モララーのビデオ棚in801板23

このエントリーをはてなブックマークに追加
1風と木の名無しさん
.   ___ ___  ___
  (_  _)(___)(___)      / ̄ ̄ヽ
  (_  _)(__  l (__  | ( ̄ ̄ ̄) | lフ ハ  }
     |__)    ノ_,ノ__ ノ_,ノ  ̄ ̄ ̄ ヽ_ノ,⊥∠、_
         l⌒LOO (  ★★) _l⌒L ┌'^┐l ロ | ロ |
   ∧_∧| __)( ̄ ̄ ̄ )(_,   _)フ 「 | ロ | ロ |
  ( ・∀・)、__)  ̄フ 厂  (_,ィ |  </LトJ_几l_几! in 801板
                  ̄       ̄
        ◎ Morara's Movie Shelf. ◎

モララーの秘蔵している映像を鑑賞する場です。
なにしろモララーのコレクションなので何でもありに決まっています。

   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  |[]_||  |      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  | ]_||
   |__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | ̄ ̄ ̄|   すごいのが入ったんだけど‥‥みる?
   |[][][]._\______   ____________
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  |[]_|| / |/    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||  |[]_||
    |[][][][][][][]//||  | ̄∧_∧     |[][][][][][][][].||  |  ̄
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  | ( ・∀・ ) _ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||  |
   |[][][][][][][][]_|| / (    つ|8l|.|[][][][]_[][][]_.|| /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    | | |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    (__)_)

モララーのビデオ棚in801板22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1166481824/
ローカルルールの説明、およびテンプレは>>2-7のあたり

保管サイト(お絵描き掲示板・うpろだ有)
http://moravideo.s57.xrea.com/
2風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:25:13 ID:HmNkDdzx0
1.ノンジャンルの自作ネタ発表の場です
書き込むネタはノンジャンル。 801ネタであれば何でもあり。
たとえばこんなときにどうぞ。

  どこに投稿すればいいのかわからない‥‥
   ・ネタを作ってはみたが投稿すべき既存のスレが無い。
   ・投稿すべきスレがあるのかもしれないけど、よくわかんない。
   ・クロスオーバーのつもりなのだが各スレ住人にウザがられた。
   ・みんなの反応を見たうえでスレ立てるべきかどうか判断したい。

  投稿すべきスレはあるが‥‥
   ・キャラの設定を間違えて作ったので本スレに貼れない。
   ・種々の理由で、投稿すると本スレが荒れそう。
   ・本スレに貼る前にあらかじめ他人の反応を知って推敲したい。
   ・本スレは終了した。でも続編を自分で立てる気がない。

  ヘタレなので‥‥
   ・我ながらつまらないネタなので貼るのが躊躇われる。
   ・作り出してはみたものの途中で挫折した。誰か続きおながい!

迷ったときはこのスレに投稿してね。
ただ、本来投稿すべきと思うスレがある場合は
それがどのスレで(ヒントで充分)、しかしなぜこのスレに貼ったのか、
という簡単なコメントがあるとよい。無いとカオスすぎるからね。
3風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:25:30 ID:HmNkDdzx0
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
  | いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
  \                           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
                               | | [][] PAUSE       | . |
                ∧_∧         | |                  | . |
          ┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ      | |                  | . |
          | |,,  (    つ◇       | |                  | . |
          | ||―(_ ┐┐―||        |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |
          | ||   (__)_), ||       |  °°   ∞   ≡ ≡   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
4風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:26:03 ID:HmNkDdzx0
3.ネタはネタ用テンプレで囲うのがベター。

別に義務ではないけどね。

テンプレ1

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  モララーのビデオを見るモナ‥‥。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  きっと楽しんでもらえるよ。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:26:34 ID:HmNkDdzx0
テンプレ2
          _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│たまにはみんなと一緒に見るよ
                └───────────────

          _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘
6風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:27:05 ID:HmNkDdzx0
テンプレ3
               ,-、
                 //||
            //  .||               ∧∧
.          // 生 ||             ∧(゚Д゚,,) < みんなで
        //_.再   ||__           (´∀`⊂|  < ワイワイ
        i | |/      ||/ |           (⊃ ⊂ |ノ〜
         | |      /  , |           (・∀・; )、 < 見るからな
       .ィ| |    ./]. / |         ◇と   ∪ )!
      //:| |  /彳/   ,!           (  (  _ノ..|
.    / /_,,| |,/]:./   /            し'´し'-'´
  /    ゙  /  /   /                    ||
 | ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./   /                 /,!\
 |         |   /                   `ー-‐'´
 |         | ./
 |_____レ"

               ,-、
                 //||
            //  .||               ∧∧
.          // 止 ||             ∧(゚Д゚,,) < やっぱり
        //, 停   ||__           (´∀`⊂|  < この体勢は
        i | |,!     ||/ |           (⊃ ⊂ |ノ〜
         | |      /  , |           (・∀・; )、 < 無理があるからな
       .ィ| |    ./]. / |         ◇と   ∪ )!
      //:| |  /彳/   ,!           (  (  _ノ..|
.    / /_,,| |,/]:./   /            し'´し'-'´
  /    ゙  /  /   /                    ||
 | ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./   /                 /,!\
 |         |   /                   `ー-‐'´
 |         | ./
 |_____レ"
7風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:27:27 ID:HmNkDdzx0
テンプレ4

携帯用区切りAA

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

中略

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!

中略

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
8風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:27:52 ID:HmNkDdzx0
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
 |
 | ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
 | ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
 | ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
 | ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
 | ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
 | ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
 | ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
 \___  _____________________
       |/
     ∧_∧
 _ ( ・∀・ )
 |l8|と     つ◎
  ̄ | | |
    (__)_)
       |\
 / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 媒体も
 | 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
 | 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
 \_________________________
9風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:28:07 ID:HmNkDdzx0
   |__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | ̄ ̄ ̄|   じゃ、そろそろ楽しもうか。
   |[][][]__\______  _________
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |       |/
    |[][][][][][][]//|| |  ∧_∧
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
   |[][][][][][][][]_||/ (     )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   | | |
              (__)_)
10風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:38:51 ID:YeLq8IgY0
初めての1乙!
11風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:56:15 ID:KqLTeynI0
いちおつ!
ここんとこ豊作でウハウハですよ
12風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 20:56:30 ID:1xdWs5zL0
1乙鰈!!
13風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:36:08 ID:Xxut5aR10
1乙です!
このスレも豊作になりますように
14風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:41:20 ID:qlQnqPXY0
1乙華麗
最近、豊作過ぎて日々大変
幸せすぎて怖い
15風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:42:36 ID:gBwU6y4A0
投下したいのだけど、22と23どっちに投下すべきなのかな?
そんなに長くないから22でいいんでしょうか...。
16風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:51:09 ID:qlQnqPXY0
個人的には即死回避も含めて
新スレで披露していただければと思うけど
投下して直ぐに落ちたりしたら読めない姐さまがいそうだし

.   ∩____∩゜.:+___∩: :.+
ワク. | ノ      ヽノ     ヽ+.:
:.ワク/  ●   ● | ●   ● | クマ
  ミ  '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
. /  ._  |_/__ノヽ__  |_/__ノヽ
 -(___.)─(__)__.)─(__)─
17風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:54:05 ID:gBwU6y4A0
わかりましたぁ もう、もう少しで...
初投下で色々間違ってたらすみませんが...
18風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 21:57:22 ID:HmNkDdzx0
今はもう即死はないし、このスレなら落ちる事はまず無い
が、少ないなら前スレから投下しても丁度いいんじゃないかと
19ギ/ン/タ/マ 原田×土方:2007/01/30(火) 23:59:50 ID:gBwU6y4A0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  少年飛翔、吟球。
                      専スレでうっかり本気になってしまった原土ですが、
                      なんとエロだけになってしまい自分の中では
                      駄作ですが....。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  エロが無駄に長くてすみません; 初投下ですドキドキ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧  ∧_∧  ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
折角書いたのでつまらない、話ともいえないような話ですが...
この二人に萌えてしまい、書かずにはいられませんでした。
口調や性格、色々破綻してますがどうぞお気になさらずに。
20ギ/ン/タ/マ 原田×土方:2007/01/31(水) 00:01:12 ID:EYkzzISK0
乾いた血で染まっている骨ばった指が綺麗にしゅるしゅると包帯を巻いていくのを見ながら、
俺は少しだけ焦っていた。

もはや隊からは大きくはぐれてしまった。
久しぶりの攘夷軍からの大きな攻撃に、真撰組が繰り出してから二日目だ。
禄に眠っていないが慣れている。
それに比較的何事も起きない日頃には昼寝という名目でよく寝ているからまだ疲れがこない。
しかし、俺が焦っているのは副長と二人、取り残されてしまった、ということだった。

映画という共通の趣味を持ち何度か二人で映画を観に行った事はある。
俺はその度に、これはデートだ、と心の中で呟いて喜びながらついていった。
悲しい映画を見た後の副長の瞳に溜まった涙、
ホラー映画を見た後のまだ少し震えた肩、
アクション映画を見た後の興奮が収まりきらないといった風の紅潮した頬、
それらを見るのは、俺だけに与えられた特権だった。
だからどんなに忙しくても副長が誘うならば確かにノッたし、
俺自身、彼がノッてくれそうな映画を毎日のように雑誌で調べている。
しかしこの状況下での二人っきりは映画を観に行く時の二人っきりとは違うのだ。

[傷むか?]
不意に訊かれ、俺はまごつきながらも視線を副長へ遣った。
[、はい。]
[ってことはやっぱり骨まではイってないようだな。肉が削り取られただけだろう。]
副長は包帯を止め、立ち上がる。
はっきりとわかる、黒い髪を持ち黒い隊服を着る彼はそれでも夜の中にも溶けず、
内から来る威圧感でその存在を教えてくれる。
俺は座ったまま副長を見つめ、頭を下げた。
[...すみませんでした。][謝るくらいなら切腹しろや]
ポケットから煙草を出し灯を灯す。彼の白い顔がボォッと浮き上がる。
[チッ、かなり離れちまってるな。移動するのは朝になってからにすンぞ。]
[はい。]
21ギ/ン/タ/マ 原田×土方 A:2007/01/31(水) 00:04:00 ID:EYkzzISK0
数刻前、俺と副長、そして隊士三人は東の町宿で近藤隊と集合してから
南下するつもりで江戸川の橋を渡ろうとして、下から前から後ろからと囲まれた。
相手はおよそ十人でたいした激戦にもならず打ち負かす事は出来た。
だが副長が一人二人と斬り倒し首に突き刺した剣を
引き抜こうとしているその背中に向かう人影を見て、
俺は無意識に左足を繰り出し止めようとした。
その瞬間左の脹脛をビリリと剣が突き抜けていくのを感じた。
酷い激痛だったが声はかろうじて抑え、右に握る剣の餌食となった屍を懇親の力でぶん投げ、
二人まとめて打ち倒した。急ぎ副長に駆け寄ったが、彼は蒼白な顔に、
敵の吹き散った血を受けながらも、無傷であった。
それだけで俺は左足の痛みが気にならなくなった。

[お前の身体がいくらでかいからって、あの体勢で足蹴りは無理だろう。]
副長はそう言いながら煙草が燻るまま笑みを浮かべた。
しかしそれも一瞬、眉を寄せると低い声で呟いた。
[骨貫通してたら歩けなくなってたぞ。]
[しかし、貴方に怪我が無くてよかった。]
そう返すと彼はきつい目をさらに吊り上げて振り向いた。
[俺は平気だ。]
[現に私の骨を貫通しなかった、普通に歩ける、それでいいでしょう。]
相手の言葉を無視し、俺は言った。
深く考えるのは嫌いだ。もしもだとか、だったらとか、例え話は苦手だ。
俺は歩けるし、なにより副長に怪我がなければそれでよかった。
[...原田、おめェ...]
[俺は土方さんみたいに要領が良くねェから、体が勝手に動いちまうんスよ。
アンタが無事ならそれでいい。]
22ギ/ン/タ/マ 原田×土方 B:2007/01/31(水) 00:04:47 ID:EYkzzISK0
副長は何かを言いかけて、また煙草を噛み締めた。
月明かりが、堂の中に差し込む。雲から顔を出したのだろう。
副長の横顔がはっきりと見える。
すっきりとした高い鼻に、長く濃い睫。
薄い唇に挟まれた煙草、それをつまむ細長い指。
散切りにされた後ろ髪から覗くうなじはなだらかだ。
まるで自ら発光しているような美しさが、この人にはある。

[...よかったよ...それだけで、済んで]
あぁ、何よりこの人は仲間が傷つくのをひどく嫌う。
近藤局長、沖田隊長、ならびに隊士全員の安否を表には出さないながらも、
不必要なまでに気遣うのだ。
鬼だ閻魔だと呼ばれちゃいるが、真撰組は皆理解している。
この人の不器用な優しさを。
その温かみを守りたくて、一時でも手にしたくて、俺はその肩に手を掛けた。
自分のほうへ引き寄せる。
[?...なんだ、原田、寒いのか?]
鈍すぎるアンタ。真っ直ぐなアンタ。本当は母のような思いやりを持ったアンタ。
[えぇ、寒いんですよ。特に頭がね。]
クツクツと小さく笑うと副長にも伝染したのか、笑い出した。
俺のよりかは小さな手が俺の頭に伸び、撫でる。
[冷てェな、ははっ][...伸ばそうかな。]
[なんで。このまんまがいいだろ。][まぁ、面倒くさくなくていいんすけど。]
[俺はこの禿頭気に入ってるぜ。]そう言うと、また笑い出す。
低い声、可愛らしい笑い方。たまらない。静かで上品なこの笑い方が好きだった。
唐突にその口が紡ぐ言葉、
[ありがとな]照れたような、そんな。もう。たまらない。
23ギ/ン/タ/マ 原田×土方 C:2007/01/31(水) 00:05:45 ID:EYkzzISK0
俺は強引に腕を曲げて彼を胸に収めた。
軽く布擦れの音が、静かで暗い堂の中を伝っていく。
[あっ..ちょ、おい。はら、だっ...なに...]
制止の声が上がるのも構わず俺は赤い唇を自分のでもって塞ぎにかかった。
両腕はその細身の身体を抱きしめ、解けないように放さないように、或いは縋りつくように。
きつく、きつく。[んっ...、っ、....]
鼻から抜ける低いのに甘い声はずくんと下半身を直撃した。
もう俺の理性は限界を超えるかもしれない。いや、もう既に超えている。
だがまだ抑えられる、副長がやめろと言えば。
(..無理、か)
違う、やめられない、俺はもうこの人の事を。もう。
[んんっ、あっ、はぁっ]チュポンと舌を放し絡み合った唾液を舐め取ると、
副長は熱と色がまざった両目で俺を睨んできた。
[いきなりっ、するな、馬鹿..っ!]
[すみません、じゃぁ次は前を開きますよ。]
丁重に尋ねると彼はまだ乱れた呼吸を繰り返し怒ったようにフン、と鼻を鳴らした。
ボタンを外しスカーフ、ワイシャツと脱がしていく。
イテェ、と彼が叫んだ時にふと、段々余裕がなくなってきている自分に気がついた。
仕方ない人間だ、俺は。
24ギ/ン/タ/マ 原田×土方 D:2007/01/31(水) 00:07:52 ID:EYkzzISK0
白い胸筋の盛り上がりがまるで女子の乳房のようだった。
脇から手を滑らせもみしだくとその乳房は真ん中に寄せて上げられ、
その頂上に立つ乳首がピクンと勃起した。
それを見た俺はもう我を忘れるほどに興奮してしまった。
快感からか羞恥からか、その両方からか逃れようとするその体を
片手で制しながらズボンを脱がせていく。
焦るほどのことではない。ゆっくり時間をかけよう。
それに左足もまた再び痛みを訴え始めてきていた。激しい動きは出来ない。
目に眩しいほどの白い太腿が現れた。
閉じようとする足をやんわりと開かせながら体を進入させる。
今度は下帯を引っ張って男の象徴を外気に晒した。
女にはモテるが徒に遊ぼうとはしないストイックな副長のそれは、予想通り綺麗な色をしていた。
[あぁ....綺麗、だ。][あっ、や、...]
暫しじっと見つめているとそれはかすかに頭をもたげ始めた。
ぴくんぴくんと震えながら早くも先走りがちろりと流れた。
[は、ぁあ、..み、見るなぁ...は、は、.....ぅん...]
男根を見つめながら乳首や脇腹、太腿、脹脛を撫でていた俺は右手を股間に持っていった。
興奮して思わず強く握ってしまったらしく悲鳴が上がる。
慌てて加減を図ると、副長は艶やかな声で泣きだした。
[あ、あぁ、んはぁ、...あ、いいっ、ん..も、もっと、あ、あああ、]
敏感だ。周りに生えた黒い恥毛は湿り、先走りで尻の下はししどに濡れてしまっていて、
畳に付いた染みが夜目にも分かるほどだった。
可愛い桃色のそれから手を放すのが惜しく扱き続ける。
しどけなく足を開いた副長のぷりんとしたお尻を少し浮かせて双丘の間に左手をもぐりこませた。
ひくついているいやらしい孔だ。
[はぁ...い、入れていい...?][ん、ん、....]
25ギ/ン/タ/マ 原田×土方 E:2007/01/31(水) 00:08:54 ID:EYkzzISK0
こくんこくんと頭を振る副長の口を塞ぎながら、左手でその肛門を先走りでほぐしながら、
右手は自分のズボンを開いていった。
隊内でもデカいと評判のそれを引っ張り出し、軽く扱いた。
俺の下帯はもう既にお漏らしをした後かのようだった。少し恥ずかしくなる。
収縮しているその入り口にそっと近づけると、
ビクンと跳ね上がるので反射的にきゅっと左手に力を入れてしまう。
[痛っ、あ...]
謝る代わりにその力を緩め亀頭ぐりぐりと擦ってやる。
それだけで副長はまたよがり始める。
その隙を突いて俺はぐい、と腰を進めた。
[ぁぁ、あっあああああっ!!]
先端をぐぐぐ、と押し込んでいく。
[ふぅん......ふひぃ]
副長のソコは細かなしわがほとんど消えてこれ以上ないほどに広がっていた。
血は出ていなかったのでホッと息をつき、顔を顰めながら更に入れていく。
副長はそれでも痛いのだろう、小刻みに震えながらピンと爪先を伸ばしていた。
だがしかし内部はぎゅうぎゅうと俺を歓迎するかのように締め付けてくるのだ。
[ぅ...っ、っ、あぁはぁ、はら、はら...だぁ]
涙で濡れた目ですがるように見つめてくる副長はたまらなく可愛い。
耐え切れなく一気に腰をすすめるとずんっと奥まで入った。
[んあぁああぁ....っ!!]
彼はまた大きく悲鳴をあげる。
一物がびくびくと揺れて先走りの汁が零れ出して俺の腹までパタパタと掛かった。
俺は俺で男の中のあまりの気持ちよさにもう少しも我慢できなくなっていた。
26ギ/ン/タ/マ 原田×土方 F:2007/01/31(水) 00:10:02 ID:EYkzzISK0
[うぐぅっ...!!ふ、ぅん、ん、ん、んく、く、あ、あ、ああ、....]
引き攣れたような声で泣きながら必死に俺に捕まってくる。
その様子がまるで赤ん坊のようで愛しさがこみ上げてくる。
本当に、どうしてこの人はこんなに可愛いのだろう。
副長の尻穴に俺のものが出入りするずちゅずちゅという音と、
副長の太腿と俺の腰がぶつかるぱんぱんという音が二人っきりの部屋に鳴り響いた。
[ふっくぅぅ...あぁん、はぁ、はぁああ、あっああ、い、いいぃぃ....]
腰を打ち付ける。更に甘い声が俺の耳を撫でていく。
最高だ。たまらない。
先端が奥の一点をついた時相手の白い足がびくんっとはねあがった。
[んふぅ...っ!!]
それを感じ取り俺がもう一度角度をつけて突くと
副長はもうなにがなんだか分からないみたいに腰を振り出した。
それはもう見ているこっちまでが恥ずかしくなるような姿態だった。
[あっ、あっ、そ、そこぉ...っ!はぁんっ..はらだぁ...!!]
[ここ、ですか...]頷いて擦りつける。
[あはぁああ!!す、すごいぃぃ!!]
その言葉に少々驚いた俺は、顔を上げて副長の顔を見た。
汗と精液と涎と、ぐちゃぐちゃに濡れたそれに、もはや普段の鬼副長の面影はなかった。
信じられないほどに狂っていた。
動かし続けている腰が、彼の形の良いお尻に当たる感触までにも、彼は快感を見出していた。
入口は食いちぎられそうなくらいきついのに中は女の膣のように柔らかく熱く絡みついてくる。
肌を上気させ壮絶な色気を醸し出す副長は、
ずっと彼だけを見てきた俺でもハッとするような、今まで見たことも無い顔をしていた。
堅く目を瞑り睫は涙で濡れ、光っている。
杏飴を舐めるようにそこを舌で掬うとぽろぽろと雫が次から次へと溢れ出した。
27ギ/ン/タ/マ 原田×土方 G:2007/01/31(水) 00:10:59 ID:EYkzzISK0
[あんっ...ん、ぁあああ..]
体中が敏感になっているのだろう、小さな刺激にも反応を返す様が可愛くて
俺はずんずんと突き上げていった。限界が。近かった。
副長の体が跳ね上がった。
[あんんっ...!もっゆっくり...!ひいぃ...っ!あ、だっ、もっ.....い、いくぅぅ....!]
とろけそうな鼻声で吐き出された言葉を俺は聞き逃さなかった。
副長はひんひん叫んでいくいくと可愛く訴えてくる。
もうダメだ。俺も。たまらない。
[ああっ...んふっ!!]
激しく揺さぶると上下する好きな人の一物の鈴口から先走りがまるで噴水のように流れた。
これが最後の一突きだ、と自ら膝立ちして殴るようにそれをぶつける。
両腕は汗で滑り副長の体はまるで宙に浮いたようになった。
[ふいぃっ!んんあぁ〜〜っ!!]
副長のひときわ甘くねっとりとした鳴き声を聞いた瞬間、
内部でびくびくと脈打つ俺の物が大量の液を激しく内壁をたたいた。
[んああっ...!はあぁああっ...〜〜ッ!]
その瞬間彼の一物からもびゅくびゅくと精汁がほとばしった。
俺は未だ体内に精汁を注ぎこみゆるく腰を動かしながら、淫らで美しく歪んだ顔に見入った。
濃い雄の匂いが部屋を満たしていくのをよそに
副長は激しすぎた衝撃によって開いていた目をすぅっと閉じていった。
28ギ/ン/タ/マ 原田×土方 H:2007/01/31(水) 00:15:19 ID:EYkzzISK0
障子に背を預けて空を見上げると先程出ていた月は既に姿を隠していた。
情交の後の身体はしかし心地の良い疲労感がありこれならいい眠りに就けそうである。
副長が巻いてくれた包帯を擦るとずくんずくんと血脈の振動が掌に伝わってきた。

---骨貫通したら歩けなくなってたぞ---

副長の言葉を思い出し、その通りだと思った。
歩けなくなれば、万が一歩けなくなれば、
ああして副長を守ることはできなくなっていた、自由にあの人を抱きしめられなくなっていた-----。
例え話は嫌いだ。
だが五体満足の危機に瀕したのは事実なのだ。
つくづく、骨が無事でよかった、と胸を撫で下ろす。

実を言えば、副長との行為は今日が初めてではなかった。
あの体の味を知っていたからこそ、二人残され、
こんな小さなお堂で夜を明かさなければならないという現実に少々戸惑っていたのだった。
結局抱いてしまった、副長は怒ってはいないだろうが、きっと呆れているだろう。
どうもあの人を前にするとセーブがきかなくなる。
暗い映画館で横に並ぶのでさえ辛い時があるのにどうしてこのような状況で我慢が出来るだろう。
...いや、そんなのは言い訳に過ぎなかった。
自分自身持て余してしまうこの恋とも言い切れない気持ちを、
一番簡単に処理してしまう方法がセックスだったに過ぎないのだ。
好きだ、と伝えはした。
だが、それだけであの人が俺に振り向いてくれる可能性は、ほぼ無い。
あの人の想い人はすぐ近くにいる。
あの人の全てはその人に捧げられているのだ。

(.....嫉妬さえもできやしない)
穏やかな副長の寝息を聞きながら俺は目を閉じた。
温い風が頬を擽っていった。

月が再び現れる兆しは、もう、ない。
29風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 00:15:59 ID:EYkzzISK0
____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ これにて終了です
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )とんでもなくへぼい終わり方ですいません...
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


なんだかキャラが、特に受キャラが間違ってるように思えてなりません。
このジャンルで小説を書くのは初めてではないし、といってもSSSレベルですが...
このキャラすごく好きなのにいざ書いてみると本当に難しい。
特にHシーンは拙いしありきたりです。皆さん、すごいですねぇ...
つくづくそう思いました。あまり無謀なエロはやめた方がいいと思い知りましたよ...orz

では皆様、お付き合いくださいありがとうございました。
心から感謝いたします。(ペコ
30風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 02:27:32 ID:0Zssq8TB0
>>29
GJ
そのカプちょっと興味あったんだけどこんな所で見れるとはwよかったよ。
31風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 02:38:05 ID:ohNaZibo0
超GJ
32風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 04:32:49 ID:MXoiFWtE0
>>29
GJ!
33風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 07:48:30 ID:FFTbwFWiO
GJ! 原土しかもエロ。ごちそうさまですた。
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \早いもんで七回目です
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヴァンパイアは裸にされ、ロウッドに組みしかれていた。
いつもと違うのは、ロウッドが少し、やさしくなったことだろうか。
 甘いキスが降りてくる。今度は、ディープキスだった。ぴちゃ、と、水音が響く。
今度は噛んだりしなかった。素直にその口付けに答え、たどたどしいながらも口付けをし
た。
何故嫌じゃないのだろう。
最初は抱かれることすら嫌だった。
けど今は、体が、というより心がロウッドを求めている気がした。
 この思いがいったい何なのか、ヴァンパイアはまだわからない。
白い肌に、ロウッドが触れるたびに、ヴァンパイアは小さく声を上げた。
「いつの間にか敏感になってるな、感じるか?」
ロウッドが乳首をなめる。ヴァンパイアは、顔を覆ってふるふると首を振った。
「うそ付け、感じてるんだろ」
「っ…ふぁ、ん…感じ…てる…」
「素直だな、どうかしたか?」
素直なら素直で逆に心配になる。
 ヴァンパイアの顔を覗き込むと、ヴァンパイアはカーッと真っ赤になり、顔を腕で覆っ
てしまった。
「?」
「は、早くするなら、こい」
「ん、入れるぜ…」
ずぶずぶと、ロウッドのものを飲み込んでいく。
その感覚にぞく…と背筋に何かが走る。決していやではなかった。
期待にも似た感覚を持ち、ヴァンパイアはロウッドのものを飲み込んだ。
「動かすぞ」
「っあ!」
ヴァンパイアにつきたてた己のものを、ゆっくりと動かす。
ヴァンぱあは身震いして、その快楽に落ちていく。
「あっ…あああっ、あん!やあっ…!」
「ん?ここか?」
『いいところ』を探し当てたのか、そこを重点的に攻めると、ヴァンパイアは悲鳴のよう
な矯正を上げた。
「ひああっ、そこっ、だめっぇ…!!」
「駄目じゃないだろ。良いんだろ?」
「んんっ…!」
我慢できずに、ロウッドの背にしがみつく。
ロウッドの背中は古傷だらけで、当然胸も古傷だらけだった。思わず見入ってしまう。
「ああっ、んっ、ん…」
ヴァンパイアは胸の古傷の一つに、口付けた。
「!どうした」
「いや、ただ…気になっただけ…っ」
腰を動かすスピードが早くなる。
「うあっ、もう、許して…、もう、駄目…ぇ!!」
「俺、も、限界近い…」
ロウッドは笑った。
涙を流してよがるヴァンパイアは、カーテンの隙間から入り込む月に照らされ、浮き出る
ような美しさだった。
少し色づいた白い体が、月光に照らされている。
今まで何度も快楽に翻弄されるヴァンパイアは見たが、ここまで美しい、と感じたのは
初めてだった。
白くのけぞるのどに、口付けを落とす。
「イイか?」
ロウッドはじっとりと汗にまみれながら、よがってなくヴァンパイアに問うた。
何度もうなずくヴァンパイア。
切羽詰ったような表情で、その手はロウッドの背を求めていた。
「んああっ…!!」
「…っ!!」
ヴァンパイアが達する。その、甘美なきゅっと締まるような感覚に、ロウッドもヴァンパ
イアの中で達した。
ロウッドがヴァンパイアの横に寝転がる。胸は荒く上下していた。
ヴァンパイアは、ロウッドの古傷に触れる。届くところまで、ロウッドの古傷に口付けを
していった。
「おいおいどうしたんだ?ずいぶん懐いてくるじゃないか」
寒いな、と毛布を肩までかぶると、ヴァンパイアはまじめな顔で問うた。
「…お前の名は、ロウッドというのか?」
「そうだ。教えたっけ?」
「私が殺した…あのお前の仲間が言っていた」
目を伏せる。あまりあのことは思い出したくなかったし、同時に仲間を殺してしまったこ
とは、ロウッドにとってもいやだろうと思った。
「…そうか。あいつに、何された。他にひどいことはされなかったか」
ひどいこと。今この状況で、首輪をつけてベッドにつなげてることもひどいことだと思っ
たが、それは言わなかった。
「チャームをかけられた。おかげでしばらく混乱していた…」
「そうか。胸の傷、まだ痛むか?」
見れば胸の傷はだいぶ治りかけていた。
ヴァンパイアの生命力は半端ないことを実感させられる。
「少し。でも、大丈夫だ」
ヴァンパイアは笑った。
「お前の名前は?」
ロウッドが問いかけた。…が、ヴァンパイアはびくりと肩を震わせて、黙ってしまった。
「…なんか悪いこと聞いたか?」
「私に…」
ヴァンパイアは口を開いた。
「私に、名は、ない」
「え」
「ヴァンパイアと、物心ついたころから呼ばれて人間に忌み嫌われてきた。おそらく百年
は生きた中で、私に名づけようとしたものはいない。また、私はヴァンパイアが名前だと
思っている」
どこか憂いのある表情。
ヴァンパイア特有の赤い目と銀髪は、おそらく町に出ても目立つだろう。
だからダンジョンに住み着いた。夜、まれに街に出ては、人間を襲う生活。
「ヴァンパイアは他にもいるだろ。名前…つけてやるよ、お前は特別なヴァンパイアだ」
「え…つける…?」
ヴァンパイアは目を丸くした。そんなことを言う人間は初めてだった。
 普通の人間は、ヴァンパイアを殺しに来る。だがこの男は、名前をつけるという。
「そうだな…、お、雨か。お前、雨のように儚いから、レインな」
「レイン?…レイン。私はそんなに儚いか?これでも一人でずっと生きてきた。私は――」
割れた窓から、雨が吹き零れている。
ぽつぽつという音が、確かに室内にも聞こえる。
ロウッドは、とりあえず割られた窓に木の板を置いておくと、ベッドに戻った。
「嫌か?」
「いや、――嬉しい、ありがとう」
ヴァンパイアは、そ、とロウッドに寄り添った。
そして何度も、『レイン』の名前を読んでは一人で微笑んだ。

夜、ヴァンパイアの活動時間だ。あれから丸一日が経過していた。
ヴァンパイアは目を覚ます。
ふと、ロウッドがパンを片手に、割れた窓のそばにいることに気づいた。日中にガラス
片の処理をしたのか、その足元は綺麗になっている。
しとしとと雨の音が響く。まだ、雨は降り続けていた。
「俺もそろそろ結婚かなあ…明日で二十五歳か…」
ヴァンパイアがおきたことなど気づかず、独り言を言う。
「でもなあ…結婚して女は家に入れておけばいいとして、レインがいるからなあ…嫌がら
れるかなあ…」
「私は邪魔か?」
ヴァンパイアが起きあがり、ロウッドを見やる。
「!起きてたのか」
独り言を聞かれたと、ちょっとあせったロウッドが、アセアセとヴァンパイアの元まで歩
いてく。
「パン。食うか」
違う、言いたいことはこれじゃない。ロウッドは焦った。
「いらない。私は食べれない。何を焦っている」
「いや、別に、…別にお前は邪魔じゃない」
「明日でお前はひとつ年をとるのか?」
ヴァンパイアは、あくまで冷静に言う。だが心の中は不安でいっぱいだった。
人間は結婚する。結婚すれば、ベッドにつながれているヴァンパイアなど、気味悪がるだ
ろう。そうすれば、自分はどうされる?
「ああ…はやいもんでな、冒険に出たときは右も左も分からない十六歳だったのにな」
「人間は年をとるのだな…」
「レイン、お前は年をとらないんだな」
ヴァンパイアは目を伏せた。
「ああ…お前が結婚して年をとっても、私はこのままだ」
どこか寂しそうだった。
ヴァンパイアは、ロウッドに恋心を抱いていた。本人は知る由もないが。
ずっと一緒に、永遠に一緒にいられない苦しみ。
結婚したいとつぶやいていたロウッド。
ヴァンパイアは、悲しかった。
自分が捨てられてしまうような気がして。
「何だよ、どうしたんだよ」
「…なんでもない」
つい、と目をそらした。だが、落ち込んでるのは明らかであった。
「何だよ、いいたいことあれば言えよ…」
「…か?」
蚊の鳴くような声で、ヴァンパイアが何か言った。
「用が済めば私は捨てられるのか?」
「何?」
「お前が結婚すれば、私は捨てられるのか?それとも、殺されるのか?」
声は震えていた。
そっと、ヴァンパイアを抱きしめる。
「そんなことしねぇよ、結婚は…わかんねぇけど、とにかく、そんなことはしない。殺し
たりしないよ」
「…そうか」
ヴァンパイアの目は虚ろだった。
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ モットナガクイクトオモッタノニ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )スイマセンツギカラモットナガクシマス
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
41風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 17:02:34 ID:FFTbwFWiO
GJですwwヴァンパイア、可愛すぎるぞ!!
42風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 17:26:01 ID:2rPbcJS70
GJGJGJ!!

