耐震強度偽装で801・その3

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1風と木の名無しさん
登場人物

姐葉(姐たん)
氏の塚(愛憎ダイエット)
尾島(オジー)
富士田(トゴタン)
ツノケソ(アチャー)
内革(イマドコ?)
他…


《オジー弁護団》
夜須田(主任弁護人)
末井(オジー保釈時にジャンパーかけてた)
蔓実(オジー姦悶でイチャイチャ)
麻比奈(趣味イタリア料理)
耶麻下(?)
深夜(趣味ピアノ)


ナマモノにつきsage推奨。ただし様子見て
消えそうならageるということでよろしく。
2風と木の名無しさん:2007/09/19(水) 01:40:12 ID:+XKUHeiN0
3荒縄:2007/09/19(水) 01:43:26 ID:fJxAhlZB0
>>1

乙です!
4自演保守:2007/09/19(水) 02:15:20 ID:+XKUHeiN0
拾ったやつですけど。

尾島「―エロ本だしっぱなしだ!」
補佐人「どうでもいいじゃないですか。そんな事!」
尾島「ちょWWWおまWWWW馬鹿!WWWW薔薇族WWWW!!」
5自演保守:2007/09/19(水) 02:18:55 ID:+XKUHeiN0
150 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:21:16.05 ID:5zTqX6AM
これってなんていうプレイ?
性的に興奮する。尾島ウラヤマシス
177 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:22:49.56 ID:2fJr7GvV
もうキスしちゃえよ
288 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:27:30.88 ID:fglOKy1b
ホサコンだな尾島
298 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:27:50.28 ID:Z3n114rG
補佐人「だから今日はそばでいいじゃないですか」
議員「なんだと!昨日もそばだから、今日はカツ丼じゃないのか!」
保佐人「いえいえ、まあ、じゃあ、いっそ中華でも」
580 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:41:45.49 ID:03f5KbfN
尾島「今日ホテル予約したんだけど、来ない」
補佐「拒否」
6自演保守:2007/09/19(水) 02:19:38 ID:+XKUHeiN0
579 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:41:44.22 ID:xpLCcjfC
口の動きで読める人いないんk?
590 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:42:27.05 ID:2fJr7GvV
>>579
ア・イ・シ・テ・ル
676 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:48:21.75 ID:NQ5a9N5/
うそついてるんじゃないんだ
尾島はもう頭の中がボーッとしてるんだ
679 :人権擁護法案に反対! :2006/01/17(火) 15:48:44.18 ID:Y4kJPxBD
>>676
バイブ作動中?
728 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:53:21.83 ID:ccOLK4ke
補佐人なんかかわいいな。
758 :人権擁護法案に反対! :2006/01/17(火) 15:54:53.65 ID:Y4kJPxBD
補佐人、第二のやーめーてーになる?
951 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 16:17:32.61 ID:t4y/8p1y
今夜は尾島と補佐久しぶりに燃え上がるんだろうな
175 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:19:19.23 ID:0EIzkIGv
>>158
尾島「好き?」
保佐人「好きだって」
176 :公共放送名無しさん :2006/01/17(火) 15:19:20.03 ID:g8FrH120
魔淵「いい加減にしろ」
7荒縄・某所より加筆修正1/4:2007/09/19(水) 02:51:22 ID:fJxAhlZB0
「なあ先生…俺が今何考えてるかわかるか?」
目の前に迫ってくる酒臭い息と赤く汗ばんだ顔。
普段の蔓実ならば、そんな状況にでも余裕で対処していたであろう。
『そうですね…大方、次もビールにしようか、それともそろそろ日本酒に切り替えようか…
 そんな所じゃないんですか?』
にやりと笑って尾島の言葉をかわしていたに違いない。
今、言葉もなく身体をねじ伏せられ弱々しく身を捩っているのは、
いつもの蔓実ではなかった。
どうしてこんなことになってしまったのか。
『尾島さんはお酒は強いんですか?』
その日の公判での発言が、蔓実の耳朶によみがえる。
『好きなんですが、弱いと思います』
違う、と蔓実は今にして思う。
弱いんじゃない。尾島は完全に酒に呑まれていた。
それとも、呑まれている振りをしているだけなのか。
酒を口実にして自分を…どうにかしようというのか。
こんなつもりで尾島を酒の席に誘ったわけではなかった。
被告と呼ばれ、今までの生活を滅茶苦茶にされ、家族とも引き離された孤独な日々。
今まで数限りなく見てきた自分への依頼者達のまるで苦行ででもあるかのような毎日を
少しでも楽しいものにしたかった。
尾島自らが『好きだ』と言った酒を味わって欲しかった。
ただそれだけだ。
なのに…。
8風と木の名無しさん:2007/09/19(水) 02:53:07 ID:9/WdHsdo0
>>1さん乙です!

     ⊂⊃   .☆.。.:*・゜
 (\ 彡ミミ  /
 (ヾ ノリ@⊇@)/ 落ちたら氏の塚さんにまた
 ''//( つ ☆ つ  怒られちゃうので保守しときますね
 (/(/___|″ 
    し′し′
9荒縄・某所より加筆修正2/4:2007/09/19(水) 02:53:25 ID:fJxAhlZB0
「まさか初めてじゃない…よな?先生」
尾島の言葉が胸に突き刺さる。
無論、蔓実にとってこれが初めて、な訳ではない。
まだ若く、世間というものを知らなかった頃。
信頼していた先輩の前で、一番の親友と思っていた男にいきなり…
その時の衝撃は、未だ蔓実の心に深く爪痕を残していた。
自分の身体を無理やりに開かれて感じた苦痛。
苦痛であるはずなのに、何故か漏れてしまった歓喜の声。
相手に指摘されるまでもなく、自分自身がその声に対して更に反応してしまっていた。
抑えようとすればするほど…。
その時のことを思い出す度に身体は熱を帯びたように燃え上がり、
逆に心は氷のように冷え切っていく。
あれから何年も経っているはずなのに…。
そうこう考えている間にも、尾島の手は蔓実の身体の上を這い回っていた。
「ん…う」
噛み締めた歯の隙間からくぐもった声が漏れ、蔓実は床に伏せた顔を更に押し付ける。
尾島はその手を休めずに耳元へと囁いた。
「初めてでも…もう止まらねえぜ」
尾島の言葉に、蔓実は逃れようともがいた。
だが、今の尾島は蔓実の知っている尾島ではなかった。
蔓実を求めてはしがみ付き、時に切ない声を上げる尾島の姿はそこにはない。
自分を喰らい尽くそうと野獣のように目を光らせる尾島に、蔓実は身を震わせて慄いていた。
「…ここか?」
久しく他人に触れられたことのない秘部。
会陰から後孔にかけての少し湿った場所をぐりぐりと押され、思わず息を荒げてしまう。
「…はっ…」
10荒縄・某所より加筆修正3/4:2007/09/19(水) 02:54:14 ID:fJxAhlZB0
良いのか。嫌なのか。
今から自分の身に起こるであろう事を受け入れるのか。
それとも拒否するのか。
まだ選べる。嫌なら拒否できる。
簡単なことだ、自分を押さえ付けている尾島の身体を突き飛ばせばいいのだ。
だが…蔓実には出来なかった。
蔓実に出来たのは、尾島の背中に回した両の手で
引きちぎらんばかりにシャツを握り締めることだけだった。
良いのか嫌なのか、考える余裕が全くなかったのだ。
「先生…泣いてくれないのかよ。これじゃまるで生娘相手だぜ」
眉間にしわを寄せ、尾島は蔓実の後孔に荒っぽく指を出し入れする。
媚薬をほんの少し指に取ったが大して役には立ってはいないだろう。
せいぜい滑りを良くする程度のものだ。
痛みでもいい、快感でもいい。とにかく蔓実の上げる声が聞きたかった。
蔓実の呼吸が荒くなったかと思うと歯を食いしばって息をするのを耐え出し、
蔓実の感じる場所に指が達したと思われると、尾島の愛撫が更にねちっこくなる。
「後ろだけでイカせてやろうか…?」
尾島はあらん限りの手管で蔓実を責め立てた。
ところが蔓実の口は真一文字に結ばれたままだった。
「声、出せよ先生!感じてんだろ?素直になれって!」
顔を歪ませ、額に汗を滲ませながら
それでも声を上げない蔓実に不満を感じ、尾島はそれをつい手荒く扱ってしまう。
顔を見られるのが嫌なのか、と身体をうつぶせに返してみたが
相変わらずのだんまりに尾島は業を煮やして叫んだ。
「俺には散々声出させといて…!」
自身を蔓実の奥深くへ埋め込み、激しく身体を揺さぶる。
「…っ」
11荒縄・某所より加筆修正4/4:2007/09/19(水) 03:09:22 ID:fJxAhlZB0
感じていない訳ではない。
むしろ、脳髄まで蕩けそうな感覚に蔓実は気も狂わんばかりに酔わされていた。
しかし声が出ない。出せない。
さっきの問いに答えが出ないから?
尾島に犯されている自分を認めたくない…から?
わからない。
何も…何も考えられない。
「泣いてくれよ…なぁっ!」
尾島の激しい突き上げに、蔓実の意識はそこで弾け飛んだ。

「……謝らねえぞ。先生が誘ってきたんだからな」
自分に背を向けたままの蔓実に、尾島は小声で嘯いていた。
蔓実は蔓実で、眦からこぼれた涙を尾島から隠すように俯いている。
「だんまりのままかよ。それならそれでいいぜ。俺は先生を…放さねえ…!」
後ろから力の限り抱き締められ、蔓実は思わず涙声を漏らした。
尾島はその声にはっとしたが、わざと気付かない振りをして首筋を優しく舐めまわした。
「もう一回…いいだろ?」
抱き締めた尾島の腕の上に、生暖かいものが滴り落ちた。それが答えだった。

以上です。某所の方、転載させていただきありがとうございました。
12風と木の名無しさん:2007/09/20(木) 01:45:34 ID:TVAGdwEY0
オジ蔓キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
荒縄さんGJGJ!何ともエロ切なくて萌えです
そして蔓実受けに目覚めてしまいました…
13風と木の名無しさん:2007/09/21(金) 18:06:27 ID:iMNnVGpm0
>>11 GJ!

トゴタンブログより
また萌えを振りまいてるよ

>国会から東京を見たときの風景も撮ったら、国土交通省(第三合同庁舎)、警視庁、
>そしてヒュ/ー/ザー尾島氏と会った「パ/シ/フィッ/ク/セ/ン/チュ/リー」が遠く眺められた。
>これも縁だなぁ・・

どう見てもそれは縁よりも愛です。
本当に有難うございました。
14風と木の名無しさん:2007/09/23(日) 01:31:40 ID:Ih+tVzn+0
今日の13時からの噂の東京マガヅソで耐震関連の話題を
放送するらしいのでチェックしといた方がいいかもしれません。
15風と木の名無しさん:2007/09/23(日) 14:21:21 ID:iDAXWcBx0
>>14
姐たん映像すらなかったけど
法改正後の問題についてがよく分かったよ
情報有難う
あとでどっかにうpしておきます
16風と木の名無しさん:2007/09/23(日) 23:21:03 ID:iDAXWcBx0
オジ弁護団詰め合わせ
適当でスマソ
ttp://olfan.f-adult.com/src/up0101.jpg
17風と木の名無しさん:2007/09/25(火) 01:48:18 ID:VCeIzOAF0
今日はオジーの論告求刑があるそうですね
検察は当然実刑求刑するんだろうな…
詐欺罪だからキム社長と同じ位の求刑になるんだろうか

傍聴姐さんレポよろしくお願いします
18風と木の名無しさん:2007/09/25(火) 15:38:51 ID:3mtHbENgO
求刑懲役五年
19風と木の名無しさん:2007/09/25(火) 23:25:39 ID:3mtHbENgO
検察、オジーが反省の色なし、姐たんと連帯責任なんて酷いよ。
中には裁判長に重すぎるから減刑汁って
上申書を出す予定の人も居ます
レポート後で載せます。
オジー、上告汁
20風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:41:31 ID:Bhp9ehEs0
オジ裁判レポです。

(続被告人質問)
深夜弁護士「10月27日、契約が終わって引渡しが終わってないものが何件くらいあったか分かっていましたか」
オジ「わかっていませんでした」
深「契約を把握してなかったんですか」
オ「はい」
深「10月27日時点で未完成物件はいくつありましたか」
オ「10件前後でしょうか」
深「完了検査が出ているもので売れ残り、引渡し未了のものはありましたか?何処に何があったか把握してなかったんですか」
オ「はい」
深「引渡しが未了のものはI田さんの方で判断するんですか、あなたですか」
オ「I田の方です」
深「10月27日当時、富士沢の契約をしていますが、引渡し魅了が何件あるとかを認識していましたか」
オ「認識していません」
深「富士沢が5件という認識はありましたか」
オ「ありませんでした」
深「I田さんとの会話で鮒橋と鮒橋貝神で未了が何件あったか分かっていましたか」
オ「ざっとは分かっていました。鮒橋は9割以上、貝神は3分の1くらいの契約だと思っていました」
21風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:42:31 ID:Bhp9ehEs0
深「今の記憶からだと10月27日の富士沢に未了の案件があると知らなかったというんですね」
オ「はい」
深「10月27日18:53にN専務に電話をしていますが、この時点で富士沢に未販売住戸8戸があるのを知ってたと」
オ「はい」
深「10月28日に富士沢の引渡しがあったのを知ったのは、11月28日か12月1日にB弁護士の事務所で聞いて知ったんですね」
オ「はい」
深「事務所で10月28日の引渡し戸数は出ましたか」
オ「出ませんでした」
深「いつ、富士沢に未了が5件あると知ったんですか」
オ「保釈後に自分で調べていて知りました。当時の解約合意書などを1件1件調べていきました」
保田弁護士「前回公判で、“気持ちの悪いものは売りたくない”と解約返金などを決めたと言っていましたが、それは正確なんですか」
オ「10月27日の3時までの考えであって、5時半過ぎのとは違います。3時過ぎからの何回かのS、I上先生、S河辺先生との電話で、建物の実態として危険であるかもしれないと聞いて決断しました」
保「この話は元々、心の中で思っていたという事ですか」
22風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:44:42 ID:Bhp9ehEs0
オ「3時時点ではそこまで思っていませんでした。気持ちが悪いレベルは10月25日に姐葉に会って、気持ちが悪い奴だと思っていたので、潜在的にはあったと思います。決断したのは3時以降の電話です」
保「2時30分過ぎごろ、会社でI田さんと擦れ違いざまに話し、構造について再チェックするように言っていますが、販売についても指示しましたか」
オ「していません。最初に指示したのは5時41分過ぎのリムジンの中でです。引渡し中止、返金、販売中止の指示を一緒にしました」
保「調書ではリムジンの中での5時30分以降のI田さんに対する電話、2時30分過ぎのI田さんの話のいずれかで引渡しの承諾をしたとありますが、録音データを聞いたときには5時30分過ぎのリムジンの中で承諾したと言ってますよね。供述調書に反するんじゃないんですか」
オ「I田が10月27日の2時30分過ぎに言ったと主張するので、僕が全面的に否定するのは気が引けて妥協しました。I田がそうやって話してるというのは弁護士事務所で先生に聞かされて知りました」
保「2時30分過ぎのI田さんとの会話で富士沢が姉歯物件であり、危険かどうかは認識していましたか」
オ「特別認識はしていませんでした。2時30分時点では姐葉だとは知りませんでした」
保「それで3時過ぎからの電話で姐葉物件は危険であると知ったと」
オ「はい」
保「2時30分過ぎのI田さんとの話で、販売中止を指示したと捜査段階で述べていますが、何故その時点でそう述べたのかは問題にならなかったんですか」
オ「その時は特別ありませんでした」
保「リムジンの中からの電話で、I田さんからの電話で引渡しを指示したというのは、姐葉物件だと認識せず、危険だと思わなかったと供述してるのは事実に反しているわけですね」
オ「はい」
23風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:45:22 ID:Bhp9ehEs0
保「どうして事実に反したことを言ったんですか」
オ「引渡しを承諾したという前提に立って、自分を正当化する、自分は正しいんだという理屈付けで2時30分以降のものを5時30分過ぎ以降に繰り下げて言いました」
保「録音データを聞いて、反訳した時にこれは不利、有利、どちらだと思いましたか」
オ「不利だと思いました。承諾をしていたのかという事、姐葉物件だと、危険性に対してもかなり理解していましたから」
保「詐欺ではなく、宅建業法の重要事項の告知義務違反で責任を問われると思っていましたか?危険を藤沢の住人に教えなかったからと」
オ「はい。この不利な証拠は警察には黙っておこうと思っていました。録音があるために有罪になるとは思いませんでした」

