった。

 2人の手元には大きなアタッシュケースがあった。

坂本「どうする?メンバーにも話すか?」
S「いや、下手な不安感を煽りたくない。
 話さないということをクライアントには話してある」
坂本「(こいつやけに手際がいいな…)」

 自分の依頼を半ば手伝っているSに対して坂本はこう思った。

坂本「とりあえずメンバーの近くからは離れないようにしておくか?」
S「その方がいいだろう」

 2人は娘。を見守りつついつでも出撃できる体制をとっていた。

 私服の大人2人が日テレを歩いていても誰も気づかないだろう、
 2人がよそ者という事を、
 そしてこれから小隊と戦おうとしている事も。


 特に何事も無く収録が続いていた、
 坂本はこのまま何も無いだろうと思っていた。



 その時だった
867silent suzuka:03/02/27 21:14 ID:aY2xi5Jd

S「ムッ!」
坂本「どうした?」

 Sが右手を右耳に当て険しい顔をした、

S「とうとう敵さんが来たぞ」

 とSは坂本にイヤホンを手渡した、
 坂本は疑問を感じながらもそれを右耳に当てた。

 すると―


「うわぁー!!」

 ボーン!!パパパパパ………パパパパパパパ……!!


坂本「!?」

 Sは坂本に貸していたイヤホンを取り上げ、

S「これは駐車場に仕掛けた盗聴機だお前はここを保守しろ、
 俺は下へ行き奴等を食い止める」

 そう言うと武器を持ち全速力で走り出した。


坂本「すみません、カメラを止めてください!!」

 坂本が収録現場で声を張り上げた。
868silent suzuka:03/02/27 21:15 ID:aY2xi5Jd

 周りのスタッフが「何だ?」というような厳しい表情を見せた。

マネージャ「坂本さんどうなされたのですか?」

 マネージャが坂本の下へ慌てて駆け寄った、
 坂本は指示に従うようにマネージャに言いつけた。

坂本「皆さんここから離れないでください、
   非常に危険な状態ですのでお願いします!」

 とプロデューサーが坂本に歩み寄った、

プロ「何だねアンタは、番組の……」


 ドーン!!


 突然スタジオにも聞こえるようなバカでかい爆音が鳴り響いた、
869silent suzuka:03/02/27 21:16 ID:aY2xi5Jd

坂本「チッ、もう来やがったか!?」

 うろたえる周りをよそに坂本はもう一度、

坂本「皆さんここから離れないでください、
   非常に危険な状態ですのでお願いします!」

 と叫んだその時


飯田「あれ、高橋は?高橋はどこ?」

 その言葉に皆辺りを見回し高橋を探すが見つからない、
 スタジオに不穏な空気が流れ始めた、

坂本「高橋さんは私が必ず連れてきます、
   皆さんはここで待機していてください!
   私以外の人間をここには入れないようにしてください!」

 そういい残し坂本は高橋を探しにスタジオを出た。
8701 1 1:03/03/01 11:01 ID:3PIz0JcM
オツカレー
871こうもり:03/03/02 01:48 ID:EKzZUivh
―――ピリリリリリ―――
―――ピリリリリリ―――
―――ピリリリリリ―――

俺は突然鳴り始めた携帯の音で目を覚ます。
なんだ……、こんな時間に?

そう思いながらも俺はベッドから身を起こして携帯を取った。
液晶ディスプレイをそこには『つんくおじさん』と書かれてある。

「おう悪いなカズ」
俺が電話に出ると午前三時だというのに叔父さんはいつもと変わらない様子で俺に話す。
「もしもし、叔父さんどうしたんですかこんな時間に?」
「叔父さん言うなってなんどいわせるんや」
叔父さんはまたそう呼ばれたことに怒りながらも話を続ける。
872こうもり:03/03/02 01:50 ID:EKzZUivh
「いや実は頼み事があってな」
「何ですかそれは?」
「安倍をちょっとの間だけ預かってほしいねん」
「はい?」
俺はどういうことかと思い叔父さんに聞き返す。
「だから安倍をお前の家に住まわせて欲しいねん……」
それからしばらくは叔父さんの言うことに耳を傾けていた。
事情はこうだ。
安倍さんは昨日引越しをする予定だったらしい。
しかしその引っ越す部屋の上の人が小火を起こした為
部屋に入れなくなってしまったそうだ。
それで愛が前にいた部屋に今度は安倍さんを
一ヶ月間だけ住まわせて欲しいということだった。
「じゃあ例によってお前には決定権はないんで、後の事よろしく頼むわ
で、安倍は明日の夜に行くはずなんで用意しといてや」
「あ、ちょっと叔父さん」

