読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
まとめサイト
ttp://red.ribbon.to/~yaoi/ まとめサイト@携帯
http://red.ribbon.to/~yaoi/i/ ☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
>1乙
>イチモツ
壱乙。
皆、続き待ってる。
>1モツカレー
>1サン乙
10 :
風と木の名無しさん:2006/06/03(土) 17:41:03 ID:D+EIqQ6b
******恋のおまもり******
コレを見た人は、超超超超幸せもの★★
@週間以内に好きな人に告白されるか、
好きな人といいコトがあるよ・・・☆★
でも、そのためには次のことを実行!!
コレを読んだら、@時間以内にどこかに貼る★★
数はあなたが好きな人への想いをこめて、好きなだけ貼ってね・・・★
11 :
風と木の名無しさん:2006/06/03(土) 18:57:47 ID:l0nPH2Td
昼休みタン作家デビューか。
萌えたお礼にデビュー作は買うべきかな。
>>11 したらばからわざわざコピペしてage・・・
ここまでされると儲の宣伝ていうよりアンチくさく見えてきたよ
神様カモ━щ(゚Д゚)щ━━ン!
神が御降臨される前に聞いておきたいんだけど
みんなが巡回してるorお気に入りな小説サイトってある?
ちなみに自分は「男心通信」の更新をもう一年待ってる。
神が御降臨される前に言っておきたいんだけど
思いっきりスレ違いだ。
>15
半年ROMれ。
18 :
風と木の名無しさん:2006/06/04(日) 01:34:09 ID:s2CqYyFW
******恋のおまもり******
コレを見た人は、超超超超幸せもの★★
@週間以内に好きな人に告白されるか、
好きな人といいコトがあるよ・・・☆★
でも、そのためには次のことを実行!!
コレを読んだら、@時間以内にどこかに貼る★★
数はあなたが好きな人への想いをこめて、好きなだけ貼ってね・・・★
好評連載中のほしのタン、代理タン、傭兵王、鳥かご、不条理、オンラインタン、裏側、HATUKOIタン。
そして新作も 待ってますよー
投下します。
公開自慰・言葉責め・寸止め強制など…。
エセ関西弁なので、苦手な方はスルーして下さい。
どこが一番感じるのかを知るには、それが最も手っ取り早い方法だからと言われて、赤く染まった顔が更に赤みを増した。
大きく脚を広げて両手で自身を弄る、あまりに浅ましい姿。
たとえ強制させられているとは言え、恥かしさに理性が悲鳴を上げているのでろう、きつく閉じた目尻に涙が滲んだ。
しかし、辛うじて残っている僅かな理性も、常川の痴態を目の前で楽しそうに眺める福原の次の言葉に、完全に崩れてしまいそうだった。
「…ふーん、ツネ、チンコの先っぽ弄られるのスキなんやー…」
「うぁ…あぁぁ…!」
舐められるような視線と、からかうような福原の言葉に、弄る先端から更に欲情の証の先走りが溢れ出た。
「道理でフェラさせるとき、あんまり奥まで咥えんとカリんとこで止まるワケや」
「あ、んんっ」
「チュパチュパしゃぶるの、めっちゃ上手いしなぁ?」
『自慰に耽る』と言う常川の痴態を目の前にしているとは思えないくらい、涼しそうな笑顔と声色の福原に、常川は軽い眩暈に襲われた。
「じゃあ、次これ塗っといて」
そう言って、甘い声を何度も漏らす常川の、まさに自身を扱き弄る両手の真ん前に、福原は小さな小瓶を転がした。
涙で焦点が定まらず、揺れる視界の片隅に映ったそれを、常川はただぼんやりと見つめた。
それか『何』であるのか、精神や思考が正確に判断出来るにはかなりの時間を必要とした。
「イったらあかんよ。出す前にちゃんと塗ってな」
「ん、ぁ…っはぁ…」
先走りで濡れた両手は、もう自分の意思では自慰を止めることが出来ない。
福原の言葉通りに従わなければ、今一番欲しいモノも与えられず部屋にこのまま放置されるかもしれない。
そう分かっていても、右手の指先はぬめった先端に刺激を与え続け、左手は握った個所を何度も上下に扱き続けた。
「あっ、あぁ…!」
止めなければ。そう思ってもなかなか思うように止まらない両手の動きを、必死の思いで緩やかなものにする。
「あん、はぁ…っ」
何とか両手は止められたが、今度は射精間近の下半身が刺激を求めて卑猥に揺れた。
それでも、先走りに塗れた震える両手で小瓶を拾う。
両手を離しても完全に勃ち上がったそこに、ともすれば意識の全てを移してしまいそうになりながらも、小瓶の蓋を開けた。
既に先走りで濡れた掌や指先に、中身のローションを取り出す。
生暖かい己の体液とは違い、指を伝う感覚さえも快感になるほど冷たいローション。
それを零さないように、念入りに指先に塗すと、力の入らない腰を何とか浮かせて、股の下からローションで塗れた己の手を回した。
冷たい指先が、福原の挿入を待っている入り口にたどり着く。
「は、あぁっ!」
決して一番欲しいモノではないのに、そこは貪欲に常川の指を迎え入れる。
一切の刺激を与えられず放置されて震える前と、自分の指なのに嬉々として咥え込み強弱をつけて締め上げる後。
己の躯の卑猥さに、もう正気を保てる余裕はなかった。
今なら、福原に命じられることは、全て無条件で受け入れてしまいそうだ。どんな卑猥な言葉でも口にすることが出来るだろう。
福原が「塗れ」と命じた以上のことを、満足出来ない前の代わりに後で満たそうとする常川の腰が、更に卑猥に動いた。
「も…っ、もう…、あんんっ!」
前立腺を探り当て、執拗に咥え込んだ指の腹でなぞる。
もっと熱く、もっと確かなモノが欲しいのに、常川自身は己の指で満足してしまいそうなほど震え、先端からは精液が雫となって下に伝っていった。
「だから、まだイったらあかんて」
福原は、そんな常川の追い詰められて切羽詰った躯の状態を知りながらも、敢えて 次の行動には移さなかった。
命令されなくても、最も恥かしい態勢と言葉で「欲しい」と常川が哀願するまで、射精も挿入も与えないつもりだった。
まるで昼間のように明るく、濃厚な空気に満ちた、二人だけの部屋。
熱く熟れたような内壁を掻き回すように、指が蠢く。
開放寸前の欲望は、僅かな刺激を与えるだけで全てを吐き出すことが出来るのに、福原から射精を禁じられている今の状態は、飼い殺しそのものだった。
精液を溢れさせ雫となって下に落ちる自身は、あと数回扱くだけで頂点を極められる。
福原の視線がなければ、今すぐにでも指を引き抜き自身を慰めているだろう常川は、彼からの言葉による戒めと己の指の動きに完全に支配されていた。
「…んっ、は…っぁ」
誘うように、腰が動く。
早く赦されたくて、自ら脚を大きく開いて痴態を晒した。
「ちゃんと奥まで塗らなあかんよ」
「く…っはぁ…!」
自身の精液と与えられたローションに塗れた手が、福原の言葉に素直に従う。
卑猥な音と共に一度そこから指を引き抜くとベッドに腰を落とし、もう一度ローションに手を伸ばした。
冷たい感覚が指先に伝わる。
トロリとした無色のそれを、熱に浮かされたような熱く濡れた瞳でぼんやりと見つめる。
「は…、ぅ…!」
そして再び腰を浮かそうとして…、けれど浮かせるだけの力すら入らない下半身は、焦れるように左右に動くだけだった。
「あン…、はぁ…っ」
福原の冷めた瞳が、無言でその先を促す。
まるで視姦されているかのような錯覚さえ起こさせる視線に、眩暈に似た浮遊感に苛まれる。
「ふ…、フク…っ」
初めて、名を口にする。
もし赦されるのなら、せめて射精だけでもさせて欲しい。
ローションでねっとりと濡れた震える指先が、福原の言葉とは違う、前の方に僅かに伸びた。
「違うやろ。そっちやないで、ツネ」
「…ァ、も…もう…っ」
福原の言葉に、辛うじて指先が止まる。けれどそれも長くは続かない事を常川は良く知っていた。
「も、もうアカン…っ、ぁ、はぁ…っ、や…!」
ゆるく首を左右に振り、泣きながら懇願する。
射精寸前の自身のすぐ近くに両手を着くと、耐える最後の手段だと言わんばかりにシーツを強く掴んだ。
「フク、…っぁ…、フク…っ」
焦れる腰が前後左右に揺れる。
両手は福原の言葉を守ろうと必死だったが、腰は擦り付けるようにして動くことで僅かだが快感を得ようと、本能に従っていた。
「………そんなに出したい?」
長い沈黙のあと、呆れかえったような顔で福原が静かに言う。
「ん…、んっ」
必死に頷くことで返事をする常川に、福原は小さく笑いながら言葉を続けた。
「ちゃんと言葉で言わなアカンやろ?」
「あ…ァ…っは!」
「どこをどうしたいんか、ちゃんと言ったら…」
「ぅ…、ぁ!」
「まぁ、辛そうやし…な」
相変わらず涼しいままの目許が、意味ありげに笑った。
「い、イかせ…てっ、…ぁ…、出さ、せて…っ」
常川の涙と、射精を待ちきれず先端から滴り落ちた精液を吸ったシーツを掴む指先が、言葉を発するごとにびくびくと震える。
常川は福原が射精を赦すまで、懇願し続けた。
「…お、れの…、い、やらし…ィ…汁を…。ぁ…っ、いやらしい…っ汁で、ベッドを汚すこと…っ、を…赦して…ぇ…っ」
求められるまま、どんな卑猥な言葉も口にした。
「…ほな、出してもええよ。……ただし…」
「ぁん…!」
「手ぇは使ったらアカンで?」
「っ…!?」
常川は、言葉を失った。痺れるような快感に犯された頭で、必死に福原の言葉の意味を理解しようとした。
「手ぇで触ったらアカン。それ以外やったら何でもええよ」
背筋が、ゾクリと震えた。
散々焦らされ、強引に放置させられた欲望を、ようやく吐き出すことができると思った矢先の、福原の言葉。
「ここまで来て、その濡れ濡れのを俺の口元まで持って来れるんなら、フェラしてやってもええで?」
自らの薄い唇を舌先で小さく舐めながら、福原は笑った。
腰を浮かすことすら出来なかった常川が、ベッドを降り福原が座る窓際の椅子まで来るなど、まず無理だと分かっていて、敢えてそう言ったのだ。
「早う出し? もう我慢する必要ないんやで?」
福原は笑った。
そして言葉もなく震える常川を見ながら、席を立ち、少し離れた冷蔵庫からビールを取り出すと、美味しそうにそれを呑んだ。
「ツネのイくとこ、早う見せて」
福原は、冷めた声で何度か射精を促した。
窓際のカーテンが、常川の頬を何度か掠めた。そしてその風さえも、常川の体を更に熱くした。
腰を少しでも浮かせることが出来るのなら、今にもはちきれんばかりの欲望を両手で直接扱かなくても、中に再度指を忍ばせて一番感じる前立腺に刺激を与えて…と、一瞬考えた。
けれどもう、そんな余力はどこにも残ってはいない。
ベッドの上に直接腰を落として力無く座り込む今の状態では、シーツに直接触れる双玉から少しでも快感を得ようと腰を前後左右に擦り付けるのが精一杯だった。
「…っ、ふ…」
もう、自分がどんな浅ましい格好をしているのか、どんな痴態を晒しているのかなどは、考える余裕すらない。
福原に言い渡された言葉を守ることと、早く射精したいと言う欲望だけが今の常川の総てだった。
「あぁ、ツネ、乳首だけでもイけるんやなかった?」
笑いながら、福原が声をかける。
「ァ…、はぁっ!」
「乳首弄ったらええやん?」
ははは、と楽しそうに福原はまた笑った。
「乳首は痛いくらいが好きやったな。洗濯バサミ出したろか?」
「いっ…ゃ…、ンんっ」
福原の言葉に、必死になって首を横に何度も振る。
そんな物を与えられて使用を強制されたら、確かに射精は出来るだろう。けれどあまりの激痛と快感で、そのまま意識を手放しかねない。
そうなれば、熱く蕩けきり、福原の確かなものを今か今かと待ち望んでいる後ろには何も与えらず終わってしまう。
朝が来て目が醒めた頃には、福原はもうこの部屋にはおらず、他の男のところへと消えてしまうかもしれない。
自分だけがこんなに一方的に、しかも自らの手で体を熱くさせられて、それだけで終わってしまうだなんて。
…それだけは耐えられない…
福原がどこまで本気なのか、その表情からは判断がつかないが、涙で霞む視界が捕らえた彼は、普段と何一つ変わらない涼しい表情だった。
確かに、シーツに擦り付けて得る刺激だけでは、今少し物足りない。しかも福原は、「そんなんでイけるんか?」と射精を急がせる言葉を何度か口にしている。
「んん…っ、はァ…」
福原の言葉通り胸の刺激で…と、射精寸前を強要されて頭の芯が痺れるような快感に犯される中で、途切れ途切れに考える。
けれどそれを口実に、本当に洗濯バサミを用意されたらと思うと、シーツを握り締めている濡れた両手は大きく震えるだけで、そこから手を離すことはなかった。
「あ、はぁ…っ! んンっ…」
上体を支える腕からも力が抜け始める。手を使っての自慰を禁じた福原の言葉に辛うじて従っているけれど、もうそれも限界に近かった。
ともすれば、意識の総てが下半身に集中した。思わず指を絡め、本能のまま、ただ一点に向かってひたすら望むように動かしたい。
そんな方向ばかり、思考が傾く。
「あっ、あぁ…はァ…!」
強すぎる快感が、ゆっくりと苦痛に変わり始めようとしている。
行き先の見えない熱く滾ったものが、出口を求めて体の中で暴れまわり、じわじわと蝕む。
前後左右に腰を動かし、シーツに擦りつけていた双珠に、突然一瞬強い快感を得た。
「はっ…ぁああ…っ!」
ビリビリと電流のようなものが腰中に広がり、支えていた両腕が遂にガクリと折れた。
上体が倒れて、突っ伏すような体勢になる。
「はぁ…あ…ん…、あぁ、ア…」
それでも射精には至らず、常川は泣きながら喘いだ。
うつ伏せに近い状態で倒れ込んだせいか腰がびくびくと揺れる度に、シーツと下腹部の間に挟まった形になった常川のそれが、シーツに擦りつけられる。
今まで擦り付けて得ていた快感より、刺激も強く快感も得やすい先端部分が特にシーツに触れていて、常川は無意識のうちに懸命に腰を振った。
「あ、あっ…ァん…っ!」
腰が動くことで微妙に寄せ集められたシーツの皺が、不規則に先端を擦る。
「なんやツネ、うつ伏せオナとはよう考えたやん?」
くく、と喉の奥で笑う福原が、冷やかすように常川に言葉をかける。
「それやったら、手ぇ伸ばして枕取ったらどうや? それ股間に宛がってみ?」
「ああぁっ、は…」
「シーツはグチョグチョに濡れてて、もう大して気持ち良くないやろ?」
「ん、ぁあ…っは…!」
「右手伸ばしたら、すぐ届くで」
福原の涼しい声に操られるように、右手が力なく動く。
「そうそう、そのまま真っ直ぐ」
涙で歪んだ視界で枕を見つけると、震える右腕をゆっくりと伸ばした。
ローションで濡れた指先が、枕の隅に触れてる。
「…ぅ、あ…っは…」
荒い吐息と共に何とか引き寄せると、あまりの恥かしさに顔を枕に埋めた。けれど正直な体は、射精を求めて腰を擦り付け続けた。
シーツがズレる音と常川の腰を振る動作がシンクロする。
決定的な快感には程遠い微妙な刺激に、足の指先が焦れるようにシーツを何度も蹴った。
「ンっ、んん…っ!」
枕に吸い込まれた不鮮明な嬌声に、福原がつまらなそうに顔を少しだけしかめる。
「ツネ、枕はそことちゃうやろ」
静かに響く福原の声に、びくりと肩が震える。
「ちゃんと言われた場所に置かなあかんて」
常川は少しだけ間を置いたあと、ゆっくりと顔を上げて枕から顔を離した。
涙も枕に吸い取られたのか、視界を遮るものはもう殆どなくなった。
「うつ伏せオナ、早う見せて」
「ぅ…ぁ…っ、は」
「ちゃんと跨って、腰振ってな」
新たに課せられた福原の言葉に、新たな涙が滲みはじめた。
それでも拒むことが出来ない爆発寸前の常川の体は、夢遊病の患者のようにフラフラと上体を何とか起き上がらせた。
右手に持つ涙で濡れた白い枕が、とてつもなく卑猥な物に見えた。
「う…っ」
福原の言葉通りに枕を跨いで腰を落とすと、そのままゆっくり擦りつける動作に入ろうとした。
「あー、ちょっとストップ」
「ぁ、ァ…っ」
上体を支える力など僅かしかない常川の体が、今にも前に倒れてしまいそうなほど大きく揺れる。
「うつ伏せする前に、これ枕の上に乗せて」
宮本がこのベッドの上で福原に言われるままに痴態を晒してから初めて、ベッドに近付いた。
そして、精液に塗れ、はちきれんばかりになって久しい天を仰ぐ常川のそれの前に軽く投げ置いたのは、ロックアイスの欠片だった。
「あ、はぁっ ! ! 」
小さい欠片の幾つかが直接常川に当たって、その一瞬の冷たさに常川が悲鳴を上げる。
「それにチンポ擦りつけてみ? 冷たくて気持ちええで」
「ぅ…っア、あん…っ」
自身の精液がかかり卑猥に濡れるロックアイスを、正気を失いつつある瞳がぼんやりと見つめる。
「ほら、前にツネしてくれたやろ? クチん中に小さい氷入れたままのフェラ」
「ア…ぁああっ、う…」
「あれ、かなり良かったんや。せやから」
そう言いながら、福原は再び椅子の方に戻った。
「その氷、竿や先っぽに集めてうつ伏せになったらええんと違うか?」
腰を下しながらビールに手を伸ばした福原が、先を急がせるように言葉を続ける。
「ちゃんと足開いて、ケツはこっちに向けなあかんで」
もう言われるままにするしか、この狂い出しそうな快感から開放される術はない。
常川は福原の言葉に素直に従い、震える指先で氷を集め、そして倒れ込むようにベッドに突っ伏した。
「あっ、アァ…っ! は…んんンっ」
下半身に集まるロックアイスの鋭利な角や冷たさが、痛みを伴う快感を常川に絶え間なく与えつづける。
「あぅ…っ、は…ぁあああっ!」
懸命に腰を枕やロックアイスに擦りつけるよう、上下左右に動かすと、触れてはいなかった胸の乳首までが勃ち上がり、シーツに擦れ、常川は下半身のみならず上半身からも快感を得ていた。
「あ、あ、ァアっ! あんんっ ! ! 」
ピストン運動のように動く腰や喘ぐ声の間隔が狭くなり、射精が近いことを福原に知らせる。
シーツを掴み、痛いほどの快感に耐えていた筈の右手が、無意識に胸に忍び寄り、うつ伏せのまま乳首を摘んで弄りまわすと、腰が一段と大きく突き出すように上下に動いた。
「んん、ああぁっ…、っん!」
常川は、ついに総てを開放した。
長く、断続的な射精に、快感を追っていた時とはまた違う動きを腰が見せる。
散々言葉で焦らされ、視線に犯され、けれど結局は最初から最後まで己一人だけで快感を求めて痴態を晒し、そして射精までに至った。
ボタン一つさえ乱れのない福原と、何一つ身にまとう物などなく裸体のままの常川。
同じ部屋に居ながら、全くの別世界に身を置いているような錯覚に苛まれていたが、これでようやく「公開自慰」のような行為からも開放されて、常川は心身ともに放心状態になった。
後は福原が、射精後も疼き続ける後ろを満たしてくれれば。
一度も逆らうことなく言われるままに自慰を晒した代償を、常川は意識を手放しかけたまま待った。
溶け始めたロックアイスと自身が放った大量の精液が枕を汚し、それがじわりと全体に広がる。
腹や足の付け根や内股などが不快感に襲われたが、それでも常川は起きあがることはなく、そのまま荒い吐息を漏らし続けた。
「なかなか良いイキっぷりやん自分」
「……、は…」
「穴までパクパクさせてたで?」
「い…っ、ゃ…」
初めてするような自慰まで余すとこなく福原に総て見せたのに、彼のあからさまな言葉に常川の頬が朱く染まる。
「ま、良いモン見せてもらったお礼や。風呂の準備くらいはしたるわ」
今まで見せたことがないような優しげな笑顔で、福原は席を立ちバスルームへと向かおうとした。
「ぁ、ちが…っ、フ、ク…!」
喘ぎすぎて少し声が掠れてしまった常川が、悲痛な叫びも似た声で福原を呼び止めた。
「遠慮せんでええよ。ツネはそこで待っとき」
今度は常川の顔すら見ずに、軽く手を振りながらバスルームのドアを開けた。
すぐに、湯をはる水音が部屋に届く。
常川はもう一度福原の名を呼ぼうと、上体を少しだけ起こして小さく息を吸い込んだ。
バスルームから福原が戻ると、常川が震えながら上体を起こそうとしていた。
「まだゆっくりしててええよ」
「…フ、…っフク・…」
悲鳴にも似た声で、福原の名を吐くように喉の奥から搾り出す。そして下半身を中心に、前も後ろも精液やローション、そして溶けたロックアイスなどで卑猥に濡れた体を隠そうと、常川がシーツを掴んだ。
けれど余韻と恥辱に震える右手は手繰り寄せるだけの握力などほとんど残っておらず、結局は何一つ纏わぬ裸体を福原に晒し続けるだけに終わった。
「フク…っ、…んァ…」
どうすれば望むものを与えられるか、常川は知っている。
先ほどの、射精の赦しを乞うた時と同じく、あからさまな言葉と媚態を再び晒せばいい。
これ以上ないと思われるほどの、扇情的で淫靡な言葉や痴態を。
「フク、…ぅ、後ろ…、ん…っ」
何とか上体を起こし、ゆっくりと顔を上げる。足や腰がシーツの上を少し動くだけで、その擦れた個所から強烈な快感が生まれた。
今なら、窓から入ってくる風さえも快感になるだろう。
「ほ…し…ぃ、あぁ…っ」
自分でも信じられないと思うほどの言葉たちを、掠れた声で何度も口にする。
あまりにも強過ぎた悦楽とその余韻に犯された思考では、自らが進んで口にする数々の卑猥な言葉さえも、自分自身を煽り弄る愛撫のようなものになっていた。
「後ろ、ちゃんと…っ、み、満たして……っ」
どれが精液でどれがローションでどれが溶けたロックアイスなのか、もう常川自身すら区別などつかないだろう下半身を福原の方に向けて、足を開く。
「フクのチンポ…で、いっぱいに…シテ…っ」
シーツを掴んでいた右手を、一度自身に絡ませる。
「…んんっ!」
そして放ったばかりの精液を指先ですくうと、名残惜しそうにそこから離れて、今度は胸へと伸ばした。
尖りきった乳首に、己の精液を塗す。
乳首から指先が少し離れると、まるで糸を引いたように精液がそれら二つを繋いだが、それすらも福原に見せ付けるように何度か繰り返した。
「な、中に…、」
力が入らない足で、何とか腰を少しだけ浮かせた。
そして空いていた左手が、熱く疼くローション塗れのそこに伸びた。
「いっ、ぱい……ぃ、…っ!」
自分でも信じられないくらいに熱く火照ったそこに、指を這わせる。
「いっぱい、…出し…てっ…!」
快感と、自分で口にした卑猥過ぎる言葉に、頭の中が痺れる。
理性や恥辱などと言った言葉達はもう常川の中には存在せず、福原がその椅子から立ち上がるまで何度もその行為を繰り返したり、新しく別の痴態を取ったり、と、文字通り何でもした。
「フク…お願い…っ、もう…!」
福原から何も言われていないのに再び己の指2本を深々と咥え込んだそこに、3本目が忍び込もうとしたとき。
「…ほな、準備してもらおかなぁ…」
手招きした福原が、小さく笑った。
「ぅ…あァ…っん!」
これでようやく満たされる。そう思った瞬間、3本目の指がぬぷ、と入り込み、指の腹が中で一番感じる個所に当たった。
「は! …あ、ぁぁっ!」
髪を振り乱しながら、常川が喘ぐ。
「もう一回自分で抜いとく?」
常川の反応を見て、少し呆れるような声で福原がまた笑った。
「ぃ…っ、イヤや…」
福原の言葉に、必死になって首を横に振る。
「あぁそうや、何ならそのまま出してもええよ?」
「イヤ…っ、ぅあ!」
嫌だと言いながらも、右手の動きが止まらない。あまりに焦らされていたせいで、欲望に正直な体に負けてしまいそうだった。
…夜にまた来ます…。
>>20-32 元のナマモノが何なのかバレバレです。
本名は変えているけど、呼び方などがそのままなので
結局誰と誰の絡みか主張したいようにしか見えません。
ナマモノなので安全性という意味や、
そのカプが嫌いな人が読まないためにも
あからさまに名前が分かるのはどうかと思うのですが。
あと、改行はした方がいいかと。
まぁ何て言うか、せめて名前が全部修正されてるか位は
確認してから貼らないとなw
名前が一箇所本名表記のまんまだし。
まーおまいさんの真意はわからんが、ナマ扱うならもう少し
気をつけてやってくれたまい。もしくは該当ナマスレ逝ってくれ。
35 :
鳥かご:2006/06/04(日) 17:31:06 ID:q4ZJuokp
>>1さん、スレ立てありがとうございます。
投下します。苦手な方はスルーでお願いします。
36 :
鳥かご16:2006/06/04(日) 17:33:18 ID:q4ZJuokp
一晩中休むことなくハーフィズは奉仕を続けた。放心状態で皇帝の寝所を出れば、
新しい部屋が宛がわれていた。都に着いた当初の部屋よりももっと豪奢な所だ。
しかしそこはいわくつきの部屋だった。なんでも何代か前の皇帝の弟が幽閉され、
狂い死んだ部屋だという。曰く『鳥かご』と呼ばれた部屋だ。人の出入りが制限された
場所にある。
(これで名実ともに皇帝の囲い者というわけか)
ハーフィズは美しいタイルを見上げながら思った。自分は女ではないからさすがに後宮に
入れるわけにもいかず、こんな所を用意したんだろう。
(もともと逃げる気なんかないのに)
入ることを許されている第三の中庭にふらふらと歩いていく。噴水の端に腰かける。
(後宮か)
自分と同じような身の上の女もいるんだろう。はるか後宮―ハレムの方を見遣った。
「……泣くな」
落ち着いた低い声とともに頬を拭われた。知らずぼうっとしたまま涙を流していた。
「どうして……どこにいたんだ、ムスタファ」
ため息のような声でハーフィズは黒い軍服の男に問うた。
「仕事に行っていた……すまない」
「……謝られる理由なんてない」
「……お前は立派だ。お前のおかげでたくさんの人が救われた」
ムスタファの言葉を聞いて視線を遠くに遣る。
「……故郷を出る時、覚悟は出来てると言った。でも本当はそんなの全然出来ていなかったの
かもしれない。苦痛の本当の意味を知らなかった。英雄気取りに酔っていただけなんだ」
ムスタファは首を振る。
37 :
鳥かご17:2006/06/04(日) 17:35:13 ID:q4ZJuokp
「そんなことはない。お前は子供だっただけだ。気高い王子様だ……昔も今も」
ハーフィズも首を振った。
「……それははい?いいえ?」
公国の習慣を思い出してムスタファが聴く。
「いいえ、だ。僕はもう都から出られないから……」
ムスタファの視線はなぜかハーフィズの胸元に張りついていた。そこには無数の紅い噛み痕が
散らばっていた。ムスタファは指導の時、痕を残すことはしなかった。
「ムスタファ……」
いつものように肌を寄せ合おうとするハーフィズをムスタファは避ける。
「もうお前に触れることはできない」
目立たないところに衛兵や宦官が控えている。『鳥かご』の周辺は常に監視された場所だ。
「……そうだよな他の男との情交を残した、慰み者の性奴隷なんかもう触りたくないよな」
ハーフィズは傷ついた表情で吐き捨てるように言った。ムスタファとの関係が変わったことを
嫌というほど実感した。
ムスタファは痛ましげな眼をした。
気だるげなウードの調べ。カーヌーンが爪弾かれ、タブラがリズムを刻んだ。
風に揺れる絹布の向こうの寝台で、ハーフィズは皇帝の突き上げに合わせて力を込めたり弱めたりしていた。
「ぁ……アッ…陛下…もっと…」
嫌悪感が湧きあがる時ほど習性のように欲しいと言った。
「ハーフィズ、なんと欲張りな穴だろう……」
背後で皇帝が感嘆する。犬の名で呼ばれ、男根を根元まで咥え込む。
「んッ…ん」
唇を重ねられれば反射的に舌を絡める。喜びはない。ただ『相手の快楽を考えて』
行動するだけだ。性奴隷の仕事として。
「しかしまだまだそなたは固い蕾だ。どうやって開いてやろうか。楽しみにしておれ……」
38 :
鳥かご18:2006/06/04(日) 17:37:03 ID:q4ZJuokp
ある時ムスタファが何かの手柄を立てて、皇帝の歓心を大いに買ったことがあった。
皇帝は何でも好きな褒美を取らせると上機嫌に言った。ムスタファは眼を伏せた。
―――ではハーフィズ殿と……
―――ハーフィズと?
―――剣の手合わせを願いたい。
―――はは、あやつに剣は無理ではないか?
―――公国では得意にしていたと聞き及びましたのでぜひに。
―――勝負は見えている気もするが、そなたも軍人としての血が騒ぐのか。まあいいだろう。
ガシャンと音を立てて剣を渡される。
「今から試合をする。中庭に出ろ」
ハーフィズは剣とムスタファの言葉に目を白黒させた。
「試合って何だよ」
「お前得意なんだろ?だったらいいじゃないか」
「………」
そりゃカルダムや兄上たちに剣術は習っていたが、都に来てからはそんな生活とは無縁になっていた。
性奉仕に明け暮れる爛れきった日々を送っているのに、剣など握れるだろうか。
「なんだ、自信がないのか?」
ムスタファの挑発するような言い方に思わず反応する。
「そうじゃないさ。ただ……最近練習してないから」
「いい、手加減してやる。暇つぶしにつき合えよ」
今回はここまでです。失礼しました。
鳥かごさんGJ!
前スレからまとめて読み返してきたよ(*´Д`)
王子とムスタファの関係がどんどん切なくなってきてwktk
ムスタファ何する気なんだいムスタファ(;´Д`)ハァハァ
皇帝も何する気なんだ何を オロオロ
投下します。
存在しない単語が多いので気になる方はスルーでお願いします。
------------------------------------------------------------
「さー今日はおまちかね!ヒト科動物の生態を学ぶぞー」
生物教師は今日も元気だ。
フチなし眼鏡が窓辺から差し込む陽光を反射してキラリと光る。
古いが掃除の行き届いた生物室は、いまや立ち見の生徒もいるほどの繁盛っぷりで、
皆が皆仲の良い同士で隣り合ってぺちゃくちゃとおしゃべりに興じていた。
なにしろ高校ではめったにお目にかかれない貴重な授業なのだ。
話のタネとしても是非見ておきたい、そんな期待と興奮で教室内は異様な盛り上がりを見せている。
「キミたちも知っての通り、ヒト科動物は食欲や物欲などさまざまな欲求を
持っている。その中でも一番分かりやすいのが性欲と呼ばれるまー下等な生き物に
ありがちな低俗な生存本能だ。今回の授業ではこの性欲について主に勉強する。
あとからレポートにまとめて提出してもらうから、しっかりとメモを取るように!」
そう宣言すると、生物教師は白衣を翻した。黒板にでかでかとタイトルを書く。
『ヒト科生物の性生活〜ちこましさの追求〜』
淀みなく腕を動かし、かっこまで書き終えた教師が満足げに振り返る。
その顔はまさに喜色満面、友達に自慢のおもちゃを見せるときの子供のようにはしゃいでいた。
ざわつく教室を一瞥しながら、教師はそわそわと廊下の様子を伺う。
と、唐突に教室の前側の扉が開き、生物係の男子生徒二人が大きなダンボールの乗せた台車を引きながら
顔を出した。
「ああ、きたかい、ごくろうさま。サンプルは暴れたりしなかったかい?
…そうかそうか、ならいいんだ。じゃあ君達も席に着きたまえ。すぐに授業をはじめるぞ!」
タイミングよくチャイムが鳴った。いよいよだ。
生物教師は目の前に鎮座したダンボールを慣れた手つきで解体しはじめた。
頑丈に梱包されている其れに生徒の目は釘付けになる。万遍なく貼られたテープを剥がし、上部の蓋をそろそろと
持ち上げると、中から俯いた中肉痩身の少年が姿を現した。
目隠しが施されているため表情は読めないものの、すっと通った鼻梁と形のいい顎のラインが
少年の整った容貌を演出する。
わずかに跳ねた黒髪は軽く耳に掛かる程度の長さで、いまは項垂れた頭に習って下向きに下ろされていた。
白い首には革製の黒い首輪が掛けられ、その前部から生えた鎖は胡坐をかいた姿勢の
足首と太腿を巻いた革ベルトに繋がれている。
反対側のうなじあたりから伸びた鎖は背後で棒状の器具と交差し、後ろに回された手首と二の腕を
足首同様がっちりと拘束する。
上半身にだけ黒い上着を纏い、前ボタンはすべて外され、覗いた胸の飾りに左右違う形のピアスが飾られている反面、
下半身には何も身に着けておらず、萎えた性器がどこか申し訳なさげに縮こまっていた。
それは教科書の図解で見るよりもずっと貧弱に見えて、前の席を陣取っていた生徒の一部が興味深げに首を伸ばす。
前側に張られた鎖が短いためか少年は自然と前かがみになり、ひどく窮屈そうだ。
大型のボールミクセを咬まされた口からダラダラと涎をこぼしていたが、突然周囲に溢れた人の気配に驚いたのか、
顔を上げうーうーと唸りだす。悲壮感溢れるその姿に生徒達から歓声が上がった。
教師はそれを片手を上げて制しながら、空いた方の手で少年の顔や肩を丹念にまさぐりはじめた。
異常がないか確認するための行為だったが、少年は撃たれたかのように全身を戦慄かせる。
「あ〜静かに!これは一見すればせらしい店のQF女王と見まがう出で立ちだが、ヒト科生物の特殊な嗜好の
一つであり、文化である。ヒト科の性欲は実にシンプルかつ短絡的だ。
これは視覚的に欲情を促す、ヒト科の涙ぐましい努力の賜物だ。あとでじっくり観察するように」
教師は少年の黒髪に手を置いて説明を始める。
生徒達がペンを走らせる中、渦中の少年は肩を震わせてなにか叫んでいるようだった。
…が、ヒト科の言葉はわからないので無視。
最前列にいた生徒が控えめに手を挙げた。
「あの…先生、質問してもいいですか?そのサンプルは僕達とよく似た服を着てますね。上半身だけですが…。
それも特殊な嗜好なのでしょうか?」
もっともな意見だ。教師はその生徒の授業に対する真摯な疑問に満足げに頷いた。
「そのとおりだ。これはヒト科の学生が一定修学期間に着用するもっとも一般的な制服で、
衆目に学生であると認識させると同時に一部の特殊な性癖を誘発するための道具としても用いられる。
このヒト科は年齢的には君達とほぼ変わらない十代の雄だ。今回は講義で使うことを前提に、なるべく捕縛した姿を
維持したまま搬送してもらった。教育委員会には講義の内容がちこましいと懸念されたが、今の若い年代にこそ
よく知ってもらうべきだと先生は考えるんでな」
教師の説明に生徒達は一様に頷いた。
「それではさっそく授業を始める。まずはココだ。
ヒト科の雄は快楽を感じるとこの棒状の部位に血液が集まり勃起する」
教師はもっちを手のひらに取り、それを掏り合わせた。
おもむろに性器に掴み、手加減せずに上下させる。少年は不自由な体を前後に揺らして暴れだした。
「本来ならココには頭部同様体毛が生えているはずなんだが、見えづらくなってはと思い全部剃った。
髪の毛とは若干太さや手触りが異なるので、のちほど見てもらおう」
教師の手によって棒状の性器がどんどん形を変えていく。
頼りなげだった其れが徐々に強張り、うっすらと血管が浮き出すのを生徒達は食い入るように見つめていた。
先端から透明の液体が溢れ出し教師の指を濡らしたが、彼は特に気にする様子もない。
グチャグチャという粘着質な音に反応したのは逆に少年のほうで、産毛すら残っていない白い下腹が
恥じ入るように震えた。
「ヒト科の性器は性行為が潤滑に行われるように、こうやって形状を変えたり体液を吐きだしたりと進化を
続けている。これは他の哺乳類にもみられるが、ヒト科のものは特に顕著であるため我々も長らく
研究の対象として注目してきた。たとえば、」
張り詰めた性器の先端に教師の爪がめり込み、くぐもった悲鳴と一緒に白濁が勢いよく飛び出した。
「痛みを快楽に転嫁して達することも可能だ。すなわち快楽と痛みを同時に与えれば大抵は快楽に意識が傾く。
都合のいい進化だが、逆に言えば生殖に似せた暴力行為であってもヒト科は屈服する。
ゆえに簡単には壊れたりしない、扱い方さえ間違えなければ丈夫で長持ちする素晴らしいハラデヲムだ」
肩で大きく息をする少年になど目もくれず、教師はまっすぐに生徒を見回した。
誰もが真剣な顔で少年の痴態に見入っている。その中で研究資材を見るのとは別の色を含んだ視線をいくつも認めて
教師はなかば感動したように身を震わせた。
飽くなき探究心と対象への深い愛。教師が彼らに受け継いでもらいたいもっとも大切な感情。
教師の胸には若い生徒らへの期待と憧憬と…狂おしいほどの羨望が渦巻いた。
-----------------------------------------------------
ここまでです。
締めに一レス使ってしまってすいません。
場を貸していただいてありがとうございました。
>ちこましい
面白い。
続き楽しみにしてます。
>ちこましい
舞台設定が面白くて展開がコミカルで引き込まれました。
意味不明の単語も想像力に訴えて楽しい。
>ちこましい
スミマセンぜひ続けて
ちこましいさん面白い!
楽しみです。
フシダラヨコシマさん完結させてくださいね。
なんか豊作だな!うれし〜
フシヨコさんも、鳥かごさんも、ちこさんも
みなさんがんばってください〜
続きを投下します。
苦手な方はスルーしてください。
「さっきやった氷。その上に出して」
福原が、面白そうに喉の奥で小さく笑うと、新たな指示を出した。
「んんっ…ぁああ!」
「ツネの汁がいっぱい掛かった氷クチに入れたら、こっちに来てしゃぶって」
「ぁぁ…! は…っああ…!」
福原の言葉に、頭の中が真っ白になる。
まだ、満たされない時間が続くのかと思うと、気が狂い出しそうだった。
「早うせんと、氷溶けるで?」
福原の言葉に、全身がぞくりと震えた。
少し離れた位置にある枕の上には、幾つかのロックアイスが常川の放った精液に塗れたまま残っている。
「手ぇ使って扱いていいから。ちゃんと氷に掛けるんや」
ロックアイスの上に掛かる白っぽい滑りが、部屋の照明を吸い込んで鈍い光を反射させている。
それだけでも十分卑猥過ぎるのに、福原は更にその上に射精して精液を掛けて見せろと言う。
「ん…っ! ぁ…」
自分が自分でなくなるような、そんな淫猥な言葉を常川は何度も口にし続けて懇願した。
けれど、それでもまだ福原を満足させることが出来ない。
次から次へと終わることなく与えられる、屈辱的で卑猥な指示。
しかし一つ一つクリアしていかなければ、常川が唯一欲しているものは一切与えられない。
このまま放置されてしまうくらいなら。そう思うと、常川は何度も出来るような気がした。
熱く乱れる息をゆっくりと整える。
そして常川は自身の後ろから指を引きぬくと、溶けかかったロックアイスが残る白い枕に手を伸ばした。
「うつ伏せオナしたときみたいにして」
「ぁう…っ、あ、ア…っ!」
「そう。足は少し開いて、そのままケツだけ持ち上げるんや」
福原に指示されるままに下半身だけ高く持ち上げる。
羞恥心という言葉は今まで曝け出してきた痴態の数々によってすっかり麻痺してはいたが、それでも本能的に思わずシーツで顔を隠そうとした。
「ちゃんとチンポの下に氷があるようにした?」
腰を持ち上げることによって出来た胸と両足の膝の間の空間には、「精液を掛けろ」と命じられたロックアイスが残る枕が置いてある。
「準備が出来たら、手ぇ使って扱いてもええから」
「ア…っ、ぁんんっ」
「全部命中させてな」
「うぁ…っ…」
最初の射精の残滓が雫となってロックアイスの上に何度か滴る。
2度目の射精を待って震えていた自身に、シーツをきつく掴んでいた両手がゆっくりと伸びた。
「はっ…ア!」
最初に手淫を封じられたせいか、まるで何かに憑り付かれたように両手の指達が淫らに蠢く。
「あぁァ…っはぁ…んんっ!」
左手は忙しなく陰茎を上下に扱き上げ、右手の指は滑る亀頭を弄り続ける。
「は…、あぅぅ…っ、あ!あ!」
持ち上がった腰全体が、まるで空腰を使うように上下左右に激しく動く。
その反動のせいで、先走りの体液がロックアイス以外の場所にも飛び散ったが、そんなことを考える余裕は、もう常川にはなかった。
欲しいものを未だに与えられない状態が続き、苦痛しかなかった常川の表情が、悦楽や恍惚としたものに変わる。
「はっ、アぅ! い…っ、イイっ!」
純粋に快楽だけを追うような手淫により、常川自身の形や質量が変わり、射精が近いことを福原にも伝える。
「ツネ、ちゃんと氷目掛けて出すんやで?」
多分、聞こえてはいても頭の中に入るかどうか…と、少し呆れた顔で思いながらも、一応は声を掛けた。
「ぁ! はぁぁ…っ! ア…」
亀頭の先端を、乱暴なくらいに弄り出す。尿道口に爪を立てて、その小さな穴を押し開くように引っ掻く。
「ツネ、ホンマに先っぽ弄るの好きやなぁ…」
福原の、独り言のような言葉に導かれるように、常川が絶頂を迎えた。
「あぅ…、あ、い…イク…っ、あぁぁ…ァっ!!」
高く上がった腰が、大きく突き出すように卑猥に動く。ドクドクと脈打つように自身が震える。
常川は、長く、そして大量の熱い精液をロックアイスの上に撒き散らした。
「全部掛けなあかんよ」
崩れ落ちそうになる腰を何とか両足で支えながら、福原に言われるままに最後の一滴まで搾り出すように左手で扱く。
中の残滓は名残惜しそうに糸を引きながら、常川の先端から静かに滴り落ちていった。
強すぎる快感の末の射精に、恍惚とした表情の常川はもう満足に口をきくことすら出来ない。
「ぅ…あ…ぁ、ぁ………、」
甘い吐息が途切れると、遂に常川の腰が崩れ落ちた。
精液塗れのロックアイスが乗る枕を避けるようにして、常川の体がベッドの上に沈んだ。
そんな常川の姿を、福原は椅子に腰掛けたまま笑いながら見ていた。
バスルームのバスタブに入れていた湯を止めに一度席を立った福原が戻ってくると、ベッドの上で突っ伏していた常川がゆっくりと起き上がろうとしていた。
余韻に震える体を持て余しているような怠慢に動きに、福原が喉の奥で小さく笑う。
「ツネ、無理せんでもゆっくり寝とってええよ」
福原が声を掛ける。
単純に、言葉だけを取ればとても優しい台詞だったが、今の常川には残酷な意味を含んでいた。
「……ぅ…、」
意識を手放しそうなほどの悦楽の余韻に、視界がまだぼんやりとしている。
己の意思では指先一つ動かせないと思うくらいに、体が泥のようにベッドに沈んだままの福原だったが、福原の言葉に上体を支えていた両腕が力んだ。
「…、……フ…、ク」
掠れた声で何とかその名を口にする。けれど福原は相変わらず涼しそうな表情のまま、口元だけで薄く微笑んだ。
「そんなんで大丈夫なん?」
「…、ん…」
乱れた髪のまま、常川が福原の問い掛けに何度か小さく頷いた。
そして、先ほど福原に言われた言葉に従うように、てらてらと鈍い光を反射している精液塗れのロックアイスが乗る枕を右手で掴んでゆっくりと引き寄せた。
「なんやツネ、やる気満々やな」
からかうような口調で、福原が声をかける。
それでも常川は、ぼやけた視界のまま、枕の上に視線を漂わせた。
「…たっぷり掛かったの、二つくらいクチに入れてな」
幾つかあったロックアイスは、常川自身の体温と、熱く大量の精液を二度も掛けたことによって、いずれもかなり小さくなっていた。
そんな中から、口に入れやすいと思われる二つを選び、常川は躊躇いながらも指を伸ばした。
己の精液がたっぷりと掛かった、小さなロックアイス。
口の中に入れることはもちろん、手に取ることすらなかなか出来なかった。
けれど常川は、時間をかけて、総てを振り切るように大きく深呼吸をすると、震えながらひとつずつ口に運んだ。
そんな常川を、福原は満足そうに見ていた。
「ぅ…ン、…く……っ」
椅子に腰掛けたままの福原の足の間に跪き、その中心に顔を埋める。
前をくつろげただけの状態の福原と、自身の精液まみれ全裸のままの常川。
あまりの違いに、全身が痺れるような感覚に苛まれた。
「ん…んく…っ、フ…」
溶けかけたロックアイスを舌を使い口内で左右に動かしながら、常川は福原の陰茎を奥深くまで咥え込んだ。
熱く滑る口の中で、冷たいロックアイスが刺すような快感を不規則に与える。
福原の熱い陰茎を口に取りみ、出し入れするように顔を前後に動かす。
そしてそこに添えていた手も淫らに動いた。
右手は顔と同じように前後に扱き、左手は陰茎の奥にある双珠を強弱をつけて弄っている。
呼吸とほぼ同時に喉の奥深くに取り込むと、そこで搾るようにしてキツく吸い込む。
舌は茎に絡めるようにして裏筋を何度もなぞり、時折軽く歯も立てて刺激を与え続けた。
質量がぐん、と増すと、今度は亀頭の部分に、口内の二つのロックアイスを集中的に押し付けた。
「…ツネはホンマに先っぽしゃぶるの好きやな…」
「……ん…ッ、んんっ…、ふ…」
「つか、フェラそのものが好きなん? それとも俺の先っぽが好きなん?」
「…っ、ふっ…ぅ」
福原のあからさまな言葉に、思わず身じろぐ。
二度目の射精で得た快感は未だ残ってはいるものの、ゆっくりと体から引いて行きつつあった。
けれど、そのかわりに「早く後ろを満たして欲しい」と言う焦りと、少しずつ蘇ってきた羞恥心に体も心も苛まれていた。
己の放った精液と味と、福原の先走りの体液の味。そして唾液や溶けてぬるい水分となったロックアイス。
そんな口内に福原の陰茎を迎え入れて懸命に奉仕している自分。
普段の自分ではとても考えなれないような、あまりに卑猥な行為に、興奮と羞恥心で頭の芯が痺れるようだった。
「…ン、…く…」
少しザラついた常川の舌と、小さいながらも鋭利な角が残る冷たいロックアイス。
対極の、二つの刺激を懸命に与え続けると、口の中で福原のそれが更に熱く大きく変化した。
熱い口内で、それより熱い福原の陰茎に擦られて、ロックアイスが溶けだす。
そしてそれら二つが殆ど原型を失った頃、福原が初めて常川に触れた。
懸命に奉仕する常川の頭に手を置いて、己のそこから離そうと少し力を込めた。
「おしゃぶり大好きで夢中になってるとこ、悪いんやけど」
「……ん、…は…ァ…、」
大きく開いた口から、唾液や色々な体液が滴り落ちる。そしてゆっくりと福原の陰茎がずるりと抜かれた。
「そろそろ、言う言葉無いか?」
福原は小さく笑うと、もう一度、懇願の言葉を強制した。
口からは福原のそれが出ていっても、両手はまだそこに添えたままの常川の顔が、恥辱と興奮で赤く染まった。
「飲みたい? それとも顔射?」
どちらでも構わないと言う福原に、常川はどちらの言葉にも首を横に振る。
「な、中に…っナカに出して…全部…っ」
両手はまだ福原の陰茎に添えられているせいか、まるでそこに縋り付き頬擦りするような仕草で、常川が懇願する。
「早…く、フク…のチンポ、いっぱい出し入れ…シテ、…奥まで…っ」
卑猥な言葉で「欲しい」と、常川は何度も言った。
福原は、期待と恥辱で震えながら懇願する常川を、満足そうに眺めた。
「ベッドはツネのイヤらしい汁でいっぱいやから、ここでしよか」
福原はそう言うと静かに立ち上がった。
そして常川を、ベッドのすぐ近くの床に組み敷いた。
「バックがいい? フツーにする? それとも上に乗る?」
何でもええよと言いながら、どんな体位が希望か、福原が常川に尋ねる。
「………ぅ…ァっ…」
流石にすぐには答えられず、常川はきつく瞼を閉じた。
卑猥な言葉は種類を問わず何度も口にしてきたが、こんなことまで言わされるとは思いもしなかったらしい。
「何? もう要らんようになった?」
見下ろす福原が、口元だけで笑う。
「ちが…っ」
早く言わなければ、今度こそ本当に放置されるかもしれない。
こんなにも熱く熟れきった体では、自慰を何度繰り返しても、決して満足することはないだろう。
「…フク…っ、は…? ぁ…」
「俺?」
逆に問い掛けられて、福原は少し悩むような仕草を見せた。
「…別に何でもええよ。俺はツネの肉バイヴみたいなもんやし、ツネが好きなように俺のチンポ使ってイけばいいやん」
「ぅあ…っ、ちが…うっ」
「上に乗るか? したらツネ、自分の好きなように好きなだけ動けるし」
「ゃ…ァあ…ン」
福原の言葉に、身震いした。
そんな自由を今頃になって与えられたら、それこそ気絶するまで自分は福原の上に跨り、それを好きな様に貪り続けるだろう。
「…まぁ、それされたら俺の腹の上、ツネの汁まみれになるな…」
少し呆れたような顔でそう言うと、福原は何か思い付いたのか、常川の体をうつ伏せにした。
「汁まみれはご遠慮願おうかなぁ」
バックにしよか。そう言うと脚を開かせ腰を持ち上げるように指示した。
「床やったら、好きなだけ出してもええやろ」
福原はそう言うと、常川に早く腰を上げるようにもう一度促した。
「今度はロックアイスも何もあらへんから、好きなところに好きなだけ射精してもええで」
「…っんん…は、」
ゆっくりと躊躇うように上がった常川の腰に、福原の手が初めて触れた。
「ア…、あぅ…っ」
熱い常川の体とはかなり温度差があるのか、福原の手は冷たいと思えるほどだ。
そんな両手が常川の腰を強く引き寄せて十分に慣らされてとろとろになった入り口に、自身を軽く押し当てた。
「あっ! ぁああ! チンポ…っイイ!…んんっ」
恥かしさからか、両腕で顔を隠し床に爪を立てて耐えていた常川の全身が、悦びで震えた。
ずっとずっと欲しかったものが、ようやく与えられる。
押し当てられたそこは、期待と悦びで卑猥に、そして貪欲に蠢いた。
前を見れば触れてもいない常川の先端からは、悦びの証が床に滴り落ち、腰を振るたびに辺りに飛び散った。
「なんやツネ、入り口に先っぽが触れただけでイケそうやないか?」
そこは小さな開閉を繰り返しながら、自ら腰を福原のそれに押し付けて奥へ奥へと取り込もうと、卑猥に蠢いた。
「は…っ、あゥ…あ、は…んっ」
取り込む動作によってゆっくりと入ってくる福原自身の圧倒的な質量と熱さに、入り口だけでなくその中まで蕩けるような快感を得た。
「はは…、『下のおクチ』とはよう言うたもんや。ホンマ喰われそう…」
早く取り込もうとする常川の中の動きを、時々敢えて邪魔をするようにギリギリまで自身を引き抜き、焦らす。
「あぅ! は…っア!あっ」
まるで逃げる獲物を追うように、常川の腰が無意識のうちに福原のそれを取り込もうと卑猥に動いた。
顔を隠していた腕は何時の間にか外れ、右手の指は己の陰茎に絡ませ何度も扱き、亀頭を少し乱暴なくらいに弄っている。
そして左手は、乳首を摘んだり押し潰したりして、そこからも強い快感を得ていた。
「あぁ! はっ…んんっ」
腰はもっとはっきりと福原を得ようといっそう淫らに動き、取り込むごとに逃がすまいと更にきつく締め上げた。
「あン…っ、あ、あぁ! はァ…あァ!」
内壁が福原の熱い脈打ちさえも敏感に感じ取り、ドクドクと脈を打つごとに常川は喘いだ。
「ツネ、まだ全部入っとらんのにそんな位置で締め付けたら、これ以上奥には入らへんて」
呆れるように小さく笑いながらそう言うと、福原は快感に打ち震える常川の腰の奥目掛けてグイ、と押し付けた。そして腰を軽く叩いた。
「ア、あ!あぅぅ…っ!」
狭いうえに絡み付く内壁を抉るように入り込んできた福原の熱さと硬さと質量に導かれて、常川の右手の中で更に卑猥に形を変えたそれが更に大きくなり、弾けた。
「はぁ…っ、は、ぁぁぁ…あ、…う…」
自慰のみで得た快感とは比べ物にならないくらいの悦楽の中で、常川は恍惚とした表情で意識を失いかけた。
ひくひくと、今までにないほど震える常川の体から力が抜けかける。
「満足した?」
今にも崩れ落ちそうな常川の腰を支えながら、福原が問い掛けた。
「…や、…まだっ…」
「3回も出して、まだ足りへん?」
「うっ…ぁ…」
福原の煽るような言葉に、常川がまた大きく身震いする。
「3回とも大量の汁やったのに、ツネは元気やなぁ」
そう言うと、福原は抜けかけた自身を更に引いて、辛うじて亀頭が入り口に引っかかるまで抜いた。
「イヤ、や…っ、うぁ…っ!」
「やから、そんなに締め付けんなって。入らへんやろ」
「ぅ…あっ、は…」
自身を握っていた右手から力が抜けて、そこから離れ落ちる。
落ちた先の床は、3度目の射精でいくつもの白く滑る水溜りを作っていた。
「ほ…欲し…っ、チンポ欲し…ぃ…もっと…!」
掠れた声で、何度も哀願する。
「フクも…ちゃんとイッ、て…っ。全部出し、て…ぁ…っ」
恍惚とした顔で、再び福原を求める。
亀頭のみを呑み込んだ入り口は強弱をつけて締め上げ、福原にも快感を与えようと無意識に蠢いた。
「せやったら、ちゃんと足腰に力入れなあかんて」
福原は懸命に喰い止め様とする常川の中から完全に自身を抜き取った。
「あ! あぁっ! やァ…っ!」
狂ったように首を左右に振り乱し、抜かれた感触に身震いする。
「フ…フクっ…、イヤ…っ」
常川に何度も名を呼ばれた福原は、ゆっくりとその場から立ち上がるとベッドの上に手を伸ばした。
枕の上の、少し小さくなった常川の精液に塗れたロックアイスを、一つ摘む。
「欲張りのツネは、俺のだけじゃ足りんようやからな」
コレ、先に入れたるわ、と言うと、摘んだロックアイスを今まで自身を収めていたそこに押し当てた。
「うぁ、ぁああっ! あっ!アぁ…っ」
「大分溶けかけとるし、角はあらへんから痛ない筈や」
熱い福原の陰茎とは対極のような、冷たいロックアイスが宛がわれ、中に入ってくる。
「や、やめ…っ、イヤ…! フク…っ」
今まで積極的に福原の陰茎を追い求めて動いていた腰が、初めて逃げ惑うように揺れる。
「大丈夫。これ入れたら、ちゃんと俺のも食わせたる」
福原は笑いながら中に収めたロックアイスを奥に入れようと、人差し指と中指で更に押し込んだ。
「あぅ…っ、はぁぁっ、ア!」
指ではコレ以上入らないところまで押すと、今度は内壁を掻き乱すように動かしながらずるりと引き抜く。
「ひっ…、んぁ…っあ!」
熟れきった熱い中に冷たいロックアイスが残っている感覚に、常川が身悶える。
汗と精液に塗れた体が痙攣するように震え、そして善がった。
萎えていた自身も、また息を吹き返し始めた。
「ツネはホンマにエロいな。ロックアイスだけでもイケそうやなんて…なぁ?」
福原の言葉に、一瞬、体の震えがぴたりと止まる。
もしかしたら、また「お預け」の状態にされるのかと思うと、快感とは違う震えに襲われた。
「フク…っ、イヤやっ…それ…出し、てっ! フク…!」
常川が、泣きながら赦しを乞う。
「大丈夫。心配せんでもちゃんと入れたる」
笑い声が混じった言葉を背中で受け止めても、まだ震えは止まらなかった。
「早く…っ、あぅ…ッ!」
常川の希望通り、再び自身を入り口に押し当てる。
「あ! あぁっ!」
待ち焦がれた、熱く硬く質量のあるそれを常川は嬉々として迎え入れた。
「ホンマ、俺のチンポ美味しそうに呑み込むわ…」
体位上、福原にしか結合する部分を見ることは出来ない。
けれどそう言われて、常川は羞恥心も忘れて更に締め上げながら奥へと取り込む動きをさせた。
「最初に塗りこんだローション、出入りするたびに溢れ出しとる…」
「…っ、ぁアア!」
ぐい、と締め付ける入り口を振り切るように押し込むと、福原の先端にロックアイスが当たった。
「はぁっ…、あうぅ…」
「やっぱ中に入れて正解やったわ。先は冷たくて気持ちいいし、ツネの中は熱くて蕩けそうやし」
「あぁんっ…、ん…っ」
「ツネはおしゃぶりも上手いけど、下のおクチもホンマ上手いわ」
更に奥へと進ませる。ロックアイスを先頭に、冷たいそれと熱い福原の陰茎が同時に内壁を刺激して、常川の腰が淫猥に揺れた。
「あっ、あぅ! ああっ…はぁ…んんっ」
最も感じる部分に、ロックアイスが辿り着く。
「ここ?」
常川の反応に福原が一度腰を進ませるのを中止した。
そして、そこをロックアイスと自身の亀頭で何度も突き上げ始めた。
「あぁっ、あ、あ、アァ…っ! イイっ…! そこ…!」
余りの快感に、緩んだ口元から唾液が零れ落ちる。
「どうする? もっとグリグリする? それとも…出し入れして欲しい?」
「あぅ…ぅっ、はぁ…っ!」
「俺はツネの肉バイヴやからな、ツネの悦いように動いたるよ」
腰を支えながら、揶揄するように福原が言う。
「っ…突い…て、もっとぉ…っ! フクのチンポで…っ! あぅ…っ」
常川の言葉に、前立腺と思われるそのポイントに自身の先を合わせて何度も強弱をつけて突き上げる。
「ア、ア、ああぁっ!」
常川の陰茎は彼の手が無くとも完全に勃ち上がり、また悦びの証を滴らせている。
福原はそこを何度も擦り抉るように動かすと、一旦ギリギリまで引き抜き、そしてロックアイス共々力強く突き上げた。
「うああぁっ! あぁっ、はぁ…!」
最奥まで、全てを収める。
「はは…、勢い良過ぎたなぁ。ローション溢れて垂れ流しや」
不規則に前後左右に動かし、突き上げながら、福原が笑う。
「あ!アァ! んぁ…っ、ぁ…、イイっ! コレ…イイ…っ!」
意識の殆どを快感に支配されながらも、常川は本能的に福原の動きに合わせ自らも腰を使い、全身で貪るように快感を得た。
「あ、ゃあ…っ、はっ!あぅ!」
福原の射精が近いことを、内壁が感じ取る。
溶けて消えたロックアイスの代わり、最奥の位置にある福原のそれが更に形を変え、熱さが増した。
「フク…っ、イって…! 中に…」
福原の射精を促すように、中がぴったりと福原の陰茎全体に吸い付き、更に締め上げる。
「全部中に…っ! 奥に…! あぅぅ…っ」
常川も開放が近いのか、自身も更に容量を増した。
そしてそこに右手を伸ばし、根元を中心にきつく握り締めた。
「一緒…に…っ、ぁああっ!」
タイミングを合わせたいのだろう、先端からは精液を零しているが常川は懸命に我慢し、そして福原を導こうと、受け入れているそこに集中した。
「…っ、」
福原が、初めて快感を得たような声を、僅かに漏らす。
「フク…っあ、アァっ、で…でる…ぅ! イク…っ!」
耐えきれず、今までで一番の強さで中の福原の陰茎全体をグイグイと締め上げた。
握り締めていても堪えられなかった常川の陰茎がぶるりと震えて、次の瞬間、限界まで膨らんだ亀頭の先端が全てを吐き出した。
「イク…っ! イッちゃう…ぅあっ、はぁぁ…っ!」
常川は、脳の奥まで痺れた。
「ぁ…ぁ、ぁっ…はあァァ…ん、はぁ…ん、んっ」
福原の陰茎全てを呑み込み、その熱さや硬さ、そして質量や律動の全てを内壁全体で味わい尽くした。
その証の快感が全身に広がり、蕩けるような甘美な刺激に犯されながら至福とも言える射精の真っ最中。
「あ、ァァ・・っ、……っ?!」
ずるり、と福原のそれが強い力で引き抜き始めた。
本能的に、それこそ喰い千切らんばかりの強さで引き止めようと入り口が反応した。
けれど福原はそれを振り切るように、掴んでいた常川の腰に力を入れて押し退けた。
「ゃ…っ、はぁっ…あぁぁっ!」
逃げていく福原の陰茎を止められなかった常川の腰が、大きく戦慄く。
「やっ…ぁ、イヤや…っ!」
抜いた瞬間、反り返った福原のそれから、初めて、熱い精液が迸った。
そしてそれを背中でしか受け止められなかった常川は、言葉にならない悲鳴を上げて崩れ落ちていった。
ドクドクと、福原の熱い精液が中出しされる事を切望していた常川の腰が、満たされきれない半端な快感に震える。
「…ぅ…ぅ、っ…ぁ、は…」
欲しかったものは、結局半分しか与えられなかった。しかも一番欲しかったものが、与えられなかった。
一度も逆らわず、全て言われるまま従ってきたのに。
いつもそうだった。
福原とは、もう何度も体を重ねてきたが、一度も「抱き合う」というセックスをしたことはない。
いつも、殆ど服の乱れのない福原に、全裸で精液に塗れた自分が奉仕し、彼の目を楽しませて劣情を煽る。
そして最後にやっと福原の陰茎を迎え入れて…。
けれど一度も、福原は常川の中で全てを吐き出したことはない。
殆ど飛んでしまった意識の中で、常川は途切れ途切れに喘ぎながら、泣いた。
「…う…ぁ…、はぁ…ンっ…」
そんな常川を尻目に、福原はサイドボードに手を伸ばした。
そしてその上にあるティッシュボックスから何枚かそれを抜き取ると、自身の後始末を手短に済ませ、満足そうに立ち上がった。
「…悦ったで、ツネ」
自身が放った精液に塗れた常川の背中に、話し掛ける。
「風呂、どないする?」
「…ぅ…ぁ」
指一本すら自分では動かせないほど、全身が重く、そして気だるさに苛まれている常川が、僅かに顔を横に振って自分の意思を福原に伝える。
「そお? 今やったら一緒に入ってもええかなって思っとったんやけど」
「…、」
嘘か本当か、もちろん常川には分からない。
けれど今まで一度もそんなことをした記憶はないと、途切れる意識の中で常川はぼんやりと考えていた。
「まぁええよ。ほな、風邪引かんように、程々にな」
福原はそう言うと一度バスルームに入り、その中から大判のバスタオルを持ち出して、ぐったりと突っ伏す常川にそっと掛けてやった。
そしてもう一度「ホンマ悦かったわ」と言うと、静かに部屋を後にした。
ぱたり、とドアの閉まる音を耳が拾うと、自身と福原の精液、そして汗で汚れたまま、常川は完全に意識を手放した。
せめて夢の中だけでも、彼に愛されたいと思いながら。
<終>
終わりました。
>33>34さんのご指摘有り難うございます。
続きをどこに投下するか迷ったのですが、続き物という事で
こちらにさせていただきました。以後、投下には十分気をつけます。
気分を悪くされた方には謝罪します。申し訳ありませんでした。
68 :
風と木の名無しさん:2006/06/04(日) 23:04:55 ID:Hixzug9e
乙です!!
禿げ萌えた…(*´Д`*)
フシヨコさん、続編きぼんぬです!
モ,モエタ(*´Д`)ハァハァ
71 :
風と木の名無しさん:2006/06/05(月) 01:04:53 ID:Es9i4dm3
是非ナマモノ同人界から追放したい。
続きキボンしてる奴らも同罪だぞ。
肌に合わないとか気に入らないとか、そんな問題じゃない。本尊に迷惑だ。
こんなのが同じジャンルにいるのかと思うと・・・orz
>>67 「投下」に気をつけるのではなくて…
それ以前の問題というか…
もしかしてナマモノははじめてですか?
