新・一緒に暮らすならどの娘?part6(何でも有り
851 :
こうもり:02/08/05 13:22 ID:8lEpoG9z
「ジリリリリリ」
俺は目覚まし時計の音で目を覚まし、起き上がる。
隣にいる愛ちゃんは全然気付いていないようで
まだ普通に寝ている。
俺は愛ちゃんにキスをして起こしてみようと思い愛ちゃんの唇に軽くキスをした。
しかし、愛ちゃんは全く起きる気配がなかったので今度は唇に吸い付くように
もう一度キスをした。
そのまましばらくキスをし続けていると、愛ちゃんは急に目を開ける。
更新終了。
部屋に入ると、俺は2人に部屋を教えてリビングのソファーに座っていると…
一人だけリビングに出てきた。
「ここ広いですね〜」
「そうかな?」
「そうですよ。私の家よりちょっと広いくらいですよ」
「ふーん。そうなんだ」
「はいぃ〜」
嬉しそうに話をしている。
でも、なんで年頃の娘を俺なんかと住むのを許可したんだろう?
しばらくして、もう一人の子も出てきた。
「やっと来たね。それじゃあ自己紹介。俺の名前は矢口俊祐と言います。」
すると、先にリビングに出てきた子が
「石川梨華です!おんなじ大学に行くんだよね。よろしくねっ!」
「よろしく!」
いまどきの若い子って感じだ。
そして、もう一人の子が
「高橋愛ですぅ〜。近くの高校に編入するためにここに来ましたぁ〜」
高橋さんの言葉を聞いたとき、俺はビックリした。
なぜならかなり訛っていたから。
「やっぱりビックリしてるね。愛ちゃんは福井県に住んでいたから
とっても訛ってるんだよね。本人は訛りがとれたって言ってるんだけど…」
「とれたじゃないですかぁ〜!梨華さんバカにしないでくださいよぉ〜!」
(いや、とれてないんですけど…)
俺は心の中でそう思った。
その後もお互いいろんな話をした。
石川さんは地元ではとても美人だと言われていたり、
高橋さんも福井ではかわいいで有名だったって事を聞いたり…
もちろん自分では言わずにお互いが言い合っていた。
そんな2人を見ていて、俺はとっても楽しかった。
気づけば時間はもう12時
「ねえ、ご飯食べに行かない?俺がおごるからさ」
「えっ、いいんですか?私出しますよ」
「いいの、今日は俺が出すから」
「じゃあ〜行こうよぉ〜」
「わかったから、それじゃあ石川さん、高橋さん行くよ」
そういうと、石川さんの表情が暗くなる。
「あの…その石川さんって言い方、やめてくれませんか?」
「えっ、じゃあなんて言えば…」
「<梨華>って呼んでほしいんです」
俺は女の子の名前を呼び捨てで呼ぶのは好きじゃなかったので、
「うーん、梨華はちょっとな…じゃあ<梨華ちゃん>でいい?」
「はい!私も<俊祐さん>って呼びますね」
そう言うと、高橋さんも
「私もぉ〜高橋さんって言われるのぉ〜嫌なんですけどぉ〜」
と、訛った言い方で言ってきた。
「じゃあ<愛ちゃん>でいいかい?」
「はいぃ〜。私もぉ〜<シュンさん>って呼びますぅ〜」
そう言って、3人で近くのファミレスに向かった。
俺達の家から歩いて10分。
ファミレスを見つけた。
意外と空いていたので、そんなに時間もかからずに座ることもでき、俺達は他愛もない話をしていると
「いらっしゃいませ〜」
店のウエイトレスさんがオーダーを聞きにやってくる。
どこかで見たような顔…あっ!
