††††AA BIOGHAZARDスレ††††

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1名無しさん@お腹いっぱい。
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††††   † †      †  ††††††† AZARD             
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2名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/02 11:04 ID:VMhZUan9
途中でメンドくなった
3名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/02 12:39 ID:dg7GAcM8
3げと
4武 ◆HWJJFVYzzY :04/01/02 14:24 ID:8CWU7toz
http://aa2.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1073009055/l50
バイオスレが立ってるが。
5武尊 ◆qVkH7XR8gk :04/01/02 14:24 ID:8CWU7toz
↑誤爆スマソ
6名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/02 18:56 ID:e//Bhgcc
「バイオハザード」だとゲームのバイオだと思っちゃう人が居る様な気がするんですが…
7名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/02 19:06 ID:dMocONG3
このスレはAA達がバイオハザードに巻き込まれる「小説&AA」をうpするスレです。
81ではない。7。:04/01/02 20:23 ID:ZK2Y4of+
さてやってみるか
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これはある夏の日の出来事である。掲示板のある、某ホームページ上で妙な噂が立った。

「チャンネル2」にゾンビが出る。

――チャンネル2とは―― ある町の敬称である。元の名前は「砂嵐町」。
砂嵐町、いや、チャンネル2は2004年に日本で起こったテロによって崩壊した。
繁栄していた町ではあったが、その名の通り、砂嵐が吹く町になってしまった。
そのテロの実行犯であるネオ・ムギ・チャンはその町にある工場を作った。
その工場では日夜、何かの実験が行われているらしく、その町にはゾンビが出るといわれているのだ。

ゾンビ――

そういや、そんな映画、あったな。

砂嵐町から600kmほど離れた町、東京。彼はそこの図書館でインターネットをしていてそんな噂を「見た」。
モララー(実験No. /♂)としぃ(実験No. /♀)はその記事、噂に目を奪われた。
ふいに、モララーが問う。
「しぃ、これは本当なのかな?」
「エッ!ホントウカドウカハワカラナイケド、ホントウニアッタラコワイハナシダヨネ。。。」
「まぁな。さぁ〜て、じゃ家に帰ろうか。しぃ。」
「ウン、ア、ソウイエバキョウィョゥクンガアソビニクルッテイッテタヨ。」
「本当かい!?彼に会うのは実に5年ぶりだよ。結婚して所帯も持ったらしいし、積もる話を聞こうかな。」
「ソウダネ。ジャ、ィョゥクンガイツキテモイイヨウニオカシトカカッテイコウヨ!」
「それがいいね。ぃょぅ君は何が好きだったっけかなぁ。」

ぃょぅ君―――。
僕は、五年前に起こった僕とぃょぅ君の間にある、ある「秘密」にまだ縛られていた。

 ―――時を遡ること五年―――。
9セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/02 20:39 ID:ZK2Y4of+
「何するんだょぅ!?」
「うるさいなー、ぼ・く・の・し・ぃ・に・さ・っ・き・話し掛けてただろぅ?」

そんな会話があった。当時、僕らも高校生。血気盛んな時期であった。
女を取り合うなんて、今じゃほとんどない話かもしれないけど、僕らの時代には日常茶飯事にあった。
実際、高校時代「イジメっ子の鬼」と呼ばれた僕と「生まれてからのイジメられっ子」だったぃょぅ君もそんな感じだった。

ただ一人、しぃを巡って。

現代のイジメっ子は複数で行動することが多い。何かと大勢でやらないと、何もできない。
しかし、僕もぃょぅ君も、一人だった。それは「一人で戦っていた」と言えばかっこいいが実際はクラスとかでも浮いた存在だった。
ぃょぅ君は弱いくせにいちいち僕にはむかった。何かと考えが真面目だし、僕とは正反対。そしてしぃのこと。
「これ」も、ただの青春の一ページで終わる出来事のはずであった。

「はぁ、はぁ、しつこいなー、しぃは君には振り向かないの。諦めなよ。」
ボコボコにされて倒れているぃょぅ君に向かって僕はそんな言葉を吐いた。でもまだ――立ち上がる。しつこい。
「彼女はぁぁぁ、絶対におまえなんかにやれないんだょぅぅぅ!」
叫びながら殴りかかってきたぃょぅの拳は見事に空を切った。それをよっとかわしてひざ蹴り。う〜ん、ビーアンビシャス。
ぃょぅ君は鼻血を出して倒れた。でもまだ立ち上がる。なぜだ?君はなぜ、そんなにまでしぃのこと――
君は、本当にしぃには相手にされていないんだよ?「ただの友達として」しか。

友達はいなかったが♀にはモテた僕と、友達もいなく彼女もいない君の雲泥の差を嘆いているのかい?

しかし次の瞬間にはぃょぅ君は殴りかかってくることなくその場に突っ伏した。
「ぃょぅ、君の心意気だけは受け取っておくけど、もう無茶な喧嘩は買うなよ!はははは。」

その言葉を、彼は聞いていたのかもしれない。いや、聞いていた。
10セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/02 20:59 ID:ZK2Y4of+
そういえばあの後、ぃょぅ君は僕の腕を掴んだけど、僕はつま先で思いっきり鼻を蹴ってやったんだったなぁ。

その後、三年生だった僕たちは卒業を迎え、進路を別にした。進学、就職、専門学校――
卒業寸前にぃょぅに内緒で正式に付き合い始めた僕としぃは同じ進路を選ぶことにした。まさにバカップル丸出し。
ぃょぅ君は、大学だった。でも、辞めたらしい。どうやら大学にいってまでもイジメられたらしいのだ。
ぃょぅ君との心の溝は時が埋めてくれた。何年かすると普通に話せる仲だった。5年前の同窓会で、ぃょぅ君は人気者だった。それ以来参加していないが。
「あの頃」のぃょぅ君は、もうここには存在していない―――。

かのように、見えただけだったのかもしれない。

確かにあの頃の意地っぱりさ、真面目さ、ムカつきはなくなったかもしれない。少なくともそう見えた。
だけど、何だろう、この何か見えるようで見えない、「根暗さ」や「嫉妬深さ」のようなものが垣間見れた。



―――そうか、「あの」ぃょぅ君か。彼が、来るのか。

僕はそればっかりを考えていた。しぃは、すべてを、いや何も知らない。
昔、僕とぃょぅが君を争って喧嘩したことも、それが今では修復されたことも、何も知らない。

そんなことはどうでもいい。まぁ、今日はそんなこと無しにして明るくやろうじゃないか。



その頃、ぃょぅ(プロジェクト監修、ミッション考案及び被実験者管理システム係)は、
例の研究室にいた。ネオ・ムギ・チャンと共に。同時に、世界を揺るがす可能性のあるプロジェクトも進んでいた。
その時、まだ僕たちは、何も知らなかった。いや、知る由もなかった。




    ASCIE ART BIOHAZARD (AABH) -THE SURVIVOR PROJECT-
            プロローグ 終 
11セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/02 21:34 ID:ZK2Y4of+
┏━┓┏━┓
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┣━┫┣━┫
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12名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 00:07 ID:/z0bwGFG
スレタイの“BIOGHAZARD” ってなんだ?
13頭領パッチ:04/01/03 00:10 ID:h4Q/bEtG
>>1バイオハザードを日本語で訳しなさい
141じゃない ◆6iW04TobYw :04/01/03 00:21 ID:xzdA8RkW
化学危機、みたいなもんかな?バイオハザァド
15頭領パッチ:04/01/03 00:29 ID:h4Q/bEtG
>>14生物災害だよ
16頭領パッチ:04/01/03 00:30 ID:h4Q/bEtG
っていうかAAにしろよ
17名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 00:37 ID:gul5KsXl
うわぁい。ロロノフがこのすれにいるよ!皆で叩きましょー♪
18名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 00:45 ID:gul5KsXl
>>16自分がAAつくれないからってw
19名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 00:50 ID:gul5KsXl
AA作れないコピペ馬鹿がAAつくれっていってもねぇ
20名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 00:53 ID:gul5KsXl
こんだけいわれてもなにも言い返さないってことは、真性のロロノフだな(禿藁
21セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/03 01:03 ID:xzdA8RkW
AA初挑戦
22名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 20:54 ID:aZbO09d3
sa
23頭領パッチ :04/01/03 21:03 ID:efjd2qPE
>>18
名無しさん@お腹いっぱい。とかいっておかしいんじゃねぇのw
逝け氏ねレスしてんじゃねぇよ。スレが腐ったらどうしてくれるんだか。
てめぇみてぇな糞好きに AA作れないコピペ馬鹿なんて言われたかねぇよ。
それってよ、AA作れねぇやつにすっごく失礼なわけ。分かる?糞好きさんww
ここに居るな、消えろww名無しには糞好きさんって言う名が良く似合うぜww
今度からこの名前できてちょw
24名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/03 22:11 ID:aZbO09d3
>>23初心者でつか?
25りあえ ◆RIAE2H7Vs6 :04/01/03 22:24 ID:r4JBAY+B
>>24
釣りに反応するなよ。
26セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/04 03:31 ID:3tj2l5Z4
しぃとモララーは帰路についた。ぃょぅをもてなす準備をするために。
ぃょぅが来たら何を話そうか。それしか頭に浮かばなかった。

そんなこんなでどうにか家に着いたとき、ポストに一枚の手紙が入っていた。
それは、手紙というよりもチケットのような形だった。モララーがそれを一見した。
その手紙には以下のような内容が簡潔に述べられていた。実に簡潔に。

「 拝啓
     あなた方は「AA BIOHAZARD」実験人物に指定されました
     同封されている新幹線のチケットをお持ちになり、明後日までに指定の場所までお越しください。
     来なくてもよろしいですが、その時は、あなたの命、家族の命、親族の命、友人の命は保証できません。
     お待ちしております。
                             AA BIOHAZARDスタッフ一同  草々」


「モララークン、ドウシタノ?」
しぃの一言で目がさめた。
「ナンノテガミ?」
「いや、なんでもないんだ。さ、さて、今日はぃょぅ君がくるんだったな」
やばい。この状況はまずい。しかしその考えも次の瞬間には行動に移された。
「ソウダヨ。ア、アレィョゥクンジャナイ!?ィョゥクーン!」

遠くからぃょーぅと聞こえた。彼がきた。きっと「彼」は、いや、絶対にそうだ。彼が。

「しぃ、逃げるぞ」
「エッ?エッ?」

なんにも知らないしぃはうろたえていた。当然のことだが。しかし―――

「――モララーくん、逃げることはできないんだょぅ。」

声が聞こえたような気がした。実際聞こえたのだろう。幻覚でもないのならば。
ぃょぅの姿を一瞬見たときに絶対に逃げなくちゃとモララーは感じた。それは第六感なのだろうか?
彼は、いつか見たアニメのように、腕時計から何か針のような物体を出して僕の体に飛ばした。
僕は即座にその場に倒れたのは言うまでもないが、僕が倒れる前に既にしぃは倒れていた。

あぁ、しぃ、君を守らなくちゃ―――いけないのに。



その頃、「実験台」と「ゲスト」はこの時期極寒の東北、宮城に集められていた。
27セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/04 04:16 ID:3tj2l5Z4
ん・・・?

ネーノ(実験No. /♂)は目を覚ました。
周りには、会ったことのないAAばかりだった。モナー、ジエン、ギコ。そして、自分。彼らはまだ眠っている。
「この状況、読めないんじゃネーノ?」
ネーノは前日に家の郵便受けに入っていた手紙を読み、その後の記憶がなかった。
「連れ去られたんじゃネーノ?」
直感的にそう感じた。ここは?と周りを見渡すとそこは体育館。何もない、ボロっちい建物。
きっとどこかの学校か、町の公共の施設なのだろうと思った。ボロいし。

と、ふと誰かが体育館に入ってきた。男だ。顔はサングラスで隠されている。
しかし知っている。奴は、坂田(AAバイオハザード実験者メンバー連行役)とかいう男だ。
とっさに身の危険を感じ、ネーノは寝たふりをした。と、男は何かぶつぶつ話している。

「おまえらも不運な奴等だな。これに指定される確率は1200万分の一程度だってーのに・・・。」

すると、坂田の肩にかけていた人形のようなものがどさっとその場に落とされた。
しかし人形ではなかった。呼吸をしている。まぶたが時々動く。こいつらは生きている。
そしてそれらはモララーとしぃだということがわかった。坂田はその後体育館を出ていったが
ネーノの不安はよりいっそう大きいものとなった。

オレ、生きて帰れネーノ?
28セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/04 04:37 ID:3tj2l5Z4
パパパパパーン!

寝ていたAA達は謎の眉をひそめたAAに頬を打たれ、目を覚ました。
AAたちが目を覚ますと映画館にあるような大きなディスプレイが壁に掲げられていた。
その中では妙な男がマイクテストと映像テストをしている。
「マイクテスト、マイクテスト、ヒヒヒヒヒ・・・・」

モナー(実験No. /♂)が目を覚ましたときには、部屋の中に10人のAAがいた。それらとは面識がなく、初対面であった。
「なにモナ・・・ここはどこモナ・・・?」
モナーもネーノ同様、拉致されたのである。モナーはその日、結婚式であった。今ごろ新婦は健やかな眠りについているだろうか。
しかし、モナーは確実に拉致られたのである。これは・・・どういうことなのだろうか。
部屋の中にはネーノ、モララー、しぃ、ジエン、妹者、ギコ、おにぎり、ガナー、ぁゃなみレイがいた。
彼らも同じようにして集められたのだろうか?それは、現時点ではわからなかった。

マシクテストが終わったようだ。画面に男が鮮明に現れた。
「えーっと、皆さんご足労ご苦労。私が、ネオ・ムギ・チャンと申すものだ。
以後よろしく。君達は、AAバイオハザードに指定参加することになった。しっかりやってほしい。
詳しいことは今そこに向かっている男から聞いてくれ。それでは、失礼。」

モナーは愕然としていた。・・あの噂は本当だったのか?噂ではなかったのか?
本当にゾンビが、ゾンビが?バイオハザードということは当然そうなるだろうし・・・。
逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。そこにあの男が現れた。
背の小さい、一般的には愛くるしい顔の、あの男が。

(「プロジェクト」生存者 残り10人)
29セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/04 04:45 ID:3tj2l5Z4
生存者リスト

ゃゃなみレイ(実験No.1/♀)

妹者(実験No.2/♀)

おにぎり(実験No.3/♂)

ガナー(実験No.4/♀)

ギコ(実験No.5/♂)

しぃ(実験No.6/♀)

ジサクジエン(実験No.7/♂)

ネーノ(実験No.8/♂)

モナー(実験No.9/♂)

モララー(実験No.10/♂)

30名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 09:58 ID:x6r4wFRD
実際何も面白くなさそうだが。
しかも腕時計から針って・・・漫画に影響され杉だぞ。
31名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 10:54 ID:CS3tvsIa
いや、結構面白いよ。セブンティーン応援さげ
32名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 11:58 ID:Wr9W0S3w
思ってたより面白い!今後の展開が気になる!
33名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 12:05 ID:Wr9W0S3w
  .'⌒⌒丶
 ′从 从)   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ヽゝ゚ ‐゚ν  <  私はたぶん3人目だと思うから…
. (| |∀| |)   \___
  /___ゝ
  (_)___)

ぁゃなみレイ【あやなみれい】(実験体No.1/♀)
エヴァンゲリオンの、惣流・アスカ・ラングレーの
モナー版として誕生した、モナカのデビュースレッドにて、
エヴァ繋がりと言う事もあって、綾波ギコ・綾茂名レイなどを経て誕生。
当時は顔文字板のEVAキャラスレと同時に修正・改造がなされていった様である。
34名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:44 ID:Wr9W0S3w
     ∧_∧     〃'´⌒` ヽ
     ( ´_ゝ`)     〈((リノ )))i iヽ
    /   \     l从・∀・ノ!リ人
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/⊂)丕⊂))ヽ)
  __(__ニつ/  FMV  /_〈/_|j_ゝ ((
      \/____/

妹者【いもじゃ】妹者(実験No.2/♀)
『流石だよな俺ら』のフーン兄弟の妹だが、どう見てもモララーの女装にしか見えない(笑)。
いつもフーン兄弟に遊んでもらいたがっている。
ちなみにこのAAは兄者がエロ画像のダウンロードをしている所に妹者が遊んでとねだって来たシーン。

35名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:45 ID:Wr9W0S3w
         おにぎりワッショイ!!
     \\  おにぎりワッショイ!! //
 +   + \\ おにぎりワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩) ( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿 (つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ヽノ   ) ) )
       (_)し'  し(_)  (_)_)

おにぎり【おにぎり】おにぎり(実験No.3/♂)
ほぼ全てのAAキャラにあるとも言える「○○ワッショイ!!」。
この掛け声と踊りを2ch中に広め、一時期大人気を博したキャラ。
01年3月6日生まれで、誕生時はモナーにおにぎりを乗せただけだったため
「おにぎりモナー」と呼ばれていたが、次第に広まっていく中で
モナーともキャラが区別されるようになり「おにぎり」と呼ばれるようになった。
性格はかなり陽気で、常に踊っているため落ち着きがない。
その性格から嫌われることもしばしば。
基本的に他のキャラとの絡みは少ないが、>>1さんとは仲が良い。
36名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:46 ID:Wr9W0S3w
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ‘∀‘)< オマエガナー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

ガナー【がなー】ガナー(実験No.4/♀)
初めてのモナーの亜種だが、
アピールポイントが無いためすぐに忘れ去られる。
37名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:49 ID:Wr9W0S3w
                  ∧∧
            ∧∧   (,,゚Д゚)    ∧∧
      ∧∧   (,,゚Д゚)  ⊂  つ    (  ,,)
〜′ ̄ ̄(,,゚Д゚)   / つつ  〜  |    /  |
  UU ̄U U   〜(__)   し`J  〜(__)

ギコ猫【ぎこねこ】(ギコ・ハニャーン、ギコ)(実験No.5/♂)
・男らしく暴言を吐く、人に媚びない、小憎らしく愛らしい猫。
・口癖「逝ってよし!」「ゴルァ!」「ギコハハハ」「はにゃ〜ん」(鳴き声)
・一人称;「俺」
38名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:50 ID:Wr9W0S3w
    ∧ ∧___  ダッコ♪
   /(*゚ー゚) /\
 /| ̄∪∪ ̄|\/
   |        |/
     ̄ ̄ ̄ ̄

しぃ【しぃ】(ιー、しー)(実験No.6/♀)
スペルはC。本名は「ぁゃιぃ」だという説もある。
メスキャラとして使われることが多い。(ぞぬスレッドではオスキャラ)
単発ネタでは半角で喋ることが多い。長編では全角で喋ることが多い。
箱に入っていることが多い。
ぞぬと仲がいい。
「しー」さん(コテハン)の、コテハンキャラが、一般キャラ化。
39名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:52 ID:Wr9W0S3w
(・∀・)ジサクジエーン

ジサクジエン【じさくじえん】(実験No.7/♂)
元々はモララーの顔部分が独立して小型キャラ化したもの
初期の頃は荒しで大量発生
だが見た目が可愛いためだんだんとマターリ化する
ギコと掛け合う釣りシリーズやラメーンシリーズによって可愛いマスコット的な扱いがほぼ定着した
台詞はジサクジエーン、ネニチリーン、オチャデモノメ!、カエレ!!、イイ!!、ワル!カコイイ
いろんな場面で活躍する
スライムのような軟体生物として認識されているが、それほどどろどろしていない
(夏場、ギコが抱いて寝たりしている)
そのままの形態で移動し(シュッという効果音があるのでかなりスピードはある)
たまに小さな手が出る
40名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:53 ID:Wr9W0S3w
   λ_λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( `ー´) < 基本は地味にsageじゃネーノ?
   /   ノつ  \__________
  (人_つ_つ

ネーノ【ねーの】(実験No.8/♂)
なんでも「いいんじゃネーノ?」と許してくれる心の広いキャラ。

語尾に「ネーノ?」と、つけてしゃべる癖がある、キャラクター。
どんな煽りや荒らしに対しても「いいんじゃネーノ?」ときわめて冷静。
軽薄で、やる気がないように見えても、実は以外に硬派らしい・・・
41名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:55 ID:Wr9W0S3w
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< オマエモナー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

モナー【もなー】(実験No.9/♂)
2ちゃんねるで最も有名なキャラクター。
煽りに対して「お前もな」と切り返す際に使用される。
後に様々な派生キャラクターを生み出し、その影響は計り知れない。
元々、あめぞうBBSで使用されていた顔文字を原型とする「初代モナー」が、2ch厨房板で
「おまえらも 暇な奴ら だなぁ」という台詞を言う場面をコピペ練習していたところに、
口のみを変えて(つまり、最初は丸耳モナーの形状)、台詞を「お ま え も な」に変えたことから誕生した。
42名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 14:57 ID:Wr9W0S3w
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)< マターリしようよ♪
 (    )  \_______
 | | |
 (__)_)

モララー【もららー】(実験No.10/♂)
「2チャンネルの良心」として2000年4月にデビューした、モナーにモラルを掛け合わせたキャラ。
現在ではシュールなギャグ、虐殺、ホモ・ヘンタイキャラとして幅広く使われているが
良心的発言にはほとんど使われなくなった。
43名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 15:04 ID:Wr9W0S3w
      γ___
     /      \
    /        ヽ       _____
    ( ((|__|____|__||_| ))     /
    ( ((  □━□  )     <
     (6    J   |)       \______
      ヽ  ― ノ
        -     Λ
    〜 ┘  └   │)\ +
   /   \\ /|  │) │
   /  ノ   ‖│ │) ノ

ネオむぎ茶(ネオ・ムギ・チャン)【ねおむぎちゃ】
2ちゃんねるから現実世界に飛び出した伝説の男。
ヒヒヒヒヒが口癖。
44名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 15:07 ID:Wr9W0S3w
    ∧∧
   (=゚ω゚)ノ ぃょぅ
 〜(  x)
   U U

ぃょぅ【いよう】(AAバイオハザード実験者メンバー連行役)
モナー板に突如登場した癒し系キャラ。
その手のひらを合わせれば、どんなものともわかりあえる。
45名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 15:20 ID:x6r4wFRD
ここはセブンティーンのオナニースレに変わりました。
皆さん暖かくみまもってあげて下さい。
46名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 15:25 ID:Wr9W0S3w
>>45馬鹿じゃねーの?
47名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 16:09 ID:Wr9W0S3w

        / ̄|   ☆
       |  |彡   ビシィ
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      ,―    \                | 
     | ___)   |              ∠  ここ超坂田スレ。
     | ___)   |       ∧_∧     \______
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     ヽ__)_/ \:::::::::::::::::::::::00::::::::::::::::◎:::::::, )__
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   |_||        /::::.ノ               |_||    |_||

坂田師匠【さかたししょう】(AAバイオハザード実験者メンバー連行役)
AA系の板に突如出現した荒らしキャラ。初登場はオカルト板。超能力者という設定もあったらしい。
坂田師匠(コテハン)のコテハンキャラ。
48(´_ゝ`)最近虐殺厨に殺されかけています:04/01/04 18:59 ID:EQ1cE5NN
バイオスレお約束のAA
      _
    _(   @)__
   / 爪゚ー゚)  /\
 /| ̄ ∪∪  ̄|\/
   |   じぃ  |/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

じぃ【じぃ】
もとはバイオハザード系のスレにいたが、
ツーチャンドアソボウpart4でしぃの友達として
登場し、レギュラーとなった。モナーが
密かに片思いをしている。
49名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/04 19:00 ID:Wr9W0S3w
>>48
50セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 00:31 ID:GsVWVs7z
「ルールを簡単に説明するょぅ。」
その声が皆の緊張をまた一つ大きくさせた。彼は、「ぃょぅ」だ。モララーは見ずともわかった。
しぃも僕も、ショックのあまり声を出すこともできなかった。ただ、愕然とするだけで。
ぃょぅは続けた。
「ルールは、この町から逃げるだけだょぅ。武器、食料、その他支給品は一切ないょぅ。
ただ、君達の胸には事前に爆弾を仕掛けさせてもらったょぅ。それが爆発したら、当然君たちは死ぬょぅ。」
そこまで言うとぃょぅはきゅるきゅるとホワイトボードに何か書き始めた。それは雑な絵であったが、地図だということはわかった。

「これがこの町の地図だょぅ。地図は皆に至急するょぅ。地図で言うと――」
ぃょぅはペンで町の輪郭のふちをかちかちと叩いた。

「このラインを越えることができれば、君達は合格だょぅ。合格するともれなく―」
次に、ぃょぅはポケットから何かを出した。

「これは『金のうまい棒』。マニア筋に通したら億兆は下らないシロモノだょぅ。一生遊んで暮らせるょぅ。」
ごそごそとそれをポケットにしまうと一呼吸おき、問い掛けてきた。
「ざっとここまで述べたけど、質問はないかょぅ?」
モララーは震えていた。「質問」せずにはいられなかった。
「ぃょぅ!なぜ!僕としぃをこんなのに巻き込んだ!おまえ、おかしいんじゃないのか!?」
しぃがはっと我に返った。
「ソウダヨ、ィョゥクン、ナンカヘンダヨコンナノ!」

ぃょぅは落ち着いて答えた。
「モララー君、「あの時」君は僕に無駄な喧嘩は買うなといったょぅ。だから、これだょぅ。
喧嘩を売ったんだょぅ。是非、買ってほしいょぅ。買ってくれるかょぅ?」

モララーは返事をすることができなかった。
--------------------------------------------------------------------
>>33-44>>47-48 乙です。
ちなみに名簿が「ゃゃなみ」となっていますが、正しくは「ぁゃなみ」です。
51セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 01:30 ID:GsVWVs7z
ガナー(実験No.4/♀)が声を発した。
「爆弾が爆発する条件は何なんですか?」
ぃょぅは至って紳士を気取った感じで答えた。
「いい質問だょぅ。それは、万が一のためでもあるょぅ。たとえば、君達が何らかの反乱で我々を襲いにきた場合に
すぐ対処できるためだょぅ。遠い過去に、生徒同士の殺し合いが行われたらしいけど、
その時に首輪だったらしいょぅ。それは失敗だったらしいょぅ。同じ失敗は、二度と繰り返さないょぅ。」

そうですか、と一言いい、ガナーは身を退いた。するともうひとつ声が上がった。
「合格者に、制限はあるのかい?」
おにぎり(実験No.3/♂)の声だ。これもまた、ぃょぅは普段と変わらず答える。
「合格者に制限はないょぅ。だけど、それだったら全員合格の可能性もあるょぅ。それではつまらないょぅ。
いい忘れたけど、我々はそんなことがないように、あるルールを決めさせてもらったょぅ。
今から君達にくじ引きをしてもらうょぅ。No.1から順番に前に出てくるょぅ。」
そう言うと、ぁゃなみレイ(実験No.1)が素直に前に出ていった。次々とくじ引きをしてゆく。

ジサクジエン(実験No.7/♂)がくじ引きを済ませ、開いた紙の中には「5」と書いてあった。
ナンダ、コレハ?と思ったが、それを悟ったようにすぐにぃょぅが解説をはじめた。

「まずその紙に書いてある番号同士がペアになるょぅ。そのペアで、一緒に行動してもらうょぅ。」

ジエンは「5」だ。
ダレガ、ペアナンダ――?

周りを見渡すと、「ぁゃなみ」は「おにぎり」と組んでいるようだ。
ほかには、「モララー」と「ネーノ」。「モナー」と「妹者」。

ジエンは「よろしくな。」という声を聞いた。右を向くと、そこにはギコ(実験No.5/♂)がいた。
左ではガナーとしぃが組んでいる。どうやら、全てのペアが決定したようだ。

「そのペアで行動をしてもらうょぅ。だけど、ただ、二人で行動するだけではないょぅ。
この体育館に入り口と非常口を全部合わせて5つあるょぅ。そこから、自分の数字の書いてあるドアから出ていってもらうょぅ。
ちなみに、他のペアとの合流は基本的に無しだょぅ。ペアは既にパソコンが記憶しているょぅ。
例えば、1と2のペアが200m以内に接近すると、1分の猶予の後、胸の爆弾が爆発するょぅ。
ここは気をつけてほしい所だょぅ。他にも、ルールは随時追加することがあるょぅ。
君達に向かって放送される内容を、毎回ちゃんとチェックするょぅ。」


そして、ついに『プロジェクト』が始まる。

【生存者 残り10名】
52セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 01:36 ID:GsVWVs7z
ペア表

 ┏妹者(実験No.2/♀)
1┃
 ┗モナー(実験No.9/♂)

 ┏ぁゃなみレイ(実験No.1/♀)
2┃
 ┗おにぎり(実験No.3/♂)

 ┏ガナー(実験No.4/♀)
3┃
 ┗しぃ(実験No.6/♀)

 ┏ネーノ(実験No.8/♂)
4┃ 
 ┗モララー(実験No.10/♂)

 ┏ギコ(実験No.5/♂)
5┃
 ┗ジサクジエン(実験No.7/♂)
53(´_ゝ`)最近虐殺厨に殺されかけています:04/01/05 02:43 ID:/qepFo0P
>>52
微妙・・・
特に1が
54名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 12:17 ID:c3GqR0ai
>>53そう?あんま気になんなかったけど。
55名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 12:46 ID:OB5UrSYC
ギコとジエンのペアは扉を開けると床にハンドガン2丁ライフル1丁
ナイフ1本があった。
ギコがナイフとハンドガンを取って残りをジエンにあげた
「さあ行くか・・」とギコが言った瞬間後ろから悲鳴が聞こえた。
「たしか後ろのペアって・・2番!?」
ギコは前にあるエレベーターに向かって歩き出す。
その頃ネーノとモララーは床においてあるものを見て愕然とした
「こ・・こん棒?!」こん棒が2本と回復剤が4箱・・・・
仕方なくエレベーターへ向かうモララー。
シィとガナーは床にマシンガン2本とショットガンがあった
取り終わった後、階段に向かった「死なないで・・モララー」
56名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 13:13 ID:c3GqR0ai
>>55なんか微妙・・・。展開早過ぎ、回復薬って一体・・・?書き直したほうがよさげ。
57名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 14:24 ID:RnB+SxL+
どうせゲームのパロだしこれでいいんじゃネーノ?
どうせゾンビって時点で誰もリアルなの期待してないと思うし。
58名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 14:39 ID:c3GqR0ai
>>57セブンティーン氏に任せたほうが良いと思われ
59名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 14:43 ID:X0qXJJ8w
やはりここはセブンティーンの単独オナーニスレッドという事でw
60名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 16:54 ID:c3GqR0ai
>>59お前は消えとけよw(はあと
61セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 22:04 ID:JcH683Tx
「1番目のグループ前へ」

あの坂田とか言う男が指図する。モナーと妹者が前に出て行くと紙切れとボールペンを一枚渡された。
「これは何モナ?」
「これは、紙とペンだ。」
あまりウケなかった。坂田はごほんと咳払いをした後、言った。
「この紙に、ゲームへの意気込みを書いてもらいたい。発想は自由だ。絵でもよし、文でもよし。
合格したときに、この紙を返す。では、書いてくれ。」

モナーも妹者も、あまり考えすぎることなくサラサラと書いていた。
そして、坂田に案内されるがままに、モナーと妹者は体育館を出ていった。
それは、順序良く行われていた。妹者達が何を書いたのかは誰も分からなかったが
ただ、彼らは何の躊躇もなくこのプロジェクトに参加していることだけが、皆わかっていた。

グループ2、3も、何事もなく進んでいるように見えた。ただ、気のせいかしぃはぃょぅに向かって何か
訴えるような眼差しで見ていたこと、それだけが気になった。そして、アイツだ。グループ4のモララー。
ヤツが暴れた。『ぃょぅ!おまえなんなんだ!』とか叫んでいたが、あいつらの間には何かあるのか?(ぃょぅは無視している様子だったが。)

さて、オレの番だ。
「最後のグループ、前へ。」
あぁ、言われんでもそんなことわかってる。オレらしかいないんだしな。
「この紙に意気込みを書いてもらう。」
おい、今日聞くの5回目だぞその言葉。
「それでは、5番目の入り口から出ていってもらおう。幸運を祈る。」
ふっ、幸運を祈るって?オレはお前らの「駒」でしかないのにな。

ギコ(実験No.5/♂)は、その感じに、何か昔を思い出すような感覚を覚えた。
「さぁジエン、頑張って生き残ってやろうじゃないか」
「イキノコル!イイ!」

かくして「町に潜められている敵」の存在も教えられぬまま、グループは放たれた。
62お茶兄弟:04/01/05 22:34 ID:6jdKg9zw
  | | |     |||.    || |.|
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  | | |  //         世の中すごいひとがいるもんだね。
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           |_ソ!                   |_ン
63名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 22:34 ID:c3GqR0ai
面白いです!頑張って続き書いてください!期待してます!
64お茶兄弟:04/01/05 22:35 ID:6jdKg9zw
  | | |     |||.    || |.|
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           |_ソ!                   |_ン
65セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 22:36 ID:JcH683Tx
グループ1、モナー(実験No.9/♂)と妹者(実験No.2/♀)は外に出て15分ほど経っていた。
ここは公園?もとは公園だろうか。噴水が破壊され『FACK』と無残にも間違った綴りでかかれている。
モナーはしきりに腕時計を見ている。ぼろぼろだ。妹者はなぜか気になり問うた。
「モナー、その時計はなんじゃ?」
「あぁ、この時計は死んだママンの形見の時計だモナ。ママンが亡くなる寸前にモナにくれたモナよ。
ぼろぼろだけど、モナにとって世界で一番大事な物モナ。」
「なるほど、わかったのじゃ。それにしてもモナー、このプロジェクトなるゲーム、
町の外へ出るだけなんて簡単過ぎとは思わぬか?」
「う〜ん、そうモナね。でもきっと何かあるモナよ。とりあえず、できるだけ町から出るようにするモナ。」
「そうじゃな。早く帰って大きい兄者と小さい兄者や姉者達に会いたいのじゃ。」
「その為には早く出なきゃモナ。それにしても気になるモナ。」
「どうしたのじゃ?」
「なぜ、モナ達がこのプロジェクトに参加させられているモナ?とても気になるモナ。
モナは昨日早く寝たモナ。起きたら体育館だったモナ。びっくりモナ。なんでモナ?」
「わらわもそれだったのじゃ。昨日は大きい兄者がパソコンに向かってハァハァしていたので隣の部屋で寝たのじゃ。
父者が会社リストラされたとかで母者にフランケンシュタイナーかけられてたけど、ぐっすり眠ってたのじゃ。
起きたらここだったのじゃ。なぜ、わらわ達が選ばれたのじゃ?」

二人の頭のうえに?が浮かんでいた。

「それは、実は秘密なんだょぅ。」
モナーと妹者はびくっと体を振るわせ上を見た。街頭の近くに、スピーカーがあった。
「この放送は町全体に行き渡っているょぅ。ちなみに君達の発言は本部には筒抜けだょぅ。
質問があったら小声でもなんでも言ってみるょぅ。本部がこのスピーカーから返答するょぅ。」

そうだったモナか。モナー達は妙に納得してしまった。そして和んでいた。しかし、不安は消えなかった。
その不安が的中したのか。プロジェクトが始まって最初の敵は、すぐに現れた。
66お茶兄弟:04/01/05 22:41 ID:6jdKg9zw
  | | |     |||.    || |.|
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  | | |  //         またその小説の内容が・・・。
  | | |//             ∧_      _∧
/| | |.               (´-ω_/ ̄ ̄ ̄/ ω-`;  兄じゃ、ボクたちマターリ系だから。
  | l/         / ̄ ̄ ̄  \/___/  ̄∪ ̄ ̄/そのさき言っちゃダメ。
            /                    /
           .l二二二二二二二二二二二二二二二l/
           |_ソ!                   |_ン
67名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 22:46 ID:c3GqR0ai
>>66つまらんからキエロ
68お茶兄弟:04/01/05 22:47 ID:6jdKg9zw
  | | |     |||.    || |.|
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  | | |◎   |||  /,||_|,l_____
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  | | |     ||' /
  | | |   //
  | | |  //           他の板さがそうよ。
  | | |//            ピャッ!        ピャッ!
/| | |.               ミ_ / ̄ ̄ ̄/ 彡
  | l/         / ̄ ̄ ̄ ̄\/___/  ̄ ̄ ̄ ̄/ みつかるよきっと。
            /                    /
           .l二二二二二二二二二二二二二二二l/
           |_ソ!                   |_ン
69セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 22:47 ID:JcH683Tx
モナーが反射的に振り向いた先には―――あいつは、ゾンビモナ。
「妹者、逃げるモナ」
「えっ、なんじゃ?」
小声で言うが、妹者には聞こえなかった。もう一度。
「妹者、逃げるモナ!」
「え、あ、わかったのじゃ!」
妹者も状況を理解したらしく、すぐに応じた。しかし当然のことながら―――

「前にもゾンビモナ・・・。」
既に見晴らしのいい公園の中心部に来ていたモナーと妹者は囲まれてしまっていた。
ヤバイモナ、ヤバイモナ、ヤバイモナ、ヤバイモなバイモニャバイモナ。
あーうーと体が腐敗したゾンビはモナーと妹者の血肉を啜ろうと近づいてくる。一歩、一歩。
モナーは噴水の中心まで追い詰められた。ゾンビ達は噴水の淵を囲っている。


もう、死ぬモナか?――モナーの目の前が暗くなったような気がした。


その時プッシャァァと音がして噴水から出た水がゾンビを直撃した。ゾンビが怯んでいる隙にモナーと妹者は何とか逃げおおせた。
後に「そこにスイッチがあったから押したのじゃ」と妹者は言った。

とにかく、ルールは理解できた。ここから脱出するには、容易にはいかないようだ。
モナーも妹者もそのことに気づいていた。ただ一つだけ気づいていないことがあったが。



モナーのその腕の傷どうしたのじゃ?
え、さっきゾンビにちょっと噛まれただけモナよ。そんなに心配する傷じゃないモナ。

【生存者 残り10名】
70名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 22:59 ID:c3GqR0ai
モナーゾンビ化キターーーー!!
71名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 23:05 ID:RnB+SxL+
もうちょっと・・・なんか・・・こう・・・反応があっさりしすぎてるっていうか・・・
君、ゾンビを誰も居ない道端で見かけたら『―――あいつは、ゾンビモナ。』
みたいな反応しかしないの?そうなん?
それに妹者も普通悲鳴上げるとかするだろ・・・か弱い女性なんだから。
だってこいつらゾンビの存在を知らないんでしょ?なら普通見付けたら悲鳴上げたり怖がったりは・・・するんじゃん?

ま、そこら辺はどうせゲームのパロだし。

・・・じゃなくて、セブンティーンはもう少しそういう所を考えて書き直して欲しい。
前のAABR4の文章力標準レベルにも達して無いぞ。
72セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 23:10 ID:JcH683Tx
>>71
ごめんなさい。
精進します



会社リストラされただとぉ!
         Σ_n ビシィッ
    ◎◎◎( l   彡⌒ミ
    ◎#_、_◎\ \ ( ;´_ゝ`)  許して母者…
    (# ノ`)   ヽ___ ̄ ̄ ノグッジョブ!
   / ^ \     /     /
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/    /
_(__ニつ/  FMV  /____/__
    \/____/



          トv'Z -‐z__ノ!_
        . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
      ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. , ←父者
    rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::  ,.、
    、  ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ   ミ ∧!::: .´
      ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf::::  ~
    r_;.   ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
       _  ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::  r、
       ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::  ._´
       ;.   :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::  ,.
       ~ ,.  ,:ュ. `ヽニj/l |/::
          _  .. ,、 :l !レ'::: ,. "



73名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 23:10 ID:c3GqR0ai
>>71少し同意
74名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/05 23:11 ID:c3GqR0ai
何はともあれ頑張ってください!応援してますよ!!
75セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/05 23:25 ID:JcH683Tx
応援してくれる人も改善を促してくれる人もありがとう!
頑張ります。
76名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 01:17 ID:jjwPdwqe
晒しあげ。
77名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 12:43 ID:RalpeG15
>>76誤爆乙
78バザール:04/01/06 20:28 ID:T3w2rNGU
おい!早く続きをかいてくれよ!!セブソティーソ!
79液体名無し:04/01/06 20:38 ID:ILoXRRMm
オモシロイカラサ!
80名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 20:39 ID:DZjiqmcn
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    ‖:::|
    ‖:::|
    ‖:::| ∧_∧
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     ‖⊂ ⊂/ )
       /_|_|
       (__)_)
81名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 20:42 ID:DZjiqmcn
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    ‖:::|
    ‖:::|
    ‖:::|
    ‖:::| ∧_∧
.    ⊆⊇( メ∀・)ズレ てたスマソ
     ‖⊂ ⊂/ )
       /_|_|
       (__)_)


82液体名無し:04/01/06 20:42 ID:ILoXRRMm
イマダ!80ゲトー
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザー
83液体名無し:04/01/06 20:43 ID:ILoXRRMm
チェ!!!ズレタ!
84セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/07 08:00 ID:Nbc+cB1C
申し訳ないです。当方ちょっとした事故に遭ってしまい、むち打ちで(-_-)
でもなんとか続きは書いてみようと思います。どうぞよろしく。
-------------------------------------------------------------------------
グループ3、ガナーとしぃは民家の沿道を歩いていた。ガナーは歩道を、いぃは沿石の上を綱渡りのように。
ふいにしぃが言葉を発した。
「コノ町、ホントニダレモイナイネェ。」
「そりゃそうよ、ここはもう誰もすんでない町で、壊された町なんだから。」
「エエッ、ソウナノ?ジャァ、ナンデソンナトコロニワタシタチイルノ?」
「それは・・・」
ガナーは一瞬口篭もった。
「・・・ううん、わからない。ごめんね。」
「別ニイイヨ。デモ、サッキ放送サレテタヨネ。秘密ダッテ・・・」
「そうね。これは本当に秘密なのよ。でも、誰かが止めなきゃ。私はその為にいる。」
「エッ、ナンテイッタノ?」
「ううん、何でもないのよ。さっ行きましょ。絶対に生還してやるんだから。」
「ウン、必ズ生キテ帰ルヨ!モララークンニモアワナキャナインダカラ!」
「そうね。頑張りましょ。」

何時の間にかしぃは沿石から降り、ガナーと隣り合って歩いていた。
心の隙間が埋まったとか言うのではなく、信頼感が芽生えたのだ。
ただ、ガナーは小声で、誰に聞かせるでもなくこう言った。
「しぃちゃん、お願いだから足引っ張らないでね。」

【生存者 残り10名】
85名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/07 11:08 ID:6sGuDqEB
>>84 無理せず頑張って下さい!
86セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/07 12:57 ID:Qlek47Bg
>>85
ありがとございます。オナニースレと言われても書いてみます。
----------------------------------------------------------------------
グループ2、おにぎりとぁゃなみが西側の出入り口から体育館の外に出たときに見た光景は凄まじいものだった。
犬が人間を食らっている!がしゅっがしゅっと妙な音を立てながら引き千切られる
人間の肉はもろく、そして脆かった。その人間はすでに死んでいるような感じはした。
おにぎりが、がたがたと体を震わせているときにぁゃなみは何も反応をしていなかった。
おにぎりにとってはそれが疑問だった。彼女は、なぜ動じないのか?

そんなことは今現在はどうでもいい。まずいのは、この状況だ。犬の速さには適わないだろう。
あの犬は何なんだ?ゾンビ?まさか。いやでも。あり得ない光景だ。
犬が人間の肉を食らうとしても、あそこまでガツガツと食べるものなのだろうか?異常だ!
「ぁゃなみ・・・ここは逃げないと・・・」
おにぎりが一歩退いたときだった。
「グリュァァァ・・・・」
と口から唾液をたらした犬がこちらへ向かってきた。ヤバい、やられる!
距離は50メートルほどか?すぐにやられてしまうのだろうか?ワッチョイ、オレは生きて帰れないかもしれない。
刹那、おにぎりが目をつぶった。あぁ、なんだか体が熱いような感じがする。オレは死んだのか?

目をあけると、そこには死んだ「ゾンビ」犬の姿があった。首と上半身、下半身が3つに離れてしまっている。
まさか・・・これは?彼女がやったのか?「ぁゃなみ」が?こんなに獰猛な牙を持っている犬を?
そんな、バカな。おにぎりはふと聞いた。
「ぁゃなみ、キミがこいつをやったのかい?」
「えぇ、そんなとこかしら・・・。」
「ど、どうやって?こんな強暴な犬を!」
「・・・」
おにぎりもぁゃなみもそれ以上話さなかった。ただ、ぁゃなみが犬を殺した、という事実だけが残った。
彼女がどうやって殺したのか、そんなことはどうでもよかった。
しかしおにぎりはすぐにそれを知ることになる。
87セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/07 13:26 ID:Qlek47Bg
先ほど食われていた人間―いやゾンビか―が立ち上がっている。彼の顔立ちからは男性ということが判断できた。
「チィッ!」とぁゃなみの声が聞こえた。ゾンビはこちらへ向かってくる。一歩一歩――。
おにぎりは、今度こそは何が起こるのかを見極めようと心に決めた。ぁゃなみが何をするのかを。
でもやはり怖い。ゾンビは一歩ずつ、近づいてくる。怖い、怖い!

「早くしろよ!ぁゃなみ!」
恐怖に耐え切れずおにぎりは叫んでしまった。びくっとぁゃなみが驚いたような感じだったが
何か決心したのか、きゅっと唇をかみ締めた。
瞬間、ぁゃなみの右手がひゅっと動き、光ったように見えた。ゾンビの頭が弾けとんだ。しかし、まだゾンビは歩いてくる。
今度はぁゃなみの左手から同じ光が洩れた。同時にゾンビの胴体が弾け、その場にゾンビだったものはどさっと倒れた。
おにぎりはその一部始終を、見た。
「ぁゃなみ・・・さっきのは何・・・?」
恐る恐る聞くと、ぁゃなみはにこっと微笑み、両手をひらいて見せた。
「それは・・・ワイヤー?」
「えぇ、これに参戦が決まってから考えてたのよ。『武器は持ってきてはいけない』とは言われてないでしょ?
銃とか、そんなものは持っていないし、手っ取り早くやっつけるにはこれしかないと思ったの。
ただ、ワイヤーだけじゃ頼りないから先に鉄の重石をつけたりしてるけど・・・。」
「そうだったんだ・・・・。」
おにぎりはただ感心するばかりであったが、彼女の用心深さ、注意深さには驚かされるばかりだった。
「ゾンビは、頭だけじゃ死なないから胴体も狙わなくちゃいけないのよ。ごめんなさい、黙ってて。」
おにぎりはぷるぷると首を横に振った。オレも、頑張らなきゃ。
「さぁ、行きましょ。」
おにぎりはその時はまだわからなかった。ぁゃなみの「本当の狙い」が何なのかということを―――。

【生存者 残り10名】
88名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/07 18:06 ID:is7tcbv1
セブンティーンはリレーする気はないのか?
89名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/07 18:16 ID:EBdXyJcu
>>88他に書く人がいない
90名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/07 20:22 ID:is7tcbv1
>89
お前に聞いたんじゃないんだけど('A`)
もし他に書く人がいたらリレーするつもりはあるのか?>セブンティーン ◆6iW04TobYw
91セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/08 00:09 ID:m67fHxSm
>>90
いればやってほしい。
ただ、いなければ結末まで自分がやってしまってもいいと思う。
あまりにも勝手身勝手をされたら困ってしまうけども。
ある程度自分の頭の中でストーリーを構想しているので。構想しているだけだけれども。
92名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/08 02:58 ID:7XAPI8DI
>>91
結局どっちなんだYO・・・
93名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/08 20:12 ID:/SezDEJS
>>92
縦読み
94名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/09 18:41 ID:NjzcXPCj
洩れも書きたくなりました・・・・。
しかし、勝手にリレーして書くのも難なので、
自作バージョンをお送りしたいと思います・・・・。
95オープニング:04/01/09 18:41 ID:NjzcXPCj
ある晴れた平日の高速道路は、特に大きな渋滞も無く車が高速で行き交っていた。その車の中、一台のトレーラーの運転手は、ちらりと搭載したコンテナの方を見やった。
彼の運転するトレーラーのコンテナの中には、生きた人間が12人詰め込まれている。彼らは、運転手の「雇い主」の部下連中が催眠ガスかなにかで眠らせ、このトレーラーまで連れてきて積み込んだのだ。彼らは何も知らぬまま、まだ夢の中にいる。
そう、これから起こるであろう凄まじい戦いを知らずに。
運転手はかすかに哀れむような表情を見せたが、すぐに表情を変えて、ウィンカーを付けた。
トレーラーは1台だけで、高速出口へと向かっていった。

┏━┓┏━┓   ┏━┓  ┳ ┏━┓┃  ┃┏━┓━━━┓ ┏━┓┏━┓┏━┓
┃  ┃┃  ┃   ┃  ┃  ┃ ┃  ┃┃  ┃┃  ┃   ┏┛ ┃  ┃┃  ┃┃  ┗┓
┣━┫┣━┫   ┣━┻┓ ┃ ┃  ┃┣━┫┣━┫  ┏┛  ┣━┫┣━┛┃   ┃
┃  ┃┃  ┃   ┃   ┃ ┃ ┃  ┃┃  ┃┃  ┃┏┛    ┃  ┃┣┓  ┃  ┏┛
┃  ┃┃  ┃   ┗━━┛ ┻ ┗━┛┃  ┃┃  ┃┗━━━ ┃  ┃┃┗┓┗━┛

                  NANASHI Ver.
96唐突に襲い来る恐怖(1/4):04/01/09 18:45 ID:NjzcXPCj
「う・・・・ん・・・」
モナー(20代、フリーター)は、ゆっくりと目を開けた。
「ここは・・・どこモナ?」
上半身を起こして辺りを見回しながら、モナーはつぶやいた。どうやら、さびれたバーの中にいるようだ。人はモナーをのぞいて、誰もいない。
「モナはいったいどうしてこんな所に?たしか仕事の帰りに突然変な奴らに捕まって、それからすぐ眠くなって・・・・・・・」
モナーは立ちあがり、辺りを行ったり来たりしながらぶつぶつと独り言を始めた。
「まさか、モナは誰か悪い奴に誘拐されたんじゃ?そうだとしたら大変モナ!でも、そうだとしたらこんな所に閉じ込めるはずがないモナ・・・・」
それからしばらく、モナーは自分の置かれた状況と、なぜここにいるかということについて、一人で思考を巡らせたが、結局明確な答えは出すことができなかった。
だが、すぐ後に彼は知ることになるだろう。自分の置かれた恐ろしい状況を・・・・・。
97唐突に襲い来る恐怖(2/4):04/01/09 18:57 ID:NjzcXPCj
「それにしてもさっきから扉のほうが五月蝿いモナ・・・・。誰かここに来たモナ?」
先刻から、誰かが入り口の扉を叩くドンドンという音が聞こえていた。モナーは鬱陶しくなり、扉へ近づきながら言った。
「うるさいモナね〜、誰モナ?もしかしてここの従業員さん?だったら今カギを開けるからちょっと待ってて欲しいモナ!」
だが、返事はない。それどころか、扉を叩く音は次第に大きくなってきた。呆れたモナーは、半ば怒鳴ってさらに言った。
「だからカギは今開けるって・・・・・・・・・・・!!」
その時だった。どがん、と言う大きな音と共に扉がこちら側に落ちてきた。モナーは驚いてひっと叫び、
倒れてきたドアを右後方に飛びすさってなんとかかわした。
モナーはすぐに起きあがり、そして見た。床に落ちたドアの上に、4,5人のAAが折り重なっているのを。
いや、それは正確にはAAではなかった。
倒れているAAの服はどれもボロボロで、裂けた部分のところどころから血と肉がのぞいている。肌の色も土気色で、まったく生気がなかった。
モナーが奇妙な来訪者を眺め回している間に、彼らは立ちあがった。
だが、その顔を見た途端、モナーは背筋が凍りついた。
肌同様、土気色で生気の無い顔。所々鬱血してボロボロになった皮膚。白目を剥いた目。鼻を突く異臭。
半開きになった口の端には血がこびりつき、時折「あ」だの「お」だの、言葉になっていない咆哮を上げる。
その姿は、さながら映画に出てくる、人を食らう生ける屍――ゾンビそのものだった。
「一体何の冗談モナ?まさか映画の撮影モナか?」
モナーは信じられないという口調で言った。だが、それは冗談でも映画の撮影でもなかった。ゾンビ達は、一斉にモナーに歩き寄ってきたのだ。
「まさか・・・・・・・・・・・・・」
98唐突に襲い来る恐怖(3/4):04/01/09 18:59 ID:NjzcXPCj

そのまさかだ。ゾンビの一体が、モナーに掴みかかってきた。モナーはうめいてゾンビをもぎ離そうともがいたが、ゾンビはモナーの両肩をしっかりと掴んでなかなか離さない。
そのままゾンビの頭が、ゆっくりモナーの首筋に近づいた。噛み付いてくるつもりだ!
「は、離すモナ!」
モナーは叫んで、片一方の足でゾンビの腹を蹴飛ばした。ゾンビはバランスを一瞬崩し、モナーはその隙を突いてゾンビを突き飛ばした。
ゾンビは他のゾンビを巻き込んで転倒した。モナーは踵を返すと、カウンターの方に走り出した。店の奥へ逃げ込むために。
店の奥へと続くのであろう扉の前まで一気に走って来たモナーは、ドアノブを回して愕然とした。扉にカギが掛かっているのだ!
(は、早く扉を開けるものを見つけないと!!食べられちゃうモナ!!)
モナーは辺りをオロオロ見回した。だが、カギらしきものは見当たらない。
モナーがこうしている間に、ゾンビ達はカウンターを乗り越えようとしていた。それを見たモナーは、さらにパニックに陥った。
(早くカ、カギ!!ゾンビに!食われる!!モ、モナ!!)
だが、モナーがいくら辺りを見回してもカギは見つからない。ゾンビ達は、カウンターに体を半分以上乗せている。
(うわぁぁぁぁああああぁぁぁ!カギなんてどこにも無いモナ!こうなったら何か武器を探して、戦うしかないモナ!!)
さらにパニックに陥ったモナーは、武器になりそうなものはないか探した。そして、流しの傍に目が止まった。
99唐突に襲い来る恐怖(4/4):04/01/09 19:00 ID:NjzcXPCj
黒光りするハンドガンが一丁、無造作に置いてあったのだ。
普通こんな所に銃が置いてあるなんておかしいが、そういう問題はモナーの頭の中からすでに消し去られていた。
(これで何とかなりそうモナ!!)
モナーはそのハンドガン(ベレッタM92FSだったが、今はそんなことはどうでも良い)を掴み取り、カウンターを乗り越えようとしているゾンビのうち一体に向けて引き金をを引いた。
爆竹を鳴らした時のような銃声が響き、標的となったゾンビの頭の右側を抉った。
しかし、それでもなおそのゾンビはカウンターを乗り越えようと必死になって動いている。
「ひぃぃぃっ!なんで動けるんだモナ!!?」
モナーは叫び、続けて2発を撃った。今度はゾンビの背中に2つ、穴が空いた。しかし、それでもゾンビは動きを止めない。
「こいつら不死身モナ!?みんな相手にしてたら弾が足りないモナ!!」
モナーはゾンビを倒すことを諦め、逃げ道を探した。だが、すでにゾンビはモナーを取り囲み、その距離を着々と縮めている。
背後にはカギの掛かった扉。もはや、逃げ道はどこにも無い。
しかし、モナーは諦めるどころかばっと振り返り、扉を見た。扉はかなり年季の入った木製で、かろうじてカギがその役目を果たしている程度だ。
(これなら十分いけるモナ!)
モナーは扉のノブの辺りにベレッタを向けて、ひたすら撃った。数発を撃ちこまれた扉は、音もなく奥に向かって開いた。
ゾンビの腕が、モナーを掴もうと迫ってきた。しかし、掴まれる前にモナーは扉に向かって走っていた。
100名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/09 19:09 ID:NjzcXPCj
死者の群がる無人のスレでついでに100get!!
101名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/09 19:11 ID:IIPq9aZ5
>>100ワロタ
>>95-99面白いです!続き頑張って作ってください!
102スルーパス:04/01/09 19:22 ID:N9UhhnZK
おmsdんjば
103名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/09 23:54 ID:ELGVvBQV
>>94-99
面白い。悪くはないと思う。けど…
このままセブンティーンと別々の話を続けたら、入り交じってわかりにくくなるんじゃないかな?
せっかくいいものを書いても、入り交じってワケワカランな状態になると台無しになっちゃって、もったいない。それがちょっと不安。
104名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/10 08:28 ID:QOB+yyRu
>103
いいんじゃない?
別にセブンティーンのスレってわけでもないんだから。
俺は面白いと思うし、このまま続けてほしい。
105セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/10 18:32 ID:QZrTS/91
グループ5、ジサクジエン・ギコのコンビは着々と準備を進めていた。
脱出させるだけのゲームなら、ゲームの意味はない――そうギコは言い、まずは日用品などを
集めるために町の商店街(といっても全店閉店状態)にいた。ここなら、いろいろなものが手に入る。
すでに雑貨屋では数々の調達物、そして薬局にも寄った。
「ギコ、ソレニシテモコノマチニハダレモイナイ!」
「あぁ、そうだな。……とにかく、次に、生きるためには食料が必要だ。」
ギコのいうとおりだった。これから生きていくためには食料は不可欠であろう。
ジエンの目は『八百八』と看板が掛けられた八百屋にあった。
「アソコノミセナンカニハイイショクリョウガアリソウダゾ!」
「入ってみるか。」
シャッターをがらがらと上げると、中には殺風景な雰囲気が漂っていた。ほこりも漂っている。
ショウウィンドウを意識したような、野菜を置く台の奥には入り口があり、その奥は座敷が見えた。
「だめだ、ジエン。ここには野菜はない。まぁ予想はしていたんだけどな。」
ジエンが見ると、確かに「野菜」は無く、腐った生ゴミがそこにはあった。
「コレジャクエナイ!ゼンゼンイクナイ!」
「ジエン、まぁ落ち着け。店はここだけじゃないんだ。次へ行こう。」
ジエンを引っ張り、次の店に行こうとしたとき、誰かが唾液をすするような、君の悪い音が聞こえた。

じゅるり。

そしてそれは唐突に大きくなり、回数が多くなる。

じゅるりじゅるりじゅりじゅいりるるじゅり



奥の座敷から、妙な肉体が姿をのぞかせたのは、すぐ後のことだった。
106セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/10 18:48 ID:QZrTS/91
『それ』はまず腕から覗かせた。右腕だろうか、既に腐食が始まっているようだ。
うぅーという声を出してこちらに顔を見せたときの表情には生気が感じられなかった。


―――これを、待っていた。


「いいかジエン。」
ギコが動じずにジエンに声をかけた。
「今、こいつが俺らを襲う。それはわかっているだろう?こいつは人を食うゾンビだ。
とにかくお前は一回ここを離れろ。俺がこいつを何とかする。早くどこかへ隠れろ。」
ジエンはがたがたと震えながら少々頷き、すぐに八百屋の裏に隠れた。
ギコハ、ダイジョウブナノダロウカ?



「来いよ。」
ギコはゾンビに手を差し出す仕草をした。ゾンビは既に立ち上がっていた。
ゾンビの口元には激しい出血があり、誰のものかもわからぬ肉片が顔全体に付着している。
ゾンビとの距離は5メートル?いや、もう3メートル?
「さて。」
ギコはリュックサック(これも雑貨屋で調達した。『1500円』の値札がまだ貼ってある。)からあるモノをだした。
花火だ。打ち上げ花火、ロケット花火。各種。なぜか線香花火まで。山のように。
ロケット花火の導火線をぐりぐりと捻り、繋いだ。それに一気にライターでロケット花火に
火をつけ、両手で持ちゾンビに向けた。ゾンビはすぐ傍に――

ヒューと軽い音がしてゾンビの右目、右頬、顎にロケット花火が刺さった。ゾンビは屈せず前に進んでくる―。
その直後だった。パンパンパンと音がしてゾンビの顔面、右側が弾けとんだ。
そう、ゾンビの肉体はすでに腐食してあり脆くなっている。そこにギコは漬け込んだ。しかし、まだゾンビには意識がある。
あぁ、あぁ、あぁああとゾンビが這いずり回っている。ギコは躊躇せず頭部を踏み潰した。
ぐしゅっと音がしてそこいらに脳や肉片が飛んだが気にしてはいられなかった。


「あぁ、この感じだ。思い出してきたぞ。」


どこからかギコの名を呼ぶ声が聞こえてきた。ジエンのものであることはわかったが、
何か、回想のような妄想のような世界に耽ってしまったギコにはすぐに反応をすることはできなかった。

【生存者 残り10人】
107バザール:04/01/10 18:57 ID:dCSLCj1K
もっとだ!もっとかいてくれ!
108>>94-100 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/10 21:35 ID:C9TayHhU
>>101>>103>>104
面白いとのご感想、ありがとうございます!!
このまま続けていこうと思いますので、どうかよろしくお願いします。

セブンティーン様
あなたの反応が一番気になります。
このまま洩れは洩れで続けてよろしいでしょうか?

暫定トリップを付けました・・・・・。
誠に申し訳ございませんが、リレーするつもりはないです。
自分だけで最初から最後まで書こうと思っています。
109バザール:04/01/10 21:44 ID:dCSLCj1K
>>108ももっとかいてくれ!面白いから!
110名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/10 22:23 ID:QOB+yyRu
>108
セブンティーンは反応する気はないらしい。
漏れは君を応援するよ。
頑張ってくれ。
111バザール:04/01/10 22:36 ID:dCSLCj1K
かいてくれああああああぁぁぁぁぁ!!!!!
112セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/11 00:49 ID:WYUanfkl
すいません。レスを読んでなかった・・・。

>94-100 ◆QO6xxDyBVQさん。
このスレは私のオナニースレと言われていますが、立てたのは私ではないので
もうひとつの話が存在しても構わないと思いますし、私もそう思います。
むしろ、あなたの文章力から何か盗めるものがあればと、私も張り合いが出てきます!
リレーとは、私は前提にはしていないので(でも、どうしてもというならしてもいいかなという程度)
勝手にやってしまって問題ないと思われます。
どうか話がカブらないことを祈ります(w
とあるバーで、モナーがゾンビの群れに襲われているのと時を同じくして・・・・・・・。

「クソッ、なんてこった」
ギコ(30代・飲食店経営)は思わず呟いた。
ギコの目の前には、ゾンビがギコを食おうと群れをなして寄ってきている。ギコはゆっくり後退して距離を離していたが、背後は行き止まりだった。
「まさか、本当に実施されていたとは・・・・・・・・・」
ギコが経営するラーメン屋で、どこか市民とはかけ離れた感じのしたあの客達の雑談を耳にしてからも、ギコはそんな事がこの国にあるのかどうか半信半疑でいた。
しかし、あの夜閉店間際に現れた黒い服の男達に眠らされ、このボロ宿の一室で目を覚ましてこの状況に置かれた今、ギコは確信した。
この国は、秘密裏に毎年ある「実験」を行っていると。
どういう内容なのかはギコにも分からなかった。だが、生き延びれば分かるかもしれない。
ギコは後ずさりしながら、後方を見回した。何か武器になる物はないか、探した。
ギコの右手側、窓際の壁に、モップが立てかけられたままになっていた。ギコはそれを掴み、ゾンビの方に向き直った。
「ゴルァァ!!」
突如ギコは雄叫びをあげ、両手で握ったモップの柄をゾンビの群れに向けて思い切り振った。ばしり、と音がして、先頭のゾンビが少しよろめいた。
「逝って良し!!」
もう一度、今度は少し振りかぶってからモップを振りまわした。ゾンビはバランスを崩して他のゾンビを巻き込みながら転倒した。
「これでどうだゴルァ!」
ギコはさらに追撃を加えた。今度は別のゾンビに、モップを投げつけて攻撃した。ゾンビは大きく後退し、それから倒れた。だが、そのゾンビを踏み越えて、他のゾンビがギコに噛み付こうと襲いかかってきた。
しかし、ギコはそのゾンビを思い切り蹴飛ばした。バランスを崩したところを、容赦無くもう一度蹴って転倒させる。ギコが一息ついて見回すと、ゾンビの群れは全て床に倒れ伏していた。
ギコはゾンビを踏み、向こう側へと駆け出した。廊下は客室へ続くいくつかの扉があり、その向こうで左に折れ曲がっていた。
客室へ逃げ込んでも、あの死者どもを防ぐことはむずかしいだろう。ギコは扉を通り過ぎ、曲がり角へ向かった。既に背後ではゾンビ達が起き上がり、食物を求めて徘徊を始めたが、ギコには見る余裕がなかった。
―――必ず生き延びてやるぜ、ゴルァ。
走りながら、ギコは思った。その目には、希望の光が宿っていた。
ギコの姿が曲がり角の向こうに消えた。ギコの生きるための戦いは、まだ始まったばかりだ。もっともこれは、彼だけに限ったことではないのだが。
116名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/11 22:38 ID:ghTf6AWe
>>113-115
イイ!面白かった。
セブンティーンさんの方はキャラがもう出てるけど、>>◆QO6xxDyBVQさんのはこれから誰が出るかが楽しみ。
二人とも頑張ってください。
皆様、「面白いから続けて欲しい」「続けてもいいと思う」などのレス、ありがとうございます。頑張って続けようと思います。
第2章「生きるための戦い」いかがでしょうか?個人的にギコはかなりカッコ良すぎ&強すぎになりすぎたかな、と思っているのですが・・・・。
その辺も含めて、いろいろとご指摘いただけると嬉しいです・・・・・。
118バザール:04/01/11 23:27 ID:5qIZcKVY
もうなんでもいいからかいてくれ!!
119セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 00:13 ID:9GJ7Rw5O
「モナアアアアアアアアア!!!」
モナーは突然叫び始めた。腕が・・・腕が!
「どうしたのじゃモナー?」
妹者はモナーの腕を見て、状況を理解した。
「なんじゃ、その腕は!ど、どうしたのじゃ!!」
モナーの腕が青白く変色している。そして、腕の中で何かが蠢いているのか、ぐにぐにと動いている。

そして、激痛は更にモナーを襲う。
「あっ・・・あっ!!モナ・・・モナアァァァァアアアァア!!!!」
更に血の気が引いていき、すでに「それ」はモナーの二の腕まで侵食していた。
これは!?――モナーにも妹者にも思い当たる節があった。

アレだ、あの時だ。

ついにモナーの右腕か出血が始まり、血の赤と、何の色かもわからぬ透明な液体が流れ出た。
妹者は考えた。この状況は、まずいのじゃ。モナーは、このままでは死んでしまう。どうしよう、どうしよう?