最悪だ。
二度と書くな。
はいはいもういいからこれ以上は該当スレ行ってね。
死ねは言いすぎ…
そしてナマモノ追放も言いすぎ…
>>67 でももう少し気を使って欲しいのは本当に思う。
読んだ人が気分を害したということじゃなくてもっと根本的なことに
気を使うようにしてくださいね。
このイベントに便乗して活動をするよていならナマモノのマナーとかについて
一度調べるといいと思います。
ナマモノを扱う危機感は外部の人間にはなかなか理解できないと思うが
ホントにホントに危険なんだ
これは一種のナマアンチの仕業じゃないかと思えてくるよ
>>67 一度芸/能/同/人/の/ルールでググってみたらどうかな。
自分は試合を楽しみにしてるクチだけど、正直該当作品を読んだ後に楽しめるかと
いわれると否だ。
好きという概念は人それぞれだし、
>>67にとって作品に消化することがその表れかもしれないが
そうでない人も少なからずいるんだ。
キツイ言い方だけどそのへんを理解して欲しい。
落ち着いたらまた別の作品を見せてもらいたいよ。
名称変えた続きを該当スレに落として、ここでは誘導案内だけするという手もあったろうに
ナマモノの扱いを、テンプレに一行加えたらどうだろ
何スレかに一回同じことが起きてる気ガス
私もナマモノやってるが、一般のファンに腐女子ファンの存在がバレて
結構なゴタゴタになり、一時期ジャンルが壊滅状態になった事があるよ。
国民的関心事とも言えるイベント控えてるジャンルで、
そこら中に一般のファンがいるのにこのうっかりっぷり。
追放されても文句は言えんよ。
しつこいようだが
まとめて し た ら ば 池。
ものすごいレス入ってるから神が来たのかとwktkして見れば…ヽ(`Д´)ノ
ナマモノナマモノって騒いでる人は、今では珍しい部類に入る「ナマモノは絶対に
危険だから!名誉毀損で裁判沙汰だよ!伏せ字徹底は当たり前!伏せ字しない奴は
死ね!」派ではないかと思われるくらいの叩きぶりで、ちょっと引く。
それか、アンチナマモノわか。
伏せ字どころか名前変えてるし(忘れもあるが)、サッカーのサの字もないのに、何で
そんなに暴れるのか。
ここは2ちゃんだよ。
テンプレにだって「ナマモノ厳禁」なんて、そんな事一言だって書いてない。
だいたい、あの作品が外国人名で標準語使用が完璧とかなら、ここまで叩かないだろ。
作品がナマモノだから叩くって、テンプレがテンプレだけに嫌ナマモノ派にしか思えん。
イヤだったらNGワードにすりゃすむ事。
あんまり暴れんな。
いや、でもやっぱり気を遣って欲しいよ。ジャンルを守る為にもさ。
氏ね、とかはさすがに言葉選んで欲しいけど、判って欲しい。
だいたいサッカースレなんて何にも伏せ字使ってない直球なスレタイ使ってる。
スレのルールも伏せ字必須じゃないみたいだし。
そこの住人が伏せ字ではなく名前変えて投下してんのに、ジャンルを守る為、とか、伏せ字関係のスレで
散々出尽くしたネタで非難するのはおかしい。
「弁護士が来る」と言われて久しいディズニーだって、伏せてないスレがあるのに。
サッカー好きな人が本気で「ジャンルの存続」を考えてるなら、2ちゃんに伏せてないスレなんて立てないよ。
だいたい、棚じゃ野球ネタはオケで鬼畜はサッカー駄目ってのも、同じ板の中なのに変。
別に擁護する訳じゃないが、あの作品のどこに非があるのか解らん。
伏せ忘れだって、「伏せる/伏せない」は自由な訳だから、お咎めの対象外。
ナマモノが嫌いならそう言えばいいのに。
あの、だから○ッカー○ッカーと連発するのもどうかと...
書いた本人さんかね?まあ、書き手ではないとしても
それ以上噛み付きたいならしたらばでやるといい。
生物が嫌い。というのではなくて
自分も芸能ジャンルだから分かるけど
芸能、二次創作の2つは
主に芸能ジャンルシビアだから、どうしても書きたかったなら
二人を一般人設定の、どこぞの草サッカー設定で
その辺押し殺して書き手が書けば誰も文句は言わなかった筈。
それを押し込めないで、それを思い切り出した
書き手は、今回不味いだろ・・・ってだけだよ。
(コミケで、ここ見て爆発した客がサークルに手当たり次第
文句言いに来る変な状況も、芸能だと無きにしも在らずだし)
ネタ的にキモイんだよ。
注意書きがあるならスルーも出来るが、今回の投下者は
過去ログはおろか
>>1すら読んでないだろ。
ここのスレはスカだってショタだって暴力だって注意書きされてる。
投下の最後に謝罪したって遅いんだよ。
こちらの精神的苦痛はどうしてくれる。
そんなに嫌なら削除依頼出せば?
理由は「テンプレ無視して投下されて、うっかり読んでしまった事による精神的苦痛」で。
開き直ったよ。
もう、どうしようもねえ。
スレ趣旨が鬼畜だから暗黙の了解としてこれまで生、半生は投下されてこなかったんだ
初期から読んでるが一度芸人生の名前変えがあったくらい
その時も散々叩かれて荒れたけど
わざわざテンプレに書かなくてもそういうスレの空気みたいなものは
ロムってればわかるものなんだけど。
今回はスレ立て直後だったから新規さんにはスレのふいんきが伝わりにくかったのかもね
てっきりここは完全オリジナルの801鬼畜話書くところだと思った。
>>86 スレタイ云々は伏字問題で散々言い尽くされてること。
今更、それを免罪符にしようったって初心者丸出しなのバレバレ。
どこに非があるのかわからないなら擁護も的外れだから
最初からしないでくれよ。
つーか、したらばなんか見ないだろ、あの厨は…。
流れを豚切る良作カモン。
代理戦争タンご無沙汰…忙しいのかな(´・ω・`)
ここはいつから雑談スレになりましたか。
星の王子タンもご無沙汰でつね。神々よщ(゚Д゚щ)カモーン!!!
97 :
風と木の名無しさん:2006/06/05(月) 17:07:52 ID:zhZzF42l
面白けりゃなんでもいい
空気嫁とか駄々こねてないで早いとこテンプレ整備しなよ
どうせなら厨が前スレ投下で埋めてくれればよかったのに。
なんだか今回話題の投稿者はちゃんとしたサイトから勝手にSSとって来て
投稿した可能性があるみたい…
自作自演の可能性も捨てきれないが一応報告。
精神的ショックは神々を待ちつつゆっくり癒していこう。
自分的には鳥かごタンを待ちつつ癒す
101 :
風と木の名無しさん:2006/06/06(火) 00:32:13 ID:NgFbOeJn
わーい(●^o^●)
102 :
風と木の名無しさん:2006/06/06(火) 01:47:31 ID:S8fn8WWu
生かどうか以前に、受け側の描写がイマイチで面白くなかったキガス。
>>99 ソース出せないことをごたごたいうな
したらばに書いただけじゃ足りないのかこの厨は
---------------雑談ここまで---------------
次投下作品ドゾー
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
だ、代理タン・・・は、はやくっ!
>105
何慌ててるんだよw
も、もう…
ツマンネ
109 :
鳥かご:2006/06/07(水) 20:52:15 ID:3ziri3/7
投下します。苦手な方はスルーしてください。
途中スカあります。
110 :
鳥かご19:2006/06/07(水) 20:54:13 ID:3ziri3/7
馬鹿にされたと思ってカッとなりハーフィズは言い返した。
「暇つぶしだなんて言って後で後悔するなよ。手加減なんか誰がいるか」
ムスタファはそれを聞いてニヤついた笑みを浮かべた。
「じゃあ本気を出す」
「おう」
なんだか嵌められたのかなと釈然としないハーフィズだった。
中庭で二人は対峙した。介添人の始めの合図がかかる。こうして剣越しに対面すると
なるほどムスタファは手ごわい戦士で隙が無かった。体格の差は歴然で、さらにいつもより
大きく見えた。脂汗がにじむ。子供と大人の闘いになりはしないか。
「くそっ」
ハーフィズが突進した。難なくかわされる。素早さだけは自分に有利かと思ったが、ムスタファは
力だけではなく俊敏さも兼ね備えていた。
(当り前か。帝国の軍人だもんな)
ムスタファと自分の差がそのまま帝国と公国の差のように思えてきた。
(……負けたくない)
「ほら、足が動いてないぞ。帝国と二コルニアでは『得意』の使い方が違うらしい」
ムスタファが煽るように話しかけてくる。
「観客も増えてきたし、お前の無様な姿を皆に見せてやる」
ハーフィズも不敵な笑みを浮かべて挑発する。内心は余裕なんてなかった。
「よそ見してるヒマがあるなら俺の動きをちゃんと見てろ」
剣先がハーフィズの肩や腕を掠めていく。
「うわッ!」
足を取られて尻餅をついてしまった。ムスタファから遠い場所だったから助かった。すぐに起き上がる。
観客の笑い声が聞こえてきた。
111 :
鳥かご20:2006/06/07(水) 20:56:12 ID:3ziri3/7
(だめだ、ちゃんと集中しろ)
勝てる気が全くしない。剣が重い、腕が重い、足が重い。今まで自分は何をやっていたんだ?
剣も馬術も他のことももっとやりたい。
「くそッ!」
何試合か手合わせしたが、結局ハーフィズは一つも勝てなかった。だが傷や泥でボロボロに
なりながらそれでもまだ挑む。
「も、もう一回……ッ!」
しかし汗を滴らせながらムスタファは剣を降ろした。
「もう終わりだ」
「何言ってる……勝ち逃げなんかさせないぞ」
ゼイゼイと息を吐きながら剣を振り上げる。
「……わかった、こうしよう。定期的に練習や手合わせをしよう」
ムスタファが提案を出してくる。
「……本当か?」
「ああ、陛下に頼んでやるから。お前の剣の型はおもしろい」
ハーフィズは思案した。それはとても楽しい話だ。ムスタファと練習できれば強くなれるだろう。
もっと技術を磨けば勝てる日が来るかもしれない。いや、絶対に勝つぞ。
「わかった。それにする」
ハーフィズがそう言うと、ムスタファはご褒美をもらうような表情で手を差しだした。
「ほら握手だ」
久しぶりに握ったムスタファの手のひらは熱かった。
長すぎた試合で集まっていた人達のほとんどはいなくなっていたから
少しだったけれど、剣士二人の闘志と勇気を称える拍手が鳴っていた。
ハーフィズはこの瞬間が終わらないで欲しいと思った。
112 :
鳥かご21:2006/06/07(水) 20:58:10 ID:3ziri3/7
しかし約束は叶わなかった。傷だらけのハーフィズは皇帝の不興を買ってしまったのだ。
傷が癒えるまで夜伽を命じられることはなかったし(それはハーフィズにとって嬉しかったが)、
ムスタファもまた軍務に忙殺され始めたからだった。
相変わらずハーフィズはかごの鳥だった。
皇帝は興が乗ってくると、ハーフィズを客人に貸し与えた。帝国のさらに東に位置する大国の
特使だという男。見慣れない男の容貌にハーフィズは恐れを抱いた。黒く切れ長の眼は何を
考えているのかわからない。残忍なやり方でハーフィズを攻めたてた。その男はハーフィズの
両手足を縛り、目隠しをした。後ろから貫かれ、行為の最中に長い針を刺された。
「いッ……あぁ――ッ!」
恐怖と痛みに悲鳴を上げた。ハーフィズはうつ伏せの状態でただ荒い息を吐いていた。
行為後、男は縛っていた革紐を短剣で切っていき、たまにその切っ先はハーフィズの肌を掠めた。
「ッ!」
そのたびに苦痛に歪むハーフィズの表情を楽しむかのように、冷笑を浮かべながら蛇のような舌で唇を舐めた。
男は蛇を大きくしたような龍と呼ばれる文様が入った衣服を身に着けていく。白い肌を味わうように
手の甲で撫でながら、聞き慣れない異国の言葉で感想めいたことをつぶやいていた。
客人に抱かせた後は、皇帝は決まって感想を聞いてきた。自分とどちらが良かったかと執拗に尋ね、
客と比べさせた。もちろん皇帝の方が良いと答えなければ即座に首が落ちる。
皇帝の叔父にあたる白髪の男。南方にある直轄州の州知事を任されているのだという。
なんでも皇帝が帝位に就く際に尽力した功績で、覚えがめでたい人物だった。
白髪の男はハーフィズの排泄行為が見たいと言い、たくさん水を飲ました後、便所に行くことを禁じた。
ハーフィズは必死に我慢したがとうとう耐えきれず、涙で目元を染めながら黄色い液を静かに漏らし出した。
「客人の前でお漏らしするとは。躾がなってない性奴だ」
男は下卑た笑みを浮かべ、ハーフィズに尻を突き出させた。
「お仕置きだ」
男は叩くというよりは尻の感触を確かめるかのように揉みしだいた。
皇帝によく似た初老の男の弛んだ肌と加齢の臭いにハーフィズは怯えながら足を開いた。
「陛下はお前のことをとんでもない好き者だと評していたが、なかなか清々しい色香だ」
皺を刻んだ肌でほおずりをしてくる。
男は情交の後、自分もこんな性奴が欲しいとしきりに繰り返した。
とりあえずここまでです。失礼しました。
鳥かごさんGJです。
115 :
代理戦争:2006/06/08(木) 02:45:14 ID:E7qKD2eU
投下します。
エロ希薄、極短です。
お嫌いな方はスルーでお願いします。
116 :
代理戦争:2006/06/08(木) 02:45:46 ID:E7qKD2eU
ウスライの朝は早い。
これは自分の習性のような物だと自負している。
故郷では早起きを推奨するような諺まであったから、いろいろな大人からほめられたものだ。
一方、兄や姉――特に兄は、早起きが苦手で、よく朝飯抜きの罰をくらわされていたのを覚えている……
はっと目が覚めた。それとともに、身体を起こす。
ウスライは故郷の思い出、それが夢であったことを再確認したうえで、足を床につけた。
ひやっとする床板が、珍しく眠気が色濃く頭に残っていることを認識させる。
(顔を洗って……茶でも淹れるか)
殆ど足音を立てずに、ウスライは寝台を立って隣室への扉を開いた。
しん、とした部屋に、たった一つ耳に届く音があった。
ソファーの上に丸まった、毛布の塊から漏れ聞こえてくる規則正しい寝息。
(生きているな)
顔を伏せているせいで具合はよく分からないが、とりあえず死んではいないらしい。
朝目覚めたら苦労して保護した対象が死んでいた、では笑い話にもならない。
興味にも満たない安堵が、まだ寝起きの頭をじわりと満たす。
一度最低限の所で安堵すると、他の所が気になる。
(寝相が酷い……)
安物のソファーに寝るのに、寝相の美しさを求めるのもどうかと思ったが。
頭から毛布を被り、手足がぼとぼとはみ出ている姿は逆に何処か傷めそうで、
ウスライは何気なくハダレの脚を掴んで、ソファーの上に戻そうとした。
――そして、驚きにそれを取り落としそうになる。
灼けそうなほど、熱い。
117 :
代理戦争:2006/06/08(木) 02:48:54 ID:E7qKD2eU
念を押すように、毛布を跳ね除けてハダレの伏せられた顔や首筋も触れてみる。
やはり変わらず、昨日目覚めた時よりも熱い気がする。息は、触れただけで溶けそうなほどの熱を含んでいた。
(何故、今日になって……)
疑問に思うが、どうしようもない。
自分の支度は後回しにして、ウスライは袋詰めの氷をいくつも用意した。
激しく発汗している首筋を拭うと、そこに氷嚢を宛がってやる。が、一向に目覚める気配が無い。
目覚めなければ、水分も栄養も取れないから回復は遅れる一方だ。
ウスライはハダレの頭側にしゃがみ込み、唇や発汗の具合を看ている。
(昨日暴れさせたのがいけなかったな……水すらろくに飲んでいないこの状況では、
脱水症状がもう出始めてもおかしくはないのか……)
ハダレの表情をよく見てみれば、昨日の状態に比べて格段に具合が悪いのが見て取れる。
乾いた唇が呼吸で更に乾燥し、拭っても拭ってもじわじわと汗がにじみ出てくる。
時々反射のように呻くのは、眠りが浅いからなのかそれとも傷が疼くのか。
ふと、ハダレの額に汗で張り付いた前髪が目に付いた。
いかにも鬱陶しそうなそれを、何の気もなしにかき上げてやる。自然、頭を撫でるような形になった。
その瞬間、今までの沈黙を、小さな声が破った。
「……兄ちゃん……」
心臓の跳ね上がる音が聞こえたような気すらした。
一瞬、誰が言葉を発したのか、その単語の意味は何なのかということすら分からなくなるほど、
ウスライの脳裏は真っ白になった。
だが、仕草には全く動揺は現れず、ただ静かに手を止めただけだった。
118 :
代理戦争:2006/06/08(木) 02:50:41 ID:E7qKD2eU
ゆっくりと頭から手を離すと、何事も無かったかのようにハダレは眠り続けた。
うなされもせず、かといって安らかな寝顔でもなく、
時折呻き声をあげて心配させるがそれ以外はまるで死んでいるようだった。
昨日のはっきりした様子と暴れっぷりから悪化したとは思えない、初日の時のような様子。
そんな青年を相手に、ウスライのやるべきことは少なかった。
主要な部位の汗を拭いてやり、溶けた氷嚢を詰め替え、一応粥を煮てやったが、到底食べられる様子だとは思えない。
自分の用事まで済ませてしまうと、外出できない分本当にやることが無かった。
仕方が無いので、ウスライはハダレの向かいに陣取って静かに時を過ごしている。
もう何度も読み返した本を意識を半分何処かへやったまま捲っていると、
ハダレがまた何か寝言――いや、うわ言だろうか?何かをぶつぶつと呟いたりして、こちらの注意を引く。
そのたびに思考が先ほどの一言に戻っていってしまうのは仕方の無いことであるとも言える。
ウスライは今回、組織という相手の手の内に入ることでハダレの情報を得た。
だが所詮一時雇いの代理戦争の選手であったから、戦歴や身体的特徴といったハダレの「現在」しか知らない。
しかし。
(いや、……本来「過去」は気にしなくて構わないものの筈だ……)
『異』の過去など、特にこれから護って行くのに役立つことでもない限り、今まで質した事もない。
彼らが『異』に狂い、悩まされてうわ言や独り言を呟き続ける事も全く珍しくなどない。
気にした所で大した意味などないのだ。
「『兄』か」
それなのにあの単語にこうも心乱されるとは、自分は修行が足りないのだと思う。
自分にとってその単語は何より忌むべきものだ。
だがハダレの額に触れたとき、その声には自分の抱く『兄』という単語が含む意味など全く感じられなかった。
むしろ懐かしむような、穏やかな響きだった。
それがどうして自分に向けられたのかは分からないが、その単語が一瞬でも自分を指したことが腹立たしかった。
そして同時に、自分がハダレの指す人物でないことが、どこか複雑な気もした。
119 :
風と木の名無しさん:2006/06/08(木) 02:50:45 ID:D9wID/DF
いつまで続けるんですか?
120 :
代理戦争:2006/06/08(木) 02:51:30 ID:E7qKD2eU
↑ここまでです。
代理タン乙です!
続き待ってた。(´∀`*)ハァハァ
お待ちしてました!!起きててよかた!!!
長いとでてく厨がいるのはいつものことなので、気にせず続けてください。
長いといえば(間が)長いオンラインゲームさんも、気長にお待ちしてます。
代理タン待ってた!!!!
厨の意見なんか気にすんなっ!続きが気になるよー!
124 :
鳥かご:2006/06/08(木) 10:42:18 ID:B2smSbYB
代理戦争さんいつも楽しみに読んでます!
世界観がすごい!入り込める!ハダレかっこいいです。
兄ネタが微妙にかぶって恐縮ですが(いや別にかぶってないか)
駄文投下します。
苦手な方は避けてください。
125 :
鳥かご23:2006/06/08(木) 10:43:54 ID:B2smSbYB
母国で王子として過ごしていたなら、出会わなかったであろう苦痛と羞恥の日々のなかでハーフィズは、
安らぎを求めるかのようにムスタファの姿を追った。しかし浅黒い肌に暗褐色の眼を持つその
青年将校の姿を見かけることは、ほとんど叶わなかった。故郷を出る時、侍従は一人も付けることを
許されず、身ひとつで都に来たので知り合いもいない。もともと『鳥かご』は隔離された
場所だ。ハーフィズは孤独だった。
たまに送られてくる故郷からの便りに涙を止めることができなかった。嗚咽しながら
手紙を握りしめて胸に抱いた。自分からも返答を書いた。『都は楽しいところだ。
皇帝は徳が高く、親身になって公国のことを考えてくれる。僕は幸せにやっている』
自分でも呆れるくらい嘘ばかり書き連ねた。無意識のうちに理想を書いていたのかもしれない。
最後にミハイルと署名した時は胸が痛くてしょうがなかった。
いつものように玉座の下にうずくまって皇帝の肉塊を咥える。数人の客人がいるようだが気には
しなかった。皇帝は人前で奉仕させることを好んだ。最初の頃はあまりの屈辱と恥ずかしさに
気絶しそうなくらい震えた。だが拒否できるはずもなかった。そういう日は部屋に帰ってから枕を
掴んで嗚咽をこらえた。しかし屈辱的な要求にも、もう躊躇なく応じるようになっていた。
感情はすでに殺した。はずだった。
「……この性奴を誰かに貸そう。そうだ、ガブリル殿はどうだ?」
皇帝の上機嫌な声にハーフィズは目を剥いた。ガブリル。一番上の兄の名前だ。
(まさか!?兄上がおられるのか)
客人を振り返ることは許されていない。
「……いえ私は結構です」
不快そうな棘を含んではいるが、聞き慣れた威厳ある低い声がした。
(兄上だ!兄上がいるんだ)
ハーフィズは懐かしさと恥ずかしさで目を瞑った。すぐそこに兄がいるのに、己のなんと
悲惨な姿だろう!いや、自分の弟が男根をむしゃぶる性奴だと兄は気がついただろうか?
(どうか気づかないでください……!)
126 :
鳥かご24:2006/06/08(木) 10:46:00 ID:B2smSbYB
皇帝が残酷な命令を下す。硬くした屹立の上に跨るよう指示した。
(兄上の前でそんなことはしたくない!)
「…ィャ」
「ん?何か申したか」
「………」
「早く言われたことをいたせ、ハーフィズ」
動かないでいると、皇帝の声が不穏な色を帯び始める。
「………」
(こんなところで抵抗して何になる?拒否すれば僕も兄上も殺して祖国を滅ぼすくらい
皇帝には造作もないことなんだぞ。今まで何のために耐えてきたんだ!?)
鈍い動作で皇帝にしがみ付いた。何度奉仕しても嫌悪しか抱けない男根の上に
眉をきつく絞りながら腰を落とす。
「……!」
声だけは漏らしたくなくて必死に唇を噛んだ。早く皇帝を逝かせて役目を終わりたかった。
抽挿に合わせて腰を振る。その動きでバングルがシャンシャンと鳴った。背中に視線を感じる。
「ほら、そなたのいやらしい鳴き声を客人に聞かせてみろ」
皇帝が声を上げさせようと強引に揺さぶった。
「……ぅ…ン…ッ」
(兄上、僕は……)
「どうした、ハーフィズ」
皇帝はいつにも増して終始上機嫌だった。始めから兄の目前で抱く気だったんだろう。
(兄上……!)
夕闇の回廊を渡る、背筋が伸びた後ろ姿。
「ガブリル兄上!」
ハーフィズは恐る恐る駆け寄った。
127 :
鳥かご25:2006/06/08(木) 10:48:28 ID:B2smSbYB
「僕は……」
一番上の兄、ガブリルは振り返らないまま立ち止まった。
「……私はハーフィズなどという性奴に兄と呼ばれる覚えはない」
恐ろしいほど静かな声にハーフィズは目を見開いた。やはり兄は気づいていたのだ。
「ちがう……兄上、僕は……」
ハーフィズは震えながら手を伸ばすが、あたかも汚らわしいものを振り払うかのように
その手を拒絶された。
手が痛い。ハーフィズは今まで抑えてきた何かが決壊するような錯覚に陥った。
「僕は……」
漆黒の闇が、すぐそこまで迫っていた。
「…………すまない」
ハーフィズがハッとして顔を上げると、闇のなかでガブリルの肩は小刻みに震えていた。
「兄上……」
「お前を異郷の風習に貶めたまま何もできない不甲斐ない兄を許せ、ミハイル」
ハーフィズは首をゆっくり縦に振った。ニコルニア公国では『違う』を意味する動作だ。
「兄上、兄上の言葉で僕の苦しみは報われました」
空には柔らかい青の上弦の月が浮かんでいた。
第三庭園の芝生に腰かけて月を仰ぐ。ハーフィズは先刻の兄との会話を思い出していた。
手紙には書いてなかった故郷の近況を教えてもらった。最近公国では、妹のユリアの
結婚相手を探し始めたという。結婚は先になっても、婚約だけは済ませておきたいとの
父や兄の思いがあるようだ。
128 :
鳥かご26:2006/06/08(木) 10:50:10 ID:B2smSbYB
(ユリアが婚約か。まだ早いような気もするけど)
めでたい話であるけれど、一抹の寂しさが胸を通りすぎる。
―――婚約と言えば、お前と仲の良かったシルヴィの婚約が決まったそうだ。
兄の言葉がよみがえる。シルヴィ。気が強くて明るい子だった。
一緒に馬に乗ったり、詩を詠んだこともあった。乳母の子で幼馴染みの、
仔鹿のような瞳をしていた少女。思えば初恋の人だったのかもしれない。
(そうか、彼女が婚約したのか)
なんだか心にぽっかり穴が開いたような気分だ。公国を離れているうちに、
自分だけが取り残されていくようだ。
―――それから、お前のことだが……手紙の通りだったと皆には伝えておく。
―――兄上……感謝します。
(兄上も苦しいに違いない)
―――今思えばカルダムは、お前がこんな状況に陥ることを薄々感じていたのかもしれないな。
タイルの柄を見るとはなしに兄がつぶやいた。人質になることを強硬に反対してくれた近衛隊長。
よく一緒に遠乗りに出かけた。村で祭りに参加したり、収穫を手伝った。
幼い日、暴漢に襲われた自分を庇い背中に大きな傷を負ったカルダム。
つらつらと昔のことに思いを馳せていると月が隠れてしまった。
「何をしている」
「わッ」
月を隠したのは、ハーフィズの前に立ちはだかったムスタファだった。
ムスタファの顔を見たのはどのくらい振りだろうか。
「月を眺めていたんだ。綺麗だから」
ムスタファも芝に腰を下ろした。
129 :
鳥かご27:2006/06/08(木) 11:01:08 ID:B2smSbYB
「そうだな」
「忙しそうだな、ムスタファ」
「うん、まあな」
ムスタファが中天を仰ぎながら言う。
「お前今不思議な表情をしていた。寂しそうだけどひどく穏やかな……何かあったのか?」
ハーフィズは隣の軍服の男を見遣る。勘の鋭い男なのだ。しかしハーフィズはその質問には
答えずに逆に尋ねてみた。
「ムスタファの故郷はどんなところなんだ?」
暗褐色の眼が驚きで見開かれる。しかしすぐに視線を月に遣る。
「故郷か……どこだったけかな」
「ずっと都育ちなのか?」
「……そうじゃない」
やけに口の重いムスタファを見ていてハーフィズはそれ以上聞くのをやめた。
触れられたくない話題なのかもしれないと感じたからだ。
「今日兄上に会った」
ムスタファが瞠目する。
「なんだかひどい場面を見られてしまって……でも再会できて嬉しかった」
「そうだったのか、兄君に」
どこからか風に乗って笛の音が聴こえてくる。
「剣の試合やりたいなあ。最近鍛錬を始めたんだ」
ハーフィズが明るく話題を変える。自分もまたあまり故郷のことを話したくないのかもしれない。
その相手がたとえムスタファでも。だけどいつか話しあえる日が来ると良い。そう思った。
「……じゃあそろそろ行くよ。鳥かごに帰らなきゃ」
庭でも夜遅くの長居は許されていない。ハーフィズは名残惜しかったが立ち上がった。
「……もうそんな時間か」
第三中庭の奥のさらに奥、『鳥かご』―――皇帝以外は入ることを禁じられている場所。
130 :
鳥かご28:2006/06/08(木) 11:03:45 ID:B2smSbYB
ハーフィズが行ってしまってからムスタファは一人芝生に寝っころがった。
最近あまり眠っていなかった。
(兄君か。つらい思いをしたのかもしれないな。……会えて嬉しかった、か)
「おや、ムスタファ殿ではないですか」
やや甲高い声が回廊から飛んでくる。
「セリム殿か、何か用ですか」
セリム。宰相を務める男だ。
「いえ、用はないですよ……月が美しいですね」
庭に出てセリムが夜空を仰ぐ。セリムの柳眉は知的で冷たい印象を与える。
「ああ」
ムスタファが目を瞑ったまま相槌を打った。
「……ムスタファ殿は月を手に入れたいと思ったことはないですか?」
しばらく月の模様を数えていたセリムが唐突に尋ねる。
「月?あるわけがない」
言い捨てるムスタファにセリムは微笑した。
「常々思っていましたが、欲のない人ですね。あなたに島国の血が流れているせいでしょうか」
「やめてくれ、もう滅んだ国だ」
「欲しければ月にさえも手を伸ばしそして手中にする。大陸とはそういうところですよ、ムスタファ」
セリムの眼はなぜか真剣でひたむきだった。
ここまでです。長文失礼しました。
うわぁぁ代理タン鳥かごタンGJGJGJ
二作品とも続きが本当に気になるムッハー
代理タン鳥タンお疲れ様です〜〜!いつもありがとうございます!!
「苦手な人はスルーお願いします」で鬼畜から離れた世界を投下し続けて
ちょっと長い事を指摘されると
「いつか鬼畜があるんです!」と儲に守られつつ、鬼畜から離れた話を
投下し続けるってこのスレ的にはNGじゃないのかなぁ。
長文不可と書いてないです! 長文が嫌な人はエロがないから騒いでるんです!
と言う儲は、ここが鬼畜スレであることを忘れてるのでは……。
鬼畜から離れた部分を詳しく書き込んで行きたいなら、
サイトを作ってそこで存分に儲を楽しませてあげたらいいと思うんだけど。
ここを鬼畜スレと認識しているしっかりした書き手さんたちはきちんとサイトを
つくってそこできちんと書いてるし。難しいことじゃないよね。
引越しの告知はしたらばですればいいし。
飢えてるの?
>>133 >>1嫁。代理タソのやり方はこのスレ的にNGではないし
むしろ合わない話をスルーできないおまいがNG。
なんで貴重な投下者を追い出しにかかってるんだ。
したらばで言っても満足出来なかったんだな
>133 的には
鬼畜作品=ひたすら鬼畜(エロ)シーン描写
なのだね…それで満足できる>133の素直さはちょっと萌えだが
ここは大人板だから、そういう駅売りスポーツ紙路線だけでは
満足できない人も多かったりするんだな。
ま、駅売りぽい馬鹿エロも好きだけど、鬼畜作品としては物足りないつーか。
マトモな日々の描写あってこそ、際立つ鬼畜描写。ってやつね。
前スレ14KBを埋めたいんだがネタが思い浮かばん。
誰かシチュかネタ振ってくれまいか。
厨な質問スマソ。
14KBって文章の量に換算するとどれくらい?
>>140 14*1024/2=7,000くらい。
だけど掲示板の場合だと名前とか投稿日があるので
それよりちょっと少なくなる。6,500位かも。
さんくす。
でもそれくらいだとちょっと微妙…
エロ書いて終わりかな。
なんだろ…刑務所モノとか?
前スレ埋めの議論をここでやる意味ってナニよ?
ただひたすらエロ&暴力描写?
それはそういうのがやりたいネ申がやってくれればよし。
でも漏れはそれじゃ全然萌えんし、そんな事して
代理タンの世界をつまらなくするのはやめてホスイ。
前スレ刑務所さん埋め乙・GJ!!堅物受け大変おいしかったです。
>>144 3行目に凄く余計なこと言ってるって気付いてる?
こ こ は
お ま ぃ ら の 好 み を き く ス レ じゃ あ り ま せ ん
・・・てばよ。
>>147も黙っとけ。
その話は今散々したらばでやってるだろうが
したかったらしたらば行って下さい
前スレ埋めさん、乙です。
エロも哀愁もあってイイヨ、イイヨー!!
前スレ刑務所話、やばいぐらい萌えた…燃えた…
短編なのにすごく面白かった。堅物受け、なんだか気の毒だがヤクザものさんの気持ちを考えると…
青年&ヤクザものは合意の上でのプレイだったんだね。
良かれと思ったことがあだになったか。
なんだか陰気な男が個人的なツボでしたwwもうGJ。ものすごくGJ。
いいものを読ませてもらいました。
素敵マイ解釈の垂れ流しほど萎えを誘うものってないよな・・・
153 :
144:2006/06/10(土) 18:52:57 ID:c1XCnlcG
>>148 >>152 単発エロオンリーを避難したつもりは全然無かったんだけど
つい「必死だな」になってしまったようだ。ごめん
逝ってくる。
144の誤解はちょっと困るし申し訳ないので訂正いれとく
152 は144宛じゃない、直近の(以下略
・・・でもま、四行目はイランとは思った。
ここは投下を待ちつつ、雑談はしたらばでやらないか。
傭兵タンお待ちしてます( *´∀`)
前スレの続きがえっっらい気になってるんだ
157 :
Bastis:2006/06/11(日) 11:55:52 ID:IH//CaNt
昼間っから失礼します。
一晩位で書いたのでだいぶ穴があると思いますが
ご容赦ください。
今晩の仕事の出来は最悪だったというのは僕自身が一番よく解かってる。
必要最低限の成果は挙げられたけど、それは本当に最低なものだって言うのもわかってる。
それに、その責任を問われるべき人間の中に僕がいるってことも。
でも、あの人はいつものように優しく微笑んで頭を撫でてくれた。
そして僕に声をかけてくれた。
とても優しくてとても―
僕は上から用意されていた部屋で一息ついていた。
施設の中にある小さな部屋がいくつかある階の、一番突き当たりの部屋。
きれいだとはいえなかったけれど、一応小さな脱衣所つきのシャワールームあるし、テレビや軽く横になれるぐらい
大きいソファなんかもあった。
とりあえず身体を休めるためには十分な部屋だった。
仕事で汚れた服を脱ぐと、軽くシャワーを浴びた。
少し熱めのお湯が汗を流してくれる。
(どうせなら全部流してくれればいいのに…)
別に酷い失敗をしたわけじゃない。
ちゃんと仕事はした。
でも凄い仕事をしたわけじゃない。
当たり障りのない仕事をしただけだ。
仲間やこの仕事に何か関わりを持った人たちの期待には添えなかったことははっきりしている。
だから、僕はみんなを確かに裏切ったのだ。
誰も僕を責めたりはしなかった。
でも、誰も僕に言葉をかけてくれなかった。
それが証拠だ。
色々考えているうちに時間がたってしまったらしい。
体が大分熱くなっていた。
シャワーを止めて、タオルで軽く身体を拭いた。
そして着替えに用意されていたワイシャツと黒いパンツを着た。
ベルトもしようかと思ったけど、何となく窮屈だと思った。
どうせ半日近くここで休める。
ベルトはしないで、ボタンも適当にはずして、みんなのところにもどる時にちゃんと
身支度すればいいと思った。
髪をもう少し拭くために小さめのタオルを肩にかけて、僕はシャワールームをでた。
「ずいぶん長かったじゃん。」
急に聞こえた声に体が凍りついた。
テレビの前にしゃがみこんでチャンネルをいじっている人間がいた。
「ロクなやつやってねえな〜。もう少し気の利いたのやれっての。」
その人影はそういってテレビを消してガンッとテレビの乗った台をけった。
それは間違いなく僕の後輩である彼の姿だった。
心臓がバクバクなっていた。
初めてか彼に会った時、僕は彼を怖いと思った。
彼はいつも笑っている。
だけどなんだかその笑顔の後ろにはとても暴力的な何かを感じていた。
実際仕事の時もかなり荒っぽいことをしていて、仲間がフォローをしなくてはならないことが多かった。
それどころか、仲間にすら乱暴なことをすることさえあった。
それでも彼の実力は凄かったし、仕事に関してはとても真面目だったからみんなは彼を受け入れていた。
でも、僕は彼がとても怖かったから必要以外は出来るだけ避けるようにしていた。
「…なんでここにいるのさ。」
胸が痛かったけれど何とか声をだしてそうきいた。
テレビに興味がなくなった彼は僕の方を見て顔を歪めた。
「わかってるでしょー?」
そういうと彼はいたずらっぽく笑いながら僕の方に向かって歩いてきた。
僕は本能的に彼を避けようとして壁づたいに逃げた。
だけどそれより早く彼は僕を壁際に追い詰める。
「今日の仕事についてっすよ。先輩。」
顔は笑っているけど、明らかに声に怒りが混じっていた。
もともと鋭い眼で思い切り僕を睨む。
彼の方が僕より頭一つ以上背が大きいせいもあって余計威圧感がある。
「あれ。なんだったんすか?」
僕は答えられなかった。
怖くて声が出なかったせいもあるけど、それ以上に今日の仕事を思い出してとても反論できる権利が僕にはないと
思ったからだ。
「…ごめん」
やっとそう一言だけ言って僕はうつむいた。
目の前にいる彼はそれを聞くとプッと笑った。
「ははっ!マジ言ってんすか?」
その瞬間、彼は思い切り僕の顔のすぐ横の壁を殴った。
怖くてうつむいていた顔を更に拳がない方へと反らせた。
だけど彼は僕の顎を強い力で掴むとぐいっと上を向かせた。
鼻が触れ合うほど顔を近くに寄せてくる。
「なにが『ごめん』だ。いいか?お前何したか覚えてるか?ん?」
急に荒げられた言葉に僕は怖くなって顔を歪める。
だけど彼は力を緩めてはくれず、それどころか更に顎を上に向けさせてゆすった。
「覚えてるはずねえよな?何にもしなかったんだから!!やんなきゃなんないことをアンタは
しなかったんだ。馬鹿みたいに突っ立ってるだけで何にもしなかった。だから敵の馬鹿野郎どもを
叩きのめせなかったんだ。それがどんだけ間抜けなことかわかってんのか!?」
空いている方の手で僕の肩をダンッと壁に叩きつけた。
痛くて僕は思わず叫んだ。
彼は薄く笑うと耳元に口を寄せて今度は静かに囁いた。
「ねぇ?先輩。こーゆー時ってどうしたらいいかわかります?」
何を言ってるか全然解からなかった。
でも、明らかにそれは危険だと本能が知らせていた。
「やめろっ…離しっ…!」
そう言ったとたんに僕の身体は僕の意思とは無関係に向きを変えられ、突き飛ばされた。
「うわっ…!」
かなりの力で僕はソファに叩きつけられた。
ソファ自体はそんなに硬くなかったから痛みこそあまりなかったけど、その衝撃で一瞬頭が
パニックになる。
「何するんだ!」
急いで何とか立ち上がろうとしたけど、彼はすぐに僕の上に覆いかぶさってきた。
「先輩も大人でしょーが。こういう状況なら、やることってわかりますよねー?」
その表情は本当に楽しそうで、それが逆に僕の恐怖心を煽った。
彼は本気だ。本気で僕を―
そう悟ると僕は本気で逃げようとした。
でも体格は明らかに彼の方がよくて、当然力も向こうの方が強い。
彼は僕の肩にかかっていたタオルを掴むと器用に僕の両手をそれで縛り上げた。
かなりきつく縛られていて手が痛かった。
「やめろ!冗談じゃない!」
僕は叫んだ。
次の瞬間、僕の頬は酷い痛みを感じた。
最初何が起こったかわからなかったけど、少しするとそれはかれが僕の頬を殴ったからだとわかった。
「そうだ。冗談じゃない。俺がどれだけ怒ってるかわかってるか?お前のせいで計画は台無しだ。
俺そういうのマジ嫌なんだよ。」
彼はそういいながら僕のシャツを脱がせた。
怖い。
今まで感じていた以上にそう思った。
それを僕の表情から感じ取ったのか、彼は満足そうにまた例の笑顔を作る。
「だからもう二度とこんなことしないように、ちゃんと反省しないといけないっすよね?先輩。」
シャツはもう剥ぎ取られてしまった。
空調の効いた部屋の空気が嫌に冷たく感じた。
「先輩も興奮してんじゃないっすか。体火照ってるみたいですよー」
それは言いがかりだ。
体が熱いのはさっきまでシャワーを浴びてたからに決まってる。
軽口を叩く彼は楽しそうに自分のシャツのボタンを外していた。
だけど足は上手く僕の身体を押さえつけていて、僕は身動きが取れない。
「違うっ…やめ…!」
僕がそう訴えるといきなり口がふさがれた。
噛み付くようなキスで僕の言葉が遮られたのだ。
無理矢理口の中に入ってきた彼の舌は必死に逃げようとする僕の舌を捕まえて弄んだ。
いっそ彼の舌を噛み切ってやろうかと思ったけど、さっき殴られたことを思い出すとその後何をされるか
解からなくて出来なかった。
「んっ…!んんっ…!」
流し込まれた唾液を必死に口の外に出そうとした。
いくらかは顎を伝って胸元にまで垂れていった。
それでも拒みきれなかったものはいやでも飲み込まされた。
「や…うんっ…!」
縛られた手で必死に彼を押し返そうとする。
でもあまりにも激しいキスで頭がぼうっとして、次第に力が入らなくなった。
殆んど酸欠状態で息も絶え絶えになったころ、やっと唇は開放された。
でも、すぐその後に彼は僕の喉元を思い切り吸い、だんだん下へと移動しながら赤い跡をつけていく。
「意外とこういうの好きなんすね。結構反応良い…」
そういうと胸の突起を思い切り噛んだ。
「ああああっ!!!」
酷い痛みに思わず叫んだ。
目には涙がにじんだ。
「そんなよかったっすか?」
意地の悪い笑顔を浮かべて、まだ痛みが残る突起を何度もなぶる。
声を上げるたびに彼は楽しそうに笑った。
「こんなの…絶対…絶対…ひっ…!」
「聞こえないっすよ。先輩。」
いきなりパンツの中に手が入ってきた。
ベルトをしていなかったせいで、彼は簡単にそれに触れた。
冷たい彼の手が下着越しに感じられた。
「やめろ!あう…!」
顔を真っ赤にしてそういった。
勿論、そんな訴えを聞いてくれるはずもなく彼は胸に唇を押し付けながらそれをいじり続けた。
彼の手つきは妙に慣れていて、僕は羞恥や苦痛以外のなにかも感じてしまった。
「ほら、先輩。勃ってきましたよー」
面白そうに彼が言った言葉に僕はプライドを傷つけられた。
生理的な反応とはいえ、男の手で―
僕は思わず手で顔を覆った。
「やめろ…もうやめてくれ…お願いだから…もう…」
思わず涙が溢れた。
恥ずかしくて、悔しくて、情けなくて。
自分が惨めで馬鹿馬鹿しいと思った。
最低だとも思った。
でも次の瞬間そんな思考は一気にかき消された。
下半身が空気に去られたと思ったとたんに生暖かい、妙にぬるぬるとした感覚が
それを覆った。
「ひあぁっ!」
上ずった声をあげる。
異様な感覚に襲われた部分を見るとそこには彼がうずくまって何かをしていた。
すぐにそれがなんなのかわかった。
僕のものを彼は口に含んでいたのだ。
「やだ…!離せって…!ああぁ!」
なんとか彼を引き剥がそうとするが、その行為から感じる感覚のせいで殆んど身体に力が入らない。
それでも縛られた両腕で彼の肩を弱々しく何度も押す。
だけど彼はそれをやめてはくれない。
「感じてるんですかー?先輩ー」
そう意地悪く彼は聞く。
そして僕はそれを聞いて初めて僕が感じている感覚が何なのかを思い知らされた。
違う―
僕の理性がそう訴えた。
でも僕の身体はその感覚が明らかにそうだと訴えていた。
「ちが…ひっ…!違うっ…そ…そんな…あぁ!」
僕は何度も違うと言った。
でも僕の頭はその感覚で酔わされていった。
「気持ちいいなら気持ちいいって言った方がいいんじゃないっすか?」
先端を少し舌で嬲られただけで僕は大きな声を上げてしまった。
もうごまかせなかった。
僕ははっきりと感じていた。
男にいいよう弄ばれながら快感を感じてしまっていたのだ。
顔を真っ赤にして僕は泣いた。
確かに僕の今日の仕事は褒められたものじゃなかったけれど、ここまで酷いことをされるほどのものじゃない。
こんなのは嫌だ。
まだ女性と付き合ったことはなかったけれど、決して男に興味があったわけじゃなかった。
ましてこんな風に男に扱われたいとは思ったことはなかった。
しかも、いつも恐れていた男にこんな風に犯されるなんて。
それでも彼の舌での行為は僕の思考を否定するように何度も何度も僕を快楽で追い詰めていった。
上下に刺激され、何度も吸い上げられ、丹念に舐められたそれもうはちきれそうだった。
「あうっ…や…もう…もうダメっ…」
それはもう痛みとともに襲ってくる衝動に耐え切れそうもなかった。
限界が近づいているのがはっきりわかる。
はじめ僕は何とか耐えようとした。
でも彼はそれを許してくれず、何度も手や口を使って僕自身を責めた。
「やだ…も…離せ…ダメだか…うあっ…ひ…!」
もう耐えられない。
僕は恥ずかしさを押し殺してその衝動に従わざるをえなかった。
しかし僕がそう思ったとたん、彼は僕から口を離した。
僕はいきなり刺激が途絶えたことに戸惑った。
決して積極的に望んでいたわけではなかったけれど、限界のまま放り出された欲求をどうしていいか
解からずに彼を見つめた。
「離してほしかったんすよね?先輩。」
頭が熱で浮かされていて彼が何を言っているかよく解からなかった。
「考えてみれば先輩ばっか気持ちいいのはフェアじゃないっすよねぇ。」
「え…?」
「俺のもしてくださいってってるんですよ。鈍い先輩っすね。」
彼は僕を床に跪かせると自分はソファに座った。
「ちゃんとしてくださいよ。」
口の端を歪ませてそういった。
しばらくは意味が解からなかったが、彼が自分のパンツのボタンを外すのを見た時彼が何を命令
したのかがはっきり解かった。
いくら経験がなくとも、知識ぐらいはあった。
でもそれはとてもじゃないけれどすることは出来なかった。
「そんな…!」
僕は彼の顔を見上げて叫びかけたが、彼の目を見たとたん言葉が出なくなった。
口元こそ歪んで笑っているように見えるけれど、目ははっきり冷酷な感情が湛えられていた。
逆らってはいけないと頭の中で声がした。
僕は屈辱を感じながら彼のパンツと下着を下ろした。
そこには既に硬く張り詰めた彼のものがあった。
それは僕のものよりずっと大きく、硬かった。
怖くてしばらく動けなかった。
少し来るといらだった様子で彼がいきなり僕の頭を掴んで自分のものを頬に擦り付けた。
「早くしてくださいよ。いい加減、優しい俺もキレますよ?」
その言葉に少し怒りの色を感じた僕は嫌悪感を感じながらも彼のものに舌を這わせた。
こんな行為をしたことはなかったし、さっきは与えられる刺激でおかしくなりそうで彼の動きなんて
覚えていない。
どうやったらいいかなんてわからなかった。
せいぜいやり方がわかったとしても、仲間と一緒に昔見たビデオの知識ぐらいしか役立ちそうにない。
やり方がわからなくても、彼への恐怖心から酷い味がするそれを何度も舐める。
「咥えろよ。」
冷酷な声にびくっと身体が震わせたが、彼にはそんなことはどうでも良いことだったようだ。
無理矢理頭を押さえつけてそれを喉まで咥え込ませた。
「んぐっ…!!う…むぐっ…!」
何度も頭を上下させらる。
口を離すことは許されるわけもなく、僕はひたすらそれに愛撫をすることを強いられた。
独特のにおいが鼻腔を突いてめまいがした。
それでも僕はその行為を続けなくてはならなかった。
(やだ…もうこんなのはいやだ…!)
「歯立てないでくださいよ〜結構気持ちいいんですから〜」
さっきとは一転して嬉しそうに彼は言った。
だけど僕は行為を続けることだけで精一杯で、殆んどその言葉に注意を払うことが出来なかった。
「んく…むっ…はむ…っ」
苦しくてどれくらい時間が経ったかわからなかった。
それでもかなりの時間が経ったと思う。
急に頭を押さえつけられたと思ったらいきなり彼は欲望を吐き出した。
「んんんっ…!!!」
喉に焼け付くような熱い塊が何度も吐き出された。
苦しさで咽た。
それでも彼は手を離さない。
「んん!んんんん!!!」
彼が全てを吐き出した後もしばらくは僕の頭を離してはくれなかった。
ようやく離された時、僕は何度も咳き込み、酸素を求めて何度も大きく息をした。
「じゃあ、今度はこっちで楽しませて下さいね。」
意識が朦朧とした僕を彼はソファの上に引きずり上げる。
そして僕の手や足を適当に動かして四つ這いの格好をさせた。
「なにを…」
まだ痛む喉から必死に声を絞り出す。
彼はそれを無視して僕の口に指を突っ込んで唾液や飲み込めなかった彼の吐き出したものを掻き出した。
「あぐ…はっ…やめ…」
彼はそのまま濡れた指を僕のそこに当てた
「え…!?な…やめろ!!」
何をするのかようやくわかった時にはもう遅かった。
指はそこに挿入されて、乱暴に動かされていた。
「嫌だっ…!痛い…!あうっ…や…抜いっ…!」
逃げようと身体をよじっても彼は僕の頭をソファに押し付けてそれを許してはくれない。
「ひぁ!!ああ!!!」
「簡単にはいるんすね。ここ。きっと入れたら気持ち良いと思いますよ。」
ニヤニヤ笑いながらそこに指を出し入れする彼は本気で狂っているに違いないと思った。
しばらくするとその指は本数を増やされ、動きも段々そこを広げるような動きになっていった。
たまに僕のものから先走っているものを指になすりつけたり、彼が自分で指に唾液をつけたりしてそれを
潤滑油がわりにそこを潤わせていく。
「あぁ…ふっ…ひぐぅ…や…こんな…いや…だめ…あうぅ…」
その行為ははじめは異物感や不快感で気持ちの悪いものだったが、段々それらとは違う快感やもっとして欲しいという
歯がゆさへ変わっていった。
僕の理性はもう殆んどなくなっていた。
そして、耐え切れずに僕は僕の汚いものを吐き出した。
嫌なはずなのに。
気持ちが悪いはずなのに。
こんなことしたくないはずなのに。
それでも身体は彼の与える刺激を求めていた。
酷いことをされたのに身体はそれを忘れて彼を求めている。
僕は最低だ。
今日の仕事だってもっと上手くやれたはずだった。
いつもより大きな仕事だから少し緊張していたのもあるかもしれない。
でも仕事自体は実のところとても簡単なものだった。
だけどただ、今日は気が乗らなかった。
それが仕事が上手くいかなかった本当の理由だ。
ただそれだけで僕はみんなを失望させた。
それに今、僕は嫌いだった相手に嫌だといっていた行為をされているのに、もっとそれを望んでいる僕がいる。
僕はなんて浅ましいんだろう。
僕はなんて恥知らずなんだろう。
僕は―
「足開いてくださいよ。せーんーぱーい。」
彼はそういった。
僕は唇を噛んだ。
そして彼の言うことに従った。
「良い子っすね。」
次の瞬間、大きな熱の塊が僕の中に入ってきた。
「ああああああぁぁ!!!」
さっきとは比べ物にならないくらいの圧迫感に僕は混乱し、恐怖した。
身体を裂くような痛みが襲ってくる
「あああ!!いたい!!こんなの…!!!ひぐぅ…!!!」
必死に叫ぶが彼はかえって興奮したらしく、動きはより激しくなった。
「ほら、もっと声出せよ。いいんだろ?」
以下に面白いといった感じで彼は残酷なほど突き続けながら僕をなじった。
僕は泣き叫びながら彼に弄ばれた。
何度も何度も突き上げられて、心はボロボロに引き裂かれた。
だけどそこの感覚は次第に痛みから別のものへとかわっていった。
それはやはり認めたくはない、快感というモノだった。
どんどん僕は追い詰められてついに果てそうになった。
だけど彼は僕のものを思い切り戒めてそれを邪魔した。
「まだだよ。一人で意向なんてムシがよすぎるだろ?」
「いたいよ…おねがい…離して…!」
僕はもうプライドなんか捨てて彼に頼んだ。
その姿は彼に滑稽に見えていたに違いない。
「ははっ、そんないい声でないてたら外に聞こえるってわかってるか?」
そう聞いたとき、僕の脳裏にはっきりと行為とはまったく別のことが浮かんだ。
あの人―
あの人が今の僕を見たらどう思うだろう。
―いつもお前にばっか責任あること押し付けてごめんな。
「…すけて…」
責められるべきの自分を労ってくれたあの人が。
―仕事でも、それ以外でも。お前がいてくれて本当に嬉しいよ。
そういって頭を撫でてくれたあの人が。
「助けて…」
―ありがとう。
そう、僕に微笑みかけてくれたあの人が。
「―っ…!」
彼の動きが止まった。
「え…?」
今までのように余裕や自信に満ちた彼とは明らかに違う、深刻な声色で彼は呟いた。
しまったと思ったときにはもう遅かった。
あの人の名前を僕は呼んでしまったのだ。
彼はしばらくとても厳しい顔をしていたけど、ふっと俯いたとたんに小さく笑い出し、最後には
狂ったように笑っていた。
「あははは!そうっすか。先輩アイツにヤられたかったんすか!あははは!すっげー傑作!!」
「違う!あの人はっ…あの人は関係な…ああっ!」
更に激しく彼は僕に腰を打ち付けてきた。
「やだ!!離せ!!嫌だ!!やめっ…ろ…!!!やぁあ!!!!」
「いいっすよ。先輩。俺をアイツだと思えばいい。アイツに犯されてるって思えばいい。
きっと幸せすぎておかしくなるくらいよくなりますよ!!」
「いやだ!!いやだ!!!うあああああぁぁ!!!」
そう叫んだ瞬間、僕は熱いものをソファに吐き出した。
僕の意識はそこで途絶えた。
目が覚めると、僕はソファに横になっていた。
脱がされたはずのワイシャツやパンツはちゃんと着せられていた。
戒められていたはずの手も、赤い跡こそうっすら残っていたけれど、もう解放されている。
そのタオルも温くはなっていたものの濡らして頬に当てられていた。
汚したはずのソファも一応きれいにはなっているみたいだ。
誰がやったのだろう?
まさか彼がしたのだろうか?
「…夢、だったりして。」
そう呟いたが体の感覚がそれは現実だったと告げている。
「…馬鹿だな…僕…」
また何度目か解からない涙を流した。
―先輩アイツにヤられたかったんすか
「…ちがう」
僕を犯しながら彼は言った。
違うと僕はいった。
でも僕にはそれが本当かわからなかった。
「―…」
もう一度あの人の名前を呼んだ。
しばらくしてから僕は痛みを我慢して廊下に出た。
集合時間に間に合わなくなるからだ。
「あ…」
僕は息をのんだ。
そこにあの人がいた。
「あ、今行くのか?偶然だね。俺も今行こうと思ってたんだ。」
いつもと変わらない優しい笑顔で微笑みかけてくれるその人を僕は直視できなかった。
まさか隣の部屋が彼だったのだろうか。
だとしたらあの声を聞かれたかもしれない。
「…うん…」
それを言うのが精一杯だった。
何か問い詰められたりするかもしれない。
そうしたら彼とのこともばれてしまうかもしれない。
次の言葉を聴くのが怖かった。
「面白そうな映画がやってたから見ようと思ったんだけど、途中で寝ちゃったから最後まで見れなかったよ。」
その人は屈託なく笑ってそういった。
ああ、この人は陽だまりみたいな人だ。
そう思った。
また、涙が出そうになった。
でも今度はぐっと堪えた。
「そうなんだ。残念だったね。」
そういって笑った。
「なに話してんすか?先輩がたっ」
聞き覚えのある声に背筋が凍りついた。
「…」
あの行為が頭をよぎった。
僕は動けなくなった。
「下に行くんすよね?一緒に行きましょーよ。」
いつもの笑顔で彼はそういった。
拒めなかった。
怖かった。
するとあの人がすっと僕の前に出た。
後姿だからどんな表情をしてるかわからない。
「ああ。でもちょっと用事があるから。先に行っててくれないか?」
いつものように、穏やかな声だった。
「―そうっすか。じゃあお先に。」
彼はそういうと意地の悪い表情のまま行ってしまった。
僕は少しほっとしたが、まだ心臓は締め付けられたように痛んでいた。
それを知ってか知らずか、あの人は僕の方を向いてあの陽だまりみたいな微笑を浮かべていった。
「ちょっと喉が渇いたから水でも飲ものまないか?それくらいの時間はあるよ。」
温かい言葉に、胸の痛みは少しづつ和らいでいった。
「うん…じゃあ、僕も…ちょっともらっていい…?」
僕がそう聞くとその人は少しおどけたように笑っていった。
「もちろん。ごちそうするよ。」
僕も、一緒になって笑った。
175 :
Bastis:2006/06/11(日) 12:30:22 ID:IH//CaNt
お目汚し、失礼しました。
とっても乙です。
好きだー。
>Bastis
15で終ると大分鬼畜だったけどな。
GJ!
直接エロ描写だけが鬼畜じゃないし。
憧れの人に知られたっぽいけど触れてこない優しさが余計に、失った大事な物を際立たせていてすっごい萌えだ。
わっかんないかな〜?わっかんねえんだろーなぁ
BastisさんGJ!
↑ の、ココロは超若々しいけど、言葉の選びからして
実年齢はいってそうな人への反応はしたらばで!
おいみんなもう一言ずつトゲつけるのやめようよw
Bastisタン乙でした!
182 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:35:06 ID:9ZbUGkxo
昨日の今日で申し訳ないが投下。
女性の描写、ショタ要素が苦手な方はスルーでお願いします。
受け付けない方もスルー推奨です。
183 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:36:09 ID:9ZbUGkxo
※女性との性行為を連想させる描写有
幼い頃の風習というものは、それが世間にとってどうであろうと子供にとっては「普通」になる。
目玉焼きにポン酢を掛けようが、カレーに沢庵が乗っていようが、その風習は普通のことなのだ。
だから、彼にとって、それは普通のことだったのだ。
延々と家に閉じ込められ、性行為を強要されることは。
その少年は生まれたときから一歩も外に出たことがなかった。
広い家の中が彼の世界の全てで、「出口」や「外の世界」など、興味どころかあることさえ知らずに育った。
親や面倒を見てくれる若者たち、そして親戚や姉や兄たち全ての人間は少年にとても優しかった。
食事も困らず、睡眠は好きなだけ取れ、やりたいだけ遊んだり勉強できる環境があった。
少年に不満などなかった。それより広い世界があるなど、知らないのだから。
だが、今考えればその完結した世界は狂気そのものだったのだ。
少年が精通を迎えた次の晩、数人の若い女と成人した姉――少年は3人の姉と2人の兄がいた――がやってきた。
姉は優しい笑顔を浮かべて、いつも寝かしつける時の様に少年を寝台へ誘った。
そして、いきなり少年にのしかかり、剥けてもいない性器を自分の中に含ませ、精を搾り取った。
他の女たちも変わりばんこに少年を押さえつけ、同じ事を繰り返した。
全員が一通り終わると、あとは精が尽きるまで女たちは少年を貪った。
少年は驚きと恐怖の余り、声も出なかった。ちっとも痛いことはなかったが、涙が止まらなかった。
狂気の儀式が終わると、スイッチでも入れ替わったように皆優しく少年を介抱した。
身体を洗い、着替えをさせると、姉は少年と一緒に寝台に入った。
あやすように抱きしめながら、綺麗な声で子守唄をうたった。
少年は訳が分からず、ただ恐れおののくように震えるだけだった。
184 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:37:08 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素有
儀式じみた行為は2週間に一度程度行われた。
来る者はたいてい異なったが、時々見たことのある者がいる事もあった。
皆最初は優しく、儀式に入ると優しい笑顔を浮かべながら少年を蹂躙し、そして最後にまた優しい態度を取った。
全幅の信頼を寄せていた者達が果たして何を考えてそうしているのか、「不完全」な彼には分からなかった。
一方で性行為に慣れ始めた身体は、怯える心と裏腹に行為に没頭しつつあった。
性欲という新たな欲望は、食欲より睡眠欲より激しく少年を侵食していった。
少年は強い困惑と恐怖を覚えて、精神的に不安定になりつつあった。
今まで疑いなど抱いていなかった世界に、見えないところから傷が入っていくようだった。
少年の精神的な不調は、次第に体調に現れ始めた。
そろそろ儀式が行われるという頃になると食欲が落ち、訳もなく涙が出た。
そのうち、ついに女性を前に性器を勃起させることが出来なくなった。
その時、上のほうの兄が仲間と女をを引き連れて少年の元にやってきた。
上の兄は少年の不調を「面倒くさい」「故障」などといって散々罵ったあげく、乱暴に寝台へ放った。
いつも以上に怯える少年を取り囲む男たちは、にやにやと笑っていた。
その男たちが何を考えているのかを視てとって、少年は声の出ない喉で悲鳴を上げた。
185 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:38:08 ID:9ZbUGkxo
「……兄ちゃんん……」
寝台の上に放り出された少年は、背中を壁につけながらも、まだ後退しようと後ずさっていた。
年は12、3位の、少し暗い茶色の髪の少年は、青灰色の瞳を縋るように兄に向けていた。
「やだ……ぃやだ……やだ……」
膨らんだ涙の粒が、蝋燭の灯りでちらちらと揺れた。
取り囲む男たちは何もまだしていない。だが、少年の涙は次第に成長していく。
ゆっくりといつの間にか目尻にたまり、そのうちつうっと零れ落ちる。
だが、男たちはニヤニヤ笑いを止めるどころか、もっと笑みを深くして少年に迫った。
ゆっくり手を伸ばし、そのうち男の一人がついに少年の足首を掴む。
驚いて、少年がその男を振返った。――その瞬間、少年の瞳が男を「視た」。
「ぅあああああああ!!やだ!いやだ!」
流れ込む男の下卑た考えのおぞましさに、少年は半狂乱になって逃れようとする。
だが、誰がそんな事を許すだろう。
「取り押さえろ。縛っていい、故障さえ直れば後は何でもいい」
「いやだ…いやだ!兄ちゃんッ、兄ちゃん!!」
微かな軽蔑のような表情さえ浮かべて命令する兄に、誰一人反抗などしない。むしろ進んで作業する。
少年の細い両腕を万歳でもさせるように押さえつけ、脚も両側から引っ張って開かせる。
あばらが少し浮いて、足の付け根に窪みが出来る。毛は生え揃う前ならなおいい。
それくらいの発育状態が、男たちにとって最高の「食べごろ」だった。
だが狭い世界しか知らない少年にとって、男たちがそのような考えで動いているとは夢にも思わなかった。
ただ、自分が何か悪いことをしたから、このようなことをされるのだと思っていた。
「ぅ、あ…やめて!…兄ちゃん…ぅああ…ごめんなさい…ぃ…」
男たちが自分にしたがっている事を視て、更に恐怖が増す。
186 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:39:00 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素あり
(何で……何で、…)
少年の脳裏に流れ込む男の思考の中では、少年自身は男たちにのしかかかられて散々弄ばれていた。
だがいつも女たちにされる事と似ていたが、どこか違っていた。
その違いを、おぞましい映像の中にわざわざ飛び込んで探すほどの勇気は、まだ少年にはなかった。
ただ逃げたくて逃げたくて必死に暴れていると、そのうち手足をきつく縛られた。
泣き叫んでいる声が耳障りだからと、口に轡を噛まされた。
段々叫ぶ気力も無くなって、少年が嗚咽を漏らし始めると、男たちが行動を開始した。
少年の身体を執拗に弄り始めたのだ。
一人の男は首筋に吸い付き、執拗に嘗め回して、少年の敏感な部分を探すことにこだわった。
少年が呻いて反応すると、そこに赤い痕を残して、後日少年を苦しませた。
他の男の内一人は脇腹から乳首の辺りを受け持っていたらしく、舌と指で少年を悶えさせた。
特に脇腹は敏感で、指でつつくだけで少年は手足の拘束を鳴らして反応した。
初めは感度の悪かった乳首も、男が千切れそうなほど強く噛んだり、その後優しく弄ってやることを
繰り返した結果、数ヵ月後にはほんの少しばかり肥大して、かなり敏感になっていた。
特によく反応するのが舌でぐりぐりと押し込んでやる方法で、
それだけで少年は尻の孔までひくひくと収縮させる程感じた。
他の男たちも思い思いに少年の身体を撫で回し、時にはポジションを替えて楽しんだ。
彼らにとって少年は余すところ無く食べられる御馳走のようなもので、
ただ何でもないところを撫でたり舐めたりして愛でているだけで、酷く楽しいようだった。
――だが、兄にとっては少年を含めた一団そのものが軽蔑の対象のようだった。
「お前たち、目的を忘れたのか?肝心の所が疎かになっているじゃないか」
187 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:39:47 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素あり
男たちが慌てて退いた。少年のきつく閉じた瞼越しにほの灯りが差して、それが分かった。
涙で汚れた目をうっすらと開けると、男たちは両脇に退いていて、天井が見えた。
はっと正気づいて、少年は首を曲げて正面を見た。
「…ぅ…んーんん……ん…」
自分の胸、腹、そして股の先に見える兄の姿に、殆ど無意識に助けを求める声を吐く。
縋るように見つめる少年の顔は涸れ果てた涙と涎で汚れ、瞳は肥大した性欲でぼんやり濁っている。
しかし一方で酷く傷ついたような暗い影があるのが魅力的だった。男たちが生唾を飲む音がよく聞こえた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だが、肝心の兄だけがそれに反応しなかった。
少年とどこか似た面差しを持つ男が、冷たい視線を投げ返しながら言葉を吐く。
「薄汚い、『異』の血筋でもないお前たちをここへよこしたのは遊びじゃない。
その子供の粗末なものを勃たせる為に、お前たちのような変態どもを呼んだんだ。
役目が理解できない馬鹿がいるなら、ここで俺がくびり殺してやってもいいが、そんな奴はいるのか?」
お祭り騒ぎのような興奮の様子を呈していた男たちが、冷水をぶっかけられたようになった。
急にしおらしい態度で少年に向き直り、一層少年の脚を開かせて、改めて腿を固定する。
「ん…んん゛ッ…!んーん、ぅん゛!!」
一緒に冷水を掛けられて目覚めたように、少年も改めて暴れだした。
腿の筋が引き伸ばされていて最初ほど暴れられないが、それでも男たちを手こずらせた。
188 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:40:21 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素あり
「ん…んん!」
「おとなしくしろって…この野郎!」
もたもたと少年を押さえつける男たちが、よほど癇に障ったのだろうか。
少年の兄がつかつかと歩み寄ってくると、余り丈夫そうには見えない腕で男たち一人一人を殴った。
大げさなほどに吹っ飛ぶ男たちには目もくれず、少年の兄は寝台にのし上がり、そして
ぱん、と容赦なく少年を殴った。
最後に縋るべき人物にまで暴力を振るわれ、改めて泣き出す少年の前髪を掴んで、
兄は唸るように言った。
「お・と・な・し・く出来ないのか?
