■小説■「命の尊さ」■

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1名無しさん@
ひめゆり学徒隊って知ってますか?
今回は、それをモー娘にたとえて小説を作ってみようと思います。
22:02/02/10 18:48 ID:bGRNLxTI
2ゲット
33:02/02/10 18:49 ID:13K43Hz4
3
4 :02/02/10 18:54 ID:Akh9iPed
だけどそれは時代風刺を効かした物で無いと駄作になりやすいですよ。
戦争物は私も考えましたがとても死に様が難しく違うものにしてます。
まあ1さんの文章力が相当高ければ良いですが。
まあ期待して待ってます。
5名無しさん@:02/02/10 18:55 ID:pKbE+lAP
――1941年。12月8日のこと。
私、辻希美は、家族と一緒に家で晩ご飯を食べている。
私の家では、いつもご飯の時にはラジオをつけて食べながら聞く。
でも、なぜか今日は同じことばかり言ってる・・・内容をよく聞いてなかった希美はそう思った。
改めて聞いてみると、こんな事を言っていた。
「今日、日本は、アメリカハワイ島の原子力発電所に爆弾を落とした。・・・・・」
戦争がはじまる――――
どうしよう!
きっと、始まってしまう。
そしたら、どうなってしまうのだろう。
希美の心は不安でいっぱいになった。
でも・・・
まぁ、ここは沖縄だから、あまり被害も無いに決まってる。
都市じゃないし・・・・
そう思い込み、本当は心の中にある嫌な予感と言うものを振り払おうとしていた。
現実は、そんなものではないと知りながら・・・
6 :02/02/10 18:56 ID:pQNx21hv
洞窟内で手榴弾自決?
7名無しさん@:02/02/10 19:59 ID:UUwaBGOh
次の日、希美はいつものように家を出て、学校へ行った。
学校でも、先生は昨日の事件のことを話した。
休み時間の間でも、みんなグループを作ってひそひそ話していた。
希美も、仲良しの加護亜依と一緒に話していた。
「ねえ、あいぼん・・・もし、もしも戦争がはじまっても、ずっと一緒にいたいね・・・」
希美は亜依のことを「あいぼん」と呼んでいる。
そして亜依は、希美のことを「のの」と呼ぶ。
「うん。絶対一緒だよ・・・」
言葉はきっぱりとしていたが、言い方はとても弱々しかった。
8 :02/02/10 20:05 ID:2NhberW0
いい感じですね。
ひめゆりかぁ・・・痛々しいけど期待しています。
9名無しさん@:02/02/10 20:18 ID:vtrl1fKe
そして、そんな不安な日々も瞬く間に流れていき、あの事件から一年も経ってしまった。
東京などの人口が多い街は、アメリカの爆撃機が襲い、次々と爆弾を落としていく。
日本からも兵隊さんが戦うために出された。
体力がある男の人は、兵隊にされてしまった。
たとえ拒否したとしても―――。

そしてその手紙が、ついに辻家にも来た。

「お父さん」
お母さんが、しっかりとした口調で言う。
「がんばって、お国のために死んでらっしゃい」
「死んでらっしゃい」その言葉に希美は強いショックを受けた。
どうして、死ななければいけないのだろう。
国のために・・・
「お父さん・・」
希美も声をかける。
「がんばってきてね。でも・・あの・・できれば・・・また・・」
希美は悲しみがどっと心の中になだれ込んできた。
目には涙が光っている。
「お母さんも・・・死んでらっしゃいって言ってるけど・・・私は出来れば・・・お父さんには・・・死んでほしくない」
どこの子供も必ず持ったと思われる率直な気持ちを、希美は打ち明けた。
「がんばってほしいけど・・・でも・・・戦争が終わったら・・・また会えるといいよね・・・」
お母さんの目にも、涙がたまってきた。
「三人で・・・また・・・」
「希美!」
お父さんが叫ぶ。
「もう、それ以上は言ってはいけない」
お父さんも辛そうだ。
「希美の気持ちもわかるけど・・・でも・・・国のためなんだ。死ぬくらいの気持ちがないといけない!」
「お父さん・・・」
希美は、涙を流していた。
「わ・・・分かった。お父さんの言った事を守る!」
「よし・・」
お父さんは、満足そうにうなずいた。
でも希美は、その顔に悲しみがあるのをちゃんと感じ取っていた。
10nanasi:02/02/10 20:18 ID:1XUO8W1Q
沖縄か
11名無し募集中。。。:02/02/10 20:22 ID:vZSxcn7A
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12名無し募集中。。。:02/02/10 20:22 ID:T4Zezw+O
当時の日本人は英米の不条理な外圧に対して
相当な怒りを持っていました。
追い込まれた末の戦争です、国民は開戦を支持しました。

聞きたいのは反日小説ですか?
だったら荒らしていいと受け取ります。
13ねぇ、名乗って:02/02/10 20:22 ID:1n0XWl0S
小説スレはsageでやった方がいいと思われ。
14 :02/02/10 20:24 ID:pQNx21hv
>>12
どーい。
15名無しさん@:02/02/10 20:36 ID:V8x0kFaq
お父さんが旅立つ日が来た。
午後5時に、船で出発だ。
希美は、その日学校があるため、授業が終わったら早く帰ろうと思っていた。
お昼過ぎも授業を受け、希美は時間が流れていくのをもどかしいと感じ始めた。
そして廊下で放課後の鐘の音が鳴ったのを聞いた希美はかばんを引っつかみ、いちもくさんに家へとかけて行った。
午後4時15分ごろの事だった。
家では、お父さんがかばんに必要最低限のものを詰め込んでいた。
お母さんはいないようだった。
「お父さん」
希美は、お父さんの前に正座をして、改まった口調で言った。
「今まで・・・私のこと育ててくれてありがとう・・・でも・・・でもね・・」
希美は、いたたまれなくなってお父さんに抱きついた。
「離れてても、ずーっと・・・私のお父さんだよね?」
お父さんはうなずきながら、やさしく言った。
「ずーっと・・・お父さんは、希美のお父さんだよ」
希美は、ちょっとうれしくなった。
はなれてても、ちゃんと私はお父さんの血を引き継いでいるんだ。
そう思った。
「がんばって!お父さん」
ついに希美のお父さんも悲しみが沸いてきた。
今まで、辛くても我慢して、家族の前で泣き顔を見せるのはやめていた。
でも、もう我慢できない。
限界だ。
「ちょっと、用を足してくる」
そう言って行ってしまったお父さんを目で送り、出て行ったのを確認してから希美は自分の机の中から、昨日の夜こっそり書いた手紙をお父さんのかばんの底に入れた。
希美は、これがお父さんへの最後の手紙かな・・・・と考えていた。
16名無しさん@:02/02/10 20:38 ID:V8x0kFaq
>>12
>>14
ごめんなさい!
そうでしたね・・・
今後気をつけます。
17名無しさん@:02/02/10 20:39 ID:V8x0kFaq
>>11
やめてください!
18名無しさん@:02/02/10 20:46 ID:V8x0kFaq
そして午後4時50分。
辻家三人は、港まで見送りに行った。

「じゃあ、行ってくる」
お父さんがそう言って、船の中へと足を進める。
希美は何か言いたかったが、何もいえなかった。
身動きも出来ない。
周りの音が何も聞こえない。
視野も、お父さんの姿しかとらえていなかった。
小さい時、遊んでくれたお父さん。
話したい事があると、熱心に聞いてくれた。
困った事があっても、アドバイスしてくれた。
やさしかったお父さん・・・・・

