新・一緒に暮らすならどの娘?part2(何でも有り)

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701我犬。 ◆N0E.Nono


聞こえる。
あの足音はご主人様の足音。
一生懸命走ってくれてる。
もう伏せの姿勢で待ってられない。
早く。会いたい。
どんどん足音が近づく。
思わず立ち上がった。
ご主人様の走っている息使いが聞こえる。
いてもたってもいられなく、吠える。
短く、一回だけ吠える。
ここに、いるよ。と教えるように吠える。
迎えに行かなきゃ。
交番の外に向かう。
グッ
リードが付いてた
それでも、無視して外に向かう。
首が絞まる。
苦しい。そんなことより早く会いたい。

そのとき・・・
外に、まるで陽が差したように
明るく見えた。
702我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 10:15 ID:+SN3BX/H
あと少し、あそこの角を曲がって
そう思うと走るペースも上がる。
流れ落ちる汗も気にならない。
角を曲がった時、見覚えのある車が目に入った。
アレックスを連れてった車。
あそこに、アレックスが・・・
あと、80m・・・50m・・・10m
交番から聞こえた。
アレックスの声。
もう2度と、もしかしたら聞くことが出来なくなるかもって
思っていたあの鳴き声。
交番の前に着いた。
交番の置くにはアレックスの姿が。
リードが引き千切れそうなほどビーンと張って
こちらに一生懸命来ようする。
「アレックス〜〜〜〜〜〜〜」
703我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 10:16 ID:+SN3BX/H
抱きしめる。
抱きしめられる。
走って熱くなった体で抱きしめる。
走って熱くなった体で抱きしめられる。

少女には根拠のない自信があった。
根拠のないぶん不安もたくさんあった。
たくさん泣いた。

ご主人様を信じた。
自分にできることはご主人様を信じる事。
ただそれだけ。
それでも、どこか不安があった。

走ってきた疲れなど微塵もない。
リードを引っ張った苦しさもない。
あの夜の涙も
月の光も
すべてが過去になった。
704( ´ ー ` ) :02/02/23 14:50 ID:UYTPdshB
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
会えたのね〜
705 :02/02/23 16:56 ID:tyt6f96P
会えてよかったー!
706ダーッシャ小川:02/02/23 18:21 ID:Exjng8dZ
感動だよ・・・
7078200:02/02/23 18:37 ID:aJokD9HL
リレー小説もう少しお待ちを・・・今日中には必ず載せますので
708我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 20:00 ID:fQN1UrB0

( ´D`)<今日は静かですぅ〜
       もう一丁更新しちゃおうかな

>>704-705 
  やっと会えました。 
  まどろっこしくてすんません。

>>706
そう言ってもらえてうれしいです。

>>707 
慌てなくていいからね〜
でも楽しみにしているよ

そんじゃ、つなぎます。
709我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 20:01 ID:fQN1UrB0
警官を含めた3人の男には
まるで映画やドラマのワンシーンのように映った。
でも、それは映画やドラマではない。
そこはもっとリアルな生きる物としての自然の
感情のぶつかりあっている場面。
子供と動物のウソや偽りのないまっすぐな姿。
アレックスの事を知っている深野にはとても信じられない光景だった。
アレックスのうれしそうな姿は、前の飼い主の小橋とアレックスの時とは違っていた。
まるで、この少女との再会のシーンではアレックスは仔犬のようだった。


「これで、もうこの犬はキミの犬だよ。」
警官が辻に声を掛けた。
「これで、以上ですよね。」
と深野に声を掛ける。
「あぁ。OKだ」
「それじゃ、アレックスを頼んだよ。」
「はい。ありがとうございました。」
ペコリと頭を下げて何度も、お礼を言った。
710我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 20:02 ID:fQN1UrB0

警察官と深野と岡部は笑顔を浮かべ交番の外まで見送った。
少女と犬の後姿を見えなくなるまで。
「・・・これでよかったんだ。」
「ですね。」
「犬は物じゃない。犬にだって飼い主を選ぶ権利があったていいじゃないか。」
岡部は黙ってうなずいた。


家に着いた頃にはすっかりお腹がすいていた。
「アレックスお腹すいたね。ご飯にしよ。だからちょっと待っててね。」
優しく声を掛けてくれると、パスタを茹で始めた。
伏せの姿勢でそれを見つめる。
小さな体で一生懸命な姿。
時折、こちらを見て微笑をくれる。
その微笑をみると尻尾が動く。
711我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 20:02 ID:fQN1UrB0

この視線がないだけで、どんなに寂しかったことか。
「明日お休みだからまた遊びに行こうね。
アレックスと遊ぶ為に、いない時だって走って鍛えてたんだぞ」

ご主人様といる時の時間はあっという間に流れる。
テレビを見たら、ご主人様の姿が映っている。
仕事をしている姿はなんども見ていたが
テレビで実際に映る姿ははじめてみた。

テレビの中のご主人様は真ん中で踊って歌っている。
まわりでは物凄い歓声がしているように聞こえる。
いつもとは違う、輝き方をしているご主人様の姿が見えた。
「アレックス。ののだよ。これ。なんか恥ずかしいな。」
凄くキラキラして見えた。
ご主人様はテレビなどでいろいろな人に、
このキラキラしたものを配っているのかな?
キラキラしたものは勇気にも、元気にもなる。
712我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 20:07 ID:fQN1UrB0

( ´D`)<こんな感じです。
       多分来週には最終回を迎えそうです。
       その後に、オマケがつくかもしれないですけど。

今、次回作、作成中。
現在27000文字です。
オチはどうする〜
同時進行で全部で3作書いています。
どれも、オチが決まらず、苦しんでおります。
でわでわ〜。主役は誰だ?
713名無し募集中。。。:02/02/23 20:22 ID:FD78YOJb
ちょっとばかしスレ趣向と違うかもしれないけど、書いても宜しいでしょうか?
714名無し募集中。。。:02/02/23 20:54 ID:FD78YOJb
「ん…んんんーー」
いつの間にか寝ていてしまったらしい。俺はグッと伸びをした。
しかし高校ともなると自習時間に真面目に課題をやるヤツはごく少数だ。大抵が騒ぐか、俺のように寝ているのが現実だ。
「あれ?」
そこはいつもの見慣れた教室ではなかった。かといって美術室でも理科室でも、勿論体育館でもない。あ、それから保健室でもない。俺は仮病は使わない。えらいから。
会議室?まさかねぇ。会議室は放課後自習室として開放されているのだが、今はまだ昼前だ。
「どこだここ?」
と、その時女の声がした。ここは男子校。オンナといっても数人のババア先生しかいない。
「女子高生でも来てんのかな?」
と、言った俺の声に女の声がシンクロした。女子高生が男子校に来て『女子高生でも来てんのかな?』なんて言うか?
異変に感じた俺は、改めて部屋を見回した。何処だここ?全く見覚えがない。
意識的に腕時計を見たとき、おれはパニックに陥った。
時計をしていない!それだけじゃない。ガクランを来ていたはずの俺の腕は、薄い色のドレスの様な袖に通されていた。
「ああ?」
その時気がついた。俺の声だったんだ。さっきの女のような声は。
「風邪でも引いたかな?」
そんなことより今の格好だ。視線を下に落とすと、やはりだ、どう見てもガクランじゃない。
715名無し募集中。。。:02/02/23 20:55 ID:FD78YOJb
「え?あ?うあ?い?」
混乱状態の俺は、司会の隅に鏡を見つけ、近づいた。
「――――なんじゃこりゃあ」
どっかの刑事が殉職した時みたいな声をあげたが、ムリは無いという物。
そこに移ってるのは俺じゃなかった。女だった。
それも良く知った女だ。
クラスで、
「モームスで誰が1番好き?」
と聞かれたら必ずこの女の名を答えている。――吉澤ひとみだった。
右手を挙げてみた。鏡の中の吉澤ひとみは左手を挙げている。
口を開けて見た。彼女も口を開けた。
その場でツイストを踊ってみた。彼女も踊った。
握り拳を股間の前で前後に動かしてみた。彼女も同行為を行う。
――いたずらでもこんな恥ずかしいことしないよな。
第1、芸能人でもなく、なんの接点もない、せいぜい同じ埼玉県民という俺にこんなイタズラする訳がない。
両手で顔にさわってみても間違いなかった。
716名無し募集中。。。:02/02/23 20:55 ID:FD78YOJb
「どうなってるんだ」
と言う声は、TVやラジオで聴く彼女の声そのものだった。
「よっすぃー!」
反射的に振り向くと、ドアを開け、矢口真里が立っていた。
「なにんしてんのよ?もう本番始まるよ」
彼女は、どう見ても俺に向かって言っていた。
「オレっすか?」
「そーよ。なにオレとか言ってんの、早くね!」
とだけ言うと、すぐに行ってしまった。
しばらくの間オレはポカンとしていた。
我に返ったのは、再びドアが開いたときだ。今度は、
「忘れた。忘れた」
後藤真希は、そう言うと、なにやら荷物をゴソゴソし始めた。それをポカンと見つめていると、
「よっすぃどうしたの?一緒にいこ!」
「え」
彼女は、とまどう俺の手を取った。
「早くいこ」
異変には当然気が付いていない。俺は、なすすべもなく、彼女に手を引かれていった。
717名無し募集中。。。:02/02/23 20:58 ID:FD78YOJb
すいません。あげてしまいました。