「姉ちゃん!」
「あっ!俊祐!」
「えっ!俊祐さんのお姉さん?」
梨華ちゃんはビックリしている。
「へえ〜この子達が同居人ねぇ〜」
「何だよ!姉ちゃん!いつからバイトしてるんだよ?」
「そんなことより紹介させてよ。
私は矢口真里。背はちっちゃいけど、こいつよりひとつ上だよ。
よろしくね!キャハハハハ!」
梨華ちゃんと愛ちゃんは姉ちゃんにおされてタジタジ。
「あの…石川梨華です」
「高橋愛ですぅ」
やっぱり愛ちゃんは訛ってる。
「あっ、いけね。仕事しなきゃ。ご注文をどうぞ」
俺達は注文をする。
気を使ってくれたのか2人は割とお金のかからないものを注文した。
その後も話をして俺達は店を出る。
姉ちゃんはまだバイトするらしいので、ここでサヨナラ。
そして、また同じ道を引き返した。
ここまでです
こうもりさん、かぶってごめんなさい。
あと、もうひとつ
愛ちゃんのしゃべり方について…
語尾に何かついているときは訛ってるんだなぁと思ってください。
857 :
コンボ:02/08/05 16:40 ID:/OOhSm1X
>>844より
4
鍵っ子も、今年で9年目になる。
小学一年生から、「ただいま」と言ったことがほとんど無い。
一人で家にいてやることもあまり無いし、さっさと私服に着替えて空手の胴着をリュックサックに詰めこむ。
さっき開けたドアはまたすぐに閉まる。
自転車の前かごにリュックを押しこんでペダルを漕ぎ出すと、なぜかさっきの林先生のことを思い出した。
熱血教師気取りの勘違い男。
林先生に対する正直な感想はこんなところだ。
生徒の世話を見るのがそんなに楽しいのか、と思う。
大したことをできると思っているのがそもそもの間違いなのに。
ぼんやりと考えていると、目の前に電柱が突っ立っていた。
慌ててブレーキをかける。
「危なかった……」
思わず独り言を口走った。
林先生のことを考えるからこうなるんだ。
できるだけ自転車の運転に集中しよう。
そう思っていると、また電柱に向かって走っていた。
858 :
コンボ:02/08/05 16:40 ID:/OOhSm1X
自転車で10分も走れば、道場に着く。
道場と言っても普通の民家に広い板張りの一室があるだけで、十数人の生徒がそこで狭苦しく稽古をする。
5時すぎに、道場に着いた。
「失礼します」
インターホンは鳴らさずに、こうして玄関から入って行くのがここで決められている。
靴を揃えて脱ぐと、おばさんが玄関に出てきた。
「ああ、あさ美ちゃん。
最近愛ちゃん来てないけど、どうかした?」
「さあ……
多分クラブが忙しいんだと思います。
今度会ったら訊いてみますね」
おばさんにお辞儀をして道場をのぞくと、小学生が体操を始めていた。
先生はまだいない。
小学生の横を通り抜けて女子更衣室に入る。
更衣室と言ってもおばさんの部屋を借りてるだけで、ロッカーなんかは無い。
すぐに胴着に着替えて板間に出ると、スーツ姿の先生が帰ってきたところだった。
859 :
コンボ:02/08/05 16:40 ID:/OOhSm1X
約2時間の練習が終わると、女子更衣室はすぐに一杯になる。
5人も入れば目一杯になるような部屋だから、着替えは早い者勝ちになる。
今日は少し遅れたが、それでもなんとか着替えられた。
部屋を出ようとすると、後ろから声をかけられた。
「あーん、ちょっと待って」
私の他には高校生の石川さんしかいない。
道場に通っている女性と言えば小学生がほとんどで、同年代の石川さんとはそこそこ仲が良い。
華奢な石川さんは護身のために空手を習いはじめたらしいが、どうもたくましくなる兆しが無い。
いつまで経っても細身のままで、筋肉がついているのかさえ疑問だ。
私より先に始めたらしいが、私と同じ茶帯の腕前で止まっている。
「一緒に帰ろうよ」
「分かってますって」
私も俊敏な方ではないと思うけど、この人には勝っていると思う。
スポーツは得意だし、何よりこの人の運動神経はひどい。
石川さんはもたつきながらようやく着替え終えた。
二人でおばさんにお辞儀をして家を出て、石川さんも私と同じように自転車にまたがる。
漕ぎ出しながら、石川さんは話しかけてきた。
「紺野って好きな人とかいる?」
「いません」
「やっぱり……しかも即答だし……」
「石川さんはいるんですか?」
860 :
コンボ:02/08/05 16:41 ID:/OOhSm1X
「そりゃまあね、好きな人ぐらいいるけど」
石川さんは妙に嬉しそうに答える。
「聞きたい?」
「そんなわけないじゃないですか。
覚えるぐらい聞きましたし」
週に一回のペースで、石川さんとはこういうやりとりを繰り返す。
「やっぱりね、好きな人がいるってのはいいよ、マジで。
なんかものすごく世界が明るく見えるから」
聞きたくないと返事したのに、喋りはじめた。
「私この間思ったんだけどね、紺野は出会いを避けすぎだと思うの。
もっと色んな所に出たほうがいいんじゃない?」
「でもクラブには入れませんし」
「なんか友達に連れて行ってもらうんだって。
クラブの大会とか、誘われても断ってるんじゃない」
「だって関係ありませんし」
「ほーらやっぱり。そういう所に出会いがあるんだって」
なぜか勝ち誇った顔をして石川さんは言った。
「それじゃ、またね」
石川さんは嬉しそうに角を曲がっていった。
ここまでです。
861 :
:02/08/05 18:03 ID:40bwjIoX
梨華こん(・∀・)イイ!!