ボーーーーーーーーーッ・・・
船の汽笛がなる。
そして船が、港から離れていく。
希美は、全力を尽くして叫んだ。
「おとうさーーーーーーーーーんっ!!!!!!!!!!!!」
言い終えると、力がなくなったかのように希美は地面に手をついて泣き出した。
これから「お父さん」と呼びかけても、答えてくれる人は誰一人いない・・・
19ねぇ、名乗って:02/02/10 20:49 ID:1n0XWl0S
いや、sageろって。
20名無しさん@:02/02/10 20:52 ID:V8x0kFaq
半年が経ったある日の事だった。
朝、希美が目覚めると、お母さんは暗い顔つきをしていたが、希美が起きたのを知ると無理やり笑おうとした。
でも、無理だった。鈍感な希美でも、「何か起こった」そう判断した。
「何か、あったの?」
そうお母さんに聞いてみた。
「お父さん・・・お国のために死んでくれたわ」
お父さんが?!
「えっ・・・」
うそ?とでも聞きたい気持ちだったが、そんなことを言うのは許されないと思った。
「そ・・・そう・・・・」
21ねぇ、名乗って:02/02/10 21:01 ID:1n0XWl0S
こいつは喧嘩売ってるのだろうか?
いいか、もう一度だけ言うぞ?

s a g e ろ ! !
22ねえ、名乗って:02/02/10 21:10 ID:tkc1W0i6
作者さんへ
sageをご存知ですか?メール欄に"sage"と入れて書き込んでください。
そうすれば、書き込んでもこのスレッドがページのトップに来ません。
以前の経緯から、小説はそのようにするのが暗黙の了解です。
このスレが小説を嫌う人の眼に無用に触れぬように、
また、間に多くのレスがついて読みにくくならぬようにという配慮です。
ここでsageをすすめている人は親切で言っているのです。

あと、ここに来たばかりの方には、小説のようなデリケートな書き込みは
お勧めできません。ここの雰囲気や不文律をひととおり知ってからのほうが
いいと思います。
23名無し募集中。。。:02/02/10 21:16 ID:T4Zezw+O
現代の価値観で戦争小説を書くと
どうしても反日的になります。
そこらへんを十分考慮して書いてください。
さすれば荒らしも無いでしょう。
期待しますYO.
24nanasi:02/02/10 21:47 ID:4c5r6943
でも期待できそう。
25ななし:02/02/10 21:49 ID:LteXKqiY
あげるな!!!>>24
26名無し:02/02/11 00:22 ID:OTqbvln9
今プライベートライアンを見たけど戦争物の原点を見たって感じ。
この小説もそんな感じにして欲しいな。
27名無し募集中。。。 :02/02/11 01:22 ID:FZjQTfbe
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28名無し:02/02/11 01:33 ID:tLKTCUyM
sage
29名無し募集中。。。:02/02/11 16:24 ID:3z8djDFY
>>12 >>14
コヴァやつくる会ごときに感化されちゃうやつの程度を良く表すレスだな。
天下国家も論じられぬ腰抜けのくせに街宣右翼あたりの威を借る犬どもが
こんなところでウロチョロするのは目障り。
少なくとも該当板で少しは揉まれてこいよボクチャンども(w
つーかさ、いくらお国のためだろうが荒らしは糞。
30名無しさん@:02/02/11 17:07 ID:rYszDliy
すみませんでした。
下げるようにします。
31名無しさん@:02/02/11 17:18 ID:CibuFZHW
希美は、お父さんと最後に見た、あの港に出てみた。
するとそこには・・
「あ・・・あい、ぼん?」
一人の少女がうずくまっていた。
「あいぼん!」
希美は叫んでみた。どう見ても亜依にしか見えない。
ゆっくりと、その少女が振り返る。
――亜依だった。
目は真っ赤になっている。
「のの・・・私・・・・・・・」
亜依の目には、また涙がたまり始めてきた。
「私だってつらいよ・・・あいぼん・・」
希美も、目には涙があった。
でも、希美は自分の気持ちの事しか考えてなかったので、亜依のお父さんも戦死したとは考えていなかった。
亜依はしゃくりあげながら、希美に聞く。
「の・・・・のののお父さんも・・・・一生懸命働いたから?」
その亜依の言葉を聞いて、希美はいま、初めて気づく。
「もしかして・・・・あいぼんのお父さんも?」
亜依はうなずく。
「私んちもだよ・・・・・」
亜依は、なぜ希美が港に来たのかを悟った。
希美も、同じ気持ちだからだ―――そう思った。
32名無しさん@:02/02/11 17:27 ID:CibuFZHW
それから数日後のこと・・・
希美は学校が終わり、家路についていた。
玄関を開ける。
「ただいま・・」
最近の希美の声は、沈んでいた。
でもそんな希美の気持ちを励ましてくれるように、お母さんは
「お帰り!」
と明るく言ってくれるだった。
そのお母さんの声が、今の希美にとって何よりの励みだった。
でも今日は・・・・・
何の声もしない。
不吉な予感が、希美の心の中をかきむしる。
実はお母さんは、最近体の各部が痛いと言っていたのだった。
寝室をのぞいてみると、お母さんが布団の上に横たわっていた。
「お母さん・・?」
希美が声をかける。
お母さんはうっすらと目を開け、
「ちょっと・・・具合が悪くなって・・・ごめんね。」
とつぶやいた。
「風邪なの?」
そう聞いて、ひたいを触ってみた。
「うわあ・・・・すごい熱・・」
希美は急いで布巾をぬらし、お母さんのおでこに置いた。
「早く元気になってよ」
目を閉じたお母さんに、そう呼びかけた。
お母さんは、かすかにうなずいた。
33名無しさん@:02/02/11 17:33 ID:CibuFZHW
希美は宿題をし、またお母さんのもとへ行った。
「どう?」
そう聞き、布巾を取り替える。
お母さんは、さっきよりいくらか元気になっていたようだった。
「うん・・・だるいわ・・・」
ゆううつそうにそう答えるお母さん。
「ご飯・・・作ってきてあげる」
そう言って希美は、簡単な食事を作った。
そしてお母さんのもとへと運ぶ。
そのあとは希美も見送らずに、就寝した。

翌朝。
「希美!起きなさい」
そのお母さんの声で目を覚ます。
一瞬ボーっとしていた頭の中が、昨日のことを思い出す。
「お母さん!元気になったね!良かった・・・」
希美は本当にうれしくなった。
34名無しさん@:02/02/11 17:38 ID:CibuFZHW
そして、また病気なども無く半年が過ぎた。
健康っていいなと希美は思い、幸せに思える日々を過ごしていた。
でも、それもつかの間の事だった。