いかがでしょう?1人の人間の中で一緒に暮らしているということで、
今後、本物のよっすぃと心の中で会話とかします。
ちょっと趣向がちがいますが。

邪魔だと思われるならやめますが、どうでしょう?
718M・P・D@壊れかけの木魚:02/02/23 21:20 ID:X5v5sOep
>>713
どのように趣向と違うのか分かりませんが、
一応「一緒に暮らす」ことを前提としてなら大丈夫だと思われます。

おれも現在書いてますが、ほかの作者さん達とかなり違っています。
(かなり異物なものですね。もしかして嫌われてるかも)

個人的にはここは雑誌のように複数のものが共存しているのが
魅力だと思っています。
(新人が偉そうなこと言って申し訳ない)

あたらしい作家さん(713)待ってます。一緒に頑張っていきましょう
719我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/23 21:24 ID:fQN1UrB0
いいんじゃないですか。

オレなんて犬だし。<一緒に暮らす相手

( ´D`)<ただ、ハンドルなり誰の作品かわかるようにしてくらさい
720リレー小説:02/02/24 00:03 ID:BNSoq+F1
>>592より@8200

「?どうしたの?俺変なこと言った?」
「いや、名前をね、覚えててくれたんだぁと思って・・・」
パーカーの長めの袖で顔を隠してそこから少しだけ見える顔は照れ笑いをしているようだった。
「そりゃ覚えているよ。それとチョコ美味しかったよ。ごちそうさま」
「だべ?美味しかったべ?やっぱりな〜自信作だったんだよ!」
「いや、そうでもなかったよ」
「もう〜さっき美味しかったって言ったじゃん!」
俺の左腕を何度も軽くたたく。その仕草がとてもかわいかった。

しばらくしていると信号が赤に変わりかけていた。横断する人の群れも足早になっていく。
俺たちも歩道へ向かった。
「冗談!冗談!ホント美味かったよ」
「よかった!なっちね料理得意なんだ」
歩きながら少し胸をそらす。なんか天真爛漫だな・・・
「なっち?」
「あ、ごめんね。なっちっていうのはね、下の名前がなつみで・・・」
「ああ、あだ名ね。で、なっちって料理が得意なの?」
「きゃぁぁぁーーー!!!なっちって!!!」
突然大声でそんなことを口にしたものだから俺たちの周りを歩いてる人もこっちに視線を向ける。
721リレー小説:02/02/24 00:04 ID:BNSoq+F1
「ええええ???」
「ごめんね。なっちね、男の子からあだ名で呼ばれるのなれてなかったから・・・」
そういいながらサイドの髪をかけた耳を真っ赤にしている。小さい耳にはピアスをしているようだ。
「そういうことか。じゃ、真壁さんにするよ。馴れ馴れしかったね」
「ううん、全然そんなことないけど・・・」
「っていうか呼び止めたみたいでごめんね。なんか用事あったんじゃないの?」
「本屋さんに行こうと思ってただけだよ。でもなっちが呼び止めたんじゃん」
「そうだった?」
「そう。で、ギタリストさんはこれからどこかに行くの?」
「特に・・・当てもなくブラブラと」
「じゃ、バイト始まるまで付き合ってくれますか?」
そういうと彼女は腕を引っ張って歩き出した。俺たちはわけもわからず近くのファミレスに入っていった。
「えっ?本屋は?」
「いいの。いいの」
結構強引だなこの子・・・
722リレー小説:02/02/24 00:06 ID:BNSoq+F1
いらっしゃいませー!

元気な声で出迎えたのは俺より30cmは低いであろう身長のウェイトレスだった。
どっかで見たことある顔だな?・・・・・・あ、同じクラスの矢口じゃないか!
やべ〜俺この子苦手なんだよな。クラスじゃあんまりいい噂聞かないし。
俺と住む世界が違うっていうか、ハデっていうか。もしかしたら口きいたことないかも。

「あ・・・・・・」
真壁さんは矢口を見て少し驚いていた。そして後ずさりをして俺の後ろに隠れてしまった。
「あれ?浅野君!?」
「あ、ああ」
あの矢口が俺の名前を知っていたことに少し驚いた。
あれ?一緒にいるのは・・・
といって矢口は俺の後ろに隠れた真壁さんを覗き込む。
「なっちじゃない!どうしたのいつこの町に帰ってきたの?」
「ギタリストさん出よっか・・・・・・」
俺の袖をつかむ手は出入り口に向かって力強く引っ張っている。
「え?いいの?なんか知り合いみたいだけど」
「ちょ、ちょっとなっち!心配したんだよ!何の連絡もよこさないで勝手に・・・」
矢口が強引に話しかける。
ま、真壁さん?
俯いたままじっとしている。俺の服の袖の力が抜けていく。
「ごめんね。ギタリストさん。また今度・・・」
そう言うなり突然すごい勢いで店を出た。

数瞬遅れて真壁さんを俺は追っていった。
7238200:02/02/24 00:13 ID:BNSoq+F1
>読者のみなさんと作家さんたち
遅れてしまいましたが書かせていただきました

皆さんすごいペ-スで更新されているので作者さんたちの作品読むのが
追いつきません(w

>我犬さん
どうもありがとうございます。8200です。
これからもよろしくお願いします
724L型:02/02/24 00:19 ID:YxTwV0gO
他愛のない会話を続けながらも一杯、また一杯と飲み干すジンの量が増えている。
「そんなに飲んで大丈夫ですか?」
既にアイスを食べ終えた梨華は心配そうにこちらの様子を伺っている。
「別に、いつもこんな感じだから」
徐々に頭の中が痺れてくる。
「余計なお世話かもしれないけど、あんまり飲み過ぎない方がいいですよ。体に良くないですから」
「それもそうだな」
グラスを横にどけるとオレはテーブルに頬杖をついた。

「さて、とりあえず鍵渡しておこうか」
オレは立ち上がると隣の部屋に行き、机の引き出しから合い鍵を取り出した。
鍵には、くまのプーさんのキーホルダーがついている。
(そういえばこれアイツのだ…)
一瞬、はずしてしまおうかと考えたが、鍵は二つあるので結局そのままにしておく。
「私が合い鍵もらっていいんですか?」
「いいも何も鍵を持ってないとオレが出かける度に留守番だろ。ほら、なくすなよ」
鍵を彼女に渡した。
「このキーホルダーかわいいですね、こういう趣味があったなんて意外です」
「それ前につき合っていた彼女が置いていったものだから別にオレの趣味じゃないよ」
余計なことを言ったかなと思った。
彼女はじっとキーホルダーを見ている。
「そうですか…合い鍵にそのキーホルダーがついているってことは、ひょっとして一緒に暮らしたりしてました?」
ギクリとした。
どうしてこんなにも女の勘というのは鋭いのだろう。
「ああ、一緒に暮らしてたよ」
オレは正直に答えた。

そういえばアイツは今どうしているのだろう?
725L型:02/02/24 00:20 ID:YxTwV0gO
「別に気になるなら、そのキーホルダーはずしていいから」
「このままでいいです。私もプーさん好きですし」
梨華は鍵をポケットの中にしまった。

このまま色々聞かれても気まずかったので、話を変えることにする。
「それから、うちの電話番号だけど…手帳とか持ってる?」
「はい、ちょっと待ってて下さい」
彼女はバッグの中から手帳を取り出した。
「番号は、XX-XXXX-XXXXだから」
彼女はオレの言った番号をメモした。