書けるペースで納得いくように書いてください。
続きを待ってます。
43D/r/./コ/ト/ー 原コト:2007/01/31(水) 23:16:08 ID:2QMqgy+q0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | D/r/./コ/ト/ー
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、原コト前提鳴コトです
 | |                | |             \某スレお詫びss
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
44D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:17:36 ID:2QMqgy+q0

「「お疲れ様でしたー」」
「お疲れ〜」
今日も無事一日が終わった。
「ふぅ・・・」
久々に自分の時間ができたコトーは白衣をハンガーにかけた後しばし立ち尽くす。
「うーん・・・早く終わったのは良いけど・・・どう時間すごそう・・・」
ここ最近夜に立て続けに患者が来て寝れない日々が続いていたせいか
午後十時現在ではすっかり目が冴えてしまっていて眠れなくなってしまっていたのだ。
どうしよう・・・と思い悩んでいたらふと棚の上の電話が目に入った。
「・・・・・・・・原さん・・・」
思い浮かんだ名前をふと呟いてみて、歳甲斐なく胸をときめかせる。
「原さん・・・もう寝てるかな・・・」
3年前のあの日以来、コトーと原はいわゆる恋人同士になっており、
お互い良い歳なので体の関係になるのも時間はかからなかった。
だが原が仕事のため本土に行ってからはなかなか交流が持てず
そして帰ってきてからもお互いの都合が合わず、逢えない日々が続いていた。
なので今二人の間を繋げているものは、未だ原が本土に行っていた間唯一の交流の術であった
この電話のみとなってしまっていた。
「疲れてるかな・・・」
電話したいのは山々なのだが、相手のことを想う余りなかなかかけられない。
どうしようどうしよう・・・と悩んでいると、
リリリリリリリリリッ!!
「!!!」
原さんだ!!
思いが通じ合ったのかも・・・!なんて医者あるまじき非現実的なことを考えながら電話に急ぐ。
「は、はい!!」
「五島先生?」
ガクッ
「おい、五島先生?どうした?」
転がる受話器から呼ぶ声がする。応答しないとと思っても一旦抜けた力がなかなか入らない。
45D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:19:11 ID:2QMqgy+q0
「え、あ、はい、ナルミせんせい・・・何の用でしょうか・・・」
「・・・なんだその思いっきり迷惑そうな声は・・・」
「い、いえすいませんそういうつもりはっ;」
「ふん、まあいい。ところで、明日そちらに伺うけど構わないかな。」
「・・・・・・・・・・・はい?」
「いいな。じゃあそういうことだ。」
ガチャ
ツー・・・ツー・・・ツー・・・
「・・・・・・・・へ?」

翌日
「へー今日その先生が来るんだ〜」
「そうなんです。・・・多分。」
コトーは今日一日久々の休診日にしたので、茉莉に寄って昼ごはんを食べながら
昨夜の電話のことをマリコに話していた。
「すごく頼りになる立派な先生なんです。だから僕に会いに来る用事なんてそう無いと思うんですけど・・・休みでもとれたのかなあ。」
「意外と普通に観光目的なんじゃない?そんな立派な先生ならきっと疲れてるだろうし。」
「そうかもしれませんね。」
あれからずっと気になっていたナルミの電話をそう結論付け、おかずに箸をのばした。
すると
「おいおいおいおい大変なもの見ちまったよ!!!」
興奮した様子の重雄が茉莉へ駆け込んで入ってきた。
「なんだなんだ重さん」
「でっけえ魚でも見つけたのか?」
「ばっかおめーら!!酒なんか飲んでる場合じゃねーよっ!!」
重雄はドカドカと座敷にあがりいつもの場所に座り、「えーゴホン」と芝居がかった様子で話し始めた。
「おれ見ちまったんだよ・・・」
「だーかーーら重さん!もったいぶらずに早く教えてくれよっ!!」
「うるせえっ!黙って聞きやがれっ!!」ゴツッ
「ったく・・・俺ぁ、ついさっき仕事を切り上げて陸に戻ってきたんだよ。そしたらよ、
喋り声が聞こえて、なんだぁ?と思って声のするほうを突き止めたらなんと!!原の野郎が
船の陰で若い女とコソコソ喋ってんだよ〜〜!!」
46D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:21:51 ID:2QMqgy+q0

耳に入ってきた言葉にコトーは思わず米を噴出しそうになった。
「しかもなにやらとてつもなく甘〜〜〜〜い!雰囲気でよお!!
おれぁとうとうあの堅物に春が来たと確信したね!」
そう言い重雄は日本酒を一杯あおる。
「マジっすかー!!」
「ちょ、どんな女だよっ!!」
「あの原さんがなあ・・・いつの間に」
「本土に行ってるときかあ?なんだよろしくやってたんじゃないか!」
ガハハハハ
座敷は一気に色めきたつ。
だがコトーは耳に入ってくる多くの不穏な言葉たちに動揺を隠せなかった。
(いや重さんの勘違いだきっと・・・だって原さんは・・・)
なんとか落ち着こうと原は自分を好いてくれているはずだと自分に言い聞かせてみるが
心を落ち着かすまでの自信がもてず、結局余計動揺してしまう始末。
(・・・原さんと話したい・・・)
勘違いだ、とはっきり彼の口から聞きたい。
そうしないと、どんどん思考が泥沼にはまっていってしまって
原と付き合っているということ自体が自分の勘違いなんじゃないかと思ってきてしまう。
「・・・せい、先生?大丈夫?」
「え、あ、はい」
呼ぶ声に気づいて顔を上げるとマリコが心配そうな顔でこちらを見ていた。
「・・・先生、気にしないほうが良いわよ。いつもの重さんの早とちりよ。」
「マリコさん・・・」
「あのタケトシが先生以外に目を向けられるはずないって!先生にメロメロだもの。」
マリコはそう耳打ちウィンクした。
コトーと原の関係は基本的に秘密にしているのだが、なぜかマリコには最初からばれていて応援してくれている。
(マリコいわく「タケトシの先生を見る目が明らかに違った」らしい。)
今回もいち早くコトーの不安をかぎとって元気付けてくれようとしているのだが
今のコトーには余り効き目が無い。
コトーはこんな噂で不安になってしまうほど、原と逢っていないのだった。
47D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:22:56 ID:2QMqgy+q0
そのとき
「はあ・・・マリコ、何か食わせてくれ」
原がちょうどいいタイミングでやってきた。
「おう原ー!!この色男め!!」
「・・・?なんだ?」
ドヤドヤドヤと近づいてくる漁師たち。
「お前とうとう春が来たんだって〜〜?」
「春?」
「とぼけんじゃねーよこら!」
渡は原の肩へ手を置きコレコレ♪と小指を立ててみせる。
「できたんだろ?v」
「はぁ!?」
「まあまあ照れるな照れるな♪」
ヒューヒュー!
みんなが原を囲んで騒ぎ立てる。
原は訳が分からずとまどっていると、ふと目の端に夢にまで見た顔がちらと映る。
ハッとカウンターのほうを見るとコトーがこちらを呆けたように見ていた。
「・・・・!!」
余りの久しぶりの再開に声すら出ない。
まぶたの裏にずっと思い描いていた顔がそこに実際にあるというだけで一気に体の熱があがる。
もう40過ぎだというのに何度中学生のように夢想しただろう。
今ここにいる漁師仲間たちや外の島民の目なんか気にせず今すぐあの体を抱きしめたい。
「コ」
「おいっ原こっちこい!」
だが原は重雄に座敷へ無理やり連れて行かれてしまう。
「おいお前、漁猟長に内緒で春を謳歌するたぁどういうことだ!」
「っだから何の話っ・・・」
ハッ
(もしかして、コトーとのことがばれたのか?)
だからコトー、呆けた顔して俺のほうを見てたのか。
原はそう思い、顔を赤らめる。
48D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:23:31 ID:2QMqgy+q0
「なに赤くなってんだよこらー!!」
「本当にそうなのか原さん!?」
疑っていた面々もそんな原の様子に本気にし始める。
「ほらだから言ったじゃねーかよ!!」
重雄は得意気な様子で原の肩に手をまわした。
「で、どうなんだ。」
「ど、どうって・・・」
「上手くいってんのかって聞いてんだよ!なかなか逢えねーだろうからよ、今日久々に逢ったんだろ!?」
原はその言葉にやっぱりコトーとのことだと確信する。
ちらりとカウンターのコトーの様子を伺うと、ハラハラした様子でじっとこちらを見つめていた。
(やっぱりとうとうバレたんだな。俺は全く構わねえが、コトーは耐えられそうにねえな・・・。)
なるべく早くこの話は終わらせてやるからな、とコトーへ目でサインを送る。
「おい原聞いてんのか!?」
「ああ聞いてる」
原は酒を煽る。
「・・・まあな。確かになかなか逢えねえが、心は通じ合ってるからな。」
そしてカウンターにいるコトーに語りかけるかのように言う。
ワーーー!!と熱い愛の語りにみな一気に沸き立つ。
「じゃ、じゃあお前、その、結婚とか、考えてるのか?」
コト
原がコップを置く。
一転して場が静まり、じっと原の言葉を待つ。
「・・・ああ。いずれはちゃんと、迎え入れたいと思っている。」
遠くからじっとこちらを見つめているコトーの目を見返し、原はそうはっきりとした口調で答えた。
ウォーーー!!!!!
その言葉に早くも店中がお祭りモードになり「めでたいめでたい!!」「こりゃお祝いだー!!」と騒ぎ立てる。
コトーはそっと席を立ち茉莉から出て行く。
「あっ、ちょ、先生・・・っ!」
マリコは追いかけようとするが上機嫌な面々に酒をせがまれてしまう。
原はというと、皆にこんなにもコトーとの関係を祝ってもらえるなんて思いもしなかった、と
これまた上機嫌でみなに囲まれて酒を飲み交わしていて、コトーが出て行ったことに気づきもしなかった。
49D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:24:30 ID:2QMqgy+q0
ザザー・・・ン・・・・ザザー・・・・・・
「・・・っぅ・・・・・・ふっ・・・・」
波の音に嗚咽が混じる。
もう陽が落ちるというのに、コトーはあれからずっと診療所前の波打ち際に座り自分の心に決着をつけようとしていた。
(もう終わりなんだ・・・)
(もう・・・原さんの隣は僕の場所じゃないんだ・・・)
出せども出せども枯れない涙を腕でぬぐう。
(でも、これは当然の結末だったんだ・・・)
(自分をよく見てみろ)
(30過ぎの男を、本気で好きになるほうがどうかしてるんだ)
(なのに僕、なんでこんな・・・)
自分ひとり勝手に盛り上がって、思春期の女の子みたいな気持ちで恋をして、
ほんと、馬鹿みたいだ・・・
も何度も繰り返した言葉をまた思い返し、顔を膝にうずめる。
「・・・五島先生?」
ふと懐かしい名前で呼ばれて、上を見るとそこには荷物を持ってナルミが立っていた。
「・・・ナルミ先生・・・?」
思いがけない人物にしばし驚いたが、昨夜の電話のことを思い出す。
「あっ!す、すいません・・・!そういえば今日来るって言ってましたね」
コトーは涙に濡れた目を必死にこすりながら立ち上がる。
「どうした?なにかあったのか?」
「い、いえっなんでもないんです。」
すいません、お恥ずかしいところお見せしまして・・・
そう言いナルミの荷物を半分受け取り診療所へ運ぶ。
ナルミはそんなコトーを不審気に見つめながらも、素直に診療所へ着いて行く。
「ここが君の診療所か・・・」
感慨深げな様子でナルミは診療所を見渡す。
「何にも無いな。」
「でもはじめはもっと、何にも無かったんですよ。
これでも結構揃ったほうなんです。」
「これでか。」
「ひ、ひどい言い様ですね・・・」
50D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:25:28 ID:2QMqgy+q0
「いや、よくこの状態で乳癌の手術をしようとしたなと感心したんだ。」
「・・・嫌味でしょう?」
「それ以外に君はなんととる?」
ナルミがニヤっと口の端をあげる。
コトーはしばしそんなナルミをじとっと見るが、思わず吹きだした。
「フフッ。なんか、こんな言い合い久しぶりです。」
「なんだ嬉しそうにして。」
「だって研修医の時以来じゃないですか?こんなやりとり。
この間は僕そんな余裕ありませんでしたし・・・」
「そういえば、そうかもな。」
「なんだか、あのときに戻ったみたい」
ニコッ
コトーはそう言い微笑む。
(五島・・・)
だがナルミはその笑顔の奥に悲しみの色を察し、心がざわつく。
「あっ、そういえば僕お茶も出さないでっ;今入れてきますね!」
ナルミのそんな様子に気づかず慌てて台所へ向かうコトー。
(・・・ほんと、懐かしいな・・・)
コトーはお茶の準備をしながら昔を思い出す。
(あの頃は楽しかったな・・・)
(咲ちゃんや柏木くんやナルミ先生・・・みんなでいつも一緒にいてこんなやりとりしてたな・・・)
(僕がナルミ先生に追い詰められてるといつも咲ちゃんと柏木くんがかばってくれて・・・)
クスクスクス
「?どうした五島」
笑い声が思わず口に出ていたらしい。
「すいません。ちょっと、あの頃のこと思い出してて・・・」
「あの頃のこと?」
「はい。研修医時代の。」
コトーはテーブルにお茶を置き、座る。
51D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:26:26 ID:2QMqgy+q0
「あの頃、僕いつもナルミ先生に追い詰められてたでしょう?」
「・・・そうだったか?」
「そうですよ。でもいらつかせる僕が悪かったんですけど。」
クスクスと笑い続けるコトー。
「それで僕が追い詰められていると、いつも決まって咲ちゃんと柏木くんが止めに入ってきてナルミ先生を逆に追い詰めちゃって。」
「ああ・・・あの二人はやっかいだったな・・・」
「フフッ。ナルミ先生に初めてご飯に誘われて一緒にお昼食べてたときも、それを見かけた二人が勘違いして
僕がまた追い詰められてると思ってナルミ先生をいきなり怒り出しちゃったりしたなあと思って笑ってたんです。」
あのときのナルミ先生の慌て様、面白かった〜
コトーはそういい、顔を伏せ肩を震わせて笑っている。
ナルミはばつが悪そうにお茶を飲む。だがふと、コトーの様子がおかしいことに気づく。
「・・・五島?」
「・・・・ふ・・っ・・・」
「おい、五島どうした!?」
顔を無理やり上げさせると、
コトーが目を真っ赤に腫らしていた。
「・・・五島・・・」
「・・・え、あ、あれ・・・僕なんで・・・」
ボロボロボロと涙が零れ落ちる。
「す、すいませ・・・・っっ!?」
目の前が急に真っ暗になった。
時計の音がしばらく響いた後、ナルミに抱きしめられていることを理解した。
「・・・な、ナルミ先生・・・」
「・・・どうしたんだ五島・・・」
コトーの戸惑う声に被せるようにナルミが口を開けた。
「なにか・・・あったんだろう?
俺でよければ話してくれないか・・・?それとも・・・俺じゃ嫌か・・・?」
「ナルミ先生・・・」
「お前の・・・そんな顔を見るのは・・・・・・・・・つらい」
ナルミはそう言い抱きしめる腕に力を入れる。
52D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:28:01 ID:2QMqgy+q0
「・・・・なる・・・みせんせ・・・・・っっ」
コトーはそんなナルミの胸に顔を伏せたまま、せきをきったように話しだした。
「ぼ、ぼく、ぼく、好きな人がいたんです・・・っ」
「すごい頼りになって、強い人で、かっこよくって、やさしくって、」
「一度東京へ逃げた僕を東京まで迎えに来てくれたりして・・っ」
「ぼくのこと、ひ、ひとりにしないって、ず、ずっと島で一緒に暮らそうって言ってくれて・・・・っ」
「で、でも・・・でも、結婚・・・するって・・・」
「ぼ、くじゃない、ひとと・・・・・・っ」
ギュ、とナルミのシャツを強く掴む。
ナルミは抱きしめた体の冷たさ、そしてコトーの傷つききった様子にたまらない気持ちになる。
こんなに冷たくなるまであの海で泣いてたのか
ナルミはそっと自分のシャツを掴んだ手を握る。
指先まで冷え切ってる・・・
だれがこいつをこんな目に合わせたのか。
ギリっと見知らぬ人物を恨む。
(五島・・・)
目線を下げれば、顔を伏せ嗚咽し震えているコトーが映る。
(・・・なんでこいつがこんな目に合わなくちゃいけないんだ・・・・)
53D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:35:37 ID:2QMqgy+q0
昔、コトーとナルミはたしかに対立していた。
なるべく患者と接し、そして負担の少ない方法で治療しようとするコトー。
一方、多くの患者を治すために一人一人の患者との時間は少なくし、そして確実に治す方法をとるナルミ。
よくその医療方針の違いでぶつかり言い合いになっていたが、
根本的な精神は同じなためお互い良い医者仲間として良好な関係を築いていた。
(咲と柏木はそういうのも知った上で二人っきりにさせないようにしていたのだが、コトーは未だ全く気づいてない。)
だがコトーが咲とつきあいだしたときから、ナルミはコトーから距離を置くようになった。
心のどこかにあった自分のコトーへの心がはっきりするのを、認めたくなかったのかもしれない。
それからしばらくコトーと疎遠になり、そして結婚した。
もうコトーへの想いはナルミはきっぱり忘れ、
とにかく幸せになってれば・・・と思えるようになっていた。
だが、久しぶりにコトーの顔が見たいとはるばる来てみたら、こんな状態。
ナルミは心がざわつくのを抑えられない。
「・・・・・五島」
「・・・・・・な、なるみせ・・・っっ」
そして二人の影が重なった。
54D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト:2007/01/31(水) 23:37:13 ID:2QMqgy+q0
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ トチュウデスイマセンボウスレヲオサワガセシタオレイデス
 | |                | |     ピッ   (;∀; )アンナミスモウシナイヨウキヲツケル
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
55風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 23:41:05 ID:o7vXHXl70
>>54
リアルタイムで神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
大丈夫ですよ、どちらもおいしくいただきました。
ナカナイデ(´・ω・`)ノ□フキフキ
56風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 23:46:26 ID:qcfTJacW0
>>54
美味しい萌えをごちそうさまです!!
さんちょめも激しく待ってますよー!!
57風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 23:59:59 ID:fv1wVLwh0
>>54
鼻血吹きました
アリガトー、心からアリガトーです!!
58風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 11:41:00 ID:4A+rFsbr0
>>54
GJ!GJ!ありがとう、姐さん
ハラタンに女ができたと勘違い→テンテー傷心→ナルミンが慰める
こういうシチュが大好物なので萌え萌えですた
続き、待ってまする
59二パ×バノレ(大&小):2007/02/01(木) 12:18:07 ID:5KAWUOxbO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

住基人間スレで予告した二パバノレ妄想。
ウホッ寄り、オヤジ受け及びショタ受け、エロありなんで、苦手な方はタイトルでNGよろです。
801は今まで書いたことないんで、微妙な部分とかは平にお見逃しを。でわ。
60二パ×バノレ(大&小)1:2007/02/01(木) 12:21:14 ID:5KAWUOxbO
「くっ……は!んぅ……」
「うぁ!隊長っ、凄ぇ……」
作業現場に仮設された詰所の一角、裸電球の薄明かりだけが照らす、仮眠室のベッドの上に
二つの息遣いが交わる。
「大丈夫っすか隊長?まだ辛いんじゃ……」
「大丈夫だ。この位、気にするな二ッパ」
苦しげな顔にかすかな笑みを浮かべ、┣゙ボーク重騎士隊長バノレ・ク口ウは
彼を貫いたまま心配そうに尋ねる二ッパに、そう答えた。
幾多の工事(戦い)で鍛え上げられ成熟した身体は、日焼けした肌を汗で濡らしながら
正面からその身を押し開く若い雄を受け入れている。

一方の二ッパは、彼自身をのみ込み締め付ける感触の熱さに、ほとんど余裕を失っていた。
加えて自分が今この腕に組伏せているのは、ずっと昔から己が憧れ、敬愛し続けている男なのだ。
そう考えるだけで、気が遠くなるほどの興奮が、肉体的なそれを上回って彼の全身を走る。
「た、隊長。動いていいっすか?オレ、限界……」
「ああ、来い二ッパ!」
その声に二ッパは、堰を切ったように腰を打ち付け始める。
「がッ!?あァッ!!」
「うぅ……隊長……隊長ッ!」
恋い焦がれた男の内部は、きつく二ッパに絡み付き、焼けつくような快感で
彼を狂わせる。
61二パ×バノレ(大&小)2:2007/02/01(木) 12:24:54 ID:5KAWUOxbO
引き抜き押し入れるたび、相手はしなやかに引き締まった体をのけ反らせ
二ッパに応えた。
「くふ……ああっ、二ッパ……はアッ!」
抽送を重ねる毎に、吐き出される声は苦しそうなものから
甘く艶を帯びたものへと変化してゆく。
「あっ!イ……かはッ」
「ハァッ……隊長、凄ぇヤらしい」
「ば……かやろ。何を」
二ッパは熱に浮かされたまま、抗議の声を唇で塞ぐ。
舌を絡ませながら、歴戦の傷が幾つも刻まれた肌を指でなぞると、バノレの内部が快楽に震えた。
上気し眉を寄せて快感に耐える、その表情が愛しい。
繋がった状態で指を伸ばし、硬く勃ちあがったバノレの雄根を握ると
一際高い嬌声がその喉から上がった。
「な!?や……ああァッ!!」
「隊長……気持ち、イイ?コレ、好きでしょ」
以前何度かの交情で、二ッパはバノレが、後腔への刺激だけで達するほど開発されていないのを
知っている。
「くぁ……あうっ!あッ――!!」
ゆるゆると、先端から零れた滴を掬い、絡ませた指を上下させると
身も世もない悲鳴がバノレの喉をほとばしる。
「はぁっ……も、よせ!弄るなっ……ああ」
「ダメっすよ。もっと感じてよ、隊長」
62二パ×バノレ(大&小)3:2007/02/01(木) 12:27:53 ID:5KAWUOxbO
両腕で顔を覆い懇願するバノレの声を、言下に捨て置き、二ッパは彼を突き上げながらなぶる。
拒絶の言葉と裏腹に、バノレの後腔は貪るように、くわえこんだ二ッパを絡めとり絞りあげる。
「オレももう、おかしくなりそ……」
掠れた声で呟き、二ッパはそのストロークを早めた。
「はぅ……くっ!も、駄目だ。イッちまう……二ッパッ!!」
「隊長、イッってよ!オレも、一緒に……っ!!」
次の瞬間、バノレの内部が強く収斂する。
「うああっ!ああっ……」
一段と艶めいた悲鳴をあげ、バノレの背が大きくしなり、強ばる。

「くッ!ああっ……隊長……バノレ隊長ッ!!」
その様に誘われ二ッパもまた、指を濡らすバノレの精を感じながら、バノレの中で達した。




……というところで二ッパは安宿のベッドの中、妄想から現実に帰還した。
63二パ×バノレ(大&小)4:2007/02/01(木) 12:32:37 ID:5KAWUOxbO
(うああ……やっちまった……)
手にしたティッシュの惨状に、遅まきながら罪悪感が沸いて
二ッパはベッドの中で頭を抱える。
所はバァラツクからツメシヲに向かう途上のホテルの一室。
若い劣情を持て余したのは事実だが、まさか長年の憧れの君をオカズにする気は
毛頭なかった二ッパである。

(すみません、隊長……)
気がつけば単なる処理のつもりが、無自覚な願望まで詳細に引きずりだされて
どっぷりと妄想の翼を広げていた次第。
無論、彼がバノレと肉体関係を持った過去などない。
トイレで後始末を済ませて部屋を見れば、当の本人はいまだお子様の姿で
向かいのベッドで無垢な寝顔を晒している。
昼間の旅程と特訓で疲れたのか、今の騒ぎで起きる気配もない。
(こんなにちっちゃいのに、間違いなく隊長なんだな)
目の前の、ぷにぷにちまっとしたバノレが、妄想の中の成熟した彼と重なる。
無意識にその髪に触れ、二ッパは慌ててその手を引っ込めた。
(いやいやいやいやそれはマズイだろ!つか、ダメすぎるだろ人として!!)
人間の底辺を見た心地の二ッパである。
「ああああナニ考えてるんだよ!正気に返れ!オレ!!」
「だああああっ!!夜中にうるせーぞ二ッパ!」
64二パ×バノレ(大&小)5:2007/02/01(木) 12:36:41 ID:5KAWUOxbO
その声で起こされたバノレは、寝ぼけながら不機嫌に一喝すると再びぽてりとベッドに沈み
健やかな寝息をたて始めた。
「あ、ハイ……スンマセン」
毒気を抜かれたように、二ッパも自分のベッドに潜り込む。
二ッパは、このまま己が人の道を踏み外さぬよう願いつつ、バノレに続いて夢路についた。が………




「んっ……うああっ、やだっ……」
「へぇ……こんなちっちゃくても、ちゃんと感じるんすね。凄ぇや隊長」
「二ッパ、てめぇ……ああァッ!」
「ココも、こんなキュウキュウって……見て、ホラ。オレの全部入ってますよ」
「ふぁ!も、黙っ……」
「くっ!またギュンってきた。もしかして、苛められるのがイイんすか、隊長?
子供のクセにヤらしいんだ」
「やめ……もう、言うな!言うな……ああっ!!」




「うああああ!なんつー夢を!?終わった!オレ人間終わったああ!!」
「だああああっ!!朝っぱらから、今度は何だ馬鹿野郎!!」
「ああっ!スンマセン!スンマセン!」
未明から再度叩き起こされ、不機嫌全開のバノレに、平謝りに謝る二ッパ。
(ハァ……けど、いつまで持つんだろ、オレの理性…)
刻一刻と道を誤りつつある自分に、苦悩は尽きぬ二ッパだった。
65二パ×バノレ(大&小):2007/02/01(木) 12:40:35 ID:5KAWUOxbO
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・)オソマツサマデシタ!
66風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 17:18:21 ID:56S89q8G0
ワロタ&萌えたGJ
重機スレ行って来るわw
67風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 18:33:23 ID:68F+tkT20
>>65 GJ!
ちょうど気になってたジャンルなんだ…スレ行ってきますノシ
68三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:35:14 ID:cn+JVizr0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、鱸茶←淳です
 | |                | |             \4回目?続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
69三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:35:57 ID:cn+JVizr0
もう秋になり、せっかくしつこい夏の暑さが去ったと思ったのに
今度は早速肌寒くなってきた頃。
ジュンノスケが珍しいものを家に持って帰ったきた。

「ただいま」
「おーう。お帰り。」
俺はここ一週間程ずっと、また小説を賞に出すべく机に噛り付いていた。
「・・・・私は・・・彼女と過ごした・・・夏の終わりを感じて・・・」
ゴトッ
「ん?」
不審な音に顔を上げるとジュンノスケがニコニコして小さなビンを机の上に置いていた。
「おじちゃん。これ、飲んでみてください。」
「・・・は?」
「栄養剤なんですって。今日学校で友達にもらったんです。」
「栄養剤?」
「そう。」
そう言ってジュンノスケはズイと俺のほうに身を乗り出す。
「最近おじちゃんずっと小説書いていてろくにご飯も食べてなかったでしょう?
だから僕、心配なんです。おじちゃんの体。」
そして目に涙を溜めてみせる。
俺はそんなジュンノスケの様子にそこまで心配してくれてたのか・・と申し訳なさと共に感動してしまう。
(ジュンノスケの無体についてはすっかり頭から抜け切ってる)
「分かったよ。じゃあ飲んでおくな。」
「今飲んでください。」
ニッコリ、と返されてしまう。
「今・・・」
だがなんだがよく分からないものをいきなり口に入れるのは少し勇気がいる。
そんな不安を嗅ぎ取ったのか、ジュンノスケは笑みを深くしてこう言った。
「あ、不安ですか?大丈夫ですよ危ないものじゃないです。
そんなに不安なら僕が先に飲みますよ。」
そう言いジュンノスケはビンを手にし、クイッと少し飲んでみせる。
70三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:36:38 ID:cn+JVizr0
「・・・・・・大丈夫か?」
「ええ。ほら、なんともないでしょ?」
「・・・・・・・・・」
じっと観察するが、たしかに変化は見られない。
「・・・分かった。じゃあありがたくもらうな。」
俺はそう微笑み、ビンの中身を飲み干した。