オ「騙そうとも思わなかったし、引渡し承諾の記憶がありませんでしたから。少しずつ事実と違うことが調書の中に出てきています」
保「真実は?」
オ「真実は引渡しがあることを知りませんでした。富士沢の未販売分以外は引渡しが終わってると思っていました」

椙山検事「10月27日のI田さんからの電話の際に、解約について対応が必要だと、解約準備の一覧表を作らせましたが引渡しが迫ってる物件について確認しましたか」
オ「しませんでした」
椙「すぐに引渡しが迫り、気持ちの悪いものについて確認しなかったんですか」
オ「そこまでは思い至りませんでした」

(リムジン内で録音されたデータの再生する。I田氏との会話)
24風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:47:13 ID:Bhp9ehEs0
(被害者からの書面での意見陳述)
I氏からの書面を裁判官が朗読。
「新しいマンションに住んで2週間で引越し、更に2度引っ越しました。富士沢を永住の地にしようと思いました。
事件後は妻もショックから眠れず、体調を崩し、家族全体が不安に襲われています。
一生の買い物に命の危険があると知りショックでした。
何故私たちに売ったのか、果たすべきことを果たさなかった売主の罪は重いと思います。その罪を償ってください。
尾島の立場なら販売を中止にすることは出来たはずです。軽い処分で済むのは許されません。
あなたの野心によって失ったものを返して欲しいです」

T氏からの書面を裁判官が朗読。
「耐え難い精神的苦痛、金銭的に不安になり、あの事件さえなければと思いますが、それを考えることすら精神的に追い詰められています。
年老いた両親を住まわせるために契約しました。しかし、また古い危険な家に住まわせることになってしまいました。
両親には二度も引越しをさせ、老体に鞭を打たせてしまって申し訳なく思っています。再建まで両親が生きているか不安です。詰まるところが親不孝になり、耐え難い気持ちです。
住めない家のために今でも毎月莫大なお金を払い続けています。
今でもヒ/ュー/ザーの尾島を許せません。我々の平穏な日々を返して欲しいです。富士沢のことを考えずに過ごすことは無く、心が休まりません。
まさか瑕疵がある物件だとは思いませんでした。夢を返して欲しい。住めない家のために住宅ローンを払い続ける苦しみを分かってください」
25風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 20:48:21 ID:Bhp9ehEs0
(論告)

検察官「確定的犯意に基づいて行った。危険な商品と知りながら販売し、エンドユーザーから金を奪った卑劣な犯行。
動機は利己的で酌量の余地はない。
(姐葉が経済設計できる設計士と知って利用し、結果偽装を誘発させたと言及)
被害は極めて重大で、多額で、4億1000万円にも及び住人の負担はこれからも増大してゆく。
終の棲家として富士沢を契約し、支払ったのにもかかわらず入居が叶わなかったり、
すぐに退去したりしている。
安全な建物を買えると思っていたのに裏切られ、住人は精神的にも苦痛を受けた。
マスコミやネットの心無い言葉に苦しんでいる。
被告人が知っていて販売、入金させていたならば殺人未遂であり、厳罰に処して欲しいと法廷で住人は証言している。
被告人は法廷で供述を覆し、不合理な弁解をし、部下に罪を被せるような証言をした。
反省の態度が認められない。
11月26日の住人説明会でも106%で買戻しをするなどと根拠の無い上辺だけの事を言い、
無駄に住人を期待させた。
社会的に重大な事件である。
わが国は地震大国であり、デベは責任を果たすべきである。
姐葉だけの責任ではなく、連帯責任がある。
被告人にもはや更正は不可能である。
求刑、懲役5年」

オジーは検察官が読み上げる論告の内容を聞きながら、納得が行かずに何度も首を傾げたり横に振っていました。

次回、最終弁論、最終意見陳述、判決。
12月17日、1:15〜
26風と木の名無しさん:2007/09/26(水) 21:00:24 ID:Bhp9ehEs0
長くなり済みませんでした。

検察官は論告を朗読していくうちに語調が強くなり、
自分に酔ってるなと思いました。
会社が潰れる瀬戸際なのに、そこまで辻褄が合うように
話したり行動する余裕が人間にはあるだろうかと思いました。
1年以上、氏の塚さんの初公判から見てきて、
検察の作文は都合が良すぎると思いました。
そして報道も検察べったり。

保田先生は白の半袖にチノパン、青いリュック。
末井先生はピンクのシャツ。
隣の耶麻下先生と資料を見ながらニヤニヤしたり、仲良い感じでした。
麻雛先生は眠そう。
蔓実先生は5月以来、やっと髪を切ってスッキリしてました。
オジーも髪を切って、濃いグレーのスーツでした。
傍聴席には法廷画家が2人、カリカリやってました。
萌え絵でも描いてくださいと…w

マスコミは最初と最後だけ傍聴に来て取材し、
真ん中が抜けています。
これでは被告人が何を考え、述べたのかが全く伝わらずに
本当に偏った報道となる結果になり残念です。

傍聴にはオジーの部下の戌山さんと、オジーの弟さんが来ていました。
27荒縄・第七夜・エロなし1/3:2007/09/26(水) 23:45:28 ID:KcrGuase0
傍聴姐さん乙でした。投下します。

人一人が横になるのがやっとの狭い部屋の中に机が一つ。
視線をちょっとずらすだけで、嫌でも目に入ってくる便器。
格子付きの小さい窓からは僅かに日の光が入ってくるが、
外の風景は殆ど見ることが出来ないと言っていい。
並の神経の持ち主なら、あんな所に入れられただけで参ってしまうはずだ、と夜須田は
自分に割り当てられた室内を思い返していた。
検察による意図的なでっち上げ…強制執行妨害という名の罠。
気付いた時には、もう自分への起訴手続きは完了していた。
見事なお手並みだ、そう苦々しく呟き従うしかなかった。
ある大きな事件から、自分を遠ざけようとする人間の力が働いているのは明らかだった。
それがわかっていても、夜須田にはどうすることも出来なかった。
弁護士である自分が初めて味わう拘置所での日々。
同じことを繰り返し繰り返し聞かれ、『罪を認めさえすれば保釈』との甘い言葉を囁かれる。
絶対に認めない、最後まで抵抗してやる、との強い意志も、次第に萎えそうになっていく。
そんな夜須田を励まし、支えたのが弁護士仲間だった。
毎日誰かしらが面会に訪れて来て、
尋問・移動・拘留という作業を繰り返すだけの夜須田の単調な日常に風穴を開けてくれた。
その中でも、今目の前に座っている末井が一番熱心だ、と夜須田は複雑な微笑を浮かべた。
元々騒がしい男だったが、面会中は一際大声で喋り捲り、
面会時間の終わりを告げる職員を遮ってまで夜須田に励ましの言葉を投げかけ続けていた。
騒ぎ過ぎだ、と思う時もあったが、今日までその声に勇気付けられて来たことも確かだった。
同じ事務所に所属する末井は正義感が人一倍強く、仕事での話…
弁護方針などについて水を向けても、いつも打てば響くように反応していたものだ。
馬が合う、と言うのだろうか。
自分の同僚として、頼もしい存在であると常々夜須田は思っていた。
今日も末井は、うっすらと額に汗を浮かべながら熱弁を振るっていた。
「とにかく頑張って下さいよ!待ってますから!こんな検察の横槍に屈しちゃ駄目だ!……っ」
28荒縄・第七夜・エロなし2/3:2007/09/26(水) 23:46:14 ID:KcrGuase0
「…?」
多少うんざりしながらも末井の言葉に頷いていた夜須田は、突然の末井の沈黙に首を傾げた。
末井は顔を真っ赤にして口ごもり、膝の上で握り締めた拳に視線を落としていた。
「どうした?喋り疲れたか?…仕事で忙しいだろうに、いつも済まんな。もう帰って…」
「…夜須田さん。好きです」
先程前の怒声が信じられない位の、消え入りそうな声。
しかしそれは、夜須田の度肝を抜くには充分な言葉だった。
「…何だと?」
俯いたまま肩を震わせていた末井は、やがて思い切ったように顔を上げた。
捨てられた子犬のような瞳。
普段の雄弁さの欠片もなく唇をわななかせ、一言一言を搾り出すように告げ始めた。
「好きです…今まで、気付かなかったけど…俺、本当に鈍いから…すいません、こんなこと、急に…
 俺、自分でも変だって、思ってます。でも…今言わなきゃって、思って…
 あなたが拘留されて…いなくなってから気付くなんて…俺は…」
自分は今どんな顔をしているんだろう、夜須田は末井の目を覗き込みながらそう考えていた。
さぞや間抜けな表情をしていることだろう。
唐突な末井の告白を受けて、さしもの百戦錬磨の夜須田も一瞬言葉を失っていた。
だが、そこは腐っても弁護士。夜須田の立ち直りは速かった。
「…末井。もし俺が拘留されなかったら、どうだったんだ?」
「…夜須田さん」
「俺のことが好きって…一体どういうことだ?」
「俺は…俺にも…だって」
「自分でもわからないことをしゃべってるのか、お前は。弁護士失格だな」
「そうじゃないです!俺は本当にあなたを!」
「…もう時間だ。一旦帰れ、末井。こんな所でギャーギャー騒ぐな」
ちらりと壁の時計に目を走らせ、夜須田は末井に頷いて見せる。
それは、ドアの向こうで聞き耳を立てている連中に気をつけろ、という意味でもあった。
29荒縄・第七夜・エロなし3/3:2007/09/26(水) 23:46:53 ID:KcrGuase0
末井は、更に言い募ろうとするのをぐっと堪えるように言葉を飲み込むと
夜須田との間を遮っている強化プラスチックに両掌を当てた。
そして、黙って夜須田の目を見つめた。
ゆっくりと、自分の掌をそれに合わせる夜須田。
互いの体温が伝わったかのように感じた瞬間、末井は顔をくしゃっと歪めた。
そのまま立ち上がると、何も言わずに夜須田に背を向けて部屋を後にしていた。
夜須田は、末井の去っていった方をしばらく身じろぎもせずに見つめていた。

拘置所に戻り、何の変わり映えもしない部屋の中に一人座り込むと
夜須田は自分の掌を眺め、それを一つに合わせてみた。

俺もあいつが好きだったんだなと初めて気がついた途端に、
末井の存在が急に石地蔵のように重くなった。

以上です。耐震ネタでなくてすいません。
30風と木の名無しさん:2007/09/27(木) 03:30:17 ID:Gh4OwBmo0
>>29
手のシワとシワを合わせて幸せキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
たまんないです。
ご馳走様でした。

昨日のオジニュースをうpしました。
ttp://www.youtube.com/watch?v=aZ4CF0gU8Gw
ttp://www.youtube.com/watch?v=024S8FLv5dE
31風と木の名無しさん:2007/09/29(土) 03:18:34 ID:KosyVJIw0
体震関係ないですけれど
今後のオジー裁判にも関わってきそうなので書きます

昨日、夜須田先生自身が被告人になってる裁判の傍聴しました
一審では無罪ですが検察側が控訴しました
それで、いま二審です
検察側は弁論(論告)で原審判決の無罪を破棄せよと言いました

上告審になると裁判所は検察寄りになってくらしいです
刑事事件は一審だと99.9%が有罪、
二審の検察側の控訴だと原判決の80%が破棄されるそうです
このまま行くと有罪の可能性も無きにしも非ず
その場合はオジーの弁護を誰がやって行くのかと気がかりです

32風と木の名無しさん:2007/10/02(火) 21:13:28 ID:Y2AeywZY0
相関図メーカーで遊んでみますた
ttp://olfan.f-adult.com/src/up0105.jpg
33風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 14:52:13 ID:+wIx1OPcO
昨日は氏の塚さんの誕生日でしたね。
オジ裁判の証人出廷以降TVにも出なくなっちゃったけど、
身体は元に戻ったのか、再就職出来たんだろうか・・・
姐タンの控訴やオジ裁判、トゴタンの活動をどう思ってるんだろう・・・
34風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 19:12:14 ID:WTSTJXNo0
  
   氏の塚さんおめでとうございます!
     主夫生活が長いので
       味には自信があります!

            .★
           ..[~~~] +::.゜ ゜ ゜゜。・。 . .*
     .彡ミミ..  [~~~~~]
    ノリ@⊇@)[~~~~~~~]   ゜::.゜ ゜ ゜゜。・。
      ノ つ━━━━━
     (  ノ
  ((  (/ J
35風と木の名無しさん:2007/10/07(日) 03:47:12 ID:ADnH7MlW0
オジトゴコラと昔拾ったマブオジツル絵、ドゾー
ttp://p.pita.st/?m=ac4al8wo
36風と木の名無しさん:2007/10/08(月) 05:00:52 ID:HIN6Q8jp0
オジトゴ投下します。

「たぶん俺、執行猶予つかねえだろうなあ」
「そんなことないですよ、気村さんだってついたんだし」
「気休めはよせよ。俺、もう余裕ねえよ」
「余裕ないのに俺には会ってくれるんですね」
という割りに仏頂面の富士田に、
「おーい、なにまた拗ねてるんだよ」
「だって尾島さん…息子が俺のこと時代遅れの中年だって馬鹿にする
んですよ!」
「そりゃあそうだろうな」
「どうしてですか?!俺の何処が中年なんですか」
尾島に詰め寄る富士田。
尾島は口角を歪めると、服の上から富士田の腹を摘まんだ。
「これだよ、こ・れ!オッサンのシルシ」
「あーっ、もうっ!気にしてるんですからやめて下さいよ」
「最初に会った頃はよ、スラッとしてて、よく締まってたのに
…今じゃあ」
「うるっさいなあ!」
「お前、何か運動しろよ」
「してますよ。水泳でしょ、たまにゴルフ…」
「ああ、それじゃあ足りないな」
「ええっ?」
「ほら、俺とさ…」
尾島が富士田の耳元で何やら囁くと、富士田は耳まで赤くなった。
「そっそれは…汗かきますけど…尾島さんのスケベ」
「へっ、まんざらでもねえ癖に。つーかよお、大好きなんだろ
?ほら、来いよ」
富士田の右腕をぐいと掴むと強引に抱き寄せ、
そのままベッドに押し倒した。
「運動不足ならいつでも俺に声かけろよ…」
37荒縄・喚問小ネタ:2007/10/11(木) 01:27:30 ID:AOK+LB5i0
「先生…っ、もう、待てねぇよっ!」
二つある証人控え室の内の一方の片隅で、
蔓実の背広の端を握り締めたまま尾島は肩を震わせていた。
やれやれ。相変わらずわがままな人だ。
国会という大舞台で議員相手に渡りあった後に、
漸く一息吐こうかと言う時にいきなりそう言い出されれば、蔓実でなくとも溜め息が出ようというものである。
「…今から記者会見なんですよ?尾島さん、あと少しで」
「や…頼む、先生、ここで…っ!」
さっきまでのしおらしい態度は既に消え失せている。
証人喚問から開放された途端、ぎりぎりまで追い詰められていた精神状態に軋みが生じたのか。
尾島の目は血走り、どこか危険な色を滲ませ始めていた。
蔓実はその兆候をチラ、と見て取ると、ふっと息を吐いて尾島の唇を塞いだ。
「ここでって…出したいだけ?それとも欲しいんですか?」
ニヤリと笑うのを非難するかのような視線で見つめる尾島を、蔓実は壁に押し付けて囁いた。
「…聞くまでもなかったですね…」
するりとベルトを外す。手馴れた仕草で前を揉みしだく。
声を堪えながらもそれに答えるように動き出す尾島。
蔓実はわざとからかう風に声を掛けた。
「溜まってたんですね…皆の前でやれば良かった…?」
「…んな、こと、言ってねぇで、せん…せ…はやく」
喘ぐ尾島の口に人差し指を当て、蔓実はゆっくりと頷いて見せた。
「ほら、すぐそこに記者連中が来て…黙っていられるんなら続けますが、どうします…?」