「あの…」
「何?」
「家賃とか…お金のことはどうすればいいですか?」
隣に座っている彼女は心配そうにこっちを見ている。
「無職だろ?」
「はい、でもすこしなら貯金があります」
「そういうことはとりあえずバイト見つかってからでいいよ、貯金は何かの時のためにとっておきな」
「はい」
彼女は頷いた。
「あとは何が必要だっけ…そういえばこの辺りのこと全然知らないだろ?明日会社休みだから買い物を兼ねて案内するよ」
「本当に何から何までありがとうございます」
彼女は深々と頭を下げた。
「困ったときはお互い様だよ。もう夜も遅いし、そろそろ寝るか」
オレはソファーから立ち上がるとあくびをした。
「梨華はまた隣の部屋のベッド使って」
「ちょっと待って下さい、今日から私がこっちで寝ますよ」
彼女も慌てて立ち上がった。
「いいよ別にこれだって延ばせばベッドになるんだし」
「そうはいきませんよ、私が居候なんですから!!」
「そこまでいうなら換わるけど…居候って言い方は何か嫌だな、せめてルームメイトくらいにしておいて」
「ルームメイトですか?」
「そう、そっちのほうが聞こえがいいだろ?」
「そうですね」
ルームメイトという言葉の響きが気に入ったのか、彼女は微笑んだ。
726L型:02/02/24 00:22 ID:YxTwV0gO
とりあえず、ここまで。

一年近く放置して本当にすいませんでした。
投稿されているみなさんの文章を読んでいたら、
今更ながらもう一度書いてみる気になりました。
今後も、遅筆ながら話をしっかりと完結できるように頑張るので
よろしくお願いします。

自分が過去に書いたものは
http://members.tripod.co.jp/typel/index.html
にまとめ、手直しを加えてUPしておきました。
もしよかったら目を通してやってください。
7278200:02/02/24 00:24 ID:BNSoq+F1
L型さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
こりゃ祭だヽ(´ー`)ノワショーイ
728G1馬:02/02/24 00:31 ID:V1gcw9CG
L・・・L・・・・L型さんだーーーーー!!!
やったーーーー
729D:02/02/24 01:57 ID:XY0N/jhO
(・∀・)うわーーーーーーーーーーーーーーーーーL型の降臨だーーーーー
スゲーぞスゲーぞ!!!!
730 :02/02/24 02:20 ID:BWUPQyRm
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
こんなことが信じられるだろうか!?
長い時間待った甲斐があった!!!!!!!!

誰か過去ログ紹介してあげたほうが知らない人のためにもいいかも


>8200
なっちモエ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
731つなぎ役 ◆NONO3yXc :02/02/24 05:39 ID:OVJQz0Bf
>我犬さん
よかったなぁ…
なんて心温まる物語なんだろう。
もうすぐ最終回なのが少し残念です。
>>713
(何でも有り)なんで気にしなくてもいいと思いますよ。
精神入れ替わり物は自分も考えてたん(妄想してたん)ですよね…
あれ?でも後々心の中で喋るってことは入れ替わったわけじゃないのか。
とにかく続き期待です。
>8200さん
お疲れ様です。
次はいよいよ自分ですね。
難しいなぁ…
UNOでDRAWを使ったら1周してまた自分に戻ってきたような気分だ(w
えーと、すこし時間ください…

そして
>L型さん
お久し振りです…じゃないや、初めまして。
作品の再開とても嬉しいです。
なんかうまく言葉で表現できませんが、とにかく嬉しいです。
続きも期待してます!!


えーと、諸事情でしばらく旅に出るので捜さないでください(w
2,3日で戻ってくると思います。
途中放棄や放置の心配だけはないことは硬くお約束しますので。
732名無し君:02/02/24 07:28 ID:wCTNoJo1
L型(・∀・)キター!!

>>730
>誰か過去ログ紹介してあげたほうが知らない人のためにもいいかも
L型さんの、ホムペに書いてあるだろ。
\(^▽^)/<ちゃんと、見なさいよ!!


733我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/24 11:07 ID:W6zUhHcI
「アレックスはののが歌ってるところとか踊ってるところ好き?」
短く吠えて答えた。
ご主人様の歌は大好きだ。
凄く透き通っていて、まっすぐで繊細。
耳に気持ちが良い。
そして踊っている姿は美しい。
見とれるほどに美しい。
「?珍しいね、吠えて答えるなんて。そんな好きなのか?
うれしいぞぉ〜、でも照れるなあ」
と言って抱きついてくれた。

「それじゃそろそろ寝ますか。明日も元気に頑張りましょう!」
と言うと電気を消してベッドに入る。
そして、同じ布団に包まって寝る。
温かくて柔らかくて、優しい香りのするベッド。
カーテンの隙間から月が見える。
満月よりやや欠けた感じの月。
その月の光がご主人様の顔を照らしている。
寝ながらご主人様が目を細めながら頭をなでてくれる。
それが気持ちが良くて、意識が遠くなる。
意識が途切れる瞬間、ご主人様の寝息が聞こえた。
安心して、寝ることにした。
734我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/24 11:07 ID:W6zUhHcI
朝。快晴。
目覚まし時計が鳴る。
ご主人様は、すくっと立ち上がると
「おはよう。アレックス。ちょっと待ってて着替えるから」
と言って、着替えにを始めた。
寝起きでのどが渇いたので水を飲む。
いつもピカピカの食器。
鏡に映る自分の姿。
首には蛍光ピンクの首輪。
少し汚れてきたかな?
窓の外を見てる。
すずめが鳴いている。
雨が降る心配もなさそうだ。
ご主人様の着替えが終わったらしく、玄関から声が聞こえる。
首輪とおそろいのピンクのリードをくわえて玄関に向かう。
首輪にリードをつけてもらい、散歩に行く。
いつもの道。
最初はゆっくり。
段々ペースが上がってくる。
あっという間に公園に到着。
始めてここに散歩でつれて来てもらった時の
半分の半分ぐらい時間ぐらい。
公園内はゆっくり散歩。
途中でお水を飲む。
735我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/24 11:08 ID:W6zUhHcI
ご主人様は公園内では体操などしていた。
その間、草の匂いや陽射しを浴びて楽しむ。
「お腹すいたね。帰ろうか?」
と言って帰ることになった。

帰り道の商店街はいつもはゆっくり走る。
今日はいつもより人が少ないので少しづつ
ペースが上がってきた。
歩道を駆ける。
なるべく他の人の邪魔にならないように端を走る。
ご主人様の左側。自分の特等席。
走っていると、不意に大きな音が聞こえた。
ジリリリリリリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

736我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/24 11:12 ID:W6zUhHcI

( ´D`)<おはようございます〜

昨日の夜は、リレーも順調に進み
L型さんも大復活ですね。

今まで繋いできてよかったです。
私の仕事は繋ぐ事。
手持ちの駄文が続く限りがんばって繋ぎます〜


737関西人Z:02/02/24 16:40 ID:QmgTxDN8
短編第4弾 「人を好きになる理由」

中学教師になって2年目。
まだまだ新米だが俺は俺なりに頑張ってるつもりだ。
今日も小テストの採点を放課後を使ってしている。
ちなみに担当は国語である。

「んー、この答えは微妙だな」
数学と違いキッチリした答えがないから、たまに迷うことがある。
そこが俺にとって国語のいいと思う所なのだ。
人からは変わり者呼ばわりされるときもあるが。

「あの、先生」
「ん?」
呼びかけられ振り返ると、一人の女子生徒がノートを持ってやって来ていた。
(確かこの生徒は・・・高橋だったかな)
「どうした?」
「宿題で出された所なんですけど、どう答えていいかよく分からないんです」
「ほう、ちょっと見せて」
高橋はノートを開き指をさした。
「ここなんですけど」
「ああここか、ここはな―」

一通り教えると、高橋は理解したみたいだ。
「ありがとうございました」
「ああ、他に質問はないな」
そう言うと、高橋は少し躊躇いがちに答えた。
「・・・あの、実はこれ以外にも質問があるんです」
「何の質問だ?」
「勉強以外のことなんですけど・・・」
(勉強以外?一体なんだ)
ふと時計を見ると、6時を回っていた。外も暗い。

「外も暗くなってきたな、送ってやるからその間に答えてやろうか?」
「は、はい」
「よし、じゃあ帰る準備しな。門の所で待っててやるから」
「わかりました」
高橋は急いで職員室を出ていった。 
738関西人Z:02/02/24 16:43 ID:QmgTxDN8
10分後
門前で待っていると、高橋が走ってやって来た。
「はぁ、はぁ、待たせてすみません」
「いいよ。じゃあ帰ろうか」
俺達は歩き出した。