それからしばらくまた小説を書き進めていると、
なんだかポカポカと暖かくなってきた。
(・・・栄養剤が効いてるのか・・・)
そう思いまた書き進めていると、更に体温が上がってきた。
(・・・・・なんかこれ・・・・熱いというか・・・・・・・)
ハァ・・・ハァ・・・
息が自然と荒くなってくる。
(・・・・・・・まずい・・・・・・)
血液が急速に逆流しているのを感じて、思わず前かがみになる。
明らかに、自分は欲情しているらしかった。
(・・・な・・・んで・・・)
あの栄養剤、やっぱりなにかおかしかったんだ。
だが今更気づいたところで遅い。今の自分の状態をとにかくどうにかしないといけない。
(・・・後ろにはジュンノスケがいるし・・・・・・処理できない・・・・)
ちら、と後ろを見る。
するといつから見ていたのかこちらをじーっと見ていたジュンノスケと目が合う。
(!)
「おじちゃんv」
ジュンノスケはニッコリ笑ってこちらに近づいてくる。
「うっわ、ちょ、ま、まてジュンノスケ!」
「なんでですか?」
ニコニコ
ジュンノスケは不自然なくらい上機嫌だ。
(・・・ま、まさかジュンノスケ・・・)
71三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:37:08 ID:cn+JVizr0
「お、まえもしかして・・・・」
「あれ、おじちゃん・・・・・・たってるんじゃないですか?」
ニヤリ
そう音が聞こえてきそうな笑顔でジュンノスケが言う。
「おっ・・まえやっぱり・・・あの栄養剤・・・・変なのいれてただろ・・・っっ」
「入れてませんよ〜。それにちゃんとおじちゃん元気になったじゃないですか。」
ね、と股間を指差す。
「おまえ・・・っ・・・性格悪くなってねーか・・・!?」
「なに言ってるんですか。ただ要領が良いだけです。
ねえそれより、おじちゃん。僕になにかしてほしいんじゃないですか?」
ニコニコニコニコ
「くっ・・・」
明らかにジュンノスケは俺から行為を求めてもらうことを期待してる。
ここ最近小説にかかりっきりで相手してやらなかったからキレたのだろうか。(当たり)
だが今更なのは分かってるが、仮にも息子同然の彼にそんなことまではしたくない。
(ち・・・・っくしょ・・・・・!!)
力の入らない足になんとか力を入れて立ち上がり、走る。
「あっおじちゃん!!!」
ジュンノスケの慌てた声を小学生の時ぶりに聞いた気がするが、こればかりは立ち止まってやれない。
俺は前かがみになりながらも必死に路地を走り抜けた。

ガチャガチャガチャ
「おい六。お茶にしねえか?」
鱸オートがお茶を置く。すると音がしていた車の下のほうから六が出てきた。
「いんや。あと少しなんで、もう少しやってしまいます。」
そう言ってまた車の下へ潜る。
その様子を見て鱸オートは笑みを深める。
72三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:37:42 ID:cn+JVizr0
「あら六ちゃん、お茶良いって?」
「ああ。後で飲むって。」
お茶を戻しにきたトモエが残っている茶碗を見て「頑張るわねえ」と微笑む。
「良かったわね。こんな良い子が来てくれて。」
トモエがそっと耳打ちする。
「そうだな」
ガタガターーンッッ!!!
そんななんてことない日常に、突如轟音が鳴り響いた。
「な、なんだ?」
音のしたほうを見てみると、チャガワが表口ではなく裏口のほうでこけていた。
「ちゃ、チャガワさん!?」
「いい。俺が見てくる。」
トモエが様子を伺おうとするのを鱸オートが止めてチャガワのほうへ近づく。
「おい、どうした文学?」
「す・・・ずき・・・オートぉ・・・っ」
チャガワの様子がおかしいことに気づく。
白い顔が紅潮していて、目が心なしか蕩けていて・・・
まるで最中のような・・・
鱸オートはここでこんな状態の彼と一緒にいるのはなんとなく憚れて
「ちょっと出かけてくる!」とトモエたちに言い、チャガワを連れて裏路地へ行く。

「おい文学。お前どうし・・・っ」
路地へ着き、ここなら誰も見ていないし大丈夫だろうと
後ろから黙って付いてきていたチャガワの様子を伺うために振り返ると
いきなりチャガワに抱きつかれた。
「お、おい!?」
「・・・はぁっ・・・・す、すずきおーとぉ・・・」
上目遣いで舌っ足らずな甘い声で言うチャガワに今すぐ場所なんて関係なく行為に突入したい鱸オートだったが
やはりなにか様子が変だと確信する。
73三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:38:56 ID:cn+JVizr0
普段のチャガワはこういった行為にはどこか冷めているところがあって、自分から誘ってきたりなんてありえないことだった。
(どうしたんだ・・・)
珍しいチャガワの様子に煽られながらも、常ならぬ状態を心配してどうすればいいんだと悩んで動けないでいる鱸オートに
チャガワは体を更に摺り寄せる。
「!」
「・・・んうっ・・・・」
鱸オートはふとももに感じた熱い熱に戸惑う。
そして目線を下にやると、チャガワが欲情に染まった目で上目遣いでじっとこちらを見つめ、
「・・・・たすけて・・・・・」
と呟いた。

頭の中で何かがキレるのを聞いた鱸オートは彼を車に乗せ隣町へ颯爽と走り去った。

隣町まで来ると、旅館のような場所の前で止まりジャケットを被せたチャガワを横抱きにして車から降りる。
そしてなにか受け付けのようなところで鱸オートが店員のような人と話した後部屋へ通され、
鱸オートが扉を閉め鍵をかけたところで、敷いてあった布団の上へチャガワは下ろされた。
「・・・ここ・・・?」
「連れ込み宿だ。まあこういうことをするための宿ってことだ。」
「こういう・・・・」
これからすることを思いチャガワは期待に震え熱い息を吐く。
「お前・・・ほんとに様子がおかしいけど大丈夫か?」
「・・・じゅ、ジュンノスケに変なもん・・・のまされちまってな・・・」
覆いかぶさる鱸オートに真相を話す。
「お前・・・。」
鱸オートはその内容に力の抜ける思いで溜息をつく。
「お前なあ。ジュンノスケに良いようにされてんじゃねーよ・・・。ちったぁ気をつけろよな・・・。」
「・・・きっ気をつけてる・・・っ」
チャガワは呆れ顔の鱸オートにムっとし、
そんなことより、と腕を覆いかぶさる鱸オートの首に回す。
「・・・・・い、いいからそれより・・・早く・・・なんとかしてくれ・・・・っっ」
真っ赤な顔して潤んだ目で勝気に誘ってくるチャガワに
先ほどからとっくに限界に達してる鱸オートは性急に口付けた。
74三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/01(木) 18:40:05 ID:cn+JVizr0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ トアエズココマデ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )サンチョメゾクヘンタノシミダネ!
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

75風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 20:46:58 ID:fKO8aq0Q0
>>68-74
GJ!!
また鼻血出ちゃったよ
すぐ騙されるチャガーたん、カワエエ…
76風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:13:36 ID:v/PlU3Zi0
>>68鱸オートとチャタン好きなので嬉しい。
77風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:29:21 ID:Lhd3Bpkv0
>>74
うひゃー!!ありがとう。ありがとう。
続き激しく楽しみにしてたよ!ネ申乙!!
しかし先が気になって眠れねー!!じらされ萌え死ぬー
78風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 00:27:31 ID:wQA+orz1O
>68
神GJ、いつもありがとう
楽しく萌ながら読ませてもらってます
チャーサンかわいいよチャーサン
79三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:35:16 ID:NJ/XL7Sy0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、鱸茶←淳です
 | |                | |             \5回目続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
80三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:36:02 ID:NJ/XL7Sy0
「んうぅっ・・はぁっはぁっ・・はぁっ・・・・・・ひゃぁっ!」
長い口づけを終え息を整えようとしたところにまた新たな刺激がやってくる。
「お前もうすでにビンビンじゃねえか」
そういい鱸オートは剥いだ服の下にあった桃色に染まった陶器のように滑らかな肌の両側で
ツンと主張している充血した胸の飾りの輪郭線を指でなぞる。
「ひやぁ・・・んうぅ・・・っっ」
そのもどかしい刺激にチャガワは腰が艶かしく揺れるのを抑えきれない。
「・・・っも、・・・・も、早くぅ・・・っ」
「あ?なんだ?どうして欲しいんだ」
ニヤと笑いまた輪郭線をなぞる。
「んうぅっ!・・・ふぅっ・・・・ん・・・・な、舐めて・・・・」
欲情で目の縁を真っ赤に染めてのチャガワの初めてのお願いを、鱸オートは
最中だというのに神様に感謝したくなる気持ちで聞いていた。
(よ、よくこの状態でジュンノスケから逃げてきて俺のところへ来てくれたな文学・・・・・!!)
滝のような涙を心の中で流しながら、鱸オートは突起を舌で捏ね回す。
「んあぁっ・・!はぁっ・・・!あ、ちょ、ま、まずい・・っっ!」
快感に身を任せていたチャガワが急に慌てだした。
「・・・ふ・・・どうした?」
「・・・ひゃっ・・・!!」
鱸オートが突起を口に含んだまま尋ねるが、チャガワはかかる息にまた反応してしまい
快感に震えて上手く話せない。
「・・・・ズ・・・ズボ・・ン・・ッッ・・!」
「ズボン?」
「その・・・も、もうでちゃう・・・か・・ら・・・・!」
カ〜〜〜〜ッッ
顔を真っ赤に染めそう叫ぶチャガワに鱸オートまでも真っ赤になってしまう。
「あ、ああそうか、。わ、わるい気ぃつかなくて、。」
「・・・ん・・・」
鱸オートはいそいそとチャガワのズボンと下着を下ろそうとする。
が、なにかに引っ掛かってなかなか下ろせない。
「ん?」
「あ、」
81三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:36:34 ID:NJ/XL7Sy0
カ〜〜〜
チャガワがまたもや真っ赤になり、その様子で理解した鱸オートは「あ、そ、そうか。そうだな。」と
今度はちょっと服を浮かせて脱がせる。
すると既に真っ赤に充血した彼自身が現れた。
ふと鱸オートは体を少し遠ざけ彼を見渡してみる。
陶器のように真白い体のあちこちが桃色に染まり、ほっそりとした手足は食べてと言わんばかりにだらしなく放り出されており、
それらの中心には真っ赤に染まった果実のように熟した彼自身が主張していて。
いつも性急に事を済ませようと必死でここまでじっくりと最中の彼を見たことが無かった鱸オートは
目の前の甘美な光景にたまらぬ気持ちになっていた。
ゴクリ
生唾を飲む音が熱気の篭った部屋に響く。
「・・・・んふぅっ・・・・・」
しばらくすると、チャガワは見られていることに感じたのか我慢できなかったのか
自ら自身へ恐る恐る手を伸ばし扱き始めた。
「・・・んっ・・・ぁっ・・・ぁあっ・・・・ふっ・・・・」
喘ぎ声と共にジュボジュボと淫らな音が鳴り響く。
チャガワは夢中で右手で自身を扱き左手で胸の突起を弄り続ける。
普段のインテレでストイックな彼からは想像もつかない自ら乱れる淫靡な様に鱸オートは目が離せない。
「ぶ、文学・・・」
「っはぁ・・・はぁっっ・・・!・・・んあぁぁぁっ!!」
鱸オートの自分を呼ぶ声にまるで体が反応したかのようにチャガワは達した。
はぁっ・・・はぁっ・・・・
荒い息遣いが部屋を埋める。
「文学・・・」
自ら達し、桃色に染まった体に白濁の液を散らばせたチャガワを鱸オートはじっと熱い眼差しで見つめる。
チャガワはそんな鱸オートの目を見つめ返しながら、体に散らばっている液を力の入らない震える手で掬い、
そして真っ赤な舌でチロリと舐めた。
「・・・っ!!」
交わりなんて全く知らないようなまっすぐで純真な目をしていながらそんなことをしてみせるチャガワに
鱸オートは興奮を隠し切れない。
「おっま・・・・どこで覚えたんだよそんなの・・・・・!!」
「・・・っいいだろべつに・・・・っ」
82三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:37:57 ID:NJ/XL7Sy0
そう言いチャガワは鱸オートの体を引き寄せ反転させ、鱸オートの上に乗る格好となる。
「ちょっま、え、え?」
「も、は、はやく・・・っ」
そして鱸オートのズボンと下着を下ろし既にチャガワの痴態を見てただけで限界まで膨張している彼自身を握り自らの蕾へと導こうとする。
「んうぅっ・・・!」
「くっっ・・・・!」
だがいくら薬が効いてるとはいえ慣らしていない蕾はまだ硬く、先端が入り口を掠めるだけだった。
「・・・っもう・・・・っ」
チャガワはそのもどかしい刺激に耐えられず蕾へ手を回し指を中に挿入し自ら慣らし始める。
グチュグチュグチュ
鱸オートは信じられない思いでチャガワを見つめる。
(す、すごいなジュンノスケの飲ませたの・・・・)
ジュンノスケに変な感謝の念を送りたくなるくらいの効能に改めて驚く。
(後でどこで手に入れたのか教えてもらえねーかな・・・)
いつもの行為のときはどんなに焦らしたりしても全く乗ってこず、むしろ
「・・・っやる気がないなら良いっ!!」と真っ赤になって怒って中断しようとする文学が、
あの性に無頓着でいつまでたっても処女のような反応を返す奥ゆかしい文学が(いやこっちも最高なんだが)、
こんなに乱れるなんて・・・!
と、未だグチュグチュと自分の蕾を慣らしているチャガワを
ハァハァと荒い息を吐きながら感動と興奮の入り混じる面持ちでじっと見つめる鱸オート。
そしてそんな鱸オート自身を手に握り、チャガワはもう一度自らの蕾へ導こうとする。
「ふぅ・・・・んっ・・あ・・・んぅ〜〜っ・・・!!」
ズブズブと今度はうまく入っていく。
だが

「おじちゃんっっ!!!」
バンッッ!!
83三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:38:34 ID:NJ/XL7Sy0
「へっ!?」
「え、」
目の前に急に現れたジュンノスケに
チャガワも鱸オートも硬直してしまった。
ジュンノスケはそんな両者をじっと睨みながら後ろ手で鍵を閉める。
ガチャ ペタペタペタペタ
そして布団のそばへ来て
「おじちゃんを離してください。」
と言い放った。
「え、な、おま、な、ちょ、ちょっと鱸オートはなせ・・・っっ!」
チャガワは一気に熱が冷めていき、自分が今どんな状態なのかを改めて思い知り恥ずかしくなり
鱸オートから必死で体を離そうとし始める。
「・・・やなこった」
「へ、やっやぁぁぁぁっ!!!」
だが鱸オートはそんなチャガワの腰を鷲づかみ自らへ一気に下ろさせ、
そしてそのまま緩やかに振動させる。
「やぁっ・・・はぁ・・・っっ・・・ちょ、もっおねが・・・・っっ!」
チャガワは目の前にジュンノスケがいるのに刺激に耐えられず反応してだらしなく喘ぎ声を出す自分を恥ずかしく思い
必死に顔を鱸オートの肩に埋め隠そうとし、鱸オートに「もうやめて」と懇願する。
だが鱸オートはそんなチャガワの願いなんか全く耳を貸さず、そのまま振動し続ける。
そして先ほどからそばでジッとチャガワの痴態に目が釘付けになっているジュンノスケに
「出てけよ」
と強い口調で言う。
「・・・嫌です。とにかくおじちゃんを離してください。」
「なにいってんだ。文学だって離して欲しくなさそうだぞ。」
そう言って自身とチャガワの境界線をツー・・・となぞると「やぁっ・・・!!」と更にチャガワはしがみつく。
「・・・っそ、そんなの薬のせいです」
「ふん。それにここは部外者は立ち入り禁止だ。どうやって入ってきやがったんだ一体。」
「そんなの、『ぼくのお母さんが手篭めにされちゃう』って涙流せば開けてくれましたよ。」
「かーっ本当にお前性悪に育っちまったな」
「ちょ、も、いいから・・・ほんと離して鱸オート・・・っ」
二人が話している間も必死に刺激と羞恥に耐えて震えているチャガワ。
84三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:39:14 ID:NJ/XL7Sy0
その言葉にピタ、と二人の応酬は止まり、二人してチャガワを凝視する。
ゴクリ
「おじちゃん・・・」
思わずジュンノスケはチャガワに手を伸ばす。
だが触れる寸前のところで鱸オートに手を払われた。
「触るな」
そしてまたジュンノスケをきつく睨む。
(す、すずきオート・・・?)
いつになく厳しい口調の鱸オートにチャガワは戸惑いを覚え始める。
一方きつく睨まれたジュンノスケは余りの鱸オートの剣幕にさすがに言葉に詰まり
しばし均衡状態が続いたが、いきなりダッとジュンノスケが走って部屋から去っていった。
「えっ ちょ、ジュンノスケ!!」
「ほっとけよ」
チャガワはジュンノスケを追いかけようとするが、鱸オートはそれを阻み「いいから続きするぞ」と促す。
だがチャガワはジュンノスケを想うと行為に没頭する気になれない。
「・・・っやっぱり追いかけてくる・・・!」
そう言いチャガワは鱸オートの上から降り着替え始める。
「なっ」
その様子に驚愕するのは鱸オートだ。
「行く必要ねえよ!あいつが勝手に来て勝手に出て行っただけじゃねえか!?」
「でも・・・絶対ジュンノスケ傷つけた・・・っ」
「傷つけたってお前・・・関係ねえだろ!元はといえばあいつが悪いんだし・・・」
「関係ある!」
キッと鱸オートを睨む。
「俺は・・・俺はあいつの唯一の家族同然なんだよ。だからあんなに愛情に飢えてるのに、俺、逃げてばっかりで・・・だからあいつ・・・」
そう言い俯く。
「・・・とにかく、行ってくる・・・。悪い・・・」
そしてチャガワは走って部屋から出て行った。
85三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:40:04 ID:NJ/XL7Sy0

残された鱸オートはしばし呆然としていたが、「クソッ!!」と枕を殴りつけた。
(『悪い』ってなんだよ『悪い』って・・・!なんに対する悪いだよ・・・!!)
(絶対あいつは俺の想いもジュンノスケの想いもなんにも分かっちゃいねえんだろうな・・・)
(あんなに鈍感でよく小説書きなんかしてるな・・・だから賞掠りもしねえんだよ・・・)
ハァ・・・と溜息をつく。
(それにしてもあいつ、薬のせいだとしてもやけに慣れてたな・・・)
(なんなんだよ・・・清純そうな顔して実はこっちの経験豊富ってか・・・?)
ありえる・・・と再び鱸オートは項垂れる。
(・・・・・なんで俺・・・・・・あんなやつに本気になっちまったんだよ・・・・・)
どうにもならねーってのに・・・と小さくつぶやき、そして布団に寝転がった。
86三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳:2007/02/02(金) 18:40:54 ID:NJ/XL7Sy0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧レンゾクデスマソ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
87風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 19:03:14 ID:tSg1VmkV0
サン丁メの続き楽しみにしておりました姐サン!
早々の投下に感涙
88風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 19:22:49 ID:g8S8aA0F0
>>86
修羅場キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
快調な萌え投下に鱸オート並の滝涙を心の中で流しながら、おいしくいただきました。
姐サン大ファンです!
鱸VS淳、どっちもガンガレ!!
89サンチョーメの夕日:2007/02/02(金) 22:17:56 ID:4CS3yeKf0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | サンチョーメ投下ラッシュに便乗!
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| おっきくなったジュソ→チャーさんだお
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

90サンチョーメの夕日 1/5:2007/02/02(金) 22:19:40 ID:4CS3yeKf0
いつの頃からか、ジュソノスケは俺を“おじさん”と呼ばなくなった。
かと言って“おとうさん”とか“親父”とか呼んでくれる訳でもなく、
まこと他人行儀に“先生”だとか、ふざけたみたいに“リュウノスケさん”だとか、そんな風に呼んだりする。
先に言っておくが、別に“おとうさん”と呼ばれたい訳じゃない。
大体俺は結婚だってしてないし、子供だって作った覚えはない。
5年前、ほんの成り行きでジュソノスケと暮らす事になったけど、あくまで俺達は赤の他人で父でもなければ息子でもない。
したがって“おとうさん”などと呼ぶ必要は全くないのだが………でもちょっと生意気だ…。
生意気ついでにもうひとつ。
ジュソノスケは随分でかくなった。
やせっぽっちの小さなガキだったくせに、いつの間にか俺よりデカく、たくましくなった。
例えば一緒に本屋に出掛けたとしよう。
棚の上の方に俺が欲しい本があったりすると、ジュソノスケが俺の後ろから手を伸ばして取ってくれたりする。
例えば町中を一緒に歩いてるとするとだ。
ジュソノスケは俺を道の内側に寄せ、自分は車道側を歩く。
へたくそな車が、万が一歩道に突っ込んできた時に俺を庇えるからだと言う。
人とすれ違ったり、自転車がよろよろと近寄ってくれば、長い腕で俺の肩を抱いて引き寄せる。
例えば、鱸オートが例の如く例にもよって俺をからかいに来るとする。
広い背中の後ろに俺を隠して、ニコニコ笑いながら鱸オートを追い返す。
俺だってもう四十の呼び声も聞こえて来たいい年した大人なのに。
恥ずかしいことにここ最近のジュソノスケからの扱いには、どうにも守られてる感がひしひしとする…。
これまで少なくとも5年の間ジュソノスケを養ってきた男として、これでいいのだろうかとふと思う。
91サンチョーメの夕日 2/5:2007/02/02(金) 22:20:16 ID:4CS3yeKf0
さらにはだ。
学業も優秀、運動もそつなくこなし、飯の支度も掃除も洗濯も、何もかも完璧。
正直、自慢の息子だ。
あ、いや、息子なんかじゃないんだけど。
そんなジュソノスケがいつだったかもらした言葉をふいに思い出す。

『先生をお父さんと思ったことは一度だってありません。』


……
………
くそ…思い出すだけで腹が立つ。
書き損じの原稿を丸めて投げ捨て、文机の後ろに引きっぱなしにしてた布団に上半身を倒した。
大体誰のお陰であんなにでかくなれたと思ってんだ。
子供相手の駄菓子屋なんかじゃ大した稼ぎにもならず、書きたくも無い子供文学や、
それこそ文学のぶの字も無いような下劣なポルノ小説なんかに日々神経をすり減らして、
どう考えても向かないって解ってるのに工事現場なんかでも働いて、
それでもどうしようもない時は鱸オートに頭まで下げて金を工面して、俺なりに必死であいつを育てて来たのに。
なのに1人ででかくなったような顔して、いっちょまえに大人ぶって…。
生意気なんだよ、ばか。
別におとうさんって思ってもらいたい訳じゃないけど。
だけどやっぱりちょっとむかつく。



*****
92サンチョーメの夕日 3/5:2007/02/02(金) 22:21:26 ID:4CS3yeKf0


下校の鐘がなると少し憂鬱になる。
あぁもう家に帰らないといけない。
出来ることならもう少し学校にいたい。
何故って家にはあの人がいるから。
チャガワリュウノスケ。
職業、小説家。
5年前、一人ぼっちだった10歳の俺を助けてくれた、感謝してもしきれない大切な人で世間的には俺の父親。
信州の良い家の生まれで所謂お坊ちゃんだったんだろうに、
小説家になりたくて実家を飛び出して、そうして出逢ってしまった俺を苦労して育ててくれた。
先生は、本当は純文学が書きたかったのだといつか聞いた。
だけどそれじゃあお金にならないからと、元々持っていた少年冒険団の連載の他に、
俺には見せてくれないけど大人向けの小説を書いたりしてこの5年間やってきた。
それだけでも十分なのに、ここ半年は小説家の仕事の他になにか別の仕事もしてる様だった。
俺が寝付いたのを見て取ると、そっと抜け出して、明け方俺が目を覚ます前に帰ってくる。
倒れるように布団に潜り込んでものの数秒で寝入ってしまうあの人の顔は、すごく疲れていて。
ペンより重たいものなんて持ったことないんじゃないかって思えるくらいの細い腕と、
綺麗だった指先は落ちきらない泥に汚れて、小さな傷とささくれで酷く荒れていた。
きっと、夜間の工事現場ででも働いているんだろう。
あんな細い身体で、どう考えても向いてる訳ないのに。
無理をして働いて、朝俺が学校に出掛ける頃には、小さな背中は本当に書きたいものなんて何一つ書けない状況で、文机に向かっている。

『気をつけてなー。』

眼鏡の奥の黒目がちな瞳を細めて、そう笑顔で送り出してくれるあの人を、それでも俺は父親だなんて思えない。
たとえあの人がそう呼ばれる事を望んでいても。

93サンチョーメの夕日 4/5:2007/02/02(金) 22:22:24 ID:4CS3yeKf0
「ただいま。」

橙色の夕日が差し込む小さな部屋で、先生は眠っていた。
文机からそのまま倒れたような具合に痩せた身体を布団に横たえて、眼鏡もかけたまま。
太陽の明るい色に照らされて尚、血色の悪い青白い頬に触れる。
親指の縁で、薄い口唇をそっと辿る。

「…リュウノスケ…さん…。」

このひとに恋をしないでいる方法があったのなら、誰でもいいから教えて欲しかった。



*****



おどろいた。
…と言うより、自分が何をされたのか、ジュソノスケ俺に何をしたのか。
気付くまでに相当時間がかかった。
ただいまって、学校から帰ったジュソノスケの声が聞こえたから、起きなきゃって思ったのに。
なんとなく身体が重くて、目も開けられなくて、脳みそはちゃんと起きてるのに、身体は寝てるようなそんな不思議な感覚で。
疲れ、さすがに溜まってるのかなって思ってたら、

『…リュウノスケさん…。』

って、いつもは茶化してそう呼ぶ声が、やけに甘く、優しく俺の耳元に響いて、でかい手のひらで頬を撫でられた。
そのまま親指で口唇に触れられて、そうしてまた当たる別の何か。
柔らかく、少し湿っていて温かいそれが、ジュソノスケの口唇だって事になかなか気が付かなかった。
94サンチョーメの夕日 5/5:2007/02/02(金) 22:23:34 ID:4CS3yeKf0
だって、どうしてジュソノスケが俺にくちづけなんてするんだ。
おかしいじゃないか。
なんで?
どうして?
俺はジュソノスケのおとうさんで、ジュソノスケは俺の息子で、俺達は親子で…。
そりゃ血は繋がってないけど、でも俺はちゃんとあいつを育てて…。
どんだけ生意気なんだって思って、蹴りの一発も入れてやろうと思ったのに、目を開けた
らどう言う訳か涙が零れた。

「なんだよぉ、今の…」

子供の前でみっともなく泣き出す自分を恥じたけど、それがどうにも止まらない。
悔しいのか、むかつくのか、情けないのか、何がなんだかもうさっぱり解らなかったのに、涙だけは馬鹿みたいに溢れ続ける。
ジュソノスケの学生服の襟元を両手で掴んで揺さぶると、奴は酷く困った顔をして、それからそっと俺の手に触れた。

「ずっと…あなたが好きでした…。出逢った時からずっと…。」

あぁ、もうこいつ何言ってんだ。
そんなの解ってる。
親を嫌いな子供なんているはずない。
血は繋がってなくても、俺達は親子なんだから。
好きで当たり前だ。

「ごめんなさい…お父さんと思えなくて。あなたを好きになってしまって。本当にごめんなさい…。」

なんだよばか。
そんなこと言うなよ。
誰がなんて言おうと俺はお前のおとうさんなんだよ。
泣きたいのも、むしろ泣いてるのも俺のはずなのに、震えてるのはジュソノスケの方で。
搾り出した声も、俺の手を握る大きな手も、泣き出す前の子供みたいに震えてて。

95サンチョーメの夕日 6/5:2007/02/02(金) 22:24:30 ID:4CS3yeKf0
「…ごめんなさい…。お父さん…。」

ついに零れたジュソノスケの涙を見て、あぁ抱き締めてやらなきゃって。
その後の事なんて何も考えられずに、ただ抱き締めてやらなきゃって、そう思って腕を伸ばした。
昔は俺の胸の中にすっぽり納まるやせっぽっちの小さなガキだったのに。
本当にでかくなった。
引き寄せて抱き締めた身体は、俺より二回りくらいは大きくて、むしろ抱き締められてるのは俺のような気さえしてくる。

「いい……お前が嫌ならおとうさんなんて呼ばなくても…。」

広い背中を優しく撫でてやると、強い力でぎゅっと抱き締められて。
もう一度、口唇に触れられた。




96風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 22:25:07 ID:4CS3yeKf0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧スマソ、5レス以内に収まらなくてはみ出た。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

97風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 22:26:13 ID:NJ/XL7Sy0
>>96
キターーー!!!GJGJ!
やっと人のサンチョメ読めた!感涙
また宜しく姐さん
98風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 22:37:59 ID:zDPAXXL80
>>79-86
>>89-96
どちらの姐さんもGJ!!でした!
嬉しい
嬉しい(感涙)
最高でした!
99風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 22:57:43 ID:YYdLG8/7O
サンチョメ投下の姐さん達。
マジでありがっとうっ!!