この組み合わせが近いうちに実現するんだね
862 :
関西人Z:02/08/05 19:24 ID:jXVT5iGW
>>845-846のつづき
------------
「はっはーん、あんたふられたんでしょ」
女はにんまりと笑った。
「なんでそんなことわかるんだよ」
「あれちがった? あたしにはそう見えたんだけどなー。
それもそうとう重症だと思うんだけど。ずーっとその子のことが
好きで、でも臆病だから声をかけることさえできなくて、それでも
思い切ってうちあけたけどうまくいかなかった。ちがう?」
「うぐ……」
僕は傷口に塩とタバスコとマスタードをグリグリ
すりこまれた気持ちでうめいた。
「やっぱり当たってんじゃーん。失恋なんてよくあること
なんだからさ、元気出しなよ」
「わかったようなこと言うなよ」僕は知らず知らずのうちに
さっき石川さんに言われたセリフを吐いていた。
「そんなケンカ腰にならなくてもいいじゃん。よーし、おねえさんが
特別に、キミの傷ついた心をなぐさめてあ・げ・る」
「え、おい、ちょっと……」
女は僕の手をつかみ、夜の街へと引きずって行った。
「……それで彼女に好きな人がいるってわかってさぁ」
女がつれて行ったのはどこにでもある居酒屋のチェーン店だった。
制服を着てるからやばいと言う僕を無視して、むりやり
連れこんだのだ。
「名前? 矢口真里だよ。矢口って呼んで」そう女は言った。
年は僕よりひとつ上らしい。
僕は目の前にいる人間が何者なのかを、もう少し詳しく
知っておきたかったのだが、矢口はそんなことどうでも
いいからさっさとあんたの失恋話を聞かせなさいよと催促した。
「なるほどー。それじゃあキミは好感度落としただけだったんだねー」
僕の話をひととおり聞き終えると、矢口はそう言ってケラケラと笑った。
元気なときなら殴りつけるか、殴るのを我慢できたとしても
怒って席を立っていただろう。
しかしそのときの僕には、話を聞いてくれる相手がいるというだけで
ありがたかった。
心の奥にあるもやもやしたものを全部ぶちまけたい気分だった。
どれだけぶちまけても楽になれないのは承知の上で。
-------
ここまで。
>関西人Zさん
ありがとうです。能力の限界はありますががんばります。
865 :
TMC:02/08/05 21:20 ID:sQvofuIq
コンビニを出ると梨華の携帯が鳴った。
「あら、亜依からだ。どうしたのかな?」
梨華が不思議そうに電話に出ると、亜依が今にも泣き出しそうだった。
「ね、姉ちゃ〜ん。何か玄関の方で音がするよ〜、、怖いよ〜、、、」
「それってド、泥棒じゃないの!?
どこかに隠れてなさい、今すぐ帰るから。」
電話を切ると梨華は不安そうな顔で俺の方を見た。
「ったくしょうがねぇな。走るぞ、ついてこいよ。」
「うん!」
全力で家に向かい走り出した。もうちょっとスピードは出せたけど
梨華をおいていくと迷子になってしまうかも、と思い
彼女のスピードに合わせることにした。
866 :
TMC:02/08/05 21:20 ID:sQvofuIq
家に着くと亜依の言った通り玄関に人影があった。
「し、慎ちゃん。ど、どうするの?」
梨華はかなりビビッているようで俺の腕から離れない。
「とりあえず追っ払ってくるから腕から離れて遠くから見てろ。」
「追っ払うって?相手が大男だったら、ナイフを持ってたらどうするの?」
「まぁ、任せとけって。」
俺がそう言うと、梨華は黙ってうなずき木の陰に隠れた。
自慢じゃないけど一応空手の有段者だからな、俺は。
泥棒なんて一瞬で片づけてやるぜ。
867 :
TMC:02/08/05 21:21 ID:sQvofuIq
一呼吸おいてから俺は不審な人影に近づいていった。
どうやら梨華の心配とは人影よそに意外と細身のようだ。
待てよ?もし泥棒じゃなかったら?