以上です。
38風と木の名無しさん:2007/10/11(木) 21:59:03 ID:x17S0x1vO
血を吐くくらい
萌えました(*´Д`).∵.
39風と木の名無しさん:2007/10/12(金) 21:32:33 ID:jmRUUtGd0
イヌエチケーにヅラの姐たんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
40荒縄・11の続き1/3:2007/10/14(日) 01:05:18 ID:zGXpMN6l0
人差し指を口に咥える。爪の生え際を舌でなぞる。更に指を奥へと咥え込む。指全体を丁寧に舐め取る。
痕が付かない程度にコリッと噛み締め、時に音を立てて吸い上げる。
その動きのどれにも蔓実は身体を震わせ、尾島から逃れようと腕に力を込めた。
勿論そう容易く逃れられるわけもなかったが。
尾島はニヤリとして頷くと、蔓実の耳元で囁いた。
「先生、指だけでイケるんじゃねえか?感じやすいんだな…」
中指にも同じように舌で刺激をすると、蔓実は更に身を捩って喘いだ。
「ふ…ん、ここがいいのかよ?」
指二本を口にし、そのまま指と指の間をチロチロ舐めると
息の出来ぬままに顔を紅くした蔓実は、喉を逸らして引きつったような声を漏らした。
(本当に初めてなのか…?いや、初めてじゃねぇから、こんなに感じてんのか…)
そういえば、こんなにも余裕のない蔓実の姿を見るのは初めてのことかもしれない。
それが自分のしている行為のせいだと思うと、尾島は改めて複雑な心境になった。
(とにかく、普通じゃねぇやな)
それでも目の前の蔓実のことを離したくない。好きだ、愛している。
今、何の照れもなくそう思っている自分がいる。
(…俺だって、普通じゃねぇんだ。先生が普通じゃねぇくらい、どうってことねえ…だろ)
だが。ちょっと待て、と思う。
さっき自分自身で吐いた問いがそのまま尾島の胸に返ってくる。
自分が考えていたこととは何だったのか。
自分は最初からこうするつもりだったのか。
このまま蔓実を責め続けても良いのか。
それが、愛しているということなのか。
どうなんだ。
「先生。答えてくれよ」
尾島が蔓実から手を離すと、今まで詰まらせていた喉が動き出し気道がぜーぜーと音を立てた。
「…俺のこと、イイのかイヤなのか。それだけは教えてくれよ」
41荒縄・11の続き2/3:2007/10/14(日) 01:06:06 ID:zGXpMN6l0
何を言い出すのか。
この男は…
まるで自分の心の内を見透かしてきたかのような言葉をぼそりと吐き出す、この尾島という男は。
快感の為に麻痺しかかっていた蔓実の脳髄が、その尾島の言葉で一気に現実に引き戻される。
(イヤだと言ったら、あなたはそのまま引き下がるんですか?)
尾島の性格からして、そんなことはあり得ない。
こんな場面でも無意識に人の発言を分析してしまう。これが弁護士としての性、なのか。
「尾島さん」
さっきまで息を乱していた人間が発したとは思えない沈着冷静な声が響く。
いつも公判で聞き慣れていた蔓実の声だった。
「いいですよ。あなたの好きにして下さい」
振り返らぬままに尾島にそう告げる。
その態度に尾島はカチン、ときた。
「おい、先生。そりゃあどういう意味だよ」
自分に背を向けたままの蔓実の身体をくるりと返し、尾島はその肩を抱いた。
その肌こそ紅く上気させているものの、蔓実の視線はえらく落ち着いたものだった。
「あなたのしたいようにすればいいでしょう」
じっと尾島の目を見据える蔓実。それが尾島の苛立ちに拍車をかける。
「…気に入らねぇな。まるで俺が全部お膳立てしたみてえじゃねぇか」
「…違うんですか。酒の勢いで、あなたが僕を、こんな…覚えてないんですか!」
落ち着いているはずの蔓実が、尾島の言葉に容易に眦を吊り上げ激した声を発してしまっていた。
(やっぱり…普通じゃねぇよ…まるで普通じゃねぇよ、先生)
42荒縄・11の続き3/3:2007/10/14(日) 01:06:49 ID:zGXpMN6l0
尾島はそれで確信した。何かがあったのだ。蔓実には、過去に、何かが。
だが今は何も言いたくなかった。
蔓実の顎を捉えてぐいと力任せに引くと、尾島は目一杯優しい声音で囁いた。
「最初は確かに俺は酔っ払ってたぜ…それは間違いねえ。でもな、
 流石にあれだけ汗かきゃあ、もう酒も醒めちまったよ。
 さっき言ったよな?俺が今何を考えてるかわかるか?って。
 俺はな、先生を…あんたを、心底しゃぶり尽くしてぇんだよ」
噛み付くように口付け、口中を舌で舐り回す。
もう関係ない。自分が、蔓実が、何をどう思おうと関係ない。
(そうさ、俺だって普通じゃねぇんだ…)
尾島は自らの暗い欲望の中に身を投げた。
蔓実はそれに引き摺られながら、いつしかその欲望に同化していく自身を感じていた。

以上です。
43風と木の名無しさん:2007/10/14(日) 18:00:29 ID:CUkDtZPn0
>>40-42
指責めでドキドキしたのは初めてです
GJ
>俺はな、先生を…あんたを、心底しゃぶり尽くしてぇんだよ」
オジーエロ杉

44風と木の名無しさん:2007/10/15(月) 02:14:16 ID:vNh8OgEO0
久々にスレ見に来たらSS大量投下されてる!
SS職人の方々超GJです
オジトゴ&蔓オジリバで萌え補完しました
事件自体が風化して報道もされなくなったし、
最近関係者に動きがないのも寂しいです
45風と木の名無しさん:2007/10/15(月) 07:04:40 ID:1TPCtx480
一旦age
46風と木の名無しさん:2007/10/18(木) 02:30:36 ID:HcwhgHSp0
|"⌒ミ
|@∀@)
|⊂ノ   2人で保守ですよ
|彡ミミ
|@⊇@)
|⊂ノ
| ノ
47オジ末:2007/10/21(日) 01:27:08 ID:r0UsXZJR0
[満たされぬ雨]

濡れた空気が気道に絡みつく。
少し、生臭いような独特の雨の日の…
ああ、これが外の世界だったのかと尾島は生まれたての子供のような気になった。
保釈…尾島は11ヶ月ぶりに娑婆に出られることになったのだ。
「尾島さん、風邪ひくといけないから俺のジャンパー被ってください」
拘置所の中まで迎えに来た末井が尾島の頭からすっぽりとジャンパーを被せた。
「や、でも…末井先生。先生が濡れちまうぜ」
「いいんですよっ!」
末井はにやっと笑って尾島の肩を叩いた。
尾島は台車を押しながら呟いた「なあ、末井先生…蔓実先生は?」
ポケットからケータイを取り出しながら末井は答えた。
「安心してください。待たせてある車の中にいますよ」
「そうですか…」
尾島は湧き上がる感情を飲み込むようにしながら呟いた。
「あ、主任?末井です。ええ、いま尾島さん出てきました」
電話の相手は尾島弁護団主任の保田だった。
尾島からジャンパーがずり落ちそうになると、肩に手を回してそれを直した。
「先生有難う」
ケータイで話しながらも末井はにっこりと頷いた。
尾島はその表情にドキッとした。
(…いや待て。俺には目の前で車の中に待ってる人がいるんだ。ずっと触れたかった人が)
48オジ末:2007/10/21(日) 01:28:29 ID:r0UsXZJR0
バンの後部座席に乗り込んだ尾島。
その隣には末井が座った。
尾島は目の前の助手席に見慣れた後頭部を見つけた。
「…っ」
想いに心臓が締め付けられて声がうまく出せない。
助手席の人物が振り返り、微笑んだ。
「尾島さん、おかえり」
「蔓実せん…せっ…!」
尾島は座席から身を乗り出し、手を伸ばした。蔓実はがっちりと両手で尾島の手を握った。
無言のまま見つめ、頷き合う二人を、末井は不機嫌な顔で見つめていた。
(なんだよ、ジャンパーかけたりサービスしたのに。俺には何もないのかよ)

尾島が当座身を寄せることになったマンションの前に、蔓実と尾島を残し、バンは末井の事務所へと向かった。
(…二人とも振り返りもしないで…どうせ俺は邪魔者だよ!)
事務所に着くなり、末井は近くにあったゴミ箱を蹴った。
大きな音と共に散乱するゴミ。それに気付いた保田が慌てて出てきた。
「なにやってんだ、末井!尾島さん、送ってったんじゃなかったのか」
「そうですよ。そうだけど…」
口を尖らせ、子供の様に拗ねる姿に保田は「またか」とため息をついた。
「“大事なもの”とられたのか。お前はいつもそうやって…」
「俺だって一生懸命やってるのに、いつも蔓実先生ばっかりじゃないですか!」
末井は保田の目を真っ直ぐ見ながら抗議した。
ぷっと保田は吹き出した。
「馬鹿だな、おまえ…」
そう言って末井の頭をくしゃっと撫でると、末井はその手を跳ね除けた。
「子供扱いしないで下さいよ」
「分かったよ、済まなかったな。でも、ゴミはちゃんと拾っておけよ」
保田は笑みを浮かべたまま、自分の机に戻った。
どうにも気分が治まらない。
末井は雨の中を傘もささずに駅へ向かった。

49オジ末:2007/10/21(日) 01:29:17 ID:r0UsXZJR0
尾島のマンションでは、玄関でそのまま縺れる様に倒れこんだ二人が求め合っていた。
「せんせっ…ずっと、ずっとこうしたくて。俺、死ぬかと思った」
「生きてるじゃないですか。ほら、こうして僕の腕の中にちゃんといる」
深く、浅く口づけを繰り返す。片手で器用に尾島のネクタイとボタンを外していく蔓実。
露になった首筋にも口付け、舌を下降させていく。
「んっ…先生、先生のガチガチじゃねえかよ」
蔓実の前を握り締める。思わず、ハッと息を吐いてしまう。
その時だった。床に無造作に投げ捨てられた蔓実のコートからケータイの呼び出し音がけたたましく響いた。
「ち…っ!こんな時に」舌打ちしてケータイに出る。
尾島は急に現実に引き戻され、深くため息をついた。
蔓実も真顔に戻り応対している。
「尾島さん、ごめんね。事務所から。知人に頼まれた離婚訴訟でさ、旦那のほうが事務所に怒鳴り込んできて座り込んじゃってるって、事務員さんが。戻らなきゃ」
「先生…」
「うん、終わったらすぐに連絡しますから!」
蔓実は尾島の頬を両手で包んでニヤっと笑った。
「でも、行く前に…」
「ん?なんでえ、先生?」
「これをどうにか鎮めて下さい」
照れくさそうに尾島の手を自分の前に持って行った。
「分かったよっ」
尾島は屈んで蔓実自身を口に含んだ。

事務所に戻るために蔓実は駅まで走っていた。
その時、末井と擦れ違ったのだが気がつく余裕が無かった。
末井の方は事情を知らないので首を傾げるばかりだった。
だが、これから尾島の所へ行くのに彼がいないのは好都合だった。
別に尾島を殴りたいとか、どうこうしたいと言うつもりではなかったが、
会って顔をもう一度見ないと気持ちが収まらないと思ったのだ。
50オジ末:2007/10/21(日) 01:30:09 ID:r0UsXZJR0
ゆっくりとチャイムを押す。
すると慌てた尾島がドアを開いた。
「蔓実先生、もどっ…」
ドアの前に立っていたのは末井だった。
「済みませんね、蔓実先生じゃなくて」
「い、いや。あの、どうしたんですか?末井先生」
「…あなたの顔をもう一度見たくなってしまって。それだけなんです…もう帰りますから」
尾島には何のことか分からなかった。
(俺の顔が見たいって、どうして?)
このまま帰ってもらってもバツが悪い。
「なあ、先生。今日入ったばかりで汚ねえけど入ってけよ。
雨でずぶ濡れじゃねえか。着替えと…コーヒー飲んでけよ」
尾島は末井の腕を掴んで入るように促した。
末井はそれだけで機嫌を直し、にっこりと笑うと部屋へ上った。

「俺のでサイズ合うかな?…末井先生、ほそっこいから大丈夫か」
これとこれ、とゴルフウェアに近いようなシャツとスラックスを出された。
「ええ、大丈夫だと思います。ありがとう尾島さん」
今着ていたピンクのセーターに手を掛け、脱いだ。
次に中に着ていたシャツのボタンを外し始めた。
尾島はその様子をぼーっと眺めていた。
「なに見てるんですか、尾島さん」
「ええっ?!そんな見るつもりじゃなかったんだ。ただ…」
「ただ?」
「さっきさ、俺にジャンパーかけてくれたり優しくしてくれただろう。嬉しかったんだぜ、先生。俺、なんか先生に礼がしたいと思ってさ」
尾島ははにかむと末井から視線を外した。
「じゃあ、僕のものになってくださいよ」
唐突に末井は言い放った。
「え?!なに言ってんだよ先生!」
「だって、ここが…」
末井のしなやかな指が尾島の前を撫でた。
51オジ末:2007/10/21(日) 01:30:58 ID:r0UsXZJR0
「勃ってるのはどうしてですか?さっき二人でしてたから?途中だった?」
迫り来る末井に尾島はどう答えて良いか分からなかった。
「俺が尾島さんを満たしてあげますよ」
さっきは抱かれようとしていた。今度は抱くであろう、その状況の変化に圧倒されたまま、
いつの間にか全裸になっていた末井を掻き抱いた。
脱ぎかけの末井のズボンを膝まで下ろし、勃ち上り始めた部分に触れる。
「ふっ…尾島さんの手、冷たくていい」
尾島はニヤリとすると脚を大きく広げ、末井自身を咥え、刺激を与えた。
「…うっ…あっぁ…」
快感に震え、更に深い快楽を欲する末井のそこを満足げに見やると、
尾島は限界を迎えつつあるそれを追い上げていった。
「尾島さ…っ…あぁぁっ」
体を震わせて放たれたものを、尾島は全て飲み干した。
そのまま間髪入れずにローションをつけた指を、力が抜けている末井の後ろに滑り込ませた。
「や…まだ、そこは」
「末井先生だけ良い思いさせるわけにはいかないでしょ。俺だってさっきからお預けくらって限界なんですよ!」
潜り込ませた指を蠢かし、指が最も弱い箇所を見つけて集中的に攻め立てると、そこは指をきつく締め付けた。
「……っ…うっ…」
「そろそろだな」
尾島は末井の腰を持ち上げ、一気に奥まで貫いた。末井は声にならない歓喜の悲鳴を上げた。
ゆっくりと抜き差しすると、内壁を擦り上げられる感覚に刺激され、体が熱を帯びていく。
52オジ末:2007/10/21(日) 01:33:12 ID:r0UsXZJR0
こぼれる吐息に甘さが混じる。体が快楽に陥落していくのをみると、尾島は腰を激しく打ちつけ、淫らに揺らした。
「…はぁ、っ…っ…あっ、あぁっ」
「そんなに悦いのかよ。もっと乱れてくれよ、末井先生。いつもは保田先生に魅せてるんだろ?俺にもさ…」
保田の名前を聞いて我に返りそうになるのを抑え、そのまま快楽に身を委ねる。
尾島は末井の唇を唇で封じた。
尾島は深々と突き上げ、その最奥を迸りで満たした。
「………っ!」
そのとき、末井も己が精を解き放った。