読みたかった。
ほんとにほんとに読みたかっただよぉぉぉぉ!
涙ちょちょぎれるぅぅぅぅ!
100風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 23:18:00 ID:9fDmAoG9O
萌えすぎて天国見えた。ありがトン!
101風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 23:19:38 ID:DUH6OlSO0
サンチョメ姐さん達激しく乙です!GJです!
CMしか見たことないのに毎日棚を覗いてwktkしてる自分が居ます
続いてる姐さん、続き楽しみにしてます!チャガワ萌えー!!
102パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/オ/レ/ル/ド×マ/ー/チ/ス:2007/02/03(土) 19:24:04 ID:2JHG1FUl0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズのSS書きました。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  オ/レ/ル/ド×マ/ー/チ/スです。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
103パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 1-7:2007/02/03(土) 19:26:47 ID:2JHG1FUl0
夕暮れの穏やかな日差しが第三課のオフィスに差し込んでいた。
そろそろ定時かな、と思っているとオレルドが声をかけてきた。
「なあ、マーチス、今日この後何か予定入ってるか?」
「んー特にないよ」
手にした書類をトントンと揃えながら返事をする。
足元にはマーキュリー号が寝転んで夕飯を待っていた。
「じゃ、決まりだな。」
「一緒におでかけですか?」
餌皿を運んできたステッキン曹長がうらやましそうに言う。
「そうさ、仕事がひけたら飲みに行くんだ。」
「二人はほんとになかよしさんですね。」
無邪気に笑うステッキン曹長に、何気ない様子で微笑み返してみたが、
平静を装いきれているかちょっと不安だった。

自分は嘘をつくのが下手だ。すぐに感情が顔に出る。
彼女が自分のことを帝国一のひとり上手と評した時の事が脳裏をよぎる。
そんなことはない、のだ。

何度も何度も何度も何度も、自室で、オレルドの部屋で、軍の倉庫で。
部屋に響く声を、湿った空気を、濡れた感触を思い返すとめまいがする。
104パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 2-7:2007/02/03(土) 19:27:38 ID:2JHG1FUl0
初めて関係を持ったのはもうずいぶん前になる。
自分もオレルドも上機嫌だった。週末なので盛大に深酒をした。とにかく楽しかったのだ。
その後遠く離れた自宅に帰らなければいけないのが気の毒で、オレルドを部屋に泊めてやることにした。
ラジオから深夜のニュースが流れるのを聞きながら、二人でソファーに座っていたところまでは覚えている。
知らない間に眠ってしまって、ふと気が付いたら思いがけないほど互いの体が密着していた。
「ああこれは寝ている間に寄りかかっちゃったんだな。ちょっと酔いすぎた。ごめんよオレルド」
とぼんやり思ってから相手の腕が肩にしっかりと回されていることに気付いた。
残った方の手は髪を掻きあげたり胸をまさぐったり、とにかくこういうのは
いわゆる愛撫って呼ばれるものではないのかと感じたのを記憶している。
首筋に唇が押しあてられた。熱い。

めちゃくちゃに混乱したが、何よりも自分が快感を覚えていることに一番驚いた。
どうしよう、どうしようと考えながらも体の疼きが高まっていくのがわかる。
じっとしているのも難儀なのを懸命にこらえていたのだが
下着の中に手が入り込んできた瞬間、思わず目を見開いてしまった。
オレルドと目が合った。

「誰と間違えてるんだ!」とか「飲みすぎだ、馬鹿!」とか
その場を取り繕う言葉がいくつも駆け巡ったが、とっさには出てこなかった。
多分相手を傷つけてまで拒絶したい程、嫌ではなかったせいだと思う。
オレルドはちょっと警戒するようにじっとこちらを見ていた。
向こうもどうしようか考え込んでいるみたいだった。
それからおもむろに手を伸ばしてきて、両手で頬をおし包んだ。
キスしたいんだなと思った。自分は抵抗しなかった。
105パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 3-7:2007/02/03(土) 19:28:25 ID:2JHG1FUl0
なにせ初めてのことだったから、唇が重なりあう感触がずいぶん生々しく思えたけれど、
耐えられないということはなかった。
生温かい舌が入り込んできてちゅくちゅくといやらしい音を立てた。
自分の呼吸がどんどん苦しくなっていくのがわかる。

オレルドの舌が浅く深く舌に絡みついてきて最初はなされるがままになっていたけれど、
しまいにはこちらからも相手を求めていると自覚せざるを得なかった。
あまりにも深く口付けていたから、唾液が混ざり合ってどちらのものかもはっきりしなくなってしまった。
飲み込みきれなくなかった分は唇の周りをべちゃべちゃにして、口の端からこぼれ落ちた。

一度弾みがついてしまうと止まらないらしく、遠慮なくどんどん洋服のボタンが外されていく。
熱くなった肌が外気に触れて自分が喜びの表情を浮かべているのがわかった。
気が付いたらオレルドが胸にキスするのに合わせて細かく声を上げていた。
体が震えるのを止められない。
オレルドの様子はいつもとはっきり違っていて、表情にも声にも欲望がにじんでいた。
それで自分が嫌だったかというとそんなことはなく、有体に言ってしまえば・・・ものすごく興奮した。
「マーチスってさ・・童貞だろ?これが初めてじゃないのか?」
「そ・・うだよ?」
なるべく声が震えないようにした努力したつもりだが上手くいっていただろうか。
オレルドは申し訳ないような嬉しいような複雑な表情をちょっと浮かべてそれから満足気に笑った。
「気が付いた。」
「お前ここがいいんだな。」
脇腹を撫で上げられて、体中が小さく跳ね上がった。
106パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 4-7:2007/02/03(土) 19:29:16 ID:2JHG1FUl0
服を全部脱がせた後、オレルドはサービスのいいことに眼鏡もそっと外してくれた。
そうしたら自分はもう何も身に着けていなかった。でもそんなことはまるで気にならなくなっていて、
とにかく出来る限り体をくっつけて、互いの体温が伝わり合うのを感じていたかった。
肌がほんの少しこすれるだけでもひどく大きな声が上がりそうになるのを必死でこらえた。

不意にオレルドの頭が下半身の方に移動してきて足の付け根の周辺に口づけ始めた。
手が自分の性器をまさぐっている。本当に驚いた。
「やめろって何するんだよ、そんなことしなくていいからっ」
「仮性ぎみだ。」
まるで答えになっていない。大体普段気にしていることをスパッと口にされて
とっさには切り返せなかった。なんてとんでもないことを言うんだ。この馬鹿。
そうこうしているうちに指が先端をなぞり始めた。
初めのうちは違和感ばかりが先行して腰が引けていたのに
オレルドは自分の体を器用に抱え込んでどうしても離してくれない。
それでもどうにかして逃れようとしていたけれど、
ふと捨て鉢な気分になって完全に身を任せてしまった。

じわじわと心地よさがこみ上げてくる。
裏筋を舐め上げられ、口に含んで上下にしごかれ始めたあたりで頭が真っ白になった。
「もう・・・や・・めてくれよ・・」
言葉ではそういってみたものの、抵抗する手にはまるで力が入らなかった。
とにかく恥ずかしいし申し訳なくてたまらなかったのだけれど、それ以上に
止めて欲しくない気持ちが上回った。自分は快楽にさっぱり打ち勝てなかったのだ。
107パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 5-7:2007/02/03(土) 19:30:06 ID:2JHG1FUl0
こんなのは本当にみっともない。思わず手で顔を覆ってみても、
目の端から涙が溢れて枕を湿っぽくするだけだった。
「ひ・・く・・ああっ・・・う」
無理に我慢するからこんな風に泣いているような声になるのだ。
下半身がひくひくと痙攣する。
「あ・・も・で・・出るから・離せよっ」
責め苛む動きはそれで止むどころかいっそう激しさを増した。

自分はとうとうこらえきれずに口中に欲望を吐き出した。
早く止まれと念じているのに、ビュクビュクとあふれ出てなかなか止まらない。
全身から力がズルズルと抜けていくのを感じた。あまりのことに頭がぐらぐらした。
「ばかやろー・・やめろって言ったのに・・・」
「したくてしたんだからいいだろ。お前こそ馬鹿だ。」
信じ難いことにオレルドは自分が出したものを全部飲んでしまった。。
思考がもつれてしばらくどうしていいのかわからなかった。
あんまりにもいろんなことが一度に起こりすぎで、しかもひとつひとつの刺激が強すぎた。
それでも何とか少しだけ落ち着いてくると、ふっとお返ししなければいう気になってきた。
相手の物に手を伸ばしてみる。
「え、・・いいのか?」
「うん。」
そうしなければなんだか申し訳ないような気分になっていた。
自分を慰めるときのようにやわやわと力を入れたり緩めたりして撫で上げてみる。
出来る限り気持ちよくなるようにとは思ったけれど、
自分の物ではないので上手にできているか少し不安だった。
「あのさ・・・」
「何?」
「お前っていいやつだよな。」
何に対して感謝されているのかわからなかったが特に悪い気はしなかった。
そのうちビュルッという感じに白濁が吐き出されて、ああ気持ちよかったんだな・・・と安心した。
手のひらに受け止めた精液を舐めてみたら、にがじょっぱくてものすごく変な味だと思った。
そのときは自分がこれを全部飲み干すようになるなんて思いもよらなかった。
108パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 6-7:2007/02/03(土) 19:30:42 ID:2JHG1FUl0
男同士でも挿入するなんて話を聞いていたけれど、そういうことはしていない。
オレルドはそれから満足気に自分を抱き寄せてきたので自分もそれに応えた。
二人で布団にくるまっていると、けだるくてとても温かかった。
「人肌が恋しい」というのをその晩理解した気がした。
翌朝はひどい二日酔いで二人ともグッタリしていたのだけれど、なんとなく幸せだったように思う。
自分達の「初めて」はそんな感じだった。

それからどれくらい関係を持ったかはわからないが
いつも僕だけがこうやって裸にされる。
心臓が耳元で鳴っているような感覚を覚える程動悸が激しい。
何度関係を持っても羞恥心が消えない。多分そうなるように向こうが意識しているせいだ。
顔が真っ赤に染まっているのが分かる。

オレルドは相変わらずきっちりと服を着たままで自分の物だけを引っ張り出した。
つまり良くしてくれってことだ。僕は手を伸ばして、それから唇で優しく触れるところから始めた。
「ん、上手になったな。」
オレルドはすこし嬉しそうだ。僕は上目遣いに相手の表情を確認する。
「あ、ほら、口から離すなよ。」
あわてて銜えなおした。
こうやっていると髪をくしゃくしゃとしたり、背中や首筋を撫で上げたり、耳の後ろに指を這わせたり、
とにかくそんな風に触ってくれるので好きだ。
口の中が大きく熱いもので満たされてこすれる感覚に意識が溶けていく。
今日は中と外どっちがいいだろうとぼんやり思っているとオレルドが僕の頭にひょいと手をかけてくる。
口の中のものが一際大きくなった。
うん、外か。
大量に吐き出されたものは髪の毛や眼鏡にねばついて、視界を白く濁らせた。
頬についた分を指ですくい取って舐めてみた。いつもの味がする。
何回も飲んだし何回もかけられたけどどっちもいい。全然汚いなんて思わない。
目の端には少し涙がにじんでいた。さっき喉の奥まで突かれたからだ。
109パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 7-7:2007/02/03(土) 19:33:08 ID:2JHG1FUl0
オレルドが僕の下半身に手を伸ばしてきた。
もうすっかり馴染んだ感覚で気持ちいいとしか思わない。
そのままこすりあげられるに任せているとどんどん高ぶってくる。
「も、出そうか?」
「うん」
「そっか」
自分を責める手が勢いを帯びる。。
「ふ・・く・・あっ・・」
声なんか出すまいといつも思うのだがやっぱり小さくこらえる声は抑えきれない。
ふと目をやると自分のあえぐ表情を相手がじっと見ているのに気が付いてくらくらした。
それから僕はオレルドの手が白く汚れるのを見た。

シャワーを浴びてベッドに戻ると、オレルドはすぐに眠ってしまった。
規則正しい寝息が聞こえる。
僕はなんとなく寝付けなくて窓の外を見つめてた。
すっかり夜がふけて街は静けさに包まれていた。

ステッキン曹長が子供のように笑うのをなんとはなしに思い出す。
うん、そうだね。
僕達みたいなのをきっと「仲が良い」っていうんだよ・・・。
それから寝返りをうって僕は穏やかに眠りについた。
110パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ :2007/02/03(土) 19:36:30 ID:2JHG1FUl0
____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
読んでくださってありがとうございました。
111パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ :2007/02/03(土) 19:38:51 ID:2JHG1FUl0
すみませんさげ忘れて
あげまくってしまいました。
ごめんなさい。
112風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 21:27:02 ID:FUqP8xVH0
>>111
GJ!
久々に萌えがやってきたよ!
ありがたやありがたや…
113風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 21:47:32 ID:LjkCvkFp0
>>111
マーチ素かわいいよー
この二人好きなんでかなり萌えました
114風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 23:37:19 ID:y65h7I6YO
>111
 萌 え た
アニメのこいつら、ってかオレノレドはもうガチだよなw
ごちでした!
115風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 01:28:15 ID:7qce1C240
>>111
GJ!!!マーチス好きなので嬉しかったです。
萌えました!
116風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:29:47 ID:lh+/d3s2O
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)
某林檎さんのCMから、まっくとPC


「で、でも、95%の人は僕を選んでるじゃないか!」
僕が思わず言ってしまった言葉に、彼はハッと目を見開き、うつむいて黙ってしまった。
(ど、どうしよう。言い過ぎたかな…)
いつもむかつくぐらい余裕たっぷりなヤツなのに、まだ顔をあげない。
落ち込んでいるんだろうか…。
そんな彼の姿に、僕のCPUがキューッと切ない音をたてて回転する。
僕はアタフタしてなんとか彼を元気づけようとした。
「ま、まあ確かに見た目はかっこいいし、親しみやすいし…
うん。良いところもいっぱいあるよ」
すると、彼はがばっと顔を上げて僕の後ろを指差した。
「あ、ウィルス」
「ええええ!?」
117風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:30:50 ID:lh+/d3s2O
びっくりした僕は、思わず彼にしがみつく。
だけどあたりを見回してもそれらしいものは見当たらない。
不思議に思って彼を見ると…満面の笑顔だった。
「う・そ」
「嘘!?なんだよ、こんな時に!人が心配してるっていうのに…」
「へー、心配してくれたんだ。」
そういって彼はニヤニヤ笑ってる。騙された…。
「全然落ち込んでないじゃないか!」
僕はぷいっとそっぽを向いた。
なのに彼と来たら背けた僕の顔を覗き込んでますます楽しそうに絡んでくる。
「僕のこと、かっこいいって、ほんと?」
「う、うるさーい!」

□STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)ナンダコリャ…
林檎派の自分としてはあのCMあんまり好きじゃないんだけど
PCのヘロヘロっぷりにうっかり萌えました。
118風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:44:38 ID:cE6Jf6d10
>>116
ををっ!あのCMに萌えた同士がいたとは!
あのまっくの陰に隠れるPCくんが、可愛いんだよな。


私も林檎使いなんだが、やっぱりあのCM全般はいまいち。
あれで林檎にしようかなと思う人がいるんだろうか。
119風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:54:38 ID:oZd7iWxN0
>>116
あのバージョン見ていきなり萌えたww

パソコン使いだけど、ちょっといいなあと思うことはある
120風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 04:27:58 ID:AAvlq1px0
>116
萌えた…!!
林檎派だがあのCMはやっぱりイマイチ。
しかし窓派の姉が「へーMacっていいねー」っつってたから
効果がない訳でもないのかもしれない。しかし肩切りはかわいいなホントに。
121風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 04:39:11 ID:9gEh8iZGO
>116
ちょw やはりここの姐さん方ならネタにしてくれるとエスパーしてたw
私はバリバリ窓ラーだがあれ見てたら林檎さんって腹黒お茶目なのかしらとかうっかり妄想して萌えた
OSかわいいよOS
122風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 05:04:47 ID:GsGMiA/z0
>>116
林檎使って10年以上、OSに萌えたのははじめて。ありがとう。
123風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 05:40:24 ID:sOulAg3Z0
>>116
うわああ読みたかった読みたかったよーーー!!
いいよいいよ〜だいぶ鮮明に目に浮かびました。また読みたいっす。
麺図に萌えたのはあのCMが初めて。
もちろんパソに萌えたのも初めてw
一番新しいヤツが仲良しハモリしててさらにほほえましい。
まぁ、窓固まっちゃって再起動…てセツナス('A`)だけど
124風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 08:04:37 ID:4kngy+eJ0
>>116
昨夜そのCM見てて、PC君がやっぱり受だよなーとか妄想してたら
朝起きて見たらビデオが来ててテラウレシス
125二パバノレ(小)二パエロなし:2007/02/04(日) 08:46:38 ID:Z3g4bNRpO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

銃器人間スレ249のレスに萌えるあまり、脊髄反射でやってしまった。
反省はしていない。
ちっちゃい隊長と二パでエロなしです。
126二パバノレ(小)二パエロなし1:2007/02/04(日) 08:50:21 ID:Z3g4bNRpO
その背中がやけに大きく見えたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと低くなった、この目線のせいだったのか。




それは、ツメシヲに潜入する前日のこと。
切っ掛けはバノレ・ク口ウ改めュンボノレ・バノレの主である少女、リべッ夕姫の命令だった。
姫曰く、ツメシヲ潜入にあたり、ュンボノレであるバノレの姿は目立ちすぎる。
素性を隠し市井の子供に見えるよう、二ッパと共に必要なものを調達してこい、との話だ。
最初は警護のため、事前準備で残った姫に付き添うことを、強硬に主張したバノレだったが
従僕にも知らせるわけにいかない事が、準備の中に含まれているという姫の言葉と
「二ッパー一人に任せでもしてみろ。どんな格好させられても知らんぞ?フフッ」
との宣告に、渋々承諾を余儀なくされた次第である。
いかに使命に身を捧げた工事/戦士といえど、さすがにクマさんツナギだの
キャラクター帽子だの着せられる覚悟までは持ち合わせていない。
というわけで、至近の大型デパートに車を運んだ二人だったが。




127二パバノレ(小)二パエロなし2:2007/02/04(日) 08:53:37 ID:Z3g4bNRpO
「お!丁度バーゲンやってるみたいっすね!」
「はしゃぐな馬鹿!目立たないようにと言われてるだろうが」

「えー!?それダサくないすか?こっちのアップリケのがカワイイすよ」
「うるせー!オレはこれが気に入ったんだよ」

「しかしこうして見ると、お前、まんま嫁に逃げられた子持ヤモメだな」
「独り身はお互い様でしょーが。余計なお世話っすよ!
あ、アイス売ってる。隊長、食いません?」
「があっ!オレはガキじゃねえ!!」




そんなこんなで、全ての必要物資を調達し終えた時には
陽はすっかり傾いていた。
「うう……何か必要以上に疲れた気が」
「じゃ、そろそろ帰りますかね。ハイ」
「へっ?」
差し出された手に、一瞬虚を突かれてキョトンとバノレの目がまるくなる。
「だから手。迷子になったら困るっしょ?」
「お前なあ!ガキじゃねえと何度言ったら……」
抗議を言い終える前に、ミトンの手は二ッパのそれにすっぽりとくるまれる。
「へへ……」
「おいっ……」
特訓によって、ある程度自在に形態を変えることが可能になったバノレの鉄軍手は
ミトン越しならもう、身体相応の子供の手と変わらない。
128二パバノレ(小)二パエロなし3:2007/02/04(日) 08:57:40 ID:Z3g4bNRpO
どこか嬉しそうに先を行く二ッパの様子に、怒鳴る気にもなれず。
バノレは不承不承、手を引かれたまま歩く。
鉄軍手を包む大きな手のひらの温もりは、どうにも居心地の悪い心地良さで
バノレの首あたりをムズムズさせる。
┣゙ボーク随一の戦士、バノレ・ク口ウ組(ファミリー)のリーダー
そして王女リベッ夕直属の重騎士(ナイト)。
常に守る側、庇護する側にあったバノレ・ク口ウという男は
自身が庇護される立場というものに慣れていない。

(五年前は頼りないヒヨッコだと思ったのにな……)
夕陽の中、所在なく見上げた背中は、バノレの記憶にあるよりもずっと広く
彼を妙に落ち着かない気分にする。
(コイツ、こんなにデカかったのか……いや、オレが縮んだだけか)
とりとめのない事を考えながら、知らず知らず彼の目は
じっと二ッパの背を追う。
西日のせいか、頬が少し熱い。

「あれ、隊長?オレ、なんか後ろに付いてる?」
急に振り向かれて、バノレの心臓がギクっと跳ね上がる。
「あ!いや、別に……ちとボーッとしてただけだ……おわっ!?」
動揺で足下が不如意になったバノレは、何かに蹴躓き、ぼふっと二ッパの体に
ぶち当たった。
129二パバノレ(小)二パエロなし4:2007/02/04(日) 09:00:29 ID:Z3g4bNRpO
「うぉ!大丈夫すか?」
「わっ、悪ぃ!やっぱオレ、なんか少し疲れてるらしいわ」
バノレの言葉に、二ッパが声のトーンを落とす。
「……無理もないっすね。目ぇ覚めてからこっち、立て続けに色んな事があったし」
「……ああ、お互いにな……」
不意に落ち込んだ空気を振り払うように、二ッパは「そうだ!」と声をあげた。
「荷物頼んますね」
「え?あ、おう」
「よいしょっと!」
荷物をバノレに預けると、二ッパはヒョイと小さな体を背中に抱え上げた。
「こ!?コラ、二ッパッ!てめぇ何しやがる。降ろせ!」
「何って、おんぶっすよ、おんぶ。隊長やったことありません?」
「馬鹿野郎!ガキ扱いすんなと……」
背中でじたじた暴れる相手に難儀しながら、やはり楽しそうに
二ッパは言う。
「いいじゃないすか。たまには、ちっちゃくなった余録くらい味わったって」
「うむぅ…」
二ッパの言葉と、寄りかかった温もりに反論を封じられ
バノレは黙って相手のするに任せる。
肩越しに見た夕空は、かつての彼の目線と比べても、少し高い気がした。




130二パバノレ(小)二パエロなし5:2007/02/04(日) 09:02:35 ID:Z3g4bNRpO
その背中をやけに大きく感じたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと小さなこの体のせいだったのか。
それはバノレにもわからない。
ただ駐車場までの短い道のりに得た温もりは、自分のこれまでの人生には
ないもののように彼には思えた。




(うわっ!軽っ!やらかいっ!てか、顔近っ!
隊長、こんな状態で寝ないでくださいたいちょー!!)
その頃二ッパは二ッパで色々内部的に大変だったらしいが
それはまた別のお話。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オチガヨワイカナ?
131風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 09:11:12 ID:5qsAnuux0
>>125->>130
うはwww待ってました!
なんという萌えシチュエーション・・超GJ!!
132風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 10:49:00 ID:TyiLVeYz0
>>125-130
(;´Д`)ハァハァ待ってました!!GJです!
萌え死んだ・・・・
133風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 12:42:25 ID:e7p2LJRw0
>>125->>130

なごんだっす(*´∀`)かわいらしすぎる…GJ!!
134ギ/ン/タ/マ 山崎×土方:2007/02/04(日) 16:02:14 ID:q0EYfGTb0
      _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│またもや吟球です...エロは薄くしました
                └───────────────


135ギ/ン/タ/マ 山崎×土方A:2007/02/04(日) 16:04:21 ID:q0EYfGTb0
たまに、虚しくなることがある。
それはほんの一瞬で、その小さなひずみに気づかない時もある。
それまで動かしていた身体も脳も
その一瞬がまるで永遠の刻であるかのように動きを停める。
無論それは自らコントロールしている訳ではなく、
ブレーカーが落ちて停電してしまうようなものだった。
例えばその一瞬が斬り合いの最中に訪れることがある。
血と汗で濡れた右手が緊張と興奮と強張って、
そこに掴まれた剣の柄にも伝染するほど震えが止まらなくなる。
心臓が痛くなって鷲掴みされているかのように痛くなって、
グッと喉が詰まる。窒息する。溺死する。
相手の体から吐き出された汚濁した血液が身に降りかかって、
精神の黄泉から戻ることが出来るのだ。

これは全て、一瞬のうちに、起きる。
136ギ/ン/タ/マ 山崎×土方A:2007/02/04(日) 16:06:33 ID:q0EYfGTb0
土方さんの中は、熱い。
他人の性器を受け入れるように出来ていない其処は、
それでも俺の性器を引き抜こうとすると、粘着質のような動きを見せる。
ひくひく動いて波打つ、赤く染まった肉壁が逃すまいと陰茎に絡み付いてくる。
こちらとしては、それがとんでもない快感となり、抜け出す事が出来なくなってしまう。
掠れた声が呻いて助けを求めるように両手がシーツを握り締める。
綺麗に切り揃えられた爪はシーツを挟んで己の掌を押しつぶそうとしている。

[痛いでしょぅ..土方、さん...]
そっ、とその手に俺の手を重ねて優しく握り込んだ。
おおきく息を吸い込んで吐き出した土方さんはその握りこぶしを解して、
シーツではなく俺の手を掴んだ。
その手は、いつでも温かい。
激しく腰を進め、男根が熟れたその小さい洞窟を何度も行き来する。
前立腺を突いて彼のと俺のがほぼ同時に絶頂に辿り着いた。
白濁した液を放出させている間に頭の中は何も考えられなくなっていく。

例の一瞬の刻が俺を襲う。
瞼が熱くなり涙腺がじわりとして、鼻の奥からツンとした刺激が昇ってくる。
虚しい。
途端にそんな、空虚な感情が俺の心を支配する。
その一瞬には空間も時間も、快楽も苦痛も、土方さんも何もない。
あるのはその虚しいと感じる自分自身だけだ。虚しい。どうして。なぜ。
137ギ/ン/タ/マ 山崎×土方B:2007/02/04(日) 16:08:28 ID:q0EYfGTb0
俺の精液は行為が終われば俺もしくは土方さんの指で掻き出される。
小さな何億もの精子は、俺が土方さんの中に送り出した時から命を落としている。
土方さんの肛門には生きる場所がないからだ。女の膣ではないのだ。
拭かれ、乾いてしまった精液の跡を俺はじっと見つめていた。
その様子を見ていた土方さんは訝しげに柳眉を顰めながら煙草を口に咥える。
習慣で俺はその先端に火を灯した。無意識でスッと手が出るらしい。
土方さんはどこか気持ちよさ気に、目を閉じ睫を揺らしながら微笑んでいた。

その穏やかな笑い方を初めて見た時、俺は彼に惚れた。惹かれた。恋に落ちてしまった。
ずっと積んできたその想い。
ある時土方さんは俺にその想いを暴かせようとした。
俺を見るお前の目が気になるんだ、どうしてそんな目で俺を見る、お前俺が憎いのか。
そう訊いてきた土方さんに俺は慌てて困って泣きたくなって追い詰められて、白状してしまった、
貴方が好きです。

虚しい。
彼を好きになってしまった自分が虚しい。
そしてそんな俺を抱きとめてくれたアンタも虚しい。
虚しい二人、何も生みださせやしないのに。

好きだなんて云わなければ良かった。
そうしていれば今頃俺は彼への想いを、その甘美な想いを、矛盾した想いを、
貴方を遠目に見ながらその想いを。
138ギ/ン/タ/マ 山崎×土方 終:2007/02/04(日) 16:09:46 ID:q0EYfGTb0

_________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ...精進します...ありがとうございました。
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘

番号を間違えてしまいました;ひとつめのAは@ですね;;
139飛父飛 寸×おさん:2007/02/04(日) 18:17:28 ID:2UevSgYM0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  飛父飛 寸心×おっさんだモナー。今回で3作目だモナ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  あまりにも長くなったので、前後編にわけたカラナ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
140飛父飛 寸×おさん 1/6:2007/02/04(日) 18:18:49 ID:2UevSgYM0
ずっと一人だった。
仲間が支えになってくれたけど、心のどこかで俺は一人だった。
誰も傷付けたくない。誰にも傷付きたくない。
生まれた時から決まっていた人生だ。
自分の身を守る事が精一杯で、人と深く付き合う事を恐れていた。

初めて会った時は、頭の悪いおっさんだと思った。
3日も続くわけないと思った。
言っている事は立派だけど、俺は嫌というほど知っていたから。
ヒーローなんていつまでたっても来ないって事。
ずっと待ってたんだ。俺を救ってくれるヒーローを。
アホらしい。そんなものはどこにも居なかった。誰も俺を救ってくれはしなかった。
そんなもの待っていたって無駄だ。俺は自分を守るために強くなる事を決めた。
だけどおっさんは来た。
2日目も来た。
1週間続いた時は、頭がおかしいんだと思った。
2週間目には、期待しはじめるようになった。
もしかしたらこのおっさんは最後までやる気なんじゃないか。
もしかしたらこのおっさんは、俺がずっと待っていた…
朝起きると少し不安になるようになった。
今日こそ待っていても来ないんじゃないか、ずっと一人なんじゃないか。
だけどおっさんは来た。毎日約束の5分前にちゃんと来た。
おっさんは家族には内緒で特訓に来ているからいつもここに来てからモニュメントの裏でジャージに着替える。
ジャージに着替えたら身体測定をする。
最初は怯えながら測られていたおっさんも慣れてくると自分から体重計に乗って手をあげるようになった。
どんどん数値の上がる胸囲。ひきしまっていく胴囲。腰囲…は測る意味があったのかわからないけど
屍図の奴らが絶対測れっつーから…。
141飛父飛 寸×おさん 2/6:2007/02/04(日) 18:19:31 ID:2UevSgYM0
おっさんは面白いように強くなっていった。娘への思いが強いからだろう。
そういえば、1回約束の30分前に来た事があった。
「あれっい、居る…いつも寸心君が先に居るから今日こそ待ってようと思ったのになぁ…いつ来てるの?」
「いいんだよおっさんは時間通りで。……早く来られても迷惑だから来んな。」
そんなおっさんを見ていたら、3週間目には不安も無くなっていた。
俺はおっさんを信じるようになっていた。
何があっても諦めない、娘の為にヒーローになろうとしているこのおっさんを。
もしかしたら俺がずっと待っていたかもしれないその存在を。
ある日誤解からおっさんに不満をぶつけられた。
真っ向から意見を返すと、おっさんはひどく傷付いた顔をしていた。
だけど、もう来ないかもしれないとは思わなかった。おっさんは来る。このおっさんは、必ず来る。
その日おっさんが俺の為にと買ってきてくれたスニーカー…おっさん曰く「運動靴」は、
山下が自分の物にしようとした所をミナカタが奪って俺に押しつけてきた。
うっとうしくて手で払ったら、「す〜ん心!わかってるでしょ?」とか言いながらまた押しつけてきた。
家に帰って開けてみると、それは夕陽色に染まった綺麗なスニーカーだった。
…正直、嬉しかった。ものすごく嬉しかった。
俺がそのスニーカーを笑顔で試し履きしたのは、愛犬のアチョーしか知らない。
次の日、やっぱり約束の5分前におっさんはちゃんと来たのだった。
どんどん積み上がっていく石。回数の増えていくストレッチ。最後まで登れるようになった石段。
とうとう辿り着いた木の上。
俺は初めて逢った時から期待していたのかもしれない。こうなる事を。
だからここを特訓の場所に選んだのかもしれない。ずっと見せたかったんだ。この景色を。
木の上から見える景色はとても綺麗で、おっさんが登り切った時はちょうど夕陽の時間帯だったから
世界が赤と橙と紫とで染まっていた。そこから青が加わる。
俺の足元のスニーカーと同じ色の空だった。
俺はここから見える景色が好きだ。俺しか知らない景色だった。
142飛父飛 寸×おさん 3/6:2007/02/04(日) 18:20:13 ID:2UevSgYM0
その景色があまりに綺麗だったから、自分の話をしちまったのかな。
おっさんがあまりにも俺の心に入ってくるから、あんな事言っちまったのかな。
「敵ばかりじゃないよ。」
知ってるけど、知らなかったんだ。俺は俺を守る事で精一杯で、知らなかったんだ。
敵ばかりじゃない。そう言った目の前にいるこのおっさんは確かに俺の敵じゃなかった。
俺の周りに居る仲間達は、確かに俺の敵じゃなかった。
俺を傷付けたりしない。俺が傷付けても受け入れてくれた。わかってくれた。
知っていたのに知らなかった。俺がずっと、ずっと待っていたのは、やっぱり…
「早く強くなって俺を守ってくれよ…」
こんな事、他人に言う日が来るなんて。
おっさんは何も言わなかったけど、拳を握って答えてくれた。
わかってる。あんたは俺のもんじゃない。娘の、家族のヒーローだ。
待っていたって俺の元には来ないヒーローだ。
わかっていたんだ。
特訓最後の日。
おっさんは積み上げてきた小石の最後を俺に渡してきた。
満面の笑顔で嬉しそうに渡してくるから、なんだかすごく大事な物を貰ったような気分になった。
それはただの小石だけど、俺にとってはとても大事な小石になった。
決闘の日。またあのおっさんは俺の心を動かす事を言った。
「僕は君を信じるよ」
俺は自分を信じる事しか知らなかったから、自分だけだ、って、そう言ったのに。
人を勇気づけるだとか励ますだとかは性分じゃない。
優しい言葉なんて一言も言った事は無かった。おっさんが欲しい言葉なんてきっと何一つ。
だけどおっさんは全部わかってくれていたんだ。全部、全部ちゃんと伝わっていたんだ。
俺は何も言えなかった。
どうしてあんたはそうやって自然に、だけど唐突に、俺の心に入って来るんだよ。
143飛父飛 寸×おさん 4/6:2007/02/04(日) 18:20:58 ID:2UevSgYM0
決闘が終わって、おっさんを見送った後、俺の元には小石だけが残った。
だけど俺は知れたから。この世にヒーローは居るんだと。
おっさんは確かに俺のヒーローでもあったんだと思う。

