読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
まとめサイト
ttp://red.ribbon.to/~yaoi/ まとめサイト@携帯
http://red.ribbon.to/~yaoi/i/ ☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
なんだ次スレたてたのかよ。まぁ職人は叩かれんようにせいぜい頑張れや。
読み手はおとなしくしてないと恐い人たちに叱られるぞ。
>1乙です。
テンプレに入らなかったけど、虹、ナマモノもNGな方向で
>1
乙です!
>>1モツカレー。
したらばと使い分けれない絡みが出てくるけど投稿者さんお待ちします。
いちおつ。
カマってちゃんはスルーする!
乙
職人さんが戻ってくることを期待してます
10 :
風と木の名無しさん:2006/08/10(木) 01:14:33 ID:A6ONnAut
もしよろしければ板を越えて皆様方の支援をお願いします!
ちょっと沖縄行ってく
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1155103341/ ちょっと沖縄行ってくるwwwww
( ゚∀゚)
( ヽЛノ
())~~J))
とママチャリで東京を出発した、自転車泥棒 ◆CSmw1D9N2M
各地のvipperと触れ合いながら本気で沖縄に向かってるwwwwwww
果たして無事に水着ギャルを拝む事ができるのか?
*自転車泥棒は安価で決まった名前で、自転車泥棒の自転車は本人の自転車です
純粋に彼に自転車旅のすばらしい夏の思い出をと考えています!
自転車メンテから進行ルートや宿泊の相談支援などなど
今日まで国道一号線をひたすら大阪へ、そこから先はまだ不明。
自泥の現在地 京都市内R1近辺
9ヶ月ぶりに投下します。
ベースはSMで、変則リバ(予定)。
一応今回だけでも、読める話にはしているつもりです。
では。
――タン、タン、タン。
バスケットボールの撥ねる音が体育館のコートに響く。
足を使い、的確に相手を避け、すり抜けるようにしてゴールへ。
シュートが、決まるかと思われたその瞬間、先輩はバランスを崩してその場に転倒した。
「うあっ!」
声を上げ、顔を顰める。
驚いたチームメイトが先輩の周りに集まり、心配そうにその顔を覗き込んでいる。
「おい、どうしたんだよマコト」
「いきなり倒れるなんて、らしくねえんじゃね?」
チームメイトが口々に声を掛ける中、先輩はじっと俯きながら何かに耐える様子を見せて
いた。
それを見ながら、僕は口元に薄く笑みを浮かべる。
ああして、何も言えないでいる様は滑稽だ。
僕は深い満足感を得ながら吐息した。
「アキ、なんだか上機嫌だな。どうしたんだ?」
しかしそんな僕に対し、心ないクラスメートがそんな台詞を吐いた。
分かっている。普段表に出ているのはアキだ。僕(ユキ)じゃない。
だからこんな、無神経な台詞を吐けるんだ。
先輩だけだ、一目見ただけで僕だって分かったのは――
――放課後。
僕はいつものように先輩を家に呼んだ。
先輩は脂汗を垂らしながら僕の後ろを着いて歩く。
その足取りはいつもの力強いものとは異なり、今にも倒れそうなものだった。
ふらふらとしながら僕の後ろを着いて歩く。
チームメイトたちに何度も心配そうに声を掛けられている様が滑稽だった。
原因なんて――僕にとっては、明白だというのに。
自宅に着く。その玄関先で、僕は家の表札を見上げた。
そこに書かれていたのは、僕の名字と、両親それぞれの名前。それから……塗りつぶされ
た名前が一つ。
一瞬だけそれらに目を止め、僕は家の中に入る。
先輩が着いてくるのをチラリと横目で確認しながら、自分の部屋へ。
部屋の奥にある机の椅子に腰掛けると、意識して尊大な態度で先輩を振り返った。
「さて……お仕置きを受けた気分はどうです?先輩」
先輩は何も言わずに、その場に立っているだけだった。
それを見ながら、僕はわざとらしく大きな溜息を吐く。
「……主人が問い掛けているんですよ。答えなさい。貴方は奴隷なんですから」
そう言うと、先輩の顔が悔しそうに歪められた。
どうにかして僕の問い掛けに答えようと、ゆっくりと口を開く。
「腸が……煮えくりかえりそうだぜ……」
……まだ言うか。
僕は机の上に置いてあったバラムチを手に取ると、それを鋭く先輩へと振り下ろした。
「ぐあっ……!」
先輩は悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる。
僕はそれを嘲笑して見下ろしながら、更にムチを振り下ろした。
「誰が座れと言いましたか。立ちなさい」
決して声は荒らげることなく、あくまでも静かに言い聞かせるように。
逆らうならば……決して容赦はしない。
「……立ちなさい」
バラムチの柄で先輩の顎を持ち上げ、更にもう一度。
それを受けて、先輩は漸く立ち上がった。
息は荒いが、僕を睨む目は鋭い。僕はその視線を、平然と受け止めた。
「……言ったでしょう?主人に逆らうな、と。そんなにアレを、ばらまかれたいんですか?」
「…………!」<br>
この台詞は効果覿面だったらしい。
先輩は悔しげに顔を歪めると僕に対して頭を下げ、恭順の姿勢を示した。
「最初からそうしていれば良いんです。全く、出来の悪い奴隷ですね」
「…………ッ!」
ギリリ、と歯を食いしばる音が聞こえたが、僕はそれを無視して新たな命令を下す。
「さあ、服を脱ぎなさい。いつまで主人の前で服を纏っているつもりですか。奴隷は奴隷ら
しく、さっさと全て脱ぎ捨てなさい」
「分かり……ました……!」
今の自分のこの状態を晒す。それも、僕の目の前で。
それは先輩にとっては耐え難い屈辱だろう――だが、僕にはどうでも良い。
先輩がどう思おうと、今の先輩は僕のもの。指先一つ、細胞の一片までも全て。
主人に身を晒すのは喜び。
それを、教えていこうではないか。ゆっくりと。
決して尊大な態度を崩さぬまま、先輩が服を脱いでいくのをゆっくりと見守る。
先輩がネクタイを外し、シャツを脱ぎ捨て、ベルトに手を掛ける。
その際走った怯えの色。僕は見逃さなかった。
今の自分を晒すのが、そんなに怖いか。……僕が、主人だと言っているのに。
主人に対しては、どんな姿も喜びを持って見せねばならない。
幾度躾ても分かろうとしないその姿には、全くもって呆れるというものだ。
ベルトに手を掛けたまま動かない先輩に対し、僕は催促の意味を込めてムチを振るう。
その音に先輩は首を竦め、慌ててズボンを脱ぎ捨てた。
そしてトランクス。僕の口の端が、持ち上がるのが自分でも分かった。
晒されたのは、萎えることを許されぬまま雄々しく張りつめた先輩の雄。
それがぴったりと身体に張り付くように固定され、その両脇には小さく震えるローターが
二つ、しっかりとこれまた固定されていた。
それをやったのは当然……僕だ。
あまりにもこの奴隷が言うことを聞かないものだから、こうしてお仕置きをしてやってい
る。
……嬉しいでしょう?僕は先輩の、主人なんですから。
奴隷は、どんなことがあっても僕に反抗をしてはいけない。
それはそう、絶対のルール。
「……さあ、跪きなさい」
僕の身体は小さい。容貌も、少女めいているという自覚はある。
だからこそ余計反抗するのかも知れないが、それがどうした。
僕が支配者だ。僕が。
先輩は屈辱だというように唇を噛み締め、ゆっくりとその場に膝を付く。
なんて良い気持ちだろう。僕は声を上げて笑い出したくなった。
しかしそれはぐっと堪え、ゆっくりと立ち上がると先輩のすぐ脇へ。
ピタリ、と先輩の首筋にムチを押しつけた。
「さあ、僕に何か言うことがあるでしょう。言いなさい」
そう言ってやるのだが、先輩はしかし顔を背けた。
……いい加減に。
「理解しなさい!」
鋭く素早く、先輩の背中にムチを振り下ろす。
「ぐぅっ!」
先輩は苦痛に顔を歪め、その場に転がった。
僕は足を振り上げ先輩を床に仰向けに転がすと、その雄に足を踏み降ろした。
「があっ!」
先輩は目を見開き、悲鳴を上げた。
僕はそれを聞きながら、更に足で先輩の雄を踏みにじる。
「……一体何度言えば分かるんですか?本当に頭の悪い奴隷ですね、貴方は。逆らっても
苦痛が長引くだけだと言うことを、いい加減に理解しなさい」
先輩が床に手を付いて起き上がろうとしたが、僕はそれを許さない。
手に持ったバラムチを丁度手の届くところに転がっていた一本ムチに持ち替え、それを
強く先輩の肩口に振り下ろした。
「起き上がるな!奴隷はその場で、転がっているのがお似合いだ!」
言いながら、ぎゅうっと足で先輩の雄を強く潰す。
しかし先輩の雄は、それが刺激になったのか、一つ大きくビクン、と震えた。
「…………」
僕は一瞬眉を顰めたが、次の瞬間、僕は口の端を嬉しさに持ち上げていた。
根本の拘束は解かぬまま、ローターを外す。
僕はそれを、足で擦るようにしながら刺激を加える。
「……うぁっ!ァ……ああっ!」
足で一つ擦られる度に先輩が声を上げ、身を反らす。
僕は口元の笑みをますます深くしながら、先輩の雄を再度踏みにじった。
「なんですか、貴方……踏まれて感じてるんですか?とんでもない変態ですね……ほらほら、
こうすれば感じるんですよね!ねえ?」
靴下を脱ぎ捨て、何度も何度も土踏まずと足の指先を用いて先輩の雄をグリグリと擦る。
その度に先輩は、起きあがれぬまま喘ぎ続けた。
先輩の雄はもう、とっくに限界を迎えているはずなのに、それでも僕は射精を許さない。
先輩の顔は、汗と涙でぐしゃぐしゃだった。
「も、許し……ッアア!」
「許しを請うなら言うべき台詞があるでしょう!僕に逆らっておきながら……その代償を
払わないつもりですか?」
怒りを込めて、睾丸に足を踏み降ろす。
先輩は、声すら出ない様子で硬直した。
「……僕は誰ですか?」
一本ムチの先を、先輩の顎に押し当て問い掛ける。
先輩はゆっくりと、戦慄く唇で正解を口にした。
「ご、ご主人様……」
「そう……それじゃあ、僕に謝罪の言葉を。上手に言えたら、イカせてあげますよ」
先輩は涙を流しながら、震えながらしゃくりながら、ゆっくりと言葉を口にする。
「ご主人様……俺は、貴方の、奴隷です……。その奴隷が、ご主人様に、逆らうなど、出過
ぎた真似を、いたし、ました……。ど、どうか俺に……ご主人様の、貴き、お慈悲を……っ!」
……プライドの枷なんか、とっとと全て脱ぎ捨ててしまえばいい。
どうせ僕は……いや、僕たちは、決して先輩を手放さないのだから。
「……仕方のない人ですね……」
僕は殊更にゆっくりと、先輩の雄の拘束を解く。
そうしてから再度足を先輩の雄に踏み降ろし、先輩の雄を擦り上げた。
「あ……ああっ……!あ――!」
数度土踏まずで擦ってやるだけで、先輩はあっさりとイッてしまった。
……とは言っても、部活の時からずっとこの状態で持ちこたえていたのだから、その精神
は称賛に値するが。
だからこそ、この人の牙城を崩したくなる。
僕はサディスティックな欲求に身を震わせながら、その足を先輩の口元へ持っていく。
「……汚れました。舐めなさい」
白いものが雫を落とす足の指先に、先輩が震えながらゆっくりと唇を寄せていく。
僕はその光景を、激しい喜びに打ち震えながら眺めていた。
----------------------------------------------
今回ここまで。
G J !!
お帰りなさい。
わぉ!素敵!!>続・アキとユキ〜
長文を大量投下します。
鬼畜描写は、bV以降です。
完結しています。
【注意】
現代もの。電波風味。
受けが不衛生です。
蚊と山芋を使ったプレイあり。
ぬるめ(受け攻め共に勃起&射精シーンなし)。
食品や台所用品、日用雑貨を使った
鬼畜プレイがメインです。
苦手な方は、スルーお願いします。
【警告】
プレイがらみで、
下記のものに、ちらりと触れています。
『火/の/鳥・未/来/編』。
映画版「ゲ/ド/戦/記」。
また、プレイとはほぼ関係ありませんが、
「大/平/さんのプラネタリウム」が
話の触りに出てきます。
鬼畜、陵辱等の描写を含む創作に、
「実在する映画や漫画、娯楽施設」等が
出てくるのが生理的にNGな方は、
スルーお願いします。
メシを喰うのは面倒だ。
風呂も着替えもどうでもいいし、
ごみ溜のような部屋も気にならない。
28歳、男。職業、漫画家。
普通よりだらしない俺だけども、
編集の鈴木さん恐さに、
締め切りだけは守ってる。
最近、表紙&巻頭カラーを
任せられることが増えた。
テンションは上がるけども、HPは下がる。
まして今回は、
表紙&初の全ページオールカラー。
正直、詰んだと思ったけども、
どうにかこうにか、ついさっき
鈴木さんに原稿を渡せ、
スッタフのみんなを、やっと
家に帰してあげられた。
嗚呼、まぶしい。徹夜明けの目は、
斜光カーテンをまったく無視して
射し込んでくる、真夏の光に
耐えられない。呻いていたら、
峰くんが雨戸を引いてくれた。
注:痰(タン)を啜る描写あり。
峰くんは、滅多に家に帰らない。
仕事が終わっても、いつも此処にいる。
曰く、「オレがいないと先生だめだから」。
ぐうの音もでない。
仕事場や仮眠室の掃除はもちろん、
時間さえあれば、洗濯も買い出しも
食事の支度も何もかも、
ガンガンやってくれる峰くんに、
引きこもりの俺はかなり甘えてる。
連日の徹夜がたたり、夏風邪をこじらせたときは、
看病までしてもらった。
喉の奥をスライムみたいな痰(タン)に塞がれ、
息苦しさに、ぜぇぜぇ喘いでいたら
マウス・トゥ・マウスで、
吸い出してくれたのを覚えてる。
俺は峰くんに頭があがらない。
何より、峰くんとは電波の波長が合う。
どもらず話せるし、一緒にいて楽しい。
とはいえ、峰くんを
遠ざけたくなるときもある。
注:痰(タン)を啜る描写あり。
峰くんは、滅多に家に帰らない。
仕事が終わっても、いつも此処にいる。
曰く、「オレがいないと先生だめだから」。
ぐうの音もでない。
仕事場や仮眠室の掃除はもちろん、
時間さえあれば、洗濯も買い出しも
食事の支度も何もかも、
ガンガンやってくれる峰くんに、
引きこもりの俺はかなり甘えてる。
連日の徹夜がたたり、夏風邪をこじらせたときは、
看病までしてもらった。
喉の奥をスライムみたいな痰(タン)に塞がれ、
息苦しさに、ぜぇぜぇ喘いでいたら
マウス・トゥ・マウスで、
吸い出してくれたのを覚えてる。
俺は峰くんに頭があがらない。
何より、峰くんとは電波の波長が合う。
どもらず話せるし、一緒にいて楽しい。
とはいえ、峰くんを
遠ざけたくなるときもある。
注:「蚊と山芋を使ったプレイ」の布石あり。
締め切りが明けるたび、峰くんは
必ず俺に、淀んだ遊びを強いるのだ。
嫌で嫌でたまらないのだけども、
口に出したら嫌われそうで言えない。それにまだ我慢できる。
そういうわけで、このたびも、ミドリ色の高校ジャージと、
何日とは言わないけども長い間、
はきっぱなしだったブリーフを剥ぎ取られ、
俺は仮眠室のベッドに放られた。
徹夜明けでまぶたが重い。警鐘が鳴ってるのに、マットの心地よさにのまれ、
くらげに変身。眠りの中で海をたゆたう。
とたん拳を頭にくらった。
痛みで目が覚めた俺を見て峰くんはにこにこ嗤い、
俺の股間に鼻をうずめると、嬉しそうに言った。
「ちん毛がワキガ臭いですねぇ〜」
峰くんは悪臭フェチの気がある。
それから彫刻が上手くて、変な友達が多い。
きょう、峰くんは買い出しの為外に出た。
ついでに友達に会ったかもしれない。
付けて加えて、誰も食べていないのに、
きのうまで台所にあった山芋が消えた。
嫌な予感は的中し、俺は、頭上で両手を纏められた後、
ちんちんのカタチに彫りあげられた、たくましい山芋と、
「ぼうふらの研究をしている友人から
分けて貰った」という蚊が、10匹前後
飛び回っているビニル袋を見せつけられた。鳥肌が立つ。
注1:「蚊を使ったプレイ」の布石あり。
注2:脳内世界のお話あり。
器用な峰くんは、蚊と空気が
逃げないように、手早く俺のふにゃちんを、
ビニル袋に入れると、根本を輪ゴムで結わえ
微笑んだ。股間から蚊の鳴く声が聞こえる。
ちんちんに蚊がとまった。
ビニル袋の中で童貞(やわ)な息子が縮こまり、
捨て猫みたいに、がたがたぶるぶる震えてる。
山芋を手に、にたりと嗤う峰くんと目があった。
以前風呂場で水責めにあったときの様に、
からだから体温が奪われてゆく。
俺はぎゅっと目を瞑って“名無し”のことを考えた。
峰くんのキツネ目が恐ろしいとき、
俺はいつも目を閉じ“名無し”のことを考える。
“名無し”は、俺が某週刊誌で連載してる、
SF(サムライ・ファンタジー)ものの脇キャラだ。
文楽の人形遣いや歌舞伎の後見役。
はやい話、黒子を想像して欲しい。
“名無し”の見てくれは、まんまそれだ。
全身を黒で覆った、誰にも顔をさらさず、
ひとことも喋らない男。それが“名無し”。
初登場は第1話の2コマ目。以来5年。
俺は“名無し”に、見せ場もセリフも与えてない。
注:脳内世界のお話のみ。
一応“名無し”は、5人いる主人公サイドの
レギュラーキャラ。歴とした主人公の仲間だ。
けども絶ッ対、“名無し”には
ライトをあてないと決めている。
コミックスの表紙や毎週の扉絵はもちろん、
どこをとって見ても、“名無し”が大写しに
なっているコマが無いように、俺はこころを砕いてる。
“名無し”以外のキャラ4人のバトルシーンは、
主人公はもちろん、他の3人もメインの週を設け、
殺陣やエピに力を入れて描くけども、
“名無し”の戦闘シーンは、
誰かが戦っているコマの角や端のみだ。
5人の中では一番強い設定なので、
誰よりも強い相手と戦わせ、
一等危険な任務につかせている。
当然、怪我も多い。
同時に、“名無し”が怪我や熱病で
弱っているときは、仲間のうちの誰かに、
“名無し”以上の大怪我をおわせ、
“名無し”が極力、かまってもらえないように
心がけている。
それから、“名無し”以外の4人は、よく2組にわける。
相棒同士、背中を預け合って戦うシーンは
絵になるし、独りコマの隅で剣を振るってる“名無し”の、
「いつも独りで」な感じがよく出る。
注:脳内世界のお話のみ。
ちなみに“名無し”は二刀流。
踊るように敵を斬る。
手足が長く動きに華があるからか、
コマの隅で戦うその姿を
蝶に例えられることが多い。
それプラス、上向きの美しいケツがソースになって、
“名無し”美形説が流れているらしい。
読者さまが思い描く“名無し”は、
黙々と刀を振るう、クールで美しい男のようだ。
編集部に寄せられるアンケートには、
“名無し”の見せ場を求めるものが多いとか。
けども、俺はアニメ化するときも
“名無し”役の声優さんを設けないことと、
キャラクターグッズを販売する際、
“名無し”を商品化しないことを条件にあげた。
はぶかれてこそ“名無し”だ。
この先も“名無し”の扱いをかえる気はない。
食事のシーンを中心に、
思いやり深い主人公たちには、
「独りを好むと思われる」“名無し”が
「望んでいるであろう、ほどよい距離」を取らせ、
ますます、“名無し”をぽつんと孤立させる予定だ。
俺は“名無し”に、誰にも聞こえず届かない、
終わらない叫びをあげさせたい。
注:蚊と山芋を使ったプレイあり。
「何考えてるんですか?」
ふいに上から峰くんの声が振ってきた。
俺にのしかかっている峰くんは、
尋ねながら腕を唸らせ、音高く
俺の頬を平手で打った。痛いッ!
けどもすぐ、ちんちんの痛痒さと
ケツのむず痒さが頬の痛みを消した。
一度意識すると、痒みは津波のように
どっと押し寄せてくる。
カリ、サオの裏筋、中腹、其処此処を蚊に刺され、
膨らんだちんちんが痒い。
カッカカッカと火照ってる。
ばりばりぼりぼり掻き上げたくてたまらない。
けども、俺の手は頭の上。きつく縛られ動かせない。
このビニル紐さえなければ、
ちんちんを掻き毟ることができる。
山芋だって動かせるのに。
山芋をぶち込まれたケツが
むずむず落ち着かない。
かぶれた腸の裏膜が熱を持つ。痒い。
キワキワまで開かされた穴は、
正直、裂けそうで辛いけども、
キツツキの嘴みたいな速さで、
突いて突いて、擦りあげて欲しかった。
注1:蚊と山芋を使ったプレイあり。
注2:火/の/鳥・未/来/編/に、
触れています。
ケツがひりひり、ほうほうする。前がじんじんする。
もんこもんこと腰をくねらせ、
身を捩っても、俺が欲しい刺激は得られない。セイロで蒸されているみたいに
からだが熱い。だくだく汗がとまらない。
「題して、『蚊に喰われながら、山芋を喰う先生』」
デジカメ片手に峰くんが、にこーっと嗤った。嗚呼ッ。
「峰くっ‥、ん…」
何匹もの蚊が、俺のちんちんを取り巻いてる。
熱い。痛い。痒い。
腫れあがった俺のちんちんは、
まるで、火/の/鳥・未/来/編/の
猿/田/博士の鼻みたいだ……。
嗚呼、神さま。痒みをとめてください。からだじゅうが熱い。
クーラーがきいているはずなのに、茹だるように暑い。
フローリングの床から、アスファルトのように
陽炎がたちのぼっている気がした。
「汗ばんでる先生に萌え」
峰くんは微笑みながら、右手に力を込め俺のケツに山芋を深く深く突き刺した。
痛いのと居たたまれないのとで、
頬と目の玉がカッと熱くなる。滲み上がってきた涙を
垂れ流してしまった俺に、峰くんがカメラを向けた。
「フォトジェニック〜!」
耳を塞ぎたい。顔を覆いたい。レンズ越しに見られている、
あまりの身の置き場の無さに俺は悶えた。
注:蚊と山芋を使ったプレイあり。
右手に山芋、左手にデジカメ。
峰くんは山芋のぬめりを穴の奥になすりつけ、
俺の掻痒感を煽るだけ煽ると、突き離すようにあっさり引き抜いた。
嗚呼ッ、嗚呼ッ。痒い痒い、痒い。
後から後から沸きあがっては広がってゆく痒みに、
なけなしのプライドが、屁垂れてく。
俺はくねくね腰をくねらせ、カメラ目線で奥を掻いてとねだった。
けども峰くんは、わかっているくせに、俺の懇望をスルーする。
ときどき思い出したように、ごくごく浅いところでだけ、
出し挿れを繰り返す峰くんが恨めしい。
掻いて欲しいのはそこじゃない。
もっと奥をごりごり擦り上げて欲しかった。
不意に…ゴマのこうばしい香りがした。
「……?」
峰くんがデジカメと山芋のかわりに、ゴマ油とすりこぎを手にしてる。
「すりこぎは、お尻の孫の手なんですよ〜」
ウインクひとつ、山芋を引き抜かれ、どくどくゴマ油を注がれた。
生あたたかくて気持ち悪い。
しかも、沁みる。ケツの中が
熱した銀のマドラーを挿れられたときみたく引き攣った。嗚呼ッ。
ゴマ油の匂いが鼻の穴経由で脳に灼きつく。
きっと俺はこれから先、この匂いを嗅ぐたび
きょうのことを思い出すんだろう。
この前、オリーブ・オイルを使われて以来、俺はパスタが喰えなくなった。
今回のこれで、俺はたぶんもう、デマエイッチョウが喰えない……。
袋麺じゃ、あれが一等好きだったのに!
注:すりこぎを使ったプレイあり。
「すりこぎ入りま〜す」
じゅぶっと、穴にすりこぎの先端が沈められた瞬間、
亀頭を蚊に刺され俺は泣き叫んだ。
80マイクロメートルの針が、
過度に敏感な肉を刺し貫いていく。神経が灼き切られそうだ。
ム/ヒ/S/。いま、あの白い軟膏を
両手いっぱいに受け、上へ下へ
ちんちんを撫で摩る事ができるなら、
俺は、なんだってするッ。蚊に気をとられていたら、
ケツにお雷(らい)さんが落ちた。
「アッーーー!」
山芋で荒れたケツの中を、
ごんぶとのすりこぎが行き来する。
すりこぎの堅いイボイボに擦り上げられる度、
痒腫が細かく柔らかく潰され、
べろっとめくれあがった。嗚呼ッ。
いまにも剥がれ落ちそうな肉壁にゴマ油が沁みて沁みて、俺は絶叫した。
3週間ほど前、
歯茎にできた「どでかい口内炎」を、
電動歯ブラシでゴシゴシされ続けたとき、
コキュートスを見たと思ったけども、違った……。
もう、このケツを劈(つんざ)く痛みを、
何にたとえていいのかわからない!!!
いっそ、失神したかった。
堰を切ったように涙が溢れ出る。痙攣がとまらない。
注1:ほぼ脳内世界のお話。
注2:殺傷あり(ぬるめ)。
膿んだケツから、とろとろ汚血混じりのゴマ油を漏らし、
惨めったらしく悶えながら、俺は激痛を紛らわすべく、
必死に“名無し”のことを考えた。“名無し”と副長を戦わせたい。
いま、作中で主人公たち5人を追っている近衛隊の隊士たちは、
皆かなり人気がある。
次は3週ぐらい使って、敵ながら先の読者投票1位だった、
「笑わぬ副長」の過去話を描こう。
目元に暗い影のある男(副長)が、土足でひとのなかに踏み込んでくる
豪快で奔放な男(隊長)に出逢い、
半ば強引に暗がりから日向へ連れ出された日を、
隊長だけが見たことのある、副長のまぶしい笑顔を丁寧に描くのだ。
3週かけて、しっかりと布石を打ってから、
“名無し”と副長を戦わせたい。
街中で出くわし、5対5のバトルシーンに突入。
主人公は隊長と、“名無し”は副長と対戦。コマの中心(やや右より)で主人公VS隊長。
コマの左端で斬り結ぶ“名無し”と副長。
ほぼ互角。けども、速さで僅かに勝った“名無し”の二本の刀がひらめき、
副長のからだが血を噴く。瀕死の副長。
一方、主人公は隊長に追いつめられ大ピンチ。主人公のヘルプに入る“名無し”。
“名無し”が隊長に迫る。隊長、危うし!(副長目線)。
隊長を救うべく、虫の息の副長が、地べたから身を起こす。
副長の渾身の一撃に貫かれる“名無し”。
力つき倒れる副長と、主人公の股ぐらを蹴り上げ、
副長のもとに駆け寄る隊長。
注1:脳内世界のお話のみ。
注2:血と死体の描写あり(ぬるめ)。
注3:赤ちゃんを売る業者さんや、
死体を買って、ばらし売りする
業者さん登場(ぬるめ)。
睾丸にダメージ。額に汗を滲ませ悶絶する主人公。
倒れる副長を抱きとめる隊長。(スローモーション)。
隊長の手を濡らす副長の血。
別れを告げ、隊長の腕の中で息絶える副長。
無声慟哭、もう動かない副長を左肩に担ぎ、
撤退を命じる隊長。
地べたに転がっている “名無し”。
よくよく見ると、黒装束が血に染まっているのがわかる。
股間を押さえ蹲っている主人公。主人公に駆け寄る他の仲間たち。
仲間に労られながら、“名無し”を気にする主人公。
ようやっと“名無し”の死に気がつく仲間たち。
走る沈黙。
以下数コマ、活気のある街の描写。
赤ん坊売りや、天秤を担いだ魚屋が
良い声を響かせながら横切っていく。
(赤ん坊売り:この世界ではメジャーな商売)。
タイミングよく通りかかる死に人買いの荷車。
(死に人買い:上に同じ。安値で買い取った死人を、
売れる部位と売れない部位に仕分け、卸している)。
死に人買いに声をかけられ、
“名無し”を売る主人公たち。
(死人を売るのは一般的な行為。墓に入れるのは富裕層のみ)。
注1:脳内世界のお話あり。
注2:死体が出てきます(ぬるめ)。
二本の刀ごと買い取った“名無し”を袋に詰め、
荷台に積む死に人買い。荷車に積まれ、
先に積まれていた7つの袋といっしょに、
ごとごと揺られていく“名無し”。
去りゆく荷車と轍を見つめ、手を合わせる主人公たち(涙無し)。
隊長たちが詰めている屯所前を通る荷車。
副長を手厚く葬っている隊長&隊士たち(涙有り)。
ラストは副長の墓のアップ。……どうかな?
編集の鈴木さんは、駄目というかもしれない。
けども、“名無し”に相応しいラストだと思う。
スポットライトは副長に。“名無し”には、ひとすじの光も当てたくない。
「先生ッ!」
いきなり峰くんにグーで殴られた。
「何考えてるんですか?
痛いでしょ?苦しいしょ?もっと、ちゃんと、マジ泣きしてください。
ぼぉーっとされると、オレ虚しいんですけど」
こっちに引き戻され、
忘れかけていた疼きと痒みに襲われる。
それから荒々しく髪を引き掴まれ、
俺は耳にヘッドホンをかぶせられた。
「‥…!!!」。
注:不快音を使ったプレイあり。
歯医者さんのグラインダーの音が、
歯を削られるときの、あの耳障りな音がした。
次いで、誰かが黒板に爪を立てる音。
フォークか何か先の尖った金属で、
ガラスを引っ掻く高い音。
不快な音が次から次ぎへと、
耳になだれ込んでくる。
厭わしい音の洪水に気が狂いそうだ。
耳を塞ぎたいのに塞げない。
わんわんする。
蚊にたかられているちんちんが痛痒い。
すりこぎを突き刺されているケツが割れそうだ。
ゴマ油の臭いが鼻をつく。頭が、……変だ。
峰くんは、のたうちまわっている俺を
満足そうに眺めると、
にこにこ狐狸臭い笑みをうかべ
音のボリュームをあげて、
何処かへ行ってしまった。
‥…気が触れそうだ。
涙がぼろぼろ止まらない。
注1:壊死描写あり(ぬるめ)。
注2:「ゲ/ド/戦/記」に触れています。
暫くして峰くんはお皿を手に戻ってきた。
お皿には吾/朗/監督の「ゲ/ド/戦/記」で、ハ/イ/タ/カ達が食べていたような、
スライスされた生タマネギが乗っていた。辛い。苦い。臭い。
炒めても焼いても喰えないのに、まして生なんてっ!!
漂ってくるタマネギ臭に、吐き気が込み上げる。
「えうっ」
原稿に追われていて、10秒メシぐらいしか喰ってなかったから、
吐くものがなくて苦しい。
「先生、あーん」
口をひき結んでいると、無理矢理こじ開けられた。
「好き嫌いをしちゃだめですよ〜」
「…ぇぅ」
長い菜箸で、次から次へと喉の奥に突っ込まれ、
込み上げる胃液に咽せながら、どろどろ泣いた。
菜箸が喉の奥を行き来し、吐き戻そうとするたび、タマネギが押し込まれる。
口中に酸っぱい液が溢れ、口の端からだらだら垂れた。
喉がタマネギでいっぱいで、息をしたいのに、鼻でしか出来ない。
苦しい。気持ち悪い。
喉の奥でつかえているタマネギを全部、引きずり出したい。
けども俺の手は頭上で纏められたままだ。気が遠くなる。
ビニル紐に、ぎりぎり手首を絞められながら、ふいに両手が壊死し、
絵が描けなくなるイメージが浮かんだ。
椿の花みたく、俺の両手が右の手、左の手と静かに腐れ落ちて逝くッ!
恐怖にかられ、紐を切ってくれと喚いたら、
こめかみを強く殴られた。脳の奥が眩む。
注:幻覚、妄想、あり。
朦朧とする意識の中で、きらきら光るゆめを見た。
満天の星空の下で、俺は鼻先に峰くんのキスを受け、
満ち足りたこころで笑ってた。
峰くんもキツネ目を細めてにこにこしてる。
ちょっと向こうでは、主人公たちが
輪になって焚き火を囲んでた。
鮎の串焼きかなんかを喰ってるみたいだ。
わいわい騒いで楽しそうだけども、
何だかどこかがいつもと違う。目を凝らしたらすぐわかった。
ひとり多いのだ。輪の中に“名無し”がいる!
しかも強引に奪い取られでもしたのか、
トレードマークの黒子頭巾は主人公の手の中に。
長い手足に、きれいな顔。
神々しく輝く金色の髪も、
エメラルド・グリーンの瞳も、
笑うとできる右頬のえくぼも、
「美しい男さん。俺のキャラの中で1番」って
書き添えた、いつかの設定資料のまんまだった。
本当はずっと見たかった“名無し”の笑顔に
ハイになって、天を仰いだ。
藍色の空に、ゆるやかに流れる天の川が見えた。
注1:幻覚、妄想、あり。
注2:大/平/さんのプラネタリウムが
出てきます。
まるで、大/平/さんのプラネタリウムを見てるみたいだ。
それもホ/ー/ム/ス/タ/ーじゃなくて、
メ/ガ/ス/タ/ー/Uのほう。
更に言うなら、投影恒星数500万個の3/号/機/、
コ/ス/モ/ス/だ!!!
「超いっぱい星が見える!凄ぇ〜!!」
大きく寝ころんで、星空を眺めてる主人公を、みんなでマネた。
「き ら き ら 光 る お 空 の 星」が
「ま ば た き」しながら俺たちを「見 て」いる。
あぁ、気持ちいい。
星空に抱かれて、こころが体に融けてゆく。
「ゆめ」だとわかっているのに、リアルに気持ちいい。
温泉につかっているみたいだ。
行ったことはないけども、そんな気がした。
このまま、このままずっと、此処にいたい。
(後日談:編集の鈴木さんの語り)
アシスタントの峰が、半狂乱で私の携帯に電話をかけてきた。
曰く、「やりすぎた」らしい。殺してやろうかと思った。
先生にべったり依存されてるのをいいことに、
ちょいちょい悪さをしているのではないかと、
薄々勘付いてはいたが、まあ、私自身、
峰の性癖をとやかく言えるほど、ノーマルなわけでもないし、
たいしたことは、してなさそうだったので、
半ば容認していたのがまずかった。
峰に縋られ、私が先生の仕事場に駆けつけたとき、先生は、
お花畑に逝ってしまっていた。
直接の原因は、峰がダウンロードした不快音の塊らしい。
聴覚経由で脳をやられ、
もっか、都内の病院で療養中。
退院日は未定だが、
うちで看板張ってた漫画家だ。
一生働けなくとも、金に困ることはないだろう。
可愛そうなのは、置いてきぼりにされた私たちだ。
あんたの連載はどうなる??
続きを楽しみに待ってる読者がいるのだと、
焦点の合わない眼で微笑んでいる先生の肩を
ゆさゆさゆさぶりながら、泣けてきた。
先生は、私がいままで担当してきた
どの漫画家よりも不衛生で小汚かった。
そのうえ、酷いどもりで、
人見知りだかなんだか知らないが、
打ち合わせの度、おどおど、びくびく私をいらつかせた。
付けて加えて、何かしら嫌なことがある度、
“名無し”というキャラを作中で嬲るいやらしさを見せた。
担当になった当初は、正直しんどいと頭を抱えたものだ。
まあ、先生の前に担当していた御大が、
打って、休んで、また打って、
1週休んで全休符のカスタネットだったので、
締め切りを守る分、先生は遙かにましだったが。
兎にも角にも、一緒に仕事をしているうちに、
アシスタント思いな所など、
先生のよい面がちらほら見えだした。
そうして、いつしか、
私と対面する際はいつも、固く握りしめられ
ブルついていた先生の拳が、
ほんの少しずつ震えなくなっていくことに、
私は小さな喜びを感じる様になっていた。
何より、ぼさぼさの髪からのぞく、
うるうる潤んだ、捨て犬の様な真っ黒おめめと、
タラコの様だと嫌悪していた
分厚いくちびるのエロさに気がついた日、
世界が変わった。
「デビュー以来先生が、毎年スルーしてきた、
編集部主催のニュー・イヤーズ・パーティ」に、
何処に出しても恥ずかしくないよう躾けて、
いつか必ず連れて行くという夢も出来た。
なのに、抜かった。私が甘かった。
心、此処にあらず。目の前に居る私が先生には見えていない。
峰を強制猥褻罪で訴えたぐらいでは
収まりがつかない、この虚しさを如何せん?
ゆさぶっていた先生の肩を、激情に駆られて抱き締めた。
好きだ、好きだ。大好きだ。
だがきっと、私はあんたを待って居られない。
ねえ先生、戻ってこないあんたを、
ずっと好きで居続ける。そんな、退路も進路もない
浮かんだままのボートみたいな恋が出来るほど、
私の心は強くないんです。
いつか、私は諦める。あんたの不在を
別の誰かで埋めるだろう。
嗚呼、どうしてこんなにはっきり先が見えるんだろう。
右手の中指のペンだこ。「……けども」という口癖。
ミドリ色の高校ジャージ。食べることに無関心だったあんたが、
麺類なら、にこにこずるずる喰ってた事。
全部忘れて、私は生きていけそうです。
以上です。
ドドソソ乙です。
面白かったよ!
ドドソソGJ!!
欠片も救いがないのが爽快に胸くそ悪くて良かったです。
しかし痒そうだ
凄く面白かったよドドソソ
ドドソソタンGJ!
電波ものは苦手だったけど、萌えの守備範囲が広がります田。
過去ログ見るとやっぱ初期の作品はいいな。
今と違ってクオリティタカス。
(‘ ー‘)┌┛Σ(ノ`д´)ノ
ここの過去の作品まとめたサイトとかありますか?
今回初めてアキとユキ読んでその前の話を読みたくなってしまったのですが
1にありましたね
失礼しました
ドドソソ感動した。
一気に読んじゃうと逆にもっと読みたいと思った…
そうか、先生総受けモテモテだったんだ。
や、やべぇ。
こんなんでも萌えれる…。
これ作品への褒め言葉っスよ?
ふじょしっておとこどうしの○○○でもえられるんだね
前スレ
>>855のつづき
――――――――――――――――――――――
ご主人様は、毎日たっぷり1時間以上かけてお庭を散策される。
ご健康を考えて自らに課されておられるのだ。
そしてストレスを適宜処理することもまた、ご主人様は常に心がけていらっしゃる。
僕たちは、まさにそのために飼われているのだった。
リューは優美な見目と仕草で、ジュンは愛らしさでご主人様をお慰めする。
そして僕は……
「お前は頑丈な犬だ」とご主人様は仰る。
肉体も精神も頑丈であり続ければ、このまま飼い続けてやると。
だからご主人様は、僕に対して一切容赦はしない。
容赦せずに扱っていい存在。それが僕の役割だった。
ご主人様は、随分と速い歩調で庭の外周を2周回られた。
四つん這いでついて行くのは至難の業だ。
少しでも遅れると、背中にステッキが降ってきた。速すぎても同じだ。
ご主人様は終始無言で僕の背中を叩きながらひたすら歩き続けた。
ようやく小休止をとられたのは、三本の大けやきの下にたどり着いたときだ。
一周目のときから控えていた執事が、ご主人様にスポーツドリンクのボトルを、
僕に水鉢を用意する。
「背中と尻にブチができて、にわかブチ犬だな」
スポーツドリンクを飲みながら、不思議なことにご主人様は笑っていらっしゃった。
ご主人様の笑顔は嬉しい。打たれた痛みも忘れるほどに。
しかし、それも喉の乾きには勝てなかった。
僕の目はご主人様のお顔よりも目の前の水鉢に釘づけた。
お許しはまだだ。たとえ喉が干からびていようと口を付けることはできない。
「喉が渇いているのか?」
思い出したようなお尋ねに「はい」と答えるものの、これで許されるほど甘くはないだろう。
「なら水よりもっと美味いものをやろう。部屋に戻ったらたっぷりとな」
ご主人様の手が僕の喉をなで上げた。嫌な予感がした。
「その前にもうひと汗かいてからだ」
ご主人様はニヤリと笑って僕の水鉢をひっくり返してしまわれた。
芝の目の下に無情に消えていく水を見ながら、僕は静かに覚悟する。
ご主人様の仰る「ひと汗」は、きっと体中の水分を絞り出すほどなのだ。
「ダンは随分ご無沙汰だからな。少しウォームアップしておいた方がいいだろう」
覚悟を決めてもなお、ご主人様のお言葉は十分すぎるほどに僕を恐怖させた。
しかし、身も心も頑丈な犬は恐怖に震えたり、ビクビクしたりしないものだ。
木の下に繋がれた僕は、尻を上げろと命じられても、
肛門にローションを塗りたくられても、何とか平然とした態度を保っていたのだが……
本当は怖くて仕方がないのだ。
折檻で切れたところがひどく痛む。
この後何を突っ込まれるのかと考えると不安でいられない。
せめて、ご主人様御自らなさることなら、恐怖も痛みも少しはやわらぐだろうに、
ご主人様はベンチに腰を下ろしたまま、ただ執事に命令なさるだけ。
お選びになったバイブは小ぶりのものだったが、
執事などに突っ込まれたらイボ付きの極太より痛く辛い。
目で縋る僕を黙殺し、ご主人様はついに側に来ても下さらなかった。
リモコンでバイブのスイッチを入れると、
「後ろだけでいけたはずだな。
もう二周ほどしてくるから、その間によおく身体をほぐしておけ。いいな」
それだけを言い残され、お一人でまた散策に行ってしまわれた。
バイブを入れられたまま置き去りにされた僕。
少し離れて控える執事のポーカーフェイスが惨めさに輪をかける。
こんな惨めな気分でどうやって気持ちよくなれと言うのだ。
入れられた小さなバイブじゃ、傷を擦って痛みを生むだけで快感の欠片も得られない。
だけど、それでもだ。ご主人様のご命令は絶対なのだ。
「後ろだけでいけ」と命じられれば、僕はそうしなければならない。
無駄と思いつつ、尻を木の幹に押しつけ振動から快感を得ようと頑張ってみる。
執事の足下だけを視界に入れ、ご主人様の視線を想像してみる。
でも、後ろの快感もご主人様のお目に全てをさらす快感も絶えて久しい。
想像だけで蘇らせるには、忘れすぎていた。
ご主人様のご命令が果たせない。
そんなダメ犬を、ご主人様は何と仰るだろうか。
もし、もうお前など要らないと捨てられてしまったら……
そんな考えが頭を過ぎった途端、
もう僕はそこから気分を持ち上げられなくなってしまった。
万事休すだ。
ご主人様が散策からお戻りになる。
僕は顔を上げることができない。
ご主人様の声は頭の上を素通りして、僕の耳に言葉として届くことはない。
僕は訳もわからないまま引きずられるように屋敷に戻った。
ふと周りを見ると、そこはトレーニングルームだった。
身体を洗われた後、マットの上、「待て」の姿勢でご主人様のおいでを待つ。
ご主人様はご愛用の鞭を手にしていらっしゃった。
「なんとまあ、痛い目を見なきゃ興奮しなくなってしまったのか、お前は」
鞭が前と後ろを交互に撫でていく。
パシンと尻に一発見舞われて、僕は正直ホッとした。
ご主人様はまだ僕をお見捨てになってはいない。
2度3度と打たれ、僕は自分が興奮していくのを感じた。
もちろん痛みで興奮しているわけではない。断じてない。
でも、ご主人様が側にいて下さる。僕に直接接して下さる。
だから痛みなんてどうだっていいのだ。
一鞭ごとに、じんじんという痛みと焼け付くような熱が
肌を突き抜け中へ中へと広がっていく。
こらえて乱れる息が、顔と頭を火照らせる。
そして何より間近に感じるご主人様の息づかいが、僕を確実に追い上げていく。
「はぁぁっ……はぁぁっ……はっ、はっ、はっ……はぁぁぁぁっ、ああっ!」
不意に身体の中の物体が、快感の琴線に触れた。
僕は、そのほんの一瞬の刺激であっさりといってしまった。
ああ、これでやっとご主人様のお言いつけを果たせたのだ。
が、ご主人様は……
「誰がマットを汚していいと言った! 行儀の悪いばか犬め!」
ご主人様はひどくお怒りになって、僕を鞭で連打された。
「ばか犬め! ばか犬め! ばか犬め!」
犬である僕は、謝罪することすらできずにご主人様の鞭を受け続ける。
そして、ようやく鞭が止んだところで、
僕は大急ぎでマットにこぼした自分のものをすすり上げ、残さずきれいに嘗めとった。
喉がカラカラに乾いていたから粘性のあるザーメンは喉に絡んで苦しい。
むりやり飲み込もうとして咳き込んだのを、
ご主人様はなぜかクスクスと笑いをもらされた。
「忘れていたよ。喉が渇いていたのだったな」
ご主人様は長いすにゆったりとおかけになり、バスローブの前を開かれる。
僕は飛びつくようにご主人様にむしゃぶりついた。
以前から、僕は口でのご奉仕ばかりで、
後ろに頂いたことなど来た当初に1,2度あったかどうかだ。
僕の尻にはそそるところがないのだとご主人様は仰る。
ジュンやリューがベッドでかわいがって頂くのを想像すると
嫉妬と自己嫌悪に自分が抑えられなくなりそうなことがある。
それでも、こうしてご主人様にご奉仕させて頂いている内は、
そんな醜い感情を遠ざけていられるのだ。
僕がご奉仕すれば、ご主人様はたちどころにご立派にお姿を変えられる。
ご主人様のために鍛えた唇と舌とで、
このときばかりは僕もご主人様を喜ばせる犬になれる。
もうすぐだ、もうすぐご主人様は満足の吐息と、僕の喉の奥に熱い飛沫を……
しかし、その瞬間は訪れることなく、突然僕はご主人様から引き離されてしまった。
執事がリードを引いて僕をむりやり……
いや、それを命じていたのは確かにご主人様だ。
「連れてこい」
ご主人様は一言短くお命じになる。
執事がすっと動いてドアを開けると、そこにはジュンがいた。
ガタガタ震えるジュンを、執事がご主人様の前に引きずり出す。
「もうべそをかいているのか。ん?」
ご主人様はジュンの顔をのぞき込んで楽しげに笑われた。
「お前の泣き顔はかわいいな」
ご主人様の右手がご自身をジュンに見せつけるように大きく揺らしいてる。
「こちらを向いてここを跨ぎなさい。たっぷり泣かせてやろう」
ジュンは恐怖に震えながらも当然お言葉に従った。
そして本当に泣き喚きながらご主人様の上に腰を下ろした。
おそらく何の準備もして頂いていないのだろう。
下から激しく突き上げられ、やかましいほどの悲鳴を上げる。
でも、本当に悲鳴を上げているのは僕の心の方だ。
なぜ今こんなものを見ていなければならないのだ。
その上……
ジュンが少し落ち着いてくると、ご主人様はジュンを背中向きに座り直させた。
「ダン、喉が渇いていたんだろう? こいつのを絞って飲んでいいぞ」
突然命じられた僕は、ジュンの貧弱なペニスを見つめたまま立ちつくした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日ここまで
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
GJ!!
ワンコキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!
>18の続き。投下します。
濡れた音を立てながら、先輩が僕の足に舌を這わせる。
その光景は大変に屈辱的で、僕の胸をすっとさせた。
足だけでイカされるなんて、きっと初めてだろう。そう思うと、笑いがこみ上げてくる。
僕は先輩の上から足を退けると、その足を用いて先輩をその場に転がした。
俯せになった背に足を置き、全体重を掛けて押さえ込む。
「……少しは主人に従うと言うことを、覚えましたか?」
先輩は動かない。口も開かない。
答えたくもないと言うのか。先程から僕がこんなにも丁寧に、教えてやっているというの
に。
「……プライドなど意味ないと、何度言えば分かるのですか?僕の前ではそんなもの、捨て
ておしまいなさい。貴方がそれで得をしたことが、僕の前でありますか?……そうですか、
貴方は実は真性マゾなのですね。だからそうして敢えて僕に逆らう……と」
そう言っても先輩はなんの反応も返そうとしない。……よし、分かった。
「それなら、屈辱という屈辱を、たっぷりその身に教えて差し上げますよ!」
そう言って、僕はムチを振り下ろす。
手加減も容赦もないそれはかなり痛いはずで、事実先輩は何度も苦痛に顔を歪め、身体を
跳ねさせた。
「……ぐぅっ……ぅあっ……!」
先輩の喉の奥から、掠れた悲鳴がこぼれ落ちる。
やがて皮膚が破け、裂傷がいくつも先輩の背に刻まれた。
先輩の背には、そうして出来た傷がいくつもある。なのにこうまでして僕に逆らう意図は
なんだ。僕はそれが分からずに、歯噛みした。
「……足を開きなさい」
奴隷が僕に……逆らうな!
――落ち着いて、ユキ……。
不意に、僕の内側から聞こえた声。それに僕は肩の力を抜き、一つ大きく息を吐いた。
――分かってるよアキ……。あまりに先輩が強情だからさ……。
――でも、やりすぎたらダメだよ……。ユキは優秀なご主人様でしょう?それならもっと、
落ち着いて……。じっくり調教していけばいいよ。僕ら好みに……。
――そうだったね……。
アキに答え、僕は肩の力を抜く。
僕らの好みは正反対だからそれに合わせて調教していくというのもおかしな話かも知れな
いが……事実だ。
先輩は僕らのものになって貰う。心身共に、全て。
先輩がゆっくりと足を開く。
僕は晒された先輩の後孔におざなりにローションを垂らし、転がっていたアナルバイブの
中でも細めのを選んで無造作に突っ込んだ。
「あががっ!!」
細いとはいえ前触れ無しに入れられたのだからかなり痛いだろう。
しかし僕はそれにお構いなしにそれのスイッチを入れる。
「ああ……ひっ……いあっ……あああああっ!」
僕の手によって覚え込まされた後孔の快感。それを知った身体は、否応なしに刺激には反
応してしまう。
既に先輩の吐息には快感が混じり始め、僕はそれを見ながら、自身の興奮が増してくるの
をありありと感じていた。
僕はズボンの前を開けると、先輩の口に僕自身を勢い良く突っ込んだ。
喉を突かれ先輩が苦しそうな顔をするが僕は構わなかった。
とにかく腰を動かして、快感を得ようと滅茶苦茶に突く。
「う……うぇ……ゲホ……」
先輩が咽せようが知ったことではない。奴隷なら、黙ってそれを受け入れていればいい。
身勝手で良い。僕が主人だ。
後孔の快感と喉への苦しさとで先輩の顔が歪む。僕にはそれこそが、悦楽だった。
「受け止めなさい……」
限界を感じ、先輩の口から自身を引き抜くと、その顔に盛大にぶちまけた。
先輩は一瞬何が起きたか分からない様子で呆然としている。
そんな先輩の後孔に刺さったままのバイブのスイッチを強にし、僕は再び椅子に座った。
「うあ……が……ぐあ……あがあっ!」
先輩が悶えている。その表情は、快感なのか苦痛なのか今一判然としなかった。
ただ過ぎる快感は苦痛にも似ていると言うから……その両方かも知れないが。
先輩の自身は、大きく張りつめていて今にもイッてしまいそうだ。
しかし僕はそれを許可していない。
許されてもいないのにイッたらどうなるかは最初にいやと言うほど教育したから、先輩が
自慰を始める様子はない。始めたら即座に、この一本ムチより痛いという乗馬ムチをくれて
やるつもりだ。
「ああああっ!ァ……ひい……っあ……あああ!」
先輩の顔が涙でくしゃくしゃに歪む。そう僕は……これが見たかったんだ。
僕は先輩に無造作に近づくと、後孔を苛むアナルバイブを引っこ抜いた。
それのスイッチを切り部屋に転がすと、僕は再び勃ち上がった自身でもって、先輩の後孔
を深く荒々しく、刺し貫いた。
「かはっ……!」
僕のものは先輩のものよりお粗末だが、それでも先程のあれよりはまだ太さはある。
そんなものを無理矢理にいきなりに入れられて苦しそうだったが、僕はお構いなしにその
まま僕自身を動かした。
四つん這いになった獣の姿勢で、自分より体格が劣る後輩に貫かれるというのはどういう
気分なんだろう。一瞬そんなことが頭を過ぎった。
しかしそんなことは、考えたところで仕方のないことだろう。
「あ……あっあ……ご……ごしゅ……ご主人……様ぁ……」
先輩の、懇願する声が聞こえる。イキたいというように。
しかし僕は許可しない。主人より先にイクなんて、許されるはずがないだろう。
僕は先輩を乱暴に揺すりながら、ただひたすらに頂点へと上っていった……。
------------------------------------------------------------------
今回ここまで。
66 :
風と木の名無しさん:2006/08/14(月) 06:31:03 ID:tcrq6agRO
大盛りの方がいいと
67 :
風と木の名無しさん:2006/08/14(月) 11:44:03 ID:j3NxWjeG0
かはっ
かはっ w
68 :
風と木の名無しさん:2006/08/15(火) 00:15:31 ID:5pM/nBpNO
ケペル先生いる?
お盆でもエロ作品書いてるってよっぽどの暇人だなww読んでる奴もだけどww
保守
72 :
風と木の名無しさん:2006/08/17(木) 02:05:55 ID:Qx8ByOUCO
保守
代理さんお待ちしてます…
続きが読みたいよぅ
もうこないんじゃない?
前スレでここを去るとか短歌みたいなの言ってた人がいて、
その人かもって思ったんだよね。
そっか…
でも待ってる。ハチ公のように待ってる。
>>59つづき
※3P注意
いかに屈辱的なことでも、ご主人様のご命令は絶対である。
僕はジュンの泣き顔を見ながら、ゆっくりとそこに歩み寄った。
膝をつき、手を伸ばし、全く力のないものを二、三度指先でいじって……
そして懸命に平静を保ちながらそれを口に含んだ。
喉がカラカラで唾もよく出ないから、舌先でしつこく先端をこじる。
ジュンはこういう経験がなかったのか、
太ももを緊張させ力んで下半身をフルフルと震わせた。
「ああ、いい具合だ。簡単にいかせるなよ」
ご主人様が仰るので、支えていた手で根本をぎゅうと締めてやる。
「ああぁうっ……ん」
ジュンは身体をくねらせ、涙なのか汗なのか僕の頭にぼたぼたと雨を降らせた。
思わず見上げると、涙に潤んだ目が一瞬光を放つように僕を見る。
ああ、ジュンにとっても、これは相当に屈辱的なことなのだ。
そう思い当たって、僕は少し気持ちが楽になった。
そうか、僕の口で気持ちよくなるのは屈辱的か。
だけど僕だってお前なんかにこんなことしてやるのは耐えられないんだ。
ご主人様のご命令でなけりゃ誰が……
ジュンの先端からじわじわと酸い汁が滲み出てくる。
気持ちが悪い。
ムカムカと胃の辺りにこもる汚泥のような気分が、込み上げてきそうだ。
「あぁん……ぁん、ぁんん……ぃああ………」
ジュンの方は、プライドもあっさり手放したか、
すっかり身体を熱くして悶えている。
僕の口の中で思ったより大きくなったモノが、解放を願って痙攣していた。
※まだ3P注意
僕にペニスを攻められ、ご主人様の逞しいモノで後ろを攻められ、
ジュンは細い声で切なげに泣きながら、自らも腰を揺らし始める。
「ダン、絞っていいぞ」
ご主人様のお言葉に、根本の拘束を解き、唇できつく挟んで扱いてやれば、
「ぁ……ん……ご主人様っ、ご主人様ぁぁ」
ジュンはあっという間に弾けて、僕の口の中に汚物を吐き出した。
しかも、お許しもないのにご主人様を呼びながら。
甘えた声は、僕の中の嫌悪感を一気に爆発させた。
僕はぐいと顔を上げてジュンをにらみつけると、口の中のザーメンをその顔に吐きかけた。
「ダンッ!」
もちろん即座にご主人様のお声が飛ぶ。
合図で飛んできた執事に引き戻され、床に伏せさせられる。
僕は執事の手に頭を押さえつけられた格好で、
ご主人様がジュンの中でフィニッシュを迎えられる瞬間を見る羽目になった。
視界の角で激しく揺れる二つの影。
ジュンの甲高い泣き声だかよがり声だかが脳天に響く。
そして、やがて耳に届いたご主人様の深い吐息。
治まらない気持ちが体中に渦巻き、神経が焼き切れてしまいそうだ。
「ダン、喉が渇いていると言ったのはウソだったのか。私にウソをついたのだな」
ご主人様がバスローブの前を直しながらこちらにいらっしゃる。
「ウソをついて、命令に背いて、お前は何という悪い犬なんだ」
執事が横にのいて、直後、背中に鞭が振り下ろされた。
怒りのこもった重く激しい連打。
ご主人様はまるで取り憑かれたように僕を鞭打ち続ける。
痛い。背中が焼けるように痛い。
ああ、だけど、ご主人様の鞭は魔法のようだ。
打たれる度に不思議なほど気持ちは凪いでいった。
ご主人様はジュンの泣き顔を見るより僕を鞭打つことをお選び下さったのだ。
これが嬉しくないわけがないではないか。
息が止まりそうなほど打ち据えられながら、僕は奇妙な幸福に浸っていた。
ご主人様は僕をお仕置きすることに夢中。
置き去りにされたジュンがいい気味だ。
待ちに待った僕とご主人様の時間に割り込んだ憎らしいジュン。
でも最後には汁まみれでひとりべそをかくことになって……
惨めな姿を指さして大笑いしてやりたいくらいだった。
いや、決して負け惜しみなんかではない。
僕は、ご主人様に鞭打たれながら丸めた身体の下で勃起し、
もう少しでいってしまいそうなほど興奮していたのだから。
この日、僕は動けなくなるまでご主人様の鞭を頂いた。
丸一日水を飲むことを禁じられ、横になることもできず、
痛みと乾きに耐えながら一睡もせずに二晩すごすことになった。
でも、僕を痛めつけたのはそんなことではない。
変わらず、ご主人様のお相手に呼ばれて行くジュンの姿だった。
僕の中で、何かが芽生えていた。
ご主人様のご注意を僕に……ご主人様をジュンから奪い取るのだ。
これでもう四日、ご主人様はジュンをお相手にお部屋で朝食をとられていた。
目の前で見せつけられて、僕は血が沸騰しそうだ。
もっとも、以前の僕だったら柵を揺らしてアピールする程度だったろう。
でも、一度でもジュンからご主人様を取り上げた記憶が、
背中に残る痛みが僕を力づけていた。
ご主人様のご機嫌があまりよろしくなさそうだったことも後押ししていた。
「ご主人様っ」
朝食が終わったのを見計らって、僕は許可なくご主人様に呼びかけた。
「ぼ、僕に、お手伝い……させて下さい。この間……ように、この口……で」
慌ててやって来た執事を制し、ご主人様は僕とジュンとを見比べておられる。
「僕もっ……ご主人様のお、お役に……ご主人様っ」
思った通り、ジュンはあからさまに不安を顔に表した。
ここで縋るようにご主人様を見るのは逆効果なのに、ジュンはまんまとそれをする。
ほうら、ご主人様のお心が動く。
「ダンを連れて行っておけ」
ご主人様は、そうはっきりと執事にお命じになった。
これで僕も、ご主人様の散策にお供するジュンを、心穏やかに見送ることができた。
本日ここまでです
ワンコキタ――(゚∀゚)――!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
続きwktk
>74
楽しみにしてたのに〇| ̄|_
代理さんは来るでしょ?
サイト作るのが嫌でここに最後まで投稿したい人なんでしょ?
自分の萌えで他人が萌えてくれるのが嬉しいから
自分が投稿したらスレが荒れるのわかっててもここの投稿に粘着してる人でしょ?
最後までここに投稿する意欲満々じゃない?
心配しなくても今頃必死で続きを書いてるから。儲はマンセーの用意して待ってればいいよ。
儲がウザくてたまらない。早く最後まで投稿してさっさと消えて欲しい。
85 :
風と木の名無しさん:2006/08/17(木) 21:44:47 ID:rUxjLJII0
>>84 代理さんの儲だからウザいのか、熱心な儲そのものがウザいのか分からんが
儲ウザいという為に投稿者を貶めるのはいかがなものか。
心配しなくてもいつかは最終話が投下される。
NGワード設定されてはどうか?
代理は突然名無し投下しかもageるから、NGワードなど無意味。
最強の誘い受だよ。
はいはいワロスワラス
NameだけじゃなくNGwordにすればいいだろ…
このスレだけ設定変える、専ブラ変える、いくらでも方法あるだろ。
ここは 投 下 スレ。読み手のためのスレじゃない。
自分が読み手である以上気に入らなければ自分でスルーする努力くらいしろよ。
ちなみに自分は儲じゃなくマジで1度も読んでないが、普通にスルーしてる。
代理儲以外の人間はみんなそう思ってるみたいな態度やめれ。代理の数倍うざいわ。
キャラ名をNGワードにしたら?
わざわざ嫌味を言わずにいられない
>>84が来なきゃいいのにね。
>>84がウザくてたまらない。早く吊ってさっさと消えて欲しい。
代理の話になると途端に荒れるなぁ
愛されてるんだよ。
代理だけじゃなく長く投下されている作品では何度も起こっているよ
儲もアンチもほどほどにすれば問題ないと思うが……
そうだね。と言う事で気長に待ちましょう。
つーか嫌いなら読まなきゃ良いだけなのに何なんだ
一秒眺めたらどの作品かなんて判別出来るんだから
「あ、これ代理戦争だ」と思ったらスクロールすれば良いだけじゃないか。
確かにたまに名無し投稿だったりするのは代理さんの落ち度と言えるけど
「ハダレ」や「ウスライ」をNGワードに登録しときゃいいじゃないか。
まさかこうまで長々とこのスレに粘着して、
散々書き手の為に存在するスレに読み手が神様だとでも主張するかの様な書き込みしといて
専ブラ使ってないとか言うなよ?
わかってる人がほとんどだと思う。だけどキ○ガイな人ほど声も大きくて
同じこと繰り返し嫌がらせを続ける…そして自分(読み手)をまるで審判を
下す神様でもあるかのような勘違いをしてる。そういう一握りの人の勝手な主張で
書き手が減っていってるわけだ。読むのも読まないのも個人の勝手なのにな。
しかし「長々」という言葉は代理にも当て嵌まるわけで、「長々と投下」と「長々と粘着」のループじゃね?
堂々と完結予告出したけどryだし。
つまらない書き手をもてはやす儲
レベルの低い書き手とレベルの低い読み手の厨のスレに
成り下がったスレ
84を叩いているのは84と同じレベルの厨
つまらない話をもてはやし、それでここはつまらないスレと投下が
減っているのに気づかない。
つまらない書き手って、ここそんなに高尚なスレだったの?
サイトつくるほどじゃないけど〜、っていう人がどんどん書いてくれればいいと思うよ。
つまらないと思ったら、読み手がスルーすればok。
むしろスルーもしないで文句垂れ流してるほうが厨に見えるな。
自分はたまにふらっと立ち寄って面白いものを拾えたら儲け物って感じでスレの質とかどうでもいい。
別にこのスレだけが世界じゃないし2chだけが発表の場所じゃない。
なくなったって困らない。困る人は新たにスレ立てるだろうから心配ない。
誰にでも今までいた場所がつまらなくなったと思う時が来る。
文句を言ってる人たちはここを卒業する時が来たんだと思うよ。
元から水が合わないんじゃね?
いちいち文句言わずに黙って巡回から外せばいいのに。
>>99 キャラ名NG登録の意見は何回か出てるよ。その度にスルーされてるけどね。
「代理戦争でNG指定したって名無しで投下される!」て言うから出た提案なのに
結局何がなんでも叩きたいだけなんじゃないの?
>>84にとってこのスレが最も良かった状態の頃を教えてほしい
昔は良かったとでも言いたいのかしら
昔からこのスレにいる自分だけはレベルは低くない、とでも言いたいのかしら
自分の発言の痛さに気付けない可哀相な人だこと
そうか、風と木の名無しさん をNGワードにすればよかったんだ
とりあえずこの流れがせっかくの職人さんを遠ざけただのくだらない
討論にしてるわけですね。
嵐もこれだけ釣れれば楽しかろうよ。
ワン!ワン!ワン!(犬の話の続きがよみたい!)
かはっ…!(アキとユキの続きも待ってます)
ビシバシビシ!!(フリッツ、散歩にいくぞ!!)
>117
乙です! ありがとう!!
120 :
風と木の名無しさん:2006/08/22(火) 06:25:31 ID:d8spEQDTO
(`⊇`)
121 :
風と木の名無しさん:2006/08/22(火) 15:23:47 ID:KaJ5+Ia90
雑談の146みたいのってホントにいるんだ
そこまで愛されてるスレってこともすごいが
どんだけ他にやることないんだろう…素直に驚く。
スマソしたらばゴバークw
妬みっておそろしいね
ここ見てて本当によくわかるよ。
Oノ !
ノ\_・'ヽO.
>>124 └ _ノ ヽ
〉
このスレオワタ\(^O^)/
127 :
風と木の名無しさん:2006/08/23(水) 21:29:49 ID:9RUjykLBO
\(`⊇`)/
長い長いと言うけど
アキとユキってのも代理さん以上に6thから続いていると思うが?