ふとそんなことが頭をよぎったので声をかけてみることにした。
「おいっ、、、!!」
なるべく太い声で相手をビビらせるように言ってみた。
「キャッ!!」
フフフ、俺の声に悲鳴をあげやがったぜ。え、悲鳴?
もしかして女性の方ですかな?
「あの〜、どなたですか?」
もう一度、今度は優しく訪ねてみた。
「あら、慎一君じゃない。覚えてない?私よ、保田圭よ。」
「保田さんって石川のおっちゃんの秘書の保田さん?」
「そう、3年前の石川グループのパーティー以来ね。」
868 :
TMC:02/08/05 21:26 ID:sQvofuIq
本日の更新終了です。
書き忘れましたが
>>831からです。
>ネオ生茶さん
すみませんでした。では気にせずに書きます。(w
>関西人Zさん
ありがとうございます。あまり文才がありませんががんばります。
869 :
剣士:02/08/05 21:40 ID:2Y5QuVeY
>746の続き
それからというもの、梨華は必死にバイト、俺は大学&バイトでまともな休みがとれなかった。
なつみ&マスター曰く「梨華ちゃんは最高の人材」らしい。まあ、そんだけ働いてくれるのはいいこと。
だが・・・俺にある不安がよぎっていた。
まさかそれが現実になるとは・・・・。
梨華が働き始めて一ヶ月、その時はやってきたのである。
いつものようにBARで働いている梨華。だが、その様子がおかしい、ということになつみが気づいた。
「どうしたの?何か顔色悪いよ?」
「あ・・・安・・倍・・さ・・」
なつみの名前を呼びかけて、梨華は倒れた。
「梨華ちゃん!どうしたの!梨華ちゃん!誰か、誰かー!!!!!」
その頃俺は、自分のバイト先で働いていた。
と、突然携帯が鳴り、仕事中なのに・・・と思いつつ電話にでた。
電話はなつみからで、かなり焦っている様子だ。
「なんだよ・・・今バイト中・・・あん?何だと!梨華が倒れたぁ?!わかった!すぐ行く!」
俺は事情を説明して、バイト先を急いで出て、病院へ。
「梨華・・・梨華・・・」
俺はバイクを飛ばしながらも、ずっと梨華の名ブツブツを呼んでいた。
今まで感じたことのなかったぐらい心配。それはただ、倒れたから、同居人だから、とかの思いではなく、梨華に、「好き」という感情が湧いてきていたからである。
「大丈夫だよな・・・梨華!」
俺は必死にバイクを飛ばした。もう、梨華以外のことは考えていなかった。
それほどまでに、俺は梨華を好きだ、ということが、ハッキリわかったから。
そして、俺は病院に着いて、梨華のいる病室に走った。
870 :
剣士:02/08/05 21:44 ID:2Y5QuVeY
久々に更新終了です。
おまたせして申し訳ない!
やっと落ち着きました。(苦笑)
相手は潤と見てまず間違いないだろう、
懸命な読者ならそんなシーンがあったのを覚えているはずだと思う。
2人はとりあえず手続きを済ませ、受け入れ先の厩舎へ向かった、
安倍「……」
車中安倍はぼんやりと車の外を眺めていた、
通訳「(変なこと考えてなきゃいいけど……)」
妊娠していて尚且つ、その相手が潤というのを聞いて通訳は気が気ではなかった、
変な事を思い立たれたらどうしようと頭が一杯だった、
安倍「(シングル……シングルマザーになるんだ私、なんか変な気分。)」
しかし安倍は落ち込みや不安などという“負”の要素は不思議と無かった、
「これからどうしよう?」ということで頭が一杯だった、
子供の事・自分の事・サイレントの事……
あの落ち込みようはどこへやら…という感じだった。
通訳「安倍さん着きましたよ。」
受け入れ先の厩舎に着き調教師への挨拶をそこそこに済ませ、
安倍はサイレントスズカのいる馬房へ向かった、
安倍「わー元気だったかー?こっちの水はうまいかー?」
通訳「(…取りあえず落ち込んでいる様子は無いかな……?)」
安倍のはしゃぎっぷりに取りあえず安心を覚えていた通訳であった。