少し湿気ったハイライトを取り出し、末井は口へ運んだ。
「尾島さんも吸いますか?」
「いや、俺は。長いこと塀の中にいたら欲しくなくなったよ」
「くすっ。あの人も言ってましたよ」
「あのって?あぁ、保田先生か。保田先生も俺と同じくらい入ってたんだもんなぁ」
末井は煙草に火をつけるのを止め、そのまま枕を抱いた。
「俺も淋しかったですよ。あの人がもう、塀の向こうから帰ってこなかったらどうしようって。
53オジ末:2007/10/21(日) 01:34:01 ID:r0UsXZJR0
だから、尾島さんと蔓実先生の気持ちも分かります」
末井は遠い目をしながらも口元は笑っていた。
尾島は何も言えないまま、再び見つめていた。
雨は止み、窓から光が差していた。

「どんなに好きな人と一緒に仕事をしても、こうやって一時体を重ねても…
なにをしても満たされないものが俺の中にあるんです。
それがなんなのか、分からないけれど」
「末井先生…」
尾島は困った顔をした。どうしたらいいのかと。
「…そんな顔しないで下さいよ。別に今日のことを誰にも言ったりしません。
ただ、またいつもの様に笑ってください」
「ああ、分かったよ先生。さっきも言ったけどさ本当に嬉しかったんだぜ、あのジャンパー。あったかかったぜ。ありがとう、末井先生」
末井はその言葉に本当に満足した。
きっと、満たされなかった子供の部分を満たしてくれる魔法の言葉なのだ。
にっこりと笑うと、末井は振り返らずにマンションから出て行った。
道路の向こうから、慌てた男が走ってくる。
蔓実だ。末井はふっと笑った。
蔓実はまた気が付かぬまま擦れ違い、尾島のマンションへと向かっていった。

おしまい
54風と木の名無しさん:2007/10/22(月) 01:35:38 ID:6WuNPrIH0
>>47-53
オジ末ktkr!ss職人さんGJです!
欲求不満な末井先生がエロカワです(*゚∀゚)=3 '`ァ'`ァ
55風と木の名無しさん:2007/10/22(月) 02:59:45 ID:Xbaen0xk0
>>54
ありがdちゃんです

投稿してから気がつきました
全裸なのにまた脱がせてる…!
推敲部分を消すのを忘れていました
済みません
精進します
56荒縄・オジ公判小ネタ:2007/10/22(月) 23:14:37 ID:rcpwnIK50
「やった!やった!無罪だよ尾島さん!逆転無罪…!」
事後の気だるい雰囲気が未だ残っている室内に、突然響き渡る声。
「な、なんだってんだ?!」
ぎょっとしてベッドの上に跳ね起きた尾島が辺りを見回すと、
隣に寝ていた冨士田が片腕を振り回していた。
両目はしっかりと閉じられている。
「…何だよ、寝言かよ!人騒がせな奴だな…全く」
いきなり叫ばれてあおった胸を撫で下ろし、尾島は安堵の息を漏らした。
(…こんなにはっきりした寝言なんざ、中々聞けねぇよな)
尾島は、思わず『狸寝入りしてんのか?』と冨士田の顔に見入っていた。
その時、冨士田の閉じたままの眦にじわじわと涙が滲み、
それが頬から枕へとすっと流れ落ちた。
「…良かっ…た…」
消え入るような声で呟くと、再び静かな寝息を立て始める。
「……」
尾島は何も言わずに冨士田に布団を掛け直してやると、
自分もまた横になった。
(…馬鹿野郎め)
しばらくその無邪気な寝顔を眺めていた尾島は、
やがて冨士田に背を向けてゆっくりと目を閉じた。
(本当に人騒がせな…馬鹿野郎だよ、お前は)

以上です。
57風と木の名無しさん:2007/10/24(水) 00:05:59 ID:oSQ3yIfuO
トゴタンカワユス(*´Д`)ハァハァ
判決でこれやってくれないかな
前に姐さんスレに書いてあった
勝訴ストリップネタもw
オジーは執行猶予つかないんですかね
トゴタンや周囲が偽装を知らなかった
決定的証拠でもないと無理か
58風と木の名無しさん:2007/10/24(水) 00:09:39 ID:dTM3QOL6O
連投スマソ

ジャソジャソにトゴタンの選挙話が出てますね
議員のパーチーであんなことやこんなことをされないか心配
オジサマを誘うのが上手いみたいだからw
59荒縄・第八夜1/4:2007/10/25(木) 01:47:24 ID:XrDWFhO90
「すいません、遅れてしまって…!」
道の向こうからあたふたと走ってくる姐歯を見やりながら、氏の塚は手にしていた煙草の灰を弾き飛ばした。
(まあ、あなたが遅れてくるのはいつものことだから)
それにしても、と氏の塚は思う。
遅れたのを気にしているのなら、その手に一杯持っている荷物は何なのか、と。
それも、その右手に持ったものは…
「…姐歯さん、何ですかそれは?」
「は?あ、あの、傘ですが」
「そんなことは見りゃわかります。こんな天気の良い日に、どうして…」
息も荒く言葉を継いでいた姐歯の顔がみるみる曇っていく。
「だ、だって、昨日の予報で…ところによっては雨が降るかもって」
くどくどと説明を続けようとする姐歯の前で、氏の塚はポンと煙草を放り、靴裏で揉み消して見せた。
「いいんですよ、もう。ちょっと歩きましょうか」
そう言ってさっさと歩き出す氏の塚に、慌てて姐歯も従っていた。
(全く、あなたときたら)
口には出さないが何となく冷ややかな氏の塚の態度に、姐歯はもごもごと謝罪の言葉を口にする。
「…すいませんでした、別件の仕事が急に…期日が繰り上がっちゃって…」
「もういいって言ったでしょう。あなたが仕事以外の用事で遅れるわけないのはわかってます。
 …そんなことより、この空でも眺めたらどうです?」
言われて初めて気が付いたらしく空を見上げる姐歯。
都会にしては珍しく澄み渡った空気が広がり、
薄い空色から墨のような夜空へと美しくグラデーションが展開されていた。
「…ほら、一番星に二番星。綺麗なもんだ。雨なんか絶対に降りませんよ」
「そうですねえ…綺麗だなあ」
言外の皮肉めいた調子も意に介さず、姐歯は感嘆の声を上げる。
(あなたって人は…)
60荒縄・第八夜2/4:2007/10/25(木) 01:48:31 ID:XrDWFhO90
その場に立ち止まってしまった姐歯に、氏の塚は溜め息まじりに声をかけた。
「だから、そんな傘なんか、もううっちゃってしまいなさいよ」
「…え?」
「どうせコンビニの100円傘でしょ」
言うなり、姐歯の手をとり傘を目の前の電柱に立てかける。
「九州人の言うことは聞くもんです。もう今日は雨なんか降らないんだから」
「氏の塚さん…」
「これじゃいつまで経ってもホテルに着けやしない」
書類カバンの一方を毟り取るように奪うと、氏の塚は再び歩みを始める。
「あ、あの、すいません…氏の塚さんは、熊本…でしたね。雨は多いんですか?」
遅れまいと早足で従う姐歯は、息を切らしながらも話を続けた。
「ええ、本州よりは多いですよ。水害なんかはしょっちゅうありますから。
 親戚や知人で、雨で家が流されたり土地が崩れたりなんてことを良く聞きました」
「そんな、すごいんですか…」
「…自分が」
ふっと真顔になり、それから照れるように頬を染めて氏の塚は告げた。
「自分が建築業に就いたのも、そんな現場を見ていたからかもしれないですね。
 地震にも水害にも負けない建物を造りたかった。偉そうな話ですが」
「……」
「そう思いながら、その反対では、土地は永遠のものじゃないと考えてもいる。
 一雨だけで流されてしまうなんて、堪ったもんじゃないですよ」
「氏の塚さん」
ふ、と足を止めて氏の塚は姐歯の顔を覗き込むようにした。
「何故だろう、あなた相手だと、つい本音でしゃべってしまう。あなたは…」
あたりには他に人影はなかった。
氏の塚は空いた手で再び姐歯の手をとると、歩道脇の建物の間にそのまま導き入れた。
「不思議な人だ」

61荒縄・第八夜3/4:2007/10/25(木) 01:49:33 ID:XrDWFhO90
魅入られたように氏の塚の誘いを受け入れる姐歯。
カバンをアスファルトの上に下ろし互いの身体をかき抱く。
貪るように口付け、ズボンの上から前を揉みしだく。
ベルトを緩められて尻の間に指を滑り込まされ、漸く姐歯は羞恥の声を漏らした。
陰に隠れているとはいえ、そこは一般公道のすぐ脇である。
その気になりさえすれば、容易に盗み見れる場所だった。
「や、め…て、くださ…あっ」
「止める?ここで?本当に…?」
ニヤリと微笑むと、氏の塚は指で後孔に押し入っていた。
「あなたが、声を上げなきゃ、誰も気付きませんよ」
そのまま内部の肉襞の感触を楽しみ、ゆるゆると抜き差しを繰り返す。
言われた通りに声を堪えながら唇を噛み締める姐歯に、氏の塚はその唇をも舐め取るように刺激する。
「んん、んっ、ぅ…くぁ、あ」
「ほら、そんな声出したら見られますよ?我慢して」
そう言いながらも氏の塚の指は奥へ奥へと進む。
指先を少し曲げちいさなしこりを擦り上げると、姐歯はガクガクと震え出し氏の塚の身体にしがみ付く。
「ぁ、ぁ、ぁあ、あ…も…う、だ…」
「…イく?」
一際大きく痙攣するような動きをすると、
氏の塚の身体にもたれ掛かったまま姐歯は射精せずに達していた。

62荒縄・第八夜4/4:2007/10/25(木) 01:53:45 ID:XrDWFhO90
息を荒げる姐歯を無理やりに立たせ、氏の塚はそのベルトを直してやっていた。
まだぼんやりとした表情の姐歯の肩をポン、と押すと、にこやかにその耳元に囁く。
「もう少しだから、さっさと歩いて行きましょう」
「え…このまま…歩くんですか?」
硬直したままの前の感触を孕んだまま歩くことを思い、つい姐歯は泣き事を発した。
「遅れた罰です。随分待ったんですからね…もっとも、宿泊するには丁度いい時間にはなりましたけど」

ちょっとセコい氏の塚の言葉を聞きながら、姐歯は
「10時はもう来ていたんだな」とこのとき初めて気がついた。

以上です。

63風と木の名無しさん:2007/10/26(金) 00:11:31 ID:32m2JCkiO
氏の姐キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!
優しさと鬼畜の顔を持つ
氏の塚さんに惚れました
姐たんは後ろだけでも
イケるのか(*´Д`)ハァハァ
64風と木の名無しさん:2007/10/26(金) 03:21:40 ID:Shq39rpX0
久しぶりに色々描いたので詰め合わせて見ました
荒縄師匠、ネタ有難うございました
ttp://onishibata.ddo.jp/2/download.php?id=00427
pass1951
65オジトゴその1:2007/10/28(日) 20:04:13 ID:Fpn23UfO0
「尾島さん、食べるの下手だなあ」
「うるせえ、パスタとか苦手なんだよ!寿司がよかったのに」
東京を離れて中央高速で1時間ほどの場所にある別荘地。
富士田は保釈中の尾島の気分転換の為にと、友人に無理を言って
1泊だけ別荘を借りた。
瀟洒な洋館に中年が二人。
別にすることもなく、デッキで各々本を読んだり、談笑したり。
ただ、事件には触れないようにとお互い暗黙の了解があった。
いつもなら耐え切れず抱き合っているはずだが、今日はそんな衝動もない。
「ほら、ここにソースがついてますよ」
富士田は右の唇を指差した。
「ん?あれ?」
「違いますよ、反対……もう!」
テーブルに身を乗り出して尾島の唇を人差し指で拭う。
その指をぺろっと舐める。
「何するんだよお前」
尾島は顔を紅くして顔を背けた。
「だってもどかしいじゃないですか」
「…あれだよ、なんだ。鏡を見るのとは違うんだよ。分かるだろ?」
富士田はきょとんとして、やがて吹き出した。
「まるで俺達みたいですね」
「それは違うな」
「えっ?」
「俺達はそっくりなんだよ。見栄っ張りで、嘘吐きで、それで…」
触れないはずの話題へと落ちていく。
所詮、それしかないのかと絶望するしかないのか。
そしてその絶望が突き動かす衝動。
66オジトゴその2:2007/10/28(日) 20:05:52 ID:Fpn23UfO0
「お前が悪いんだぞ。俺に触ったから」
(お前がいつも先に俺の傷に触れてくるんだ)
尾島は食事も中途に富士田の手を強く引いて建物の中へと入った。
そのまま富士田をソファの上に放り投げた。
「やだ!尾島さん、なんでいっつも…こうやって…」
「黙れ!静かにしてろ!」
富士田のズボンと下着を剥ぎ取ると、有無を言わさず欲望でそこを抉った。
「いった…やめ…っ、動かないで…っ」
「るせェっつってんだろ」

尾島は一方的に果てると、シャワーを浴びに行ってしまった。
「ひっ…ぐっ…」
背中を丸めて富士田は泣いていた。
(こうやって、傷つけてまで触れ合うしかないんですか)

「おい、帰るぞ。服着ろよ。…荷物も纏めろ」
「…はい」
富士田はおとなしく従った。
67オジトゴその3:2007/10/28(日) 20:08:22 ID:Fpn23UfO0
陽はとうに暮れ、高速を走る車のテールランプが血液の様に流れていく。
二人は押し黙ったまま再び東京に向かっていた。
八王子インターを出たあたりで漸く、助手席の尾島が口を開いた。
「悪かった…な」
富士田は答えなかった。
「怖いんだよ。全部失って、今度は判決待ってるだけだろ。もう誰も俺のことを振り向いちゃくれないって。一人なんだって」
富士田は車を国道から反れた人気のない路地に停めた。
そして、尾島に口付けた。
それが今の精一杯の応えだった。
尾島の頬に一筋の涙が伝う。
それが最初で最後の彼が見せた涙だった。

おわり
68風と木の名無しさん:2007/10/29(月) 23:53:42 ID:kuI7td+n0
今日の森屋姦悶のことを犬エチケー持論口論で
いまやってます
解説者が「今日の姦悶は体震偽装事件以来です」と言って
それだけで萌えてしまう自分がいました

オジが受になった記念日w
69荒縄・末オジ1:2007/10/30(火) 23:14:04 ID:p6R3kjFR0
それは、何気ない一言から始まった。
その日の公判を終えて少し疲れたような表情を浮かべていた尾島に、
カバンを手にした末井がにこやかに笑いながら近付いてきた。
「尾島さん、これから何か予定はあるんですか?」
「…ああ、先生。んー、特には…帰って飯食って寝るだけ、ですよ」
意外な人物から声を掛けられた、という風に答える尾島。
末井は人の良さそうな笑みを絶やさずに、うんうん、と頷きながら言った。
「なら、ちょっと付き合ってもらえませんか?いい店があるんですが」
断る理由もないな、と思った尾島は、二つ返事で応じていた。
やがて二人の姿は、一台のタクシーの中に吸い込まれていった。