もし、この状況で母者なら―――?

        −腕の一本でもぶった切ってやんな−

声が聞こえたような気がした。
「モナー!!すまんのじゃ!!!」
妹者はポケットからナイフのような刃物を取り出すと、モナーの右腕を一気に切断した!
モナーの腕は腐食していて簡単にずり落ちてしまった。ぼろぼろと、肉片も。
「モッ、モッモナァァァァアア!痛いモナ!痛いモナァァァァ!!」
確かに麻酔無しでの切断手術は痛いかもしれないが、腐食していて落ちやすかった。不幸中の幸い?なのじゃ。
「モナー、耐えるのじゃ!ここで耐えないと、ゾンビ化がまた始まるのじゃ!」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァァァァ、ハァ、ハァ・・・・・」
モナーの呼吸が落ち着いてきたのを妹者は確認して、自分の服の袖を切り、止血の応急処置をした。

「はぁ、はぁ、それにしても・・・」
モナーはちらっと「自分の腕だったもの」にめを向けた。それは、まだ蠢いている。
「モナの腕はどうしちゃったモナ・・・?」
120バザール:04/01/12 00:19 ID:8eizRNzB
す・・・すばらしぃ!
121セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 00:26 ID:9GJ7Rw5O
「モナー、やっぱりあの時じゃ。あの時しか考えられないのじゃ。」

――確かにそうであった。あの時以外には(空気感染とかがないなら)考えられない。

「――ゾンビ」
モナーの口が自然に開いた。妹者に向かって話したわけではなかったが、とにかく。
「そのようじゃ。わらわもこうするしか方法が浮かばなかったのじゃ!モナーの腕だけで済ませるしかないと・・・」
「気にすることないモナ・・・。現に、腕は失ったけど命があるのは妹者のお陰モナ・・・。」
「モナー・・・。」
二人は少し黙った後、とりあえず、感染の心配もあるので病院へ向かうことにした。とりあえず、治療だ。

「モナ・・・妹者、ちょっと肩を貸してくれモナ・・。」
「わかったのじゃ。」
モナーの左腕を妹者の肩にかけたときであった。モナーの目は『それ』を捉えた。
『それ』はモナーの腕だったものの中から生まれていた。正確には、生まれ出たのだ。
モナーの腕だったものがぶちゅぶちゅと音を立てて破壊され、その中から姿をあらわしたのは
いつぞや、テレビで騒がれていた「スカイ・フィッシュ」のような生命体だった。
この生物――いや、スカイ・フィッシュは生きている!モナの、腕の中で!

「うぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
モナーは叫ぶと、自分の腕だったものを思い切り踏み潰し、スカイ・フィッシュもろとも破壊した。
ぐちゅっと鈍い音がして、モナーの腕だった肉片が足元一面に広がり、出血もすごかったがモナーの意識は既に危機の状況であった。
「とりあえず、病院へ行くのじゃ。」
妹者の声で、現実に戻された。しかし、二人とも、同じようなことを考えていた。

本当に、モナは家に帰れるモナ?


【生存者 残り10名】
122名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 00:29 ID:sKD2+6Ql
面白いです!スカイフィッシュ登場がオリジナリティあってイイ!
123バザール:04/01/12 00:31 ID:8eizRNzB
ふむふむ!それでそれで!?
124セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 00:37 ID:9GJ7Rw5O
すいません、ちょっと休憩します。
スカイフィッシュに関してはググったりして参照されたし。
ちなみに、早速のネタバレですが、このストーリーの感染源はスカイフィッシュ(+α)です。
すべてがスカイフィッシュではないですが、主にゾンビはこれで感染です。
オリジナルなのでツッコミはできるだけ容赦されたし。
続きについては明日休みなので、今日深夜3時にうpできたらうpります(笑
125名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 00:38 ID:sKD2+6Ql
>>124乙です
126バザール:04/01/12 00:39 ID:8eizRNzB
がんばってください!
127セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 00:41 ID:9GJ7Rw5O
ありがとございます。できるかぎり頑張ります(^^;)
128名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 01:23 ID:e6BuV/VG
>>119の母者の台詞(?)がそれっぽすぎて笑いました。
頑張ってください。マターリ待ちますYO。

あと、「もうちょっとここはこうしたら…」な意見いいですか?
『ぐちゅっと鈍い音がして、モナーの腕だった肉片が足元一面に広がり、出血もすごかったがモナーの意識は既に危機の状況であった。』
この文章、『出血がすごい』のが『モナーの腕だった肉片』の事か『モナーの腕(肩?)』の事かわからず、ちょっと読みにくいなと思いました。この場合、
『ぐちゅっと鈍い音がして、モナーの腕だった肉片が足元一面に広がった。出血がひどいこともあり、モナーの意識は既に危機の状況であった。』
…というように、文章を二つに区切ってしまっても問題ないかと思います。

執筆頑張ってください。応援しています。
129セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 01:28 ID:9GJ7Rw5O
>>128
気をつけます(^^;)確かに長文は二文に区切ったほうが読みやすいですし
意味も通じますね。ありがとございます。

ちょっと寝ます(−_−*
130バザール:04/01/12 14:19 ID:8eizRNzB
ageますよ
131セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 16:24 ID:COmAfPn/
その大声を、モララーは山中で聞いた。すでにモララーとネーノは深い森の中へ進入していた。
「今の声は・・・」
「モナーじゃネーノ?なんかあったんじゃネーノ?」
「やっぱりそうか・・・無事であればいいんだけど。」
「無事ってことはねーんじゃネーノ?大声でさっき叫んでたし、緊急事態なんじゃネーノ?」
「そうだよな・・・。とりあえず、僕らも先を急ごう。」
「それがいいんじゃネーノ?」
二人の呼吸は微妙に噛み合ってなかった。良心ぶったモララー、偉そうなネーノ。確かに。
性格の不一致からか、喋る回数も少なくなっていた。

モララーとネーノが森の中にある道路を歩いていると、そこに一台の車が止まっていた。
今まで人間は一人も見当たらなかった。もしかしたら、いるかもしれない。
早速二人は車に近づき、運転席を見た。 ―――いる。

しかし、気を失っているのかぐったりとしている。それはハンドルに対しぐったりと前傾姿勢になり、
車の窓からは異様な匂いを発していた。これは、尋常ではない。
モララーは窓をどんどんと叩き、意識の有無を確認したが反応はない。生きているのか?
「割るのが最善の策じゃネーノ?」
突然ネーノがその辺から大きな石を持ってきて車の窓ガラスに投げようとしている。
確かに、この状況じゃ彼を救うには窓に風穴を開けるしかないのかもしれない。
ネーノはおもいきり助手席側の窓に石をぶつけて窓ガラスを割った。割れた窓から手を差し入れて鍵を外し
助手席に乗り込んだ。モララーが、大丈夫ですか、と声をかけたとき、ようやくそれは目を覚ました。

「ううぉぅぉぉおおおぅぅぅうう・・・・・」
それは、人の形をしていたが人ではなかった。いくら激しくハンドルに顔面をぶつけてもここまではならないだろう?と思わせるほどの
顔面の腐食、出血だった。そしてガラスが飛び散ったときの反動であろうか、ガラスが肉体にズブズブとめり込んだが、
肉の中へ沈んでいって見えなくなった。 ――こいつはッ・・・こいつはッ!ゾンビッだッ!
ゾンビはモララーの腕をつかんでいる。ものすごい腕力、よく見るとゾンビは女性のような顔立ちをしている。どうでもいいけど。
「ネーノ!ヤバいかもしれない!助けてくれ!」
命乞いまではいかないが、ネーノに助けを求めた。しかし、ネーノの姿はどこにもなかった――
「ネーノ!何してる!こいつはッ!こいつはッヤバいッ!何とかしてくれェッ!」


「―――そのセリフ、待ってたんじゃネーノ?」
再び大きな石を持ったネーノの姿が運転席側の窓に映ったのを、モララーは確認した。
132バザール:04/01/12 16:32 ID:8eizRNzB
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!


133名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 16:33 ID:sKD2+6Ql
キターーーーーーーー!!
134セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 16:36 ID:COmAfPn/
ガシャーンと音が鳴ったのと同時に、モララーを掴んでいた腕はぴくぴくと痙攣を起こしていた。
ネーノが投げた石は、反対側(運転席側)の窓ガラスを突き破りゾンビの頭に命中。
ゾンビの頭部はぐちゃぐちゃと見たこともない―ロッ○ンにはたくさんありそうな―モノになっていた。

「ネーノ、ありがとう!助かったよっ!」
「気にすることないんじゃネーノ?まぁ、お互い助け合うのが一番じゃネーノ?」
「そうだな。ネーノ、本当にありがとう。これからはお互い助け合っていくんだからな!」
「それが一番じゃネーノ?それにしても、こいつの正体、意味わかんねーんじゃネーノ?」
二人はすでに車から降りていたが、ちらりと車の中の肉体を見た。頭部はぐちゃぐちゃだが
胴体は服を着ているせいか、綺麗なままだ。指にはきらりと光る指輪。結婚指輪だろうか?
「・・・これは・・・・ゾンビとしか考えられないな・・・。」
「・・・それしかないんじゃネーノ?つまりは、ここから脱出ってのも相当難しいことなんじゃネーノ?」
「あぁ、どうやらそのようだ。ネーノ、この車を預かろう。とりあえず、色々物資が必要だ。町の中心部へ向かおう。」
「それがいいんじゃネーノ?ガソリンもねーし、補給しに行かなきゃいけないんじゃネーノ?」
「そうとわかれば早速行こうか。」
モララーは遺体をその道路に捨てると、車のエンジンをかけて出発する準備を整えた。
しぃ・・・今、君はどこにいるんだい?唐突にしぃの事が頭に浮かんだとき、モララーはこれまたふいに、
遺体の指から指輪を外し、ポケットからキーを拝借してポケットにしまった。この指輪は・・・とりあえず、もらっとこ。

遺体に手を合わせ、ネーノが助手席に乗り込んだところで、モララーは車にキーを刺して車を発車した。

【生存者 残り10名】
135名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 16:54 ID:sKD2+6Ql
続きキボンヌ
136セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 16:56 ID:COmAfPn/
>>135
夜にうpします。
137名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 16:57 ID:sKD2+6Ql
>>136何時頃ですか?
138セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 17:09 ID:COmAfPn/
>>137
9時ころですかね。不定期なんでわかんないっす(−−;
139名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 18:17 ID:e6BuV/VG
モララーまさかその指輪しぃにプレゼントする気じゃあるまいなっ!!?;
140名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 22:13 ID:sKD2+6Ql
まだ〜?
141セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 22:33 ID:qgj6aAFW
モララー達が車を運転しているころには夜になっていた。
ギコ・ジエンのグループは既に今日の寝床を定めようとしていた。とにかく睡眠は必要だ。
「なぁ、ジエン。とりあえず、3時間交代で寝よう。いつゾンビに襲われるかわからないからな。」
「三時間コウタイ!ソレイイ!ジャァサキニギコガネロ!ジエン、ヨルニハツヨイカラダイジョウブダ!」
「いいや、ジエン、お前が先に寝ろ。経験が浅いおまえにはプレッシャーに耐えられないだろうからな。」
「・・・?『ケイケンガアサイ?』ソレジャァギコハコノプロジェクトヲヨクシッテルノカ?」
「ん?い、いや、そういうわけじゃないけどな。オレの方が夜型だろうと思ってさ。」
ギコはちょっと微笑んだ。
「ソウカ。ソレニシテモサッキノニハオドロイタゾ。マサカギコガアソコマデヤルトハ。ザッカヤデテニイレタハナビハソノタメダッタノカ。」
「ま、まぁな。とりあえず、何にもなかったからいいだろう?今日の寝床を探そうぜ。」
「オケーイ!ア、アソコニダンボールノイエガアルゾ!」

二人は何時の間にか商店街を抜けてしまっていた。商店街の奥には駅があった。
ぼろぼろの、「砂嵐駅」という看板が情けなくぶら下がっている。もうここにも誰もいないのだろう。
電車が一両だけある。もしかしたら乗り込めるのかもしれない。しかし、列車の走る線路の上には炎が炎上し、
このまま走っても大丈夫だろうか、というのが疑問であった。それよりとりあえず――
「ジエン、ここにしようか。とりあえず、中を調べてからだけどな。」




ジエンの返事がなかった。そして、姿も。



「ジエン?ジエンッ!?どこへ行ったッ!?ジエンッ!」
142名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 22:46 ID:sKD2+6Ql
どうなったんだ〜!!
143名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 22:51 ID:e6BuV/VG
生存者表示がないから続くんですよね?
書きながら投稿してるとかじゃ…ないですよね…?;
144名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 22:53 ID:sKD2+6Ql
>>143それでも面白いからいい。
145セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 22:54 ID:qgj6aAFW
神隠し?そんなバカな。さっきまでいたやつが本当にッ?いや、もしや?だとしたら、きっと――

「ジエン!オレの姿が見えているならオレの背中にくっつけ!」

すぐに重力がギコの背中にのしかかった。重い、だけど、この重さは『ジエン』だ。
ギコは商店街の方へ歩き、向かいながら「背中」に語り掛けた。
「ジエン、そこにいるのか。わかった。何もいうな。今、治療してやるからな。お前に見えるか?
商店街のほうを見ろ。あそこに医者ではないが薬屋がある。消毒液やら何たらでとりあえず治療だ。
いいか、先に言っておくが、オレにはお前の姿が見えない。声も聞こえない。
これはきっと――いや、ウイルスなんだ。お前は感染した疑いが強い。早くしないと、大変な事態になる。」
ジエンは何か話しているのだろうか?何か言っているのだろうか?
言っているうちに1分ほどで薬屋に着いた。幸い、誰もいなかった。いや、ゾンビの話だが。

これだっ。消毒液とガーゼを雑にぶん取ると、ガーゼに消毒駅をぐちゃぐちゃとかけた。
「ジエン!意識があるか!?まだあるならお前の痛い部分をオレの右肩の上に乗せろッ!早く!」
すぐに右肩にも重力がきた。足か?
「具体的にどこだか、指し示してくれないか?この木の棒を渡す!」
落ちている木の棒を拾うと、透明AAに渡した。透明AAはそれを受け取り、指し示した。
「ここか。よしわかった。」
二の腕。ギコはそこへ口を当て、まず血を吸い取った。そしてそこへガーゼをぐるぐる巻きにした。
それだけではなく、他のガーゼで肩をきつく結び、全身への循環を防いだ。応急処置は、とりあえず。
「ちょっとだけ、ここで休もう。どうやら感染源はゾンビだけじゃないようだぜ、ジエン。
服は長袖を着ろ。顔には何か巻いておけ。じゃなきゃ、死ぬ。どうやら大変なことだぜ。
奴らは、飛べる。かわす術はない。それにはまず防御を何とかしなくちゃな。
これじゃぁ、裸で極寒の地に向かってなぜ寒いかわからないようなものだ!お前が服を着た後に全てを話す。とりあえず、着ろ。」

ギコは、ふぅ、とため息をつき、リュックから長袖の服を二人分、取り出した。

【生存者 残り10名】
146名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 23:03 ID:sKD2+6Ql
面白いです!頑張って続けてください
147セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 23:09 ID:qgj6aAFW
http://www.f2.dion.ne.jp/~nkd25/html/skyfish.html

スカイフィッシュ(別名ロッズ・rods)

−設定−
AAと人間に害をもたらす。
触れると、スカイフィッシュの頭部(先端)から出される微量の毒が人体に入り
それが脳までに感染すると、「ゾンビ」となり、今まで存在していた人格を失う。
またゾンビ→人体へは噛み付きや唾液といった感染源だがスカイフィッシュ→人体の場合は
直接感染で人体消失(透明化)・発声の消滅などの副作用も起こる。
しかし、スカイフィッシュはとても柔らかい生物なので直接皮膚に衝突しないと感染をさせない。
超高速で飛んでいても、服(Tシャツ程度も)破ることはできないほど微弱。
ゾンビの場合は噛み付きが主なので、人体の深いところまで侵食させる。
スカイフィッシュには♂♀があるが、生殖行動は♂×♂でもできる。
体内に子供を産み付けて、脳まで侵食するのが狙い。また、♀×♀も可。
148セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 23:12 ID:qgj6aAFW
>>143
ごめんなさい。半分思い付きで書いてます。
149名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 23:14 ID:sKD2+6Ql
>>147ジョジョにも出てきましたよね(藁
150セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 23:35 ID:qgj6aAFW
>>149
ジョジョ6部大好きっこなので、もしかしたらかぶるところがあるかもしれないです(笑
ないようには気をつけますけども。
151名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/12 23:37 ID:sKD2+6Ql
>>150面白いので無問題です(藁
152セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/12 23:47 ID:qgj6aAFW
>>150
ありがとう(〜^;
チャット化しとるね、ここもw
153143:04/01/12 23:58 ID:e6BuV/VG
>>148
いや、面白いから無問題ですけど、続きを待つ時間がもどかしくて;
すいませんでした
154セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/13 00:15 ID:Pxat47c6
>>153
いえいえ〜。
更新は大概が夜か深夜なのでその時間だけ覚えてもらえばいいっす。
あと、【残り〜】これが出ない限りは続いていますので、どうかよろしくお願いします。
155笑う狩人(1/3) ◆QO6xxDyBVQ :04/01/13 15:24 ID:EWslyGiv
「一体何なんだよ?あいつら。これじゃまるで・・・・・・・」

映画じゃないか。

モララー(20代・プログラマー)は震える声で言った。彼は今、入ってきた扉の前に立ち尽くしていた。
「ちくしょう。何がどうなってるんだかさっぱりわからないからな!漏れが家でプログラムを作ってたら、いきなり変な奴が入ってきて連行された。目覚めたらゾンビが辺りを取り囲んでいる屋敷。もう、さっぱりだ!」
モララーは吐き捨て、部屋の中を見回した。大きな机と椅子が正面に向き合うようにして置いてあり、左右にこまごまとした物が並ぶ棚が据え付けられていた。おそらくはこの家の主であった者の、趣味が集められた部屋なのだろう。
156笑う狩人(2/3) ◆QO6xxDyBVQ :04/01/13 15:24 ID:EWslyGiv
「武器は・・・・・何か奴らをなんとかできる物は・・・・ヒィッ!!」
突然、背後で扉が叩かれた。ゾンビどもがここへ入ろうとしているのだ!
「クソッ、何かないのか?お、アレだ!!」
モララーはパニックを起こしながらも、とにかく正面の壁に掛かっている猟銃を発見した。すぐに壁まで走り、手に取った。結構重たい。
銃口をのぞいて、何も仕掛けがないのを確認する。銃身を開くと、散弾が2発、その金色の尻を見せていた。よし、撃てる。
2発だけではとても弾が足りないので、弾を探す。探すまでもなく、机の上に一箱あった。箱を開け、中の十数発の散弾を全てポケットへしまった。
「これで準備万端だな・・・・。かかって来るならかかって来やがれ、ちくしょう!」
モララーは猟銃を扉に向けて構え、叫んだ。それに呼応するかのように、ゾンビが扉を破って侵入してきた。
即座に、猟銃の引き金を引いた。鉛の粒の群れがゾンビの肉を引き千切ったが、なおもゾンビはこちらへ向かってくる。モララーはためらわずに、もう一発撃った。今度は頭のほうに銃口を向けて。
157笑う狩人(3/3) ◆QO6xxDyBVQ :04/01/13 15:25 ID:EWslyGiv
ゾンビの頭が粉々に吹っ飛び、辺りに血と脳漿とミンチ肉が散った。司令部を失ったゾンビは、ゆっくりと仰向けに倒れ、動かなくなった。脳を完全に破壊されては、いくら不死者と言えど生きてはいけない。
モララーは猟銃に散弾を込め直すと、再びゾンビの頭を撃った。今度は吹っ飛ばなかったが、貫通した鉛の粒は確実に脳の機能を停止させた。ゾンビは床に転がった。
こうして、ゾンビは一体、また一体と頭を撃たれて地面へ転がっていった。ゾンビを撃ちながら、モララーは自分が笑っているのに気がついた。つい先刻まで恐怖におののいていた自分が馬鹿らしいほどに。
その笑みは、殺人鬼が獲物を追い詰める時のものに似ているような気がした。巷に貼られまくっている虐殺コピペの虐殺者も、同じ種類の笑みを浮かべながら虐殺をしているのかもしれない。
ともかく、モララーは笑っていた。笑いながら次々とゾンビを射殺している。
こうして部屋へ押し入ってきたゾンビは、あらかた片付いた。モララーは猟銃を下ろすと、そのまま廊下へ飛び出した。笑みをそのままにして。
果たして、彼は生き延びることができるのだろうか・・・・・。
158笑う狩人(あとがき) ◆QO6xxDyBVQ :04/01/13 15:26 ID:EWslyGiv
皆様、毎回感想をどうもありがとうございます。「笑う狩人」いかがでしょうか?
モララーはなんだかメチャクチャ狂わせてしまいました。しかもこの後味の悪い終わり方。まるでこの後天井が落ちてきそうな感じに仕上がってしまいましたが・・・良いでしょうか?もちろん天井を落としたりはしません。良いと言っていただけたら嬉しいです。
こちらは息抜きをしながら、気長にマターリと書いてます。皆様も気長にお待ちください。
159名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/13 17:35 ID:ohBpGxcN
>>158
マジで面白いです!!次の更新楽しみにしてます!!
160名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/13 20:50 ID:kVKEzDV1
>>158
面白かったです。
これまで出てきたキャラクター達(モナー、ギコ、モララー)が同じ相手(ゾンビ)と戦うところに、
それぞれの個性がよく表れているところがいいと思いました。
これまでのような感じでキャラの個性を引き立たせて書いていけば、かなりいい物ができると思います。
頑張ってください。
161 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/14 20:38 ID:LbHJAgB/
しばらく続きが書けそうにないので保守ります。
162名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/14 20:43 ID:qOHrFiBp
マジスか〜?ショック〜・・・
163セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/14 21:19 ID:1b7eM/zd
ガナーとしぃが沿道を歩き終わり、ちょうど街の中心部に入っていた。
ビル(といっても廃墟)立ち並ぶ場所だ。人の気配は、しない。
ドサドサッ!時にビルの壁が崩れた。その衝撃で回りのビルの壁がまた、崩れている。

「ここも、人がいないようね。」
「ソウミタイ。コノ街ニハダレモイナイノネ。」
「そのようね。ところでしぃちゃん、気付いてた?」
「エッ?ナニガ?」
「やっぱり気付いていなかったのね。」
ごそごそとガナーが布のバック(持参?)を漁っている。
「しぃちゃんも『手紙』書いたわよね?」
「テガミ?ドコデ?」
「どこでって、あの建物の中で書いたでしょ?手紙。」
「ア、アレネ!アレッテ『コメント』ミタイナモノナンジャナイノ?」
「何もわからないのね。あの紙の裏、見た?」
「ウウン、ミテナイ。オモテハ白ダッタケド、ウラハマッ黒ダッタノヲカクニンシタダケダヨ。」
「ああ、あれね、体温で色が変化する紙なのよ。」
「体温?」
「そう、体温。体ってのはいつでも微量の汗をかいてるから、それで色が変化したりするの。」
「ソウダッタノ!?シラナカッタ・・・。デ、イロガカワルトナンニナルノ?」
「これよ。」

ピーッ!ピーッ!ピーッ!ピーッ!ピーッ!ピーッ!・・・・・・・


ガナーがバックから物を出そうとした瞬間。

「カラダノナカカラ・・・オトガスル・・・・・・!!」
164セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/14 21:36 ID:1b7eM/zd
同時だった。ギコ・ジエンも、その音を聞いた。
すでにジエンは姿までは見えないにしても、声だけは発声できる状態にあった。ウイルスが消えている証拠だ。
「オレの胸から音がする・・・誰かが近づいているのか!?」
「ギコ!?コノオトナンダ??ヤバクナイカ?サッキ、タテモノノナカデシヌッテイワレナカッタカ?ココヲハナレタホウガヨクナイカ?」
ギコが薬屋の外に出て、商店街を右左見た。――誰の姿も見えない!
「ちょっと待て、ジエン、オレ達が動いてないことからするとあっちが動いてる。つまり
あっちが、オレ達に、オレ達のエリアに入ってきたとしか考えられん。ここからは見えないが・・・。オレ達が迂闊に動くと
あっちから遠ざかれればいいが、もし逆に近づいた場合は無駄死にだ!とりあえず、動かないことだ・・・!」
ギコの声がそれ以上続かなかった。ジエンも、黙った。
----------------------------------------------------------------------------------------------------

時を同じくしてしぃとガナー。
「ガナーチャン?アタシバクハツスルノ?ネェ!?バクハツスルノ?ドウスレバイイノ?ネェ!?」
しぃはすっかりパニックに陥っていた。必死に、この恐怖から去ろうとしてるのか。
「・・・しぃちゃん。こっちへいらっしゃい。」
ガナーがふと後ろへ後退した。すると、相当音量の高かった胸の音が一つ、ボリュームが下げられたようになった。
しぃがそちらへ着いていくと・・・。

「キエタ・・・。」

耳障りだった音はすぐに消えた。これがさっき言っていた爆弾の恐怖だったのか。しぃは確信した。
「ガナーチャン・・・。」
「さっ、しぃちゃん、話は後よ。ここを離れましょ。」
「ア・・・アリガトウ・・・。」
「いいのよいいのよ。さっ早く。」

しぃは、ガナーにちょっとだけ「感謝」と「不安」を覚えた。

【生存者 残り10名】
165名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/14 22:19 ID:0zk90rUQ
おもしろい!!!
166名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/14 22:31 ID:GFRqir5W
>161
マジで?君の楽しみにしてたのに…
167名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/14 23:34 ID:q7R4QUp+
あぶねぇ〜。ハラハラした。

>>161
マジで!?残念…
まあ、書けるようになったら書いてくれ。マターリ待つよ。
168あぼーん:あぼーん
あぼーん
169セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/15 06:05 ID:LOdEOmxh
この世の不安、安堵、憎悪など、これらは感情ではなく、神を通して生きている存在――。

おにぎりが宗教団体に入信していた頃、この教えは徹底していた。
教祖や幹部は間もなく捕まった(地下鉄で大人数を殺害した)が、おにぎりはその教えをずっと信じていたし
これからも信じていこうと考えていた。たとえ世間から見放されても、たとえ未だに童貞でも(彼女もいない)
たとえ毎日がイジめられる日々だったとしても、たとえ親が宗教の教祖に殺害されたという事実をまったく本人は知らなくても、
たとえ他人と話をすることが苦手だとしても、おにぎりは必死で生きていた。
その生きた中で、一番大事だと思ったことが、この教えだった。この教えは、正しいはずだ―――。ずっと、信じている。
僕が生きて帰って、必ずや、子供たちを、他人様から養子として頂いた大切な命を、育まなければいけない。
そうしなければ、ワッチョイ達はすぐに飢え死にしてしまう。貧しい、僕の家では。
しかし、おにぎりは思った。これは、逆を返すと、そうか、あの教えだ。逆を返すんだ。今気付いた。
逆だ。すべてを逆説で考えてみろ。不安は安堵、虚偽は真実。つまり、僕が帰らないことが
ワッチョイ達の為になるのではないのか?もしかしてこのまま僕が帰ったら彼らは親離れをできないのでは?
むしろ逆に、僕が子離れをできないのでは?そうか、全ては逆説だ。教祖の教えは正しいかもしれない。
それよりも――それよりも――・・・!

おにぎりの体と、発声能力と、その『人格』が今まさに失われようとしていた。
170セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/15 06:22 ID:LOdEOmxh
空気感染?まさか、そんなのがあったのかッ!?
今や、彼の体の右腕は完全に消えていた。そのことに気づいたのは、おにぎりだけであった。
「ぁゃなみ・・・これは一体・・・?」
「・・・! ウイルス感染しちゃったわね・・・。ワクチンなんてあるのかしら・・・!?」
辺鄙な場所を歩いていた彼らの近くに、病院や薬屋さえもなかった。ぁゃなみはどうする事もできなかった。

「・・・ぁゃなみ、今、まだ、僕は生きてるかい?」
「ええ、生きているわよ。貴方は死んじゃいけない、いや死なない。大丈夫、あたしがなんとかする。」
とはいったものの、ぁゃなみにできることは肩に布をきつく縛って透明化を妨げることだった。
しかし、これも長くは続かないだろう。
「ぁゃなみ、僕はもうダメだ。自分の体だからよくわかるよ。」
すでにおにぎりの右腕は完全に見えなかった。ぁゃなみは、戸惑っている。
「それよりも、キミにお願いしたいことがある・・・。君の持ってきた物の中に、紙とペンはあるかい?」
「ええ、あるわ。」
ぁゃなみは早急にバックの中からルーズリーフとボールペンを出しておにぎりの左腕に渡した。
おにぎりはボールペンのキャップを口で外すと紙にサラサラとつづり始めた。
「・・・これで、よし、と。・・・ぁゃなみ、僕は死ぬ。しかも、醜態を晒して。僕はそれを見られたくない。
ただ、まだ僕に理性がある内に、これを受け取ってくれ。君が生還したら、この紙を、子供たちに渡してくれ。
ちゃんと住所も書いてある。少ないが、貯蓄もある。全部使っていい。ただ、子供たちだけ、生活保護とかの
手続きとかをお願いしたい。お願いします。どうか、生還してくれ。そして、早くここを立ち去ってくれ・・・!」
ぁゃなみには返事をすることができなかった。無力な自分と、誰も守れない自分。
『自分』は、ぁゃなみにとって最弱の存在だった。あの時も、そして、今も。

ぁゃなみは、不安か、恐怖か、それとも感動か、とにかくいずれかの理由で涙を流す寸前だった。
おにぎりの体の消えるのは既に右半身を超え、左半身に入っていた。顔だけがすべて残っている。
消えるのも、時間の問題?それで本当にいいのか――?自分にそう問うた。


ぁゃなみ、きっと頼んだよ。


声が聞こえたような気がした。おにぎりの、いや、おにぎりという存在はそこにはすでに消え失せていた。
171セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/15 06:32 ID:LOdEOmxh
「おにぎりくんッ!?どこにッ?」
もう手遅れだとは悟っていても、ぁゃなみには諦めることはなかった。
もうダメなのに、あたしは逃げなきゃないのに!なぜ!諦めきれない!希望が、捨てられない!
あの時も!あたしは『八頭身』さんに助けられたときもだった!私は逃げろといわれたのに
結局戻ってきた。犬のように!意味がないのに!この状況も前と同じ!逃げなきゃいけないのに!
でも・・・・・やはり・・・・・・





・・・・・・・・・・・

時が経って、ぁゃなみは決心したようにその場を離れた。
さっきあたしがいた場所からはうめき声とも言える声が聞こえてきた。きっと、声の主はおにぎりなんだろう。
また、守られた。結局あの時と一緒だ!もう、どうにでもなれ。
あたしのちょっとだけ前を歩いていたから、おにぎりが感染したのか?いいや、そんなバカな。
でも、あたしは生きてやる。あたしは何人もの運命と人生を背負っている。死ぬわけにはいかない。

ふいに風が強く吹いた。ぁゃなみの手に握った、おにぎりの手紙が、カサカサと音を立てていた。

【生存者 残り9名】
172バザール:04/01/15 17:20 ID:+X16DmYR
あっげ
173セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/15 18:22 ID:RBLlJlCb
ぴんぽんぱーん。

拍子の抜ける音楽が流れた。すぐ後に、彼の声が流された。
「ぃょぅ。頑張ってるかょぅ?早速だけど、一名死亡者が出たょぅ(ある意味生きてるけど)。
一人になっちゃったやつは、結構不利かもしれないけど、しっかり頑張るんだょぅ。
こっちでは弱者救済システムを考案してるから、挫けずに頑張るんだょぅ〜。
それじゃぁ、またの放送をお楽しみにだょぅ。」

ついに死者が出たか・・・。ていうか弱者救済システム?なんじゃそりゃ?

ギコは首をかしげた。

【生存者 残り9名】
174名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/15 21:36 ID:Dmxn/wIr
続きが楽しみ
175 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/16 17:20 ID:dzfJJ5N2
やっと書けるようになったので、今書いてます。
週末までには上げようと思います。
176 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/16 17:21 ID:dzfJJ5N2
やっと書けるようになったので、今マターリと書いてます。
週末までには上げようと思います。
177 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/16 17:24 ID:dzfJJ5N2
スマソ、誤爆・・・・・
178セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/16 20:47 ID:uwX7jAY3
おやすみなさい。今日はねます。
179名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/17 16:32 ID:9lCaFKcq


254 セブンティーン ◆6iW04TobYw sage New! 04/01/17 15:29 ID:jVE9SA16
糞スレですね?

180:04/01/17 16:43 ID:sUonXSc3
180ゲットー
181 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/17 21:21 ID:InygE8dT
保守ります。
上げる前に落ちたら大変なので・・・・。
182セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/17 22:07 ID:1hx8FCkd
自慰さげ
183名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 21:54 ID:a8mqjK/n
>>セブンティーンさん、◆QO6xxDyBVQさん
Wordでログ取りしてもおk?
184◇QO6xxDyBVQ:04/01/18 23:06 ID:dP0jD1WR
>>183
私の作品は取ってもかまいませんよ。
保管サイト立ち上げても、別に良いです。
ただ、コピペして他スレに貼りつけたりするのはご遠慮願います。
現在、jcom規制の為代行してもらっています。
早く復帰して欲しいです・・・・。
185名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 00:16 ID:d0Nhw1Lc
>>184
あんた…本当に◆QO6xxDyBVQさん?
鳥に見えないんだけど。
186名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 05:27 ID:W0yYYuvV
425 : ◆QO6xxDyBVQ :04/01/18 23:03 ID:1mHaPkRN
よろしくお願いします・・。
---------------------------------------------------------------------------
【板名】 AAサロン
【スレ名】 ††††AA BIOGHAZARDスレ††††
【スレのURL】 http://aa2.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1073009055/l50
【名前欄】 ◆QO6xxDyBVQ
【メール欄】 sage
【本文】 ↓
>>183
私の作品は取ってもかまいませんよ。
保管サイト立ち上げても、別に良いです。
ただ、コピペして他スレに貼りつけたりするのはご遠慮願います。
現在、jcom規制の為代行してもらっています。
早く復帰して欲しいです・・・・。
---------------------------------------------------------------------------
187セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/19 07:28 ID:SgbG5Btg
>>184は偽者です。
>>183さん、ログ取りなんて全然おkですよ。
最近うpできませんでしたが夜にでもうpしようかと。
188名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 08:27 ID:RaqnhO/9
>>187
>>186をよく読めよバーカ!
代行スレの人たちに失礼じゃねーか!
勝手に横レスして人様を馬鹿にしてんじゃねーぞ!
189名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 12:21 ID:rkpd7gMt
糞コテあげ
190名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 16:49 ID:iD2f4Qm3
つまんね
191名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 17:09 ID:dC24qYhK
>>188
熱くなんなよ

>>190
俺はそう思わない
192セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/19 17:14 ID:eJqiQgH/
>>188
オレはなぜそこだけレス読んでなかったのだろう?ゴメン。
193バザール:04/01/19 17:15 ID:Vae56kUW
続き・・・見たい・・・
194セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/19 17:17 ID:eJqiQgH/
今うpすべきだろうか・・・
アアアァァア・・・・ナンテコトダ・・・・・。
ヒッキー(20代・無職)は、暗闇の中、ただ体を震わせていた。冷や汗がだらだらと頬を伝い、冷たい無機質な床に音も無く落ちていった。
今までの数分間、ヒッキーは生涯最大とも言える恐怖を味わった。数年間篭もり続けた家から、突如誰もいない建物に一人放り出されたあげく、おぞましい生ける屍に襲われたのだ。そして、それに追い討ちをかけるように聞こえてきたいくつかの銃声。
今、ヒッキーにできる事は、こうして震えていることだけだった。もし一歩外へと踏み出せば、ゾンビへと豹変したAAや、武器を持った生存者、そしてなにより自分自身の恐怖がヒッキーを襲うだろう。
そういった自らを襲う「敵」に殺されるよりは、ここで飢え死にする道を選ぶ方が良いと、ヒッキーは思っていた。
だが――――
ガチャリ、と音がした。ヒッキーのすぐ近くで。それは、ヒッキーのいる部屋のドアが開かれた事を示していた。無機質な床に足音が響いた。誰かが入ってきたのだ!ヒッキーはぎゅっと体を縮こまって、見つかりにくくしようとした。
しかし、それがまずかった。縮こまった時、どこかに体が当たって音を立ててしまったのだ。そして当然―――侵入者はその音に気付き、音がした方、すなわちヒッキーの所へと、歩み寄ってきた。
ヒッキーはさらに恐怖を来した。脂汗が顔を伝い、体が震える。心臓が喉から飛び出そうなぐらいに早く、そして強く脈打つ。
オワリダ。ボクハモウシンジャウンダ。イマニモボクノアタマハジュウデウチヌカレルダロウ。オトウサン、オカアサン。イマボクモユクヨ・・・・・。
足音はさらに近づいてくる。ヒッキーの額の真ん中辺りが疼きはじめた。多分そこらへんを撃ちぬかれるのだろう、とヒッキーは思った。
さらに足音は近づき、ヒッキーの真横あたりまで来た。そこで足音はしばらく鳴っていたが、すぐにヒッキーの方へとやって来た。目の前を、一本の強い光の線が照らした。ヒッキーが見守るうちに、それはあらゆる方向へ動き、やがてヒッキーを捕らえた。
ヒッキーは目が眩み、うめいて顔を腕で覆った。それと同時に、侵入者は悲鳴を上げた。それも、幼い少女の悲鳴だった。もっとも、恐怖で故障したヒッキーの耳には入らなかった。
「ヒィイイイィイイィイイ!!!!」
ヒッキーは悲鳴を上げて、その場にうずくまった。頭を抱えながら、喚いた。
「ヤメテクレ!!コロサナイデクレ!!ボクハシニタクナインダ!!ワァアアアァァアア!!」
とにかくヒッキーは喚いた。しかし、しばらくしてある事に気がついた。侵入者は一向にヒッキーに襲いかからないのだ。
「アレ・・・・?」
我に返ると、ヒッキーは顔を上げた。光が差してきた方向に、顔を振り向けた。
どこかの学校の制服を身につけた少女が、そこに立っていた。ライトが取りつけられた拳銃を華奢な両手でしっかりと握っている。さらに目を上へ移動させると、狼狽した表情が、その顔に浮かんでいた。
「ごっ、ごめんなさいなのじゃ!!大丈夫なのじゃ?」
いきなり少女が喋った。ヒッキーはうなずいた。少女の顔に安堵の表情が浮かぶ。
「そう・・・それは良かったのじゃ。驚かせてすまないのじゃ」
ヒッキーは立ちあがり、そして言った。
「イイヨ。トコロデキミハダレ?」
「妹者なのじゃー。じゃあ君は誰なのじゃ?」
「ボク?ボクハヒッキー。タダノヒキコモリサ・・・。」
言いながら、ヒッキーはこれまでの恐怖が急速に薄れていくのを感じた。
(マダ、ボクイガイニマトモナAAガイル。ナンダカキボウガウマレタヨウナキガスル。ボクハ、イキノビレル・・・・。イキラレルンダ・・・・。)
199バザール:04/01/19 17:39 ID:Vae56kUW
>> ◆QO6xxDyBVQ
ごめんヒッキーあんまりよくないや・・・
第4章「僕は生きられる」どうでしょうか?
週末には上げると約束していたので、大急ぎで仕上げていざ上げよう、と思ったら「JCOM規制中」ですから、ほんとビックリしましたよ。
とりあえず>>183様へのお返事だけでも書こうと、代行スレを利用させていただいた訳なんですが、それが元で一騒ぎ起きてしまったようで・・・・、本当に申し訳ありません。
ヒッキーは「逃げ腰」キャラの代表として書きました。今回彼に見せ場があまりないのはそのためです。妹者に見つけられて生への希望を見出したようですが、果たして彼は道を切り開けるのか・・・・・・。
これからも、どうかよろしくお願いします。
201名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 19:31 ID:uGLjBdG7
AA貼らんのか?
よそへ行けシッシッ
202(・∀・):04/01/19 20:27 ID:zmi37kFH
あの〜俺も書きたいんですが、ダメですかね?
203名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 01:01 ID:/48fLGUz
>>200
◆QO6xxDyBVQさんの方はオープニング読むとあと七人登場予定か…楽しみです。
ヒッキーが逃げ腰キャラなのも他のメンバーと違っていいと思う
個人的に妹者の設定がなんとなく気になる罠。

>>201
空気読めてないお前がよそへ行けばいいだろ
「AAに関してはなんでもあり」の板なんだしこのスレにはもうこういう空気ができてるし
よそのスレでやった方が叩かれるって

>>202
いいんでない?でも書く時はトリップつけた方がいいと思う。
204(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/01/20 06:56 ID:gyVOwj4X
>>203
分かりました。今日の夕方頃に書きますね。
ではちょっと書いてみます。

それは1つの小さな過ちから起こったものだった…。

〜バイオハザード〜
生物災害を指す新語。
人間や自然環境に対して脅威を与える生物学的状況や、生物学的危険を言う...。

今、研究に没頭中の彼の名前はギコ=ハニャーン。モナブレラの研究員だ。
「もうちょっとでスゴイ薬が完成する…。」彼は薬を作っていたようだ。
感染力が物凄いウィルスに対するワクチンを…。
「ちょっと散歩にでも行くか。機械に任せて。」ギコは言った。
この機械はオートメ−ションで働くらしい。
しかし、この事がきっかけで周辺地帯が地獄と化す事を誰も知らなかった…。
何分か経った後、社内放送が流れた。
「危険、危険、この社のB5階、研究室からバイオハザードレベル1を確認。全てのシャッターを下ろします。」
もう逃げる事は不可能。すべての脱出路は無くなった。後は死を待つばかり…。
社の周辺地帯、半径5qも電磁シャッターで閉じられた。
「な、なんだゴルァ!!」ギコは自分の過ち…いや仕組まれた罠を知らなかった…。

「バイオハザードレベル2を確認。ウィルスはB5階を支配…」
機械の冷たい声で社内放送が流れた。
「もしかしたら…」ギコは自分のノートPCで仕事を任せた機械の情報を調べた。
「ゴ…ゴルァ!?」機械が何者かの手によって改造されている…。
行動履歴
1、試験用ウィルスをサーチ。
2、ウィルスを2等分に。
3、1つは保管、1つは散布。
「バイオハザードレベル3を確認。ウィルスは地下を侵食…」
とうとう地下は侵食されてしまった…残るは地上…
しかし、ギコはそんな事を考えている暇はなかった。
「ウィルスの2分の1はどこに行ったんだゴルァ!!」
あたふたしている内に次の放送が聞えた。
「バイオハザードレベル4を確認。100%感染確認。10分後にシャッターを開放…」
「シャ…シャッター開放だと!?」ギコは驚いた。
このギコ研究員が調べていたウィルス、感染すると即死。生ける屍「ゾンビ」として動き始めるのだ。
ゾンビから攻撃を受けたらたちまち感染。同じくゾンビとなる。史上最凶ウィルスであった…。
死のサバイバルが始まる────。
207 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/20 22:06 ID:rSylN6bB
(・∀・) ◆RqaG8iCjwk 様
面白いです!お互いに頑張りましょう!!
しかし、一つ言っておきたい事があります。
文は全て出来上がってから一気に貼りましょう。割り込まれやすくなります。
それでは、ご健闘をお祈り致します。
208名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 22:36 ID:X9Fzv40v
ここは”AA貼ってはならない”という暗黙の了解でもあるのか?
209セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/20 23:44 ID:4A0insaC
放送が流されたとき、モララーはネーノと共に車に乗っていた。ふいにモララーが声を発する。
「なぁ、ネーノ。今になってもわからないんだが、これってなんなんだろうな。」
「これって、AAバイオハザードのことじゃネーノ?」
「ああ、そうなんだけど、やっぱ僕には理不尽にしか感じられないんだ。このプロジェクト自体が。」
「まぁ、普通そうじゃネーノ?そうじゃないほうがおかしいんじゃネーノ?」
「そうだな。でも・・・あッ!」


モララーの目は車の直線状に一つの動く影を見つけていた。

「やばい!ネーノ!前に ――――!!!」


どんッ!


・・・

・・・


轢いてしまった!生きているか!?もしや即死か?
モララーとネーノは車を降りると、そこに一人のAAが倒れているのを見つけた。そのAAは明らかに腐敗し、妙な匂いがした。
いや、動いている。生きている。しかも、うめいている。息が、あるのか?
こいつは、もう、それになっているのか?いや、あるいは。そうなってしまったのだろう?


『頭が三角形』の、変色して『緑色』をした―――AAが、そこにはいた。
210セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/21 00:23 ID:1SZ7f2h9
「お、おい、コイツは、『おにぎり』じゃネーノ!?なんか変色してんじゃネーノ?」
モララーも見る限り、それはおにぎりであった。確かに、変化はあるが。
「ああ、こいつは、そうだよ、おにぎりだ。どうしたんだろう?」
「モララー、こいつから離れたほうがいいんじゃネーノ?こいつは・・・『始まってる』んじゃネーノ?」
「そうかもしれない・・・。でも、こいつにはまだ意識があるかもしれない。AAとしての。連れて行こう。」
「バカじゃネーノ!?いや・・・こいつにはもうないんじゃネーノ?この変色や傷を見る限り。
オレは連れて行くことに賛成できないんじゃネー」

ネーノの言葉は途中で途切れた。モララーが、どうした、とネーノに声をかけるとネーノは別の方向を見ていた。
汗をかいて、そして震えて。

「ヤバいんじゃネーノ?モララー。」
「ああ、確かに、これは、まずいとしか言えないよ。」


山道。そのモララーとネーノが車に乗ってやってきた方向及び、進路方向がゾンビに囲まれているのだ。

「ネーノ、どうしようか?このままじゃ死んじゃうなぁ。」
ははは、と今にも笑い出しそうな笑顔でモララーは言った。
「やっぱこれっきゃねーんじゃネーノ?」
ネーノもちょっとニヒルな笑いが似合う笑顔だった。

二人の考えは一緒だった。そして、方法はそれしかなかった。
素早くおにぎりを後部座席に積み、モララーとネーノも車に乗り込むと、エンジンを思い切りかけた。
今度はネーノが運転の順番だ。
「行っけぇぇぇ!ネーノォ!」

声に合わせたのか?定かではないが、ネーノは車を全速力で発進させると、前方のゾンビの群れに突っ込んだ!
「モララー、ちゃんと窓は閉めてあるんじゃネーノ?」
「ああ、オーケイ。大丈夫だよ。あとは車のパワーに任せてなんとか乗り切らなければ!」

ゾンビの群れの中を車は走っている。サイドミラーも、ボンネットも、全てがゾンビ状態。
ここは地獄かい?
夜だが、月の光さえも入ってこない。こいつらのせいで。あと、少しだ。あと少しで光が――

その時だった。ガブ、とこもるような、まさに肉をかじるという表現が正しいような、音が聞こえた。
ネーノ、彼自身さえも最初気づかなかったようだ。彼の肩が、おにぎりに噛まれているなんて。
211セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/21 00:25 ID:1SZ7f2h9
ちょっと中途半端なところで今回は切ります。
セブンティーンさんの次回作にご期待ください。

〜終〜
212名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/21 02:07 ID:iHgev+HO
ぎゃあああああ((( lil゚Д゚))
ねねねネーノがあぁ!!!
213名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/21 16:29 ID:8TNkXDfz
面白いです!続きが楽しみ!
214恐怖(1/1)(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/01/22 06:55 ID:kzZsHDsp
「9分後、シャッターを開放…」
感情の無い機械の声が響いた…。
「ガクガク(((((゚д゚;)))))ブルブル…」ギコは恐怖でいっぱいだった…。
友だちの事…親の事…色々な事が脳裏によぎった…。
「俺は…死ぬのか…」
「8分後、シャッターを開放…」

「ゴルァァァァァ!!」ギコはいきなり走り出した。
もう、何も考える暇は無かった…。ただ走り続けるだけ…。
               ガッ!!
ギコは何かにつまづいた。それにうしろから銃を突きつけられたようだ。
「ど…どうした?う…撃たないのか?」ギコは言う。
「その声は…ギコか!?」
「い…いかにも。おお…俺はギコ=ハニャーンだ…」
そいつは銃を戻した。
ギコは振り向いた。
「モ、モララーじゃないか!!」ギコは喜んだ。
そいつの名はモララー。同じ研究所で働いていた。
「最近どうしてたんだモラr…」
「シッ!!静かに…」
                  ガサガサ…
「動くな!!」モララーは銃を突きつけた。
「ヒィッ!!」結構高い声。
そこには────────。
ちょっと中途半端なとこで切りますね。次回は明日の夕方頃うp予定です。
215名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/22 19:41 ID:sMa74yg8
age
216セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/22 21:03 ID:qNeYzJqe
最初にそれに気づいたのは、当然のことながらネーノであった。
「うがッ!なッ、なんだコイツッ!噛んでるんじゃネーノッ!?」
その表情は苦悶して歪んでいる。アクセルを踏む足が少し緩んだが、すぐに持ち直した。
「やめろッ!おにぎりッ!ネーノから離れろ!」
モララーの制止におにぎりは応じる様子はない。ただ、じゅるじゅると唾液と溶解液の混ざったような
液体を口から吐き出しながら、ネーノにしがみつき、噛んでいる。歯はずぶずぶとめり込み、
奥深く、下手したら骨の近くまで到達しているのかもしれない。さらにネーノの表情は歪む。
「モララー・・・このままではここさえも抜けられないままオレ達は死ぬんじゃネーノ・・・?」
「ネーノ!?弱気になるな!とりあえず、おにぎりをお前から離せば!!」
「ああ・・・とりあえず、後ろの席の岩、取ってくれると助かるんじゃネーノ・・・?」

モララーは必死だった。いやむしろ、『悟って』いたのかもしれない。ネーノのあの表情。
青ざめているて血の気がないようだ。あれはすでに――始まっている、変化が。

ネーノはさっきから車に乗せたままだった岩(脳漿が付着している。さっきのゾンビの肉片か?)を自分の膝の上に置いた。
217セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/22 21:24 ID:qNeYzJqe
「ハァ・・・ハァ・・・」
ネーノの呼吸は荒くなり始めた。相当キているんだろう。
ネーノが膝の上に置いた岩は相当な重さだ。後部座席に置いているのを持つのが大変だった。
こいつは、何をする気だろう?おにぎりの頭をバックリと――ザクロやアケビのように割るのか?

しかし、モララーの考えとはまったく違うものだった。ネーノはすらすらと何かにサインするような素振りを見せた。
その次の瞬間だった。ネーノの乗っていた運転席のロックをまず外した。そしてドアを開けると
ネーノはドアから飛び出した、おにぎりと共に。大声で叫びながら全力を出してドアを閉めた。
何を思っているんだ!!!

「ネーノォォォォォ!」

一瞬の出来事だったが、モララーはネーノの真意を知った。その上で、運転席側のドアにロックをかけた。
ネーノが降りた後も車は動いている。モララーは運転席の足元に大きな岩が置いてあるのを見つけた。
その岩は、アクセルをしっかりと踏んでいた。ネーノは、運転席の窓から見る限り、数十、いや数百のゾンビに食われていた。

「ネェェノォッッ!!くそォォォッ!!!」

数十秒間の出来事だった。瞬間に、ひとつの命が失われた。命だけではなく、生まれたばかりの信頼も、友情も。






モララーは涙を浮かべて車を走らせていた。もう、町の中心部が見えてきた。明かりは一部だけで、他は月明かりだ。

彼が死んでしまった以上、この命はもう、僕だけのものではないのだ。初めて得た『友』との友情、それは一瞬で失われた。
そして、これだ。クラクション部分に張られた紙(これも何かベトベトするもので張られていた。肉だろうか。)。
それには、死にゆく彼の最後のメッセージが残されていた。オーケイ、最後まで生きてやるよ。
任せとけ、僕は絶対に、負けない。


――『オマエと仲間になれて、良かったんじゃネーノ?』――



【生存者 残り8名】
218名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/23 01:05 ID:D5GkI9FI
乙。
ネーノの最期なかなかよかった。
219名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/23 17:32 ID:VracG+sN
マジ良かった!
220セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/23 18:26 ID:1GwB8eUB
どーもです。今日また張りますんでよろしく。
221セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/23 19:09 ID:1GwB8eUB
ガナーとしぃは一時の安息を得ていた。心臓部分から警告音が鳴っていたときよりは
幾分落ち着いたようだ。今も深夜ということで、見つけた民家に身を落ち着けている。
この民家は二階建てで見晴らしもよい。町の中心部の景色もよく見える。今は二階に立て篭もっている状態だ。
民家内でいろいろと手に入ったものもあったので、今日はもう就寝。
「さて・・・と。調達物もいろいろ手に入ったし。じゃぁ今日は寝よっか。」
「ソウダネ。デモヤッパリナンダカネムレナイ・・・。ムネガドキドキシテル。」
「そんなときはこれよ。」
ガナーはバックから瓶を取り出し、中から錠剤のような粒をひとつだけ出した。
「睡眠薬。とにかく、今は睡眠をとるのが一番よ。3時間交代、とりあえず、眠りましょ。
わたしは3時間見張ってるから、ぐっすり眠っててね。」
「アリガトウ。ンジャナンカワルインダケド・・・サキニネチャウネ。オヤスミ。」
そういうとしぃは錠剤を口に運び、その後数分で眠りについた。身体は正直なようだ。



―「さて、これからどうしようか。」
眠りについたしぃを横目にガナーが独り言を言った。
「生きて帰るには、やっぱりアレが必要だわ。」
そういうとガナーはすくっと立ち上がり、民家の中を深く物色した。食器棚や台所、茶の間だけではなく
箪笥の中や押入れの奥に至るまで。そしてようやく――
「あった。」
ガナーに安堵の表情が浮かぶ。これがあれば、大丈夫かもしれない。



その時、ガナーの耳には犬の鳴き声が聞こえてきた。息の荒い、とても大声で大量の。
そこにいたのは小さな生き物…
「おい!!お前は誰だ!?」モララーは言った。
「ガクガク(((((・∀・;)))))ブルブル」小さな生き物は恐がっていた。
「こいつ…ジサクジエンか!!」
「ジサクジエン?」モララーが問う。
「ジサクジエンは、かくかくしかじか…なんだよ。」
「なるほど。で、お前喋れるか?」
「ジサクジエーン。」
「喋れるのか。ギコ、こいつを連れて行くか?」
「ま…まぁ、損にはならないだろうし…」
「ナカマ!!カコイイ!!」
「じゃ、行くか!!」モララーは朗らかに言った。
「でも、どうするんだよこれから。」
考えている途中に声が聞こえた。
「7分後シャッターを開ほ…シャッタ…かいほ…ア…シャタ…」
「電波キタ───((゚(゚∀(゚∀゚)∀゚)゚))───ッ!!」
「壊れたか!?」
「シャ…シャッターかか…かいほ…開放します…」
「な、なんだってーっ!!(AA略」
               ガガガガガ…
どんどんシャッターが開いていった。同時に辺りに血の匂いが漂う…
「逃げろ!!」モララーが指示した。

「あ゙…ゔあ゙ぁ…」遠くからうめき声が聞えてきた…
223セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/23 19:23 ID:1GwB8eUB
しまった、囲まれてしまった。
現在二階にいる彼女達はただ一つの階段を使わないと外に出ることはできない。二階から飛び降りるということも
可能かもしれないが、足にケガでもしたら大変だ。この高さでは。
とにかく、囲まれている。この状況は、とてもまずい。彼らは、ただの犬じゃない。ゾンビ犬だ。
生きてる者の香りをかぎつけているのだから階段を上るなんてことは容易い事だろう。
何よりも厄介なのはあの牙とスピード。とにかく、今のままじゃここからは逃げられない。
でもさっき見つけたアレがある。ここを乗り切るにはこれしかない。

ガナーがその民家で探していたものは2つだった。そして両方見つけた。その内の一つを押入れから取り出し、ベランダから身を出して外へ投げた。
ゾンビ犬の鳴き声はすぐ近くだ。とりあえず、無駄な抵抗としてドアにカギをかけた。
階段と二階を繋ぐ唯一のドアを閉じた彼女達に逃げ場はない。ただ一つを除いては。

「さっ、しぃちゃん起きて。緊急事態よ。」
「・・・ン・・・ンゥ・・・。。ドウシタノ・・?ナニ、コノナキゴエ。」
「ゾンビ犬よ。一匹や二匹じゃないのはわかるでしょう?ここから逃げるためには
このベランダから飛び降りるしかなさそうよ。」
「エッ!ウ、ウン。デモケガトカシナイ・・・?」
「よく見て、あれなら大丈夫よ。」

ベランダから下を覗くと、まるでマットのように、毛布が山に積まれていた。
あれなら逆に、ケガのしようがない。安心だ。これがガナーの考えた策であった。
「この家には、入り口がひとつ。つまり犬たちもそこからしか入ってこれないのよ。」
なるほど、というようにしぃが手を叩いた。さすがにその通りだ。
「じゃぁタイミングよ、ここのタイミングを逃したらみんな死んじゃう。」


二人は意を決した!
224セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/23 19:32 ID:1GwB8eUB
瞬間、カギをかけていたドアが破られて犬が飛び出してきた。


「せぇぇぇぇーのッッ!」



二人は同時にベランダからダイブした。布団の感触がとてもいいが、今はそんな場合じゃない。
上からゾンビ犬が飛び降りてくる!
まずガナーは布団から降り、一階の玄関にカギ(ポストの中から見つけた)をかけた。
これで犬は中から出てくることはできない。2階から飛び降りてくることだけだ。


刹那、一匹のゾンビ犬が奇妙な泣き声とともに2階のベランダから飛び降りた。ゾンビ犬は体自体が腐食しているため、
落ちると同時に全身打撲して肉の塊となった。他の犬も、自殺のように続々と落ちては死んでいった。
彼らには、もう生きている肉を追うしか脳がないのだ、彼女たちは思った。

「なんとか助かったわね、しぃちゃん。」
「・・・・・・・・・・・。」
しぃは答えない。何かうつむいていいたげにしている。
「どうしたの?もしかして、噛まれたりしたの?」
「・・・。」
しぃはまだ答えない。そこに沈黙が落ちた。一分、二分。

「ガナーチャン。」
ふいにしぃが声を出す。
「何?」
「ガナーチャン、ナンデコンナニレイセイナノ?チシキモアルシ。ドウシテ?」

ガナーは言葉に詰まった。
225セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/23 19:51 ID:1GwB8eUB
「・・・しぃちゃんにだけ話すわ・・・。」

ガナーはバックの中から写真を取り出した。ぼろぼろの。『ニンゲン』の男と女が移っている。

「いい?しぃちゃん。あなたにお母さんがいるでしょ?」
ガナーは唐突に質問した。しかも、しぃの返答を待たずして、ガナーは続けた。
「あなたのお母さんは、この人よ。お父さんは、この人よ。そしてわたしの父も母も、この人よ。」
「・・・・・・・・・エ?」
しぃには唐突過ぎて何の話だかわからなかった。お母さんは毎日パートで働いている。
自分が学校へ行けるのも、働いて学費を稼いでいる父と母のおかげだと今まで思っていた。

「しぃちゃん。確かにあなたを産んだのはあなたのお母さんかもしれない。でもね、
全てのAAに繋がる血は、この二人によって作られたの。そう、『2ちゃんねる』という世界で。
この男の名前はひろゆき。女性のほうの名前は確かではないの。今のところ不明としておくわ。
とにかくこの二人は夫婦で、そしてわたしたちを『造った』の。知ってた?」

しぃはぽかーんと口を開けていた。全てが始めて聞いた事実。そして真実。全てが新鮮でリアルだった。
「あたしがなんでこれに詳しいかって聞いたわよね。」
ガナーは口をあけて呆然としているしぃに向かっていった。
「正直に話すと、私はこのプロジェクトの元提案者なのよ。このゲームのルールも、
全て私が考えた。でも、ある時思ったの。参加しているほうの気持ちはどうなのかなって。」

ガナーは視線を写真に落とした。
「ひろゆきも昔、AAバイオハザードに参加したらしいわ。彼自身がAAに変化して。
結局は死んでしまったけど。提案者で生きているのは今のところ私だけ。いつの日か、私も参加したいと感じるようになっていたわ。
そして今がある。私はこれを生き延びてこそ提案者として胸を晴れるわ。今のままじゃわたしはただの腑抜けよ。」


「さっ、おしゃべりはここまで。行きましょ。」
ざっとそこまで述べると、ガナーは歩き出した。しぃは言葉を発することができず、ただ付いていくことしかできなかった。

【生存者 残り8名】
226名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/23 21:24 ID:QYttxpMq
板違い
227名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/23 21:26 ID:VracG+sN
>>226うるせー馬鹿
228セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/24 08:55 ID:kMV+oDdL
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

モナーと妹者の二人は深夜ということもあってどこかの家の中に身を落ち着けていた。
妹者が無理やりモナーを眠りにつかせた。それは鎮痛剤や睡眠薬といった痛みを紛らわすものがないからだ。
電気は当然のごとくつかなかったし、食料もなかった。レトルトだけでもと期待していたが
その期待は完全に裏切られた形となった。布団や電池等といった日用品も腐っていたのだ。

「モナー、腕、大丈夫なのじゃ?」
「ああ、さっきよりは十分楽モナ。薬とかは飲んでないけど、無理やり眠ると痛みが結構引くモナ。」
妹者の顔に元気と笑顔が戻ってきた。
「それはよかったのじゃ。とにかく、今日は休むのじゃ。」
「ありがとモナ。それにしても、気になることがあるモナ。」
モナーは急に暗い表情になった。
「どうしたのじゃ?」
「さっき、ぃょぅの放送で――誰かが死んだって言ってたモナ。やっぱり、ただでは帰れないモナね・・・。」
床に視線を落とした。
「そんなことないのじゃ。きっと帰ってやるのじゃ。モナーも生きたいんじゃろ?」
「当然モナ。だけど、こんなデスゲームから生還するなんてできるモナか?」

妹者は言葉が続かなかった。二人の間に沈黙が落ちた。
「モナー、諦めるななのじゃ。諦めたら全てが終わりなのじゃ。頑張るのじゃ。」
妹者の必死な表情を見てモナーは気付いた。いかに自分が弱い者なのかということを。弱音を吐いては励まされる、
いつも他人に助けられる。結局自分は役に立たないのか。常々考えていたことであり、今も同じ状況だった。

「妹者、ごめんモナ。モナがしっかりしないでどうするモナ。妹者はきっとモナが守るモナ。」
妹者はモナーの突然の変貌に驚いた。いやむしろ、心惹かれてしまったのかもしれない。どきどきとしていた。
「ありがとうなのじ――」


がしゃん


返答の途中。静寂は破られた。招かれざる客が来たようだ。
窓の割れる音が玄関で鳴った。
229セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/24 09:16 ID:kMV+oDdL
うーあーうー・・・・・

声が今までの静寂を握りつぶした。当然、二人の耳にも入ってきた。

「モナー・・・来たようじゃ・・・。」
「そうモナね・・・。とりあえず・・・。」
モナーはすくっと立ち上がり(現在は茶の間と台所がつながっている部屋だった。ダイニングルーム?)
台所から包丁を持ち出した。一方は普通の包丁、もうひとつは刺身を切るものだろうか。モナーは両手持ちだ。

「モナー、なぜわらわに武器を渡さないのじゃ!!」
妹者は大声で叫んだ。生きるためには武器は必要不可欠!モナーはそれをふたつも!
「妹者!」
モナーが負けじと大声で叫んだ。妹者がすこしびくっと震えた。
「・・・君は死んではいけないモナ。すぐにここを立ち去るモナ!!」
モナーは死ぬ気なのか?問いたかった。しかし、言ってはならぬことだった。もうすでにゾンビも進入しているし。
台所の裏口からなら逃げ切れる。モナーに知らせなければ!
「モナー、ここの裏口からなら逃げられるのじゃ!!お願いじゃ!!わらわと一緒に逃げてほしいのじゃ!」
「妹者・・・。でも・・・」
モナーは心の中を整理したように言った。
「モナは、今までを平凡に過ごしてきたモナ。学校も何もかも流されるように生きてきて。
刺激もない生活だったモナ。だけど、このゲームに参加して、いやむしろ今。モナは生きているモナ。
生きている感じがするモナ。モナの生きる場所はここだったモナ。この世界だったモナ。
きっと追いついて見せるモナ。だから、どうか妹者だけは逃げてほしいモナ。モナはここで犬死するわけじゃないモナ。
お願いモナ。逃げてくれモナ。」

妹者は変事をせずに裏口から出ていった。泣いていたのか?モナは、ここを生きて帰らなければ!!!
妹者は既に去った後だ。このダイニングルームにはモナーとゾンビだけだ。

ゾンビは一歩一歩歩み寄ってくる。一人ではない、二人、三人――?
三人のゾンビとモナーが対峙した。
230セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/24 09:29 ID:kMV+oDdL
「モナァァァァァァ!」
大声を出しながら振りかざした包丁はゾンビの心臓部や首をざくざくと刺した。ずぶずぶとめり込んでもたじろがない。
一体のゾンビはすぐに沈んだ。あと二体。片方はマッチョだろうか?筋肉質だ。腐っているが。
「モナッモナァァァ。」
モナーもひるまず徹底的に応戦した。ここは負けられない。返り血を浴びてもモナーは気にしていられない。
 

  ―ただ、妹者のためだけに―


モナーは全てを倒した。最後にマッチョの頭部だけが蠢いていたが、ぐちゃっとふみつぶして殺した。

モナは――勝った!!