872 :
こうもり:02/08/06 12:52 ID:ZBtq4IyV
俺は唇を離し「おはよう、愛ちゃん」と言う。
「あ、おはようございます」
愛ちゃんはいまいち状況が掴めていないのかそう答える。
「カズさん、さっきまで私にキスしてました?」
「うん、だって愛ちゃんが起きてくれないから
お目覚めのキスをと思って」
「なんか恥ずかしいです」
俺がそう言うと愛ちゃんは照れくさそうに微笑む。
873 :
こうもり:02/08/06 12:54 ID:ZBtq4IyV
「そろそろ起きて支度しないと」
俺と愛ちゃんはベッドの上でしばらくゆっくりしていたが
時間が迫ってきたので、愛ちゃんにそう促す。
「はい」
そう言って愛ちゃんは俺の部屋から出て、自分の部屋に行った。
俺もすぐに着替えて、朝食の用意をするため、部屋から出てキッチンに行く。
「じゃあ今日から特訓だね」
「はい」
「これからは俺は何もしない事にするから、愛ちゃんが全部やるようにしようね」
「わかりました」
「じゃあまず・・・」
愛ちゃんは俺の言う通りに朝食を作り始めた。
更新終了。
>>854の続きだよ
家に帰っても、俺達3人の話はつきない。
いろいろ話をしていたら、恋愛の話へ。
「ねえねえ、俊祐くんって彼女いるの?」
「いや、いないけど」
「今までは?」
「前にはいたけど…姉ちゃんに邪魔されたよ。」
そうそう、姉ちゃんの彼氏と俺の彼女ができちゃったんだよねぇ〜
「そういう梨華ちゃんは彼氏いるの?」
「ううん、私もいないの。なんか彼氏がいそうとは言われるけど…」
「俺も初めて会ったときはそう思った」
「もう、ひどーい!見た目で判断しないでよぉ」
「ああ、ゴメンゴメン。愛ちゃんは?」
「えっとぉ〜私もいないんですよぉ〜」
「えっ、愛ちゃんも?」
「はいぃ〜」
「へえ〜、3人ともいないなんてなんか奇遇だね」
「そうだね!この際だから3人で付き合っちゃう?」
梨華ちゃんがそういうと、俺はドキッとした。
愛ちゃんもビックリした顔で梨華ちゃんを見る。
「うそうそ、冗談だよ。冗談」
「もう〜!ビックリさせないでくださいよぉ〜」
愛ちゃんも俺もちょっと安心した。
でも、どうやって3人で付き合うんだろう?
今日の時の流れはものすごく速い!あたりはもう夕方である。
俺が夕食の準備をしていると梨華ちゃんが
「私作ろうか?」
と言ってくる。
「梨華ちゃんが?」
「うん、わたし、お料理上手なんだ。
お昼もおごってもらったし、そのお礼も兼ねて…」
「うん、じゃあよろしくね。冷蔵庫の中身は勝手に使っていいから。
俺は生活道具でも買ってくるね」
「私もシュンさんと一緒に行きたいですぅ〜」
「わかった。愛ちゃん行こうか?」
「はいぃ〜」
こうして梨華ちゃんは夕ご飯作り。
俺と愛ちゃんは雑貨屋で買い物に出かけた。
俺は愛ちゃんと共にバイクの駐輪場へ。
「ええーっ!シュンさんてぇ〜バイク持ってたんですかぁ〜?」
「まあね」
俺は大学に推薦で入ったので、暇になる時期が長く、バイクぐらいならと思い、免許とバイクを取ったのだ。
ちなみに車の免許も持っているが、肝心の車がない。
「乗るよ」
俺は愛ちゃんにヘルメットを渡し、バイクにまたがる。
愛ちゃんも俺の後ろに乗る。
「しっかりつかまっててね」
「はいぃ〜」
俺は背中になんともいえないのを感じながらも、バイクを走らせる。
この辺の道は知っているので、快調にとばせた。
その間、愛ちゃんは怖いのかわからないが俺の腰にしっかりつかまっている。
15分ぐらいして、雑貨屋に到着!
「着いたよ」
俺が声をかけても愛ちゃんはしかみついたまま。
「愛ちゃん!」
「えっ!」
ビックリしている。
「もう着いたんですかぁ〜?」
「うん、そうだけど…大丈夫?」
「あ、はいぃ〜。なんとかぁ〜」
そういって、愛ちゃんはヘルメットを俺に渡す。
俺達は雑貨屋に入った。
更新終了!
どうですかねぇ〜?
