106 :
名無し落第生:02/02/12 10:28 ID:IYbGKs2P
保全age
107 :
:02/02/12 10:58 ID:ACpreeu1
戸高カッケー
sage保全する
「・・・はい、お疲れ様でした〜!」
スタジオ内に、ディレクターの声が響く。今日の仕事が終わった。
私と保田さんはスタッフに挨拶をして、スタジオを後にした。
車に乗りこむと、いつものように保田さんのお説教が・・・
「ふ〜っ、紺野、お疲れ様」
始まらなかった。どうしたんだろうと思い、思わず保田さんの顔を見つめる。
「・・・どうしたの?あたしの顔に何かついてる?」
「あ・・・いえ、普段は・・・」
お説教してるから。と、言いかけた言葉を思わず飲み込んだ。
「?・・・変な子」
不思議そうな顔をした後、「そうそう」と付け加え、
「最近は息の詰まる仕事ばっかできつかったでしょ?でももう少しの辛抱だからね」
何が辛抱なのかはわからない。しかし、それを話す保田さんの顔はどこか嬉しそうだ。
「実はね、来月海外ロケが入ったの。そこで一週間だけ、モーニング娘。を再結成するっていう企画なんだけど」
「え?」
私は思わず声をあげた。そんな事、全く予想していなかった。
「私もついさっき聞いたんだけどね、いつかみたいに海外旅行がてら収録みたいなことするみたい。もちろんみんな来るよ。あたしもね」
「・・・・・・本当ですか?」
「おいおい、嘘言ってどーすんのよ。本当よ。サイパンで一週間、仕事がてらみんなと会って遊んだりするの」
私はまだ信じられなかった。またみんなと会えるかもとは思っていたが、こんなに早く会えるなんて・・・。
驚きと喜びが入り混じった不思議な気持ちだ。
「・・・あの、それって」
「ああ、これ基本的なスケジュールだから、頭に入れといてね」
私の声を遮り、保田さんは私にホッチキスで止められたスケジュールを渡された。
私はそれに目を通していく。
サイパンの高級ホテル、グルメツアー。ののちゃんが喜びそうだ。
それらの風景が頭に浮かび、自然と私の顔もほころぶ。
私はさらにスケジュールに目を通していった。
「あ」
ある一文に目が止まり、私は思わず声を出した。
「? どうしたの?」
「いえ・・・別に・・・」
「そう?」
「・・・・・・・・・」
「・・・紺野、どうしたの?何か元気なくなったみたい。みんなと会いたくないの?」
「い・・・いえ・・・ちょっと眠いだけです」
「そうよね、ここ最近は本当にキツかったからね。じゃあマンションに着くまで眠ってなさい。起こしてあげるから」
保田さんにそう言われ、私はシートを倒して目を瞑った。
・・・しかし眠れない。どうしようもない不安が襲ってくる。
頭のみんなと会いたくないわけじゃない。いや、むしろ会いたい。
しかし、その日・・・10月4日は、戸高さんの試合の日だ。
―――10月4日
私は荷物を全てトランクに詰め、部屋でボーっとしていた。
今日は一週間だけのモー娘。再結成の日。
みんなは何してるのかなぁ。後藤さんはまだ寝てるのかな。
石川さんはどの水着を持って行くか悩んでいるのかな。
辻ちゃんはお菓子を買いこんでるのかな。
6時には保田さんが迎えにくることになっている。
準備は一通り終え、あとは時間が過ぎるのを待つだけ。
しかし・・・どこかに変なモヤモヤが引っかかっている。
戸高さんのことだ。
試合を見に行くと約束したわけでもない。親しいわけでもない。
二・三回くらいしか話したことはないし、会話らしい会話は一度もない。
それに、今日、私には仕事があった。行かない理由はいくらでもあった。
しかし、何故か頭の中に引っかかる。
行けないのは理屈ではわかっているが、何故か頭の中の私は、行かなくてはいけない。と思っている。
私は立ちあがり、シャワールームに向かった。
シャワーを浴びると、頭の中のモヤモヤが消えた。
しかししばらくすると、再びあの疑問が甦ってきた。
行けないよ。わかってる。なら何で?わからない。仕事あるんだよ。わかってる。じゃあ行けないよ。でも・・・。
自問自答。二人の私が頭の中で話し合いをする。私の頭は混乱してきた。