乗っていたタクシーから降りた尾島は、訝しげに辺りを見回した。
「先生、一体どこなんだよここは?」
暗い町並みの中に怪しげに光るネオンの数々。
そこはどう見てもラブホテル街だった。
「ここの最上階、中々いい部屋なんですよ」
料金を払い終えた末井が尾島に並び立つ。
顔にはうっすらと笑みを浮かべたままだ。
「いい店って言うから、てっきり食い物屋だと…何するつもりなんだよ」
「…尾島さん、お好きじゃないですか?こういう所」
そう言われて顔を真っ赤にして踵を返そうとした尾島に、末井の冷徹な声がかかった。
「帰るんですか。それでも構いませんが、蔓実先生がどうなるかなあ。無事に戻ってくればいいけど」
その名前に、尾島の足が止まる。
「何だ…と?」
「言ったとおりですよ。何事もなく戻ってくればいいんですがね」
「無事って…何なんだよ!関係ねぇだろ、蔓実先生は!」
やや青ざめた顔で振り返った尾島に、追い討ちをかけるように末井は言い放った。
「関係なくはないでしょう、その様子じゃ。どうでもいいんなら帰ってもいいんですよ、尾島さん。
 ただ…そうすると俺の相棒が先生を…ふふ、頂いちゃうかもしれないな」
70荒縄・末オジ2:2007/10/30(火) 23:15:11 ID:p6R3kjFR0
末井の襟首を掴み上げ、尾島は思わず怒鳴りつけていた。
「てめぇ!どういうつもりだ!いい加減にしねぇと…!」
首を締め上げられて末井は僅かに顔を歪めた。
それでも余裕のある態度を崩してはいない。
「ちょ…っと、放して下さいよ。俺に手を上げない方がいいですよ。
 もし蔓実先生のことが本当に大事なら…」
「気に入らねぇ!さっきから勿体ばかりつけやがって、はっきり言えよ!」
更に自分の首を締め上げてくる尾島の手を漸く振り払い、末井は乱れた襟元を直していた。
声を荒げる尾島の反応を楽しむように、ゆっくりとその口を開く。
「…言わせたいんですね。なら言いますよ。俺の相棒は今、蔓実先生と一緒にいる。
 俺から何も連絡が行かなければ、相棒はある時間になったら蔓実先生を襲う手筈になってる。
 ただし、あなたが俺の言うことを聞いてくれれば、俺は相棒に中止の電話を入れてもいい。
 それだけのことです」
そう言ってにっこりと無邪気に微笑む末井。
その無垢な笑顔に、尾島はぞっとするような寒気を覚えていた。
まるで笑いながら昆虫の足を一本一本毟り取っていく子供のような残酷さ。
(何でなんだよ…!嘘だろこんなこと。頼むから嘘だって言ってくれ、先生!)
頭の中が真っ白になっていく。信じたくない。今言われたことが理解出来ない。
いや、理解することを脳が拒絶していた。
困惑と恐怖、絶望を無い混ぜにした尾島の視線を真正面から受け止め、
末井は軽く腕を振って目の前の建物を指し示した。
「じゃあ、そのホテルのエレベーターに乗って下さい。もし俺の言うことを聞く気があるんなら…ね」

続きます。
71風と木の名無しさん:2007/10/31(水) 01:58:06 ID:UmbW6Q5D0
wktk!wktk!(*゚∀゚)=3 '`ァ'`ァ
末井、電話しちゃダメだぞ!

末井ピンチです
まだ懲戒の調査されてたんだ
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071030i115.htm?from=navr
でも笑い飛ばしてそうな予感
72荒縄・末オジ続き3:2007/11/01(木) 22:53:06 ID:PbKF2DkE0
そのホテルの最上階の部屋の前で、尾島はゆっくりと立ち止まった。
「……」
無言のままドアの方を見つめる。
「…尾島さん、もしかして俺との間合いを測ってる?」
後ろからそっと囁かれ、尾島は僅かに身じろいだ。
「それから、こう思ってるんでしょ。俺の言ったことは本当なのか、とか。
 蔓実先生の居場所はどこなのか、どうやったらそれを確かめられるのかって。
 一番手っ取り早いのは、俺を脅して吐かせることですよね。
 でも…俺がそう簡単にしゃべると思いますか?」
言われて振り返った尾島は、怒りで身体を震わせていた。
拳を固く握り締め、押し殺した声で低く呟く。
「…しゃべりたくなくても、しゃべりたくなるようにしてやる…!」
末井は、そんな尾島の反応を楽しんでいるようだった。
「ふん。甘いなあ。分かってるでしょう?俺の仕事。
 そりゃあなたも建築屋だろうけど、俺だって弁護士ですよ。
 しかもあなたは、俺の相棒が誰なのかを知らない。
 俺が何時までに電話しなきゃいけないのかも知らない。圧倒的に不利ですよ」
ちらちらと尾島の方を盗み見ながら、手の中で携帯を意味ありげに弄んでみせる。
「そんなの、やってみなきゃわかんねぇだろうが」
そう言う尾島の顔は、しかし絶望の色を濃くしていた。
末井に言われるまでもなく、己の不利な状況はわかりきっていた。
それでも最後まで足掻いてしまうのは仕方のないことだろう。
とにかく、蔓実の身が本当に危ないのかどうか、
それだけは何としても確かめないと、と尾島は悲壮な決意を固めていた。
「さあ、この鍵でドアを開けて下さい。それとも…ずっとここで押し問答してる?
 俺はそれでもいいんですがね」
末井が放ってよこした鍵を片手で受け取り、尾島は乱暴に鍵穴に鍵を突っ込んでいた。
その鍵穴が壊れればそこで時間が止まってくれる。そう言わんばかりの乱暴さだった。
73荒縄・末オジ続き4:2007/11/01(木) 22:53:52 ID:PbKF2DkE0
「さ、服を脱いで」
部屋に入ると、まるで散歩にでも出掛けようと言うほどの気軽さで末井は言った。
「ちょっと待てよ!せめて…先生の声を聞かせてくれ、頼む…!」
言葉こそ哀願調だったが、蔓実の物言いはとても末井の気に入るようなものではない。
その挑みかかるような強い調子に、末井は溜め息をついた。
「尾島さん、自分の立場がわかってますか?人質をとってるのはこちらなんですがね…」
「とにかく、先生の声を聞かなけりゃ、俺は言うことを聞かねぇぞ」
なけなしの虚勢を張り、尾島は末井を睨み付けた。
パニックに陥りそうな自分の心をどうか見透かされませんように…と祈りながら。
「偉そうですね…気に入らないな。まあ、いいです。さっさと済ましちゃいましょう」
携帯の文字盤を操作して小声で通話口に話す末井の声に、尾島は必死で聞き耳を立てた。
その声の中に『中止』の言葉を聞き、ほっと安堵の息を漏らす。
と同時に、胃の中に熱い固まりのようなものが突き上がってきて、尾島は軽い吐き気を覚えていた。
その様子を見ながら、末井は黙って尾島に携帯を差し出した。
ひったくるようにそれを奪い取り、息せき切って話し出す。
「もしもしっ?!先生か?蔓実先生!」
永遠とも思えるような間…実際には数秒の後に…受話口からは馴染みの声が聞こえてきた。
「……え?尾島さん、ですか?何?よく聞こえない」
「先生、今どこにいるんだ?場所、わかるか?どこ…」
尾島の声は途中で虚しく途切れた。電話が向こうから一方的に切られてしまったからだ。
呆然として携帯を握り締めたまま、尾島は動くことが出来ないでいた。
ともすれば麻痺しそうになる頭の中では、懸命に答えを見つけ出そうとしている。
今の声は本当に蔓実のものだったのか。あの声はどこから聞こえていたのか。
何か…ヒントはなかったか、蔓実の居場所はどこなのか。
「はい、いかがですか?お望み通り声は聞かせましたよ。服、脱いでもらえますね?」
尾島の手から携帯を取り戻すと、末井はにっこりと微笑みながら言った。
その言葉に、身体を凍りつかせたまま尾島は叫んでいた。
「あれだけじゃわからねぇだろ!…そう、先生は今、事務所にいるんだ。そうだ、そうに違いねぇ!」
74荒縄・末オジ続き5:2007/11/01(木) 22:54:26 ID:PbKF2DkE0
その時、機械的な受信音が室内に鳴り響いた。
自分の携帯への受信であることを確認すると、末井は携帯の画像を尾島の前にかざした。
思わず息を呑む尾島。
そこには、後ろ手に縛られて板の間に座らされた男の姿が写っていた。
男はうつむいていて、それを斜め上から撮った画像で…そして、その男は…。
「う……」
呻きながら目を逸らすしかなかった。自分には何も出来ない、そう思い知らされたのだ。
悔しさに眦を赤く滲ませる尾島に、末井はゆったりとした口調で告げた。
「もう一度言いますよ。服を脱いでもらえますね、尾島さん?それとも…脱がされる方が好き?」

続きます。
75荒縄:2007/11/02(金) 01:01:57 ID:qnYzDg7L0
末オジ続き4

蔓実の物言い→尾島の物言い でした。すいません
76荒縄・末オジ続き6:2007/11/06(火) 01:40:38 ID:Ead2AhQm0
尾島は全く余裕のない状態に追い込まれていた。
自分の人生をかけて作り上げた会社を失い、財産を失い、大切な家族を失った。
もう失うものなどない、そう思っていた自分にもまだ失うものがあった。
なにかと世話をしてくれた末井に対する信頼と、互いに愛し愛された蔓実の存在。
それが目の前で音を立てて崩れていく。
どうにかならないのか。せめて、せめて蔓実のことだけでも。
早鐘のように打ちまくる心臓の鼓動に眩暈を覚える。
それを努めて無視し、感情を抑えた声で尾島は言った。
「…脱ぎゃいいのかよ。脱げば蔓実先生を放してくれるのかよ」
「…さっきから、あなたの望みには随分応えてきたつもりですよ。
 それを聞いて欲しかったら…もういい加減、俺の望みに応えてくれませんかね?」
ぎりっと奥歯を噛み締め、尾島は末井を睨みつけた。
のろのろとした手つきで自らの服に手を掛け、それを剥ぎ取っていく。
それを目を細めて見つめる末井の視線が、自分の身体に突き刺さるように感じられる。
やがて身に着けていたものを全て脱ぎ終えた尾島は、
その顔に諦めと言い知れぬ不安を浮かべていた。
「ええ、上出来ですよ。それじゃあ」
末井は尾島の後ろに回ると、素早く両手を掴み捻り上げた。
そのまま手首にピタリと吸い付くようなものをあてがう。
「これ、知ってますよね。皮手錠ですよ。尾島さん、使ったことあるんじゃないかな?」
末井は慣れた手つきで革のベルトを装着していく。
同じものを足首にも付けられ、尾島は恐怖で叫び出したくなる衝動を懸命に堪えていた。
「それと…こちらもおめかししないと」
末井は、尾島の萎えて垂れ下がったものの根元に真っ白なハンカチを結び出した。
「うん、これでいいかな」
作業を終えた末井が満足そうに頷く。
77荒縄・末オジ続き7:2007/11/06(火) 01:42:06 ID:Ead2AhQm0
「…これからどうしようってぇんだ?」
「わかってるでしょう。あなたを抱くんですよ」
「ちょっと待て!先生は、蔓実先生は、どうなる…!」
「ああ、うるさいな」
何の予告もなく、尾島の鳩尾に肘打ちを入れる末井。
不意をつかれ、身体を折り曲げて苦悶の声を上げる尾島を、
末井は後ろから抱え上げてベッドの上に引き倒した。
衝撃で肺から空気を搾り出され、尾島は苦しげに喘いでいた。
それには構わず、末井はいきなり尾島のものを扱き始めた。
もう片方の手は、耳からうなじ、乳首、脇腹へと…尾島の感じるポイントを探るように動いていく。
完全に不意を衝かれた尾島は、鳩尾の痛みに耐えながら歯を食い縛っていた。
今可能な唯一の抵抗策は、反応を示さないこと位しかなかった。
だが、執拗な末井の動きには耐えることが出来そうもない。
既に腰が艶めかしく揺れ動いてしまっている。
「ん…ん、ふ…う、くっ」
手の動きと共に萎えていた尾島のものが立ち上がり、先端が潤い始める。
末井は尾島のものを扱くのを止めると、カバンの中から軟膏を取り出し、その中身を両手に取った。
そして一方はそそり立っている尾島のものへ、もう一方は尾島の尻の間へと塗りこみ始めた。
蔓実との交わりを経て、尾島の秘部は幾らか異物を受け入れやすくなってはきている。
とはいえ、尾島の異物に対する恐怖心が完全に消え去ったわけではない。
冷たいぬるぬるとしたものが双丘を割って侵入してくると、背筋が軋むほどの衝撃を受けた。
「くっ…あ、ああああっ!」
「…へえ、案外弱いんですね。もっと慣れてるかと思ったのに」
硬く閉じようとする門をゆっくりと揉み解しながら、末井のもう一方の手は、
尾島の乳首と耳を交互に責める。
シーツに顔を埋めて声を殺そうとするが、容赦なく動く末井の手がそれを許さない。
「…っく、あ…や…いや、だ」
78荒縄・末オジ続き8:2007/11/06(火) 01:43:19 ID:Ead2AhQm0
末井は手際よく何度も軟膏を塗付けていく。
やがてその部分がじんわりと熱を帯び始めると、尾島を何とも言えない焦燥感が襲った。
じっとしていられないような、だが、どうしたらいいのかわからないような…やり場のない焦り。
末井の指が抜かれた後も、尾島の内部は熱を持ち、刺激を求めて燃え盛っていた。
いや、そこだけではない。末井の手に嬲られた皮膚の場所が、全て火の付いたように火照っていた。
その場所から何とかして気を逸らそうとするが、到底無理な話だった。
先程まで感じていた恐怖心は跡形もなく消え失せ、今はただ、直ぐにでもこの疼きを鎮めて欲しいと思った。
後ろ手に拘束された尾島の指が、何時の間にか自らの腰の辺りを弄っている。
それが徐々に局所へと向かっているのを、自分の意志で止めることが出来ない。
(駄目だ、あいつが見てる…のに、自分で…あいつの目の前で、こんな、こと…)
皮手錠に拘束されているため、尾島が自分の内部へ指を入れようとしても、限られた範囲でしか動かせない。
それでも指を近付け、また躊躇い、身を捩じらせて…思わず『犯してくれ』と叫びそうになる。
血が滲み出すほどに唇を噛み締めて、尾島は内部の疼きから必死に逃れようとしていた。
末井はその様を楽しげに見つめていた。
「良く効くでしょう?なんたって、謳い文句が『軍放出品』ですからね…眉唾だけど。
 知ってますか?これって、立派な拷問用具なんですよ」