お前のチンポが役立たずになったから、俺がこんな面倒なことをしなくちゃならないんだろうが。
今すぐ勃たせられないんだったら泣くな喚くな暴れるな、分かったな!あ゛!?」
少年は嗚咽しながら頷いた。
息が苦しくてしょうがなかったため、しゃっくりあげながら何度も頷いた。
胸も一緒に苦しかったが、何度も素直に頷いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
兄は弟の無様な姿を鼻で笑うと、掴んでいた前髪を離して元の位置に戻った。
兄によって蹂躙された場には、少年の嗚咽と男たちの戸惑いの雰囲気がわだかまっていて大層重苦しかった。
だが、男の内の一人が少年の性器に手を掛けたことで、また場は陵辱の雰囲気へ戻った。
くったりと萎えた性器は、縮尺を間違えたように、ごつい男の手の上で縮こまっている。
その先端は女たちの蹂躙によって何度か剥かれていたが、
まだ普通の状態で剥けきっているほどではなかった。
それを男に指摘され、少年は初めてその状態が恥ずかしい状態なのだと知った。
真っ赤になって泣くと、また男たちが囃し立てる。堂々巡りだった。
189 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:41:15 ID:9ZbUGkxo
普段は力仕事をしていると思われる、たこだらけの手が少年の小さな性器をきつく扱く。
だがそもそも精神的要因で勃てられない少年が、そんな乱暴で原始的なやり方で勃起できるはずも無かった。
結局、少年の性器が擦過で赤くなって終わりだった。
「……やっぱり、アレしかないな」
多少落胆したような、それでいて期待をしているような男たちの呟きが、
少年を最後の奈落へ突き落とす合図だった。
少年の横合いから、背を向けるようにして男の一人がのしかかってきた。
男の酷く大きい背中のせいで、少年には自分の腹から先は見えなくなっていた。
何をされるのか――酷く怯える少年の膝頭に、背を向けた男の掌が当てられた。
そしてそのまま掌を這わせるようにして、膝の内側から腿の内側を愛撫される。
「…フッ………ッ……」
くすぐったさに背をそらす少年。皮膚が鳥肌立ち、ぞわっとした何かが背筋を駆け抜けるようだった。
内股の筋肉を解す様に軽く揉まれると、言い知れぬ気持ちよさがあった。
思わず尻をシーツから浮かす。
すると、その隙間に男の両手が滑り込んで、落ちてきた尻をしっかりと掴んだ。
「ッう!?」
そのままいやらしく尻肉を捏ねられ、少年は激しく動揺した。
「あぁー、コレだからガキのケツってのはいいんだな。柔らけぇ」
男たちは少年に背を向けて、せせら笑った。
190 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:41:48 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素あり
しつこく尻たぶを開閉され、全体を生暖かい掌で揉み解されるのに、少年はかつて無い羞恥を覚えた。
しかし男たちがやがて自分のどこを見ているのかを知った瞬間、
身を激しくさいなむ羞恥に少年は襲われた。
「ぁー、ピンク色ピンク色。ちっちゃく窄まってんのがいいねー」
そういって、尻揉み男は親指で少年の後孔を剥きだしにした。
瞬間、男たちの間で小さな感嘆の声が上がる。
「ん゛――!んんっ、んっ」
少年は激しく暴れたが、圧し掛かった男の上半身のせいで余り下半身は意味が無かった。
全員の視線にさらされて、緊張の余りそこが収縮すると、更に笑われた。
「ヒクヒクしちゃってるよ。早く突っ込んでやんなよ」
「ああ、分かってる」
少年が羞恥に涙ぐみながらも、会話の妙に気が付いた時――
後孔に、ぬるっとした物が触れた。
「んん!?」
ぎょっとして目を見開くが、男のせいで自分の尻に何が起きているのかさっぱり分からない。
ただ今まで触れられたことのないところを、
ぬるぬるした棒のようなものが撫で擦っているのが感触で分かった。
「ん……ん…ッぅん…」
奇妙なことに、男たちがそれをしているということは気持ち悪くて仕方なかったが、
後ろの穴をまさぐられることは奇妙なくすぐったさがあって、背筋がぞくぞくした。
段々四肢の拘束が悲鳴を上げ、鼻に掛かった呻き声が上がるのを止められなくなってくる。
「……気分はどうだ、お前。さっきから顔真っ赤だぞ」
191 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:43:55 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素あり
指先を軽く抜き差しされながら囁かれると、腰の辺りがじんと痺れた。
宙に浮いたつま先が足掻く。
会陰が硬く引き締まり、男につかまれたままの尻肉の奥の筋肉が強張る。
――いつしか、少年の陰茎はしっかりと立ち上がっていた。
「ふっ…んぅ……んくっ」
焦点の合わない目でぼんやり喘ぐ少年の身体は適度に解れていて、
後孔はいつしか指を根本まで咥え込んでいた。
ゆっくりと指を抜き差しすると、しこりのようにほんの少し硬い部分があるのが指に感じられ、
そこを指の腹で大事に弄ってやると少年自身はますます固くなる。
「んっ!…んッ…んん…」
硬くなった少年のものを扱いてやると、今度こそ少年は反応を示した。
余った皮を上手く利用して、さっきよりほんの少し優しく上下に擦る。
剥かれたての、ぷりぷりとした先端の粘膜の割れ目に、玉のような露が浮かぶ。
それを全員でにやにやと観察しながら、男たちは少年の前と後ろを責め続けた。
「……後ろはいい感じだ。前も弄ってやったほうが、こいつは感じるらしい」
少年の尻穴に指を挿入して掻き混ぜている男が言った。
男の無骨な指は3本も入り込み、見ていて気持ちのいいものではなかった。
一方、陰茎を担当している男は努めて静かにしていた。
次第に男の指の間から、にちにちと粘液を啜る様な音が聞こえてくるようになったからだ。
このまま続けていれば、いつか少年は射精する。
だがそのタイミングを見誤ることがあれば、彼の兄の機嫌を損ねることになる。
「くぅ…ん、んんッ…」
それだけは避けねば――と思っていた男の手の中で、少年の性器がぴくぴくと跳ねた。
少年の表情を振返ると、恍惚とした中に緊張のようなものが混じった顔――射精を控えた時の表情をしている。
「んん、ふぅんッ……!」
全身がかくかくと力なく震え、腰を突き上げるような格好で背をそらしている……
192 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:45:11 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素有
まずい、と思った男は咄嗟に少年の蟻の門渡りを指で押さえた。
強張った会陰に指先が埋没するほどきつく押さえつけ、精液が尿道に入るのを阻止してやる。
男がそう措置をした瞬間、
「んんん―――!!……ッ、ん…!」
少年が絶頂を極めた。と、言っても射精はできない。
男の指で、尿道を駆け上がることを許されなかった精液は、漣のように退いていく。
その代わりドライオーガズムによく似た、長く苦しいほどの絶頂が少年の全身を駆け巡る。
前立腺液を尿道から垂れ流しながら、腰を空へ突き上げて幻の射精を味わう。
「…ん…ぅ……」
荒く乱れた息をつきながら、切ない感覚に身体をぶるぶる震わせる。
未知の快楽がそこにあった。
少年はそこへ引きずり込まれていく。
どんなに怯え、拒んでいても、未発達な精神では欲望を御するなど到底不可能な話だった。
ただ反応するのが少年に出来る精一杯だった。
「だらしの無い」
手足の拘束を解かれ、しかしもう全身に力の入らない弟を組み敷いた兄が嘲笑した。
「……兄…ちゃん……」
殆ど反射のように、目の前の人物を呼ぶ弟。ぐったりと全身を預け、抵抗をしない弟。
中途半端に勃起した性器を隠そうともせずに、性欲に飲み込まれたままの弟。
全てが、兄を苛立たせた。
兄は弟の軽い身体を四つん這いにさせ、挿入の角度だけ整えると、
「……に、いちゃ、……ん…んん゛ッ…ん゛ああああッ…!」
後のことは何も気にせずに、弟の後孔に性器を挿入した。
193 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:46:07 ID:9ZbUGkxo
※ショタ要素、女性との性行為を思わせる描写あり
部屋には、弟の嗚咽と兄の衣擦れ、そして双方の肉が打ち合う湿った音が響いていた。
男どもは兄の後のご相伴に預かろうと、今は静かに控えている。
連れてこられた女は最初から無感情に控え、未だに静かにしている。
弟を助けるものなど、誰もいない。
「あッ、い、…痛ッい…痛い、よ…兄ちゃ…」
初めて受け入れる苦痛をどんなに訴えても、兄は何も答えずに腰を打ち付けるだけだ。
ごりごりとカリがあちこちの肉襞を擦り上げ、そこだけは少し気持ちがよかったが、
入り口から始まって、ほとんどの場所が広げられるぴりっとした苦痛で気が抜けない。
うっかり下手なことをすれば裂けてしまいそうで、少年は恐怖に泣き叫んだ。
その時、今まで黙っていた女がゆっくりと立ち上がった。
元々薄手の服を脱ぎながら寝台に近付き、少年の陰茎をつかむ頃には裸になっている。
そして涼やかな声で話しかけた。
「もういいと思うの」
「……?」
自分に何か言ったのかと思って、少年は女性を見上げた。
だが女性は兄に話しかけていたらしく、実際兄は腰を止めて女性に向き直った。
「そうか。やれるならやってしまってくれ」
何を、と訊くまもなく少年の身体は持ち上げられた。
兄の性器が尻に挿入されたまま身体が浮くのは正直苦痛だったが、やめてくれと訴える前にすぐに降ろされた。
下ろされた先は――女性の上だった。
194 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:46:51 ID:9ZbUGkxo
硬く勃起した少年の性器が、女性の中に挿入された。
一方で少年の尻には兄の性器が突き込まれたままで、実質的に少年は男女に挟まれて性行為をしていた。
最初は苦痛でしかなかった尻への刺激は、女性による性器への刺激で緩和されて、
最終的には何よりも甘美な感覚に変っていった。
しこりがカリで引っ掛けられて、突き上げられるたびに、少年の性器は硬く張り詰めた。
その度に女性も甘く喘いだ。
兄だけが極めて不愉快そうに、弟を物のように揺さぶっていた。
やがて少年が射精寸前になると、ふいに女性が酷薄に微笑んだ。
余りの興奮状態によく覚えていないが、こんなことを言っていたと思う――
「いいのよ、沢山…私の中に出しなさい。それが貴方の役目なんだから」
兄と女に挟まれた行為が終わると、別の男と女がその役目を取って代わった。
終わると次。終わると次といった具合に、やはり少年の精魂が尽き果てるまで狂宴は続いた。
狂宴は少年が勃起できなくなってから、儀式に取って代わって行われるようになった。
加速度的に侵食されていく少年の精神は、限界に近かった。
その時、少年を支えたのは下の「兄」だった。
195 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:49:10 ID:9ZbUGkxo
下の兄は、少年より4つか5つ上で、面差しはより少年と似ていた。
余り頻繁に会うことは許されていなかったが、それでも狂宴や儀式のあとには
まるで緩衝材にするかのようにあせてもらえた。
「お前を外に連れて行ってやりたいなぁ」
おそらく、少年が病弱だとか嘘の理由を大人が教え込んだ為か――兄はよくそんなことを言っていた。
最初少年は外というものの意味がわからず困惑したが、
「お前の体調だって、きっと空とか見れれば――ああ、空って言うのは……」
一つ一つ嫌味ではなく、丁寧に、大人には秘密で教えてくれる兄に、やがて共感するようになっていた。
いつか、自分の足で『外』を見たいという欲望が、少年に微かに生まれ始めていた。
一方で、兄は親のようにも振舞っていた。
少年が不安定になっていると、そっと頭を撫でて慰めてくれた。
その原因となる狂宴や儀式の存在を果たして兄が知っていたのかは不明だが、
少年にとって最後の正常な世界が兄だった。
兄に抱かれて、頭を撫でられていると、辛く苦しいものが涙になって出て行くような心地がした。
散々泣き虫だのと言われたが、結局は泣かせてくれる、その兄の優しさが少年の精神を支えていた。
だから夢うつつに頭を撫でられて、思わず兄と呼んでしまったとしても、何の不思議も無かった。
196 :
代理戦争:2006/06/12(月) 02:54:49 ID:9ZbUGkxo
その後も辛いことは数え切れなかった。
夢なら覚めてくれ――と、叫ぼうとした所で、気が付いた。これは夢だ。
夢が夢だと認識できたとき――意識はゆっくりと覚醒した。
ハダレが重い瞼を開けると、そこはやはりソファーの上で、自分は毛布に包まって寝ていた。
時刻は夜のようだった。小さなオレンジ色の電灯が机の上にあるだけで、殆どの空間は暗闇だ。
頭を動かすと、大粒の氷の入った氷嚢ががぼりと音を立てた。
取り替えたての氷嚢と拭かれたばかりの身体が心地よかったが、また迷惑を掛けたことが心苦しかった。
「ウスライ……」
粘つく舌先で、その名前を転がした。
何故だか分からないが、そうするたびに胸を小さく突き上げるような感覚がした。
「起きたのか」
「うぉっ!?」
と、いきなり頭にぽん、と手が置かれ、ハダレは驚いてのけぞった。
振り仰ぐと、そこに問題の人物がいた。黒髪黒目の男、ウスライが。
「昨日からお前はまた高熱を出してくれてな。
氷嚢をぶちまけても反応が無かったときは、流石に死亡認定しそうになった」
「……氷嚢ぶちまけたから反応がなかったんじゃないのかなぁ」
かなり訝しげに答えてやると、ウスライは肩をすくめた。
197 :
代理戦争:2006/06/12(月) 03:04:01 ID:9ZbUGkxo
「体調はどうだ。今は薬が効いてかなり気分はいいはずだが」
「……うん、今けっこう楽」
かなり久しぶりのような心地で、ハダレは水を飲んだ。
思えば昨日は一切水分を採っておらず、おとといも、その前の3日分の渇きを満たすほどの水は飲んでいない。
いいペースで喉を鳴らすハダレを見つめながら、ウスライは目を細めていた。
「何か食べられるなら食べたほうがいい。果物は食えるか?」
「ん……ちょっとならいけそう」
ハダレがコップにおかわりの水を注ぐ少しの間にそれだけ聞くと、ウスライは台所へ向かった。
とんとんと何度か包丁の入る音がして、水を飲むハダレの鼻にも甘酸っぱい芳香が届く。
水を飲み飽きたハダレの元に林檎が届いたのは、それから一分もしないうちだった。
流石にうさぎさんなどではなかったが、いかにも上手く剥かれた瑞々しい林檎に、
「……妙にこう、上手なのは何で?」
ハダレが問いかけると、ウスライはしれっと
「俺の家系は東方の武家だ。刃物の扱いだけは生来慣れてる」
「どういう剥き方したのか見てみたいねその理由」
冗談なのか何なのか判別しかねる言葉に眉をひそめながらも、ハダレは林檎を口に運んだ。
「んまい」
別に目の前の男が栽培したわけでもないが、自然と言葉が出てきた。
爽やかな果汁が、水とは別に喉に染み渡るようだ。
「……ありがと」
今なら不自然ではないと見て取って、ハダレはぼそっと言った。
返答はなく、あとはハダレが林檎を咀嚼するしゃりしゃりという音と、果汁のいい匂いだけが室内に満ちた。
198 :
代理戦争:2006/06/12(月) 03:05:13 ID:9ZbUGkxo
↑ここまでです。
199 :
代理戦争:2006/06/12(月) 03:07:37 ID:9ZbUGkxo
すみません、>185にショタ要素、
>194に女性との性行為を連想させる描写有でした。
乙です!
武士のリンゴの皮の剥き方ってーとアレですか…?
おお、代理戦争で久々にこゆいエロ!!
超乙でした。はやく大人ハダレもwktk
今頃ほんとにスマソのですが、ちょっと呟かせてください。
前スレ埋め刑務所さん、すごい!
あの長さの文章で単語がいちいち淫靡で素敵。昭和づねっぽい雰囲気のような?
じーさんキャラまでとにかくリアルでした。
マザーグースとか童謡とか聖書とか、小道具がまた琴線に。
前「くじり放題」という表現に死ぬほど萌えたことがあるのだけど
それを思い出しました。読ませてくださって本当にありがとうございました。
失礼しました。
203 :
鳥かご:2006/06/12(月) 20:45:20 ID:kgvstR0U
投下します。
苦手な方はスルーでお願いします。
204 :
鳥かご29:2006/06/12(月) 20:46:33 ID:kgvstR0U
皇帝の身体をハーフィズは舌を使って舐め上げていく。先刻体内に出されたせいで
時おり白濁した液が内腿をとろりと流れ落ちる。その度にヒクッとわなないた。
ハーフィズはここしばらく頻繁に皇帝の取り巻きや客人たちの相手をさせられた。
ある時取り巻きたちの前で自慰を強要された。みじめさに震えながらも己の性器に手を伸ばす。
しかしハーフィズはムスタファの指がないと満足に自分を慰めることすらできなかった。
仕方なしに自分の指を後孔に飲み込ませていく。すると人々は口々に、さすが淫乱な性奴だなあと
いやらしく蔑むように哂った。ハーフィズは真っ赤になって思い切り目を瞑った。
もとは王子のハーフィズが羞恥に震えて堕ちていくさまは、観衆の劣情を大いに刺激したようだった。
その日は皇帝の、性奴で好きに遊んでいい、との一言でその場にいた三人に貸し出された。
三人はみな一様に年若く(ハーフィズのほうが年下だが)貴族の子弟だという。
その内の一人は洗練された遊び人風で、一番最初にハーフィズを抱いた。この手のことには
慣れているのか、巧みな手管でハーフィズもさほど痛みを伴わずに行為ができた。
しかし次が問題だった。二人目はなぜかずっと眼を獣のようにギラギラさせていた。
「俺の精液でぬかるんでるから入れ易くなってるぞ。どうした?怖気づいたのか」
遊び人風の男が獣眼の男に笑顔で声をかける。
「そんなことはない!」
獣眼の男が怒鳴り、そしてハーフィズを強引に押し倒す。性急に挿入してくる。股関節が軋んで痛む
くらいに足を開かせ腿を打ちつけてくる。あまりの乱暴さにハーフィズがなだめようとした。
「ま、待……て、落ち着け……ッそんなに急がなくていいからっ」
「うるさい!性奴隷の分際で口を挟むな!」
獣眼の男はさらに目を充血させて怒鳴る。
「うらやましいなあ。最初の相手が皇帝のペットだなんてさ」
遊び人風の男が気楽そうに言った。なんと獣眼の男は、男を抱いたのは今回初めてだったらしい。
もしかすると女を抱いた経験もないのかもしれない。
「あッ……ッつ!」
男があまりにしつこく内壁を打ちつけるので、ハーフィズは久しぶりに出血した。
205 :
鳥かご30:2006/06/12(月) 20:48:54 ID:kgvstR0U
獣眼の男に粗暴に抽挿されている間に、遊び人風の男が自らの勃起しかかった陰茎をハーフィズの唇に
近づける。ハーフィズはすぐに反応してしゃぶり出す。口蓋と舌で性器を挟み込む。
「さすが皇帝の性奴は男を悦ばすすべを知ってるよなあ」
遊び人風の男が関心したように言う。
「ねえ、あんたを躾けたのは誰?」
のんきに遊び人風の男がハーフィズに尋ねた。
「おっと、これじゃ答えられないか」
そう言って一度ハーフィズの口から己を引き抜いた。
「…………」
「なあ答えろよ」
ハーフィズは内心言いたくなかったが、男の先走りで濡れた唇をしぶしぶ開いて小声で答えた。
「……ムスタファ殿」
「へえ、ムスタファ殿かあ!」
遊び人風の男は途端に顔を輝かした。
「俺、あの人に憧れてるんだよなあ」
「……ただの奴隷上がりに憧れてるなんて言うな」
ひたすらハーフィズの秘所に楔を打ち込んでいた獣眼の男が打ち捨てるように反論した。
「何言ってんだよ。それこそムスタファ殿が優れている証拠で、我らが帝国も懐が大きいって
ことじゃあないか」
「……ふん」
獣眼の男が不機嫌そうに鼻を鳴らす。その話はそこで終わった。
ハーフィズはしかし獣眼の男の言葉が頭から離れなかった。
(ムスタファが奴隷だった、だと?)
「……んッ…むッ」
しかしまたすぐに陰茎を咥えさせられて奉仕に没頭しなければいけなくなったので、詳しい話を尋ねる
ことができなかった。まあ尋ねたとしても性奴隷と蔑んでいる相手にまともに答えるとは思えないが。
(奴隷が将校になり、王子が性奴になる帝国の都、か)
206 :
鳥かご31:2006/06/12(月) 20:50:56 ID:kgvstR0U
しかし自分は今なんという状況だろう。二人の男の肉棒に尻と口を攻められ、ひたすら腰を振っている。
ムスタファに調教されて、皇帝が初めての男になり、それから数多くの男たちを受け入れてきた。
皇帝に命じられれば、その日に会ったばかりのよく知らない男に奉仕し、身体を許した。
父大公は、『売春は卑しい行為だ』と日々訓じられていた。公妃である母は、貧しくしてその卑しい職業に
身を落とした女性を救済する活動をなさっていた。
……今の自分と娼婦にどんな違いがあるというのか?そういえば交わった後、金を渡そうとした男もいたのだ。
(僕は卑しまれ、同情される立場になってしまった)
―――男でも女でも、身も心も愛する人だけに捧げなければならない。それが神の御心に従うということなのだ。
頭の中に父の深い声が響く。
(僕は愛しい人に捧げることが叶わなかった)
苦しさと切なさで張り裂けそうなほど胸が痛みだした。
「ウッ…ッ……クッ!」
呻きとともに、獣眼の男が自分の割り開かれた尻の中に精液を出し切るのがわかった。
「アッ……ウゥッ」
遅れて遊び人風の男は直前に性器を口から引き抜き、ハーフィズの顔に白い液を思い切りぶちまけた。
「あ……」
放心状態のハーフィズは心まで犯されたような気がした。口元や頬にかかる生暖かいオスの精のすえた臭い。
「おお、きれいじゃん」
遊び人風の男が、己が放った白濁で顔を飾るハーフィズを見て無邪気に笑った。
「……もう一回だ」
「なんだよ、ずるいぞ」
獣眼の男は放った後も抜かずに続ける気だ。それに遊び人風の男が不満を漏らす。
そうして二人に何度か体位を変えられて犯されたハーフィズだった。
207 :
鳥かご32:2006/06/12(月) 20:55:46 ID:kgvstR0U
三人目の男は結局ハーフィズを抱こうとはしなかった。蜜のように黒い肌の男だ。
目の前で繰り広げられる狂乱をただじっと見つめていた。二人が満足して寝台から降りる頃
静かにハーフィズに近づき、そして汚れた身体を拭い出した。男の突然の行動にハーフィズは戸惑った。
ハーフィズの顔を丁寧に布で拭いながらキスだけは求めてきた。
恐る恐るハーフィズは黒い腕を掴み、首を傾けた。舌を絡め求められるまま唾液を交換した。静かな口づけだった。
黒い肌の男もハーフィズの腰にたくましい腕を回した。そしてハーフィズの秘所に指を埋めた。
「ンッ……」
先ほど散々注ぎ込まれた廃液のせいでクチュと卑猥な音がした。ハーフィズは黒い肌の男が
そのまま行為に入ると思い、受け入れる体勢を取ろうとした。しかし男は微笑を浮かべてそれを止めた。
男はそのまま寝台を降りた。
「皇帝のペットで遊べる機会なんか二度とないかもしれないぞ。お前もやっとけよ」
遊び人風の男は、さも黒い肌の男が勿体ないことをしていると言いたげだった。
黒い肌の男の思わぬ優しさに、ハーフィズは思い出さずにはいられない人がいた。
男の触れ方はムスタファのそれによく似ていた気がしたのだ。
(僕は性懲りもなくまだムスタファのことを想っているのか)
ハーフィズは己の諦めの悪さに愕然とした。今思えばあの調教の日々が自分の全てだったのかもしれない。
ムスタファの唇や肌に直接触れるとができたのだから。寒いのか、別の震えなのかハーフィズは
ブルッとした。黒い肌の男がそんなハーフィズを心配そうに見つめていた。
「寒いの?」
「え?いや、大丈夫……」
男の突然の質問にハーフィズは驚いて顔を上げる。性奴なんかほっとけ、と獣眼の男の声が飛んでくる。
「あまり無理しちゃ駄目だ」
「……僕は別に無理なんて」
ハーフィズが視線を宙に漂わす。
「……君を」
「え?」
「いや、とにかく体を大事にして」
黒い肌の男はそう言って去っていった。
ここまでです。いつもありがとうございます。
バスチスタン代理タン鳥かごタンGJ!GJ!GJ!!
すごく…豊作です…(;´Д`)ハァハァ
鳥かごさん!!
乙です!!!
こんなに次が気になるなんて。
蜜のように黒い肌…想像してさらに倍。
続き楽しみにしてます。
211 :
風と木の名無しさん:2006/06/13(火) 12:45:25 ID:3g3fretl
しょっぱなだけです、スミマセン
薄汚い部屋の隅でうずくまった貴方を発見した時、俺はまたかという呆れと同時に楽しみができたと内心喜んだ。
腰を折って屈み、間をおいてから話し出す。
「御自分の部屋が好きになれませんか?」
「あんな、場所、好きになれるか?お前」
じゃあ私の代わりに行ってみろ、とひきつった声で言う。
泣いていたのか?まさか。
確かに少々やりすぎだとは思う、自分は都で五本の指に入るホテルのスイートを借りた事があったが、
今のこの人の部屋に比べれば、なんと質素でつまらない部屋だっただろう。
彼の住む部屋は、どこを見ても眩しい光がまたたき、それは目を閉じても差し込むようで多少眩暈がした。
学問の無い輩でも知っているだろう本物の名画、十数年前から後の物しかない複数本のワイン。
壁も床もベッドも触り心地からすれば全て上物だった。
彼の才能と美貌に酔ってしまったあの爺さんは、毎晩やって来るのだろうか
金を数える事にしか使われなかった皺だらけの手が、彼の肩に、唇に、太腿に触れているのを想像した。
「あの人が抱きたがっているのは、貴方だけですから」
固い拳が思いきり右頬に当たった。
細く見えて力はあるから、あなどれないんだ。
「侮辱するのか!この私を!」
「何をいまさら、あれだけ世話してもらって被害者面ですか」
「世話をしてくれなど頼んでいない!!」
泣きそう、いや、さっき泣いたから目が赤いのか。
「結果論ですよ」
栄える金髪をぐいと掴んだ。
「っぐ・・・・」
「あんな立派な部屋とひきかえにセックスなら安い。そう前向きに考えてみませんか?」
「ふざけるな、ヴェスター!離せ!」
「それとも・・・・あの老いぼれじゃあ満足できなくて、かわりに今すぐ、俺にぐちゃぐちゃにして貰いたくて堪らない、と」
本音はこうなんですか?
だから毎晩俺の部屋で犬か猫のように待っている。
そしたらどうだろう
その言葉を聞いた彼は一瞬金縛りにあったかのように、俺を引き剥がそうと忙しなく動かしていた手を止め、
言いようの無い、切ない目で自分を見てくるものだから。
俺は思わず笑ってしまった。
「解りました 御奉仕させていただきますよ、中尉殿」
わざと耳元で囁いて、無理やり担ぐ。
彼はついさっきまで大人しかったというのに、また喚き散らしながら抵抗した。
安心してください、淫乱な貴方にも満足していただけるように誠心誠意尽くしますから。
「泣いている貴方は、可愛い」
ベッドに手首をくくりつけている間、貴方は綺麗なのに可哀想な人なんだなと
今からもっと悲惨な事をするはずの自分を棚において、考えていた。
ここまでです、後日続きます。
中尉殿ときいて飛んできますた!
続きwktk
王子に中尉に大豊作だぁ〜
wktk
申し訳ありません・・・・
連投になりますが、投下させていただきますorz
いつもは詰襟で隠れた首筋には、そこここに唇で吸いつけた印と噛み跡が残っていた。
だが、俺は見つけて意外に思ったのは顎のすぐ下に薄くついた、首を絞めたような痣だった。
「機嫌でも損ねたんですか?」
彼が返事をできない事を知っていて尋ねた。
口をふさぐには左手だけで十分だった。きつく睨んだ目線が緩く突き刺さる。
俺はそれも無視して、さっさと下のベルトを取り外した。
最中、下着ごと服をずり下ろそうとしていた時、彼の髪と同じ色をした陰毛を見た。
服を脱がせる手を止めた。
そして性器に一番近く、いつもは目にする事の無い彼の一部にゆっくり触れた。
ためらいがちに、指の腹で色素の薄い茂みを撫でた。彼はぴくりと体を震わせ、きつく目を閉じる。
何故かその時俺に、言いようの無い熱が腹部に襲い掛かってきた。
今までは腹の底なんてただ重く無反応であったのに。
その熱は心の臓を鷲づかみしているかのように、唐突に俺の呼吸を乱れさせた。
ため息を、ひとつだけ吐き出した。
たった今までやさしく撫でていた陰毛の一本をつまんだ。
そのまま思い切り引っ張る。
「・・・・!んぐうっ!」
呆気なく抜けてしまった、色の無いようなそれをベッドの上に置いた。
もともと色が薄いので、一本きりになってしまうと、まるで何も無いかのように見えた。
「申し訳ありません。」
謝って彼を見ると、もう睨んでもいない。
ただ恐怖に怯えていた。
痛みは恐怖と直結しているからか。
たったこれだけの痛みで情けない、仮にも痛み苦しみに耐えてきた軍人であり、自分の上司であるのに。
俺はひどく落胆していた。
「解りました。さっさとこっちに触れてほしかったんですね?こっちなら乱暴に扱う方が、むしろ嬉しいのでしょう?」
違いますか?また優しく、彼の自身を手の平に乗せた。
そこで初めて彼はぶるぶると首を横に振った、口が聞けない幼い子供のように。
しかし手を筒状にして擦ってやれば、また眉を寄せて大人しくなってしまった。
現金なものだな、と呆れてくる。
態度で嫌がっても、この人の頭の中はこんな行為をすることで一杯だったに違いない。
ああ、言葉にならない程に情けない。
昔の彼はここにいない。
緩く扱っているうちに先走りが先端から申し訳なさそうに出てきた。
他の四本の指は根元付近を握ったまま、人差し指でその先端に触れ、少々の精液がついたそのまま裏側へその指をつたわせる。
すっかり抵抗する気は無いのかと思えてきたので塞いだ口から手を離した。
初めから彼の口を塞いでいた左手の平は、息を乱した彼の唾液がついていた。
「・・・・・イきそうですか?」
ゆっくり小さく頷いた。
「そうですか、じゃあ止めます」
「なっ・・・!?」
ぱっと手を離した。
彼をひどく驚いた様子で、何故、と声を聞かなくても解る表情をした。
絶望した顔に答えてやった。
「自分が先に、イかせていただきますから。」
自分の性器を取り出そうとすれば、意外な程いきり立っていた。何故こんなに興奮しているのだろう。
さっさと片付けてしまいたくなった。
手近にあったローションの瓶を取り、逆さにして振った。はじめは手の平の上に。
次に脱がし途中であった彼の服を完全に剥ぎ取り、片方の太腿を掴んで高く上げた。
今度は優しく菊門を愛撫してもらえると勘違いしているのか、潤んだ目でその作業を見ていた。
手の平に大量についているローションを下に見える穴にかけて適当に垂らした。
期待している視線が解った。その期待を打ち破る事ができるのが嬉しい事この上無い。
「力を抜いていないと破れるかもしれません。」
「なに・・・・?」
まったく指も何も入れていない、小さくすぼまった穴がぎりぎりと拒む音がした。
「やめろ!入る訳ないだろうっ・・・!」
今度こそ覆いかぶさる俺の肩を叩きながら叫んだ。
それでも先程右頬にくらったパンチのような衝撃はまったく無い。
かまわず力ずくで押し進める。
垂らしたローションの僅かな量だけが手助けしてくれる。キツい事に変わりは無いが。
「頼む・・・!ヴェスターたのむから・・・・嫌だ、怖い」鼻をすする音。
軽く泣き声になってきていた。
ゆっくり、確実に押し進んでいく凶器。
息が荒くなるくらい力を込めて、ようやく中間まで差し込んだ時だった。
「っ―――――」
彼が息を飲んだ瞬間
性器の隣で悲鳴が上がるように、突然あふれ出す温かいもの。
「ああぁあっ!!あっ!あぁ!」
目を見開いて、足をバタつかせ、両手で髪の毛を荒々しく掴んだ。
本当に、破けちまった。
「はは・・・・お陰ですべりが良くなりました――」
むしろこれで貴方も苦しい思いをしなくて済んだんじゃないですか?
まあ抜き差しするのだから、擦れてしまうけれど。
血が彼の中で溢れた瞬間から、おもしろい程簡単に入っていく性器。
「全部、入りましたね・・・・・」
「あぁ、いやだ――、もう、許してくれ・・・っ」
涙は止め処なく流れて彼の睫に張り付いていた。
全て収まったものをずるずると引き抜くと、グロテスクな赤が見えた。
先端だけ埋まった状態から、今度は一気に突き刺す。
破れた部分が、どこなのか解る。
そこに触れるたび、彼はすすりなく声で「痛い」と言った。
ぎりぎりまで抜いては、刺すの繰り返し。
痛いとは言っておきながら、さっき一時だけ萎えた彼の性器はあっという間に立ち上がっていた。
そこには触れない。痛みと快楽に挟まれて勝手に達するだろう。
膨張してきた性器を、スピードを上げて差し込んでみると歓喜の声を上げた。
「痛いのがお好きですか・・・・っ?」
「ちがう・・・っい、あああっ!」
何が違うと言うんだ、何が。
そろそろ、俺も耐え切れなくなってきた。
「だめだっ・・・ヴェスター!あ、ぁっあぁ!」
「ぐっ、出します・・・・ぁ!!」
彼の中で飛び散った熱を感じた。
「うああ・・・っ!ん、くううっ!」
すぐ後に彼も達した。耐え切れない快楽に振り回された貴方は滑稽だった。
大量に飛び散った精液を見て彼はやりきれない顔をして、荒い呼吸の中で喘ぎにも似たため息をついた。
今回はここまでです、続きます。
リアル投下に立ち会えた…!
モエス(*´д`*)
222 :
ひみつの検疫さん:2024/11/28(木) 14:50:36 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
またか。
粘着死ね。
しね
(´_`)。о○しねなんて気やすく言っちゃいけないよ
>225
心の中から出てるよw
227 :
鳥かご:2006/06/15(木) 22:46:22 ID:3TF0g9QF
投下します。エロ少ないです。
苦手な方はスルーしてください。
228 :
鳥かご33:2006/06/15(木) 22:47:39 ID:3TF0g9QF
皇帝の肥満した肉体にくまなく舌を這わす。こうしてペロペロ舐めていると本当に犬になった気がしてくる。
全身を動かし、乳首、性器、肛門、足の裏まで余すことなく丹念でひたむきに舐めあげていく。
そのうちに皇帝が二度目を命じる。ハーフィズは皇帝の身体に体重をかけないように注意を払いながら跨った。
皇帝のごつい手がハーフィズの尻たぶをわしづかんだ。振動で首飾りが音を立てる。
「そなたの締めつけ具合は本当に素晴らしい」
「……お褒めいただいて光栄です」
皇帝の賞賛にハーフィズはちいさな声で答える。
「客たちにも好評だぞ。そなたを譲って欲しいとの声もあるが今のところ断っている」
その言葉にハーフィズは愕然とした。しかしすぐに眼を伏せる。誰が主人になっても状況はそう変わらない
だろう。それに自分は仮にも帝国の人質なのだから皇帝といえどもそう簡単に他人に譲れないはずだ。
「そういえば先日三人に遊ばせたが、どうであった?感想がまだだったな」
感想がまだ、と皇帝は言うが実はもうすでに二回は述べている。ハーフィズは視線を漂わせて言葉を選んだ。
「……一人目は淡白すぎてつまらなかったです。二人目はとても乱暴で野獣を相手にしているようでした。
三人目とは行為をしてないのです」
本当は感想など言いたくなかったし、誰がどんなふうでも関係なかった。すべて愛情のない行為なのだ。
意味なんかない。しかし皇帝はしつこく感想を求めた。最初の頃よくわからず客のことを褒めたら、
途端に皇帝は怒り出した。だからそれ以来客の悪い所を探して言うようにしていた。
「そうかそうか。ハーフィズは辛らつだなあ」
皇帝が機嫌良く笑った。
「……はい、陛下が一番でございます。比べようもありません」
そして最後に皇帝を褒め上げなくてはならない。
「相変わらずハーフィズは可愛いことを言う」
皇帝が犬にするような手つきで頬を撫でながら口づけてくる。
すぐに舌を使いながらハーフィズは考えた。この口はずっと嘘ばかりついている。
「あッ……陛下…欲しいです」
「まったくどうしようもない淫売だ。立派な性奴に成長したな」
229 :
鳥かご34:2006/06/15(木) 22:49:37 ID:3TF0g9QF
皇帝は世間話をするようにそのことを告げた。
「そなたの生まれはどこだったか?」
「二コルニア公国でございます。陛下」
「そうだった!忘れておった。誰かの故郷だとは思っていたんだが」
そうだそなたであった、と皇帝はしきりにつぶやいた。
「……陛下、公国がどうかしましたか?」
ハーフィズはなぜだか嫌な予感した。
「ああ。あの国は滅ぼすことに決めた」
皇帝が何でもないことのように言った。
「…………」
あまりの衝撃にハーフィズは言葉の意味を理解できなかった。
「……陛下、今なんとおっしゃいましたか?」
「だから滅ぼすことに決めたと申した。もともとそうするつもりで帝国領に組み入れたわけだしな」
ハーフィズの頭が真っ白になる。
「そなたはもう余のものだ。これからも可愛がってやるから安心いたせ」
「……なぜ、で、ござい…ますか」
恐ろしいほどハーフィズの声は震えていた。
「なぜ?それは公国の向こうにはさらに『美味しい果実』が実っているからな。だからあんな
小国は亡くして直轄領にし、軍の前線基地にしたいのだ」
良い計画だろう、と皇帝は饒舌にしゃべる。
「……軍?」
「ああ、実はもう先遣部隊を派遣してあるのだ。ムスタファが司令官だ」
「!」
衝撃にハーフィズは胸を押さえる。
「そう心配するな。そなたの待遇は変えないと申しておる、ハーフィズ」
230 :
鳥かご35:2006/06/15(木) 22:52:01 ID:3TF0g9QF
「僕は…一体……何のために」
ハーフィズは病気に罹ったかのような異常な震えかたをした。
「どうしたんだ?ハーフィズ」
「……ハーフィズ?誰ですか、それは」
「ハーフィズ?」
「……僕の…名前は、ミハイルです」
「おい」
さすがに皇帝も不穏な空気に気づいたようだった。
「ムスタファ……なぜなんだ?……ッ」
ハーフィズの悲嘆は凄まじかった。今まで死んだほうがましだと思った恥辱に耐えてきたのは
すべて祖国のためだった。なのになんという仕打ちだろう!祖国が滅ぶ?領民、家臣、家族……。
国を持たない民ほど哀れなものはない。寄る辺を持たず諸国をただよい、蔑まれ、石で追い立てられるのだ。
そして家族は。亡国の王族の末路なんて知っている。王は胴体から首が離れるだろう。
王妃も王子も王女も似たような目に合う。そんなことを阻止するために僕は性奴にまで身を堕としたんだ!!
我が二コルニアの民。忠実な家臣。厳格で清廉な父と兄たち。優しい母と姉。そしてユリア。
僕が守ろうとしてきたものを亡くすというのか!?
そして滅ぼすのは……ムスタファ。こんな運命は耐えられそうにない。
誰か僕を狂わせてくれ。
ハーフィズは辺りを素早く見渡した。調度の上に磁器の花瓶がある。
いつも皇帝が側に置いている短剣が今日はなかった。よほど安心しきっているのだろう。
(……今状況を変えることが出来るのは僕しかいないんだ)
ハーフィズは俊敏に動き、花瓶を叩き割った。白い花が舞い散る。
「な、何をする気だ!?」
231 :
鳥かご36:2006/06/15(木) 22:54:16 ID:3TF0g9QF
鋭い欠片を瞬時に選び、すぐさま皇帝の喉元に狙いを定めて突き立てた。
皇帝が死ねば軍も帰還せざるを得ないはずだ。
「うあああッ!」
皇帝が悲鳴をあげて逃げる。皇帝の左肩を深く傷つけることはできたが、急所にはならなかった。
ハーフィズはすでに暗殺者の眼をしていた。
「祖国は渡さない」
返り血を浴びながらもう一度襲いかかる。しかし寸でのところで腕を掴まれた。
「何をやっている!」
「離せ!!」
衛兵に取り押さえられてもハーフィズは攻撃しようと暴れた。皇帝はすっかり怯えきっている。
「……い、今まで可愛がってやった恩を忘れおって」
「可愛がるだと!?お前のような豚に穢されて僕はどんな気持ちだったか!」
押さえつけられながらハーフィズが悲痛な声で叫ぶ。
「な、何と申したか!?……この皇帝に向かって何ということだ!」
皇帝が激昂した。
「すぐには殺してやらん。思いつく限り一番残酷な死を与えてやるわ。八日後だ」
今日はここまでです。失礼しました。
さあっ盛り上がって参りました!!
wktkし過ぎてて眠れそうにありません!司令!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
どうなる王子!
続き禿しくwktk!
wktk!wktk!
鳥かごタンといい、代理戦争タンといい、読ますなあ…
小説を読ます力量があってこそ、萌えるのだと思い知らさせる(;゚∀゚)ムハー
235 :
風と木の名無しさん:2006/06/16(金) 04:07:50 ID:/SUdgYPn
KHP059136159148.ppp-bb.dion.ne.jp
代理戦争タンも鳥籠タンも
早く!早く続きをー!(´Д`;フガフガ
さっさとスクロールした
皇帝 と ムスタファ だけ読めた
…あれれー?
久々に昔の同人誌を読み返してみたら、
当時は「うは!なんだこのエロエロ!!」と思っていた小説が
ほのぼの甘々に感じた。
このスレで鬼畜な体に調教されちゃったんだ・・・
つ【したらば】
242 :
風と木の名無しさん:2006/06/20(火) 05:14:16 ID:/krb/3uu
ですよね
243 :
風と木の名無しさん:2006/06/20(火) 09:12:44 ID:msE4It84
楽しみに待ってます(*´Д`*)
244 :
風と木の名無しさん:2006/06/20(火) 14:43:43 ID:g8+6fMD9
>>245 貞子系統嫌いな人はまあ見ない方がいいとオモ。
(;´Д`) しょーもね。
見ちゃった。夢に出そう。後悔。
そんなもん晒すなー
神カモンカモンカモーン!щ(゚Д゚)щ
>>250こんな超既出貼って楽しいわけ?もっと斬新なの持ってこいよ てかオカでやれ
Oノ <相手してんじゃねえ!!
ノ\_・'ヽO.
>>252 └ _ノ ヽ
〉
254 :
風と木の名無しさん:2006/06/22(木) 04:01:57 ID:a0Sklbea
デターーーーーーーーーーー(((´・ω・`)ーーーーーーーーーーーーーーー!
255 :
風と木の名無しさん:2006/06/22(木) 14:28:53 ID:gergqNQt
ぬるぽ
ガッ
梅雨入りして暑くなってきたのであえて冷房を切り、タラタラハァハァしながら待ってみる。
257 :
風と木の名無しさん:2006/06/22(木) 19:59:49 ID:fV4td2Qa
だからつまんないことでレス消費スンナ。
259 :
風と木の名無しさん:2006/06/23(金) 04:23:41 ID:pxPaXgbK
乱れ雪月花
260 :
風と木の名無しさん:2006/06/24(土) 12:03:10 ID:RtGoaYHU
無双 ◆musouvu6yE
261 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:05:45 ID:6RmFJ0v8
残虐・グロ描写、暴力描写がありますので、
苦手な方はスルーしてください。
262 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:07:54 ID:6RmFJ0v8
翌日から、歩き回りこそしないもののハダレはしっかりと起きていた。
すると、少しずつ食欲が戻り顔色が回復するうちに、今までなかった「暇」が生まれてきた。
戦前に発達していた薄型テレビだの、ケータイだのパソコンだのといった情報機器は
いまや中央の金持ちどもが購入するくらいで、この街にそんなものは皆無だ。
残された道はウスライと話す位なのだが、元々彼は無口なので話が続かない。
ハダレは先が思いやられる、というようにため息をついた――
……が、暫くもしないうちに、ハダレは自分が妙に上手に暇を潰している事に気が付いた。
何か有意義なことに耽っている訳でもないのに、妙な満足感とともに一日が終わる。
(……なーんも、してないんだけど……)
不思議に思いながら、また無意味にソファーの上で寝返りを打つ。
時刻は真夜中だ。時計が時を刻むこちこちという音だけが聞こえる。ウスライは隣の部屋だ。
その向こう側を見たことの無い扉を無言で見つめながら、ハダレは突拍子もない事を思った。
自制に満ちた完璧そうな男、ウスライだって人間だ。食事もすれば眠りもするし、
(…………抜いたりするよな?)
切ない自分の下半身を意識しながら、ハダレは考えた。
相変わらず自分の指先は包帯で巻かれ、トイレに立つのも辛い。帰れなくなる可能性大だ。
かといって、この場で毛布に擦り付けて出すわけにもいかない。
だがこのまま放って置けば、今日明日にでも夢精してしまうかもしれない。情けない。それだけは絶対に避けたい。
うとうとしても、火照った体が邪魔してなかなか熟睡できない。
中途半端に保たれる体の奥の火種が、ハダレを責めさいなんでいた――まさに、その時だった。
閉じられていた扉が開く音がした。
263 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:08:55 ID:6RmFJ0v8
「眠れないのか」
ハダレが起きていることに気が付いて、ウスライが声を掛ける。
トイレにでも行くつもりだったのだろうか、その足を止めてソファーのほうに歩み寄る。
「また熱か?」
「……違う」
纏わり付く熱が、構われると更に熱くなる気がしてハダレはそっぽを向いた。
鳩尾の、ちょうど彼に殴られた辺りがつんと痛い。
不自然なほどに鋭敏に、自分以外の存在を感じて、抑えていた「欲」が溢れ出そうだ。
ハダレの内心など露知らないように、ウスライはハダレのむき出しの首を撫でた。
「ぅっ!」
大げさなほどに驚き、跳ね上がるハダレの身体。が、ウスライは頓着せずに、今度は額にも掌を当てて言った。
「微熱だな。薬を使うほどじゃない。大人しく寝ているしかない」
そして掌を滑らせて、ハダレの頭をぽんぽんと撫でた。
結局ウスライは、新しい氷嚢を置いていっただけでまた扉の向こうへ帰っていった。
結局何しにきたんだトイレじゃないのかよ、と不可解に思ったが、
もしかしたらハダレが起きている気配がしたので純粋に心配してくれたのかもしれないと、思いついた。
また好意に反抗してしまったことが悔やまれた。本当は頭を撫でられることさえ嬉しかったのに。
無言で、いつものように左眼だけで扉を見つめながら、ハダレは酷くなる「欲」に一人で朝まで耐えた。
264 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:09:27 ID:6RmFJ0v8
ウスライはここ数日奇妙な視線を感じていた。
まだ身体が完全には癒えずソファーで寝起きしているハダレが、とにかくじーっとこちらを見ているのだ。
「何か面白いか?」
ついにウスライが尋ねると、ハダレはきょとんとして、
「……何が?」
「いや……俺の方を見るのが。そんなに面白いのか?」
「…………そんなにオレ、見てるつもり無かったんだけど」
不思議そうに呟くハダレ。
「なんか気に障った?」
「気になっただけだ。別に構わない」
ふーん、と頭を掻くハダレは、言うそばからこちらの手元をじぃっと眺めている。
青年の指の先は、先日の戦いの際に爪が丸ごと剥げていた。そこに絆創膏を貼り直す仕草を、熱心に見ていた。
傷が特に膿む事もなかったが、指先はよく使うのでまだ塞いでおいたほうが安心だった。
一本一本の指を摘んで、消毒薬を掛けてから軟膏を塗る。それを絆創膏を貼り付け、最後に包帯で巻く。
そんな作業を繰り返し、終わらせてウスライはハダレを見上げた。
ハダレはちょっとびっくりしたように目を見開いたが、
「……ありがとう」
呟いたとは言えない声の大きさで言った。
ウスライはほんの少しだけ目を細めた。無言で、しかししかと聞いたとばかりに頷いた。
机の上の薬瓶や包帯を一手に持つと、ウスライは片付けに立ち上がった。
その拍子に、包帯と綿棒の箱がぽろりと落ちる。うっかりと取り落としたらしい。
反応して空中でつかもうとするが、不運なことにテーブルの角に当たってあさっての方へ飛んだ箱は、
見事にウスライの手を避けて、蓋をぱっくりと開けながら落ちていく。
茶色い床に白い綿棒がばら撒かれるのを想像して、ウスライは早くも嘆息した――
265 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:10:22 ID:6RmFJ0v8
が、横合いから伸びた手がその箱をぱっとキャッチした。ついでに包帯まで捕まえて、はい、と差し出す。
何となく面食らったような気分で、
「有難う」
言って受け取ると、ハダレは無言でじっと見詰めてきた。
不自然なほどのその挙動をやはり不可解に思いながらも、とりあえずそれらを片付けようと背を向けた。
その時、ハダレが声を上げた。
「なぁ…何で、ンな優しくしてくれんの?」
ウスライの足が止まった。
「……オレをさ、渡したくないだけならさ、もっと適当にあつかうと思うんだわ。
でも何か……今も包帯すげぇ綺麗に巻いてもらったりとかしてさ、正直申し訳なくてさ。それに」
こちらに背を向けたままのウスライに、頬を掻きながら続けて言う。
「お前『異』のこと、キライなのに何でそうしてくれんの?」
「……何時、何を視てそう思った?」
ウスライがゆっくりと振り向きながら、静かに言った。
明確に怒っているとか、呆れているとか、動揺している雰囲気は無かった。それがむしろ恐ろしいくらいだった。
ハダレはじっとウスライの瞳を見返しながら言った。
「最初の廃ビルのとこで、オレを連れて行く理由言ってたとき、視えた。触ったら熔けそうな、強くて嫌な気持ち。
それなのに目が覚めたらすげぇ優しくしてくれて、……ちょっと困った」
ウスライは何か言おうとするように――薄っすらと唇を開き、また閉じた。
じっと、沈黙が続いた。
「あー、ごめん。変なこと訊いた。さっきの、忘れて。無かった無かった」
答える気配の無いウスライに、ハダレが冗談めかして質問を取り消した。
「ここに来てから――いや、その前からか。
こんな良くしてもらったことなんか無くって、そんで何かつまんない事考えちゃった。忘れて忘れて」
にっと笑って、ハダレが手を振った。
ウスライは何も答えずに、片付けに戻った。
266 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:11:42 ID:6RmFJ0v8
ハダレはその背中を見ながら、唐突に悟ったような心地でいた。
きっと自分は、「『異』だから」という以外に優しくしてもらう理由をウスライに言ってほしかったのだ。
頭を不恰好な指で掻きながら、そしてもう一つ思い至る。
(オレの暇つぶしって……ずーっと、あいつのこと眺めてたのか)
そういえば、ここ数日の記憶といえばそんなものしかない気がする。
朝、目覚めたてだろうにもうすっきりした顔。面倒な手当を手抜きせずにやってくれる、真剣な瞳。
本を読んでいるときの無心な様子。存外普通に、でも綺麗に林檎を目の前で剥いてくれたときの、器用な指先。
そして今向けている背中。
また、鳩尾の辺りが、つんと疼いた。
翌日、ウスライは一時間ほどこの場所を空けると言った。
「お前の身体がもう少し回復し次第移動する。その先を手配し、情報集めを依頼した人物と会う必要がある。
本当にイレギュラーな話で……今ここは安全とはいえ空けたくないが……」
ウスライは軽く息をついて、
「逢うことは必須だ」
「分かったよ。オレだって女子供じゃない」
ソファーの上に起き上がって、ハダレは言う。
「大人しくしてるし、万が一何かあっても隠れてやりすごすくらいできる」
「―――頼む」
黒髪、黒目、黒尽くめの男はそういって立ち上がると、例の袋詰めの棒を手にもう片手でぽん、とハダレを撫でた。
昨日の気まずさから、予想だにしなかった行動にハダレが小さく驚く。
その様子を目を細めて見ながら、ウスライはここ数日開かれていなかった扉に手をかけた。
「すぐ戻る」
「ん。…行ってらっしゃい」
ひらひらと手を振って、気楽に見送る。
267 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:13:32 ID:6RmFJ0v8
一人きりになってからいくらも経たないうちに、ハダレはソファーの上で身悶えていた。
人一倍大きな抑えていた欲望が、一人きりになると途端に宿主自身に牙を剥く。
媚薬でも流し込まれたように全身の血が熱くなって、痛いほどに自身が勃起している。
「…ハ……はぁ…ッ……」
下着に擦れるだけで腰が痺れそうな刺激が襲う。
気が付くと、ハダレは自身を下着越しにソファーに押し付けて快感を得ていた。
片足を落として、ソファーのマットの角と自分の身体で性器を扱き上げる。
安物のソファーは、この時ばかりは荒く硬い材質が手伝って、最高の性具になっていた。
布を隔てている所為でややソフトになったソファーのクッションが、ざりざりという
耳障りな音を立てて張り詰めた裏筋を擦りたてる。
「……ッ、……っ、……ッ」
幾ら溜まっていると言っても、所詮これは自慰だからそんなに派手に喘ぐことは無い。
代わりといっては何だが、喉や噛み締めた歯や唇で塞がれてくぐもった吐息が鼻から抜けた。
眼帯が覆っていない左眼はうっとりと半開きになり、丁寧に巻かれた包帯で幾らか太くなった指が
耐えられないものを耐えるようにぎゅうっと毛布を握った。
とっくに先走りが下着を汚していた。或いは、ハーフパンツも裏の生地くらいは濡れていたかもしれない。
粘っこい液体が、涙のように後から後から流れては、滑りを良くしていた。
狂ったように腰をクッションに押し付けて蠢かせると、その分だけおかしくなりそうな快感が得られた。
それに縋り、いつもの手でする自慰のようにはいかない不自由さに喘ぐ。
乱れた前髪と、顔をうずめた毛布の所為でハダレの表情はどのようにしても見えない。
だが、絶頂が見え始めると、ただの喘ぎ声に嗚咽が混じり始めた。
高ぶれば高ぶるほど頭の芯が冷えるようで、快感で性欲が満たされるほどに切なさは増した。
その切なさの正体は分からなかったが、結局は『異』のいいなりに成り下がる自分が酷く情けなかった。
何度となく次こそ自分を律してみせる、『異』などに支配されないと誓ったはずなのに、
いざ欲を抱けば何度でも同じようなことを繰り返してばかりいる。
つい先日の代理戦争でもそうだった。
268 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:14:35 ID:6RmFJ0v8
筋肉で構成されたような男――たしかモウジとか言った――を散々もてあそんだ後、
精神的嫌悪感の余り嘔吐しながら誓ったのだ。もう『異』等に振り回されるものかと。
だが数日の後、廃ビルで襲われた際にはなんのかんのといいながら自分で眼帯を外した。
そして今も欲に簡単に飲み込まれて、無機物相手に腰を振って――……
「ぁ、うッ!」
毛羽立った布の継ぎ目を通過した瞬間、ハダレは下着の中に迸らせていた。
久しぶりの射精に、とろりとした濃いものが絡みつく感触がした。
そうなってから初めて無計画に自慰を始めたことを後悔したが、いまさらどうこう言っても仕方ない。
自慰とは思えない、荒く熱い息を整えながら、ハダレはゆっくりと身を起こした。
手の甲で顔を拭うと、のろのろとした足取りで浴室へ向かう。
この歳になって、精液でぬるぬるになった下着を手洗いする日がこようとは。
自嘲というよりは落ち込みながら、ハダレは手にビニール袋を装着して、水を流し始める。
ぐちゃぐちゃと不器用に汚れを落とし、ぎゅっと絞る。
タイルの上にたまった水と、雫が僅かに波紋を描く。ぴちゃぴちゃと高い音を立てる。
何度かそれを繰り返し、最後に床をシャワーで洗う。
その、ザーっという雨のような音の切れ間に、玄関のドアが開く音がハダレの耳に届いた。
(うわ、帰ってきちゃった!?)
思わずびくっと反応してから、慌ててシャワーを止めた。
手足を軽く拭いて、浴室の扉を開ける――
その耳に、強烈な破壊音が響いた。
誤認した音は、単にノブをがちゃつかせた音だけだったらしい。
今、扉は実際開いていた――扉がなくなったので、開いていた。
へしおれたとしか表現できない様で壊れた扉が、ゆっくりと倒れる。どん、と腹に響く衝撃が埃を持ち上げる。
ゆっくりと舞い落ちる埃の影に、何人もの武器を持った男たちをハダレは見た。
269 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:16:51 ID:6RmFJ0v8
※グロ描写有
ウスライは全速力で駆け戻っていた。
待ち合わせた場所――怪しげな商店の集う一角の狭い部屋だ――に言ってみれば何のことは無い、
彼はとうに殺されていた。
強烈なアンモニア臭と腐敗臭が鼻をつく中、ウスライはその場に潜んでいた4人組の男に襲われた。
狭い空間に有利なように格闘用ナイフで武装した男たちを相手にしながら、
いまさらながらウスライは悟った。彼ら、組織のお膝元で留まりすぎたのだと。
男たちの息の根を躊躇わず止める。命乞いする彼らに、彼らの武器で止めを刺す。
自分が助かりたいのならば、誰かを犠牲にするしかない。
それは代理戦争の基本であり、この街――もしかしたら世界――のルールだった。
再び静まり返った部屋から、ウスライは全力で走り出した。
考えうる最悪のパターンは二つあった。そのどちらでもないように願うように、ウスライは奥歯を噛んだ。
部屋の扉がなくなっている事が、遠目からでも知れた。はっきりと、襲われた痕跡があった。
表情は変えずに、だがその動作の機敏さで事の深刻さを物語りながら、ウスライは静かな部屋を覗いた。
部屋は乱れていた。テーブルの脚が砕けて傾ぎ、ハダレの寝ていたソファーは真ん中が大きく裂けて、
中に詰まっていた黄色っぽいスポンジがこぼれだしている。
床には泥の靴跡が幾つもつき、窓ガラスが割れて外気が吹き抜けていた。
そして、それらの全てを塗りつぶすように人間のかけらが飛び散っていた。
天井から滴る赤い雨を避けながら、ゆっくりとウスライは踏み込んだ。そしてほどなく、見つける。
血溜りの中に呆然と座り込んだハダレを。
力なく開いた股の周囲には、独特な匂いと質感の白い液体がこびりついていた。
270 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:18:22 ID:6RmFJ0v8
最悪のパターンのうちの一つ、ハダレが連れ去られるという方は消えた。
だがそれと同じくらい酷いルートをたどっている可能性がある。
ウスライはいつになく性急な様子で、ハダレの肩を乱暴に揺さぶった。
「ハダレ。…ハダレ!何があった」
「………………ウスライ」
ハダレは正面から覗き込むウスライと視線をあわせようとはしなかった。
「……また……やっちまった……」
顔を伏せたまま、泣く直前のような震える声で支離滅裂なことを呟く。
「お前がしてくれた事…………ッ全部…ダメに……こんな……」
激しく頭を振り、ウスライを拒絶しようとするハダレを、むしろ激しく詰問するようにウスライは肩を揺さぶった。
「何をされた。犯されたのか」
「……違う……」
ぽつ、と血溜りに一滴また雫が滴った。
ハダレが何かをこらえるように、唇を噛み切ったその筋が顎で途切れて、雫になっていた。
「オレが。犯った」
僅かに目を見開くウスライに、叩きつけるようにハダレは叫んだ。
ひたと見据えた両の眼が、やりきれなさに揺れていた。
「オレが!襲ってきたこいつら4人を!犯して、殺した!」
事の次第は、こうだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウスライが帰宅したと思って、ハダレは本当に何も身構えずに敵の眼前に出てしまった。
相手が武器を持っていることを悟ったときには、敵の刃がハダレの肌を浅く傷つけていた。
男たちが四人組であることを知る頃には、浴室を背にして追い込まれていた。
「油断したな……お前も、ウスライとかいう男も」
流石に武器を持った男4人に無鉄砲にかかれるほど、ハダレも無謀ではない。
ただでさえ寝たきりの生活で足腰が上手く動かない中、焦って隙をうかがっているこちらに、
男の内一人が覆面越しにも分かるほどはっきりと笑みを浮かべて言った。
271 :
代理戦争:2006/06/25(日) 04:19:23 ID:6RmFJ0v8
※グロ描写あり
「あの方を甘く見るなよ。この街は、あの方の庭といっても差し支えない」
「身内だからって、何時までも容赦してもらえると思うなよ」
「……身内?誰と誰がだ」
隙をうかがいながらも訝しげに問いかけるこちらに、男たちは一瞬きょとんとする。
「……なんだ、知らないのか。ならいい」
「どちらにしても、お前を連れ帰るのが俺らの仕事だからな。
大人しくすれば、俺らから一言くらい口利いてやるよ。『とても素直な奴ですんで、調教は程ほどに』とかな」
「『調教』……」
改めて敵方の口から聞かされたその言葉が、酷くハダレの癇に障った。
オレは、自分の力で今までの自由を勝ち得てきたのだ。
オレの力。筋力や、集中力、瞬発力、諸々の肉体の力と、そして――右眼の力。――今更、誰にもオレは渡すものか。
「そういうこった。ほら……」
相手の一人が、おどけるようにナイフを閃かせた。
その瞬間、その一瞬の内には、男の身体が吹き飛んだ事は他の3人は気がつけなかった。
吹き飛ぶといっても、ただすっ飛んでいっただけではない。文字通り、四散したのだ。
風船のように爆ぜ割れた全身が壁や天井に張り付き、その一片は敵の男の一人の頬に張り付いた。
「わ……!?」
気味悪げにその男が頬を拭う。それに重ねるように、
「な…どういうことだ!あいつは対衝撃用のサポーターをつけていた!
何で……それで、あんなことになるんだ!?ま、まるで紙くずじゃないか!!」
悲鳴のような敵の男の声が響いた。それが、ハダレにはたまらなく心地よかった。
ゆっくりと、眼帯をずり下げた右眼から振返りながら、
「おっちゃんおっちゃん、人間なんてね、本当脆いんだから。硬い殻つけててもさ、中身はね。
『異』に勝てるわけ無いじゃん」
余裕の足取りで近付くと、恐慌状態になって襲い掛かってきた2人目も同じように潰して殺す。
そして3,4人目を振返った。
念のため支援
273 :
代理戦争:2006/06/25(日) 05:57:38 ID:6RmFJ0v8
※残酷描写あり
「ひ、ヒィィィイイいい!」
大げさに声を上げた男が、窓際に後ずさるように逃げていく。
逃げようという意図は明確だったが、あえてハダレは何もせずに、残った男に向き直った。
残った男は、震えながらもこちらに刃を向け、戦闘体制を保っていた。
『異』を捕まえによこしたのだから、そこらのごろつきに毛が生えた程度の度胸はあるのだろう。
大げさなくらい上下する輝きの切っ先を見つめながら、ハダレはむしろ面白そうに笑った。
「ん゛――――、ん゛―――!!」
「はー、やっぱり性欲は溜めて溜めて出すのが良いよね」
ハダレは昂ぶり切った自身を男に埋めて、心底満足そうな吐息をついた。
何もせずにいきなり杭を打ち込んだ男の肛門は裂け、仲間の血溜りの中に混ざろうとでもするように
たらたらと血を流していた。
そこをハダレの肉棒が高速で通過するのだ。まさに傷を抉る痛みを、男は味わわされていた。
ただ皮肉にも、男が痛がって身体に力を込めると、男の中までがきゅうと絞られる。まるでやめてくれと懇願するように。
男の中に存在するハダレ自身は、そうやってきつく愛撫されると、尚更気持ちが良くてたまらない。
結果、ハダレの腰は留まるどころか、尚更激しく打ち付けられることになる。
男の頭は上からハダレが押さえつけていて、床からあげることが出来ない。
血溜りであっぷあっぷしながら、男は必死に抗議――あるいは哀願の悲鳴を上げ続ける。
その惨めな姿に、ハダレの性欲はどんどん高まっていく。
背筋の震えるような感覚が、腰を伝わって性器に蓄積されていくようだ。また、少し自身が膨張したような気がする。
274 :
代理戦争:2006/06/25(日) 05:59:27 ID:6RmFJ0v8
※残酷描写あり
結合部が、血の泡を立てている。それと比例するくらい、激しい水音が静かな部屋に満ちる。
もし自分が挿入されるほうだったら、羞恥の余り落ち着いていられないほどの音量だ。
まあ、今の男にはそんなこと気にする余裕は無いだろうが。
「ン……それにしたって、ひどい話だよねー。仲間置いて逃げちゃうなんて。
よっぽど甲斐性ないんだねー、あんたらの組織」
「ふ、ざけるな、この化け物!――あ、あぐぅッ……」
よほど癇に障ったのか、それとも組織に思い入れでもあるのか、罵倒してくる男。
その抵抗をねじ伏せ、逆に頭を押さえていた手をずらして首を締め上げる。
片手だし突き上げる片手間なので、そうすぐに死ぬほどきつくは無いはずだが、
逆にそれが男にとっての不幸だっただろう。気管を締め上げられ、気絶することすらかなわずに足掻くしかない。
「ッひ……――ひ…ぃ…」
「ぁ……ッ、すげぇ締まる…」
必死に逃れようともがく男を取り押さえて、まるでオナホールの更に代用だというように、その後孔を「使う」ハダレ。
「……!……!!………ッ………」
ついに男が白目を剥いて痙攣を始める。
それが死への動作なのか、気絶前の痙攣なのかよくわからなかったが、
彼の孔は今まで感じたことの無いほどよく締まり、まるでイったときの痙攣が持続するような、
自慰の道具としては申し分の無い感触をハダレに与えてきた。
275 :
代理戦争:2006/06/25(日) 06:00:23 ID:6RmFJ0v8
※残酷描写あり
「………!ハ、ぁ」
血で滑った男の内部からたまらない刺激を受けて、ハダレは一度の自慰では出し切れなかった精液を吐き出した。
特に意味はなかったが、全てを出し切る前に男の中から抜き去り、残りの精をその場にぶちまけた。
男の腹から股間、そして自分の股間まで白く汚しながら、
その足元に広がる赤とのコントラストをぼんやりとした眼に楽しむ。
「はは……我ながら、上手いこと考えたかも……ねぇ」
底の抜けたような笑いをこぼしながら男を見やると、男はぐったりとしたまま動かない。
ハダレは狂ったように一人で笑い続けた。
数分経っても、男はぴくりともしなかった。不気味な静寂に、ハダレの意識は徐々に醒めていった。
やがて、男の呼吸が止まっていることを確認して、ハダレの意識は完全にさめた。
自分がしでかしたことの大きさが、凄惨な部屋の様子から圧力をかけられてしみるように理解できた。
ハダレはどうすることも出来なかった。次第に、体が痛んできた。
血の海に腰を下ろしながら、唇を噛み締めて、涙だけは流さないように努めていることが唯一彼にできることだった。
276 :
代理戦争:2006/06/25(日) 06:00:58 ID:6RmFJ0v8
「一人逃がしたのか」
ウスライは尋ねた。ハダレが頷くのを見て、そっと瞑目して天を仰ぐ――最悪のパターンの内の、もう一つだ。
一人でもこの襲撃の結果を持ち帰る者がいるのはまずい。自分が出先で手を汚した意味はなんだったのか。
自分が今まで組み立ててきたシナリオが崩れるかもしれない要素が、守るべき相手から喰らわされてしまった。
それも、『異』に甘んじて屈した、保持者の不甲斐なさのせいで。
ウスライはゆっくりと拳を握ると、ハダレを容赦なく殴った。この男には珍しい、感情表現の一環としての暴力だった。
ハダレは悲鳴一つ上げず、甘んじてその拳を受けた。派手な音がした。だが、罰されることで罪が贖われるのだから、何もされないよりもずっとましだった。
「……五分やる。身体を洗って、服を着ろ。その間に俺が荷物をまとめる」
ウスライはハダレに言い放つと、その場に背を向けた。
この場所に加え、次の潜伏予定地ももうばれているだろう。例の殺された男が手配した場所はもう使えない。
となると、例の廃ビルの迷宮の片隅に隠れるくらいしか安全な場所は無い。
――といっても、あの場所は誰のものでもないから、逆に危険が増す可能性すらあるのだが。しかし、もうそこしか行くところは無い。
ハダレの鞄に少しの食料と医療用具を入れてやっていると、耳にシャワーの音が届いた。
豪雨のようなその音が、初めて彼をここに連れてきたときのことを思い出させる。あの直前も、彼は『異』に支配されていた。
人間の肉体を破壊できるほどの強力な力を持った異様な存在は、ウスライの前では無力で普通の存在だった。少なくとも、この十日余りは。
熱でだるそうにしたり、夜中に眠れないといっては不機嫌にしたり、頭を撫でられて嬉しそうにしたり、普通の懐っこい青年を、
狂人のように変えてしまうその不気味な遺伝子に、ウスライはかつて無いほどの激しい憎悪を抱いた。
だが、その「かつて」の怨む理由と、今『異』を怨んでいる理由が僅かに異なっていることに、ウスライ自身は気が付かないでいた。
277 :
代理戦争:2006/06/25(日) 06:03:17 ID:6RmFJ0v8
↑ここまでです。
途中大変な時間が空いてしまったのは、すぐそばを通りがかった
黒いお客様にご退場願う戦いをスプレーとともに挑んだ故です。
支援していただき、大変ありがとうございました。
また、申し訳ありませんでした。
こんな時間にリアルタイムとは…!