感傷に浸っている暇は無かった。
仕事で一段落ついたおっさんがたまに俺達の元にやって来るようになったからだ。

ある日の事、その日は俺の誕生日だった。
誕生日なんて誰にも言った事がない。いつもと変わりない日だ。何も特別な事なんて無い。
母親は相変わらず仕事で帰りは遅いし、俺は家に帰ったって一人だった。
なのにその日、たまたまおっさんが学校にやってきた。
何も知らないおっさんはいつも通り手土産を持って来て、屍図に囲まれて振り回されていた。
そんな中、おっさんが話しかけてきた。
「寸心君!ちょっといいかな」
俺は自分の胸が高鳴るのを感じた。何喜んでんだ…。
「あのさ、やっぱり君には一度ちゃんとお礼がしたいんだ。今日、ご飯でもどう?御馳走するよ。」
山下が「俺達もすーさんの為に色々してやったんですけどォ?!」と文句を言ってミナカタに叩かれている。
ミナカタが俺に断るなとでも言いたげな目線を向ける。
いつもなら断っていただろう。
俺は家で一人で飯を食う寂しさをよく知っているから。
飯は家で食うもんだと言って追い返していただろう。
でもなんだか、誕生日プレゼントでも貰ったような気分になっていたかもしれない。
こんな我が儘は今日だけだから、と自分に言い訳して、心の中で家族の人に謝って、
俺はおっさんと飯を食いに行く事にした。
144飛父飛 寸×おさん 5/6:2007/02/04(日) 18:21:39 ID:2UevSgYM0
何が食べたいかと聞かれたからファミレスを指定した。
おっさんに任せたらこじゃれた高そうな店にでも連れて行かれそうだったから。
向かい合って座った途端になんだかおかしくなって笑っちまった。
おっさんもつられて笑う。
「良かった!嫌々来てるかなってちょっと思ったから。」
「…嫌な所には行かねーよ。」
おっさんは嬉しそうにいろんな話をしてきた。
人と晩飯を食うなんて、何年ぶりだっけ?
ファミレスだから周りは家族連れが多い。本当なら俺は今頃家で一人で飯を食っていたはずだ。
なのに今俺の目の前にはおっさんが居る。
その事実がなんだかものすごく嬉しかった。
出来ることなら少しでも長く、このまま一緒に居たい。
…今日だけでいいんだ。
俺達はもう話す事が無くてくだらない話になるまでファミレスに居た。

「寸心君、もう今日は…結構夜遅いよ。帰らなくていいいの?」
「帰りたいかよおっさん。」
「そんな事ないよ!こうして寸心君がずっと一緒に居てくれるの初めてだから、嬉しいよ。
でも、寸心君のお家の人が心…」
「…いいから、一緒に居ろよ。」
おっさんが驚いた顔をするのを一瞬見て、目を伏せた。
とても目を見て話せる事じゃなかった。
「うん、じゃあちょっと家に電話してくるね。」
おっさんは携帯を取り出すと、外に出ていった。
…まじで言っちまった…俺は顔を覆った。
電話を終えて帰ってきたおっさんは、そろそろここは出ようか、と言った。
145飛父飛 寸×おさん 6/6:2007/02/04(日) 18:22:59 ID:2UevSgYM0
俺達は特訓に使っていた公園に来ていた。夜の海は真っ暗でどこか恐かったけど、
遠くに見える街の明かりがキラキラしていて綺麗だった。
芝生に座ると、しばらく心地のいい沈黙が続いた。
「…寸心君、なんかあった?僕で良かったら話を聞くよ。」
「…なんもねぇよ。」
じゃあ何故今こうしているのか、おっさんは不思議なんだろう。
俺が思っている事なんか、考えもつかないんだろ…。
「……おっさん、家族にはなんて言った?」
「ん?寸心君と居るよ、遅くなるから先に寝てていいよって」
「そうか…悪い事したよな…」
「いいよ。たまにお父さん居ないのも楽しいんだよ女の人たちって。寂しいけどね〜」
そんなもんなのかな。俺にはよくわからないけど。
「おっさん…終電無いだろ?この後俺がすぐじゃあなって言ったらどうするんだ?」
「ん?大丈夫、ホテルでも泊まるよ。」
「…俺も行っちゃ駄目か」
「え?」
「ホテル」
「え?!…あ、あ、うん。いいけど…なあに?本当に何かあったんじゃないの?」
「…………誕生日だから…今日」
こんな我が儘を言うのは本当に初めてだったから。
手が、震えた。
「そうなの!?もっと早く言ってよ〜!!何も用意してないよ〜!」
「別に何もいらねぇよ。そういう事になると思ったから…言うつもりも無かったし。」
ただおっさんがあんまり不安そうだから…俺、ずるいな。
俺とおっさんは近くのビジネスホテルに泊まる事になった。
146飛父飛 寸×おさん:2007/02/04(日) 18:24:18 ID:2UevSgYM0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧  早々に後編を投下予定です。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )  よろしくお願いします。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
147風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 18:36:38 ID:rLXQaHda0
>>140-146
乙です
自分この話映画もDVDも見てないんだけど、こんなに切ないんだ?
ちょっと本編も見てきますわ
そういう気になる作品でした
すごいよかったです
148三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:17:03 ID:WPknLho30

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、茶←淳です
 | |                | |             \6回目続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
149三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:18:25 ID:WPknLho30
ジュンノスケを探して思わず飛び出したチャガワはとりあえず近くの川原へ行ってみると
案の定、見覚えのある後姿が水の流れを見つめて座っているのを見つけて安堵の息を吐く。
「・・・ジュンノスケ」
「!おじちゃん・・・」
よっ、とジュンノスケの隣にチャガワが腰を下ろすと、ジュンノスケが信じられないものを見るような目でチャガワを見つめる。
「・・・いいの?出てきちゃって・・・」
「ああ。良いんだ。」
そう言い安心させるようにチャガワが微笑むと、ジュンノスケは思わず目をそらし俯く。
「・・・・・・・・おじちゃんはさ・・・・・・」
「ん・・・?」
「鱸オートが・・・本気で好きなの?」
「・・・・・・」
「・・・もう、はっきり言って欲しい・・・。そうしたら・・・僕・・・僕、おじちゃんにつりあうようになるまで・・・手、出さないように努力するから・・・・・
分かってたんだ・・・どんなに無理やり体を繋げたって、空しいだけだって・・・・・・。
今日も、力なんて全然入らないのに・・・おじちゃん必死に僕から逃げて鱸オートのところに行って・・・・・・」
「・・・」
「さっきも・・・僕またおじちゃんが鱸オートの慰み者にされると思って・・・思わず入ったけど・・・
鱸オート・・・本気みたいで・・・・・・なんか僕のほうが・・・我が侭言ってる子供みたいで恥ずかしかった・・・・・・・」
そう言い、ジュンノスケは両手で顔を覆った。
「だから・・・はっきり言って。・・・おじちゃんが鱸オートのこと好きっていうなら・・・僕・・・・・・」
「ジュンノスケ・・・・・・」
最後のほうは震えて言ったジュンノスケの言葉に、チャガワは胸が一杯になる。
(そんなに・・・俺のことを好いてくれてるのか・・・・・・)
まだ中学生なのに、どんな必死の思いでこういう結論に至ったのだろう
最初から、ジュンノスケは本気で気持ちをぶつけてきてくれていたのに、俺は結論を出したあとのことを考えて
怖がって逃げてばかりで・・・
・・・俺も、ちゃんと本気で答えなきゃいけないな・・・とチャガワは腹をくくった。
「・・・その・・・好いてくれてありがとうな。嬉しいよ。
俺もお前のこと好きだし、すごく大切に思ってる。ただ・・・今は
お前と同じ想いは・・・返せそうに無い・・・。・・・ごめんな・・・?」
「・・・」
150三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:19:53 ID:WPknLho30
「・・・あとな、ジュンノスケは誤解してるようだけど、俺は本当に鱸オートのこともそういう気持ちで想ってないし、鱸オートも想ってないと思う。」
「・・・うそだ・・・」
「本当だ」
「じゃあなんで・・・僕からは逃げて、鱸オートとは積極的にあんなこと・・・」
「・・・あー・・・その・・・行為は・・・あー・・・」
すぐさま指摘された内容に言いにくそうに染めた頬をポリポリと掻く。
「お前とするのは、その・・・背徳感やらなんか悔しさやら情けなさやらが強くて・・・。鱸オートとは・・・・・・・そう意味は・・・無い・・・と思う。」
そう告げるチャガワに、ジュンノスケの機嫌は急速に浮上する。
(・・・なーんだ!)
フッ、と心の中で鼻で笑う。
(鱸オートも同じ穴の狢なんじゃんか!ちょっと間は気になるけどとりあえず今のおじちゃんの正直な気持ちはこうってことだよね)
(息子だと思ってるから同じ想いを返せない僕と、なんとも想われてない鱸オートだったら僕が圧倒的に『勝ち』だよね・・・!)
(いつか息子だと思ってたのにって思い悩むくらい好きにさせればいいんだし・・・!)
(・・・それにしても、前から思ってたけどおじちゃんのこの貞操観念の低さは危険だなあ・・・)
やっぱり早いとこ大人になって、おじちゃんを守れる男にならないと・・・!と、さっきまでの殊勝なさまはどこへやら、
新たな決意にジュンノスケが燃えていると、ふとチャガワが自嘲気味につぶやいた。
「・・・それに・・・それにな、俺は誰にも好かれる資格なんて・・・無いんだよ・・・」
その言葉に、いつもの朗らかなチャガワの雰囲気とは違う暗い色が見えて、ジュンノスケは不思議そうにチャガワを見つめる。
「・・・どういうこと?」
「・・・・・・・・・」
何度もチャガワは口を開きかけるが、言葉にならずに消えてしまう。
そして、
「俺は・・・汚い」
そう一言言い、膝に顔をうずめてしまった。
「なに言ってるの?おじちゃんは汚くなんか無いよ。」
「・・・そんなこと無い・・・」
「え、もしかして体のこと?
そりゃ確かにおじちゃん貞操観念薄すぎだけど、全然汚くなんか無いよ。綺麗だよおじちゃん。」
「・・・違うんだよ・・・」
「・・・おじちゃん?なにかあったの?」
151三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:21:22 ID:WPknLho30
だがジュンノスケの問いかけにチャガワは顔を上げない。
しばらくそのままの状態が続いた後、やっと
「・・・・・・とにかく、そういうことなんだ。俺はそんな・・・好いてもらえるような人間じゃないんだよ。」
と、チャガワは顔を上げてジュンノスケの目を見つめて言った。
「・・・おじちゃん・・・」
「さっ!もう家に帰ろうジュンノスケ。あっ鱸オートどうしちまったかな。」
そう言って立ち上がり、草をザクザクと踏み分けて宿のほうへ戻るチャガワの背中からジュンノスケは目を離せなかった。
(・・・話逸らされた・・・)
(なにか・・・なにかあるんだおじちゃん・・・)
(絶対言えない様な・・・しかも『汚い』って思い込むような・・・)
(おじちゃん・・・・・・・)
ジュンノスケは何かチャガワの様子に不穏なものを感じ取るが、今の彼は
ザワザワと草が鳴り高い秋空へ鈴虫の鳴き声が響き渡る川原に
ただ立ち尽くすばかりだった。




152三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:22:51 ID:WPknLho30





チャガワはあの日今の自分の気持ちを正直に言ったことで多少寂しいものがあるがジュンノスケの自分に対する想いはなくなっただろうと思っていた。
が、
拍子抜けするほどジュンノスケの態度は変わらず、しかもどこか前よりも余裕が出てるように見えた。
「おじちゃん、おはようv」
「う、あ、おはよう」
朝、いつものようにシャコシャコシャコと歯を磨いていると
ジュンノスケに後ろから急に声をかけられた。
急に近くからした声にビビったチャガワをジュンノスケは上から下まで嘗め回すように見渡し、そして
「・・・おじちゃん、今日も細いね・・・」
と言って後ろから壊れ物を扱うかのように抱きしめた。
「っっ!!」
ゾワワワッッッ
「おっ、お前、なっ」
「ふふv」
しばらくしてやっとジュンノスケは微笑みながら離れた。
「お、お前・・・俺にそういう想い持つの止めたんじゃなかったのか?」
「何言ってるんですかおじちゃん。」
ニッコリ
「僕、おじちゃん好きな人いないんだったら諦めないし今まで以上に頑張りますよ?v」
「な・・・っ」
「覚悟しててくださいねv」
そう言ってジュンノスケは機嫌よさそうにご飯の支度にかかる。
かくご・・・?
残されたチャガワは青褪めた顔でその後ろ姿を見送った。
153三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:23:23 ID:WPknLho30
その頃

フー・・・

一筋の煙草の煙が伸びる。
窓から差し込む朝日がその煙を照らすと、金やら大理石やら漆やら
豪華な装飾品で飾られた部屋が露になる。
「・・・きみ。今日の予定はどうなってる。」
「はっ」
窓際の大きな椅子に座っていた男が問うと、その男の前に直立不動で立っていた男が
まるで機械のように手帳を素早くめくり、答える。
「今日は午前中に2つ会議があり、午後は今のところ何もありません。」
「そうか」
フー・・・
もう一筋、煙が出来る。
「・・・なら、あいつを呼んでくれないか。」
男は煙草を指に挟み、機嫌のよさそうな顔で言う。
「こんな天気の良い日はあいつと過ごしたい。」
「・・・はっ。畏まりました。」
機械のような男はそう答えすぐさまサッとドアを開け出て行く。
部屋に一人になった煙草の男は、ククッ・・・と堪えきれないかのように笑い、
「ああ・・・楽しみだ・・・」と呟いた。
154三/丁/目/の/夕/日 茶←淳:2007/02/04(日) 19:23:53 ID:WPknLho30
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧スマソマダツヅク
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ダレカマタカイテサンチョメ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
155風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:38:25 ID:wg0Kfes50
サン丁メの続きキター(・∀・) 投下姐さんいつもありがとです
謎の人物はやっぱりアノ親父でしょうか?気になる〜

しかしどこへ転んでもあんまり幸福そうにならない気がするのは茶サンだからか脳

156風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:46:26 ID:rLXQaHda0
>>148-154
乙乙です!
やばい!
今までもツボだったけど、更なるツボを突かれてしまった
続きwktkしながら待ってます!!!
157風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 20:13:50 ID:wksU0RLt0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今妻 同期×デスクモナ。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  萌えの勢いのまま書いた。エチもなくヌルイよ。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1581/2:2007/02/04(日) 20:24:47 ID:wksU0RLt0
 雑誌の編集部なんて、夜も昼も関係ない職場の代表のようなものだ。それは、彼の仕事場
のように発行部数ノルマぎりぎりの弱小編集部だってかわらない。
 作品を寄せてくれている作家が稀にみる遅筆で、ぎりぎりの入稿を果たしたときはすでに
夜明けだった。
 編集部中に屍が転がっている。
 せめて家に帰れよ、と彼は思いつつ彼自身はコートをとった。
 そのとき、ううぅんとうなり声がしたので、その方向を見てみれば、彼の同期でデスクの
野郎が何かにうなされていた。
 彼はしばらく考えて、そっとかの人に近付く。
 普段ならば、速攻家に帰っているだろうかの人が帰らず、ここで屍と化している理由に彼
は心当たりがあった。帰り辛いのだろう。妻に浮気された亭主としては。
 浮気された身だというのに、かの人はどこかおどおどしている。何をそんなに気後れする
ことがあるのだろうか。まぎれもなく被害者はかの人だ。その理不尽さに、彼は第三者だと
いうのに怒りを覚えないでもなかった。
 また、かの人がうなされている。
 いったいどんな夢を見ているのだろう。
 妻の浮気を知ってから、かの人の見る夢は悪夢ばかりなのだろうか。
 そんなに辛いのならば、手放してしまえばいいのに。
 彼はそう思った。
159風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 20:28:54 ID:4cMyxHJh0
>>138
亀だけど、GJ!
1602/2:2007/02/04(日) 20:35:48 ID:wksU0RLt0
 妻の手を手放して、その手をこちらに。
(自分ならば、悪夢など見せはしないのに)
 起きるなよ、と思いつつ、彼は顔を近づける。都合のよいことに、さきほどうなされたと
きに、かの人はこちら側に寝顔を見せていた。
 仕事にも、プライベートにも疲れきった、お世辞にも整ったとは言い難い中年男の顔。
 それなのに、欲情している自分は何なのだろう。仕事に疲れて、感覚が麻痺しているのだ
ろうか。
 やめろと、頭のどこかが発する警告を無視して、さらに彼は顔を近付ける。
 軽く合わせた相手の唇は、今までキスしたことのある女性たちのしっとりとしたものとは
違い、かさかさだった。
 かの人が起きないように、合わせたときと同様、彼はそっと唇を放す。
 たったそれだけのキスだというのに、この酩酊感は何だろう。
 なんとどきどきしたことか。
 まるで初恋のようだ。
 足音をたてないよう、かの人の傍を離れると、彼はコートを着込んで帰宅準備をする。
 今日のところは、これで満足するとしよう。
 しかし次は。
 もし、次があったなら。
 どんな結果になるか自分でもわからないなぁ、と思いながら、彼は編集部を後にした。
161風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 20:38:18 ID:wksU0RLt0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ツギハエロマデイキツケバイイナトオモッテル
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
162風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 20:42:54 ID:PW7JYK4eO
>>125-130
なごみモエス!!(**´∀`*)
ありがとうありがとう姐さん!!
163風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 20:45:32 ID:3m1cLxY40
>>161
今妻キターーー!!
まさか、ここで今妻ものが読めるとは。新たな萌えをありがとうございました!

>>154
いつもGJ小説乙です!
サンチョメ、保管サイトのシリーズ物に入りましたね。まとめて読むと、更に萌え倍増!
気になる続きも激しく楽しみにしておりますー!!
164風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:14:34 ID:QhKJL09w0
>>161
密かに萌えてたけど、まさか棚で読める日がこようとは!
すばらしかったです!次に期待w
165風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:30:44 ID:oZd7iWxN0
>>161
なにげにハマってたこのドラマ
かなり萌えました…!GJ!
166風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 23:22:59 ID:kRPGEQ/j0
>>161
萌えドラマキタ━(゚∀゚)━!
GJすぎる!ありがとうありがとう
167風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 00:31:22 ID:m5Qh0NrQO
>>146

スンオサキターーーッッ!!!
GJです!!後編とてもとてもとても楽しみにしております!!
168風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 00:37:51 ID:6eLHoVpF0
>>140-146
萌えました…!!
後編も期待してます!!
169風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 03:34:48 ID:TYeGc23x0
>>154
乙です!これからどうなっていくのか
楽しみすぎますー
170風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 05:16:17 ID:XGHypBQPO
>>138
亀だけど乙!
切ない山崎…だがそれがいい!
171風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 16:21:28 ID:1AlWdRlC0
>>140-146
待ってました、スンオサーーーー!!!!!!
続き、wktkでお待ちしております!
172風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 21:26:54 ID:RrzEBKYe0
四津羽と!5巻で禿萌えた後輩×父です。
5巻発売直後に萌えのまま書き散らした物が
ファイルから出てきましたw
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
173ヤソダ再訪1/4:2007/02/05(月) 21:28:59 ID:RrzEBKYe0
「…また昼飯食いに来たのか」
「また来るって言ったじゃないですか」
夏も終盤に差し掛かったある日の昼下がり、小祝は自宅の
玄関口でそう言って笑う後輩に軽く呆れた様な目を向けた。
「約束は守らないと」
「約束してねーだろ」
「ところで、四津羽はどこっすか?」
「隣に遊びに行ってるよ。もうすぐ帰ってくると思うけど」
「なんだ、せっかくアイス買ってきたのに」
そう言うと、ヤソダは手持ちのコンビニの袋から60円位の
小さなアイスバーを出して見せた。
「珍しいな。四津羽へのみやげか?」
「まさか。目の前で見せびらかして食うんですよ」
「…お前なぁ」
小祝は、脱力した様にかくんと肩を落とす。
「四津羽を構うのはいいけど、程々にしといてくれよ。
この間来た時だって、お前が帰った後怒るわ暴れるわで大変だったんだぞ」
「へー、そりゃ見たかったな」
悪びれもせず言い切るヤソダに、小祝は思わず苦笑いを浮かべた。

174ヤソダ再訪2/4:2007/02/05(月) 21:31:15 ID:RrzEBKYe0
二分後、二人は台所へ移動していた。
「小祝さん、昼飯作ってる最中だったんすね」
ヤソダはアイスバーを冷凍庫に入れ、少し乱暴に扉を閉めながら振り返る。
「まーな」
小祝は、先程チャイムを鳴らされた時一旦消したガス台に再び点火した。
すぐにコトコトと小気味良い音を立てる中型鍋の中には、ワカメと油揚げの
味噌汁がほぼ出来上がっており、後は味を見て微調整をするだけだった。
玉じゃくしに味噌汁を少し取り、息を吹きかけて冷ましながら直接味を見る。
「…ま、こんなもんかな」
味噌汁の出来栄えに納得した小祝は、火を止め鍋を下ろし傍らの鍋敷きに載せた。
間髪入れず水を汲んだ湯沸かしケトルをかけ、もう一度点火する。
ヤソダが持ち込んだカップラーメン用の湯を沸かす為だ。
「ふーん…」
当のヤソダは、興味深そうにテーブルの上の料理を眺めていた。
大きめの皿にはカラッと揚がった鶏モモ肉の唐揚げが盛られている。
子供の口に合わせる為か少し小さめサイズのそれは、まだほっこりと湯気を立てていた。
後は小さな皿二つにそれぞれ大雑把に切られたキャベツの千切りが載っている。
「そんな珍しいもんでもないだろ」
作業を終えた小祝は、少し照れた様に言うとテーブルの方まで歩いてきた。
丁度、料理を挟んでヤソダとテーブル越しに向かい合う格好となる。
175ヤソダ再訪3/4:2007/02/05(月) 21:33:27 ID:RrzEBKYe0
「いや、素直にすげーなと思って。本当うまそうすよコレ」
言うなりヤソダは唐揚げに手を伸ばす。しかし肉をつまむ直前に、ぺしっと
小祝に手を軽くはたかれた。
「目の前でつまみ食いすんな」
「えー、ケチー」
「子供かお前は」
「うわ、ひっでー」
小祝の言葉に、わざとらしく拗ねて見せていたヤソダは、
しばらくすると何かをふと思いついた様に、
「あ、それじゃ貰うのこっちでいいや」
と言いながら小祝のキャベツ皿に手を伸ばしてきた。
つまみ食い云々はもう別にどうでも良かったのだが、
さっきの条件反射が身体に残っていた小祝は、ヤソダの手をはたこうと手を伸ばす。
しかし、その手を不意にぐっと掴まれた。
え、と思う間もなく引き寄せられ、ヤソダの思いの外真剣な顔が目の前に来る。
そのまま、唇を重ねられ舌を差し入れられる。
小祝の口腔内には、先程味見した味噌汁の風味がまだ残っていた。
それをじっくりと味わう様に熱く舌を絡められる。
ようやく唇を離した後、ヤソダは口中の風味を吟味する様に軽く目を閉じ、
「ん。美味い」
と納得した風に頷く。
そして、いきなりの事に呆然としている小祝と目が合うと、
「スキありっすよ?小祝さん」
と悪戯小僧さながらの顔で得意げに笑って見せた。
176ヤソダ再訪4/4:2007/02/05(月) 21:35:39 ID:RrzEBKYe0
「ただいまー!」
その時、玄関口の方から元気な子供の声がした。
「お、四津羽か!?」
ヤソダは素早く冷蔵庫のアイスバーを取り出すと、
妙に嬉しそうに台所を走り出ていった。
「……………やられた」
やがて玄関口から響いてくる四津羽の悲鳴と怒号、
そしてヤソダの悪の大魔王みたいな笑い声をドア越しに聞きながら、
小祝は少し赤くなった頬を隠す様に顔を片手で覆うのだった。
177ヤソダ再訪:2007/02/05(月) 21:37:51 ID:RrzEBKYe0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
178風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 06:38:06 ID:1fC8gmCf0
少年飛翔の工事漫画、マスター目線で婉曲的二パ受。
思い浮かんでしまったのでとりあえず形に。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )
179婉曲的二パ受:2007/02/06(火) 06:40:41 ID:1fC8gmCf0
その青年が店に来るようになったのは、町の支配者が変わった頃だった。
毎日、開店から閉店まで入り浸っている。
酒代が払えなくなるのも時間の問題だった。
常ならば当然追い出す。
だが、客から聞いた彼に関する噂話がそうすることを躊躇わせた。

それから間もなく、甘やかすべきではなかったと後悔する事になる。


「金が無ぇなら帰んな」
形ばかり声を掛ける。
「今日は持ってんだ、帰れとは言わせねーぜ」
青年はぼそぼそと答え、俯いたまま片手を机の上に出す。
その手から、握り潰された数枚の紙幣が転がり落ちた。
「…その金どうした」
青年の肩を掴んで問う。
へへ、と彼は力無く笑い顔を上げた。
頬に殴られた跡、酒の所為だけでなく潤んだ目と
乾ききっていない汗で張り付く髪が、余韻を物語っている。
事情を察し、思わず眉を顰める。
突き飛ばすように手を離すと、青年はそのままソファに沈んだ。
「その金でちったぁマシな生活に戻るんだな」
肩越しに言い捨て、仕事へと戻る。
結局、その日も閉店まで居座った青年から金を取る事はしなかった。

“それ”はその一度にとどまらなかった。
店から連れ立って出て行く姿を見かけることさえあった。
180婉曲的二パ受:2007/02/06(火) 06:41:52 ID:1fC8gmCf0
閉店後、一通り店を片付けてから青年を追い立てるのはもはや
日課と化している。
「おいあんた、終いだ」
眠っているのか動こうとしない青年に近付く。
不意に腕が伸びてきて肩を組まれた。
酒臭い息が顔を掠める。
「マスター、金の代わりに体で払ってやろうか…なーんてな」
腕を振りほどき、気が付けば平手を食らわせていた。
青年が頬に手を当て見上げてくる。
「帰れ!二度と来んじゃねぇ!」
見開かれた青年の目に、みるみるうちに涙が溜まる。
「か…勘弁してくれよマスター」
青年が俯く。
長い髪が流れ、表情を隠す。
「ここ追い出されたら…オレ、いるとこなくなっちまう…」
青年は手で顔を覆った。
震える肩、漏れる嗚咽。
それらをただ、見ている事しかできなかった。
181風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 06:42:28 ID:1fC8gmCf0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ナンカイロイロスミマセ…
182風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 07:03:52 ID:7+vQRTKrO
>>181
マスターktkr!
GJ!!!!
183風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 08:44:50 ID:XZpeszsS0
>>181
うはっマスターカッコヨスwwww
超GJ!!!!!!
184風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 10:17:33 ID:M0S3rn2B0
>>172
超GJ!
父可愛いよ父
185風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 10:33:29 ID:ZA3ymEXu0
>>181
マスターはやっぱりマスターだ!!GJ!
186風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 16:46:39 ID:MpknPETt0
ちょwwwマスター視点GJ!!!
187風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 19:32:22 ID:JMyG/4A/O
>>172
父可愛いよ父
残りの巻買ってきます(`・ω・´)
188181:2007/02/06(火) 19:50:08 ID:ZA3ymEXu0
レスthx!
お礼…にはなりそうもない鬱二パ自慰ドゾ。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )
189鬱二パ自慰:2007/02/06(火) 19:51:14 ID:ZA3ymEXu0
服の中に手を入れ、無造作に肌をまさぐる。
呼び起こし過ぎて馴染んでしまった力強い手の感触を、また思い返す。
こんな触られ方をしたことなど一度も無いのに、体は錯覚し体温を上げる。
絡む指はもはや自分のものではない。

脚色された声が幻聴となって耳を犯し熱を煽る。
アルコールで膿んだ脳味噌では理知的な思考などできるはずもなく、
隊長、隊長、とひたすら繰り返す。
「…っ…」
指が入る瞬間、シーツに頬を押し付けた。
髪が目や口にかかる。
鬱陶しい、でも手を離したくない。
「…たい ちょ…」
喉を反らせる。
耳元で髪が擦れ合う音がした。


そうしてやっと、眠りに堕ちられる。
190風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 19:52:19 ID:ZA3ymEXu0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ミジカイニモホドガアル
191風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 20:12:28 ID:ms2C6J/b0
>>190
自慰ニパエロイなーw(*´Д`)ハァハァ
GJです!
192風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 20:20:57 ID:bQ1bz+tP0
>>190
GJGJ!最後の一文でぐわんとキタ。切ないなー。
193風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 20:57:58 ID:AWAOQdZN0
>>190
GJ!あぁニパ・・・(;´Д`)
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \八回目です。PC壊れ気味
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その夜、目はさえていた。
隣でロウッドが寝息を立てている。ヴァンパイアは、ロウッドを起こさぬよう、彼のポケットをあさった。
(あった)
それは首輪の鍵であった。
いつもは手の届かない所に隠し置かれてる鍵を、今日、ズボンのポケットにしまうのを見た。
なぜかは知らない。
首輪の鍵穴を探し、鍵を差し込む。ガチャリと音がして、首輪はひざに落ちた。
首には、首輪の跡がくっきりと残っていた。
ヴァンパイアは、音を立てぬようにベッドを抜け出した。そして窓の鍵をはずし、窓に手をかける。
途中、カタンと小さな音がして、立てかけてあった木の板が落ちたが、ロウッドは眠り込んだままだった。
後ろを何度も振り返る。
愛しい人が、そこにはいた。
自分を監禁しておきながら、けれどその相手に、よく分からない、今まで感じたことのない感情に駆られる。決して嫌ではなかった。
むしろ彼といられることが、こんなにも幸せなことなのだと感じた。
だが、耐えられなかった。
まだ見ぬ婚約者を、この目で見る日が来るのを。
決して殺さないといった。ならばどうするつもりだったのだろう。そう考えて、ヴァンパイアは涙を流した。
だがすぐに拭って、窓から抜け出した。
雨は、止んでいた。