「・・・で、聞きたいことは何だ」
一瞬の沈黙のあと、高橋が話し出した。
「あの、人を好きになるってどんな感じなんですか」
「は?」
思いがけない質問だった。
「何故俺に訊く?」
「・・・先生じゃないとダメなんです。教えて下さい」
真剣に俺を見ている。
(真面目に答えなきゃダメか)
少し頭が痛い。
「答えてもいいが、理解できないと思うぞ」
「それでもいいんです。教えて下さい」
俺は少し考え、話し始めた。

「好きになるってことはな、国語と一緒だと俺は思っている」
「?」
頭に?マークを出している。当然だろう。
「ちゃんとした答えが無いんだよ。たとえばある物語を100人読んだとするだろ。
 そしたら100人分の感想があるんだ。それと一緒で人を好きになる理由は
 人それぞれにあるって事だ」
「人それぞれ・・・」
「ああ。顔を好きになる人、性格を好きになる人、スポーツ姿を好きになる人、
色々ある」
「・・・」
「でもな、人を好きになる理由なんてあってないようなもんだ。
だから好きなら好きってだけでいいと思う。ま、俺の勝手な考えだが」
そう言い高橋の顔を見ると、ジッと俺の顔を見ていた。
「何だ?俺の顔に何かついてるか?」
「い、いえ。なんでもないです」
暗がりでよく見えないが、少し恥ずかしがっているように見えた。

「・・・あと、もう一つ訊きたいんですけど」
(まだあるのか・・・。もうこうなれば何でも来いって感じだな)
「憧れと好きはどう違うんですか」
「こりゃまた難しい質問だ」
俺はまた、少し考えて話し始めた。

「あくまで俺の考えだが、基本的には一緒だと思ってる。
ただ憧れってのは理想的というか『ああいう人になりたい、付き合いたい』
ていう願望が強いんじゃないかな」
「願望、ですか」
「うん。でも、無責任かもしれないけど、あんまり気にすることないと思うぞ。
 お前はまだ若いんだし、色んな経験を積めばいい」
「・・・はい、分かりました」
元気良く答える。その顔は恋愛の悩みに対して少しだけ理解したのか、さっぱりしていた。

「じゃあ私すぐそこなんで、ここで」
「おうそうか。・・・なあ」
「なんですか?」
俺は疑問に思ったことを言葉にした。
「何で俺に訊いたんだ?別に俺じゃなくてもよかっただろ」
そう言うと、高橋は笑顔でこう言った。

「私、先生のことが、好きだからです」

俺は、ドキッとした。
「じゃあ先生、さようなら」
「お、おう」
高橋は走って行ってしまった。

「・・・何中学生相手にドキッとしてるんだ、俺は」
まだ心臓が少しドキドキしている。
「・・・帰ろ」

夜もだんだん更けていく中、俺は高橋の笑顔が忘れられない状態で家に帰った。


〜END〜
739 :02/02/24 17:16 ID:+en8ZLnt
(・∀・)イイ!!
740L型:02/02/24 17:20 ID:KGnOHGyj
-28-
翌日、梨華を連れて近所のファミレスに行った。
「ごちそうさまでした」
「ああ、それじゃ行こうか」
近所のファミレスですこし遅くなった朝食を済ませたあと、梨華と二人で駅まで歩く。
「今日も暖かいですね」
梨華が何か嬉しそうに話しかけてくる。
「そういえば、そうだな」
週末は朝方まで飲んでいることが多いので休日の昼間から外を歩くなのは久し振りだ。
「この商店街を抜けて真っ直ぐ行くと駅に着く」
あれこれ説明しながら、のんびりと駅前通りを歩く。
「結構にぎやかなところですね」
にぎやかというより、ただ単に混雑しているだけのような気もする。
目の前をお年寄りやパンクの兄ちゃん達が通り過ぎた。
オレたちは人の波を避けて歩く。
気がつけば今日も梨華と手をつないでいた。

「ここがK駅、ここからJRと私鉄に乗ることが出来る…梨華と初めて会った日、寝過ごさなかったら、ここで降りていたわけだ…」
駅に向かう階段の手前にはティッシュ配りの兄ちゃん達がたむろし、バスターミナルの手前では外国人が露店を開いてなにやらアクセサリーを売っている。
「大きな駅ですね」
梨華は珍しそうに辺りを見回している。
「ここが北口で…駅前で待ち合わせするときは、あそこなんかいいかもしれない」
オレは駅ビルの中にある本屋を指さした。
「本屋だったら時間つぶせるし、雨に濡れることもないからな」
「あの、ちょっとだけ寄ってみてもいいですか?」
駅ビルの前を通り過ぎようとすると、梨華は急に立ち止まった。
「いいけど、何か欲しい本でもあるの?」
「バイト探さなきゃいけないじゃないですか…だからそういうのが載ってる雑誌を買おうと思って」
「わかった、それじゃ行こうか」
オレたちは駅ビルに向かって歩きだした。
741L型:02/02/24 17:22 ID:KGnOHGyj
-29-
本屋に入ってすぐのところに梨華の探しているバイト雑誌はあった。
「これでいいんじゃないの?」
何種類かあるうちの一冊を手に取る。
(そういえば学生の頃はこの手のものをよく買ったな…)
ふと懐かしくなりページをパラパラとめくった。
沿線で探す、業種で探す、といった感じに分けられ様々な種類のアルバイトが掲載されている。
「それと同じのにしますね、ちょっと待ってて下さい」
そう言って梨華は、オレが読んでいる隙にもう一冊を手に取り、レジへ持っていった。

その後、そのまま駅ビルの中を二人で歩き、色々と見て回ったが、これといって彼女の目を引くものはなかった。
「ちょっとどっか店に入って休憩しようか?」
ふと立ち止まり梨華に問いかける。
「そうですね、ちょっと歩き疲れたかも、でも平気ですよ」
「別に無理しなくていいよ」
オレたちはエスカレーターを上がるとビルの一番上にある喫茶店に入った。
窓際の席に座ると、窓の外に沢山の人や建物が見える。
「今日はあの道を歩いてきたんだけど、わかる?」
「ええ、何となくですけどわかります」
ゆったりとした曲が流れる中、オレは窓の外を眺めながら、おおまかにどこに何があるかを梨華に説明した。
「私、もう少しだけこの辺を歩いてみたいです…案内してもらえますか?」
「ああ、ならそろそろ行こうか」
会計を済ませると、オレは梨華を連れて外に出た。

喫茶店の中で説明したうちの何カ所かを案内して、気がつくと辺りは薄暗くなっていた。
「だいぶ歩き回ったけど、大丈夫?」
「全然平気ですよ、とっても楽しかったです」
相変わらず通行人の数は多く、オレたちはしっかりと手をつないで歩いた。
「もうそろそろ暗くなってきたし、帰ろうか…でもその前にスーパーによって食料品とか日用品を買っておかないと…」
喧噪の中、梨華に話しかけながら、行きに通りすぎた商店街を戻る。
と、その時、前方からどこか見覚えのある女性がこっちに向かって歩いてくる。
(梨華を連れているし…今会うのはまずいな…)
思わずとっさに梨華の手を引き、近くにあった100円ショップに入ろうとしたが…遅かった。
742L型:02/02/24 17:24 ID:KGnOHGyj
とりあえず、ここまで。

>G1馬さん、Dさん、730、名無し君
いまだに自分のことを憶えてもらっていて、すごく嬉しいです。
どうもありがとうございます。

>8200さん、つなぎ役さん、我犬さん、関西人Zさん
初めまして、みなさんが続けてきてくれたおかげで
自分も再びこの場に投稿することが出来ました。
みなさんほど更新ペースは早くないですが今後ともよろしくお願いします。
743名無しの紺野:02/02/24 18:40 ID:ryJOHu2E
  ハハつヽつ
 __川ノ・-・)ノ  ♪L型復活だんしんぐ♪
(_     /
  ̄\_)
744名無し募集中。。。:02/02/24 20:00 ID:c/aTgEWC
L型さん(・∀・)イイ!!
745名無し募集中。。。:02/02/24 20:01 ID:c/aTgEWC
スマソ・・・ageてしまった

逝ってきます・・
746 :02/02/24 21:58 ID:CW4a2K/W
L型イイ!!
747 :02/02/24 23:00 ID:+f/6WpvV
L型のHPってどこにあるか教えてー
748名無し募集中。。。:02/02/24 23:43 ID:JxizaHNJ
>>747
・・・726のアドレスなんだけど、
ちゃんとログ読んでからカキコすれよ。
749 :02/02/25 00:06 ID:DtPkAYws
ホントだ興奮し過ぎて見落としていた
750(・∀・)イイ:02/02/25 04:26 ID:W8iBNYqW
L型さん、すんばらしい〜〜!
751 :02/02/25 04:54 ID:l5tycjTh
L型さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