グッジョブです
代理タンお疲れ様でしたw
続き期待してます。
ハダレタン色っぽいよハダレタン(*´Д`)ハァハァ
まっさきに貞操の心配をするウスライにも萌えw
乙です。
リアルでの戦闘も乙です。
282 :
風と木の名無しさん:2006/06/25(日) 12:12:06 ID:VCN+vO6J
282はツブツブしたグロ画像
萎えスレにも貼ってあるから注意。
蓮画像並みの威力
戦争たん本当に乙〜!
286 :
風と木の名無しさん:2006/06/26(月) 07:07:04 ID:IEMQrUIf
.
代理たんウマー(゚Д゚*)
ぷっつんハダレエロいよ〜自慰ハダレとの豹変ぷりが最高!
代理戦争タンいつもゴチです!
身内ってまさか・・・!
289 :
風と木の名無しさん:2006/06/27(火) 03:32:02 ID:r0NHh9EJ
からしのカップの状態から抜け出した人はも静かな文の弊害と思ってた
日本語でおk
291 :
Tvinna:2006/06/27(火) 06:28:01 ID:RtgaZdgP
朝っぱらからすみません。
以前Bastisを書いたものです。
どうせここに投稿するなら鬼畜で終わった方がいいかも、と思い新しく続きを書いてみました。
大分厨くさい話になってしまったのでご注意ください。
上に呼び出されて一週間後の仕事についての打ち合わせをした。
あまり面倒なことは好きではないけれど、仕事には必要なことなのだから仕方がない。
適当に意見を交換したり指示を受けたりして一応ミーティングは終わった。
かなり時間が経っていると思ったが、窓の外をみるとまだ日は沈みきっていなかった。
(今日はもう何もすることがないな…)
ここのところ少々仕事が立て込んでいたので、こんなに早く暇になることは久しぶりだ。
時計に眼をやると夕食までにまだ少し時間があることがわかった。
とりあえずは部屋に戻って本を読むなりなんなりすれば。
そう決断すると廊下を通り、コーヒーが置いてある休憩室に向かった。
そこには同僚が何人かたむろしていた。
休憩室には自販機やコーヒーメーカーが置いてあり、新聞や雑誌も備え付けられていた。
また、何人かがくつろげるソファとテーブルもおいてある。
だからそこは仲間同士談笑したり、チェスやカードをしたりするのにもってこいの場所だった。
だが、よく見ると彼らは少し深刻そうな顔をしている。
「やあ。どうしたんだ?みんな暗い顔して。」
「あ、ちょうどよかった。お前ならなんか知ってるかもって話してたんだ。」
同僚の一人が心配そうな顔をしてこちらを向いた。
何となくその話の内容は察しがついた。
でも俺は何食わぬ顔をして彼の話に耳を傾けた。
同僚達と話をした後、すぐに部屋に戻った。
休憩室から持ってきたコーヒーと新聞をテーブルに置く。
そして椅子に腰をかけると、一通り新聞に眼を通した。
特に面白い記事はなかったがどうせ暇つぶしによんでいるのだ。
特に気にせず、適当に眼に留まった記事を読んでいく。
ふと、少しだけさっきの会話を思い出した。
自然と口の端が持ち上がるのがわかった。
余りにも同僚達が純粋で人がいいのについ笑いがこみ上げてきたのだ。
彼らはあの子について心配してあそこで話をしていたという。
学生同士ならたまに友人が心配で仲間同士で相談しあうという話を聞くかもしれないが、一応は社会に出た男同士で本気で仲間の心配をするというのはあまり聞かない。
多分、世間的にはいい話なのだろう。
そんな同僚達の人のよさに微笑ましさとは別の笑いがこみ上げてきていた。
「みんな本当にいい奴らだよ…本当に…」
そう呟くとコーヒーを啜った。
口に、心地よい苦味が広がった。
夕食にあの子は来なかった。
もしかしたら体調でも悪いのかと思ったが、同僚によるとただ単に今日は用事が出来てそのために早目に夕食を済ませたということだった。
少し安心したが、あの子がいないとなると寂しく感じることも事実だった。
仕方なくあの子のいない、いつものグループで食事をすることになった。
適当に話をあわせて、いつも通りに過ごす。
話の内容は他愛のないものだった。
子どもが学校でどうした、彼女がなにかに懲りだした、最近はまっているドラマについてなど。
中には正直どうでもいいノロケ話もあったが、基本的に楽しい時間を過ごせた。
アイツが来るまでは。
「先輩〜まだ食ってるんですか〜?遅いっすよ〜。」
ニコニコしながらソイツは俺達の席に来た。
手には既に空になった食器が積んであるトレイがあった。
「お前が食うの速すぎるんだよ。」
けらけらと同僚が笑って手に持っているフォークを振った。
最近入ってきたコイツはかなり粗野な性格だったが、仕事の中で見せるその実力は全ての人間を良くも悪くも惹きつけた。
あの子も、また俺もその一人であることは間違いなかった。
コイツの才能はその人格の欠陥をも補って他の仲間の中にたやすく溶け込める助けとなっていた。
「そんなグダグダ食ってたら冷めてまずくなるじゃないっすか。ねえ?」
そういうとソイツは俺のほうを向いてニッと笑った。
「そうかもな。でもここのおばさんの腕はいいから、冷めてもおいしいよ。」
俺は口にチキンのグリルを運びながらそう答えた。
「あはは。それもそうだね〜」
隣に座っていた同僚もそれに同意して笑った。
「ふうん。ま、イイッすけどね。」
ふん、と鼻で笑うとソイツはトレイを乱暴に片付けて食堂を出て行った。
食事が済むと俺は再び部屋に戻り、今度は本を読み始めた。
大分前に世間で話題になった本で、なかなか面白いと一つ下の後輩から薦められたものだ。
食堂からの帰り際、再び休憩室から持ってきたコーヒーを飲みながらページをめくる。
ありきたりな展開だが、暇をつぶすにはちょうどいい内容だった。
部屋には時計の秒針が進む音しか聞こえない。
静かな夜だ。
しかし静寂は耳障りな音で破られた。
ガタン、という何かが倒れるような大きな音。
この階の部屋は俺とあの子に振り分けられていた。
そして、もう一人―
「何してるんだ?」
そういいながら俺はドアを開け、廊下の方へと頭を出した。
案の定、そこにはアイツがいた。
「ああ、先輩。コレ邪魔だったんで。」
そういうとソイツは笑いながら倒れて転がっている灰皿を足蹴にした。
「まったく…明日掃除してくれる人が大変だろう?」
俺はとりあえずソイツを諭した。
正直あまり興味がないが、一応『先輩』として注意をしないわけにはいかない。
「しーゆーやつらはそれで飯食ってるんだから別に構わないっしょ。」
ソイツは悪びれる様子も見せずにそういった。
「それでも少しは気を使わないと。」
苦笑いする振りをしながら宥める俺を見てソイツは目を細めた。
「こんなことは注意するのに、何であの時は何にも言ってこなかったんですか?先輩。」
ソイツは再び視線を灰皿に落とし、足で前後に転がした。
中から汚い水が零れ出し、廊下のじゅうたんを汚した。
しばらくすると灰皿を弄ぶのに飽きたのか、それを壁側に蹴ると、笑いながらソイツはこちらに向かってきた。
「そーだ、先輩。昼間チョコもらったんすけど、俺甘いの苦手だから。先輩持ってってくださいよ。」
何の意図があるかはわからない。
だがとりあえずは俺は笑顔を作ってこういった。
「ああ、構わないよ。」
ソイツの部屋に入ると意外と片付いていて少しだけ驚いた。
「どこやったかな…冷蔵庫じゃなかったはず…」
ぼやきながらソイツはカバンや戸棚を漁っていた。
俺は近くにあったベッドに腰をかけた。
周りをぐるりと見回す。
はじめは気がつかなかったが、片付いていると思った部屋にはきちんとと掃除してあるというよりは、あまり生活の匂いがしないという風な雰囲気が漂っていた。
すると急にアイツの声が俺に向けられた。
「そこですよ。」
一瞬、その言葉の意味は解からなかった。
それを察したのか、ソイツは言葉を続けた。
「あいつが俺にヤられてたの。」
人を馬鹿にしたような笑いを含んだ声。
どうでもいい声。
「かわいそーだったよなぁ、あいつ。あんなに泣いて嫌がって。でもアンタ、知ってて何にもしてこなかったよな?」
相変わらずあるかどうか解からないチョコを探しながらソイツは言った。
「アレからも俺があいつのこと何度もヤってるの知ってただろ?でもアンタは助けに来ないし。」
意味のない言葉を続けるソイツの背中を俺はじっと見た。
何を言い出すのだろう。
コイツは。
「あいつも最初の頃は結構抵抗してたけど。最近はそうでもないんだぜ。あいつ。」
何かを見つけたのか、ごそごそとソイツは引き出しの中から何かを取りだした。
ぽん、と投げられたそれは安っぽい質感のバイブレーターだった。
「それ、最近あいつに試してやったんだよ。そしたらめっちゃ悦がってさ。クソ笑えたよ。男のクセに突っ込まれて喜んでるし。」
下品な笑い声を上げて俺のほうを見る。
相変わらずその顔には独特の笑みを浮かべているのがわかった。
俺は相変わらず静かにその顔を眺めていた。
「でもあいつもばかだよなぁ。あいつ、最初に俺にやられてる時お前の名前呼んだんだぜ?聞こえてただろ?マジ笑うよな。あいつはお前のこと『いいやつ』だって思ってたみたいだけど、実際のトコお前は俺にヤられてるの見て自分でヤってるような屑野郎なのにな。」
そういってけらけら笑うそいつを見て、少しだけこめかみが痛んだ。
「お前も随分な変態だよなぁ。あいつがあんなに嫌がってるのにそれでも何にも知らない振りしてさぁ。
本当はあいつに突っ込んでみたいんだろ?でも残念だな。あいつ、最近じゃ俺無しじゃ夜とかヤバイみたいでさぁ。
俺にまたがって、自分で腰振ってイくようになってきたんだぜ?『先輩』?」
次の瞬間、俺は無意識にソイツを壁にたたきつけていた。
「忠告しておくけれど、あまり目上の者をからかったりしない方が身のためだよ。」
俺は特に感情をあらわにすることなくソイツに言った。
「それに勘違いしない方が良い。あの子はお前になんかなびいたりはしないよ。
あの子は俺だけを愛してる。あの子は純粋だから、まだそれにはっきりと気づいてないかもしれないけどね。
これは確かだ。
今お前があの子の身体を犯すことができるのは俺が見逃してやってるからに過ぎないんだよ。」
視界の隅にさっきアイツが投げたバイブレーターがあった。
俺はそれを取り上げるとソイツのボトムを引き摺り下ろして何の準備もせずにそれをアナルに突っ込んだ。
「あ゙あ゙ぁ…!」
ソイツはみっともない声を上げて俺の腕を掴んだ。
特に出血などはしていないようだったが、どうやら相当痛いらしい。
だがそれに構わず俺はバイブレーターを何度も出し入れする。
それにあわせてソイツは耳障りな声を出す。
「ひぐっ…クソっ…こ…の…変態やろ…あぁあ!!!」
「もう少し気の利いた声は出ないのか?本当に使えないやつだな。」
気に障る声を聞きながら、ソイツのペニスを握り、上下に刺激した。
「はっ…!」
急にソイツの声に甘ったるさが混じった。
その声はペニスをさするたびにそいつの口から漏れる。
だが俺はそんなことは気にせずに機械的にその行為を続けた。
先走ったものが俺の手を汚していく。
「くっ…あふっ…ひ…」
次第にソイツの腰が揺れていくのがわかった。
どうやら前と後ろを攻められて感じてきているらしい。
俺はソイツの耳元に口を寄せて囁いた。
「どうだ?感じてるだろ?お前も俺も、お互い特別な感情なんて持ってないのに身体だけは反応するんだよ。
だからあの子の身体がお前に犯されて反応したっておかしいことはないんだ。
感情なんて関係ないんだよ。」
するとソイツは小さく笑った。
「ははっ、お前…マジでありえねえっ…笑え…る…うあぁ!!」
思い切り強くバイブレーターを突き上げ、スイッチを入れると馬鹿みたいな声を上げて腰を引こうとした。
だが俺はそいつの体を壁に強く押し付けて更に激しくアナルにバイブを挿入し、それを引きずり出すのを繰り返した。
そいつのペニスはかなり硬度を増していて、今にも射精しそうだった。
俺はそれを許さずに、無理にペニスを手で戒めた。
「離…せっ…このホモ野郎…!!」
どうやらイく直前だったらしい。
切羽詰った声でそう俺に訴えてきた。
俺にとってはどうでもいい訴えでしかない。
「お前があの子に触れてもいいのは今のうちだけだよ。あの子は頑固だから。ボロボロになって、
それでも一人で頑張ろうとする。可哀想だろう?でもだからこそあの子は素晴らしいんだよ。
だけど俺が支えてあげないと壊れてしまう。あの子が傷ついて疲れ果てて、最後に寄りかかれることが出来るのは俺なんだ。
わかるか?あの子が傷つくたびにあの子の中で俺は大きな存在になっていくんだよ。」
だらしない獣じみた声を上げるソレに俺は静かに真実を告げていく。
ソレが俺の言葉を聞いているかどうかなんて問題じゃない。
ここでソレに対してこの真実を宣言するという行為をすること自体が必要なのだ。
しばらくするとククッとソイツは笑った。
「イカれてるよっ…テメーは…ひぐっ…!マジでラリって…る…!こんなこと…あいつが知ったら…」
いい加減反吐の出そうなコイツの相手をするのは飽きてきた。
ペニスから手を離して、乱暴にバイブを引き抜いた。
その瞬間ソイツは声を上げ、射精し、床に崩れ落ちた。
バイブをベッドの上に投げ捨てると、俺は洗面所に行き汚い精液で汚れた手を何度も洗った。
手をきれいに洗ってから部屋を出ようとした時、ソイツは肩で息をしながら俺に向かって呟いた。
「…っ…お前に…いいコト教えてやるよ…あいつ…最近…イく時は何度も俺の名前呼ぶように…
なったんだぜ…ストックホルムとかいうヤツかもな…マジ…ウケる…」
そこまで聞いたとき身体は自然と動いていた。
ソイツの鳩尾を思い切り蹴ると、何事もなかったように俺は部屋に戻っていった。
部屋に戻って本の続きを読んでいるとドアがノックされた。
誰だろうと思いながらドアを開けると、そこにはあの子がいた。
「あ…ごめん、邪魔した?」
その子はそう申し訳なさそうに聞いてきた。
「いや、そんなことないよ。どうかしたの?」
いつもどおりの優しい笑顔で彼を迎え入れる。
だが、その子は相変わらず申し訳なさそうに眼を伏せている。
「うん…その、僕の部屋のエアコン壊れたらしくって…暑くて寝てられないから…
今晩だけ泊めてくれないかな?修理来るの、明日みたいで…」
少しだけ怯えた目で俺を見る。
多分、部屋に泊まることで俺に迷惑をかけないか心配なのだろう。
もちろんそんなことはありえない。
「大丈夫だよ。むしろ歓迎するよ。暇で暇で仕方なかったんだよ。」
そういってその子を部屋に招き入れる。
安心したように微笑むと、その子は俺の部屋に入ってきた。
本当に幸せそうな顔をしている。
やっぱりこの子にとって俺は温かい存在なのだ。
俺がいなければ、この子は存在できなくなりつつある。
そう再確認した。
この上ないよろこびを、俺は一人静かにかみ締めていた。
なんてことのない会話をしているうちに、その子は眠ってしまった。
用事を済ましてきたといっていたから、そのせいで疲れていたんだろう。
幸いその子はベッドに腰掛けていたので、きちんと眠らせるために移動させるのは楽だった。
静かに寝息を立てるその子をじっと見つめる。
するとあることに気がついた。
その子の服は全てのボタンがきっちりはめられていたのだ。
一瞬、夜くつろぐにしては少し不自然に感じたが、その理由はすぐに察しがついた。
起こさないように静かに喉元のボタンを外す。
案の定、そこにはいくつもの赤く内出血したような跡がついていた。
「…可哀想に…またアイツにひどいことをされたんだろう…?」
きっと体中にこんな跡がついているんだろう。
右の手首のボタンを外すと痛々しく変色した縄のような跡が幾筋もついていた。
「大丈夫だよ…大丈夫…俺はいつでもそばにいるから…だから辛くなったらいつでもおいで。
俺だけがおまえの拠りどころになれるんだ。おれだけが、おまえのかえるばしょなんだよ…」
首筋の忌々しい赤い跡にそっと口付けながら、優しく髪を撫でる。
ぴくぴくと小鼻が動く。
熟睡しているときのこの子のクセだ。
いとしさから笑みがこぼれた。
そして、俺は再びコーヒーを飲みながら、本を読み始めた。
303 :
Tvinna :2006/06/27(火) 07:06:22 ID:RtgaZdgP
何故か改行が上手くいかず、見苦しい部分があることをお詫びします。
もしかしたらもう一つくらい話を書くかもしれません。
お目汚し、失礼しました。
304 :
風と木の名無しさん:2006/06/27(火) 09:47:54 ID:Ai5tTNGy
>どうせここに
代理戦争タン(*´Д`*)ハァハァ
そろそろウスライタンにハダレタンをどうにかして欲しいwktk
厨設定、いいじゃないですか。
腹黒イイヨ腹黒。
これはこないだの続きだよね!?
良いよ良いよー(・∀・)モエッ!
腹黒先輩も純粋あの子も大好きだ!
ところでタイトルはなんて読むん?
思わず「チビんな」と読んだ事は秘密だ。
彼が想いの内を明かしてくれたあの日から、もう間もなく半年が過ぎようとしている。
二ヶ月ほど前から僕は彼の家へ越し、現在は同棲生活に落ち着いている。
僕が彼の想いを受け入れたあの日から、彼は一日と置かず僕に限りない愛情を注ぎ、
かいがいしく僕の世話を焼き、狂おしく僕を求めた。
常時ぶつけられる激しく熱い彼の愛情は時に胸焼けと疲労を誘うが、
べつだん今の生活に対する不満はない。
多少の我儘も彼は許してくれる。
もともと誠実で善良な人間である彼だもの、長年の想い人である僕に対する態度は
愛情というよりも、むしろ主人に対する服従に近いものがある。
僕への想いを17年もの間募らせていた彼のことだから、ある程度は仕方がないのかもしれない。
切なそうな顔をして僕を求める彼を見上げながら、僕は無邪気そうな笑みを口元につくりあげた。
何故きみは、こうして身も心も一緒になった今でも、そんなに不安そうな顔をみせるのだろう。
僕は彼の熱を持った頬にそっと触れ、優しい手つきで指を動かした。
「――――藤堂、……藤堂っ」
狂おしげに僕の名字を口走るきみ。
彼が僕を名前で呼ぶ声を、ついぞ聞いたことがない。――――おそらく、これからもないだろう。
僕の中の彼が緩慢な突き上げを始めた。
強い刺激に思わず漏れた僕の呻きを飲み込むかのように、彼が口付けを求める。
皮膚だけの触れ合いで離れていこうとした彼の頭を抱え込み、僕は内側まで求めた。
粘着質な音が二箇所から同時に響く。唇から。繋がった場所から。
彼の身体はどこも熱い。唇も、舌も、咥内の粘膜も、触れ合う肌も、僕を貫く彼自身も。
口付けの間触れ合っていた彼の胸から、筋肉や皮膚を突き破らんと鼓舞する心臓の震えが伝わった。
僕をまっすぐに見つめる彼の瞳は熱情に潤み、欲望に燃えている。
僕はもう一度口付けを求め、彼の濡れた黒髪をつかんで引き寄せた。
僕と違ってしっかりした逞しい彼の身体は、僕への愛情ではちきれんばかりに熱を持っている。
「藤堂、愛してる。本当に、本当に好きだ。本当に――――」
「高柳、中に出せ」
「……え、」
「ゴム外して、僕の中に出せ」
戸惑う彼にしびれを切らし、僕は彼のそれから強引に濡れたゴムを抜き取った。
しばらくの沈黙の後、ゆっくりと再び侵入を始めた彼自身の熱を味わいながら、僕は腰を振った。
やがて僕の中に注ぎ込まれたものの熱さを感じたとき、僕は一つの疑問の解決を見た。
彼が特別に体温が高いわけではない。僕の体温が低いのだ。
達する瞬間すらどこか不安げな表情を浮かべる彼に、僕はもう一度口付けを求めた。
セックスの後、僕らはそろってシャワーを浴びながら一言も言葉を交わさなかった。
二度、三度、彼から口付けや抱擁をせがまれたが、それ以降は何もないまま
黙ってベッドに入った。
背を向けて寝入る僕を後ろから抱きしめる彼の腕は、『おそるおそる』と表現するよりほかに形容しがたい。
僕は失笑を禁じえなかった。
まるでお化けに怯える子供だ。何に怯えているというのか。
これが僕たちの夜だ。
熱と怯えと嘲笑に満ちた、熱く素晴らしい夜。
僕は彼の腕に抱かれて眠った。
少し話を前に戻そう。
そもそもの出会いは、17年前の冬まで遡る。
当時11歳だった高柳と、当時8歳だった僕。
他にもっと年の近い子供や同い年の子供だっていたのだが、僕は何故か出会って早々彼に懐いた。
彼は彼で、初めは弟分として可愛がっていた僕に対していつの頃からか
淡い恋心を抱くようになったそうで、
温度差はあるにせよ僕たちは当時からお互いに相思相愛だった。
とはいえ、僕たちの関係は途中で終わりを告げる。
彼の方が一足早く、中学に入学する節目に施設を出て行った。
当時泣きじゃくって別れを惜しむ僕に、彼は今でもよく見せる不安そうな表情で
「母方の伯母さんの旦那さんの従兄弟夫婦の家に引き取られることになった」と告げた。
当時は全く意味がわからなかったが、わかるようになった今思い出してみれば、
当時の彼の状況が手に取るようにわかる。
早い話が"他人"ということだ。
親戚一同からたらい回しにされた挙句施設に押し込まれた彼を"他人"同然の夫婦が
何故突然引き取る気になったかといえば、ひとえに彼の賢さゆえだろう。
彼は有名な私立の中学へ入学し、そのまま大学院まで進んだ。
その一方で彼のような傑出した能力のない僕は売れ残り、結局15歳まで施設に居座った。
時折、僕の容姿に目がくらんだ色情狂が男女問わず僕を引き取りたいと訪ねてきたが、
職員がにべもなくつっぱねた。
ともあれ僕は独り立ちをし、有難い奨学金制度に甘えながら高校へ通った。
もちろん彼のような賢さを持ち合わせていない僕だから、どの程度の高校かは推測できるはずだ。
いろいろ試したけれど、学業の片手間に稼ぐには皿洗いやレジに立つよりも
着飾って女の機嫌をとるのが一番だと悟った。
なけなしの金で一張羅を買い、店に飛び込んだ後はそれほど苦労なく金を稼げた。
女の好む容姿は持ち合わせていたし、経験上ご機嫌取りやおべっかづかいは得意だったからだ。
3年間でそれなりの金を稼いだ僕は自分の金で大学へ進んだ。
その4年間はそれまでに貯めた金でじゅうぶん生活できたし、
足りない分は短期で働きながら僕なりに勉学に勤めた。
二度目の出会いは彼が大学5年、僕が大学2年生の頃だ。
自宅に彼から電話が掛かってきた。
電話口での彼の声は、今思えば泣き声交じりだったように思う。
それから頻繁に連絡を取り合うようになり、長期休みのたびに会うようになった。
当時千葉に住んでいた彼、北海道に住んでいた僕では会うのすら容易くはなかったが、
どうやら裕福であったらしい"他人"が彼を甘やかしてくれたおかげで
僕は一銭も使うことなく年に四、五回は会うことができた。
11歳の頃、ガキ大将タイプだった頼れる少年は、22歳の精悍で穏やかな青年になっていた。
笑うと頬にえくぼが浮かぶ、幼い笑顔はそのままだ。
懐かしくはあったが、僕は際立てて特別な感情は抱かなかった。
むしろ彼との再会より、彼の金で乗る飛行機の方が魅力的だった。
恥ずかしながら、僕は19歳にして初めて、飛行機というものに乗ったのだ。
聞くところによると、彼は施設を出た後もずっと僕を想っていたそうだ。
忘れるどころか、時を経るごとに僕への想いが増していったのだという。
僕が思うに、彼は思い出を研磨したのだ。
時を経るごとに彼の思い出の中の僕は都合のいいように美化され、
彼はそれに対して恋心を募らせたのだろう。
つまるところ、僕自身ではなく、思い出の中の僕に恋していたのだろうと思う。
ともあれ僕は大学卒業後、千葉の会社へ就職した。
同じ県内に住んでいることで、僕たちの逢瀬はますます頻繁になった。
そんな生活が三年ほど続いただろうか。僕の誕生日の日、彼は僕に想いを告げた。
実に17年間に及ぶ片思いだ。
僕は「ああ、そうか」と思いながら彼の想いを受け入れ、今に至る。
今の生活に不満はない。
僕が稼ぐ金、彼の"他人"が送ってくる金、彼が研究の片手間に短期で働いて稼ぐ金、
じゅうぶん生活するのに困らない。多少の贅沢をしてもなお余りあるくらいだ。
彼は僕に尽くしているし、僕も彼にそれなりの幸せを提供している。
素敵な生活のはずだ。おそらく、素敵な生活だろう。
けれどひとつ不平を言わせてもらうとすれば、彼のあの不安そうな顔つきはやめてほしい。
崖っぷちに片手でぶら下がって、そばに立つ僕に助けを求めるような、そんな
すがりつくような目で僕を見る。
彼がどんな顔をしていようと勝手だが、セックスの時にそれはやめてほしい。
それが唯一にして最大の不満だ。
-------------------------------------
今回はここまで
今回ヌルーイ濡れ場しかなくて申し訳ない
312 :
風と木の名無しさん:2006/06/27(火) 22:24:35 ID:cpqL4ss7
リ、リアルタイム…ッ!!
乙です(*´Д`*)
一体どんなキチークに繋がって…!?
続きwktkして待ってる!
315 :
鳥かご:2006/06/27(火) 23:33:19 ID:S+YpQsqs
投下します。微妙なスカあり。
苦手な方はスルーしてください。
316 :
鳥かご37:2006/06/27(火) 23:35:45 ID:S+YpQsqs
真っ暗な牢の中でハーフィズはうずくまっていた。牢に入れられて六日目の夜。
食事も水も一切与えられず、汚物はたれ流しだった。すでに頭が朦朧としている。
あまりにも喉がカラカラに乾いて、出したばかりの尿をぴちゃぴちゃと舐めてしまった。
頭の中で割れるような音がする。嵐でも来ているのか。それとも幻聴なのか。
ただわかることは、自分は皇帝の暗殺に失敗して、全ての状況が絶望的だということだけだ。
鎖で繋がれた右手と左足がとてつもなく重かった。
たくさんの幻想を見た。良い夢と悪夢を行ったり来たりした。草原で遊んでいたら背後から獰猛な熊に
襲われて尻からむしゃむしゃ食べられた。そうかと思ったら湖のほとりに座っていて、水を飲んだら
なぜだかしょっぱかった。そこでハイエナに囲まれて肉も骨も食いちぎられ……。
処刑前夜だった。初めて重い扉が開いた。新月刀を携えた男が立っている。処刑人なのか。
しかし刑の執行は夜が明けてからのはずだ。皇帝が時を早めたのだろうか?だがもう絶望しかない
ハーフィズにはどうでもいいことだった。一番残酷な処刑法とはどんなものだろうか。
次第に闇に慣れて男の顔が判別できるようになる。その顔を認めた途端ハーフィズの眼は大きく見開かれた。
「ムスタファ……!」
これは幻影なのか?まだ自分は夢の中にいるのか。
ムスタファに殺される、これが一番残酷な処刑法だというのか。もうムスタファは
祖国を滅ぼしたのだろうか…………。
だが狂った脳はすでに思考を手放したようだった。ただ最後にムスタファに会えた。
それだけで十分だった。
ムスタファはひどく真剣なまなざしでハーフィズをしばらく見つめてから新月刀を静かに置いた。
そしておもむろに上着の留め金を外し、服を脱ぎ始めた。脱ぎながらハーフィズに覆いかぶさる。
「ムスタファ?」
317 :
鳥かご38:2006/06/27(火) 23:37:56 ID:S+YpQsqs
ハーフィズは戸惑いを隠せなかった。ムスタファの指が静かにハーフィズの肌をたどっていく。
指の動きでムスタファが何をする気なのかわかった時、ハーフィズは微笑していた。
「僕を抱いてくれるのか?」
その問いには答えず、ムスタファはハーフィズの首筋に口づけた。紅いあざがあとに残る。
こんな衰弱しきった身体でムスタファを受け入れたら、その衝撃で死んでしまうかもしれない。
しかしそれでいいと思った。でもこれでは全然残酷な殺し方になってないじゃないか。
ハーフィズは男の身体に吸いつきすぐに奉仕を始めようとした。しかしムスタファはそれを押し止めた。
「お前は何もしないでいい」
ハーフィズの足を優しく開かせながら耳元でささやく。
「……どうして?」
男が起こす振動で鎖が音を立てる。
「お前は快楽だけを得ればいい」
ムスタファがハーフィズの左胸の突起を口に含んだ。
「ミハイル」
その名で呼ばれてハーフィズは瞠目した。最後だから呼んでくれるのだ。
「ありがとう」
ハーフィズ、いやミハイルは涙を流した。
「それからいやな時はいやと言ってくれ」
男はミハイルの足の間に顔を埋める前に言った。
「何をする気なんだ?」
ムスタファはミハイルの性器をゆっくりと口に含んだ。
「ムスタファ……!」
ミハイルの肉体が驚くほど震えた。永い性奴隷の日々でそんなことをする男は誰もいなかった。
男性器への奉仕は性奴の自分がやることで、誰かにしてもらうなんて考えもしなかった。
今まで口でされるどころか、ほとんど触ってさえもらえなかったのだ。
318 :
鳥かご39:2006/06/27(火) 23:40:24 ID:S+YpQsqs
「そんなことしないでいいから……!」
ミハイルは恥ずかしくなって必死に抵抗した。しかしムスタファはそれを無視してミハイルを
追い立てていく。ムスタファの舌使いは巧みだった。しかし何より情熱的だった。
茂みもうすい、未成熟な性器の先端や窪みに丹念に舌を這わせていく。時に音を立てて吸いあげ
ミハイルを驚かせる。
「汚いから!」
「汚くない」
ムスタファが少し顔を上げてつぶやくように反論する。そしてすぐに口蓋と舌で挟み込む。
「熱い……ッ……は……ぁッ!」
あっけなくミハイルが達する。あまりの気持ち良さにため息がこぼれ落ちた。
今まで自分が奉仕してきた男たちも、こんな風につつみ込まれるような感覚を得ていたのだろうか。
「知らなかった……」
ムスタファは喉を鳴らしてミハイルの放った体液を飲み干した。頬に飛んだ飛沫も指につけてきれいに
舐めとる。
「僕もムスタファのをしゃぶりたい……」
ミハイルは潤んだ青い眼で男にお願いする。しかしムスタファはすげなく断った。
「駄目だ。お前は何もしなくていいと言っただろう」
「何でだよ!以前は僕がいやがっても咥えさせたじゃないか」
思わず反抗するミハイルにムスタファは黙り込んだ。
「…………あんなこと本当はさせたかったわけじゃない」
小さく呻いてからムスタファは手をミハイルの頬に添えて瞳を覗き込んだ。
「とにかくこんな時にケンカしたくない」
男の眼は欲情で潤んでいた。そしてすぐに唇を重ねる。途端に舌を使おうとするミハイルを押し止め、
ムスタファはミハイルの口内を蹂躙する。舌を送りこみ絡めあわせ唾液を飲み込ませる。
319 :
鳥かご40:2006/06/27(火) 23:43:36 ID:S+YpQsqs
もともとミハイルの先生だ。調教していた頃はミハイルにさせるばかりで自ら積極的には
動こうとはせず、見守るように淡白だった。その頃とのあまりの違いにミハイルは驚きを隠せない。
熱い舌がミハイルの口内を余すところなく這いまわる。思いの丈を注ぎ込むかのようなキスだ。
「んっ…んはッぁ……ずるい、ぞっ僕だって最後に、んぅッ…お前のを」
息も絶え絶えにミハイルはムスタファの仕打ちに抗議する。
「……んッ」
激しく口づけながらムスタファはミハイルの秘所に指を飲み込ませていく。
「……香油が、ない。お前もう一度出せ……」
ムスタファは狂気を宿したような熱い眼差しをしながら、空いた手でミハイルの性器を扱きあげる。
「なッ!……ンッ…ふぅッ…」
唇を塞がれたまま二ヶ所を攻められてミハイルはぎゅっと思い切り目を瞑った。
とりあえずここまでです。スレ趣旨と違っていてすみません。
もう少し続きます。失礼しました。
鳥かごタンキター!
鳥かごさん!待ってたよー!
鳥かごタンハアハア(*´д`*)
相変わらず辛抱たまらんお人だ……
もう鬼畜じゃなくて王子幸せになってもいいよ…と思ってしまうのは私だけかしら…
鳥かごタン待ってましたーーー!!
夢にまで見たムスタファーとのエチーだー!
続き楽しみにしてます。
これからどうなるwktk゚+.(・∀・)゚+.゚
鳥かごタンキター!待ってましたハァハァ!
続きも楽しみに待ってます!
326 :
風と木の名無しさん:2006/06/28(水) 23:25:03 ID:9buRk1/B
(´・ω・`)
これだけは言わせてくれ
ムスタファすげえ! 洗わないでもやれるなんて
>>327 愛だよ、愛。
…ともっともらしい事を言ってみる。
したらば池
330 :
風と木の名無しさん:2006/06/29(木) 07:37:09 ID:eKYXymZx
お前がな
ミハイルすげえ! 六日飲まず食わずでもやれるなんて
(通常三日が限界だ)
……飲んでたじゃん。
極限状態の遭難者はよくやるらしい。
突然のキス。揺れる心。
━俺の気持ちは・・・
冗談で言った一言から始まった、
この冬一番のラブストーリー!
友達に「キスしよーぜ」って言ったら
今、新たな物語が始まる・・・
VIPホモ高校生まとめ
tomokiss.web.fc2.com/
334 :
風と木の名無しさん:2006/06/29(木) 17:20:04 ID:jHi21CuV
良スレ
帰れ。
336 :
風と木の名無しさん:2006/06/30(金) 03:34:18 ID:i56B33HJ
(´・ω・`)
337 :
Ferita :2006/07/02(日) 13:14:17 ID:ov6tpPra
前回は失礼しました。
BastisとTvinnaの続きです。
これで最後ですが、 やっぱり厨設定なので嫌いな方はスルーしてください。
最近面白いおもちゃを見つけた。
ここのところ俺の仕事がらみで色々周りがメンドイことをグダグダ言うようになったから
結構イライラしていた。
そんなとき偶然見つけたのがそいつだった。
特別なんてことはないけど、暇なときに遊ぶには持って来いのヤツだ。
そいつは一応年上で、先にこの世界に入ってたしそこそこの地位も持ってる。
だから、俺みたいな『後輩』なんて適当にどうとでもあしらえるはずだった。
でもそいつは馬鹿だった。
結構簡単に俺の言いなりになった。
だけどすぐに簡単に手に入ったのは表の部分だけだってことがわかった。
あいつに部屋で待っているように言った時間より少し遅れて俺は部屋を出た。
飯を食った後急に眠くなったから暫らく寝てたせいだ。
でもそんなの関係ないし、結局10分や20分遅れたところで何が変わるってわけじゃない。
まぁ、昔の女の中にはかなりそういうことにうるさいヤツはいたけど、あいつの場合は時間に関して
ギャーギャー言うようなことはしない。
気にはしてるかもしれないけどどうせ俺には文句言ってくるわけでもないし、そんなの俺には関係ないだろう。
あいつはなんだかいつも怯えてるみたいだった。
大体俺とは目を合わせないし、いつでも下を俯いてるって印象がある。
基本的にあんまり話が上手いわけじゃなさそうだし、自分から何かをするって感じでもない。
まあ、それは俺と話すときだけで、他のヤツとは結構普通に話していたっぽい。
そう考えると俺にとってはどっちかというとムカつく部類の人間のはずだったけど、実際にはそうでもない。
自分でも意外に思うけど、イラつくというよりは『どうでもいい』感じぐらいにしか思ってなかった。
だから仕事で女とヤれなくて溜まってたってときに、面倒なことにならなくて、簡単に言うこと聞きそうな
調度いいやつはいないかと探した時にそいつに目が留まった。
最初の頃はそれでも嫌がったり抵抗したりはしてたけど何度か殴ったり、縛ったりして無理矢理突っ込んでたら段々大人しく
なっていった。
だけど一番効いたのは俺の脅しだった。
多分、他の人間が聞いたら物凄くアホらしいと思うような低レベルな脅し文句だったけど。
ドアノブを回してドアを開けようとした。
けどドアは開かなかった。
何度かガチャガチャとノブを回したけどやっぱり開かない。
鍵が掛かってるのははっきりしてた。
ウザいと感じた俺はドアを思いっきり蹴った。
廊下に思いっきり音が響く。
「先輩、俺っすよ。早くあけてくださいよ。」
わざと明るい声でそういった。
少しすると鍵が開く音と、ご丁寧にチェーンまで外す音がする。
それからゆっくりドアが内側から開けられる。
俺はノブを掴むと勢いよくドアを開けて部屋の中に入る。
そこにはいつも通りびくびくしたアイツが立っていた。
首根っこを引っつかむと思いっきりそいつを壁に叩きつけた。
「なんだよ。俺今夜来るって言っといただろ?鍵なんかかけてんなよ。」
「…っ!」
そいつはやっぱり下を向いていた。
だけど顔にははっきり不安そうな表情が浮かんでた。
「まぁいいけどな。そうだ。先輩、ちゃんと言っといたことやっときました?」
俺は手を離して部屋にあるベッドに座った。
そいつは相変わらず壁にもたれかかったままで動こうとしない。
「ほら。どーしたんですか?先輩。」
もう一度声をかけてみたが、暫らく反応はなかった。
仕方ないから立ち上がってそいつの方に歩いていく。
下から顔を覗き込んでもう一回同じ質問をする。
でもやっぱり黙ったままだ。
大分間を空けた後、そいつは聞こえるか聞こえないかってくらいの小さい声で呟いた。
「…して…ない…」
何となく予想してた通りの答えが返ってきた。
「何でですか?さっき鍵掛かってたのって俺の言う通りにしててくれたからじゃないんですか?」
そう言うと俺はそいつの腕を掴んで無理矢理ベッドの上に放り投げた。
勿論俺の方が力は強いから、簡単にそいつはベッドに転がった。
一応態勢を持ち直して俺のほうを向いたとき、そいつは怖がって震えていた。
それからすぐに反対側を向いてシーツをぎゅっと握る。
なんだか俺を見ておかしくなって笑った。
「あはは、そんな生意気な態度しないでくださいよ〜。ムカつくじゃないっすか。俺が頼んだコトしといてくれない
のにそーゆー態度だと俺もキレちゃいますよ〜?」
俺はベッドの上にもう一度乗っかってそいつの前に陣取る。
「ほら。俺、今日疲れてるんすよ。だから早くしてくださいって。やり方知らないわけじゃないでしょーが。」
ベッドの隣にある小さな棚の引き出しを空けて小さなビンを引っ張り出した。
そのビンの中身は当然、ヤるときにアナルに塗るやつだ。
それを投げてやるとそいつはビクっと身体を震わせた。
もう随分こいつで暇つぶしをしてるけど、未だにこいつはセックスやそれに関係するようなことに慣れてない。
場合によってはイライラするけど、基本的に俺はこいつの嫌がる仕草や怖がる態度が気に入ってた。
今日は後ろの方だ。中々楽しい。
俺が睨むとすごく辛そうな顔をした。
「早く足開いて。自分で慣らしてくださいよ。出来ますよね?この前もやったんすから。」
俺の言葉を聴くと急にそいつの顔が赤くなった。
反抗してくるかな?と思ったけど特にそういうことはなかった。
当たり前か。
こいつは俺に弱みを握られてると思ってる。
ともかく俺のほうを向かせて足を無理矢理開かせた。
「下は自分で脱げますよね?まぁ、とりあえず早くしてくださいよ。俺マジ欲求不満なんすよ。それともそのまんま
突っ込んだ方がいいっすか?」
そいつの上着のボタンを片手で外しながらそういうと、そいつは唇を噛みながら下の服を脱ぎ始めた。
それと同時にシーツをかき集めてそこを隠そうとしたけど、すぐにシーツを引っ張ってやめさせた。
脱ぎ終わるとそいつはやっとそのビンに手を伸ばした。
蓋を開けると恐る恐る人差し指を中の液体で濡らした。
そしてゆっくり、そいつは自分のアナルにその濡れた指を入れていった。
「ひぅっ…」
目をぎゅっと瞑りながら指を段々奥に入れる。
途中2、3回止まったりしながらゆっくり指を根元まで埋めていく。
すかっかり指がアナルに飲み込まれると最後に小さく息を吐いた。
暫らくすると今度はそれをゆっくり抜き始める。
入れていくときよかは早いけど、やっぱり恐る恐るって感じがした。
それを何度か繰り返す。
たまに性感帯にでも当たったのか、か細くて甘ったるい声をあげた。
やっぱりこいつはなかなかいいおもちゃだ。
「あ…う…ぅ…」
いつの間にか目に涙が溜まってた。
それを見て俺はもう一本指を増やすように言った。
当然そいつは逆らわない。
言われた通りに今度は中指をアナルに挿入しようとした。
でも今度は濡れてない指を入れようとしたせいで指の先っぽを入れただけで痛そうな顔をした。
「馬鹿ですね〜濡らさないと痛いだけっすよ?まぁ、痛いほうが感じるならそれでも良いっすけどね。」
けらけら俺が笑うとそいつは俺を睨みつけてきた。
そしてその後ゆっくりアナルに埋めてあった指を完全に引き抜く。
それから今度は中指と人差し指を液体で濡らしてもう一回、人差し指を静かに埋めてから後から少しずつ中指を挿入していく。
「んぅ…あ…ひっ…」
段々いい感じの甘い声を出すようになってきた。
結構感じてるみたいだ。
証拠にもうこいつのペニスは勃起しだしてる。
それだけじゃない。
もう透明な先走りもこぼれていた。
俺みたいに最低な男に詰られながら、自分でアナルをヤってても感じるなんて
多分最初に俺にレイプされた時のこいつは思いもしなかっただろうな、と思うと何となく笑えて来た。
「先輩本っ当に上手いっすね。こっちの才能ありますよ。それともやっぱ俺に犯される前に男とヤってたんですか?もしかして―」
その台詞に反応してそいつはきっと俺を睨んだ。
「そん…なこと…な…あぁぅっ!」
珍しくそいつが生意気に文句を言ってきたから、俺は思い切りそいつのペニスを握って先に爪を立てた。
「先輩、いい加減こっちも待ちくたびれてんですよ。優しくしてあげてるからっていつまでも待っててあげるって訳じゃ
ないんですよ。」
そいつの先走ったやつが手を汚していた。
調度いいからそれを助けにしてそいつが2本の指が突っ込まれてるアナルにもう一本、俺の指を入れてやった。
「やあああああぁぁ!!!」
さっきまでの穏やかな快感とは別の、乱暴なものが中に入ってきたせいでそいつは甲高い声を上げた。
急いでそいつは俺の手を引っ込めさせようとして空いている方の手で俺を引き剥がそうとした。
でも体格は俺の方が一回りは大きいし、力だってよっぽど強い。
そいつの抵抗なんて意味なかった。
それから耳元に口を寄せて言ってやった。
「いいのか?無理に抜いたら裂けるだけだぞ。そんなの嫌だろ?俺に突っ込まれた方がよっぽどいいんじゃないか?」
耳たぶを甘噛みして舐めてやるとそいつはまた恥ずかしそうに声を上げる。
「ひ…やめ…て…うぁ…」
抵抗は簡単にやんだ。
何だか詰まらない気もするけど、一応目的は達成した。
「そうやってればいいんだよ。指、抜くなよ。」
そのままぐちゃぐちゃとそいつの中でそこを広げるように指を動かした。
腰を引いてそれから逃げようとしたけど、俺は許さないで指でそいつを犯し続けた。
大分解れてきたとき、そいつは急に痙攣するみたいに震え出しだ。
もうイきそうらしい。
「あぅ…!も…もう…!」
腰を揺らしだして何となく少しだけ俺にしがみつくような体勢になった。
このままイかせてやってもよかったとも思うが、やっぱりそれじゃあ面白くない。
俺は自分の指を引き抜くのと一緒ににそいつの指を引き抜いた。
「な…?!やぁ…!」
透明な糸をひいて俺達の指はそこから抜けた。
アナルがひくひくしてるのがよく解かる。
そいつは足を少しだけ閉じて下を向いた。
シーツを掴んで荒く息をしてる。
アナルを弄ってる時は気づかなかったけど、ボタンを外しただけのYシャツはもう腕に引っかかってるだになっていて
結構そそる格好になっていた。
「辛いだろ。でもお前が言ってた通りにしないから悪いんだろ?ちゃんとしてれば早くイけたんだから。」
そういうとそいつは俺をまた怯えたような、今にも泣きそうな目で見た。
連投支援!
そういえば俺がここに入った時からこいつはこんな目をしてた。
まぁ俺は身体はでかいし、そうでなくてもここのヤツらとはちょっと見かけも違った。
なによりここにいるような、まともに生きてきたヤツらとは根っこが違う。
こいつもそんな『まともなヤツ』だった。
最初の何日かは大体のヤツらが俺に気を使って話しかけてきたりしてきた。
俺は適当にあしらってたが、腹の中じゃ俺を『異質』だって思ってるくせに『努力して』仲良くしてこようとしてくる人間は
ウザい以外の何者でもなかった。
それは俺が初仕事をした後にもっと感じるようになっていた。
俺には力があった。
他のヤツらを圧倒する力があった。
その力を見せてからは最初の頃よりもっと『親しげ』に、『自然』に俺を『仲間』に迎えようとしていた。
でもそれはソイツらの本能が俺を利用しようとしてただけだ。
昔からそうだった。
周りにいた連中も、親だってみんなそうだ。
意識的、そうじゃなうくても無意識に俺の才能だけを求めて、利用するために俺と『いい関係』持とうとする。
反吐が出る。
ここにいるヤツらもそんなのばっかりだ。
俺にはそんなヤツラはいらない。
俺は一人で十分だ。
そんな風にして暫らくたったころ、俺はそいつの存在に気がついた。
いてもいなくても気づかないような存在。
でも、仕事の時は駆けずり回って、周りが見えないところで必死に仕事をこなしていた。
才能とかはないが、努力とか根性とか、そういうくだらないものでカバーする間抜けな馬鹿だったけど、そこそこ使えるやつだった。
そいつはいつも俺を避けていた。
仕事とか、何か特別な時にだけしかよってこない。
他の連中とはそこそこ上手く付き合ってたように見えたし、周りもそいつと仲良くやってるように見えた。
実際、周りのヤツらの認識はそうだった。
でも俺には違って見えた。
そいつと他のヤツラの間には薄くて透明な壁があるように見えた。
何がそんなに怖いのか、何をそんなに気負っているのか。
いつも、どこでも何となく気を張っていて、悪びれた様子でいる。
多分いろんなことを一人で背負い込んで自滅するタイプだ。
周りには頼らない。
全部自分だけで抱え込む。
だから、暇つぶしに犯すのに調度よかった。
そう思った。
近くにおいてあった救急箱から包帯を取り出して適当な長さに切った。
その間にあいつはボタンこそ外したままだけど、手首までずれたYシャツを着なおして肘の辺りを掴んで震えていた。
ベッドの端で馬鹿みたいに震えているそいつを調度いい位置に引っ張り出して、その前に座った。
それかやゆっくり包帯をそいつの目を覆うように巻いていく。
「なんで…やめろ…」
かすかな声でそういってそいつは俺の手に触った。
だけどその手は俺の手をどうしようってわけでもなくだた触っただけだったから気にせず包帯を巻き続けた。
上手い具合に目隠しが出来ると俺はそいつの耳元で笑いながら囁やく。
「こうすれば興奮しやすいだろ?アイツにヤられてるって思えて―」
「違う!なんであの人のこと…!あの人は関係ないんだ!!」
急に声を荒げて必死に言い訳する姿はおかしかった。
「いいのか?そんな態度で。周りやお前の大切なアイツにこのことバレても。」
別に写真やビデオをとっておいた訳でもない。
俺とこいつが別々のことを言ったら周りのやつは絶対にこいつの言う方を信じるに決まってる。
だからこんな脅しは聞くはずないと俺も思ってた。
でも、馬鹿なこいつは簡単にその脅しに屈した。
結局そいつは抵抗や口答えをやめた。
俺はそいつの手首を思いっきり掴んで押し倒した。
それからわざと膝をそいつの腿にのせて体重をかけた。
結構それが効いたのか、俺の下でそいつは悲鳴を上げていた。
それから俺は少し足をずらしてから、下を脱いでペニスをさっき慣らしたアナルに入れた。
「ああぁぁぁ!!!!」
そいつは背中を弓なりに反らして叫んだ。
無理矢理ベッドに押さえつけて、俺は乱暴にペニスを出し入れしだす。
そのたびにそいつは大きな声を上げて逃げようとした。
「あははは!いいっすよ、先輩。めっちゃそそりますよ。声。外にいるヤツが聞いたらマジでヤバいんじゃないですか?」
俺がそう笑いながら言ってやると急にアナルの締め付けがキツくなった。
と思ったら顔をそらして自分の肩だかシーツだかに口を押さえつけようとしだした。
どうもそうやって口をふさいで声を抑えようとしているらしい。
でもそんなのは無駄で、やっぱり声は部屋中に響いた。
別に外に聞こえても俺もこいつも困らない。
この階の部屋は俺とこいつ、それともう一人の『先輩』に割り当てられていた。
その『先輩』、いやソイツに最初に会った時は『まともなヤツ』の一人だと思った。
周りからは信頼されていて、理想的なリーダーだといっていた。
兄や父親みたいだとも言っていた。
上の連中もソイツの人格や実力に一目置いていて、何かといえばソイツを重んじた。
でも本当のソイツは違うって解かるのにはそう時間は掛からなかった。
狂ってる。
それが結論だった。
いつもは典型的な『紳士』だ。
だけどその化けの皮はほんの一瞬だけ剥がれる。
今俺の下で喘いでるやつに絡んだときだけ本性が出る。
死ぬほど穏やかで、吐き気がするくらい優しくて、腐りきった『聖人』の本性だ。
ソイツはこいつの全部を手に入れようとしていた。
そのためには何でも汚く利用していた。
ある時俺はソイツをからかってやった。
そのときもソイツは俺をゴミみたいに扱いながらこういった。
「今お前があの子の身体を犯すことができるのは俺が見逃してやってるからに過ぎないんだよ。」
なんでもそうやってこいつがソイツにどんどん依存していくように仕向けてる、みたいなことも言っていた
そんなヤツがこいつの声を聞いて何か気にしたり、まして助けになんて来るだろうか。
答えは解かりきってる。
何度かそいつの中で俺はイった。
そいつに目隠しとしてしておいた包帯にはそいつの涙で染みが出来ていた。
「もお…やめて…」
そう女々しい声でそいつは懇願してきた。
俺は笑って軽く頬を叩いて今度はそいつに上に跨るように言った。
もう抵抗する気もうせてたせいか、そいつは鼻をすすると大人しく俺の上にのってきた。
そのまま俺のペニスを握らせて、自分でアナルに挿入させる。
「う…ん…」
声こそ出したが、何度も突っ込んだせいでスムーズに入っていった。
最初は動こうとしなかったけど、俺が命令すると少しずつ腰を振り出した。
俺が中で何度も射精したせいで、それがグチャグチャという音を立ててそいつが簡単に動けるようにしていた。
動きは段々機械的な感じから本能的な感じに変わっていった。
「ひぁ…あ…やだ…こんなの…」
口でこそ嫌だといっても、実際そいつは息を荒くして喘ぎながら自分が感じるとことに俺のペニスを擦り付けている。
「いいですよ、可愛いですよ。先輩。そうやって最初からやってればいいのに。」
俺がそういってもそいつは何も反応しなかった。
文字通り本能で動く以外何にも出来なかったのかもしれない。
暫らくするとそいつはがくがくと震えだした。
もうすぐイくってときの前触れだ。
俺はそいつの腰に手を添えながら、腰を使ってやってイくのを助けてやった。
「はぅっ…!ひ…や…あぁ…!た…たすけ…ああぁ!!」
俺の腹の上で、そいつは快感を求めて動き続けた。
多分本心では本当に嫌がってるんだろう。
でも体の方はそれに逆らって俺を欲しがっていた。
泣きながらそいつは腰を振り続けた。
何度も何度も悲鳴や嬌声をあげながら気絶するまで俺に犯され続けた。
それから、最後にこう小さく叫んだ。
「なんで…こんなに…ひどい…やだ…やだよ…――」
最後の単語ははっきり聞き取れなかった。
でも何を言ったかはわかった。
こいつを見捨てて、それからこいつ全部支配しようとしているアイツの名前だった。
次の日、俺は上の人間からちょっと説教を喰らった。
面倒くさいオヤジの説教なんてアホらしくて途中で居眠りをしたら、説教は更に延長された。
最終的に2時間半も口うるさくグダグダ言われてたら飯の時間が過ぎていた。
とりあえず何か食えるものが欲しくて下の食堂に行くことにした。
その途中、休憩室のとこを通りかかると6人でカードゲームで遊んでいた。
どうも最近仲間内で流行っているブリッジをやっているらしい。
4人でやるゲームだから当然2人は余っている。
よく見るとその1人はあいつで、その隣には案の定ヤツがいた。
2人は時々何かをしゃべりながら、他の連中がゲームをしているのを笑いながら眺めている。
そのうち1人の古株がこっちに気がついて声をかけてきた。
「お疲れ。説教喰らったって?」
俺は口の端を歪ませて答えた。
「ええ。やっぱ歳は食いたくないっすよ。オヤジは説教くさくて嫌っすよね〜」
「わるかったな。オヤジで。」
その場にいたヤツが全員笑った。
ただし、そいつ以外だったけど。
「あ、そうだ。俺ちょっと先輩に用があるんですよ。説教ついでに伝言頼まれて。いいっすか?」
勿論嘘だ。
でも古株はあっさりそれを信じた。
アイツも何も言わなかった。
俺は顔を歪めているそいつを人目のつかない廊下の隅に引っ張っていった。
「…伝言って?」
そいつは相変わらず目を合わせないよう下を俯いたままでそう聞いてきた。
「ああ、アレッすか。嘘ですよ。」
そういって俺はそいつを壁際に追い込んだ。
壁に手をつけばそいつは逃げられない体勢になった。
一瞬、そいつは目を見開いて俺の胸に手を当てて押し返そうとした。
「大丈夫ですって。今日は酷いことしませんから。」
俺がそういうのを聞くと、そいつは少しためらった後に手を下ろした。
「…昨日はちゃんと言うことは聞いただろ。」
静かにそういうそいつを眺めながら俺は言った。
「まあ、一応そうっすね。一応ですけど。」
それから静かに顔を近づけて囁いた。
「先輩、アイツから俺に乗り換えたらどうです?」
そして、もっと静かに、穏やかに囁く。
「その方がきっと、ずっと傷は浅くてすむ…」
何で俺がそんなことを言ってるのか、俺にもわからなかった。
それはそいつも一緒で、その言葉に反応して顔を上げて俺の目を見た。
次の瞬間、もっと驚くことが起きた。
体が勝手に動いて、それはそいつにキスをしていた。
しかも、反吐が出るくらい甘ったるいキスだった。
そいつも驚いて最初は抵抗しようとしたのに、少しすると石みたいに固まった。
「こういう風に、優しくするのだって出来るんですよ?先輩。」
俺は自分がどうにかなってるんじゃないかと思った。
説教の途中で居眠りをしたせいで、まだ頭が寝たまんまになってるんじゃないかとも思った。
そいつはやっぱり目を見開いたまま固まっていて、何かの拍子にはっとなると俺の手を振りほどいて
急いでアイツのいる休憩室に走っていった。
俺はそれを見送った後、暫らく自分が狂ったんじゃないかと色々考えたりした。
当然結論なんて出るはずもない。
何にもわからないまま、とりあえず空腹にせかされて最初の目的どおり俺は食堂に向かった。
353 :
Ferita :2006/07/02(日) 13:30:04 ID:ov6tpPra
以上です。
お目汚し失礼しました。
乙華麗です
三角関係美味しく頂かさせてもらいました(*´∀`*)
乙でした。
このスッキリとしない悶々とした後味もまた鬼畜。
356 :
死にたい男:2006/07/03(月) 02:18:42 ID:JQABSOeL
投下します。
流血表現残酷描写含むので、そう言うのが苦手な方、スルーお願いします。
357 :
死にたい男1:2006/07/03(月) 02:19:24 ID:JQABSOeL
「――ねえ、そんなところで寝てるとアンタ、死ぬよ」
不意に頭上から降ってきた声に、男は顔を上げた。
その視線の先には帽子を目深に被った少年が一人、男の顔を興味深そうに
覗き込んでいる。
確かに少年の言葉ももっともと言えよう。
なんせここは道路のど真ん中。こんなところで寝ていては、その内車に撥
ねられて死んでしまうかも知れないのだから。
男は掠れた声で、放って置いてくれと言った。
このままここで、死んでしまったとしても構わないと。
すると少年は、ふうんと一つ頷いて見せた。
「……ねえ、アンタもしかして、死にたいの?」
問い掛けに、男は黙って頷いた。すると、少年の目が一瞬輝く。
「それならさ……オレが、殺してやろうか?」
男は少しだけ考えて、頼むと言った。
すると少年は、それはそれは嬉しそうに頷いて見せた。
「よし、決まり!じゃあ来なよ、アンタ……オレがきっちり、殺してやる」
言うなり少年は、男の身体を担ぎ上げる。
自分より大柄な男を軽々と持ち上げる少年に、男は驚いたが結局はなすが
まま、その少年に運ばれていった。
358 :
死にたい男2:2006/07/03(月) 02:20:20 ID:JQABSOeL
少年が連れてきたのは、古い廃ビルの一室だった。
そこに置かれていた簡素なパイプベッドに男の身体を拘束すると、少年は
ニヤリと笑いながら男の身体を見下ろした。
「……ねえ、どうやって死にたい?首を絞めて殺してやろうか?
それとも……心臓を刺して殺してやろうか?」
男は答えなかった。答えることすらも億劫だと感じていたから。
ただ自分の手を縛る結び目を、ぼんやりと眺めていた。
これで、解放される……これで……。
そう思いながら目を閉じた男を少年はどう見たのか、一つ不満げに鼻を鳴
らした。
「何アンタ、答えないんだ。ふうん……」
言うなり少年は、男の腹の上に勢い良く飛び乗った。
予期せぬ行動に、男は目を見開いて苦痛の声を上げた。
そんな男の顎に手を添えて、少年は口元だけで笑みを浮かべた。
「……どう死にたいかなんて、まあ大した問題じゃないよね。どうせアンタ、
もう死ぬんだし」
けどさあ。
言って、少年は口元の笑みを深くした。
「ただじゃ殺してなんかあげないよ。思いっきり苦痛を味あわせて殺してあ
げる。とびっきりの痛みと、屈辱をあげるよ……」
言うなり少年の手に魔法のようにナイフが現れた。
それを一閃し、男の服と、肌を切り裂く。
「…………ッ!」
驚愕に目を見開く男に少年は薄く笑うと、男が着ていたものをズタズタに
切り裂いた。
その際に皮膚が切れ、流血がパイプベッドを赤く染める。
飛び散った血は、少年の身体を赤くまだらに染めた。
男は痛みに声なき悲鳴を上げながら、何度も首を振る。
苦痛から逃れようと、何度も身を捩った。しかし、少年はそれを押さえ込
んでしまった。
「……楽に死ねるなんて思わない方が良いよ……」
耳元での囁きにぞっとする間もなく、男は両足を大きく開かされた。
359 :
死にたい男3:2006/07/03(月) 02:21:36 ID:JQABSOeL
まるで折り畳むかのような体勢で、ベッドの上に押さえつけられる。
「死にたい?ねえ、死にたい?生きてなんかいたくないって、思わせてあげ
るよ。この世で最後に、全身で苦痛を感じながら死ぬと良い。痛みと屈辱の
真ん中で、生まれてきたことを、後悔すればいいんだ」
そんな高笑いと共に、後孔に激痛が訪れた。
身体を二つに引き裂かれるかのような苦痛に、男は不自由な体を突っ張ら
せて逃れようとする。
「無理だよ。絶対に無理。ほら、見てみな」
少年の言葉に、男は恐る恐る自分の股間の辺りに目をやった。
それで見たのは、少年の血まみれのペニスが自分の後孔に出入りしている
光景。男は信じられない思いで、それを目にした。
「……屈辱でしょ?どう見たって自分より年下に犯されてるんだからさあ。
凄く苦痛でしょ?こんな風にここを、無理矢理に割り開かれて」
「あ……あ……あ……」
男はなんと言って良いのか分からず、ただ呻くだけだった。
何故だ。何故こんな目にあっているんだ、自分は。
ここでこんな死に方をするなんて、そんな……。
「楽に……楽に殺してくれるんじゃないのか?」
二つに身を引き裂かれそうな苦痛の最中そういうと、少年は馬鹿にしたよ
うに鼻を鳴らした。
「……誰が楽に殺してあげるって言ったよ。オレは最初から、そんなこと
言ってないよ」
少年はクスクスと笑いながら、目深に被っていた帽子を取り去った。
「この世のありとあらゆる苦痛を受けて、死ねばいい。お前の罪は、オレが
貰う」
現れたその目は、まるでガラス玉のように無表情だった。
どこまでも透明に、男を映す。その男の、罪までも……。
「う……うわあああああああああああっ!!」
360 :
死にたい男4:2006/07/03(月) 02:22:15 ID:JQABSOeL
その目の向こうに、自分が借金を背負わせて自殺にまで追いやった幾つも
の家族が次々と自分に恨めしそうな目を向けてくる。
「……自殺なんて、許さないよ。死んでからもなお、永久に苦しめばいい」
ぐちゃぐちゃと、自分の身体を掻き回されながら、男はその、意識を閉ざ
した――
……もう二度と、動かなくなった男の身体を見下ろしながら、少年はゆっ
くりと満足そうに頷いた。
「……よし、これで魂は回収っと」
胸元から下げたボトルに光の玉を入れ、少年はその廃ビルの外へ出た。
夜空には皓々と満月がかかり、少年の姿を優しく照らし出している。
「……それにしても、悪い奴以外の魂回収しちゃいけないって条件も結構厳
しいよなあ」
ぼやきながら、満月を見上げる。
「……まあ、少しは反省してたみたいだけど、でも、だからって見逃すわけ
にも行かないし」
諦めの溜息を吐きながら、少年は地面を蹴った。すぐにその身体が、ふわ
りと浮かび上がる。
「……まあしょうがないよな。オレはまだ、修行中なんだし」
そんなことを呟きながら、眼下の廃ビルを一瞬だけ見下ろし天高く舞い上
がる。
「……それじゃあ、次の魂探しに、行きますか!」
そう言って、死に神見習いの少年は、夜空へと消えていったのだった。
361 :
死にたい男:2006/07/03(月) 02:26:03 ID:JQABSOeL
以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
...次はうちに来るんだね。乙!!