アメリカ軍が、ここ・沖縄で地上戦を始めたのだ。
学校でも、戦争の訓練が始まる。
私達女子生徒は、怪我した日本軍の人たちの治療と言う仕事に当たった。
私達の事は、「姫百合学徒隊」という名前で呼ばれるようになった。
35名無しさん@:02/02/11 19:10 ID:DKIsGoDI
ああああああああ
ごめんなさい!ミスでした・・・。
>>34の最後の行、「姫百合学徒隊」ってありますよね?
でも別の名前です・・・・・・・
う〜ん 何がいいのか分からないんでとりあえずただの「女子学徒隊」ということで・・・
36名無しさん:02/02/11 20:04 ID:bYXtm7Ep
終了・・・しちゃうのかな
37名無し募集中。。。:02/02/11 21:22 ID:eA3fGrZg
>>5
1941年に原子力発電所なんてあるの?
38名無し募集中。。。:02/02/11 23:38 ID:abJ2BMwt
>>37
創作なんだから作者の意図だろ。
保田圭2011といい、ネタどころかフィクションにまでマジレスするやつが増えたな。
39名無し募集中。。。 :02/02/12 07:18 ID:ph2Uey+r
>>29
sageの意味も解からない煽られ屋ちゃん
ハケーーーーーーーーン!!!
プッ、こんな所で政治語ってるよ・・・・プッ・・・・
40名無し募集中。。。:02/02/12 08:13 ID:HsSRQtlh
>>39
いちいち反応するな。
作者さん、ここはこういうこともよくある場所なので、気にしないでね。
41名無し募集中。。。:02/02/13 08:22 ID:nMV7YJst
>作者
駄レスに惑わされることなく
完結まで書ききって下さい(もちろんsageでねw)。
42名無し:02/02/13 09:41 ID:od7O+vQP
相当な覚悟が必要な題材だと思うが、非常に注目したいスレである。
もちろん違う意味で。
43 ◆KOSINeo. :02/02/14 00:12 ID:s91KVLV5
>名無しさん@ さん
小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1013040825/
44名無し募集中。。。:02/02/16 04:30 ID:AAzFtTCP
作者コメント待ち保全
45 :02/02/17 00:09 ID:7d4eYmd6
期待ホゼン
46 :02/02/18 00:04 ID:2gc+iqfq
(´-`).。oO (1さん、どこいったんだろう・・・)
47名無し募集中。。。 :02/02/19 22:09 ID:GVAag/GR
hozen
48名無し募集中。。。:02/02/20 07:05 ID:cW1AhBAU
誰でもいいや、書いてくれ!
49名無し募集中。。。:02/02/20 07:08 ID:HVJANaU/
でも作者さんが帰ってこないとは決まってませんよ。
最終更新からかだ9日ですからもうちょっと待ってもいいと思います。
50 :02/02/20 23:44 ID:ISr51tg2
んじゃ、hozen
51 :02/02/21 23:55 ID:uSy53YOo
もういっちょ、ほぜむ。。。
52名無し募集中。。。:02/02/22 16:25 ID:dozavYx2
53名無しさん@:02/02/22 19:03 ID:D3MjkCgc
すみません、おくれて
54キタ━(゚∀゚)━!!!!:02/02/22 20:06 ID:gcFHLpn1
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
待ってましたYO
55 :02/02/23 04:15 ID:nu3J0KzZ
56 :02/02/24 00:09 ID:xD6dJB2N
57名無し募集中。。。:02/02/24 12:14 ID:v5pB6Du3
58ねぇ、名乗って:02/02/26 07:23 ID:SMOKZ0ae
むなしい保全……
59ねぇ、名乗って :02/02/27 03:51 ID:9gc1Vvq6
しょうがない。来週になっても帰ってこなかったら、漏れが続きを書くよ。
白百合とか知らないから適当に書くぞ。いいのか?
60名無し:02/02/27 17:30 ID:pmpKPUMT
岡本喜八の「沖縄決戦」でも見て、特攻、爆死、火炎放射、これ全部やれ。
61名無し:02/02/27 21:00 ID:V0k55RN6
ふたば板の戦争物の方が面白いと思う。
かなり当時の日本の戦争背景を無視してる節があるが・・・
62名無し:02/02/27 21:05 ID:QzXoxbE/
プライベートライアンの事?
丸パクでしょ?
ちがったらゴメソ
63 :02/02/28 23:14 ID:6sBhSQr2
>>59
いいぞ。。。
いちおー来週まで待とう・・・
つーか来週って日曜?
64名無しさん@:02/03/01 17:34 ID:FlHk24Ti
書きますね!
本当に遅れてすいません
65名無しさん@:02/03/01 17:52 ID:FlHk24Ti
ウーーーーーーーー、ウーーーーーーーー
「空襲警報、空襲警報、避難してください」
突然サイレンが鳴り出した。
怖い。怖い!どうしよう!
希美はまだ14歳。戦争というものへの恐怖心がとても強い。なのに・・
ドーン、ドガーン、ドドドドドド・・・・
「きゃあ!」
四方八方から、悲鳴が上がる。
「あっ!・・・」
近くに血まみれで倒れている日本軍の兵隊さんがいる。
どうしよう。誰かに助けを・・・
あっ!あそこにいる飯田さんに・・・
「飯田さんっ!ちょっと来てください!兵隊さんが・・・」
「どうした?」
そう言い、飯田は希美の近くへ駆け寄る。
一瞬の沈黙があった。
「あなただって学徒隊なんでしょ?看護婦代わりなんでしょ?!それなら、自分ひとりで看護しなさい!やりたくないんなら」
飯田さんは、何を言おうとしているのか、一瞬ためらった。
何?何なの?
「やめなさい」
冷たく、きつくそういうと飯田はそそくさと向こうへ行ってしまった。
「はい。わかりました。すみませんでした」
飯田の背中にそう言い、兵隊さんの看護をする事にした。
傷をぬぐい・・・・今のように消毒薬もない中で、一生懸命看護した。
いつしか夕闇も迫っていた。

夜。
家には、帰れない。
学徒隊に入った人は、家に戻ってはいけない。そういう決まりになっている。
それにおなかもすいたし、辛い・・・・・
あれ?あ、安部さんだ。
安倍さん・・
男の人と、家の中に入っていってる。
ちょっと様子を見ていよう。
二人が入った部屋は、奥の部屋だった。
希美はその部屋の外で、聞き耳を立てた。
なんだか、おいしそうなお米の匂いがするような・・・気がする。
「これ・・・少しだけど、食べてくれ。おまえのために・・・」
「いいんです。あたしは、いいんです・・・」
「いいよ。食えよ・・・」
何を食べるの?
希美はちかくにあった小さな穴から、ちょっとのぞいてみた。
机の上には、白いご飯があった。希美は、とたんに食べたくなった。
「ご飯・・・・真っ白な・・・・・。おいしそう・・」思わずつぶやいてしまった希美。
希美はしばらく様子を見ていた。
「いただきます」
安部さんがそう言って、食べ始めた。
「ののも食べたい・・・もう一度、死ぬ前にもう一度、あの温かい、真っ白な、おいしいご飯食べたい・・・」
涙が出てきた。
「死ぬ前に・・・・・ご飯・・・・・・」
なんてせつないんだろう。
66名無し:02/03/01 17:58 ID:bN9omFdq
何人称これ?
と聞くのは野暮だな…
67 :02/03/01 21:04 ID:jt37CNh3
続き期待sage
6859:02/03/01 23:09 ID:ULHQEUWG
カモンナ
待ってたよ
69名無しさん@:02/03/02 15:15 ID:S9zgsgSX
数日後のある日の事―――
爆撃機も、今のところない。
そんな環境の中、希美は一人でふらふらと散歩に出かけていた。
そうだ。家に行ってみよう。
そして、お母さんを驚かそう。
ふふっ。なんか楽しみ!