更新終了。
第三部開始です、前のはちょっとお休みです。
873:03/03/02 07:50 ID:R4DGZD0O
おつです。執筆ガンガッテくらさい
874 :03/03/02 09:29 ID:Rbuelrsh
>>872
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
875:03/03/03 00:26 ID:5n5CIdsB
>>872
待ってました、更新がんばれ
876silent suzuka:03/03/03 21:13 ID:9mVxSbME

 坂本はMP5A4を片手に高橋を探し回った、
 辺りは火薬臭い匂いと煙が確認できた。

坂本「高橋ー!!どこだー!!」

 坂本は楽屋・女子トイレと周ったがいなかった、
 周りの人々は警報機が鳴っているのに反応し次々と避難し始めていた。

坂本「(くそっ!!一体どこだ!?)」

 と以外にもロビー付近でオロオロしていた高橋を坂本は発見した、

坂本「高橋愛だな、早く戻るんだ!」
高橋「え…あなたは……?」
坂本「話は後だ!死にたく無ければ俺について来い!!」

 突然の状況にオロオロしている高橋を一喝しスタジオに戻ろうとしたその時だった、

877silent suzuka:03/03/03 21:13 ID:9mVxSbME

 パパパパパパ!!


坂本「伏せろ!!」
高橋「キャッ!!」

 坂本は高橋を押し倒すようにその場に伏せた、

坂本「ちっ!(パパパパパパ!!)」

 坂本の右手にあったMP5A4が火を噴いた、
 敵は坂本の発砲にひるみ、すかさず物陰に隠れた。

坂本「今の内だ、スタジオまで走れ!!」
高橋「え…あ………」

 銃撃戦にビビったのか坂本の言葉に反応を示さなかった。

878silent suzuka:03/03/03 21:14 ID:9mVxSbME
坂本「ここは俺が食い止める!その間にお前は逃げろ!!」
高橋「イヤ……そんな……」

 2人が会話している際にも向こうから銃撃がある状況だった、
 
坂本「チッ!!」

 坂本は左腕で高橋を抱え込み発砲しながら曲がり角に隠れた、

坂本「スタジオはここを真っ直ぐだろ、早く行け!」
高橋「で、でも……」
坂本「言いから早く行け!!死にたくなかったらスタジオまで走れぇ!!」

 躊躇する高橋に坂本はぐうの音も出ないくらいの喝をした、

高橋「(クルッ)………」

 高橋はいったん坂本の方に振り向きそのままスタジオへ走っていった。
879silent suzuka:03/03/03 21:15 ID:9mVxSbME

 パパパパパパ!!


 敵の弾は隠れている坂本には当たらずに曲がり角の壁を捉え、
 壁には穴や弾がかすった痕ができていた。


坂本「フルオートってのはこう使うんだよ!」
※フルオート…トリガーを引きっぱなしで弾が連続してで続ける銃。
       通称サブマシンガン。

 坂本は一気に姿を現すと同時に発砲し敵を捕らえた、
 敵はその場にバタリと倒れこんだ。
880マキ:03/03/04 20:08 ID:Gg7ha2mI
ヤッホーイ
881TMC:03/03/04 21:00 ID:ABEcp3Ry
>>825からです。

いつも別れるところに来て希美は思い出したように
何やら分厚い手帳らしき物を出し、修一に見せた。
「見て見て!これ紺野ちゃんのプリクラだよ!」
修一が暗いからよく見えないという顔をしていると
今度は思いっきり顔に近づけてくる。
「バカ。近すぎだよ。もっと離せ。」
修一はそのプリクラ帳を希美の手から奪い目を凝らした。
パソコンのやり過ぎだろうか?最近は確実に視力が低下しているようだ。
そのプリクラには確かに紺野あさ美が写っていた。