しにたいタソ、さらっと、でも面白かった! 好きだ。
364 :
嵐:2006/07/04(火) 01:58:32 ID:mFEVHaUH
初投稿です、萌えなかったらスミマセン・暴力ありです
「がはっ……」
「もう寝る時間か?まだ早いだろ?」
どれだけ殴られ続けられただろう、2人の屈強な男に暴行を受け仰向けに倒れた
「どうした?もうバテてるのかー?」
不適な笑みを浮かべ、俺の頬をブーツで踏みつけ、アスファルトに押し付ける
もう一人は胸を踏みつけ肺を圧迫し呼吸が苦しくなった
「がはぁっ!?…くっ……はっ」
「苦しいか?」
呻く俺を楽しそうに、足に体重をかけ、頬をアスファルトに擦ってきた
短くてスミマセン、続きは後ほど書きます
つ。
>>364 不粋な事を書くようで悪いけど、短すぎて感想書きにくいし
中途半端な長さで切られると
次の投下があるまで他の職人さんが投下しにくくなるから
メモ帳とかに(どんなに短くても3〜5レス程度)まとめてから書いてくれまいか
あと、
>>365も書いてるけど文末に句点打とうや
367 :
364:2006/07/04(火) 06:11:22 ID:mFEVHaUH
申し訳ありません。
勉強不足のようでした、書いた物は見なかった事にしていただきたい
修行をつんでリベンジします
ご迷惑おかけしました。m(__)m
あと顔文字もやめとけ…っていうか半年ROMるといいよ…
苦痛スレの人だね
あっちにアドバイス書いといたよ
苦痛スレの人
もうイラネ
371 :
風と木の名無しさん:2006/07/04(火) 15:06:32 ID:Zuma1RAv
良スレ
帰れ。
373 :
風と木の名無しさん:2006/07/05(水) 14:01:17 ID:ZiLHPGzd
おいすー
イね。
そして次レスからいつものスレに戻る…っと
801神カモン!(`・ω・´)
投下します。
エロも鬼畜も未満ですみません。
378 :
風と木の名無しさん:2006/07/06(木) 00:32:38 ID:Vkh2fVkZ
俊章は本当にかわいい子供だった。
初めて会ったとき、小学2年生の俊章はそのあどけない声で言ったのだ。
「おじさん、僕のお父さんになってくれるの?」
私が俊章の母と結婚を決意したのはこのときだと言っても過言ではない。
幼児期に実の父親から虐待を受けていたにもかかわらず、
俊章は素直な子供に育っており、私にもよく懐いた。
初めから何のためらいもなく「おとうさん」と呼び、同じ皿から料理を食べ、
私の膝に乗ってテレビを見、キャッチボールに興じ、一緒に風呂に入った。
かわいかった。
妻との間に子供ができなかったこともあって、
私は俊章を実の子のように愛おしく思っていた。
俊章の成長をビデオに残し始めたのはいつの頃からだろう。
そうだ、4年生でサッカーのスポーツ少年団に入ってからだ。
練習に付き添いながら汗まみれで走り回る俊章を追っていた私のビデオカメラは、
やがて日常生活へ、更にスポーツで鍛えられていく俊章の肉体へと向いていった。
小学校を卒業する頃には、ビデオ撮影はすっかり私の趣味になり、
俊章を収めたビデオもテレビ台の下に収まりきらないほどになっていた。
かわいい俊章のビデオは私の宝物だった。
しかし、子供はいつまでもかわいい子供のままではいてくれない。
中学生になった俊章は、次第に私から離れていった。
俊章の方から話しかけてくることもめっきり少なくなり、
一緒に風呂にはいることもなくなった。
部活動の様子を撮影することも、風呂上がりの“筋肉撮影会”も断られた。
この寂しさをどう言い表せばいいだろう。
どんどんつれなくなっていく俊章の背中を見ながら悶々として過ごすこと1年あまり、
その事件は起きた。
中2の夏休みのことだ。俊章は新人戦を控え部活に集中していると思っていた。
ところがその俊章は――
俊章がCDショップで万引きをして補導されたと連絡を受けたときの驚きを
いったいどう表現すればいいだろう。
本人は一緒にいた同級生の女から
「万引きして勇気あるとこ見せてくれたらつきあってあげる」
と言われたのだと言う。
事実か言い訳かわからないが、事実だとしても許せなかった。
親の信頼を裏切り、部活の仲間を裏切り、
つい最近知り合ったばかりの小娘の口車になぜそうも簡単に乗ってしまえるのだ。
私は初めて俊章に手をあげた。
初めてぶたれて余程ショックだったのだろう。
俊章は赤く腫れた頬を押さえ、怯えたように私を見つめたまま暫く動けずにいた。
このとき、なぜそんなことを思ったのか。今もってわからない。
しかし、私は父親にぶたれて怯える俊章をビデオに残しておきたいと、
ビデオに撮れないのが悔しいと、無性にそう思ったのだ。
私は直ちに行動に移した。自分でも驚くほどの行動力だった。
「俊章と男同士でよく話し合いたい。二人で旅行に出ようと思う」
私がそう妻に切り出したのは、事件の3日後のことだ。
そしてその2日後の早朝、私と俊章は家を出発した。
車に積んだ荷物の中に、ビデオカメラと宝物のビデオコレクションがあったのは言うまでもない。
友人に借りた海辺の別荘。
カビくさい部屋を開け放って、私たちは海に出掛けた。
海水浴はできないが、磯や波打ち際で遊び、身体を焼いた。
俊章が私の息子になった頃のように。
が、今目の前にいるのは、素直でかわいかった俊章ではない。
くだらない小娘にうつつをぬかす愚かなガキだ。
久しぶりに見る俊章の成長した身体が、なぜか不快に思えるのだった。
私は久しぶりにビデオカメラを構えた。
砂浜に寝そべった俊章の、一段と広くなった肩から背筋、きれいに反ったウェスト、
引き締まった臀部、そして逞しく筋肉の付いた太もも、くびれた足首
……と嘗めるように撮っていく。
「いつの間にかこんなに大きく逞しくなったんだな」
液晶モニターを覗きながら呟くと、
俊章は「やめろよな」とたった一言吐き捨てるように言い放った。カチンときた。
惜しみなく注いだ親の愛でここまで大きくなったというのに、
その愛を裏切り、あまつさえ迷惑だと言わんがばかりの態度。
許せなかった。
私は無言でビデオカメラをしまい、ひとり別荘に戻った。
後ろで俊章が身体を起こしこちらを見ているのが目の端に映る。
追ってきて謝ってくれたら――
いや、たとえそうだとしても私はもう自分を止めることなどできなかったろう。
別荘に戻った私は、直ちに準備に取りかかった。
愛すべき素直な俊章を、私だけの俊章を取り戻すために。
俊章は薄暗くなる頃にようやく戻ってきた。
ただいまも言わずに台所に入り冷蔵庫を覗き込む。
「先に風呂場で砂を流してこい」
叱りとばすと、俊章は黙って風呂場に行った。
シャワーを使い始めるのを待って脱衣所に行き、脱ぎ散らかされた衣服をまとめて持ち去る。
持参した着替え同様、裏の焼却炉で燃やしてしまうためだ。
脱衣所に戻ると、俊章はまだシャワーを浴びていた。
近頃のガキは身繕いにばかり時間をかける。女のように。
「いつまでお湯を出してるんだ」
声をかけたが返事はない。
「俊章」
呼んでも無視している。
「俊章、入るぞ」
こちらから風呂場に乗り込むと、
案の定俊章は聞くに堪えない憎まれ口を叩き、私に掴みかかってきた。
「親に向かって手をあげたな!」
もう容赦しない。その手を捻り上げ、喚く口をめがけて拳をたたき込んだ。
俊章の身体は壁に激突し崩れ落ちる。
口を血だらけにして、それでもまだ親に口答えするのを、
前髪を鷲掴みにして頭を壁に打ち付けた。
三度、四度……ようやくうるさい声が止んだ。
用意した部屋は二階の客間らしいベッドひとつの小部屋だ。
むき出しの太い梁にロープをかけて、両端に首輪と両手にかけた革手錠を繋ぐ。
それだけでは心許ないので、もう一本ロープを垂らし、それぞれ左右の足首を繋ぐ。
目算を謝ったか、少しばかり長さが足りなくて左足が15センチほど浮き上がってしまう。
が、それはそれでなかなか良い具合に思えた。
仕上げに生意気な口がきけないように猿ぐつわを噛ませると、
縛られてぐったりと横たわる裸体にビデオカメラを向けた。
久しぶりの興奮だった。
俊章が初めてシュートを決めたときのように、私の心は躍った。
中学生とはいえ、大柄なスポーツマンの身体は、大人の男の匂いを感じさせた。
まだ薄い陰毛に飾られた性器も、それなりの大きさに熟れて
下肢の根元に果実よろしく下がっている。
そこを撮りながら、私の中にムカムカと不快な気分がこみ上げてくる。
俊章はこれであのバカな女とやりたいのだ。
いや、もしかしたらもう既に何度がやっているのかも知れない。
いや、万引きまでしてみせるぐらいだ。確実に……
腹の底に怒りが渦巻く。
私は空いた右手で俊章のそこを引っ掴むと、力任せにねじり上げた。
384 :
ホームビデオ:2006/07/06(木) 00:36:51 ID:uSaHNnCC
今回ここまで
乙です!
おおおお義父さんったら!(;´Д`)ハァハァ
386 :
風と木の名無しさん:2006/07/06(木) 00:54:27 ID:Lvdwduhz
せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶよ
乙!ホームビデオ禿萌えた
基本普通のパパだけど異常にビデオに執着するところがイイ!
続きwktk(*゚∀゚)=3ハァハァ
風呂上りの筋肉撮影会ワロス
パパキモイよw
久々に鬼畜なのきたなあ。
このスレ鬼畜鬼畜いいながら全然鬼畜なのないから
不思議だったよ
392 :
風と木の名無しさん:2006/07/06(木) 13:07:54 ID:YO1KFH8e
ホホホ、ホームビデオ。 激しく萌えです。
395 :
風と木の名無しさん:2006/07/06(木) 15:45:00 ID:YO1KFH8e
それより空気嫁るようになるまでROMってろ。
398 :
風と木の名無しさん:2006/07/06(木) 20:11:31 ID:Lvdwduhz
ですよね^^;
鬼畜というよりただのヘンタi
また変なの湧いたな
402 :
風と木の名無しさん:2006/07/07(金) 01:42:40 ID:rt3y0koU
403 :
ホームビデオ:2006/07/07(金) 02:11:37 ID:Mw+7cMTC
途中ですが都合により投下終了します。
スレ汚し申し訳ありませんでした。
煤i゜ロ゜|||
まさに鬼畜…orz
放置プレイですか…orz
wktkしてただけに、ktkr…。
絡み…
407 :
風と木の名無しさん:2006/07/07(金) 02:34:35 ID:rt3y0koU
^^
orz
ウァッ、ご立腹なのはわかるがイテーw
410 :
風と木の名無しさん:2006/07/07(金) 04:37:40 ID:GZOVW8wt
……
わざわざageるヤツは荒らしか?
アホくさ…
マンセーマンセーと奉りあげられるとでも思ったか?
もう二度と来なくていいよ、ビデオの人ww
413 :
風と木の名無しさん:2006/07/07(金) 13:59:03 ID:zMgc4q1F
ここまで自作自演でした。
本当にありがとうございました☆ミ
雑談すんな。
何このすれ
ワロスwwwwwwwwwww
もういいよホームビデオタソ。自演やめなよ。みっともないよ。
^^
だからそもそもこんな便所の壁なんかに
創作なんか投稿しなきゃいいのに
例え読むひと多くても乙とGJ、ハァハァ以外感想来ないんだから
マジレスすると
>>403はホームビデオ氏ではないかも知れないという可能性は考えないのかい?
>>420 無頼な趣のお言葉で熱く語っておられましたし、
時間的に見てもご本人ではないかと、はい…
423 :
風と木の名無しさん:2006/07/07(金) 23:24:30 ID:zMgc4q1F
漏れが来ましたよ
424 :
風と木の名無しさん:2006/07/08(土) 00:45:06 ID:Xt8DwCCr
age
425 :
風と木の名無しさん:2006/07/08(土) 00:46:01 ID:Xt8DwCCr
age
426 :
風と木の名無しさん:2006/07/08(土) 01:19:39 ID:XEAbCVni
ここか
427 :
風と木の名無しさん:2006/07/08(土) 01:21:02 ID:pu6/3ZGi
おせーよ
ここに投下する人は>2のしたらばで住人の質を見極めた方がいいね。
どうしても投下したいなら代理戦争を参考に。
最初に鬼畜を少し書いて儲をつくり、後は自分語りはせずに
延々と「文芸の香り」(←重要)を漂わせれば長くても鬼畜でなくてもオケ。
後は「私はきちんとした小説がわかる」という立派な儲たちが
長いのでは、とか鬼畜がないのではとかの、当然の疑問を叩きと受け取って
必死で叩き返してくれる。もうここ、代理戦争の専用スレにしたら?
つまんない自分語り乙。
空気嫁る人なら叩かれないんだがね。
>428タソが代理タソをまったく読んでいないことがよくわかりまそた。
>延々と「文芸の香り」
このあたりで読んでないことがわかるなw
もういい加減自分語りやめた方がいいよ。ビデオタン。
温度差タソをそっと待っている漏れ……
スゲーツボだったんですが、あれで終わりですか……orz
もうここには書かないと宣言されてたけど騎竹の続きが読みたい
>429-431
儲乙。空気読める人はあんな話を延々と投下しないと思いますが。
あと、長いという絡みをすぐにエロが読みたい人と決め付ける人からは
やっぱり文芸を理解するすてきな私臭がしたよ。
代理戦争が文芸とは思ってないし、(あれが文芸なら文芸に失礼だw)
鬼畜スレにふさわしい話なのかなと疑問はずっと持ってる。
そして鬼畜スレに投下されるのにふさわしい話は最近叩かれる。
ねぇねぇー
ここっていつから21歳以下が来てよくなったのー?
さ、したらばに逝こうか。
みんな湿気て暑い休日でヒマをもてあましてますね
でも >1 の住人心得1行目のことは忘れずに
いくらかわいそうだからって、つつきまわしたらダメですよん
>そして鬼畜スレに投下されるのにふさわしい話は最近叩かれる。
ちょっとだけ同意。
自分、フシヨコ系な話大好きだっから、あれ系な話の投下をずっと待ってる。
もちろん無断拝借はイカンが。
無断拝借以前にあれは棚向きだと思うが
現行スレでも過去スレでもあの手のはスレ違い扱いだたよ
いったいいつの時代の鬼畜スレのことをイメージしてスレにふさわしいって思ったんだろ
脳内鬼畜スレ?
だから
「 フ シ ヨ コ 『 系 』 」
と書いた。ナマとか虹とかカテゴリって言うかジャンルではなく、801では珍しい
「うつ伏せオナ」とか、そーゆー中身のエロテク(と言っていいのか?)の事。
エロしかない直球なssは棚逝けって事?
1には
>H描写のみも可。
と明記してあるのだが。
何が暴れてんの?
ネ申候補タソの抗争の巻
>>440 あれといったら、虹投下の是非くらいしか記憶になかったよ。
だから以降で詳しく説明してもらえたおかげで、あれ系=エロテクネタの話なんだと
やっとのことで理解できました。いやあ文脈読むのって難しいですね。
描写のみってのは、鬼畜が多少なりとも出てくるなら
まとまった話でなくシーンのみでもOKって解釈だろうとオモ。
過去ログからの推察でしかないけど。
お前ら、いい加減に消えてくれませんか。
ここは雑談スレではないし、何より沈静化しないと誰も投下出来ないじゃないですか。
長文で代理タンを追い出したがってる奴=ビデオタンと思われても仕方ないよな。
このタイミングだもんな。どの投下でも「あんな話」と思う奴もいれば「神降臨」と
楽しみにしている人もいる。とにかくガキは糞して寝ろってことだ。
445 :
風と木の名無しさん:2006/07/09(日) 00:50:25 ID:qfPUmt2h
みんなー(´・ω・)ノシ
投下します。
念のため自己申告しますが、6年くらい前に1度、ごく短期間ですが、
webに乗せたことがあります。
447 :
1/5:2006/07/09(日) 01:28:37 ID:1xfBg73B
「さっき、見ましたよ、午前中最大の見せ場のリレー。あなたが真っ先
にゴールに入るとわかっていても見惚れましたね」
秋の日ざしが、まだ夏の名残を残したまま斜に落ちかけている。体育祭の
午後の出し物は応援合戦と障害物リレーだ。正統派の競技は午前中で終わる。
体育祭の本当の楽しみは午後なのだ。グラウンドからはひっきりなしに歓声
が聞こえてくるが、この旧体育館裏はひっそりと静かなものだった。
ただ、仁科の冷たい声と、堪えようとするのに漏れてしまう裕樹の熱
のこもった吐息だけが、旧体育館の濃い陰に吸い込まれていく。
「……どうしました。なぜ答えないんです」
詰問する言葉とは裏腹に、仁科の口調は愉快そうだった。同時に単調だった
リズムを崩して深く突き上げる。
「ぁう……っ」
不覚にも思わず声が漏れる。膝に力を入れ続けるのが困難で、裕樹は
錆びの浮いた体育館の窓枠にしがみつく。
遠い場所の喧騒が、架空の出来事のように耳に届く。情けなさに涙が
一筋頬を伝って落ちたが、それが本当はどういう理由から溢れたもので
あるのか、裕樹自身にも定かではなかった。
裕樹がさっきまで所属していたのは、あの明るい場所だった。アンカー
でたすきを託されて、クラスメートの信頼を裏切らずにトップでゴールを
駆け抜けた。学校中の歓声を受け、太陽の輝く世界に存在していた。
今はそれが、酷く遠い。
448 :
2/5:2006/07/09(日) 01:29:07 ID:1xfBg73B
四六時中、いつでも、仁科は自分の気の向いた時に裕樹を呼び出す。
最初の呼び出しは一学期の期末テストの前だった。希望の大学へ指定校
推薦を貰うためにあとほんの少し、評定平均が足りなかった。理由もなく
英語課室へ呼び出され、不審に思いながらも訪ねると仁科の姿はなく、
仁科だけでなく英語課の教師は誰もおらず、英語課室は無人だった。ただ、
期末テストの答案用紙の束だけが、無造作に仁科の机の上に置かれていた。
陸上部では、部長をしている。特に問題もなく部をまとめているし、
人望もあると思う。国体は無理でも県大会までは行った。
成績も国語と英語を除けば評定は軽く足りている。
己を恥じるようなことをしたことはなかったし、これからもするつもり
はなかった。
ほんの、出来心だった。
そうとう自分を失っていたのだ、あの時は。その証拠に、あんなに静かな
部屋で、ビデオが回っているのに気付かなかった。よく気を付けていれば
モーターのかすかな音が聞こえたはずなのに。
ハメられたのだ、と気付いたのはその日のうちだった。放課後に再び呼び
出された。
それからもう何度目なのだか数えるのも億劫なほどだ。
さっきまで、太陽の下にいることを許されていると思っていた。自分の前に
いた最後の走者を追い抜いた時は、誰よりも輝かしい場所にいると思った。
そんなことはありはしないとわかっていたはずなのに。
最初の日からずっと、裕樹は仁科の奴隷だ。
449 :
3/5:2006/07/09(日) 01:29:41 ID:1xfBg73B
仁科の手が前に回る。触れられるよりも先に裕樹の身体が勝手にすくみ上がる。
耳元でくすっと、仁科が笑った。
悔しさで身体中が熱くなる。自分がどういう状態になっているのか見なくて
もわかるし、何を予感して身体が反応したのかよく知っている。悔しい。
「んっ……あ」
仁科の指が期待通りに動く。絶対に声なんかだしてやるもんか、といつも決意
するのだが、その決意を最後まで保てたことは一度もない。
最初は、呼び出されるのが苦痛だった。
ほとんど毎日、夏休みの間も、仁科が学校にいる日には裕樹が部活で登校して
いようが、していまいが、お構いなしに呼び出された。
仁科は赴任してまだ一年しか経っていないのに、どの時間帯にどこが無人になる
のか良く知っていた。仁科の空き時間に呼び出されて、授業中、特別教室棟の廊下
で犯されたこともある。もちろん裕樹は授業をサボった。裕樹が授業を抜けたのは
その時間が最初で、最後――になる、予定――だ。
「ほら、わたしが誉めてあげたんですよ。何とか言ったらどうです」
口調は楽しげだったが手は……容赦がない。
身体が反応してしまうのが悔しい。男なのに男に貫かれて善がってしまう自分
が悔しい。
最初は脅されて仕方なく呼び出しに応じていたのに。
「あっああぁ――あ」
裕樹自身の高ぶりを責める手と、後ろを貫いている熱い塊がリズムを合わせる。
そのリズムに従うように腰が揺れる。まるでせがんでいるようだ。
450 :
4/5:2006/07/09(日) 01:30:16 ID:1xfBg73B
この頃では本当に嫌なのか自分でも良くわからない。それが――悔しい。
だが、最も悔しいのは。
「もっと欲しいんですね、いつもながら欲張りですね」
冷酷で、冷静な声が降る。
自分ばかりがこんなに熱くなっているのに、依然仁科はまったく冷静さを失わな
いこと、だ。自分はもう頭がおかしくなりそうなくらい感じているのに、仁科の男
はこんなに熱く激しくなっているのに、口調は相変わらず、いつものままだった。
仁科をここへ連れてきたい。この、同じ高みへ。
ほんのわずかでもいいから、乱れさせてみたい。
仁科にとっては自分など、ただの性欲処理機だとわかってはいるのだが。
息を吐いたとたんに、前をまさぐっているのとは逆の手が頬にあてられ、人差し
指が口腔内に押し込まれる。同時に、リズムを狂わせて深く穿たれた。
「――!」
指が邪魔をして声にならない。喉の奥で唸るようにくぐもった声が響いただけ
だった。
「わたしに断りもなく、ここに力を入れたでしょう。お仕置きです」
前から手を離して、仁科は一度裕樹の尻を叩いてそう言った。かすかに、本当に
かすかにではあったが、声の調子がいつもと違うのに裕樹は気付いた。
口腔内を、仁科の長い指が抉る。今は背後にある、いつも咥えさせられている
ものの感触を思い出し、裕樹は思わずそれに舌を絡ませた。
451 :
5/5:2006/07/09(日) 01:31:22 ID:1xfBg73B
奴隷のささやかな反撃に刺激されたのか、仁科は指に力を込め始めた。徐々にリズム
が速くなり、それに従って裕樹の呼吸も速くなる。ささやではあっても反撃が通じ
たことが嬉しかった。喜びは身体の悦びに直結する。
グラウンドからはひっきりなしに喧騒が届く。遠く、さざ波のように。晴れ渡った
秋の陽光をさんさんと受ける場所で、誰もが歓声を揚げている。
ふっと、波が引くようにその声が途切れる。
もう止めることなど諦めた自分の、鼻から漏れる切なげな声も。
ときどき頭上を行き交う鳥の鳴き声も。
旧体育館を挟んだ向こうにある道路を流れていく車の音も。
何もかもが遠ざかって、仁科の他には誰もいない、暗く静かなこの場所だけが、
まるで世界のすべてのようになる。
明るいあの場所が自分の居場所だったのはもう過去のことだ。
戻りたくても、戻ることはできない。戻ることを自分が望んでいるのかさえ、
もう、わからない。
「んっ……あぁっ……」
冷たい男に揺すり上げられながら、裕樹は真っ白になっていく意識の向こうに
すべてを捨てた。
----------------------------------------------------終わりです-------------
カツラ買わなきゃ
453 :
代理戦争:2006/07/09(日) 04:56:02 ID:aJ+t23a0
>446さん乙です。
堕ちて行く、いや身をやつしていく裕樹タンにテラモエスです。
投下します。
今回が多分最後のエロ薄ですので、許してやってください。
苦手な方、嫌いな方、長文ニガテなどの方はNGワードでスルー推奨です。
454 :
代理戦争:2006/07/09(日) 04:56:40 ID:aJ+t23a0
「ここ。……ここなら、あんたの条件にあうと思う」
半ば担がれるように移動しながら、ハダレは蚊の鳴くような声で言った。
ウスライは階段を上りきると、そこにある小さな建物を見つめた。それがハダレの指定する場所らしい。
周囲より一階分ほど高いビルの屋上に造られた、給水タンクと物置小屋のような建物が、そこにあった。
「出入り口自体は少ないけど、一歩でたら屋上だし。下の階の方が居心地がいいからめったに人はこないし。
カワトのじっちゃん――あー、このビルに詳しい人なんだけど、言えば電気もガスも通してもらえるし。
組織の縄張りはすぐ先からだけど、皆ここが好きだから、まあ不審者がいればすぐに騒ぎにはなる」
「俺のことは大丈夫なのか」
「さっき擦れ違ったおっちゃんとか、オレと友達だから。多分平気」
そう言われて、先ほど擦れ違った老人を思い出す。
襤褸切れに似た服を纏い、ビニール袋に「夕食だョ」と、
野菜の切れ端(何処かの食堂で恵んでもらったのだろう)をいっぱいに入れてはにかんでいた彼。
また別に、ひょろりとした顔色の悪い男もいた。
彼は重い持病があるらしく、身体をひきずって歩いていたがハダレを見るとよたよたと走りよってきて、
僅かばかりの飴を渡した。先日、動けないところを助けてもらった礼だという。
そして振返って、ハダレを見る。
教養も情もない、よくいる無法者気取りの――更に『異』にたのんだ最低の――若者だと思っていたが、
思ったよりも広く独特な見識を持った青年に、不意に感心した。
思えば、自分はであった時から彼に対して斜に構えていた気がする。
いや、そもそも生まれも育ちもここよりずっと良かったから、街自体に睥睨があったのではないかと思う。
それが恥じるべき態度なのか、そのままでいいのかはよく分からない。
実際、この最下層の街はどこへ行っても不潔で無秩序で粗野で、どうしようもない。
が、そこにはもはや根付いた新しい人々がいる。それはここにいなければ理解できるものではない。
「……入るぞ」
何か、扉を開けるのが新しい行為だとでも言うように、ウスライは小声をあげた。
455 :
代理戦争:2006/07/09(日) 04:58:05 ID:aJ+t23a0
物置のつもりで造った小部屋には、何も無かった。ただ天井が少し崩れて、空が覗いていた。
ウスライは埃やコンクリートの破片――おそらく、天井の――の少ないところを選ぶと無造作に腰を下ろした。
一方のハダレは、そこに居づらいとでも言うように離れた所に鞄をおろす。
と、それを見て取ったウスライが声を上げた。
「そこから、手が届くか」
何のことかとハダレが振返ると、腰を下ろしたままのウスライが手を伸ばしていた。
無言で手を伸ばす。手と手の間は何メートルも離れていて、明らかに届かない。
「これが俺の一番短いリーチだ。襲われたら護れない。もっと近くへ来い」
淡々と言われ、ハダレはもじもじと手を下ろした。散々戸惑ってから、ハダレは鞄を拾い上げた。
荷物をはさんで隣に、青年は腰を下ろす。
体育座りのように膝を抱えたまま、がしがしと唇を噛んでいる。何かを言いよどんでいるのは明かだった。
だがウスライは促すことはせず、天井から空を見つめた。
昼間の急襲から何時間も移動し続け、組織の縄張りをほんのすこし出た所で落ち着いたので、
空の色はもう暗い寒色で淀んでいた。
風も遠慮なく入ってきて、殆ど野宿のような状態だが、下手に室内に篭って包囲されるのも困る。
幸いだったのは、季節のせいか、暑すぎも寒すぎもしない温度だった。
これから夜半にかけて気温も下がるだろうが、上着を羽織っていればなんと言うことも無い気温の変化だ。
だが。
「……ごめん」
ひゅう、と天井の穴を風が通り抜けるのとほぼ同時にハダレが呟いた。
その体が、まるで極寒の夜に放り出されたような異常な震え方をしている。
「オレが油断してたせいで……全部、だめにしちゃった……本当ごめん」
まるで何か抗いがたいものに付け狙われているかのように、怯えを声音に染み出させて、
ハダレが謝罪の言葉を繰り返す。
456 :
代理戦争:2006/07/09(日) 04:59:21 ID:aJ+t23a0
「もういい」
その隣で、ウスライが厳然と、しかし謝罪を拒絶するような真似はせずに言った。
「お前だけの所為ではない。俺がお前を一人にしたのは、俺の判断だ。
もしもあの時点でばれている事を俺が予想できていればこんな結末にはならなかった」
「でもオレ……」
「それに」
言い縋るハダレに、ウスライは無理矢理言葉を続けて遮った。
「己の過失を忘れ……目の前の状況に気を取られて、護ると言ったお前に手を上げた」
はっと、思い出したように身を竦める青年の、少し腫れた右頬にウスライの指が触れる。
「お前が視た通り――俺には『異』に睥睨がある。あの時の切迫した状況で、自分が抑えられなかった。
お前と同じだ。許して欲しい」
眼に見えて変形するほどではないが、触れれば熱を持っていることがすぐにわかる腫れを、
ひやっとする指が触れて撫でている。手つきは正に、腫れ物に触るように丁寧だった。
だが、ハダレはますます怯えたような視線をウスライに向けた。
まるで、追い回され続けたせいで周りのもの全てが信じられなくなりつつある、というように。
「……自分だけを責めるな」
ウスライはそれだけ言うと指を引いた。
ハダレが何に怯えているかは明白だった――今まで護って来た全ての『異』達が、大なり小なり同様に恐れていたからだ。
『異』そのものではなく、その血系が副作用のようにもたらす自失の瞬間を。
『異』の起源は2つの説がある。一つは、人間が進化して獲得した新たな知覚であるという説。
もう一方は、逆に旧人類が持ち合わせていた知覚を未だに持ち合わせているのだという説。
戦争の際大いに『異』は利用された――千里眼で敵地を見渡し、捕虜から悟りの力で情報を引き出す、といった具合に。
そのために研究は大いに進み、現在は後者が有利になっている。
457 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:00:16 ID:aJ+t23a0
その根拠は、『異』の保持者がちょっとした欲望を感じただけで至る自失状態だった。
普段はどんなに冷静で上品な者でも、――特定の欲に傾くことが多いが――特に基本的欲求には全く抗えない。
あるものは眠たくなると何日でも眠り続ける。あるものは水を狂ったように飲み続ける。
あるものは交わった異性が壊れるほど性行為を繰り返し、あるものは生存のために何百人でも殺して見せる。
そして瞬間が終わると、誰もが自分を制御できないことに酷く怯える。自分の犯した、余りに動物的な醜態を恥じる。
ハダレも、正にその状態だった。
眼を閉じればあの部屋の惨状が浮かんでくる。何か考えれば、恍惚とした殺意がよみがえる。
ただ膝を抱えて、生々しい感覚が過ぎ去るのを待つしかない。
涸れた様に涙が出せず、全身の疲労と痛みがじくじくと精神を膿ませる。死ぬことも思いつかない。
せめて兄に抱きしめられてわんわん泣いていた頃のようにできれば、もう少しましだっただろうに。
ハダレが完全に押し黙ってから、既に数十分は経っていた。
ウスライの存在など意に介さないように、ぼんやりとした視線を宙に向けて震えている。
回復しきったわけでもない身体を昨日から酷使し続けて、心身ともに疲れ果てているだろうに、
眠ることさえしない。
ウスライが見て来た者でも2度や3度あり、彼らは数日と経たない内に死を選んだ。
彼らの死の直前の様子と、ハダレが重なった。発狂して、ウスライの手を握って殺してくれと哀願する様子が。
そしてその首にあてがった刃を優しく引いた瞬間を。
――そうするには惜しいと、初めて思った。
彼が組織の手に渡るのは勿論、惨めにのたれ死なせることも、いわんや殺すことも。
ウスライは隣に座り込むハダレの身体を片腕で引き寄せ、姿勢を崩させた。自分に身体をもたれさせる。
そこまでやって、初めて正気づいたようにこちらを見上げる青年がいた。
「……なんだよ」
「休め」
元のように体育すわりに戻ろうとする青年を押しとどめて、言う。
458 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:01:05 ID:aJ+t23a0
「十日も寝たきりだった人間が、半日走り回って疲れない筈が無い。まだ傷も完治していないのに徹夜する気か?
また明日明後日には移動するのに」
「……疲れてるし、体中痛いけど」
深くもたれた姿勢のままで、ぼそっと呟く。
「寝んのに……目ぇ瞑って待ってると、怖ぇんだよ……結局寝れないし」
「なら、横になっているだけでいい」
体育座りよりずっとましだ、と言い添えながら、ウスライは青年の頭に手を触れた。そのまま撫でる。
抵抗するかと思われたが、最初の何分間かもぞもぞしていただけで、しまいにはすっかり大人しくなった。
それでも眠れないハダレに、ウスライは手の届く限りの傷を擦ってやる。
何故自分がこんなサービスをしてまで、彼を狂わせたくないのかは不明瞭だった。
所詮自分は、『異』を組織から守り通したいだけであって、彼に執着は無い。――つもりだ。
しかし、ウスライにはそれが空疎な言い訳のようにしか、もはや思えなかった。
ふと、ごそごそとハダレが動いた。伏せていた顔を持ち上げ、
「あんたメチャクチャ優しいな。見かけによらず」
笑うほど浮かれた気分ではないが、それでも落ち着いたのだろう。少し照れくさそうに言った。
「何か、家思い出しちゃった。帰れねーけど」
「旅費が出せないのか?」
そんな訳なかろうと思いつつも、意地悪く聞く。ハダレは少しむくれたように、
「オレ一応、ここの代理戦争で負けたこと無かったから。メチャクチャ稼いでたっつの」
「悪かったな連勝記録を止めて」
真顔で謝る――本気かどうかはわからない――ウスライに、ハダレは言った。
「謝んなくていいからー、また戦ってよ。ケガ治ったら。絶対ぇ次負けないから」
「……何でそう執着する……」
怪我が治ったところにまた怪我をしたいのかと言いたげな様子に、
「だってオレが出来るのって、そーゆーことしかないからさー。そこに傷つくと、オレ価値無いじゃん」
「無理にこの街の治安レベルで生きていくことを考えなくてもいいだろうに」
「だからー、帰れないんだってば」
ハダレは深くため息をついた。
459 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:02:10 ID:aJ+t23a0
ちらっと上目遣いに見上げると、ウスライがじっとハダレの方を見詰めていた。
強引に聞き出そうと身構えるのでもなく、かといって放って置くのでもない。
言いたいなら聞いてやるというような、そんな雰囲気と頭にぽんと乗せられた掌。それが、ハダレを後押しした。
「オレのガキがいるの。だから帰れないの」
その発言に、ウスライが凍りついた。
「……多分、ヤリ逃げしたとか誤解してるよな。そのカオだと」
頭を撫でていた手すら拳に握りこまれるのを感じて、ハダレが説明する。
「……前に俺の『異』は不完全って言ったじゃん。
オレには兄ちゃんとか姉ちゃんとかいっぱいいたんだけど、オレのよりずっと凄い力持ってたみたいで」
「あと十秒の内に顛末が明らかにならないと、俺の拳がお前の頭部に偶然にも当たるかもしれない」
――どうやら、ウスライは相当貞操だの結婚だのに関して固い観念があるらしい。
ハダレは言葉を選ぶのを止めた。
「そんで、オレみたいなのは人買いが買ってくれなくて、一族の役に立たないから、
せめて血を残すのに協力させようとして、んで逆レイプってとこ?むしろ被害者はオレだから」
460 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:05:19 ID:aJ+t23a0
十秒きっかり位で説明して、もう一度振り仰ごうとすると、その後頭部に掌が当たった。
「オレの住んでたとこって、米も野菜も水もあんまりないとこで、じゃあ何を売るかって言うと、
『異』を売って金もらってたんだよね。でもさ、そんなこと繰り返してたらそのうち『異』の血がなくなるよな」
ハダレはウスライの肩に擦り寄った。あったかい。
心地よさが消えないうちに、不愉快なことを早口でしゃべる。
「そんで、そろそろ繁殖の臨界値て所でやっと気が付いて、超強引な方法取った訳。何だか分かる?」
ウスライは口にするのを躊躇うように一瞬間をおいて、言った。
「……近親相姦か」
「そういうこと。オレは外には売り出せないから、ずーっと閉じ込められて育ったとたんに逆レイプ。
ちなみにオレの童貞持ってったのは上から2番目の姉ちゃんで、処女持ってったのは上の兄ちゃん」
「ちょっとまて。処女は関係ないだろう」
「途中で女が怖くて立たなくなったの。だから尻掘られて立たされたの」
「兄が種付けすればよかったんじゃないか」
「その時にはもう兄ちゃん売られて、ちょっと出世したからたまたま里帰りさせてもらってたのー」
「それで子供がいるのか」
「分かってるだけで3人いるよ……家出した時にはわからなかったのとか、いるかもしれないし。
別にガキが悪いんじゃないけどさ、……会いたくないし、戻ってまたそんな目で見られるの嫌だ」
ふーっと、猫が唸るような声でため息をつく。途中で自己嫌悪をするのが嫌で、相当一気にしゃべったらしい。
「彼らはお前を都合よく教育しなかったのか?家出しようと思ったのは何故だ」
「あー……」
ハダレはなんともつかない声を上げた。何か、大層な梱包をしていたものを探すように。
暫く言葉を捜すように宙を眺めていたが、やがてちょっとはにかむように話し始めた。
「生まれてからずっと閉じ込められて、それが当たり前だと思ってたんだけど。
……そんなの普通じゃないって、下の兄ちゃんが教えてくれた」
ウスライの眉が、ぴくりと動いた。話に没頭していたハダレが気が付かないほどの程度で。
461 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:05:59 ID:aJ+t23a0
「外の事なんかそもそも知らないオレに、こっそり空とか、海とか町とか、部屋にないもの色々教えてくれてさ。
そんで、――いつか絶対自分の足でそういうの見にいこうって、オレに思わせてくれた」
ウスライの様子など露知らず、ハダレは憧れるように、噛み締めるように兄を語った。
「オレがもうメチャクチャに荒れた時もずっと一緒にいてくれてさー。
ちょうど今してもらってたみたいに、頭撫でてくれた」
「そうか」
だから、この青年はそうされることに酷く安心感を覚えるのだ。
途端に、ハダレに対してそうすることが酷く味気ないような気がして、ウスライは撫でるのを止めた。
だが、ハダレは一層ウスライに擦り寄った。
傍目に見れば、子供が甘えているのとは若干違った意味合いがある仕草で。
思い出に抱いている気持ちと、今ここにいる誰かに抱く気持ちはまるで別物だと示すように。
「いい加減、もう限界って時に、ついに兄ちゃんがどっかに売られちゃって。
もーそん時は衝動で動いたよね。ありったけの飯とか水とか服持って、何にも知らねーのに外に出て。
連れ戻されはしなかったけど、行き倒れて人買いに捕まって、あとは代理戦争へようこそーみたいな」
「幾つの時の話だ」
「んーと、家出たのが多分、13で……代理戦争始めたのが14になってすぐかな。今オレ18」
そこまで一気に聞いてから、ウスライが嘆息した。
「お前がそうしている間……俺はもっと呑気に生きていた」
「あんたが?呑気?」
嘘つくんじゃねぇよと顔にでかでかと書いたハダレが、唸る。
対するウスライは肩をすくめて言った。
「俺が東方の武家の家系だとは言ったな。特に俺の家系は長く続いていて、ただでさえ煩いところに、
更に古参の『異』の血系なものだから、異常なほどの規律で雁字搦めだった。
――だから、何も考えなくても、従ってさえいれば生きていけた」
静かに聴いていたハダレの左眼が揺れた。酷く驚き、そして期待するかのように。
「…………あんたも、『異』?」
462 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:07:26 ID:aJ+t23a0
「違う」
だが、ウスライの返答は期待を裏切り、そして更に予想だにしなかった告白へと続く。
「『異』の素養は遺伝で決まる。
……俺は宗家――最も古い家の人間でありながら、『異』を継ぐことが出来なかった」
その言い様に、ハダレはひっかかるものを感じた。継ぐことが、「できなかった」。
まるでそれでは――『異』が欲しかったような言い方ではないか。
「俺には兄と姉がいる。兄はこう、器の小さいけちな男で、努力が大嫌いな奴だが『異』は持っていた。
姉もおおよそ一族を纏め上げるような器の無い普通の女だったが『異』はしっかりと継いでいた。
俺だけが『異』を継ぐことが出来ず、その点では出来損ないと言われた」
「あんたが出来損ない?なら、他の兄弟はさだめし立派なんだろーなー」
そんなわけ無いだろうと、皮肉っぽく言うと、なぜかウスライは大きく頷いて、
「あんな立派な兄上と姉上はこの世に二人といないだろう。
兄上は田舎暮らしはごめんだといって飛び出して、何故か人身売買の組織の幹部に成りあそばしたな。
姉上が今現在、体調の悪い当主に代わっているが、寛容過ぎて組織に兄を通して金を流しておられる。
しかも本人は気が付いておられないと。つまり兄の傀儡なわけだ。一族の滅びも近いな。
数代前の当主は正妻を捨てて、他の一族の女と駆け落ちしたとも言うし」
「……立派過ぎて声もでねぇな、それ。オレのとこでも、なんか駆け落ちした人くらいはいたらしいけど」
「俺が、もし『異』を持ってさえいれば」
流石に呆れるハダレをよそに、独り言のようにウスライが言った。
「故郷と家を惨状に追い遣らずに済んだのでは……と、よく思う」
無表情な中に、どこか苦々しさを浮かべて語るウスライを、夜風が撫でた。
「んで……その兄ちゃんに、俺を渡したくないからこうしてるのか」
「端的に言うとそうなるな」
納得したと、雰囲気で言うハダレに、にべもなくウスライは告げた。
「上層部からも命令されている。このまま兄を放逐するなと。出来ることなら、追討せよと。
こんなものまで持たされてな」
と――傍においていた棒の入った袋を、ハダレの目の前に持ってくる。そしてゆっくりと、棒を剥き出しにする。
途端、ハダレの顔が強張った。
463 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:08:40 ID:aJ+t23a0
「……オレ、どっかでなます切りにされてもおかしくなかった訳?」
うわぁ……と顔をゆがめて呻く視線の先には、古めかしい片刃の刀が銀の輝きを帯びていた。
「銃が組織にすら渡らない現状を考えれば、気の効く差し入れといわなければならないだろうな。
不幸にも俺は家に伝わる古流剣術を真面目に修めてしまったのでな、とりあえず受け取ったが
追討が終わったら売り払おうかとも思っている」
「それはそれでどうかと思うけど」
「何も考えていなかった頃の俺を殴って、妙な武芸を止めさせていればこんなことには……」
「……あんたもたまには後悔とかするんだな」
「それは誰でもする」
ウスライは刀を片手に嘆息した。
「思えば、物心ついた頃から劣等感ばかり抱いてきた。
今兄を追討できるはずもないのにしようとしているのは、せめてもの反抗のつもりなんだろう。
『異』は――他の何とも違って、努力ではどうにもならないからな」
平坦な声。変わらぬ表情。他の誰が見ても、彼の感情など読めるまい。
――自分以外の、他の誰が視ても。
「……オレさ、『異』なんか欲しくも無いのに持たされて、
何でこんな辛い目にあってんのかなとかよく思ってたんだけど」
ハダレがく、っと身を起こしながら呟く。
「あんただって、欲しいのに貰えなくて、同じくらい辛い目にあったんだよな」
「何を……」
何を言い出したのだ、と言いたげなウスライの声が途切れた。ハダレの両眼が、ウスライをじっと見つめていた。
「オレと同じ事思ってる。オレと同じように辛い目にあってる。多分、オレのこと分かってもらえるくらい。
……でもあんたはオレよりずっと自制してて、強くって、カッコイイ」
464 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:09:24 ID:aJ+t23a0
じっと見詰め合う。ハダレは十分にウスライの思考を視た。――拒絶は、していない。
慎重に体重を移動させて、ウスライの肩に手をかけ、身体を乗り出す。
そして、軽く唇と唇を触れさせた。
何十回となくもっと過激なことをしてきたはずなのに、妙に恥ずかしくて直ぐに顔を背けた。
そのまま相手の方を向く気にも――いわんや、相手の思考を視る気にもなれずに俯く。
そして思い当たる。もしも気に入った相手との口付けだけを数えるなら、これが最初だったのだと。
そして口付けを仕掛けたいほど好きになった相手は、彼が最初だったのだと。
余りに長い沈黙に不安になって、ハダレは男の肩にかけていた手を離そうとした。
――その瞬間、顎を掴まれて顔を強引に上げられる。
そして思考を読む間も無く、唇を塞がれた。今度は触れるだけなどという生易しいものではなかった。
何度か唇を食まれ、濡れた舌でなぞって湿らされる。
熱い粘膜の感触に、薄く唇を開けると躊躇うことなく舌が入ってくる。
「……ン…」
思わず吐息が漏れた。不思議な感じだった。自分の中で、違う生物が蠢いている。
自分から初めは仕掛けたものの、結局どうすべきかよくわからず、とりあえずウスライの舌に触れてみた。
――直ぐに絡め取られて、物怖じしたのが馬鹿のような面積が触れ合う。
「んッ……っ……」
ヤバい、しか言葉が出ないくらい気持ちが良い。
今まで犯された相手に――例えば、コモリ――に、迫られてしたキスなどとはレベルが違った。
息継ぎする隙間分、離れるのも惜しい。もっともっと、舌が熔けるまで絡めあっていたい。
いつの間にか、ハダレは新たな欲に支配されていたが、悪くないとどこかで冷静にそれを受け止めていた。
つ、と顎を涎が伝った。なれないキスで、上手く飲み込めなかった唾液がだらしなく落ちていく。
それでも口の中に残った唾液を啜られ、情けない呻き声が漏れた。
どうせ自分はウスライに敵わないのだと思うと、気負いなく弱みを見せられた。
舌の付け根まで舐められて、背筋がぞくっとした。
その「ぞくっとした」感覚がそのまま背骨を伝って降りて、腰の辺りで熱くわだかまる。
465 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:11:07 ID:aJ+t23a0
力の抜けそうな腰に、ウスライの腕が回った。つくづく気の効く男だと思う。
「っ…ぅ……ふッ」
上あごの裏側を丁寧に舐め上げられた最初の時は、体が勝手に震えた。
自分で舐めても変なくすぐったさがあるところだ。人にされると、それが性感に代わった。
いや、多分コモリもそんなことをしていた気がするが、本当にどうも思わなかった。
ウスライがやってるから、ここまでキスが気持ちいいのだ。
そう思うと無性に嬉しかった。幸せ、という言葉にとても近い感覚を、ハダレは久しぶりに手に入れた。
「……はぁ……」
なおも舌を吸い合い、ハダレが限界を訴えた所でキスは終わった。
言葉は無かった。二人とも、その雰囲気と快感の余韻に浸っていた。
ハダレが唇を手の甲で拭ってから、その身体をウスライに摺り寄せた。ウスライは勿論拒絶しなかった。
逆に抱き寄せるように片腕で引かれ、また頭を撫でられた。もうこれ以上はしないらしい。
ちょっと不満げな様子を装って見ると、今日はケガに障るからしないと言われた。
今日は?と意地悪く聞くと、真摯に頷かれて逆に引っ込みがつかなくなった。
馬鹿みたいに浮かれていたが、生まれてから今までなかったほど、心が満ち足りていた。
このまま何の問題もなく組織から逃れられたらどれだけいいだろうと、思わず願ってしまうほど、幸せだった。
そう願う2人の直下では、既に惨劇が起こりつつあった。
466 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:12:40 ID:aJ+t23a0
ふと、2階の一室に住み着いた男は、不審な物音を聞いて目を覚ました。聞いたことの無い靴音だ。
また何処かの馬鹿が乗り込んできやがったか、と息巻きながらナイフを片手に外を伺う。
すると、外に本当に見たことの無い男が歩いているのが見えた。
全身を革の拘束具のような奇抜な服装に身を包んだ、本当に奇妙な男だった。
背は高くない。横幅も太くない。作り物のような、綺麗な造形の身体をしている。
そして――暗めの茶髪で青灰色の瞳の、年の頃22、3の若い男――
そこまで確認した所で、彼は絶命した。ぐしゃっと力任せに潰されて、悲惨な最期を遂げる。
一方侵入者は殺した相手ではなく、階上にもっぱらの興味があるようだった。
ぶつぶつと、なにかうわ言のように唱えながらふらふらと階段を上っていく。
時折人と出会うと、容赦なく殺す。隠蔽というほど隠蔽はせず、ひたすら無視して上に上り続ける。
まるで、上の階に行きさえすれば求めるものがあるというように。
男は、確実に目的に近付いていく。
一方で、ハダレは安らかな眠りを得ていた。勿論ウスライの隣で。
――もうすぐ、侵入者がやってくる。
467 :
代理戦争:2006/07/09(日) 05:14:25 ID:aJ+t23a0
↑ここまでです。
468 :
風と木の名無しさん:2006/07/09(日) 05:44:20 ID:qfPUmt2h
漏れが来ましたよ
469 :
風と木の名無しさん:2006/07/09(日) 08:17:42 ID:LEXFtPaT
なにこのスレ
代理タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
乙です!!
代理タンいいよー!乙!
代理タンGJ!!
>447-451
乙です
陸上部の裕樹タンに萌えた
仁科テンテーは最初から狙っててはめたんだろうか
>代理戦争タン
乙です
貞操観念がしっかりしているウスライ萌え(w
「オレのガキ」は衝撃だったΣ(゜д゜lll)
鳥かごさん、お待ちしてます
代理タン、エロ希薄とか言いつつキスだけでも十分エロいからあんまり気にしないで投下して欲しい。
ファーストチッスなハダレたんカワユス(*゚Д`;)
477 :
x:2006/07/10(月) 00:14:37 ID:qAHwgghm
もう飽きた。。。 つまんね。。
鳥かごさんお待ちしております
479 :
鳥かご:2006/07/10(月) 00:27:00 ID:GC9CSlrh
投下します。
苦手な方もスルーしないでください。
私はここにサンドバックになるために投下しに来ています。
良いところでも悪いところでも感想があればどんどんレスをください。
つまんないから読んでないでもけっこうです。
したらばの方でお願いします。
もちろんこれは私の個人的な意見なので、他にご迷惑は掛けたくありません。
480 :
鳥かご41:2006/07/10(月) 00:28:31 ID:GC9CSlrh
「はッぁ……ッ!」
ミハイルが弾ければ、男は出されたばかりの白濁をすぐにミハイルの後孔に擦りつけてくる。
卑猥な音を立てながら白い身体をじっくりと解していく。
「やッ……もぅ来て……欲しい……!」
ムスタファが焦らすように時間をかけて解すので、ミハイルがねだり出した。
「……本当に?お前の欲しいは信用できない……俺がそうしたんだけれど」
男は動きを止めてミハイルの頬をつつみ込んだ。
「う、嘘じゃない……信じて……お前が好きだ、愛してるムスタファ」
荒い息の下からミハイルが精一杯の告白をする。ムスタファはしかし険しい顔で奥歯を噛み締めた。
男はミハイルの枷のついていない右足の膝の裏に手を入れて開かせ、内腿を愛撫した。
そして指を引き抜いて、今までさんざん弄っていた場所に己の男根を押しつける。
ミハイルが息を飲んだ。男はミハイルの尻を掴みながらゆっくりと中に押し入った。
「んッ……ッ……あぁッ!」
ミハイルが呼吸を整えるのを待ってから律動を開始する。ムスタファはミハイルの締めつけの凄さに
眉を引き絞る。ミハイルも男の動きに合わせて腰を振る。その間に幾度も口づけし合う。
ムスタファが内壁のしこりを突きあげ始めればミハイルが声を漏らし始めた。
「あぁッ……ん…ッん」
自分でも驚くくらいの甘い喘ぎにミハイルは瞳を見開く。その部分を何度も突かれると自分の性器が
鎌首をもたげ始めるのがわかった。こんな経験は初めてでミハイルは戸惑って視線を不安げに漂わせた。
「なんで……?」
さっき二度も放出したのに、先端からとろとろと透明な液が零れ落ちてくる。
「中だけで逝ったことはなかったのか……?」
「……うん」
ミハイルが答える。
481 :
鳥かご42:2006/07/10(月) 00:30:32 ID:GC9CSlrh
「そうか……」
ムスタファは微笑しながらミハイルの耳朶を甘噛みした。ミハイルは止めどもなく漏れる喘ぎが無性に
恥ずかしくなって左手を噛む。しかしムスタファがすぐそれに気がついて手を外させた。
「あ……んッ……はぁッ」
ムスタファの手がミハイルの細腰を掴んでいたかと思うと気まぐれに胸の突起を掠めて、そのたびに
紅く染まった身体は震えさせられた。ミハイルは自由になる左手で浅黒い肌に縋りつこうとしたが
汗で滑ってうまくいかなかった。ぱたりと手が床についた。
ムスタファの動きがよりいっそう激しくなる。ミハイルは必死についていこうとするが、次第に何も
考えられなくなっていく。それでも片方の手足を拘束された不安定なきつい体勢で、男を懸命に受け入れた。
「うッ……ッ」
「…………先に言うな、ミハイル」
息も意識も絶え絶えのミハイルにムスタファが独り言のようにつぶやいた。
ミハイルには何のことなのかよくわからなかった。
「ゥ……ッ……クッ…!」
ムスタファがミハイルの中で爆ぜた。余韻で浅黒い身体が断続的に振動する。
「あぁ……」
ミハイルにとってこんな快楽は初めてだった。
自分の中からムスタファの匂いがした。ムスタファの身体の重みを感じた。
ミハイルはそのままムスクのような体臭に包まれながら安らいだ表情で眼を閉じた。
482 :
鳥かご43:2006/07/10(月) 00:33:58 ID:GC9CSlrh
牢獄の外で鳥の鳴き声が響き出す。ミハイルはその自由な鳥の歌を聴きながら静かに息を吐いた。
「ムスタファ……夜が明ける……」
優しく掠れた声に反応を示すかのようにムスタファがゆっくりと身を起こす。
「ん……」
そのせいで角度が変わったのかミハイルは甘い吐息を漏らした。
「時間だ」
ミハイルが天使のように微笑した。もう心は彼岸の彼方に飛ばしてしまったかのようだった。
ムスタファが痛ましげな眼をしながら、置いた時と同じくらい静かに新月刀を引き寄せた。
「死ぬ瞬間に締めつけてあげるよ。きっと気持ち良いから」
ミハイルが冗談のように少しおどけて言った。ムスタファが無言で鞘を抜く。
そしてゆっくりと新月刀を振り上げた。ミハイルは静かに瞼を閉じてうすく唇を開いた。
「さようなら、ムスタファ」
ここまでです。読んでいただいてありがとうございました。
ハダレタンにはぁはぁしちゃってますよ。
>鳥かごタン
乙です
死刑にされるよりムスタファにとどめさしてもらって
幸せだったのかも知れないね
つかミハイルタン(´・ω・)カワイソス
鳥かごタンもキタ━━━(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
スルーするもんかー!!好きだーーー!!って、これ、終わり? つづくよね?
鳥かごさんお疲れ様でした!すごくよかったです。終わり方がすごく切ない(つД`。)その後ムスタファはどうしたんでしょう…アタシだったら発狂しそう…
終わりなんだ……orz
鬼畜スレだってこと忘れてた…
鳥かごタンお疲れさまでした。毎回萌えさせていただきました。ありがとう。
鳥かごタンきたー(;´Д`) ハァハァ
もどかしいところで終了…乙でした。蝶ツボでした。
結局祖国も王子もあぼんか…(´・ω・`)サミシス
乙でした。
うわぁん!鳥かごタソ乙です!待ってました〜〜!
これで終わりですか??セツナス…!でもよかったです、ムスタファと一緒
になれてヨカッタね王子。
ムスタファ似の貴族がどっかに絡むのかと思ってたんだけど違った…
鳥かごさん、余韻を残す終わり方良かったです、乙です
救われない終わり方イイヨイイヨー
鳥かごさん、ハマってました。
そうか・・入れ込んで読んでたから結末にマジ涙でちゃったw
乙でした!
493 :
風と木の名無しさん:2006/07/10(月) 07:00:52 ID:8f2LJhk0
ごうけんくん復活
494 :
風と木の名無しさん:2006/07/10(月) 07:11:19 ID:yE+imR4J
鳥かごさん、乙です。
毎回すごく楽しみにしていたので
これで終わりかと思うと寂しい…
つい救いのあるHappyendを求めてしまうが、
中世ならこれがフツーの終わり方なのかも。
そう考えれば、最期に結ばれて本当の
快感を知って死ぬのはHappyendか...
.....ムスタファは冷酷な支配者になるか。
(月を手に入れたら、の話だが)
鳥かごさん、GJ!!
497 :
496:2006/07/10(月) 12:58:22 ID:1jObbXSz
.....こっちに書いちゃったΣ(゜д゜lll)
鳥かごさん、お疲れ様でした。
すごくはまって読んでました。
でも、皇帝に残酷に殺される王子も見たかったかも。
鳥かごタン。 ラストが特に良かったよ。
500 :
風と木の名無しさん:2006/07/10(月) 23:41:24 ID:Ipc/xemU
苦手な方、嫌いな方、長文ニガテなどの方はNGワードでスルー推奨です。
苦手な方もスルーしないでください。
私はここにサンドバックになるために投下しに来ています。
書き込んでいいのかな?
まとめサイトで久し振り読み返してたんだけどブルームーン
書いてた職人さんまだいるのかな。
リアルタイムでも絶賛されてたけど現代乱歩みたいで
キャラもたってるし最後に話が全部繋がって凄い好きだったんだが。
久々見たらこの職人さんが書いた小説がめちゃくちゃ読みたくなった。
やっぱ他の今まで書いてくれてた職人さんも一本作るのが
大変だから1つ終ったらあまり書かなくなっちゃうのかな。。
>501
そういう話題ならしたらばの雑談感想に逝け。
古参の職人さんは自分のサイト作った人も多いよ。
503 :
風と木の名無しさん:2006/07/11(火) 03:40:25 ID:N81UGPRv
デスクリムゾン
いやまあ煽ってるわけでもないしそんなきつくいわんでも
>>504 それは
>>502の事?きつくないと思うけど。むしろ親切じゃないか。
って無駄レスごめん。
親切っつーより仕切りババアな香りだな。
更年期なんだからあんまりキツイこというなよ
余計な事聞いちゃって申し訳なかった。
色々探してみてやっぱ他の作品もそれらしきサイトもみつからないから
また素敵な職人さん達をこれからも待つよ。
ここのしたらばって更年期ババアの集まり。ヲチしてると面白い。
「投下者は子供。しつけの悪い子はちゃんと教育してあげないと♪」
いうひとたちの集まり。
気に入った子供の絡みがくると(ただの意見でも)絡んだ人を偉そうに
ひたすら攻撃。気に入らない子供はいつまでたっても陰険に絡み続ける。
話の内容よりも、子供が気に入ったかどうかで叩き煽り。怖いよ。
子供たちはもう、こなくなるかもね。鈍感な子や狡猾な子はくるだろうけど。
また変なのが
このスレって
投下者=子供
その他住人=更年期ババアなの?
なの?って知るかよwww物の例えだろ。509が言ってることわかるなー、したらば見に行ったことないけど♪
513 :
風と木の名無しさん:2006/07/11(火) 18:50:49 ID:N81UGPRv
良スレ
↑んなわけない
鬼畜っていうより
ただヤッて終っちまったのかいっていう印象。<鳥かご
数々の伏線はどこいった?
ん?複線なんてあったか?
ああ自治ってやるさ。
したらば逝け。
あっちに逝きたくないんならひたすらROMってろ。
お前が逝け
お前ら全員まとめてしたらば行け
…俺も行くから、な?
きんもー☆
俺も行くから だってさ
521 :
風と木の名無しさん:2006/07/12(水) 03:35:12 ID:ITca8P5m
したらば池
したらばがいらない。
諸々スルーの上投下する方はドゾー↓
524 :
風と木の名無しさん:2006/07/13(木) 01:24:01 ID:2+VKqNKJ
ちんげつなひき
525 :
間:2006/07/13(木) 01:47:19 ID:Bs2eoUhq
投下します。
触手というか、人外で主従ものなので
ダメな人はスルー推奨。です。
体が疼いて仕方が無い。裸で這う床の冷たさがすぐに消えるほど、全身が熱い。
助けを求めて、ガラスの向こうにいらっしゃるご主人様の方に、やっと視線だけ向ける。
私は、ご主人様と同じ言葉を話せない。だから、視線で語る。
早く欲しい。
「仕様の無い子だ……」
どこか困ったように、いや困ったふりをしたように、ご主人様が言う。
分かりやすすぎるため息が、2重のガラスの向こうの音を拾うマイクを通して私に聞こえた。
やはり、私が熱に悩まされているのを、甘やかす「ふり」をなさっているようだ。
その証拠に、なんだかんだと勿体をつけつつもすぐに要求にこたえてくださる。
私のご主人様は、他の誰が語り、噂するよりも途方も無く優しい。
「いいだろう。欲しいものを、今からあげるからね……おとなしくしておいで」
(ありがとうございます)
私に表情があれば、ぱっと晴れた顔になったことがわかっただろう。
そのくらい、私はご主人様に感謝していた。
この疼きが治められることへの喜びより、それを与えてくださるご主人様のなんと言うすばらしさ。
私は身体を床から引き上げ、少しだけ行儀良くして「扉」の方をむく。
そこからいつも、欲しい物はやってくる。
「いいかい、……今からよこすよ」
ご主人様が2重のガラス越しの部屋にある、難しそうな機械を弄くると、「扉」が一瞬開く。
そして欲しい物は、私の目の前に与えられた。
526 :
間:2006/07/13(木) 01:48:01 ID:Bs2eoUhq
見目麗しい肉体だった。
冷静になって見れば、ごく普通の、中肉中背の男の身体なのだが、
感謝の念に押しつぶされそうな私にとって、目の前のそれは何よりも神々しいものに映る。
「触れてごらん」
御馳走を目の前にして、匂いを嗅いだり盛り付けの美しさに目を引かれていた子供のように、
不自然にじっとしていた私を、ご主人様の声が呼び覚ます。
そっと、片手で触れると、その身体は確かなぬくもりと生物としての柔らかさで指が押し返された。
「不具合はないね?」
不具合など無い。ご主人様のやることに間違いなど無い。
私は返答する代わりに、目の前の身体にむしゃぶりついた。
口付けなどせずに、身体自体をぴったりと寄せ合って温かみを感じる。
そうしながら、目の前にある小さな乳首に吸い付く。その体がびく、と小さく震える。
しこりのような感触を楽しみながら、欲望にせかされて片手でもう片方をひっぱり、つねる。
「ぅ……」
ご主人様の呻き声が聞こえた。いつもどおり、敏感な身体でいらっしゃる。
早く自分の身体の疼きをとめたくて、私はもう一方の手でご主人様自身に触れ、確かめてから握りこんだ。
力加減を間違えないように、やんわり優しく握る私の掌といったら、
赤子を抱き上げる母親よりも尚慎重だったに違いない。
私の体液で滑りを加えながらゆっくりと愛撫していくと、やがてそれは起き上がって御自分の汁で濡れ始める。
その頃になると、何故か分からないが、ご主人様は大層な声を上げて善がりなさる。
私のような下賎のものに触れられて、もしかしたら気分が悪いのかもしれない。
そういうと必ず否定するが、そもそも私は普通の人ではないから、心の奥底では
どう思われていても仕方が無い。
527 :
間:2006/07/13(木) 01:48:34 ID:Bs2eoUhq
そうこうしているうちに、私の身体も変化を始める。
ご主人様に触れることもろくに出来ない部分、たとえば髪や脇の皮膚などがぐにゃりと形を変える。
私の身体は、聞く所によると事故にあってぐちゃぐちゃになったものを元にしていて、
それを何とかつなぎとめるため、逆に細胞間隙が広がっても影響が無いように、ご主人様が設計なさったらしい。
だからやろうと思えば、幾らでも形を変えられた。
「んぁ!」
私の触手に巻きつかれ、御主人が驚いたように声を上げる。
特に髪は細くて強靭だ。中世の人間は、首筋を剣から守るために髪を伸ばしていたというほどだ。
其れがもし、意のままに操れたらとても便利だろう。
「あ、ぁあ……ふぁ…」
こんな風に。
今、私の髪はいくつかの束に分かれている。2つは肉の触手と同じように、
ご主人様の四肢に絡みつき、ふいに動いてもお怪我をなさらぬよう動きを戒めていた。
他の細い束は首をぐるりと回って、唾液に濡れた乳首を刺激している。
束ごと巻きつけばその感触たるや、高級な筆で撫でられているような感覚である。
逆に一本一本できつく縛り上げれば、桃色をした小粒の真珠のように
ぱんぱんに腫れ上がった乳首がごらんいただけると思う。
そのまま、すぽんと上に抜けさせて擦過を愉しむのがご主人様のお好きなパターンだ。
もう一つは腰の辺りに巻きついて、先端をご主人様自身に絡めて擦っている。
柔らかい毛先で亀頭を撫でられるのは、たまらない快感のはずだ。
特に、2・3本の髪だけを尿道に侵入させ、にゅるにゅると内側の肉をかき回すと
髪が張り付いてしまうほどにつゆを零される。
しかし、それほどの方が本当は良いのだ。
これから、もっと大変な場所を相手せねばならないのだから。
------------------------
ここまでです。
GJ!GJ!GJ!
髪がこんなにエロスの塊だったとは(*´Д`)ハァハァ
乙です!
萌え!萌え!ご馳走なご主人様ハアハア
敬語萌え
はざまさん?とおっしゃるのでしょうか(読めねorz
すごく素敵な文体。好みです。投下ありがとうございます。
>530
( ゚д゚)……。テスト休みか?