皆(・∀・)イイ!!
752我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/25 08:49 ID:aU5hpKKH


「?」
ご主人様と顔を見合わせる。
その時、誰かが自分にぶつかった。
走り込んできたみたいで。
避けられず蹴られるような格好になった。
脇腹を蹴られて息が詰まって動けない。
その時、走り込んで来た男がご主人様を抱きかかえて走り始めた。
「アレックス!」
!!!
しかし、ご主人様が抵抗したせいでその場に止まった。
それでも、男が出てきた建物の隣の駐車場にご主人様を引きずっている。
軽く、体を振ると特にケガしてないみたいなので、
ご主人様を救出する事にした。
こんなことは、得意中の得意だ。
ただ、蹴られたからちょっと仕返ししてやる。
それに、ご主人様をこわがらせたお返しもな。

駐車場には駆けつけたガードマンなどが犯人とご主人様を囲っている。
ただ、取り押さえられないでいる。
男の右手には包丁が握られていた。
左手でご主人様の首をスリーパーホールドのようにして
ご主人様を盾のようにして犯人は身を守ろうとしている。
753我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/25 08:50 ID:aU5hpKKH

「近づくな!!このガキの命はねぇぞ!!!」
犯人が、がなりたてながら包丁を振りかざす。
ご主人様をガキだと?
カチン。どこかでスイッチが入ったのがわかった。
ただ冷静に、綿密に、高性能の機械のように計算する。
犯人の向かって左側に回り込む。
車の陰から間合いを計る。
頼むから、周りの人達は邪魔しないでくれよ。
オレの大事なご主人様なんだからよ。
犯人は興奮しているみたいで、前方のガードマンを威嚇する。

素人が。
刃物をそんなに振り回してくれるなんて
取りやすくしているだけだぜ。
ご主人様が気がついた。
目で合図を送る。
(ダメ!きちゃダメ。ののは大丈夫だから。)
なんで?
大丈夫だよ。
(絶対にケガさせちゃ、ダメだよ。それと気をつけて)
わかった。
ケガさせないよ。
ご主人様には逆らえない。
仕返しはあとだ。まずは救出作戦だ。
754我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/25 08:50 ID:aU5hpKKH

次に犯人が包丁を振りかざした時に行く。

姿勢を下げて少しずつ前進。
包丁を振りかざした。
「!」
今だ。
ご主人様がちゃんと走らせてくれたから
体のキレは衰えてない。
目指すは、犯人の右手首。
口をあけて犬歯を手首に当てる。

「ガチン」
手首の骨と犬歯がぶつかった。
「あ、うわぁ〜〜」
〜カラーン、カキン〜
乾いた木の音と金属がコンクリート当たる音がした。
犯人は尻餅をついた。
ご主人様が犯人から離れた。
ご主人様と犯人な間に体を滑り込ます。
振り返るとご主人様と目が合う。
ケガさせないようにするよ。
そのかわり恐怖を味あわせてやる。
ご主人様が感じたような恐怖をな。
犯人を目に据えて飛び掛る。
「うわああ。助けてくれ〜」
情けない声出すなよ。
だったら最初からこんな事しなきゃいいものを。
そう思いながら、犯人の洋服の襟をしっかり噛み付いて
左右に思いっきり振る。
そうすることによって、呼吸が出来なくなって気絶する。

755我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/25 08:56 ID:aU5hpKKH

( ´D`)<関西人Zさん なんかいいねえぇ〜
       くぅ〜、言われてみたいなぁ。
      

      L型さん 舞台設定は吉祥寺?なんとなくね。
      そう思っただけですけど。

未熟なもんで上手く文を区切る事できなくて、
1レスに長文になってしまうことをご了承ください。
すんません。(今日もちょっと長いけど明日はもっと長いかも・・・)
756名無し募集中。。。:02/02/25 12:12 ID:AllTZ6Xo
皆さんどの作者さんの話がおすすめっすか?
757モーコー2002全肯定:02/02/25 14:41 ID:08oPYFad
>755
ハッピーエンドを願わずにいられません。
最後はほのぼのであってくれ〜!
758(・∀・):02/02/25 14:57 ID:t5O9Xg+Q
>>756
全部最後にまとめて読むこれ最強!
759名無し募集中。。。:02/02/25 18:15 ID:XjsDa0u4
ちっくりさんのHPってどこ?

犬飼いたいぞー
760コンボ:02/02/25 18:24 ID:kJSmJbKU
皆さんに触発されて書いてみました。
テスト明後日なのに……

「俺は……」
顔を上げて辺りを見まわすと、俺の顔にクラス中の視線が突き刺さっていた。
亜弥は赤い顔をしているが、懇願するような目でこちらを見ている。
ひとみは亜弥とは違い、ふてくされたように窓の外を眺めていた。
「どうなんだよ」
秋本は鋭い視線を弱めようとしない。

少なくとも、ひとみと俺は別れていないつもりだ。
昨晩の電話でどうにかなったと思う。
しかし、ここで付き合っていると言っても、状況は変わらない。
取り合えず別れたと言えば、この場はどうにか凌げる。
今は肯定しておいて、後で謝っておけばなんとかなるだろう。

「俺は……吉澤とは付き合ってない」
761コンボ:02/02/25 18:25 ID:kJSmJbKU
教室はすぐさま騒がしくなり、秋本は満足げな顔で椅子に腰を下ろした。
教室の奴らからはすぐに目を逸らしたから、ひとみや亜弥がどんな顔をしたかは分からない。
「つまり小野は、松浦と付き合っているということだな」
筧が言い聞かせるように、返事を促した。
「そうです」
俺は顔を少し上げ、黒板の端を見つめながら返した。
「なるほど……これ以上細かいことは詮索しないほうがいいな」
「できればそうしてもらいたいです」
俺は大袈裟にげんなりした様子を見せた。
筧は俺の態度に気付いたらしく、話題を亜弥に振った。
「松浦、本当だな」
亜弥の返事は聞こえてこなかった。
教室の野次では、赤面してうつむいているらしかった。
筧は何とも言わない亜弥に痺れを切らせたらしく、今度はひとみに尋ねた。
「吉澤、そうだな」
「そうです」
ひとみは即答だった。
声の調子から、不機嫌なのがよく分かる。
回りの連中はおどけて「怖えぇー」などと言っているが、声が引きつっていてあながち冗談ではない。
「岡田、何か知ってるか」
「知ってるわけないですよ」
准一も同様、気に食わない調子で答えた。
筧が腕組みをしたところで授業終了のベルが鳴り、教室はさらに騒がしくなった。
762コンボ:02/02/25 18:27 ID:kJSmJbKU
まずは、ひとみに事情を説明しなければいけない。
薄々勘付いているとは思うが、本当は別れていないことを明白にしておかなければどうなるか分からない。
立ちあがろうと顔を上げた途端、数人の友人が寄ってきた。
「おい、何で別れたんだよ」
真っ先に来た奴が薄笑いを浮かべながら尋ねてきた。
「何でもいいだろ」
「いいわけないんだよなあ、俺としては」
(てめえの事情なんか知らねえよ)
よっぽどそう言いかけたが、危ないところで踏みとどまった。
「別にいいじゃねえかよ、やめてやれよ」
急に、それまでとはトーンの違う声が横から入ってきた。
「何でだよ、秋本」
「理由聞くだけなんだから、なあ」
数人が反論したが、秋本はそいつらを有無を言わさず押し退け、俺の前の椅子に陣取った。
准一はトイレに行ったらしくいない。
俺は秋本と二人で向かい合う形になった。
まだ何も話していないが、一人がこんなにも心細いものだとは思わなかった。
「……小野」
秋本はローテンションで切り出した。
視線は厳しく、俺を見下げるようにしている。
「相談したいことがあるんだ」
「……なんだ」
「俺、吉澤と付き合いたいんだ」
763コンボ:02/02/25 18:39 ID:kJSmJbKU
どこからコメントすれば……

>L型さん
かつての黄金期(勝手に命名しました)に活躍された方が復活されたのはむちゃくちゃ嬉しいです。
これを機に多くの方の再来があれば、と思います。
>我犬。さん
次回作の予定を聞けるっていうのは楽しいものです。
しかし、書き溜めといってもそれだけの量を書き上げられるのはすげえ、と思います。
>関西人Zさん
短編ももう四本目ですか……
俺は短編どころか普通にも書けないじゃん!
>>713さん
新人さん到来ですね。
俺もそろそろ過去の人になる準備をしなくては……