モナーは満足感でいっぱいだった。そして、生きている感じがした。モナの生きる場所はやっぱりここだったモナ。
妹者、今行くモナ―――


ぐちゅっと音がした。モナーが見た先、マッチョの死体。胴体部分。腹の中が蠢いている。
ぶちゅっと、一部が裂け、中の人が姿を見せ始めている。
ぶりゅぶりゅぶりゅーっと奇怪な音がマッチョの腹を裂き、中身をさらけ出した。
そこには今まで見たことのない、ゾンビとは違った異質な生物が存在していた。

----------------------------------------------------------------------------------
すいません、今回は半端にここで切ります。今日の夜うpします。
また、モナーが「二本の包丁を両手持ち」→「一本の包丁を片手持ち」に脳内変換してください。
モナーの片腕がないことを忘れていました。すいません。
231名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/24 12:52 ID:XcBj8rE5
モナーがゾンビを倒している間に・・・
ギコとジエンは研究所へ来ていた・・
「それにしても高いなゴルァ・・」
「15カイグライカナ?」
「さあ入るか・・・」
ギコが扉に近づくと
「ウィーン・・・ガシャ」
「こんなとこに電気が・・?」
中に入る・・・
エレベーターのボタンを押して1分後・・
「チーーン」
「さあ開くぞ・・・」
ギコが扉を見ていると・・・
「アゥゥゥゥ」
扉が開くと同時にいきなりゾンビが・・・
「うわっっっ」
ギコは片手にあるハンドガンでゾンビに構える・・・・?
動かないのだ・・・全く・・・
「はく製?」
近づくとゾンビの中からリッカーが!
「シャァァーーー」
232 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/24 22:09 ID:6rSqhog0
>>231様・・・・。
私のような小説作法もロクに知らん者があなたの文章を添削することをお許しください。

ギコとジエンは研究所へ来ていた・・
↑話が飛躍しすぎです。どうやって研究所なんて見つけ出したんでしょう?

「それにしても高いなゴルァ・・」
「15カイグライカナ?」
「さあ入るか・・・」
↑会話だけで話を進めるのはあまり得策ではありません。

「ウィーン・・・ガシャ」
「チーーン」
↑カギカッコをつけてますね。ギコやジエンの台詞でしょうか?どうみても違いますね・・・・。

「こんなとこに電気が・・?」
↑電気?どこの電気でしょうか?

ギコは片手にあるハンドガンでゾンビに構える・・・・?
↑ギコはハンドガンなんて持ってましたっけ?
文脈からするとセブンティーン氏の作品の続きとして書かれたようですが、大体氏の作品は銃器の類は出ないみたいですから・・・・。
しかも最後の疑問符は何ですか?

動かないのだ・・・全く・・・
↑何が動かないのですか?主語を入れましょう。

「はく製?」
↑ゾンビが剥製なのか?ということですか?でも唸ってましたよね?ゾンビ。

近づくとゾンビの中からリッカーが!
「シャァァーーー」
↑リッカーって・・・・・。まあBIOをやった私には分かるんですが・・・・。分からない人はどうするのですか?
あと、化け物の咆哮はカギカッコで表すと迫力がなくなりますよ。

と言うか、セブンティーン氏に許可も取らないで書いてよいのですか?
彼は「リレーは前提にしていないが、どうしてもと言うのなら」と言っている訳ですし。

以上・・・・・・重箱の底を突つくような批評・添削、すみません。
貴方の文章力の向上を願っております・・・・・・・・。
233セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/24 22:35 ID:yHDjjg0S
>>232の添削ワロタ。 ◆QO6xxDyBVQ さんもできるだけ書いてくださいね、AABRのほうに
つきっきりになってるようなので。ちなみに>>231の文章で一発思いついたのがあるので
ちょっとパクらせてください。すんません、先にワビ入れときます。

あと、基本的に僕のオリジナルも皆さんの物も、「素人作品」であることにはかわりはないので
文章力がどうとか(でも多少は必要?)リレーがどうとかよりも
いかに読む人を惹きつけるか、いかに自分が根気よく続けるかが大事だと思います。
一部では「本舗BRの小説は稚拙だ」という輩がいるようですが、あれだけの厚さの本にする原稿を作るために
根気よく書いた高見氏はすごいと思います。とにかく、継続は力なりが私のモットーですのでよろしく。








しつこいけど、>>232の添削ワロタ
234名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/24 22:56 ID:5YsFKkxo
あんまり感じ良くないぞおまいら。
235セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/24 23:03 ID:yHDjjg0S
>>234
マジすか
236セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/25 02:01 ID:HU+16ysj
こんな深夜に涙のsage
237名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 02:21 ID:YhTfXdYK
漏れはこのスレではリレーはしない方がいいと思うんだが。
実際三人の書き手が皆別々の話を書いてるわけだし。
書きたかったら名乗りを上げて自分のを書いた方がいいような。

>>セブンティーン ◆6iW04TobYw さん
人の添削をワロタと言うのはあんまりよくないかと…。
思っても胸の中にしまっといた方がいいかと思われです。
238名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 02:50 ID:U7DBZ/ir
ゲームサロン
http://game4.2ch.net/gsaloon/

板違いです
239セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/25 03:28 ID:4pmFeSml

>>237
ごめんなさい

>>238
ゲ板よりもこっちのほうが1レスで書ける数が多いのです。
240名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 12:37 ID:YhTfXdYK
ていうかここAAサロン板だろ?
「AAに関していたら何でもありの板」だろ?
これだって登場キャラクターの点でAAに関してるじゃねぇかよ。
このスレに文句言うならAABRスレだって同じようなもんだ。ってかもともとそこの派生だ。
それとも「バイオハザード」って点で板違いって言いたいのか?
それならその意見もわかるが、登場人物の点でこっちの板なんだよ。
ま、あくまでも俺の意見だけどな。
241名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 12:38 ID:HRgaK9lS
>>240同意
242 ◆QO6xxDyBVQ :04/01/25 12:53 ID:fhPT+5H1
>>233
すみません。あっち(AABR)の方にも書いたと思いますが、私は前からAABRを見ておりました。
なので、AABR5が始まったとなると、気になって仕方がないのです・・・・・。
本当にすみません。
最近私は続きが全然思い浮かばなくて困っております。
いや、全く思い浮かばないのではなく、中後半の辺りの話ばかり思い浮かぶのです。
そのため、前半の部分、すなわち続きがなかなか書けないのです・・・・・。
期待なさっている皆様には悪いと思っております。全ては私の責任です。
しかし、必ず話は完結させます。いや、ここで書き始めたからには、完結させなければなりません。

>>232
これに関しては、本当に私の出来心です。
気分を害した方がおりましたら、本当にすみません。
セブンティーン様、ワロタはないでしょう・・・。
私は笑いを取るために書いたのではありませんから。

>>237
私もそれに賛成します。
書きたい人は名乗り出て自分だけで書いたほうがいいと思います。
長編なんて書けない、という方はショートストーリーでもいいですし、
小説はちょっと・・・。なんて方はAAでも良いですし。
その際、他の作者様の作品の外伝なんて物を書くときは、その方に許可をもらったほうがよいですが・・・。
>>7に書いてあるようにするのが良いかと。
以上が私の主張です。
しかし、あくまでも主張です。これに決めろ、なんて事は言いません。

ああ、何故このような文字レスばかり思い浮かぶのでしょう・・・・・?
続きなんて全く思い浮かばない癖に・・・・・・・・。
などと愚痴っていてもしかたありませんね・・・・・。
すみません。一旦吊ってから続き書きます・・・・・・。
243名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 12:58 ID:130LjyzW
もうこのスレに、他に投稿する香具師はいないだろ。
目糞鼻糞に添削された上に笑いものにされるんだからな。
244セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/25 13:35 ID:E3spKClC
>> ◆QO6xxDyBVQ さん
正直、ワロタのはその「そこまでつくかという添削自体」です。
何も「書き手を侮辱した」とか「文章力がどうこう」というのをワロタわけではないです。
はっきりいって僕にはたとえ荒らしや邪魔者が来たとしても、そこまでマジメに
一点一点添削及び返答はできませんので。その「添削行為」に不本意ながらPC前で爆笑でした。

皆さんも書きたいなら書けばいいじゃないですか。
ここはAABRの派生なので結局のところ素人作品ですが。
本来なら文字レスしてる間にも続編の内容を書き込みたいところなんですけども
ちょっといろいろ構想中なのでまだ書き込めないですが。。。
「AAでやれ」という人もいるようですが、基本的にSS中心です。初代からそうでした。
それに合わせて誰かがAAを作ると。いいですか、基本は小説、ショートストーリーです。
これ以後「AAでやれ」という書込みに私はAAをあまり作れないので反応しきれませんのでよろしく。
245名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 13:58 ID:YhTfXdYK
俺だって書きたいよゾンビ相手って点でBRより楽しそうだし
でもバイオハザードやったことないから書けないんだよー。・゚・(ノД`)・゚・。
246(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/01/25 14:26 ID:n8bTNNsH
>>245
大丈夫じゃないの?バイオハザードやった事無くても。
出るのがAAとゾンビだけでも面白ければ面白いし。
ゾンビ以外のクリーチャーを出そうが何しようがツマランものはツマランし。
全ては書き手次第。おいらは>>245様に期待してますよ。
247セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/25 16:37 ID:PZprhg3D
>>245
もうなんでもありだよ。ある意味。何気に期待
248名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 16:49 ID:HRgaK9lS
期待age
249245:04/01/25 18:56 ID:YhTfXdYK
>>246,247
ありがとう。でも俺は当分書き手にはならないと思います。
やっぱり何の知識もない奴が書くのは本家バイオハザードのファソに失礼かとも思うし、BR5も気になるし…。
いつかは書く側になりたいけど、しばらくの間は皆さんの作品を見る側に回りたいと思います。
それなのに>>245みたいな発言しちまってすいませんでした。
セブンティーン ◆6iW04TobYwさん、(・∀・) ◆RqaG8iCjwk さん、 ◆QO6xxDyBVQ さん、頑張ってください。
応援してます。
250名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 23:20 ID:muYAieUf
まぁ、とりあえず殺伐とするのはやめましょうよ。
皆が望んでいるのは野次の飛ばしあいじゃなくてはらはらするような小説。
些細なことは水に流してましょうよ。

後AAサロンだから逝けとかいう心の狭い香具師こそ逝け。
リレーには反対。話が闇鍋になる。
3人とも(,,゚Д゚) ガンガレ!
251(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/01/26 06:56 ID:GXcOvy3U
>>249-250
ありがとうございます。頑張りますね。
ちなみに今日の作品は夜頃うpします。
252名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/26 07:08 ID:mbpALpiF
(・∀・) ◆RqaG8iCjwk さん、 ◆QO6xxDyBVQ さん頑張ってください、応援してます。
253セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/26 19:48 ID:amPCISOV
今までこうやって、生きてきた。

卑怯だといわれてもその道を歩んで
友達にいじめられたときも
そいつのエアマックスをゴミ箱に捨てることができれば満足だった
それをたとえ誰かに見つかっても
陰口を叩かれても
登校拒否になっても
それでも誰も心配しなくても
ボクの家庭内暴力でママンが倒れても
それが原因でママンが死んでも
自分が良ければそれで良かった
確かに今までの人生は
光が差さない暗がりだったけど
今は、希望に満ちているよ
「死を前提にした生」を得るための戦い
結構、結構
コイツを倒せば
更に人生に光が差す
光を得るために
モナは戦う――――――

モナーは包丁を振りかざした。狙いは心臓だ!!



「お・・・い・・・・モナー・・・・・・・・・・・。」


奴は突然言葉を発した。
254セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/26 20:15 ID:amPCISOV
なぜ、モナの名前を知ってるモナ?疑問を持っている暇は無い。「奴」は更に続ける。
「ああ、やっときたか・・・私の息子たちよ・・・。
寂しいカイ?寂しイなら入りナヨ。気温は増えテる、温暖化は激シイ・・・。
生き・・・ル為にハ、ゴ飯が必要・・・ゴ飯が食べタイ、ご飯ガ食ベタい・・・。」

なんだこいつ?モナーはとても疑問を感じた。しかし、悪い奴のような気がしない。
それどころか、何か同じ匂いを感じる。同じ匂いというのだろうか、同じ種族の匂い。
だがしかし、こいつはここで殺しておくべきだ。でないと、誰に影響を及ぼすか計り知れない。

再びモナーは包丁を振りかざして「奴」の心臓めがけて突き刺した。ぐにゅぐにゅと深くめり込む。
「アッああッあっアっ・・・・・・・・・」
奴はビクともしない!心臓だけじゃだめだ!喉、顔面、急所、腹部メッタ刺し!!

ハァハァ、モナーの呼吸は今までにないほど荒くなり、返り血の量も相当だ。
こいつは、死なないモナ!?そんな考えが脳裏を過った。そんなバカな、こいつは他のとどんな違いが?
しかし、そんな考えは一瞬で変わった。

奴の背後、むしろ背中から出てきたこれは、触手だろうか?とにかく、植物のようなモノが
モナーの体を縛っている。右手と左手を一緒に縛られ、足も両足縛られている。
まるで、キリストが十字架に架けられているように。

「モ・・・モナー・・・おまエは裏切ってもイイ?たダ、死ぬことは許サナい?
誰かヲ殺スことはそれナリの覚悟ガ必要ナノに・・・・・オマえは簡単ニ殺すノダね?」

モナーは瞬間、次に自分がどのような目にあうかをデジャブしたようだった。
嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ・・・・死にたくない!やっと希望がさしたのに!
死を迎える為に得る生!これこそがモナの求めるものだと悟ったばかりなのに!!
ここで終わり・・・?ヤダ・・・まだ、「終わり」たくない・・・!!!
妹者ぁ、君はッ、大丈夫!?生きてくれ!ボクの意思は継いでもらえないけど、どうか、どうか!


どすッという音が部屋の中に数十回と響いた。
「奴」はもはや穴だらけになったモナーの血をすすり、腹を裂き、モナーの『心臓』を口の中にはこび
コリコリと感触を楽しんでいた。モナーの体が地に落ち、その死体へ鼠が群がっていた。

【生存者 残り7名】
255名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/26 20:59 ID:qC7q10ge
怖ッ!!けど面白ッ!
256名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/26 22:54 ID:nfQmGDWE
乙です。
ひ、ひろゆきさんの中の人も大変だなぁ〜…(((゚∀゚; ))))
257セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/26 23:43 ID:AyUe2Q/x
なんだろう、冷や汗?
ガナーが感じた直感は、まさしく、それであった。誰かが、大きな恐怖の渦に巻き込まれている。

「ドウシタノ・・・?」
しぃが問う。ガナーは何も感じないふりをしている。
「ん、なんでもないのよ。心配かけてごめんね。」
しぃはイイヨ、とだけ言った。さっきの話をしてからやっぱり、しぃとガナーの関係はぎくしゃくしていた。

でもやはり、さっき感じたあれは、何か大きな力、ゾンビなどではない、何かが生まれようとしているのか、生まれたか。
とにかく、それは自分たちにとって脅威になる。そして、そいつを倒さねばここを脱出できないだろう。

ガナーは既に道具を各種、得ていた。ヨーヨーや包丁、民家では火縄銃を見つけた。
これはとてもいいものを見つけたと思ったが、残念ながら弾がなかった。雑貨屋では置いていないだろうと考えて放置してきた。
大丈夫、私の懐にはこれがある。ちょっとやそっとじゃ、やられない。

ガナーが忍ばせているそれ―「拳銃シグ・ザウエル」―は確かに強力な武器だ。
しかし。まさか、今回が「ペアゲーム」だとは思わなかった。予定外。一丁しか持ってこれなかったのは。
結局自宅には一丁しかないから、仕方がない話なんだけど。
ゾンビ程度なら包丁と銃で対応できる。それよりも強力な敵が来たら――。






ガナーの考えている最中だった。再び、あの警告音が鳴り出した。



258セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/27 00:00 ID:JKe25xAT
ぴーッぴーッピーっピーっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それは段々大きくなる。しぃとガナー、そして、離れた場所にいる妹者の胸から警告音が鳴っている。

妹者は既に身心的に衰弱していた。ただ、モナーが来ることを祈っている。
―早く、来るのじゃ。そして早く帰るのじゃ―
そんな時に、これだ。心臓から鳴る警告音。わらわは死ぬのだろうか?
いや、死ぬわけにはいかない。モナーに助けてもらった命。きっとモナーもついてくるはず。妹者は信じていた。

警告音は大きくなる。既に30秒は経過しているだろう。既に妹者とガナー・しぃグループでは
200mは離れたはずだ。だが、余計に警告音が大きくなっている。なぜだ?
ガナーは再び冷や汗ともならぬ体液、むしろただの汗だろうか。とにかく、焦燥していた。
これは、おかしい。なぜ、離れているはずだ!なぜ、『警告音が逆に大きくなっている』なんて?
いや、このまま死ぬのか?何もできずに?あ、死にたくない。まだ、やらねばならないことが多すぎる!

しぃも考えていた、いやむしろ大声で叫んだ。
「死ニタクナイ!死ニタクナイヨー!!モララークン!!!!」
あえて無視しているのか、反応する余裕がないのか、ガナーには答えることができない。

同時刻、妹者。自分の心臓から流れる警告音、いい加減止まぬのか?
ていうか、わらわは死ぬのか?あっさりと、でも確実に自分が死に近づいていることを悟った。
死んでは、モナーの努力が失われる!逃げなくては!なのじゃ!あああああああああ!!!
闇雲に走り出したが――時は既に遅かった。



ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ

ガナーも、しぃも、妹者も、全員の脳内がその音で一色になった。






ああ、全てが静かだ。そこは真っ白な世界だった。

【生存者 残り7人】
あまりにも唐突な死の宣告であった。屍が動き出す…。
ギコ達は遠くまで走った。
「フゥ…さて、これからどうしようか。」モララーが切り出す。
「どうしようって言ったってなぁ…」息切れ気味のギコか言う。
「トリアエズモッテイルモノ、カクニンスル!!」
「それもそうだな。俺は、護身用ハンドガン一丁、マシンガン一丁だ。」モララーが言った。
「俺は携帯ラジオ、護身用ナイフのみ。」
「ボク、ナニモモッテイナイ!!」
「じゃあ武器を割り当てるか。」えらく冷静なモララー。
すぐ近くまでゾンビが来てるような気がしてきた…
「ジエンはちっちゃいから護身用ナイフ。」
「サバイバルナイフ!!カコイイ!!」
「俺はマシンガンにしておく。」
「じゃ、俺はハンドガンなんだな。」ギコが聞く。
「あぁ、お前は感情的だからマシンガンを渡しておくとすぐ弾切れになるだろうし。」
「ま…まぁな。」明らかに図星だ。

「さて、準備体操をしなきゃな。」爽やかにモララーが言い放った。
丁度うしろでゾンビが一人、腹をすかせていた…。
「はは…蜂の巣にす…するのか?」ギコは映画に出てきたかっこいいセリフを言ってみた。恐がりながら。
「いや、弾の無駄だ。」簡単に切り返された。
「ショボーン…」
「ギコ、モララー、ゾンビガキタヨ!!」
「銃はなるべく使うなよ!!ギコ!!」モララーが忠告した。
まず、モララーがゾンビの腹に強烈な蹴り。ゾンビがよろめいた所でジエンが両足を切る。
ゾンビはギコの前に倒れた。
ギコは手が震えている。
「標準を定めろ!!」モララーの声。

                              パァン!!

銃弾はゾンビの脳天に命中。息絶えたようだ。
「ふぅ…」ギコがため息をついた。
「ギコ、休んでいる暇はないぞ。」モララーが言った。
                  周りでじゅるる…という音が聞えてきた───。

ギコ HP100/100 元気   ハンドガン(12/11)、携帯ラジオ
モララーHP100/100 元気   マシンガン(100%)
ジサクジエンHP100/100 元気 サバイバルナイフ
これから、↑みたいに各AAのHP、持ち物、状態を書きます。
261セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/27 20:31 ID:QM7xRWB4
ポンッと音がしたような気がした。

あ・・・・あ・・・・
もうわたしたちは
死んだのだろうか?

ん・・・?
いや・・・・目が開く。

ガナーの目が見開かれた。ものが見える、呼吸ができる、まだ、生きている!?
なぜ、確かに、さっきまで警告音が・・・あれ?警告音が、鳴っていない?

その通りだった。さっきまでうるさいほどに鳴っていた警告音は全くなくなっていたのだ。
ガナーが胸に手を当てると、まだ、中には、『ある』感じがする。まだ、中に『ある』のだ。アレが。
心臓がバクバクいっている。まさに、自分がショック死するかと。。。







右側に向くと、そこには泡を吹いて白目をむいているしぃの姿があった。呼吸は、しているのだろうか!?
「しぃちゃん!しぃちゃん!目を覚まして!ねぇ!ねぇ!」
しぃの体が全体的に痙攣を起こし、ビクンビクンと震えている。汗の量もすごいし、失禁もしている。
この状態は危険だ。しかも、オェェという声とともに嘔吐され、胃の中のものがすべて出されたようだ。
彼女の容態から、『極度のショック状態』ということがガナーの目にもわかった。

ぴんぽんぱーん。

「ぃょぅ。みんなちゃんとやってるかょぅ?」

彼だ、ぃょぅだ。彼なら、何とかしてくれるかもしれない。ガナーの策は、ぃょぅに頼るほかなかった。
「ぃょぅさん、さっきの心臓の爆弾の件で死にそうな者がいます。どうか、応急処置を!」
ぃょぅは、突然の申し出に少々驚いたようだったが、至って冷静に返答した。

「ぃょぅ。さっきの体内爆弾の件だけど、あれは、以前に言っていた弱者救済システムの演習なんだょぅ。」
262セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/27 20:56 ID:QM7xRWB4
「一部で実験させてもらったょぅ。じゃぁここで弱者救済システムを全員に解説するょぅ。
まず、今現在3名の実験体が死んだよう。名前は言えないけど、やっぱりこういう状況は男は弱いのかょぅ。
それはいいとして、やはり残された方は一人では大変だょぅ。だから、考えたょぅ。
君たちの中で、『次に二人』、死んだ場合に、残ったもので連合を組むことを許すょぅ。
もう一回言うょぅ。次に二人が死んだ場合、連合を組むことを許すょぅ。もちろん、全員で、最高5人で
組むことも可能だょぅ。合格の特典は変わることはなぃょぅ。とにかく、生還してほしいょぅ。
とにかく、頑張ってくれょぅ。ちなみにさっきの体内爆弾の件だけど、死にそうでも、ソイツが死んで全員で連合を組めたら
君の生き残れる可能性があがるんだょぅ。ガナー君。それに、その程度で死なれるょぅじゃ、実験には不必要だょぅ。
爆発させなかったのは、こちらの哀れみだょぅ。やっぱりすぐ死なれたら困るょぅ。二度目はないょぅ。
あと、二人が死ぬまでは200mルールは健在だょぅ。二人が死んだ瞬間に、200mルールは消えるょぅ。とにかく頑張るんだょぅ〜。」

ぶつっと放送は切れた。ガナーの拳は握られたまま、地面をがすっと殴った。
しぃちゃんが、死んじゃうじゃない。
同時に涙を流し、地面に湿らせていた。

同時刻、妹者。さっきは、死にそうだったのじゃ。。。ハァハァ。今も心臓はドキドキしている。
それにしても、死者が3名。モナーが、死ぬわけはないのじゃ。とにかく、合流できるまでは、生きるのじゃ!
妹者は再び後ろに向かって歩き出した。

同時刻、ギコとジエン。なるほど、新ルールか。まぁ、関係ないけどな。
ギコが睡眠から覚めた時に放送は始まっていた。ジエンは(すでに透明状態は治った。)
まだだるそうで横になっていたが、この放送を聞いたら突然起き出した。
脱出が先決なのに、「残り二人」を殺すってのはー、どういう考えなのかね、ぃょぅ。ギコは一人で考えていた。

そして同時刻、モララー。彼はネーノと共に、まさに生死を共にした車の中で夜警をのぞいていた。
あぁ、今日もいい星空だ。くそっ、ネーノさえ死ななければ。こんな鬱な気分にはならなかったろうに!
そう思うと歯がゆく感じ、歯をぎりりと噛んだ。そのときに放送を聞いた。
まぁ、結局はこの命、ネーノの為に華を咲かせなくちゃいけないからな、先決は生存だ。誰が死のうと――
いや、しぃは死んじゃだめだ。彼女だけは。とにかく、僕が生き残らないことには、何も始まらないのだから。


それぞれがそれぞれの思いを抱き、前進していた。
夜が明けそうだ。日は昇ってきている。町からの脱出。様々な考えとともに、この町に、再び血が流される―――。

【生存者 残り7名】
263セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/28 17:56 ID:aekVt0Oy
モララーが車に乗り込み、再び運転を始めた。今のところ快調だ。このまま町でアイテムを手に入れられれば
脱出も夢ではない、いや違う。脱出しなければならないんだ。ネーノに誓った。
彼が運転しているのは、そんなに高価でもないようなスカイラインだった。乗り心地は結構いい。
四人乗り、無理すれば五人乗りか?とにかく運転席、助手席、後部座席とトランクが設備の普通の車だ。
ただ、問題は―――

プスン、プスン、プスン、プスン・・・

「クソッ、ガス欠か!」
既にゾンビの大群で大きな力を使っていたこのスカイラインにはエネルギーが足りなかった。
「ガソリン補給しなくちゃいけないな。」
目前にあるのはちょうどガソリンスタンド。「えねおす」とだけ書いてあるガソリンスタンドだ。
モララーは天に召されたような気持ちで車を押した。あと少しで、ガソリンが補給できる!

モララーが20分かけてガソリンスタンドに車を押し込んだ。
「ふぅ、やっとだ。さて、早いとこ補給だ、死にたくないからな。」
ガソリン補給の準備を整えているときだった。スタンドの休憩所(コーヒーとか売っているところだ)から
ガシャンと音がした。バッとモララーが振り向くと、そこには胸元に『竹村』というネームをぶら下げた
ゾンビがいた。彼はきっと、ここの従業員だったのだろう。今は、血肉を食らう者になったが―。

「くっそー、あとちょっとだってぇのに・・・。」
モララーは唇を噛んだ。しかし、冷静にその場にあったタイヤを持って走りながらゾンビに投げつけた。
「あぁ、あああああぁぁぁあぁぁぁぁぁ・・・・・・」
ゾンビ、いや『竹村』は声にならない叫びをあげてそこに倒れた。しかしまだ立ち上がる。
二、三度タイヤを振りかぶって撲殺した。はぁはぁと息を切らすモララー。
早く、この場を離れなくちゃいけない。そのとき、どこかから妙な声を聞いた。



「ウじゅるうジュる、モららーヨ、私ノ息子よ、君は簡単ニ誰カヲ殺すノダね。」
264セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/28 18:10 ID:aekVt0Oy
ハァ?今さっき殺したばかりのコイツの死体の中から声が?そんなバカな。
しかも、オレの名前を知っているだと?何だ?しかし今の状況でそれは考えられなかった。
「くっそー、何度でも殺してやる!!」
モララーは再びタイヤを振りかぶり、死体の腹部へぶち当てようとした。即死コース決定!

しかし――にゅるっと腹部から手が出てきた。その手はタイヤを掴み、物凄い力で引っ張られた。
モララーはついタイヤを離してしまった、だが、問題はそれではなかった。
『生まれてい』るのだ。竹村の体の中から。これは、なんだ?ぐちゅぐちゅ、そんな擬音語が相応しいのか?
とにかく、実体は現れた。こいつは、人じゃねぇッ!!

「畜生ッ!」
モララーが叫び、ダッシュで車に向かった。距離は50mもない。車に乗れば逃げ切れる!
ガソリンは既に満タンではないが十分な量が入っていた。運転席に何とか乗り込むことができた。
よし、発射―――プスプスプスン!プスキュルルルルル

走り出せよ!ポンコツ!おい!走れ!
モララーの心の叫びは表情に表れていた。車が走らない、それは『奴』がトランク部分をつかんでいるからなのだが。
それに気づいたモララーは、再びあの時の岩を奴に向かって投げた!狙いは顔面中心部!
見事、奴の顔面にヒットし、少しよろめいた。今しかない!一気に発射した。

奴には走る速さがなく、着いてくることはできなかったようだ。
「くそッ、なんなんだアイツは!?ゾンビだけじゃねぇのか?大体にして――オレの名前を知っている!!」


モララーが考えてもどうこうなるものでもなかった。車は快適に走っている。中心部目指して。


ただ、モララー自身も気づかなかった。いや、気づく由もなかったというのが正しいか?
さっきまでモララーが武器として使っていたタイヤ、『彼』にも、一瞬だが新しい命が宿った。
心臓の音が高鳴り、すぐ消えた。再び鳴ることはなかったが。

【生存者 残り7名】
265名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/29 16:12 ID:klEmhGEt
いいです、もっと続けてください
266名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/29 18:07 ID:mVfAIvT7
(・∀・) ◆RqaG8iCjwk さん面白いです、続き読みたい。
267セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/29 21:52 ID:Ze4anB67
ある家屋内。真っ暗闇。声だけが響く。
「しぃちゃん、お願い、目を覚まして。」
ガナーの悲痛な思いは長い時間続いていた。あの心臓爆弾のことがあってから数時間、
いまだにしぃの意識は戻らない。もしやこのまま・・・いや、そんなことは考えてはならない。
彼女は私が生かす、必ず。


数分おきにガナーがしぃの額にある濡れタオルを交換しているかいもあって、だんだんしぃの病状はよくなった。
顔にも血の気がさし、呼吸も正常に戻っている。どうやら、風邪をひいていたのだろうか?

まだ、病状はよくならない。根気が必要か。ここで巻けたら、私たちの負けだ。


そのまた数時間後、ついに。

「・・・ウ〜ン・・・、ガナーチャン・・・。」
「しぃちゃん!?目が覚めた?よかった・・・。」
ガナーは涙を流して喜んでいた。しぃは、今までの記憶が全くなく、なぜガナーが泣いているのかと思うほどだったが。
「ゴメンネ、ガナーチャン・・・メイワクカケチャッテ・・・。」
「そんなこといいのよ、私はあなたが目を覚ましてくれただけで嬉しいの。本当によかった・・・。」

しぃのかぶっている布団に、ガナーの涙が数的落ちた。それはカタルシスの涙だ。
しぃの心は一気に洗われた。アタシガヨワクチャ、ガナーチャンニメイワクガ――!

「ガナーチャン」
ふいにしぃが言葉を発し、立ち上がった。
「どうしたの?あ、まだ完全じゃないんだからゆっくりしてないと」
「ゴメンネ、デモアタシハツヨクナリタイ。ココデズットヤスンデイテガナーチャンニメイワクヲカケツヅケタラ、ヨワムシデオワッチャウ。」
その目は、どこか、遠くを目指している。

「イコウ、ガナーチャン。コノマチノソトヘ。」
今までガナーの台詞だったそれを言ったしぃの顔は溌剌と、輝いていた。
生命力の強さ、体力、そんなものではない、負けん気と根性が今、しぃの体を支配して動かしていた。

ガナーは二つ返事にいいよ、行こうと、しぃの気持ちを汲んでくれた。
結束力か、信頼か。二人は呼吸を合わすように出発の準備を整えた。




偶然か。その家屋の中に、一つの古文書があった。表紙。
――『Union and freedom do not go into a hand.』――
表紙のキリストが、微笑んでいるように見えた。
268セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/29 22:15 ID:Ze4anB67
その家屋の玄関には一台の乗用車があった。新車だろうか、ホンダのライフだ。
ガソリンは、十分。乗り込むなら今だ。運転は私がやる。ガナーは少し張り切っていた。
というのも、今まで流されるままにきていたしぃが息を吹き返したことでガナーには安堵が出てきた。
―彼女が息を吹き返したのなら、脱出できるのかもしれない。彼女に余裕ができていた。
しぃが、助手席に乗り込んだ。
「さぁッ、行くわよーっ!」

車はゴウッと音を出し快適に走り始めた。なぜかこの町には太陽の光が差さない。
天気がよかったなら最高かもしれないが、あいにくの曇りだ。天気がよくてもその気にはなれないかもしれないが。
車は快調に進んだ。
「しぃちゃん、具合はどう?」
「アッ、モウダイジョウブ。デモガナーチャンガウンテンシテルアイダチョットヤスマセテモラッテモ、イイ?」
「そんなの、全然構わないわよ。休みなさい。体力回復が一番よ。」
エヘヘ、としぃは苦笑いしたように笑ってすぐに眠りについた。




さて――。

この状況は――


どうしよッか?

運転していた車は動きを止めた。民家が密集するその場所。一本道。両サイドに家屋。
正面からゾンビがあるってくる、私の肉を食らいに。大人数、10〜人はいるだろうか。問題はそれだけじゃないのだ。
上にもいる。さっき、車の天井がドンと鳴った。『鷹』か『鷲』か?相当な大きさだろう。
そして後ろにもだ。ゾンビ。もう、お腹いっぱい。

ガナーは少し考えていた。この状況を打破するには。必要なもの、必要なもの――。
車を直進に発進させただけでは前のゾンビに車を押さえられて、後ろのゾンビが襲いに来るだろう。
外に出れば野鳥が肉を食らう。「二人」は無駄死にだ。それを打破できる方法は?
無駄死にを打破、無駄死にを打破・・・。

「しぃちゃん、起きて。」
しぃの肩をガナーが揺さぶり、目を覚まさせた。ガナーはすぐに目前に迫った状況を理解したのか、
色々な意味での『準備』は万端だった。
「いい、しぃちゃん。このままじゃ、二人とも無駄死にになっちゃうの。」
「エッ!クルマカラオリレバ!」
「今車の上に野鳥がいるの。大きな。彼もゾンビ化してるから、食べられちゃうわ・・・。」
「・・・。」
しぃはガタガタと震えた。ガナーも冷や汗を流している。


「いい、しぃちゃん、作戦があるの。」
269セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/29 22:30 ID:Ze4anB67
「私がこのまま車を発進させる。いい、しぃちゃんは車を降りる準備をして。
私がこのままゾンビの大群に突っ込むわ。そのスキに逃げてちょうだい。ていうか、今あなたは車を降りて。
これを渡すわ。銃よ。車の上に野鳥は多分三羽いる。的確に、早く撃ち殺して。さもないと、あなたが食べられるわ。
いい、必ず、今の約束を守ってね。逃げて。私の言うとおりにしてね。しぃちゃんのバックに
詳しいことを入れといたから、また後で見といてね。とにかく―――――


         生きてたら、また会いましょうね。」


ガナーは返事をする間もなくしぃを突き飛ばした。しぃははにゃーんとドアから弾き出されると
すぐに車は全速力で走り出した。ゾンビの群れへ向かって。


「ガナーチャーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!」
しぃの叫びは通じたのか、一瞬ガナーが親指だけを立てる仕草をしたように見えた。そして涙も見えた。
しぃも泣いていたが、この状況では泣いてはいられない。ガナーの車の上部にのっていた野鳥が
しぃに向かってやってきた。その数、4匹―一匹多い!―しぃは銃を撃ったことなど当然なかったが
最初の3匹には脳天を貫通させて事切れさせた。最後の一匹だ、逃げながら撃たなくては
後ろのゾンビにも食われてしまう。早めに、早めに。しかし―――

カチンッ

撃鉄が不快な音を鳴らした。玉切れだ!しぃは一目散にその場を逃げた!涙を流しながら。
鷹だか鷲だか、野鳥は追いかけてくる!しかし、方向を変え、どこかへと飛んでいった。
しぃは、涙を流していたがそれを拭くこともなく、再び走り出した。あたしが生きなくては、ガナーちゃんの努力が
無駄になってしまう!いや、『ガナーちゃんも生きる』!必ず。いっしょに脱出してやるんだ!










その頃、ガナーは既にゾンビの大群に囲まれていた。既に体中のありとあらゆる部分を噛まれ食われている
彼女に意識はなかった。意識はなかったのかもしれない。しかし、親指を立てたままの右腕は生きていた。
親指を立てたままで。それは、しぃに対する信頼、このゲームに対する矛盾、全てを含んだ根性の仕草だった。

 




――しぃちゃん、どうか、生きて――
270セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/29 22:33 ID:Ze4anB67
【生存者 残り6名】
271バザール:04/01/29 23:10 ID:sISUDaq9
うおおおお!面白い!続きはやくみてー!
272セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 09:37 ID:6xIuOiZw
寒さを感じるようになってきた。光が差さないからか。この町はとても暗い。
彼女はむしろそれを懐かしいとも感じることができたし、いやだと感じることもできた。
それは『光』の無かった彼女の生活からであろうか。

ぁゃなみは、おにぎりの死後、自分の生きる方法として最良の方法を考えていた。
自分がけが生きるべきか、他の者も生きるべきか。勿論、他者と協力をしたほうが生きる可能性が高いことはわかっている。
しかし、しかしだ。連携プレーに失敗が起きたらそこで終了だ。信じられるのは、自分しかいないのか。

などと悩んでいるとき、ぁゃなみは商店街に辿り着いた。荒廃していて、もう何もない場所だったが。
奥には列車だけが見える。そして、ゾンビが蠢いているのも。ぁゃなみの武器からしても
ゾンビを倒すのに至近距離であれば2、3匹は余裕で倒せるだろうか、あの数ではそうも行かないだろう。
『列車での脱出』は見送るべきか――ぁゃなみの頭にその言葉が宿った。

――どうか、生還してくれ――

いや、無理だ。あんなゾンビの多い場所には・・・

――どうか、頼んだよ。――

あたしじゃ無理よ・・・無理・・・。




頭の中で『おにぎり』の言葉が隅に引っかかった。クソッ、クソッ・・・。
ここで逃げたら、また負けじゃないかッ!!


彼女が前回、いや前々会か。このプロジェクトに参加させられたときと同じ状況にあった。突然にフラッシュバックする。
――ぁゃなみ、オレはもうダメだ。君なら、この列車に乗り込めば逃げ切れる――
――ダメっ!8頭身さんも乗り込まなきゃ!でも・・・でも血が止まらないじゃない!――
――もう、手遅れなんだよ。いいかい、あの列車にはアサピーとレモナが乗っている。
君もちゃんと乗るんだ。さっき言ったよな、1さんの墓を立ててくれって・・・。グハァッ!?――
――8頭身さんッ!?吐血が・・・。1さんのお墓は必ず立てる!でも貴方は死んではいけない!――
――わがまま言うな!!アサピー・・・レモナ・・・こいつをしっかり頼んだぞ。お前らは死ぬには若すぎる――
ドガッ!
――8頭身さん・・・何を・・・――

気がついたのは列車の中だった。あぁ、きっと彼は死んだのだろう。私は1さんと8頭身さんの墓を隣同士に作った。
273セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 10:00 ID:6xIuOiZw
あの時と同じ思い・・・もうしたくはないッ!

ぁゃなみは意を決したようにワイヤー数本でゾンビに対峙することを決意した。
近づくと、数がだんだんわかってくる。5匹、10匹。なるほど、10匹は下らない。
駅の構内にはベンチに座るゾンビなどがたくさんいる。今からあたしは、あいつらと戦うのだ。

まず、ぁゃなみは切符売り場の待合室のようなところへ入った。売店もあるが電気は消えている。
暗闇に一匹のゾンビを確認した。こいつからかッ!!ぁゃなみが放ったワイヤーは彼の首を直撃して
破裂、脳漿をぶちまけながらその場に突っ伏した。まず一匹。
それが発端となった。他のゾンビが続々と集結するために集まってくる。ダメだッ、やはりこの数では!
しかし、諦めの悪いぁゃなみはまだ、生きることに執着していた。駅のホームに通じる引き戸、
そこにワイヤーを仕掛ければ、もしかしたらゾンビは全部首チョンパになるのではないかという考えだ。
まさに、それをやるしかなかった。しかし、冷静を欠いたぁゃなみは、『そのこと』に気づく余地もなかったが。

ワイヤーは3本セットした。首部分、胴体部分、下半身部分。これだけあれば大丈夫だろうか。
あとは、こいつらがあたしを襲うために駅の待合室に入ってくるのを待つだけだ。それだけだッ。

ゾンビがぞくぞくと中に入ろうとしている。その度にブシュッブシュッブシュッと血の弾ける音が響いた。
小気味よく、また気持ち悪い音である。なんせ、首や体が飛んでいるんだから。

ぁゃなみの作戦は成功。功を奏した。全てのゾンビはもう動くことができずに蠢いているばかりである。
しかし、何であろうか、ゾンビ達の肉片が集結している様に見える?そんなバカなと言いたかったが。
いつか、この光景は映画で見た。『ターミネーター』だ。あのドロドロしたやつ。あれに似ている。
ただし、これは肉片だが。それがだんだんと集まって、集まって、集まって―――

一人の大巨人、いや、人ではない、そこには赤い血に染まったスライムのような物体があった。

「こんなのが・・・マジでいるの・・・?」
ぁゃなみは愕然とした。勝てる気がしない。いやむしろ、他の予感にとらわれた。次の瞬間、やられる。
その生物は吼えた、よく吼えた。そこまでやらなくてもいいだろうというほど吼えた。
「グルォォォォォオゥォゥォゥォォォッ!!!」
1mはありそうな口、全長は3mはあるか?もはや素手での戦いになるぁゃなみに勝つ手段はなかった。
これは、逃げるしかない!だけど!8頭身さん!負けられない!戦うべき?
負けたくない、負けたくない、ここではまだ、負けたくない!!おにぎりくんとの約束ッ――


ぁゃなみとおにぎりのバックだけが外に放り出された。ぁゃなみは、その巨大な生物に今まさに
頭から全てを食われている。ガキッ、ゴキッというのはぁゃなみの骨が折れていく音だろうか。
口から出ているぁゃなみの右足だけがぼろりと落ち、蟻や鼠、猫がその破片を口に運んでいる。





【生存者 残り5名】
274名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/30 11:14 ID:5sfDYdYd
ぁゃなみのキャラ違くねぇ?
周りはゾンビだらけ。指では数え切れないほどいる。10体ぐらいだろうか?
「かかか…囲まれたぞゴルァ!!」
「囲まれちまったか…」
「ゾンビ!!」
ゾンビが近付いてくる…一歩、また一歩と…
「伏せろ!!」モララーが叫んだ。
ギコとジサクジエンは地に伏せた。その瞬間銃声が響いた。
                         ダダダダダダダダダ!!
マシンガンの音だろう。直線状にゾンビが倒れた。
「今だ!!突っ込め!!」モララーが指示する。
「ゴルァ!!」ギコとジサクジエンは走った。それを追うゾンビ達。
「させるかぁ!!」弾は使わず、マシンガン自体で攻撃し始めた。
ゾンビはギコ達を追うのをやめ、モララーを標的にした。
「そうだ…俺が相手だ…かかって来やがれ!!」自分の身を差出してまでギコ達を守る気なのだろうか…

ギコ達はかなり遠くまできていた。
「モララー…」
「モララー…アンナカズノゾンビガアイテジャ…」
「言うな!!もう言うんじゃない…モララーのことは…」

今から数年前…

ガスッ!バキ!!
「腹を切って氏ねよ!!こんの糞ギコがぁ!!」
「氏ね!!氏ね!!」
ギコは複数人からイジメに合っていた。

「おい!!お前ェら!!」
大きい声がした。
「ヤバっ!!って他の生徒じゃないか。」
「ギコを離せ!!」
「え?今なんつった?」不良グループがモララーに狙いを向ける。
「ギコを離せって言ったんだ。人の話を聞いとけ。厨房め。」
「おい!!こいつから潰すぞ!!」モララーが危ない…!!
しかし、ギコには立つ気力さえなかった。
「氏ねェェ!!」モララーに殴りかかる。

                               ドカッ!!

「こいつ潰すぞ!!か…潰せるもんなら潰してみやがれ!!」
                          ドカッ!!バキッ!!ズゴッ!!
いつの間にか喧嘩は終わっていた。


モララーには助けられてばかりだった。
しかし、恩を返す事は出来なかった。今となっては…。
「ちくしょう…モララーっ!!」ギコの目には涙がたまっていた。
なんで助けたのだろう?生き残る効率はモララーのほうが高い。自分は極端に低いはず。なのになぜ…
自分は死んだ方が良かった。モララーが死ぬより自分が死んだ方がマシだ!!なのに…モララー…。

                       「ギコ。お前はまだ死んじゃダメだ。」

透けるような声。モララーの声だった。空耳だろうか?いや、そうは思えなかった。
モララーが言ってくれたおかげだ。結論は出た。


               ─────お前の分まで…絶対に生きてやる─────。
ギコ HP100/100 元気   ハンドガン(12/11)、携帯ラジオ
モララーHP???/100 ???   マシンガン(80%)
ジサクジエンHP100/100 元気 サバイバルナイフ
277セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 22:22 ID:vPS7niEh
ギコとジエンが出発の準備を終え、今まさに出発しようとしているときであった。
ジエンの体調は既に全快し、姿も完全だ。出発するなら今しかない。
ここからは駅のホームが小さく見える。かなり遠くにあるが、あそこから乗って逃げるしかないのだろうか。
「ジエン、そろそろ出発するか。」
ギコがバックを持ち上げた。ジエンも小さなリュックを背負っている。
「シュッパツ、イイ!」
「ジエン、オレはあそこの電車に乗ろうと考えているんだが、確実にゾンビが沢山いるだろう。
多少リスクのある賭けだが、乗ってくれるか?ジエン。」
ジエンは躊躇うことなくイイ!と返事をした。賛成のようだ。ギコの目に涙が浮かびそうになった。

「さて――じゃぁぼちぼち。行くぞ。」
二人は遂に歩き出した。脱出への切符を手にするために。駅に向かって。
駅までの距離は200m以上はありそうだ。直線にしては結構遠い。まだ病み上がりのジエンの為にゆっくり行こうと
考えていたギコにとっては、予定外の長丁場だった。


ぴんぽんぱーん。

あの音楽が響く。そして、あの声も。

「ぃょぅ。ちゃんとやってたかょぅ?君たちにいい連絡があるょぅ。実は、今現在の生存者数が5名になったょぅ。」

ギコとジエンの心臓がドクンと鳴った。やはり、たくさん死んでしまったのか・・・?
ぃょぅの放送は続く。

「さっきも言ったとおり、ここからは連合を組もうが勝手だょぅ。今、君たちの体内爆弾は爆発だけの代物だょぅ。」

そういって、放送は切れた。そうか、誰かはやはり死んだのか。
出発前の様子からいって、ガナーやぁゃなみが死ぬことは考えられない。でも、女の子だから、もしかしたら。
モララーやおにぎり、ネーノにモナーも死ぬことは考えられない。妹者は、死んだ可能性が高いな・・・。
しぃは、どうだろう?彼女も弱いから死んだかもしれない。とにかく、誰が死んだかなんて、オレにはわからない。

「ジエン、聞いた通りだ。オレ達だけが脱出しようと思えば出来るかもしれないが、
他の連中が生きている限り、彼らにも脱出の余地を与えるべきだろう。脱出するべきか、どうか。どうする?」
「・・・。」

ジエンは少し黙ってしまった。確かに、誰だって、自分の命は惜しい。何物にも換えがたいものだから仕方が無い。
ギコも黙ってしまった。俯く素振りで正面をチラッと見るとそれは100mほど先、十字路を一本はさんでいるが、
そこには一人の『ニンゲン』、いや、腐敗した『奴』がいた。過去に見覚えがあるッ!ギコはぎりりと唇を噛んだ。



「ひ・・・ひろゆきッ!!!」
278セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 22:50 ID:vPS7niEh
『奴』は走ってはこない、ゆっくりと血を噛み締めて歩いてくる。気付いているのか?
いや気づいていないはずはない。ギコはゆっくりと花火の準備をした。今回は『特大花火・パラシュート付』だ。
パラシュートなんていらないから火薬を多くしろと言いたかったが、とにかく。
「ジエン、ビンとライターの準備をしろ。早くしないと、オレ達が狩られる。」
「ワ、ワカッタ!!」
ジエンは動揺したようにすぐ準備を整えた。奴はまだ歩いてくる。撃つなら今しかない。
ビンに花火をたくさん入れ、導火線をセットした。ギコが、大きく叫ぶ。

「撃てェェェェ!!!」

それは、どこか軍隊の言葉に似ていた。とにかく、ギコもジエンもライターで導火線に火をつけた。
ピューっと飛んで行く花火。一直線に奴めがけて飛んで行く。そして、奴の体にめり込む。
問題はここからだ。奴の体に、これが通じるかどうか。1秒後、花火は破裂した。奴の体の中で。

パラシュートが奴の体の中に入っている!特大花火でさえも効かない!!クソッ!
「ギコ、ロケットハナビモマッタクキカナイゾ!ドウスレバイインダ!」
ジエンが必死に叫ぶ。ギコにもどうしようもない。ジエンの持っている花火も底を尽きそうになった。
ここまでか・・・そう感じているときだった。『奴』はちょうど十字路の中央にいた。


キキーィと音が鳴って、車が走ってきた。車は一直線に奴の体に突っ込むと思い切り吹っ飛んだ。
奴だけが吹っ飛び、スピードを出しすぎた車は十字路中央で止まった。運転席に誰かが乗っている!!
敵か!?クソッ、花火がねぇ!ギコがどうすべきか考えているときであった。

「やぁ、ジエンにギコじゃないかッ!生きてたんだな!!」

聞き覚えのある声。ゆっくりと目を上げるとそこにはあの時暴れていた彼が。生きていたのかッ。

「モララー・・・イキテタンダナ・・・。」
ジエンがぶるぶると震えてモララーを見上げている。ギコもおそるおそる見上げるとそこにはモララー。
「どうした、そんな怯えた目をして。ギコ。」
「・・・いいや、別に。どうしたってほどでもないぜ。」
そうか、とモララーはちょっとほくそ笑んだ。ギコがそれをすぐに遮る。
「長話をしてる暇はないようだ。電車に乗り込むしかない。」
「待て、だけど、ほかに生きている連中はどうする!?見殺しにはできない。」
二人が悩んでいるとき、ジエンが何かを持ってきた。雑貨屋の中に何かがあったらしい。
「コエヲオオキクスルキカイ、メガホン、コレツカウノイイ!!」
確かに。ジエンが持ってきたそれは、声を大きく増幅させることができる機械だ。これなら、半径何100mなら通じるだろう。

ギコはそれに賭けた。これで通じなかったら、オレ達だけで脱出するしかない。
マイクのスイッチをオンにして、叫んだ。音割れがしそうだが。
「いいかーっ!聞けーっ!今からモララー!ギコ!ジエンは脱出する!他にも脱出したいやつがいるならば!
商店街の奥の駅のホームまで来い!10分待つ!全速力でダッシュで来い!
一緒に脱出しようぜ!!頼むから!早く来てくれ!!」

そう言うと、ギコはぶつっとマイクの電源を切り、モララー達と一緒に車に乗り込み、
駅に向かった。駅というより、希望に向かって。
279セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 23:01 ID:vPS7niEh
「それにしても、アレだな。」
ふいにモララーが言う。
「何がだ?」
「ん、もしかしたら、他の二人だって死んでるのかもしれないって事だよ。」
「まぁその可能性も否めないな。大いにありえる。」
ギコがタバコに火をつけた。
「なんだ、キミはタバコを吸うのか。」
「ああ、なんてったって、ここからが正念場だからな。死装束代わりに死煙草ってな。」
「ギコ、ゼンゼンオモシロクナイゾ!!」
ジエンの突っ込みのとおり、場の雰囲気が冷めた。


駅に到着すると、そこには数々の残骸があった。ゾンビの血液?切符売り場の匂いは壮絶だった。
とても耐えられない。しかし、そこで一つのバッグを見つけた。これは?
中を見ると、ワイヤーやら水やら、食料やら。そして、一枚の紙切れ。震える文字で書いてある紙切れが。
手紙を読む。視線を変えるとそこに落ちている大量の頭髪、青い髪の。少なくとも、『あの』二人は死んでいるのか。
全員が黙祷をささげるように目をつぶった。彼女達も奮戦した。その歴史を自分たちが紡いでいくしかないのだ。


とにかく、今は自分たちの身の安全を仰ぐしかない。モララーは落ちていたバックを拾うと、列車にいち早く乗り込んだ。
5両編成の列車だ。5人なら余裕で乗れる。先頭の車両に乗り込み、運転席に行った。
スイッチやら何やらが多く、どれを押せばいいのかわからなかったが手当たり次第に押した。すると、プアーップアーッという音とともに
列車が震え始めた。まだ、列車は生きている!大前提のことなのだが、とても嬉しかった。
全員が喜んだ。涙を流して。そうだ、オレ達は生きて帰れるんだ。あとは、他の連中を待つだけだ!




その頃、五両目に乗り込んでいた『奇形の物体』は徐々に、動き始めていた。
280セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/30 23:03 ID:vPS7niEh
【生存者 残り5名】
281名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/31 03:49 ID:jcgV/gnW
No.8 バイオハザード

 「バイオハザード」「バイオハザード2」何のことだか解りますか?
 コンピュータ通信をこなすファンの皆さんは、ご存じの方もあるでしょうが、
 まるでご存じない方もあるでしょう。これは、コンピュータ・ゲームソフトなのですが・・・
 今、僕はこれにはまっています。

http://www.kayamayuzo.com/letter/letter_message8.shtml


「バイオハザード4」国内でも2004年冬発売! 三上氏がディレクターに

また、シリーズの生みの親である三上真司氏がディレクター/シナリオ
を担当する部分にも注目しておきたい。以前は柴田洋氏が「バイオ4」
のディレクターであると伝えられていた。プロデューサーは小林裕幸氏。

http://gameonline.jp/news/2004/01/30019.html

勝ち組?プレイステーション2の画面↓

http://www.fromsoftware.jp/top/soft/ac3sl/screenshot/shots/snap_03.jpg
282セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 12:35 ID:KLUsIQD7
――さっきの声は?――

商店街からちょっと外れた家屋付近に身を潜めていたしぃが体を覗かせた。脱出?
さっきの放送はマイクとかメガホンとかそういう種の放送だった。個人的連絡のような。
そして声の主ギコ、彼はモララーくんやジエンくんとも一緒だといっていた。列車に乗って脱出とも・・・。
車などの移動手段がない今、あたしにはそれに賭けるしかない!!

しぃは駅から500mほど離れた地点で銃のマガジンを交換したりして時を過ごしていた。
それこそ、暇を潰した、というよりはガナーを待っていた、ということが正しいのだが。
よく考えてみると、自分、モララー、ギコ、ジエンということはもう一人は誰なんだ?ガナーは死んでしまったのか?
ガナーは生きていて、後ろからついて来るのか?いや、やはり、彼女は死んでしまったのだろうか?

真実を知ることのできない彼女には難問であった。永遠に答えられない、永久の闇。
とにかく、あたしだけでも生きるしかない。駅に向かおう。そう考えて立ち上がった時だった。

「痛イ・・・。」

右足がとても痛い。走って逃げているうちに少々捻ってしまった様だ。さっきは必死だったから気づかなかったのか、
時間がたってからズキズキとしてきた。走れば500mだったら10分でいくことは可能だと思ったが――予定外だ。
しぃが唇を噛んだ。しかし、行くしかない。彼女は右足を引きずりながら駅へ向かった。生き残ってやる――。




五分が経った。進んだのは200mくらいか?これじゃぁ駅に着くのは不可能だと悟った。もう、彼らは出発してしまう。
そして、後ろから迫りくるゾンビ。さっきまではいなかった。しかし、あたしの匂いに弾きつけられてやってきたようだ。
全員が不細工な顔に唾液を塗りたくり、腐敗した体であたしを食べるのだろう。気持ち悪い!

残り3分。距離は200m。もう無理だ。そう考え、諦めようとした時だった。後ろから迫り来る者を感じた。
―ゾンビ!?―ふいに後ろを振り向いたしぃは、その姿を見た。
顔はモララーに似ている。髪は長く、むしろ女装モララーと言っても過言ではないその顔。
流石家の次女。その愛くるしい表情が、今、そこにあった。

「しぃ!時間も残り少ないから早く行くのじゃ!!背中に乗るのじゃ!」

妹者がゾンビの大群の脇から現れ、しぃを背中に乗せた。
283セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 12:58 ID:KLUsIQD7
「妹者!?イキテイタノ!?」
しぃが安堵と悲しみが入り混じった声でそう言った。つまり、ガナーが死んだことを意味しているのだから。
「そうじゃ。商店街から離れてたのじゃ。だけどさっきの連絡を聞いて一目散に走ってきたのじゃ。」
少々、妹者の声にも悲しみが混ざっているような感じであった。彼女のペア、モナーだったっけ?
彼は死んでしまったのか・・・。しぃが静かに目をつぶった。

「しぃ・・・みんな、みんな、死んでしまったのじゃ・・・。」
何時の間にか妹者が泣いていることに気づいた。彼女も、必死に生きてきたんだろう。
「・・・ソウネ。でも、その人たちの為にあたし達が生きなくてはいけないの。」
「・・・そうじゃ。自分たちが生きなくては犠牲になった者達へ供養にならんのじゃ・・・。」
妹者は俯きながら走った。残りは1分?距離は100mほどになっていた。・・・いける!逃げ切れる!


その時、ドッドッと馬の蹄のような音がした。何かが走ってくる。
「ナンナノアイツ・・・。」
後ろには変な服装の男が、走ってきていた。妹者のスピード、このままでは追いつかれてしまう。
「妹者!トニカクハシッテ!」
しぃが叫ぶと、妹者も状況に気づいたのか、全速力を出した。しぃはバックからシグザウエルを取り出すと
奴に向かって構えた。装填できる弾は6発――全部使い切ってでも奴を止めなければ!
しぃの指は引き金を4回引いた。その銃弾が奴の体にめり込み、少したじろいだ様だが、倒れる気配がない。
もう一発、引き金を引いた。その銃弾は奴の顔面の中央を完全にぶち抜き、頭から後ろに倒れた。
「妹者、ヤッタワ!アトハ、ノリコムダケダヨ!」
「よくやったのじゃ。この距離なら乗り込めるのじゃ!!」
すでに二人は駅の売店や切符売り場のある所まできていた。血の匂い。とても耐えられずホームへ向かった。車両が5両ある。

「どこに乗っておるのじゃーっ!返事をするのじゃーっ!」
妹者が叫ぶ。すると自動ドアの電車のドアがガーっと開いてモララーとジエンが現れた。
「早く乗れ!話は後だからな!!」
「ダッシュツ、イイ!」


しぃと妹者は一番前の車両に乗り込んだ。プシューとドアが閉じようとする瞬間!!
ドアに手が挟まっている。誰かの。それはすぐに、『奴』のものだとはわかったが。

「オマえら、これデ終ってしまウと思ウナ?きット、殺ス?まダ、終わラナい?
AAノ運命、悲哀、ソれヲ思い知レよ!!まダ、終わラナい!?逃ゲ切っタと思エ!!」

「無様だな、ひろゆき。いや、親父よ。」

そう言うとギコは運転席からスタスタと歩いて来てしぃの持っている銃を拝借すると額にぶち込んだ。
グァァと、奴は手を引っ込めて後ろに退いた。ドアが、完全に閉まった。出発するなら、イマノウチ?


そして、ギコが吼える。
「よーしッ、脱出だーッ!!」

【生存者 残り5名】
284名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/31 13:19 ID:gHxs5wVM
(・∀・)オモシロイ!いよいよ物語も終盤ですか!?
285セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 14:52 ID:KLUsIQD7
列車は動き出した。キキーッという小気味良い音を出しながら。スピードを上げて。
「しぃ!妹者!生きてたんだな!」
モララーが安堵の表情で向き直る。しぃと妹者も笑顔でモララー達を見る。
「そうなのじゃ。とりあえず、生きているのじゃ。」
「モララークン!アタシタチハダイジョウブダッタケド・・・」
しぃと妹者は俯き、視線を下に向けた。ギコは、あぁ、彼らは死んだのか。と思った。
「ああ、わかってる。最後まで言うな。奴らも、最後まで生きたんだ。オレらにできることは精一杯生きてやることだけだ。」
「そのとおり。とにかく、二人とも無事でよかった!あとは、電車が町を抜けるだけだからな!」
「ギコ!マエヲミロ!マエ!」

ジエンが叫ぶ。前を見ると、列車の走る線路の上に数人のゾンビがいる。列車を止めようとしているのか?
しかし、列車は止まらない。むしろスピードを上げて走った。轢く瞬間、グシュシュと肉が潰れる音がしたが
そんなのに気にしてはいられなかった。とにかく、目指すは脱出のみ――。

列車は快調に進んでいた。
「なぁ、妹者。」
モララーがふいに問う。
「どうしたのじゃ?」
「いや、モナーは、どうやって・・・いや・・・どうなって死んだんだい・・・?」
「・・・モナーは、わらわをかばって死んだのじゃ・・・。わらわには先に逃げろ!と言ってたのじゃ・・・。
ゾンビに囲まれた状態で・・・。しかも腕を一本失った状態で・・・。」
妹者が涙を流していることに気付き、これ以上聞くのをやめた。
「いいよ、ありがとう。モナーも頑張ったんだな・・・。」

「モララークン・・・イキテテヨカッタ・・・!」
しぃが声にならない声をあげていた。彼女も必死だったのだろう、地にへたり込んでいる。
「こっちこそ。しぃが生きていてとてもうれしいよ。・・・・・・・・!!」

モララーが前方に目を向けたとき、それを目撃した。一人ではない、数人の。


「オマえら・・・逃ゲ切れるトカ思ッてンじゃネーの?」

奴が、そこに立っていた。
286セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 15:09 ID:KLUsIQD7
「クソッ、そうか・・・ヘタ打ったな・・・。」
ギコが舌打ちしている。すかさずモララーが問う。
「なんだ、あいつらは?ヘタ打ったってどういうことだい?」
「ああ、あいつらは、オレ達の生みの親なんだ。今は緊急だから詳しいことは言えない。
とにかく、あいつら自体も『AA』なんだから、一匹だけのはずがないんだ。それに気づかなかった・・・。
あの時、列車に乗るときだ。額に銃弾をぶち込んだやつはその内の一匹だったんだろう。
くっそゥ、ほら見てみろ、あの一番右にいる奴を。あいつは人体やAAを吸収するんだ。」

よく見てみた。さっきの声の主?ああ、聞き覚えがあるし、あの顔にも見覚えがある。
ネーノだ。彼も吸収されたのか・・・!くっそォ・・・くっそォ・・・!!

「いいか、奴は肉体だけじゃなく知能も吸い取るしかもあの数だ。この列車自体を止められるかもしれん。」
そうだ。奴らの怪力では、もしかしたらそうなるかもしれない。しかし、モララー達は怯まなかった。
「・・・いいや、思い切り加速してくれ。じゃないとオレ達は脱出できないし、第一、そうするしかないだろ?」
「わらわも賛成なのじゃ。それしかないなら、そうするのじゃ!」
「アタシモ、ソレデイイトオモウ。ギコクン、マカセルワ。」
「ツッコミ!イイ!」
全員が賛成のようだ。ギコが小さな声でみんな、と言った。
ギコは列車のスピードを全開にし、群れへ突っ込んだ!!


ドカァァと音がした。奴らも総出で押さえている!このままでは・・・止まってしまう!
「クソォ、ここで負けられっかよ!!」
ギコが全ての回線をフルにして言った。他のメンバーもじっと信じることしかできなかった。

ただ一人、モララー以外は。モララーが窓から顔を出した。
287セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 15:12 ID:KLUsIQD7
ちょっと休憩。
>>284
終盤です。このあとの戦闘を乗り越えたら最終回・エピローグで終焉です。
おぉ!!もうそろそろで最終回ッ!!期待してますよ。
(だれかまとめサイトみたいなの作らないかなぁ…)゚゜(´_`)
289セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 19:05 ID:usXMomSD
>>288
まとめサイトなんてできたら面白いねw
あ、ちなみに、書き手少ないからじゃんじゃん書いちゃってくださいね。
今日の9時ころうp予定
290セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 22:41 ID:tliG499E
モララーが叫ぶ。
「ネーノ!!頼むからどけてくれ!生きているなら!」
その願いは、『奴』ではなく、奴の中にいる『ネーノ』に呼びかけたものだった。
もちろん、そこには目をつぶって眠っているようなネーノの頭部が覗いているだけだし、
意識がある様子もない。大体にして、奴の思考を支配しているのは奴自身であるはずだからだ。

徐々に列車のスピードが落ちる。しかし、敵も数人がかりで列車を止めるのが限界のようだ。一人でも抜ければ、
もしくは誰かが力を抜けば列車は再び走り出すのかもしれない。その為には、これしかないと思った。


ふいに、パンパンッと銃声が聞こえた。同じく、逆の窓から身を乗り出したギコが銃を手にしていた。
もちろん、銃弾は新しく装填してある。弾は、残り4発。これで、最後だ。ガナー。
ただし、これは最後の最後まで使い切ることはできない。何があるかわからないからだ。
これを乗り切ったときに困難がきたときに、対応ができなくなる。

ギコの打ち込んだ弾は正面で列車を押さえている奴の脳天と腕に命中して少しよろめいた。
しかし、すぐに体勢を持ち直し、再び車両を押さえる作業に取り掛かった。
ここからは根気の勝負だ。あちらも一人でも気を抜けば全滅だし、こちらも列車の力が弱まれば終了だ。
ただ、列車の力と奴等の力を対峙させた場合、圧倒的有利なのは、当然前者だ。このまま逝けば、勝てる!


「あ・・・あ・・・・。」
ギコやモララー、しぃ・ジエン。妹者の目は線路の遠く、後方を捉えていた。奴等の後方だ。何かが、来る。
紛れもない、『ゾンビ』だ。ついに集結して来たか・・・。きっと、町中までとは言わないが相当な数が歩いてきている。
あの数のゾンビに列車を押さえられたら、ひとたまりもなく、こちらはやられる!形勢逆転だ!!