そう思いながら、家まで歩いた。
いや、家があったところまで、のが正しいかもしれない。
「い・・・家は?!お、お母さんは?どこ?どこに行っちゃったの?ね、なんで・・・」
家がない・・・
残っているのは、黒い木の焼け跡だけ・・・
辻はあたりを見回した。誰もいない。
「お母さ〜〜〜〜〜〜んっ!どこにいるの〜〜〜〜〜〜っ?!」
「ののちゃん」
うしろから、そう声をかけられた。
「おかあさん?!」
そこには、加護亜依がいた。
「あたし、お母さんじゃないよ。
あのね・・・飯田さんから聞いたんだけど」
加護の目は失望があった、ような気がした。
「ののちゃんの家・・・このあいだの空襲で、焼けてしまったんだって」
「うそ!うそだ・・・うそでしょ・・・。私の家が?なんで・・・」
いままで、十四年間住んできた。
愛着のあった家。燃えてしまった・・・
希美は手を握り締めた。涙が出てこないように、歯を食いしばり、目に力を入れてついと空を見上げた。
「それでね。ののちゃんのお母さん、そのとき家の中にいたんだって。で、燃えた時逃げ遅れて」
希美は、もう先が読み込めた。死んじゃったんだ・・・・
「死んでしまった、んだって・・・」
お母さん・・・・ひどいよ。なんでのののことおいて行っちゃったの・・・
お父さんも・・・お母さんも・・・・。両親亡くした・・・
「お母さん・・・お父さん」
希美の目から、涙が流れた。
「戻ってきてよ。それとも、あたしが」
「それはだめ!」
慌てて加護は叫んだ。
「分かる。ののちゃんの気持ち・・・辛いよね。あたしだってお父さんいないし・・・
でも、だからって一緒に逝っちゃおうなんて思っちゃだめだよ。ののちゃん・・そんなの・・・こっちの身にもなってみなよ!
友達を亡くして・・・友達、いや、大親友がいなくなっちゃうって言う気持ち、分からないの?!」
希美の頭には、父、母に会いたいという一心しかなかったので、言った。
「分かんない」
膨れながらそういった辻。
「本当にわかんないんだね」
真剣なまなざしで、加護がもう一度そういった。
「わかんないよ!あたしは、お父さんとお母さんに会いたいんだもの!」
加護は、おびえたような表情で言った。
「わかった。分からないんだね・・・でもそのうち分かるようになるよ」
そう言って加護は走り出した。今まで辻が見たことがないような、とても速い走り。
加護は運動神経はあまり良くなかったのに・・・そう思いながら辻は追いかけた。
「あいちゃん?どこに行くの?待って・・・」
加護のあとから辻がすたこら、走って追いかける。
しばらく加護のあとを走って追いかけていった辻の目に、海が見えた。
加護は、その海と陸のさかえ目である、断崖絶壁の崖の先端にたって、うしろにいる辻に向かって大声で言った。
「ののちゃん。今、さっきあたしが思ってたこと分かるからね。」
そういい、加護は・・・飛び降りた。
海へ、飛び込んだ。
70名無しさん@:02/03/02 15:20 ID:S9zgsgSX
「あいちゃんっ?!?!?」
そう言い、希美はおそるおそる崖の先端にしゃがみこみ、下を見下ろした。
見えたのは・・・
海、海、海。真っ青な海。何を伝えようとしているのか、全く分からない表情をしている。
濃い青は、悲しみのようにも見えるし、これからの悪の象徴にも見える。
「あいちゃん・・・あたしが屁理屈言ったから・・・こんなことしちゃったんだね。」
希美の目から涙が、ぽつんと落ちる。
悲しい。このまま、これから過ごしていけるんだろうか・・・
71名無しさん@:02/03/02 15:42 ID:+XZZJ0Ck
知らない間に、もう昭和20年になっていた。
もう学徒隊のメンバーも、かなり減ってしまっている。
戦死や自決・・・そんな理由で、今生き残っているのは飯田圭織、辻希美のみとなってしまった。
地上戦も激しくなっている。
そんな中で、二人は、励ましあいながら生き延びた。

八月になった。
もう沖縄でも、ほとんどの兵士が亡くなった。
もう軍隊も来ない。でもアメリカ軍が、沖縄を支配している。
そんな中で、希美は飯田にずっと相談したくても出来ない事があった。
でも、今日こそ打ち明ける・・・そう決めた。
「飯田さん」
「なに?辻さん」
「あの・・・私のお母さんの骨、静岡にあるお母さんの実家の近くのお墓に持っていきたいんですけど」
すると飯田さんは快く承知してくれた。
「いいよ。じゃ、もう準備しよう」
そう言い、船の予約をし、九州についた。
のんびりしているひまはなく、すぐに、被害のなかった電車に乗り込んだ。
そんなたびを続けていき、いつしか8月6日になっていた。
「わあ・・・」
希美はそう言い、窓側に座っていた飯田を少し押しのけ、窓の外に身を乗り出した。
そして、初めて目にする広島の町を眺めていた。
そう、列車の旅は続き、広島まで来てしまっていた。

午前八時。
前に買ってためておいた、オニギリを取り出して希美は飯田に言う。
「飯田さん。もう朝だし、オニギリ食べません?」
「あ、どうもありがとう。」
「一人半分ですけど・・・」
そして食べた。
列車は、広島の中心部まで来ていた。
八時十五分。
「ああ、ほんとに、きれいな景色・・・」
そういったとたんに、周りはピカ―――と、白い光に包まれた。
強い風もふいている。いや、強いなんてもんじゃない。
もう全てを吹っ飛ばすような、そんな風がふいた。
そして希美は気を失った。

72名無しさん@:02/03/02 15:47 ID:+XZZJ0Ck
「のどが渇いた・・」
そういう意思表示で、希美は目を開けた。
あっと・・・その前に、一緒にいた飯田さんは・・・と周りを見回したとき、信じられないような光景を見た。
紛れもなく飯田・・・飯田圭織なのだが、皮膚はただれ、もう誰だか分からない状態になっている。
たたいてみても、反応を示さない。
希美はあきらめ、水を飲むことにした。
意識が薄れているので、人のことを一生懸命助け出そうと思えなかった。
でも・・・飲みたくても、水がない。
だんだん意識も、さらに薄くなっている。
妙に寒く感じる。あ・・・目も開けられない・・・
もう何も考える事が出来ない・・・
73名無しさん@:02/03/02 15:56 ID:+XZZJ0Ck
気が付くと、もうのども渇いていない。
おなかもすいていない。なんだかとても元気だ。
なんで?
そう思い、ちょっとピョンピョンと飛び跳ねてみる。
おまけに、なんだか花畑のようなところにいる。
一面にきれいな花が咲いている。
空は真っ青。とてもきれいな景色だ。
周りは誰もいない・・・

すると、遠くのほうから人影が近づいてくるのが分かった。
誰?誰なの?
ひとみを凝らすと・・・
紛れもなく、お父さんとお母さんだった。
「お父さん・・・お母さん!!」
叫ぶと、声がぐわんぐわん響いていた。
走り出す。二人の近くに寄る。
あと少し・・・・!