リレーは一周してつなぎ役さんですね。
さて、俺は3/5までテストなので、それまでに俺の番が回ってきたら飛ばしてください。
764M・P・D@時計仕掛けの麒麟児:02/02/25 23:02 ID:98tu/mEI
>>673の続きから


ほんの少しだけ張りつめた空気がゆるみ、二人の間に安堵感が漂った。

「あの・・・そういえばあなたの名前まだ知らない」
「ん?あぁそうか・・・おれの名前は木島英慈(きじまえいじ)元サラリーマンだ」
「元?」
「今日付けで会社辞めたところなんだよ。だから元サラリーマンなんだ」
「そんな日に・・・ごめんなさい迷惑かけてしまって」
「いいからそんなこと。それより考えるべきことは山ほどあるんだ」


俺達はこの後どうすべきかを話し合った。
彼女は事務所への連絡は拒否し続けた。
どうも恐怖を感じているらしい。なにかあったのか?
でもどうしても彼女のことを連絡しなければならないだろう。

警察は・・・あまり信用できないしな・・・・。
彼女も警察はできれば行きたくないと言っていた。これは後回しだ。
765M・P・D@時計仕掛けの麒麟児:02/02/25 23:03 ID:98tu/mEI

そしておれが一番気がかりなこと。記憶と体だ。
体は首以外怪我はしていないようだ。問題は記憶のほう。
記憶喪失は簡単に分けて2つの原因が考えられる。キズか心理的なものか。
脳の傷害による記憶の喪失の可能性もゼロじゃない。
これは医者に診てもらうしかないだろう。
「おれの知り合いに医者がいる。そいつに診てもらった方がいい」
「でも・・・」
「大丈夫。おれとそいつは腐れ縁なんだ。幼稚園からのね。一番信用できる医者だよ」
「・・・わかりました」
これは朝電話をいれておこう。


あとは彼女の衣服の調達。いつまでもおれの服じゃいられないだろう。
どうみてもでかすぎるしな。彼女にサイズを紙にかいてもらおう。



「さてとりあえずはそんなとこかな・・・」
「本当に迷惑ばっかりかけてすいません」
「きにすんなって。それに一番大変なのはきみのほうだしね・・・。
さてと、少しでも寝よう。朝からいそがしくなるしね」

そして彼女には寝室で、おれはリビングのソファで寝ることにした。
766M・P・D@時計仕掛けの麒麟児:02/02/25 23:08 ID:98tu/mEI
少ないけどここまでです。

仕事が忙しくなってきてしまいました。
ちょっと間隔が空きますがちゃんと更新してきます。
767名無し読者:02/02/25 23:19 ID:vRfvaRQB
>>764-766
個人的に知好きなんで期待してます!
768L型:02/02/26 00:02 ID:WOBHQ8bw
-30-
「あら、久しぶりやないの」
むこうの方がこちらに先に気付いていたようで、お店に入るより一足先に呼び止められた。
「こんなところで会うなんて偶然ですね、裕子さん」
とりあえず、たった今気付いたかのように装う。
「なんや白々しい態度とって、私なんか100mも前からあんたに気付いてたわ」
「100mってまたおおげさな…」
裕子はジロジロと物珍しそうにオレたち二人を眺めている。
「ところで…最近別れたって聞いたけど、何…もう新しい彼女できたわけ?」
「…真里に会ったんですか?」
「ヘアサロンで偶然隣同士やって…いろいろと聞かせてもらったで」
「そうですか…」
裕子の口から真里の話が出たことに驚いたが、それ以上色々と聞く気にはなれなかった。
「話戻すけど、この子は?」
裕子の視線が梨華に突き刺さる。
「ええと、彼女は親戚の子で、ちょっと事情があってしばらくうちで預かることになったんです」
とっさに答えると同時に梨華の手を少しだけ強く握る。
一瞬梨華はオレの顔を見たが、すぐに状況を理解したのか
「そうなんです、先日この街に引っ越してきました」
そう言って、オレに話を合わせた。
「なんや、そうやったんか…てっきりつき合っているのかと勘違いしたわ」
とっさのアドリブが通用したのか、裕子は金髪をかき上げながら笑った。

このまま話し込むと色々つっ込まれそうなので、梨華の手を引くと、裕子の前からさっさと退散することにする。
「すいません、買い物の途中なので…今日のところはこのへんで失礼します」
「ちょーっと待ったぁ」
その時、いきなり裕子がオレの腕を掴んだ。
「ええと、なにか?」
「あのな、久しぶりで積もる話もあるし、飲みにいかへん?私、友達に約束キャンセルされてちょうど暇してたとこやったん…」
裕子は上目遣いでオレを見ている。
「いや、裕子さんのお誘いについて行きたいのは山々なんですが、彼女の身の回りのものとか買い揃えないとまずいので」
遠回しに断りの態度を示し、つられて梨華も無言で頷く。
「冷たいなあ…あんた明日も仕事休みやろ?あとまわしでええやん、そういえばこの子…名前なんていうん?」
「…石川梨華です、初めまして」
「梨華ちゃんか…ええ名前や、私は中澤裕子、裕ちゃんって呼んでな」
裕子が梨華にウインクをする。
「3人で梨華ちゃんの引越祝いしよ、な?」
裕子がオレと梨華の手を引っ張る。
こうなってはもう止められない。
仕方なくオレたちは彼女について行くことにした。
769L型:02/02/26 00:03 ID:WOBHQ8bw
-31-
裕子に連れられ、オレたちは雑居ビルの3階にある居酒屋に入った。
「いらっしゃいませー」
入り口に愛想の良さそうな店員が二人立っている。
「お姉ちゃーん、3名様お座敷な」
そう言って、裕子は店員より先にどんどん店の奥へと進んでいく。
オレは入り口で立ち止まり、梨華の耳元で話しかけた。
「ごめんな、さっきは話し合わせてくれてありがとう」
「いえいえ、気にしないで下さい…それより中澤さんってどういうお知り合いなんですか?」
梨華もオレの耳元に顔を寄せ小さな声で喋る。
「ほらーそこの二人!!こっちやで」
今のうちに裕子のことを梨華に説明しようとしたが、間に合わなかった。
オレたちも言われるまま座敷に上がり、裕子とテーブルをはさんで向かいに座る。
「あんたはビールでいいとして、梨華ちゃんはどないする?」
「ちょっと待って下さい」
慌てて梨華はメニューを見回す。
「ええと、ウーロン茶でお願いします」
「ウーロン茶って何?お酒はいっとらんやん」
裕子は口をとがらせた。
「裕子さん、この子未成年なんで…」
「うっさい!!、真里には未成年でも飲ましてたやろ、あんたはだまっとき」
まだ飲み始めてもいないというのに、完全に裕子の独壇場と化してきた。
「梨華ちゃん、あんたいくつ?」
裕子はテーブルの上に身を乗り出した。
「17歳です。」
蛇に睨まれた蛙のように梨華はじっとしている。
「17か…若いってええなぁ…ってそれはさておき、私は15の頃から普通に飲んどったよ…お酒はな、早いうちから慣れとかないといかん、後々になって苦労するで」
そう言って、裕子は急にまじめな顔をする。
「そうなんですか?」
裕子の迫力にすっかり梨華は押されている。
「もちろんや、ここは裕子お姉さんがアルコール初心者でも飲みやすいのを梨華ちゃんのために選ぶから、それ飲んでくれるか?」
(断れないだろうな…)
先程から裕子のターゲットにされている梨華を少しだけ不憫に思った。
「…はい、よろしくお願いします」
「よーし、よく言った、梨華ちゃんのこと好きになってしまいそうや、あはははは」
梨華が気のせいか少し涙目になってオレの方をちらちらと見ている。
「お姉ちゃーん、とりあえず大生2つに青リンゴサワー1つ、大至急よろしくなー」
裕子が良く通る声で叫んだ。
770L型:02/02/26 00:09 ID:WOBHQ8bw
とりあえず、ここまでです。
改行に気を遣ってませんでした、すいません。
次回からはもっと読みやすいように心がけます。

>名無しの紺野さん
復活ダンスありがとうございます。

>我犬さん
イメージ的には三多摩地区あたりの街をごちゃ混ぜにした感じです。
誰かに気付いてもらえるとは思っていなかったのでびっくりです。

>コンボさん
今も黄金期じゃないですか? 投稿している人の数は
あの頃より今の方が多いと思いますよ。
771つなぎ役 ◆ABE/oU06 :02/02/26 00:09 ID:Da3Qx0VD
おいおい、一体どうなってんだ!?