「ちくしょォーッ!」
モララーが叫んだ。
「ネーノッ!頼む!そこをどけてくれッ!どうか・・・どうかッ・・・!」
哀願し、懇願している。ネーノと呼ばれる奴だけでも、せめて、彼だけでもどけてくれたら――。
ゾンビは迫ってくる。距離は100mあるだろうか?こちらが徐々に進んでいる分、80m?いや70m?
とにかく、距離は微細なものだ。このままではやられる!モララーは、もう一度叫んだ。
「頼むッ!僕はモララーだッ!生かしてくれーッ!!!」
全員が、列車内で祈っていた。モララーも、しぃも、ギコも、ジエン、妹者も。全員が。



祈りは、通じた。
291セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 22:59 ID:tliG499E
一人の怪物が群れを離れた。すると、突然走り始めて奴の大群に突っ込んでいった。
これが引き金となった。数人のよろめいた奴の足をまずは列車が轢いた。ぐちゅぐちゅと奇怪な音で。
すると、次にそれに絶えられなくなった奴の体やら何やらを潰していった。

「よーッし!逝け逝けーッ!!」
全員のテンションが上がったように、列車のスピードが上がっていった。奴を全て引き終わりそうになったとき、
最後の一人――ネーノの顔が入ってる、そいつ――がこちらに対峙した。
モララーや、ギコ達は目礼だけで、ありがとうという素振りを見せた。実際、モララーは泣いていたのかもしれない。
一瞬の親友に数度助けられ、最後には列車で轢死させたのだから。本当に、ネーノ。ありがとう。

ここまでくれば、もう怖いものなどなかった。ゾンビの大群はすぐにひき殺した。
それこそ、ソーセージを作るときに肉をミンチにする機械のように。列車はぐちゃぐちゃとゾンビという
ハンバーグを作っていったのだから。うわ〜、まずそう。



「・・・全部、終わったな。」
「ゼンブオワッタ!イイ!」
「終わったのじゃ。」
「イキテル・・・ヨカッタ・・・。」
「本当に、命あってこそなんだな!」


先頭は、終了した。それこそ、町からの脱出には、あと少しだ。5分もなく、自分たちは生還だ。

「なぁ、オレ考えたんだけどな。」
ギコがふと言った。
「ドウシタ?」」
ジエンが答える。
「ああ、とにかくな、このゲームが終われば、莫大な賞金に換えられるものが貰える。それを換金して
死んだやつらの墓でも立ててやろうと思うんだけどよ。おまえら、どうだ?」
「いいと思うのじゃ。実際、わらわもそうするつもりだったのじゃ。いつ言おうか迷ってたんじゃが・・・
ギコのほうから言われてとても気が楽になったのじゃ。とにかく、わらわは賛成じゃ。」
「アタシモサンセイ。ガナーチャンニハ、イノチヲハッテマデタスケラレタシ、オンガエシトハイエナイケレド、ナニカハシナキャトオモッテタノ。」
「当然、僕とジエンも賛成さ。さっき見つけたバックの中にもあったけど、おにぎりやぁゃなみ、
そしてネーノ。彼らのためにも、僕達は何かをしてあげなければならないと思う。
そして、意味は違うけれども、こんな糞なゲームにぶち込んだやつらにも復讐を、ね。」
「フクシュウ、オハカ、ゼンブイイ!!ジエンモダイサンセイ!!」

「おまえら・・・。」

ギコの目に涙が浮かんだ。全員の目にも。そう、このまま逝けば、ゴールだ。終わり無き筈だったゲームでの生還。
ゴールだ。全てが終わる。いや、終わらないのか。これからだ。やらなくちゃいけないのは。

全員がそんな気持ちに包まれている時だった。



列車の一両目と二両目を繋ぐドアが、突然に開いた。
292名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/31 23:06 ID:2iLAD5OH
「まいどこんにちは、佐川急便です」

(゚Д゚)ハァ?
293名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/31 23:07 ID:2iLAD5OH
誤爆しました
吊ります
294セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 23:18 ID:tliG499E
全員が凍りついた。そこにいた奇形に恐れをなして。

「なんだぁ・・・こいつァ・・・。」
ギコがその場に立ちすくんだ。ただし、銃を構えているが。

奇形の姿はぁゃなみの時よりも進化を遂げていた。既に奇形という奇形を超えた奇形だ。
触手、体液噴出はもちろんのこと、目が2個ではない。大きな口が1個に小さな口が10個以上ある。
そのくせ、体は無理に絞られていてコンパクトになっているが、移動はのろい。

なんだ、ありゃぁ?
全員がそう思ったが、言うまでもなく敵だということがわかった。
とにかく、一両目に入ってきてるのだから、自分達の身が危険なのは確かだ。全員が運転席近くに寄った。

「いいか、全員離れるな。離れたら、アレだ。」
ギコが触手を指差す。
「アレにやられる。捕まれて食われるんだろ、あの大きな口に。」
モララーが返答した。
「ああ、そうだ。とにかく、オレが銃をぶち込んでみるが、効く気配はなさそうだ。
そうなったら、とりあえず、電車を急停車させる。その内に逃げるんだ。オレのことは、気にするなよ。」
「ギコ!?イッテルコトガワカラナイゾ!マサカオマエ・・・」

そうだ、奴に銃なんて効くはずがねぇ。とにかくここは、誰かが犠牲になって他の連中を生かさなければならないんだ。
それは、ギコからしたら自己を美化する行為でしかなかったが、それが最善の方法であった。

「ジエン。このポリタンクがなんだかわかるか?」
「ワカラナイ・・・。」
「みんなも聞いてくれ。この中には灯油が入ってる。運転席に隠していたが、ポリタンクは10個ある。
列車の一両をふっとばすには十分な量だ。とにかく、お前らは、身の危険を感じたら外に逃げて外からこれに点火してくれ。」
「ヤッパリ!ギコ、オマエ、シヌキダナ!!」
ジエンが叫んだ。
「ギコ、オマエハシンジャダメダ!ギセイニナルナラ、ジエンデモイイダロ!」
「わがままを言うな。おまえらなんかにこんな役を任せられるか。寸前になったらビビって小便漏らすに違いないからだ。
いいか、これをできるのはオレしかいないんだ。とにかく、おまえらは逃げることだけを考えろ!」

「ギコ、わかったよ。僕達は死なない。そしてとにかく、おまえも死ぬな。」
モララーはそれだけを言うと、灯油の準備に取り掛かった。しぃも妹者もそれを手伝おうとしている。
ただジエンだけが、反抗的に。
「・・・イイカ、ホントウニオマエガシンダラユルサナイカラナ・・・!」
「ああ、わかってるよ。とにかく、早く準備を――」






ギコの視線だけがそれを捕らえた。
刹那、触手の一本がしぃの右肩に絡まりつく瞬間だった。
295セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 23:33 ID:tliG499E
「アァッ!」
しぃの体が吸い込まれるように奇形に引っ張られている。

「野郎ーッ!!!!」
ギコは触手に向かって3発発砲した。予定外のことで、指は三回しか動かなかった。
その後のことは、ギコも、モララーも、ジエンも、妹者も、全員にスローモーションのように感じた。













ガリッゴリッガキッガッキッ

正確に三発の銃弾をぶち込んだ触手。しかし、怯む事のなかった触手はしぃを更に強固な力で引っ張った。
断末魔の叫び、というのか?しぃの声にならない叫びは奇形に吸い込まれた。
彼女自身も、何が起こったか、わからないままに。そして、全ての記憶も、奇形の中に。
関係はあるのか、モララーの頭の中に一瞬だけ詩が浮かんだ。「よごれつちまつた悲しみに――」

「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



モララーの奇声は自分の脳内を破壊していった。ああ、僕は馬鹿だ。
本当に守るべきものを忘れていた。ああ、もう、悔やんでも悔やみきれない。
彼にとって、掛け替えのないもの、いや、かけがえのない人物は今失われた。永久に。

「クッソォォォ!!!!!」
ヤケになったモララーは灯油の入ったポリタンクを一つ、奇形に向かって投げつけた。
破裂したポリタンクからは大量の灯油が溢れ、貴兄の体全体を濡らした。
モララーはマッチを取り出すと火をつけ、奇形に向かって、投げた!!

奇形に火が点火され、ギャオオッと恐竜のような鳴き声をあげた。しかし、怯む気配はない。
「バカが、冷静を失いやがって――。」
ギコが舌打ちをして運転席に向かって走り、緊急停止用のボタンを押した。きっと、列車のレールと線路には火花が散っている。
全員が前傾姿勢になった。これこそまさに、急停車だ。


ドスッと音がした。急停車で全員が前傾姿勢、もしくは倒れこんだ中、一人だけ倒れなかった。
ギコ、彼だけは。触手が彼の胸を完全に貫いた。夥しい鮮血、それに伴う意識の薄れ。
一刻の猶予の後、ギコだけが倒れた。急停車の衝撃で、ギコがそういう目にあっていることなど、誰も知らない。



電車が、大きく速度を下げていった。
296セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/01/31 23:50 ID:tliG499E
「今だッ!早く!全員降りろォッ!」
ギコが大きく叫ぶと、ジエンと妹者は冷静を失ったモララーを強引に運転席の窓から放り投げた。
ジエンと妹者自身も窓から脱出した。そして――ギコと奇形の対峙。

「ハッハ。こんなやつ勝てねぇッて。」
ギコは半ば笑うようにいった。その顔は彼の親戚、『タカラギコ叔父さん』の表情に似ていた。

ああ、そういえば叔父さんいつも言ってたねぇ。この国、いやこの「ウェブ」は腐ってるって。

――はははっ、ギコ、いいか、もうあのサイトはだめだ。――
――あのサイトって・・・いつもの、2ちゃんねる?――
――あぁ、そうさ。オレ達の生みの親も、自身がAAになっちまったらしい。そんな腐った場所さ。――
――そうなんだ・・・。でも、ボクの『お父さん』はパパじゃないの?『お父さん』って?――
――・・・今にわかるよ。いいかい、これだけは教えておこう。――
――なぁに?――
――ギコがいい年になってきたら、叔父さんの組織に入るんだ。そうすれば、本当の『お父さん』に会えるかもしれないからね。
おっと、こんなこと、絶対パパには話しちゃだめだよ。――
――わかった。自分の本当の『お父さん』かぁ。会ってみたいなぁ。――
――お願いだから、本当にこの事はパパには言わないでね、はははっ――


あーくっそ。尚更負けられねぇよなぁ。『親父が何人もいる』んだしよ。
AAになっちまったんだから当然か?そうさ、きっとオレという存在も無限にいるんだろう?
叔父さん、オレが組織に入ったときには、あんた、既に死んでたじゃねぇか。どういうことだよ。
でもきっとあんただっていろいろあったんだろう?体面は自殺って言われたけどさ、オレには信じられなかったよ。
あんたが自殺するなんてさ。きっと、誰かに殺されたんだなって思ったぜ。
とにかく、今オレにすべきは、感動の再会とまでは言わなかったが、とにかく再会した親父と命をかけた
キャッチボールをしなきゃいけねぇってことだよ。本当に、まさに命がけのキャッチボール。
青春じゃないぜ?むしろ人生の終焉だ。生きるか死ぬか、父親対息子。感動の大作。
負けてもいいけど、負けらんねぇんだよなぁ。本当に。

――息子は親父を超えるものだ――
叔父さんいつもそう言ってたしな。でも、ダメだ。負けそうだ。すでに、この傷が致命傷だし、第一、武器が貧弱だな。
気が遠くなってきた・・・。ああ、戦わずして敗北かな?いや、戦ったことには戦ったけどな。

ダメだ、負けだ。意識が、薄れていく・・・・・・・・・・・・・。






ギコは、そのままゆっくりと眠りについた。そして、大きな轟音を聞いた。
297セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 00:02 ID:whyydAmt
「ヤッタ・・・!」
「やったのじゃ・・・。」
「・・・・・・・・。」

三人は、ついにやってのけたのだ。灯油に点火、ギコに言われたとおりだ。車両を爆発させた。
もはや、一両目は見る影もない、ただの炭屑になっていた。彼らは、勝利したのだ。

「ヤット・・・ゼンブオワッタ・・・!!」
「そうなのじゃ・・・・。生きているのじゃ!!」
「・・・・・・・。」
モララーだけが呆然と地面を見つめている。その目には、何も見えていない。
「オイ、モララー。イイカゲンメヲサマセ!オレタチハイキノコッタンダゾ!」
「そうなのじゃ。しぃのことは残念だったけど、とにかく、わらわたちは生き残ったのじゃ。。。」
「・・・。」
返答はない。モララーの体は、肉のついた屍になっていた。









「う〜ん、なんだい、さっきの音は・・・?」

「メヲサマシタノカ、ギコ!!!!」
「よかったのじゃ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・ギコ・・・?」

ギコは生きていた。そう、あの瞬間、ギコは完全に気を失っていた。しかし、点火の合図のないのを不審に思ったジエンは
再び列車内に乗り込んだ。そして、倒れているギコを発見。確保した。触手も当然の如く襲ってきた。
しかし、ジエンの「ファブリーズ・ブースター」の前には、追いつかなかったのだ。

「ギコ、イキテテヨカッタゾ!!」
「・・・ジエン・・・妹者・・・モララー・・・。ありがとう・・・。」
「気にすることないのじゃ。とにかく、今は四人、生き残ったのじゃ・・・。」
「ああ、そうだな・・・。」
「ギコ、アソコニキョウカイセンガミエル!コンドコソゴールダ!!」
「ああ、早いとこ終わらせようぜ・・・。よっこらせっと・・・。」


・・・あれ?

「ドウシタンダ?ハヤク、タテヨ、ギコ!」
「肩を貸すのじゃ。」

肩とか、立つとかの問題じゃないんだ。もう、体中に力が入らないのだから。
あぁ、そうか。オレはここで死ぬのか。ギコは悟った。そして、仰向けに横になり、もう二度と立ち上がることはなかった。





【生存者 残り4名】
298バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 00:04 ID:1hHrCN88
なんでこんないい話しがかけるんだ〜!
299セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 00:26 ID:whyydAmt
「ギコ!!」
駆け寄ると、ギコの胸に穴が開いていた。それに伴う出血の量。尋常ではない。

「ダメだ・・・ジエン、妹者、モララー。残念だけど、オレは生きて帰れそうにないな・・・。」
「ソンナコトイウナ!!モララーッ!ギコヲセオッテハヤクゴールスルンダ!!ソシテチリョウヲウケナイト、ギコガシンデシマウゾ!!!!」
「・・・・・ギコが・・・・・死ぬ・・・・・・?」
モララーはやっと反応した。そして、ギコに駆け寄った。
「ギコ!?死ぬんじゃない!お前は死んじゃだめだ!」
「モララー・・・ダメだ、もう立てない。このままじゃお前らの足手まといだ。早く、行くんだ・・・。」
げほっ、とギコが吐血した。その血がジエンの顔にちょっとかかり、すまない、とギコが謝った。

「とにかく、早く、医者に見せないとまずいのじゃ!モララー、お願いじゃ!早くギコを背負ってゴールするのじゃ!!」
妹者が叫ぶ。ジエンのファブリーズ・ブースターもさっき使ってしまい、爪が剥がれてしまっていた。今度は、足自体が破壊されるだろう。
「ああ、わかった。」
二つ返事にモララーがギコを背中に背負う。すぐにじっとりと湿る背中。すぐに香る血液の匂い。
「・・・いいんだ、余計なことをするな!お前らだけ、はやく逃げるんだッ!」
「そんなことできるわけないだろう!!いいから、おまえも一緒に――!!」
「そうなのじゃ、早く医者に見せるのじゃ!」
「ギコ、アンマリシャベルナ!!!!」

「・・・馬鹿野郎が!」

全員が圧倒された。ギコの声だけで。

「いいか、オレの体はオレがわかっている。オレはじきに死ぬ。この世から消える。」
呼吸をひとつおいた。
「モララー、まず、降ろしてくれ。それと、ジエン、紙とペン、準備して、くれ。」
しぶしぶ、背中からギコを降ろすモララー。準備をするジエン。

さらさらと、ギコが何かを書いている。モララーから見るとその姿は、ネーノにダブって見えた。

「・・・よ・・・し。あとは、これを、誰かに伝えてくれ。オレは、もう、疲れ、た。」
「ギコ・・・。できるなら、お前に死んで欲しくはなかった・・・。」
「モララー!シヌナンテイウナ!!」
「そうなのじゃ・・・ギコは・・・ギコは・・・」
彼らはそれ以上、言葉にならなかった。

ギコの目線は、明るく晴れてきている空を見ていた。
「あぁ、いい、天気だ。最後に、こんな、景色が、見れて、よかった。ジ、エン、バック、の、中から、タバコ、ライター、取って、くれ。」
ジエンがそれらを用意すると、すぐにギコに渡した。タバコを一本取り出し、口に運ぶ。
息を吸いながら、モララーにライターで火をつけてもらう。煙が、複流煙がそこへ漂う。

「ああ、うまいな・・・。とりあえず、おまえらだけでも、必死に、生きて、くれよ。
オレ、なんて、ちっぽけな、存在さ。というかな、その、紙にも、書いたけども、オレという、存在は無限にある。
それを、知っているのは、ぃょぅとこの首謀者のネオ・ムギ・チャン、だけだ。聞くなら、やつらに、聞いて、くれ。
電波な事、を言うかも、しれないが、お前らには、新しい世界が、迎える。マンガでも、あったはずだ。『時の一巡』。
『時の一巡』と『新しい世界』、この二つで、成り立っているんだ、オレ達は。いいか。
頼む、それを、解明することができれば、こんな、ことは、もう、誰も、やらなくて、済むんだ。
きっとだ、オレに墓なんて、いらないから、どうか、その『真理』だけを探しあてて、くれ・・・。

いいか、きっとだぞ。」



そう言うと、ギコは二度と目を開けなかった。そこに残った三人は、身を寄せ合い、大声で泣いた。

【生存者 残り3名/実験『AAバイオハザード』完全終了】
300セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 00:29 ID:whyydAmt
エピローグは深夜に終了させます。
コテハンのバザールさん、その他閲覧してくださっ方々、どうもありがとうございました。
301バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 00:52 ID:1hHrCN88
大・感・動・・・・・!!
すばらしいです!!拍手!(パチパチパチパチ・・!!)
すごいとしかいいようがありません。キャラの個性がでていて
よかったです。ギコが死んでしまったのは意外でしたが・・・
モナーも死んで欲しくなかったですね・・・
当初このスレは暇な>>1がたてたつまらないスレでしたが
セブンティーンさんの書き込みが始まったら
もうかなりの良スレです。
他のみなさんもがんばっているようですし、感動しました。
私もつくろうかなと思います。
302セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 00:59 ID:whyydAmt
>>バザールさん
実質、書いていたのは30日弱、そして書き手は素人。
でしたが、最初から最後まで見てくださってありがとうございました。
個性、というか、ちょっと雑なところはありますが。最終的には当初からギコは死ぬ予定でした。
バザールさん、他の名無しさんに支えられ、教えられてやり遂げました。
とりあえず、他の書き手さんのお話はまだ続いていますので、まだまだ見守りつづけてあげてください
私は、結構疲れたので、少し休んでから、まだこのスレがあったらorAABRのほうでカキコませていただきたいです。

バザールさんも、書きたいなら書いたほうが絶対いいです。「やり遂げた感」が違います。
名無しさんたちも、書きたい人があらば、書いたほうがいいです。絶対、これは必ずです。
303セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 01:02 ID:whyydAmt
ちなみに文章の参考にしたモノ(マンガの台詞・場面多数)
どこに使ったとかは覚えてないけど、とにかく使った記憶のあるモノです。

・BIOHAZARD
・BATTLE ROYALE
・JOJOの奇妙な冒険
・GANTZ
・最終兵器彼女
・2ちゃんねる
・中原中也作品
・etc
304バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 01:27 ID:1hHrCN88
この物語は、とある宇宙飛行士たちの奇怪な話しである・・・

 〜近未来AAバイオハザード R〜 


「もうすぐ地球に到着するぞ!いよいよだな。」
歓喜な声でそう喋ったのは宇宙船「2ちゃんネロ」のキャプテン、ギコだ。
「そうだなギコ。もう無重力にはこりごりだからな・・・。」
返事をしたのは同じく宇宙飛行士のモララー。

他にもジサクジエンやモナ―も搭乗しているこの船は、
惑星ビーゴという星の調査船だった。ビーゴはとても美しい星で、なんと空気がある。
ギコたちはそこでマターリしたらどれだけ最高なんだろうと考え、調査にでたのだ。
調査期間は約2ヶ月、往復で60ヶ月。つまりギコたちは五年と2ヶ月間宇宙にいたのだ。
そして調査を終え、地球に戻ってきたのだ。

「みんな、シートに座ってベルトを締め、ヘルメットをかぶれ。着陸姿勢に入る。」
「マテギコ!チキュウカラチャクリクメイレイガデテナイゾ!ソレニツウシンモトダエテイル!」
「本当か、ジエン。お前のやりかたがおかしいんじゃないのか?」
「イヤ、チャントヤッタゾ!」
「じゃあ俺がやるよ」
そういってギコは通信機を手にとった。
「こちら2ちゃんネロ、応答してくれ。」

ピピーッガッガガー!ザーー・・・

本当だ・・・通じない・・・
しかし、早く地球に帰りたい気持ちでいっぱいのギコは通信機を放り投げ、
「ふっ・・・!関係ねぇぜゴラァ!着陸!!」

こうしてギコたちがのった宇宙船は地球にたどり着いた・・・。
地球上でおきている悲劇を知らずに・・・。
 
305バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 01:31 ID:1hHrCN88
とりあえずこんなもんですね。
ちょくちょくかいていきますよ。
306セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 01:37 ID:whyydAmt
おお、新章が始まった。
307バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 01:52 ID:1hHrCN88
ぷしゅーっ!!ガーガガ・・・!

「2ちゃんネロ、着陸完了モナ。ギコ、いきなり着陸ボタンを押さないで欲しいモナ。
びっくりしたモナ。」
「まあいいじゃねぇか。地球に帰ってこられたんだしよ。」
「流石だよな、俺」
「兄者のおかげではないと思うぞ。」
「何か言ったか?弟者?」
「OK兄者、ときに落ち着けって。」
どうやらこの船には流石兄弟も乗っていたようだ。

そのころ、モララーは着陸の際に故障したモニターの修理にあたっていた。
「どうだモララー、直ったか?」
ギコがたずねた。
「ああ、もうばっちりだ。あとは動作テストをするだけだな。」
「そうか。ようやく見れるぞ。俺達の故郷が・・・。」
「外部モニターオン!」

ブィーン・・・パッ!

「おお、ちゃんと写っ・・・!!!!」
こ・・・これは・・・!!?
「お、おい!!みんな!こっちきてこれを見てくれ!」
ギコの声が船内にこだました。
「どうしたモナ?」
「なんだなんだ?」
「ドウシタギコ、モララー。」
「いいからこれ見ろよ・・・」
ギコはあとからきた4人にモニターを見せた。
4人ともそれを見たとたん驚愕した。

どういうことだ・・・
何故地上がこんなに荒れ果てているんだ・・・
308セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 02:03 ID:whyydAmt
割込みスマソ。いいカンジの話・・・SF入るのかな。
309バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 02:25 ID:1hHrCN88
ギコ達がみたモニターに写っていたもの・・・それはまるで戦争後の広島のようにグシャグシャになった街だった・・。
木は枯れ、ビルなどは崩れ落ちていて、空は曇りきっていた。もはや街とはいえなくなっていた。
「おいどういうことだギコ、俺達の司令塔もぶっ飛んじまってるし、家もガレキになってるぞ・・・。」
「モララーの言うとうりだ。どうなってる・・・。弟者はどう思う?」
「俺に聞くな兄者。」
「ギコ・・・」
「おれだって・・・わからねぇよ・・・」
ギコは愕然とした。せっかく帰ってこられたのに、なんだこれは・・・。俺達がいない間、地球で何があったんだ・・・。
しかし、いつまでも悩んでるわけにもいかない。これからどうするべきか・・・。
ギコはみんなの顔を見比べた。みんなギコに頼った顔をしていた。
「よし・・・、今外にでるのはキケンだが、なにが起こったのか調べなくてはならない。
モナー、武器は何が積んである!?」
ギコは淡々と言い出した。
「えっと・・・マシンガンが三丁、ビーム砲が一砲モナ。」
「ビーム砲!?そんなものまであるのか?」
ギコは驚いたが、思わぬ強力な武器があったことに喜んだ。
「これは我が局が極秘に開発したものモナ。そんなことより、本当に外に出るモナか?」
「ああ、だがみんなはここでまっててくれ。俺一人で行く。」
するとジエンが慌てて言った。
「マテ!ギコダケデモキケンダ!ボクモイクヨ!」
兄者、弟者も
「確かにギコ一人では何かがあったとき、対処しきれんだろう。」
「何もおこらなければいいが・・・」
するとギコは少し考えてから
「わかった。じゃあ俺と兄者とジエンでいこう。モナーと弟者とモララーはここに残ってくれ。」
それを聞いてみんなうなずき、ジエンはシュッパツイイ!とはりきっていた。
ギコはビーム砲を手にとった。兄者とジエンはマシンガンを装備した。

よし、行くぞ!
310バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 02:58 ID:1hHrCN88
地球の空気だ。久しぶりだ。しかし懐かしくはない。今吸っている空気はどろっとしている。
前はもっと・・・なんというか・・・・普通だった。つまり今は普通じゃないのか。
クソッ・・・!なんだってんだ・・・!
ギコはそんなことをかんがえながら前進していた。一歩一歩慎重に。するとジエンが叫んだ。
「オイ!コンナモノミツケタゾ!シンブンミタイダ!」
ギコはでかした、とだけ言い、新聞のようなものを受け取った。
日付は・・・2005年11月!俺達が地球を出発したのは2004年の2月だ・・・。
ということは俺らがいなくなってから1年9ヶ月後の物か・・・。
記事はビリビリになっていたのでよくわからないがこの文字だけははっきりわかった

地球、壊、滅、R。

「おいおい、どれも嫌な予感がするものばかりだな。」
そばで見ていた兄者が口をはさんだ。
「そうだな・・・。だがRってのはなんなんだろうな。」
「タダカイテアルダケジャナイノカ?」
「いや・・・よく見ろ。かぎかっこで区切ってある。「R」ってな。」
「・・・・」
しばらくみんな黙っていたが突然、兄者が口を開いた
「おい、見ろよ。あそこに人(AA)がいるぞ。」
兄者が指差したさきには確かに一人のAAがいた。かなり遠くだが。
3人は走って駆け寄りながら声をかけた。
「おーい!大丈夫か!」
そのAAに近づくにつれて妙な声が聞こえてきた。
あああぁぁぁぁ・・・という地をはうような声が・・・。
311バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 03:27 ID:1hHrCN88
ついにそのAAのもとに走りついた。
ギコはゼェゼェと息をしながらそのAAの顔を見上げた。が、次の瞬間、ギコは驚いて後ろに5歩も後退した。
兄者もジエンも。そのAAの顔は皮膚がただれおち、目は白目を剥き、口は裂けて歯肉が露出していた。
「こ、こいつ!なんだ!?・・・おい!俺の言ってることがわかるか!?わかるなら返事をしろ・・・!
ここで何があったんだ!?」
ギコが必死に問い掛けるがAAは反応せずにこちらにゆっくり歩み寄ってくる。
すると突然そのAAはギコよりも近くにいた兄者に襲い掛かった。手でつかみかり、噛み付こうとした。
「う、うおぉ!」
兄者はとっさに振りほどき、噛みつかれずにすんだ。
「なんだこいつは!頭おかしくないか!?」

するとジエンが横からコイツ!と叫んで足にマシンガンをダダンと撃った。
AAはよろめいて倒れそうになったがそのままジエンに向かってきた。
まったく効いていないようだ。

あああああぁあああああぁぁぁあぁぁ・・・

するとギコが
「この野朗!こいつをくらいな!」
ギコはビーム砲を構えだした。ジエンは恐怖でマシンガンを撃つどころか逃げることすらできなかった。
ピピピピピピ・・・・85・・・90・・・95・・・
「発射!!」
ビシュウーッ!!!
ものすごい音と光が放たれた。ギコはうわぁっ!と後方に飛ばされた。
あまりの光の強さで3人とも目がくらんでいた。
「うう・・・。」
目のくらみがなおりかけて、ギコ達はAAを確認した。するとそのAAの上半身は完全になくなっていた。
312バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/01 03:30 ID:1hHrCN88
も寝る
313名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/01 06:55 ID:T9YZmAR1
こいつら2ちゃん初心者だな…
314セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 10:12 ID:MQERcpf6
【エピローグ】
あの戦闘の日々から、既に一年が経過していた。
僕は元々すんでいたあの町へ戻ってきた。あの、町へ。
今は、とっても有意義な生活を送っているよ。えっ?あのあとどうなったかって?

あの後、ゴールの境界線を越えた僕達は、政府が出したらしいヘリに乗せられたんだ。
ヘリの中には坂田師匠やみるまら、山崎にぼるじょあなんて、たくさんの兵士がいてさぁ。ピコピコまでいたよ。
坂田が僕達に向かってお疲れ、なんていったけど、全員シカトだったしね。
とにかく、その後は政府の隠密の研究室に連れて行かれたんだ。あぁ、今思うと、行かなければ良かった。
そこにんはさぁ、僕達三人と同じ格好をしたAAが沢山ホルマリン漬けにされてたんだよね。
そうか、これが、ギコの言った意味なんだと。確信したよ。

この世界には僕という存在は一人しかいないんだ。いつか、タイムマシンがあるアニメで見たよ。
「時や時空が違えば、自分はもう一人存在する」。真理はそんなに安易なものではないけれど、それだけがヒントだった。
どうだ?と坂田が僕に問うた。だけど、僕も、妹者もジエンも何も言うことはできなかったんだ。
そのすぐ後だったな。その場にぃょぅが来た。あいつは、誰が死んでも平然としてやがったよ。
当時の僕は、それだけで熱くなっちゃって(若かったんだな)、すぐカッとなっちゃって。


ギコの腕から取った銃で、ぃょぅを撃った。


銃弾はぃょぅの体を貫通しなかった。ただ一言、ウグッとうめいてその場に倒れたんだ。
ぃょぅは、死んだのか?いいや、あんなやつ死んでも。
全てがどうでもよかったけれども、すべてが大事だった。しぃも、ギコも、ネーノも、死んだやつらも。

僕はその日に裁判にかけられて、有罪が確定。
15年の懲役が決定された。







あぁ、月が綺麗だ。
みんなもこんな月を見ているのかなぁ?

15年?ハッ、たったの15年くらい耐えてやるよ。
不本意だけど、15年なんか真理を知るのには氷山の一角さ。

いいか、15年経ったらあいつらに必ず復讐してやる。
僕には、やらなければならないことが多すぎるんだ。
そして、僕は生きなければならない。

ジエンと妹者にもやるべき仕事があるんだ。
彼らも死んでもらうのは困る。やらねばならない仕事があるのだから。

僕は、あとここで14年考える。何をすべきなのか。
ここを出た後に、なにをしなければならないのかを。


そう、まだ、何も終わっていない。
全ては、始まったばかりなのだから。




――【  AAバイオハザード  完  】――
315(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/02/01 10:58 ID:pQ7FRkzH
エピログキタ────(゚∀゚)────ッ!!
感動しました。マジで。
そう、まだ、何も終わっていない。
全ては、始まったばかりなのだから。
って言うぐらいだから次回作がありそうな予感。
楽しみにしてますよ。ニヤリッ。
バザールさんにも期待。
316セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 11:57 ID:/PFAK96Y
>>(・∀・) ◆RqaG8iCjwkサン
次回作の予定はナシです(笑
一応受験生なのでしばらくはできないと思いますが。。。
皆さんは皆さんでがんがってくださいね(;´ェ`)
317名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/01 12:30 ID:NnIsnz3L
>>セブンティーン◆6iW04TobYwさん
乙でした。
ずっと読んでましたが面白かったです。
受験も頑張ってください。
318名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/01 12:46 ID:e1XpoK4J
>>セブンティーン
おもしろかったです。
一月の初めからずっと見てた甲斐がありました。
とりあえずお疲れ様。
319セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 13:06 ID:/PFAK96Y
>>317-318サン
ありがとうございます。
本来ならAA技術があれば位置関係などわかりやすかったはずですが
残念ながら技術のない自分には無理でした。
でも、最後まで読んでくださっただけでありがたいです。
320名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/01 16:23 ID:rxRr367R
>>セブンティーン
オリジナルストーリーが楽しかったです。
今度は、2、3ラストエスケープ、0、4
を作って欲しいでつな、(3ではネメシスがどーなるかな?)
321セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/01 19:46 ID:Nm96qU8+
>>320
どもです。バイオは2と3ラストエスケープしかやったことないんすよ。
個人的に、謎解きモノを考案するのが苦手なので、自作のAAバイオハザードは謎がないのです(笑
だから本編のようなクレア・レオン・ジル・カルロスみたいな謎解きストーリーは難しいかも。
でもオリジナルなら、当然私よりも構想力・表現力が高い人は2chには沢山いるのでその方が書けばいいと思われ。
あと、受験生の身でありながら、次作の構想が進んでおります。いつになるかはわかりませんがm(。_。)m



しかし、「ネメシス」ってなんだかわからん・・・_| ̄|...(((○
ネメシスは3のしつこいあいつです。ウガァァァとか言う基地外w
ネメシスは復讐の女神とか。女か。あいつがw
あぁ…頭からタナトスが離れん!!(ナゼ

ギコは決心した。必ず生きて帰る…。
「ギコ、コレカラドウスル?」ジエンが問う。
「2人じゃちょっと心細いな…。生存者を探すか?」
「ナカマ、イイ!!」
ギコ達は生存者を探しに向かった。

─モナブレラ研究所 裏口─
「ここら辺ならゾンビはいないよな。」
「ナンデ?」
「ここの裏口はAランク以上の研究者しか入れないんだ。」
「ギコハAランクイジョウナノカ?」
「あぁ…よし。入るぞ…」
そう言ってギコは四角の機械に手のひらを近づけた。
「AAAランク…研究者、ギコ=ハニャーン…どうぞ、お入りください。」
プシュウウウウ…と言ってドアが開いた。
─モナブレラ研究所 薬品倉庫─
「ここには何もいないな?」
「ダイジョウブ、ココアンゼン!!」
「じゃあちょっと一休みするか。」
「ヒトヤスミ、イイ!!」
ギコはポケットから携帯ラジオを取り出した。
「臨時ニュース、モナブレラ研究所で大規模な生物災害が発生。モナブレラ社長は研究所に特殊部隊を派遣する予定です。」
「特殊部隊だと!?」ギコは驚いた。
「タスケニキテクレルンジャナイノ?」ジエンが聞いた。
「ああ。助けには来る。しかしあの馬鹿社長の事だ。俺たちを研究材料にする気だろう。」
「ナ、ナンダッテーッ!!」
「だから俺たちだけで脱出しなければな。」
「ガンバロウ!!ギコ!!」
「おう!!」男同士の固い約束。
その頃…

─モナブレラ本社 社長室─
「ふふふ…プロジェクトは進んでいるようだな。」
社長の机の上には「ある企画書」が無造作の置いてあった。

BioHazardProject(BHP)
と言う文字が表紙に書いてあった。
「今何時だ?」と社長が聞いた。
「ハイ、イマ19ジ、51プン、28ビョウ45デス。」
「後少しで開放するか…」
                                     ─BHP最大の怪物が…─

「たっぷり試験体と遊んでくれたまえ。我が社n…」
「社長!!大変です!!」
「何事だ!!」社長は驚いた。
「モナブレラ社の株価が急激に暴落!!ほとんどの人が株を売っております!!」
「えぇい!!早く実験を進めろ!!」
「と言いますと…?」
「試験体の開放だ!!」
「でも特殊部隊はまだ…」
「いいから試験体を開放しろ!!」
「はっ!!了解しました!!」
そう言ってガチャン!!とドアを閉めた。
「うぬう…もうマスコミは嗅ぎ付けおったか…」
下ではマスコミが騒いでいた。
「いい結果を出してくれよ…」
                                    ─試験体、「ヒュプノス」よ…─
ギコHP100/100 元気 ハンドガン(12/11)、携帯ラジオ
ジエンHP100/100 元気 サバイバルナイフ

どうですか?新作「狂い始めた歯車」は?
アドバイスや感想などをいただけると(・∀・)イイ!!んですが…
勝手な要望すいません…(汗
324名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/01 22:11 ID:KQ/ngTd3
>>322-323
こう言っちゃなんだけど、今回のは読んでてあんまり面白くなかった。
社長とか、マスコミとか、なんかちょっと…どうもなぁ…って思った。
「悪酔いでも、しちゃったかな?」
1さん(30代・フリーライター)は、目の前の光景を目の当たりにして呟いた。
彼がいるのは小さめの交番の中のだった。あちこちが荒れていて、床に物が乱雑に散らばっている。
そして、カギが掛けられた引き戸が―――
死者の群れの圧力で、いまにも押しつぶされようとしていた。
1さんは自分の5感すべてを疑った。彼は悪酔いのせいであらゆる感覚が狂っているのだと思いたかった。
確かに、彼はここに来るまでの間、書きながらしこたま飲んでいた。しかし、彼の酔いはとっくに覚めていた。
1さんはそのことに気付き、とにかく、この場から逃げねばと思い、逃げ場を見つけるべく周囲を見まわした。
すぐに、逃げ場は見つかった。裏口へ続く通路だ。
しかし、そこにはどういうわけか木材やダンボールが積み上げられている。即席のバリケードが作られているのだ。
(どうしよう・・・・・・・。あれを崩すのは時間が掛かる。でもそんな事をしていれば、化け物に食い殺されてしまう・・・・・。
何か、何か武器でもあれば・・・・・・・)
1さんが思考している間にも、ゾンビ達は扉を叩き続けている。ドアが、ゾンビ達の重さと叩かれ続けることによる衝撃で、今にも壊されようとしている。
額に汗が滲む。1さんは焦っていた。ダメだ、焦っちゃだめだと自分に言い聞かせたが、死者が発する音と自分自身の不安感のせいで、すぐに挫ける。
(考えてちゃダメだ!!何かしなくては!!)
その思考を無理やり言い聞かせ、1さんは行動を開始した。まずは、武器だ。武器を見つけなくては。
しかし、武器になりそうな物はない。銃も、刃物も。振りまわすのに適したものも。
あるとすれば、コップだとか酒のボトルだとか、投げつけてもあんまり効果がないような物ばかりだ。
(ん?酒のボトル・・・・・・・・・そうだ!!)
1さんははたと思いつき、酒のボトルを取った。中身はアルコール度の高い酒だ。中身は十分残っている。
よし、いける。
1さんは棚から紙資料を引っ張り出し、ゾンビに押しつぶされそうになっている戸の前にばら撒いた。そして、そこに向けてボトルの酒をすべて掛けた。
ポケットからジッポーライターを取り出して、ふと何かを思い出してまた戻した。それから、ポケットをまさぐった。
やがて、1さんの手はどこかのファミレスのマッチをつかみ出していた。一本ちぎり、マッチ箱と共に手に持つ。ゾンビ達に正面から向き合う。
(やってやるぞ。俺は。この死者の群れには事件のにおいがする。真相を突き止めるまで、やってやる)
戦いの時は、すぐにやってきた。
扉が押し倒された。死者の群れがどっとなだれ込む。ゾンビの群れは1さんの肉を求めて、一斉に1さんへと向かった。
1さんはすかさずマッチを擦り、正面に放った。酒がかけられた、紙資料にそれは落ちた。
小さな炎は紙を舐め、瞬時に燃え上がって大きな炎へと変貌した。ゾンビ達は手前から焼け焦げていき、炎はその衣服を舐めてさらに燃え上がった。悪循環は炎を巨大な怪物に仕立て上げてゆき、有機物を焼き尽くそうとしていた。
1さんはその間にバリケードを引き剥がし、片っ端から炎へと放っていった。可燃性の物ばかりで作られたかつてのバリケードは、やはり炎を拡張させてゆく。
活路が開かれると、1さんは奥へと駆け出した。迷わず裏口のドアへ走り、ドアを蹴り開けて外へ転がり出る。交番を脱しても走るのはやめず、そのまま1さんは路地の奥へと消えた。
炎は交番を焼き尽くし、夜の町に奇妙な明かりを灯した。明かりはやがて消えるだろう。だがそれまで、炎は一人宴を続ける。
久しぶりに上げましたね。掲載が非常に遅れ遅れで本当にすみません。
セブンティーン様、完結おめでとうございます。約1ヶ月なんて本当に短いですね。私など、このスレに流れ着いたのがつい昨日のように感じます。
受験も頑張ってください。
さて、第5章「夜の町で Side A」はいかがでしたでしょうか?第5章はまだ途中です。これからサイドB、サイドABと続きます。どうかお楽しみに。
途中ですから、あまり多くは語りません。
それでは、
〜◆QO6xxDyBVQの次回作にどうかご期待頂けると嬉しいです〜
328雑記 ◆QO6xxDyBVQ :04/02/01 22:43 ID:FYM54SzY
私のバイオ系ゲームのプレイ歴でも上げてみようかと思います。

バイオハザード(PS1)
バイオハザード2(PS1)
バイオハザード3ラストエスケープ(PS1)
バイオハザードコードベロニカ完全版(PS2)
バイオハザードガンサバイバー(PS)
ガンサバイバー2コードベロニカ(PS2)
バイオハザードアウトブレイク(PS2)
ディノクライシス(PS)
ディノクライシス2(PS)
パラサイトイヴ(PS)
パラサイトイヴ2(PS)

本とかに関しては、
バイオハザード(角川ホラー文庫、牧野修著、ポール・W・S・アンダーソン脚本)
バトル・ロワイアル(大田出版/幻冬舎文庫、高見広春著)

です。
かなりハマってしまいまして・・・・・。
これらが、これからの作品に活かされるかどうかは不明です・・・・・。
329ジャパニーズトリップ:04/02/01 23:35 ID:+QGXYvVL
>>◆QO6xxDyBVQサン
やりこんでますな。やっぱ命を賭けているという性質、バトルロワイアルとかにも繋がって
くるんだねぇ。。。でもそれだけカプコンのサバイバル系をやりこんでいるのはすごいの一言に過ぎるです。
小説の方は面白いと思いますよ。一つだけいうなら、読みやすさ重視にするなら
もう少し改行を早くに入れてみればいいと思います。私のフォントが中だからかもしれないですけど。
330(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/02/02 06:42 ID:SqBTeC5T
>>324
アドバイス、ありがとうございました。
次回はいっぱいバトらせますかの。
次は今日の夜頃うp予定です。
331名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/02 16:49 ID:HNOrjbOa
有志のサイトでも欲しいものだがなぁ
─モナブレラ研究所 薬品倉庫─
「さて、物でも調達するか。」
「アイテム、イイ!!」

ハンドガンの弾(30)、硫酸をゲット。
ギコ達は部屋を後にした。
─Cレベル実験室─
「Cレベルか…「虫」程度の実験だろうな。」
「ムシ?」
「あぁ。実験材料が昆虫程度の実験室さ。ここでもウィルスの危険性を確かめてたようだが…」
ガサガサッ、ゴソゴソ…
「何だ!?」ギコは振り向いた。
そこにはでっかい大蜘蛛がたたずんでいた。
「ジエン…ドアを開けろ…」後退しながらギコが言った。
「ワカッタ!!」ジエンがドアを開けた。
一時の沈黙。そして…
「今だ!!入れ!!」
ギコはヘッドスライディングをした。丁度、図太い蜘蛛の糸が頭をかすめた。
シュウウゥゥゥ…と悔しそうに大蜘蛛がこっちを見ていた。
─Bレベル実験室─
「ハァ…ハァ…」
「ギコ、Bレベルハドンナザイリョ…」
「Bレベル!?」ギコは驚いていた。
「ウ…ウン。」
「なんでBレベルの扉を開けたんだ!!」
「ダッテギコハ「ドアヲアケロ」シカイッテナイシ。」
「ここら辺からやばくなって来るから戻るぞ!!」
ちょっと怒りながらドアを開けようとした。
「あ…開かない!?」
「ナンデ!?」
ドアの外側から大蜘蛛が蜘蛛の糸で固めていた…
「進むしかないのか…」
「ココハナニガデルノ?」ジエンが聞いた。
「ここは人間と虫以外の生物が実験材料だ。」
「コワ…」
「さっさとここから出ないとヤバ…」
グチャ…グチャ…
Aレベル実験室へのドアの前に猿っぽい奴がいた。
「サル!?」
「もう作られていたか!!」
「ツクラレテイタ?」
「あいつはハンターδ…爪が長い猿みたいな奴だ。」
そいつはドッ…ドッ…と一歩一歩近付いてきた。
「いきなり攻撃してくるから気を付けろ…奴はしつこい。ここでケリをつける!!」
「ケリ、イイ!!」
ハンターδは飛び掛ってきた!!狙いを定めてギコが腹を撃つ。倒れこんだところをジエンが滅多刺しにする。
ギィヤアアアアアァァァァァッッ!!!
化け物は声にならない声を出してのた打ち回った。断末魔って奴だろうか?化け物はその場で倒れた。
「もうそろそろで動き始めるだろう。再生能力があるからな。ハンターδは。」
「ハヤクニゲナクチャ!!」
「行くところは…うっ…行くところはAレベル実験室しか…」
「ジャアハヤクイコウ!!」
「レベルAはかなり危険だ。心してかかr…」
ドカァン!!
「ッ!?」
遠くの方で音が聞えた。壁が壊れるような音…
「何かが来たみたいだ。臨時で作戦を立てよう…」
「サクセン、イイ!!」
「レベルAには研究所のロビーにつながる廊下がある。」
「フムフム」
「もちろんレベルAの実験室は危険だ。しかし、廊下まではそう距離はない。」
「ウンウン」
「だから何も見ずに突っ込むぞ。」
「カコイイ!!」
「さぁ。心の準備だ。」
ギコ達は深呼吸をした。地獄への階段を着実に進んでいる事に気付かずに…
ギコ HP100/100 元気 ハンドガン(12/10)ハンドガンの弾(30)硫酸
ジエン HP100/100 元気 サバイバルナイフ
335名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/02 20:38 ID:3I3mYIIK
コワ・・・
336シルバー:04/02/02 20:52 ID:UhsObDU8
332〜334 ((((;゜д゜))))ガクガクブルブル
337シルバー:04/02/02 21:18 ID:UhsObDU8
  ☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  物語まだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/
↑のリアル版。まだー?とかキボンヌするときに使うようだがめったに見かけない。
338名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/02 21:29 ID:/afebnHL
俺も早く物語の続きよみたいー
339バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/02 23:34 ID:em50y9qM
>>311の続き

「こ・・・こいつはとんでもない威力だな・・・。」
ギコがビーム砲をながめながら言った。
「ああ・・・。それより、このバケモノはなんなんだ・・・?」
「わからない。兄者、怪我はないか。」
「大丈夫だ。」
「しかし・・・こいつはやばいぞゴラァ・・・!」
ギコが倒れたAAを見ながらつぶやいた。上半身のない腐ったAAを。
するとジエンがひらめいたように言った。
「コイツ、ゾンビ!」
「ゾンビ・・・!?あのバイオハザードみたいにか?ばかばかしい・・・!」
ギコがジエンをにらむように言った。
「デモ、ソックリ!ジュウガキカナカッタ!」
「・・・」

そのころ、2ちゃんネロではモララーたちが無線などを様々な基地につなげていた。
しかしどこもつながらない。
「クソ・・・!どこもつながらない!」
「俺の技術でもダメだ。どうするモララー?」
「仕方ない・・・。とりあえずギコ達が戻ってくるまで待とう・・・。」
「そうだな。しかしギコ達が出発してから1時間はたつな・・・。無事だろうか。」
弟者がモララーに訪ねたとき、モナーがとなりの部屋から駆け込んできた。
「ちょ、ちょっと聞くモナ。外部集音マイクからの音声モナ。」
「なんだ?再生してみろ。」
「了解モナ。」
モナーはテープの再生ボタンを押した。
ガチャ・・・!

ジー・・・グルルル・・・フシュッ!キシャアアアァァァ・・・!グシュ!

そのテープには奇声が録音されていた。聞いたこともないような。
モララーたちは凍りついた。
「なんだこの鳴き声は・・・。モナー!このマイクの集音範囲は!?」
「・・・200メートルモナ・・・。
「に、200メートル!?すぐそこじゃないか!?」
そう言うとモララーはモニターの電源を入れた。
「!!!」
そこには奇妙な生物が大量にうごめいていた。トカゲのような生物だ。しかし、2足歩行で歩いている。
「おいおいモララーこの船やばいぞ・・・!囲まれている!」
「なんだモナ・・・あのトカゲみたいな生き物はモナ!見たことないモナ!」
モララーは冷静に対処した。
「・・・とりあえず数を確認しよう。弟者!隕石回避サーチャーを起動するんだ!やつらを隕石に見立てて計測する!」
「なるほど。少し待ってろ・・・。」
ウィーカタカタ・・・

「計測完了。やつらの数は・・・。」
弟者は驚きで声がでなくなった。サーチャーの画面にはこう出ていた。

20000
340バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/02 23:56 ID:em50y9qM
「に・・・にま・・・!!」
「お、多すぎるモナ・・・。」
兄者とモナーはもうすでに気力が失せていた。しかし、モララーはまたも冷静に対処した。
「仕方ないな・・・。アレを使うか・・・。」
「アレ・・・?そ、そうか!」
弟者はすぐにわかった。
「アレってなんのことモナ?」
モナーは理解できずに訪ねた。
「この船に取り付けられている90mmガトリングのことだ。船の前後左右に一台ずつ、計4台
つけられている。」
「そうモナか。」
「時間がない早速配置につくぞ。俺は前を弟者は後ろを、モナーは左をやってくれ。右側はやつらも少ないから
大丈夫だろう。」
弟者とモナーはうなずき、すぐさま砲台についた。
もうバケモノはすぐそこに迫っていた。
「バトルモード、タイプガトリング!ウインドウオープン」
モララーが目の前の機械に叫んだ。するとウィーンと窓が開き、外が見える状態になった。
すぐそこには奴らが。
「やってやるモナ。」
モナーは気合を入れた。弟者はただ黙っている。
「今だ!砲撃開始ーーーー!!!」
モララーが叫んだ。
341名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/02 23:56 ID:JquqhOvU
投下乙。
いいなぁこのスレ。どの人の作品も面白い。
最近始まったバザールさんの話の今後に期待。
342バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/03 00:17 ID:HDSZXil0
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

ものすごい勢いで銃弾が飛び出す。それと同時にやつらの体もグチャグチャと音を立てて吹き飛ぶ。
船の窓は一瞬で真っ赤になった。しかしまだ大勢いる。
「まだまだまだまだー!!」
モララーは容赦なく打ち込む。たくみに標準をあわせ、撃ちぬいていく。
やつらはギャアという間もなく体がバラバラになっていく。モナーも
「モナー!!モナー!!」
と必死に抵抗する。少し苦戦しているが問題はない。
弟者は相変わらず黙っている。だが恐ろしいほど正確に弾を当てている。
3人はものすごい弾を撃ちこんでいる。まるで銃弾の雨だ。
途中で弟者ががら空きだった右側の砲台に移り、再び無言で撃ち始めた。
しばらくするともううごく姿がなくなってきた。
「糞虫め!逃がさんぞ!」
モララーは最後の一匹まで撃ちまくった。それと同時に弾がきれた。
モナーもなんとか全滅させることに成功した。弟者はまだ弾が残っているぐらいだ。
そのころにはさっきやつらがいた辺りは文字通り血の海になっていた。赤いところがないくらいに。
腕だの足だの頭だの、ゴロゴロ転がっている。
343バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/03 00:25 ID:HDSZXil0
とりあえずここまで。応援してくれてるみなさん、ありがとうございます。
たいしたものは書けませんが、どうぞよろしくお願いします。
344341:04/02/03 23:58 ID:s6xK2SQA
>>バザールさん
途中でレス入れちまってすいませんでした;
世界観が好きです。がんがって下さい。
345あげ屋さん ◆P1AWcg9OTs :04/02/04 00:06 ID:ekNS8VR0
(・∀・)age!
346名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/04 00:16 ID:uHEJwIx8
みてるとAAにしたくなったバザールはAAよりこっちのが向いてるな
347セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/05 15:29 ID:y/dMXUz2
受験も一区切りつき、またここにきてみました。
誰かのお話が終了したら、始めたいと思います。
348名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/05 23:06 ID:XAj90i+6
>>347
今度書かれるのは前回の続編ですか?それとも全く別の話?
349セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/06 17:11 ID:E1hBKIDS
>>348
続編になるか、別の世界かは今のところ未定です。からんでくるところはちょっとあるかもしれません。
とりあえず一話目(プロローグ)だけ書いてみましたんで一応参考までに・・・
連載はしないので、一話目「だけ」を載せておきます
-------------------------------------------------------------------------------

「いらっしゃいませー」
店員の明るい声が響く。続けて店員はおれに訊く。

「何名様ですかー?」
見ればわかるだろう?おれは、いつでも孤独だ。

「一名様ですねー、お好きな席へどーぞー。」
そのつもりだ。カウンターなんて人と対面するのが苦手なおれにとっては苦痛だ。

「何になさいますかー?」
餃子とミソ、おれの大好きなセット。
「かしこまりましたー。繰り返しまーす、ミソラーメンと餃子、以上ですねー?少々お待ちくださいー。」

店内には誰もいない。おれにとってはとても都合のいい雰囲気だ。
ハァ、一つため息をつきおれはお冷やの入ったコップを眺めた。
コップの中には氷が二つ入っている。コップの外に結露がたまり、それが集まって流れ、テーブルに落ちた。
おれの二つ目のため息がコップの中に入り、冷たい風となっておれの顔に触れた。

「お待たせいたしましたー、ラーメンと餃子です。以上でお揃いですね?失礼いたしまーす。」
数分たってラーメンと餃子が届いた。割り箸を手に取りはやる気持ちを押さえながら割り箸を割る。
しかし、これがうまくいかない。大抵どちらかに偏った割れ方をする。おれの場合、いつもだ。
そして、今回も。妙な割れ方の割り箸でラーメンを掴み、ふーふと息を吹きかける。
冷めたのか冷めないのか、それすらもわからずに口に運ぶ。しかし、美味ささえ感じられない。
おれの症状は、酷くなっているな。

今日は、母の日だったな。そういや、かあちゃん、生きている間に何もしてあげられなかった。
だけどさ、おれもやらなくちゃいけないって思うんだけどさ。なかなかできないんだよな。
生きる目標がないっていうかさ。いつもひきこもってばっかで。
本当、かあちゃんには感謝してる。今日、ラーメン屋に一人でこれたのもかあちゃんのおかげだよ。
今日は墓に花を持っていくからさ。待っててくれよ。

味さえもわからないラーメンを食い終わった。勘定だ、勘定。
「1032円になりまーす。1050円からお預かりしまーす。18円とレシートのお返しです。ありがとうございましたー。」

店の外に出ると、爽やかな風が吹いてきた。あぁ、いい感じだ。
おれも、ラーメンを食った後に外に出たような、生きる目標を手に入れたいなぁ。
いつになったら、手に入れられるかなぁ。

ふいに目が眩む。もしかしたら、立ち眩みか?それにしては、遅いな。
体が重くなる。体がだるい。地に膝をつき、目線は地面へ。これは、やばい。
あ、あれ?眠い、あれ?体が?あれ?体が?沈む???

どさっ。



そう、彼は睡眠薬入りのラーメンを食べさせられていた。あるAAの目的のために。
ドクオ(背番号/番)は、その日、生きるためへの戦いに参加させられたのだ。
そう、生への執着を問われるテストに参加させられるために。
350名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/06 17:42 ID:0USq2WqZ
age
「1、2、3、で突っ込むぞ。」
「ワカッタ。」
「よし行くぞ…1…」
「2…」
「3!!」
バタン!!とドアを開け、廊下に突っ込んだ。やった。成功だ!!
長い廊下を走った…このままロビーへ…

ガチャ…
ロビーへの扉は開いた。それと同時に地獄への扉も開いてしまった…
目の前にいたのはゾンビなどとは比べ物にならない怪物だった…
「と…鳥!?」目の前にいた怪物はカラスみたいな漆黒の翼を持っていた。
「ニゲロ!!ギコ!!」
グウウオオオォォォ!!
突然怪物は咆哮を上げた。
「外だ!!外へ逃げろ!!」
出口までは30bほど。これなら逃げ切れるかも。

元気だったら逃げ切れただろう。いや、どっちにしろ逃げ切れなかったかもしれない。
怪物は物凄く速かった。
「くそぉぉ!!」ギコは銃を構えた
パン!!パン!!パン!!
闇雲に撃った。
「当たってない!?」驚愕するばかりだった。
もう逃げるしかなかった。ヤバイ…相手が強すぎる…
「ジエン…ジエンだけでも逃げろ!!」
「デ…デモ…」
「いいから!!」
「ウ…ウン!!」ジエンは扉から逃げた。
ギコはモララーの気持ちが分かった気がした。へへ…モララー。今からお前の所へ…


あれ…死んだのか?いや、生きている…。怪物は消えた。俺は生きている!!
まだ心臓が高鳴っている…。そうだ、ジエンを探さねば。
「お〜い、ジエ〜ン…」ジエンが逃げた方向に言ってみる。
「ジエーン、ジエーン!!」ギコは叫んでみた。反応がない…。

ギコは自問自答してみた。
そうだ、あのカラスだ。あいつがやったんだ。
「何をやったんだ?」また自問自答してみた。
「殺 さ れ た ?」まさか、あいつが…ジエンが!!助けたつもりが…全然ダメじゃん俺!!
ギコはトコトコとジエンが逃げた方向へ歩いていった。
「これは…っ!!」そこには血で「イタコチカロバイント」と書いてあった。
「ジエン…ジエン!!」
ギコはその場でただ立ち尽しているだけだった。
近くまでゾンビが来ていた。
思い返すといつもモララーやジエンが助けてくれていた。
──もう頼れる仲間など誰もいかった──。

ギコ HP100/100 息切れ ハンドガン(12/7)ハンドガンの弾(30)硫酸
352バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/06 21:22 ID:F06I0ZoQ
>>342の続き

「はぁっはぁっ・・・!ざまあみろ!」
モララーはその場にぐったりとうなだれた。かなり体力を消耗していたらしい。
「大丈夫かモララー。」
弟者が何事もなかったかのような顔をしてモララーに近寄ってきた。
「ああ・・・それより、モナーは?」
「モ・・・モナも大丈夫モナ。あいつらなんなんだモナ?。」
モナーがふらふらとやってきた。
「わからないけど・・・もう大丈夫だ。ハハ・・・。」
「そ、そうモナね・・・。」
と、その時―
ガッチャ―ン!ドサ・・・!!
船の上に何かが落ちてきたような音がした。大きな何かだ。
「な・・・なんだ!?上に何かが落ちて・・・きた!?。」
「モララー、モニターを見たらどうだ?」
「い・・・いや、船の上部までは見れないんだ・・・!」
ガンガン・・・ガンガン!・・・ドン・・・ドン・・・
「な・・・なにかいるモナ・・・。動いてるモナ。」
「足音みたいだな・・・。」
「おいモララー、武器は!?」
「だ・・・ダメだ!ガトリングは上には撃てないし、もう何もない!」
3人が話し合っていると、こんどは鳴き声のような音がした。
カカカカカ・・・オ・・・クルルルル・・・
声は何重にも重なっていた。
「鳴き声かな・・・複数いるのか?」
「いや・・・多分一匹だろう。一人かもしれんが・・。大きいぞ。」
「どうするモナ?逃げるモナ?」
「ああ・・・そうするか・・・。一気に飛び出―
グシャッザク!・・・グサ・・・・!
モララーが言いかけたとたん、船の天井から爪のようなものが飛び出し、モララーの頭に突き刺さった。
「!!!」
「モ,モナー!!」

カロロロロロロロ!!!フジュルルルル・・・!
不気味な鳴き声がこだました。
353(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/02/06 21:48 ID:BSBTVdF5
>>351
修正。いかった──。→いなかった──。
最後のシメ間違えたァァァ!!(ウザ
>>349
プロローグを書かれるとより一層待ち遠スィ…
>>352
モララーの頭に爪ッ!!即死かなぁ…?
354セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/06 21:51 ID:bwbXtNRW
>>353
今後どうなるか考案中でございます。。。
355バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/06 21:57 ID:F06I0ZoQ
「モッモララー!!!」
弟者が叫んだが、頭をまっぷたつにされてしまったモララーの体はそのままバタンと倒れた。
「モナー!伏せろ!」
「あ・・・あ・・・。」
弟者がモナーに指示したが、モナーはただモララーの死体を見つめていた。
「モナー!早くしろ!またくるぞ!」
と、弟者が伏せながらモナーに叫びかけた。するとまた―

バリバリッバリ!ガガ―ン!!
と、鉄を引き裂くような音がした。
モナーははっとして床に伏せた。すると弟者があお向けになり、
「いいかモナー、怖くてもあお向きになるんだ!うつぶせだとよけきれずにやられるぞ!」
「わ・・・わかったモナ。うう・・・モラ・・・ラー・・・。うぐ・・・。」
「モララーは運が悪かったんだ・・・!さぁ、出口まで急ぐぞ!絶対に立つなよ!」
そういうと弟者は天井を見つめながら腕と足で動き出した。モナーもそれに続く。

クルルルル・・・カ・・・・ララララ・・・
鳴き声がするなか、必死に二人は這いつくばった。
「出口はまだモナか〜!?」
そう言ってモナーがちらっと前を向いた―

バリーン!!
また爪のようなものがモナーめがけ飛んできた。
「モッモナ!!」
モナーは反射的に体を転がし、爪をよけた。
「危ないモナ・・・」
モナーが思わず立ち上がってしまった。
「モナー!!立つなぁ!!伏せろ!!」
弟者が即座に叫んだ。モナーがまたはっとして床にヘッドスライディング。
すると次の瞬間、ズバババババッ!!という音がして、爪が一気に3本も突き出てきた。
「ひえっ!!モナ!」
「危なかったな・・・!もう少しで刺さるところだったぞ!」
弟者が少し安心したように言った。
3本の爪がズズズズ・・・と引き返していった。
356バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/06 22:31 ID:F06I0ZoQ
弟者が爪が引きかえして行ったのを確認すると、ゴロゴロと転がり、近くのドアを寝転んだまま蹴った。
するとドアがバンと開いた。
「モナー!ここから外に出られる!早くしろ!」
それを聞いたモナーは、弟者のようにゴロゴロ転がり、ドアから外に飛び出た。弟者もその後脱出。
「ようし、あとはもうひたすら逃げろ!全力で走るんだ。」
モナーは黙ってうなずき、全速力で走った。
さっき殺したやつらの死体の上を全力で。腕や足をぐちゃぐちゃと踏みながら走った。
モナーは目をつぶって走っている。
「よし、あそこの建物に隠れよう。」
弟者は崩れかけたビルに入っていった。そしてモナーも。
モナーは息をきらしながら宇宙船の方をみた。
するとそこには全長30メートルはある宇宙船と同じおおきさぐらいのノミのような怪物が、ものすごい勢いで船をズタズタにしていた。
357バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/06 22:34 ID:F06I0ZoQ
今日はここまで。だいたい3話ずつぐらいで書き込んでいきますね。
ではまた。
358名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 02:29 ID:WtSYvAJe
面白かった。
これからも頑張ってください。
359セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/02/07 12:49 ID:16GBqY8g
ヨカタです。
360名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 16:15 ID:wWgDA2t+
>>358の続き・・・

そのビルの中には食べ物などがたくさんあり、向こうにはピストルまでもがあった
「ここはどこモナ?」
「知らないが・・兄者はどうした?」
そう弟者が言うといきなりドアが開いた
「モナーと弟者大丈夫か?」
「まあ・・・」
そういってピストルのラックを見ると・・
「MP5、F92S、デザートイーグル、トンプソン、H&K UMP、ミニウージー・・
いろいろ武器を取って非常口に向かおうとすると・・・・
「ウウウォォォォォォウ・・・シャアアアウ」
「!?」
何かがこっちに向かってくる・・
「逃げろ!!」
そう言うと兄者は非常口の扉を開けて中に入る、モナーと弟者も続く。
361423:04/02/07 16:16 ID:y1Kg6ZZH
423
362名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 19:20 ID:XIJ/qaOd
凄い良い
363名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 20:55 ID:0PewibuT
>>358の続きって???
364名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 02:54 ID:LekIM1eo
リレーはしない方がいいって前に誰かが言ってたような
365名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 02:58 ID:02WAoyqz
調子に乗った行動は身を滅ぼすだけだ>>360
366名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 10:33 ID:LKjN2cir
続きは?まだ〜
367名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 15:35 ID:LKjN2cir
まだですか〜
3681:04/02/08 19:22 ID:isuMhyNP
すいません
1&2です。
建てたっきりで放置してたらいつのまにやら368.....
では後はAA BIOHAZARDの方向で

age
369ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/08 20:05 ID:+cqtqv0w
「父者の決意」編

「ついにここまで来たか・・」
医師である父者(42才・♂)は途方にくれていた。
病院のすぐ前にまでゾンビの集団が押しかけているのだ。
その病院の一室に父者とモナー(18才・♂)はいた。
「まったく・・どうなっているのやら。街はゾンビであふれているし、他の医者や
看護婦はみんなにげだすし、かと思えば今度は入院患者たちが共食いをしはじめた。
本当、地獄を見ているようだ。」
父者はそう言うとベッドにいる1さんのそばへ寄った。
「モナー君・・ざんねんだがこの病院には私たち二人しかいないようだ。」
「先生・・ぼくたちは助からないモナ?」
「・・・・・・」
父者は何も言うことができなかった。

この街、「2ちゃんねる」では数週間前からゾンビ化したAAたちが他のAAを食い殺す
という事件が多発していた。父者は報道で、その原因がこの街にある製薬会社「アソ
ブレラ」であることを知った。そしてモナーはたまたまこの病院で入院していた患者
であった。

「この騒動の原因は新型のウィルスの感染によるものらしい。一刻も早くこの街から
脱出しなければ。この病院の裏口にはそれほどゾンビはいないだろう。そこから脱出
するんだ。立てるかい?」
「うん。身体はだいぶ回復してるからもうだいじょうぶモナ。」
「そうか、じゃあすぐにここを出よう。ここはいつゾンビに入られてもおかしくない
からな。」
モナーは黙ったままうなずいた。
「大丈夫だ。きっと助かる。」
父者はそう言うと片手に鉄パイプを握り締め部屋を出た。モナーもそれについて行っ
た。

――――そうだ。私は死んではならない。私には愛する妻がいる。子供もいる。生き
て帰らなくては。家族のためにも。

父者はそんなことを考えながら階段をおりていった。

(続く)

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恐縮ながら初投稿
できればアドバイスおねがいします・・
370ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/08 20:10 ID:+cqtqv0w
スマソ
>>369の9行目の「1さん」をモナーに脳内変換してください。
あいたたた
371ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/08 22:30 ID:+cqtqv0w
父者とモナーは裏口を出ると、門の陰に隠れて道路のようすをうかがった。
「だめだ、ここにもゾンビがいる。」
「そんな・・・じゃあいったいどうすればいいモナ?」
モナーが途方に暮れていると父者が突然言い出した。
「もしかして、ゾンビのフリをして歩いたら気付かれないんじゃないか?」
「絶対無理モナ!そんなことしてもし気付かれたらどうするモナ!?」
「いや、それしか方法はないだろう。こっちは鉄パイプぐらいしか持って
ないし、もし気付かれても走って逃げればなんとかなるだろう。それに、
この街からは電車を使って脱出できると思うんだ。駅は大通りに出てまっす
ぐ行けばすぐだ。」
「そうモナ?じゃあもし気付かれたらすぐに走るモナ。」
二人はそう言うとヨタヨタとゾンビのような歩き方をして道を進んでいった。
どうやら周りのゾンビたちは気付いていないようだ。

(・・・・やった 成功だ)

しかし大通りに進むにつれてゾンビの数が多くなっていく。大通りに出ると
いつのまにか二人はゾンビの集団の中央にいた。
まずい・・・ もしこんなところで気付かれようものなら二人は囲まれてあ
っと言う間に食い尽くされてしまう。父者はあのような提案をした自分を責
めた。モナーは顔が引きつっている。今にも気絶しそうだ。

突然、銃を乱射する音が聞こえた。見ると、大男がマシンガンをこちらに向
けて乱射している。
「ヒィィィィィ!」
二人は悲鳴を上げて、その場にうずくまった。周りのゾンビは穴だらけにな
りグシャッと音を立ててくずれていった。

「やめろ!俺たちはゾンビじゃない!」
その声に気付いたのか大男は発砲をやめた。
「お前たち、生きているのか!?・・・・早くこっちに来い!」
大男はそう叫ぶと路地へ向かったので、二人もなんとかそれについて行った。
バイオハザードって生物災害って意味だからこんなのもいいな



A君:わっ!犬に噛まれた!!

