>>690 無くなりかけてるよ。
2008年末で、日本で漁業に従事する人は、全労働人口6140万人のうち僅か23万人。最近は年間1万人ずつ減っており、昨年、新たに漁師になったのはたった1000人余り。
高齢化はますます進み、後継者が居る漁師は2割だけだ。
そして水揚げ量は、終戦直後のレベルにまで落ち込んでいる。
(以上、「水産白書」など)
水揚げが伸びないのにハイテク兵器並みの投資をするので、ますます産業効率が悪くなる。
漁獲制限をしないと将来の生態系が危険なのに、日本では7種類の制限しか無い。混獲や未成熟魚の制限も無いに等しい。後の世代を考えないなら、後継者も出ようが無い。
養殖は90年代以降伸びておらず、全生産量の2割程度に留まる。しかも、1kgの養殖魚を育てるのに、10kgの天然魚が要る。
海産物の自給率は昭和40年代には100%だったが、今や輸入依存度6割だ。特にエビやシシャモは9割以上が輸入。
(以上、NTT出版「魚のいない海」など)
もちろん、MSC認証を取るとか、ダイビングサービスと連携するとか、新しい挑戦をしている人達も居る。
しかし頑張ってる漁師さんには気の毒だが、日本は明らかに政治家が漁業政策に、漁協が産業の発展に失敗していると思わざるを得ない。