……馬鹿ガイル……
それを言ったら途中でぶった切りになったSSが一体いくつあると思うんだ。
それが今も続いているって言うのか?
長期間にわたってコンスタントに投稿しつつけている代理さんと、
長期間の中断を経て最終話まで投下したアキとユキさん。
全然違うだろうが。
そもそも今回のは新作でしょう?比較にもならない。
わけの分からない擁護はしないこと。
オマエモナー
このスレもうだめぽ\(^O^)/
他人のやってることがなんであってもいちゃもんつける
ひねくれた可哀想な奴ってどこにでもいるからな。
そんなことより一緒にクレクレダンスしてくれる人キボン。
クレクレダンスはともかく、保守
まぁなんだ、やっぱりここまで荒れてるのは夏のせいだと思うよ
あと一週間くらいの我慢だ
自分はこのスレは投下者さんが好きなように投下する為のスレだと思ってるから、
全投下者さんの投下、待ってます。
アナタガトゥキダカルァー!
そうとも言いきれないんだぜ多分
ここ、常夏だもんね。
139 :
風と木の名無しさん:2006/08/25(金) 01:51:27 ID:94dI5TMD0
___
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \ <まぁなんだ、やっぱりここまで荒れてるのは夏のせいだと思うよ
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
____
/_ノ ヽ、_\
ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // だっておwww年中腐った争いしてるのによく言うおwwwwww
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / `ー'´ ヽ / / バ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ン
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
んーすごい。最新50で投下ひとつもなしw
>常夏
ワロスw
だって投下しても荒れたままじゃない
だから次スレいらないって言ったのに
誰もお前の意見なんか聞いていない。
常夏の楽園!
常夏の割には寒いスレだな・・・
入学者が減ってあわてて間口を広くしたせいで集まったのは
程度の低い学生たちばかり。結局学校は荒れて行き、まともな入学者は
ますます集まらなくなって閉校になるしかない学校を見ているみたい。
学生たちは最低限のルールを「規律」と文句をつける。
自分たちのせいで学生が集まらなくなっている事に気づかない。
時々見かねて苦言を呈していた人達は学生たちがあばれるだけの状況に
あきれて、このスレをあきらめて去っていってしまったんだろう。
自分が悪くなくても荒れる事を懸念して別の場を見つける事。
話を完結させる事を前提にこのスレに投下しようとする事。
かけなくなった事をきちんとスレで報告する事。
いまこのスレにいる人達はこのような事は必要ないと言っている人達。
それが許される事、当然だと思っている人達。
そのような人達が集まるスレに投下される作品は、その程度の作品でしか
ないことには気づかない。
>146
投下してくれた人を程度の低い学生とかその程度の作品といったり
憶測でものを言ったり
ぶっちゃけ途中明らかに代理叩きに徹してみたり
アテクシは全部分かってるのよーみたいな態度を取ってみたり随分お忙しいのですね、と。
その程度で終わらない作品って何なんだよ。言うくらいなら見せてくれよ。
>>146 自分にとって都合のいいようにしか見ない典型的な例だな。
ここだけ見てる人間にとっては
代理アンチとそれに釣られた儲が騒いで投下ストップしただけにしか見えんわ。
完全に勘違いしてるとしか思えんが、
お前が認める作品=誰もが求める作品じゃない。
ここに萌え作品が投下されなくなったなら、とっとと神サイトでも探しに行けよ。
本来ここは書き捨て上等、気軽な投下が出来るスレだったはずだが…
最近は完成させてくれという声が大きくて投下する側にはしんどい
ともかくみんな落ち着くまでもう少しまとうよ。
>>146 自分は読み専なので、言う権利ないかもしれないが、素朴な疑問。
文脈から学生達=投下者ですね?
「最低限のルールに文句をつける」って、投下者が文句つけた?
「学生たちがあばれるだけの状況」って、投下者が暴れた?
スレの質を考えない投下者が文句言って、暴れて、
無責任で低レベルな作品を投下しているためにスレが荒れてると言いたいのでしょうか?
どの事実を指しての発言なのかマジで理解できないのですが。
投下があるまで静かに待とうよ。
投下が無く、書き手がここから去ったというならこのスレ沈むだろうし
そうやって落ちたならそれで仕方無いと思う。
一周して初期みたいな雰囲気になれたらいいけどね。
153 :
風と木の名無しさん:2006/08/26(土) 23:53:43 ID:+E8p9H/5O
♪(*'-^)-☆
あの頃に戻れたら…って言うとまた叩かれるかな。
書き手さん達は様子見てるんじゃないかな。
書き手さん達は夏が過ぎるのを待ってると思う。
というか、今の状態で投稿できる雰囲気じゃないでしょ。
ただ、文学作品を投下する場所でも無いんだから
書き手のレベルがどうのとか程度の低い作品とか
ケチつけるのはどうかと思うよ。
>>146 入学者が減ったまで読んだ。
つか、長過ぎ
いや、>146はいいこと言ったよ!すっごいわかる!!
って言ってほしかったねー。残念だねー。カワイチョカワイチョ
158 :
名称未設定:2006/08/27(日) 18:06:30 ID:PjFBUgfx0
夜の職員室で校長や教頭、用務員のおじさん
に男子高校生(野球部)が誘い受けの挙げ句、
輪姦されちゃうってSSは需要ある?
ごめん名前欄まちがっちた。
「せ...せん..先生...」
担任は慎一のズボンのベルトを緩めると、
ゆっくりとファスナーを下げた。
「校長にお出しする前に、ここをしっかり勃せておこうと思ってな...」
担任の手が下着越しに慎一の陰部に触れてきた。
「校長に...?...え...」
担任の手がボクサーブリーフの中に侵入し肉茎を直に揉み始めた。
「せ...ん..んっ..あ...」
慎一の肉茎が担任の手の中で勃起してきた。
(中略)
「そんなっ!!やっ!!やめろ!!」
校長の手が慎一の双丘を割り、その奥の肛門に指を這わせてきた。
「君が誘ってきたんだろ?それを今さら...」
校長の中指が慎一の肛門に入ってきた。驚いた慎一の身体がぴくりと
跳ねた。
「ちょ...そこはっ!!前だけなら...前なら幾らでも犯してもいいですから!!
そこは!!...んーっ!!」
抗議する慎一をおかまいなしに、校長は指で肛門を犯した。
「大丈夫だ、心配しなくも、前も後でたっぷりと犯してあげるよ。」
校長はそう言うと指を一層深く突き入れ、慎一の前立腺を、直腸の
上から捲り上げるように撫でた。
「んーーーーーーっ!!」
慎一は初めての刺激に身体を仰け反らせた。
こんな感じの。需要あるかしらね?
>158
用務員のおじさんが男子高校生(複数)にリンカーンされるなら、需要ある。
>>161の提案に不覚ながら禿萌えたので、書いてしまった。オヤジくさいのが受けなので
苦手な方はご注意。
「もしもし、啓子?もう少しで帰れそうだわ。うん、あと見回りして戸締りすれば帰れる」
『あ、本当?わかったあ。気をつけてね。あ、愛美と代わる?』
「何、まだ起きてんのか?もう11時過ぎだぞ」
電話口で、妻と娘がぼそぼそやり取りする声が漏れ聞こえた。
一瞬"お父さんなんかと話したくない"なんて声が聞こえたらどうしようかと
ひやひやしたが、どうやら娘は素直に受話器を受け取ってくれたようだ。
すぐに耳に届いた聞き慣れた声に、私の頬は思わず緩んだ。
『もしもし、お父さん?今ガッコ?』
「うん。あと見回りして、戸締りすれば帰れる。12時には家着くかな」
『夜のガッコって怖くない?愛美には絶対ムリ!オシッコ漏れちゃうかも』
「阿呆。もう慣れたよ。じゃ、切るな。父さん見回り行ってくる」
電話口から、娘のおどけた低い声が漏れ聞こえてきた。
例の、"うらめしやぁ〜"とか言う奴だ。
『背後には気をつけてね。オバケが出るかもよ』
「阿呆っ!もう切るぞ。あんまり脅かすなよ」
『んじゃね』
屈託なく笑いながら、娘は電話を切った。
「阿呆め」
もう中学一年生になるというのに、まだまだ子供っぽいな。
それが何故だか妙に嬉しくて、私はにやにやしながら携帯電話をポケットにしまった。
勝手な親父心としては、やはり娘にはいつまでも子供でいて欲しい。
これがいずれ、派手な化粧をして、露出の高い服を着て、そこらの男と交際するようになるのだろうか。
何とも暗い気分になる。挙句の果てには、"お父さんのパンツと一緒に洗わないで!"
いや、それだけならまだいい。"糞親父っ、死ねっ!"……泣くかもしれない。
一人で勝手に落ち込みながら、私は懐中電灯を取った。
私はオバケに取り憑かれるより、娘が非行に走る方がずっとオソロシイ。
学校の見回りは、皆が思っている以上に大変だ。
何しろ広いし、全教室をくまなく点検しなくてはならないのだ。
もし異常を見落として火事にでもなったら、大惨事に発展する恐れがある。
静まり返った暗い廊下を進みながら、私はぼんやり、今夜の夕食のことを考えた。
ああ、啓子に夕飯の献立を聞いておけばよかった。腹が減った。
懐中電灯の明かりを四方八方に飛ばしながら、私はいつもポケットに常備してある飴を取り出そうとした。
―――そうだ。昼間、生徒にあげちゃったんだった。いや、取られた、と言うべきか。
あいつめ、いつ私が飴を持ってることに気がついたんだろう。抜け目のない奴だ。
いくらか気落ちしながら、私は見回りを続けた。
―――3階の、第二生物教室に差し掛かった辺りだろうか。
かすかな物音が耳に届いて、私は柄にもなく仰天して、懐中電灯の明かりを振り回した。
まさかオバケだとは思わないが、(愛美じゃあるまいし)泥棒か何かだと思って、私は焦ったのだ。
何しろ、夜間の見回りで私以外の物音がするなんて、ほとんど皆無に近いのだ。
泥棒だったらどうしよう?変質者だったら?怪しい男が女子生徒のジャージを漁っていたら?
否応なく高まる心臓の鼓動に、私の手は情けないほどに震えた。
震えに合わせて懐中電灯の明かりがぶるぶる震えているのだ、滑稽ったらない。
もし泥棒がこれを見たら、私は弱い人間だと見破って、得意になって襲い掛かってくるかもしれない。
冷静になれ、舐められちゃだめだ。とはいえ、根が臆病な人間だ、ついついおよび腰になってしまう。
もう一度耳を澄ますと、また物音が聞こえた。
音の出所は第二生物教室の中からだった。
―――何でまた、こんなところから?
教室の中でもひときわ不気味な教室からの物音。
愛美に影響されたのか、私の頭の中では、人体模型や骸骨が舞い踊っていた。
馬鹿な。けれど、泥棒だとして、何故この中に?
比較的狙われそうな薬品類はここではなく、第一科学教室だ。
何にしても、不気味だった。もし本当に泥棒なら、闇雲に取り押さえに掛かるより、
先に通報した方がよさそうだ。返り討ちにあって逃げられたんじゃ、元も子もない。
私はそっと、滑稽な動きで足音をしのばせ、ドアへ近づいた。
ドアにはめられた小窓から中が見えやしないかと、覗き込んではみたが、
カーテンが閉められているようで全く中は見えなかった。
どうしよう?相変わらず物音はしている。誰かがいるのは確かだ。
少しでも中が見えればいいのだけれど……。
首をひねり、懸命に中を覗こうとしていた私の目の前で、唐突に扉が開いた。
私は生涯で、これほどまでに仰天したことはいまだかつてない。
仰天して目を回している私の胸倉を、誰かの手が乱暴につかみ、中へと引き込んだ。
私の背後でぴしゃりと扉が閉じ、鍵を閉めるような音が聞こえた。
私の胸倉をつかんでいる手はそのまま私を床へと引き倒し、
瞬時に肺がつぶれそうになるほどの重圧が私を押しつぶした。
しまった。やはりまず最優先に通報しておくべきだった。無謀なことをしてしまった……。
手酷くボコボコに殴られるか、あるいは最悪殺されてしまうのを覚悟して
目をきつく閉じていた私の上で、誰かが驚きの声を上げた。
「かんちゃん!」
その声と共に、私の上から重みが消える。
激しく咳き込みながら、私は内心首をかしげていた。
かんちゃん、というのは、生徒の間での私の愛称だ。
"原田寛治"というのが私の名前だから、"寛治"の"かんちゃん"ということで、
定着してしまった呼び名だ。
一回り以上も年上のオヤジを捕まえて"ちゃん"付けできる彼らを不思議に思いつつ、
悪い気はしなかったのだが……
何故、その呼び名を知っているんだ?
恐る恐る目を上げた私は、そこに見知った顔を見た。
何をかくそう、昼間私の飴を取り上げた不良坊主だ。私と同じくびっくりした顔をして、私を見ている。
「何でかんちゃんが居んの?まだ帰ってなかったんか?」
「帰らんさ……、まだ、見回りが、終わってなかっ、もん」
この年で、若さ溢れる高校生男児にはっ倒されるのは、やはりつらいものがある。
苦しげに咳き込む私を見て、不良坊主は困ったような顔をした。
「ビビるじゃんかよー。変な奴が来たのかと思った」
「お、おま、えが……変な奴じゃ、阿呆っ」
ゲホゲホと年寄りじみた咳を続ける私の背を、遠慮がちに不良坊主の手が撫でる。
こういうことは慣れないのか、ずいぶん乱暴な手つきだ。
「ここで何、やってんだ。もうとっくに帰ってなきゃ駄目な時間だぞ」
「いや、色々」
「色々って何だ、バカヤロ。先生に言うぞ」
「いや、勘弁してマジ」
何が勘弁して、だ。こっちは無駄にひやひやしたぞ。倒されるし。
不良坊主に詰め寄ろうとした矢先、ガタン、と大きな物音がした。
俗に言う"ノミの心臓"を、これ以上酷使させないで欲しい。
仰天して音のしたほうを振り返った私を、不良坊主が慌てて制した。
「いや、何でもねぇから。かんちゃん、もう帰ったほうがいいよ。もう暗いし」
「何が暗いし、だ。何だ、酒でも飲んでんのか?タバコか?まさかシンナーじゃないな」
「いや、違うし。マジ違うから。かんちゃん帰んな。な、ほら、帰れよ」
本当なら帰りたいところだ。空腹だし、何よりこっちだって疲れている。
かといって、この状態を放って帰るわけにはいかないだろう。
またガタン、と音がした。見れば、横長の机が大量に並べられた教室の端で、
人の頭がひょこひょこ動いている。これがまた、どれも金や赤に近い派手な色に染められた頭で、
不良坊主がつるんで歩いていそうな連中ばかりだ。ますます飲酒や喫煙の線が強まった。
泥棒や変質者の類でないとわかれば、私は強いぞ。
必死に私を制す不良坊主を無視して、ずんずんその方向へ歩いていった私の目に、
およそ予想していなかった光景が広がった。
赤やら金やら派手な色に髪を染め上げた男子生徒たちが、よってたかって一人の男子生徒を組み敷いていた。
初めはリンチか何かの類だと思ったが、どうも様子が変だ。組み敷かれている生徒は全裸だった。
本来であれば、すぐにでもその生徒を助けに行かねばならない場面だけれど。
私は状況が読み取れずに立ち尽くした。
つまるところ、裸にされた生徒は強姦されていた。
手足をガッチリと押さえつけられた生徒はすでにぐったりとしていて、失神しているのかと思った。
けれど、口に押し込まれた性器を舐める舌が見え隠れし、目覚めていることがわかった。
生徒の尻を強姦している生徒は激しく腰を振っていて、さながら男女の性行為と同じ動きだ。
「お前ら、何……」
怒鳴りつけようとした口へ誰かの手が覆い、くぐもった声しか出なかった。
そのまま後ろへぐいと引き倒され、バランスを崩した脚はもつれてそのままドシンと倒れこむ羽目になった。
「お、おい、あんま乱暴にすんなよ」
不良坊主の声が頭の上から聞こえる。
くらくらした頭で状況を判断しようと努力したが、無理なようだ。
ずしりと身体に重みを感じて、また誰かが上に乗っているのだと気づいた。
筋骨逞しい男子生徒に上に乗られるのは、非常につらい。
これが豊満なボディーの美女だったらどんなにか……
ひどく場違いなことを妄想していた私を、どうか頭を打ったせいだと大目に見てほしい。
胸倉をつかまれ、だらりと垂れた私の頭へ、一言。
「見たな」
低くドスのきいた声で尋ねられる。オバケの上等文句だと、ふと思った。
"うらめしやぁ〜。見たなあ〜"
いいえ見てないです、とすたこら逃げ出せたらどんなにいいか。
生徒のこととなると、見逃すわけにはいかない。全く、とんだ災難だ。
「合意の上だとしても、こんなとこで及んじゃ駄目だ……。合意じゃないなら、」
「うるせえ」
きつい一発が頬に飛んだ。
本気で殴られるのはいつ以来だろう。
自慢じゃないが、学生時代も平々凡々と暮らしてきた私には、当然喧嘩の経験はない。
せいぜい小学生時代に、親父とお袋にしこたま叱られてゲンコツを食らった程度か。
それにしても、こんなきつい一発は初めてだろうな。
この年になって殴られる羽目になるとは、とぶつぶつ心中で呟きながら、私は
じんじん痛む頬を押さえた。口が切れたらしい。血なまぐさい臭いが鼻を突く。
ぐらぐら揺らぐ視界がようやく収まると、私に詰め寄っている生徒の顔が確認できた。
校内でも札付きのワル!……というわけでもない。
少々やんちゃで不真面目な生徒、という程度の生徒だ。もともとこの学校はそんなに悪い学校じゃない。
せいぜい髪を派手な色に染めてすきあらば授業をサボり、
先生に叱られてふてくされる程度の、可愛い程度の不良連中だ。
まさか殴られるとは。まさか級友を犯すとは。
「かんちゃん、見逃してくれる?見逃してくれねえよな?絶対、今帰したら先生とかに言うだろ?」
胸倉を引き寄せ、詰め寄る加嶋に、私は首を振った。
「帰れんよ。その子どうにかしないと。やめてあげな」
ばちん、と再び頬が鳴った。痛いぞ、ちくしょう。
「あんま殴んなよ、ヤバイって」
不良坊主が止めにかかる。でかした。助けてくれ。
「うるせえよ。こいつ帰すほうがヤバイじゃん。だから学校でヤんのヤダって言ったんだよ」
その言葉に反応してか、裸にされた男子生徒を犯していた生徒が勢いよく頭を振り向けた。
「んだよ、俺が悪いってか?」
「ったりめーだろ!犬みてーにサカってんじゃねーよ。少しゃ我慢できなかったんかよ」
「っせーよ!今まではバレなかったじゃんかよ。そいつにバレるまでは」
忌々しげな目で睨まれながら、舌打ちをされた。
「どーすんだよ。ヤベーんじゃねーの」
「ヤベーよ。ぜってぇチクられる」
揉め事が大きくなり、ようやく連中は犯していた男子生徒から離れた。
それでも一人は、男子生徒の腕を押さえつけたまま、その場にとどまっている。
ずいぶんと用心深い。
それまでぐったりしていた男子生徒は急に元気を取り戻したのか、それでもかすれた声で怒鳴りだした。
「カスが、ざまーみろだよ。どーすんだよ?男にサカッたホモ野郎だってバレちゃうな。
かんちゃんがチクんなくても俺がチクってやるよ、てめーらの事言いふらしてやる」
男子生徒の腹の辺りに蹴りが飛んだ。
「やめろ!乱暴するな!」と怒鳴った私の声は無視され、二度三度と蹴りが入る。
男子生徒は押し黙った。
「調子乗ってんじゃねーぞ。てめー、後で同じ事言ってみろや?言えんのか?カス」
私の周囲を取り囲む連中を見上げて、私はぞっとした。
高校生といえども、まだまだ子供だと思っていた。
髪を染めていたり、ピアスをいくつも開けていたり、先生方に反抗的な態度を取ったりしても、
まだまだ本質的な部分は子供だと。
私は教師ではないけれど、生徒はいつでも可愛かった。
けれど、今私を見下ろして仁王立ちする彼らは、こうして見るとずいぶんと強大に見える。
巨人を見上げる一匹の蟻にでもなってしまったような気がして、私は人知れず冷や汗をかいた。
生徒を怖いと思ったのは、人生で初めてだった。
「どうする?まさかこのまま帰すわけにはいかんよな」
「ムリ。チクられる」
「じゃ、どうすんの。ボコボコにするったって、どうせバレそうだしな」
頭の上で勝手な相談を続ける連中を見上げながら、私は何を言うべきか模索していた。
説得に応じてくれるような連中とは思えない。それに、自慢じゃないが、私は口下手だ。
とてもこの連中を改心させるような渾身の一言は思いつかなかった。
ずっしりと人一人分に圧し掛かられている脚や腹が苦しく、私は身じろぎした。
それが連中の気に障ったのだろうか?
私の上に乗って押さえつけていた生徒が、再び拳を振るった。
また殴られるのか!
反射的に肩は震え、情けない声まで出てしまった。決まり悪い、と思っている暇はない。
顔を腕でガードし、反射的に目を閉じる。これが動物の防御本能というやつか。
思いとは裏腹に、身体が震えていた。情けないなんてもんじゃない。
おそるおそる目を開けると、拳は空中で止まり、連中がしげしげと私を見下ろしていた。
何だ、時空が止まったか?
場にそぐわぬくだらない想像をしてしまう自分に呆れながら、状況を窺う。
何故だか知らないが、私の上に乗っている生徒がにやっと笑みを浮かべた。
ビビりまくりの私の姿を笑っているのだろうか。誰のせいだと思っているんだ。
憤然としていると、裸の男子生徒を熱心に犯していた生徒がぽつりと呟いた。
「かんちゃん、可愛いじゃん」
耳を疑うとはこのことだ。私は耳に届いたその言葉を理解できずに、しばし呆然と彼らを見返した。
--------------------------
すんません、入りきらなかったorz
今回はここまで。
gjgj! かんちゃん萌え
続き楽しみにしてます
続き楽しみ。
ネ申降臨ktkr
かんちゃんグランドモエス
今学校ってどこも機械警備だよね。
なんか古き良き時代のカ・ホ・リ
GJ!
何か前に読んだような話なんだけど…。
理科準備室で犯されてる同級生を見てしまって自分も犯されるやつ。
こういうシチュエーションはいわゆるベタなのか。
自分でも考えたことある。
違いは形に出来るか出来ないかだな…。
学校ネタ的にはデフォだね。
かんちゃんの現実的な話し方に激しく萌えた
だれか用務員×高校生も書いてくれ
遺作とか臭作の男子高校生版?
エロゲ厨乙
エロゲだと即座に分かった
>>182乙。
面白そうじゃないか。
男子高校生版・遺作
これからこの用務員さんが若々しいダンスィ達にぐっちょんぐっちょんにやられちゃうわけだ…!!ハァハァハァハァ;;;;
早く突っ込め 早くガッチュンしちまいなYO!
ヒクつくアナルにぶちまけろザーメン!!
鬼作しかわかんね
用務員じゃなくても先生とかでもいいんだが
用務員がいたいけな高校生たちを次々に騙して脅して犯しまくるゲームほしいな
不良だろうが生徒会長だろうがおかまいなし
逃げ惑う生徒を引きずり倒し無理矢理中だししたりして白濁塗れに
犯した生徒の携帯から他の生徒にメールして呼び出して被害拡大とか
ビデオとか撮って抵抗できないようにしたり
用務員が小汚いおっさんなのがポイント
>185
見事なスレ違いですね。巣にお帰り。
荒れた後の投下=神なこの流れに嫉妬
遠慮せずに投下して神になれ。
こうじゃね?
琴美 「か...浣腸...健太くんが浣腸されて苦しんでるところが見たいです...」
美由紀「こっ...琴美さん!!...」
遺作 「だとよ...四つん這いになってケツをこっちに向けな」
健太 「分かった...」
健太の後孔に浣腸液が注がれてゆく...
健太 「あぁっ!!中に入ってくるー!!」
美由紀「いいかげんにしてっ!!遺作さんっ!!」
遺作に駆け寄ろうとした美由紀の鳩尾に陣八の拳が...
続き...
数時間後、美由紀は気が付くが、そこには健太の姿も
琴美の姿も無かった...もちろん遺作の姿も...
健太 「うっ...うんっ...ん...」
激しい排泄感に苦しむ健太は、後ろ手にされ、木製の小さな
椅子にM字開脚で縛られていた。陰部は勿論、排泄感に
ヒクつく濡れた肛門も露になっている。
遺作 「病み付きになりそうだろう...琴美の倍は入ってるからな...
琴美は呆気なかったからな、男のお前なら楽しませてく
れそうだ...」
恥ずかしい姿を琴美に見られてる事に気付き、我に返る健太。
健太 「こ...琴美ちゃん...見ないでくれ...」
遺作 「美由紀の次は、今度は琴美か...?近頃のガキは我が侭で
困るぜ...おい、陣八!!」
陣八 「わ、分かった...」
苦しむ健太にそっと後ろから陣八が近づいてゆく...
陣八 「ぜ...全部出しちまえば、ら..楽になれるよ...」
そう言いながら、脇腹から手を滑り込ませ、健太の肉茎をゆっくりと
扱き始めた...
健太 「やめろっ!陣八!そんなにされたらっ...」
で、この後、健太に扱かれながら漏らしちゃって、遺作さんにたっぷり
犯されて、陣八と遺作に二輪挿しまでされちゃう。
ごめんな、エロゲ厨で...
>>189-191 いやいや、いいよこれ。
続き書いて欲しいよ。
遺作知ってるからニヤリとしてしまったよ。
193 :
お仕置き 1:2006/08/31(木) 00:07:53 ID:mo/PVtcj0
投下します。
愛ある鬼畜なので、ヌルいのがお嫌いな方はスルーお願いします。
===================
ベッドに近づきながら、治はシャツを脱ごうとボタンに指をかけた。
「上は脱がなくていい。下だけ脱げ」
途端、飛んできた台詞に、思わず振り向いて睨み付ける。その視線の向こうで、
邦明は口元に薄い笑いを浮かべていた。
『あ、やば……』
そんな邦明の表情に、治は煽られてしまう。慌てていることを悟られないように、
治は殊更ゆっくりと視線を外した。言われた通りに、ジーンズと下着を脱ぎ去る。
ベッドに腰を下ろして靴下を脱ごうとした時、また邦明の指示が飛んだ。
「それも脱がなくていい。そのまま、始めろよ」
「……変態」
背中を向けたまま吐き捨てて、治はベッドの上に上がって枕をベッドヘッドに
もたせかけ、そこに背中を預けた。いつもやっている通りにとの注文だから、
誤魔化しなく堂々と普段通りにやってやる。軽く膝を曲げた脚を広げて
自分のものを手に取る治を、椅子に座ったままの邦明が冷めた目で見ていた。
194 :
お仕置き 2:2006/08/31(木) 00:10:20 ID:mo/PVtcj0
いつも通りに。指先で、感じるところにゆっくりと刺激を与える。いつもやっている
ことだ。何の感慨もない。頭の中に、自分を煽るための映像を思い浮かべる。今日は
何にしようか。この間見たビデオで、車の中で強引に迫られていた男がとても好みだった……
キシッ
椅子の動く音に、現実に引き戻された。視線を、強烈に感じる。治は唇を噛んだ。
指の動きが鈍る。畜生、こんなことで萎えるほど俺はやわじゃない。
邦明は、冷静そのものの顔で治を見守っている。それが治にもわかる。自分だけが
乱れていくのを、邦明の冷たい目が見ているのがわかる。治がそれをわかっていることを、
邦明もわかっている。
治は意地になって、いつもよりは少し速く指を動かした。中学生の頃からもう10年以上も
してきていることだ。自分の感じるところなんて、知り尽くしている。イクのなんて簡単だ。
ニュースを見ながらだってできる。
「随分ゆっくり楽しむんだな。いつも平均何分くらいしてるんだ?」
邦明の、抑揚のない声。けれど、そこにはたっぷりと揶揄が含まれている。
治はそれに気付かないふりをして、黙々と自分のそれを育てた。右手で茎を擦り上げながら、
左手は先端をくじったり、袋を掻きあげたりする。体が熱くなってきた。じゅわん、と、
先端に湿り気が出て来るのがわかる。左の人指し指の爪で、その湿り気を塗り込めるように
かいてやると、腰がビクビクと震えた。
いつもなら、邦明が宥めるようにキスしてくれるところだ。けれど今日の邦明は、
近寄ってもくれない。必死に気を逸らしながら、治は惨めな思いが湧き上がってくるのを
堪えられなかった。馬鹿にされているような気がして、悔しい。それが正に邦明の
狙っていることで、治にもそれはわかっている。わかっているからこそ、傷ついてなど
やるものかと反抗心が沸く。
195 :
お仕置き 3:2006/08/31(木) 00:11:16 ID:mo/PVtcj0
はぁっと熱い息が漏れて、治はまた我に返った。指が動きを止めそうになる。
恥かしがっていても仕方ないとわかってはいるのだが、見世物にされていると思うと、
どうしても没頭できない。数え切れないほど体を重ねた邦明を相手に、
痴態を見せたくないなどと、意味のない抵抗だとは思う。それでも、お互いに
大切にしてきた相手に恥辱を与えられているという状況は、治の理性を苛む。
ジワジワと露が溢れてくる。手を動かす度に音までする。治は、我知らず、
泣きそうに顔を歪めていた。さっさと終わらせたらいいと自分に言い聞かせても、
指の動きが遅くなる。
自分ばかりが昂ぶっているのが嫌で、治は、自分のこんな姿を見て
邦明は少しでも興奮していないだろうかと、そっと邦明に目を走らせた。
目が合った。
邦明は、無表情に治を眺めている。冷たいままの邦明の視線に捕えられて、
治の顔に音を立てそうな勢いで血が上った。
畜生。
慌てて目を逸らしてシーツを睨み付けたその目に、涙が滲んだ。悔しい。
自分の性器を握り締めて、治はきつく目を閉じた。そうしながら治は、
心のどこかで、邦明が「もういい」と言ってくれるのを待っていた。
「続けろよ」
邦明が短く言い放った。
196 :
お仕置き 4:2006/08/31(木) 00:12:45 ID:mo/PVtcj0
治は歯を食い縛った。もうたくさんだと怒鳴って立ち上がる自分を想像した。
実際にはできない。自分が悪かったのだから。自分が馬鹿で、邦明の言うことを
聞かなかったから。邦明が怒るのも当たり前だし、お仕置きは正当な権利だ。
なにより治は、邦明に愛想を尽かされるのが怖かった。
治は、瞬きをして涙を振り払うと、もう一度自分のものを扱き始めた。だが、
気持が付いていかない。どうしても昂ぶっていかない。つまらないものを見るように
自分を眺めている邦明の目が、苦しくて仕方ない。
邦明が、静かに椅子から立ち上がった。治が、ギクリと体を竦ませる。
邦明はベッドに近寄ると、治が投げ出している脚の方に廻った。正面から治を
見る格好だ。
「邦明……よせよ……」
小さな声で訴えてみるが、返事はない。その沈黙が、妙に治を煽った。
無理強いさせられているのに、自分を見るために邦明が近寄ってくれたことが
嬉しいなどと感じてしまう。ドクンと手の中のものが脈打った。
思わず手が止まった。こんなことを強いられて、却って感じてしまう自分が、
どうしようもなく厭わしかった。
「なに、やめてんだよ。続けろ」
冷たい命令に、治は従った。始めは機械的に動いていた指が、くねるような
動きを見せる。茎が見る見るうちに固く育っていく。先端からは露が溢れ、
治の指の動きに合わせてニチャニチャと音を立てる。
正直棚に行って欲しいです…遺作の人
内容的にもオリジナルじゃなくて虹だからさ…あっちはしがらみないしさ…
…頼みます…好きだからこそ頼みます
198 :
お仕置き 5:2006/08/31(木) 00:16:10 ID:mo/PVtcj0
「あっ……」
ずくんと走り抜けた衝撃に、治の口から小さな声が漏れた。同時に、ビクリと
脚が跳ね、反射的に膝頭が閉じられる。
「開け。見えないだろ」
治は、イヤイヤをするようにかぶりを振った。ここから先を見られたくない。
指は、もう言われなくても止まらずに動いている。限界が近いことを治は悟っていた。
邦明がベッドの上に腰を下ろし、治に体を寄せてくる。治は、今にも邦明の手が
膝を掴んで押し開くものと怯えたが、邦明の手はベッドの上に付いたままだ。
邦明は治の膝頭に、手ではなく舌で触れた。くすぐるように舐める。
「開けよ。見せろ」
「いやだ……もう、許してくれ……恥かしいよ」
「そうでなきゃ、お仕置きにならない。開け」
こみ上げてくる涙を堪えて、治はもう一度脚を開いた。そうだ。これは、
自分が悪かったと認めていることを邦明にわかってもらうための儀式だ。
どんなに嫌でも、邦明の言う通りにしなければいけない。あんなに心配してくれた邦明に、
見当違いの嫉妬だとなどと言ってしまった。
自棄のように大きく開いた脚の付け根を、治は自らいじくり回す。
氷のような邦明の視線が、焼け付くほど熱く感じられる。今や快感は絶え間なく
体の奥から湧き起こり、内股が幾度も強張った。見られているのが恥かしくて
たまらないのに、もう指を止めることができない。荒く息を吐きながら、
激しい勢いで擦り上げる。気持いい。たまらない。足が痺れて熱い。
「邦明……も、出るっ……」
絞り出すような声で訴える治に、邦明は命令した。
「まだだ。出すな」
199 :
お仕置き 6:2006/08/31(木) 00:17:32 ID:mo/PVtcj0
えっ、と目を上げた治を、邦明が平然と見返した。
「ど、どうして……」
「お仕置きだろうが。何度言わせるんだ」
寸止めと言うやつか。治は手を止めると必死に息を整えて身体を鎮めようとした。
「手は止めるな。そのまま続けろよ」
「え、だって……?」
「続けろ。でも、いいと言うまで出すなよ」
治は呆然と邦明を見た。邦明は至って真面目な顔でそれを告げている。邦明が
冗談を言っている訳ではないと知って、治は唇を震わせた。これが、お仕置き。
こんなことまでされなくてはいけないのかと、治は悔しさに喉の奥が熱くなるのを
覚えた。悪かったと反省したのに。ちゃんとわかっているのに。邦明だって、本当は
もうわかっているくせに。なのにここまでしなければ、この気持は認めてもらえないのか。
それでも、治は再び指を動かし始めた。分は、邦明にある。邦明が正しかったのに、
信じなかったのは治だ。その上あろうことか、あの男の見せかけの優しさに癒されて、
騙された。そして、邦明に迷惑をかけた。
充分に昂ぶっていたそれが、あっという間に熱を取り戻していく。イキたい。
邦明の言葉一つあれば、今直ぐにでもイッてしまえる。治は必死に歯を食い縛って
その瞬間を先へと引き伸ばす。堪えようもなく腰が浮いた。踵も浮いて、爪先で
下半身を支えている。もっと指を、もっと。そこを、もっと。欲しい。でも、
これ以上したらイッてしまう。やめたい。だけど、指は動かさなくては。
本能が、2つの方向に引き裂かれる。理性もまた、正反対の2つの方向に
働かせなくてはいけない。
続きます
お仕置き>続き楽しみにしてます。
遺作>すっげ続き気になる。
でもやっぱり投下場所としては棚の方がいいと思うので4649
お仕置きさん、冷徹攻様がなんともGJです
リロードし忘れで途中お邪魔してしまい、本当にすみませんでした
お仕置きさんGJ
wktk
お仕置きさん期待
遺作 惨劇3.5 健太
続き書いてみたから投下場所あったら誘導して下さいな。
棚とか虹がわかんないよ。
板内を「棚」で検索くらいはしてきてから言ってもらいたい
マジレスするとビデオ棚
分かた。ちょっと手直しして投下してみる。
さらにマジレスだが、そこでいい。
思いっきり投下して鯉
ああ忘れた。
ごめんなスレ汚しちゃって。
213 :
お仕置き 7:2006/08/31(木) 19:53:05 ID:pLkr0joj0
>>193-199 の続きです。
レス下さった方、ありがとうございます。
201さん、ご丁寧にどうも。お気になさらず。
愛ある鬼畜ですので、ヌルいのがお嫌いな方はスルーお願いします。
==============
「はぁっ……は、あっ、あ…、くに、あき……もう」
喘ぎに、懇願が交じった。
これまでにも、イクのを阻まれたことはあった。けれどそれは、邦明の手で
追い上げられている時のことだ。自分で与える快感に自分で耐えねばならないのが
これほど苦しいものだとは、治は知らなかった。
「漏れてるぞ。蛇口閉めろよ」
邦明に言われて、治は、露に白濁が混じり始めていることに気付いた。限界を
超えようとしていた。ほんの少しでも気を緩めれば、達してしまう。
「だってっ……もう、無理っ…。イカせて…」
「根元、締めろ。してやったことあるだろ」
「いやだ……できない…。も、許してくれよぉ……」
邦明の指が、治の指に触れた。治が朦朧とした頭でそれを知覚した時には、
邦明は治の左手を取って、治の茎の根元と袋とをまとめてギュッと締め付けさせていた。
その刺激に、治はもう耐えられなかった。
「アアアッ!」
やってしまった、治は、弾けるような感覚が通り過ぎた後にそう思った。
が、振り子が振れるように戻ってきた意識が、未だそこが張り詰めていることを教えた。
214 :
お仕置き 8:2006/08/31(木) 19:54:08 ID:pLkr0joj0
「くに……邦明…」
「危なかったな。出ちまってたら、一からやり直しだったぞ」
はっはっと荒い息を吐く治を見下ろして、邦明がゆったりと笑った。それから、邦明は
促すように治の右手を指先でトントンと叩いた。治は、ごくりと唾を飲み込んでから、
既に膨れ上がっているそれを再び扱き始めた。
と、邦明が今度は右手を引き剥がした。訝しく見つめる治の目に、自分の指が邦明によって
先端の丸みを撫でさせられるのが写った。
「い、いやだ、いやっ! それはいやだ!」
治は叫んだ。右手を引こうとするが、邦明は許さない。力ずくで、その愛撫を繰り返させる。
「邦明、やめろっ! 俺、それ…無理だって…!」
「だから、お仕置きだと言ってるだろう。できて当たり前のことをしてもしょうがない」
「で、でも…」
「聞くつもりはない…か? ま、いいけどな」
治は唇を噛んだ。邦明の言葉の裏にどんな批難が隠されているか、わかっている。
昨夜治は、邦明から気を付けろと言われていた男の誘いに乗って、邦明には内緒で飲みに行った。
一服盛られてホテルに連れ込まれたところで、死にもの狂いで抵抗して逃げ出したのだ。
「する……するから…」
治の指が、ぎこちなく動き始める。
自分だけで始末を付けられたなら、ここまで罪悪感はない。治は、なんとか
男をまくことはできたものの、体をまともに動かせず、路地裏に隠れた。
追ってくる男が恐ろしくて、邦明に携帯で電話して迎えに来てもらったのだ。
駆けつけてくれた邦明は、怒鳴りもせずに抱き締めてくれた。
本当は、こんなに怒っていたのに。
215 :
お仕置き 9:2006/08/31(木) 19:54:57 ID:pLkr0joj0
治は、人指し指の腹で鈴口の周りをクリクリと撫でた。痛いほどの刺激に、
腰が引けてしまう。邦明に、たまに先端ばかりを長い時間をかけて責められるのだが、
いつも治はのた打ち回って泣き叫ぶ羽目になる。あれを自分でやれと言われても
耐え切れるわけがないと、治は泣きたい気分だった。
カタンと音がして治が目を向けると、邦明がベッドの下から何かを取り出したところだった。
邦明は、治に良く見えるようにそれを指先で摘まんでみせた。ローションだった。
蓋を取り、治の指の上にタラタラとこぼす。治のモノの先端を責める時は、邦明はいつも
たっぷりとローションを使っている。
「続けろ。思い出せるだろ」
促されて、治はまた指を動かした。ぬめり過ぎるほどぬめっているので、さっきとは
比べ物にならないくらい滑らかに擦ることができる。それでも、自分で続けるには
刺激が強すぎる。治の食い縛った歯の間から、ヒィヒィと浅い息が漏れる。
「強すぎるんだ。もっと、そっとさわれ」
邦明が、治の指を浮かせるように軽く引いた。そうだ、邦明はよく、
触れるか触れないかという程度の触り方をする。手の平や指全体で、掠めるように
撫で回すのだ。そうされると、射精感とはまったく違う快感が襲ってくる。
終わりのない快感が際限なく高まっていく恐怖に、やめてくれと懇願してしまう。
耳を貸さず執拗に治を嬲る邦明は、いつも薄い笑いを浮かべている。
思い出すだけで、体の奥が疼いた。記憶にある邦明の愛撫を辿って、治の指が動き始めた。
根元を締め付けていた左手は、今は茎を支えている。イキそうになったら、また締めればいい。
自分を高めていく行為に没頭し始めた治を、邦明が口元を歪めて眺め降ろした。
小刻みに腰が揺れる。体の全てが、快感を追うことに神経を向けている。
治はもう何も考えてはいなかった。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい…!
いつの間にか食い縛っていた歯が緩み、治はひっきりなしに「ああ、ああ」と声を漏らしていた。
邦明はその様子を見て、恥かしいほどに開かれた脚の間に顔を寄せていった。
「あ、いや! なにっ…」
治の悲鳴が上がった。邦明は、治の指を舐めていた。治自身には決して触れず、
指だけを順番に、丹念に舐めていく。
「いやだ、邦明っ! やめてくれ、そんな…!」
治は腰を捩ったが、邦明の舌はどこまでも追ってくる。治が踵でシーツを蹴って
邦明から逃れようとずり上がっていくと、邦明が治の顔に目をやった。
視線が絡まる。
邦明は、目を合わせたまま治の指をゆっくりと舐め続けた。その口の端が上がっているのを、
治は自分の屹立した性器の向こうに見た。
動けない。逆らえない。治は逃げるのをやめた。
邦明の舌に促されるように、治がまた自分を慰め始めた。治がまた波に乗ってきたところで、
邦明が、ローションを足す。まだまだ続けろと言う意図を察して、治はうめいた。
もう、どれくらい続けているのだろう。あとどれくらい続ければ許してもらえるのだろう。
快感が強すぎて耐えられないと言う感覚が、もうずっと続いているのだ。我慢できなくて
手の動きを緩めると、叱るように邦明の舌が治の指を強く舐め上げる。
「も、もうっ、だめ……邦明、俺、気がっ、気が狂うっ……」
「狂っちまえ」
邦明のウットリとした声が治の耳に届いた。
続きます(次回投下分で終わる予定です)
お仕置きタンGJです。
久しぶりにwktkします。期待してます。
>>213-216 の続きです。
愛ある鬼畜ですので、ヌルいのがお嫌いな方はスルーお願いします。
==============
治の背が仰け反り、頭は枕にめり込もうとするかのように押し付けられている。
口の端からは涎が流れ落ち、きつく閉じられた瞼からボロボロと涙がこぼれていた。
「やめて…やめて…やめて…」
自分の指が紡ぎ出す快感に拷問されて、うわ言のように拒絶の言葉を吐くが、
それが向けられているのは、やめることを許されていない自分自身だ。
それ自体が別の生き物と化した指が止めようもなく動き続け、茎からはだらだらと
露が流れ続ける。それは茂みを濡らし、後ろの孔にまで潤いを与えていた。
それをじっくりと鑑賞していた邦明は、おもむろに指を孔に差し込む。
治の体が跳ね上がった。
「いやぁっ、邦明、やめて、それだめぇ!」
これ以上はもう、本当に我慢できない。邦明の指を吐き出そうとするかのように
幾度も治は腰を揺するが、邦明は容赦なく治の中を掻き回した。治の足が、引き攣ったように
シーツを蹴る。履いたままだった靴下は、片方は脱げ落ち、もう片方はクシャクシャになって
足先に引っかかっていた。治の左手は再び茎の根元をきつく掴み、必死に衝動を押え込んでいる。
右手は、もう意志でも本能でも淀みなく動かすことは出来なくなって、痙攣している。
2本。3本。ローションを足しながら邦明が指を増やしていく。治の口から漏れるのはもう
言葉ではなく、意味のない音でしかなかった。邦明の指が治の前立腺を押すと、治は絶叫した。
腰が、機械仕掛けの人形のようにガクガクと跳ねる。邦明はそこをマッサージするように
続け様に撫で、治の自らを慰める指の動きが完全に止まった。白目を剥き、口の中から
覗いた舌はピクピク震えていた。
限界か。
邦明の口元が、はっきりとした笑みを形作った。
体を起こした邦明は、治の脚を両脇に持ち上げた。既に猛り立っているモノを、
治の後ろの孔にあてがう。それから片手で治の茎の根元を治の手の上から強く握り、
もう片手で治の腰を掴むと、一思いに腰を進めた。
「あ――っ!」
治の喉から悲鳴が迸った。邦明はそのまま、治が衝撃を耐えてやり過ごすのを待った。
ヒクリと喉を鳴らして治が正気に返ると、邦明の強い眼差しに捕えられた。
邦明の目が、熱を帯びている。冷たく無表情な顔の中で、目だけが熱く滾って、
治をベッドに縫い止めている。治の口元が、かすかに綻んだ。
邦明は治にもう一度しっかりと茎の根元を締めさせた。
「出すなよ。俺より先にイッたら許さない」
邦明の命令に、治は小さく頷いた。それを見届けてから、邦明は腰を動かし始めた。
最初から大きく速い動きで、激しく治に自分を打ち付ける。勝手知ったると言うように邦明は
治の感じるスポットを擦り上げ、その動きに押し出されるように治は小さな悲鳴を上げ続けた。
治は今や両手で陰茎全体を掴んで、必死に邦明の言い付けを守っている。
邦明は腰を揺すりながら手を伸ばし、指で治のモノの先端をリズミカルに幾度も弾いた。
「やめてぇ!」
治が切羽詰まった悲鳴を上げる。邦明は息を荒げながらも丹念に治のそれを苛めた。
「まだ、我慢できるだろ?」
「だっ、だめ、無理だ、頼む、やめてくれ!」
治は泣き叫んでメチャクチャにかぶりを振った。どこまで、どこまで耐えれば、
この悦楽の地獄から解放されるのか。いっそ気を失ってしまいたい。だが、そうしたら
手が緩んでは、邦明よりも先に達してしまう。飛んでしまいそうになる意識をなんとか
繋ぎ止めておかなくてはならない。苦しい…!
治が熱に浮かされたように「助けて、許して」と哀願を繰り返した。もうどんな快感も
苦痛でしか有り得ないと訴え、泣きじゃくる。
邦明は、堪えきれず笑い出した。自分が治をどんなに愛しく思っているか、本人に
ちゃんと伝わっているのだろうかと考えると、可笑しくてたまらなかった。
邦明は治の指を緩め、根元のみ締めるようにと変えさせた。そうしておいて治の茎を
扱き上げ、自分はいっそうの激しさで腰を打ちつけて、2人共を射精へと追い上げていく。
治はもう悲鳴も上げられない。口の端に、泡が浮いていた。
程なくして邦明が治の中で弾け、体を強張らせた。
「治っ……!」
絶頂に囁かれた自分の名に答えることも出来ず、治はただ、ドクドクと注がれるものを
感じながら、邦明の言葉を待っていた。これでイカせてもらえる。やっと、終わったのだ。
だが、邦明は「ふぅ」と息を吐いて治の中から出ていっただけで、口を開かなかった。
「くに、あき…?」
治がおずおずと呼びかける。弛緩できない身体は、瘧のように震えっぱなしだ。
邦明は、自分の体を挟み付けていた治の脚を、膝を内側から押して大きく開かせた。
その真ん中にそそり立ったままの茎を、改めて撫で上げる。治が「クッ」と呻いた。
「随分、漏らしたな」
ギクリと治が目をやると、茎からは、白いものがかなり出てしまっていた。言い付けを
守れなかったと…そういうことなのだろうか? 邦明の表情からは、何も読み取れない。
邦明は、体を伸ばしてベッドの下からケースを引きずり出した。それを見て、
治の顔が引き攣った。あの中にどんな物が入っているのかを、治は知っている。
「く、邦明、待って、なぁ、俺、イッていいんだろ?」
「まだだ」
体を起こした邦明の指が、ペニスリングを摘まんでいた。
とっさに逃げようとした治のモノを、邦明が掴んだ。痛みに呻いて、治は体を二つに折った。
治の抵抗をあっさりと退けて、わずかに萎え始めているソレに、邦明がリングを装着する。
「なんでだよ!」
治は涙声で怒鳴った。
「俺、我慢したじゃないか! お前がイクまで我慢したのに!」
「俺より先にイクなと言っただけだ。俺がイッたらお前もイッていいとは言っていないぞ」
「そんな……ひ、ど……ひどいよ……」
すすり泣き始めた治の体をきちんと仰向けにして、邦明は治のシャツのボタンを外し始めた。
「ひどくはないさ。お前のためだと思うがな」
「どこがだよ!? イカせてくれよ!」
「お前、連続で何回イケるんだ? お仕置きの回数分、イクつもりか?」
「え…?」
言われた言葉の意味が理解できず、治が邦明を見上げた。邦明は肌蹴たシャツの前を開いて、
治の胸の突起を指の腹で円を描くように撫でさする。治の顔が淫楽に歪んだ。
「心配しなくても、今ので一回は終わったことにしてやる。お前が、俺の言うことに耳を
貸さなかった分だ。残りも、全部今夜やるつもりじゃないから、安心していいぞ」
「ま、待てよ、邦明、残りってどういうことだ!?」
怯え切った声で治が叫ぶ。邦明は治の胸に顔を寄せ、片方の突起を唇で挟みながら続けた。
「お前があいつに俺にも言わない愚痴をこぼしていた分。それで俺よりあいつに懐いていた分。
俺よりあいつを信じた分。行くなと言ったのに飲みに行った分。それを俺に黙っていた分。
一服盛られるほど無防備だった分。ホテルに連れ込まれるなんて失敗をやらかした分。
俺以外の男に身体を触らせた分。俺に迎えに来させた分。俺に残業を放り出させた分。
……あと9回か。まぁ、今夜はあと2回分くらいで許してやるから」
治が身を翻してベッドから飛び出そうとした。それを予期していたかのように
あっさりと捕えた邦明が、治の右手首にケースから取り出した手錠を打った。
「いやっ、いやだ、はなせっ! 邦明、俺、こんなのいやだよ!」
「毎回こんなのばかりじゃないから、大丈夫だ。一回くらいは、電車の中でしようか?
映画館の中ってのもいいな。さわるのは俺なんだから問題ないだろう。物足りないから、
ローターでも入れておくか? だけど、さっきのも不完全燃焼だったからな、俺が
やり直してやってもいい。亀頭責め、30分もしてなかったぞ。いつもだって1時間くらいだし、
今度は2時間くらいしてやるよ。もっとも、お前を楽しませてちゃお仕置きにならないけどな」
暴れる治を押さえつけて、手錠の鎖をベッドヘッドに通してから、邦明は治の左手首に
もう一方の側をはめた。治はなおも体を捩って嫌がったが、邦明は治の腰を捕えて
ベッドに押さえつける。治の涙でかすむ目に、邦明の晴れやかな笑顔が写った。
「いい子にしていれば、それだけ早く済む。わかってるだろう?」
「い、いや、お願い、邦明、もうあんなことしないから…」
「当然だ。今後、気を付けろよ。でも済んだことは済んだことで、決着をつけなくちゃな」
「お願いだから、邦明っ……もうしません、ごめんなさい、助けて!」
邦明の手が、治の胸を慈しむように撫で回す。ゆっくりと体を倒し、邦明は治の涙で濡れた頬に
口付けた。腰を腰に押し付けて、昂ぶったモノ同士を擦り合せる。
「約束するから! これからはちゃんと言うこと聞くから! だから許して、許してーっ!」
泣き喚く治に優しいキスを繰り返し落しながら、邦明は夢見るような表情で囁いた。
「本当にいい子になりそうだな、治……。たまには言うこと聞かなくても…いいんだけどなぁ」
かろうじて耳に届いたその言葉を、治はもう、理解することは出来なかった。
終わり 読んでくださった方、レス下さった方、ありがとうございました。
(´∀`*)ウヒョーイ
愛ある鬼畜も寸止めプレイも大好きな自分には、ど真ん中でヒットでした。
GJ!GJ!
何この神いわゆるゴッド
最高でした(*´∀`)
226 :
資料室:2006/09/02(土) 02:29:48 ID:PcwDUUaC0
整然と並ぶ棚の間を、ファイル番号を辿りながら歩いていく。
番号が棚の一番下の段の端で途切れた。続きは隣の棚の最上段だ。
(No.300…301…302…………っ…)
突然、視界がぶれる。
頭の中が波打つ。船酔いにも似た不快感が祐一を襲った。
立ちくらみだった。
ここで座り込むと、余計悪くなるような気がした。
祐一は棚に寄りかかって、立ちくらみが収まるのを待った。
おそらく背表紙の番号に集中しすぎたのと、急に立ち上がったせいなのだろう。
それともこのところ体調が良くなかったせいかもしれない。
それというのも……。
目を閉じてじっとこらえていると、次第に不快感は収まっていった。
大きく息をつき、再び作業に戻ろうとしたときだった。
「どうした?」
祐一ははっとして、声のしたほうを振り向く。
企画室長の高崎だった。
「気分が悪いのかい」
祐一は軽く会釈すると、目をそらした。そうしながらも、距離をとる。
資料室には自分しかいなかったはずなのに、一体いつ、入ってきたのだろう。
おそらく、祐一が立ちくらみを起こしている間に、資料室の扉が開いているのを見て、
たまたま中を覗いてみたのだろう。
いくらなんでも、祐一が中にいるとまでは知らなかったはずだ。
高崎が資料室から出て行く気がないのなら、出て行こうと祐一は身構えていた。
高崎と同じ空間に、ふたりきりでいたくなかったのだ。
なので、高崎がくるりと向きを変え、ドアへと向かって行ったのを見て、ほっと胸をなでおろした。
…がちゃり。
ドアの鍵が、内側から閉められる音が聞こえた。
227 :
資料室:2006/09/02(土) 02:30:20 ID:PcwDUUaC0
続いてぱちんという音がして、資料室の明かりが落ちた。
正確に言うと、入り口近くの明りだけは点いたままだ。
だが、祐一のいる辺りは薄暗く、足元が見えなくなってしまった。
再び足音が近づいてくる。早足で、祐一のいる奥の棚へと迫ってくる。
高崎はとっさに逃げようとした祐一の手首をすばやく掴み、強引に引き寄せ、抱きとめた。
「やめてください! 離し……んっ」
抵抗も空しく、祐一は口を塞がれてしまった。
高崎の舌は歯列を割って入り込み、ねっとりと歯茎の裏を舐めあげてきた。
必死で首を振って逃れようとするが、後頭部を強くつかまれていてそれも敵わない。
口腔をじわじわと犯され、祐一はくぐもった声を漏らした。
「んぅ…っ、んっ、……ふぅ…っ」
さっさと逃げればよかったのだ。
高崎の様子など伺っていないで、彼が資料室に入ってきた時点ですぐさま逃げていれば、
こうはならなかった。
「ぷは……っ、は、はぁ…っ」
ようやく唇が離され、祐一の体は傾いだ。
きっと酸欠だ。頭が立ちくらみのときのようにふらふらした。
高碕は祐一の身体を反転させると、後ろから片手で祐一を抱きすくめながら、
もう片方の手で資料室の棚に手をついた。
「調べものがあるんだろう? 探していていいよ。ほら」
高崎はそういいながら、祐一を自分の腕と棚との間の空間に閉じ込めると、
祐一のジャケットに手を滑り込ませた。
「あ、やめ……あっ!」
祐一の身体がびくんと震えた。
228 :
資料室:2006/09/02(土) 02:30:52 ID:PcwDUUaC0
高崎の手は祐一のジャケットの中に入り、Yシャツの上から祐一の胸を撫で回した。
Yシャツの布地越しに、乳首を指先でもみ上げられ、祐一は思わず悲鳴を上げた。
「ひ…っ、やめてください……」
祐一は高碕の腕の中で必死にもがき、シャツから高崎の手を引き剥がそうとした。
だが、祐一と高崎では、もともと体格的に高崎のほうが有利だった。
敵うはずもない。逃れようとしても逃れられないまま、祐一は無理やり与えられる愛撫に
耐える他なかった。
「この間も、かわいかったね。言うことをきかないと服を返してあげないよって言ったら、
すっかり素直になって。あんなにいやらしい君は、初めてだったな。
まぁどっちにしても、服くらいちゃんと返してあげるつもりでいたんだけどね」
「あ、あれは室長が……!」
あまりにも恥ずかしい記憶を呼び起こされ、祐一は悲鳴のような声をあげた。
…この間も。
そうだ。
祐一は、もう高崎に何度も犯されていた。
229 :
資料室:2006/09/02(土) 02:31:45 ID:PcwDUUaC0
最初は、もう二ヶ月ほど前になるだろう。
飲み会で苦手な酒を飲まされ、泥酔したところを、なぜか室長の高崎が連れ帰って
介抱してくれたのだった。
通常ならありえないほど恐縮な話だと思うだろう。
だが、高崎の意図が明らかになるのに、そう時間はかからなかった。
目を覚ますなり祐一は高崎に裸に剥かれ、無理矢理に挿入までされたのだ。
あの時の恐怖と苦痛と、そして絶望感。
無条件に尊敬し、そして信用していた相手に身体と精神を蹂躙されたのだ。
思い出すだけで、目の前が真っ暗になる。
誰かに訴えようにも、男に犯されただなどと、誰に言えるだろう。
写真を撮られ、そもそもが直属の上司なのだ、逆らえば会社でどういう目に合わされるか
わからないのだ。
それからというものの祐一は高崎の言うなりだった。
230 :
資料室:2006/09/02(土) 02:32:31 ID:PcwDUUaC0
だがベッドの上で服を脱がされ、身体を開かされるたびに、祐一は思うのだ。
こんなもののどこがセックスなのだろうか。
セックスは、もっと想いが通じ合うものではなかったのだろうか。
身体も心も満たされるべきものなのではないだろうか。
そうだ…だから、こんなのは違う。
どんなに快感を与えられようとも、いつも最終的には責め苦に耐えられなくなり、
高崎をねだる卑猥な言葉を口にさせられる羽目になるのだけれども、
それは自分が望んだものではない。
こんなものは暴力でしかないじゃないか…。
するり、とシャツの合わせ目から、高崎の指が忍び込もうとしてきた。
「くっ!」
祐一は最後の力を振り絞り、高崎の腕を振り切って逃げようとした。
だがうまく身体が言うことを聞いてくれなかった。
足元がおぼつかず、もつれてバランスを崩してしまう。
あっけなくそこで高崎に腕を掴まれ、連れ戻されてしまった。
高崎は祐一の腕を掴んで立たせると、そのまま近くの棚へと引きずり体を押し付けた。
「い、嫌だ…こんなところで……」
「なんだかなぁ…。君、たまには“嫌”以外のことも言ってみてもいいと思うんだけどね」
「痛っ」
一度逃げ出そうとした罰だろうか。高崎が祐一の首筋に噛み付いたのだ。
「まぁ、そこがかわいいと思うよ。私はね…」
「あ…、くうぅ…っ」
祐一は背後から押さえ込まれて動けなくなる。
棚に押し付けられて、苦しい。胸が圧迫されて息が出来なくなりそうだった。
それでも必死に祐一は叫んだ。
231 :
資料室:2006/09/02(土) 02:33:20 ID:PcwDUUaC0
「もういい加減にしてください……勤務時間中じゃないですか!」
一瞬だけ高碕の動きが止まった。仕事中、というのが効いたのだろうか。
諦めてくれたのだろうか、と祐一は淡い期待を抱いたが、耳元で高碕が低く笑うのが
聞こえた。
「そうだったね。じゃあ、早く終わらせて仕事に戻らないと」
「! や、やめて! いやだ…ぁ……」
祐一は身を捩って逃げようとしたが、同じ手はもう通じなかった。
高崎は祐一の細い体を難なく押さえ込み、内腿をなであげると、柔らかな股間を
まさぐり始めた。
「ひっ…、あ、お願いですから…こんなところで……ん…、あぅ……っ」
敏感な部分を揉みしだかれながら、祐一は涙ながらに懇願するしかなかった。
こんな場所で、こんな風にされるなんて…。
どうせ同じされるのだったら、いつものようにホテルでされたほうが何倍もマシだ。
それなのに勤務時間中に、しかも誰がいつ来るかもわからないような場所でだ。
資料室には先ほど高崎が内側から鍵をかけたのを知っていた。
そして、外側から開けるための鍵は祐一が持っている。
突然ドアを開けられて中を見られるということは、恐らくないだろうとは思っていた。
けれど、予備の鍵がないわけではないのだ。それさえあれば、簡単に中に入られてしまう。
同僚の誰かに見られないという保証など、どこにもないのだった。
耳たぶを、高崎の熱い舌で舐め上げられ、祐一は小さく悲鳴をあげた。
「嫌だ…」
祐一の目に涙が滲んだ。
232 :
資料室:2006/09/02(土) 02:35:25 ID:PcwDUUaC0
高崎は祐一の背後から手を回し、器用にジャケットとシャツのボタンを外していった。
襟元を引き締めていたネクタイもするりと解かれ、間もなく祐一の上半身はすっかり
露わにされてしまった。
高崎の掌が、今度は直接祐一の胸を撫でまわしてきた。
感じやすい胸の突起を摘み上げられ、祐一は耐え切れず身を捩った。
「あん…っ、や、です…やめて…くださ……っ」
逃げることも出来ず、逆らう術もすべて封じられてしまっている。
それでも祐一は必死で、口だけでも抵抗を試みた。
「やめ……こ、んな…あっ、あぁっ!」
祐一の腰がびくりと揺れた。
高崎が祐一の乳首をこね回しながら、くっくっと笑うのが背後から聞こえた。
「はは、ここを弄られると腰に来るんだね。いい感度をしているよね、君は。
もっと訓練したらここだけでいけるようになるんじゃないかな。そうだな…してみるか」
「や……っ、あ、あぅ、…んんっ」
抵抗できず、拒絶することも許されない。
それならばせめて声だけは上げるまいと、祐一は歯を食いしばった。
だが、乳首を執拗に弄り回され、それすらも難しかった。
233 :
資料室:2006/09/02(土) 02:36:57 ID:PcwDUUaC0
「ん……んんっ……あ…」
祐一を棚に押さえ込んだまま、高崎は祐一の胸から鎖骨にかけてを背後から弄り回した。
わき腹をまさぐり、そこから上へ上へと撫で上げる。
鎖骨のくぼみをなぞると、そしてまた乳首へと戻ってきた。
親指と中指で祐一の肉粒を摘み上げると、その先端を人差し指の爪先で刺激した。
「あ、はぅ……っ、痛っ!」
がりっとひときわ強く爪を立てられ、皮が剥けそうなほど引っかかれた。
思わず祐一が悲鳴を上げると、高崎は今度は触れるか触れないか、ごく柔らかく、
そっと祐一の乳首の先端を、指の腹で押さえてきた。
「ふ……っ、んぅ…」
祐一はたまらず、棚に持たせかけた自分の右手首に噛み付いた。
これで声を殺せるだけでなく、痛みで正気を保っていられるかもしれない。
それでも、身体の反応だけは、どうしようも止められなかった。
嬲られつづけている乳首はすでにしこりのように固く勃ち、熱をもってじんじんと
疼いていた。
そればかりか祐一の下肢は、乳首への刺激だけですでに反応を始めていたのだ。
祐一は恥ずかしさと情けなさのあまり、涙を流した。
高崎は、自分がこんな風に、淫らに悶え苦しむさまを見て、楽しんでいるのだ。
こんなもの、決して自分は望んでなどいないのに。
ふいに上気した首筋を舐められ、祐一の背筋を電流が走った。
「ひゃっ」
はずみで右腕から口が離れ、うっかり声をあげてしまう。
ああ…まただ。
耳元で、高崎が自分の反応を見ながら笑っているのが聞こえた。
男に、しかも上司に、身体をいいように扱われている。
泣きながら、祐一は唇をかみ締めた。
234 :
資料室:2006/09/02(土) 02:38:03 ID:PcwDUUaC0
高崎は祐一へのいたずらを止めようとはしなかった。
手では祐一の乳首を弄り、大腿部をまさぐりながら、口で首筋や耳元を舐め上げた。
ふと、高崎が祐一にささやいてきた。耳元を、温かい息がくすぐった。
「そういえば、一体君はなんの資料を捜していたんだっけ? 言ってごらんよ」
高碕はそう話し掛けながら、手を祐一のみぞおちの辺りへと伸ばした。
祐一のベルトがかちゃかちゃと鳴る音が響く。
「あ! あの、それは…、あぁっ…!」
祐一は戸惑った。
資料探し程度のこととはいえ、こんな行為の最中に仕事のことを思い出さされるだなど、
思いもよらなかった。
だがそのことに改めて気づかされた。
無理矢理とはいえ勤務中の社内で、自分は男の上司とこのような行為に耽っているのだ。
なんてそれは罪深い行為なのだろう……。
ズボンの内側に手を入れられ、祐一の体がびくりと震えた。
「あぅっ、そこは…! い、言いますから……あ……」
身体を弄ばれていてはどうしようもない、祐一は高崎の問いに従順に答えざるをえなかった。
高崎は祐一から、さっきまで祐一が探そうとしていた書類の種類とナンバーを聞き出し、
ため息をついた。
235 :
資料室:2006/09/02(土) 02:39:02 ID:PcwDUUaC0
「あいつか。杉本だろう、君にそんなこと頼んだのは。まったく…どうせ暇なんだから、
自分で探せばいいだろうに。しかも、あいつはすぐに書類を付箋だらけにすると
きたもんだ。一体どこが重要個所なんだかわからなくなる」
「あ、やめ…っ!」
祐一は必死で制止しようとしたが、無駄だった。
祐一のズボンは下着ごと、膝の辺りまでずり下ろされてしまった。
下肢にひやりとした外気がまとわりつく。火照った肌を急に冷やされ、祐一は身震いした。
「あ……ぁ、…んんっ」
声を抑えることすら忘れて、祐一は喘いだ。
剥き出しになった祐一の股間へと、高崎の手が直接触れてきたのだ。
そこは乳首への刺激ですでに反応してしまっていて、半勃ち状態だった。
さらにそれを、高崎の大きな手のひらで扱かれる。嫌でもそこが硬くなってゆくのがわかった。
高崎の笑うのが聞こえた。
「さっきの声、かわいかったじゃないか。女の子みたいだったね」
「違……っ、そんな、んん…、やぁっ」
高崎のもう片方の手が、祐一の乳首をきつく摘み上げる。
高崎の手に握られたままの性器が、びくんと跳ねるのがわかった。
236 :
資料室:2006/09/02(土) 02:39:54 ID:PcwDUUaC0
「はは、本当に感度がいい……。今度、本気で乳首調教してあげないとね。
嬉しいだろう…ねぇ……」
恥ずかしさのあまり、祐一の目から涙がぼろぼろと零れた。
「あ…あぁっ、んぅ……っ、むぅ…」
祐一の口に、さきほどまで乳首を嬲っていた高崎の指が侵入してきた。
4本の指に口腔を掻き回され、祐一は呻いた。
「ふぅ…っ、ん、んん」
「しっかり濡らしておかないとね。痛い思いをするのは嫌だろう?