「カワイイでしょ?」
希美と一緒に写っているあさ美のプリクラを見て
修一は正直に可愛いと思った。
だが、それよりも心のどこかで安心していた。
紺野さんも意外と普通の女の子なんだ。
天才少女もプリクラくらいは撮るのか。
882TMC:03/03/04 21:01 ID:ABEcp3Ry
久しぶりに少しですが更新です。
最近ちょっと体に異変があったので休んでました。
883silent suzuka:03/03/04 21:57 ID:nKZwNmRP
俺は恋の病とみたぞ弟者。

          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 兄者、それは失礼だぞ、
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i  本当に病気だったら。 
   /   \     | |
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__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃


884こうもり:03/03/05 02:38 ID:411WI3zv
―――ツーツーツー―――
―――ツーツーツー―――
―――ツーツーツー―――
愛の時と同じように叔父さんは言いたいことだけを言って電話を強引に切ってしまった。

俺はしばらく携帯を眺めていたがそんな事をしててもしょうがないので
とりあえずまた寝ることにしようと思ってベッドに横になる。
885こうもり:03/03/05 02:41 ID:411WI3zv
「ふぁあああああ」
朝の光が眩しくなってきて俺は目を覚ました。
ベッドの横にある時計を見ると午前九時を回っている。
まだ少し眠かったがとりあえず俺は自分の部屋を出てリビングに行く。
そしてソファーに座りテレビをつけた。
テレビでは真希ちゃんと保田さんの卒業のニュースを流している。
俺はその話を前に愛に聞いていたので別にどうという事もなく見ていた。
愛に初めて聞いたときには俺も少し驚いたが、でもこれが『モーニング娘。』だと
言う事らしいのでそれで納得していた。
俺は卒業のニュースを見終わるとテレビを消して、朝食を作ろうと思いキッチンに行く。
そしてパンなどを焼いて適当に朝食を済まし再びリビングのソファーに座る。

更新終了。
886silent suzuka:03/03/05 22:58 ID:VAZ1RO5r

 ジッ…ジージー…


 と坂本の無線が鳴った、

坂本「こちら坂本どうぞ(ジッ)」

 少し間があり返答が返ってきた、

S「坂本!そっちはどうだ!?(ジッ)」
坂本「メンバー全員無事だ、スタジオから出ないように言いつけた。
   小隊の一人と思われる人物を倒したどうぞ(ジッ)」

 また少し間があり返答が返ってきた、

S「そっちに一人と言うことは多分5人か、俺は今4人を相手にしている。
 2階に応援来れるか?(ジッ)」
坂本「2階か、今い…」

 今行くと言いかけたその時だった

S「(ドーン!!)ちっ、見つかってしまった!!早く来い!!(ブツッ)」
坂本「(!?)了解!!(ブツッ)」


 坂本は急いでSのいる2階へ走っていった。
887silent suzuka:03/03/05 23:01 ID:VAZ1RO5r

 坂本は階段を使って2階まで向かっていた、

坂本「(もう少しだ……今行くぞ!)」

 2階まで後数階というその時だった、

S「坂本ぉ!!」
坂本「うぉ、どうした!?」

 何と下の方からSが階段を駆け上ってきているではないか、
 坂本は慌てて立ち止まった。

S「下から奴らが追いかけてくる!急いで上れ!」

 下の方から複数人の駆け上がる足音と時々発砲してくるせいか着弾の音が混じって聞こえた、

坂本「くそっ!」

 坂本もSと一緒に階段を駆け上がっていった、


 パパパパ!!