私立以外だと7月頭から夏休みなんだよ
最近、「はぁ?どこが鬼畜ガッチュン?俺様だったらこうしてああしてひたすらガッチュンガッチュンガッチュンチュンフジコ!」
なリア厨多すぎ('A`)
投下者タソ皆おつです
溶けたバターのようにだらりとした肉体の傍ら、藤岡は意識の奥深いところでほんの少しだけ目を覚ました。
瞼を押し上げてみる気にはならない。
心身ともに、さらなる睡眠を求めていた。
このまま目を閉じてじっとしているのがずっと懸命に思えたし、事実その通りだ。
そろそろだと思う頃に、妻がいそいそとやって来て部屋のカーテンを開けてくれるだろう。
よしんば妻が寝坊していたとしても、きっちり7時にセットした時計が耳障りな音を立てて
叩き起こしてくれるはず。取るべき睡眠は取っておけるうちに取っておいた方がいい。
藤岡は頭のどこかで思案しながら、目覚めかけた意識が再び奥深いところへ沈み込んでいくのを感じていた。
ふと早い時間に目覚めた後、「まだ早い」と安堵して再び眠りにつく瞬間の心地良さといったら。
藤岡は"睡眠"という心地良い闇にずるずると引き込まれていくのにまかせ、大人しく眠りの訪れを待った。
次に藤岡が目覚める頃には、とうに時計の針は7時を行き過ぎ、午前11時を回ったところだった。
眠りすぎてはれぼったくなった目をぱちくりして、目やにで糊付けされた瞼を剥がす。
何だか妙だ。
怪訝そうな表情で周囲を窺うが、視界がぼやけて何が何やらさっぱりだ。
ベッド脇の小テーブルにいつも置いている眼鏡を探ろうとして、妙な感覚を覚えた。
腕が動かない。
藤岡は半ば寝ぼけ頭で"?"マークを頭に思い描き、もう一度腕を引っ張った。
引っ張りながら、寝ぼけ眼で腕に目をやった藤岡に、誰かが
「おはよう」
と嬉しそうに声を掛けた。
もはや条件反射となっているのだろうか、起き抜けのかすれ声で
「おはよう」
と返しながら、藤岡は自分の両腕をじっと眺めた。
テニスの試合を観戦する観客のような動きで自分の腕を見比べる藤岡に対して、
その誰かがおかしげな笑い声を立てる。
顔を上げ、藤岡は混乱した思考の中から、ひとまず一つの質問を選び出した。
ともすれば、支離滅裂な言葉が土石流のように己の唇を押しのけて破裂しかねない。
「お前がやったのか?」
藤岡は両腕にがっちりと絡みつく頑丈そうな縄を見つめながら、ベッドのそばに立って
嬉しそうに微笑んでいる人物に問いかけた。
―――とはいえ、裸眼の藤岡には、ぼんやりしたシルエットと
微かな顔の配置しか確認できなかったけれど。
「ええ」
短く答えて、浦江は愛想よく会釈した。
「よく眠れました?藤岡さんの寝相が悪いと、苦しい思いをさせてしまうところだったけれど……
その心配もなかったみたいですね。ぐっすり寝てらしたようだから」
「いや、大丈夫だったけれど……何で?俺、酔って暴れたりした?」
「いいえ。そんなタイプじゃないでしょう。ただ、昨夜は飲みすぎたんですね。
ぐっすり眠り込んでいたから、僕の家に連れて帰ったんです」
藤岡はゆっくりと頭を振った。
二日酔いのかすかな鈍痛がこめかみのあたりで脈打つ。
藤岡は昨夜の事を思い起こしてみた。部署の飲み会……ビール……日本酒……
確かにいつもより飲みすぎたかもしれない。記憶が途中でふっつりと途切れている。
妻に連絡する間もなく眠り込んでしまったのか。
「そうか……迷惑かけたな。ごめん。……でも、何で縛るの。
前後不覚になって暴れてたわけじゃないんだろ?お前も酔っ払ってたのか?」
「いいえ?お行儀よく寝ていらっしゃいました。それに、僕、飲んでもほとんど酔いませんし」
藤岡は腕を引っ張ったり、ひねったりしながら、縄から逃れようと試み続けた。
その途中で気づいたことだが、どうやら両足も縛られているらしい。
人のいい笑みを浮かべたまま藤岡を見つめている後輩に、藤岡は言いようのない不安を覚えた。
「……とりあえず、ほどいて。酔っ払いのおふざけとして今回は勘弁してやる。
俺の世話もさせてしまったようだし。ニョーボに連絡しないと」
「それはできません」
「はあ?ふざけてないでほどけよ。ぐずぐずしてたら仕事にも遅れるぞ」
いらいらした様子で睨みつける藤岡に何ら臆する事なく、浦江は微笑んだ。
次の瞬間、浦江が笑みを崩さないまま腕を振り上げたので、藤岡は殴られるのだと思った。
反射的に目を閉じ、腕で顔を防御しようとしたが、固く戒められた両腕は
びくともせずにベッドを軋ませるのみだった。
怯えた様子で目を開けた藤岡は、目の前に迫るデジタル時計に目を凝らした。
浦江の腕時計が示す数字を読み取り、藤岡は驚愕に目を見張った。
11:38。
気が遠くなるような感覚を覚え、藤岡の力んだ身体が弛緩する。
「な、何でもっと早く起こしてくれなかったんだ……お前がふざけてるから……
お前……お前もずる休みか?」
「いいえ、僕は有休です。前から取ってたから。言ってませんでした?」
「ああ……そうだっけ……くそっ、11時!情けない。ぐずぐずしてる場合じゃないな。
縄ほどけ、早く」
「ですから、できません」
藤岡が磔になっているベッドが大きく軋み、藤岡の腕に縄が食い込んだ。
「だから、ふざけてる場合じゃないんだよ。頼むからほどけ!」
浦江は駄々っ子の子供をたしなめる母親のような目でゆるく首を振っていたが、
藤岡がいつまでも大人しくならないのを見て、小さくため息をついた。
付き合っていられないとばかり踵を返すと、そのまま部屋を出て行った。
信じられない。悪ふざけにしては度を越している。
藤岡は何度か腕を引っ張ったり、足を突っぱねたりしてどうにか縄から抜けられないか、
縄を引きちぎる事ができないだろうかとしばらく格闘したが、やがて疲れ果てて暴れるのをやめた。
裸眼でぼやけた視界をめぐらせ、窓の方を見やると、青色が窓の外できらめいていた。
額からゆっくりと汗が流れ落ち、頬や顎を伝っていく。
ひどく暑い。太陽光が眩しく室内を照らし、藤岡の足元の方を熱く照らし出していた。
縄が擦れてひりひり痛む腕や足に舌打ちすると、藤岡は
(事によれば、クビどころじゃ済まないぞ。)
心中で苦々しげに呟いた。
浦江はしばらく経っても戻ってこなかった。
元気があれば怒鳴りつけてやりたいところだが、今はそんな気も起こらない。
会社でのきつい冷房、家での涼しく快適な冷房に慣れていた身体には、冷房なしの
真夏の昼下がりは想像以上につらいものがあった。
シーツや布団がすぐに汗でびっしょりと濡れそぼった。
身体の上に覆いかぶさった掛け布団が暑い。足で蹴り飛ばしてやりたいが、それも叶わない。
藤岡は真夏の太陽光に熱せられた布団の下で、まんじりともせず汗を流し続けた。
時計の針が、12時を回った頃だろうか。―――最も、藤岡に時計の針など見えようはずもないが―――
暑さとは別の、切迫した問題が藤岡を襲い始めた。
強烈な尿意だ。
これだけ汗を流しているというのに、まだ排出すべき水分があるというのか。
藤岡は苦しげにうめいて、おそらくは冬用であろう分厚い布団の下、可能な限り身じろぎした。
びっしょりと濡れて身体に張り付いた衣服も、濡れて皺だらけになったシーツも、
太陽光に照らされた熱々の布団も、今やたいした問題ではなくなっていた。
正直なところ、尿意を自覚する前から"もう降参してしまおう"と決心していた。
部下である浦江にみじめにへりくだって、縄をほどいてください、布団を剥いでください、
冷房を入れてください、冷たい水を一杯くださいと懇願する気でいた。
それに尿意が加わった今、何を躊躇する必要があるだろう。
いくら浦江でも、自分のベッドに他人の尿を漏らされたくはないだろう。
すでに汗でびしょびしょに濡れてしまっているが、知ったことか。俺のせいではない。
藤岡は声を限りに叫んだ。とはいえ、大きな声を出すと、ともすれば漏らしてしまいそうだったので、
声は幾分か抑え気味だった。
みじめな声音で浦江の名前を呼び続けていると、もったいぶった足取りで浦江が部屋に戻ってきた。
嫌な笑みを顔面に浮かべている。
怒りが湧き上がったが、藤岡は浦江に尿意を訴え、縄をほどいてくれと懇願し
た。
浦江は藤岡の言葉が聞こえていないかのように振舞い、薄い唇に楽しげな笑みを浮かべたまま
藤岡の身体に覆いかぶさっていた布団を剥いだ。
びっしょりと汗に濡れて、シャツやスウェットが―――浦江のものだ―――
藤岡の肌にぴったりと張り付いている。
透けて見える肌色をうっとりと見つめて、浦江は満足げに微笑んだ。
「浦江、頼むよ、頼むからほどいてくれ。も……、漏らしそう、なんだ」
「それは困るな」
藤岡は全身をぶるりと震わせてうめいた。
部屋には空気の流れがまるでなく、生ぬるい湿っぽさが肌にまとわりつくように漂っているし、
太陽光は相変わらずさんさんと降り注ぎ、藤岡の足を照らしていた。
それでも、藤岡は濡れそぼった身体を晒して(寒い)と感じた。
濡れた身体は不快だし、喉も渇いた。縛られた手足が痛い。無断欠勤をした会社が気になる。
それよりもまず、トイレだ。もう限界に近づいていた。
「浦江……頼む、縄を―――」
「そのベッドは藤岡さんのものだから、別にお漏らしされても構わないんですけれど。
藤岡さんが気持ち悪いでしょうから、尿瓶を持ってきますよ」
浦江が事もなげにさらりと口にした言葉に、藤岡は驚愕した。
尿瓶?尿瓶だと?
「冗談だろ?どうしたんだ、浦江?よ、よくわけが……ああ……浦江っ、ほどいて、はずしてくれっ」
必死の様相で訴える藤岡を残して、浦江は軽やかな足取りで部屋を出て行ってしまった。
藤岡の頭は混乱していた。
無数の"何故"と、無数の"怒り"が脳裏で渦巻き、瞼の裏をチリチリと焦がしている。
藤岡は涙を懸命に堪え、頭を振った。
腕を引っ張り、足を踏ん張り、力の限り身体を反らしてみるが―――縄はびくともしない。
膀胱がはちきれんばかりに膨張していた。あと少しのはずみで漏らしそうだ。
ただでさえ汗みどろになった顔に、新たな脂汗が加わる。
頭上でなみなみと水の入ったバケツをひっくり返されたような有様だ。
藤岡の声がほとんど泣き声のようになったとき、ようやく浦江は姿を見せた。
手に持った尿瓶を見せびらかすように持ち上げ、にっこりと愛想のいい笑みを浮かべる。
「嫌だ、ほどけ……頼む……嫌だ」
懇願しながら、藤岡はもはや、たった今縄をほどかれて自由になったとしても、
トイレにたどり着くのを前にズボンを濡らしてしまうだろうという事を自覚していた。
びっしょりと濡れそぼったズボンに漏らしたとして、たいして目立つようなシミはできないだろうが、
浦江の目の前で子供のように小便を漏らしてしまう事に変わりはない。
それでも、藤岡はまだ観念できないでいた。
浦江は藤岡の葛藤を見抜いているようで、尿瓶をゆらゆらと
藤岡の眼前で揺らしながら小首をかしげてみせた。
「どうします?どちらでも選んでください。ベッドが濡れても構わないなら僕はそれでもいいですし、
尿瓶にきちんと用を足したいのであれば、お手伝いしますよ」
藤岡は熱くなった目頭を隠そうと腕を引っ張ったが、動かなかった。
悔し涙を滲ませる藤岡をじっと見つめながら、浦江が辛抱強く尿瓶を揺らし続けている。
嫌だ。ベッドに漏らすのも、浦江の目の前で尿瓶に用を足すのも、どちらも我慢できない。
縄をほどいてくれ。いや、今ほどいても、もうトイレまで歩いていく余裕はない。
「浦江、頼む……いやだ……」
「ですから、どちらがいいんですか?言ってくださらないと、わからないですよ。
僕はどちらでも構いませんから、藤岡さんの好きなようになさって下さい」
「浦江……っ、ああ、縄―――っ」
生暖かい感触が下半身を中心に、ゆっくりと広がっていった。
この世にもおぞましい感触を、どう言葉にして伝えたらよいだろう?
藤岡は力んでいた全身をゆっくりと弛緩させ、涙の滲んだ目を閉じた。
静かな室内に、浦江の微かなため息が響いた。
「藤岡さんがそう望んだんだ。お嫌でしょうけど、明日までベッドはそのままですよ」
それから、浦江は部屋を出て行った。
539 :
孤島:2006/07/13(木) 21:17:40 ID:woIT1ewh
軽いスカトロ描写(おもらし)が入ってる旨を書き忘れたorz
不快な思いをさせてしまった方には申し訳ない。
今回はここまで。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おもらし!おもらし!
⊂彡
恥ずかしいよねハァハァ
気になるタイトル…
監禁(*゚∀゚)=3ハァハァ
GJです!
シャツが肌にぴったりエロスー!
おもらしイイヨイイヨー
543 :
風と木の名無しさん:2006/07/13(木) 23:13:33 ID:2+VKqNKJ
田原
『焼き鏝』が読める人推奨で。痛。
―――――――――――――――――――
いくら貶めてもきつい眼差しは変わらず。
いくら汚してもその存在は美しかった。
短く刈られた黒髪も、凛々しく鋭い青灰色の瞳も、自分を罵るその赤い唇も。
女のような要素は欠片もなく、細身でも鍛え上げられた身体は25.6という年の頃もあってかしなやかなばねの様だった。
いくらその身体を開いても男は自分に警戒心を解かず、隙あらば逃げる術を探している彼はまるで野生の獣のようだ。
美しいとしか表現の仕様のないその男は、一昨日まではこの国の王に仕える騎士だった。
遠征の際、森の中で一人別行動を取っていた彼を見て一目惚れした瞬間に『目隠し』の術を使い彼を惑わせ捕らえた。
そして気を失った騎士を家に連れ込んでそのまま犯した。
途中痛みに騎士が気がついたが、現状を把握し暴れられる前に術と革のベルトを使い手足の自由を奪って既成事実という名目のもと陵辱しつくした。
何度も彼の中に精を吐き出し、何度も彼の精を吐き出させた。
しつけは最初が肝心で、基本的に人は本能には逆らえない。
快楽と痛みとうまく使い分けて、おねだりをさせることができればしめたもの。
だが、この騎士はさすがに自律心が強く、過ぎた快楽に気を失って無理やり起こして続けても、さんざん焦らして我を失い叫ばせても最期の一線のところで屈しようとはしなかった。
「何故・・・こんなことをする・・・っ」
騎士は声を上げないように食いしばっていた唇が血に濡れていた。
「何故って・・・・僕はあなたと番(つがい)になりたいんです」
騎士の問いに、答える術師の声はまだ年若い。
術師は騎士を穿ったまま腰を揺する。
それに腰を揺らめかせて綺麗に筋肉のついた胸を上下させた騎士は、術師の言葉に鋭い目を見開いた。
「番・・・・っ!?」
それは主に動物に使われる単語ではあるが、その意味が夫婦であることは騎士にもわかった。
だが、目の前にいる術師と自分の性別や外見やこの状況から導き出された単語が『番』であることが信じられずにいたのだ。
というか、理解しがたい。
自分を犯し苛むこの『術師』は、まだ16.7歳くらいの外見で、一見美少女とも見間違う美しい顔立ちをしていた。
長いさらさらの茶髪を背中で無造作に結んでいて、くりっとした瞳は森の深い緑。だが、光の加減で金も混じったような色合いになる不思議な瞳をしていた。
着飾ればさぞや見栄えのするだろう外見だったが、外見に頓着はないのか薄汚れた衣類に術師独特のマントを羽織るだけの姿。
今はそれすらも脱いでいて、多少は鍛えているのかまだ幼さ残る体には薄く筋肉がつくだけだった。
それが忌々しいことにこのような状況でも騎士からしてみれば彼を庇護すべき対象のような錯覚すらもたらすのだ。
だが、相手は『術師』なだけあって時折術を使い人間業ではない怪力を発揮する。
「馬鹿を言うなっ、誰が貴様と番などっ・・・・いっ!」
かすれた声でそれでも拒絶する騎士は、ベットの縁に皮紐で括られた腕を術師に引っ張られて悲鳴を上げる。
皮が肉に食い込み、骨が折れるかと思うくらいまで術師は騎士の腕をひねり上げる。
「口のきき方・・・・いい加減覚えた方がいいですよ?馬鹿じゃないんだから」
長めの前髪からうっすら覗く緑の瞳が冷たく細められる。
無邪気な狂気というものがあるのならきっとこういうものをさすに違いない。
一瞬で纏う雰囲気すら変えて見せた術師の口元が上に上がるのと比例するかのように、騎士の顔色が青ざめていく。
一晩で刷り込まれた得体の知れない恐怖は、騎士の声を奪った。
そんな騎士に術師は一転変わった邪気のない笑顔で微笑んで騎士の頬を両手で挟み愛しそうに囁いた。
「そんなこと言って・・・腕が折れても治してあげませんから、ね?」
「・・・・・お前は白魔術師か・・・?」
術師には癒しと光を司る白魔術と破壊と闇を司る黒魔術がある。
更に上に魔道師と呼ばれる者たちもいたが、それは世界に数人しかおらず、すべてが世を捨て行方知れずになっていて表に出ることはない。
彼らが表に出る時は世界が変動するとまで言われているのだ。
場合によっては魔王と呼ばれ処刑された魔道師すらいる。
だが、そんな者に会うことなどほとんどない。
騎士団にいた男は白魔術師や黒魔術師と戦うことも念頭に置いた訓練もつんでいた。
弱点と対応策は両方共に違う。逃げる際には注意が必要であった。
術師もそれをわかっているのか騎士を覚めた目で見下ろす。
「僕のことを知りたいと思って言ってくれてるんなら嬉しいんですけどね・・・・・。恋を語らう目じゃないなぁ・・・。もう少ししつけが必要ですね」
騎士の両足を胸につくまで押し上げて、更に奥まで穿った。
「あああああっ!!!!」
無理に押し開かれたために新たに中で切れたのか、慣れない痛みが更に騎士を襲う。
繋がった所からぐちゅぐちゅと卑猥な音と共に赤と白の混じった体液が騎士の尻を伝ってシーツに落ちた。
それを術師はほっそりとした指先で掬い上げて、騎士の胸に擦り付ける。
頬を上気させてどこかうっとりと騎士を見下ろしたまま、腰の攻めだけは許さず続けた。
「うっ・・・・・あっ・・・・・っ」
騎士の表情が痛みから快楽に変わるが、眦から流れる涙はむしろ苦痛のそれだった。
太ももの間で揺れる騎士のものは、細い皮ひもで根元から先までハムのように巻かれて戒められていたのだ。
何度も達した後で戒められたそこは、切なく揺れていた。
時折先から白い液が盛り上がり竿を伝うが完全な達成が持たされないままに中から快感だけを与え続けられる。
これが苦痛だけならよかった。
それだけなら騎士は耐えることに迷いを持つことはなかった。
だが、強制的に与えられる快楽と痛みは、この現状を認めたくない思いと共に騎士を苛んでいった。
一回りも違う年下の少年に散々犯されていることだけでも自分が情けなくなるというのに、彼は自分を番にするとまで言っているのだ。
きっとこの年若き術師は、人と性交を持つことすら初めてなのだろう。
しかし、どうすればいいのか知識だけはあるようでそこにはためらいよりも好奇心が先立っているようであった。。
拙い愛撫から始めたものの初めての快楽に溺れる術師は、天性の気質がサドに近いのか苦痛にゆがむ騎士に快感を覚えてからはそういった抱き方をするようになった。
「うあっ・・・・あ、くっ・・・」
「・・・・・・んっ・・・」
中でしこりのようなものを擦り上げると反射のように襞が収縮する。
まるで搾り取るかのようにきつく窄まるそこに術師はたまらず騎士の中で放った。
そして鼻から甘い息を吐いて騎士の中から抜く。
騎士は嬲られたまま達することができずに身体をよじらせながらぐったりと脱力した。
術師が震える竿先に溜まった白いものを指先で混ぜる。
「んああっ」
騎士がその刺激に息を喉の奥で詰まらせてのけぞった。
その過剰なほどの反応に、一瞬驚いた術師はにたりと笑った。
「ここ・・・・気持ちいいんですか?」
「やっ・・・・やめろっ・・・・・っ」
窪みを指先と爪で撫でるだけで、首を振って足を振るわせる騎士の痴態を術師は唇を舐めて眺めた。
足を開かせたまま、騎士のものを片手で支えてもう片手で先を弄る。
「あ・・・・・っ。ひやぁっ!」
質素なベットは騎士が身悶えるたびにぎしぎしと鳴る。
術師はその姿に煽られるかのように初めて口にそれを含んでみた。
びくっと肩を震わせて信じられないように顔を下ろす騎士に、術師は見せ付けるかのように舌で音を立てながら先の方だけを弄った。
「あっ・・・・・あああっ」
恐怖なのか快楽なのかわからない。
涙で端正な顔を歪ませてひゃっくりをあげる騎士に、術師は熱中してそれを続けた。
染み出すもので口の中が苦くなったが、それよりも今までになく悲鳴を上げ身悶える騎士にそそられる。
竿を摩ると騎士は更に声を引きつらせた。
手の中に在るものを直に触りたくて術師は騎士のそれを締め付けていた皮ひもを引いて外した。
「あっ・・うあぁっ!」
その刺激に、騎士は今まで溜めさせられていた精を一気に吐き出した。
「っ」
顔に叩きつけられた飛沫に呆然としながら、術師は顔にかかったそれを手の甲で拭う。
そしてそれを見て騎士に視線を移した。
騎士は意識をどこかに飛ばしているのか、肩で息をしながらぼうっとしたまま宙を見ていた。
「・・・・・シュバルツ、リヒト」
術師が小さく呟くと、部屋の隅で何かがうごめいた。それは黒と白の煙のようなものだった。
「あれ、持ってきて」
そう言うと、何やら四角い箱が煙の中から現れる。
そこから鉄の棒のようなものが出ていた。
術師がそれを掴んで箱から出す。それは先に丸く平たい判のようなものが付いていた。
「・・・・・・・・・ん」
術師が身を乗り出して騎士の下腹部に跨る様に座った。
これで騎士の動きは制限されたようなものである。
意識を取り戻して術師を見上げる騎士の目にわずかに光が戻ってきた。
+焼きゴテ注意
「・・・・・・・・・・・?」
術師が棒を指でなぞっていくと、鉄の棒の先が熱で熱せられたかのように赤くなってきた。
やがて先から煙のようなものが立ち上るのを見ると、騎士もそれが何かわかって奥歯を振るわせた。
「何を・・・・っ」
「ねぇ。王様への忠誠を捨てて、僕と一緒になって?」
術師は焼き鏝を握ったまま目を細めて冷笑を浮かべた。
だが、繰り返し忠誠を捨てろと言い放つその言いざまに頭に血が上った騎士は歯を食いしばり術師を睨み上げた。
「捨てられるものか・・・・っ。私は王家と国に仕えることを剣に誓ったのだ・・・っ!誰がお前などに屈するものかっ」
矜持を持って騎士がそう叫ぶと、術師は視線だけで人を殺しそうな目をして騎士の心臓の上に片手を滑らせた。
「じゃあ、無理やりになっちゃうけどしょうがないよね?だって僕があなたと番になるって決めたんだもの」
「何をする気だっ・・・・」
「ここに僕の印を。本当はあなたの悲鳴を聞きたいけど、多分何か噛んでないと歯を折っちゃうから、これ噛んでてね」
そう言って騎士の口に枕の端を押し込もうとする。
「俺を家畜扱いする気かっ!!!止めろ・・・・んぐっ・・・んーっ!」
青ざめて逃げようと暴れる身体を術で押さえ込む。
両手で焼き鏝を構えて、心臓の上にゆっくりと下ろしていく。
「んー!!!!んー!!!!」
恐怖に見開かれた瞳にぞくぞくと背筋を震わせて術師は快感に微笑んだ。
「あなたのその顔すごく好き」
そして何のためらいもなく騎士の肌に灼熱を押し付けた。
「―――――――!!!!!!!!」
じゅうううっと皮膚の焼ける音と匂いが煙と共に立ち上る。
騎士は目を見開き一瞬で身体をこわばらせた。
息を詰めて脂汗を流す騎士の胸に押し付けた焼き鏝をゆっくりと上げる。
焼けた皮がそれについていこうとしてちぎれた。
術師は血と火傷で赤黒く染まったそこを見て、焼き鏝をもとの四角い箱に戻して両手をその傷に掲げた。
その指先から白い光が零れて傷口に降りかかる。
それと共に騎士の表情が柔らかくなって最後にはこわばらせていた身体を痙攣させて脱力し気を失った。
騎士の胸には拳大の赤い印があった。
太陽の印に羽を広げた鳥の模様。ただし片羽は白、もう片羽は塗りつぶされていた。
その文様に術師は満足したように微笑む。
これでこの騎士は自分のものだ。
騎士がどこに逃げても自分は見つけ出すことができるし、場合によってはこの印を操作することによって彼の心臓を止めることすらできる。
もちろんそんなことはしない。
彼は自分が一目で好きになり、自分の伴侶と決めた人だから。
「離さない」
うっとりと夢心地でその印に頬を寄せて術師は目を閉じた。
森深く住まう魔道師は恋をした。
それは相手にとっては災厄の始まりだった。
了
乙でした(*´д`)
最後まで屈しなかった黒髪タンかわゆすww
年下攻テラモエス
ごちです。
おいしくいただきました。(゚∀゚)ウマー
焼き鰻って読んじゃったよ…
なにはともあれゴチでした。
554 :
風と木の名無しさん:2006/07/14(金) 18:02:11 ID:VttgpIVV
1/6、2/6にちょっと汚い描写があります。きちゃないのが駄目な人はヌルー推奨
------------------------------
夜になり、いくぶんか部屋の温度が下がってきた。
けれど、相変わらず蒸し暑い。熱帯夜といえるだろう。
多少昼間よりは涼しくなったとはいえ、微々たる差だった。
藤岡が屈辱にまみれて尿を漏らした後、声を殺してすすり泣く藤岡に、
浦江はご丁寧にも剥がした掛け布団を再び覆いかぶせた。
藤岡が怒鳴る声にも構わず、浦江はさっさと部屋を出て行った。
どこかの部屋で、浦江が何かのTVを見ている音が漏れ聞こえてきた。
何かの缶を開ける音、ぐい飲みした後、それをテーブルの上にコンと置く音。
藤岡は混乱していた。この理不尽な扱いは何だ。
これは明らかに悪戯の範疇を越えている。これは犯罪だ。
藤岡は初め、浦江がとち狂って己を誘拐したのだと思った。
―――どういった利益を得られるか、知れたもんじゃないが。
ところが、どうもそうではないらしい。浦江がどこかに脅迫電話をかける様子もないし、
だいいち、同じ会社に勤める4歳年上の上司を誘拐して、誰に身代金を得るというのだ。
妻か?母か?―――ばかげている。
藤岡はわずかに身じろぎした。汗と尿に濡れそぼった布団とシーツは、今や掛け布団の下で
混沌としたおぞましい有様になっている。
布団が掛かった、胸から下の皮膚がたまらなくむずがゆい。
縛られた腕はかろうじて布団から出ているが、それでも汗まみれだ。
自分の身体から立ちのぼるおぞましい臭気を嗅ぎたくなくて、藤岡は口で呼吸した。
この世に地獄があるとするなら、今自分がいるこの場所こそが、そう呼ぶに相応しい場所だ。
藤岡は、このままこの場所に何日も放置されたら、いずれ自分は病気になると確信していた。
いや、何日後といわず、今すぐにでも病気になりそうだ。
とめどなく溢れる汗を肌に感じながら、いつ体内の水分が尽きるのだろうとぼんやり思った。
縛られた手足の感覚はすでにない。身動きすれば焼けるようなチリチリした痛みが走るが、それだけだ。
藤岡は目を閉じたままじっとしていた。
喉の渇き、空腹感、蒸し暑い中濡れた布団とシーツに包まれる不快感。
いつ狂ってもおかしくない状況だ。
何度か哀れっぽい声で(意図したわけではないが、もう小さなかすれ声しか出せなかった)
どこかの部屋にいる浦江に"水をくれ、縄をほどけ、ベッドを何とかしてくれ、
着替えさせてくれ、逃げないから、着替えがなくてもいいから、丸裸で床に縛り付けてもいい、
頼むこの場所から俺を助けてくれ"と喘ぎ喘ぎ懇願した。
聞こえないふりか、本当に聞こえていないのかは定かではないが、どちらにせよ浦江は何もしてくれない。
せめて、この布団さえどかしてくれたら、だいぶ違うだろう。
身体がかゆい。おそらく、蒸れているのだ。
藤岡は全身水虫だらけになった自分の姿を想像し、ぞっと鳥肌を立てた。
体を洗いたい。冷たい水を浴びたい。風でもいい。
もうどうでもいい、この場所じゃないなら、どこでも構わない。もう耐えられない。
全身の皮膚を掻き壊してしまいたくなるほどの痒みと蒸れに苦しみながら、藤岡は夜をあけた。
むろん、一睡たりともできなかった。気が狂わなかったのが不思議なくらいだ。
暑いはずなのに、どこか青白い顔をしてぐったりと布団から顔を出している藤岡を見て、
浦江はにっこりと愛想のいい笑みを浮かべた。
「つらかったでしょう。眠れませんでしたか?」
藤岡は答えなかった。全身がぬるぬるした液体にまみれているような気がした。事実、そうだろう。
もう身体が溶けてしまったのかもしれない。
じっくりと藤岡の弱った顔を観察した後、浦江はそっと掛け布団を取り去った。
灼熱の炎に焼かれた鉄板が、身体の上からどかされたような気がした。
「可哀想に……びっしょりだ。着替えたいですか?」
藤岡は涙に濡れた目を上げ、唇を噛み締めた。素直に"はい"というのは悔しい。
誰のせいでこうなったと思っているのだ。お前が―――
けれど、この不快な濡れ雑巾を脱ぎ捨てられるのなら、何と代えても惜しくなかった。
「……着替えたい。頼む」
「わかりました。このままじゃ、肌がおかしくなりそうだ。タオルで、身体を拭きますよ」
寝そべっている藤岡には構いもせず、無理やり藤岡の下から汚れたシーツを引っ張り出し、
大きめのタオルを藤岡の身体の下に敷く。
濡れそぼったシーツと掛け布団を抱えていそいそと部屋を出て行った浦江をぼんやりと見送り、
藤岡は鼻をすすった。
やがて着替え一式と洗面器、タオルを持ってきた浦江は、藤岡のびっしょり濡れた服を
丁寧に脱がせ、冷たい水に浸したタオルで全身を綺麗に拭いてやってから、
乾いたタオルで全身をぬぐってやり、新しい服を着せた。
手足の縄の痕は蒸れ、化膿していた。申し訳程度の消毒がなされた。
その後、浦江は藤岡の部屋の冷房のスイッチを入れ、冬用の掛け布団をかけるような
意地の悪いまねもせず、薄手のタオル生地に似た毛布を腹の上にかけた。
昨晩とは打って変わって、快適な日だった。
……最も、これを"快適"といってよいのかどうか判断はつきかねるが。
おそらく、快適ではないだろう。むしろその逆だ。
しかし少なくとも、一晩中味わったあの地獄と比べれば、この状況は天国と言えた。
その日も、藤岡は尿意を訴えたが、今度は素直に尿瓶の中にした。
ベッドの上に漏らすのは、もうこりごりだった。
空腹と喉の渇きも訴えたが、浦江が与えたのは一杯の水のみだった。
昨晩あれほど水分を押し流した藤岡にとって、それだけではとても足りない。
からからに乾燥した口の中を必死で嘗め回し、潤いを保とうとするが、効果はそれほど得られなかった。
なにしろ、肝心の舌だって乾燥して、からからに渇いているのだ。
いったい、浦江はどういった恨みがあってこんな仕打ちをするのだろう。
じくじくと化膿した手足の縄の痕に、再び縄が食い込んだり、擦れたりする。
同じ姿勢をずっと続けているせいで、腕や足や肩がひどく凝っている。
藤岡は天井を仰いだ。
眼鏡をかけていない今は、すべての視界がぼやけている。
浦江に眼鏡の行方を尋ねると、しかるべき場所にしまってあると答えた。
どうやら、返してくれる気はないようだ。
3日目。
藤岡の枯渇感、空腹感は限界をとうに超えていた。
特に、喉の渇きがいっそうひどい。藤岡はカサカサした唇を震わせ、浦江に頼み込んだ。
「……う、浦江……頼む。何か……なんでもいいから……飲ませてくれ……」
ひどいしわがれ声だった。これが自分の声だろうか。
わずか3日目にして、藤岡は心身ともに限界だった。
苦しげに喘ぐ藤岡に、浦江のにこやかな笑みが向けられる。
殺してやろうか、と藤岡は強く思った。
「何でもいい?水でも、ジュースでも、お茶でも?泥水では?」
「もう何でもいい。何か……喉が……痛いんだ」
藤岡をその場に残して、浦江は出て行った。また放置されるのだろうか。
ぐったりと身を横たえている藤岡は、何かをコップに注ぐような音を聞いた。
もう、何でも構わない。何か飲みたい……。さもないと、おそらく……
やがて、盆に二杯の氷水を載せて、浦江が意気揚々と戻ってきた。
透明なグラスの表面を滑り落ちる水滴がひどく魅惑的で、藤岡は喉を鳴らした。
最も、飲むほどの唾液すらもほとんど分泌されていなかったが。
腕さえ自由なら、すぐさま飛びついて一気に飲み干してしまいたいところだ。
からからに渇いた口中が、水を求めて痙攣している。
「浦江、……早く、水……」
「まあまあ。そんなに慌てないで」
藤岡の顔のすぐそばに盆を置き、浦江は微笑んだ。
「ひとつ、お願いがあるんです。お水はそのご褒美としましょう」
藤岡は怪訝そうに浦江のご機嫌な表情を見上げた。お願い?決して、まともなお願いではないはずだ。
浦江はもったいぶって盆を持ち上げ、ベッド横の棚に置いた。
「あんまり口が渇いてると、少し痛いかもしれない。一口だけ、飲んでください」
浦江は盆の上のグラスをひとつつかみ、藤岡の後頭部を持ち上げて飲みやすい姿勢にした。
藤岡としては、グラスの中の水をすべてがぶ飲みしてしまいたかった。
けれども、勢いづいて水を飲み干そうとした瞬間、グラスは口から離れていった。
口の中にこぼれた水はせいぜい口中を湿らす程度でしかなく、藤岡は唇を噛んだ。
とはいえ、ありがたい水だ。藤岡は浦江の"お願い"とやらが何なのか尋ねた。
「藤岡さん。フェラチオってご存知でしょう」
「フェ―――?」
「まさか、ご存知ないはずはない。奥様だっていらっしゃるんだから。意味はご存知ですよね?」
言うまでもなく、藤岡はもう28になる男だ。無邪気な中学生などではない。
とはいえ、浦江の口から突拍子もなく飛び出してくる言葉にしては、不可解だ―――
藤岡の表情がみるみる固くなる。
浦江は楽しそうに笑った。
「藤岡さん、わかりました?あなたは少々にぶいところがあるから―――
僕、あまり露骨な言葉は使いたくないんだけど」
浦江がベッドに乗り上げる拍子に、ぎしりと大きくベッドが軋んだ。
「何でもいい、って言いましたよね。何でも構わないと?それなら、まず僕を飲んで」
「おまえっ、おまえ、狂ってるぞ!」
「そうですか?そうかもしれませんね。でも、気づかなかったでしょう?
僕を、仕事のできる真面目ないい後輩だと、そう思っていたはずだ」
身動きできない藤岡の顔に、鼻がくっつくほど顔を近づけ、浦江は柔らかい口調で囁いた。
「僕は、こう見えて演技が上手いんだ」
藤岡の耳元に囁く拍子に、柔らかな耳たぶを舐める。藤岡の身体が震え上がった。
「嫌だ!何考えてるんだ、お前……!ふざけるな!」
「少しだけでも水を飲んで、元気になったみたいですね。もっと飲みたくないですか?
よく冷えてる。藤岡さんのために、高いミネラルウォーターを買ってきたんですよ。
二杯とも、あなたのものだ。お望みなら、もっと、よく冷えた飲み物をご褒美に……」
グラスに手を伸ばし、藤岡の鼻先で振る。氷が中でカラカラと小気味いい音を立てた。
グラスから落ちた結露がぽつりと藤岡の鼻頭を濡らす。とても冷えていた。
「おまえ、お前は、おかしいぞ。お前は、おかしい」
怒りに紅潮した藤岡の顔に、いたずらに冷えたグラスを押し付ける。
肩をすくめて、藤岡は半ば恍惚したような表情を浮
かべた。
「渇いた喉に流れ込む冷たい水。どんなに気持ちいいか……
生涯最高の水でしょうね。それが目と鼻の先にある」
言いながら、実際に藤岡の目や鼻にグラスを押し付ける。
藤岡は怒りに震えたが、同時に誘惑に揺すられて震えているようにも見えた。
「すぐ終わりますよ。僕は興奮していますから。自慢できる事じゃないけれど……あまり持ちそうにない」
照れ笑いのような笑みを唇に浮かべ、浦江はグラスを盆に置いた。
藤岡はあらん限りの罵声を張り上げ、できることなら浦江を自分の上から蹴り飛ばしてやりたかった。
けれど、むろん手足は動かないし、怒鳴るような元気もない。
藤岡は、顔のあちこちに押し付けられた冷たいグラスの感触、雫の感触を思い起こした。
喉が渇いて、むしろ痛い。焼けるような渇きだ。喉に何か。何でもいい―――
あの冷たい水を―――思う存分に―――
「嫌だっ……なんでだ……くそっ、お前はおかしい!」
「僕もそう思う」
藤岡は屈辱の涙を流した。
これほどまでに渇望する水は、まさに目と鼻の先にある。
寝転がったまま、手を伸ばせば―――それで届くような距離に。
けれど、藤岡はぴくりとも身動きできない。大の字になってベッドのうえに磔にされたままだ。
藤岡はこのベッドの上で暑さに苦しみ、空腹に苦しみ、渇きに苦しみ、排泄した。
まるでここは一つの島のようだ。海に浮かぶ小さな孤島。
さしずめ浦江は、藤岡を翻弄する神のような存在だろうか。
気まぐれに藤岡の運命を翻弄し、反応を見て楽しみ、喜ぶ。
すぐ近くに欲するものがある。けれど手にする事は叶わない。
孤島の砂浜で見る蜃気楼のようだ。
藤岡は独りだ。孤島からは出られない。
藤岡は唇と顎に白濁した液体をこびりつかせながら、ぼんやりと天井を見つめていた。
水は藤岡の口に入る事なく、無情にも運び去られた。
「僕のを2度も飲んだんだから、水分は十分でしょう?水は今度にしましょう」
浦江は実に楽しそうに盆に載った二つのグラスを持って部屋を歩き去った。*今回はここまで*
おおお後輩、鬼だー鬼畜だーヽ(`Д´)ノ ウワアアア
禿しく乙です!
まさしく調教…!
も、萌ゆる!
浦江凄いよイイヨイイヨ浦江…!(*´Д`)
すげー!これぞ鬼畜のど真ん中!
展開wktk
すげぇ、徹底した鬼畜…!!
読んでるだけでこっちまで喉がかわいてくるよ(´*`;)ウウ
wktkしつつ待ってます
566 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:13:47 ID:52fbuSVL
初めて投稿します。かなり拙い三流文章なので
お好きでない方スルーしてくださいな。
バスケの朝連を一人でするのが日課だった。
背の低い俺は最後の大会にレギュラーとして出場したくて必死だったのだ。
いつものように俺はバスケットボールを取り出そうとした時、
背後から羽交い絞めにされ、手足を縛られ猿轡と目隠しをされた。
暴れても今日はテスト期間で半日だ。部活もない。
気づいたらもう昼の鐘が鳴っていた。
がらりと扉を開く音がして、「助けてくれ」と体をゆらして叫んだ。
が、入ってきた奴らはくすくす笑いながら縛られていた俺を
男2人が敷かれたマットの上に放った。
知らない奴らだ。バッチを見る限りでは俺のイッコ下、後輩だ。
周りに人がいないことを確認してきたのか、二人が入ってきて鍵を閉めた。
「神楽ちゃ〜ん、元気してたかなぁ?」
「お腹すいただろ?昼飯抜きなんて可愛そうになぁ」
――なんでこいつら俺の名前知ってるんだ!
こいつらが犯人に違いないと暴れたけど相手は体格のいい男4人だ、
抵抗したけど結局服を全部剥ぎ取られ、四つん這いで押さえつけられた。
567 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:14:34 ID:52fbuSVL
全裸になった俺は羞恥心で体中真っ赤にして叫んだ。
「何しやがる変態っ!!」
「あーらま、怖い顔しちゃって可愛い顔が台無し」
「そーそ、俺らに逆らうと後が怖いよぉ?」
一人が俺の萎えてるモノを根元で紐で結んで、鞄の中からいろいろ出し始めた。
何をされるかわからないこの状況で、
俺は不安を隠すために叫び続けたが、男たちはニヤニヤして。
「はしゃいでもいいけど誰か来るとまずいのはお前だぜ。
こーんな姿誰かに見られたらお前一生台無しにするぜぇ?」
確かにそうだ。こんな情けない姿を見られるわけにはいかない。
何より、高校の推薦が決まっているのだ。こんなところで問題を起こしたくはない。
俺は唇をかんで叫ぶのを止めた。
突然尻に生温い液体がかけられて、甘いにおいが辺りに充満した。
「あんれ、蜂蜜食べねぇの?こんなにこぼしちゃって俺が食べさせてやるよ」
「お前それ変態っぽいぞ」
「うるせぇよ」
けたけた笑いながらそいつは自分の手にたっぷり蜂蜜を付けて、
俺の尻の中に指を突っ込んできた。
568 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:15:13 ID:52fbuSVL
「ひぃ」
思わず声が出そうになってこらえた。ネチャネチャ音がして気持ちが悪い。
普通排出することにしか使われないその器官にものを突っ込まれるという行為に、
俺はかなりびびって何も言えなくなってしまっていた。
「ちょっときついかな。よーし次はぁ・・・これだ」
長い指を2本、奥まで突っ込み絶えず動かしながらその隙間から何かを入れてきた。
「いやだ、裂ける。やめてくれ」
男が入れてきたのはバナナだ。太くてとても大きい。
蜂蜜のぬめりが手伝って皮のついたままバナナが一気に奥まで入り込んだ。
「お、結構奥まで入るなぁ」
小刻みに奥に進ませる。
「美味しそうに飲み込んじゃってこの淫乱が」
そう言って指を抜き、尻からはみ出てるバナナをぐるぐる回し始めた。
「痛い、いた、がいだからやめ・・・やめてくれ」
「やべぇ俺我慢できねぇよ」
俺の前髪をつかんで
「後ろの口ばっかりじゃかわいそうだからな、前からも水分送ってやるよ」
男のモノを加えさせられ「噛んだら殴るぞ」と脅され、しゃぶらされた。
大きくて喉まで突っ込まれたけど入りきらない。苦しくて咳き込みたかったけどさせてもらえない。
後ろをランダムで回したり出し入れしたりしていた男が
「おっと悪い、これじゃ食べられなかったなぁ。待ってろ」
にやけながら一気にバナナを抜く。
569 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:15:51 ID:52fbuSVL
「ぁあああ」
「おい見てみろよ、こいつのチ●ポ、かなり気持ちイイらしいな」
足を押さえつけていた男が言ったとおり、俺のモノは立ち上がっていた。
「お前実は変態だったんだなぁ?後ろだけでおったてるなんてこっちの才能あるんじゃね?」
悔しくて涙が出てきた。
「あらぁ泣いちゃった。きっとお腹すいてたんだよね、ほら」
上だけ剥いたバナナを再び俺の中に入れ、ちょっとずつ中身だけ詰め込んできた。
―――気持ちが悪い!
「んんんんん・・・ん」
抗議を示すため暴れたがもちろん無視された。
固形をとどめずバナナは俺の中でぐちゃぐちゃになっているようだった。
どうやら入りきらなかったようだ。
「おいおい、全部食べれるはずだろう?あそっか、熱くなっちゃったから入りにくくなったんだよな。
んじゃ冷やさなくっちゃなぁ♪」
聞こえたと同時に冷たい固形の物を入れられた。
―――嫌だ、冷たい、なんだこれ。
「これなんだかわかる?氷だよ、こ・お・り。お前のために保健室からパクってきたんだぜ」
ごつごつした冷たい物を一個一個詰め込まれ、
「何個入るか賭けようぜ」と言ってる男たちの声を遠くに聞きながら、俺はいつしか抵抗を止めていた。
一刻も早くこの地獄が早く終わってくれるよう、それだけ考えていた。
持ってた氷が全部なくなったのか、男が指でバナナをちぎって入れてきた。何が何でも全部入れる気だ。
―――これ以上、入らない。やめてくれ・・・苦しい
と思ったのに、男は全部詰め終えたようだ。びっくりしたように
「すんげぇ。ホントに全部入るとは思わなかった」
「はは、お前自分で入れたくせによく言うわぁ」
「ちげぇよ、こいつが腹減ったって言うから食わせてやったんだよ。
570 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:16:21 ID:52fbuSVL
これでミルクを入れてバナナジュースの出来上がり、だな。俺ってやぁさしいぃ」
楽しそうに言う男の声を聞き、まさかという自分の想像に恐ろしくなって考えるのを止めた。
ぶちゅぶちゅと大きな音を立てて男のモノが俺の中に入ってきた。
先っぽだけ入って進まなくなったから男のモノに蜂蜜を塗りたくったようだ。
「ちゃんと抑えてろよ」
他の男たちに言い捨て、捻りこんでくる。
「〜〜〜ひぎぃぃっ。ぃぃぃっっっ」
苦しい。太くてとても入りきらない。
それでも無理やり突っ込むからバナナが変な音を立てて横から外にはみ出してくる。
やめて、怖い、痛い、苦しい、裂けちゃうよ
暴れたけど難なく押さえつけられ、持ち上げられるように男のモノがねじ込まれる。
一度大きく腰を引き、一気に串刺しにされ、奥まで突かれた。確実に裂けたのがわかった。
それでも入りきらなくてまだ奥に奥に進ませる。それに押されてバナナが腸に入り込んでいるのがわかる。
固形をとどめている氷までもが奥に押し込まれ、腹は妊婦のように膨れ上がっている。
「こいつんなか、すんげ気持ちい。締まり最高にイイよ。イきそ」
ゆっくりだったのが急に早いピストンに変わり、パンパンと小気味良い音を響かせる。
「たっぷり飲めよ」
奥深く突いたまま一瞬膨らんだかと思った男のモノが俺の中でぶちまけた。
のにまたその存在をアピールするかのように立ち上がった。
そして引き続き腰をスライドさせ
「まだまだ飲み足りないだろ?遠慮すんなよ。まだあと3人もいる。
571 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:16:57 ID:52fbuSVL
俺たちを満足させてくれたら、お前のチ●ポの紐解いてやるよ」
既に俺のモノはパンパンに膨れ上がり、そそり立っていた。
――イかせてほしい!
同時に今まで痛かっただけの感覚が、微妙に変わってきていた。
あるところを突かれると、気が狂いそうなほど、気持ちいいのだ。
――もっと、もっと激しく、もっと奥まで突いてほしい!かき回してくれ!!
終わらない狂宴に気が狂ってしまったのかもしれない。射精できない絶頂を俺は何度も繰り返した。
もうあまりの快感に、あまりの苦しさに記憶が飛んでいた。
いつの間にか行為は終わっていたらしい。
「おいおい、おまえ我慢汁出しすぎ。そうとう気持ちよかったらしいな」
「・・・・・・イかせてくれ」
「目がイっちゃってるなぁ。約束だしな、俺たち全員のチ●ポを綺麗にしてくれたら解いてやるよ」
無我夢中で男たちの生温くも甘ったるいモノを口に含み、舐め取っていった。
吐きそうなくらい気持ちが悪かった。実際吐いてたけど、でもそれ以上にイきたかったのだ。
舐め終わった後、約束どおり男の一人が俺の紐をといてくれた。
自由になった手で俺は夢中でしごき始め、すぐに溜まりに溜まった濃いのを射精した。
と同時に尻からも大量に白と茶色の固形の混ざった液体がどろりと噴射された。
「!・・・くっせぇ。ありえねぇ!!こいつ!?」
そりゃそうだ。浣腸されたのと同じなんだ。仕方ないじゃないか。
572 :
風と木の名無しさん:2006/07/16(日) 18:18:10 ID:52fbuSVL
ぼんやりとした開放感に包まれたまま放心してると、
――もう、なんでもいい。終わったんだ。
「ふうん。結構楽しんでたんだ。なんてったってこーいうプレイが好きな変態だし?
今日からお前は俺たちの奴隷だ。たっぷり可愛がってやるからなぁ」
俺は、その言葉を停止していた頭に飲み込み、涙でぐしゃぐしゃになった顔をゆっくり上げた。
「っ・・・・・・!!」
目の前にカメラがあった。4人目の男が撮っていたのだ。
「んー、いい顔。これきっといい値がつくぜ?」
最初からそのつもりで・・・。
俺はこの悪夢のような行為を心のどこかで待ち望んでいる。もう戻れない。
期待と不安が混ざり合い、俺は考えることを放棄した。
これから先、なんて考えたくもない。
以上で終わりです。
おそまつさまでしたm(__;)m
一部スカ描写注意
苦手な人はスルーっていうのなら
コテつけてくれたほうがスルーしやすいと思うが
1くらい嫁
なるほどまことにお粗末様。
タイトルは「夏到来!」かな。
誰かポカーンのAA貼ったげて!
_ _ ._ _
/ /\/_\ ./_\\ \
/ / / /_/ /\ / /_/ /\\ \
/ / / \_ /\/ \_/\/ \ \
/ / / \\./ .\\/ \ \
/ /\/ . ̄  ̄ / /\
/ / / ________ / / /
/ / / / ____ _/\ ./ / /
/ / / ./ /\____./ /\.\/ / / /
/ / / ./ / / / / ./ ̄ / / /
/ / / / / / / / ./ / / /
/ / / / / / ./ / ./ / / /
/ .\/ / / /___/ /__./ / / /
\ \ / _ ̄ ̄____ /\ / /\/
\ \ /__/\ ̄ ̄ /__/ ./ / / /
\/''\ \\/ ̄ ̄ ̄ ̄\.\/ \/ /
\_/  ̄  ̄ \/
ポカーン
とりあえず乙、です。
>>1を読むのは勿論だが、投下時でも常にsageな空気も読んで下さいまし。
乙でした。
>1 ・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
の下に、肌に合わない作者についてもスルーの方向で、と
次スレから入れたほうが良いのでは?
注意される事をした作者も悪いけど、誰かが注意したのにそれ以後も
延々と続くとスレの雰囲気悪くなると思うんだけど。
翌日、翌々日と、冷房のスイッチが切られていた。
冬用の掛け布団に覆われていないだけ随分ましだが、それにしても日中30度を
大きく上回る気温の中、無風状態の室内に閉じ込められるのはつらい。
その上、藤岡はぴくりとも身動きできないのだ。
手足の縄の痕は日を経るごとに悪化の一途を辿っている。
朝昼晩、浦江が丁寧に消毒を施しているものの、さほどの効果はない。
じくじくと湿った傷が痛みよりも強い痒みをもたらした。
ぼうっとした頭で、藤岡はいろいろと思考をめぐらした。
どうやら、浦江は藤岡を解放する気は毛頭ないらしい。
一体どんな恨みを買って、こんな目に遭うはめになったのだろう。
確かに、仕事上の関係で何度か浦江を叱りつけたことはある。ある程度は仕方のないことだ。
かといって、浦江は部下の中では卓越した能力を持っている上、仕事も手際よくこなしていたので、
浦江を叱ることなどそうそう頻繁にあることではなかった。
せいぜい些細なミスを咎めるくらいだ。
それを除けば、藤岡と浦江はうまくやっていた。―――と、藤岡の方では思っていた。
特別親しくしていたわけではなかったが、他の部下と同じように可愛く思っていたし、
同じ場で働く仲間として大事に思っていた。
よく飲みにも連れて行った。
浦江は飲んでも無口で、もっぱら話すのは藤岡の方だったが、浦江は愛想のいい笑みをたたえて
楽しげに藤岡の言葉に相槌を打っていた。
藤岡は首をかしげた。こうまでされるほどの恨みを買うような何かを、俺はした覚えがまるでない。
ベッドの上に縛り付けられ、酷暑と枯渇と空腹に苦しみながら
あいつの性器をしゃぶらされるような……
藤岡は怒りと屈辱に身震いした。
浦江の目的はわからないが、あいつが狂っていることに違いはない。
一体次は何をしでかしてくるか、まるで予想がつかないのだ。
人を馬鹿にしたような嫌がらせが好きなようだから、次は電気ストーブでも持ち出してくるかもしれない。
灼熱の暑さに苦しむ俺を、浦江は実に楽しげに観察する事だろう。
藤岡は首を振り、額に張り付いた汗濡れの前髪を振り払おうとした。
ふと、妻の事が頭に思い浮かんだ。
心配しているはずだ。俺の帰りを、今も待っているのだろう。
会社はどうだろう?俺を解雇しただろうか?あるいは、その寸前?
俺の世間での扱いはどうなっているんだ?行方不明?失踪?誘拐?家出?
浦江に聞いても、不明瞭な答えしか返ってこない。
藤岡がここに監禁されて早くも5日が経っていた。
寝返りも打てず、身体を洗うこともままならない5日間は、藤岡の身体に少なからず異変をもたらした。
縛られた手足は言うまでもないが、同じ姿勢を続けているために起こる身体の節々の痛み、
また背中や尻の痛痒いむずがゆさは、その部分が床ずれになりかけていることを示していた。
おまけに、首の辺りや脇の下、肩甲骨の辺りがひどく痒い。
藤岡の服を取り替えようとやって来た浦江にその旨を伝えると、「あせもでしょう」との答えが返ってきた。
自分では見ることができないが、浦江によれば「赤い発疹がぽつぽつ」できているそうだ。
浦江の日課に、"あせも治療薬を患部にスプレーする"が新たに加わった。
5日目の夜、浦江は藤岡に初めてまともな食事を与えた。
少しばかりの柔らかい米と即席の味噌汁、茹でたグリーンピースという質素な食事ではあったが、
藤岡はいつになく従順に浦江の指示に従い、口を開けて浦江の持つスプーンの訪れを待った。
とはいえ、久方ぶりかの有難い食事は、例によって浦江への口淫と引き換えだったが。
今回は"ご褒美"をお預けにされなかっただけ随分ましだ。
まともなものを腹におさめた充足感と、それを得るために自分がいかにへりくだった
哀れっぽい態度を取ったか、いかに屈辱的な行為に甘んじたかを思い出し、
屈辱と怒りが頭をもたげる。
哀れっぽく泣きじゃくる浦江を鉄パイプやらバットやらで力いっぱいぶちのめす場面を
さんざん妄想した挙句、藤岡は諦めて寝入った。
はたして、自分はここから逃げおおすことができるのだろうか。
声を限りに叫べば、隣人なり通行人なりが声を聞きつけてくれるかもしれないが、
こうして身体の自由を奪われている以上、その後が恐ろしい。
藤岡は寝入りかけの頭で、俺は臆病者だ、と認めた。
だって、俺はまだ死ねない。こんなところで死にたくは
ない。絶対に。
翌朝、いつものように洗面器とタオル、着替え一式、薬類を持って機嫌よさげに浦江が部屋に入ってきた。
昨夜も熱帯夜だった。汗濡れになった藤岡が恨めしげに浦江を睨みつけるのに全く構わず、
浦江がてきぱきとした手際のよさで藤岡の衣服を剥いでいく。
浦江の前で丸裸にされるのにも慣れた。なにしろ、排泄の世話もすべて浦江がしているのだ。
汗濡れの身体を丁寧にタオルで拭き、手足の縄痕やあせもの状態、その他の異変を調べる。
手足やあせもを見た瞬間の、浦江のため息が耳に残った。
確かに、とてもいい状態とは言えない。
手首の縄痕は、首をめぐらせば自分で確かめることができる。
あせもの状態は自分では確かめられないが、痒みが日増しにひどくなっているだけに、
"良い状態"とはお世辞にも言えなさそうだ。
いつもより丁寧な消毒が施された。劇的な効果は望めそうもない。
新しい衣服を手際よく着せ、浦江は冷房のスイッチを入れた。
―――いつもなら、ここで浦江は部屋を出て行き、しばらく藤岡を一人にする。
あるいは、藤岡に排泄の必要性を尋ね、尿瓶なり何なりを取ってくる。
ところがこの日は違った。思案顔で藤岡の手足や顔を眺め、でくの坊のようにその場に突っ立っていた。
「何か変か」
藤岡の問いかけにも、曖昧に頷いてみせるだけだ。
しばらくそうして突っ立った挙句、浦江はベッド際に屈みこんで藤岡の腕に触れた。
条件反射のように怯えた視線を投げる藤岡に、浦江は人のよさそうな笑顔を浮かべてみせた。
今となっては、裏側の悪意が透けて見えそうな、嘘まみれの脆い笑顔に見える。
「何だよ」
わずかに声が震えていた。情けないにも程がある。藤岡は唇を噛んだ。
「手首だけなら、縄を外しても構わないだろうか、と考えています」
浦江の表情が再び思案顔になり、手首の状態を観察する。
藤岡は面食らった顔をして、目の前の浦江の顔を眺めた。
「本当に?は、外すって?縄を?」
「わかりません。外しても問題ないかどうか、今考えてるんです」
突如として、藤岡の諦めにも似た倦怠感が綺麗さっぱり消し飛んだ。
「大人しくする!本当だ、大人しくするって約束する」
「信用できません」
意味ありげな目が藤岡を見やった。
藤岡はじれったそうに手足を引っ張った。手首を自由にされたとして、どうやって逃げ出せると言うんだ?
足首は特に固く縛られているようだ。自由になった手でほどこうとしても、
浦江がすぐに様子を見に戻ってくるだろう。そうしたらどうなる?殺されるかもしれない。
ベッド上から動けない事には変わりはないのだ。
手首が自由になったにしろ、少なくともしばらくは行動を起こさないつもりだ。
―――少なくとも、しばらくは。
「逃げない!……絶対逃げない、大人しくする。本当だ」
「本当に?絶対に大人しくしますか?縛られていたときと同じように、動かずに」
「大人しくする。頼む、浦江、約束するから。頼むよ」
哀れっぽい懇願がまた飛び出したな、と藤岡は思った。構うものか。どうせ浦江しか見ていない。
いくら抵抗しようと、浦江は俺をみじめにさせたがるのだ。
しばらく思案顔で藤岡をじろじろ観察した後、浦江は縄を外す事に決めたようだった。
切れ味のよさそうな小型ナイフを持ってきて、あっさり縄を切り裂いた。
不思議な高揚感だった。常に締め付けられるような重苦しさを感じていた手首が、
今や手首に羽が生えたようにすがすがしく、軽い。
浦江が用心深く藤岡を観察していたので、藤岡は目立った動きを浦江に見せないよう気をつけた。
ぎこちない動きで腕を曲げ、痛みにうめく。
曲げた瞬間、ひじの辺りがギシリと軋んだ音を立てた。とはいえ、素晴らしい感覚だった。
藤岡は用心深く腕を曲げ、胸の辺りで交差させ、自分を抱きしめるような格好になった。
数日間伸ばしっぱなしだった腕を安らがせるには、この格好が一番楽だったのだ。
ひとまず、藤岡はそのままじっとしていた。
変に浦江を刺激して、浦江の気が変わるのが怖かったのだ。
目を閉じ、自由を噛み締めていた藤岡のベッドが奇妙に傾いだ。
浦江がベッドに乗り上げ、藤岡の上に覆いかぶさっていた。
自由の引き換えに、またお前の口を提供しろ、とでも言うのだろうか。
お決まりのパターンだ。藤岡は嫌悪の表情を浮かべた。
けれど、抵抗すればまた逆戻りだ。そんなのは絶対に嫌だった。
「ずいぶん楽でしょう、藤岡さん」
「うん。ずっと楽だ」
藤岡の答えを聞き、浦江はちらと嬉しそうな微笑みを浮かべた。
―――嬉しそう、というよりは、楽しそう、と表現した方が合いそうだ。
浦江はごく自然な動作で、藤岡のスウェットに手をかけた。
藤岡の眉間に剣呑なしわが寄るのを眺めながら、するすると音もなく下半身を露わにしてゆく。
藤岡の顔の横に左手を、藤岡の露わになった下半身に右手を這わせながら、浦江はにっこり微笑んでいた。
「浦江……?っぁ、ば、馬鹿なこと、やめろっ……!」
自由になった両手で浦江を引き剥がそうとしたが、強張った腕ではかなわない。
数日間、溜まっていたこともあってか、藤岡はあっさり絶頂に達した。
呆然と浦江を見つめ返す藤岡の顔に、たった今放ったばかりの白濁をずるりとなすりつけ、
濡れた指を藤岡の唇に押し付ける。
抵抗する藤岡の鼻を右手でつかみ、耐えきれず開いた口へ濡れた指を突っ込み、口内を蹂躙した。
苦味のある生臭い匂いが藤岡の口内に広がる。
一連の浦江の行動に意味や目的を見出せないまま、藤岡は必死で抵抗した。
何故だ?―――何故、浦江は、こうまで俺を痛めつけたがる?
さんざん藤岡の口内を擦った指が、藤岡の下半身に再び伸びていく。
とはいえ、今度は前じゃない。後ろへと、指は伸びていった。
「……っあ、浦江っ!浦江……!やめろ!」
後ろに指が触れた瞬間、藤岡の全身が嫌悪に震えた。
藤岡の声に構わず、指が浸入を開始した。ゆっくりと、しかし確実に。
「痛い!浦江やめろ……!!浦江ぇ!」
無我夢中で叫び、藤岡は浦江を突き飛ばした。侵入しかけた指が抜ける。
藤岡は怯えた表情で浦江を見た。
"大人しくする"という約束を図らずも破ってしまった藤岡を、
浦江は好奇心と喜びの目で見つめていた。
浦江は藤岡の手首を引きちぎらんがばかりギリギリと固く締め付け、ベッドに縛りつけた。
先ほどよりずっときつく、強引に。今度こそはぴくりとも動けなかった。
じくじくした縄痕にきつく縄が食い込み、時折激痛が走った。
手首から鮮血が溢れ出すのを感じたし、実際に目にした。
その状態のまま、浦江は藤岡を犯した。
藤岡は二箇所から血が溢れ出すのを感じた。ひとつは手首、ひとつは浦江に犯されている場所だ。
声にならない叫び声を上げながら、藤岡は激痛の真っ只中にいた。
突き上げられるたび、もちろん犯されている場所が引き裂かれるような激痛に襲われたが、
同時にきつく縛られた手首が引っ張られ、傷口に荒縄が強かに擦り付けられる。
つかの間の自由だった。
けれど、他にどうしろというんだ?同性に、部下に犯されるのを黙って大人しく待っていたらよかったのか?
結論は"その通り"だった。抵抗しようとしまいと、結局は同じ目に遭う。
むしろ抵抗すればより苦しい目に遭うのだから、我慢していればよかったのだ。
自我など捨て去ればよかった。ただ我慢していれば、少なくともこんな苦しい思いはせずに済んだはずだ。
犯されながら、藤岡はただひたすら後悔した。
けれど、浦江が二度目の精を藤岡の体内に吐き出す頃、藤岡は思いなおした。
―――浦江は、初めからこのつもりで"縄を外そう"などと申し出たんだ。
ただ犯すより、ずっと俺にダメージを食わせられるから。
どうして気がつかなかったんだろう。どうりで話がうますぎると思っていた。
藤岡は涙と血に汚れて泣き叫びながら、心中ではいやに冷静に物事を分析した。
どちらにせよ、俺は最悪の方向へ転がっていくしかないんだ。いくら考えても無駄だ。
孤島の上で神様に翻弄されるちっぽけな生き物が、いかに神様に抵抗しようと、所詮は徒労に終わる。
ちっぽけな孤島の生き物が、無謀にも神様の息の根を止めようとするなら、
どうしたらいいのだろう。
今回はここまで。毎回文字入れ忘れウザくてすいません。決してわざとではorz
乙です〜。待ってましたw
今後の展開にwktk
硬質な文章とリアルな描写!
しばらくスレチェックが楽しみになりそうですハァハァ
ウザいなど、むしろそのドジっぷりすら愛しい…
今回も禿しく乙でした。
孤島タン可愛いよ孤島タンww(´Д`;)ハァハァ
藤岡タン可哀想だよ藤岡タン(´;ω;`)ウッ
浦江タン鬼畜だよ浦江タン(´Д`;)ハァハァ
591 :
風と木の名無しさん:2006/07/17(月) 04:59:57 ID:srmXdZKJ
広島出身者あつまれ!
孤島タンすげえ好きだ…!
浦江のものすごい性格の悪さって言うか、意地の悪さがツボだww
GJ!!
593 :
風と木の名無しさん:2006/07/18(火) 00:01:08 ID:emw2OBum
594 :
風と木の名無しさん:2006/07/18(火) 01:19:38 ID:OGu7+fH/
したらば池
連日のように投下して場を占領してまって申し訳ないんですが、できてる分だけ
とりあえず投下しちゃいます。ウザーな方はしばしご勘弁を
--------------------------------
声もなく横たわる藤岡のベッドに、再び浦江がのしかかってきた。
ぐったりと脱力したまま暗い天井を眺めていた藤岡の目に、わずかな怯えの色が走る。
浦江の冷たい手が藤岡の双丘をぐいとつかみ、先端を傷口に押し当てた。
乾いた血と白濁がこびりついた真っ赤に腫れ上がった"それ"を、傷口と呼ばずして何と呼ぼう。
弱々しい藤岡の哀願の声は当然のように無視され、押し当てられた凶器は容赦なく
藤岡の傷口を割り開いた。声にならない叫び声がほとばしる。
落ち着きかけていた傷が開き、新たな鮮血が溢れ出した。
とうに感覚がなくなっていたはずの手首から、熱さにも似た激痛が走る。
藤岡は、手首がちぎれてしまったのだろうかと思った。
「藤岡さん……藤岡さん……」
うわ言のように繰り返される浦江の声が、どこか遠くから聞こえてくる。
実際は頭のすぐ上で呼びかけている声なのだが、藤岡にはわからなかった。
右も左も、上も下も、今の藤岡にはわからない。
延々と続く拷問に、藤岡の心身は疲れ果てていた。
終わりが見えない。それとも終わらないのか?俺が死ぬまで続くのか?