79荒縄・末オジ続き9:2007/11/06(火) 01:45:07 ID:Ead2AhQm0
結局、尾島は30分余りもベッドの上に放置されていた。
自身を責め苛む快楽の刺激に、尾島はただ身体をのたうたせて喘ぐことしか出来なかった。
末井の言った言葉の意味を身をもって知ることになろうとは…
『快楽』と言う名の拷問。感じやすい部分に何度も塗り付けられた催淫剤が引き起こす、甘美な地獄。
イきたいのにイけないということが、これほど苦しいものだとは…気が狂いそうなほどの身体の疼きに責め立てられ、
尾島は泣きながら末井の名を呼んだ。
過呼吸に陥り意識が朦朧とする中で、しかし、全身を蝕む快楽の刺激から逃れることが出来ない。
正に地獄だった。
「随分感度がいいんですね…そんなに感じるんですか?なら、こっちはどうかな?」
尾島の狂態を眺めていた末井の手が、再び尾島のものを扱き出す。
萎えることなく起ち続けていた者が、その刺激で直ぐに先走りを漏らし始める。
「ぅあっ!…い、いやっ…あ、やめ…」
四肢を突っ張らせ、尾島は今にも達しそうな声を上げる。
だが、末井の手の中で脈打ちながらも、尾島は精を放つことが出来ないでいた。
何度も塗り付けられた軟膏と、滴り落ちる先走りが、根元に結ばれたハンカチに染み渡り…
水分を染み込むことで繊維がじわじわと縮み、尾島自身を締め付けていた。
ビュク、ビュクと蠢きながら、白濁した液体を僅かに吐き出すのみだった。
「ああ、忘れてましたよ。ここはまだ、おめかししたままでしたね…」
薄笑いを浮かべて、尾島自身の先端を指でなぞる。
今はどんな刺激も、自らイくことが出来ない尾島にとっては苦痛をもたらすものでしかない。
ビクッと身体を仰け反らせ、尾島は哀願するように喘いだ。
「…辛いですか?ねえ、どうして欲しいんですか?言ってみて下さいよ」
ぬるぬるとした先端にギリッと爪を立て、末井は意地の悪い笑みを浮かべた。
その刺激に、思わず噛み締めた唇の端から紅い筋がゆっくりと伝い、尾島は苦しげに呻いた。
「はっきり声に出して言ってくれなきゃ、わからないでしょ!」
末井はその先端にある谷間に、そのまま指をぐっと突っ込んだ。
「あああ、ああーーーっ!い、いた…ああっ…」
80荒縄・末オジ続き10:2007/11/06(火) 02:02:57 ID:Ead2AhQm0
「あああ、ああーーーっ!い、いた…ああっ…」
絶叫と共に、僅かに生暖かかい液体が滴り落ちる。
自分の手に付いてしまったそれを尾島の顔にかざし、末井は不機嫌そうに呟いた。
「あーあ、せっかくおめかししたのにお漏らしですか…?しょうがないなあ」
末井は、その手を使って尾島の口をこじ開けた。
今し方感じた尿道への痛みで放心状態となっていた尾島は、抵抗らしい抵抗もせずにそれを許した。
「あれー、もう言葉もしゃべれなくなってる?困ったなあ…じゃあ」
末井は、こじ開けた口へそのまま自分の手を突っ込んだ。
無理やりに喉の奥まで突っ込まれた刺激で、吐き戻しそうな嫌な音が響く。
末井の手からは、塗り付けられた軟膏や精液、そして自分の放った尿の臭いが入り混じって香ってきた。
「うぐっ、…うぅ、う…ごふっ」
「イカせて欲しいですか?尾島さん?なら、この手をきれいにして下さいよ…
 あなたのせいで汚れちゃったんだから」
もう片方の手で、張り詰めたままの尾島自身を指で弾きながら、末井は尾島を見下すような物言いをする。
本来なら、怒張した男性自身への痛みを伴う刺激は、男性なら耐えられないものだろう。
だが、余りにも快楽による責め苦が長すぎたせいか、
尾島は今や苦痛を快楽と感じるようになってしまっていた。
末井に自身を乱暴に扱われて、その度に歓喜の声を上げてしまう。
「しょうがないな…そっちばっかり楽しんでないで、真面目にやって下さいよ…ほら、早く舐めて」
口の中を手でかき回されて、嘔吐しそうになるのを堪えながら、尾島は末井の手に必死で舌を這わせていた。
耳から入ってくる命令に盲目的に従ってしまうのは、
快楽による拷問で既に冷静な判断力が失われていたからなのか。
それとも…何時の間にか飲み下していた催淫剤で思考が麻痺してきたからなのか。
そのうち、舌の動きが徐々に緩慢となり、尾島の目がトロンとしてきた。
口の端からはだらしなく涎が垂れていたが、それにも全く気付いていない。
「あーヤバイ。我慢させすぎたかな?ちょっと…尾島さん?」

長くなってすいません。続きます。
81風と木の名無しさん:2007/11/06(火) 03:01:21 ID:fOGvo3dC0


      +   +
        ∧_∧  +
       (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
   +.   (0゚∪ ∪ +
     /ヽと__)__)_/ヽ   +
    (0゙   ・   ∀ ・ ) ワクワクテカテカ
    (0゙     ∪    ∪     +
  /ヽと____)___)_/ヽ   +   +
 ( 0゙     ・    ∀   ・  ) ワクワクデカデカ
 ( 0゙      ∪       ∪     +
 と_______)_____)
82風と木の名無しさん:2007/11/07(水) 11:47:22 ID:MomwP0L3O
姐たん控訴棄却です
これから上告するかは不明
出待ち待機中
83風と木の名無しさん:2007/11/07(水) 13:49:45 ID:MomwP0L3O
姐たん、報道に囲まれながら自宅へタクシーで帰りました
上告するかは不明
収監されなかったのでどうなるか…
84風と木の名無しさん:2007/11/07(水) 14:02:23 ID:bJRkpPXvO
姐タン2審判決傍聴してきました。
判決は82さんが書いてくださった通りです。
判決を聞いてる間も姐タンはじっと前を見据えたままでした。
服装はいつもの紳士風の出で立ちで、髪の毛はモサッてました。ズライラナイヨ姐タン・・・
そして相変わらずエロカワユス。特に唇がプルンとツヤツヤしててエロかったです。

裁判後、姐タンは法廷から出た途端にマスコミに囲まれてました。
弁護士さんと打ち合わせ後にタクシーで自宅に戻ったみたいです。
タクシーにカメラマンがへばり付いて写真バシバシ撮ってました。
85風と木の名無しさん:2007/11/07(水) 14:08:52 ID:bJRkpPXvO
http://www.asahi.com/national/update/1107/TKY200711070110.html

早速今日の姐タン写真が掲載されてます・・・
86荒縄・末オジ続き11:2007/11/07(水) 23:34:37 ID:U7fgLQxX0
末井に頬をペチペチと叩かれたが、少し顔を揺らしただけで、
尾島の目は壁の一点を見つめているのみだった。
末井は尾島の口から片手を引き抜くと、カバンの中からハサミを取り出した。
怒張した尾島自身にハサミの刃を当ててみたが、尾島は何の反応も示さなかった。
「…これは完全にイっちゃったなあ。お人形さんの出来上がり…っと」
濡れて尾島の根元をきつく締め付けていたハンカチを苦労して切り離し、手足の戒めをも取り外す。
尾島はそれでも何ら抵抗することなく、ベッドの上に身体を横たえていた。
虚ろな視線が時折ゆらゆらと宙をさ迷うように動く。
末井は尾島の膝を立たせると、足を開いて局所を露にした。
後孔からは体温で溶かされた軟膏が流れ出して、淫猥な雰囲気を醸し出している。
「全く…いい眺めですね」
にやりとして呟きながら、末井は後孔に指を差し入れ内襞を掻き回した。
尾島はその動きに直ぐ腰を上げ、前後に揺らめかせながら喘ぎを漏らした。
「あっ…ん、あ…い…」
「うん。いい感じだ」
末井が抜き差しする指を速めると、拘束から解き放たれた尾島の猛りはあっさりと精を放った。
「ぅあ…っ…!」
「えー、後ろをやられただけで出しちゃうんですか?尾島さん、いやらしいなあ…」
末井が自分を揶揄する言葉も、既に尾島には聞こえていなかった。
尾島は今、触覚のみに支配されてしまっていた。
目も耳も、他の感覚も理性さえも、最早何処かへと消え去っていた。
自分をより高め、快感を与えてくれる存在をひたすらに求めている。
焦点の合わない目で、何者かを探すが如く虚空に視線を走らせ、弱々しく手を伸ばしもがいている。
哀れな姿だった。

87荒縄・末オジ続き12:2007/11/07(水) 23:36:41 ID:U7fgLQxX0
それを見つめる末井の嗜虐心に更に火が点く。
もっと追い詰めてやろう、とことんまで責め苛んでやろうと思わせる尾島の姿…
いや、尾島が自分を誘っているのか?
自分の方が尾島の情欲の中に捉えられているのか…。
「…いいですよ。望むところだ」
末井は、自らの猛りを軽く手で扱いた後、ゆっくりと尾島の中に埋めた。
待ち望んでいたものを迎え入れた喜びに、尾島は狂ったように身体を震わせて叫んだ。
堕ちて行く。地の底へ真っ逆さまに堕ちて行く。
甘く、危険な、麻薬のような享楽の只中へ…。


次で終わります。今回誤字や重複表現など多くてすいません
88風と木の名無しさん:2007/11/08(木) 02:08:17 ID:+qO+F5hk0
>>86-87 (*´Д`)=3 '`ァ'`ァ
末井の下衆っぷりに萌えます

姐たん判決動画
ttp://www.youtube.com/watch?v=jxSxglB5mRk
ttp://www.youtube.com/watch?v=VMLzABO4zh8
ttp://www.youtube.com/watch?v=hyO9D3sUMwQ
89風と木の名無しさん:2007/11/08(木) 16:23:43 ID:+qO+F5hk0
放置にダンディー衣装と書かれてるよ姐たんw
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000094-sph-soci

でもこの服装は控訴審初公判、2回公判、判決とずっと同じ
放置はこの間一度も取材に来てないから
こんな記事を書いてる
他のマスゴミも同様です
90風と木の名無しさん:2007/11/08(木) 20:53:36 ID:EaIUixBA0
        ||        |
.          n     |     バン!!
      fヽ  | l  _  |
     __\`┘ V´/. |
     `ー-、 て  {
     fニニ -、 -‐イ)ヽ.          , ‐--‐ 、
         `rf彡く.: .\       /::/===ヽ\
、      :|l    \: : : :  \     夊l::/ト、ヘ\ルヘ心       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:.\      ||     \ : : : : . \   </l:fセユ` ´ヒユハ\>     <  話は聞かせてもらったわ!
  \    ||        \ : : : :  \ |::::::|:l  r==ォ  |:l):::|       |   801板は滅亡する!
    \  ||     ミ  |: \: : : : . X_j_;ヘ:ゝ.`__´ィ´リ'::/!     _ \_____________
      \||        |.  \.: : : : . \\\ート{_:;//:ノ   ,r'^/〈
              |     \: : : : . : \\ヾ>レぐ    >=、Y
              |      \: : :ヽ: : :\\ヘ _jヽ,   /   ヽ
              |       \: : : : ..: :\ヽ: H:7‐< : : :/
              |         ヽj: : : : : : :ゝ V/: :| : ヽ: :/
              |          |: : : __に{}こ}:k;__;/
              |          ゙ヾtf´-┴ /ムヽィ'
              |          r'´  , / l Xヽ
              |        /    / 〈_/  :Ll
              |       /      /       l
              |      /      ∧ :...    .::ヘ
              |    /      /::::::',    ..:::. \
              |   ヽ⌒7ヽ __ /::::: :::l__ -┬=≦>
              |    ヽ/     { :::: :/       |::::::Vl
91風と木の名無しさん:2007/11/09(金) 02:06:24 ID:HEEsXLGq0

   /''⌒\
 ,,..' --‐=='フ  今日は控訴審スタイルで
   サ@⊇@)   保守しときますね 
  (  》ij《) 
  | | |  
  (_,,)_) 
92風と木の名無しさん:2007/11/09(金) 02:45:12 ID:HEEsXLGq0
〜おまけ〜


\ 帽子を被った姐葉
 \ 被告は2審も  /ヽ       /ヽ
  \ 実刑…   / ヽ      / ヽ
  ______ /U ヽ___/  ヽ
  | ____ /   U    :::::::::::U:ヽ
  | | /''⌒\  // ___   ヽ  ::::::::::::::|
  | |,..'-‐=='フ |  |   |     U :::::::::::::| 何このダンディ姐葉……
  | |サ@⊇@)  |U |   |      ::::::U::::|
  | |(  》ij《)  | ├―-┤ U.....:::::::::::::::::::/
  | |____ ヽ     .....:::::::::::::::::::::::<
  └___/ ̄ ̄      :::::::::::::::::::::::::|
  |ヽ    |           :::::::::::::::::::::::|
  ヽ ヽ  ヽ___      ::::::
93風と木の名無しさん:2007/11/09(金) 22:53:24 ID:kxBu6jTm0
HEEsXLGq0さんに便乗してみたw
 
 <11月7日、テレビの前の氏の塚サン>

 .-、  _
  ヽ、メ、〉                  
  ∠イ\)       / ⌒__ヽ      
   ⊥_      ┣=レヘ、ヾ      え−−い、小/沢のニュースはいいっ!
-‐''「 _  ̄`' ┐  ム  _..-┴へ   
  | |r、  ̄ ̄`l Uヽ レ⌒',    ヽ.    姐葉さんを映せっ!俺の姐葉さんの姿をっ!!
  (三  |`iー、  | ト、_ソ   }     ヽ  
  | |`'ー、_ `'ー-‐'    .イ      `、  
  | |   `ー、    ∠.-ヽ      ',
__l___l____ l`lー‐'´____l.       |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||  .|      |
               ||  |__.. -‐イ
               ||   |    ノ/
94風と木の名無しさん:2007/11/09(金) 22:59:14 ID:kxBu6jTm0
 .-、  _
  ヽ、メ、〉
  ∠イ\)
   ⊥_
-‐''「 _  ̄`' ┐
  | |   ̄ ̄`l l.         
  | |/''⌒\ l l      ../ ⌒__ヽ 
  | |,..'-‐=='フl l     ┣=レヘ、_.ヾ   おおおぉ… 可愛くなっちゃって
  | |サ@⊇@).l l     ム *  ..-┴へ  
__l__.|(  》ij《).l l  __ レ⌒',    ヽ  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/   }     ヽ
               |||  . l     丶
95荒縄・末オジ続き13:2007/11/12(月) 01:43:41 ID:n9O8w6qC0
どれだけの時間が経っていたのか。
どれだけの間肌を合わせていたのか。
もうそんなことは、二人にとって意味を成さなくなっていた。
飽くことなく互いの身体を貪り合う。
貪る、とはこういうことを言うのだろう、快感に痺れたままの頭の隅で末井は何となく思った。
身体に触れる度に急かすように息を早める尾島に、
末井は自らが取り込まれていく錯覚を覚えていた。
と、突然、互いの体臭や精液の臭いに満ちた室内に、メールの受信音が短く鳴り響いた。
末井でさえ『夢だったのか?』と思ってしまったほどの一瞬の出来事だった。
だが、手を伸ばして携帯を手に取った末井の顔はにんまりとほころんでいた。
「…そうだな。尾島さん、そろそろ喉渇いたでしょ。水でも飲みませんか?」
絡み付いた手足を外し、冷やりとした床の上に足を下ろす。
備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、まず自分の喉を潤した。
口を拭いながら尾島の方を見やると、ぐったりした身体をやっとのように動かしながらも
尾島の声はまだ末井を求めていた。
いや、末井本人というよりは、自分の欲望を満たしてくれるものの存在を。
その、子が母を求めるような必死さに、流石の末井も苦笑せざるを得なかった。
(尾島さん、あなたは…苦労して手に入れた甲斐があったってことかな。楽しかったですよ)
ミネラルウォーターを口に含むと、末井は尾島に口伝いで飲ませようとする。
その冷たい感触に尾島は首を振って逃れようとしたが、何とか少しは喉の奥へと流し込まれていた。
「んぐ…っ、ごほっ」
咳をして深く息を吸い込むごとに、白く靄のかかっていた尾島の意識が徐々に清明になっていく。
漸く回りの様子が見えるようになり、自分がいかに水分を欲していたかに気付かされた尾島は、
目の前のペットボトルにむしゃぶりついた。
喉を鳴らして水を摂り続ける尾島の姿を、末井はじっと見つめ続けた。
すっかり飲み干してしまった時には、尾島は今の自分の置かれた状況を嫌でも思い出さされていた。
「あ……俺は…」
「尾島さん、気がつきましたか?この部屋のここ、ちょっと面白いんですよ」
96荒縄・末オジ続き14:2007/11/12(月) 01:44:23 ID:n9O8w6qC0
いつの間に移動していたのか、尾島の寝かされているベッドの足元の方に立っていた末井が、
その前の壁に付いていた取っ手を回した。
壁の模様と思っていたのは実は隠し扉で…
扉の向こうには、この部屋と同じ誂えの部屋がもう一つ存在していた。
全く同じベッドが同じように据え付けてあり、その上には身体を四つん這いにされた男が、
縛られた自分の手を噛み締めて喘ぐのを堪えていた。
「あ…ああ、何で…どうして!」
その光景を見て叫んでしまった尾島の声。それにびくりと身体を震わせた男が顔を上げる。
「な、何故…尾島さん!」
二人の視線が悲しく絡み合う。
その時後ろから激しく突き上げられ、蔓実の努力は…声を上げまいとする努力は
虚しく潰えることとなった。
「あ、ああっぁ…ぅあ、い、や…ぁぁぁっ」
蔓実の後ろから後孔を穿っていた深夜は、勢いよく精をその中へと放った。
息も荒く蔓実から己を引き抜くと、蔓実は力なくその場へ崩れ落ちた。
「……ごめん、なさい…尾島さん、ごめん…」
涙声になるのを必死になって抑え、蔓実はうつ伏せのまま搾り出すような言葉を口にする。
「先生!…畜生、何で…!」
疲労で動きの鈍い手足をもどかしく動かそうとする尾島。
末井はそんな尾島の後孔に、何も言わずにバイブを突っ込んでいた。
「んぐっ!…は、あ、あ…」
痛みより先に、今まで感じさせられ続けていた快感の方に身体が引き摺られていく。
何の抵抗も出来ないまま喘ぐ尾島の前で、末井は漸く立ち上がった深夜に声を掛けた。
「なあ深夜、蔓実さんって、どう?」
「どうって…末井さんも好きだなあ。まだやるんですか?」
相変わらず笑顔で話す末井は、無邪気な様子で尾島と蔓実の両方を見やった。
「だってさ、人のおもちゃって欲しくなるじゃん、自分のよりよく見えるし…どうしてもさ」