そう…上手だね、いい子だ……」
涙を幾筋も頬に伝わせながらも、祐一は必死で高崎の指に舌を絡めた。
次第に指に唾液が馴染み、乾いた皮膚の味が消えてゆくのがわかる。
ここまで身体を高ぶらされ、高崎に反抗する気力はすでに残されていなかった。
いまでも立っているのがやっとなのだ。
祐一は力の入らない腕で必死に棚に寄りかかって体を支えていた。
「ん、は…っ」
間もなく高崎は祐一の口から指を引き抜いた。
「ひっ、…ぁ、あううぅっ!」
祐一は思わず悲鳴を上げた。
祐一の尻の穴に、唾液でぬるついた高崎の指が忍び込んできたのだ。
「く…っ、うう…ぅ……っ」
高崎の指使いは決して荒々しくはなかった。いや、恐らくとても優しいものだったのだろう。
その代わりその指は、祐一を追い詰めるかのように、じっくりとそこを解してゆくのだった。
「あ、あぁ……」
じわじわと高崎の指に責めさいなまれ、祐一は喘いだ。
唾液だけでは乾いた後孔を慣らすのにはたりなかったのだろう。
ときおり高崎の指は祐一から抜け出しては、祐一の先端から溢れ出た先走りをすくい、
それを後孔へと再び塗りこんでゆく。
その動きを何度も繰り返していった。
237 :
資料室:2006/09/02(土) 02:42:55 ID:PcwDUUaC0
指を二本、三本とふやされ、そこを慣らされ、広げられてゆく。
「あ、あぅ……は…んっ…」
祐一は、次第に下半身が前も後もじっとりと湿ってゆくのを感じていた。
卑猥な穴に淫らな液体が塗り込められてゆく。ぐじゅぐじゅと響く淫らな音。
祐一は、まるで自分の身体に高崎の熱が、少しずつ染み込んでくるかのような錯覚を覚えた。
尻の狭間を出入りする指の動きに、何度も祐一の腰が揺れる。
その衝動は、祐一の意思とは別に湧き上がってくるのだ。
望まない関係を強いられ、抱かれるうちに、無理矢理体に教え込まされたものだった。
「……ん、あ、あぁっ」
後孔を指で犯され、自分のなかから湧き上がる熱に苛まれる。
238 :
資料室:2006/09/02(土) 02:45:04 ID:PcwDUUaC0
「あぅっ! あ、あぁーっ!」
祐一の快感の場所を、すでに高崎は知りつくしていた。
前立腺を強く擦られ、あまりの刺激に祐一は達しそうになる。
だが、高崎に根元を強く握られ、それを阻まれてしまった。
「や……! あぁ…いや、なんで……」
放出を寸前でせき止められ、祐一は思わずすすり泣いた。
こんな辛い状態で耐えろというのだろうか。
「外に出したら駄目じゃないか、いけない子だ。資料が汚れるだろう?」
「そん、な…っ」
無情にも高碕にそう告げられる。同時に根元に何かが巻きつけられるのがわかった。
「ひど…い、こんな、の…や! あぁ…っ!」
「私のは……君の中に出すからね」
卑猥な台詞を耳元で囁かれる。祐一の身体が熱くなった。
「やだ…お願い、お願いです……室長、解いて下さい…! あぁ…っ」
「ははは…、されるのが嫌だったんじゃなかったのかい?
だったら、気持ちよくなるはずはないよね。いく必要なんて、ないだろう?」
「……っ、そんな………ぁ…」
身体を弄ばれるだけでなく、自分の意志でいくことすら許してもらえない。
いまの自分の身体は、完全に高崎の支配下にあるのだ。
彼の意思一つで、いいように翻弄され、乱れさせられる。
……奴隷。
そんな言葉が、祐一の脳裏を掠めた。
* * *
(続きます)
資料室タン乙です。
'`ァ(*´Д`)'`ァ.。oO( * * * )
し、し、資料室タン、めっちゃツボ めっちゃ萌え
酷くしない鬼畜にハァハァ 緊張と恐怖で没頭できないシチュにハァハァ
乙〜
でも、通し番号がないと、この人いつまで続けるつもりなのかしらと
思ってしまうようになってしまった。
…誰かさんのせいでw
誰かさんと誰かさんが麦畑
通し番号ちゃんと付けて下ちい。
あと崎の字間違ってるとこあったよ。
リーマン萌ス
>>244 重箱のスミつついて楽しい?
丸い卵も切り様で四角よ。
「通し番号を付けてくれると嬉しいです」って言おうよ。
で、資料室タン、続き待ってます。
物理的には抵抗できるのに状況的に拒めないシチュ、もろ好み!
痛い目に合せるんじゃなくて気持ち良くさせて辱めるのが、もう!
> 「ははは…、されるのが嫌だったんじゃなかったのかい?
> だったら、気持ちよくなるはずはないよね。いく必要なんて、ないだろう?」
キタコレ
なにこの神祭り
ふたりともGJ!GJだよ!!''ァ''ァ
そもそも鬼畜スレの人たちが空気嫁ないなら来るなとはっきり言わずに
邪魔者を追い出す目的でここを紹介したのがなー
棚はごみ捨て場じゃないつうの
自分たちのスレさえ平和ならいいのかよ
>248
誤爆誤爆
>>249 完全なる誤爆というわけでもない。
ここの住人の誰かが棚スレに誘導したのだから。
あちらを見てきて思ったんだけど、棚から鬼畜への誘導より、
こちらから棚への誘導は注意した方がいいね。
投下前の作品について書き手がどこかで「鬼畜向け」って
感じているなら、とりあえず鬼畜に荷下ろしした方が
良いのかも。
痛い系の描写とか、結果的に何かが「鬼畜向き」だったとしても
投下してみるまでは書き手にしかわからないしと思った。
内容如何に関わらず他スレに迷惑かけるなと。
親切ぶって誘導などせずに(・∀・)カエレ!! と言っておけば済んだものを。
253 :
販売促進 1:2006/09/03(日) 02:30:34 ID:bB+WkqUT0
「今日お集まりいただいた皆様は、お得意様でいらっしゃいますし、
当社の製品の素晴らしさはもう充分ご理解いただけているものと
存じております。その上で、旧来のシリーズのワンステップ上の
楽しみ方を呈示させていただき、その後で新製品をご覧いただきたいと
思っております」
小寺の滑らかなセールストークを聞きながら、垣内は体が
震えてくるのを止められないでいた。
そっと見渡せば、会議室に居並んでいるのは、20代後半から
50代のスーツ姿の男たち、30人ほどだ。
この男たちは、この説明会の実態を知っているのだろうか。
垣内は唇を噛んだ。
「では早速、実演に入ります……垣内くん」
呼ばれて、垣内は隅の机の上に積んであった箱を抱えて、
壇上の小寺に渡した。
小寺は思わせぶりに蓋を開け、客に中身がよく見えるように
ケースを傾けた。
客が体を前のめりにして中を覗き込む。
「種類としては特に目新しいものがあるわけではございません。
いえ、お待ちください。そうではありません。
私が申し上げようとしておりますのは、同じ品でも他社製品とは
比べ物にならないくらいの当社製品の質の良さでございます」
そんな口上を述べながら、小寺はケースの中身を一つ一つ
取り出して、客に向けてかざしてみせる。
客の中には、苛ついた顔を見せるものもいる。
説明会の内容を知っていて、待ちきれないでいる客なのだろう。
254 :
販売促進 2:2006/09/03(日) 02:31:21 ID:bB+WkqUT0
「新しい楽しみ方や質の良さなど、どう申し上げましても、
いささか抽象的で漠然としているとお考えでございましょう。
お忙しい中、わざわざここまでご足労いただいたのですから、
我々といたしましては、皆様にこれ以上はないほどに
簡単にわかりやすくご説明申し上げる所存でございます。
……垣内くん」
垣内の心臓がギュッと縮こまり、変則的に打ち始める。
脚が震えて前に出ない垣内を見て、小寺は客に気付かれないように
舌打ちをすると、垣内の腕を取って前に押し出した。
「申し遅れましたが、これは当社の社員、垣内でございます。
この度の説明会でデモンストレーターを勤めます」
その言葉を聞いて、何人かの客がふと顔付きを変える。
デモンストレーションの内容を、的確に想像したのだろう。
だがほとんどの客は、常識的な内容を想像したらしい。
とうとうと語る小寺の言葉を聞き流していると言ったところだ。
正確に理解した客は、経験があるのか……それとも、
垣内の様子を見てそれと察したのか。
垣内は24歳、色が白く、細身の美形だ。特にこの一ヶ月は
丁寧に手入れされ、一分の隙もなく磨き上げられている。
その垣内が真っ青になって震えているのだから、
勘のいい客なら気付こうと言うものだった。
255 :
販売促進 3:2006/09/03(日) 02:32:09 ID:bB+WkqUT0
「垣内くん、用意して」
小寺のてきぱきとした声に、垣内は震える指先でスーツの
ボタンをはずした。
客は、まだ何も感じていない様子で、垣内を眺めている。
垣内は上着を脱ぎ去ると、更にネクタイを抜き取った。
それから、シャツの前ボタンを順番にはずしていく。
ここに至って、客にわずかな動揺が広がり始める。
垣内がシャツの前をすっかり肌蹴てしまうと
客の間には張り詰めた期待が満ちて、部屋は静まり返っていた。
その中で垣内は、ベルトのバックルをはずした。
カチャリと言う音が、まるで爆発音のように響いた。
スラックスのボタンをはずし、ファスナーを下げる。
もう客の中に、この説明会の趣旨を誤解している者はおらず、
全員が異様に熱い視線を垣内の指先に集中させていた。
垣内は靴を脱いで、スラックスを脚から抜き去った。
黒いビキニパンツに包まれた腰に、物理的な圧力を感じるほどの
視線を浴びせられている。
「さて、当社製品にも色々とございますが、
皆様がお使いになるシーンを想定いたしまして、
順番に考えてまいりたいと存じます」
小寺はケースの中から、クリップのついた小さなローターを
取り出した。
=====================
続く
257 :
風と木の名無しさん:2006/09/03(日) 06:00:41 ID:TRVm4xBzO
おおすまん
まじすまんな
前スレ617からの続き。間が空いてしまってすいません
---------------
あれ以来、浦江の態度はますます病的になった。
毎日のように藤岡を犯し、そうでなければ飽くことなく藤岡の隣に寝そべって藤岡を抱いている。
別の部屋へ行くこともめったになくなった。今では夜も藤岡の隣で眠っている。
枕の下のガラス片が気がかりだった。
あまりに考えすぎて、浦江の喉を真一文字に掻っ切る夢を何度も見た。
けれど、実行には移さなかった。
浦江はあまりにも藤岡に密着しすぎていたし、第一この大きさの破片では
とても致命傷を与えるような傷はできそうもない。返り討ちにあうのがおちだ。
常に浦江がそばにいる状態は藤岡を心身ともに消耗させたが、枕の下の破片が藤岡の慰めになった。
その一方で、恐怖でもあった。もし万が一、浦江に枕の下を見られたらどうする?
枕カバーを洗濯しよう、とでも浦江が言い出したら?
どれも仮説に過ぎないが、じゅうぶんありえる話だった。
藤岡は機会を見て、浦江が部屋を出て行くほんの隙に、破片を取り出した。
そして、ほんの少し、―――本当に少しだけ、足首を戒める縄を切る。
それを終えるとすぐさま破片を枕の下に戻し、何食わぬ顔で部屋に戻ってきた浦江を迎える。
気づかれてはならない。断じて感づかせてはだめだ。じゅうぶんな時間があると
確信できる隙を狙って、ほんの少しずつ続けていくんだ。途中で気づかせてはならない。
藤岡はなるたけ外見にはわからないよう、目立つ傷をつけないよう細心の注意を払いながら
縄を少しずつ切っていった。せいぜい一日に一、二回破片を滑らせる程度だ。
それでじゅうぶんだった。少なくとも、今までのようにまんじりともせず
自分の運命を考えているより、ずっとましだ。
足首の縄が次第に薄くなっていくにつれ、藤岡は逃走の計画を立てるようになった。
監禁されて、もうそろそろ二ヶ月になる。足の筋力はだいぶ衰えているだろう。
うまいこと走れないかもしれない。もし途中で浦江に捕まった場合、
"誤って"浦江を殺してしまったとしたら、俺は罪に問われるのだろうか。
いや、正当防衛が適用されるはずだ。問われるとしても、だいぶ罪は軽いだろう。俺を責める人はいない。
いや、何も殺すことはない。失神させられればそれでいい。
いずれにせよ、自由になったらまず武器を探す方が懸命だ。台所に走ろう。
浦江が料理する音の感じからして、この部屋とそう遠くないはずだ。俺の読みでは、台所は隣にある。
包丁だ、包丁を取ろう。腹部を一突きしてやれば、痛みに蹲って俺を追えないはずだ。
外に出られれば、それでいい。一歩外に出れば安全だ。誰か通りがかりの人に助けを求めよう。
隣人でもいい。とにかく、大事なのは行動力と決断力だ。
素早く台所へ走り、武器を持ち、追いすがる浦江を躊躇なく攻撃する勇気。
考えていると、いてもたってもいられなかった。周囲を見回し、耳を澄まして、
もう一度足首の縄を破片で擦った。
藤岡からしてみれば、このちっぽけな破片はさながら孤島から逃げ出すための筏のようなものだった。
助けは来ない。背中と尻に広がる床ずれは悪化の一途を辿っている。
それに加え、藤岡を監禁し、虐待の限りを尽くしている張本人が、藤岡の事を好きだという。
今となっては、いつ浦江が錯乱して何をしでかすかわからなかった。
時間がないのだ。
それなら、自分で何とかするしかない。
どうか、気がつかないでくれ。
―――神様、たまには俺に味方してくれ。
藤岡は祈るような気持ちで、随分と薄くなったように見える縄を見つめた。
足音が近づいてくる。
いつもと違って、ぺたぺたと足裏がフローリングに吸い付くような音。
風呂上りの、ふやけて湿った足裏が床に吸い付き、剥がれる音だ。
冷蔵庫を開け、何かを取り出し、閉める。プルタブを開ける小気味いい音がして、
―――液体を飲む音は聞こえないが、おそらく取り出したものを飲んでいるのだろう。
しばらくの間をおいて、再び足音が近づいてくる。
冷蔵庫を閉めてから一歩、二歩、三歩……十八歩。扉のノブが動き、開く。
片手にビールを持ち、濡れ髪から雫を垂らして、腰にタオルを巻いた浦江が現れた。
湯に火照らされて赤くなった頬にあの笑みを浮かべ、真っ先に藤岡のそばまで近寄ってくる。
毎夜のように繰り返される儀式めいた行為に、藤岡は内心で自棄的にほくそ笑んだ。
記号的な決まりきった毎夜の儀式。気味が悪い。
風呂上りの湿った肌が藤岡に吸い付き、かすかな石鹸の香が周囲に漂う。
浦江が藤岡の下半身を剥きに掛かった。藤岡は、大人しく自分の上半身を剥きに掛かる。
浦江が床に払い落としたタオルの上に自分の衣服が重なっていくのをぼんやりと眺めながら、
藤岡は枕の下の破片を思った。
唇に押し付けられたものを素直にしゃぶり、舌で刺激する。
自分が何をしているのか、考えては駄目だ。考えても意味がない。
それよりも、破片の事を考えよう。縄の切り方、逃げ方を考えよう。
口中に溢れた生臭い液体を飲み込むと、優しげな手つきで髪を撫ぜられた。
再び張り詰め始めた目の前のものを舐め清め、命じられるまま自分の萎えたものを擦る。
空いた左手は乳首を愛撫しろという。
しばらく藤岡を見つめた後、浦江は親に甘える子供のように藤岡の腹の上に頭を乗せた。
それでもあまり苦しさを感じないのは、浦江があまり体重を預けていないからだろう。
自慰の手を止めると、止めるなと浦江の指示が飛んだ。いくまで止めるなというのだ。
どうせいくまで終わらないなら、さっさといってしまうほうが楽だ。
擦る手を早めると、浦江がかすかな笑い声を立てた。
苛立ちが心中でくすぶる。
殺せるものなら、殺してやりたかった。枕の下の破片がもう少し大きかったら、
藤岡は迷わずそれを浦江の頭の上に振り下ろしていただろう。
「う……くっ、……ぅっ」
「いきそうだったら、言って下さい」
「も、い……くっ」
正直にそう告げると、浦江が藤岡の陰茎に頬をすりよせてきた。
ぎょっとして擦る手を止め、腰を捻って避けようとした藤岡に構わず、浦江は
甘える猫のように張り詰めた陰茎へ頬を寄せる。
耐えきれず浦江の顔に白濁を吐きつけながら、藤岡は頭のどこかで妻の実家の老猫を思い出した。
猫にしては珍しいほど人懐こく、執拗に人の脚にまとわりついていた。
どこか恍惚とした表情で顔面の白濁をぬぐう浦江をぼんやり眺めながら、藤岡は
老猫のばさばさした毛並みを思い描いた。
痩せていて、撫でると背骨がゴツゴツしていて痛々しかった。
口内炎が悪化して、あまりものを食べられないのだ。
痩せ細った不細工な猫だけれど、義父母や義妹からちやほやと甘やかされて
いつも幸せそうに誰かのそばによりそってうとうと居眠りしていた。
ぎこちない動きで足元にすりつくあの猫と、浦江の動きはよく似ている。
顔についた白濁をぬぐう手つきまでどこか猫に似ていて、藤岡は自棄的な笑みを漏らした。
それに気づいて、浦江も照れたような笑みを浮かべる。
口の周りの白濁を舐め、浦江は藤岡の腰に子供じみた仕草ですがりついた。
しばらくの間、ずっとそうしていた。浦江の鼓動が太ももの辺りに響く。
浦江の満ち足りた幸せそうな息遣いが不愉快でならなかった。
どうせなら、このまま寝入ってしまえばいいのに。
寝息と聞き違いそうなほど安らかな息遣いを聞くともなく聞きながら、藤岡はぼんやりと天井を見据えた。
毎日のように眺めた天井。もう見飽きた。
浦江がゆっくりと身体を起こすのを目の端に捕らえながらも、藤岡は何の感慨も覚えなかった。
ベッド横の棚から見慣れた小瓶を取り出し、中身を指先に垂らす。
粘性の透明な液体を指先で遊ばせながら、浦江はそれを藤岡の尻の谷間に持っていった。
不快な感触が入り口に触れ、ゆっくりと奥まで入っていく。
不快な違和感こそあれ、当初のような苦痛はない。
行為に慣れ、犯されながらよがるのと、激痛に泣き喚くのと、どちらがましなのだろう。
快感のもとに辿り着いた指先になぶられ、藤岡の腰が踊る。張り詰めた陰茎の先端から雫が滲んだ。
―――どちらも耐え難い。
「っは、ぁ、あぁ、ぁっ」
奥をなぶる指の動きが激しくなり、藤岡の腰が揺れた。
達する寸前になると乱暴に茎根をつかまれ、痛みに快感が薄らぐ。
落ち着くと指の動きを再開する。それを幾度も繰り返していた。
もう十分に解しただろうに、浦江は行為をやめようとしない。唐突に乳首を噛まれ、藤岡は悲鳴を上げた。
「も……っ、浦江っ……」
「藤岡……さ……」
嗚咽にも似た調子で息を詰まらせながら、浦江が藤岡の名を呼ぶ。
無駄に長い指が奥を犯す。藤岡は背をのけぞらせて喘いだ。
早く終わらせてくれ。これ以上弄ぶのはやめてくれ。
「浦江、も、もう……頼む、はやく……」
「……何、ですか……ちゃんと言ってください……」
鎖骨の辺りに口付けながら、浦江が静かな声で囁く。そんな些細な愛撫にすら反応する身体が憎らしかった。
「……は、ぁあ……っ、んぁ……っ、浦江っ」
浦江の唇が鎖骨を吸い、温かな舌がくぼみを舐める。ぞっとするような感覚だった。
あいた手が太ももを撫ぜていた。それがゆっくりと上のほうへ移動し、わき腹を愛撫する。
身動ぎした浦江に強かに耳朶を噛まれ、痛みとも快感ともつかぬ感覚に後押しされるように、
藤岡は「抱いてくれ」と囁いた。
昂りきった浦江のものがゆっくりと侵入を開始する。浦江はおぞましい感覚に背をのけぞらせてよがった。
望まぬ快感を覚えこんだ身体は柔軟に浦江を受け入れ、引き込む動きを見せる。
感極まったような浦江の吐息を頭上に聞いて、藤岡は叫びだしたくなった。
心中に憤怒の激情を渦巻かせながら、外態では浦江のものに貫かれ、あまつさえその快楽に悶えている。
まるで茶番だ。呪ってやる、殺してやる、などと心中では意気込んでいても、実際のところはこうだ。
尻を犯されて射精し、よがり声を上げて尻を振る。
浦江を殺す様を思い描きながら、その背中にすがりつき、爪を立てる。
堪えきれない快感が連続的に藤岡を責め苛み、なけなしの尊厳を少しずつ打ち砕いていく。
規則的に打ち付けられるそれに突かれながら、藤岡は腰を振った。
「ん、ぁあ、あ、あ……あっあっあっ」
「藤岡さん……、いい……ですか」
何を意味する"いい"なのかもわからず、藤岡はうわ言のように答えた。
「ああ、いい、い、い……いいっ……んぁ……あっ」
「僕も……藤岡さん、僕も、です……」
動きが激しさを増す。藤岡は泣き声のような声を上げた。
びくびくと痙攣する腹へ、藤岡は精を放った。
ほとんど密着していた浦江の腹へもそれは放たれ、両者の腹を白濁で汚す。
射精の最中にも容赦なく最奥を突き上げられ、藤岡はすすり泣いた。
やむ事のない陵辱に再び勃ち上がり始めた藤岡の陰茎に浦江の指が絡む。
中身を搾り出すような乱暴な愛撫に、藤岡の泣き声が高くなる。
浦江がこういう事をする時は、限界が近い時だと相場は決まっていた。
射精のタイミングを合わせたいのかもしれないが、あまり成功したためしはない。
やがて、息を詰まらせ、背を強張らせながら、浦江が達した。
ぞっとするような感覚が背筋を走り抜ける。
「ああっ、あっ!?あ、嘘っ……嫌だ……っ」
じっとりと体内に生暖かい液体が広がっていく感覚には覚えがあった。
初めて強姦された時の傷口に沁み入るような疼痛はなかったが、この不快感は忘れ得ない。
後処理が面倒だから、コンドームを付けると約束したのは浦江のはずだ。
あるいは達する瞬間は藤岡の腹の上や顔に出し、中には出さぬよう気をつけると。
「あ、あぁあ……っ、……あ……」
ゆっくり、時間をかけて奥まで滲みていくような気がして、藤岡は身震いした。
全て中に出しきると、浦江はゆっくりと自身を抜き出して吐息をつき、
藤岡の上に崩れ落ちるようにして覆いかぶさった。
汗ばんだ肌が密着し、嫌悪の震えが藤岡の身体を走り抜ける。
気が狂いそうだ。―――気が……
「愛してます」
荒い息遣いの合間、浦江が切れ切れに囁いた。
藤岡を抱きしめる腕に力がこもる。苦しささえ覚えるほどだ。
藤岡は何も言わないまま、天井を見るともなしに眺めていた。
眼鏡のない視界では、天井の質感まではわからない。ただ白い壁が広がっているだけだ。
外に出たら、新しい眼鏡を買おう。
眼鏡はしかるべき場所にしまってあると言っていたが、よしんばそれが見つかったとしても、
これから先使ってみる気にはなれない。
家に帰りたい。寝心地のいいベッドで、妻の隣で眠りたい。妻を抱きたい。
こんな人間とお互いの体液にまみれて抱き合うのはもう嫌だ。
気が狂いそうだ。
ゆっくりとした動作で、藤岡の上から浦江の重みが消えた。
「僕はあなたを失いたくないんだ」
かすれ声で囁きながら、優しい手つきで藤岡の髪を撫ぜる。指先で汗濡れの前髪を後ろに撫で付ける。
「ようやく手に入れたのに……手放すのは嫌だ」
悔しげな、悲しげな声音だった。子供の駄々っ子とまるで同じだ。
苦々しい思いで浦江の囁きを聞いていた藤岡は、足に妙な違和感を覚えた。
見ると、浦江が足の縄を握り締めていた。藤岡の顔を真っ直ぐに見つめて。
心臓が早鐘を打つ。氷で心臓を刺し貫かれたかのような冷え冷えとした恐怖が駆け巡った。
青ざめた顔で浦江を見返す藤岡を見つめながら、浦江はもう一度繰り返した。
「あなたを手放すのは嫌だ」
------------------------------
今回はここまで
乙!
この後どうなるのかイヤンな予感
孤島タン乙!
さらなる鬼畜展開に期待(*´д`)ハァハァ
アワワ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
続きwktk…!
孤島タンー!!待ってたよノシ
浦江コワァァァァ((((;゚Д゚))))
逃げて!藤岡タン超逃げてー!!
お帰り孤島タン!!
相変わらずハラハラハァハァさせてくれますな…
以前と比べてかなりエチーに慣れてきちゃってる藤岡タンカワユスwww
無理やり顔射強要テラエロスwww
今後の展開にwktk
孤島タン超待ってたー!
んじゃ仕事行ってくる〜。
おおう!!孤島タンお待ちしてました。
午後から暑くてヘロヘロだったけど元気出たよ〜
272 :
販売促進 4:2006/09/04(月) 22:53:39 ID:+HBJDp7c0
小寺は垣内のシャツの前を大きく開き、
垣内の乳首を指先で突いた。
「あ…う」
垣内が声を漏らす。
それはただ驚いたのと怯えたのとで出た悲鳴のようなものだったが、
客の男たちの耳は、この上なく甘く響いた。
小寺は、指先で摘み上げるようにして垣内の乳首を立たせた。
垣内はおぞましさに顔を歪めながらも、震える身体を真っ直ぐに
立たせていた。
垣内の乳首が充分に尖ると、小寺は、手に持っていた
クリップを客にもう一度かざしてみせた。
「お客様の中には、大切なお相手とゆっくりお楽しみになるために
これをご所望になる方もいらっしゃることでしょう。
いきなりこれを装着するなんてとお思いになるかも知れませんが、
抱擁やキスまでを忠実に辿っておりましては、
時間がいくらあっても足りません。
その辺りはどうか、皆様がお心の中で補完してくださいますよう
お願いいたします」
どこか冗談めいた言い回しに、客が静かに笑った。
小寺は喋りながら、そのクリップを垣内に乳首に装着した。
垣内の体がビクンと震える。
この小さな機械が自分に与えるものを、垣内は既に知っていた。
273 :
販売促進 5:2006/09/04(月) 22:54:16 ID:+HBJDp7c0
「もうお試しくださっているお客様もいらっしゃることは
重々存じておりますが、そうでないお客様のために、どうか
しばらくご辛抱いただきますようお願いいたします」
小寺は、説明の要らない客に詫びを入れたが、
それの使い方を知っている客も、身を乗り出して
垣内を凝視している。
詫びられる筋合いではないのだった。
小寺は、もう一つ、同様のクリップをケースから取り出すと、
客に向けて説明を始めた。
「このクリップには超小型マイクロローターが内蔵されております。
このように」
小寺は垣内の胸のクリップを摘まんで動かした。
「乳首を挟むと、ローターが乳首に密着する仕掛けです。
しっかりと固定できますよう形状を特に開発しておりますので、
体位を変えたからと言って乳首からはずれると言うようなことは
一切ございません」
小寺はいささか乱暴にクリップをひねり回した。
これで、密着性の高さを証明するつもりなのだ。
垣内は唇を噛んで、痛みに耐えた。
274 :
販売促進 6:2006/09/04(月) 22:55:04 ID:+HBJDp7c0
「リモコンはこのように超小型となっております。
プレイ中にも邪魔になることはありません。
こちらがON/OFFのスイッチとなっております。
そしてこちらが強弱の目盛り。
こちらは振動の種類を選ぶスイッチでございます。
その振動でございますが」
小寺がリモコンのスイッチをONに入れた。
「あっ、あーっ」
垣内がたまらず声を上げる。
ローターが振動し始めたのだ。
小寺は、さらにケースから同様のクリップをいくつか取り出し、
最前列に座っている客に手渡した。
「バリエーションは5種類。
今ご覧いただいております分は、スイッチのAでございます。
はい、どうぞ実際にスイッチを入れてお試しになってください。
後ろの方にもお回しくださいますようお願いいたします」
垣内は、肩に力を入れて刺激に耐えていた。
“顔は決して下げるな。目はできるだけ開けていろ”
小寺から言いつけられた通りに、俯いてしまいそうになる顔を
必死に上げて、目を開く。
だが、視線がどうしても下を向いてしまうのはとめられなかった。
淫猥な目で自分を嘗め回す客を見る勇気など、どうしても出なかった。
=====================
続く
|゚∀゚)=3ハァハァ 続き!続き!
うおおおお夢に見そう
見れますように!
夢見たいが受けだったら痛そうでやだな…でも意外と気持ちいいかな?
すごい好みだ
訪問販売タン続き待ってます
>>278 訪問販売ワロタw
販売タソも孤島タソも待ってる
孤島タン、すげぇ、すげぇよ。
まったくほだされない藤岡さんの発狂寸前の精神バランスも、
同情してはいかんがしてしまいそうになる浦江の切な過ぎる執心ぶりも。
資料室タンも続き待ってる。
室長のタイプの鬼畜って大好物。
堕ち切れずにあがく祐一が痛々しくて涎が。
281 :
孤島:2006/09/05(火) 21:00:09 ID:l/bNEB050
>>263の1行目、「浦江はおぞましい感覚〜」の部分は「藤岡は〜」の間違いです。
自telinkoが自分のケツに入ってたらそりゃおぞましいわなww orz
申し訳ない
>>281 ほうじ茶吹いたww
のめり込んでたので気付かず読んでました…。
※猟奇的な場面が一部含まれますので、苦手な方はどうかスルーお願いします※
※痛そうな場面が出てくるのは5投下目です※
--------------------------------
「浦江、何……」
不思議そうな表情を形作ろうと試みて、頬が痙攣した。
冷えきった恐怖がじわじわと足元から忍び寄ってくるようだった。
まだ確定じゃない。浦江は警告しているだけだ。気づいてはいない。そんなはずはない。
逃げようなんて気は起こすなと、脅しているだけだ。気づいているはずは―――
「あなたを手放すつもりはない」
縄を握る手に力がこもったのがわかった。それだけじゃなく、誇示するように縄を引っ張る。
恐怖のあまり、全身が震えた。
まだ大丈夫だ、確定じゃない、そんなはずはない……
汗でじっとりと湿った藤岡の額に口付けると、浦江は静かに部屋を出て行った。
頭が錯乱している。もう駄目だ、今度こそ終わりだ―――
いや、違う、まだ大丈夫だ、そんなはずない―――
無我夢中で破片を取り出すと、渾身の力を振り絞って縄を擦り始めた。
力を込めるあまり手から血が滲み、誤って何度も足首を切ろうとも、構わなかった。
もう随分と薄くなったと思っていた縄は、それでもずっと硬かった。
少しずつ、少しずつ進めてきた計画。すべて無駄だったのだろうか?
事実、少しも縄は切れない。いざという時のために、すぐに切れるように、少しずつ進めてきた―――
汗がぽたぽたと太ももや膝に滴り落ちる。焦りが手元を狂わせ、手から力を抜き取る。
助けてくれ。どうか助けてくれ。どうして何もかも、あいつの味方なんだ……
たまには俺に味方してくれてもいいじゃないか……
癇癪を起こし、縄を手で引き千切ろうと満身の力を込める。かすかに裂けるような音がした。それきりだ。
また破片で縄を擦り始める。手も足首も小さな切り傷で血だらけだった。
どうして切れない、どうして切れない、どうして切れない……
浦江はナイフであんなにあっさりと切ってたじゃないか……
ガラスの破片じゃどうして駄目なんだ……
どうして俺じゃ駄目なんだ……
片手に白い小箱を持って、浦江が戻ってきた。
とっさに破片を隠そうとした藤岡の手を、浦江が制す。藤岡は泣き笑いのような表情を浮かべた。
こんな血まみれの手足をして、今更破片を隠そうとして、何になるんだ。
何も言えずにいる藤岡をしばらく見つめて、浦江は微笑んだ。
大笑いしようか、泣きながら許しを請おうか、一瞬内心で葛藤した。
どちらもできなかった。恐怖で身体が動かない。
ゆったりと口元に笑みを浮かべて、浦江は床の上に跪いた。小箱はベッド横の棚に置かれた。
震える藤岡の頭を撫で、力の抜けた手から破片を取り上げる。
「……誕生日の時の、お皿ですか。結構高かったのに」
汗でびっしょりと濡れた髪をかきあげてやりながら、静かに続けた。
「そんなに僕から逃げたいんですね」
「い、いつから……」
「……いつだったかな。あなたと違って視力は良いんですよ」
じわじわと手足の切り傷から血が滲み、痒みにも似たかすかな痛みを覚えた。
「う、浦江……俺……もう、限界なんだよ……」
棚の上の小箱が気がかりだった。
恐怖のあまり、言葉の端々が哀れな調子で上ずる。震える唇から切れ切れに漏れる弁明を、
浦江は静かな表情で聞いていた。
「も……もう十分だろ……もう帰してくれ、頼む……俺もう……限界なんだ」
傷口からじわじわと滲み出る血のように、両眼から涙が溢れる。
汗濡れの顔に伝うそれを、浦江の指先がそっとぬぐった。
「か……帰してくれ……黙って逃げようとしてごめん……誰にも言わないから……
家出してた事にするから……俺が全部悪かった事にするから……か……帰してくれ」
嗚咽が肩を揺らし、胸を上下させた。溢れる涙は妙に熱い気がするのに、
底冷えするような恐怖感は刻一刻と増していく。
ふいに、浦江の口からため息が漏れた。
「藤岡さん、僕はそういう事に興味ないんだ」
髪を撫で、ゆっくりと頬を滑り、親指で涙をぬぐう。
「誰に知られようと構わないし、誰に糾弾されても気にしない。どうでもいいんだ」
藤岡の目が棚上の小箱を見た。それにつられ、浦江もそちらを振り返る。
「気になりますか?」
笑みを含んだ声音で囁き、浦江の手が小箱をつかむ。
白い小箱は床に置かれ、藤岡の視界から消えた。
「大丈夫ですから」
錠の開く音がし、蓋が開けられる気配がした。浦江の手が小箱の中を探る。
事もなげに取り出された大きな白い瓶を見て、藤岡は目を細めた。
「心配しないで」
藤岡の足側にゆっくりと移動し、切り傷だらけの足首をつかむ。
恐怖のあまり全身が震えた。冷や汗がどっと噴き出し、背中を湿らせる。
嫌な予感がしてならない。恐怖と混乱が脳内をせめぎあう。
再び涙が溢れ出した。
あの瓶の中身は?浦江は何をしようとしている?俺に何をしようとしているんだ?
浦江が白い瓶の蓋を開け、中身を藤岡の右足にふりかけた瞬間、藤岡の頭は瞬時に冴え、浦江の行動の意味を知った。
きついアルコール臭が周囲に充満し、藤岡の鼻腔を突き刺す。
おびえきった目が浦江を捕らえた。それに応え、浦江が愛想の良い笑みを返す。
尋常ならざる汗が藤岡の全身を濡らしていた。視界がぶれるほどの震え。
麻薬の禁断症状にも似た症状が藤岡を襲った。
「う……浦江……浦江……浦江……」
「心配しないで」
次いで、手際よく右足首に太目のロープを巻いていく。足首を縛る縄の少し上辺り。
痛みを覚えるほどきつく巻きつけ、再び白い瓶の中身をそそぐ。
次に浦江が手にしたものを見て、藤岡は天井を仰ぎ見た。
「浦江……浦江……嫌だ……許してくれ……助けてくれ」
「心配しないで」
壊れたCDのように同じ言葉を繰り返す浦江を見上げて、藤岡は首を振った。
嘘なら嘘と言え。頼む、冗談だと言え。脅しのつもりだったと言ってくれ。
手にした剃刀にも同様に瓶の中身をふりかける浦江へ、藤岡は涙の懇願を捧げた。
もういい、逃げられなくても構わない。ここで暮らしても構わない。
自分の中の臆病な部分がそんな内容の言葉を口にし、何度も何度も頭を下げた。
身体が自由であれば躊躇なく土下座でも足にキスでもしていただろう。
浦江の表情は変わらなかった。大真面目な表情で淡々と作業を進めている。
浦江の指先が藤岡の右足首を撫でる。
愛撫の調子ではない、医者が患部を調べるような検分の手つきだ。
指先がゆっくりとかかとの上の出っ張りをまさぐった。
それが意味するところを理解して、藤岡は全身に鳥肌を立てた。
「嫌だ!浦江!嫌だっ!助けてくれ!お前と一緒に暮らす!ずっと一緒にいるから!」
「そう、よかった。嬉しいです」
全く感情のこもらぬ声だった。小箱の中身をまさぐって、何か探している。
「助けてくれ……!許して、もう逃げようとしないから……ずっと一緒にいるから、好きになるから!」
「僕も好きです」
自分の両手に瓶の中身をふりそそぐ。それで瓶の中身は空になった。
「好きだ、浦江、愛してるから!一番愛してる、浦江、だからやめてくれ、許してくれ、
頼むからやめて、逃げようとしてごめん、ごめんなさい、もうしないから、ずっと一緒にいるから!」
「大人しくしてくださいね。危ないから」
「嫌だあああああ!浦江!やめてくれ!何でだ、俺もう嫌だあああっ!」
金切り声を上げる藤岡の口へ、何かの布が押し込まれる。石鹸の香がした。
とめどなく溢れる涙の向こうで、ぼやけた輪郭の人間がうごめいている。
ベッドが傾ぐ。浦江がベッドの上に乗り上げたのだ。
全身をもんどりうって暴れ続ける藤岡の腹の上に、浦江は腰を下ろした。
苦しさと恐怖で息を詰まらせ、くぐもった悲鳴を切れ切れに喉奥から搾り出す。
がっちりと浦江の手で固定された足をばたつかせ、藤岡は目の前の浦江の背中を殴りつけた。
「暴れないで。でないと、もっと痛くなりますよ」
これまで以上の力で、浦江が藤岡の足をつかんだ。浦江の指が肉に食い込む。
恐怖と錯乱と憎悪の狭間で、藤岡はもがいた。無駄な抵抗とは知りつつも。
※以下、克明に描写してるわけではないですが痛そうな描写※
※苦手な方はスルーお願いします※
-----------------------------------
ぴたりと押し当てられた刃物の感触に全身を硬直させ、天井を仰ぐ。
見飽きた白い天井が歪んで広がっていた。
「少しの間の我慢ですから」
刃が皮膚にめり込む。氷を差し込まれたような冷たさと、火で炙られているような熱さが
交互に足首を責め苛む。
この世の終わりとも思える激痛が藤岡を呑み込むのは、その一寸後だった。
さんざん辛酸を嘗め尽くした後になお訪れる理不尽な苦痛。
わけもわからず泣き喚き、四肢を突っ張らせ、布にせき止められた吐瀉物に溺れながら、
藤岡は全てを呪った。
そして気を失った。
-----------------
今回ここまで
うきゃー!Σ(((゜Д゜;
仕事帰りに携帯で覗いたら孤島タン来てたー!!
こ、これぞ鬼畜作品…。
痛い、痛いよ藤岡タン!
続きがヌッゲー気になる!
ウワア━━━━━━(゚Д゚)━━━━━━ァアアァァァ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
藤岡さん何されてんの───!!!!???
続き読むまで死ねない…!!
足切断しちゃったの!?ひょえ〜
孤島タン大好き
足の腱切断とは正に鬼畜……GJ!
切断じゃなくてアキレス腱かなorz
うひょー ミザリーですなぁ
あれもハァハァしながら読んでまつた。
続きをハァハァしながら待ってます。
ぎゃあぁぁぁーーー痛い痛い痛い…
話に入り込みすぎて鬼畜スレなのに「やめろ浦江ゴルァー!!」と頭抱えちゃったよwww
どこまで痛めつけちゃうんだよー…
可哀想だよお゚。*(ノД`)゚*。
続きwktk二割増しで待ってるよ!!
感想先に読んでヌゲーネタバレorz
でも孤島タソGJ!
つ、続き早く…
怖いよー浦江怖いよー!
肉体的な痛みもさる事ながら、藤岡さんの追いつめられっぷりが
精神的な虐待の怖さを教えてくれるです。
早く続き読みてぇ〜!
いでぇえええ…
痛そうな描写って苦手なのについ読んじゃったww
切られる前の藤岡タンの錯乱ぶりがガチで可哀想だった(´・ω・`)
ちなみに、
>>290じゃないよね?
>>291だよね?
なんにせよGJ!続きを座して待ちますノシ
孤島タンのおっそろしい緊迫シーンの後にこんなもん入れるのも
心苦しいのですが、突発で書きましたので投下します。
あまり推敲してませんので、雑かも。ごめんなさい。
================================
自主休講を決め込んでダラダラと過ごしていた午後のことだった。
ピンポーンとチャイムが鳴り、「松本さーん」と声が聞こえた。
母親が送ると言っていた荷物かと思い、進は「はーい」と答えてドアを開けた。
そこに立っていたのは、スーツを身につけた若く小奇麗な男だった。
「え…っと。どちらさま?」
「こんにちは、1人暮らしですか?」
「はい。…つーか、アンタ誰?」
「訪問販売です。こちらの地域を担当しております、大寺と申します」
「間に合ってます」
ドアを閉めようとした進よりも素早く、大寺は脚をドアの隙間に差し入れ、
手でドアを押さえていた。
「何を売っているかも、まだお話してないじゃないですか」
「要るものは買いに行きます。だから間に合ってます」
「そうそう買いに行けるものでもないですよ、これは」
何を売る奴だってそう言うさと進は言いかけたが、
言葉は喉の奥でUターンした。
大寺が取り出したのは、男性器だった。
ギョッとした進は思わず目を見開いてしげしげと見つめ、
それが異様にリアルに作られた模造品であることを確認した。
「どうです? 本物みたいでしょう?」
「あの、それ、何するものなんですか」
「何って、ナニですよ。ほら」
鼻先に突き付けられたそれが、いきなり動き出した。
「うわあぁぁぁ!」
悲鳴を上げて飛びすさった進は、それがうねうねと嫌らしく動くさまを
凝視してしまい、大寺がちゃっかりと玄関に入りこんでいることに
気付いた時には、既に大寺は靴まで脱いでいた。
「くるくる回すことも出来るんですよ、ほら」
尻餅をついている進の前に正座して、大寺は嬉しそうにスイッチを切り替えた。
「もちろんブルブル振動もさせられるし。いいでしょ」
「いや、あの…いいでしょって言われてもその」
「触ってみてください、ほら、すごくリアルでしょう?」
言われて思わず触ったそれは、実際、人の肌のような質感だった。
「この形と質感を出すまでが大変だったんですよ。
営業部や経理部の連中まで、全社の男性社員が協力したんですから。
女子社員の意見も聞いてくるって言ってコレ持ってった技術者は、
10分後には前歯全損で血の涎を流しながら帰ってきたけど」
「当たり前でしょう!」
「でも、風俗なんかでも使ってもらってるんですよ。
プレゼントにって買うホステスさんもいるし」
それを聞いて、進はふと留美のことを思い出した。
大学入学直後に出来た彼女だが、3年経った今、関係はだれている。
自分も適当に他でも遊んできたが、先週、留美が浮気していると知って、
ものすごいショックを受けてしまった。
『だって、悪いけどあたし、進とエッチするの、ちょっと飽きちゃった』
浮気されたことよりも、その理由の方がショックだった。
卒業を機に別れるだろうとは思うが、それまでは付き合いたい相手だった。
「あの、他には何があるんですか」
そう聞く進に、大寺は満面に笑みをたたえて、持ってきたケースを開いた。
中にぎっしりと詰まった怪しげな品々に、進は頬が引き攣るのを覚えた。
「僕のお気に入りはですねー、たとえばコレ!」
得意げに取り出したのは、イボつきの大きなローターらしきもの。
「こういうローターにイボが付いてるのって、あんまりないでしょう?
気持ちいいんですよー」
「……自分で使ったことあるんスか」
「当たり前ですよ。僕はすべての製品を自分の体で試しました。
そうでなくては、どうやって自信を持ってお客様にお勧めできます?」
キリリとした顔で宣言する大寺に、進は目眩を感じて目を閉じた。
と、いきなり内股に振動を感じて、進は飛び上がった。
「うわっ、な、なんですかっ! ちょっと、止めてください!」
大寺が進の内股のかなり上の方に押し当てているローターを、
進は払いのけた。
不本意なことには、進のムスコは今の刺激で少々反応を示している。
「ね、気持ち良かったでしょ?」
「そうじゃなくて、俺は女を喜ばせる道具が欲しいんですよ!」
「何をおっしゃいます、同じことですよ。男性が気持ちいいものは、
女性だって気持がいいんです。違うのは場所だけ」
そう言われれば、確かにそうだ。
「だからね、松本さん、これ、自分で試してみて、気に入ったのを
買うといいですよ。彼女がどんな風に感じるかは、わかってるでしょ?」
それがよくわからないかもとは、男のプライドにかけて言えなかった。
ちゃんとシャワーを浴びて新しい下着を履いていて良かった。
そんなことを考えながら、進はトランクス一枚の姿になって、
大寺の講釈に耳を傾けていた。
「彼女があまり道具に慣れていないとしたら、やはり最初は
かわいいデザインのローターにバイブレーターがいいでしょうねぇ。
いきなりさっきみたいなの使ったら引かれちゃいますし。
僕はこれ、先っぽにでかいローターが入ったバイブが好きなんだけど、
これも初心者向けとは言えないかもなぁ」
「好きって。どうやって試したんです!」
「どうって、尻ですよ。それ以外のどこだと思うんですか」
「尻っ……!」
絶句した進を見て、大寺は笑っている。
「ああ、松本さん、本当に初心なんですねぇ。
今時、女性が道具を使って彼氏を犯すくらい、普通ですよ」
普通? 本当にそんなことが普通なんだろうか?
だが、留美は『飽きちゃった』と言っていた。
もっと刺激的で倒錯的なセックスを心がければ、振られずに済むかもしれない。
卒業まであと一年なのに、今更新しい彼女など作るのは面倒だ。
「じゃ……試してみっかな…」
「そう来なくちゃいけません。マンネリのセックスなんて、人生損してますよ。
だいたい、彼に女だってお尻の穴はあるんです。開発してあげましょうね」
大寺はにこにこ笑いながら、手品師のように新しい製品を次々に取り出した。
「まず、ほぐさないといけないんですよ。本当は、お風呂に入った後が
一番いいんですけどねぇ。ま、時間をかければ大丈夫ですから。
初めてだとつらいと思うので、これ使いましょう。麻酔薬入りです。
くれぐれも、穴だけに使ってくださいよ。感度悪くなっちゃいますからね」
大寺がローションを手に垂らして、にこやかに笑う。
沈黙が降りた。
「あの、ほぐすって誰が誰の」
「僕が松本さんの。だって松本さん、やり方知らないんでしょ?」
進は青ざめてかぶりを振った。
30分前に会ったばかりの男に尻の穴をいじられてたまるか。
「松本さんってば、何を意識してるんですか。僕は商品の説明のために
サービスの一環としてやっているだけですよ。変に思われては困ります」
「別に、その、大寺さんが変だって思ってるわけでは」
変は変だが。
「じゃあ、いいですね。さ、パンツ脱いで、こちらにお尻を向けてください」
「わ、ちょっと待って……!」
抵抗する間も有らばこそ、大寺は進のトランクスを引き降ろしてのしかかった。
「松本さん、かわいいお尻してますね。彼女も喜んで犯してくれますよ」
「そ、そうですか?って、いいです、やっぱりいいですから!」
進はもがいたが、進の背中を押さえつけた大寺は、指を既に進の尻の穴に
這わせて、マッサージを始めていた。
この感じ覚えてくださいねと言いながら、大寺が進の会陰から穴までを
丹念に揉み、軽く摘まむ。
自分が今とんでもない事をされているとわかってはいても、
進はどのタイミングで拒絶すればいいのかを測りかねていた。
「あの、大寺さん、もういいですから。俺、あとは自分で」
「それは無理ですよ。なかなか自分では最高に気持ち良くはなれないんです。
余程の達人ならともかく、そうでなきゃ自然にブレーキかけちゃいますからね。
私がします。松本さんは、じっとしていなさい」
いつのまにか命令口調になっている大寺の強引さに不安になり、
進は身を捩ろうとした。
その時、ぷつんと何かが尻に入ってきたのを感じ取り、進は叫んだ。
「あっ、今、なに、何か入れただろうあんた!」
「はい、入れましたよ。催淫剤です。松本さんみたいに初心な方は、
なかなか素直に感じる事が出来ませんからね。それをサポートするのが
こういった媚薬です。大丈夫、合法なものですから」
「大丈夫って、大丈夫じゃねえだろ! なに勝手なことしてんだよ!」
怒鳴って起き上がろうとしたが、腕を背中で捩り上げられた。
驚いて咄嗟に反応できなかった進の両手首が、手錠で結び合わされた。
「おいっ!? やめろ、やめろよ!」
さすがに身の危険を感じた進が体を反転させると、相変わらず
にこやかな笑みを浮かべている大寺が見下ろしている。
ぞっと恐怖に襲われて進は這って逃げようとした。
だが、大寺はそんな進の体を簡単に捕まえ、進の蹴り出す脚を抱えてしまうと、
ケースからまた手錠を取り出した。
「こんなのもあるんですよ。ほら、鎖が長いでしょう。便利ですよ」
環の片方を進の右足首にはめると、もう片方を手を戒める手錠に繋げてしまう。
膝を曲げた状態から、右脚は動かせなくなった。
「や、やめろよあんた。俺もう何も要らない。帰ってくれよ」
震える声で頼むが、大寺はとんでもないと首を振った。
「うちの製品の素晴らしさをわかっていただかずに帰るなんて、そんな。
僕の営業マンとしての沽券に関わります」
そう言って、大寺は進のトランクスを左足から抜いてしまった。
「うーん、松本さん、立派なご子息をお持ちですね。
大きさはまぁまぁだけど、形がとってもきれいでかわいいじゃないですか」
「ちょっとあんた、やめろ、やめてくれよ!」
大寺は進の性器を手に取り、撫で擦り始めた。
この異常な状況に興奮しているのか、性器はすぐに芯を持ち始める。
「あ、こっちにも塗っておきましょうね…気持ち良くなるように…」
大寺が進の性器の先に、何かを塗り付けた。
「こっちのは即効性ですよ。値段は張りますけどね、特別サービスです」
「いらないっ、そんな! チクショウ、誰かぁ! 助けて…」
叫ぼうとした口に、何かを押し込まれた。
「これはご存知ですよね? ボールギャグって言うんですけど…。
これも便利ですよー。今から身をもって体験してください」
進の頭の後ろでストラップを取り付けると、大寺はいとおしむように
進の頭を撫で、髪を梳いて、進に笑いかけた。
この男は、自分が酷いことをしているという自覚がないのではないか。
進は腹の底から冷えるような恐怖を味わった。
「いやだなぁ松本さん、そんな、怯えないで下さいよ。
僕は松本さんに気持ち良くなって欲しいだけなんですから…。
気持ち良くなきゃ、商品を買ってくれない。当たり前の事でしょ?」
大寺は淡々と言いながら、進の性器をせっせと扱いた。
媚薬の効果なのか、指の動き一つ一つに脳天まで突き上げられるような
快感を覚え、進は腰を振ってよがった。
「前は問題なさそうですねぇ。じゃ、後ろに…」
「!!!!!」
何かが、肛門に捩り込まれた。
激しく振動するそれに、内部から叩き付けるような快感を与えられる。
「ああ、松本さん、後ろの媚薬も効いてきましたね。
すごいよがりっぷり……後ろの才能の開花は簡単だと思いますよ。
今日、よく教えておいてあげますから。もう一つ、どうですか」
大寺は楽しそうに言って、もう一つのローターを肛門にあてがった。
大寺は、今度はそれを中に入れようとはしないで、
肛門に半分だけ入れるに留めて入り口を嬲った。
進は激しく身を捩って、強制される快感から逃れようとする。
「暴れないで。気持ちいいでしょう? もっと、良くしてあげますからね」
大寺は、進の乳首を舐め始めた。
進がどんなに嫌がって首を振っても、気にする様子もない。
そして進は、嫌がりながらも、乳首を舐められる度に背中を駆け抜ける
電流を持て余して泣き声を上げた。
「ああ、松本さん、かわいい。もっと泣いてください。
あなたはやっぱり、愛される方が似合っている。
うちの商品をね、使うんではなくて、使われるのが似合ってますよ。
今の彼女は、そんなことしてくれるタイプじゃないんでしょう?
なんてもったいない…」
うっとりと囁きながら、大寺は乳首を舌先で捏ね、吸い、甘噛みする。
片手は性器を扱き、もう片手で肛門を嬲っている。
進は背を仰け反らせ、脚で床を蹴って快感に応えながら、
悔しさに涙をこぼしていた。
確かに、こんなにまで奉仕されたことはかつてない。
これほどに快感を与えられたことなど、一度もなかった。
だが、それをしているのは見知らぬ男だ。
進は、この男を家に上げてしまった自分の軽率さを呪った。
いやだ! いやだ! いやだ!
言葉が使えない分、必死に体を捩り、やめてくれと訴える。
だが大寺の目には、その動きの全てが誘いとしか写らないのだと、
進にもわかっていた。
「松本さん…そんな彼女、もういいじゃないですか。あなたをもっと
幸せに出来る人間が他にいますよ…。それは、女じゃなくても、いいんです」
大寺は胸から唇を離して体を起こすと、自分のスラックスのファスナーを
降ろし、中から怒張したものを取り出してコンドームを装着した。
進が必死に首を振り、尻でいざって逃げようとするが、大寺はそれを許さず、
進の腰を抱きかかえて引き戻した。
「大丈夫です、松本さん。充分ほぐしてあるし、薬も塗ってあるしね。
痛くしませんよ。……少しくらい痛くても、それが却って気持ち良くなります。
あなたは、そういう人です……」
勝手なことを言うな!と怒鳴りたくても怒鳴れない進に、
大寺は小学校の教師が新一年生に見せるような笑顔を見せて、
自分の性器をゆっくりと進の肛門に埋め込み始めた。
恐怖と嫌悪に仰け反りながら、進は出せない悲鳴を上げ続ける。
確かに、痛くはなかった。
薬は効いているのだろう。
だがそういう問題ではなかった。
留美を喜ばせて繋ぎ止めておきたいと思っただけだったのに、
どうして、どこの誰とも知らない男に尻を掘られなくてはいけないのか。
情け無さに、涙が止まらなかった。
「松本さん、本当にかわいい…。何も気にしないで、もっと感じなさい」
大寺は、進の涙を吸い取るように頬に口づけると、
腰をゆっくりと動かし始めた。
腰の奥から全身にバッと広がった鋭い快感に、進は驚愕して悲鳴を上げた。
「ふふ、見込んだ通りですね。こんなに感じやすいお尻をお持ちなのに、
女なんかに奉仕している場合じゃありません。松本さん、彼氏を作りなさい」
好き勝手なことを言いながら大寺が腰の動きを速め、
進は程なくして白濁を放った。
それでも、進の性器は硬度をほとんど失わなかった。
「さすがにお若いですねぇ。それとも、私のこれを気に入ってもらえましたか」
大寺の揶揄に苦々しい視線を向けるが、大寺の指が進の性器をつんと弾くと、
耐えられず身を捩った。
大寺は亀頭を指先でゆるゆると嬲り、進の反応を楽しんでいる。
さっきまで激しく動いていた大寺が、今は軽く腰を揺するだけで、
ジリジリとしたもどかしい快感しか与えられない。
前も、亀頭に与えられる刺激は強いわりに射精感とは結びつかず、
射精一歩手前のような状態を延々と続けられている。
たまらず、進は腰をもじもじと動かし、もっと直接的で強い刺激を欲した。
恥かしい。悔しい。でも、このまま焦らされては気が狂う。
必死に大寺に視線を合わせ、目で懇願するが、大寺は笑うばかりだ。
進が本気で泣き始めたのを見て、大寺は進の口からボールギャグを外した。
「お、大寺さんっ」
「はい、なんでしょう」
「これ、たまんねえ…こんなん、生殺しだよっ……なんとかしてくれよぉ」
プライドもかなぐり捨てて泣きじゃくりながら頼むと、大寺は思案顔をした。
「そうですねぇ…。僕、商品の説明に来たのに、自分の体を使っちゃった
わけですよねぇ。営業失格だなぁ。もう一度、ちゃんと道具を使って
松本さんに気持ち良くなってもらえるよう頑張りましょうか」
「もういい、もういいから、今、イカせてよっ」
「僕でいいんですか?」
「いい、いいっ! あんたがいい! あんたのでイカせて!」
「でもそれじゃ、商品が…。買っていただけないと僕も困るんです」
「買う、買うから! ちゃんと買うから、早くイカせてぇ!」
「ありがとうございます。それじゃ…」
大寺は百点満点の営業スマイルを浮かべ、煙が出そうな勢いで腰を振り始めた。
間を置かず、進の甲高い声が響き渡り、長く尾を引いた。
「えーと、さすがに、試していただいてない物まで買えとは言えないんで…
それじゃ押し売りになっちゃいますからね。今日試していただいたのは、
このイボイボローターと、お尻に入れたローターが二つと、手錠が二種類と、
ボールギャグに、麻酔入りローションに、媚薬が二種類…と。
あ、バイブレーター、どうします? 使わなかったけど、要るでしょう?」
「要りません…」
大寺が敷いてくれた布団にぐったりと身を横たえながら、進は声を絞り出した。
もう尻に何か突っ込むなんて真っ平だった。
いそいそと商品を買い物袋に詰めている大寺に、目をやるのも嫌だ。
今日のことは早く忘れたい。
「いやぁ、要りますよ、バイブ。なかったら、どうやってここを」
タオルケットを捲り上げて、大寺が進の尻に手を伸ばした。
「わ、わ、わかりました、買います。バイブも買います!」
「どれにしますか」
「一番安い奴でいいです」
欲しくもない物を買わされるのに、高い金を使う気にはなれない。
だが、大寺は残念そうな顔をして、一本のバイブレーターを取り出した。
「そんな買い物の仕方はもったいないですよ。これにしませんか?
さっきも言ったけど、僕の一押しです。ほら、この先端の出っ張りにね、
でかいローターが入ってて、こう」
「わかりました、わかりましたからスイッチ切って! それ買いますから!」
それを聞いて大寺は嬉々としてそのバイブレーターも袋に入れた。
進は口を開くのも嫌だと思うほどの疲労を感じ、枕に顔を埋めた。
「それじゃあですねぇ、合計で42,500円になります」
――は?
「冗談でしょ…? 俺、そんな金」
愕然とした進が上体を起こして青ざめた顔を向けると、大寺はまた
残念そうな顔を見せた。
「金額は高いように思えるかもしれないけど、値段は決して
高いことはないんですよ。他社製品と比べたって、うちは良心的です。
機能的なことがご不満ですか? なんでしたら、今からもう一度」
「鞄、大寺さん、そこの鞄取って! 財布入ってるから」
財布の中には、銀行から下ろしてきたばかりのバイト代が入っている。
こんな訳のわからない買い物のために下ろしたのではないのに…。
「はい、確かにいただきました。じゃ、これ、領収書です」
大寺は、枕元に置いた袋の横に、丁寧に領収書を添えた。
「では僕はこれで。どうぞ、うちの製品で楽しい性生活を送ってくださいね」
太陽のような笑顔で挨拶し、頭を下げて、大寺は出て行った。
進は布団から抜け出すと、玄関まで這って行って鍵を締めた。
もう二度と、得体の知れない訪問販売員なんて家に上げない。
大きな溜息を吐いて座り込んだ進の脚が、自分の性器を軽く擦った。
背中を走り抜けた衝撃に、進は息を呑む。
身を震わせながらその余韻を味わい、やがて顔を上げた進の目が、
枕元の袋に注がれた。
進の家から出た大寺は、携帯電話で会社に連絡を入れた。
「大寺です。今月のノルマ達成しましたよ。……ありがとうございます。
嫌だなぁ。必勝法だの秘訣だの…。そんなものありませんよ。
お客様に誠心誠意尽くして、全力で、心を込めて説明するだけです。
そんなもんですよ、営業なんて。じゃ、寄るとこあるんで」
電話を切った大寺は、時計を見た。
「あと1〜2軒は行けるかな…」
大寺は、さっきの電話で言い忘れていたことを思い付いた。
自分が楽しんで仕事をすること。
これが一番大事なのだ。
終わり
278さんに捧げます。今イチ鬼畜でなくてごめんなさい。
訪問さん面白かったー(*´Д`)
>278の誤字に感謝
キィ〜〜〜ッ!!
>>278のくせにぃ!!
何はともあれ訪問販売タン乙!
最後のダメ押しの商品押し売りにワロタww
314 :
風と木の名無しさん:2006/09/06(水) 13:38:42 ID:2I3BTnZcO
もちろんそうよ
久しぶりにきた者です。
かなり前スレにあったアゼルたんの作者さんサイトって
もう無くなったんでしょうか?
誰か知ってたら教えてほすぃ。
316 :
風と木の名無しさん:2006/09/06(水) 17:58:43 ID:52nPo9YV0
久しぶりにくればそういう質問してもいいと思ってるリアですか?
317 :
販売促進 7:2006/09/06(水) 20:03:50 ID:jUf29l7o0
小寺は、最前列に座っていた客の一人に、
垣内のクリップのリモコンを渡した。
「しばらく、お願いできますでしょうか」
その客はにんまりと笑って頷いた。
他の客は羨ましそうに溜息を吐いて、客と垣内を交互に眺めた。
今日は、男性にしか性的興味を持たない客ばかりを集めてある。
客が垣内に欲情するのは小寺の計算のうちだった。
客がリモコンを垣内に向け、一気に目盛りを最強に上げた。
「ひぃああーーー!」
垣内が悲鳴を上げた。
膝が折れそうになり、思わず隣に立っていた小寺の
腕を掴んで体を支える。
小寺は垣内の背中に手を回して抱き起こし、
苦笑して客に呼びかけた。
「あまり苛めないでやってください。
まだ垣内は慣れておりませんもので」
客は『わかった、わかった』とでも言うように笑い、
目盛りを何段階か下げ、代わりに振動の種類を変えた。
小寺は垣内をまた自分で経たせると、手を離した。
浅い息を繰り返す垣内のシャツを、もう一度大きく開き直す。
それから小寺は背を向けると、ケースの中身をゆっくりと探った。
実際には時間のかかることではなかったが、
客が充分にこの最初の商品を楽しむようにとの配慮だった。
最初に盛り上がってくれれば、
それだけ説明会をうまく進行させられるからだ。
もっとも……。
小寺は、頬を上気させて震えている垣内を横目で見た。
このデモンストレーターならば、そんな心配も要らないのかもしれない。
318 :
販売促進 8:2006/09/06(水) 20:04:26 ID:jUf29l7o0
小寺は、ケースから別の種類のローターを取り出した。
それを客に向けてかざすと、口上を述べ始める。
「クリップ式ではちょっと刺激が強すぎる方には、
こちらがお勧めでございます。
こちらは強力な吸引ポンプで乳首にピッタリと吸い付きます」
小寺は、それを垣内の反対側の乳首に取り付け、
ポンプを動かしていく。
垣内は泣き出しそうな顔でそれを見つめた。
クリップ式よりも、これが苦手なのだ。
「こちらは、内側にマイクロローター搭載の突起が付いております。
この小ささながら、実に芸の細かい気の利いた商品を、
開発の連中は作ってくれまして」
垣内にローターを装着してしまうと、同種のローターをまた
ケースから数個取り出して、客に渡した。
「乳首の先端を責めるのは、ヒゲ状の突起。
さわさわとした感触でソフトに苛めます。
周りを責めるのは、イボ状の突起。
グリグリと回転して刺激を与えます」
小寺は、無造作にローターのスイッチを入れた。
「ああ、ああっ……あ、いや…!」
垣内が泣き声を上げる。
319 :
販売促進 9:2006/09/06(水) 20:05:03 ID:jUf29l7o0
クリップの与える痛みにも似た快感に比べ、
吸盤型は焦らすようなもどかしい快感をもたらす。
垣内には、吸盤型のソフトな刺激で感じてしまう方が、
はるかに恥かしかった。
「こちらには、強弱の目盛りは付いておりませんが、
振動のバリエーションは9種類となっております。
初心者にお使いになるなら、
こちらの方がよりお勧めでございます」
小寺の声を聞きながら、垣内は、
両胸からローターを毟り取ってしまい衝動と戦っていた。
この一ヶ月で散々に仕込まれてきたが、
まだ垣内は快感を堪えて楽しむということを
体得できないままだった。
生来が敏感に出来ているのか、少し刺激されるだけで
耐え難いほどの疼きを感じてしまう。
男として、ペニスへの刺激や射精感を耐えることには
多少の経験があるつもりだが、こんな風に
他の部分を責められると、ひとたまりもないのだ。
どうしてこんな自分をこの役に選んだのかと
垣内はガクガク震える体を持て余しながら思ったが、
そんな自分だからこそこの役に向いていると
判断されたのだとは、気付いていなかった。
=====================
続く
ちくび!!ε=(゚∀゚*)
もしや、あの社長さんの会社だろうか…(*´Д`)
例の社長さんか…!(´Д`*)ハゲモエス
たこちゅうくんか…!(´Д`*)乳首モエス
訪問販売さんもGJ!