878 :
:02/08/06 17:30 ID:sW0GH48R
悪気はないんだろうが、かぶってるな。
>>863-864のつづき
---------
「丸一年も想いつづけたのになぁ……」
僕はいま高校二年生なのだが、石川さんとは一年のころから
いっしょのクラスだった。
はじめて彼女を意識したのはその年の夏、僕が国語の授業で教科書を
忘れてきたときのことだ。
僕は当時すごく引っ込みじあんで(いまでもその傾向は完全には
抜け切れてないが)、クラスメイトに教科書を見せてもらうこともできず、
一人でオロオロしていた。
「教科書ないの? じゃあいっしょに勉強しようよ」
当時隣に座っていた石川さんは、そんな僕を見て机をくっつけてくれた。
もちろん石川さんが僕にだけ親切だったわけではない。
誰が教科書を忘れていても、自分から見せていただろう。
彼女は学級委員だったし、みんなに対して優しかった。
それはわかっていたのだが、彼女の整った横顔、茶に染まっているサラサラの髪、
品よく切られた形のいい爪、他の女子より少しだけ大きい胸のふくらみを
間近で見ていると、好きにならないわけにはいかなかった。
「なに物思いにふけってるのよ!」
矢口のイラついた声で我に返った。
「うじうじしてんじゃないわよ。あんたねえ、さっきから聞いてると
別にふられたわけじゃないじゃん。石川さん、だっけ? その人に
好きな人がいた、それだけでしょーが。彼女があんたのことをどう
思ってるかは直接聞いてみないとわかんないでしょ。希望はあるんだから
元気を出しなさいよ!」
目がすわっている。この女、酒乱だ。
「だけどさぁ……」
「あー、もういい! これ以上しゃべってもどうせ鬱になるだけなんだから
これでも飲んで忘れなさい」
そう言うと矢口は手に持っていた焼酎のロックを突き出した。
悪いことに、僕もかなり酔っていて判断能力が失われていた。
僕はなみなみとつがれていた焼酎を受け取ると、そのまま一気飲みした。
それからのことを、僕は憶えていない。
……目覚めると、見なれた天井が視界に入ってきた。
僕は自分の部屋のベッドで寝ていた。
頭がひどく痛い。
(気持ち悪い……。オレゆうべ何やってたんだっけ?
そうだ、酒を飲んだんだ。するとどうやって家まで帰ってきたんだろ?
思い出せないや……)
胸がムカムカしてきたので僕は考えるのをやめた。
猛烈に水が飲みたい。
僕はベッドから起き上がろうとして体勢を変えた。
と、そのとき、
トン
何かが僕の左手に当たった。
それは柔らかくて、すべすべしていた。
(何だこれ?)
僕は自分がふれたものが何なのか確かめるため、かかっている毛布を
上げてみた。
「!!!!!!!!!」
僕が目にしたのは女の背中だった。
それも一糸まとわぬ真っ裸だ。通称マッパ。
上品に言うならばヌード。お下劣な表現を試みるならスッポンポン。
呼び方はなんでもいいがとにかく裸の女が僕の隣で寝てるのだ。
その女が誰なのか、後ろからでもはっきりわかる。
あの金髪、どう見ても矢口真里じゃないか!
「ん……おはよ、マサト」
なぜに下の名前で呼ぶのだ?
当然の疑問が僕を襲った。
(こ、これってもしかして……酔った勢いってやつですか?)
懲りずに更新。今日はちょっと多め。
884 :
:02/08/06 19:47 ID:3/aN7tk0
マッパキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
885 :
TMC:02/08/06 21:12 ID:Ul1OlBVi
>>867からです。
「圭ちゃん!?どうしているの!?」
それまで木の陰に隠れていた梨華が保田さんに気付いて出てきた。
「会長の命令であなた達と一緒に暮らすことになったの。
梨華は可愛いからいつ慎一君が襲うかわからないからね。」
「そんなことしませんよ!」
まったく、おっちゃんは何を考えているんだよ?
保田さんは若くして石川グループ会長の第一秘書だ。
3年前に俺が招待されたパーティーで知り合った。
キャリアウーマンだけどそれを感じさせない気さくな人である。
「でも、どうして玄関で立ち止まってたの?」
梨華が不思議そうな顔をして尋ねた。
「だって私鍵も持ってないし家の中に誰もいなかったからよ。」
「あれ、亜依がいるはずだけど、、、?あっ!!」
俺も梨華も保田さんの登場によって亜依のことをすっかり忘れていた。
まだおびえて隠れているんだろうか?
よっしゃ、少し驚かしてやるか!