S「ちっ、うるせぇ(パン!パン!)」

 向こうが上に向かって発砲してくるとこちらは下に向かって発砲して応戦していた。

坂本「オイ、屋上に着くぞ!」
S「しょうがねぇ、そこへ退避だ」

 2人は屋上に出た、Sは一応だが外から鍵をかけた。
888 :03/03/06 10:48 ID:pKJr3Gyz
二人とも(・∀・)イイ!!
889silent suzuka:03/03/06 21:26 ID:C6JKTUr1

坂本「ん……?何か下の方が騒がしいぞ……?」

 下の方を除いていた坂本が声をあげた。

S「何だ?」

 Sも下の方を除いてみると、
 複数の警官が人質を取った男らしき人物を囲っていた。
 男らしき人物の右手には拳銃があり、銃口を警官の方に向けていた。

坂本「何だ、もう一人いたのか!?」
S「下まで戻っている暇は無い、俺がここから撃つ」

 そう言うとSは持っていたM16A2を構え、
 人質をとっている男をスコープ越しから狙いをつけた。
 M16A2(リンク先にはスコープ無し)…ttp://www.d4.dion.ne.jp/~usp/data/toygun/m16a2.html

S「!!」


 パァン!


 Sの弾は見事に男らしき人物の持っていた拳銃にヒット、
 拳銃が弾かれたと同時に警官らが突っ込みそいつを取り押さえた。
 と、

 ドン!ドン!

 屋上のドアを叩くような音が聞こえてきた。
890silent suzuka:03/03/06 21:27 ID:C6JKTUr1

S「しつこい奴らだ」
坂本「行くぞ!」

 2人は自然と戦うポジションを取っていた、
 坂本はドアから近い位置に、Sは遠目の位置にいた。

 バァァン!

 4人はドアを蹴破り屋上へ突入した、

「……?」

 4人の視界には2人の姿は見えなかった。


 パァン!


「ギャァ!」

 4人のうち1人が撃たれた。
 3人は発砲のあった方向に振り向いた、

S「(ちっ、2人同時にとはいかなかったか…)」

 物陰に隠れたSを発見すると3人は一斉にSの方に向かって撃ち始めたその時

坂本「あんまりしつこいと女にモテないぜ!!」

 3人の背後から坂本が出現し、MP5A4が火を噴いた。
891silent suzuka:03/03/06 21:29 ID:C6JKTUr1
どうやら俺達のことのようだ弟者。

          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 流石だな俺ら。
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i   
   /   \     | |
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__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
892silent suzuka:03/03/06 21:30 ID:C6JKTUr1
>>891失敗。

>>888
どうやら俺達のことのようだ弟者。

          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 流石だな俺ら。
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i   
   /   \     | |
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__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
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893:03/03/07 20:04 ID:BrrmRVOS
乙れす。
894こうもり:03/03/08 01:51 ID:mBlIbZCR
しばらく何もせずにボーっとしていたが、安倍さんが今日から来る事を思い出したので
ソファーから立ち上がる。
何からやろうかな…。
俺は少し考えた後に、蒲団を干そうと思いとりあえず
しばらくの間使っていなかった蒲団を愛が前にいた部屋から出す。
幸い良く晴れていたのでベランダに行ってその蒲団を干して
その後部屋の中を軽く掃除した。
愛がいなくなった後は余計なものを置いていなかったのでさほど時間もかからずに
掃除は終わった。
895こうもり:03/03/08 01:52 ID:mBlIbZCR
俺は家の方の準備がすべて終わったので、またソファーに座る。
そして時計を見るとまだ、昼の十二時前だった。
俺は昨日の夜あまり眠れなかったせいか眠くなってきたので少し寝ようと思い
そのまま目を閉じる。

「えー、その話本当の話なんですか?」
「うん、でも一ヶ月くらいだけだよ」
なつみはうなづきながら愛の問いに答えている。
ここはモーニング娘の控え室。
収録と収録の合間で今は休憩中である。
そこで愛となつみが話を今日からなつみが和智の家に行く事を話していた。
「でも、なんでカズさんの家なんですか?」
「うーんとねなんかつんくさんに相談したらあそこなら別に気を使う事もないし
俺も安心できるからって」
「けど……」
愛は納得のいかないような表情をしている。
「大丈夫だって、高橋の彼氏を取ったりしないから」
なつみは笑いながらそう言うと今度は矢口と話をし始めていた。