B君:バイオハザードや!!

           糸冬

373名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 23:20 ID:Q3Gy6+G4
>>ego ◆DsBXfk.2eQさん
乙です。文章力もあるしイイと思います。
父者なんてマイナーキャラを持ってくるとはw
続きに期待。頑張ってください。

>>372
ちょっとワロタ。
374ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 00:27 ID:uFqd5Ye6
三人は小さな噴水のある広場へ逃げ込んでいた。辺りにゾンビはいない。大
男はベンチに座り込んだ。
「さっきはすまなかったな。まさか生きている者がいたとは・・」
モナーはまだ意識がもうろうとしている。
「おれはアソブレラの特殊部隊のクックルだ。」
「アソブレラだと!?」
父者は過剰に反応した。
「お前たちのせいでいったいどれだけ多くの人たちが・・」
「おいおい、おれはただの兵隊だ。今回の事故とは何も関係ない。むしろ俺
たちは市民を助けにきたんだぜ。」
「それなら話は早いモナ。この人に駅まで護衛してもらって電車でとっとと
この街を出るモナ。」
「それは無理だ。」
クックルが即答する。
「この騒動のせいで交通機関はすべて麻痺している。それに道路も荒れてい
るので電車も車もつかえない。俺以外の隊員もどこかへ消えた。さらに悪い
ことに・・・・さっきラジオで聞いたんだが・・・政府はこの街の滅菌作業
にとりかかる方針らしい。つまり、街に核ミサイルを落とし、ウィルスを街
ごと消し去るってことだ。」
父者とモナーは絶望した。
「そんな・・・」
「まあ心配するな。アソブレラの本社にはヘリがある。いまから本社へ行っ
てそれに乗れば十分間に合う。滅菌作業は明日の午後六時だからあと十時間
はある。お前たちは運がいい。」
クックルは淡々と答える。
すると二人の顔は再び喜びと希望に満ちた。
「それには本社まで行かなくてはならない。でも本社はここからあるいても
すぐだ。それまで、俺が護衛してやる。」
「じゃあミサイルがこないうちに早くここを離れるモナ。」

三人は本社へ向かった。
しかし彼らはアソブレラ本社があまりにも危険で悲惨な状態になっていよう
とは知る由もない。
375ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 01:31 ID:uFqd5Ye6
そのころ、流石家では家族そろってテレビの報道を食い入るように
見ていた。
「滅菌作業って・・・父者はまだ生きているかもしれないのに!」
家族は皆、落胆していた。ただ一人母者だけを除いて。
「ふふふ、父者はあんたたちが思っているほどやわじゃないよ。
なにしろ、私が選んだ男なんだからね。」
母者はただ、報道を見つめていた。
流石家は静まり返った。

そこに妹者がつぶやいた
「わらわは父者を信じるのじゃ」

(続く)
376名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 18:05 ID:oHjM8eWc
いいねーいいねー君の作品凄くいいよー
377名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 18:19 ID:Cje+hUF6
皆さん最高です
ガンガってください。
セブンティーソはガンバんなくていいぞ
378名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 18:29 ID:BWAOxH1V
(;´Д`)エッ、エーッ!!(´Д`;)
379ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 19:10 ID:uFqd5Ye6
>>378
「受験生だから」って意味じゃなんですか?
380ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 19:11 ID:uFqd5Ye6
>>379
スマソ
「ないんですか」だ
漏れ誤字が多い・・・
381名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 19:21 ID:Cje+hUF6
セブンティーソ氏ね
382ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 20:26 ID:uFqd5Ye6
三人は本社のすぐ近くまで来ていた。
「困ったな。本社へ行くには必ずここを通らなくちゃいけないって言うのに。」
本社の門の前には大量のゾンビがいた。
「よし、ここは俺がマシンガンを撃ちながら強行突破するから、二人ともつ
いてくるんだ。」
クックルはそう言うとさっそく正門へめがけて走り出した。二人はちょっと
待てと言いたかったがクックルのあまりの行動の早さについて行くしかなか
った。
クックルがゾンビを吹き飛ばしながら進んでいると、門まであとすこしとい
う所でモナーがゾンビにつかまれてしまった!
「モナァァーーァァァァ!」
モナーは悲鳴を上げると同時にゾンビに覆いかぶされてしまった。
「動くな!」
クックルはそう叫ぶとモナーに覆いかぶさったゾンビめがけてマシンガンを
撃った。クックルの射撃は正確で、ゾンビの身体だけがはじけとんだ。
「ヒギャァァァ!」
モナーはあまりの恐ろしさに泣き叫びながらも、なんとか門の中に入ること
ができた。

「ハァ、ハァ」
三人は入り口の前で立ち止まっていた。
「しかしクックル、君はすごい銃の腕前だな。」
父者が感心して言う。実際、ゾンビはモナーに覆いかぶさっていたにもかか
わらず、弾はすべてゾンビに命中し、モナーには一発も当たっていない。
「俺は射撃では部隊の中でもトップクラスだったんだぜ。」
クックルは得意げに言った。
こういう事態で軍人であるクックルは二人にとってとても頼もしかった。
「さあ、これから本社の中に入るが気を抜くなよ、中にもゾンビがいるかも
しれない。」
三人は本社へ入っていった。


ロビーは外の光景とは違い、驚くほど静かであった。
383ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 20:35 ID:uFqd5Ye6
そのころアソブレラの研究室には一人の男がいた。
白衣を着たその男は大きなガラス製の培養器のような物の前に立ち
一人笑みを浮かべていた。
「ククク・・・ ついに完成した・・。こいつなら私の夢を叶えて
くれそうだ。」
培養液の中には、見た目には愛くるしい一匹のAAが入っていた。

「活躍を期待しているぞ。『我が息子』よ・・・」
384ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 21:01 ID:uFqd5Ye6
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ってかいきなり作品投稿してしまって正直スマンかった・・

結構最初のころからROMってて
みなさんのを見ててちょっと書きたくなりますた

作品の方はある程度長いのを書くつもりなので
バザールさんとかに迷惑かからなきゃいいんだが
385バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/09 21:42 ID:vdRuPhA8
>>384迷惑だなんてとんでもないですよ。面白いです。がんばってください。

え〜・・・>>360の人がリレー(のようなもの)をやっていましたが、
私の作品は基本的にやりません。ご了承を・・・。
では>>356の続きを。

船はあっという間にぐしゃぐしゃになってしまった。あのままあそこにいたら間違いなく死んでいただろう。
それを思うと、モナーも弟者もゾッとした。
モナーは壁にもたれかかって、しばらくボーっとしていたが、突然わんわん泣き出した。
「どうしたモナー。モララーのことか?」
弟者が部屋の中を物色しながら聞いた。モナーは泣きながらうなずいた。
「そうか・・・。ギコ達に申し訳ないな。あいつら無事だろうか・・・。」

そのころ、ギコチーム―
ギコ達も船の異変に気づいていた。
「おい、さっきの銃声、妙な鳴き声・・・。絶対なにかあったんだ。」
ギコがみんなに呼びかけた。
「そうだな・・・。弟者もちゃんとやっていればいいけど・・・。」
兄者が船の方角をみて言った。
「ギコ、トニカクココハイッタンフネニモドロウ!」
「そうだな。危険も多いが、みんなが心配だ。引き返すぞ。」
ギコたちは船に戻って行った。
「おいギコ・・・途中でたくさん雑誌や新聞を拾ったが、どれもズタズタ。しかしこれは必ずかいてあったな・・・。「R」と」
「ああ・・・。いったいなんなんだ・・・?「R」とは・・・。」
ギコ達は船が見えるところまで戻ってきたが、船を見て驚いた。それも当然、宇宙船がほぼ原型をとどめていないにだから。
もうノミのような怪物はいなくなっていたので、ギコ達には何が起きたかわからなかった。
仕方なくギコは、みんなについてる探査機のレーダーで、弟者たちの位置を調べた。
「この3つ固まっている点は俺達だな・・・。うーん、あとの2つは離れているぞ・・・。1つは船の中だ・・・。」
「ドウイウコトダ?ヒトリハダレナンダロウカ。」
「わからない・・・。じゃあジエンと兄者はこの離れているほうに向かってくれ。俺は船にいく。」
「大丈夫か?船はもうぼろぼろだぞ。何者かに襲われたんじゃ・・・。」
「大丈夫だ。もしなんかあってもこのビーム砲で蹴散らしてやるぜ。」
「ソレ、カコイイ!」
「よし、じゃあまたあとで会おうぜ。」
といってギコは船に走っていった。新たな敵が潜む、元ギコの宇宙船に・・・。
386バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/09 22:34 ID:vdRuPhA8
ギコは宇宙船の近くまで来た。近くはわけのわからないバラバラの体でいっぱいだ。
さっきのトカゲみたいな奴らのだ。
―なんだこれはゴラァ・・・―と思いつつもギコは構わず進んでいった。ギコの足は真っ赤になってしまった。
宇宙船はもうどこに入り口があるかわからない状態になっていた。ギコはもうめんどくせぇという表情をして、
ビーム砲を船の壁にぶちこんだ。すると直径2メートルぐらいの穴があいた。ギコはそこからはいっていた。
船の中は、思ったよりも潰れていなかった。ギコは―流石俺の船―と流石兄弟のように思った。

しばらく探してがなにも出てこない。ギコは、みんなが逃げたときに誰かの探査機が落ちたのだろうと推測した。
そして、捜索をやめてまたビーム砲で穴を開けようとしたその時、

あああああぁあぁぁぁぁぁぁ・・・

あの声がした。しかも船内から。ふん、またでたか。とギコはビーム砲をおろした。
ギコはその声がする方にゆっくり歩いていった。するとやはり、ゾンビがうろついていた。今度は3体だった。
やれやれ、いちおう退治しておくか。ギコはそう心の中でつぶやいた。が、ゾンビ達の後ろをみて見ると
メドゥーサのように、あるいは、ポケモンのモンジャラのように、触手で覆われた物体があった。
「な・・・なんだこれは・・・!?」
ギコがそう言った瞬間、その物体からするどい触手が一本飛び出してきた。
「な・・・!?」
するともの凄いスピードでギコの脳天を貫いた。

「・・・がっ・・・!?」

ギコはそのままほうり投げられた。モララーの死体のとなりに。
387バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/09 22:38 ID:vdRuPhA8
もう今日は寝ます。あさっては休みなので、明日の夜に一気に進めたいと思います。
終わるかどうかはまだ内緒・・・。
388Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/09 22:51 ID:uFqd5Ye6
乙。おたがいがんばりましょう。
>>385
そう言っていただけるとうれしいです。
389名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 23:30 ID:jDQ7SKac
二人とも乙です。
最高の作品なのでこれからもぜひ続けてください。
セブンティーソは出てくるなようざいから死ね
390名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 23:41 ID:3kFNLvAY
セブンティーン何かしたのか?
391名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 01:27 ID:ncrhl3jq
バザールさんの作品好きなんだけどどんどん死ぬなぁ(´∀`;)
序盤からこんなにとばしちゃって大丈夫なんだろうか。面白いけど。
伏線の貼り方がなんかよさげでいいです。『R』って何だ気になる。
egoさんの作品は今後の展開がとても楽しみです。

>>390
実は漏れもわかんない…なんでそんなに叩かれてるんだ?
この前うpってた二作目のプロローグがつまんなかったとか?
392389:04/02/10 10:57 ID:Y08ufJay
オレはセブンティーソが嫌いだ
マジで一回死んでくれないかな(藁
393シルバー:04/02/10 17:04 ID:3HlF3ipF
age
394Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/10 18:34 ID:kPiIK561
三人はロビーからエレベーターを使おうとしたがやはり、エレベーターが動く
気配はなかった。
「まずいな。ヘリポートのある屋上へ行くにはこいつが一番の近道なんだが。」
クックルは本社の構造をすみずみまで把握していた。
「階段でいくしかないな。この建物はとても複雑なつくりになっているんだ。」
仕方なく三人は階段を使用することにした。

ふと見ると、階段のすぐ前に人がたおれている。
「し・・しんでるモナ・・」
「まったく・・ なんて死に方だ。」
死体には胸に大きな穴が開いており所々にねばねばした液体がついていた。

「う・・・・あ・・・」
父者とクックルが死体を調べているとモナーが突然、口をパクパクさせながら
天井を指差した。

そこには人の形をした怪物がいた。よく見るとその怪物は全身の皮膚をはいだよう
に筋肉や内臓などが露出し、大脳も外から丸見えのグロテスクな容姿
をしている。その怪物は長い舌を口から出し、天井に張り付いていた。
三人は凍りついた。

怪物は長い舌を伸ばし、クックルの頬をゆっくりと舐めた。
頬は舐めたところに沿って切れ、鮮血が流れ出た。

「クソッ!」
クックルはそう叫ぶと、怪物に向かってマシンガンをひたすら連射した。
怪物は気味の悪い叫び声を上げ、地面に落ちたがすぐに舌を伸ばし反撃してくる。
その舌はクックルの腕をかすったがクックルはかまわずひたすら撃ちつづけた。
怪物は大きな叫び声を上げしばらくすると動かなくなった。

「ハァ・・ハァ・・死んだのか・・・?」
クックルの腕はパックリと切れていた。

父者とモナーはあまりの恐ろしさにロビーでうずくまっていた。

395名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 20:16 ID:hd7FK5tI
良スレあげ
396Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/10 20:58 ID:kPiIK561
「もういやだ・・・いったい何だったんだ・・・あの怪物は」
二人はクックルの元へ駆け寄った。
クックルは何か考えるようにして言った。
「おそらく・・アソブレラが造っていた生物兵器が逃げ出したんだろう。」
「生物兵器って・・アソブレラはそんなものまで造ってたモナか?」
「ああ。まあこれは社内機密なんだが・・・もう隠す必要もないだろう。
何の為にそんな事をしていたかは知らんが。」

「しかし、大丈夫なのか・・その腕。見せてみなさい。わたしはこう見えても
外科医なのだよ。」
父者はそう言うとカバンから救急道具をとりだし、応急処置を施した。
「まさか外科医だったとは・・・・心強いな。」
このときモナーは父者がちょっとだけかっこよく見えた。

「しかし、悪いことに・・・さっきの戦闘で弾が尽きてしまった。その上こ
の調子じゃあ他にも怪物どもがいるだろう。ここから進むのは危険だ。」
「じゃあどうするモナ?早く行かないと、どの道死んでしまうモナ。」
クックルは答えた。
「そこでだ。アソブレラの本社には地下一階に武器庫があるんだ。そこに
行けば弾が補充できる。二人とも何か武器を持っていたほうがいいだろう?」
二人は賛成だった。
しかし、いずれにしても無防備の状態で最低、武器庫まで行かなければならない。
397名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 22:19 ID:145ZhkLo
セブンティーソいなくて良スレさげ
398Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/10 22:40 ID:kPiIK561
武器庫までの道のりはそう遠くはなかった。が、やはり所々に研究員らしき者
の死体が転がっている。その死体は皆、さっきと同様に、胸や腹などに数箇所
大きな穴が開いていた。
「やっぱり、みんなさっきの怪物にやられたのか?」
「それにしても、すごい数だ。生きているやつはいないのか?」
三人はそんな会話をしながら、静かに武器庫へつづく廊下を歩いていた。

そのとき、一匹のゾンビが立ち上がり、モナーめがけて襲い掛かってきた!
「ヒィィィィャァァァ!」
社内に入る前の出来事といい、なんと手間のかかるやつだろう。
「おい、ヤバいぞ!」
クックルは焦った。武器になるようなものはもっていない。
「ふせろ!」
父者はそう叫ぶと病院からずっと腰にぶら下げていた鉄パイプをにぎりしめ、
ゾンビの頭部めがけてフルスイングした!

ビシャァッ!とゾンビの頭部は綺麗にはじけとび、うつぶせに倒れた。
「ありがとう先生・・・助かったモナ・・」
また二人に助けられてしまった・・・モナーは落ち込んだ。
「ふふ、何を隠そう実は私は元高校球児なのだよ!ふはは!」

モナーは父者が調子に乗りやすい性格だったのを思い出した。

(続く)
399Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/10 22:43 ID:kPiIK561
バイオスレは殺伐となる運命なのか
400Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/10 22:45 ID:kPiIK561
今日はこのあたりで終わります










ついでに400げっと
401名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 23:01 ID:R7oQQVSp
乙です。
調子に乗りやすい父者w
402シルバー:04/02/11 09:32 ID:D+3d75DQ
age
403驚愕(1/2) ◆QO6xxDyBVQ :04/02/11 11:11 ID:3p4n1vkE
「ボクハドウシテコンナトコロニ?」
ジサクジエン(20代・警察官)は呟いた。
彼の目の前の壁には、彫刻を施された金属のプレートが掛けられていた。
「2ndチャンネルシティ中学校 校歌」
一番端には、そう書かれていた。
―――2nd、チャンネルシティ。
ジエンはその言葉を反芻した。
その名の街は、チャンネルシティ沖に建設された人工島に作られていた。
2つめのチャンネルシティということで、30年ほど前に作られ、立派な都市として成長していた。
しかし、2年前のテロ事件の後から、奇妙な猟奇殺人事件が相次いでいた。
時間、場所を問わず、突然人が何者かに襲われ殺されるという狂った事件だった。
化け物を見た人も出始め、街はパニックに陥った。
政府はこれを、テロの際にばらまかれた放射能によるものと断定し、この島全体を閉鎖した。
こうして、事件は終わった。島に住む人々の大半を見殺しにして。
当然、反発する者も出た。
だが、大概すぐに沈黙した。
当然の結果だった。この国はファシズム国家なのだから。
404驚愕(2/2) ◆QO6xxDyBVQ :04/02/11 11:11 ID:3p4n1vkE
ジエンには信じられなかった。
自分が、『かの有名な』2ndチャンネルシティに迷い込んだ事が。
しかし、それは真実だった。
ジエンがついさっき出会った生ける屍が、鼻をつく腐臭が、生ける者の気配が無いことが、それを証明していた。
今となってみれば、2ch市(2ndチャンネルシティの事を、時たま縮めてこう呼ぶ)を襲った化け物の正体もわかった気がする。
それは間違い無く、2ch市民の変わり果てた姿だった。
ジエンは45口径の小型自動拳銃(スプリングフィールドV10だ)をホルスターから引きぬいた。
だが、使用には細心の注意がいるだろう。銃に装填されているのはたった6発。予備の弾薬も持っていない。
ゾンビ相手にこれを使っていては、すぐに弾切れを起こしてしまうであろう。生存者を撃ってしまう危険もある。
ジエンはそう思うと、また銃をホルスターへ戻した。
銃の危険性を十二分に承知している、ジエンならではの行動だった。
「マズハ、セイゾンシャヲサガサナクチャ。ヒトリデコウドウスルノイクナイ。ナカマイル、イイ!」
彼は言うと、プレートのそばにある階段を駆け上がった。
生き残るために。2ch市の真実を知り、伝えるために。
405(´・ω・`):04/02/11 14:09 ID:Fi8ZwZeB
ショボーン
406397:04/02/11 14:12 ID:X31hvn3A
はやくセブンティーンの話読ませろよ
楽しみにしてんだよこっちは
407(´・ω・`):04/02/11 14:36 ID:Fi8ZwZeB
セブンティーンイイ(・∀・)
408名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/11 17:05 ID:PlB1mHDe
セブンティーソさげ
409空夢@500..@:04/02/11 18:40 ID:GCQiNH83
バイオハザード=立ち入り禁止という意味もある
410バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/11 19:04 ID:/u0V5Joz
昨日は都合でどうしてもかけませんでした。すいませんでした。
では>>386の続き

ギコがモララーを探していた頃、兄者とジエンは弟者とモナーの隠れたビルにたどり着いた。
「おーい!誰かいるか〜!」
兄者が外から叫んだ。するとそれに気づいた弟者が中から顔をだした。
「その声はやはり兄者か。無事でよかったよ。」
「流石だよな俺ら。」
「トコロデ、モナートモララーハドウシタンダ?」
「モナーならこの中だ。」
弟者がそう言ったとき、ちょうどモナーがビルから出てきた。
「あ!兄者にジエン!よかったモナー。」
モナーが満面の笑みで駆け寄ってきた。
「ようモナー。ところでモラ・・・」
兄者がモララーのことを訪ねようとしたとき、弟者が兄者の口をふさいだ。
「モララーは死んだよ。モナーはそのことで悲しんでいるから、思い出させちゃだめだ。」
弟者が小声でささやいた。
「そうか・・・。ジエンにも教えとこう・・・。」
兄者はジエンのそばに寄っていってそのことを伝えた。ジエンもやはりショックを隠せないようで、涙目になっていた。
弟者とモナーも寄ってきた。
「泣くなジエン。そんで、ギコは?いないけど・・・。」
弟者が訪ねた。
「ギコハソノモララーノトコロニイッタヨ。ナニガアッタンダ?」
するとモナーが震えながら答えた。
「な、なんだってー!それはまずいモナ・・・。また怪物が来るかも・・・!」
続いて弟者が
「さっき俺らはでかいバケモンに襲われたんだ。モララーはその時に・・・。」

兄者は船の方を見ながら励ました。
「大丈夫だ。ギコのことだ。何かあっても必ずかえってくるさ!さ、そこのビルに戻ろう。」
4人はビルの中に戻り、ギコの帰りを待った。帰ってこないギコを・・・。

―が、しばらくすると船の方から何者かがビルに駆け寄ってきた。なんとギコだ。まるで平気な顔をして手を振っている。

「ギコ!」
「よう、みんな。」
411名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/11 19:20 ID:DAhxx0bl
バザール=バザーる=バイオハザードする

なにはともあれ、バザールがんがれ!
セブンティーソの話も早く読みたい
412バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/11 19:47 ID:/u0V5Joz
ギコはみんなの前に現れると、少し笑っていた。
「無事でよかったな。モナーと弟者。モララーは・・・まぁ気にしちゃいけないな。」
するとモナーはもう悲しくはないらしく、むしろギコの生還に喜んでいた。
「よかったモナー。大丈夫だったモナか?」
するとギコはすこし苦笑いして答えた。
「あぁ・・・。実は船の中にゾンビがいてよ・・・。倒してやろうと思ったらなんかわけのわからない奴がいて・・・。
そっから覚えてねぇや。ハハ・・・。」
「覚えてないって・・・。怪我はないのか?」
兄者が心配そうな顔をして聞き返した。
「うん、大丈夫。」
「しかしこれでまたみんなそろったな。なにか情報はつかめたか?」
弟者が兄者とギコに訪ねた。ジエンはビルの中を探検するといって不在だった。
「ああ・・・それはな・・・。」
兄者とギコがRのことやゾンビに会ったことなどを弟者とモナーに伝えた。

「―なるほどモナ。Rってなんだろうね。気になるモナー。」
大抵の話しをし終わったとき、ジエンが戻ってきた。
「ショクリョウヲミツケタゾ!カンヅメトカダ!」
「そうか。よくやった。」
ギコがジエンに近づいていくと、さらにジエンが、
「アトコレ、ミルク!クサッテナイ!」
と言ってミルクを取り出した。すると突然ギコが叫んだ。
「うぐっ!よせ!しまえ!は、早く!」
ジエンは驚いて、ミルクをかばんに入れた。
「ド、ドウシタギコ、オマエミルクキライダッタ?」
「はぁ・・・はぁ・・。ま、まぁな。はは・・・。」
兄者も弟者もモナーも、ギコの叫びに驚いて静まりかえった。
413バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/11 20:06 ID:/u0V5Joz
「・・・な、なんかよくわからんが、大丈夫かギコ?ちょっと大げさだぞ?」
兄者がからかうように聞いた。
「はぁ・・・。す、少し場の雰囲気を盛り上げようと思ってな。」
「そうか。ところでこれからどうする?」
兄者は聞いておいて、どうでもいいといったような態度をとった。
「確かこれじゃあどうしたらいいかわからないモナー。」
とモナーがうなずいた。するとギコが突然元気を取り戻したように言った。
「それなら、ここからちょっといったところに研究所がある!そこへ行こう!」
弟者が不思議がって返事をした。
「な、なんでそんなこと知ってんだ?そこへいってどうするんだ?」
するとギコは、船の中にいたゾンビが地図を持っていてそれは研究所を示していたからなにかある。
と早口で答えた。

「まあほかにあてがないし、行ってみるか。」
と兄者が言った。みんなも賛成したので、そこへ向かうことにした。ちょうどその時、ゾンビのああああぁぁぁ・・・という声も聞こえてきた。
5人は逃げるようにそのビルを後にした。兄者は研究所へむかう途中、
―ギコの奴、何かおかしい・・・。ミルクに異常に反応したし、研究所へ行くなんて言い出したし、
ゾンビが俺らの元へ来るのを知っていたかのようだったし・・・。やはり船で何かあったか・・・?―
と、考えていた。

そして、目的の研究所らしきものが見えてきた。だが、その周りはゾンビでいっぱいだった。
414バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/11 20:30 ID:/u0V5Joz
「クソ!ゾンビガタクサンイテナカニハイレナイゾ!」
「武器は何かないのかモナ?」
モナーがギコ達に聞いた。
「武器は兄者とジエンのマシンガンしかない。俺のビーム砲はどっかいっちまった。」
「モナたちは武器ないモナ・・・。」
モナーはそう言ってあたりを見回すと、なんという偶然、そばにライフル銃が落ちていた。
「これはラッキーモナ。」
そう言ってモナーがライフルを拾おうとしたが、弟者が
「こんな偶然ライフルが一丁だけ落ちてるか?怪しいからやめとけ。」
と止めたが、モナーは大丈夫大丈夫といってライフルをつかんだ。その瞬間―

地面から大きな手が出てきてモナーの手首をがっしりつかんだ。
「モナー!!なん、なんだモナ!?」
モナーは手を必死に引っ張ったが、大きな手はモナーの手首をつかんではなさない。
「言わんこっちゃない・・・。動くなよ。」
兄者は冷静にマシンガンを構え、地面から出てきた手に発砲した。
すると「手」はぐちゃちゃという音をたててモナーをはなし、そのまま地面に戻っていった。
「はぁ・・・はぁ・・・助かったモナ。地面に引きずりこまれるところだったモナ。」
「気をつけろよ。」
ギコがモナーの体を起こした。
「さて、研究所の入り口はこっちだ。ついてこい。」
と言ってギコは歩き始めた。
「チョットマテヨギコ!ナンデソンナコトシッテル?」
ジエンがギコを追いかけながら聞いた。
「ん?あぁ・・・なんとなくわかったんだ。なんとなく・・・。」
「ナントナクッテ・・・。」

ギコ達は研究所の西側に来た。確かに扉のようなものが見えるが、その前はゾンビであふれている。
「おい本当に入り口があるな。でもどうやって入るんだ。」
弟者がギコに訪ねた。
「なに、簡単なことさ。みんなはここで待ってろ。」
そういうとギコはゾンビの群れに突っ込んでいった。

「ギコ!何やってんだ!戻れ!」
「ギコ!」
みんなの叫びも聞き入れずに、ゾンビの群れの前まで、ギコはきていた。
415バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/11 20:53 ID:/u0V5Joz
「さぁ!ゾンビども!楽しませてくれよ!」
ギコはそう叫ぶと群れの前列にいるゾンビを次から次へと殴りつけた。ゾンビはギコの攻撃一発でバラバラになっていく。
ものすごい勢いでどんどん倒していく。まるでマトリックスのネオとスミスだ。ゾンビは反撃してないが。
そしてギコはゾンビの群れの中に入ってしまい、見えなくなった。

「あのバカ・・・!どう考えたって無謀だぜ・・・!」
兄者が歯を食いしばっていった。ゾンビの群れから血しぶきがあがっている。この血はギコか。ゾンビか。
すると弟者が立ち上がって、
「ジエン!銃を貸せ!俺もいくぞ。」
とゾンビの群れを睨みながらいった。
「デ、デモ・・・。」
「いいから早くしろ!ギコ一人で闘っているんだぞ!」
と叫んでジエンからマシンガンを奪い、ゾンビの群れに近づいていった。
「弟者。流石だな。俺もいくぞ。」
兄者がそうつぶやいて、弟者の後を追った。
ジエンとモナーはもう何もできずに見守っていた。

「ギコに当たらないように、狙わなくては。」
弟者はそう言ったあと、ゾンビに向かって撃ちまくった。ゾンビはおびただしい血を吹き上げて倒れていく。
遅れてきた兄者が、弟者の隣で撃ち始めた。ゾンビ達はボーリングのピンのようにばたばたと倒れていった。
すると、ギコの姿が見えてきた。相変わらずゾンビと格闘を続けている。というよりも無事なのが不思議なぐらいだ。
ギコは血の風呂に入ったかと思うくらい真っ赤になっていた。
するとモナーとジエンが走ってきた。それを見たギコは
「一気に中に入れ!みんなだ!」
とゾンビを殴りながら叫んだ。ギコ以外の4人は勢いよく走り、ドアを開けて中にはいった。
ギコもゾンビ達を吹っ飛ばして、中に入った。
416名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/11 23:27 ID:LY8Xe8Eb
この勢い最高なのじゃ!
早くほかの作品も見たいのじゃ!
417名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/12 01:47 ID:6Rl/TH6L
やばい、バザールさんの作品に惚れた。
文章力もあるし、読んでてハラハラする。
期待してるんで頑張ってください。
418名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/12 08:31 ID:RQcbdnCt
みんなファイト!
419Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 19:11 ID:zTRHHyKv
すさまじいプレッシャーを感じつつも投下

--------------------------------------------------------------------
武器庫には鍵がかかっておらず、ドアも開け放してあった。おそらくすでに
誰かが入ったのであろう。
「こりゃあもう大抵の武器は持っていかれたな。でもかろうじて弾はのこっ
ている。」
機関銃などの強力な武器はすべてもっていかれていたが、ハンドガンや弾薬
などはまだたくさん残っていた。手榴弾などもふくめて三人は持てるだけの
武器を持った。

「これは何モナ?」
モナーは奥のほうにあった『C-4』と書かれた箱を持ってきた。
「『C-4』ってのはプラスチック爆弾のことだな。信管もついてるから、あん
まり触らないほうがいいな。」
モナーは「ヒェェ」と言うとその箱を棚の上に置いた。

モナーがクックルにハンドガンの使い方を教わってる間、父者はぼんやりと、
家族のことを思い浮かべていた。
―――――ニュースでは家族の住んでいる地域は大丈夫だと言っていたが、
果たして本当に無事なのだろうか?その前に自分が生きて帰ることができる
のだろうか?今から思えば毎日が忙しくて、ここ最近はろくに家族サービス
もしていなかったなあ。我が家は典型的なカカア天下だったが、ここ最近は
子供たちですらろくに会話をしてくれなくなった。それにしてもあの兄弟は
ダメなやつらだったなあ。特に、兄のほうはなにをやってもだめだった。い
つも母者にしかられてばかりで。でも、ダメな子供ほどかわいく思えるって
のはよく言ったもんだ。妹者・・・そうだ、妹者はまだ幼いじゃないか。妹
者のためにも死ぬようなことがあってはならない・・・そうだ、家に帰った
らまず最初に妹者に他界他界してやろうじゃないか。――――――――

「おい、どうした?大丈夫か?」
クックルの呼びかけで父者はハッと我に返った。
「いや・・なんでもない。とにかく先を急ごうじゃないか。」
「まてよ・・弾を詰め終えてからだ。」

二人は父者のことがすこし気にかかったがかまわずに父者を連れて廊下に出た。
420名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/12 19:33 ID:vDRTF7vN
age
421Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 19:40 ID:zTRHHyKv
三人が武器庫を出て階段に向かう途中、通りかかった部屋の中から誰かの
話し声が聞こえる。
(・・・お前がい・・・ことができ・・・・・・・クヒヒヒ・・・・)

「何か話し声が聞こえるもな」
「ここは・・第四実験室からか・・・」
クックルはそう言うといきおい良くドアを開けた。
「誰かいるのか!?」
――――誰もいなかった。部屋の中には大きなガラスの容器が並び、中に
は緑色の液体とともに何やらわけのわからない生物が入っていた。

「気味の悪い部屋モナ・・・」
見ると、その生物たちの中に一匹の小さなかわいらしい奴がいる。おそらく
この部屋の中の物体では一番生き物らしい生き物だ。その培養器には『POLOLO』
と書いてある。

「美しいだろう。」
突然、部屋の奥から毛のフサフサした、背の低い男が現れた。
「私はフサギコ博士。その子の生みの親だ。」

フサギコ・・・父者はその名前と姿には見覚えがあった。
「フサギコ・・?お、お前フサギコなのか?」
フサギコとやらも同様に驚く。
「お前・・もしかして父者か・・?」
「なんだ?あんたら知り合いなのか?」
クックルがたずねると父者は説明した。
「ああ・・・あいつとはモナ大医学部での知り合いだ。もっとも、私は医者に
なり、あいつは大学に残って研究を続けていたと聞いたが、まさかアソブレラ
に入っていたとはな・・・」

「ふん。お前と俺とでは頭の出来が違うんだよ。そうさ、俺は大学に残り、研
究を続けた後、アソブレラに入った」
422Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 19:59 ID:zTRHHyKv
「そんなことよりも、あんたも早くここから出たほうがいい。いままでずっと
こんなところに居たとは・・外の状況を知ってるのか?」

フサギコはクックルの問いにしばらく間を置いて答えた。
「知ってるもなにも、今回の騒動の原因のウィルスは私が撒いたものなのだよ」
三人は絶句した。
「そんな・・・じゃあこいつがこの騒動の主犯格モナ・・・?」
「まあ、すべてとまではいかないが、そういうことになるな。」
「なんということを・・・大学時代はまともなやつだったじゃないか!」
フサギコは冷たくこう言い放った。
「私はこの世の中に嫌気が差したのだよ。冥土の土産に聞かせてやろう。も
うだいぶ昔の話になるが、私は大学時代からつきあっていたフサしぃを虐殺
厨に殺されたのだ!結局、犯人は見つからずじまいだ。私はただこの腐りき
った世の中を浄化しているだけじゃないか。」

三人はただ黙っているしかなかった。

「そんなことより見たまえ。わが息子を・・・・どうだ?なんと美しいのだ
ろう。わたしはこの子を作るために数十年間、苦労を費やしてきた。この子
の名は『ぽろろ』。この世界を浄化する完璧なAAだ。そしてわたしはこの世
界の神となるのだよ。」
三人はフサギコの言っている意味がまったくわからない。こいつは完全に逝
ってしまっているんじゃないのか?

「さあ・・でてこい、わが息子よ。お前たちはぽろろの養分となるがいい。」
フサギコがコンピューターを操作すると、培養器中に入っていた液体は抜き
取られ扉が開いた。

「ぃぇぁ・・・・」
そいつはそれだけ言うと扉から出てきた。
423Ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 20:01 ID:zTRHHyKv
「おお・・・ぽろろよ。無からお前を生み出すのにどれだけ苦労したことか
・・・・ウゴッ!?」
言うが早いか、その怪物は身体から一本の触手のようなものを出し、フサギ
コの腹へめがけて一気に突き刺した!フサギコはそのまま持ち上げられ、研
究室の奥のほうへ投げ飛ばされた。即死だろうか?

「ぃぇぁ・・・・」
ぽろろはそう言うとゆっくりこちらへむかって近づいてくる!
「こいつは・・・・相当ヤバいぞ・・・!」
「逃げろ!はやく、走るんだ!」
三人はその部屋から飛び出し、一目散に階段まで走って行った。ぽろろはそ
のあとをゆっくりと歩いて追いかけていった。

しばらくして、研究室ではやはりフサギコが横たわったままであった。大量
出血し、死にかけていたが意識ははっきりとしていた。

―――――俺は死んでしまうのか・・?ひひひ、でもあいつがいるじゃないか。
俺が死んでもあいつが世界を浄化してくれる。さっきの生意気な奴らはもう
食われたのかなあ・・・市民は逃げ惑いながらあいつに食われることだろう
なあ。見れないのが残念だなあ・・・・・・・・・・・ひ、うひひ、ひひひ
ヒヒひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
ひひひひひひひひひひひひひヒヒひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
424ぽろろについての説明 ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 20:05 ID:zTRHHyKv
                 ∩_∩
               (,・Д::;;;;)
     ∩_∩      ⊂u ..::;;;Uつ
    (,・Д・,,,)      ⊂ :::::;;;;;;;;っ
    ⊂    つ     ⊂ ::::;;;;;;;;⊃
      | x . |       c|  ...::;;;っ
      U'⌒'U        U'⌒'U

ぽろろ【ぽろろ】
虐待用キャラとして>1に生み出された。当初はネタも無くすぐ消えるかと思われたが、
職人により持ち直し、その生い立ちとは裏腹にかなりの強化がされた。
口癖は「ぃぇぁ」
いくつもの形態を持ち、腹部のバッテンから繁殖(脱皮?)する性質がある。
その真の姿は異形そのもので、鉱物であろうと体に取り込み、栄養にしてしまう。
虐待キャラであるがゆえの進化、手にした強さ。
しかしその内面では常に人を殺してはいけないという理性と本能が戦い、苦悩している
425名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/12 20:26 ID:njffn25c
おお〜いいんじゃないいいんじゃない
426えご ◆DsBXfk.2eQ :04/02/12 20:29 ID:zTRHHyKv
ちなみにぽろろの設定は本スレとは少し変えております。
そこんとこは勘弁してください。
427名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/12 23:51 ID:xsKbP9Yn
乙です。
最初はなんだ結局ぽろろネタかよと思って読みましたが、

怖いし可哀想だし。・゚・(ノД`)・゚・。
つ、続き激しく期待します…スマソですた…
428名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/13 14:32 ID:YnmVTuEd
がんばれぇー
429ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/13 15:57 ID:gyCslmj5
>>427
やはり気づかれてたか・・

最初はひろゆきにしようと思ったんだけれども
セブンティーンさんが使ってたのでぽろろにしますた

あと応援してくれる人達、激しくありがdです。
とても励みになります
430名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/13 16:41 ID:YnmVTuEd
ほんといい作品ばかりだからがんばってね(・_・)ノシ
431シルバー:04/02/13 18:46 ID:obnLRFBS
age
432ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/13 19:45 ID:gyCslmj5
三人はやっとの思いで階段に着いた。
「扉を閉めるんだ!」
そう言うとクックルは階段前に敷設してあった防火扉を閉め、ロビーから植
木鉢やら椅子やらを扉の前に積み上げた。
「こんな物で侵入防げるのか?」
「とりあえず早く屋上へ行って、ヘリを探すモナ!」

「しかし一体なんだったんだあいつは・・・・」。
博士はこの世界を浄化すると言っていたが逆に奴に殺されてしまった。一体
なぜそんな事になってしまったのだろうか?あいつには知能というものがな
いのだろうか?

三人はそんなことを考えながらも一刻も早く、別の階段を使い屋上へ行くこ
とにした。


時を同じくしてアソブレラ本社の八階には一人の兵士がいた。
クックルと同じ、アソブレラの特殊部隊だった。
433ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/13 20:04 ID:gyCslmj5
「ハァ・・ハァ・・・・ガハッ・・・」
その兵士は疲れきっていた。ほとんど死にかけていた。彼もまた、あの
三人と同様にある怪物に追いかけられていたのである。
「だめだ・・・・もう逃げられない・・・」
不幸なことに彼の行き着いた先は行き止まりであった。

怪物は足音を立てて彼に接近してくる。その怪物は人の形をしていたが
その身体は真っ黒であり、鋭く長い爪をもっている。皮膚はスライムの
ようにどろどろした、黒い粘液に覆われていた。不思議なことにその身
体の所々から、蒸気のような白い煙が噴き出していた。

怪物はついに彼の首を鷲掴みにし、腹部へめがけてその大きな爪を一気
に突き刺した。

「グハッ・・・ァァァァ!」

驚くことに彼の身体は腹部から発火し、その炎はみるみるうちに彼の身
体全体を包み込んだ!

まさに一瞬の出来事であった。

少し前まで生きて活動していた彼は今や黒い、炭のかたまりとなって
いた。

怪物はその一部始終を見終えると、あたかも満足したかのような叫び声
をあげ、次の獲物をさがしにその場を離れていった。

その姿はまさに『炎の狩人』と呼ぶにふさわしかった。
434バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/13 20:04 ID:MOzEA8+r
>>415の続き

バタン!
ドアを急いで閉めると、ギコ以外はみんなへとへとと座りこんだ。そんななか、ギコはケロッとして、
「よし、みんな無事だな。」
と見わたしていった。兄者はぜえぜえと息をしながら、またもギコを怪しくみていた。

ギコの奴・・・。あれだけのゾンビと闘っておきながら体力を消耗していない。ますます怪しい・・・。
そんな兄者の考えをよそに、ギコはモナーとジエンを気づかっていた。
「おい、ところでなんでいきなり突っ込んできたんだ?お前らには危ないぞ。」
モナーとジエンは顔を見合わせて答えた。
「みんなが闘っているとゾンビが少し減っていることに気づいたモナ。」
「ソノツキヲツイテ、イッキニナカニハイロウトシタンダヨ。」
「なるほど。グッドタイミングだったぞ。よくやった。」
ギコはそう誉めると、あたりを見回した。研究所のなかは広く、ギコ達がいるところはロビーのようになっていた。
「おい、あそこの部屋は武器庫になってるぞ。武器を補充しよう。」
と、弟者が指を指した先には、小さな部屋があった。たしかに部屋のドアには武器庫という札がかかっていた。
「おう。そうだな。」
ギコ達は武器庫の中に入っていった。
435ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/13 20:29 ID:gyCslmj5
今日はこのあたりで切りますね。バザールサンがんばってください
436バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/13 20:37 ID:MOzEA8+r
武器庫の中は、ライフル銃やマシンガンでいっぱいだった。まぁ、武器庫だから当然だが。
なかには、見たこともないような武器もおいてあった。
「これはなんだモナ?」
モナーがそう言って筒状の物を拾い上げた。そして、それについていたボタンのようなものを押した。
するとブゥーン・・・という音がして、先端から光の刃がでてきた。
「おお〜!スターウォーズとかガンダムみたいでかっこいいモナ!」
もう一回ボタンを押すと光がシュン・・・と消えた。
「おいモナー、感激するのもいいが、うかつに触るんじゃない。もし爆発物だったらどうする。」
と、兄者がマシンガンの試し構えをしながら言った。
「うん・・・。ごめんモナ。」
モナーは手に入った武器を満足げにながめながら歩き出した。すると、誰かにぶつかった。
「ひっ!」
しかし、よくみるとただの人形だった。その人形は軍人服のようなものを着ていて、ライフルを肩からさげたいた。
「な、なんだ。脅かさないでほしいモナ。てっきりゾンビかと思ったモナ。」
モナーが顔を赤らめて人形に言った。すると―

ガアアアアアアアァアァァァァァ!!!!!
と人形がものすごい大きな声をだし、目をくわっと開いた。そしてライフルを手にとった。
「モッモナー!!!」
とモナーはものすごく驚いたが、危険を感じ、手に入れたレーザーサーベルで人形の頭をブォンと切り落とした。
すると人形は、ライフルをモナーに向けたまま動かなくなった。
「ああぁ、あ、危なかったモナー。」
「びっくりした・・・。なんだ今のは・・・。」
弟者もびっくりして腰をぬかしてしまった。他のみんなも突然の人形の行動におどろいていた。

ちなみに、メンバーがここで手に入れたものは、
モナー レーザーサーベル、マシンガン、ハンドガン2丁、不明(何かわからないが強力そう)2つ。
ジエン ハンドガン2丁、不明3つ
兄者 マシンガン3丁、フルオーブンバスターカスタム(銃口がたくさんある、変わった形の銃)
弟者 マシンガン2丁、ファイアグローブ(手を強く振ると火が発生する手袋。)
ギコ 装備なし。
437名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/13 20:44 ID:eoiUMU11
二人ともイイ!(・∀・)
438シルバーfusianasan:04/02/13 21:35 ID:obnLRFBS
age
4392:04/02/13 21:49 ID:wVPiOC6s
ども初めまして
いつも2人の小説読ましてもらってます!
カーナリ(・∀・)イイ!です 
440名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/13 23:11 ID:V9dscHiQ
セブンティーソの作品も読みたい(^^)
441名無しさん@お腹いっぱい:04/02/13 23:50 ID:/4vZQew2
       _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 !-- .、    ,、、、、,,,   彡lノ
 l,,,,,__ /   ___     'r''゙ヽ
. |`゙'' ./   `'゙'''"    .〉,l |
 |.   ,'           //
. ',. ,'           , r'
.  ゙, ゙'ー ‐`      l  |
   ゙、''゙ ,,、二''‐    ノ  l、
''''''''7'ヽ  '''    /   /`〉`゙T''''''''''
  l  ` 、,,,,、- ' "    / /.|  |
.  |  |  .l i       / ./ |  |
  |  |  | l      / ./ .|  |
. |  |   | l     / /  |  |
 |  |   | ',   / /  l  .l
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
442名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/14 15:53 ID:JDOJn5Gy
保守
443ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/15 03:39 ID:ngN0ZNEL
そのすさまじい炎は周辺にも広がっていき、もはや八階の北側のほとんどが
炎に包まれていた。三人は付近までたどり着いてやっと異変に気づいた。

「なんだこれは・・・どうして火事なんか起こっているんだ?」
炎はそれほど強くないが、煙が充満し危険な状態である。これではこの先に
ある屋上へとつづくらせん階段へは進めない。一難去ってまた一難である。

「これはもう火を消すしかないな・・・・・」
クックルはあたりを見回したが消火器などはみあたらない。
「そういえばたしか一階のロビーで消火器を見た・・・・記憶がある」
父者が頼りなさそうに言った。

「・・・・・戻るしかないかこの場合」
「でもロビーにはあの怪物が・・・」
「もう疲れたモナ・・」
「じゃあ私達二人が言ってくるから君はここで待ってなさい。」
父者の記憶を頼りに、二人はモナーを置いて、一階へ降りていった。


「おかしいなあ・・・このあたりで見た気がするんだが」
「本当に見たのか?」
「いや、たしかに・・・・・・おお!あれじゃないのか?」
そこにはたしかに消火器が壁に収納されていた。
「やっぱり私の記憶は正しかった!」
「わかったから、早く戻るんだ」

すると突然、上の階からドスンと大きな音がした。天井はめりめりと裂け、
何者かの頭が出てきた。どのようなルートをたどってここまで来たのかはわ
からないが、それは間違いなく―――身体は少しばかり大きくなっているが――
あの博士の言っていた『浄化するもの』であった。

奴は床に落ちるとその周辺にあった研究員の死体を手当たりしだいに、その
長い触手をつかって体の約半分を占めるであろうその大きな口に運び込んでいた。
444名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/15 17:10 ID:fktUxipC
イイ!(・∀・)
445名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/15 19:20 ID:uuAWNkbQ
すごいねーいいねー
446ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/16 20:12 ID:k3vgYwR7
試験などがあってなかなか書けませんが少しづつでも
載せていきますので。
447ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/16 20:13 ID:k3vgYwR7
二人は目を疑った。

「奴」はその死体を食うたびにどんどん巨大化していき、今やその体長は2メートルを
超えていた。そして、今なお成長を続けている。

なにか空気が重苦しい。「奴」はそんな雰囲気・・・・と言うよりは「におい」を放っ
ていた。それは「奴」の生への執着心から来るものなのかどうかまではわからなかった
が、それでも十分に二人には「奴」が他の怪物とはあきらかに異なることがわかった。

「奴」は二人にその顔を向けた。

先ほどまでのかわいらしい顔はすでに崩壊していた。「奴」はゆっくりとこちらへむか
って近づく。
「くそぉぉぉぉぉぉ!」
クックルがマシンガンを連射する。が、弾は奴の身体にずぶずぶとめりこんでいくだけ
で、効き目はない。奴との距離はだんだんと縮まっていくばかりである。

クックルはハッと気がついた。いま腰につけている手榴弾、こいつを使ってふっとばす
ことはできないだろうか?クックルは賭けに出た。

「いいか父者・・・俺が合図をしたら怪物の後ろ側に回り込んですぐに上の階へ逃げる
んだ。」
「なんだよ・・・何かするんならおしえてくれよ・・。」
クックルは父者には返答せず、タイミングを逃すまいとただじっと見つめていた。
「今だ!」
クックルが叫ぶと父者はなにか弱音を吐きながら階段へダッシュする。そして奴が父者
に気をとられた瞬間、クックルは自慢の瞬発力を生かして奴へ近づき、力いっぱいにそ
の腐敗した顔面へ投げつけた。

手榴弾は完全に顔にめり込み、破裂した。
448バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/16 21:14 ID:20IEKj3X
>>436の続き

弟者は人形の行動の腹いせに、他の人形やマネキンを蹴り飛ばし始めた。
「くだらないくだらない。」
「よせ弟者。」
と、兄者がとめた。
そして隣で笑っているギコに、
「おいギコ。笑ってていいのか?何故何も装備しないんだ。」
と聞いた。すると
「ははは・・・。いいんだよ別に。」
と弟者を笑いながら答えた。そしてしばらく休憩、拾った食料での食事をすませた後、一同は武器庫をあとにした。
さきほどのロビーを通り、向かい側の部屋に入った。そこは書類やファイルなどがたくさんあり、情報を管理する部屋のようだった。
「またもいい部屋だな。何があったのか分かるかもしれない。」
そう言って、兄者は部屋の書類に目を通し始めた。すると、モナーが
「これはなんだモナ?」
と、兄者の忠告を忘れ、部屋にあったボタンを押した。

グイ―ン・・・ピポ

という音がした。すると部屋の中央に人が現れた。
「ダレダコイツ!」
とジエンが警戒したが、それはホログラムだった。そのホログラムは突然喋りだした。
「ザー・・・っが来た。もう終わりだ。この世はザー・・・破滅だ。多分いつの日か、これを再生ガガッのがあらわれるだろう。
聞いてくれ。2004年8月・・・突如ガッいなバケモノがあらわれた。ザー・・・したちは抵抗したが無駄だった。次々と殺されてしまった。
私達はそれをRとよんだ。それがどこから来たかも、誰がつガガッザー・・・もわからなザー・・・。
ただひとついえることは私達はもうなすすべがないこと。核でも打ち込まなければザー・・・すからないだろう。
Rは恐ろしいやつだ。最近は見かけなくなザー・・・ガガッ」
というとふっと消えてしまった。
「あれ消えたモナ。」
しかしすぐにあらわれた。が、また消えて、音声だけが聞こえるようになった。
「っくっあ!畜生!・・・ダダダダダダ・・・・バーン・・・うああ・・・!がふっ・・・!
おお・・・ぐ・・・た、頼んだぞ・・・。いつの日か、こいつを倒してく・・・ぐちゃ!ドスッドス・・・!
ぐちゃり・・・ちゃ・・・。     ハァァァァァァ・・・・。シャ・・・。」
最後に不気味な鳴き声が聞こえてきて、ブツっときれた。
449名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/16 23:50 ID:m8TKwfo1
レス入れてもいいかなl∀・;)ドキドキ
今さらですが、ここかなりの良スレですな。良作ばっかり。
バザールさんの作品もegoさんの作品も大好きです。
続き期待してます。
450現代文研究:04/02/17 01:02 ID:zHRj3OFH
文学好きの私からしても良スレだと思いますよ。
ほかの書き手さんはどれほどおられるんでしょうか?>バザール・ego両氏
451名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 01:10 ID:QIhNQB6d
>>450
漏れが答えてしまって申し訳ありませんが。

セブンティーン◆6iW04TobYwさん(話は既に完結済み。次回作のプロローグが公開されてます)、◆QO6xxDyBVQさん、(・∀・)◆RqaG8iCjwkさん、
それからego◆DsBXfk.2eQさんとバザール◆vOONRCNRtcさんです。
合計五名ですね。
みなさん面白いの書かれてるんで、漏れは毎晩このスレ見るのが楽しみです。
452現代文研究:04/02/17 13:48 ID:o4BZd3G4
>>451
なるほど、ありがとうございます。
最近はego/バザール氏が多いようですね、ほかの人もがんばってください
応援しております。
453名無しな香具師◇v:04/02/17 14:26 ID:MZ7v294I
ところで作品投稿したい場合は作品が終わるまで待ったほうがいいでしょか?
それとも適当に投下してよい?
454現代文研究:04/02/17 17:08 ID:olgQOw/U
>>453
投下してやってみてもいいんじゃないでしょうか。
もし息苦しかったらスレ立てて、ここにリンク張ればいいと思いますよ。
455名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 22:20 ID:QIhNQB6d
書き手が多くて話がこんぐらがっちまうアフォは漏れだけっすか(;´Д`)
でも>>453さんの話も読んでみたいです。
456ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/17 23:02 ID:mP8u5/7q
奴の顔の右半分は完全になくなり、肉片があたり一面に散乱した。奴はその
まま倒れこんで動かない。

「ハァ・・ハァ・・・やった・・」
「死んだのか・・・?」
ピクリとも動かない。奴はあたかも死んでいるように『見えた』。

「恐ろしい奴だ・・・・銃が効かなかった。もうこの建物内では何がおきて
もおかしくはない。」
クックルはそう言うと深呼吸し、息を落ち着かせた。
「フサギコのやつもこうワケのわからんものをよくつくってくれたものだな、
まったく!」

二人は奴が完全に死んだものだと思い込んでいた。いや、思い込みたかった
といったほうが正しいかもしれない。しかし、二人には嫌でもその怪物の放
つ不気味なオーラがいまだに感じられた。それはとても人の気を嫌うもので
あった為、二人はもうその場にはこれ以上居合わせたくなかった。

――――まだ感じる・・・奴の独特の気配・・・このままとどめを刺した
ほうがいいだろうか、いや・・・一体そんなことをして何になるというんだ。
それどころか、その気配はさっきよりも強くなっている気がする・・・・・
・・・離れたい。ここから一刻も早く・・・もう吐き気がするんだ―――――

二人はしばらく黙り込んだ。
「行こうか・・・モナーも待っている」
「そうだな・・・・」
その足取りは遅かった。


二人が去ってしばらくした後、奴は間もなく動き出した。
457ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/17 23:04 ID:mP8u5/7q
そのころモナーはまだ八階で二人の帰りを待っていた。炎はすでに弱まって
いたがそれでもモナーは二人の帰りを待つしかない。
足音が聞こえてきた。モナーはすぐに二人のものだと思った。

「もー二人とも、いつまで待たせるんだモナ・・・」
しかしそれは二人のものではなかった。モナーはそれにすぐに気がついた。
なぜなら足音が明らかに異なっていたからである。ビチャッ、ビチャッと
水気のある音だった。

「うあ・・・ぁぁ・・・・・・」
モナーは絶句した。

そこにはあの先ほど兵士を焼殺したばかりの黒い、人の形をした化け物が
いた。
458名無しな香具師v◇v:04/02/17 23:16 ID:MZ7v294I
>>455さん漏れもこんがらがりそうなアフォの中の一人でつ…。
自分の話と人の作品が混ざる可能性が(嘘)…
ま何はともあれ投稿してみる。
ちなみに途中で視点となる主人公が入れ替わります。切れ目などで入れ替えています。

           〜H-virus〜

しぃ視点:目の前で隔離用シャッターが下りる。研究所内に響き渡る無機質な女性の声。
「レベル4において汚染物質漏洩。研究員はこのまま待機せよ、繰り返す、
研究員はこのまま待機せよ。本社より処理班到着まで後…」

「処理班!?」しぃは自分の耳を疑った。「レベル4」といえば確かウィルスの変異を
研究する階のはず(しかもセキュリティランクA)。汚染物質漏洩+処理班=死
エレベーターまでの道はシャッターによって閉ざされた。まぁもっとも中央CPU
で操作されている以上エレベーターが使えるわけないのだが。

しぃはとりあえず自分の研究室へと戻った。ここは最下層「レベル8」抗ウィルス剤
などを作っている階層だ。念のためにレベル4の同期ギコに連絡をとってみる。
「主任、どうすればよいのじゃ…」心配そうに妹者が声をかける。
「ワタシノ ヘヤハ アンゼンヨ。クウチョウモ ガイブカラ トリイレテイルシ、マドヤ トビラモ キョウカセイヒンヨ」
「レベル7の兄者たちが心配なのじゃ。ゾンビになってないといいのじゃが…」
妹者は必死に自分を現実につなぎとめている。無理も無い。家族があのおぞましい
アンデッドになったらと想像しただけで十分自我は失われる。
459ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/17 23:17 ID:mP8u5/7q
>>453
漏れはいいと思いますがこんがらがりそうという人がいれば話もそろそろ終盤なので
もう少し待っていただきたい
でも短編であればぜんぜん問題ないかと。
まああくまで個人的な意見ですが
460名無しな香具師v◇v:04/02/17 23:19 ID:MZ7v294I
地球上のすべての生物はいかなる病気に対しても1割ほどは発症を免れる。
明らかにさっきカフェにいた私や搬出坑で話していた妹者は感染している。
もうとっくに耐久限界時間が過ぎていることを考えるとセーフか…。
もう窓の外にはゾンビが。

ん?ギコからの通信だ。「ギコクン コレハイッタイ? モシカシテ T ガモレタノ?ニシテハ ゾンビノ
ヨウスガ オカシインダケド…ナンテイウカ ドアヲ アケヨウトシテル。チセイガ ワズカニ ノコッテイルヨ」
「もっとまずい事態だ。ザザッ…ウィルスがもれた。ピガ…に行くから今からおまえも来てくれ
ないか?薬品の知識が要る。あの化け物植物をどうにかしないと換気口すら通れない。
ドアから出るのは自殺に等しいし。」
「ワカッタ。プランターノ ショクブツガ カンセンシタノネ。V-JOLTヲモッテイクワ。」

妹者視点:そう言いつつわらわに手を振る。人使いが荒いのじゃ。UMB−NO18だったか…。
(空調ダクトは狭いのじゃ)薬品保管庫へついた。兄者がいた。生きているし発症してない。
「ちょっとした感動なのじゃ。兄者、弟者は?」
「そこらへんだ。硫酸やら塩酸やら攻撃できるような薬品をかき集めている。ところでここへ何しに」
「UMB−NO18が欲しいのじゃ。棚を開けてくれなのじゃ」
「OK。ときにまて。弟者戻って来い、棚を動かすぞ。」
そういうと兄者はパスコードを打ち込んだ。薬ゲト。
461名無しな香具師v◇v:04/02/17 23:21 ID:MZ7v294I
兄者達と戻ってきてみると主任がいない。どこへ消えたのじゃ?
まあとりあえずV−JOLTはできた。Drギコにコンタクトをとった。
「しぃは?あいつどうした?話している途中急に消えて…。気をつけろ何かいるかもしれん」
「何もいないし血痕も見つからないのじゃが。念のためわらわはとりあえず警備室に行って
武器を調達してからそっちに向かうのじゃが部屋は持ちそうかのう?」
「大丈夫だ。こういう時の為に設計された強度だからな。俺のところには武器もある。
セキュリティーのモララーに頼んでIDロックは全解除してある。こっちに来るときは非常階段を使え。
******ですべてのロックは30秒間解除される。くれぐれも安全な部屋に奴らを入れないように。
それから今回もれたのは試作品で変異しやすく宿主の知能をこれまでよりわずかに
高く保つ。鍵の無いドアを開けたり、集団で猟ができる事がわかっている。記憶が一切できないのが
せめてもの救いだな。まぁどちらにせよ普通の人ほど知能は無い。気をつけろよ…プツッ」

「さて行くかのう」「OK.」「ぃぇぁ」
さて…ん!?「ぃぇぁ…かゆ…うま」
「にげるのじゃぁ〜」叫ぶと同時に換気口へ登る。小兄者は硫酸らしきビンを投げつけてから来たようじゃ。


弟者視点:OK.ときにまて。なぜレベル5の実験体がここに?どこから?最後尾を妹者と兄者を追って這う。
警備室には母者がいるはず。ゾンビごとき秒でミンチだ。家系で発症しないようだ。きっと母者も。

ここから生き残りの研究員の脱出計画が始まる。
462ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/17 23:21 ID:mP8u5/7q
っていうかもう始まってた・・
459は戯言ですので気にしないでください
463名無しな香具師v◇v:04/02/17 23:28 ID:MZ7v294I
さて投稿してみたわけですが…。
生存者:15/162名
しぃ:   FINE(BLEED) 武器:スタンガン(5)
ギコ:   CAUTION(FINE)武器:ショットガン(7+12)、ハンドガン(13+38)、焼夷弾(9)
妹者:   FINE(FINE)  武器:カッターナイフ
弟者:   FINE(POISON)武器:硫酸(3)、塩酸(5)等各種薬ビン(7)
兄者:   FINE(FINE)  武器:45オートマチック(5+10)
母者:   FINE(FINE)  武器:フライパン・警棒・包丁
モララー:CAUTION(FINE)武器:3.5inchグレネード(榴弾9)
???
???