「2人とも静かに入ってくれよ。亜依に気づかれないように、、、」
「どうして?」
「みてりゃ、わかるよ。」
886 :
TMC:02/08/06 21:13 ID:Ul1OlBVi
そーっとドアを開け中に入ると物音一つしない。
どうやらまだどっかに隠れたままらしい。
俺は息を殺し亜依を探していると、食器棚から音がした。
「確かあの棚にはまだ何も入れてなかったな、、、」
食器棚の前で立ち止まると音が止まった。そして、
「ヴァーーー!!!」
棚を思いっきり開けて叫んだ。
「キャーーーーー!!!!」
俺の叫びより大きい亜依の悲鳴が屋敷中に響いた。
「バーカ、俺だよ〜。亜依もまだお子様だな。」
「、、、慎一、、、グスッ、、、」
亜依は棚の中でうずくまったまま泣いている。
ヤベッ、泣かすつもりじゃなかったんだけどなぁ。
887 :
TMC:02/08/06 21:14 ID:Ul1OlBVi
今日はここまでです。
卒業ですが保田を出してみました。
888 :
剣士:02/08/06 21:21 ID:FeXhGkiG
>869の続き
病室に入ると、なつみとマスターが座って梨華を見ていた。
「はぁ・・はぁ・・・おい!梨華どうなんだ!?」
俺はかなり冷静さを失っていた。それほどまでに頭の中は梨華でいっぱいだったのだ。
「フフ・・大丈夫よ!」
「へ・・?」
なつみの一言に、呆けたような声を出す俺。
「ただの過労だそうだ。頑張りすぎたんだろう」
俺はそれを聞いた瞬間、体の力がぬけ、へたりこんでしまった。
「は・・は・・そっか・・・よかった」
「よほど心配だったんだね〜・・涼がそんなに人を心配するのを初めて見たよ」
なつみの一言に、うんうんとうなずくマスター。
「な、な、何だよそれ!」
俺は思いきり痛い所をつかれ、慌てた。
「ふふ・・・べ〜つにぃ!・・マスター、そろそろ行こうか!」
「そうだな。二人きりにさせてあげようか」
ニヤニヤと笑うなつみとマスター。
「だから、何だよそれ!」
「ごゆっくり〜!」
と、二人は部屋を出ていった。あきらかに俺と梨華をくっつけようとしているのだろうが・・。
「う・・う・・・ん・」
梨華がどうやら俺の声で、目覚めてしまったようだ。
889 :
剣士:02/08/06 21:22 ID:FeXhGkiG
「お?梨華・・・気がついたか?」
「私・・・どうして?」
梨華はどうやらまだ状況がわかってないようである。
「過労で倒れたんだよ、お前。まったく心配かけて・・・」
俺は椅子に座り、梨華の頭を指でツンっと押した。
「え?!そういえば・・・BARで働いてて、何かフラっとして・・・」
「働きすぎたんだよ・・・。待ってろ。果物でも剥いてやるよ」
俺は桃を手に取り、剥きながら話を続けた。
「何でそんなになるまで働いた?休みをとることも必要だぜ?」
と、それを聞くと、梨華の表情が暗くなった。
「それは・・・」
何となく言いづらそうである。下を向いたまま動かない。
「いいから言ってみな。怒らないし、働いてくれたのは感謝してるし」
いつもの俺と違う、優しい言葉。これが、なつみ曰く、俺が変わる、ということだったんだろう。
「それは・・・涼さんに、認めてもらいたかったから、嫌いになってもらいたくなかったから」
俺はその言葉で、固まってしまった。唯一、絞り出した言葉は
「どういうことだ?」
この一言だった。さらにこの後、梨華から思いもよらないことを聞かされようとは・・・。
890 :
剣士:02/08/06 21:23 ID:FeXhGkiG
今日はここまでで更新終了です。
891 :
ネオ生茶:02/08/07 02:50 ID:2rwfpSHT
>>840 の続きです。
ボクは、愛ちゃんと母さんの前で歌った後、部屋に戻って、
簡単に明日の予習を済ませた。
そして、少しギターをいじって、もう寝ようと思った時だった。
誰かがボクの部屋のドアをノックした。
「誰?」
ボクがドアのほうを見ると、そこにはパジャマ姿で枕を持っている愛ちゃんがいた。
「愛ちゃん……どうしたの?」
ボクがそう聞くと、
「一緒に寝てもいい?」
と、上目遣いで愛ちゃんは答える。
「……は?」