なんか不安だな……。
カズさんの気持ちは分かっているし、大丈夫だと思うんだけど……。
けどなんかやっぱり心配だなあ。
愛はその後本番に入るまでずっとその事を考えていた

更新終了。

896名無し募集中。。。:03/03/08 23:00 ID:t2S8Uq2b
>>894-895
乙!!!
897 :03/03/08 23:50 ID:vg3AK/hf
やっぱりこうもりさんはこのシリーズが1番だよネー(´∀` )
898こうもり:03/03/09 21:08 ID:zlAtPtKb
……うーん、暑いな。
しばらく寝ていたが、俺は急にそう感じて目を覚ます。
右手で額を拭うと汗がべったりとくっ付いていた。
ソファーから身を起こして、とりあえずエアコンを付ける。
その後キッチンの冷蔵庫からお茶を出してコップに注ぎ飲み干した。
コップを流しに置いてまたリビング戻る。

「はー、気持ちいい」
俺は涼しい風を浴びながらしばらくソファーに座っていた。
その後、干していた蒲団をとりこんで、愛がいた部屋に置いておく。
899こうもり:03/03/09 21:09 ID:zlAtPtKb
夕ご飯はどうしようかな。
今日何時に安倍さんが来るかも分からないし……。
まあ食べるしろ、食べないにしろ安倍さんの分も一応作っておくか。

俺はそう思いソファーから立ち上がり出かける準備をして外に出る。
スーパーに行く途中、歩きながら愛にメールを打つ。

今日から安倍さんがうちに泊まりにくることになったけど、別に心配しないでね。
だって俺が好きなのは愛だけだし、それはこれからも変わらないから。
安心してください。
もし心配になったらいつ家にきてもらっても大丈夫だから。

それだけ入れて送信ボタンを押し、送信が完了されたのを確認してから
ポケットに携帯を入れる。

更新終了。
900名無し募集中。。。:03/03/10 08:08 ID:aOnIU5Yg
900
901TMC:03/03/10 16:18 ID:xDG6YKaD
>>881からです。

「ちょっと、見過ぎなんじゃないの?」
気付いたら希美がジト目でこちらを睨んでいた。
希美は修一の手から手帳を取り返し、再びしまった。
「で、それが?」
修一には希美がどうしてあさ美のプリクラを見せたのか
その理由がいまいち解らなかった。

「修一は紺野ちゃんのことカワイイと思う?」
希美はジト目から怪しくニヤついた目に変わっていた。
「可愛い方だと思う。」
ますます希美の行動が不可解に思えてきた。
「ふ〜ん。まぁ、いいわ。バイバイ。」
そこで話が突然終わり、希美はそそくさと帰っていった。
902TMC:03/03/10 16:20 ID:xDG6YKaD
代休の火曜日は朝から修一は部屋にこもっていた。
両親は既に仕事に出てしまっている。
本来なら受験生はこういった日は勉強するのだが
修一はパソコンとにらめっこしていた。
昨日打ち上げから帰った後、再び自転車をとばし
近くのパソコンショップまで追加のハードディスクを買いに行った。
そのおかげで容量一杯だったハードディスクが
まだまだ長く使えるようになった。