()が装填弾数、+が予備弾数。薬ビンは至近距離から使うと自分にもかかる。
今後ともよろしく。
464名無しな香具師v◇v:04/02/17 23:30 ID:MZ7v294I
やってもうた。egoさんすみません。更新押すの忘れてはじめちゃった…
ホントに申し訳無い。
465ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/18 00:04 ID:sWBGy12f
いや、ホントすいません。また漏れは余計なことを・・・
気にしないで続けてください本当に。こちらの方はとっとと終わらせますんで

やってもうた・・・またやってもうた漏れ・・・
466名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 00:10 ID:5Fk5FcBJ
ときに>>464さん、ちょっと素朴な疑問ですが、
それ「◇v」トリップですか?
467名無しな香具師v◇v:04/02/18 01:07 ID:3WcT/8Ze
>>466さん、ちがいますよ。最近友達がよく使うなぞの記号っス。
意味はわからないし「AA」らしいんですが、何を模したのか不明。
正式には(v◆v)←こういうのなんですが…(寝ながら口を開けるひよこ?)。
トリップぽいし付けちゃえってことでHNに付けました。
ちなみに本物のつけ方は知らないですw。
468ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/18 01:19 ID:sWBGy12f
>>467
バルタン星人に見えたw
469名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 03:53 ID:YeUTKUNg
>>467
トリップは #適当な文字列  でせっていできます。
#nhjbfvudsや#sdfグンや#森本レオ などのようにして設定します。
お話よかったですよ。
470名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 19:19 ID:+mqa/ayi
>>467
名前欄にfusianasanと入れるやつもいいですよ。
471ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/18 20:55 ID:sWBGy12f
黒い化け物はモナーの姿を見つけたようだった。ゆっくりとモナーに近づいてくる。
両手にはそのどす黒い体とは対照に、白く鋭い爪がぎらぎらとあやしげに光り、胴体
はスリムで足と腕が異常に長い。体中に黒くべとべとしたものがついており、そのせ
いで顔を拝むことはできない。歩き方はぎこちなく、歩くたびに奇妙な足音を立て、
そのべとべとした足跡を残していた。

「こいつは・・・何者モナ・・・?」
人間ではないことはすぐにわかった。しかし、モナーはこいつが他のゾンビとは違う
こともすぐに気がついた。この黒い化け物の近くは異常な熱さであった。

モナーはすぐさま階段を下りて逃げようとした。しかしその瞬間、黒い化け物は、口
から黄色い液体を吐き出した。
「モナアアッ!」
モナーはその液体が足にかかり、そのまま階段を転がり落ちて踊り場で止まった。モ
ナーの足は発火し、燃え上がった。
「モナアアアア!あ、熱いモナ!」
モナーはその火をなんとか揉み消し、起き上がった。モナーは火災の原因がこの化け
物であることに気づいた。

モナーはただひたすら階段を下りていった。すると途中で二人に出会うことができた。
「おいどうしたんだ、モナー。何があった!?」
二人はモナーのその様子に驚く。
「ハァ、ハァ・・・そこに・・炎の・・化け物が・・・」
二人はモナーの言ってることがわからない。
「おい、落ち着いて話してみろ」

しかし、すでに黒い化け物はすぐ近くまで来ていた。
「なんだあれは・・・・!」
「あ・・あいつモナ!あいつがこの建物を燃やしているモナ!」
黒い化け物は三人に動じる様子もなくゆっくりと近づいてくる。
472名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/19 00:00 ID:IH64yEGW
>>470
嘘教えるなって。
>>467さん、ひっかかるなよ。ヤヴァイから
473名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/19 18:26 ID:64FF66yT
>>472
何が嘘なの?
fusianasanはもともとトリップの代わりに作られた物だよ。
ガイドラインにもそう書いてある。
fusianasanがヤヴァイとかいうのは都市伝説に近い。
4741:04/02/19 20:05 ID:TUS1LOw9
>>473
いいからくるな豚
475名無しな香具師v◇v:04/02/19 21:01 ID:4SUW+H8P
>>egoさん
バルタン星人…言われてみれば見える。なつかしいです。
>>469さん
THXです。
>>470さん
流石にそれには引っかかりませんよ。
しかもfusianasan廃止されたとか言ううわさを…
>>472さん
THXです。知ってるのでだいじょーぶ。
>>473さん
確かに使えなくもなさそうですけど、リスクのでかいトリップでつね。

というわけでそろそろ次のお話を書きこんでみる。
476試し ◆M2TLe2H2No :04/02/19 21:27 ID:TUS1LOw9
#fusianasan
477バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/19 21:36 ID:Iah22NhG
>>448の続き

「む〜ん・・・これは・・・。」
兄者と弟者は二人で考え込んだ。するとジエンが単純に言い切った。
「Rッテナンダ?キモチワルイ!」
兄者がしばらく考えてから答えた。
「多分生物だろう・・・。今の記録から推測するとそいつのせいでおかしなことがおき始めたんだろう・・・。」
「そうだな兄者・・・。して、そいつは倒すことができない・・・のか?」
弟者が言った。するとギコはなにも感じなかったように
「まぁ大丈夫だろう。俺がぶっ潰してやるよ。」
と言って部屋からでて行こうとしていた。
「ギコ!何処へ行くモナ!?」
モナーが慌てて止める。
「あぁ、こんなところにいるよりももっと奥へ行った方がいいんじゃないかと思ってな・・・。」
「一人で行くつもりだったモナ?」
「そんなわけないだろ。みんなで行くつもりだったぜ。」
と言って、ギコは部屋から出て行った。
「ギコのやつ・・・。勝手がすぎるぞ。」
そういいながら兄者たちはギコのあとを追った。
階段を下り、長い廊下を進むと、大きな部屋にたどり着いた。そこはコントロールルームのようで、いろんな機械が並んでいた。
「ナンダココ?ギコ、ドウスルンダ?」
ジエンがギコに訪ねたとき、ギコは突然笑い出した。
478名無しな香具師v◇v:04/02/19 22:55 ID:4SUW+H8P
書きこみ終わったんでしょうか…。できれば投稿終わったときに何か印をつけて欲しいかもです。
途中ではいるとまずいからって一時間ちょっと待ってしまいました…。
479名無しな香具師v◇v:04/02/19 23:01 ID:4SUW+H8P
続弟者視点:おかしい。おかしすぎる細心の注意と機械によって管理されたレベル4
からのウィルス漏洩…危険度「赤-3」の生物の脱走。確かしぃ博士の部屋にいたあれは
「ぽろろ」量産試験品。成長した「キメラ」にウィルスを感染させたものと聞く。そもそも
「キメラ」さえ下層研究員には知らされていない事実。とすると上層部のなにものかの
計画によるテロ行為!?いや、もしかしたら実践テストの可能性も否定できない。もし
「赤-1,2」の生物が放されたら…。恐らく誰も生きて出ることは不可能だろう。主任研究員
全員からパスを聞き出さないといけない以上当分は安全そうだが。
そういえば「赤-3」の生物は他に寄生体の「ズーリ」や強化爬虫類「ハンター」。次の「橙」
レベルで注意すべきは「クリムゾンヘッド」や「リッカー」、「黄」は「ゾンビ」くらいか。
そもそも漏れの知っているだけでそれだ。まだ他の型がいるに違いない。

しかし橙以下はここの研究員なら知っていそうだ。兄者達も安全だろう…っていない。
考えてる間において逝かれたか。「まて兄者ー」…。返事は無い。何だ?何が…

妹者視点:「小兄者どうしたのじゃ?」小兄者は顔が真っ青になって震えている。警備室についてから
何か様子がおかしい。防犯部長のクックルが武器を出す手を止めた(生物兵器対策の強化武器もあるようだ)
「毒だね。もうだめだ。置いていくしかないよ」母者が言う。そんな…いつ…毒なんぞに
冒されたのじゃ?さっきの生物、たしかぽろろ…。研究所の毒生物はすべて無毒化されて
いるはずじゃが…薬ビンじゃ!「兄者、弟者が使ったビンの解毒剤はもっておらんか?」
せっかく警備室まで来たのに…。「すまんが投げたビンが分からん上に解毒剤の類は医務薬管理室にしかない。
地上の出口の近くにあってダクトもここからは階段も通じていない。逝けるとしたらEVくらいだが…」
EV…あれさえ動けばよいのじゃ。中央CPUを…そんな時間はもうないのじゃ。

その場に嫌な空気が流れる。もう目の前の「もの」は動かない。いやゾンビとなって動く可能性はあるか。
しかしもう気にしている時間は無い。次は自分の番だ。全員にその考えが広がったのが分かる。
「セキュリティーレベルに逝くのじゃ。あそこで防犯システムを解除すれば。兄者ならできるのじゃ。
ここのセキュリティーソフトは前に一回クラックしたはずじゃ。それにモララー主任も気になるのじゃ」
手にしたショットガンと弟者のIDカードを握り締めて。
480名無しな香具師v◇v:04/02/19 23:04 ID:4SUW+H8P
今日は一レス分だけ。14/162名
弟者  :DEAD(次回から載らない)
妹者  :FINE(FINE) カッターナイフ ショットガン(7+9)
母者  :FINE(FINE) 中級ダブルマシンガン(50x2+150)
兄者  :CAUTION(FINE) 45オート(5+15) 薬ビン(2)
クックル:FINE(FINE) 3.5inchグレネード(焼夷剤炸裂弾2+9)
ギコ  :FINE(FINE) ショットガン(7+10)、ハンドガン(5+38)、焼夷弾(9)
しぃ  :FINE(FINE) スタンガン(4) アンプルシューター(ウィルス死滅薬3)
モララー:DANGER(FINE)3.5inchグレネード(榴弾5+炸裂弾2)
???
???
  ・
  ・
  ・
母者のマシンガンは両手のふさがるサイズのものを片手で一つずつ持ってます。
アンプルシューターはアンプルが無いと死滅剤だけでは使用不能「赤」以上の生物に有効。
あと他の人達は同時進行で応戦していますが妹者達が到達するまで話には出ません。
                     〜第2回完〜
481ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/20 02:36 ID:dCVKmGW3
>>478
私の場合、大体一日一レスなので待たなくてもそのまま投下して
もらって結構です。二レス以上のときはなるべくまとめて書き込みますので
482名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/20 05:25 ID:tuGYKDj1
>名無しな香具師v◇v
それで結局トリップは付けないのかよ?
せっかく丁寧に教えてもらってるのに。
騙るよ?
483名無しな香具師v◇v:04/02/20 20:26 ID:jVmhcgHm
>>482
何調子に乗っているんですか?(藁
484バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/20 20:59 ID:6GiXahdO
>>478別に割り込んでもらっても大丈夫ですよ。
待ってもらわなくて結構です。
485名無しな香具師v◇v ◆Hs1AFHVTXw :04/02/20 21:05 ID:8xnrRtYY
>>egoさん
>>バザールさん
わっかりましたー。お手数かけました。
>>482さん
とりあえずつけてみますた。ちゃんとついてるかな…。
あと騙らないで(;_;)
486名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/20 21:49 ID:b0VcM1lx
ファイトーこのスレ大好き
487名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/20 21:59 ID:8xnrRtYY
>>483さん
忘れてたけど「v」が微妙に違ったりするんだなぁ。
「v」と「v」の違い。前者は微妙に丸みを帯びてまつ。
てか騙らないで(;_;)
言われるまで誰も違いに気づかないから。

>>482さん
すまそ。騙りがいるのに気づかなかった間抜けでつ。ちなみに本物は
vが尖っている俺のほうです。
しかも本物は>>OOの後に癖でさんをつけるので>>483は騙りです。
ブラウザでみるとメル欄表示されないんだ…


残り14人をどう登場させて死なせるか試行錯誤中。意外と14人は多い。
あとグレネードの補足説明:クックルのは同時装填数2、モララーのは5です。
488名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/21 15:28 ID:yYLsy8Sd
>>487
無理に死なせなくたっていいじゃないかYO!

…と言ってみる オトジャ…。・゚・(ノД`)・゚・。
489名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/21 19:02 ID:oWQJbWYZ
>>488さん
死に際のネタを考えてるだけで実際誰が死ぬかは決めてなかったり…。
無理に殺す気も無いですよー。これからも生暖かく見守ってください。

続き…
さて、ここからが正念場じゃ。換気ダクトはは最上層レベル、レベル1〜レベル4、レベル5・6、レベル7・8
で分かれていたはずじゃ。セキュリティーエリア(LV6)までは階段…。正面突破しかないのじゃ…。
お互いにうなずき合ってまず母者が扉を開けた。ひどい腐臭がする。
「わらわがパスを扉に入れるのじゃ。援護たのむのじゃ!」非常階段の前のゾンビをショットガンで
ふっとばす。知っている顔ぶれ、知らない…いやというより元が分からない顔…。
おかしいとは分かっていつつも少しすっとした。きっと母者の血が流れているからじゃ。

クックル視点:非常階段の扉が開いた。閉まって取り残されたら終わりだ。妹者が開けていてくれる
うちに飛び込んだ。よかった全員いるようだ。長年警備部をしているがこんな緊急事態は
初めてだ。入ってきて慣れれずに気の狂った研究者、脱走した感染昆虫…
しかし人が…知性が突然失われて…、見たことも無い怪獣が…経験の通用しない
…やめておこう。あくまで冷静に。ゾンビどもに対しては経験は通用する。
セキュリティーのモララー主任が気になる。「離れて物影に伏せろ」
とりあえず言ってからグレネードを撃った。さすがな威力。焼夷剤があたり一面に散らばり
ゾンビ達が消し炭になっていく。
「がぁぁん・がぁぁん」
階段の扉?下からだ…何かくるか…

〜第3回完〜
490名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/21 20:38 ID:oWQJbWYZ
…3回書いたついでに第四回書いてみる。

続クックル視点:戻ってみたが扉がへこんでいる。金属製の重い扉…
「アケテクレ! コロサレル! イモジャー ソコニイルンダロー」
急いで扉を開けた。内側からはパスなしで開くようだ。
入ってきたのは血にまみれたジエンだった。話を聞くと製薬機械技師らしい。
全員に回復剤を分けてくれた。まだたくさんあるらしい。
さて、モララー主任の部屋の前まで来たわけだが、開かない。妹者がパスコードを打っているが
ここだけは別口らしい。まぁ中央電算室へつながる通路の一つがある以上無理も無いが。
「OK。ときにまて。その扉をよく見ろ。パスコードはただのダミーだ。下に鍵穴があるだろう。
すべてCPUで管理すると暴走時に止められなくなるからここだけは鍵だ。」
声は果てしなく沈んでいる。ピックで何やらやりつつ哀愁を感じる。ここにもまだ
死を悲しむ心を持ち合わせたものがいたか。ここにいるのは異常な奴ばかりではなかった。

…扉が開いた。「モララー主任!」思うと同時に声になる。俺をここで一人前にしてくれた
何よりも守るべき上司…がゾンビにおそわれている!!
俺より先に母者が目にもとまらぬ速さでゾンビに掴みかかった。主任はまだ生きているようだが
立てないくらい衰弱している。助け起こして回復剤をあげた。

モララー視点:目の前で淑女がゾンビと取っ組み合っている。しかし次の瞬間視界から消えた。
どこへ?…見まわすと壁に穴が。あいつはぽろろ?いや何かが違う。まずゾンビに襲い掛かって
食っている。そして口であろうところの近くに転がっている女性に見向きもしない。
女性は相当なダメージを受けたようだ。しかし触手がよることを許さない今助ける方法は無い。
女性は巨大なマシンガンを撃ちつつこちらに這ってきている。血痕がずるずるのびる。
すると少女がショットガンを乱射し始めた。奴にはそんなおもちゃ効かない。それにそんなに近づくと
…案の定少女はなぎ倒された。CPUの奥まで逝ってしまったのでここからは見えない。
グレネードを撃った。炸裂弾が刺さって奴の半分を吹き飛ばした。驚いて配管の中へ姿を消していった
みたいだ。相当苦しんでいたみたいだ。「クックル、あの女性を…」助け起こされた女性は
よろよろとふらついている。
「すまな…ね、あたしとし…ことが油断し…うだよ。それより兄者45オート貸しな。」
青年が−兄者というらしい−が銃を渡した。
「妹者を頼んだよ。必ず父者にこれを渡しておいておくれ」
言い残すと同時に自分の頭を撃ちぬいた。手にはMOが握り締められている。
恐らく抗生剤を服用した漏れは何とも無かったが、何も使っていない彼女はゾンビになる寸前だったのだろう。
所々腐敗が始まっている。頭部を破壊すればゾンビ化は防げる。冥福を祈ります。
ところで少女は?妹者といったか?薬品部のしぃ主任に紹介されたことがあった。私に何かあったら
あとを見てくれと。彼女がいないところをみると漏れが守らなくては。
491名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/21 20:43 ID:oWQJbWYZ
ジエン視点(読みにくいので思考は全角で):妹者がいない。
さっき飛ばされた辺りを見てみたものの、砕けたショットガンが落ちているだけで
彼女の姿は無い。「イモジャガ イナイ!ミンナ サガセ!」探してもむだなことは分かってるが。
いないのなら死んでいる以外あり得無い。まさか妹者が…とてもイクナイ。
もうだいぶ時間がたった。兄者のクラック作業が終わったようだ。
クックルやモララーが戻ってきた。どうやら完全に妹者は消えたらしい。
血痕も何も残ってない。いったい何が・…

一瞬目の前が真っ白になった。目を開けると瓦礫の中に人が倒れている。
兄者…生きている。クックル…も生きている。モララーは部屋の外からこっちを見ている。
どうやら上の階で爆発が起きたらしい。「ココ イクナイ!ハヤク デルゾ…ナンダ?ナニカ ツイテルノカ?」
3人がこちらを見ている。何だ?なんなんだ?…俺の後ろに何かいるのか!?
首を回した瞬間口の中に血の味が広がった。うまい。肉の味…腹が減った…眠い…かゆ

ネーノ視点:いてーんじゃネーノ?爆風と共に隠れていたロッカーが落ちた。
ここは中央電算室?モララー主任と鳥と青年とゾンビか。踏み潰しとけばいいんじゃネーノ?
踏んだ。嫌な感触が足を伝わる。もう慣れたが昔はこれが嫌だったのに。
「ジエン!!おまえは?」「ネーノだ。同じフロアの研究員は全員死んだ。そっちこそ名乗るべきじゃネーノ?」
クックル、兄者か。まぁ脱出には人が多い方がいいんじゃネーノ?
とりあえず上の穴から皆でレベル5に上がった。これからレベル4へ人を迎えにいくらしい。
もう死んでんじゃネーノ?早く出たい。死にたくない。
492名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/21 20:53 ID:oWQJbWYZ
てなわけで第四回。8/15名

妹者  :CAUTION(FINE) カッターナイフ 閃光手榴弾(7)
兄者  :FINE   (FINE) 45オート(4+15) 薬ビン(2)
母者  :DEAD(次回から載らない)
クックル:FINE   (BLEED)3.5inchグレネード(焼夷剤炸裂弾0+9)
ギコ  :FINE   (FINE) ショットガン(7+10)、ハンドガン(5+38)、3.5inchグレネード(焼夷弾9)
しぃ   :FINE  (FINE) スタンガン(6) アンプルシューター(ウィルス死滅剤7)
モララー:CAUTION(FINE) 3.5inchグレネード(榴弾5+炸裂弾1)
ネーノ :CAUTION(FINE) バーストハンドガン(18+10) アンプルシューター(組織分解剤9)
ジエン :DEAD  (次回から載らない)
???:???  (??) ???

組織分解剤は「橙」以下の生物に有効。ジエンが大量に持っていた。生産中の薬を持ってきたようだ。
バーストハンドガンは五発を連続で撃ち出す改造銃。
ギコのグレネードは毎回リロードしないと逝けない。
閃光手榴弾は至近距離からなら鉄板を吹き飛ばす程度の力がある。こけおどしではない。

以上です。あと第3回の頭に脳内で妹者視点を付けてくださぃ。 〜第四回完〜
493(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/02/21 21:28 ID:kZKSsOJi
どうも、久しぶりです。覚えている人とかいるかなぁ…。
最近、執筆に行き詰まっていまつ。そこで皆さんからアイディアを募集します。
例えば…

・出してほしいキャラ
・出してほしい武器
・出してほしい怪物
・今後の行先
・バッドエンドかグッドエンドか..etc
想像力のない俺に愛の手を…_│ ̄│○ダメポ
494セブンティーソ ◆6iW04TobYw :04/02/21 23:17 ID:7B3Iz2VH
>>493
暇人の香具師からささやかな助言
・自分的には出てほしいキャラ→まだ誰も書いていないキャラ(大耳とか初代とか)
・出してほしい武器→武器には詳しくないので略
・怪物→ターミネーター2の敵みたいな液体金属みたいなやつ(あ、これ自分が使おうと思ってたヤシだ
・当然の如く、全員死亡のバッドエンディングきぼん

文章に行き詰まってるなら、AABRスレに逝って参考にするとかがいいんじゃないすか?
みなさんガンガレ〜
495 ◆QO6xxDyBVQ :04/02/22 12:28 ID:AGp/aNpb
>>493
私も、同じ思いです・・・・。
とりあえず、脳内で構想を練ってはいたんですが、最近になって総ボツにしてしまいまして・・・。
構想を組みなおすまで、別の作品を展開するかもしれません。
私の作品の続きを待っておられる方には、本当に申し訳ありません。

それはさておいて、(・∀・)様に、私の役に立たない助言をします。

・キャラ:特にいないです・・。すみません。
・武器:ショットガンでしょうか。
・怪物:UTユニット(生物兵器の兵士部隊。バイオハザード時に、証拠隠滅のためなどに送り込まれる)でしょうか。
ガンサバイバー持ってなかったらすみません。
・今後の展開:戦闘の連続が良いと思います。
モナブレラの特殊部隊とか、試験体とか、ゾンビの群れとか・・・・。
・エンディング:GOODが良いけどBADもありでしょう。全ては貴方次第です。

お役に立てなかったらすみません。
496セブンティーソ ◆6iW04TobYw :04/02/22 12:33 ID:MszbaQJZ
すべては書き手の腕だとは思うけれど、「兵士を入れると駄作になる」
っていうのは定説じゃないの?読む人は主人公の脱出を描くストーリーを読みたいと感じてると思うので。。。
兵士を入れるとうやむやになりそうですね(AABR2参照)
497ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/22 15:41 ID:woHqjKjN
セブンティーン氏が来たと思ったら、初期のころから書かれていた方々が
続々と・・・
皆さんに触発されて書いております。
>>493
個人的には少し謎解きを入れてほしい
>>494
がんばります。あとAABRは見たことがないのでちょっと見てきますね
>>496
マジですか
でも、最後まで続けて見ます。
498ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/22 15:45 ID:woHqjKjN
「おい、大丈夫か!」
クックルは心配して言ったが、モナーはなんとか大丈夫そうだった。
「くそおおおぉぉ!」
クックルは体勢を整えすぐにマシンガンを黒い化け物にむかってひたすら
撃ちまくる。途中でその鞭のような腕で数回ぶん殴られたがクックルはそ
れでもかまわず撃ちつづける。そのうちに化け物の顔面が飛び散り、化け
物の頭部は完全になくなった。その後、弾が切れる嫌な音がした。

しかし、化け物はまったくと言っていいほど倒れる気配を見せない。頭部
を失ったままそのまま歩き続けている。
「こいつ・・・・頭がないのに・・」
しかし司令塔を失った化け物はしだいに動きが鈍くなり、そのあと仰向け
に倒れた。

「クソッ!こんな奴ばっかりかよ、この建物のなかは!」
クックルが愚痴をこぼす。
「しょうがないじゃないか。私だって今、生きている気がしない。」
父者はクックルをなだめた。しかし、二人は『異変』に気がついていない。
それに気がついたのはモナーだった。

「あ・・・あそこ・・・化け物が・・」
モナーは横たわっている化け物を指差した。

膨らんでいる。その身体は風船のように膨張し、いまにも破裂しそうな勢
いだ。
「おい・・なんかやばそうだ!はやくここから離れ・・」

一瞬の出来事だった。化け物の身体は弾けとび、あたり一面に体液が飛び
散り、火の海になった。クックルはすぐそばにいたのでそれをまともに浴
びてしまった。クックルの身体は下半身から燃え上がった。
「うおおお!・・熱い!・・熱い!」
クックルはゴロゴロとすっ転んでいる。
「早く消してやるモナ!」
父者は着ていた上着を脱いでバタバタ叩いている。
「消火器を使うモナ!」
「消火器どこ?」
499ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/22 16:48 ID:woHqjKjN
クックルは火が消えたときには足に大やけどを負っていた。誰かの手を借
りないと歩けないほど傷は深い。
「しまった・・・油断したばっかりに・・いや、情けない。誰にも俺のこ
んな姿を見られたくはなかった。」
「なってしまったものはしょうがないモナ」
「そうだぞ、クックル。ここはとっとと脱出すればいいだけの話。」
クックルは相当落ち込んでいる。

「気にするなよ。早く屋上へいこう。」
父者はそう言うとクックルの肩にうでをまわして支えながら歩いていった。
――――そうだ。もうすぐ帰れるんだ。こんなところからはヘリで脱出し
てしまえばいいのだ。もうじきすべてが終わるんだ――――――

しかし、三人の期待は大きく裏切られた。屋上へとつづく扉が開かないの
である。完全にロックされている。三人はこの街から出ることがどれほど
困難かを思い知らされることになる。
「ダメだ、ロックされている。」

「ここから進めないのか・・・・もうだめだ」
「いっそこのまま楽になりたいよ」
父者が弱音を吐いた。自分たちはどうしてここまで困難に見舞われるのだ
ろうか?神様が俺たちに脱出するなとでも言っているのだろうか?

「・・ハハッ・・お前たち・・・何をあきらめているんだ。」
クックルはその場の雰囲気を吹き飛ばすように言った。
「いいか?今からフサギコのコンピューターを使ってロックを解除するん
だ。あいつはこの本社のほとんどのことを任せられていたからな」

フサギコ博士の研究室はここから近かった。まさに、不幸中の幸いである。


三人は研究室にたどり着くとコンピューターの電源を入れ、クックルが電子
ロック解除プログラムを起動した。彼はコンピューターにも精通していたが
肝心のパスワードだけはわからない。
500セブンティーソ ◆6iW04TobYw :04/02/22 18:40 ID:m5ieGDKx
egoさん結構話進んでるんじゃないすか?いいカンジですねぇ皆さん。。

そしてアタイこそが500げとー
アイディアくれた方々。サンクスでつ。

─モナブレラ本社 会議室─
「あの電磁シャッターは生体反応が無くなり次第開放する。」社長が冷たく言い放った。
「しかし!!すでにヒュプノスの【寄生進化】は始まっています!!あんなのが世に出たら…」
「結果が出れば研究所ごと破壊してもよかろう?」
「だめです!!Gウィルスまでもが漏れ出してしまいます!!」
「内部から破壊するか…」
「?」
「兵士を出すぞ!!」
「社長!!人間ごときがヒュプノスに勝てるはずが…」
「大丈夫だ。人間ではない…」

─モナブレラ研究所 メインゲート─
「ジエンも…モララーも!!俺を置いていきやがって!!」
後ろからゾンビの群れが来る。モララーはこいつらに喰われたッッ!!
ギコは何も言わず逃げ出した。「弾の無駄遣いはしない」そうモララーと誓ったからだ。

長く幅の広い通路を走る…。

どんどん寒気がしてきた。先を見ると大きな扉から冷気が漏れている。
「冷凍庫か…」ギコは前に進んだ。
─モナブレラ研究所 冷凍庫─
「うううぅぅぅ…寒゙い〜っ!!」
よく見たらいろんな人が死んでいる。寒すぎてウィルスも活動を停止するらしい。
死んでいる人からアイテムゲット。
・ショットガン×1

「うわぁ〜酷い殺戮だ…」
奥の方から変な音が聞えてきた。
「こんな事が出来るのはレベルSぐらいか…」
音はどんどん大きくなる…ギコはショットガンを用意した。
「うっ…」
目の前にいたのは所々液体化している氷のような人間?だった。
怪物は一歩一歩近付いてくる。腕は刃物らしい。
「こりゃあやばいなぁ…」
そう言ってギコはショットガンを放った!!
バキィィィン…
ビンゴ!!刃物に命中!!
怪物はよろめいた。ニゲルナライマノウチ…
ギコは逃げようとしたがドアからも何かが来た。
「へ…兵士!?」
助けにきてくれたのだろうか?怪しい雰囲気だ。

後ろの液体っぽい固体も起き上がった。兵士の手から爪が顔を見せた。
「まぁまぁ話し合い…ってワケにもいかないよねぇ…」
敵が襲い掛かってきた。今だ!!走って逃げる!!

ツルッ!!カッコ付けたそばから滑って転んでしまった。アイタタタタタ…
自分のダサさに感謝。液体と兵士が相打ちになった。
ギコは逃げた。そのままどちらかが死んでくれれば幸いだが…

誤算だった。生きているモノしか興味が無いらしい。
「ヤバっ!!」ギコは逃げた。
とりあえず冷凍庫を抜け出さなくては…
「喰らえ!!」
パンパンパンパン!!
液体の足に発砲。しかし液体。貫通してしまった。
「畜生!!」ギコはそのまま逃げる。
それを追う液体と兵士。液体は遅いが兵士がバカみたいに速い。

「やった!!ドアだ!!」ギコはドアの前まで来た。必死にドアを開ける。
それを阻止するかのごとく兵士が飛び掛った。
「今だ!!ドアを閉め…」
ギコはドアを閉めようとしたが鋭い爪が腕を襲った。
「グワアァッ!!」
腕をえぐられた。しかしちゃんとドアは閉めた。兵士の腕が落ちた。安心してゆっくり鍵をかける
「くっ…右腕が…ッ!!」
右腕から血がどくどくと流れる…傷口が紫色に変色し始める。
「あの〜すいません…」
横から声が聞えた。
「誰だ!?」ギコは銃を構えた
「あ!あ!!撃たないで下さい!!」
「!?」
「申し遅れました…僕はここの担当医師です…。」
「医師…?」

ギコ HP100/60 出血 ハンドガン(12/3)ハンドガンの弾(30)硫酸 ショットガン(7/6)
503名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/22 21:21 ID:DGlgoPaA
続きー第五回(最終回)

モララー視点:うわ!脳みそ出てるよ…階下をのぞきこむとジエンが…ジエンを今まで
生きていた人間をいとも簡単にあいつは確かレベル5の主任ネーノ…。
普段から橙以下の生物を扱っているだけに処理には慣れているか…。
でも…なんというか…納得できない。ほんの少しだけ前まで仲間だったジエンを…殺してポケットを漁って…
一瞬めまいのような感覚におそわれた。
気がつくとネーノに銃を付きつけていた。ジエンが持っていたものだ。
「あぶねぇんじゃネーノ?俺が何をした?」目の前で陸の魚のような格好で震えている
ネーノが言う。
「おまえの潰したそいつ…俺達の仲間だ。」
「でも頭部を潰さないとゾンビ化するんじゃネーノ?もっと惨めじゃネーノ?」
言われてみるとそうだ。確かにゾンビとなってもとの仲間に食らいつくほうがよほど惨めか。
「すまなかった。」銃を下ろす。「さぁギコ主任のところへ。」
「ギコ?なぜあいつのところに?」ネーノがたずねる。
「恐らく生き残りはギコ主任のみだ。それに彼は脱出のための緊急EVの管理者だ。」

レベル5はめちゃめちゃだ。ネーノが生きているのが不思議でならない。
とりあえず異常に頑丈な非常階段の扉は閉まっているが、それ以外の扉は
壁もろともはがれている。使えるものも何もなさそうだ。一体何があったんだ?
「これは一体」俺より先に兄者が口を開いた。
「この階にも赤の生物がいた。何者かが培養液を抜いた。そして覚醒したぽろろ量産型に襲われた。
仕方が無く同僚達がおびき寄せて水素の配管とメタンボンベを吹き飛ばした。」
口調が険しい。ネーノ主任が普通にしゃべっている。きっとかなりのショックなのだろう。
自分が隠れている間に他が…。彼も人の子なのだ。ジエンのことはひとまず忘れよう。
504名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/22 21:24 ID:DGlgoPaA
続モララー視点:さて階段の扉は…無事だ。パス入力装置…壊れている。
「兄者、何とかならんか?」クックルが聞く。「これを使えばコードが入れられるが。」
電卓のようなものを接続している。よしこれでパスを入れれば…開かない。
まさかそんな…。中央CPUが逝かれたか。こんな所で…

クックル視点:どうしたんだ?モララー主任?尋ねてみると一からコードを入れないと逝けないらしい。
確か12桁が20通りあったはずだ。「ベキィ…ミキィ…いぃぇぁあ」
奴だ!早く開いてくれ…クソ、リロードしないと…
「やべーんじゃネーノ?ぽろろがもう一体くるんじゃネーノ?レベル4のか!?」
ネーノが叫ぶ。「皆伏せろ!」これでも食らえ。奴の体が燃え上がる。
動きがとまった。はやくはやくはやく…。また動き出した!クソ!
もう弾が無くなる!
「開いたぞ来い!」声を聞くと同時に扉の中に入った。もうほとんど全員の弾薬が尽きている。
モララー主任だけはグレネードを持っているか…。
扉がぼこぼこ言う。あの爆発でも変形しなかった扉が凹んでいる。
急げ!

さてここがギコ博士の部屋か。なるほど扉がつたでいっぱいだ。
兄者が除草剤を近くの植木鉢に掛けている。あんな小さい植物がこんなに…
やはりただのウィルスではないな。
部屋に入ると男が佇んでいる。「こっちだ」この人がギコ博士らしい。ついていくと小部屋があった。
博士は壁を手探りしている。「すまん。エレベーターの扉のロックが外れていないらしい。」
そう言うと部屋の外に出た…扉が閉まった!!後ろでは嫌な粘液の音がする。何が…
505名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/22 21:25 ID:DGlgoPaA
ギコ視点:ははは…やったぞついにこいつの実戦データが取れる。
これで手土産は整った。UG組織に入るのに掛けた手間は尋常なものではない。
やっとピースがすべて穴に入った。すべてが終わったんだ。俺の勝だ。
さてEVに…あとは自動でデータがPCに入っている寸法だ。


「ソコマデヨ!」
しぃ!?そして妹者!確かにモニターで確認したときはぽろろに…なぜだ?
「ザンネンネ。 アナタヲ ニガシハシナイワ。」
「逃がさないだと?ふっ、こんな小娘どもに何が…」
「ワタシガ ナニカヲ スルンジャナイワ。コノコガ アナタノアイテヨ」
後ろにはぽろろがいる。ぽろろごときとるにたらん。

しぃ視点:「この研究所の兵器は俺にはてだしせん。特殊なフェロモン剤をつけているからな。
ゾンビをはじめなぜ奴らが共食いをしないのか…考えたことあるか?」
やれやれ。やはり彼が…。「ナラ ワタシタチガ ナゼ クワレナイノカモ ソウゾウツク?」
「おまえらも偶然見つけたか?それとも…」
言い終わる前に奴は食われた。「ソレハ タシカニ ヤツラヲ ヨセツケナイ。ホショウスルワ。ナゼナラ ワタシノ チームガ
ツクッタ モノダカラ。ソシテ コウイウ トキノタメニ ワタシ ダケガ シッテイル レベル3ノアカ セイブツノ カイホウコード。ソコニイルノハ
アナタノ ツケタ α‐POTION ニ タイシテ ムカッテイク ポロロノオリジナルヨ。β‐POTIONヲ ツケナイトオソワレルワ。サヨウナラ…」
妹者が実験室の扉を開けた。兄者が出てきた。すぐに扉を閉めて焼却した。

妹者視点:兄者…。わらわの忠告を聞いてちゃんと薬を使ってくれたのじゃ。
悪魔を祓う魔法の香水α+β‐POTION。
あの怪物に飛ばされたとき物陰から出てきたしぃ主任にすべて知らされたのじゃ。
今回のこれの原因〜ギコ博士の裏切り〜本社からのデータ回収命令〜対生物兵器撹乱フェロモン
兄者にだけは助かってもらいたかった。見つかる危険を冒して渡しておいてよかった。
506名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/22 21:28 ID:DGlgoPaA
次はエピローグ書きます4/162名

ギコ:DEAD
ネーノ:DEAD
クックル:DEAD
モララー:DEAD
妹者:ALIVE 弟者のIDカード・研究資料「ウィルスに対抗する手段」・α‐POTION試料
しぃ:ALIVE ギコのペンダント・研究資料「実戦データ」「ウィルス漏洩時状況報告」β‐POTION試料
兄者:ALIVE 母者から預かったMO・クックルとモララーとジエンのIDカード・母者の形見の包丁
???:??? ???

武器は書かずにその他アイテムです。

>>セブンティーソさん
500おめ!
507名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/22 23:03 ID:m5ieGDKx
みんなガンガってますなぁ(・∀・)イイ!ですよ。

>>名無しな香具師さん
エピローグってことは・・・終了ですか?
508バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/22 23:44 ID:RJMa3Pud
>>477の続き

「ハッハハッハッハ!」
ギコはおかしく笑っている。
「どうしたギコ。何がおかしい?」
兄者が聞いた。
「ハハハ・・・。いやぁ何・・・。まさかお前らがこうも簡単にひっかかるとは思ってなかったからな・・・。」
ギコは奇妙なことを言い出した。
「・・・!?どういうことだモナ!?」
モナーが叫んだ。ギコは話しを進めた。
「フッフッフ・・・。なら教えてやろう・・・。残念だが、俺はそのギコって奴じゃねぇ・・・。つまりこいつの体を借りてるだけだ。
もうギコって奴は死んだよ・・・。俺が殺したがな・・・!」
「ふざけるな!ギコ、きっとお前はなにかに操られて・・・。」
弟者が怒鳴ったが、ギコではないというものはさらに話しを進めた。
「操られて・・・?バカな奴らだ。だいたい別行動をとったのは間違いだったな。そうさ、俺は船の中にいたバケモノさ。
がっかりしたかな?俺はこいつの体をのっとった後、お前らと会い、こいつのように振舞った。俺はのっとったやつの記憶を
そのままコピーすることができる。そしてここへつれてきた。」
「・・・・・何故だ。」
兄者がゆっくりと答えた。
すると、そいつは部屋のボタンを押した。

ガシャーン!
と、部屋の壁が崩れ、異様な雰囲気の部屋になった。壁や天井はなく、異空間のようになった。
「ここへつれてきた理由・・・。それはここは俺の巣だからだ。さっきまでの部屋は幻覚だ。
ここでお前達をじっくりと味わおうかと思ってな。お前らと会ったときにすぐに殺してやってもよかったのだが
それではつまらないからな・・・。」
「ギコ!ウソダ!ソンナノウソダ!ジョウダンダロ!?」
ジエンが涙目で言った。
「ならば嘘ではないってことを証明してやろうか・・・?」
そういうとそいつはぐっと全身に力をこめた。

「がああああぁぁぁぁぁ・・・・あ・・・!!!!」
ギコの体はバーンと吹き飛び、中から手や足のようなものがぐぐっとでてきた。
最後に、頭がでてきて、ギコよりも3倍ぐらいのバケモノに変身した。

グフシュルルルルウ・・・・

バケモノは目がなく、するどい牙がはえていて、全身ドロっとした液体に包まれていた。
「あ・・あ・・・。そんな・・・。」
「・・・ギ、ギコ・・・!」
「・・・・・。」
モナーや弟者が驚いているが、兄者は黙っている。ジエンはもう言葉がでないようだ。
すると兄者が
「ふん・・・。俺は最初から気づいていたぜ・・・。ギコがギコじゃないってことにな!
みんな伏せていろ!」
と言って、武器庫で手にいれた「フルオーブンバスターライフル」を構え、バケモノに向かって撃った。

ズドドドドド!ドシュウー!!
ものすごい数の銃弾やグレネード弾が飛び出し、全てバケモノにあたった。
509ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/24 23:20 ID:JnaglvIL
「くそっ!くそっ、だめだ!パスワードがわからない」
クックルがモニターの前でいらいらしている。
「何か、手がかりになるものはないのか!この部屋の書類をくまなく調べ
るんだ!」
そう言うと、三人はこの研究室にある、様々な書類を調べ上げ始めた。と
は言っても膨大な量で、そんな書類はどこにもない。

「これは何モナ?」
モナーが部屋の奥で何かを見つけたようだ。
「ん?なんだ、それは」
父者も興味を示して近づいてきた。見ると、そこには両手でやっと抱えら
れるほどの馬鹿でかいライフルのようなものがある。『荷電粒子ライフル』
と書いてある。
「おい、クックル。これ持っていこう、とても強そうじゃないか。」
父者の目は輝いている。しかし、クックルは拒否した。
「そんな馬鹿でかいもの持っていって何になる!もうすぐ屋上なんだから
最低限の装備でいい。そんなことより何か手がかりになるものを探せ」
クックルはますますいらいらしている。父者は残念そうな顔でそのライフ
ルを元の場所に戻した。

部屋を探索してから一時間はたった。もう夜明けは近い。このまま、三人
とも死んでしまうのだろうか。そんな不安がよぎった時だった。父者がパ
ソコンのデスクに鍵のかかっている引き出しを見つけた。父者はその鍵を
ハンドガンで壊して引き出しを開けた。
「おい、何かある」
そこには、様々な書類にまみれて一冊のノートがあった。

「これは・・・・フサギコの日記だ」
三人は食い入るように見る。
その日記には今までの実験の成果や本社内での出来事がつづってあった。

そしてその日記の最後のページ。
510ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/24 23:21 ID:JnaglvIL

 九月二十一日
私の研究もほぼ最終段階まできている。しかし、とんだニュースが飛び込
んできた。アソブレラの本社が別の街へ移るというのだ。私の研究に支障
がなければいいのだが。

 九月二十三日
またとんでもないニュースだ。どうやらアソブレラは私にこの元本社の管
轄をまかせるというのだ。冗談じゃない。そんなことをして私の研究が遅
れてしまっては困る。もうすぐ私の『復讐』が形になって現れようとして
いるのに。

 九月二十七日
今日、研究員が私の方針に反対しやがったので、地下二階の実験室にいる
あの炎の化け物の『実験体α』の餌食にしてやった。まあ、たいした戦力
データは取れなかったがな。あと、電子ロック解除プログラムの七桁のパ
スは『私が今もっとも愛するもの』の名前にしておいた。まあこんなプロ
グラムは使うこともないだろう。この研究所のすべてのロックを解除した
らどうなることかくらい、下っ端の研究員でも知ってるからな。
                                 
                                 』

目を引かれた言葉がいくつかあった。
「フサギコが最も愛するもの・・・・・?」
「だめだ・・・見当がつかない。」
クックルはモナーに支えられ立ち上がった。
「このままじゃ死ぬのを待つようなもんだ。扉を破壊するか、別のルート
を探そう。それしかない。」
「ちょっとまってくれ。」
父者がクックルを止めた。
「思い当たる節があるんだ。私はあいつと同じ大学だったからね。二人と
も先に行っててくれないか。」
それを聞くとモナーはクックルを支えながら部屋を出た。
51153:04/02/25 02:43 ID:cyIDsQm5
皆様イイ(・∀・)!!

そしてグッドバイ&age
512名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/26 18:11 ID:mRssoN7c
age
513ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/26 20:34 ID:kowtStP9
「さて、これからどうしようか。」
再度、ドアを調べてはみたがやはり、ロックは解除されていない。
「ドアを破壊するか・・・・・いや、このドアは鋼鉄製だ。多分びくとも
しない。それとも、窓の外からロープを使ってよじ登るか?」
クックルはあらゆる手段を考えてみるがあまりいい案は出てこなかった。
「そうだ、天井に大穴を開ければいいんだ」
「その穴はどうやって開けるモナ?」
「いや・・・・それはまだ考えてない」
モナーは笑いをこらえていたが、こう見えてもクックルは結構真剣なので
ある。
「だめだ、どれも不可能だ」
結局、結論は出なかった。

そのころ、父者は研究室にて思い当たる限りのパスワードを入力していた。
大学時代、あいつはどんな奴でどんな性格をしていたかを必死に思い出し
ていた。しかし、思い当たる限りの単語を入力してみるが、どれもヒット
する気配はない。
―――奴の性格、大学時代の研究内容、そして日記の内容から様々な単語
を予測した。奴が愛してやまないもの、そして七桁の単語・・・・・・・
revenge(復讐)biology(生物学)など、多くの単語を予測したが、どれ
も違った。
「だめだ、これ以上はなにも思いつかない」
限界だった。もしかしてすでに答えは出ているのかもしれない、と思って
先ほど思いついた言葉を再度入力しなおしてみたが、やはり結果は同じで
あった。

―――はたしてこのまま全員息絶えてしまうのだろうか?いや、自分には
家族がいるんだ。これは私だけの問題ではない。死んではいけない、子供
がいる、妻がいる、子供がいる、子供が―――――
父者はそう思いながらもう一回過去のことをふりかえってみた。さっき、
この研究所でフサギコと会った時の事だ。フサギコの言動を思い出した。

ふと一つの言葉が頭の中に浮かび上がった。父者はおもむろにそれを入力
した。エンターキーを押すと電子音が鳴りロックは解除された。

その言葉は驚くほど簡単なものであった。
514ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/26 21:06 ID:kowtStP9
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中途半端なところで悪いんですが作品の補足を少しだけ

はじめは短いのを書こうと思っていたんですが予想以上に作品が長くなって
しまったのでタイトルがいい加減なことになっていますが
BIOHAZARD OUTBREAK発売記念(いまさら遅いか)ということで
「AA BIOHAZARD outbreak 父者編」てな具合でいいです。
設定もかなり似せたところがあるんで。

ちなみに小説のテーマは「脱出」です。
515パックン:04/02/26 21:18 ID:n+Hwbo6q
なるほど!
516名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/27 16:22 ID:PioSsVbl
しまった、話が少し抜けた…。第六回!

しぃ視点:さぁ、残る仕事は後二つ。ぽろろの通常生物兵器に対する攻撃性テストと
研究所内の焼却装置の電源を入れて全てを無に帰すこと。
ぽろろはもともと「対生物兵器」生物兵器。本社のオーダーで暴走しがちなt‐感染生物を
死滅させるためのもの。その過程でできたこのフェロモン剤意外と役に立ったわ。
まさかギコの手にまで渡っているとは思わなかったけど。部外秘のはずだったけど…
まぁいいわ。どのみち私しか知らないβ‐POTIONがなければ意味が無いのだから。

さて、この上の階は地上への唯一残った脱出口。ここのゾンビを始末してもらうか。
「ポロロ コッチニ イラッシャイ ゴハンヨ…」それにしてもこのフェロモン使える。
知能のある生物なら従順な私兵になってくれる。知能をできる限り損傷しないH‐virus。

ギコ、あなたが一番なりたかったセキュリティーレベル赤の研究部長…この私よ。
赤の研究員は皆主任研究員をやっているわ。あなたや他数名を除いて。
薬品部、セキュリティー部、分析部…ここの研究は全て赤の研究のためにあるのよ。
そしておまけで橙と黄の研究施設も。
それにしても私の研究は成功のようね。これで私もやっとどこかの研究所長かしら。長かった…。

‐B2Fです。開くドアにご注意下さい。なお緊急EVは上層階からは乗れませんのでご注意下さい‐
ついた。さぁぽろろ、最後の晩餐思いっきり楽しんでらっしゃい…

兄者視点:あの怪物が這っていく。生きた心地がしない…OK.見えなくなった。
奥から恐らくここの階の職員のものであろう骨の砕ける音、ハンターの断末魔が聞こえてきた。
これで安全に通れるか。しかしこの女ギコより壊れてやがる。あの怪物を見る眼、いとしそうに
なにが「オショクジ タノシンデ ネ」だ。どうせ燃やすくせに。あの女、表に戻すべきではない気がする。
最も今の俺にはどうしょうも無いが。さぁ俺はとっとと地上に戻るか。
517名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/27 16:24 ID:PioSsVbl
妹者視点:ぽろろ…昔一度だけ主任に見せてもらったことがあるのじゃ。
あの時は芸術品だと思ったのじゃ。いまあの食事中の姿を見ていると化け物以外の
何でも無いのじゃが。兄者はもういったようじゃな。
「ショウキャクソウチ ツケテクレル?」 やはり人使いが…
とりあえずつけた。「全研究員及び来訪者に警告す。あと10分で焼却用のメタン・水素・酸素
及び生物兵器の活動休止用の塩化水素を放出します。その5分後にB2以下全ての階層の
点火装置を起動します。また焼却完了時間の後消火用ハロンを噴射します。これにより
施設内全ての生物は死滅します。アラームの後直ちにカウントを開始します。
生存者はただちにB1F以上へ上がってください。」
相変わらず念には念を入れてある。てかハロンガスっておい…。やろうとすれば皆殺しも可能じゃな…

「ミチィ ブチブチぃ クカカ ぃぇぁ あ あ」
「イモジャチャン アブナイ」  痛い!なんでいきなり突き飛ばすのじゃ…あ。
そこには見たことも無い生物。「ヤハリ ヘンイセイノ モンダイガ ネックダッタ。モウヤツニ フェロモンハ キカナイ。
カンゼンニ チガウ セイブツニ ヘンイシタ ヨウダワ」
ガシィ!目の前で格子が降りた。しぃ主任の仕業だ。念を入れて生き物が出られないようになっているようじゃ。
でも主任は格子の向こうからボタンを…「コレヲモッテ イキナサイ。」
格子の向こうから書類をわたされた。「しぃ主任はどうなるのじゃ?」
「モウダメヨ ヘンイ ウィルスニ カンセンシタワ。アナタヲ マモルトキニ ササレタ。ワタシノ ケンキュウ ムダニシナイデネ。」
今まで見た中で一番素敵な笑顔。決意と絶望の中で他人を思いやる笑顔。
「今までありがとうなのじゃ。きっと研究はわらわが完成させるのじゃ。」
「ホンシャノ CPUノ ケンキュウインヨウ ファイルノ ナカノ ワタシノ ファイルノ データモ ツカッテ。 パスハ マエイタ ケンキュウショ
『マークレイ』 ヨ。クレグレモ ヱスカー ニダケハ バレナイヨウニ …キャァァ グゲェ」
食われたみたいじゃ。外に出よう。
「混合ガス噴射開始」エレベーターの中に声が響く。きっと下ではガスが噴出してとんでもないことに。
もう生存者が残っていなかったことを祈るばかりじゃ。
−チン。地上です。エレベーターは自動的に落下するのでドアが閉まる前に出てください−
518名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/27 16:36 ID:PioSsVbl
エピローグ

ガァーッ…ドアが開いた。長かった悪夢もこれで終わったのじゃ。
「ぃょぅ。君もいきのこりかょぅ。これからどうするんだょぅ」
見たこと無い人。研究員ですらないようじゃが。
「妹者ぃょぅさんだ。ゾンビにされる寸前で事故が起き助かったらしい。」
よかった。日の光がまぶしいのじゃ。これから私の長い人生は始まるのじゃ。

〜4年後〜
「所長、所長、実験体が覚醒しました。今度こそ成功のようで安定を示しています。」
「モナーくんありがとうなのじゃ。いますぐ行ってみるのじゃ。」
結局わらわはあのときの資料を持ち帰ってがんばって研究し、入社最短記録で
研究所長になったのじゃ。兄者は父者のUG団体に入ってひっそりとウィルスに対抗する薬を作っている。
MOは薬の作り方だったらしい。わらわも見て研究に応用した。研究員の感染防止薬。
完璧ではないが多少の量のウィルスなら感染しても大丈夫になったのじゃ。
ぃょぅはわらわの元で研究主任をしている。あのとき普通の暮らしに戻ると思っていたら、家族がいないらしく
わらわと研究所に行くと言い出したのじゃ。
「所長、本社の重役会議の予定が…あとしぃという女性からあなた宛にこんな手紙が。」
「おにぎり!!今なんて?」
「しぃという女性から…」
秘書のおにぎりから手紙を引っ取った。
…涙が止まらない。私はこれからも生きる。しぃ博士の思いを実現するのじゃ…

                         †END†
519山崎 渉:04/02/27 16:48 ID:ozJTS5uP
(^^)
520名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/27 17:27 ID:CKD/2D18
AA BIOGHAZARD2今から開始!!
521名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/27 17:31 ID:CKD/2D18
キャラ紹介


         ∧_∧     name モナンシュタイン・フリードリヒ
        ( ´∀`)
        (⊃=O=─  sex   男
         |  |  |
        (_)_)     age  25

                  job   清掃業員

 旧東ドイシ出身。15歳で両親と共にアメソカに移住。
 元サラリーマンだがリストラにあい、現在はしがない
 清掃業員として暮らしている。
522名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/27 18:38 ID:c/2mmI15
キタ!
523名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/02/27 19:06 ID:PioSsVbl
まとめ書くの忘れた。
生存者:妹者;「フェロモン資料」・「ぽろろデータ」・「H‐virusデータ」・「4年前の消印/しぃの手紙」
         弟者のIDカード・しぃの主任バッジ・フェロモン剤試料
     兄者;預かりものMO・ジエンとクックルとモララーのIDカード・母者の形見の包丁
     ぃょぅ;「ウィルスに対抗する手段」・「研究所について」・「生物兵器一覧」
         「ハーブとは」・「日記」

以上です。あと「H-virus外伝」のプロローグ

「真っ暗だょぅ」
暗闇の中で目覚めた。ベッドらしきもの以外何も無い部屋。手探りをしても凹凸一つ無い壁。
一体ここは…
524バザール ◆vOONRCNRtc :04/02/27 20:21 ID:LXRlxkRf
最近全然書き込めません・・・。楽しみにしてる方には申し訳ないです。
では続きを。

もくもくと煙がたちこめ、バケモノは粉々になった。
「はぁっはぁ・・・。すごい威力だ・・・。」
兄者は引き金を一回引いただけだが体力をかなり消耗してしまった。
「しかし、ギコは死んでいたのか・・・。」
弟者が兄者の後ろから言った。
すると―
バケモノのほんの少しの破片が動き出し、すごいスピードで空中で合体を始めた。
破片はだんだんギコの形になってきて、ついに元のギコになった。
「おいおい、けっこうびっくりしたぜ。今のは。」
バカにするようにギコのバケモノは兄者に言った。
「く・・・くそ・・・!」
兄者はもう一回バスターを構えたが、以外にもそれをモナーが止めた。
「やっやめるモナ・・・!その弾はとっておくモナ!ここはモナにまかせるモナ!」
と言って、兄者の前に立った。
「モ、モナー!何言ってるんだ!お前一人では・・・!」
「いいから早く行くモナ!多分巣になっているのはここだけモナ・・・。」
兄者はモナーの言うことに屈服され、引き返すことにした。
「・・・わ、わかった・・・!だが何故・・・!?」
「モナはいつもみんなに助けられているモナ・・・。モナはその恩返しをしたいモナ。
みんなはここで死んじゃいけないモナ・・・!だから早く!」
兄者はそれを聞くとダッシュでみんなを連れ、異様な部屋にあった通路を通って外に出た。
「オイアニジャ!ドウシタンダ!?モナーハ!?」
「そうだ・・・!どうした!?」
弟者とジエンが兄者に聞いた。
「モナーは残った・・・。なんとかしてくれるそうだ・・・。大丈夫。あいつは帰ってくるさ。」


525名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/28 17:32 ID:EGCwbC3o
age~
526名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/28 18:27 ID:GIjZA2NA
セブンティーンがいなくなったとたんに火が消えたようになったな
527ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/28 21:45 ID:iaIsBbpf
「あ・・開いてるモナ。」
「やった!俺たち助かるぞ!」
扉の前にいた二人は歓喜の声を上げた。そこに父者が駆け寄ってくる。
父者は「やった!俺はやった!」などと叫んでいる。

重い扉が開いた。今夜は星空がとてもきれいだ。屋上からは街全体を見渡
す事ができた。街はしだいに明るくなっていた。夜明けが迫っている。滅
菌作業開始まであと一時間ちょっとというところだろうか。

妙な気分である。さっきまではひたすら抜け出したいと思っていたこの街
もいざ脱出するとなると、やはり、さびしいものがある。三人ともまさか、
故郷であるこの街の最後を自分が見届けようとは思ってもみなかったのだ
ろう。

「終わりだな、この街も」
「そうだな・・・・」
「それにしても広い屋上モナ。ヘリはどこにあるモナ?」
屋上はとても広く鉄材やら倉庫やらが立ち並んでいる。ヘリは大きな倉庫
のような物の中に一台だけ残っていた。三人はそれに乗り込んだ。

「これでやっと帰れるモナね」
「いや・・・どうだろう」
クックルはすでに嫌な予感がしていた。
「燃料が足りるか、足りないか微妙なところだな。どうしよう、このまま
乗るべきか。それとも予備の燃料を取りにいくか。」
三人は黙り込んだ。できればもう戻りたくはないものである。

しかし、父者は堰を切っていった。
「私が行ってくる。君たち、ここで待ってたらいい。」
「でも・・・一人で大丈夫モナ?」
「心配ないよ。むしろ一人の方がいい」
負傷したクックルやモナーは足手まといになるだけだ、と父者は思った。
「その気なら止めはしないが、たしか武器庫で燃料のタンクがあるのを見
た」
「そうか、ありがとう。大丈夫だ、すぐに戻ってくる。」
528ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/28 21:47 ID:iaIsBbpf
>>526
すんません。でも、話も終わりに近づいてるのですこし加速します
529名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/28 23:29 ID:GS7h/h4Z
>>ego
ガンガれ!
530ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/29 00:34 ID:DEjBe2uY
数分後、父者は武器庫にもどり、燃料タンクをもって屋上へと向かう。タ
ンクはかなりの重さで父者には重労働だ。しかし、これさえ運び終われば
ヘリでこの街とおさらばできるのである。これが最後だ、と父者は自分に
言い聞かせポリタンクを片手にまた階段を上っていく。幸い、もうこの建
物内には、ゾンビはほとんどいないようだ。

ヘリの中にいるクックルとモナーもよほど疲れていたのか、すべきことも
なく、ただ座席でじっとしていた。
「街から抜け出したら、まず仕事を探さなくちゃな。こんな企業の特殊部
隊はもうこりごりだ」
「足の火傷は大丈夫モナ?はやく病院へいかないといけないモナ」
二人は座席でそんな会話をしながら父者の帰りを待っていた。


そのときだった。突然、建物全体が揺れ始めた。
「お、おい!なんだこの揺れは!」
揺れはしだいに大きくなっていき、モナーはたまらずヘリの外へ出た。

ついに屋上の床は地割れを起こし中央には巨大な穴が開いた。
モナーは我が目を疑った。

イモムシだ。とはいってもその大きさは小さなビルほどもあり、全長は確
認できないが十メートルほどが穴から出ていた。胴体は図太く、無数の触
手を全身に絡ませている。

クックルは気づいた。それは、先ほど倒したばかりの『ぽろろ』であった。
もはや初めに見た姿とは似ても似つかなかったが間違いなかった。忘れよ
うもない、あの独特の「におい」を放っているからだ。

モナーは足がすくんだがすぐに我に返った。

――――――そうだ。この状況を打破できるのは自分しかいない。クック
ルだって怪我をしているんだ。守らなければ。いままでずっと二人に守ら
れてきたじゃないか。

モナーは決心した。
モナーのその優しい目は、今や巨大な建造物となったその怪物をしっかり
と見つめていた。


手持ちの武器はハンドガン一丁、そして数発の弾丸。
531ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/29 01:12 ID:DEjBe2uY
も少し書きたかったけど、今日はこのへんで。
最低でも来週までには終わるとおもいます。
532名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/29 02:28 ID:zHFTnq2M
がんば〜
533ego ◆DsBXfk.2eQ :04/02/29 17:40 ID:DEjBe2uY
そのころ、父者も異変に気がついていた。この揺れといい、おそらくただ
事ではない。二人が心配だ、一刻も早く戻らなければ。しかし両手にポリ
タンクを持ち階段を上るのは父者にはとてもハードだった。最上階まであ
と半分というところまできた時、父者はあることをおもいついた。


モナーは勝ち目があるとは思えなかった。しかしそれでも立ち向かう意思
はあった。
「おい、モナー!やめろ、敵うはずがない!」
「クックルはおとなしくしているモナ。ここはモナが何とか時間を稼ぐか
ら・・・」
モナーはそれだけ言うと怪物に向かって銃をかまえた。そして、何発か打
ち込んだがやはり、怯む様子すらない。おそらく奴にとっては針をチクチ
ク刺されているような物なのだろう。怪物はそのあまりの巨体にその場か
ら動くことができないようだ。

すると怪物は突然触手をモナーへ向けて伸ばしてきた。モナーはこの時、
死を覚悟した。―――たとえモナが死んでも二人だけには生き残ってほし
いモナ―――

しかし怪物の行動はモナーの想像を超えるものであった。触手はモナーで
はなく、その奥にあるヘリに向かっていく。ヘリの機体に数本の触手が絡
まった時、クックルは気がついた。

「こいつ・・・俺たちを絶対にここから逃がさないつもりだ!」
モナーはこの怪物にある程度の知能があることを確信した。ヘリの機体は
どんどん怪物の方に引きずられていく。
534 ◆QO6xxDyBVQ :04/03/01 21:24 ID:FSKBnbA2
保守。
535名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/01 22:47 ID:Nm3mrFZO
お疲れ様かなりいい作品ばっかなので、最後まで頑張ってください!
536バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/01 23:25 ID:EcHBwP8V
勉強でホントかけませんねぇ・・・。許してくださいね。

兄者たちが外へでたころ、モナーはギコをまっすぐにらんでいた。
「よくもギコを・・・。許さないモナ・・・!」
モナーは静かにそう言った。
「ふん。お前なんかに何ができる。」
「お前を殺すことモナ!」
そう言ってモナーはビームサーベルをギコに突き刺した。しかし、ギコの体は突き刺された個所だけ
穴が大きくあいて、ダメージを受けてない。
「無駄だって・・・。」
ギコはそういうと、モナーを何も使わずに吹き飛ばした。
「うぐ・・・!」
ギコは吹っ飛んだモナーのところまで大きくジャンプして、モナーの上に思いっきりのしかかった。
「ぐ・・・はぁっ!!」
モナーはなぜかさされたような痛みも感じた。ギコのひざをよく見ると、硬い針のようになっていた。
「モ・・・モナッーー!!ッアアアア!!」
「うるさい奴だな・・・。じゃあもういただいちまおうかな・・・。」
ギコはモナーから離れた。
「ただ、残念なことにこいつの口でお前を食うことができない・・・。」
モナーはそれを聞いて理由を尋ねた。
「な・・・何故だ・・・ぐ・・・モナ?」
「さぁな・・・。こいつのかすかな記憶がそれをさせないらしいな。俺はこいつを自由に
のっとれるが、死んだはずの脳が阻止しやがる・・・。こいつがとどめをささせないんだよ・・・。
こんな奴でも最後まで抵抗してるんかな。くだらん・・・。」

―なんだってモナ?死んだギコが最後まで抵抗を・・・?ギコ・・・。君は死んだのにあの世からモナ達を
守ってくれてたモナ・・・?ありがとうモナ・・・。モナもすぐにそっちへいくモナ・・・。
君は最高のキャプテンだったモナ・・・。―
モナーは涙を流しながら思った。

「んじゃ、死ね。」
ギコは不気味にそういうと、腹部から細長い口のようなものを出し、モナーの首に食らいついた。
そしてあっというまにたいらげてしまった。
537名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/01 23:39 ID:ecllhWwE
H-Virus外伝

どこまでも続く狭い闇。おかしな表現だが壁があるのにその向こうまで空間があるようだ。
目が慣れたはずだが何も無いところを見ると、密閉された金属壁でできた空間らしい。
どれくらい時間がたったのだろう…いやまだ時間はたっていない?それとも日付が変わっている?
助けて…助けて…誰か…

どのくらい時間が経っただろうか、爆発音とともに急に目の前が真っ白になった。
目を開けるとそこには扉だったであろう物体と…出口だ!!
「出られたんだょぅ!助かったんだょぅ。こんなところに閉じ込めるなんてひどいょぅTT」
しかし扉の前に広がっていたのは白を基調とした無機質な病院…とはちょっと違う空間。
自分のいた部屋を見ると…「隔離実験室」だそうだ。実験施設か。学校でのうわさは本当だったのか?