朝になり、ロウッドは目を覚ます。
そして隣に誰もいないことに気づいて、急いで身を起こした。
そばには、空っぽの首輪。そして鍵。
ロウッドは、鍵をポケットに入れておいたことを後悔した。
「あいつ…どこ行きやがったんだ!」
ロウッドは、装備を着込むとギルドに向かって走り出した。
ギルドでは、相変わらずさまざまな依頼を求めて集まっていた。
人ごみを掻き分けて、ギルドの元締めの元へと歩き出す。
 元締めはロウッドを見つけると、にっこりと笑って、言った。
「これはこれはロウッドさん。いい依頼が入ってますよ、見ていきませんか?」
「おい、ヴァンパイアの依頼は入ってないか!?」
「は。ヴァンパイアの依頼。ああ、討伐ですね、少々お待ちください」
元締めは一瞬目を丸くすると、すぐに依頼が入っているかどうか確認した。
「今は入っておりませんねぇ」
「そうか…」
がっくりと肩を落として、ロウッドはギルドを出て行った。
(そう簡単に依頼は入らないか…、どこいったんだよ、レイン…)

そのころ、ヴァンパイアは街道沿いの森を歩いていた。
雨が降った後なので、ぽたぽたと水滴が落ちてくる。そのたびに、びくっと肩を震わせたが、かまわず歩き続けた。
次の街へは、人間なら馬車で六日の距離。
ヴァンパイアなら、歩いて十日くらいでつくだろう。
 途中、歩きの冒険者がいた。ローブを羽織った、いかにも弱そうな冒険者だった。
森の奥から誘惑する。
――おいで、そう、おいで。こちらへおいで。
冒険者はそれに気づいて、ふらふらとヴァンパイアの元までやってきた。
フードを取って、その首筋にかぶりつくと、吸血する。そして息絶えた冒険者のローブをはぐと、ヴァンパイアはそれを着込んだ。

そうして四ヶ月もたったころ、ロウッドの家のある街からちょうど正反対の位置にある街の、ダンジョンに落ち着くことになった。
バンパイア・バットの群れが、歓迎するようにヴァンパイアの後ろをついてくる。
禁断の館というダンジョンらしい。
だが内部は、儀式の迷宮とまったく同じだった。
ヴァンパイアは苦笑した。
 違うダンジョンにいながら、まったく同じつくりの館に、すぐそばにロウッドがいるような錯覚さえ覚える。
そう、あれから四ヶ月もたったというのに。
(きっとロウッドは、今頃女を連れて冒険してるだろう。私のことなんか忘れて…)
ヴァンパイアは、そばの岩に寄りかかった。一階ならばベッドがあったが、一階では目立ちすぎるため、地下にしばらく身を横たえることにした。
(ロウッド…。私も忘れよう、レインの名前とともに忘れよう)
はらはらと伝う涙を拭って、岩にもたれかかり、眠りについた。

それから二ヶ月が過ぎる。あっという間だった。

誰も来ない夜は、街に出て人を襲う。やがてヴァンパイアのうわさが広まり、ダンジョンを特定されるころには、幾人かの冒険者が現れては、死んでいった。
何人かさらに逃げ出しては、うわさはさらに広まった。
 しんとした夜だった。
地下にいながら夜だと分かったのは、勘だった。
ロウッドの部屋に閉じ込められていたときよりも、今は野性的なことに敏感になっていた。
だが、よく体が疼いた。
繋がれて飼われてた時に慣らされたおかげで、時々どうしても体の芯が熱くなることがあった。
――ロウッド
指をしゃぶる。まるで、傷をなめるかのように。
 する、と、手が下半身をさまよう。やがて秘められた部分を押し広げるかのように入っていく。
「――あ…」
そこに、熱いものが穿っては、よく泣かされた。
もう一度、もう一度。だが、指だけでは足りなかった。
もっと、奥に。
 ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な音がそこから聞こえる。
そう、もっと。
「ロ…ウッド」
無意識のうちに、口にしていた。
岩肌に、倒れこむようにして自慰を続けた。
 内部を指がかき回す。もっと奥まで、と、奥のほうへ指を進める。
でも、違うのだ。違うものが欲しい。
指を二本に増やす。内部はぐちゃぐちゃだった。今にも挿入される準備が、できていた。
でも違う。本当に欲しい物は…。
もっと、違うものが。ロウッドのものが欲しい。
「ロウッド…ロウッド…」
知らず知らずのうちに呼んでは、涙が一筋こぼれた。
あの日、何もかもを捨てる覚悟で、ロウッドの幸せを願い、家を抜け出してきたのは自分だ。
ローブを羽織ながら、通り過ぎるロマール人を見ては、その中にロウッドの面影を見出そうとした。
いつまでたっても忘れられないのだ。
ヴァンパイアは、自慰行為をやめた。
達せられなくて、寂しくて、空しくて。
何度もロウッドの名前を呼んでいる事に気づいて、ヴァンパイアは岩にもたれかかった。
まだ忘れられない。
(六ヶ月たっているというのに…、もう、もしかしたら結婚しているころかもしれない。私は出てきて正解だったのだ…)
まだ体の中に残る熱に、戸惑いながらも、思いにふけっていた。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ…
誰かが階段を降りる音がした。
冒険者だ。
以前は、階段を誰かが降りるたび、淡い期待をした。
だが今は期待などとうに消えうせていた。
ヴァンパイアは立ち上がった。
バンパイア・バットが、守るようにあたりを取り巻く。
どんな冒険者だろうか。
ロウッドに似ているだろうか?それとも…
「レイン!」
聞きなれた声だった。思わず声のしたほうへと振り向くと、そこにはロウッドがいた。
襲いかかろうとするバンパイア・バットたちを牽制し、しかしヴァンパイアは動けなかった。
「レイン…!」
ロウッドが、ヴァンパイアを抱きしめる。
ヴァンパイアは、止まったままだった。
「な、ぜ、ここに…」
「探した。やっと見つけた。この六ヶ月、ずっとお前を探してた」
嘘だ。そんなはずはない。
「…仲間が、いるんだろう?」
ヴァンパイアが震える声で聞いた。す、と、両手でロウッドの胸を押す。
「仲間?ずっと一人だが?」
「私は…お前が結婚したいと聞いて…、だから、私は」
言葉は遮られた。濃厚な口付けが、ふってきた。
ヴァンパイアの口腔を味わう様に、舌が歯列をなぞる。
「ふぁ…」
ヴァンパイアもまた、その口付けに夢中になっていた。
確かめるように、何度も何度もそれは繰り返される。
そのうち、ヴァンパイアがロウッドの首に腕を回した。
「…あ、そうだ」
「ん…」
うっとりと蕩けた様な目をしながら、ヴァンパイアはロウッドにもたれかかった。
「左手、貸せ」
半ば強引に左手を目の前に持ってくると、ロウッドはポケットから何かを取り出した。
それは指輪だった。
妖精の商人が売っているという、ジュエルドリング。
一緒になりたいと願う相手にこれを贈れば、願いがかなうといわれている指輪だった。
する、と、薬指にはめてやる。
「これは…?」
「お前につけてやりたくて、買って置いたんだよ」
「ロウッド…」
「なあ、俺のものになれよ。首輪なんかしなくたってどこにもいかないで、俺のものになれよ」
ロウッドは、ヴァンパイアを抱きしめながら言った。
ヴァンパイアは泣きそうになりながら、何度もその腕の中で、うなずいた。
「私は、お前の邪魔になりたくなかった…だから私はあの夜抜け出した。そうすれば、お前は何の障害もなく女と一緒になれると思った…」
「バーカ、ただ結婚かなーって言っただけだろ。誰も娶るなんて考えてねぇよ、お前といられればそれでいい。そう気づいたんだ。あの日も、朝、首輪とってそういってやるつもりだった」
胸に顔を埋めてぐずり声で語るヴァンパイアに、やさしく喋りかけた。
「俺の家に帰ろう。な?」
「ああ…良いのか?」
「何のためにジュエルドリング買ったと思ってんだよ」
ヴァンパイアを連れ去ろうとすると、バンパイア・バットが邪魔をしてきた。そんなバンパイア・バットたちに、ヴァンパイアは何か言うと、バンパイア・バットはおとなしくなった。
そして時間をかけて、ロウッドの家がある都市を目指した。ローブを羽織れば、何者かも分からなくなる。
新しいローブをロウッドからもらい、彼は馬車に乗り込んだ。

「何故、私の居場所が分かった?」
問うてみて、それは愚問だと気づいた。
「ギルドで依頼になってる所すべて回った。違うやつがいた場合は引き返して、レインを探した。依頼がない場合は、噂話を、酒場で聞いた」
やっぱり、と、ヴァンパイアは思った。
「ほぼ全ての町を回ったかな、遅くなって悪かった」
「いや、もういい…」
ヴァンパイアは、嬉しかった。
そうまでして自分を探してくれたこと、探し出してくれたこと。
自然と笑みがこぼれた。それは照れたような、そんな笑いだった。
 六日が経過して、次の町に着いた。
家がある町までまだまだかかったが、まずはここで一休みすることにした。
ここも随分前、歩いてきた覚えがある。その時は当然隣に、ロウッドはいなかった。寂しかったのを覚えている。
「レイン、部屋に行こうぜ」
宿のチェックインを済ませたロウッドが部屋へと案内する。
二人用のベッドがあり、窓からは丸い月が良く見えた。
――ああ、今は満月だったか。
 ヴァンパイアは、窓へ駆け寄って丸い月を眺めた。
ヴァンパイアにとって満月は、力が増す日。だが今のヴァンパイアにとって、そんなことはどうでもいいことだった。ただ、思うことは、月が美しいと思うこと。
す、と、ロウッドがヴァンパイアのローブを脱がせる。
極めて優しい手つきで、ローブを脱がせていく。
同じように、コートも。
そこに現れたのは、六ヶ月前、ロウッドがヴァンパイアに着せた服だった。
ヴァンパイアにとってはぶかぶかで、だいぶ汚れて、破れている所もあった。破れているのは、ほとんど剣によるものだった。
「何だ、こんなのまだ着てたのか。新しい服、ちゃんとしたの仕立てないとな」
「お前の服だ、大事にとっておきたい」
そのヴァンパイアの言葉に、口元がほころぶ。
 なぜこうも純粋なんだろうか。ロウッドは思いながらも、困ったような、嬉しいような、そんな笑顔を浮かべながら、ヴァンパイアに服を買うことを勧めた。
「そうか…なら、分かった。だがこの服は残しておいて欲しい」
「分かったよ、帰ったらたんすの中に入れておくから、明日あたり服をみてこような」
ぐりぐりとヴァンパイアの頭を撫で回す。
「わ、分かった」
 ヴァンパイアの首に、ロウッドの腕が回された。
おそらくロウッドはしたいのだろう、ヴァンパイアとのセックスを。
それに気づいて、ヴァンパイアはカーテンを閉めた。
そしてロウッドに軽く口付けると、ベッドに誘った。

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ミウチニフコウガアリマシタ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )アクセスキセイモサレマスタ
 | |                | |       ◇⊂    )デモガンガル・・・ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
202風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 12:48:24 ID:jSFmZjZC0
>>201 乙華麗でした。最初からずっと読んでいました。
ハッピーエンドになって嬉しいです!
萌えさせてありがとうございます。元気、出してくださいね!!
203風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 14:08:26 ID:YV/3yr5i0
>>201
お疲れさまでした。
途中、ヴァンパイアが死ぬんじゃないかと思って、ドキドキしたよ!
再会できてよかった!
204医者孤島診療所2006 ハラ×コト:2007/02/07(水) 15:15:47 ID:58pN108d0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 医者孤島診療所2006
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、ハラ×コト、
 | |                | |             \ 最終話補完編です・・・・・・
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
205医者孤島診療所2006 ハラ×コト 1/6:2007/02/07(水) 15:16:51 ID:58pN108d0
「はぁ……ぁあンっ……ンぁああっ!っく…こ…壊れ……ぁああっ!」
 わざと狙いを掠らせ、焦らせた直後の強い突き上げに、孤島は常には白い肢体を、
全身紅潮させて揺れている。
「――痛いのか?センセ?」
 声に苦痛の色が混じるのを感じ、強すぎたかと動きを止めて訊くと、孤島は固く目
を閉ざしたまま、激しく首を横に振る。痛いのには違いない。初めてではないし、
十分慣らしたとはいえ、体格が違いすぎる孤島のそこは俺を受け入れるにはそもそも狭い。
 孤島が薄目を開けた。
「……けどっ、気持ちイイ、です。……だから、やめないで」
 囁いた孤島は恥ずかしげに自身の性器に視線をやる。
 ソレは勃ちあがり、先走りに濡れていた。普段、性欲などとは無縁な、
天使か菩薩のようにさえ見える孤島が、俺の前では欲望に素直になる。
 特に今日の孤島は積極的だった。
『ハラさん、あの……3年前と同じホテルで、待ってますから……いいですか?』
 着く時間を連絡しろとは言ったし、無論、半日船を運転しっぱなしになる俺を気遣って
という意味もあるのだろうが、孤島の側から誘ってくるとは思わなかった。
206医者孤島診療所2006 ハラ×コト 2/6:2007/02/07(水) 15:17:26 ID:58pN108d0
 綾香のオペが無事成功して、1年近い心の重荷から開放されたからか、
久し振りにしばらく離れていたからか。とにかく、2時間前、港に程近い安ホテルで
落ち合った俺達は、夕飯も食わずに、まだ師走の夕日も沈みきらぬ時間にこうして
快楽をむさぼっている。
「ココがか?」
 半ばまで抜き、一気に突き上げると、孤島は嬌声をあげた。
「んっ…ぁあ!――そ…こっっ、……ぁあっ…!」
 大きく揺さぶられながらこくこくと頷く。ローションで適度に潤った孤島のそこが、
俺を包み込み、絡み付くように愛撫する。
 俺にしがみ付いていた腕の力が抜けた。人形のようにがくがくと揺れる孤島の身体を、
俺が代わりに抱いて支えてやる。
 より深く繋がる姿勢に、再び孤島の腕が伸びてきた。熱に潤んだ目で見上げてくる。
「――ハラさん…は――気持ち、いーですか・・・?」
「ああ・・・・・・イきたいのか?」
 孤島がこう訊いてくるのは限界の意思表示だ。
 頷く孤島に、「やっぱり、まだ俺は気持ちよくねぇ」あるいは「はっきり言え」と
意地悪をしようかとも思ったが、きつく俺を包み、言葉以上に素直に俺を求めてくる孤島の
身体に促されて、俺は絶頂をめざした。
207医者孤島診療所2006 ハラ×コト 3/6:2007/02/07(水) 15:18:17 ID:58pN108d0
 後始末を終えて戻ってきた孤島が、もぞもぞと俺の横に潜り込む。
 抱き締めると子供のように抱きついてきた。細くて猫のように柔らかい孤島の身体は
抱き心地が良い。
 いつの間にか部屋はすっかり暗くなっていた。孤島は眠いのか疲れているのか、
抱きついたまま動かない。
「もう寝るか?夕飯は?」
 時計は19時を指していた。
「一応ヤシガニラーメンは買ってありますけど・・・・・・僕はいいです」
 デスクの上に視線をやると、それらしきビニール袋の影が見えた。
 好物なのはいいが、こういう時こそ変わったもんを食えばいいのにと思いつつ、
一応忠告する。
「食うなら今のうちに食っとかないと、勿体無いことになるぞ?」
「・・・・・・ハラさん」  
 低い声にドキリとした。眠気を含まない、思いつめたような声だった。
 どうした?と訊くと、孤島が顔を上げた。
「健康診断していいですか?」
「は?…………ああ」
 唐突な申し出に俺は面食らったが、真剣な様子に頷く。
 無言でベッドを起きだし、浴衣を羽織りはじめた孤島を見守りながら、
様子が変だ、と思った。
 東京で何かあったのだろうか。
208医者孤島診療所2006 ハラ×コト 4/6:2007/02/07(水) 15:19:28 ID:58pN108d0
「じゃあ、診ますね」
 声とともに降りてきた聴診器の感触は、体温に馴染む優しいものだった。聴診器は冷たい
ものと思い込んでいた俺には、孤島の優しさが無機物にまで染み込んでいるように感じた。
 ――息を吸って、吐いて。ここに違和感はありませんか?
 俺は仰向けになり、時折囁かれる孤島の指示に従いながら、されるがままになっている。
 孤島の指がよどみなく動いて俺の皮膚と筋肉の下を探り、耳が聴診器越しに俺の鼓動を
拾う。孤島の目は休み無く動いてはいるが手元を見てはおらず、それらの行為で何が
孤島には見えているのか、俺には皆目見当もつかない。
 ともすれば薄明りの中で俺の肌を這い回る孤島の指や、無造作に羽織った浴衣の隙間から
見える俺が先刻付けたばかりの刻印に、うっかり冷ましたばかりの熱が再燃するのを感じたが、
目を閉じて自重した。
 3年前の土砂崩れの夜、ツトムを診察室から引きずり出しながら垣間見た孤島の顔が、
脳裏をよぎる。あの時と同じ顔をしている、と思った。
 今この瞬間の孤島は、俺の恋人の孤島ではない。スーパードクターの顔になった時の
孤島は、俺が邪魔していい存在ではない。
 程なくして、孤島の手が離れた。
「終わりました」
「何もなかったか?」
 声にいつもの柔らかさが戻ったの確認して、俺は訊いた。
「はい。……あ、でも、正確なことは分かりませんから、春の健康診断には
ちゃんと来てくださいね」
「ああ」
「……ハラさんは……病気にならないでくださいね」
 孤島がポツリ、と言った。
209医者孤島診療所2006 ハラ×コト 5/6:2007/02/07(水) 15:20:07 ID:58pN108d0
「綾香みたいに、俺も病気になるのが怖いのか?」
 孤島は頷いた。綾香の一件がそんなに堪えたのだろうか。俺は努めて明るく返した。
「そん時は、センセが手術してくれればいいじゃねぇか。俺はセンセが診てくれれば、
 どんな結果でも後悔しねぇぞ?センセ以外の医者に手術されるのは真っ平ごめんだがな」
「僕以外の治療は……受けたくない……?」
「ああ、センセ以外の医者は信用ならねぇからな」
 喜ぶかと思ったが、孤島は逆に沈んでしまった。
「……僕も、ハラさんがもし…もし、病気になったら、僕の手で、治したいです。ハラさんが
 そう思ってくれてるなら、なおさら…僕が治したいです。でも……」 
 孤島は震えだす。
「――綾香さんのオペで、怖くなりました。――いつか、目の前で誰か僕の大事な人が…
 ハラさんが……苦しんでるのに、メスを握れなくなる日が来るんじゃないか、って」
「綾香の手術は出来たんだろう?」
「僕1人だったら、きっとできませんでした。……もしあれが緊急オペで、医者が僕1人
だったら、基本的な処置さえ・・・・・・できなかったかもしれません」
 沈黙が落ちた。こういう時、俺はいつも言葉につまる。
 孤島が何に苦しんでいるのか、それさえ俺には十分に理解してやれない。
 3年前、東京から連れ戻さなければ、こいつは、今より幸せな人生を送れていたのでは
ないか?こいつにとって、この島にいることが本当に幸せなのか?
 不甲斐ない自分に、そんな疑問さえ湧いてくるが、今更孤島が島を離れて、
俺の手の届かない場所に行ってしまう事もまた、耐えられることに思えなかった。 
 俺は迷いながら、それでも今ここに孤島がいるという事実に、口を開く。
210医者孤島診療所2006 ハラ×コト 6/6:2007/02/07(水) 15:23:32 ID:58pN108d0
「・・・・・・俺には難しいことは分からねぇが、いいじゃねぇか。出来なかったら、そん時は
 そん時だ。帰ってきたってことは、俺がもし倒れた時も手術するって決めたんだろ?」
 孤島はこくりと頷く。
「でも……寝てるハラさんを見てたら、やっぱりなんだか怖くなってしまって。
 それで――はは……駄目ですね。後悔しないって約束したのに」
 苦笑する孤島を抱き寄せて、俺は軽口をたたいてみた。
「あんまり先のことまで考えすぎるんじゃねぇ。白髪が増えるぞ」
 髪をくしゃくしゃにかき回すと、孤島は笑い出す。
「……気になってました、これ?」
 くすくす笑いながら訊いてくる。
「ああ。気になるから染めろ。みっともない」
「んーちょっとだし、誰も何も言わないからいいかなと思ってたんですけど……
 そうですよね、そうします」
 笑いを収めた孤島がぺこりと頭を下げた。 
「……ハラさん、変な事言ってすみませんでした」
 返事を待たずに孤島は立ち上がる。また俺に弱音を漏らしてしまったと恥じている
のか、笑ったらお腹空いちゃったと呟きつつ明るい声をあげた。
「やっぱり、僕ラーメン食べます。ハラさんも食べますよね?」
 デスクに歩み寄った孤島が、ビニール袋の中身を嬉しそうに見せてみせる。
「空港で見つけたんですよ、これ。冬季限定販売の黒ラベル!」 
「……今度は何味なんだ?」
「えーと、黒ゴマ醤油味、みたいです。どんな味なのかな」
 折角の気兼ねない夜だから、もう重い話はやめます、ということか。
 安堵か失望か自分でも分からない吐息をひとつ零して、俺は脱ぎ散らしていた服を
着はじめた。湯を貰ってこなければラーメンは食べられない。
 今この瞬間、こいつに俺に出来ることはこれくらいか。情けねぇな、と思った。
211医者孤島診療所2006 ハラ×コト:2007/02/07(水) 15:25:26 ID:58pN108d0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ヤマナシ オチナシ イミナシ
 | |                | |       ◇⊂    )シツレイシマスタ・・・ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||  
212風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 15:40:11 ID:tvxvssUw0
>>211
うわぁぁぁん
ハゲシクGJ!!
萌えるわ、切ないわで身悶えしたよ
黒ラベル食いテー
213風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 20:28:42 ID:niaWj62U0
>>204>>211孤島モエネタ投下ゴチ!であります
切ないけどしゃーわせそうにラブラブしてますなあ

以前投下してくれたサン丁メ姐さんの孤島ネタ続きも楽しみにしております
214190:2007/02/07(水) 21:54:50 ID:83Vb6R530
鬱ニパ再び。
少年飛翔の工事漫画、バル(小)→ニパ→バル(大)というカオスなトライアングル。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )
215バル(小)→ニパ→バル(大):2007/02/07(水) 21:56:00 ID:83Vb6R530
くるくるとよく変わる表情から、感情が抜け落ちている瞬間があることに気付いた。
視線は意識ごとどこか遠くへ飛んでいる。
その目が自分に向けられた時、焦点は自分を通り過ぎたその先に合っているのを感じた。


夜中に目が覚め、すぐにその原因を悟る。
真上から自分を覗き込む人影があった。
髪のせいで周囲より濃い影に覆われている顔、辛うじて見える目は、また
焦点が合っていない。
「どうした?眠れないのか?」
掛けた声はどことなく頼りないものだった。
湧き上がる不安感を自覚する。
「本当に、隊長…なんすよね」
顔が近付き、髪が頬を撫でる。
唇が触れ合う。
この手で突き飛ばさないよう堪えるまでもなく、それはすぐに離れた。
無意識に唾を飲み下せば、その音がやけに大きく体内に響いた。

再び向けられた自分を通り越す視線が、瞼に隠れる。
耳元に顔を伏す気配。
それでも体は腕で支えているのか、体重は殆どかかってこない。
不規則な呼吸がすぐ傍から聞こえる。
「…隊長…」
搾り出したような、掠れた声だった。

僅かな間の後、体を起こし離れていった。
何か言ってやらなくてはと思いながら、結局、掛けるべき言葉が見付からなかった。
216風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 21:56:40 ID:83Vb6R530
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ギョウカンヲヨンデヤッテ
217風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:13:37 ID:JNEk9kO60
>>216
2人のエロくて微妙な空気が禿萌える(*´Д`)ハァハァ
待ってました超GJ!
218飛父飛 寸×おさん:2007/02/08(木) 20:32:04 ID:49wUsnkW0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  飛父飛 寸心×おっさんだモナー。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  >>139-146の続き、後編だカラナ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
219飛父飛 寸×おさん 1/8:2007/02/08(木) 20:32:56 ID:49wUsnkW0
こんな時間にツインルームに泊まるおっさんと高校生はフロントにどう思われただろう。
そんな事すらどうでもよくなるくらい俺の心臓はおかしい動きになっていた。
なんて事したんだろう。何やってんだ、俺は。ていうか、なんでこんなに動揺してんだ。
ドアの前から動けない俺をベッドに座ったおっさんが笑顔で招く。あの人わかってんのかこの状況…。
来る前にコンビニに寄った。そこでおっさんは何かを買っていたが、
袋から取りだしたそれは、二つ入りのショートケーキだった。
「誕生日おめでとう、寸心君。」
おっさんは満面の笑みを俺に向ける。絶対に目を逸らすな、なんて言っていた俺が、まともに顔も見れない。
「ロウソクもね、買ったんだ〜非常用の一本だけだけど許してね。」
おっさんはケーキに刺すようにできていない太いロウソクを無理矢理埋めこんで、
ややぐちゃっとなったケーキに少し困ったような顔を見せた。でも、すぐまた笑顔になり
テーブルに置いてあったホテルのマッチでロウソクに火をつけた。
「ちょっと待ってね!」
ベッドサイドにある照明のスイッチを消すと、部屋はロウソクの明かりだけになった。
おっさんがベタにハッピーバースデーを歌い出す。
ほんと、おっさんはおっさん丸出しだ。なのに俺の心はどんどんいっぱいになっていく。溢れそうだ。
溢れ出した気持ちが口から出て来ないように必死で押さえる。
おっさん、俺はやっぱりどうしてもあんたが好きだ。
もう嘘はつけない。我慢もできない。
俺はいつからこんなに我が儘になったんだ。甘い考えを持つようになったんだ。
強くいなきゃならない、弱音なんか吐いちゃいけない、人に頼ってはいけない、ずっとずっと、そうやって来た。
信じる事の儚さと、夢は夢でしか無いと知ったあの日から。
望んだものを手に入れる事なんて諦めた方が楽だった。期待すればするほど、傷付くだけだったから。
それでも何かを手にしたくて、あの大きな、平和な空に手を伸ばして、もっと、もっと高く…
なのになんで、なんであんたはそうなんだ。
俺の世界に突然現れて俺の考えなんか真っ向から崩してきやがる。
220飛父飛 寸×おさん 2/8:2007/02/08(木) 20:33:33 ID:49wUsnkW0
「ハッピバースデーディア寸心くーん ハーーッピーバースデートゥーユ〜♪はいっ消してー」
ケーキを両手で持つおっさんの顔にロウソクの明かりが影になって揺れていた。
そのゆらゆらした光りはまるで高い空の空気の層のようで。
俺はそれに吸い込まれるようにゆっくりと顔を近付ける。
ロウソクの火を消すと、真っ暗になった部屋の中で、ロウソクの向こうのおっさんの口唇に口付けていた。