俺は突然走り出した彼女を追って店を出た。
ちょっと遠くに赤いパーカーで走っていく姿が見える。
俺も全力でそれを追いかけた。

が、ちょうど交差点の信号につかまってしまった。
彼女はもう横断歩道を渡り終えてさらに走っていく。

くそ!!

交通量が多すぎて信号無視もできない。
俺はイライラして地面を蹴りながら信号が変わるのを待った。

長い時間の後、ようやく信号が変わった。
俺は勢いよく走り出す。

もう見つからないかもな……

そんな考えが頭を霞めた、その瞬間!!

いた!!全然進んでねーじゃん!!

彼女はもう走るのをやめて歩いていた。
これなら追いつける。
俺はさらにスピードを上げた。
772リレー小説:02/02/26 00:10 ID:Da3Qx0VD
「ちょっと待って!!」

俺は後ろから彼女の手をつかんだ。

「ハァ…ハァ…」

「ど、どうしたの?」

彼女はまさか俺が追いかけてくるとは思っていなかったのだろう。
俺の顔を見て驚いている。
俺は少し息を整えて喋りはじめる。

「いや、突然走り出すからさ……」

「あ、ごめんね。それでわざわざ追いかけてきてくれたんだ」
「別になんでもないから」

申し訳なさそうに答える彼女。

「わざわざってほどでもないけど……」

二人の間に沈黙の空気が流れる。

そういやなんで追いかけてきたんだろう?
追いついて何するつもりだったんだ?
…何も考えずに飛び出しちゃったなぁ…
………どうしよう?
773リレー小説:02/02/26 00:11 ID:Da3Qx0VD
「…じゃ、じゃあなっちはバイトがあるから」

沈黙を破って彼女が気まずそうに話しはじめた。

「あ、あぁ……」

そうだよな、ただ顔見知りってだけだし。
それについ昨日知り合ったばかりだ。
内面に深く関わるのはよくないな。

そんな気持ちから出たのがさっきの情けない言葉だった。

…しかし
それと同時に俺の中で何かモヤモヤしたものもあった。
このまま別れていいのか?
彼女をほっといていいのか?

そしてその気持ちが歩き出そうとしていた彼女を呼び止めた。

「あ、あのさ!」
「別の店でお茶しない?」

「え?」

彼女は意外そうな顔で振り返った。

しばらくの間があってから、彼女はあの「向日葵」の笑顔で答えてくれた。

「いいよ」
774リレー小説:02/02/26 00:12 ID:Da3Qx0VD
「バイトまでまだ時間あるし」

俺は時計を見る。

「そうだな、あと2時間もあるじゃん!」

そう言った俺をなぜかキョトンと見つめる彼女。

「あ、あれ?どうかした?」

「…え、なんでなっちのバイトの入り時間知ってるのかな?って」

あ、しまった!

俺「え?あ、いや…俺も前にコンビニでバイトしてたから…」

苦し紛れの嘘をつく
まさか
「飯田さんのバイト時間とか調べてあってさ、君もそれと同じだと思って」
と正直に答えるわけにもいかない。

「あぁ、なるほど」
「じゃあ、どこの店行く?」

「近くに知り合いの喫茶店があるんだけど…」

と、ここまで言いかけて気付いた。
あそこでいいのか???

「じゃあそこにしよう!行こ!」

時既に遅し。
彼女は俺の手をとって歩き始めていた。

「…いや、逆方向なんだけどね」
775リレー小説:02/02/26 00:13 ID:Da3Qx0VD
「いらっしゃーい!…ってなんや、戻ってきたん…(女連れ?)」

「寺田さん、コーヒー2つね」

俺はこっちを見て唖然としている寺田さんにあえてそっけなく注文した。

「あ、あぁ…」

寺田さんは鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。

そりゃそうか。
女に振られたばかりのはずの男が店を出て数十分で女連れで戻ってきたんだからな(w

俺達はいつものカウンターではなく、奥のボックス席に座った。

「あ、ごめん。勝手に注文しちゃったけど……いい?」

「うん、大丈夫だべさ」

「だべさ」ねぇ…どこの訛りなんだろ?
と考えてる内に真希ちゃんがコーヒーを運んできた。

「お待たせしました〜」

真希ちゃんはコーヒーを置きながら俺の顔を覗きこんでくる。

なんだよ?俺が女連れだとまずいのかよ?
とりあえず顔を背けておいた。
776リレー小説:02/02/26 00:14 ID:Da3Qx0VD
「ナンパやな、あれは」
「え〜浅野さんってそういう人なんですか〜?」
「人は見かけによらんのやて」
「でも意外〜」
「せやな、あいつもやるもんやなぁ…」

寺田さんと真希ちゃんがひそひそ話をしている。
丸聞こえだっつーの!!

「ねぇ、ギタリストさん」

彼女が話しかけてきた。

「え?あぁ、なに?」

「前から聞きたかったんだけど……ギタリストさんの本名って聞いてもいい?」

そういえば俺はまだ名乗ってなかったなぁ。
ギター弾くわけでもないのに「ギタリストさん」ってのもおかしいし。

「あぁ、俺は浅野、浅野大介っていいます」

「浅野さんか…そういえば浅野忠信に似てるべさ」

「はぁ!?似てないよ!!w」
「っていうか『そういえば』って使い方おかしいし(w」

「そ、そうかなぁ?なっち変かなぁ?」

「いや、変ではないけど…アハハハ!!」

『浅野忠信』が妙にツボに入ってしまった。

なっちか…周りの人を自然と明るくさせる不思議な力を持ってるなぁ。
こんな女の人、初めて会ったよ。

俺は彼女に強い興味を持ち始めていた。


〜つづく〜
777つなぎ役 ◆ABE/oU06 :02/02/26 00:18 ID:Da3Qx0VD
最初名前ミスりました。すいません。

とりあえずただいまです。

>アレックス
そんな奴はめちゃめちゃ痛めつけてやりなさい!!w

さて、自分もちょっとテストやらなんやらで更新が不定期になると思います。
申し訳。
春休みに入ったらその時こそは…
778名無し:02/02/26 01:19 ID:CdlYQKdb
すげー!!
L型さんの話にも矢口さん登場ですねぇ。
このスレ最近矢口さん大人気ですね?闇で嬉しい(w
779 :02/02/26 01:45 ID:nE97W7UM
(・∀・)イイ!!
780ねえ、名乗って:02/02/26 04:41 ID:s3WETC1i
最近またにぎわってきて嬉しいですね、作者の皆様がんばってください
781名無し募集中。。。:02/02/26 04:56 ID:OEbYqadi
(・∀・)イイね!
782我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 08:29 ID:BvbECMYE
おはようございます。

モーコー2002全肯定 さん
最後は今日中にアップします。
たのしみにしてくださいね。ありがとうございます。

コンボさん
おかえりなさい。
コンボさんの作品がUPされるとなんかホッとします。

つなぎ役さん
旅から帰ってきたのね。
がんがれ〜

今日、昼過ぎに最終回をUPします。
本当は、あと2回ぐらいに分けようかと思ったんですけど
作者の自己満足の為、一気にUPさせてもらいます。
連続投稿になってしまいます。すんません。ヨロシク
783我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:00 ID:BvbECMYE

手足をジタバタさせても無駄。
オレは離さない。
右脇腹に衝撃が走った。
それでも離さない。
そんなへなちょこパンチは効かないぜ。

それから、5回ぐらい振ったところで犯人がグッタリした。
それを確認してから口を離す。
アレ?
襟元に血がついてる。
牙当てちゃったかな?

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

振り返ると真っ青な顔したご主人様が叫んでいる。
どうしたの?
慌ててご主人様の方に走る。

あれ?
力が入らない。
おかしいな?
ご主人様、誉めてよ。
ちゃんとケガさせないで犯人取り押さえたよ。
あれは気絶してるから。
大丈夫。ケガじゃないよ。
でも、ちょっと牙が当たったかな?
襟元に血がついてたけど。

はぁ〜
久々だからかな。失敗したのかな?
784我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:01 ID:BvbECMYE

ちょっと息苦しいや。
ねぇ。ご主人様いつもみたいに抱きしめてよ。
どうしたのそんな青い顔して。
怖かったの?
なんか歩きにくいな。
自分の体を見る。
右脇腹になにか生えてる。
なんでこんなところに、木が生えてるんだ?
これのせいで、歩き難いんだ。
邪魔だな。
あれ、届かない。
いいや、早くご主人様のところに・・・
ちょっと興奮しすぎたかな。
妙に体が重い。
あれ?
口からなんか出てきた。
血?
そんなに犯人に牙当てたっけ?
なんで?
ちょっと休憩。
のど渇いたな。
歩くの疲れた。
はぁ、はぁ、はぁ。
ひさびさの散歩で飛ばしすぎたかな。
呼吸が・・・
ご主人様。
そんな、真っ青な顔してどうしたの?
どうしたの?
震えて、大丈夫だよ。
785我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:01 ID:BvbECMYE

「アレックス・・・」
そうこの手。
温かい。
抱きしめてくれると疲れが飛ぶよ。
なんか、目がかすむなぁ。
どうしたの?