…「そう言えば最近聞いた話なんだけど、実はあの会社は生物兵器を作ってるらしい。怖いネ>>1さん」
「キモッ…でも俺も聞いた。人体実験もしてるんだって。モナーは本気でそんな所に就職する気なのかなぁ…」

昼休みのくだらない世間話だと思って気にはしなかったがまさか…いやそんな…。
ん?これは…「研究所について(重役用控え)」だって。ご丁寧に地図付だ。
『この研究所の目的は生物兵器対策用生物の研究である。レベル3においてのこの重大研究は…
なので全て個々の研究員に一任されている。しぃ、モララー、ネーノ、ア…ムなどの研究主任は
全員レベル3常勤となっている。……これを読んでいる人、今すぐ逃げなさい。』
最後にペンで字が書かれている。どうやらココはB3Fのようだ。階段の扉に書いてある。
538名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/01 23:41 ID:ecllhWwE
出れない…。
「なんなんだょぅ。地図はにはなんて書いてあるんだょぅ?500万Vの電磁ロックによりあらゆる生物の脱走を
防止…だょぅ。てことは電源を落とせばいいんだょぅ。ん?」
足元に紙が落ちている。「生物兵器一覧」だそうだ。やっぱりここは…
『下記の生物を希望の場合は内線0310ネーノまで。なおIDによる認証が必要です。
No.1ゾンビ:No2クロウ:No3ケルベロス:No4ハンター:No5ぽろろ(主任研究員の認証要)』
なるほど。内線の受話器がある。0310っと。
「ツツツツとぅるるるツっ…助けて私は死にたくn…ぅ…ぁ…おぉ…おご」
「どうしたんだょぅ?大丈夫かょぅ?誰なんだょぅ?」
「ベショークチャクチャ…うぅ…か…い…ジョ…うま…にく」
バックで何かが燃えているようだ。さっきの爆発はこの階であったようだ。0310は…B4Fらしい。
にしてもジョンうまい?かゆい?非常事態だろうに何をいっているんだ…
あれ…そういえばこの階の研究員は一体どこに…

まだまだぃょぅは何が起きているか飲み込めなかった。
〜外伝1完〜
539迷走(1/4) ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 00:46 ID:uhUZa2r5
モナーは、逃げ場を探していた。
モナーが今いる場所は、小さいながらも机や椅子、テレビなどが据え置かれた部屋だった。
まだこの街が生きていた頃は、この部屋でくつろぐバーの従業員の笑い声かなにかが聞こえていたであろう。
しかし今はもう、死者の声しか聞こえてこない。
――――ここも、ダメだモナ。
モナーは部屋に踏み込んだ途端にそう直感し、落胆した表情を浮かべた。
店内に侵入してきたゾンビから逃れるように、モナーは店の奥へと逃げ込んできたが、どこにも逃げ場所はなかった。
隠れられそうな場所はあったが、隠れてもいずれは見つかって殺されてしまうだろう。
手にしたベレッタでゾンビを蹴散らすことも、到底できない。
もはや、モナーに残された選択肢は逃げることだけだった。
――――早く、他の場所へ行かなければ。
モナーはくるっと踵を返し、部屋を出ようとしてぎょっとした。
ゾンビが、目の前に迫って来ていた。
「ひっ!近寄って来るんじゃないモナぁ!!」
モナーは悲鳴を発し、手にしたベレッタをゾンビへと発砲した。
弾はゾンビの胴へ命中したが、やはりゾンビは倒れない。続けて3発を撃ちこみ、ようやくゾンビは床に倒れ伏した。
モナーはゾンビの横を抜けて部屋から走り去ると、再び逃げ場を探し始めた。
540迷走(2/4) ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 00:48 ID:uhUZa2r5
ギコは、ただ上に逃げていた。
逃げ場は、もはや上しかなかった。
下の階にも行ってはみたものの、そこはすでにゾンビの巣と化していた。
「クソが」
4階建てのボロホテルの階段を駆け上がりながら、ギコは毒づいた。
上に逃げても、このホテルから脱出することは出来ないと、十二分にわかっていた。
それでも、ギコは上へと逃げ続ける。
階段を駆け上がり、息を切らしながら、逃げ続ける。
生き延びなければ、ならなかった。
この国がしている悪事を暴かなければ、ならなかった。
死ねば、それらを叶えられぬまま終わってしまう。
絶望は、死につながる。
希望を捨てれば、絶望が残るのみだ。
(クソ、俺は何を考えてるんだ?ここへ来てから、ずっと熱血漢みたいなことばかり言ってるじゃねえか。
いつもの俺はどこへ消えたんだ?あーちくしょう!!こんな事で悩んでいる俺が馬鹿馬鹿しい!!)
ギコは気付いていなかった。自分が、常に感情を無意識に押さえ込んでいることに。
それゆえ、周囲や自分にはクールとして振る舞えたのだが、押さえ込まれた感情は決して静まってはいなかった。
今、自分が直面している事態に反応して、頭角を現して来ているのだ。
ギコはそれに気付かないまま、「余計な考え」を振り払い、階段を上りきった。
そこは4階、従業員用のフロアだった。
541迷走(3/4) ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 00:49 ID:uhUZa2r5
モララーは、息を切らしながら走り回っていた。
とんでもない事をしてしまったと、後悔しても遅かった。
猟銃の散弾を、使いすぎてしまったことを。
モララーはあれから、遭遇する死者どもを、文字通り猟銃で全て狩っていた。
だが―――少し前、猟銃に散弾を詰めようとして気がついた。
猟銃に詰められる2発のみを残して、ポケットに詰めた散弾が全てなくなっていることに。
後悔した時には、もう後の祭り。>>3に2GETのレス。
猟銃は、確かに強い武器だが、銃火器である以上は使うのに弾薬が要る。
弾薬がどこで手に入るのかわからない以上、弾薬はもう少し貴重に扱い、節約するべきだったのだ。
不測の事態に備えると言う意味でも、弾薬は温存しておかなければならなかったのだ。
だが、モララーはもう弾薬を使い果たしてしまった。手もとにあるのはたった2発。
(くそっ!!いつもの漏れなら、こんなヘマはやらかさないのに!!)
モララーは心の中で吐き捨てながら、猟銃を抱えて屋敷の廊下を走った。

あぁああぁあうぁぁぅぅぁあああうぁううぅ、うぉおおおおぅおおおあああぁぅ。
542迷走(4/4) ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 00:49 ID:uhUZa2r5
背後からは、あの忌まわしき亡者どもの咆哮がこちらに近づこうとしている。おぼつかない足音も、腐った身体の奏でる狂った音も。
まるでコーラスだと、モララーは一瞬思った。ゾンビ合唱団の、ふざけたコーラス。指揮者は、モララー。
いまや、狩人と獲物の地位は逆転していた。複数の狩人が、一匹の哀れな獲物を追い詰める。
いや、これこそがこの街における本来の狩猟の姿なのかもしれなかった。
逃げ続けるうち、モララーの目は正面のドアにかかったプレートに吸い寄せられた。そこには、小奇麗な字体で「厨房」と書かれていた。
しめた、とモララーは思った。厨房に行けば、包丁ぐらいはある。それを使って、奴らに反撃を―――
おしまいまで考えずに、モララーは正面のドアへ突進した。同時に左手でドアノブを掴み、回した。突進の勢いでそのままドアが開かれ、体が厨房の中へと吸い込まれたように入っていった。
厨房を見据えたモララーは、驚きで目を見開いた。
モララーの目の前に、ゾンビがいた。ゾンビは今まさに、モララーに掴みかかろうと両腕を伸ばしかけていた。
「うわぁぁぁあああッ!!」
モララーは大きな悲鳴を上げた。手にした猟銃を構える事も忘れて、その場に屈みこんだ。

ばんっ。

「!!」
刹那、爆竹を鳴らしたような破裂音が響き、うぅっ、というゾンビの小さいうめき声が続いて聞こえた。
破裂音は続いて3回聞こえ、それきり止んだ。モララーは唖然として、顔を上げた。
ゾンビが、床に横たわって痙攣していた。それでも立ち上がろうとしたが、モララーが慌てて頭を踏みつけると、それきり動かなくなった。
モララーは、しばらくその場でゾンビの死体を見下ろしていた。しかし、はたと気付いて顔を正面に振り向けた。
そこには、何者かが立っていた。
543迷走(あとがき) ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 00:50 ID:uhUZa2r5

本当に久しぶりの投稿と相成りました。覚えてる方いらっしゃるでしょうか?
今回はまとめて3人分、一気に書いてしまいました。
モララーの分だけ量がものすごいことになっておりますが、すみません。
モナーやギコの活躍をもっと見たかった方には、特にお詫びしておきます。
一応言っておきますが、モララーを助けたのはモナーや妹者ではありません。新たな登場人物にどうかご期待を。
544保守ついで ◆QO6xxDyBVQ :04/03/02 23:02 ID:uhUZa2r5
保守ついでに、駄AAを一つ。

アウトブレイク風心電図

     ∧      ∧   ∧   
 Fine─  ヽ ∧  / ヽ  /  \ ∧  _/ヽ─Fine
        ∨ ∨   ∨    ∨ ∨

AAに関しては素人です・・・・。
嗚呼、AA書ける人が羨ましい・・・。
545名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/03 00:38 ID:KZEwu3bF
>>544
イイネ!
546名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/03 00:39 ID:KZEwu3bF
あげわすれ。
547ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/03 22:28 ID:iukWuRUA
>>◆QO6xxDyBVQ
覚えてますよー。全部の作品見てました。


さて、終わらせるか。
548ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/03 23:47 ID:iukWuRUA
「ヘリをはなすモナァァァァ!」
モナーはヘリの機体を掴んでいる触手へ向けて発砲した。触手は切れて地面
に落ちた。怪物がモナーをにらみつける。

すると、太い触手が鞭のようにモナーめがけて飛んできた。モナーは直撃し、
壁際の方まで吹っ飛ばされた。
「モ・・モナ・・・・痛いモナ・・」
モナーは今までに味わったことのないような痛みに襲われた。肋骨が何本か
折れているかもしれない。もうモナーは動くことはできなかった。

またもや怪物は触手をモナーへ向けて伸ばしてきた。そしてモナーの身体に
それを絡ませ、持ち上げた。もうだめだ。喰われる。

モナーがあきらめた、そのとき一筋の閃光がモナーの目の前を走った。次の
瞬間、怪物の体は爆発し、モナーは地面に落ちた。

父者だった。父者は扉の前に立っていた。その両腕には先ほど研究室で見つ
けた「対B.O.W.荷電粒子ライフル」を抱えていた。
「二人とも大丈夫か!?ここは私に任せておけ!」

モナーはこの時、父者がいままでで一番かっこよく見えた。
549ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/04 00:20 ID:AKNtu1Rt
「モナーよくやった!君は早く避難してなさい」
父者はそう言うと怪物の前に躍り出た。
「よくも、仲間たちを・・・・」
父者はライフルをかまえた。これさえあれば何とか倒せる、そう思った。そ
して、怪物へと向けて発射した。辺りには爆音とともに閃光が走り怪物の体
は爆発した。すさまじい威力だ。父者は勝利を確信した。

しかし、しだいに煙が晴れていくにつれて、怪物はあまりダメージを受けて
いないことに気がついた。それどころか、怪物は以前より活発に暴れている
ようにも見える。父者は驚く。
「も、もしかして効いていない?」
これは実は当たり前のことであって「対B.O.W.荷電粒子ライフル」とはアソ
ブレラの一般の生物兵器に対するものであったので『ぽろろ』専用に作られ
たわけではなかった。この怪物の場合は丈夫な皮膚がこれを無効化してしま
うのであった。

父者は絶望したが今はそんな場合ではないことはわかっていた。父者は逃げ
惑いながらも怪物へと向けて数発ライフルを撃ったが、一向に怪物が弱る気
配もない。このままではいずれは喰われてしまうことであろう。

父者は頭を働かせた。どうすればこの状況を打破することができるであろう
か。やはりこの怪物を倒す方法などないのであろうか。

父者の頭に1つの案が思い浮かんだ。この方法ならいけるかもしれない。し
かしこれは危険すぎる。でも何もしなければどの道死んでしまうではないか。

父者は決心した。今は迷っている時ではない。

父者はただ、怪物の前に立ちつくして動かなかった。
550ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/04 21:30 ID:AKNtu1Rt
「先生が動かないモナ・・・何するつもりモナ?」
モナーは父者を心配したがそれもつかの間、父者は触手に掴まれてしまった。
しかし父者に策があった。父者は触手によって持ち上げられ今まさに、丸呑
みにされようとしている。なんと父者はそこから怪物の口内を狙っていた。
――――ここからなら狙える。だが、外せばそれで終わりだ。
全神経を集中させた。そして渾身の一撃を怪物へと放った。

命中した。流石にこれは効いたらしく、怪物は狂ったように暴れまわった。
父者は振り飛ばされそうになったが必死にしがみついた。そして怪物にとど
めを刺すべく二発目の狙いを定めた。

――――お前みたいな怪物なんて消えてなくなればいい。

これも見事命中した。怪物の長い巨体は真っ二つに折れ、そのまま上部は屋
上から地上へと落下した。残った下部は怪物が出てきた穴に消えていった。
父者は触手から開放されると同時に地面に叩きつけられてしまった。

「や・・やった・・・」

すべてが終わった。父者の勝利はすべての戦いの終結を意味していた。

しかし父者はもう立つことができなかった。体力のすべてを消耗していた。
その場にあお向けに倒れ動かなかった。モナーが駆け寄ったが、意識はある
ようだった。
「大丈夫モナ?!しっかりするモナ!」
「やったぞ、モナー・・・俺たちはフサギコの奴らに勝ったんだ・・・・」

父者はそれだけ言うと、うとうとしはじめた。
それ以降のことは父者はあまり覚えていない。
551ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/04 21:54 ID:AKNtu1Rt
いよいよエピログか・・・
長いようで短かった
552ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/04 22:34 ID:AKNtu1Rt
父者が目を覚ました時には、ヘリはすでに上空にあった。
「せ、先生・・・目が覚めたモナ・・?」
「今・・・空を飛んでいるんだな」
「そうだ。あの後、燃料を補充してすぐに離陸したんだ」
操縦席にいるクックルが答えた。
「爆破まであと一分か・・・ギリギリセーフだったな。」
クックルがそう言い、しばらくすると後ろの方から轟音とともにまばゆい光
が見えた。どうやら滅菌作業が開始したらしい。

この騒動により、2ちゃんねるAAサロンシティは崩壊した。しかし絶望的
と言われているこの街は十年後に完全な復興を遂げることになる。住民さえ
いれば街はいくらでも復活するのである。

「ところで、先生はどうして屋上へ出る前のときのパスワードがわかったモ
ナ?」
「ああ、あれか。」
父者は少し間を置いて言った。

「あれはな、最初に研究室であいつに会ったときたしか『恋人のフサしぃを
殺された』って言ってた気がするんだ。だからHUSASHIって入力したら
なんと、ビンゴだった。」
モナーとクックルはあまりにもいい加減なその父者の言葉を聞いて、ただア然
とする他なかった。

フサギコは完全に人の心を失っていたわけではなかった。しかし、企業の後押
しもあってか、数々の生物兵器を生み出してしまったのであった。

約二十年ほど前、AAサロンシティでは治安があまり整ってなく、厨による虐殺
が横行していた。そのときに、この騒動の元になったフサギコの悲劇が起きた
のである。

「すべてはアソブレラのしわざだったんだモナ・・・」
この街はたしかにこの企業のおかげで繁栄した。しかし今回、街が崩壊したの
も、この企業が原因だった。父者は言った。
「その通りだ。でも、こんな言葉がある。『嘘を嘘と見抜ける人でないと(2
ちゃんねるで暮らすのは)難しい』ってね。本当の未来は自分たちの目で見つ
め直さなくちゃいけないんだ。」

              ―――AABIOHAZARD 『父者編』完―――
553ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/04 22:41 ID:AKNtu1Rt
これにてegoのお話は終了です。
いままで見てくれた方、本当にありがとうございました。


結局、死者だせなかった・・・・OTL
やっぱり話の矛盾とか考えるとできなかった・・・
今見直してみるとやっぱやり直したいと思うところが所々・・・
554特別編AA ◆QO6xxDyBVQ :04/03/04 22:57 ID:4xaphDDW
         ∧_∧
        (    )
        ( O  .)
        │ │ │
        (__ (__)

         ∧_∧
       Σ(    )
        ( O  .)
        │ │ │
        (__ (__)

         ∧_∧
        ( ´Д`)彡
        ( O   )
        ││ │
        (__(__) 
 
         ∧_∧
        ( ´Д`)┏━
       と( O   )つ
        ││ │
        (__(__)
 
    ,,,,,∧             ∧_∧
   (,,。Д゚)        売ェ┓(´Д`;)    
    |"@,,つ           ⊂    )つ
  〜.”,#,,|            丿 人  |
    し`J            し  (_)



  そ こ を 歩 く、 と い う 恐 怖。


       ┏┓┏┓┏┓  ┃  ┃
       ┣┫┣┫┣┻┓┣━┫
       ┃┃┃┃┗━┛┃  ┃
        AA BIOHAZARD
      A A バ イ オ ハ ザ ー ド
555 ◆QO6xxDyBVQ :04/03/04 23:08 ID:4xaphDDW
ずれた・・・・・・。鬱駄詩嚢。
ego様、完結おめでとうございます。
セブソティーソ様、名無しな香具師様に続く完結作となりましたね。
かなり読みやすく、内容もなかなかのもので読み応えがありました。
投稿スピードも速く、長いようで短い1ヶ月でした。
それにひきかえ私はなにをやってるんでしょうか・・・。
AA書いてみたり、本家のやつをプレイしたりして・・・。
かなり前からいるわりには8章しか上げてないし・・・・・・・。
556名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 01:04 ID:sxapPHzU
>>egoさん
完結おめでとうございます。
死者が出せなかったと仰られていますが、それでも充分面白かったです。
確かに他の方と比べると短期間でしたが、楽しませて頂きました。有難う御座います。
一人のROMより。
557ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/05 02:31 ID:V+m4aCNf
>>555 >>556
楽しんでいただけてなによりです。
もう何回途中で逃げ出そうと思ったことかw。

完結できたのも皆さんのおかげだと思います
558名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 13:58 ID:BOnZ62wH
>>egoさん乙でした
それにしてもこのスレ過疎化してますねぇ。
どうにかして人を呼び集めよう!
559名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 15:07 ID:7IAq7EHI
一応書いてます(´・ω・`)
560名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 18:31 ID:wORBD8M3
バザールさん
新作まだっすか?
561名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 19:49 ID:q36N2ZnR
セブンティーンがきてほしいいな
562バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/05 22:05 ID:blCRg050
egoさんよかったです。すばらしいです。自分も早く終わらせなければ・・・

「ち・・・。なんか嫌な胸騒ぎがするぞ・・・。」
モナーが死んだと同時に兄者がつぶやいた。
「モナーハブジナノカナ・・・。」
「わからな・・・」
兄者が言いかけたとたん、3人の前に何者かが現れた。
「あ・・・あ・・・。」
「ギコ!!」
そう、ギコである。ギコの腹部は血で赤く染まっていた。
ギコは再生したとき、一度血は全部消えていた。
「お前・・・!モナーをどうしたんだ!?」
弟者がにらみつけて言った。
「食った。」
ギコは恐ろしく真顔で答えた。
「な・・・なんだと〜!!!!」
弟者はいまにも怒りが爆発しそうだったが兄者になだめられた。
「まぁ、てめぇらはまた違う殺しかたをしようかとおもってな・・・。みすみす
逃がしてやったわけだが・・・。」
ギコは弟者にむかってそうはいた。
「オマエハダレダ!ナニモノデドコカラヤッテキタ!!」
単純な質問だったが、兄者も弟者もギコをにらみつけながらうなずいた。
「じゃあ冥土の土産に教えてやろう。俺は別に名前はねぇから好きによべ・・・。
そして俺の親はR!!今現在、この地球上で貴様らを除く全ての生物の生みの親だ!
前に住んでいた奴らは死んでもらった・・・。そしてその死体はゾンビ化している。
おまえらが言うバケモノってのが俺の親の子だ・・・!」

「な・・・なん・・・だと・・・!?」
弟者は怒りを忘れてただおどろいた。
「なんなんだ・・・!?そのRってのは・・・!?」
兄者も驚きながら尋ねた。
「何?貴様らホントにRをしらないのか?」
今度はギコが驚いた。
「Rならずっと前からお前達の上にいるだろう。」
「な、何!!!?」
3人は声をそろえて空を見上げた。しかし、特になにもない。
「何もないぞ・・・?」
「デモナンカボンヤリト・・・。ツキカナ?」
「確かに・・・。月かな・・・?」
「いや、待て・・・。ま、ま・・・まさか・・・!!」
兄者が震えだした。すると、ギコがいきなりさけんだ。
「そのまさかだ!あれが宇宙最大の生命体、R!全長は約この地球の月の2倍!
あいつを倒すすべはない!」
563バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/05 22:23 ID:blCRg050
3人はもう愕然とし、言葉が出てこなかった。
「分かったか・・・。お前らの抵抗は無意味だ。」
ギコはうなだれる3人に言った。
しかし、兄者はすぐに強気になった。
「無意味ではない・・・。俺達はなんとしてでも生き延びてやるぜ。」
「ああ。流石だな兄者。」
「オマエナンカニクコプーンクエ!」
3人はすでに弱気ではなくなった。生きる希望をもち続け、死んだ仲間の分まで生きてやろう・・・。という
気分になったのだ。

「雑魚どもが・・・!」
ギコはだんだんひきつった表情になってきた。しかし、兄者には余裕があった。
「ふん。どうかな?俺はお前の弱点を見つけたぞ・・・。」
「何だと?」
ギコはますますイラついてきたようだ。弟者とジエンは、兄者の発言に逆に驚いた。
「ジャクテン?アイツニソンナモノアルノカ?」
「そうだぞ・・・。武器も通用しない相手だぞ兄者。」
「大丈夫だ・・・。」
と兄者が少し微笑んだ。

「くたばれ!!!」
ギコがものすごい速さでこっちへ飛んできた。
「ジエン!バックをよこせ!!」
と兄者が叫んだ。ジエンがバックを兄者に渡した瞬間、兄者はギコの両手からでてきた触覚で首を締め上げられた。
「が・・・か・・・!」
兄者は苦しみながらも、必死にバックをまさぐった。そしてあるものを取り出した。
「うっ!!そ、それは!!」
といってギコは触手を離し、苦しみだした。
「はぁっはぁっ・・・!!ぐ・・・!」
兄者はやはりな。というような笑いを浮かべていた。
564バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/05 22:38 ID:blCRg050
兄者が取り出したもの―
それはビル内でてに入れたミルクだった。兄者はそのミルクを注射器に入れていた。
「お前はなぜかミルクに異常に嫌うな・・・。フッ、そんなに不味いか?」
兄者はギコに近づきながら言った。
「ぐぐ・・・!俺にとってそれは・・・はァッ・・・!猛毒なのだ・・・!見ただけでアレルギー反応を起こしてしまう・・・!」
「そうかい。ならばこのミルクをこれでブッ刺すとどうなるかな?」
「何!!?よせ!」
しかし、兄者はギコに近づいていく。そして―
 
グサッ!!
兄者はギコの肩に思いっきり注射針を刺した。
ギャアアアアアア・・・・!!!!!シャ・・・アアアアアアアア!!!
ギコはいままでとは全く違う声で叫びまくった。そして、刺されたところからブシュッと緑色の液体が出てきた。
その液体はしばらく出てきたが、ギコの叫びがなくなると同時に止まった。
そして、液体とぐちゃぐちゃになったギコの体はジュッと蒸発したようになくなった。
「好き嫌いはよくないな。」
「カルシウム不足だ。」
流石兄弟はギコがいた地面に向かってそう言った。
565バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/05 22:41 ID:blCRg050
久しぶりに書いたけどあんまりすすんでないかな・・・?
まだまだ続きそうですね・・・。でもがんばっていこうと思います。
566名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/05 23:18 ID:aescpuMl
面白いです!頑張ってください。
567名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/06 01:23 ID:K9SQN8T+
長い!乙でぇす!

>>561
激しく同意
あの人は今いずこ
568ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/06 01:26 ID:bcClDWLq
おもしろそうですね
俺も参加してみようかな
569名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/06 13:37 ID:V6jrVrdv
>>ぱ氏
激しく期待あげ
570名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/06 16:28 ID:AY/gFoJE
バザールさん乙です
保管サイトキボンヌ
571名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/06 22:55 ID:vLNiGjTu
だれか有志はいないのか?保管サイト!!
572名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/06 23:23 ID:GtGBBVkj
つ、作りたいけどどこの鯖借りればいいのかワカラン!!;
573名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 01:28 ID:hagCKrGd
>>572
どこでもいいんじゃない?とにかくAABR並かそれ以上のサイトが作れれば。
そんなキッチリしたものでなくても、とりあえずログ保存できるくらいので
やってほしいという無力な漏れ。。。吊ってくる
574名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 11:03 ID:XIJ/qaOd
がんばってこのスレ大好きだからセブンティーンも頑張ってよー
575名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 12:24 ID:9r8Cim4n

576名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 13:39 ID:0PewibuT
セブンティーンも大人になったな。
よく釣られないもんだ。
577バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/07 16:19 ID:l3pLGyTF
初心者の質問ですが保管サイトはどうやって作るのですか?
だれか手順を教えてください。自分でもできそうなら作ってみますが。
578ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/07 16:27 ID:CJSi+tmR
とりあえずまとめて書いてからここに貼りたいと思います

>>577
ホームページスペースを取って、ここに貼られた各コテさんの作品を保管すればいいんじゃないでしょうか?
ギコの前にはここの担当医師だと名乗る人物がいる。
「担当医師…?」
「は…はい。担当医師の>>1と申します。」
「何か…持っているか?」
「え…えぇ。止血剤などはもって居ます。」
止血剤…ビンゴ!!
「それをくれ…」
「あ…はい。」
ギコは止血剤を傷口に当てた。とりあえず動いちゃダメだ…。
「あのう…大丈夫ですか?」
>>1が心配そうに聞いてきた。
「あぁ…それよりどうやってここまで来た?」
「うっ…そ…それは…あ、ああ!!ちょうどギコさんがゾンビを引き連れている間に・・・」
「ふーん…」
この男、怪しすぎる。
俺は名乗っていないのにいきなり「ギコさん」だもんな…
ここは1つ、「コールド・リーディング」を使ってみるか…
「おい」
「な…何でしょうか…?」
「どこの担当医師だ?」
「(ギクウゥッ!!)え…え〜っとですねぇ…居住区Aブロック…」
「待て!!Aブロック担当はフサギコのはずだ!!」
「(ギクギクッッ!!)あ…あの…ですねぇ…異動があったんですよ。異動。」
「そうか…」
(こいつバカだな…まず居住区Aブロックと言う存在自体無いぞ…)
「とりあえず…どこかに…」
「(キターッ!!)それならこっちにきてください!!」
「あ…あぁ…」(何だこいつ?いきなり…)
「ほら、こっちです!!」
そういって>>1は扉を開けた。
─芸術室─
「なんだこりゃ?」
「えぇと…ここの謎を解いてほしいんです。」
「謎?」
「はい。謎です。」
(なんで謎ってわかるんだ?こいつ…ますます怪しいな…)
「えっと、真ん中に1代目社長の像。えっと…かくかくしかじか…つまりこういうことか。」

_______________
│         pass          │ pass=パスワード入力機械
│                     │   @ =1代目(1950〜2010)
│                     │     A =2代目(1982〜2056)
│                     │     B =3代目(2002〜2084)
│                     │    ヒント=ヒント紙
│                     │
│A       @          B │
│                     │
│                     │
│                     │   
│                     │
│                     │
│                     │  
│         ヒント       │
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ヒントにはなんて書いてある?」ギコが聞いた
「えぇっと…順順に 歩んでいった 人生の 生から死までを 加えん事を─。…百人一首?」
「らしいな…」
ギコ HP100/60 疲労 ハンドガン(12/3)ハンドガンの弾(30)硫酸 ショットガン(7/6)
>>1 HP50/50 焦り 止血剤(ほぼ無限)??? ??? 注射器

ズレてそうな悪寒。
ズレてたら脳内修整ヨロ。
これを解ける人はいるか!!(ウザ 分かったら報告ヨロ。(氏ね
581バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/07 21:23 ID:l3pLGyTF
ただいま保管サイトを作っております。しばらくお待ちください。
582名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 21:26 ID:7zLBx17A
申し訳ないが、意味がわからない。
あと、(ウザとか(氏ね とかは厨房に見られる危険性があるからやめておいたほうがよいかと。
583(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/03/07 21:27 ID:anZzpt0D
バザールタソガンガレ。
スマソ、
どこら辺が意味分かりませんかね?
分かれば修整しますので。
584名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 23:05 ID:0PewibuT
いやまぁなんていうか全部。
585名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/07 23:16 ID:DSlfX8mF
H-virus外伝

べきべちょ…何か踏んだ。たまらなく嫌な想像が頭を駆け巡る。この感触は…
足元を見てみると繊維状のものがびっしりついた紅い肉隗。
よく見てみればそこら中に落ちていた。何かに引き裂かれたようだ。首だけピンポイントで。
まぁ例外であろう斬殺体もあるがこちらはもはや何が起きたのか判別不能だ。
吐き気がしてきたけど、とりあえず何も食べていないので何も出ない。
むかむかする、胃が自己消化しているような感触。もらいゲロのような感覚…
この一角は机の倒し方なんかを見ると何かに対して応戦していたようだ。拳銃がけっこう落ちている。
「何が起きたんだょぅ…うゥ」思わず声になら無いつぶやきがもれる。

とそのときだ。例の斬殺体が起きあがった。バカな!!あの出血で動けるはずが…
「はぁ…はぁ…つくえのうら…ためもに…てある。このうぃるすは…にかいてあるものと
…がう。わたしおまえ…くう。…ろして。まだ…がううちに。」
しゃべっている。死体がしゃべっている。食う前に殺してくれだ!?B級ホラー映画じゃあるまいに…
とおもいつつも不測の事態に備え手には落ちていた拳銃が握られている。
586名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/07 23:18 ID:DSlfX8mF
というわけで続きを書いたんですが、ココで提案。

A:そのまま目の前のゾンビタンを撃つ。そして机の裏のメモゲト。
B:様子を見て撃たない。危険なら逃亡。

明日の同時刻までに一番得票が多い展開で進めようかと。
というわけでROMの皆さんA又はBを書きこんでくださいな。
587名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 23:39 ID:sg3DN392
Aキボンヌ
588名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/07 23:44 ID:MMZ6LWXo
Aがいい。
Bだと逃げる前に喰われそう
589名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/08 00:10 ID:BPVxR7uU
じゃあ漏れBキボン。
>>588が言ってるみたいになるのもまた一興
590セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/08 01:12 ID:URFXTZnf
あえてBきぼんぬ






そして>>576、僕は毎日ここでROMとして見ておるんで煽り倒してくださいやー
591バザール ◆vOONRCNRtc :04/03/08 01:32 ID:gmCvmN6k
あの〜一応保管サイトっぽいのできましたけど・・・。
http://www.geocities.jp/nfhdg063/
まだセブンティーンさんだけだけど、これからみなさんの作品も載せていくつもりです。
これでよかったかな?
592ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/08 08:14 ID:MUAAAyCH
>>586
んー、Bがいいかな?

>>591
乙です。こんな感じでいいと思います
593河嶋:04/03/08 10:35 ID:ZMyxg+Yy
逝ってよし。
594セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/08 13:38 ID:yhdLC04F
>>591
素晴らしぃー
乙&ありがとございますー(^^
595名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/08 16:59 ID:FCk4wTZR
┏━┓┏━┓
┃  ┃┃  ┃
┣━┫┣━┫
┃  ┃┃  ┃
┃  ┃┃  ┃       .
        ┏━┓  ┳ ┏━┓
        ┃  ┃  ┃ ┃  ┃
        ┣━┻┓ ┃ ┃  ┃
        ┃   ┃ ┃ ┃  ┃
        ┗━━┛ ┻ ┗━┛
             ┃  ┃┏━┓━━━┓ ┏━┓┏━┓┏━┓
             ┃  ┃┃  ┃   ┏┛ ┃  ┃┃  ┃┃  ┗┓
             ┣━┫┣━┫  ┏┛  ┣━┫┣━┛┃   ┃
             ┃  ┃┃  ┃┏┛    ┃  ┃┣┓  ┃  ┏┛
             ┃  ┃┃  ┃┗━━━ ┃  ┃┃┗┓┗━┛

596 ◆QO6xxDyBVQ :04/03/08 17:32 ID:idXm1SAK
>>591
乙です。

>>586
A希望。
597流石隊 ◆Joou4xC/Oc :04/03/08 23:43 ID:ihQ/qrLm
>>586
A希望。
598名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/09 08:12 ID:3kFNLvAY
>>583
少し忠告。
君の文章は本当にゲームのテキスト部分だけを抜き出しただけのようなもので
絵も動きもないからハッキリ言ってさっぱりわからない。
ぶっちゃけ状況描写がまるで無くて、会話文だけで進めようとしている部分が見受けられる。
このスレだけでも他に相当量の文章が上がってるので、それを読んで少し勉強するといい。

例として

「ふざけんな!」
セブンティーンは憤りのあまり(・∀・)を殴った。
「ぐわっ!」

↑のような文章があったとして、君の文章は

「ふざけんな!」
「ぐわっ!」

↑こんな感じだ。
599名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/09 13:01 ID:LBiCUAcM
>>598
そう言われてみると同意
600ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/09 14:37 ID:BWAOxH1V
少しは書けたんでゆっくり始めます(;´Д`)
601ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/09 14:38 ID:BWAOxH1V
「よし、入れろ」
暗い室内、うっすらと赤い電灯が点いている部屋。
俺以外、誰もいない部屋。
またどこかに付けられているスピーカーから男の声が聞こえる。奴だ。
両手両足を座っている器具に縛られたまま何もできない状態で、俺の横で何かが動いている。

白い金属製の、男を縛りつけている器具は“X−01”と書かれた緑色のボックスが部屋の中に現れると、そちらへマニピュレーターを動かした。
ボックスをゆっくりと開き、中に入っていた一本の注射器を取り出すと、マニピュレーターをゆっくりと男が縛られている座席へ戻し、注射針を男のやせた腕に動かした。

くそ、またこいつか。こいつは嫌なんだ。体が変になりやがる。やめろ、止めてくれ。どうせ壁の向こうから見てるんだろ、俺このままだとおかしくなる。やめ―――クソッ!

男の思考とは裏腹に容赦なく注射針は男の腕に入っていった。透明な液体を押し出し、全てが男の体内に入った所で注射針が男の腕から抜けた。
ちくしょう…ぐう、くそ、これだ。体が熱い、助けて助けて助けてたすけ―――
男の様子が変わっていた。
「ぐうう」と妙な唸り声を上げ、両手両足の拘束具に思いっきり力を入れる。男の瞳の色がどんどん、黒から赤目がちに変わっていき、ついには大きな叫び声と共に、拘束具が砕けた。
「ぐああああああああああ!!」
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すブッ殺す!
瞳孔を拡大させ、裸の上半身から血管を浮き出させた状態で、男はもう一度吠えた。
手足が拡大し、五本の指についた爪がどんどん太くなっていく。
そしてここから出せと言わんばかりに、室内に設置された監視カメラを割り、更にはさっきまで男を縛りつけていた金属製の器具も叩きつけた。
左右に設置されたマニピュレーターが折れ、数本のコードを露出させていた。
男は叫び続け、ついに厳重にロックされた部屋の入り口の扉に体が近づいた。
しかしその時、ピッという短いアラーム音と同時に男がいる室内、壁中から白い粉のようなものが噴き出した。
男はそれでも入り口の扉を叩き続けたが、一分ほどして、眠ったのか目を閉じてようやく静かになった。
602ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/09 14:39 ID:BWAOxH1V
男がいた部屋の隣、砂嵐が続くモニターの前に座っている二人の男がいた。
右側にいる男は、白い服を来て、左側にいるもう一人の男は、茶色のスーツに身を包んでいた。
どちらも砂嵐が続くモニターをじっと見つめていた。
「沈黙しました」
どこかから機械的な声が聞こえ、スーツの男が、ほう、とため息をついた。
「監視カメラはまた取り替えか」スーツの男が、皮肉交じりに言う。
「この実験が成功すれば、監視カメラなどいくらでも買えるよ」
科学者風の白い服を来た男は淡々と答え、スーツを着た男は口元を歪めた。
「失敗したら?」
「…失敗はない」
「大した自信だな。しかし失敗したら、この研究所、いやこの島は―――生き残れるかな?」
「…言っただろう。失敗はない。この研究所のスタッフは優秀だ」
「フ、まあいい、失敗してもこちらに害は及ばん。だが投資した金の分は働いてくれよ」
そう言ってスーツを来た男は席を立ち、ゆっくりと部屋から消えていった。
「…回収とワクチン急げ」
そう言って、白衣の男もまた、砂嵐のモニターだけが残った部屋を出て行った。
603名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/09 15:45 ID:iK3Q/85W
>>ば氏
話(ストーリー)的にはいいかもしれない。
しかし、読みやすさを追求すれば、もう少し早めに改行を入れることを勧める。

>男の思考とは裏腹に容赦なく注射針は男の腕に入っていった。透明な液体を押し出し、全てが男の体内に入った所で注射針が男の腕から抜けた。

ここなら


男の思考とは裏腹に容赦なく注射針は男の腕に入っていった。透明な液体を押し出し、
全てが男の体内に入った所で注射針が男の腕から抜けた。

と変えたほうが読みやすいです。頑張ってください。
604ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/09 15:49 ID:BWAOxH1V
ありがとうございます
あんま小説とか書いたことないんで適当な小説片手にかいてます
ゆっくり頑張っていきたいす
605名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/09 21:24 ID:8jf84qex
どうしましょう…半々だょぅ…。
ちなみに余談だけど本編のエンディングに登場している以上生きて帰れます。恐らく…
606名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/09 21:43 ID:8jf84qex
と思ったらAが一票多かったです。てわけで
A:ゾンビタンを撃つ
で書きます。


やはりここは撃つべきだろう…正気ではないようだし。照準を定めて…足!
これ以上近づいて来るのは精神的にも安全面からしてもまずい。
…ドスッ。腕がジンジンする。なんて威力だ。映画で見るマグナムという奴だ。
ってまだ歩いてる。痛みで動けるはずが…あの傷で動いてる時点で足を撃ったぐらいで
怯むはず無いか。スピードは落ちたけど。
足がだめなら脳天をぶち抜くか。安らかに…
ドスッ。慣れないと銃って扱いにくいかも。でかいし重いし…効いてないし。
B級ホラーの主役の怖さが分かった。殺しても死なない化け物。もう目の前まで腐った腕が…
狩られる…食われる…プチッ。こうなりゃヤケだ
体の数カ所に弾を撃ちこむ。足がちぎれた。今だ!
…落ち着いてみてみるとそこには踏み潰された頭部。そして肩には取れた奴の腕がぶら下がっている。
「気持ち悪いんだょぅ」腕を取った。思いの他強くつかんでいる。
さぁ…彼女の言っていたメモを。
「えーっとなんて書いてあるんだょぅ…私h…」
足をつかまれた。と同時に激しい鈍痛が足に沸き起こった。
「ギャー痛いんだょぅ!放すんだょぅ!」無我夢中に蹴り離れることができた。やはり別の斬殺体が
足をつかんでいる。こっちは足を切断されて失血死したようだ。蹴られた衝撃で首が折れたようだ。
「血が止まらないんだょぅ…処置室はどこだょぅ」
確かこの先に処置室があったはずだ。そこまで何とかたどり着く…

607(・∀・) ◆RqaG8iCjwk :04/03/10 06:54 ID:41eBUO0P
>>599
ありがとうございます。
次回からそうやって書いてみます。
>>601-602
GJ。乙です。
>>606
新作乙です。
608ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/10 10:59 ID:KpHhPdV9
>>606
新作乙カレーです。
609名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/10 15:25 ID:DtVGdurU
ちなみにこれは>>538>>585>>606ひいては>>518>>523の続きです。新作ではないんです…
H-virus 外伝続き

処置室…あと3メートル…1メートル…ついた。
足の傷は思ったより深いようだ。這うだけで何とも言いがたい痛みが襲ってくる。
カチッ…鍵を外した。プシュー…この扉重いな。そもそも処置室を電子ロックにする必要なんて無かろうに。
処置室の中を見まわすと…何かいる。爪の長い両生類のような怪物。そして足元の
首の無い死体。
慌てて扉を閉めた。「何なんだょぅ…あれは。人ではないみたいだょぅ」
さっきの一覧表で探してみる。「ハンター:人間と爬虫類の遺伝子をウィルスによって…また今回の
新型ウィルスHに感染させた場合、主人の命を忠実にこなすだけの知能が残ることが判明。
その行動パターンはいたって簡単で相手を切り刻んだ後反撃できないように首をはねる。
どうやら体温などから首の位置を判断できるようだ。脱走時は攻撃耐久力は低いので強力な武器で
反撃される前に殺すべきである…ってここにはまだこんなのがうじゃうじゃいるのかょぅ。」
嘆いても仕方ないので扉を開けてこっそり背後から照準を定めた。マグナムならしとめられる。
弱点は…脚部損傷が致命傷となる…のか。この資料集便利だ。
…食らえ!ドスッ
足が吹っ飛んだ。なるほど、あのバランスの悪い体では片足を失うと立てないわけか。
近づいてパイプ椅子で撲殺した。「この爪…ナイフかなんかに使えそうだょぅ」
爪ゲト。触ったら指にうっすらと血の痕。鋭いな。
さてそんなことより怪我の処置だ。えっとあったこの本だ『ハーブとは』なになに:「この地方の
ハーブは治療効果が…」って市販の本じゃないみたいだ。研究所員が作ったものらしい。
610ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/10 15:50 ID:KpHhPdV9
ペース早いですね、ハンターの爪を武器にするとは!
乙です
611名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/10 15:54 ID:DtVGdurU
この調子で>>609続きH-virus外伝

どれどれ「この地方のハーブには治療効果があり今後の製薬部の成果が期待できる。
詳細を書いておくと緑は外傷や出血に効果があり、青は解毒・疾病治療の効果がある。
赤と組み合わせることにより効果は飛躍的に上昇する。昔からこの地方のインディアン達が
行ってきたもので効果はたちまちであることがわかっている。
幸い女子社員の中で今はやっているようなので原料調達には困らない。
…ホントにいっぱいハーブがあるんだょぅ。しかも品種改良品なんだょぅ。」
見まわすと窓辺やら机の上やらいっぱいある。
緑+赤を使用した。もう立てる。これはすごい。
さて出よう…あ!扉の前にはあの化け物だ。なんて厄介な。
クソもう照準を合わせる余裕が無い。無我夢中で撃った。
奴を扉の外に押し出した。今だ!!
ドアを閉めてロックをした。これからどうしよう…
部屋の中にはベッドと机が質素に置かれているだけだ。
机の中を物色するか。
一番上の引き出し:『ウィルスに対抗する手段』…興味深いな。
二番目の引き出し:『日記』…医務部主任の日記だ。
三番目の引き出し:妻の写真と所員集合写真…ゴミだ。
一番下の引き出し:マグナムの弾…結構いっぱいだ。
まずは『ウィルスに対抗する手段』と…「今回開発された新薬はウィルスの進行を止めるだけだ
が、坑薬剤ウィルスH-virusの完成と相成った。ウィルス自体の弱体化と引き換えに
わが社の薬剤に対してある程度の耐性を持っているようだ。しかしながら驚くべきことにウィルスの弱体化のおかげで
知能の保持という新しい側面が見え始めた。その成果がぽろろだ。しかしあれは未完成ななので
しぃたちに任せるとしよう。
そして肝心のウィルス滅菌剤だが同じくしぃが糸口を…後の部分は破られているんだょぅ。しぃって誰だょぅ」

そして日記は…「日付が無いんだょぅ。読みにくい日記だょぅ。
…今日処置室に閉じ込められた。電子ロックの解除コードを勝手にセキュリティーが変えやがった。
でもそのとき換気口からこのレベルのあらゆる部屋に逝ける事が分かった。女子トイレもばっちりだ!
…今日(くだらないことが書かれている)…今日もうおしまいだ。あの化け物たちに皆やられた
くそ!敵を取ってやる。
…で開けたとたん殺されてここに転がっているというわけかょぅ。」
換気口…あれだ!なるほどベッドからちょうど登れる位置にある。これなら出れるかも
排気口の中はかすかな光に照らされていて何とか先が見えた。


今日はここまで。
>>607>>608応援thx.です!皆さんもがんばってください!
612ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/10 17:16 ID:KpHhPdV9
投下早いなー、俺もがんばらんと
613c('-'c) ◆gp/takuro. :04/03/10 21:03 ID:PsoWuDrI
あと100KB・・・。。。
614名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/11 00:23 ID:i6PUedFV
次スレキボンヌ
615名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/11 13:00 ID:4DbhmUk0
470kbになってから立てや。
今立てると埋めるの大変ですよ。
616c('-'c) ◆gp/takuro. :04/03/11 13:18 ID:m6q6KTnS
がんがれ。。。
617名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/12 00:04 ID:oXCRHxKl
>>615
同意
618名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/13 13:18 ID:6DcWrKx2
bvazaguo
619名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/15 01:54 ID:ip8La04Q
そろそろ60日ルール突入かと思われなので
保守
620c('-'c) ◆gp/takuro. :04/03/15 02:31 ID:9YMjuLNH
ほしゅほしゅ
皆さん書いてくださ〜い
621名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/15 08:53 ID:LxpVmLFX
   ,rn
  r「l l h
  | 、. !j
  ゝ .f         _
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ.
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)  < 保守!
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ          
  \    \.     l、 r==i ,; |'
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.
        y'    /o     O  ,l
     ┏━┓┏┳┓  ┏━┓┏┓  ┏┳┳┓
     ┣━┫┣╋┻━╋━┛┃┣━┛┃┃┃
     ┗━┛┃┣━━┃    ┃┣┓┏┫┃┃
  by   ┏━━┛┣━━┣━━┛┃┃┃┃┃┗━┓
     ┗━━━┻━━┻━━━┛┗┛┗┻━━┛
622名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/15 11:01 ID:Xq5ZHBSi
だれか書いて
623皇太子 ◆hDVWymN1rY :04/03/15 11:09 ID:/KIiNe4z
アウトブレイク買うかなぁ
624c('-'c) ◆gp/takuro. :04/03/15 13:56 ID:lkKWB620
お〜い
625名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/15 14:41 ID:vpmj7gcd
                           /|        /\
                          /::::::|      /:::::::::::\
                         /::::::::::|     /:::::::::::::::::::::/
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              .____--ァ ̄ ̄ ̄--___;;;;;/:::::/;;/::::::::::::::/
            ./ |::::::::::::/    |:::::::::ヽ:::::::::::;;/:::::::::::::::/
           ./  /::::::::::/     |::::::::::::ヽ::::/:::::::::::::::/
          / _ノ::::::::ノ     丿:::::::::::::::\---−イ
         / ̄::::::::::_/     /:::::::::::::::::::::::::ヽ
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         i   ヽ;;;;|__ /__ ----- __:::::::::::::::::::::i
         i  /;;;;;;;;;;;;;;;;;/  丶;;;;;;;;;;;;;;i  ̄ ̄ヽ:::::::〉
        〈/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    ヾiヽ;;;;;;;!    ヽr;;i
        /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/        \;i  _,、-''''` /リヾ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/   ,.--;==ミ 、 ___,.ノ /{.○-゙‐rV;;;;;;;ヽ  < 保守
     /;;;;;;;;;;;,/`ヽヽト、 ´  {,.○-`‐‐ 、,.-ト|    ,ノ;;;;;;;;;;;;;ヾ  \____________
   r'";;;;;;;;;;;; ∧  ゙i,   `ヽ,r'´      ノ.  ゙、--‐''´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
  /;;;;;;;;;;;, ,.く  ヽ   ゙i     ヽ、 __,,、-'"     〉   /l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
r'";イ;;;;ハ'´  |  ゙i   |           ' '     i/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
(;;;;;;;i;;;;; ゙、゙i,_r'シニZ`ー┬ト'i       _____ ,  |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i∨
 ヽ∧;;;i;;;;;;;_゙V  ヽ,.レ''ヽヽ     `ー─''''"´   /ヾソiソ;;;;;;;;ソ
   ヾヽ丿/::ヽ/     ,」ヽ     __,,、-─‐-、j::::::::::::::ヾ;ソヽ
      /::r'´  --‐‐'''"´ ヽ::\   (.r‐'''""゙゙`ヽ,`):::::::::::::::::::/
       l::.|     __,,、--`ヽ::\ ___ヽ     /´|:::::::::::::::::/
      j::::|           ,⊥::::::: 、 ゙!    レ' |::::::::::::::/
     |::::::|        -‐''"´   ヽ::::::::ヽ|    |彡'|::::::::::/
626名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/15 21:46 ID:aKlH2mZW
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                             l                /   .、               }
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                                l                   /
                                !                  /
                             /                 /
                              /                    /
                             /                  /
                          _/´                    !
                        /                、        |
                       /                  〔            !
                       ゛                  |         ゙l
                                                !
                                             │
                                                 |
                                                 「
627ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/16 18:13 ID:k3vgYwR7
みんなもう疲れたんだろうか

ちょっと休憩してるだけですよね?
628(序章)ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/16 20:15 ID:k3vgYwR7
「なんだかものすごい山奥まできたなあ」
輸送車の中でモララーがつぶやいた。

このモララーには『AA32匹虐殺の罪』ですでに死刑判決が出ていた。
本来ならば昨日にでも処刑されているはずなのだが、急きょ、別の施設へと
移されていた。その理由はモララーにもわからない。
「俺は死ななくてもすむんだろうか。そうだといいんだがなあ・・うへへへ」

モララーはもはや完全に錯乱状態であった。AAを殺すことに快感を覚えて
いた。

輸送車が目的地に到着した。モララーは輸送車の小さな窓から外を見てみた。
周りの風景にはあっていない大きくてなかなか立派な建物があった。モララ
ーは手錠をつけたまま、車の外に出され、その施設へ連行された。
「やっと着いたのか、やれやれ。丸一日車に乗せやがって」
モララーは施設のロビーにあるゴミ箱を蹴り倒した。
「こら、あまり図に乗った行動をするんじゃない」
モララーを連行している監視官らしき男が注意した。

モララーはエレベーターで施設の地下へと移動させられた。どんどん建物の
奥へと進んでいく。そしてついに大きな扉の前まできた。扉の上には『第三
実験室』などと書かれてある。モララーはそこで初めてこの施設がどのよう
な所かに気がついた。
「実験室って・・・お、おれをどうするつもりだ!」
「なに、心配するな。科学者のお偉いさんが言うにはちょっとばかり『新薬』
をお前に試して医療に貢献してもらうだけだってよ。」
監視員らしき男二人はそう答えるとモララーを研究室へ入れ、そそくさと帰っ
ていった。

「やあこんにちは。」
研究員らしき男の一人がモララーに声をかけた。研究室には数人の警備員と
思われる者と十人ぐらいの研究員がいた。
「じゃあ君、さっそくだけど奥の部屋に入ってもらえるかな?」
研究室の奥には隔離された部屋があった。壁はおそらくガラス製なのだろう、
透明で外から中の様子がうかがえた。

「この中に入れば、死刑にならなくてすむのか?」
モララーが嫌味ったらしく言った。
「そうだとも」
研究員からはモララーが思いもしなかった言葉がかえってきた。そのせいか、
モララーはすんなりと奥の部屋へと入っていった。

モララーが部屋の中に入ってしばらくすると壁の無数の穴からガスが出てき
た。部屋の中はどんどんガスが充満していく。
「なんだこれ!?おい、ここから出せ!」
モララーはガス室の中で暴れていたがしだいに意識が遠ざかっていった。

数分後、モララーは意識を取り戻した。しかし、頭がぼんやりして体の自由
が利かなかった。モララーは手術室のような所で寝かされていた。

――――――こ、ここはどこだ?あれ?俺は誰かに運ばれたのか。体が
動かない。しゃべることもできない。くそ。誰かが俺の回りを取り囲んでい
る。さっきの研究員どもだろうか?い、一体俺に何をするつもりなんだ!

研究員によってモララーの脳に金属棒が打ち込まれた。
モララーの意識は途絶えた。

つまりモララーは事実上、死んだことになるが、モララーの肉体だけはこの
出来事から一年がたった今でも生き続けている。
629ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/16 21:53 ID:nwKWkb59
続編かな?新しい話かな?
どちらにしても期待です〜、ガンガレ!!
630(序章)ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/16 22:14 ID:k3vgYwR7
スマソ
まだ続き考えてないw
631名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 22:29 ID:2MJ84VGA
  .\、l  .| .゙'〔'く !../     ./    ′        .`"  !`'ミ¬―--............ --- │            |    .`''ー 、      .\,
    .゙|    \__.゛ ._..-'´`'''、  ./ .゛          /   .\,            |             !       `'‐、.      `
     l     `'r ̄     ! .'゛     .i./     /     `''- .......................!             !             \
      .l       ゙ブ    /           ¬ 、                 l          l           `'-.
      .!       `>  !               、  .`'、             ー  .|,             !                l,
       ゝ    -r‐''"   │   . = ,,  ;;i   │  .  ゙゙゙''-'  、¬ ..,                   !
             -ゞ      ヽ     `'-,゙´  . /            `゙'- ..ニi、      、       │
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                          `゙'-、、  `'-、   .ヽ            ,,,,,,,,,,゙.゙''匸`;;、_,,,..i、、
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632名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 22:30 ID:2MJ84VGA
     .|  、 .l、l、 / ./                                        __、
    .,, ┴''゙゙¨゙゙¨''゙‐'、,i____________、                             r'"  ̄`''‐ ,,_
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. l'、  l  ./   `''.,゙'<ゝ 、 ゙.l'-、 /  ./    `''-,,、                !    \            \
│ l  }./, ゙`-ミ゙゙゙´  .、ノ.′ l ゙´ ゙'ゞ ./    .,     `゙ヘ、             l      .\              \
 ! .|  .l!'で゙゙゙´    ....゛ _,  .l ,,___,..-"     .`-......,,,_.   .`''''''''''¬―ー ,,,,_  l゛       \、          `'、
 ゙!/  .| .ネ、 ,i-、  . 、 ∪  !   ./         ┐`',             `'l             !`'ー、,,、          \
  .\、l  .| .゙'〔'く !../     ./    ′        .`"  !`'ミ¬―--............ --- │            |    .`''ー 、      .\,
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      .l       ゙ブ    /           ¬ 、                 l          l           `'-.
      .!       `>  !               、  .`'、             ー  .|,             !                l,
       ゝ    -r‐''"   │   . = ,,  ;;i   │  .  ゙゙゙''-'  、¬ ..,                   !
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633ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/17 17:01 ID:To1PHSvr
広い、青い海に囲まれ、一際明るい白い船が海原を走っていた。
いかにも新しそうなその船の装甲には、でかでかと黒い文字で「ニチャンネル薬品・オマエモナー研究所専用」と書かれていた。
その船の中には、数十名のオマエモナー研究所新入社員が乗っていた。
オマエモナー研究所というのは、この陸から少し離れた島―――オマエモナー島にある大きな研究施設。大体薬品やら何やらの販売を行っている大手薬品メーカー、
ニチャンネル薬品の薬品などを開発、研究する施設である。
孤島としてはなかなか大きいオマエモナー島で一番大きい施設といってもよかった。
このオマエモナー研究所のせいか、この島の人口も、孤島にしては多かったと言っていい。
そして今年も、この研究所へとやって来る新入社員たちが、この船で島へと運ばれていた。
四月。春の風がデッキに立てられた白旗を揺らしていた。

「君、名前は何て言うんだモナ?」
明るい声が、うっすらと見えるオマエモナー島を見つめているだけの視線を動かせた。
少し目が垂れ下がっている、いかにもお人好しのような男が目に入った。
どうやらこの男も、自分と同じ新入社員のようだった。
「僕はモナーっていうモナ。これからよろしくモナ。君の名前は?」
少し視線を泳がせ、ぶっきらぼうな口調で答えた。
「ギコだ」
「ギコ君か。これからよろしくモナ」
馴れ馴れしいのは苦手だった。
「…ああ、よろしく」
634ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/17 17:02 ID:To1PHSvr
ヨコハマの港を出て三十分ほど経ち、ようやくオマエモナー島に船が上陸した。
港で待っていたバスに乗り込み、島にしては近代的な街並みを抜けた時、大きな施設が見えた。
どうやら研究所の社員寮らしかった。ギコも今日から、社員寮で暮らすことになるのだろう。
それからしばらくして、ようやく大きな研究所が見えた。
さっきの街並みとは全く比べ物にならないほどの大きさで、白い外壁には棟のナンバーが黒く表示されていた。
バスはこれまた巨大な研究所専用の駐車場に停止し、ギコたちはバスを降りた。
そして自動ドアになっている大きなの扉を開け、メインホールらしき場所へ出た。
大病院のような雰囲気だったが、研究員や職員たちはカウンターなどに数名いるのみで、静かだった。
そこで待っていた白い服の研究員に連れられ、どこかの一室で簡単な説明を受けた後、勤務に移った。
635ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/17 17:03 ID:To1PHSvr
「とりあえず君達にはデータの整理をしてもらう。わからないことがあったら聞いてくれ」
そう課長らしき男に言われて、ギコは薬品部五十七番課に所属された。
そしてこの課には、さっき船の中で出会ったモナーという男もいて、新入社員という間柄一緒に仕事をすることになった。
かたかたとキーボードを打つ音が聞こえるだけの部屋で、ギコとモナー、そして数人の社員がデータの整理をしていた。
しかしギコはコンピュータの扱いが苦手だったため、机に置いてあったマニュアルとにらめっこしていた。
課長らしき男に分からないことは聞けと言われたが、ギコは人に何か聞くのは苦手だった。
「ギコ君どこかわからないところがあるモナ?」横からモナーの声が聞こえた。
モナーがキーボードを動かしている手を止め、こちらのディスプレイをじっと見ていた。
「ここが」
ギコは迷った末にモナーに聞くことにした。
モナーはギコが指差したそれを見ると、いとも簡単にマウスとキーボードを操作して修正した。
「これでいいモナ?」
「ああ」
どうやらモナーはコンピュータの扱いが上手いようだった。ギコは黙って作業を続けた。

作業が終わり、昼にちらっと見えた社員寮へと移動した。
団地のような造りになっており、五棟までがあるようだった。ギコの部屋は四棟の三階、二号室だった。
そしてまたもギコの部屋の隣に、モナーの部屋があるようだった。
「奇遇モナね。ますますよろしくモナ」
「……」

初めての勤務、慣れないコンピュータを使って目が疲れたのか、ギコはすぐに眠りについた。
明日からもこういう仕事が毎日続くのだろう、そう思って少し、嫌な感じを覚えた。
眠りについてから数時間後、どん、という妙な音が、研究所の中に響いていた。
636名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 17:49 ID:QxAkjICb
ego氏もば氏もこれからの展開が楽しみですね。
とりあえず期待sage。
637名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/18 00:47 ID:AAe/Gg8v
>611続き

換気口の中は当然のように狭いがそれでもなかなか自由になる程度の広さはあった。
「くさいんだょぅ」
そこら中から腐臭が入り込んでいる。出口は臭いの薄いほうへ行けばよさそうだ。
地図には…換気口のマークがある。エレベーターシャフトへ行くには…っと
「暗くて見にくいんだょぅ」
さすがに紙面を見れるほどの光量は無い。どこかの部屋にいったん出るか…
ドスッ…(痛いんだょぅ)声にならない痛み。骨盤が割れるようだ。
ここは給湯室…のはずが荷物置き場になっている。そして目前には…
「ブレーカーがあったんだょぅ!」
これで階段のロックが外せる。
バシン…切った瞬間火花が散り緊急用の足下ランプが点灯した。
青色の光が幻想的だ…なんて言っている場合ではない。
「えっと…緊急電源は足下ランプ及び危険生物管理室のみ供給…かょぅ」
さてどうするか…


さてここでまた二択!!
A:階段から上の階へ行きエレベーターで出る。(妹者が通ったルート)
B:換気口に戻りエレベーターシャフト内の緊急用はしごで出る
選んでください!また書きに来たときに多い方で進めます!
638名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/18 22:01 ID:grc/1cuE
>>637
いい加減自分で決めろ。
多数意見の方を書けば人気が出るとでも思ったか?馬鹿が。
自分で考えるオリジナリティこそ大事なんだろうが。そこをわすれるな
639名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/18 23:46 ID:nFi1ATAU
>>638
禿同
つーか正直どっちだっていい。作者が自分で考えて書きゃ読者はそれで納得するんだよ大抵は。

ついでだが「!」マーク大量に書くとウザったく見えるからやめれ。
640名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/19 18:57 ID:GSjDHoxi
>>638>>639ごめん…自分で続き書いてみる。マジスマソ。

>>637続き
扉の外には恐らくゾンビやハンターがいっぱいなはず…換気口から行く。
えっとここを右でここを左・・・おや!?地図に無い空間がある。
地図の日付は今から3ヶ月前。とすると3ヶ月でここまで大きな設備を備えるのは無理だから
もともとあった無名の空間というわけわけか。
「うぅ〜・・・あぁ〜」「この声はまさか…なんだょぅ」
ゾンビか!ここの部屋には人がいたというわけか。食らえ!
ドスッ…バキン…カキン
やばい、ここでは銃が使えない。狭すぎて壁に当たっても止まらずに跳ね返る。
「喧嘩で鍛えたナイフの腕、味わうんだょぅ」
っていっても爪だが。クソッ、もうヤケだ。
さくさくっ…おぉ〜これならいける。切れ味抜群だ。さくさく…
死ぬわけ無いか。撃たれても死なないのに。チッ倒れても動きやがる…ザクッ
奴の頚椎に爪が突き刺さった。
「え…ぇ!?どうしたんだょぅ?」突き刺さった刹那奴は動きを止めた。
「首が弱点…のようだょぅ」どうやらナイフでも何とか倒せそうだ。
早くここを離れよう。まだいるかもしれない。

…エレベーターシャフトについた。足腰が痛い。ここは最下層のようだ。
梯子は目の前にあった。スイッチを押して下ろしてっと。
カンカンカン…ひたすら上を目指す。まだ天井は見えない。かなりの深さのようだ。
そういえばこのシャフトかなり明るいな…。何だろう?
そんな事を思いつつひたすら登った。
641ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/19 20:17 ID:Kw85h84P
名無しさんの意見もアドバイスと受け止めてお互い頑張りましょう
642名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 14:19 ID:36vSjGSV
投稿させてもらってもいいのかな?
643名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 15:16 ID:dCVKmGW3
>>642
書き手も少ないのでどんどん投稿してください
期待してまつ
644ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/20 15:56 ID:6bsxsdkW
>>642
私も新参者ですが大丈夫だと思いますよ〜
期待してます
645 ◆LLOS0sVShg :04/03/20 17:31 ID:36vSjGSV
>643-644
ありがとうございます。
それでは投稿させていただきますね。
(といってもまだプロローグですが)
646 ◆LLOS0sVShg :04/03/20 17:32 ID:36vSjGSV
――プロローグに代えて 20##/09/18 チャンネル研究所S棟内での会話

研究員A「ついに完成したぞ……やった、やったぞ!」
研究員B「しかし、大丈夫なのですか?こんな怪物を作って」
研究員A「怪物だって?否、これは芸術作品だ。見ろよこの美しいフォルムを」
研究員B「はぁ……」
研究員A「やっと出来たんだ……やっとできたんだ」

高らかな足音。どうやら研究員Aが部屋中を歩き回っているらしい。
歩き回っている最中、何かを呟き続けている(聞き取れず)。
このことから研究員Aが精神的に高揚していることが分かる。

研究員B「……先輩、しっかりしてくださいよ。早くデータを纏めて提出しなくちゃ」
研究員A「何を言ってるんだ?お前」
研究員B「え?」
研究員A「俺はこの『作品』を、誰の目にも触れさせたくないんだ。誰にもな」
研究員B「何を言ってるんです。大丈夫ですか?」
研究員A「そうだ、誰にも見せてはいけない。こんな美しい物を」
研究員B「先輩?」

ここで約一分間の沈黙が落ちる。
先程から聞こえていた足音も止まっている。
誰のものか分からない激しい呼吸音が聞こえ、ブザーのような物が響く。

研究員A「なあ、(聞き取れず)」
研究員B「ちょ、何ですか。それ」
研究員A「黙れ、黙れよ!」
研究員B「な、うわっあ!」

研究員Bの叫び声が聞こえ、その後再び沈黙が落ちる。
ごりごりと固い物を砕くような音と、激しい呼吸音。含み笑いらしき声。

研究員A「これでいい、これで。……ふふふ」

暫く足音が聞こえ、そして扉が開閉される音が響く。
それ以降は何の音も聞き取れず。
647 ◆LLOS0sVShg :04/03/20 17:32 ID:36vSjGSV
――プロローグに代えて・2 チャンネル研究所パンフレットより引用

(前略)……チャンネル研究所は、2ch国の首都セカンドシティの山奥に設立されています。
研究所は三つの棟に別れ、それぞれ『A棟』、『B棟』、『C棟』と名付けられています。
『A棟』では新薬の研究、『B棟』では遺伝子の研究、『C棟』では植物の研究を主に行っています。
三つの棟は三角形の頂点になるような形で建てられていて、
その三角形の中心に研究員の居住スペースが作られています。
居住スペースと三つの棟はそれぞれチューブのような通路で結ばれており、
それぞれ行き来が出来るようになっております。……(後略)
648 ◆LLOS0sVShg :04/03/20 17:33 ID:36vSjGSV
――プロローグに代えて・3 あるオカルト系ホームページより引用

○ャン○ル研究所ってあるじゃないですか。あの、三つの棟に分かれてるっていう研究所ね。
実はあの研究所、地下に秘密があるらしいんです。
根拠?そんなものないですよ(笑)
・・・というのは冗談で、実は俺の知り合いに聞いたんですけど。
その知り合いには友人がいるんですよ。仮にAさんとしますね。
Aさんは○ャン○ル研究所で研究をしていたんです。(どの棟だったかは失念^^;)
で、研究用の物資が足りなくなって、地下にある倉庫に行ったそうなんです。
地下倉庫の前にはいつも警備員が目を光らせていて、凄く嫌な感じだったそうです。
ちょっとぐずぐずしているとすぐ怒鳴りつけてくるような感じで。
ところが、その日に限って警備員がいなかったんですって。
Aさんは、ラッキー、どうせだから中をじっくり見てやろうと倉庫の中に入ったんです。
(好奇心旺盛な人だったんでしょうね。)
必要な物資を手に入れて、あちこち見て回るAさん。
他の棟でしか使わないような機材なんかも収容されていて、
Aさんはその物珍しさから、かなり長い時間倉庫の中にいたそうです。
一通り見て回って、さてそろそろ帰ろうとした時、
ホルマリン漬けにつかう大きなビーカー(っていうのかな?)を見つけたそうです。
勿論、普通のビーカーならばAさんもよく見ているでしょう。
けれど、そのビーカーは普通じゃ考えられないほど大きかったのだそうです。
Aさんはその大きさに強く興味を引かれたようで、自分の身長以上もある
そのビーカーの淵に掴まり、周りの物を踏み台にして中を覗きました。
・・・中には一掴みほどの真っ黒な髪の毛が、
ビーカーの底の方に溜まった水の上で浮いていたのだそうです。
その髪の毛には、肉片らしいものも付着していたようです。
Aさんはそれを見て、恐怖に顔も反らせないほど硬直しながら思いました。
これは作り物や動物なんかの物じゃない。間違いなくAAの物だ。
それは直感なのかもしれません。科学者だから分かったのかもしれません。
(俺はこの辺りのことはあまり知り合いに聞いていないのです。)
・・・Aさんはその時、急に背後から人の気配を感じたそうです。
それはいつも倉庫の前にいる警備員でした。警備員は物凄く怖い顔をしていたそうです。
「何をしている?何を見た?」
「まさか、『奥』に行ったんじゃないだろうな?」「おい、どうなんだ」「おい!」
鬼のような形相と矢継ぎ早な質問に、Aさんは恐怖で涙を流しました。
警備員の言葉には答えず、走って逃げ、そしてその日限りで研究所を辞めたんだそうです。
・・・この話は事実じゃないかもしれないです。
(知り合いは大嘘つき野郎なんですよ;)
けれど、いつも冗談ばかり言っている彼が酷く真面目な顔で話していたので、
もしかしたら本当のことなのかもしれないと思ってここに書きました。
警備員の言う、『奥』とはなんなんでしょうね。
ひょっとしたら、秘密の研究所があったりして。(そういうゲームってありませんでした?(笑))
649 ◆LLOS0sVShg :04/03/20 17:35 ID:36vSjGSV
以上です。
本編は後ほど。
おかしい所などあれば指摘お願いしますね。
650ego ◆DsBXfk.2eQ :04/03/20 18:01 ID:dCVKmGW3
乙です。
本編に入る前から謎あり、ホラーありでヨカタです。
魅せかたがとてもうまいと思います。