ダウンロード等の一通りの作業が終わると
修一はパソコンの電源を切り、立ち上がった。
その場で大きく伸びをする。
どうやら近頃は寝不足が続いているようだ。
普通の中学生では考えられない時間に眠り、
少し早めに起きて、新聞を読むように習慣づけている。
そのせいか目の下の隈が目立つようになっていた。
903TMC:03/03/10 16:21 ID:xDG6YKaD
更新終了です。
>>883 恋の病ではないです(w
904:03/03/11 07:58 ID:WVrEKd7M
大丈夫?
905 ◆QZkei/Yt3k :03/03/11 16:32 ID:x3X3u310
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は安倍なつみ。
かわいく、色々なことを気にかけてくれる、とても良い女性だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
彼女は怖がり者で、よく叫ぶのだ。
とても叫ぶのだ。
特に夜などは、草や木の音がするだけで声をあげ、
背後から何か(葉っぱなど)当たれば、大絶叫。
お陰でゆっくり寝られない。
まあ、そんなところも好きなんだが…
906 ◆QZkei/Yt3k :03/03/11 17:41 ID:x3X3u310
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は飯田圭織。
綺麗で、モデルのような体型、とても美しい女性だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
よく宇宙と交信していて、何かを受信すると踊り出すのだ。
とても踊るのだ。
それも、踊りながらどこかへ行ってしまい、なかなか帰ってこない。
そうなると俺が捜しに行かなければならないので、とても疲れる
まあ、そんなところも好きなんだが…
907 :03/03/11 21:15 ID:zdz047Qs
>>905-906
新趣向(・∀・)イイ!!
908silent suzuka:03/03/11 22:16 ID:AExQPcWw

「ぐぼぉ!」
「ゲハッ!」
「ぐふっ」


 坂本の銃弾は3人を的確に捉えた、
 3人はその場に倒れ動かなくなった。

S「さすがだな」
坂本「アンタもな」

 2人は動かない3人を確認すると、

坂本「よし、俺はメンバーのところに戻るわ」
S「俺はちょっと他をあたる、お前のところには後で行く」
坂本「分かった」

 2人はそれぞれの目的地に向かって走り始めた。
909silent suzuka:03/03/11 22:18 ID:AExQPcWw

 坂本は無事にスタジオに辿り着き人数の確認をした。

坂本「全員いるな」
マネージャ「は、はい大丈夫です」

 坂本の顔にはやや安堵の色が見られた、

矢口「すいません、その人は誰なんですか?」

 みんなの疑問を矢口が代表するような形で疑問を投げかけた。

坂本「俺はアンタらの……ボディガードみたいなモンだ。
   率直に言う、アンタらは命を狙われている。」

 坂本の直球にメンバー全員の顔がこわばった、
 中には今にも泣き出しそうなのもいた。

加護「それってどう言う事ですか?」
坂本「俺にも分からん、向こうの理由が分からんからな。
   今さっき起きたのもアンタらを狙ったもんだ。」
保田「それは本当なんですか?」

 すると坂本は高橋の方に向かって指を指し、

坂本「それはあちらに聞いてもらえれば分かるはずだ」

 と答えた。

 坂本はマネージャにメンバーを日テレから避難させるように指示し、
 坂本はメンバーに着かず離れずの距離で見張っていた。
910silent suzuka:03/03/11 22:36 ID:AExQPcWw
>>903



             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   <  本当か?
     ( ´_ゝ`)   \ 
    /::☆::::☆::\   \________
   /:/\:::::☆::/ ̄\
 _| ̄ ̄ \☆/  ヽ \_
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||