目の前に二人がいる。
ずっと会いたかった・・・
「もう、これで、ずっと離れなくてすむんだよ」
お母さんが言う。
「希美は、ここにいればいいのさ」
お父さんもそういう。
「うん。分かった。」
希美は素直にそう言い。なんだか安心して眠くなった。
だんだん、お父さんとお母さんの顔がぼやける。
どうして・・・
「お母さん、お父さん」
そう言おうとしても言えない。

また気づくと、周りは・・・
被爆地。広島だった。

74キタ━(゚∀゚)━!!!! :02/03/02 16:27 ID:qVtQnr50
( ´D`)ノ<ののは死なないのレ〜ス
75ゴリラガンダム:02/03/02 22:37 ID:itEoqaax
この役柄だと誰でもいいような・・・
もう少しメンバーの個性を取り入れてほしい。
あと、イイ意味で非情な展開には期待!
76 :02/03/03 04:01 ID:vD4+qV71
この時代背景は非常に難しい
だから無理ゆーな>75

期待sage
77名無し:02/03/03 04:10 ID:9Amq9TiX
難しいったって沖縄から突然広島(略
78ねぇ、名乗って:02/03/04 11:10 ID:+TVe327W
昭和20年8月に沖縄から赤十字船でも出たなんて話は聞いたことないが・・・
ちなみに8月現在では散発的な戦闘はまだ続行中。
6月22日は統制された戦闘の終了であり、日本軍の残兵の抵抗とその掃討戦は
終わっちゃいない。
79 :02/03/04 11:16 ID:L/3F9xfB
まぁ 無教養は氏(ry
80 :02/03/04 11:22 ID:vVACFSam


 沖縄  うんこなげまくり


 
81名無し:02/03/05 03:17 ID:yuZ+PeLq
もうちょっと細かくストーリー展開を考えた方が・・・
これじゃあ読んでる側は少しついていけないです。
戦争物なら死に様をメインにしたほうがいいと思います。
82 ◆BI2EKkq. :02/03/08 15:44 ID:kQcpvqM9
(mr.moonlight)今夜誓うよ
(mr.moonlight)できるだけ
(mr.moonlight)愛している
83 ◆BI2EKkq. :02/03/08 15:45 ID:kQcpvqM9
好きな人が やさしかった(ピース!)
うれしい出来事が 増えました(ピース!! ピース!!)
84 ◆BI2EKkq. :02/03/08 15:46 ID:kQcpvqM9
恋をして〜
仕事して〜
二人出会った地球〜♪
85 ◆BI2EKkq. :02/03/08 15:48 ID:kQcpvqM9
人生って素晴らしい〜!
ほら誰かと、出会ったり恋をしてみたり!
86 ◆twSpVvjI :02/03/08 15:51 ID:kQcpvqM9
あー 父さん母さん(ヤイヤイ)
あー 感謝してます(ハイハイ)
あー たくさん心配(やいやい)
あー かけてごめんね(はいはい)
一生懸命 恋しました サンキュウ!
87 ◆twSpVvjI :02/03/08 15:53 ID:kQcpvqM9
恋しちゃおう 夢見ちゃおう
フルボリュームで(うっはっうっは)
恋の重低音〜〜〜〜〜〜〜〜う!は!
88名無しさん@:02/03/08 16:04 ID:+U+xOMBz
「はあ・・・」
希美はため息をついた。
あの時、あのままお母さんとお父さんのところにいられたら・・・
そう思った。
あれが、天国って言うのかな・・・
死にたい・・・そうおもい、希美は目をつぶった。

また、夢のようなものを見た。
今度は、さっきとは違う。
川辺みたいなところに、希美はぽつんとたっている。
妙に意識ははっきりとしている。
そして・・・むこうから、お父さんとお母さんの乗った船が近づいてきた。
あ・・・これって、あの生と死の境目って言われる、三途の川?
「おいで」
そうやってお母さんが手招きする
「行く!」
のぞみはそう叫んで、船に乗ろうとした。でも・・・
乗れなかった。船は向こうのほうへ遠ざかってしまう・・・
「おーーーーーい!来てよーーーーーーーーー!」
そうさけんだが、船は反対側へ遠ざかってしまう。

ハッ!
「また夢か」
希美は怒り気味に、そうつぶやいた。
89名無しさん@:02/03/08 16:11 ID:+U+xOMBz
いい。
これなら、自殺しよう・・・
そうすれば、ずっとお母さんとお父さんのそばにいられるもの・・・
そう思った。

希美にとっては幸いな事に、近くには海があった。しかも崖。
希美は崖のほうに走りながら、ふっと亜衣が自殺した時のことを思い出した。
悲しかったっけ。でも、今回は一人だ。だれも、生きてて欲しいと思ってる人なんかいない。
だからいいんだ・・・そうおもった。
そして・・・崖に着き、下を見下ろした。
夏の海の潮風が吹いてくる。でも今はそんなのどうだっていい。
「よし・・・」
ふ―――――――――――――――っという大きなため息をついた後、希美は前のめりの姿勢になって・・・
落ちた。
「ただいま、お母さん、お父さん」
落ちている間、希美はそうつぶやいた。
90名無しさん@:02/03/08 16:23 ID:+U+xOMBz
ガツンッ!
逆さになった希美の頭は、下に頭を覗かせていた岩に激突した。
死ぬほど痛い・・・そう思った。ま、でも、もう死んでるもんね。

そして今までの記憶はなくなった。

また、この間の花畑に来た。
お母さんとお父さんは?
するとまた、むこうのほうから二人の人影が近づいてきた。
「お母さん、お父さん!」
すると二人はニコニコしながら近づいてきた。
「私、もうここから離れなくていいんだよね!」
するとちょっとお母さんの顔が曇った。
「のぞみ、何でそんな喜んだ顔をしているの。なさか、自殺したんじゃないでしょうね」
「ち、ち、違うってば!殺されたんだ・・・私。
でも、お母さんとお父さんに会えたからうれしくて、喜んでるだけ。」
とっさについたウソだ。
「そう。」
そうやって簡単にこたえ、お母さんの顔はまた満面の笑みになった。
「これからは、三人で、ずーーーっと・・・暮らして行こうね。」
そう、希美は言った・・・

そのころ、広島のとある崖の下で・・・
十代前半の女の子の死体が浮かんでいた。
その死体は、やがて、ゆっくりと沈んでいった。
辻希美は、ついに土に帰った。
91名無しさん@:02/03/08 16:47 ID:libgxpy9
一応
            ‖
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92名無しさん@:02/03/08 16:48 ID:libgxpy9

「完」と書いたつもり
93名無しさん@:02/03/08 19:41 ID:as8ggXy/
感想・批判・文句などは3月10日までにお願いします。
10日以降は書かないでください。沈めようと思って・・・。
94名無し募集中。。。:02/03/08 19:42 ID:V+vo52X2
                      ____    、ミ川川川彡
                    /:::::::::::::::::::::::::""'''-ミ       彡
                   //, -‐―、:::::::::::::::::::::三  ギ  そ  三
            ___    巛/    \::::::::::::::::三.  ャ  れ  三
        _-=三三三ミミ、.//!       l、:::::::::::::三  グ  は  三
     ==三= ̄      《|ll|ニヽ l∠三,,`\\::三  で       三
        /              |||"''》 ''"└┴‐` `ヽ三   言  ひ  三
         !             | /          三   っ  ょ  三
       |‐-、:::、∠三"`    | ヽ=     U   三.  て   っ  三
       |"''》 ''"└┴`       | ゝ―-        三  る  と  三
       | /           ヽ ""        ,. 三   の   し  三
        | ヽ=   、    U    lヽ、___,,,...-‐''"  三   か  て  三
.        | ゝ―-'′          |  |::::::::::::_,,,...-‐'"三  !?    三
          ヽ ""        ,.    | | ̄ ̄ ̄      彡      ミ
        ヽ、___,,,...-‐''"  ,,..-'''~             彡川川川ミ
          厂|  厂‐'''~      〇
        | ̄\| /
95名無しさん@:02/03/08 19:42 ID:as8ggXy/
すみません!
間違えてあげてしまいました!!!!!!
本当にすみません
96名無しさん@:02/03/08 19:55 ID:as8ggXy/
すまんのう・・・
97名無しさん@:02/03/08 19:59 ID:as8ggXy/
98名無しさん@:02/03/08 20:04 ID:as8ggXy/
ぜん
99 :02/03/08 20:11 ID:as8ggXy/
はぁっ・・・・
100 :02/03/08 20:12 ID:as8ggXy/
よしっ!>>100だっ!!!!!(興奮)
えーい