ねぇ、ののちゃんって呼んでいい?
これからも、ずっと一緒だね。
「・・・ばか」
なんで?
ごめんなさい。
ちょっとやりすぎたから?
だってアイツののちゃんの事、ガキなんて言ったんだよ。
それにののちゃんの事、脅かしてさ。
だからね。
もう大丈夫だよ。
「だれかぁ〜。ね〜たすけて〜。アレックスが!アレックスが〜」
どうしたの?
もう怖くないよ。
ボクが倒した。
だから誉めて。
もっと抱きしめて。
あったかい。
いい匂い。
やさしいにおい。
しあわせだなぁ。
786我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:01 ID:BvbECMYE

・・・
・・

─あれ?
前のご主人様がいる。
どうして?
なんで??
怒ってるのかな?
ボクが前のご主人様以外の人の言う事聞いたから?
怒ってる?

(怒ってないよ。お前は良い犬だ。でも約束をやぶったな)

約束?

(あぁそうだ。オレはお前に「お前は長生きしてこの世の為になるような
立派な犬になるんだぞ。」って言ったの覚えてるか?)

覚えてるよ。
だから犯人捕まえたのさ。
これでいいんでしょ?

(世の為になるような立派な犬になった。)
えへへ。
まぁね。
(だが。)

(長生きしろと言ったではないか。)
え?
(お前、死んじゃっちゃーだめだよ。)

787我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:05 ID:StrZR7eb
え?死んでないよ。
(しくじったんだよ。調子に乗って油断したんだな。)
油断?

─した。かも。

(右の脇腹に包丁が刺さっちまったんだよ。)
あの木?
体から生えてた木のこと?
(あぁ。そうだ。アレは包丁の柄だ)
うそ。
それじゃ、もうののちゃんに会えないの?
(あぁ。そうだ。)
なんで?
せっかく、これからずっと一緒だと思ったのに。
もう会えないなんていやだよ。
せっかくこれから、ののちゃんってたくさん呼ぼうと思ったのに。

(しょうがないさ。ただな。いずれはこうなる。
元々、人間より犬の方が寿命が短い。
オレの時は事故だけどな。もう、わかるな。)

・・・うん。
最後の時。
ののちゃんの胸の中だったんだから
ボクはしあわせだった。

(そうだな)
788我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:06 ID:StrZR7eb

一人じゃなくて大好きなののちゃんと
一緒だったから
よかった。一人はやだよ。

ありがとう。

ののちゃん。

ののちゃんと会えてよかったよ。



ボクの最後のご主人様。
ありがとう。ののちゃん。


〜「波のように、風のように」〜 ─終わり─


789我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 13:15 ID:StrZR7eb

以上
「波のように、風のように」
本編が無事?終了しました。
読んでくださった方ありがとうございます。
初めて書いた物なので、唐突な終わりになってしまいましたが。
それは、処女作ってことで許して下しさい。

一応、ののサイドからのラストシーンと
その後の番外編も2本ほど書いてみましたが
スレタイトルと離れてしまうので、死んでいるスレにでも
書こうかなと、思っています。

最後に本当に読者の方、作者の方、感謝しております。
みなさんのおかげで書き上げられましたし、書く楽しさがわかりました。
ありがとうございました。
790名無し募集中。。。:02/02/26 14:16 ID:b22mf/t4
(;T▽T)<感動しました(涙)
791モーコー2002全肯定:02/02/26 15:33 ID:Loi49L1A
ウワァァァーーーーーン!
アレックス〜!!

番外編で救いを〜!!!!
(誘導してくださいね)
792名無しの紺野:02/02/26 17:26 ID:fXp76c4W
川o・-・)ノ<泣かない、私は泣きません

川o・-・)ノ<………………………ウッ…グスッ

川oT-T)ノ<泣かないんだからー

|ミササッ

|<アレックス……辻さんと幸せになれると思ったのに……

|<最後の『ありがとう』これが救いです。私も番外編、誘導お願いします。
793 :02/02/26 18:06 ID:WKvNjPIB
そんな〜アレックス〜〜〜!!!
794名無し募集中。。。:02/02/26 18:24 ID:K08pFnC+
え〜〜〜〜〜〜〜
ヒサブリ泣いた。
795名無し募集中。。。:02/02/26 18:25 ID:K08pFnC+
スマソageてしまった。
アレックスのところに逝きます。
796名無し娘。:02/02/26 18:27 ID:JpnZuXx2
>>我犬殿
うっ・・・うっ・・・ぐす・・・・。
思わずほろっと来てしまいました。
どうもお疲れ様でした。
797名無し募集中。。。:02/02/26 19:06 ID:3aIYhH9w
こんな短時間の間にみなさんありがとうございます。
>790さん
モーコー2002全肯定さん
名無しの紺野さん
>793さん
>794さん
名無し娘。さん

ありがとうございます。

↓のスレをジャックしましたので
明後日のmusixの収録に
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014105874/

そちらの方に番外編を載せていこうと思っていますので
よかったらまたよろしくお願いします。

今回の感想の方もそちらに書き込んでくださると
他の作者さんの作品の邪魔にならないので、よろしいかと・・・

798我犬。 ◆N0E.Nono :02/02/26 19:10 ID:3aIYhH9w
↑すいません

名前が名無し募集中。。。 になってました。
やべぇ、他のスレの書き込みバレたら恥ずかしいー
スレ汚してスンマセンでした。
以上、我犬。でした。
799つなぎ役 ◆sMtunAGI :02/02/26 19:46 ID:VCsdqUdJ
俺「…ふぅ、起きるか」

五分くらいの軽い鬱状態を十分に味わった後ベッドを出る。
いつものように階段を降りてバスルームへ向かう。

しかしこっぱずかしい夢だったなぁ。
なんか前半部分はよく覚えてないけど、なんか真希と抱き合ってたよなぁ…

ちょっと顔が熱気を帯びてしまう。

・・・・・・

…ん?

ダイニングキッチンの横を通りかかった時、中に人の気配がした。

俺はそっと中を覗いてみる。

真希「あ、おはよ〜」

俺「あ、あぁおはよう」

中では真希が朝食の準備をしていた。

俺「なんだよ、飯なら俺が作るのに…」

真希「いいの、私が作るんだから」
真希「居候の身だしね(w」

ウインクのように片目をつむって笑いかけてくる。

ちょっとドキっとしてしまう…かわいい。

真希「シャワー浴びるんでしょ?」

俺「あ、あぁ」

真希「出てくるまでには作っておくからね♪」

俺「ん、分かった」

俺はドアを閉めてバスルームに向かう。

なんかすごいかわいいよなぁ…
「夢」のせいであんまりまともに見れなかったけど(汗
800つなぎ役 ◆sMtunAGI :02/02/26 19:47 ID:VCsdqUdJ
あぁ!今日はいい一日になりそうだ!!

真希と二人で駅への道を歩く。

今日は雲一つない青空だが、そのおかげで空気はとても冷たい。
二人して白い息をはいている。

だが俺の心はとても暖かかった。
なぜかって言うと……やっぱり真希のおかげなんだろうな。
朝からあんなにカワイイ笑顔見せられたら気分もよくなるってもんだ。

真希「なんかすごい機嫌よさそうだね」

そんな俺の心を知ってか知らずか、真希が話しかけてくる。

俺「ん?そうか?別にそんなことはないけど…」

真希「嘘だぁ!なんかニヤニヤしてるじゃん」
真希「何かいいことでもあったの?」

俺「べっつにぃー!!」

さすがに面と向かって真希のおかげだとは言えない。
っていうかそんなにニヤニヤしてるかな?

真希「あぁ寒いなぁ…………あっためて!」

そう言うと、突然真希が腕を組んできた。

俺「おいおい……」

と口では言いつつも気分は最高だ。

あぁ…このまま学校行かずに遊びに行きたいなぁ……