凄腕のセールスマンですなwww
「彼氏を作りなさい」って台詞に萌えました
※前回の"痛い行為"に関する記述がチラホラ出てきます※
※苦手な方は注意※
--------------------
藤岡を戒める縄は一本になった。
もう両足を拘束する必要はないのだ。
アキレス腱を切り裂かれた右足の隣で、以前よりさらに頑丈そうに見える縄が左足に巻きついていた。
かといって、身体の自由が利くようになったかと言えば、答えは"NO"だ。
以前よりずっとひどくなった。
自由になったはずの右足だが、少しでも身動ぎすれば凄まじい激痛が襲う。
片足が自由になれば寝返りも可能のはずだったが、とてもそんな事ができる状態ではなかった。
激痛と恐怖の狭間で昼夜を問わずもがき苦しむ日々が続いた。
身体は疲れ果てているのに、痛みのあまり眠る事ができない。
胃はむかつき、強烈な吐き気が絶えなかった。当然食事も喉を通らず、胃液だけを吐き続けた。
身体的にもそうだが、藤岡は精神面でも衰弱しきっていた。
こんな状態の藤岡を抱くのはさすがに憚られるのか、浦江は藤岡の治療や身のまわりの世話に専念した。
つまり、浦江との性交渉はあれ以来ない。
ありがたい事なのかもしれないが、その事実もあまり藤岡の興味を引かなかった。
何もかもが悪い方向へ転がっていく。
もう逃げようなどという気は起こらない。生き残ろうという気力も今は皆無だった。
いざ生命の危機にさらされればまた命が惜しくなり、惨めに許しを請うのかもしれないが、
今に限って言えばたとえ死んでも構わなかった。
仮に救助されたにせよ、この足でどう暮らしていくのだ。どう家族を養っていく?
適切な治療を受ければ以前のように回復するだろうか?あるいは?…………
何かの折に、ふとこんな考えが頭をよぎる。
考えていたくなかった。いくら考えたところで無駄なのだ。無駄に思い悩むだけだ。
いったんは考える事を放棄しても、またふとした時に頭に浮かぶ。
足の事。これからの事。生き延びた後、どうして生きていくかという事。
考えれば考えるほど絶望を味わうはめになり、胸が張り裂けるようなつらい思いをする。
頭ではわかっていても、考えないではいられなかった。
いつでも死んで構わないと思っている一方で、将来の心配をしていたりする。
それに自嘲して笑ってみる気も起こらなかった。笑うだけの気力がないのだ。
背中や尻の床ずれが痛痒く、そっと身動ぎする。
途端に全身を走り抜ける圧倒的な激痛に、搾り出すような悲鳴を上げる。
ややあって、嘔吐。すぐに浦江がやって来て、てきぱきと後片付けを施す。
狂ってしまえば苦痛もなくなるだろうか?
いずれにせよ、藤岡が発狂の憂き目―――憂き目?幸福?―――に遭うのに、
そう時間は掛からないように思えた。
混濁した意識のずっと遠くの方で、誰かのくぐもった声が響いている。
一つは浦江の声のように聞こえる。もう一つはわからない。しわがれていて、あまり若さを感じさせる声ではない。
話の内容まではわからなかった。
「……が……声…………で…………?」
「……じゃ……な…………?ぞ…………せん」
すべてがこんな具合で、まるで意味を成さないのだ。
いずれにせよ、どうでもよかった。強烈な眠気が藤岡をどんよりとした闇に引きずり込む。
痛み止めが効いているようで、時折ズキリと走る痛みはあれど普段よりだいぶましだ。
「………………………………?」
「………………………………?」
痛み止めには、催眠剤のような成分が配合されている事がほとんどだ。
藤岡は久方ぶりの安眠を貪った。体が睡眠を必要としている。
こんないいものを、どうして浦江は今まで隠していたんだ。
強い薬だから、使いすぎは禁物と言うが……それがどうした?
過剰摂取で身体が壊れようと万々歳だ。
何の苦痛もなしに眠るように死ねたらどんなに……どんなにか…………
「と……かく、僕は……りません。帰っ……ださい。困ります」
「今日のところは……帰……も、……また……伺……」
初めてはっきりと言葉が耳に届いた気がしたけれど、言葉の意味を理解するより早く眠りに落ちていた。
ふわりと身体が浮いたような気がした。
まだ夢の一部だろうか?それにしては現実味のある感覚だった。
わきの下と、膝裏辺りに少し痛みがある。暖かな熱も。
それでも、いまだ眠りから醒めきっていない頭は周囲の状況を理解できない。
鉛のような瞼を無理に押し上げると、ぼやけた視界に見慣れた顔の輪郭が映った。
口らしきものが笑みを浮かべ、目らしき黒い物体がこちらを向く。
もともと視力が悪いうえ寝ぼけた上での認識はこれが限界だった。
「……うら……え……?」
「起きましたか?よく眠れたみたいですね」
寝ぼけているとはいえ、一応目覚めた。けれど、まだ身体が浮いているような感覚は消えない。
もう一度ゆっくりと目を閉じ、ゆっくりと開くと、いくらか視界がひらけた。
浦江が一歩歩むごとに、藤岡の身体も揺れる。
浦江が藤岡を抱き上げて歩いているのだと気づくまで、ややしばらくの時間を要した。
「痛かったら、すみません。言ってください」
浦江の気遣わしげな声に生返事を返し、右足の様子を窺う。
確かにかなりの痛みがあったが、腱を切られてからというものこれほどの痛みなら
日常茶飯事の事だったので、あまり気に病むほどではない。
「今……何時なんだ……」
欠伸まじりに問いかけ、目やにで糊付けされた瞼をこすった藤岡は、その時初めて異常に気づいた。
「夜中の3時です」
浦江の言葉も耳に入らない。
周囲を驚愕の表情で見回す藤岡につられるように、浦江もゆっくりと周囲を見回した。
「藤岡さん、はっきり見るのは初めてですね。僕の家の全貌」
藤岡はあの部屋から出ていた。
何ヶ月もの間釘付けにされ、苦痛を強いられてきた悪夢のような部屋から出、
夢にまで見たあの部屋の外へ藤岡は居た。
藤岡が予想したとおり、台所はあの部屋の隣にあった。
綺麗に整頓された簡素な部屋の様子は、浦江の内面を現しているかのようだ。
「でも、ゆっくり案内している暇はないんです。時間がないんだ」
浦江の足運びが早まり、それに合わせて藤岡の身体も揺れる。時折走る激痛に呻いた。
あまり広い家ではないようで、台所と二続きにリビングがあり、二つドアがあった。
一つは言うまでもない、藤岡があらゆる苦痛を味わったあの部屋。
浦江はもう一つのドアを開け、通り抜けた。決してそう長くない廊下が現れ、
浦江は何の迷いもなく廊下を進んでいく。途中の壁にドアがあった。トイレだろうか。風呂場だろうか。
浦江の足は真っ直ぐに玄関へと向かう。
展開が読めず、藤岡は浦江の顔と目の前に迫る玄関を見比べた。
「浦江……何して……」
こちらを見ないまま、浦江が早口で答える。
「ここを出るんです」
信じられない事態が起こっていた。
ここを出る?浦江が俺を連れて?ここを出ると言ったか?
鍵の開いているドアを足で押し開け、開いた隙間に身体をねじ込む。
味も素っ気もない石造りの廊下が目に入った。蛍光灯が煌々と灯り、二人を照らす。
同じようなドアがいくつも並んでいる。廊下にぽつんと置かれた三輪車。
そして、家々やビル群の並びが眼下に広がる窓。
思わず歓声を上げそうになった藤岡へ、浦江が釘を刺した。
「……静かにしていてください。いいですね」
藤岡を抱く腕に力がこもる。
右足の傷が痛んだ。
「……おとなしくしてるよ」
浦江の首にしっかりと腕を回し、反抗の気持ちがない事を示した。
浦江の静かな足取りが歩みを進める。
ドアが一つ一つ二人のそばを過ぎ行くたび、中に住む人々を思った。
数ヶ月もの間、すぐそばで苦痛に泣き喚く人間が居た事を、彼らは知るよしもないのだろう。
いつもと同じように満ち足りた時間を過ごし、家族と愛を確かめ合っていたのだろう。
あの三輪車の持ち主は……?
ふいに、今まで何度となく頭に思い描いてきた映像が脳裏によぎった。
あんな三輪車に乗る自分の子供の想像図だ。
無邪気な顔で笑い、小さな手を振り、小さな足でペダルを漕ぐ姿。
そのそばで、自分と妻が笑って立っている。
「…………っあ」
「藤岡さん?」
堪えようもない嗚咽がこみ上げ、喉を鳴らす。藤岡は自分の手首を噛み、声を漏らすまいと努めた。
こんな足で、どう立つんだ?どうやって子供を抱き上げてあげられる?
こんな足でまともに働けるか?金を稼げるか?家族を養っていくだけの……
あまり強く噛み締めすぎた手首から、血が滲み始める。それでも食い締めていなければ、
大きな泣き声を発してしまいそうで離せなかった。滝のような涙が浦江のシャツを濡らす。
足の心配をして何になる。そもそも自分はもう帰れないんだ。居もしない子供の心配などして……
「藤岡さん、僕の肩を噛んでいてください」
浦江の囁き声がそう告げた。泣きじゃくる藤岡の耳には届かない。
浦江の足はやがてエレベーターにたどり着き、階下へと下りていく。
天井付近で存在を主張する監視カメラに気づき、藤岡はそれをじっと見つめた。
一縷の望みをかけて、監視カメラに自分の顔を残そうとしたのだ。
それに気づいたのか、浦江はかすかに笑みを漏らした。
「もう警察には感づかれてるんです」
言いながら、天井の監視カメラを挑戦的に睨みつける。口元に好戦的な笑みを浮かべて。
「あなたの腱を切ったときに……声が漏れていたらしい。尋常ならざる声だと、
近隣の住人が通報したみたいです。警察は何気ないふうを装って訪ねてきたけれど……
幸い、まだ彼らは許可証を得ていませんでしたから、家に入られる事はありませんでした。
けれど、近いうちに必ずまた……今度は……あなたを取り上げられてしまう」
藤岡を抱く腕に力がこもる。食い締めていた手首を離し、藤岡は考え込んだ。
……警察……
「もう時間がない」
浦江が静かに呟いた。
329 :
孤島:2006/09/07(木) 01:24:51 ID:fPLfU5kj0
今回ここまで。エロシーンなくて申し訳ない
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
まさか浦江は…まさか
たぶん…まさか
残業から帰ってきたら孤島タンキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
乙!マジGJです。
ああ、今大声出して助けを求めれば助かるかも…?
続き待ってます!
孤島たん乙!!11!
興奮してまいりました。浦江たんがやばいよ!
続きwktkして待ってます!!
孤島タンキターーー!!!
暗転しまくる展開にwktkしながら読んでたけど(藤岡タンゴメソ)、ついに警察キタ!!
なんかゲームしてる様なドキドキした感覚になる!!
浦江逃げて欲しいけど藤岡タンは色々限界だよね……。警察が張り込(ryだったら泣きそうだ。
浦江マサカマサカ(;´゚д゚`)
警察キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
そりゃあれだけ叫んでたらマンション住まいなら聞こえちゃうよwww
展開が次から次へと変化してwktkが止まらん!!
どうなっちゃうんだどうなっちゃうんだ
孤島タン、GJ!!
販売さん、以前萌えた霊媒師タンに通じるものがあって好きだ。
藤岡タソ可哀想だお(つд`)
高校生x用務員タン、続きをっ!
資料室タン、続きをっ!
>>278だが誤字で失礼したにもかかわらず
神作品頂けるなんて感激が止まらない
販売さんの心の広さに感謝
鬼畜大寺モエス(*´∀`)
垣内の股間が、盛り上がりを見せ始めていた。
自然に前屈みとなり、膝を擦り合せるような動きをしてしまう。
それを目ざとく見つけた客が、小寺に声をかける。
「ほら、その若い子、かなり苦しそうだよ。
下の方は何もしてあげないの」
客自身がそれを見たがっているのは言わずもがなだった。
小寺は垣内の肩を掴んで後ろに引き戻しながら、
にこやかに返答した。
「はい、この後すぐでございます。
垣内くん、次だよ」
「は、はい」
垣内は、後ろを向くと、用意されていた大机に手を付き、
上体を伏せていった。
客には尻を突き出した格好になる。
客がまた期待に静まり返る。
「定番中の定番、ローターをいくつかご紹介しましょう。
色、形、大きさなどのバリエーションも豊富に、
コード付きのものから遠隔操作のものまで、
各種取り揃えてございます。
こちらは箱ごとお回しいたしますので、
どうぞ気に入った物を手にとってご覧ください。
さて垣内には、どれを使いましょうか」
小寺がローターを選ぶ気配がした。
不意に、尻にローターが押し当てられ、
垣内は背を仰け反らせた。
柔かく尻を滑るそれは、微弱な、だからこそ淫靡な振動を
垣内の尻に広げていく。
垣内は拳を硬く握り締め、歯を食い縛る。
その振動が谷間に沿って降りていった時、
垣内は耐え切れず泣き声を上げた。
「それだけかね? 中に入れてあげればいいじゃないか」
「ええ、もちろんそれもご覧いただきましょう…
垣内くん」
尻を軽く叩かれ、垣内は体を少し起こすと、
手を後ろに伸ばした。
客に言われなくても、どうせこの手順になっていたのだ。
垣内が後ろ手にビキニパンツに手をかけると、
男たちは手にした品のことなど忘れて
垣内の手の動きを注視した。
垣内は人知れず涙を滲ませながら、羞恥に耐えて
パンツを尻の下まで引き降ろしていった。
輝くように白い滑らかな尻が、客の目の前に晒された。
ほぅ…と客の溜息が合唱となって聞こえてきた。
小寺は、垣内の尻にまたローターを滑らせた。
谷間に入り込まないギリギリの場所を、幾度も往復させる。
小寺が焦らしているのは、垣内ではなく客だった。
客が耐え兼ねてまた口を挟もうとした刹那、
小寺がまたケースから新しい品を取り出した。
「今から垣内にこれを挿入いたしますが、
先ほども少し申し上げました通り、
垣内はまだこういったことに慣れておりません。
何しろ、調教を始めたのがたった1ヶ月前、
それも仕事の合間を縫ってのことですので。
おまけにこの男、殊のほか羞恥心や自制心が強くて」
「調教しがいがあるじゃないか」
「まあそうとも言えますが、本日不十分な状態で
お客様方の前に出す羽目になったのは、私の失敗です。
お詫び申し上げます」
「とんでもないよ。楽しませてもらっている」
口々に同意する客に、小寺は頭を下げている。
実際のところ、正に狙ったタイミングで
垣内を客の前に出しているのだが、おくびにも出さない。
「さて、そう言った理由で、いきなりローターを
挿入するのも少々面倒なわけでございまして。
こういった場合に何を使うか、もうおわかりでございますね。
ローションのラインナップをご覧いただきましょう」
客に、今度はいく種類ものローションが回される。
小寺は手にした小瓶の蓋を取り、垣内に近寄った。
「今私が手にしておりますのが、ドリームクラブ。
催淫剤入りのシリーズの新製品でございます」
垣内は唇を噛んだ。
どのローションを使うかは未定だと言われていたが、
一番使って欲しくないものを使われるとは。
=====================
続く
(゚Д゚ )ムハァ!久々の良作ぞろい!
最近スレ数伸びててもガッカリなコトばっかだったから
うれしいよ〜!
なんだこの1回2〜3レスという焦らし具合は!
我々も客なのかそうか!もうローションもバイブも買うから!早く!
いや!まだ買っちゃダメだ!
買うのは最後まで見届けてからにしよう(*´Д`*)
なにこの良作ぞろいのスレ展開!!
皆さん乙!ありがとう!
しかし孤島さん、おもしれえー。
続きが楽しみでたまらん。ずっと以前のスレで読んだサディストさん(マイベスト作品)以来の気持ちだよ…!
347 :
風と木の名無しさん:2006/09/08(金) 14:16:29 ID:pPNsHXoj0
ついこないだはざかいのって投下したばっかなのに
忙しいことだねーサイト餅さん。
それとも他人のパクリ?www
ねたみひがみそねみはスルー
書き手さんGJです
したらば=愚痴吐き告げ口悪口場
「こちら、従来よりも催淫剤の調合を増やしております。
垣内など、これを使われるのを酷く嫌がります。
使ってしまえば、垣内の一番のお気に入りですが。
…垣内くん」
客の笑い声を聞きながら、垣内は屈辱に顔を歪めて、
再度手を後ろに伸ばした。
尻の谷間に指先をかけると、そろそろと両側に引っ張る。
客がごくりと唾を飲み下す音が響く。
暴かれた窄まりは、卑猥なピンク色を見せている。
元から体毛の少ない垣内だが、今日のこの説明会のために、
特に尻の周りと陰嚢は丁寧に脱毛されていた。
係の人間が「手入れが要らないくらいだね」と言ったほど
垣内の陰部の体毛は薄く、前にしても処理は形ばかりだった。
小寺は手に掬い取ったローションを、
垣内の孔に塗り付け、擦り込んでいった。
時々、孔に指が入り込む。
垣内が嫌がるように腰を揺らした。
耐えているのを表すように、指が尻に食い込んでいる。
客は目を皿のようにしてその光景を見つめていた。
「さ、これくらいでいいだろう…垣内くん、そのままだよ。
では、まずこのローターを入れてみましょう」
その声と同時に、垣内の体内に振動が滑り込んできた
「あ、あ…っ!」
垣内は胸を机に付けて背を仰け反らせ、
尻を鷲掴みにして高く突き出した。
刺激に耐えるため自然とその格好になったのだが、
客に自分の痴態を見せつけているかのような姿勢だった。
「この男、まだ開発中ですが、なかなか感度は良いのです。
次にお目にかける時には、自分で欲しがるほどの
乱れっぷりをご覧いただけることと存じます」
次という言葉が客の関心を強く引いたのを小寺は確認した。
その上で、小寺はまた垣内の尻を軽く叩いた。
垣内がのろのろとパンツを引き上げる。
客が不満の声を上げた。
「どうせなら、脱いでしまってもいいんじゃないか?
これから他の製品も見せてくれるんじゃないのかね」
紳士然とした初老の男が、欲情を隠そうともせず
小寺に苛立った声をかけた。
「はい、ですが色々と手順がございまして…。
すぐにご納得いだたけるはずでございますので、
少しの間ご辛抱くださいますようお願いします」
小寺はにこやかに答えると、垣内を促して身繕いさせた。
露にされていた白い体が、元どおり
品のいいスーツの中に慎ましく隠されていく。
待てと言われても、客の落胆は明らかだった。
スーツを着直したものの、垣内の体は
3つものローターに苛まれ続けている。
頬は上気し、薄らと額に汗をかき、前髪は乱れ、
目は淫靡な色をたたえて潤んでいた。
紺色のスーツと言うストイックなスタイルだからこそ、
その艶めかしさが水際立つ。
「垣内くん、そろそろ書類も出来てるから、電話しなさい」
小寺に命じられ、垣内が内線電話によろめきながら歩み寄る。
客の視線を感じながら、垣内は営業部へと内線をかけた。
「すみません、第一会議室です。できてますか…。
はい、お願いします…」
声が震えないようにするのが精一杯だった。
元の位置に戻って控える垣内に、視線が集中していた。
説明を続ける小寺の方が添え物だった。
それでいいと小寺はほくそえんだ。
間を置かず、ノックの音が聞こえ、垣内が
ドアを開けると、営業部の鈴木が入ってきた。
「お待たせしました。こちら全製品の説明書です」
客に頭を下げて明るい声で言う。
鈴木は、この説明会の実態を知らない。
この会社の実態を知らない。
俺だって鈴木さんと同じように働くつもりだった、と、
垣内は目に滲む涙を指先で拭いながら
心の中で呟いた。
垣内が以前に在籍していた会社は、大手だったが、
役員による横領と不正取り引きとが引き金となって、
入社後たった一年で倒産した。
人材紹介会社を通して知ったこの会社は、
一年そこそこしかない垣内のキャリアを高く評価してくれた。
少なくとも、垣内はそう思っていた。
高い給料の理由は、特殊な商品を扱う部門があるが故に、
人が集まりにくいからだと言われ、信じた。
それがすべて嘘だったと知ったのは、研修と言う名目で
連れていかれた施設で、恥辱の限りを味わってからだった。
写真やビデオを残されて、垣内は言うなりになる道を選んだ。
厳格な両親や、垣内の失職をあざ笑った連中に知られたくなかった。
彼らは、この会社が性具を扱っていることすら知らないのだ。
垣内は彼らに、自分がこの会社の基幹業務である
インテリア雑貨の通信販売に携わっていると教えていた。
実際、最初はそうだったのだ。
この部署に転属された時、鈴木は心配してくれた。
変に染まるなよと。
その時はもう手後れだったのだが。
客は、すぐに鈴木が何も知らされていないことを悟った。
小寺が垣内にわざわざ服を着直させた理由が
そこにあることを察したからだ。
鈴木は、書類を客に配って歩いたが、
周り中に散らばっている性具に照れて、目を逸らしている。
それが当たり前の反応だ。
妻や恋人とでなければ、誰がこんなもの。
垣内は、身を苛み続ける快感に耐えながら、
鈴木が早く出ていってくれるのを待った。
そうしているうちにも、小寺の説明は続く。
「では、次にこちらをご覧ください。
一見、ごく普通の男性用下着に見えますが、
お手に取れば仕掛けが一目瞭然でございます」
小寺の取り出した下着を見て、客がわずかに声を上げた。
黒いビキニパンツは、ついさっきまで自分たちが目の前に見ていた、
しなやかな腰を包んでいたものと同じだった。
小寺は数枚のパンツを客に回して、説明を続けた。
「こちらは、局部に超小型のマイクロローターを
こう一面にずらりと並べてございます。
リモコンで操作するようになっておりまして、
スイッチを入れますと――」
小寺が、さりげなくリモコンを垣内に向けた。
=====================
続く
リアル遭遇ktkr!!!促進タン乙です
また寸止めハァハァハァハァ
もう買いに走ってしまいそうだ
また寸止めかよ!!
この寸止めクイーンが!!
360 :
風と木の名無しさん:2006/09/08(金) 22:23:03 ID:pPNsHXoj0
パクリSSよく続くねえ。ガンガレガンガレ。先が楽しみでーす。
それともこの投下の速さから見ると、やっぱり社長さん?wwwww
鈴木に期待w
続き楽しみにしてます。
wktk!
gj!
楽しみにしてます!
〜もうしばらくお待ちください〜
>360
代理がいなくなって叩く相手がいなくなったからって、
早くも河岸を変えたのか。忙しいこったな。
ようやく以前の調子に戻りつつあるんだから相手すんなよ。
そりゃぁ孤島タン文句なしに萌えまくりでつが…
藤岡死んじゃったらカワイソス(´;ェ;`)
ずっと待ってるけど代理タンもう来ないの?
資料室タン待ってるんですが
369 :
風と木の名無しさん:2006/09/09(土) 06:48:31 ID:89V4SR/KO
うるせーハゲ
ワンコとご主人様の続きも待っております。
完結していないすべての作品の続きを待ってます。
待つだけ無駄。
もう皆ここを見限った。
したらばの人って確かにちょっとこわいよ。
私が正義って感じで。
叩かれた投下者が必死になって自分擁護書き込みをしてるように
見えるときもあるし。
戻ってこない人は諦めるとして……
孤島タン、続きが気になる。
藤岡さんには助かって欲しいけど、浦江もなんか可哀想でさ〜。
いかん、藤岡さんは頑張ってるのに、私がほだされている。
他の投下者さんも続きヨロ。
で、自分も投下します。↓
375 :
生徒指導 1:2006/09/09(土) 11:40:51 ID:tx+BuRyo0
楽しいというのがどういうことか知らないまま、俺は高校生になった。
そして高校で初めて、楽しいという言葉の意味を知った。
教えてくれたのは、新任の川崎先生。まっすぐで、優しくて、
本気で生徒のことを考えてくれる先生だ。責任感は強いけど
妙な使命感なんぞ持ってなくて、教師って仕事を楽しんでる。
だから生徒にも大人気だ。女子生徒には男子生徒とは違う意味でも
大人気。だって、先生、カワイイもんな。美形でもなくてフツーだけど、
全体的にカワイイ。髪にタンポポでも挿してあげりゃあ似合いそう。
保護者にも信頼されてるし、校長にもお覚えめでたい。そんな川崎先生が
俺に関心を持つなんてねーだろって思ってたのに。
俺は、自慢じゃないが成績は全国模試でも上の方。品行方正の優等生。
面倒くせーから悪いことは校外でやると決めているだけなんだけどな。
子供の頃から拳法道場に通っていると言う理由で、部活はやってない。
手間のかからない、かける必要もない、かけようもない生徒なわけ。
俺の方から懐かない限り、接点はないと思ってた。なのに。
「大島、あんまり冷めちゃうなよ」だって。
へぇ、よく見てるんだ? 人気があるのは伊達じゃないね。見せようと
しないものまで見えちゃうんだね。でも先生、相手が見せないでおこうと
思ってるものの全てが見えちゃうわけじゃないってこと、わかって
なかったんじゃない? 今後の課題かな? 手後れだけど。
準備室で無防備に後ろを向いていた先生を、俺の首から引き抜いた
ネクタイで、後ろ手に縛り上げた。先生はポカンとしている。
相談したいことがあるなんて見え見えの嘘にひっかかって、いそいそと
コーヒーを入れてくれていたところ。ばっかじゃねーのって思ったけど、
先生きっと嬉しかったんだろうね。俺がついに心を開いたって思った?
「大島! 何のつもりだ?」
「なんだと思う? 当ててみせてよ、センセ」
きいておきながらなんだけど、答を待たずに、先生の口にタオルを
突っ込んだ。
376 :
生徒指導 2:2006/09/09(土) 11:41:28 ID:tx+BuRyo0
すげー勢いで暴れるから、先生のネクタイも引き抜いて、それで足首を
縛ってみた。ズボンが脱がしにくそうだから、ちょっと嫌だったけど、
背に腹は変えらんない。まだ暴れる。すごく暴れる。怖い? そりゃ怖いよね。
何されるかわかんねーんだもん。てか、何をされるにしても、嫌なことに
違いないってわかってるもんね。俺は先生を床に横たえて、馬乗りになって
見下ろした。カワイイ川崎先生が、真っ青になって俺を見上げている。
うん、いいね。いい感じ。屈み込んで、まず先生の唇を舐めてみた。
先生がメチャクチャに体を揺り動かす。釣り上げられた魚みたいにって
表現がピッタリ。俺ってかなり体格いいんだけど、気を付けないと
振り落とされそう。面倒くせーから、怪我させない程度にほっぺたに掌打。
師範は「悪心をもって技を使う者に真の上達はない」なんて言ってたけど、
別に真に上達なんてしなくても一向に構わないよな。こういう時にさえ
役立てば。先生は、暴力を振るわれたのが初めてなんだろうか、
涙目になっている。そんなに痛かったかな? あ、もしかしてファーストキス
だったとか? まぁ23にもなってそれはないか。でも先生のバックバージンは
俺のもの。それは確定。
俺は、先生の柔かいほっぺたから首筋を指で辿りながら世間話を始めた。
「ねぇ、センセ。教育実習で習わなかったの? 恐い生徒もいるよって。
教師だからって一歩下がって話を聞いたりなんかしない、教師だから
余計に苛めたがる、そんな生徒もいるんだって、教わんないの?
大学に行っても、学校で教えることって、きれいごとだけなのかな。
それじゃ高校と変わんねーじゃん」
俺の言葉を、先生は、聞きたくないと言う表情で聞いている。きっと
先生の常識には、俺みたいな生徒は存在していなかったんだろう。
教育って無力だね。俺は、先生の認識を現実に近づけてあげるために、
シャツの上から乳首を引っかいた。
「――う…」
先生が、目を閉じて呻き声を上げた。続けて、指先でクリクリさすって
あげたら、あっけなく乳首が硬く尖る。教師だって人間なんだよなぁ。
気持ちいいことされたら当然感じる。それをしてるのが自分の教え子だって、
同じ男だって、関係ない。
377 :
生徒指導 3:2006/09/09(土) 11:42:09 ID:tx+BuRyo0
「気持ちイイんだ? こういう時どう対応すればいいか、学校で習った?」
ピンと勃っちまった両方の乳首を優しくつまみながら、囁いてみる。
「学校って、大事なことは結局教えないよね。生徒に殴られたらってのは
教えるくせに、生徒に犯されたらってのは、誰も教えてくれなかったんだ?
だめじゃんねぇ、センセって、セクハラしたくなるタイプなんだから…」
腹に据えかねたのか、先生は俺を睨みつけた。えらいえらい、強気、強気。
教師はそうでなくちゃね。簡単に生徒に屈してちゃ、尊敬なんてされないよ。
俺は先生のシャツのボタンをはずし始めた。
「んんっ、んーーっ!」
先生は必死にもがいて、俺を振り落とそうとする。構わずに、ズボンから
シャツを引き抜いて、前を全開にした。思ってたより色が白い。顔や手は
日に焼けてるんだな。白い胸に、薄茶色い乳首がぷっくりと立っている。
なんだかひょうきんな光景だ。指の腹を往復させて撫でてみる。なかなか
気持ちいい。手の平で撫でても、とんがった乳首がいい感じにこっちを
刺激してくれる。女を抱く時には乳房の方に目が行っちゃって、乳首は
せいぜいチュパチュパ吸うくらいだったから、新鮮だ。先生はしつこく
嫌がって暴れている。鬱陶しいので、強く乳首をひねった。先生は
のけぞって喉の奥からくぐもった悲鳴を上げた。下半身がズキンズキン
し始める。やばいな。メチャ楽しい。女なんか無理にヤリたいと思ったこと
ないけど、相手が男で年上で教師だったら、こんなに燃えるもんなのか?
おとなしくなった先生に、俺は何をしてあげたらいいだろう。俺は自分で
する時って、チンコしか触んねんだよな。女抱いても、特にサービスして
もらったこともないから、自分を参考にしてもよくわからん。とりあえず、
乳首をもうちょっと責めとこう。先生、けっこう感じてるみたいだから。
爪の先で、コチョコチョとくすぐったり、指先で弾いてみたり、クニクニ
こねてみたり。先生はどれも好きみたいで、呻き声がえらく甘ったるい。
これが何とも、俺の腰にクる。眉を寄せた顔も色っぽい。体を小さく
揺するのがまたいい。やっぱ川崎先生、かわいーわ。
378 :
生徒指導 4:2006/09/09(土) 11:43:01 ID:tx+BuRyo0
ふと思い付いて、またがってる腰の位置を少し後ろにずらしてみた。
あ、やっぱりな。先生のズボンの前が、テントを張り始めてる。男だねぇ。
「ね、センセ、これキモチいい? もっとして欲しい?」
本気できいたのに、先生はものすごい目で俺を睨んだ。生理現象なんだから、
気にすることないと思うんだけど。俺だって、興奮してるから同じことに
なってるよ。教えてあげようと、先生のそこに、俺の硬くなったチンコを
こすりつけてやる。先生が嫌がって腰をよじる。でも、それで却って
グニグニ押し付け合うような形になっちまう。すぐに気付いて先生は
もがくのをやめたけど、俺の方はやめてやんない。腰を揺すって俺の
チンコで先生のチンコを思い切り揉んでやる。先生が、気が狂ったみたいに
首を振ってる。筋でも違えてしまわないだろうかと心配になる。俺は
手を伸ばして、先生の頭を押さえた。先生が俺を見る。あ、駄目じゃん
先生。目が完全に怯えてるよ。そんな目で教え子を見ちゃ駄目だ。
だけど、この目、今の俺にはサイコー。もっともっとって、俺を煽る。
股間をグリグリしながら、俺はまた乳首を苛めてあげることにした。
あれ、せっかく先生の好きなことしてあげてるのに、先生の声が
なんだか悲痛な感じ。あ、そうか、悲鳴か。いやなんだ。そりゃ
そうだよな。いいけど良くない、と。のけぞって、顎を突き出して、
言葉にはなってないけど、きっと助けて助けてって叫んでるんだ。
あー、そののけぞった首筋も実にいい感じだねー。俺は、先生の首筋に
顔を埋めた。唇を付けると、頚動脈をすごい勢いで血が流れているのが
わかる。ドキドキしてるんだ。気持ちいいから? 怖いから? 両方?
軽く歯を立てて、その間をペロペロ舐めてみた。耳にはちゃんとは
聞こえないけど、先生の悲鳴が、ダイレクトに俺の舌に伝わってくる。
うん、先生、俺ちゃんとわかってるよ、先生の気持ち。
目の前にあることだし、耳にも舌を這わせてみる。ふっくらした
耳朶がカワイイ。舌先でいたずらしてから、噛んでみた。また、
先生が悲鳴を上げてる。もしかしてこの悲鳴って、嫌だからじゃないとか
言わない? 感じる感じるって叫んでない? 確かめた方がいいかなと
思って、俺は先生の口からタオルを取ってみた。
379 :
風と木の名無しさん:2006/09/09(土) 11:44:59 ID:BrAeC3v3O
こわいのは投下者以外。
これはしたらばでも本スレでも変わらないよ。
380 :
生徒指導 5:2006/09/09(土) 11:45:49 ID:O800hWUy0
途端に、至近距離で、どでかい声で怒鳴られた。
「いい加減にしろ! こんなことをして、お前に何の得がある!」
「得、あるよ」
「何が…っ、う!」
うるさいので、またタオルを押し込んだ。お説教なら聞いても楽しくない。
でも、質問されちゃったし、お返事はきちんとしよう。
「何がって。俺、今すごく楽しいもん。カラダもココロも、ゾクゾクする。
他の娯楽なんてクソ食らえって気分。もう夜遊びもドラッグもいいよ。
どっちもたいして面白くないんだ。すぐ飽きちゃったんだ、本当は」
楽しいってホント、何だろう。やっぱり刺激のことかなと思うんだけど、
この情報社会、何だって想像はついちまうし、現実がその想像とたいして
違わない。何より悪いことには、人間、どんなことにだって慣れちまう。
目新しさがなくなれば、もうお終い。その点先生は、まったく未知の
世界を俺に教えてくれそうだ。
俺はチンコのこすりっこをやめて、体を起こした。不安そうに俺を
見上げている先生の太腿の上までズリズリと下がっていき、さっきより
大きく膨らんだ先生の股間をしげしげと眺めた。あんなに怒ったわりに、
先生も楽しかった様子。俺は先生の顔を見て、『やれやれ』と
いうように苦笑を浮かべて首を振ってみせた。先生が真っ赤になった。
からかい甲斐があるなぁ。
先生のズボンのベルトに手をかけると、先生はまたしても大暴れし始めた。
本当にもう、どうしてこう往生際が悪いんだろう? 面倒くさいから絞めて
落しちゃおうかなとも思ったんだけど、やっぱりこういうことって、
相手の嫌がって怒ったり泣いたりする顔が見えなきゃ、つまんねえ。
俺は、ズボンの上から先生のチンコを掴んで、きつく握り締めた。先生が
「うーっ」と叫んで、体を硬直させて前屈みになる。うわ、痛そう…。
おとなしくなったので、手を離してあげた。先生はまた涙目になって、
俺を恐々と見つめてくる。カワイイなぁ。怯えてるのがサイコーに
似合うよね、先生ってば。いつもの笑顔もいいんだけど、それを
思い出しながら泣かせるのが一番楽しそうだ。
381 :
生徒指導:2006/09/09(土) 11:46:36 ID:O800hWUy0
今回ここまでです。
入りきらなかった。
こんなもんで1レス使って申し訳ない。
生徒指導タン、GJ!
孤島タン、オイラ待ってる、超待ってるよー。
いぢめられ先生(*゚∀゚)=3ムッハー
乙です!
384 :
:2006/09/09(土) 19:24:25 ID:MBzKVox+0
怯える先生イイ!乙であります。
「…っ!」
覚悟はしていたが、衝撃に垣内は一瞬目を瞑る。
その表情を、客が息を詰めて見守っていた。
「このローターが振動を男性器に伝えるわけです。
慣れないとかなりきつい責めとなりますが、
屋外や人込みでのご使用にはピッタリの製品です」
歯を食い縛って耐える垣内に、客の視線が集中していた。
書類を配り終えた鈴木がゲンナリした顔で前に戻ってきた。
早く、早く出ていってくれ……!
股間の振動は耐え難い刺激となって、悦楽の源泉を責め立てる。
勃ち上がってしまうのを堪えるのが精一杯で、
平静を保つ自信など皆無だ。
案の定、鈴木が垣内の様子に気を留めた。
客に聞こえないよう、近寄って小声で囁く。
「おい、具合でも悪いのか? 震えてるぞ」
「いえ…大丈夫です…どうぞ戻ってください」
ああ、頼むから、心配してくれなくていいから、
俺のためを思うなら今すぐ出ていってくれ!
顔を見られないように俯いて、垣内は脂汗をかきながら
全力で快感と戦っていた。
「でもお前、おかしいって。無理したら…」
なおも言い募ろうとする鈴木に、小寺が、
凛とした調子で声をかけた。
「垣内は少し熱があるらしい。この説明会が終わったら
今日は早退させる。あと少しだけ、頑張ってもらうから」
鈴木は小寺に目を向けて、何か言いたそうにしたが、諦めた。
鈴木の知っている小寺は、仕事に厳しく公平な人間だ。
『いずれ女性向けの説明会を開くために、清潔感のある
整った顔立ちの男性社員を必要としている』と言う、
小寺が垣内をこの部署に引っ張った説明を信じている。
いずれは女性向けの説明会を企画し垣内に任せると言われている以上、
小寺の教育に他部署の人間が口を挟むわけにはいかなかった。
鈴木が出ていってしまうと、垣内は耐え切れず膝を折って崩れた。
「あっ…ああ…っ!」
涙がぱたぱたと床に散る。
股間に手が伸びかける。
下着を体から引き剥がしたい。
スラックスの上からでいい。
身を捩れば捩るほど激しく我が身を責めてしまう、
この下着から逃れたい。
「おわかりいただけましたでしょうか。
今ご覧いただいたようなプレイに、絶好でございます。
この通りリモコンも小型でございますので、
ポケットの中に忍ばせておけば電車の中ででもお使いいただけます。
強弱のスイッチ、振動切り替えスイッチも付いておりますので、
思うようにお相手を可愛がって差し上げてください」
言いながら小寺は実際にスイッチを切り替えていく。
その度に垣内は床の上で身を揉んですすり泣いた。
「あっ…やめ、て……もうっ…」
ついに耐えられなくなり、禁じられていたのも忘れて
股間を右手で掴んで垣内は悶えた。
その垣内の横にしゃがみ込んだ小寺は、
垣内の右手を掴むとあっさりと引き剥がし、
続いて体を起こして垣内を引き摺り起こした。
泣きながら立ち上った垣内は、
左手で小寺のスーツを掴んですがりついている。
自力では立っていられないのだ。
「そろそろ垣内の限界が近づいておりますようで、
申し訳ありませんが、残りは手早く説明させていただきます。
一旦、この下着のスイッチは切りましょうか……
このままでは仕事にならないようですので」
また客から笑い声が起こる。
下着の責め苦から解放された垣内には、その笑いに
羞恥を感じる余裕さえなく、ただ荒い息をついていた。
「さ、垣内くん、用意を」
小寺に促され、垣内はもう一度服を脱ぎ始めた。
今度は、腕のボタンもはずし、シャツを完全に脱ぎ去る。
乳首にはまだおぞましい二つの玩具が貼りついて震えている。
客はもう身を乗り出して、垣内を見守っていた。
靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、スラックスを脱いでしまうと、
垣内はビキニパンツに指をかけた。
そこで止まってしまった動きに、小寺が舌打ちをして、
下着のリモコンを再度ONにした。
「あっ、いやあーっ!」
一気に最強の振動を与えられて、垣内はまた床に崩れた。
「ひ、ひぃっ…」
涙を流して転がりながら、無我夢中で下着を脱ぐと
床に叩き付けるように放り投げた。
「脱ぎたくないほど気に入ったようですが、
素直になれない性格のようでして……」
全裸で蹲る垣内を、無情な嘲笑が包んだ。
「垣内くん、次だよ。…垣内くん」
呼ばれても、垣内は動けなかった。
もういやだ。
こんな辱めを受けるようなことをした覚えはない。
人生が不公平なことくらいは知っているが、
ここまで酷い目に会わなければいけない理由は何なのだ。
手が、無意識に胸のローターに伸びた。
小寺がすかさず垣内に近寄り、両手首を掴んで引き起こした。
「あ、小寺、さっ……もう、許して…」
「仕事だろう、垣内くん。あと30分もかからない」
がくがくと震えながらかぶりを振って許しを請う垣内の姿に、
客の興奮はいやが上にも高まっていった。
「さ、起きるんだ」
小寺に引き摺られて、垣内は大机まで連れていかれた。
そこで小寺は客を振り返り、明るい声で呼びかけた。
「残りの説明は、この机の上でいたします。
そちらからですと少々見づらいと思われますので、
どうぞ前の方にお越しいただけますでしょうか」
客は、余裕を見せるようにゆっくりと、
だがその実は先を争って、席を立って前に出てきた。
その間に、小寺は垣内を大机に引き摺り上げて寝かせていた。
机を取り囲む男たちの無遠慮な視線に、
垣内はきつく目を閉じて耐えた。
好きでもない相手、それも同性に裸を晒すなんて、
死んでしまいたいほどの屈辱だった。
自分の股間が意志に反して勃ち上ってしまっており、
更には先走りの露でしとどに濡れていることが、殊更に羞恥を煽った。
自分は決して楽しんでなどいない。
催淫剤で無理に体を燃え上がらせられているだけ。
下着で散々に嬲られた上に、今もローターが胸と後孔を責め続け、
身体を鎮めることが出来ないだけだ。
なのに、周りからはヒソヒソと揶揄する声が聞こえてくる。
恥かしさのあまり全身の肌が薄い桃色となり、
止めどもなく涙が流れ続けた。
そんな垣内を、男たちがかぶりつきで嘗め回すように見ている。
涎を垂らさんばかりにしている客の様子に、
小寺は垣内と言う逸材を手に入れた満足感を覚えた。
その垣内を仕込んだ自分の能力にも自負はある。
「さて、垣内がこのようにすっかりと昂ぶってしまいまして、
このままでは説明を続けるにも支障が出ます。
そこで活躍するのがこちらでございます」
小寺が取り出したのは、ヒレのついたのペニスリングだった。
=====================
続く
キタ━━(゚∀゚)━━ヨ!! 毎回続きが気になるねー
販促さんGJ_____!!
(;´∀`)気になって今夜も眠れないよ.....
393 :
風と木の名無しさん:2006/09/10(日) 03:30:46 ID:qSWMoD620
社長さん乙!
たこちゅうくん乙!
394 :
風と木の名無しさん:2006/09/10(日) 06:14:51 ID:ZCIdm0pyO
テラホームビデオス
395 :
DV 1/7:2006/09/10(日) 14:39:08 ID:FdBfo1n90
池田さんが俺を抱くのは、月曜日か木曜日、または月曜日と木曜日。
もうこんなことはやめなくちゃいけない。そう思っても、
月曜日と木曜日には俺は、帰宅してすぐにシャワーを浴び、
体の中まできれいに洗って池田さんが来てくれるのを待ってしまう。
今日は木曜日。月曜日に来られなかったから、きっと今日は来てくれる。
俺は丁寧に体を清めた。池田さんが、少しでもたくさん俺に触れてくれるように。
池田さんが少しでも余計に、俺を抱くことを楽しんでくれるように。
冷蔵庫の中には、ビールもつまみもある。池田さんの好きなものを俺は
ちゃんと知っているし、用意しておく。月曜日と木曜日だけは、必ずだ。
俺が息を潜めるようにして待っていたら、八時近くなってから、
池田さんが合鍵を使って入ってきた。迎えに出た俺の肩を、池田さんは
乱暴に掴んだ。下駄箱に押し付けられて、ハーフパンツを引き降ろされる。
俺は慌てて鍵をかけた。池田さんが、バックから入ってくる。
濡らしてもいない、慣らしてもいない。凄まじい痛みに、叫びが
喉までこみ上げる。防音でもないマンションで、大きな声は出せない。
俺は両手で口を押さえ、声を必死で飲み込みながら、腰を振った。
池田さんが、少しでも余計に、気持ちいいと感じてくれるように。
396 :
DV 2/7:2006/09/10(日) 14:40:17 ID:FdBfo1n90
終わると、池田さんは俺から離れて、俺を床の上に突き飛ばした。
転がって机の脚に頭を打ちつけ、胎児のように体を丸めた俺に、
池田さんが蹴りを入れる。もっと蹴られるかと思ったけど、池田さんは
そのままバスルームに向かった。体を起こして自分の下半身を見てみたら、
自分でもびっくりするくらい出血している。ペニスだけ洗ったらしく
池田さんがすぐに出てきたから、交代で俺もバスルームに入ろうとした。
けど、池田さんが「ビール」って言ったから、俺は下着とハーフパンツを
はき直すだけにして、ダイニングテーブルに向かって座っている池田さんに
ビールを出した。枝豆とポテトチップス、レンジでチンしてから唐揚げも。
池田さんが俺の中に出したものが流れ落ちてきた。俺が顔を顰めていたら、
池田さんは「トイレでも行って処理してこいよ、汚ねぇな」と嫌そうに
吐き捨てた。
397 :
DV 3/7:2006/09/10(日) 14:40:53 ID:FdBfo1n90
裕二が帰ってくるのは10時ごろ。今日も池田さんは玄関まで迎えに出た。
「政紀ぃ、来てくれてたんだ」と、裕二が花が綻ぶように笑う。
顔立ちは似ているのに笑い方は全然違うと言われる、あの笑い方。
あんなふうに笑いたいと練習したこともあったけど、鏡に映ったのは
ピエロだった。バイトで疲れている裕二のために、池田さんはお茶を入れ、
軽い食事も用意する。「勝手知ったる他人の家だね」と笑う裕二に、
池田さんは「恭一さんが教えてくれたからね」と笑い返す。裕二が
「じゃあ兄ちゃんに感謝しなきゃ」と俺に笑いかけ、俺はうっそりとした
笑顔を向けた。池田さんが「気分が悪くなる」と言った笑い方だ。
398 :
DV 4/7:2006/09/10(日) 14:41:37 ID:FdBfo1n90
池田さんと裕二は、週末に出かける一泊二日旅行の打ち合わせをしている。
「誘わなくてゴメンね」と裕二が済まなそうに言う。池田さんは
「誘いたいのは山々だけど、裕二と二人っきりで行きたいしね」と、
やはり済まなそうに笑う。誘ってなんてくれなくていい。どうせいつも
俺は一人で過ごしている。この二人と一緒に出かけたところで、いや、
一緒にいればこそ、俺は一人ぼっちになる。
399 :
DV 5/7:2006/09/10(日) 14:42:23 ID:FdBfo1n90
着替えの他に持っていくものは、と聞く裕二に、池田さんが「何もないよ。
俺は裕二だけ持っていくつもりだけど」と答えて、こめかみにキスしている。
「もー、政紀のばか」肘で小突かれた池田さんは、「なんでさ、ホントのこと。
俺はいつだって、裕二さえいればいいんだから」と更にくっつく。嘘。
そんなの嘘だと、俺は知っているよ。池田さん、「裕二とはこんなこと
できないからな」って、俺を縛ったり殴ったりしながら抱くよね。
仕事で疲れて、「ろくでもない会社だぜ」って怒って、俺に唾を吐いたり
するよね。池田さんには俺が必要なんだよ。俺は知っているよ。
400 :
DV 6/7:2006/09/10(日) 14:43:02 ID:FdBfo1n90
ソファでいちゃついてる二人をなんとなく見ていたら、池田さんが
裕二には見えないように、俺に険しい目を向けた。険しいんじゃないな。
毛虫でも見るみたいな。俺は慌てて目を逸らした。池田さんが最初に
俺を抱いてくれた時のことを思い出したからだ。「ったく、弟の
彼氏を気色悪ぃ目で見やがって。お前、ずっと俺を見てたよな」と、
池田さんは俺を殴りながら言った。俺の目つきは、自覚はないけど、
きっとひどく浅ましいのだ。気配を感じて顔を上げ、池田さんを見たら、
池田さんは顎をしゃくって玄関を差す。だから俺は裕二に「ちょっと、
コンビニとビデオ屋に行ってくるから」と声をかけた。裕二は驚いて
「だって、もう遅いよ。急ぐわけじゃないだろ?」と心配してくれる。
俺は笑って「大丈夫。俺を襲う奴なんかいるわけもないし」と安心させる。
池田さんがよくそう言っているのだから、間違いないだろう。
「よほどの事情がなきゃ、便所代わりだって使っちゃもらえないさ」って。
池田さんが俺を使うのは、俺が裕二の兄なので、多少はサービスもしなきゃ
ならないから、我慢してくれているのだそうだ。裕二に感謝しろと言われている。
401 :
DV 7/7:2006/09/10(日) 14:46:27 ID:IoSohP8t0
二時間は帰っちゃいけないとわかっているので、俺はファミレスで
時間を潰した。今頃、池田さんは裕二を優しく抱いている。大事に、
大事に。裕二はきっと幸せそうに笑っている。だけど、裕二は知らないんだ。
今日、俺が先に抱いてもらったんだってこと。俺の体の、服に隠れている
あちこちに、池田さんが刻み付けてくれた傷痕が残っていること。
俺は、今日池田さんに蹴られた脇腹を撫でてみた。鈍い痛みがある。
痣になっているだろう。これくらいの痣は何日くらい残るかな。
消えないうちに写真でも撮っておこうか。俺は静かに幸福を噛み締めながら、
コーヒーを飲んだ。
終
登場人物全員きめえwww
クソも萌えねえ作品ありがとうww
DVさんGJ!
池田さんカッコヨスw
また後臨お待ちしてます。
>DV
後味悪いw(誉め言葉)
三人の微妙な均衡がガタガタ崩壊していく話も読みたいです。
何はともあれおつおつ(^ω^ )
池田さんも鬼畜だが恭一はもっと鬼畜だと思う。
しかしなんとなく裕二は気づいているんじゃないかと思ったりもする。
だとすると最高に鬼畜なのは裕二……。
妄想の膨らむ鬼畜をありがとう!
DV萌えた(・∀・)イイネ!!
これぞ鬼畜だと思うお。
池田さん視点の話しも読んでみたい・・・
鬼畜っつーか
一昔前のまゆたんの描いた話のサブキャラがメインになったみたいな話だな
DVタンGJ!
手早くリングを垣内の男性器に取り付けた小寺は、
さっきと同じように同様の製品を客に回した。
「こちらは、単に男性の精力を保つためだけに
開発された商品などとはわけが違います。
こちらのヒレの部分を――」
そこまで聞いた垣内が、ギョッとして目を開いた。
リングだけの製品を使われると思っていたのに、
あの、大嫌いな製品をここで……
「こ、小寺さん…!」
垣内は慌てて体を起こそうとした。
それを押さえつけた小寺が、強い視線で垣内を見た。
そうだ、小寺がこれと決めた以上、逆らっても無駄なのだ。
垣内は体を寝かせると、大人しく目を閉じた。
「さて、中断してしまいましたが、続けさせていただきます。
こちらのヒレの部分が、このように陰嚢に被さるようにして
装着していただきます。その上で……」
小寺が、手に持ったリモコンのスイッチを入れた。
「ひぃッ……う!」
垣内の体が跳ねる。
リングとヒレは、低いモーター音を発して震え始めた。
「こちらもローターを内蔵しております。
射精できないよう戒める一方で、快感を否応なしに高めます。
陰嚢も同時に責められますので、一層の快楽を得ることが可能です」
垣内は、すがるものとてない机を爪で掻きむしった。
脚は爪先までピンと伸びて硬直し、腰が幾度も浮いてしまう。
性器は完全に勃ち上って、垣内の体がこの性具で悦んでいることを
その場にいる全員に教えていた。
「こうして射精できないようにしておけば、この後の説明も
スムースに進められます……こちらをご覧ください」
小寺は更に新しい製品を取り出す。
「やっと、と言うところでございますか、定番、
バイブレーターでございます」
だが小寺の手にしているバイブレーターは、
真っ直ぐな形をしたシンプルなものでもなければ、
男性器を象ったグロテスクなものでもなかった。
プラグタイプのそれは、7つの玉を重ねたような形をしている。
先端の玉は小さく、根元に行くほど大きくなっている。
「これは元々、アナル開発用にと作られたものなのですが、
使いようによっては上級者の方にも充分楽しんでいただけます。
基本的な使い方といたしましては」
小寺は、垣内の膝を立たせて、後孔をむき出しにした。
孔にローションを垂らして塗り広げると、先端の玉を、
未だローターを一つ飲み込んだままの後孔に押し当てた。
垣内がビクッと体を震わせる。
小寺が力を込めていくと、玉が中に吸い込まれた。
垣内の体が小さく跳ね、客が詰めていた息を吐く。
そのまま、垣内は玉を二つ、三つと次々に埋め込んでいった。
「んっ、いた…痛い、小寺さんっ、やめて……」
四つ目を押し込んだ時、たまらず垣内が哀願した。
「今日はマッサージもしてやっておりませんし、
これ以上はやめておくとして…では、こうやって」
小寺は、押し込んだ玉をゆっくりと引き出していく。
そして、先端の玉を残して三つを引き出したところで、
コードの先についたスイッチを入れた。
「あ、ふぅっ…!」
激しく横に揺れ始めたバイブレーターに、
垣内の口から艶っぽい声が漏れた。
そのバイブレーターを、小寺がゆっくりと抜き差しする。
「あっ…あっ…あっ…」
玉が孔を通り抜ける度、垣内は小さな悲鳴を上げる。
同時に、腰がびくん、びくんと跳ねた。
「このバイブレーターは、回転する機能はないのですが、
この通り……」
「ひゃあああっ…」
小寺がスイッチを入れた途端、バイブレーターは振動しつつ
くねくねとうねり始めた。
垣内の腰が、高く突き出された。
屹立した性器が、ぶるんと揺れる。
「開発中と言いながら、後ろで充分感じているじゃないか」
客が感心したように言う。
「いえ、これではまだまだでございます。
当社の品揃えでは一番強力な催淫剤入りのローションを
使っているからこそのことでございまして。
そうでなければ痛がって泣くのがせいぜいでして」
「しかしこの程度の太さで泣いていては、
男のものを咥え込むことなんか出来ないだろうに」
「垣内はそれは未経験でございますので……
今後の調教次第でございます」
「なんと、まだバージンなのか」
男たちが一気に熱を上げたのが、小寺には可笑しかった。
垣内は、髪を引き掴み、幾度も腰を突き上げて、
繰り返し襲いかかる波と戦っていた。
周りの男たちの目が自分の後孔に釘付けとなり、
花を散らす機会に思いを巡らせていることなど、
感じ取る余裕はない。
小寺は、客の絡み付くような視線に気付かないふりをして
垣内の後孔を淡々と責め続けた。
「デモンストレーターの職分は、あくまでも性具を使っての
快感会得のデモンストレーションでございますから…。
それに、垣内はノンケでございますので、なかなか。
いずれは良い方に手ほどきしていただければと思っておりますが」
思わせぶりな言葉に、男たちがさらに色めき立つ。
だが小寺は、客の関心が最高にまで高まった時点で、
その話題を打ち切った。
バイブレーターを四つ目の玉まで押し込んだところで手を離し、
背を向けてケースの中を探る。
「では、いよいよ最後の製品のご説明に移らせていただきます。
こちらになりますが…」
小寺が取り出したそれは、巨大な男根をイメージさせるものだった。
半透明のそれの中に、何か小さなものが詰まっている。
「装着型ローターでございます。素材は…」
そこで、はっと目を開けて小寺を見た垣内が、跳ね起きた。
「い、いや、それはいやです!」
逃げようとする垣内を、小寺が押さえた。
小寺は、平静そのものの声で客に声をかける。
「申し訳ございませんが、お手伝いくださるお客様は
いらっしゃいませんでしょうか……はい、恐れ入ります。
手首と脚だけで結構です。
あ、脚はもう少し、膝を開く形でお願いします」
垣内は客の手によって机の上に縫い付けられた。
もがいても腰を振ることしか出来ず、
その動きは客には卑猥な踊りとしか写らない。
「助けてっ…誰か助けてください! お願いです!」
泣いて周りを見渡すが、自分を見下ろす目の中に、
憐憫を含んだものは皆無だった。
全員が、垣内がこれほど嫌がる製品の機能を早く知りたいと
目をぎらつかせている。
小寺は説明を再開した。
「伸縮性のある素材を使っておりますので、装着も簡単です。
こうやって……」
小寺は、垣内の性器に、それをすっぽりと被せた。
先端が密着するまで、根元へとぐいぐい引き降ろす。
「やめて、小寺さん、やめてください! これだけはいや!
これ、これは今日は使わないって……」
垣内の訴えがまるで耳に入っていないかのように、
小寺は淡々と説明を続ける。
「被せ終わりましたら、このスイッチを入れていただき……」
小寺の指が、スイッチを押した。
=====================
続く
販促さんGJ!
ま、また寸止めええぇえ!?
むはぁああ〜〜〜!
寸止め苦しいけど楽しみィ〜
販促さんGJ!!
寸止めされる度次が気になって仕方ないよ(*´Д`)
気になる!好きすぎる!!
テカりを抑えながら続き待ってますハァハァハァハァ
寸止め焦らしプレイが好きな人が集まるスレはここですか?
販売促進は登場人物がキチガイしかいなくて全然萌えねえ
この後鈴木が関わってくるとしてもストーリーの組み立てが糞ですね
販促タンGJ!!
垣内の初心っこいとこがたまらん可愛い
続きwktk
資料室タン………。
422 :
風と木の名無しさん:2006/09/11(月) 13:42:16 ID:YLSaUTdjO
>>419 お前一体誰を待っているの?
お目当ての作品が投下されるまで来なくていい。
その方がお前のためになるから。
スルー、スルー!
販売タソきてるかな〜ってwktkしながらパソ開いちゃった。
楽しみの投下があるって、幸せだけどおあずけ苦しい〜!
「いやあああぁぁぁ―――!!」
垣内が絶叫する。
跳ね上がる体を、役得と心得た客たちが押さえつけた。
「こちらも、内部にイボ状のマイクロローターが
びっしりと敷き詰めてあります。
さらに、ローターとローターの隙間には、
細かく柔かい繊毛が植え付けてありまして。
お使いになった方は、触手に苛められているようだと
誉めてくださいます」
小寺は、垣内の性器の突端を指で押さえた。
垣内が半狂乱で首を振る。
「やめてっ、あっ、これイヤッ、いや、これはいやぁー!」
限界を超えた快感にのた打ち回る垣内に、
客の男たちは息を荒くして目を血走らせている。
その様子を満足げに眺めながら、
小寺は手にしたコントローラーを弄んだ。
「今は全体を均等に振動させておりますが、
根元から先端へと波のように振動を送ることも可能でございます。
ご覧に入れましょう」
スイッチを切り替えると、ローターの動きが見るからに変化した。
垣内の悲鳴も色を変える。
スケルトンのローターを透かして見える垣内の性器は、
もう限界まで張り詰めていた。
だが、装着したままのリングが、射精を許してくれない。
解放のないままに垣内は幾度も絶頂を極めた。
垣内が暴れる力さえ失ってきた頃、小寺は腕時計を見た。
「ああ、そろそろお時間のようです。
ご協力ありがとうございました」
声をかけて、垣内を押さえていた客の手を引かせると同時に、
垣内を苛んでいた性玩具のスイッチを次々に切って行く。
垣内は、力尽きて机の上に四肢を投げ出した。
名残惜しげに垣内を見つめる客に、小寺が呼びかける。
「このあとは、別室にて商品お申し込み手続きをお受けいたします。
定期的なお取り引きをご要望のお客様も、お気軽にご相談ください。
なお、一定額をお買い上げくださるお客様、
または定期的なお取り引きをお申し込みのお客様は、
体験購入会にご招待いたしますので、そちらもお問い合わせください」
それを聞いて、客が期待に満ちた目を小寺に向けた。
「なんだね、その体験購入会と言うのは」
「簡単に申し上げますと、本日私が垣内にしたようなことを
お客様に実際に行っていただくと言う趣旨の説明会でございます。
やはりご自分でご確認いただかないと、
なかなか実感を得ていただけないと思いますので……」
にこやかに言う小寺に、客の一人が勢い込んで聞いた。
「その説明会には、この子も参加するのかね?」
「いえ、垣内はなんと言ってもまだほんの初心者でございますので。
実際にお客様をお手伝いする者たちは、
選りすぐりのプロを派遣会社に頼んであります。
外見も、垣内と同じ程度かそれ以上を保障いたします」
小寺の言葉に、男たちは生唾を飲み込んでいた。
案内の社員が客を別室に連れていった後、
小寺は死んだように横たわる垣内の体から、
ローターを取り外し、バイブレーターを引き抜いた。
唯一つ、リングだけを残して。
びく、と脚を震わせた垣内が、のろのろと体を起こした。
「こで、ら…さん…」
乱れた髪が、汗と涙で頬に張り付いている。
「これも、外して欲しいか」
小寺がリングを突つき、垣内はガクガクと頷いた。
未だ射精を許されていない体は熱く火照ったままで、
性器は痛いほどに張り詰めていた。
「じゃあ、どうしたらいいかわかるな」
垣内は唇を震わせて新たな涙を溢れさせたが、
数秒躊躇っただけで、小寺のスラックスのファスナーに手をかけた。
机の上にはいつくばって、小寺の性器を口に含む。
むりやり教え込まれた通りに舐め、扱き、吸って、
懸命に小寺を高みへと押し上げていく。
白い背中とその向こうに見える丸みに目をやりながら、
小寺は、さっきの客との会話を思い出していた。
垣内を、体験購入会に参加させるか。
そう、いつかはそういう使い方もする日が来るだろう。
だがしばらくはこのまま、商品説明会で見世物にするだけだ。
そして、垣内の後ろの花は、調教の名目の元に
自分がいただいてしまっても会社から文句を言われることはないのだが、
調教する権利をどこかの金持ちに売りつけてもいいだろう。
できれば取り引きに繋がる相手がいい。
身一つで稼いでくれる部下を持った幸運を喜びながら、
小寺は、説明会の間中堪えていた熱を部下の口に吐き出した。
終
428 :
販売促進:2006/09/11(月) 20:53:16 ID:32KELbiE0
読んで下さってありがとうございました。
レス下さった方、感謝しています。
気を遣っていただいたみたいで、ありがたかったです。
ところで、投下を始めてから気付いたんですが、
タイトルは「実演販売」の方が良かったかも。
乙でした!!
いいもの読ませてくれてありがd
リアルタイムで最後が読めて嬉しかった。
しばらく未通のまま苛められるであろう垣内タンにモエ
萌えた!!!
自分もガマンしてたのかい上司サン。
自分が上司の上司なら、報償に垣内クンをあげたいですYO!
イイコでフェラノ垣内君にも萌え。
GJ!!!!いや、実演販売にするとなすとかキュウリが思い付くからいいタイトルでした!
垣内は小寺さんにいいように利用されればいいよw
販売タンktkr
乙でした。寸止めハァハァでしたよ。
未完の皆様もお待ちしてます。
販売促進(*^ー゚)b グッジョブ!!
かなり楽しめたよ。
また書いてねー
販売タン乙でした!
何回も読み返しちゃいそうだよ
「いやあああぁぁぁーーー!!」が女っぽくてキモス
うん、キモイ。
テンプレ乙とかパクリだろとか、そういうのには※なしなのね。
自分語りしちゃって、随分大物気取りだこと。
とりあえず乙。終わってよかった。
「いやあああぁぁぁ―――!!」
「やめてっ、あっ、これイヤッ、いや、これはいやぁー!」
オカマ?
萎えはカキこまんでいいのです。
あるべきは萌えなのです。
ここで販売促進の小寺と訪問販売の大寺の関係が気になりますね
販売タソ、やっと読めた〜〜〜!
そして禿げ萌えました…ムハァ
お客様並に垣内タソが花散らす日を楽しみに待っております。
萎えどころかドン引きですよ。
オカマ口調マジキモイかった。吐きそう。オエー。
1人で4回も書き込まなくておk
販売タン…
大好きだ!