どーーん!!
101名無しさん@:02/03/08 20:29 ID:as8ggXy/
それにしてもだれもいませんね
102 :02/03/08 21:31 ID:sUgKDaBE
あのさあ。パクリでも良いからもうちょっとちゃんと書いた方がいいよ。
文章力はまあ読める範囲だけどストーリーは面白く無い。
死に様を明確にしたのは辻と加護だけだし、アメリカ兵との戦いでの死者は一人も書かれてない。
小説には殺されるという刺激も必要でそこに自殺も来るから面白くなるけどただ自殺したのが
多いだけじゃ駄目だよ。
103ねぇ、名乗って :02/03/08 23:29 ID:vu4cXxu5
うむ、痛々しいとは、この事でR!
104というか、これを書こうと思った動機が不明:02/03/08 23:39 ID:WwHDcwpn
なんで?
105ねぇ、名乗って:02/03/08 23:56 ID:0zVmD0gS
残念ながら評価に値しないですね。上にも書いてあるけど
モーニング娘。のメンバーをうまく登場させましょう。
ストーリー展開を事前にまとめておいた方がいいと思います。
それにその時代時代の特徴をもう少し出したほうが
いいのでは?まぁ、本気でプロを目指しているような人じゃ
なきゃ無理だと思うけどね。ただ、ありがちな学園物とか
じゃなくってこういう素材で書いてみようと思った
チャレンジ精神は認めます。推敲に期待しています。
106名無し募集中。。。:02/03/09 00:06 ID:j+SUVne6
(あなたのように・・・)と(赤き涙・・・)は面白いぞ、勉強してまたがんがれ!
107 :02/03/09 12:49 ID:vzuYJlsD
>>106
それは何?教えて。
108名無し募集中。。。:02/03/09 13:38 ID:QpePWIBn
>>107
小説、(羊)の★モー娘の後藤真希が三階建ての3億円豪邸
    (羊)の感動ってすてきやん
ここ逝ってみな。
109名無しさん@:02/03/09 15:21 ID:i9TL7CD2
(>>1です)
じゃ、ちょっと書き直してみたいと思います。
いいですか?
110名無し募集中。。。:02/03/09 15:31 ID:/RhaKpzK
>>109
がんがれ
111名無しさん@:02/03/09 15:37 ID:i9TL7CD2
>>9から書き直します。

そしてまたたくまに、日本がハワイ島に爆弾を落とした日からちょうど一年が経っていた。
もう、東京などの都市では空襲なども始まっている。
とても不安だった。でも、そんなこと言ってる場合ではなかった。

ある日の事・・・
朝、新聞とまぎれて、一通の手紙が届いた。
寝ぼけていた希美は、何の手紙だかよくみようともせずに宛名だけ確認し、お父さんのものだと分かったのでおとうさんに手紙を渡した。
「ハッ!これは・・・。着たか・・・やっと・・・」
今まで聞いたこともないようなお父さんの声を聞いて、希美の眠気は一気に吹き飛んだ。
「ど、どうしたの・・?」
すると、お母さんもその手紙を見る。
顔色がちょっと変わった。
でも、なんでもなさそうな表情に戻った。
「ねえ、ねえ、どうしたの・・まさか・・・」
希美はハッと、目を大きく見開く。
「兵隊・・・の・・・あの、あれのやつ???・・・あの、えっと、兵隊・・・」
上手く言い表せない。
「ねえ、とにかく、それ?それなの??」
お父さんは黙っている。
「ええ、そうだよ・・・希美のお父さんは兵隊として・・・送られるんだよ。」
お母さんが代わりに答えた。
「・・・」
希美は無言だったが、でも心の中は実は悲しみでいっぱいだったのだ。
112名無し募集中。。。:02/03/09 17:49 ID:CoCZhgb8
「・・・」が多いね。文壇で流行してるのかな?
113 :02/03/09 17:50 ID:0A+IELjg
・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・
114 :02/03/09 19:52 ID:vzuYJlsD
>>108
リンク張ってください。
115名無し募集中。。。:02/03/10 01:15 ID:5ZJoExtN
116名無し募集中。。。:02/03/10 22:14 ID:EOupZne2
予想してた展開。頭の中の戦争を字に起こしてみたらこうなった
ってかんじだな。もっと身近なものテーマにしようぜ。
117名無しさん@:02/03/11 19:30 ID:ns2zWY5+
すみません。
自信がなかったのでやめようと思います。
こんなことするなら、最初からやらぬべきだったんですよね。
ホントにすみません。
したがって、迷惑なので下げたいと思います。
なので、もう書き込みはしないでください。
118名無しさん@:02/03/11 19:31 ID:ns2zWY5+
す・・・すみません!!!!
上げてしまいました。
119名無し募集中。。。:02/03/12 01:08 ID:58wAq6mb
じゃあ、誰か書いてくれ!
マジで頼むYO
120戦場に咲く花は:02/03/12 02:04 ID:ry2dz8nZ
 強烈な餓えが洞窟を満たしていた。
 米軍が上陸して数日が経過している。
 すでに貧弱だった塹壕の蓄えはすでに尽きていた。
 狭い場所に数十人もがひしめいている。
 体力の弱いものから生命の灯火は突き初めていた。
 乳呑み児が死んだ。
 老婆が死んだ。
 兵隊さんが死んだ。兵隊さんが死んだ。兵隊さんが死んだ。
 ――母さんが死んだ。
121戦場に咲く花は:02/03/12 02:09 ID:ry2dz8nZ
 眠ったまま目を覚まさなかった。
 母さんは、希美が両手で抱え挙げられるぐらい痩せ衰えていた。
 死ぬほど餓えていたのに自分の分の食料を希美に譲っていたのだ。
 母親が食べてないことを知っていて、希美は差し出された食料を貪っていた。
 希美は自分の食欲を恥じた。
122戦場に咲く花は:02/03/12 02:14 ID:ry2dz8nZ
 遠くで銃声がする。
 爆撃音がする。
 人が死んでいく音がする。
 音は日ましに近付いてくる。
 指の欠けた兵隊さんから、ずしりと重い真っ黒な無花果を配っていた。
 無花果は、齧ってもガチガチと固い音を立てるだけだった。
123戦場に咲く花は:02/03/12 02:20 ID:ry2dz8nZ
「外に出たいなぁ――」
 囁くように亜依が言う。
「外に出てようさんお陽さん浴びたいわ」
 亜依の父親は大阪の出身だった。戦争が始まってすぐに召集されてラバウル島
に配属された。ラジオによるとラバウル島に行った兵隊さんは全員玉砕したそう
だ。希美は亜依に玉砕の意味を聞いた。父さんはお国のために戦ったのだと亜依
は答えた。亜依はこの土地の言葉でなく父親の訛りで喋る。
124戦場に咲く花は:02/03/12 02:23 ID:ry2dz8nZ
「ひもじいなぁ」
「うん…」
「無花果もらったけど、どうやって食べるかわからない…」
「アホやアホや思っとったけど、ののはほんまにアホやなぁ。それ手榴弾やん」
「しゅりゅうだん?」
「バクダンやバクダン。米軍に見つかったらうちらそれで戦わなあかん」
 亜依の言葉に、希美は気味悪そうに手榴弾を見た。
125戦場に咲く花は:02/03/12 02:30 ID:ry2dz8nZ
「あたしたち…死んじゃうのかなぁ…」
「アホ言いなや」
「戦争…勝つのかなぁ…勝たなきゃ、死んじゃうよねぇ…」
「うちらは死なへん。なにがなんでも死ぬなへん。ここに閉じ込められたまま
最後やなんて悔しすぎるやろ」
126戦場に咲く花は:02/03/12 02:36 ID:ry2dz8nZ
 亜依はズタ袋から色褪せたチラシを取り出した。蝋燭のそばに寄って、炎に
かざすようにする。ぼうっと人気歌手の姿が浮かび上がった。
「これなぁ、後藤真希ちゃんやねん」
 当代髄一の人気歌手の一人である。ラジオからは戦況放送の合間に後藤たち
の歌声が流れていた。なかでも数人の少女たちと合唱する曲目は、元気付けら
れると前線でひどく人気があるという。
「うちもなぁ、歌手になりたいねん。後藤真希ちゃんみたいな。せやから、う
ちは死なへん。絶対死なへん」
 よくわからない理屈だったが希美は曖昧に笑って頷いた。