がんがって続けてください
651ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/20 18:43 ID:6bsxsdkW
「○○から引用」っていう視点がうまいです。
本編も頑張ってください〜
652名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 19:31 ID:fy6Jc5Y7
>>新人サン
すばらしい!
653(゜д゜(・Э・)・∇・):04/03/20 19:33 ID:S1j6M0t/
おむすびワッショイ!!
     \\  おむすびワッショイ!! //
 +   + \\ おむすびワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\   /■\   /■\  +
      ( ・∀・∩ (・∀・∩) ( ・∀・)
 +  (( (つ   ノ (つ  丿 (つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ  ( ヽノ   ) ) )
       (_)し'  し(_)  (_)_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
654名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/22 23:23 ID:UlVTx7ye
保守
655名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/22 23:54 ID:FU5GAeJx
ファイト
656名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/24 00:18 ID:zNtKX3qC
かけや
657ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/26 08:02 ID:PyAU+3aM
ビーというアラーム音が研究所と、ギコが眠っている社員寮に響き渡った。ギコはびっくりしてベッドから飛び起きた。
ギコはあくびをしながら目覚まし時計を見た。三時二十分。
まだ夜中だろう、なのにアラームが響くってことは何かあったのだろうか?重い体を立たせ、ギコは外へ出た。
―――外は静かだった。しかし何人かの社員らしき人影が、社員寮から研究所へ走っているのが見える。
こんな時間にアラームを鳴らすんだから何か起こったんだろう。
ギコも社員寮から研究所へ移動しようとしたとき、隣の部屋からモナーが出てきた。
まだ寝ぼけ顔だ。まあ、ギコも寝起きなのだが。
「う〜ん、何が起こったんだモナ?」目をこすりながら言っていた。ますます気楽な奴。
「知らん、とりあえず研究所にみんな向かってる」
能天気にあくびをしているモナーを差し置いて、ギコは小走りで寮の階段を降りた。
途中で社員が同じく階段を駆け下りてきた。
「何かあったんですか?」
「俺も分からん、だがあのアラームは緊急事態の時しか鳴らないことになってる」
ギコを追い越して社員は研究所へと走っていった。
緊急事態。何だろうか、細菌漏れ?爆発事故?いや、爆音など聞こえていたら飛び起きているだろう。
ギコは研究所と寮を繋いでいる橋を渡り、研究所へと急いだ。
辺りは暗かったが、窓ガラスからは光が漏れていたので、社員が集合しているんだろう。
正面の自動ドアから研究所へ入った。昼は静かだったメインホールに人が何人かいて、ざわざわとしていた。
カウンターに人影はなく―――おかしかったのは、そのカウンターにべっとりと赤い塗料みたいなものが付着していた。
まさか―――血?ますます何が何だか分からない。とりあえずギコは五十七課の部屋へと急いだ。
廊下は静かだった。メインホールにはあんなに人がいたのに―――ギコは昼に仕事をしていた部屋の扉から電気が漏れているのを確認して、部屋へと入った。
人はいなかった。いや正確に言うと数名いたのだが―――
「うわっ」
ギコは小さく叫び、その人間から視線をはがした。
658ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/26 08:04 ID:PyAU+3aM
まぎれもなくそれは、死んでいた。腹から内蔵やら何かが飛び出し、肩の辺りも何かに噛みつかれたように傷を作っている。
顔からは血の気が失せ、どよんとした目が天井を向いている。白い服を着ていた。科学者?
他の倒れている人間もそうだった。死んでいた。細菌漏れじゃこの噛みつかれたようなのは考えられない。実験動物の脱走?いったい何が何だか―――
がちゃ、いう音と共に誰かが入ってきた。
びくっとしてギコは振りかえたったが、それがモナーだということに気付くと、少し安著の表情を浮かべた。
しかし、モナーは室内の壮絶な死体を見て、逆に顔をこわばらせた。
「ここれは、いったい何モナ」言葉が震えていた。
「お、俺も分からない、何がどうなってるんだ」ギコの言葉も震えた。
二人が顔を見合わせ、血の匂いがうっすらとする部屋で顔を強張らせていた。モナーの身体が震えていた。
「うう…」モナーでも、ギコでもない、第三者のうめき声が室内で聞こえた。
二人はその声が聞こえた方へ歩き―――そこに、肩と腕、腹に傷を負った、課長がいるのが分かった。
「…新入社員の…二人か…」
「課長、な何があったんだモナ、早くこの傷の手当てをしないといけないモナ」
「……いや……手当てはいい……どうせもう…ダメだ…」
「え…?」
「人間が…人間が人間を噛み千切っていった。何が起きたのか分からない…」
「人間が…?」
「多分…例のプロジェクトの事故だろう…早く、この研究所…いや、この島から逃げるんだ」
ギコは一方的に話しを進める課長に困惑した。例のプロジェクト?人間が、人間を噛み千切った?
「例のプロジェクト…?」
ギコの問いに、課長は答えることはなかった。うっすらと半開きになった目から、生気がもうなくなっていた。
659ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/26 08:07 ID:PyAU+3aM
モナーとギコは更に顔を曇らせた。モナーはその死体から無理矢理視線をはずしているように思える。
ギコはしばらくして小さくモナーに言った。
「ここを出るぞ」
「え?」
「こいつが言っただろ」目の前の死体を指差した。
「この島から逃げる、変な薬品か何かがバラ撒かれたかも知れない」
「…分かったモナ」頷いた。
モナーが立ちあがり、ギコも同じく立ちあがった。
しかしその時、左の方向で何かが動く音がし、そちらを見ると、白い服を来たさっきの死体が、立ちあがっていた。
「あ―――あいつ、生きてたのか?」
ギコが驚いたように言い、モナーがその科学者らしき男へ近づいていった。ギコも後に続いた。
何か様子が変だ。
「な、何が起きたんだモナ?」
課長へした質問をモナーはもう一度言った。しかし、科学者らしき男は無言のままモナーたちに近づいてきた。
おかしかった。目に生気がなく、妙なうめき声。ぎこちない歩き方。肌は青を通り越して灰色に近づいている。
「あ、あの―――」モナーが異変に気付いたような顔をした。
「な、何が―――」
もう一度確認するように言った時―――突然、男が飛び掛ってきた!
「うわぁぁっ!?」モナーが叫び、顔前を手で覆い、へなへなとしゃがみこもうとした時、ばこ、という音と共に科学者の男が吹っ飛んだ。
ギコが傍にあった分厚い本(でっかい辞典だ)で、モナーの頭上から男を吹き飛ばしていた。
よく分からないが、課長が言った「人が人を噛み千切った」という言葉。
それが事実なら、目の前に倒れている科学者は危険だ。そんな感じがする。
「ギ、ギコ君…」
ギコはモナーの手を掴み、「逃げるぞ!」という声と同時に、モナーを引っ張って、部屋から走り去った。
660名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/26 13:02 ID:oA+33LBX
おお・・・・
661 ◆LLOS0sVShg :04/03/26 14:43 ID:g7dLYY19
>ば氏の新作
乙です。
怪物も出てきて、いよいよバイオハザードの始まりですね。
これからも楽しみです。

自分のも一応投稿しておきます。
まだ怪物のかの字も出てきてませんが……
662 ◆LLOS0sVShg :04/03/26 14:45 ID:g7dLYY19
「あーっ!何なのようっ、あの警備員の野郎は!」
紅茶の入った紙コップを握った拳を思い切り机に叩きつけ、ガナーは叫んだ。
その剣幕に、周りで食事をとっていた研究員たちがピクリと体を震わせる。
それに構わず、エビフライに力強くフォークを突き刺し、ガナーは苛々と言った。
「ちょっと物珍しさに長居しただけであの態度!信じられないわよ!」
「ガナー、落ち着きなよぉ。ほら紅茶こぼれてるよ?」
ガナーの気迫に少しも動じずに、机にこぼれた紅茶をナプキンでふき取るのは、
彼女の親友しぃである。
のんびりと笑うしぃに、しかしガナーは腹立ちが収まらないようにまくし立てた。
「だって、コピー紙取って、その後倉庫ん中ほんの数歩歩いただけで怒鳴りつけてくるのよ!それも物凄い形相で!」
ガナーの脳裏につい先程の経験が蘇る。
先輩にコピー用紙の補充を頼まれたガナーとしぃは地下倉庫に下りていったのだ。
地下倉庫は、三つの棟のエレベーターと居住スペースの非常階段から下りることが出来る。
ガナー達はC棟のエレベーターを用いた。
倉庫の入り口にはいつも通りの警備員が睨みを聞かせていた。
ガナーはこの警備員が嫌いだった。
倉庫内でちょっと騒いだだけで聞こえよがしの咳払いをしたり、
ほんの少し探し物が見つからなくて倉庫内で戸惑っているだけで怒鳴りつけてくるからだ。
ガナーは会釈もせずに倉庫内にはいり、必要なコピー紙をとった。
倉庫内にある機材に興味を引かれてほんの数歩歩いた時、いきなり警備員が怒鳴りつけてきたのだ。
『お前ら、何してやがる!用がすんだらさっさと表へ出やがれ!』
そのあまりの剣幕に、ガナー達はそれに従うしかなかった――
「うん、確かに怖い顔だったよねえ。なんか物凄い必死な感じで」
ガナーの苛立ちとは反対に、しぃはのんびりとそう言い放った。
怒鳴られたことによる苛立ちも罪悪感も感じていないらしい。
声色からは、むしろ楽しんでいるような調子さえ伺える。
ガナーは少し呆れながら言った。
「顔なんかよく見てられたわね。私、もう怖いやらムカツクやらで見てなんかいられなかったわよ」
「うーん、だってあの人格好良かったもん。怒鳴り声とかも凄くいい感じだったでしょ?」
「はぁ?」
「それに、警備員の服装が物凄く似合ってて、それがあの怖いけど格好いい顔とあっててさあ。ね、そう思うでしょ?」
「……あんたの感覚にはついていけないわ」
そう呆れながら言い、ガナーはエビフライを齧った。
冷めているにも拘らず、それなりに美味しい。
調理師の腕がいいのだろうか。ここの食堂は何故か総じて質の高い物ばかりだ。
それとも世間の研究員食堂の食事と言う物は全てこういう物なのだろうか。
「えー?それって私の感覚が変ってこと?」
「そういうことよ」
663 ◆LLOS0sVShg :04/03/26 14:46 ID:g7dLYY19
「うー……。でも格好良かったと思うけどなあ。ちょうどフサギコ主任みたいな感じで!」
「ああ……」
フサギコ主任とは、ガナー達の上司である。
いい意味でも悪い意味でも、『自分に厳しく人にも厳しい』人だった。
それ故に敵を作ったりということも多々あり、ガナー自身も彼をあまり好きではなかった。
まあ、言われてみれば顔は良い方ではあるが。
――それにしても、フサギコ主任を引き合いに出す時のしぃの語調や表情が気にかかった。
ガナーはそれを考えたままに口にした。
「しぃってさあ、フサギコ主任みたいなのが好みなの?」
「え?!な、何を言うのよう!そんなことないからっ」
何とも分かりやすいうろたえっぷりである。
ビンゴかあ、とガナーは何となく嬉しくなった。
「隠さなくてもいいよ?しぃ?」
「隠してなんか」
「ほら、噂をすれば。入り口にいるの、主任よ」
ガナーが指を刺すと同時に、しぃの首が勢い良くそちらに振り返った。
これほど機敏なしぃを見るのは久しぶりだ。
ガナーはほんの少し感動していた。
フサギコ主任は、研究者らしい白衣の男と何か話しながら配給カウンターへと進んでいる。
白衣の男に見覚えは無い。
「主任も物を食べるのね……」
「当たり前よう。生き物なんだから……何食べるのかなあ」
しぃは最早フサギコ主任を好きだということを隠そうともしない。
上半身を無理矢理捻じ曲げ、椅子の背にかじりつくようにしてフサギコ主任の一挙一動に注目している。
先程まで警備員に熱を上げていたとは思えないかわりっぷりだ。
「あ、カレー頼んだのかな?……あ、笑った?!今笑った!」
しぃは興奮して椅子をガタガタと鳴らしながら笑った。
ガナーの目には、フサギコ主任がただ口元をゆがませただけにしか見えなかった。
フサギコ主任が盆を受け取り、席につくまでその実況は続いた。
「あー……、やっぱり格好いいよぉ。主任」
「そうかなあ」
「でも主任には今付き合ってる彼女がいるんだぜ」
突然聞こえた第三者の声に、ガナーとしぃは椅子から転げ落ちそうになった。
そんなに驚くなよ、と爆笑する男に、ガナーは体勢を立て直しながらチョップした。
「痛っ!」
「一体いつからそこにいたのよ、モララー!」
チョップを受けた頭をさすりながら、モララーはへへっと笑った。
モララーはガナーたちの同僚である。
なかなか優秀な研究員なのだが、とにかくお調子者なのだ。
おまけに神出鬼没な当たりたちが悪い。
「お前らが主任をヲチしている所からだよ!全く黄色い声だしやがって」
「うるさいわよ!」
「うるさいってのは何だよ!本当のことじゃねえか」
「本当のこと?ハッ!タシーロに何がわかるのよ」
「誰がタシーロだって!」
「それよりっ!主任の恋人って?」
モララーとガナーの漫才のような喧嘩のような問答をさえぎって、しぃが無理矢理発言をする。
少し拍子抜けをしたような顔をして、モララーはしぃに答えた。
664 ◆LLOS0sVShg :04/03/26 14:47 ID:g7dLYY19
今日はここまで…。
物凄い中途半端なところですが。
665ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/26 18:54 ID:PyAU+3aM
明るい感じですね〜、結構人数がいるようですがどうなるんだろう?
期待してます
666名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/27 13:36 ID:ahUTE6pQ
AABRの100倍良スレです!
がんがってくだあさい!
667ノレ@|T∀Tノ ◆shamanZZXk :04/03/27 19:46 ID:rcPcKJ5S
>>666
そう言うことは言うもんじゃありませんよ。
668セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/27 21:16 ID:otr/poWQ
書いていいすか?
669名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/27 22:30 ID:w3y3pZ35
どどどど、どうぞどうぞ
670名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/28 01:13 ID:GM1jslcY
>>668
前にチラッと書いてた毒男の続き?
どちらにしろ期待。
671セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/28 03:15 ID:qp+qgBQR
 AAバイオハザード 第二章

あー、もうこんな時期か。卒業シーズン。
この時期っていやに、「卒業」とか、「桜」っていうタイトルのCDが発売されるよな。
オレはそれがとても苦手でさ。なんか、不快な時期なんだよね。個人的に。

彼自身、人生に光を求めてはいなかった。むしろ、闇に生きようと心に決め兼ねていた。
「人生は、逆行だ」それが教訓であり、当然の事実であると思っていた。
暗イ部屋デ、パソコンニ向カイ、隣デギシアンヲ聞クヨウナ者ニ、ワタシハナリタイ。
こんな詩があったようなあったような、なかったような。

彼が目を覚ましたときには、真っ暗な、闇の中にいた。
中という表現はおかしいか?「外」だ。月明かりが闇夜を照らす、夜の街。
コンクリの冷えた床に寝っころがる自分に、月明かりが優しく照らす。
ここは――どこかの屋上ッ。ビルか、学校か、はたまた廃墟などか。

彼が立ち上がり、20メートル四方ぐらいに仕切られたエリアを歩いていく。
ドアがあり、四方と外界を遮断する金網があり、金網の奥には高い世界から見下せる
明るいネオンの光があった。どうやら、人はいるようだ。
だが、ここはどこなのだろう。

ポケットから振動が伝わった。携帯のバイブだ。
画面を除くと、メールの着信。そして、見覚えのないメールアドレス。
672セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/28 03:16 ID:qp+qgBQR
発信者:[email protected]
件名:AA BIOHAZARD参加について

は?AAバイオハザードっていやぁ、AAが自分の生き残りをかけて参加するという
狂人参加ゲームのことか?それに――オレが参加したと?

早く続きが読みたい。そう思い、本文を読もうとした。
その時の彼の心は、AAバイオハザードという死のゲームに参加する恐怖よりも、
「これを待っていた」という期待が大きかった。現に、表情には笑みが浮かんでいた。

本文:
皆さんこんばんわ。
この町の夜景はどう
ですか?結構綺麗で
しょう?そんな事は
どうでもいいですね
。挨拶が遅れました
ね。私の名はレモナ
。今回のゲームの担
当官になりました。
よろしくお願いしま
す。このゲーム
-続きを受信する-

そのメールを読んだとき、すぐに続きを受信していた。
逸る気持ちと、恍惚感を、胸に抑えながら。
673セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/28 03:21 ID:qp+qgBQR
すいませーん、眠いので一回切りますー。
暇人なので、毎日でも書きにきますのでよろしくお願い哀愁。
674ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/28 12:06 ID:h/BGR5z2
おお、投下乙です〜
前作も凄くよかったんで今作も頑張ってください!
675名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/28 22:26 ID:sFCyao9a
セブンティーン新作キテター!
676セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/03/29 07:09 ID:bejgQGa2
同時刻、でぃの元へもあの連絡がきていた。
AAバイオハザード強制参加の通達。彼女も、それを見入るように見つめていた(でぃには文書だった)
「アあ、ヒガしへ行クにはモッてコいな企画でスね」

なぜ自分が選ばれたのか、なぜ自分が参加しなければいけないのか、そんな疑問を持つことさえも
考えているのか考えていないのかさえもわからない表情を見せた。
しかし、ただ言えること。これまで強いられた貧しい生活、まるでカイジのような
地下での重労働。終わりなき、苛酷労働。これから脱出するにはこのゲームを終えて得る賞金が
大きな力になると悟っていた。人生を地下で終えるわけにはいかない。
もうすでに5年の時を費やしているのだ。ここを出れる見込みは、もうない。
きっと、この文書を長官に見せれば外出の許可をいただけるだろう。そして、必ず勝ち残ってやる。
彼女が逝かなければならない地への道程がつかめるのかもしれない、そこまで考えていた。
他のAAや、人間に足蹴にされて生きてきた彼女が、最初で最後の賭博に出ようとしていた。

その文書を読み終えると、すぐに旅の準備をはじめた。
677名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/29 14:03 ID:bJTQwdTr
>>640続き

はぁはぁ…息があがってきた。いくら出たいとは言え少々飛ばしすぎたか。
後のことを考えてもう少しおそめのペースで行くべきだったか…
もう最下層は見えない。もちろん天井も…ん?エ…レベーター?
気づかなかったけど頭上には馬鹿でかいエレベーターが有る。
4m×5mほどの大きさだ。近所の大型デパートにあるのすらこれより一回りは小さい。
「やっと休めるんだょぅ。よっこいしょ」
中に入る方法は無いので作業員用であろう溝の部分のミニ梯子でエレベーターの天井上まで登る。
はぁ…。もう動く気力が無い。腕がジンジンする。そう言えば映画とかでよくある蓋が天井に…
あったw。これで後はもうエレベーターを動かすだけだな…
なんて甘かった。向こう側からしっかり留め金がかかっている。なんてこった。
「妹者たちは大丈夫だろうか…」「ピコン…グラウンドフロア選択。移動開始の場合は指紋照合装置を
起動させてパスコードと指紋を入力しドアから離れてお待ち下さい。」
中から声。と同時にエレベーターが上昇し出した。
「おーい開けてくれょぅ。助けて欲しいんだょぅ。」
「だ…れだ?」
「僕はぃょぅなんだょぅ。気づいたらここにいて今逃げてきたところだょぅ。上の留め具を外すんだy…」
あ…あぁ…。目の前にゾンビが降ってきた。動いた拍子に引っかかっていたのが落ちたようだ。
「助けてくれょぅ。このままじゃ死ぬんだょぅ」
天井が見えた。ご丁寧に天井には侵入者対策にでかいスタンガンのようなものが火花を散らしている。
あれに当たったら間違い無く黒焦げだろう。しかもすでに端子に黒いものが引っかかっている。
くそう…マグナムを…。ドスッ…ドスッ…バキン。
「あ…ぁハンマーが壊れたんだょぅ。」
使い物にならない。怪物の爪だ!ってもう時間が…目前に高圧電流。
「あっ」上を気にしているすきに首に鋭い痛みが走った。生暖かいものが肩を伝う。
とそ時ブレーキがかかった。倒れてしりもちをついた拍子に蓋をぶち壊してエレベーターの中に入れた。
その瞬間うえから「バキィバチッバチチッ…ジュ〜」激しい火花と肉の焦げる嫌な匂いが漂った。
危なかった…
678名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/29 14:05 ID:bJTQwdTr
エピローグ

危なかった…がしかし一難さってまた一難。目の前には世をなめきった目つきの男と銃口。
「ままま待つんだょぅ。俺は人間だょぅ。ここに実験体としてかつれられてきて
感染を免れたんだょぅ。」
「ならなぜ感染と分かる?」
「おたくの無用心な施設は重要書類を出しっぱなしだょぅ。ウィルス、研究所について
あらかたのことは書類で分かったんだょぅ。これでも細菌専攻の医師だなんだょぅ!」
「……」無言で銃を下ろした。
「お前、うちの社で研究員をするといい。こんな経験をした以上逃げたら生かしてはもらえないだろう
それにお前はこういう施設を見た一般人生存者第一号だ。警備部が重宝する。」
「少し考えさせてもらうんだょぅ。行き先も無いし…でも…」
ガァー…後ろで先ほど降りたエレベーターの扉が開いた。
中から女性が降りてきた。
「ぃょぅ。君も生き残りかょぅ。」
俺より若い女性。白衣を着ている。一体いつから施設で働いているというのだ!?すると隣の男が
「妹者ぃょぅさんだ。ゾンビにされる寸前で事故が起き助かったらしい。」
日の光。これから俺の人生は影の中を歩もうとしている。決めた。研究員になって生きる。

〜3年後〜
「妹者さん、折り入ってお話有るんだょぅ。」
「何じゃ?」
「妹者さんの元で研究者になりたいんだょぅ。もう特殊部隊に居場所は見つかったし
これ以上隠れていては命の保証が無いんだょぅ。」
「分かった。手配しておくのじゃ。それなりの覚悟をもつのじゃぞ。」
さぁ、ここからが僕の人生だ。

              〜糸冬〜
679名無しな香具師v◇v  ◆Hs1AFHVTXw :04/03/29 14:09 ID:bJTQwdTr
何とか最後まで書けました。他の方々も作品がんばってください。
皆さんすばらしい内容を書かれているので、読むのが楽しみです。
それからよんでくださった皆様、稚拙な文をお許し下さい。
そして応援どうもです!また機会があったら続編を書いてみますね。
680ぱ ◆97T8juVHYI :04/03/29 15:01 ID:aKJZBzG1
>>676
現状の打破のために賭けに出る…いいキャラになりそうです。
今回は何人のキャラが参加するのかも楽しみ。

>>677-678
外伝完結乙です!俺もいつか完結させたいw
続編にも期待してます。今まで乙ですた。
681 ◆QO6xxDyBVQ :04/04/01 14:33 ID:FSKBnbA2
お久しぶりです・・・。
最近暇がなく、続編を書くことができないでいます・・・。
次回を心待ちにしている皆様には本当に申し訳ございません。
682名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/02 00:33 ID:cxXrZa0K
バザールさんの話の続きが読みてえなあ…
いや、他の人のも面白いし期待してるけど、あの人のが特に。
683ぱ ◆97T8juVHYI :04/04/02 14:31 ID:yfOdh2aQ
「どうなってやがんだ」
部屋から出ると、さっきまではなかった死体がいくつか倒れていた。
やはりどれもこれも噛みつかれたような痕がある。
研究所内は静かだったが、ところどころで悲鳴みたいな叫び声が聞こえていた。気味が悪い。
「し、死体ばっかりだモナ」モナーが慌てふためいているようだ。
「とりあえず…メインホールに戻るぞ」
「わかったモナ、生きている人はいないモナ?」
俺に分かるわけないだろ。
「さあな…」
ギコとモナーはメインホールへ向かってもと来た道を戻り始めた。

「くそっ」
正面にいた男をギコが蹴っ飛ばし、ギコとモナーは再び走った。
さっきから出会う人、人、人全員が死体、もしくはさっきの科学者のように“生気のない”人間ばっかりだった。
ギコとモナーはぜえぜえと息をしていたが、恐怖からか疲れなど関係ないように走っていた。
逃げなければ。
いくらか走って、天井から吊り下げられたプラスチックの板、矢印と共に「メインホール」と書かれていたのが目に入ると、ギコとモナーは目を合わせた。
「ようやくメインホールか」
メインホールに、ギコとモナーは戻ってきた。さっきはカウンターの近くにあっただけの血がいくらか増えている気がし、死体が増えていた。
ギコとモナーはその死体たちから(生きている人間もいるかも知れないが)目をはがすと、出入口へと視線を動かした。
しかし―――
「何だこりゃ!?」
社員寮からこの研究所へ入った時通った自動ドア。本来ならそれがあるべき場所に、灰色のシャッターが下がっていた。
つまり―――
「…閉じ込められたモナか?」モナーが少し震えた声で言った。
「窓から出よう」メインホールには大きなガラス窓があるはずだ。
「…そ、そうモナね」
二人は振り返り、メインホールの窓ガラスを見た。しかしその向こうには、ぞろぞろと人間がうろついている。
普段着のままなので、どうやらこの島の島民だと分かった。しかし妙なのは―――
さっきの科学者と同じように、目に生気がなく、全員、全身に噛みつかれたような痕があったのだ。
「……」
「……」
二人の顔が含み笑いへと変わっていった。
「……外はやめようモナ」
「……そうだな」
「まるで…ゾンビモナね」
ゾンビ。ホラー映画などでよくある腐った人間。
「…まったくその通りだ」
684ぱ ◆97T8juVHYI :04/04/02 14:35 ID:yfOdh2aQ
モナーとギコはメインホールにあった地図を見て、この施設の地下から、港へと続く通路に出ることにに決めた。
地下道は研究所施設になっているようで、地上施設と同じくらいの広さだ。
しかも地下最西端辺りにその出口はあり、ギコたちがいる東端辺りからはかなりの距離。
地図はメインホールのカウンターに重ねてあったものを持ってきて、今は地下通路への道を歩いていた。
しかしこの一階は入り組んでおり、何度も道に迷っては同じ場所に戻ってしまっていた。
ギコもモナーも地図の扱いは苦手だったのだ。
「あーくそ、どうなってんだ!」ギコはまた頭を掻いた。落ち付きがなくなってきている。
その最中、何度も“生気の無い奴ら”に遭遇したが、何とか切り抜けているのだ。
連中はどうやら足は遅いようで、蹴っ飛ばせば起き上がるのも遅い。
あの腐ったような肌を蹴るのにはいささか抵抗があったが、仕方ない。
途中で死んだ人間を食べている人間も目に入った。気持ちが悪くなり、モナーは床にもどしてしまっていた。
「…ギコ君」モナーの声は疲れた様子だ。
「なんだ」もちろんギコも精神的に疲れていた。
「生存者は他にいないモナ?」
「どうかな、街にも変な奴らがいるようだが、この島は大きいし、生き残ってる人間もいるんじゃないか?」
モナーの表情が少し明るくなるのが分かった。
「…そうだよね」
「身内でもいるのか?」
モナーは驚いた様子でギコの方を見たが、すぐにぎこちない笑いに変わった。
「いや」
もう一度モナーがわざとらしくふふっと笑う。
「別に」
685名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/06 11:43 ID:35GH6h/Q
続編キテタ━━━!!
文章がうまい人の話は安心して読めますね。
モナーの身内っていうのが気になります…。
686名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/11 23:39 ID:V3w7Tk0G
一応保守。
687セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/12 17:58 ID:6Sffl4bc
最近引越ししてるのでここにこれませんですいませんです。
復活したらまたくるのでよろしくお願いしま〜す。
688名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/12 20:18 ID:vDRTF7vN
ぱさんもセブンティーンさんも(・∀・)イイ!!でもマジメにかなりいいよセブンティーンさんも引越しおわったらがんばってください
689名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/15 23:41 ID:sYX8XHuh
保守っとくぞ。
690名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/16 13:22 ID:aRCSpxnW
そしてアゲ
691ぱ ◆97T8juVHYI :04/04/16 15:44 ID:nwKWkb59
「無駄に広いなこの研究所は」
結局さっきから同じ場所を歩いていることに気付き、ギコとモナーは死体がないことを確認した後、ある一室へと入った。
ゾンビ人間たちがうろうろしている中では、落ち付いて地図も見れやしない。
「警備室」とだけ書かれたプレートが垂れ下がっている扉を開けたのだから、ここは警備室なのだろう。
「警備員はどうしたんだモナ?」
「さあな」
「本当、何が何だか分からないモナ。あのゾンビたちも、例のプロジェクトやらも」
「…」
例のプロジェクト。男が死ぬ前に言った言葉。
「死体を見るのには…慣れなんてないモナね」
「そうだな…」
ギコは思ったよりも自分が冷静でいられることに気付いた。それは一緒にいるモナーのおかげかも知れない。
ギコは、人と接するのが苦手だった。学生時代も友達というものはあまり作りたくなかったし、その雰囲気を皆察していたのか、人も寄って来なかった。
むしろギコにとっては、それがちょうどよかった。
それが当たり前だったので、モナーが気安く話し掛けて来たことには少々の驚きがあった。
そして今、普通に話をしている――――といっても、こんな緊急事態だからなのかも知れない。
突然、ぱん、ぱんという乾いた音が耳をつんざく。
その大きな音で、ギコの意識は現実へと引き戻された。
もう一度、ぱんという銃声が響いた。近く、どうやら廊下らしかった。
モナーがはやるように言った。「銃声モナ」
「生存者か?」「けども、ゾンビな奴かも知れないモナ」
それ以上銃声は聞こえなかった。ギコはモナーに「見てくる」とだけ言い、ゆっくりと警備室の扉を開いた。
目に入ったのは、廊下に何か人が倒れているということだ。
そしてその後方に、人間―――いやゾンビ人間か?白衣を来た人影が、もう一人立っていた。ギコは話し掛けようかと迷ったていたが―――
「そこにいるのは誰だ」
人影の方から切り出していた。人影はオートマチックのピストルを構えたまま、ギコがいる警備室の扉へと歩いて来る。
歩き方は自然、話もできる。ギコは生存者と判断した。
「昨日からの新入社員だ…」
「生存者かい」
「そうだ」
人影が銃を降ろし、安著の表情を浮かべた。
「生きている人間に会えたのは久しぶりかな。僕は薬品部十課のモララーだ。よろしく」
692ぱ ◆97T8juVHYI :04/04/16 15:46 ID:nwKWkb59
久しぶりの投下になりました。
時間がなくてあまり書けないorz
693セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/16 23:33 ID:mKL8VGuN
やっと部屋のパソコンが復帰しました。
保守&書き手さんご苦労様です。
これからばんばん書こうかと思いやす。
694名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/17 20:55 ID:A/Bwx9Ci
なんかばさん(ぱ?)やセブンティーンさんの見てたら
自分も書きたくなってきたんですけど・・・
かなり下手ですけどネタが思いついたら書いてイイですか?
695名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/18 13:38 ID:goZ5Ul3c
↑おk
696でんぢゃらす:04/04/19 20:18 ID:4HGUmbGn
     \\  おむすびワッショイ!! //
 +   + \\ おむすびワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\   /■\   /■\   +
      ( ・∀・∩ (・∀・∩)  ( ・∀・)
 +  (( (つ   ノ (つ  丿 (つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ  ( ヽノ   ) ) )
       (_)し'  し(_)  (_)_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
697セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/24 17:33 ID:jCbc7U6g
その日、某所には数名のAAが揃っていた。
結局彼らに残された道は、この「ゲーム」をクリアして多額の富を得ることなのだ。
貧乏や、貧困に襲われている参加者たちにはもってこいの企画のようではあるが、
当然の如く、彼らの「ゲーム」での敗退は人生の敗退、人生の終焉といっても過言ではない。
そして、その地へ強引に連れてこられたもの、自分の意思で来た者、など、いろいろな
欲望や思考が渦巻いていた。とにかく、皆が貧しいのだ。

「おはよう。みんなきたかなー?」
体育館のような建物、そのステージの正面に大きな液晶画面にはあるAAの後ろ姿が映っていた。
AAは、続ける。
「君たちにきてもらったのは、知っていると思うが、『氏の町』を脱出するゲームに参加していただく。
氏の町・・・皆知っているかな?その町は、数十年前に壊滅させられた。ビンラディソというテロリストによってな。
彼は偉大だった。だからこそ、町が壊滅した。町の壊滅には時間がかからなかった。それこそ、人間の弱さなのだ。」

ああ、確かにそんなニュースを家で見たような気がする。
ドクオの脳裏をあの光景がよぎった。砂が吹き荒れる町、廃墟となった多くの家屋、そして、人の気配のない町――。
会場はそこなのか・・・。

「ルールは簡単。町から脱出するだけ。今からヘリが君たちを町の中心へと運ぶ。
そこから、町の外へ生きて生還すればゴールだ。君たちの欲している莫大な賞金をやる。」

ここまでは、知っているルールだ。

「今回は、これだけではないんだ。」

全員がピクリと動いた。クリアに条件が―――ある?


「ある廃ビルへ行ってほしい。そこに、極秘のフロッピーとCD-ROMがある。それらを持ってきてほしいのだ。
持ってきてくれたら、もちろん賞金の増額だ。いやむしろ、それを持ってこれないとゴールとは認めない。
5枚ずつある。つまり、この5人のAA達に1セットずつ持ってきてもらおう。」

そしてようやく、後姿だったAAは振り向いた。
彼は――モララーか。奴も、この殺戮と欲望の世界へきてしまったのか?


びゅうと、外では強い風が吹いていた。

【生存者 残り5名】
698名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/24 17:50 ID:9YleP2bN
いいよーーーーめっさいい
699セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/24 17:55 ID:jCbc7U6g
戦闘員 No.1 ドクオ (調査:孤独、両親を早くに亡くす)
戦闘員 No.2 でぃ  (調査:ヒガシが大好き)
戦闘員 No.3 兄者  (調査:失踪した妹者のアルバイトでの収入がなくなり家庭は大きな貧困)
戦闘員 No.4 ニダー (調査:友情に厚い熱血漢、金が絡むことに強い)
戦闘員 No.5 Z武  (調査:五体不満足)
700ぱ ◆97T8juVHYI :04/04/24 18:36 ID:2vQGe+VJ
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
GJです!どうなっていくのかが楽しみです。
701名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/24 22:01 ID:nmKniJ2Z
おぉ、セブンティーンさん乙です。
前作の続きと思って読んでていいのかな?
兄者の調査文に妹者失踪と書いてるからそう思ったんですけど、モララーが主催者だから…微妙?なので。
何はともあれ期待してます。頑張って下さい。
702セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/25 00:35 ID:iofe6RSt
>>698>>700-701
サンクスです。んでもって>>701サン、これは続編みたいな感じになると思いますんで
その上で読んでいただければ。。。
----------------------------------------------------------------------------------------------

五人のメンバーは、全員ヘリへと連れ込まれた。狭いヘリ(操縦士を合わせて4人が限界ぐらいの)に
半ば無理やり詰まれた。そう、戦場へ乗り込むヘリコプター。
途中、ニダーが騒ぐという場面(彼は無理やり連れてこられたのか?)があったが、とにかく。全員がヘリに乗った。
誰も会話を交わすことはなく、信頼などは皆無であった。
そしてさっきからブツクサ言っている奴―――ニダー。彼だけだった、独り言をずっと言っていたのは。
少なくとも、彼の言葉を解析する限り「なぜウリが」「氏にたくないニダ」「仲間仲間」という言葉。
それを繰り返していたようにも聞こえた。

やがて、空を飛んでいたヘリは高度を落とし、バタバタという音も少なくなってきた。
ヘリの中にいる誰もが、心臓の鼓動で地震が起きてしまう感じがするほど、震えていたはずだ。
それが、狂気か、悲哀か、意思が何なのかはわからないが。

ヘリが、地に足をつけた。サクッという、何か、灰に物が埋まるような小気味よい音。
ドアが開けられると、全員下ろされた。ここは、氏の町の中心――。そして、ひとつずつ、高校生がよくもっているようなバックを支給された。
操縦士の兵士は言った。

「このバックには皆同じような物が入っている。必需品の食料や水、ライターなどが入っている。
何処で開けようが、どこでどのように使おうが勝手だ。健闘を祈る。」
そう言うと、五人に向けて敬礼をして、再び兵士だけヘリに乗り込もうとした。
その時だった。

「・・・武器は・・・ないニダ・・・?」
ニダーが言葉を発した。そう、彼が。
全員が彼に振り向いた、しかし兵士は普通に、毅然として答えた。
「とにかく、この町を歩けばわかる。いいか、それじゃあヒントをやろう・・・。」
うーん、と兵士は自分のあごを撫でた。そして閃いたように言った。
「そう、『ここでは、テロが行われた』ということかな。テロというよりは、もう戦争みたいなもんだったがな」
そして、今度こそ兵士は、ヘリに乗込み、プロペラが回転し始めた鉄の塊は宙へ浮いてどこかへ飛んでいった。

「せン争・・・」

でぃが、最初にどこかへ向かって歩き始めた。
そして、皆がばらばらと方向を別にして歩いていった。
ニダーだけが、その場へ立ち尽くしていた。

そしてついに、壮絶な「ゲーム」が始まる。

703名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/25 14:36 ID:jnvK2Yw5
やっぱセブンティーンさんのはいいすねセブンティーンさんマンセーってかんじです
704セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/25 17:45 ID:CH2EYlWv
>>703
なんかそんなホメ(?)られると自演してるとか言われそうな予感ー
でもがんがります。ありがとございます。
今日の夜に何章か投下しますのでよろです。
705名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/25 22:26 ID:LvlEeM+y
このスレッドに掲載されている作品のまとめHP作ってもよろしいですか?
http://page.freett.com/monahaza/index.html
↑一応鯖だけ確保しておきました。まだ形にもなっていませんが…
@2〜3日位あれば、まとめられそうですが…
706セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/25 23:16 ID:NjZd+VO/
>>705
>>591にもありますが、盛り上がりそうだしいいんじゃないでしょうか。
がんがってみてください。

-----------------------------------------------------------------------------
でぃも、ドクオも、兄者も、Z武も、何もいわずに集合場所を去っていった。
いまだ、その場へ一人たたずむニダー。その表情は暗い。当然のことか。
彼の家庭――既婚ではあったが、貧困にて離婚。両親を早くに亡くし、施設育ち――の事情で、
貧しい暮らしと寂しい生活ではあったが、その中に暖かさを見出していた。
生涯孤独の中にも、暖かさはあったのだ。その中でのゲームへの強制参加、やってらんない。
人生への希望を見つけたのにここで絶望?そんな馬鹿な話が・・・。

一人そこへ座り、何かをじっと考えていた。周りから見たら寝てるだけに見えたのかもしれない。
ここは、人生の岐路。また、あの希望を目指すには・・・。

――ひとつしかないのだよ――

生きて、またあの貧しい生活でもいい。とにかく、娑婆で生きたい。

――そのためには、方法がひとつしかないだろう?――

誰かの声が聞こえたような気がした(現実には、彼の脳内の声だったのだが)。
ああ、そうだ。そうだよ、ひとつしかないのだ。
このゲームから逃げる、いや、勝つことが必要なのだ。
そう思うとニダーはすっと立ち上がり、周りを見渡した。
すでに誰もいない周辺には、西部のガンマンが銃で打ち合いをする場面のように、砂埃が立っていた。

そして彼は、東の方向へと歩き出した。
人生の再興と、回帰の為に――。
707夜の町で(Side B) ◆QO6xxDyBVQ :04/04/26 16:28 ID:/ib20BSS
どさっ、という音が聞こえ、目の前に亡者が倒れ伏す。胴体に無数の穴が空いている。その穴から赤い液体が流れ出し、池を作る。
カラカラと金属音が鳴り、足元に9ミリ×17の焼けた薬莢がいくつも転がってくる。自分が撃ったものとは思いたくもなかった。
両腕がじんじん痺れている。息が荒くなっている。胸が高鳴り、喉から飛び出しそうになっている。硝煙と血の臭気が、鼻腔に―――

あああぁぁぁ・・・・・・うぅぅうううおおおぉ・・・・

「もう、嫌ァっ!!」
・(ばつ、と読む。大学生)は、死者どものうめき声を聞いて、悲鳴を上げた。何も考えぬまま、亡者の死体を踏みつけ、裏路地を駆け出した。
(ハァハァ、訳がわからないのです・・・。いきなりこんな所に連れてこられて、それから・・・・・)
事態が飲みこめず、恐怖に支配されそうになる頭を必死で働かせながら、・は走った。
華奢な右手は、彼女にはおおよそ似合わない無骨なサブマシンガン(イングラムM11と言う名前だが、・が知っているわけがない)をしっかり掴んでいる。
裏路地はあちこちにバリケードが作られていて、ほとんど一本道になっていた。亡者の声はしていたものの、・の視界には入っていなかった。
しかし今の・の精神は、その声を聞くだけで発狂しそうなほどになっていた。
(どうしてこんな事になったのです?私が何かしたのです?もう嫌・・・・。こんなこと、こんなこと・・・・・)
・の目から涙が溢れていた。もうどれだけ走ったのかも判らなかった。どこをどう走ったのかも。

ただ目の前に道があれば走る。

・は行動について、それだけしか考えていなかった。ここを生きて出ることすら、頭に無かった。
そしてそのうち、向こうに煙が上がっているのが見えるようになった。しかし・は、どこかが燃えているのだろうか?ということは考えなかった。
いや、考えるだけのメモリが頭の中になかった、と言ったほうが正しいのかもしれないが。
・は相変わらず走り続けたが、彼女の目の前に突如黒い影が現れた。・はきゃっと短く叫び、同時にさっと立ち止まった。イングラムを正面に向けて、左手でストラップをぐっと握った。
「来ないでェ―――――」
・は叫ぶと同時に、右の人差し指に力を入れ、イングラムのトリガーを引き絞った――――――
708中継ぎ ◆QO6xxDyBVQ :04/04/26 16:29 ID:/ib20BSS
久しぶりの投稿となりました。ずっと続きを書かずに、申し訳ありません・・・・。
この章は「夜の町で Side A」の続編で、このまま、「夜の町で Side AB」に続きます。
かちん、という金属音が聞こえた。
1さんは一瞬、狼狽したが、すぐ女に向かって叫んだ。
「やめてくれ!僕は化け物じゃない!!」
女は、最初1さんの言葉が飲みこめないようだったが、すぐに気付いたらしく銃を下ろした。
「ご、ご、ご、ごめんなさいなのです・・・。私、怖くて・・・。あなたを化け物だと・・・・」
「い、いいよ。僕だって怖いんだ。それよりも銃に弾が入ってなくてよかった・・・・。」
そう言った1さんは、少しぞっとした。本当に弾が入っていたら―――自分は1分間に1200発のスピードで吐き出される鉛弾で蜂の巣にされていただろう。
1さんの頭を、自分が穴だらけになるイメージがかすめた。
1さんは頭を振ってそのイメージを打ち消した。
「どうしたのです?」
女が心配げに尋ねた。
「な、なんでもないよ。それより、ここを離れよう。こっちだ」
なんとか冷静を取り繕い、1さんは女の手を引いて、自分が来たほうでも、女が来た(と思われる)方でもない道を走った。
1さんの頭のどこかに、先ほどのイメージが住み着いているようだった。
ソqヒvzュqハy鑷ヌ鑷ァq鑷輌レqレy5qソqサqa{ムメqハxクqヒq�qタqハqレqヌqァx`q、qツq�qサqaq瀲ィqツy鑷ィ|Fqス~qレq誨`ソq゙|Fqス~qレqソqサqa
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q敏゙q「xLqウq`{qッq「qaqッqハykqハq舍「qヌqニq誨サqォqニqュq鑷フq`qシqュqナq?
ソqヒ蔘qゥq`|Fqスxヒィqソqサqaqネqハqヒv窖トqシqソqサqaqホqアq?qヒソqハtムxq儿u尋ウqサq蚋ウqォq`ソq穂zPqオq輌舍「qヌ{qゥx述ウqサqa
q悦エqゥcq輌ハqテqオqaqホqアq?qトvCqヌqaqテq゙q`w@qヒq`qトqヌqァqォzEqョq輌ハqテqオqdqdqdqdqdqdq?
vw繋ハr r!r)qヌ|||sqィqテqゥqサq蚋ウqァqソqサqaソqヒq`qッqッqァq蚋ハxエuミq?tムqウqサqaqホqアq?qトvCqヌxエuミqオq輌ッqトq斬
一体、何が・・・・?
すみません。原因がさっぱり分りません。もう一度上げます。

・は金髪の男に手を引かれるまま走った。亡者の声はいつのまにか消えていた。やがて男が立ち止まり、・も立ち止まった。
「ハァハァ・・・・。こ、ここらで少し、休もう。ハァハァハァ」
男が、壁に手を突いて息を切らしながら言った。・は頷いて、壁を背にして腰掛けた。・も、空を見ながらはぁはぁと喘いだ。
いくらか経って、息が落ち着いてくると、視線が空から向かいの壁に落ちた。途端、・はぎょっとした。
死体が、壁を背にして座っていた。今にもかくんと傾いて落ちそうだった。警官の制服を着ていて、手に何か持っている。
「酷いな・・・これは」
男が、死体に歩み寄りながら言った。死体の腹が食い千切られていて、真っ赤に染まっているが、中は空洞だった。内臓を持って行かれたのだ。
「全くです・・・・。吐き気がしそうなのです」
・が言った。男は死体を調べている。
やがて、男が死体の手に持った物をつまみ上げた。手でひねくり回して調べると、・のほうに戻ってきて、尋ねた。
「銃、貸してくれないかな?」
・は頷き、イングラムを差し出した。男はイングラムを受け取ると、グリップの下から突き出した箱を抜き取った。
それから、先ほど死体の手から取った物と比べて、納得したように言った。
「やっぱり」
男は言いながら、先ほど死体から取った物をイングラムのグリップの下に押し込んだ。
なるほど、死体が持っていたものはイングラムのマガジンだったのだ。
「これ、このまま僕が持ってていいかな?」
男がまた尋ねた。やはりまた、・は頷いた。銃なんて物騒なものはもう持っていたくなかった
「そうだ、あなた、なんて言う名前なのです?」
・が、おずおずと尋ねた。・は人の言うことに従うのは得意だったが、自分から言ったり、自己主張するのは日頃から苦手だった。
「ああ、僕は1さん。ただのフリーライターさ。君は?」
男―――1さんは答え、即座に・と同じ質問をした。・はおずおずと答えた。
「私は・。大学生なのです・・・・」
お決まりの自己紹介が済み、しばし沈黙の時が流れた。そして、先に1さんが口を開いた。
「もう少し、歩こう。この死体のようになりたくなければ、だけど」
・は頷き、立ち上がった。死ぬのは御免だった。1さんは・の意図を了解したらしく、・を先導するように歩き出した。
(生き残るのです。1さんと共に。でも、今は、とにかく逃げるのです・・・・・・)
思考のメモリに余裕ができたらしかった。・は、ここからの生還を決意した。1さんと共に生還することを。
皆様、長らくお待たせ致しました。
首を長くして待っていらした方も、他の作者がたの良作によって、拙作を忘れ去ってしまった方にも、とにかく、お久しぶりを言います。
さて、今回はは以前に書いた「夜の町で Side A」の続きということで、同じ裏路地から出発した・の視点で描いた「Side B」。
1さんと・が出会い、行動を共にする姿を2人の視点でそれぞれ描いた「Side AB」を同時に上げました。
ブランクがかなりあったので、もしかしたら微妙におかしい所があるかも知れませんが、その辺はなにぶん、お許し下さい。
>>705さんへお返事を。
前にも書きましたが、私の作品はログ取りしようと保管サイトに収録しようと構いません。どうぞご自由に。
それでは。
713名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/26 22:56 ID:guoUvdRR
乙カレー。
倉庫も増えるみたいだし、期待age
714名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/27 00:43 ID:KJqa+tve
良スレあげ
715名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 02:12 ID:C6ZLbZsF
http://page.freett.com/monahaza/index.html

とりあえず、保管サイトできました…
疲れた…とくに職人さんの紹介とか…
ミスや、気になる部分がある場合はご一報下さい。
716名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 02:26 ID:xAprlFHr
>>715
乙です。オチャドゾーノ旦

ちょっと気になった事あるんだけど。職人さんの紹介文の事で…
苦労したようなのにこう言うのもなんだけど、職人さんは名前載せるだけでいいんじゃないか?
俺、色んな保管庫お気に入りに入れてるけど、職人さんの紹介文書いてるとこってほとんどないよ。
いや、よそはよそだけどさ、「期待のエース」とかあんまり書かない方がいいと思う。職人さんは誰が優れてるとかじゃなくて、平等に見ようよ。特に保管庫管理するなら。
まとめ方はかなりいいと思うよ。
717名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 16:03 ID:H03pKLyh
>>715
本当にお疲れ様ですー。
紹介文は、個人的にはいいと思いますよ。まぁ、わざわざ書いたものを消すことはないと思います。
>>716サンもほめてるように出来はかなりいいと思う。ちゃんとまとめられてるし。
紹介の仕方も読者をひきつける感じがするから何回もいうけど個人的には残したほうがいいと思う。

とにかく、乙!
718名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 17:26 ID:4aYUlCce
>>715
おまい、3日やそこらで、よくそこまでまとめたな…ビクリしたよ
完成度も高いし、まとめ方も悪くないと思うよ。

>>716
この人は駄目。この人は神。とか言ってる訳じゃないんだし、イイんじゃネーノ?
職人さんも読み手に自分がどういう風に思われているのかは気になる所だと思うぞ
今後の参考にもなるだろうし、残しといて問題ないんじゃないかな?
719716:04/04/28 17:35 ID:xAprlFHr
いや、無理に消せって言ってるつもりはなかったんだけど…
語弊あったならすんません。

あと、うちの環境がアレなのかもしれないですけどちょっと。
作品保管のページ、バザールさんの作品とegoさんの作品の作品説明がフレームの区切りで隠れちまって(うまく説明できないんですが)読めません。
ソース辿ればなんとか読めるんですが、やっぱりちょっと手直し欲しいです。

でもやっぱ俺としてもあんな見やすくまとめて下すった人にこれ以上ワガママ言うのもアレなんで、>>716の書き込みもコレもスルーして下さって結構です。
じゃあ書くなよってか(;´Д`)いや、気になるタチなんで。スマソ。
720715:04/04/28 18:17 ID:/TPofeWs
>>719
職人さんの紹介ページの手直し完了しますた。
見づらくなってたらスマソ。

ほかの人も皆>>719さんみたいに見えてるのかな?
自分は普通なんですが…
721名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 19:06 ID:H03pKLyh
じぶんもちょっと>>719サンのような状態になりましたが復旧したようです。
ひとつづつ、場面ごとに名前欄にタイトルが書いてあるのがいい感じでした。


正直感動した
722715:04/04/28 19:33 ID:/TPofeWs
他に何か不自然な箇所がありましたらご連絡ください。
723名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 19:39 ID:qD6lKJPm
>>722
非の打ち所がない。。。
724名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 19:49 ID:OClfD0gB
正直、俺が今まで見てきた保管サイトの中で最高…_| ̄|○
725 ◆QO6xxDyBVQ :04/04/28 21:55 ID:FTBiFglk
>>715
お疲れ様です。
こういうサイトが出来ると、こちらとしても俄然やる気が出てきます。
もう少しで続きを上げますね。
726屠られし者 ◆QO6xxDyBVQ :04/04/28 21:58 ID:FTBiFglk
あたしは、とにかく階段を駆け下りていた。
上に行っても、逃げ場は無い。入り口か裏口を探して、化け物から逃げなくてはならなかった。
必死で足を動かしながら(最近運動不足だったことを、後悔している)、あたしは何でこんな事になったのか考えていた。
あたしは今年の春に大学を出て就職してから1ヶ月しか経っていない、有望な若い女性。家族は両親と、姉1人。やましい所はどこにもない。
なのに、そんなあたしが、どうしてこんな所に連れてこられて、化け物から追われる身にならなくちゃいけないの?生きて帰れる望みもない、こんな変な場所に。
いったいあたしが何をしたって言うの?何か人のいやがる事をした事はない。犯罪なんてしたこともない。なのに、なのに、なのに!!
ああ、家に帰りたい!お父さん、お母さん、お姉ちゃんとテーブルを囲んで夕食を楽しんで、いや、部屋で音楽を聞く。ココアか何か飲みながら。いや、やっぱりそれよりも―――――
ああ、もうこんなの嫌!!
ふと、目の前の階段が途切れた。一番下まで降りてきたのだ。1階?それとも、地下。ああ!1階でありますように!!
進んでいくと、通りに面した窓が見えた。やった!ここは一階だ!しかも、出口が目の前に―――――
え、こんなの嘘でしょ?なんでこんなにいるのよぉ!!
あたしの目の前には、たくさんの化け物が群がっていた。みんな、何かに飢えたような顔をしている。あたしを―――あたしを、食べる気なんだ!!
そんなことはごめんだった。あたしはくるっと踵を返して、通路の方に走った。
でも――――そこにもやっぱり、化け物が群がっていた。背後からも、化け物が迫ってくる。嫌ぁぁぁーーー!!
あたしは叫んだけれど、ムダだった。化け物の一匹があたしを掴んで、床へ押し倒した。必死に抵抗するあたしをねじ伏せ、あたしの腹をおいしそうに貪り始めた。
他の化け物達も寄って来て、あたしの体のあちこちを貪り始めた。全身が熱く、激痛が走る。
あたし、死ぬのね。
さよなら、お父さん、お母さん、お姉ちy―――――

亡者達が去っていくと、後には変わり果てた肉片と血溜まりだけが残された。
元はAAだったそれが、最後に何を思ったのかはわからなかったが、この世に在らざる者どもに殺されたのは確かだった。
727名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 22:08 ID:OClfD0gB
GJ!おつかれでした。
他の職人さんもマダー?(AA省略)
728 ◆LLOS0sVShg :04/04/28 23:16 ID:bikievVY
 
729ミスりました。 ◆LLOS0sVShg :04/04/28 23:17 ID:bikievVY
「主任に恋人がいるって言うのは今C棟中の噂だぜ?詳しいことは俺も良く分からねえけど、
どうも主任がいつも夜遅くまで引きこもっている研究室から主任と女の声が聞こえるらしい。
何か仲良さそうに話しているらしいな」
「……マジで?」
「大マジ」
モララーが頷くと、しぃは大きく溜息をつきながら机へと突っ伏した。
どんよりとしたオーラがその背中から辺りへと漂い始める。
それほどショックだったのだろうか。
ガナーは慌てて、場の空気をかえようと別の話題を探そうとした。
しかしそれよりも早くモララーが口を開く。
「それよりもさあ、さっきガナーがキィキィ喚いてたけど、なんかあったの?」
「キッ……!」
「いいから答えろよ」
モララーの言い草に腹を立てながらも、しかし話題が変わったことに安堵して
ガナーは先程の警備員の話をモララーにした。
話せば話すほどに先程のことを思い出して、腹が立ってくる。
最後には机に拳を叩きつけるほどに激昂しているガナーに時折ニヤニヤしながら、
モララーはしかし興味深そうにその話を聞いていた。
「っていうわけよ。分かる?ムカツクよねえ!糞が!」
「まあ、お前のムカツキ度数は分かったよ。――でも、面白そうだなあ、それ」
はぁ?、とガナーは気の抜けた声をあげた。
思わずモララーの顔を見ると、彼は本当に面白そうに笑っている。
こいつの感覚も、しぃ同様に理解が出来ない。
「何処が面白そうなのよ!」
「え?だってさ、すごい勢いで怒鳴りつけてきたんだろ?ということは倉庫内を勝手に
歩き回られたら困るってことだよなあ」
ガナーは少し考えるそぶりを見せ、そうかもしれないけどさあ、と口を開きかけた。
それを遮り、さらにモララーが発言する。
730 ◆LLOS0sVShg :04/04/28 23:18 ID:bikievVY
「ということは!倉庫の中には何か秘密があるってことかもしれないじゃねえか。ってか
あるに決まってるじゃねえか!」
モララーがガナーの言葉をさえぎってそう言いきりながら、拳で机を殴る。
やはり紅茶が零れて机を汚した。
失恋の痛手から復活したらしいしぃが、几帳面にそれをナプキンでふき取る。
あれほど沈んでいたわりには、早すぎる復活だと思う。
「じゃあさあ、その秘密って何だと思うのよ。そんなに、怒鳴ってでも見せたくない秘密ってさあ」
「そりゃあ決まってるだろう!」
モララーはそこで一瞬の間をおいた。
その何となくまじめな顔に、ガナーとしぃも思わず唾を飲み下す。
モララーはすぅっと息を吸い込み、そしてにやりと笑って言い放った。
「秘密基地だよ!秘密基地!なんかメカとか人造人間とか化け物とか作ってそうなでっかい奴!
勿論監視カメラやカードキー装備の扉必須な!」
モララーの発言に、ガナーは脱力した。
「ちょっ」
「わあ、面白そうだね!」
ガナーが思い切り突っ込もうと口を開いた途端に、しぃがきらきらと目を輝かせて相槌を打ってしまう。
調子に乗ったモララーは、勿論だとか何とか言いながら、これもまた目を輝かせて語っている。
恐らく、誰かが止めないと二人の会話は止められないであろう。
――っていうか何であんな発想が出来るのか私には理解できないわ。
何故、警備員に怒鳴られたからと言ってこの研究所の地下にそんな物があると思えるのだろうか。
ガナーには、警備員がただ単に怒りっぽいだけの人物にしか思えなかった。
「人造人間の中には魚系の奴とか絶対いそうだよな!鱗とかびっしりの奴!」
「いそうだよねえ。あと、植物っぽい奴とかさあ」
まだまだ続く、小学生のようなやり取りに、ガナーは頭を抱えて思い切り叫びたくなった。
それをすんでの所で踏みとどまり、二人から目をそらすだけにとどめておく。
周りの研究員は、バカ騒ぎをしているガナー達に痛いくらいの視線を注いでいた。
――ああ、うるさくてごめんなさい。……うん?
自分に注がれている視線の中に、異様なものがあるのを感じ取って、ガナーはそちらの方を見た。
そこには、白衣の男とフサギコがいて、他の研究員同様こちらを見ていた。
ただ、彼らのその視線はガナー達に注がれている他のそれとは種類が違っていた。
他の研究員の視線が、騒々しさに怒っているとか迷惑しているとか、興味を抱いているの対して、
フサギコ達の視線は純粋な『驚愕』を表していたのだった。
――何なんだろう、あの視線。
ガナーは、何となく彼らを見ていられなくなって目をそらした。
戻した先にはモララー達の馬鹿騒ぎがあって、再び目を逸らしたくなった。
731 ◆LLOS0sVShg :04/04/28 23:21 ID:bikievVY
お久しぶりです。
……の癖にあんまり書けませんでした。アア
これからはこんなに間を空けることは無いかと。

>>715
お疲れ様です。素敵。
732セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/28 23:40 ID:GnnbnLq5
>>715サン乙ですー!頑張ります。
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毒男が向かった先には、はっきりいうと何もなかった。
廃墟も、山も、当然緑も。何もなかったのだ。それはテレビでよくいう例えで言うと、
「東京ドーム30個分」は何もない地域が広がっているのではないか?そう感じることさえできた。

「ここは、なんなんだ・・・。畜生・・・。」
チッと舌打ちをして、地面にあった石を蹴った。
まったく、こんなもの、畜生以下の何物でもない。でも、やらなきゃ死ぬんだろう――?
じゃぁ、やるしかないんだよ。こんな俺でもね。

とにかく、途方もない道を歩きつづけるしかなかった。歩いてやるよ、歩いてやる。
この先の「先」には、きっと何かがある。それを探すために歩かなければならない。いや、歩いてやるのだ。

しかし、その、正面にも左右にも地平線のような世界が広がっているものを視界に入れることで、やる気が
萎えてくるのだ(それはまさしく、この道が毒男のこれまでの孤立した人生を指し示していることにあるのだが)。
そのトラウマのような、脱力感が全てを奪いそうだった。
その脱力感は毒男の精神のやる気をなくしたり、歩くことさえ億劫になってくるのだ。

しかしその気分はすぐに消滅することになる。

目の前に出てきた一体の生物の存在によって。
733名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/29 02:37 ID:NkUVzuku
セブンディーンさん乙です。
おぉードクオピンチか!?なんかコイツ今回のキャラの中で一番ガンガって欲しい感じするなぁ。
734セブンティーン ◆6iW04TobYw :04/04/29 09:36 ID:d/R3N5p7
>>733サン
どーもです。しかし、この先の展開には僕もわかりません〜
なぜなら行き当たりばったりですからねぇ!ずきゅーそ

というわけで、帰省のため来週の月曜〜まではいません。
ほかの方々頑張ってくださいね。
735名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/29 14:35 ID:Gknub+Xz
ってかそろそろ次スレ立てないと不味いんじゃネーノ?
736名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/29 18:40 ID:QZZxwQTf
管理サイトにせっかくBBSがあるんだし、感想スレッド立てたよ。

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/comic/742/1083231366/

↑気が向いたら使ってクレ
737名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/29 18:46 ID:QZZxwQTf
バザールさんの小説の続きまだかな?
ってことで、期待age!
738 ◆QO6xxDyBVQ :04/04/30 20:56 ID:ATswQMwP
保守age
739神無月 ◆msR2zeQUQ6 :04/04/30 20:59 ID:gfPmBNWt
tanasinnHAZARD

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740175 ◆iZXcwHyNOM :04/04/30 23:08 ID:ho42jkbK
自分も書きたくなったんで作品張ってみますね。

1話だけ投下。お口に合わなかったらスマソ。
741715 ◆iZXcwHyNOM :04/04/30 23:10 ID:ho42jkbK

          〜タイムラン〜

「モナーくん!朝ごはんできたよ!」
キッチンの方から、しぃの声が聞こえる。
モナーは光が微かに漏れる、自室の窓にかかったカーテンを一気に開ける。
「わかった。今行くモナよ」
キッチンへの扉を開けた彼の鼻には、香ばしい匂いが漂ってきた。

テーブルに向かい合って食事を取っているこの女性は『しぃ』。
去年から付き合い始めて、今ではこの家で同居するまでの仲となっている。
彼女はまだ大学4年生で、僕は彼女の2歳年上になる。

当の僕は、小さな薬品会社で研究者として働いている。
稼ぎもこの年にしてはソコソコのもので、近々、結婚という話も持ち上がっているのだ。


「今回は一緒に行けないけど許してね。今度また二人っきりで行こうね。」
と、申し訳なさそうに話しかけるしぃ。
「いいよ、いいよ。楽しんできなよ。」
「うんっ!」
「変な男に着いてかないようにね。」
「大丈夫、大丈夫。」
満面の笑みで笑いかけられ、ちょっと名残惜しくなる。

今日、彼女は大学のキャンバス仲間とともに3泊4日の旅行にでる。
初めは自分も着いて行く気マンマンだったが、女の子5人と聞いてアッサリ諦めた。
浮いた存在で4日間過ごすのは、いくらなんでも辛すぎる…。
ちょっと寂しいが、まぁ駄々をこねて呆れられるよりはマシだ。

彼女を集合場所まで見送って家に戻る。
せっかくの大型連休なのに、しぃが居ないとは…
仕方が無いので寝室に戻り、ベットの上にドサリと倒れこむ。

「あぁ〜暇だモナ…」
昼寝するにしても時間が早すぎる。その上、全然眠たくない。
パタン、パタンと寝返りをうっていると、ベットの横に添えつけられたテーブルの上にある雑誌に目が止まる。
昨日、自分が買ってきた週刊誌だ。まだ最後まで読んでいない。
ベットから手を伸ばして乱暴に雑誌を取り、折り目が付けられたページから読み進めていく。

自分たちの住んでいる板(国)の情勢や、この夏に流行ると噂されているファッション
アイドルのスキャンダルや、大型連休の有意義な過ごし方など様々な記事がページを連ねている。
742715 ◆iZXcwHyNOM :04/04/30 23:11 ID:ho42jkbK
「まったく…不愉快な話題ばっかりモナ」
と、はき捨てて乱暴に次のページをめくる。
以外にも、ソコにはモナーの興味をひく文題があった。

『2年前のドキューンシティーの悲劇はアソブレラによるものなのか!?』

この事件は知っている。巷でも噂になっていたほど有名な事件だ。
2年前、山奥の小さな町「ドキューンシティー」で、人と人が殺しあう事件が多発したという。
犯罪専門家の話によれば、強力な磁場により理性が破壊されただとか、テロリストが一般人に混ざって
町を制圧しただとか、根も葉もない討論が繰り返されていた。

ここまでなら、多分モナーは何の関心も抱かなかった。
この後の政府の行動が、モナーには今でも全く理解できない。

町を制圧するために核兵器を打ち込んだのだ。

いくら何でもそこまでするだろうか?生存者がいるかもしれないのに…
それとも生存者がいないと確信できたのか?
その引っ掛かりが、今でもモナーの中に鮮明に残っている。

しかし、幾度と繰り返されていた討論の中には「アソブレラ」という会社の名前は出てきていない。
なぜなら、モナーが働いている薬品会社は「アソブレラ」の子会社なのだ。
名前が出てきていたのなら、必ず耳に入ったはずだ…

そんなことを思いながら記事に目を通す。

『2年前に発生した「ドキューンシティの惨劇」を皆さんは覚えていらっしゃるだろうか?
町の人たちが次々と息絶えていく中、核兵器が打ちこまれたあの事件だ。
我々は、あの事件の生き残りという人物に接触することが出来た。
その人物によると事件の背景はこうだ。
2年前、薬品の大手メーカー「アソブレラ」の開発した「ゾンビウイルス」なる物に感染した
町の人々が次々ゾンビ化していき、そのゾンビが生きた人間の肉を貪り、ゾンビに殺された
人間がまた「ゾンビウイルス」に感染してゾンビになると言う、地獄の無限ループになっていたそうだ。
その状況を見かねた政府が、駆除のために核兵器を打ち込んだのだ。と…

本社はこのことについて「アソブレラ社」に問い合わせてみたが、完全否定という強固な態度で
反論された。やはり物証など何も無い事件ゆえ、真実は永遠に闇の中なのだろうか…』

「ぷっw」
最後の行まで読んで、モナーはふきだしてしまった。
これならまだ、エイリアンの襲来の方が真実味を帯びてるじゃないか。
くだらなさすぎる。
パサッと雑誌を閉じて、テーブルの上に投げ捨てる。

「結局、モナには昼寝しか残されてない訳か…」
本を読んだこともあって、重くなり始めていたまぶたは、彼を夢に連れて行くまで
そう時間はかからなった。
743715 ◆iZXcwHyNOM :04/04/30 23:15 ID:ho42jkbK
以上ですた。
744名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/30 23:49 ID:eFndfC6s
>>715 ◆iZXcwHyNOM
乙と言いたいとこですがちょっと。
アソブレラの会社名やら核を撃ち落とした事やら、egoさんの作品とかぶりますね。
それを意識したんですか?
意識して書いたのであれば、egoさんの承諾は取りました?
745715 ◆iZXcwHyNOM :04/05/01 00:33 ID:ddGo9xJY
>>744
意識は全くしてませんかね。
自分がAA長編板の「バイオモナード」の住人なんで、自然と「アソブレラ」と出てきました。
核兵器については、バイオハザードシリーズのラクーンシティーにも核兵器が投下されているので
原作からの引用になります。

と、なんだかんだ言いましたが、今のまま進めるのが不味い場合は、ego氏に許可取りたいとは思いますが…
746744:04/05/01 01:18 ID:c33JIXdv
>>745
返答どうもです。いや、何かちょっと似てる気がしたもので…
失礼しました。続き頑張って下さい。
747ego ◆DsBXfk.2eQ :04/05/01 03:04 ID:wsRCLu/5
|ω・`)・・・・・ 何も問題ありませんのでどうか続けてくだされ。
748715 ◆iZXcwHyNOM :04/05/01 12:46 ID:ntMFclyd
>>746
いえいえ。気にしないでくださいな。

>>747
新作期待してます。ガンガッて下さい!
749名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/01 13:02 ID:ntMFclyd
新スレ立ててくる( ・∀・)
750715 ◆iZXcwHyNOM :04/05/01 13:04 ID:ntMFclyd
>>749
名前欄入れるの忘れた…orz
751715 ◆iZXcwHyNOM :04/05/01 13:18 ID:ntMFclyd
立ててきました。アドレスは下記。

http://aa3.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1083384807/
752名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/02 13:35 ID:FTCyCVkN
乙です。
こっちは埋め?
753名無しさん@お腹いっぱい。