ピタリ萌えツボにハマったよ。
また気が向いたらで良いから書いてくれたら嬉しいな。
販促タン乙でした!!
禿萌えだた!垣内ウブカワユス
いつも続きwktkしながら待ってました
萌えをありがとう!また来てね!
孤島タンの続きはそろそろかな?と期待してみる。
資料室タンやワンコタンも、待ってるよ。
代理タンも待ってるよ〜
販促タン萌えましたよ〜。
毎回楽しみにしてました。
乙です!!
小寺、大寺とくると、やはり中寺さんもいるのでしょうか?
テラ三兄弟・・・。
バロスwww
小寺が促進販売大寺が訪問販売だったから中寺はテレビショッピングとかなんだろうかw
更に血族に高寺とか特寺とか居て開発者とかだったりw
長文を大量投下します。
現代もの。電波風味。
完結しています。
【注意】
カ/ラ/ダ/メ/グ/リ/チ/ャを愛飲されている方、
ゴキブリが生理的にNGな方はスルーお願いします。
たぶんオーストラリアのアリス・スプリングスだと思う。
荒野のど真ん中でロメインレタス喰ってる男を何かのCMで見た。
シンイリはあのCM限定であいつに似ている。
髪のかたちと犬の様な目&厚めの唇がそっくりだ。
叔父貴好みだね。間違いない。
シンイリはセックスの最中に耳と脳(こころ)をぶっ壊されてここに来た。
ひとはここを「癒しの里」と呼ぶけれど、俺が思うに「ここ」は叔父貴のハーレムだ。
全室個室・完全介護。「身寄りのない人が心の病を治す病院」。
即ち、電波好きの叔父貴がつくりあげた理想郷!
俺も時折、こちらのセクサロイド(患者さま)と遊ばせてもらってる。
そう。俺はねえ、ここにはたまに遊びにくる程度だったのだが、
耳鼻科医ゆえ、最近シンイリがらみで呼ばれることが増えた。
最新の補聴器をつけて105dB(デシベル)。ジェットエンジンの音が聞こえるか否か。
それがシンイリの聴力だ。付けて加えて、シンイリは平衡機能がいかれてる。
開眼で起立不能。仮に立てたとしても世界は回る。直線を10メートルも歩けまい。
必ず転倒したりよろめいて、歩行を中断せざるを得ないだろう。
もっともシンイリは「こっち」に戻ってこないので、「音の無い世界」も「回る世界」もまだ知らない。
明けても暮れてもシンイリは、現実と虚構のあわいで星空ばかり描いている。
病状も治療方針も説明できないのが現状だ。
シンイリは絵が上手い。何でも漫画家さんだったとのこと。
だった、ってことはないか。復帰の見込みは0じゃない。
「星がきらめく空」は心を病んだ人間が描く絵にしちゃまともな方だ。
ベッドの上であぐらをかいて一心不乱に星空を描いてる横顔は、
案外、仕事に没頭していたときと大差ないんじゃない?
とはいえ、イットキ通い詰めていた編集さんらしき人は、絵ばっかり描いてるシンイリに涙してたし、
毎週毎週、画材を持って見舞いにくるアシスタントさん達は、近頃じゃ絵を正視しない。
ま、そんなもんでしょう。
「そろそろ、『夜』以外の絵が見たいよね〜」
そう言って叔父貴がシンイリの部屋にパット・オースチンを飾ったのは、
「夜空」と題して個展が開けそうなほど、絵がたまった頃だった。
パット・オースチン。
それは朝焼けみたいなオレンジ色のばらの花。
花言葉は「夜を忘れなさい」。
無力な精神科医、花に願いを託す?いやいやいや。
おまえが夜な夜なケツ掘るのをやめたら、ちょっとは「まとも」になるんじゃない?
どうせ、治療だってビタミン剤か何か注射してるだけでしょ?
俺は言いかけた言葉を飲み込んだ。野暮な事は言いっこなしよ。
俺たちは同じ穴のキジムナー。俺と叔父貴はなかよしだ。
「俺にもまわして」
片目を瞑ってねだったら、快いお返事を戴けた。
23時。病室の戸を開けたら案の定、シンイリはぐっすり眠っていた。
放っておくと夜通し絵を描くシンイリに、叔父貴はフルラゼパムを飲ませてる。
眠るシンイリから淡いブルーの病衣と白いブリーフを剥ぎ取り、股間を視診。
ここに来た当初は、蚊に喰われ醜く腫れあがっていたらしいポコは、
熟れはじめた桃の皮の色を取り戻し、童貞(みずみず)しい色香を振りまいている。
長さも太さも足りないが、形がいい。美茎だ。
舐めしゃぶりたいのを堪え、中指にローションを絡めペコに挿入。
触診開始。とんとん。探り当てた前立腺を中指でやさしく叩いてみる。
例えるなら、四分音符をmpで弾くように。
「…んっ」
次いで、スタッカート♪
「…ぁ、」
ラストは全音符にテヌートをつけてpな感じで。
「!!!」
波紋が広がるように「気持ちよさ」が円を描いて、
シンイリの全身に広がっていくのが「見える」よ。
ポコが類人猿のように立ち上がり、シンイリの瞼がぴくぴく動いてる。
俺は期待を込めてぽってりした唇を吸った。
このキスで起動したら、空気をよんだことを誉めてあげましょう。
俺の念が通じたのか、シンイリがたっぷり30秒程かけて目を開けた。
人形みたいな眼は虚空に焦点を結んだままだが、稼働したことを評価。
ご褒美に俺は人差し指を追加し、一夜の相手には「指」しか動かしてやらないところを
大サービスで「手」から動かしてやった。
ちなみに、「特別なひと」には俺だってちゃんと「腕」を動かします。
正直、腕を使ってピストンするのはだるいけど、よがり声の艶が違う。
好きな相手には、指先や手だけで適当な事はしたくない。ピストンスピードも、1秒に1往復。
気持ちよくなって欲しいし、笑顔がみたい。だから、やさしく、ゆっくりがモットーだ。
ま、シンイリはただのセクサロイド(患者さま)だし、
俺が気持ちよくしてあげなくても、ハナから頭がとろけてふわふわなので問題なし。
ラストスパート並の指ピストンでペコを掘削。普通に乱暴にしたので痛かったらしい。
立ち上がっていたシンイリのポコは萎み、生気の宿っていない瞳がうすく涙に潤んでる。
ごめんなさいね。でも、続けます。そろそろ頃合いだ。
俺はシンイリのペコの中でふやけた指を引き抜いた。
まるで湯上がりみたいだ。すっかりやわらかくなった指を鼻に寄せ、指に残った臭いを嗅ぐ。
いいねえ。挿れ頃の匂いだ。この匂いを嗅ぐと腰のあたりにボッと火がつくのは何故だろう。
俺はゴムを着け、シンイリのペコに押し入った。
ほぼ毎晩、叔父貴の馬級ポコをぶち込まれているシンイリのペコはゆるゆるで、予想以上に糞だった。
俺はちっとも気持ちよくないのに、シンイリはすすり泣きながら、
締まりのないポコの先から、ねばねば粘る小汚い濁汁を漏らしてる。
正直、むかついた。冗談じゃないよ。何なわけ?
注:ゴキブリを使ったプレイあり(ぬるめ)。
言いたいことは腐るほどあったが、シンイリは耳が聞こえない。
そもそも頭は「あっち」だ。何を言っても無駄だろう。
はぁ、はぁ、と熱い息を吐くシンイリの口に、俺はメインのゴキカブリを1匹放り込んだ。
俺のまわりにはだらしない独身男が多い。(7件回れば、虫籠にごっそり採集できる)。
「30・回・噛・め」
サリバン先生みたく俺はシンイリの手の平に指で文字を書いた。
「…ぇうっ」
吐き出そうとする口を手で塞ぐ。
さぁ、噛んで。シュリンプとイナゴを掛け合わせたような歯ごたえが楽しめるって噂だよ。
くるみ割り人形みたく顎を使って欲しいのに、ゴキカブリが暴走。
シンイリの舌を這い喉の奥に行ってしまった。結果的に飲み込んだかたちに。
シンイリはガラス玉のような眼に涙を溜めながら吐き戻そうと喘いでる。
口いっぱいに広がるカビ臭さと、内臓の苦みを味わうには丸飲みはNGなのに!
仕方ない。俺は籠から新たな1匹を取り出した。
長い触覚をつまみ、てらてら光るゴキカブリを鼻先で振ってやるとシンイリは、かぶりを振って嫌がった。
実際問題、シンイリの生気のない眼には何がどこまで映っているんだろう。
俺はつまんでいたゴキカブリをいったん籠に戻し、
カサカサ蠢く30匹弱のゴキカブリを籠ごとシンイリに見せつけた。
注:ゴキブリを使ったプレイあり(ぬるめ)。
シンイリの顔が青ざめ、額に汗が浮かんでる。生理的にNGって顔だ。
やっぱり見えてはいるんだね。
俺はシンイリの口を無理矢理こじ開けて、籠の中のゴキカブリをあけ1匹残らず頬ばらせた。
すぐ吐き出そうとするから、両手の親指と人差し指で唇をつまんでアヒル口に。
もともとシンイリは唇が分厚い。絵になるね。
アヒルさんの嘴みたいな唇と、冬ごもり前のリスみたいに膨らんだほっぺたが、なかなか可愛いかった。
俺が指で唇を挟んでなきゃいけないってのがやっかいだが「いい顔」をしてる。
心なしか顔が赤いのは酸欠だからかな?
どうもシンイリは、鼻から息をするのが苦手らしい。息苦しいのか悶えてる。
お馬鹿だねえ。口の中のものを咀嚼して飲み込めば、口で息ができるのに。
滋養と強壮もあるんだ。薬だと思って食べて欲しい。
シンイリはゴキカブリを頬ばったまま虚ろな目をしてる。
食べたらポコを触ってあげる。気持ちよくいかせてあげる。
イッあとは、カシミアタッチのセレブ・ティッシュでポコを拭いてあげるし、
「おひるねラッコ」みたいに、心地よい余韻に浸らせてあげるから。
左手で口を覆い、右手で鼻をつまみながら念を送ったら届いた。
いや、単に息がしたかっただけか。諦めたシンイリは口を動かしはじめた。
注1:ゴキブリを使ったプレイあり(ぬるめ)。
注2:カ/ラ/ダ/メ/グ/リ/チ/ャの記述あり。
よっぽどリバースしたいらしい。
ひとくち飲み込むたび、強力な嗚咽が喉に突き上げてくる模様。
左手を離したら、ペースト状のゴキカブリを吐き散らすんだろうな。
ぬばたまの黒の眼からはらはら涙を落としながら、
シンイリはよく噛んでは飲み込むという作業をつづけた。
もっともぐもぐ、おいしそうに食べて欲しいのに、
くちゃくちゃくちゃくちゃ、まずそうな音をたてるシンイリに幻滅。
食べ終わったらポコを「いいこいいこ」してあげようかと思っていたのに気が失せた。
押さえてやってる唇の端からゴキカブリ混じりの、
カ/ラ/ダ/メ/グ/リ/チ/ャみたいな色した涎を垂れ流してるのも×。
俺の手を汚さないでよね。
あぁ〜あ、叔父貴がかまってるみたいだからどんなものかと期待してたけど、大はずれ。
おまえ魅力ないね。
無垢な笑顔とか具合のいいケツとか、恥じらいとか。何か欲しかったよ。
脳(こころ)は「あっち」。空っぽのからだは「こっち」で流されてるだけ。
何してくれるわけでもないマグロ相手じゃちょっとねえ。
ゴキカブリを投入する前にフェラでもさせればよかったと、後悔してもいまさらだ。
あ〜ぁ、どこで口直しをしようかな。
どうにかゴキカブリを嚥下し、咽せ返りながらガツガツ酸素を取り込んでいたシンイリを一瞥。
俺が視線をそらした瞬間、若干呼吸が落ち着いたらしいシンイリが、右手を喉の奥に突っ込んだ。
ぎょっとした。
動き出したビ/ナ/シ/スを目の当たりにしたガ/ー/ゴ/イ/ルのようにぎょっとした。
ねえ?ねえ、ねえ!?脳から伝令なんて来て無いよね??
口の中に手を突っ込んで、胃の中のゴキカブリを吐き戻しているシンイリに俺は固まった。
「反射」じゃないでしょ??「意志」がある??
魂(タマ)なし浮き船モード。流されているだけの「からだ」だと思ってた。
なのに!!誰が指示を出してんの??その右手を動かしてるのは何よ??
魂(タマ)なしのくせに、シンイリはどろどろ泣きながら吐いている……。
シンイリが流す涙なんて全部が全部、生理的なものだと思ってた。
思っていたけど、違うかもしれない。違うような気がする。
腐っても医者。気がつけば俺は、シンイリの背中を一生懸命さすってた。
例えば、深い眠りの最中、何かの拍子に目が覚めたとき
「脳」はすぐに動き出す。けれど、「からだ」は寝ぎたない。
頭がいくらからだを動かそうとしても眠りこけているからだは動かない。
いわゆるひとつの金縛り。シンイリのからだはその真逆だ。
からだが起きて、あたまが「どこか遠くで」寝込んでる。
呼吸。栄養摂取。排泄。その他、少々(例:取り憑かれたように星空を描く事など)。
シンイリの「からだ」に出来ることは限られているはずなのに。
ぜぇ、ぜぇ、喘いでいるシンイリのからだに病衣を着せて抱き寄せた。
うわぁ!あたたかい……。シンイリのからだがどきどきしてる。
そっと聴診。胸元に耳を押し当てた。鼓動が速い。180はあるんじゃない?運動時とおんなじだ。
体温と心音を感じながら、唐突にわかった。からだは退路を断っていない。
この「からだ」は「あたま」の帰りを待っている!
何でだろう。不意にシンイリのからだが、ご主人さまを待ち続けているハチ公に見えた。
あぁ、犬なら、犬なら、躾(リハビリ)をはじめなきゃ!!!
(編集の鈴木さんの語り)
全室個室・完全介護。身寄りのないひとが心の病を治す場所。
「癒しの里」という郊外の施設を知ったとき「此処だ!」と思った。
院長はベストセラー小説のモデルになった「疲れた心を楽にしてくれる奇人・精神科医」。
一族郎党全員医者。院長の甥御さんは実績ある耳鼻科医。頼れると思った。
先生には「都内の病院(とりあえずの療養先)」からそちらに移ってもらい、
私は見舞いと仕事の合間を縫って、峰を法的・社会的に葬るべく奔走した。
強制猥褻罪は親告罪だ。
告訴権者がいない場合、検察官が利害関係者からの申し立てに寄り告訴権者を指名する。
漫画家と担当編集者。私と先生の間柄で指名を得られるか不安だったが、
先生に近親者がいないのも幸いし、どうにか告訴権者に。
峰がプレイの度に撮っていたデジカメは、有効な証拠になった。自業自得だ。
私は私怨をはらせ、編集長は編集長で「ドル箱の先生」を使い物にならなくした峰から
損害賠償を取り立てることができた。
思えば、編集長と祝杯をあげたあの日が私の「恋のピーク(笑)」だった。
本当に好きなら、何の代償も求めず傍にいれるはずなのに、私はギブ3回にテイク1回は欲しかった。
「星空ばかり描き続ける先生を見ているのが、どんどん苦しくなった」。最初に私は自分に言い訳を用意した。
次いで、投げ出すように「個人的に勝手出ていた先生の財産管理」を友人の会計士にまかせ、
先生といっぱい喋ろうと思って購入した「手話のテキスト」を捲るのをやめた。
見舞いには、もうずいぶん行っていない。
「ファンが離れないうちに売れるものを売る」
先生を待つ気のない編集長は、画集と休載中の漫画の公式ファンブックの出版を決めた。
ファンブックの編纂が終わり、新人の担当にまわされることが決まった日、
私は長らく預かっていた先生の仕事場と自宅の鍵を、
「掃除&空気の入れ換え」とセットで先生の信者(アシ)に渡した。
何もかもが終わったと思った。
もやもやした喪失感は、帰り道…込み合う電車が癒してくれた。
(私は狭いところが好きだ。満員電車でギュウギュウ押されるとホッとする)。
「あのな、本気で好きな気持ちは必ず薄れてくぞ」
(Me Too ! Yes)。
たまたま耳に入ってきた誰かの会話は、まさしく!だった。
突然、先生の信者(アシ)からメールが届いたのは、
新人がどうにか「10週で打ち切り」をまぬがれ、胸を撫でおろしていた頃だった。
日曜日、一緒に先生のお見舞いに行きませんか。
鈴木さん、最近いかれてない、ですよね??
何故スルーしなかったのか、自分でもわからない。
日曜日。晴れ渡った空の下、私は信者(アシ)を愛車(パウダーブルーのVW、1969・タイプ1)の
助手席に乗せ、「癒しの里」へ向かっていた。
ドライブ日和だった。BGMも悪くない。
アシが持ってきた邦画のサントラに私は耳を傾けた。
「すーっげ、いい映画です!」
アシはドライブ中、私にその邦画をプッシュし続けた。
「鈴木さん、ぜーったい身に沁みますよ!」
「ふうん?」
「泣けますよ」ではなく、「身に沁みますよ」という口ぶりが妙に引っ掛かった。
機会があったら見てみようか。
『ジ/ョ/ゼ/と/虎/と/魚/た/ち』。
映画のタイトルを頭にメモし、エッセに火をつける。
長いひと喫いをしてから、私はアクセルをベタ踏みした。
アシの絶叫を楽しみながら「癒しの里」に到着。
久しぶりに先生に会うというのに、心は前ほどはずまない。
アシにせかされ病室へ。
「あ、れ?……先生??」
戸を開けたアシが首を傾げる。病室には誰もいなかった。
「リハビリ室かなぁ?」
「リハビリ?」
尋ね返した私にアシは大きく頷いた。
耳鼻科医のすすめで先生はリハビリをはじめたらしい。初耳だった。
「お医者さん、『脳(あたま)が起きるのを待っていたら、起立不能になるから
身体を信じてリハビリをはじめる』みたいなこと言ってましたよ」
もっと、知りたい。もっともっと詳しく知りたいと思った。
担当医とリハビリ専門医の話を聞いて帰らねば。いや……。聞いてどうする?
この先「ずっと」関わっていく覚悟がないのなら、踏み込まないという思いやりも必要だ。
リハビリ室で見た先生は、産まれたての仔馬みたいだった。
立とうとするたび必ず倒れる先生を、リハビリ医と見知った耳鼻科医が支えてる。
不意に、ふらふらよろめいている先生が、「ミドリの高校ジャージをはいて
歩いていた」のを思い出してしまい、私は目の奥が熱くなった。
欠伸でごまかしている最中、大袈裟にエールをおくるアシの声を聞いた。
「目指せ、レッサーパーンダッ!」
すまん。わかってて見ない振りをしてくれた……?
こそばゆい空気の中、私とアシは無言で先生を見つめた。
先生の目は相変わらず虚ろだ。リハビリ医も耳鼻科医も見ていない。
もちろん、アシも私もだ。あんな目でするリハビリに本当に効果があるのだろうか?
よろよろ崩れ落ちながら、先生が耳鼻科医の腕に縋り付く。無意識だとわかってる。
なのに、今更なのに、頭の中が爆発しそうだった。再熱か?いや……。
眉を顰めた私を耳鼻科医がちらりと見た。視線が真正面でぶつかり合う。
耳鼻科医は、「にたりと嗤った」ように見えた。
以上です。
ゴキブリの据えた匂いって凄いんだが大丈夫なのか?
先生も編集者も医者も、全員今の状態が幸せなんジャマイカと思ってしまうよ…。
先生カワイソスだけどね。お花畑便器なのも萌ゆる。
前作の不思議な盛り上がりが大好きでした。
星空のシーンはもう、私の心も連れていかれちゃいましたね。
しかし、星空の下、お花畑で幸せに暮していると思ってた先生が……!
あまりと言えばあまりの仕打ち…。戻ってこない方が幸せなのかな。
でもとにかく続きが読めて良かったー! GJGJ!
467 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:04:56 ID:RogkLgE20
投下します。
嫌い興味ない方はスクロール推奨です。
またスカトロ系が駄目な方は特にスルーでお願いします。
極力名前・メ欄を忘れないように注意を払いますのでよろしくお願いします。
468 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:05:37 ID:RogkLgE20
ぽつ、と冷ややかで細い刺激が瞼に走る。――その刺激で、ウスライは目を覚ました。
鈍痛のする頭をそのままに、薄く開けた瞼の隙間から世界を眺めると、酷く閑散とした景色が目に入る。
誰もいない景色をぼんやりと見つめながらゆっくりと身を起こし――脇腹の灼熱感に呻いた。
左脇腹がとてつもなく熱く、腕が上がらない。今くすぐられたら確実に死ぬ。そんな予感がする。
やっとのことで上半身をもたげると、燦々たる戦闘跡がはっきりと見えた。
物置は壁を破壊され、むしろ小屋自体が壁の残骸のようだった。まるで火薬で破壊されたようだ。
あの拘束衣の男に殴られた際に衝撃の一部を吸収してくれたあの刀は、
柄の部分がひび割れる様に裂けて中の刀身を覗かせている。刀身自体は無事だが、実用には心もとない。
濃厚な血臭は消えていたが、代わりに肉の部分の酷い臭いが薄っすらと漂っていた。
そして何より、青年はいなかった。
ウスライは息を呑みながら、屋上の鉄柵にすがるようにして立ち上がった。
強い喪失感と虚しさに似た感情が、苦痛と交ざってウスライを責める。細い雨と共に、打ちのめす。
完璧な敗北だった。兄は、あがく自分をあざ笑うかのように彼を誘拐した。
強い屈辱感が胸にあふれ、脇腹と共に焼ける様な痛みを催させる。
だが、何故か今回はいつもと違って、次回こそはという気分になれなかった。
ウスライはゆっくりと歩みだした。行動の最終的な方針も立たないまま、とりあえず医者に罹ろうという程度の理由で。
降り始めた細い雨だれが、ウスライの黒い姿をそっと湿らせていく。
たまらなく熱い傷を冷ます力はなく、かといって残った温もりを残すほど弱くは無い雫の数々が、とても不愉快だ。
ふと雨の珠が付いた睫を上げると、その視界の隅に黒っぽい布きれが映った。
動かせる右腕から荷物を降ろし、そのきれを拾い上げる。――それは、青年の落としていったものに違いなかった。
ウスライはそれを眺めた。濡れて土埃にまみれ、くしゃくしゃになったそれを、じっと無表情に眺め続ける。
とうに涸れ果てた感情の代わりのように、雨が降り続けていた。激しくはなく、しかしとめどなく。
469 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:06:12 ID:RogkLgE20
その頃、拘束されたままのハダレは、股間に粘土を貼り付けられたまま、不可解なことをされていた。
拘束男が、ハダレのへこんだ腹に耳を当てていた。
「…っ…う、うう…」
再び塞がれた口で、精一杯抗議するが言葉にすらならない。
それを眺めおろすカギロイは、口元をまだ赤く染めていた。拭っても拭っても、なかなか血の止まらない傷口が
男の装いの中で唯一滑稽だったが、それを補って余りある冷厳さがその表情に浮かんでいた。
その緊張した雰囲気の中、拘束男が顔を上げた。
「大丈夫です。ちゃんと腸、動いてます。すぐに出来ます」
「そうか。すぐに始めろ」
唯一何を始めるのか、会話についていけないハダレが2人を見やるが、2人はお互いを見ているだけで見返すことは無い。
だが、拘束男が次々に用意する異様な器具や品物に、次第に不安が募っていく。
「んーと、入れるときは何でも良いんですよね?シリンジとかわざわざ使わなくても」
「好きにしていい。ただし塞ぐ時は言っただろう、あれでやってくれ」
「はーい。……で、」
拘束男が、何か透明なパックのようなものをいくつか抱えて、うろうろしている。
困ったように一つを掲げて、尋ねる。
「量はともかく、中身どうしますかぁ?やっぱプレイは初回でしょうし、グリセリン30%位で……」
「塩化ナトリウムでやってやれ。濃度は10%で、苦しませろ」
苦しませろ、の言葉にハダレがぎょっとなり、塩化ナトリウム10%と聞かされて拘束男がぎょっとなる。
「し…死んじゃいますよぅ!塩化ナトリウムの濃さ、そんなに上げたら!目安分かってらっしゃるでしょう!?」
「ならもう少し薄くていい。早くやってやれ」
最初の優雅さはどこへやら、完全に怒り心頭となっているカギロイの冷徹な命令に、
幾ら甘やかされているといっても拘束男が逆らえるわけも無い。
唯一覆面から剥き出しになった瞳が、妙に不安そうに揺れている。
――暫くして、ハダレの耳にたぽん、という水の揺れる音が聞こえた。
それを何処に入れるのか――想像が付いた瞬間、ハダレの皮膚に怖気が走った。
470 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:06:51 ID:RogkLgE20
「んん゛―――ッ!ん、ふんっ」
まるで食事を載せたまま地震に見舞われた食卓のように、ガタンガタンと激しく揺れる鉄の檻。
しかしカギロイは全く動じずにその様子を眺めおろしている。
凍りついたように動かない表情筋の中心に、名の通り欲望に揺らめく黒い瞳。
「ウスライから聞かなかったのか?」
ハダレから目をそらさずに、カギロイは拘束男から差し出された何かを手に取る。
プラスチックなのかガラスなのか。光の反射だけではよく分からなかったが、それの用途をハダレは知っていた。
中に満たされた液体を、肛門から腸内に送り込んで排泄を促させる、一種の医療用具。――浣腸器だ。
「私は『異』だ。奴とは違って」
ぬらりとした粘っこい光を放つ容器の中に満たされた液体が、たぷんと揺れる。
「君達のような興奮型ほど、敏感ではないがね。やはり危機を感じると欲が止まらなくなる」
ハダレの瞳はまだ気丈に睨みつけていたが、肌があわ立っているのは明白だった。
逃げ出す前の故郷でも、小さな浣腸はされたことがあったから、我慢できないのは分かっていた。
プレイ用の浣腸は初めてだからか、余計に凶悪に見える。
「ん、ぅんっ…んーっ」
何とか眼帯がずれ落ちないかと、激しく頭を振ったが無駄だった。そもそも鉄の棒が邪魔をする上に、
いつもしているようなちゃちい代物ではなさそうだった。
カギロイが一歩、近付く。
「私を傷つけたものを支配して、私を守りたい。これは欲だ。君も同じだろう?」
激しく揺れる鉄枠の間を縫って、浣腸器をもった腕を差し入れる。
その下では拘束男がハダレの尻たぶを広げ、目的の箇所をさらして補助していた。
「だからこれは至極自然な行為なのだよ」
「ン…んッ!ふ、うっ」
ガラスだったようだ――その浣腸器が、舌で解されたハダレの後孔に触れ、冷たく押し入ってきた。
「苦しそうだな。挿入は常習じゃないのか?こんな細いもので苦しがっていては、先が思いやられるな」
見下すような言葉を掛けながら、カギロイはゆっくりと浣腸器の先端をハダレの中へと挿入した。
先端が中にひっかかる度に、ハダレは鉄棒を噛んで声を堪えた。
471 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:07:41 ID:RogkLgE20
※スカトロ表現あります。
細い部分を挿入し終えると、カギロイは大きな注射器のピストンに手を掛けた。
ぐっ……と、均一に最後まで力がかかるように気をつけながら、初回にしてはかなり多い量の液体を注入し始める。
「ッ……んぁ…あ……っ!」
想像以上に勢いのある奔流に、ハダレの全身が緊張した。
拘束男の執拗な愛撫で火照っていた体が、一気に内側から冷まされていくようだ。
「…は……は、ぁ…ぁ?あっ!?」
暫く腸の中の冷たさに身体を震わせていたハダレだが、ある瞬間を境にその感覚が全く摩り替わった。
熱い。熱くて、……痛みに近い、炙られるような熱さを感じる!
「んぁあああっ!っ!あ゛っ!」
「効き始めたか。しかしそう暴れるな、まだ半分も入っていない」
身体を捩じらせるハダレを諌める様に告げながら、その手は休めないカギロイ。
「市販の浣腸は殆どグリセリンだ。腹の痛みが長引くが、苦痛自体は少ない。
それではこの欲を満たすには足りないと思ったのでな。苦痛の大きい高濃度の塩化ナトリウムを使った。
500ccの大量浣腸のおまけつきで。――せいぜい苦しめ」
「ん…んぅ…うう…」
腹の灼熱感に耐えようと、ハダレは全身を強張らせて目をぎゅっと瞑った。
しかし腸内のものを排泄しない限り、その痛みは消えることは無い。
「…ッ……っ……ぅ…」
更に身悶えるハダレに新しい苦痛が押し寄せてきた。――腹が痛い。出したい!
「後50ccだ」
もはや後どのくらいの残量だろうと、関係なかった。
ハダレの裸身に冷や汗が浮き、拘束されたままの内腿に筋肉の筋が浮かび上がる。
拳を握り、息を詰め、つま先を丸め、腹は必死に力を抜いて腹圧を下げ、一方で括約筋をかっちりと締め上げる。
それほどして、やっとやりすごせる苦しみだった。
しかし、浣腸が終わり次第もっと苦しみが増すのは、当然の流れだった。
472 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:09:03 ID:RogkLgE20
※弱いスカトロ表現あります。
きゅぷ、とピストンが押し切られる音がして奔流が止まった。
「終わりだ。抜くぞ」
声を掛けられ、ハダレはやっと反応した。苦しみの余り、意識が飛びそうだ。
だがここで失神してしまえば、何が起こるかは明白すぎた。
「ん…くぅ゛…」
長く細い先端部がゆっくりと引き抜かれる。
その感覚は自然な排泄と似ていて、一緒に漏らしてしまいそうな気さえする。
腹痛と、腸の熱さと、そして漏らした後のことを考えて、全身に冷や汗を浮かべるハダレ。その腹をそっと撫でる指があった。
「……入っ、ちゃった……お腹張ってる。凄い」
拘束男が、子供を撫でるような手つきでハダレのへそ周りを撫でていた。
腹筋が厚く強靭なため、一目で分かるほどの変化は無いが、それでもちょっと押してやると浣腸液の揺れる感覚がする。
「ン゛ッ!…ぅ、ふうっ…う゛ぁあっ…!」
ほんの軽い圧迫が、食塩水を含んで膨れた腸全体を揺さぶり、更に排泄感を募らせていく。
涙の浮いた目で拘束男を睨み付けると、
「あ、今の効いた?マッサージすると、もっと出やすくなるらしいよ」
等といって、先ほどより強くハダレの腸を揉みしだいた。左の臍横から始め、時計回りにしつこく粘っこく解す。
次第に強くなる腹の鳴動を、拘束男の指先が捉える。
「…ぅ…ふぅう……ん……」
ハダレは口元の鉄の棒をきつく噛み締めて、激しい便意に耐えていた。
が、強すぎる灼熱感と多量すぎる浣腸液の圧力に、もう括約筋は限界寸前だった。
窄まった後孔はひくっ、ひくっと痙攣するように戦慄いている。
「ン…ッンんっ!!」
――そして、暫くしてその中心から、一筋の液体が漏れた。ハダレはぎゅ、っと目を瞑ってその瞬間を待った。
473 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:11:14 ID:RogkLgE20
※スカトロを連想させる表現があります。
――しかし、今にも決壊しそうな後孔に、突如として冷たいものが押し当てられた。
「ごめんごめん、栓をしてあげるの忘れてた。3分も耐えられたから、御褒美」
そして必死の様相を見せる後孔に、ゆっくりと何かが挿入されていく。
「うぁ…あ……っ…」
羞恥の極みの一方で、やっと排泄できるとどこかで安心していたハダレの思惑と共に、
舌で濡らされただけの後孔を破るように硬質な何かが侵入し、無理矢理突き上げる。
最初は細かったその先端は、1センチ2センチとハダレに埋まっていくごとにその直径を増して行く。
「うっ……ぅ…」
「一番太い所で、直径3センチ。無理な太さじゃないよ。もう漏らさないから、安心して」
硬く強張っていた身体を仰け反らせて喘ぐハダレに、無慈悲にそれを挿入しながら拘束男は優しく囁いた。
「これはね、お尻の中を医者が見るとき使うやつをちょっと改良したんだよ。二重になってるの。
セパレーターがついててねぇ……それを外さなければ、お漏らししないですむよ」
ぐっ、と最後までその器具を押し込めると、拘束男はハダレの腹に唇を寄せた。すべすべとした肌に囁きかけるように、
「逆に言うとねぇ……外してって頼まれれば、すぐに外してあげられるんだよねぇ……?」
**********
「薬飲んで大人しくしてりゃあ、肋骨なんてすぐくっ付くくっ付く」
言葉と共にばんばんと肩を叩かれ、ウスライはぐっと息を詰まらせた。痛い。何だこの医者は。
蒼白な顔で汗を薄っすらと浮かべ膝頭を見ていると、何と酒のビンが診察台の近くに転がっていた。
呆れて、その「医者」を見返す。
474 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:12:11 ID:RogkLgE20
彼は四十代前半くらいの中肉中背の男で、洗濯皺の目立つ古びたシャツとジャージの上に白衣という、
思い切り適当に医者のコスプレをしたような格好をしている。ついでに足元は便所サンダルだ。
その上カルテらしきものに混じって、代理戦争や賭け事の情報を満載した新聞が机に載っている。そして酒臭い。
「これだ。まぁぶっちゃけありきたりな鎮痛剤だけどな。六時間以上間隔を置いて飲んでくれ」
しかしその辺のこと以外は、信用できる名医だと聞く。
事実ここに到着してから治療を終え処方を出すまで、全て込みで一時間と掛かってはいない。
「分かった。……急に駆け込んできて済まない」
ウスライは左脇腹を刺激しないように、小さく頭を下げた。
が、酒臭いその医者は豪快に笑った。
「いいって。ここに来る奴ぁ、大抵急患だ。いきなり刺されたの、リンチされたのってなぁ。
そんな患者ばっか受け持ってるもんだから、中央のお医者様みてぇな眼科だの外科だのの専門なんかなくなっちまってよ。
だからハダレのケツも痔にならずに治せたって訳だ」
「…………」
何となく釈然としないもの――というよりは、カルチャーショックと言っても良いかもしれない。
そういった類の違和感を感じつつも、ウスライはあえて抗弁する気力も無く医者を見上げた。
見上げられた医者はなおも暫く独りで笑っていた――が、急に笑いのテンションを下げて向き直った。
「んで……あいつ、どうなったんだ」
今のウスライの心情的には、心臓に刃を打ち込まれたのに等しい言葉だった。
だが蒼褪めた顔色も、表情一つ動かさずに、彼は淡々と答えた。
「駄目だった」
475 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:12:46 ID:RogkLgE20
「誘拐されたって事か?」
「その通りだ」
「例のなんちゃらいう組織にか?」
「ああ」
「お前さんがいたのに?」
声音には表れなかったが、言わんとしている事は明白だった。
それでもウスライは一瞬の間をおいただけで、何でもないことのように答える。
「そうだ」
「そうか」
感情の欠落したような声音に一瞬顔をしかめたものの、
医者の方も、どうでもいい世間話を聞き流すかのような適当な返事を返す。
かなりの間をおいて、医者が口を開いた。やはり酒臭さは残っていたが、顔から赤みや緩みは抜けていた。
「これからどうするんだ?」
「…………」
値踏みするように――勿論、返答の内容をだ――こちらを見つめている医者を、
ウスライは数秒の沈黙を置いてから見返した。
慎重さの為か、それとも返答の内容そのものが口に出すのが憚られたのか。
「過去に」
一言一言を別個に紡ぐように告げた。まるで、全てを連ねておくのが耐えられないとでも言うように。
「奪われた『異』を……奪還した事など、ない」
「………………取り戻せなかった、ってことか?」
医者の問いに、ウスライは小さく首を振った。
「背後に多数の『異』を抱えた一族がいようと、所詮俺は『異』も持たぬ個人だ。
どんなに粗悪な命令系統であっても、組織に個人は勝てない」
476 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:13:38 ID:RogkLgE20
医者は長い溜息をついた。それにくっついて言葉が出てきたとでも言うように、呟く。
「そりゃあつまり、勝てねぇから尻尾巻いて逃げたって……そういうことか」
返答は無い。
重苦しい空気だけが、ゆっくりと部屋を循環する。
「勝てるはずがねぇから、助かるかもしんねぇ奴を見捨てたってことか」
ぺたん、とまぬけで薄っぺらい便所サンダルの足音を立てて、医者が一歩ウスライに近付いた。
医者の表情はうかがい知れないが、ウスライも凍りついたような無表情を通している。
「護るだなんだって偉そうなこと言っておいて、お前を頼った奴らを裏切ってきたってことか」
その間にもぺたんぺたんという足音は続き、医者とウスライとの距離は縮まるばかりだ。
そして2人の距離が後一歩か、二歩といったところで医者は足を止めた。
何故か白衣の袖からはみ出た拳が、ぶるぶると震えている。
「あいつも、そうやって見殺しにする気なのか!」
悲鳴のような、それでいて恫喝にも似た大声と一緒に唾が飛んだ。が、相手の男はそれを気にもせず黙っている。
「何とか答えやがれってンだ!畜生!」
その態度に触発され、激昂した医者はついに拳を振り上げた。
ごっ、と鈍い音がしてウスライの黒髪が揺れた。医者の拳が痛み、熱くなった。だが、それだけだった。
乱れた髪の間から、黒い瞳がしっとりと医者を見ている。
逆に、むしろ医者の方がウスライを見ていられないというように視線をそらした。
「……畜生……」
そのまま唸るように繰り返すと、医者はよろよろと汚い机に突っ伏す。
積み重なった書類を手当たり次第にぐしゃぐしゃに引っかき、時々堪えきれない様に机を叩いた。
ウスライはその様子をじっと無表情に眺めていた。
その名の通り、景を映しながらも揺れることの無い水面のような黒瞳が、静かに医者の背に向けられていた。
477 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:14:27 ID:RogkLgE20
ぱた、と雫が滴り落ちた。今度は何の雫だろうかと拘束男が床を見やるが、
汗、涎、先走り、そして浣腸液のどれに新しい雫が加わったのかなど分かるはずも無い。
諦めて視線を鉄枠の中へと戻すと、じんわりと胸に満足感が広がっていくのが分かった。
『右手を休めずに動かしながら』、拘束男はハダレに囁きかけた。
「出ちゃいそうで苦しいでしょ?」
「……ん…ん…」
逼迫した呼吸の間から、ハダレはそれでも頭を振って否定した。
だがその痩身は汗でしっとりと濡れ、浅く速い呼吸で胸が上下するたびに光の当たり具合が変化して艶めかしい。
目を瞑り、時折息を詰める仕草で腹痛と排泄欲をこらえるのに必死なのがよく分かる。
勿論後孔には栓の役目をする器具が押し込まれているので、むしろ漏らすことも出来ないのだが、
『出してしまいそう』な感覚は途切れることなくハダレを苛む。
そして、破局の予感を感じさせる場所は僅かの間に、二箇所に増やされてしまっていた。
「ふッ!」
拘束男の右手がゆっくりとハダレから離れるように動いた瞬間、ハダレがびくんと背を引き攣らせた。
じりじりと退いて行く、そんな些細な動きにも、我が事でさえなければ面白いように反応してしまう。
「ッ…ぁあ……」
だからなのか、拘束男は楽しそうに、右手で透明で細い管――いわゆるカテーテル、と呼ばれるものを弄くった。
ゼリーなのかそれともカウパーなのか、たった今『引き出した』部分の滑りが乾かないうちに再度『押し込む』。
「ぁあ゛あ!……んぁ…」
再び、敏感な部分を急激なカテーテルの動きで強く刺激されたハダレが身悶えた。
「どぉ?こっちに出し入れされるのって?」
478 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:15:19 ID:RogkLgE20
拘束男は覗かせた目元を明らかに愉悦で染めながら、ハダレの尿道孔を犯す管を右手で上下させた。
先ほどまでのピンク色の粘土は取り払われ、今は怒張した自身に管が刺さっているのがはっきりと見える。
「初めてだよねぇ、こんなの」
そんなに何度もあってたまることか。
そう毒づきたかったが、鉄の轡が邪魔して言葉が発せられない。
その上次々に与えられる種々の感覚に、段々と脳が混乱していく。
快感と性欲が結びつき、痛みと被支配欲と支配欲が結びつき、
交互に押し寄せ絡み合い枝葉を伸ばし心と現象が触れくっつき一つになり、やがて
「んぁうああっ!あ、!」
カテーテルが性器の中から前立腺を擦過すると、管をくわえ込んだ小さな穴からとぷっと粘液があふれる。
とろんと蕩けた瞳には、欲望の色が濃く見られた。
「このまま奥まで突っ込んだら……前も漏れちゃうね」
ハダレの反応の強い所で管を抜き差ししながら、拘束男がうっとりと言った。
逆にハダレはぎくりとしたように表情を引き攣らせた。
「まだ『中』見てないけど、後ろももう我慢の限界でひくひくしてるよね、きっと。
高濃度の食塩水って痛いし熱いし、今凄いイイんだろうなぁ……漏らしたとたんにイっちゃったりして」
そういって、空いている手でこつこつとその器具を叩いてみせる。
「ぅう…ぅう……」
ハダレはぶんぶんと首を振ったが、もはや目付きに最初のような鋭さは無い。
「出したくないの?」
「………ん…」
怪訝そうな問いかけに、ハダレは今度は縦に首を振った。
このまま何時までも腹に排泄物を溜めておくことが出来ないとわかっていたとしても、
わざわざ人前で出したいです、と主張するほどの根性は生憎持ち合わせていなかった。
「本当に〜?」
だが拘束男はからかうように口元を曲げると、再びハダレの脚の間に這い寄った。何をするつもりなのか。
「んんっ、ん゛」
そういえばさっき、器具を突っ込まれた時に拘束男が言っていた。「尻の中を見る器具を改良した……」とか何とか。
まさかと思って拘束男の位置を目で追うと、男はなにやらペンのようなものを弄くっていた。
479 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:16:11 ID:RogkLgE20
今度は何の器具だろうと思う――間も無く、そのペン先に小さな灯りがともる。
「ペンライトぉ〜。これで中がよく見えるねぇ」
愕然とした。が、既に器具で無理に広げられた口を閉じる術などない。拘束男が笑った。
「ちなみに今入ってる感触で分かると思うけど、これ先っぽから根本に掛けて太くなってて、
透明なプラスチックで出来てるから。今照らしてると、無理に覗き込まなくても全部見えちゃってるんだよ」
こつこつと指先で器具を叩きながら、
「やーらしー。中が充血してきっついピンク色になっちゃって。
我慢してるからかなぁ、凄いヒクヒクしてる。あ、それでか、触らなくてもこれがぴくぴく動いてたの。
このままカテーテル弄くったらどうなるかな」
そこまで言ってから、拘束男はわざとハダレの顔を窺った。覆面の間から覗く青灰色の瞳は、不自然なほどきらきらしている。
ハダレが苦しみ、怯える様子を見ているのが面白くてたまらないのだろう。
「……ぅ…」
それは堪らない屈辱だった。
何度と無く意にそまぬ形で抱かれ、抱いた経験のある体が――むしろ、それしかない体が堪らなく疼く。
強すぎる欲望に、頭が霞がかったようになってまたも制御が出来なくなっていくのが酷く恐ろしい。
そしてそのために起こった肉体の変化を実況中継されるのは、延々と自分の傷を抉られているのに等しかった。
「うぅっ!」
「わ、中で泡立っちゃってる……カテーテル、そんなに気持ちイイ?」
もう轡でしゃべれないと言う事を抜きにしても、まともな返事などもうできなかった。
いつもは尿か先走りか精液か、何れにせよ液体が『出て行く』場所を、細い管が『出入りして』いる。
入ってくる時は多大な違和感と押し広げられるこそばゆさ、出て行くときは媚肉を擦り上げられる快感に、視界が霞む。
その一方で、腹を襲うあらゆる痛み苦しみもハダレの理性をこそぎとっていく。
腸そのものを炙る鋭い痛みに悶え、腹痛に悩まされ、出したい出したいという欲求ばかりが募る。
「そろそろ我慢、できなくなってきたでしょ?」
拘束男に内部を観察されながら囁かれ、スコープを咥えこんだままの尻を浮かせて反応する。
――誘惑に、堕ちてしまいそうだ。
480 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:17:15 ID:RogkLgE20
※スカトロ表現あります。
「んんんッ!」
が、ハダレは精一杯の気力を振り絞って首を振った。
ちょっと前の自分――コモリに廃墟の一室で強姦された頃だったら、もうそろそろ落ちてしまっていただろう。
しかし今は自分の尊厳の為以外にも耐える理由があった。
(ウスライ……)
カテーテルで巧みに前立腺を刺激され、仰け反って呻きながらも、屈しない。
スコープを揺らされ、排泄と快感の両方を刺激されながらも、耐え続ける。
(ウスライ!)
声にならない叫びで、生死も疑わしい男に呼びかける。
(オレは不甲斐ない『異』で……あんたの足引っ張ってばっかで)
不意に深く、カテーテルが入り込むのを感じた。執拗な前立腺責めを止め、何をする気だろう。
訝りたくても、それを考える頭の容量は残っていなかった。
(……怪我させちゃったり、簡単に捕まっちゃったり、……素直に護られる事もロクに出来なかったけど)
遠くで、カギロイと拘束男が話しているのが聞こえる。余りに長い間耐えるハダレに、業を煮やしたようだった。
もういいから外してしまえ、と声がする。
(今もあんたが無事でいてくれたらいいやなんて、謙虚でいられないけど)
何を外すのか、と疑問に思い考える余力はなかった。それよりも痛切な想いが、狭窄するハダレの意識を強く占めた。
(……ウスライ、オレ、あんたの事……)
不意に。
酷い解放感が全身を駆け巡り、下腹部の筋肉が妙に緩んだ。ぎょっとして拘束男を振り仰ごうとする――間も無く、
「ん゛、ん゛ぅ、んア……あぁ……っ!」
栓を引き抜かれ、管を奥まで差し込まれた肉体が勝手に排泄を始めた。
器具でぱっくりと広げられた上で栓となる中の筒を引き抜かれた後孔は、力を込めようが込めまいがもはや排泄をとめられない。
一方で膀胱までしっかりと挿入されたカテーテルを伝って、不随意の排泄が同時に起こる。
481 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:18:27 ID:RogkLgE20
※スカトロ表現あります。
あまりに突然の強制排泄は、信じられないほどの羞恥をハダレに与えた。全身が燃える様に熱い。
今までいろいろあったが、流石に排泄を見られたのは初めてだ。
その一方で我慢しすぎた所為か、腹筋と肛門が酷く疲れていた。
それが自然に弛緩し、伸ばされていくのはゆったりした快感であり、それに抗うのは不可能だった。
ハダレは強く目を瞑った。流石に涙が出てきた。一緒に鼻水も出てきた。開けっ放しの口からは、涎が。
怒りの幾分和らいだカギロイと、拘束男の2人に見守られて、
ハダレは体中のあらゆる穴から液体を垂れ流しながら全身を痙攣させた。
その後、大分抵抗を弱々しくしたハダレに、カギロイは更に浣腸を数回課した。
今度はいわゆる生理食塩水を用いたので、あの焼ける様な痛みは無かったが、量はちょうど二倍の一リットルに増やされた。
注入されたそれを小便の様に勢い良く排泄させられ、それをまた数回繰り返す。
最後に少量のローションを浣腸器で注がれ、それが不純物を含むことなく戦慄く後孔から垂れるようになる頃には、
カギロイの機嫌はすっかり直り、ハダレの腹部はいつの間にか白濁が飛び散っていた。
「初めてなのに良く気絶しないでがんばったねぇ――って、自業自得なんだけど。取りあえず偉い偉い」
ぐったりとしたハダレに、拘束男が近付いて覗き込む。
ついでにいい子いい子等してやるが、ハダレは身体を震わせて呻いただけで、特に返答はしなかった。
今日のところは疲労の為大人しくなった、というのが九割九分九厘といったところだが、
明日からは徐々に精神にもダメージを与えてやって、従順に慣らしていく必要がある。
心の底からそれが楽しみだ。拘束男は覆面の下で笑った。
誘拐した時に早速使ったが、このハダレと言う青年の右眼にたっぷりと厭らしい思考を注いでやるだけで、
彼の心は重大なダメージを受ける。これは便利だ。
それに強気な獲物を苦痛や快楽を上手く調節しながら篭絡していく過程ほど、やる気の起こる仕事は無い。
482 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:19:11 ID:RogkLgE20
この青年は初物ではないから、調教の持って行き次第で明日にも『味見』できる。
主人の言うには、自分が『味見』することが重要な意味を持つらしいが、余り自分には良く分からない。
それにちゃんと仕事を仕上げれば、主人に褒めてもらえる。
(だから今日も頑張っちゃうんだけどね)
例えばホワイトカラーの労働者が終業の後のビールを励みに夕刻の仕事をこなす様に、
拘束男はうきうきとして、今日の調教予定の項目をこなしにかかった。
掌に無色透明のローションをたっぷりと掬い、それを零さないうちに『ある物』にべたべたと塗りつける。
挿入部が清潔な白で塗装され、後は殆ど針金細工と言って良いようなその複雑な器具は、
全く知識の無いものから見れば、置物か何かと誤認するかもしれない。
だがその複雑に加工された本体は、青年の後孔の周囲の筋肉の運動だけを頼りに前立腺を突き上げる。
普通のおもちゃには、電池切れや腹圧で押し出されると言ったある種の『救い』があるのに対し、
『ある物』――エネマグラは、出したくても出せない状況を自分の体が勝手に演出する。
拘束男はその時の――実際に自分がそれを使った時の感覚を思い出して頬を火照らせながら、ハダレの傍に立った。
拘束男はエネマグラの先端を広げられた後孔に宛がった。
「ンッ……?!」
突然の太いものの挿入に、ハダレが驚いたように身体を強張らせる。が、無視してゆっくりと挿入する。
奇妙な――握りつぶされた紙粘土のような形状の先端が、じゅぷじゅぷと呑み込まれて、やがて根本で止まった。
同時に針金細工のような部分の一端が、硬く張り詰めた会陰を押し上げ、その手前の会陰をひしゃげさせる。
拘束男はがっちりとハダレの陰部にはまり込んだ玩具を一頻り揺さぶってから、
「まぁ、こんなもんかな……」
ふむ。と顎に手を当てて、青年の全身を眺めやった。
483 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:20:08 ID:RogkLgE20
ふと見ると、ハダレもこちらを見ていた。一体何をした、とでも言いたげな瞳で。
いや、実際に青年はそう思っている――その確信があった。それに対して、拘束男は目元を緩ませて答えた。
「ほら、今までは苦しい事させちゃったじゃない。だから今度は御褒美で、気持ち良いこと。
怯えなくても良いよぉ、ちょーっと連続絶頂で白目剥いちゃう位だし」
「ンンッ!?」
「今は分かんないと思うけどねー。じゃ、暫く放置プレイって事でー、って、…うぁッく!?」
姿勢を低くしてハダレを覗きこんでいた拘束男の上体が、急に引き上げられた。
「ッ、ほ、ごほっ……ご、主人様……」
苦しげな表情で喉元を押さえる奴隷の姿に、ハダレはやっと、カギロイが拘束男の首輪を後ろから掴んで引き寄せたのだと分かった。
驚く2人をよそに、カギロイは最初のような穏やかな表情で――一方で、拘束男の首を絞めながら――告げた。
「ご苦労。汚物の処理までして、さぞ疲れただろう。ちょっとした褒美をやろう。
身体を清めてから私の部屋まで来い。――どうも、欲が収まらないのでな」
「は、ッ……はぃ…ありがとぉございま、ゴホッ…」
涙目になりながらも拘束男が頷き、それを見たカギロイが満足げな微笑を浮かべて首輪を離してやる。
カツカツと、高く澄んだ靴音――勿論カギロイのものだ――が遠ざかって暫くした後も、拘束男の咳は止まらなかった。
急に引き上げられ、驚いたせいもあるだろうが、カギロイは相当容赦ない強さで
首輪を掴んでいたのだと容易に予想が付くほど。それほど、長く拘束男は苦しんでいた。
「うぇ、涎垂れちゃった……後で洗っとこ」
何分も経過してから、ようやっと拘束男がもそもそと動き出す気配が感じられた。復活したらしい。
が、それに対する恨み言などをハダレはついに聞くことは無かった。
484 :
代理戦争:2006/09/13(水) 00:26:09 ID:RogkLgE20
綺麗に磨かれた床を、底の厚い靴で擦る音が聞こえる。それも、ほんの少しづつ小さくなっていく。
つまるところ、それは遠ざかっていると言う事なのだろう。
安堵すべきなのか。いや、拘束男の話を聞くところによると――いや、むしろ。
状況からしてこれから恐ろしい事がおこるのはまるきり分かりきっていることだ。
だが、ハダレにはどうしても危機感を抱くことが出来なかった。現状では危機と言う危機は感じられないからだろう。
体力の低下や、排泄を見られるという異常すぎる経験で、一時的に神経が麻痺しているのかもしれないが。
それから三十分と経たない内に、『上手く』ハダレの性感帯にはまり込んだエネマグラの所為で、
がらんとした部屋を青年のよがり泣く声ばかりが占めるようになることを、ハダレだけが知らなかった。
連続使用の限界時間――一時間半を大幅に超えても、情交に耽っていた主従はおろか、
清掃員の一人も様子さえ見にこないことも。
↑ここまでです。
余分な伏線を殺しまくって(自殺したのもありますが)、話のスリム化を図っております。
スピード完結を目指しますので、今しばらく眼を瞑ってください。
485 :
風と木の名無しさん:2006/09/13(水) 00:30:13 ID:lZ8NMJpw0
スピード完結目指してね。
てっきり次の投下で終わらせてくれると思ってました。
↓では儲さまたち、マンセーどうぞ。神様降臨ですよ。嬉しいですね?
まぁまぁ、そうカッカしなさんなってw
腐れ女子は心が狭すぎていかんな。
……ハァ
一度でどんだけ投下すんだよ…
周りの迷惑考えろ
ねぇねぇ串刺してIP変えてID変えるのってどうやるの?^^^^^
教えて教えてぇ〜^^^^^^^^^^^^
>>487 > 周りの迷惑考えろ
お 前 だけは いっちゃなんねぇ その台詞
代理さん乙です。
続き待ってます。
したらば行ってきます。
代理さん乙。
完結楽しみにしてます。
エネマ部分も是非読みたかったwと無茶を言ってみる
ドドソソタン、乙です!
編集さんの「損害賠償」云々の冷静さに、
他にできることもない彼のやるせなさを感じさせますな。
代理タンも乙!
いつも楽しみにしてます。
代理タンGJ!
拘束男どうなってんだろ・・・ワクワク
代理タン乙。待ってたよ。
代理たん良く来てくれた
まってたよー
ドドソソタン、あのゴッキー、あれでぬるめなんですかっ。
じゃあハードだったら…と色々想像しちゃった。
これ、まだ続くんですよね? 楽しみにしてます。
あれだけアンチに叩かれたにもかかわらず、
連続投下できる代理様はすごいですねぇ。
私だったら落ち込んじゃって2度とここにこれないし書けないわ〜。
きっと神経図太いんだね。
と、末ID=Oで書く497の神経こそしつこく超極太だw
携帯から書いてるんだからしゃあないやろ。
誰かさんと違って繊細やねんうち。
携帯から書くのって繊細なんですか?
そもそも、そんなに繊細な奴がここにいる訳が無い
代理タソ、続き楽しみにしてる!
ここのスレ住人は繊細じゃない奴ばっかって認めちゃったねwwwwwww
503 :
生徒指導 6:2006/09/13(水) 20:13:46 ID:1259RRSh0
楽しいというのがどういうことか知らないまま、俺は高校生になった。
そして高校で初めて、楽しいという言葉の意味を知った。
教えてくれたのは、新任の川崎先生。まっすぐで、優しくて、
本気で生徒のことを考えてくれる先生だ。責任感は強いけど
妙な使命感なんぞ持ってなくて、教師って仕事を楽しんでる。
だから生徒にも大人気だ。女子生徒には男子生徒とは違う意味でも
大人気。だって、先生、カワイイもんな。美形でもなくてフツーだけど、
全体的にカワイイ。髪にタンポポでも挿してあげりゃあ似合いそう。
保護者にも信頼されてるし、校長にもお覚えめでたい。そんな川崎先生が
俺に関心を持つなんてねーだろって思ってたのに。
俺は、自慢じゃないが成績は全国模試でも上の方。品行方正の優等生。
面倒くせーから悪いことは校外でやると決めているだけなんだけどな。
子供の頃から拳法道場に通っていると言う理由で、部活はやってない。
手間のかからない、かける必要もない、かけようもない生徒なわけ。
俺の方から懐かない限り、接点はないと思ってた。なのに。
「大島、あんまり冷めちゃうなよ」だって。
へぇ、よく見てるんだ? 人気があるのは伊達じゃないね。見せようと
しないものまで見えちゃうんだね。でも先生、相手が見せないでおこうと
思ってるものの全てが見えちゃうわけじゃないってこと、わかって
なかったんじゃない? 今後の課題かな? 手後れだけど。
準備室で無防備に後ろを向いていた先生を、俺の首から引き抜いた
ネクタイで、後ろ手に縛り上げた。先生はポカンとしている。
相談したいことがあるなんて見え見えの嘘にひっかかって、いそいそと
コーヒーを入れてくれていたところ。ばっかじゃねーのって思ったけど、
先生きっと嬉しかったんだろうね。俺がついに心を開いたって思った?
「大島! 何のつもりだ?」
「なんだと思う? 当ててみせてよ、センセ」
きいておきながらなんだけど、答を待たずに、先生の口にタオルを
突っ込んだ。
504 :
生徒指導:2006/09/13(水) 20:14:57 ID:1259RRSh0
ごめんなさい、間違えて1をまた投下しちゃいました。
お恥かしい。
505 :
生徒指導 6:2006/09/13(水) 20:15:30 ID:1259RRSh0
ベルトを外してジッパーを降ろして。よいしょとズボンをずり下げた。
ふぅん、先生、結構オシャレなのはいてんだ。ブルーグレイのハーフ
トランクス。せっかく半勃ちになってたのに、すっかり萎えちゃって、
もったいない。俺は、トランクスの上から先生のチンコに指を滑らせた。
形をなぞるように、何度も何度も撫でさする。へぇ、感じると
泣きそうな顔になるんだね、先生。チンコもすぐに硬くなっていく。
このままどんどん大きくしちゃいたい気もするけど、からかって
先生を恥かしがらせてみたいという気もする。先生のチンコが、
トランクスを押し上げ始めた。このまま大きくさせたら、上から亀さんが
コンニチハしそう。その光景を想像して、俺はちょっと笑ってしまった。
その声で先生が我に返ったみたいで、先生は俺をきっと睨みつけると、
懸命にクールダウンし始めた。目を閉じて、小さく息を繰り返して。あーあ。
なんか悔しいので、俺はそろそろとトランクスを下に引っ張ってみた。
「ううんんん―――!!」
先生が必死になって腹筋で起き上がろうとする。チンコをむにむにと
揉んでやったら、コテンと引っくり返った。なんだ、このかわいさ。
ありえねー。そのまま先生のチンコをやさしーく揉み込んであげる。
先生は「んっ、んっ」なんてカワイイ声を上げる。腰がもじもじ
動いている。いやがってんのかよがってんのか、よくわかんないところが
イイんだよねー。ハッキリさせたくなるじゃん。
ちょっと手の平に違和感を感じたので手を離してみた。あ、やっぱりね。
「センセ、濡れてきたよ。見る? 染みになってるよ」
報告したら、また睨まれるかと思ったのに、いや、いやって首を振る。
あーもう、カワイイなぁ。もっと苛めたくなっちゃうよ。もう一度、
トランクスを引っ張って降ろし始める。性懲りもなく先生が起き上がろうと
したので、鳩尾に軽く一発、お見舞いしてみた。先生は簡単に抵抗を諦めた。
うん、鳩尾ってちょっと突かれるだけでも気持ち悪くなるんだよね。
慣れてないならなおさらだ。簡単に脱がせちゃ面白くないから、わざと
ゆっくり引き降ろす。先生は悔しそうに涙を溜めて、顔を背けている。
俺ってSっ気があったのかな。こういうの、メチャクチャ好みみたいだ。
506 :
生徒指導 7:2006/09/13(水) 20:17:29 ID:1259RRSh0
ぷるん、って感じに現われた先生のチンコ。大きさは普通ってとこか。
ちゃんとムケてるけど、あんまり使い込まれてないような色合いだ。
彼女がいるとは聞いてないけど、過去にいたことくらいあるだろうに。
「センセ…もうべちょべちょだよ。気持ち良かった? 俺、上手いかな?」
先生がきつく瞼を閉じて、涙がすぅっと零れ落ちていった。キレイだなぁ。
てらてら光る亀頭を、指でツンとつついてみると、先生がビクッと体を
揺らした。尿道の周りを指の腹でスリスリ撫でてあげたら、先生の鼻から
甘ったるい息が漏れた。先っぽからくぷんくぷんと汁が滲み出してくる。
俺の指先と先生のチンコを透明な糸が結んでる。エロい! 楽しすぎ!
今まで何人女を抱いたって、ホント、性欲処理でしかなかった。
濡れてないと女もつらいだろって思うから適当に体をいじってやって、
そろそろかなってタイミングで突っ込んで、擦って吐き出してそれで終わり。
スポーツだな、ありゃ。相手をいじくり回して反応を楽しむなんて、
ジジイになってからでいいと思ってた。今日は俺のターニングポイントだ。
殴って脅して言うことを聞かせるのは、単純すぎて飽きが来そうだけど、
よがらせて思い通りに動くよう仕向けるのは、ゲームみたいで楽しい。
俺は新たに踏み込んだセックスの荒野で、さらに探求を続けることにした。
亀頭を責めつつ、毛の中から袋を引っ張り出し、猫の喉でも撫でるように
転がす。先生は「うう、うう」って言いながら、腰を小さく突き上げる。
ちょっと嬉しくなった俺は、親愛の情を込めて話しかけた。
「そうそう、どうせ抵抗できないんだから、楽しむ方が得だよ、センセ」
逆効果だった。先生はまたしても俺を睨みつけてきた。あんまり話は
しない方がいいのかもしれない。でも、こうやって気持ちよがったり
我に返ったりするのを繰り返してる先生を見てるのも、面白くていい。
もてあそんでる実感がある。
507 :
生徒指導 8:2006/09/13(水) 20:18:57 ID:1259RRSh0
今まで女にしてもらったことを思い出すと、ここらでフェラに移行って
とこだけど、さすがにそこまでは気が進まない。先生はカワイイし、
先生のチンコもカワイイけど、やっぱちょっと気持ち悪いよそれは。
してもらうなら構わないけど。……してもらう、か。俺は先生の顔を見た。
タオルを突っ込まれている口を。うん。してもらいたい。ぜひ。
俺のチンコもギンギンにおっ勃ってる。きっとパンツも濡れてるだろう。
俺は別に恥かしいなんて思わない。俺は、ズボンの前を広げて、
チンコを取り出した。先生が、また暴れ始める。いつになったら
諦めるんだろう。押さえつけながら先生の顔を見たら、えらい形相だ。
怖がってはいるんだけど、同時にメチャクチャ怒ってる。うーん、
フェラは無理かな。絶対噛まれるよな。それでもあっさりと諦めるには
惜しくて、俺は先生の口からタオルを引き抜いた。途端にスイッチON。
「ほどけっ、今すぐはなしやがれっ! 今なら、なかったことにしてやる!」
「あのさセンセ。俺の、しゃぶってくんない?」
「殺すぞっ、てめえ!」
駄目だこりゃ。俺は素直に諦めて、もう一度タオルを口に押し込んだ。
先生はあんまり頭が良くないな。そんなに逃げたきゃ、諦めたふりして、
おとなしく言うことを聞くように見せて、ネクタイを解かせりゃいい。
拘束されたままで凄んでどうする。
さて、口でしてもらえないなら、どうしようか。もちろん最終目的は
先生のケツの穴なんだけど、まだそこまで気分が盛り上がってない。
いきなりそこまで飛ぶのは、ちと苦しい。知識も何もないからな。
今日、先生を強姦することにしたけど、まったく突発的な出来事なんだ。
前々から俺と話をしたいってうるさかった先生に、今日も捕まった。
そして今日俺は、あまり機嫌がよろしくなかった。理由はないけど。
さらに俺は昼休みに、先生が他の生徒に囲まれて楽しくやってるのを
見ていた。あいつらとつるんでりゃいいのに、なんで俺を構うんだよ?