 その日の配給は、白湯とポンカンひとつだった。
127戦場に咲く花は:02/03/12 02:57 ID:ry2dz8nZ
(おなか……すいた……)
 希美は塹壕を這い出した。
 警報が鳴ってとるものとりあえずで塹壕にこもったけれども、たしか家の糠床
には去年取れた野菜がいくつか漬けられている筈だった。裏の畑にはトウキビが
たわわに実ってる筈だった。向かいの雑貨屋にはアイスクリンとラムネが売られ
ている筈だった。
 夜の闇は何もかもを覆い隠している――
128戦場に咲く花は:02/03/12 03:03 ID:ry2dz8nZ
 ――何もかも、無かった。
 集落じゅうの住居の扉という扉は壊され、焼かれ、荒らされていた。
(……米兵がいる……)
 悲鳴を飲み込んだ。
 米軍は死を運ぶ存在だった。破壊を運ぶ存在だった。戦艦を沈め町を焼き人を
殺す存在だった。敵だった。完璧な恐怖だった。
(バクダンやバクダン……)
 希美は手榴弾をぎゅっと握り締めた。
129名無し募集中。。。  :02/03/12 03:15 ID:58wAq6mb
イイ!続き期待!
130名無し募集中。。。:02/03/12 05:01 ID:5y4FECEw
鳥山明のマンガマル秘講座思い出すな。
アマチュアのを手直ししちゃうやつ。
131名無し募集中。。。:02/03/12 05:30 ID:5y4FECEw
沖縄戦没者 188.136名
日本軍死者 約904.000人
住民死者  約904.000人
ひめゆり部隊(高女生)543名

「沖縄県民かく戦えり、県民に対し後世特別の誤呼応は御高配を賜らんことを」
132名無し募集中。。。:02/03/12 05:31 ID:5y4FECEw
訂正
904.000→94.000
133戦場に咲く花は:02/03/12 22:17 ID:ry2dz8nZ
「のの」
 呼び掛けられて振り向く。
 背の高い女性と自分と同じぐらいの背丈の少女が手をつないでいた。
 班長の飯田さんと亜依だった。
「アンタあかんやん。見っかったらみんなに迷惑かけてまうねんで」
「おいで…戻ろ…」
 囁きとともに二つの腕が伸ばされる。
134戦場に咲く花は:02/03/12 22:23 ID:ry2dz8nZ
 希美はいやいやをするように首を振った。
 洞窟のなかは死者と生者でごった返している。
 彼岸と此岸の境界線が日に日に曖昧になっていく。
 死者はひきずられて隅のほうに集められる。
 沖縄は、そろそろ夏になろうとしていた。
 皮膚がぬるみ、腐臭を散らし、蛆が湧く。
 洞窟のなかでは、生き残れる気がしない。

 外の空気はひどく清涼だった。
135戦場に咲く花は:02/03/12 22:37 ID:ry2dz8nZ
「あたしここにいちゃダメかなぁ? 見つからないようにするから」
「のの……わがまま言うたらあかん……みんな我慢してんねんで」
「だけど……」
「あんた一人だけが辛いんとちゃう。うちかて辛い。みんな辛いねんで」
「だけどあたし……あたし……」
 強い風が廃村をわたる。壊れた屋根や塀や扉がばたばたと騒ぐ。
 強い花の香りがした。もうそんな季節だった。希美は今年、まだ花を見た記憶
がない。
136戦場に咲く花は:02/03/12 23:00 ID:ry2dz8nZ
 花火が上がるような音がして、空が明るくなる。
 丸い人魂のようなものがゆっくりと燃えながら落ちてくる。
 飯田はとっさに亜依と希美に抱きつくようにして畑に飛び込んだ。
 雑草の刈り込みもしていない畑はひょろひょろと背ばかり高い草で覆われて
三人の姿を綺麗に隠した。
「きれい…」
「うん…」
 最近、希美が何か言うたびにバカにしたようにからかう亜依も、このときだ
けは素直に同意した。
137戦場に咲く花は:02/03/12 23:10 ID:ry2dz8nZ
「洞窟のほうだ…」
 飯田の口から動揺したような呟きが漏れる。
 花火のような音は二度三度続き、周囲は黄昏どきのようなうすぼんやりとした
明るさに包まれていた。打ち上げられた人魂は、ゆっくりと空中で燃え尽きる。
「……照明弾……」
 飯田の言葉に亜依はびくっとしたように身を震わせた。
「ほな…いま攻撃されよんの…」
 ただでさえ掠れて聞き取りにくかった加護の言葉は銃声にかき消された。希美
が聞いたなかで、一番大きくてたくさんの銃声だった。短い間にダダダと濁音付
きの連射の音。男の子達が遊ぶ兵隊さんごっこの口真似のような音。
138戦場に咲く花は:02/03/12 23:13 ID:ry2dz8nZ
「あたし、みんなの様子見てくる。亜依ちゃんと希美ちゃんは、あたしが
戻ってくるまで、ここから動いたらだめよ」
 二人の返事を待たず、飯田が立ちあがった。草むらから顔がひょっこり
と飛び出したのがわかる。
 照明弾が、飯田の顔を橙色に照らし出していた。
 飯田さんが燃えてるようだ、と希美は思った。
139戦場に咲く花は:02/03/12 23:18 ID:ry2dz8nZ
 ――それが、希美が飯田を見た最後だった。
140戦場に咲く花は:02/03/13 21:21 ID:26ygZj/A
◇◇◇
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 かすかなるくちぶえ
 いちめんのなのはな
◇◇◇
141戦場に咲く花は:02/03/13 21:50 ID:26ygZj/A
 鼓笛隊が太鼓を鳴らしている。二人は膝を抱えて時折耳元を寄せ合った。
「飯田さん遅いね…」
「ん…」
「音…」
「ん?」
「うるさいね…」
「ん…」
「みんなだいじょうぶかなぁ…」
「んー」
 太鼓の音はなりやまない。二人の会話も終わらない。
142戦場に咲く花は:02/03/13 22:40 ID:26ygZj/A
◇◇◇
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 おどるはひるのつき
 いちめんのなのはな
◇◇◇
143:02/03/14 21:32 ID:8U7j5cuA
日教組の『戦争』教育に反発する娘のお話もいいなーなーんて。