誰か相談に乗ってほしい。でも、メンバーには言えない。
でも誰かに聞いてほしい。どうすればいいかわからない。
誰か、誰か、誰か、誰か、誰か・・・・・。
パ――パララララ―ラ―♪
突然、部屋に「モーニングコーヒー」の着信音が鳴り響いた。メールだ。
『やっほー、元気?恵理だよー。今すっごい暇。あさ美は?』
画面を見ると恵理からだ。メールからでも元気そうだなのが伝わる。
・・・そうだ、恵理なら・・・。
私はメールに今の思いを書いた。
普段はおちゃらけているけど、恵理はいざという時は真剣に相談に乗ってくれる。
私はどうしたらいいかわからない。でも恵理なら・・・。
メールを送信して5分。再び携帯が鳴り響いた。恵理からだ。
『うーん・・・でも、今日は仕事があるんでしょ?』
私は再び、メールを打ち込む。
『うん、でも、行かなきゃいけない気がするの』
『時間はどうなの?』
『何とか間に合うかもしれない。でも6時になったらマネージャーが迎えにくるの』
『それじゃあしょうがないよ。諦めて仕事に行くしかないよ』
『でも、行かなきゃいけないと思うの』
メールでの会話は、頭の中同様に同じ話しをループして進まない。
そして一時間ほどした時、またメールの着信音が鳴った。
『その人のこと、好きなの?』
思いもしなかった返事に、私は止まってしまった。
好き?私が?戸高さんを?
思わず動揺が走る。心臓がバクバクと高鳴る。
戸高さんは・・・ただの知り合い。ううん、知り合いと言うのも馴れ馴れしいかも。
でも、上京する時、初めて芸能人として挨拶をした時、そして緊張で張り裂けそうだったコンサート本番前、いつも戸高さんの顔が頭に浮かんだ。
戸高さんとは知り合いと言うのもおかしい関係。ほとんど他人同士。
なのに私の中では、いつも戸高さんが私を励ましてくれていた。
気がつかないうちに、私の中の戸高さんが大きくなっていた。
と、再び着信音が鳴った。恵理からだ。
『好きなら行けば?時間はまだなんとかなるんじゃない?』
戸高さんのことが好きなのかはわからない。
でも・・・。
『ありがとう、恵理ちゃん』
最後にそうメールを入れ、今度は電話を入れる。
「・・・あ、保田さん。紺野です。あの、ちょっと用事が入ったので、後でタクシーで行きます。・・・はい、時間には遅れませんから」
作者さん>更新お疲れ様です。
スポ根って書いていたけど、何か人間ドラマっぽくていいですね。
戸高がんばれ。
保全させて
hozen
hozen
117 :
:02/02/20 17:05 ID:3T7u9oEg
保全age
保全す
保全してみよう
保全・・・には、まだ早いか・・・
しなやかにお待ちしてます。
保全、する
ホゼーンナ!
kitaihozen
マターリ保全
続き読みて〜〜!
イ口 人
| 木 王
128 :
.:02/03/04 09:15 ID:KOvfuN4r
まだ?
ageたって続き読めるわけじゃないだろ
リレー小説じゃないんだから作者が書くまで
おとなしくしてるのがベスト
130 :
_:02/03/05 11:20 ID:fB6lAfeY
>>129 書いてることは正しい、しかし、
正論が受け入れられない場所、それが2ch(w
もめても仕方ないのでとりあえず保全。
ほぜん
もめつつもsageてるとこにワラタ
更新を待つ気持ちは皆おんなじなのね
135 :
ねぇ、名乗って :02/03/11 21:09 ID:bmRAns9N
さがりすぎなので一回上げざるを得ない
何であげるよ。
下がってても、書き込みしてあれば
ほぜむ可能なのに。
ほぜん!
138 :
名無し募集中。。。:02/03/14 23:18 ID:F+fIxz8/
age
ho
保全
何気に一ヶ月たってるw
142 :
:02/03/18 18:39 ID:8wipHVpE
ze
ほぜ
作者、元気なのかね……
保全
保全。作者さん連絡ほしいな・・・
地道に保全
魂の保前
保全…。
サビ抜きの保全とトロとサーモン
保
全
2ヶ月か。
保
全
>>153 もういいんじゃねえ?保全は。2ヶ月近くたってるんだから・・・
続くなら連絡ぐらいあるはず
こりずに保全