以上です。
97風と木の名無しさん:2007/11/12(月) 07:06:44 ID:O69/MES+O
>>96
いま通勤電車の中で読んで
ニヤニヤとハァハァと鼻血が止まりません
どーしてくれるんすか姐さん(誉め言葉
98風と木の名無しさん:2007/11/12(月) 13:24:50 ID:pQT2k8oN0
姐たん最高裁に上告キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20071112-282200.html

マジで期待を裏切らないな
こりゃオジーもやってくれそうだ
99風と木の名無しさん:2007/11/17(土) 22:47:59 ID:a60WAzLK0
今日で国/交/省の発表から2年
萌えも2年目か…
姐たんの頭の変化とエロさに(*´Д`)ハアハアし
オジーのキャラに衝撃を受け
氏の塚さんの痩せてゆく姿に涙し
蔓実先生の漢っぷりに萌え
トゴタンの乙女さにハラハラ
これから先もみんなどうなっていくのか
100風と木の名無しさん:2007/11/21(水) 19:16:41 ID:8aQV8xI/O
ネタスレだと思ってた頃が懐かしい
保守上げ
101氏の姐:2007/11/22(木) 12:47:14 ID:HLG1VPH10
[蒼き夜は]

その日、氏の塚は姐葉の事務所にいた。
姐葉から送られてきた書類に不備が見つかり、再度書き直して送ってもらうよりも自宅まで持って行き
修正してもらった方が早いと思った。
時間は午後11時を回っていた。
終電か、タクシーかと思っていたときに姐葉が言った。
「氏の塚さん、今回は私の所為ですし、もう遅いのでアパートまで車で送っていきますよ」
「えっ?…ああ、じゃあお願いします」

このカーブを右へ曲がると高速に乗る、その直前で氏の塚は声を発した。
「姐葉さん、海へ連れて行ってくれませんかね?」
「海…ですか?」
「ええ。もう暫く熊本の家にも戻ってませんし…。ああ、そんなこと言っても分からないか。
綺麗なんですよ、八代の海。でね、思い出すんですよ。初めての現場が長崎で、近くがやっぱり海で。
海を見ると綺麗さっぱりして又がんばれるんです」
いつも姐葉に見せる険しい顔がほころぶ。
姐葉は「いいですよ」と微笑み、左のウィンカーを点滅させた。
102氏の姐:2007/11/22(木) 12:47:50 ID:HLG1VPH10
何処までも弧を描き海岸線は続いていた。
墨色に輝き鎮まる夜の海に二人はたどり着いた。
「ここは?」
「九十九里です。この先をずっと行けば犬吠埼に出ます」
「へえ。静かでいいですね。俺の方の海はもっと荒いんです」
と、氏の塚は手を差し出した。
「少し歩きませんか」
「ええ」
姐葉はいつになく優しい態度に驚きながら、手を繋いだ。
歩幅を等しくし、歩む。湿った砂が靴底に固まり重い。しかし二人は気にせずに進んだ。
「このまま何処までも歩いて行けそうですね、姐葉さん」
「…何処までも?」
「ええ。そんな気がするんですよ。いけませんか?」
ニッと笑う氏の塚に姐葉は答えることができなかった。
明け方までカーラジオを聞きながら、手を繋ぐ以外に何もせずに過ごした。

あれから二年が経つ。
氏の塚は猛々しい波の音を聞いている。
「あの時、あなたがどうして答えられなかったのかやっと分かりましたよ」
嗚咽と共に声を吐き出す。
「もうあれ以上、俺たちは一緒に歩むことができなかったんですね…」
波のうねりはやがて頂点に達し、岸壁に砕けていった。

103風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 22:49:45 ID:NTxWzqgQ0
104風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 23:16:14 ID:NTxWzqgQ0
105風と木の名無しさん:2007/11/27(火) 01:50:52 ID:qCFx/OjM0
11/23 トゴタン講演会音声ノーカット
http://toku.xdisc.net:8080/Sn4/ree/hg1887.zip.html
DLkey:togo
106風と木の名無しさん:2007/11/27(火) 22:54:15 ID:f6OOtvhu0
>>105
うp乙です
音声だけと言うのは色々と妄想できてエロいですね
オジーのテープを魔渕さんはまだ持ってるのだろうか
107荒縄・第八夜1/4:2007/11/29(木) 02:03:43 ID:VPzMxgBG0
こんな夢を見た。

「ううっ、今日は冷えるなあ…ヒーターでもつけねえと」
今季一番の寒気とやらがからっ風を吹かせた冬のある日。
誰に聞かせるわけでもない言葉を、尾島はぶつぶつと呟いていた。
とにかく寒い。胴震いがするのを止められない。
日が翳り薄暗くなってきた部屋の中で、尾島はクローゼットの中を一通り見渡してみた。
そこに入っている物は支援者に用意してもらった物ばかりなので、今一勝手が良くわからない。
「ありゃ、ヒーターって…石油式だったのかよ!…電気式じゃなかったのか」
石油ファンヒーターを中から引っ張り出し、溜まった埃を簡単に拭き取ると、
尾島は上着を着込んで玄関へと向かった。
確か、外の物置の中に大きなポリタンクがあったはず…
灯油を注文できるものならば早くして、取りあえず今夜の寒さをしのがないと。
今日日は灯油も高くなったしなあ…などと庶民的なことを考えながらサンダルを引っ掛ける。
狭いアパートの玄関を抜けてドアを開けると、仄暗い廊下の片隅に誰かが立っているのが見えた。
「……?」
明らかに怪しい挙動。暗い中でもかけたままのサングラス。
尾島と目が合うと、ビクッとして身体を固まらせているその姿。
「おい…お前、そんなとこで何やってんだよ」
既に尾島にはその正体はバレバレであった。
もっとも、その本人はそうは思っていない。
尾島が近付いてくるのを察すると、2、3歩後ずさり慌てて階段を駆け下りようとしていた。
「待てよ!おい、冨士田!」
走り寄った尾島に片腕を掴まれ、冨士田はじたばたと足掻いていた。
「は、放して下さい!」
「……本当に?いいのか?」
「…っ…放して…!」
「……いいんだな」
108荒縄・第八夜2/4:2007/11/29(木) 02:05:31 ID:VPzMxgBG0
掴んでいた手を放すと、冨士田はそのまま重力の法則に従って体重を移動させた。
すなわち、階段の踊り場へと自由落下していった。
「馬鹿が…紛らわしいことしやがって。たまにゃいい薬だ」
鈍い音を立てて踊り場へと倒れこんだ冨士田の襟首を、尾島は無理やり引き摺り上げた。

「痛い!酷いよ、尾島さん!」
「黙れ。あんなストーカーみたいなことしてる方が悪いんだ」
「…俺が落ちるのわかってて、手を放したんでしょ。ひど…あいたっ!」
あちこちに出来た擦り傷を濡れタオルで拭かれ、冨士田は悪態を吐きまくる。
それを、半ば小突き回すようにして尾島は手荒く扱っていた。
「大体な、放してくれって言ったのはお前の方だぞ。文句言うんだったら自分で拭きやがれ!」
「いたっ…ふぁ…」
ふいに言葉を詰まらせた冨士田は、盛大にくしゃみをした。
「…はぁ…寒いですよ、この部屋!暖房か何かないんですか?」
「だからな、それを何とかしようと思って…」
そう言いながら尾島はがっくりと疲れてしまっていた。
いつも、いつもだ。
この男が現れるといつもこのペースに巻き込まれてしまう。
本人はどう思っているのか知らないが(恐らくは何も考えてないんだろう)
気がつくとそれに乗せられてしまっているのだ。
こちらはそれ所ではない生活を強いられているというのに、
この男は相変わらずのマイペースぶりだった。
(そうだ、この位してもらわねぇと割りに合わねぇぜ)
気を取り直して、尾島は冨士田の肩口を抑えつけた。
「おい、社長さんよ。文無しの俺に灯油買ってくれねぇか?」
その言葉に、思わず目を丸くする冨士田。
109荒縄・第八夜3/4:2007/11/29(木) 02:09:28 ID:VPzMxgBG0
「尾島さん…?」
「今日明日も知れねぇ暮らしなんだぜ。破産しちまってよ…たまにゃ恵んでくれよ、哀れな子羊に」
下から舐め上げるように見られ、冨士田は顔を紅くする。
「止めてくださいよ…て、そんなに困ってるんですか?」
「当たり前だろ!仕事も何もねぇんだぜ。人に食わしてもらってりゃ贅沢も出来ねぇだろ」
そのままずいっと身体を寄せ、冨士田の耳元に口付けんばかりに近付く。
「社長さんは、今日は何を見学に来たんだ?没落した元社長の見る影も無い姿か?
 冬を越すのにさえ四苦八苦だぜ…ケツの毛まで毟られて鼻血も出ねえや」
苦しそうに目を逸らそうとする冨士田の顎を捉え、尾島は自分のほうに向き直らせようとする。
「よく見ておけよ、これが最後の詰めを誤った男の末路だぜ?はは、悲しいかな人生…」
段々と自虐的な言葉を連ね続ける尾島に耐えられなくなり、
冨士田はその部屋を出た。
始まりは単純なことだったのだ。
(最近寒くなってきたけど、尾島さんは元気かな)(合って話が出来るかな)
ただそれだけのために、変装まがいのグラサンをかけてくるのもどうかと思うが。
取りあえず冨士田は純粋に尾島のことが心配でここへ会いに来ていたのだ。
(久しぶりに会うあなたのことが、少し怖かった…けど)
部屋の中を振り返り、冨士田は努めて明るい声を出した。
「ねえ、俺がお金払っちゃってもいいんですかね?あとで面倒なことにならないんですか?」
「どうしてさ」
「…何か色々会計って難しそうじゃないですか」
「もう、今晩の灯油がねぇんだからそんなのどうでもいいよ。寒くて死んじまうよ」
おまけに起たねぇし。ぼそっと尾島が呟く。
手に持った電話帳の一文を指し示し「30Lタンクに何個か、頼むよ」とねだる。
こんな姿を見せられて、悲しいはずが何故かうれしい。
あの尾島に頼ってこられるのは、中々気分のいいものだった。
調子に乗って5個も頼んでしまい、後で支払いの時にやや青ざめてしまう事となる。
110荒縄・第八夜4/4:2007/11/29(木) 02:10:00 ID:VPzMxgBG0
「これで暖かくなりましたね」
「ああ…すまねぇな」
「本当にそう思います?」
「…つーかよ、お前一体何しに俺ん所へ…」
楽しそうにニコニコと笑い、冨士田は尾島に抱きついた。
以前なら意地を張って言えなかったことが、スラスラと口を吐いて出る。
「会いたかったんですよ。ずっと。心配で…公判はまだ続いてるし、尾島さん…元気かなって」
そのままぎゅっと抱きしめる腕を強める冨士田に、尾島は戸惑いを隠せない。
「おい…」
「会いたかったけど、忙しくて…俺だっていろいろあって大変だった。でも気になってたんです!」
潤む眦から涙をこぼさないように、冨士田は自分の頬を尾島の胸に埋めた。
「…今日は甘えますからね」
そっと見上げる冨士田に、尾島はニヤリとして応じた。
「おう、今日は腰立たねえようにしてやる」
冨士田を押し倒すと、壁際に置いてあったカレンダーが目に入った。

「事件から二年はもう経っていたんだな」とこの時初めて気がついた。

以上です。
111風と木の名無しさん:2007/11/30(金) 07:39:11 ID:OMe13WTVO
朝から(*´Д`)ハァハァした
112風と木の名無しさん:2007/11/30(金) 20:36:39 ID:zQknFWd+0
>>110 二人ともテラカワユス

音声画質ともに最悪ですがオジ姦悶をうpしました
本当はテロ朝のがいいんですが生憎録画してなくって…
集音マイクにしっかりと蔓実ボイスが入ってたみたいだし
オジーのヒソヒソ声も入ってたり
持ってる人がいたら裏山です