ズレてゴメンね
144七氏:02/03/15 18:35 ID:S2qFey6E
>>143
いいねえ、それ。
145 :02/03/15 21:45 ID:vbvyIKx4
スゴイヨカタヨ
146:02/03/16 23:32 ID:OQ95ZDra
>>143
同意 
誰か書いて
http://www.jtu-net.or.jp/
147名無し募集中。。。:02/03/19 03:56 ID:wsOBLIGv
戦争ものって難しいのね
148戦場に咲く花は:02/03/20 19:56 ID:6OZNZjUG
 強い花の香りがした。もうそんな季節だった。
 梨華は忌々しげに、生い茂る姫百合を睨んだ。
 幼い頃、あまりにも美しいそれを手折ろうとして、親に諌められたことを思い出す。

 ――百合は死者のための花だから。

 だから?

 風に百合の花弁が揺れる。
 地上に地獄が溢れ出したようだった。この島は死者で溢れかえっている。
149戦場に咲く花は:02/03/20 21:17 ID:6OZNZjUG
 梨華が通っていた女学校は十・十空襲で全焼した。
 本土や離島に疎開したり学徒動員されたりして離散した生徒の消息を掴むことは困難を極めた。
 一節には百人とも百五十人ともいわれる生徒たちが梨華と同じように、学徒看護隊として野戦病院壕に従軍していた。
 梨華に割り当てられた仕事は飯上――重たい樽を二人で抱えあげ、煮炊きをする場所から壕まで運ぶ仕事だった。
 夕刻の砲弾が止む一瞬の隙を突いて樽を運ぶ。
 昨日まで一緒に樽を運んでいた生徒は、艦隊からめくら滅法に打ち込まれる砲撃で、破片を浴びてこと切れた。
 生徒たちの生命は、櫛の歯のようにボロボロとこぼれていく。
 梨華はそれでも友軍の勝利を信じている。
150名無し募集中。。。:02/03/21 00:19 ID:sD+RYMQy
>作者
す、すごいっす・・・
ガンガッテ続き書いてください、
更新待ってます。。。
151戦場に咲く花は:02/03/22 03:59 ID:ykRuUJmn
 梨華、あゆみ、ひとみの3人は看護兵として医師とともに“前線”に配属されることになった。
 実際のところ、沖縄全土どこも最前線ではあったのであるが――
 小人数で編成された部隊とともに最短行程である山岳に向かう。
 その頃はもう夜間でも照明弾がどんどん打ち込まれて昼のようだった。
 運の悪い避難民が一斉に機関銃になぎ倒される声を聞く。
 兵隊さんは振り返りもせずに、道を急ぐ。
「同朋を見殺しにするわけではない。今は部隊の任務が優先する」
 部隊長の言い訳めいた言葉を聞いてひとみはこう吐き捨てた。
「ヤマトンチューがウチナーンチュを同朋だと思ってるもんか」
 ――梨華はそれでも友軍の勝利を信じている。
152戦場に咲く花は:02/03/23 22:20 ID:4FAwWxXc
「おぉい、少尉さんよぅ、戦況はどうなんですかねぇえ」
 医師は少し不自由な足をひきずるようにして歩く。
「……」
「大本営からの援軍はまだ来ないんですかねぇえ?」
 医師は少しダミ声で語尾をダラシなく伸ばすのが癖だ。
「……」
「米英の補給地点はどこなんですかねぇえ? まさか硫黄島とか言いませんよねぇえ?」
「……黙って歩け」
 少尉の声は少しかすれてる。
「おれたちが合流するっていう本部ってやつは、どこにあるんですかねぇえ?」
「黙って歩け! 歩かないと貴様ッ」
 少尉の声は、大声を出すと少し裏返る。
「どうしますか。おれはどうされてもまるで構わないんですがねぇえ。家族はもう、自決しちまったし。息子なんかガス弾でやられたんですよ。ガマのなかに放り込まれて。表情を見たら一瞬で絶命したみたいで、それだけが救いなんですがねぇえ。嫁なんざもう死体も何も――」
「黙れ」
 撃鉄を起こす音は見なくてもわかる。何度となく聞いた音。
「困るのは少尉さんじゃないんですかねぇえ?」
「……」
 戻す音も。
 ――梨華はそれでも友軍の勝利を――
153名無し募集中。。。 :02/03/25 13:21 ID:SFSkWotQ
いいね〜
>作者、他の所でも書いてますか?
154作者:02/03/26 10:10 ID:dOq14ckU
>>153
かなりジャンルは違いますが。
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1015320086/45-51
155 :02/03/29 00:59 ID:TY2cYMQj
ほぜそ・・・
156 :02/03/31 01:25 ID:DwXR+B7x
保全。。。
157 :02/04/04 00:12 ID:SyLkCQeH
ホゼソ・・・
158 :02/04/06 00:09 ID:Vi/Dcj45
ほぜむ。。。
159   :02/04/06 20:44 ID:5fMKuuQA
57年前の沖縄戦と日付同時進行で6月22日に完結ってのはどうですか。
それじゃ先が長すぎるか・・・失礼しますた。

辻と石川は、もんぺにお下げ髪がとても似合いそうですね。
吉澤のお下げは・・・・う〜む・・・
160 :02/04/07 01:11 ID:hnGhpe8m
作者さんまだかな?放置はいやよ。
161   :02/04/07 23:54 ID:RWtBU51J
保 全
田 て
の の
為 愛
に は

162 :02/04/10 00:10 ID:uvHGV/h1
ほぜむ。。。
163戦場に咲く花は:02/04/10 01:34 ID:YfxugvUs
聞こうかどうしようかずっと迷っていましたが、自分のような乗っ取り野郎のため
に保全して貰えてると自惚れてもいいのでしょうか?
164名無し募集中。。。:02/04/10 01:40 ID:Ciu4lwVZ
んなこたどーでもいい
165163:02/04/10 01:48 ID:YfxugvUs
思い切って聞いてよかった! 肩の荷が下りた気分です! 自分が書くような
駄作が保全される筈がないですよね! 長々とお借りして申し訳なかったです。
166ななしむすめ。:02/04/10 01:53 ID:Q8PRzwvv
>>165
僭越ながら、全て理解したつもりで言わせて頂きますと。

あ な た へ の 保 全 で す よ 。
167名無し募集中。。。:02/04/10 20:24 ID:FX0vtZ7O
>>163,165

166のいうとおり、
あなたの作品を保全しています。。。
168戦場に咲く花は:02/04/11 01:59 ID:cDbqVYfk
>>167
有難うございます。保全されるような大げさなものでも無いと思いますので、
できるだけ、お手を煩わさないようにしたいと思います。どうぞお構いなく。
169166
あまり書き込んでもあれなんで最後にしますが

読 ん で ま す よ 。

ワリト ファソ ダッタリモスル