何度か「殺してくれ」と口走ったような気がするが、それも定かではない。
藤岡は密かに自嘲した。「殺してくれ」?いざそうなってみろ、またみじめな姿をさらすだけだ。
こんな目に遭ってまで、俺はまだ「生きたい」と思っているんだ。
やがて、浦江が何度目かの精を吐いた。
傷ついた粘膜に染み入る生暖かい鋭痛に、藤岡の搾り出すようなうめき声が漏れる。
浦江が大儀そうにどさりと藤岡にのしかかり、荒い息を吐いた。
浦江の重みにうめく藤岡に気づき、浦江はごろりと藤岡の隣に寝返りを打った。
しんと静まり返った室内に、藤岡の嗚咽と浦江の荒い呼吸が響く。
浦江の熱い息が右耳に吹き当てられ、浦江の腕がゆっくりと藤岡を抱き寄せる。
熱く汗ばんだ浦江の肌が触れ、藤岡はぞくっとした。
浦江の唇が藤岡の耳のすぐそばにある。荒い息が次第に規則的なものに変わり、藤岡の耳をくすぐり続けた。
眠ったのだろうか。
顔を右に向けて、確かめる気は起こらなかった。見たくもない。
さんざん犯された場所がじくじくと痛み、全身が震えた。
少しでも身動きするたび、そこを刺し貫くような鋭痛が走る。
藤岡はそのまま、まんじりともせず薄暗闇の中で天井を見つめ続けていた。
夜が明け、浦江は起き抜けざま藤岡の手首の縄を切った。
あまりにきつく縛っていたためか、前回のように縄だけ切るというわけにもいかず、
ナイフを下ろした部分の皮膚が少し切れていた。
浦江が手首の傷に消毒薬をふりかけるたび、そこからズキズキと裂けるような激痛が走る。
意を決して手首の様子を見た藤岡は、前回とは比べ物にもならない惨状をそこに見た。
浦江が血まみれになった手首を濡れタオルで拭い取るにつれ、
ぐずぐずと傷だらけになった縄痕が姿を現す。
手首から先が腐って落ちなかっただけ、随分ましというものだ。
藤岡は包帯の巻かれた手首をじっと眺めながら、心中でひとりごちた。
手首の処置を終えたあと、浦江は次に昨夜さんざん犯した場所の処置に取り掛かった。
そこの状態は自分の目で見ることはできないが、感覚でだいたいの状態は予測できる。
藤岡の下半身にこびりついていた血や精液を丁寧に拭い去ると、浦江は藤岡に浣腸を施した。
傷ついた粘膜に、薬品がひどく沁みた。我慢できずに浦江の目の前で排泄した際も、
羞恥心よりもむしろ苦痛の方が藤岡を苦しめた。
傷ついた場所に座薬を入れ、何かの薬を塗り、(どちらも苦痛だった)
汚れたシーツを取り替えた後、新しい服を藤岡に着せた。
「あとで、水と食事を持ってきます」
そう言い残して、浦江は部屋を出て行った。
藤岡はぼんやりと天井を見つめていた。全身が苦痛にまみれていた。
自由にされた両腕で自分を抱きしめ、まんじりとも身動きしなかった。
手首に羽が生えたような素晴らしい感覚はなかった。
藤岡は石のようにじっとしていた。ぴくりとでも身動きすれば、また神様のお怒りを買うかもしれない。
たとえ指一本でも、動かすのが怖かった。
それから数週間は、それまで通りの緩慢な日々が過ぎた。
朝日と共に目覚め、排泄をし、着替え、食事をし、眠る。それだけの日々が続いた。
ただ手首が自由になったことで、自分でできることが随分と増えた。それだけはありがたいことだった。
浦江がベッド横の棚に尿瓶を常備させておくようになったので、排泄したければ
浦江の介助なしに排泄できるようになったし、食事も自分で食べる事ができた。
着替えや身体を拭くことなどは浦江の手助けを必要としたが、それ以外なら大抵のことはできる。
隙を見て足首の縄をほどこう、浦江に危害を加えようなどとは、露ほども思わなかった。
それどころか、少しでも浦江の神経を刺激しないよう、何をするのでも細心の注意を払って行動した。
いつ何時、浦江が逆上して、藤岡に新たな苦痛を与えるのかわからないのだ。
けれど、そんな藤岡の努力も徒労に終わった。
浦江は藤岡の従順さに満足して危害を加えなかったわけではなく、
ただ単に傷が癒えるのを待っていたのだ。
すっかり傷も癒えた頃、浦江は藤岡を犯した。
ただ今回は"お仕置き"といった意味合いがないだけ、前回よりずっと優しさのある行為だった。
浦江はたっぷりと潤滑油を使い、丹念に辛抱強く藤岡の固く締まった場所を慣らした。
それでも、浦江を受け入れるときには耐えがたい苦痛に耐えなければならなかった。
出血は幸いにもしなかったが、引き裂かれるような痛みは同じだった。
けれど、今度は浦江を突き飛ばすようなへまはしない。
しわくちゃになったシーツを固く握り締め、藤岡は自らを戒めた。
いくら抵抗しようと無駄なら、せめてできうる限り苦痛を軽減したい。
どうすべきかはわかっている。従順にしていることだ。
じっと我慢していれば、いつか苦しみは去る。その時をただひたすら待つのだ。
でも、と、藤岡は思った。
苦しみが去った後には、何が残るんだ。
快適な家も、愛する家族も、何もない。また次の苦しみに怯えて緩慢に過ごす日々しかないのだ。
何か行動を起こさない限り、俺に本当の"苦しみのない日"は来ない。
でも、どうすればいい?俺は怖いんだ、どうしても怖い。痛いのも、苦しいのも、俺は嫌なんだ。
藤岡はただただすすり泣いた。
それ以来、浦江は週に二度、三度は藤岡を犯すようになった。
相変わらず、行為には苦痛と屈辱しか感じることができない。
けれどそういった生活が始まって数週間が過ぎる頃には、藤岡の身体は随分と
行為に適応して、当初よりずっと浦江を受け入れやすい身体になった。
決して喜ばしい事ではなかったが、苦痛を軽減するという点では、ありがたい変化だった。
手首の傷はやがて癒え、赤っぽい痕を残すのみとなった。足首の縄痕の傷は相変わらずだ。
一時は悪化の一途を辿っていたあせもも、最近治癒の方向に向かっているようだった。
近頃涼しくなってきたし、時々蒸し暑い日があっても、浦江はどういう心境の変化か
冷房を消すような意地の悪いまねをしなくなっていた。
ひどくなったのは床ずれだ。ここに監禁されて、すでに1ヶ月以上が過ぎている。
浦江ができうる限りの対策を講じていたが、それほどの効果はもたらしていなかった。
常にひりひりと背中と尻が痛む。―――監禁されて、およそ1ヵ月半。
藤岡は焦りを感じていた。
「浦江は、仕事を辞めたのか」
昼食にカレーライスを食べながら、浦江に何気ない調子を装って尋ねてみた。
近頃、浦江は食事を藤岡と一緒にとるようになった。
食事の介助を必要としなくなったからだろう。
藤岡と同じようにカレーを食べていた浦江は、唇についたカレーを舐め取ってから、
にっこりと愛想のいい笑みを浮かべた。藤岡の大嫌いな表情の一つだった。
「辞めました。辞める前に有休をできるだけ利用しましたから、実際に辞めたのは―――
3週間ほど前です」
「それで―――それで、生活費やなんかはどうするつもりだ?貯蓄があるにしても、いずれは尽きるだろうし」
浦江の表情から笑みが消えた。条件反射のように、藤岡の肩がびくりと震える。怒らせたか?
けれど、そうではなかった。浦江はぼんやりと何か考え込むような表情で、どこかを見つめていた。
「それについては、もう決めています」
意味深な言葉だったが、藤岡はそれ以上追求するのをやめた。みすみす浦江の神経を逆撫でしたくはない。
昼食を食べ終え、藤岡はゆっくりベッドに横たわった。
遠くの方で、浦江が皿を洗っている音が聞こえる。―――仕事を辞めたのは、随分前から知っていた。
一体どこの会社員が、1ヵ月半もの間、家に閉じこもりっぱなしでやっていけるというのだ。
それでも時折は家を出ることもあったが、ほとんどは買い物で、ものの10分かそこらで帰ってきた。
とてもその外出中に、逃走を試みるような勇気は湧いてこなかった。
―――辞めた。
それがどういうことを意味するか、今の藤岡にはまだわからなかったけれど、
決して"よい兆候"とは言えないことは確かだった。
皿を洗い終えた浦江が戻ってきた。
実に愛しげな視線を投げてよこし、しなだれかかるようにベッドに乗り上げる。
浦江の顔が次第に近づいてきたとき、一瞬藤岡はキスされるのだと思った。
けれど浦江の唇は危ういところで藤岡の唇を避け、首筋へと移動していった。
首筋に唇を埋め、小鳥が啄ばむような口付けを何度も繰り返す。
くすぐったくて仕方なかったが、藤岡は動かなかった。腕に鳥肌が立っている。
「藤岡さん、ああ、言いたくてたまらない」
うわ言のような呟きが首筋に吹きかけられ、藤岡は首をすくめた。
何を、と尋ねようとした矢先、また浦江が呟いた。
「でも言えません。まだ今は。それは来週の木曜までお預けだ」
啄ばみのような口付けは、シャツから覗いた鎖骨、胸まで及んだ。耳たぶを啄ばみ、頬やこめかみ、額に啄ばむ。
「藤岡さん……どれだけ、どれだけ僕が……僕……」
一瞬泣き出すのかと思われたが、危ういところで浦江は微笑んだ。
ひどく歪んだ笑顔だった。
藤岡は、これこそが浦江の本当の性根を表す笑顔だ、と思った。醜い性根が透けて見えるような。
あんな人懐こい、無害そうな、愛想のいい笑顔は浦江の本当の姿ではない。
歪んだこの笑顔こそ、浦江に相応しいものだ。
藤岡は嫌悪に震えながら、浦江を突き飛ばすのを、シーツを握り締めて必死に耐えていた。
今回はここまで。
リアルタイムキタ━(゚∀゚)━!
孤島タン乙です!wktkが止まらんよ
来週の木曜に何が!何が起こるんだ何が!(*゚∀゚)=3
浦江タン何をたくらんでるんだはぁはぁ
早く木曜び来い来い
乙!乙!乙!
気になりすぎる
606 :
風と木の名無しさん:2006/07/18(火) 05:02:31 ID:OGu7+fH/
したらば池
乙感想はここでおk。
てゆうかageんな。
キタキタキタ(゚Д゚*(○≡(*゚∀゚*)≡○)*゚Д゚)キタキタキタ━━━━━━!!!
GJ!!木曜日になにが待ってるんだー!
浦江の小鳥キッステラカワユスwww
唇をあえて避けてるのが禿萌えた
609 :
風と木の名無しさん:2006/07/18(火) 19:49:45 ID:OGu7+fH/
質問はここおk?ダメだったらスルーよろ。
ずーっと前のアゼルたんとリーゼの話は完結してないよね?
そういう話こそしたらばの雑談へ。
アゼルたんとリーゼたんの行方はくまなく過去ログを探せば見つかるはず
そう言えば、魔王関係は魔王×勇者神の作品からどんどん派生していって
色々な職人さんが作品を書いて行ってて結構面白い試みだった記憶
水曜日になった。
つまるところ、「来週の木曜日」はすなわち明日だ。
浦江が「来週の木曜日」を宣言してからこっち、藤岡はずっと不安を抱えていた。
「来週の木曜日」に何が待っているにせよ、それは藤岡にとって決してありがたいことではなさそうだ。
いやに上機嫌な浦江の様子からも、それは読み取れる。
浦江が喜ぶことで、藤岡が喜ばしい気分になったためしはない。
ここ数日、浦江はあまりこの部屋にやってこなくなった。
「来週の木曜日」を宣言する前までは頻繁に部屋を訪れ、ほとんど一日中を藤岡と一緒に過ごしていた。
ところが今はさっぱりで、むろん藤岡を犯すようなまねもしていない。
このことが、よりいっそう藤岡の不安をかき立てた。
何をたくらんでいるのか、皆目見当もつかない。
ぼんやりと天井を眺めてあれこれ考えていた藤岡は、唐突に部屋に入ってきた
浦江にしばらく気がつかなかった。
浦江は浦江で、ばかばかしい足取りで足音を忍ばせながら、そっと藤岡のそばまで歩み寄ってきた。
浦江を見上げる藤岡の目には、如実に恐怖と不安の色が現れていた。
「―――な、何だよ」
震える声で問いかけると、浦江がにっこりと微笑んだ。例の嫌な笑顔だ。
藤岡は、浦江が何か後ろに隠し持っているのに気づいた。後ろ手に腕を組んでいる。
とっさに、藤岡は包丁や鈍器などの類を思い浮かべた。
―――よせ、約束の日は明日のはずだ!早まるな!
とっさに頭に浮かんだ妄想は強烈で、藤岡に色濃い恐怖を植えつけるにはじゅうぶんだった。
浦江がしずしずと手に持ったものを差し出す際も、藤岡は思わず目をつぶり、
腕を顔の前に掲げて防御の姿勢をとった。
浦江の呆れたような笑い声がかすかに耳に届いた。
「藤岡さん、受け取ってください」
浦江の声が促す。藤岡はおそるおそる目をあけた。
浦江の指に上品につままれていたのは、白い手紙のようなものだった。
見慣れた白い横長の封筒が、藤岡の前に差し出されている。
怪訝な目を向け、おずおずと受け取ってみると、封筒の端に"藤岡様へ"と書いてあった。手紙のようだ。
何を血迷って、手紙などを書く気になったのだろう。
普段は照れくさくて言えないような感謝の気持ちを、手紙に託して―――などという
可愛らしい手紙とは、おそらくわけが違うだろう。
促すような浦江の目線にせかされるように、藤岡は封筒を開いた。
封筒と同じくシンプルな便箋に、ただ一言、"木曜日、夕食をご一緒しましょう 浦江忠道"とあった。
藤岡が戸惑い顔で見上げると、浦江の照れくさそうな笑顔があった。
いつだって夕食をご一緒してるだろう、ついにおかしくなったのか、と言いたくなったが、やめておいた。
おそらく、その方が懸命だ。
「お返事をいただいてもよろしいでしょうか、藤岡さん」
浦江の照れくさそうな表情が、どこか期待しているような表情に変わった。
浦江は、純粋そうな、いかにも人畜無害そうに見える表情を熟知していると、藤岡は思った。
「返事って―――て、手紙で?」
「いいえ、口頭で構いません。すぐにお返事できないのでしたら、少し待ちます」
ますますわからない。藤岡は頭を掻いた。
「これは……えっと……」
「僕からの招待状です」
便箋を見つめたまま途方に暮れた藤岡に、浦江が助け舟を出した。
最も、その答えも藤岡の困惑を晴らすような効果は得られなかったが。
「招待状……えーっと……」
「明日の。明日の夕食の招待状です。デートのお誘いみたいなものです」
藤岡の眉間といわず鼻といわず、疑わしそうなしわが寄った。
まさか、―――まさかとは思うが、浦江は俺を外に連れ出す気だろうか。
いや、まさか……でも……
「夕食……って、外食、か?」
「明日のお楽しみです」
今度は、いたずらっぽい笑みに変わる。浦江の本性を知らない女が見れば、
なんて可愛い男の子だろうと胸をときめかせたに違いない。
藤岡にとっては、おぞましい表情にしか見えなかった。
藤岡は夕食の誘いに承諾した。まさか、まさかとは思うが、外に出られるかもしれない。
藤岡は真っ白い便箋に書かれた浦江の言葉を何度も読みながら、明日を不安半分、期待半分で待った。
結果は言うまでもないだろう。
藤岡は木曜の夜、ベッドの上で夕食を迎えた。ばかばかしい。
一瞬でもあんな期待を抱いた俺が馬鹿だ。
藤岡はむすっとした表情で、浦江が自分を着飾らせるのに任せていた。
新品のタキシードのようだ。もっとも、足を縛られた藤岡に着せるために
今まで藤岡が着せられていた服と同じようにタキシードのパンツが切られていた。
その様子ははたから見ればひどく不恰好だったが、浦江はいたく満悦したようで
タキシードを身につけた藤岡をためつすがめつ眺めてから、部屋を出て行った。
本当にばかばかしい。ありもしない期待を抱いてほとんど一睡もしなかった自分が馬鹿みたいだ。
自嘲の笑みを漏らす藤岡に構わず、浦江はお揃いのタキシードに身を包んだ自分を披露しにやってきた。
客観的に見れば、浦江はスタイルもよく、足が長い。
すらっとした肢体にタキシードがよく似合い、浦江の妙な色気を際立たせていた。
女は喜ぶだろうし、以前の藤岡なら、「素敵だ」と褒めてやっていただろう。
けれど今は意地でも褒め言葉を吐きたくなかったし、事実浦江の姿に何の興味も湧かなかった。
無反応の藤岡に気分を害した様子もなく、浦江は上機嫌に部屋を出て行った。
いつもの夕食の時間より少し遅い時間に、浦江はいそいそと戻ってきた。
常よりずっと豪勢な夕食だった。料理に関してはあまり詳しくない藤岡にも、
いかにも高そうで、いかにも複雑な調理法を必要とする料理であろうことはわかる。
聞けば、どれも浦江の手作りだという。確かにその日は、昼頃からずっと何か料理するような
物音が聞こえていたし、実際にいい匂いがどこからか漂ってきていた。
浦江が差し出した皿を見れば、牛肉のソテーや野菜が盛り付けられた周りに
甘そうなソースが絵画のような模様を描いている。本物のレストランで見る料理と相違なかった。
どこまでも器用な男だと、藤岡は舌を巻いた。その器用さを、どうして別の方向に利用しようとしないのだ。
味も素晴らしかった。浦江はシャンパンを開け、ふたつのグラスに注いだ。
何でも最高級のシャンパンを奮発したらしいが、藤岡はビールのほうが好きだった。
グラスを合わせ、ガラス同士がぶつかる甲高い音と重ねるように、浦江が
「生まれてきてくださって、ありがとうございます。藤岡隼人さん」と囁いた。
そこで、すべての合点がいった。このばかげた行為の意味を。
今日は9月27日だ。すなわち、藤岡の誕生日だった。
「あ、……ああ……今日は……」
「藤岡さんの誕生日です。忘れていたでしょう」
浦江の優しげな笑みが向けられた。確かに、すっかり忘れていた。
こんな場所で、29回目の誕生日を迎えることになるとは。
「29歳の誕生日、おめでとうございます」
言うなり、浦江は慣れた仕草でグラスに口をつけ、優雅にシャンパンを飲んだ。藤岡もそれにならう。
―――今年の貴方の誕生日は、何しようかなあ。レストランでも行こうか。
―――いいよ、面倒くさい。三十路前の誕生日なんて、そんなに喜ばしいもんでもないし。
寿司でもとってケーキ食っておしまいでいいや。
―――本当に出不精ねぇ。そんなんじゃますます老けちゃうよ。じゃ、温泉にでも行こうか!
―――何でそこで温泉が出てくる?三十路前の旦那に滋養?
―――私が行きたいだけ!
ふっ、と藤岡は笑った。
浦江は何を勘違いしたのか、照れたようにはにかみ、にっこりと微笑み返してきた。
「僕、言おうと決めてたんだ。決めていたんです、今日、藤岡さんに」
息せき切って、浦江はグラスをそばに置いて、居住まいを正した。
いつになく真剣な表情だ。
出るぞ、さあ、出るぞ。"あなたを殺してやることに決めました。"藤岡は唇を噛み締めて、審判を待った。
「藤岡さんが好きだ。愛してる」
藤岡は大笑いした。どこまでもばかばかしい。茶番だ。何もかも。
「おかしいですか?」
浦江の悲しげな表情も、ますます藤岡の笑いの琴線を刺激した。ばかばかしい!
そんな猿芝居はやめろ!どこまで俺を馬鹿にするつもりだ!
「お前は好きな人間に、こんなことをするのか」
自然に言葉が口から滑り出ていた。
藤岡の中の臆病な部分が警報を鳴らす。そろそろやめたほうがいい。あまり刺激するな。
けれど、今度ばかりは止まらなかった。
今までたまりにたまった怒りと屈辱と憎しみが爆弾のように膨れ上がり、藤岡の顔が紅潮した。
グラスを床に投げつけ、豪勢な料理の載った皿を膝から投げ落とした。
ガラスが割れる音が高らかに響く。浦江が奮発した最高級のシャンパン、浦江が丹精込めて作った料理。
それらが床で砕け散る音を聞いて、藤岡はたまらず腹を抱えて笑った。
それらを浦江の顔面に投げつけなかった自分を、寸前で踏みとどまった自分を、賞賛したい。
浦江は泣き出すのではないかと思った。顔が歪み、目が濡れ、藤岡をじっと見つめていた。
泣きたいのはこっちだ!と、藤岡は叫びたかった。実際に口走ったかもしれない。
「僕にもわかりません。あまり人を好きになった経験がないから」
ますます狂気的な笑いがこみ上げた。"浦江に好かれる"という世にも珍しい恩恵に俺はあずかったわけだ!
「へえ、嬉しいよ、本当に嬉しい。ありがたくて涙が出るよ」
「それが本当なら、僕も嬉しいのだけど。そうじゃないのはわかってる」
浦江は既に落ち着いていて、浮かびかけた涙はもう乾いていた。悲しげに目を伏せている。
「でも、僕は藤岡さんが好きだ。この世の中で、一番あなたを愛してるのは僕だと、自信を持って言える。
……奥さんよりずっと」
"奥さんより"、のくだりで、浦江の目にちらりと何かが燃え、挑戦的に藤岡を見た。
正気じゃない、と藤岡は思った。今更の話だが。
浦江は首につけていたタイを無造作に外しながら、部屋を出て行った。
藤岡は慎重に物音に耳を澄ませ、ゆっくりとした動作で床へ腕を伸ばした。
縛られた足首が邪魔をする。ぎりぎりまで腕を伸ばすと、わき腹の辺りがビリビリ痛んだ。
腰をひねり、足をひねり、腕を懸命に伸ばし、見えもしない床の上を探る。
ようやく探り当てたガラスの破片の密集地帯から、ひとつ破片を拾い上げる。
まずまずの形状、大きさだ。藤岡はそれを手早く枕の下に隠した。
今回はここまで。エロスなしでスマソ
リアルタイムで読んじゃったYO! 乙!
…そして漏れは今、勝手な妄想でガクブルハァハァしているYO!
620 :
風と木の名無しさん:2006/07/19(水) 21:52:00 ID:ZkEbPAoU
自分で言うのも何だけど、予備校での
誤爆?
孤島タン乙です!
エロが無くても精神的なこの凌辱、禿しく乙!!
これからどうなるんだ…(*゚∀゚)=3ハァハァ
おいおいGJじゃないかこれは……グッジョブでなくゴッドジョブだ
624 :
風と木の名無しさん:2006/07/20(木) 00:39:04 ID:893Ai1HL
したらば池
揚げ厨いつもご苦労なこった
こんなにwktkさせてくれるなんて素敵すぎる…孤島タン乙
うぉおおおorz 萌えた…もうエロスなくても十分エロスだ
うきうき気分の浦江タンテラカワユスwww
藤岡タンの行動にハラハラしつつハァハァ(´Д`*)
危ないよー!!またお仕置きされちゃうよー!!
代理タンマダー(´・ω・`)
>623
ゴッドジョブ、うまい! でも本当w
たまらん孤島タン 面白すぎ 床転げまわった
プリントアウトしていろんなとこで何回も読んでまつー
>623
ゴッドジョブ、うまい! でも本当w
たまらん孤島タン 面白すぎ 床転げまわった
プリントアウトしていろんなとこで何回も読んでまつー
5時間も経ってからどうしたw
スペース空けるのって携帯のクセなんかね。
631 :
風と木の名無しさん:2006/07/22(土) 02:42:09 ID:gjHfIbb2
孤島タンマダー(´・ω・`)?
早く投下しろや
ゴ━━━ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ
>>631━━━ルァ!!
孤島タンみたいな神が降臨してしまうと他の投下者がかわいそーw
投下しても神作品の合間の添え物みたいになっちゃうもんねw
ま、荒れないために反射的に乙コールは書いてもらえるだろうけどさ。
なんなんだここ
>633
あからさまな釣り乙。
投下放棄して出ていった書き手が荒らしてんのかなー読み手は荒らさないだろうし。
マンセーされなくなって寂しいんじゃないの。
なりきりにしてももっと上手くやればいいのに…
…投下すんの止めとく。
>>633 おい!荒らすな!孤島タンが来なくなったらどうしてくれる!?これだから凡人は…。
>>635 荒しに反応すんなボケ
>>637 自演お疲れ!
孤島タソこれに懲りずに投下を…orz 待ってる人も居ます
640 :
風と木の名無しさん:2006/07/22(土) 19:11:36 ID:ORPBJmjT
ageとく
ゴ━━━ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ
>>640━━━ルァ!!
ここってよく荒れるよな。見てて何か痛々しい。
釣ってるやつの相手するだけ無駄だ。
OQAPjJbV 男前な姐さんが大好きだー!!
代理様……
書き手が投下しにくいから不要なレスやめとけって。
釣りも痛いが神降臨待ちレスも痛いよ
ゴ━━━ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ>>━━━ルァ!!
↑このAAが嫌い
確かに顔文字ってふざけてる感じがする。
馴れ合い大好き腐女子なんだから放っておくのがいいyo(´・ω・`)
>>646 m9゚(゚^Д^゚)゚。プギャー!!
投下しにくい状況が続くな
みんな本当に21歳以上?
It's summer time.
Summer vacation has come.
釣れた釣れたw
駄レスで消費(・A・)イクナイ!!
>>654 負け犬宣言乙
このスレもう駄目かもわからんね
657 :
高校生もの:2006/07/24(月) 13:26:54 ID:Z/KZZxsB
初とうかデス…がんばります
俺の名前は拓也!至って普通の高校生
しいて言うなら男に興味があるってことカナ
そこにクラスメイトの秋斗がやっ来た。
「拓也愛してる」
俺は秋斗が嫌いだったが
「秋斗嫌い」
秋斗は怒った。俺は一秒誤に縛られてた
「いやーやめてー」
秋斗はおかした。犯されたアナルから漏れる精液を
飲んで、俺は避けんだ「嗚呼っ」
「拓也」
秋斗は切ない声で名前を…や、やめろ。俺はお前が嫌いなのに!
「嗚呼、秋斗」
「愛してる拓夫」
「おっ俺も」
Happy★Birthday
658 :
第に話:2006/07/24(月) 13:38:14 ID:Z/KZZxsB
第に話
**********************************
「拓夫」
愛斗はずちゅずちゅとイヤらしい音を立てて拓夫の中を愛武した
俺の中から漏れる音のイヤらしくさに信じられなく、身震いした俺は
だが其処から快楽がツタワルのも確実ではあった…
自然とこしがゆれた
「んぁっ」
なんだ…この女みてえな声…俺おかしい
「愛斗やめて。俺おかしい」
しかし言った
「おかしいくない気持いいだろ…」
確に
「射れるぞ」
油断してた時にズブッ
俺は絶叫した。傷みに…
「気持よくない」
そう言ったら、秋斗きれた。秋斗カルシウム足りてない
縛られてたまま裂けるまでおかされた。傷みは訴えたが、駄目であった
「次は覚えてろ」
俺は傑作した
659 :
第三話:2006/07/24(月) 13:43:24 ID:Z/KZZxsB
第三話
********************************
呼び出した
すると、「拓也やめろ」
秋斗をおかした俺は満足。秋斗は泣いた
秋斗筋肉ムキムキだな
おかしたおかされた関係となった。それからは、まだ毎日をおおる陰は若かった
「秋斗」
おかしたりもしたが。関係はきれなかった。嫌いなはずなのに…
「俺はおかしい」
俺は泣いた。秋斗は笑ってが、俺はむかついた
「愛してるが拓夫」
救われた
「んうっ」
陰から見るのっぽは…「好き」
660 :
高校生もの:2006/07/24(月) 13:44:04 ID:Z/KZZxsB
ここまでデス
日本語でおk
>>657 愛撫くらい出るだろ
荒らしを頑張らなくて良いdeth
801板でここまで笑ったのは初めてだwwwwwwwwwww
キーボードにトマトジュース吹いて大惨事
おわああああ家族共用PCなのにいいいいいいいい
洩れはディスプレイにみかんゼリー吹き付けた。wwwwwww
色んな意味でGJ!!
666 :
第四話:2006/07/24(月) 16:35:56 ID:Z/KZZxsB
第四話
********************************
陰にいたのっぽはクラスメイトの啓一だった
「おまえら…ホモ」
拓夫は涙した。
だが怒るのは、秋斗は優秀だから…
夢中は夢拓夫。学校に悪質は行けずナッタ。期待したが来なかった。
「死のう」
拓夫は気絶した
夢を見たかな
秋斗の顔をした花がたくさんあった。俺は囲まて触手でおかされた
触手なのに、秋斗の顔だから幸せのは。
「うぅっ」
拓夫は蒸せいした・病院
5分後
啓一は言った「俺と突き会え
667 :
高校生もの:2006/07/24(月) 16:37:33 ID:Z/KZZxsB
続きはまた明日かきます
*登場人物デス*
拓夫(受)
秋斗(攻)
啓一(謎ののっぽ)クラスメイト
これはもう才能wwwwwwwwwww
だけどもう来なくていいよ^^
キーボード打てたことに安堵しつつ
これはなにかのコピペですか?
何だか、自動翻訳っぽい文体ですな。
続き(色んな意味で)待ってるよ。
エキサイト先生だとすると、納得のクオリティwww
拓也はどこ行ったのwww
>667 電波スレ逝けば さよなら
*9*0スレから来た
ID:Z/KZZxsBはここでトンデモ小説書いてたんだな…
ID:Z/KZZxsBよ。
頼むから小説関連スレには金輪際来ないでくれ
>俺と突き会え
どうしてだろう・・・土器がムネムネする
攻めの顔したお花から伸びる触手で犯されるって…
テラワロスwwwwww
やべぇ。噴出したwwww
どこか鬼畜なのかも悩むが、文体も(・∀・)チゴイネ!
最初は外人が書いたのかと真面目に思ってしまったけど、
そんなレベルじゃないww
どうしたらこんな面白い日本語が書けるのか知りたい。
(゚ν゚)ニホンゴムズカスィネー
678 :
昔を今に1:2006/07/24(月) 23:55:18 ID:BiTRequQ
近代〜現代、外国貴族。
ショタではありませんがショタっぽいかもしれません。
雰囲気だけでもダメという方はNG推奨。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「くれぐれも、旦那様に逆らって機嫌を損ねることなど無いように。」
この屋敷の執事はもう60を越えているようだがいつでも身軽に階段を上る。
そして同じ言葉を繰り返すのだ。
「そしてここで見たことは決して口外せぬ事。」
この階段を上りきればすぐに”旦那様”の部屋だった。
「楽な仕事では無いことは重々承知しております。
だからこそ、報酬はそちらのご希望に近い額をご用意させて戴いているんです。」
希望に近いどころかお前のように下賤の者には過分だろう、とでも言いたげな視線が向けられる。
淀む足取りを進ませるためにこうして報酬の話を口にするのもいつもの事だ。
いちいち傷ついたり機嫌を損ねることはない。
飯代にさえ事欠く者に本当を言われて怒るほどの体力的な余裕はないのだ。
母親の病はめっきり悪くなってきたし一番下の妹を今年こそ学校に行かせてやりたい。
だから、ここでこう答えてこの扉を潜る以外に出来ることなどない。
「わかっています。」
執事はいかにも馬鹿にした様子で鼻を一つ鳴らしてから慇懃に頭を下げた。
「それでは、よくお勤めくださいませ。」
ほんのささやかな意趣返し。返事の代わりに高そうな敷物の上に唾を吐いてから扉を開けた。
できるのは、所詮この程度だ。
679 :
昔を今に/2:2006/07/24(月) 23:58:00 ID:BiTRequQ
「フリッツ、何度も教えただろう。犬が服を着ていてはおかしい。」
低く告げられた命令にフリッツは迷うように視線を動かしもたもたと釦を外す。
シャツを脱ぎ下着まで手を掛けたがそこから手が進まずに許しを請うように濡れた瞳を向けた。
「どうかお許しください、ご主人様。こんな、明るい部屋でなんて…。」
その様子を見て命令を下した男、フリッツの主人は小馬鹿にしたように短く笑った。
「わかっているよ、淫乱のフリッツ。物分りの悪い振りをして本当は仕置きをされたいんだろう?」
そんな言葉を向けられてフリッツは慌てて首を振り命令の通り下着を下ろそうとするが遅かった。
主人はもう既に細い白木の鞭を手に取りフリッツに歩み寄った。
まるで物分りの悪い生徒に教えるように軽く撫でられ頭を下げさせられる。
こうなってしまえばフリッツのできる事は少しでも加減をして貰う為に殊勝に尻を出す事だけだった。
下着をずらし尻を突き出した滑稽な格好で間もなく与えられる痛みに備えてぐっと唇を噛みこむ。
「フリッツ……こういう時は何と言ってねだるように私は教えたかな?」
「あ…ッ…ん…」
先端で柔い尻の肉を突かれてフリッツは思わず声を上げた。
再び犬のように哀れっぽい瞳で見上げたがさすがに同じ言葉を繰り返す間違いまではしない。
短く逡巡し拳を握り締めると震える唇が開かれ震える声が零れる。
「い…やらしい、犬の…尻を存分に打って躾けてください…ッ…!」
主人は満足だと言わんばかりに深く一つ頷いてみせると鞭を振り上げた。
ビュっと短く空気を裂く音の後にフリッツの尻に火を当てたかのような痛みが走った。
「ヒ…ッ…!」
しかも一度ではない。思わず息を飲んだ次の瞬間に再び同じ痛みが襲う。
一つ、二つ、三つ……フリッツに数を数えられるなどという余裕があったのはそこまでだった。
「ほら、どうだ。嬉しいだろう?」
「あ…ッあ…ひィ…!」
返事のような悲鳴を聞きながら主人の振り下ろす鞭はまだ激しさを増していく。
680 :
昔を今に/3:2006/07/24(月) 23:59:59 ID:BiTRequQ
フリッツの膝はすっかり震えまともに立っている事すらも困難になっている様子だ。
「ゆ…許して、ください!御主人様、ごめんなさい!ごめんなさい!」
フリッツの声はついに子供のような泣き声に変わってしまった。
主人は深々と溜息を吐いてから漸く鞭を振り下ろすのを止めた。
「フリッツ、お前は本当にどうしようもない淫乱だ。」
感情の読み取りにくい声が淡々と降り赤く腫れたフリッツの尻を何度も大きな掌が行き来する。
それはまるで己の与えた熱を寸分違わず確かめるかのような執拗な動きだった。
「い、痛い…っ!痛い!」
再び上がった悲鳴に主人は眉を顰めて今度はわき腹へと鞭を一つ振り下ろした。
肺に近い場所だったのか堪らず咳き込みながらフリッツの足を無理に掴んで開かせる。
「嘘を言うんじゃない。痛いだけなら、どうしてこれは涎を垂らして喜んでいるんだ?」
「あ…、あ…っ!」
二人の視線に曝されたフリッツの性器は揶揄の通り赤く張り詰め先走りを零していた。
今日まで繰り返された異常な”躾”は確かにフリッツの身体を変えてしまったのだ。
681 :
昔を今に/4:2006/07/25(火) 00:01:13 ID:BiTRequQ
「私に嘘を言うなんて、何といけない子だろう。」
立ち上がり厳かに言う主人を見上げて命令されるまでもなくフリッツは跪いた。
「ど、どうか、どうか…お許しを。」
まるで本物の犬のように惨めに這い蹲り僅かな慈悲を請うように謝罪を繰り返す。
しかしそうしながらもフリッツの性器は興奮で充血し床を汚すほどに雫を落としている。
聞き分けの無いフリッツを叱るようにもう一度鞭が背中に与えられた。
「……アァ!ヒ…ッ!」
短く呻き思わず開いた唇からは荒い息と共に唾液が零れて主人の美しい靴を汚した。
ああ、と微かな泣き声を漏らしたフリッツはそれを何度も己の舌で舐り取ろうとする。
それは悪戯に汚れを広げるだけの滑稽な行為だった。主人は大きな声を出して笑う。
「本当に…馬鹿な子だ。ただ素直になればこんな苦しい思いなどしなくても良かったのに。」
それはいつも淡々と言葉を紡ぐ主人にしては珍しく哀れみでも篭っているかのような声だった。
フリッツも思わず、というように不思議そうな顔を向ける。
その瞳に射抜かれる形で主人は一瞬だけ息をする事すら止めて見つめ合う。
けれど数秒の後に歪むように笑った唇は当たり前のように冷たく告げた。
「フリッツ……首輪とリードを持って来なさい。今日は散歩に行く事にしよう。」
---------
今日はここまで
ワンコ(・∀・)モエ!
>>667 しっかり「射れる」と変換してるあたり、
釣りとしては甘いな。
で?
第5話*描写がありので!
**********************************
「んうっ」
啓一強引に奪う
「秋斗は薄情。三日たっても見舞ない」
俺の心から揺れる…その言葉に
俺は秋斗におかされたから
しかし秋斗を嫌いだった
「啓一やめろ」
医者が入って助かったが、グルダタッ
俺は、感じて薬。地は出たが無視した
二人は
「我慢しろ」
30分後
「ふああっ」
俺はモラしたが、医者に見れた
さらに、一分に一人増えるので、30人もいた。
赤もらし…62個に見られて…「くさ」
屈辱・病院の地獄
「秋斗…助けて」
啓一はきれた。啓一は秋斗を嫌っていたから。
そして、啓一ブスになる。顔が
「拓夫愛してるのは俺!」
俺は啓一におかされる!今の医者82人。ベットのギシギシ音聞いただから、医者殺してやるー!と思った・凄いね
「やめろっ」逃げた
俺は秋斗切ない。のは、逃げたのは俺だが…。啓一は変態だな
アナルを医者の注射器に82個におかされてるのに拓夫はきづかなかった。
686 :
高高校生もの:2006/07/25(火) 16:36:17 ID:GJd3ehxH
続きは明日!待て
作品投下が無いので暇だなぁ…
荒らしはカエレ!
空気嫁るんならここの住人がネタ嫌いだって解るよな。
なんかちょっと…気味悪くなってきた…ガクブル
リアでアンファンテリブルなんですけど
皆様、落ち着いてくださいませ。季節はいま夏なのですよ。
693 :
風と木の名無しさん:2006/07/25(火) 20:50:54 ID:MPK0hW1Y
良スレ
↑んなわけあるか
ワンコ愉しみにしてますじゃー
この間から気になったが文の壊れっぷりが
昔801板に湧いた
真正お花畑のコテハン
吉GUYみたいな文章だな。帰って来たのか??
>アナルを医者の注射器に82個におかされてるのに拓夫はきづかなかった。
俺もきづかなかったわぁ
すいません。完結はするが、今後は別スレで考える
見つけたら報告予定!
699 :
高校生もの:2006/07/26(水) 16:20:32 ID:l4IN+0nY
補足。出てけと言われた…
頑張ってるよ
702 :
風と木の名無しさん:2006/07/26(水) 17:14:19 ID:oaYEYD0O
保守
>>699 本当に吉GUYくんっぽいな
(そうならコテ付けておけ)
でもって此処へ来てるって事は又多重人格でたのか?
704 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:06:30 ID:f8H6TBu1
書き溜めたエロ部分がdでとても悲しいので余りえろくないけれど投下します。
前回冒頭でお伝えしたとおりに出来なくて申し訳ないけれど。
嫌いな人、長文苦手な人、何か気に入らない人、そういった方はスルー推奨。
エロ薄めイヤソな方もスルーでお願いします。
705 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:07:03 ID:f8H6TBu1
何故、出会って十日と少しほどの男にこれほど心惹かれるのか自分でも良く分からない。
確かに彼は『異』の自分を完膚なきまでにボコボコにした初めての人間だったけれど。
確かに彼は自分がどうしても出来ない強い自制を敷いていた、強い人間だったけれど。
確かに彼は目的のためとはいえ真摯に自分を介抱してくれたけれど。
確かに今彼に対して抱いているのは、恋愛の類の甘い気持ちと言うより、羨望や好意にどちらかといえば近いけれど。
……つい、その気持ちを不用意な行動に移してしまった事が多少悔やまれて、大いに幸せだった。
疼くような匂いを感じ、ハダレは薄い眠りから目を覚ました。
ウスライは元々眠っていなかったのか、例の刀を手に身構えている。
「血の匂いがする」
「やはりお前の方が敏感だな。俺には感じられない」
「じゃあ何で構えてんだよ」
「不自然な振動と雰囲気だな」
「あんたの方がよっぽど敏感じゃん」
端的で軽い会話が交わされる。結論も、会話と同じくらい短かった。
「『異』の刺客か」
騒ぎが起こるほどの時間を掛けずに、『異』を鮮血の匂いで興奮させる程の殺し方ができる人間など、そういると思いたくない。
特にハダレは大人数の追っ手も、少数精鋭の刺客も蹴散らしている。
今度来るなら『異』の単騎だろうと踏んだウスライの読みは当たっていたらしい。
「すぐにここを離れる。戦闘はできるだけしたくない……が、無理かもしれない」
気のせいか少し苦い表情に、ハダレも急いで重い腰を上げる。
706 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:07:47 ID:f8H6TBu1
ふと、心配になって聞いた。
「……『異』相手に勝てるのかあんた」
「お前が言うのか?」
俺に負けたくせにと暗に笑われているようで、ハダレはぶうっと少し口を尖らせた。
それを横目に、
「兄に負けるのが癪だったから、その点はしっかりやってきた」
囁くように、早口で語るウスライ。緊迫した状況にあってもその口調に落ち着きが消えることは無い。
「だが今はつまらない喧嘩に勝てるかより、お前を守りきれるかどうかだ」
しっとりと濡れた黒い瞳がハダレを見つめた。
その瞳を見つめ返すのは普通の方の眼だけだったから、無論ウスライの思考は読めなかったが、
「……ん」
読めなくても伝わるものがあるかもしれないと、ハダレは思って頷いた。
頷いた瞬間、勝手にもう一度頭が揺れた。
「伏せろ!」
何事かと思う間も無く、強引に引き倒されて視界が真っ暗になる。
――途端に、工事現場でしか聞いた事のないような破砕音が脳を叩いた。
体中に殴られたよりもう少し尖った痛みを感じながら、それでも無理矢理身体を起こす。
そして視界がやたらと開けていることに驚いた。
「う、わ……壁壊しやがった!」
自分も似たようなことが出来るにも拘らず慄きながら、ハダレは完全に崩落した壁の残骸から這い出し、体勢を整えた。
その隣に影のようにウスライが立った。ちょっと砂っぽいのは否めないが。
「本物の『異』か。本当に期待を裏切らない奴らだ」
前方に完全に集中して、ウスライがぽつりと言う。
707 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:08:36 ID:f8H6TBu1
もしかしたら独り言だったのかもしれないそれを耳にして、浮ついていたハダレの心は少し静まった。
ウスライにとって敵か味方かが違うだけで、やはり『異』は異様な存在なのだ。
さっきはほんの少し受け入れてもらえたと思っていたが、やはり『異』は普通ではないことを指すのだと思い出す。
読めなくても伝わる、もう一つのものを感じ取って、少し悲しくなる。
その時、正面から瓦礫を蹴散らす音がした。
弾かれた様に正面を向くと、それと視線が合う。
灯りの無い最下層の街の一部であるかのように、夜闇に溶け込む色の拘束衣の男が、
そこだけ異様に精気を持った瞳を爛々と輝かせて立っている。顔の大部分は隠されていて、よく分からないが。
――後で気が付いたことだが、この時ハダレはその男が若者か老人か、太っているのか痩せているのか、そもそも男なのか女なのか、
ぱっと見ればすぐに分かる特徴の何一つを読み取ることが出来なかった。
それほど、見詰め合った瞳には、一瞬で引き込まれる『何か』があった――
「ハダレ!」
呼ばれて気が付いたときには、拘束衣の不気味な男が目前にいた。
鋭く跳ね上がる鼓動とは逆に、幾多の経験値を積んだ手足は冷静に動いた。
不自然なほど大胆な踏み込みをけん制しながら、拳を掌で受け止める。
「ふっ……」
ぱーん、と高く小気味いい音とは裏腹に、ハダレの腕が痺れた。この男、青年より膂力が強い。
ハダレは痺れを振り払うように腕を振り、反対の腕に添え、肘を突き出す。
完全に懐に入った形だ。特に興奮状態の『異』は、攻勢に出たがってただでさえ踏み込み過ぎるきらいがある。
これで当たらないはずが無い。いや、当たる。当たった。
顎や腹のような致命的な場所ではないが、ぎしっと男の左の腕が軋む。
708 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:09:17 ID:f8H6TBu1
が、
「はハッ」
明らかに痛い音を立てたことなど露知らないように、男が笑う。
そしてそのまま、何事も無かったように左腕を伸ばし――今度は、ウスライの刀に左腕を打たれて流石に動きを止める。
やはり痛みを感じているような表情はなく、むしろきょとんとした様子でウスライを振返る。
「渡さない」
ウスライが短く宣言して、刀を引く。何故か男の腕には傷一つつかない。
どうやら、この拘束服じみた奇抜な衣装は防刃繊維らしい。迷惑なことだ。
だが一方で心底愉快そうな歪んだ眼が、やせ我慢などしていないことを克明に物語る。
男は打たれた左手でぐっと刀を掴むと、押し返すように突き出した。当然、握っているウスライは一歩引く。
その一方で、ウスライの陰になっていたハダレを見て、陰惨に笑った。
思わずぞっとして、ハダレの全身が緊張する。
「ハダレ!」
もう一度強く呼ばれて、はっとする。既に事態は変わっている。
二人に攻撃を阻まれた男は、間合いを不利と悟ったのか大きく飛び退いていた。
一瞬で何がどうなる距離でもないが、男は獲物を狙う獣のように隙を狙っている。
「……体調が悪いならはっきり言え。お前が戦えないなら戦法も変える」
男とハダレの中間に立って、ウスライは言った。
その背を見ながら、ハダレは頭を振った。確かにまだ体調は良くないが、その所為ではない。
半ば正気でないように見える男が、暴走した時の自分とぴったりと重なる気がした。
自分の最も汚く、誰からも隠しておきたい部分を悪趣味に真似されているようで、不愉快でたまらない。
自分もあんなふうに殺し、痛みを半ば忘れ、涎を垂らさんばかりに笑うと思うと、
「ハダレ?」
男から目をそらさず、ウスライが声音だけでハダレを振返る。返答は無かった。
その瞬間を隙と見て取ったのか、男が仕掛けてきた。
709 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:10:36 ID:f8H6TBu1
刃物を前に臆することなく、存分に長い手足で攻撃してくる。ウスライも男の狂喜に怯えることなく応戦する。
ハダレだけが得体の知れない恐怖に、戦場で手足を竦ませていた。
刃物同士の戦いではないので、片方の士がどれだけ手数を増やそうと、澄んだ高い音は聞こえない。
刃を無効にする繊維を片方が着ているので、ものを斬る鋭い音もしない。
一対一の、とても静かでハイレベルな戦い。お互い一歩も譲らない、真剣勝負。
ウスライは「身につけたのを後悔した」と言う言葉が嘘のような腕だったし、
一方の男は一見奔放かつ衝動のままに動いていると見せかけて、その実退くところは退く冷静さを隠している。
かつ、何がしかの『異』を使い、そしてゆっくりとウスライを追い詰めていた。
その様子が自分がウスライを殺そうとしているように見え、ハダレは竦んでいた。
壁を素手で壊し、人を躊躇いなく潰せ、その『異』は万人の持たざる優れた力を持ち……
そういった「自分達」の背中が酷く卑小に見えた。惨めで、弱く、中ががらんどうの、人の形をしたなにか。
その時――
二人の動きが不意に止まったことに気が付いて、ハダレは暗闇の向こうを透かしてみた。そして驚く。
男の散々痛めつけられたはずの左腕が伸びて、その拳の影がウスライとひとつになっていた。
710 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:11:35 ID:f8H6TBu1
「…………」
はっ、と喉が勝手に空気の塊を飲み込み、息が出来ない。其れを打ち破るために、男の名を呼ぶ。
「ウスライ!」
呼ばれた男が振り返る事は無かった。
ゆっくりと片膝をつき、両膝を突き、拘束衣の男の拳とウスライの影が完全に離れた瞬間に腹を押さえて崩れ落ちる。
化け物のような力で殴られたにも拘らず即死していないのが不思議だが、
到底無事とは思えない様子で倒れこんでいる。
もう一度呼ぼうとすると、拘束衣の男が振返ってまた笑った。
思わずすくみ上がるハダレに、男は声を出して笑いながら襲い掛かった。
「う、あぁああああ!」
ハダレは眼帯を引き毟り、大きく跳び退りながら絶叫した。
男が不気味に笑っていることや、敵の組織の追っ手であることや、ウスライを倒したことがどうだという訳でもなく、
ただただ男が迫ってくるということ自体が怖くてたまらなかった。
それから逃れるためだけに、生き延びたいという欲を押さえつけることなく相手にぶつける。
とりあえず数回は打ち合ったが、しかしその様子といえば、男がハダレのだだっこに付き合ってやっているようなものだった。
恐怖に支配された人間の拳など、むしろつまらないとでもいいたげに数回相手をしてやると、
男はハダレの襟首を掴んで自分のほうに引き寄せる。
「…………ッ!?」
上がった吐息が感じられるような距離にいきなり引き寄せられ、ハダレが一瞬戸惑った所で、
男がハダレの右眼を覗き込む。
その瞬間、ハダレの脳に男の思考が半ば強制的に流れ込んできた。
「あ……あぁあああッ!?」
自分に入り込んできたもののおぞましさに、ハダレは喉の裂けるような叫びを上げた。
それは自分と同じか、それ以上にどす黒く粘っこい、気味の悪い感情の塊だった。
711 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:12:14 ID:f8H6TBu1
最初に視えたのは、酷く優しい感情だった。何かを懐かしみ、愛しむ、心地の良い感情。
それが段々と、迫る夕闇のように塗り替えられていく。
愛しさが悲しみで打ち消され、懐かしさが嫉妬で消し飛び、隠していた黒い感情がとめどなく押し寄せてくる。
ハダレは眼を閉じようと、男から離れようともがいた。
しかし押さえつけられ、流し込まれるいつのまにか、全ての優しい気持ちは偏執的な愛に変わっていた。
笑顔を眺めていたいという気持ちは、泣き叫ぶ顔を見たいという歪んだ欲望に代わった。
抱きしめ頬擦りしたいという気持ちは、犯しつくして傷つけたいという欲へ。
共に喜びを分かち合いたいという気持ちは、隷属させて言うことを聞かせたいという欲へ。
かつて壊すのが怖くて、触れることすらままならなかったものが、そこにある。
もはや壊れることなどかまわない、むしろ壊して壊して壊しつくして、
最後に残ったかけらだけを自分の手で組み合わせて、がらんどうの彼の中に、望むままの彼を作ってしまえ――
「…はッ、はッ……」
全てを注ぎ込まれたハダレは、まるで絶頂の後のように息を切らし、痙攣していた。
手足がぶるぶると震え、右眼だけを見開いてやっと立っているといった状態だ。
半開きの口元からは赤い舌が覗き、唾液が伝っていた。
これが彼が『異』を隠す理由の一つだ。
視なくてもいいもの、視たら傷つくもの、言葉に変換してすら心抉るものをダイレクトに流し込まれることは、
時に肉体に何をされるよりも、彼を壊しつくす。
その口元に口付けながら、拘束衣の男はにっと笑った。
先ほどまでの凄惨な笑みは幾らか影を潜め、疲れきった子供を抱いて帰るような愛しげな表情が浮かんでいる。
「ハ・ダ・レ」
べろりと舌を大きく出しながら、伝った唾液の全てと微かに滲んだ涙を舐め取る。
ハダレがすぐに正気を取り戻さないことを確認すると、拘束衣の男は青年を抱えてその場に背を向けた。
たった一つ、その場に倒れたままの男に、してやったりと言った嘲笑をくれてやると、
後は大事そうに青年を抱えたまま、男は夜闇に消えた。思いのたけのすさまじさに、眼を閉じることが出来ない。
712 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:14:16 ID:f8H6TBu1
途中で人大杉に巻き込まれて時間が空いてしまったことをお詫びします。
ここまでです
>>712 そりゃあエロあったほうが好きだけど、代理戦争さんのほんのりエロがものすごくエロくて好き。
無理矢理エロ描写しなくても、頑張ってつないでエロにしてくれたほうが萌えるから頑張れ。
代理たんGJ〜!!!
715 :
代理戦争:2006/07/26(水) 22:19:11 ID:f8H6TBu1
後で気が付いた。コピペミスしましたorz
最後の行の下半分は>711の五行目の半分につながってます。
見苦しくしてしまってすみません
嗚呼、幻のエロ…!!(ノД`)シクシク
続き待ってました!乙です!
ああ…乙です…!!!
タイムマシンが欲しい…続きが待ちきれない…!
>704の感想。
代理タン、なんでそんな偉くさい書き方する人になってしまったの?
>718
(・∀・)カエレ!!
720 :
風と木の名無しさん:2006/07/26(水) 23:56:47 ID:RMj/q2IM
保守でageときます
板全体にスレ乱立爆撃来てるッポ
保守はageなくてもいいんだよ。
代理タンGJ!
下げて書き込み頻繁だったスレが落とされたよTT
なんか一気に平和になったな…
724 :
風と木の名無しさん:2006/07/27(木) 00:40:27 ID:Gbld+aEa
ですよね^^;
孤島タソ…
代理うぜー。空気嫁よ。
ウザくない
代理タソ、GJ!
そして中断している方々のご降臨をお待ちしてますよ。
なんか言われても気にスンナ。
どうも。初投稿になります。
次レスから載せますんで、読んでやってください。
鬼畜度は…まだちょっと低めです。
深夜に書いてたので、誤字脱字などあったらすみません。お許しください。
730 :
掌握-01:2006/07/28(金) 06:21:09 ID:5IrU9R0f
「兄貴〜、今日もちゃんと来てよね?」
逃げられないのなんて、分かってるくせに。
オレは、自分の意思など関係なく、首を縦に動かした。
話すのも、億劫だから。
───────────────────────────────
事の発端は、オレの好奇心にあった。
今年で高校1年、周りでは彼女が居るとか居ないとか、そんな話がチラホラ。
そして、そんな話とは無縁のオレ。
当然、健全な思春期の男子に、この状況はツライ。
…そう、要するに自分で処理するコトだって、たまにはある。
「お〜い、中崎〜」
これまたオレと同じく、彼女募集中のクラスメイト。
「ん、何?」
いつも通り、バカげた話でも振られるのかと思ったんだけど。
ソイツは自分のカバンから何かをオレに覗かせた。
「コレさ、こういう本なんだけど…」
そういって取り出されたのは…間違いなく、オレらの年代が持っていてはいけない本で。
要するに、いわゆる「エロ本」だった。
「そ、そそ、それどこで……!?」
初めて見るソレに、オレは心臓バクバク。
教室の中だというのも忘れて、大声を出してしまった。
「兄貴が、もう要らないって言ってたから、貰ってきた」
「で…それをオレに見せて、どうしたいのオマエは」
「いや、安く譲ってやろうと思って」
731 :
掌握-02:2006/07/28(金) 06:22:37 ID:5IrU9R0f
「……どうしよう」
家に帰ったオレは、自室で一人悩んでいた。
これ…使うって言ってもなぁ…
まず、オレには、双子の弟が居る。
そして、その弟と同じ部屋を使っているのだ。
だから、何かするにしても、弟が部屋に居ないときを狙うしかない訳で。
…今のうちに、見ちゃおうかな。
幸か不幸か弟には彼女が居て、恐らくそのせいだろう。今は弟が家に居ない。
要するに……やるなら、今しかない。
こんな事に気合いを入れてる自分が情けないけど、気にして何か居られず。
オレは貰った本をカバンから取り出すと、ベッドに腰を下ろしてそれを捲った。
うわぁ…これは…正直、ヤバいかも。
あっ、コレ、入ってる…すごっ…
──なんて感じで、終始圧倒されっぱなしのオレ。
そして、気付けば下肢に熱が溜まっていて。
「…ここで後に退くなんて、まっぴらゴメンだし…な」
勝手に納得して、恐る恐る昂ぶるモノに手を伸ばす。
硬く立ち上がったソレに触れるだけで、先端から蜜が零れて。
後は、なし崩し。
「ふっ、んあっ…ヤバ…」
取り出したモノを上下に動かし、快感を味わう。
次々に蜜が溢れて、グチュグチュとした音が聞こえ始める。
オレは膝元に置かれた本の事など忘れて、ただひたすら右手を動かした。
もう少し…あと少しで、辿り着ける。
急き立てる様に動かす手を早めた…その時だった。
732 :
掌握-03:2006/07/28(金) 06:24:00 ID:5IrU9R0f
──ガチャリ。
「…何やってんの?」
「えっ、あっ、見ないでっ…!」
間が、悪すぎた。
オレと同じ顔の弟に、まさにその瞬間を、見られてしまったのだから。
勢い良く掌に欲望を吐き出したオレは、虚脱感に襲われながらもベッドに倒れこむ事は出来なかった。
あまりの恥ずかしさに、動けないで居たからだ。
「兄貴も、そういうコトするんだ」
何かを企んだ顔で、オレを見下ろすのは、紛れもない弟の和弥。
「だっ、誰にも言わないで…」
恥ずかしくて俯いたまま、ポツリとそう言ってみる。
すると突然、"カシャ"という音が。
ハッとして見上げると、オレに向かって携帯電話を構えていて。
「黙っててあげるけど、その代わりこれ、口止め料ね」
そう言って和弥はニヤリと笑った。
こうなるとテコでも動かない事を、オレは知っている。
──だから素直に、頷くしかなかった。
733 :
掌握-04:2006/07/28(金) 06:24:37 ID:5IrU9R0f
「和弥…一体何す…」
「うるさい。兄貴は黙ってそこに寝てりゃいいの」
言うや否や、ベットに横たわるオレに圧し掛かって来た和弥。
そして、オレの手を取るなり…
ペロリ。
「バッ、ちょっ、んなもん舐めんなよっ…」
まだ手についている、オレの放ったそれを舐められた。
「へぇ、これってこういう味なんだ…」
どっ、どんなだよっ!?
「…そんな事より、兄貴、溜まってんじゃない? 空っぽになるまで抜いてやろうか?」
相変わらずニヤニヤしたまま、和弥は平然と下品なセリフを放つ。
そして、身に着けていたネクタイを取ると、オレの腕を一纏めにして──
「おっ、おい! 何する気なんだよっ!?」
ネクタイをオレの腕に巻きつけ始めた。
「離せよ!」
精一杯暴れてみるけれど、オレの手は呆気なく纏め上げられてしまった。
しかも、次の瞬間。
突然息苦しくなって──気付いたら、和弥に唇を塞がれていた。
キスを、していた。
荒々しく潜り込んで来る舌に怯んでいると、舌ではない何かがオレの口の中に入ってきた。
何だか分からない物を飲まされるのがイヤで、抵抗したけれど。
オレの口内を動き回ったソレを、結局押し込まれるようにして飲み込んでしまった。
「いっ…今の…何?」
恐る恐る訊ねて見ても、和弥は楽しそうな顔をするばかりで。
「直ぐに分かるよ」
としか、言わなかった。
734 :
x:2006/07/28(金) 10:07:54 ID:QhUzK3SU
代理もう結構うんざり
735 :
風と木の名無しさん:2006/07/28(金) 10:36:39 ID:A2MjGJ2k
::::::::::::::::::::::::...... ........::::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;::::::::::::::::::
γ ⌒ ⌒ `ヘ
イ "" ⌒ ヾ ヾ
/ ( ⌒ ヽ )ヽ
( 、 , ヾ )
................... .......ゞ (. . ノ. .ノ .ノ........... ........
:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、、ゝ.....| |..., , ノソ::::::::::::::.......::::::
_....,,. .-ー;''.! i;;;〜−ヽ_
γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ ヾ
( ( |l | ) )
∫ ヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\. ""'''ー-┬ーr--〜''""
/\ \ / | | |
| | (゚) (゚) | ノ 从 ゝ
(6-------◯⌒つ| /⌒v⌒\
| _||||||||| |ノ ノ )
\ / \_/ /^\ |
\____/ | | ノ |
| |__三___| |_/| |
| | ヽ| ト' | |/^ヽ
| | | |_/ ヽ__人_ノ
⊆, っ とーっ
なんで最近の初投下って携帯小説サイトにあるようなヘボン厨設定が多いんだろ。
夏だからか?こんくらいだったらワザワザ携帯から2ちゃん来なくても読めるし。
11、12スレのあたりはうまい話多くてよかったなぁ。あのころの神カムバック!!
>>734 読みたくもないSSがあるのはさぞお辛いでしょう。
これを機にこのスレに見切りをつけられたら如何でしょう?
貴方が存在していなくても誰も困りませんから。
構うな。スルーしろ。
毎回この時期は頭の悪いエロガチュ厨がわくな。
そんなにエロガチュでオナニーしたきゃ携帯サイトで受けに自己投影してヌいてろ21以下どもは帰れ。
投下者さん皆おつです
自分はどの作品も好きだから楽しみに待ってます。
740 :
風と木の名無しさん:2006/07/28(金) 15:48:15 ID:jpZXMdNP
ケツ毛ムシムシ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
、、、、
ミ・д・ミ<ここまで読んだ。再開しておk
""""
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ウスライタソ、ハアハア。
続きまってます。
>「直ぐに分かるよ」
直ぐにーwktk!
藤岡タソ、どうなっちゃうんだ〜
気になって今日も眠れん.....
オンラインゲームまだー?
>>745 オンラインさんはもう戻らない宣言をして去りましたよ。
自分も続きが気になってたから残念だったよ。
747 :
風と木の名無しさん:2006/07/29(土) 14:35:47 ID:KNJzMWG9
双子(*´д`)ハァハァ
孤島タンは一旦冷めるとやる気が消えるのも早いタイプ
もう来ないな
仮想知り合いktkr
>746
シランカッタ…
サイト作ったとかじゃなくて?
したらば行け。
あっちに書いてあった。
753 :
風と木の名無しさん:2006/07/30(日) 05:10:39 ID:yM1Y1a1v
したらば池
1時間違いでケコーンですか
したらば見たけど代理は漏れ女かよwキモw
今までは長し読みしてたが、誘い受け大好き馴れ合い腐女子の書いた話はいらね
さっさと消えろ
漏れ女でもいい。代理タン大好きだ。
したらばってどこ?
分からないなら消えて
漏れ女デツか何か?(`・ω・´) シャキーン
一人称なんて(゚ε゚)キニシナイ!!
つうか2ch内で漏れを使う事の何が悪いのか解らない
叩いてるのはなんなの?
悲惨な扱いをされてる受に自己投影してオナりたい厨なの?
美形な攻めに狂った愛を向けられレイーポされちゃう美しい罪作りな僕☆って妄想したいデブス?
本当に21以上なの?