ボクは、思わず聞き返してしまった。
「だ〜か〜ら〜、一緒に寝よっ!」
そう言って、愛ちゃんはボクのベットに飛び乗った。
「お兄ちゃ〜ん、早く寝よう〜!」
愛ちゃんは、既に布団を被っている。
892 :
ネオ生茶:02/08/07 02:52 ID:2rwfpSHT
「ダ、ダメだよ! い、一緒に寝るなんて……」
ボクは、顔が赤くなっていたと思う。
「もしかして……エッチなこと考えてる?」
愛ちゃんが、上目遣いで言う。
「か、考えないよ!」
ボクは、大げさに首を振る。
「じゃあ……寝よっ!」
そう言って、愛ちゃんは微笑む。
仕方なく、ボクは愛ちゃんと一緒に寝ることにした。
ボクは、少しドキドキしながら布団に入った。
とりあえず、上を向く。
「お兄ちゃん、私とお母さんと一緒に暮らしてどう? イヤじゃない?」
そう言って、愛ちゃんがボクのほうを向く。
「イヤなわけないよ。むしろ、嬉しいよ。
今までずっと、一人だったからね」
ボクは、愛ちゃんを見ながら言った。
893 :
ネオ生茶:02/08/07 02:53 ID:2rwfpSHT
「私もなんだ……」
「愛ちゃんも?」
「うん。私、お父さんが小さい頃、いなくなっちゃったから、
お母さんが一人で育ててくれたんだ。
お母さんはいつも働いてて、兄弟もいなかったから、
学校から帰ってくると、すごく寂しかった。
だから、よく泣いてお母さんのこと、困らせてた。
でも、今日は、帰ってきたら、お兄ちゃんがいて、お母さんがいて、
す…ごく……嬉しかっ……た……」
愛ちゃんの瞳からは、涙がこぼれていた。
「そうだよね、今までずっと一人で寂しかったもんね」
ボクはそう言って、愛ちゃんの頭を撫でる。
894 :
ネオ生茶:02/08/07 02:54 ID:2rwfpSHT
「お…兄ちゃんは、ずっ…と一緒に…いて……くれる?」
泣きながら言う愛ちゃんに、
「もちろんだよ」
と、ボクは言った。
すると、愛ちゃんは何も言わず抱きついてきた。
ボクは、そんな愛ちゃんをそっと抱きしめた。
「今日はもう遅いから、もう寝よう?」
ボクがそう言うと、愛ちゃんはコクリと頷いた。
それから、少しして愛ちゃんの寝息が聞こえた。
それに、寝言も言っているみたいだった。
なんと言ってるか、聞き取れなかったが、楽しい夢を見ているみたいだった。
そんな愛ちゃんを見ていると、ボクも嬉しくなった。
895 :
ネオ生茶:02/08/07 02:56 ID:2rwfpSHT
更新です!
そろそろ新スレか・・・
897 :
こうもり:02/08/07 11:06 ID:fNl2hJbj
「いただきます」
俺はそう言うと初めて愛ちゃんが作った味噌汁を飲んだ。
「どうですか?」
その様子を愛ちゃんは不安そうな様子で眺めている。
「うん、ばっちりだよ」
「良かった、もしかしたら失敗したんじゃないかなって思ってて」
「そんな事ないよ、今度はこれを覚えて自分ひとりで作れるようにしようね」
「はい」
愛ちゃんはそう言うと笑顔で微笑む。
「じゃあいってきます」
愛ちゃんは朝食を食べ終わると、そう言ってすぐに玄関に行く。
「カズさん、何か忘れていませんか?」
「ああ、そうだったね」
898 :
こうもり:02/08/07 11:08 ID:fNl2hJbj
俺は愛ちゃんの耳元で「好きだよ」
と短く言いその後愛ちゃんの唇に軽くキスをする。
「じゃあ仕事頑張って」
「はい・・・いってきます」
愛ちゃんは昨日と同じように照れたような表情でそう言うと家を出る。
俺は愛ちゃんが家から出たあと、朝食の後片付けをしてリビングに行く。
そして、リビングのソファーでこれからの事を考えていた。
愛ちゃんのお母さんと会うのか・・・。
大丈夫かな。
俺はまだ一週間以上あることなのに今から緊張している。
俺は緊張をほぐそうと思い、大きく息を吐く。
「ふぅー」
まあ今から考えてもしょうがないか。
俺はそう考えてソファーに横になると段々眠くなってきたので
それに逆らわずに目を閉じた。
更新終了。
899 :
こうもり:02/08/07 12:05 ID:fNl2hJbj
小説乙です。。
新スレも乙です。