ケーキが、落ちたかもしれない。
せっかくおっさんが俺のために買ってくれたケーキが。
「ごめんな、おっさん。」
「えっちょ…」
暗闇の中、俺はおっさんを押し倒した。
「あ、あれっ?!待っ…す、お、お、落ち着こうとりあえず落ち着こうっ」
おっさんが必死で喋っている。落ち着けるか。落ち着くわけがない。
押し返してくれたら俺だってまだ止まれる気がするのに、押し返してもくれないんだな。
おっさんのネクタイもジャケットもそのままに、手探りでシャツのボタンを外す。
下に着ていたシャツをまくり上げ、手を滑り込ませた。
「あ、あ、どうしよ…」
「そんな悠長な事言ってる場合かよ!」
俺がやっているのに俺が逆ギレした。なんでこう、このおっさんはこうなんだ。
そんなに優しかったら守るものも守れない気がするのに。
「いや、だって突然すぎて…」
突然だから、なんだ。なんで抵抗しない?俺に悪いから抵抗できないのか?冗談じゃない。
肌に手を這わせ、探り当てたおっさんの乳首を指で押し潰す。
「あぁぁっ…ちょっと待ってっ!」
「待たない。嫌なら抵抗しろ。」
そのままグリグリと動かすと、おっさんが裏返って俯せになった。その上から覆い被さって刺激を続ける。
「うぅ…あっ…あ…ぁ待ってっ!」
221飛父飛 寸×おさん 3/8:2007/02/08(木) 20:34:27 ID:49wUsnkW0
首筋に軽く噛み付いて吸い上げる。跡は残さないように。
こんな事されるなんて思っても居なかっただろうに、乳首が敏感に形を現すのが指の感覚でわかる。
おっさんの身体がビクッと動く度に、愛しさが込み上げる。もっと、もっと。
「ねぇ…ね…寸心君!っす、寸心君っ」
「なんだよ」
「ど、どうしてこんな事するんだい?」
顔が紅くなった。どうしてじゃねぇよおっさん。
そんな初歩的な事聞かれたって答えられねぇんだよ。
「…あっ!…あの、ちょっとだけ指動かすのやめてくれるかな」
「…。」
「ね、ねぇ、なんか言って…」
無理。もう無理だおっさん。
「僕は大人だから…本当は止めないとって、思ってるんだけど…」
「んじゃ止めろよ!じゃなきゃ止まんねーんだよ!!」
「怒るなよ…ぅ」
「怒ってねーよ!!」
わかんねーよおっさん。それじゃわかんねぇ。大人だから何?思ってるけどなんだ?
俺はそんなに焦ってんのか?情けないか?同情か?なあ。
俯せのおっさんの腰を持ち上げ、四つん這いにさせる。
手探りでおっさんのズボンのチャックを降ろす。まだあまり反応していないソレを無理矢理引っぱり出して扱く。
「うわ…ぁっごめん、お願いだからちょっと待って!」
「待 た な い 。」
前のめりに倒れようとする腰を逃がさないように片手で掴む。
滑りが悪い。焦っているから無理矢理こすりあげる。
「何度も言ってんだろ、やめて欲しかったら…」
「寸心君っじゃあ脱ぐ…脱ぐから!」
…そんな止め方あるか?だが確かに俺は、止まってしまった。
222飛父飛 寸×おさん 4/8:2007/02/08(木) 20:35:08 ID:49wUsnkW0
……て、なんでそうなるんだ?
どうしたんだよ。何がどうなってんだよこの人。
おっさんは俺の様子を確認すると一息つき、「…よしっ」と気合いを入れた。
そしてベルトに手を掛ける。
おっさんは俺が止まっているにもかかわらず、本当に自らズボンを脱ぎはじめたようだ。
そんなおっさんの突然の行動に俺はどうしていいかわからず、
でもとにかく逃げられたくないと思って、一緒に手を取りおっさんのズボンを降ろしていた。
「暗くて良かった…」
ズボンを腿のあたりまで降ろした時おっさんが小さい声で呟く。
それは俺にとってひどく扇情的なセリフだった。
膝立ちしていたおっさんを後ろから抱え込み自分の前に座らせる。
「ぅひゃ」
握り込むと気の抜けるような変な声をあげた。
「おい、わかってんのか…おっさん」
「……はい。…」
こんな時に、まるで怒られている子どもみたいな返事をしやがった。
…もう、知らないからな。
ゆるゆると扱きはじめるとおっさんは足をつっぱらせ、その足が時々ビクビクと痙攣する。
おっさんの身体がだんだんぐったりしてきて俺に重みがかかる。
俺にされるがまま、おっさんは1つも抵抗しない。
一体何がどうなってしまったのか。もうそんな事も考えられないほど俺は夢中になっていった。
真っ暗な部屋には泣き声のようなおっさんの声と、擦りあげる卑猥な音が響く。
同時に乳首を攻めるとおっさんの吐く息が短くなった。
完全に勃ちあがったおっさんのソレの先端から時折液が溢れて、ビクリと痙攣する。
痙攣の感覚が短くなってきたのを見計らって扱く速度を上げる。
「うぁあ…ご、めん…もう無理…」
おっさんがハァハァ言いながら背中を反らせる。俺の足をギュッと掴んできた。
223飛父飛 寸×おさん 5/8:2007/02/08(木) 20:35:40 ID:49wUsnkW0
「ねぇ…ぁぁあっ…寸心君…」
「…いけよ。」
「ん…っごめ」
おっさんの身体が揺れると、握り込んでいたソレもビクビクと何度も痙攣した。
同時に手に熱いものがつたう。人の体温ってこんなに熱いものかと驚いた。
「ハァ…ハァ…ハァ……どうしよう、」
「まだそんな事言ってんのか」
「だって…だってさ…」
「おっさん。」
「え…?」
おっさんの手を握り、俺の元に引っ張った。
かなりギリギリな状態の俺を触ったおっさんの身体がビクッと揺れた。
「すん…」
「俺もしてほしい…。」
「えっ?!」
「口で。」
「…口でっ?!いきなり…だね、君は…わ、わかったよ、でも、その、やったことないから…その…」
「…なんでもいい。おっさんなら。」
「…う、うん」
おっさんはかなり混乱しているようだった。
そうだよな、混乱するよな。突然別世界に突き落とされたようなもんだ。
俺だって相当おかしくなってんだろうな。もうそんな事もわからないくらい。
自分が何してるかもわからないくらい。
224飛父飛 寸×おさん 6/8:2007/02/08(木) 20:36:21 ID:49wUsnkW0
ズボンと下着を脱いでベッドに腰掛ける。その前におっさんを座らせ、足を開く。
「あの、じゃあ…」
おっさんの手が辿々しく俺のモノを握る。それだけで反応しそうになるのをグッと堪えた。
微かに感じる生暖かい感覚。どうしてここは手とかほかの肌より感覚が鈍いのかな。
それでいて別の感覚はものすごく敏感で。不思議だ。
最初はペロペロと周りを舐めていたようだが、1つ息を吐くと俺のソレは生暖かい壁に包まれた。
やばい。いきそう。
もう全然やばい。口に入れただけなのに。
あまりにもやばかったからおっさんの髪を軽く掴んだ。
「あっごめん…歯とか当たった?」
「…いや、なんでもない。」
なんか…。
なんかかわいい。
おっさんがすげぇかわいい…。なんでだろう。
愛しくて愛しくて、俺の手は自然に掴んだおっさんの髪を優しく梳いていた。
会話も無く、ただただおっさんの髪を撫で続ける。
少ししたら、おっさんが俺の腰にしがみついてきた。
「どうした…」
「だって、寸心君…」
おっさんはそれ以上何も言わなかったけど、なんだかよくわからないけど、
なんだかよくわからないものが伝わってきた気がしたから、俺もそれ以上何も言わなかった。
おっさんの頭を抱きしめ返す。
おっさん、好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。言ってしまいたい。出来ることなら大声で。
この腕から伝わればいいのに。ちゃんと全部伝わればいいのに。こんなに好きな気持ちが、全部全部。
好きだ。好きだ。好きだ。好きだ、おっさん。
しばらくそうしていると、おっさんが俺を抱きしめる力を少し強めてきたから
もしかしてちょっとでも伝わってんのかな、伝わってるといい。ほんのちょっとでも、見えないほどでも、いいから…。
225飛父飛 寸×おさん 7/8:2007/02/08(木) 20:36:58 ID:49wUsnkW0
抱きしめあいながら、俺のモノにまた生暖かい感触があった。
おっさんが舌を伸ばして俺の先端を舐めているようだった。
あー…もう…なんなんだよこの人。アッホだなー…あー。もう、本当にこの人が、どうしようもなく…好きだ。
「…もっと。」
腕を放すと、おっさんは素直に俺のモノを口に含んだ。
おっさんが一生懸命頭を上下する度ジュブジュブと卑猥な音が響く。全身に鳥肌が立つのを感じる。
「おっさん…っ…」
少し間を置いた所ですでに限界に近付いて張りつめていたソレはどうしようもなく、
おっさんの口の中の唾液が産み出す奇妙な水流は俺が初めて体験する快感で、
そのリズムに翻弄され、俺は情けなくもあっけなく解き放たれた。
「んん゛っ!?…んぐ…ゲホッ熱っ!あぁ」
あまりの快感に溺れ、そのまま流れに身を任せていたらおっさんの口に出してしまった。
おっさんはいきなり口内に飛び散った液体をちょっと飲んでむせて口を離した途端顔射を食らったようだ。
悪い事をしたと思いながらなんだかおかしくて笑っちまった。
「ごめん、ごめんなおっさん」
「…ものすごくまずい…」
俺はおっさんが愛しくて愛しくてそのまま腰のあたりを抱きしめて引っぱりあげた。
そして俺の腿の上に対面させて座らせる。
おっさんは中途半端に引き上げたズボンのせいで変な体勢になり俺にしがみついた。
「…このままおっさんの中に入りたい」
「えぇえっごめんそれは無理!恐い恐い!」
おっさんが思いっ切り俺から離れようとしたから腰を掴んで引き留めた。
なんだ、断れるんじゃねぇか。
「…えーじゃねぇよ。わぁかったよ。しねぇよ。」
「う、うん。」
「ちゃんと断れるんじゃねぇか。」
「ん…うん………」
226飛父飛 寸×おさん 8/8:2007/02/08(木) 20:37:33 ID:49wUsnkW0
腰を掴んでいた手を背中に回し抱きしめる。それに応えるようにおっさんも肩から腕を回す。
「なのに…なんで止めなかった?」
「…………………………ん…」
「…。」
「………ごめん…」
小さな、おっさんのその小さな呟くような声に、息を飲んだ。
おっさんもそうならいいのに。
そんな風に思ってしまう。おっさんもそうならいいのに。俺と、同じならいいのに。
俺は止まれるんだろうか。
このまま止まれんのかな。
なんだって俺はこんなに弱くなったんだ。
人を好きになるって、こういう事か?おっさんのためならいくらでも強くなれそうな気がするのに。
「おっさん、大人なら、止まらなくなる前に止めてくれよな…。」
「寸心君…」
俺は脱いで放ってあったズボンのポケットに手を伸ばし、中にしまってあった小石を取りだした。
そしておっさんの手に小石を握らせ、俺も上からおっさんの手を握った。
「寸心君、これ…」
部屋は真っ暗だから、これがなんなのかは見えない。でも、おっさんは気が付いたようだった。
おっさん、俺は相当あんたが好きになっちまったんだぜ。わかるか。なぁ、わかるか。
突然おっさんの顔が俺の頬にぶつかる。
そのままズルズルと顔中に口唇が当たる。違う、そっちじゃない。俺の口唇は、ここだ。
おっさんの口唇に軽く噛み付く。すると離れたくないとでもいうようにチュと吸いついてきた。
そしておっさんは「う…」と、なんだか泣き声のような声を出し、そのまま深く、深く口付けてきた。
しばらくの間、俺達は深い深い口付けをした。
227飛父飛 寸×おさん:2007/02/08(木) 20:40:28 ID:49wUsnkW0
 ____________
 | __________  |                後編はすでに書き終えての前半投下でしたが
 | |                | |                 二次創作冥利に尽きる嬉しい感想を頂けて、
 | | □ STOP.       | |                 あまりにも嬉しく何度も書き直しておりました。
 | |                | |           ∧_∧   こんな物でも読んでいただけたら幸せです。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )  本当にありがとうございました。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
228風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 20:47:07 ID:0M6ANiCo0
オサーン可愛いよオサーン
スンツン可愛いよスンツン
なんでこの二人はこんなに切ないんだろう。
また映画見たくなっちゃったじゃないか!
229風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 20:55:28 ID:/r4pp5Z7O
飛父飛後半まってました!!!
スンもオサーンも愛くるしい…!
切羽詰まったスンの心理もエロ描写も萌えました
ありがとうありがとう
230風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 21:07:08 ID:P2JGraM90
後編待ってたよー!
GJGJGJ!!
オサーンもかわいいが、どうにも歯止めのきかないスンも可愛い!
禿萌えたよ!サイコーだ!

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \九回目です。もうチョイ続く。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベッドの上で、二人は裸になった。
ロウッドの体には、古傷の上から、更に傷がついている。
ヴァンパイアを探しているときに出来た傷だと、ロウッドは笑った。
ヴァンパイアのほうには、まだ治りきっていない傷が、いくつかついていた。
「ああ、まだ治ってなかったか…かなり深く傷つけられたからな…」
「痛くないのか」
「あまり、痛くない。そろそろ傷もふさがる頃だろう」
「そうか…無理するなよ?」
「無理なんかしてない」
ヴァンパイアは言った。そしてちょっと背伸びをして、ロウッドに腕を回し、口付ける。
「六ヶ月、ずっと思っていた。ずっと…ロウッドに抱かれたかった」
 ロウッドは少し驚いたような顔をしたが、すぐに穏やかな表情になり、ヴァンパイアの胸を舐めながら言った。
「俺も、抱きたかったよ、…愛してる、レイン」
「私も…好きだ」
 ベッドに沈むと、ヴァンパイアの後孔に舌を這わせる。
同時に指でいじってやると、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「あっ…そ、んなとこ…」
「何だよ、いまさら?舐められるのがいやか?」
ヴァンパイアは少し黙ってから、首を振った。
そして小さな声で言った。
「そんなこと…無い」
ぐ、と猛りが押し当てられたとき、背中に期待が走った。
欲しかった物。自分がどれだけ指を入れても、それでも欲しかった物。
「――あ、っあ」
「一気に入れるぜ」
そして一気に猛りが押し込まれた。同時に、ヴァンパイアは背をそらし、快楽の声を上げた。
「あああっ、ロウッド…!!」
「動かすぞ」
ヴァンパイアは必死そうな顔をしながら、うなずいた。
そしてロウッドの背に腕を回した。
「あっ、あ、んあっああ、ロ、ウッド、は、げしい…もっと、はげしく、していい、よ」
ロウッドはヴァンパイアに応えるように、激しく出し入れを繰り返した。
「ふああっ、いい、すごく、いい…!ああんっ!」
同時に、立ち上がったヴァンパイアの物もすりあげてやる。
「あっ、はあっ、だ、だめ、もう、ああっ、あんっ!」
「イく?」
ロウッドは、手の中の物が大きくなっていくのを感じながら、耳元でささやいた。
「ん、もう…、あああっ!!」
「俺も…っ!」
心地よい疲労を感じながら、ロウッドはヴァンパイアの隣に横になった。
隣には荒く息をするヴァンパイア。美しい銀髪が顔に掛かって、それをのけてやる。
「はあっ…」
「俺はまだまだいけるぜ、まあ、お前が無理か」
その言葉にむっとしたのか、ヴァンパイアはのろのろと起き上がって、言った。
「む、無理じゃない!」
ヴァンパイアはロウッドの腰の辺りに、のし、と乗っかった。それを見てロウッドはにヤリと笑う。
「ほー、乗っかってくれんのか」
「え。あ、その…わ、分かった」
ロウッドのそれが、硬くなっていくのを感じた。ヴァンパイアは戸惑ったが、ロウッドに腰を抑えられているので仕方が無い。
ずぶ…と、先ほど受け入れたばかりのそこに、再度入ってくるのを感じた。
「今度はお前が動けよ」
「え…、っ…」
言われるままに、腰を動かす。だが、動かすたびに感じて、上手く動かせなかった。
「あっ、ん…ああっ…」
「下手だなあ、よっ…」
ロウッドは腰をつかんで、動かした。
途端、びくんと背をそらし、ヴァンパイアが喘いだ。
「あんっ!!」
「お、いい声出すじゃねーか、もっと腰うごかさねーとな」
「やっ、それ以上動かされたら、ああっ」
「やめてほしい?」
「やめ…」
「何?」
「やめ…ないで…っ」
がくがくと腰を揺さぶられ、ヴァンパイアはすぐに達した。
次いでロウッドも、ヴァンパイアの中で達した。
「っあ…」
「気持ちよかったよ」
ロウッドは自分の胸の上でぐったりとしているヴァンパイアの、髪に口付けた。
「あ…わ、私もだ」
慌てて起き上がって、まじまじとロウッドの顔を見る。
見つめ返されて、ちょっと赤くなったが、軽く口付けをしてそのまま眠ってしまった。

そうして一ヶ月かけてロウッドの住む街に戻ってきた。
そのころには、ヴァンパイアは新しい服を購入して、それも以前のような黒のハイネックを購入し、外に出るときはローブを羽織って生活していた。
 その間も二人は上手くやっていた。
ヴァンパイアと人間。
同性同士。
そんなことは彼らにとっては障害にならないのかもしれない。
それに、同性愛はこの世界では認められていた。結婚だってできる。
途中、血が欲しくなると、ヴァンパイアはロウッドにねだった。
ロウッドもそれに応え、貧血にならない程度に血を分けた。
「なあ、そろそろ退治や討伐にも出かけようと思うんだけど、どうかな」
穏やかな朝食のとき。
ヴァンパイアは、淹れられたコーヒーをまずそうに飲みながら、答えた。
「私もついていく。…ところで人間の飲み物はまずいものなのだな。血はあんなに甘いというのに」
ぺろ、と舌を出す。
「血は甘いのか?お前の味覚ってどうなってんだ?…まあ、冒険についてくるのはかまわんが、ヴァンパイアだとばれない程度にな。剣を使いこなせないとつらいかもな。爪で攻撃してたらばれちまう」
「剣か、使ったことがない」
「俺が教えてやるよ。古い剣があったはずだ。古いといっても、切れ味はいいぞ」
がさごそと自分の荷物をあさっている。
家には極力物を置かない主義だ。
悪人の多いこの町で、誰もいない家に物を置くのは、盗んでくださいといっているようなものである。
「あった。…シルバーナイフ。死霊系にはよく効くやつだ。どうだ?王立武具店で買ったんだが」
鞘から抜いて、ス、と、ヴァンパイアに見せる。ヴァンパイアはあからさまにいやそうな顔をして、後ずさった。
「わ、私も苦手なんだが」
「お前も死霊系の仲間なんだっけ。生きてるのにな。不思議なもんだ」
 じゃあ次は、と、またもごそごそあさって取り出したのは、精霊の槍だった。
エルブンランスが進化した精霊の槍は、どの敵にも有効だ。扱いやすいことも利点だろう。
これならどうだと精霊の槍を目の前に持っていくと、いやいやながらも受け取った。
「まあ…これなら…」
「外、出て練習するか」
ヴァンパイアはちらりとカーテンの閉まった窓を見てから、首を振った。
「光があふれている。私は嫌いだ、光は」
「ああ、そうか、でも夜はなあ…。まあいいか、ダンジョンで鍛えてるうちにうまくなってくだろう」
「だといいな。光の多いダンジョンの依頼は受けないでくれ」
 ロウッドは、言葉の代わりにおでこにキスすることで返事をした。
少し恥ずかしそうにうつむくと、ヴァンパイアは、精霊の槍をまじまじと見つめた。

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ア、ミジカイ・・・カモ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )エロバッカデスミマセン
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
237風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 22:38:41 ID:BEmzEK3M0
>227
待ってました。
オサンもスンも可愛すぎ。
GJでした。
238風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 23:16:09 ID:LTUJ9r6i0
>227
うわーい!後編キターーーー!
ありがとうございます!!GJGJGJ!!!
この二人はどっちが攻めでも受けでもどうしてこんなにかわいいんだろう…
しかしこれもまたスン止めっちゃースン止めww
239風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 23:52:00 ID:0/TzpGfD0
>>227
GGGGJJJJJ!
どっちでもいける二人に乾杯
240風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 04:13:38 ID:gcDBOBPCO
>>227
やったーーー!!
待ってましたよスンオサ後編!
萌え死ぬかと思いました!!
ホントになんて可愛いんだこの2人はwww
また、スンオサ投下して頂けるのを楽しみにしております!
241風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 08:04:36 ID:T6RERpMN0
>>236
わーい、ヴァンパイアかわいー
毎回愉しんでいます

いや、そのエロいいです
連載なのに毎回無理なくシーンがあって、
その上ちゃんと進行している。素晴らしい
242漫画家4兄弟 3×1:2007/02/09(金) 12:59:27 ID:Rf1BUV7G0
          _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│某4人兄弟漫画家ドラマの三男家出から帰宅後の夜。3×1
                └───────────────
 ちょっと我慢できなかったです。そして初投下でドキドキです.....。
 不手際がありましたら申し訳ないです。
 そして温い話ですいませn
243漫画家4兄弟 3×1(1):2007/02/09(金) 13:00:57 ID:Rf1BUV7G0
 コン、と小さくドアがノックされた。
 長男が読んでいた美術雑誌から顔を上げてハイ、と返事をすると、ゆっくりとドアが開いて顔が覗く。
「サトシ‥」
 名を呼ぶと三男はニッコリと微笑んで、身体を部屋の中に滑り込ませてきた。
 そしてそのまま、長男のベッドに腰をかける。
 手にはウイスキーの入ったグラスが持たれている。
 長男はその姿に視線を投げながら、雑誌を閉じて机の上に置いた。
「どうした?」
 長男が問うと、三男はそのグラスに少し唇を寄せてから又笑い、自身が座っているベッドの隣をポンポンと叩いて座るように促す。
 その様子に苦笑して、長男は促されるままに隣に座った。
 直ぐに三男の左腕が長男の細腰に回されてくる。
 長男は解っていたかのように、されるままに目を伏せた。
 三男は長男が何も言わないのをいい事に、グラスをサイドテーブルに置いて長男の太腿に頭を乗せ、腰を更に抱き寄せる。
「昨日、迎えに来てくれたんだろ?」
「行ってない」
 三男の問いに即答した長男に、三男は少し笑って言葉を続けた。
「嘘つけよ。俺が帰った時、フロントが親切に教えてくれたぜ?落ち着いた感じの男性が来てたってさ。すぐ解ったよ、ワタル兄ィだって」
 言ってしまうと困ったように長男は眉を寄せる。
 あの後直ぐに帰ったのに、と小さくごちて三男の頭を撫でた。
「最近のフロントの人はそんなことまで教えてくれるのか?」
 細くて長い指が三男の頭をなぞる。
 その器用な指先が生み出す世界を、三男が愛している事を一番解っていてくれるのは、誰でもない、長男だという事も知っているのに。
 なのに自分はここから、兄弟達から逃げた。
 ここに来て間もない小娘に自分の弱みを見透かされたようで、いたたまれなくなって逃げたのだ。
 けれど逃げても、いや逃げたからこそ、この兄弟を、あの作品を愛しているという事を実感した気がした。
244漫画家4兄弟 3×1(2):2007/02/09(金) 13:02:07 ID:Rf1BUV7G0
 本当は直ぐに帰りたかった。
 ホテルで楽な気分になったつもりで、必死に逃避していたのだ。
 だから本当は、あの時編集者に兄弟に引き合わされた時も、心は揺らいでいた。
 あの時長男が来ていたら、自分は帰ったかもしれない、そう思うくらいには。
 三男はそんな事を考えながら、長男を見上げた。
「まあね。兄貴はちょっと浮世離れしすぎてるから知らないだけだよ‥もっとも、俺以外は皆そうだけどな」
 三男の言った言葉に、少々ムッとしたらしかった長男に、少し髪を引っ張られた。
「‥浮世離れしてて悪かったな」
「痛いって‥でも兄貴は別にいいんだよ、それで」
 引っ張る指を絡め取って、三男は漸く身体を起こした。
 そのまま長男に顔を近づけて、呟くように言う。
「俺は嬉しかった」
「ん?」
「来てくれたの」
 言うと長男は僅かに視線をずらして言った。
「オサムとヒナタも行っただろう?」
「ばーか」
「馬鹿とはなんだよ」
「何回言ったら解ンだよ‥俺はね、ワタル兄ィが一番なの」
 三男が長男の肩口に額を押し当てると、微笑した長男の息遣いが聞こえた気がした。
「昔からそうだったな‥お前は俺に甘えてばかりだった」
 その囁くように言われた声に反応するように、三男は更に顔を近づける。
「今もだよ」
 ちゅっと軽く口付けると、長男が目を見開いて少し動揺したように視線を振るわせた。
「俺が甘えたいのはワタル兄ィだけ」
 言いながらもう一度キスする。
 長男と初めてキスしたのは随分小さい時だった。
 あの時はじゃれあって、遊びの一貫でそうなったような気がする。
 けれどももっと大きくなって、思春期を過ぎた辺りで、自分が長男を普通の兄弟関係よりも深く思っていることに気付いてしまった。
 その事すら、気付かれていて、結局この人には敵わないのだと、何度思い知らされたか知れない。
245漫画家4兄弟 3×1(3):2007/02/09(金) 13:03:10 ID:Rf1BUV7G0
「‥‥しょうがない奴だな」
 いつもこの言葉は、OKだという長男のサインである。
 三男はそのままベッドに長男を軽々と押し付け、シャツを捲り上げて掌を肌に沿わせると、長男が身じろいで少し肩を押してきた。
「あ、明日、」
「‥?」
「明日も忙しいからな‥解ってると思うけど」
 念を押すように言う長男に、三男は鮮やかに笑った。
「解ってますよ、やさしくしますって」
 言いながらシャツのボタンを外していると、長男が不意にサイドテーブルに視線を投げて言った。
「酒、」
「何?飲むの?」
「‥飲ませてくれ‥‥」
 僅かに赤く染まった目元に引き寄せられる。
 自分の鼓動が少し早くなった事を自覚しながら、三男はグラスに手を伸ばした。
「‥了解」
 軽く口に含んで長男の口腔にそのまま流し込んだ。
 長男が嚥下する音を聞きながら三男が舌を絡めて口腔を探る。飲みなれたアルコールの感覚と香りがいつもより口腔内に充満して、
そのまま酔ってしまいそうな気さえする。
 そして僅かに息を漏らした長男が、僅かに唇が離れた時に呟いた。
「もう、」
「‥ん?」
「勝手に出て行くんじゃないぞ‥俺を心配させるな」
 囁くように言われた言葉は、更に三男の鼓動を早くさせた。
(兄貴は絶対天然だよな‥)
 そんな事を言われたら、止まらなくなってしまうじゃないか。
 自分の兄相手にこんなに欲情するなんて、昔は考えられなかったのに。
 そんな事を考えていると、長男が怪訝そうに見上げてきた。
「何‥?」
「何でもない」
 何でもなくはないけれども、そう言わなければ明日、長男の仕事に支障が出てしまうのは確実だ、と思わずにいられなかった。
246漫画家4兄弟 3×1:2007/02/09(金) 13:03:44 ID:Rf1BUV7G0
          _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ヤッパエロアッタホウガヨカッタカナァ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘
  読んでくださって有難うございました〜!
247風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 14:40:37 ID:Q9wrKNDW0
>242
GJです!
いや、エロナシでも充分エロかったです!
堪能させてもらいました!
248鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き:2007/02/09(金) 16:48:11 ID:nPCUx8s50
前スレに書いてた鰈の続きです。
仕事忙しかったのが終わって久々の投下です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )もう誰も覚えてねーyo!
249鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き1:2007/02/09(金) 16:48:52 ID:nPCUx8s50


 訳が分からない。
 そんな快感を久しぶりに味わった。
 全ての思考は停止していた。ただ感情だけが溢れかえる。それは悲しさであり、嬉しさであり、悔しさであり気持ちよさであり、
愛しさであり憎さであった。
「ああ、兄さん…ほら、見て下さい」
 呂律の回らぬ、舌っ足らずの子供のような口調で、父の体の上から兄を見下ろす。
「ここに、お父さんが、入ってるんです…見えますか?ほら、こんなに、深く…っ」
 父が奥を突く度に、体が跳ねて、息が詰まる。思うように兄に向かってしゃべれないのがもどかしかった。
「ああ、ああ、いい…」
 兄がまだ知らぬ快楽を全身で味わいながら、それを見せつけるのは想像以上に異様な感覚だった。
 兄の顔は涙に濡れ、正体の知れぬ興奮から、口から荒い呼吸が短く漏れ続けていた。
 それは悲しみと怒りのせいなのだろうと思った。しかし。
「…お前の兄さんを見てみろ」
 その父の言葉を待つまでもなく、僕は兄の身体に釘付けになっていた。
「っはは…兄さん…」
 からからの喉から、途切れがちに乾いた笑いを漏らす。兄の下半身は、服の下から、布を押し上げ始めていた。
 僕たちの視線の先に気づいた兄ははっとして顔を背け、
「ち、違う、これは…っ」
「何が違うんです…?」
 僕は父と身体をつなげたまま、半身を捻って兄の方へ腕をついた。布の上からそっとそこへ触れると大きな声で兄が
やめろと制止した。
「ははは、恥ずかしがらなくてもいいじゃありませんか。同じ男なんですから」
250鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き2:2007/02/09(金) 16:49:25 ID:nPCUx8s50
「違う、こ、んな…馬鹿なことが…」
 あくまで認めたくない様子の兄を、むしろ愛おしみをもって眺めやりながら、僕はそのズボンの金具を外しにかかった。
「! な、何を?」
「兄さんだけお預けで、気持ちよくなれないのは不公平でしょう?」
「やめるんだ!」
 兄は身を捩って逃れようとしたが、あらかじめ物理的に拘束しておいたせいで、さして意味をなさなかった。
「僕たちのどちらを見て興奮したのですか。お父さんのように僕を抱きたいですか。それとも僕のようにお父さんに
犯されたいですか?」
 兄は半狂したように目を見開きながらかぶりを振った。
「…ち、がう、違う!」
 しかしその叫びは、僕が下着の中から直に兄の熱を取り出すことで止んだ。
「大丈夫ですよ、今…気持ち良くしてあげますからね」
 子供をあやすような口調で言いながら、僕は兄のそこへ顔を近づけていった。明らかに僕自身の呼吸も上がっている。
自分の性器も、父に触られているわけでもないのにどくどくと脈が感じられるほどに高まっているのが判った。
「あ…やめ、ぎ、ん…あっ」
 僕は口の中へそれを招き入れた。信じられないほどに熱かった。そして兄は信じられないほど甘い声を上げた。
彼は妻にこんな声を聞かせていたのか。幼い頃から側にいた自分すらも今まで知らなかったその魅力を、他人が知っている
のかと思うと理不尽にも無性に腹が立った。取り戻すかのように、持てる限りの知識を使って兄を責め立てた。僕の舌の
動き一つ一つに答えるように、兄は恥ずかしげに小さな喘ぎを繰り返した。制止の声すら、快楽の声に途切れがちになって
いつしか完全に途絶えていた。そうなると、もう互いにどちらも正気など忘れたかのような状況だった。
 無理な体勢で上半身をかがめていた僕に合わせ、父は抱え上げていた僕の足を降ろして四つ這いにさせた。そうして
後ろからいっそう深く貫かれると、僕は思わず兄を咥えたまま呻いた。それが刺激となって、連鎖反応のように兄が呻く。
251鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き3:2007/02/09(金) 16:50:06 ID:nPCUx8s50
「ん…ん、ん」
「あっ、ああ…」
 しばらく僕たちの様子を見ているだけだった父は、僕の腰を抱えて激しく律動を再開した。僕は口淫をとても続けて
いられなくなり、片腕で兄の腰を下から抱き寄せ、その屹立した場所に頬を擦り寄せながら、同時にもう片方の手で兄を
擦り上げ続けた。
「あ、あ…だっ、もう、」
 絞り出すように断続的な高音を発するだけの兄は、明らかに絶頂が近いのを訴えていた。しかしそれは、焦らされ続けていた
僕の方が少し早かった。そして攻め立てる側に媚びて強請る手段を持っていた僕の方が有利だったとも言える。
「あ、ん、お父さ…もう、もう、お願いですから…」
 僕は兄から身を離すと、背を反らすように父を振り返ってその首に手を回し、顔を引き寄せた。
「ん、んん、ぅ」
 目を閉じて深い口づけを交わしながら、腰を振って父の雄を追い立てる。父は片手を僕の前に回し、待ちかねていた最高の
慈しみを僕に与えた。
「あ、あああ…!」
 もとよりひどく濡れていた僕自身は、父の手に触れられるなりその滑りのいい刺激に、あっさりと降伏した。先端が父の
指先の細かい刺激に耐えられなくなった瞬間、僕はびくびくと痙攣して精を放った。
「あっ、っ…」
 射精が終わって脱力しても痙攣を続ける僕の身体を、父が後ろから抱き締めてくれた。兄は焦点の合わぬ目でそれを見ていた。
 物欲しそうな目にしか、見えなかった。
 その扇情的にして退廃的な兄の様子は、僕に未だかつてないほどの満足感を与えた。あの兄が。彼はこんな顔もしてみせること
ができたのだ。
 同じじゃないか。僕は思った。兄とて一人の醜い人間なのだ。僕や父と同じ、汚れた血を引いている。
 言葉を発することも忘れたような兄を見ながら、僕は満足と、そして虚脱を感じた。
252鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き4:2007/02/09(金) 16:51:11 ID:nPCUx8s50
「お前は…どうして欲しい?」
 父が兄に向かって静かに言った。兄は答えず、しかし僅かに残った彼の誇りがそうさせるのか、まだ緩く首を横に振った。
僕は嘲笑に近い笑いが込み上げるのを感じながら、欲を宿したままの兄の部分に人差し指を伸ばした。つつ、と下からなぞり
上げると、虚勢はどこへやら兄は唇を噛んで喉を反らし、喘いだ。それどころか、あろうことか僅かに腰を動かして、僕の指に
自身を擦り付けさえした。
「欲しいのでしょう」
 掠れた、呟くような声で僕は言った。
「正直に言って下さいよ。そうしたら、手に入るんだから」
 手に入り、そして失う。
 貴方が今まで大切にしてきた幾多のものが失われる。
 しかしそんなことはおくびにも出さず、僕はただ優しく兄の性器を撫で続けた。聖書にある、基督を誘惑しようとした悪魔は
このような劣情を持っていたのだろうかと、ふと思った。
 僕の目の前で陥落直前の聖者は、何か言おうとして、しかしそれでも躊躇うように口を閉ざした。
「兄さん」
 多少苛立ちを感じ、責めるように彼を呼んで、僕は愛撫の手を放し、その熱をただ触れるもののない空気の中に放置した。途端に、
面白いほどの動揺の目を投げかけ、彼は僕に何事か訴えかけようとした。
「触ってほしいですか?」
253鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き5:2007/02/09(金) 16:54:16 ID:nPCUx8s50
 戯れに背後の父の頬に接吻などしながら、視線だけ兄の方へ向けて問うた。兄は視線をどこか下の方に彷徨わせながら、察して
ほしいと言わんばかりに脚をぴくぴくと震わせて、身悶えた。
 それでも口を開かない兄に、僕は手段を変えることを思いついた。そして父に、彼の腕の拘束を解かないかと提案した。
 父は、そして兄も、驚いたように僕を見た。父は躊躇ったようだったが、
「兄さんは、もう僕たちを殴れもしなければ、外へ出ようとも思わないですよ」
 僕がそう言うととりあえず納得した。
「どうするつもりなんだ」
 問う父の額に口づけで返すと、僕はだるい身体を叱咤して起こし、兄の腕の紐を解きにかかった。父の強い力で結ばれた結び目に
苦労しながら、赤い痕を残しながらもやはり美しい彼の手首をうっとりと眺めた。兄が、何をするつもりなのかと怯えたように、
掠れ声で僕の名を呼ぶ。その響きに僕は嬉しさを感じ、愛しさをもって返事をした。
「兄さんのこの手で、お楽になって下さい。ちゃんと、見ていてあげますから…」
254鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き:2007/02/09(金) 16:55:53 ID:nPCUx8s50
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ;)長男受も加わり気味だよね…注意書き忘れスマソ
255風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 17:06:32 ID:oNKfDtPy0
>>254
待ってました…!!
次男にも長男にもモエ死ぬ…!! GJ、GJ〜!!
256風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 17:29:11 ID:tLJmi3RNO
>>242
素晴らしい…!(次男風に)
甘え攻の三男とさりげなくエロい長男に萌えました。
ありがとう、GJ!
257風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 17:48:02 ID:v+ip3SxEO
>>254
お待ちしてました!!仕事お疲れ様です
長男も次男も色気ありすぎ…
258風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 19:16:00 ID:OcwH8sVc0
>242
超GJです!!自分も三男家出が消化不良だったから嬉しかった!ありがとう〜っ。
長男の「飲ませてくれ・・・」に萌え死にました。
次回はエロもバッチ鯉でお待ちしておりますよう・・・!
259風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:14:17 ID:e9fpPe7a0