そう思ったら、すごーくイジワルな気持になった……という程度の
成り行きなんだよな、これが。で、イジワルをするとなればこれかなぁと。
508 :
生徒指導 9:2006/09/13(水) 20:19:56 ID:1259RRSh0
さてと、やっぱ、順当に考えたらアレだな。スマタ。やったことないけど、
要領くらい知ってる。俺は先生に覆い被さって、自分のチンコを
先生の太腿の間に突っ込んでみた。ふむ、悪くない。2、3度、
腰を上下させる。うん、気持ちいいかも。脚をもっとぎゅっと閉じて
くれないかなと思った時、まったく正反対のことが起こった。先生が、
脚を開いてしまった。足首は縛ってあるから、がに股になって。
俺が何をしようとしてるかわかって、嫌がってるらしい。唸り声を
上げてもがき回る。がに股と言い、この唸り声と言い、色気ないなぁ。
「先生、ちょっとくらい協力してくれてもいいんじゃね? さっき俺、
先生のこと気持ち良くしてあげたじゃん。まだイカせてないけど、……」
あー。そうだな。そういう手もあった。俺は先生ににっこり笑いかけた。
「そっか、途中で放り出したからセンセ拗ねてるんだ。ごめんごめん」
んなわきゃないのは百も承知だけど、意地悪を言ってみる。そして、
憤激で火を吹きそうな先生を眺めながら、更なる意地悪に取りかかる。
俺は、自分のチンコと先生のチンコをまとめて両手で握った。
俺のものの方がちょっとだけ大きくて、ほっとした。やっぱ、
身長なら10センチ、体重なら15キロは上回っているだろう
俺のチンコが、先生のより小さかったらイヤじゃん。
「うううう―――!!」
先生の声が大きくなった。目を見開いて、訴えるように首を振る。
「ね、センセ、これなら一緒に気持ち良くなれるから」
2本のチンコを擦り合せる。気持ち悪くなんてない。さっき俺が
大きくしてあげたかわいいチンコだ。ヌチャヌチャと音がする。
わざと音がするようにこねてやると、先生が顔を歪めてかぶりを振る。
こういう仕草も、なんか幼くてカワイイ。俺、今、すげーいやらしいこと
してるんだよな。直接的な刺激より、先生とこんなイケナイことしてるって
事実が、俺を興奮させる。
「センセ…俺、気持ちいいよ。センセも、気持ち、い?」
息が上がってきた。先生の鼻から漏れるせわしない息が、なんとも
いやらしい。ぎゅっと目を閉じて、眉を切なそうに寄せている顔も、
すげぇエロい。何もかも、エロ過ぎる。
先生の動きが、激しくなってきた。限界か。かなり我慢してるもんね。
俺だって、もうそろそろ辛抱効かなくなってきた。先にイクのはいやだと
思って、目の前にある先生の乳首を舐め回す。先生の体が跳ねる、跳ねる。
呻き声も激しい。これを『だめ、だめ』とか『いや、やめて』とかに
脳内変換すると、すげー興奮する。変態っぽいけど、先生の言いたいのは
正にそんなとこだろう。ラストスパート、手が攣りそうなほど激しく
扱き上げてやる。先生が唸り声を上げて体を硬直させた。チンコから
ビュクッビュクッとザーメンが噴き上がる。
「すげ、センセ、たくさん出たねー」
先生の腹に飛び散ったザーメンを眺めながら教えてあげると、
先生は弱々しく首を横に振った。自慰で射精した後ってなんとなく
嫌悪感が沸いたりするけど、それの強烈バージョンみたいな感じ?
でも俺がまだ終わってないんだから、あんまり脱力されても困る。
俺は、続けて先生のと一緒に俺のチンコを扱いた。射精した後に
刺激されるのがつらいんだろう、先生が苦しそうにもがいている。
そんな姿もまた妙に色っぽい。そうか、嫌がる川崎先生ってのが
俺のツボなんだな。
「センセ…イクよ……!」
俺は声をかけてから、先生の腹を目掛けてザーメンをぶちまけた。
一応、昨日の夜に一回ヌイてるんだけど、ドクドク出て来て止まらない。
たしか、男は高校生くらいが一番性欲が強いって聞いた。それって精力が
強いってのと同じなんだろうか。それにしても、こんなに出るとはね。
俺ってば、川崎先生を苛めるのがよっぽど性に合ってるんだな。
俺は絞り出すようにしてザーメンを出し切り、2本のチンコから手を離した。
先生のが、クタリと茂みの上に寝た。先生の腹の上はすごいことになっている。2人分だもんな。
俺はその大量のザーメンを、先生の腹から胸まで塗りたくって広げた。
先生はまた体をよじってるけど、さっきみたいな激しい抵抗じゃない。
とうとう諦めたか。生徒に扱かれてイッちゃったんだもんな。今更、
教師の威厳なんてあったもんじゃない。
==========今回ここまで========================================
生徒指導タン待ってたよー!
GJGJ!
またいいところで…続きが気になってしょうがないよ。
アンチが自らを「アンチ」と認めるなんてw繊細じゃなくて馬鹿なんでしょうね。
キモイ関西弁風な口調とかも世間からはみ出した糞オタク女モロ出し状態。
投下されたものが気に食わなければ読まなければいいという極簡単な選択も出来ない
脳無しキモ女はエロ部分だけコピペしてそこだけエンドレスに読みオナニーに
耽ってろ。
>511
申し訳ないがこういう煽りレスを作品の間に見たくないんで…
できれば絡みはしたらばでやってくれないか。
キの字に構うと同類だと思われるよ。
指導タン禿しく乙!
生徒指導待ってたー!
抵抗する先生がエロース。
喜ぶあんた達キモース
足下に転がった男がヒィヒィと泣いている。まだ若い。二十歳になったばかり
と言うところか。泣き声がカンに障って男の尻を蹴り上げる。一旦は余計に
高くなった泣き声が、すぐに抑えられる。俺が銃を向けたからだ。手首を
打ち抜かれて、撃たれるのがどれほど痛いかは思い知っているわけだ。俺は
銃を向けたまま男に「舐めろ」と命じる。男は俺のジーンズのジッパーを
下げて俺のペニスを取り出す。使い物にならない右手はぶら下げたまま、左手で
俺のそれを持って舌を這わせる。何度やらせてもド下手だ。まあ、ノンケなら
無理もない。なかなか昂ぶらない俺のペニスに男は焦り始める。目からは
ひっきりなしに涙がこぼれる。ご期待に添えるべく、俺は銃をこめかみに
押し当ててみる。男が青ざめ、必死に舌を動かす。その舌技に感じることは
なかったが、男の引き攣った顔は悪くない。適当なところでペニスを引き抜き、
銃把で男の顔を殴りつけて転がす。既にむき出しになっている尻が俺の方を
向く。俺は膝をついて男の尻を掴み、一気に押し入る。男が獣のように吠え、
そしてまたすぐに声を殺す。銃口は男のうなじに当てられている。
こんな場所まで、こんな男を助けに来る者など誰もいない。まだ杯事も
済ませていないチンピラ。修行がつらくてフケたと思われるのがせいぜいだ。
スタンガンで気絶させてここに連れてきた時も、「俺は何も知らねえ」と
言っていた。真っ当に考えればそのとおり。誰も、こんなチンピラから
金脈のような情報を引き出そうなどと考えてはいない。この状況はひとえに
俺の相棒のミスのせい。ターゲットを確定する情報を俺に届けるのは相棒の
役目。それをもらい損ねたまま、俺は今夜を迎える羽目になった。何度目かの
呪いを吐く。もっとも、俺が呪うまでもなく、友人ではない連中が相棒に
罪を贖わせている。命と言う一つしかないもので。何も長年組んで仕事を
してきた俺までがこれ以上呪うこともない。あとは、積み重ねてきた実績を
台無しにしないように、きちんと仕事をこなせばいい。
だだっ広い野っ原の隅っこの廃材置き場。あの小屋の中で取り引きがある
ことまでは知っている。あの道から車で来れば、駐車場所はまず間違いなく
あそこ。降りてから小屋までは五十メートル。この車の中から充分に狙える。
仕事の時間まで、あと二十分。トランクに入れておいた男を引きずり出す。
男は怯え切っている。後ろ手に縛られ、下半身を覆うものは何もない。
出来の悪いコメディのようだ。口に突っ込んでおいた男自身の下着を取り出す。
「もうすぐお前の知っている男が来る。その時、俺の質問に答えてもらう」
男ががくがくと人形のように頷く。時間が来て、車が一台現われた。俺の
予想通りの場所に車を停め、そのまま動かない。じきに、もう一台が到着。
ややあって二台の車から数人の男たちが現われる。俺はチンピラに聞きたい
ことを問う。チンピラが答える。その答が、俺の持って要る情報と整合性を
欠かないことを確認して、俺はもう一度チンピラをトランクに叩き込む。
仕事は、取引が終わってからと言う注文だ。
小屋の中に消えた男たちが、十分ほどで出て来る。俺は暗視スコープを覗き込む。
充分に狙いを定めて、引き金を引く。ターゲットの頭が吹っ飛ぶ。俺はすぐに
車に乗り込んで、急発進させる。あちらの道からこっちまで、直線距離は
近いけれど、道路は繋がっていない。追っては来られない。それでも慎重に
幾度も道を変えて、俺は一時間ほど逃げ回る。その間に依頼主に電話をかけ、
仕事が終わった事を連絡する。そろそろ戻ろうと決めて、山の中で車を停める。
荷物の始末が残っている。トランクを開けると男は口枷ごしに悲鳴を上げる。
俺が何をしたのか、そして自分が何をしてしまったのか、わかっているらしい。
俺は気にせず男を引っ立てる。男は狂ったように身を捩る。自分の運命も
悟っているらしい。俺はもう一度銃を向ける。男がへたり込み、だらだら
涙を流しながら俺を見上げる。言葉は聞こえなくても、命乞いをしているのは
よくわかる。俺は「お前次第で、助けてやらなくもない」と優しく声をかける。
男の目に希望が灯る。俺はもう一度、男に口で奉仕させる。今度は、どこを
どうしろと命じながら、時間をかける。男は文字どおり命懸けで俺に尽くす。
たった一日の間に上手くなったものだ。要はやる気の問題だ。
充分に固くなったペニスを男の口から引き出す。男は自ら俺に尻を向ける。
血がこびりついたそこに、俺はペニスを突き入れる。男は反射的に前に逃げ、
それから慌てて体を引き戻す。肩と顔を地面に押し付けて体を支え、懸命に
尻を振る。俺は銃口で男の耳やうなじを撫でて可愛がる。仕事の後はいつも
昂ぶる。いつも俺の熱を冷ましてくれた相棒は、今はもう地面の下にいる。
代わりにしちゃ貧弱だが、これも使い捨てとしちゃまあまあだ。俺は一気に
絶頂に上り詰めていく。今だと思う瞬間に俺は引き金を引く。チンピラの頭が
赤く割れると同時に俺は射精する。もはやどんな役にも立たなくなった
チンピラを、俺は崖下に蹴り落とす。幾度かぶつかる音がして、谷底に
粗大ゴミが落ちていく。俺はペニスをしまって車に戻る。町に出て、約束の
駐車場に車を入れる。いつもどおり、あとで懇意の車屋が引き取りに来る
手はずになっている。後始末はお任せだ。俺はねぐらに帰ってシャワーを浴び、
お気に入りのバーボンの封を切る。俺のために一杯、相棒のためには二杯。
少し考えてから、チンピラの冥福をも祈って更に一杯。寝ようとしたところに
電話がかかり、新しい仕事の引き合いが入る。俺は一応、相棒がもういない
ことを教える。相手はもう知っている。俺は一人で仕事をしていた頃のことを
思い出し、相棒がいたことを忘れる。
終
GJ
乙
端麗辛口スーパードライ。乙です。
殺伐GJ!
冷酷GJ!
ま、ちょっと休憩しますか。メインディッシュのケツの穴は、その後だ。
いくら俺が性欲真っ盛りの高校生だと言っても、立て続けにやりたくはない。
抜かずの3発とかよく聞くけど、そりゃやればできると思うけど、
楽しいと言うより苦しそうだ。先生がのそのそ起き上がろうとする。
後ろ手に縛り上げてるから、仰向けに寝てると痛いんだろう。肩を掴んで
起こしてあげた。別に俺は先生に痛い思いをさせたいわけじゃない。
優しくしてあげれば、少しは協力的になるかも。足首も縛ってあるから、
先生は座りにくそうにしている。それを解いてくれと催促するように、
先生の涙で潤んだ目が俺と足首を交互に見た。暴れられたら嫌だなとは
思いながらも、とりあえず俺は先生の足首を縛っていたネクタイを解いた。
もし暴れたら、すぐにもう一度縛り上げられるように気を付けながら。
先生は、暴れたりしなかった。疲れた様子で床にぺったり座り込んで、
さらに俺に訴えかけるように視線を投げる。口がもぞもぞ動いてる。
タオルを取って欲しいらしい。落ち着いてるし怒鳴ったりしないだろうと
踏んで、タオルを引き抜いた。先生は、痛いのか、幾度も口を開け閉め
している。それから、きっちりと俺の目を見て、淡々とした声で命令した。
「ほどけ、後ろも」
復活早いな、先生。さっきはあんなに怯えてかわいかったのにさ。
手まで自由にしちゃったら、協力するどころかまた暴れて大変かもしれない。
心配になったので黙ってじっとしていた。
「ほどくんだ、大島。話はそれからだ。どうしてこんなことしたのか、
ちゃんと聞いてやる。何か問題があるなら力になる。だから自棄になるな」
……先生。天然ボケにも程がある。
どうしよう。もういっぺん、足も縛った方がいいか。それとも、このまま
押し倒しちゃえばいいかな。うつ伏せにすれば縛らなくてもいけそうだし。
俺は先生の肩を押した。
「おいっ、大島っ! 何をしている!」
「何って、センセ、俺の言うこと全然聞いてないんだから。俺、
センセのこと強姦するんだってば。なんで今ので終わりだと思うわけ?」
「なっ…」
先生の顔が強張った。それから、俺の腹にドカンと衝撃が来た。急所は
外れてたけど、先生の足が俺の腹を蹴ったわけ。大して痛くもなかったけど、
とっさに手を離してしまった。先生は必死に起き上がって、ずり下がる
ズボンに邪魔されながらドアに突進した。根性あるなぁ。パンツ降ろされて
ケツもチンコも丸出しで、腹がザーメンまみれで、外に出ていこうとは。
生徒にこんな恥かしいことされちゃったってバレても、構わないんだ。
ケツに突っ込まれるよりはマシってことか。手強い。うん。そうでなくちゃ。
ドアにたどり着いた先生は、開けようと背中をドアに付けて、後ろ手で
取っ手を探っている。ドアをスライドさせようとするけど、開かない。
当たり前。俺が鍵かけといたもん。俺も立ち上がってドアに近づいた。
「やっ、いやだっ、来るな!」
先生は俺を見て慌てて――本当にメチャクチャ慌てて、鍵を探っている。
鍵は難しいよね。先生が鍵を探り当てる前に、俺が先生の肩を掴んだ。
「は、離せ、離せっ! 触るな! いやだ!」
先生が死にもの狂いで体を捩る。うわー、ゾクゾクするなー。
やっぱ、協力してくれなくてもいいかも。俺はわざと先生の体を拘束せずに
暴れさせて、それを鑑賞した。ゆっくり楽しまなきゃもったいない。
「だっ、誰か、誰かーっ! 助けてっ、助けてくれ、誰か来てくれーっ!」
力になってやる…なんてカッコイイこと言ってた先生がなりふり構わず
他人の助けを求める姿は、滑稽と言えば滑稽だ。でも、それだけ怖くて
気持ち悪くて嫌で嫌でたまらないってことだよなぁ。そう実感できるから、
俺にとってはなかなかオイシイ光景だ。
先生にとって不運なのは、この準備室のある棟が他の棟から離れた
ところにあって、他の部屋が物置だの家庭科室だの、放課後になると
まったく人が来なくなる場所だってことだ。俺はもちろん、それを
計算に入れてここに来たわけだが。ついでに言えば、棟の入り口の
ドアにも内側から鍵をかけちまったんだ。先生は人気があるから、
いつ誰が準備室に遊びに来ないとも限らないからな。と言うわけで、
先生がどんなに助けを求めても、誰も来ちゃくれないわけ。
それでも声を聞きつけられる可能性がないわけじゃない。タオルは
くわえておいてもらわなくちゃ。でも先生も学習能力がゼロって
わけじゃないみたいで、歯を食い縛ってそれを拒む。面倒なんだけど、
抵抗された方が燃えるのも事実。先生のやることは、一々俺のツボだ。
しかしいつまでもこうしていても仕方ない。俺は先生の鼻を摘まんで
口も押さえつけた。呼吸を完全に妨げたんだ。すぐに先生がじたばた
し始める。苦しそう。目が恐怖に見開かれている。ああ、こんなことに
ゾクゾクしちゃう俺って犯罪者予備軍? てか、今俺がしてることが既に
犯罪なんだけど。押さえていられないくらい暴れ始めたので、口を
押さえていた手を離した。先生が口を大きく開けた。そこにタオルを
突っ込む。簡単なもんだ。
先生を引き摺って部屋の奥へと戻ろうとしたが、先生はまだ抵抗する。
体を、ドアにドンと打ち付けた。蹴破って逃げようってか。逃げ切れる
わけないってば。あ、いっぺん逃がして鬼ごっこするのも楽しいかも。
でもそうそう時間をかけてちゃ、下校時間に引っかかっちまうよな。
俺はともかく、先生は職員室に戻らなきゃいけないんだし。鬼ごっこに
未練を感じつつ、俺は先生の顎に掌底を入れた。そんなに強くは
打たなかったが、先生が腰からストンと落ちた。脳に直接響く場所を
狙ったからだ。ホント、師範に感謝するよ。拳法なんてなんとなく
習ってただけだけど、マジ役に立つ。足下のおぼつかない先生を
机まで運び、上体をうつ伏せにして寝かせた。まだ頭がぐらついて
いるんだろう、抵抗はないも同然だ。脚からズボンとトランクスを
引き抜いて、下半身を裸にする。それから、まずは右の足首を、
先生のネクタイを使って机の脚に縛り付けた。そこで、また先生が
頑張って反撃を始めた。左脚を必死に後ろに蹴り出してくる。
見えてないわりに、俺の口にクリーンヒットした。さすがにこれには
ムッと来た。でも敢えて何も言わずに、先生のベルトで左足も固定する。
やっと準備完了だ。
一歩下がって、自分の仕事ぶりを見てみた。先生は上体を起こして、
俺を振り返って睨みつける。拘束を緩めようと乱暴に脚を動かして、
机がガタガタとうるさい音を立てる。どこまでも諦めないんだね。
さっき蹴られた口元を舐めてみた。唇が切れていて、血の味がする。
ゾクゾクしてウズウズしてワクワクする。これは知っている、そうだ、
拳法の試合でもたまに感じる、高揚した感覚だ。目の前にいる男を
圧倒し、ねじ伏せて、這いつくばらせたい。
俺は自分のズボンからベルトを抜いた。ためらいがないわけじゃない。
でも先生がちょっと怯えた目をして、それが俺の火を煽った。
俺はベルトを振り上げ、先生のケツに打ち付けた。
「うううー――!!」
先生が悲鳴を上げて背をのけぞらせた。続けて、二度、三度と打ち下ろす。
想像したより軽くて鋭い、ピシッピシッと言う音が部屋に響き渡る。
打つ度に先生の体が跳ねた。鞭から逃れたいんだろう、メチャクチャに
ケツを振る。無駄だよ。逃がすもんかよ。自分が薄く笑っていることに
気付いた。先生を痛い目に合わせたいわけじゃないって思ってたのは、
ほんの10分前くらいだって言うのに、今俺は先生を痛めつけて喜んでいる。
もっと痛がれよ。ああ、止まらなくなったらどうしよう。先生を壊しちまう。
もうやめなきゃと思いながら、俺の手は勝手に動いて、先生を打ち続ける。
先生のケツは真っ赤に腫れ上がっている。立っていられなくなったのか、
上体を机の上に倒している。ベルトがケツに食い込む度に、先生の喉から
くぐもった悲鳴がほとばしる。俺の残酷な気分はどんどん盛り上がって、
俺は、先生のケツの谷間を目掛けてベルトを思いっきり振り下ろした。
タオル越しの絶叫。それがもっと聞きたくて、俺は繰り返しそこを打った。
やがて、先生はケツを揺するのさえやめてしまった。
※スカ表現あり注意
===========================================================
やめることができたのは、先生のおかげだった。何か水音のようなものが
聞こえてきて、俺は思わず手を止めて、その音の元を探した。その音は、
先生から聞こえてくる。よく見たら、先生がションベンを漏らしていた。
大した量じゃない、ショックでちょっとチビったって程度。それでも、
机の下には水溜まりが出来ている。俺は大きく息をついて、ベルトを
放り捨てた。憑き物が落ちたような気分だった。先生のチンコから、
ポタポタと雫が垂れている。ピクリとも動かない先生に近寄って、
顔を覗き込んでみる。気は失ってないけど、目からは光が失われていた。
茫然自失ってやつかな。俺はそっと先生に覆いかぶさって、耳元に囁いた。
「ごめんね……そんなに怖かった? もうしないからね、センセ」
先生は何の反応もしない。俺は先生のほっぺたにチュッとキスしてから
体を離し、周りを見渡した。あった、あった。雑巾。それで床の
水溜まりを拭き取った。だって、放っておいたら匂いが染み付くだろう?
先生も、そんなの嫌だろうし。それから、その雑巾を、手近にあった
コンビニの空袋に突っ込んで、口を固く縛った。これで匂いもしない。
それから、元気なくぶら下がっている先生のチンコを見た。こっちも
きれいにしてあげたいけど、雑巾ってわけにはいかないよな。さっき床を
拭いちゃったし。なんかないかな。あ、ウェットティッシュがある。
これでいいや。それを二、三枚抜いて、俺は先生の亀頭を丹念に拭った。
その途端、先生の体がまた跳ね上がった。
「ウッ、ウウッ、ウ―――!!」
すっごく切羽詰まった感じの唸り声、えっ、なんかこれってヤバイ?
「センセ? どうしたの?」
立ち上がろうとした時、先生が体を起こそうとして弾みがつき過ぎたらしく、
尻餅をつくように倒れてきた。とっさに抱き留めて、腰を下ろす。
後ろから先生を抱きかかえた形だ。これってちょっと感じ良くない?
==========今回ここまで========================================
ちょっとどころか最高にイイです。
乙です!
好みだGJ!
続き待ってます!
大好きだー!
続きが早く読みたいよ
次回どこまでwktk
はぁはぁGJ!
535 :
資料室:2006/09/18(月) 03:43:49 ID:QFk+Hpd60
根元を戒められ、高崎の指を後孔に含まされながら祐一はぼんやりと考えた。
一体、どうしてこんなことになったのだろうか…。
かたや室長と、かたやようやく入社二年目に入ったばかりの平社員だ。
名目上部下ではあるものの、仕事で直接指示を受けることもない、そんな遠い存在だった。
それでも祐一は無条件に室長である高崎を尊敬し、そして憧れていた。
それなのに、何が悪かったのだろう。
自分の何が悪くて、こんな事態を招いたというのだ。
そういえば配属が決まり、高崎に挨拶をしに行ったときだった。
妙に顔をじろじろと見られ、なにやら気まずくて俯いてしまったのを覚えている。
もしかしたら、あのときから目を付けられていたというのだろうか。
高崎は最初から、そういう目で自分を見ていた。
あの時酔いつぶれなければよかったとか、そういうレベルの話でないとしたら…。
だとしたら、ずっと無邪気に彼を信じていた自分は、一体何だったんだろう。
……胸が締め付けられるような思いがした。
536 :
資料室:2006/09/18(月) 03:45:05 ID:QFk+Hpd60
祐一は自分の後ろで、金属音が響くのを聞いた。
高崎が自分のベルトを緩めている音だろう。
「あ……」
祐一の肌が粟立った。
高崎の掌が、前から祐一の内腿に回りこんだのだ。
「…ひっ、や…やめ…っ、ぁ…」
「ははは、ちょっと撫でさすっただけで、そんな声を出せるんだからねぇ。
君の身体はどこもかしこも感じやすくて、こっちが扱いに困るくらいだ」
「ち、違う、……あぅっ!」
内腿を突然強くつねられ、祐一は悲鳴を上げた。
「口答えか? いけない子だ。あんまり反抗的な態度をとっていると、ねぇ……。
どうなるかわかっているだろう?」
「ひっ」
高崎は祐一の内腿をなで上げると、痛々しいほどに張り詰めた、祐一の股間のそれを握り締めた。
そこは根元を黒いつづり紐で戒められ、欲を解放することも許されない。
拷問に近い状態のそこに、高崎は爪で刺激を与えた。
「やっ、あああっ、やめて! ごめんなさい、室長! ごめんなさい…あぁーっ…」
先端をくじられ、祐一は泣き喚いた。
「そうそう。素直な君が一番かわいい。君は、ただ私のいうことを聞いていればいいんだよ」
祐一のすすり泣きの声が、薄暗い空間に響いていた。
537 :
資料室:2006/09/18(月) 03:47:18 ID:QFk+Hpd60
もうこれ以上高崎からの仕置きを食らいたくない。
祐一は従順に高崎の命令に従った。
震える足に必死で力を入れ、棚に寄りかかって身体を支える。
「両手で、そう…自分でお尻を開いているんだよ。いい子だね。すぐに入れてあげるからね」
「う…っ…、はぁ…っ」
祐一の頬はもう涙でべとべとに塩辛くなってしまっていた。
両手で自分の尻の肉を掴み、左右に開かされている。
高崎が入りやすい様にだ。
自分がどんなに惨めな格好をしているのかなどという考えは頭から締め出した。
この際、何をかまっていられるだろう。
恥ずかしかろうが、屈辱的だろうが、もうどうでもよかった。
お願いだから、お願いだから…。
早く終わらせて解放して欲しい。
「いい子だ」
祐一の必死さが、伝わったのだろうか。
高崎は祐一の髪の毛にキスをすると、祐一の腰を掴んだ。
ああ…………。来る。
尻の狭間に高崎の熱い昂ぶりが滑り込むのがわかった。
割れ目の落ち窪んだラインを熱いものがゆっくりとなぞってゆく。
やがてそれは蕾へと達し、入り口に押し当てられた。
538 :
資料室:2006/09/18(月) 03:48:41 ID:QFk+Hpd60
「……っ」
すでに覚悟はしていたものの、やはり身がすくんでしまう。
身体を硬くした祐一に気づき、高崎は祐一の耳元にささやいた。
嘘のように、優しく。
「力を抜いて……ほら」
「む、無理です、……嫌」
小さく高崎が舌打ちするのが聞こえる。
内腿にもう一度手が回される。身体を支えようとしているのだ。
崩れかけていた体を足の間から持ち上げられた。
「支えていてやるから。力を抜きなさい」
「ふ……う、あ、あぁぁっ!」
わずかな隙をつき、高崎が祐一の中に入り込んでくる。
一気に奥まで貫かれた。
「だめだよ、手はお尻のまま」
祐一は思わず尻から離してしまった手を、慌てて元に戻した。
どんな些細な事でも、今は高崎の機嫌を損ねてしまう方が恐ろしかった。
反抗の一つも許されない。
資料室の棚に押し付けられ、尻を開かされ、後ろから犯される。
それがどんなに恥ずかしいことなのか、そんなことを考える余裕は
もう祐一には残っていなかった。
539 :
資料室:2006/09/18(月) 03:50:18 ID:QFk+Hpd60
「はぁ…っ、ん………」
反射的に中の異物を押し出すように後孔に力を込めてしまう。
それが高崎のものを締めつけてしまうのが、祐一にはたまらなかった。
これではまるで、自分が犯されるのを悦んでいるようではないか。
高崎が耳元で熱い息を吐くのがわかった。
「いいね…君の中。絡み付いてくるし、熱い……」
そう言うと、一旦奥まで突き入れたものを、ぎりぎりまで引きぬく。
そして、突き上げた。
「あぁーっ!」
脳天まで貫くような衝撃が走る。
十分に解されていたとはいえ、狭い後孔を押し広げられる感覚は例えようもない。
高崎が祐一の耳元でくっくっと喉の奥で笑うのが聞こえた。
「君ねぇ…気持ちいいのはわかるんだけど、あんまり大きな声出すと外に聞こえるかも
しれないよ? 色っぽい声だからね。何をされているのか、ばれるかも」
「あ…、た、助けて下さい……」
祐一は振り返って高崎の目を見ながら懇願した。
両手を尻から離すことをまだ許されていない。
こんな状態で、自力で声を抑えるのは不可能だ。
高崎に口を塞いでもらうか、口に布でもかませてくれないと、到底無理だ。
540 :
資料室:2006/09/18(月) 03:52:06 ID:QFk+Hpd60
「ふうん、私にお願い事ねぇ。ふふ、どしようかな…」
「お願いです……」
なんでもしますから、お願いします…。
祐一は、一歩間違えれば命取りになりかねないような危険な台詞を口走っていた。
「あはは、なんでも? なんでもか、すごいな。
そんなかわいいお願いの仕方されたら、さすがに困るなぁ…」
高崎の指が祐一の唇をなぞる。
「やわらかいね…」
高崎は顔を寄せ、涙と唾液で濡れた祐一の唇に軽くキスをした。
「手を離していいよ。自分で口を抑えていなさい」
ようやく尻から手を離すことが許された。
祐一は両腕を棚に乗せると、その上に顔を突っ伏せ、必死で噛み付いた。
シャツが唾液で濡れることなど、かまっていられなかった。
「んっ、んんっ、うーっ!」
高崎が突き上げてくるたび、くぐもった悲鳴を祐一は漏らした。
「ん、んんぅ! あぅ、んー…」
前立腺をえぐるように突き動かされ、祐一は身悶えた。
541 :
資料室:2006/09/18(月) 03:53:33 ID:QFk+Hpd60
どうしようもない快感が全身を駆け巡る。
そこを刺激されると、否応なしに反応してしまうのだ。
それなのに、そこの根元はきつく戒められ、達することもできない。
「ん、んぅ」
乳首を軽く引っかかれ、思わず中の高崎を締め付けてしまった。
高崎のものに自分の粘膜が絡みつく感触が生々しく伝わってくる。
「は…、いやらしい身体だね」
祐一は必死で首を振った。
自分の身体が高碕を悦ばせているのは事実だ。
だが、性感を持つ以上、身体が反応してしまうのはどうしようもないことなのに…。
祐一は、自分の身体の浅ましさに死んでしまいたくなった。
「ん、……ひっ!」
高碕は祐一の内腿とわき腹に手を当てて、祐一の身体を支えていた。
その手がときおり位置を変える、その動きにすら感じてしまう。
淫らな身体…?
違う。悪いのは高崎ではないか。
高崎が無理矢理自分をこんな風にした。自分の欲望を満たす道具にした。
欲におぼれているのは高崎ではないか。自分からこんな風になりたかったわけじゃない。
「く…っ」
高碕の身体が張り詰めるのを感じた。
次の瞬間、高碕は祐一の奥に熱い体液を放った。
(続く)
ししししし資料室タンが来てくれた―――!!!
そろそろまたクレクレの舞いを踊ろうかなと思った矢先だったよ!
嬉しい、嬉しいよ! 今回も、すげぇすげぇツボだよぅ!
これ以上はやかましいので、したらば行ってくるー!
資料室タン、ありがとう!
資料室タン乙です
資料室さんありがとう。
続き楽しみにしています。
長文を大量投下します。
現代もの。電波風味。
エロは19−11以降、アナル舐めがメインです。
シリーズ完結しています。
【注意】
前2作(特に『ドードーソーソー』)未見の方には、不親切な書き方をしています。
シチュとかいろいろ電波電波しているので、
ストーリーに整合性を求められる方、
「ありえねぇー」系が苦手な方はスルーお願いします。
あ あ 、 も う 、 い や だ 。
堪 え る と こ ろ 迄 は 、 堪 え て 来 た の だ 。
怒 る 時 に 怒 ら な け れ ば 、 人 間 の 甲 斐 が あ り ま せ ん 。
(中略)
私 は 、 ち っ と も 泣 い て や し な い 。
私 は 、あ の 人 を 愛 し て い な い 。
は じ め か ら 、 み じ ん も 愛 し て い な か っ た 。
(太/宰/治/『駆/け/込/み/訴/え』より)
私は“名無し”。神より産まれし者。
「読み手」どもは、私が「神に嫌われている」と噂する。
「出番ないし」、「居てもコマの角だし」。「戦闘要員って感じ?」、「いいように扱われてるよね」。
ああ、火のない所に煙は立ちません。すべてが真(まこと)の事なのです。
神は酷い。あの人は鬼畜です。犬畜生にも劣ります。
あれは満天の星が似合いの夜でした。
いつもの様に私が、皆と離れた所で独り食事を取っておりましたら、
突然、ポン、とジュウローザめが肩を叩いたのです。
「あっちで一緒にあゆ喰わねえ?」
皆が囲んでいる焚き火を右手の親指で差し示しながら、ジュウローザは私に笑いかけました。
5年。共に旅をしてきて5年、はじめての出来事でした。
この5年、4人の仲間たちは常に、
「神によって『独りを好む』とされた」私が「望む」ほどよい距離をとってくれておりました。
有り難いことです。
かつて私は目元に暗い影のある「人斬り」をひとり知っておりました。
はじめて刀を交えたとき、私はやつに私と同じ臭いを感じ嬉しく思いました。
けれども、次に会ったとき、やつは「影」を失っていたのです。
「副長」と呼ばれ近衛隊を指揮するやつの目に険はなく、
「隊長」と呼ばれる男がやつの傍らで豪快に笑っておりました。
「鳴かぬなら 代わりに鳴こう ほととぎす」。
神は雑誌の扉絵に上記の川柳を添え、隊長めを描いたことがございます。
「懐が深く強引。捨て犬を拾いたがる男」。
神がそう設け定めた男にかつての「人斬り」が拾われ、狂犬から忠犬に成り腐ったのを私は悟りました。
不遜な隊長めは、自分の思い通り無理矢理やつの心の扉をこじ開けて、
ずけずけ、飄々と分け入っていったのでしょう。
私はやつを哀れに思いました。私の仲間は私の生き方に土足で踏み込むような真似は致しません。
皆、仲間の領分をわきまえております。故に私は私でいられるのです。
「ほら、」と差し伸ばされたジュウローザの「左」手に私は戸惑いました。
越境でしょう。仲間の領分を逸脱する行為のように思えました。
何より、刀を「右」で持つジュウローザが、左利きの私に合わせて手を差し伸べたことに
私は固まりました。あり得ない。ああ、あり得ない。あり得ない。
天真爛漫といえば聞こえはいいが、ただただガキなだけの青二才。
ジュウローザめに、このような細かい気遣いが出来るわけがないのです。
躊躇していると強引に腕を掴まれました。
そのまま皆のもとへ引きずるように連れられ、私は皆と火を囲むことに……。
ぱちぱちと軽快な音を立てて舞い上がる火の粉。串に刺さった鮎が焼ける匂い。
焚き火に集う仲間たちの輪にこの私がいる不思議。
濃紺の夜に燃えあがる赤い炎の美しさに魅入っておりましたら、ハチベエによく焼けた鮎の串を渡されました。
かぶりつこうかどうしようか私は迷いました。
さすがに毒が入っているとは思いませんでしたが、
私は用心の為、ひとが作ったものは決して食べない「キャラ」なのです。
第一この鮎を食べるには、神から「人前で決して取ってはいけない」と定められた黒子頭巾を
皆の前で取らねばなりません。私は頭を下げハチベエに串を返しました。
しゅんとするハチ公に、心(シン)から底(ソコ)から申し訳なく思いましたが、
私の一存でどうこうできる事ではないのです。
「あなたね、仲間の前でぐらい頭巾を取りなさいよ」
火に枝をくべながら、人当たりのよい笑顔でやんわりと私を窘めるシチノスケに、
私は首を横に振りました。その時です。
「こんなもん被ってちゃ喰えねえだろ?」
キュウタロウの腕が私の頭巾に伸ばされているのに気がつき、私は咄嗟に身を引きました。
腕をかわしながらとハッとしましたが時遅し。「おとり」のキュウの字に気を取られた瞬間、
わたしの頭巾はジュウローザの手の中に。あっという間の出来事でした。
「俺はあんたも、あんたの顔も好きだぜ」
からりと笑うジュウローザの屈託の無さに私は負けました。
再度、差し出された鮎を受け取ると、ハチ公がにこーっと笑ってくれたのを覚えています。
身のしまった鮎のうまさ、香ばしさ。「こころ」も「からだ」もあたためてくれた焚き火。
見上げれば満天の星。全てが出来過ぎていました。認めたくはないけれども何かがおかしい。
まるで誰かに幻影を見せられているような違和感が随所に満ちておりました。
「超いっぱい星が見える!凄ぇ〜!!」
大きく寝ころんで星空を眺めるジュウローザをまねて
皆で空を見上げながら感じたのは、名湯につかっているかのような心地よさと「神の息吹」!
私は弾かれたように起きあがり、神から与えられたフタ振りの刀を抜きました。
所詮すべては欺瞞に満ちた「神の夢」。私にはそれがわかりました。わかってしまったのです。
心根のやさしいジュウローザは、私を慮り声などかけません。
ひとの嫌がることなど決してしないキュウタロウが、私の頭巾に手を伸ばすことも然り。
食べないと知っているハチベエが、私に食べ物を差し出すこともありませんし、
いつも仲間を叱りとばしているシチノスケも、私には遠慮して小言などいいません。
それが私の仲間の「ありのまま」。
ありったけの力を込めて私は刀を振るいました。爆音と閃光。
虚空いっぱいに張りめぐらされた「鏡」に映っていた「まやかしの光景」は、
私が飛ばした衝撃波ともに粉々に飛び散ってゆきました。
きらめく星も、あたたかな焚き火も、
仲間たちの姿も何もかもが消え失せました。
そうして私は、ねっとりとした暗がりが広がる虚空で、
「神」と出逢ったのです。
私に「夢」を砕かれた神は、キョトっとした事態を飲み込めていない表情で佇まれておりました。
(「神」は「御霊(みたま)」だけで在らせられましたが、ひとの形を象られておりました)。
神の「御神体(おからだ)」は何処だろうか?
何とはなしに、その様なことを思った瞬間、
不意に、神の「御神体(おからだ)」が下界で厠の様に使われているさまや、
神の不自由な「御神体(おからだ)」に「立つ」ことを強いては、
「御神体(おからだ)」が倒れるさまを楽しんでいる調教師(Dr.)が見えました。
まるで千里眼の持ち主になったかのようでした。
嬲られても嬲られても、「御神体(おからだ)」は気丈さを失わず、
息を吐いては吸い、食物を摂取してはこなしながら、
「御霊(みたま)」の帰りを待ち望んでおられました。
見つめていると、「御神体(おからだ)」の苦しげな息づかいまでが聞こえてくるような気がして、
私は感情と涙腺がゆさぶられました。
「御神体(おからだ)」が艱難辛苦に堪えてらっしゃるときに、
ぬくぬくと身勝手な「夢」を見られていた「御霊(みたま)」に吐き気を覚え、
気がつけば私は、眼前の神(みたま)に切っ先を向けておりました。
「御神体(おからだ)」が苦しまれているなら、「御霊(みたま)」も共に。
そうであってこそ均衡がとれるというものです。
いいえ、いいえ、違います。
私が神(みたま)に刃を向けたのは「御神体(おからだ)」を思ってのことではありません。
この5年、「意地悪くこき使われて来た」からだ。そうだ、そうに決まってる。
ここで逢(お)うたは盲亀(もっき)の浮木(うぼく)、私はずっと神が憎かった。
「誰も見てねえよ」と揶揄される背景の奥の奥、
大抵の者がスルーするコマの端、私はいつでもそのあたり。
主役の「週」どころか「コマ」さえない。
「決めゴマ」に焦がれ、「扉絵」に焦がれ、どんなに「カラーページ」を夢みたか。
「お涙頂戴」を狙う安いシナリオでいいのです。私も見せ場が欲しかった。
ときに、“名無し”は大丈夫だからと仲間に置いていかれ、
「読み手」どもには忘れられ、それでも私は働いた。
斬って斬られて、斬り殺しながら思ったことはただひとつ。
私の生き死には話の流れに関係ない。
大怪我だのあぼんだの、そういう「神の手」がないと
登場人物を動かせない漫画というのもどうかとは思います。けれども、
その死が、その怪我が、話に絡むのならそれでいいではないですか。キャラ冥利につきるでしょう。
不覚にも太刀を浴び、無駄に血を流すたび、私はこの展開に何の意味があるのだろうと思っておりました。
そうしてある日、私は気がついた。ただ神は私を痛めつけたいそれだけだ。
峰と呼ばれる神の僕(しもべ)が神に歪んだ遊びを強いるたび、神は私を酷く扱った。
神がちんぐり返しでケツに苦瓜(ゴーヤ)を受けた翌日、シチノスケが仲間になりました。
ジュウローザ「十」、キュウタロウ「九」、ハチベエ「八」……。
私はね、私が、この“名無し”めが「七」のサムライだとずっと思っていたんです。
私は涙を流さず泣きました。
土のついた長い牛蒡を激しく出し入れされた翌日は、もっと酷かった。
私の黒装束には必ず御手ずからベタを入れて下さっていた神が、アシめに塗りを託されたのです。
私は唯一の、唯一の支えを、こころの拠り所を失った……。
ホワイトで消されたのは、神が大きな生たこを頭からまるまる入れられた翌日のことでした。
いろんな事がありました。
最近では、山芋とすりこぎを突き立てられた際、神は脳内で私を滅された。
私は何でも知っています。神の愚かさも辛さも何もかも。
神は峰めを好いています。峰めに嫌われたくないがゆえ、神は何をされても抗わない。
そうして神の蟠りは私に向けられる。
ああ、神は峰めの本性をご存じない。峰めに比べれば私の方が遙かに神を愛しています。
私は誰より神を愛しています。神の御心が楽になるのなら、私はどんなに酷い扱いを受けてもかまわない。
いいえ、いいえ、こんな扱いはまっぴらだ。私はあの「人斬り」が羨ましい。
いいえ、いいえ、私は神の笑顔が見たいのです。
神、神、峰めではなく、どうか私を、この“名無し”めを見てください。
峰めは蜘蛛です。毒蜘蛛です。
面倒見のよい振りをして神に近づき、
神の「こころ」と「からだ」の真(まこと)を手にいれたのちに放り捨て、
高笑いをしたいのです。あれはそういう男です。
峰めは神が妬ましいのです。あれは、なりたくてプロになれなかった負け犬です。
「オレは専業アシが適職です」だの、
「先生の漫画を手伝えるのが最高です」だのなんだの嘯いているのを
耳にしたことがありますが、あれらは全て負け惜しみに違いない。
御歳18でデビューされ10年。業界1位の漫画雑誌でご活躍なさっている神が、
峰めは大層羨ましく憎らしいのです。捻じ伏せたくてたまらないのです。
けれども、漫画では到底かなわない。だから、おからだを苛むのでありましょう。
「すれ違ってる両想い」ではありません。
峰めが神に強いる遊びは、この頃はやりの「ソフトなS&M」ではありません。
神は峰めにただただ疎まれているのです。峰めの秘密を教えましょう。
原作者に激似の絵が大人気。腐兄サークル最大手「トム・キーティング」。
峰めの「サークル」です。
峰めは乱れる神を映写機や写真機におさめ、「同人」とやらを描く際の資料に使っておりました。
原作者とキャラを喰う。
これもまた親子どんぶりと呼ぶのでしょうか。
あぁ、峰めは屑だ。悪人だ。あれのしたことで称揚できることはただひとつ。
神に「ホ/ー/ム/ス/タ/ー」を献上したこと、それだけだ。
神の降誕会(こうたんえ)、峰めは神に「ホ/ー/ム/ス/タ/ー」を捧げ奉りました。
家庭用、星空投影機(プラネタリウム)。
天井を「星祭りの夜」の天(そら)に変えるそれを神はとても喜ばれました。
そうして神は、嬉しさのあまり一枚の扉絵を描かれたのです。
私めの絵でした!!!
結局あの絵は峰めに贈られ、扉になることはありませんでしたが、
それでも私は神が私を描いてくださったのが堪らなく嬉しかった。
神の扉絵は特別なのです。
主要キャラの全身ショットに「イメージソング」のおまけ付き。
たとえば、隊長めには例の「ほととぎす」の川柳(うた)が、
ジュウローザには『荘子』の井蛙(せいあ)が添えられておりました。
「井の中の蛙 大海を知らず されど天の蒼さを知る」。
ジュウローザにぴったりだと思いながら、どうせ神は私には歌など用意されてまい…と
すさんだ気持ちになったのを覚えております。
それ故、神が和歌(うた)付きで私めを描かれたのがまっこと夢のようでした。
おそらく台風(のわき)に荒らされたのでしょう。
絵の中で私は、風がさわぎ、草花が吹き乱れた野っ原に立っておりました。
私の右手には刈萱(かるかや)。添えられた和歌(うた)は【古今六帖・六】。
まめなれど よき名も立たず 刈萱の
いざ乱れなむ しどろもどろに
それが神が描かれた私の絵。
まじめにやってきたのに、あんまり評価されねえや。
そんならいっそのこと、みだれに乱れてやろうか。
風に荒らされた刈萱みてえにさ。
私にこの和歌(うた)を添えられた神の真意はわかりません。
私はただ、「もっと我が儘に生きてもよいのだ」と受け止めました。
「今宵、あんたと寝乱れたい」。
(隠された和歌(うた)の意を知ったとき、浮かんだのは神のお顔でした)。
そうしていま、私はこの虚空で神とふたり、向かい合い立っています。
ここで逢(お)うたは盲亀(もっき)の浮木、優曇華(うどんげ)の花。
私は神が憎い。恨みも辛みも山とある。もう我慢はたくさんだ。
和歌(うた)が神を殺せと私の背(せい)を押す。
和歌(うた)が神を喰えと私の背(せい)を押す。
私に切っ先を向けられ、神は小さく笑われました。
ああ、神、神、神。お恨みなきよう。
(神の眼には諦観にも似た深い光が見えました)。
いざ、神殺し。
御神体(おからだ)は藪医者どもの欲の中。(『ドードーソーソーU』参照)
御霊(みたま)は私が。この“名無し”めが砕きましょう。
私は刀をくるりと返し、刃のついておらぬ方(みね)で神を撃ちました。
崩れ落ちる神に感じたのは、侘び寂び萌え。
(神は御霊(みたま)にもかかわらず、肉感をもってそこに在らせられました)。
神(みたま)を殺すのに刃(やいば)はいりません。
古今東西、「御霊(こころ)を殺す」は男根(レイプ)でしょう。
頭巾を取り、黒装束を脱ぎ、黒のふんどしを解き私は全裸になりました。
いざ、乱れなむ。
私は神から衣をはぎ、下着(ブリーフ)のトロの部分を嗅ぎました。
ああ、芳しい。いつまでも鼻を埋めていたい。そう思いましたが、それでは先に進めませぬ。
私は気を失っておられる神に追い被さり御手を取りました。
この手が私を産み苛んだのです。ああ、いとおしい。憎らしい。
神の右手には私の右手を、左手には私の左手を重ね、
掌と掌を擦り合わせ、指先を絡め、私は神の両手をぎゅっと握りました。
強く強く握りました。掴んだ手にじわりじわりと力を込めるたび、
限界を超える加圧に神の骨が軋んで音を立てました。
痛いですか?痛いでしょう?
気付かれた神が、しんから驚いたような眼をし、まじまじと私を見つめた後、
すがりつくような視線を向けました。
まだ描きたい漫画があるのだと神はキョキされました。
先ほど、諦め悟った眼をされていたのが嘘のように咽び、しゃくりあげ、
頼む。と、手だけはやめてくれ。と、神は繰り返し繰り返しおっしゃいました。
泣くだけお泣きなされませ。
ぶわっと神の両目から涙が溢れ出すのを見下ろしながら
私はありったけの力を込め、林檎の様に「神の手」を握り潰しました。
泳ぐ目、乱れる呼吸、玉の汗。
ばらばらに乱れ折れた指を呆然と見つめ、神は何もかもが終わったような顔をされました。
ご冗談を。これから、「はじまる」のですよ。
私は神の両脚を押し開き、ケツの割れ目にそって舌(べろ)を這わせました。
ねろりと舐めただけで、神は怯え、潤んだ目で私を見る。
いけませんね。そんな顔をされたら、親(かみ)譲りの加虐心に火が着いちまう。
伸ばした舌先で巾着(しも)の口をちろちろ舐めると、神は頭(かぶり)を振って嫌がった。
唇をつけず、舌の表と裏でれろれろ舐(ねぶ)れば顔を朱に染め、
蒲公英の綿毛にする様に、ふぅーっと息を吹きかければ腰をくねらせる。
私は堪らず、ひくり、ひくり、と蠢く下(しも)の口に吸いついた。
ちゅくちゅく音高く接吻し臀部(ケツっぺた)を揉みながら、ねっとりと舐めまわす。
それだけで、神はせつなげな声を漏らされ、お御脚が空を掻く。
いとおしさのあまり私は、巾着(しも)の口を塞ぐように唇を触ればわせ、
ねろねろと舌を絡め、出来る限り唾を出して、神のお口元をぬるぬるにしてさしあげました。
神は私めの唾をごくごく飲み干され、もっともっと、とお口を開かれる。
まるで、ツバメの雛のよう。私はねだる神のお口の奥に舌を差し入れました。
舌先に力を込め、出しては入れ、入れては引きを繰り返すうち、
神の御前(おんまえ)がゆうるりと頭をもたげられました。
注:ちんぽ(御前)がしゃべります。NGな方はスルーお願いします。
御前は大粒の涙を流し、「朕に触れてたもれ」と私めを誘われました。
私が聞こえぬ振りを決め込み、下(しも)の口に舌を遊ばせておりますと、
御前はたいそうお恨みあそばすご様子で、「波立ちを静めてたもれ」と仰せになる。
よっぽどお辛いのか、御前はさめざめと泣かれ、お慰め申し上げない私に
「手が使えぬゆえ」と、縋られました。
そうでしょうね。ご自愛もままならぬよう両の手を潰しましたゆえ。
ああ、小気味よい。知りませんよ。悶えてなさい。
私は神の下(しも)の口と熱い接吻を交わし、ゆっくりと舌を動かしました。
「も、ぅ、もうっ、」
神は、牛(べこ)のようにモウモウと泣き叫ばれ、仔犬のような目で何やら訴えておいでです。
神のうるんだ目を見下ろしながら私は爽快感を覚えました。
どんなに人を斬っても味わえなかった「キレ」。
ハッカ湯など足下にも及ばぬ、この清々しさ!!!
「胸が空(す)く」という言葉の持つ「気持ちよさ」を私はついに知り得ました。
ああ、私は神の笑顔より泣き顔が見たかった。ずっと、この涙が見たかった。
ずっとずっと見たかった。もっと、見たい。もっともっと見たい。
しつこくしつこく舐めた神の御洞(ケツ)に、私は男根をぶち込みました。
和太鼓を打つように淫撃を加えるたび、神は甲高い嬌声をあげられ、
ぽろぽろ涙をこぼされながら、ごめん、“名無し”。“名無し”、ごめん。と、おっしゃいました。
そうして、必死に、ひしゃげた手を私に伸ばされ、繰り返し繰り返し髪を撫で、
共に腰を振ってくださったのです。
狂おしさのあまり、私はより速くより深く、神に腰を打ち付けました。
男根が赤剥けるほど腰を使い、獅子のように神の首に噛みつき、
あとから、あとから滲みあがって来る涙に閉口しながら、私は神の中に子種を放ちました。
いったあと神の中で余韻に浸っていると、神が痛みも省みず、また髪を撫でてくださいました。
私の髪を撫でる髪の手はやさしく、心地よく、皆で囲んだ焚き火のようでした。
ああ、神は私を好いてくださっている。いやいや、これは神の策。
取って付けたような恩情で、私を取り込み、丸め込む気に違いない。
これしきの事で絆されまいぞ。
この5年、つもりつもった憎しみを左右の手に込め、私は神の首を絞めました。
首が絞まるにつれ神の締めつけが強まり、萎みきっていた私の男根が再びもこって参りましたので、
私は神の首を絞めながら腰を振りました。
「ぇうっ」
息苦しさに神は胸を上下され、ただただ虚空を見つめられました。
そう、私たちがいるのは虚空。月も星も無い闇の中。
されど、首を絞めながら見下ろした神の「水鏡(みずかがみ)みたいな目」には、
神を覗き込む「私」と、「きらきら光る星」がいっぱいうつっておりました。
私は引き込まれるように、神の真っ黒な瞳に映る星々を見つめました。
美しかった。もっと、見たい。もっともっと、見たい。そう思った瞬間!
神は白目を剥かれ、舌を突き出されました。
(編集の鈴木さんの語り)
こういうのもデートと呼ぶのだろうか。
お台場に向かう愛車(パウダーブルーのVW・1969・タイプ1)の助手席には、
折り畳まれた先生の車椅子。後部座席、私(運転手)の後ろには先生。
その隣には先生の信者(アシ)。私はルームミラーに映るアシを見ながら溜め息をついた。
先生には4人アシがいる。
ひとりは私が某所にぶち込んだ。他の3人は事件後も「恩義」を発動させ、
先生のまわりをチョロチョロしている。
なかでも、この信者(アシ)の忠誠心は半端じゃない。
何がこいつに「マンセー」を叫ばせているのかわからないが、思い当たるものは多々ある。
例えば、コミックスの売り上げが累計1億冊を越えてる凄さ。その人気を裏付ける画力とネーム。
何より、「あんた相場知ってますか?」と尋ねたことのあるアシへの給金の額。
(孝行する親もいないしと微笑んだ、あの時のあんたの寂しげな笑顔を私はまだ覚えてる)。
それから、簡易じゃないベッド(マットと枕はテ/ン/ピ/ュ/ー/ル/)を3台完備した広い仮眠室。
そう言えば、あの仮眠室にはオ/ム/ロ/ン/のマッサージチェアと、
峰が先生の誕生日に贈ったとかいうホ/ー/ム/ス/タ/ー/まであった。
仕事柄、何人もの漫画家を知っているが、アシへの待遇のよさは先生が一等賞だ。
引きこもりのだらしない男だが、まちがいなくアシの心は掴んでた。
まごころだとしても、計算だとしてもたいしたものだと思う。
兎にも角にもそういうわけで、この信者(アシ)は今なお先生のために動いている。
時に、私を巻き込んで。
まったく先生の見舞いに行かなくなった私に、
必要もないのに信者(アシ)は近況報告のメールをくれ続け、
先日、「お祝いをしましょう」と言ってきた。
リハビリと呼ぶにはスパルタ過ぎる扱きに堪え、
先生が「0.7秒」も足を踏ん張っていられるようになった「お祝い」だそうだ。
勝手にやってくれと流したが、アシは車を出してほしいとねばった。
外出許可が取れたので、お祝いを兼ねて何処ぞに先生をお連れしたいが、
私が峰を(唯一のドライバーを)ぶち込んだ為、
仲間うちで免許と車をもっているやつが誰もいないとのこと。
そんなことを言われてもねぇ……と私は眉を顰めたが、
仕事の遅い御大が「使えるアシ」を3人ほど希望されていたので、
あの御大のもとへ行ってくれるなら…と、話を振りいまに至る。
(業界一の奇人の名前を出した瞬間、アシどもはどん引きしたが結果オーライだ)。
私の車には先生と信者(アシ)と車椅子。他のふたりは、ゆ/り/か/も/め。
向かうは、お台場、日/本/科/学/未/来/館。
世界一のプラネタリウム、メ/ガ/ス/タ/ー/U/コ/ス/モ/ス/が先生を待っている。
星の好きな先生は、前々からアレを見たがっていたのだが、
超のつく引きこもりの為、お台場なんて到底無理だった。
現(うつつ)と虚構のあわいに居る今ならばと信者(アシ)が目論見、こうして私たちは向かってる。
先生は風に髪をそよがせ、茫洋とした笑顔を浮かべて車窓を眺めてる。
ただそれだけなのに、きょうの先生は……なんというか色っぽい。
介護士が風呂嫌いの先生を身ぎれいに保ってくれているのと、
信者(アシ)が先生に着せたボディラインの出る服のせいかもしれない。
白シャツを、細身のベージュのパンツにイン。
運動なんかまったくしてないくせに、先生はケツの上がり具合が素晴らしい。
細身のパンツに包まれたキュッと上がったケツに、朝から私の眼は釘付けだ。
形のきれいな上向きのケツは、脚まで長く見せる。
まあ、もともと腰の位置はさりげに高いと思っていたのだが、
こんな「短足&ケツがたるんでいたら決まらない」服をすっきり着こなせる程とは。
腰(ウエスト)の締まり具合も相まって、残念な感じの男がやったらアウトなファッション
(シャツをパンツに入れる。しかもベルトなし!)がよく似合っていた。
「先生の服、あんたらが選んだの?」
先生のアシどもはこの信者を含めて皆、小洒落ている。
「峰です。買いに行ったのはオレですけど。先週、面会に行ったとき相談したんですよ。
あいつが一番、先生に何が似合うか知ってるんで」
何も言えなかった。裁判を通じて私が峰に感じたのは先生への不誠実さだけだ。
「峰は先生のこと嫌いじゃないですよ。超バカだからとんでもねえことしでかしてくれましたけど」
私のこころを読みでもしたのか、信者(アシ)はさらっと言いきった。
「オレ思うんですよ。あん時だって峰は、鈴木さんなら先生のこと助けてくれるって、
きっといい病院とか知ってるって、そう思って、真っ先に鈴木さんに電話したんじゃないのかなぁ」
投下まだ続くのかな…(´・ω・`)
ごめんなさい!!PCフリーズしました。
音のない世界にいる先生に、私と信者(アシ)の会話は聞こえていない。
風を切り流れていく風景を眺めてる先生をちらっと見て、信者(アシ)は宣った。
「峰の口から何を聞いたわけじゃないですけど、峰は先生が好きですよ。
オレは自分の目で見たものを信じます」
「?」
「オレね、先生が夏風邪こじらせて、喉の奥に痰(タン)絡めてすーっげ苦しんでたとき、
峰がマウス・トゥ・マウスで吸い出してるのを見たことあるんですよ。
詩情を感じました。目が離せなかった。キスが生まれた瞬間を見たと思ったんです。
大切なひとが喉の奥を痰(タン)に塞がれて、苦しんでいるのを見た原人が、
助けようと思って痰を口でバキュームしたのが、
人類の『キスのはじまり』じゃないのかな〜って思ったんです。
それくらい、二人の間には鈴木さんなんか割り込めない空気が流れてましたよ」
「引っ掛かる言い方するね」
「すみません。でも『あの頃』、鈴木さん先生のこと好きだったでしょ?
先生に対して引き気味だった鈴木さんが、日増しにメロってくのオレ見てましたよ」
「あんたが一番、先生のこと好きなんじゃない?」
「峰には負けますよぉ。オレ、さすがに痰は吸えないですもん。あ、でもっ漫画なら、
『先生の漫画』なら、峰よりオレのが好きです!!」
「ふうん?」
「キャラの動かし方が好きなんですよね。“名無し”とか、センスのいい役者さんみたいじゃないですか。
他のキャラがそこが一番目立つと思ってセンターで正面切ってるとき、
さっと後ろにさがったり、コマの一番端とか背景の奥の高台に、さらさら動くでしょ。
コマの角なんだけど、主人公より目立ってたりして、あぁ、先生に愛されてるなぁ〜って思うんです!」
連投規制に引っかかったとか?
ドライブ中、私と信者(アシ)はものの見方が真逆なことが判明した。
私は峰を好ましく思っていないし、“名無し”に対する先生の扱いは酷いと感じている。
まあ何にしろ、物事のとらえ方は人それぞれだ。
13/号/地/出/口/でおりて1.2q。未/来/館に到着。
日曜の朝からプラネタリウムの整理券には長蛇の列ができていた。
先生と信者(アシ)を先におろし、私は地下駐車場に。
ゆ/り/か/も/め/組のふたりと合流し、ぎりぎりで初回の整理券を入手した。
先生の車椅子を押しながら、エレベーターでプラネタリウムのある6階へ。
事件後、虚(うろ)の様だった先生の目が、きょうは生気を宿している。
楽しいことが待っていると「わかる」のだろうか。無邪気にニコニコ笑ってる先生に、
先生が見せる久方ぶりの嬉しそうな笑顔に、アシどものテンションが上がっている。
かく言う私も、ふっと笑みをむけられドキッとした。まごついている私に信者(アシ)が、にやっと笑う。
もう恋は冷めた。「あの頃」みたく先生に惚れてはいないはずなのに、
リハビリ中、先生が耳鼻科医に縋るのを見て以来、胸にポリープができた模様。
不意打ちの笑顔は、今のところ良性のポリープを悪化させかねない。
このままだと先生をおもって股間にツェルトザックを張る日々に逆戻りじゃないか……。
時間が来て入場&上映開始。暗やみの中に映し出された壮麗な星空に私は圧倒された。
12.5等星。肉眼では見えない恒星までもが再現された天空に、隣で先生も息をのんでいる。
そっと窺った先生の水鏡みたいな目に、きらきら光る星がいっぱい映っていた。
私はゆっくりと天を仰ぎ北極星を探した。導く星に願うよ。
どうかどうか、先生が「現(うつつ)と虚構のあわい」から戻ってこられますように。
久しぶりの遠出に疲れが出たらしい。30分の上映終了後、先生はまぶたを閉じていた。
以上です。(享年28歳)
うわ、勘違い&スレ汚しスマソ
ドドソソタンGJ!
面白かったよ!
こ、これで完結なんですね…?
名無しがかわいそうだよ。先生もかわいそうだよ。他の人もかわいそう。
すべてが哀しく切なすぎる…。
ドドソソタン、鬼畜スレ歴代のお話の中で、たぶん一番好きだわ…。
いやー切れ味バッサリで良かった
ドドソソタン乙です
ドドソソタン…切ない萌えをありがとう。
なんか涙が…
ドドソソタン。不思議な余韻のある話でしたな…。
あの感動的だった星空のシーンにさえ、こんな裏が。
TとUとVの絡み具合がすごいよ。
とにかく、乙でした。
乙でした。さっきTから読み直したんだが萌えました。
ありがとう。泣きそうになったよ・・!
超GJ!
現実世界の話もよかったけど、
1と3とで語られてる”名無し”の設定がすごくイイ!
特に1の先生の脳内での最終回が最高!
もし本当に少年誌に連載されたら絶対買うと思ったよ。
(ご冥福をお祈りします。)
峰の同人のカップリングが気になる。 隊長×副長?7×8、9×10もいいなぁ。 まじ売ってたら、『トム・キーティング』の本欲しいわ。
>「朕に触れてたもれ」
バロスwwwwこういうの好きだwwwwww
本当に面白かった。ありがとう。
パット・オースチン。 それは朝焼けみたいなオレンジ色のばらの花。 花言葉は「夜を忘れなさい」。 この文が好きだ。
え…?先生、もしかしなくても先生…?
泣きそうだ。本気で鼻の奥がツンとした。
T、U、Vと通して読んでみると絶妙な繋がり具合が最高だ。
乙でした。是非、また何か書いて欲しいな。
鬼畜スレって時々商業以上に読ませる傑作が出るから見逃せない。
(個人的な意見だから噛みつかないでくれ)
あー、先生可哀想だ…
しばらく引きずるよ
本当に乙コールがID変えて全部同じ人が書いてるとしたらガクブル
それよりも通し番号が文字化けしててなにがなにやら
「なに、どうしたのセンセ。何かいやだった?」
何かって、全体的に全面的にいやなんだろうけどさ。先生は涙目で
俺の右手を見つめて、首を振った。いやいやするみたいに。
「これ? ティッシュがいやなの?」
右手に持ったティッシュを先生の目の前に持っていくと、コクコク頷く。
口がきけないって、なんかカワイイな。それにしても、なんで
ウェットティッシュがいやなんだろう。きれいにしてあげたのに。
先生は、机の上に目を走らせた。その視線を追って先生ごと起き上がり、
ウェットティッシュのケースを見てみた。あ……。これ、
アルコールのウェットティッシュだったんだ。
「ごめんセンセ! しみたよね、痛かったよねー。ごめんごめん」
もう一度先生の上体を机の上に倒して、先生の髪を撫でてあやした。
大した濃度でなくても、アルコールで敏感な粘膜なんて擦ったらそりゃ
痛いよな。俺がいじり回したから、すれて痛くなってたかもしれないし。
でもこれでションベンもきれいに拭き取れて良かった良かった。
だけど。ちょっと考えた。今から俺は、先生のケツにチンコを突っ込む。
ケツと言えば当然クソをするところだ。常々、アナルセックスする奴って、
そこら辺抵抗ないのか疑問だったんだよな。まぁ、絶対にいやってわけでも
ないんだけど、消毒しておけるんならそれに超したことはない。
俺はさらに三枚ほど、アルコールティッシュを引き抜いた。先生は
気付いていない。俺は何の警告もせずに、それをケツの穴に押し込んだ。
「うぁ、ああああ―――!」
先生の体が跳ね上がった。やっぱ痛い? 引っ叩いた時に当たってたから
穴が腫れ上がってるし、中はモロに粘膜だし、痛いだろうねぇそりゃ。
ごめんねー、先生。俺のわがままで痛い思いさせて。ちょっと我慢してね。
心で謝りながら、起き上がろうとする先生にのしかかって、押さえつけた。
指を先生のケツの穴にムリヤリつっこんだ。えらい力で締め付けてるので、
一本でもやっと。ティッシュを中でグリグリ回した。中を拭いてるつもり。
先生の喉の奥からひっきりなしに悲鳴が漏れる。机に押さえつけられた顔は
歪んで、涙がぽろぽろこぼれ続けてる。
もういいかなとティッシュを引き抜いた。茶色くなるかと思ってたけど、
薄黄色くなっている程度だった。そんなもんか。それをごみ箱に放り込んで、
震えている先生の背中をさすってあげた。それから、自分のチンコを
手に取った。まだ半勃ち。こすって硬くして、先生のケツの穴に当ててみた。
先生がギクリと体を強張らせて身じろぐ。俺の方は、正直、途方に暮れた。
…こんなの、入るわけないと思うんだけど。こうなると知っていれば、
ローションくらい買ってきたのになー。あ、いいものがあるじゃんか。
コーヒー用のミルクフレッシュ。これなら結構トロトロしてるよな。
先生が俺のために作ってくれたコーヒーの隣からフレッシュの袋を取って、
いくつか立て続けに開けた。それを先生のケツの穴に垂らしてなすりつけ、
自分のチンコにも塗り付けた。乾かないうちに急いで先生に密着する。
ヨイショと腰を進めてそこを圧迫した。先生が逃げようともがきまくる。
タオルがなかったら「やめてくれ」とか言う言葉が聞こえてるだろう、
そんな感じの懇願の悲鳴が立て続けに漏れている。頭を机に打ちつけるのも、
いやだと訴えているんだろう。これぞ俺の理想の強姦だ。よくやった、俺。
しかし穴もキッチリ閉じてて、進入禁止って感じなんだよな。入るか?