ttp://www.youtube.com/watch?v=MmjMv4YbzcM
ttp://www.youtube.com/watch?v=K686UFngCSA
ttp://www.youtube.com/watch?v=OFs3D34u1EE
ttp://www.youtube.com/watch?v=BlvNi9zifxc
ttp://www.youtube.com/watch?v=eXG_-kkkPyc
ttp://www.youtube.com/watch?v=av-AELeMdHc
ttp://www.youtube.com/watch?v=H6GIC7W0zS4
ttp://www.youtube.com/watch?v=2KpOUvJqVhM
ttp://www.youtube.com/watch?v=uObLSvbZAN0
ttp://www.youtube.com/watch?v=Xl25JnrRxuY
113風と木の名無しさん:2007/12/02(日) 23:42:28 ID:GPw0rNAn0
114風と木の名無しさん:2007/12/04(火) 18:12:52 ID:yA1RjVsJO
夜須田先生、今日で還暦オメ
115荒縄・某所より加筆修正1/4:2007/12/05(水) 01:19:09 ID:Tzee/+5i0
ラリっている。目が、イッている。
いつもの穏やかな笑みではない笑いが顔に張り付いている。
襟元をだらしなく緩めた姿のまま、末井は蔓実の方にズカズカと近付いて来た。
「蔓実さん…遅いじゃないですか」
(…何があったんだ)
一瞬戸惑いはしたが、蔓実は冷静に末井を眺めていた。
こういう姿を晒さざるをえない人間を見るのは初めてのことではない。
弱い立場の人間、社会的に追い詰められた人間、
逆に他人を攻め立てることしか出来ない人間、
犯罪に手を染めてしまった人間…
職業柄、そういう人々と接する機会は多い。
精神的に痛めつけられてしゃべることも出来ないでいる人々から、
何とか言葉を紡ぎ出してそれを論理的に纏め上げる職業に就いているのだから。
また、他人のことなど歯牙にもかけない人々から、
自分の行いを振り返り謝罪する言葉を引き出す職業に就いているのだから。
因果な商売だ。
それにしても、同僚である末井がこのような精神状態にあることは好ましいことではない。
末井は蔓実の様子には構わず、その口から機関銃のように言葉を繰り出していた。
所々つっかえながら止め処も無くしゃべり続ける末井の言葉の洪水の中から、
蔓実は何とか意味のある言葉を拾い集めていた。
今日打ち合わせがあって事務所に来る予定だった夜須田が、急に別件が入り来られなくなったこと。
(実は蔓実も時間に間に合わず遅れて到着していたのだ)
一人ぽつねんと待っていることに耐え切れず
薬を…恐らくは常用していた薬を過剰に摂取してしまったこと。
116荒縄・某所より加筆修正2/4:2007/12/05(水) 01:20:50 ID:Tzee/+5i0
「蔓実さん!俺はずっと待ってたんですよずっと。
 なのに主任たら『今日は行けない』って一言、たった一言ですよ一言!
 俺は待ってたのに一人でずっとここで誰もいなくてそれでもずっと
 俺が電話を切ってその後も主任からまた電話がかかってくるんじゃないかって
 ずっと電話の前で待っててでも誰からもかかって来なくて俺は」
末井の目は大きく見開かれ、しゃべりっ放しでかさついた唇を
湿らそうと動かす舌も乾き切っていた。
(…まずいな。支離滅裂だ。正気に戻さないと)
腕を組んだままじっと末井を見つめていた蔓実は、
やがて組んでいた腕を解くと末井の方へ身体を寄せた。
ぺちっ。
軽くその頬を叩く。
面食らった末井が思わず口を噤んでしまうのを見逃さず、蔓実はその肩を掴んだ。
「…だから何だ?それでこれからどうするんだ、マツ?」
「『だから何?』」
末井の顔が歪む。
「だから?どうするって?わからないですよそんなこと。わからないから俺はこうしてここに…
 主任がいないのにここには来ないのに俺はここで…ずっと!一人で!」
泣き出すのかと思った。だが違った。
末井の唇の端がにいっとつり上がり、
その細い身体のどこにそんなものがあるんだと思える程の力で蔓実を押し倒した。
掴まれていた肩を振り解き、身を引こうとする蔓実の顎を捉える。
抗議しようと開きかけた唇を割り、舌を絡め取る。
足の付け根に体重をかけて圧し掛かり、末井は蔓実の動きを封じていた。
「ん…ぐっ…」
その痛みに呻き声を上げる蔓実を、末井は妙に醒めた表情で見下ろした。
「…あなたじゃない。でもあなたしかいない。今の俺にはあなたしかいないんだ。あなたしか」
117荒縄・某所より加筆修正3/4:2007/12/05(水) 01:21:55 ID:Tzee/+5i0
その目が、蔓実から抵抗する気力を奪っていた。
なんて目をするんだ。
絶望と狂気の入り混じった視線が自分を貫いている。
蔓実は、自身が末井の激情の中へずるずると引きずり込まれていくのを感じた。
(…これしかないのか。お前を救うにはこうするしかないのか)
自分まで狂ってしまいそうだ、そう警告を発する心のどこかで
『狂ってもいいじゃないか』と囁き返す声がした。
そうか。狂えばいいのか。
狂ってしまえばいいんだ。
いいよ、付き合ってやるよ。
震える手で自分の服を毟り取ろうとしている末井を、蔓実は黙って抱き締めていた。
見開かれた末井の目から、光るものが一筋零れ落ちた。
「あなたじゃないのに…あなたじゃない…あなたしかいないのに…」
蔓実の腕の中で、抑揚の無い声でそう何度も繰り返す末井。
それを、珍しく声を荒げて蔓実が遮った。
「もう言うな、マツ!いいから俺を見てろ!俺が今からお前を抱くんだ!」
俺の指は夜須田さんとは違うんだろう。
俺の吐く息もお前を呼ぶ声も、合わせた肌も夜須田さんとは違うんだろう。
それでも俺はお前を抱く。
俺が、お前を、抱くんだ。
だからお前は俺に抱かれろ。
お前の目の中に誰がいようが関係ない。
今は俺が抱いててやるから。だから。
ぶつぶつと何かを呟き続けていた末井の口から、ふいに押し殺した喘ぎが漏れた。
蔓実は末井の身体を割り開き、そのまま刺し貫いた。
(…愛してはいないよ、マツ。でもお前のこと好きだから)
自分のモノを末井の奥へと進めながら、蔓実は末井の髪を梳き上げた。
118荒縄・某所より加筆修正4/4:2007/12/05(水) 01:22:26 ID:Tzee/+5i0
(お前は周りの皆のことが好きなんだろう。
 でもお前は誰のことも愛してなんかいないんだ、そうだろう?
 夜須田さんのことも愛してなんかいないんだ。
 お前には、お前のことを愛してくれる人間が必要なんだ、そうだな?)
蔓実の目が悲しげに翳る。
身体は激しく末井を突き上げているが、心は醒めていた。
「マツ…いいか…っ」
限界に近付いた蔓実の声に、末井は必死で頷いていた。
その動きで、末井にも限界が訪れようとしていた。
後ろに精を放たれたその後に、末井も自分の前をしとどに濡らしていた。

息も荒くぐったりと突っ伏したままだった末井の顔が、僅かに上がった。
蔓実の方へゆっくりと顔をめぐらせ、何とか笑い顔のようなものを作って見せる。
「あり…がと…っ、蔓実さん…少し眠ってもいい?」
「…いいよ。朝までいてやるから。眠れよ」
無邪気な、光に溶けそうな笑みが表れ、すぐに消えて行った。
心なしか眉間にシワを寄せて寝息を立てる末井を、蔓実は寂しげに見やった。
(マツ、お前は…これからもこうやって…生きて行くのか)
悲しい男だ。思わず口に出した言葉が、自分の耳に突き刺さっていた。

以上です。某所の方転載しちゃってすいません。
119風と木の名無しさん:2007/12/06(木) 21:38:36 ID:UIYySrRX0
末井先生は受でも攻でも二度美味しいから困るw

オジー拾ったのでおいておきます
ttp://pds.exblog.jp/pds/1/200511/27/36/d0043936_1736154.jpg
120電波王 ◆DD..3DyuKs :2007/12/08(土) 14:42:50 ID:eyqk+xX/0
ちんこ
121風と木の名無しさん:2007/12/13(木) 21:25:49 ID:ODpYC5juO

| ⌒ミ
|@∀@) ひとまず保守ですよ
⊂ ノ
|ノ
122風と木の名無しさん:2007/12/14(金) 07:40:19 ID:drAq+Tt8O
>>121
氏の塚さんおはよう
123風と木の名無しさん:2007/12/16(日) 05:20:14 ID:4RQL1xyu0
    、,、,、,,
 ∞彡WWミ∞ 
  ノリ;@⊇@)   氏の塚さんに着ろと言われました・・・
 ⊂≧<∞>≦  
  ∠_<www>\
  (__)_)

ttp://deaikei.biz/up/up/8084.jpg.html
DLPass:ane
124風と木の名無しさん:2007/12/18(火) 17:02:20 ID:ZDUGoevv0
>>123
ウホッいいコラ

昨日オジーの最終弁論に行ってきました。
詳しいレポは後日載せます。
オジーも弁護団も元気でした。
末井先生と保田先生以外はオジーもみんな黒スーツでした。
蔓実先生と末井先生が髪を切ってすっきり。
弁論は麻雛先生と末井先生が読み上げました。
麻雛先生はいつも傍聴席にらんでくるけど今回はなく。
「被告人は無実にして無罪である」
清々しいまでの声で弁論要旨を読みあげていてカッコよかったです。
末井先生はギャグ担当であるかのように、
オジーの物真似をしつつ(オジーの会話が書いてあるため)読みあげ、
傍聴人からは「プッ」と笑い声が。
元社員の狗山さんも来ていて、吹いていました。
最後にオジーが書いてきた手紙を涙ながらに読みあげました。
いつもの、テレビでもやっていたあの泣きです。
「無罪をはらさないと死んでも死に切れない」
「お客様には死んでお詫びを…」と、逆に生きたい気持ちが溢れてると感じました。

帰り、今まで取材に来てなかった記者連中が保田先生と末井先生、麻雛先生を囲んでいました。
その横をすり抜けて耶麻下先生、深夜先生、蔓実先生が行き、タクシーに乗っていきました。
125風と木の名無しさん:2007/12/18(火) 17:06:00 ID:ZDUGoevv0
判決は2008年3月25日、午前10時からです。

いつものようによつべにうpりました。
ttp://www.youtube.com/watch?v=wTk28erldTE
ttp://www.youtube.com/watch?v=M2ecJRQnEa0

以下の記事の台詞の部分を末井先生が上着を脱ぎ、汗をハンカチで拭きながら
耳まで真っ赤にして真剣にオジーになりきって読み上げていて萌えました。

12月18日8時0分配信 スポ放置

 体震強/度偽//装事件で、詐欺罪に問われたマンション販売会社「ヒュ/ーザー」の元社長・尾島進被告(54)の公判が17日、東/京/地/裁で行われた。
弁護側は最終弁論で、改めて無罪を主張した。 弁論では、尾島被告が問題を伝え聞いた直後の2005年10月、各関係者にかけた電話の録音内容が示された。
「えへへへ、週刊誌でも叩かれる」「すごい問題を進ちゃんも抱えちゃったな」「あ〜ダミ。もうダミだ、あたしは。ダ〜ミダ〜」などと語っている。 
弁護人はこれらの言葉の「軽さ」こそが、詐欺の意思がなかったことの証明と主張。「会社代表者としてのたぐいまれなる才能」などの表れとした。 
尾島被告は、最終意見陳述でマンション購入者に謝罪。詐欺について「完全に無実。そのことだけは何としてでも証明しないと死んでも死にきれない」と訴えた。
判決は来年3月25日。検察側は懲役5年を求刑している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000007-sph-soci
126風と木の名無しさん:2007/12/18(火) 17:14:56 ID:ZDUGoevv0
連投スマソ。
よつべに上げたのが蔓オジ満載と
保釈末オジが出ていて鼻血噴きました(*´Д`)ハアハア
「会社代表者としてのたぐいまれなる才能」を弁護人は評価していると
末井先生が妙に強い口調で言って愛を感じました。
蔓実先生はずっと眉間にシワを寄せてオジーの背中を見つめていました。
127荒縄・第七夜その後1/3:2007/12/19(水) 23:36:00 ID:b0wFR1/V0
夜須田を囲む人の輪が少しづつ減っていく。
二次会、三次会へと繰り出さんばかりだった支援者や弁護士仲間の誘いを、
夜須田自身がやんわりと断っていたこともあった。
『何しろ出所し立てで色々と…疲れててねえ』
そう言われれば無理に連れ回すことも出来ないだろう。
とにかくおめでとう、これからもがんばって、そんな言葉を掛けながら人々は祝いの席を後にしていた。
出席者を笑顔で見送る夜須田の視線の先には、それを笑顔で見つめ続ける男の姿があった。
その宴席が始まる前から、夜須田が常に意識せざるを得なかった相手。
同僚と冗談を交わしながら、料理を口に運びながら、その男は…末井は夜須田の方を何度も振り返っていた。
しかし、決して近づいては来ない。
ただ夜須田へと熱い視線を投げかけて来るだけだった。
夜須田も敢えて末井のそばに寄ろうとはしなかった。
やがて席もお開きとなり、人々と握手を交わしながら夜須田は暗い夜空の下へと足を踏み出した。
「…外の空気だ…塀の外、か」
月も星も見えない、吸い込まれていきそうな暗闇。
何故か、今の俺には似合いだ、そう思った。
ふと目を落とすと、そこには末井が立っていた。
いつもの見慣れた笑い顔…だが、夜須田には少し青ざめている様に見えた。
「末井…事務所まで付き合ってくれるか?」
端から自宅へ戻る気などなかった夜須田は、
拘留される前から溜まりに溜まった仕事の山の待つ事務所へ向かおうとしていた。
調べ物をしながら夜を明かし、そのままほとんど休みもせず次の日の仕事をこなしていく。
出所したのなら、そうした以前の生活に戻るだけの話である。
(さっき『疲れた』って言ってたのは、どこの誰だっけな)
自分の言った言葉に、口元が苦く歪む。
一度は止めようと思った今の仕事だが、この性分では到底止められそうになかった。
そんな夜須田の気持ちを知ってか知らずか、末井はこくんと頷いた。
「…いいですよ、行きましょう」
蚊の鳴くような小さな声で答えたのが気になったが、夜須田は末井を従えるようにして歩き出した。
128荒縄・第七夜その後2/3:2007/12/19(水) 23:37:24 ID:b0wFR1/V0
移動の電車の中で、ついに末井は一言も発することはなかった。
それどころか、椅子に座ったまま微動だにしない。
夜須田もまた、そんな末井に声を掛けられずにいた。
時々ちら、ちらと隣に視線を走らせたが、それ以上何も出来なかった。
以前末井から留置所で言われた言葉が、未だに夜須田の心に重くしこりとなって残っていた。
好きだ、愛している。
そんな言葉に、どうやって応えたらいいのか。
いかに弁が立とうが、夜須田には今の末井に面と向かって応える勇気はなかった。
それならば、何故末井を事務所へと誘ったのか。
どうすればいいのかはわからないが、このまま末井を避けてはいられないと思ったのだ。
末井は自分の良き同僚で、後輩で、同志だった。
そんな男からいつまでも逃げ続けるわけには行かない。
ならば、相手の言葉を待つのみだ。
それも一対一で。
夜須田の出した結論はこうだった。

「…末井、言ってくれ。何か言いたいことがあるんだろう」
もうすぐ事務所へと辿り着く、その道の途中。
ゆったりとした…いや、ずしりと重たい足を無理やり前へと進め続ける夜須田は、
後ろを歩く末井を振り返らずにしゃべっていた。
やはり、気恥ずかしい。
まともに相手の顔を見られない。
「俺は、お前を嫌いじゃないんだ。むしろ」
「夜須田さん…そのままでいいですから、聞いて下さい」
夜須田の言葉を遮るようにして、末井のか細い声が放たれた。
「俺はあなたのことが好きだって言った。それは本当です。今でもそう思ってる。
 …変でしょう、男のくせに。おかしいんですよ俺は。でも」
末井の足が止まった。
自然と、夜須田の足もそれに合わせて止まる。
129荒縄・第七夜その後3/3
「あなたが拘留された時、寂しかったけど正直ほっとしたんです。
 もうあなたのことで悩まなくても済む、あなたの顔を見ないで済むって。
 でも、もう…今日あなたの顔を見たら我慢できなくなって…
 俺、自分を止められない。怖いんです、自分が」
声が震える。語尾が揺れる。
感情のままにしゃべっているのか、末井の声のトーンは次第に高くなっていく。
不安に駆られた夜須田が振り返ると、末井は睫を伏せて項垂れていた。
項垂れているのに声のトーンは甲高い。
(…かなりキてるのか?)
末井が自分に向けて放っている激しい感情が伝わってくる。
ただ、それは触れたら砕けそうな程もろく壊れやすいものに感じられた。
(俺がそれを受け止めてもいいのか?俺は…果たしてそれに値するのか?)
人の心を思いやる力が必要な職業に就いてはいたが、夜須田のそれは人一倍鋭い。
自分の想いよりも先に、自然と相手のことを気遣ってしまう。
「末井。俺にどうして欲しいんだ?言ってみろ」
「…夜須田さん…そんな」
「いいから。言ってみろって」
「……っ、抱いて、欲しい…」
夜須田が自分の方へと差し出してくる太い腕を、末井は信じられない面持ちで見つめていた。
その手が力を込めて自分を抱き締めるのを感じ、目からはポロポロと涙が零れ落ちる。
「…それから?」
「このまま…抱いていて下さい、このまま…それで」
幸せです、消え入りそうな声で末井は呟く。
今までに末井に対して感じたことのなかった感情が夜須田の心に沸き起こった。
愛しい。この、自分のことさえも信じられないでいる怯えた心を守ってやりたい。
月も星も見えない夜空の下、せめて目の前にいる一人の人間を…
さ迷える魂を導いてやりたい。
夜須田の腕は、末井の細い身体を抱き締める力を更に強めていた。

以上です。