頼むから嵐に反応するな。
いちいち2用語にすらつっかかる成人未満の初心ちゃんなんだから。
いくら言っても日本語どころか空気読めないんだからほっとけ。
アンチが出るのもそれだけ有名税みたいなもんだよ。
764 :
風と木の名無しさん:2006/07/30(日) 19:40:19 ID:yM1Y1a1v
みんな、わかってると思うけど荒らしはヌルーでつよ!(`・ω・´)
765 :
VIPから来ますた:2006/07/30(日) 20:01:59 ID:FSjbBduT
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた
766 :
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた:2006/07/30(日) 20:07:48 ID:FSjbBduT
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた
767 :
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた:2006/07/30(日) 20:12:48 ID:FSjbBduT
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた
ほ〜ら、荒れちゃった。
769 :
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた:2006/07/30(日) 20:45:14 ID:FSjbBduT
VIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますたVIPから来ますた
770 :
VIPから来ますた:2006/07/30(日) 20:49:25 ID:FSjbBduT
VIPから来ますた
まだまだ荒れますな、こりゃ。
わ〜☆
いっぱいきた〜
最近酷いな。
でも初代スレはもっと酷いわけなんだよな
厨に比べたらVIPなんてカワイイもんだww
本物のVIPだったらAAで落とされてるだろうしね
閉じ込められているのでもなんでもなくて、ただ僕がいたくてそこにいるというだけのことだった。
蔵の中。母屋と続くように屋根を設えたそれは、特に蔵であると言うような主張もせず、
薄暗い口をいつも母屋に向けてぽっかりと開けている間抜けな代物に見えた。
幼い頃から父に反省を促されることがあると、自らその口の中へと自分から吸い込まれた。
そこにはいつも、置き去りにされた古いものたちのねばついた念のような、
湿った空気が沈んでいた。けれど子供心に恐ろしいとも、不快だとも思わなかった。
「貴ちゃん」
ぼくはそのとき、あえて開け放たぬままの窓の隙間から差し込む、葉刀のような陽を見つめて
いた。背後から優しい声が近づいてくる。そのあとを、軋む床の音がすがるようについてくる。
彼だ。大学を終えてこの春帰ってきた、父の“弟”。
「お兄さん。ここへ来るとまたお父さんに」
「平気だよ。それより、また何を叱られてここに」
僕が覗き見る細い景色を、横から顔を近づけて彼も見る。ゆっくりと白い手が扉を動かせば、
古びた内壁に光が白く差した。普通の部屋らしく改築されたところもあれば、この二階のように
蔵らしいままの窓や壁が残されたところもあって、それが不思議と僕には落ち着く場所だった。
「1学期の成績が。医者になりたいったって、そんなんじゃ無理だって」
彼はハハと軽い笑い声を立てると、ぐんと背すじを伸ばした。
「貴ちゃんほど出来てれば、どこへだって行けるよ。大丈夫」
彼は僕の肩に手をかけると、自分の隣に座るように促した。そうされること自体、僕はちっとも
いやじゃなかった。かえって嬉しい気持ちでいながら、けれどいつもその嬉しさと双子のように
胸の中に湧いてくる不安を抑えられずにいた。
「僕の出来が悪いから。だからお父さんは貴ちゃんに期待して。悪いなあ」
優しく目を細めると、彼は僕の頭をやさしく手で覆う。細く長い指。僕もきっと彼の歳になれば
こんなふうになるのだろうと思える、その骨格。彼とは確かに血が繋がっている。深く紅い
その川が、この蔵を建てた先祖から、いやそのずっと昔から、僕らをつないでいる。
もがいても抗っても解くことの出来ない、赤黒い糸のような血の流れ。
「お兄さんは、優しいよ」
僕は言葉を探して俯く。けれどこの人に言ってやるに相応しい言葉はいつもみつからなかった。
「僕は、タカを本当にかわいいと思ってるんだよ。それだけだ。なにも特別優しい人間なんか
じゃ……」
そのとき、床を軋ませる足音が近づいてきた。咄嗟に立ち上がると、彼は足音の方へ向き直り、
所在なげに両手を後ろに回した。滲む汗をぬぐうように、両手の平を腰になすりつけている。
「なにをしている」
階段を上がりきったところで静かに言ったのは、父だった。ぼんやりとした不安が、今やくっきりと
した形を作って僕の胸を覆っていた。
父の姉―つまり僕の伯母―が若くして出奔し、やがてその身代わりのように一人の幼い男の
子がこの家にやってきたのは、父がまだ高校生の頃だったと言う。伯母はこの古い家を嫌い、
逃げた先で子供を生んだ。やがて病に倒れても、結局伯母はこの土地に戻ることを
許されなかった。
幼い男の子は父の弟として育てられ、中学からは寮に入った。きっと僕もそうなるだろう。
格式という名の体面を保つために、同郷の子供たちと机を並べるのは小学校どまりと
我が家では決まっていたから。
「貴彦は離れに戻りなさい。もう十分、反省できただろう。……公範」
僕の優しい“お兄さん”、義理の叔父、本当はいとこ。
父の義弟、血の繋がった甥、そして本当は――。
来たときと同じように床を軋ませながら、二人は階段を下りていった。
僕はゆっくりと、“兄”が開いた窓を閉じる。胸の中の不安を覆い隠すように。
母と暮らす離れに戻るつもりで、母屋への廊下に立った。だが、何かが僕を引きとめた。
いつからそうなったのかは知らないが、僕と母は離れで暮らし、母屋を使うのは父だけ
ということになっていた。
どうして父は僕と彼を引き離そうとするのだろう。いや、そうじゃない。自分から彼を離さぬように
しているようにさえ見える。
僕が“反省”のために蔵に入ると、必ずと言っていいほど彼がやってくる。この春、大学を
終えてこの家に暮らすようになって、きっと暇なのだろうと思っていた。彼を待っているのは、
いくつもの土地と建物の管理をする“だけ”という、家業を継ぐ将来だったから。
僕が庭にいても、友人と遊んで帰ってきたときにも、彼は笑顔を向けた。そしてそれを遮る
ように、必ずと言っていいほど父が現れるのだ。
何かが僕の足を止めている。それは砂浜で、亡霊たちに引き込まれるような不安な感じを
足に覚えるのに似ていた。古い廊下の板の隙間から見えぬ手が湧き上がって僕の足を
掴んでいる。
「だめなんだよ……母屋は、行っちゃいけないんだ」
誰に言うでもなく、僕は呟いていた。亡霊たちに、わかっていると伝えて、解放されたかった
のかもしれない。ひんやりとした空気の中で、僕一人が汗ばんでいた。
どれほどの時間、立ち尽くしていたのかわからない。気づけば、母屋の長い廊下を一人
歩いていた。この先に、短い渡り廊下を挟んで、父の書斎や居室が並んでいる。行けば、
“兄”もいるのかもしれない。そう、父と一緒に、彼も。
時折軋む廊下の音に、そのたび僕の心臓は跳ね上がった。庭に向かって開いた掃きだし窓
から、すぐそこに父の部屋が見えている。わずかな逡巡をはねのけ、僕は裸足のまま庭石の
上に飛び降りた。
何かを裂く音が、耳に刺さった。痛い。耳が、記憶の中の痛みを探り当て、音だけで僕にそう
感じさせる。誰かのうめき声がする。咄嗟に僕は身を低くした。高い床の下で、さらさらと砂を
掘って蟻地獄が獲物を待っている。不安とも苛立ちともつかぬ気持ちを、僕は足の指に込めて
その穴を踏み潰す。
「お前は。何度言えばわかる」
静かな、けれど少し揺れているような、父の声がした。
「……んー……っ!」
あれは“兄”だろうか。耐え切れず絞り出すような、けれどその底深くに媚びるような響きを
含んだあのうめき声は。
「貴彦に近づくな。あの子は」
「んっ!んんー!」
父の声、“兄”のうめき声。間を埋めるように聞こえる鋭い音が、空気を裂く。
痛むほどに脈打つ胸を押さえながら雪見障子の下から覗けば、紅い、かすれた線が見えた。
父のためだけにある応接間。その床の間の柱にしがみつき、腰を突き出した“兄”。柔らか
そうな白い肌に、父が今まさに新しく紅い線を描き出そうと腕を振り上げた。
「んうーっ!」
“兄”は真っ白なポロシャツを首までたくし上げられ、白い脇腹の肌をあらわにしている。
首元にしわくちゃにたまったシャツの布を口に含み、食いしばっている。うっすらと汗ばんだ
顔は上気して、僅かに開いた目元ははっきりと分かるほどに潤んでいた。
「どうなんだ。まだわからないか」
肩で息をするように身体を揺らす彼に、父はさらに手を振り下ろした。見れば、靴べらを
握り締めている。持ち手とへらの部分が金属で出来ていて、間が木で接がれている。
父が出入りする戸口と言う戸口に、靴べらは用意されていた。その中でも、もち手の先に
馬頭がデザインされたこれは、父の気に入っているもののひとつだった。
返事も出来ず打ちのめされている“兄”に、さらに父は追い討ちを掛けた。息もつかせぬ
ほどに、立て続けに打ち付けたのだ。
「これほど言ってもわからんのか。お前は。お前は」
“兄”はもう声を漏らさなかった。間断なく振り下ろされる父の手によって、その白い肌に
血の色を滲ませながら、やがて口元から食いしばっていたシャツの端を力なくこぼした。
そのとき、僕は見た。彼の、上気した頬を陶然とした色が覆うのを。半ば開いた唇のすぐ奥に
濡れた舌を覗かせながら、その頬に、そしてあらわになった脚の付け根にも、恥ずかしげも
無く淫らな津液を伝わせるのを。
僕は息を飲んだ。いや、飲んだのは息だけではなかった。自分の喉があからさまに音を立てた
のに、自分でも驚いた。その音が家中に響いたのではないかと思うほど、ひやりとした。
“兄”の脚の間に滴る液を、僕は見つめた。叩かれて、身体が痛みに泣いている証だろうか。
そんな子供らしい、けれど嘘くさい考えで、自らの好奇の目を覆おうとした。けれど腰の奥を
掴まれるような、膝をすくめたくなるような感覚が湧き上がり、その言い訳がいかにも嫌らしい
嘘だと僕に教えた。
「お前にはこんな格好が似合いだ。尻を打たれて、歓んでいるようなお前には」
父は言葉で辱めながら、靴べらの柄で“兄”の顎を押した。彼は喉をのけぞらせ、それでも
まだ淫らな液の分泌をやめない。それはますますねっとりと糸をひくように見えた。
「に、い」
「口をきくな。お前にそんな資格はない」
靴べらの柄で、彼の喉から胸へと撫でおろす。馬頭の冷たさが上気した肌を刺激して、
彼をもっと喘がせる。胸の、そこだけ僅かに色濃く縁取られた突起を、父は執拗に突いた。
「にい、さん」
「まだ言うのか。叩かれて腰を振っているお前のようなやつが、俺の“弟”だと?」
父は、今度は手を伸ばして、直に“兄”の胸に触れた。きつく抓り上げたらしく、彼は
吐息のような声で父を呼び続ける。
「汚らわしい。お前など……」
父は吐き捨てるように言いながら、馬頭を“兄”の口の中へ押し込んだ。喉元から膝まで
肌をむき出しにして、彼は靴べらの柄をしゃぶっている。なんていう姿だろう。これがあの
優しい兄だろうか。信じられない気持ちと同時に、彼への嫌悪ともつかぬ気持ちが
僕の喉の奥を苦くさせた。父が無理やりのように口に押し込む金属の塊を、彼は必死で
咥えている。溢れる唾液で舌を鳴らしながら、しかし尻を打たれていたときのように、
その頬にはうっとりとした表情を浮かべ始めている。
(いやらしい……)
不思議と僕は、彼を打ちのめした父に、嫌悪を覚えることはなかった。
暴力を肯定する気はない。逆に、日頃から暴力こそは嫌悪すべきものと思っていた。
けれど、暴力を振るっているはずの父には、なんら感情を揺さぶられることはなかった。
打ちのめされてながら、いやらしく媚びるように馬頭を口に含む青年の方にこそ、
身震いするような感情を覚えていた。それが嫌悪なのか、まだ僅か十の僕には到底
わからなかった。ただ、痛みと辱めを与えられていながら、蟲に応えて蜜を滲ませる花
のように、体液を滴らせて父に媚びる彼の姿がなんとも言えずいやらしく見えたのだ。
父の言うように、同じ家の人間だと思いたくないような気さえしていた。
そう、出来ることなら、あの靴べらを手にして僕が彼を打ちのめしてやりたい、とまで。
「苛めて下さい。もっと……もっと、苛めて……兄さんの手で……もっと」
フン、と父は鼻を鳴らした。あからさまに嘲るような顔でいながら、かすかに慈しむような
目元を父がしているのを、僕は見逃さなかった。先刻からの異様な光景に、僕の目と耳は
いやに研ぎ澄まされているらしかった。
「お前はそれでいい。だが、貴彦は」
不意に自分の名を口にされ、僕は息を飲んだ。けれど目は父の手元に釘付けになる。
唾液に濡れて光る馬頭を、“兄”の柔らかな双丘の挟間に突き当て、撫でるように上下
させていたのだ。
「あれはこの家から放してやるんだ。この家はお前と、俺で終わりでいい」
涎で頬を光らせながら、“兄”は無防備に喘いでいた。ここから僕が見ているとも知らず、
膝をついた脚をさらに開いて父に身体を供した。
「終わればいいんだ。俺と、お前で」
父はそう言うと、上下していた馬頭をちょうど真ん中で止めた。赤ん坊の握りこぶしほど
ある、くすんだ色の金属の塊。“兄”が、酸素に飢えた水槽の魚のように喘いだ。開いた
口元から紅い舌が覗く。
「く、ぁっあっ、あっ」
何が起こるのか、想像もつかない。ただ胸がせり上がるほどに痛かった。
「……えっ」
そのとき、僕の目を誰かの手が覆った。細く柔らかな、冷たい手。思わず上げた声を
引き戻そうと、僕は思わず口を片手で押さえた。
「貴彦ちゃん。母屋はだめでしょう、お父さんに叱られるのよ」
「お母さん……!」
そのとき、母の細い指の挟間から見えた光景は、木漏れ日のように僕の目を刺した。
隙間に切り取られた景色の残酷な濃さ。明らかにされるよりももっと強く、僕の目に
焼きついたその光景。柔らかな肉の挟間に、徐々にめり込んで消えていく馬頭と、
瀕死の魚のように口を開ける青年の姿。彼の腿をわし掴みにし、その身を馬頭に
食わせている父の、慈しむような手つき。
「兄さっ……兄さ、あっあああー」
誰の耳にも聞こえたはずだ。少なくとも、母の目には明らかに映っていたはずだ。
けれど母は言った。振り向いた僕の目を優しく見据えて。
「いただいた葡萄があるのよ。いらっしゃい。お部屋で食べましょう」
“兄”の悲鳴に背を向けて、言われるまま僕は母の元へと戻った。
____________
ここまでです。鬼畜がこれ以上薄くならなければまた投下させていただきます。
投下乙です!
奥深いものが見え隠れして先が楽しみです!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
お尻ぺんぺんモエス…
おお…!
何だかとっても続きがwktk (*゚∀゚)=3ハァハァ
なんだか雰囲気があっていいです!
なんとなく昭和の戦前のかほり…
覗きエロス…
ぜひまた投下してください。お願いします。
(゚д゚)ウマー 続きお待ちしています。
うっわぁ………イイヨイイヨーモエス
790 :
風と木の名無しさん:2006/07/31(月) 02:37:38 ID:saGnv0vy
乙です。続きがとても気になります。
素敵な一編ありがとう…!萌えというかほんと素敵だ。
続きがあるのなら楽しみに待ってますんで、よかったら投下お待ちしてます…!
すごい…!すごくキレイな描写と文章…
読んでて心地いいです。
鬼畜っぷりもまたイイ。
続きとても楽しみにしてます。
久々のネ申キター。
スパンキングに萌えました。
荒れた後だから余計神に思えるんだろうな、多分。
荒れてるのに敢えて投下したから神なんだ。
いや普通に投下されてても神レベルの作品だった。
文章が匂いたつよう、品が有る鬼畜だ。
776さんゴッドジョブです。
ネ申GJ!
ごめん・・・葡萄と聞いてこれ思い出しちゃったよ!
あるところに仲の良い三兄弟がいた ある日三人は山に出かけたが山で道 に迷ってしまった 三人は途方にくれていた。
しかし運良く明か りの付いた家を見 つけた。 その家にはお婆さ んと若い娘が暮らしていた。
三人はお婆さんに 一晩泊めて欲しいと頼みました。 するとお婆さんは 「娘に手を出さないなら泊めてやる 」と言いました。
「もし、手をだし たなら殺す」と言われました。 しかし三人は我慢 できずに娘に手を出してしまったの です。
お婆さんは怒り狂って三人を殺すと 言いました。 三人は必死に許し て欲しいと頼みました。
あまりに必死で頼 むのでお婆さんはこう言いました。 「山からそれぞれ 一つ果物を採って来たら許してやろ う。」
三人は喜んで山に 出かけた。 最初に戻って来たのは長男でした。 長男はブドウを採 って来ました。お婆さんは
「それ を黙ってお尻の穴 に入れたら許して やる」と言いまし た。 長男はブドウを一粒尻の穴に入れて 許してもらいまし た。
次に次男はリンゴを採って帰っ て来ました。 次男も同じように尻の穴に必死にリ ンゴを入れてまし た。
しかしあと少しというところでプッ と吹き出してしま いリンゴを入れることができません でした。
男はお婆さんに殺されてしまいま した。 次男は死んで閻魔大王様の前にいました。
大王様が次男に「 あと、もう少しでリンゴが入るとこ ろだったのに、ど うして吹き出してしまったのだ?」 と聞きました。
すると次男はこう 言いました。「もう、入りそう になった時ふと、 外を見たんです。
そしたら弟がほこ らしげにスイカを 抱えて来てたのです!」
799 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:42:10 ID:p1Jf4Bnk
投下します。
特に偏った嗜好のシーンはありませんが、苦手な方はスルーでお願いします。
800 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:43:07 ID:p1Jf4Bnk
「少しやり過ぎたんじゃないか?うんうん言ってるだけで、ちっとも目覚めやしない。
万一中途半端な人格崩壊をしていたら、どうするつもりなんだねお前」
「大丈夫ですよぉ。同族ですから、加減の程はよーく分かってますしぃ」
上辺だけの優雅さを纏った声と、媚びる様な甘ったるい、語尾を延ばした声が時折行き交っている。
(誰……だ……?)
全く聞き覚えの無い声に、困惑しながらも再び眠らないように縋りつく。何故眠るといけないのかは分からない。
「彼のトラウマと言ってもいいでしょうねぇ。彼は危害を加えられるたびに、その相手の心を見てきたわけです。
『殴ってやる』『犯してやる』『死ね』とかね。そりゃあ、嫌になって隠そうともしますよねぇー。
でも大丈夫ですよぉ、今回そこまで酷いことはしてませんし」
「お前のことだから、信じてはいるが……が、何と言っても上の命令は絶対だからな。報酬は結果次第だ」
「我慢できませーん。欲しい欲しい欲ーしーいー」
「……そういうところは変わらないな……仕方ない」
意味の良く分からない会話が続き――それを最後に、しんと場が静まる。何が起きたのだろう。
気になって身を起こそうとする――が。
ぎし、と身体を拘束する何かが、身体を細かく強靭に拘束していることが分かっただけだった。
視線をどんなにぐるりと動かしても、見えるものはコンクリ打ちっぱなしの天井と、
そして自分を取り囲む鉄柵のようなもの。一体何に自分は押さえつけられているのか。
疑問を口にしようとしても、歯の間に噛ませられた堅いものが言葉を堰き止める。
「……ン、んんぅ……」
しゃぶりっぱなしの棒からゴムの匂いがする。
が、端は冷たい感触がするから、どうやら金属の棒を硬質のゴムでコーティングしたもののようだった。
噛み締めた時、歯が折れないようにという配慮だろうか。
801 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:43:39 ID:p1Jf4Bnk
毒づきながらももぞもぞと身動きして、周囲の感触を探ると、
大体身体に当たる部分は同じようにコーティングされた鉄柵が自分の動きを止めている事が分かる。
両腕は前で肘関節、手首、更に親指を鉄柵に括り付けられていた。
脚も同様に数箇所で固定され、肩幅ほどに開いて足首は括られている。
どうやら、鉄柵というよりも鉄の枠の箱に押し込められているイメージらしい。
「お目覚めのようだな」
なおもごそごそと暴れていると、ふと気が付いたように余裕の口ぶりで誰かが言った。
先ほど会話していた男の内の一人だ。だが、男は先ほどまでの待ちわびていた様子にも関わらず、
「悪いな……今取り込み中でな、少しだけ待っていてくれ」
等といって、ハダレの目の前に姿を現さない。
なにをしているのかと不安になるハダレ――その耳に、聞き苦しい会話が飛び込んできた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「…ンッ……ふぅ…む……」
「ッ……、やっぱりお前は……上手い、な。流石私の最高傑作だ」
「ハッ……ん、有難う、ございます、……っふ」
その間に挟まれるのは、じゅぽじゅぽだとかぴちゃぴちゃという水の音――否、唾液の絡まる音。
何をしているのか、全く見えずともよく分かった。
(う、わ……何で人目もはばからずフェラなんか……?!)
ハダレの心臓が跳ね上がり、頭にぼっと血が上って目が覚める。しかしそんなことには構わず、見えない二人は淫行を続ける。
「……そう、喉の奥を使って。良い子だ」
我が子をあやすような男の囁きに、フェラチオに没頭していると思われる片割れは答えない。ただ水音が激しくなるだけで。
じゅ、じゅぷと淫猥な律動が刻まれて、それに一瞬遅れるようにフェラチオをしている方の吐息が漏れる。
まるで自分の尻穴にそれを突っ込まれているかのように甘く、本当に心から奉仕しているような雰囲気に
思わずハダレは耳を塞ぎたくなった。
しかし四肢は全く動かず、そのポルノビデオのような悪夢の一幕を覗かずに済ませる方法は無かった。
802 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:44:16 ID:p1Jf4Bnk
「……もうすぐ……出すからな……」
「んうぅ」
心底嬉しそうな鼻息を漏らすと、フェラチオをしている方は一層激しいスパートを掛けた。
一体どんな技術を使っているのかはよく分からないが、ぐちゃぐちゃと漏れる水音が下品で、いやらしく。
ぱたぱたと髪や服が擦れる音が断続的に水音に混じり、その動作の激しさを物語る。
そして、ぢゅうっと強く吸い上げる音がした。
「……ふっ、ぉぶッ…」
少し咽るような鳴き声と共に、動作がやむ気配をハダレは感じた。終わったのだろう。
「ん……んんッ」
その証拠のように、少し苦しそうに、喉を鳴らす音が聞こえた。そして、
「ご馳走様でしたぁー、ご主人様」
どう考えても美味しくも無いだろう、いやむしろ排泄物に近いものに対して
若い男が、聞いた事も無いような感謝の念を表す異様な光景を「聞いた」。
「どうしてもお前には甘くなってしまうな。いけないとは思うんだが」
身支度をしながらなのだろう、ごそごそと衣擦れの音に加えて、困ったような男の声。
その声音は、本当は困ってなどいないのに、彼を気にしていたいからわざわざ困っているかのような、優しげな声音だった。
「ふふ、有難うございます。せいぜい精一杯お務めさせていただきますから」
対して、やはり幸せそうですらある若い男の声が応える。言葉に、少なくとも視透かせる嘘は無い。
ハダレは独り、鉄枠の中でぞっと鳥肌を立てていた。
逃げ出したい、と今までの何時よりも切実に願ったが、指の一本も拘束から逃れることは出来ない。
ただ猫を閉じ込めた箱のように、がたがたと鉄枠だけが悲鳴を上げる。
そしてついに、対話の時が来た。
「悪かったな、少し待たせた」
そういって、今まで姿を見せなかった『ご主人様』が姿を現した。その姿に、ハダレははっとなった。
803 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:45:26 ID:p1Jf4Bnk
ハダレの収められた鉄枠の箱を覗き込むように姿を見せた男は、誰かと面差しを似せていた。
身長を推し量ることは難しかったが、きっと高い。黒い髪で黒い瞳で、どちらかというと平坦な顔立ちの美形の男。
浮かべている表情は優雅な微笑だが、あまり動くことのなさそうなその顔が持つ意味は、無表情と大して変わらないだろう。
「私の名はカギロイ……と言うよ。
A会の幹部を務める一方で、人身売買――主に『異』を出荷する担当もさせてもらっている。君のような、ね」
落ち着いた口調はなるほど、組織にしっかりと根付いた者らしい。
だが、捕らわれの身のハダレとしてはその語調ほど気持ちの悪いものは無かった。
出来るなら会話を早送りしたいほどだったが、次の一言を聞いてハダレはカギロイに注目した。
「弟が随分世話をした――いや、世話になったと言うべきかな。――ハダレ君?」
そうだ。彼が誰に似ているって、一人しかいないではないか。
ウスライ。彼が憎んでいると言っていた、その兄が彼なのではないだろうか?
それを肯定するように、カギロイがさも困ったように――今度は本気で困ったように、
「困ったものだ。ウスライは生真面目すぎて、融通が利かないんだ。
私達の故郷も君の故郷ほどではないが、『異』を戦争中は提供して外貨を稼いでいた時代があってね。
終戦を迎え、ただでさえ田舎で発展の乏しい故郷を救うために、
こう言う手を使って故郷に貢献することも一種の手段なのだと、いい加減理解して欲しいものだよ」
溜息をつきながらしゃべる。
「故郷の年寄りどもも同じ意見なんだろうが、もはや誇りだ血だと祭り上げる時代は終わったんだ。
未来ある若者に、一歩先を行くものが異端であるからといって、それを追討させるなんて馬鹿げていると思わないか?」
そういって悠然と微笑む。
その顔には、右眼を使わなくとも『嘘です。私は私だけが大好きです』と書いてあるのが見えるようで、ハダレは嫌悪感を抱いた。
804 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:47:33 ID:p1Jf4Bnk
「ウスライもウスライだ。『異』を持たない出来損ないだからといって、いい年をして八つ当たりをしないで欲しい。
それこそ一族の権力を濫用しているじゃないか。そんな奴に、討ち取られるわけに行かないんでね」
違う。ウスライは確かに『異』を持たないことを悔しがっていたが、
お前のように手段と思惑の順序を取り違えていたりしない。ウスライはお前ほど愚かで情けなくない!
だがカギロイは全くこちらの反応など意に介さずに、言葉を続けた。
「――というわけでだ。ハダレ君、君を立派な性奴に躾け、私の働きの一端とさせて貰う」
ハダレは身体をのたうたせて暴れた。金属製の枠がきしきしと音を立て、関節部が気味の悪い音を立てて軋む。
だが、それだけだった。やけのように身体を跳ね回らせるハダレに、ふと新たな影が差した。
「無駄だよぉ。その拘束具は『異』としてキレた状態での膂力でも壊れない設計だから」
若い男の声に、目だけをそちらに向けると、例の拘束衣の男だった。
顔を覆い、声もくぐもっていて聞き取りにくいが、ゆっくりと語尾を延ばして話すので何とか理解できる。
宥める様な物言いに、あえて反抗するようになおも身体をくねらせていると、
「……誘ってるの?」
鳥肌が立ったので、ハダレは暴れるのを止めた。
指摘されるまで気が付かなかったが、服は当然のように全部剥がれ、身に着けているのは
右腿の包帯と、感触からしていつもと違う眼帯だった。
(いつものは……あ、襲われた時に落としたのか……)
それに連想するように思い出した。ウスライは無事なのだろうか。
目の前の男に腹を殴られて崩れ落ちた彼は、今どうしているのだろうか。死んだりしていないだろうか。
急に、腹の底が冷えるような薄気味悪い予感がした。
805 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:49:15 ID:p1Jf4Bnk
と、唐突に
「平気だよぉ」
拘束衣の男がハダレの考えを読んだかのように応えた。
「流石にあれだけボコボコにされた左腕だと力が出なくて。肋骨の一本か二本もらってったけど、殺せなかった」
どこかほっ、と息をつくハダレに、更に男は重ねて言った。
「助けてもらえると……いいねぇ」
「んッ!?」
びく、とまるで考えていなかったとでもいうように驚くハダレ。
それを薄笑いながら、男達は検分するようにハダレの身体を眺め回し始めた。
「眠ってる間にある程度の身体検査はしたのか?」
「身長とか体重、胸囲胴囲とか血液検査とか、まぁ何時やってもいい物は大半終わりました。
特に血なんか、暴れてたらもらうに貰えませんし?」
「……ご苦労。仕事が早くて助かる――何せ、本来の期限を過ぎてしまっているからな。
調教は出来るだけ早く済ませたい」
「んーッ!」
『調教』の言葉に、ハダレが強く反応する。鉄枠を軋ませながら、反抗を示す。
其れに対して二人組みは余裕の態度で対応する。
「あとは勃起した時の大きさとか、感度の検査をすればすぐにでも調教に入れますー」
「そうか。なら、すぐに頼む」
「はい。分かりました……って事で」
拘束衣の男はくるんと振り向く
と、ハダレに向かってつやっぽい視線を投げ掛けて言った。
「これからキモチイイ検査するから。あんまり反抗しないでねぇ?」
806 :
風と木の名無しさん:2006/08/02(水) 03:49:57 ID:p1Jf4Bnk
勿論ハダレは嫌だった。気持ちいいことやセックスは嫌いじゃない。
しかし何事につけても、自由にやる事を至上として生きていた――
或いは、捕らわれていることにトラウマを持って生きていた青年である。黙っていられるはずが無い。
ゴムの棒に歯型が何重にも刻まれるほどに噛み締め、鉄枠を置いた台自体ががたがたと揺れる振動を起こす。
しかし拘束衣の男が伸ばす腕は防げなかった。
ぴんと立てた人差し指一本で、顎の先をくっと押し上げられる。そこから爪の先で軽く引っかかれるように、
喉仏を通り、鎖骨と鎖骨の間を過ぎ、大胸筋、鳩尾、割れた腹筋の間から臍をそっとなぞられると、
流石に指先にいやらしいくすぐったさを覚えて腰が跳ねた。
指先はそこから更に下腹部の方へ降りてゆき、髪を梳く様に陰毛を撫でる。
五指を使って軽く引っ張ったり、手櫛のように指を入れたり、弄びながら、
「毛質はいいけど、やっぱりトリミングした方がいいですねー。ちょっと多すぎるかも」
などと無邪気そうに言う拘束衣の男。
「うむっ…!」
羞恥で赤くなりながら、ハダレがぎしっと音を立てて暴れる。
それを穏やかな目で見つめながら拘束衣男は、
「あのねぇ、俺も『異』だから」
「ん゛ッ!」
ぷち、と小さな音を立てて拘束男の手がハダレから離れた。
握り締めた指の間からは、髪の毛の色より暗い色の縮れ毛が飛び出している。
毟り取ったそれをぱらぱらと掃い、少し赤くなった地肌を撫でながら、
「あんまり暴れられると、『欲』が出てきちゃうんだよねぇ……?俺も興奮型だから」
見開いた眼で説得されると、流石のハダレも一瞬竦んだ。
807 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:50:39 ID:p1Jf4Bnk
気迫とは裏腹に、地肌を撫でる手つきは優しく。ぴりぴりと痛む皮膚を宥めるように、指の腹で擦る。
その一方で、身動きの取れないハダレの顔に顔を寄せ、呼吸で皮膚をくすぐる。
「そうそう……そうやって、大人しくしてて……」
言葉の隙間に、ついばむようなキスを挟みながら、片手は陰毛から性器の付け根を優しく撫で回す。
「―――ッ!」
顔を背けようとしても、全く動けない。いいように全身をなぶられるしか、ハダレに選択肢は無かった。
次第に下腹部を這っていた指が、人差し指と中指の間に性器を挟む形で股間を撫でている。
性感を引き出すのではなく、純粋に皮膚の感触を味わうように。
「良い感触ですよぉ。皮膚の荒れとか無いですし。本当に面倒の無い素材です」
足の付け根をくるりと撫でられ、くすぐったさにハダレが反応する。
きゅっと瞑った左目の目尻に拘束男がキスすると、驚いたようにまた鉄枠が軋んだ。
だがもう言葉で抵抗を封じようとするのは止めて、拘束男は身体を乗り出した。
片手でハダレの内腿を撫でながら耳に出来るだけ熱い息を吹きかける。
「ッ……!」
びく、と驚いたように跳ね上がる身体。
その体が落ちないうちに、拘束男は直接注ぎ込むように囁いた。
「耳は……感じるかなぁ」
そして言葉を押し込めるように、長い舌で耳たぶから耳の穴の際まで一息に舐める。
できるだけいやらしい音を立てて耳たぶをしゃぶり、赤ん坊のように吸ってやる。すると、
「ふッ!」
やめろ、という意味を込めてだろう、ハダレが鋭い眼差しで拘束男を睨みつける。
拘束男は知らないふりをして、甘噛みを交えてしゃぶり続ける。その一方で、更に下半身も弄くる手を止めない。
膝の内側辺りから、足の付け根の窪みまでを直線で結ぶように、爪の先でつぅっと撫でる。
たどり着いた先から更に尻の割れ目に指を向け、後孔の手前から睾丸までを結ぶ会陰をかりかりと引っかく。
「ん……っ……」
808 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:51:50 ID:p1Jf4Bnk
「くすぐったい……?それとも気持ち良い?」
ひっかかれて緊張したそこを、今度は凝りを解すように指の腹で円を描いて擦る。
きゅ、っと締まる後孔の筋肉の動きが指に伝わった。
「ねぇ。どーなの」
返答を聞く前に、拘束男は長く伸ばした舌で、ハダレの耳をじゅぶりと犯した。
「んうッ!……ふ…っ…」
抗議のような、悲鳴のような声をあげるハダレに、薄笑いながら舌を這わせる拘束男。
狭く乾いた耳の穴を深く犯し、奥でピチャピチャと唾液を跳ね上げ、塗りつける。
「ん、…うんッ!う、」
こんなことはされたことが無い。熱くぬめる舌が、低速ではあるが出し入れを繰り返す。
何よりも鼓膜に近い場所を犯され、はしたない音を立てられる羞恥が、脳を少しずつ蕩けさせていく。
一方で、下肢の指の方も段々と核心に迫りつつある。
会陰を擦っていた指がふと離れたと思うと、その更に後ろを軽く押さえた。
「……今、びっくりしてきゅって締まった」
実況されても、返す言葉などあるはずが無い。ハダレはその指から反射的に逃れようと、空腰を突き上げた。
が、拘束の一端も緩むことは無い。
肩幅ほどに開かれ、閉じられない両脚の奥にやすやすと手は入り込み、手探りながらも正確に表層を撫でる。
「ちゃんときつく口、閉じてる。初物じゃないって聞いてたけど、あんまり酷くなくてよかった」
時折押し込むように揉みながら、指先を固く拒む後ろの小さな穴の感触に目を細める拘束男。
横目で眺めるその笑顔は、あの廃ビルで見たのと同じ、歪んだ笑顔だった。
809 :
風と木の名無しさん:2006/08/02(水) 03:53:26 ID:kjyb0GIN
中国雲南省の牟定県政府は31日までに、狂犬病対策で軍用犬を除く県内の犬約5万匹の一斉処分に乗り出し、90%以上を殺したことを明らかにした。中国各紙が同日報じた。
雲南省の地元紙「生活新報」によると、同県当局は4月以降、県内で住民3人が狂犬病で死亡した事態を重視。公安局長をトップとした犬退治専門のチームを組織、処分に着手した。
飼い主への補償金は1匹当たり5元(約72円)。当局者は「適切な措置だ」と話している。
同チームは飼い主が散歩に連れ出した犬やマイカーに乗せられた犬などを徹底的に“摘発”。
「この犬は家族の一員。見逃して」と泣きながら哀願する女性飼い主の前で、愛犬がこん棒で殴り殺される様子などを各紙は伝えている。
810 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:53:51 ID:p1Jf4Bnk
耳から舌が引き抜かれる時、ぬぽっ…と粘着質な音がした。
舐められ、犯された部分がひやりと冷えて新たな刺激になって、ハダレは身動ぎした。
その身体に覆いかぶさるように、ハダレの両脇に手をつきながら拘束男が身を乗り出す。
「ふ……んぅッ…」
そしてぴちゃぴちゃと水音を立てながら、首筋から順々に下るように舌で舐められる。
全裸の身体を、温かさを持って這い回る舌と指先。
鉄枠がじゃまをしているらしく、時折拘束男は身体を乗り出す位置を変えた。が、殆ど舌は休まらない。
段々下がっていく舌先が、右の乳首を捕らえた。べろ、と大雑把に一度舐めてから、改めて吸い付く。
しかし、
「ん……」
ハダレは思ったほどの反応を示さない。
嫌そうに顔を歪め、拘束男を下目遣い――という表現もおかしなものだが――で睨みつけただけだ。
残念がるかと思いきや、拘束男は優雅に座ってこちらを眺めている主人を振り返って、
「あれ?……未開発、と。ご主人様、楽しみが増えましたねぇ」
さも楽しそうに振り返って見せる。
またハダレの背筋を寒いものが走り抜け、ぶるりと体が震えた。
未開発だといったからには、何かされるのかと身構えるハダレ(実際は何も出来ていないが)。
しかし2人組みはそこで何をすることも無く、カギロイは穏やかな視線でこちらを見ているだけだし、
拘束男は乳首にもう一度キスしただけでそこから離れた。
舌は更に濡れた道を刻みながら、鳩尾に到達した。
そこに触れられて、ハダレはふと十日と数日前の事を思い出した。
その場所を殴られて、二度と消えそうに無い紫色のあざが出来ていたことを。
811 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:54:30 ID:p1Jf4Bnk
「んん……消えかけだけど、ここ、あざが出来ててきれいじゃないなぁ……」
(そっか、もう流石に消えかけてんのか)
何故かそれを残念にすら思いながら、やはりハダレはウスライの事を思い出していた。
(俺のせいでこんな事になって……助けてなんて言えねぇよ)
あの部屋での襲撃で、自分がもし冷静に行動できていれば、もっと追っ手が来るのは遅かったのではないだろうか。
追っ手が遅ければ、もしかしたらこれ以上誰の傷も伴わずに逃げ延びられたのではないだろうか?
そんな疑問ばかりが頭を掠める。
しかし一方で、先ほど拘束男が言ったことも頭から離れない。
(……でも、やっぱウスライしかいねぇよ……)
助けて欲しかった。これからろくでもないことになるのは分かりきっている。
ほら、
「ていうか……寝てる時も思ったけど、本当に体傷だらけだねぇ。
流石優秀な代理戦争の選手だっただけある、って褒めてあげたいんだけどねぇ……ちょっと傷モノ過ぎるかも。
少し消しちゃおうか、傷跡」
良いようにオレを弄くりだした。
「嫌そうにしてるねぇ。傷を消すだけなのに」
意外そうにしている拘束男に、ハダレは出来る限りの抗議の表情を浮かべてやった。
この男がどういった経緯で今の位置についたのかは知る由も無いが、
ハダレが代理戦争の王者の地位を手に入れるまでには無数の戦いと怪我と苦難があった。
痩身に刻まれた傷は全て、見た目の問題くらいで消して良い程の、軽い思い出ではない。
(ふざけんな!)
凶暴なほどに鋭い視線で威嚇すると、拘束男が肩をすくめた。
「未練ったらしいねぇ……どうせ、十日もしないうちに全部捨ててもらって、御奉仕の仕方を覚えてもらうのに」
「ッふ……?!」
ある程度予想していたことではあるが、改めてあいての口から聞かされるとショックはショックだった。
今まで築き上げてきた全てを捨てさせられ、虐げられる事を至上とする性奴隷になれ、と。
812 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:55:06 ID:p1Jf4Bnk
「『異』は基本的な欲求を抑えられない。それはヒトより獣に近いから」
拘束男が悠然と覆いかぶさってくる。
割れた腹筋を噛み、臍を舌で犯す隙間から、何かの物語のように話を続ける。
「そしてヒトですら溺れ、逃れられない欲――性欲には、特に捕らわれやすい」
腰骨に歯を立て、ハダレが呻いて痛みを訴えると同時に退く。
歯形を舌先を尖らせてちろちろと舐めながら、
「もっと、もっと。焦らして焦らして、それしか考えられなくなるくらいの極限状態においてやると、
ただでさえ不安定な『異』の人格は壊れ始める」
僅かに上気したハダレの頬を見て満足げに笑う。
「プライドも尊厳も全部捨て去った後に残るのは、『異』を宿して、キモチいいのが大好きな抜け殻の体」
「んんッ!」
足の付け根を伝う生暖かい感触に、ハダレは何とか鉄枠を壊そうと必死で足掻いた。
キシ、ギシっとブランコをこぐような音が断続的に響く。
だが、壊れてくれない。
「抜け殻の身体に、もう一度心を入れてやると」
舌がついに性器の付け根に届いた。柔らかい唇が、なえた性器を軽く咥えて位置をずらす。
一方で後孔に指の先は触れ続け、爪の先でとん、と叩く。
「んくッ…」
「ご主人様の作品が一つ出来上がる」
たっぷりと唾液で濡れた舌がハダレの性器に絡みついた。
つつっと裏筋をなぞったと思う前に、かぷりと音を立てて咥え込まれる。
「ふ、」
「ン…ん、んあぁッ!」
じゅるっと下品で聞き苦しい、唾液の音と共に文字通り啜られて、ハダレはぴんと身体を強張らせた。
今まで執拗に身体を撫でられていたため、多少敏感になってはいただろうが、
咥えられただけで性器は固い芯を持ち始めている。
813 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:56:31 ID:p1Jf4Bnk
必死に視線を下げて男を見返すと、拘束男はにやっと唇の端を上げた。
ハダレの背筋を冷たいものが伝う――その前に、拘束男はハダレ自身を改めて根本まで咥え、
自分の口腔をハダレ自身に犯させた。暗い色の茶髪がぱさぱさと波打つほどに激しい、頭の律動。
「ふッ・・・くぅ!、んッ…」
(な、何だこれ……!?)
にやにやと笑みを浮かべながらも、拘束男のフェラチオは正確で攻撃的だった。
ハダレが今までされたことも、したことも無いほど深く深く喉の奥まで引き摺りこまれる様な……
「ああ、言い忘れていたが」
先ほどまでとは異なった意味合いで震える鉄枠につかつかと歩み寄り、カギロイ。
「彼は私が直々に仕込んだ最高傑作でね。元の人格が消し飛ぶまでは大分抵抗していたけれど、
第二の人格を刷り込まれたと自覚しつつも過去に引き戻されることの無い、最高の状態でいてくれる」
「は、ぁ…あんッ、ん」
じわりと汗ばんで悶える裸体を、傍から見つめながら、
「それに何より性的なことを純粋に楽しんでくれるので、飲み込みが早くていい。
特にフェラチオは上手い。いわゆるディープスロート、という奴ができる。
……その様子だと、君はまだされたことが無かったようだが」
どこか得意そうに見下ろすのは、よほど作品の出来に自信があるからなのだろう。
事実、ハダレは拘束男の舌使いに翻弄されていた。
間も無く完勃ちになった性器を口から抜き出され、塞がれた口の隙間から喘ぐ。
「……はっ、……ふはぁっ…」
口周りが唾液でべたべたしている。が、それを拭える指先は繋ぎ止められたままだ。
拘束衣の男も、ハダレの性器と自身の唇を結ぶ唾液を拭いもせず、
猫のあくびのように口を大きく開け、出来るだけいやらしく舐め取る。
「いい味。出来ればこのままイかせてあげたいんだけど……」
何故か残念そうに呟きながら、ふっくらと腫れた先端に軽くキスをすると、立ち上がる。
「…………?」
814 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:58:13 ID:p1Jf4Bnk
姿が見えなくなったことに逆に不安を抱き、ハダレは精一杯視線を巡らせる。
が、見つける前に拘束男の方が視界に入ってきた。手に何か、大きな紙コップのようなものを持っている。
「しなくちゃならないことがあってさぁ。まぁ、すぐ終わるんだけど」
拘束男が自身の掌に紙コップを傾けた。
――何ともいえない、でろりとした蛍光ピンクの粘土のような物がコップから溢れ出す。
「あー、そんなに怯えなくてもいいよぉ」
初めて見るその不気味な物体に、鉄枠を鳴らして暴れるハダレを優しく宥める拘束男。
「ちょっと型取りするだけだから」
「……!?」
意味がわからず、なおも暴れるハダレ。
拘束男はそれと一緒に間抜に揺れる性器を五指で捕らえ、
「本当、2・3分で固まっちゃうし痛くないから」
等とのたまいながら、その粘土を満遍なく塗りたくった。そこまでされて、ハダレはやっと「型取り」の意味を理解した。
これも検査とやらの一部なのか、それとも常軌を逸した趣味なのだろうか。金持ちと権力者の考えることはよく分からない。
ただ、その粘土が偶然にも剥がれ落ちることを願って、ハダレは全身が枠に擦れて痛むまで暴れ続けた。
「そんなにしても、痛いだけで壊れやしないのに……」
手についた粘土を拭いながら、拘束男がさも哀れんでいるように呟く。
それに対して、カギロイは
「それより、固まらないうちに萎えない様に対処してくれ。やり直しは嫌だろう?」
と全く異なる心配をして見せた。拘束男は、はーいと元気な返事をするとまたもハダレの傍にしゃがみ込んだ。
が、今度は位置が違う。
「んうッ!んっ、んんっ!」
815 :
代理戦争:2006/08/02(水) 03:59:44 ID:p1Jf4Bnk
ハダレが羞恥に呻いた。あろう事か、ハダレを拘束する鉄枠の下方の隙間から拘束男が頭を出し、股座を覗き込んでいる。
その視点からは、毒々しいピンク色の粘土の小山から陰嚢、会陰、そして
「御開帳〜……って所かな」
尻肉を少し押し開けば、きゅぅっと健康的に締まった後孔までもが丸見えだ。
「あーやっぱり。全然型崩れしてない。遊んでなくて経験済みって、本当に面倒が無くていいなぁ」
何だか分からないがじろじろ眺められ賞賛されて、ハダレが真っ赤になって唸っていると、
生暖かい空気がそこに触れた。――嫌な予感がした。
べちゃ、と濡れた音がした。瞬間、反応したくも無いのにハダレの体が跳ね上がる。
「ふぁ、あッ!う…、んあ…」
温かく、柔らかく蠢く舌が敏感な後孔に触れたのだ。そんなこと、されたことが無い。
しかし今までのようにいきなり指で押し開かれるより純粋に気持ちが良くて、ハダレは棒を噛んで耐えた。
這い回る舌が一本一本の皺を伸ばすように丁寧に舐め上げ、周囲だけを執拗に攻められると、
焦れるように中心部が口を開いて収縮をする。それを見て取ったように、拘束男が舌を固く尖らせて中心部を押す。
「……ッん!ん、ぁ、あっ」
欲しがっていた中心部は、最初ほどの抵抗も無く舌を迎え入れる。その長さ僅かに数センチ。
しかし興奮し、受け入れることを知っている体はそれだけの刺激に過剰なほどに反応する。
「感じているな。彼の技術は素晴らしいだろう?」
いつの間にかハダレの顔近くに立って、カギロイが見下ろしてきていた。が、応える余裕が無い。
そんなハダレの様子に満足したような表情を浮かべると、カギロイは鉄枠の隙間から手を差し入れて何事か操作した。
するとかち、と小さな音がして、
「……ッは…ああっ…」
ハダレの口を塞いでいた棒が外れて、涎まみれのそれがどこかへやられる。
ageんなよ馬鹿女。この時間ならいいとでも?
817 :
代理戦争:2006/08/02(水) 04:00:43 ID:p1Jf4Bnk
「あ…、ああ…、あぅっん、あーッ!」
途端に大きくなる喘ぎ声。
それを全て吸い取り、封じ込めるように、カギロイがハダレの唇を塞ぐ。
「ん、ぅ……」
いやいやともがきながらも、ハダレは快楽に逆らえずにカギロイの舌を受け入れる――
「ッ」
カギロイが身を起こした。その口元が、ハダレと始めて会った時のウスライのように、血に染まっている。
唇を思い切り噛まれ、ふっくらとした血の玉が浮かんではじわりと広がる。
「あっ!ご主人様、平気ですかっ?」
拘束男がびっくりしたように顔を上げる。が、カギロイは返事をしない。
無表情に――そうすると、尚更ウスライと似ていた――指先で口元を伝う血を拭い、じっと見つめるカギロイ。
暫くして、カギロイはハダレを見下ろした。
ハダレはせめてもの抵抗のつもりで、歯や口元に付いたカギロイの血を見せびらかすように舐め取ってやった。
お前は自分にとってキスをするほどの価値も無い、と無言で語りかける。
それに対するカギロイの返答は――
「500だ」
意味がわからず、ハダレは眉をひそめた。
一方の拘束男は理解したようで、何だか分からないが慌てた様子で、
「ちょっ……ちょっと多すぎませんかぁ?多分彼、やったこと無いと思いますけど」
「死にやしない。いいからやれ。スコープを使って、徹底的に貶めてやれ」
「……はぁ……」
納得していない様子で、拘束男が生返事を返す。
そして憮然としているハダレを振り返って、ため息をついた。
「あーあ、余計なことするから。大人しくしてれば、気持ちいいだけで済んだのにー」
818 :
代理戦争:2006/08/02(水) 04:02:10 ID:p1Jf4Bnk
↑ここまでです。
代理タンキターーーー!
(;´Д`)ハァハァテラエロスハァハァハァハァハァハァ拘束男蝶GJ!
500って何の数だろう。wktkwktk
続きキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ乙です
調教ktkr
ウスライタン無事だろうか…
漏れ女きめぇぇぇぇ
「偏った嗜好はありませんが苦手な方はスルー」って何だよ!
この文章じゃ何が苦手な方はスルーしたほうがいいのかわからないだろ!
読者が気分害したらどうすんだ!はっきり言え漏れ女w
漏れ女、本当に字書きか?頭大丈夫?wwwwwwww
代理タン乙!超乙!!!
拘束男がエロいわカギロイはやらしいわで大変なことになっています!
500ってアレ!?アレなのか!!!??
華麗にハダレたんを助けに飛び込んでくるウスライたんを待っていますが代理タンだから
簡単にはいかないだろうな…
代理戦争こんな所で終わらされてこれって何て放置プレイですか
代理さんキテター(・▽・)
拘束男もウスライ兄ちゃんもエロイな(*´д`)
うわあ代理たんGJGJGJ!!!
あと何スレ消費すれば話しにオチがつくの?
外でやれよ。
代理さん、正直なところツボじゃないから読んでないけど
かっこいいぞあんた。最後まで頑張ってくれ。
とりあえず釣られんな↓
500か!
あれが500でなにをあれする展開なら萌えて禿げる…!
とりあえずスルーできない奴をスルーでヨロシク。
代理タン待ってましたー!GJGJGJGJGJGJGJGJGJ!ハダレタンが好きだー!
代理タソキタキタキタキタキタキター!!!!!!!!!!!!!
500ってなんだ一体何が多いんだGJGJGJGJGJGJ!!!!!
GOD JOB!!!!!!!!!!!!(*゚∀゚*)=3
>826
まとめスレ見てみたけど前々スレからか、そりゃ長いわw
>826>831
長さのことを突っ込むと、エロが読みたい人が騒いでるーーーー!と
儲さまたちに攻撃されますよw エロが読みたいなんて誰も言ってないのにね。
以前、その攻撃的な書き込みの中に、エロが書けない作者がキレてるとしか
思えないような書き込みがあったw
作者、エロが書けない事にコンプレックスを感じてるのかしら。
エロがトンだとか、わざわざセルフ突っ込みしたりとか……大変ですねw
とりあえず絡みたいならしたらば逝けよ。
ていうか本当に夏厨は消えてくれないか
今年は酷いな…やっぱ電車男か?
面白いけど、確かに長すぎるな。
完結してくれるなら長くてもいいや…
孤島たんも待ってます。
>>826-835 長短で文句言うなら最初からそう決めとけよ。
25W×50Lとかな。
・・・そして誰も書かなくなる罠w
孤島タン…
めちゃくちゃ放置プレイなんですけど…
クレクレの舞を踊ってしまうぞ
839 :
風と木の名無しさん:2006/08/03(木) 05:52:29 ID:wZeOpOa7
^^;
したらばで月末までに終了されると作者さんが宣言していたよ
苦手な人はそれまでスレを回避するか
私のようにNG指定を利用すればいいのでは
NGワードにしても、まるで嫌がらせのようなに「風と木の名無しさん」で投下するし。
しかもageてるし。
だな、ageちゃいかんよな、ageちゃ。
嫌味も文句もしたらばでやれよ。
目に入っても避ければいいじゃん。細けぇな。
嫌がらせ好きなんだろ?するのもされるのも。
845 :
風と木の名無しさん:2006/08/04(金) 00:25:41 ID:KagqNqCA
アッス、スイマセンフヒヒ
皆暑いんだよ
現在479kb
テンプレどうする?このままでいく?
「からみはしたらば
801板の絡みスレには突撃するな」
も追加キボン
Mっぽい犬の話投下します。
ご主人様は綺麗な犬がお好みだ。
ご主人様は細身の犬がお好みだ。
ご主人様はつぶらな瞳の犬がお好みだ。
しかし、僕はお世辞にも綺麗とは言えないし、無骨な筋肉質の身体で、
目と言えば自分でも情けなくなるほど薄ぼんやりした虚ろな造作だった。
僕はご主人様のお好みを何一つ持ち合わせていない。
ご主人様に愛される資格のない犬だ。
この犬舎には、僕の他に二匹の犬が飼われている。
一番古くからいるリューは洋犬で、
少々年を食ってはいたが金色の長い毛並みと美しい青い瞳を持っていた。
もう一匹のジュンは最近来たばかりのとても若い犬で、
まさにご主人様のお好みを形にしたような犬だった。
「おいで、ジュン」
ほら、今日もまたジュンが呼ばれた。
彼はこれからご主人様の朝食のお供をし、お庭の散策にお供し、
多分昼食とお昼寝のお供もさせていただけるのだ。
最近、これらのお役目はほとんどジュン一匹に与えられている。
ときたまご主人様の気まぐれでリューにお声がかかることはあっても、
僕などはご主人様の視界に入っていないかのようだ。
今朝の朝食はお部屋でとられたので、
僕たちの目の前でジュンは手ずからおこぼれを頂き、ご主人様の指を清める栄誉に預かり、
あげく「楽しい朝食だった」と頭まで撫でて頂いていた。
「髪がのびたな。ジュンは短い髪が似合う。明日トリマーを呼ぼう」
少し癖のある黒髪を指で梳かれ掌が頬に下りてくると、ジュンはその掌に頬をすり寄せる。
ご主人様は随分と長いこと手を差し出して、ジュンが甘えるのをお許しになっていた。
ジュンの幸せそうな顔が、だんだんとかんに障ってくる。
リューはさすがの余裕で婉然と構えていたが、僕は心穏やかではいられない。
ご主人様恋しさと嫉妬で気も狂わんばかりだ。
「ダンッ! 静かにしなさい」
ご主人様のお叱りに、僕はガタガタ揺らしていた柵から離れ服従の姿勢をとった。
しかし、再びご主人様の目がジュンだけに注がれると、やはりじっとしていられなくなるのだ。
ついに耐えかねたご主人様が席を立たれ、こちらに歩いていらっしゃる。
僕は驚喜して柵に縋り付いた。
ご主人様っ!
しかし何という間の悪さか、執事が入ってきてご主人に電話を取り次いだのだ。
ご主人様は柵まであと数歩のところで立ち止まり、電話をとられた。
僕は潔く柵を離れ「待て」の姿勢をとりながらご主人様に熱い眼差しを送り続けた。
ご主人様のご気性は正直とても激しくていらっしゃる。
喜怒哀楽がはっきりしていて、しかも移ろいやすかった。
しかしご主人様は長年のご鍛錬で、その激しいご気性をほとんど表にはお出しにならない。
とはいえ、いつもご主人様のご機嫌を気にしつづけている僕たちには、
ご主人様のお心の動きを読むことなど造作もないことだった。
ご主人様は、電話をとって間もなくからひどくご立腹だった。
電話の相手はちゃんとわかっているのだろうか。
ご主人様のご機嫌を損ねるということは、本当に恐ろしいことなのだ。
異変を察した他の二匹もそれぞれ居ずまいを正し、殊勝な態度をアピールする。
ジュンなどはこちらから見ても明らかにわかるほど恐怖に引きつり震えていた。
が、僕はといえば、実は別の理由で懸命に震えを押さえていたのだ。
ご主人様がお怒りになっている。
きっと僕が柵を揺すってご主人様の寛ぎのときを妨げたことなどとは比べものにならないほど。
この電話は天の恵みだった。
僕の胸は期待に高まった。いよいよ僕の出番なのだ。
電話を終えたご主人様は食卓を片づけさせると、「庭に出る」と仰せになった。
執事がジュンにリードをつけようとするので僕は気が気ではない。
が、僕の勘は間違ってはいなかった。
「綱はダンにつけてくれ」
ご主人様がぶっきらぼうに仰せになる。
ああ、散策のお供など何週間ぶりだろうか。
僕は恐怖も用心も忘れて、夢中でご主人様の脚に身体をすり寄せる。
そして、僕は最初のお仕置きを頂いた。
突然尻を襲った激痛。
ご主人様の尖った革靴の先が僕の尻を蹴り上げる。幾度も幾度も。
「ばか犬め。主人と歩く作法も忘れたか。
お情けで飼ってもらっている駄犬が分際をわきまえろ」
伏せて丸くなった僕の尻に、ご主人様は延々と叱責とお仕置きを繰り返された。
どこか、多分肛門が切れたのだろう。
何かが伝い落ちる不快な感覚が、ほんの僅か痛みを和らげてくれたような気がした。
「わかったのか、ばか犬。謝罪する気があるなら聞いてやるから言ってみろ」
ご主人様がようやく僕の顔に目を向けて下さった。
「本当…にぶ、ぶ、不作法なことをいた、いたしました。
こ、こ、心よりお詫び…申し上げます」
僕は火がついたように熱くなった尻を懸命に曲げて頭を下げた。
僕たちは、ご主人様のお許し、もしくはお尋ねがない限り、
人語を話してはいけないことになっている。
久しぶりに話す言葉は、自分でも恥ずかしくなるほどたどたどしかった。
「ご主人様の……おと…お供が、あまりにう、う、う……嬉しくて、失礼いた…しました。」
やはり久しぶりにまっすぐ僕に向けられた愛しいお目に、僕の心をぶつける」
「そうか、嬉しかったのか。どれ……」
ご主人様は、リードをぐいと上に引き、僕を膝立ちにさせた。
そうしてご主人様は、僕のペニスをご覧になるのだ。
僕だってぜひともご覧に入れたい。
こんなに嬉しくて気も狂いそうなのだ。
ジュンなどは目を丸くするほど大きくなってそそり立っているはずだ。
立たされただけで、ずしりと重量感のある揺れが下腹部に伝わってくる。
「そうかそうか、そんなに嬉しいか。仕方のないばか犬め。ほら、行くぞ」
ご主人様の僅かな笑顔にまた前がきつくなる。油断したら洩らしてしまいそうだ。
僕は痛む尻と疼くペニスを庇いながら、そろそろとご主人様に従った。
つい最近、そう――ジュンがやって来てから、僕は気づいたことがある。
これまでずっと考え続けてきたこと、ご主人様の飼い犬としての僕の役割だ。
リューと二匹のとき、当然ご主人様は綺麗で優雅な彼をもっぱらかわいがられていた。
しかし、ご主人様とていつも同じお供は好まれない。
当時は僕にもお声がかかることもあったのだ。
だから気づかなかったのかもしれない。
ジュンが来て、僕などお払い箱同然になると、
僕の出番は完全にある特殊な場合に限られた。
それは、ご主人様がお怒りをぶつけるモノをお求めになっているときだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日ここまで
856 :
風と木の名無しさん:2006/08/04(金) 11:33:25 ID:odpWuzCD
下手なのを自覚しないで投下してる奴って本当に21歳以上なのかね
ヒュー。飼い犬さん、GJ!続き楽しみにしてます
GJ!
>>856 エロパロ板でも行けばこのスレのよさがよくわかるよ
スレのルールを自覚しないで雑言してる奴って本当に21歳以上なのかね
ワンコロタン(・∀・)イイ!!
犬、三匹ともいいねー(*´д`)
続き楽しみにしてます。
ワンコはコンパニオン・アニマルだよ!
苛めるヤツはご主人様の資格なしだよ!
動物虐待!!
どめすてぃっく☆ばいおれんす
>809読んでしまった後だからか、正直キツい。
>864
代理が突然「名無し」にしてメル欄を空にしたから、嫌なモン張られたんだよね。
フシヨコの「一箇所だけ宮本」と同じ位タチ悪いよ
スゴイ言い掛かりを見た。
つーか嫌なもん貼付する方が悪いだろ
貼りつき乙w
凄いなこのいちゃもんはwww
871 :
風と木の名無しさん:2006/08/05(土) 15:00:11 ID:Sg5CWtP0
ageとく
ageんなハゲ
また荒らす気か
夏だから荒れるのも仕方ないが勝手にageるなんて
いけない子だね
>>871 お仕置きが必要かな。
夏厨はまあ、今の時期はしょうがない。かわいいもんだと笑ってられるけど。
>873みたいなのがキモくてたまらん。
本人は気の利いた上手いシャレで返しているつもりなのかな? 寒い。
>874は気の利いた上手い批判のつもりなのかな?不快。
釣られんなよ。
蛆虫どもの群れ集い
沃野は荒れ野と成り果てぬ
さらば鬼畜スレ
ばいばーい(・∀・)ノシ
煽り合いも大変結構だけど、次スレの相談しようよ。
もう残り10KBしかないんだし。
テンプレとかってこのままで行くの?
どうしても絡みたい人はしたらばへ、を読み手の心得に入れても良いかも。
801板の絡みに特攻されないように。
テンプレに、煽り荒し、絡みもしたらばで
って入れたほうが良くない?
書いたところで荒らしは減らないだろうしここに書くから余計面白がってるんだろうし。
まぁ書かないよりはマシだけど。
明記してさえあれば
>>1とかで済むからあった方が良いね。
それよりはスルー徹底を重点に置いたほうがいい気がする。
「煽りにレスつけてる奴がいたとしてもそいつごとスルー」と。
素で釣られてる奴多すぎ
両方書けば良いんじゃない?
「荒らし、煽りは徹底スルー」
「どうしても絡みたい人はしたらばへ(801絡みに出張不可)」
みたいな感じで併記すれば?
886 :
風と木の名無しさん:2006/08/08(火) 12:15:19 ID:HgvQu0EC
>884=このスレ最大の釣り師
釣られ師でなく?
前感想スレを別で立てようとか言ってた気がする。
でもそうすると多分本スレが小学生の荒しだけになる気がする。
絡んだりする奴はわざわざよそのスレにいってくれるほど気が利いてるわけがない。
で、いつも常に張り付いて叩いてくる緑の名無しはほぼ同一人物じゃないかと思うのだけど
釣られな〜い釣られな〜い一休み一休み
次に投下される方から、SSの終了までの期間を設定したらどうだろう。
なんだか終わりの見えないSSや続編がよく叩かれてる気がするので。
たとえば最初の投下日から一ヶ月内で終わるようにするとか。
一ヶ月以内なら続編もOKで。
それ以上長くなりそうなときはサイトを作ってしたらばで告知して
そこで続けるとか。
投下が途切れた作者は一ヶ月すぎたらこのスレに飽きたという静かな意思表示で
読み手はそれ以上続きを待ってはいけないという暗黙の了解にするとか…。
あ、あとその一ヶ月の間、作者は語りOKで、作者の語りに
絡んではいけない、と言うことにしておけばいいんじゃないかと思うんだけど。
作者が叩かれることが多い割りに、作者の発言の場がないと思うから。
> 次に投下される方から、SSの終了までの期間を設定したらどうだろう。
書く側の労苦まで考えろとか言わないがフリーの掲示板で
なんで締め切りやら何やらノルマを付けられなくちゃいけないんでしょーねぃ・・・
おいおい、半年ROMれよ。
叩かれるの覚悟で書き込んでるんだろ、書き込むほうは。
そこにルールを作るって…。
期限よりも、何レスまでと制限を付けたほうが荒れないと思うんだけど。
書いている内に作品に愛着がでてきて書き続けたい気持ちになったら、
サイト作って、そこで書き続けるわけにいかないのかなあ…。
したらばにヒント書いて告知してくれれば探せるだろうし。
もう何度も同じことで荒れてるから、何らかのルール改正はして欲しいよ。
そしてスレが廃れてゆく。
仕切り屋が増長するとどこもそうなる。
>>891 一ヶ月は短すぎて論外。
読者の反応がよかったので続編を…というパターンが成り立たなくなる。
過去にも数スレにわたってシリーズがが投下されてる例は多い。
問題なのは期間じゃなくて頻度だろ。せめて投下に使用したレス数で制限するべき。
でも、そもそも余計な制限をつける必要があるのか?
作者の語りに絡んではいけない、というルールもおかしい。
作者だろうと読者だろうとおかしなことを言えば絡まれるのは当然。
>895
作者が叩かれて、気になる展開のまま放置されるのが辛いだけさ…。
埋めついでの雑談でおk?
リビドーにルールなどいらんよ。
毎日投下してくれても全然おkだし。
なんでそんな仕切んのかわかんね。
長編来てスレが消費されたっててめーんちの米が減る訳じゃねえだろ。
…て思うよ。
キライな献立はスルーで済む訳だし。
>>891 特に制限を設ける必要は無いと思う。諦めてた続編が
書かれていたりすると、嬉しいし。
…貝楼タン、お待ちしております…
この状況でお待ちしていますとか言っちゃうか。
職人達愛想つかしてでてったんじゃね?
レス数や期間の制限ではなく、
書き手側のルールとして話を完結させること、
オチまで続けられない場合は投下終了の旨を明記する
ではだめかな?
職人さんの多くは終らせるつもりで書き始めるんだと思うよ。
でも何が起こるかわからない。投下終了宣言できない事情もあるだろう。
ただでさえ厳しい場所なんだから、続けるもやめるも自由でいいじゃないか。
完結させてこその作品だろ。途中でほったらかすくらいなら最初から書くなよって思う。
書けなくなったんなら最低限そう宣言すべき。
長くて迷惑だと言われたのでやめることにしました
とかいちいち報告していけってこと?
そんなの不要だと思うが
だから何で書き手に制限つけるんだよ。
読み手が最低限のルールであるスルーを徹底してないのに、
趣味や遊びで来てる書き手側をがんじがらめのルールで制限して書きにくくする。
荒しや煽りはまたそのルールの穴を見つけてねちっこく叩くんだから、意味ないのに。
……と書いていてなんだが、したらばの雑談でテンプレ話した方が良いのでは?
もう495越えてるし
禿同。
>899に真の男を見た気がしたwww
常識として作品を完成させてから投稿していればこんな議論も起きないんだけどね
>>909 同人の入稿やら雑誌の投稿でもない限り
サイトですら長編を完結させてから上げる所なんて稀だし
3P程度の短編だろ・・・
完結まで書き上げてから投下が常識なんて随分極端な方向の煽りだな
完結にやたらこだわったいるのは
長編の人がスレ内で完結できるような雰囲気づくりのための
計算した煽り・・なわけないか
テンプレは毎度変更する必要があるの?
特段不都合なことがなければ前例踏襲でいいと思う
>>900 貝楼サンはサイト持ってるよ。
よく探せ。
微妙に改変されてるけどな。
つか、あのサイトが貝楼サンじゃなかったらパクリ決定w
まとめて投下でもちびちび投下でも構わんが、
ちゃんと最後まで書ききれよって言いたいだけ。
スレまたぐほど長くなるなら最初に長くなる予定とか書いておけばいい。
何かもう同じことのループで笑えてくるな。
予想以上に長くなったりこうゆう話のループに呆れて去ったり
完結しろ言うならそうしやすいようにするってのも弁えるもんじゃないか。
一身の都合上書けなくなる人だっているんだからいい具合にテキトーに出来ないのか。
書ききれよ…って、別にここ書き捨てスレだと思ってたけど。
続けるも続けないも書き手次第じゃないの?
別に金払ってる訳でもなく、気が向いて書き捨てされたものを、
ただ拾って読んでるだけのこの場所で「書き切るのが常識」って言われても。
特になんでか知らないけど読み手の絡みはオケなのに、書き手の意見が出ると
ウザーとか、無茶苦茶言ってるよな。投下する側はコテがついて、ある意味個人が
確立してるのに、読み手の絡み側は誰が何を言ったか分からないっていう
無責任な立場での発言のせいか、何を言ってもいいと思ってないか?
読み手が何でも言うなら、書き手だって何を言っても叩かれる筋合いないだろうに。
なんで書き手の人だけがいつもサンドバッグになってるのかわからんよ。
読ませて貰ってるのに書き手さんに文句付けちゃ駄目
読んでやってると思ってるなら無理して読まなくても良いからと言いたい
完結に拘るのもわからんくはないが、それは飽くまで読み手が書き手に「お願い」すること
ちゃんと終わるから読めよって「強制」されたら嫌でしょ?
この例えも変だけど、書き手さんに失礼だけど、プロでも途中で書くのを辞める人は居るんだから
完結しなくても読ませて貰えるだけで幸せだよ
文句言ってんの実は一人だったらワロス
ループつか、人の話聞いてなさそう。
高圧的な態度ってホントに読んでやってるなカンジだ。
なんか次スレ要らなそうな空気だね。
次スレなしか・・・寂しいな
誰かだけの好みでルール作りっていつまでやるの?
それはそいつがそいつのルールで投稿サイト作ってそこでやればいいだけのことだろ。
鬼畜じゃない、801じゃないという板違いは叩かれてもしょうがないが
それ以外は完全に好みの問題。
誰がいるかもどんな好みの奴がどれくらいいるかもわからない匿名掲示板でやることか?
>>918 読み手の一部が細かいことにこだわってるだけだと思う。
次スレは欲しい。
え!? 書き捨ても放棄もそんな好意的な目でみてもらえるの?
じゃあ、これからはお気楽〜にメモ帳代わりにここに投下しようかな。
叩かれないように慎重に自分語り無しで鬼畜要素満載で数レスずつね。
ここってすぐにマンセーつけてもらえるからいい気分転換になりそうw
読み手さんたちよろしく〜♪
釣りは放っておいて。
もう500KBになりそうなんで、とにかく次スレ立ててきます。
ルールなどの変更が必要ならその次はもうちょっと早いうちから相談でどうだろう。
もしホスト規制で立てられなかったらスレ相談所に立てられなかったと書き込みます。