911 ◆QZkei/Yt3k :03/03/12 18:43 ID:RSyUSnm3
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は矢口真里。
小さい身体で、何事も率先して行動する、とても頼もしい女性だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
一度話し出すと止まらないのだ。
とても喋るのだ。
寝ている時意外ずっと喋っていて、俺は相槌を打つことしか出来ない。
話を無視すると叩かれるので、ちゃんと聞いてあげないといけないのが難なところだ。
まあ、そんなところも好きなんだが…。
912 ◆QZkei/Yt3k :03/03/12 19:03 ID:RSyUSnm3
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は保田圭。
物事をしっかり考え、少し不器用ながらも考えを実行する、素晴らしい女性だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
何か変わっているのだ。
とても変わっているのだ。
昼食や夕食など作るのに、必要な材料をちゃんと用意するのだが、
用意が出来たと満足し、一向にご飯を作ろうとしないのだ。
また飯作れと言うと、何故か凄い形相で怒られる。
なので、結局俺が作るしかない。
まあ、そんなところも好きなんだが…。
913 :03/03/13 00:14 ID:+YNQzzpo
(・∀・)イイ!!
914 :03/03/13 01:43 ID:/yTI+lEt
h
915名無し募集中。。。:03/03/13 08:14 ID:Pdhqbi4H
時々、一緒に住んでないんだが・・・
そんあ小説スレになってたのか(藁
916 ◆QZkei/Yt3k :03/03/13 16:32 ID:ZNg1uzeq
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は紺野あさ美。
見た目とは裏腹に、力が強くとても頭が良い、意外性のある女の子だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
彼女の中では、時間はゆっくり動いていて、速効性が無いのだ。
とても鈍いのだ。
こちらが何か尋ねても、答えが出るのに必ず数秒間掛かる。
また、食事もゆっくり食べるのだが、ビックリするくらいの量を食す。
本当…見た目とは全然違う。
まあ、そんなところも好きなんだが…
917 ◆QZkei/Yt3k :03/03/13 16:33 ID:ZNg1uzeq
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は小川麻琴
負けず嫌いで、どんな些細なことでも努力する、頼れる女の子だ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
存在感が無いのだ。
とても無いのだ。
夜などそばにいても気づかない時があり、努力していてもわからない時がある。
また、そのことを言うと泣き出してしまう(当たり前か)。
まあ、そんなところも好きなんだが…
918 :03/03/13 19:11 ID:u6ZkjgeU
あったら嫌な松本孝弘 
1 名前: 名無し  投稿日: 2001/07/18(水) 07:18
ハーモニカホルダーをつけて登場。ソロパートではハーモニカを
早吹きしながらギターをかきむしる。その時体は横に揺れている。 

2 名前: 投稿日: 2001/07/18(水) 07:21
そんな事した事ありませんし、今後も絶対しません。

3 名前: 名無しのエリー 投稿日: 2001/07/18(水) 07:24
>>1
それじゃ長渕だよ。

4 名前: 名無しのエリー  投稿日: 2001/07/18(水) 07:38
>>1
松本が長渕の衣裳や曲パクってるって言いたいんだろ?
具体的に挙げてみろよ。盲目アンチも捏造に必死だな(藁

5 名前: 名無し  投稿日: 2001/07/18(木) 19:21
age

6 名前: 名無し  投稿日: 2001/07/20(土) 12:07
age

7 :ネタスレは音楽サロン板へ :2001/07/20(土) 12:09
■邦楽板は、現在活動中の国内アーティストについて語る板です。
・議論、情報交換は音楽一般板、ニュースは音楽ニュース板 、雑談・ネタスレは音楽サロン板へ。
■スレッドを立てる前に
・1アーティストにつき1スレまで。作品評価、ニュース、妄想等話題ごとに別スレッドを立てないでください。

そしてdatへ
919:03/03/13 20:25 ID:G5PQvoVT
どりゃ
920名無し募集中。。。:03/03/13 20:28 ID:jSj2XTmJ
小さな孤島に一人の女性が住んでいた。
彼女の名前は吉澤ひとみ
元気があって明るく美人で、体力もあるし、前向きにコミュニケーションするので、
孤島での生活にはよきパートナーだ。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
ティムポがついてるのだ。
まあ、そんなところも好きなんだが…

921 ◆QZkei/Yt3k :03/03/14 13:05 ID:ZTnd5CsL
小さな孤島に三人の女性達が住んでいた。
彼女達の名前は、左端から亀井、田中、道重。
三人力を合わせて数ある様々な作業をこなしていく、頑張り屋の三人だ。
ただ、たくさん困ったことがある。
誰に何を話しても、声が小さく聞き取れない。
それぞれの行動に自信が無く、何事も不完全。
何か問題が出てきても、解決しようとしない。
まったく、問題児ばっかりだ。
まあ、そんなところが嫌いなんだが…
922 :03/03/14 20:44 ID:0AfqHDbQ
922
923 :03/03/14 21:15 ID:0AfqHDbQ
923
924 :03/03/14 22:31 ID:QTzWZegq
>>921
嫌いなのかよ!
925丈太郎:03/03/14 23:02 ID:KFeUZcI0
もうボチボチ、次のスレを・・・
926 0:03/03/15 01:11 ID:ODyJOLlF
9260
927名無し募集中。。。
というか、ラムザ(?)さんは?
あれ面白いのに・・・