あ、そう言えば、マッサージしてほぐすって言ってたっけ……ま、いっか。
こんだけ非協力的なのに、そこまで優しくしなくても。どうせ強姦だし。
穴に指を突っ込んで横に引っ張り、少し隙間が出来たそこにチンコを押し当て、
腰を打ちつけて押し込んだ。先生が絶叫する。タオルを弾き飛ばしそうな勢い。
先生の体はガッチガチに硬直してる。痛そうだなー。実は俺も痛い。
先生の下のお口が、俺のチンコを食いちぎろうとしているみたいだ。
「センセ、ちょっと力抜いてくんない? 痛えんだけど」
俺は顔を顰めながら結合部分を見下ろした。まだ半分くらいだ。あれ…。
血が出てる。やっぱちょっと、乱暴だったか。でも、硬いクソした時にも
血が出ることってあるよな。大丈夫、大丈夫。
先生が力を抜いてくれる気配がないので、俺はそのままムリヤリ奥に
チンコを突っ込んでいった。先生はギャーッてな悲鳴を上げてたけど、
自業自得だよ。力を抜けば少しは楽だったはずだ。奥まで入れちゃってから、
ちょっと動きを止めてみた。先生の中を確かめてみたかったんだ。
と言うより、アナルの感触をってことかな。むっちりしてて、悪くない。
入り口の締め付け具合で言ったら、女なんて目じゃないってとこ。
俺は先生の耳に顔を寄せて囁いた。
「気持ちイイよ。センセが俺をキュウキュウ締めてる。ね、わかる?」
腰を軽く揺すってやったら、先生が「アア、アア」って悲鳴を上げる。
先生は痛くて死にそうなんだろうな。涙がだらだら流れっぱなし。
かわいそうな気もしたけど、俺もそんなに長く持たないから、動き始める。
手加減なんかしてあげない。思いっきりガンガン掘りまくって突き上げる。
す、すげ、すげえ締め付け。アナルってすげえな。早くやってれば良かった。
先生は上体をのけぞらせて頭を振って、泣きながら悲鳴を上げ続ける。
痛い。痛い。やめてくれ。助けてくれ。頼むからやめてくれ。もういやだ。
これも一種のボディランゲージだよな。雄弁な体だね、センセ。
でも、やめてあげらんないよ。てか、むしろ、“だから”やめられない。
あったかい笑顔で俺を気遣ってくれた先生ももちろんカワイかったけど、
俺に強姦されて泣き喚いてる先生って、その百倍もカワイイ。
いつも明るくて元気な先生だから、汚れて泣いてる姿が引き立つんだ。
中にザーメンを叩き付けると、先生はビクビク震えた。「う、う」って
唸りながら小さく首を振ってる。ケツに種付けされるのってどんな気分だろう。
知りたくもないけど、先生が今すごい屈辱を味わっているのはわかる。
苛め甲斐があるってもんだ。もっとちゃんと顔を見ながら犯したかったな。
チンコを引きずり出すと、穴からダラダラと俺のザーメンが零れ落ちた。
それに交じって血も流れた。うわ、すげ。大流血。怪我させちゃった。
消毒した方がいいのかな。…でも、アルコールで拭いたら、先生また
地獄を見るよな。ほっとこ。
「ごめんね。痛かったよね。でもおかげで俺、気持ち良かった。ありがと。
センセ、すっげカワイかったよ。強姦されるの似合うよね。最高だった」
先生はぎゅっと目を閉じて、耐えるように俺の言葉を聞いている。
俺は先生の脚を拘束から解いて、ぐったりした先生を抱きかかえた。
もう抵抗はない。口からタオルを取ってあげても、何も言わない。
目がうつろで、壊れた感じ。そそるなぁ。顎を掴んでキスしてみる。
唇が触れた時には何も反応がなかったけど、舌を入れてみたら、
泣きそうな顔で顔を背けた。それを追いかけて、口の中をねぶり回す。
先生の脚がガクンと折れた。初アナルって腰が抜けるもんなんだろうか。
椅子に座らせたら、先生が「ヒッ」て声を上げて、腰を浮かせようとする。
ああ、ケツが腫れてて痛いんだ。でも、脚が萎えてるのか、結局椅子に
落ちてしまう。歪んだ目元から涙がポロポロこぼれた。椅子に座った
ケツの下から、まだ俺のザーメンが流れ出してくる。俺がそこをじっと
見ているのが恥かしいのか、先生は弱々しい動きで脚を閉じようとした。
なんでそう、俺を煽るかな。また燃え上がっちゃったじゃんか。
先生の膝を掴んで押し開く。ケツが擦れたのか先生が呻いたけど構わずに、
膝を持ち上げて肘掛けに引っかけた。先生が脚をばたつかせる。また鳩尾に
一発。動かなくなった両脚を肘掛けに固定して、いわゆるM字開脚が完了した。
ケツが前を向いて丸見えになった穴が、鳴咽に合わせるようにヒクヒク動く。
「いや、だ……大島…もうやめてくれ…」
強気だった先生はどこに行ったのか、ボロボロ泣いちゃって、みっともない。
ま、ケツ引っ叩かれてションベン漏らして、その後ケツに突っ込まれて
怪我したんだ。これで強気に出られるタイプじゃないよな、先生。
それにしても俺って、弱い者苛めが好きだったんだなぁ。なんか意外。
「大島…どうしてこんなことするんだ…? 俺はそんなにお前を怒らせたか?
そんなに俺が嫌いなのか? 言ってくれよ…俺が悪かったなら謝るから…」
人の誠意と善意とを信じて生きている川崎先生は、まだそんなことを
言ってる。怯えてるくせに、俺と目を合わせて諭すような口調で。
ああもう、わかったよ、俺の方が先生を諭さなきゃいけないんだな。
「嫌ってないし、怒ってないよ。てか俺、センセのこと気に入ってるよ。
どうしてって、そりゃセンセがカワイイからに決まってるじゃん。センセ、
苛められて泣いてるのが一番カワイイんだよ。さっきも言ったでしょ、
強姦されるのが似合うって。強姦されるために生まれてきたみたいじゃん」
先生は顔を背けた。話しても無駄な相手がいることをやっと学んだらしい。
俺は先生の前に膝をついて、萎えている先生のチンコを手に取った。
「いやだ…いやっ…」
余裕のない先生の口調は、女みたいだ。痛いのも我慢して腰をもぞもぞ
動かすけど、逃げようもない。さっきよりも丁寧に先生のチンコを
育て始めた。そっと、やさしく、じれったく。先生は泣いて嫌がるけど、
柔らかかったチンコはあっという間に硬くなって、尿道はパクパク開いて
ガマン汁がどんどん滲み出てくる。体は正直。特に、感じやすい体は。
俺は目の前の先生のチンコの素直さに少々感動して、両手で捧げ持つと、
舌先でそっと尿道の汁を舐め取ってみた。
「いやだっ、やめろ…!」
先生が腰をよじり、ケツからザーメンがドロッと吐き出された。
ああ、もうグチャグチャだ。エロい、すげぇエロい。たまんねえ。
俺は、先生のチンコをくわえ込んだ。先生が、絶望を音で表したら
こんなんだなと思える声で、低く響く悲鳴を絞り出した。
当然のことながら俺はチンコなんぞをくわえるのは初めての経験だが、
基本的には気持のいいところは誰でも同じはず。女にやってもらった
時のことを思い出せば、どうすればいいか大体想像がつく。で、舌先で
裏筋をジグザグに舐め上げたり、頬をすぼめて扱いたり、舌を巻き付けて
上顎に押し付けたり、尿道に舌をねじり込んだりと、大サービスしてあげた。
先生のチンコはどんどん硬くなってビクビクして、汁をだらだら垂れ流す。
先生が、我慢できないと言うように腰を揺すって、甘い声をあげる。
先生が感じてる。俺にしゃぶられて、先生がよがって喘いでる。
相手を啼かせるのが嬉しいなんて、これまで考えたこともなかった。
==========今回ここまで========================================
>生徒指導
萌えた! 萌えたよ!! 先生大好きーーー!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
一応愛のある鬼畜って(・∀・)イイ!!
>>588 オイオイオイオイ!
愛なんて欠片もない真っ当な鬼畜作品になんてことを
言うのです!
本スレよりしたらばが盛り上がっている件
ドドソソが悪い。電波ゆんゆんは禁止にするべき!
投下作品は何も悪くない
つか、したらば行け
もうそろそろ限界なんじゃないかと思うけど、先生はしぶとい。
最後の砦なんだろうか、これだけはと頑張って我慢してるみたいだ。
顔を見上げてみたら、歯を食い縛って眉根を寄せて、泣き出しそう。
その顔は明らかに、気持ちいいのをこらえている顔。意地悪したくなる顔。
「センセ、よっぽど長引かせたいんだね。そんなに気持ちいいんだ。
俺、頑張るからね。うんと良くしてあげるから」
ちょっと口を休めて指先で尿道を嬲りながらからかってやったら、
先生が首を横にぶんぶん振った。涙が飛び散って光った。
言った言葉の責任は取らなくちゃいけない。俺はもう一度先生のチンコを
くわえ、左手で袋を転がしつつ、右手の指を穴にそろそろと差し込んだ。
「大島っ、だめだ、それはっ……!」
先生が引きつった声を上げる。穴をいじられるの、そんなにいやなのか。
やっぱ、穴を犯されるのって陵辱の象徴みたいな感じなのかなぁ。
そうとなれば、いっそう励もうって気になるじゃないか。頑張ろう。
えっと確か、前立腺ってのがあるんだよな。ソープでバイトしてる女に
「やってあげようか」って言われたことがある。ちょっと抵抗があったので
断ったけど。あ、なるほど。俺だってケツの穴はいやなわけだね。
その女に教わった通りに探っていったら、あった、あった。これか。
そこをゆるゆると押し上げてやったら、先生が「ひゃあん!」なんて、
仔犬みたいな声を上げた。くそー、カワイイな。もっと苛めよっと。
「大島、大島、いやだ、いやだっ、やめてくれ」
そんな追いつめられた声で懇願されてもなぁ。嫌がれば嫌がるほど
俺がやりたがるって、まだわかんない? わかってても言わずにいられない?
潤んで溶け落ちそうになってる大きな目も、最高にかわいそうでイイ。
「大島っ、だめだっ! 離せ、出るっ!」
涙声で叫んで、先生は俺の口にザーメンを放った。
脚を震わせながら、先生は目を閉じて射精の余韻に浸っている。
気持ち良かった? 良かったよね。そうか、そりゃ良かった。
口に出されたそれを、さすがに飲み込む気にはなれなくて、手の平に
吐き出してから床に捨てた。それでも、青臭い匂いが残った。
いい匂いとは言い難いけど、妙なもので、先生のだと思うとさほど
嫌悪感も湧かない。まあ、俺が好きでしたことだしな。うん、これ好きだよ。
先生のチンコは、大股開きの真ん中で、ちんまりと項垂れている。
俺のチンコはまたギンギンだ。無理もないね。先生がエロ過ぎるんだ。
先生がこうまでエロくなかったら、俺だってここまでしなかったよ。
これは先生のせいだから責任を取ってもらう。もう一度挿入しようかとも
思ったんだけど、初心に返ろう。フェラ、してもらう。
と言うわけで、立ち上がって先生の脚をはずそうとし……もう一つ、
思いついた。記念写真を撮っておかなくては。せっかくなんだから。
やたら役立つウェットティッシュで手を拭いて、俺は携帯を取り出した。
それを見て先生がぎょっとして、必死に体を揺すり始めた。ああほら、
あんまり暴れたら椅子が倒れるよ。
「やめろっ大島っ! やめてくれ、撮らないでくれ! 頼む、いやだ!」
全身、顔と胸のアップ、チンコから顔までのあおりなど、10枚ほど撮って、
保存した。先生はすすり泣いてる。
「いやだ…こんなのいやだ…助けてくれ…」
俺は先生の頭を抱え込んで、撫でてあげた。
「心配しないでよセンセ。ネットに流したりしないから。するわけないじゃん。
俺だけのセンセなんだからさ。俺の永久保存版にするだけだよ。
こんなにカワイイんだもん、他の奴になんて絶対見せないよ」
本心から言ってあげてるのに、先生は泣き止まない。あ、そ。
別に信じなくてもいいよ。肩を竦めて、俺は先生の脚を肘掛けからはずした。
脚がだらりと垂れ下がる。これなら暴れる心配もないな。
手は後ろに縛ったままで、先生をそっと床に座らせた。
ケツに突っ込んだチンコをそのまま舐めさせるの、かわいそうだと
思わなくもない。しかし、あのウェットティッシュでチンコ拭く気には
なれないしなぁ。消毒済みだと言うことで諦めてもらおう。
ぼんやり座ったままの先生の顔を上げさせて、チンコを口元にあてがった。
ぎくんとした先生が、激しく顔を背けた。今、俺にしてもらったくせに。
「口でしてよ、センセ。俺もしてあげたんだからさ。してくんなきゃ、
また下の口使うよ。下の口使うんなら、優しくしてあげらんないからね」
先生は、俺の顔を見上げて、すぐ目を逸らし、俺のチンコを間近に見て
慌てて目を背け、そわそわと落ち着かない様子で迷っている。
そうしていれば、俺が折れてあげるとでも期待しているみたいな。
カワイイとか言われて、何か勘違いしてるんじゃないだろうな。
俺は先生の髪を掴むと、口にチンコを押し付けた。
「口、開いて。これができたら、お終いにしてあげるよ。できないなら、
俺が満足するまで下の口を使うから、覚悟してよね。言っとくけど、
俺の最高記録、一晩で七回だから。そのつもりでね」
それは正に「一晩」で七回だから、下校時間まであと一時間もないのに
無理に決まってるんだけど、先生を脅すには充分だったみたいだ。
先生は、おずおずと口を開いた。
開いた口から、こわごわ舌が突き出される。舌先が、俺のチンコを這った。
ぞくんと腰の奥が疼く。今までに舐めさせた誰より艶めかしくて、扇情的だ。
涙で汚れた先生の顔が、苦痛に耐えるように歪んでいる。懸命に俺を
舐めるけど、まるでなっちゃいない。でも、その下手くそな舌遣いが、
かえって俺を煽る。そうだ、これは新雪を蹴散らすのと同じ楽しさだ。
「センセ、舐めるのはもういいから、くわえて」
そう言うと、先生はおとなしく口を開いて俺を迎え入れた。舌を絡めては
くれるんだけど、どうしてこんなに下手なんだろう。やる気がないのは
わかるけどさ。俺は早々に舌でかわいがってもらうのを諦めて、奥にチンコを
突き入れた。先生が反射的に逃げようとしたけど、頭を押さえつけた。
奥の奥まで俺の雄で侵略して、征服して支配して、汚して壊して食らい尽くす。
俺のものにするってのは、そういうことだ。
苦しいのか、先生は涙を流してえづいている。かぶりを振って、
許しを請うように俺を見上げる。いい顔。かわいくてかわいそうで。
諦めたらしく、先生は、喉の奥を使って俺を締め付け始めた。これは
上手下手があんまり関係ないのか、なかなか気持ちいい。
先生に、奉仕してもらってる。先生が、俺を喜ばせてくれる。
俺はたまらなくなって、先生の髪をそっとかき混ぜた。柔かくて、
ちょっとクセがあって、整髪料のシトラスの匂いがする。そのキレイな髪を
鷲掴みにした。痛がって先生が呻く。その声を楽しんでから、俺は思い切り
腰を前後に振り始めた。同時に先生の頭も前後させる。顔に腰をぶつける
勢いだ。先生は声も出せず、俺のなすがままに体をがくがく揺らしている。
先生は今、俺を楽しませるためだけに存在してるんだ。それでいい。
声もかけてあげずに、喉の奥にチンコを突き入れたまま俺は射精した。
息が出来ないんだろう。先生が、何度も体を跳ねさせる。
「全部飲んで。飲まなきゃ、また同じことしてもらうよ」
先生は、体を痙攣させながら、なんとか俺のザーメンを飲み干した。
頭から手を離すと、先生の体がぐらりと傾いで、床に崩れ落ちた。
目が開いてるし意識はあるんだけど、どっかいっちゃってるらしい。
死体みたいに転がってる先生を見下ろしながら、俺は服を着直した。
ここに来た時の俺なら、腕だけ解いてそのまま帰ったと思う。
でも、身繕いを済ませた俺は、先生の体を慎重に抱き起こしていた。
「センセ、帰る支度しようね」
そんな声をかけて、水に浸したタオルで先生の体を丁寧に清め、
服をきちんと着させて、髪をすいてあげた。
先生を後ろから抱き締めて、床に座った。先生はじっと動かない。
俺は先生の耳に唇を付けて、飛びっきり甘い声で囁いた。
「センセ、俺、もう悪いことやめるよ。夜遊びも、ドラッグもやめる。
勉強も、もっと頑張るよ。T大、受かってみせる。センセがこんなに
一生懸命、俺の面倒見てくれたんだもん。これから俺の成績、
楽しみにしてて。自分のため以上に、センセのためだと思って頑張るよ。
だから、その代わり、ご褒美ちょうだい。嫌って言っても、もらうからね」
先生が身じろいだ。体が細かく震え出す。
先生の髪に鼻先を埋めて、耳の後ろにキスしながら、俺は甘えた。
「ね…センセ…俺のこと、助けてくれるよね? そう言ったもんね?
だったら、俺が悪い世界に入っちゃわないように…センセが、
つかまえておいてよ……」
かわいそうな先生。俺なんかに構わなかったら良かったのに。
そうしたら、これからもずっと、教師の王道を歩んでいけただろうに。
先生は親身になって生徒を導き、生徒は先生を純粋に慕う、
そんなのが日常だと信じて疑わない、穏やかな人生を送っただろうにね。
優しくて熱心な教師とくりゃ、お見合いだっていくらでも話があったはず。
でも、もうそんな未来、先生にはない。俺が許さない。
楽しいってのがどういうことか、やっとわかった気がする。
執着することだ。これでなきゃだめと思い定めて、心を傾けることだ。
そして、その対象のために自分の時間なり労力なりを注げば、
さらに執着心が高まって、どんどん楽しくなっていく。
俺の青春は、充実したものになりそうだ。
==========終わり========================================
生徒指導タン、おつ!
毎回毎回楽しみでした。かわいそうな先生にモエー(´∀`*)
おつかれさまでした。
淡々とした描写が却っていやらしくて面白かったです!
先生、卒業まで力一杯生徒さんを支えてやってほしい!
もちろん卒業式の日は大人の階段を一歩踏み出した生徒さんに連れて行かれちゃうんだ、きっと…。
ドドソソは1からもうこれは自分にとっての神だと確信したんだけど、単発でもう来る事はない気がしてたのに。
まさか続編が出て3までいくとは。そして3ですっきりこれまた悲しく終わっちゃうとは。
キャラ一人一人がいちいち良すぎる…続きが読めてしまったことでもっと読みたい気持ちが再び湧き上がったよ!
生徒指導なんか数重ねるにつれて読みやすくなっていってた。
自分勝手な生徒にむしろ萌え乙
生徒指導良かった。お疲れ様。淡々と、ライトに攻めの感情が書かれてるのが読みやすかったなー。
603 :
冬の始め:2006/09/23(土) 19:57:08 ID:6EU4u8L+0
修史に付き添ったのは俺だけだった。と言うより、俺が他の人間を拒んだ。
手続きを済ませ、俺は案内された小さな座敷で待っている。
外を見れば、空には鈍色の雲が重く垂れ込めている。雨か。
そろそろ雪だろうか。
毎年、雪が降ると修史は俺をスキーに誘った。友達と行って来いと言う俺に、
頬を膨らませて、一緒に行こうとねだった。
「スキーまで付き合ってくれなくてもいいから、行こうよ。
康則はロッジでだらだらしてればいいじゃん」
幾度も誘われ、去年の12月、俺は「自分の趣味を押し付けるな」と怒った。
寂しそうに黙って、それきり修史は俺をスキーに誘わなかった。
隣の座敷から、数人の人間が出て行く。時間が来たのだろう。
修史は、まだかかる。斜向かいの大きな座敷では、集まった家族や親戚が
談笑しながら時間が経つのを待っている。
修史の親には知らせていない。俺と暮すことを決めた時に、
修史は親と縁を切っている。戸籍を抜き、相続放棄の書類に署名して、
修史は「生まれ変わったんだよ」と無理に笑っていた。
その夜、俺は今までで一番優しく修史を抱いた。
仕事で遠方に出向いた時には、気が向けば、他の男を抱いた。
修史を想わなかったわけじゃない。俺にとってはその程度の浮気は、
トイレで用を足すのと変わらなかった。修史には知らせないようにしていた。
だが、時にそれはばれてしまい、修史は「なんでそんなことできるの」と
泣いていた。
604 :
冬の始め:2006/09/23(土) 19:58:25 ID:6EU4u8L+0
座敷の机の上にのポットの横に菓子が添えてある。食べるつもりもなく、
ただ手に取って弄ぶ。チョコクリームを挟んだラングドシャだ。
甘いものが好きな俺のために、修史は、菓子の類が切れないように
気を配っていた。ケーキ、クッキー、饅頭、羊羹。修史は仕事帰りに
菓子を買うのが日課だった。そんな修史を放ったらかしにして、
俺は仕事に明け暮れた。常に仕事を優先するのが当然と信じて疑わず、
疲れているなら話を聞くと言う修史に「お前には関係ない」と答えた。
俺の仕事に修史は関係がなかった。それは確かだった。関係させたくも
なかった。だが、それでは済むと思っていたのは俺だけだった。
ある日帰ってみると、修史がいなかった。しばらく、拗ねる修史を
構ってやらず、怒ってわめきちらしても放っておくことが続いていた。
そのまま冷戦状態にあったから、気晴らしにどこかに飲みにでも
行っているのだろうと思い、俺は気にせずに一人でさっさと寝た。
朝になって仕事に行く前にチェックしたメールに、「shuji」という
タイトルのものがあった。添付されていたファイルは、裸に剥かれた
修史の写真だった。
605 :
冬の始め:2006/09/23(土) 19:59:07 ID:6EU4u8L+0
指定された場所に、俺は一人で赴いた。俺が今関係している連中に
助けを求めることを考えなかったわけじゃない。だが、俺はあくまで
客分だ。複雑に絡み合う義理を考えても、頼るのは筋が通らなかった。
出向いた先で、修史の顔を見せるよりも先に相手が求めてきたのは、
ある情報だった。俺は、そんなものは知らされていなかった。
「お前たちの方が詳しいじゃないか」
そう笑うと、腹に拳を叩き込まれた。それでも、奴等の勘違いを
証明するのは簡単だった。すると奴等は、寝返らないかと誘ったのだった。
俺は、そりゃ無茶ってものだと答えた。殴られても蹴られても、殺されたって
無理な話だ。相手もそれはわかっていただろうと思う。だから、
その後のことは、嫌がらせだったのだろう。
何も言うな。表情も変えるな。完全に無反応でいろ。
さもなければ、かわいいペットをズタズタにして犬に食わせるぜ。
本当にやりかねない連中だと知っていた。条件を呑むしかなかった。
だから、眉一つ動かさない俺の前で、修史は輪姦された。
「助けて! 康則、助けて!」
修史は叫び続けた。俺とその男たちとの関係も知らず、自分を襲う
暴虐の意味もわからずに。組み敷かれながら、俺に縋り付くような
目を向け、手を伸ばし、泣いて、泣いて、修史は助けを求め続けた。
俺は脚を組んで椅子に座り、黙ってそれを見ていた。
606 :
冬の始め:2006/09/23(土) 19:59:59 ID:6EU4u8L+0
離れた座敷から人が出てくる。若い男に肩を抱かれ、女が泣いている。
女の顔は見えなかったが、やはりまだ若いことが見て取れる。
夫婦なのだろう。女は顔を覆って、声を立てずに泣き続ける。
抱きしめている男も、ほんの僅かに眉を顰めているだけだ。
そうすることで、自分を保っているのだろうか。
泣き喚く修史を見て、俺は意識的に感覚を麻痺させた。
自分が楽になるためにそうした。乱暴に貫かれて絶叫する修史。
口に次々にペニスを押し込まれてえづき、それを理由に殴られる修史。
薬を幾度も塗られ、そうと知らずに昂ぶり、立て続けにイクのを淫乱だと
罵倒されて羞恥に身を捩る修史。
「彼氏の前で他の男に抱かれてイキまくるなんて、恥かしくねえのかよ」
髪を掴まれて無理に顔を俺の方に向けられ、修史は泣いた。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
607 :
冬の始め:2006/09/23(土) 20:00:25 ID:6EU4u8L+0
嘘でもいいから、寝返ると言えば良かったのだろうか。その後俺が
どうなろうと、修史をあんな目に合わせることだけはなかっただろうか。
「どうだ、そろそろ寝返る気になったか?」
耳元でそう言われても、俺は口を開かなかった。
「随分冷たいんだな。それとも、よく見えてないのか?」
合図され、修史に取り付いていた男たちが、修史を両脇から抱え上げた。
脚を大きく開かされた格好で、修史は俺の目の前に連れてこられた。
「ほら、彼氏によく見てもらえよ」
俺の顔の前でペニスを扱かれて、修史は暴れた。
「いやだ、見るな、康則、見ないで!」
涙と血と精液にまみれた顔を悲痛に歪めて、訴えた。
「顔をよく見ててやりな」
囁かれて、俺は修史の顔を見た。
「やめてください、やめて、お願い、許して――っ!」
血を吐くような叫びを上げて、修史が達した。
608 :
冬の始め:2006/09/23(土) 20:01:48 ID:6EU4u8L+0
風があるのか、座敷の窓がカタカタと揺れる。窓の向こうに見える別棟の
屋根にドームのようなものがいくつも出ていて、蒸気が上がっている。
係の人間が呼びに来て、俺は座敷を出た。
気が済むまで修史を陵辱した後、男たちは俺を袋叩きにした。
修史が味わった地獄に比べれば、どうと言うことはなかった。
目が覚めた時、俺は病院のベッドに寝ていた。俺を助けたのは、
俺の仕事先の連中だった。だが、連中が俺を助け出した時、
いたのは俺だけで、修史の姿はなかったと言う。
俺は体の自由が利かないうちから、修史を探した。
修史を見つけたのは、半年が経ってからだった。
薬漬けで客を取らされ、正気を失っていた。
609 :
冬の始め:2006/09/23(土) 20:02:17 ID:6EU4u8L+0
座敷から出て階下に降り、中庭に出て、それから別棟へ。
長い道程に思える。行きたくないと思っているのかもしれない。
この期に及んで、俺はまだ何かを怖れているのか。
俺は修史を病院に入れ、金に糸目を付けず治療を受けさせた。
だが、薬でボロボロにされた体は、どんどん衰弱していった。
心も戻ってこなかった。修史はベッドに横たわったまま、
うつろな目を天井に向けて呟き続けた。
「康則、助けて……康則、ごめんなさい、助けに来て……」
ここにいる、そう怒鳴って手を握っても、唇を重ねても、
修史は俺を認めなかった。俺に目も向けず、やがて低い声で泣いた。
修史と一緒に客を取らされていた男から聞いた話では、
俺の名を呼んで抗う修史を、客たちは面白がって言葉で嬲っていたと言う。
「ヤスノリは来ないよ」
「ヤスノリは、こんなに汚れたお前が嫌いだってさ」
俺に見捨てられたと信じたまま、それでも俺を求めながら、修史は死んだ。
610 :
冬の始め:2006/09/23(土) 20:02:54 ID:6EU4u8L+0
修史を飲み込んだ炉の前に、小さな机がしつらえてある。
その上に、金属の箱と白木の箱が乗っていた。
「こちらが喉仏です」
そう言って係の男が箸で摘み上げた白い塊。男がそれを白木の箱に
入れようとするのを制し、俺は取り出したハンカチの上に置かせた。
薄い肉と皮に包まれていた頃のこれに、俺は幾度唇を這わせたことだろう。
修史が喘ぐたびに動くそれが愛おしく、俺は飽かず口付けた。
箸を受け取り、俺は他にいくつか骨を拾い上げてハンカチに乗せた。
白木の箱は、要らないと断った。
外に出ても、空気に水の匂いはしない。降らないのだろう。
煙となって空に昇った修史は、今、あの暗い雲の中にいる。
雲は、その中に抱え込んだ水を、この地に落そうとはしない。
それがまるで俺への当てつけのように思え、そう思う自分を俺は嗤った。
自分の代わりに空に泣いて欲しいとでも思っているのか。
狂ってなお恨み言を言わなかった修史が、今更俺に復讐するとでも
思っているのか。
611 :
冬の始め:2006/09/23(土) 20:04:01 ID:6EU4u8L+0
俺は歩きながらハンカチを取り出した。修史の喉仏を指先に取る。
そっと噛むと、思ったよりも軽くそれは崩れた。修史を齧り続ける俺を、
誰も見ない。菓子でも食っていると思うのだろう。
空は泣かない。俺も泣きはしない。そんな閑はない。
殺さねばならない人間が多すぎる。
あの時修史を陵辱した男たちの顔を、俺はすべて頭に刻み込んでいる。
誰一人逃さない。草の根を分けてでも探し出し、生まれてきたことを
後悔させてから殺す。修史を買った男たちも、全員は難しいだろうが、
できるだけ多く探し出して嬲り殺す。そして、俺が知るはずのない情報を
知っていると商売敵に思い込ませた男。それによって内部にいた裏切者を
炙り出せたと悪びれもせずに言った男は、最後に取っておこう。
骨を食い終わった。これで俺は永遠に修史と別れた。
奴らを地獄に送りこめば、俺もその後に続くことになるだろう。
俺と修史とでは、行き先が違う。
俺は、修史の最後の褥であったハンカチを、道路脇のごみ箱に捨てた。
夢にも春を待たないように。
(終)
>冬の始め
な…なんだろう、言葉にならない!! 萌えた…。すべてのAA略
カクイイとしか。
乙です。
素敵な話をごちそうさまでした。
どうもありがとうございました。
乙です。もの悲しくていいですね。
氏にネタ(注)あった方がいいと思いました。
素敵でした
食ったのか、喉仏を。
鬼畜っつーか猟奇だな。
苦手な人にはちとキツイ表現かもしれんな。
ふおおおお!!!
ぐっときたよ!!!>冬
冷え冷えとしてよかった!投下者さんは相当力量があると思う。せつなくてかなしくてまさに鬼畜だった。面白かった!ありがとう!
切なくて、思わず涙が出ました。
読んでいただいてありがとうございました。
>氏にネタ、猟奇の件
不注意でした。すみません。
不快になった方、本当にごめんなさい。
凄いな
ズシンと来た
冬さん有難う
>>623 どっちにしろ異常。骨を食べるって思考が出てくる事に驚愕する。
でも作者が謝ってたので気にしても仕方ないな。
いや……驚愕するか?
悲恋ものの小説でわりと見かける設定なんだが…テンプレつーか。
これで「猟奇だ!」「謝れ!」とかいわれてもなあ。
あと、この話で先に「死にネタ」なんて入れたら、
それこそ話が死ぬような気がするんだが。
こういう話、ネタバレ前提で読んで楽しいか?
>>624もっと小説読めよ。エロ本ばっかり読んでるから世界が狭いんだよ。
カツシンタロウとか親の骨喰った著名人は多いよ。
作者本人が謝ってるんだから、もう話題を引き摺らない方がいいよ。
これ以上なら、したらばで。
ここで議論すると他の投下者さんも投下しにくくなっちゃうよ。
629 :
風と木の名無しさん:2006/09/25(月) 01:11:46 ID:iziApb5bO
保守
630 :
ひみつの検疫さん:2025/01/08(水) 00:39:13 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
631 :
風と木の名無しさん:2006/09/25(月) 01:41:33 ID:d44KIjzS0
え?ていうか人気作品には文句いわないと気がすまない例の人だろ?
単発投下だから引き下がったみたいだけど。
骨食う発想自体が異常とかどんだけ本読まないんだよ。
もういいからスルー汁
>>632 そういう事言うとまたきちゃうよ。引き下がってないよとか言って。
雑談も議論もしたらばでやればいいと思うよ
636 :
受難の夜:2006/09/25(月) 21:39:43 ID:nuYeFMQ+0
書き殴り即興作品
投下します
637 :
受難の夜 1:2006/09/25(月) 21:40:20 ID:nuYeFMQ+0
土曜の夜、8時45分。
都心にある某ホテルの14階にエレベータが止まり、2人の男が降り立った。
1人は細身で色が白く、年の頃は30過ぎ。
もう1人はやや逞しく、髪を茶色に染めており、年は20代後半と言うところ。
「ルームナンバーは」
「1415。こっちだな」
年上の男が、廊下のサインを指差した。
サインに従って辿り着いた部屋の中に、2人は姿を消した。
638 :
受難の夜 2:2006/09/25(月) 21:40:58 ID:nuYeFMQ+0
9時5分。
仕立ての良いスーツに身を包んだエリート然とした中年の男が、1415室に向かった。
カードキーでドアを開き、照明のスイッチに手を伸ばす。
その手を、誰かがつかんだ。
「誰だっ…」
言いかけた口を、別の誰かがふさいだ。
抵抗するヒマも与えずに、2人は中年男をベッドへと連れていき、押し倒した。
まずは口に革のマスクを被せて声を奪う。
それから手早く上体から上着もシャツも剥ぎ取って、背面拘束式の手枷を付ける。
下半身もすっかりむき出しにしてしまうと、太腿と脛とを革の拘束具で密着させて、
膝を曲げたまま脚が伸ばせないようにした。
中年男の体からすべての動きを奪うのに、3分とかからない。
中年男は、何が起こったのかわからないという様子で、呆然としていた。
筋肉質の体を、革のベストにショートパンツ、ブーツに包んだ茶髪の男が、
冷たい目でベッドに転がった男を睥睨している。
色白の男は黒い革のビキニパンツにブーツだけといういでたちで、
中年男の頬を撫でながら囁いた。
「山田さん、暴れないでくださいね。それがあなたのためですよ」
柔和な顔立ちの彼が言うと、まるで幼児に注射をしようとしている小児科医だ。
その一方で、怜悧な顔をした茶髪男は、山田の足を無造作に押し開いて呟いた。
「暴れたきゃ暴れるさ。こっちは気にしないだけのことだ」
山田の視線が、2人の男の間を忙しなく往復する。
639 :
受難の夜 3:2006/09/25(月) 21:41:30 ID:nuYeFMQ+0
茶髪の男が山田の肛門にローションを垂らし、揉みほぐし始めた。
山田がうなりながら体をよじる。
「ああほら、だめですってば。こうしなきゃ、つらいのはあなたなんですよ。
いい子にしていてくださいね? でないと僕も…」
山田の胸を撫で回していた色白の男が、いきなり乳首をひねり上げた。
山田が息を止めて体をのけぞらせた。
5秒待ってから手を離して、色白の男は、傷めつけた乳首に柔かく口づけた。
荒々しく息を吐き出す山田に、色白の男は笑いかけた。
「ね。僕は優しくしたいと思ってるんですよ。あなた次第ですから」
その時、茶髪の男が肛門に指を2本突き込んだ。
山田が腰を浮かせて逃れようとする。
「痛かったですか? すみません、彼は少し乱暴で…。
でも、我慢できないほど痛くはないでしょう? まだ2本ですよ」
山田が激しく首を振り、色白の男にすがりつくような目を向けた。
色白の男は山田の首筋、胸、腹を指先でくすぐるように愛撫し続ける。
その間に茶髪の男が3本目の指を捩り込ませ、中を掻き回した。
山田が、何かを訴えようとするように盛んに首を振り、うなり声を上げる。
「僕の言うこと、聞いてくれないんですねぇ。だったら…」
色白の男は山田の下複に手を伸ばし、毛を2、3本つまむと、一息にむしった。
跳ね上がった山田の腰を押さえながら、茶髪の男が低い声で笑った。
「ほら、おとなしくしねえからこういう目にあうんだぜ。
言っとくけど、怒らせたらこの人、俺なんかよりずっとこわいから」
山田は諦めたのか、ただ震えながら涙目で陵辱者たちを見つめている。
640 :
受難の夜 4:2006/09/25(月) 21:42:11 ID:nuYeFMQ+0
茶髪の男はバイブを取り出すと、山田に良く見える位置で振ってみせた。
山田が必死の形相で首を振る。
「俺のをぶち込む前に、ちょっと広げとこうな。どうよ、俺、優しいだろ?
俺のはこんなもんじゃないからな」
茶髪の男がバイブを山田の尻に押し当てた。
逃げようとする山田の肩を、色白の男が押さえつける。
「大丈夫…こわくありませんよ。痛いのなんて最初だけです…」
バイブが、山田のバリケードを突き破って侵入を開始した。
山田の喉から盛大なうめき声が漏れ、縛られた脚が苦しげに幾度も揺すられた。
すっかり埋め込んでしまってから、茶髪の男はバンドを使ってバイブを固定した。
スイッチを入れると、山田の体全体が大きく震え始める。
色白の男はその震えを楽しむように体に手を滑らせて、たどり着いた山田の性器を
そっと両手で包み込んだ。
そのまま、少しずつ力を加えていく。
握るという段階を通り越して、締め付けると呼ぶ方がふさわしいほどの圧力が
加えられ始めるに至り、山田が尻を振って色白の男の手から逃れようとする。
が、色白の男が更に力を入れると、痛みに怯えて動きを止めた。
色白の男はくすくす笑いながら力を抜いた。
「冗談ですよ。大事なものを潰しちゃったら、この後が楽しめませんよね。
もしやるにしても、最後にしなきゃあ…」
山田の目から、とうとう涙が零れ落ちた。
茶髪の男は声を立てずにただ冷たい笑いを浮かべ、色白の男と位置を変わるように
山田の頭の方に移動して、胸に指を這わせた。
「ほらな。本当は、この人の方がやることエグイの。俺はせいぜいこんなもん」
その言葉をかけながら取り出した赤い蝋燭を、山田の目の前にかざす。
山田が拒否するように目を閉じた。
641 :
受難の夜 5:2006/09/25(月) 21:42:44 ID:nuYeFMQ+0
色白の男が山田のものに丹念な愛撫を加え始めた。
細い指に見合った繊細な動きに、それはあっと言う間に硬度を増していく。
「気持ちいいですか? こんな、見ず知らずの男にされていても、
全然構わないんですね。もう少し身持ちの良い方だとお見受けしたのに。
意外とお好きなんですねぇ…」
揶揄の言葉に山田は力なく首を振る。
茶髪の男がその様子を見てせせら笑った。
「清潔ぶったところで淫乱なのはわかり切ってるんだよ、気取っててもな。
おら、動くんじゃねえ。じっとしてりゃ、その分早く済むぜ」
茶髪の男は、肩を揺すっていやがる山田の喉を押さえつけ、火を点けた蝋燭を
山田の体の上で斜めに傾けた。
乳首に落ちた熱い雫に、山田の体が跳ね上がる。
続け様に降り注ぐ蝋の雨が、山田の体をコーティングしていった。
「楽しませてやろうってんだよ、おとなしくしろ!」
もがく山田の喉を茶髪の男がきつく押さえつけ、山田の体が痙攣した。
「わ、今グッて大きくなりましたよ。息しない方が気持ち良いですか?」
色白の男が楽しそうに言いながら指の動きを速めていく。
茶髪の男が喉から手を離すと山田はひゅうひゅうと音を立てて息を吸い、
目からボロボロと涙をこぼした。
色白の男が性器の先端の割れ目を指先でなぞり、山田が腰を突き上げて身悶える。
そろそろ追い上げるか、それともオモチャを使ってでも長引かせるかと
色白の男と茶髪の男が目で相談した時。
642 :
受難の夜 6:2006/09/25(月) 21:43:20 ID:nuYeFMQ+0
部屋の電話が鳴った。
色白の男と茶髪の男はギョッと電話を振り返り、次いで、顔を見合わせた。
電話は鳴り止まない。
色白の男に目配せされて、茶髪の男が受話器を取り上げた。
「はい。――ええ、そうです。は? え? え? ――わかりました、ありがとう」
茶髪の男の顔色が見る見るうちに変わっていく。
受話器を置いた茶髪の男は、電源を切ってあった自分の携帯電話を取り上げた。
「おい? どうした?」
色白の男の問いに答えずに、茶髪の男は眉間に皺を寄せて、厳しい表情でダイアルする。
「もしもし――、はい。はい。――はぁ…。で、そっちは…」
事情の読めない色白の男も、ベッドの上の山田も、茶髪の男を見つめるばかりだ。
やがて通話を切った茶髪の男は、その冷たい視線を山田にではなく色白の男に向けた。
「――ファイル」
「え?」
「田中さん、あんた、ファイル、どこから取りました?」
「へ? Eだよ」
「Eはどこにありました」
「どこって。2列目の左の端っこじゃん」
「アホですかあんたは。先週、4列から3列に並べ替えたでしょう」
「ああ、だから、―――あ…」
「この人は、Dのお客さんです。道理でノリが良すぎると思った。マジだったんだ」
643 :
受難の夜 7:2006/09/25(月) 21:44:52 ID:nuYeFMQ+0
音を立てる勢いで田中と呼ばれた色白の男の顔から血の気が引いていく。
ハッと我に返ると、田中はベッドに転がされている山田から
慌てて拘束具を取り外し始めた。
溜息をつきながら茶髪の男もバイブのスイッチを切り、ベルトを外して、
尻からバイブを抜き取った。
最後に口を塞いでいたマスクを取り外すと、山田が掠れ声で怒鳴った。
「ひどいじゃないか! なんなんだ、これは! 私が呼んだのは、
ハヤトくんって18歳の子のはずだぞ! 甘えん坊のネコだって聞いてるぞ!」
「も、も、申し訳ありません。とんだ手違いで」
床に膝をついて平謝りに謝る田中を見て、茶髪の男もしぶしぶ膝をついた。
間違いだとわかれば、自分たちのコスチュームの間抜けさが身に染みる。
「手違いで済むかっ! 注文したものが届かないどころじゃない、
まるで正反対のものを押し付けられたようなもんじゃないか!
どうしてくれるんだ!」
「は、あの…できるだけのことはさせていただきます。ハヤトも今、
こちらに向かっている最中でして」
田中は頬を引き攣らせながら謝り続ける。
「要らん! もうそんな気分じゃない! こ、こんな目にあわせやがって…!
お前、同じことをしてやろうか!? えっ!? 縛り上げてやろうか!?」
「――そうされてはいかがでしょう?」
茶髪の男の落ち着いた声が、山田の激昂を冷やすように響いた。
山田と田中の訝しげな視線を受けながら、茶髪の男は氷の微笑を浮かべて提案する。
「こういったご趣味のない山田様にいきなり失礼なことをしてしまって、
それはもう本当に言訳もできません。取り返しがつかない、償いようもないことを
してしまったと反省しております。そこで、せめてものお詫びに、
仕返しをしていただこうかと思うのですが。いかがですか?」
644 :
受難の夜 8:2006/09/25(月) 21:45:32 ID:nuYeFMQ+0
「仕返しって…?」
山田は興味をそそられた様子で身を乗り出した。
田中は、落ち着かない様子で茶髪の男を見守っている。
「今、山田様が私どもにされたこと…そして、それだけでは不充分ですから、
私どもがあのあと山田様にしようとしていたこと。それを、山田様ご自身が
する側に立って、つまりSの立場で、遊んでみられては?」
「ほう…それはそれで…楽しそうだが…」
山田が田中と茶髪の男を交互に見た。
田中が腰を浮かせる。
茶髪の男がその田中の肩を押さえて、山田に笑いかけた。
「この男、今でこそSをやってますが、2年前まではMで鳴らしたものでして。
きっとご満足いただけるものと思います」
逃げようとした田中を茶髪の男が掬い上げるようにしてベッドの上に放り出し、
山田が嬉々として押さえつけた。
「ちょ、ちょっと待って! 落ち着いてください、早まらないで!
すぐにハヤトが来ますから! ハヤトはもう、うちで一番人気の奴でして、
若いし可愛いし素直だし、俺なんかよりずっと山田様を楽しませることが」
大慌てに慌てる田中に、山田は鼻息も荒くのしかかる。
「いや、いいよ。君でいい。ずっと、レイプにも興味があったんだよ。
お宅んとこがイメプレさせてくれるのは知ってたけど、演技じゃつまらないと
思っていたところだ。君が嫌がるなら、ぜひ君をね」
「鈴木っ! お前、馬鹿なことやめろ! おい、助けろ馬鹿っ!」
鈴木と呼ばれた茶髪の男は、助けるどころか、田中から下着をむしり取り、
さっき客から取り外した拘束具を装着し始めていた。
「山田様、手伝っていただけますか? こちらを」
「ああ、もちろん。ところで、私はこういうプレイは初めてでね。やり方は
ほとんど知らんのだが」
「ご心配なく、私が手ほどきいたしますから。この男もすぐに思い出しますよ。
いたぶられるのがどれだけ気持ち良いか。存分にいじめてやってください」
「やめ…!」
叫ぼうとした田中の口を、マスクがふさいだ。
645 :
受難の夜 9:2006/09/25(月) 21:46:13 ID:nuYeFMQ+0
ベッドの上に転がされた田中は、それでも往生際悪くもがいている。
その尻に、鈴木がローションを垂らした。
「どうします? これは、私がしましょうか?」
「いや、私がするよ。少しくらい乱暴にしても大丈夫かな? 慣れてるんだよね?」
「まぁ多少は。でも、できたら優しくいじめてやってください。その方がいい。
言訳できませんからね、いじめられて感じちゃったってのは」
鈴木の言葉に、山田は犬のような息を吐きながら田中の肛門に指を這わせた。
筋張った指が、性急に田中の穴を犯す。
嫌がって首を振る田中を宥めるように、鈴木が田中の胸に手を置いた。
冷たい笑いを浮かべたままやわやわと胸を撫でている鈴木に向かって、
山田が苛立った声を上げる。
「おい、もういいだろう? もうほぐれただろう。慣れてるんだろうからな」
「は、よろしければ私が確認を」
「いい、いい! もう充分だ」
「はい、では…バイブを使いますか、それともローターでも」
「もう待てんよ。さっきこの男が散々私をいじり回したんだからな。
私が入れる。生でもいいのか?」
「いえ、それはちょっと。お互いの健康と幸福のためにこれを」
鈴木が差し出したコンドームを、客は慌ただしく装着した。
客は、田中の膝をつかんで押し広げると、一気に腰を進めた。
田中がのけぞり、長い押し殺した悲鳴を漏らした。
ずり上がって逃げようとする田中を、鈴木が押さえつける。
田中の腰を抱え込んで息を弾ませながら、山田が鈴木に声をかけた。
「おい君、君も何かしないか。蝋燭でも鞭でも、ああ、鞭はあるのかい」
「ありますよ。これですが」
鈴木が取り出した短いバラ鞭を、客は興味深そうに眺めた。
鈴木は、使い方を示すように、田中の胸に軽く叩き付けた。
田中がうめいて背を反らせる。
「いいね。締まるよ。もっと引っ叩いてやりなさい」
鈴木が繰り返し胸に鞭を振り下ろし、田中の胸が赤く染まっていく。
山田はいっそう息を荒げながら腰を激しく使い始めた。
田中が目を涙で潤ませて首を振り、許しを請う。
その姿が山田を煽り立て、ほどなくして山田は動物じみた声を上げて射精した。
動きを止めた山田に合わせるように、田中はくたりと力を抜いた。
だが、萎えきった性器を引き抜いた山田が田中の性器を手に取ると、
田中は体を硬直させ、怯えた目で山田を見つめた。
「さっきは世話になったからな。今度は私が可愛がってやろう。
ふん、こうして見ると、悪くないじゃないか。若い男の子でなきゃと思っていたが、
年増も捨てたものじゃない。なんと言うかこう、嗜虐心をそそるものがある」
鼻先で笑いながらも興奮を隠し切れない山田に、鈴木がもったいぶって言う。
「田中は、Sのお客様にはずいぶん可愛がっていただいたものですからね。
責められている時の表情がいいと言う方が多くて。今でも彼のM復帰を
願ってくださるお客様がたくさんいらっしゃるんです。ありがたいことです。
山田様、先ほどの間違いはとんだ災難だとお思いでしょうが、これはこれで
なかなか得られない幸運なのですよ。他のお客様にはご内密にお願いします」
山田が、スーツに身を包んでいた時からは想像もつかない下卑た笑いを浮かべた。
ニコリと笑い返して、鈴木が説明を始めた。
「では山田様、まず基本は焦らしです。いきたがるのをいかせない。
身体を動かすのも、よがるのも、いくのも、山田様のお許しがあってからです。
山田様が主人であると田中に飲み込ませるために、田中の体をコントロールする。
おわかりでしょうか。痛みを快感に転じさせるのも、すべてはこのコントロールに
かかっています。服従と信頼を勝ち得れば、田中は山田様の言いなりです」
田中が激しくかぶりを振り、涙が眦から零れ落ちる。
鼻息荒くそれを見つめながら、山田が田中の性器を扱き始めた。
「――そんで、どうしたの」
椅子に反対向きに座ったハヤトが、鞭を手で弄びながらのんびり聞いた。
鈴木はビールを呷りながら、やはりのんびりと答えた。
「2時間くらいかな。充分堪能していただきましたとも。ご機嫌もすっかり治って、
次はまた田中さんを指名するって言ってたくらいだよ」
「あっ、ひでぇ! 俺のお得意さんになったかもしれない人なのに!」
「まぁいいじゃないか。今夜、何にもしないでギャラ入ったんだろ?
俺なんてただ働きなんだぞ。田中さんは自業自得だけど、俺はとばっちりだ」
「まぁ田中さんもさー、体で償ったみたいだから」
ハヤトの同情の眼差しが田中に向けられた。
急遽取ったツインルームのベッドの一つに、田中は横たわっていた。
眠ってはいなかったが、2人に背を向けて黙っている。
そんな田中に苦笑した鈴木は、肩を竦めると、またハヤトに向き直った。
「そう言えばさ、俺たちの本当のお客さん、どんな感じだった? 怒ってた?」
「別に。困ったねぇなんて言って笑ってたよ。体は大きいけど、優しそうな人。
伊藤さんと佐藤さんが来て、謝ってさ。お客さんが、もういいですよ、また今度、
なんて言ってくれて、それじゃあって挨拶して、その油断したところに
2人で襲いかかって縛り上げてた。その後は出てきたから知らない」
「まー、言いたかないけど、伊藤さんと佐藤さんなら、俺たちより
いい仕事してるだろうからなぁ〜。あっちも文句無しだろうさ」
相変わらず黙りこくっている田中に、鈴木とハヤトは溜息をついた。
田中の背中が無言で鈴木を批難していることが、ハヤトにすらわかる。
「あのね、田中さん。あんたやっぱり、Mがいいと思いますよ。
SM初心者のお客さんにはSでもそれなりに人気あるけど、未だにMでの
指名の方が多いんでしょう? 基本Mで行きましょうよ。コンビは続けるから」
鈴木の言葉に、田中は返事をしない。
うんざりした顔の鈴木にハヤトが笑い出し、田中に声をかけた。
「なんで田中さん、Mはいやなの? 人気あるならやればいいじゃん」
そこでやっと、田中が顔を2人に向けた。
「お前もやってみたら? お前可愛いし、需要あるよ絶対。人気者になれば?」
地を這うような田中の声に、ハヤトが戸惑って鈴木を見る。
鈴木がちょっと困った顔を見せながら説明してやった。
「あー、田中さん、いっぺん客にひどい目にあわされてさ。それ以来ね。
でも今はコンビ以外の仕事は受けないんだから、もうあんなことないでしょ?」
「えーっ、客が規定違反!? その客、その後どうしたの」
「そりゃ、思いっきり後悔していただいたさ」
「客にどんな罰が与えられようが、そんなもん慰めにもなるもんかよ!
俺は3週間入院したんだぞ! もうあんなの真っ平だからな!」
田中が鈴木に噛み付く。
鈴木は今日何度目になるかもわからない溜息をつき、田中のベッドの裾に腰かけた。
「でも、今日あんな間違いをしておきながら事無きを得たのは、田中さんの
Mとしてのすばらしさのおかげですよ。最高でした」
「俺にとっては最低だったよっ!」
そう言ってまた背を向けた田中に、鈴木は手を伸ばした。
田中の黒い髪を指で優しく梳く。
「――今日も、怖かったんですか? 俺がついてたでしょ?」
急に濃密になった空気に、ハヤトがおや、と目を見開く。
ぱし、と田中が鈴木の手を振り払ったが、鈴木はこりずに頭を撫でる。
「俺ね、前々から思ってたんですよ。Mの田中さん見たいなって。
想像してた以上にすばらしかったですよ。感激しました」
鈴木の顔に浮かんでいる笑みに、ハヤトが居心地悪さを感じた直後、
鈴木がハヤトの方を見もせずに手で追い払う仕草をしてみせた。
あーはいはい、とハヤトがそっと立ち上り、足音を忍ばせてドアに近づく。
音を立てずにドアを開け、出る直前に振り返ったハヤトの目に、
田中に屈み込んでいる鈴木の姿が映った。
「本当は、誰にも見せたくないくらいだ。俺だけのものにしておきたい」
好奇心に負けて、ハヤトは廊下に出てもしばらくはドアの前で耳を澄ませてしまった。
そしてハヤトの期待通り、田中の怒号が聞こえてきた。
「馬鹿野郎、なに考えてやがるっ! ハヤト、おい、……ハヤト!? どこだ!?
うわっ、馬鹿、やめろ! さわるな、鈴木っ、俺は今日はもう…!」
そこでまたハヤトの予想通り、田中の声が聞こえなくなった。
ハヤトは田中の受難に同情しつつも、こらえ切れない笑いを噛み締めて
エレベーターに向かった。
649 :
受難の夜 終:2006/09/25(月) 21:49:53 ID:nuYeFMQ+0
終わりです。
プロット決めないで書いたらラストが甘くなってしまった。
乙〜
面白かったよ(・∀・)
おぉ〜。
鬼畜シリアスかと思いきやコメディに突入。
うん、オイラこういうの嫌いじゃないぜ(・∀・)GJ!
なんか新鮮だ。
田中さんかわいいよ田中さん。
乙でした。
>>649乙です
Mの田中さん、Sの鈴木さん(・∀・)イイ!
654 :
ミミ:2006/09/26(火) 00:22:00 ID:7gZCUBUh0
イヤーエステ、はやい話が耳そうじ。
僕はイヤー・ザ・ダストマン。耳のチムニー・チェリー。
一昨年、ゴッド耳掻きストと呼ばれたおっしょさんから独立。
昨今のパーツエステブームにも助けられ、僕のサロンはいい感じだ。
穴を攻めるのが好きな僕は、小穴を攻めたてるこの仕事を気に入っている。
僕のサロンの隣はイヤーアクセのセレクトショップ。
イヤーアクセサリー作家のオーナーの作品と、オーナーが海外から買い集めてきた
ピアスやイヤリングやイヤーフックなどが売られている。
(冬限定のイヤーマフにも注目!)
みたいな感じで、ファッション誌にもよく紹介されている超有名店だ。
オーナーの店の隣は耳鼻科。三件ならんで耳関連が軒を並べているが同系列ではない。
耳鼻科の隣にオーナーがセレクトショップを出し、その隣に僕がサロンをオープンした。
めぇいっぱい借金をして土地を買ったけれど後悔はしていない。
この立地条件は最高だ。
オーナーがデザインしてくれた“m i m i -ca”(3件共通のスタンプカード)が
お客さまにいい具合に浸透し、僕らは持ちつ持たれつ和気藹々とやっている。
いまのところローンの返済は順調。
一番好きなコンビニ(セ/ブ/ン/イ/レ/ブ/ン)が1階に入っているアパートに引っ越しもできたし、
好きなひともできた。人生はばら色だ。
655 :
ミミ:2006/09/26(火) 00:22:35 ID:7gZCUBUh0
「セックスは一見さんo rセフレと」、「恋人は しょせん 素人です」。
僕のモットーは上記の通りだけれど、【恋】(笑)はしていたい。
「片想い」で構わない。むしろ、「片想い」がいいね。実ってしまうと腐るだけだ。
いまは、耳鼻科のDr.のプチ・ストーカーをしている。
自称「鬼畜」なDr.には、おもちゃにしていた患者さまがいた。
(告発しようなんてまったく思わない。「患者さま=大人のおもちゃ」で、
どん引きしないあたり僕も終わってる。同罪だ)。
先週その方が亡くなって以来、Dr.の何を考えているかわからない笑顔が、
淋しげな憂いを帯びたものに変わり、僕は【恋】(笑)におちた。
たぶん、アレだ。Dr.は「失 っ て は じ め て 気 が つ い た 」系の恋をしている。
そして僕は、「思 い 出 と 戦 っ て も 勝 ち 目 は な い 」。
恋敵は故人。これほどやっかいなライバルはいないね。でもそれがいい。
Dr.が両想いになることは絶対ないから、僕はたっぷり片想いをしてられる。
Dr.には、延々と故人を想いつづけて欲しいくらいだ。まあ、無理だろうけど。
進路のないボートは、引き返すか、浮かび続けるか、沈むしかない。
(ウルトラCもあるにはあるけど、語呂が悪いから割愛)。
そうして「大抵の人間は引き返す」。おっしょさんは、そう言っていた。
656 :
ミミ:2006/09/26(火) 00:23:11 ID:7gZCUBUh0
どうでもいいけど、Dr.はおそらく攻め専。背丈も僕と変わらない。しかも「鬼畜」。
恋人が無理ならセフレになりたいなぁ。
僕はリアルにしろエロゲーやアニメにしろ、
「ただ其処にいるだけで、マンセーされまくってる総受けキャラ」が大嫌いだ。
過剰に天然だったり、クールだったり虫唾が走る。下に敷くならハメハメ派な攻めがいい!
元攻めを受けに調教。セフレに追加。ガバガバになったらアドレス消去。これ最高ね。
攻めの僕より男らしい「男」を喘がせるのが一番性に合っている。
呻かせて、唸らせて、吐息で僕の名前を呼ばせたい。
戻る股を強く押さえつけながら、ケツを舐め開かせてガン掘り。
痛みと気持ちよさに泣きが入るまで追い立てるのが好きだ。バイブもいいよね。
この前ネットで、福内鬼外(フクウチキガイ)こと平賀源内:発案(と言われている)、
大奥御用達螺子巻式亀頭張形の復刻版を買った。
ねじを巻いたら動く「お江戸」のバイブだ。Dr.に差し込んでみたいなぁ。
だけど、僕は恋人とはソウルとソウルだけで結びついていたいので、セックスは絶対にしたくない。
Dr.に使うとしたら、セフレになってもらうしかないのが痛い。
セフレから恋人へってのも「あり」と言えば「あり」だけど、
Dr.とは、まず心と心を通わせ合いたいなぁ〜と、身勝手に思ってる。
つづく
続かなくていい。
ミミタン、乙!
続き楽しみにしてます。
気になる展開だ。
楽しみです。
ミミたん、待ってます。
ミミタン、乙乙。
攻め×攻め、好物だよ!
続きが激しく気になるよ!
661 :
ミミ:2006/09/26(火) 22:05:17 ID:hkKjI3ql0
Dr.と僕はいまのところただの呑み友達だ。
二人きりの時もあれば、オーナーも交えて3人で呑むこともある。
オーナーがいる場合、酒の肴はいつも「耳」のあれこれ。
異業種と言えば異業種だけれど、共通の話題には事欠かない。
隠れ家風の店で「大人な男」の週末を過ごすのが常だ。
一方、Dr.と僕だけのときは、オーナーが居たらできないような腐った話が主になる。
何かの折りに二人ともイッていて、下半身にだらしなく、男もいけると解ってから僕らは呑む回数が増えた。
ひとに聞かれるとよろしくない内容だったりする為、大抵、サロンから徒歩7分の僕のアパートで呑んでいる。
Dr.も僕も料理をしないので、下のセ/ブ/ン/イ/レ/ブ/ンで、酒やつまみを買い込んで僕の部屋へ。
酒が過ぎたときDr.は、セ/ブ/ン/イ/レ/ブ/ンで、
歯ブラシや下着を買って泊まっていくこともある。
友達は友達、セフレはセフレ。一見さんは一見さん、玄人さんは玄人さん。恋人は恋人。
きっちりと線を引くたちの僕が、Dr.を友達として見られなくなったのは、
Dr.の話に「平衡機能に問題がある、起立不能の患者さま」がちょくちょく出てくるようになってからだ。
■実験的要素が非常に高いリハビリを、早期治療の名目で強制している。
■負担がかかる姿勢を強いたり、転倒する様を愉しんでいる。
■最近疲れや体への負担が強まっている模様。二次障害が出るかも。
最初はそういった、「無理なリハビリをさせ精神的、肉体的にいたぶっている」という、
ろくでもないけれど、僕は嗤って聞けるDr.らしい話ばかりだった。
それがだんだん、ク/ラ/ラが立った時のハ/イ/ジみたいな目で、
きょうは0,5秒立つことができたとか、きのうより0.1秒も長く立っていられた等と語る様になり、
人体の神秘にまで話が及ぶようになったのだ。気に入らないと思った。
一度抱いたこともあるというその患者さまにDr.が、のめり込んで行っているのが僕には見て取れた。
662 :
ミミ:2006/09/26(火) 22:05:59 ID:hkKjI3ql0
Dr.の口からその患者さまの名前が出るたび、僕は落ち着かなかった。
兎にも角にも、その患者さまが亡くなってから、Dr.は目に見えて落ち込んだ。
あげく、自分が強いたリハビリが寿命を縮めたのだと悔いる始末。
完全にキャラが変わっていた。
おそらく、Dr.には自分が「失 っ て は じ め て 気 が つ い た 」系の恋をしている自覚がない。
「遊び慣れている男ほど、本気になったとき不器用になる」。おっしょさんは、そう言っていた。
そうして、そんなDr.に惚れる僕に僕は酔う。【恋】(笑)だ。
(笑もカッコもない、ほんものをしてみたい。ほんものの恋をして、ほんものの恋人を持ちたい)。
29まではそんなこっ恥ずかしいことを夢みていたけれど、小難しくて僕には無理なことが判明。
だから僕はDr.に【恋】(笑)をしている。
おととい、仕事の後、Dr.のプ/リ/ウ/スをつけたら、お台場……それもテレコムセンターよりの
お子さましか行かないんじゃないかというような、科/学/未/来/館に向かっていた。
とっくに閉館している科/学/未/来/館の前でプ/リ/ウ/スは止まり、暫く動かなかった。
(僕の下品な嗅覚は、其処が故人と何らかの関わりがあることを嗅ぎ取った)。
663 :
ミミ:2006/09/26(火) 22:06:41 ID:hkKjI3ql0
セフレか恋人か。身体かソウルか。
レアなバイブでアナルをならして繋がるか、相思相愛の深い絆で結ばれるか。
どっちかなら、僕は後者がいい。とりあえず、今夜、「呑み友達」としてDr.を誘う予定。
メールをしようかと思っていたら、閉店後都合よくDr.が店に来た。
「予約入れてなくて悪いんだけど、いまからいい?」
「本日の営業は終了いたしました」
Dr.は月に一度、こうしてふらっとやって来る。
毎度のことなので今更きゃんきゃん言う気はないけれど、一応釘はさしておく。
というか、ここまでがネタ。お決まりのやりとりだ。
「70分コースね」
寝台に寝そべりながら、最長のセレブコースを指定してくるDr.を横目で見つつ、
細さやカーブが微妙に違う12本の耳掻きを用意する。
どうせなら、僕は貴方の耳ではなくてお尻の穴にいろいろ入れたいのだけど。
まあ、いいや。耳垢といっしょにガッツリ、ストレスも掻きだしてあげるよ。
たっぷり時間をかけてヘッドマッサージをしてから、首と肩をじっくり揉み、指圧を加えていく。
ポイントはおっしょさん直伝のローションだ。保湿成分(ローズマリーエキス)の配合具合が素晴らしい。
セフレのお尻の穴に使ったら、挿入スムーズ、うるうるうるうる僕も彼も気持ちよかった。
入念に耳のうぶ毛を処理したら耳掻き開始。
「『掻く』んじゃねえ、『滑らす』んだ」。おっしょさんは、いつもそう言っていた。
耳掻きの先端を耳に置いて、すーっと滑らしていくおっしょさんの神業に僕もはやく近づきたい。
要所要所で耳掻きを取り替えながら、小穴を攻めていく。
仕上げは綿棒。いつもこの辺りで、爆睡モードに突入するDr.がふいに口を開いた。
664 :
ミミ:2006/09/26(火) 22:07:18 ID:hkKjI3ql0
「俺、おまえと『上下争い』とか、『しごきっこ』とか『喰い合い』をする気ないから、よろしくね」
僕は思わず、綿棒を取り落としてしまった。
「おまえさぁ、最近俺のこと意識してるでしょ。
俺はねえ、腐った話を気兼ねなくできる貴重な友人を喰い潰したくないのよ」
まいったなぁ〜。まさか、Dr.に感づかれて境界線を引かれるとは。
あぁ、だけど、寝台の上のDr.はまな板の上の鯉に等しい。
僕は最も細い耳掻きを使って、前立腺に直結している耳ツボをずんずん突いた。
別に深い意味はない。ちょっとやってみたい衝動に駆られただけ。ほんの遊び心だった。
Dr.が攻めを返上した方がいいような声をあげ、次の瞬間、
めきっという音がして僕は鼻から血を垂れ流しながら、股間を膨らませたDr.に殴られていた。
あぁ、容赦ないな〜。
「おまえとはさぁ、色恋とか絡まない付き合いがしたいの。わかれよ」
ターコイズブルーのティッシュカバーに入ったポケットティッシュを僕に差し出しながら、Dr.は言った。
「お友だちでいましょーよ」
はい、そうですね。
「攻め×攻めは、双頭バイブで繋がるわけにはいかないですもんね」
ものわかりの良いふりをしてDr.に謝って、右の鼻の穴にティッシュを詰める。
僕は結構、貴方に本気だったんだけどな。一応、【恋】(笑)しているんですよ。
貴方に使ってみたいバイブとかあるんですけど、どうしましょう?