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今妻同期×デスクモナ。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  萌がとまらない。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

260風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:15:56 ID:e9fpPe7a0
「話し合うだぁ?」
出来上がったばかりの明太子パスタの皿をかの人の前に置いてから、彼は横のスツールに座った。
 うん、とかの人は大きく頷く。
「ちょっと待て、お前。
 部屋に乗り込んだんだよな?」
 頷く。
「そこに二人居たんだよな?」
 ただ頷く。
「男同士の決着はいいよ、それは。
 でも、関係があったってお前の奥さん、認めたんだよな?」
 かの人はやはりひっかかるのか、そこだけ小さく頷く。
「逢いたかったから自分から誘ったって、奥さん言ったんだよな?」
 かの人はまた小さく頷く。
 彼には信じられなかった。そこまでされて、話し合う、などと言っているかの人のことが。無類のお人よしに思える。
「なんでだよっ。証拠もあるし、そこまで言われて、なんでまだ話し合う必要があるんだ     
 よ。離婚だろう、普通?そこまでされたら」
「子供もいるし。つい頭にきて離婚とか言ったけど、やっぱりこれまでの生活は崩せないっていうか、妻のことは人生かけて愛してきたし、仕事と家庭と両立させて立派な妻だとは今でも思ってるし・・・・・」
 かの人は、うだうだと続ける。
(こいつはっ・・・)
 彼はじれったかった。
 仕事と家事を両立し、どんなに立派な妻だったとしても、浮気をされたのは事実なのだ。それも妻自身から誘ったときている。どこに考える余地があるのだろうか。
261風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:17:13 ID:e9fpPe7a0
 今もまだ、かの人の口からは、妻を愛している云々こぼれ続けている。
 彼は、もう聞きたくなかった。
 浮気され、そのせいで体調まで崩しているかの人の、そんな言葉を。
「・・・・・だからっ・・・・・・!?」
唇をぶつける。
驚いているのを放っておいて、かの人の唇を強引に舌でこじ開けた。
「・・・・んっ・・・ふっぅ・・・」
歯列をなぞっていると、息が苦しくなったのか、かの人は何とか息を吸おうとした。彼はそのわずかな隙間から舌を進入させると、逃げるかの人の舌を追って、強引に絡めた。
そのまま存分に、かの人の口腔を蹂躙する。
絡めとっているのはこちらの方だというのに、まるでかの人に絡め取られているような、そんな甘い心地はかの人自身によって止められた。
力一杯押し出され、彼は背後に倒れそうになるのを踏鞴を踏んでようやく凌いだ。
「・・・な、何だっていうんだよっ!?お、お前まで俺のこと馬鹿にしてんのかっ?
 どうしてこんなこと・・・っ!」
「どうしてだ?」
蒸気した頬で、目に涙を貯めてそう訴えるかの人を見ていると、彼は何故か猛然と腹が立ってきた。何やら誤解をしているらしいが、そんなことで同性にこんな口付けをしかける奴がいたらぜひとも見てみたい。
「そんなこと自分で考えろっ!?この馬鹿!!」
コートをとって、足音も荒々しく彼は店を出て行った。
「・・・・・・」
後には無言で佇むかの人と、湯気を上らせるパスタだけが残されたのだった。
262風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:19:25 ID:e9fpPe7a0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ キスッテムズカシーナ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
263風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 22:51:16 ID:8/P6E6sG0
>>259-262

もっ…萌えー!!
同期セツナス
264風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 23:32:08 ID:wp4SmGAOO
華園、鰈、紺妻とドラマ萌えが続けて読めて嬉しい。
3作品ともめちゃめちゃ萌えました。
鰈、続き楽しみにしてます。
ありがとう。
265風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 00:56:00 ID:y/cVHMQdO
も、もももえるー(´д`*)
やべえ、今期ドラマ 始 ま っ た な
266風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 01:31:04 ID:CFQmyKeYO
今見てるドラマの萌がすべてここで補給できる…
ありがたやありがたや。
267風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 02:46:01 ID:wtA9MBBL0
長男受け来るか!?
鰈待ちの私に愛の手を!!頑張って下さい!!
268風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 05:09:17 ID:lki5+IiJO
次男て文字にびっくりしたけど華園じゃないんだ…orz
華園次男受けが読みたい…
269風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 13:17:18 ID:YRPZiuqg0
>268
何それ?1行目感じ悪すぎ
自分で書けよ
270風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 13:28:34 ID:eYMzNIha0
1行目どころか全部感じ悪い。ここは要望を書く場所じゃないってーの。
271風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 13:35:54 ID:LWhWP3tYO
自家発電しろよw
272風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 14:12:06 ID:odlJkhhS0
まぁまぁほっとこうぜ。
273風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 14:49:02 ID:P31vHFen0
>269-272
つ絡み

既に多数届いております。
274風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 15:09:14 ID:e0SsLDKqO
とりあえず花園は厨ジャンルだと自分の中で認定した。
275風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 19:24:27 ID:6Lz8kGAt0
棚に新刊を置いていってくれる人がいて
住人が本を借り出しに来ている場で
本棚にむかって○○読みたいとかこれは・・・とか言うのは
TVとお話始めるお年寄りクラスですよ

新刊を置いていってくれる姐様方ありがとう
毎晩wktkしながら本棚に通ってます
276風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 19:35:39 ID:eAFHM5d00
・・・なんか殺伐としてるけど、とにかく
>>254
待っておりました。お仕事おつかれさまです。
毎回毎回震えるほど萌える。
277凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦):2007/02/10(土) 21:34:59 ID:zjviXdWJ0
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

凄いよ!マサノレさん のマサノレ×間茶彦で、
根性なし作戦なしやまなしおちなしいみなしの中途半端なエロネタです。
勢いだけで書いたら途中で燃え尽きた。今は反省している。
278凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)1:2007/02/10(土) 21:35:38 ID:zjviXdWJ0
そういうこととは無縁の男だ、と勝手に思っていたから
僕自身はそういう感情を、奴の前では極力抑えるようにしていた。
抱きしめたいとか、抱きしめられたい、キスしたいとか、キスされたい、
あれをしたい、これをしたい、色々願望はあったのに、どれも僕には言い出せなかった。
うじうじするのは男らしくない、と自分でも思っていたけれど、
そういうことを自分から言い出すには、僕は少し臆病過ぎたのだ。

そう、だから、今のこの状況は、僕にとっては願ってもみないことであり、
いやむしろずっと願っていたことであって、だからその、何ていうか、つまり、


279凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)2:2007/02/10(土) 21:37:08 ID:zjviXdWJ0
「ふ、ぁっ、マサノレっ、」
彼の舌が僕の首筋をなぞると、そのくすぐったさに僕は思わず声を上げてしまった。
何かを探してるみたいに、執拗に、彼の舌先が僕の首を這い回る。
僕はふざけてる子どもみたいに笑い、あえいだ。
彼は僕のYシャツの第二ボタンに手をかけ、外し、第三ボタンに手をかけ、外し、
第四ボタンに手をかけたところでいきなり「もっとしてほしいかい?」と僕の耳元で囁いた。
…そんなん決まってるっつーの、「…い、いや、別に」
そっけなく言おうとしたつもりが、妙にかすれた声になってしまって恥ずかしくなる。
「俺は別に、そういうつもりじゃ」「おや!嘘をつくんだね?」
彼の手が僕のYシャツの中に滑り込んできて、僕の肌にじかに触れた。
その冷たい感触に、僕はまたしても驚き、飛び上がってしまう…ついでに声も上げてしまう。
「嘘をつくなんて男らしくないぞ、間チャ彦」
痛い所をつかれて僕は固まってしまった。うそをつく…おとこらしくない…嘘をつくなんて男らしくない。
そうだ、マサノレはんの言う通りや。俺は、ほんとはもっとしてほしいのに。
彼の声は特に高揚しているわけでもなく、普段みんなと話している時のそれと全く変わらないか、
それより少し冷たいかんじで、なぜだか僕を余計に興奮させた。
280凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)3:2007/02/10(土) 21:38:11 ID:zjviXdWJ0
彼の指先が、僕の胸を(まるで女にするみたいに)まさぐる。
「ほら、間チャ彦、嘘は男らしくないぞ」「う…ぁあっ」僕は(まるで女みたいに)声を出してよがった。
「正直に言いなさい、間チャ彦」僕は息も絶え絶え言う。もっとしてください。
僕は完全にたってしまっていた。
「…いい子ね!」彼はそれを聞いて少しだけ微笑んで、それから僕にくちづけた。
彼の舌が僕の前歯に触れたので、僕は少し口を開く。すぐに、口の中が燃えるみたいに熱くなった。
僕は、彼とくちづけながら、自分のYシャツの残ったボタンを全て外し、それを脱ぎ捨ててしまった。
そのまま彼の背中に腕を回す。
「…何だ何だ間チャ彦、急に積極的になっちゃって」「そ、そないなことあらへん…」「ふぅん?そうか」
そして、もう一度唇を重ねる。僕の肩に添えられていた彼の右手が、
僕の上半身を丹念にまさぐりながら次第に下へと降りてきて、
ついには僕の屹立した物に触れた。ジッパーが下ろされ、彼の指がそれに絡みつく。
僕は思わず跳ね上がりそうになったけれど、彼の片腕が僕をきつく抱き締めていたから
少しも動くことが出来ず、彼に唇を塞がれたまま喘ぐしかなかった。
「っ…んぅ、あぁっ」彼が急に唇を離したから、素っ頓狂な声が出てしまう。
それでも彼は手を休めずに僕を追い立ててくる。
僕は、彼に爪を立ててしがみついて、彼の首に顔を埋めて、彼の名前をうわごとのようにとなえながら、
彼の手の中で、達してしまった。ああ、やってしまった。
倦怠感。
僕はゆっくりと、自分の体を彼の体から引き離し(彼の顔を見るのは気恥ずかしかったから)
顔は背けたままで、小さく謝った。
「何が?」僕は何も言い返さなかった。それから彼は、僕をもう一度抱き締め、
やはり小さな声で、大好きだ、と僕の耳元で言ってくれた。
「…俺も、」僕も、彼をぎゅっと強く、抱きしめ返した。
281凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)4:2007/02/10(土) 21:40:04 ID:zjviXdWJ0





茶「ハッ…!!」

茶「……夢か…」(ガビーン)
282凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦):2007/02/10(土) 21:42:32 ID:zjviXdWJ0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!



逃げるお( ^ω^)
283風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 22:39:28 ID:4qiJ56NG0
>277-282
もももものすげー勢いで萌エタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
間チャ彦可愛いよ間チャ彦
284風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 22:47:06 ID:o/dzra+cO
鰈なる1族といい、鼻園といい、今期のドゥラマは兄弟萌えが豊作という事ですな。
善きかな善きかな。
285風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 23:21:44 ID:Pqn82WM30
>282
GJGJ!
286風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 23:22:47 ID:X0qWkAxy0
>282
gjgj!
ちょっと原作読み返してきます
287イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:24:44 ID:Gw5swJyw0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | イハラ・ナガセ×ヨシオカ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ナマモノチュウトハンパスイマセン
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
288イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:25:31 ID:Gw5swJyw0
久しぶりにその名前を聞いて、忘れていた胸の痛みを思い出した。
「え、」
「だからぁ。ヨシオカ君!」
イハラさんは聞き返した俺にイラついたようにもういちどその名前を小声ながらも叫ぶ。
「彼、良いよね」
「はぁ・・・」
知ってる。彼が良いのなんて、俺は何年も前からとっくに知ってるさ。
「声とか独特でね・・・今やってる、なんだっけ。NHKの。あれとか俺最近はまっちゃって。」
ポルタ。うん、あれ良いよね。ヨシオカ君の声がすごくはまってると思う。
優しく子供にといかけるような声で・・・砂糖みたいな甘い声で・・・
「あの声俺震えちゃったよ。たまんねえよな〜」
うんうん・・・っておい。
「体もさ、細くってさ〜。俺、前共演したとき大勢で一緒に風呂に入ったことあるんだけどな、
めっちゃくちゃ体細くって白くって、なんか皆変な気持ちになっちゃって気まずくってさぁ。
俺も皆も全然そっちの気なんかなかったのになー」
ガハハハハハ
恰幅よく笑う彼に「そうですか」ととりあえず薄く愛想笑いをする俺。
だけど心中は穏やかではない。
(闇雲に誰かと一緒に風呂入ったりするなって忠告したのにあいつは・・・!!)
この様子だと全く俺の忠告の意味なんかわかっちゃいないんだろうな、と怒りと共に呆れる。
「それでさ、風呂から出た後の浴衣姿がまたなんともいえなくってねえ。
正直、そこらの女優の濡れ場見てるより興奮させられたね。いやーそこはかとない色気が彼には漂ってるよなぁ・

・・」
「・・・・・・」
今度はそうですか、との愛想笑いさえ出来ない。
289イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:27:21 ID:Gw5swJyw0
なにやってるんだばか、と話題の彼の人に対しての悪態を心の中でつけるだけつくが
頭では懐かしい彼の人の浴衣姿なんぞを勝手に想像してしまってパニック状態になってきてしまっている。
「それでね、ナガセ君」
怒りやら呆れやら猥雑やらでグルグルとしている俺の耳にイハラさんはさらに近づいてきた。
「君、彼と仲良いらしいね」
「え、」
台風状態だった俺の思考回路がピタッと止まった。
なかいい?
仲良いって、友達として?それとも。
どこまでのことを言ってるんだろうか。まさか、何か知ってるのだろうか。
あのときの俺と彼のことを。
それとも俺が知らないだけで、とっくに俺と彼のことはいわゆる芸能界裏まめ知識として出回っているのだろうか。
どう答えたら良いのか分からず黙ったままの俺をイハラさんはとくに気にした様子も無く続ける。
「それでね、ものは相談なんだけど、」
ゴクリ
「彼と連絡取りたいんだけど、取り次いでくれない?」
・・・・・・は?
予想していた内容と全く違ったことに安堵し、そして疑問符。
「えっと・・・ヨシオカ君に、ですか?」
「プッ。今の流れでそれ以外になにがあるんだよ」
話聞いてなかったのかよ〜と彼はケラケラ笑うが、俺は全く笑えない。
「・・・なんで・・・」
「いやー俺前に共演したときにはお互い役になりきってて満足に話せなかったんだよ。だから、な?」
「・・・・・・・」
嫌です、と思わず出そうになった口をつぐむ。
仮にも先輩だ。それに男同士だし、ここで断ったら「怪しい」となって本当に恐れていた事態になるかもしれない。
けど・・・
「いいだろ?別に女紹介しろって言ってるわけじゃねーし。ただ彼ともっと話してみたいんだよ。」
290イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:28:35 ID:Gw5swJyw0
・・・・・・・そんなの、俺が話したいよ。
ぽつり、と呟くがイハラさんは「怪しいことしないからさ〜ハハハ」なんて言ってて気づいていない。
怪しいことなんて考えるだけでも許せねえ・・・!
なんて自分のことは棚に上げて怒りつつも、OKしないとこの話を切り上げることはできないな、と思い
俺はヨシオカ君の携帯番号をイハラさんに教えた。

それからしばらくして、現場で一緒になった井原さんがまた俺に話し掛けてきた。
「やあナガセ君!この間はありがとうな。」
「ヨシオカ君と連絡とれました?」
「ああもうバッチリ!」
ニマニマと不気味なくらい機嫌の良いイハラさんに、反比例して俺の機嫌は悪くなってくる。
(・・・一体ヨシオカ君とどんな話したんだろう)
ヨシオカ君は基本的に人見知りだ。よっぽど仲良くなってからじゃないと彼と満足に話すのは無理だと思うのだけれど
イハラさんの様子を見てると、まさか共演してるっていうのもあるだろうが一回連絡とっただけでそこまで親密になれたのか、と勘繰ってしまう。
「・・・たくさん話せました?」
「ああ!有意義な話がたくさんできたよ〜」
ほんと、ありがとうな!
そう言って彼はポンッと俺の肩を叩いて脚本家へなにやら話し掛けに行った。
・・・おかしい。
この間のイハラさんの様子からすると、彼の今の様子に疑問を感じずにいられなかった。
ベラベラとヨシオカ君のここが良かっただのたまらないだの語られることを覚悟してたんだが、拍子抜けするほどあっさり話を終わらせた。
それも不気味なほどの上機嫌で。
一体何なんだ。何を喋ったんだヨシオカ君と。
気になってしょうがない。
その日の現場はなんとか乗り切ったものの、俺の心は不安定すぎて自己嫌悪に陥るくらいひどい状態だった。
イハラさんにそれとなく聞いてみても、「いや〜」なんてにやけた笑いしか見せてくれない。
そして俺は覚悟を決めた。正直、良い機会だとも思った。
今更何連絡してきてるんだと罵倒されても良い、と
俺は思わずヨシオカ君に連絡を取って今から会う約束を無理やりとりつけてしまった。
291イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:29:42 ID:Gw5swJyw0
「・・・なんですか・・・?」
都内の某公園に、彼は黒い上着とジーンズといういつものラフな格好で現れた。
久しぶりの彼の姿を認めた瞬間、俺は涙が出そうになった。
まるで闇の中に溶け込んでしまいそうな細い体。月に一人だけ照らされているかのような白い肌。
そして少し迷惑気な声すら甘い睦言に聞こえてしまうからたちが悪い。
「その・・・イハラさんと最近会った?」
「・・・会いました」
「どういった・・・話をしたの?」
自分って言っておいてこれじゃあまるで嫉妬深い彼氏みたいだと恥ずかしくなった。
「い、いやその。ほら、俺が番号教えたから・・・聞いた?」
「聞きました。」
自分をフォローするかのような情けない言葉を発した俺に、ヨシオカ君は来て初めて目を合わせた。
「・・・まさか、ナガセさんがツツモタセのようなことするなんて、思いませんでした。」
ツツモタセ?
しばしその意味を頭の中で考え、えええ!?と驚愕する。
「う、うそ」
「・・・」
「・・・うそだろ・・・」
俺はどっと力が抜けてしまってまともに立ってなんていられなくて、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。
「俺は・・・イハラさんが話がしたいっていうから・・・」
「・・・」
「なんで・・・」
あのとき少し考えればこういう結果は分かってただろうに、俺は彼との関係を怪しまれることを恐れるばかりだったんだ。
だからこんなことに・・・
「・・・ほんと・・・ほんとに・・・ごめんな・・・」
自分を責めることしか出来ない。ただただ頭を抱え込み、どうしてあのとき軽々しく教えてしまったのかと後悔して仕方ない。
断じて。絶対に。彼をそんな目にあわせるつもりはなかった。だって俺は今でも・・・
だけどこれは俺の勝手な言い分でしかない。彼は一体どういう気持ちで抱かれたのだろうか。
それを思うと苦しくてたまらない。
彼は今、俺をどういう目で見ているんだろうか-----
292イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:30:31 ID:Gw5swJyw0
「でも別に構いませんよ。イハラさん良い人でしたし」
「-----え、」
しゃがみこんだまま自責の念に駆られっぱなしの俺の頭上に彼がそんな言葉をかけた。
思わず目を見開いて彼を見上げると、彼は感情が読めない表情で遠くを見ている。
「共演したときから良い人だと思ってたんですけど、たくさんお話できて嬉しかったです」
「・・・で、でもその・・・無理やり・・・・」
「僕男の人に抱かれるの、慣れてますから。平気ですそんなの」
「・・・っなに言ってんだよ・・・!」
ガンッ
投げやりにそう言った彼に、思わず彼の肩を掴んで近くにあった木に押し付けた。
「・・・どうしたんだよ・・・」
「・・・・・・・ナガセさんこそ、いきなりなんですか・・・・・・」
「ヨシオカ君・・・」
「・・・ナガセさんに教わったんですよ。そういう遊び。」
彼の透き通った目が俺を見つめる。
「イハラさんすごく優しくしてくれましたし、全然平気です。」
ひんやりとした手が肩を掴んでる俺の手を掴む。
「良いこと教えてくれて、ありがとうございました」
そして俺の手を肩から外して、彼は去っていった。

俺はそんな彼に何も声をかけることも出来ず、しばらく寒空の中呆然と突っ立っていた。
293イハラ・ナガセ×ヨシオカ:2007/02/10(土) 23:31:29 ID:Gw5swJyw0

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ サンチョメ、ナルコトノリハビリデシタ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ドウモジブンハカレヲイタブリタイヨウダ・・・
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


294風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 23:55:38 ID:wWt7C/bw0
>>293
うわぁぁぁぁ・・・・な、何ていう破壊的な萌え攻撃をしかけるんですか!!
GJGJGJ!! 最高です姐さん!!!
ヨチオカヲタな自分にとって、これ以上無いツボをつかれました。
大地震級の萌えウェーブにさらわれて、今夜はもう戻ってこられそうにありません・・・・。
ありがとう!
295風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 23:57:16 ID:eueushl10
>>282
GJすぎる
296風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 00:33:49 ID:gZy1lB16O
>>293萌え死んだ… 姐さんGJすぎるよ…!
ここまでもっと読みたいと思ったSSは久しぶりだ…!
姐さん本当にありがとう!
297「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:17:42 ID:RyF9gTZxO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

突発的に再燃してしまい、妄想を始めたら止まらなくなりました。
マイナー承知の上で、吐き出させて頂きます。
エロにはなりませんでした……。
298「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:19:38 ID:RyF9gTZxO
 束ねた長髪をなびかせ、繁華街を行く男――名は現有。日はとうに沈み、居候しているマンションに帰る途中である。
「?」
 不意に、足が止まる。
 漂う匂いを嗅覚が捕らえるように、何処からか漂っている異質な気配を彼の僧としての感覚が捕らえた。
 覚えのある鬼気。大物。だが、何かおかしい。
 漂ってくる方へと少し走ると、程なく、その鬼気の主は見つかった。
 頼りない月明りはもとより、人工の明かりも射し込まないビルの隙間。
 薄汚れた壁に背を預け、地べたに腰を下ろし、胸のあたりに手をやった人影。
「どうかしたのか、おまえ」
 呼ぶことのできる名を持たない、その少年――純血の鬼に、現有は声を投げ掛けた。
「あんたか……少し、しくじっただけだ」
 聞き覚えのある声で返事が返ってくる。
(しくじった……?)
 怪訝に思いながら、現有も暗がりに足を踏み入れる。少年に歩み寄り、そしてまじまじと見下ろす。
 それは、酷い有様であった。
 少年が腰を下ろした地面には、赤黒い水溜まり。胸を押さえた右手も、赤く濡れている。
 そして、現有に向けて上げた顔、その口許からも、赤い――血が一筋。
299「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:23:32 ID:RyF9gTZxO
「斬り殺す前に、爪でかなり深くやられたのさ」
 少年は平然と言ってのけた。
「……手負いの鬼を狩りに来たか? 鬼喰いよ。悪いが、あんたから逃げるくらいはしてみせるぜ」
 口の端から血を垂らしながら、胸から血を溢れさせながら、脂汗一つかかず、不敵な笑みを浮かべている。
 視線が、吸い寄せられるようにして、少年の薄い唇に留まる。
 いつの間にか唾液が溜まっていたことに、それを飲み下して初めて、現有は気付いた。
「…………今は……狩らずにいてやるさ」
 片膝を着き、少年と真っ正面から視線を絡める。
 現有の意図が読めないのだろう、少年は軽く眉を顰めた。
 間髪入れず、サッと伸ばされた左手が、少年の顎を捕らえる。
「!?」
 少年の眉が跳ね上がった。
 次の瞬間、互いに顔が眼前に迫ったかと思うと、その距離は零に。少年の目が見開かれる。
 現有の舌が、少年の口から垂れた血と、唇に僅かに付いた血を舐めとっていた。
 ピチャリ…と二人の耳元でやけに響いた、舌の這う水音。
 少年は硬直し、されるがまま。
「あぁ……甘いな…………」
 現有は目を細めて呟いた。
 ハッと目の前の顔に焦点を合わせた少年は、眦をつり上げ、左手の日本刀――己の角とも言えるそれを握り直す。
 しかし、それを抜くより速く、距離を開けた現有が、彼の額にリボルバーの銃口を押し当てていた。
300「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:27:01 ID:RyF9gTZxO
 ニヤリと笑みを浮かべる幻雄。
「大人しくしてろよ。こいつを使われたくなけりゃ、な」
 呆けていなければ、銃口を向けられるよりも速く、斬り付ける、あるいは逃げ出すことができたのかもしれない。
 その威力は身を持って知っているはず。狙い通り、少年は幻雄を睨み付けてくるものの、それ以上身動きしない。
「言ったろ? 今は狩らねえって。言う通りにしてしてりゃ、そうしてやるよ」
 脇に片手を差し入れ、立つように促す。
 少々危なっかしい動きではあったが、壁に背を預けて立つ少年。
 握ったままの日本刀を抜けないよう、空いている右手は手首を捕らえて壁に押し付けた。
 そうしておいて、リボルバーを握ったままで苦労しながらも、上着の釦を外す。面倒になり、シャツは袷を引き千切る。
 少年の血に濡れた肌が露わになった。
 半身で少年を壁に押し付けながら、肩の傷口に舌で触れる。
 怯えか、生理的なものか、微かな震え。純血の鬼には似つかわしくないそんな反応が、幻雄に思わぬ愉しさを与える。
「……っあ」
 戯れに首筋を舐めてみせれば、やけに艶めいた呻き声が漏れた。
「……なんだ……血も甘いが、おまえ自身の味は格別だな」
 戯れが見つけた新たな味わい。血に覆われた傷の周りだけでなく、剥き出しの白い肌にも舌を這わせた。
301「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:31:12 ID:RyF9gTZxO
 勾玉の冷たく硬質な滑らかさとは違う、微かに温もりの宿る弾力ある感触。これまでに喰らったどの鬼よりも甘美な味。
 極上の舌触りに、酔い痴れる。
「このまま喉笛噛み切ってやりたくなるぜ……」
 うっとりと呟く現有に、震える声で、少年は悪態を吐いてみせる。
「まるで……吸血鬼だ、な…………っ」
 人間の血を啜る吸血鬼さながらに、鬼の血を舐めとる僧。
「ふん……好きに言ってろよ」
 やがて、肩から胸に広がっていた血は、すっかり舐めとられた。
 緩慢に流れ続けていた血は、いつの間にか止まっていた。
(もう……塞がってやがる……)
 深くやられたと言う、左の鎖骨の辺りから腹へと斜に走る三本の傷は、隆起した皮膚で引かれた三本の線。
 さっきまで血が溢れ出ていたようには見えない。
 現有は不意にあることを思い出した。
 引き千切ったシャツの袷から手を差し込む。左の脇腹を指先で辿ると、他と変わらない滑らかな感触。
「おれが付けた弾傷、残っちゃいねえのか……」
 傷がとうに癒えていることくらいわかってはいた。
 しかし、あの痕跡が全く残らないような肉体であるとは、考えてもみなかった。
302「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り):2007/02/11(日) 02:35:31 ID:RyF9gTZxO
 現有の胸にうっすらと込み上げる悔しさ。それに突き動かされるように、眼前の白い肩に噛み付いた。
「がっ……!」
 喉仏を強調するかのように、ビクリと大きくのけ反る少年。
 突き立てた犬歯は、白い肌に真新しい小さな傷をつくった。
(この傷だってすぐに跡形もなく消える……こいつには傷跡ひとつ残せねえ)
 自分の考えたことに、苦笑いを浮かべる。
(…………だから何だって言うんだか)
 噛み傷から滲んだ僅かな血を舐めると、現有は少年から身体を離した。
 支えを無くし、力の入らないらしい身体はズルズルと壁を滑り落ちる。
 長い前髪が邪魔で、見下ろす現有は、へたり込んで俯いた少年の表情を窺うことができない。
 シャツの胸元を掻き合わせる仕草は、さながら慰み物にされた娘か――実際、当たらずとも遠からずの目に遭わせたのではあるが。
「しくじって新しく傷ができた時には、また血を貰いに来てやるよ」
(いっそ、おれがまた弾傷をつくってやってもいい。今日つけた傷が消えた頃にでも)
 こっそり胸中で呟きながら嘯いてみせて、現有は踵を返す。少年は黙ったまま。
 人工の明かりの中に出て、マンションへと歩を進める。
 味は極上とはいえ、血だけでは癒されなかった飢えを、一層強く感じながら。
 喰ってしまえばいい獲物を、喰って終わらせることのできなかった自分に、釈然としないものを抱えながら。
303「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!