「とりあえず、耳そうじの仕上げ、しますね」
ティッシュケースを返し、新しい綿棒を用意して耳掻き再開。
何事もなかった風を装うけれど、かなりまぬけだ。
やっぱり僕は貴方と繋がりたいよ。派手に大泣きさせたいな。
つづく
ミミタン、やっぱり、そうだったね!
2のキャラや設定、その後の展開には「もう少しkwsk」と
思っていたから、これはどうもごちそうさま。
続きがメチャクチャ気になるよ。
自演はもう少しうまくやりましょう。
受難の夜テラモエス
元受の攻めが喰われるの最高!GJ!
違う角度から読めて嬉しいな
続き楽しみにしてます
ミミタンgj
>>449 だれか中寺のTVショッピング書いてくれ…
671 :
ミミ:2006/09/27(水) 18:47:18 ID:SKKqneeE0
Dr.は人を「寝たいか寝たくないか」に二分する。
僕は寝たくない側に仕分けられたみたいだ。
まぁ僕は、恋人とは身体を重ねない方が心の繋がりを実感できると思っているので、
この先Dr.と抱き合うことが無くても不都合はないけれど、
告白もしていないのに断られたのは堪えた。僕が傷ついた分と同じぐらいDr.を傷つけないと。
耳そうじを終えて、僕はDr.を誘った。
雰囲気的に無下に断られるかなと思ったけれど、Dr.は乗ってきた。
正味の話、「いま一番気になるひと=Dr.」が何を考えているか僕はいまいちわからない。
とりあえず、血が止まったので鼻に詰めていたティッシュを抜き、
いつものように僕のアパートへ移動。途中セ/ブ/ン/イ/レ/ブ/ンへ寄る。
此処はおかずのバリエが豊富なのがいい。
はじめて、ほっけの開きにお目に掛かったときはテンションがあがった。コンビニも侮れないなぁ〜と思ったものだ。
おかずとおつまみを物色をしていたら、酒コーナの方からDr.の声がした。
「おまえなに飲む?」
Dr.の隣に行き、一緒に棚を眺める。棚の右端に「西の星」を見つけ僕は手を伸ばした。
ニシノホシという品種の大麦を使っている宇佐の焼酎だ。
「恋人とは寝たくない」という僕の感覚を「わかんないよっ」と言って出て行った、
好きだった男が好んで食前に飲んでいたのを思い出す。
「だから、何?」と言われればそれだけだけれど、「星が煌めくラベル」が目についた。
アルコール度数20°、なめらかで口当たりやわらかな酒だ。ロックかストレートで飲むのがいい。
自分のカゴに入れたらDr.がラベルを見て眉を寄せた。
「何か?」
「別に〜」
672 :
ミミ:2006/09/27(水) 18:48:02 ID:SKKqneeE0
「別に」=「話したくない」と解釈。立ち入るなと境界線を引かれた気がした。
寂しいなぁ。はやく、心を通わせ合いたいものですねぇ…なんて自嘲しながら先にレジへ。
会計の直前、Dr.が自分のカゴを持って、僕の後ろに並んでいた人を無視して割り込んできた。
Dr.のカゴの中には、つまみとア/サ/ヒ/ス/ー/パ/ー/ド/ラ/イが6缶入っている。
「まとめて俺が払うわ」
財布を開きかけた俺を制し、高額所得者(おそらく)はマネークリップからお札をスッと出す。
ローン持ちの僕は、おとなしく「ごちそうさまです」と頭を下げた。
店を出てエレベーターで8階へ移動。僕の部屋は角部屋、1号室だ。
勝手知ったるなんとやらでDr.は部屋に上がり込み、リビングのソファに背を預けテレビを付けた。
友達面で呑んで食べて喋って、時間だけがたっていく。イロイロ仕掛けたいのにタイミングがつかめない。
気がつけばテレビショッピングが流れる時間になっていた。
「どうします?泊まっていきますか」
「これ見たら帰るわ」
Dr.はご贔屓のTVショッピング(有料放送)をにこにこしながら見ている。
画面に映っているのは大人のおもちゃ。通販業界最大手の某社が3年前立ち上げたホビー部門の商品が、
ジャパピンク何某とかいう、おなじみの解説者によって実演をまじえて紹介されていた。
「放送コードと戦ってるよなぁ〜」
解説者の口元にテロップ処理がされ、「チーン」という擬音が入る。
「わざとでしょう」
この番組は興味をかき立てるために、わざとピー音を鳴らし、銃声やサイレンやモザイク等を多用している。
ジャパピンク何某の掠れた声が、コックリングを語るのを僕はDr.の隣に腰掛けて聞いた。
673 :
ミミ:2006/09/27(水) 18:49:00 ID:SKKqneeE0
■勢いよく吹き出ません。射精の爽快感がなくなります!
■だらだら出続け、終わりません!
■膨張率が高い方でも大丈夫!萎えてもすぐ外れません。
要約するとそういう事らしい。
不意にジャパピンク〜が値段を言いかけて咳き込んだ。
「かわいいなぁ〜」
Dr.は、ふっと笑って舐めるようにジャパピンク〜を見た。
彼は3年前からいつもいつもフル回転で喋っている。喉の使い過ぎで声がずっと枯れたままだ。
最近はこうして時折、番組中にも咳き込んでいる。咳き込む仕草とハスキーボイスに萌え。
「間違いなく売り上げに貢献してますね」
「だよねぇ〜。俺も海外通販しなくなったし。なんかこっちで買っちゃうのよ」
「ここいいですよね。ネットでも買えますし、分割で買っても金利手数料を全面負担してくれますし」
「いや、俺は一括よ?分割って、おまえどんだけ買ってんの??」
「復刻版バイブシリーズをコンプリートしてるんです。見ますか?」
「遠慮しとく。ていうか、俺ね、おまえとこういう話できるのが好きなのよ。色恋は勘弁な?」
Dr.はさらりとそう言って眼だけで微笑むと、「そろそろ帰るわ」とソファから立ち上がった。
携帯でタクシーを呼んでるDr.を見ながら帰したくないと思った。
何で一度も告白してないのに二度も色恋はNGなんて言われなきゃいけないんですか。
「僕はとても泣きたいですよ。何でなのかよくわからないんですけど、貴方が好きなんです」
「おかしい人」同士、落ちるとこまで落ちましょうよ。
僕はDr.を引き留めるべく、金的を蹴り上げた。
携帯がDr.の手から滑り落ち、床で音を立て跳ねる。Dr.が崩れ落ち、股間を押さえて蹲る。
僕は、長い呻き声を発しながら小刻みに震える身体を抱き寄せた。
つづく
ミミタン、GJ!
しかしいいところで「つづく」…。
明日が待ち遠しい。
ミミたん、今日はお休みだったのかな。
明日に期待。
毎日投下するとかどこかに書いてあった?
せかさないでマターリ待とうよ
朝またチェックに来ちまった。
すまん、おとなしく待ちます。
専ブラ入れろや。
679 :
ミミ:2006/09/29(金) 17:31:12 ID:ZBjnJy360
「このクソ掃除屋っ!」
潤んだ目で僕を睨むDr.を愛らしいなぁと思った。
そんな風にお股を閉じて股間を押さえながらすごんでも、怖くないですよ。
金的の裏に入った蹴りは効くでしょう?痛感神経が集中してますからね。
体格差0の男を手っ取り早く弱らせるには、急所を狙うのが一番!
立ち上がることも刃向かうこともできなくなる様が小気味いい。
僕は桃色の道具箱から麻縄を取り出し、後頭両手縛りでDr.の手を緊縛した。
次いで、右の足首を掴む。
「股間、痛みますか?」
あたりまえだと吐き捨て、逃れようとする右足を折り曲げながら、僕は左手でDr.の前ファスナーを下ろした。
「『唾をつければ大概治る』。これね、僕のおっしょさんの持論なんです」
眉を顰め、口汚く僕を罵っているDr.の鳩尾に左の拳を叩き込み、僕はDr.のペニスと睾丸を取り出した。
「痛いの痛いの飛んでいけぇ〜」
呪文を唱えて睾丸を舐める。口の中に含んでゆっくり転がすたび、
弄ばれる屈辱にDr.の顔が歪む。
ペニスをむしゃぶれば、気持ちいいくせに身を捩りながら「やめろ」と繰り返す。
Dr.の痴態を鑑賞しつつ、僕はさっきセ/ブ/ン/イ/レ/ブ/ン/で、
ア/ー/モ/ン/ド/ク/ラ/ッ/シ/ュ/ポ/ッ/キ/ーと
フ/リ/ス/クを買ってこなかったことを後悔した。
要は尿道に入れたいだけなので、別にフ/リ/ス/クじゃなくても
小粒のミント系タブレットならなんでもいいし、ポ/ッ/キ/ーも凹凸があれば、
つぶつぶ苺とかでも差し支えないのだけれど、生憎、僕の部屋には使えそうな菓子が何もない。
今から買いにいくのも面倒だ。道具箱の中のカテーテルで我慢するかと溜め息をついた時、
テーブルの上の焼き鳥の串が目に入った。Dr.がつまみにタレも塩も買っていたのを思い出す。
「貴方、タレと塩どちらがいいですか?」
680 :
ミミ:2006/09/29(金) 17:32:05 ID:ZBjnJy360
※尿道責めあり。
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自分で選ぶ気がないようなので、僕が好きな塩に決定。
僕はDr.の勃起したペニスに右手を添え、左手に持った串を鈴口にあてがった。
絶叫というよりも咆吼。獣じみた呻き声をあげ、Dr.が痙攣する。
数分間、ピストンスピード1秒5往復で抜き差しを繰り返しているうちに、
Dr.のわめき声はどんどん小さくなり、弱々しい嗚咽を漏らしたのを最後に黙り込んでしまった。
僕はいったん焼き鳥の串を引き抜き、Dr.がほっと息をついた瞬間、再度尿道に埋め込んだ。
塩の串をタレの串で突き、そうそう抜けないように奥へ奥へと押しやる。
タレの串まで入れるほど僕は鬼畜ではないので、塩の串が収まったのを見計らってタレの方を抜いていると、
Dr.の携帯が鳴った。タクシー会社からだった。迎えが来たらしい。
「どうします。泊まって行きますか?」
「……帰る」
仕返しの愉しさと好きな人を虐める楽しさを、まあまあ味わえたので慈悲深い僕は手首の縄を解いてやった。
Dr.は、よろよろめきながら身を起こし、勃起したペニス(焼き鳥の串入り)を強引にズボンにおさめようと苦戦中。
結局おさまらなかったらしい。鞄で股間を隠したDr.が、よろよろと僕の横を通り過ぎていく。
■帰宅後、串を引き抜こうとM字の座位で尿道を弄るDr.
■どうしても抜き取れなくて、泌尿器科を受診。先生の前でお股を広げるDr.
■尿道が炎症をおこして、排尿のたび眉間にしわを寄せるDr.
■尿道が化膿して、ペニスの先から濃厚な膿を漏らして下着を汚すDr.
■どうしても串が取れなくて、ペニスを切開するはめに陥るDr.
Dr.の恥ずかしい姿をいろいろと思い描き、萌え萌えしながら僕はDr.を見送った。
僕はどんな股間になっても、貴方が好きですけど、
ほんとに串が抜けなくて切開することになったら、所行の悪さ故、罰が当たったと思ってくださいね。
おしまい ドドソソタン勝手に御免なさい。
尿道って攻められたら痛いのかな…試してみたい。
面白かったよ。GJ。
もう少し先まで読みたかったな。
ジャパピンクの名字は、なかでらでありますようにw
おもしろかったけど、パロディなら最初にそう言った方が良かったかも。
とりあえず乙。
また何か書いてね。
>>328の続き だいぶ間が空いてしまってすいませんorz
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一眠りした後も、まだ車は走っていた。
目覚めるなり時刻を尋ねると、すぐに「午前8時ちょっと過ぎです」と答えが返った。
確かに、窓の外はだいぶ明るい。半ば強引に後部座席に押し込まれた時には、
まだ周囲は夜の帳に覆われていたのだが。
藤岡が眠っている間に締めたのか、シートベルトも締めずにあわただしく車を急発進させた
浦江の肩にはきちんとベルトがかかっていた。
車体が揺れるたび藤岡を苦しめた荒い運転も、今ではだいぶ落ち着いている。
後部座席から起き上がろうとした藤岡を、浦江の声が制した。
「すいません、もうしばらく頭を下げていてもらえますか?もうすぐ山道に入ると思うから……
それまで、もう少し我慢してください。痛みはどうですか?酔いは?」
痛みは相変わらずだ。酔いの方も心配ない。久しぶりの車とはいえ、やはり車には強いようだ。
「大丈夫」
寝起きのかすれ声で答えると、浦江がミラー越しに微笑みを向けた。
藤岡も微笑み返そうとしたが、頬がぴくりと痙攣するにとどまった。
「さっき、お茶とおにぎりを買っておきました。藤岡さんのぶんは後ろの袋にありますから」
見ると、確かにビニール袋が床に置いてあった。
梅、鮭、鰹のおにぎりがひとつずつと、お茶のペットボトルが入っている。
おにぎりの包装をもたもたした手つきで剥がしながら、藤岡はぼんやりと浦江の言葉を回想した。
浦江の言うとおりなのだとしたら、警察はどこまで感づいているのだろう。
俺の叫び声を聞いて、近隣の住民が通報した、と浦江は言った。そして警察が訪ねに来たと。
世間での俺の扱いはどうなっているのだろう。何らかの形で世間に報道されただろうか。
誰か俺を探してくれているのだろうか。
俺と浦江の関連性に感づいてくれているだろうか?
もともと同じ会社に勤める者同士が、ほぼ同時期に姿を消している。
一方は飲み会帰りに忽然と、もう一方はその後を追うように突然の辞職。
そしてこの度、一方の家からただならぬ叫び声だ。
確信はせずとも、疑いを持ってくれていると信じたい。
いずれ捜査状を持ってもぬけの殻となった浦江の家を訪ね、痕跡を発見し、
浦江の家に監禁されていたのは俺だと確信して欲しい。
そうなれば、警察は浦江を追うだろう。指名手配なりしてくれるかもしれない。
今どの辺りを走っているのかはわからないが、浦江はこれから山道に入る、と言った。
山道で潜伏するつもりなのか。それとも、そこで何もかも終わりにするつもりか。
後者なら、もう手はない。文字通りすべて終わりだ。
前者なら、ほんの少しばかり猶予がある。
いずれにせよ、時間との勝負だ。浦江の言うとおり、もう時間がない。
浦江にとっても、俺にとっても。
おにぎりを残らず腹に収めると、すかさず浦江が「痛み止めを飲め」と命じた。
浦江の言葉通り袋の中を探り、箱入りの鎮痛剤を取り出す。いつも藤岡が飲まされているものだ。
かなり強い部類の薬で、これを飲めばかなりの痛みは薄らぐが、得てして
後からぼんやりした睡魔が襲い、思考が霞がかったようになる。
この状況下で腑抜けになるのは得策とは言えないような気がした。
浦江の行動に逐一神経を尖らせ、周囲の状況を瞬時に判断できる状態でなければ。
僅かばかりの好機も訪れるかもしれない。その時になって眠りこけているようでは―――
浦江の様子を窺ってから、藤岡は薬を取り出し、口に放り込むふりをした。
お茶を一口飲む一方で、取り出した薬をポケットに入れる。
腑抜けになって惰眠を貪るくらいなら、苦痛にのたうち回るほうがましだ。
まだ希望はある。まだ生き残る術はあるはずだ。
時間がないのは百も承知だ。
だからこそ、俺はそれを、薬の惰眠に流されて無駄にする気はない。
やがて浦江の言葉通り、車はわき道に入り、やがて山道へ分け入っていった。
窓の外を緑豊かな木々の枝や草がよぎり、時々車体を鞭のように叩く。
恐らく浦江の車は傷だらけになっているだろう。今更そんな事に構う気もないだろうが。
浦江の「良し」の声を待ってから、ようやく身を起こし、窓の外を覗き見た。
かなり鬱蒼とした細道を通っているようで、くっきりと刻み付けられた轍が激しく車体を揺さぶった。
藤岡の傷ついた足首にはつらい刺激だ。顔をしかめながら木々の隙間に目をこらすと、
遠くの方に川のようなものが目に入った。熊でも出てきそうな様相だ。
ようやく細道がひらけた場所に差し掛かると、藤岡は思わず小さな驚嘆の声を漏らした。
鬱蒼と生い茂る草木や雑草、それを横切るように流れる川が美しかった。
秋日の陽光がきらきらと川面に反射する様は、目の覚めるような眩しさだ。
浦江の車は細道を逸れ、道なき道へと方向を変える。もっと奥へ向かう気なのだろう。
砂利道の揺れに苦しみながら、藤岡は窓に顔をくっつけて自然の風景を夢中で眺めた。
数ヶ月ぶりに外に出る身には、あまりにも美しい光景だった。
「綺麗な所でしょう?案外穴場なんですよ。地元民にもあまり知られてないみたいです」
浦江の言葉に素直に驚嘆しながら、一方で落胆する。つまりは、誰かに発見される望みも薄いという事だ。
どこまで奥に進む気なのか、浦江は襲いくる枝木や草にものともせず先へ先へと強引に突き進んでいった。
好機を見つけて逃げ出そうにも、一瞬で遭難してしまいそうだ。
車窓の外を流れゆく草木や川のきらめきをぼんやり眺めながら、藤岡は家族の事を想った。
浦江より先にここを見つけていればなあ。
せっかくこんなにいい場所なのに、「浦江と過ごした場所」なんて曰くがついたら、
もう家族と訪れても楽しめないじゃないか。
キャンプの許可が下りている場所なら、キャンプも悪くないな。釣りもいいかもしれない。
こんな形で訪れたのでなければ、こんなにいい場所ないのになあ。
それから小一時間はひた走っただろうか。
ようやく車が停まる頃には、藤岡の目は眠気にとろけていた。
薬も我慢して神経を尖らせていようと誓ったのに、このざまはなんだ。己を叱咤しても、
疲れた身体は意思に反して萎えていた。
車を降り、後部座席のドアを開けると、浦江は藤岡の身体をそっと抱き上げた。
足首に全神経を集中したような抱き方だったが、それでも藤岡の足首は強烈な苦痛を発した。
藤岡にとって不快なのは、そんな藤岡を見て誰より傷ついた表情をしてみせる浦江の姿だった。
アキレス腱を切り裂かれた痛みに呻いているのは他でもない藤岡なのに、
浦江は当人の藤岡以上に沈痛な面持ちをして藤岡を見つめる。
藤岡の足を切り裂いたその手で藤岡の身体を優しく抱き上げ、
血まみれになってのたうち回る藤岡を冷徹に眺めていたその目に悲痛さと
同情の色を込め、藤岡を見つめるのだ。
気が変になりそうだった。
藤岡を抱きながら、浦江はゆっくりと川沿いに歩を進めた。
時折立ち止まり、川のせせらぎや木々のさざなみに耳をすますような仕草をする。
そしてまた歩き始める。
初めは共に入水自殺でもする気なのかと危惧していた藤岡も、川の深みがそれほど
ないらしいという事に気がついてほっと胸をなでおろした。
武器らしい武器も持っていないし、ひとまずのところは大丈夫だろう。
そこらの石でもって殴り殺そうとするなら別だが。
言葉を交わすでもなく川沿いを歩き、踏みしめる砂利の音を森に響かせる。
久方ぶりに生身に浴びる太陽の光が眩しく、暖かかった。
駐車した車がだいぶ小さく見えるほど歩みを進めた頃、疲れてきたのか、
浦江は藤岡を抱いたままそっとその場に座り込んだ。
藤岡を抱く腕がゆるんだのをいい事に浦江の膝からおりようと身体をずらすと、
足首を中心に全身に激痛が走った。
それを察したのか、浦江の腕が藤岡の身体を支え、浦江の肩に体重を預けるような姿勢にさせた。
お互いの息遣いと、かすかな鼓動と、川のせせらぎ、森のさざなみがその場の全てだった。
689 :
孤島:2006/09/29(金) 23:37:11 ID:lRKI1zXk0
今回ここまで。今回鬼畜エロシーンなしで申し訳ないorz
孤島タン待ってました!!
もう鬼畜云々よりも普通にストーリーに惹かれまつ。
乙!
サスペンス大好き。
切な萌える。
孤島タンGJ!
ぎゃー!孤島タン超待ってたー!
マジで結末が気になる!
wkdkしながら待ってるー!
うわーうわー待ってたよ孤島タン!!
この爽やかさ&のどかさが逆に怖い…
でも綺麗な描写がくっきり頭に思い浮かんで、きったないテラセマスな部屋にいるのに
自分まで森の中にいるみたいなすがすがしい気分になれたよww
いよいよ話も佳境に差し掛かってるようでますますwktk。
結末が鼻血出るほど気になります
禿しく乙です。
作品自体が既に鬼畜なのでエロは問題ではないです。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 続き!続き!
⊂彡
ウホッ!朝っぱらから小躍りしてしまった
孤島さん乙!!
ほんとにスリル&サスペンスだな(;゚Д゚)アアアア
月並みな事しか言えないけど、ほんとに面白いよー
のんびり風味な二人に禿萌えた。wkwktktkで続きお待ちしてます。
孤島の続き、めっちゃ楽しみです
孤島タンGJ!
いつも楽しみにしてるよー
孤島大人気だな。羨ましいよ。
>700
羨ましいよな。
実際凄いwktkする展開なので頑張って欲しい。
>>688の続き
---------------
いつまでそうしていただろうか。
昼下がりの陽気にさざめいていた木々は夕暮れに染められ、二人の顔を山吹色に照らした。
長い間日に当たっていたためか、色白の浦江の頬や鼻頭が赤く日に焼けている。
自分も少し焼けただろうか、露出した皮膚が少しひりひりする。
己の頬や額を無意識に撫でながら、藤岡は眼前に広がる自然を見るともなしに眺めていた。
とっぷりと日が暮れてから、ようやく浦江は立ち上がった。
ぐったりした藤岡の身体を抱き上げ、車の方へ歩き出す。
浦江の足が砂利を踏みしめる静かな音を聞きながら、藤岡は思考をめぐらせた。
あの長い間、浦江は何を考え込んでいたのだろう。
森を見つめ、川を見つめ、ごつごつした砂利道に長いこと腰を下ろしながら、
浦江は何を思っていたのだろうか。
藤岡にはわからなかった。
いつだってわからない。藤岡に浦江は理解できないのだ。
理解できるはずもない。
車に戻るなり、浦江は運転席に座って眠り始めた。ほとんど熟睡と言っていいだろう。
たいして有難い特技でもないが、浅い眠りと熟睡の寝息を聞き分けられるくらいには
長い間そばに置かれていた。
渡された新しいお茶のペットボトルとおにぎりを腹に収めながら、藤岡は
ルームミラー越しに浦江の寝顔を眺めた。
藤岡が眠っている間に買いだめたのか、後ろには大量のおにぎりとペットボトルが詰まった
クーラーボックスが積まれていた。
少なくとも、今すぐに"終わり"にする気ではなさそうだ。
けれど安心はできない。いつ浦江の気が変わるとも知れないのだから。
傷ついた足首は相変わらず痛む。片足を使おうにも、少しでも力めばたちまち激痛が全身を駆け巡る。
仮に逃げ出せたとしても、そんなに遠くへは行けないだろう。ましてや山を出る事も不可能だ。
それなら、警察あるいは地元民でも、ここを発見してくれるまで待つか?
それこそ望みは薄い。
クーラーボックスの中身から察するに、せいぜい浦江が潜伏しようと思っている期間は一週間かそこらだ。
相手側からの救助を期待するのは不毛だろう。
それなら道はひとつだ。
可能性はほとんど0に近い。考えれば考えるほど、思考は悪い方へ悪い方へと執拗に転がる。
再びつかまればもう終わりだ。今度こそ、本当の"終わり"なのだ。
改めて実感がこみ上げ、藤岡の身体を恐怖が突き抜けた。激しい震えが足首を苛む。
萎えた身体の上に心まで萎えては、もう行動は起こせなくなる。
藤岡は己を叱咤した。薬を飲まずともいくらでも腑抜けになれる己が情けなかった。
望みは薄くても行動しなければ、"終わり"だ。
恐怖に震えて流れに身を任せていたら、いつかは本当に"終わり"が来る。
いくら心で思っても、身体は素直だった。
萎えた身体に力は入らず、ドアを開けることも、指一本動かす事もままならない。
ルームミラーで己の顔を確認すると、日に焼けた部位以外は血の気が引いて真っ青だった。
病人のような蒼白な面に、恐怖に歪んだ醜悪な表情が浮かんでいる。見るに耐えない顔だ。
目をそらし、窓の外を眺める。
身体がついていかなくても、答えはひとつなのだ。
藤岡はそっとドアを押し開け、地面に無傷の足を下ろした。
恐怖に萎えた身体は重く、自由に動く事も難しい。震えが足首の痛みを誘発し、藤岡は地面に倒れこんだ。
後ろも振り返らずに立ち上がり、片足で飛び跳ねるようにして歩を進める。
あるいは傷ついた軍人のように片足を引きずりながら。
今しも浦江がドアを開けて駆け寄り、藤岡を後ろから羽交い絞めにするかもしれない。
後ろを振り返る勇気もない藤岡にはわからなかった。
震える身体を振り動かし、萎える心を奮起して、ただただ歩き続けた。
足音を忍ばせるなど無理だ。容赦なく足音は大きな音で響く。もうほとんど自棄になっていた。
それでも、やらなければ。永遠の"終わり"が、いずれにしても待っているのだから。
いくら歩いただろう。
膨大な恐怖が藤岡を包み込み、足首の痛みはほとんど気にならないところまで来ていた。
歩けば歩くほど恐怖は増幅する。どす黒いねばねばした質の恐怖だ。
後ろを見る勇気は相変わらずない。
ただ、だいぶ草木の多い鬱蒼とした場所まで入り、ある程度の段差が出てきていたから、
浦江がまだ車に居るとすれば藤岡をすぐに見つけることは難しくなっているはずだ。
とはいえ、自分がどれほど車から離れているかもわからなかった。
ここまで来てなお、"今戻れば間に合うかもしれない"という考えが頭をもたげる。
戻って何になるのだ?無意味な事を考えるのはやめろ。歩け、歩け、歩け……
ほとんど呪いのような強さで、藤岡は念じた。
どうか気づかないでくれ、追ってこないでくれ、俺を見つけないでくれ……
あとはただただ恐怖だった。
玉のような汗をどろどろ流し、土や虫にまみれながら、あてもなく彷徨う。
時折太い幹に抱きつき、息を整えた。疲れのせいもあるが、何より恐怖が藤岡の呼吸を乱す。
ほんの少しの間の休憩を終え、また歩き出す。
唐傘おばけのように片足で飛び跳ねながら、あるいは片足を引きずりながら。
いつの間にか夜の帳が辺りを包み込んでいた。
夜の山は明かりが皆無だ。藤岡の周囲を闇が包む。
それでも藤岡は進み続けた。どこを進んでいるのかもわからずに。
朝になってみたら元の場所に戻っていた、なんて事になったらどうしようかと
ぼんやり考えながら、藤岡は跳ね続けた。足を引きずり続けた。
鳥のさえずりや虫の羽音が耳のそばをかすめる。
音の感覚さえも曖昧になっていた。
がさっと草音がするたび、全身を矢のような恐怖が刺し貫く。
常人ならここで化け物の部類か、あるいはもっと現実的なところで熊などの獣を想像するだろう。
藤岡は浦江を想像した。
怒りに形相を歪ませ、藤岡を追ってきた浦江の姿を。
藤岡の足に何かが絡みついた。
浦江の手がつかんだ!浦江が俺をつかまえた!!
パニックになって暴れだした藤岡の身体が傾ぎ、地面に勢いよく倒れこむ。
足首を強烈な激痛が走りぬけたが、それ以上の恐怖が藤岡を責め苛んだ。
頭が割れるような恐怖、全身が破裂するような恐怖。
夢中で地面に指を突き立て、無様な姿でそこら中を虫のように這い回った。
実際は藤岡の足に絡まったのは木の根だったのだが、藤岡にはわからない。
浦江の細くしなやかな指が藤岡の足に絡みつく様子が藤岡の脳裏に残像となって焼きついた。
恐怖に気を違いそうになりながら地面を這っていた藤岡の身体が不自然に傾ぐ。
藤岡の押し殺したような悲鳴があたりに響いた。
柔らかな地面に藤岡の爪が刺さり、足が埋まる。
それでも藤岡の身体はどこかへ落ちていく。
地面を削りながら、ずるずると藤岡は暗黒へと落下していった。
何もかも終わりだ。
"終わり"だ。
藤岡は気を失った。
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今回ここまで。
まじグッドジョブ!
すごいドキドキした。
続きが気になる〜
ふおおお!孤島タン!
また寸止め!
気になって眠れません。乙です。
孤島タン…すごいよ、本当に面白い
続きが気になる!
昔サスペンスホラー小説にはまってた事思い出した。
久々にワクワクした。
まとめて読みたい!
ちょ…!
また寸止め(;´Д`)!!
まじに面白いんだが、どうしようまじに面白いんだが
語彙力がないばっかりに「面白い」くらいしか言えんのが歯がゆいが…面白い!!ww
続き続き続きカモン(AA略
関係ないけど孤島さんIDが惜しいなw
末尾が0or0じゃない頃なら可能性があったやも…
孤島タン今日もGJ!あ〜ドキドキする〜。
藤岡タンは無事なのか?逃げ切れるのか?
でも浦江もなんかにくめない…。二人で幸せに…なんて無理かなぁ。
とにかく続き待ってます!(*´д`)ハァハァ
今まで興味なかったんだが、あまりの孤島タン人気に
気になって読んでみたら、凄く面白い。
気になるところで寸止めされて…孤島タンにハァハァ(;´Д`)
いいとこで寸止めにはするわ延々放置するわ…
鬼畜すぎるよ孤島タン
禿しく乙!
おおサスペンス乙!
孤島タン凄すぎます…!(´Д`)
今読み終えましたが、ドキドキして眠れそうにありません
続き楽しみにしてます
>>705の続き。※今回一部分に電波っぽい表現が含まれます※※苦手な方はスルー推奨※
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目を開くと、暗黒が広がっていた。
恐怖にかられて張り上げた悲鳴がやまびこのように辺りに木霊する。
手足が氷のように冷たい。大きく息を吸うと、空気と混じって冷たい水が鼻と口に入ってきた。
「っうぇ、げほっ!げぇっ」
自身が驚くより先に身体が水を拒絶し、突然の侵入者を押し出すべく激しい咳に噎せる。
激しい動きは足首の傷に強烈な苦痛をもたらした。
痛みに呻き、水に噎せ、顔面をどろどろにしながら、藤岡はひとしきり水の中でもがいた。
呼吸が落ち着いてくるにつれ、藤岡のパニックもゆっくりと身を潜めた。
どろどろになった顔を腕でぬぐい、頭を振る。濡れた髪がぴたぴたと顔を叩く感触があった。
裸眼の上、こうも暗くては一寸先も視認する事は不可能だが、皮膚の感覚でだいたいの状況は理解できる。
要は落ち着くことが肝心なのだ。
どこから落ちたのかはわからないが、どうやら自分は川の中に落下したらしい。
冷たい水の感触が腕と足を浸し、さらさらとゆるやかに流れている。
浅い川で助かった。もう少し深かったら、溺死も有り得ただろう。たいした怪我もない。
腕や膝の辺りが少しひりひりするが、その程度で済んで良かった。……俺は運がいい。
―――運が良いだと?
アホくさ。
川の中にぐったりと横たわりながらひとりほくそ笑み、藤岡はもう一つ空咳をした。
この落下で足首が壊滅的な打撃を受けたのは明らかだ。
少しでも身動きすれば切り裂かれるような激痛が足首を刺し貫く。
これ以上進むのはとてもじゃないが無理だった。
極力足首に負担をかけぬようそろそろと身動きしながら、藤岡は川から身を上げた。
足首が不協和音の悲鳴を上げる。
打ち上げられた鯨のような風情で砂利上に横たわり、不規則な呼吸に胸を上下させる。
全身が激痛と凍りつくような寒さに震えていた。
秋とはいえ、この季節の川の温度は冷たい。その上、夜間の山はことのほか冷え込むのだ。
両脇の下に両手を挟み、傷ついた右足は伸ばしたまま胎児のように丸まった。
とはいえ、濡れた身体は氷のように冷たく、いくら放熱を防いでも容赦なく芯から冷えていく。
寒さに晒されると眠くなると言うが、藤岡の場合には当てはまらなかった。
いっそのこと眠くなってくれれば、こんなに苦しむことなく楽になれたのだが。
底冷えする寒さに歯を鳴らしながら、藤岡は皮肉な現実を嗤って土気色の唇を歪めた。
生きるために死に物狂いで闘ったり、こんなにあっさりと死を願ったり。
心も弱ければ力もない。何をしても失敗する。
俺は弱いな。
見上げる暗黒が次第に色を薄めていった。
暗黒が紺碧に、群青に、そして薄青へと変わりゆく様を眺めながら、藤岡はあらゆる事を思想した。
とりとめのない些細な記憶や浦江に対する恨みつらみが流れるように脳内を駆け抜けていく。
これが俗に言う"走馬灯"だろうか。いや、恐らく違うだろう。
走馬灯といえば、幼い頃遠い親戚の葬式で見たそれがひどく綺麗で、
悲しみに暮れる周囲をよそに夢中で眺めていた覚えがある。
薄ぼんやりと光る灯篭の中で、色とりどりの光がゆっくりと回転する様を
畳に腹這いになって飽かず眺めた。
思えば、あれが初めての葬式だった。
ざわついた会場に漂う線香の匂い、大人たちの静かな会話の声、どこか閑寂とした
雰囲気が子供心にひどく魅惑的だったのを覚えている。
加えて久しぶりに再会した従兄弟とはしゃぎ回るのが楽しく、顔もろくに覚えていない親戚から
ちやほやされ(例の「いくつ?」「もうそんなになるの?」「大きくなったわねえ」等の一連の会話だ)
お小遣いまでもらえたのがひどく嬉しくて、ずっと気分が高揚していた。
その高揚した気分も、逝去した親戚の死に顔を見るまでの事だ。
一輪の花を持たされ、母の腕に抱かれて棺の中を覗き込んだ。
まだ若かったように思う。還暦を待たずして病に倒れた彼女の死に顔は穏やかだった。
真っ白く塗りたくられた顔は眠っているようで、紅をさした唇が今にも動き出しそうで、俺はひどくおびえた。
あれが初めて間近に見た"死"だった。
この穏やかな顔の下にはもはや血液は流れていない。柔らかそうに見える頬は硬く、
あたたかそうに見える肌は冷たいのだ。
鼻孔から脱脂綿の繊維が少しはみ出ていた。
息ができない、うざったい、と鼻に指を突っ込む事もなく、故人は目を閉じたまま動かない。
それから後、俺は眠りにつくまでずっと母親のそばを離れなかった。
得体の知れない"死"が怖かった。
低い声で念仏を唱えるお坊さんの隣で走馬灯が回る。
棺の中に寝ているのは俺だ。
お坊さんは浦江。
「藤岡さん、どこですか、藤岡さん、藤岡さん、藤岡さん、いるなら返事してください、藤岡さん、藤岡さん」
変わった念仏だなあ。
眉を顰めた藤岡が棺から起き上がると、頭を剃り上げた浦江がにやりと笑った。
木魚を叩く撥が剃刀に変わる。
棺がベッドに変わった。
悲しみに暮れる親族が消え、浦江と二人きりになる。
浦江が身につけていた袈裟がタキシードに変わる。禿頭に毛が生えた。
「生まれてきてくださってありがとうございます僕言おうと決めてたんだ決めていたんです
藤岡さんが好きだ愛してるこの世の中で一番あなたを愛してるのは僕だと自信を持って言える奥さんよりずっと」
剃刀が足首に食い込む。痛みはない。痛みはないが、おぞましかった。
皿が割れ、ご馳走がぶちまけられる。高価なシャンパンが飛沫となり、床中に散った。
走馬灯は回る。浦江の顔に色とりどりの光が回る。剃刀が光る。走馬灯の光を反射して。
「少しの間の我慢ですから」
どうして、あの日、俺は酔いつぶれるほど飲んだんだろう。
酒はやめよう。だめだ、酒は。酒は身を破滅する。
「おはよう」「おはよう」
「僕を飲んで」「うん」
「仕事は辞めました」「そうか」
「誕生日おめでとうございます」「うん」
「愛してます」「うん」
「奥さんよりずっと」「そうか」
「気持ちいいですか?」「うん」
「少しの間の我慢ですから」「うん」
「もう警察には感づかれてるんです」「そうか」
「藤岡さん」「うん」
「いるなら返事してください」
激しい草音が藤岡の頭上で駆け巡る。
「藤岡さん!」
耳をつんざくような悲鳴が周囲に響き、その声が自分の名前を呼んでいるのだと
気づくのにかなりの時間を要した。
ゆっくりと目を開け、眩しさに眉を顰める。一瞬見た空は快晴だった。
「いるなら返事してください!藤岡さん!藤岡さん!!」
まるで母を呼ぶ子供だ。
半狂乱のうわずった声が森に響き、山に木霊した。泣いているのは明らかだ。
草音は藤岡の頭上を行き過ぎ、小さくなっていった。
悲鳴のような呼び声も。
「藤岡さん、どこにいるんですか。藤岡さん、返事をしてください。藤岡さん」
気でも違ったかのような喧騒だ。
こんなのが走ってきたら、子持ちの熊でも逃げ出すだろう。狂人ほど怖いものはない。
藤岡は笑った。声にならない声で。低すぎる笑い声は音になる事なく喉奥で響いた。
「藤岡さん」
走りすぎていく。あいつは俺に気づいていない。俺がここにいるとあいつは知らない。
ぼろぼろの筏に乗って孤島から逃げ出したちっぽけな生き物を見失って、神様はご乱心だ。
逃げおおせてなどいないのに。筏は途中で壊れ、生き物は成す術もなく海上を漂流している。
乱心のあまり、神様は気づかぬまま走り去ろうとしている。
すぐそばでほくそ笑んでいる生き物を見逃して。
「ここだよ、浦江」
草音が止まった。こちらから聞こえない場所まで行ってしまったのだろうか。
ゆっくりとした足取りがこちらへ戻ってくる。先ほどのような激しさはない。
泥の斜面を滑り降り、浦江が砂利道に尻餅をついた。がくがく震える膝に手をついて、何とか立ち上がる。
力ない足取りで近づいてくる浦江の顔を見て、藤岡はぎょっとした。
泣き腫らした目からなお涙を溢れさせ、泥と涙と鼻水にまみれている。
震える指先で鼻下をぬぐい、腕で涙をぬぐう。全身泥まみれだった。
藤岡の首にすがりつく浦江の腕は震え、嗚咽に合わせて力がこもった。
首を絞められるのだと思ったが、それ以上腕に力が込められる事はなかった。
「……うっ、ふ、ふ、ふじ、っか、ふっ、ううううっ」
嗚咽に邪魔されてただの泣き声と化す声は、恐らく藤岡の名を呼んでいるのだろうと推測できた。
浦江の顔を押し付けられた肩がじっとりと湿り、不快でならない。
寒さや苦痛で藤岡の身体も多少なりと震えていたが、浦江の震えはそれ以上のものだった。
目尻や鼻頭、頬の辺りが真っ赤に染まっている。いくら泣いたのだろう。
ずっと泣いていたのだろうか。
何故自分の居場所を教えたのか、今考える必要はない。
後でいくらでも自己嫌悪する暇はあるだろう。後悔するのは後でいい。
面倒な事を後回しにするのは良くない傾向だと重々承知している。
だけど今は疲れた。面倒なあれこれは後にしよう。
"後"があるのかどうかも疑問だけれど。
次は左足か?あるいは丸ごと命を奪われるかな?
いずれにせよ、最後に狂乱する浦江の姿を拝めたのは良い気分だった。
--------------------------
今回はここまで。
長々とすいませんorz 次回こそ鬼畜エロを…!
りりり、リアルタイム来た〜!!
先週からの緊迫の展開にハラハラし通しです。
孤島タソ乙です。
浦江の健気さに泣ける。
藤岡タソ…少しくらい浦江の愛を受け止めてやっておくれ(´Д`)
孤島タン乙です!
何かを飛び越えてしまったような藤岡タンも狂乱する浦江も(・∀・)イイ!
しかし藤岡タンの怪我が痛そうだ…、浦江手当てしてあげてー。
面白い、マジで。
乙です。
まってたよー乙でした!!
藤岡タン、もちろんかわいそうなんだけど、浦江もかわいそうに思えてくる・・
ふたりで幸せになれたらいいのになぁ・・
これでも鬼畜エロにいくのか…!
チャレンジャー乙!
孤島タン乙!
鬼畜エロも楽しみだけどなりよりなんかもう
二人には幸せになってほしい気がすごくしてきたよw
この後浦江さんがどう出るのか…(*゚∀゚)=3ハァハァ
続きwktk!
キタキタキタ(゚∀゚*)三(*゚∀゚*)三(*゚∀゚)キタキタキタ―――!!
前々から萌えてたが、今回の投下分で浦江タン萌えが頂点を極めた!ww
やはり浦江はカワイコ鬼畜攻めタンだった。
浦江タン可愛いよ浦江タン。
お葬式の「あるある!」な描写も懐かしい…
電波ゆんゆんシーンの坊さん浦江にワロタww
浦江も浦江だけど藤岡タン、かなりキてるなww
『禿頭に毛が生えた』をもろに想像してフイタ。
追い詰められてんなー
孤島タンGJ!!狂乱浦江にちょっとアブない藤岡タンカワユス
732 :
超能力:2006/10/04(水) 17:16:21 ID:ETf72Rnn0
孤島タンのあとにこんな駄を投下するのは心苦しいのですが…
----------------
「……なあ」
「……うん?」
よく晴れたうららかな日和の昼下がり、年若い二人の若者が公園の芝生に座り込んでいた。
傍らには食べ終えた弁当箱やサンドイッチの包装フィルムが転がっている。
お昼休みはこうして学校を抜け出し、この公園で昼食をとるのが二人の日課だ。
物心つく前からお隣さん同士だった二人は常に行動を共にしてきた。
小学、中学はもちろん高校、果ては大学まで同じ進路を辿ってきた。
示し合わせたわけではなく、全くの偶然だ。
〜中学三年の秋〜
「お前どこ行くの?」「ん?○△□高校」
「へえー、俺もだあ」「へえー、そうなんだあ」
〜高校三年の秋〜
「お前大学どこ行くの?」「ん?▽◇◎大学」
「へえー、また同じだあ」「へえー、そうなんだあ」
こんな具合に。
肉親より長く共に時間を過ごしてきた二人にはもはや大した話題もないが、共に居るだけで
居心地が良いし、阿吽の呼吸というものが有り得る間柄はとても心地よいものだった。
そんなわけで相変わらず無言のままぼーっと昼下がりの日向ぼっこを楽しんでいたのだが、
冒頭の呼びかけが突如、阿房から発せられた。
それに答え、冒頭の応答を間抜が返す。
共に前を向いたまま。
「俺ねえ、実は超能力あるんだわあ」「へええー、すげえじゃあん」
沈黙。
「どんな超能力?って聞いてくれよ」「どんな超能力?」
「…うーん…あー、間抜、お前ゲイだろお」「おわっすげえ、何でわかったの?すっげえ超能力じゃん」
733 :
超能力:2006/10/04(水) 17:16:59 ID:ETf72Rnn0
ぼーっとした面構えで前方を見るともなしに眺めていた間抜がぱっと顔を輝かせ、
阿房を尊敬の眼差しで見つめた。阿房のぼんやりした顔が間抜を見返す。
「お前馬鹿じゃねーの、前自分でそう言ってたじゃんかよ」
「えっ?じゃあ超能力じゃねえじゃん、あーびびったマジ心臓これっくらい縮んだあー」
人差し指と親指を丸の形にし、指先が白くなるほど力を込めて阿房の眼前に突き出す。
その指を邪魔だとばかり目の前から振り払い、阿房は言葉を続けた。
「だからさあ、お前ゲイなんだったら、この公園で好みっぽい男誰か言ってみて」
「ええー?急に言われてもなあーお前超能力あるなら当ててみろよ」
「そんな能力じゃねんだよ。早く言えよ」
しばらく悩んで、間抜は人差し指を前方に突き出した。間抜の指先を辿り視線を走らせると、
堅物そうなサラリーマンが携帯でなにやら話し込んでいた。典型的なビジネスマンだ。
「へえ、あんなんが好みなのかあ」
「ほんとはお隣に住んでるちょっと頭の緩い坊主頭が好きなんだけどさあ、それ言っちゃうと
恥ずかしいから適当に指差したんだあ」
「んじゃ、超能力やるから見ててな、マジびびるぞこれは」
ぼーっとした眠たげな目を阿房の坊主頭に向けている間抜には目もくれず、阿房は
右手を前方に構えてポーズを取った。
「か/め/は/め/波?」
「………………違うっ」
力んだ右手がぷるぷる震え、阿房の顔が赤くなっていく。
間抜は不思議そうな表情で阿房と遠くのサラリーマンを見比べた。
べつだん変化はない。
「なに、今なにしてんの」
「あっ、ほら見て」
阿房が嬉しそうな声をあげ、それにつられてサラリーマンを見る。
話し込んでいた携帯を顔から離し、きょろきょろ周りを見回している。
阿房が得意げな顔で掲げた右手を棒を握るような形にし、上下に振った。
「ねえ、それちょっと卑猥な動きじゃない」
734 :
超能力:2006/10/04(水) 17:17:30 ID:ETf72Rnn0
「ほらほら、見ろよ!あれっ」
せかす阿房に言われるまま視線を向けると、サラリーマンが不自然な動きで腰を捻った。
下腹部に手をやり、しきりに頭をかしげている。
「何、何さ」
「今、あいつのチンコ扱いてんの」
「はあ?何それ」
「いいからほら、見てみ。ほらほら」
握った指を上下に振る動きを速めると、サラリーマンが膝を折り、地面に膝をついた。
腰が卑猥な動きに踊っている。
そばに居た老人が心配そうにサラリーマンに近寄り、震える背中に手をやった。
たぶん、「大丈夫かい」とかなんとか話しているのだろう。
サラリーマンは顔を上げ、大丈夫です、と言うふうに片手を振り、愛想笑いを浮かべている。
とても大丈夫ではない様子だ。
二言三言言葉をやり、老人は気にする素振りを見せつつも立ち去った。
「ねえ、マジ?マジの話?それ」
「うん」
指の動きを止めると、サラリーマンがぱっと顔を上げた。
周囲の様子をきょろきょろ見回し、しばらく経ってから立ち上がる。
下腹部に手をやり、勃起した性器を隠すような素振りで携帯をポケットにしまった。
立ち去ろうとしたサラリーマンに、阿房があわてて何かを仕掛ける。
棒を握るようにしていた手を、今度は人差し指、中指をくっつけたピースのような形にする。
それを勢いよく天に向かって突き上げると、サラリーマンの体が目に見えて跳ね上がった。
震えながらへたりこみ、尻に手をやる。動けない様子だ。
「え、何、何々」
「今カンチョーした」
「えええっ!マジで!お前すげえよ!すげえマジで」
興奮状態で手を叩く間抜に鼻高々の様子でふんぞり返る。
間抜は素早い動きでサラリーマンと阿房を見比べた。
「ねえねえ、俺いい事思いついちゃった」
間抜が意味ありげに耳打ちすると、阿房がぽけっとした表情を浮かべた。
735 :
超能力:2006/10/04(水) 17:18:01 ID:ETf72Rnn0
間抜の言葉通り、今度は指にローションを塗ってカンチョーの動きを続けてみると
(間抜の持ち物だった。普段から持ち歩いているのだろうか)
サラリーマンの反応が目に見えて変化した。
腰をくねり、下腹部に手をやり、時折尻にも手をやりながら、全身を震わせている。
カンチョーの動きを続ける阿房の横で、間抜が訳知り顔で
「あいつ、ハジメテじゃねーな」と呟いた。
「阿房、もっと指とか動かすんだよ。こう」
突き出した指をくねくね折り曲げてみせる間抜にしたがって、指をうごめかす。
サラリーマンの腰が踊り、首をぶんぶん振っている。
ぶるぶる震える脚で立ち上がり、千鳥足でどこかへ行こうとするサラリーマンを引きとめようと
左手を突き出し、棒を握るような形にする。
サラリーマンの足が止まり、またその場に蹲った。
「すげー、すげーマジで。お前すげー」
「なっはっは」
「なあなあ、……チンコ突っ込めねーの」
間抜にぐいぐい肩を押され、阿房は不愉快そうに振り向いた。
「何が、何でチンコ突っ込まなきゃなんねーの」
「絶対きもちいーよ、あいつ絶対ハジメテじゃねーもん」
「やだよー何がハジメテなんだよ。汚ねー」
口ではぶつぶつ言いながら、サラリーマンを追い上げる阿房の指の動きは止まらない。
ついには泣き出してしまったサラリーマンを眺めながら、間抜がさらにせかした。
「だってさ、直接さわってるわけじゃないじゃん。でしょ?指も汚れてないじゃん。
こんなイイコトないじゃん!風呂に入る必要もないんだよー」
「でもなあ……」
しぶる阿房をさらにせかすと、しぶしぶながら頭が縦に振られた。
いそいそとデニムのベルトに手をかける阿房を見上げて、間抜はあわてて引き止めた。
「何してんだよー、変態かお前は」
「だってやるなら脱がなきゃだめじゃん」
「こっから手が届くなら脱がなくてもチンコ届くだろー。おまわりさんに捕まっちゃうよ」
736 :
超能力:2006/10/04(水) 17:18:32 ID:ETf72Rnn0
いったん手を止めると、サラリーマンの体が脱力した。
激しい呼吸に背を揺らし、腰を震わせている。間抜は眠たそうな目を楽しげに光らせて手を叩いた。
「ねえ、1回いかせちゃえば。そうしなよ。苦しそうだし」
「うーん、そうだなあ。よし」
左手を棒を握る形に、右手をピースのような形にし、ぐいぐい動かすと、
サラリーマンの体が再び反応しだした。
「あ、また誰か来る」
阿房の言葉通り、今度は学生風の少年がサラリーマンに近づいてきた。
茶髪に長く伸ばした髪とミスマッチの学生服から、学校をサボって来たのだろうか。
そのわりには親切そうにサラリーマンに話しかける彼を見て、間抜はまたひらめいた様子で手を叩いた。
「もう突っ込んじゃえよ。あの子と話してる間に」
「えー?なんで」
手を止めると、サラリーマンが脱力して少年にもたれかかった。
間抜がぼけーっとした顔にぼけーっとした微笑みを浮かべる。
「だってさあー、楽しいじゃん」
「ふーん。そっか」
首をかしげながらも、阿房は両手を握ってまた力み始めた。
おそらくチンコに全神経を集中させているであろう隣の親友をわくわくした顔で見つめて、
間抜は事の成り行きを見守った。
少し落ち着いたのか、サラリーマンが少年に申し訳なさそうな顔を向けている。
少年はちゃらついた格好に似合わぬ優しそうな笑みを浮かべ、首を振った。
サラリーマンが口を開き、なにやら少年に話しかけている。
「いまだっ!」
間抜の声を合図に、阿房が「そりゃっ」の掛け声と共に腰をぐいっとひねらせた。
サラリーマンの体が跳ねる。少年の心配そうな表情が怪訝そうなものに変わる。
何もない空間に向かって突き上げ運動を始めた阿房には目もくれず、間抜は
サラリーマンと少年を夢中で眺めた。
サラリーマンの表情は遠くてはっきりとは見えないが、あきらかな快感に歪んでいる。
やっぱりハジメテじゃなかったな、と間抜が小さな声で囁いた。
737 :
超能力:2006/10/04(水) 17:19:42 ID:ETf72Rnn0
「あー、近く行って見てみたいなー会話を聞きたいなあ」
間抜がそわそわした様子で呟く横で、阿房が間の抜けた動きを続ける。
「どう、気持ちいい?どんなカンジ?」
「結構いいかも。ねっとり絡み付いてくるカンジ。気持ちいー」
阿房がうっとりと呟き、腰の動きを速める。
サラリーマンは四つん這いの姿勢のまま腰を揺らし、びくびくと体を震わせた。
少年があきらかな嫌悪の表情を浮かべて立ち去る。
間抜はげらげら笑って腹を抱えた。
「あー面白いー。面白すぎる」
サラリーマンのスーツの股間部分が色を変えている。おそらくは射精したのだ。
「あ、俺ももうダメかも」
「ちょっと、ズボンに出す気?どうやって大学帰んだよー」
「あ、やべっ出る」
あわてた様子でズボンを脱ごうとする阿房をよそに、阿房の性器は精を放った。
……はずなのだが、性器の先から白濁はでない。
「あれ?」
間の抜けた声を出してズボンと下着をめくり、隙間から中をのぞくが、やっぱり出ていない。
間抜が首をかしげながらサラリーマンに目をやると、サラリーマンのスーツの汚れが
尻にまで広がっていた。それですべての合点がいく。
「お前マジでいい超能力ゲットしたなあー」
「えー、そう?なっはっは」
すっきりした表情で芝生に寝転ぶ阿房をよそに、間抜はサラリーマンの様子を眺めた。
腰をびくびく震わし、顔を地面に伏せ、泣いている様子で肩を震わせている。
「いいなあー阿房」
「へえっへっへ。いいだろー。」
今度テレビの生放送中に誰かにカンチョーしてみようかなあと呟く阿房の横で、
間抜はまた手を叩いた。
--------------
終わりです(´д`;)
最後の手を叩いた、ってのは「またなんかひらめいた」って事で…
鬼畜かは謎だが面白かったよ
うらやましい超能力ですね!
面白かったです。
超能力タンGJ!面白かった
サラリーマンとさぼり学生の関係が気になる
名前のセンスもすごいなwww
超能力面白いw
公園のド真ん中で訳も分からずイかされちゃったサラリーマン可哀想www
742 :
風と木の名無しさん:2006/10/04(水) 22:56:16 ID:zGi6QizhO
超能力タソ乙でした。
リーマン、こんな変態スーツでどうやって帰社するんだw
743 :
超能力:2006/10/04(水) 23:55:40 ID:ETf72Rnn0
みんな有難う。テラウレシス(´д`*)ホワン
ところでそろそろ次スレの時期では?
今見たら482KBだったよ〜
特にテンプレ変更案とかは出てないよね?
虹、ナマモノをNGにって意見が最初の方で出てたけど、
どうするのかな?
そういえばあったね。「虹orナマモノ禁止」とやるより「オリジナルのみ」と書く方が
他サイトからの転載等も禁止できていいんじゃないか?
本来ならこんなもん書かずともやらないのが当たり前なんだけどね
まとめて「二次創作、ナマモノなどは禁止。投下作品はオリジナルのみに限ります」てな感じのはどう?
オリジナルってことは、投下作品のパロ(続き)を勝手に書くのもNGだよね?
自分、その方がいい。今回ミミ読んで、もにょった。
初期のアゼルたんは萌えたしスレも盛り上がったけど、あの盛り上がりは
アゼルたんの書き手さんの力量と、リレーとかも普通にあった初期の雰囲気の中だったからだと思う。
最近、リレーなんて皆無だし、ミミみたく、T、U、Vですっきり完結した話に
勝手に番外編みたいなの書かれても、ちょっと……。
せめて、オリジナルの書き手さんと読み手に断り書きを入れてから投下するべきだったと思う。
ミミさんには悪いけど同意だ。
パロディ作品書く場合はせめて投下主さんに許可とるべきだと思う
749 :
テンプレ案:2006/10/05(木) 13:38:19 ID:MVo5E0Aq0
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
・二次創作、ナマモノは投下厳禁。投下主自身が書いたオリジナルのみ投下する事
・過去に投下されたSSのパロディ作品を投下する場合、オリジナルの作者に許可をとったうえで
「○○のパロディです」等の注意書きをして投下してください
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
・二次創作、ナマモノ厳禁
・過去の投下作品をパロディする場合はオリジナル作者に許可をとる
☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
二次創作ナマモノうんぬん〜、パロディ作品は〜等入れたら「改行が多すぎます!」と
怒られたので、ちょこちょこいじってみた(前スレのタイトルを削る、まとめサイトを2に移す等)
もちろん個人のただの提案なので気に入らなければスルーしてくれておkですよ
良いんでないかな
次スレではもめないといいがね。たてなければ何の心配もないんだけど、みんな次スレたてる気まんまんみたいだからさ。ルールでがんじがらめの中投下者はガンガッテ下ちい。読み手も言いたいことははっきり言え。思ってるだけじゃダメさ。
したらばで話が出たけど、「>作者さんに許可を取った上で」っていうのは
オリジナル作者さんがもうスレを見ていない、偽者の「自称作者」が出てくる可能性もあるから
「投下する前に『○○のパロディです』と明確に注意書きした上で投下」に変えてはどうか、と意見が。
テンプレ案つくってみた本人だけど、↑でイイね、と思うんだが。
それなら嫌な人はスルーすればいいだけだし。
>754テンプレ案乙&同意です。
「オリジナルの作者に許可をとったうえで」の部分ナシでいいと思う。
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
・二次創作、ナマモノは投下厳禁。投下主自身が書いたオリジナルのみ投下する事
・過去に投下されたSSのパロディ作品を投下する場合、「○○のパロディです」等の
明確な注意書きをしたうえで投下してください
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
・二次創作、ナマモノ厳禁
・過去の投下作品をパロディする場合は注意書きを
☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
うん。いいんじゃないかな
携帯ものとしてはまとめサイトは1に残して欲しい
●スレ住人心得
の方の注意書きした2行を削ってしまえばいいんじゃないかな。
書き手心得には明記してあるわけだし。<まとめサイト用改行節約
過去の投下作品のパロ化や続編を勝手に書くのは反対に一票
仮にパロだと注意書きがあったとしても、
シリアスだった話のキャラが改変されてギャグ化したり
苦いビターエンドで終わったものが、後日談で救済エピを蛇足でつけられたり
するのも可になってしまうのかと考えると
>>760 だから、そういうのが許せない人はスルーすればいい話
「あくまでもオリジナルはオリジナル作者さんが書いた物、パロディは偽者」って割り切れないなら
初めから読まなきゃいい
虹がNGでパロがOKな理由がわからん。
801板でパロ化談義ってのも皮肉なもんだな。
パロも虹だしね。悪意を持った改竄をされんとも限らんし。
正直勝手にパロってここに投下した人を見たときびっくりしたよ。
私は自分の作品に勝手に続きを書かれたら厭だ。
>759
反映してくれて感謝
>761
何スレか前にも似たような話題がでたけど
その時は作者本人が投下時にリレーやパロ可と自ら言い残したのでなければ原則不可って流れだったとおも
昔の作者の本人確認ができない=作者の許可はとらなくてオケじゃなくて
昔の作者の本人確認ができない=パロは原則禁止のが妥当じゃない?
どれだけ考慮してもスルーしなければならない事態は
おこりうるので、このくらいで良いのではないかな
一読者だけど一連のレスに感謝したい
あ、764ですが私はドドさんではないです、念のため。
あくまで仮の話です>自作品のパロ化
うーん、そうか…
実際に「嫌だ」と感じる人も多いようだから、
>>765の意見が妥当かなあ。
それじゃあ、「作者が許可しない限り原則パロディは不可」てな感じでどうか
パロ、リレー可ですって投下者としては言いにくいのでは?
リアルタイムで確認を取られて答えるのはなんとも無いけど。
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
・二次創作、ナマモノは投下厳禁。投下主自身が書いたオリジナルのみ投下する事
・作者が許可しない限り、過去の投下作品のパロディ化は原則禁止です
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
まとめサイト
ttp://red.ribbon.to/~yaoi/ まとめサイト@携帯
http://red.ribbon.to/~yaoi/i/ ☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします
いかん、もう494KBだ。以降はしたらばで議論した方がいいね
自分に合わなきゃスルーすりゃいいジャマイカ…と思うけどな。
個人的には、パロられたくないなら偽物が出る可能性のあるココに投下すんじゃなくてサイト作って欲しい。ややこしいから。
もう次スレ立てちゃっていい?
「嫌」を「厭」と変換してる人見ると自殺したくなる
こんな中2病と同じ板を見てるなんて…
じゃあ迷わず死ねば?
誰も悲しまないよ
今宵は中秋の名月。
それがしは燈(あかり)を消し、全裸の若を四つに這わせるや否や追い被さった。
若の美肛に丁字油を塗り込め、愚息を挿入する。
ご自分を粗末になさってきた若の陰道は、それがしの想像以上に拡張しており、快を得るところは乏しかった。
それがしのむっちりとした男根は、若の陰道をなめらかに進み、根本まですべり込んだ。
次いで、両腕を前に伸ばし若の御前を揉む。ほどなくして御前は、端麗な形で勃ち上がった。
喘ぐ若の総髪が、瑞々しく背に流れ落ちている。嗚呼。若の澄明な美しさはそれがしを酔わせた。
されど、ゆるく茫洋とした若の陰道はそれがしの男根を圧することなく、それがしを立腹させた。
無礼者!と誹って下されっ、何故このようなことをする!そう咎め、それがしを打ち据えて下されっ、
願えども願えども、若はあんあんよがり、もっともっとと御尻を振る。
それがしの知らぬ間に若は、かくも淫らに乱れるようになってしまわれた。
ああ、口惜しい。口惜しい。それがしは若の髪を引き掴み、えぐるように腰を打ち付けた。
「……ゆうるりと、ああっ、もそっと、もそっと、ゆうるりとっ!」
若が悲鳴をあげ、痛いっ、痛いっ、と難癖をつけられる。
痛い痛いとおしゃますが、ここまで、がばがばになられた御尻が今さら痛むものですか。
それがしは、若をひっくり返し股間を凝視した。
若のお汁が御前の先に露を結び、月明かりを受けおぼろな光を放っている。
なめらかな唇のはたを舐め、扱いてくれと流し目でせがまれ、それがしは腕をうならせ若のふぐりを平手で叩いた。
「そのような事をやすやすとお口にする様にお育てした覚えはございませぬっ!!」
荒い息を吐きながら呻く若の股間を、陰の毛を見つめていると、
まだ毛も生えそろわぬ無垢だった頃の若が懐かしく思い出され、それがしは胸(ぎゃらんどぅ)を掻きむしった。
ああ、口惜しい。口惜しい。どうしてくれようか。けれど今宵は月に免じてここまでに。
『ドードーソーソーT、U、V』投下者です。
読んでくださった皆さまありがとうございます。680たん、気にしてないよ!
以上です。
乙です!そっか、今日は十五夜か〜
乙!
モエモエさせてもらった。サンクスでした
乙です
>胸(ぎゃらんどぅ)を掻きむしった。
ちょwwwwwwww
うわ、ドドソソきてたのかよ。見なきゃよかった。
自己責任だろ。
タイトルと文の書き方で解れよ。
いつもの嵐だろ。
ルール無視してる奴に反応するなよ。
胸(ぎゃらんどぅ)はウケたwwww
前作の御前の「朕に触れてたもれ」も笑ったなぁwww
次スレテンプレに電波は禁止って入れてくれれば良かったのに
すげワロタ
そして普段干物なもんで結構萌えた
乙
大好きだ、ドドソソタン&うさぎタン!
すごく魅力的な作風だと思う。もしドドソソタンがプロ作家だったら全部購読するよ
粘着は華麗に無視して、また何か是非投下して欲しい。
>胸(ぎゃらんどぅ)を掻きむしった。
ワロタww
ぎゃらんどぅ
電波大好きなもんでもうドドソソタンに夢中だよ。
ぜひこの路線でどんどん投下して欲しい。
ドドソソなんかがプロになれるかよ(´,_>`)プッ
うさぎは続かないのかな?
こんなに短いのに世界が作れててスゴイね。
十五夜に粋な投下をありがとう。乙!!
ドドソソタン大好きだ〜!!
>>788 同意。買う。全部買い占める。
ほんとにツボど真ん中の作風なんだ。
魅力的な文章といい小粋なww小ネタといい、もう何ていうか、大好き。
是非また何か投下していただきたい…
梅ついでに思う存分乙コール。
あの文体に、ぎゃらんどぅを馴染ませてるのが凄いw
たった1レスのSSにマンセーの嵐。
羨ましいな。
巻頭:孤島さん、センター:代理さん、巻末:ドドさんで
週間腐女子〜みたいな雑誌出せば、売れるんじゃね?
電波禁止にするべき。
ドドソ嫌いだ。2度とくるなボケ。
あと1KBかー。なかなか埋まらんもんだな。
このスレでは孤島タンも再会してくれたし、代理タンも読めたし、
ドドソソタンと言う宝石にも出会えたし、幸せでした。
いいスレだったね。
799 :
797:2006/10/07(土) 10:30:07 ID:SgxZicn+0
× 再会
○ 再開
orz
ドドソソタンという宝石…(´,_>`)プッ
こんなの楽しめるのは電波な奴しかいないよ
自分が電波で良かったと思ったのがこのスレだわ…。
ありがとうドドソソタン。
このスレ、
アキとユキタンの続きが読めたのも嬉しかった。
粋な書き手さんばかりで良かった
販売促進と訪問販売のコンボは堪らなくよかった
気が向いたらまた続きを書いて下さい